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ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html
投稿者 富山誠 日時 2013 年 1 月 20 日 07:36:37: .ZiyFiDl12hyQ
 

(回答先: アンティーク・オーディオが聴ける店 _ 長野県 _ JAZZ喫茶 BUD 投稿者 中川隆 日時 2012 年 1 月 19 日 00:09:14)


「いい音を求めるなら、部屋が良くないと始まらない。
大金をつぎ込んでターンテーブルを買えば音がよくなるかというと、そうじゃない。」
菅原昭二 トランヴェール6月号(2008年07月01日)
http://exp.bakufu.org/exp061_diary09.htm


ベイシーはね あの、蔵作りの空間が最高なんだよ
音がさわやかなんだ、もちろん音量はでかい
そこらの、ちまちましたジャズ喫茶では、窮屈な音しか出ない

あの大きな蔵、その蔵の4分の1ぐらいしか客席に使っていない。
二階は音抜きのため

そこらの個人がマンションの一室で聴く音とはまるで違う
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/

BASIE   ベイシー
http://tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/


岩手県一関市地主町7-17。JR「一関駅」下車。
TEL:0191-23-7331。
営業時間12:00〜23:00。水曜定休

1970年5月創業 日本一音の良いジャズ喫茶として知られる。
店主の菅原昭二氏はカウント・ベイシーとも交流があった。

一関ベイシー 周辺略図   
http://tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/dtlmap/
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/ichizu.html

一関市田村町7-17周辺の駐車場
http://www.navitime.co.jp/around/category?keyword=&name=%E5%B2%A9%E6%89%8B%E7%9C%8C%E4%B8%80%E9%96%A2%E5%B8%82%E7%94%B0%E6%9D%91%E7%94%BA%EF%BC%97-%EF%BC%91%EF%BC%97&LCode=0805&lon=508093008&lat=140136469&type=2&atr=10


basie ベイシー
http://www.youtube.com/watch?v=5V54GH0tEbI

Basie ベイシー JAZZ喫茶 さあ東北でJAZZをきこう
http://www.youtube.com/watch?v=ASxcj2M8oD4

ジャズ喫茶ベイシー 80s
http://www.youtube.com/watch?v=hh6Ho1V9SPI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tu9PPXeSzy8&feature=related

一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く 〜 カウントベイシー編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14504971

一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く 〜 バディ・リッチ 編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14542239

91 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/06(火) 22:01:10 ID:mc4oQRP3 [1/1回発言]

連休中、都内から初ベイシー詣でに出かけました。

とにかく管楽器のリアルさが印象的でした。
厚み、輝き、押し出し……
などと要素別にほめる必要がないくらいサックスもトランペットも本物っぽい。
こんな音がスピーカーから出るのかと驚きました。

都内のジャズ喫茶の音もそんなに悪くないと思っていたのですが ここはまるでレベルが違いますね。


最新ハイエンドオーディオと比べても古いジャズなら負けないと思うのですが。。。
JBLのDD66000のベイシー試聴会を体験された方、どうでしょう?

92 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/07(水) 00:08:06 ID:x4Pywl8T [1/1回発言]
>>91
ここの音を聴いて、JBLのグレッグ・ティンバース氏が驚いたのも無理はないと思ったよ。

93 : 91 : 2008/05/07(水) 02:57:14 ID:hSTYFn4B [1/1回発言]
>>92
ティンバース氏をはじめとする現在のJBLの重鎮が来店したようですね。
私もこれまで聞いたどのパラゴン、ハーツフィールド、D55000よりもよいと思いましたよ!

101 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/08(木) 10:31:53 ID:Mowy7sr5 [1/2回発言]

ベイシーはやはり格が違う。。。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

コーヒーの味より音に耳を・・・ '11/01/13 ('10/01 訪問) mashirokunさんの口コミ
( 女性・千葉県 / 標準点:3.0 )

友人に誘われていった雰囲気がマニアな、とっても本格派なジャズ喫茶です。
渡辺貞夫さんも年に一度、ベイシーでライヴをやるのだとか、
ホールや大きなジャズクラブ以外で彼生演奏が聴けるのはここだけなので、全国からファンがやってくるらしい。

まあ、そういう場所が一関にはあるわけです。

コーヒー¥800  学割¥200 

まず、コーヒーの味より音に耳を傾けましょう。ジャズ喫茶の商品は「音」ですから、オーディオにかける意気込みも、半端ないことは、マスターの著書「ジャズ喫茶ベイシーの選択」を読んでも、素人にも伝わってきます。
http://r.tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/dtlrvwlst/2375841/

44 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/20(日) 10:26:03 ID:kBl62t2S [1/1回発言]

駐車場って有る?


45 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/20(日) 11:51:24 ID:8WZGQgY5 [1/1回発言]
>>44
店にはないですが、通りを一つはさんだ、店から徒歩1分くらいの
ところに地主町市営駐車場がありますよ。

1時間まで100円
2時間まで200円
3時間まで300円
6時間まで400円

です。googleマップに載っています。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年1月21日 19:05:23 : W18zBTaIM6

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1. 伝説のジャズ喫茶ベイシー


『わずか数ミリ、ホーンレンズの位置をずらした。夢枕で聴いたコルトレーンがそこにいた。コルトレーンの音がそこにあったのではない。コルトレーンがそこに立っていたのだ!!

ぼくはついにた! 音の奥に、コルトレーンの姿を、気配を、ハートを。

呆然として見開いていたぼくの目は熱くなり、やがて涙でかすんで視界はゼロになったが、なおもすべてのものが、ぼくには見え続けていた』

菅原昭二 「ジャズ喫茶ベイシーの選択」
http://www.venus.dti.ne.jp/~suely-w/kyokukan/sound2.html

「ジャス喫茶「ベイシー」の選択 酒とジムランの日々」

「ステレオサウンド」誌に連載されている菅原さんのエッセイを収録したもの。
一度読み始めたら止まらなくなってしまいました。 オーディオという辺境の趣味は分かってもらえるようで、実はなかなか分かってもらえません。まあ、何でも趣味の世界は没頭している当人しかその楽しさはわからないのかもしれませんが、この本を読んでいると素直に、ああここにわかる人がいる、大先輩がいると思えるのです。

 例えば、「ベイシー」で最初のスピーカーを自作するくだりがまず楽しい。部屋の柱を切ってエンクロージャーの支えにしたり、布団を吸音材にしてみたりと、それは破天荒なのだが、「スピーカーの気持ちになって考える」という菅原さんのポリシーはまさにオーディオマニアの心を揺さぶる。「スピーカーの気持ち」を本気で考える人はそんなことまでできるのかっとまず圧倒されてしまう。ひたすら音にのめり込む菅原さんの姿も尊敬に値する。ある日一瞬浮かび上がったコルトレーンの姿とはどんなものだっただろうと想像する。

レコードプレーヤーのオイルに悩み、スピーカーケーブルのわずかな長さに音の違いを感じる。激しい音圧の中にさっと飛び込んで音のバランスを把握する。どれもこれも、オーディオマニアならやってそうな出来事だが、実際にそこまで追求する人がいるのかということに感動してしまう。私達もいくつかは経験し、チャレンジし、挫折しているが、菅原さんは全てやり尽くしているかのよう。それが菅原さんの日々の中ににじんでいる。だから、きっとこの方の音はすごいはずだと納得できる。もちろん、マニアの音には好き嫌いがあるわけで、万人が納得できる音があろうはずもない。そうではなくて、菅原さんの熱意のこもった、菅原さんらしい音なんだろうなぁと納得できる。オーディオはそれでいいんじゃないかと思う。

 私も以前はニュートラルな音を目指していた。万能な音。原音に忠実であればどんな音楽も再生できるはずと思う。しかし、これは正しそうで正しくない。万人の音は、結局自分の好きな音、自分がひたりきれる音ではない。自分がひたれない音、感動しない音は楽しくない。そんな単純なことに気がつくのにだいぶかかった。

もちろん、バランスは大事。個性と自分勝手はまた違う。結局、オーディオの世界はまだ未熟なもので、正しい音というのはたくさんあるのだ。これまで各メーカーの音をいろいろ聞いて、どれが正しいのか、ニュートラルなのかと考えていた自分がバカだったと気がついた。どのメーカーの人もみんな自分の正しい音を目指しているし、それに間違いはないのだ。それでもみんな個性がある。というか、個性ができる。それを買い、使う私達にも好き嫌いがある。それを否定してもはじまらない。結局自分はどんな音がうれしいんだろうと、自分に素直になれることが大事なんだと気がついた。

菅原さんはまさに最初からそういう人だ。だから、エンクロージャーの中に布団があってもいいのだ。プレーヤーはケースのない裸のままでもかまわないし、ケーブルもメーカー品なんかでなくもいい。しかし、レコード針は自分の気に入った音が出るものを見つけるまでいくつでも取り替え続けるし、スピーカーのほんのわずかなズレも気に入らない。自分の思う音に正直なのだ。そこに自分のコルトレーンがいる。自分のベイシーが歌う。そうしたひたむきな人の音が悪かろうはずがないことを、私達は知っているのだ。

 オーディオの話しも楽しいが、多くの人の出会いの話しもまた魅力的だ。オーディオ評論家の菅野沖彦先生がベイシーを訪れたときの話し。岩崎千明さんの豪快な個性。エルビン・ジョーンズの繊細かつ楽しい人柄。そうした出会いもまたオーディオの世界な気がする。オーディオは本来孤独な趣味だけれど、ネットの世界が広がって、多くの人の交流や世界の広がりを感じることができるようなった。楽しみが共有でき、仲間がいることが実感できる。この本にはそうしたたくさんの出会いもまた詰まっている。

 「今は先見の明がある人は多いが、あきらめきれぬ人は希になった」

と石山修武さんの言葉(「室内」1990年3月号 ”現代の職人”)を借りて、菅野さんは語る。僕はこの言葉が好きだ。

「あきらめきれぬ人」。

趣味の世界でも、仕事の世界でも、ものわかりがよくなったのでは何かが終わってしまう。結局こだわりのある人は「あきらめきれぬ人」なのだ。もう一つ、もう少しと思っている人が前に進む。泥臭くて、偏屈で、頭が固い。そういう生き方をしたいと思う。最近周りを見てもそういう人が少なくなった。若い人も、実はみんな利口になった。生きることや仕事のやり方が上手だ。器用でうまい。物事もよく知っている。でも、みんなサラサラしている。それがどうも気に入らない。

オーディオもそうだ。どのシステムも平均点は高い。どんな製品でも聴けないような音はなくなった。ノイズだらけの製品なんてひとつもない。だからこそ、最近は高級機にはちゃんと個性があった方がいいと思うようになった。しっかりとした自分の音、信念があった方が音はよい。そうした製品が奏でる音楽は何かしら心に触れるものがある。
http://gatagoto.cocolog-nifty.com/ongaku/2008/01/post_f764.html

スイフティすぐやる上に切れる奴 菅原正二 2011.04.27


 「一昨日の地震はこたえた。レコードやなんかを1カ月かけて片付け終わったと思ったら振り出しに戻ったよ。土壁が落ちたからね。梁にもひびが入ったし、時間は短かったけど、前よりひどかった」

 4月7日に東北で大きな余震があった2日後に一関のジャズ喫茶『ベイシー』の菅原さんに電話した。

『ベイシー』は菅原家代々伝わる古文書や銃や貴重品を納めた文庫蔵だった。そこを巨大なスピーカーを置くジャズ喫茶に改装して40年、菅原さんはここを拠点に、渡辺貞夫、坂田明、ケイコ・リー、マリーン等の年数回の恒例ライヴを含む店の経営と、ジャズとオーディオ評論、ジャズメンの写真撮影など手広く活躍している。今年のライヴは震災でとりあえずは延期。ぼくもここで永六輔さんのトークショーや、立川談志、春風亭小朝の落語会などをやらせてもらった。

 初めて菅原さんに会ったのは1978年夏の『タモリ=所ジョージ・全国冗談コンサート北から南まで』の仙台公演の打ち上げだった。菅原文太系列の一見やくざチックな容貌で、喋るとジャズメン用語が氾濫する男の正体は、知り合いだと思い紹介してくれなかったタモリから後で聞いて判明した。

 60年代は、後半フォーク・ブームになるまでは、ラジオで大橋巨泉司会の『大学対抗バンド合戦』(TBS)等があって、各大学でジャズを筆頭に軽音楽(ハワイアン、カントリー&ウェスタン等)バンドの大ブームだった。中でも花形はデューク・エリントンやカウント・ベイシー楽団風のジャズのフルオーケストラだ。慶応大にはライトミュージック、早稲田大にはハイソサエティオーケストラ(通称ハイソ)があり、この2バンドがしのぎを削っていた。ここからプロに転向したジャズ・ミュージシャンは数多い。このハイソ全盛期のドラムが、我らのショーちゃんこと菅原正二さんだった。

 菅原さんは19歳のとき肺結核で1年療養し、早大文学部に3浪で入学。当時、3歳下のタモリは早大モダン・ジャズ研究会に在籍しトランペッターを目指していたが、すでに司会で精彩を放っていた。後にCBSソニーで渡辺貞夫や日野皓正などのアルバムのプロデューサーとして名を馳せる伊藤八十八は、同大学のニューオルリンズジャズクラブに所属していた。

「タモリや八十八に会えたのも三浪したお陰だ」と言う。67年3月のハイソのアメリカ遠征は、日本のビッグ・バンドの初渡米であった。4年生の時、ハイソの先輩チャーリー石黒率いる東京パンチョスのドラムを兼任した。当時、月に23日間が赤坂のキャバレーで、週3日がテレビのレギュラーで森進一や布施明の歌伴(歌の伴奏)の仕事。大卒初任給が2万円の頃、月50万は稼いでいた。この生活は体の都合で中断。大学も中退して故郷に帰り再び1年間の療養生活を送った。このとき、ジャズ喫茶『ベイシー』経営を思い立った。

 開店した翌年、2度目の来日になるカウント・ベイシーに声をかけ、ツアーの全行程に同行。以来来日すればツアー同行は当たり前になり、80年にはベイシーの『ベイシー』来店が実現した。ベイシーが菅原さんに付けたニックネームがある。すぐに実行に移すこの男を初めはスピーディにしたが気に入らず、SWIFT(素早い)にYを付けた造語、スイフティに決めるや「いい名だ」と一人悦に行っていたらしい。『ベイシー』が気に入り晩年一関に居を構えた色川武大さんもカウント・ベイシーも、もちろんぼくらもこの店以上にSWIFT(頭の切れる)な菅原さんが大好きなのだ。(演出家・高平哲郎)
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110427/enn1104271542020-n1.htm


ジャズファンから「伝説のジャズ喫茶」と呼ばれ、オーディオファンからは「聖地」とさえ讃えられるスポットがある。

 岩手県一関市、ジャズ喫茶「ベイシー」のことである。

 とりわけ、ハイエンドのオーディオファンは、全国津々浦々からまるで巡礼者のように集まり、そして散っていく。ここ20年、その列は絶えることはなく、近年、音楽誌やオーディオ誌に限らず、「ベイシー」の名に出会うことは、さほど困難なことではない。

 2006年秋、「ベイシー」のJBL・オーディオ・システムの素晴しさを象徴するような出来事があった。

オーディオ100年の歴史の中で、ウエスタン・エレクトリック以来の伝統の本流である、オーディオ・メーカーJBLが、60周年モデルとしてDD66000、エベレストを世界規模で発表した。それは、まさに21世紀オーディオのフラッグシップ、誕生した瞬間からすでに伝説たりえる程の完成度を誇る銘機である。日本では、東京の帝国ホテルに日本の音楽、音響関係のほとんどが、JBLからは、社長、設計家、デザイナーのトップ一同が会し、ビック・レセプションが行なわれた。

 そして、つとに噂の「ベイシー」を訪ねてみたいと、JBL首脳陣全員がみちのくに足を運んだのである。結果は、すでに日本中のオーディオファイルも御存知の通り、想像を超える彼等の驚きと賛嘆に終始する。それは、我々オーディオファイルにとっては、痛快さを突き抜けた後の静かなる感動であった。

 何よりもJBLのトップが驚嘆したことは、40年前の古いJBLシステムと21世紀の最高度、最先端のテクノロジーを駆使し、JBLの威信をかけて取り組んだエベレストの音が、まったくの共通のコンセプトのもと、まるで昨日生まれたばかりの如くの、新鮮で非常に音楽的な音を再現したことである。店主菅原正二氏のローテクで構築されたJBLと、ハイテクで創られたJBLサウンドの見事な等質性の一致は、JBLのプロ集団ならずとも、オーディオファイルに、世界一のオーディオ・スポットの感を強くした。

 そして、全国のジャズファンが、最初に「ベイシー」を意識した出来事は、1980年代、スイングジャーナル誌に、大きな赤いリンゴに“Basie”と白く浮き彫りにされた「ベイシー・リンゴ」を手に微笑えむ、カウント・ベイシーの表紙であった。カウント・ベイシー・オーケストラをみちのくへと、県民一丸となって実現させたそのジャズへの愛故に、日本中のジャズファンは、その核にあったジャズ喫茶「ベイシー」に当時、羨望のまなざしと同時に感動を憶えたものである。

 そして、デューク・エリトンと並ぶジャズ史上最も偉大なカウント・ベイシー・オーケストラは、世界中にそのファン・クラブ、熱烈なファンが存在し、勿論日本にも、ファン組織があり交歓を持つ人も多いが、ベイシー本人から直接、ニックネームを授かったのは、「ベイシー」店主、スウィフティ・菅原以外いないのではないか。

 菅原氏の米国本場の多くのジャズメンとの交流は、すでにファンの知る所であるが、特に、巨人エルビン・ジョーンズとのその最期までのそれは、つとに有名である。毎年暮、東京に乗り込む前に、「ベイシー」でライブを敢行したのである。私には、2000年のミレニアム、12月31日から1月1日の世紀の変り目、外は深閑として凍てつき、内は熱狂の渦に燃え上がる、深夜のエルビン・ジョーンズのジャズマシーンのライブ、それは、永遠なるものの具現として、生涯の憶い出となった。

 しかし、何故「ベイシー」は、多くの音楽家、人が集まり例外なく最高の演奏が生まれ、感動の場となるのか。その答は、私には、実にシンプルである。この百年を越える土蔵で、毎日40年間、40万枚以上のLPが再生され続けていること、そして、幾多のジャズ・プレイヤーが、魂をおいていったからに他ならない。つまり、このジャズ・スポットは、音霊の棲家なのである。それも、ギッシリつまった。
 「ベイシー」は異郷なのである。東京からもニューヨークからも等距離の。中央に対し、みちのく平泉に藤原京があったが如く、世界の異郷なのである。いや、一関市にあっても異郷なのである。この「ベイシー」という異界は、今日もその不滅なる音の魂、音霊の満つるところとして、音楽を愛する、哀しき子羊達を、決して裏切ることのない聖地なのである。
http://www.liveatbasie.jp/articles/index.html

憧れのジャズ喫茶「ベイシー」  

ここは岩手県の一関市内にある、日本はもとより世界中のファンによく知られたジャズ喫茶である。ここのマスター自身がドラマーで、カウント・ベイシーと親交があり、ベイシーもここを訪れたことがあるのだそうだ。音楽が好きな文化人やタレント、音楽家はもとより、ジャズを愛好する人々が、その素晴らしいジャズの音が聴きたくて一度は詣でたいと思っているところときいている。オペラでいえばバイロイトのような聖地である。

この店は土蔵を改修して造られていて、内部は薄暗くてよく見えないが、グランドピアノとドラムセットが置かれていて、JBLの大きなスピーカーがその奥に見える。ここではライブもときどき(年5〜6回)開催されるライブハウスでもある。渡辺貞夫さんは毎年のように来るし、エルビン・ジョーンズも何度か来たことがあるそうだ。

部屋中の壁の棚はレコード10000枚がぎっしりと並んでいる。 (実際はクラシックも含めて50000枚くらいのコレクションのようであるが、マスターも正確にはわからないらしい。最近は、20トンくらいかな、と言うお答えもある!CDはないらしいが、そんなはずはないと思う。

 マスターの菅原昭二さんは自称オーディオマニアで、「ベイシー」は日本一音のよいジャズ喫茶としてジャズファン憧れの殿堂となっている。壁という壁には訪れた著名人のサインやメッセージの落書きでいっぱいである。とにかく、今や名実ともに伝説のジャズ喫茶として君臨している。
 http://www.ne.jp/asahi/cho/ark-honda/basie.htm


 昭和1970年、菅原昭二さんが自宅土蔵を改造して、ジャズ喫茶「ベーシー」を開店した。日本一音の良いジャズ喫茶として、全国各地からジャズフアンが訪れ、さまざまな音楽、文芸関係者も立ち寄る「音楽の蔵」だ。師と仰ぐカウント・ベイシーからスウィフティー≠ニ愛称をもらうなど、内外に交友関係が広い。

 『狂人日記』や『麻雀放浪記』で知られる色川武大さんは一関のジャズ喫茶「ベーシー」を愛し、度々訪れるうちに「ベーシー」にひかれて一関へ転居したが、残念ながらその1ヶ月後に亡くなった。その遺品は一関市に寄贈され、その際もマスターの菅原昭二さんは多大な貢献をした。村松友視さんもこの店を訪れている。1998年『ベーシーの客』サイン会が「ベーシー」で行われ、サインして頂いた。『ベーシーの客』にも色川武大さんの記述がでてくる。

 「ぼくは、ジャズ喫茶のマスター≠ナあるが、本当は、根っからのオーディオマニア≠ナある」

と、『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』(菅原昭二著 講談社)に菅原さんご自身が書かれている。音へのこだわりはすごい。

 平成1995年には、ジャズ評論家の草分けとして知られる故野口久光さん(東京都)が所蔵していた貴重なLPレコードが、野口さんと親交が厚かった菅原さんに寄贈された。「ファンのためベーシーで活用してほしい」との遺族からの申し出によるもの。寄贈されたレコードはジャズを中心にクラシック、ポピュラーなど。LP草創期からの古い物で、まさにレコードの歴史そのもの。中でもデューク・エリントンやルイ・アームストロングのオリジナル盤のコレクションは「世界一級だろう」という貴重品だ。

 寄贈されたレコードの枚数を新聞記事を参考に45000枚とホームページに書いたら、菅原さんから「ぼくもわからない枚数をどうしてわかったんだい」と笑われた。45000枚というのは、新聞記者がレコードを搬入したときの荷物の大きさから計算したものだったようだ。  
http://www.teganuma.ne.jp/ichi/midokoro/basie/basie-i.html

世界に冠たるジャズ喫茶ベイシーへ 2007年01月30日


 東北新幹線で東京からおよそ2時間40分、盛岡からおよそ40分、岩手県の南の玄関口一関市に、ジャズ喫茶ベイシーはある。

 ほうぼう出かけて歩くぼくと違って、ベイシーのマスター菅原正二さんは約20分おき(LPレコードの片面の演奏時間ですね)にレコードをかけかえなければならないというその職業柄、ほとんどをこの薄暗いお店に居すわって過ごされてきた。 菅原さんが出かけていかなくても、必要な人はおのずとやってくるから、不自由しない。

 村松友みさん(友みさんの「み」は「示」+「見」です)も常連のお一人で、『ベーシーの客』という作品もある。五木寛之さんもベイシーがお気に入りの場所だ。 永六輔さんがぶらりといらしたときは、たまたま渡辺貞夫さんのライヴの晩だった。

「では、ぼくが前座をやります」

 ライヴの前に永さんのトークショーがはじまり、お客さんは大喜びだった。

 その渡辺貞夫さんも年に一度、ベイシーでライヴをやる。ホールや大きなジャズクラブ以外でナベサダさんのライヴが聴けるのはここだけなので、全国からファンがやってくる。しかも、その演奏がこういうところじゃないと聴けないような熱い演奏なのだ。

 実力人気ともに今一番のケイコ・リーも毎年、ライヴをやる。去年はここでライヴ・レコーディングまでやって、それがなんとジャズ専門誌スイング・ジャーナルの「ジャズ大賞」の栄誉に輝いた。

 残念ながら、ニューヨークからいつも年末にやってきていたエルヴィン・ジョーンズが彼方に旅立ってしまったので、恒例の年越しライヴは行なわれなくなった。エルヴィンはここにマッコイ・タイナーとウィントン・マルサリスを連れてきたこともあった。

 このように、菅原さんはお店にじっと居すわって、人を引き寄せてきた。これからもそうするだろう。これをイスワル教というそうだ。

 さて、話は20数年前にさかのぼる。発売が開始されたばかりのCDとアナログレコードを聴き比べるという内輪の集まりがあった。 某レコード会社の方たちはそのニューメディアを自信満々の体で持参し、某オーディオメーカーも超高級CDプレイヤーを提供して、この聴き比べに挑んだ。

 結果はアナログレコードの勝利だった。某レコード会社の方たちもオーディオメーカーの方たちも「こんなはずでは」と盛んに首をひねりながらも、この事実を受け入れざるを得なかった。この経験がCDの技術を大いに進展させた。CD黎明期の知られざる秘話である。


▲ 世界に冠たるジャズ喫茶ベイシーの外観。ドアをくぐると、別の世界がひらける。ぼくはもう何度、そのドアをくぐったことだろうか。『笑っていいとも』などで知られる構成作家の高平哲郎さんにお会いしたのもここだった。たまたま日野皓正さんの話になり、ぼくが「日野皓正さんは本籍が盛岡市だそうですよ。盛岡に疎開していたからだって日野さんが昔出した本に書いてました」と言うと、「知ってるよ、その本はぼくがゴーストで書いたんだ」と大笑い

▲ 左右にデ〜ンと鎮座ましているのが菅原さんが手塩にかけて育て、オーディオ・マニアを唸らせつづけてきたスピーカー。興が乗ると菅原さんは右手前に見えるドラムセットを叩く。菅原さんは早稲田ハイソサエティのバンドマスターとして、アメリカ公演の経験もある


▲ ここはベイシーの貴賓席。菅原さんの書斎も兼ねている。名著『ジャズ喫茶ベイシーの選択 ぼくとジムランの酒とバラの日々』(新風舎から近く文庫版で再発売されます)や『聴く鏡』(ステレオ・サウンド社)はここで生まれた。ジャズファンにもオーディオファンにも必読の書だが、内容は決してその狭い範囲にとどまっていない。盛岡市在住の直木賞作家高橋克彦さんも菅原さんのファンで、この両書を絶賛してはばからない
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/col/20070116/120558/


ジャズファンにとって知らぬものもないであろう有名なジャズ喫茶

べイシーオーケストラやエルビン・ジョーンズを初めベイシーはライブも積極的に開催しています。

初めてベイシー詣でをするまで、私も本当にそんなにいい音なのかと疑念がありました。しかし、初めて、ベイシーのドアを開け、コーヒーを味わいながら、ベイシーのサウンドに身を任せたとき、

「これは、かつて、私が聴いた中で最高のジャズ喫茶サウンドだ!!」

と実感しました。私達がその感動に任せていろいろなリクエストをお願いして快く応えてくれた菅原マスター、そのうち、レコードに会わせてドラムに、、、あー、この人はレコードを演奏しているんだ!!と感心しました。


大きな漆喰の倉作りの空間と

JBL professional speaker 2220BX2 ,375,075
JBL SG-520,SE400S
LINN LP-12+SME3009II
SURE V15TYPEIII


というラインナップで、オーナーの菅原氏が長年磨き上げた最高のサウンドです。
まさに、ジャズファン一聴の価値あり。


かつて、私が、最も敬愛したオーディオ評論家・故岩崎千明氏がベイシーからトンボ帰りで参加した超高級スピーカーの試聴会で、つぶやいた一言が忘れられません。

「この最新のコンポはクオリティではベイシーの機器に大きく勝ります。単なるクオリティ以外の部分では、家庭用高級オーディオでは、まだまだ、ベイシーの醸し出すサウンドには近づき得ません」

といった内容でした。まさに、ベイシーはプロッフェショナルなジャズ喫茶の理想のサウンドに仕上げられているのではないでしょうか。 また、休暇にでも一関まで足を延ばして、あの倉のドアを開けて鮮烈なベイシーサウンドに浸りたい。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/baisie.html


菅原さんはBASIE以外、講演・TV・ラジオ・雑誌やらの仕事もあり多忙な方なので臨時休業の場合もありますので注意。でも観光シーズンや連休・週末は、まず開けていますのでご心配なく!

開店時間は午後1時30分過ぎですが確実ではないので3時以降なら間違いないと思って下さい。

定休日は水曜日 

ソフトドリンク=1000円 学割¥200 
アルコール=1200円
その他


駐車場は有りませんので近くの市営駐車場を御利用下さい。

閉店時間は?あまり遅くまでは開けてませんが、開いてたらラッキーと思って下さい。


とにかく普通の人ではないので要注意!なんて怖い人という意味ではありません。
周りの誰からもここまで音に拘らなくてもいいでしょうというぐらい異常。ですが俺が一番なんて言うマニアックな人間では無いのです。すべてをやり尽くしているためなんですね。でも本人は「まだまだ良くなる待ってろー」ていつも言ってます。

以前某メーカーの300万するCDプレイヤーをBASIEでならしたことがあるんですが、それはすばらしい音でした。菅原さんもCDも良くなったなーて誉めていましたが、その後レコードをかけた瞬間!「なんなんだレコードって」と思わざるを得ない状況でした。私のような素人でも差は歴然、表現はできませんがもちろんレコードが勝っていました。

全国から来られるBASIEファンに「近くにBASIEがあっていいな」とよく言われますが、この音は菅原さんしか出せない音なので、いつまで聞けるはわかりません。じっと音楽を聴くなどという時間も無いこの頃、あまりの迫力に驚く人もいると思いますが、目を閉じて聞いていると、そこにプレイヤーの姿が現れてきますのでだんだんとその音に引き込まれていくと思います。

LIVEは80名程度しか入れません・金額もコンサートホールと違い高めですが、正直ファンサービスのため行っていますので、赤字が実情です。ミュージシャンが目の前で生の音に近い状況で聞けますので是非ともチャンスがあればお越し下さい。毎回全国から来られますのですぐ満席になります。。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~toronto/basie.htm


02. 2013年1月22日 10:20:00 : W18zBTaIM6

菅原正二 著作
http://www.amazon.co.jp/s/ref=ntt_athr_dp_sr_1?_encoding=UTF8&field-author=%E8%8F%85%E5%8E%9F%20%E6%AD%A3%E4%BA%8C&search-alias=books-jp

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択―ぼくとジムランの酒とバラの日々
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA-%E2%80%95JBL%E3%81%A8%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%8C%E3%81%BF%E3%81%9F%E9%9F%B3-%E6%96%B0%E9%A2%A8%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4289504310/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1328427979&sr=1-2

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%85%92%E3%81%A8%E3%83%90%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%85-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4903186792/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1328427819&sr=1-1


聴く鏡―一九九四‐二〇〇六
http://www.amazon.co.jp/%E8%81%B4%E3%81%8F%E9%8F%A1%E2%80%95%E4%B8%80%E4%B9%9D%E4%B9%9D%E5%9B%9B%E2%80%90%E4%BA%8C%E3%80%87%E3%80%87%E5%85%AD-SS%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4880731439/ref=sr_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1328427979&sr=1-4

「ジャズ喫茶ベイシーの選択」は、一ノ関にあるジャズ喫茶ベイシーの御主人、菅原昭二さんがオーディオ誌「ステレオ・サウンド」に連載していた記事に加筆して、講談社から1993年に刊行された本です。菅原さんは早大ジャズ研でドラムスを叩いておられたそうで、渾名も「Swifty」だったと思います。そういう方が故郷に戻られてジャズ喫茶をやる傍らものした、ジャズ及びオーディオに関する随筆集です。

ジャズ喫茶ベイシーは、そのジャズの聞かせ方が秀逸であるとして、つとに有名ですが、その所以 及びその周辺について、時に色んな場所に書かれていました。それを読んで、この人は文章の書ける人と見込んだのでしょう、「ステレオ・サウンド」が連載記事の執筆を依頼し、それが結構面白いので、長く続いています。

なお、連載記事は今も「聴く鏡」というニクイ題名で続いています。ジャズを良い音で聴きたい、かつ聞かせたいという視点からみたジャズにまつわる、及びジャズオーディオにまつわる色んな話題が出てきます。特にジャズオーディオに関するジャズ喫茶店主の苦闘の記録としては、一番まともで、しかも徹底した追及の様子が読み取れます。

中でも菅原さん自身が、閉店後の孤独な作業の中で感得した、替え針へのこだわり、ケーブルの選択、密閉箱と部屋の容積の相関、電源、室内内装等にまつわる話は、少しこの関係に突っ込んだ人なら頷く事ばかりの鋭い示唆を含んでいます。
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/book/bt3.htm

648 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/25(土) 02:37:58 ID:RrjyPJS5 [1/3回発言]

「聴く鏡」
あっさり薄味でその分含蓄がありよい。傑作。

「ベイシーの選択」
固有名詞が多すぎ、ジャズ部活動・早稲田文化色が濃厚で、オーディオや音の話以外の部分では中味はあまりない。
これでマイナーな固有名詞だったならまた印象も変わるだろうが、メジャーすぎるためほとんどが有名な人たちの裏話になっている。 (編集者の注文のせいかもしれないが。)

有名な人たちの裏話は大切な事柄ではない。また、人は、有名人やVIPですら都合で動いていることが透けて見えてしまい、シラケた。

やはり、自分は薄味・交流はあまりしない・普遍で行こうと思った。
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


03. 中川隆 2013年1月22日 14:57:49 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6


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2. BASIEの音

ジャズ喫茶で、言わずと知れた、岩手県一関市にあるベイシー。全国から、新幹線や飛行機に乗ってまでも、ベイシーの音を、ジャズを聴きに行く人も多いという、まさに言ってみればジャズ喫茶の聖地。そのベイシーへの訪問記を、最初は「徒然雑記・散歩」に気楽に書こうと思っていたのですが、音を聴いて、これは気楽に書ける音ではないし、一回行っただけでは掴みきれない懐の深さというか、奥の深さを感じたので、別ページで書いてみることにしました。


第1回目訪問(平成18年12月上旬)


 私が人生で一番最初にベイシーのドアを開けたのは、2006年の12月上旬でした。とにかく一階部分には窓ひとつない土蔵の造りで、ドアを開ける時には、気持ちの良い緊張感がありました。扉は二重になっており、店外からは全く中の音が聞こえません。ジャズに関する張り紙やポスターが期待を高めてくれました。

 店内に入ると、お客は3〜4人いたでしょうか。土曜日にしては少ないと感じました。そして窓ひとつない店内は薄暗く、裸電球に照らされた部分と、薄暗くて全貌が見えづらい巨大なダブルウーハーを持つスピーカーを、何とか店の奥に見ることができました。ベイシーの音は大音量だと聞いていましたが、パッと聴いた感じではそれほどの大音量ではありませんでした。

 店の試聴席からはなれた丸テーブルでは、店主とVIPなお客と思しき方々が談笑をしておりました。ジャズの音の間から、豪快な店主の笑い声が時折聞こえます。

 最初に聴いたソースでは、アナログディスクであるのにも関わらず、ヒスノイズはほとんど聴こえず、ドラムとサックスなどの金管楽器の明瞭度には圧倒されました。ベースは生とくらべややボン付くような気がしましたが、ピアノが低音から高音までこれほど滑らかに再生されるのを、私は聴いたことがありませんでした。

 ベースのボン付くように聴こえるのはソースのせいでしょうか。そのほかの音は熱く濃厚でいて、とても優しい音です。最初に大音量という先入観があったので意外でした。薄暗い店内で目が慣れてくると膨大なアナログディスクの量に驚かされます。

 ベイシーの音は、ジャズはこういうモノなのかと自分の中で確認し始めたとき、奥の丸テーブルで談笑していたVIPのお客さんが帰りました。そしてその直後、明らかに音量が上がったのです。今まで私が聴かされていたのは、店主がVIPなお客さんと談笑するための音量だったのです。音の洪水、迫真のジャズが体に迫ってきます。

 もう少し、”通常の音”となったベイシーでのジャズを楽しみたかったのですが、時間が迫っていました。やむなく、名残惜しさを感じつつベイシーを後にしたのでした。そして、このジャズ喫茶は一度聴いただけでは分からない。自分にとって、何度も通ってみる価値のあるお店なのだと思いました。


第2回目訪問(平成18年12月中旬)

今回は一関駅前からのレポートにしました。いわゆる一地方都市の駅前です。商店街などはありますが、勢いが余り感じられません。ベイシーへは、一関西口の正面の通りの最初の信号を、まずは右に曲がります。

 一関はそばが有名です。おいしいそばといえば、地元の人に聞くと「ちょくりあん」を薦められますが、今回はベーシーへ行く途中の「清庵」のそばで腹ごしらえです。やっぱりジャズを真剣に聴くのにもエネルギーが要ります。空腹ではベイシーの音に太刀打ちできそうにありません。

 右に曲がった商店街をずっと真っ直ぐ歩き、スポーツクラブ(j地主町通り)が見えたら、今度は、左へ曲がって進みます。そして真っ直ぐ行き、2つ目の信号の右方向をみると重厚な造りのJAZZ SPOT BASIE が見えます。駅からは徒歩15分くらいだと思います。

 2回目の訪問ですが、やはり扉を開けるときには、期待と不安(たまに店主の機嫌が悪いことがあると聞くので)で少し緊張します。2枚の扉の向こうの薄暗い店内には、聞き覚えのある大音量のジャズがかかっています。

 この日は、特にVIPなお客さんもいないらしく、大音量でジャズが流れています。私は前回座った席と同じ、スピーカーの真中に近い席に座りました。座席の中に白い座布団がしかれているところは、店主や店員の特等席です。VIPなお客さんを相手にするときなどにも使われますので、座らないように気をつけます。(タバコの吸殻がテーブルに置いてあるので、すぐそこは座れない!とわかりますけどね。)

 浸透力のある音です。こんなにも体に染み込んでくるジャズはここでしか聴けないのではないかと思うほどです。低音は、足や体を伝わって体内に染み込んできます。大音量ですが、分解能はものすごく、まるで音量を上げてもうるささを感じないSTAXのイヤースピーカーが、ラウドスピーカーになったような感じです。細かい音も、ビックバンドのすべての音も、細かく細かく、それがまろやかに鳴っています。

 低音はドラムやピアノはまるで本物のようです。そこで演奏しているような音量と、感触。俗にいうハイエンドスピーカーのようにスピーカーの奥に像を結ぶことは、聴き取れませんでしたが、本当にピアノの像が見えるようです。

 ただし、僭越ながら、ベースはボンつき気味のような気がしました。最初はソースのせいかなとも思ったのですが。前回と今回と合わせて、何枚ものディスクを聞きましたが、やはり、生の乾いたブルンというベースの鳴りとは少し違った、迫力を増した味付けがされていると思いました。ただし、この感想は、私が普段、スタックスやTD508という、低音に関しては非常に禁欲的な機器を愛用していることからくる思い込みかも知れません。

 本当にかなりの大音量で、特にビックバンドのディスクなどは、音の大洪水なのですが、店主は余裕の表情です。さも当たり前のように、タバコを吹かしながらリズムをとっています。とにかく音が有機的でありながら、人間味を感じさせる音で、うるささを感じさせない音には、まったく「まいった」と言うしかありません。素晴らしいジャズと音を、この日は2時間も楽しませていただきました。

 また来ようと思いました。こうしてジャズを楽しめたことに感謝しながら家路へと着きました。聴き続けて、スピーカーの間のレンガの向こうに、何か見えてくるかも知れません。

第3回目訪問(平成19年01月下旬) (第1日目)

 幸運なことに、ベイシーへ3日間連続で通うことができましたので、ここに報告がてら書いてみることにします。 今年は暖冬のようで、岩手県一関市内でも、雪は全く見ることができません。遠くに見える山がいつもの冬なら真っ白なのですが、今年は、頂上だけがわずかに白くなっています。そんな暖かい一月の下旬にベイシーへ行きました。

 ベイシーの入り口の扉を2枚開けると、意外な程の小音量のジャズが耳に入ってきます。いつもは、前の席へ座るのですが、今日は一番後方の真ん中の席へ座ることにしました。Bill EvansのFory to Loveのディスクがかかっており、Evansの鮮やかでもどこか哀しげなメロディが店内に広がっていました。アナログのまろやかな感触が感じられ、ピアノのきついタッチなどは感じられません。

 続いて、Live at the half note. the art famer quartet featuring jim hallがかかります。ベースは生音に近く締まっています。ドラムの迫力は素晴らしいものがあります。Jim Hallのエレキギターは、特定の周波数でやや共鳴する音が聴こえますが、とても生々しく、電子楽器なのにどうしてこうもやさしい音色がでるのでしょうか。席も後方にしたせいか、店主が誰かと打ち合わせをしているせいなのか、大音量に感じません。私には丁度良いくらいです。ドラムのアタック音、シンバルのはじけるパルス音も、きつい音はせず、ドラムのソロの圧倒的な音に聴き惚れてしまいました。

 DUSKO GOYKOVICH/SOULCONNECTION Vol.Uのディスクがかかります。サックスの音とピアノの音が、体に迫ってきますが、迫力のある音なのにこんなにも優しい音にきこえるのはなぜなんでしょう。これがアナログディスクの味なのでしょうか。周りを見渡すと、平日にもかかわらずお客は5人になっていました。

 ここで、ふと思ったのですが、私は最近D/A Converterに、ReimyoのDAP-777を導入したのですが、ビクターのK2盤のジャズのCDを、DAP-777を通して、STAXのイヤースピーカーで聴く音も、なかなかどうして、アナログに極めて近い滑らかな音だと、このとき思いました。

 次には、男性ボーカルモノNAT KING COLEがかかります。腹と喉の奥からでる男性ボーカルの低音が、いとも簡単に出てきます。ただボーカルの音像はピンポイントに定位というわけにはいかないようですが。8cm径とか小口径のユニットでは、絶対に聴けないボーカルです。こういう音を聴くと、FE208ES-Rをミッドバスに使った時の男性ボーカルの再生は最高だろうな。などと。思ったりします。愛用している富士通テンのTD508も、女性ボーカルは最高なのですが、男性ボーカルの低音は迫力がいまいちだったりします。

 CANNONBALL & COLTRANE サックスの共演、いや競演か。右から左からサックスの音が炸裂してきます。しっかりとした低音の土台の上に乗ったサックスの輝きは最高の一言です。2曲目はスローテンポの曲調で、ピアノの低域から高域にわたる全帯域にわたる滑らかさ、フラットバランスさが美しい。心が曲の中へ完全に入りこんでジャズに同化するのではなく、音を分析的に聴いてしまうのは、オーディオマニアの性でしょうか。ちょっと悲しいです。

 私がこの日最後に聴いたディスクはWARKIN' WITH THE MILES-DAVIS QUINTETです。1曲目、流れるようなピアノの旋律にのってMILESのトランペットが聞こえます。ベースも生の音量。とても優しいメロディ。2曲目、洒落た夜の情景を思い浮かべるような、大人の曲。そして楽しくMILESは何を想って演奏しているのだろうと考えてみたりしました。

 女性の店員が、特等席でタバコを吸って、煙が薄暗いベイシーの電球に僅かに照らされ、何とも美しい光景が見えました。普段は、タバコを吸わない私もこのときばかりは、タバコを吸う人を羨ましく思ったりしました。

 帰りの際、このベイシーの空気を持って帰りたかったので、ベイシーで録音された「ケイコ・リー」Live at Basie のSACDを買ってしまいました。私のオーディオで、BASIEの空気を、うまく再生出来るでしょうか。
(Keiko Lee/Live at "BASIE")
 ちなみにこのSACDのジャケットの写真はベイシーの菅原正二店主が、愛用のライカで撮ったモノだそうです。


第4回目訪問(平成19年01月下旬) (第2日目)

 第2日目は土曜日でした。店内に入るとBUD POWEL/IN PARISのディスクがかかっています。続いて、DUSKO GOYKOVUCH/SOUL CONNECTION Vol.Uがかかりました。ボリュームは昨日と同じくらいでしょうか。リリカルなピアノに、楽しくリズムを刻むドラム、キックドラムの音も軽く、ポンポン出てきます。お客は4人でした。店主自ら切り盛りをしています。

 続いて、名盤中の名盤、Bill Evans/WALTZ FOR DEBBYがかかります。これは、自分でも良く聴き慣れたディスクだけに、自分のシステムとの違いが明確に分かります。ピアノの余韻が消え入るところ、美しい中にもどこか哀しげなメロディがこのうえなく美しいです。低音の土台がしっかりとしたピアノの美しさが感じられ、ベースも生の音量に近いと感じました。2曲目、ベースとピアノのやりとりの美しさは表現出来ないほどです。自分のSTAXのイヤースピーカーで聴くBill Evansが圧倒的に劣っているとは思いませんが、ラウドスピーカーの音色や迫力は全く違います。ベイシーで聴くこのディスクの方が、ずっと美しい。

(Waltz for Debby/Bill Evans Trio)

 本当はBASIEの店内の写真をCONTAX T3で撮りたかったのですが、腕に自信がないのと、店主に撮影の許可を頂くのが怖かったため(笑)、スケッチで店内の様子をノートに書いてみました。水性ボールペンで下書きもせずに一気に書き上げたので、所々矛盾した構図が見て取れますが、それはそれ(笑)。ベイシーの店内の雰囲気も外観と同じように、とっても趣のある内装だと思います。ずっと残しておいて欲しい空気。内装。椅子。壁にかかれたサイン。無造作に張られたポスターや写真。どれもベイシーに無くてはならない大切なモノだと感じました。

("BASIEの"の店内風景 スケッチ)

 CARMEN McRAGE ALONE/AS TIME GOES BYの女性ボーカルとピアノの伴奏のシンプルな録音モノがかかります。ピアノの伴奏の音色は絶品。店主は来客と話し込んでいます。そのための静かな選曲なのでしょうか。失恋の時に聴くとちょうど良い曲調と唄、どちらかというと哀しくなる唄。

 Cannonball Adderley with Bill Avans/Know what I mean? がかかります。WALZ FOR DEBBYとは一転楽しい穏やかな空気が流れます。深い深いベースのうごめきが聴こえました。

 この時点で大分時間が経ってしまいました。2時間以上もジャズ喫茶にいるのは初めての事です。(笑)ここで、名盤中の名盤。定番中の定番のArt Pepper meets The Rhythem Sectionがかかります。今日はこの盤で締めにしたいなと思って真剣に聴きました。良く聴き知ったディスクだけに、凄さがわかります。私のシステムではPepperが独り寂しくサックスを吹いている感じなのですが、ここベイシーではドラムやベース、ピアノもPepperのサックスに負けじと、次々に炸裂して孤独なサックスといったイメージがみじんも感じさせません。これはアナログディスクだからなのでしょうか。CDでもLINNのCD12のプレーヤーを使って、ベイシーで再生させたらこういう音が果たして出てくるのでしょうか。
(Art Pepper meets The Rhythm Section)

 結局この日は2時間半もベイシーに長居してしまったのでした。


第5回目訪問(平成19年01月下旬) (第3日目)

 三日目は15時20分頃にお店に入りました。JOHN COLTRANE/SET'N THE PAGEがかかっています。今日は真ん中の席に先客が居りましたので、左端の"JOHN COLTRAN"の席に座ります。ベイシーの椅子には、すべて寄贈者の名前とアーティスト名が背もたれの上に書かれています。

 お客は多く9人ほどいたでしょうか。家族連れでベイシーへ来られている方も見られます。JAZZ好きな一家でしょうか。今日も店主が一人でお店を切り盛りしています。COLTRANEのサックスが「楽しくやろうぜ」と呼びかけてくるような気がしました。

 どうも、今日はお客の人数が多いせいだけではなく、店内の雰囲気が明るいのです。前の店主の座る特等席を見てみると、なんと女子高生の姿が、オヤジやJAZZ狂のなかにパッと明るくさく一輪の花のように、趣のあるちょっと厳めしいベイシーの店内を明るくしてくれています。店主もしきりに女子高生に話しかけています。高校生でJAZZ喫茶ベイシーへ来るとは羨まし過ぎます。というか、将来が心配です。(笑)店主も女子高生と話してとても嬉しそう。(笑)

 何の話をしているのでしょうか。女子高生だと特等席で聴けるのですね。これも羨まし過ぎます。

 続いて、TOMMY FLANAGAN/Confirmationがかかります。トリオ構成で、ピアノの明瞭さ、まろやかさ、タッチの迫力は十分に美しく伝わってきます。ドラムソロでは、ドラマーがそこで叩いているかのように錯覚してしまう程。

 DUKE ELLINGTON/THE GREAT PARIS CONCERTのビックバンドのディスクがかかります。音量が上がったでしょうか。それともこれがソースなのか。音の大洪水。ピアノソロでffでも低音から高音までまるで歪感は無しです。このピアノ奏者はどんな勢いでピアノを弾いて、いや鍵盤を叩きつけているのでしょうか。楽しいの一言。

 LIONEL HAMPTON ALL STARS/STAR DUSTは、甘い音色、曲調、相当古い音源でしょうか。ビブラフォンの切ないシンプルな響きが静けさを感じさせてくれます。その次はMilt Jackson Quintet featuring Ray Brown/THAT'S THE WAY IT IS。ピアノの低音とベースで低音を刻む。ビブラフォンの音色が強く優しく胸を打ってきます。金属の輝きが感じられますが、とてもやさしい。

 3日目の最後はBeren merillの女性ボーカルモノで私は締めました。なめらかな女性ボーカル。今日のような華やかなベイシーは初めてです。やっぱりジャズにはオヤジや私、ジャズ狂ではなく、ジャスには女子高生というのが分かったのが収穫でした。(笑)

http://exp.bakufu.org/exp025_basie01.htm

第6回目訪問(2007年2月中旬)

 小雨がぱらついたり、少し陽がさしたりする午後15時に、ベイシーへ入りました。店内に入るといつもは薄暗くて見えないJBLの3wayシステムが、良く見えます。店内を見回すと、テレビ局?の撮影クルーの方々が居ます。そのためのライトアップなのでしょう。普段よく見えない山の字に切られた音響レンズとホーンツイーターがよく見えます。

 今日も真ん中の席には先客がおりましたので、JOHN COLTRANの席へ座ることにしました。歯切れの良いドラム艶めかしいエレキギターが聴こえます。お客さんは4〜5人でしょうか。撮影クルーが居るのにもかかわらず、今日も店主が一人で切り盛りしています。とても聴きやすい音量でした。

 明るくリズミカルな曲がかかるのに、出てくる音はどこか哀しげ。この日のベイシーの音は各楽器の前後感が良く出ていたような気がしました。いつものベイシー。いい音。針でレコードの溝をトレースしているだけなのに、なんでこんなに迫力があり、まろやかで、優しく、哀しい音色が出てくるのか、考えれば考える程不思議。エジソンの蓄音機と原理はたいして違っていないはずなのに。

 こうして何回もベイシーへくると、新しい音や感情の発見がありますが、この抽象の世界、音を文章化するのはとても難しい。

 COLTRANEのサックスもMILESのトランペットも空気を切り裂き、脳天に圧倒的な迫力で迫ってくる音なのに、どこかその音はやさしい。自分でもどういう意味か分かりません。

 撮影クルーは店主の一挙手一投足を撮影しています。レコードを棚から出す様子。レコードをプレーヤーに掛け替える様子。ジャケットを掛け替える様子。特等席でスピーカーを背に後ろ向きに座って、タバコを吸う様子。どれも様になっているというか。カッコイイ。

 そんなカッコイイ店主の向かいで、私は普段よりよく見えるスピーカーをみて、あのウーハーのカットオフ周波数はいくらぐらいだろうとか、ミッドレンジの再生周波数帯域は?とか考え始めてしまう始末。かなしいオーディオマニアの性か。

 結局のところ、そんなことどうでも良いくらい、瑞々しいドラムにはじけるようなシンバル。輝く音色。音の洪水。本当の洪水はあっては困りますが、ベイシーの音の洪水は大好きです。

 最後はBill Evansで締めて終わりにしました。また来よう。

第7回目訪問(2007年2月中旬)

 この日は午後1時30分ころベイシーに到着するも、扉には準備中の文字が張ってありました。少し早く来すぎたと思い、磐井川の堤防を散歩して時間を潰しました。広々として、こんなところに蔵があるとか、図書館があるとか色々と分かりました。

 中でも郷土歴史の重要建築物の地図が街なかに掲示されていたのですが、そのそうそうたる歴史ある建物に混じり、ちゃんとベイシーの位置も記されていることには感動しました。もう、ベイシーは一関の歴史の一部なのだと。そんな風にして30分くらい付近を散歩してから、ベイシーへ入りました。

 ベイシーへ入ると、特等席の横が空いていたので、そこへ座ることにしました。今日も店主が一人で切り盛りしているようです。トミー・フラナガンを聴きます。

 続いて何の曲でしょうか、ひたすら哀しく絶望的なイントロに始まり、哀しいリズム、こん身のドラミングが打たれます。激しいピアノとドラムの隙間にどうしようもない悲しさが感じられ、アドリブで演奏すると、そのときの人間の精神状態、例えば楽しさ、衝動、悲しさ、を映し出す鏡になってしまうのでしょう。刹那的人生を聴いている様でした。

 続いてDUKE ELINGTONE楽団のBIG BANDがかかります。すさまじい迫力と、音圧、混沌としていくとき、すべての楽器の音が混じっていくときが、まさに至福のときです。こんな複雑なレコードの溝を、針もトレースしなければならないわけですから、大変だろうななどと思ったりします。

 ここで私の隣の特等席に店主が座ります。JBLのシステムを背にタバコを吸い、何を想っていらっしゃるのか分からないのですが、「聴く鏡」に挿入されている一枚の写真のように、絵になっていると感じました。

 実は私も、ベイシーへ通うようになってから菅原正二店主著書の「聴く鏡」を買い求め、すでに何回も読み返し、すっかりと愛読書になっていたのでした。その愛読書を今日は持ってきていたため、店主にサインをお願いしました。店主はスピーカーを背にリラックスした状態でしたが、いやな顔ひとつせず、私を奧のテーブルへ連れて行き、そこで、サインと私の名前をしたためて頂きました。もう私の持っている「聴く鏡」はずっと大切な宝物です。

 そのとき私は初めてベイシーの店主と会話をし、舞い上がってしまいましたが、店主は「まぁ、ゆっくり聴いていってください。」と静かに仰ってくださいました。また、「聴く鏡」の前の著書で、絶版になっていた「ジャズ喫茶ベイシーの選択」が、3月に加筆され再販されると言うことで、案内のチラシも頂きました。

(愛用のノートとボールペン。そしてベイシーのコーヒーカップ。)

 Count Basie and his Orchestra/KANSAS CITY SUTESのディスクがかかりますBIG BANDに似つかわしくないほど、とても控えめでシンプルなピアノが印象的です。楽しく、疾走感がありカラっとしていて風のように吹き抜ける感じです。そういえばジャズ喫茶BASIEで、"Count Basie"を聴くのはこれが初めてです。お客さんも他に何人か来ていましたので、ファンサービスでしょうか。

 続いてもCount Basie and his Orchestra/KANSAS CITY 7 がかかります。楽しいです。蒸気機関車にゆられて、大陸を横断しているような楽しさとでも言うのでしょうか。行く先に何も障害はなく、ただ楽しく、のどかで、どこまでも続いていく感じです。

 こうしてこの日もベイシーを堪能し、愛読書にサインまで頂いて、幸せな気持ちを抱えて家路につきました。


第8回目訪問(2007年3月上旬)

 三月上旬、北海道旅行から帰ってきてやっぱりBasieの音が聴きたくなったので、ベイシーへ行きました。お昼過ぎ店内に入るとお客さんは2人、BLUE TRUMPETSという盤がかかっておりました。ベストポジションの席が二つとも埋まっていましたので、右後方奥の席へ座りました。椅子のネームプレートを見ると、「坂田明」の文字が。恐れ多くも今日はミジンコ研究で有名な・・・いや、サックス奏者で有名な坂田先生の席へ座ることとなりました。

 というわけで、この盤を聴いているとやっぱり良いです。何の制限もなく自由奔放に鳴るトランペットの音、そして豊かでキレのあるベースやドラムに支えられた音。

 続いての盤に針が落とされると、ベースとシンバル、ビブラフォンの音が、体にぶつかってきます。レコードのジャケットをみると、Milt Jackson and Wes Mongomeryでした。このドラムソロの迫力は何だ!と叫びたくなるほどの超高速で軽い低音がすっとんできます。この時点でお客さんは4人になっています。ピアノの生々しさ、ビブラフォンの金属的響きの消え入るさま。Mongomeryのエレキギターと各楽器の溶け具合が最高に楽しく感じます。

 狂気なのか狂喜なのか、ジャズ初心者の私にはまだ解からないところもあるけれど、音に集中して、スピーカーの奥に何か見えてこないか必死で探します。音が見たい。

 続いては、のどかでシンプルなピアノだなと思って、レコードのジャケットを見ると、BASIE/EASIN' ITのレコードでした。それからオーケストラが展開してきます。自分の家で聴くBasieとは全く違う音。私ではBasieのジャズを10%も再生してあげることができていないと感じました。何でこんなに心を打つのか。こういう音を自分の家でも出したいですがTD508の8cmフルレンジでは、これは無理と断言できましょう。モノには限度。風呂には温度というのが、あるようです。(笑)オーケストラの迫力は圧倒的でいて優しい。この迫力にまずは身を任せ聴くのみ。楽しいの一語に尽きます。

 ここで店内を見渡すと、お客さんが入れ替わり立ち替わり入ってきて、店内のお客さんは10人になっていました。こんなにも盛況なベイシーを失礼ながら初めて見ました。

 CANNONBALL & COLTRANE。サックスの音色を聴くと、どうしてリードから管が伸びているだけの楽器でこれだけの迫力と、多彩な音色を奏でられるのか不思議に思います。基は人間の息だけであり、そんなこと言ったら、ピアノにバイオリンにすべて似たようなモノですけど。そのわずかな力がこんな大きな音になって出てくるのが不思議。それを記録し、現代まで昔の面影を残してくれるレコードは、凄いと思ったしだいです。ベースをはじく指、ベースの胴鳴り、すべてを体で吸収したいと思いました。

 この時点で、店内にお客さんは13人。さすがの店主も忙しく動き回り、奥のテーブルで打ち合わせをする間もない様子です。

 となりの席に座ったおじさんから話しかけられました。聞けば、沖縄からこのベイシーへいらっしゃったとのこと。さすがに沖縄からとは驚きです。泊まりがけでじっくりベイシーを楽しまれて行かれるようです。ここで私は生意気にも「ベイシーも最高ですけど、仙台のカウントも良いですよ。」などと、オーディオの達人と思しき方に話してしまいました。

 GERRY MULLICAN MEETS JOHNNY HODGES。アルトサックスの音色でしょうか、低い豊かな音がたまらなくいとおしく感じます。この上なく甘いサックスとピアノの音色。柔らかく、まろやかで、触ると溶けてしまいそうな音。こんな音、ラウドスピーカーからだしてみたいです。(私じゃ無理)お客さんが多いせいでしょうか音が良くなってきたように感じます。

 MILES IN BERLIN。激しいドラムが、体を揺さぶります。ピアノ、ベース、トランペットの激しい闘いのような演奏が最高です。アップテンポのジャズ。混沌としていく中で、美しさが見えます。ここで思いました。このレコードはジャズのジャンルだけど、これはロックだと。

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。この時ですでに入店してから2時間が経過。ここで、小心者の僕は、ジャズ喫茶の掟「2時間経ったら、店をでるか、追加注文」というのを思い出し、紅茶とつまみを追加注文してしまいました。

 COLTRANE LIVE AT THE VILLAGE VANGURD。このレコードの出だし。コルトレーン様には申し訳ないのですが、ピアノソロでもうすでに聴き惚れてしまいました。これだけで最高のジャズだと思いました。それにコルトレーンのサックスが加わると、最高を通り超して私の中の狂喜を呼び覚まします。。ここで、目を静かに閉じると、コルトレーンが私の座っている座席の2つくらい前で見えた気がしました。

 ここで店主がライカ?を持って、店外へ出て行くのを私は見逃しませんでした。夕暮れどきでベイシーに明かりが灯るl頃です。どういう構図で撮影しているのでしょうか。露出補正は、などと気になります。うーんカッコイイ。

 JAZZ ALIVE! A NIGHT AT THE HALE NOTE。テンポの速い曲が続きます。お客さんが入れ替わり立ち替わり入ってくるので、店主のテンポまで速くなっているのかな、などと考えたりします。そんなハズないか。菅原先生の頭の中には最初から最後までジャズの選曲の流れができているんだろうな。いい音ですし。いいジャズで気持ちは良いのだけれど、私の頭の奥底では複雑です。なにせ私の愛器スタックスやTD508では、こんないい音でジャズは聴けないから。うねる様な厚み、熱さ、哀しさ、優しさ、スタックスはあらゆる音は出ていると思いますが、体で感じることができない。TD508では遠く及ばない。残念。

 SERGE CHALOFF/BLUE SERGE。使い古された言葉ですが、この厚いサックスの音色はなんと表現したらよいのか。おしゃれな選曲だと思いました。外は日も暮れて、ジャズも夜が似合う曲になっているようです。ジャズ初心者の私の勝手な主観ですが。

 A Night At The Vangurd/THE KENNY BURRELL TRIO。なんて渋いエレキギター。絶妙のドラムとエレキギターのやりとり。静かなジャズだと思いました。エレキギターの音色のなんて丸くて優しいこと。クラシックギターの方が、よぼど刺激的な音が出ていると思いました。電気の力を借りても、奏者の腕と、アナログレコードでは、エレキギターでもこういう音がでるのか。

 なんと美しく、儚いピアノの音色だろうと、曲の出だしで思っておりましたら、途中から力強くなってきました。当たり前のように鳴っているこのドラム。この高速ドラム(テンポではなく)、速い低音はどうしたら出てくるのだろうか。目を閉じるとBasie店内のドラムセットで、誰かがドラムを叩いているように思いました。ちょうど右前方にドラムの音像が定位しています。こうやって少しでも油断していると、オーディオマニア的な分析的な聴き方になってしまいます。いかんいかん。そこでレコードのジャケットの文字が小さくて、見えないので、近くに寄ってみてみるとElvin Jonesの名前が。レコードのジャケットを見て、私もびっくりしました。このドラムはあのエルビン・ジョーンズが叩いているのではないかと。

 ALL STAR ROAD BAND DUKE ELLINGTON 公爵演奏会。BIG BANDのライブ。今日はこの盤で締めて終わりにしようと思いました。スケールの大きいバンドだから当たり前ですが、スケールの大きい音が出ています。このスケールの大きさをそのまま再生できるのが、やっぱりBasieです。BIG BANDの整えられた音なんだけれども、時折見せるうねりのような音は凄いの一言。

 今日はジャズ喫茶ベイシーへ自己最長となる4時間も居たのでした。4時間もジャズを楽しんで1600円。安い。往復の交通費や時間を入れるとそうでもなくなってくるのですが、これだけ楽しめるのは本当にあり難い。

 真っ暗になった外にでて、くたくたになぜかくたくたに疲れ果てた私は、途中晩御飯を食べながら、深夜家へ戻り、意識が朦朧となりながら、自分のオーディオをいじり始め、ジャズのCDを次々かけては耳で確かめ、深夜過ぎ、もう限界と感じて眠りについたのでした。

 ジャズでもオーディオでも真剣に聴くと、かなり疲れます。この日、実感を伴って解かりました。

第9回目訪問(2007年3月上旬)

 第8回目の訪問に引き続いて、2日連続の訪問です。1時過ぎに店に着くと、扉には「準備中」の小さな張り紙が貼ってありました。仕方なく、付近を散歩。こういうのもいいものです。学生時代を思い出します。学生時代は、定期券の間の駅を降りては見知らぬ街を適当な方向へただ歩くのが好きでした。日によっては数十キロ以上も歩いたこともあります。さすがに社会人となり、体力の衰えた足ではそんな昔の様な散歩は出来ないので、付近を軽く歩く程度です。

 一関の街を歩いて思ったこと。かなり韓国料理屋さんが多いということです。何か歴史でもあるのでしょうか。そのうち昼飯を食べがてら"Basie"へ来てみたいと思います。韓国料理というと、私なんか無知なもので焼き肉とか、ビビンバぐらいしか知らなかったりするんですよね。ということで、しばらく散歩して"Basie"へ着くと、ちゃんと営業しておりました。

 扉を開け店内にはいると、昨日出会った沖縄の方と目であいさつを交わし、今日は特等席の左側の席へ座ります。スピーカーに近づいた分だけ音圧が上がりますし、音も変わります。今日は、静かに集中してジャズに身を任せようと思っていました。ビートを刻むシンバルの音がたまらなくリアルです。

 ところが、ERIC DOLPHY/OUT TO LUNCHがかかるとどうでしょう。そんな静かに身を任せるなんて出来ないような、サックスの音、ドラムの音、体に感じる振動。これは狂気を超えた凶器だと思いました。現代音楽といっても通じるような気がしました。この曲は集中して対峙して聴かないと、はじき飛ばされてしまいそうです。こんな音楽を何十年も前にやっていたとは。自分の見識の狭さが露呈してしまいます。

 なんだかんだで、集中していると時間が経つのが早いです。2時間などあっという間です。なので追加で紅茶を注文します。

 ここで、最近でた菅原先生の著書「サウンド・オブ・ジャズ〜JBLと僕が見た音〜」の文庫本に、サインを頂きに行きました。先生は、前回の「聴く鏡」にサインをしてくださったときと同じように、快くサインを下さいました。「Shoji Swifty Sugawara」今回は英語表記です。カッコイイ。嬉しさのあまり、昨日出会った沖縄の方に、思わず見せびらかしてしまいました。そして、このホームページのアドレスを書いた紙をお渡しし、逆に私は名刺を頂戴してしまいました。大切にしたいです。こういう一期一会は。

 「コルトレーンの命日7月15日に再会しよう。」と沖縄から来られた方は仰って別れました。が、後からよく考えると、コルトレーンの命日は、ベイシーの番地と同じ7-17、つまり7月17日です。肝心な所で間違っている私と沖縄のお方です。

 BIG BANGの演奏が続きます。思い出しました。"Basie"でBIG BANDを聴いている時の感じは、ブラスバンドを最前列の席で浴びるように聴くときの感覚に近いと思いました。ここであまりの音圧に、私は耳抜きをします。耳抜きなんて、水泳か新幹線がトンネルに入った時か、飛行機に乗った時ぐらいなので、まさかジャズ喫茶で耳抜きをするとは思いもよりませんでした。

 4時間が過ぎようとしているとき、Bill Evans Trio/Walz For Debbyがかかります。今日の最後にふさわしいレコードだと思いました。美しく、哀しく、切なく。今日はこれでお終いです。


(Waltz For Debby/Bill Evans Trio)

 まっ暗になった外へ出てみると、雪がちらほら降り始めていました。夜から天気は荒れるようです。家路を急ぐことにします。


第10回目訪問(2007年3月下旬)

 店内に入ると、お客は誰もいません。この音を独り占めできるとは、なんて贅沢なのでしょう。パッと聴き、高域がいつもより強めに出ている気がしました。

 豊かなピアノのイントロに始まり、スローテンポで、芳醇な低音の土台に支えられた音。軽くて飛んで来るようなドラムの音。あの薄暗い向こうに見える店主お手製のエンクロージャーは密閉型なんだろうな、などと相変わらずオーディオマニア的な聴き方になってしまうのが哀しいところ。

 Tommy Flaangan/Confirmationがかかっています。ベイシー訪問も10回目になるので、店主がかけるレコードのジャケットも見覚えのあるものが増えて来ました。

 素晴らしい音を聴ける幸せ。そして、素晴らしいジャズを聴ける幸せ。こうして書いていると、まるでベイシーの音は、全く隙も欠点も無いような感じにはなってしまいますが、オーディオ的に分析的に聴くとベースの音が膨らみ過ぎているように感じます。もちろんオーディオは絶妙なバランスですから、このベースを、生の様な乾いた音にしてしまうと、今度はドラムの音がおかしくなったりするのでしょう。きっと。あと高域が若干強いように感じるかな。

 でも今のベイシーには、そんな小さな事はどうでも良いくらいのジャズが鳴っているわけです。

 出だしのシンバルにスティックをあてる音だけで、目が覚めるようです。ドラムの音がとてもリアル。そしてサキソフォンの音は厚みがあって、店全体に行き渡るような音なのに、うるささを全く感じません。かかっているディスクはStudy In Brown。気持ちを大きくしてくれるようなジャズです。店主はVIPなお客と、奧の丸テーブルで豪快にしゃべっています。真ん中奧の席に座ったせいか、音像の定位がとてもよく感じられ、ドラム、サキソフォンともにスピーカーのやや前方に定位するように聴こえます。

(Study In Brown/CLIFFORD BROWN AND MAX ROACH)

 続いて、出だしの大音量に思わずのけぞりました。BUDDY RICH/BIG BAND。生の音量そのままなんだと感じました。曲が終わると自分の耳が「キーン」といっているのが聞こえます。

 ドラムの音で、コップの水が振動しています。すごい音圧です。ピアノの音がイイ。ビート、リズムも最高です。生々しさ。低域から高域に至るレンジも凄まじいの一言。ドラムは、ちょうど右前方に定位し、特にドラムソロは圧巻。まるでベイシー備え付けのドラムセットでドラマーが叩いている様です。渾身のドラム演奏が伝わってきます。それは、HERBIE HANCOCK/EMPYREAN ISLESのレコード。

 Coltrane live at Birdland。コルトレーンの独断場と思いきや、さにあらず。ベース、ドラム共に素晴らしい演奏。コルトレーンの叫びのようなサックスに全く引けをとらない。楽しいライブ盤です。このシンバルとドラムの凄まじさは、きっとベイシーでしか聴けないのだろうな。混沌のカオスの中に美しさを感じました。拍手の音を聴くと、観客は10人くらいでしょうか。なんて贅沢なお客さんでしょう。何十年も前の観客をうらやましがって、どうしようもないのに。

 本当は2時間で、ベイシーを出ようと思っていましたが、とても2時間で帰れる音ではないので、この日も追加注文です。神がかったようなコルトレーンのソロが始まると、私は微動だにできませんでした。これだけレコードから感動を得られるとは。

(COLTRANE/JOHN COLTRANE)

 その後何枚かレコードを聴いて、店主の「今日はこれでお終いでーす。」の一言で、私の10回目のベイシー訪問は終わりを告げたのでした。この後、VIPなお客がくるのでしょう。 店を出ると、店の看板やらの電気は完全に消え、ドアには「本日定休日」の張り紙が、でもVIPなお客さんへのジャズはそれからもう少し流れたのでしょう。きっと。

 ベイシーからの帰り道、磐井焼なるバター入りの、大判焼きを食べました。もの凄く濃厚な味でお薦めです。また、駅前の魚出汁風味のおいしいラーメン屋、丸長ラーメンで夕食を食べ、空腹を満たしてから帰りました。
 
http://exp.bakufu.org/exp029_basie02.htm

第11回目訪問(2007年4月下旬)

 初めて、ベイシーへ友人を連れて入ります。初めてベイシーに来た友人二人を優先させるために、私はスピーカーを背に座ります。振り返らないと全くスピーカーが見えない状況です。やはり、座る位置によって、音はかなり違います。スピーカーを背にしていると、低域が尋常じゃなく聴こえます。元々ベイシーの低域は尋常ではないので、ベースの旋律、ドラムのリズムが体中に振動として伝わってきます。

 久しぶりにベイシーに来ましたが、かかるレコードは初めて聴くモノばかりで、とても新鮮な感じです。そしてピアノのソロが始まりますが、低域から高域まで絶妙なバランスに聴こえます。スピーカーを背にしていても、良い音は良いし、良いジャズは良いです。ピアノのタッチと強さが最高です。この輝くような高域はフルレンジやソフトドームツイーターでは聴けないと思いました。特にピアノの高音部のfffの破綻のなさと、同様に低域の良さが素晴らしいです。

 HERBIE HANCOCK QUARTETこのマリンバは、木の音が、金属の筒の共鳴を伴って鳴っているのが手に取るように分かり、ピアノはハンマーが金属の弦を強く叩いて音が鳴るというのが分かります。分析的に聴いても、解像度のある音です。これにまろやかさが加わって、ほとんど何の欠点も見あたらない音がここで聴けます。それでいて、無味乾燥な響きはなく、いつもと変わらず、いつまでも聴いていたい、という温かい音がここにあります。ほぼ白いこのレコードのジャケット。個人的に非常に好みの曲調です。混沌としていい音が混ざり合っていくのが、たまらなく気持ちいいです。きっと音と同じように、光りの色が混じりあってジャケットの色は「白」になったんだと思いました。

 2曲目は、打って変わって静かなピアノソロ。ランプを見上げると、東芝の40W球が見えます。この球で店の音が変わってしまうとは、店主の著書に書いてあることですが、まさかね。と思ってしまう私はまだまだ追い込みが足りない人間なんだなぁと思った次第です。しかし、自分の部屋の電気を蛍光灯から電球に替える訳にもいかないよなぁなどと思ってしまいます。まだまだオーディオにかける情熱が足りないと少し反省。

 今日は18時近くになっても、結構お客さんが居ます。ドン・フリードマンの知っている曲がかかります。自分のオーディオで聴く音と違うのは一聴して分かります。美しさ、儚さ、切なさが伝わって来ます。スピーカーを背にしていつもと違う風景を見ていると、いつもと違うことを考えます。そして、目の前には美女二人がおり、その二人はダンディズムの局地とも言えるこの音より、もっぱら店の内装や壁に書かれたサイン、そして婦人画報とう雑誌に目がいっている訳で。そして、特等席では、一人の女性が真剣にジャズと向かい合っており、自分はというと、相変わらずオーディオマニア的な分析的な聴き方と、ジャズファンとして心で聴きたいという葛藤でもがいている訳なのです。

(Circle Waltz/Don Friedman Trio)

 しかし、私の前でダンディズムより婦人画報に興味を抱いていた二人なのですが、そこにベイシーと菅野沖彦先生の記事を見つけて、私に見せてくれたのです。この記事を知るのも、そして桃井かおりまでベイシーの常連だったなんて、この美女二人と来なければ知らなかったはずなので、感謝です。やっぱり女性が居た方が音も華やかに聴こえるような気がします。まったく根拠のないことですけど。

 最後、ベイシーのテーマ音楽が流れてきたので、今日はこのレコードでお終いだな、と思った私は、レコードが終って店を出ようとすると、店主はサッチモのレコードをまたかけてくれたのです。そして、「このレコードも聴いていきなよ。」という声に促されて、また席へ戻りサッチモの名盤を聴いたのでした。そこで、菅原店主に、「この盤はビートルズの独走を止めた一枚なんだ。」という解説までしていただき、サッチモの力強くも優しい歌声も相まって、感動の気持ちでいっぱいになったのでした。

 この後、友人二人とベイシーを出て、近くの蔵のレストランで夕食をとり、とても充実した一日を過ごすことができました。韓国家庭料理のお店「トロント」は団体客で貸し切りでした。こんどはトロントにも行ってみたいものです。

第12回目訪問(2007年5月中旬)

 一関ジャズ喫茶ベイシーへ、重い1つ目の扉を開くと、いつもなら聴こえるジャズの音がしません。2つ目のドアを開くとお客さんは誰も居らず、店主と店員さんが2人で丸テーブルへ座っています。店主は準備中とおっしゃりましたが、ありがたいことに、私が来たので、営業を開始して下さいました。最初の曲はスピーカーとシステムの確認かならし運転のためでしょう。Art Pepper Meets The Rhythm Sectionがかかります。店主は、大きな自作JBLのシステムの前へ行って、ホーンやツイーターからの音を、耳で確認しています。何度来ても新鮮な音に感じます。

(Art Pepper meets The Rhythm Section)

 続いてBIG BANDのレコードがかかります。あまりの圧倒的スケールに思わず涙が出そうになります。しかし、僕の斜め前の特等席では、店主がさもあたりまえのように、スピーカーを背にし、タバコを吸っています。店主が当たり前に聴いていても、その斜め前で私は思わず涙を流しそうになっているのです。できれば、店主の座る特等席の前の席が、スピーカーの中間の特等席になるわけですが、いつかそこへ座ってジャズを聴いてみたいと思いました。後ろの席にすわれば、ほぼスピーカーの真ん中で聴くことが出来ますが、そこだと、スピーカーから遠くなり、音もやや遠くなるきらいがあるように思うのです。菅原先生、一番良い席を指定席にしてしまうとは、たまにはそこも自由席にして下さい。と、心の中で思ったのでした。

(RELAXIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET)

 MILES DAVIS/RELAXIN' THE MILES DAVIS QUINTETのレコードがかかります。これも良く聴き知った、私の愛聴盤の一枚です。MILESの太い声が出てきたところで、違う、と分かります。とにかくMILESのトランペットの瑞々しいこと、私のオーディオではMILESのトランペットが枯れたような音になってしまうので、どうしたものかと悩んでしまいます。やはりジャズはジャズ喫茶で聴くのに限ります。聴き知った盤も、知らない盤も新鮮に集中して聴くことが出来ます。MILESが口笛を吹くところだけ聴いてもベイシーのシステムが尋常では無いことが分かります。凄い。あの高域まで一気に伸びきる口笛を吹くMILESはもっと凄いですけど。集中しているので、ベイシーへ来ると時間が経つのが早いです。

 MILES/Sketches of Spainのレコードがかかります。耳に馴染んだ曲ですが、アレンジが凄い。そして、Spainの燃えるような赤のジャケットが美しい。オーケストラのようなクラシックのような、ジャズです。燃えるような情熱的な曲なのに、どこか哀しげです。

 一聴して楽しく、ピアノは鮮やかな曲。これもベイシーで良くかかるレコードの一枚です。DUSKO GOYKOVICH/SOUL SECTION。暗さをみじんも感じさせないピアノ。弾むようなドラム。ひたすら一瞬を楽しんでいるようなサックス。2曲目は少し静かで哀しさを伝える曲調。蔵の外は、初夏を思わせる陽気で、田植機が水を張った水田の上を走っていたりしますが、蔵造りのベイシーの店内はひんやりしています。


(Waltz for Debby/Bill Evans Trio)

 BILL EVANS/WALTZ FOR DEBBY。名盤中の名盤。部屋の空気が一変してしまいます。

第13回目訪問(2007年5月下旬)

 一関ベイシーへ向かいますが、一関駅前でふと考えてしまいました。お昼は何にしようと、私のすきな蕎麦の店「ちょくりあん」とラーメン屋の「丸長ラーメン」は日曜日は休みなのです。きょうは休店なのでどうしたものかと、ホテルサンルート一関のランチがおいしそうなので、ホテルのランチとなりました。このホテルには、BASIEと関係する数々のミュージシャンが泊まったんだよな。と思うと何か感慨深いものがありました。そして空腹をみたしてから、歩いて目的地のBASIEへ向かいました。


 BASIEへ到着すると、ドアは開け放たれ、外からも店の中のジャズが聴こえます。きっと開店準備中なのでしょう。なので、近くを散歩しました。近くを流れる磐井川の橋の上からは、新緑の山々が川の向こうに見え、青空は澄みわたり、すがすがしいことこの上なしです。こんな天気の良いすがすがしい日に、暗い蔵の中へ入ってジャズを聴こうというのですから、なんとなく不健康の様な気もします。しかし、私の心はジャズを欲しているので仕方ありません。

 散歩途中、小さな小さな公園で、学生のカップルがお弁当を食べていたりします。なんとものどかで良い光景です。そして、辺りをぶらぶらしてBASIEへいくと営業を開始しておりました。ECHOES OF AN ERA/The Count Basie yearsのレコードがかかっています。知っている曲ですし、ドラムは生そのままの迫力。

 続いて、Sonny Rollins/TENOR MADNESSがかかります。これも私がよく聴き知った曲ですが、ここで聴くと本当にテナーサックスがマッドネスです。私の家ではこんな音はでません。さわやかなけだるいサックスになってしまうのです。でもベイシーで聴いても、私にはSonny Rollinsのサックスはどこか余裕が感じられるのです。題名はマッドネスなんですけどね。

(TENOR MADNESS/SONNY ROLLINS QUATET)

 The Arrival of Victor FELDMAN。超ハイテンポなベースとビブラフォン。まるでハードロックのような一曲目。こういうのに私は弱いのです。すぐに感動して心を持って行かれてしまいます。ただ、BASIEで凄いと思って買ったCDも、家のオーディオではその凄さが出なかったりして、結構難しいのです。ベイシーの低域は尋常ではないということは、何度も書いていることですが、この超高速で立ち上がり、立ち下がる、風のように軽く重い低域は、密閉のエンクロージャーと、ミッドとツイーターとの絶妙のつながりに負うところが、大きいのだと思いました。

 Miles Davis/Kind of Blue。昨日ジャズ喫茶ELVINで聴いた一枚です。不思議な得体の知れぬ曲調。難解でジャズ初心者の私には難しい一枚です。

 続いて、となりの特等席に座っていた方がリクエストした一枚、Art Pepper/Mordern Artがかかります。これも個人的にCDで持っていて良く聴き知った一枚なのですが、Pepperのサックスが天井まで駆け上ります。このレコードも私には難解で、Pepperがこのとき何を考え、どういう状況で演奏したのかが、このBASIEのJBLから放たれた音で、知りたいと思って、集中します。

(modern art/ART PEPPER QUARTET)

 帰り際、菅原店主に坂田明先生のLIVEのチケットを欲しい旨の話をしたら、「まだない。あした作る。」と即返答があり、その返答の早さにジャズの掛け合いみたいなモノを感じ、さすがだなと思いながら、私も「それでは、来週また来ます。」と言って店を出たのでした。

第14回目訪問(2007年5月下旬)

 今日は、一関で有名なそば屋「直利庵」で昼食を済ませてから、ベイシーへ向かうことにしました。それにしてもこの「直利庵」、午後2時を過ぎようとしているころなのに、店内はお客さんでいっぱいです。何とか席に座り、「おおざる」を注文しました。しばらく経って盛られたそばを見ると、昔を思い出します。このぐらいの盛りだったかと思い、そばつゆにそばを入れようとするのですが、なかなか入らないのが「直利庵」のそばです。ベイシー詣でをされる方には「天おおざる」がお勧めで、日曜日が定休日です。

 ということで直利庵のそばを食べて、ベイシーへ向かいました。ジャズ喫茶ベイシーの扉を開けると、聴き慣れた曲が聴こえます。Art Pepper meets The Rhythm Sectionのレコードがかかっています。お客さんは、土曜日だというのに自分一人です。やはり名盤と呼ばれるレコードは、よくかけられるようです。

(Art Pepper meets The Rhythm Section)

 Art Pepperのサックスは、何度聴いても気持ちいいです。ドラムは適度な弾力を持った低域となって、こちらに飛んできます。きっとコーン紙に程よい制動をもたらす背圧がかかっているのでしょう。この音は密閉型の箱だから出てくる音であって、世の中のほとんどのバスレフスピーカーは、はたしてこういう低域の再現は可能なのだろうかと考えてしまいます。

 DUSKO GOYKOVICH/SOUL CONNECTIONのレコードがかかります。この一枚もベイシーでよく聴く一枚です。楽しさに満ちあふれたジャズで、暗さや影のような部分は感じられず、純粋にいい音のジャズだと思います。

 続いて、女性と男性ボーカルモノがかかります。音像は大きく、唯一私のシステムのスピーカーTD508がベイシーのシステムに勝るのが、音像の小ささと、その定位の正確さでしょうか。しかし、この男性のしゃがれた腹と喉から出てくる声は、到底8cmのフルレンジからは聴けない音であることも確かなのです。オーディオは難しい。

 次のレコードは大の大人が3人楽しそうに木馬に乗っているのが印象的なジャケットのジャズです。エレキギターが甘い音色を奏でておりました。

 Flight to Jordan/Duku Jordanのレコードがかかります。これもベイシーで良くかかるレコードです。間接音の中にふんわりと浮かぶ音像ではなく、明確な意志と存在感を持った主旋律が鳴っています。ドラム、ベース、ピアノが渾然一体となって、素晴らしい時が甦ったように思います。

 The arrival of Victor FELDMANのレコードは最高の一言。

 ところで、ジャズ喫茶ベイシーに通い続けている私ですが、いつになったらCount Basieの名盤達を聴けるのでしょうか。Basie is Back や April in Paris をベイシーのこのシステムで聴いてみたい。


第15回目訪問(2007年5月下旬)


いつものようにベイシーの扉を開けて店内へ入ります。すると、Sonny Rollins/TENOR MADNESSのレコードがかかっています。何となくベースが暴れ気味に聴こえます。店主の調子も絶好調なのか、ボリュームの目盛りも多分かなり上の方までいっていると思います。日毎に音が違うのがオーディオですが、確かにベイシーの音も音量から、低域から高域のバランスまで、結構変わるように感じます。

(TENOR MADNESS/SONNY ROLLINS QUATET)

 3枚目のレコードで気付きました。音量が大きすぎます。しかし、音量もここまで上げることができれば、アンプもスピーカーも本望だろう、などと考えます。何と暴力的な音量。シンバルのはじけるところで、自分の鼓膜まではじけてしまいそうで恐ろしい。しかも低音は暴力を通り越して、体を揺さぶってきます。内臓が低音に揺すられているのです。恐るべしベイシーです。

 GENE HARRRIS AND THE PHILIP MORRIS SUPERBAND/LIVE AT TOWN HALLのレコードがかかります。店主はきっと健康で、ノリにノっているのでしょう。こんな音、心も体も頑強でなければ、聴き続けるのは無理だと思います。音は爆発したという表現が適当だと思われます。

 Tommy Falanagan/Confirmationのレコードがかかると、ようやくいつもの音量に戻った感じです。この一枚もベイシーではよくかかる一枚で、ジャケットの絵を覚えてしまいました。

 The Concert Sinatra/Sinatra シナトラをベイシーで聴けるとは思いもよりませんでした。シナトラのボーカルももちろん凄いのですが、バックのオーケストラの表現も絶品であり、ベイシーでクラシックのレコードを聴いたら、これもまた最高だろうと思わせる鳴り方です。

 STEAMIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET。ようやく落ち着いてJAZZを聴けると思ったら、もうお終いの時間です。マイルスのトランペットは、力を抜いているようでも、抑揚が付き、おもしろく、美しく、枯れていて、古い音色がするように思います。


(STEAMIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET)
http://exp.bakufu.org/exp036_basie03.htm

第16回目訪問(2007年6月上旬)

 坂田明 トリオ / Mii
 プラスone!
 LIVE AT BASIE 2007

 坂田明(Alto Sax. Vocal)
 黒田京子(Piano)
 バカボン鈴木(Bass)
 坂田学(Drums)

 私のBASIEへの16回目の訪問は、坂田明トリオのライブです。初めて薄暗くなった頃ベイシーへ行くと、何人かお客が集まっておりました。なにせジャズのライブを観るのは久しぶりで、BASIEでライブを観るのは初めての経験なのです。胸も高鳴ります。店の前には馬鹿デカイ四駆が駐車しています。サハラ砂漠でも走ってきたのでしょうか。

 店へ入るといつもの店のレイアウトが、ライブ用に完全に変更され、さらに期待を高めてくれます。驚いたのは、客席と演奏者の近さです。当たり前ですが、BASIEの店内の広さから、観客から演奏者はほとんど目前なのです。

 ところで問題なのがライブです。私の前の席にはVIPと思しき客が慣れたように座っています。しかし、こちらはBASIEのライブも坂田明のライブも初めてなのです。冷静にいられるはずありません。そしてPAを通すだけとは思えない程、マイクが各楽器に付けられています。ライブレコーディングも兼ねているのでしょうか。だったら嬉しいのですけど。

 ちなみに私は坂田明先生のCDを1枚たりとも持っていません。持っていないだけでなく、多分演奏している曲自体を聴いたこともありません。そして、演奏が始まりました。そして、すぐに心を動かされました。これは日本というものを基本に、それに根ざしたジャズというように感じました。サラッとした外国風のシャレたジャズをやろうとは、これっぽっちも思っていないだろうと思われる演奏だと思いました。泥臭く、汗くさく、日本的な根源を全面に押し出して、極めて真剣に演奏されていました。

 ときおり、BASIEのライトが坂田明先生のマウスピースのところにあたり、口先が輝き、まるで燃えているように見え、実際の演奏も燃えておりました。もうこれっきり終わりだという、完全に力を出し切るような音楽に見えました。
 このライブには作家の村松友視先生、音楽プロデューサーの伊藤八十八先生も、観ておられたとのことでした。前の方に座っていたので、全然分かりませんでした。

第17回目訪問(2007年6月中旬)


 一関のベイシーへ、店内に入ると店のレイアウトが変わっていることに気付きます。ライブが間を空けずに行われるため、ピアノとドラムがそのままになっています。店主に一応尋ねると「ライブだから。」という素っ気ない返事が返って来ました。いつもと違う店内に、多少の違和感を覚えつつも、空いている席に座ります。

 お店のレイアウトが変わって違和感を感じ、音にも何かすっきりしないものを感じるのですが、お客さんは11人になっていました。この休日、ベイシーは盛況の様です。

 端の席に座ったのですが、どうも端の席は落ち着かないため、席を一番前の真ん中の席へ移動しました。端でも、片側から音が聴こえ、それだけでも音楽になっているのは凄いところですが。そして移動して、巨大なスピーカーをこれ程間近で見つめながら聴くのは初めてのことです。ツイーターの指向性の軸上から外れるらしく、高域がおとなしくなり中低域主体の音に変化したように思います。スピーカーとの距離の近さとは裏腹に、ドラムも少しおとなしめの音色です。

 やはりいつものベイシーのレイアウトに店内が改装されないと、どうも違和感が拭えません。しかし最後には、何のアルバムだか忘れましたが、Coltraneのレコードがかかり、目の覚めるようなサックスの音色とその空気感に圧倒されながら感動しました。この音はCDに入っているのでしょうか。そして入っているとして、どうやったらこの音を取り出せるのでしょうか。そのことを考えながら、この日ベイシーを後にしました。

 次回ベイシーへジャズを聴きに行くときは、店内が元に戻ってからにしようと思います。


第18回目訪問(2007年7月上旬)

 日野皓正クインテット
 LIVE AT BASUE 2007

 日野皓正(tp)
 多田誠司(sax)
 石井明(pf)
 金澤英明(b)
 和丸(ds)

 ベイシーにて、日野皓正クインテットのライヴを見に行きました。日が長く、まだ暗くならないベイシーの店内へ入ります。店内へ入ると見覚えのあるライブハウスになっていました。

 ライブが始まる前に、菅原店主がレコードをかけて下さるのですが、それがとても良い音でした。久しぶりにベイシーの音を聴くせいもあるのでしょうが、ここのところ私的にはVICTORのSX-500DEに惚れ込んてしまった自分の耳にも、やはりベイシーへ来ると「違うなぁ。」と、謙虚な気持ちにさせられます。

 前回と同じ真ん中に近い席に座りました。店内を見渡すと見覚えのあるお客さんのお顔があったりします。後ろの丸机にはVIPと思しき方々がいたり、野口先生の寄贈されたレコード棚のところには、前回と同じように、ジャズ喫茶ELVINのマスターがいたりと、どことなく家庭的な雰囲気です。

 しばらく、菅原店主のレコードに耳を傾けていると、本日の主役、日野皓正クインテットのメンバーが登場しました。トランペッターの日野皓正先生は、深紅のジャケットを着ており、優しそうな目の奧に鋭いものも何か感じ、演奏が始まりました。

 この曲調は何でしょう。一音一音が、一瞬を切り取って行くような曲だと思いました。深紅のジャケットを着て燃えるように見える日野先生ですが、曲調は真青の無から突如何かが生まれて来るような音で、聴いている私も、一瞬たりとも気が抜けませんでした。

 途中、日野先生は、若いドラマーを煽るようにトランペットの音を浴びせ、それから俄然ドラムの迫力が増したように思います。ビートとリズムがジャズの命ですが、ドラムは命を刻むようなものだと感じました。それが輝きだしたら全体がますます良くなり、混沌とした音のうねりの中へ入っていきました。

 開始から2時間30分。休憩も無しで最後まで、凄まじい集中力で演奏し通してしまったのでした。おかげでフリードリンクなのに、何も飲めないお客が多かったのではないでしょうか。私は元々お酒は飲まないので、汗をかいた分のオレンジジュース一杯で十分でした。

 しかし、およそ40人のお客にこの演奏は贅沢というか、有り難いというか、本当にジャズ喫茶ベイシーは、ジャズの文化事業をしていると思いました。営利企業のように利潤を追求したら、このライヴは出来ないか、もしくは利潤を追求したなら、チケットは高額になり、私のような労働者階級の者は観に行けないでしょう。

 最後に、日野先生と菅原店主が二人並んで記念撮影をして終わりとなりました。何かの雑誌に載るそうです。演奏が素晴らしかったので、日野先生のアルバム(CRIMSON)を買い、日野先生直筆のサイン頂いてしまいました。握手を求めると、日野先生はがっしりと私の手を握りしめ、まっすぐ私の目を見てくれました。こんなに嬉しいことはありません。

 今日の夜の出来事を忘れない。

第19回目訪問(2007年7月上旬)


 一関のベイシーへ。蔵の中へ入るのがはばかられる程、梅雨だというのにいい天気です。最初のレコードはJoe Newman/I love babyです。新鮮というか、鮮度の高い音に驚きました。このLPは、LP12SEでかけられているのでしょうか。いつもより輪郭が立ち、音の密度感があがったように思いました。S/N比も非常に良くLPなのにノイズが気になりません。それともこれはレコードの盤の特質なのでしょうか。

 低音、特にドラムもいつものように生々しいのですが、低域のドラムに柔らかい弾力のような感触を感じることができます。美しいドラムです。さらに、トランペットをそこで吹いている感じ、というのがよく出ている音で、輪郭は正確に出ているのですけど、それが耳に付いたり、間接音や、周りの空気感の薄さにつながらないところが素晴らしいと感じました。

 2枚目のレコードTommy Flanagan/Red Mitchell/Elvin Jones/Super Session。美しい。ピアノ、ベース、ドラムが渾然一体となって美しいメロディアスなジャズを奏でています。ピアノの音像もまるで見える様なのが、ベイシーの尋常では無い所で、ここでベートーベンのピアノソナタを聴いてみたいという欲求に駆られます。きっと心に届く音で鳴ってくれるに違いないと思うからです。ELVIN JONESのドラムは瑞々しく、低域なのにしなやかで、リズムとビートを刻む様に、メロディを奏でているようです。

 3枚目のレコードはThe Roy Haynes Trio/Just Us。初めて聴くレコードばかりなので退屈してしまうことがありません。途中のドラムソロはとくに圧巻でした。高速なドラミングに引きの速い音。そして適度な柔らかさと張りを持った音には、完全に参ってしまいました。この音はmoの軽量なウーハーと、密閉型のエンクロージャーによるところが大きいのだろうと、何度来ても思います。

 4枚目のレコードはArt Pepper Qurtet。Art Pepperのアルトサックスが天井知らずに上まで伸びきり、とても気持ちの良い音を聴かせてくれるのです。ところが途中でアクシデントが発生。サックスが歪んでしまいました。素早く店主は他のレコードにかけ替えます。素晴らしい音だっただけに少し残念でした。

 5枚目のレコードは、Ray Bryant Trio。よく聴き知った盤です。気持ち音量は控えめ、アクシデント前は、極上の音を聴かせてくれていただけに物足りなさを覚えます。あの極限の音は、常にトラブルと紙一重なのではないかと考えました。車で言えばF-1のような、完走できるギリギリのラインに耐久性やセッティングを持って行くような音と形容すれば良いのでしょうか。しかし、自分で持っている盤がかかると複雑な気持ちになります。何せ私のオーディオではこの音はでないのですから。ブラシで軽くドラムを撫でるような感触という繊細な感じも、このベイシーのシステムから聴こえるから不思議です。

 6枚目のレコードは、ZOOT SIMS/AL COHN/PHIL WOODS/JAZZ ALIVE A NIGHT AT THE HALF NOTE。楽しい夜の空気が伝わって来る。

 7枚目のレコードは、CANNONBALL & COLTRANE。ベイシーでは良くかかる盤です。

第20回目訪問(2007年7月中旬)


 一関ジャズ喫茶ベイシーへ行きます。扉を開けると、何とも表現し難い女性ボーカルが聴こえ、思わず涙がこぼれそうになります。危ない危ない。外は台風4号接近中につき雨。店内も閑散としており、どうもしっとりしている様子。

 GENE HARRID AND THE PHILIP MORRIS SUPER BAND/LIVE AT TOWN HALL N.Y.C.のレコードがかかります。梅雨と台風の湿気を薙ぎ払うような選曲です。そして菅原店主は、おもむろにドラムのセッティングを始めると、なんと自らドラムを叩きはじめたではないですか。20回目のベイシー訪問にて、初めて菅原店主がドラムを演奏する姿を拝見しました。店主は、時折考えるように、確かめるようにドラムを演奏しています。外の台風や陰鬱な空気を払うようなドラミングとレコード演奏で、レコードと生のドラム演奏が溶け合っていました。

 続いてのレコードは、LOUIS AEMSTRONG AND HIS FRIENDS。雄大なレコードです。しゃがれて腹の底から低く出てくる声は、小さな事など気にするななどといった感じで、ひたすら世界の大きさやすばらしさを歌っているように感じました。広い心にしてくれる音楽だと思いました。

 WALTER BISHOP JR. TRIO/SPEAK LOW。ピアノ、ドラム、ベースの基本的なトリオと思いましたが、ピアノのリズムの取り方が独特で面白いです。

 2杯目の紅茶を注文してから、ひたすらかかるレコードに聴き入ります。もう、そこにあるのは、スピーカーの前にせり出した音像から放たれるリズムとビート、メロディ、そしてジャズだけです。その後、Rockないでたちな方々が多数来店されたためかどうかわからないのですが、レコードも疾走感のあるモノばかりになっていきました。

 MAX ROACH AND CLIFFORD BLOWN/The Best of Max Roach and Clifford Blown。MAX ROACHのドラムソロは圧巻でした。ドラムが鳴るたびに、私の頭の中の何かがパァーと弾けて、快楽物質が染み出て来ます。とくに腹に直接ガツンと来るキックドラムは、ここでしか聴けないと思いました。重いのだけれど、軽くて引きの速い低音。こんな音をいつかだしてみたい。トランペットも凄すぎます。一音一音が芸術であり、それだけで参ってしまいます。
http://exp.bakufu.org/exp038_basie04.htm

第21回目訪問(2007年月中旬)


 店内に入るとJohn Coltrane/Settin' the Paceが鳴っていました。

 TRENEING IN/JOHN COLTRANE WITH THE RED GARLAND TRIO。コルトレーンの命日の一日前ですがコルトレーンのレコードが続きます。ベースラインが良くきこえます。RED GARLANDらしいピアノトリオだけでも十分に楽しいですが、これにコルトレーンが加わると最高です。

 JOHN COLTRANE/GIANT STEPS。コルトレーンのテナーが炸裂している音です。テンポも速く、しっとりとした前の2枚のレコードに比べて勢いが良いです。

 ここで、ベイシーの音について書いてみたいと思います。何度も聴きにきて分かったことですが、ベイシーの音は独特の硬質感を感じさせます。この質感はROYCEのWestminster Royalと比べても硬いもので、ROYCEへ行くと、タンノイとはこんなにも柔らかく繊細な表現をするモノかと思う程です。しかし、この硬質感を持った音のカタマリの周りに、その当時の匂いや空気感とうものが漂っていて、一緒に耳に届くのです。

これだからベイシーの音は何度来ても新鮮に感じるのだと思います。そしてベイシーの大音量の中、JAZZ GIANTSの御仁達に会うには集中力と少しの想像力を要します。音が面で押し寄せ圧倒されるのですが、神経を研ぎ澄まし、耳をかたむけると、そこにいるという気配をスピーカーより前に感じ取ることができます。

 Tommy Flanagan/Red MItchell/Elvion Jones/Super Session。コルトレーンの命日前の前夜祭の様相だったので、他のレコードがかかって安心しました。

 Bags meets Wes/Milt jackson and Wes Mountgomery。素直に楽しくスィングできる曲です。

 ギターもののレコードが2枚続きました。A Night At The Vangurd/THE KENNY BUREEEL TRIO。これもベイシーでよく聴く一枚です。

 CANNONBALL & COLTRANE。これもベイシーでよく聴く一枚です。個人的な聴き所は1曲目(A面なのかB面なのか分からないが)のCANNONBALLとCOLTRANEの競演。それに続いていく強烈なアップテンポのドラムです。

 The Bill Evans Trio Live。Evansの陰りのあるピアノのタッチが一音一音聴き取れました。軽くピアノを弾いているようで、音からは、何かを探るような、何かを確かめるような演奏に聴こえました。

 ECHOES OF AN ERA/The Count Basie Years。BIG BANDが楽しいです。ウォーと叫びたくなる程の迫力と楽しさです。それが短い曲の中に凝縮され、この店で再現されています。悲しいかな私の持っているCount Basie OrchestraのCDにはこんな音入っていません。Esoteric P0+dCSのD/A Converter1なら再現出来るのでしょうか?いや出来ないと思います。どなたかMastering EngineerにはCount Basieの残された全ての音源を、最高の技でRemasteringし、SACDにして欲しい。本当にそう思いました。昔のレコードを持って、ベイシーの様に狂気のような調整の末でしかこの音がでないのでは、悲しいのです。


第22回目訪問(名も無き客)(2007年7月中旬)


 2007年7月17日、故JOHN COLTRANEの命日。

 14:00頃、ベイシーの店内に入るも、店内は菅原店主一人いるのみでした。しばらく席に座り、音を聴いているが、待てどもコーヒーが出てきません。代わりに出てきたのは、店主のしどろもどろな「今日は昼間やらないから、悪いけど出て行ってくれる。・・・昨日朝五時まで、・・・。」とかいう言葉で、こちらが解釈するには、ステレオサウンドか何かの原稿の〆切に間に合わせる作業をしていたか、音の調整をしていたかのどちらかなのですが、つまりそういうことで店主は疲労困憊しているから、今日の昼は店をできないので、私に出て行ってくれということなのです。多分。

 と言う訳で私は店を追い出されました。コルトレーンの命日で、その旨を店主自ら張り紙し、その日は休日でも無いので、私は仕事の休暇を何とか取って、時間を懸け、それなりの交通費を懸けてようやく来たのにもかかわらずでした。しかし、店主が「昼間はやらない。」というのでは仕方ありません。せっかく一関まで来たのですから、夜頃には店主の体調も回復してCOLTRANEを鳴らしてくれるのでは無いかなと思って、とりあえず、一関市街をぶらつくことにしました。

 一関駅前の喫茶タルtalへいったのですが(以前はジャズを流していたらしい。)、依然としてやっていないとのこと。一関に来るたび何度訪問しても、店を開けてなく、いいかげん頭に来ていたので(ベイシーとは全く別に)いつになったら、店を再開するのか店主に問いつめると、「これからは濃いコーヒーを炒れる・・・。」だのまったく意味不明な返答があったのです。駅前の一等地で、数ヶ月も店を休んでやっていける商売(特に喫茶店の場合)は、それは商いではなく、道楽だと思った私は、「ビル持ちか、土地持ちですか?」と問うと、賃料は払っていると店主は言うのです。それが本当なら、若輩の私からは大変失礼なのですが、彼はマヌケとしか言いようがありません。Art Pepperのmordan artのデカイジャケットが店内に飾られていますが、そんなモノは即刻はずしてもらいたいと思いました。JAZZ喫茶を舐めているとしか言いようがない。もう二度と行きません。タルへの階段を上る労力すら惜しい。

 渋くて音にコクのあるROYCEのタンノイでも聴いてみたいなと思うも、今日は定休日であることを思い出し、一関という街に時間をつぶせるところなどそうあるはずもないわけで、仕方なく帰ろうかなと思い、念のためベイシーへ電話してみたのでした。すると菅原店主が電話に出て、あっさりと「入れますよ。」との返答がありました。青天の霹靂とはこのことです。昼間は店をやらないのではなかったのでしょうか。急ぎベイシーへ直行しました。店を追い出されてから1時間程経過していました。

 ベイシーの店内に入るとCOLTRANEが鳴っていました。そして先客がおり、ウエイトレスの女性がお客にコーヒーを炒れているではありませんか。そこで私は直感しました。「さっきは、店主自らコーヒー炒れるのが面倒で、私を追い返したな。」と。ジャズ喫茶の店主が、コーヒーを炒れずにレコードに針を落とさなかったらいったい何者なんだと、普段冷静で我慢強い私も(笑)さすがに頭にきて、ウエイトレスにコーヒーを注文すると、店主の座っている丸テーブルへ歩いていき。「さっきは、昼間はやらないと菅原先生は仰ったではないですか。」と詰め寄ると、菅原店主は、いと面倒くさそうに「いろいろと、音の調子とかあるんだよー。」と私に向かって言い放たれてございました。この期に及んで、音のせいにするとは、なんと小さな男で、なんとつまらない男なのだと思った私は、席へもどりJOHN COLTRANEを聴くことに専念しました。

 これをご覧になっている奇特な方々は「たかがジャズ喫茶で何でそこまで。」、と思われる方もおられるかもしれませんが、真剣にジャズと向き合いたいとベイシーへ訪れたのにもかかわらず、店主から軽んじられていたことがひたすら哀しかったのと、私はベイシーへ少しの時間と交通費をかければ再訪できますが、ベイシーを訪れる方々の中には、それこそ一生に一回訪れる人も少なくないと思うのです。そんなとき、軽んじられ、店主の勝手な都合で店を追い返されては、そこに残るのは哀しい思い出だけです。ですから、あえて菅原店主に苦言を呈したという訳です。今となっては、かつて「聴く鏡」と「サウンド・オブ・ジャズ」を愛読し、菅原先生にサインまで頂いて喜んでいた自分が、甚だ空しく感じます。

 一応COLTRANEの日だったので、その感想も書いてみます。

 JOHN COLTRAN/Live at Village Vangurd。私の大好きなレコードですが、さっぱり面白くありません。スィングしません。ライブの拍手の音が、ホワイトノイズの様にうるさいです。

 DUKE ELINGTON & JOHN COLTRANEのレコードがかかります。まだ頭が熱くなっていたので、鎮めるにはちょうど良いかんじです。

 JOHN COLTRANE/GIANT STEP。音がデカイだけに聴こえます。

 Crescent/JOHN COLTRANE。音が暴れているように聴こえます。

 Interstellar Space/JOHN COLTRANE。ドラムが良い。荒ぶる日本海で今の自分の気持ちの様で良い。

 TRANEING IN/JOHN COLTRANE WITH THE RED GARLAND TRIO。先の曲を聴いた後では凡庸に聴こえてしまう。

 WORKIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET。マイルスのトランペットが聴けるとは思いもよらなかった。

 ole/COLTRANE。西洋的でない曲調が良い。

 ジャケットが完全に剥げていて不明/JOHN COLTRANE このジャケットを掲げる意味はなんだろうか?

 というような感じです。コーヒー一杯で3時間30分も居てしまいました。(笑)なにせ、コーヒーを飲み終わってもいつもはカップを下げにくるウエイトレスが来ないのです。わたしは下げに来たとき、次の注文を頼むのですが、店主と私のやりとりをウエイトレスに見られていたため危険人物と思われたのでしょうか。(笑)

 途中から、店内には店主の知り合いや友人らしき方々しか居なくなり、部外者は私だけになっていましたが、その方が良かったと思っています。なにせ音に緊張感がでますし。(笑)

 後一つ、残念だったのは、以前ベイシーでお会いした沖縄の方と再会の約束をしていたのですが、再会できなかった事。お忙しそうな方ですから無理もありませんが。このページをご覧になっていたら気になさらないでください。私はいたって元気です。

 最後に、今日の14:00にベイシーへ入っていったのが私でなくて、例えば菅野沖彦先生だった場合。はたして追い返すようなマネは菅原店主にできたでしょうか。こういうことが続くようでは、肩書きを”ジャズ喫茶ベイシー店主 菅原正二”から”自作JBLオーディオマニア 菅原正二”に改めて頂きたいと思います。帰り際、一杯\800のコーヒー代を菅原店主に支払う時も、菅原先生は無言でした。私は、「(コルトレーンを聴かせて頂いて)ありがとうございました。」と申し上げたのですけどね。

 今日は本当に残念な日でした。まぁ完全な人間なんて、いるはずないのですけど。

第23回目訪問(2007年10下旬)


 本当に久しぶりのベイシー訪問です。コルトレーンの命日以降訪問していないので、おおよそ3ヶ月という期間が空いてしまいました。ベイシーの扉を開けるのにも新鮮な緊張感と期待感がありました。そして中へ入ると記憶の通りの店内でした。

 そして音は・・・。記憶とは曖昧です。昔のベイシーの音の事などどうでもいいようにColtraneが気持ちよく鳴っていました。心に響くジャズでした。オーディオ的に書けば、高域と低域がカッチリとし、店主のそのStereo Sound誌に連載しているような自分像とは違った、ジャズと音に対しては生真面目過ぎる程の音色でした。ジャズとはこれ程までに凄まじいものなのかと、久しぶりに来てまた感動してしまいました。Swingせずにはいられない音なのです。

 振り返って、自分のオーディオではやはり悔しいかな物足りなさを再確認しました。自分のオーディオでは、しなやかさや優しさといった部分は感じさせるのですが、ベイシーの音ほどにジャズの根源へ近づくような音、混沌としていく音が全く出せていないと感じました。

 なぜジャズは、こうも心を捉えて離さないのでしょうか。POPS ROCK CLASSICSといろいろな音楽を聴いてきましたが、ジャズ程のものはないです。そしてジャズほどオーディオへの欲求へ駆り立てるものもないです。

 多分WilsonとかAvalon等、俗に言う”ハイエンド”なスピーカーというものがありますが、それを置いただけでは、いや調整に調整を重ねてもこのジャズ喫茶ベイシーのような音は絶対に出ないのではないだろうと思います。あのJBLのDD66000ですら、無理の様な気がします。

 やはりBASIEで聴けるJAZZというのは、BASIE以外では聴けないだろうと思うのです。菅原店主の徹底的なJAZZや音に対する主観がこの音を造り上げたのだと思います。私も見習いたい。

 もうニューヨークへ行こうが、世界中どこへ行こうが、生では絶対聴けない故ジャズ・ジャイアンツと出会える喫茶店が、この素晴らしい芸術を感じることが出来る場所が、日本にいつまでも存在していて欲しいと心から願っています。

 今年もカウント・ベイシー・オーケストラが日本にやってくる様です。しかし、八戸は遠い。もう少し近くで公演があればいきたいのですけど・・・。

第24回目訪問(2007年11中旬)

 扉を開けると、ANITAのレコードがかかっていました。前回聴いた時のニーナ・シモンでは、子音が強調され、ちょっと気になったのですが、今日のANITAの歌声は美しく厚みのある音で、子音も強調されることなく良い音だと思いました。針とカートリッジの調子は良いようです。

 続いて、FREDDY HUBBARD/SKAGLYのレコードがかかる。ジャケットを見ると、ベイシーでは珍しくジャケットが新しい。新しいジャズと録音だからでしょうか。いままで聴いてきたドラムとはひと味違うものを感じました。低域のドラムの締まりが良いのです。シンセや電子楽器の音ももの凄く良い感じです。

 そこで感じたのは、ジャズ喫茶ベイシーのシステムというのは、Hi-Fiな音。まさかジャズ喫茶ベイシーでこういう新しいレコードを聴けるとは思いませんでした。通常の再生状態において、スクラッチノイズもヒスノイズも全く聴こえません。やはりジャズ喫茶ベイシーは”ハイエンド”の音を軽く超えた上の表現をしていたのだと思いました。今までは古いレコードばかり聴いていてなかなか気付きませんでした。いつか通っているうちに88レーベルのCount Basie Orchestra/Basie is Backの様な新しいレコードを聴くことができるでしょうか。

 次はSONNY STITT/12。実に楽しいジャズです。身体を動かしたり踊りだしたくなります。ベイシーでジャズのレコードを聴いていると本当に時が経つのが早いです。心地よい時間はすぐに過ぎてしまうと、いつも思います。本当はもっと、飽きるほどジャズ喫茶ベイシーでジャズのレコードを聴いてみたいのですが、まず無理でしょう。

 日曜だというのに、このジャズ喫茶ベイシーへ居る客は、私一人と、丸テーブルに座る美人な方の2人だけです。なんか1人でジャズを聴くのは寂しいですし、なんか菅原店主に申しわけなく思ってしまうのは、私が小心者だからでしょう。非常に贅沢な時間を過ごしているとも言えるかも知れません。

 John Coltrane/Dakerのレコードがかかります。コルトレーンの吹くサックスの周りにまとわりつく空気の振動までもが、音となって伝わって来ます。やはり凄い人は、その音そのものが凄いものだと感じます。曲調とかリズムとか、旋律とかいうまえに一発の音で、私は参ってしまうのでした。

 ジャズ喫茶ベイシーは、凄い所だとあらためて思った次第です。


第25回目訪問(2008年2上旬)

 一関市にあるジャズ喫茶ベイシーへ行きました。かれこれ前回の訪問から3ヶ月以上も経ってしまいました。店の前の駐車場には店主のキャデラックが止まっていました。店内に入ると、特等席を残してみな満席で、合い席しました。その後、合い席していた方が店を出られ、一番後ろの真ん中の席に移動しました。吹き抜けの下の席です。

 丸テーブルでは、店主は誰かと雑談されていました。聴き馴染んだMiles Davis/Relaxin'のレコードがかかりました。そして、Miles Davisのレコードを2枚続けて聴きました。自分の家のスピーカーで聴くMiles Davisのトランペットは、悲しいかな、枯れた音しかしないのです。それは、大音量を出せないという理由だけでないと思いました。

 ベイシーで聴くMiles Davisのトランペットの音は、生々しいのです。枯れていないのです。私もこういう音を出したいのです。 ドラムやピアノの基音はどこまでも深く低く伸びていました。カッチリとした硬質感のある音が、ドラムやブラス楽器の実在感を与えているのだと思います。こういう音は、ソフトドームツイーターのスピーカーからは出ないのではないかと思わせる音です。優しい表現とは違う音だと思います。

 続いてJohn Coltraneのレコードがかかります。席からはアルバムのタイトルが見えませんでした。力強く、美しいColtraneのサックスの音が胸を打ちます。Jazzとはなんと素晴らしい音楽なんだと感じました。この蔵の中では外の様子は分からないのですが、そろそろ日が沈む頃でした。このベイシーでは、ますます音が良くなって、音量は上がっているように感じました。音が混沌としていき、うねるようで、力強く、強靱なリズムに、止まらない走り続けるような音楽といった感じでしょうか。

 コーヒー一杯で随分と長居してしまったと思い、店を出ようとしたところ、大勢の人が店内に入って来ました。そして丸テーブルに腰掛ける御仁の姿を見ると、そこには坂田明先生がいらっしゃいました。店終いの後には何が始まるのでしょう。気になります。
http://exp.bakufu.org/exp040_basie05.htm

第26回目訪問(2008年2月上旬)

 昨日のベイシー訪問に引き続き、2日連続でベイシーへ行きました。14:30頃着いたのですが、扉の前には「準備中」の張り紙があり、時間潰しに一関駅方向へぶらぶらと散歩へ行きました。しばらくして、ベイシーへ電話すると、菅原店主の「やってますよ。」との返答があり、ベイシーへ向かいました。

 ベイシーの扉を開けると、昨日とはうって変わって、店内には誰も居ませんでした。一番後ろの真ん中の席に座り、昔買い求めてから、あまり読まないでおいた川崎和男先生の「Artificial Heart川崎和男展」の作品集を読みました。「カタチ」「キモチ」「デザイン」という普段何気なく使っている言葉が、川崎先生の明確な意志によって文章にされていました。どうすれば「美しいスピーカー」を創ることが出来るのか?ベイシーへ通い、先生の作品集を見て、スピーカー自作に関する本を読んで、頭の中に構想を描き続けています。

 その作品集を読んでいると、ベイシーで流れているジャズと共に、言葉とカタチがすーっと自分の中に入ってくるようでした。自分の他、誰もいないベイシーの店内で、ベイシーのスピーカーを見ます。無骨な外観に思えますが、店内の席や柱、証明、置かれている小物にいたるまで、無作為に見えて、必然的にあるべくしてそこにあるような自然な感じがします。その内装にあったスピーカーのカタチだと思いました。

 何度となく、ジャズ喫茶ベイシーへ来て、音を聴いて、蔵の中に身を置いて、飽きることが無いのは、それぞれが素晴らしく調和が取れているからだと思いました。

 ここで聴いて、感動したレコードを覚え、そこからたくさんのジャズマンを知ることができ、自分がCDを買うときにも助けになっています。ただ、ベイシーの音と、CDに入っている音の落差に落胆することも少なくありませんが。

 ベイシーでレコードを聴くときに限りませんが、私は眼を閉じます。そしてなるべく忘我の境地でレコードを聴くことに努めています。昔は分析的な聴き方を随分としたものですが、ベイシーでそれをするのは、もう十分だと思っています。そして、菅原店主がレコードを替えるわずかな時間に、感じた事を断片的に言葉にしてノートに書き留めています。いつも、感じたことを言葉にする難しさを感じています。

 ベイシーへ来て2時間が経過し、紅茶を追加注文しました。人間、集中していると時が経つのが早いです。2時間という時はすぐに過ぎてしまいます。店内を見渡すと、ベイシーへ居る女性は客も含めてみな美人です。そしてみんなタバコを吸っています。一方、オヤジ達は自分も含め皆禁煙です。現代を象徴しているかのような光景です。私はタバコを吸いません。酒もめったなことでは飲みません。なんとジャズとかけ離れた自分なのだろうと思いました。

 自分の他に客が誰もいなくなり、セロニアスモンクの難しいレコードがかかります。京都でいえば、お茶漬けをだされたようなものでしょう。店終いのようなので、難しいレコードを聴き終えてから、店を出ました。店を出るとき店主は、クラシックのレコードをかけていました。外にでると、ベイシーの看板の照明も消え「本日終了」の張り紙が扉に貼られていました。3時間の時はあっという間に過ぎてしまったのです。

 菅原先生。いつも長居してすいません。

第27回目訪問(2008年2月上旬)

 一関のジャズ喫茶ベイシーへ行きました。最初にかかっていたレコードはRELAXIN' WITH MILES DAVIS QUINTETでした。店内は3連休のせいか、6人程の先客がおりました。今日はいつもより、スピーカーへ近づいて座りました。そして、本当はオレンジジュースが飲みたかったのですが、菅原店主からは問答無用にコーヒーが出てきたり。(笑)

 いろいろとあって、私はニコチンやカフェイン、アルコールの様な常習性のあるモノは摂らないようにしたいと思っているのです。結局、せっかくの店主お手製のコーヒーはおいしく頂きましたが。

 続いて、WYNTON KELLY/KELLY AT MIDNIGHTのレコードがかかりました。狂喜じみたところは無いのですが、バランスが取れていて、ちょっとした疾走感があって、とても良い曲だと思いました。

 左の壁を見ると、JBL社ポール社長の自宅リスニングルームと思われる写真が、新たに立てかけてありました。たぶん菅原店主が、JBLなどへ訪米した際に愛機のライカM3で撮られた写真なのでしょう。その写真には、ピアノブラックに塗装されたJBL DD-66000とMark Levinsonのシステムが荘厳に写っていました。写真に写っている器機はハイエンド中のハイエンドで、リスニングルームもご立派なのですが、成金趣味とか、いやみったらしさが全く無い美しいモノでした。上品で、すがすがしささえ感じられます。

 BILL EVANS/MORE FROM THE VANGURDのレコードがかかります。聴き慣れた曲ですが、ピアノは穏やかで柔らかいのですが、どことなく気だるく、冷たく感じました。冷えた蔵の中でレコードを聴いているからでしょうか。

 SAMMY DAVIS JR BUDDY RICH/SOUNDS OF 66のレコード。BUDDY RICHのドラムが、と絶句してしまう程の突き刺さってくる程の音でした。そういえば私の弟は遅まきながら、ドラムを始めていたなと思い出します。兄弟の中で楽器が全く出来ないのが自分だけというのが、情けないです。

 JOHN COLTRANE/MY FAVORITE THINGS。コルトレーンのレコードにしては右のスピーカーからサックスの音が聴こえます。今日はこのコルトレーンのレコードを最後に店をでました。

第28回目訪問(2008年2月中旬)

 一関にあるジャズ喫茶ベイシーへ。昨日の雪でベイシーの屋根もうっすら雪化粧していました。14:00を少し過ぎた頃に入店したのですが、もうすでに客が3人もいました。奧左隅の席に座り、オレンジジュースを注文しました。カフェインはなるべく摂りたくないのです。

 BUD POWEL IN PARISのレコードがかかりました。この日は何も書くことがありませんでした。眼を閉じて、ジャズのレコードを聴いて、頭の中をカラッポにして、言葉にできなかったのです。聴くという行為から、言葉を紡ぎ出すのは本当に難しいと感じました。

 この日は、言葉にする事ができない程、ジャズに集中していたということにしておきましょう。


第29回目訪問(2008年3月上旬)

 一関のジャズ喫茶ベイシーへ行きました。16:30頃に扉を開けたのですが、客席は満席。2つの丸テーブルも人で埋まっていました。菅原店主は特等席でVIPな御仁と雑談をしながら、自らかけたレコードを聴いておられました。もう何十回とベイシーへ通っているのに、多分こんな音だったのだろうと、半分昔の音は忘れてしまっていたのでした。我ながら曖昧な記憶です。

 Coltraneのブルーのジャケットが印象的なレコードがかかります。前に一度聴いた覚えがあります。この重厚な低音の土台に、中音、高音が重なり溶け合い、悪い音のハズがありません。毎回Coltraneのレコードを聴くたびに、このメロディーを紡ぎ出せるのは天才とか、人間の狂喜としか言い表せません。どこから、このメロディとリズムはやってくるのだろうと感じます。解りません。だから飽きる事がないのでしょう。

 続いてA LOVE SUPREAM JOHN COLTRANEのレコードがかかります。ドラム、ピアノ、ベース、サックス、最高の音とジャズです。このレコードは、私個人もCDで持っていて愛聴盤となっていますが、この音を前にしてしまうと、私の自宅の音は、月の光に対するホタルの光、とても比べものになりません。勢い、熱さ、リズム、情念が直接的に伝わってきます。自宅でただ傍観者の如く聴いているのとは違うのです。

 このレコード演奏は、ベイシーに居た人全員が集中して聴いていました。集中せざるを得ないですし、塩化ビニールのレコード盤がこれ程、人を惹き付けて止まないということを、あらためて実感させられました。

 広い部屋、高能率のウーハー、ミッドレンジ、ツイーター、マルチアンプ。この条件でないと、こういう音は出ないのだろうと思いました。ほとんど確信するのに近いおもいです。こういうシステムを狭い部屋へ入れても、マトモに鳴らないのは明かです。ならば、6畳間や8畳間で小さなスピーカーを入れて聴くのは妥協なのか?ものすごい葛藤が頭にあります。小さな部屋でこの音と同じような音を出すのは、絶対無理にしても、演奏者の想いのカケラくらいは再生することができるスピーカーは作れないものか。また、BASIEへ来て雑念に捕らわれています。

 レコード演奏が終わり、拍手をしているお客さんが居ました。その通りです。この日はレコード3枚を聴いてベイシーを出ました。いままで訪れた中で最短の滞在時間です。もう胸がいっぱいになってしまったのです。帰り際、渡辺貞夫先生のチケットを求めましたが、まだ出来ていないとのことでした。次回来たときに求めることにします。


第30回目訪問(2008年3月上旬)

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 渡辺貞夫クインテットのライヴの4日前、ジャズ喫茶ベイシーへ電話をかけました。ライヴの前売り券を買わずにいたため、当日券が手に入るかどうか確かめるためでした。それで、当日観に行けるかどうか菅原店主に聞いたところ、土曜日はいっぱいの様で、「金曜の方がイイですよ。」との返答に、金曜日に行く旨を申し上げました。そう言ったところ、「お待ちしております。」との菅原店主らしからぬ発言が・・・。それで電話を終えました。ということで、4月11日金曜日のライヴへ行くことに決めました。
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渡辺貞夫 -Sadao Watanabe Quintet-
BASIE'S AT NIGHT 2008


 一関ジャズ喫茶ベイシー(Basei)へ行きました。その日は渡辺貞夫クインテットのライヴの日でした。日が暮れ、夕闇に風景が染まる頃、年に数回ジャズ喫茶からライヴハウスに変わるベイシーの前に立ちました。ベイシーの明かりが灯っていました。開演の1時間前だというのに、もう私の他にもお客さんが来ており、ベイシーの前で記念写真を撮ったりしておりました。

 中へ入り、当日券を求めてから椅子に座りました。BGMとして、Bill Evansが流れています。1月ぶりにベイシーへ来ましたが、やはりイイ音です。横を向くと、巨大なベイシーのスピーカーが鎮座しています。しかし、エンクロージャーの巨大さ故なのか、 15インチのウーハーが小さく見えます。これなら、自分の部屋にも入るのではないかと、勘違いというか、錯覚もはなはだしい考えがよぎります。 

 開演までの1時間ほど、BGMを聴きながら、気分が高揚し胸が高鳴ってくるのが分かりました。ジャズ喫茶としては広いベイシーもライヴハウスとしては広くありません。続々とお客が入って来て、たちまち店内は人で一杯になってしまいました。60〜70人は入ったでしょうか。私は、ビールや水割り、ワインを注文する他のお客を尻目にオレンジジュースを注文し、待ちました。

 そしていよいよ今宵を楽しませてくれるジャズメンが2階から降りてきて登場です。渡辺貞夫先生までの距離がおよそ3mくらいのところに私は座っています。初めてご本人を拝見しました。とても若々しく感じられました。わたしは偉大なジャズマンということで、勝手に図太く、しゃがれて低い声を想像していたのですが、渡辺先生が挨拶すると、とても高い声の人で驚いてしまいました。CDのBASIE'S AT NIGHTで渡辺先生の声は聴いていたのですが、やはり肉声は違いました。

 演奏が始まりました。私は演奏を聴いて体を動かさずにはいられませんでした。これがSwingというのでしょうか。コントラバスベース以外はPAを通さない生の音なのです。なんと贅沢で楽しく、かけがえのない時間を過ごしているのだろうと思いました。Basieの白熱灯が、渡辺先生を照らし、陰影をより深くしていました。そして先生は挨拶の時のような穏やかな表情とは異なり、真剣そのものでした。楽しい曲、哀愁を誘うバラードなどをおりまぜながら、ライヴは進んでいきました。楽しい時間で、瞬きするのも惜しい程の光景でした。

 音はライヴへ来るたびに思うことですが、スピーカーから出る音とまったく違っています。生そのものの音と、スピーカーから聴く音はこんなにも違うものかといつも思います。途中、先生の意図する音が出なかったのか、苦笑いを浮かべたり、ハウリングが起きてしまう一幕もありましたが、楽しいライヴは続いていきました。そして途中、休憩の時間となり、係の人でしょうか、屈強そうな黒いスーツをビシッと決めた人が、入り口の扉を開け、中の熱気と、タバコの煙を外へ逃がしていました。私も席を立って、照明の方向を見ると、灯りにタバコの煙が反射して、漂っているのが見えました。幻想的ともジャズらしいとも思われる光景でしたが、タバコを吸わない私からすると、体に悪そうだ、などと身も蓋もないことを考えてしまいました。


 休憩の時間中にもBGMが流れ、菅原店主やウエイトレスの女性方は大忙のようでした。そして休憩時間が終わり、演奏が再開されました。ますますジャズは盛り上がっていきます。渡辺先生が奥を見つめ、手を振り始めました。私が何のことだと、後ろを振り向くと、カウンターの向こうにいるウエイトレスの方々が皆手を振って踊っているではありませんか。なんとも楽しい光景です。それはそうと、何でベイシー関係の女性方はみなさん麗しいのでしょうか。これは、菅原正二店主の個人的趣向が完全に反映されているとしか思えません。

 ピアノ、ベース、ドラム、サックス、パーカッションどれも凄かったのですが、特にパーカッションを演奏するNdiasse Niangさん。黒人の方だがどこの出身なのでしょうか。リズム感とパワーが凄まじく、これは歌謡曲や流行音楽を聴いて育った私や多くの日本人では、絶対に無理なリズム感でした。血や文化があのリズムを刻むのだろうと、パーカッションソロの演奏の時強く思いました。

 苦しいときは永遠に続くように思えますが、楽しい時はあっという間に過ぎ去ってしまうのが、この世の理です。最後の曲は、みんなで手拍子をしながら盛り上がって終了し、アンコールもそれに続いて終了してしまいました。終わってしまったのですが、名残惜しく誰も席を立たず、手拍子を続けていると、ベイシーの2階に上がった渡辺貞夫先生は、独りサックスを吹き始めました。静寂を誘うそのメロディーは、ついさっきまで大興奮していた観客を、しんと静めてしまいました。2階から吹き抜けを通して聴こえてくるメロディーも美しかったのです。

 そして菅原店主の「今日はおしまいでーす。」の声でライヴが終了しました。「また、明日もありますから」と、店主が言っていたことを考えると、今日来たお客の皆さんのうち結構な人が一関に泊まり、明日もライヴを観るのだろうと思いました。私は潔く、明日のライヴを諦め、家路に着くことにしました。時計を見ると、21時45分を過ぎていました。

 今日の出来事も忘れない。
http://exp.bakufu.org/exp045_basie06.htm

第31回目訪問(2008年6月下旬)

 久しぶりに一関のベイシーへ行きました。前回の訪問は、4月の渡辺貞夫先生のライヴの時、そしてレコードを聴きに行ったのは3月でしたから、数ヶ月ぶりの訪問です。岩手宮城内陸地震の後だったので、果たして営業しているのか?と、少々不安ながらも行ってみました。

 そして、ベイシーの前までくると、営業していました。この日は平日だったのにもかかわらず、テーブルは全て満席。そのため、スピーカーに背を向けて相席することにしました。お客は、もう仕事を引退していそうな方々と女性がいました。

 レコードで、Eric Dolphy in Europe Vol.1がかかります。私の大好きなDolphyです。何度も書いていることですが、やはり、自分の持っているCDを自分のオーディオで聴くのとは、まったく違います。何とも言えない、ごまかしの効かない独奏が続きます。こういう音を自分のオーディオからも出したいのです。

 一関高校生でしょうか、それとも一関高専生でしょうか。生徒とおぼしき方々と引率の先生?らしき人が大勢入ってきます。音楽関係の部活動などをしていて、リズムの勉強でしょうか。良いことです。私は中学時代、絵を描くことに没頭し、高校時代はバーベルを上げ、鉄と友達の毎日を過ごしていました。フルスクワットで130kgを挙げたことは、今でも忘れられません。一関高も一関高専も県内有数の進学校です。ベイシーでジャズを聴いて、ぜひ早稲田大学へ入って、バンドをやって欲しいものです。

 女性が店に入ってくるも、テーブルが皆埋まっているため、ちょっととまどい気味。そこへすかさず、菅原店主が登場し、やさしく奥の丸テーブルへ案内していました。男性客には無愛想極まりない店主ですが、女性にはいと優しい店主です。男の生き様を体現していて素晴らしいと感じました。私も見習わなくてはなりません。

 平日なのに、この混み様は、東北新幹線の無料冊子に掲載された「トランヴェール」効果なのでしょうか。だとしたら何とも絶大な威力です。何せ新幹線に置かれているフリーペーパー。ジャズに興味の無かった人も、車内での暇な時間、つい手にとって見て、興味を惹かれたとしても不思議ではありません。

 店内は綺麗に整理整頓されており、地震の後ということは感じさせません。音は?正直に言って分かりませんでした。毎日、この音を聴いている店主のみが、本当の事を知っているのでしょう。あと、黄金の耳を持つ常連さんの方々とか。私には十分過ぎる程の音です。ただ少し、ビックバンドで、耳に刺さるような高域が気になりましたが、打率8割の音を造るのには、致し方無い部分もあるのかもしれませんし、ただ単に私の耳が悪いせいかも知れません。

 この日の翌日、日野皓正先生のライヴが行われます。ここ3回は、ベイシーでのライヴ観賞を欠かしたことの無い私ですが、今回は都合が付きませんでした。とても残念です。またあのレッドのジャケット着て、まるで青い静寂の状態から切り裂くような音を炸裂させる、先生のジャズを聴きたかったのですが。

 しかし、菅原正二店主、お歳は 67歳くらいのハズですが、見た目が若い。腰も全然曲がっていません。もちろんお腹も出ていない。男から見てカッコイイのです。私も、ああいう風に歳を取りたい。が、むりだろうなぁ。

第32回目訪問(John Coltraneの命日)(2008年7月中旬)

 一関のジャズ喫茶ベイシーへ行きました。この日は7月17日(木)、本来なら定休日なのですが、偉大なジャズマンColtraneの命日ということもあって、ベイシーは営業していました。店内に入ると、平日とあってか私の他にお客さんは誰もいませんでした。JBLのシステムから流れるジャズは、まだまだ慣らし運転の様でした。 チラシを眺めていると、Tiffunyさんのライヴが7月20日にあるようです。

 John Coltrane With The Red Garland Trio / Traneing Inのレコードが最初にかかります。客は私一人、何とも贅沢な時間です。続いてJohn Coltrane And Johnny Hartman ヴォーカルも良いし、Coltrane のサックスも良く、落ち着いて静かなジャズです。それからJohn Coltrane / Giant Steps 先ほどのレコードとは打って変わってテンポがアップしたジャズ。Coltrane のサックスが見事に炸裂してきたという感じでした。

 John Coltrane / Coltrane 。ブルーの青いジャケットが印象的なこのレコード。徐々にColtrane の混沌としていく演奏が聴けます。音楽、ジャズは音が混じり合い、混沌としてカオスの中に、何とも言えぬ快感があるのを私は見つけてしまったのです。John Coltrane / Settin' The Pace。John Coltrane / Stardust と名盤が続きます。と言っても、Coltrane 程のジャズマン神様?のレコードは、ほとんど全て名盤なのだろうと思います。どこかのジャズ喫茶で見たことのあるジャケットですし、聴き覚えのあるメロディなのです。しかし、同じレコードでも、いつもレコードとスピーカーから出てくる演奏は違うのです。だから同じレコードを何度聴いても飽きることがありません。

 2時間程経過したので、追加の注文を頼みます。JR東日本の東北新幹線に置いてある無料冊子の「トランヴェール6月号」の菅原店主の記事によると、客も良い音で聴きたければ、「ニコッ」と笑うとか、追加の注文を頼むくらいの努力が必要らしいです。しかしながら、私が店主に向かって笑っても気色悪いだけです。どうかさらなる Coltrane の魂を見せて下さい。

 このサックスの周りにまとわり付く空気まで再現するのにはどうしたら良いのでしょう。いつも考えてしまいます。「音を聴かずにジャズを聴く。演奏者の想い、心を聴く。」正論だと思います。しかし、想像力の乏しい私には、演奏者の想いや心を、透明な窓として見せてくれる音が必要なのです。ある意味、譜面を見るだけで、もしくはラジカセから音楽を聴くだけで、頭の中を無限の音楽が流れ感動できる人が羨ましいです。そういう私も、中学の頃は安物のCDラジカセで、同じCDを何度も、それこそ擦り切れないCDが擦り切れる程聴いて、今よりも音楽に感動していたような気もします。もし、歳を重ねるごとに、想像力や感性が失われていったとしたら、少し悲しいです。

 Cannonball & Coltrane、Duke Ellington & John Coltrane のレコードが続けてかかります。そして次ぎに、去年も見た、ジャケットが真っ白なレコードがかかります。ジャケットを裏返して見ても、白でした。何度も棚からレコードを出し入れしてジャケットがはげてしまったのでしょうか。それともビニール盤だけ生きていて、あり合わせのケースに入れていたのでしょうか。これがまた、ピアノの重いタッチと、ドラムが良い案配なのです。40cm 2発のウーハーから、ドラムの振動がお腹に「ドスッ」と来るのです。本物のドラムよりドラムらしい音と言ったらよいのでしょうか。この世界は、確かに小型のスピーカーでは味わえません。

 Coltrane のサックスと重いピアノとドラムの響き、素晴らしいジャズです。その後辺りを見回すと、お客さんが10人くらいになっていました。やはり一人で聴いているよりも良いです。店主だって、おそらく客が多い方が、レコードに針を乗せる手ににも、気合いが入ろうというものです。

 John Coltrane / John Coltrane Quartet Plays 音量が上がっていったように聴こえました。Billie Holiday、このレコードで少し小休止でしょうか、休憩みたいなものでしょう。John Coltrane Kuru Mama、出だしのドラムソロが圧巻です。そしてそのドラムの音とリズムに合わせ、Coltrane の演奏が重なり合います。これはまるでドラムとサックスの戦いの様なジャズだと思いました。こんなドラムらしいドラム、サックスらしいサックスは生の演奏でも聴けないのではないか、と考えてしまいます。

 圧倒されるジャズという音楽があり、音がジャズ喫茶ベイシーにはありました。ジャズ喫茶ベイシーのレコード演奏はプロのレコード演奏です。こういう音楽を、私が将来出せるとも思っていませんし、若干ながら、菅原店主と私の好みも違うようです。しかし、演奏者の気迫や心、そういったものが空気を伝わって、聴き手に届くようなオーディオをしたいと思いました。

 これらは土台無理な願いなのかも知れません。ただ、こうして明確な想いとして、心に刻んで置かなければ願いは叶わないと思うのです。この日、私の心にもっとも響いたレコードでした。

 最後にJohn Coltrane / Crescentを聴いて、私はお終いにしました。
 この日は充実して楽しい一日でした。


第33回目訪問(2008年8月下旬)

 一関ジャズ喫茶ベイシーへ久しぶりに行きました。前回の訪問から一ヶ月以上経ってしまっていました。お店の表の掲示板には、早稲田ハイ・ソサエティー・オーケストラと慶応ライトミュージックソサエティの盛岡・花巻の公演ポスターが貼ってありました。早稲田ハイ・ソサエティー・オーケストラは、言わずと知れた、菅原正二ベイシー店主の学生時代に所属していたバンドです。

 店内に入ると、いつものとおりの店内でした。50〜60年代のレコードがかかり、古い香りのするジャズが聴けます。カウント・ベイシー・オーケストラのレコードがかかると、この感動以上のものを、明日の花巻の聴衆は味わえるかしら、と比較のしようがないことを考えてしまいます。

 最後に聴いた Bad Powel in Paris のレコード以外は、ベイシーでいつか聴いたことのあるレコードでした。さすがに常連とはいわないまでも30回程度通っていると、50年代、60年代の数多あるはずのレコードの中から、菅原店主のお眼鏡にかなうレコードに出合うのは難しくなってくるのでしょうか。

 Bad Powel というと、どうしても The Amaging Bad Powel Vol.1 の印象が強く心に突き刺さっており、このレコードと同じ人が弾いているとは、ジャズ初心者の私には理解できない部分もあります。まぁ、凡百な私のような人間に、驚喜とも狂気ともとれる音を奏でる偉大なジャズマンを理解できるはずもありません。ただ、その強烈な印象と音とリズムに圧倒され感じるだけです。


第34回目訪問(2008年10月下旬)

 今回は、コルトレーンの命日を除いて、初めて平日のベイシーへ行きました。なにしろ休日はともかく、平日は仕事なのです。行くとすれば、仕事帰りということになるのですが、残念ながらベイシーの開店時間と閉店時間はまったく不明なので、今まで行ったことがありませんでした。行く前に電話すれば良いことなのですが・・・。で、今まで平日は、仕事帰りに奥州市のハーフノートへ行く途中にベイシーの横を通って行ったことが何度かあったのですが、いずれの日もすでに閉店しておりました。

 そしてその日、初めて平日ハーフノートへ行こうと、途中寄ってみたところ、看板が灯っており、初めて平日夜のベイシーに行ったのでした。

 久しぶりのベイシーでした。約2ヶ月ぶりです。こんな時間帯にベイシーへ居る客というのは、一関の常連さんなのだと思います。外は小雨が降っていて静かな夜でした。音量はベイシーにしては控えめで、しかしこれくらいがちょうど良い音量とバランスなのではないかと感じもしました。かかるレコードもそれほどの大音量を出すようなレコードではありませんでしたし。

 休日と平日では音を変えているのでしょうか。40cmのウーハー2発が少し物足りなそうにジャズを鳴らしています。しかし、仕事帰りの金曜日はこれくらいがちょうど良いと感じました。ビッグバンドのジャズなどレコードによって適当な音量があるのだと、改めて認識しました。

 ニーナ・シモンのレコードがかかりましたが、厚みのある歌声も、英語も子音が強調されることもなく、とても静かな等身大の歌声を聴くことができました。高域のバランスもちょうど良いように思いました。これが、コルトレーンのサックスの独奏になると、もっと高域の輝きが欲しいとか、私は思ったりするだろうと思うので、全てのレコードを最適なバランスと音量で鳴らすのは、本当に難しいことだろうなと感じました。

 この感想、書き連ねていることは、私の主観です。そもそも客観的に音楽や音を聴くというのは、とても難しいですし、例えばオーディオマニアとしてケーブルの違いとか、コンセントの違い、アースの取り方を変化させて、全神経を集中して聴くのはとても疲れます。(良い方へ変わった時は嬉しいですけど。)これではオーディオマニア失格なような気もしますが、それが偽らざる私の感想です。ですから、最近は主観的に音楽を聴き、ジャズ喫茶で好きなようにレコードを楽しむことで良いだろうと思っています。

 Ray Briant Trioの名盤がかかります。私も良く自宅で聴いているレコードです。(私が聴いているのはCDです。)やはり名盤は名盤たる良さがあります。身体にスッと入ってくる様な、なじむ感じがします。立てかけられたレコードのジャケットを見ると、「good luck Swifty」とRay Briant氏直筆?と思われるサインがありました。

第35回目訪問(2009年3月中旬)

 随分と遅くにジャズ喫茶ベイシーに入店しました。昼過ぎの14:00頃一度来てみたのですが、シャッターが閉まって、店が開く気配が無かったので、他で用事などを済ませに行きました。そしてその帰り、ベイシーの横を車で通り過ぎると、意外にも灯りが点いておりました。この時間ですと、入店直後に「ハイ、お終い。」と言われかねない時間でしたが、車を地主町の市営駐車場に駐めて、久しぶりにベイシーへ入店しました。

 ベイシーの2枚のドアを開くと、休日だというのに店内の客席には誰も居ないではありませんか。スピーカーから流れてくる曲はクラシックのレコードでした。私の入店直後に他の客も入店したので、レコードがジャズに変わりました。よかった。最初にJohn Coltrane / Setting the Paceの名盤がかかりました。やはりベイシーの低音にはいささかの揺るぎもないと、久々に来て思いました。部屋の響きもややデッドで、客席の天井が低いにもかかわらず、低域に変なクセも感じられません。

 続いて、TRAINING IN / John with the Red Garland Trio のレコードがかかりました。これもベイシーで良く聴く一枚です。ひんやりした静かな店内でジャズに耳を傾けます。そして、Coltrane live at Birdland 、私の大好きなレコードです。この神がかるようなこのコルトレーンのサックスの音。この音とジャズを自分のオーディオから出してみたいのですが、私のシステムではベイシーのツマの先程も再現出来ていません。そしてSTAXのイヤースピーカーで、このCD盤を聴いても、音が入っていないようなのです。

 CDに音が入っていないのでは、どう再生でがんばっても再生させるのは困難です。どうかこのアルバムの版権を持っているレコード会社は、このコルトレーンの演奏の神がかった演奏と空気と魂を入れてCDなりSACDにして発売して欲しいのです。

 続いてMILES DAVIS COLLECTORS ITEMS がかかります。その次ぎはまたコルトレーンのレコードです、ジャケットはこれも見覚えがあるJohn Coltrane GIANT STEPS です。5枚のレコードを聴いて店を出ました。

 音そのものの力とは、何と強いものなのかと思いました。
http://exp.bakufu.org/exp060_basie07.htm


第36回目訪問(2009年4月中旬)

 一関にあるジャズ喫茶ベイシーへ行きました。扉を開けると、MILES DAVIS/Sketches of Spainのレコードがかかっていました。このアルバムはSACDが出ており、私の愛聴盤のひとつとなっています。ややトランペットの音がきつい感じで耳に突き刺さる音に聴こえました。私のSTAXのシステムで聴いてもやはりこういう音で、ジャズの生き字引のような店主が調整して出している音でもあり、実際の演奏もこんなんだったんだろうと、想像しながら聴きました。

 私以外は皆店主と顔なじみかVIPなお客の様でした。しかし、このベイシーのレコードと、私の持っているSACDとでは、規格が異なりますし、マスタリングの時期やエンジニアも違います。それでも、音に類似している部分が出てくるのは面白いと思いました。もちろん私は、ラウドスピーカーでこういう音を出すことは出来ません。

(MILES DAVIS/Sketches of Spain)

 そういえば、アメリカ発の金融危機とそれに伴う、世界的な経済の低迷が日本にも押し寄せています。菅原店主の愛車?旧き良きアメリカを象徴しているかのような、キャデラックというブランドをもつGMも破綻の危機に瀕しています。

(MILES DAVIS/FOUR & MORE)

 続いて、STAR DUST BY LIONEL HMPTON ALL STARSのレコードがかかります。一転してスローテンポなジャズです。バイブの金属音がとても生々しく感じました。この硬質感は、ソフトドームのツイーターではなかなか難しい表現なのでしょう。

 ところで、ベイシーの壁には無数のサインや落書きが書かれています。ほとんどベイシーを賞賛する内容ですが、中には「新幹線代返せ」というのもあって面白いです。そしてその落書きを店主は知ってか知らずか、そのままにしているのも面白いのです。

 SINATRA AT THE SANDSのレコードがかかりました。シナトラの歌声。歌声だけを聴けば、さすがにベイシーのシステムでも辛い部分があると思いました。声を再生させるのは本当に難しい。逆にボーカルのみに特化させれば、今度は、低音が無くなったり、シンバルのアタック音がいまいちになったりするので、ジャズ喫茶として数多あるレコードを平均的に良く鳴らすには、これがベストなのでしょう。オーディオは難しい。

 IN PERSON ! TONY BENNETT COUNT BASIE AND HIS ORCHESTRAのレコードがかかりました。これは普段私がベイシーで聴かないレコードだったと思います。

 酒を飲み、タバコを吸い、大声で会話を楽しみ、笑い、そういうジャズの楽しみ方と対称的に、私や多くのお客はひたすら真剣に寡黙に聴くだけになっています。そういう空気は元々ジャズ喫茶には無かったものなのでしょうか。そして、実際ジャズが演奏されていた頃のライヴ盤などを聴くと、今のジャズ喫茶でのジャズの聴き方が、クラシックのコンサートのようになっているのではないかと思いました。

 この日も5枚のレコードを聴いて店を後にしました。


第37回目訪問(2010年1月中旬)

 かなり久しぶりにジャズ喫茶ベイシーへ行きました。一関市内に雪はありませんでした。扉を二つ開けると、薄暗い店内に入ります。こんなにも店内は暗かっただろうかと思うほどでした。闇の中にぽつぽつと白熱灯が灯っていました。ピアノの上に置かれた一輪の赤いバラが闇のなかで白熱灯の灯りを受けて、より深い赤を出していました。人間の目はなんでも補正して見て聴いてしまうので、これを本当に赤と言っていいのだろうかとも思いました。相変わらず、カッコイイ店内です。

 私が行ったことのあるほとんどのジャズ喫茶は、音と灯りの柔らかさのため、白熱灯を使っていました。一般家庭の照明は、白熱灯から蛍光灯へ、そして最近は発光ダイオード(LED)に変わろうとしています。発光ダイオードでこの柔らかな灯りがだせるのだろうか?と思います。柔らかい灯りと、ノイズを出さず、消費電力が少なく、発光体の寿命が長ければ、私も発光ダイオードの照明に変えてみたいと思っています。

 中央の柱にある掛け時計が見覚えのない新しいモノに変えられていました。同じものを使い続ける風の店主も、小物はたまには新しくするのでしょう。その時計は外枠がスピーカーユニットの金属フレームを模した形状です。近くに寄って盤を良く観ると、ONKYOの文字がありました。てっきりJBLだと思っていただけに意外でした。なぜにONKYO・・・・・。


 STURDAY NIGHT MILES DAVIS IN PERSON AT THE BLACK HAWK SANFRANCISCOのレコードがかかります。トランペットが吹き千切った耳に突き刺さる感じでした。ブラスバンドのトランペットは聞きますが、こういう音ではありません。いやMILES DAVISが目の前に立って、この場で吹くと、こういう音が出るのでしょうか?どれが本当の音なのか判りません。何せ鬼籍に入っているわけだから想像するしかありません。

 オーディオは想像力が必要だと思います。他に、Sinatra Basie Histric Musical Firstなど計5枚のレコードを聴きました。この日は、割とバラード系が多かったように思います。

第38回目訪問(2010年3月上旬)

久しぶりに一関のジャズ喫茶ベイシーへ行きました。昼の開店時間に近い頃に店に入りました。どうしたのでしょう。店の前の看板が一部欠けていました。暗い店内に入ると、The Bill Evans Trio Liveのレコードで、聴き馴染みのある曲が流れていました。ピアノの上に一輪のバラの花がまだ置いてありました。赤より赤い花。どうやら造花だったようです。


(あらまっ!看板がっ!)

 ピアノとドラムがとても良い音で、大きな楽器の音は大きなコーンのスピーカーからでないと、こういう音は出ないのではないかと思いました。低音がスピーカーや部屋で共鳴している感じも全くしません。audio identityのブログによると、ベイシーのスピーカーエンクロージャーは底面開放型だそうです。私は密閉型だとばかり思っていました。しかし、未だこのスピーカーの秘密の全貌を目にしていないので、何とも解りません。私がベイシーのスピーカーの全貌を目にするのは無理でしょうが、耳で掴むのも難しい。

 Bill Evansのような、落ち着いたジャズもいいものですが、この日は、頭を叩かれるような激しいジャズを聴きたいと思いました。続いて、CLARKE-BOLAND BIG BAND HANDLE WITH CAREのレコードが大音量で流れ始めました。まさか、念が店主に通じた訳でもないでしょうが、圧倒的ジャズが押し寄せ、内蔵が揺さぶられる音でした。

 この音は、フルレンジやタイムドメインなどのような音場型スピーカーではなく、各楽器の音色がこれでもかと主張する音像型スピーカーの様に思えます。音場型スピーカーと音像型スピーカーは、通常相容れず、同居する表現は極めて難しいと思っています。しかし、コルトレーンが「そこに立っている。」という表現を店主が使っているので、レコードやシステムの状態によっては、ベイシーにおいて音場型と音像型が同居した音が出てくるのでしょう。きっと。

 DEXTER GORDON ON FLIGHT UP のレコード。サックスの音色は当然として、面白いようにドラムがスパスパ決まるのが気持ちいい音でした。MILES DAVIS FOUR & MORE。これも個人的にドラムが聴き所のレコードでした。この日はドラム祭だったのでしょうか。ドラムが疾走して、他を煽っているというより、一人先に進んでいるようなジャズ。最後に、DUKE ELINGTON THE GREAT PARIS CONCERTの合計6枚のレコードを聞いて店を出ました。


(MILES DAVIS/FOUR & MORE)

 外の掲示板を見ると、2010年のライヴスケジュールが張ってありました。見ると、おなじみのメンバーというか、巨匠ばかりです。今SACDを聴くたび、オースティン・ペラルタ氏のライヴは、行っておけば良かったと後悔しています。後悔先に立たず。

(達筆なうえにイラストも描かれるようで)

第39回目訪問(2010年4月下旬)

 四月も中旬になり、一関のベイシーを訪ねてみました。良い天気だったので、店へ入る前に磐井川の堤防を歩いてみました。鯉のぼりが川を横断していました。 桜の花はちょうど咲く直前のつぼみの状態でした。 桜の色も、濃い桃色から白色に近い色の花まで色々あるようです。 磐井川の堤防と一関市街をしばし散歩したあと、夕方になる頃、暗い蔵の中へ入りました。

 そしてこの日は6枚のレコードを聴いて店を出ました。 その後、5月16日にハンク・ジョーンズ氏が亡くなられたことを新聞で知りました。享年91歳。最期の最期までジャズを弾き続けたのでしょう。CDのJam at BASIE featuring Hank Jonesがベイシーで再現されることはあるのでしょうか。

第40回目訪問(2010年10月中旬)

 7月17日のジョン・コルトレーンの命日は土曜日でしたが、仕事が入り、レコードを聴きに行くことが出来ませんでした。 その後何度かベイシーへ行ったのですが、休日だったり、夜灯りが付いるのに安心して、夕ご飯を食べに行って戻ったら閉店していたりして、なかなかベイシーへ入ることが出来なかったのです。 一関は何故か、食べ物屋が豊富なので、ベイシーへ行けずとも、ご飯を食べて帰るだけでもいいかと、諦観というものを、歳をとったせいか身につけることが出来ました。


(一ノ関駅前の食堂)

(一ノ関駅前の食堂 昔は豚の角煮を食べた覚えがあります)

(一ノ関駅前の松竹 カツ丼が有名で店内にはベイシー関係者のサインが多数)

(一ノ関駅近くのラーメン屋 丸長ラーメン)

(一関で知らない人はいない? そばの直利庵一ノ関駅前店)

(コッテリバター入りの磐井焼き)

(寂しい雰囲気漂う夜の一関市街メインストリート)

(閉店直後で灯りの消えたジャズ喫茶ベイシー)


 最初に流れていたレコードはPower-Packed Trombones / The Trombones INCでした。

 続いて、Great Jazz Trio / Hank Jones Last Recording。

 このレコードは説明不要でしょう。店主がレコードに針を落とし、ジャケットを立て掛ける前、音が出た瞬間に分かりました。私もSACDで何度も聴いていました。聴き馴染んだ古くて新しい音。モノクロームのジャケットから、迫力と哀愁が感じられました。しかし、そのレコードからは、自分が普段体感できない圧倒的な低音とジャズが聴けました。

 そして低音もさることながら高音も、例えばシンバルのような金属に、硬いスティックがあたるような、「コツッ」とした実在感のある高音が在りました。こういう高音は金属振動板のホーンツイーターからしか聴くことができないのか。

 スピーカーなどよりも遙かに忠実に音を再現するはずの、STAXのイヤースピーカーでは、こういう音は聴けないのです。人間がそれらしく錯覚する音、実在感のある音、忠実な再生というものがどういうものなのか。ベイシーに限らず、色々なジャズ喫茶で圧倒的な表現を聴くたび感動しています。

 Miles & Quincy Live at Montreux

 このレコードは、ゆったりとして穏やかな曲調でした。

 Miles Davis / Get up with it

 Fusionか?シンセサイザーのような電子音があふれて来きて、まさかベイシーでこのようなレコードが聴けるとは思ってもみませんでした。巨匠マイルスの作品なのですが、私はジャケットを見ただけではそれが分かりませんでした。

 全面セピア色で顔で何の文字も示されていないジャケットを見ながら、誰の作品か考えていました。耳に突き刺さるオルガンの音、Fusionのような、プログレのようなジャズを聴きました。

 地元の年期の入った常連の方々なら、ジャズ喫茶ベイシーへ何百回と通っているのでしょう。この文を書きながら、私は40回ベイシーへ行ったということを知りました。

 ほとんどのジャズ喫茶では音質を考慮して蛍光灯は使用していないと思います。しかし、白熱灯の電球も大手メーカーはそのうち生産を終了して、LED電球に変えていくようです。どこの店主も電球のストックを積み上げているのでしょうか。


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 Hank Jones氏が亡くなられました。私は、50〜60年代のジャズジャイアンツやハンク・ジョーンズ氏の時代と共に生きて来た年代ではないので、偉大さというのを現実感を伴って理解できません。 追悼盤ということで、Basieでのライヴ録音のCDとLPが発売されました。

(Jam at Basie featuring Hank Jones)

 そして、私も以前ハンクジョーンズ氏のライブではないのですが、ベイシーでのライブを楽しんだことがあります。なので、そのときの記憶が、このディスクを聴いていると蘇ってくるのです。ライヴハウスの情景、熱気、空間、そういったものが、勝手に脳内に音の情報として補完されるのでしょう。それとも、みんなそういうものがこのディスクに入っているのか。記憶があり、先入観のある私には、もう分かりませんが、とても懐かしい感じがしました。LPをどこかで一度聴いてみたいと思っています。


(THE GREATE JAZZ TRIO/Hank Jones Last Recording)

 そして、ハンクジョーンズ氏最後のレコーディングアルバムです。私はSACDのディスクを手に入れました。ハンクジョーンズ氏のまるで遺影のような、深く貫禄のある写真がジャケットになっています。モノクロームの実に味のあるジャケット写真です。私もこのように歳をとりたいものですが、無理でしょう。

 曲はジャケットに反して、重苦しい雰囲気や暗さなど、微塵もないように思えます。そしてハンクジョーンズ氏の演奏が、全面に押し出てくるような感じは皆無です。あくまでも調和したジャズに聞こえます。ジャズは演奏者の個性と主張のぶつけ合いというようなディスクを好んで聴く私には、Great Jazz Trioの作品は少々物足りなく感じていました。しかし、他の演奏者との調和、曲を美しく完成させていくハンクジョーンズ氏というのが感じられました。

 今更ながら、昔手に入れていたGreat Jazz TrioのSACDディスクを頻繁に聴き直して、今更その良さを味わっています。自分の好みも変化していくようです。こういう風に、良さに気付かずに倉庫にしまったままにして聴かずにいるCDがあるかと思うと、なんとも勿体ない気がします。聞き込んでいって、そして自分の好みが変わって、愛聴盤になるディスク、そういったものを倉庫から引っ張りだして来なければならないと思いました。
http://exp.bakufu.org/exp075_basie08.htm


第41回目訪問(2010年12月中旬)

 久しぶりにベイシーへ行きました。椅子に座って落ち着いてみると、レコードを立て掛ける柱の時計が、以前のONKYOからJBLの小さい時計に変わっていました。近眼が進んできている私には少々見辛くなりました。

LAND SIDE THE CURTIS COUNCE GROUP VOL1

 ベイシーでライヴが行われた直後だからなのか、左のスピーカーには、PA用のスピーカーが乗っかったままになっていました。

DUKE ELLINGTON/COCERT IN THE VIRGIN ISLAND

 ビッグバンドで初めて聴くレコードでした。トランペットのソロが何とも面白い音色が出ていました。トランペットの先に、何かお椀のような物で、閉じたり開いたりしているような感じでした。こういうビックバンドでドラムを叩いたら、さぞかし爽快だろうと思いをめぐらせました。

ANDRE PREVIN'S TRIO JAZZ/KING SIZE

 ビッグバンドのレコード2曲くらいで早々に次のレコードに変更。あまりの音量に会話ができないためでしょうか。客席ではない奥の席でも、大音量では会話するのが難しいようです。大音量や多くの音の中から、目的の音を聞き取る能力が人間に備わっていても、やはり限界があるのでしょう。


WYNTON KELLY TRIO WES MONTGOMERY/SMOKIN' AT THE HALF NOTE
MILES DAVIS IN PERSON FRIDAY ANS SATURDAY NIGHTS AT THE BLACK HAWK COMPLETE

 この日、計5枚のレコードを聴きました。


第42回目訪問(2010年12月中旬)


 前回に続いて翌週もジャズ喫茶ベイシーへ行きました。最初に聴いたMcCoy Tynar/The Real McCoyのレコードが良かったです。


第43回目訪問(2011年6月中旬)


 久しぶりにジャズ喫茶ベイシーへ行きました。6月中旬でした。前回から半年の時間が経っていました。何しろ大震災が起こってからは、しばらく音楽どころではありませんでした。


(ジャズ喫茶ベイシー前)

 作業場に大音量で鳴らせるシステムを置いてあるのですが、震災後、色々と事情が出来て、聴きに行くことが難しくなりました。 ということで、とにかく大音量のジャズを聴きたかったのです。

 一関市内はところどころ道路の補修や、建物の被害が見受けられました。道路はどこも、橋の部分で段差が出来ていていました。どうろではあちらこちらでひび割れなど被害がありました。新幹線はせっかく300km/hの運転ができる新型の車両E5系も、常に徐行運転でした。

 この大震災に伴い、強い余震が発生する恐れがあるので、新幹線は安全のため当分徐行運転し、道路や他の復旧も、せっかく直した後にまた地震で壊れ、復旧が二度手間になるのを回避するため、仮設的な復旧に止めているようです。


(ジャズ喫茶ベイシー壁)

 店内の光景は、記憶と変わりませんでした。きっと凄まじい復旧作業があったのだと思います。店内は満席で、止むなく?通常は座れない指定席に案内されました。目の前にウーハーが見え、Jimmy Cobbの文字が見えました。

 レコードはビッグバンドのひたすら明るい曲が大音量で鳴っていました。奥の丸テーブルでは、スピーカーからの大音量に負けじと談笑していました。大震災の憂鬱な気分をなぎ払うような曲と店内でした。

 7cmの小さなパソコン用スピーカーに慣れてしまった耳には、高域も低域も音圧も何もかもが新鮮でした。金管楽器の輝きは耳に痛い程でした。このときばかりは心地よい痛みとも言うべきでしょうか。

 ライヴ盤のレコードで聴衆のざわめきが入っているレコードがかかったのですが、それが丸テーブルの方々の会話と、混じり、まるでそこがライヴ会場のような臨場感が出ていました。2階で誰かが足踏みをしているような気配や音を感じたのですが、そんなはずはなく、何度も上を見上げてはスピーカーを見つめました。あれはいったい何だったのか、今でも分かりません。

 途中、レコードの中の聴衆がかけ声を出していたのですが、それがとてもリアルでした。おそらく、ジャズヴォーカルのように、エコーも何も加工していない声というものは、リアルに聴こえるのでしょう。

・Count Basie Jam Montreux 77

・Count Basie / Breakfast Dance and Barbecue

・Thad Jones Mel Lewis / Live at the Village Vanguard

・Harry James / Today !

・Rosemary Clooney and Harry James / Hollywood's Best

 以上、5枚のレコードを聴いて店を出ました。


第44回目訪問(2011年7月中旬)


 7月中旬、コルトレーンの命日、大好きなコルトレーンのレコードが聴けると思い、一関のジャズ喫茶ベイシーへ行きました。 午前中、早朝から肉体労働をしていたため、2枚目ぐらいのレコードでウトウトしてしまいました。人間疲れれば、ベイシーの大音量のジャズでも子守歌になるわけです。


 夢うつつの状態で妙に生々しい音がするので目を開けると、店主を含めたジャズマン達3人が、それぞれドラム、ピアノ、ソプラノサックスをレコードに合わせて演奏していました。レコードと生の楽器と比べると、あらためてベイシーの音量は生と同じだというのが分かりました。

 コルトレーンの命日でしたが、この日は休日ということもあったためでしょうか。コルトレーン以外のレコードがかかりました。The Arrival of Victor Feldmanのレコードは、ベースは控えめのレコードかと思っていましたが、ベイシーでは生の数倍の迫力があったように思います。鉄琴のスティックが金属の板に当たり、板の下の共鳴筒に響く感触が非常に良かったと思いました。

 この日は、前回訪問時に続きお客が多く満員でした。震災後はお客が増えたのでしょうか。

・My Favorite Things / John Coltrane

・Live at Village Vangurd / John Coltrane

・白いジャケット

・DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE

・The Arrival of Victor Feldman

・Count Basie Jam Montreux 77

 以上6枚のレコードを聴いて店を出ました。

第45回目訪問(2011年9月中旬)


 久しぶりに直利庵のソバを食べてから、ジャズ喫茶ベイシーへ行きました。

休日の直利庵のソバの食べ方


1.レジの所へ行き注文をする
2.席が空いたら座る(相席が当たり前)
3.ソバがきたらひたすら食べる
4.食べ終わったら会計をする
5.ソバが無くなると営業終了なので気をつける

 今回は中列に座りました。スピーカーに近いためか、片側のスピーカーから強烈な、アートペッパーのアルトサックスが降り注ぎました。最後列以外の椅子に座ったのは久しぶりです。最初のレコードはまだ大丈夫でしたが、最後のビッグバンドになると、さすがに耳が痛くなりました。

 スピーカーに近い分、音が鮮烈で音量が大きいのは当然として、音が四方八方に飛び散り反射していた。それに囲まれ臨場感とはまた違った感覚があり、レコードがモノラルかステレオなのかも、聴いていて分からなくなりました。

 オーディオは音量であると思いました。つまり、音量を求めると機材よりも部屋となり、部屋というもっとも手に入れがたい現実を再確認しました。

 この日、6枚のレコードを聴いて店を出ました。毛越寺でのカウントベイシーオーケストラのライヴはどうだったのか、野外だったのでPAを使ったはずですが、想像するしかありません。ビッグバンドのジャズをPA無しで聴いてみたいものです。

・Art Pepper meets The Rhythm Section

・FREDDIE HUBBARD / Open Sesame

・ART PEPPER QUARTET / mordern art

・JOHN COLTRANE / MY FAVORITE THINGS

・Benny Carter Live and well in Japan

・Count Basie and his Orchestra featuring Joe Williams / Breakfast Dance and Barbecue
http://exp.bakufu.org/exp087_basie09.htm


04. 2013年1月25日 16:15:31 : W18zBTaIM6

ジャズ喫茶「ベイシー」 菅原正二

「優等生と天才の音は別世界である。ジャズとは天才を聴く音楽なのだ。その天才的な音を出せるような装置で聞きたい。」

「本当のことをいうと、音だけで感動するというのが一番レベルの高いことだと信じる。音一発でひっくり返るような人が意外とジャズの核心にたどりつける。だから大きい音で聴く。小さい音で聴くのは一度そういう音をものしてからだ。」

「ぼくにとってレコードを聴くという行為は、何かの正体を掴もうとする意思だ。ミュージシャンの正体、録音の正体、ありとあらゆることの正体を全部掴みたい。」

「レコードは想像しながら何回も聴ける。その想像したものは問題とはしない。むしろ思い入れの深さを大切にしている。想像する力がないと続かない。だからオーディオは一度圧倒的な感動をする必要がある。それが大切である」


05. 2013年2月08日 23:16:47 : W18zBTaIM6

一関ベィシー五訪記

外人のジャズファンがいたとして、

「日本にはジャズ喫茶ってものがあるそうだけど、一度行って見たいなぁ。」

と聞かれて、自信を持って推薦できるのは、今では「一関ベィシー」くらいになってしまいました。まぁ、行ってみて必ず開店しているとは限らない(^^;ので覚悟が要りますが、選曲、音、雰囲気等々に加えて、風格というか、「正しいジャズ喫茶」とは如何なるものかが、良ーーく判る店です。

その「一関ベィシー」に数回は行っていますが、今般の北海道車中泊旅行の行き帰りにも、寄ってみました。行きは空振りでしたが、帰りは店が開いていて、たっぷりと聴けました、、、というか、改めてこの店の氏(うじ)・素性(すじょう)の正しさを実感しました。ということで、たしか5回目くらいなんで、「五訪記」です

かかったのは、、、

店内に居た間に聴けた盤で、印象深かったのは、「Modern Art/ Art Pepper」、「Kansas City Suite/ Count Basie」、「Kansas City 7/ Count Basie」、「The Broadway Bits/ Marty Paich」くらいですか。

その昔行った頃は、こっちも前のめりの時期でしたから、後で

「普通は、アノ店ではリクェストは受けないんだョ」

とか言われましたが、「Speak, Brother, Speak/ Max Roach」等をリクェストして、快くかけて貰いました。この盤は、各楽器が数分にわたってソロを取るので、音の楽しみには向いています。今は、向こうもこっちも年端も行かない若者ではなくなったので、おとなしく聴かせてくれる盤を聴いています。あぁ、「My Favorite Things/ John Coltrane」もかかっていました。これは、Atlantic盤ですから、元来音はあまり良くなく、今回も余り感心しませんでした。

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「Modern Art/ Art Pepper」
立ち上がって、盤を確かめることはしませんでしたが、手持ち盤よりもズーーッと音が良いんで、オリちゃんかも知れません(^^; Art Pepperの柔らかい音、最低音、そしてフル・トーンがそれぞれにしっかり出ていて、唸りましたねぇ。

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「Kansas City Suite/ Count Basie」
Rouletteレーベルの60年代の好盤です。御大のピアノはともかくも、

「各ソロイストの音が、良くはじけるなぁ、、、」

と感じ入っていたら、フル・バンドの音で椅子を転げ落ちそうになりました。かなりの音量でありながらも、各パートがきれいに出ていて、

「混変調って、どこの話」

という見事な音出しです。それでいて、リズム・ギターの音がしっかりと聴き取れましたからねぇ。カミサンが、

「ビッグ・バンドって、何だか余りなじめなかったけど、こういうのを聴くと、もう少し聴きたくなるよねぇ、、、」

とのたまわっていたのも、むべなるかな

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「Kansas City 7/ Count Basie」
我が家にもある盤なのに、かなりというか、、、正直言ってまったく違う盤のような見事な音です。こういう音で聴けば、確かにこの盤ももっと深く理解できるなぁと思い知りました。

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肝心の音は

ご存知のように、この店は上記リンクに付記して置いたようにアナログ主体です。上記のフル・バンドの咆哮は、塩化ヴィニール盤の細い溝を針がこすって出した音なのです。

その証拠に、エコーといって、1,2周次の音がボヤーッと漏れ聴こえてくるのが、トラック間で確認できますし、第一、針音がします。そういう今となっては原始的ともいえる仕掛けなのに、この信じられないほどの明瞭さ、分離、立ち上がり・立ち下がりで聴こえてくるのですから、いまだにアナログを大事にする人の気持ちは、判ります。根性無しのNelsonは、CD主体に転向してしまっていますが、「イカンなぁーー」と思い知らされました。

もっとも、重箱の隅つつきは可能です。5,60Hz以下は余り褒められた再生ではなく、みぞおちに来る程度で、もも、ふくらはぎに来る超低音は出ていません。

またツイターが075ですから、芯はあるものの、12kHzくらいから上は出ていないので、かそけき雰囲気を付加することは出来ていません。

シュアのカートリッジも、中高音の分離に限界があります。

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熱くって、分厚い音

しかし、、、しかし、それは問題ではないのです。そのような超低音や、超高音がチャンと出る今様のシステムでは、この店のような熱くって、分厚い音は出ず、それでは正しいジャズにはならんのです。ですから、この店の音は正しいのです。

信じられないのが、この音を送り出しているJBLのプリ、デヴァイダー、パワーです。デヴァイダーは別ですが、プリもパワーも数十年も前に発売された製品で、例えばコンデンサーなども容量抜けがしている等、性能劣化がある筈です。

更に、上記リンクにある菅原さんの本を読まれた方はお分かりのように、試行錯誤はありましたが、この店の電線は普通の電線です。金銀財宝(^^;を使ったり、被覆材を凝ったり、ねじり合わせたものではないというのです。

RCAプラグも、余り特殊なものではないそうです。

パワーアンプから優に数米は引き回されたスピーカー・ケーブルも、特殊ではないそうです。その直流抵抗、容量を考えると、今様ケーブルのマニアなら卒倒するほどの悪環境です。

それなのに、この音なのです。オーディオは、出している音が、勝負ですから、菅原さんが正しいのに決まっています。色々と理屈をこねても、感動できない音ではダメです。

菅原さんは、コチコチの古いもの好きではありません。新しいものは結構試して居られて、その上で

「捨てるものは捨てる。大事にするものは大事にする。」

という主義のようです。その見切りが、勝負なのでしょう。今のオーディオ界が、如何に間違った方向に行っているかが、この店に来ればよく判ります。


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一度はこの店の音を

まぁ、、、色々書けば長くなります。ジャズを良い音で聴きたい人は、一度はこの店の音を聴かれるべきでしょう。そして、いくつかの要諦を学ばれるのが早道ではないでしょうか
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/index.htm


06. 2013年2月08日 23:40:09 : W18zBTaIM6


菅原さんが「オーディオとジャズ」がこの上なく好きな和尚さん宅〔お寺)を訪れたときのこと。

オーディオ装置を目前にして和尚さんとのオーディオ談義が始まったが、そのうち当然のごとく話にキリがついて音を聞かせてもらえると思っていたら、和尚さんは話ばかりに終始して、とうとう音を聴かせてもらえないまま帰宅する破目になった。

その和尚さんはしばらくすると亡くなってしまい永遠に音を聴く機会が失われてしまったが、「なぜその和尚さんは菅原さんに音を聞かせようとしなかったのか?」

今にして察すると、どんなに「いい音」であろうと所詮は俗世の現実の出来事、とても想像と空想の中で美化されて鳴り響く音には敵わない。

「最上の音とは固定的な実体ではなくて空(くう)である」ということを伝えたかったのが死を悟った和尚さんの本意ではなかったろうかという話。

フ〜ム、ここまでくると「オーディオ道」も何だか浮世離れして「宗教」に近くなる。たしか、これは仏教で言えば「色即是空」。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2506129ae4dd9e7ade0ba0e9f43be31e

番組視聴コーナー〜「日本一音のいいジャズ喫茶」〜 2008年06月30日

自分の知る範囲で、「日本一音のいいジャズ喫茶」と聞き及んでいるのは岩手県一関市の「ベイシー」である。

店主は名著「ジャズ喫茶〜ベイシーの選択〜」で健筆を振るわれた菅原昭二氏。因みにこの本は自分にとって五味康祐氏の「西方の音」と並んで数少ないオーディオの「バイブル」になっている。

同書(当時)によると、ベイシーのシステムは次のとおり。

レコード・プレーヤー      リン・ソンデック LP12(ベルトドライブ)

カートリッジ           シュアーV15タイプV 

プリアンプ            JBLーSG520

パワーアンプ          JBLーSE460  3台

スピーカーシステム      低域  JBL2220B片チャンネル2本
                  中域  JBL375
                  高域  JBL075 


3ウェイの大型マルチ・スピーカーシステムでCDではなくてレコード専用というのが大きな特徴。それに低域用の2220B2本を入れたボックスが巨大(吸音材として布団がブチこんである!)で、これが低域の迫力に大いに貢献している。

東京在住のジャズ喫茶経営の連中(寺島靖国さんなど)が「ベイシー」の音を聴いて低音のモノ凄さに度肝を抜かれたというエピソードを読んだことがある。

JBLの375と075はツイこの前まで自分が使っていたユニットで懐かしい。現在も部屋の片隅に置いてあるが十分に使いこなせなかったのでいずれ再挑戦という重くて楽しい課題が残されている。

ともあれ、自由の身になったらクルマで日本一周をしながら是非一関の「ベーシー」に立ち寄って音を聴いてみたいというのが、これまで自分のささやかな夢のひとつだった。ただし、自由の身にはなったもののいろんな事情があっていまだに果たせないが・・・・。

その「ベーシー」が何とテレビの映像で菅原昭二氏のインタビューとともに公開されるとわかった。(月刊「デジタルTVガイド」)

当日の朝に録画予約するともに当日19時からテレビの前に釘付けになった。

番組の前半は「開運橋のジョニー」の特集。早く「ベイシーに切り替えてくれよ」の願いも虚しくとうとう30分間ほど延々と続いた。

さて、ようやく「ベイシー」が始まると思いきや、今度は南部鉄器の工房や地元グルメの紹介に移った。「おいおい、いい加減にしてくれよ」という感じで待っていると、やっと「ベイシー」の放映になったが、もう残り時間がたったの20分程度になっている。                 
                 

全国のジャズ・ファンから「伝説のジャズ喫茶」と呼ばれているとのナレーションから始まったが、番組構成はバックにジャズが流れている中での菅原さんのインタビューが大半を占めており、一番期待していたベイシーの音を本格的に聴けるまでにはいかなかった。

もっとも、テレビ取材の持ち運び可能な機器程度では原音そのままの録音は到底無理だろうから期待する方が無茶というものだろう。

菅原さんの話し方や内容は随分温和であり穏当なもので、何だか「ジャズの仙人」のような印象がしてきて、それはそれでいいのだが、あの「ベイシーの選択」に書かれていた音に対する情熱、妥協のない研ぎ澄まされた先鋭的な感覚があまり感じられなかった。

たとえば「レコード音楽に対する音のこだわり」について「(他人に対するアドバイスとして)音に標準はないのだから自分が納得すればそれでいい」という言葉なんか、これはオーディオ愛好家にとっては非常に甘い言い方で「菅原さん老いたり」の印象を抱いたのは自分だけだろうか。

さらに、菅原さんは40年も経つとジャズ喫茶の辞め方が難しいなんて気になる発言をされていたが、先般の「岩手・宮城内陸地震」は阪神大震災以上の揺れだったそうだが、これがきっかけで「ベイシー」が廃業なんてならないように祈るのみ。

どうか自分が立ち寄れるようになるまでは是非営業を続けてくださいね!
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d80ac538c1a4343229c462135738645e



07. 2013年2月09日 00:32:04 : W18zBTaIM6

一関 BASIE 情報 Rosenkranz(ローゼンクランツ)


 ある人に連れられて、一関のBASIEへ行ってきました。建物からして雰囲気が違います。ニューヨークには行った事はありませんが、そんな気にさせられる独特のムードを持っているんです。オーナーの菅原さんのJAZZへの半端ではない思いが成せる業なんでしょう。

 ライブの最中かなと思いきや、演奏者の姿は見えません。勘違いさせられたのは、ステレオの音に合わせてドラムを叩いている菅原さんのせいだったのです。少しお話をさせて頂きましたが、

「いくら頑張って叩いても、スピーカーから出てくるドラムの音のほうが良いんだよね!」

といたずらっぽく話される顔は本当に楽しそうでした。


 店内の白壁は訪れたジャズメン達のサインで埋め尽くされています。創業35年だそうです。僅か人口6万人の町で続けて来られた情熱は凄いです。ジャズ好きな人の憧れの職業でもあるジャズ喫茶のマスターですが、誰でも出来るものではないとつくづく感じました。

 その肝心な音ですが、何とも良くない鳴り方をしていたので、どうしたものかと気になっていましたが、レコードが変わる度にそのバランスが大きく変わるのです。ここまでレコードのバラツキがもろに出る体験は初めてです。その内物凄く素晴らしい音が聞こえて来ましたので安心しました。特にクワイアットケニーとワルツフォーデビーはリアルだったです。後で聞くとオリジナル盤だという事で納得です。

 ベイシーの特徴は生以上の音量と迫力のある音です。

鼓膜のデリケートな方は耳から血が出るかも?!。

以前から一度はベイシーに訪ねたいと思っていたのが実現して良かったです。


 翌日は雪景色を楽しみました。多いところでは1.5mはあったでしょうか、こんな大雪を見るのは初めてです。真っ白にお化粧した岩手山が雄大で凄くきれいでした。雪に反射する太陽のまぶしさと明るさには心が晴々とします。特に真っ白な雪と空の青さが織り成すコントラストは言葉には出来ません。地元の方に聞きましても、こんなに天気の良い日は珍しいと言ってました。
http://www.rosenkranz-jp.com/Information/other/The_visit_to_an_audio_house_to_worry/kininaru_18.html


08. 中川隆 2013年2月09日 22:29:37 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6


578 : それは: 2007/07/08(日) 13:17:05 ID:HxaE+/m+ [1/1回発言]

60年代までのジャズの再生は、熱気と迫力が大切で理屈ではないので オルゴール的な音の細工が必要なのですよね。 今のJBLの 9800 とか 66000 とかの細身の音では再現が難しい所があるのでしょうね。
http://www.harman-japan.co.jp/jbl/hifi/dd66000/

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 01:33:25 ID:RvVbdoEf

かなり以前に1度だけベイシーに行ったことあります。女房がスピーカーに向かって
座り、私はスピカーを背にして座りました。

ビッグバンド(ベイシー楽団?)のレコードが鳴っていたのですが、エッ!!本物の生演奏?
と感じ思わず振り返りました。

以降、あの時以上の再生音を聴いたことはありません。
やっぱり別格だね。日本一。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1202347123/

919 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 18:04:39 ID:BiP45zMm [1/2回発言]

昔行ったとき、若者がSPの前のドラムセットで、LPの再生音楽と競演してました。

音量は両者互角で、さながら2ドラムのビックバンド。再生音の破綻にはまだ余裕が感じられました。

思い描いた音とは違ってましたが、一般家庭を再生の場としての前提では、考えつかないゴールをマスターは目指しているなと感じたしだい。20年も前のことです。

920 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 22:36:44 ID:L7Kq/guS [1/1回発言]

ドラムスが最も再生困難なのに驚いたな。
聴き分けがつかないとは!

921 : 919 : 2006/11/13(月) 23:20:48 ID:BiP45zMm [2/2回発言]
>>920
聞き分けがつかないのではなく、同じ音量で大きな破綻をみせない。です。
心地よい音質だけではなく、凶暴な音の洪水も可能というシステムと環境には脱帽でした。個人的な感想です。


>>919_921
何度か行ったうち、1度だけマスターが叩いてくれた時が有った。
自分もドラムをかじった口なので、音より”ウマイ”っと言う記憶しか無いんだけど、最後にマイルスのウィ・ウォント・マイルスを、かなりの音量でかけてくれたが、まったく破綻が無い。

自分は天井の高い15畳ぐらいの防音した部屋で聴いているが、同じぐらいの音量にすると、完全に音が飽和状態。 よくマスターが大きな音を出すのは難しいと書いているが、常々実感してます。
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/

195 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 20:57:27 ID:CgIVfE/d [1/2回発言]

おらが行った時は店主の他に客は自分だけでもガンガン鳴らしてた
レコードもちゃんと店主がかけてた

ジャズとオーディオの一つの形だと思った
生で聴いたらあのような音は絶対しない

SR機材を使った最高の音なんじゃないかな

スネアなんか生で聴いたらしょぼいからね
生のスネアがいい音するのはちゃんとしたホールか、もしくは奇跡的に条件が揃ったハウスだけ

二階で聞いてておや、ライブ始まったと思ったらレコードだった

二階で聞いてるとSPも見えないし、ライブだかレコードだか、区別がつかなかった
音が生きてる証拠だな

196 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 21:03:48 ID:N7C9GIH5 [2/3回発言]
>>195
2階で聴けるとは、丸テーブルに座る以上に、特等席に座れる以上に選ばれた方ですね。


198 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 21:55:21 ID:CgIVfE/d [2/2回発言]
>>196
とにかくあそこは演奏する側にとっては最高の音がしてる
店主は自分の楽器で出したかった音を追い求めているのではないだろうか

レコードをかけながら前に置かれたセットの音を聴いているに違いない
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

642 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/21(火) 22:59:48 ID:s9nlyhk4 [1/2回発言]

ベイシーはねぇ。店主の気まぐれとかがなければいいお店なんだけど。
まぁあの気まぐれで偏屈だからあの音が出せるのかも知れないから、しょうがないのかな。

ベイシーへはたまに行きますけど、いつだったかArt Pepperのアルトサックスが極上の良音で鳴っていたことがあって聞き惚れていたわけ、でも途中で針が抜けたかおかしくなったかですぐに歪んでしまって、ほかのレコードに替えていたっけな。
おかしくなる寸前のがいい音なのかもね。ベイシーって。
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

507 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/14(木) 23:02:04 ID:pgCuWn4K [1/1回発言]

そう、店じゃないんだよここは。 行ってやってたらラッキー。開けるのも閉めるのも気分次第。完全に趣味の店。

音からしてそう。店主が元ドラマーだからやたらとバスドラとシンバルが強調される。カウントベイシーオーケストラのレコードをどれだけライブっぽく鳴らすかという一点にすべてが集約された音に聞こえる。

最初はスゲーと思うが長く聞いているとだんだんそういうあざとさというか押し付けがましさが耳についてくる。
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

580 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/09(月) 22:58:33 ID:5YnjypTu [1/1回発言]

まぁ 趣味と道楽だよなぁ
すごい音だけど飽きやすい音
底が浅いというか
http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/


702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/20(日) 00:50:22.97 ID:Iy3OhRpd

人によってベイシーは、特別な場所かもしれないが
あそこの音は、特別でも何でもない


703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/20(日) 14:44:28.23 ID:dknCSqsx

そういいきれる702が羨ましい


704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/20(日) 14:55:25.05 ID:USvv4pQ1

音量はうらやましい

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/21(月) 01:11:47.35 ID:WKK4CvAy

702は、所詮、ジャズをわかってないだけさ。
あそこはオーディオを聴くところではない。ジャズを聴くところだ。

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/23(水) 16:44:34.16 ID:Lyetrh5n
>>705
音量以外に良いとこなんて有ったか?
少なくとも俺にはこけおどしの音にしか聴こえなかった。


713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/27(日) 13:23:31.21 ID:rHEzUz8r
>>711
綺麗なガワに安モンユニット入れたハイエンドスピーカーで、蚊の泣く様な音で
定位がー
位相がー
言ってる人にはわからない世界だよ
わからないからって必死に否定することない


714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/28(月) 00:35:36.96 ID:MgMCSlnr

残念ながらハイエンドは聴く気がしないんでね。
何で同じJBLでももっと古くって良いの色々有るのに使わないのかと思ってるんだ。
あの音がJBLの代表みたいに語られるのみてると情けなくなる。
ましてやJAZZの....

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/28(月) 14:26:10.48 ID:uf7qucqQ
>>714
ん?ベイシーが使ってるユニットより古いのってウエスタンになっちまうじゃん
ベイシーは075、375、に2220か130Aっしょ?
ジムランが作ったJBL名義でそれより古いのないんじゃない?

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/28(月) 22:16:55.98 ID:Na/EKuZh
>>715
「評価が定まったものに毅然と駄目だしできる俺」キリッ

ていい気分になってる奴をあんまりいじめてやるなよw

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/31(木) 02:09:32.41 ID:d0jGxe6t

JBLの量産期の物ばっかでしょ。
D-130Bとか150-4とか色々有るじゃん。
ジムランじゃなけりゃランシング・マニファクチャリングの801とか15XSとか。
375もバブルバック有るし。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/12(火) 07:21:39.03 ID:FTqHuM6l

あのトタン屋根みたいたミッドホーン?を
エクスポネンシャルカーブのホーンに変えたら良くならね?
あのトタン叩いたら響きそうで音に色乗りまくりの気がする。


730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/12(火) 11:18:49.72 ID:MB8GnW9/

あれもエクスポネンシャルカーブのホーンだぞ。
ショートカットで音響レンズ付いてるだけだ。

JBLのホーンの中ではあれしかまともな音するのは無いでしょ。
2350みたいなラジアルは近接使用では煩すぎるし、HL-88はボケボケだし。
JBLの拘った結果の唯一無二の選択でしょ。
そういう意味ではちゃんと聴いて選択してるんじゃないかな。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/14(月) 23:38:38.29 ID:ID20JuIr

特にドラムスのスネアやバスドラの生々しさに驚いたけど、ベイシーサウンドの秘密に迫りたくて30年近くたってしまったオレ。位相特性の良さや、低中高のレベルあわせ以外では、やっぱりエンクロージャーに秘密があるようにおもわれ。
店主いわく

「エンクロージャーの最大の問題はウーファーのコーン紙の裏側にきもちの良い空気の背圧がかかるかどうか」

「エンクロージャー内部はまるでからくり屋敷のよう」

底面開放というより一定の大きさの穴があいていて底は約60センチの台部分と空気的につながっている。台部分も表面的には白いしっくい仕上げだけど中は土でほってある。ここにつめものをすればすなわち空気バネは、固くなる。こういう調整は、2本のスピーカーの間の黒いカバーのようなものをはずしておこなっていると推理するが如何?一応動作的には、密閉だけど空気容積は四角い木製箱だけじゃないってわけ。

開店当初、たしかに箱は縦づかいだったけど、あん時はウーファーシングルだった。その後ダブルウーファーに進化時点で店主空気の容量不足を感じたはず。 

証拠はないけど30年考え続けた結論だヨ。だれかご意見ある?

 


883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/15(火) 01:02:01.94 ID:nfM/Yrvw

>その後ダブルウーファーに進化時点で店主空気の容量不足を感じたはず。
確かにそう思います。1本あたりの容量不足から低域の下への伸びが無いのはわかる。量感志向の音作りでしょう。そこがうまいと言えばわかる話でもあるが。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/18(金) 20:19:25.12 ID:oMn8VFqm

ベイシーの常識が世間では通用しないこともある。

背後のぶ厚い土壁、左右の壁とはボルトナットでがっしりとエンクロージャーは固定されている。おまけに左右のエンクロージャー間はネジ山のきってあるボルトとターンバックルでつっぱり圧力がかかっている。洗濯物をかけるつっぱり棒の超強力なやつ。

オレ15畳の自室でそれやってみたら大失敗。

音が固くなって聴いていられない。 やっぱフリースタンディングの方がいいわけ。このスレの前半でベイシーの音固いって指摘してた奴いたけどそいつら耳するどいヨ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1202347123/

728 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/04(月) 16:58:12 ID:Wxt8o9Z4 [1/1回発言]

あんな歪んだ音で毎日聞いていたら、あのおっさん、きっと難聴だな。

729 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/04(月) 17:56:53 ID:Grxa7/jp [1/1回発言]

ドラマーは大概そうだよ。
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


313 :前スレからコピペ:2008/07/03(木) 22:54:07 ID:5bq32qwR

音についても、歳のせいもあるけれど、高域が強すぎるよ。意図的にやっているなら分かるけど、あれでシンバルとかドラムとか、金管楽器の実在感を演出しているんだろうね。

ベイシーの大音量を毎日聴いているので無理はないけど、耳は確実にわるくなっていて、そのうち本当に、裸の王様の音になってしまうのではないかと心配するくらい。 ステサンとかに執筆して菅原店主も「先生」になってしまって、あんまり音について意見できる気概のある人はいなくなってしまった様だし。

行く人も「日本一音の良いジャズ喫茶」ということを嫌というほど刷り込まれて来ているから、たいした音でもないタダの大音量の堅い音も、良い音に聴こえてしまうんだろうね。

かく言う俺も最初はそうだったし。でも、何回も通って、ベイシーの音を聴いて、菅原店主の取る行動を見て、俺は、ベイシーはジャズ喫茶に値しないと思ったの。
店主は鼻持ちならないやつだと確信もしたし。

期待に胸を膨らませて、ベイシーへ行こうかという人には悪いのだけれど、ベイシーはたいしたところではない。つまり菅原店主がたいしたことない人物ということなんだけどね。

高名な人が来るとシャキッとしているけど、店主の知らない一般の客の前では老醜を晒しているし、本当にこの人がステサンに連載しているの?と勘ぐりたくなるほど、老人のような老人を見ていると哀れにさえ思えてくる。

みんな自分の近くのジャズ喫茶を、営利でやっているジャズ喫茶を応援してあげた方が良いと思うよ。ベイシーは鼻持ちならない老人店主のやっている、音がでかいだけの個人的なリスニングルームなんだよ。

あれだけの蔵を与えられていたら、この板にくるマニアにはあの程度の音は出せると思うよ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1202347123/


952 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/03/24(水) 20:57:58 ID:lxEKvA65 [1/1回発言]

ジャズ喫茶は資産10億以上のお金持ちの趣味だよ。
しかもオーナーがカリスマで、客はオーナーを慕って集まってくるサロンのような雰囲気。
音楽好きのピアニストの紅一点がいて、客はみんなその娘目当てで集まる。
そういう店でないと失敗する。

660 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/03(土) 21:11:06 ID:6MxIyu+D [1/1回発言]

吉祥寺も全滅だもんなあ。
メグの寺島は当時から音音痴のアホだし。

やはり野口伊織さんのファンキーやアウトバックは別格で凄かった。
特にアウトバックの4ウエイマルチは桁違いだったね。

当時のベイシーも今よりもっと凄かったし、良い時代だった。。
http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/18(土) 22:16:14.41 ID:92kZENxt

昔はJBLのユニットも高かったからねえ
今では個人でも簡単に組めるシステムだし
あまり幻想抱いて行くとガッカリするよ

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/02/26(日) 21:46:21.44 ID:LbkGOQzb

円高でJBLも安くなったぜ。庶民でも買える
しかし、ベイシーのあのデカイ石の蔵は、貧乏人には無理

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/02(火) 12:04:18.70 ID:QK0A45O7

音が大きすぎたな、クラシックを聴いてみたかった。
店主が俺のまえで、ドラムを静かにたたいていた。
挨拶をして帰ってきた。

一生をオーディオと生きた人・店。
俺はとやかく言えない。


761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 04:29:07.13 ID:sZkFxhDn

個人的には、最近はなまぬるい。昔は凄かった


762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 21:14:18.54 ID:ptxw2B4O
>>761
機器でも替わったの?


763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 03:01:13.13 ID:DZRpDb4S
体をこわし、以前のような体力がなくなったとの事。
いつまでも有ると思うな夢と若さ
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1202347123/


573 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/08(日) 00:58:32 ID:LFUf08ZI [1/2回発言]

菅原さん、第三者の評価など期待していないんじゃないかなぁ。

かつて経験した、打ちのめされるような音を求めてレコードをかけ続けてその感動を、自分だけではなくて、ほかの人と共有できる場として提供してくれていると、わたくしは思ってきました。

ジャズでもクラシックでも、ライブでもレコードでもこれは大変なことだぁ、といった体験を何度かするとその記憶が理想のオーディオファイルになってしまうようです、自分の場合。

で、学生時代に行ったベーシーの音が、いまだ忘れられません。長持ちしてます。
http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/


09. 2013年2月24日 13:10:54 : W18zBTaIM6

ベイシーのこと 2007/06/24


3月末 ついに一ノ関のジャズ喫茶ベイシーを尋ねた

耳鳴りがする爆音

実物さながらのキックドラム
アルトサックスのリアルさ
確かに、素晴らしい

が、女性ボーカルの口元が巨大な唇に聞こえる

トイレから聞くと、生演奏中かとも思えるリアルさ
素人は、ころっとだまされるかも・・

CDとLPを交互に演奏していたが、LPはさすがにスクラッチノイズが聞こえる。

タバコの煙で燻製され、1時間くらいしか集中できない。

とにかく、空気が悪い。最悪・・
音楽聞くのに、これではと 思ってしまう。

リタイアして、自分でこういう趣味の音楽喫茶を作ろうと思っているが、絶対禁煙だ!!

コーヒーは800円で、美味しかったが お替り自由なら・・

仙台から、往復割引切符で6,000円は 安いか高いか?
百聞は一見にしかずだから もう一度くらいは行こう。

仙台までの航空券は、仕事でタダだからまあいいか。

MartyPaich

ベーシーでかかっていた曲のこと。

Broadway bit という 通称 ’踊り子’のCD
が演奏されていたので、購入してみた。

我が家の ジムランのLE8Tシステムでも、結構
楽しめた。

6月の初旬、もう一度 訪ねてみようと、計画中。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/24829/24417/8107762
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/24829/24417/8975344


6月23日再訪す。

今回は、近所のオーディオマニア K.Sさんと訪問。

朝ゆっくりの9:40発のANA便で 仙台へ。
時間があるので、仙台駅で 利休にて牛タン定食を食す。

旅費をけちり、鈍行で1時間40分で 一ノ関
車内はがらがらで、終点まで爆睡。

暑い中、薬局で喫煙対策のウェットマスクを購入。
店内に入り、お姉さんに今回は先にお土産を渡す。

菅原さんが、席まで来てくれて 少々歓談。
3時間ほどで、最後に くだんのMartyPaichを聞いて退店 。

菅原さんが、追いかけてきて 店の玄関でしばしオーディオ談義を立ち話。

今度出す本で、このマルチ3ウェイシステムを全否定するとのこと。
フルレンジが一番だって・・
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/24829/24417/9866224

半年に一度の真空管アンプ製作友の会。

富士山麓の山中湖の湖畔、ペンションすももの木。
前日、羽田から新宿泊。

朝、8時10分新宿発の高速バスで 山中湖へ向かう。
10時半ころ到着、もう世話人の方が準備中。

小型の5881WXTSEPPのアンプをハンドキャリーで持参。
普段の出張と違い、キャスターバックが乗り換えにこんなに大変とは 思わなかった。

13時には、総勢20名が集まり、15台の視聴が始まった。
課題曲と、持参のお勧め曲とうことで 15分の持ち時間。

コメントは、好意的でよかったあ・・

リタイアした年配者が多いが、14年も持続。
みんな、それぞれこだわりがあって、面白い。
非日常の極みである。


ベイシーの報告をしたら、菅原さんは難聴になっていないか?

訪問した人が、耳を痛めて帰ってくるという噂。
そりゃあ、スピーカのまん前で聞いたら、耳壊れるさあ・・

菅原さんのホームポジションでは、会話できるくらいの音量
だから、聴く方が 場所を選ぶべしと思う。
http://eichan-hts.cocolog-nifty.com/himitu/2007/07/post_c112.html


10. 2013年2月24日 13:28:26 : W18zBTaIM6

大音量とジャズの魅力  2011/7/31(日)

ついこの間のことなのですが,人間の”聴覚”というものについて,かなりショックな事実を聴いた。

 人間の内耳の”蝸牛”には細くて弱々しい毛がギッシリと生えていて,音の入り口に位置する毛たちは高音に反応し,末の出口の方は低音に反応してソヨソヨそよぐという。しかも,その毛たちは”大音量”にそよぎ続けているうちにだんだんと老化して磨り減っていくというのだから,なかなか怖い話ではあった。

 いやほんとうに,このままでは難聴になってしまうのでは?と心配になるような大音量で,サックスの甲高いスウイングが耳から蝸牛に遠慮なしに飛び込んでくる経験をした。

 この土曜の午後,数年ぶりに訪れた一関市の名高いジャズ喫茶「ベイシー」にたどり着いて腰を下ろし,ホッと一息というタイミングのことだった。

『ベイシーはこんなに大きな音量だったかなあ・・・』

という思いがフッと胸をよぎる。

 もちろんアナログの練りに練られた分厚い音響なので,馴れてくれば耳に優しく心地好ささえ感じるようになる実に芳醇で音楽的なサウンドである。

 久しぶりに味わうジャズの大音量に耳が慣れてくると,唸るようなベースとビブラフォンの饗宴に陶然としながら聞き入る。あれはミルト・ジャクソンか誰かだったのか。 

 そして,かぶりつきで味わうジャズの気持ちいい音のシャワーに眠くなりウトウトし始めた頃に不図目を覚まして心を奪われたのは,清らかな胸に染み入るピアノの響き。

 それは提示されていたジャケットが見えているのに,思わず席を立ってスタッフに確かめに行ったほどであった。 

 その正体はトミー・フラナガンの清冽なピアニズムであった。こんなに夢中になってジャズピアノのスウイングを追いかけたのは,あのセロニアス・モンク以来のこと。

 『ジャズという音楽の深い森には,まだまだ佳人や巨人たちがワンサカ隠れているらしいからもう一度聴いてみるべき』

と,そのように再び思い直した充実感あふれる真夏の休日の午後ではあった。


 
 こんな素晴らしいピアニスト(人間)に出会えた喜びをしみじみ味わいながら帰途に就いた。

 連れの3人と愉快なトークを交わしつつ,東北道を鼻歌交じりの幸福な気分で仙台に直走るというこの上ない休日となった。
http://blogs.yahoo.co.jp/hageyama5518/64963128.html

5人中1人に難聴の症状、大音量の音楽が一因に 米調査2011.11.15


 米国では12歳以上の5人中1人に当たる4800万人以上が片耳または両耳に難聴の症状を持つという調査結果が米国の医学誌に発表された。イヤホンなどを使って大音量で音楽を聴くことが原因の1つとして指摘されている。

研究を主導したジョンズ・ホプキンズ大学医学校のフランク・リン准教授は「加齢や遺伝的要因に加え、過度に大きな音で音楽を聴くといった環境的要因も、長期的に聴力が損なわれる原因になり得ることが分かった」と解説する。

イヤホンなどで音楽を聴くと、耳から入った音波が耳の穴を伝って内耳にある有毛細胞に到達する。有毛細胞は音響エネルギーを電気信号に変換して脳に伝達する役割を果たしているが、ボリュームが大きすぎるとこの細胞が損傷を受け、回復できなくなるという。

リン氏によると、大音響を原因とする難聴は何年もたってから気付く場合がほとんどで、聞こえにくくなったと気付いた時には手遅れになっているという。ボリュームが大きいほど聴力が損なわれるまでの期間が短いことも判明した。

携帯音楽プレーヤーでボリュームを最大にした時の音量は平均115デシベル。米耳鼻咽喉学会によれば、100デシベルの音量で15分間音楽を聴き続けると難聴になる可能性がある。85デシベルで長時間繰り返し聞き続けても聴力が損なわれることがあるという。

難聴にならないためには音楽プレーヤーのボリュームを下げ、耳に差し込む形状のイヤホンではなく耳に当てる形状のヘッドホンを選んだ方がいいとされている。
http://sansaku.livedoor.biz/archives/1688680.html


つまり、ジャズというのは音楽ではなく、トランス状態に入る為のツールなんですね。


いい音 = トランス状態に入り易い音


だと思った方が良いです。

菅原先生は既にもう向こうの世界へ行ってしまっているのですね。


11. 2013年2月24日 13:43:08 : W18zBTaIM6

トランス状態になる方法 テーマ:脳ミソ研究

今日は、「トランス状態になるほど集中する方法」


集中さえできれば、作業スピードは上がるし

脳をフル回転できるし

作業自体のクオリティーも上がる


だけど、周りの音だったり、環境だったりで、
なかなか集中するというのはできないと思います。


そこで、今回のトランス状態になるほど集中する方法が使えます。

トランス状態になるほど集中するのに必要なものは、

「音」です。


音楽ではなく、音です。

一度、このトランス状態を味わってみて下さい。
http://ameblo.jp/lreport/entry-10262101980.html

DJしながら催眠術

音楽によるトランス。

催眠音声によるトランス。

これは、共通点というものではなく、まったく同質のものであると言えます。


まず、そもそもトランスとは何か。

音楽のジャンルの名称ともなっている「トランス=TRANCE」いわゆる「トランス状態」を表す言葉です。Tranceという英語は性転換を意味するトランスセクシャル、変形するトランスフォーマー、電圧変圧器であるトランスなど「変化する」という意味の「Trans」が元になっています。

では何が音楽や催眠音声でいわれるトランスでは、何が変化するのでしょうか。
その答えは、Tranceの日本語訳である「変性意識状態」という言葉に表れてきます。

つまり、日常生活を送る上で思考・認知・判断を行っている表層意識から、なんらかの外的要因により変性する。表層意識レベルを低下させて、なんらかの通常ではない意識状態に変化する。これが変性意識状態=トランス状態です。

催眠では、施術者とのラポール形成ののち、導入・誘導によって変性意識状態へと導かれます。その手法としては、深呼吸による呼吸同調、凝視法、漸進的筋弛緩法、自立訓練応用法など、歴史的に経験的に体系化されさまざまあり、施術者が被験者に合わせてた誘導法を選択します。催眠音声では、施術者が被験者に対面することができないため、スクリプトに誘導要素を含ませて声優さんの声で語りかけることで、表層意識レベルを低下させてリスナーをトランス状態=変性意識状態に導きます。

トランス状態となったリスナーは、言葉による暗示が無意識に届くようになり、卑猥な行為やシチュエーションをあたかも自身が体験しているかのようなリアリティとともに、疑うことなく脳の中に届くことで、普段動画や写真を見ている時には体験できないような感覚を味わうことができるのです。



かたや音楽によるトランスはどうでしょうか。

単調なリズムと複合されたメロディは催眠誘導における音響法と同じ効果で表層意識に働きかけます。聴覚を完全に支配する大音響と体全身を振るわせる極低音、音響と合わせて視覚を支配する暗闇と照明、そしてビジュアル。

繰り返し要素で構築されたプリミティブな音楽という存在が日常生活で味わうことのできない環境で感覚への入力の大部分の領域を占めることにより、身体的な波長がリズムと同調し、音楽と一体化する。周囲にあふれた人と同じリズム、同じサウンドで全体支配的に同調する。

普段電車の中でイヤホンで気軽に聞いている時と、大音響満員のクラブで爆音で浴びた時。同じ楽曲でも体の中に入り込んできて、自然に体が動き、楽曲の次の展開が頭の中にねじ込まれて広がって、一体化するかのような感覚。

目を閉じればギラギラした世界が広がり、自分が今ここにいるのかいないのか分からないような存在が不明確となり、自分と自分以外の境界が曖昧になり、自分自身が音楽そのものになったかのような快感が得られるのです。

そしてその感覚を同じ価値観を持った沢山の人たちと共有できているという一体感が人間が本質的に持つ同調から生まれる多幸感を感じ、感動してしまうのです。

催眠音声は変性意識状態の脳に対して言葉の暗示を入れていくことを、日常では得がたい快感を生み出します。一説によると変性意識状態で放出されるドーパミンの量は通常意識下で行うセックスと比べて100倍といわれると、その快感は計り知れないものがあります。

これは、催眠音声でトランスに入って気持ちよくなったことがある方ならご理解いただけると思います。全身が性感帯となり、暗示に言われるがままになり、欲望のままに変態行為に没頭してしまう快感。この快感を得るための変性意識状態、トランスなのです。



音楽によるトランスは変性意識状態の脳に対して音そのものと、その音で支配された場の空間そのものが、変性意識状態になった脳にダイレクトに入力されることで、空気の振動、音の波が物質となって脳から全身に広がり、日常では得がたい音楽と一体になる感覚、同じ音楽を大音量で一緒に享受するという連帯感が多幸感を味わうことができるのです。これこそが

「クラブ(ライブ)って最高!!!」

という気持ちを生み出しています。Ustreamでは味わえないクラブで得られる快感がそこには確実に存在するのです。この快感を生み出しているのが、音楽によって導かれた変性意識状態、トランスなのです。

この変性意識状態は、まだ正確に科学的に解明されたものではありませんが、メスメルによる発見以来過去数百年にわたる催眠の歴史が作り上げてきた人間心理へのアプローチによって経験的に体系化されてきた人間の英知です。
http://m.theinterviews.jp/djsharpnel/2268834


somurienokokoroさん
Q: クラブミュージックとか、そういったものは人間のどのような欲求を満たすのでしょう?

オーケストラであったり、クラシックであったりは、「癒し」てきなものを脳に分泌させるのかなぁなんて想像はつきますが、クラブミュージックみたいなものは、なぜこぞって聞く人間がいるのでしょう?


ベストアンサーに選ばれた回答
melancholic_typeさん

テクノやトランスを集団で聞きながら踊る事によりトランス状態になります。

トランス状態とは強い恍惚感や至福感

それがもっと強くなると宇宙との一体感を感じられます。

トランス状態を大脳生理学的に説明すると

「視聴覚器官を通して脳内神経が刺激され、脳内麻薬物質(エンドルフィン)が作用し
ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を多量に放出された状態」になるのです。

分かり易い説明をすると

「目や耳などを通して刺激を受け、日常的に働いている自意識や自己防衛の働き
すなわち理性が沈静化し、本能が突出した状態」のことです。

つまり、(ケミカル)ドラッグを使用した状態に近づけます。

テクノやトランスのような音楽(一般には騒音と思われている音楽)を集団で聞いて踊ると言うような行為は現代に始まった訳ではなく世界各地の民族儀式として古来から行われてきた事です。

暗い中火を焚いて、特別な衣装を着て、金属楽器や太鼓を用い単調かつ一定のリズムで演奏し、集団でそれに没頭する・・・

すると彼らは儀式上でトランス状態に陥るわけです。

クラブと様子は似ています。

クラブも暗い中、人工的照明を用い、オシャレをして行き4つ打ちの単調な音楽を流し、集団で酒を飲みながら踊る。

ちなみにトランス状態になるには非日常性が大切らしく家で聞いても効果が薄れるので、テクノやトランスはクラブに行ってこそという音楽です。

あとは騒音で単純に思われるテクノにも芸術性がありますしね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1120999466


12. 2013年2月24日 22:09:33 : W18zBTaIM6

絶版書房交信 24 二〇〇九年三月三日


石山さん

つまりですネ、このクラスのスピーカーシステムを弱冠 28 才だか 30 才だかの且つての自分が作ってしまったところに”謎”があります。それから 35 年だか、40 年目になりますが・・・(あいつは天才だった・・・)と今の自分が且つての自分のやったことを想うわけです。

どうしてあんなことをやれたのか今は不思議に思います。で、面倒な仕組みになっております故、一定を保つことは物理的にも心霊的にも無理なわけです。何年に一度はメンテナンスというかゴハサンにして仕切り直しをしないといけません。

その時、また”天才”になれるか?というとそうは問屋が卸しません。で、日常を無視も出来ないカンキョーの中で集中的に何ヶ月かストイックな禁欲生活を(こっそりと)行ないます。

その間に僕に会った人は”幻”に会ったと同じ。よそ事を考えてるわけでして。そして雑巾しぼるようにしぼり上げ、最後に「タラッ」と一滴こぼれるまでやります。肉体的にも相当のダメージを受けます。当然。

それで質問の答えなんですが、何が何だか分かったような分からないようなキチガイ状態に当然陥ります。

「凄い!!」というような音を何度も出しますが、それはどうせいっときの錯覚なのでありますね。で、さきほど申したようなヘロヘロのところまで辿り着いた頃に意識的な、というは下品な作為性から逃れ「お告げ」が舞い降ります。

ゆうべがそうでした。ここからが問題なのです。「お告げ」で全てが解決するほどこの道は甘くないのであります。それはごまかしのきかない「物理現象」が「芸術」してるからなんであります。

何度も何度もこれを繰り返しておるわけですから道筋は判ってるんです。

このあと、やがて正確無比な正気が物をいいます。ここから先は完全に意志で正確に行動しなくてはなりません。

多分、それが今夜だと予感します。(あと一年)と予感した時キケンであります。

バカなことをやってるわけであります。

客はそんなこともちろん何にも知らずケータイなどいじってます。

一切を許すことがコツでありますよ。

3/1 ベイシー店主 菅原正二
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/outofprintcorrespond01.html


13. 2013年2月24日 22:15:03 : W18zBTaIM6

絶版書房交信 79  二〇〇九年十月二十二日

石山さん

当方もほとんどで独人でいることが好ましくなっております。

老人性うつ的症状であります。これは。

このままいきます。

10/20 ベイシー 菅原正二
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/outofprintcorrespond01.html


14. 2013年2月24日 22:18:30 : W18zBTaIM6

絶版書房交信  二〇一〇年三月八日

石山さん

本日は開店早々から妙に混み合っておりますが、気分は下向きです。

すべてはとっくに終っており「晩年」を自覚しているからなんだろうと思われます。何んにでも終わりがありますから、それはそれでいいと思います。

ライカの「M3」がもう一台転がり込んできました。これに運命を感じ、早速フィルムを入れて愛用する気です。

何んの罪もないのに終ったものが好きです。これから出て来るものは信用出来ませぬ。

3/7 ベイシー 菅原正二
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/outofprintcorrespond01.html


15. 2013年2月24日 22:23:20 : W18zBTaIM6

ベーシーで2時間程過していたら、案の定グッタリ疲れたので近くのホテルで少し眠った。J・L・ボルヘスを読み過ぎなのだろう、ボルヘス症候群の空気に襲われた。眠っている夢をみてしまった。

ベーシーの近くのホテルの一室で、眠っている自分がいる。もう十九時に近いな。十九時にはベーシーに戻らなくてはと眠り切れない自分がコンコンと眠っている。眠っている自分をコレワ夢だと思いながら視ている自分がいる。かくの如きは生れて初めてだったんじゃないか。

あるいは無数に視ている夢を全て忘れているのか。

ジミー・コブの名の名ドラマーが82才で、一昨日ベーシーでライブをやったのを聴いた。

82才でドラムスをたたくのか?と不思議だったが、菅原もT夫人も良かった、凄かったと手放しで話したのを、聞いたような聞かなかったような。ジミー・コブは省エネ型のドラマーだそうで、エルヴィン・ジョーンズがエネルギーそのものであったのとは異り、最小限のエネルギーを使い、それが結果として凄い音やら精気を生み出したものと思われる。

わたしは難聴のほとんど耳無し芳一状態の人間であるから、その音の精気を聴き分ける事は出来ない。しかし、彼等の話しを聞きながら、吹くはずもない、ベーシーの暗闇にサッと飛んだのだろうナイフの飛ぶ音が聴こえた。勿論、その音は言葉の音だ。


ベーシーに戻ると、沢山とは言えぬが幾たりかの亡くなった知人にお目にかかる事ができる。

フランク若松や西口教授・・・。彼等は生きている時よりも姿形がハッキリしていて、言葉にも響きがある。

それは良く聴こえるのである。

ベーシーの音は死んだ人間達のおしゃべりなのだ。

マイルスも、ジョン・コルトレーンも、チャーリー・パーカー、カウント・ベーシー、デューク・エリントン、凄玉は皆死んだ。モダーン・ジャズは1968年のコルトレーンでピークを迎えたアトは退廃の道をたどる。

ベーシーだけで彼等に会う事ができる。ここで、人々は死者達の魂の輝やきに、その精霊に触れることができる。ベーシーは実に音の墓地でもある。そういう凄玉達とフランク若松や西口さんと何変る事があるだろう。

皆同じだ。人間は芸術家であろうが、芸術愛好家であろうが何の差別もない。それが芸術の凄いところでもある。

作る人、それを菅原さんの如くに再生する人。そして、それを愛好する人。彼等は皆「ある種族」と言うべきである。

夜は千の目を持つのではない。

死者は幾千万の言葉を吐く。

12月12日 早朝一関
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/outofprintcorrespond01.html


16. 2013年2月25日 20:38:35 : W18zBTaIM6


November 09, 2006 一ノ関 ベーシー

世界中で知る人ぞ知るジャズ喫茶が岩手県にある,という話は前に聞いたことがあった.その湿度の調整にまでこだわりがあったらしい.知合いのバーテンダーは,その店のような店をいつか持ちたくて飲食の道に入ったのだと言っていた.

そこの店主が失踪しているらしいという話で,初めて店の名を知った.もしご主人が戻られたら,一度行ってみたい場所ではある.
http://blog.livedoor.jp/guine/archives/50915300.html


 

音の神殿1

 音の神殿と呼ばれるものが何処かに在るらしいぜ、と聞いた。

ベーシーの菅原昭二がわざとらしく、小声で息を潜めて言った。他に誰が居るでもない、そこは暗闇であったから小声にする必要も無かったのだが、大事な事は小声で伝えるのが菅原のクセであった。

 岩手県一ノ関市のジャズ喫茶ベーシーはしばらく閉じられたままだ。店主菅原の行方も知れぬ。

ベーシーは今に稀なジャズ喫茶である。しかも、ターンテーブルの上で廻すレコードの溝に埋め込まれた音をレコード針で掘って、真空管アンプで増幅しスピーカーで再び音として鳴らすという化石発掘作業みたいな事を続けているのだった。

ベーシーの真空管アンプはこの三〇年程、一度もスイッチが切られていないの伝説らしきもあった。何故、そんな事が噂になるのかは知らぬ。知る人ぞ知る、知らぬ人には全く無名のサウンドのメッカでもあった。それが、いきなり何処かに消えた。誰に聞いても、尋ねても一切消息が知れぬ。

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中川註 べイシーのシステム

レコード・プレーヤー   リン・ソンデック LP12(ベルトドライブ)

カートリッジ       シュアーV15タイプV 

プリアンプ   JBLーSG520

パワーアンプ  JBLーSE460  3台

Channel Divider JBL5230

スピーカーシステム   低域  JBL2220B片チャンネル2本
            中域  JBL375
            高域  JBL075 

audi1356さん曰く、

「(一ノ関の)ベイシーの音はJBLのアンプの音だと言ってもいいかも知れない。
もちろん他の要素も多分にあるんだけど、JBLのアンプなくしてあの音は出ないと思う。」

ふ〜む。確かにこうやってSA600の音を聴くと、とっても納得。それから

「ドラマーの音だ」

ともおっしゃっていた。そこはやっぱり感受性(感性)の一番強いころにずっと楽器をやっていた人ならではの感覚なんだろうな。
http://d.hatena.ne.jp/kenmihokenmiho/20070503

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音の神殿2

 菅原の姿の消し方が余りにも見事だったので・・・見事であり続けているので当然色んな噂が立っている。フッと神隠しのように人間の姿が消えてしまう事位、好奇心をかき立てられる事件はないからだ。

 「盛岡の病院に入院してるという話しだ。」

というつまらぬものから、

 「気に入りのレコード針が残り少なくなって、ロンドンまで買い付けに行ったらしい。」

というベーシーマニアの噂迄。

 「四国の札所巡りに出掛けた。」

 という珍説までも飛び交う今は有様だ。そんな状態が二ヶ月も続き、地元でもチョッとした騒ぎになっている。

 「ジャズ喫茶のオーナー一人行方不明になって大騒ぎしても仕方ない。
家族もほっといて下さいと言ってるんだし。」

 それが大方の意見としてまとまりかかってる今なのである。

 そう、まことにその通り、人間一人いなくなっていちいち騒ぎ立てていたら、この世の中は成り立たぬ。現実から抜け出すのを失踪というか、消失とするか、それは人それぞれの自由だが、よくよく周りを見渡せば、身近にも随分沢山の消失者がいるではないか。すでに消えてしまってるのに、自分でそれに気附かぬままうごめいているのも少なくない。

   姿を消す前の菅原は、その時間の大半を独人で過ごしている事が多かったようだが、決して孤独そのものというわけではなかったと言う。ジャズ喫茶ベーシーはその独特さ故に、世界中のジャズプレイヤーの知る処となっていた。随分遠方からの来客も少なくはなかった。時には大型の観光バスでツアー客が乗り込むというような地方都市の名所にもなっていた。

 もう少し、その独特さについて詳細を述べておく。私が結局は多くを失ないながら訪ねる事になった。あの神殿への道のりをるる諸君に述べなければならぬのは、あの旅の最中に失った幾たりかの人間の記録を残しておく必要を痛感するからだが、それだけではない。そこで見聞した事物の記録も又、後世への何がしかの価値があるやも知れぬとも思うからだ。しかるに、その事物の群に迷い込むきっかけこそが、東北の典型的な田舎町一ノ関のベーシー店主の失踪事件にあるのはいかにも今では腑におちる事であった。

音の神殿3

 失踪する以前の菅原正二の毎日は実に正確なものだった。

自宅で一人昼食をすませてから、地主町の店に出掛ける。

車はフェアレディZの古い型のものから、フォードに乗り換えた。

店は菅原家の古い倉を自分なりに改装したものだ。友人の建築家Iに音の趣味も諸々の趣味全般によろしいが、この店の外観だけはどうも、と言われる類のたたずまいである。何故スイスの民家風にしたのかは誰も良く知らない。本人も今では解らなくなっている風だ。

周囲の街並みは、街並みなんて言葉が全く似合いようがない位に荒涼としている。小さなBarや飲食店のバラックが錆びて書き割りになっている。ペンキ塗りのブリキや看板の金物が錆びているばかりではない。それでも屋並みが続く、風景そのものが錆びている。

店の横の駐車場に車を停めて、店に入る。防音の為に二重に設けられた扉の内は闇である。何も見えず、何も聴こえぬ。

もう四〇年近くも同じ事の繰り返しだから、眼をつぶっていても身体がスイッチを自然に探り当てる。実は完全な闇と見えた漆黒の内に豆粒よりも小さな光がある。数十年消えた事のない光だ。

ジャズ喫茶ベーシーを身体器官に例えれば、この光は心臓である。イヤ、この例えはベーシーには似合わない。脳髄とでも例えておこう。真空管アンプのパイロットランプの光だ。  ベーシーはいまだに真空管で音を再生している化石状の店である。


音の神殿4

 真空管アンプばかりではない。生音を電気仕掛けで再生させる、その音の素はCDでありレコードだ。ベーシーにはレコードのコレクションが数万枚。これには故野口久光氏寄贈の膨大なコレクションも含まれる。全てプラスティックのアナログレコードである。CDはここでは稀少品である。

レコードというのは円盤状のプレートに際限の無い音の空気振動の反応を溝として刻み込んだ物質である。その他の何者でも無い。今の時代には不可思議な物質でもある。要するにフラットなプラスティック盤に音の強弱、ニュアンスが電気的に反応して、その反応が溝として円盤に刻み込まれているのである。ただそれだけの物であるに違いないのだが、菅原には別の見方がある。

 「この前、一週間位前だったかな、パリの知り合いからレコード送られてきたわけ。一九五〇年代の、名前はマアどうでもいい位のプレイヤーなんだけれど、何しろ1950年代なのさ。

そのレコードをベーシーで、キチンとかけて、つまり演奏してみたわけよ。レコードカバーのほこりを払って、おもむろにね。ゆっくりターンテーブルが廻って、音が出始めたんだ。

それがね、完全に五〇年代のパリの音がそのマンマ突然出現したんだねベーシーに。これが実に奇跡に近い再現で、パリのマロニエの樹陰のそよぎ、そしてその匂い、さんざめき、全部がフッと、完全に出てきたんだよ。つまりまさに五〇年代の封切りなんだ。

この感覚解るかな、解んないだろうな。」

 そりゃ言われてすぐには解る理由が無い。こういう話し振りは菅原だけに許されるものなんだ。普通の、そこらの音マニアやら、ミュージシャンの類が吐いてはならない。

 すぐには解る筈も無いけれど、不思議な事に追い追い解るようになってくる。菅原だって、自分の直観をハッキリと信じられるようになって、それを言葉に出来るようになる迄に四〇年近い歳月が経っているのだ。

 ジャズ喫茶は日本独特の産物である。モダーン・ジャズの本場であるアメリカには一軒もない。モダーン・ジャズのルーツであるアフリカ大陸にもあるわけがない。奴隷としてアメリカ大陸に連れて来られた黒人達が唄ったブルースがジャズの根(ルーツ)であると言われている。

アメリカが独自に生み出したものは決して多くはない。が、しかし多くは無いが強力な産物ばかりだ。

先ず第一にT型フォード。ヘンリー・フォードが作り出したこの車の生産スタイルは大量生産・大量消費の今の世界モデルになっちまった。

第二にシリコンバレーに源を発するパソコン・テクノロジー。これも又、今のグローバリズム文明文化の震源地として強力である。

そして、順不同だが、ライト兄弟の飛行機。その飛行機の発達したのが広島、長崎に落としちまった原爆という核兵器。全てアメリカが生み出した。

それで、そのアメリカ産のありとあらゆるモノの中で殆ど唯一、強力な伝播力を持たずに孤立して、たたずんでいるままなのが、モダーン・ジャズなんである。

音の神殿「窟院」

 さて、話しは突然変わる。変わらなければならぬ理由もあるが、それはさて置く。
 一ノ関ジャズ喫茶ベーシーからデカン高原へ話しは飛ぶ。色んな無駄をしてきたし、見てもきた。菅原の一ノ関ベーシーにある闇と音はその最たる五行詩である。
 そして、デカン高原に掘られた窟院の数々も又、無駄の大叙事詩みたいなものだ。

「窟院」
 アジャンタ、エローラを始まりに、韓国慶州石窟庵、エレファンタ島、敦煌、雲崗の窟院、日本では大船の田谷山瑜伽洞と洞穴巡りをしてきた。意識的な様な、ただの出多羅目だったかも知れぬ様な、まとまった論考なり、洞穴寺院体験なりが色濃く反映され、結晶化した建築なりが出来た時に、それは解るだろう。ただの気が長いだけの思い附きだったか、何かにむけて方法的であろうとしたのかは。

 二〇〇六年に「ひろしまハウス」プノンペンをほぼ完成させる事ができた。
 自分で設計したのに、言うのもはばかれるが、内部を巡回しながら、この建築は巡礼のようにして巡った窟院での体験、記憶に通じるものがあるのを感じた。それが何かを探るのは意味がない。その関係への強い印象が何を生み出し得るのだろうかを書いてみる。

 言葉によるエスキース、下書きである。


音の神殿6

 母が生まれ育ったのは今の岡山県備前。吉井川中流の小盆地赤岩郡和気佐伯町である。

半世紀程昔、毎年夏になると私は一人で和気に帰った。東京駅から急行瀬戸に乗って、夜中汽車の窓に額をくっつけて走り去るガラス窓のむこうの闇をあきずに眺めていた記憶がある。電気機関車は浜松迄で、そこからは蒸気機関車に車輌は引っぱられた。十四、五時間の旅であった。和気駅で単線の片上鉄道に乗り換えて、備前矢田まで吉井川沿いをさか登る。朝靄の中を矢田駅に着くと、祖父の寿太が待っていて、二人で吉井川の橋を渡り、佐伯の集落に入ってゆくのだった。橋の上からは吉井川がモクモクと朝靄を吹き上げているのが見えた。

 小盆地を囲む山並みや森、そして吉井川沿いの小集落の甍。郷愁は常に美化されて育つものだが、それにしたってそこは美しいところであった。昼は蝉時雨の中でまどろみ、夜は蛍を蚊帳のなかに入れて眠った。その羽音迄も聴こえる程に村は静けさに満ちていた。そして沢山のさんざめく音が聴こえていた。

 浄土宗の開祖法然は世界をこの様に表現してみせた。

 山川草木皆響きあり

山も川も草も花も樹も、岩も石も土さえも、皆でバイブレーションしている。そして、ありとあらゆるそれぞれの音を発しているのだと。人体自体も当然ながら常に振動し、音を発している。心臓は脈打ち、血管は震え、肺も空気を吸い込み、吐き出しながら音を発している。医者はそれ等を聴診器で聴く。更に体内の素である細胞も常に揺れ動き、電子の運動を続けている。

 森羅万象全ては動き、音を発している。

  一ノ関ベーシーの菅原正二はそれをこんな風に言う。

「完全な無音、静寂というのは無い。
何処でもノイズで一杯なんだ。
そのノイズを聴き分けられぬだけなんだよ。」

法然は比叡山の自然を介して、そのノイズを感得した。菅原は JAZZ をベーシーの闇の中に聴きつめて、レコードの溝が発する空気の振動からそれを知った。

音の神殿7

 祖母の春代は信心深い人であった。孫の私が何かの大事に対面した時には佐伯町矢田の北向き穴観音にお百度を踏んでお参りしていたと聞く。大願成就のお礼参りも欠かさなかったようだ。廃線になった片上鉄道、矢田駅はレールこそ全て撤去されたが、今もプラットホームらしきがかすかに残っている。その小さな近代の歴史に連続した背後の急な山肌に大きな天然の洞穴がある。この風景は時差の中で、つまり歴史的に連続している。

つづら折りの急坂を息をあえがせ登りつめると大きな岩屋がある。家が一軒すっぽりと納まる程の洞穴である。内に小さな社が幾つか祀られている。祖母の家は代々日蓮宗不受不施派の中核であった。この北向きの洞穴は矢田講の信仰の拠り代であった。

本来不受不施信仰の中心は曼荼羅である。北向きの洞穴内に祭祈された観音が不受不施信徒によって祭祈されるのは奇異だが宗旨法難に際し、観音に託して禁教法度の厳しさを逃れるのを不受不施の内信という。隠れ切支丹の如きである。表面上は他宗の檀家となりながら、心中不受不施の道念を堅持して護法を続ける執念らしきの表れであろうか。

 祖母の春代は実に穏やかで円満な人柄の人物であった。とても不受不施の執念なぞ表に現す人ではなかった。しかし百日連続して吉井川を越え夜も明けぬ山中の急坂を登りつめて、お百度を踏むところにその信仰心の強さが隠されてもいたのだった。少なくとも今の我々にはないものを保持していた。ともあれ、私なぞはその春代の信心のお蔭で今日迄なんとか曲がりながらも無事にやってこれたのだナアと、最近つくづく思う。

 アジャンタ・エローラ等のインドの窟院と日本の洞穴寺院とは決定的に異なるものがある。ヒンズー教、仏教を問わずインドの洞穴寺院は人力によって彫り込まれた人工物だ。それに対して多くの日本の洞穴寺院は自然の穴、凹部、洞穴をそのまま信仰の対象にしている。矢田の北向き観音は小さな社をその洞穴にそっと仮設物の如くに置いただけのものだ。自然の一部に花を供するに似る簡便な形式である。これに似た形式の地形のイコン化は日本中いたる所にほとんど無数に存在する。

 対するに、人工物であるアジアの窟院はいかなる観念がそこに彫り込まれているのだろうか。


 
音の神殿8

 デカン高原のアジャンタの窟院群は、虎狩りに興じていたイギリス人士官の偶然によって一八一九年に古代遺跡の如くに発見された。それ以前はワゴーラ河の峡谷中に人知れず、それこそ音も無く封印されていた。その間の深い静寂はいかほどのものであったろう。

 最も古く掘られた仏教寺院が紀元前一世紀頃のものである。ここはデカン高原をゆく隊商の通り道に近かったと言われる。キャラバンは今で言う大ビジネスの源泉であった。金銀衣料薬珍味の数々の交通は莫大な利益を生み、それは当時の諸王(豪族)首領達の権力の源でもあった。

 私が初めてアジャンタを訪ねた一九七四年、ボンベイから車で長駆したのだが、途中山賊、盗人に襲われることがあるとて、インド人ドライバーは運転席の下に山刀を隠していたのを覚えている。近代でさえそのような事情なのだから、ましてや紀元前一世紀頃の古代インド中央部はどのような状態であったか想像するのは困難ではない。

 大きな動く財宝そのものであったキャラバンは盗賊、敵対者の一大標的であり続けたであろう。それ故にこそキャラバンの運営者達は必死に旅の、すなわち現世利益の商売の安全を祈念した。キャラバンによる利益が大きければ大きい程に、それにつきまとう危険も大きく、必然的にその安全に対する祈念の大きさも巨大であったに違いない。アジャンタ窟院の初源は当然そのような現世利益追求のものだった。つまり、この窟院の始まりは、キャラバンの安全な商売を守るための巨大な喜捨によるものだ。

 この場所は特異な地形を持つ。ワゴーラ河が大きく馬蹄形に湾曲し、洞穴寺院群が彫られた断崖もまた、深く湾曲している。巨大な楽器、バイオリンの共鳴ボディ部の如き形状である。

 断崖絶壁の中程に桟道を架け、あるいは彫琢し岩を彫る、その実際を想像してみよう。岩を彫るに際しては音が発生する。ノミと槌と岩がぶつかり合う音だ。しかもそれは一人二人の石工が作り出すものではない。金にもの言わせて集めた大集団が作り出すものであった。幾世紀に渡って彫り抜かれる窟院の数は増えた。時に、この場所で彫る作業から作り出され、産み出される音の数々は雷の如くに鳴り響き、あるいは鐘の音のように響きあったと思われる。共鳴箱状のワゴーラ河の湾曲地形はさらにその無数の打楽器の音を複雑に共鳴共振させ、デフォルメしただろう。

 雨季にはこの地形は無数の滝を生み出したであろう。断崖の水の流れの跡がそれを物語っている。轟然と降り注ぐ雨を洞穴の中に避け、ノミを振るい続ける石工達の生み出す音は滝の音とも共鳴し合い、一大交響楽をかもし出したであろう。それは石彫りの石工、監督達ばかりでなく、隊商の商人達の耳にも触れ、豪族達の知るところにもなったであろう。地形が産み出す交響曲が地の底から湧き上がり、空へと響いたのである。

 アジャンタに窟院を掘ることは当初の現世利益の欲を超えて、そのような別次元の現実をも生み出したであろう。


音の神殿9

 音の神殿に一番接近したと想われたのはいつだったか。勿論、最近では岩手県一ノ関市地主町のベーシーなのだけれど、ベーシーはそれを神殿と呼ぶには余りにも非現実だ。そこにあるのだけれど、そこには無い。神殿へのゲートではあるだろう。

外から観ればもの哀しく寂れた町並みの中のスイスの山小屋風なたたずまいが浮いている。その浮き方が内の神殿を裏切っている。

紀元前一世紀のアジャンタに在ったであろう音の響きの地球内共振の祭祈、それを視ようとする我々の知覚の働きの中に神殿が出現するとすれば、ベーシーの内の闇と、店主の知覚の結界こそが今の神殿たり得るけれど、皆でそれを共有するのはとても困難だ。


店主の四〇年に渡るJAZZ密教の修業を共有する事はできない。店主はすでに黒人達の磨ぎすまされた音の数々に、アフリカ大陸の太古の大地が刻む律動やらを嗅ぎとっているのだけれど、その体験はとても他人は言葉に置き直す事が困難である。

店主は解っていても、それを追体験できない。大体、言葉そのものだって、言霊、すなわち音の組み合わせだ。我々は音の組み合わせ方で思考を続ける生物なのだ。


 古代インド、アジャンタの窟院開削の現場に出現したであろう音の神殿の姿。それを我々は二十一世紀の今、ワゴール河の地政から読みとることが出来る。そして、ワゴール河の湾曲の有様が何と我々の身体の一部「耳」に酷似している事だろうか。

「耳」の持つ独特な形態は一体何処から繰り返し、繰り返し生まれてくるのだろうか。あるいは我々のDNAは何を自己模倣し、何を学び取ってこの美しい形をつくり出しているのだろうか。外部に表現された耳殻の形態は頭部内に入り込んで外部形の無い耳管となり、鼓膜を設け聴覚神経と接続する。

 音を発生させるのは喉、口蓋、声帯の機能だが、外に表される唇の形態そのものは音の発生とは深く関係しているとは考え難い。口は音を発生する機能とは別に外部から食物をとる働きもする。つまり機能がハイブリッドされている。

 ワーグナーのバイロイト世界劇場、つまり音楽劇場は純粋に音を発生させる為の巨大な器官であろうとした。1872 年に作られたこのプランはバウハウスの校舎にワルター・グロピウスによって表現されたとされる機能主義的デザイン、つまり近代主義デザインよりも余程、純粋機能を表現しようと試みられていた。この計画案には音を発生させる歌劇のステージ、オーケストラ・ボックス、それを効率良く聴きわける客席以外に一切の何者もない。

バウハウス建築大学の理論家J・グライター教授によれば、この計画案こそが初源の機能主義のオリジナル・サンプルであろうとする。この、ワーグナーによる劇場計画案に様々な娯楽、エンターテイメント的要素が付け加えられたものが近代的音楽劇場になってゆくと言うのである。

 娯楽的要素とは主に観客側の要求に沿うものだ。紳士淑女達が幕間にカクテルを楽しみ、カクテル・ドレスや身にまとった宝石やらを見せびらかし、かつそれを賞味する機能としてのロビーやら通路やらが生み出され、それが自己増殖した形式が近代劇場であると。つまり、近代劇場とはエンターテイメントの要素がむしろ膨らむという基本的性格があり、それが近代なのではないかと読みとる事も可能なのである。

 フリードリッヒ・ニーチェによって神は死んだとされたのが近代的精神の始りであるとするのが西欧、つまりキリスト教世界の一般的通念であろうか。ニーチェと世界劇場のワーグナーとの関係は余りにも有名である。
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/homej/silence01.html



17. 2013年2月25日 20:57:03 : W18zBTaIM6

明日はどうなるのかと知恵を巡らす人はいくらもいるが、自分のこだわりを捨てずにいる人は孤立している。

当然の事ながら未来へ向けて群れて走っている人たちよりも、例え敗者に見えようとも孤立している人間の方が面白い。最初より最後が面白い時代だ


石山修武著「現代の職人」
http://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%81%B7%E4%BA%BA-%E7%9F%B3%E5%B1%B1-%E4%BF%AE%E6%AD%A6/dp/4794960557/ref=la_B001I7I0YW_1_8?ie=UTF8&qid=1361793361&sr=1-8


18. 中川隆 2013年5月01日 10:25:10 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

ベイシーのすぐそばにある市営駐車場に車を停め、店のドアに手をかけてみると開いていた。まだ客は誰もいない。ただ店主の菅原昭二氏がスピーカーを背にしたボックス席に座り、気だるげに煙草をふかしながら、音の調子を確かめているかのようだった。

オーディオ雑誌にエッセイを寄稿するなど、オーディオの世界では名の知られた人物だが、顔を見るのははじめてだったので、最初、先客かと勘違いしたのだが、菅原昭二氏本人だった。

スピーカーユニットは全てJBLのもので、ウーファーは130Aか2220、ドライバーが375、ツイーターが075というシステム。

で、評判のベイシーのサウンドの印象は、というと…。


とにかく音像がデカイ!不自然なくらいデカイ!

15インチウーファーを2発横並びに、その上に特大音響レンズ、という構成。

普段、点音源に近いスピーカーの音に慣れている耳には、間近で聴く面音源の音像のデカさに面食らう。まず、この音像を、迫力あるイリュージョンとして楽しめるか、不自然と感じるかによって評価が分かれると思う。

また、ソースはすべてアナログだったが、スピーカーの構成、ルームアコースティック(スピーカーすぐ背後の壁はレンガ、左右の壁は漆喰)からして、あきらかに、アナログで迫力ある低音を出すべくチューニングされたものと分かる。実際低音域の再生は見事で、プレイヤーがリズムを取るのに床をタップしている様子も生々しく再生される。(いささか誇張気味にすら思えるほど)

で、この店が、何故「オーディオマニアでジャズファンなら一度は詣でるべき店」と評されるに至ったか、思うところを述べれば、日本のオーディオ界のセオリーとして、ジャズを鳴らすならスピーカーはJBLという不思議な常識が昔からあって、今でもそれを信じて疑わない人が多い。JBL教信者みたいな人がいっぱいいる訳だが、そういう人たちの志向するひとつの理想像をベイシーのシステムが体現しているからということなんだと思う。

そういうJBL教の信者みたいな人に、房州館山コンコルドの樽入りローサーの音を聴かせたら、どんな反応を示すだろうか。などと思いながら店を後にする。
コーヒー 一杯¥1,000なり。
http://blog.livedoor.jp/naminoriusagi/archives/51820703.html


19. 中川隆 2013年5月17日 12:53:19 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

オーディオをやってる人間なんて、半分は精神がおかしいですからね@@

ばははは、アナタ、長岡鉄男、金田明彦、菅野沖彦、柳沢功力、古くは五味康祐あたりまで、みな奇人変人ですよ。

音の世界のことを言葉で伝播した。

大衆はカネがないから、すべての機器を聴くわけにいかない^^

よって、音の世界が言葉で支配され、必然的に熱狂的なシンパが形成されていく。
どこにでもあるハナシ、オーム麻原と同じね。

まあ、オーディオやってるヤツなんて、ほとんど病気。みな、テメーが、一番だと思っている。

ベイシーの音は、でかかっただけで、俺のシステムよりいいとは思わなかった。
菅原氏の真摯な姿勢に、アタイは心から敬意を払った。


この箱がなにかというと、いわゆる金田式プリアンプってヤツですね。最新版をヤフオクで買ってみた。アタイはながらく金田式の初期のものを基準機としてきたんです。20年近く、いろんなプリアンプを使ってきましたが、最後は金田式で音楽をチェックしてきた。

アンプというのは、個別のネタで音質が左右されますが、音の濁りは接点と大気汚染に左右される。すなわち音質は真空管、FET、バイポーラ、IC、OPアンプと部品、回路によって左右されますが、それは好みの問題だからいい。しかし音の濁りというのは、排除しなくてはいけない。

金田式が圧倒的な支持を集めているのは、回路、金田氏の異様なコメントの影響もありますが、自作の利点としてムダな接点がない、回路が簡素化されているところにある。

このアンプも入力は1ケ、だから、CD、MD、FMを聴くたびに、電源を落として差し替えしなければならない。で、ヤフオクにいくと、がははは、新品を売ってる方がいる^^

部品代の4万円弱で即決というんだから、便利な世の中になったもの。

音?

まあ、わからないヤツになにを言っても、馬の耳に○○、ブタに●●、ネズミに××

アンプの上にのってるのはレンガ。 ケースが鉄だったので裸にして、上にレンガをのっけてるのです。

音はなめらかで鮮烈、JBLの38Cmをシッカリ制動しながら、柔らかく鳴らす。

アタイは低域のアンプにはサンスイの90年代のものを使っている。それはフルオケの最強音のときにダンダンという低音ではなく、バスンバスンという少し膨らみをもって鳴らすからです。

しかし、ときとして、響きすぎるときがある。だからアキュのEQを入れて、低域をアレンジしている。

ところが、今日ですね、ヒバリの「悲しい酒」を聴いていた。この曲のヒバリの声と裏低音を再現できたら、システムは一流だといわれている。で、アキュのEQをはずして聴いてみた。

ううう、BOSEあたりじゃ再生できない低弦をJBLは見事に再生するのですが、以前は膨らみすぎた。これが、アキュをはずしても、すばらしく繋がって、砂丘のウネリのような階調できこえる!

ウソだぴょーん@@
だははははは、そんな気がする^^

で、金田師はこーいっている・

「期待通り、予想を超えた音の革命だ、レコードに埋め込まれた音楽が次々に掘り起こされていく、楽音のコントラストと躍動感がものすごい。

燦々と輝く音と暗く沈む音、はっとするほど美しい音と鳥肌がたつほど不気味な音。怒涛のごとく押し寄せる音と空気に溶け込むような淡い音。この強烈なコントラストが深い音楽的感動を呼び起こす。

ビブラートの微妙なずれから起こる弦楽器特有の漂う音、胸が締め付けられるように迫り来るソロバイオリン、空気に染め込むような木管の音、深く張り詰めて破裂するように轟く金管の音、これらすべてが限りない音楽の喜びを引き起こす。。。。。」


いや、これが、まだ延々と続くのです・ううう、自分の作品をここまでベタ褒めするというのは、通常の神経では考えられないのですが、天才は、そーゆうことは気(゚@゚)゚ニシナイ!!。

ましてや、信者は、その豊穣な言葉の渦巻きのなかでペニスに死す^^
がははは、人生ラッキョ・
http://sniperfon.exblog.jp/i0/


20. 2013年8月13日 14:08:30 : W18zBTaIM6

今回の旅の目的の一つ、陸奥にある粋な親父が築いた桃源郷(Jazz喫茶:ベイシー)

積年の夢が果たせました。
そして、それは夢の様な一時でした。
本当に楽しい一時でした。

仙台から新幹線に乗り一関へ。流石に1時間に1本くらいしか御座いません。

お店は開いているのかどうか、ドキドキしながらむかいました。
やってました\(^O^)/
扉を入る前から緊張しています。伝説の音はどんなだろうと、、、


ベイシー

入店すると5人位お客さんが入っています。一人でいらっしゃってる方ばかり。
菅原さんはあの机で書き物をされてました。
緊張しながら珈琲を頼み、音に気を向けると、、、

何てプリプリの生々しい音!!!
いや、これは伝説に成るはずです。

ジャズに関しては、学生時代、PAとしてビッグバンドに関わってましたので、近接した生音はどれだけ聴いてきたか判りません。

それを完全に彷彿とさせる音。
エネルギー感、音量までそのまま、、、脱帽と言うより打ちのめされました、、、

「この、レベルの音が出るんだ、、、」

特にうちでも偶に聴いているebjaレーベルのトミー・フラナガン

確かに音の良いレコードです。ただうちだと此所までのピアノのアタック感とスインギーさが出ません、、、良い音のレコードって云うのは出ますけど、、、

その上、レコードを変えると、そのレーベルの良い所が凄く上手く引き出されて、印象が変わっていく。それでいてバランスも崩れず、生音、、、
此所まで磨き上げられたバランスのシステムはなかなか御座いません。

伝説を目の当たりに確認しました!!!

で、丁度レコードを掛け替えて、菅原さんが席に戻られたので、著作本を持ってサインを頂きに行くと、、、

「ああ、古い本も持ってるんだねぇ」

と嬉しそうにしながら、

「今サインするからそこに座って」

と丸テーブルの椅子を指さします、、、
はい?!此所って、常連の友人限定席やん、、、ええの???そんなん、、、

素直なクマは素直に座りましたが、、、

「えっと、御名前は?」

「クマと申します」

「どちらから?」

「三重からです」

「ああ、鈴鹿サーキットの、今年、可夢偉良かったよね、三位!」


ほいほい、この手の話なら幾らでも付いていけます。

F1の話をあれこれすると、話し相手が欲しい御気分だったのか、、、

「ああ、こっちに座って!」って、菅原さんの横の椅子へ、、、

持ってくるねと、珈琲も灰皿も全部運んで頂いて、、、

少し音の話をすると、

「何使ってるの?」

「ALTECの604Eです」

「銀箱?」

「いえ、バッフル分厚目の平面バッフルで、、、」

「アンプは?」

「300Bのシングルで鳴らしてます」

「ああ、良いねぇ!そう云うバランス良いのも良いよねぇ!」


はい、火が付きました、、、、
エンドレスのオーディオ談義って、クマは聞いてるのが殆ど。

いや、ステレオサウンドに連載を持たれていた伝説のジャズ喫茶のオーナーとの一対一のオーディオ話、、、

マニアで嬉しくない奴なんざぁ居らんやろ〜〜〜〜!

延々、話していると、他のお客さんは全て帰られて、、、

クマがタンノイでクラシックを鳴らしてるという話から、、、

マーラー3番、サンサーンス3番オルガン付き、ヴェルディ、、、

ガンガン、コンサート状態に、、、
大音量でも何の破綻もせず、本当に生のコンサートでの音に近い再生音、、、

何なんだぁ、、、これは、、、

オルガンの音だって、これ見よがしの重低音では無く、空気が足下に流れてくるあの感じ、、、

「悪く無いでしょう(^o^)」

いやいや、そんなレベルでは、、、凄すぎますです、、、

「ベルフィルの連中も何人かよく来るんだけど、本当にレコードかと確認までしてた」

そりゃそうでしょう、、、このシステムいってまっとるもん、、、


隠居して使ってみたいオーディオ機器や(全て、手に入れられているようです、、、内容は、禁則事項です)ステレオサウンド、録音現場での裏話、ケーブルの話、、、(全て禁則事項です)次から次へと楽しい話が絶えません。

震災の時の御苦労も色々聞かせて頂きました。

許可を頂いて写させて頂いた店内の状態

今更説明は要りませんよね、、、

ふと時計を見ると3時間以上経過、、、仙台に帰る新幹線が、、、

最後に鳴っていたのはフランク・シナトラ、、、まぁ、何て艶っぽい歌声、、、
そろそろおいとまします、と店を出れば、外の明かりは全て消されてました、、、
道理で他のお客さん来ない筈って、貸し切り、、、!!!!!


奇蹟の夜でした。

本当に良い物を聞かせて頂きました。
遠いですが、是非近日中に再訪したいと、、、

機会を作ってでも聞きにいくべき音がそこには在ります!!!


イイネ

Commented by bmwk_rs at 2012-11-25 03:25

さすが、クマさんですね〜、すぐに打ち解けて盛り上がっちゃう。
伝説的な出来事ですー

Commented by soundbox1960 at 2012-11-25 03:38

いらっしゃいませ、bmwk_rs様
どんな偶然でこう成ったのか、、、
本当に奇跡としか思えない経験でした(^o^)
素晴らしい音でしたよ、、、今思い出しても、、、


Commented by moccinocraft at 2012-11-25 08:00

お早うございます。soundbox様
ベイシーさんが〆ですか、良い旅だったようで、これが俗に言うお土産話なんですね〜。  こちらまで良い音を聴いている気分で、楽しめました。

管球アンプの聖地は、舘山のコンコルドだという話は耳にしますが、ベイシーさんに行けばオーディオと音楽鑑賞とも、両方楽しめるわけですね!

Commented by くうが at 2012-11-25 09:02 x

すばらしい!とにかく素晴らしいの一言ですなぁ(^^)

Commented by soundbox1960 at 2012-11-25 09:36

いらっしゃいませ、DEWI様
はい、この話で〆です(^o^) 大取りに相応しいかと、、、
確かにベイシーに行けば、オーディオも音楽鑑賞もどちらも楽しめますが、菅原さんも年齢が、、、で、営業時間等不安定なようですので、、、今回は僥倖だと思います。

Commented by soundbox1960 at 2012-11-25 09:37

いらっしゃいませ、くうが様
素晴らしかったですよ(^o^)
但し、僥倖、、、


Commented by 元新潟のU at 2012-11-25 10:56 x

あの有名なお店に行かれましたか!
VIP待遇で羨ましいです。
私には少々敷居が高そうですが、機会があったら覗きに行きたいものです。


Commented by Kopi-Hitam at 2012-11-25 11:44 x

素晴らしい時間のレポートありがとうございました。私が前に行ったのは三十数年前で圧倒された記憶は未だに生々しく記憶残っています。クラシックの試聴までされ最高ですね。両方再生出来る装置 羨ましい目標ですね。


Commented by soundbox1960 at 2012-11-25 19:54

いらっしゃいませ、元新潟のU様
何故かそう成りました、、、
機会があれば是非行ってみて下さい。
素晴らしい音です。

Commented by soundbox1960 at 2012-11-25 19:57

いらっしゃいませ、Kopi-Hitam様
そんなに前ですか、行かれたの、、、
クラシックも聴かせて頂けたのは僥倖でした。
でも、御本人が自らのシステムの傾向と限界も把握されている、それが何より素晴らしいです。
「両方再生出来る装置」としては目標にしない方が良いですよ、、、


Commented by score1204 at 2012-11-25 21:36

Jazz喫茶ということで私的にはあまり関心は無かったのですが、クラシックが鳴る、しかもベルリンフィルの楽員が驚くぐらいの音、と聞いてはこれは行かねばなりますまい!(笑)
来年、平泉の中尊寺に行きたいなあ、なんて密かに思っていたのでついでに寄って来ようかな?
それにしても、今回の出張も中身が濃いですね!(^^)


Commented by soundbox1960 at 2012-11-25 22:02

いらっしゃいませ、score教授
でも、普段、絶対クラシック掛かってませんので、、、(^0^;)
オーディオ的には聴いて置くべき音ですが、教授のお好みかどうかは、、、駄目元で寄ってみて下さいまし。
はい、まぁ、目的を持って行って居りますので、、、(仕事は、、、)


Commented by KAZU at 2012-11-27 00:31 x

仙台に勤務していた2006〜9の間に計3回行きました。

オープンと同時になだれ込んだ1回目で、クマさんと同様、衝撃受けたんです。

レコードに針をおろした瞬間、演奏が始まる前のグラスがふれあう音、客のおしゃべりが一体となって押し寄せてきて、軽やかなスクラッチノイズの中に浮かび上がるそこは50年代のNYのJAZZクラブそのものでした。

しかも、アンプを見ると、何と古いJBL、真空管回路をTRに置き換えただけ?(だったかしら)の初期型TRアンプ、カートリッジはシュアー(だったと思います)、

金田式DCアンプに心酔していた私には脳天唐竹割られでした。

珈琲をサービスしてくれた若い女の子は、多分菅原店主のお嬢さん。これも新鮮でした。ともかく、あの衝撃は今でも忘れることができません。クマ様おめでとうございました。

クラシックは、2回目かな、最初の客として入った時には、クラシックがかかっていました。店主お一人の時は、良く聴かれているとの周辺情報でしたよ。


Commented by soundbox1960 at 2012-11-27 00:53

いらっしゃいませ、KAZU様
ええ、御一人の時は良く聴かれているようです、クラシック。

「ジャズのビッグバンドで鍛えたオケの音」だそうです(^o^)

ベイシーの音は非常に高度な再生音ですが、金田式アンプと云うか金田先生の音とは基本的に立ち位置が違いすぎるかと、、、
(普通に流通しているソースの)音楽を聴くと云う事なら、菅原さんの音の方が個人的には好きです。
録音を含めて全てをコントロールした時の金田先生の音は、、、でも、一流の演奏家の録音なんて出来ないし、、、
http://multi845.exblog.jp/17214214/


21. 2013年9月22日 09:13:00 : W18zBTaIM6

菅原
「僕は、自分が聴きたくて、かけてるでしょう。だから、飽きないんです」

ベイシーの音
http://www.youtube.com/watch?v=bHTc93lmuQY&feature=player_embedded


日本一音がいい ジャズ喫茶『 べイシー』 のシステム

レコード・プレーヤー  リン ソンデックLP12(最初期型)+SME3009impカートリッジ       シュアーV15タイプV 

プリアンプ   JBLーSG520

パワーアンプ  JBLーSE400S×4台

エレクトロニック・クロスオーバー・ネットワーク JBL 5230×2

クロスオーバー周波数500Hz/7kHz(-12dB/oct.)

スピーカーシステム   
ウーファー JBL2220B片チャンネル2本
            ミッドレンジ JBL375+537‐512
            トゥイーター JBL075 
エンクロージャー 底面開放型


audi1356さん曰く、

「(一ノ関の)ベイシーの音はJBLのアンプの音だと言ってもいいかも知れない。
もちろん他の要素も多分にあるんだけど、JBLのアンプなくしてあの音は出ないと思う。」

ふ〜む。確かにこうやってSA600の音を聴くと、とっても納得。それから

「ドラマーの音だ」

ともおっしゃっていた。そこはやっぱり感受性(感性)の一番強いころにずっと楽器をやっていた人ならではの感覚なんだろうな。
http://d.hatena.ne.jp/kenmihokenmiho/20070503

321:RW-2 2012/10/06(土) 11:52:31HOST:126.114.150.220.ap.yournet.ne.jp

アンプでもスピーカーでも特性だ、歪率だ、高調波だ、ナンだカンだと特性を上げていけばいくほど音楽を聴いたときの感動が薄い。心情を擽らない。引き込まれない。

古いJBLにSA600あたりを繋いだ音は、今のハイクラスオーディオから見たら擬音、騒音発生機でしかないでしょが、再生音楽のドツボとハマッてる方々も多い。やはりオーディオとは科学ではないのでしょう。

球シングルで10〜12㌅の高能率フルレンジを朗々と鳴らす。このシンプルさが案外
オーディオのひとつの終着点でしょう。ドッカ〜ン バッシャ〜ンやってた輩も歳を
取ると積上機排除、平面バフルにフルレンジと大昔に逆戻り。退化なのか進歩なのかhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1228416161/69n-

写真は上左プリアンプSG520。その下がSE400S。
右の3枚はSG520、SE400新旧二台。

未だに愛好者が居るが、これは多くのヴィンテージアンプと違いトランジスタ式である。

当初のエナジャイザー(内蔵用パワーアンプのことを JBLではこう称した)に採用されたTサーキット特許は、バート・N・ロカンシーの考案で、彼は LE15A や 075 の設計者でもある。

未だに真空管が良いとかトランジスタが良いという話が出てくるけれど、素子の違いなどはさしたる問題ではないと、これらのアンプが教えてくれる。それほど JBLアンプは良い音がした。

1963年にSE401型パワーアンプを作った時からシリコンを使ったソリッドステート式トランジスタアンプだった。コンデンサーを使っていないOCLとして、画期的な製品だった。これ以前の他社アンプは、シリコンではなく、旧式なゲルマニュウムを使っていたという時代の話だから、いかに先見性が有ったかを物語る。

また、ここに掲載したプリアンプのSG520型などは、インダストリアルデザインの点でも一級品である。これらのアンプデザインは、パラゴンをデザインしたアーノルド・ウォルフによるものである。ランシング亡き後、JBL社を引き継いだ社長のウィリアム・H・トーマス氏と、アーノルド氏のコンビは、スピーカーだけではなくアンプデザインにおいても抜群のセンスを持っていたのである。

プリアンプに比べると、JBLのパワーアンプはビルトイン方式を前提に製造されているので、デザイン的に眼を引くものではないが、写真掲載しておく次第。ロゴマークのバッジのデザインは、上の写真右中と右下の別筐体を見比べると、スピーカーと同様に新旧によって違っているのが、お解りになるだろう。

こちらはプリメインアンプでSA600型。シンプルで美しいデザインです。これまた当時、音の良さで評判を呼んだけれども、上記のセパレートアンプと同様に、当時の貧しかった日本では、とても普通の人々が買えるような値段ではなかった。

マニア達はマッキントッシュアンプとの違いをアータラコータラと語り合ってはいたが、実物を見たことさえない人達が、雑誌の記事だけを読んで、凄いらしいと言っているだけのことであった。現在のように、普通の人でも、少々無理をすれば、こういう製品を買えるということはなく、完全に不可能な時代であった。
http://fukuroo3.com/jbl14.html

827 :テンプレつくった:2011/12/22(木) 20:49:40.46 ID:X3k5oaZy

ジャズ喫茶BASIE JBL Pre/プリアンプ SG520

JBL SG520 プリアンプはその音もさることながら、オーデイオデザインの面からも最高傑作と称されています。JBL SG520をJBL社はプリアンプと言わずグラフィックコントローラーと呼んでいました。 各スイッチが、いまどの位置でどこを示しているのかが一目瞭然で機能美も鐘合わせた見事なデザインは、フロントパネルのデザインが先に出来、その後で強引に中の機構を作ったのではないか、とも言われています。

内部構造が非常に複雑でメインテナンス性が非常に悪いことが、こう言われる所以でもあります。ボリュームに代表されるような回転系のスイッチは一切使わずリニアスライドボリューム式です。 普通はロータリースイッチを用いるソースセレクター等も全て自照式のプッシュボタンになっています。また、普段あまり使わないスィッチ類はSG520フロントパネル下のヒンジドパネル内に収められています。

この、ヒンジドパネルにも細かい配慮がなされ、テープモニタースイッチなどはパネルを閉じると、自動的に(パネル側突起物により機械的に)モニタースイッチがオフになる仕掛けがされています。 このJBL SG520はデザイナー アーノルド・ウォルフの最高傑作で、氏はスイッチや調整用ノブに人間工学的要素を如何に取り入れるかに最大限気を使ったと述べています。音量調整とイコライザーは垂直方向にスライドし、 上下のスライド位置がそれぞれの増減に一致対応していました。また、プッシュ式のセレクトボタンはロータリー式のように途中のステップを経由せずに、ダイレクトに選択出来る利便性を持っていました。 プッシュ式の自照セレクトボタンは視覚的にポジションの確認を容易にしています。

1kHzのテストトーン発振器を内蔵し、F22バランスリレーとの組み合わせで、Aural Null Balancing Systemと呼ぶステレオ音量バランスコントロールを行う事が可能でした。

非常に優れたデザインと音質の両面から、発表当時大反響をよびました。1965年に、ウェスタン・エレクトロニック・ショウ・アンド・コンベンションのインダストリアル・デザインで、エクセレンス賞を受賞し、パサデナ美術館に展示されました。 JBL SG520にはパワーアンプSE400Sに仕上げと色をゴールドにしたJBL 520G、輸出用モデルで電源電圧の切替えが可能なJBL SE520E等もありました。

JBL Pre/プリアンプ SG520(初期型・後期型の違い)

JBL プリアンプSG520は機種型番が変更されずに初期型と後期型の2種類が存在します。初期型はPNP型ゲルマニウムトランジスターが使われ、後期型とはかなり音が違うといわれいます。 この音質の違いから初期型SG520のファンが多くいますが、ゲルマニウムトランジスターは耐久性がなく、電源スイッチを入れる時の電流ショック程度でも、破損する恐れがあります。 ゲルマニウムトランジスターは希少品で現在入手が困難で、実質的に修理は不可能です。このことから、古くからのJBLアンプファンはSG520に限らず複数台数同一機を所有しトラブルに備えています。

また、SG520は初期に10台の試作モデルが作られ、その中には前記したゴールド仕上げ以外にも仕上げの違うものがあったと言われています。


JBL プリアンプ SG520音質的傾向

JBL プリアンプSG520はしっかりとした骨格の明るい、これぞJBLサウンドといった音を聴かせてくれます。一点の曇りもなく低域の見事な切れ込みに始まり、高域まで綺麗に抜ける音は見事です。 JBL パワーアンプSE400Sとの純正の組み合わせは、これに一層の磨きが掛かり説得力のある音が何処までも音楽的に迫ってくるようです。

http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pre_amp_sg520.html


JBL PowerAmp/パワーアンプ SE460

JBLSE460パワーアンプは1965年に発売したSE400S(408S)の出力を40W+40Wから60W+60Wに増強し、1971年に登場したパワーアンプです。 SE408Sのようにエンクロージャーに組み込むエナジャイザータイプのものではなく、一般的なパワーアンプと同じボンネットが付いたタイプです。 パワーの増強以外の基本スペックはSE401と全く同一です。

また、同時にFMチューナーST860を発売しますが、この2機種をもって JBLは民生用エレクトロニックス製品から撤退します。これはJBL Amp Historyにあるように、JBLの親会社となったハーマンインターナショナルよりの強い意向でした。

1980年に、JBLブランドとしてプリアンプ JBL SG620とパワーアンプ JBL SA640を発売しますが、音・デザインともにこれまでのような高い評価を得られませんでした。 JBL アンプのファンにとっては、このSE460が実質的に最後の製品といえます。

JBL パワーアンプ SE460S音質的傾向

JBL SE400S/SE408Sと同一です。


■型式 ステレオパワーアンプ
●実行出力:60W+60W(8Ω)
●外形寸法:w378 × H110 × D160(mm)

http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pow_amp_se460.html


JBL アンプの歴史

JBLはご存じにようにスピーカーメーカーとして、1946年にジェームス・B・ランシング (James Bullough Lansing)により設立され、多くの歴史的名機と呼ばれるスピーカーユニットやスピーカーシステムを開発してきました。

JBLはスピーカー以外にも、1960年代にもうひとつのオーディオの歴史にその名を残す名作アンプを開発しました。JBLのアンプの歴史は1969年のハーマンインターナショナルのJBL買収によって、1971年にパワーアンプJBL SE460、JBL FMチューナーST860を最後にその幕を閉じることになりました。

それは、ハーマンインターナショナルの直系子会社であるハーマンカードン製品を重視の戦略、それからくる圧力と、JBLの民生用エレクトロニックス製品(民生用アンプ)事業が赤字続きであった、2つの要因からでした。

プリメインアンプ(インテグレートアンプ)プリメインアンプSA600、SA660、プリアンプJBL SG520、パワーアンプJBL SE400S、JBL SE408Sと、ハイエンドオーディオを語る上で、これからは、いずれも忘れ去られることのない名作揃いです。

華やかなJBLのスピーカーの歴史の陰に隠れてしまいがちなJBLアンプですが、それらは現在でも多くのオーディオマニアに支持され続けてています。

JBLアンプは非常に高い評価を受けた素晴らしい製品であったにも関わらず、ビジネス的なJBLコンシューマーエレクトロニックスの失敗、あまり日の当たらない存在となってしまいました。

1963
ゲルマニュウムトランジスター使用のパワーアンプJBL SE401 発売

1964
スライドボリュウムとプッシュボタンスイッチで構成したプリアンプJBL SG520 発売

1965
全段直結差動回路=JBL/Tサーキットを新開発。
パワーアンプ JBL SE408S、JBL SE400S。
プリメインアンプ(インテグレートアンプ)JBL 600 発売

1969
プリメインアンプ(インテグレートアンプ)JBL 660 発売

1971
パワーアンプSE460、FMチューナーST860を開発・発売。これを最後にコンシューマーエレクトロニックス製品から撤退

1980
新世代のJBLアンプ プリアンプJBL SG620/パワーアンプJBL SA640を開発・発売
http://jbl-amp.digi2.jp/index.html
http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_amp_history.html


JBL アンプ 設計・デザイナー

バート・N・ロカシー (Tサーキット産みの親)

バート・N・ロカシーはジェームス・B・ランシングとともに、JBLのエンジニアの中で重要な人物です。当初は、音響機器コンサルタントとしてJBLの製品開発に携わり、 ジェームス・B・ランシングと直接会っている数少ないエンジニアです。ジェームス・B・ランシングが、1952年に亡くなり、8年後の1960年にJBLの技術担当部長 (後に技術部門担当副社長)に任命されていますが、正式のJBLに加わったのは、それよりずっと以前の1954年頃だと言われています。

JBLのアコースィックレンズは バート・N・ロカシーの設計といわれており、JBL HL-90、巨大なあの有名なJBL HL-88などもロカシー氏の手によるものです。 初期のJBLユニットは、何らかの形で設計に加わっていると思われますが、ロカシー氏自身のインタビューでは、

「最初から最後まで自分の意志が貫かれた製品は、 LE15と075でけである」

とも答えています。これから類推すると、他の製品は設計にアドバイスとして協力したり、共同作業であったと思われます。

スピーカー以外に、バート・N・ロカシーはJBL民生用エレクトロニックスの開発を指揮する立場でもありました。その中の重要な業績に、Tサーキットを採用した JBLパワーアンプSE400Sの設計があります。

このTサーキットは、オーディオ用アンプとして、最初にコンプリメンタリー出力段を採用し、その後Tサーキットは 多くのアンプメーカーにコピーされ、内外のパワーアンプ回路に大きな影響を及ぼすこととなりました。NFB量を最小限に抑え、広帯域の様々な負荷条件においても 処理能力を持つTサーキットは、極めて直線性が良く、歪み率も低く、安定性も良く、画期的でありアンプ設計のスタンダードとなりました。

Tサーキットの実質的な プロジェクト・エンジニアにはアレン・ディレックの名もがありますが、Tサーキットの特許申請はロカシー本人となっています。 1970年にJBLを離れるまでの間、数々のJBL製品を産みだしました。JBLを離れた後、ガウス社、パイオニアTDシリーズ等の開発に携わり、 1986年〜1987年AES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティ)の会長も務めました。

アーノルド・ウォルフ (パラゴン〜SG520 美の巨人)

アーノルド・ウォルフは、いまでこそインダストリアルデザイナーとして、オーディオ界を越え有名ですが、正式にインダストリアルデザインを学んだことはありません。 カリフォルニア大学バークレイ校で舞台美術と装飾美術を学んでいます。そんな、アーノルド・ウォルフが、JBLのために最初に仕事をした時、まだ、A.ウォルフは カリフォルニア・バークレイにインダストリアルデザインの事務所を開いたばかりの頃でした。

それは1956年の8月頃に、W・H・トーマス(当時JBL社長)から依頼されたJBLD216とJBL075で構成された立体的な造形を持つJBL D42020ベルエアーでした。

当時、JBLスピーカーシステム設計者R・レインジャーから湾曲反射パネルの音響的重要性と問題点を教えられたA.ウォルフは、アイディアスケッチに2週間を費やします。 アイデアとその構想が固まるにつれて、ただの図面だけでは表現出来ないと感じ、1/12の模型を制作します。A.ウォルフはそのサンプルを靴箱に入れロサンジェルス行きの夜行列車に乗り、 翌朝JBL社に持ち込みます。そして、生まれたのがJBL D44000 です。

この成功によりアーノルド・ウォルフは、1957年からJBLにコンサルタント・デザイナーとして迎えられ、13年間に渡り数々の名作デザインを生み出します。

JBLスピーカーシステムとして、L88ノバ、

そしてアンプでは

JBL メインアンプSE401リアパネル面デザイン(スピーカーエンクロージャーに組み込むことが前提のアンプだったため、アンプ内部は剥き出し状態だったため、リアパネルのみのデザイン)、SE400S、

そして、アーノルド・ウォルフ傑作中の傑作と評されるSG520、SA600等です。

また、1960年半ばから使われている感嘆符「!」と「JBL」の文字を組み合わせた、有名なオレンジ色の「JBL」のロゴマークも、アーノルド・ウォルフの手によるものです。 その後、アーノルド・ウォルフは1970年にJBLより副社長として招聘され、社長を経てリタイヤしています。
http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_amp_desi.html

JBL PowerAmp/パワーアンプ SE400S/408S

JBLSE400S と SE408S は、JBLのパワーアンプを代表する製品です。

この2つのJBL パワーアンプ違いはSE400Sがボンネットカバーがついて 単独独立で使える一般的なパワーアンプであるのに対し、SE408SはJBLスピーカーエンクロージャーに組み込み用でリアパネルしか付かず内部は剥き出しの状態です。

SE400SとSE408Sの内部構造は、ほぼ同一です。また、ダイキャストフレーム部分は前作JBL パワーアンプSE401と同じですが、内容は全くの別物です。

これまでトランジスターはゲルマニュウムでしたが(前作SE401も)、SE400SとSE408Sは当時新しい素子であったシリコントランジスターを採用しています。 型番末尾の「S」はシリコントランジスター(silicon transistor)のSを示しています。 JBLはこのシリコントランジスターを用いTサーキットと呼ばれる前段直結作動回路を開発、このJBL パワーアンプSE400SとSE408Sに搭載しました。 Tサーキットと呼ばれる、JBLオリジナルの OCL(アウトプット・コンデンサー・レス)のピュアコンプリメンタリー回路は、トランジスターのメリットを最大限に発揮させる回路です。 トランジスターにある極性の違う2つのタイプ(NPNとPNP)、この極性の違いを巧みに利用し組み合わせているのがTサーキットの特長です。 広帯域の様々な負荷条件においても処理能力を持つTサーキットは、極めて直線性が良く、歪み率も低く、安定性も良く、画期的でありトランジスター・アンプ設計の原点となりました。

SE400SとSE408Sはダイキャストフレームがパワートランジスターの放熱板を兼ねる合理的で巧みな設計によりコンパクトに仕上がっています。 SE408Sはエナジャイザーとしてエンクロージャーに組み込むことが前提で、当時、一部のJBLスピーカーシステムのエンクロージャー背面には、SE408Sを取り付けるための切り掛けがありました。 JBLのスピーカーシステムに応じて各種のイコライザーボードが用意され、挿しかえることでパ ワーアンプとスピーカーを含めた周波数特性を、JBL推奨の理想的な特性にコントロールするイコライザーボードです。 また、このイコライザーボードは更に巧みに設計され、挿入方向を変えることで1枚のボードがイコライズドとフラットの2つの特性が得られるようになっています。 ボンネット付き
http://www.audiosharing.com/blog/2009/12/



22. 2013年9月22日 09:22:43 : W18zBTaIM6

実はボク、audi1356さんのお宅ではサブシステムでJBL C38を同じくJBLのSA600で鳴らされていることしか聞いていなくて、どんなメインシステムなのかはこの時点で全く知らなかった。

パリッとしたいい音がしてたなぁ。CDの音も凄く良かった。

SA600の音を初めて聴いたけど、力強くしなやかで、迫力満点。しかも、美しい。
いいアンプだなぁ。

audi1356さん曰く、

「(一ノ関の)ベイシーの音はJBLのアンプの音だと言ってもいいかも知れない。もちろん他の要素も多分にあるんだけど、JBLのアンプなくしてあの音は出ないと思う。」

ふ〜む。確かにこうやってSA600の音を聴くと、とっても納得。それから

「ドラマーの音だ」

ともおっしゃっていた。そこはやっぱり感受性(感性)の一番強いころにずっと楽器をやっていた人ならではの感覚なんだろうな。

「じゃ、そろそろ上に行きましょうか」というaudi1356さんの後ろについて2階に上がって「どわぁ=!」

HL88が最初に目に飛び込んできた。

「うわぁ〜。蜂の巣だぁ。でけぇ〜!」

初めて実物の蜂の巣と対面して、いきなり興奮値はレッドゾーンに飛び込んでしまった。

いやぁ〜。まいった。凄い。かっこいい。素敵っ。欲しいっ!

箱はタテマツ音工製の4530。ウーファーは2220B。蜂の巣HL88にはもちろん375。そして075。すべて16Ω。
率直な疑問をaudi1356さんにぶつけてみた。

「なぜ16Ωなんですか?」。

audi1356さん曰く

「16Ωのほうが自然な音がすると思う。例えば、075。よくうるさいっていう人がいるけど、16Ωの075は決してそんなことはない。」

一階のC38のD130と075も16Ωだそう。なるほど。

低域を鳴らすMC-501

中域を鳴らすMC-2500

高域を鳴らすMC-7150とアキュのチャンデバ

プリはレビンソンのML-1

CDPはスチューダー

EARのフォノイコ

ガラード301。アームはオルトフォン309とSMEのプロトタイプ。

「ボクはSPUフェチだから」とaudi1356さん。赤箱がずらり。プラシェルのSPUって独特の艶があって美しい。GTとGEを使い分けていらっしゃる。

SMEにはCG25D。残念ながら調整中。このSMEのアームは初めて見たなぁ。SPU用のSMEがあったなんて知らなかった。


そのSMEのプロトタイプはもう1本あってお土産にもらった(ウソ)。ピンボケしちゃったけど、この不思議なシルバーのシェルがなんともかっこいい。ゼロバランスも簡単に取れるようになっていて、とても使い易いそう。

ビッグバンドを中心にレコードをかけて頂いたんだけど、いやはやなんとも気持ちのいい音でした。印象的だったのがベース。とにかくよく弾む。バックロードホーンの音をちゃんと聴いたのは初めてだったけど、プルンプルンと軽快そのもの。audi1356さんはコーン紙の軽さを含めた2220Bの素性の良さと同時にバックロードホーンをドラムに例えて説明してくれた。バスドラはキックする面の向かい側のヘッドに穴を開けることが多い。それは音抜けをよくすることが主な目的だけど、それと同じだと。そうやって2220Bは前後に思いっきり自由に動くことが出来る。なるほど。

そして、なんと言ってもラッパの音の痛快なこと。とにかくこっちに向かって飛んでくる。トランペットは特に快感。「やっぱりずっとラッパ吹いてたからね」とaudi1356さん。「どうしてもオーディオって、その人の好きな音になっちゃうみたいです」とも。

今思い出してみても、強く優しい音だったように思う。ビッグバンドの音がバーンと塊になって迫ってくるんだけど、刺激的な成分が全く無く、あくまでも音楽を奏でる。スイングする。音量を上げても気持ちいいだけ。うるささは微塵もなく、オーディオ的快楽があるのみ。


楽しく、刺激的なひと時をありがとうございました。
また(間違いなく)お邪魔させて頂きたいと思いますので宜しくお願いします。

あ、そういえば、ノラ嬢の赤盤がすでにaudi1356さん宅にはあった。「ど、どうしたんですか、これ」「いや、もうアメリカでは出てるから」「。。。。。流石。」



dakkun 2007/05/04 19:13
ウーッス!! kenmihoさんお疲れ様でした。淡々と飲んでらしたんでぜんぜん酔ってないと思ってたら2件目で突然カクッとなったのでちょっとビックリしてしまいました。

Five Starsの選曲は我々が酔っていたことを差し引いてもホントすばらしかったと
思います。次の日すかさずビクターフェルドマン買っちゃいました。
うまい酒を飲んで、いいジャズきいて、ジャズとオーディオについて語るってボクの日常ではほとんど初体験だったんで、ホント楽しかったです。
ぜひまた飲みましょう!!

それとこのaudi1356さんのシステムはすごいですね
130Aと175DLHのハークネスは何度か聞いたことがありますが
375と蜂の巣+075のバックロードって・・。うーん、激しく聞いてみたい反面、
ショック死しそうでコワイような・・。

ホント楽しかったです。


kenmihokenmiho 2007/05/04 19:22
んじゃ、ボクもウーッス!!
いやホントすんません。2件目で一瞬落ちたのをかすかに覚えています。
でも楽しかったですねっ。また行きましょ=!
dakkunさん宅にも襲撃したいなぁ。
ジーン・アモンズを是非!

類似コラーニ 2007/05/04 19:24
おっとesl付き・メタルナイフエッジの09ですね。そのボードじゃあ124向きですね。ウチのにそっと載せてあげたい...。

kenmihokenmiho 2007/05/04 19:29
eslとは何ですか?
流石SMEって感じで、とっても美しいアームでした。
明日、宜しくお願いします。m(__)m

audi1356 2007/05/04 19:29
>kenmihokenmiho さん
昨日は遠路はるばるお越しいただきありがとうございました。
ベイシーのノリを楽しんでいただけたようでヨカッタです。
また機会があれば是非遊びにいらしてください。お待ちしております。

kenmihokenmiho 2007/05/04 19:34
こちらこそ、本当にありがとうございました。
貴重な体験をさせて頂きました。
そして本当に楽しかったです。ビッグバンドって素敵ですねっ!
是非またお邪魔させて下さい。(次回は人数が増えると思いますが。。。)

audi1356 2007/05/04 19:38
>(次回は人数が増えると思いますが。。。)
うっ、まずい。来客用のイスを買わねば..

cozy 2007/05/04 19:40
うーん、いいですねぇ〜〜
凄いですねぇ〜〜

類似コラーニ 2007/05/04 19:41
ウチのもアウ爺なので、お仲間に入れては頂けませんか?

kenmihokenmiho 2007/05/04 19:44
アウ子、アウ太郎、アウ爺でトリオですね。
アウ太郎はV6でしたぞっ!

類似コラーニ 2007/05/04 19:52
しかしこれは非常にまずい展開です。特級技能士の試験で三菱電機さんに行った時を思い出してしまった。手に脂汗です。

kenmihokenmiho 2007/05/04 21:13
cozyさま
ビンテージJBLはなんとも深淵な世界ですね。
今回バックロードホーンにとても興味を抱きました。ハークネスを
cozyさんが愛する気持ちが少し分かったような気がしました。

cozy 2007/05/04 22:43
学生時代に聴いた吉祥寺の「赤毛とソバカス」だったか? は
4530+2220+2420+小型のストラントホーンレンズ(JBL暗号忘れ)でした
「タワーオブパワー」のベイエリア・ファンクのベースとドラムのウネリとブラスの厚みのある鳴りっぷりは今でも耳に残ってます。

4530の方がバックロードではパワフルな印象があります。
やはり低域をドライブするアンプの制御力が物をいうようです。

類似コラーニ 2007/05/04 23:16
ここのブログでタワー・オブ・パワーの名前が出るとは!昔は良く見に行ったもんです。ハコの中でギュウギュウ詰めになりながらブラスを浴びる。血が沸いたもんです。それが今では老眼が進み、↓の”画像内の文字列を入力して下さい”が良く見えない有様...。

学園天国 2007/05/05 00:04
プロ用バックロードホーンで素直に物量投入するとaudi1356さんのようになるわけですね。Satoさんの将来が伺えるシステムです。クロスオーバの設定は500/7Kくらいですかね・・

dakkunさんのサブリンとは菅原さんがOffで使うというやつですね。ドライバは同じでしょうか。でも別物に鳴るんでしょうね・・


結局れろれろ男爵最強ですけどw


こだわり無く音楽を聴くのはらしいです。>Cozy

audi1356 2007/05/05 00:51
> クロスオーバの設定は500/7Kくらいですかね・・
Bingo! です。さすがに学園天国さん...スルドイです。
2220B は意外に上が伸びているので 1K ぐらいでも十分鳴らせるのですが、やはり 375 のおいしいところを聴くためには定石通り 500 のクロスになりますね。

ひぃ〜 2007/05/05 01:10
16Ωかぁ・・・いずれおいらも・・・らんらんらららんらんらん

学園天国 2007/05/05 01:42
恐れ入ります。数少ない経験値を基に妄想しておりますw>audi1356
勉強になります。

ごめん。Smooth Criminalのリフにしか聞こえないw>ひぃ〜

sato 2007/05/05 03:21
勤労中年は今お帰りですよー!疲れました。
いやぁ、見てはいけない物だらけじゃないですかwww
アブナイアブナイ・・・

sato 2007/05/05 03:41
オーディオと全く関係ありませんが・・・・・・
audi1356さ〜ん、バリゴの気象計ですね!ボクも同じの愛用してま〜す。

audi1356 2007/05/05 08:33
> sato さん
GW 中のお仕事お疲れ様です。
> バリゴの気象計ですね
格好は良いのですがウチのはどうも気圧の表示が高すぎるような..よろしければ次回は kenmiho さんと一緒においで下さい。

kks 2007/05/06 14:02
ここ最近、皆さまの凄さに圧倒される思いです。
スゴイ..

kenmihokenmiho 2007/05/06 14:06
こんにちは、kksさん。
本当に皆さん凄いですね。ボクも圧倒されています。
昨日、また凄い音を聴いてきました。今書いてるところです。
もう一発、圧倒されてください(笑
http://d.hatena.ne.jp/kenmihokenmiho/20070503


23. 2013年9月29日 17:17:03 : W18zBTaIM6

Interview with 菅原正二@BASIE
http://www.youtube.com/watch?v=hFNd_5o0gI4
http://www.youtube.com/watch?v=i50PkVPrUGQ
http://www.youtube.com/watch?v=KNdw5dRIacA
http://www.youtube.com/watch?v=-EfFdDokCfg
http://www.youtube.com/watch?v=TmVapdSpjDQ
http://www.youtube.com/watch?v=Pxg7Pq3qSEw
http://www.youtube.com/watch?v=LVlOC67GZIU
http://www.youtube.com/watch?v=wWMVQvXAWVE


24. 2013年9月29日 17:18:53 : W18zBTaIM6

Interview with菅原正二@BASIE その1
(現システムに戻る理由、オーディオなれそめ、ハイソの話、ドラム始めた理由)
http://www.youtube.com/watch?v=hFNd_5o0gI4

Interview with菅原正二@BASIE その2
(ハイソの話)
http://www.youtube.com/watch?v=i50PkVPrUGQ

Interview with菅原正二@BASIE その3
(カウント・ベイシーとの付き合いの始まり、ジャズな人、ずっしりと軽い)
http://www.youtube.com/watch?v=KNdw5dRIacA

Interview with菅原正二@BASIE その4
(凄い人間がいなくなった、若い人)
http://www.youtube.com/watch?v=-EfFdDokCfg

Interview with菅原正二@BASIE その5
(人を幸せにする音、サッチモの凄さ、楽しくも悲しい音、ベイシー楽団はおとぎの国)
http://www.youtube.com/watch?v=TmVapdSpjDQ

Interview with菅原正二@BASIE その6
(JAZZは判らない、判らないから飽きない、レコードの凄さ、ジャズとレコード、レコードと生音、クラシックの生音)
http://www.youtube.com/watch?v=Pxg7Pq3qSEw

Interview with菅原正二@BASIE その7
(ベイシーの音量、曲選択)
http://www.youtube.com/watch?v=LVlOC67GZIU

Interview with菅原正二@BASIE その8
(JBL、オーディオマニア、カメラ、F1)
http://www.youtube.com/watch?v=wWMVQvXAWVE


25. 中川隆[2473] koaQ7Jey 2016年5月17日 13:47:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2725]

一関 ベイシー 店主:菅原正二
WHIRLY BIRD COUNT BASIE PlaybackSystem/cartridge
https://www.youtube.com/watch?v=zbbL4uo-YDM

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/29(金) 18:10:13.74 ID:grw9/8Xj

ベイシーって不定休なんだろ?
遠くからは行きにくいな。


51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/30(土) 03:32:48.54 ID:JCfJVv/X

不定休って凄いよなw

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/20(日) 20:04:42.04 ID:Ld2PakRj

菅原正二が生きてる間にベイシーに行きたいんだが

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/25(月) 16:03:04.91 ID:b2th5jnd
>>130
家はどこ?
何の前触れもなく「本日休業」とか、「開いててよかった」と喜んで入ったら1時間も経たないうちに「今日はこれで閉めます」とか、いくらでもあるから、覚悟して行ってね。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 09:56:46.55 ID:W4Bivh8g
>>206
遠くから聴きに来た人にも店内に入って暫くしたら今日はもう閉店ですとか平気でやるみたいだよね

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 11:09:01.52 ID:RwENcw5S
>>216
遠くからくる客にとっては初めてのベイシー詣ででも、
ダンディにとっては毎日来る一見さんの観光客だからなあ
中にはマナーのなってない、失礼な客も少なくないらしい。。。


219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 12:29:59.47 ID:W4Bivh8g

まあ、あの方はもう後は野となれ山となれ状態で SNS も恐くないだろうけど
普通のジャズ喫茶が同じことしたらすぐに

ジャズ喫茶〇〇到着なう
コーヒー来たなう
追い出されたなう

ってやられてマジで終わりだろうな

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/06(金) 17:29:33.13 ID:JpzDUpsa

ベイシーって良い音するの?


203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/07(土) 00:34:58.69 ID:qjfco3GN
>>202
人による
が、わざわざ一関まで聴きに行く人にはいい音だよ

とは言え一部に、ベイシーの音大したコトねえ(と言えるオレ様エライッ!)
という某スレのラファのお友達みたいなのがいるからなあ。。。


204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/07(土) 07:41:11.49 ID:Kn1ndT9E

関東だけど知り合いに二人ベイシーに行った人いる
二人とも高い交通費かけて聴きに行くような音じゃないって言ってた
二人が共通して言ってたのはもう機材(アンプ系)が終わってるんじゃないかって


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/30(土) 08:12:40.35 ID:iIB7rKWz

ベイシー大したことないよ
歴史があるだけ 
typeVじゃアレが限界


54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/30(土) 12:00:01.00 ID:9p51Kb9a

プレーヤーも一台になっちゃったし音質も明らかに低下してるよ
昔のように情熱込めていじる体力も気力もないんだろうね

70過ぎの人に多くを望んではいけないよ
彼の功績は計り知れない
ただそこにベイシーがある、それだけで良いんだよ


55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/30(土) 12:09:20.75 ID:Lxs6Cf4Q

まじっこ本気のベイシー、平日に行かないとダメらしい


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/31(日) 09:15:58.05 ID:MZP2SQUf

最低限 EMTの TSD15ぐらいは店で使ってもらいたいもんだ

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/07(土) 11:12:44.50 ID:iZIofr45

SE400 は名機だが、40Wでは爆音で鳴らすにはきびしい。
ベイシーの不定休のわけは SE400のトラブルが多いと聞く。

あと SE400 は JBL と言えども民生機で、毎日連続でフルパワー動作させるようにできていない。


222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 16:42:19.98 ID:MnlrcKkm
>>206
ベイシーの使ってるアンプって、かれこれ40年くらいは経ってる?
ジャンク品としてハードオフに積まれててもおかしくないね。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 17:07:15.41 ID:W4Bivh8g

アンプも予備をたくさん持ってるっちゅう噂だよ
針も数百本の中から選別して気に入ったのしか使わないとか
客の面子に合わせて針を替えたりとかしてるらしい


224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 19:16:37.88 ID:lwfV3fsB

だろうね。それくらいは必要だろう。業務用となのだから。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/09(月) 02:06:07.44 ID:+3lhuKJE
>>223
たしか何十台も同じアンプ、同じユニットを持っていますよ


227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/09(月) 07:22:33.70 ID:7PvvXqnA

形見分けで伊織さんのレコードも5tトラック3台分くらいもらってるよね
24時間かけ続けても死ぬまで聴ききれないって書いてた


210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/07(土) 16:12:29.91 ID:B3vGFu5X

ベイシーの音は JBL社長に認められた音

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/07(土) 18:41:48.00 ID:Kn1ndT9E

ウォルフやロカンシーならともかく JBL社長という肩書きだけの人なんじゃないのかね?

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/07(土) 20:14:11.96 ID:92gMGHm2

ベイシーの音はオーディオ的に聴くものではない。
ベイシーの音の佇まいに最も近いのは横浜中華街にあるマシュマロかな。
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1448778622/



26. 中川隆[2525] koaQ7Jey 2016年5月20日 15:06:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2786]

JBL SG520の整備 2015-05-03
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/0ea407b749bdec5c3a6ea2555c17be85?fm=entry_awp

 有名なJBLのプリアンプSG520です。

デザイナーはJBLパラゴンやSA600のアーノルド・ウォルフ。

 縁あって拙宅に来ました。実は同じ個体で2度目、いわば出戻りです。

 出ている間にプロの手によるメンテナンスを受けています。
内容はアンプ基板の電解コンデンサーの取り替えでとても良好な結果だったとのことです。

久々の我が家での音出しでしたが残念ながら(一度は手放したのを恨んでいるのか)不具合発生。片CHに結構激しいノイズが混じる。

Trアンプに関しては全くメンテナンスしたことはありません。貴重なビンテージアンプを壊さないようにしなくては、、。

 一番気を使うのは絶版Trで、特にこのアンプはゲルマニウムTrを多用している関係で壊すと厄介です。またプリント基板の箔の剥がれにも気を使います。

 アンプ基板は中央のシールドを兼ねた筐体を挟んで2階建てです。プッシュSWにはランプが組み込まれこのランプ点灯のために別の整流回路があります。

 このアンプの意匠を決定づけるスライドボリュームは不良が多く発生しこのアンプも一度1ヶ所を交換しています。カップリングの電解コンデンサー不良によるDCのもれが原因と思われます。

カップリングコンデンサーは電解コンデンサーでフラットアンプだけで片CHで7個使われています。電解コンデンサーの音を聴いているようなものか??

 さてトラブルですが全く原因がわからない。ラインアンプからだというのははっきりしています。しょうがないので動作させながらパーツを爪で弾いてみると、ラインアウト真近の2N508からノイズが出ます。どうもこの付近が怪しい。

テスターで電圧を測定してみると定電圧回路の電圧が3V高い。あれこれテスターを当てているとバリっと音と共に静かになりました。。やってしまいました。貴重なTrを破壊してしまったみたい。

恐れていたことが起きてしまいました。ゲルマニウムTrの2N508のご臨終を確認。。

 あわててネットオークションで探すと数社出品しています。確か入手困難だったはずと思いながらも落札して待つ事2週間(UKはとにかく時間がかかる)。
やっと届いた2N508は説明の写真とは似ても似つかぬ形状、やっぱりか〜。

おまけに2N508ではなく2N5087です。とほほ、。

交換すると幸いにも音は出ました(とにかく良かった)。左右の音が違ってしまうことを考えて複数注文しています。でもこれは使いたくないので辛抱強く探すことにします。

 ところが再度問題発生。無事だったはずのもう片CHが低周波発振、まるでモーターボーティングです(最近多いなぁ)

これには困りました。トーンコントロールを動かすと周期が変わるのでこの部分をパスすると発振は治まります。しかし怪しいと睨んだコンデンサなどを交換しても一向に改善しない。

ほとほと困って以前この個体を整備された方に教えを請うと、、「他のSG520でも発振に悩まされた事がある」「基板から出ているワイヤーをシールドするなどして対応した」とのこと。

早速ワイヤーを振ったりつかんだりするもびくとも(?)せずに発振し続ける。やがてTr交換した方も発振するようになってしまいました。

そのうちに回路図と現物のトーンコントロールの接続が微妙に異なることに気づきました。メンテされた方はこの部分は触っていないとのこと。また片CHのBASSのスライドボリュームにはRが外付けされています。これはどういうことか??

トーンコントロール回路の入り口と出口には電解コンデンサーでしっかりと区切られているのでとにかく闇雲に触っているとBASSのボリュームの中点からアースするとおさまります。(理由はワカラナイ)

外付け抵抗を外し回路図通りに接続を変更しても安定しています。トーンコントロールもすべて機能する。対症療法でとにかく発振は抑え込む事ができました。

最初のノイズは不定期に発生することがありまた爪ではじくと治るパーツがあります。スチロールコンデンサーあたりが怪しい。これはもう少し様子を見ていずれ交換しようと思います。

2N508はデッドストックらしいのがebayで出品がありましたので懲りずにまた落札して到着を待っています。

 整備をしているといつもの事ですが次第に愛着が湧いてきます。SA600,SA660用はレプリカをよく目にしますがSG520サイドの木製ボードはなかなか見当たりません。

見た目が命(!)のアンプですので自作してみます。
採寸してホームセンターで合板を切ってもらって突き板を貼って塗装しました。


ちょっとピカピカすぎます。やっぱり塗装は難しい。


 試聴中にノイズが混じるとフタ開けて基板上のパーツを爪で弾いてみる。
と大抵はどのパーツでも基板でもバリバリ言います。

そのうちEQ回路の初段の2N508がぐらぐらしているのを発見!
点検すると基板からハンダが浮いていました。

足を磨いて再ハンダ付け、、。っと治ったようです!


ライン入力のノイズなのになぜEQのトラブルが原因なのかは不思議ですが電源へ接触不良のノイズの混入によるものと解釈。

 phonoにしてみると左右chのホワイトノイズの出方がかなり異なっています。
基板を見比べるとノイズの多いAchのTrが違うものに交換されています。。

やっぱり半世紀以上経過したものですので色々な手が入っている。

絶版Trの入手は絶対不可能、、ではないようです。
EQアンプは2N508 x2 2N2614x1の3石。がんばって探してみます。

 オークションに出品し一度は落札されたアンプが返されてきました。


UESUGI U-BROS1 プリアンプです。

実家に戻されたのは「バランスボリュームを右に回し切ると音が途切れる」というものでした。

音出しすると確かにそのような症状が出ることがありました。Youtubeに動画をアップした時には確認できませんでした。

説明が無かったとの指摘でしたので商品代金、送料、振込手数料を返却し送り返して(当然着払い)もらいました。

 毎度のことながらオークションでは出品する方がずっと気を使います。このアンプは1975年発売ですのですでに製造して40年経過しています(多分初期型と思われる)
UESUGI社のアンプとしては1800台売れたヒット作で先日ご逝去された上杉佳郎氏の初期の代表作。2階建基板にCRを配置し、真空管は筐体に固定し配線している。ちょっとJBL SG520と似ています。

外国製品のような妖艶さ(?)は感じませんが、高価なそして日本製品特有の堅実さがあります。RCAにプラグを差した時やロータリースイッチ、ボリュームを回した時などに。

ガリオームのクレームで戻ってきたのは全く残念な事です。40年も経過すればやはり部品の劣化は避けられない。私たちは価値あるオーディオ製品をメインテナンスし、稼働させることでビンテージオーディオを楽しんでいます。

一方で不特定の方にそのような(古い電気製品)を売却することは大きなリスクを伴います。音が出ないなどはまだいい方で出火、漏電、爆発(!)と悪く考えればキリがありません。

入手された方がそのような状況を認識されて私達と同じように製品に接していただければいいのですが。。やっぱり都合の良い幻想でしょう。

ノークレーム、ノーリターン、ジャンク扱い、などはなるべく書きたくなかったのですが自分の身を守るためには必要なのかもしれません。

 この個体は正面から見たときにウッドケースの縁が薄いのが特徴です。(他では見たことがない)BRAUNのスピーカーもそうですが額縁が薄いのは個人的にはとても気に入ってます。JBL SG520も正面からは見えません。オートグラフも見えるところはほとんどサランネット。

 しばらくUESUGIプリアンプを楽しんでまたJBL SG520に戻すと、、Bchから音が出ません!

また何処かの接触が不良になったか、などとのんびり構えて(オークションでは許されないなぁ)いじってみましたが一向に回復しない、、。入力を変えても同じ。嫌な予感がします。

基板を外すのにも慣れてきました。

素人の悲しさでどうやってチェックしたらいいか分からない。とりあえずパーツと基板を触ってみる。(プロはどうするのだろう?)

人体によるシグナルトレースを行うと3段増幅のラインアウトの2N508をさわると大きなノイズが出るのでこの段は正常動作している様子。ライン入力なのにEQを触ってもノイズが出るのは不思議。。

そのうちトーンコントロール直前の2N3215がえらく熱くなっているのに気づく。(写真の左側の大きなTr)ところでこのTrはラインアウトの終段(写真の右端のTr)と一緒のはずです。

あーやっぱり交換されて違うのがついている。2N3215もゲルマニウムTrです。

電源落として冷えると暫くは回復するがそれも一瞬でまたダウンする。
低周波発振もここが問題かもしれない。

ebay見たら出品されています。当時物が来ることを祈りつつ落札しました。

2N3215 VCE=-30V,PC=14W,IC=5A,fT=300kHz


英国から届いた2N508 モトローラ製です。
JBL SG520の古いモデルには黒色のGE製が使われています。

まともなのが来たようでほっとする。
早速入れ替えました。かわいそうな(?)2N5087となぜかEQに入っていたTrと。

2個交換してAchはすべて回路図通りのTrとなりました。phonoポジションのホワイトノイズもかなり軽減しました。増幅率がかなり異なるTrだったようです。

ところで今はBchも正常稼動している、、、。
でもパーツが届いたら当然交換します。その他気になる抵抗もあります。

モトローラの2N508が到着した翌日に本命が来ました。。

GE製2N508ブラックヘッド(勝手に命名)です。運良く5個入手できました。
JBL SG520には8個使われています。これで暫くは大丈夫でしょう。

2N508はEQの初段と次段、ラインアンプの初段とトーンコントロールを受けるアンプの初段に使われていてこのアンプのマサにキーパーツ。

「電解コンデンサーの音を聞いているみたい」などと悪口を叩きましたがゲルマニウムTrでDCアンプを構成するのはなかなか大変(安定度などで)みたいです。にもかかわらずこのアンプが愛されるのは意匠以外でも魅力があるからと。

ゲルマニウムTrで必要以上に大きなTrを使ったのは耳で聞きながら素子を選んだのでしょう。

翌年の1965年にはシリコンTrのTサーキットのSE400Sが登場します。

その後もJBL SG520は結構長い間作り続けられたわけで回路変更は無かったし改良バージョンも出されなかった。

残念ながらJBLはアンプ部門を止めてしまうわけですがもし作り続けていたら、、興味は尽きません。(ホントは作ってました)


1980年に発表されたJBL SG620です。今となってはSG520よりもレアです。
でも人気は今ひとつでいかにオーディオ機器はデザインが大切かを証明した(?)アンプ。


こちらはJBL SG520です。

整備途中ですがJBL L75 MINUETを繋いで聴いています。
メインアンプは同じくJBL SE460。

かなり硬化したランサロイゴムエッジのLE8Tです。新旧LE8Tは様々なエンクロージャーで聴いてきましたが、、これは!!よく鳴ってます。

JBLだし同世代(MINUETは1966年発表)だから当たり前?
LE8T独特の高域の癖がほとんど感じられません。
これならランサー101なども相性良さそう。

USAから届いた2N3215(semiconductors)です。箱入り!

箱の中にはさらに3つのパッケージが入っています。

本体、ネジ類、マイカ

貴重品ということがこれでもか!と伝わる。いつ頃の製品かわからないが2015年まで保存されて激安で販売されるとは、、。

 Bchの異種Trを2N3215に交換しました。対症療法の発振対策配線も外しました。問題なく稼働します。よかった。

日常的に使用して様子を見ることにします。

、、やっぱりBchが不調です。正常動作していて時間が経つと(どれ位かは未だ不明)音が出なくなる。根本原因は交換したTrではなかったようです。

ラウドネスSWを入れたら出なくなることもありました。フラットアンプ前段がやはり怪しい。

交換していなかったライン出力調整VRの電解コンデンサーを置き換えます。大きなフィリップス製と思われるもの。

激安コンデンサーはちょっと容量がオーバー、形も大きくなってぎりぎりで収まります。この美しいコンデンサーを見ると欧米を感じる。

現在は両ch正常に鳴っている。いつも音が出ないわけではないので困ります。

 午前中から10時間以上経過しましたが不具合は発生していません。


後日談
テープモニターSWが不調だった可能性があります。
下段の扉を閉めると自動的にOFFになりますがこの部分の不具合だったか?
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/0ea407b749bdec5c3a6ea2555c17be85?fm=entry_awp


27. 中川隆[2526] koaQ7Jey 2016年5月20日 15:17:30 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2787]


JBL SE400の修理(1)2016-04-24
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/fc423e84d8bab0ba2799a8158bf8f4e4

 JBLは有名な高級スピーカーメーカーですが、かつてはアンプも作ってました。

JBLスピーカーはデザインが秀逸で美しいのが特徴ですがアンプも同様できっちりデザインされています。

 最初のアンプが発表されたのは1963年頃で当時は真空管アンプがほとんどの時代でした。

JBLはソリッドステート(トランジスター)を採用した世界最初のメーカーの一社でまた数年後にはTサーキットと呼ばれる現在のアンプにつながる画期的な回路を発表した先進の会社です。

 アンプは数年間作られてその後は撤退しましたが、数種類あるアンプの最初に発表されたのがJBL SE401というメインアンプでした。

 JBLのメインアンプはスピーカーに組み込まれた状態で使用する形態を取っていて名称もエナジャイザーと呼ばれ、スピーカーに適したイコライザー基盤を搭載することで音色を作っていた。スピーカーに組み込むため露出する所のみのデザインだったが、単体で動作させることを目的にした製品はケースに組み込まれています。

 今回のJBL SE400は SE400S(ケースに組み込まれてTサーキット、シリコントランジスター採用)と同様のケースに組み込まれたアンプでゲルマニウムトランジスターを搭載しています。

内容は JBL SE401,402(この2種類の差は不明)と同様でとても珍しい。

大体型番が「400」で一番若い番号。
これは既に「歴史的な」という文言が付いてるJBLアンプの「最初のアンプ」だった可能性が大。

 デザイナーは(多分)パラゴンやJBL SG520で有名なアーノルド・ウォルフでこの古いアンプの最大の魅力となっています。


 出力回路はSEPPですがTrがパラにそれも同種類のものが上下にあります。SEPPはPNPとNPNの組み合わせで構成されるはずですが、、

 同種Trでも位相反転で工夫すれば可能というわけでこの位相反転にはなんとトランスが使用されています。さすがにソリッドステート黎明期のアンプで初めて見た回路です。

 同様な回路を探してみると、、1972年発行の初歩のラジオ別冊 初歩のステレオ製作技術 にキットの解説として載っていました。「トスカ」「日本サウンド」のプリメインアンプでも採用されています。なおこの2社のアンプは出力にも電解コンデンサーアリでやっぱり時代を感じます。

 他の記事を見ると準コン、純コンまでありアンプの序列がはっきりしていて「いつかはクラウン」などという名コピーを思い出すような熱気あふれる夢多き世界。

 今は「日本サウンド」だけど一生懸命貯金していつかは「ラックスキット」を買うぞ〜。なんて、、。

 ちなみに「JBLのアンプ」なんて雲の上の存在で(価格も桁違いだし)現物も見たことがないわけで。雑誌の写真を見て故瀬川冬樹さんの試聴記事を読んでオーディオ少年たちは妄想に耽ってました。(と思います。何せリアルタイムではないので)

 さて入手した個体ですが、、バリバリのジャンクで動作しない。


 両サイドの黒色カバーの中には


 一方は電源トランスと整流ダイオード、トランスの下には回路ヒューズが4本、電源AC関係。ヒューズホルダーの蓋が無い!のでとりあえず手持ちの似たのと付け替えた。

 もう一方は整流用電解コンデンサー(2000μF)2本とその下にインターステージトランス(さすがは世界初のトランジスターアンプ、真空管アンプでもインターステージトランスは超古典)

 今日はパネル磨き頑張りました。中身はどーでもいいです。嘘です。

 メイン基盤の裏です。結構来てます。

 出力トランジスター群

 回路ヒューズは電源トランスの下にあります。実は裏パネルのシリアルNo部分の樹脂板が溶けてるのが不思議でしたがどうもこのフューズの過熱が原因のようです。構造ははっきりしませんが切れるとランプが点灯するのではないかと思われます。一番端のフューズが切れたのか直結(!)状態だった。

 このランプ付きフューズは検索したのですが発見できず。普通のスローブローフューズと入れ替え。

 出力トランジスターは2個損傷していました。しかし4個はオリジナルのようだが2個は適当なものが付いている様子。パラ接続を1個にしてみる。

 これでインターステージトランスに信号を入れてみると両ch出力されます。しかしドライブ基盤は1枚は損傷している様子。片方だけでも動作してくれれば比較して不具合部分が見当がつくのでありがたい。

 こんな状況で土曜の夜を楽しみました。Beatlesをモニターしながら。
 基盤の中の電解コンデンサーは全滅の模様です。(電圧を上げるとダウンする)Trとともに手配しなくては。。

 とりあえず手持ちの近似値のphilipsの電解コンデンサーと交換した出力段の基板。やっぱり舶来の(死語)コンデンサーは美しい。。

 ドライブ基板と出力段基板を左右混ぜて接続して出力にDCが出てないことを確認してしばらく聴いていました。

 。。いいかもしれない。。ゲルマニウムマジックか?
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/fc423e84d8bab0ba2799a8158bf8f4e4


JBL SE400の修理(2)2016-05-02
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/85521f79274337e74fcaec018562cd0c

 出力段の基板は修復できたのですが(出力Trを差してみて両ch動作した)ドライブ基盤は両chとも不動になってしまいました。途中までは一方は動いてたのですが、、。

 Trをまた壊した可能性が高いと思いますので基板からはずしてチェックが必要。でも周辺のパーツ(主に電解コンデンサー)は不良と思われますのでまずここから交換していきます。

 チューブラー型の電解コンデンサーが欲しかったのですがとりあえず回路図からリストアップして隣町のパーツ屋さんまで買いに行きました。このお店は電設関係と同居して広い売り場です。こちらは地方都市ですがバイクパーツの大型店やアマチュアレストアラー御用達の店などがありとても恵まれています。

 JBL SE400に使われているTrはたった3種類(!)なのです。

 2N508
 2N1304
 2N2147


 ドライブ基板にこの3種が1個ずつ使われています。
すべてゲルマニウムトランジスターですがなんと2N1304はNPN型なのです。
ちょっとびっくり。


 日本製のTrは2SA、2SBがPNP型、2SC、2SDがNPN型だと思います

ゲルマニウムトランジスターは初期のTrで大抵はPNP型でした。

2SAは高周波用、2SBは低周波用。当時のTrは高価で貴重でしたし熱に弱かったので半田付けには気を使いました。

 さてTrは見た目では正常、異常の区別はつかず、電気的なチェックをしなくてはいけません。Trの記号は

 NPNとPNPはこのようにエミッタの矢印の向きが異なります。

トランジスターはダイオードという半導体を2個組み合わせた構造をしています。ダイオードは真空管の2極管という意味で電流が一方向しか流れない性質があります(半導体の由来)。方向は矢印で示されます。

 トランジスターをダイオードで表すとこうなります。

矢印方向しか電流が流れない、Tr記号の矢印と比較すると分かりやすい(忘れにくい)。

この模式図を見るとテスターを当てた時の電流が流れる方向が理解できます。
正常なTrであれば、、例えばコレクタとエミッタはどうやっても電流は流れない。コレクタとベース、エミッタとベースは一方向のみ電流が流れます。

 もう一つ、3本足のどれがどの電極か、、はデータシートを見るしかありません。
2N2147のようなパワーTrは本体がコレクタなのでヒートシンクに取り付けるときに絶縁しなくてはならないことがあります。

 簡易チェックはアナログテスターを当てることが多いのですが直流抵抗の低いレンジにして行います。注意するのはテスター棒の黒にプラスの電圧が来ています。このレンジで手持ちのアナログテスターをデジタルテスターで測ってみると3V台でした。

 さてこの個体ですが、ドライブ段基板のTrを外さずにチェックしてみるとあれれ、、どれも正常、、。なぜ動かない??

 2016年のGWに北海道に行ってきました。結構な強行軍だったのですがメインイベントの一つは旭山動物園の動物達に会いに行くこと。

 大混雑を覚悟していたのですが早朝から出かけたおかげでスムーズに廻れました。評判のアザラシチューブ(勝手に命名)や大迫力のシロクマの泳ぎ(というか遊び)もしっかり観れて良かったです。動物達に対する愛に溢れてました。また行きたいと思います。

 人間以外の動物の写ってない写真(右上のペンギン2羽は多分オブジェ)


 旅行中もいろいろとJBL SE400のことを考えてたことを帰って早速実行してみる。その結果、、

  ドライブ基板のNFB回路の電解コンデンサーは破損していた。

  片chの初段は2N508から2N404に変わっています。hfe値が大きく異なりますので要交換です。虎の子のGE製ブラックヘッド2N508と交換(両chとも揃いました)

 ドライブ基板の電解コンデンサーは入力部を除いてすべて交換しました。

 同世代のJBLスピーカー L75メヌエット をつないで試聴。

 よく言えば素直でおとなしい。悪く言えば平面的で抑揚に欠ける。
でも修復が完了しないと最終的な評価はできない。

 入力の電解コンデンサーを交換すると、、かなり変化あり。信号の通過する部分なので当たり前。音質向上のためにはさらなる吟味が必要だがここは歴史的なアンプということを尊重して電解コンデンサーのままで。

 しかしハムが大きい。ドライブ基板を外すと消えますのでこの段が原因。

電源のコンデンサーはそのままなのでパラに高容量のコンデンサーを繋いでも変わらず。

 そのうちインターステージのDCカットコンデンサーの両端の電位が異常に高い(交換した電解コンデンサーが耐圧オーバーでパンクした)ことに気がつき、基板からの配線が1本はずれていることが判明してノイズの原因がようやく解りました。

 今回交換したパーツです。

 注文したパワートランジスターがまだ届いていませんが、左右交換して稼働することを確認して店じまいします。


 トランジスターが届くのは10日後の予定。ドライブ段の2N2147もダメだろうと思って余分に注文してます。高いTrだったのでちょっともったいなかった。

 入手した回路図はJBL SE401の1964年バージョンです。SE400は全く同じ回路かと思っていましたが抵抗値や回路がわずかに異なります。またNPNTrも実機は2N1308(回路図では2N1304)。機種によって異なるのか変更があったのかは不明。

 ノーハムはソリッドステートアンプでは当たり前ですがやはりありがたい。

 測定もしていないですが各部正常動作の様子なので割愛。

 音質はなかなかの安定度です。あまり細かいことは知らんぷりな世界。
これはこれでいいのでは、、。初期の半導体アンプのとげとげしさは全く感じません。
(もともとそうではなかったかもしれない。初期のデジタル録音盤、初期のCDの音とごちゃ混ぜかも)


 やっぱり美しいアンプです。

 欠品だった足は小さなゴム足探して取り付けました。ウッドケースに入れては台無し。

 パネルの透明アクリルの窓から見えるのはイコライザー基板で差し込む向きでフラットアンプとの切り替えができるようになっています。

 QUADのソリッドステートアンプもそうですが当時はこの大きさで(小ささで)出力40W+40Wという大出力(!)でちょっとびっくりさせてやろう、、という意図を感じます。

 「トランジスタ」という文言は当時は「小さくて優れている」ということの代名詞になっていて日本でも「トランジスタグラマー」や「トランジスタスイカ」なんてのもありました。

 凝縮された構造、デザインはメンテナンスや生産性、製品の長期安定性には問題はあったと思いますが、この小さなアンプが1950年代の重厚長大の大好きだったアメリカで開発されたわけで、同時代のL75メヌエットも超小型スピーカーですしBeatlesのアメリカ上陸などがあった時代の流れに敏感な企業の作品だな、、と勝手に妄想。

 最先端技術は時間とともに廃れていく運命だけれどこのデザインの美しさはMarantzの#10までの機器と同様に後世まで残っていくと信じてます。

 後日談 その1

 予定より早く今日2N2147が届きました。
片ch4個早速取り付けて、4階建の基板を固定するスペーサーも切ったりして寸法合わせして取り付ける。

 左右chの音量、音質差は感じられない。JBL SE400の入力ボリュームを少し絞ったほうがJBL SG520のボリューム調整がしやすい。エッグミラーのスライドボリュームの左右偏差も目立たなくなります。

 JBL SG520との相性も良いと思う。(ただし他は繋いでないけど、、)

 初めてSTEREOで聴いての印象は片chでの印象とやはり同じで、「穏やかな」「聞きやすい」音で刺激的な要素が少なく一般にイメージされる「真空管の音」に近い。

これは意識的に音造りした可能性が高く今までの真空管アンプのユーザーに受け入れてもらうため(真空管アンプはスピーカーボックスに組み込むのは困難)採った策かと思います。

 かといって情報量が少ないボケた音とも異なりちょっと不思議な感じがします。

この音を好まれる方も多いのではないでしょうか?
JBL SG520もキーデバイスはゲルマニウム製でやはりここがポイントのような気がします。

JBL SE400Sはオールシリコントランジスターでまた違う世界か。


 スピーカーにアンプを組み込む(いわゆるパワードスピーカー)はプロユースではよくありますがコンシューマーユースにも持ち込もうとした理由は、、スマートでスタイリッシュなシステムを目指していたJBLにとっては「メインアンプ」は裏方で邪魔な存在だったのでしょう。

 古い雑誌を見てもJBL SE401などの試聴記事はほとんど見当たりません。

JBL SE400Sが偉大すぎて今となっては取り上げる必要もない存在なのかもしれない。
JBL SE400に至っては存在した記述を見つけること自体困難な状況です。

オールゲルマニウムトランジスターアンプという古典ですが現在でも素子が入手できることに感謝しています。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/85521f79274337e74fcaec018562cd0c 


28. 中川隆[2527] koaQ7Jey 2016年5月20日 15:28:33 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2788]

JBL SE460の修理 2016-05-14
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/55977dddb6a563d99be44f6ea323a0b0

 JBL SE400Sは画期的なアンプとしてオーディオの歴史に残る存在、という意見に異論はないと思います。

発表された1960年代はまだまだ真空管アンプが主流であって、次世代アンプと言われたソリッドステートアンプは真空管をトランジスターに置き換えたような構成が多かった。

 トランジスターの特性を十分に生かした初めてのアンプで基本的な構成は現在でも変わっていないと言われます(実は現代のアンプはよく知らない)。出力は40W+40Wで当時としてはかなりの大出力。

 しかし人間というのは欲深なもので(オイオイ)より高出力が求められて60Wバージョンが発表された。JBL SE460はこれです。

 当時の試聴記事を読むとこの2種類のアンプの音は微妙に異なっており、それはプリメインアンプのJBL SA600とJBL SA660の違いにも表れているとのこと。

 JBL SE400Sのマニュアルや回路図などの資料は入手できるのですが

 JBL SE460("S"は付かない)は見当たりません。
しょうがないので入手できるJBL SA660のメインアンプ部の回路

 電源電圧以外はほとんど同じですが初段の差動増幅部、NFBなどが異なっています。
これはメインアンプとプリメインアンプの違いかもしれない。
素子は同一かは実機を開けてみないとわからない。

 現在の状況は一応両chとも音はでますがホワイトノイズのような雑音が混ざります。
今までの修理状況は不明です。

JBL SA600、JBL SA660は各々JBL SE400S、JBL SA460に簡易のプリアンプを搭載しフロントパネルをリアーに回して新たに魅力的なフロントパネルをくっつけたものでデザイナーは当然アーノルド・ウォルフ。

 プリメインアンプの修復も控えているのですが底部にある入出力端子とも相成って複雑極まりない構造です。JBL SE460を十分にメインテナンスしてその日に備えようという目論見。

 下はJBL SE400でフロントパネルのデザインは一緒で(カバーの塗装色が異なる)ロゴ見ないと見分けがつかない。

 しかし奥行きが異なります。これはJBL 400Sも同様です(カタログの仕様で確認)

 奥行きが長いのは電源トランスが大きいため。


 基板は片ch1枚づつでシンプルです。しかし電源ボードの裏には電圧かさ上げ用の(?)チューブラー型のコンデンサーが6個並びます。ここはナントしてもチューブラー型を探さなくては、、。

 外装、内部ともとても綺麗で手が入った形跡はありません。一般の売買では新同、ニアミント、極上といったところ。このまま何もしない、、という選択枝もありです。いい加減な修復は許されない。

 電源ボードの裏ですがぐちゃぐちゃの配置。

ラグ板2枚に部品を渡してますがこれではブロックコンデンサーやチューブラーコンデンサーの交換が容易でない。

美しいのが好きなJBLらしからぬ。ブロックコンデンサー用の大きな穴が開いてますのでここに複合コンデンサーを収めようとしたのかもしれない。途中で設計変更があったのか。

 メインの基板は2枚ですが中央に向かい合わせでリベット固定(!)されています。
ブロックコンデンサーもリベットでカシめてある。

修理、交換はするなという意思表示なのか絶対に壊れないと思ってたのか、、。

このリベットを外すかこのままで部品交換するかは迷うところです。
ガラスエポキシ基板なので裏から光をあてると透けて見えるのでなんとかこのままイケるかもしれない。


 ケースを外してしばらく稼働させてみるとやはり片chにホワイトノイズが入る。片chということは電源ではないということでせっかく用意した電源のコンデンサーの交換は見送ることにします。メイン基板のパーツを爪で弾くと雑音が入る。いろいろと叩いて行くと初段のDCバランスの半固定ボリュームが怪しい。

 両chともノイズが入ります。とりあえず取り外してみました。


 カシメを外して分解してみると

 かなりの部品数で高級品ということがわかります。抵抗体は巻線です。摺動子と端子は経年変化で黒変している。

 コンパウンドで研磨しアルコールで洗浄してまた組み立てて再使用しています。また50年使えるでしょうか?

 トリーマを回してスピーカー端子にDCが出ないように調整。
 雑音は消えて快調です。動作も安定している。

 JBL SE400と比べるとやはりかなり異なる。急に解像度が上がって現代風の音。音場が広がってステレオ感が増す。

 これ以上何も必要はないのでは、はちょっとオーバーか。

 オールシリコントランジスターのコンプリメンタリのアンプは今や標準仕様ですが、電源のノイズ対策や保護回路もないというプリミティブな構成が逆に良い結果をもたらしているような気がします。電源が不安ならクリーン電源につなげばいいし。(賛否いろいろですが、、)

 今回は全く修理費用をかけずに完了してしまいました。集めたコンデンサー類は次回の修理に廻すことにします。オリジナル度の高いアンプだったのでこの対処となりました。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/55977dddb6a563d99be44f6ea323a0b0


29. 中川隆[2595] koaQ7Jey 2016年5月23日 19:30:20 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2856]

JBL SA600の修理 2016-05-22
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/24543ec81a5fd81d64266a3e3f1879e9


 最高級(死語)プリメインアンプです。発表は1965年というから1回目の東京オリンピックの翌年という半世紀以上前の骨董。デザイナーはもちろんアーノルド・ウォルフ。

 JBL SE400Sで発表された Tサーキットと呼ばれる DCアンプにプリミティブなプリアンプを接続したものという解説が一般的。

 あくまでもデザイン優先のアンプでフロントマスクの美しさはもとより、リアパネルは JBL SE401から受け継いだもの。というかフロントパネルにプリアンプがくっついて、リアパネルにメインアンプがくっついた構造。

したがってプリメインアンプに必要な入出力端子はなんと下側から取り出すというもの。


 分解してのメインテナンスのやり辛いこと!

 ツマミも高級。パネルとの隙間は同心円である必要があるため加工精度が求められる。

 フロントパネルはこのアンプの命なので取り外して保管。
このように3分割のグタグタになる。ここはコネクターだろう!!、、と愚痴が出る。

 プリアンプ部。コンデンサーが大量使用。以前一部が交換された既往あり。

 リアパネルはヒートシンクを兼ねていて重量のあるキャスト。
部品の配置はほぼ単品のメインアンプと同じ。

 こちらは JBL SG520プリアンプの回路図です。

JBL SA600 のプリアンプ部は簡易的なものと言われていますが、比べてみると EQ段、ボリュームコントロール段、トーンコントロール段とほとんど一緒です。


 JBL SA600 のマニュアルでもトランジスターの品番は公表されていない。
現物を見ると全てモールドタイプなのでシリコントランジスターと思われる。
でもなぜか塗装されていて品番がよく見えないのは困ります。

 JBL SA600 は回路的には JBL SG520 とJBL SE400S を合体させたものと考えて良いようです。
(しかし個人的には大きな違いを感じていますので後述させていただきます)


 さて現在の状態ですが音は出るのですが電源スイッチを入れた時のノイズが酷く、DC漏れの可能性もあるため大切なスピーカーは接続できない、、という惨状。とりあえずスピーカー出力の電位を測ってみましょう。

 、、確かにDCが出力されますが半固定抵抗で調節できます。
マニュアルでは±0.1Vが正常とのことです。
半固定抵抗は外観はやはり劣化(サビなど)ありますので JBL SE460の時と同様に分解整備してみます。

 どうしてもプリとメインの接続部を外さないと作業ができない。

メインアンプの入力は RCAジャックになっていて外部プリを接続できる構造にはなっています。しかしシールドコードを引き込むスペースはなく猛者はケースに穴を開けていた写真を見たことがあります!潔く切断して作業開始。


 これで組んでみるとDC漏れは十分に規定値以内に抑えることができます。またノイズなども感じられない、、ということでこの個体もここまでの修理にしました。(修理というより単に清掃か)

 リアパネルです。後ろの美しさにこだわるのはスティーブ・ジョブズと一緒。


 問題の端子類です。銘板は両面テープで固定されている。
今回古いのを苦労して剥がしてやりかえました。
メインアンプのみ引き出すにはリアパネルを止めているネジ4本を抜けば可能です。

 ピンコードはアンプを直置きするとかなり曲げられて無理がかかるのでいつもかさ上げが必要なのです。美しくないんですけど。。

 この状態でしばらく聴き込んでみました。


 やはり JBL SG520 + JBL SE460 とはニュアンスが異なります。

一言ではより今風、現代的。

 静寂の中に広がる音場。いわゆるソリッドステートの音。普通の音。

一定の水準のステレオコンポーネントであれば再現するのでは。

機能が限定されて構造がコンパクトである事から一般的な音質の評価は JBL SG520 + JBL SE400S よりも JBL SA600 単体の方が高いのも頷けます。

 故瀬川冬樹が初めて JBL SA600 を聴いた時の衝撃についての記述はオーディオ史の銘文として紙面に幾度となく登場します。


氏は Marantz #7 を聴いてプリアンプを自作することをやめ、

JBL SA600 を聴いて仕事を放り出して寝食忘れてレコードを聴いて、

マークレビンソンに陶酔したのち人生の終焉を迎えました。


まだ CDが発売される以前の時代です。ご自身でオーディオの黄金期を体験され冴筆で多くの人々に夢を見せてくれました。今なお中古市場の相場を見るといかにその影響が大きかったかわかります。

 晩年、ご自身のオーディオ遍歴を振り返った文章で

「時代の先端を行く技術は常に後発に追い抜かれる運命にある」

「一方でその個性を追求したものはそうはならない」

という観点で Marantz と Mcintosh 製品を比較しています。

現代(当時80年代)の Marantz#7 の価値は何かと考えるとそれは「デザイン」。

なんとクールな視点か。。でもそっくりJBL SA600にも言えるように思います。

インダストリアルデザインの名器としての価値は他の JBL のアンプと同様に衰えることはないと確信しています。

オーディオ評論家だった氏の多くのオーディオ遍歴の中で一番驚嘆したのは JBL SA600 を聴いた時との事。

50年後に当時の情景を思い浮かべながら夢の機器に触れるのとができて感謝です。

 後日談

 内蔵のプリ部を JBL SG520 に置き換えて聴いてみました。

 気のせいかゲルマニウムとシリコンの差を感じます。phono入力ではもっと違いが出そう。

それよりも JBL SG520 のS/Nの悪さが気になる。。
(蓋外してたからかもしれないが)この個体はノーメンテだったので新たな課題が。。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/24543ec81a5fd81d64266a3e3f1879e9


30. 中川隆[2614] koaQ7Jey 2016年5月25日 17:41:32 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2875]

JBL SE400Sのメンテナンス 2016-05-24
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9a23e9f6bba2447fcd2f00a5752ba5e1


 縁あって拙宅に再三話題のJBL SE400Sがやってきました。

 マルチシステムの高音用アンプだったみたいです。(裏にシールあり)チャンネルデバイダーを用いた大掛かりなシステムも最近では見なくなりました。

 いろいろと手が入っています。外観からの改造は入出力端子の交換。

古いJBL製品全般に言えることですがスピーカー端子が小さく現在の標準コードでも入りづらい。ピンジャックともに高級品に換えられている。

 JBLロゴシールは痛んでいます。最も気になるのは喫煙環境で使用されていたというのが一目で分かる位のくすみ。

 開けてみると、、かなり改造あり。。

 電源のブロックコン、チューブラーコンともに全取り換え。
 基板の電解コンは取り替えられてさらにフィルムコンがパラに複数接続。

 入力の電解コンはフィルムコンに。また基板裏はさらに凄まじく4ヶ所に3個ずつのパラのフィルムコンが。

 回路構成は多分変わっていないと思われます。

 いつの時代に改造されたかはわかりませんが、、こう言った改造が盛んだった、オーディオの熱気があった、良い音への欲求がまだまだあった、マルチシステムが設置できるくらいのスペースが家長の権限で確保できていた、社会全体に豊かで資金的に余裕があった、改造しない方が高く売れる、、などとは考えない潔い時代、と考えると80年代かもしれません。

 もし仮に80年代としても既に30年程度は経過しています。(改めて自分は年取ったと思う)

 早速音出しすると、、くっきりシャープな飛び出す音です。

ちょっと冷たいような気がするが良い音だと思います。この音をリファレンスとすれば今までの機器は再々メンテが必要か。やっぱりコンデンサーを取り替えて。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9a23e9f6bba2447fcd2f00a5752ba5e1


31. 中川隆[7968] koaQ7Jey 2017年4月24日 16:58:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8459]

JBLのユニットの音質 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年04月23日

JBLのスピーカーは「オリジナル状態」で使う事が当たり前だと考えている方が多い。

ごく一般的にはそれで良いと思う。
しかし、同じ型番のユニットでも20年〜30年もかけて作られている事は知っていて欲しい。


以前LE15AやD130をシリアル番号(製造番号)で追っかけて試聴した事が有る。

それぞれ

初期型(1940〜1950年代)
前期型(1960年代)
中期型(1970年代)
後期型(1980年代)

と製造され続けていた。

実際にそれらを試聴して見ると、基本的な性格は残っているが、それぞれが全くの別物くらいに「音質」は違う。

少なくとも製造番号が若いほど「音質」グレードが上がる。

8Ω仕様になった時点で大幅な音質ダウンをしている。
やはり良いのは初期型・前期型の16Ω仕様のユニットで有った。
シリアルNoが若い程「癖のない」サウンドになって来る。

JBLオリンパスは菱格子のサランネットを持ったSPシステムで、当時モダンなスタイルで人気が有った。しかし山水電気が輸入を始めた時期は1970年代。この時点で使って有るユニットはかなりのコストダウンをされていたと推定する。そのまま使っても必ずしも良いサウンドになるとは思えない。

ユニットを初期型や前期型に交換して使えば本来の設計上の音質になると思う。
またエンクロージャーも見えない部分でコストダウンされている事だろう。


私のオリンパス箱はS6仕様のC50箱。(1960年頃のモノ)そこに初期型のLE15を組み合わせている。LE15Aではない。

LE15・LE15Aは5種類の製造番号の違うユニットを実際に購入し、付け替えて比較試聴をしてLE15(ブルーフレーム)に至った。

1970年代のオリンパスの S7R、S8R に使われている LE15A は#20000番前後以降で有ると推察している。それは「粘る様な低音」になっている。

初期型の LE15 は初期型の D130 の様な音の出方をするものです。

この辺のユニットの特徴を理解せずに「JBLオリジナル」至上主義はナンセンスです。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/fc54c54e3935f2d7bfb162044412a2f4


32. 中川隆[7971] koaQ7Jey 2017年4月24日 17:42:29 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8462]

オールドJBLのスピーカーへの対策 2016年06月03日


JAZZ好きな方ならJBLのSPを使っている方も多いだろう。

L-101、#4320、#4333、#4343 等やランサーフレアーシリーズ、オリンパス/ソブリンシリーズ等、沢山のSPシステムが有る。

いずれも1960年代〜1980年頃までの機器達である。


特に1960年代のスピーカーをお使いの方では「高域不足」を感じていらっしゃることだろう。当時の高域は 15000Hz程出ていれば十分な再生帯域であった。それはソース自体に 15000Hzを超える様な音が録音されていなかったからだ。またオーディオ機器も発展途上で周波数帯域的にも完成されていなかった。

JBLの高域ユニットとして有名な#075や LE20等は実際に自分で使って見て「高域不足」を感じる。しかしその反面「中高域」帯域の充実は見事だ。

LE20と云う5pコーン型ツィーターでシンバルのアタックのリアル感がホーン型と同等位に出て来る。

今年改造したコントロールモニターの#4311(初期型)( #4311には4311A、4311Bと云うバリエーションが有る)に使って有る3.6pのコーン型ツィーターは恐ろしいほどに高域が伸びている。JBLオリジナルの内部配線では出てこない帯域が出て来た。

これが、同じ対策をしても LE20では伸びてこない。この辺にユニットの限界が有る。

1960年代の JBLのスピーカーで高域に LE85や 175DLHを使って有るシステムには、最新のネットワーク付の「リボン型」ツィーターをプラスしてやると、高域の質感と帯域を確保できる。

ネットワークが無ければ、2μ程度のコンデンサーをプラス側の端子に繋いで、結線すれば6dboctのネットワークになる。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0cef38ebd8690e6b1a09b2925746215e

ホーン型ユニットとホーンのセッティング 2016年06月04日


JBLの #375をうまく鳴らしたいと思って、ホーンやドライバーのセッティングを色々と実験をしたことが有る。

デザイン的に一つの箱内に収まる様に作られているモノが多いが、ホーンの良さを殺してしまっていると感じた。

例えば L-101や#4320、#4333、#4343、#4344 等の中に使って有る HL91や LE85、#2420等のドライバーの取り付け方には「音響的に不自然さ」を感じる。

JBL のゴールドウィングは基本的に「バッフル取り付け」の様に設計されているが、実際にはバッフルに取り付けると「音が死んで」つまらない音になる。

具体的にはドライバーはホーンのフランジで受ける様にして固定し、ドライバーが「宙吊り」の様にし、ホーンはスロートの四角のフランジ部分で「点受け」させるのが良い。

こうする事により、ドライバーには「何も触れない」状態にし、ホーンの振動を「雰囲気音」にする事が出来る。基本的に「余韻が深くなる」方向に働き、音数の増加や音の密度の増加につながる。


HL88(蜂の巣)や HL90(#2395 お化けホーン)のメーカー推奨のセッティングの様にするのが一番良いと感じる。

さすがは昔の技術者は良く考えている。

現在の技術屋さんはコストダウンや見た目の見栄えを追求しがちだが、昔の技術者は、「本当に良いモノ」を作ろうとしている姿勢が感じられる。材料も作り方も非常に手の込んだ方法を選んでいる。

当時の商品価値から行けば、SPシステムだけで家1軒に相当する価格で販売されていた。
同じ価格でも現在では「インフレ」の影響で商品価値は大きく違う。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/caa429a6e8110b181f1a2e784b5134a8


33. 中川隆[7972] koaQ7Jey 2017年4月24日 17:51:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8463]

良いウーハーとは? - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2016年06月25日

スピーカーを構成するユニットの中で一番重要なのは「ウーハー」である。何故なら「出ている音の70%以上」はウーハーから出ているからだ。その中で「エネルギー感」については80%以上を占有している。大部分の音や質感は「ウーハー」に何を使うかによって決まる。

有名メーカーの、例えばJBLやALTECならどんなユニットでも良いかと云うとそうではない。開発された時期や、製造された時期においても相当サウンドが変わる。例えばJBLのD130やLE15A等は30年以上製造されていた経緯が有る。そのシリアル番号別に追いかけてヒアリングをしたことが有るが、同じ型番のユニットとしての基本は有るが、音色や性能は全くの別物位に違う事を確認している。

世の中は進歩していてと考えるのが普通であるが、事スピーカーユニットに関しては一概にそうとは言い切れない事を痛感している。その為、自分は1950〜1960年代のユニットをメインに使っている。現在の世の中を大局的に見れば「インフレ」の世界だ。自分の給料も4万円前後から始まり、歳を重ねるごとに給料が上がって行き、30万から50万円にもなって来た。

会社の規模が大きくなり、人件費が大きくなってくるとメーカが考える事は「コストダウン」である。如何に性能をキープして同じグレードを保つか?が命題になって来る。しかし、その性能はコストダウンを考える一部の人間が取捨選択した性能で、初期の性能に対しての比較が十分でない場合も有る。オーディオ機器は「一般グレード」の機器である。「人の命にかかわる」様な特殊なグレードではない。そこに安直な発想が生まれる温床が有る。

話を元に戻して、「ウーハー」の名機と云われるものは、1970年以前に作られたものが多い。個人的にはD130が非常に好きである。それも初期型の16Ω仕様が良いと感じる。

世の中の「再生周波数帯域の最低域側の拡大」の為に消えて行ったウーハーであるが、その質感と反応の良さ・能率の良さは格別である。

重いコーン紙を大パワーのアンプでドライブする「心臓に悪い」ショッキングな低音とは一線を画す。「音楽」を聴かせてくれるウーハーであると思う。「悪貨は良貨を駆逐する」の例えの通り、良いウーハーが駆逐されてしまった現在のオーディオに未来は有るのだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/a1e88e6c5e8f7ffdcd67f42d04fc752d


ホーンとドライバーのセッティング - Mr.トレイルのオーディオ回り道


JBLやALTEC、バイタボックス、EV等のホーン型ドライバーとホーンのセッティングについては、以前にも述べていますので、また再度同じ事を云うだろうと思います。

SP箱(エンクロージャー)に取り付けて、システムになっているホーンとドライバーは「本当の実力を出していない」と思います。ホーンをバッフルに取り付けると「ホーンの響き」が殺されてしまいます。その為、「雰囲気音」等が出なくなっています。

古いALTECやJBLのトーキー用のSPシステムには、ウーハー箱とその上に載ったホーン+ドライバーでセットされている写真を良く見られると思います。単純にALTEC#A7orA5を思い出していただければ判ると思います。ホーンが外に出ています。

コンパクトに無理やり押し込んだのがJBL#4343をはじめとするモニターシステム。その為「音数」が随分と減少しています。ホーンは「鳴き」を出したらだめですが、「響かせる」事は大切です。

合わせてドライバーも「宙吊り」状態で何も接触しない状態が良いです。これを単純に枕木等で受けてしまうと、こちらも「響き」が死んでしまいます。60年以上前の技術者達は、「本当に良い音を出したい」と願ってシステムを作っていたと思います。しかし、1970年代以降は「売らんかな・・・」の意識で作って有るので、当方曰く「ろくなものが無い」と思っています。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1e5cb64ef36e56eb91f494863a982ff6

ホーンとドライバーのセッティング - Mr.トレイルのオーディオ回り道


JBLやALTEC、バイタボックス、EV等のホーン型ドライバーとホーンのセッティングについては、以前にも述べていますので、また再度同じ事を云うだろうと思います。

SP箱(エンクロージャー)に取り付けて、システムになっているホーンとドライバーは「本当の実力を出していない」と思います。ホーンをバッフルに取り付けると「ホーンの響き」が殺されてしまいます。その為、「雰囲気音」等が出なくなっています。

古いALTECやJBLのトーキー用のSPシステムには、ウーハー箱とその上に載ったホーン+ドライバーでセットされている写真を良く見られると思います。単純にALTEC#A7orA5を思い出していただければ判ると思います。ホーンが外に出ています。

コンパクトに無理やり押し込んだのがJBL#4343をはじめとするモニターシステム。その為「音数」が随分と減少しています。ホーンは「鳴き」を出したらだめですが、「響かせる」事は大切です。

合わせてドライバーも「宙吊り」状態で何も接触しない状態が良いです。これを単純に枕木等で受けてしまうと、こちらも「響き」が死んでしまいます。60年以上前の技術者達は、「本当に良い音を出したい」と願ってシステムを作っていたと思います。しかし、1970年代以降は「売らんかな・・・」の意識で作って有るので、当方曰く「ろくなものが無い」と思っています。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1e5cb64ef36e56eb91f494863a982ff6


私が2インチスロートドライバーに拘る訳 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2016年08月18日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c4acbd30bd65ed11fa1152fc8dca57d9

自宅のSP-707J+αシステム、RCA箱Wフロントロード箱システム、オリンパスシステムの中音域にJBL:#375を使っています。ガウスのHF-4000でも良いと思っています。


27年間JBLの#4343を使って来ましたが、中高音域は25pコーン型+#2420(1インチスロート)ドライバーの組み合わせです。

この1インチスロートドライバーは「鳴らし易い」ですが、「エネルギー感」が「生演奏の再現」と云う点から聴くと物足りません。音の線の太さ・分厚さ・エネルギー感と音数の多さから2インチスロートドライバーの優位性は動きません。音圧も118db/W有りますので、他のユニットとのバランスの取り方等使い手のスキルを要求します。組み合わせるアンプにも非常にシビアに反応しますので、そう簡単には鳴らし込めません。

この#375を使ったシステムから「柔らかい音」を出せる様になれば合格点が出せるでしょう。私のシステムでは「音圧を感じない」柔らかいサウンドが出ています。昨日話した「クウォード:コンデンサー型SP」の様な質感を出しています。それでいてコンデンサー型の不得意な「エネルギー感」を感じさせるサウンドを出します。


オリンパスシステムを聴いてからJBL#4343を聴くと「ミニチュア感」を感じてしまいます。おもちゃに聴こえるんですね。

以来メインシステムには2インチスロートのドライバーを使う事にしました。
出来ればJBL:L-101の内部の175DLHをLE85に交換して使いたいと考えているほどです。

「生演奏の再現」に拘らなければ LE85(1インチスロートドライバー)でも十分な性能を持っています。

今ではこう云ったホーン型ドライバーを使える方が少なくなっています。

メーカー純正の2〜3ウェイのドーム型ユニットを使ったSPばかりになってしまいました。

ドーム型ユニットもコーン型と同じ理論で音が出ています。その面ではコーン型ウーハーと合わせ易いと云えますが、音質面では「コンプレッションドライバー」には到底及びません。

ホーン型ユニットはドライバーを含め箱の外に出して使って初めてまともな性能が出て来るものです。

#4343等の様に箱の中に綺麗に収まっているホーン型 SPは、ホーン型の本当の実力を出していません。

ホーンの振動・ドライバーの振動も音に変えて使う事で、もう一段上のサウンドに変身します。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c4acbd30bd65ed11fa1152fc8dca57d9


Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年01月01日
原寸大のサウンドを実現するには2インチスロートユニットが要る
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8f2b5e884b4ea12f7343a0c2117eb0dd


JBL#4343 を20年以上使って来ると不満な処が多々出て来る。その中で一番気に食わなかったのが「中域」の音の線の太さ。1インチスロートドライバー(#2420)では造れない世界だ。家庭で使うには使い易いドライバーだが上には上が有るもので・・・。

#2420(LE85相当)の1インチスロートと2インチスロートドライバー(#2440・#375)では、エネルギー感や音数が全く違う。当然「音の線の太さ」も違って来る。「原寸大」の演奏を目指すなら2インチスロートのドライバーでなければ近似に出来ない。

JBL社には「コンシュマー(民生用)ドライバー#375」と「プロ用ドライバー#2440等」が有るが、名前とは裏腹に、比較して見れば直ぐ判る事だが、「コンシュマー用」の#375の方が圧倒的に良いサウンドがする。生産年代は#375の方が古い。プロ用ユニットは1972年ごろから販売されている。この音質の差は「コストダウン」によるものだと推測している。他にもガウス社のHF-4000と云うドライバーも有った。こちらは#375より図体が大きかった。しかし、エネルギー感では#375に及ばなかった。

いずれの2インチスロートドライバー共に「線の太い音」は共通である。1インチスロートドライバーのエネルギー感の比ではない。その為、使い手に鳴らし方のスキルが求められる。そのまま繋いで簡単にならせるユニットではない。能率も118dbと超圧倒的な高能率だ。2Wも有れば大きな部屋で十分なドライブが出来る。

組み合わせるホーンも、新しい時代になるほど「シンプルな作り」になって来ている。(コストダウン)出来ればHL88(ハチの巣)、HL89(ゴールドウィング)、HL90(#2395 お化けホーン)の凝った「ディフィーザー」を持ったホーンをお勧めする。誰でも簡単にならせるホーンは#2395(HL90)ホーンだと思う。低域と高域との音のバランスさえ取ってやれば直ぐにでも上質で実在感の有るサウンドが出て来る。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8f2b5e884b4ea12f7343a0c2117eb0dd

HL88ホーン(蜂の巣)の魅力 Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年01月02日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/64ba9cd18b0512c0e1b33fd58846db82

私の、メインシステム(オリンパスシステム)には蜂の巣ホーンを組み合わせている。HL88、HL89、HL90の3大ホーンシステムを作る為に、ホーンのルックスに合わせて低域の箱を変えている。

蜂の巣ホーンの魅力は、設置面積が意外と小さくて済むという事。非常にコンパクトなサイズで使える点が非常に良い。S氏のシステムでかなり有名でもあった。蜂の巣ホーンの存在は45年ほど前に雑誌で知っていた。しかし当時は組み合わせるドライバーも合わせて購入するには財政的負担(高くて買えなかった)が大きすぎて手だ出せなかった。


若い頃からずっと「憧れのホーン」でもあった。それらを手に入れたのは50歳を過ぎてからだ。「欲しい」と思ってから実に足掛け30年も経っている。実際に手に入れる時も「ドキドキ」であった。子供の時に買えなかったおもちゃを大人になって手に入れる様なものでした。


このホーンに組み合わせる低域は???としばらく悩んでいましたが、HL89、HL90も揃える事を決めたら、アッサリと「オリンパス箱」に決まりました。オリンパスの箱の上に「収まり」が良く、初めからこのセットで使うぐらいの上品さが出て来ました。

しかし、このホーンを手なずけるには苦労しました。最初の鳴らし込みでは、ストレートに「飛んで来る音」に5分と聴いていられないエネルギー感を感じました。耳にキツイ音がビンビン飛んできます。アンプを色々変えて見たり、ケーブル類を変えて見たりと試行錯誤を繰り返して、「円形に拡散」させる術を獲得しました。今では何の苦労もなく鳴っているかの如く、柔らかい音で有りながらキレ(明瞭度)の有るサウンドで、奥行き感も出して鳴ってくれています。

現在の設置では横の壁面との距離が30pしか取れないので、音の広がりの面で厳しくなっています。出来れば壁面から50pは離して鳴らしたいと思っています。そうすれば「円形に拡散する音」を実感できると思います。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/64ba9cd18b0512c0e1b33fd58846db82

JBL#375+HL88(蜂の巣ホーン)を鳴らすコツ 2017年01月03日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/873814c637e3f5802dfa2f88c288a777


HL88は直径約30pも有り、#375と合わせた重量は軽く20Kgを超える。HL88ホーン自体は「鋳物」で作られている。パンチングメタルのディフィーザーがついているが、JBLではその鳴きを留める為に色々工夫がしてある。

#375は118db/Wの音圧を誇る高能率ユニットです。一般家庭で使うには1Wのアンプで十分です。この辺に「鳴らすコツ」が有ります。またショートホーンですので「指向性」もちょっと高いです。ホーンの向きは聴取位置に向けてやや内ぶりにするのが良いでしょう。

このドライバー+ホーンを鳴らす最大のポイントは「アンプ」と「ケーブル類」だと思います。ネットワーク方式にしろマルチアンプ方式でも同じ事が言えます。どちらかと言えば「マルチアンプ方式」の方が扱いやすいと思います。何故なら「中域用アンプ」を選択できるからです。

1級品のアンプと云うのは大体100W以上。それも200W以上の出力を持った各社のフラッグシップクラスを組み合わせたくなる。音の厚みや明瞭度、SN比等そのクラスでなければ出ない性能が有る。しかし、#375 に必要な出力は 1W で良いのである。この辺に「ギャップ」が有る。

低出力で音質の良いTr型アンプが有れば良いのだが、5W以下のフラッグシップアンプなど実際探すと殆ど無いのが現状だ。実際にA級20WクラスのTr型アンプを使っても出力が高すぎる。性能は音数や音の厚み等で不満も出て来る。そうやってたどり着いたのが、結局古典管を使った 5W以下の管球シングルアンプになりました。

ネットワークシステムの場合、ネットワーク内のアッテネーターの性能の良い物が必須になります。低域や高域とのバランスがしっかり取れることが必要です。

SPケーブルやネットワークの内部配線等のケーブル類の選択も重要です。ピーキーな伝送であれば、それがそのまま蜂の巣ホーンからストレートに飛んできます。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/873814c637e3f5802dfa2f88c288a777

JBL#375のダイアフラム Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年01月04日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d73c27eb8630da9921ebad36d55f5e79

上の写真はJBL#375 のダイアフラムとその内部配線の様子。ネットで調べるとこのダイアフラムには、@JBL純正のアルミ製 AJBL純正のチタン製 Bラディアン社製のダイヤフラム が使える事が判ります。

内部配線の配線の開発・交換作業でダイアフラムを6枚も傷つけてしまったので、@ABのダイアフラムを試して見ました。当時純正品で¥45000/枚もの価格がしていました。安いBのラディアン社に置き換えられないか?と考えたのは当然。

このBダイアフラムは外側部分が厚く、センター部分が薄くなると言うダイアフラムの厚みに工夫がしてあるものでした。実際に取り付けて聴いたが、何処か「ツルッと」した音(厚みと引っ掛かりがない)に聴こえ不採用。(今でもストックで保管中)

Aのチタン製は高域は伸びているように感じたが、中域の厚みに欠ける様に感じた。結局元の@アルミ製のダイアフラムが一番力強く、中域が厚く良い様に感じました。

内部配線の交換作業やネジの増し締め等の為に、HL88+#375(重量20Kg以上×左右セット)を30回以上上げ下ろししました。当時はまだ若かったから出来た事だと思います。その後、ダイアフラムカバーを冶具化して(作成して)傷つける事はなくなりました。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d73c27eb8630da9921ebad36d55f5e79



34. 中川隆[7973] koaQ7Jey 2017年4月24日 17:54:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8464]

デザインに凝ったモノより、作りの良いSPの方に興味が有る - Mr.トレイルのオーディオ回り道

JBLのパラゴンやDD66000等のデザインに凝ったSPよりも、オーソドックスな作りで有ってもしっかりとした作りのSPを私は好む。

15年前にオリンパスシステムを購入する前に、パラゴンとオリンパスのどちらを入手するべきか相当迷ったが、パラゴンのデザインは素晴らしいし、作りも申し分ないと思ったが、最適聴取位置が湾曲板におでこを当ててでは「ゆっくり楽しむ」事は出来ないと思った。更に湾曲板を追加して、375+ホーンを前に向かせる方法も考えたが、一体型SPでそこまで大きくすると取り扱いに困る事が多発するだろうと予測した。

パラゴンとほぼ同じユニットで使えるオリンパスの方が汎用性や「手入れ」がやり易いと考えてオリンパスに決定した。菱格子のデザインもグッドだと思う。


JBLのフラッグシップ機は「オールイン・ワン」方式(新幹線方式と呼んでいる)のデザインが多い。K2 9500やDD66000もそうだと感じる。

K2 9500ではホーンが樹脂製のホーンに変わっているし、DD66000では中高域のホーンがエンクロージャーと一体になっている。

コストダウンを意図した事を感じるのは私だけではないだろう。


「デザイン在りき」でも良いサウンドが出ればそれはそれで良いと思う。
ただ私は選択しないだろう。デザインの制約の悪影響の方を強く感じるからだ。

ホーンのセッティングを真剣にやっていなかったらデザインに騙されていたかも知れない。

大型ホーンは出来る限り「バッフルを持たない」セッティングの方が良いサウンドになるからだ。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1aa0d88342113e2bd9e35f1330a93f80


D208システムのサウンドには満足している - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年01月12日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/061ce308b7149f3d35bbd62d01c6aa87


D208システムのサウンドには満足している。FMチューナーのTRIO KT-8300の音だけはグレードが低くて、ただノイズ無く鳴っているだけだが、CDPやMDのサウンドは、サブシステムには勿体ないほど良く鳴っている。ストレスを殆ど感じ無い。


D208も「ランシングマーク」時代のモノだから既に60年以上前のユニットだ。古いから時代遅れな部分も有るが、コストダウンの部分も少ない。時代遅れな部分としては「低域側・高域側」共に伸びていない処だろう。コストダウンされていないメリットは、ユニットの剛性やコーン紙の質が違う点等で、「リアルさ」が違う。雰囲気音などとても良く出してくる。


総じて、ボーカルやピアノ、弦楽器の質感を良く出してくれる。現在ではもう入手困難なユニットだと思う。このユニットが有るのでLE8Tを買えないでいる
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/061ce308b7149f3d35bbd62d01c6aa87


35. 中川隆[7974] koaQ7Jey 2017年4月24日 18:00:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8465]

ウレタンエッジには? 2017年03月18日

コーン型SPのウレタンエッジには?です。10年ほど経てば「加水分解」してしまう様なスピーカーエッジが何故40年以上続いているのか?

「軽いエッジで反応性が良い」と云うのが歌い文句らしいが、個人的にはそうは思わない。40年以上前のコーン型のSPユニットはフィクスドエッジやギャザードエッジが使われていた。例えばJBL#4311やL-100センチュリー等には「ギャザードエッジ」が使われていて、今でも販売当時ののエッジが使えている。非常に耐久性が高いと思う。

何故メーカーは耐久性の高いエッジを使わず、10年で加水分解する様なエッジを使っているか?

GAUSSと云うメーカーが有った。そこのメーカーは「ギャザードエッジ」を採用していた。今でも当時のユニットをノーメンテで友人が使っている。「壊れない」と云う事が購買意欲を削ぐ?・・・売り上げが低迷する?会社そのものが成り立たなくなって来る? と云う風に、SPメーカーでは「買い替え需要」が無くては存続できないと云う事ではないだろうか?

複雑な心境です。メーカーには生き残ってほしいし、長持ちもして欲しい。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d8ac60c6e0648074af8fb804f2d39db7

ウレタンエッジの劣化 2017年03月20日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/4262b93e3c0676b4d51757ffd70dd4a3


先日ウレタンエッジの劣化の件について書きました。今回はその現物の写真を見て諸兄はどう感じられるだろうか?

使っていても眠らせていても10年〜15年のうちにウレタンエッジが劣化して来ます。

こんな状態では空気が漏れてまともな再生は出来ません。

実際、破れるまで本当にまともな役割を果たしているのだろうか?劣化の具合が有る程度進んだら、機能的にも劣化を始めていると考えるのが普通だと思うが・・・。


上の写真は私が使っているLE15のエッジ交換後の写真。ギャザードエッジに交換しています。ウレタンエッジと違い接着剤の寿命がこのエッジの寿命となるでしょう。破れていたエッジもこのレベルまで修復します。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/4262b93e3c0676b4d51757ffd70dd4a3


36. 中川隆[7975] koaQ7Jey 2017年4月24日 18:03:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8466]

JBL#4343や#4344は名器か? 2017年03月10日

JBLの43シリーズの「モニターSP」が出始めたのが1972年頃、#4311辺りからだったと思う。その後、#4320や4331、4341等が出て、1976年に#4343が販売され始めた。

当時#4343は¥56万円/1台=ペア¥112万円の高級機であった。当時の大卒の初任給は13万円程度ですので、約1年分の給料に匹敵します。

高価であるにもかかわらず、このSPは10000セット以上/年も売れたベストセラーSPで有る。デザイン的にシンメトリーで38pウーハーを使った4ウェイ機として非常に人気の高かったSPで有る。各雑誌でもモニターSPに採用され、知名度が非常に高かった。当時のマニアはこぞって「終のSP」として捉えていたのではないかと思う。

かく云う私もSP遍歴を繰り返し、泥沼からの脱出をする為に「終のSP」として、無理をして購入した。26歳の時であった。

それから27年程所有していた。その間にアンプ類のグレードアップや新しく登場したCDに対応させるためにCDPを購入して来た。ウーハーエッジも2回交換した。これが結構な価格で、JBLではりコーンしか受け付けなかった。コーン紙は奇麗な状態だったのに、交換されて帰って来たコーン紙は汚かった。

20年近く#4343を鳴らし続けて来たが、「ヴォーカル」(女性の声)が非常に気になっていた。帯域の低い方は「ミッドバス」(コーン紙)から出て、帯域の高い方は「ミッドハイ」(#2420ホーン型)から出て、上と下を行ったり来たりする。この時の「質感」が全く違うのである。#2420の方からで出て来る時の音の質感の方がグレードがはるかに高いのである。

この事から、#4343に対しての評価が私の中で変わって行った。その後、#4343よりももっと古いオリンパスを購入して、3ウェイで鳴らして中域を500〜7000Hzを#375ドライバーで受け持たせるようになって初めて安心して聴ける様になったと思った。

#4343は非常にコンパクトに作ってある。その分、手を入れる事が難しい作りになっている。ネットワークと内部配線は最悪の状況と認識するようになった。「ふん詰まった」音しか出てこないと感じる様になってしまった。これで名器と云えるだろうか?自分の中では「シスコン型SP」とレッテルを張った。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/b9975c809369f39614ccbb3e0239901f


37. 中川隆[7979] koaQ7Jey 2017年4月24日 20:10:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8470]

我が、蹉跌のオーディオファイル#01.現装置にたどり着くまで


終戦直後、まだ音楽など聴く余裕は我々国民には無かったが、当時レコードといえばSP、若い諸君にはピンと来ないかもしれないが、78回転でぶんぶん回るレコード盤に竹や鉄の針で音を拾い、ザーザーいう雑音の中から音楽を聴き分ける。超アナログの世界しかなかった。

片面の演奏時間はせいぜい5分だから、頻繁に裏返したりレコードを換えたり、とてもじゃないが落ち着いて音楽を聴いては居られないのだが、この時代にはこれしかないのだから、それを特に不便とも煩わしいとも思わず、音楽鑑賞の妨げになるものは何も感じなかった。適応とはそういうもので、より便利なものを知りさえしなければかなりラフな 環境にも人間はちゃんと順応するように出来ている。

アマゾンやボルネオの密林深く住み着いた人々を不幸と思うのは文明(と云っても多寡が知れているが)の中に居る我々 の思い上がりと勘違いでしかない。

我家にも数枚のSPと電蓄があった。

ワインガルトナー指揮する第9もその中にあり、8枚組だから第9一曲聴き終わるまでに16回立ったり座ったりしなければならなかった。
だから滅多に聴くことはなく、その分聴いたときの感動は何時も新鮮だった事を覚えている。

その後 SP から LP時代に移行した
レコードは一気にステレオの世界に突入した。

巷ではコンソール型ステレオが発売され、やがてコンポーネントステレオで自由に機器を組み合わせることが出来るよう になった頃から今迄は極限られた少数の音キチという奇妙な人種が次第に一般化し始め、互いの持ち物に羨望の眼差しを向け合い、電機メーカーと提灯持ちのオー ディオ評論家達の巧みな話術に乗せられ、悲惨な出費をする者が多発した。僕がこの人たちに担がれてこの世界に巻き込まれたのは昭和48年だった。

オーディオ評論家を信用しなくなったのは彼らが異口同音に誉めちぎる JBL のがさつな音に起因するが、それはさておき、その1年後にはVITAVOX(ヴァイタヴォック ス)CN191、Machintosh(マッキントッシュ)C-22、MC-275、MARANTZ(マランツ)10B,TEACのオープンデッキに換わった。

昼はレストランで御飯だけ頼み、塩をかけて食べた。

やがてマッキンのブワブワした音が気になり始め、色々物色したけれども、これといったものに当たらず、ものは試に本郷の小さな新藤ラボラトリーに飛び込んで実情を話すと、答えは明快で、C-22 と MC-275はそういう音なのだと云う。

VITAVOX CN191もオリジナルその儘では低音がぶわつく傾向がある。

「だからお前は悩むべくして悩んでおるのだ。お気のどくなことだ」だと。

そう云うかい。ならば買おうじゃないか。ということになってこの新藤ラボラトリーの アンプを買った。

それにプレイヤー装置は Garrard(ガラード) 301とOrtofon(オルトフォン)RMG309と SPU-A。

ご飯が小盛りになった。それから35年このシステムを持ち続けた。

このシステムで鳴らすレコードの音は一つの完成をみている事は確かで、大概何処の音を聴いても羨ましいと思ったことは無かった。

この35年の間に、オーディオ界はデジタル時代に突入していて今やレコードなどはすっかりCDに駆逐された。しかし断言してもよいが、その現在にあってまだ、CDの音はレコードの音に遠く及ばない。

我家にあったSPの第九をCD化したものがあったので過日買い求めたが、雑音だらけのSPの方が 遥かに音楽的なのに吃驚したことがある。それ以来CDはずっと敬遠してきた。
http://audio-file.jugem.jp/?month=201007

40年前、オーディオの世界ではJBLが半ば神話の世界に入っていた。

そしてマランツとマッキントッシュ。

オーディオファンの間ではこれらでなければ世も日も明けない一時代があった。アルテックも、JBLと並ぶ大ブランドだった。

一度ブランド品として名が売れて仕舞うと後は楽チンで、一定期間は黙っていても売れてゆく。音楽などは二の次で「何を聴くか」よりも「何で聴いているか」が一義的な問題であったようだ。

VANジャケットが自分に似合うか否かは二の次であったように

「何で聴いてるんですか」

と聴かれて

「JBLです」

と小鼻を膨らませて答えなければ格好にならなった。加えて

「アンプはマッキンです」、

「私はマランツです」

と答える事が出来れば大得意の満点であったのである。そう、マークレビンソンという腐れアンプもあったが、今日では「LINNです」と答えねばならんのだろうか。
今、「JBLです」と答えるマニアは随分減ったのかもしれない。でも換わりに「LINNです」と答えなければならないのなら心理的レベルは進歩していない事になる。どうあれ、カリスマ的な目玉商品を人々に印象付ける事が出来れば流行を造る事が出来る。

2007年以来、LINNはネットオーディオを引っ張ってきたというから、ならば日本の業者や提灯持ちの評論家がカリスマに祭り上げたということかもしれない。そのこと自体ちっとも悪い事ではないし、ネットオーディオも面白いから寧ろ歓迎すべきだが、アンプ一個が数百万円、プレイヤーも数百万円。何から何までLINNで揃えたら軽く1000万円を超えるという事になると、ウェスタン並みのバカバカしさである。

35年前、僕はぷっつりオーディオ雑誌を読まなくなった。

参考にならないからであったが、余りに過激な人達が登場して、全員揃ってパイプを咥えている姿が気持ち悪くて見るのが嫌になったのである。
表現が違っていても云う事が全員同じであるところも気に食わなかった。一人が誉めると全員が誉め、貶すと全員が貶す。そいう事なら評論家など一人で充分だったと思うが、当時はこの仕事が金になったのかゴロゴロいた。

一人の評論家がJBLを誉めると数人の評論家が異口同音に誉めちぎり、其れを読んだ読者が揃って JBLを求める。僕も私もJBLという構図が簡単に出来上がる。斯く云う僕だって僅か半年の間だったとはいえ、一度はJBLを手にした事がある。

今年の7月になって、僕は35年ぶりにオーディオ雑誌を読んだ。評論家のメンバーはすっかり代って往年のパイプオジサン達は一人も登場して来ない。代って彼らの子供か孫くらいの年齢と思しき若者達が評論家として登場している。

それにしても、昔も今も評論と云うのは何故あんなに表現が難しいのだろう。まどろっこしいと云うか、解読には随分な苦労を強いられる。うっかりすると結局何を言っているのか解らない事もある。権威付けでもしたいのなら阿呆な話だ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=27


38. 中川隆[7980] koaQ7Jey 2017年4月24日 20:14:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8471]

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/03(月) 07:00:15.93 ID:8cT11jic

オーディオ機器の20〜20KHzの可聴域を勘違いし、音楽は、20Hz〜20KHzまでの音がまんべんなく再生されると思っている人が多い。
人間が扱う音楽や楽器は、

オペラのソプラノで6オクターブの最高高域では2.8KHz
ピアノで27.5Hz〜4.2KHz
シンバルで10KHzが最高高域

でオーディオ装置は倍音などを考慮しなければ12〜13KHzのフルレンジで超低域を除いて問題ない範囲での周波数でしかない。

2WAYや3WAYは超高域も再生できるが、実際は6KHzくらいからの高域の量を
可変増量して、あたかも楽器などの超高域が出てると感じるだけに過ぎない。
TVの垂直発信の15.75KHz(キーンという)音がほとんどの人には聴こえないのだから。


58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/06(木) 11:15:12.67 ID:TNLByYFY

適切なステレオ感を得られる適切な聴取距離というものがある

口径cm×10

というもので、例えば20cmなら2mの距離が適切というものである
2mで2wayだとユニット上端から下端の距離で考えてウーファは13cm程度、1.5mだと15cmで10cm程度になる

10cmだと流石に2wayは無意味になってくるので、聴取距離2m以下ならフルレンジを選ぶべきだろう


113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 22:07:10.01 ID:bKEZ4kRW

音声帯域から上を再生するだけならスピーカーは小さく作れる。
ただ低音を再生するには大きくするしかない。


120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 00:12:46.02 ID:4r9vWEJo

でかくしても有利なのは低音再生のみなんだが、、、
後は全て理論的に悪い方向にしかいかんよ。


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 11:34:11.96 ID:4r9vWEJo

大型にして有利なのは低音だけだから、

低音域だけ大型にして、中高域は、小型の別箱のシステムとかならまだお話は、わかるが、

昔ながらのJBLみたいな大型システムは、余程広い部屋で遠くから聞かないと、定位感は最悪だよ。

ツイーターとか、スコーカーがでかいバッフルについている奴は、最悪なんだよ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1308134449/

215 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:24:15

JBL のスピーカーって日本専用だったんですか、知らなかった。
日本で最も購買力のある団塊世代向けの音だったんですな。


216 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:57:30

でかいバッフルスピーカーを壁ペタで使う団塊www


389 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/25 19:20:05

むかしは6畳和室に馬鹿でかいSP入れて格闘するマニアの姿を評論家は

美しい、これぞオーディオ道だ、

と持ち上げ


金とやる気さえあれば設置環境など関係ない、調整次第で何とかなる


と推奨してた

売れまくったJBLの43シリーズは評論家の煽りのおかげ
導入するにふさわしい環境あった人は一握りでしょ
評論家が腐ってたのはむかしからなのね


138 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/04 18:48:54

今の完全日本向けの家庭用スピーカーに「xxモニター」とかまだやってるのが
オモロイ。

そんなに日本人はモニタースピーカーが好きなのか不思議。
高級機種にはあえて日本人受けするホーンが「これでもか!」とばかりに
付いている。モニターとホーンがこんなに売れる国って日本以外にあるの?


953 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/18 18:35:41

スタジオでプロが使ってなくても製品筐体に「モニター」とか「プロ」とか書いてると購入しまくる奴がいるのも事実。

スタジオでプロが使っているから「良い」と思って購入しまくる奴がいるのも事実。

そういう人を知っているが、リスニング環境は大体6畳和室。


155 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/08 17:03:45
>138
プロの現場では使われてないのに筐体に「PROFESSIONAL」とか書いてる機器を見ると買いあさる人物も結構いるからね。


156 名無しさん@お腹いっぱい。[sega] 投稿日:2010/05/08 18:58:58
>138
日本人は馬鹿、ブランドとか呼び名にめちゃ弱い。


188 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/10 23:23:54

バカ団塊を騙すにはでかい箱がいい。
耳ツンボだし、しかもバカ


318 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 05:46:08

小さい箱に大型ウーファー入れたら量は出るが質が劇的に悪くなるというのを証明したのが43系モニター。だからプロは他に流れた。

ドスンドスンという懐かしい重低音なんてのも流行ったな。
今のSPは軽い低音ばかりなので希少価値はあるかも?
http://desktop2ch.info/pav/1271554664/

40Hz 以下の低音は聞こえない方がいい


954 名無しの笛の踊り[sage] 投稿日:2013/02/27 23:59:08  ID:WEYSA22W(2)

狭い部屋なのにデカイウーファー導入してしまった際、あのボワボワを聴いて

「こりゃ違う参った(>_>885
記事になるときは遠慮してるけど講演会だと 2、3%もないになりますよ。
SSだと全部合格です。


887: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/08/24(月) 19:48:29 ID:13xIkpFt

演奏家訪問で部屋の広さとスピーカーでマトモに鳴ってるか想像つくよね。
まあ、お金持ちが多いんだろうけどステサンはインテリの宗教だね。
http://2bangai.net/read/05ba12b399b8ea350fcbbec294a7977277fe6b10e0014ef46534d16d3dc2af87/all



39. 中川隆[7981] koaQ7Jey 2017年4月24日 20:23:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8472]

JBL のウーハーへのコストダウンの影響と失ったもの
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb


JBLのウーハーの音質について時系列的に考えて見たいと思います


LE-15A → プロ用 #2215A → プロ用 #2231A


と変遷して来ていますがその音質の違いを述べて見たいと思います


LE15Aは1950年代の後半、1960年にはオリンパスに使われています

この頃はプロ用と云う認識はなく、10年間ほどはLE15Aと云う型番で作られていますがこの10年間に同じLE15Aでも音質は大きく様変わりしています。

初期型のLE15Aではほとんど固有の癖は感じられなく、D130の低域側のレンジを延ばした印象です。


それがSN#7000番以降では若干固有の粘る様な低音がかすかに感じられます。
SN#10000番くらいまでが16Ω仕様で 以後は8Ω仕様になっていると推測されます

#10000番台は入手した事がないのではっきりは云えませんが

#20000番台を聴くと粘る様な低音の癖が大きくなって、一般に云われる LE15Aの音になった様に思います

この時点で#7000番台以前とは大きな音質の差が出来ています

#7000番台を聴いてからは#20000番台はバタ臭い音に聴こえてしまいます

#70000番台になると更に音質は悪くなり、もっとバタ臭さを感じますし、粘りも多く、分解能も音の品位も低下しています。

SN#70000番台辺りまでがウーハーフレームの塗装色が灰色です
(初期型はブルー)

後期型の黒色は#80000番台辺りから始まるのでしょうが更に音質低下しています。

この後JBLではプロ用ユニットに移行して行きます。

そのトップバッターが#2215Aです

モニタースピーカー #4320に採用されたウーハーです

その後 #4343では2231Aに変わっていきます

ここまではアルニコマグネットです。


姉妹ウーハーとして #2205A や 2220A が出て来ます


これら#2215A、2205A、2220AのウーハーをSN#7000番台の LE15A と比較しますとザックリと おいしい所の質感(オフの音)がなくなっています。
LE15Aの後期型の粘る様な質感はなくなっていますが、音数が 2/3以下になっているように感じます。低域のレンジを広げる為に音数や質感が大幅に低下していました


その頃は、オーディオ雑誌やオーディオ評論家諸氏が

コンシュマー用よりプロ用が音質は良い

と云っておられた頃で、今実際に確認して見ると芳しくない内容でした


過去に27年間JBL #4343(A)を使い続けて来ました

この#4343に使われているウーハーは#2231Aと云うものでした。

#4343も使い続けて行くとコーン型とホーン型の2ウェイの様なもので
ミッドバスの質感とクロスオーバーポイントが不適切な為、人の声が上下に常にブレるものでコーン型の質感とホーン型の質感がうまく一体化しませんでした。

それらと決別出来たのはLE15Aの初期型やD130の初期型のウーハーと出会ってからです。

プロ用ユニットが出て来た時は、重低音に魅了されましたが、重低音を出す為に大切なモノを欠落させたウーハーになった様に思います。

30年以上もほとんど毎日聴いて来ますと自然な音とは違う事に気付いてきました。

D130の音は軽い低音、反応の良い低音とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。

重低音は出ませんが深みの有る低音を出して来ます

またこの事は音数の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。深みの有る低音は重低音に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を迫力で奏でるのではなく深みや奥行きで奏でてくれます。

JAZZでは軽く弾むサウンドになるし、クラシックでは重厚な弦楽器の質感を表情豊かに出して来ます。

コメント

オリンパスかなり追求されているのが分かります。
LE−15Aについてここまで掘り下げておられるのは他にもみた事がありません。

ブルーフレームのLE15Aは初期というだけでなく、アルニコが強力なのか大きいなどの違いもあるのでしょうか?
投稿 ベルソン | 2010/07/04


企業は開発する時は良い物を作ると言う姿勢で進みます。

一度商品が出来上がるとコストダウンをして利益を出そうとします。

この観点から推察しますと、

アルニコマグネットの材質やコーン紙・ダンパー等あらゆる部分にコストダウンの影響が出ていると思います

ブルーフレームのLE15Aと、後の灰色・黒色フレームのユニットとはカタログデータ(外形や重量)に変更は有りません。

音質の違いはマグネットの材質とコーン紙に有ると考えています。
投稿 トレイル | 2010/07/04


オリンパスのユーザーです。すばらしい分析コメントを拝見しました

当方も、青、灰、黒を比較しまして、 青を採用しております。
投稿 ジャズ オリンパス!| 2011/05/23

青色の16ΩのLE15Aは本当に良い質感を出します

音の品位が高いのが非常にありがたいです
能率も他のLE15Aに比べると3dbほど高く感じます。
投稿 トレイル | 2011/05/23

LE15Aの復活は? (kuwa)2017-03-26 23:10:35
エッジがダメになったLE15Aを復活するかどうか・・・。

”LE15A”で検索してここへたどり着きました。
#21000台のグレーフレームですが 一度リコーンしているので 結論としては「敢えて今の時点で復活する事も無い」と判断しました。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb#comment-list


40. 中川隆[7982] koaQ7Jey 2017年4月24日 20:30:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8473]


JBLのユニットについて 2009年09月21日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0c1f9d646ed90612e70b03f935332de1


JBL や ALTEC は WE から続くオーディオユニットを作っています。オーディオの全盛期は日本では1970〜1980年代くらいだと思いますが、アメリカでは1950〜1960年代が「黄金期」の様だと認識しています。


http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/88/0a20f17d20a9e99f9e7c53da5b67b9cd.jpg


JBL のユニットで D130、LE15A、LE8TのユニットをシリアルNo毎に数セット購入して聴き比べをすると「古いものほど良い」と云う結果になります。1950〜1960年代のものがやはり良いという結果です。

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/22/d0b9352ac1cf78ee3d9c910ec511fa56.jpg

今回LE15AのシリアルNo#1000番台を購入してそのサウンドを確かめ、中音の#375やLE85も製造年代を合わせたくなります。#075のみは既に16Ω仕様を確認していますので、こちらも8Ω品より「柔らかい」音がします。しかし、設計の古さは否めず、高域の伸び感が足りません。

#375も今なお「灰色#375」の人気が高いです。お値段も黒色#375の2倍近い価格で取引されています。ウーハーも150-4C(16Ω)も同様に非常に高い価格で推移しています。本当に良いものを知っている方は多いのですね。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0c1f9d646ed90612e70b03f935332de1


オールドJBLでクラシックが鳴らない? 2008年04月26日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c08c428f2d9acd8717e014c9a32e18f9


今日、近くにお住まいのスーパーマニアのI氏様がいらっしゃいました。いろいろお話をして行く中で大阪にお住まいのマニアの方が

「オールドJBLのユニットを使って色々やったけれどクラシックがまったく鳴らない」

とのお話になりました。I氏様のお話では私の所のサウンドを聴いたらどうか?とお話をされたとの事でした。

JBL の古いユニットには「古い頑固な評論家のこじ付けみたいな迷信」を信じている人が多いことに驚かされました。

「クラシックはタンノイ、JAZZはJBL」・・・これは本当なのでしょうか?

私はクラシックもJAZZも関係ないというスタンスを持っています。

ユニットは「電気信号を物理的振動に変換する」モノですから、優秀な物は「有りの儘」変換してくれる物だと思っています。

その点、古い JBL のユニットは素晴らしいユニットだと思います。

JBLのプロ用ユニットの方が(新しいユニットの方が)ユニットとしては退化していると感じています。

JBLの#075(16Ω)タイプでヴァイオリンがふわりとした感覚でなめらかに奏でさせることが出来ます。このユニット(075)は今は使っていませんが#2405の方が上の方が伸びているのと音色(シンバルの音色)が好きなので交代させました。しかし#075の下の方の帯域の分はLE85+蜂の巣や175DLHでチャンとフォローして使っています。

私のシステムではクラシックもJAZZも同じシステムのままで何処も調整なしで聴くことが出来ます。

クラシックでもJAZZでも「音」に変わりは有りません。CDやLPに入っている情報を出来るだけそのままSPから出すようにしているだけです。

「オールドJBLでクラシックが聴けない?!」は多分に装置に対する偏重的未熟者の方の「泣き言」だと思います。つまりは「使い方」や「装置の選び方」、「トータル的なまとめ方」の理屈が理解されていないからだと思います。

CDPやアンプ、SPのセッティングや接続するケーブルに対するノウハウの欠如だと思います。これは考え方や情熱にも絡んできます。まず良い音を聴くことですね。「良い音を知る」事が必要です。そして自分の音のイメージをしっかり持つことです。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c08c428f2d9acd8717e014c9a32e18f9


41. 中川隆[7983] koaQ7Jey 2017年4月24日 20:34:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8474]

2010/03/22 JBL メトロゴン 1958 美味しいワインと出会う旅
https://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/


かがり火に置いてある JBL のメトロゴンを複数のアンプで高津さんと聴き比べました。

そして中の写真を撮ったりしてヴィンテージスピーカーの面白さを勉強しました。

メトロゴンはステレオが始まった1958年頃に発売されたJBLのスピーカーです。

有名なパラゴンの弟です。3兄弟でパラゴン、メトロゴン、ミニゴンが作られました。

どれも一体型のステレオ用スピーカーです。パラゴンが大き過ぎるので

W2630・H900・D610・316kgと言う大きさは置く場所にも搬入にも困る場合が多いのでメトロゴンが作られました。

当時のJBLのスピーカーはどれも業務用に開発された強力なユニットを美しいモダンアートのエンクロージャーに入れた物が多いです。

私はJBLが好きで(WE、アルテック、タンノイ他も好きですが)C31、ハーツフィールド、パラゴン、メトロゴン、ミニゴン、オリンパス、C37、LE8T、PA用システム、を使って来ました。どれも結局は最初期型が音が素直で、鳴らすのも簡単なので今残っているのは最初期のユニットが入ったオリジナルです。

古いユニットは最初は音が詰っていても、2年位毎日鳴らすと良い音になる事が多いです。このメトロゴンも最初我が家に来た時は音が飛ばない鳴らないスピーカーでした。かがり火に持って行って毎日BGMで鳴らしていたら2年目位から鮮やかな音が出る様になり今では吃驚する位伸びのある美音を奏でています。

眠っていた物を呼び覚ますには時間が必要です。焦っては駄目ですね。


裏蓋を開けた写真です。

175とA130が入っています。どちらも名機です。

床に向かってバスレフのダクトが付いています。

どうやってユニットをねじ止めしたのか分からない位狭い場所にA130は収まっています。

最初期型の175です。最も自然な癖の無い音のするユニットです。


鳴らしたマッキントッシュの最新型真空管パワーアンプ。

何時ものEL34のppアンプからマッキンに変えると、吃驚する位音が変わります。スッキリ・クッキリ系のハイファイスピーカーの音です。

良いスピーカーはアンプの違いをクリティカルに表現しますが、50年経ったこのスピーカーがこうも表情を変えるとは驚きました。

845のシングルアンプに変えると繊細で優しい音に変わりました。

まあどれも良い音で楽しいですね。

パラゴンでもハーツでも鳴らすのが難しいと思っている方が多い様ですが、それは間違いです。先日横浜の三上さんもパラゴン欲しいけど鳴らすのが難しいから・・と仰っていました。あの三上さんでも勘違いされています。

パラゴン鳴らすの難しい説が出来たのはSS誌の記事だと思います。理由は中・後期型のパラゴンが鳴らすのが難しいのであって、初期型は簡単に良い音で鳴ります。

元々初期型の150-4Cと375,075でチューニングして作った箱です。ユニット変えるとバランスは当然崩れます。中期、後期に行くに従ってハイファイにはなりますが、それだけ鈍いユニットを使っています。その鈍さが鳴らし難さにつながります。

初期型はパラゴンでもハーツでもメトロゴンでも部屋の壁に押しつけて置いてアンプをつなげば良い音で鳴る様に出来ています。能率も高いので2〜3Wの真空管アンプでも十分良い音でなります。

150-4CやA130、375や175、075は他に変わる物が無い名機です。

素直な美音を奏でます。クラシックもジャズも綺麗に再生します。

初期のJBLはまだSS誌が創刊される前のスピーカーなので情報が無いので知られていませんが、WEの流れをくみ、ランシングが作り上げた世界です。

LEシリーズ以降のユニットはランシングは関わっていません。

と言う事でLEシリーズ前の本物のランシングサウンドが楽しめる名機はC31です
https://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/


42. 中川隆[7987] koaQ7Jey 2017年4月24日 21:04:03 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8478]

JBLの D130 は本当にクラシック再生に向かないのか?


40:SX3NW 2007/10/27(土) 11:02:03HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ある高名な先生がクラシック向きとかJAZZ向きというようなSPは無い!
クラシックが良ければJAZZも良いのだ。良いSPはなんでも良いのだ〜!
と仰っておられました・・・

これにゃァ賛同出来へんかったなァ。やっぱ○○向きってあるもの

D−130でジミヘン聴いても、ヴィヴァルディは聴きたくない(笑)
ボザークでカザルスは聴いても、キングクリムゾンは聴きたくない(笑)
そういう意味ぢゃD−130もボザークも与太SPってことなんだろなhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1186306900/

やはり、ヨーロッパの装置で聴けるクラシックというのは、アメリカの装置で聴くクラシックとは何かが違っている。ほとんど苦労しないで、ちゃんとクラシックが聴けるというところで、最初から全くレベルが違う。
http://blogs.yahoo.co.jp/gonta4350a/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=2

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。

全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれないhttp://audio-file.jugem.jp/?eid=34

初期型JBLはクラシックもジャズも両方いけるんだけど、D−130だけ例外?


初期型JBL はパラゴンでもハーツでもメトロゴンでも部屋の壁に押しつけて置いてアンプをつなげば良い音で鳴る様に出来ています。能率も高いので2〜3Wの真空管アンプでも十分良い音でなります。

150-4CやA130、375や175、075は他に変わる物が無い名機です。
素直な美音を奏でます。クラシックもジャズも綺麗に再生します。
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/

JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向きと日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗に鳴ります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/


はじめて聞くハーツフィールドでしたが、最も印象に残ったのは、カザルスのベートーヴェンです(Philips; ホルショフスキーとやった1958年の録音)。 このCDは普通に聞くと録音がなんとも薄い音で、カザルスの音が針金のように聞こえます。

一言でいうと、音色の表現力が物凄いです。はっきり言って、このCDがこんな音で鳴るとは、完全に想像の範囲外の音でした。カザルスは凄い演奏家だと思っていましたが、このシステムで聞いたカザルスの凄さというのは言葉で表現するのは不可能です。迫力ではなく、音の表現力の幅です。

市販のハイエンドスピーカーには、クラシック向けと称する、小奇麗な音を出すしか能のないようなスピーカーがたくさんありますが、私の印象では、このハーツフィールドこそクラシック向きです。バイオリン協奏曲を聞きましたが、バイオリンの音は、奏者の力量を裸にするようなシビアな(正確な)再生だと思いました。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/3384/audio/favorite.html

その頃フルレンジのLE−8Tや、D−130を国産のBOXに入れたスピーカーが流行っていました。そこで御茶ノ水の「オーディオユニオン」で進巧舎のBOXに入れたものを購入しました。

JBLはプロ仕様で製品化したものを、型番や多少仕様を変えてコンシュマー用にも出しています。D−130も元々はPAや楽器用のプロ用でした。能率は滅法高く、センタードームの採用でトーンコントロールを使えば上限は1万Hzぐらいまで出ます。

このスピーカーはジャズのためにある、と言っても過言ではない、それもピアノトリオには抜群の威力を発揮します。フルレンジですから、定位はバッチリでその音色といい、軽やかでリズミカル、よく弾むしなやかさとパワーに即応答するレスポンスの良さは飛びぬけていました

唯一の泣き所は当然ながら重低音が出ないこと(勿論高音も厳しいですが、ジャズのトリオを聴く限りにおいては不満はありません)

オーケストラものでは音がダンゴ状になること

です。私はクラシックも聴きますので、シンフォニーのffなどでは量感に乏しく音も一塊で役者不足の感を否めません。


元々JBLのスピーカーはクラシックの再生は得意ではありません。
L−101のバイオリンは余りに太く、馬力がありすぎて、繊細感に欠けるものですし、分解能もそんなに良くない、クラシックも聴けるようになった、と言われ始めたのは4343出現以後ではないかと思います。

陰影の多いクラシックは少し音が湿っていた方がニュウアンスがよくでる、逆にジャズは音がカラッとしていないと欲求不満になる、これはスピーカーの能率とも関係があってジャズ向きは例外無く能率がいい、何か実際の音楽をスピーカーに閉じ込めてしまった様で面白いとは思いませんか?
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html

JBL オリンパス(1960年発売)
1960年代のJBLの音は、現代のものほど特性が平坦でなく、クラシックの繊細な響きを表現しにくかったようで、ジャズといえばJBL、クラシックでJBLは疑問という評価はこの頃の製品のことを指しているのだと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/49895990.html


JBLランサー(1965年頃の発売)
音はやはりジャズ向きのようです、ヴィンテージJBLはやはりジャズなんでしょうか、クラシックのような繊細なストリングを求めるとうまくいかないようです。しかし、ジャズの図太さを求めるとこの上ない名機となるようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/46031976.html


JBLがウレタンエッジを採用し始めたのは1970年代からではなかったか、と思います。良くも悪くもウレタンです。クラシックも聴けるようになった代わり、あの弾むようなべースの音は影を潜めてしまいました、と同時にJBL独特のジャズっぽさも消えて音が没個性化されたような気がします。

昔のランサー101に代表される不織布のエッジに変わってウレタンが採用されるようになってクラシックも聴けるようになりました。

しかしこのウレタンは弱点もあります。10年近く経つとウレタンがボロボロに崩れてしまうことです。

JBLの音、と言えばL−101に代表される太く、逞しく、迫力満点の音、そしてD−130の軽やかで、弾むようなリズミカルな音といずれもジャズに特化したような音が一番印象的です

スピーカーにも得意不得意があってよく、万能というのは反面独特の個性を失っているのかもしれません!            
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html


43. 中川隆[7988] koaQ7Jey 2017年4月24日 21:15:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8479]

出力音圧レベルが 103dB もある D130を鳴らすには、パワーアンプの出力は 1W で十分でしょう。

マッキントッシュやマランツの大出力アンプを使うとクラシックは大味になってとても聴けなくなります。

お奨めは VT-52 シングルアンプ、PX4 シングルアンプ か WE101D プッシュプル・アンプでしょうか。

D130 を使った自宅システムの得意なジャンル 2012/11/06

自宅システムは見ての通り、

JBLのD130 + #375 + ゴールドウィング + 175DLH + #2405

のユニットを基本にしています。
その基本ラインに

ハイルドライバー + デッカとビクターのリボンツウィーター

を追加しています。
皆さんはどんなサウンドを想像されるでしょうか? 

「バリバリのJAZZサウンド」(音が前に飛び出して来る)を想像される方が多いと思います。

実際JBLの基本ラインだけならその様なサウンドになると思いますが、私はクラシックを楽しんでいます。

音のキレ・ヌケ、繊細感等はJBLのユニットのおかげでシャープな質感を得ていますが、最も得意とするジャンルは「弦楽器」のストリングスだと思います。

トレモロの浮遊感はこのシステムで無いと出ない質感だと思います。また弦楽器奏者が多い事もこのシステムならではです。

その質感を担っているのが自作のアンプです。

プリはマッキンC22をコピーした自作品ですが、内部配線を特殊な銀線にすべて交換しています。その為SN比は最高級Tr型アンプと遜色有りません。(内部配線でノイズを拾っている場合が多いが、このアンプはシールドアースをとことんやっている)

パワーアンプのWE101Dpp-2号機はプリアンプのシャープで繊細な質感をそのままに、ウォームさを加えてドライブしています。

WE101Dは元々オーディオ用の球では有りません。プッシュプルにしてもせいぜい1.4W/ch程しかパワーが取れません。最近の能率90dbぐらいのSPではまったくの出力不足で使い物になりませんが、SP-707Jシステムは能率101dbを越えるシステムですので音量に不満は有りません。

現状でもプリアンプのボリュームは9時〜10時の方向で使っています。

更に上げれれば音数がもっと増えると思います。

WE101Dの球に拘るのは、その質感の良さとメーカーでは作れないアンプだからです。メーカーで作るには球の確保がまず出来ません。現在では球の確保が難点です。幸い20本程集める事が出来ましたので3台のWE101Dのアンプを作れました。まだ是から、この球を使ったプリアンプの作成に情熱を持って準備をしています。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/m/201211/2


サウンドトレール
http://soundtrail.co.jp/index.html

サウンドトレールモニターシステム
http://soundtrail.co.jp/p08.html


要するに、アンプとエンクロージャ・ケーブルを上手く選べば、D130でもクラシック再生ができる様になるという事みたいですね。


ジェームス・バロー・ランシングはどんな音量で聴いていたのか?


ランシングは1902年生れ。

ランシングと同世代ののアメリカの人たちが、家庭で音楽を聴くときはなんだったのだろうか。

アメリカでは1920年にAM放送が始まっている。
これ以前となるとアクースティック蓄音器ということになる。
ディスクはいうまでもなくSPである。
アクースティック蓄音器は、アンプ、スピーカーを搭載して、いわゆる電蓄になる。
ここでもまだディスクはSPである。

1939年、アメリカでFM放送が開始される。
1948年、コロムビアが長時間レコード,つまりLPを発表する。

1949年まで生きていたランシングにとって、家庭で音楽を聴くための手段としてあったのは、上に挙げたものということになる。

D130はLP以前に登場したスピーカーユニットである。
D130で家庭で音楽を聴くということは、SPだったり、ラジオ(AMとFM)ということになり、この流れの中で音楽を聴き、音量を聴き手は設定していた、といえよう。

となるとアクースティック蓄音器での音量というのが、1902年ごろに生れたアメリカの、家庭で音楽を聴いてきた人にとっての、ひとつの基準となっている。
そう考えることはできないだろうか。

アクースティック蓄音器といっても、卓上型のさほど大きくないものから、クレデンザのような大型のものまである。
アクースティック蓄音器の音量は、蓄音器そのもの大きさとほぼ比例関係にある。

アクースティック蓄音器はあまり音量が大きいものではない、というイメージを漠然ともっている人は、クレデンザを聴けば、音量の意外なほどの大きさに驚かれるかもしれない。

とはいっても電気蓄音器になり現在のように数100Wの出力が安定して容易に得られるようになり、ボリュウムのツマミを時計回りにまわせば、アクースティック蓄音器しか聴いたことのない人は心底驚くほどの音量を実現している。

アクースティック蓄音器には音量調整がないわけだから、仮にもっと大きな音量が可能だとしても、家庭で音楽を聴くにふさわしい音量としている、とも考えられる。

蓄音器で鳴らすのはSP。
SPは、現在のハイビットのプログラムソースと比較すれば、ずっとダイナミックレンジは狭い。
16ビットのCDと比較しても、アナログディスクのLPと比較しても狭い。

音量の設定は人それぞれではあるが、それでも聴きたいディスク(プログラムソース)に記録されているもっとも小さな音が聴こえるようには、最低でも音量を設定する。

その最低音量から上は、聴く音楽によっても、聴く部屋の条件、聴く(鳴らす)人の好みによっても、その日の気分によっても変ってこようが、すくなくとももっとも小さな音は聴きとれるようにはしよう。

そうすればダイナミックレンジが広いほど、最大音量も必然的に大きくなってくる。
SPではダイナミックレンジもそう広くないから、最低音量をハイビットのソースやCDと同じにしても、 最大音量は控え目な音量となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=10032
http://audiosharing.com/blog/?p=10026

D130とアンプのこと(音量のこと)

この項は、ランシングがD130で、どのくらいの音量で聴いていたのか、についてである。

1940年代のアンプの出力はそれほど大きくはない。
けれどD130の能率は高い。(出力音圧レベル 103dB )
だから相当な大音量まで問題なく出せたわけで、アンプの出力によって音量が制約されることは、ほとんど考えられない。
音量の設定に関しては、自由であったはず。

ならばランシングは、どのくらいの音量で聴いていたのか。
手がかりは、まったくない。

なのに、なぜ書くのか、何を書くのか、ということになるのだが、ひとつだけヒントとなることがある。

ステレオサウンド別冊「HIGH TECHNIC SERIES-1」である。
井上先生が、「内外代表パーツ200機種によるマルチウェイ・システムプラン」を書かれている。

そこにJBLの130AにLE175にHL91ホーンを組み合わせた2ウェイの組合せがある。

エンクロージュアはバックロードホーン型の4530で、
アンプは
コントロールアンプにラックスのCL32、
パワーアンプはダイナコのMKIIIとStereo70で、
ラックスキットのエレクトリッククロスオーバーネットワークA2002を使い、マルチアンプドライヴというシステムである。


130AはいうまでもなくD130のアルミ製のセンターキャップを紙製に替え、ウーファーとしてモディファイしたユニットである。

こういう組合せであるから、スタジオモニターとしてのJBLの音ではない。

「比較的に小音量で鳴らすときにはハイファイというよりは、ディスクならではの蓄音器的なノスタルジックな響き」

と表現されている。このことが意外だったので、ずっと憶えていたわけである。
http://audiosharing.com/blog/?p=9940


たとえばQUADのESL。
ピーター・ウォーカーがESLを開発した1950年代、どのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは容易に想像がつく。

当時のQUADのパワーアンプはKT66のプッシュプル構成のII。
出力は15W。しかもESLだから、スピーカーは低能率。

(中川隆 註: ESL57は高能率です
ESL57 許容入力:定格15W
ESL57 出力音圧レベル:100dB−70〜7,000Hz
         93dB−50〜10,000Hz)

おのずと最大音量と制限されるわけだが、おそらくピーター・ウォーカーは、それで音量が不足とは思っていなかったはず。

控え目な音量で、音楽を聴くのであれば、ESLとIIと組合せでも音量的な不満は生じない。

D130となると、そこが違ってくる。
だから、ランシングがどのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは、ランシングとともに音楽を聴いたことのある人に訊く以外に、正確なことはわからない。

ただ確たる根拠もなくおもうのは、意外にもそれほど音量は大きくなかったかもしれない、ということ。

私がステレオサウンドにはいったころ、Nさんというジャズの熱心な聴き手の先輩がいた。
彼はJBLの2220を、ステレオサウンド 51号の記事で製作したエンクロージュアにいれ、中高域は2440と2397ホーンによる2ウェイというシステムだった。
最初のころ、パワーアンプはマッキントッシュのMC2300。
Nさんの住むマンションには何度も何度も行った。 音を聴かせてもらった。
http://audiosharing.com/blog/?p=9943

Nさんが、MC2300から次にどういうパワーアンプへとうつられたかについては別項にてすこしふれている。

Nさんはあるところでウェスターン・エレクトリックの350Bのプッシュプルアンプを聴いて、それ以来、ウェストレックスのA10の回路をベースとしたアンプづくりへと、大きくシフトした。

そのNさんのところで、350Bと同じくウェスターン・エレクトリックの349Aのプッシュプルアンプを聴いた。
伊藤先生が無線と実験に発表されたアンプそのものである。
出力は8W、回路構成はウェストレックスのA10そのまま、使用真空管に違いがあるだけだ。

このとき鳴ってきた音は、いまでもはっきりと憶えている。
スピーカーは変っていない。2220に2440の2ウェイ。
MC2300で鳴らしていたときには、しっとりとした音は、このウーファーとドライバーの組合せからは出てこないんだなぁ、と短絡的にも思いたくなるほど、 私が求めている音、好む音とはベクトルが違っていた。

それが、なんともいい音で鳴ってくれる。これならば、クラシックも聴ける、というよりも、この音が欲しい、とすら思えるほどの変りようだった。

音量は控え目だった。 良質の蓄音器を思わせる音だった。
低域も高域もそれほどのびていない。はっきりいえばナローレンジの音なのに、MC2300で鳴らしたときよりもナローであることを意識させない。

無線と実験に載っている349Aのプッシュプルアンプの周波数特性はそれほどよくない。
このアンプもまたナローだった。
http://audiosharing.com/blog/?p=9945


マッキントッシュのMC2300は出力にオートフォーマーをしょっている。

一種のバンドパスフィルターでもあるわけだから、 一般的な、出力トランスやオートフォーマーを持たないパワーアンプと比較すれば、MC2300の周波数特性も多少は狭いといえても充分な周波数特性は確保しているし、349Aアンプは可聴帯域で、低域も高域も下降し始めているのだから、このアンプと比較すればずっと広帯域のパワーアンプ、しかも出力も300Wとひじょうに大きい。

8Wと300Wの出力の差は、そのままアンプの規模の違いにもなっている。
349Aはモノーラル構成、MC2300はステレオ仕様という違いもあるのだが、 重量、容積ともにMC2300は物量投入のパワーアンプであり、349Aのアンプはかわいらしい感じすらする小型のアンプだ。

しかも349Aのアンプは、ウェストレックスのA10の回路そのままだから、出力トランスの2次側からのNFBはかかっていない。
出力段の349AもNFBループには含まれていない。

そういうアンプが、それまでのイメージをくつがえす音を鳴らしてくれた。
その音は、まさに井上先生がいわれている

「比較的に小音量で鳴らすときにはハイファイというよりは、ディスクならではの蓄音器的なノスタルジックな響き」

なのだった。

8Wはパワーアンプの出力としては小さな数字ではあるものの、D130系のユニットにとっては、音量の制約は気にすることのない必要十分な出力なのだが、349Aのプッシュプルアンプで鳴らすJBLのユニットは、むしろ大音量で鳴らされるよりも小音量で鳴らされることを望んでいるかのような鳴り方に、私の耳には聴こえた。
http://audiosharing.com/blog/?p=9948



44. 中川隆[7989] koaQ7Jey 2017年4月24日 21:47:35 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8480]

JBL by HARMAN
http://www.harman-japan.co.jp/jbl/

JBL 現行のスピーカーシステム
http://www.harman-japan.co.jp/jbl/hifi/

JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html

JBL 歴代エンクロージャー-キャビネット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index3.html

JBL 歴代スピーカーシステム(民生用)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index2.html

JBL 歴代スピーカーシステム(プロフェッショナルシリーズ)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index.html


JBL(James B. Lansing)製品の型番
http://modernjazznavigator.a.la9.jp/audio/a1.htm


•1927年に創業したJBL社は、誕生後間もなくはアルテック社に吸収されたり、ウェスタンの下請けをやったりしていましたが、46年に一本立ちして、社長のJames B. Lansingが先頭に立って、次々に新製品を開発しました。

かの名器D130の発売は、それまでのウェスタン、アルテックへのOEM供給により培った当時としては高度な技術により、世間をあっと言わせたものです。

現在に至るまで、数多くの製品を送り出していますが、ここではその製品型番について、備忘のために記述しておきます。


•まず、全体として述べておくべきことは、JBLには完成品とユニットとがあり、後にコンシューマー用とプロ用の区別ができたことです。これらについて順を追って述べていきます。


• 先ず第一に取上げるのが、完成品です。

初期にウェスタンの下請けで作成した名器「アイコニック」があるのを別にすれば、製品番号は当初はユニットと共通でした。

記録に残る最初の製品は、D1004/D1005であり、38センチウーファー2本と175DLHを組み込んだものです。これについての記述が、一関ベィシーの菅原さんの著書にあるので参考になります。


その後の D30085の頃から、製品には愛称が付けられ、これは例えば「ハーツフィールド」と呼ばれる人気商品でした。オット、過去形は良くないか。設計者の名前を冠したこの製品は、現在でも美品なら300万円近くで、中古品が取り引きされています。その後も、「レンジャーパラゴン、同ミニゴン」、「ハークネス」と製品化が続き、評判となった木工技術の極致とされる美麗な組み格子が印象的な「オリンパス」、「サヴリン」、「アポロ」が発売されたのが、60年のことでした。


•その後の製品は、時代の流れで、大き目の家具調のものから、ブックシェルフ型に移行し始め、基本的に共通の「ランサー」という呼称に番号を付加したものとなり、「L33」(60年発売)などと呼ばれるようになりました。「ランサー」の呼称は長く使われ、82年の「L250WX」まで使用されました。

現在では、一貫性のある呼称へのこだわりはあまり見られず、適当にS、Ti等の記号を使ったり、山シリーズでエヴェレストやプロジェクトK2等という型番もあります。以上が完成品の型番の概要です。


• 次が、ユニットです。ここでユニットとしては、箱も含めておくべきでしょう。というのは、製品価格が高かったこともあり、またDIYの国柄からでもあり、箱が独立して製品として売られていたからで、後記する「推奨組み合わせ」との関係からも重要だからです。


•そこで先ず、スピーカーユニットですが、これはD(ドライヴァー、駆動器)という接頭記号が使われました。

前記したように最初の製品は、38センチフルレンジのD130でした。この時点では箱は密閉式を考えており、いわゆるバスレフ式はまだ世の中には普及していません。ウーファーも、中高音も、ホーンに装着することが普通であったためでしょうか、後のように低、中、高音のユニットに呼称の差はなく、D131、D175等と呼ばれていました。

• 最初は、フルレンジですが、前記したように最初の製品は、38センチフルレンジのD130でした。未曾有の10センチヴォイスコイルと極浅型コーンにより、「1ミリワット以下でも音が出る」という宣伝文句もあってか、その能率の高さが大評判になりました。

この形式では、30センチのD123があり、Nelsonもかって愛用しました。

これらに共通するJBLの特徴は、その時点では冒険であった大口径のアルミ・センタードームの採用でした。これにより、高域再生限界を広げることが可能となりました。そしてフルレンジでは書き落とすことの出来ない型番が、LE-8(T)です。ウェスタンや、アルテックの同口径の755型に、能率では譲るものの、再生帯域と音質でこれらを凌ぐ性能と人気を誇りました。


•そして、ウーファーです。

D130を改造して作ったウーファーは、130Aと命名されており、この「13」が38センチ、「12」が30センチ、「11」が25センチ以下となっています。そして、より低域再生を重視した「linear efficiency series(LE)」の出現後は、製品番号に口径のインチ数を採用するようになり、LE15A/14Aなどと命名されました。

ちなみに、Aは公称インピーダンスが8オーム、Bが16、Cが32を示す細分化記号ですが、出力トランスとの関係で高インピーダンスでよかった、真空管時代の名残です。

また、バスレフ初期には、パッシヴ・ラジエーター方式にも力を入れており、各口径にPRの記号を冠した製品を出しています。これは磁気回路を持たないユニットで、コーン紙中心部に数枚の金属板をネジで加除するようになっていました。ウーファーが振動して箱の中の空気を揺すると、ある周波数でパッシヴ・ラジエーターが共鳴して低音を出すのです。この枚数を加減すると、最低共振周波数を調整することができました。このような路線での開発は、70年代のプロ業界への進出と時を同じくして、停止状態に入りました。


• 次に、ホーン・ドライヴァーに移ります。正しくは、ホーンは拡声のためのラッパ状の器具であり、ドライヴァーはそこに装着する発音器です。従って、ホーンだけでは、あるいはドライヴァーだけでも音は出ません。

ドライヴァーは、当初3桁番号が付され、375等と呼称されました。

「3」は4インチ・ダイアフラムで2インチスロートのもの(重量11キロ)を示し、「1」は2インチダイアフラム(重量4キロ)を示します。

「2」は、「1」の強化版であり、ことほど左様に175の高音は可聴上限までは伸びていません。この強化版は、LE期に入ってからはLE85(以前の275にあたる)のように呼称されて、家庭用では最高峰の製品でした。

ホーンでは、当然Hを頭文字として、例えばH5038Pといった型番が使用されました。

別に、1217-1290,537-509などという暗号のような(入り口と出口の口径ではないか)型番も一部にありました。分類的には、コーニカル、ラジアル型が多く、最近になってバイラジアル等も採り入れられています。

JBLは「音は良いが、理論を無視した」に近いホーン設計を得意としており、レンズ(L)を付けたり、有孔板を重ねたりした小細工も売り物で、それらには「HL」という組み合わせ番号も使用された。ウーファーと同様に、70年代以降の新規開発はあまりありません。K2におけるアクリルホーンは、久々の新規物とききました。


• 次は、トゥイターです。

得意のホーン形式のものでは、当初は、上記175と同時期に発表された075しかなかったようです。これは、異例の2.5キロヘルツから使えて、10キロヘルツ近くまで再生できました。更に、ジャズで重要なシンバルの音が魅力で、現在も、2402の型番で発売されています。

広帯域化の波に乗って、やっと70年代に20キロ辺まで出る077が出ました。これは、プロ用2405の民生版といえるもので、中心部の拡散器をアクリル材にした、味のある製品でした。一般的なコーン型ツイターでは、LE25等の型番があり、これは口径を採用した呼称です。


•さて、箱です。

前記したように箱も単売されていました。つまり分割して買えるという利点があった訳です、例えばハーツフィールドでは、手許不如意であれば、先ず箱とコーン型ユニットを取敢えず買っておいて、しばらく聴くことができました。そして、余裕の出来たところで、ホーン型に換装すれば良いんですヨ、という売り方もしていたようです。そのとりあえず買う「途上品」を称して、「poorman's Hartsfield」といったそうです。

著名なオリンパスの箱は、C50というように、箱はCを頭文字とする型番を持ています。組み合わせ表を別掲しましたが、箱毎に入れるべきユニットが決まっていました。今でも、JBLの木工技術に惚れて、中古を探す人が多くいます。C50なら、ユニット入りで7、80万円位しています。


•そして上記の箱の販売を支えるものが、推奨組み合わせの選定です。

JBLが発売している、20近いユニットとネットワーク(ユニットの分担を設定する)の推奨組み合わせが、例えば「001は130Aと175DLHの組み合わせ」というように、30通りくらい推奨されています。

さらに、その表では、その時に使うべき箱までが、指定されています。現在の、いわゆるティールらの計算方法の無かった時期であり、どんな決め方であったか不明ですが、そこは後光のさすJBLであり、疑うことは失礼であったのです。このような発売の仕方は、他のメーカーはあまりやっていないことです。ファンは、この表と値段表とを見て、夜も眠れぬ(^^;機種選定を楽しむ(に苦しむ)という仕掛けです。


•JBLは、70年代に入って、プロ用機器の開発を本格化させており、これにも完成品とユニットがあります。


•プロ用完成品の最初の製品が、4310と4320であり、日本でも一世を風靡しました。

「1」はコーン型による、「2」はホーン型による製品であることを示しています。

73年には、38センチ・ダブル構成の、超弩級の4350を発売し、この時に、前記した超高音が出せて、指向特性の良い2405が登場しました。翌74年には、3ウェイで4333が、4ウェイで4341が発売されて、「3」が3ウェイ、「4」が4ウェイを示す記号となりました。

次の変化が80年代で、従来のラジアルホーンの欠点を改良したホーン技術が出始め、他社に倣ってバイラジアルホーンが開発されました。高音再生の容易化がこれを使うと実現するので、2ウェイへの先祖帰りとなる4430等が発売されました。この場合の「4」は、新規の2ウェイを示す4です。今では型番も、44を通り過ごし、4600,4700へと進展しています。


•プロ用のユニットは、実に整然とした命名に従っています。

ドライヴァーは基本的に2000番台を占めます。2100がフルレンジ、2200がウーファー、2300がホーン、2400がホーン・ドライヴァーとトゥイターとなっています。

ネットワークは3000番台、箱は4500番台となっています。

そして同じプロ用でも、楽器用は一頃Kシリーズと呼ばれ、更に今ではEシリーズと呼称されています。公称インピーダンスについては、今はHが8オーム、Jが16オームを示しています。


•以上、JBL製品の型番について記述しました。一昔前に、元気だったサンスイが日本でJBL製品の販売を本格化させるまでは、日本では福音電気等々の国産メーカーしか、ファンには知られていませんでした。最初にJBLのカタログを見た時は、従って皆がヨダレだらだら状態であったことを懐かしく思い起こします。冷静な人達は、「音色が余りにも直裁で味が無い」とか、さらには「使っている素材は変らないのに、べらぼうな値段を付けてケシカラン」等々とおっしゃっていました。


•Nelsonが最初に買ったJBL製品は、D123と175DLHでした。その後も時に入手したことがあり、最近もヤマハの名器0506を引退させて、2405に交換したばかりです。

それにつけても、この会社の工業デザインの重視は先見の明があったと思わざるを得ません。現在でも、中古品市場で高額のJBL製品が流通していますが、その理由の一部には、その優れたデザインによるところが大きいのだと思います。
http://modernjazznavigator.a.la9.jp/audio/a1.htm


45. 中川隆[-7942] koaQ7Jey 2017年4月29日 14:24:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

old JBL の世界


JBLといえば、1946年にジェームス・B・ランシングが創業した米老舗オーディオ・ブランド。あの伝説のロック・フェス、9年のウッドストックでPAシステムとして採用されたことやビートルズがアビー・ロード・スタジオで使用した事実、アカデミー賞やグラミー賞での数々の受賞歴がブランドの持つクオリティの高さを実証している。しかも現在、世界中の映画館におけるシェアは75%以上という。“JBLの歴史はエンタテインメントの歴史”と言っても過言ではない。
http://www.rollingstonejapan.com/music/takkyu-meets-jbl/

ジェームス・B・ランシングは 1946年にJ・B・ランシング・サウンド社を設立、D101、D130、175ドライバーなどの開発を行いますが、1949年9月24日、アボガドの木で首吊り自殺してしまいます。

その後、ウィリアム・H・トーマスが社長を引き継ぎ、1955年JBLがブランド名となります。

1954年「ハーツフィールド」が工業デザイナー、ロバート・ハーツフィールドのもとで開発。翌 1955年、ライフ誌が「究極の夢のスピーカー」として取り上げられます。

1957年パラゴン発売。工業デザインはアーノルド・ウォルフ。音響学的には陸軍通信大佐リチャード・レンジャー・パラゴンが担当。そのため、パラゴンは「レンジャー・パラゴン」とも呼ばれました。同製品は31年間に渡って製造、販売されています。
http://k-d.jpn.com/audio/JBL/JBL_DD66000/JBL_DD66000.htm

JBLは1946年にJames Bullough Lansingというスピーカーユニットの天才エンジニアが起こした会社です。1902年に生まれたジェームスは、20歳前後でスピーカーユニットの実験を始め47歳で自殺するまで様々な歴史に残るユニットを開発しました。スピーカー創世記の20世紀初頭を生きたジェームスは、JBLのみならず後のスピーカーユニット業界に多大な影響を残した人物です。

 ジェームスはエンジニアとしては天才的な才能を発揮しましたが、経営的にはそれほど優れていなかったようです。JBLはジムが死んだ後はトーマス⇒第1期ハーマン⇒ベアトリス⇒第2期ハーマンとトップが入れ替わり現在に至っています。現在のJBLがここまで巨大企業に成長できたのはトーマスとハーマンの経営手腕によるものが大きいといわれています。

JBLの特徴

1.ホーン(フロントロードホーン)
2.30センチ以上の大口径ウーファー(振動板は伝統的なパルプ)


 JBLの特徴といえば、まずミッドとツィーターにホーンを高級機種のほぼ全てに採用していることがあげられる。現在ホーンに採用されているSonoGlassは高密度の樹脂で堅いが金属系ではない。このホーンからでてくるブラス系は非常にリアル響きを再現する。

 そして2つ目の特徴は35センチ、38センチ級の大型ウーファーを搭載していること。スピーカー市場は20センチほどの小型のウーファーが現在(2007年)大半を占めるようになった。小型ウーファーのほうが場所をとらないこと、中低域の濁りが少ないこと、瞬発力に優れることなど小型のメリットが多く認められるようになったからであるが、それでもJBLの大型ウーファーには小型では絶対到達できない独特の魅力もある。それは低域の最下限を余裕で再生し、体の芯まで響くような低域だ。

 JBLファンに圧倒的に多いのがジャズファン。クラッシック派はあまり多くない。繊細さよりか、押し出しの強さ迫力を重視する向きだろうか。JBLの伝統的なスタジオモニター43**シリーズにその傾向が顕著である。
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/jbl/jbl.html


263 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/04/30

・Groovy(小樽)JBL:パラゴン
・JAMAICA(札幌)JBL:パラゴン
・BossaCafe(札幌)JBL:M9500
・JUICHIRO(札幌)JBL:オリンパス
・BASIE(岩手)JBL:自作3way
・COUNT(宮城)ALTEC:A5
・RELAXIN'(宮城)JBL:4343
・PABLO(宮城)JBL:自作3way
・いーぐる(東京)JBL:4344
・meg(東京)アバンギャルド:DUO
・はり猫(東京)JBL:4343
・JSB(東京)ALTEC:カーメル
・Nica's(東京)JBL:?
・DownBeat(神奈川)ALTEC:A7
・ADLIB(神奈川)JBL:?


ジャズ喫茶って圧倒的にJBL党なんですよね。たまにアルテックがあるくらい。

なんででしょう。たまには長岡教徒のマスターがネッシーでジャズ聴かせたり、ハイエンド好きなマスターが、ルーメンホワイトを使ったジャズ喫茶を開いたりしても良さそうなものですけどね。しかもみんな古い名器を好んで使っているし、昔の盤は昔のスピーカーじゃないと、らしい音が出ないのかな?

JBLやALTECの古いスピーカーを使うジャズ喫茶が多い理由は何だろう。

メグぐらいですね。とらわれていないのは。
どこか珍しいスピーカーを使っているジャズ喫茶を知っている人はいます?

266 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/04/30
>>263
シンバルの厚みやブラシが太く「シュッ、シュッ」と動く様が075はじめJBLのオールドユニットがよく再現してくれるんだよ。

フォステクスはこのブラシが細い「ハケ」になっちゃうし、シンバルもきれいで細い。
音はいいんだけどね。

新らしめの機器は音場の広さや艶はよくでるんだけど枯れた味わいに欠ける。

317 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/05/06
>>263
いくら何でもルーメンホワイトはないでしょう。音質については>>266さんの言うとおり

それとあれは個人向けのシステムという感じがする。 リスニングポイントが一箇所しかない、というかそういうセッティングをしないと「ならでは」の真価が発揮できない。ウィルソン、アヴァロン等も同類。

対してJBLとかアルテックは元来業務用。つまり人がたくさん集まる場所での再生を目的として開発された機器だからして、そういう意味でもこれらが使われるのではないかと思う。

メグにあるというアヴァンギャルドDUOは悪くない選択だがサーロジックのサブウーファーあたりを追加しないと低音が上の帯域に追いつかない。
http://www.logsoku.com/r/pav/1162902142/

スピーカーの迷信

皆さんは、いい音のするスピーカーと言えば、どこのメーカーを思い浮かべるだろう?

私は、ボーズ(Bose)とJBLを真っ先に思い浮かべる。

なぜなら、ジャズに詳しい友人から、いいスピーカーのメーカーとしてよく聞かされていたからだ。昔見た雑誌のステレオ特集コーナーでも、小型スピーカーなら、ボーズとJBLをまず検討しようと書かれていたのを記憶している。

また、今回スピーカーを買うに当たって、会社の音楽好きの同僚や社長にも相談してみたところ、返って来た答えは、やはり、ボーズとJBLだった。

このように私の周りでは、ボーズ&JBL信者ばかりだったので、私が洗脳されるのも無理も無かった。従って、デノンの次に真っ先に聴き比べたのが、ボーズとJBLだった。

だが、はっきり言って、ボーズもJBLも、デノンの足元にも及ばなかった。それどころか他の国産メーカー(オンキョー、ヤマハなど)よりも、音が濁っているようにさえ感じた。これが、猫も杓子(しゃくし)も推薦する、ボーズとJBLの音なのか。。。


なぜ、あれほど多くの人が、ボーズやJBLを「音がいい」と言うのだろう?

聴き比べをしたことがないのだろうか?

もしかしたら、「音がいい」という先入観があって、正確な判断ができなかったのかもしれない。周りの人が「音がいい」というものを否定することはとても難しいし、勇気がいる。 余程自分に自信が無いと出来ないだろう。

では、ボーズやJBLが「音がいい」という情報はなぜ発生したのか?

ボーズやJBLは基本的には業務用である。野外(屋外)コンサートでの大型スピーカーや店内のBGM用に設置されている小型スピーカー。偶然流れてきた感じのいい音楽が印象に残り、曲の素晴らしさがスピーカーの性能の素晴らしさに置き換えられて記憶に定着してしまったのではないだろうか?

それが、口コミで伝わるうちに、いつの間にかスピーカーの「定番」となってしまった。

業務用スピーカーの特徴は、どんなところに設置してでも音が大きく変わらない点だ。逆に言えば、音楽を鳴らす上でどんな劣悪な環境においても、「ある程度いい音」で鳴る訳である。これが、「音がいい」と言われる所以(ゆえん)であろう。

だが、狭い室内で小さい音で鳴らして聴く分には、家庭用に開発された通常のスピーカーの方が「音がいい」。

ボーズやJBLのスピーカーは「いい音がする」と言う場合は、「いい音がする」の前に、

「どんな環境で鳴らしても」 と 「ある程度」

を付けるべきだろう。すなわち、 ボーズやJBLのスピーカーは、どんな環境で鳴らしても、ある程度いい音がする。 設置する場所を選ばないから、期待通りの音(ある程度いい音)が出る。業務用としては最適(必要かつ十分)である。

通常の室内で、観賞用として聴くのであれば、もっと「音がいい」他メーカーのスピーカーはたくさんある。

ところで、この店員に、

「ボーズとJBLのスピーカーが音がいい、と人から聞いたんだけど」

と言ったら、

「そんな話は聞いたことが無い」

とびっくりしていた。 実は、何を隠そう、その1週間前に、その家電量販店の単品スピーカーコーナーで、別の店員にも同じことを聞いている。その時は、ボーズとJBLのどちらにしようか、迷っていたので、(ボーズ・JBL信者だった私は既にこの2つに的を絞っていた)情報収集(ウラ取り)の為に立寄ったのだった。 驚くべきことに、その時の答えも、

「そんな話は聞いたことが無い」

だった。 その時は、この店員はオーディオについて、偏った意見を持つオーディオオタクに違いないと思い、他のスピーカーとの聴き比べもせずに、そそくさに立ち去ったのだった。 だが、さすがに2人のタイプの異なる店員から、ボーズとJBLについてほぼ同じような意見を聞くと、固い信仰心も揺らいでしまった。とても偶然だとは思えなかった。

今回、実際に自分の耳で聴き比べてみた結果、私の信仰心は完全に消えてしまった。 その代わり、他人の評価・意見というものが、いかに信用できないいい加減なものであるかを身をもって体験することが出来た。
http://www.jazznavi.net/essay/o031216.htm



46. 中川隆[-7941] koaQ7Jey 2017年4月29日 14:25:29 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ジェイムズ・バロウ・ランシング


イタリア系アメリカ人のジェイムズ・バロウ・ランシングはその昔はジェイムズ・マーティーニと言い、14人兄弟の9番目で、バロウ家に預けられて育ちました。12歳の時に小型無線機を作って海軍無線局に電波妨害で捕まったという逸話が残るくらいの機械オタクで、その後自動車修理工を経て、放送局のエンジニアとなります。

1927 年その時の経験を活かしてロスにランシング・マニュファクチュアリング社を設立。ラジオ受信機用のスピーカー設計製造を始めます。1934年にWEのシステムに対抗して、15インチウーファー2基とホーンドライバーによる劇場用2ウェイシステムを開発。「シャラーホーン・システム」が映画芸術科学アカデミー賞を受賞しました。

ところが共同経営者のケン・デッカーが飛行機事故で死亡。経営が破綻し、1941年12月、アルテック・サービス・コーポレーションに合併され、アルテック・ランシング・コーポレーションの技術担当副社長となります。この時、WE社はアルテック・ランシング社にその製品製造ラインセンス契約を行い、OEM供給なども行うようになります。1946年に辞めるまで、アルテックの重要な製品である 604スタジオモニター・シリーズやボイス・オブ・シアターのA4などの設計開発を行っています。
http://k-d.jpn.com/audio/JBL/JBL_DD66000/JBL_DD66000.htm


天才エンジニアのジェームス・バロー・ランシングは1945年アルテックを去り、1946年にジェームス・B・ランシングおこした。

1947年、彼は自己の技術的成果をフルに投入したD130をつくる。
この38cmシングルコーンのドライバーは実に35Hzから3kHzまでをカバーするというかってない広帯域ユニットであった。

このシリーズは、D131(30cm)、D130をクロスオーバー1200Hzで使用する130Aなどがあり、音響レンズ/ホーンとその高域ドライバーなど、JBLが発表した後継モデルのどのへんまでランシングが手がけたはよくわからないのだが、1949年ランシングは突然自殺してしまった。

ランシングの死後、トマスが社長となり、社名をそのまま事業を継続したが,優秀な技術者が始祖の精神をうけついだ。なかでも主任技師であったビル・ハーツフィールドの業績は高く評価するべきであろう。

JBL創設時システムD1005 を発表して評判を呼んでいた。
50年代にはいって、JBLは”シグネチュア”という大型コーナーシステム(D31050)と、同じ名称だが中型のレクタンギュラー・モデル(D40019)を出す。

そして1955年に、「ライフ」誌が”決定的夢のスピーカー”と絶讃して紹介した”ハーツフィールド”が1954年出現する。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm

悲劇の天才エンジニア一J・B・ランシング


JBL・・・この美しい響きの3文字はオーディオに興味をもった人なら一度は耳にする名前です。

これは今世紀初めに生まれ、今日のスピーカー技術の基礎を築いた一人の男、ジェームス・B・ランシングのイニシャルに由来するのです。生涯を音に捧げた彼の足跡を乏しい資料と記憶から紹介したいと思います。


1902年(誕生)
イリノイ州の鉱山技師ヘンリー・マーティニ夫妻の9番目の子として誕生。本名はジェームス・マーティニといいました。

父は職業柄転勤が多く、彼は全米各地を転々とするのですがミシガン州の「Lancing」という町の名が気に入っていたようで後に改名してジェームス・バロー・ランシングと名乗るようになります。因みにミドルネームのバローも彼のお気に入りで子どもの頃、父の転勤で一時預けられた家が「バロー家」だったからだそうです。

少年時代の彼は機械いじりや電気が好きで自作に没頭する毎日だったようです。しかも大変な天才だったらしく12才の時に早くもその片鱗をうかがわせる事件が起きます。彼が作った小型無線機があまりにも高性能だったためその電波を時の海軍無線局にキャッチされ無線機は海軍の手で没収、処分されるというエピソードが残っているのです。

1914年といえば第一次世界大戦勃発の年。この時期の無線機は軍事機密に近い物だったのでしょう。アメリカRCA社がラジオ放送を始めたのが1920年、同じく日本のNHKは1925年だったことと思い合わせると彼の天才ぶりが分かるでしょう。
その後、カレッジを卒業してからは自動車修理工として働いていた時期もありました。


1924年(22才)
母が亡くなると家を出てソルトレークシティに移り、ここでラジオ放送局の技師として働くことになります。この時期のラジオ用スピーカーはろくな物が無く彼は技師として働く傍ら高性能スピーカーの開発に没頭します。


1927年(25才)
ソルトレークで知り合ったケン・デッカーと一緒にロサンゼルスに移り、ラジオ用スピーカーの製造を始めます。会社の名は「ランシング・マニュファクチャリング社」。この頃、映画業界ではトーキーが始まり、高性能な劇場用スピーカーの需要が高まりつつある時期でした。


1934年(32才)
前年にMGM映画社から劇場用スピーカーシステムの製作の依頼を受けたランシングは全力を傾注し、ついに「シャラーホーンシステム」と呼ばれる大型劇場用2ウェイスピーカーシステムを完成させます。

このシステムは1936年には映画芸術科学アカデミー賞を受賞。1937年発表の小型システム「アイコニック」も大きな成功をおさめ、JBLサウンドの原点を確立するとともにランシングの名を広く世界に知らしめる事となりました。


1939年(37才)
会社経営の片腕として全幅の信頼を寄せていたケン・デッカーが飛行機事故でこの世を去ると事業はたちまち経営困難に陥ります。多くの天才技術者がそうであるようにランシングも経営に関しては全く無能だったらしいのです。


1941年(39才)
ついに経営に窮したランシングは会社をアルテック・サービス社に売却。アルテック・サービス社ではこれを「アルテック・ランシング社」という子会社として設立し、ランシングを技術担当副社長に迎えます。ボイス・オブ・ザ・シアターで有名なアルテックの栄光の歴史はここから始まるのです。

設立当初の従業員は30名。ランシングがアルテック在籍中の5年間に開発した製品としては1943年の同軸型604スピーカーをはじめ、515ウーファー、288ドライバー等、その後のアルテックの基礎を築いたといっても過言ではない名ユニットばかりです。その後もアルテック社はプロ用音響機器の分野で発展を遂げ1975年には社員数も1000人を超えるまでになっています。


1946年(44才)
アルテックとの契約期間は5年間だったため、ランシングはアルテック社を去ることになります。何故、契約を更新しなかったのかは不明ですが、「自分はもっと美しい家庭用スピーカーを作りたいのだ」と言ってアルテックを離れたという事です。そしてこの年JBL社(ジェームス・バロー・ランシング・サウンド社)が設立されます。


1947年(45才)
38センチフルレンジユニットの傑作D130完成。その後、D131、D208、175ドライバーといったJBL社初期のユニット群が作られました。これらの製品はアルテック時代のユニットとともに50年を経た現在でも多くのファンが愛用しています。


1949年(47才)
「もっと美しい家庭用スピーカーを作りたい」

と言ってJBL社を興したランシングでしたが、残念ながら彼自身はそんなスピーカーを見ることも聴くこともできませんでした。なぜなら会社の発足当初から例の経営音痴がまたもや彼を悩ませていたからです。彼は優れたエンジニアではありましたが仕事に没頭すると、周囲の事が全く見えなくなるタイプで、気がつくと莫大な借金が彼の前に立ちはだかっていたのです。かくして1949年9月24日、ランシングは工場裏の日頃お気に入りだった一本のアボガドの木にロープをかけたのでした。

ランシングは亡くなりましたが彼の意志と情熱は残された社員に受け継がれ、JBL社は奇跡の再建を遂げます。生前のランシングその人に惹かれてJBL社に入ったウィリアム・H・トーマス新社長のもと、彼らは懸命に会社を立て直し、ランシングの夢であった「美しい家庭用スピーカー」を次々と世に送り出しました。

1954年発表のD30085「ハーツフィールド」は翌年のタイム誌の表紙を飾り「究極のスピーカー」とまで絶賛され、JBLの名は一躍世界に轟くことになります。

さらに1957年にはオールホーンのステレオスピーカー「パラゴン」を発表。木工芸術品と呼びたくなるような優美なスタイルのこのスピーカーは1988年、木工職人のリタイアが理由で生産を完了するまで実に31年間もの長きにわたって作り続けられたのです。

1960年代に入ってからは業務用スタジオモニタースピーカーの分野にも進出。
アメリカ公演に来ていたビートルズがその音の良さに感心し、早速イギリスに持ち帰って自分たちのスタジオに入れたということです。又、この時期にトランジスターアンプも開発。T型サーキットと呼ばれるソリッド・ステートアンプの基本となる回路を発表しています。

その後のJBLの発展や数々の魅力的な製品については周知の通りです。

ランシングが他界してすでに半世紀が過ぎました。彼自身は非業の死を遂げましたがしかし彼の意志は間違いなく時を越えて受け継がれました。かたくななまでに妥協を拒み常に完璧を指向した彼の生涯はまさに「音」に捧げた一生でした。彼が目指した「美しく高性能な家庭用スピーカー」が奏でる音は今日でも世界中の多くの音楽愛好家の心を捉え、又、今なお多くのオーディオファンを魅了してやまないのです。J・B・Lの3文字とともに。
http://www.e-staff-net.com/yomoyama/history_of_jbl/history_of_jbl.html


47. 中川隆[-7940] koaQ7Jey 2017年4月29日 14:28:38 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

Westrex Receiver T-510-A, 150-4C

 1941年、アルテック・サーヴィス社に技術担当副社長として入社したジェームス・B・ランシング(同時に社名をアルテック・ランシングに改めた)は、1946年に同社を辞し、積年の夢であった家庭用システムの開発を目指してJ.B.L.サウンド社を設立した。 

その後’50年代に入り、ウェストレック社からの依頼でつくったのが、T−501ーAとT−502−Bフロントロード・ホーン・ステージ用システムで、前者に2本、後者に4本の『T−510−A』低域用レシーヴァーが使われている。 

このユニットは4インチ(10.6cm)のヴォイスコイル(インピーダンスは32Ω)を持ち、従来の同社の低域ユニットのバスケット(フレーム)が頂角の浅いものだったため、外周部にスペーサーを入れ、業務用にふさわしい深い頂角のコーン紙を採用、高いスタッフネスを獲得した製品である。加えて、磁気回路は強力そのもののため、ホーンロード型のエンクロジャー以外では本領を発揮しにくいと思われる。

本機のハンドルを廃しト塗色を変えて民生用の展開を図ったのがJ.B.L.150−4Cであり、ヘヴィーデューティー仕様ウーファーとしてD30085(ハーツフィールヅ)やD44000(パラゴン)に搭載され、同社の代表作となった。


Model 150−4C
振動版口径:15inc、重量:11.3kg 
クロスオーバー:500Hz、インピーダンス:16Ω、最大出力:30W

150−4Cは創設当時JBLがウェストレックスに納入していた業務用ウーファーT510Aの民生ヴァージョン。

130Aと共通のフレームにリング状のスペーサーを介して、K145の原型ともいうべき頂角の深いコーン紙に対応させている。低音部はコーナー型の折り曲げホーンになっている。

フロントロードでウーファーの後面からのプレッシャーは全く使っていない。
ウーファーは完全にクローズドチェンバーの中に収めている。
ホーン開口部面積は狭くオーディオ帯域の下の方をカバーするのは無理で最低域はあきらめその上のオーバートーンをうまく再現して全体の音質を整えている。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


JBL史上最強のウーハー 150−4C


今回、幸運にも非常に稀なウーハーを手に入れる事が出来ましたので、我が【C45 METREGON】のウーハーを取り替える事にしました。その非常に稀なウーハーとは、かのハーツフィールド、最初期のパラゴン及びほんの稀にメトロゴンにも組み込まれていた15インチのウーハー、

そうあの有名な【150−4C(16Ω)】です。

このウーハーにはノン・コルゲーションタイプの非常に硬いストレート・コーン紙が使われています。しかも軽くて指ではじくと“パーン!”という手ごたえがあり強度も相当高いものと想われます。マグネット(アルニコV)は130系と比べると1/2ポンド重く、非常に能率の高いウーハーです。

ですからf0(最低共振周波数)は35Hzとかなり高く、現在のウーハーと比べれば最低域は出ないタイプのものです。 今、使用中の【LE15A】ウーハーのf0は20Hzですので、この点が少し心配といえば心配な点です。

また、コーンの頂角はかなり深いタイプで、130系のフレーム周縁にスペーサーを設けてこのコーンを取付ける事が出来るようにした合理的な考えで設計されたものです。

これら高能率のユニットは『マキシマム・エフィシェンシー(最高の能率)・シリーズ』と呼ばれており、【150−4C】もこのシリーズに含まれます。
【150−4C】のボイスコイルはショート・ボイスコイル(アンダーハング・ボイスコイル)で、エッジはコーン紙の延長を波型にした所謂フィクスド・エッジと呼ばれるものです。

ところで、JBLには1946年の創業間もない頃からウエスタン・エレクトリック(WE)に納められていた強力なユニット達が存在していました。その中のウーハーをコンシュマー・モデルとしたものが【150−4C】です。

このWEに納入されていたユニットは、【T510A】という型名がつけられており、’50年代中頃のWEのシアター・システムに【375】ドライバーのWE版である【T530A】と共に幾つかのシステムが構成されていたそうです。

私の入手しました【150−4C】は真に極上品の超美品であり、左右のペアも真に揃ったこれまた非常に稀なものです。シリアル・ナンバーは左右連番の“10161”と“10162”です。

裏の銘板のJBLのロゴ・マークは一番最初のものが記されています。また、フレームにも『JIM LANSING』の流れるような美しい書体のロゴ・マークが記されています。


 
【150−4C(16Ω)】ウーハー

【150−4C】ウーハーと【375】コンプレッション・ドライバーを繋ぐネットワークは、この時のために長い間手元に置いておいた【N400】ネットワークを使用します。【N400】は型番からしばしばクロスオーバー周波数が400Hzと間違われますが、実際は500Hzです。(N500、N500Hという型番のネットワークも存在していました。)

この【N400】の低域側は一応コイルだけは入っていますが、減衰量は6dB/octで非常に高い周波数で切っていますので、ウーハーの高域は殆ど切っていないに等しいものです。高域側の方は完全な12dB/octで大体500Hzぐらいから低域をスパッと切っています。

これは【375】と【H5041】ホーンとも関係してきており、ロード(負荷)が完全にかからない帯域までドライバーを動作させているために、その辺を今度はウーハーの方がうまくアシストして両方のユニットを繋ぐという感じです。

そのために、この時代のシステムをチャンネル・デバイダーを使って指定周波数で高域側も低域側もスパッと切ってしまうマルチ・アンプ方式で鳴らしても殆どの場合、うまく繋がらないで中域が抜けてしまうという結果となってしまうのです。ですから、この時代のシステムはメーカー指定のネットワークを使用するのが一番と考えます。

私の所有している【N400】ネットワークのシリアル・ナンバーは、これまた左右連番の“1771”と“1772”です。


 
【N400(16Ω)】ネットワーク

以下に実際にウーハーを取替えた工程を示します。写真で見ると簡単そうに見えますが、実際には相当に気力と体力を要する作業です。

特にウーハーを取付けているボルトの取り外し、取り付けはスペースが少ないためにL形の特殊なドライバー(この場合はネジまわし)を用いて、片手を奥に突っ込んで行わなければなりません。これには相当参りました。
もう2度とウーハーの交換はやりたくないというのが今の心境です。
 
この度、私所有のメトロゴンから取り外されてしまった【LE15A】ウーハーは『リニア・エフィシェンシー・シリーズ』に含まれます。このLEシリーズでは能率は程々にして、その代わり再生周波数帯域を広げるようにしたものです。

コーン紙にはコルゲーションが入り、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)能率は低下しました。

ボイスコイルはロング・ボイスコイル(オーバーハング・ボイスコイル)で、エッジはフィクスド・エッジではなく、初期はランサロインと呼ばれる材質、その後はウレタンに材質が変更となり形式はロール・エッジを採用して振幅が大きく取れる構造となりました。

これら全ての変更で低域特性を良くしており、f0は20Hzまで下がりました。
私の所有している【LE15A(8Ω)】のエッジは、おそらくウレタン・エッジであったために後からセーム皮に交換したものだと想われます。

以上でウーハーの交換は、殆ど丸1日がかりで何とか無事に終える事ができました。もう手も足も腰もガクガクでした。その後遺症はその後2日間ほど残りましたが、今はもう治っています。ですが、やはり歳には勝てないようですね。

ウーハーとネットワークの交換で、メトロゴンのスピーカー・システムとしての能率は相当上がったようです。コントロール・アンプのボリュームの位置が所定の音量を得るのに交換前と交換後では約3目盛程違っています。これで高能率の【375】も【075】も本領を発揮してくれるでしょう。今までは相当【LX5】ネットワークで能率を犠牲にしていたのですから・・・。

スーパー・ツィーターの出力音圧レベルも再度調整し直して、現在は98dBから100dBに設定変更しています。

ウーハーを交換した後の『音』の違いですが、やはり軽量コーンを使用した高能率型の【150−4C】ウーハーでは音の立ち上がりと立ち下がりが随分と速くなったようです。それに連れて音のスピード感も相当速くなったように感じます。【375】、【075】とのスピード感がやっと揃ったようです。今まではウーハーのスピード感が中高域に追いついていなかった事を正に実感いたしました。また、今まで聴こえていなかった微小な音もはっきりと聴こえるようになりました。

最低域の再生についてはf0が20Hzから35Hzに15Hzも上昇したので心配していましたが、聴感上は殆ど変わりません。部屋を揺さ振る低音もちゃんと再生してくれています。

中域も音が濃くなったように想います。【150−4C】ウーハーの高域が重なっているからでしょうか?

結論として、今回のウーハーの取り替えはまんまと“大成功”だったようです。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-23.html


48. 中川隆[-7939] koaQ7Jey 2017年4月29日 14:35:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

井上卓也 JBLテクノロジーの変遷 1998年4月30日

JBLモニタースピーカー研究(ステレオサウンド別冊・1998年春発行)
「伝統と革新 JBLテクノロジーの変遷」より


 1946年の創業以来50年以上にわたり、JBLはオーディオ界の第一線で活躍してきた驚異のブランドである。この長きにわたる活躍は、高い技術力なくしては不可能であろう。創業者ジェームズ・バロー・ランシングの設計による卓越した性能のスピーカーユニットは、オーディオ・テクノロジーのいわば源となったウェスタン・エレクトリックの流れをくんだもので、現在にいたるまで、内外のスピーカーに多大な影響を与えた偉大なるユニット群であった。それに加え、エンクロージュア、ネットワークなどを含めた、システムづくりの技術力の高さもJBLの発展を支えてきたといえる。この伝統のうえに立ち、さらに時代とともに技術革新を行なってきたからこそ第一線で活躍できたのであろう。

 ここではJBLのテクノロジーの変遷を、モニター機を中心にたどっていくことにしたい。

コンプレッションドライバー

 それでは、スピーカーユニット/エンクロージュア/クロスオーバー・ネットワークの順でテクノロジーの変遷をたどっていくことにしよう。

 まずユニットであるが、最初はコンプレッションドライバーから。コンプレッションドライバーは、プレッシャードライバー/ホーンドライバーなどとも呼ばれ、振動板に空気制動がかかるようにして振幅を抑え、ホーンにとりつけて使用するユニットのことである。

 コンプレッションドライバーは、振動板(ダイアフラム)の後ろをバックカバーで覆うことで小さなチャンバーをつくり、また振動板前面にはイコライザー(フェイズプラグ)と呼ぶ、一種の圧縮(コンプレッション)経路を設けるのが一般的で、JBLもその例外ではなく、むしろこの形態をつくりだしたのがウェスタン〜ランシングなのである。

 さて、JBL最初のコンプレッションドライバーは175の型番を持つモデルで、ダイアフラム径は1・75インチ(44mm)、その素材はアルミ系金属、そしてホーンとの連結部であるスロート開口径は1インチ(25mm)のもの。周知のことであるが、J・B・ランシングはJBL創業前は、アルテック・ランシング社に在籍しており、アルテックでも数多くのユニットを設計している。

アルテックには、ランシングが設計した802という175相当のモデルがあるが、この両者を比べてみるとじつに面白い。すなわち、ダイアフラムのエッジ(サラウンド)はタンジュンシヤルエッジといって、円周方向斜めに山谷を設けた構造になっているのは両者共通だが、そのタンジュンシヤルの向きがアルテックとJBLでは逆、ボイスコイルの引き出し線はアルテックは振動板の後側(ダイアフラムがふくらんでいる方向)に出しているのにたいしJBLは前側、そして、極性もアルテックが正相にたいしてJBLは逆相……というように基本設計は同じでも変えられるところはすべてアルテックと変えたところが、JBLの特徴としてまず挙げられる。


 これらは目で見てすぐわかる部分だが、設計上非常に大きく違うのが、ボイスコイルが納まるフェイジングプラグとトッププレートの間隙、つまり磁気ギャップの部分がJBLのほうが狭いということと、磁気回路がより強力になっているということだ。アルテックは業務用途を主とし、ダイアフラム交換を容易にするためギャップを広くとっているのだが、JBLはその部分の精度を上げ、より高域を伸ばす設計に変えたのである。また磁気回路の強力化は、より高感度を求めたものと考えられる。

 この磁気回路を強力にするというのもJBLの大きな特徴で、175をさらに強力にした275、そしてLE85を開発していくことになる。この磁気回路の強力化は高感度化と、後述するホーンの話につながるのだが、磁気制動をかけて、空気の制動が少ない状態でも充分に鳴らせることにつながってくる。

 175〜275〜LE85は、1インチスロートであるが、4インチ・アルミ系金属ダイアフラム、2インチスロートという大型のコンプレッションドライバーが、有名な375である。375は磁束密度が2万ガウス以上という極めて強力なユニットで、ダイアフラムのエッジはロールエッジである。これらJBLのコンプレッションドライバーはすべてアルニコ磁石を用いており、このアルニコ磁石の積極的な導入は、J・B・ランシングの設計上のポイントでもあったようだ。

 ここまでが、JBLのスタジオモニター開発以前の話である。しかし1971年に登場した4320に搭載されたコンプレッションドライバー2420は、LE85のプロヴァージョンであり、事実上、同じモデルとみなせるものだ。したがってモニタースピーカー登場後しばらくは、これらランシング時代からのドライバーを用いていたのである。しかし、’80年代に入り、変革がおとずれる。それはまず、ダイアフラムのエッジ部分から始まった。それまでのタンジュンシャルエッジ/ロールエッジから、ダイアモンドエッジと呼ばれる、4角錐を組み合せた複雑な形状のものに変化したのである。これは高域特性の向上を目指した改良ということである。

 つぎなる変革は磁性体の変化である。これはウーファーなどコーン型ユニットが先行していたが、アルニコの原料であるコバルトの高騰により、フェライト磁石に移行したのだ。アルニコからフェライトに変れば、当然素材自体の鳴きも変り、磁気回路そのものも変化するためかなりの設計変更が必要となるが、高域ユニットでは低域ユニットに比べ比較的スムーズに移行できたようだ。磁性体材料ではもうひとつ、ネオジウム磁石への変革がある。これはアルニコからフェライトのように全面的な移行ではなく、現在でも限られたユニットだけにネオジウムを搭載しているが、軽量化と高感度/高駆動力を両立させる手法であろう。ユニットが軽量になれば慣性が減るため、より音の止まりが速くなる効果が期待できる。

 ダイアフラムに話を戻すと、アルミからチタンへの変更が’80年代に行なわれた。チタンは音速の速い物質であり、物性値の向上という意味で、技術的に魅力ある素材である。しかし、チタンの固有音のコントロールには苦労したあとがみられ、4インチ振動板モデルでいうと、最初にチタンを搭載した2445ではダイアフラムの頂点に小さな貼り物をしたり、つぎの2450ではリブ(これは軽量化と強度を両立させるためのものでもあったが)を入れたり、475Ndでは一種のダンピング材であるアクアプラスを塗布したりして、現在では固有音を感じさせない見事なコントロールが行なわれているようである。

 イコライザーにも変化があった。当初は環状(同心円状)スリットの、経路が直線で構成されるものであったが、2450/475Ndには、経路が曲線で形成されるサーペンタインと呼ばれる形状が採用されている。この形状にすることで、ダイアフラムの真ん中とその周辺での音の時間差をコントロールして、より自然な音をねらったものと思われる。

 コンプレッションドライバーから発展したものとして、075に代表されるリングラジエーターというホーントゥイーターがある。これはコンプレッションドライバーのダイアフラムをドーナツ型にしたようなもので、リング型の放射部分にあるダイアフラムの裏側に、ちょうどボイスコイルがくるようにして(ボイスコイルの部分がもっとも高城のレスポンスがいいため)、耐入力と高域特性の向上の両立を図ったものだ。モニター機にはもっばら2405が使われたが、基本的には075をベースにイコライザー部分を変えて、高域を伸ばしたものであり、この基本部分を同じくして各種のヴァリエーションをつくるというのも、JBLの大きな特徴である。モニター機では低音が比較的伸びたウーファーを使用するため、バランス上、075では高域が足らず、2405を使ったと思われるが、この低域と高域のレスポンスのバランスはオーディオで非常に大事なことである。なお、リングラジエーターと175/LE85等のボイスコイル径は同一である。

ホーン/音響レンズ

 JBLのホーンでもっとも特徴的なのはショートホーンであるということだ。通常コンプレッションドライバーは、ホーンでの空気制動を見込んで設計するのだが、先ほど述べたように、JBLのドライバーはもともと磁気制動が大きく、あまり長いホーンを必要としない。ホーンが短いメリットは、何といってもホーンの固有音を小さくできるということであるが、そのためには組み合わせるドライバーに物量を投入しなければならず、この方式の追従者は少なかった。強力な磁気ダンピングをかけるもうひとつのメリットとして、ダイアフラムが余計な動きをせず、S/Nがよくなるという点も挙げておきたい。

 しかし、いくらショートホーンといっても固有音がなくなるわけではなく、また、ウーファーと同一のバッフルにマウントしたときに発音源が奥に行き過ぎ、なおかつ平面波に近い状態で音が出てくるために、距離を感じてしまう。そこで考案されたのが音響レンズである。音響レンズによって指向性のコントロールができ、仮想の音源を前に持ってくることも可能となり、さらには、球面波に近い音をつくることが可能になった。たとえばスラントプレートタイプの音響レンズを見ると、真ん中が短く、両端が長い羽根が使われているが、こうすることによって真ん中の音は速く、端の音は遅くと極めてわずかではあるが時間差がついて音が放射されることになり、波の形状が球面になると考えられるのだ。パーフォレーテッドプレートというパンチングメタルを多数重ね合わせたタイプのレンズが、真ん中が薄く、端にいくにしたがって厚くなっているのも、同じ理由によるものと考えられる。
 モニター機にはもっぱらショートホーン+スラントプレートレンズが使われたわけだが、4430/35で突如姿を現わしたのがバイラジアルホーンである。音響レンズにはメリットがあるものの、やはりレンズ自体の固有音があり、ロスも生じる。

 また、ダイアフラムからの音はインダイレクトにしか聴けないわけであり、もう一度原点に戻って、ホーンの形状だけで音をコントロールしようとして出てきたのがバイラジアルホーンだと思う。レンズをなくすことで、ダイアフラムの音をよりダイレクトに聴けるようにして、高域感やS/Nを上げようとしたものであろう。また、通常のホーンは、高域にいくにしたがって指向性が狭くなり、軸をずれると高域がガクッと落ちるのであるが、この形状のホーンでは周波数が上がっても指向性があまり変らず、サービスエリアが広くとれるということである。現在のJBLは、このバイラジアルホーンに加え、スラントプレートタイプのホーンもつくり続けている。

コーン型/ドーム型ユニット

 コーン型ユニットに移るが、ここではウーファーに代表させて話を進めていく。ウーファーの磁気回路の変遷は、コンプレッションドライバーとほぼ同様だが、しかしフェライトへの移行に際し、JBLではウーファー用にSFGという回路を開発し、低歪化にも成功したのである。また、マグネットは過大入力によって磁力が低下(滅磁)する現象が起きることがあり、アルニコのひとつのウイークポイントであったのだが、フェライトには減磁に強いという性格があり、モニタースピーカーのように大パワーで鳴らされるケースでは、ひとつのメリットになると考えられる。

 JBLのウーファーは軽いコーンに強力な磁気回路を組み合わせた高感度の130Aからスタートしたが、最初の変革は1960年ごろに登場したLE15Aでもたらされたと考えられる。LE15Aは磁気回路が130系と異なっているのも特徴であるが、それよりも大きいことは、コーン紙にコルグーションを入れたことである。コルゲーションコーン自体は、その前のD123で始まっているのだが、ウーファーではLE15が初めてで、特性と音質のバランスのとれた画期的な形状であった。

ただし、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)感度は低下した。現在でも全世界的に大口径コーン型ユニットの大多数はコルゲーションコーンを持ち、その形状もJBLに近似していることからも、いかに優れたものであったかがわかる。またLE15ではロール型エッジを採用して振幅を大きく取れる構造とし、低域特性を良くしているのも特徴である。


 モニターシステム第一号機の4320には、LE15Aのプロヴァージョン2215が使われたが、以後は、130系の磁気回路にLE15系の振動系を持ったウーファーが使いつづけられていくことになる。また、ボイスコイルの幅が磁気ギャップのプレート厚よりも広いために振幅が稼げる、いわゆるロングボイスコイル方式のウーファーをほとんどのモニター機では採用している。特筆すべきは、ことモニター機に使われた15インチウーファーに関していえば、4344まで130系のフレーム構造が継承されたことで(4344MkIIでようやく変化した)、JBLの特質がよく表われた事象といえよう。

 ロールエッジの材料はLE15の初期にはランサロイというものが使われていたが、ウレタンエッジに変更され、以後連綿とウレタンが使われつづけている。ただし、同じウレタンでも改良が行なわれつづけているようである。スピーカーというものは振動板からだけ音が出るわけではなく、あらゆるところから音が発生し、とくにエッジの総面積は広く、その材質・形状は予想以上に音質に影響することは覚えておきたい。

 コーン紙にはさらにアクアプラストリートメントを施して固有音のコントロールを行なっているのもJBLの特徴である。ただしそのベースとなる素材は、一貫してパルプを使用している。

 S9500/M9500では14インチのウーファー1400Ndが使われたが、これはネオジウム磁石を用い、独自のクーリングシステムを持った、新世代ユニットと呼ぶにふさわしいものであった。またこのユニットは、それまでの逆相ユニットから正相ユニットに変ったこともJBLサウンドの変化に大きく関係している。
 なお、モニター機に搭載されたユニットのなかで、最初にフェライト磁石を採用したのは、コーン型トゥイーターのLE25であるが、SFG回路開発以前のことであり、以後のトゥイーターにも、振幅が小さいためにSFGは採用されていない。

 ドーム型ユニットのモニター機への採用例は少ないが、メタルドームを搭載した4312系の例がある。素材はチタンがおもなものだが、途中リブ入りのものも使われ、最新の4312MkIIではプレーンな形状で、聴感上自然な音をねらつた設計となっている。

エンクロージュア

 JBLのエンクロージュアの特徴は、補強桟や隅木をあまり使わずに、まずは側板/天板/底板の接着を強固にして箱の強度を上げていることが挙げられる。材質はおもにパーティクルボードで、ほとんどが、バスレフ型。バスレフポートは当初はかなり簡易型の設計であった。これは、とくにスタジオモニターの場合、設置条件が非常にまちまちであり、厳密な計算で設計をしても現実には反映されにくいため、聴感を重視した結果であろう。

 エンクロージュアのプロポーションは、比較的奥行きが浅いタイプであるが、一般的に奥行きの浅いエンクロージュアのほうが、反応の速い音が得られるために、こうしたプロポーションを採用しているものと思われる。

 時代とともにエンクロージュアの強度は上がっていき、いわゆるクォリティ指向になっていく。材質は最近MDFを使うようになったが、これはバラツキが少なく、かなり強度のある素材である。JBLがMDFを採用したのには、システムの極性が正相になったことも関係しているだろう。すなわち、逆相システムはエッジのクッキリした音になりやすく、正相システムはナチュラルだが穏やかな音になりやすいため、MDFの明るく張った響きを利用して、正相ながらもそれまでのJBLトーンとの一貫性を持たせたのではないかと推察される。モニタースピーカーは音の基準となるものであるから、この正相システムへの変化は重要なことではあるが、コンシューマーに限れば、どちらでもお好きな音で楽しめばよいように思う。そのためにはスピーカーケーブルのプラスとマイナスを反対につなげばよいだけなのだから。

 エンクロージュアの表面仕上げも重要な問題である。JBLのモニター機は当初グレーの塗装仕上げであったが、これはいわゆるモニターライクな音になる仕上げであったが、途中から木目仕上げも登場した。木目仕上げは見た目からも家庭用にふさわしい雰囲気を持っているが、サウンド面でもモニターの峻厳な音というよりも、もう少しコンシューマー寄りの音になりやすいようだ。M9500ではエンクロージュアの余分な鳴きを止めるためにネクステル塗装が行なわれており、モニターらしい設計がなされているといえる。

 吸音材の材質/量/入れ方も音に大きく 影響するが、とくに’70年代に多用されたアメリカ製のグラスウールは、JBLサウンドの一端を大きく担っていたのである。

クロスオーバー・ネットワーク

 JBLのネットワークはもともと非常にシンプルなものであったが、年とともにコンデンサーや抵抗などのパラレル使用が増えてくる。これはフラットレスポンスをねらったものであるが、同時に、音色のコントロールも行なっているのである。たとえば、大容量コンデンサーに小容量のコンデンサーをパラレルに接続する手法を多用しているが、この程度の容量の変化は、特性的にはなんらの変化ももたらさない。しかし音色は確実に変化するのである。また、スピーカーユニットという動作時に複雑に特性が変化するものを相手にした場合、ネットワークはまず計算どおりには成り立たないもので、JBLの聴感上のチューニングのうまさが聴けるのが、このネットワークである。ネットワークの変化にともなって、音はよりスムーズで柔らかくなってきている。

 こうして非常に駆け足でテクノロジーの変遷をたどってきたわけだが、JBLがさまざまな変革を試みてきたことだけはおわかりいただけたのではないだろうか。そしてその革新にもかかわらず、JBLトーンを保ちつづけることが可能だったのは、ランシング以来の50年以上にわたる伝統があったからではないだろうか。
http://audiosharing.com/review/?cat=8


JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html


D175 / D175 1947年

ドライバー&マルチセルラホーン JBL創立時のドライバーホーン。

 元アルテックの技術担当副社長、ジェームズ・バロー・ラシングがジム・ラシング社を創業し、自ら設計して発売した記念すべきモデル。下記のフルレンジとウーファーの他、ネットワークとエンクロージャーが同時にラインナップされた。

 ドライバー「D175」は、後の「LE175」の原型モデルで、すでに800〜18,000Hzの広帯域特性を実現させていた。ホーンは、バッフルマウントを前提に設計された強みで、アルテックのホーンと比べると、驚くほどに小さい。

 翌年には、CBSが世界初のLPレコード発売し、本格的なHiFi時代の到来を告げる。


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D130 38cnフルレンジユニット 1947年
¥56,100(1966年当時)

古さを感じさせないJBLサウンドの源流。

 これもラシングの手になる。103dBの高能率を実現したアルミリボン線のエッジワイズ巻ボイスコイルと、メタルドームの共振を利用して聴感上の高域の不足感を補う構造は、後々、わが国のユニットに大きな影響は与えた。勿論、ローコンプライアンスのユニットゆえに、200〜300リッタークラスのバスレフ型エンクロージャーか、バックロードーホーン型を必要とするが、解き放たれた音の実在感はJBLサウンドの源流である。


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130A 38cnウーファーユニット  1947年
¥52,800(1966年当時)

 「130A」は、「D130」のセンタードームを取り去ったもので振動系とマグネットは同一。後に登場するLE系のウーファーの方が、小容積のエンクロージャーが使え、物理特性の面でも優れるが、中低域のリアリティーは甲乙着け難い。70年代後半のモデルからは、アルニコマグネットの原材料の一つであるコバルトの供給が止まりフェライトに変わった。これは国内外のユニットも同様である。


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175DLH ドライバー・音響レンズ一体ホーン 1950年
¥71,000(1966年当時)

 
水平垂直45°をカバーする優れた指向特性。

発売初期のものは、ドライバーに上記の「D-175」が使われ、後に「LE175」に変わった。推奨クロスオーバーは1,200Hz。それでも、ホームユースで使う限りは、800Hzからでも十分に使える。しかし、後にホーンの長さが、かなり短くなってしまった。

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537-509 音響レンズ付き角形ホーン 1953年


角形ホーンは固有の癖を持つ。
それでも、なんとか手なずけて みたい魅力は貴重。

 モノラル時代往年の名作「ハーツフィールド」で、下記ドラーバー「375」とのコンビで使われた。

一時期、製造が中止されたが後に復活。半世紀を経た今も、ほれぼれとする見事な姿である。

 ただ、この角形ホーンは、音道内で定在波が発生するためか、固有の癖をもち、自作システムのホーンとしては、いささか扱いにくい。ホーン内部にフェルトを貼るとかの処置をしたうえで、バッフルにマウントすることが必要だ。

 推奨クロスオーバーは500Hz以上。スロート径は5cmであるが、アダプターを介せばスロート径2.5cmのドライバーも使える。


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375 ドライバー 1953年
¥125,000(1966年当時)

名実ともに世界最強のドライバー。

 「375」のルーツは、ウエスタンのトーキー用ドライバー「594」(1936年)に遡る。ラシングはこれを範に、大型のホーンと組合わすトーキー用の強力ドライバー「288」をアルテック時代に実用化していた。この「375」は、それを上回る最強ドライバーである。より強力なマグネットを使用し、ホーンスロート部と大口径ダイアフラムとのギャップの精度を高めて、低い周波数で生じる歪を軽減させた。これで大型ホーンへの依存を解消したのである。

 そこで、「375」を使ったJBL歴代の名作、ハーツフィールドとパラゴンを見てみると、クロスオーバーが500Hzと低い割にはホーンの小さいことが良く分かると思う。さらにオリンパスになると、直接放射に近いショートホーンである。ともかく、過度特性の良さは比類がない。高域は10,000Hzぐらいまで伸びているので2ウエイでも使える。それでもツイターを加えた3ウェイが、やはりベターであろう。

スロート径は5cm。


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075 ホーンツイーター 1956年
¥38.600(1973年当時)

手にとって眺めるのもよし、鮮烈な音に酔うのもよし。

 LPの高音質化とFM先進国のアメリカにおいて、人間の可聴帯域の上限近くまで再生できる「075」が登場は必然であった。それでも‘50年代半ばに、こうした本格的なツイターが出てきたことは注目に値した。「075」が登場した翌年には、LPがステレオ化され、パラゴン、オリンパスの歴代システムに使われた。

 使い方の基本は二通りある。まずは「375」または、「LE85」と7,000Hzでクロスさせる3ウェイと、フルレンジの「D130」クラスと2,500Hzでクロスさせる2ウェイである。とりわけ、2,500Hzの低いクロスで、「075」の鮮烈な個性をたっぷりと引き出したときの生々しいシンバルの響きなどは、他に比べるべきものがない。

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LE15A 38cmウーファー 1957年
¥70,800(1968年当時)
 
JBL初のハイコンプライアンス強力ウーファーの名作。

 JBLがLEシリーズとして初めて投入した低foのハイコンプライアンス・ウーファーの名作。パラゴンとオリンパスに使われたウーファーとしても知られる。エンクロージャーは、比較的小型の密閉型でも使えるが、本領を発揮させるには、170リッターほどのバスレフ型が好ましい。ただ、ロールエッジが経年劣化に弱いのが玉に瑕。


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LE85 ドライバー 1962年
¥79,800(1966年当時)


いかなるホーンと組み合わせてもまずは期待を裏切らない。

 最強ドライバーの「375」よりも一般的には扱いやすい。ダイアフラムの口径が小さくなった分、2ウェイでも無理がなく、使い手の期待をまずは裏切らない。また、「375」用のホーンが、2.5cmスロートアダプターを介して使えるというのも魅力。


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HL91/ HL92 音響レンズ付きホーン
1962年HL91¥21,000(1981年当時) HL92¥24,000(1981年当時)

誰にでも間違えなく使え、ドライバーの素性の良さをストレートに引き出す。

 スロート径2.5cmのドライバー、「LE175」と「LE85」の標準ホーンで、特に感心し、また不思議に思うのは、音像がバッフル面に浮き立つことである。

 どちらも、推奨クロスオーバーは800Hz以上とされているが、ホームユースに限れば、500Hzからでも使えて、ドライバーの素性の良さをストレートに引き出す。ただ、小さなバッフルに取り付けた例を見掛けることがあるが、これは絶対に良くない。なお、ホーンの長い「HL92」は、1年ほど後に登場した。

 わが国の業界に与えた影響は大きく、オンキョー、コーラル、コロムビア、サンスイ、ヤマハなどが、この基本構造を挙って踏襲し、一つの時代を形成した。


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LE10A 25cmウーファー 1962年
¥31,200(1966年当時)
 
自作に最適な50リーターほどのバスレフ型2ウェイで、迫力の低音を引き出すには恰好のウーファー。

 超低foのハイコンプライアンスウーファーで、バスレフ型エンクロージャーとのチューニングを上手くとれば、この口径からは信じられぬ低音を引き出せる。これを基にシステムを組むには、JBLのユニットでまとめるのが常道であると思うが、評論家の井上卓也氏は、ダイヤトーンのローコストツイター「TW-23」(¥1,400)と組み合わせた2ウェイで、かなりの成果があったと記していた。


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LE20 5cmコーンツイーター 1962年
¥19,300(1973年当時)

コーンツイターといえども、JBLの血統を持つ。

 コーンツイーターとしては、割高感の印象が強いが、「075」に一脈通じる鮮烈な表現力は、国産の同類のツイターでは得られない個性であり魅力である。推奨クロスオーバーは2,500Hzとなっているが、大きなパワーを必要としなければ、さらに低くとることも可能である。組合わすウーファーは上記の「LE10A」が最適。


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LE8T 20cmフルレンジユニット 1962年
¥38,000(1966年当時)

未だに支持者の耐えないフルレンジの傑作ユニット。

 わが国に輸入されたフルレンジユニットの人気の高さで、この「LE8T」を超えるものは、まずないであろう。もちろん、国内のオーディオメーカーに与えた影響ははかり知れず、外観までそっくりの類似品が数多く出現した。

 ただ、「LE8T」で誤解されているのは、ジャズ向きという定説である。そんなことはなく、例えば、クラシック通の定番であったタンノイ「IIILZ」のユニットの弱点を十分にカバーし、シンフォニーを聴いても何ら不満はない。ソプラノ帯域においても分解能の高さがソノリティーの良さに表れている。「LE8T」を使ったオリジナルシステムのバリエーショーンは幾つかあるが、やはり、サンスイ製の「SP-LE8T」がひとつのスタンダードであろう。勿論、それ以上の容積の箱に入れて可能性をさらに引き出すことは可能だ。


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pro.2397 ディフラクションホーン 1974年
¥52,900(1974年当時)スロートアダプター別売

音の回折効果は、従来のマルチセルラーホーンよりも格段に優れる。

 高密度パーチクルボードでつくられたこのホーンの音道は、仕切りのスリットが設けられた構造で、そのホーンカーブは、エクスポネンシャル(指数関係)ホーンの正確な理論に基づく。それによって、ホーンの開口部での音の回折効果は、従来のマルチセルラホーンよりも格段に向上した。

理論はさて置き、見た目の扇形のカーブが実に美しい。音の性格は、金属製ホーンとは違った音声帯域の温もりを感じさせ、しかも、スカっとした音離れのよさを併せ持つ。ただセッティングで注意したいのは、ウーファーのバッフル面とホーン開口部を揃えるのは誤りで、音道内のスリット位置とバッフル面を揃えるのが正しい。クロスオーバーは500Hz以上。スロート径は5cmであるが、アダプターを介せばスロート径2.5cmのドライバーが使用化。わが国でこれを範としたものには、エクスクルーシブや赤坂工芸のホーンがあった。


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077 スーパーホーンツイター 1976年
¥40,000(1975年当時)

強力型のスーパーツイター。

自作用には「pro.2105」よりも扱いやすく響きは艶やか。

 JBLがスーパーツイターという用途に限定した初のユニット。それでも3,000Hzの下限の帯域まで無理なく伸びていてゆとりがある。基本的な構造は「075」をベースとしながら、可聴帯域の上限に向かって、心地良く伸び指向性も良い。試しに、自作のJBLシステムに使っていた、この「077」を、当時、評価の高かったパイオニアのリボンツイター「PT-R7」に替えてみたところ、音の実在感が影を潜めて素っ気ない音に一変した。

 気になるのは、プロ用の「2105」との比較だが、「2105」は、金属っぽい硬質感(これがいいと言う評論家もいた)があり、インピーダンスが16Ωということもあって、一般的にはこの「077」の方が扱いやすいし、響きは艶やかである。


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JBLのネットワークは単なる付属物ではない。

 これぞというユニットを選び出してマルチウェイのシステムを組む場合、ネットワークについて無神経ではいられない。すべての自社ユニットに適合するようにラインナップされたJBLのネットワークは、単なる付属物ではなく、れっきとしたコンポーネントと呼びたい信頼性と質の高さを備える。JBLの歴代ユニットが、性能の追求から生まれた無駄のない魅力ある形をしているのと同様に、ネットワークも無駄なく、実に使い勝手のよい形にまとめられている。

 パーツ類は長期に性能を保持できるよう、ほぼ完全に密封され筐体に納められ、使用しているコンデンサーやインダクターも信頼性に溢れる。回路図は公表されていないが、インピーサンス補正や位相歪への配慮も万全と思える。
ネットワークを教科書どおりに自作することは、誰にでもできる。しかし、ヒアリングを重ねながら、このレベルに近づけることは、まず無理であろう。


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コンシューマーユニットとプロフェッショナルユニットの違いについて

 1971年、プロフェッショナル・シリーズのユニットが大挙してラインアナップされると、旧来のユニットはコンシューマー用として扱われ、プロシリーズよりもランクが下という、誤った見方が、オピニオンリーダーたるオーディオ評論家筋のなかでまかり通った。また、そのような傾向は、高級志向マニアの傾倒ぶりにも表れた。それを助長したオーディオ評論家は、前提とすべきプロシリーズの目的と用途に関する正しい情報の提供を疎かにしていた。それは編集者の手落ちでもあるのだが・・・。

 ともかく、プロシリーズのユニットは、PA需要(ポップス系のコンサートは、主にホールから野外のスタジアムに変わった)の増大に対応するためであり、また当時、アルテックの占有率の高かったスタジオモニター分野への進出をはかるJBLの戦略でもあった。耐久性においては、過酷な使用環境での条件を満たしていたことは確かである。しかし、ホームユースとして使用したときの音の差となると、微妙なところでそれぞれに一長一短があったり、また、感知できないレベルのものであったりと、単純にプロユニットがすべてに優位とはいえないのである。それでも、プロシリーズのユニットの方が優れるといった偏った評価がまかり通っていたことは事実として、ここに記しておきたい。
http://members.jcom.home.ne.jp/ads/w-jbl-03.html


49. 中川隆[-7938] koaQ7Jey 2017年4月29日 14:37:39 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBLヴィンテージを語る上で、フルレンジウーファーのD−130を掲載しなくてはならない。15インチ(38センチ)スピーカーを1個使うだけでフルレンジ再生が可能なこのユニットの成功によって、JBLは世に出ることが出来たと思う。その意味でも正に名器中の銘器である。


15インチフルレンジとはいえ、実際に使用するには高域が不足気味なので、 075や175DLHを加えたりしてシステムなどが組まれた。後の時代になると130Aと175DLHの組み合わせ番号001というものがあり、有名なところでは箱番号= C34(縦型のセミコーナー型)・C40(横型レクタンギュラー型)商品名ハークネスなどが有る。


15インチウーファーの名作130Aを、参考までに掲載する。これもヴィンティージシステムには重要な位置を占めたユニットです。
http://fukuroo3.com/jbl6.html

最初の写真は、典型的な16オーム仕様のJBL=C-36型です。
15インチの名作D130woofer入りで、075tweeterとの組み合わせ。
ネットワークはN2600です。

2005年の今になっても、この当時の高能率スピーカーの鳴りっぷりの良さは、近年の低能率スピーカーと比べると、音の出方からして段違いの魅力を持っている。近年のスピーカーシステムは変換器としての特性が優れているが、それだけでは惚れる魅力があるとは限らない。そんな特性ウンヌンよりも、音の魅力そのもので聴かせてくれるという製品は、人に愛され続けるだろう。


右端はC−40ハークネスで横長型のもの。日本では、この横長が良く見かけられた。

中と左はC−36で、この写真のC−36にはD131と075が入っており、ネットワークは N2400が使われています。

この系統は1950年代始めの箱番号C−31をはじめとしてC−40に至るまで様々な型番が製造された。内部ユニットの典型的な組み合わせとしては、ウーファが130Bと、中高音用として175DLHが使われることが多かったけれど、日本人は銘器D-130フルレンジウーファに憧れる人が多く、一番上の写真のように、D−130入りが多かった。


こちらはC−35で、内部ユニットはD−130フルレンジと075ツイータを使い、ネットワークはN-1200です。

このように、この箱形式のものは横置き縦置きなどの違いは有るが基本的には同じものです。バックロードホーンを採用しているのも共通項。内部ユニットは購入者の経済事情に応じてビルトインするというものです。


同じシリーズのC−34です。特徴は写真のとおりで、部屋のコーナー二カ所に据え付けて、低音増強をはかるように背面がカットされた形状のもの。内部ユニットはD−130フルレンジを一発だけという、極めてシンプルなもので、このタイプの起源的なシステムです。
http://fukuroo3.com/jbl10.html

1962年開発のJBL製LE-8Tは、日本のオーディオファンの多くが使ったことがあるユニットで、これまた銘器の誉れ高い8インチのフルレンジスピーカーです。

このユニットを使ったランサー33SPシステムがJBL最初のブックシェルフ型で、パッシブラジェーターPR8を組み合わせたトリムラインも有名でした。こちらの写真のマグネットラベルは黄色楕円型で古い時代のラベル。下の写真のは新しい時代なので、ラベルのロゴが新しいものになっています。


fukuroo3が20代の頃、私ほどに音キチガイになれない若者は、このLE-8Tを国産の山水社の箱に入れたものを使っていた。それでも一ヶ月分の給料では買えなかった。だから一般のオーディオ・ファンはランサー77にも手が届かず、私が購入したランサー101など夢物語でした。

一般社会人給与の15ヶ月分以上だったから、一年分の給与をはたいてもランサー101は買えない時代だった。パラゴンの1736000円に至っては70ヶ月分を超えており、とても庶民が買うようなものではなかった。

当時の国産SPは既に3ウェイでユニットが高音中音低音と、三個のユニットが並んでいて、大きなユニット入りだから見かけは良かった。ところが、このJBL製16センチユニット一個だけのLE-8Tの音質に及ばなかったのだ。当時の日本製SPは見かけ倒しの安物が多かった。


Lancer44は、JBLのLE8TとパッシブラジェーターPR8を使ったブッククシェルフ型で、日本でも人気のあった機種です。

小さいブックシェルフ型のJBLスピーカーは、現代に通用するヴィンティージとは思えない。今から買い求めるので有れば、オリンパスかソブリンあたりが対象で、少なくともアポロくらいでないと、ゆったりとしたフロアー型スピーカーの音を楽しめないだろう。
http://fukuroo3.com/jbl7.html
http://fukuroo3.com/jbl8.html

11ページ目は、ちょっと変わったJBLスピーカー用の製品紹介をしましょう。

まずヴィンティージJBLファンなら忘れがたい製品から。

ドライバーは375を装着していたので375-537-500。日本では通称、蜂の巣と呼ばれていました。オーディオ評論家の菅野氏が使っていたことからも知られています。これが後にHL88になったようです。

一番右の写真はHG88という型番のもの。fukuroo3は20代の頃に175DLH付きのL-101を使っていましたので、当時はこの蜂の巣に憧れました。


こちらの写真は、パッシブラジェーターと呼ばれているもので、JBLでは良く使われたアイテムでした。コーンユニットから磁気回路を取り去ったもので、バスレフポートで調整すべきところをパッシブラジェーターを用いて音の調整をします。使用ウーファユニットと同口径同形式のものを使うので、様々な口径のものが有りました。この写真のものはLE15A用のパッシブラジェーターなので型番PR15と呼ばれます。


375ドライバーを分解した様子です。なにかの参考になるかと掲載しておきます。

これは、ブルーフレームのLE15Aです。時折、このフレームのユニットが見かけられますが、製作年代など詳細は不明。
http://fukuroo3.com/jbl11.html

最終ページはJBLアンプのページとしました。

写真は上左プリアンプSG520。その下がSE400S。右の3枚はSG520、SE400新旧二台。

未だに愛好者が居るが、これは多くのヴィンテージアンプと違いトランジスタ式である。

当初のエナジャイザー(内蔵用パワーアンプのことを JBLではこう称した)に採用されたTサーキット特許は、バート・N・ロカンシーの考案で、彼はLE15Aや075の設計者でもある。未だに真空管が良いとかトランジスタが良いという話が出てくるけれど、素子の違いなどはさしたる問題ではないと、これらのアンプが教えてくれる。それほど JBLアンプは良い音がした。

1963年にSE401型パワーアンプを作った時からシリコンを使ったソリッドステート式トランジスタアンプだった。コンデンサーを使っていないOCLとして、画期的な製品だった。これ以前の他社アンプは、シリコンではなく、旧式なゲルマニュウムを使っていたという時代の話だから、いかに先見性が有ったかを物語る。

また、ここに掲載したプリアンプのSG520型などは、インダストリアルデザインの点でも一級品である。これらのアンプデザインは、パラゴンをデザインしたアーノルド・ウォルフによるものである。ランシング亡き後、JBL社を引き継いだ社長のウィリアム・H・トーマス氏と、アーノルド氏のコンビは、スピーカーだけではなくアンプデザインにおいても抜群のセンスを持っていたのである。

プリアンプに比べると、JBLのパワーアンプはビルトイン方式を前提に製造されているので、デザイン的に眼を引くものではないが、写真掲載しておく次第。ロゴマークのバッジのデザインは、上の写真右中と右下の別筐体を見比べると、スピーカーと同様に新旧によって違っているのが、お解りになるだろう。


こちらはプリメインアンプでSA600型。シンプルで美しいデザインです。

これまた当時、音の良さで評判を呼んだけれども、上記のセパレートアンプと同様に、当時の貧しかった日本では、とても普通の人々が買えるような値段ではなかった。

マニア達はマッキントッシュアンプとの違いをアータラコータラと語り合ってはいたが、実物を見たことさえない人達が、雑誌の記事だけを読んで、凄いらしいと言っているだけのことであった。現在のように、普通の人でも、少々無理をすれば、こういう製品を買えるということはなく、完全に不可能な時代であった。
http://fukuroo3.com/jbl14.html


50. 中川隆[-7937] koaQ7Jey 2017年4月29日 14:43:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

1) JBL マルチウェイ


JBL LE15A
型式 38cmコーン型ウーファーユニット
音圧レベル(新JIS) 94dB
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/le15a.html


JBL LE15H
型式 38cmコーン型ウーファーユニット
音圧レベル 95dB/W/m
周波数特性 35Hz〜2kHz
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/le15h.html

JBL 2231A
型式 38cmコーン型ウーファー
音圧レベル(新JIS) 93dB
周波数帯域 25Hz〜2kHz
ボイスコイル直径・材質 10.2cm・銅
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2231a.html

JBL 2121H
型式 25cmコーン型ウーファー
音圧レベル 95dB/W/m
周波数帯域 250Hz〜2kHz
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2121h.html

JBL 075
型式 ホーン型トゥイーターユニット
音圧レベル(新JIS) 110dB(4kHz)
ボイスコイル径 4.4cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/075.html


JBL 2405
型式 ホーン型トゥイーター
音圧レベル 105dB/W/m
周波数特性 6.5kHz〜21.5kHz
クロスオーバー周波数 7kHz以上
ボイスコイル直径・材質 3.2cm(1973年カタログ記載)
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2405.html


JBL 2405H
型式 ホーン型トゥイーター
音圧レベル 105dB/W/m
周波数特性 6.5kHz〜21.5kHz
クロスオーバー周波数 7kHz以上
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2405h.html

JBL 375
型式 ドライバーユニット
音圧レベル(新JIS) 108dB(1kHz、ホーン/連増装着時)
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/375.html


JBL 2441
型式 ドライバーユニット
音圧レベル 118dB(1mW、9.1m), 111dB/W/m
周波数特性 500Hz〜18kHz
クロスオーバー周波数 500Hz以上
ボイスコイル 10cmアルミ
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2441.html

JBL D208
型式 20cmコーン型フルレンジユニット
音圧レベル(新JIS) 97dB(1kHz)
ボイスコイル径 5.1cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/d208.html

691 :ジークフリート:2009/12/13(日) 07:52:16 HOST:wb56proxy03.ezweb.ne.jp

ま、しかし・・・ハーツフィールドやパラゴン、オリンパス等々、実際聴いてみてもあまり欲しいとは思えませんね〜。(我が家には現実味が無いからか?)
大概の場合、コレは自分の求める方向ではないな〜と感じてしまいます。
(買えないひがみかもしれませんが)
そろそろ自称JBL党止めようかナ。


695 :iichi:2009/12/13(日) 20:56:56 HOST:p03349e.aicint01.ap.so-net.ne.jp

ハーツフィールドは、全盛時のモノーラル録音が、C22・MC240で、立体的に出てきますからね。
普通のブックシェルフだと、これが、一塊の音になってしまいますからね。


692 :RW-2:2009/12/13(日) 11:05:07 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

ハーツやパラゴン、オリジナルの#7やMC275あたりはもはやHi−Fi機器というよりも文化遺産でしょね。現在作られてるオーディオ製品は50年後に崇められるこたぁないでしょ。単なる工業製品。単なる家電で消えてゆく運命でしょか。

693 :150−4C:2009/12/13(日) 14:37:32 HOST:KD124214129112.ppp-

まさに50年代アメリカの遺産です。ジョー パスが部屋に遊びに来た様です。またジュリー ロンドンが目の前に、ピント、コントラストがくっきり浮かんできます。
但しある程度の距離が必要
375が強力な為、5m位で自然になります。
しかし、WEまでは行く気がありません。


616 :JBL:2009/10/08(木) 15:12:58 HOST:p3222-

O75は相当な優れものでしょう。
375は暴れ馬。
ウーハーLE15は?????

609 :ジークフリート:2009/10/08(木) 04:10:03 HOST:wb56proxy15.ezweb.ne.jp

パラゴンで聴くサックスの実在感・・・自分が使っていた#4343と比較して、やはり4インチドライバーでないと駄目だナ?と思い知らされました。
古レンヂも好きですが、サックスを聴きたい時は4インチドライバーを使います。


610 :ビックリマスダ:2009/10/08(木) 10:38:39 HOST:p1096-

4インチドライバー確かに良いと思います、タンノイに無いのが残念・・・


611 :JBL:2009/10/08(木) 11:14:57 HOST:p0207-

4インチドライバーの実在感・・・羨ましいですな!

209:RW-2 2008/06/28(土) 15:17:12HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

マルチにして音色差をなくすとしたらなるべく2ウェイで収めて欲しい。
いやなに実はマルチなんて簡単なんですよ。
JBLのウーファーにミッドバス。

ミッドホーンにツイター積んで四苦八苦してる方々も多いのですけどね。
小生に言わせればガウスの4583AあたりにTADの4001かJBLの2441で決り。箱吟味で下は35Hzくらいまで待ってこられますし、上が足りなかったらネットワークで少しイコライジングすりゃ事足ります。

実は上記は20年前に身を固めてアパート住まいになった際にオサラバした機械たちです(4001は取っておきましたが)。その前はセプター積んでましたのさ。
セプターもミッドドライバーだけ残してますけどね。

その後のユニット新製品には全く疎くなったなァ。疎いというか気にもならなくなった。自宅建てても以前のように大鑑巨砲をやりたいと思わなくなりましてん。
賢くなったのか、世捨て人になったのか。体力が無くなったのが一番でしょう。

210:愚か者 2008/06/28(土) 19:39:13HOST:wacc3s3.ezweb.ne.jp

確かに、4インチ径のホーンドライバーをツイーターにすると、周波数的には足りていても聴感上は不満が残ります。ゲージツ的でないモノクロ写真て感じで。
周波数が伸びていない2インチ径ドライバーを使った方が、生き生きした音楽が聴けますね。

4インチドライバー使った市販品で成功したのはハーツフィールドくらいしか無いんじゃないですかね?
ま、アレもツイーター代わりのゴールドウイングの鳴きがあってこその絶妙なバランスなんですが・・・

ところで、ハーツフィールドと言えば、そのバリエーションとしてプアマンズハーツがあったそうですナ。
箱は同じで、中のユニットはD216一発という・・・古レンジファンがヨダレを垂らすような?構成。
・・・にもかかわらず、本国でもたった一つだけ売れたとか売れてないとか・・・

211:RW-2 2008/06/28(土) 20:05:36HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

2441で16000Hz、TAD4001はそれ以上に伸びてますから小生には十分なんですよね。2インチ使うとミッドバス入れなきゃなくなるわけです。
15インチウーファーを上まで使うとテキメンやぼったい音になる。オーディオ講釈風に言うとスピード感がなくなってドン臭い音になっちゃいます。

2インチ使うならウーファーを2231H、ミッドバス2121H。
そんでもってツイターに2405。
4ウェイなんて今でもまったくやる気がありましぇん(笑)
15畳までの部屋だったらエセJBLのフルレンジの方がずっと良い音でっせ(爆)


212:愚か者 2008/06/29(日) 07:06:36HOST:wacc3s2.ezweb.ne.jp

そ〜ですか。4インチドライバーの不感性な部分・・・楽しく聴けますか。

当方は、使えてもせいぜい1万hz辺りまでで、それ以上は表現力に欠けるものと・・・ツイーター無しで10年我慢しましたがダメでした。
ま、それに高域側を制限して、使用帯域を欲張らないことで、より濃厚な音が得られるというメリットもあるんですがね。

ま、しかしホーンドライバーてのはホーンとセットで語らねば、話しがチグハグになっちゃいますナ。

219:ジークフリート 2008/07/28(月) 13:32:44HOST:wacc2s2.ezweb.ne.jp

PAXの頃の国産ホーンてのはオンキヨーにしてもテクニクスにしても昔のアルテック似のホーンでしたね。結構大規模なものもありました。

特にPAXなんかは、あか抜けない604てな感じで・・・プアマンズポルシェならぬプアマンズアルテック?・・・それでも、買えんかったけどね〜。

しかし、ホーンタイプがほとんど無くなった今、生き残っててもドン・キールJr氏がCDホーンを開発して以来、アルテックもエレボイもJBLもみ〜んなCDホーンの類いになってしまいましたから・・・ま、何が言いたいかというと「懐かしいナ〜」てだけのことなんですがね。

ま、それでも日本のガレージメーカーなんかは未だにアサガオみたいなラッパがついてたりして、懐かしいどころか、シーラカンスかアンモナイト?それともフリントストーン?てなカンジも若干あるんだナ。


353:ジークフリート 2008/11/01(土) 03:54:11HOST:wb56proxy14.ezweb.ne.jp

当方は最近、余っていたJBL2405H やハイパスフィルターを引っ張り出して来てランサー101に載っけて遊んだりしてたもんですから・・・Linfofさんのツイーター台ってイイ感じだな〜と思っていたところなんですよ。あれって、アルニコタイプ用みたいなので使えませんけど。

ま、しかし、ランサー+2405計画は、ハイパスフィルターだけじゃ無理だな〜てことで、2405はまたもやお蔵入りとなりました。


354:すえ 2008/11/01(土) 04:43:28HOST:r-118-106-214-64.g205.commufa.jp

そうですか、2405H用のもありましたよ
数が出るようなのは型がありますが、ぴったり合わせる為には現物合わせが基本ですね
私も2405H持ってますが、たまに引っ張り出して遊んでいるだけです。

355:ジークフリート 2008/11/01(土) 18:07:42HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp

2405Hも良いツイーターなんですが・・・D208辺りのフルレンジと組み合わせてみたいナ?とか、かつてのスタジオモニターでも再現してみるかナ?とか、夢はイロイロあるんですが・・・



85. 2013年8月16日 18:30:25 : W18zBTaIM6


2) JBL D−130

38cmコーン型フルレンジユニット
インピーダンス 8Ω/16Ω
出力音圧レベル 103dB
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html
http://fukuroo3.com/jbl6.html
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=475408

498:ジークフリート 2010/12/29(水) 10:17:16HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

我が家のD130。昨夜、紙臭さを取り除いてスマートに?まとめました!

で、タンノイ似?のしっとり&陰影タップリな鳴り方と、JBLらしく?中域がパリッと張り出した明るい鳴り方・・・

ワンタッチ切り替えの「ひと粒で二度おいしい」方式に。

D130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍いのでしょう。張り出すのを抑制すると、しんなり&とろ〜りといった感じになりました。


499:RW-2 2010/12/29(水) 10:46:37HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

>>」ト130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍い・・・

基本的にゃウーハーですからね。
小音量では中域のスピード感が落ちるよな感じはありますね。
大音量で鳴らせばさして気にならなくなりやんすが。
LE−8Tも高域の伸びたウーハーですがやはり高域の味付けが上手い。

40:SX3NW 2007/10/27(土) 11:02:03HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ある高名な先生がクラシック向きとかJAZZ向きというようなSPは無い!
クラシックが良ければJAZZも良いのだ。良いSPはなんでも良いのだ〜!
と仰っておられました・・・

これにゃァ賛同出来へんかったなァ。やっぱ○○向きってあるもの。
D−130でジミヘン聴いても、ヴィヴァルディは聴きたくない(笑)
ボザークでカザルスは聴いても、キングクリムゾンは聴きたくない(笑)
そういう意味ぢゃD−130もボザークも与太SPってことなんだろな(爆)

689 :551:2009/12/12(土) 21:04:48 HOST:pc24003.amigo2.ne.jp

JBL130は友達の家で何度か聴かせてもらいましたが、なかなかのものですね。でも、あれをずっと聴いているとハーツフィールドあたりが欲しくなるかも、と私は恐いのでパスです。

(ハーツフィールドの音がいいかどうか聴いたことがないのでわかりませんが、形はすばらしい!)

アキシオム80だって、どこかでやっている4本システムにしたらどうなるか?なんて考えるとやはり恐いですが。


86. 中川隆 2013年8月16日 21:05:49 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6


3) JBL LE8T


JBL LE8T
20cmコーン型フルレンジユニット
インピーダンス 8Ω
再生周波数帯域 35Hz〜15000Hz
出力音圧レベル 89dB
ボイスコイル径 5.1cm
推奨エンクロージャー内容積 21L〜113L
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/le8t.html
http://fukuroo3.com/jbl7.html

JBL LE8T-H
型式 20cmコーン型フルレンジユニット
インピーダンス 8Ω
音圧レベル 89dB/W/m
周波数特性 35Hz〜15kHz
fo 45Hz
ボイスコイル径 5.1cm
エンクロージャー内容積 21〜113リットル
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/le8t-h.html

97:アナログをあきらめた男 2010/04/25(日)

はるか昔に、LE-8T をサンスイの箱に入れて使っていました、

最近オーディオを再開して、まずはフルレンジと思い、パークオーディオのウッドコーンからはじめました、同軸は別にしてシングルコーンは低音は出なくて当たり前なのですが、高域がどうしても無理がありますね、いろいろと。

仕方なくツイターを付けるのですが繋がりとかバランスとかイマイチ

予算もありますが、80年〜90年の2ウエイを狙って集めました、

しかし JBL、LE8T=アルニコの音が忘れられません。

12:Exilim 2007/08/29(水) 10:56:28HOST:241.net059085079.t-com.ne.jp

山水のエンクロージャーにJBLのユニット、LE8T

私も30年ほど前に使用してました。フルレンジの音って長時間聞いていても疲れません。

584 :世直し奉行:2009/10/05(月) 00:59:05 HOST:p1156-

JBLのフルレンジSPでは、LE-8T & D-130が有名ですね?

拙者も四半世紀昔々、サンスイSP−LE8TをBGM用に(AMPはマランツ#1250)愛用していました。

ミニゴン入手を潮時に手放しました。往時から世評(皆さん気づいていました)も高く、手軽なサイズと価格で人気がありました。

当時も現在も入手困難な SP はD-130だったと感じます。

D−130はともかく、LE−8Tは名品と思いますがヴィンテージの範疇に???が正直な感想です。

“格”や稀少価値からして・・・・古本VS古書?中古VSヴィンテージ?
悪い虫が拙者にも??いかんいかん!

567 :ジークフリート:2009/08/23(日) 11:46:32 HOST:wb56proxy08.ezweb.ne.jp

個人的には、これから高価になるのはLE8Tだと思います。

タマ数があるのでまだそんなに高騰していませんが、中国人がヴィンテージものを買い占めていたり、状態の良いものも減少する一方ですから・・・ ブツが無くなってから

「あんなに洗練されたフルレンジは他に無かった!」

と気づく。

585 :SATIN派:2009/10/05(月) 01:57:39 HOST:br1031.jig.jp

昔現行の頃は、オーディオ店にて大音量で聞きました LE-8T。

2〜3Wayと比べたらハイが少々足りない(当時の若い耳に)ように感じましたが、口径8吋と思えないバイタリティー溢れる中低域は他を圧倒するもので、当時の同口径国産フルレンジとは一味も二味も違いました。
今の自分ならレンジに不満は感じないと思います。

28:パルジファル 2007/10/19(金) 08:19:00HOST:wacc1s1.ezweb.ne.jp

馴染みの店員が「SP-LE8Tの極上品入りましたけど?」って言うので、もう買ったつもりで聴きに行ってみた。 聴いたのが失敗。「な〜んか物足りんね〜」って感じで、早々に引き上げてまいりました。

聴き馴染んだ WE755A とか アルテック755C なんかじゃ密度の濃〜い感じが好きなんですが、LE-8T が洗練され過ぎなんかね〜?


29:ビックリマスダ 2007/10/19(金) 11:21:21HOST:p2185-

ボーカル聴くには良いのでは? その箱は何ですか?

30:こうメイ 2007/10/21(日)

SP-LE8Tは、アンプに因っては、膨らんだ中低音と詰まった高域に聴こえますよ。
100Lクラスの箱だと低音の癖が、率直に鳴ってくれると思います。
自分は、仕舞う前には、150L内容積の箱に入れてましたが、これは、でか過ぎました。

622 :ジークフリート:2009/10/08(木) 22:12:20 HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp

LE15はJBL社の元祖低感度ウーハーですから、反応の速さよりバランスの良さ?が売りなんでしょうね。なのでフツーのS8Rじゃ375との繋がり具合もより気になりますしね。

201:こうメイパパ 2008/06/27(金)

LE-8Tは、どちらかと言えば バランスの悪い方ですね・・・^^;

32:SX3NW 2007/10/22(月) 05:08:32HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

LE8Tは高域の伸びたウーファーですからね(笑)

サンスイ箱は容量が小さい。80Lのバスレフが良かった。ポート開口は大きく、長く。相当の迫力で鳴って、ボーカルも中々イケます。

器楽曲中心ならやはりツイターがあったほうが宜しい。

2405がデザイン的に一番合いますが、そのへんに転がってる日立のH−54Hあたりで十分効果上がります。ただ長岡さんのようにコンデンサー1個でつなげないように(汗)

33:EXCLSIVE 2007/10/22(月) 16:33:49HOST:r-124-18-0-

いや私はコンデンサー1個がいいです。

34:パルジファル 2007/10/22(月) 20:42:39HOST:wacc3s1.ezweb.ne.jp

せっかくシングルコーン使うのなら、足りない部分があっても潔く諦めたいですナ〜。
かえって、ちょっと無理してるなぁ〜って感じの方が可愛いかも。
それに、若干の紙臭さ?が上手い具合に乗って欲しいね〜。
(ナカナカ難しいですが)

35:こうメイ 2007/10/22(月)

自分もコンデンサー1個で繋いでました・・・
フォステクスFT-90H、ヤマハJA0506・・最終的には、定番の2405・・・

パルジファル さんの言われるように潔く諦められなかった・・・
LE8T-Hを購入したのが、友人の4301の音を聴いたのが 発端・・
あの小さい箱から切れ味のいい音が出てくるのを金の無い自分は、LE8T-Hで出したかった。

結局は、出せませんでしたが、ヤマハのアンプからアキュフェーズのアンプに変えた時の音の劇変に驚きました。アンプで こんなにもSPの音が 変るのだと・・
アンプ選びにも目を覚まさせてくれたSPです・・


JBL 4301BWX
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4301bwx.html

36:パルジファル 2007/10/24(水) 12:43:17HOST:wacc2s2.ezweb.ne.jp

潔く諦められるのは、他にも広範囲に使えるSPがあってこそのハナシでして、LE-8Tのみでなんでも聴く状況ならば、当方もツィーターを追加すると思いますよ。
そうしますと、次はサブウーハー追加で・・・

そうこうするうちにLE-8T選んだワケが分からなくなっちゃったりして?


37:SX3NW 2007/10/25(木) 15:10:13HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

>>そうこうするうちにLE-8T選んだワケが分からなくなっちゃったりして・・

うん。やっぱり中域のスピード感が落ちるし紙臭いからホーンに替えようって
結局はホーンシステムさ(笑)

38:こうメイ 2007/10/26(金)

>そうしますと、次はサブウーハー追加で・・・そうこうするうちにLE-8T選んだワケが分からなくなっちゃったりして?

自分の場合は、低い方は、そこそこ出てくれればいいという感じだったので サブウーファーまでは、要らなかったです。
途中からメインの1000Mもそんなに低音が 出るタイプでもなかったし・・

80:もみじ饅頭@広島 2008/01/12(土)

 フルレンジでも帯域が100〜10000Hz程度で中域の情報伝達が優れているものでしたら どんなジャンルの音楽でもそつ無く再生できます

ボイスコイル径は1インチ(25ミリ)のものが濃厚な音が出て真空管アンプと合いますが、耐入力が小さいので大きい音は出せません

SIEMENS 6W はボイスコイル径は22ミリのため、許容入力は僅か6Wしか有りませんが大変濃厚な音がします
 
 つまり、JBLのLE−8T などVCの大きいユニットの場合、耐入力は大きいものの、ツイーターが必須となりフルレンジとしての魅力に欠けますね

81:SX3NW 2008/01/19(土) 14:11:19HOST:100.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ボイスコイルが1インチのものはシンバルでもシャリ〜ンと華麗に音が拡散します

JBLのLE−8TやD208系は2インチコイルですので、最高域端のレベルは落ちますが、ジャシャ〜ンというような重心の低い音になります。

繊細な音はイマイチですが音が太くパワー感があります。

このへんはホーンドライバーの1インチと2インチの違いと似ていますね。


126:愚か者 2008/03/16(日) 01:00:47HOST:wacc2s2.ezweb.ne.jp

LE8Tが現役の頃、どこかの先生が

「最も洗練されたユニットだ!」

てなことを言っていましたが、あれなんかは、かなり素材の鳴きを抑えてあるようですね。

コーン紙にランサ(アクア)プラスの塗布だけじゃなく、センタードームも裏側に制振材が貼り付けてあります。

ま、そのことが「洗練」なのかはわかりませんが・・・ それにしても、デザインなんかは類似品がかなり出回っても未だにダントツなんじゃないでしょうか?

しかし、8Tと同じデザインのパッシブラジエーターが付いた60年代のSPシステム聴いてみたいナ〜。

127:RW-2 2008/03/16(日) 03:21:01HOST:100.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

JBLのLE番を冠したユニットはみな逸品ですねェ。

LE−8Tは高域の伸びたウーファーですからね。

低音もドスンとくるし、中域も腹の据わった良い音ですよ。

高域はまァ・・・2405を足して・・・(笑)

白コーンにメタルキャップのデザイン類似品は日本の独壇場でフォステクスのUP203やコーラルの8A60がありましたけど足元にも及びませんでしたね。

唯一対抗できたのはヤマハのJA2070ですけど、LE−8Tの2倍の値段ですからね。そんでもってエッジが5〜6年で朽ちるときている。

逆言うとエッジが朽ちないようなユニットは音が悪い(笑)


128:一発屋 2008/03/18(火)

LE8Tをはじめてみた時、あのフレームの斬新性とくに取り付け部の形状も印象的でしたね。こんなのもありかと。

とにかくすべてに抜きん出ていました。

149:HD-P2 2008/04/15(火) 02:21:59HOST:softbank219186200005.bbtec.net

LE8Tは山水の箱に入ったものが以前にも自宅に有った時期があって
小学校の高学年の時にその音を聞いていました。
子供ながらにカーペンターズのボーカルがつやっぽく聴こえたのを覚えています。

当時はAU-9500で鳴らしていたと思いますが、今回はエレキットのTU-873(300B)とDENONのPMA-2000IVです。

155:RW-2 2008/04/20(日) 13:07:47HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

LE−8Tは90リッターくらいのバスレフが良いでしょうね。
山水箱のサイズは多少小さいと思います。

フィックスドエッジやクロスエッジでフレームが柔なユニットは箱自体の響きを利用した方が合います。フリーエッジで頑丈なフレームのユニットは剛性の高い箱の方が宜しいでしょう。8Tは後者の方が良いと思います。

130リットルの箱があるのであれば、密閉型にして(内部補強必要)グライコで40Hzと16KHzあたりを6〜8dB上げてやれば素晴らしい音になると思います。下手にツイターなど付けない方が宜しいです。

156:愚か者 2008/04/20(日) 16:29:16HOST:wacc3s3.ezweb.ne.jp

JBLのLE(低感度)シリーズは、前者とも後者とも言えない面を持って(ハイコンプライアンスでありながら能率は結構高い)いますから、その辺りのサビワケはビミョーですね。

実際、LEシリーズが活躍した60年代のJBLでは、かなり柔らかいパーチクルボードの箱に入っていて、ある帯域で適度な?響きが乗り、またある帯域では振動(反動)を吸収してしまうようになっていましたし・・・
(ウチのJBLなんかは手で叩くとカホンみたく、ポッタンポッタンと安っぽい箱鳴りが・・・)

157:こうメイパパ 2008/04/22(火)

箱鳴り、響きの善い箱は、素人には作れませんね。

内容積130Lでも外寸は、有に300L近く有るので 重いし大きいので物置に入れてしまいました(壊すのも大変なので)

今は、取り合えずの平面バッフルです。
低音は、出てませんが聞きやすい音です。

158:愚か者 2008/04/26(土) 17:09:57HOST:wacc1s3.ezweb.ne.jp

当方の古レンジは、元々高域寄りの特性になるように作られているようですから、とりあえずギスギスした音にならぬように、豊かな響きが得られそうな箱(約80リッターのバックキャビ+リアローディングホーン)に入れましたが、ユニットの素の音も楽しみたいナ〜と考えることもあります。

LE−8Tでしたら、厚手のアピトン合板なんかを使った剛性の高い箱が作れれば、エネルギー感とキレのよさが発揮できるかも。

箱鳴り無しの純粋さを追求すると、RW−2さんが自作された、内部支持構造の・・・「羊の皮を被った狼」みたいな箱でしょうか?


159:RW-2 2008/04/27(日) 00:55:51HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

LE−8TのようにQoが比較的小さいユニットを平面バッフルに取り付けると低音が出ないんですよね。

P−610系やPE−20のようなユニットは平面バッフルと相性が良いのです。古色蒼然のローコンプラ軽振動板ユニット達ですが。

もっとも低音が薄ければグライコで持ち上げれば事足ります。
LE−8Tはタフなユニットですから。

194:こうメイパパ 2008/06/22(日)

当方のLE-8THも 何とか幻音再生してます。

箱作りは面倒だし、押入れから旧箱を出すのも重たい、面倒と言う事でトールボーイ型平面バッフルで 裏には、防音室用のグラスウール材やら普通のグラスウール、床用防音材と3種類の防音材で包み込みました。

パワーアンプも手持ちの中から聞き比べて一番聴き易い音を出してくれるクレルのアンプに決定しました。

LE-8THは、レンジが狭いくせにアンプを選ぶ奴です。

60〜70Hz以下でサブウーファーで味付けしてます。

高域は勿論出てませんがツィーターを足すとフルレンジでなくワイドスコーカーになっちまうので足してません。

196:RW-2 2008/06/23(月) 23:33:23HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

拙者もツイター足さない主義でっせ〜。割り切りの良さに男気が(笑)
ツイターくっ付けるくらいなら最初からちゃんとユニット選んで2ウェイ作りゃイイんだ。

ま、2115なら+2405も良いと思うけど8Tはまんまの方が絶対シブいですよ。

199:愚か者 2008/06/27(金) 06:07:18HOST:wacc3s2.ezweb.ne.jp

ま、高域側は潔く諦められるにしても、低域側が貧相なのはガマンできんね。
特に高能率ユニットなんかじゃよけい下が出にくいから、下手するとカネはかかってるけど結果はただのラヂオみたいな音になっちゃったとかね。

203:RW-2 2008/06/28(土) 00:09:12HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

LE−8Tは90Lくらいのガッチリした箱に入れて、直径12cm奥ゆき15cmくらいのポートを付けるとfdが40Hzくらいになる。凄い低音叩き出すからね。

下手な30cm3ウェイなんて逃げ出しまっせ。ボーカルもピアノも宜しい。
ま、管とシンバルは脳内で補正して(笑)

420:RW-2 2009/01/22(木) 01:09:51HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

LE−8TのほうがD208より高かったんだけど、今じゃD208の方が
高値で取引されてますね。球アンプにゃ能率。エッジ張替えの手間もないし。

アルニコのゴールデン8Tは今じゃ探せんでしょ。

ニューゴールデン8Tは昔は秋葉で@8000円〜9000円でごろごろ売ってたんだけどまったく見なくなりましたね。ありゃ安っぽく見えるけど鋳造フレームなんでっせ。マグネットカバーまで付いて全面塗装も綺麗だし。

フェルトガスケットは緑や赤、エッジは茶色や黒がありましたね。
拙者が買った物は赤ガスケット黒エッジでデザイン秀逸。
さすがバーバリーのお国。

分解能の悪い生硬い音でエージングに10年経ります(たははは)
見かけより地味というかいぶし銀のようななかなか渋い音色です。
にしても安価で卸してくれていたバルコムさんは偉かったっす。

421:ジークフリート 2009/01/22(木) 23:16:06HOST:wb56proxy04.ezweb.ne.jp

D208の場合、フレームが全く異なる(アンペックス製とか)ものがあったりしてナカナカ興味深いんですよ。

LE85やウーハーにも、JBL製でないJBL?があるようで、そんなものも試してみたい気がしますね〜。

ま、しかし同じJBL製であっても、時期によってフレームが異なる場合もありますんで、現物見てもよく解らんてぇのが正直なとこでしょうか。(フェンダーのOEM用なんてのもありますしね)


51. 中川隆[-7936] koaQ7Jey 2017年4月29日 16:41:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL#4343の思い出 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2015年07月04日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0018609aef827c113c0ec78cb923297c


JBLのSPシステムの「お勧め」を展開していますが、「JBL#4343」の話は避けて通れないでしょう。私も26才の頃、やっとの思いで#4343を手に入れ、「これでSPシステムは終わりにしよう」と思いました。以後25年ほどメインシステムとして使いました。


プリ:C29+チャンデバ:F5+パワー低域:MC2500 高域:M-60 の2ウェイマルチ時代


#4343を手に入れたのは良いのですが、念願のSPを手に入れた喜びと安心感も有り、おまけに「仕事」も忙しくなり「仕事漬け」の毎日に成り、思いっきり聴いてやる事がなかなか出来ませんでした。それでも仕事から帰ってきたら風呂上がりの1時間程は毎日聴いていました。最終的には2ウェイマルチアンプまでやっていました。しかし、現在のメインシステムにはなれませんでした。

「4343」はその後モデルチェンジを重ねて#4348迄来ましたが、このSPの設計は「おかしい???」と思っています。

特に中低域のミッドバスについては疑問点が多いです。

実際に使って見れば判る事ですが、「人の声」がミッドバスと2420+ホーンとの間で行ったり来たりするのです。

これはクロスオーバー周波数が400Hzクロスと1200Hzクロスとなっている為、コーン型とホーン型を行ったり来たりしているからです。高さ的に移動する事に加え、コーン型とホーン型の質感の違いが決定的に違います。

違和感を覚えます。一度気になりだすと「設計ミスの粗悪品」に思えて来ます。


#4343やその後継機4344を合わせると日本全国で15000セット以上売れたのではないでしょうか?#4343のユニット配置のデザインはシンメトリーで非常に良いデザインと思いますが、サウンドが追い付いていないのが残念でした。

使われているユニットも「プロ用」との事で信頼度が高いユニットだと思っていましたが、プロ用以前のユニットの方がサウンド的にも優れている事を確認してしまうと、言葉遊びで販売の為のキャッチフレーズでしかなかったのを悟りました。

このSPのネックはネットワーク部で有り、ユニットの組み合わせとのミスマッチ、ホーン型SPをバッフルに付けている事だろうと思います。私はこのSPに手をかけてもっと良くしたいと思いましたが、手を入れられない部分や入れてもその限界はそんなに深くない事を感じ、他のシステムへと移行しました。#375(2インチスロートコンプレッションドライバー)との組み合わせが出来ない事も有りませんが、チョッと無理が有ります。スケール感でも2インチスロートのコンプレッションドライバーが使えない事も一因です。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0018609aef827c113c0ec78cb923297c


私がお勧めするJBLのSPユニット(入門編) - Mr.トレイルのオーディオ回り道2015年07月02日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/2bdf1ed4d21965513fae18aae073747f?fm=entry_awp


サンスイ、ダイヤトーン、パイオニア、テクニクス、ローディと云った国産SPも使って来ましたが、耐入力や音の質感に不満が有り、又、タンノイアーデンやALTEC 604系のSPも使って来ましたが、「家庭で音楽を聴く」と云う面では「JBL」のSPユニットが一番ふさわしいと思いました。

タンノイや ALTEC も良いのですが、「分解能」と「低音の質」を考えると「JBL」のユニットが一番使い易いし、質感も良いと感じる。聴くのはクラシック全般とJAZZ、ヴォーカルで有るが、音の明瞭度が違う様に感じる。

自分なりにいつ頃のJBLユニットが良いのか調べてみたが、1950年代かそれ以前のユニットの方が「優れている」と判断した。

JBL も1972年頃から「プロ用ユニット」を出して来てから、音の傾向が変わっている。

個人的には「プロ用ユニット以前」のユニットの方が性能が高い様に感じる。

但し、ツィーターのみはプロ用にも良いモノが有る。


JBLのSPを使いたい方がいらっしゃるなら迷わずお勧め出来るのが、「サンスイ:SP-LE8T」。

サンスイ製の箱にJBLのLE8T(20cmフルレンジ)と云うユニットが1個だけ使われている。サイズ的にも高さ60cmぐらいのブックシェルフサイズで、大概の部屋にはマッチする。

このSPの「音のバランス」はフルレンジ特有のかまぼこ型かも知れないが、非常に聴き易いバランスをしている。個人的には非常に好きなSPだ。このSPからは、大音量なら「38cmウーハーの低音」クラスのスケール感を引き出す事が出来るし、小音量ならクラシックの室内楽も心地良く聴ける。LE8T は組み合わせるアンプでタンノイの様なしっとり感や穏やかなサウンドも可能。


また、「内部配線交換」等の対策もシンプルな構造だから簡単に実験する事も出来る。「内部配線」の交換で、今まで知られていない色々なサウンドを作りだす事も出来る。使うケーブルの性能をそのまま出してくれる。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/2bdf1ed4d21965513fae18aae073747f?fm=entry_awp

私がお勧めするJBLのSPユニット(中級編) - Mr.トレイルのオーディオ回り道2015年07月03日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f38e233e91e5209ea2670a528792947c?fm=entry_awp


JBLスピーカーの入門編で昨日は「SP-LE8T」(LE8T)を紹介しました。

JBLの名器中の名器と云っても差し支えないでしょう。

LEの付く型番は「低域対策をした改善型」を意味します。当然元になったSPユニットが有ります。


D130→LE15

D208(D216)→LE8T


に成ると思います。


LE8Tを使ったシステムは既に5セット程経験していますが、現在D208システムに挑戦しています。古い分だけ低域も高域も伸びていません。しかしオリジナルは高能率ユニットです。非常に反応の良いサウンドで、個人的には好ましく思います。低域は欲張らないで高域のみ20000Hz以上を確保してやれば素晴らしいバランスで音楽を楽しむ事が出来ると思います。


中級編はマルチウェイのシステムに成ります。低域に LE14かD130、LE15Aを使ったシステムで、中高域にコンプレッションドライバーのLE85を使ったシステムに成ります。


ランサー L-101 辺りを想像していただければご理解が速いと思います。ブックシェルフタイプより少し大きめの箱に成ります。L-101はLE14Aと175DLHを組み合わせたSPです。

LE-175とLE85は共に「1インチスロート」のコンプレッションドライバーですが、マグネットのサイズ(大きさ)が違います。

LE175は1200Hz〜16000Hzの帯域をカバーします。

LE85は500Hz〜18000Hzをカバーします。

メーカーでは周波数特性は出していません。上述の周波数特性は個人的に使って見た結果私の感じた周波数特性です。ドライバーの内部には同じダイアフラムが使われています。当然マグネットのサイズで低域の再現能力が異なります。高域もLE85の方が良い様に聴こえます。

実際にウーハーと組み合わせるとLE-175(175DLH)は「ツィーター」にしかなりません。SP-705Jでは中高域が奥まって聴こえます。#075とほぼ同じぐらいだと捉える事が出来ます。

これに対してLE85は組み合わせるホーンで500Hzから使えます。LE85の推奨は800Hz位からでしょう。L-101も175DLHを中音が豊かなLE85に交換するともっと充実したサウンドとなると思います。(小型蜂の巣ホーンはそのままで)

ウーハーを何にするかでサウンドの傾向が決まります。

LE14AやLE15A系ならば「重低音系」。

D130系ならばハイスピードな軽い低音になるでしょう。

聴く音楽で使い方が分けられます。

JBLのウーハーの最大の特徴は「小型の箱でもチャンと低音を出してくる事」です。バスレフ型をお勧めします。「密閉型では音のこもり」が抜けません。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f38e233e91e5209ea2670a528792947c?fm=entry_awp


私がお勧めするJBLのSPユニット(上級編) - Mr.トレイルのオーディオ回り道2015年07月06日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c9d2e62e0e9c2c237d1752c6fa733373


私がお勧めするJBLのSPユニット(上級編)になりますと、「2インチスロートコンプレッションドライバー」を使ったシステムに成ります。

2インチスロートコンプレッションドライバーと云えば#375ユニットに代表されます。

JBLオリジナルのSPシステムで「#375」ユニットを使ったシステムには、「ハーツフィールド」、「パラゴン」、「オリンパス」等が有ります。

最近では「エベレスト DD-6600・6700」等が有ります。


「ハーツフィールド」も「パラゴン」はモノーラルからステレオへの移行期に作られていますので、ハーツフィールドは本来モノーラル、パラゴンは一体型ステレオ仕様に作られています。

ハーツフィールドは手に入れようとしても古く時間が経過しているので、なかなかお目にかかれません。パラゴンのデザイン性は素晴らしいと思う。が、しかし、これを使いこなすにはデザインの為に色々制約が出て来ます。

JBLのSPユニットで有名なモノは、J・B・ランシング氏が開発したD130(38cm)が有名です。

他にはウーハー:150-4C(38cm)、LE15 や LE15A(38cm)が有名です。

組み合わせるウーハー箱もバスレフ型やフロントロードホーン型、バックロードホーン型と色々選択出来ると思います。1発にするか2発にするかでも低音の表現力が変わって来ます。


中音は「#375」に尽きると思いますが、初期型は灰色仕様の初期型が存在します。同じ#375の中でも希少性や音質が良いと云われています。

実際に自分で使った事は有りませんが、ハーツフィールドオリジナルの灰色仕様#375を聴いた事が有ります。技術を持った方が使えば相当の性能を出す事が出来るでしょう。

#375にはHL88・HL89・Hl90や2350の様なラジアルホーンや2397の様な木製ホーンも有ります。組み合わせるホーンを何にするかでシステムの性格が変わって来ます。

ツィーターは1970年以前は#075とLE20ぐらいしか有りませんでしたが、プロ用の#2405や077等のユニットが出て来て、高域特性が伸びて広い周波数レンジのシステムが作れるようになっています。

上述したユニットをどの様に組み合わせ、どの様なセッティングで使うかでサウンドが大きく変わって来ます。古いユニットは当然「中古」でないと手に入りません。奇麗なユニットを手に入れようとすれば少なくとも2セット買って、良いモノだけでペアを組んで行くしか有りません。1回で奇麗で正常なモノを手に入れるのは至難の業です。

また単にシステムを自分で組むと云っても、ユニット自体それぞれに10Kg以上の重量が有りますの一人で取り付けるのは難しいです。最低二人いないと組み付け作業が出来ないでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c9d2e62e0e9c2c237d1752c6fa733373


52. 中川隆[-7935] koaQ7Jey 2017年4月29日 16:44:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

D130系のサウンドが好みかもしれない・・・- Mr.トレイルのオーディオ回り道 2015年07月10日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/126857b34625479bfcaac51d5ab3a673


私はD130系の軽く反応の早いサウンドが好みの様だ。

自宅のSP-707JシステムやサブのD208システムが特にお気に入り。


今では中々奇麗なD130(16Ω)のユニットを手に入れるのも容易ではない。
それはD208(8Ω)・D216(16Ω)も同じ状況。
何故なら1950年代のユニットだからだ。今から60年以上前のユニットになる。


高能率で軽い低音は非常に肌触りが良いと云う感触。

世の中ワイドレンジを狙って、能率を犠牲にして再生周波数帯域を30Hz付近に下げようとしているユニットが多い中で、40Hzぐらいしか出ないD130の方により音楽性を多く感じる。


D208はD130を20cmサイズにしたモノで、同じ20cmユニットのLE8Tとは性格が異なる。

「LE」が付いているユニットは「低域対策」がされたユニットで有る事を意味している。
LE15やLE15Aも低域対策がなされ、30Hz付近の再生が可能になっている。

これらのユニットを使うにはそれなりに知識や技術・ノウハウを持たざるを得ない。

D130の能率は101dbも有る。パワーアンプに1Wも有れば100dbの音量が得られる。

だから自宅のシステムには WE101Dppアンプ(1.4W/ch)のパワーアンプを組み合わせている。パワーよりも質を求めているからだ。

2W以下のパワーアンプが奏でる世界は、現在のハイパワートランジスターアンプの世界とは違う表現力をして来る。だからと云って万人にはお勧めはしない。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/126857b34625479bfcaac51d5ab3a673

LE15系の重低音を再生するユニットに組み合わせるアンプは・・・ - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2015年07月11日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/226b473e9e5dfc81a257fd056efc0036


現在は重低音再生を目指して低能率なタイプのウーハーが多くなっている。

周波数レンジが下の方に伸びる事は「時代のニーズ」かも知れないが、「低能率」はいただけない。音の反応が鈍くなるからだ。

もうひとつ、「管球アンプ」の聴き易さや古い名器(マランツ#7やマッキンC22等)の管球プリアンプや管球パワーアンプを現代のSPシステムに組み合わせて使う方が居る。

管球アンプを組み合わせるなら「高能率SP」か「20cmフルレンジ」ぐらいにして置くべきだと思う。


例えば、JBLのLE15系(LE15,LE15A、#2215、2231A等のコルゲーションコーンタイプ)のウーハーは「コーン紙が厚く重い」傾向にある。

これらのウーハーを使ったシステムには、Tr型のプリアンプ + 200W級以上のパワーアンプを組み合わせないと上手く制動出来ない。

これらのウーハーに 管球プリアンプ + 200Wパワーアンプ を組み合わせても上手く制動出来ない。この逆に Tr型プリ + 管球ハイパワー(60W以上)を組み合わせても上手く制動は出来ない。


基本的にコーン型(ダイナミック型)のウーハーには「デジタル」チックなアンプが合う。

Tr型やIC、LSIは「石」のアンプで有る。この「石」は「半導体」素子を指す。

「半導体素子」は有る一定の電流や電圧がかかると「0」→「1」のデジタル的に流れる。

これに対して管球アンプは「水の流れの様に」繋がって流れる。

この性質は当然音の出方にも出て来る。
キレが良く立ち上がりが早いのが半導体素子を使ったアンプだ。


現代のスピーカーは、「半導体素子」を使ったアンプでドライブされる事を前提で作られている。その事を頭の中に置いておかなければならない。

懐古趣味の管球アンプの組み合わせでは上手く鳴らない。

もっとも現在手に入る真空管はほどんどが中国製やロシア製で有り、その品質は1950年代以前の真空管の比では無い。個人的には「とても使える代物では無い」と感じている。(全ての真空管と云う訳ではない)


管球アンプの良い処は「音の厚み」が低価格な物でも手に入る処。

ナローな感じのサウンド。

しかし、発熱量と置き場所の問題や、真空管自体の「バルブノイズ」が出る問題。

どんなに回路でノイズを抑え込んでも最後に「バルブ(真空管)」がノイズを発生させて来る事はどうしようもない。

1950年代以前の真空管では殆ど「バルブノイズ」は感じないが、1960年代以降の真空管では発生するまでの時間が短いし、ひどいモノは最初から「バルブノイズ」が出ている。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/226b473e9e5dfc81a257fd056efc0036


53. 中川隆[-7977] koaQ7Jey 2017年4月30日 00:00:28 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

kaorin27 「初めてのJBL体験記」 その1 Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-310.html

自分にとっての、2大疎遠スピーカーメーカーは何と言っても「TANNOY」と「JBL」に止めをさす。

それでもVLZは1週間ほど(直ぐに人手に渡った)家にあって少し聞いた。でもそれだけで「TANNOYを聞いた」などとは口が裂けても言えない。

一方JBLも勿論方々で聞いた経験は少ないくないけれど、それで「オレはJBLを聞いた事がある」なんて大手を振って宣言できるようなレヴェルでは全く無かった。
すなわち、何処で何の曲を聞いてどんな印象を持ったか。を記憶していないのだと思う。


さて、今日はつい一昨日の話。
一月ほど前に知り合ったMさんと仰る方のお宅へお邪魔した件を述べたいと思う。


ただその前に話しを少し戻して昨日記事にしたYさん宅の続きを少々。

そちらに掲載した写真の中央下にある、JBLの D130と 175DLHで50年代のモノラルを聞かせて頂いた。

一聴して「明るい」。 何かと比べてではなくて楽器や声を通じて部屋の空気が明るくなる。

しかも、相当微少な信号まで振幅出来ている様でホールトーンやピアノの不響和音まで明晰になる。

ビックリしたなーもう。これなら長い間オーディオ界の玉座にあることが納得の王者の気品が辺りを払うような風格。

帰り際に2Wayのクロスを聞いたら、2500Hz辺りだといわれた。

そーか、自分では昔に WE728B と 713C で組んだ 2Wayで 2000Hzクロスを採っていた。その時のタッチに似ていたんだなあの音のカタチは。で、合点がいった。

長いこと400〜500Hzクロスのスピーカーと一緒に暮らしてきたから、郷愁と新鮮さがあったのだ。

家に帰りついてから、同じようなシステムのシュミレーションをしてみた。 でも、お金がないからすぐ止めた。

では、改めて一昨日の事に話を戻そう。

先月我が家へ起こし頂いて、今度はこちらからお邪魔した。

Mさんは、アメリカのオーディオを長くされて来たが、最近になってフロントエンドからドンドンとドイツ風邪にかかっていると言う特徴的な経緯を持っている。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0451.jpg

Neumannの可愛らしいPA-2プレーヤーや最近になってWV-2フォノアンプも導入された。

WV-2アンプは最近では随分と高額になっていると思う。
私が昔に購入した時に比べると、何倍も「高級機」になっているそうだ。

このほかにも Telefunken の V69アンプなどをお持ちで、電気系はドイツ製がメインになっているとのこと。

そして、お使いのスピーカーが JBL を中心とした 3Way である。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0452.jpg


つまり2週続けての「JBL」体験記というわけ。

コメント

JBLとタンノイ

初めて聴いた JBLはライトグレー、モニター仕様の 4320でした。
前に出る明るい音色に魅了されました。

知るにつれて他の機器のデザインも格好が良いと思いました。

あんなに好きだった JBL に愛想が尽きたと感じたのは 4343 の重い低音の所為です。

4343 では面白くもなかったチャイコフスキーの旋律がタンノイでは流れる様に聞こえて感心した事もありました。

けれど長い間二つのブランドには興味がありませんでした。

何年か前にグレーの D130 が急に欲しくなりました。
手に入れてみたら本当に格好が良くって感心してしまいました。

4343 より前のJBLを嫌う理由がどこにも無い事に気がつきました。
2011/11/19(土) 11:03 | URL | kawa #EnGitwzo


Re: JBLとタンノイ
そうなんですよねえ。JBL は私たちの青年期に余りにも
「席捲」してしまったので・・・

本来ならば平伏すべき X15型、130型、150型、284型なども一流なのは分かっていても疎遠になっていたのでしょうね。 仰る通りこれらを遠ざける理由は何処にも無いはずです。
2011/11/19(土) 23:44 | URL | kaorin27
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-310.html


54. 中川隆[-7976] koaQ7Jey 2017年4月30日 00:10:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL初めての体験記 その2 Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-311.html

では、Mさん宅の訪問記の続きを書いていこう。

先に少しこのお宅の情報を述べると、ステレオシステムのスピーカーは JBL製の 3Wayで、

低域用はバックロードの箱に 150-4C型。
中域は 375型のグレータイプを励磁式に改造したもの。
高域は 075型をダブルで使用している。


モノラルシステムは同じく3Wayで

低域が Jensen製の 18インチ
中域は WE-555型に 31型のホーン
高域には WE-596 か 597タイプのものだと思われる。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0454.jpg


そして、自分としては初体験がもう一つ。

スピーカーを置いてある部分の床面は地面から立ち上げているそうだ。
しかも、正面の壁にはレンガの内装材が一面を覆っている。

自宅の構造とは全く正反対の室内環境であるわけで、この辺りの影響が音のカタチにどのように貢献しているのかがとても興味深く聞かせていただいた。


Mさんは 1960-70年頃の Jazzをメインでお聞きのようでそちらの曲が多く、殆ど(全て?)がオンマイクのモノラル→ステレオ振り分け録音でステージというか音の姿を捉えるのは難しく私には聞いた感想を申し上げる事はできないが、終盤にお願いしてミケランジェリのドビッシーを聞かせて頂いた。

やっぱり、綺麗に抜けて明るいですね。

自宅でも同じレコードを時々聴くけれど、ハンブルグのスタインウェイというかむしろべヒシュタインをバックハウスが弾いているような沈み方を聞かせる。

対して、こちらのピアノはニューヨークのスタインウェイの輝きがあり、微少なニュアンスも出ている。(もち調律・調整次第だけれど)

フロント側の TSD-15 WV-2 V69 のラインは以前に Eurodyn を使っていたときと全く一緒なので、この明るさは先週のYさん宅の印象を裏付けるなあ。とボンヤリ考えながら聞いていた。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0449.jpg

Mさんはオーディオや音楽に「癒し」を求めておられるのだろうと感じました。全体的に音量は控えめで(我が家も相当控えめなのでこの点は共通)前へ前へという音楽のでしゃばり方はありません。

全体的に室内の響きは予想に反してデットな印象があり、我が家の方が構造的には余程吸音面が多いはずなのにこれは面白い結果だと思って何度も室内をグルグル見渡したが特別な理由は見つからなかった。

結局のところシステムの入口(ソフト)から出口(部屋)までのトータルな相互関係と、そして何より使う人が何を求めるかが音楽の響き方を決めるのだと思う。この「想い」は反射板や吸音材よりも強く作用する「アクセサリー」だ!って言ってもいいかも。


ステレオ装置の最後に dcs(かな?)のプレーヤーで幾つか SACDと CDを聞かせてもらった。

SACD はさすがに微少信号も出るし静寂感はハンパないけれど「地に足が着いて居ない感」がもう少しでも改善されるといいのにと、これは何時も思う印象と一緒。

Mさんは『たとえ500円で買った中古LPにすら追いつかない』と言っていたが、WV-2で聞いている人に言われたら dcsが可哀想だ。相手が悪すぎる。

この後、WEを中心としたモノラルを聞かせて頂いた。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-311.html


55. 中川隆[-7975] koaQ7Jey 2017年4月30日 00:15:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL 初の体験記 昔の自分に出会う Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-312.html

今日で2週連続の訪問記の記事も最終回。

Mさんのお宅では引き続きWE-555を中心としたモノシステムを聞かせて頂いた。

やはり Jazz だが米)コロムビアの六つ目や二つ目盤がかかる。

Jazz については全くの門外漢だし、製作側の意図が予期できないので音の印象も掴み難いのだけれどさすがにソフトとハードの帯域がマッチしてか、実に地に足を付けたプレイバックだった。

装置の音がどうした、どうだったという話はあちこちに溢れているがハードとソフトとパックになって語られる事が少なく、せっかくの機会なのに単に音の印象、その大抵は高低のバランスのことのみが語られるだけであることを大変残念に思う。

そして、今回の感想も僕が Jazz に不明な為に不甲斐ないレポートであって申し訳ない。高名なディスクを掛けてもらったのかもしれないがそれを理解できず活かせてもいないのだから。

さて、お邪魔した2件の経験から共通して感じたことを最後に挙げておこう。

Mさんのお宅では、JBL を使ったステレオシステムと 555 のモノラルシステムで相似形の音楽を奏でていた。

人間は機械に先んじると言う自身の理論に従えば、至極当然の因果だが改めて人さまの家で確認するとこれはちょっと感動的だった。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0453.jpg


時間を遡って1週間前。Yさんのお宅でのこと。

Yさんとは30年来のお付き合いだから、装置の変遷も音の変わりようも時系列で知っている。

しかし先週聞いた音は、30年前に聞いた当時のままの音楽を僕の頭の中に響かせてくれた。

あまりに懐かしくなって、その当時私たちの間で一押しのレコードだった「ボベスコの小品集」をお願いして聞かせて頂いた。

http://blog-imgs-17.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT0491.jpg

ラフマニノフの「ヴォカリーズ」を始めて聞いた時の衝撃も、ほんの昨日のことのように思える。

フォーレの「アンダンテ」はより深く心に語りかけてくれた。
特段オリジナル盤とか高価な盤ではないが今でも大切な1枚。


その感動を伝えたくて「あの頃と音楽は一緒ですね、すごい事です」と言ってしまった。

Yさんはその台詞を聞いて、30年の期間に注いだエネルギーや掛けたコストをそんな一言で消し去られてはタマラン。といった様子で「それじゃ、実も蓋もないじゃない。音はずっと良くなってるでしょう?」と仰った。

それは勿論その通りです。とお答えした。
今日の音は素晴らしく間違いなく過去最高のプレイバックだと思った。

しかし、「音楽のカタチ」だけは30年前と些かも変わっていなかったことに感動したのは、これも偽りの無い事実なのだ。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-312.html


56. 中川隆[-7974] koaQ7Jey 2017年4月30日 00:36:07 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

DD66000 を賞賛する菅野沖彦や菅原昭二は音楽も音も全くわかっていない


Project EVEREST DD66000 フロア型スピーカー JBL by HARMAN

RW:ローズウッド、CH:チェリー 標準価格 ¥2,800,000(税抜)/1本
EB:エボニー、MA:メイプル 標準価格 ¥3,100,000(税抜)/1本
http://jbl.harman-japan.co.jp/product.php?id=dd66000


Project EVEREST DD67000 フロア型スピーカー JBL by HARMAN
RW:ローズウッド 標準価格 ¥3,000,000(税抜)/1本
http://jbl.harman-japan.co.jp/product.php?id=dd67000

Project EVEREST DD65000 フロア型スピーカー JBL by HARMAN
ZW:ゼブラウッド 標準価格 ¥3,000,000(税抜)/1本
http://jbl.harman-japan.co.jp/product.php?id=dd65000


「DD66000」  2007/11/17

昨年から今年にかけてのオーディオシーンを独占している感があるのが、JBL創立60周年記念モデルのDD66000である。

全国各地で賞賛の雨あられ、下手にケチをつけようものなら、貧乏人のやっかみ扱いである。

菅野さんも菅原さんも賞賛しているのだから、いいスピーカーではあるのだろう。しかし、私はまだ自分の耳で確かめていないので評価を下すことは控えたい。

それに、評論家も店の人もジャズ喫茶のオヤジもこぞって賞賛していることに違和感を覚えるのである。

あらゆる音楽を、時には美しく、時には荒々しく、聴き手の思うような音で奏でてくれるスピーカーは理想的である。

しかし、各メーカーのエンジニアが、それを求め続けていながら、未だにスピーカーの個性はなくならない。

私はそれで良いと思っている。大体、現代スピーカーのツルツルピカピカの音が、批判され、ヴィンテージスピーカーの個性豊かな音楽性(人によってはどうしようもない癖)が見直されていたはずである。

私もエジンバラHWのエンクロージュアの響きの載った豊かな再生音楽の愛好者として、その個性を尊重しつつ、クラシックからジャズやポップスまで楽しんでいるが、その中でもシンバルはJBLに叶わないとか、スピード感はアルテックに及ばないことを承知の上で聴いている。

叶わないものはどうしようもない、しかし、自分の好みにはピタリと合わせよう、というのがスピーカーの使いこなしではなかっただろうか?

そうDD66000の賞賛の嵐の中で、そこが見えないのである。万能スピーカーなど有り得ないことを承知の面々が手放しで礼讃することに私は違和感を覚えるのだ。

このブログをリンクしてくださっているきんどーさんは、その点を極めて冷静に判断されているようである。

世の中貴重な少数意見をバッサリ切り捨ててはいけないと思うが、いかがであろうか?
http://ivory.ap.teacup.com/tannoy-edinburgh/84.html


きんどーちゃん・怒りの鉄拳

2007年6月5日(火)

何故、「オーディオ武者修行の旅」に2泊3日で行ったかなんだけれども、先ず第1に、それはきんどーちゃんのマルチ・アンプ駆動によるJBLシステムが正しい方向に行っているかどうか確認する為で、第2に、そのJBLシステムに「現代性」をちょっぴり加えたかったから。

375や075を使用しているのだが、それらをただのヴィンテージ・サウンドに
仕上げるのなら比較的容易なのだけれども(オリジナルMC275を買い375
に付け、MC240を075に付けるとか)、以前の日記で、きんどーちゃんのJB
Lシステムを「現代のスピーカーに対するアンチテーゼに育てたい」旨、書
いたと記憶しているが、その為には現代スピーカーの「使用できる要素」が
あれば取り入れたいと思った訳。

それで首都圏の6つのオーディオ店に、スピーカーを中心にいろいろ聴きに行った、という次第。

では、何故、そう思ったか、何だけれども・・・・・・。

キーワードは、「現代スピーカーに対するアンチテーゼ」。

ネットを含むメディアで誰も言っていないから、きんどーちゃんがハッキリ言おう。


JBL・DD66000は空前の「駄作」である!


そうしたことからきんどーちゃんのJBLシステムを「DD66000に対するアンチテ
ーゼ」に育てたかった訳。それがホンネ。

その為にも、きんどーちゃんのJBLシステムにちょっぴり現代性を加味させたかったのだ。

んで、きんどーちゃんが何故、4ウェイ・マルチアンプ駆動の4344から、今
のJBLシステムに変えたかの理由なんだけれど、第1に、何度か書いてい
るようにアーデンのアルニコ・サウンドに惹きつけられたこと、第2に375と
075が大好きであることに気づき、Wウーファーにチャレンジしたくなった
為。

そして、実はもう1つ、第3の理由がある。

それは、昨年11月に地元の某オーディオ店がDD66000の試聴会を行い、初めてDD66000を聴いたときの事。

きんどーちゃんは、眼を白黒させてしまった。

音場重視で音像は奥に引っ込み、音はキレイキレイで、また、躍動感が著しく欠け、しかも375のように歌いまくらないコンプレッション・ドライバー。。

その時は、「DD66000が梱包から出されたばかりだから・・・・」とも思った。

そして、DD66000の素性を確かめるべく11月下旬に東京まで行き、2件のオーディオ店でDD66000を聴いた。

したら、印象は変わらなかった。

しかも、ジャズやレッド・ツェッペリンをかけると、見事におとなしい。

クラシック専用機のJBL。。

これはエージングの問題ではなく、機器の素性の問題だ。

きんどーちゃんがよく言うことに、

「高額機器には音はあれど音楽なしのものが多い」

というのがあるけれど、JBLもそうなってしまった。。

それが60周年記念モデルで、また フラグシップ機。。

それで、DD66000に腹が立ったこともあって、JBLのスピーカーを「先祖返
り」させたのだ。

そして、それから今日まで、15回は DD66000を聴いているが、聴く度にDD66000を嫌いになってゆく。

嫌いだ。

嫌いだ。

嫌いだ。

大っ嫌いだー!


それで、

「本来のJBLはこうあるべきだ!」

ということで、きんどーちゃんの闘いが始まった次第。


まぁ、悪口ばっかり書いていると、精神衛生上よろしくないので、DD66000 についてはこれまでとする。

でも、2泊3日の旅で、いろいろ感心したこととかあったよ。

埼玉の或るオーディオ店で、ブルメスターの808・MK5というプリ・アンプを聴いたけれど、1音1音の彫りが深くて、音楽をキッチリ描写する。

現代アンプにありがちな冷たさもない。

ボルダーの2010より凄いと思ったよ。

また、マッキントッシュのプリ・アンプ、C1000はやはり素晴らしいプリ・アン
プだった。

昨年の4月に名古屋のオーディオ店でC1000の増幅部が真空管のものを聴いたけれど、今回はトランジスター。

何れにせよ優秀なプリ・アンプだ。

雑誌で余り騒がれず、冷遇されているけれど、ハッキリ言ってマーク・レビ
ンソンのNO32Lより上(32Lが登場したときの雑誌での扱いは異常なほど
凄かった)。

マーク・レビンソンはプリがNO38SL以降、パワーが33シリーズ以降は、音に躍動感が無いんだよね。

マーク・レビンソンは2桁NOで終わった。


その日の夜は吉祥寺のとあるジャズ喫茶にパラゴンを聴きに行ったけれども、ここに来る度に思うのだが、ここのパラゴンは鳴ってねえ!

大体が、MC352をパラゴンの上に乗せていること自体が誤り。
箱鳴りを変に抑えるから。

ガッツのないパラゴン。

これなら、同じ吉祥寺でもY・Tさんのやっている○○の方が、ガッツがある
ってもんだ。

ああ、可哀想なパラゴン。。

あと、翌日、或るオーディオ店でとんでもないものを聴いた。

DD66000をゴールドムンドのSACDプレーヤーをトランスポートにして、同
社のDAC・ミメイシス20MEに繋いで、プリはボルダーの2010、パワーはゴ
ールドムンドのテロス600で鳴らしたもの。

もう、「音はあれど音楽なし」の世界。

あれだけ、パサパサに乾いた無味乾燥のマイルス・デイヴィスの「タイム・
アフター・タイム」を聴いたのは初めてだ。

それを聴いて「俺のまだ攻略の入り口に立てていないJBLシステム(アン
プ・プレーヤー含む)の方が勝っている!」という妙な自信をもたせてくれた
(- -;)。

また、その日、TADのR−1を聴いたが、キレイキレイで、音楽性がゼロだ
と思ったよ。

何か思うに、日本人ってスピーカーをつくるのにふさわしくねえ人種なんじゃね
えか?

キレイキレイなら、ソナスファーベルやアコースティック・ラボくらいの「楽器」のようなスピーカーをつくってみろ!

もう国産スピーカーなど全滅した方がいい。


んで、翌日。

アキュフェーズのDP800・DC801とエソテリックのP-03・D-03の比較試聴。
双方を別々な場所で何度も聴いているけれど、同一場所での比較試聴は
初めて。。

スピーカーは耳に馴染んだB&Wの802Dを選択。

アンプはマッキンもあったが、リファレンスに使えて何度も聴いているアキュ
フェーズのC2810とA60を選択。

先ず、エソのシステムは
「彫りが深く、音がドーン!と来て、躍動感たっぷり」、しかし、音質が少々淡泊。


次にアキュのシステムは
「空気感があって、繊細さもあり、ほのかな情緒感がある」

というものだ。

双方の良いとこどりした一体型のプレーヤーはないもんかね。。
はぅ。。(´0`)=3  100万円くらいで。。


しかし、福島に帰ってきて、馴染みのオーディオ店2件のそれぞれの店主
に、きんどーちゃんのJBLシステムに合うのはどちらだ?と訊いたら、2人
とも「エソテリック」と言った(やはりな〜・・・・)。


でも、ここでは書けなかったけれども、良い刺激をいっぱい受けて有意義な
旅だったよ。

それを、今後、うまく活かし、JBLシステム攻略の入り口に立つことだ(未だ
人様には聴かせられん音だ)。

にゃんばるぞ〜!!

2007年6月24日(日)

昨日、所用があって東京に日帰りで行ったのですが、某所で、JBL・DD66000とTAD・R−1の比較試聴をしました。

そしたら、R−1って結構イケるスピーカーでした。
ハッキリ言って、DD66000より上。

M−1に比べて、中高域を同軸ユニット一発にしたため、音の密度感が高く、低域とのつながりも良く、音像・音場感も申し分なかった。でも、ジャズを聴いても、身体の芯が熱くならない、というのは困ったものだが。まぁ、その辺は、スピーカーという「楽器」をつくるのに不得手な日本人の製品だからやむなし(実際は多国籍軍でつくられたが)。ただ、パイオニアは本当によく頑張って良いスピーカーをつくったよ、ホント。

あ、あと、6/5の日記で、「DD66000は駄作だ」と書いたことには、予想どおり結構な反響があり、「よくぞ言った、きんどーちゃん」という方、16名、「いや、DD66000は素晴らしい」という方、15名から、メールを頂きました。

そして、それらの皆様方、31名に

「ご使用されているスピーカーは何ですか? 一番お好きな音楽は何ですか?」

とアンケートをとったところ、

DD66000肯定派の方々はアヴァロン、ティール、ウィルソン・オーディオ、B&W等々をご使用されており、即ち、音場重視派であること、また一番好きな音楽はクラシックであること、

DD66000否定派の方々は、従来のJBLをご使用されている方がほとんどで、即ち、音像重視派で、一番好きな音楽はジャズ、ということでした。

まぁ、何にしても、JBLのスピーカーだから、こういう風にいろいろ話題になるんだね。そうした点から考えると、やはりJBLは凄いんだな〜、と改めて思いました。


2007年10月29日(月)
あ〜あ、言っちゃった。。

過日、秋晴れの爽やかな日差しが降り注ぐ東京の都心部。

そのなかで、きんどーちゃんは某オーディオ店にいた。

JBL・DD66000を聴いていて、それを買うかどうか迷っているお客さんが1名、そして、「買えよ、買えよ」と眼をギラギラさせている店員さんが1名。

きんどーちゃんは黙って、2人の成り行きに注視していた。

かかっているアルバムはソニー・ロリンズの「ワーク・タイム」。

そして、その客は首を傾げ、

「なんか・・・・、今使っているS9800SEの方が、音が前に来ていますね」

と言った。

すると店員は、DD66000の優秀性を誇示する発言をした。それでも客は

「あ、でも、S9800SEと違いこれは音場感の陰に音像が隠れてしまっている感じがします」

と言った。そして、店員は、事もあろうか、客に

「貴方はオーディオを解っていない」

的なことを婉曲的に言った。

ここで、きんどーちゃんはキレた。。そして、その客に、

「このDD66000はAV用のスピーカーとして開発され、本国アメリカではAV用のスピーカーとして販売されているんですよ。現在のAVのサラウンド効果を巧みに演出する音づくりがなされているんです。

従って音場感過重視という貴方の言葉は正確なんです。アジア市場向けに“音楽鑑賞”中心につくられたS9800とは、血統が異なるんです。

あとですね、このDD66000、商社を経由せず並行輸入で買おうものならば、お値段は300万円前後です」


と言った。

ら。

(/゜□゜;)/「お客さん(←きんどーちゃん)!

そんな本当なことを言わないで下さい!!」

と慌てふためき、きんどーちゃんの腕を捕まえてきんどーちゃんをその場から外した。

しかし何だね、ピュア・オーディオ専用、AV専用のスピーカーという区分けはアメリカでも日本でも明確になされていない訳だけれども、少なくともアメリカ・ヨーロッパでは、例えば、ウィルソン・システム8とかアヴァロン・アイシスやダイヤモンドとかは、“音楽鑑賞”用のスピーカーとして開発・販売されている。

や、それらのスピーカーを本国で使用されている人々も、ジャズ・ロックのライブ、オペラ等のDVDを観る際には、AV用のスピーカーとして使用するけれども、メインは“音楽鑑賞”用、即ち、ピュア・オーディオ用、とし使用ている。

だけどDD66000は、本国では、サラウンド効果をギッチリ表現するようなAV中心用のスピーカーとして開発され、市場投入されているのが現実。

そう考えると、皆さん、「あれっ?」と思うでしょ?

日本では、

DD66000は“ピュア・オーディオ・スピーカーの最高峰”

と喧伝されて、あろうことかピュア・オーディオの総本山「ステレオサウンド」で異常に高く評価され、そしてあろうことか、

嘗て、AV用のオーディオと識別する為に“ピュア・オーディオ”という言葉を創りだしたオーディオ評論家
(←皆さん、解りますよね、10年ほど前までパイプをくわえ、「レコード演奏家」なるアホな戯れ言を振りかざし、貴族趣味にこだわる変態ジジイ)

が高く評価するという、この事態。

こう考えると、日本では正統な“オーディオ・ジャーナリズム”は永久につくられないでしょうな。


2007年10月31日(水)
10月も終わりだにゃ〜。。
それは、10/6のインターナショナル・オーディオショーでの出来事であった。

大場商事でのブースで、きんどーちゃんはアヴァロン・アイシスが奏でるサウンドに身を委ねていた。

「す、すげえ、まるでコンプレッション・ドライバー&ホーンのようなトランジェント感の良さ、音像の強さ、音の芯の強さ、これはS9500、M9500が正常進化していったら、こういう音になっていただろう・・・・」

と感心していた。すると、隣に俯き加減に、あらゆる苦難を受け入れ茨の道を歩むことを決意したシオニストのような青年(中年?)が1人。

それで、その青年が離席し、ブースの外に出るのを追って、きんどーちゃんも外に出た。そして、その苦難のシオニストに話しかけた、

「アイシス、どうでした?」と。

すると、その苦難のシオニストは、「あ、いや・・・・」と口ごもった。

「何か、JBLがS9500、M9500を正常進化させたら、DD66000ではなく、アイシスのような音にさせたでしょうね」

とその苦難のシオニストに話した。すると、その苦難のシオニストは、

「ああ! そう! そうですねえ! そう思います!」

と頬を紅潮させ、そう言った。それからすかさず、その苦難のシオニストは

「私はM9500を、マッキントッシュのMC2000をドライバーに、MC1000をウーファーに、MC275をS・ツイーターに使用してマルチ・アンプをやっているんです。プリはLNP-2Lです」

と語った。

「おお!兄弟よ!\(⌒▽⌒)/」

と心で叫んだきんどーちゃん。

「私、実は何度聴いてもDD66000に馴染めず、ですがあのアイシスには惹かれるものがあったのですが、貴方の言葉からその理由が解りました!」

とその苦難のシオニストは言った。そして、暫し雑談。

「ところで、“JBL SOULTRAIN”ってHP知っていますか?」とその苦難のシオニストはきんどーちゃんに訊いてきた。

「ハイ!(^▽^)/」

ときんどーちゃん。

「あれ、いいサイトですよね」

とその苦難のシオニスト。

「そうですかあ?(*^ ^*)」ときんどーちゃん。

「ところで、最近、あの日記、更新されていませんけれど、あの管理人さん本当にボケてますね」

「(殴)!!」


という訳で、日記を更新したぞ、M9500使いの君。
http://homepage3.nifty.com/penny-lane-12/homepage/diary0710.html

2007年11月12日(月)
こういう理由なんですよ
や、今夜、hotmailを覗いたら、

「管理人さんは、7月下旬に、DD66000を使用している人の自宅に伺ってDD66000を聴いたのに、“off meeting”にアップしないのは、そんなにDD66000が嫌いだからですか?」

というメールがとうとう10件になったので、サイトにアップしない理由を書きます。

つか、アップしたくとも、できないんですよ、旦那さん。

7月下旬のとある日に、横浜のオーディオ・ファイルの叔父&従兄、共通の友人(68歳)の方がDD66000を導入したというので、その方の住む東京都内まですっ飛びましたでやんす。

やっぱ、オーディオ店で聴いただけじゃ、その全貌は解らないですから。

それで、叔父&従兄と一緒に、その方のお宅へお邪魔しました、デジカメ持参で。

そうしたら、リスニング・ルームが凄いの!(/゜△゜)/

広さ、約22畳、完全防音なのだが、ストイックなオーディオ・ルームではなく、書斎兼用なんです。

それで、ドーン!と構えるDD66000。

また、その方はAVも凝っていらして、リヤ・スピーカーにはS・ツイーター付きのS5500。

その方はピュア・オーディオ用のアンプには、マーク・レビンソンのNO32LとマッキントッシュのMC1201で駆動し、面倒ながらも、AV使用の際にはパイオニアのAVセンターにクレルの6chパワー・アンプに繋ぎ変える、という徹底ぶり。

それで、私たちは先ず最初に当然のことながら、ピュア・オーディオとしてDD66000を聴かせて頂きました。

ここで驚いたことは、ピークもなければディップもない、ということで、短期間でDD66000をここまで調教したその方の凄腕に脱帽しました。

かかっているレコードは、ハンク・モブレーの「ワーク・アウト」。

その方は、大変なジャズ好きで、聴く音楽の8割がジャズ、2割がクラシック、とのこと。

きんどーちゃんは、DD66000より、その方の凄腕ぶりにまずは感心しました、というより敬服しました。

しかし、その方の眼が虚ろなのを私たちはすぐに察知しました。

そして、その方は、深い溜息をつかれました。

「こんなにDD66000を鳴らして、まだ不満があるのかな?」

と思ったのですが、その後すぐにその方は、

「ジャズが鳴らないでしょう?ハンク・モブレーが何処にもいないでしょう?」

と口にされた。

「以前まで使っていた、S9500の方が遙かに良かった、全然良かった・・・・・・」

と仰った。

「オーディオ店で聴いたときには、鳴らし方だ、と思い、思い切って買ったのですが、オーディオ店の人間と雑誌や評論家に騙された気がします」

とも仰った。落胆しているその方。

そりゃそうだ、DD66000ではハンク・モブレーが白人になってしまっている。。(−−;)

ジャズ再生なら、S9500の方が100%勝っている、と思いました。

「AVにしてみます?」

とその方は映画“プラトーン”のDVDをかけてくれたのです。

いや〜、そうしたらDD66000の迫力の凄いこと、凄いこと、きんどーちゃんと叔父と従兄は仰天しました。

そして、その方は、続けて“ルパン3世・カリオストロの城”のDVDをかけてくれました。

もう、DD66000のサラウンド表現にはびっくりしました。

そして、その方は

「ジャズが鳴らないこんなスピーカー、買うんじゃなかった」

と仰いました、虚ろな眼と深い溜息とともに。

\(⌒▽⌒;)
「DD66000を売って、S9500を再度手に入れられては如何ですか?」

ときんどーちゃんはその方に提案しました。したら、

「孫がこれで“ルパン3世”を鑑賞するのが気に入ってしまったもので・・・・、S9500の買い直しは息子夫婦にも反対されているんですよ〜」(深〜い溜息)


こういう理由で“off meeting”にアップ出来なかったのです。皆さん。

あ、S9500でジャズを聴きたくなってきた。。
http://homepage3.nifty.com/penny-lane-12/diary0706.html

〜オーディオ随想録〜
2007年、インターナショナル・オーディオショー

去る10/6(土)に、「07年、インターナショナル・オーディオショー」行ってきました。以下に、写真と雑感を記した簡単な文章を掲載致します

先ず最初に、ハーマン・インターナショナルのブース。
ここには、新しいマーク・レビンソンのタワー型のモノ・アンプが出品されていると思い、音が聴けるのかな、と期待して行ったのですが、「参考出品」だけでした(怒!)。

下の写真でも解るでしょうか?
「MarkLevinson」のロゴが変わっていました。

私は、マーク・レビンソン・アンプに関して、NO32LはたいへんOKですが、それ以外のアンプ(パワー・アンプ含む)は、21世紀に入ってから迷走している感じがしてなりません。

「マドリガル」から「ハーマン」に開発・製造が移管されたので、この辺で地に足をつけた製品を出して欲しいと心から願っています。

また、32Lの登場から8年(26SLから32Lの登場まで8年)が経つので、新しいリファレンス・プリが登場するのかな?と思っていましたが、今暫くは32Lで行くようです。

そして、ハーマンのブースでのJBL・DD66000は本当に酷い音で鳴っていました。
プリ・アンプがNO32L、パワー・アンプがハルクロだったのですが、何か音が「ボコボコ」していて、聴くに耐えませんでした。

しかし、ハーマンさん、DD66000の内部構造を示すことはよした方がいいですよ。
箱がMDF材で作られているのがモロ・バレです。

「MDF材で作っていて、定価600万円はないでしょう、しっかりボッタくってますね♪」

ということが簡単に解ります。

「60周年記念だから600万円♪」

という安易な考えで価格設定をしたのでは?と思ってしまいますよ。
とにかく、ハーマンのブースはつまりませんでした。

3番目にはアキュフェーズのブースに行きました。

アキュフェーズの社員はいつも紳士的で、丁寧に製品の説明をしてくれます。しかし、敢えて冒頭で苦言を呈したいのですが、高松重治氏の様な、本当に解りやすい説明をしてくれる人材は若手社員のなかにはいません。従いまして、人材育成を上手にしてほしいと切に願います。

ところで皆さん、アキュフェーズはやってくれましたよ。

DF45を使っての、DD66000のマルチアンプ・ドライブ(>▽()。

新製品のSACDプレーヤー、「DP700」をDG38を通してC2810を経由して、A60を2台、BTLでウーファーに、A45を中高域に使用していました!

私はかねがね、DD66000のマルチアンプ・ドライブ・サウンドを聴きたいと願っていましたが、この日、その希望が叶いました!

音の純度は格段に増し、音が“相応に”前に来て、立体音場感、音の奥行きも増していました。
そして、児玉麻里のSACD「熱情」を聴きましたが、正直に「良い!」と思いました。
但し、「クラシックならば」と。

ジャズをかけると、相も変わらず、見事に線がか細く、か弱く聴こえる為、クラシックを中心に音楽を聴かれる方に対してなら、DD66000はお薦めできると思いました。

但し、DF45を使用して、アキュフェーズのアンプでマルチアンプ駆動してほしく願います。

DD66000は20数回聴いていますが(実は7月下旬に、横浜の叔父の友人がDD66000を導入したというので聴きに行きました。その方はNO32LとMC1201で鳴らされていました)、DD66000のベスト・マッチ・アンプはアキュフェーズだと思います(や、ホブランドも試してみたいが)。

DD66000の音が脆弱な為、アキュフェーズの“切れ味の鋭さ”を加えるのです。
そして、クラシックを中心に音楽を聴く。
これなら、ハーマンに600万円をボッタくられても、満足できる世界だと思います。


但し、敢えて言うなら、

「DD66000、マルチアンプ・ドライブしてもこの程度か、なら、S9800SEをマルチアンプ・ドライブした方がいいな、よりガーン!と音がエネルギッシュに前に出てくるから」

と感じました。

それで、7番目、アッカのブース。
ここで私は強烈な体験をしました。

YGアコースティックのアナットリファレンス(のニュー・モデルらしい?)。
ホブランドのHP200とストラトスでドライブされていたのですが(←これもいつ聴いても本当に良いアンプだ!)、ブース全体に「音楽」が雄大に拡がっていたのです。
「音」ではありません、「音楽」です。

虚飾に彩られない、鮮明で躍動感のある「音楽」があったのです。
まるで、コンサート・ホールにいるような錯覚を覚えました。

最初に女性ヴォーカルのブルースがかけられていたのですが、そのヴォーカルの質感やアコギの質感といった表現を拒否する、ただただ素晴らしい「音楽」の世界です。
オートグラフが正常進化したら(実は、私はウエストミンスターをオートグラフの後継機とは考えていない)、21世紀の現代において、こんな音楽表現をしただろう、と思いました。

私が信頼しているオーディオ評論家の和田博巳さんを虜にした理由が解った気がします。
これ、買える人がいたら買った方がいいですよ、幸せになれますから。
本当にすごい体験でした。

8番目は、ノアのブース。

ここでは、ストラリディヴァリ・オマージュがブルメスターの808MK5と911MK3でドライブされていましたが、これは何度聴いても吟醸の組合せ♪
ストラリディヴァリ・オマージュは、巧みに箱を振動させ、その箱鳴りを巧く音楽に同化させているのが特徴ですね。

オーケストラ、ヴァイオリン、ピアノ、その何れの音も巧みに演出し、音楽に没頭させてくれる「楽器」です。

何度聴いても素晴らしいスピーカー、否、楽器です。


それと、ブルメスターの808MK5。
これは、何度聴いても本当に凄いプリ・アンプです。

一音一音の克明な描写、隈取りの仕方は、他の追随を許さず、その上、「音」ではなく「音楽」を聴かせるのに長けたプリです。

私は本当はこの808MK5が欲しかったのですが、マッキントッシュのパワー・アンプ群とは相性が悪いと思い、泣く泣く断念した製品です(←ん?なんかプリ・アンプを買ったのですか?きんどーちゃん?)。


9番目は、ナスペックのブース。

このダールジールのアンプは本当に素性の良いアンプです。
何度も聴いていますが、本当にそう思います。
躍動感に溢れ、活き活きと音楽を活写するのです。

あ、そうそう、JBL・S9800SEをこのダールジールのアンプで鳴らしているのを聴いたときには、その際に私は時間を忘れ、約2時間、音楽を聴き込んでいました。


11番目に、ティアック・エソテリックのブース。

また、アヴァンギャルド・・・・・・。
このメーカーのスピーカーは各種モデルを数多く色んな場所で聴いていますが、

「ジャズを鳴らしても全然スウィングしない、こんなアヴァンギャルドの何がいいんだ?!

評論家と有名人と雑誌と悪徳オーディオ店による洗脳から早く解放されよ!諸君!」

と悪態を付き、すぐに退散しました(笑)。

13番目には、今井商事のブース。

私は、コンパージェント・テクノロジーの「SL1・アルティメット」も欲しかったのですが、何故か、最終的には候補から外してしまったのです。
そうしたら何と、上位機種の「SL1・レジェンド」が出品されていました!

「す、すげえ!音が生きている!生命力みなぎる実在感のある音、否、音楽が鳴っている!!」

と驚嘆しました。
嗚呼、これをもっと早く出していてくれたならば・・・・・・(号泣)。

これで、私の好きなプリ・アンプ、ベスト5は、

1位、コンパージェント・テクノロジー・SL1・レジェンド、
2位、ブルメスター・808MK5、
3位、ボルダー・2010、
4位、マーク・レビンソンNO32L、
5位、マッキントッシュ・C1000T/C、

といったところか。


そして、最後、大場商事のブース。
ここで私はすごいものを聴いてしまいました。
それは、アヴァロンのアイシスです。

私は、「!!!!!」となってしまいました。

「こ、これは、JBLが、S9500、M9500から正常進化していたなら、こんな音になっていたろう!」

という鮮烈な音でした。

ヴィンテージJBLにある「音楽をかぶりつくように聴く」、というそれが、このアイシスにはありました。

私が使用しているJBLシステムが正常進化していったなら、2007年現在、JBLのフラグシップ機はこういう音を出していただろう、と思いました。

箱鳴りが巧みに音楽に同化され、引き締まった音像が全面で定位し、その背後に雄大な音場感が拡がる・・・・・・、そして生命力溢れる強靱なサウンド。

まさに、嘗てのJBL(※私はS9800SEは好きだし、認めています)が得意としていた要素が、このアイシスにはあった!

JBLの本流・血脈は、DD66000ではなく、アヴァロン・アイシスに流れ込んだ模様です。
私は唸ってしまいました。

「せ、せめて、このアイシスの半分の音を、我が家のJBLで出したい・・・・・・」、私は驚くと同時に、新たな目標を見つけました。

アヴァロン・アイシス、YGアコースティック・アナットリファレンスともども、私が近年聴いたスピーカーのなかでも傑作中の傑作です!

と、以上、駆け足で、ショーの印象を記してきましたが、現代オーディオ(特にスピーカー)に批判的な私をアイシスとアナットリファレンスは大いに魅了させてくれました。

こうして新鮮な驚きとともに私はショーを後にしました。
そして向かうはアキバの「ヒノ・オーディオ」・・・・・・。

ここの“ヒューガー・オートグラフ”を聴くのは、今回で4度目ですが、

「やはり、オートグラフ最高!!」

となりました。。

カラヤン/BPOの「ベト7」、クレーメル&アルゲリッチの「クロイツェル」をかけてもらいましたが、自然な楽器の質感は素晴らしく、目の前にステージが現れました!

オートグラフ万歳!!(←結局、これがオチかい?きんどーちゃん?)

と、まあ、有意義な1日でした。

07年10月8日・記
http://homepage3.nifty.com/penny-lane-12/homepage/audioessay12.html


要するに、スピーカーもアンプも音自体は


1930年代の GOODMANS AXIOM80 や Western Electric WE555 、

300BシングルアンプのWestern Electric 91B


から何も進歩していないという事ですね。

マランツ7C に匹敵するプリアンプも遂に現れなかったし。


57. 中川隆[-7973] koaQ7Jey 2017年4月30日 00:48:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ジャズを聴くのでも JBL のモニタースピーカーよりはパルメコの方が遥かに上

ロンドンウェスタン直系BBC放送局用パルメコ・スピーカー

生演奏みたいなジャズ PARMEKO (パルメコ)LS/1で聴く
https://www.youtube.com/watch?v=hTw4Q4KA2EY

PARMEKO (パルメコ)LS/1 + LEAK STEREO60で聴く 素敵なJAZZ キースジャレット
https://www.youtube.com/watch?v=rSuFHhYDiT8

オレのガマンもこれまでだ「身の丈再生音って、ナニ?」の巻

オーディオシステムの再生音は使用する人の可聴帯域に則ったものであるべきだと、気付かせてくれたのは友人のお店で聴いたパルメコのスピーカーでした。 

1950年代に英国BBCの検聴用として用いられたもので、その再生音は全帯域に亘ってフラットでありながら、その音の内側に入れば信号に含まれたあらゆる音を聴き分けることが出来るのです。 その音を、全て聴き分ける事の出来る人がどれだけいるのか。 若く、恐ろしく耳の良い人でなければ、このパルメコの再生音の真の力を聴きとることは困難であり、音楽な暖かさとか、そういうものは期待するほうが野暮という完全プなロ仕様です。 

高価でもありますが、正直いって聴覚的に無理が伴います。 私自身の耳は全くついて行けず、ただ聴くしかありませんでした。 

その音は嘗ての JBL4350、4343等と似ていますが、それよりずっと上質で、JBL のスピーカーが時々聴かせる無機質感は微塵もなく、人間的な響きと格調高く涼やかな音です。 

IMG_0161真のモニタースピーカーの再生レンジは、聴覚能力の高い人が使ってこそ、真価が生かされる事にも気付かせてくれました。 検聴用のスタジオモータースピーカーを使っているユーザーで、実際に最低音域と最高音域を聴きとる事が出来るのは本当にわずかな人にすぎないと思います。 個人の聴覚レベルに合っていれば身の丈再生音こそ大切で、欲張りは避けるべきでしょう。 以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51620721.html



サウンドポイント55 

パルメコ 38cm同軸2WAY LS−1     

2ペアー在庫  写真1,2,3 ¥63万

 
(初代BBCモニター、WE系の特注品と思われる構造です。ドライバーは713か?)
 
(残念ながらコーン紙に破れ補修が御座いますが音質には問題御座いません。)
 
(超ヘビー級のユニットでコーン紙はジェンセンより遥かにパンパン、ロレンツのツイーターを付けて3WAYにしてBBCで使われました。あのアビーロードスタジオ、アメリカのバンガードのスタジオでも採用されてました。)


ビンテージの中でも最高に位置するユニット群です。
アルテック、JBL、TANNOYに愛想をつかした方御試聴ください。  
http://homepage2.nifty.com/soundpoint55/newpage3.html



 米国がウェスタンエレクトリックなら英国はロンドンウェストレックス、ドイツはクラングフィルムになります。

一口に云ってロンドンウェストレックス(ロンドンウェスタン)はアメリカのウェスタンエレクトリックとは多少異なります。初期のロンドンウェスタンはアメリカ本国よりシステムを持ちこんでスタートでしたが英国の国策として海外からの輸入に制限を設けたためこのシアターシステムも対象になりロンドンウェスタンのシステムは自国での設計生産になったと思われる。

 

ロンドンウェスタン直系スピーカー

 初期のロンドンウェスタンは多分米国ウェスタンの改良型を使用したシステムでしたが私の憶測と情報ではその後ウェスタンエレクトリックからのシステムの供給はやめてイギリス本国での製品開発が行われたと推測されます。英国はアメリカと違って大変保守的なお国柄で海外から輸入するよりも自国で開発して販売する方法を取っていた、

 日本や米国と違ってロンドンウェスタンの立ち上げに当たってイギリス国内のスピーカーメーカーの第一線級のエンジニアが集まってロンドンウェスタンをスタートさせたと思われる。

当時のスピーカーメーカーと云えばシアター専門のヴァイタボックス、民生用のグッドマン、ローラ、タンノイ、パルメコ等メーカーのエンジニアが共同開発に当たったのではないだろうか、この辺が米国のメーカーや日本のメーカーとは事情が異なる。

 開発終了に伴い英国本土のすべてのシアターに供給するには生産量が問題になってくる。当時はヴァイタボックス社やタンノイ社では絶対数の生産ラインの供給システムがまだ確立されていなかった、

 当時のスピーカーメーカーではグッドマン社が大掛かりな生産ラインを有していたから多分ユニットはグッドマン社が中心となって製造していたのではないだろうか、

 当時の技術集団が開発した初期モデル(1950年代)のスピーカーユニットはすべてロンドンウェスタン直系のスピーカーになるので音質音色は同じである。またロンドンウェスタンのシステムには低域用にグッドマン、高域用はタンノイ、ケリー、ヴァイタボックスなどでの組み合わせによる混成システムが多かったのでは、

 実際ロンドンウェスタンの2080,2090Aのシステムとパルメコ、私が所有しているユニット等は音質や音色は良く似ており私が聴かさせて頂いた三上先生宅のロンドンウェスタンと瓜二つの音に安堵感を覚えた、

 また米国のウェスタンエレクトリックはすべて業務用でしか販売されなかったがロンドンウェスタンは家庭用のシステムも販売されていたがほとんど日本には入って来なかったからロンドンウェスタンを含めてロンドンウェスタン直系のスピーカーは幻のユニットと云える。

 ロンドンウェスタンのスピーカーのサウンドは皆さんご存知のアルテック、JBL、タンノイ等のスピーカーと比較してまったく異なる音質、音色を持っているのがロンドンウェスタンの特徴でもある。私も沢山の英国ヴィンテージユニットを聴いてきたが今回手に入れたロンドンウェスタン直系のユニットはこれらの音とは違っていた、

 ロンドンウェスタンのパルメコは初代BBC放送局のモニタースピーカーに採用されていたが有名なアルテックの604Eと外観的に非常によく似ているが音質音色は全く違う、

パルメコはもっと浸透力があり音味は大変美味しいエレガントな音ですがアルテックの604Eは残念ながら上手く調教された音を一度も聴いた経験がありませんので比較するのは無理かも知れません。

 またアルテックやJBLなどアメリカのスピーカーはジャズ向きと云われているがスピーカー開発者にとってこれはジャズ向きこれはクラシック向きとして設計はしていないはずですからやはり鳴らし方に問題がありそう、私の個人的な意見としてジャズが鳴ればクラシックも必ず鳴るはず、クラシックが上手く鳴らないのならジャズも鳴らない、ジャズが本当に上手く鳴れば大人のジャズサウンドになるはずだ、
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-027.html

パルメコスピーカーはBBC放送局の検聴用に使用されたスピーカーで製作本数は数百本しか作られなかったと云われる数の少ない幻のユニットになる。ほとんどの方は音も勿論だがパルメコスピーカーの存在すら知らない方が多いのではないだろうか、ウェスタン系をやっている方やオーディオを長くやっている方はパルメコスピーカーを知っているはずだがこのユニットは巷には出てこないのでほとんど聴く機会は少ないと思う、

 私が知る限りでは名古屋では西山氏、関西では今田氏と今回ご紹介する笹本氏の三人がこのユニットを所有していますが全国を探せばまだ使っている方は沢山いると思う、

 本来このスピーカーにロレンツのツィーターとリークのアンプを内蔵したシステムでBBC放送局に納入されていたらしい、パルメコスピーカーは写真でもおわかりですがコアキシャルタイプですが外観はアルテック604Eのホーン部分が大変似ておりますが振動板はウェスタンと同じものを使用しています。

 このユニットのホーン部分の形状が似ているのは皆さんご存知のアルテック604Eですが音味はまったく異なります。604Eは上手く鳴らされていない方が多いので残念ながら比較はできません。アルテックの604Eは38cmのコアキシャルですがパルメコはもう一回り大きい40cmのコアキシャルになります。

またマグネットは強力なアルニコマグネットを使いクロスオーバーは多分1KHZぐらいと思われる。このパルメコのエンジニアもロンドン・ウェストレックスの開発に協力したと思われそのサウンドは本家のロンドンウェスタンと瓜二つの音色、音質を持っている。
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-030.html


オーディオのパラレルワールド

パラレルワールドとは今の世界と平行したもう一つの世界をパラレルワールドと云います。

オーディオで云うならば皆さんが使っているアルテック、タンノイ、JBLや現代の代表的なスピーカーは一般的な(A)の世界の音ですが(B)の世界はこのようなスピーカーとは隔絶したもう一つの世界の音である。

 私が聴いた限り上手く鳴らされていたウェスタンエレクトリックのカールホーンを使ったホーンシステム、オイロダインやロンドンウェスタン及び直系の音こそ現代のサウンドとは異なる次元の違う(B)の世界と云えよう、


現代のシステムは駄目とは云わないが(B)の世界の音を聴くとオーディオ観も音楽観も変わるような気がする。


正面に鎮座しているWE−15Bホーンで聴くチェロは現代のサウンドとは全く異なるこれこそパラレルワールドのサウンドであった、


正面に設置してあるのが有名なシーメンスオイロダインシステム、このサウンドもWEやロンドンウェスタンとは少し系統が違うが見事なサウンドを聴かせて頂いた、


ロンドンウェスタン2080A、2090A

 最後に拝聴させて頂いたのは幻のスピーカーシステムでロンドンウェスタンだ、

このロンドンウェスタンの音は言葉では云えない一種独特のサウンドで現代の一般的なHiFiサウンドとは異なりこれこそパラレルワールドの音だ、

 ヴァイオリンの響きは電気臭くない木の香りすら漂ってくるのがわかる。

オーディオを追求していくと最後はこの音に魅了されるのは私だけではないはず、    
このロンドンウェスタンのサウンドを聴くと現代のHiFiサウンドは申し訳ないが長く聴いていると時間の経過と共につまらなくなり飽きが来てしまうがロンドンウェスタン系はオーディオマニア、音楽マニアを引き付ける魅力たっぷりのスピーカーと云えよう、

ただこのような音を出すには相当レベルの高いアンプと高度なテクニックと肥えた耳を持っていないと上手く鳴らないのではないか、

 ヴィンテージショップなどでウェスタンやその他ヴィンテージスピーカーを鳴らして店主は能書きばかりでまともに良い音で鳴っていないのが多いのと

すべてヴィンテージスピーカーだからパラレルワールドのサウンドと思ったら大間違いである。

やはりマニア宅で上手く鳴らされているのを聴くのがベスト、「百聞は一聴にしかず!」

 確かにオーディオは進歩しているが最終的に判断するのは聴く人の感性と鳴らし方ではなかろうか、またパラレルワールドのサウンドは装置を忘れてじっくりと音楽が聴ける。
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028.html  




58. 中川隆[-7972] koaQ7Jey 2017年4月30日 00:55:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBLを使っていると音場がわからなくなる


セッティングについて GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/20012832/

部屋との相関関係 GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/11308411/
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平行法の音場の出方 GRFのある部屋
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音のバランス GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/24493704/

オーディオを聴かれているほとんどの方が、壁際にSPを置かれていると思います。
例外は、アヴァロンやティールの様な音場型のSPを使っていらっしゃる諸兄の部屋でしょう。その場合は部屋の中央付近にSPが平行に配置されています。SPの向こうに音場が出現して、SPの存在が消える!

この音を体験されている方がどのくらいいらっしゃるか解りませんが、主流にはなっていないようです。オーディオに求めているものの差だと感じますが、今ひとつ気がついた事があります。音場というものを聴いたことが無いと言われる方が多くおられるからです。

 JBL それも、青い色に象徴されるようなスタジオモニター型を使用されている方に多いのですが、音はSP自身からしていないと実在感が無いとお考えのようです。ツイーターやミッドレンジのホーン、それもデュフューザーがなっていた方が、音が充実しているとお考えの方々です。

JAZZを主に聴かれる方に多いようです。楽器の音の存在感・音量を重視されるからです。その方々に肝心なSPの存在が消えると良いっても納得はしません。高音・中音・中低音・低音と各SPがそれぞれの役割を果たし、帯域を目一杯使って再生するのが、目的だしオーディオをしている快感でもあります。

 どうやら聴いている音楽と演奏の方法に大きな差があるようです。

現代の録音の主流は、各パーツの音を至近距離で拾って時としてはお互いに干渉しないように仕切りをしても、一つ一つの音をクリアーに収録して調整卓で音を編集して切り花のように芸術作品に仕上げて行く。演奏者は音の素材であり、その音をいかに輝かすかにプロデューサーと録音技術者の腕を見せているようです。あたかも指揮者のように音のバランスを整えているのです。

 これらは、モノラル収録したものを、左右に振り分け音量差でステレオイメージを合成しています。ときとして、デジタルエフェクトを駆使して、エコー成分や位相成分を調整しています。イコライザーの使用は当たり前で、これが無くては歌手の声は成り立ちません。サウンドレコーディングの専門誌や調整卓の使用方法を見れば事細かく書かれています。

 それに対して、あくまでも人間の耳は二つだけなのだから、ワンポイントにこだわり、位相成分の微妙な差によるステレオ音場の再生を行うべきだという録音もあります。

古くはアンドレ・シャルランやデンオンの一連のワンポイント録音シリーズが代表です。マイナーレーベルでは、ワンペアーのマイクや、増えてもツーペアーのマイクで収録に徹している録音も多く見られます。

それらに特徴的なのは、部屋中が録音会場の音場に包まれる事です。

 この二つの録音方式・主義の違いが、部屋の中でのSPの位置を決めているようです。

しかし、音場が目の前に出現していても、聴こえないという方々も多くおられるます。おそらく聴き方の方法が違うのだと、背景に大きな風景が広がっていても、近くばかりをご覧になっているからだと以前は思っていました。しかし、いろいろな試聴会や演奏会を通じ解った事があります。

その音場は聴こえない人、もとの音楽の響いている音場を知らない人には聴こえないのだと!

 クラシックの演奏会場や拡声装置を使わない演奏がどのように聴こえるかを経験していない方々には、会場の響きは聴こえないのだという事です。

楽器から出ている音が、響きだと思われているからです。ヴァイオリンでも金管楽器でも、弦や開口部から音がでていると思っておられるからでしょう。

ヴァイオリンのほとんどの音は、背面から音が会場に放射されているのですが。響きを聴いている事に気がつけば、楽器の傍に、開口部にマイクを突っ込むような録音はしない筈なのですが、、、。

 その意味で、オーディオで音楽を聴こうとすると、その人の今までの経験を通じて音を調整して行くしか無いのです。ステレオ雑誌をいくら読んでも実際の音は出ません。能書きをいくら読んで、きれいな写真を眺めても音は聴こえては来ません。電線をいくら変えても、その度に音の差は出ますが、どれが正しい方向なのかますます混沌とするだけです。

 基本に戻り、部屋の響きを重視する配置にされれば、10センチのSPでも十分満足する低音も高音も聴こえてくるのです。それがオーディオ産業的には面白くない方法でも仕方がありません。

ヨーロッパの響きのいい部屋では、コンポの装置でもそれなりの音がします。
コンサートホールでは、10センチのモニターでもオーケストラの響きをほとんど再現できます。

録音をされた経験がある方でしたら気がついている筈なのですが。その基本に返り、部屋でのSPの位置を変える勇気がああれば、オーディオのあり方が変わるのですが、、、。


Commented by UNICORN at 2009-06-23 22:36

現有SpeakerSystemへの殆どの不満は、Speakerの位置調整で過去解決出来ました。

GRFさんの言われている;

*部屋の響きを重視する配置にされれば、10センチのSPでも十分満足する低音も高音も聴こえてくるのです。

には100%賛成します!!

今後の具体的アプローチ、楽しみですし、是非 Speaker Systemで苦労されている方、Speakerの能力を疑っていられる方、虚心坦懐に耳を傾けられることをお勧めします!!

そこには貴方の耳を信じること、ほんのチョットした自主性(日常/思い込みからの離脱)で、思いがけない世界が待っているかもしれません!!

Commented by (Y) at 2009-06-28 00:00 x
この話はちよっと怖いところがありますね。

>その音場は聴こえない人、もとの音楽の響いている音場を知らない人には聴こえないのだと!

特にこの部分は核心を突いていますね。どう考えても聴こえていないと思われる人が少なからずいます。しかし本人には分かりません。知らないものが知りようも無いのと同様に、分からないものは分からないのですよね。

ところでGRFさんに「それは意味がちょっと違うよ」と言われるかも知れませんが、モノラル音源でも音場感は感じ取れます。むしろその方がリアルに感じられるものもあります。

1本のスピーカー、1本のマイクからでも音場が聞き取れるのは、かなりの部分が技術者の腕であることは当然としても、聞き手の経験値に寄るものも少なくないとは思うのですが、その前後に奥行きのある感じこそがモノラル音源の醍醐味なので、僕はいまだに古い音源を聞き続けている次第です。


Commented by TANNOY-GRF at 2009-06-28 05:29
(Y)さん、その通りです。
モノラル録音にも音場はあります。その場合、日本のステレオSPから再生していては、聴こえません。一本のSPでなければ聴けないからです。
モノラルはシングルです。二本のSPで聴くモノラルでは、奥行きが感じられませんね。

昔、加藤秀雄さんのお宅で聴いたモノフォニックが、いまだに私の理想です。
http://tannoy.exblog.jp/11369651/



JBLを使っている人には永遠に体験できない向こうの世界とは

「GRFのある部屋」さんのお宅へお邪魔しました。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-443.html


オーディオというものは沢山の人が熱を上げる対象としては中々に良く出来ていると思います。

オーディオの趣味は機材を買い揃えた後にこそ本当の道が待ち構えていて、それがまた何とも思いのままにならないモドカシさ、怖さを楽しむマゾヒズムを含んだもので(笑)

スピーカーやアンプを買ったりいじったりするだけでも相当に楽しいけれど、それはあくまで手段にとどまっていて(時として主従逆転の場合もあるかもしれないがそれはさて置いて)出現される音楽を聴いて初めて評価が下る厳しさこそがオーディオの醍醐味と思うのです。

そんなマゾの特質を鑑みオーディオを愛しちゃってその仕打ちに耐えている人は沢山みえるけれど、反面「オーディオから愛されている人」=何の機械を使っても何時もあの家は良い音出してるなあ!って人は存外に少ないのかも知れません。

そんな人は同じ香りを持っている様に感じられます。

1、音楽を心から愛しちゃって離れられない人

2、オーディオの音が突き抜けちゃったら、どんな心持ちになるかを体験しちゃった人。


今日の訪問は

「GRFのある部屋」さんです。
http://tannoy.exblog.jp/

ブログの世界ではとみに著名な方です。ご案内を頂いてゆっくりとそちらのブログを拝見しました。


これはもう「1+2」に到達され魅了された方なんだと言う事は文章の端々から香って来ます。

ご住所は都心の真ん中で遠いのですが、なんとしても行かねばならんと予定を立ててお邪魔する事が叶いました。

この方はもう一つのハンドルネームを「和室のユニコーン」さんと言います。お宅にお邪魔して、まずはそちらの意味を知る事になります。

http://blog-imgs-68.fc2.com/k/a/o/kaorin27/2L_convert_20140613040823.jpg

「一角獣」の名の通り、円錐形の振動板1本で全帯域をカバーする無指向性スピーカーです。
アンプは氏自ら調整に参画して完成された安曇野は

水谷氏/サウンドパーツ
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html

の真空管プリアンプから

岡山の是枝氏
http://www.audio-maestro.com/Welcome.html

がユニコーンに合わせて特別に制作にあたったという真空管パワーアンプで駆動します。

フロントエンドは
emm-LabのSACDとマランツCD-34改(その内容が相当のものらしい)です。

元々のハンドルネームである「Tannoy GRF」に先んじてこのユニコーンをかけられたと言う事が氏の「聞き方」「求める物」を表していると思います。

コンサートホールの椅子に腰を沈めて、ふっと息を吐き目を瞑った時だけ感じる「あの感じ」なのではないでしょうか。

SACD の特徴を活かした地の底に届きそうな深いフロアの底から天井にかかりそうな広い空間の中に楽器の音がたち上がりました。

今、目の前に展開されているサウンドはユニコーンの特徴的な駆動方式に寄る物かもしれませんが、部屋を暗くして頂き音楽に対峙する時にはもうそのような考察をするのを私の脳は完全に拒否していました。


ショスタコの15番

漆黒の空間に一つのトライアングル?から始まる曲は徐々に楽器の数を増やして行きます。

フルートは3管かしら。フレーズ毎に奏者が主旋律を受け渡し引き継ぎ、掛け合いをしている様が見える様です。

少しづつボデイを膨らませたオーケストラはついにトッテイを迎えると、見えるのはステージの床であり壁や天井の木質の色でした。

我が家では最近ご無沙汰な「自分の頭蓋骨の中にステージが出現する」感じを初めて他のお宅で体験させて頂きました。

違法薬物などに手を出す連中はバカだなあ!と思います。トリップして恍惚感に浸るなら優れたオーディオがあればより強烈に体験出来るのじゃないか(あっちは未経験なので比較論は想像で(爆))と。

それほどの強い印象を残した経験となりました。


このあと、アンドレ・プレヴィン氏の「真夏の夜の夢」を聴いて私は確信しました。そして「オーディオから出てくる音を無視している」方と初めて出会ったと思ったのです。

この家のご主人は音楽堂に踏み入れた時の「あの感じ」に包まれて「どこで誰が何をしているか」を聴いているんだと思ったのです。

おかしな言い回しかも知れませんが、あの感じさえ出てしまえば「音色」は文句の付けようも無い状態になっていると断言出来ます。音色を追いかけても「あの感じ」には到達出来ないかもしれませんが、逆のアプローチで達成した際にはもれなく最高の音色が付いてくるということになろうかと思うのです。

周波数応答など多くの要素が高い水準で達成していないとけっして「あの感じ」にはなりません。

こちらのお宅を見回しても、アクセサリーやケーブルの類いで苦労して(楽しんで?)いる様子は皆無です。マゾではない証拠です。道具の使い方を心得ている方に共通している境地である様です。


当日は金曜の仕事開けにお時間を割いて頂いたので、全体のプログラムは短縮板でお願いしました。

それでも少しの時間でしたが、Tー4スピーカーで平行法の実演とコーナー型のオリジナルGRFモニター・ゴールドでは交差法の音場感を聴かせて頂きました。

http://blog-imgs-68.fc2.com/k/a/o/kaorin27/3L_convert_20140613040836.jpg

こちらにも驚きは沢山あったのですが、とてもコメントを出来る程腰を落ち着けて聴いていませんので軽軽な発言は控えたいと思います。

ただ一点

最新のデジタルアンプ=先年惜しまれつつ亡くなったサウンドデザイン社の石田氏になるSDー05とGRFのコンビネーションが古き良きTannoyの伝統に新しい息吹を吹き込んで見事なプレイバックだったことをご報告させて頂きます。

しかし、私の睨んだ所こちらのお宅では一貫して感じた事なのですが、
古き袋に新しき酒を盛る・・・決して懐古趣味だけではない、かといってテクノロジーの新しさだけを誇示するのではない絶妙な時間の感覚を覚える構成・音でありました。


さてさて

こちらのお宅にはまだまだ底が見えない程の仕掛けが沢山ある様に聞いています。
また是非お邪魔できる事、そして片田舎の我が家にもお越し頂く事をお約束して、金曜日の夜のにぎわいを見せる高円寺の街を抜けて帰路につきました。


素晴らしい音に出会えました。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-443.html

German Physiks
http://www.german-physiks.com/german-physiks-speaker-line/products.html
https://www.google.co.jp/search?q=GERMAN+PHYSIKS&lr=lang_ja&hl=ja&biw=1040&bih=904&tbs=lr:lang_1ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=I92eVdPBF8TEmQWfsIBw&ved=0CBsQsAQ


地上の楽園、GRFのある部屋さん宅をご訪問 2006年10月25日
http://blog.goo.ne.jp/sugar-s310/e/fb0ca3e268b80d0a49e0cd62bdad603d


22日(日曜)は、GRFのある部屋さんのご自宅にお邪魔してきました。

都内某所にあるGRFのある部屋さんのリスニングルームは3階にあった。通されて、その広さに怯んだが、床といい天上といい実にしっかりとした作りがなされていて驚かされた。部屋の広さは20畳超(やや長方形)あって、置かれているのは多くのオーディオ装置とCD&アナログ盤のみで、広々としてとても居心地がいいものだった。


その部屋に置かれたスピーカーは言うまでもなくタンノイのGRFである。

CDプレーヤーはソニー製のCDP-MS1でサウンドデザイン社によってカスタマイズされたもの。

アンプはサウンドデザイン社の旗艦SD05というラインで構成されている。

このシステム以外にもマッキンの弩級パワー・アンプやエソテリックのトランスポートなどハイエンドな機器がずらりと鎮座しておりました。そうそう、涎が出そうなアナログ・プレイヤーもしっかりとございました。そしてこれらの機器は、当然ながら「以前は」使われていたシステム達である。そのメイン・システムの座をSD05が完全に奪ったということなのだから、もうこれは聴かせていただくしかないだろう。

実際、拙ブログでもサウンドデザイン社のSD05というアンプの「驚愕の音」についてはすでに書いている。しかし、イベントやホールで聴かせていただいただけであり、いわゆる普通の家でどの様に鳴っているかが知りたいと思っていた。そんな矢先にGRFのある部屋さんからお誘いのメールを頂いたわけで、まさに聴く前から天にも昇る心地だったわけではある。

ハンコックさんも訪問されて

「私の知る限りでこれ以上の音楽を聴いたことがなかった」

と述べられているし、AcousticTaoさんも

「音は確かに衝撃的であった。その生命感の次元の高さは圧倒的であった」

と書かれている。私の書くことがない。お二人の評がまさに的を射ているのである。

まずはGRFのある部屋さんの十八番であるクラシックから聴かせていただいた。
馥郁たる響きがジワジワと僕を責め立ててくる。あまりの凄さに呆然とした。

まさにクラシックのコンサート会場の一等席で聴く音なのだ。

蕩々と繰り出されるホール・トーン。各楽器の一つ一つが見えるような音場感、そしてオーケストラの奥行きとパースペクティブ、どれもが驚愕である。

マジで「この部屋に居着いてしまおう」と思ったくらいだ。ストリングスの艶、これである。グランカッサの「ドシン」、これである。クラシックを聴くための最高の舞台がここに揃っていた。

「あまり持っていないけれど」というジャズも聴かせていただいた。

まずGRFのある部屋さんが聴かせてくれたのは、マンハッタン・ジャズ・クインテットの初期のもの。チャーネット・モフェットがベースで、スティーブ・ガッドがドラムスのものである。

ここでも驚かされた。ガッドのドラミングが原寸大なのだ。

バスドラ、タムなどが超リアルで、ルー・ソロフのトランペットの響きは、ジャズ喫茶や自宅では鳴り得ない音がしていた。

これはSD05も凄いのだろうが、GRFというスピーカーの底力を見せつけられた瞬間だった。タンノイを聴いて本当に驚かされたのは、一ノ関の『Royce』とGRFのある部屋さんで、まさに双璧だと思う。

次々にジャズを聴かせていただいたが、おもむろに出された盤に二度驚いた。ウォルター・デイビスのスティープルチェイス盤『スコーピオ・ライジング』だったからである。GRFのある部屋さんの部屋(?)で、デイビスのトリオ盤が聴けるとは思わなかったのだ。これがまたとてつもなくいい音でピアノが“鳴る”のである。ラルフ・ピーターソンのドラムは聴いていて怖くなるほどで本当にリアルなのだ。

褒めちぎるばかりでは嘘に聴こえるので、気がついたことを書いてみたい。

まずは、やはりポピュラー系(今回はジャズ)で低域の被りがあり、ブーミーに響く瞬間があったこと。これは、GRFの部屋さんも承知しておられた。クラシックに合うようにチューニングされているのだから、これはしょうがないことだ。

もう一つ、スピーカーに近い左壁の反射音が右壁とは違っていて盤によっては音像が乱れること。たぶんこれもお気づきの筈と思う。この部分にタペストリー(そんなに大きくない)を1枚垂らすだけで改善されるような気がする。いずれにしても、大音量でのプレイバック時であるので、日常で聴かれている際は、まったく気にならないものだと思う。

いずれにしてもハイエンドな機器を使われて培われてきたGRFのある部屋さんならではの匠の技がいろいろなところに附されていた。その一つ一つを実際に錬磨されてきた方ならではの音の豊かさがここにはあった。「オーディオは人を写す鏡」とはまさにこのことなのである。温故知新、時空を超えた音が鳴っていたのだ。

また言葉の端々から経験と実証ということを繰り返されてきたことが伺えて、たった半日お邪魔しただけで、物凄く勉強させていただきました。ましてや音楽を聴いて「疲労感」が皆無というのは、なかったこと。いかに歪みが少なかったかの左証でもある。本当に良い経験をさせていただきました。心からの御礼を申し上げます。
http://blog.goo.ne.jp/sugar-s310/e/fb0ca3e268b80d0a49e0cd62bdad603d

Commented by GRFの部屋 at 2010-10-26 02:24
>>問題は、入力の質と部屋との相性なのです。
>ここに総ての鍵が有りそうですね。

オーディオのすべてがここにあるといえますね。
入力の質は、最後まで良くなるという事は有りませんから、そこが一番大事です。また、部屋との相性は、部屋の中でならす以上切っても切れない宿命です。

高いアクセサリーを買うまえにどうして、動かしてみないのでしょう?
動かせないという声もありますが、そんなに大きなSPを持ち込むことがそもそもおかしいと気がつくべきです。


Commented by (Y) at 2010-10-26 13:27
>そんなに大きなSPを持ち込むことがそもそもおかしいと気がつくべきです。

うちのことですね、すみません(笑)。
でも大きなSPにはあらがえない魅力が有るんですよねー。
特に能率の良い大型SPは反応もシビアだし、取り扱いが極めて難しいのですが、音の軽さ(特に低音)が魅力なんです。


Commented by GRFの部屋 at 2010-10-26 19:34
>そんなに大きなSPを持ち込むことがそもそもおかしいと気がつくべきです。
これは家の事です(笑)
>取り扱いが極めて難しいのですが、音の軽さ(特に低音)が魅力なんです。


そうですね、高能率のSPは音の出の軽さが信条です。
低音が重くないと低音だと思わない重症患者(私でした)が多いので、オーディオ産業が成り立っているのでしょう(爆)
http://tannoy.exblog.jp/14831189/





59. 中川隆[-7971] koaQ7Jey 2017年4月30日 01:23:56 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL や FMアコースティックは音楽がわからないアホ成金が使うもの

千葉市 ジャズ喫茶 キャンディ_ JBL Project EVEREST DD66000 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/412.html

夜には稲毛のキャンディに初めて訪れました。
http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/GALLERY/show_image.html?id=9060953&no=0

JBL の DD66000 を導入しているジャズ喫茶で有名です。


ただ私の今まで聴いた経験では DD66000 は高音が硬くてつらいイメージがあるのであまりいいイメージがありませんが、FM の組み合わせでどのような音をだしているのか楽しみに訪れました。


店内はコンクリートの打ちっぱなしです。ママさんが一人で切り盛りしていますが、穏やかで清潔な印象です。男性マスターの狭くて汚いジャズ喫茶のイメージでは無いですね。


http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/GALLERY/show_image.html?id=9060953&no=1


音のほうですが、残念ながら DD66000 のイメージを覆すものではなかったです。


硬い高音とルームアコースティックがコンクリの打ちっぱなしのため低音が場所によってかなり違います。私のいた壁際はボワンボワンですし、場所によってはかなり痩せて聴こえます。柱状拡散装置などやコーナーの吸音体などかなり頑張っているのはわかるんですけどね。この空間に 38CMダブルウーファーは厳しいと思います。


ただお店で流れている音楽をよりらしく聴かせるならば、古い JBL 38cmシングルとマッキンのほうがいいんじゃないかな〜

音はこんな感じなんですが、ママさんのフレンドリーな積極とお店の雰囲気、そしてボワンボワンの低音がうるさい高音(笑をマスキングして居心地は良かったです。

今後も頑張って千葉のジャズ文化の拠点として頑張ってほしいですね。


コメント


JBLの66000は聞いたことがありませんでしたが、硬い音なのですか!
最高峰のJBLのSPですから、ご用評論家は決して悪口を書きませんので、おおいに参考になりました。

大昔の 4343 のジャンク品を入手しまして、ウーハーを TAD に載せ替えたり、ネットワークに一部手を入れたり、ホーンを別のモノにしたりと大改造して、やっと音楽的にまとまりました。

JBL の基本性能はすばらしいのですが、どうもまとめ方がイマイチのように感じています。
2011/7/14(木) 午前 10:24 [ sh0*01a* ]

所有していない人は皆 66000 の音をけなすのですが、所有者の方はみな褒めちぎるという不思議なSPです(笑 9500 もそうですがウッドではないホーンスピーカーは癖が強すぎると感じています。

吊るしの 43系はあまりいい印象はありませんが、改造されまとまった状態はすばらしいのでしょうね。
2011/7/14(木) 午後 5:21 [ しんた ]
http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/9060953.html

ココのJAZZ喫茶最高! ©2ch.net

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/31(日) 09:36:35.37 ID:zdPfMP8x

キャンディーへ逝け!


58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/31(日) 15:37:28.92 ID:vRHWQyYj
>>57
あそこもなぁ…


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/01(月) 13:37:51.69 ID:IxRHGu5B
>>58
音で売ってる店なら壊れた機材くらい治せっちゅうのな
あそこはもうライヴ会場だよ
メグといい、名を馳せた店が没落していくさまを見るのは辛いね


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/01(月) 21:36:36.84 ID:8pAsgStG
>>57
いやらしい感じのおばちゃんが出てきて怖くなってすぐ帰ったわ


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/01(月) 23:11:52.43 ID:bdMZ/ihH
>>67
それはちょっと・・・ いや、かなり言いすぎやな
せいぜい気風のいいオバちゃんや


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/01(月) 23:56:43.48 ID:q4N8CVOo

女店主はわからんが とても疲れる音だった


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/02(火) 00:34:11.11 ID:FeJFpiqh
>>69
それはみんながヤメロ、ヤメロと言うので、逆にママさんが意地で使ってる
あのヘッポコフェーダーのせいなんや


73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/02(火) 17:29:42.57 ID:ugwYUMFW
>>69
コンクリ部屋で38cm4発はキツいよね
俺は静かに30分で退散してきたよ

まあ、アレがママさんのサウンドなんだから外野がとやかく言う事ではないけどね…
音の良いジャズ喫茶っていったいどこにあるんかねぇ


74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/02(火) 18:13:17.12 ID:7yNV/wva
>>69
あれは回転良くしたいからかなあとか思ってたw

ホント30分位で限界来るからw
ライブの日でも3時間位は聴いてるんでしょう?ママさんは
凄い精神力だと思うよ


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 13:00:15.85 ID:/NjpavHy

稲毛のエヴェレスト置いてあるというとこ行ってみたが5時で閉店してるし
8時頃からジャズライズやると張り紙があったが 調べたところただで聞けるのかと思えば 3、4000円も払わねばならんとのことで馬鹿らしくてヤメタ


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 13:28:40.85 ID:8IxfQwB8

普段行けば良いのに


20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 13:33:33.38 ID:th4CeiL
O>>18
そりゃライブのチャージだろw
ちな、ライブではまさかエベレストを SR代わりには使ってないと思う
閉店していたのは残念でしたが、最新の JBLが聴けるのはあそこだけだと思う

アンプはFMアコースティックスだしなぁ
オレが昔聴きに行った時の音は・・・ まだ馴らしがすんでいなかった、というコトにしておこう


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 15:06:58.72 ID:/NjpavHy

そうなんやね
じゃ今度はライブやらん日に行ってみますわ
ちなみにやっぱここの客は中高年ばっかりなのかね?


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 15:09:44.43 ID:t/ZM/q4j

まあ、女子高生は居ないでしょ


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 15:22:12.81 ID:XehdJ/2U

40年前に女子高生だったママならいるぞ…
因みにママはオーディオの話は余り好まないから下手なウンチク垂れるなよ


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/15(金) 09:51:48.90 ID:4qn1HMmd

稲毛の店はHPを見てのとおり店主が支離滅裂&被害妄想癖

一応ハイエンド機器を使ってはいるが保守は業者まかせ
音にはうるさいくせに支払いせず放置されボロボロ

一杯千円のコーヒーの正体は格安ドロップパック


90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/27(土) 13:03:14.70 ID:AOt6aEt7

ここ最高とは逆だけど稲毛のC は最低だった...。


92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/27(土) 13:42:43.11 ID:3wl9VFyY
>>90
誰が言ったか知らないが日本で三本指に入る音の良いジャズ喫茶なんだぜ?
デカイ音 三本指じゃねぇのかと思うけど…

デカイ音三本指なら稲毛C 一関B 今はなき浅草G かな


93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/27(土) 21:39:45.32 ID:NdHYN2Ij

3本の指が入るの間違いじゃねえの?
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1448778622/


153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/26(金) 23:56:48 ID:79bsM6JH
千葉のCANDYっていうジャズ喫茶でエベレストを鳴らしてますよ。
現行器ではないが FM1000・801とFMアンプオンリーですた。


832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/12/02(月) 00:55:01.00 ID:Sonog6aQ

CANDYの機器構成は以下。

LPプレーヤーはEMT930ST。

SPはJBLDD66000。

FM Acousticsのプロ仕様801&1000(801x2)。

CDプレーヤーはSTUDERD730、

イルンゴオーディオのフェーダーを使用。


168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 22:39:13 ID:4uUCWsS/

FMについてだけど

パワーも良いけどFMじゃなければダメってほどでもないと思う、
プリのほうがより魅力的だと思うけどどう? 255欲しい。


173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/30(火) 23:41:28 ID:U2nODUKV
>>168
へー、俺はどちらかというと逆に見えるな。

801A はしばらく借りたことあったけどとてもよかったな。
どの程度のスペックなのか全然知らないけど、なにより音に欠点がなかった。
あ、唯一は置き場所が近いとファンの音が若干気になる事くらいか。
本気で置いたままにしてほしかった。。。


186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/02(木) 23:05:47 ID:HGUywIe0

168氏が聴かれたパワーアンプは?

FMの真髄はやはり800系にあると思う。
173氏の聴かれた801はコンシェマの810や811
と比べて、より真空管の音だと分かるね。

Candyの店主もそう言っていたよ。


239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 18:48:48 ID:VSgyIIG/
>>FMは薄味の音

パワーアンプではそう感じますね。


240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 20:59:07 ID:0Bg9vrqG
>>239
近くなら千葉の稲毛にあるJazz Spot CANDYに聴きにいったら?


243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 23:30:59 ID:OVJYEG+y
>>240
行ったことあります。薄味の音です


245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 00:04:06 ID:zHFInTyM

FMの薄いということはない、FMの音は軽い
しかもそれは二階席最前列で聴けるような低音が遠くまで軽く飛ぶような音だ

ああいう音を出したい人にはあれ以外のアンプがあるかどうかと聞かれると正直、答えに困る
コンサートに足繁く通う人、生の音をよく知ってるにとっては指折りの音だよ


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 00:44:14 ID:uWBF2y9N

>FMの薄いということはない、FMの音は軽い

言葉は違えど感覚的には似たようなことなのかもね?


247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 05:25:08 ID:RbSXof+f

軽い薄いじゃなく速いという話ではないの?


248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 16:14:35 ID:Gk2Je1Ls

FMは薄味、軽くて速い音といった意見が出てるがいずれもまとはずれじゃない。
要するに平凡な自然に近い音が好きかどうかということだど?

JBL DD66000 を鳴らすならもっとよいアンプは当然ある

CANDY には、もっとよいアンプを入れて DD66000 のポテンシャルを引き出してもらいたい

ただ、FM1000を残してDD66000を別のSPに変えると
JAZZ喫茶として客が呼べるかどうかちょっと いやかなり疑問かも


289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/03(土) 12:24:54 ID:qVosg8ER
>>240
CANDYのオーナーの書いた記事読むと、パワーアンプがしょっちゅう故障してるらしいけど、いくら電源入れっぱなしとはいってもそんな頻繁に故障するものなの?

ベイシーの店主の本では、プレーヤー以外の故障なんてほとんど出てこない


290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/05(月) 10:49:55 ID:JkNIPEhW

あの記事読んだけど JBL DD66000 中心の構成だったよね
言わなくてもいい故障をばらしてるとこみるとやっぱ FMはあまり良くないのかもな・・
上でも出てたけど DD66000 鳴らすなら LEVINSON とかいくらでも選択肢はあるけどな


407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/22(金) 13:50:54 ID:sywfbSpZ

CandyのFM1000や801 は AXISS じゃなくて、別のところで修理してもらってるみたい。


408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/23(土) 08:23:03 ID:61mRB8SN

やはりそうだったか
でもなんとなく安心したというか熱き心ある電気屋さんに修理してもらって
今日も元気に魂ゆさぶるJAZZ聴いて頂戴って感じでよろしいんじゃないでしょうか
修理するたびに60まそもかかってたらJALみたに潰れると思うよ

けど、JAZZ なら FM はないよ


409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/01(月) 15:42:55 ID:zVdKhgjX

過去に本国に送って、OHや整備、しているようだ。
しかし、送料以外に、40から50万円はかかえるようだ。


826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/30(土) 13:20:57.73 ID:S8qOVSqI

稲毛のCANDYへ行ってみた・・・
一聴 凄いと思えたが・・・しだいに疲れてきた
何でしょうね あの疲れる音は。。。


827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/30(土) 13:32:46.57 ID:WlFdYFOi

音量大き過ぎ


828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/30(土) 16:15:04.70 ID:09jRve5X

本当にバランスが良ければ大音量で長時間でも疲れない


831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/30(土) 20:23:44.43 ID:S8qOVSqI
≫826です
音量には問題ないのですが
トゲがあると言おうか 妙にドライと言おうか
やはりバランスが少し特異なのですかね 


846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/01/21(火) 19:24:15.61 ID:OBL79NjN
>>826
candyは内装がコンクリの打ちっぱなしになってて音がめちゃ響いて少しうるさいんだよね
そこに JBL 入れてるからうるさく感じる
店の構造の問題だと思うな


847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/02/18(火) 00:32:53.60 ID:YqYRfVhq

candyはライブを演っているからね。
移転前の所の方が音が良いというね。


859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/03/22(土) 17:18:12.78 ID:VFascDLe

生の音に似たと言ってもいいよ。
CANDYは生ライブ、よくやっているからね。

それが直接の証拠というわけでないが もし違和感があるなら801アンプなど使っていないだろう。

855が書いてるイルンゴ製エンクロージャーの頃の方が
今より出てくる音はよかったが、俺にとってはね。


860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/03/22(土) 18:10:38.93 ID:VcEhavaa
>>859
CANDYの音、801の音について文句はありません。
真空管の音、うんぬんが勘違いされているのかな?
というだけですね。


502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/10(日) 21:11:00 ID:VfjAP3j

/いい物が少ないのが致命的だが、プロ仕様の 801 を探す価値はある。
今も801を使い続け、811との比較試聴をしたことのある千葉のcandyというジャズ喫茶店の店主に聞いてみることだな。

1000万も出せない人は。


503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/18(月) 17:28:22 ID:9Me8EPkO
>>502
canndyの女店主に、エベレストと801の組み合わせで聴かせてもらったけど、
音は酷かったよ。


504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/19(火) 17:19:07 ID:vNRxOKHV

ツンボ店主のやる事だからなぁ・・・
半分壊れかけている 801なんて粗大ゴミだよ。


505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/19(火) 20:22:40 ID:JnYpzP

FX811 と801をツンボ店主とツンボ客たちが一緒に比較試聴したが、どちらもそれぞれ良さがあってOKというツンボ結果に。(笑
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1240449248/



FM ACOUSTICS  FM801 比較試聴 2011/2/6
http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/7572357.html


昨日、ここのところ仕事が忙しくてご無沙汰していた GTサウンドに久しぶりに顔を出しました。そこでちらほら店内を見ていると珍しいアンプを発見です。

それは FM ACOUSTICS(以下FM)の FM801 でちょうど修理が完了したものでした。


http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/GALLERY/show_image.html?id=7572357&no=0


このアンプは FM の業務用だそうでコンシューマーの FM711 と同等の能力だそうです。
有名どころでは稲毛のキャンディにも置いてあるようですね。

私も FM のアンプは世間での評判や訪問宅で聴いたことがありますが、実際にじっくり聴きくらべはしたことがありませんでした。「お願〜い、聴かせて〜ん」と甘えさせてもらい、ゆっくり比較試聴をさせてもらいました。

比較するパワーはアキュフェーズの M-6000,プリは C-3800 といういつものラインナップです。


簡潔にM-6000と比べると


利点

音が柔らかくて美音、いわゆる艶のある音がする(使用者によると通電してから2時間までは落ち着かないらしい)。

中高域は出来の良い真空管アンプのような感じ。

だが真空管アンプにありがちな解像度の低下や低域のふくらみを感じない。

個人的には高録音のヨーロッパ系ジャズなんかをおしゃれに楽しく再生するには最高なのではないかと感じました。


TADでこの手のおしゃれなジャズを聴く人にはおススメのアンプです。


http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/GALLERY/show_image.html?id=7572357&no=1


欠点

まずファンがかなりうるさいです。
またそれなりの味付けを感じるので、長期間使っているうちに鼻につくかもしれません。

音的には事前の世間の評価そのままという感じです。

ぱっと聴くと美音なのでお!っと魅かれるのですが、どうもそのお上品さ加減が気に障るというか音の本質をごまかしているような感じも無くはないです。

ですがこれが大好きという人の気持ちもわかる音色ではあります。


さて一通り試聴を終えた後はかつて代理店であった GT店主のオーディオ歴史話(FM暗黒史)がはじまったのですが、問題ありすぎてここでは書けません(笑う   残念!!!


結論としては、音以外の全てに問題ありすぎるメーカーなので個人的には全く使う気は起こりませんが、TAD やレイオーディオのユーザーでパトロン気質がある大金持ちの人にはおススメです。さすがかつて推奨アンプに選ばれただけのことはありますよ。

コメント


>ありがちな解像度の低下や低域のふくらみを感じない

本論から外れますがこれを気がつかない人が意外に多くいることに驚きます
2011/2/6(日) 午後 10:10 flattwin

そうですね、人によって注意が行くところはずいぶん違うときがあるようです。
2011/2/6(日) 午後 11:53 [ しんた ]


私は Resolution Series を使ってるのですが、FM の音は好みで別れると思います。
Resolution Series はパワーを生かすには FM のプリを使うと本来の音が聴けるでしょう。

価格が高いのと修理代が高いので一般には薦められませんが、はまると病みつきです。
2011/2/8(火) 午前 0:08 [ 大佐 ]

私もFMの音は素晴らしいな〜と思いました。ただ値段とアフターが厳しすぎますね。
私は基本ずぼらなのでメンドクサイもの、不安定なものは選択しないんですよ。
趣味としてはFMのアンプも十分ありだとは思うんですけど…
2011/2/8(火) 午前 10:30 [ しんた ]

私も FM801 は好きなんですがじゃあどこが好きなの?と聞かれると細かい表現方法に困ります
自分ではわかっているつもりなんですが笑
その点しんたさんは的確にアンプの特性を表現・指摘されているのでいつも参考にしています
2011/2/9(水) 午後 10:07 [ 匿名希望 ]
http://blogs.yahoo.co.jp/supt11g/7572357.html


オーディオ三國無双 猛将伝 U -不死鳥伝説- - Yahoo!ブログ


>次はFMアコースティックあたりを聴きたいなあ(笑)。

プリは FM266 とコンパクトな FM155 を自宅試聴したことがあります。
どうも、あの音は小生の好みとは違うようです(笑)


基本的なクオリティは非常に高いのですが、サウンドはかなり個性的。

冷徹でシャープ、鮮度感が前面に出て、音楽のパッションやエモーション、リアリティといった情緒面の描写に乏しい音色でした。

※愛用者の方、ゴメンナサイ!小生の偽らざる感想なのでお許しを!

そして、スイス製にしては味も素っ気もないデザイン、値段の割に作りが粗すぎて・・・
同じスイス製でも、ゴールドムンドのような上質感は感じられません。

どちらかと言うと、FMアコースティックはパワーアンプのほうに、 只ならぬ魅力を感じましすね!☆〜(^-゜)v

2016/4/20(水) 午前 1:16 なめちゃん仙人
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/14068615.html


60. 中川隆[-7970] koaQ7Jey 2017年4月30日 01:52:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBLは音楽がわからないアホが使うスピーカー

「音楽&オーディオ」の小部屋 2015年05月02日 | オーディオ談義


我が家のJBL3ウェイ・マルチ・システムにはこの10年あまり散々手を焼いてきた。


同じ「AXIOM80」仲間のSさん(福岡)。長いこと東京へ単身赴任中だったが、このたび4月の人事異動でめでたく福岡へ戻られた。

「良かったですねえ。これからは頻繁に交流できますね。」と喜び合ったが、そのSさん曰く

「スピーカーはAXIOM80があれば十分ですよ。

これまでいろんなところでJBLシステムを聴かせてもらいましたが、一度もいい音と思ったことがありません。そろそろ処分されてはいかがですか」。

「寸鉄(すんてつ)人を刺す」という言葉があるが、Sさんは温和な口調のままにときどきズバリと本質を指摘されることがあって、その辺が適度な緊張関係を醸し出し、付き合っていて非常に楽しい(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0737087a5ff920c74bb2b0e6e3b4f906


JBL「D130」ユニットの復活 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年04月25日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ad1a70c5d157a889ea6b138e5a2dad81


現用中のタンノイさんのオリジナルユニット(口径38センチ)はたしかに「いい音」なんだが、こう言っては何だが「普通の音」の範疇に留まっているのが口惜しくもある。

長年オーディオの泥沼に深く浸かってきたが、正直言ってこんな音が集大成だとしたらちょっと心残りがする。どうせなら「ハッとするような美しい音」を出してあの世とやらへ行きたいものだ。そのためにはユニットを変えるのが一番手っ取り早い!

こういう連鎖反応的な思考のもとに、決意を新たに倉庫から引っ張り出してきたのがJBLのD130ユニット(口径38センチ)だ。

ずっと以前にもチャレンジしたことがあるのだが、あの時はまだ若かったし、今では経験を積み重ねたので失敗した理由もおおよそ分かっている。な〜に悪けりゃ元に戻すだけの話。命まで取られることはないんだから(笑)。

ちなみに左側の画像がタンノイのユニット、右側がJBLの「D130」で、共に口径38センチだがJBLの方がコーン紙の取り付け角度が浅いので応答性が良いことが分かる。

取り付け用の補助バッフルもちゃんと保管していたので即実行に移った。

それでも作業には両チャンネル分なので半日ほどかかった。

           

一番時間がかかったのは、つい最近のブログにも記したように真空管専門誌「管球王国」の受け売りで、内部に厚いフェルト生地の吸音材の代わりにティッシュペーパーを張ることだった。オヤッと興味を惹かれたことは何でもチャレンジする、その心意気や良し(笑)。

SPユニットの構成は次のとおり。ネットワークはパイオニアの2ウェイ用の「DN−6」(クロス4000ヘルツ:12db/oct)を使用。


低音域:〜4000ヘルツ  JBL「D130」ユニット

中音域:4000ヘルツ〜  ミダックス(グッドマン)ドライバー

高音域:味付け       JBL「075」ツィーター(マイカコンデンサーの「0.075μF」でローカット)


便宜上、以上のように区分したが正式な周波数帯域の呼称は以下のとおりなので参考のために記載しておこう。


最低音域(30〜60ヘルツ)
低音域(60〜100ヘルツ)
中低音域(100〜200ヘルツ)
中音域(200〜500ヘルツ)
中高音域(500〜1000ヘルツ)
高音低域(1000〜2000ヘルツ)
高音域(2000〜4000ヘルツ)
高音高域(4000〜8000ヘルツ)
最高音域(8000〜16000ヘルツ)


中音域が意外にもかなり低い周波数に設定されているし、全体的に見て1000ヘルツまでが音づくりの主戦場であることが分かる。ただし、もちろん各帯域は音の領域だからスパッと数字的に割り切れることはなく隣通しに互いに侵入し合っていることは言うまでもない。

いずれにしても今回はユニットの交換がバッチリうまくいった。クロスオーバーを4000ヘルツにしたのがキーポイントである。これまで失敗した理由は(クロスオーバーを)1000ヘルツしたことにあった。

もちろんオリジナルユニットならそれがベストだが、毛色の違うJBLのユニットを起用するとなると、タンノイさんのエンクロージャーのフロントの独特のショートホーンが悪さをするので4000ヘルツあたりがベストだろうと踏んだわけだが、見込み通りだった。

大型スピーカーならではの雄大なスケール感、前述したように口径38センチにもかかわらず音声信号に対する応答性が早くて小気味よく弾んでくる独特の中低音域の歯切れの良さはJBLの独壇場だと深く感じ入った。

ミダックスのドライバーとD130の能率がうまくマッチングしてアッテネーターを入れないで済んだのも大いに助かった。この音なら小編成から大編成まで何でもござれで「鬼に金棒」だろう。

総合的に見て、ようやく我が家のスピーカー群と横一線に並んだ感があるので、結果的には「魔が差してほんとうに良かった」(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ad1a70c5d157a889ea6b138e5a2dad81


61. 中川隆[-7967] koaQ7Jey 2017年4月30日 09:29:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL D−130

38cmコーン型フルレンジユニット
インピーダンス 8Ω/16Ω
出力音圧レベル 103dB
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html
http://fukuroo3.com/jbl6.html
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=475408

D130を詰めた200リットルのバスレフ箱(横置き用)
(上にちょこんと座る5cm径もなかなかの音)

旧型D130の特性


私の使ってるスピーカーは JBL D130で、1950年代に製造されたフィックスド・エッジ仕様のものです。これを 200リットルのバスレフ箱に詰めています。

 D130は戦前の規格で設計されたワイドレンジ・ユニットで50Hz〜8kHzをカバーしてます。今でいうHi-Fiの規格からすれば不十分ですが、戦前の映画音声の規格だったアカデミー・カーブと比べれば必要十分な再生帯域です。

それとこのユニットは2kHzまで+3dB/octで右肩上がりする特性をもっています。

これはJBLの顧問をしテラークの録音エンジニアとしても活躍したジョン・アーグル氏が紹介するように「音が前に出る」イコライジングの方法なのだそうです。

103dB/W/mという高能率も伊達ではありませんが、ボーカルやギターを周囲の楽器から迫り立たせたい場合、この方法が用いられます。

 逆に高域の伸びは2kHz以上は急激にロールオフしますが8kHzまでは音が入れば反応します。スピーカーとはそういう面もあるので一慨に特性だけが全てというわけではありません。これが古いアカデミー・カーブに載った録音であれば、ワイドレンジ・ユニット一発で十分な帯域が得られるわけです。

 本題の電気録音時代のSP録音は、フラットな特性のスピーカーでは高域が出過ぎるため、イコライザーでカットするのが常なのですが、逆に音がこもった感じになります。これがD130のような古いワイドレンジ・ユニットで聴いた場合、普通のスピーカーで聴くとモゴモゴする音に艶と張りが甦ってきます。特に上記のラジオ用トランスとの組合せはビロードのような味わいで、東海林太郎やパリのミュゼット、ジャンゴのギターなど、生き生きした躍動感と繊細なニュアンスが合わせて聴けます。この演出過剰ともいえる特性はまさに舞台向けのものといえるのです。

 あと38cmもあってビッグ・マウスになるのではと懸念される向きもありますが、モノラルで聴く分には口の大きさがセンターキャップ、コーンの大きさは肩と同じなので、実物大の声が聞こえてきてとてもリアルです。

 もう少しお手軽にこの時代の音楽を楽しみたい方にはMicro Solution社のType-Sという5cm径の小型フルレンジがお薦めです。夜中に小音量で鳴らすと、ラジオ風にとてもバランスよく鳴ります。特に音声領域を綺麗に切抜いて再生してくれるため、普通のHi-Fiシステムを聞き慣れてる人でも、スクラッチノイズに煩わされないという利点があります。


JBL業務用2135の特性


JBL D130の業務用仕様である2135の特性を示しますが、初期フェンダーのギターアンプやロック・コンサートのPA装置(Wall of Sound)として活躍した経歴があり、その後もD130FやE130という具合に少しずつ改良されながらかなりの期間に渡って使われました。

2kHzを頂点にした山成りの特性はフラットではありませんが、これをバックロード・ホーンの箱に入れて低域を増強した特性は、長い間に渡ってステージ上で実用的だと考えられてきたようです。

D130のカタログでは1mWの入力でも30フィート先で52dBの音圧が得られるという謳い文句がありますが、そもそも遠くに音を飛ばすために高能率である以外に、音の明晰性を意識して中高域のブーストを施した工夫が経験的に施されていたと考えられます。

50Hz〜6kHzの帯域もリード・ギターやボーカルを再生するスピーカーとして十分だと言えます。これだけで聴くジャズ・ボーカルは深い味わいのある再生音が得られます。


一般に思い浮かべるロカビリーの音は低音がブカブカでエコーがきついという印象です。では50年代の録音機材が癖のある音調であったかというとそうではなく、RCA 44BXやNeimann U47などいずれもフラットな特性のマイクで収録され、Altec 604などのフラットなレスポンスのモニター・スピーカーで試聴していました。

しかしこれを家庭で聴く音量に合わせて山成りの特性のスピーカーで聴くと、ボーカルが張り出して見事にバランスが取れます。ジャズ・ボーカルも深い表現できれいに鳴ります。

結局、ステージのうえで大音響で鳴らして丁度良いバランスに合わせて録音されていたように考えられるわけです。それが50年代の録音・再生のスタンダードだったように思います。

実際にD130単発で再生したギター、ピアノ、ボーカルに関しては、空間性の再現を抜きにすれば最新の録音でも十分にリアルな音だと感じます。


 ほとんどの場合、一度ミキシングされたマスターテープのバランスはほとんど変更されずに使い続けられるために、フラットな特性のスピーカーでは録音ソースの期待したサウンド・キャラクターが正常に機能しているかはかなり不明です。実際にはかなり大音量で鳴らさないとバランスのとれたようには聞こえない(多くはドンシャリに聞こえる)と思います。過去の録音のリマスターCDも減るどころか増える一方ですが、マスタリング時のサウンド・キャラクターのサジ加減はレコード会社との沈黙の駆け引きとなり、多くはただデジタル変換されて古いバランスのままリリースされるようなので、古い特性のユニットを持っていて損は無いように思います。

 ちなみに日本では以下の放送規格品が戦後まもなくから低価格で量販されていた所為もあり、アメリカで50年代まで続いたPA機器の音響補正のノウハウが抜け落ちていたように思います。早すぎた技術といえるかも知れません。


実際の再生例

中央下がJBL D130を入れたバスレフ箱
左下がパイオニアPE-16Mを入れたバスレフ箱

 モノラルLPはオーディオ再生でも鬼門のひとつで、上記のような録音・再生の方法論の模索が続いた時期であることと相まって、直接音が主体のモノラル録音だからこそ一種のゴージャスさが必要かと思います。特にホールでのエコーが得られない家庭用システムには音の広がり感を演出するために、部屋の壁を利用したコーナー・ロード・ホーンや音響迷路を用いたラビリンス・システムなど、スピーカー自身に残響特性を持たせたものがモノラルLP時代には多く製作されました。そういう私は貧乏性なのでCD主体で単純なバスレフ箱で聴いてますが、モノラルのカートリッジから蒐集されてる人からみればヘタレの極みというわけです。

 とりあえずPA機器と放送機器との性格の違いを踏まえたうえで録音の問題に踏み込むと、アメリカ系が前者、ヨーロッパ系が後者の仕様が多いように思います。

私自身はPA機器の代表格であるJBL D130と、放送用モニターのパイオニアPE-16Mを使っています。実際には綺麗に割り切れる問題でもないので、ふたつを同時に鳴らしてバランスをとる場合もあります。D130とPE-16Mとでは能率が10dB違いますので、低域だけが膨らむということなくバランスが保てるようです。

 D130で聴く日本のポップスはエコーがきついのでリズムが流れますが、PE-16Mだとすっきりと納まります。

逆にジャズ・ボーカルはPE-16Mだと綺麗にまとまりすぎで、D130くらいグラマラスな鳴り方が好ましいです。

中間的なのはクラシックのソプラノの声で、胸声のふくよかさと頭声の澄んだ倍音とのバランスがどうしても片方だけではとれず、両方で補完しあうというのが実状です。いずれD130にはホーンなどを付けてシアター向けのマルチウェイ・システムにチャレンジする機会があるかと思います。


   Altec 802C+511B、JBL D130
   802Cは1200Hzでカット、D130はスルー
   (積み重ねただけなので美観は勘弁を)


 ようやくJBL D130に Altec 802C+511Bを加えて劇場用とコンサート用のPA装置の折衷的なシステムにしました。

802の前身801ドライバーはランシング氏のアルテック在籍中に開発したユニットで、いわば二世代目のユニットになります。

一方のD130はランシング氏がそれまでのMGM〜Altecのキャリアを一新した前向きに鳴るユニットです。

D130はネットワークをスルー、802CはJBLのN1200ネットワークでローカットをし、D130と802Cはステレオ・アンプをそれぞれのユニットにバイアンプで繋いでます。


 こういう組合せは同様のものにAltecが1970年代に売り出した楽器用スピーカー1204Bがあって、そのときは低域用には421AというD130と同じようなアルミ・センターキャップを配したギターアンプ用ワイドレンジ・ユニットが使われていました。ただユニットは1950年代のものなので、ちょっと緩めのビター・スウィートな鳴り方です。

 古いポップスには相性がよく、Altecのホーンの甘い音がボーカルを中心に広がり、続いてD130の支えるインストがアップテンポに切れ上がっていくという感じです。

一方でクラシックには相性があるようで、デッカ、コロンビアには合っていますが、グラモフォンやEMIは苦手でこの辺がクラシック向けでないという意見なのかもしれません。コーン型ツイーターのほうが合っているのかもしれません。
http://quwa.fc2web.com/Audio-01.htm



 ■映画観賞用(モノラル)

 DVD SONY DVP-S717D
 パワーアンプ Motiograph MA-7515
 スピーカー JBL D130
Altec 802C+511B
http://quwa.fc2web.com/Audio-02.htm


1940年代にデビューした汎用ワイドレンジ・スピーカーのJBL D130は70年代以降にはコンサートでボーカル用に使われたものです。再生帯域は100Hz〜8kHzまでですが、SP録音時代の古い録音だとこれだけで十分に歌ってくれます。

これにAltecの劇場用ホーンをボーカル物に強いという噂をつたって加えてみました。

映画音声用のホーン・スピーカーをダメ押しで被せる格好となります。

これがまた文句なしに凄い。

何が凄いかというと音のかじり付きが異常に速いのでボーカルが一歩前に出たように聞こえます。普通はインストに迫力を求めるとボーカルは薄っぺらになるのだが、なぜかそれが気にならないほど声の抜けだしが良い。この辺はビンテージの強みであります。ただ1950年代のユニットということでコンディションが安定しないのが難点でしょうか。
http://quwa.fc2web.com/Audio-024.htm


JBL D130とAltec 802C+511B
(積み重ねただけなので美観は勘弁を)


私の所有しているのはJBL D130とAltec 802C+511Bホーンです。

JBL D130は38cmながらフルレンジというだけあって、これ1発だけでもかなりの再生能力があります。帯域こそ8kHzまでですが、昔のジュークボックスはこの手の大型フルレンジ1発でダンスホールを満たしていました。今でもボーカルやギター用のPAスピーカーとして立派な現役を務めることができます。

しかしこれにAltecのホーンを足すと音がさらに一歩前に出る感じです。ノイズの多い古い録音でもむしろ入力された信号だけを深々と出すように明瞭度が高まります。

全体としてはコンサートの楽器用機材に近い構成なのですが、ユニットが50年代の家庭用のものなので少し甘めで聴きやすい音色になってます。しかし基本的なユニットのポテンシャルが高いのでボーカルの押出しなどは絶品です。
http://quwa.fc2web.com/index.html

一般にジャズ再生の王道は生音の迫力を伝えることにあるので、イコライザー処理を加えずに録音し、上のB図のような音調で再生するのがベストです。

JBLのD130とアルテック802Cとの組合せはそうしたサウンドの妙味を知らしめてくれました。

しかしこれは同じ近接録音と近接試聴という関係で、音圧だけの違いで聴いているときに成り立つものです。もちろん機器と録音の時代の整合性が合うということもあるかもしれません。
http://quwa.fc2web.com/Audio-07.htm

劇場用機器を飼い慣らす


D130に802C+511Bを-10dBで重ねた特性
少し明るめの音調になると思う


 私自身は、サウンドトラックはたとえモノラルでも昔のしっかりした劇場用スピーカーで聴く方がいいと思います。

最初は昔のラジオ用スピーカーでも十分だと思っていました。しかし音抜けの良さといい遠近感の立体的な表現といい、劇場用スピーカーのアクの強さは映画音声に当に打って付けなのです。根が貧乏性というのもありますが、5.1chをミキシングしてでも、中途半端なサラウンドで聴くよりはきっちりした装置でモノラルで聴いた方が役者の演技が心に染みてきます。実際劇場用スピーカーは6畳間程度ならサラウンドにせずとも十分に広がりのある音が展開します。

例えばウッディ・アレンのような舞台被れした絶妙なツッコミやボケは、字幕を追って理解するものではなく高能率スピーカーの発する瞬間々々の音からでしか得られません。何よりも環境音の滑り出しが敏感で、演技者の身振りが画面に出ない部分でかなり聞こえてきます。この情報量がバカにならないほど凄いんです。普段でも色んな物音から話してる相手の気配というものが判るのですが、そういうリアルなやり取りが直感的に判るのです。

 JBL D130だけでもボーカル帯域は十分なのですが、これにAltec 802C+511Bを加えて劇場用と楽器用の折衷的なPAシステムになっています。

Altecの802の前身801ドライバーはランシング氏のアルテック在籍中に開発したユニットで、いわば二世代目のユニットになります。

一方のD130はランシング氏がそれまでのMGM〜Altecのキャリアを一新した前向きに鳴るユニットです。

D130はネットワークをスルー、802CはJBLのN1200ネットワークでローカットをしています。

こういう組合せと同様のものにAltecの楽器用スピーカー1204Bがあって、低域用には421AというD130と同じようなアルミ・センターキャップを配したギター用ワイドレンジ・ユニットが使われていました。AltecとしてはアップテンポでJBLにしては甘めの鳴り方です。

 このユニットたちには裏話があって、共にプロ用のニーズを満たしながら実は家庭用に売られていた、いわば羊の皮を被った狼でございます。

JBL D130を入れてる米松箱はAltec社の605Bという同軸2wayが入っていたと聴き及んでいます(JBLでいえばC37相当の箱になります)。


605Bはプロ用の604を家庭向きにしたユニット。

この箱も銀箱を横にしたような感じですが、どうみても箱の剛性が低くて低音はボワンと出る。

Altec 802C+511BのほうはHeathkitへのOEM製品で、本来はLegatoというシステムに付いてたものから流れてきたらしい。かといって完全なコンシュマー・ユースとは違い、コーン紙が同じで極端にマグネットが小さいというように、仕様が省略されるようなことはありません。加えてプロ・ユースで酷使された跡もありませんから、ほとんど未使用の状態で埃を被って保管されて50年間タイムカプセルに入ってたようなユニットです。

これらで聴く音は業務用のテンションを秘めながら少し甘めに抑えたビター・スウィートの感覚です。

ここでD130+802Cで聴いたモノラル映画音声のプレビューを参考に書きます。
http://quwa.fc2web.com/Audio-03.htm


WE社が映画産業の遺産をAltec社に受け渡した後に、最後に目指したフロンティアは1941年に開始されるFM放送であった。卓上ミキサー、指向性可変型のハイブリッドマイク、そして狭いモニタールームに適した小型モニターなどを、1938年頃から立て続けにリリースした。ここでもWE社はトーキー時代のように独自規格で囲い込みを謀るが、例えWE社であっても新しい要素を加えることは難しかったらしく、メンテナンス・サービスを請け負っていたAltec社がこの業界に強い足場を築きはじめていた。755Aが発売される約10年前の1939年には、総アルミコーンの750Aが開発されていたが、1945年開発のAltec社400Bフルレンジに置き換えられることが多かったという。1947年の755Aの紙コーンでの製品化が時期的にやや遅かったといえる。


ランシングの挑戦

WE社の製品の性能は過不足なしの一級品。

ここで755Aの特性をみるとフラットそのもので、Altec社の400Bが3.5kHzから下降する(これは狭い部屋で映画館のアカデミー特性を模擬したものと考えられる)のに対し、755Aは10kHzまでピシッと伸びている。むしろ400Bは聞き疲れのしない音の代表で、この時代のフルレンジの標準的な特性を示している。

広くはオルソン博士のMI-4400型スピーカーに準じており、AltecがRCA解体の隙を突いて放送業界に挑む様子が伺える。

高性能な755型が不利だったのは、戦後に技術移管されたAltecには既に604型があり、Hi-Fi再生のコンパクトモニターでは業界随一の実力を持っていたし、400Bのような放送業界用にレトロフィットした機種も同時に備えていた。

つまりAltec内での755型の立ち位置は、いまさら感が拭えないのである。

結局、755C(パンケーキ)は映画用簡易PA装置(スーツケース・スピーカー)か映画館のサイドスピーカーとしてトーキー市場の古巣に戻っていた。

そのAltecを抜け出したJBLが1948年に家庭用にD130をリリースしたことを考えると、戦後のWE社には業務、家庭用のいずれの方向でもマーケティングに関する先見の明が欠けていたとも思えるのである。

悪貨が良貨を駆逐するとまで言わないが、つい最近になるまで、D130に比べ755Aは本数も知名度も極めて低かったし、いわんや728、754に至っては全くの希少品である。
http://quwa.fc2web.com/Audio-102.html



62. 中川隆[-7966] koaQ7Jey 2017年4月30日 09:36:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

サンスイ SP-505J(組合せ)
Posted by audio sharing on 1972年11月15日
岩崎千明

スイングジャーナル臨時増刊モダン・ジャズ読本 ’73(1972年秋発行)
「理想のジャズ・サウンドを追求するベスト・コンポ・ステレオ28選」より


●組合せ意図及び試聴感

 LE8Tを愛用するハードなジャズ・ファンであるキミのため岩崎千明の名にかけて決定的な組合せをまとめた。

 これだ!! スピーカーにSP505J、つまりサンスイ−JBLが6年ぶりに発表する野心作、SP−LE8Tのハイグレード版がこれだ。

 中味は30センチ・フルレンジD123、つまりLE8Tの大口径ハイ・パワー型のユニットだ。同時に発表した、、おなじみD130のバック・ロードホーン入りの方に、よりなじみと魅力とを感じるが、これは家庭用というには、やや大げさすぎ、よほどのマニアでなければ、というところ。むろん、キミにスペースとふところのゆとりさえあれば、このSP7070Jも推めておく。

 LE8Tを一度、手元において愛用するとジャズを聴くかぎり、もうこれ以外のスピーカーには、ちょっと手を出しにくくなる。そうかといってグレード・アップする場合に、さんざん困っていたはずだ。しかし、もうこれからは解消したのだ。

 スピーカーについて、いろいろ述べることはなかろう。中味はJBLの大口径フルレンジ型で、箱はサンスイの手になりJBLが認めたチューンド・ダクト型だ。

 アンプは、当然このJBLスピーカー・システムを、もっともよく鳴らすべき製品、ということでサンスイの新シリーズAU7500だ。万事控え目のサンスイにふさわしく、あまり目立たぬ存在といわれるが、黒く引き緊ったやや小柄の外形からは想像つかぬほどのハイ・パワーとハイ・パフォーマンスだ。0・1%歪率という値は、実用範囲でおそらくひとけた上の、つまり数倍の価格の海外製にもひけをとらぬ高性能のデータも、使用するうちにうなずけよう。単純にいえば、ずっしりとこのアンプの重いことからも中味の充実ぶりは誰にでも判るのではないか。

 この7500の上にもうひとつ9500が登場するが、一般用と考えれば、JBLシステムの高能率で7500で十分。

 さて、この豪華にしてぜいたくなシステムを、より豊かにするため、4チャンネル・システムを想定した。

 もしLE8Tを持っているのなら、そのままリア用スピーカーとして流用でき、アンプはサンスイ・デコーダーQS100が最適。リア用パワーアンプが内蔵されAU7500のテープ・モニター端子に接ぐだけのことで、完全な4チャンネル・コンポーネント・システムとなる。

 カートリッジはオルトフォンM15スーパーをスペアに、チューナーにはAU7500と同じデザインのTU7500。
http://audiosharing.com/review/?p=4947


サンスイ SP-707J, SP-505J
Posted by audio sharing on 1973年3月20日 No comments
岩崎千明

スイングジャーナル 4月号(1974年3月発行)
「AUDIO IN ACTION SP-505J、707Jのシステム・アップ」より

 SJ試聴室に、山水JBLのシステムSP707J、505Jそれに新しいJBLのシステムL88プラスがずらりと勢揃いする。その様はまさにJBL艦隊ともいうべきか、戦艦707J、巡洋艦505J、駆逐艦L88プラスと威風堂々と他の居並ぶシステムを圧倒し去る。この山水JBLのシステムが高音ユニットを加えることによって、どれほどグレード・アップするかを確かめ試聴する目的で一堂に会したわけだ。

 これらのシステムSP505J、707Jは、発売された状態では、それぞれ30cmと38cmのフルレンジが箱に収まった形だが、トゥイーターを加えることにより数段高いグレードに向上し、名実ともに世界最高のシステムと成長し得る。

 こうした大いなる可能性こそ、これらのシステムの大きな魅力と源となっているのだが、そのためこのシステムの愛用者や購入予定を願う多くのファンから、いかなる道が最もよいのかという質問がSJ編集部へ発売以来あとをたたずに来ている。そこで今月は、これを読者に代って試みよう。

 まず、SP505J、価格88、000円。JBL・D123、30cmフルレンジが中型のフロアータイプのチューンド・ダクト型エンクロージュアに収められている。

 D123はJBLサウンドの発足以来ごく初期から戦列にあり帯域の広いことでは定評のあるフルレンジだ。低い低音限界周波数とアルミ・ダイアフラムから輻射される鮮麗な高音域はJBL特有の高能率のもとに迫力にみちたスムースな再生を可能にする。

 SP505Jは、高音用ユニットとしてLE20、075、175DLHの3つの中から選べるが、組み合わせるべきネットワークはそれぞれちがってLE20はLX2、075はN2400、175DLHはLX10と組み合わせることが考えられる。

 価格は、それぞれの組合せで大きく違いLE20(20、100円)+LX2(14、000円)、075(38、200円)+N2400(15、600円)、175DLH(82、000円)+LX10(10、200)となるからどれを選ぶかフトコロと相談をして可能性の近いものをねらうことになるが音の方もかなりの違いを見せ、結論からいうと刺激的な音をさけるのなら、LE20、ハードなジャズ・サウンドをねらうなら無理をしてでもLE175DLHをねらうべきだろう。つまり、本誌の読者なら少々がまんをしてでも将来175DLHを加えることを、ぜひ薦める。


●LE20とLX2を組み合わせる場合

 JBLの山雨度は実に不思議で使うものの好みの音を「自由」に出してくれる。LE20との組合せの場合、ソフトな品のよい迫力が、その特徴だ。繊細感に満ちたクリアーな再生ぶりはまさに万能なシステムというべきで、クラシックのチェンバロのタッチからコーラスのウォームなハーモニーまでニュアンス豊かに再現する。しかも、ジャズの力強いソロにも際立った鮮麗さでみごとにこなしてくれる。ロリンズ・オン・インパルスのシンバルが少々薄い感じとなるが、タッチの鮮かさはやはりJBL以外の何ものでもない。全体にバランスよく、完成された2ウェイ・システムが得られる。


●075とN2400を組み合わせる場合

 これは075の高能率な高音が、ちょっとD123のサウンドと遊離してしまう感じがあって、鮮烈なタッチのシンバルだけが浮いてしまう。D123のバスレフレックスの組合せから得られる深々とした低音がLE20の場合みごとに引き立て合うのに、075では、その特徴が075のよさを相殺してしまう感じなのだ。ピアノの高音のタッチがキラキラしすぎるし、ミッキー・ロッカーのシンバルワークだけが、ややきつくなる感じ。075はかなりレベルをおさえて用いるべきだが、そうなるとLE20とかわりばえがしなくなる。


●175DLHとLX10を組み合わせる場合

 なにしろ、ロリンズのテナーの音までが力強くなって、輝き方が違ってくる感じだ。本田のタッチのすさまじさも175DLHとの組み合わせで俄然、迫力を加えてくるし、何とベースのタッチの立ち上りまで変ってしまう。

 まあ結論として、やっぱり175DLHを加えないとジャズ・サウンドの迫力は完全ではないのだ。拡がりと余韻の豊かさが加わるのは、175DLHの指向性のよいためか。

 175DLHの場合、高音用とはいってもクロスオーバーが1200hz付近だから、中音まで変ってくるのは、あたり前だが、それにしてもテナーやピアノなど中音はおろかベースからタムタムなど低音のアタックまでがすっかり変わり、D123が見ちがえるように迫力を加えてくる。やはり、ハードなジャズ・ファンだった175DLHをねらうべきだろう。

 SP707JはおなじみD130の38cmフルレンジでJBL精神むき出しの強力型ユニットを、これまたJBLならではの大型バック・ロードホーンのエンクロージュアに収めたシステム。元来、C40ハークネスとしてJBLオリジナル製品があったが、72年度よりC40はカタログから姿を消してしまったので、SP707Jの存在意義は大きい。C40のシステムとしてはD130単体と、D130+075の2ウェイ、D130A+175DLHの2ウェイの3通りが選べたが、日本のファンの間では後者がよく知られている。価格176、000円は決して安くはないがJBLオリジナル製品から比べれば安いものだ。

 組み合わせるべき高音用ユニットとしては、075、LE175DLH、LE85ユニット・プラスHL91ホーン・レンズの3通りがある。さらに、それぞれユニットをダブらせて用い、クロスオーバーをかえて3ウェイにすることをメーカーでは言っているが、まずその必要はないと結論してもよかろう。つまり、JBLはよほどの音響エネルギーを必要とする場合でない限り、ホールや劇場などを除いては3ウェイの必要性はないと言ってよかろう。

 さて、それぞれのユニットの試聴結果は、投ずる費用に応じてハッキリとグレードの高さを知らされ、どれもがD130単体の場合に比べて、格段と向上する。一段とではなく、格段とだ、つまり、SP707Jはこのままの状態ではなく、上記の3種のユニットのどれかを選んだ2ウェイとして初めて完全なシステムとなると言いきってもよい。それも世界最高級のシステムに。フトコロと相談して、075との2ウェイにするのもよい。ゆとりがあれば是非ともLE85+HL91をねらうべきであるのは当然だ。

 075とN7000が38、200円+16、700円。LE175DLH+N1200は82、000円+26、800円。LE85+HL91とLえっ苦5は83、000円+23、200円+41、500と価格は段階的に大きくステップ・アップするが、その差が音の上にもハッキリと表われてくるのだから言うべきところがない。

●075とN7000を組み合わせた場合

 これが意外にいい。SP505Jでは何かどぎつくさえ感じられた075が、707Jとの組合せでは俄然生き返ったように鮮明な再生をかってくれる。さわやかささえ感じる。のびっきった高音はアウト・バックのエルビンのシンバルのさえたタッチを、軽やかに鳴らす。707Jの音の深さが一段と加わり、力強い低音がアタックでとぎすまされてくる。特に音場感の音の拡がりが部屋の大きさをふたまわりも拡げてしまうのには驚かされる。

 JBLの怖じナル003システムはD130と同じ075をN2400と組み合わせされているが、この組合せを試みたところ、中域の厚さが確かに増し、ロリンズのテナーは豪快さを加えるが、シンバルの澄んだ感じがやや失われるのを知った。どちらをとるかは聴き手の好みによるが、オリジナルの003システムの場合のN2400ではなく、7000HzのクロスオーバーのN7000を指定したメーカー側の配慮も、また充分うなずけるものであるのは興味深い事実だ。

 175DLHこそ、D130とならぶJBLの最高傑作であると20年前から信じ続けているのを、ここでもやはり裏付けされたようだ。175DLHはD130の中音から低音まですっかりと生き返らせ、現代的なパーカッシブなジャズ・サウンドにみなぎらせ、鮮烈華麗にして品位の高い迫力をもってあらゆる楽器を再生してくれる。

 アウト・バックのエアート・モレイラのたたき出す複雑なパーカッションは大きなスケールで試聴室の空気をふるわせる。特に、バスター・ウイリアムスのベースのプレゼンスある響きは、大型の楽器を目前にほうふつさせ、エルビンのドラムスとの織りなすサウンドをみごとに展開してくれる。

●LE85+HL91をLX5と組み合わせた場合

 175DLHの場合に比べて音の密度が格段と濃くなり、音のひとつひとつの粒立ちがくっきりと増してくるのはさすが。175DLHに比べ、価格のうえで50%アップになるが、その差は歴然とサウンドに出る。

 もし、ゆとりさえあればLE85といいたいが、175DLHとして世界最高のシステムとなり得るのだからLE85は音のぜいたく三昧というところだ。なお、LE85の場合はホーンとデュフューザーが大きく、バックロード・ホーン型エンクロージュアのうえにのせるかたちになる。この場合、ぜひ注意したいのはHL91のホーン・レンズの後方には、、必ず厚板で音が後に逃げるのをふさがなければ完全とはいえない。つまり、ホーンを板につけ、板の前にデュフューザーをつけるべきで、板の大きさはデュフューザーよりひとまわり大きいのが望ましい。メーカーでこの板を作ってくれることを望むところだ。

 最後に、JBLオリジナル・システムL88プラスについて、ちょっとふれておこう。好評のL88のグリルを変えた新型であるL88プラスは、M12と呼ばれるキット34、300円を買いたして、3ウェイに改造出来得る。このキットの内容はLE5相当の12cm中音用ユニットと、ネットワークのコンビである。接続はコネクターひとつだけで、88プラスの箱のアダプターをはずしてつけることにより誰にでも出来るが、このエクスパンダー・キットを加えると、音域はまさに拡張された感じで中音のスムースさを加え、バランスが格段と向上して豊麗さをプラスしてくれる。

 JBLというブランドのシステムに対する、ジャズ・ファンの期待と信頼は、他のオーディオ・システムに例がないほどである。それを製品の上で、はっきりとこたえたのが、D130であり、D123である。D130のみでアンプの高音を強めた用い方により、D130のシステムは、ジャズ・サウンドのもつ醍醐味を満喫するのにいささかも不満を感じさせない。ましてD123のシステムにおいておやである。アンプの高音を3ステップ上げた状態で、我が家においてただ1本のD130と見破った者は、メーカーのエンジニアを含めまだひとりたりもいない。

 それを、さらにオリジナルJBLのサウンドに向上させるのが、この2ウェイ化だ。ひとつ気になるとすれば、D130をベースとしたオリジナル・システムは003と名付けた075を加えたものだけである。

 あくまで、オリジナルJBLに忠実ならんとする者にとってはD130うウーファーに使うことを将来ためらう向きもあるかも知れない。あえてというなら、130Aを買い換えなければなるまいが、ジャズの楽器の再現を主力にするならば、D130によりリアルなプレゼンスを認めることは容易であろう。
http://audiosharing.com/review/?p=4939


サンスイ SP-707J, SP-505J
Posted by audio sharing on 1973年10月15日
岩崎千明

スイングジャーナル別冊「モダン・ジャズ読本 ’74」(1973年10月発行)
「SP707J/SP505J SYSTEM-UP教室」より

 ジェイムス・B・ランシングが1947年米国でハイファイ・スピーカーの専門メーカーとして独立し、いわゆるJBLジェイムス・B・ランシング・サウンド会社としてスタートした時、その主力製品としてデビューしたのが38センチ・フルレンジスピーカーの最高傑作といわれるD130です。

 さらに、D130を基に低音専用(ウーファー)としたのが130Aで、これと組合せるべく作った高音専用ユニットがLE175DLHです。

 つまり、D130こそJBLのスピーカーの基本となった、いうなればオリジナル中のオリジナル製品なのです。

 こうして20有余年経った今日でも、なおこのD130のけたはずれの優れた性能は多くのスピーカーの中でひときわ光に輝いて、ますます高い評価を得ています。今日のように電子技術が音楽演奏にまで参加することが定着してきて、その範囲が純音楽からジャズ、ポピュラーの広い領域にまたがるほどになりました。マイクや電子信号の組合せで創られる波形が音に変換されるとき、必ず、といってよいほどこのJBLのスピーカー、とくにD130が指定されます。つまり、他の楽器に互して演奏する時のスピーカーとしてこのD130を中心としたJBLスピーカーに優るものはないのです。

 それというのは、JBLのあらゆるスピーカーが、音楽を創り出す楽器のサウンドを、よく知り抜いて作られているからにほかなりません。JBLのクラフトマンシップは、長い年月の音響技術の積み重ねから生み出され、「音」を追究するために決して妥協を許さないのです。それは、非能率といわれるかもしれませんし、ぜいたく過ぎるのも確かです。しかし、本当に優れた「音」で音楽を再現するために、さらに優れた品質を得るためには、良いと確信したことを頑固に守り続ける現れでしよう。

 5.4kgのマグネット回路、アルミリボンによる10.2cm径のボイスコイルなど、その端的なあらわれがD130だといえます。

 あらゆるスピーカーユニットがそうですが、このD130もその優秀な真価を発揮するには十分に検討された箱、エンクロージャーが必要です。とくに重低音を、それも歯切れよく鳴らそうというとホーン・ロードのものが最高です。(72年まではJBLに、こうした38cmスピーカーのためのバックロード・ホーン型の箱が、非常に高価でしたが用意されていました。)

 そこで、JBL日本総代理店である山水がJBLに代ってバックロード・ホーンの箱を作り、D130を組込んでSP707Jが出来上ったのです。

 つまり、SP707JはD130の優れた力強い低音を、より以上の迫力で歯切れよく再生するための理想のシステムと断言できるのです。

 あらゆる音楽の、豊かな低域の厚さに加えて、中域音のこの上なく充実した再生ぶりが魅力です。

 刺激のない高音域はおとなしく、打楽器などの生々しい迫力を求めるときはアンプで高音を補うのがコツです。

 SP505JはJBLのスピーカー・ユニットとして、日本では有名なLE8T 20センチフルレンジ型の兄貴分であり先輩として存在するD123 30センチフルレンジを用いたシステムです。

 D123は30センチ型ですが、38センチ級に劣らぬ豊かな低音と、20センチ級にも優る高音の輝きがなによりも魅力です。つまり、D130よりもひとまわり小さいが、それにも負けないゆったりした低音、さらにD130以上に伸びた高域の優れたバランスで、単一スピーカーとして完成度の一段と高い製品なのです。

 D123のこうした優れた広帯域再生ぶりを十分生かして、家庭用高級スピーカー・システムとしてバスレフレックス型の箱に収め、完成したのがSP505Jです。

 ブックシェルフ型よりも大きいが、比較的小さなフロア型のこの箱はD123の最も優れた低音を十分に鳴らすように厳密に設計されて作られており、この大きさを信じられないぐらいにスケールの大きな低域を再生します。

 このSP505Jも、SP707Jも箱は北欧製樺桜材合板による手作りで、手を抜かない精密工作など、あらゆる意味で完全なエンクロージャーといえます。

 JBLスピーカー・ユニットの中で、フルレンジ用として最も優秀な性能と限りない音楽性とを併せ備えた名作がこのLE8T 20センチ・フルレンジ型です。

 この名作スピーカーを、理想的なブックシェルフ型の箱に収めたものがSP−LE8Tです。かって、米国においてJBLのオリジナルとして、ランサー33(現在廃止)という製品がありましたが、そのサランネットを組格子に変えた豪華型こそSP−LE8Tです。

 シングルスピーカーのためステレオの定位は他に類のないほど明確です。高級家庭用として、また小型モニター用として、これ以上手軽で優れたシステムはありません。


個性あるSP707J・505Jへのグレードアップ
より完璧なHi-Fiの世界を創るチャート例


075の追加

 D130と075の組合せはJBLの030システムとして指定されており、オリジナル2ウェイが出来上ります。ただオリジナルではN2400ネットワークにより、2500Hzをクロスオーバーとしますが、実際に試聴してみると、N7000による7000Hzクロスの方がバランスもよく、楽器の生々しいサウンドが得られます。シンバルの響きは、鮮明さを増すとともに、高域の指向性が抜群で、定位と音像の大きさも明確になります。さらに、高域の改善はそのまま中域から低域までも音の深みを加える好結果を生みます。


LE175DLHの追加

 D130と並びJBLの最高傑作であるこのLE175DLHの優秀性を組合せた2ウェイは、D130の中音から低音までをすっかり生き返らせて、現代的なパーカッシブ・サウンドをみなぎらせます。鮮烈、華麗にして、しかも品位の高い迫力をもって、あらゆる楽器のサウンドを再現します。

 オーケストラの楽器もガラスをちりばめたように、楽器のひとつひとつをくっきりと浮び出させるのです。空気のかすかなふるえから床の鳴りひびきまで、音楽の現場をそのまま再現する理想のシステムといえます。

LE85+HL91

 LE175DLHにくらべ、さらに音の緻密さが増し、音の粒のひとつひとつがよりくっきりと明確さを加えて浮んでくるようです。LE175DLHにくらべて価格の上で20%も上るのですがそれでも差は、音の上でも歴然です。

 もし、ゆとりさえあれば、ぜひこのLE85を狙うことを推めたいのです。LE175DLHでももはや理想に達するので、LE85となるとぜいたくの部類です。しかし、それでもなおこの高級な組合せのよさはオーディオの限りない可能性を知らされ、さらにそれを拡げたくなります。魅力の塊りです。


HL91

 D130単体のSP707Jはこのままではなく、最終的にぜひ以上のような高音ユニット3種のうちのどれかひとつを加えた2ウェイとして使うことを推めたいのです。2ウェイにグレードアップしてSP707Jの魅力の真価がわかる、といってよいでしよう。

 D130だけにくらべ、そのサウンドは一段と向上いたします。いや、一段とではなく、格段と、です。

 2ウェイになることによってSP707Jはまぎれもなく「世界最高のシステム」として完成するのです。

LE20を加える場合

 D123のみにくらべ俄然繊細感が加わり、クリアーな再生ぶりは2ウェイへの向上をはっきりと知らせてくれます。ソフトな品の良い迫力は、クラシックのチェンバロのタッチから弦のハーモニーまで、ニュアンス豊かに再現
します

 しかも、JBLサウンドの結集で、使う者の好みの音を自由に出して、ジャズの力強いソロも際立つ新鮮さで、みごとに再生します。全体によくバランスがとれ、改善された超高域の指向性特は音像の自然感をより生々しく伝えるのに大きくプラスしているのを知らされます。

075を加える場合

 LE20にくらべてはるかに高能率の075はネットワークのレベル調整を十分にしぼっておきませんと、高音だけ遊離して響き過ぎてしまいます。D123の深々とした低音にバランスするには高音は控え目に鳴らすべきです。

 ピアノとかシンバルなどの楽器のサウンドを真近かに聴くような再生は得意でも、弦のニュアンスに富んだ気品の高い響きは少々鳴りすぎるようです。

LE175DLHを加える

 LE175DLHも075も同じホーン型だが、指向性のより優れたLE175DLHの方がはるかに好ましい結果が得られ中音域の全てがくっきりと引き締って冴えた迫力を加えます。楽器のハーモニーの豊かさも一段と加わり、中音の厚さを増し、しかもさわやかに響きます。

 075のときよりもシンバルのプレゼンスはぐんと良くなって、余韻の響きまで、生々しさをプラスします。

 クロスオーバーが1500Hzだから、中音まで変るのは当り前だが、中音の立ち上りの良さとともにぐんと密度が充実して見違えるほどです。

D123をLE14Aに

 高音用を加えて2ウェイにしたあとさらに高級化を狙って、D123フルレンジを低音専用に換えるというのが、このシステムです。LE14Aはひとまわり大きく、低音の豊かな迫力は一段と増し、小型ながら数倍のパワーフルなシステムをて完成します。

プロ用の厳しい性能を居間に響かせる
新しい音響芸術の再生をめざすマニアへ


プロフェッショナル・シリーズについて

 いよいよJBLのプロ用シリーズが一般に山水から発売されます。プロ用は本来の業務用としてギャランティされる性能が厳しく定められており、コンシューマー用製品と相当製品を選んで使えば、超高級品として、とくに優れたシステムになります。

 例えばD130と2135、130Aと2220A、075と2405、LE175DLHと2410ユニット+2305ホーンで、それぞれ互換性があります。

 しかし、一般用としてではなくプロ用シリーズのみにあるユニットもありそれを用いることは、まさにプロ用製品の特長と優秀性を最大に発揮することになります。

高音用ラジアル・ホーン2345と2350

 ラジアル・ホーンは音響レンズや拡散器を使うことなしに、指向性の優れた高音輻射が得られるように設計され、ずばぬけた高能率を狙ったJBL最新の高音用です。

 ホーンとプレッシュア・ユニットとを組合せて高音用ユニットとして用います。プレッシュア・ユニットにはLE175相当の2410、LE85相当の2420があり、さらに加えて一般用として有名な中音ユニット375に相当するプロ用として2440が存在します。

 2410または2420をユニットとしラジアル・ホーン2345を組合せた高音用は、従来のいかなるものよりも強力な迫力が得られ、とくに大きい音響エネルギーを狙う場合、例えばジャズやロックなどを力いっぱい再現しようという時に、その優れた能力は驚異的ですらあります。

 ラジアル・ホーン2350は、2390と同様に500Hz以上の音域に使用すべきホーンで、音響レンズつきの2390に匹敵する優れた指向特性と、より以上の高能率を誇ります。

 本来、中音用ですが、2327、2328アダプターを付加すれば、高音用ホーンとして使えます。

 この場合は、LE85相当の2420と組合せてカットオフ500Hz以上に使えるのです。拡がりの良い、優れた中音域を充実したパワーフルな響きで再現でき、従来のJBLサウンドにも優る再生を2ウェイで実現できるのです。

 2350または2390+2327(2328)アダプター+2420ユニットというこの組合せの高音用はJBLプロ用システムの中に、小ホール用として実際に存在しています。

 この場合の低音用はSP707Jと全く同じ構造のバックロード・ホーンに130Aウーファー相当の2220Aが使用されネットワークはN500相当の3152です。

2205ウーファーに換える場合

 プロ用シリーズ特有のパワーフルな低音用ユニットが、この2205で、一般用にLE15Aの低音から中音域を改良したこのウーファーは150W入力と強力型です。

 プロ用ユニットを中高音用として用いた場合の低音専用ユニットとして2205は注目すべきです。SP707JのユニットD130を2205に換えたいという欲望はオーディオマニアなら誰しも持つのも無理ありません。

 2205によって低音はより深々とした豊かさを増し、中域の素直さは格別です。とくに気品のある再生は、現代JBLサウンドの結晶たる面目を十分に果しましよう

2220と2215ウーファー

 SP707JのD130はフルレンジですが、プロ用シリーズの38センチウーファーとして2220があり、130A相当です。100Wの入力に耐える強力型で、130Aに換えるのなら、ぜひこの2220を見逃すわけにはいきません。またLE15Aのプロ用として2215があります。

 以上2205と2220ウーファーは、末尾のAは8Ω、Bは16Ω、Cは32Ωのインピーやンスを表します。2215Aは8Ω、Bは16Ωです。

 プロ用の高音ユニットは全て16Ωなのでもし正確を期すのでしたら、ウーファーも16Ωを指定し、プロ用の16Ω用ネットワークを使うべきです。
http://audiosharing.com/review/?p=4615


オーディオ彷徨(岩崎千明)

 JBLが変わったのか、私自身が変わったのか、近頃はJBLの新しい製品(プロダクツ)に接しても、昔ほどの感激はなくなってしまった。

 JBLでも私でもなく、変わったのは世間かも知れない。世の中が物質的に豊かになり、めぐまれたこの頃だ。私自身もその中にあって忙しくなり、音楽に対する接し方が、かつてとは違ってきたのかも知れない。いや、確かに自分は変わった。若かったあの頃とはすべて違う。

 昔は、買いたくても、それに憧れても、容易には自分のもにはならなかった。いまは、欲しければ、すぐにでも手元における。いや、欲しいとまでいかなくても、単に「あれば良い」という程度でも買い込んでしまう。欲しくて欲しくて、それでも買えなくて毎日、毎日、そのスピーカーをウインド越しに眺め、恋いこがれてそれでも容易には買えなかった。だから手に入れたときは、感激も強く、その感激にひたりながら聴いた音は生涯忘れられっこない。

 今は、そういう環境が欲しいけれど、すぎし過去は現実の問題としても不可能だ。来てしまった道はもう戻れっこないし、昔、苦労して辿り、足を引きずって歩いた道が、やたらなつかしい。

「あれを鳴らしたら、いいかも」と熱の上ったところで入手しても、堅いボール紙の包装さえとかずに部屋の隅に転がし、忙しさにまぎれて幾日か経ってしまう、というのが常だ。封を切るのももどかしく、箱の底に顔を出したユニットをなでまわした頃がなつかしい。

 若かったあの頃が、うらやましくさえある。物質的な豊かさは、精神を貧しくしてしまうというのは、たぶん真理だろう。

 しかし、それにしても、JBLも変わった。L−26ディケイドが猛烈に売れ、世界的にすごい人気となると、L−26をシリーズ化し、L−16普及型からL−36高級品を加えるという。

 この三種が従来のランサー・シリーズにとって替って、ブックシェルフ型の主力となろう。スタジオ・モニターとして従来からの4320もまたシリーズ化されてクロスオーヴァーを変えた。スタジオ・モニターも新たに大型の4350が新たなるJBLのブランド・イメージ的背景を担って登場した。ひとたび引っ込めたアクエリアス・シリーズが再び、角柱型のアクエリアスを大型化した形でアクエリアスQとして登場した。たぶんH・K(ハーマンカードン)製だろうが片側三〇〇Wの大出力アンプがプロ用のアンプの戦列に加わった。こうした一連の動きをみると、最近のJBLもまた変りつつあるし昔とは変わったと思う。

 現代は、古き良きものがそのままの形で保たれたままでいることを拒否しつくすのか。


 D130が名ばかりのジュウタンを敷いた8畳の洋間、というより板張りの部屋で鳴り始めたのは57年の11月末だった。

 ひと晩中、ウェストミンスター・レーベルの「幻想」を鳴らし続け、初冬のおそい朝が白みがかって、寒くて、毛布を引張り出した。

 D130は、プレーン・バッフルの、たった一メートルたらずの角板にとりつけられたままだったが、自作の6L6GPPの、30Wのアンプで床を響かせた低音は、這い上ってくる感じで体を振るわせた。

 D130がこうして手元にあるのは、僥倖みたいなものだった。

 池田山の奥の接収家屋にいた、アメリカ空軍高級将校の居間の本箱に取り付けられていたD130の音は、最初その広い洋間に足をふみ入れたときに、本物のグランドピアノの姿を探しまわった視線の記憶と共に生々しい。

 ステレオに改造してくれないか、と人づてに依頼され、スピーカーをパイオニアの15インチ二本にとりかえて、余ったD130。大きくうなずきながらオーディオフィデリティのレコードのステレオの音に満足した老軍人が「ウォンチュー? OK、プレゼント!」と上きげんの気前良さがあったからこそ、名前と姿の良さとに惹かれていた願いにも近い憧れが満たされたのだった。重くて、五反田の駅のまだせまい階段の途中で、手を持ちかえ、持ちかえ、自慢気にむき出しのままのD130は、そうでなくても人の目を惹いたが、自分の部屋で音を出すまでのもどかしく、長かった帰路の道すがら。

 このD130のおかげで、プリ・アンプは再三、作り変え、12SL7から12AX7に、それもやっと手に入れたフィリップス製ECC83にたどりつき、トーン回路なしのイコライザーだけに、ヴォリュームとローカット・フィルターと、12AU7のカソードフロアーつきになった。一番の難点は、今までのグッドマンでは何の気にもしなかったモーターゴロが、どうにもならぬくらい目立ったことで、それはまさにコーン紙の大ゆれという形で眼についた。ストラヴィンスキーの「春の祭典」からさらに「兵士の物語」に、それからファリャの「三角帽子」にと、D130になってから、聴く音楽も、不思議なことに小編成の器楽曲に移ってきた。

 もっとも、それは、その頃、昭和30年前後に、そうしたレコードに新しい録音の優れた、いわゆる楽器の音の分離のよいのが多かったためかも知れない。

 そう、そのD130が一番力を発揮したのはピアノであった。多分、今日の標準では高音がずい分足りなかったはずなのに、ピアノのタッチのきわ立った音、フルコンサートの床を圧するような低弦の響き。それは、今までのスピーカーには到底なかったパワフルなエネルギーを、直接体に感じさせた。

 それに、もうひとつ、その頃、すでにハイファイ録音を実現していた、リヴァーサイドや、ブルーノートのデキシーランドが、無類に力強く鳴った。もっともデキシーランドでは、グッドタイム・ジャズのボブ・スコービーのフリスコ・ジャズ・バンドや、ファイアハウス・プラス・ツーの方が、音はずっとクリアーで輝かんばかりの高音や、低音の豊かで圧倒的な響きはただ音だけでさえそれに酔いしれるほどだった。

 D130は、そのころやっと這いまわっていた長男が、センターのアルミ・ダイアフラムを指先でつついて大きく凹ませてしまってその時ばかりは声も出なかった。苦労して、セロテープの接着力によってなんとか元に戻したが、凹んだ跡には泣くに泣けず箱に入れることを思い立ったが、これがまたひとすじ縄ではいかなかった。2・5cm厚の堅いラワン板を見つけてきて、昔、家具を作る手伝いをしたというトーキー屋仲間に頼んで作ってもらった箱は、50×90×120とかなり大きく、カタログからみつけたC−34風の密閉箱であった。しかしこのぶ厚い箱をもってしても、D130の高能率、高エネルギーが補強でガンジガラメの箱をビリつかせた。後蓋の補強板をよけてあけた2cm径のいくつかの穴が20個ぐらいになったら、やっとビリつきがおさまり、バスレフ的なゆたかな低音の響きと変わってくれた。

 しかし、この時すでにはっきりと悟ったのは、ピアノの力強さは、貧弱な平面バッフルにかなわないという事実だった。

 だから今でも、JBLにおいては、バスレフに入れたハイエフェシェンシー系を私はかたくなに拒む。4320も含め。

 D130は、手元にはむろん一本しかない。パイオニアをやめたときに手元に残った38cmのPAX−15BというD130的外観上のフィーリングを持ったスピーカーをステレオ用として使おうと試みたが、形は似ても、音はまるで違って、とうていステレオとはいかず苦心の末終ってしまった。

 D130が一本だったためと、例えばグッドマン・アキシオム80やワーフデル・スーパー12の当時手元にあった他のいかなるスピーカー二本によるステレオとをくらべても、D130の格段に大きいエネルギーと、リアルな楽器の再現性には及びもつかないのに、ステレオはあきらめてしまった。62年、昭和37年になるまで、ステレオはおあずけになってしまった。

 62年に入手した、AR−2とADCポイント4によって、やっとステレオを実現するまでJBL・D130はそれ一本で充分だった。いかなる音楽を楽しむのにも自作の箱に入ったD130一本の方が、はるかに魅力ある音を、響かせていた。

 この原稿を書くのに、古い自作の箱を思い出し、物おきから引っぱり出してみたが、前縁がホンの心持ち、上にそっているだけで、昔と少しも変わらず、陽の光の中に懐しい姿を露わした。湿気とカビで白木の板は昔の悪戦苦闘のあとが所々、色濃く変色していたが、何もかも昔のままで、スピーカーのない大きな取付け穴だけが懐かしくも虚しかった。このD130はその後、アルバイトが高じて半年ほど没頭したフェンダー・アンプの故障修理の際に、断線していたD130Fと、乞われるまま交換して貸して、そのままにまぎれてしまった。手元には断線したD130Fが、一本残っただけであった。

 そのフェンダー・アンプを使う当時のロック・サウンドの有名グループのミュージシャンの所に何度も足を運んだが、そのD130は遂に二度と戻ってこなかったし、そこでJBLと私は中断した。

 175DLHを加えて、2ウェイにしようかなという夢もまったくはかない夢でしかなくなった。

 当時、家庭も、子供も捨ててしまった自分自身の、その日暮しの人生の、明日も定かではない生活の底で、それはあるいは幻の自覚の上だけかも知れぬたったひとつのささえ。それを断たれてしまったのであった。

 オーディオは、JBLのなくなったのと共に我が身から崩れ去ってしまったのかと運命をはかなんだ。


 D130が私に残してくれたものは、ジャズを聴く心の窓を開いてくれたことであった。特にそれも、歌とソロとを楽しめるようになったことだ。

 もともと、アルテック・ランシングとして44年から4年間、アルテックにあってスピーカーを設計したジェイムズ・B・ランシングは、映画音響の基本的な目的たる「会話」つまり「声」の再現性を重視したに違いないし、その特長は、目的は変わっても自ら始めた家庭用高級システムとハイファイ・スピーカーの根本に確立されていたのだろう。

 JBLの、特にD130や130Aのサウンドはバランス的にいって200Hzから900Hzにいたるなだらかな盛り上がりによって象徴され予測されるように、特に声の再現性という点では抜群で、充実していた。

 ビリー・ホリディの最初のアルバムを中心とした「レディ・ディ」はSP特有の極端なナロウ・レンジだが、その歌の間近に迫る点で、JBL以外では例え英国製品でもまったく歌にならなかったといえる。

 JBLによって、ビリー・ホリディは、私の、ただ一枚のレコードとなり得た、そして、そのあとの、自分自身の空白な一期間において、折にふれビリー・ホリディは、というより「レディ・ディ」は、私の深く果てしなく落ち込む心を、ほんのひとときでも引き戻してくれたのだった。

 AR−2は、確かに、小さい箱からは想像できないほどに低音を響かせたし、二つの10cmの高音用は輝かしく、現在のAR−2から考えられぬくらいに力強いが、歌は奥に引込んで前には出てこず、もどかしく、「レディ・ディ」のビリーは雑音にうずもれてしまった。JBLを失なってその翌々年、幸運にも山水がJBLを売り出した。

 D130ではなく、ずっと安いこともあって、LE8Tを、二本買い入れた。
 それで、AR−2と並べて、歌はLE8Tでないと、どうにもならないのを改めて知らされた。

 聴くのは、もうジャズが主体となり、時折、プロコフィエフとフォーレであり、ファリャであった。ただ、ストラヴィンスキーは、なぜかジャズとのすぐあとに聴いても違和感なしに接し得た。

 夫の戻るのを願いつつ家を建てて、それも狭いながらわがままきわまる間取りで、二階には十二畳強の洋室ひとつという家が出き上った時に、妻は二人の子をつれて去った。

 その時には、本当にビリー・ホリディを知っていてよかったと心底思った。そして、D130でなくてもよいけれどもそれはJBLでなければならなかった。

 C53に入ったしE8Tは、歌において、充分満足できたし、レンジも広く気に入ったに違いないが、D130とくらべてJBLサウンドというには、あまりに違った形でしか私に迫ってこないのが物足りない、というより、どうにも我慢できないのであった。

 D130のサウンドでなければ、あのパワフルなエネルギーでなければ、私のオーディオは元に戻ったという気が全然しないのだった。

 たまたま家にきたN君が断線したまま置きざりのD130をみつけて修理をすすめ、それを新品に変えてもう一本のD130と共に、つまり二本の新しいD130をクルマにつんで翌々日にはきてくれた。彼が神様のようにさえ思えた。
 片方は平面バッフル、片方は箱という変則的な形であったがD130がこうしてステレオで鳴り始めた。

 67年の暮だった。

 D130が再び我が家で鳴り出した。

 それも、別れた妻の最後の亭主孝行ともいえる十二畳の多分誰にでもいばれるくらいのリスニング・ルーム風の作りの部屋で、私の手で鳴り始めた。乗り始めたクルマとD130のジャズとで、この頃のひとりボッチの私の二十四時間はそれなりに結構楽しく過ごせたと思う。が、なにか生活にポッカリと空いてしまった穴はバッフルからD130を外した穴のようでもあったが、D130は私の心のうちに夢を育ててくれたのだ、もう一度、オーディオヘの熱い息吹きとやる気を起させた。

 D130という15インチ・フルレンジ・スピーカーは、J・B・ランシングが独立した時の主力製品であった。本来フルレンジなのだから当然、一本のみで、そのまま音楽再生用として充分使用できるわけだが、それがデビューした50年代直前の頃の、つまりLP初期での条件としては充分でも、今日のというよりも、50年代後半以後のレコードに対しては、やはり高音域では物足りない。

D130自体五千Hz以上ではかなり急激に出力が低下し、八千Hz以上ではさらに急激に減衰してしまう。だから今日の録音水準を考えるとそのまま一本でフルレンジ用とするには物足りず、高音調節(トーンコントロール)で相当のハイ・ブーストをしなければならない。しかしそういう状態で使うなら、フルレンジ用としてセンター・ダイアフラムを持った単一の振動板による音響輻射のため、マルチ・スピーカーよりも音像の定位がシャープではっきりと確立している点が他にかけがえのない大きな利点となる。

これは音源として周波数対位相特性のよいためだし、そういう良さをそなえた16cmなど小口径フルレンジと少しも変わらない。その上、大型コーンのため音響変換器(アコースティックトランスデューサー)としての能率の高さ、エネルギーの絶対的な大きさという点では格段の良さを発揮する。つまりジャズやロックの再生のような、間近な楽器の再現性の上では、同じ音像定位がいいといっても小口径スピーカーの比ではない。ジャズにおいて優秀な理由である。

 ところでこうしたD130の本来の良さは何にあるかというと、大きくいってそれまでのスピーカーに比べ、アルテックを通して得たに違いない映画のサウンドの基本たる「人声の帯域の充実」という点と「入力に対応する音響出力のリニアリティの良さ」の二点にしぼられ、これはそれ以後のJBLの圧倒的良さの伝統ともなる。その技術は、強大なるマグネットと、4cmという大口径ヴォイスコイルによる強力なる駆動力と、それを実現するためヴォイスコイルが磁気回路のヨーク幅の半分しか巻いてないので、過大入力に対してもクリップがごくなだらかで、大音量時の直線性が抜群にいいためだ。そうしたD130の本来の良さを充分に認めようとせず、

「高音が出ないから高音用(トゥイーター)を加える」

というのは、音像定位の優秀性を捨て去るようなものである。私自身、D130をただ一本で再生していた期間が十年近くと長いが、その問、トーンコントロールで高音を補正したままだ。高音用をつけたいという気が起きなかったのは入手し難い理由もあるが、特に日本の家屋のように間近で聴く場合、それ以上に音像の定位の良さが欲しかったからだ。D130はできれば2ウェイでなくて一本での良さをもっとよく知るべきだと痛感しているから、よく人にすすめるのだ。

 とはいうものの自分自身はユニットの魅力にとらわれた。


 山水がJBLを扱うようになって、JBLの優れたユニットが割に容易に入手できるようになって、まっさきに狙いをつけたのは、高音用の175DLHだった。

 175DLHは、まるで、出来損いのタケノコみたいだった。遠い宇宙のどこかの星に生えているかもしれない金属性のタケノコだ。

 この妙な恰好は、ホーンの前に付加された音響レンズのためだ。

 音響レンズとはJBLのつけた呼び名だが、それはまさに凹レンズのように、その後からの高音エネルギーを、このレンズの前方に90度の範囲に拡大し、その時の仮想音源はまるでレンズの前面の中心にあるかのようだ。

 175DLHの音響レンズ以前に、こうした着想はなかった。デュフェザー拡散器と呼ばれるものは、スピーカー前面にハの字型に開いた縦長の細い板をおいて、音波をその板に反射させ回折することによって音波を左右に拡散する方法は昔からあったが、パンチング・メタルをホーン開口の前面に重ねて、その小孔群による拡散作用を利用したのは175が初めてである。

 175以前は、ホーンで指向性を拡散しようとする場合、マルチセルラ・ホーンという方式を採用していたが、これは拡散性と寸法とが比例して、形が寸法的に大型になる。パイオニア入社以前に、映画館の音響設備の仕事をしていた関係で、映画館のスクリーンの裏に設置する大型システムの高音用として使われるマルチセルラ・ホーンを以前から持っていて、アダプターをつけ、アルテック802Dユニットを装着して使った時期がある。

ウーファーは当然シアター用の標準機としての515BをつけたA7のそれを用いたが、そのマルチセルラ・ホーンは、たしかに指向性が拡がるものの、その拡散された音波の仮想音源は、マルチセルラ・ホーンの開口からかなり奥まった点になり、ウーファーの振動板位置にくらべて、聴取距離がホーンの方が遠くなる。そのため、楽器の再現性において、音程により、高音ほど奥に引き込んでしまう欠点が気になった。それを補うには、マルチセルラはウーファー箱よりずっと突出して配置しなければならない。A7においてもウーファーの前ショート・ホーンは、ホーンとしての効果よりも、ウーファー振動板が、高音用のホーンの仮想音源点たるホーンネックと、聴き手から等距離に配置する必要があったからである。その点、マルチセルラはA7の箱をもってしても、ホーンを前方に約70cmは突出して配置することが要求されるし、そうなればホーンは天井から吊るす以外にこの十四畳の部屋で使う道はない。

 それにマルチセルラ・ホーンは300Hzカットオフの大型のため、中低域での音が良く、クロスオーヴァー以下の音がよく鳴るが、音像が大きくなり勝ちで、再生レヴェルをよほど下げないと、不自然なくらいに大型の音像を結び、ピアノなどではスケール感がよく出るが、アルト・サックスやトランペットなども、楽器が大型化したように感じられるのだった。特に歌はひどく、歌が大きく響き、50cmほどの大きな唇(くち)になって困った。

 175DLHを気に入った最大の長所は、何よりもこの点にあった。つまり175DLHによる音像の大きさが、今までのマルチセルラのようにふやけずに、小さく焦点を結ぶという感じであった。

 低音用のスピーカーとの配置にしても、175DLHはそれ自体の最前端の位置に音源を感じさせるので、ごく普通の、箱に組込んだユニットの上に高音用を乗せるだけでよい。振動板位置を等距離に合わせるというための努力を意識せずにすむ。

 こうしてマルチセルラが175DLHに変わったことによってそれまでよりマイナスになったのは、ピアノのコンサート・グランドのスケールのある響きと音像が得られなくなったことだ。また175DLHの方は、ステージの奥行と広さの感じが出るが、オーケストラの大編成の和音がゆったりした感じに欠けるのも気になった点だ。

 しかし、他のあらゆる点で、175DLHははっきりと家庭用としての良さを発揮した。例えば、高音域のレンジの広さ、高音の立上りの良さは、ほぼ同一サイズのアルテックの802Dの時よりも数段の差をみせた。

 特にジャズを聴こうとするとき、どうしても間近に鳴るソロ楽器の音をクリアーに出したいと願うと、アルテックのマルチセルラ・ホーン+802DよりもJBL・175DLHの良さがぴったりだった。

 175DLHによって、音像の鮮明な焦点と、音のひとつひとつの立上りの良さを実感として体験したのだった。

 175DLHの特徴のあるパンチング・メタルを重ね合わせた音響レンズは、たしかに指向性を拡散するのに大きな力を発揮した。このパンチング・メタルの間隔をたもち、かつ、音波がホーン内部に反射するのを防ぎ、しかも、ホーンの開口以後に適当な音響抵抗として作用させて、不完全ながらホーン延長として動作させる、という一石三鳥以上の働きをこの音響レンズに受けもたせているのだ。

 ところがこのドーナツ型のフェルトはパンチング・メタルの周辺だけでなく、かなり全面的にホーン開口に蓋をするような形でフェルトが入ることになった結果、ホーン前面へ出てくる音波を、開口付近で吸音減衰させることになり、そのまま能率を低下させながら、ホーンの高音のどぎつさを家庭用としてやわらげているといえる。この音響レンズはこのようにJBL独特の技術で長所に満ちているが、問題点もないわけではない。

 音響レンズをつけたもうひとつの有名なホーンは中音用ユニット375に組合せるべき537−500と呼ばれる中音ホーンと、その音響レンズで、この場合、175DLHと構造的に同一で寸法のみ四倍ぐらい大きくなっている。

 375+537−500も従って、175DLHとほぼ同じ特長と問題点があるということができるのだが、それにしても原形の175DLHがJBLのオリジナル2ウェイの高音ユニットとして果した役割は大きいし、そのままJBLの以後の成功に直接結びついていることは確かだ。

 ところでこうした175の良さは、私自身初めから知っていたわけではなく、初めは形の変わった高音用ユニットなので、その外観的なデザインから受けた迫力に惹かれて手元で鳴らすうちに判ったわけである。何よりも先に、その外観の特徴的な風格が、つまりデザインに期待を持てたし、サウンドはその期待にそむかなかったのだ。何よりも象徴的なのは175DLHが、JBLのマークである!印の形そのままだということ、いや逆かな、175DLHの横顔をそのままJBLのマークとして用いていることが、175DLHのJBLユニットの中の位置というか価値を示しているということである。JBLのサウンドが好きになったら必ずマーク!が気に入るし、そうすると175DLHが欲しくなる、というルートが自然に拓けるのであろう。


 175DLHがN1200ネットワークによって鳴り出してくれると、こんどはいよいよ、ウーファーの箱が気になってくる。JBLにはC35という縦型のバスレフ型、これはワク型の足がついたものでサランは黒っぽい落着いた風格のものと、それに当時改めたばかりのアルミの引抜きの脚をつけたバスレフ、C37があった。

 両方とも同じ寸法の内容積をもっているが、すでに述べたように、バスレフ型の過渡特性の悪さ、つまりスピーカーの基本共振以下に選ばれた箱自体の共振によって周波数特性を半オクターブ低域に拡げるというバスレフ型は、そのまま箱の共振が立上りで時間的な遅れや、立下りにおいて尾を引くという傾向がつきまとう、という点から気に喰わない。楽器の間近な再現ではドラムやメロディ楽器に対してかなりはっきりした立上りのよい響きを要求することになる。

 そのため、バスレフ型では不満足なのだ。D130の二本目の支払いが終わり、175DLHの二本の支払いのめどがついた時点で、山水/JBLにこんどは箱を依頼した。

 家庭用の箱として手頃の大きさのバックロード・ホーンのC40である。
 大きさはC37とほとんど同じ大きさで奥行きのみ少し深く、とうていバックロード・ホーンとは思えぬ小ぶりのC40。

 平面バッフルに次いで、バックロード・ホーンは、立上りや立下りは優秀な特性だ。C40はしかし、山水もまだ注文したことがないとの由で、それではどんなものか判らないが、ともかく注文してとりましょうということであった。四十一年の暮だった。

 四カ月ほどでC40が我が家にやってきた。まだみたことも触れたこともないからといって山水のJBLセクションのメンバーがぞろりと揃ってやってきて、箱の中をあけて構造をみたり、寸法をはかったりして、楽しみながらC40の中にD130を取りつけた。

 C40に入れたD130の低音は、力が強いけれど妙に低音にくせがあって、一定の音程でどすんどすんと響いた。たしかに低域のエネルギー感は満ちているが、低音限界はあまり低くない感じであった。

 高級品ほど鳴らし難いのは常だ。あまりに期待と違う結果に、かえってファイトを駆り立てられることになった。

 どうあってもD130でいい低音を出してやるぞ。

 そこでまずオーソドックスに考えて、低音をいろいろ変えられるように、N1200をやめてマルチ・アンプ駆動を試みた。

 これなら低音アンプそのものの定数を変えて、例えばダンピング・ファクターを選んでみるとか、低音のブーストを図るとか、その周波数を変えたり、ブーストの上昇を変えたりと試せるわけで、それによって高音域まで影響されることはないよう、チャンネル・デヴァイダーでアンプ入力で分けてしまおう。

 C40は開口の周囲の長さと、ホーンのカーブから計算して90Hz以上にしかホーンとしては効かない。そこでホーン型として高能率を期待できるのはその少し下、80Hzぐらいなもので、それ以下は単なるバッフルとしてしか作用しないのだから、もともと低域レンジとしては大きな箱にしてはあまり低域まで出ず、大型バスレフの方が低音まで少なくともオクターヴ下まで出るだろう。

だからアンプでブーストしてみようというわけだ。苦心して自作のデヴァイダー・アンプとトランジスターのハイパワー・アンプとでやっと鳴り始めた低音は、明らかに箱全体が共振して出てくる超低域ではほぼ50Hzまでは楽に鳴ってくれる。箱自体の共振が65Hzほどで、それはハイパワー・アンプで無理やり鳴らすと、轟くように出てくれる。

 JBLのプリSG520のワイドレンジの周波数特性はこうして低域から高域まで、つまりC40と175DLHによって活かされてきた。

 しかしN1200にすると40/40WのJBL・SE400ではどうしても低域はたよりなくなってしまう。そこでパワー・アンプをなんとか良質のものでハイパワーを物色し、当時すでに100W/100Wを実現していたおそらく唯一のアンプ、マランツのモデル16を選んだ。マランツは球のプリ、モデル7のみが手元にあったが。パワー・アンプはモデル16が初めてであった。しかしすでに米軍人のあちこちでよく聴いていたので、ためらうことはなかった。

 ところでマランツ16を用い出してから、試しにということでN1200をLX5にしてみると、なんとウーファーの鳴り方にかなりの差がでてきてLX5の方がD130の輝きある中城がより鮮かになる。オリジナル001システムは175DLHとN1200と130Aウーファーだが、それはD130とりもずっとおとなしい響きだ。LX5にするとD130がより広い帯域において大きなエネルギーを輻射しているのが気に入って、この時からN1200からLX5に替えてしまった。

 さて、175DLHは前述の通り、高域において音響レンズのため、音色的におとなしくされているが、それは音響レンズそのものを外してみるとよく判る。以前の175DLHは音響レンズをとり外せたので試しやすい。ところがレンズを外すと当然のことながら指向性が鋭くなる。鋭くなるのはまあ、いいとして、なによりも困るものはホーンの穴の奥から音が出てくるという感じで、ウーファーの音源と距離的にずれて気になる。

 特にシンバルを聴くと、ドラムは前で鳴り、シンバルは奥に引込んだ感じが強く、ドラマーの定位が変になって困る。トランペットやトロンボーンは、金管でホーンそのものと似て気にならないのだが、サックスのユニゾンなどと、特に女性の歌は響きが奥からやってくるという感じでどうにも我慢ならない。

 それでHL91というホーン・レンズをマークした。このホーンはDLHとほとんど同じだが、レンズはこれまた新しい構造だ。

 スラント・プレートと名付けられた斜めに傾斜した板が並び、正面はホーン開口まで切込んでいるが、その切込みの奥、つまりホーン開口にぴたりと仮想音源が焦点を結んだ感じは175DLHの音響レンズよりも鮮明だ。しかも175DLHのホーンそのものの音、つまり音響レンズによる音のうすまりが全然ないままで指向性が拡散されるという感じだ。そこではっきりと知らされたのは音響レンズがいかにホーン型の高音をソフトに衣がえさせてしまっていたか、という点であった。

 これは、ある意味では「家庭用」という大前提のため、特に昔のオフ・マイク録音のソースの側を考えれば当然かも知れないが、今日のオン・マイク録音のソース側を考えれば、175の音をソフトに仕立て上げる必要性はないといってよかろう。そこで試しに使ったHL91からひとつのステップを企てた、つまり175をHL91プラスLE85と変えよう。

 LE85は、かつて175DLHの強力型として存在した275のマイナー・チェンジ型で、275が指定カットオフ周波数が800Hzであったのに対してLE85は500Hzと使いやすくなっている。

 175は1200HzだからLX5と組合せるのは間違いといわれるかも知れないが、家庭用としてあまり大音量でなければ、ユニット自体の許容範囲が500Hzなので使用は差支えない。

 175DLHにくらべLE85プラスHL91は、それこそ高域の力強さ、輝き、繊密さという点で価格差以上の開きがあり、少なくとも楽器の音を間近に再生することを目的とするならLE85でなければならないと断言した。

 C40の豊麗な低域はLE85で見事にバランスが実感されるという感じであった。


 昭和43年にジャズ・オーディオと名付けたジャズ喫茶を始めたが、このメイン・システムとして、C40をそのままそっくり自作したバックロード・ホーンに入れたD130とLE85プラスHL91で鳴らした。プリはSG520、パワー・アンプはティアックのAS−200のパワー部を流用した。SE400よりハイパワーで、低域にこの60W/60Wのティアックの方が力強かったからだった。

 東京のジャズ喫茶は当時、まだ音がひどく、私の考えるまともなサウンドでジャズを聴かせてやろうと気おって始めたファンと自分自身のための溜り場だった。

 LE85は二年をたたずしてまた手を加えることになる。別に不満があったわけでもないが、常に未知なる音を追いかけたくなるのがオーディオファンなのだ。

 HL91ホーンを375用のスラント・プレート型拡散器のホーン537−509に替えようというわけだ。LE85のスロートは1インチだから、375用2インチヘのアダプターをなんとか作ると、それを介して375用のホーンをLE85で鳴らすわけだ。

 これは思いがけず大成功であった。中音域から中低域にいたる音域がぐっと充実してはっきりと中域の厚みが加わった。

 この改造は今は、2427という2インチ−1インチ・アダプターで容易に実現できる。

 この場合もLE85は500Hzクロスオーヴァーの状態だが、音色的にはまるでクロスオーヴァーを下げて300Hzにしたくらいに差が出たし、明らかに良い方に音を向上でき得た自信がある。

 この自信がそれ以後のホーンをいろいろと変えて音の向上へ結びつける方向を開いたものであった。

 ただLE85のダイアフラムは二度破損した。チャンネル・アンプとして300Hzクロスオーヴァーで試した時期が一時あり、この時にオーヴァー・ドライブしたためだ。ジャズ喫茶ではいつもフル・ヴォリュームでがんがんと音を出していたのと、クロスオーヴァーが低くて、ユニットに音響負荷が加わらなかったための過大振幅でエッジに相当するタンジェンシャルがばらばらになったのだった。

 LE85は何回かの破損を経て、プロ用が発表になった際LE85プロ用としての2420と交換した。2420はLE85よりハイエンドで明らかに高域を強調した音で、ジャズ・サウンド向きといえようか。

 さらにそのプロ用の良さというか違いをもっと追いかけたくなって、375のプロ用2440をついに買い入れた。ついに! 375は2ウェイとしては無理だったが、2440はハイエンドで明らかにかなり強められて2ウェイでも充分聴けるという見込みのもとに2440への道を踏み切った。

 2ウェイ構成ができるという点を見こして375のプロ版2440を用い出したこと。これを537−509によって鳴らしていたが、さらに飛躍的向上を目指して指向性のよい2350ホーンを考慮したのだが、たまたま見付けた木製ホーンの2397ホーンの寸法図を頼りに同じ構造のホーンを自作実験したことはすでに「ステレオ」誌(一九七三年十月)に記した。

 しかし、自作ホーンということでなにか自信がなくて、2440との2ウェイ・システムそのものを正当評価できなかった。

 むろん、いち早く2397を注文したが、入荷待ちのその折、2350を使ってみようかなと莫然と考えていることに気付いた。他人ごとみたいで変な話だが、2350は安くはないし大体あまりに大きすぎるのと、それ以上に気になるのはこの種の扇形(セクトラル)ホーンは仮想音源の位置がセクトラルのかなめに来るので、ウーファーを同一面(聴取位置に対し)に配置しようとすると、ウーファーの箱をアルテックA7みたいに箱の前面からかなり後退させる必要が生じる。

家庭用として、スピーカー・システムの位置が聴き手から遠くない場合こうした高音用の振動板位置をどうしても等距離におかなければならないのだ。家庭用として「巨大」といえるほどの中高音ホーン2350は、ハークネスと組合せるにはあまりに不適当なのだ。しかし、その電気特性の示す優秀性は、私にとって魅力的でありすぎた。あとのことはなんとかなるだろうと、2350を購入してしまった。

 2350はスロート・アダプター2328と組合せなければならないが、このアダプターのせいか2350と組合せた2440はハイエンドが激減してしまう。2350の広指向性を得るためにか、ユニット自体のマグネット回路を貫通した形のショート・ホーンをスタガーするためにか、2328アダプターは内側が球状となっている。ここで音響エネルギーが四方八方に乱反射するのが理由なのかも知れぬ、2350は2440の本来の高域の輝かしさをすっかり失ってしまった。

 たしかに中低域での豊かさという魅力は惜しいのだが、2350はたから家庭用における2ウェイ用のホーンとしては不適当だ。

 そこで、ふたたび537−509の音響レンズを外した形で、指向性の拡散をなんとか得られないかと試してみた。パラゴンの例を試験的にいろいろとやってみたが、反射のためのゆるい大きな球面さえあれば、中高音ホーンを左右に離して内側に向けて配置させる方法はいろいろとおもしろい資料(データ)を蓄積できる。

 ただ、あまりに多角的なファクターが多すぎて、どの程度離すべきか、どの程度の球面に反射させるべきか定かではなく、自信を持てる鳴らし方はおそらく数ケ月いや半年ぐらいの試聴を経なければ結論が出まい。

 しかし、パラゴンを参考にぜひ永く試みたい方法で、興味を惹く。

 ところで、そんなことをくり返している時やっと待ちに待った2397が手元にきた。本物を見て、これを模して自作したホーンがいかに不完全であるかを思い知った。2397は内側を五分割しているついたてが飛行機の翼の断面のように流線形でエキスポーネンシャル・ホーンを形成していたのである。予想していたアルテック511Bホーンのような単なるついたてではなくて、精密なるマルチセルラ・ホーンとなった完壁なJBL製品だった。

 511Bよりひとまわり大きくペッタンコなホーン2397と組合せた2440は繊細な、鮮明な高音ユニットとなった。今までのいかなるホーンよりも2440はハークネスとのいかにもバランスもよく、木製ホーンらしく鮮かさの中に品の良いやわらかさをたたえているのである。

 LX5相当といわれる3115ネットワークとの組合せで鳴るこのユニットは、少々品が良すぎるくらいだが、それはプロ用ネットワーク特有の、高音用のレヴェルをかなりおさえられているせいかもしれない。

 2397は当然のことながら、ハークネスとの組合せに際してはセクトラルの部分を前方につき出すような形で配置するが、2440の重量が木製ホーンにはるかに優るので設置しやすく、いかにも機能的で、見た眼も非常にシャープで音もすがたも2350の比ではない。

 なんといっても嬉しいのは2397ホーンになって、スクラッチがきわだって目立たなくなった点だ。スクラッチだけではない。一番好きなレコードであるビリー・ホリディの「レディ・ディ」が本来持っているSPのシャーシャー・ノイズまでも、低くおさえられて聴ける点だ。ビリーの若々しい生(うぶ)でひたむきな声が、いっそう可憐さを増したことには何にもましてたまらなく嬉しい。今までいかなるテクニックでも達せられなかったレディが若返ったのである。

 とはいっても2397、こんなに気に入っているのだが、これが決して最終的な形とはなるまい。マランツ16、ケンソニックP−300、ダィナコ400と大出力アンプを鳴らすたびに、その低音の迫力と、加えて高音の良さも微妙に変わるし、最近加えられたテクニクスのSU−6600によって、また、高域の微密さを加えた。そうなればなるで高音ユニットに2405を加える以前に何かを替えることになるだろう。何かはまだ私にも判らない。それが何か定かになるまでがまた限りない楽しみだ (一九七四年)
http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_23_1.htm

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その1)

ブランド名としてのJBLときいて、思い浮べるモノは人によって異る。

現在のフラッグシップのDD66000をあげる人もいるだろうし、

1970年代のスタジオモニター、そのなかでも4343をあげる人、

オリンパス、ハークネス、パラゴン、ハーツフィールドといった、

コンシューマー用スピーカーシステムを代表するこれらをあげる人、

最初に手にしたJBLのスピーカー、ブックシェルフ型の4311だったり、20cm口径のLE8Tだったり、

ほかにもランサー101、075、375、537-500など、いくつもあるはず。


けれどJBLといっても、ブランドのJBLではなく、James Bullough Lansing ということになると、多くの人が共通してあげるモノは、やはりD130ではないだろうか。

私だって、そうだ。James Bullough Lansing = D130 のイメージがある。

D130を自分で鳴らしたことはない。実のところ欲しい、と思ったこともなかった。
そんな私でも、James Bullough Lansing = D130 なのである。

D130は、James Bullough Lansing がJBLを興したときの最初のユニットではない。

最初に彼がつくったのは、

アルテックの515のセンターキャップをアルミドームにした、といえるD101フルレンジユニットである。

このユニットに対してのアルテックからのクレームにより、James Bullough Lansing はD101と、細部に至るまで正反対ともいえるD130をつくりあげる。

そしてここからJBLの歴史がはじまっていく。

D130はJBLの原点ではあっても、いまこのユニットを鳴らすとなると、意外に使いにくい面もある。

まず15インチ口径という大きさがある。

D130は高能率ユニットとしてつくられている。JBLはその高感度ぶりを、0.00008Wで動作する、とうたっていた。

カタログに発表されている値は、103dB/W/mとなっている。

これだけ高能率だと、マルチウェイにしようとすれば、中高域には必然的にホーン型ユニットを持ってくるしかない。

もっともLCネットワークでなく、マルチアンプドライヴであれば、低能率のトゥイーターも使えるが……。

当然、このようなユニットは口径は大きくても低域を広くカヴァーすることはできない。

さらに振動板中央のアルミドームの存在も、いまとなっては、ときとしてやっかいな存在となることもある。

これ以上、細かいことをあれこれ書きはしないが、D130をベースにしてマルチウェイにしていくというのは、 思っている以上に大変なこととなるはずだ。

D130の音を活かしながら、ということになれば、D130のウーファー販である130Aを使った方がうまくいくだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=5424

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その2)

タイムマシーンが世の中に存在するのであれば、オーディオに関することで幾つか、その時代に遡って確かめたいことがいくつもある。

そのひとつが、JBLのD101とD130の音を聴いてみることである。

D101はすでに書いてように、アルテックの同口径のウーファーをフルレンジにつくり直したように見える。

古ぼけた写真でみるかぎり、センターのアルミドーム以外にはっきりとした違いは見つけられない。

だから、アルテックからのクレームがきたのではないだろうか。

このへんのことはいまとなっては正確なことは誰も知りようがないことだろうが、
ただランシングに対する、いわば嫌がらせだけでクレームをつけてきたようには思えない。

ここまで自社のウーファーとそっくりな──それがフルレンジ型とはいえ──ユニットをつくられ売られたら、まして自社で、そのユニットの開発に携わった者がやっているとなると、なおさらの、アルテック側の感情、それに行動として当然のことといえよう。

しかもランシングは、ICONIC(アイコニック)というアルテックの商標も使っている。

だからランシングは、D130では、D101と実に正反対をやってユニットをつくりあげた。

まずコーンの頂角が異る。アルテック515の頂角は深い。D101も写真で見ると同じように深い。

それにストレート・コーンである。

D130の頂角は、この時代のユニットのしては驚くほど浅い。

コーンの性質上、まったく同じ紙を使用していたら、頂角を深くした方が剛性的には有利だ。

D130ほど頂角が浅くなってしまうと、コーン紙そのものを新たにつくらなければならない。

それにD130のコーン紙はわずかにカーヴしている。

このことと関係しているのか、ボイスコイル径も3インチから4インチにアップしている。

フレームも変更されている。

アルテック515とD101では、フレームの脚と呼ぶ、コーン紙に沿って延びる部分が4本に対し、

D130では8本に増え、この部分に補強のためにいれている凸型のリブも、

アルテック515、JBLのD101ではコーンの反対側、つまりユニットの裏側から目で確かめられるのに対し、

D130ではコーン側、つまり裏側を覗き込まないと視覚的には確認できない。

これは写真では確認できないことだし、なぜかD101をとりあげている雑誌でも触れられていないので、 断言はできないけれど、おそらくD101は正相ユニットではないだろうか。

JBLのユニットが逆相なのはよく知られていることだが、それはD101からではなくD130から始まったことではないのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=5431

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その3)

D101とD130の違いは、写真をみるだけでもまだいくつかある。

もし実物を比較できたら、もっといくつもの違いに気がつくことだろう。

何も知らず、D101とD130を見せられたら、同じ会社がつくったスピーカーユニットとは思えないかもしれない。

D101が正相ユニットだとしたら、D130とはずいぶん異る音を表現していた、と推察できる。

アルテックとJBLは、アメリカ西海岸を代表する音といわれてきた。
けれど、この表現は正しいのだろうか、と思う。

たしかに東海岸のスピーカーメーカーの共通する音の傾向と、アルテックとJBLとでは、このふたつのブランドのあいだの違いは存在するものの、西海岸の音とひとくくりにしたくなるところはある。

けれど……、といいたい。

アルテックは、もともとウェスターン・エレクトリックの流れをくむ会社であることは知られている。アルテックの源流となったウェスターンエレクトリックは、ニューヨークに本社を置いていた。アルテックの本社も最初のうちはニューヨークだった。あえて述べることでもないけれど、ニューヨークは東海岸に位置する。

アルテックが西海岸のハリウッドに移転したのは、1943年のことだ。
1950年にカリフォルニア州ビヴァリーヒルズにまた移転、
アナハイムへの工場建設が1956年、移転が1957年となっている。

1974年にはオクラホマにエンクロージュア工場を建設している。

アルテックの歴史の大半は西海岸にあったとはいうものの、もともとは東海岸のメーカーである。
つまりわれわれがアメリカ西海岸の音と呼んでいる音は、アメリカ東海岸のトーキーから派生した音であり、アメリカ東海岸の音は、最初から家庭用として生れてきた音なのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=5433

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その4)

一方のJBL(そしてランシング)はどうだろうか。

ランシングは1902年1月14日にイリノイ州に生れている。

1925年、彼はユタ州ソルトレーク・シティに移っている。西へ向ったわけだ。
ここでコーン型スピーカーの実験・自作をおこない、この年の秋、ケネス・デッカーと出逢っている。

1927年、さらに西、ロサンジェルスにデッカーとともに移り、サンタバーバラに仕事場を借り、3月9日、Lansing Manufacturing Company はカリフォルニア州法人として登録される。

この直前に彼は、ジェームズ・マーティニから、ジェームズ・バロー・ランシングへと法的にも改名している。

このあとのことについて詳しくしりたい方は、2006年秋にステレオサウンドから発行された「JBL 60th Anniversary」を参照していただきたい。

この本の価値は、ドナルド・マクリッチーとスティーヴ・シェル、ふたりによる「JBLの歴史と遺産」、それに年表にこそある、といってもいい。

それに較べると、前半のアーノルド・ウォルフ氏へのインタヴュー記事は、読みごたえということで(とくに期待していただけに)がっかりした。
同じ本の中でカラーページを使った前半と、そうではない後半でこれほど密度の違っているのもめずらしい、といえよう。

1939年,飛行機事故で共同経営者のデッカーを失ったこともあって、1941年、ランシング・マニファクチェアリングは、アルテック・サーヴィスに買収され、Altec Lansing(アルテック・ランシング)社が誕生することとなる。

ランシングは技術担当副社長に就任。

そして契約の5年間をおえたランシングは、1946年にアルテック・ランシング社からはなれ、ふたたびロサンジェルスにもどり、サウススプリングに会社を設立する。
これが、JBLの始まり、となるわけだ。

(ひとつ前に書いているように、1943年にはアルテックもハリウッドに移転している。)

とにかく、ランシングは、つねに西に向っていることがわかる。
http://audiosharing.com/blog/?p=5447

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その5)

D101は資料によると”General Purpose”と謳われている。
PAとして使うことも考慮されているフルレンジユニットであった。

よくランシングがアルテックを離れたのは劇場用の武骨なスピーカーではなく、家庭用の優秀な、そして家庭用としてふさわしい仕上げのスピーカーシステムをつくりたかったため、と以前は言われていた。

その後、わかってきたのは最初からアルテックとの契約は5年間だったこと。
だから契約期間が終了しての独立であったわけだ。

アルテックのとの契約の詳細までは知らないから、ランシングがアルテックに残りたければ残れたのか、それとも残れなかったのかははっきりとしない。
ただアルテックから離れて最初につくったユニットがD101であり、ランシングがアルテック在籍時に手がけた515のフルレンジ的性格をもち、 写真でみるかぎり515とそっくりであったこと、そしてGeneral Purposeだったことから判断すると、 必ずしも家庭用の美しいスピーカーをつくりたかった、ということには疑問がある。

D101ではなく最初のスピーカーユニットがD130であったなら、その逸話にも素直に頷ける。けれどD101がD130の前に存在している。

ランシングは自分が納得できるスピーカーを、自分の手で、自分の名をブランドにした会社でつくりたかったのではないのか。

だからこそ、D101とD130を聴いてみたい、と思うし、もしD101に対してのアルテック側からのクレームがなく、そのままD101をつくり続け、このユニットをベースにしてユニット開発を進めていっていたら、おそらくD130は誕生しなかった、ともいえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=5500

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その6)

JBLのD130というフルレンジユニットとは、いったいどういうスピーカーユニットなのか。

JBLにD130という15インチ口径のフルレンジユニットがあるということは早い時期から知っていた。

それだけ有名なユニットであったし、JBLの代名詞的なユニットでもあったわけだが、じつのところ、さしたる興味はなかった。

当時は、まだオーディオに関心をもち始めたばかり若造ということもあって、D130はジャズ専用のユニットだから、私には関係ないや、と思っていた。

1979年にステレオサウンド別冊としてHIGH-TECHNIC SERIES 4が出た。
フルレンジユニットだけ一冊だった。

ここに当然のことながらD130は登場する。

試聴は岡俊雄、菅野沖彦、瀬川冬樹の三氏によって、1辺2.1mの米松合板による平面バッフルにとりつけられて行われている。

フルレンジの比較試聴としては、日本で行われたものとしてここまで規模の大きいものはないと思う。おそらく世界でも例がないのではなかろうか。

この試聴で使われた平面バッフルとフルレンジの音は、当時西新宿にあったサンスイのショールームでも披露されているので実際に聴かれた方もおいでだろう。
このときほと東京に住んでいる人をうらやましく思ったことはない。


HIGH-TECHNIC SERIESでのD130の評価はどうだったのか。

岡先生、菅野先生とも、エネルギー感のものすごさについて語られている。
瀬川先生は、そのエネルギー感の凄さを、もっと具体的に語られている。

引用してみよう。
     *

ジャズになって、とにかくパワーの出るスピーカーという定評があったものですから、どんどん音量を上げていったのです。すると、目の前のコーヒーカップのスプーンがカチャカチャ音を立て始め、それでもまだ上げていったらあるフレーズで一瞬われわれの鼓膜が何か異様な音を立てたんです。それで怖くなって音量を絞ったんですけど、こんな体験はこのスピーカー以外にはあまりしたことがありませんね。菅野さんもいわれたように、ネルギー感が出るという点では希有なスピーカーだろうと思います。

     *

このときのD130と同じ音圧を出せるスピーカーは他にもある。
でもこのときのD130に匹敵するエネルギー感を出せるスピーカーはあるのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=5502

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その7)

凄まじいユニット、というのが、私のD130に対する第一印象だった。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には37機種のフルレンジが登場している。

10cm口径から38cm口径まで、ダブルコーンもあれば同軸型も含まれている。

これらの中には、出力音圧レベル的にはD130に匹敵するユニットがある。

アルテックの604-8Gである。

カタログ発表値はD130が103dB/W/m、604-8Gが102dB/W/m。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には実測データがグラフで載っていて、これを比較すると、D130と604-8Gのどちらが能率が高いとはいえない。

さらに残響室内における能率(これも実測値)があって、D130が104dB/W/m、604-8Gが105dB/W/mと、こちらは604のほうがほんのわずか高くなっている。

だから、どちらが能率が高いとは決められない。

どちらも高い変換効率をもっている、ということが言えるだけだ。

だが、アルテック604-8Gの試聴のところには、D130を印象づけた「エネルギー感」という表現は、三氏の言葉の中には出てこない。

もちろん記事は編集部によってまとめられたものだから、 実際に発言されていても活字にはなっていない可能性はある。

だが三氏の発言を読むかぎり、おそらく「エネルギー感」が出ていたとしても、D130のそれとは違うニュアンスで語られたように思える。

ここでも瀬川先生の発言を引用しよう。

     *

ジャズの場合には、この朗々とした鳴り方が気持よくパワーを上げてもやかましくならず、どこまでも音量が自然な感じで伸びてきて、楽器の音像のイメージを少しも変えない。そういう点ではやはり物すごいスピーカーだということを再認識しました。
     *

おそらく604-Gのときにも、D130と同じくらいの音量は出されていた、と思う。
なのにここではコーヒーカップのスプーンは音を立てていない。
http://audiosharing.com/blog/?p=5504

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その8)

D101では、コーヒーカップのスプーンは、音を立てただろうか。

おそらく立てない、と思う。

アルテックの604シリーズの原形はランシングの設計だし、604のウーファーは、やはりランシング設計の515相当ともいわれている。

その604ではスプーンが音を立てなかったということは、同じく515をベースにフルレンジ化したD101も、スプーンは音を立てない、とみている。

以前、山中先生が、ウェスターン・エレクトリックの594を中心としたシステムのウーファーに使われていたアルテックの515を探したことがあった。

山中先生からHiVi編集長のOさんのところへこ話が来て、そらに私のところにOさんから指示があったわけだ。

いまでこそ初期の515といってもわりとすぐに話が通じるようになっているが、当時はこの時代のスピーカーユニットを取り扱っている販売店に問い合わせても、まず515と515Bの違いについて説明しなければならなかった。

それこそステレオサウンドに広告をだしている販売店に片っ端から電話をかけた。
そしてようやく515と515Bの違いについて説明しなくても、515がどういうユニットなのかわかっている販売店にたどりつけた。
すぐ入荷できる、ということでさっそく編集部あてに送ってもらった。

届いた515は、私にとってはじめてみる515でもあったわけで、箱から取り出したその515は、数十年前に製造されたものと思えないほど状態のいいモノだった。
それでHiViのOさんとふたりで、とにかくどんな音が出るんだろうということで、トランジスターアンプのイヤフォン端子に515をつないだ。

このとき515から鳴ってきた音は、実に澄んでいた。

大型ウーファーからでる音ではなく、大型フルレンジから素直に音が細やかに出てくる感じで、正直、515って、こんなにいいユニット(ウーファーではなくて)と思ったほどだった。

もしD130で同じことをしたら、音が出た瞬間に、たとえ小音量ではあってもそのエネルギー感に驚くのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=5510


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その9)


D130は、凄まじいユニットだと、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだときに、そう思った。

そしてHIGH-TECHNIC SERIES 4のあとに、私は「オーディオ彷徨」を読んだ。

「オーディオ彷徨」1977年暮に第一版が出ているが、私が手にして読んだのは翌年春以降に出た第二版だった。

「オーディオ彷徨」を読み進んでいくうちに、D130の印象はますます強くはっきりとしたものになってきた。

岩崎先生の文章を読みながら、こういうユニットだからこそ、コーヒーカップのスプーンが音が立てるのか、とすっかり納得していた。

D130よりも出来のいい、優秀なスピーカーユニットはいくつもある。

けれど「凄まじい」と呼べるスピーカーユニットはD130以外にあるだろうか。

おそらくユニット単体としてだけみたとき、D130とD101では、後者のほうが優秀だろうと思う。
けれど、音を聴いていないから、515や604-8Gを聴いた印象からの想像でしかないが、D101には、D130の凄まじさは微塵もなかったのではないだろうか。
どうしてもそんな気がしてしまう。

D130の生み出すにあたって、ランシングはありとあらゆることをアルテック時代にやってきたことと正反対のことをやったうえで、それは、しかし理論的に正しいことというよりも、ランシングの意地の結晶といえるはずだ。

素直な音の印象の515(それにD101)と正反対のことをやっている。
515は、アルテック時代にランシングがいい音を求めて、優秀なユニットをつくりるためにやってきたことの正反対のことをあえてやるということ──、

このことがもつ意味、そして結果を考えれば、D130は贔屓目に見ても、優秀なスピーカーユニットとは呼びにくい、どころか呼べない。

だからD130は人を選ぶし、その凄まじさゆえ強烈に人を惹きつける。

1 Comment 坂野博行 8月 13th, 2011REPLY))

私は高校生の頃604-8Gの魅力を知り、これこそが自分にとってのベストSPではないか!と思いながらも、大学時代、偶然目の前に来た中古のD130に手を出してしまいました。

D130は、乗りこなせたら素晴らしだろうな、と感じさせることにかけては1番のユニットでしょう。しかしこのことは、もうこれで、と思えるほど御せた状態に並大抵では、ほぼ到達できないことの裏返しとも言えそうです。

当時はともかく、現在では欠陥品と呼ぶ人がいてもおかしくありません。
自分でも使い続けていることが不思議なくらいですが、『次に聴く時はもしかしたら・・』と期待させる強さを持っていることは確かです。そう、モノが持つ意志の強さ、みたいなものです。
http://audiosharing.com/blog/?p=5513

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その10)

私は、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだあと、そう経たないうちに「オーディオ彷徨」を読んだことで、D130を誤解することなく受けとることができた。
もちろん、このときD130の音は聴いたことがなかったし、実物を見たこともなかった。

HIGH-TECHNIC SERIES 4の記事をだけを読んで(素直に読めばD130の凄さは伝わってくるけれども)、一緒に掲載されている実測データを見て、D130の設計の古さを指摘して、コーヒーカップのスプーンが音を立てたのは、歪の多さからだろう、と安易な判断を下す人がいておかしくない。

昨日書いたこの項の(その9)に坂野さんがコメントをくださった。
そこに「現在では欠陥品と呼ぶ人がいておかしくありません」とある。

たしかにそうだと思う。現在に限らず、HIGH-TECHNIC SERIES 4が出たころでも、そう思う人がいてもおかしくない。

D130は優秀なスピーカーユニットではない、欠点も多々あるけれども、欠陥スピーカーでは、断じてない。

むしろ私はいま現行製品のスピーカーシステムの中にこそ、欠陥スピーカーが隠れている、と感じている。このことについて別項でふれているので、ここではこれ以上くわしくは書かないが、第2次、第3次高調波歪率の多さにしても、その測定条件をわかっていれば、必ずしも多いわけではないことは理解できるはずだ。

HIGH-TECHNIC SERIES 4での歪率はどのスピーカーユニットに対しても入力1Wを加えて測定している。

つまり測定対象スピーカーの音圧をすべて揃えて測定しているわけではない。

同じJBLのLE8Tも掲載されている。

LE8Tの歪率はパッと見ると、圧倒的にD130よりも優秀で低い。

けれどD130の出力音圧レベルは103dB/W/m、LE8Tは89dB/W/mしかない。14dBもの差がある。
いうまでもなくLE8TでD130の1W入力時と同じ音圧まであげれば、それだけ歪率は増える。
それがどの程度増えるかは設計にもよるため一概にいえないけれど、単純にふたつのグラフを見較べて、こっちのほうが歪率が低い、あっちは多すぎる、といえるものではないということだ。

D130と同じ音圧の高さを誇る604-8Gの歪率も、だからグラフ上では多くなっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=5537

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その11)


空気をビリビリと振るわせる。ときには空気そのものをビリつかせる。

「オーディオ彷徨」とHIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだ後、私の裡にできあがったD130像が、そうだ。

なぜD130には、そんなことが可能だったのか。

空気をビリつかせ、コーヒーカップのスプーンが音を立てるのか。

正確なところはよくわからない。

ただ感覚的にいえば、D130から出てくる、というよりも打ち出される、といったほうがより的確な、そういう音の出方、つまり一瞬一瞬に放出されるエネルギーの鋭さが、そうさせるのかもしれない。

D130の周波数特性は広くない。むしろ狭いユニットといえる。

D130よりも広帯域のフルレンジユニットは、他にある。

エネルギー量を周波数軸、時間軸それぞれに見た場合、D130同等、もしくはそれ以上もユニットもある。

だが、ただ一音、ただ一瞬の音、それに附随するエネルギーに対して、D130がもっとも忠実なユニットなのかもしれない。だからこそ、なのだと思っている。

そしてD130がそういうユニットだったからこそ、岩崎先生は惚れ込まれた。

スイングジャーナル1970年2月号のサンスイの広告の中で、こう書かれている。

     *

アドリブを重視するジャズにおいては、一瞬一瞬の情報量という点で、ジャズほど情報量の多いものはない。一瞬の波形そのものが音楽性を意味し、その一瞬をくまなく再現することこそが、ジャズの再生の決め手となってくる。

     *

JBL・D130の本質を誰よりも深く捉え惚れ込んでいた岩崎先生だからこその表現だと思う。
こんな表現は、ジャズを他のスピーカーで聴いていたのでは出てこないのではなかろうか。
D130でジャズで聴かれていたからこその表現であり、この表現そのものが、D130そのものといえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=5542

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その12)

JBLのD130の息の長いスピーカーユニットだったから、初期のD130と後期のD130とでは、いくつかのこまかな変更が加えられ、音の変っていることは岩崎先生自身も語られている。

とはいえ、基本的な性格はおそらくずっと同じのはず。
ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4(1979年)で試聴対象となったD130は、いわば後期モデルと呼んでもいいだけの時間が、D130の登場から経っているものの、試聴記を読めば、D130はD130のままであることは伝わってくる。

同程度のコンディションの、製造時期が大きく異るD130を直接比較試聴したら、おそらくこれが同じD130なのかという違いは聴きとれるのかもしれない。

でも、D130を他のメーカーのスピーカーユニット、もしくはスピーカーシステムと比較試聴してしまえば、D130の個性は強烈なものであり、いかなるほかのスピーカーユニット、スピーカーシステムとは違うこと、そして同じJBLの他のコーン型ユニットと比較しても、D130はD130であることはいうまでもない。

そのD130は何度か書いているようにランシングがJBLを興したときの最初のスピーカーユニットではない。
D101という、アルテックのウーファー、515のフルレンジ版といえるのが最初であり、これに対するアルテックにクレームがあったからこそ、D130は生れている。

ということは、もしD101にアルテックのクレームがなかったら、D130は登場してこなかったはず。

となれば、その後のJBLの歴史は、いまとはかなり異っていた可能性が大きい。
かりにそうなっていたら、つまりD130がこの世に存在してなかったら、岩崎先生のオーディオ人生はどうなっていたのか、いったいD130のかわり、どのスピーカーユニット、スピーカーシステムを選択されていたのか、そしてスイングジャーナル1970年2月号のサンスイの広告で書かれた次の文章──、

この項の(その11)で引用した文章をもう一度引用しておく。

     *

アドリブを重視するジャズにおいては、一瞬一瞬の情報量という点で、ジャズほど情報量の多いものはない。一瞬の波形そのものが音楽性を意味し、その一瞬をくまなく再現することこそが、ジャズの再生の決め手となってくる。

     *

この文章(表現)は生れてきただろうか──、そんなことを考えてしまう。

おそらくD101では、D130のようにコーヒーカップのスプーンのように音は立てない、はずだからだ。

そう考えたとき、ランシングのD101へのアルテックのクレームがD130を生み、そのD130との出逢いが……、ここから先は書かなくてもいいはず。
http://audiosharing.com/blog/?p=6917


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その13)

D130は厳密にはJBLの出発点とは呼びにくい。

実質的にはD130が出発点ともいえるわけだが、事実としてはD101が先にあるのだから、D130はJBLの特異点なのかもしれない。

そのD130の実測データは、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4に出ている。

無響室での周波数特性(0度、30度、60度の指向特性を併せて)と、残響室でのピンクノイズとアナライザーによるトータル・エネルギー・レスポンスがある。

このどちらの特性もお世辞にもワイドレンジとはいえない。
D130はアルミ製のセンターキャップの鳴りを利用しているため、無響室での周波数特性では0度では1kHz以上ではそれ以下の帯域よりも数dB高い音圧となっている。
といってもそれほど高い周波数まで伸びているわけではなく、3kHzでディップがあり、その直後にピークがあり、5kHz以上では急激にレスポンスが低下していく。

これは共振を利用して高域のレスポンスを伸ばしていることを表している。
周波数特性的には0度の特性よりも30度の特性のほうが、まだフラットと呼べるし、グラフの形も素直だ。

低域の特性も、38cm口径だがそれほど低いところまで伸びているわけではない。
100dBという高い音圧を実現しているのは200Hzあたりまでで、そこから下はゆるやかに減衰していく。

100Hzでは200Hzにくらべて約-4dB落ち、50Hzでの音圧は91dB程度になっている。
トータル・エネルギー・レスポンスでも5kHz以上では急激にレスポンスが低下し、フラットな帯域はごくわずかなことがわかる。

周波数特性的にはD130よりもずっと優秀なフルレンジユニットが、HIGH-TECHNIC SERIES 4には載っている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場するフルレンジユニットの中には、アルテックの604-8GやタンノイのHPDシリーズのように、 同軸型2ウェイ(ウーファーとトゥイーターの2ボイスコイル)のものも含まれている。

それらを除くと、ボイスコイルがひとつだけのフルレンジユニットとしてはD130は非常に高価もモノである。

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場するボイスコイルひとつのユニットで最も高価なのは、平面振動板の朋、SKW200の72000円であり、D130はそれに次ぐ45000円。このときLE8Tは30000円だった。
http://audiosharing.com/blog/?p=6920

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その14)


スピーカーユニット、それもコーン型ユニットの測定はスピーカーユニットだけでは行なえない。
なんらかの平面バッフルもしくはエンクロージュアにとりつけての測定となる。

IECでは平面バッフルを推奨していた(1970年代のことで現在については調べていない)。

縦1650mm、横1350mmでそれぞれの中心線の交点から横に150mm、上に225mm移動したところを中心として、スピーカーユニットを取りつけるように指定されている。

日本ではJIS箱と呼ばれている密閉型エンクロージュアが用いられる。

このJIS箱は厚さ20mmのベニア板を用い、縦1240mm、横940mm、奥行540mm、内容積600リットルのかなり大型のものである。

ステレオサウンド別冊HIGH-TRCHNIC SERIES 4で、後者のJIS箱にて測定されている。

IEC標準バッフルにしても、JIS箱にしても、測定上理想とされている無限大バッフルと比較すると、バッフル効果の、低域の十分に低いところまで作用しない点、
エンクロージュアやバッフルが有限であるために、ディフラクション(回折)による影響で、周波数(振幅)特性にわずかとはいえ乱れ(うねり)が生じる。

無限大バッフルに取りつけた状態の理想的な特性、つまりフラットな特性と比べると、JIS箱では200Hzあたりにゆるやかな山ができ、500Hzあたりにこんどはゆるやかで小さな谷がてきる。

この山と谷は、範囲が小さくなり振幅も小さくなり、周期も短くなっていく。

IEC標準バッフルでは100Hzあたりにゆるやかな山ができ、400Hzあたりにごくちいさな谷と、JIS箱にくらべると周期がやや長いのは、バッフルの面積が大きいためであろう。

どんなに大きくても有限のバッフルなりエンクロージュアにとりつけるかぎりは、 特性にもバッフル、エンクロージュアの影響が多少とはいえ出てくることになる。

ゆえに実測データの読み方として、複数の実測データに共通して出てくる傾向は、
いま述べたことに関係している可能性が高い、ということになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6928

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その15)

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場しているJBLのユニットは、

LE8T(30000円)、D123-3(32000円)、2115A(36000円)、D130(45000円)、2145(65000円)の5機種で、

2145は30cmコーン型ウーファーと5cmコーン型トゥイーターの組合せによる同軸型ユニットで、いわゆる純粋なシングルボイスコイルのフルレンジユニットはLE8T、D123-3、2115A、D130であり、これらすべてセンターキャップにアルミドームを採用している(価格はいずれも1979年当時のもの)。

LE8Tは20cm口径の白いコーン紙、

D123-3は30cm口径でコルゲーション入りのコーン紙、

2115Aは20cm口径で黒いコーン紙、D130は38cm口径。

2115AはLE8Tのプロフェッショナル・ヴァージョンと呼べるもので、コーン紙の色こそ異るものの、磁気回路、フレームの形状、それにカタログ上のスペックのいくつかなど、 共通点がいくつもある中で、能率はLE8Tが89dB/W/mなのに対し2115Aは92dB/W/mと、3dB高くなっている。

この3dBの違いの理由はコーン紙の色、つまりLE8Tのコーン氏に塗布されているダンピング材によるものといって間違いない。

LE8Tはこのことかが表しているように、全体に適度にダンピングを効かしている。

このことはHIGH-TECHNIC SERIES 4に掲載されている周波数・指向特性、第2次・第3次高調波歪率からも伺える。

周波数・指向特性もLE8Tのほうがあきらかにうねりが少ないし、 高調波歪率もLE8Tはかなり優秀なユニットといえる。

高調波歪率のグラフをみていると、基本的な設計が同じスピーカーユニットとは思えないほど、LE8Tと2115Aは、その分布が大きく異っている。

2115AにもD130と同じように5kHzあたりにアルミドームの共振によるピークががある。

D123-3にもやはり、そのピークは見られる。

さらにこのピークとともに、第2次高調波歪が急激に増しているところも、D130と共通している。

ところがLE8Tこの高調波歪も見事に抑えられている。

LE8Tのこういう特徴は、試聴記にもはっきりと出ている。
http://audiosharing.com/blog/?p=6939



40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その16)

ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4で、菅野先生は2115Aについて、こう語られている。

     *

オーケストラのトゥッティの分解能とか弦のしなやかさという点では、LE8Tに一歩譲らざるを得ないという感じです。ところがジャズを聴きますと、LE8Tのところでいった不満は解消されて、むしろコクのある脂の乗った、たくましいテナーサックスの響きが出てきます。ベースも少し重いけれど積極的によくうなる。そういう点で、この2115はLE8Tの美しさというものを少し殺しても、音のバイタリティに富んだ音を指向しているような感じです。

     *

瀬川先生は、こんなふうに、2115AとLE8Tの違いについて語られている。

     *

2115の方がいろいろな意味でダンピングがかかっていないので、それだけ能率も高くなり、いま菅野さんがいわれたような音の違いが出てきているんだと思うんです確かに。2115は緻密さは後退していますが、そのかわり無理に抑え込まない明るさ、あるいはきわどさすれすれのような音がしますね。どちらが好きかといわれれば、ぼくはやはりLE8Tの方が好ましいと思います。

(中略)そもそもJBLのLEシリーズというのは、能率はある程度抑えても特性をフラットにコントロールしようという発想から出てきたわけですから、よくいえば理知的ですがやや冷たい音なんです。ですからあまりエキサイトしないんですね。
     *

LE8Tは優秀なフルレンジユニットだということは実測データからも読みとれるし、試聴記からも伝わってくる。

D130はマキシマム・エフィシェンシー・シリーズで、LE8Tはリニア・エフィシェンシー・シリーズを、それぞれ代表する存在である。

だからD130はとにかく変換効率の高さ、高感度ぶりを誇る。そのためその他の特性はやや犠牲にされている──、

おそらくこんな印象でD130はずっとみてこられたにちがいない。

たしかにそれを裏付けるかのようなHIGH-TECHNIC SERIES 4での実測データではあるが、私が注目してほしいと思い、これから書こうとしているのは、周波数・指向特性、高調波歪率ではなくトータル・エネルギー・レスポンスである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6941

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その17)


ステレオサウンドは44号で、サインウェーヴではなくピンクノイズを使い、無響室ではなく残響室での周波数特性を測定している。

44号での測定に関する長島先生の「測定の方法とその見方・読み方」によると、
36号、37号でもピンクノイズとスペクトラムアナライザーによる測定を行なっている、とある。

ただし36号、37号では無響室での測定である。
それを44号から残響室に変えている。
その理由について、長島先生が触れられている

     *

(残響室内での能率、リアル・エフィシェンシーについて)今回はなぜ残響室で測ったのか、そのことを少し説明しておきましょう。スピーカーシステムの音はユニットからだけ出ていると思われがちですが、実はそれだけではないのです。ユニットが振動すれば当然エンクロージュアも振動して、エンクロージュア全体から音が出ているわけです。そして実際にリスナーが聴いているスピーカーシステムの音は、スピーカーからダイレクトに放射された音、エンクロージュアから放射された音、場合によっては部屋の壁などが振動して、その壁から反射された音を聴いているわけです。

ところが一般的に能率というと、スピーカー正面、つまりフロントバッフルから放射される音しか測っていないわけです。これは無響室の性質からいっても当然のことなのですが、能率というからには、本来はスピーカーがだしているトータルエナジー──全体のエネルギーを測定した方が実情に近いだろうという考え方から、今回は残響室内で能率を測定して、リアル・エフィシェンシーとして表示しました。

(残響室内での周波数特性、トータル・エネルギー・レスポンスについて)今回のように残響室内で周波数特性を測定したのは本誌では初めての試みです。従来の無響室内でのサインウェーブを音源にした周波数特性よりも、実際にスピーカーをリスニングルーム内で聴いたのに近い特性が得られるため、スピーカー本来の性格を知る上で非常に参考になると思います。

(中略)この項目も先ほどの能率と同様に残響室を使っているため、スピーカーシステムの持っているトータルエナジーがどのようなレスポンスになっているかが読み取れます。

     *

ステレオサウンドでの測定に使われた残響室は日本ビクター音響研究所のもので、
当時国内最大規模の残響室で、内容積280㎥、表面積198u、残響時間・約10秒というもので、壁同士はだけでなく床と天井も平行面とならない形状をもっている。
ただ、これだけの広さをもっていても、波長の長い200hz以下の周波数では部屋の影響が出はじめ、 測定精度が低下してしまうため、掲載されているデータ(スペクトラムアナライザーの画面を撮った写真)は、200Hz以下にはアミがかけられている。
http://audiosharing.com/blog/?p=6943


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その18)


ステレオサウンド 44号は、41号から読みはじめた私にはやっと1年が経った号。
いまと違い、3ヵ月かけてじっくりステレオサウンドをすみずみ(それこそ広告を含めて)読んでいた。

実測データも、もっと大きな写真にしてくれれば細部までよく見えるのに……、
と思いながらも、じーっと眺めていた。

同じスピーカーシステムの周波数特性なのに、サインウェーヴで無響室での特性と、ピンクノイズで残響室でスペクトラムアナライザーで測定した特性では、
こんな違うのか、と思うものがいくつかあった。

どちらも特性も似ているスピーカーシステムもあるが、それでも細部を比較すると違う傾向が見えてくる。

とはいうものも、このころはまだオーディオの知識もデータの読み方も未熟で、データの違いは見ることで気がつくものの、それが意味するところを、どれほど読み取れていたのか……。

それでも、このトータル・エネルギー・レスポンスは面白い測定だ、とは感じていた。

このトータル・エネルギー・レスポンスについては、 瀬川先生もステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES-3(トゥイーター特集号)で触れられている。

     *

(トゥイーターの指向周波数特性についてふれながら)残響室を使ってトゥイーターのトータルの周波数対音響出力(パワーエナージィ・レスポンス)が測定できれば、トゥイーターの性格をいっそう細かく読みとることもできる。だが今回はいろいろな事情で、パワーエナージィは測定することができなかったのは少々残念だった。

ただし、指向周波数特性の30度のカーブは、パワーエナージィ・レスポンスに近似することが多いといわれる。

     *

サインウェーヴ・無響室での周波数特性よりも、私がトータル・エネルギー・レスポンスのほうをさらに重視するきっかけとなった実測データが、ステレオサウンド 52号、53号で行われたアンプの測定データのなかにある。
http://audiosharing.com/blog/?p=6948


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その19)


ステレオサウンド 52号、53号でのアンプの測定で注目すべきは、負荷条件を変えて行っている点である。

測定項目は混変調歪率、高調波歪率(20kHzの定格出力時)、それに周波数特性と項目としては少ないが、パワーアンプの負荷として、通常の測定で用いられるダミー抵抗の他に、ダミースピーカーとJBLの4343を用いている。

歪が、純抵抗を負荷としたときとダミースピーカーを負荷にしたときで、どう変化するのかしないのか。

大半のパワーアンプはダミースピーカー接続時よりも純抵抗接続時のほうが歪率は低い。
けれど中にはダミースピーカー接続時も変らないものもあるし、ダミースピーカー接続時のほうが低いアンプもある。

歪率のカーヴも純抵抗とダミースピーカーとで比較してみると興味深い。
このことについて書き始めると、本題から大きく外れてしまうのがわかっているからこのへんにしておくが、52号、53号に掲載されている測定データが、この項と関連することで興味深いのは、JBLの4343を負荷としたときの周波数特性である。

4343のインピーダンス特性はステレオサウンドのバックナンバーに何度か掲載されている。
f0で30Ω近くまで上昇した後200Hzあたりでゆるやかに盛り上り(とはいっても10Ωどまり)、その羽化ではややインピーダンスは低下して1kHzで最低値となり、こんどは一点上昇していく。

2kHzあたりで20Ωになり3kHzあたりまでこの値を保ち、また低くなっていくが、8kHzから上はほほ横ばい。
ようするにかなりうねったインピーダンス・カーヴである。

ステレオサウンド 52号、53号は1979年発売だから、このころのアンプの大半はトランジスター式でNFB量も多いほうといえる。
そのおかげでパワーアンプの出力インピーダンスはかなり低い値となっているものばかりといえよう。
つまりダンピングファクターは、NFB量の多い帯域ではかなり高い値となる。

ダンピングファクターをどう捉えるかについても、ここでは詳しくは述べない。
ここで書きたいのは、52号、53号に登場しているパワーアンプの中にダンピングファクターの低いものがあり、これらのアンプの周波数特性は、抵抗負荷時と4343負荷時では周波数特性が大きく変化する、ということである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6958

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その20)

ステレオサウンド 52号では53機種、53号では28機種のアンプがテストされている。
この81機種のうち3機種だけが、負荷を抵抗からJBLの4343にしたさいに周波数特性が、4343のインピータンス・カーヴをそのままなぞるようなカーヴになる。

具体的な機種名を挙げると、マッキントッシュのMCMC2205、オーディオリサーチのD79、マイケルソン&オースチンのTVA1である。

D79とTVA1は管球式パワーアンプ、MC2205はソリッドステート式だが、この3機種には出力トランス(オートフォーマーを含む)を搭載しているという共通点がある。
これら以外の出力トランスを搭載していないその他のパワーアンプでは、ごく僅か高域が上昇しているものがいくつか見受けられるし、逆に高域が減衰しているものもあるが、MC2205、D79、TVA1の4343負荷時のカーヴと比較すると変化なし、といいたくなる範囲でしかない。

MC2205もD79、TVA1も、出力インピーダンスが高いことは、この実測データからすぐにわかる。

ちなみにMC2205のダンピングファクターは8Ω負荷時で16、となっている。

他のアンプでは100とか200という数値が、ダンピングファクターの値としてカタログに表記されているから、トランジスター式とはいえ、MC2205の値は低い(出力インピーダンスが高い)。

MC2205の4343接続時の周波数特性のカーヴは、60Hzあたりに谷があり400Hzあたりにも小さな谷がある。

1kHzより上で上昇し+0.7dBあたりまでいき、10kHzあたりまでこの状態がつづき、少し下降して+0.4dB程度になる。

D79はもっともカーヴのうねりが多い機種で、ほぼ4343のインピーダンス・カーヴそのものといえる。

4343のf0あたりに-1.7dB程度の山がしり急激に0dBあたりまで下りうねりながら1kHzで急激に上昇する。

ほぼ+2dBほどあがり、MC2205と同じようにこの状態が続き、10kHzで少し落ち、また上昇する。

1kHzでは0dbを少し切るので、周波数特性の下限と上限の差は2dB強となる。
TVA1はD79と基本的に同じカーヴを描くが、レベル変動幅はD79の約半分程度である。

こんなふうに書いていくと、MC2205、D79、TVA1が聴かせる音は、周波数特性的にどこかおかしなところのある音と受けとられるかもしれないが、これらのアンプの試聴は、岡俊雄、上杉佳郎、菅野沖彦の三氏によるが、そんな指摘は出てこない。
http://audiosharing.com/blog/?p=6962

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その21)

ステレオサウンド 52号、53号で行われた4343負荷時の周波数特性の測定は、いうまでもないことだが、4343を無響室にいれて、4343の音をマイクロフォンで拾って、という測定方法ではない。
4343の入力端子にかかる電圧を測定して、パワーアンプの周波数特性として表示している。

パワーアンプの出力インピーダンスは、考え方としてはパワーアンプの出力に直列にはいるものとなる。
そしてスピーカーが、これに並列に接続されるわけで、パワーアンプからみれば、自身の出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスの合せたものが負荷となり、その形は、抵抗を2本使った減衰器(分割器)そのものとなる。

パワーアンプの出力インピーダンスが1Ωを切って、0.1Ωとかもっと低い値であれば、この値が直列に入っていたとしても、スピーカーのインピーダンスが8Ωと十分に大きければ、スピーカーにかかる電圧はほぼ一定となる。つまり周波数特性はフラットということだ。

ところが出力インピーダンスが、仮に8Ωでスピーカーのインピーダンスと同じだったとする。

こうなるとスピーカーにかかる電圧は半分になってしまう。
スピーカーのインピーダンスは周波数によって変化する。
スピーカーのインピーダンスが8Ωよりも低くなると、スピーカーにかかる電圧はさらに低くなり、8Ωよりも高くなるとかかる電圧は高くなるわけだ。
しかもパワーアンプの出力インピーダンスも周波数によって変化する。

可聴帯域内ではフラットなものもあるし、 低域では低い値のソリッドステート式のパワーアンプでも、中高域では出力インピーダンスが上昇するものも多い。

おおまかな説明だが、こういう理由により出力インピーダンスが高いパワーアンプだと、スピーカーのインピーダンスの変化と相似形の周波数特性となりがちだ。

TVA1では1kHz以上の帯域が約1dBほど、D79では2dBほど高くなっている。
たとえばスクロスオーバー周波数が1kHzのあたりにある2ウェイのスピーカーシステムで、レベルコントロールでトゥイーターを1dBなり2dBあげたら、はっきりと音のバランスは変化することが聴きとれる。

だからステレオサウンド 52号、53号の測定結果をみて、不思議に思った。

そうなることは頭で理解していても、このことがどう音に影響するのか、そのことを不思議に思った。

この測定で使われている信号は、いうまでもなくサインウェーヴである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6968

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その22)

マッキントッシュのMC2205はステレオサウンド 52号に、オーディオリサーチD79とマイケルソン&オースチンのTVA1は53号に載っている。

つづく54号は、スピーカーシステムの特集号で、この号に掲載されている実測データは、周波数・志向特性、インピーダンス特性、トータル・エネルギー・レスポンス、 残響室における平均音量(86dB)と最大音量レベル(112dB)に必要な出力、
残響室での能率とリアル・インピーダンスである。

サインウェーヴによる周波数特性とピンクノイズによるトータル・エネルギー・レスポンスの比較をやっていくと、44号、45号よりも、差が大きいものが増えたように感じた。

44号、45号は1977年、54号は1980年、約2年半のあいだにスピーカーシステムの特性、つまり周波数特性は向上している、といえる。
ピークやディップが目立つものが、特に国産スピーカーにおいては減ってきている。
しかし、国産スピーカーに共通する傾向として、中高域の張り出しが指摘されることがある。

けれど周波数特性をみても、中高域の帯域がレベル的に高いということはない。
中高域の張り出しは聴感的なものでもあろうし、単に周波数特性(振幅特性)ではなく歪や位相との兼ね合いもあってものだと、54号のトータル・エネルギー・レスポンスを見るまでは、なんとなくそう考えていた。

けれど54号のトータル・エネルギー・レスポンスは、中高域の張り出しを視覚的に表示している。
サインウェーヴで計測した周波数特性はかなりフラットであっても、ピンクノイズで計測したトータル・エネルギー・レスポンスでは、まったく違うカーヴを描くスピーカーシステムが少なくない。
しかも国産スピーカーシステムのほうが、まなじ周波数特性がいいものだから、その差が気になる。

中高域のある帯域(これはスピーカーシステムによって多少ずれている)のレベルが高い。
しかもそういう傾向をもつスピーカーシステムの多くは、その近くにディップがある。
これではよけいにピーク(張り出し)が耳につくことになるはずだ。

ステレオサウンド 52、53、54と3号続けて読むことで、周波数特性とはいったいなんなのだろうか、考えることになった。
http://audiosharing.com/blog/?p=6980


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その23)

ステレオサウンド 54号のころには私も高校生になっていた。
高校生なりに考えた当時の結論は、電気には電圧・電流があって、電圧と電流の積が電力になる。
ということはスピーカーの周波数特性は音圧、これは電圧に相当するもので、電流に相当するもの、たとえば音流というものが実はあるのかもしれない。
もし電流ならぬ音流があれば、音圧と音流の積が電力ならぬ音力ということになるのかもしれない。

そう考えると、52号、53号でのMC2205、D79、TVA1の4343負荷時の周波数特性は、
この項の(その21)に書いたように、4343のスピーカー端子にかかる電圧である。

一方、トータル・エネルギー・レスポンスは、エネルギーがつくわけだから、エネルギー=力であり、音力と呼べるものなのかもしれない。

そしてスピーカーシステムの音としてわれわれが感じとっているものは、音圧ではなく、音力なのかもしれない──、こんなことを17歳の私の頭は考えていた。

では音流はどんなものなのか、音力とはどういうものなのか、について、これらの正体を具体的に掴んでいたわけではない。

単なる思いつきといわれれば、たしかにそうであることは認めるものの、 音力と呼べるものはある、といまでも思っている。

音力を表したものがトータル・エネルギー・レスポンス、とは断言できないものの、音力の一部を捉えたものである、と考えているし、この考えにたって、D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみてみると、(その6)に書いた、コーヒーカップのスプーンがカチャカチャと音を立てはじめたことも納得がいく。
http://audiosharing.com/blog/?p=6982


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その24)

ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4には、37機種のフルレンジユニットが取り上げられている。
国内メーカー17ブランド、海外メーカー8ブランドで、うち10機種が同軸型ユニットとなっている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には、周波数・指向特性、第2次・第3次高調波歪率、インピーダンス特性、トータル・エネルギー・レスポンスと残響室内における能率、リアル・インピーダンスが載っている。

測定に使われた信号は、周波数・指向特性、高調波歪率、インピーダンス特性がサインウェーヴ、トータル・エネルギー・レスポンス、残響室内における能率、リアル・インピーダンスがピンクノイズとなっている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4をいま見直しても際立つのが、D130のトータル・エネルギー・レスポンスの良さだ。

D130よりもトータル・エネルギー・レスポンスで優秀な特性を示すのは、タンノイのHPD315Aぐらいである。

あとは同じくタンノイのHPD385Aも優れているが、このふたつは同軸型ユニットであることを考えると、D130のトータル・エネルギー・レスポンスは、帯域は狭いながらも(100Hzあたりから4kHzあたりまで)、ピーク・ディップはなくなめらかなすこし弓なりのカーヴだ。

この狭い帯域に限ってみても、ほかのフルレンジユニットはピーク・ディップが存在し、フラットではないし、なめらかなカーヴともいえない、それぞれ個性的な形を示している。

D130と同じJBLのLE8Tでも、トータル・エネルギー・レスポンスにおいては、800Hzあたりにディップが、その上の1.5kHz付近にピークがあるし、全体的な形としてもなめらかなカーヴとは言い難い。

サインウェーヴでの周波数特性ではD130よりもはっきりと優秀な特性のLE8Tにも関わらず、トータル・エネルギー・レスポンスとなると逆転してしまう。

その理由は測定に使われる信号がサインウェーヴかピンクノイズか、ということに深く関係してくるし、このことはスピーカーユニットを並列に2本使用したときに音圧が何dB上昇するか、ということとも関係してくる。

ただ、これについて書いていくと、この項はいつまでたっても終らないので、項を改めて書くことになるだろう。

とにかく周波数特性はサインウェーヴによる音圧であるから、トータル・エネルギー・レスポンスを音力のある一部・側面を表していると仮定するなら、 周波数特性とトータル・エネルギー・レスポンスの違いを生じさせる要素が、音流ということになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6984

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その25)

JBL・D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみていると、ほぼフラットな帯域が、偶然なのかそれとも意図したものかはわからないが、ほぼ40万の法則に添うものとなっている。

100Hzから4kHzまでがほぼフラットなエネルギーを放出できる帯域となっている。

とにかくこの帯域において、もう一度書くがピークもディップもみられない。
このことが、コーヒーカップのスプーンが音を立てていくことに関係している、と確信できる。

D130と同等の高能率のユニット、アルテックの604-8G。

残響室内の能率はD130が104dB/W、604-8Gが105dB/Wと同等。

なのに604-8Gの試聴感想のところに、コーヒーカップのスプーンについての発言はない。

D130も604-8Gも同じレベルの音圧を取り出せるにも関わらず、この違いが生じているのは、トータル・エネルギー・レスポンスのカーヴの違いになんらかの関係があるように考えている。

604-8Gのトータル・エネルギー・レスポンスは1kから2kHzあたりにディップがあり、100Hzから4kHzまでの帯域に限っても、D130のほうがきれいなカーヴを描く。

ならばタンノイのHPD315はどうかというと、100Hzから4kHzのトータル・エネルギー・レスポンスはほぼフラットだが、 残響室内の能率が95.5dB/Wと約10dB低い。
それにHPD315は1kHzにクロスオーバー周波数をもつ同軸型2ウェイ・ユニットである。

コーヒーカップのスプーンに音を立てさせるのは、いわば音のエネルギーであるはず。音力である。

この音力が、D130とHPD3145とではいくぶん開きがあるのと、ここには音流(指向特性や位相と関係しているはず)も重要なパラメーターとして関わっているような気がする。
(試聴音圧レベルも、試聴記を読むと、D130のときはそうとうに高くされたことがわかる。)

20Hzから20kHzという帯域幅においては、マルチウェイに分があることも生じるが、
100Hzから4kHzという狭い帯域内では、マルチウェイよりもシングルコーンのフルレンジユニットのほうが、 音流に関しては、帯域内での息が合っている、とでもいおうか、流れに乱れが少ない、とでもいおうか、 結局のところ、D130のところでスプーンが音を立てたのは音力と音流という要因、それらがきっと関係しているであろう一瞬一瞬の音のエネルギーのピークの再現性ではなかろうか。

このD130の「特性」が、岩崎先生のジャズの聴き方にどう影響・関係していったのか──。

(私にとって、James Bullough Lansing = D130であり、岩崎千明 = D130である。
そしてD130 = 岩崎千明でもあり、D130 = Jazz Audioなのだから。)
http://audiosharing.com/blog/?p=7169


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その26)

D130の特性は、ステレオサウンド別冊 HIGH-TECHNIC SERIES 4 に載っている。

D130の前にランシングによるJBLブランド発のユニットD101の特性は、どうなっているのか。
(これは、アルテックのウーファー515とそっくりの外観から、なんとなくではあるが想像はつく。)

1925年、世界初のスピーカーとして、スピーカーの教科書、オーディオの教科書的な書籍では必ずといっていいほど紹介されているアメリカGE社の、C. W. RiceとE. W. Kelloggの共同開発によるスピーカーの特性は、どうなっているのか。

このスピーカーの振動板の直径は6インチ。フルレンジ型と捉えていいだろう。

エジソンが1877年に発明・公開した録音・再生機フォノグラフの特性は、どうなっているのか。

おそらく、どれも再生帯域幅の広さには違いはあっても、 人の声を中心とした帯域をカバーしていた、と思う。

エジソンは「メリーさんの羊」をうたい吹き込んで実験に成功している、ということは、 低域、もしくは高域に寄った周波数特性ではなかった、といえる。

これは偶然なのだろうか、と考える。

エジソンのフォノグラフは錫箔をはりつけた円柱に音溝を刻む。
この材質の選択にはそうとうな実験がなされた結果であろうと思うし、もしかすると最初から錫箔で、偶然にもうまくいった可能性もあるのかもしれない、とも思う。

どちらにしろ、人の声の録音・再生にエジソンは成功したわけだ。

GEの6インチのスピーカーユニットは、どうだったのか。
エジソンがフォノグラフの公開実験を成功させた1877年に、スピーカーの特許がアメリカとドイツで申請されている。

どちらもムービングコイル型の構造で、つまり現在のコーン型ユニットの原型ともいえるものだが、この時代にはスピーカーを鳴らすために必要なアンプがまだ存在しておらず、 世界で初めて音を出したスピーカーは、それから約50年後のGEの6インチということになる。

このスピーカーユニットの音を聴きたい、とは特に思わないが、 周波数特性がどの程度の広さ、ということよりも、どの帯域をカヴァーしていたのかは気になる。

なぜRiceとKelloggは、振動板の大きさを6インチにしたのかも、気になる。
振動板の大きさはいくつか実験したのか、それとも最初から6インチだったのか。
最初から6インチだったとしたら、このサイズはどうやって決ったのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=7187

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その27)

RiceとKelloggによるコーン型スピーカーユニットがどういうものであったのか、 少しでも、その詳細を知りたいと思っていたら、ステレオサウンド別冊[窮極の愉しみ]スピーカーユニットにこだわる-1に、高津修氏が書かれているのを見つけた。

高津氏の文章を読みまず驚くのは、アンプの凄さである。
1920年代に出力250Wのハイパワーアンプを実現させている。
この時代であれば25Wでもけっこうな大出力であったはずなのに、一桁多い250Wである。

高津氏も書かれているように、おそらく送信管を使った回路構成だろう。

このアンプでライスとケロッグのふたりは、当時入手できるあらゆるスピーカーを試した、とある。

3ウェイのオール・ホーン型、コンデンサー型、アルミ平面ダイアフラムのインダクション型、 振動板のないトーキング・アーク(一種のイオン型とのこと)などである。

これらのスピーカーを250Wのハイパワーアンプで駆動しての実験で、ライスとケロッグが解決すべき問題としてはっきりしてきたことは、どの発音原理によるスピーカーでも低音が不足していることであり、その不足を解決するにはそうとうに大規模になってしまうということ。

どういう実験が行われたのか、その詳細については省かれているが、ライスとケロッグが到達した結論として、こう書かれている。

「振動系の共振を動作帯域の下限に設定し、音を直接放射するホーンレス・ムーヴィングコイル型スピーカー」
 
ライスとケロッグによるコーン型スピーカーの口径(6インチ)は、 高域特性から決定された値、とある。エッジにはゴムが使われている。

しかも実験の早い段階でバッフルに取り付けることが低音再生に関して有効なことをライスが発見していた、らしい。

磁気回路は励磁型。
再生周波数帯域は100Hzから5kHzほどであったらしい。

実用化された世界初の、このコーン型スピーカーはよく知られるように、GE社から発売されるだけでなく、ブラウンズウィックの世界初の電気蓄音器パナトロープに搭載されている。

以上のことを高津氏の文章によって知ることができた。

高津氏はもっと細かいところまで調べられていると思うけれど、これだけの情報が得られれば充分である。
Rice & Kelloggの6インチのスピーカーの周波数特性が、やはり40万の法則に近いことがわかったのだから。
http://audiosharing.com/blog/?p=7991


なぜ逆相にしたのか(その1)

ジェームズ・バロー・ランシングが、アルテックとの契約の5年間を終え、1946年10月1日に創立した会社はランシング・サウンド・インコーポレッドインコーポレイテッド(Lansing Sound Incorporated)。

最初の製品は、15インチ口径のD101で、ランシングがアルテック時代に設計した515ウーファーと写真で見るかぎり、コーン中央のセンターキャップがアルミドームであるぐらいの違いである。

見えないところでは、ボイスコイルが、515は銅線、D101は軽量化のためアルミニウム線を採用している違いはあるものの、D101は515をベースとしたフルレンジユニットであろう。

D101につけられていたアイコニック(Iconic)という名称と、 会社名に「ランシング」がつけられていることに、アルテック・ランシングからクレームが入り、アイコニックの名称の使用はとりやめ、 会社名もジェームズ・B・ランシング・サウンド・インク(James B. Lansing Sound Inc.)へと変更。

そして47年から48年にかけて、D130を発表する。

D101とD130の外観は、大きく違う。515のフルレンジ版のイメージは、そこにはまったくなくなっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1386


なぜ逆相にしたのか(その2)

D101はアルテック・ランシングの515をベースにしているから、おそらくユニットとしての極性は正相だったのではなかろうか。

いちど実物をみてきいて確かめたいところだが、いまのところその機会はないし、これから先も難しいだろう。
それでも、写真を見るかぎり、あれほど515とそっくりのフルレンジとしてD101を設計しているのであるから、 磁気回路はアルニコマグネットを使っているが外磁型、ボイスコイル径は515と同じ3インチ仕様。

D130はアルニコマグネットを使っているのは515、D101と同じだが、こちらは内磁型。
ボイスコイル径4インチへと変更されている。
さらにコーンの頂角にも大きな変更が加えられている。

515は深い頂角だった。D101も深い。ところがD130では頂角が開き、これにともないユニット全体の厚みも515、D101よりもずっと薄くスマートに仕上げられている。

コーンの頂角は、その強度と直接関係があるため、頂角が深いほど振動板全体の強度は確保できる。
頂角を開いていけば、それだけ強度は落ちていく。
にもかかわらずD130では浅い頂角ながら、コーン紙を指で弾いてみると強度に不安を感じるどころか、十分すぎる強度を確保している。しかもわずかにカーヴがつけられている。

515(おそらくD101も)は、ストレートコーンである。

515(D101)とD130のあいだには、コーン紙の漉き方・製法に大きなちがいがあるといってもいいだろう。
これからの変更にともない、フレームもD101とD130とでは異ってくる。
D101のフレームは515のそれを受け継ぐもので脚の数は4本、D130では倍の8本になっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1387

なぜ逆相にしたのか(その3)

D101からD130への変更点のいくつかは正反対のことを行っている、といえる。
そしてボイスコイルの巻き方が逆になっている。

つまり逆相ユニットに仕上がっている。

スピーカーユニットが逆相ということの説明は不要とも思っていたが、最近ではスピーカーの極性についての知識を持たない人もいるときいている。

簡単に説明しておくと、スピーカーユニットの+(プラス)端子にプラスの電圧をかけたときに、コーン紙(振動板)が前に出るのであれば、そのスピーカーユニットは正相ということになる。
逆にコーン紙(振動板)が後に引っ込むスピーカーユニットは逆相である。

JBLのスピーカーユニットは、ごくわずかな例外を除き、ほぼすべてが逆相ユニットであり、これは1989年に登場した Project K2 で正相になるまでつづいてきた。

この逆相の歴史のスタートは、D101からではなく、D130から、だと思う。
D130と同時期に出てきたD175(コンプレッションドライバー)も逆相ユニットである。

D175以降JBLのドライバーは、D130と同じように、反アルテックといいたくなるぐらい、ダイアフラムのタンジェンシャルエッジの切り方が逆、ボイスコイルの引き出し方も、アルテックでは後側に、JBLでは前側に出している。

なぜ、ここまで反アルテック的な仕様にしたのか。
アルテックからのクレームへの、ランシングの意地から生まれたものだというひともいる。

たしかにそうだろう。でも、それだけとは思えない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1389


なぜ逆相にしたのか(その4)


ウェスターン・エレクトリックの、ふたつの有名なドライバーである555と594A。

555が登場したのが1926年、594Aは10年後の1936年。

このあいだ、1930年にボストウィックトゥイーターと呼ばれる596A/597Aが登場。
そして594Aの前年に、ランシング・マニファクチャリングから284が登場している。

2.84インチのボイスコイル径をもつこの284ドライバーは555とは大きく構造が異り、594Aとほぼ同じ構造をもつ。

555も596A/597Aも、ドーム状の振動板はホーンに近い、つまりドライバーの開口部側についている。
昔のスピーカーに関する技術書に出てくるコンプレッションドライバーの構造と、ほぼ同じだ。
それが284、594Aになると、現在のコンプレッションドライバーと同じように後ろ向きになる。

いわゆるバックプレッシャー型で、磁気回路をくり抜くことでホーンスロートとして、振動板を後側から取りつけている。
この構造になり、振動板の交換が容易になっただけでなく、フェイズプラグの配置、全体の強度の確保など、設計上の大きなメリットを生み出し、現在でも、ほぼそのままの形で生き残っている。

この構造を考えだしたのは、おそらくランシングであろう。

ステレオサウンドから出ていた「世界のオーディオ ALTEC」号で、池田圭、伊藤喜多男、住吉舛一の三氏による座談会「アルテック昔話」のなかでは、この構造の特許はウェスターン・エレクトリックが取っているが、考えたのはランシングであろう、となっている。

この構造がなかったら、アルテックの同軸型スピーカーの601(604の原型)も生れなかったはずだ。
もし登場していたとしても、異る構造になっていただろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=1391


なぜ逆相にしたのか(その5)

ウェスターン・エレクトリックの一部門であるERPI(Electrical Research Products Inc.)は、ランシング・マニファクチャリングに対して、284と594Aが酷似していること訴え、ウェスターン・エレクトリックは、ランシングが284に同心円状スリットのフェイズプラグを採用したのを問題とし、同社のドライバーに関する特許を侵害しているとして通告している。

フェイズプラグの問題は、ランシング・マニファクチャリングのジョン・ブラックバーン博士の開発による、同心円状のフェイズプラグと同じ効果が得られる放射状スリットのフェイズプラグを採用し、型番を285と改めていることで解決している。

ただ、この問題は、同種のフェイズプラグがすでにアクースティック蓄音機の時代にすでにあったことがわかり、1938年にランシング・マニファクチャリングは、同心円状のフェイズプラグをふたたび採用。
284は284Bとなり、これと並行して801を開発している。

801は1.75インチのボイスコイル径をもつフィールド型のドライバーで、フェイズプラグは同心円状スリット。
801の磁気回路をアルニコVに置換えたのがアルテックの802であり、そのJBL版がD175である。

フェイズプラグに関しては、わずかのあいだとはいえゴタゴタがあったのに対して、バックプレッシャー型のドライバーに関しては、理由ははっきりしないが、結局のところ特許関係の問題は起こらなかった、とある。

やはりランシングの発明だったからなのか……。
http://audiosharing.com/blog/?p=1392


なぜ逆相にしたのか(その6)

バックプレッシャーの構造を考えだしたのは、やはりランシングだと私は確信している。
だから、あくまでもそのことを前提に、この項については話を進めていく。

ウェスターン・エレクトリックの555とランシング・マニュファクチャリングの284以降のバックプレッシャー型と、その構造を比較していくと、その構造の理に適った見事さと、大胆な発想に、ランシングの天才的な才能を感じることができる。

あの時代、どうして、こういう逆転の発想ができたのだろうか。
そして、ランシングはこの逆転の発想、ときにはややアマノジャク的な発想を得意としていたようにも思えてくる。
しかも完成度の高い製品に仕上げている。

D101とD130の違いにしても、そうだ。
D130で開発で行ったことの源泉に近いものは、すでに284開発時にもあったのでは……。

だからユニットの極性を逆相にした、とは正直思っていない。
あえて逆にした明確な理由があるような気がしてならない。

それを解く鍵となるのが、振動板の形状と、そのことに関係してくる振動板の動きやすさの方向性ではないだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1393


なぜ逆相にしたのか(その7)

コーン紙は、その名が示すように円錐(cone)状だ。
こういう形状のものが前後に動く場合、どちらの方向に動きやすいかといえば、頂角のほうである。

つまりコーン型スピーカーでいえば、コーン紙が前面に動くよりも、後へのほうが抵抗が少なくすっと動く。

コーン紙の動きに関して、前後の対称性はすこし崩れていることになる。
ただ実際にはエンクロージュアにスピーカーユニットを取りつけた場合には、後への動きにはエンクロージュア内の空気圧の影響を受けるために、前後どちらの方へが動きやすいかは一概にはいえなくなるが、振動板の形状(向き)が、動きやすさに関係していることは事実である。

コンプレッションドライバーの振動板は、ほとんどがドーム型である。
バックプレッシャー型であれば、振動板の頂点は、コーン型スピーカーと同じく後を向いている。
単純に考えれば、後への方が動きやすい。

ここにコンプレッションドライバーの構造が、要素として加わる。

コンプレッションドライバーの場合、振動板の直径よりもスロートの径のほうが小さい。
しかも振動板とフェイジングプラグとがごく接近して配置されている。
振動板とフェイジングプラグとのあいだに存在する空気の量は、ごく少ない。

これにホーンがつくわけだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1394

なぜ逆相にしたのか(その8)

昔ながらのホーンがコンプレッションドライバーの前につくことで、スロート近辺の空気圧はひじょうに高いものになっているといわれる。
つまり、この圧力分だけ振動板が前に動くためにエネルギーが、まず必要になってくる。

圧力をこえるエネルギーに達するまで振動板は動かないのではないだろうか。

たとえば指をはじくとき、人さし指を親指でおさえる。
そして人さし指に十分な力を加えていって解放することで、人さし指は勢いよく動く。
親指での抑えがなければ、人さし指はすぐに動くものの、そのスピードは遅くなる。

いわば親指によって人さし指にエネルギーが溜められていた。
この「溜め」こそが、ホーン型スピーカーの魅力のひとつになっているように、
以前から感じていたし、そんなふうに考えていた。

溜めがあるからこそ、次の動作(つまり振動板が前に動くの)は早くなる。立上りにすぐれる。

これが逆相になっていたらどうなるだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1420


なぜ逆相にしたのか(その9)

バックプレッシャー型のコンプレッションドライバーの構造図を頭に思い浮べていただきたい。
ダイアフラムが前(ホーンに向って)に動くのと、後ろに動くのとではどちらが反応がはやく動くであろうか。

ドーム状のダイアフラムの頂点は後ろを向いている。
それにホーンがついている分だけの空気圧がある、などを考えると、ダイアフラムが後ろに動くことが、前に動くよりもスムーズに素早く動くように思う。

つまり位相は逆相になってしまうが、入力信号の最初の部分(半波)に関しては、
バックプレッシャー型のコンプレッションドライバーは後ろに動いた方が自然な動作のようにも感じる。
後ろに下ったダイアフラムは入力信号の次の半波によって前に出てくる。

この前に出てくるときの移動距離(振幅量)は、正相と逆相では違ってくる。
正相になっていれば入力信号の半波分(+側の信号)の振幅だけに前に動く。
逆相だと最初の半波の分だけ後ろに下っていて、前に出るときは次の半波分の振幅がそこに加わり、このときのダイアフラムの正相よりも前に移動する距離(振幅量)は長くなる。
それだけ前に出てくる空気の量にも違いが出てくる。

正相であればまずダイアフラムが前に出て後ろに下る、この距離が逆相よりも長くなる。
すこしわかりにくい説明になっていると思っているが、正相でも逆相でも入力信号が同じだからダイアフラムの振幅量に変化はないわけだが、その向きに違いが出てくる、ということをいいたいわけだ。

もちろん入力信号1波で動く空気の量そのものに、正相でも逆相でも違いはないけれど、その方向に注意を払ってこまかくみていくと、疎密波の密の部分と疎の部分の空気量に違いが出てくる。
つまりダイアフラムが前に出ることで密の波がうまれ、後ろに下ることで疎の波ができる。

入力信号が0から+側にふれてマイナス側にふれて0にもどるとき、正相だとまず0から+側のピークまでの密の波が出て、+側のピークから−側のピークまでの疎の波が出て、−側のピークから0までの密の波が出てくる。

逆相では0から+側のピークまで疎の波が出て、+側のピークから−側のピークまでの密の波が出て、−側のピークから0までの疎の波が出てくる。

ダイアフラムの向きは正相だと前・後・前、逆相では後・前・後。
疎密波で表せば、正相だと密・疎・密になり、逆相だと疎・密・疎となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6456

なぜ逆相にしたのか(その10)

この項を書き始めたとき、JBLが逆相なのは、ボイスコイルを捲く人が間違って逆にしてしまったから、それがそのまま採用されたんだよ、と、いかにもその時代を見てきたかのようなことを言ってくれた人がいる。

本人は親切心からであろうが、いかにも自信たっぷりでおそらくこの人はどこから、誰かから聞いた話をそのまましてくれたのであろうが、すくなくとも自分の頭で、なぜ逆相にしたのか、ということを考えたことのない人なのだろう。

私はJBLの最初のユニットD101は正相だと考えている。

逆相になったのはD130から、であると。

これが正しいとすれば、最初にボイスコイルを逆に捲いてしまったということはあり得ない説になる。

ほんとうにそうであるならば、D101も逆相ユニットでなければならない。
私は、こんなくだらない話をしてくれた人は、D130の前にD101が存在していたことを知らなかったのかもしれない。

また、こんなことをいってくれた人もいた。

振動板が最初前に出ようが(正相)、後に引っ込もうが(逆相)、音を1波で考えれば出て引っ込むか、引っ込んで前に出るかの違いだけで、なんら変りはないよ、と。

これもまたおかしな話である。

振動板の動きだけをみればそんなことも通用するかもしれないけれど、スピーカーを音を出すメカニズムであり、振動板が動くことで空気が動いている、ということを、これを話してくれた人の頭の中には、なかったのだろう。

そして、すくなくともこの人は、ユニットを正相接続・逆相接続したときの音の違いを聴いていないか、 聴いていたとしても、その音の違いを判別できなかったのかもしれない。

スピーカーを正相で鳴らすか逆相で鳴らすか、 音の違いが発生しなければ、この項を書くこともない。

けれど正相で鳴らすか逆相で鳴らすかによって、同じスピーカーの音の提示の仕方ははっきりと変化する。

一般的にいって、正相接続のほうが音場感情報がよく再現され、 逆相接続にすることで音場感情報の再現はやや後退するけれど、かわりに音像がぐっと前に出てくる印象へとあきらかに変化する。

これは誰の耳にもあきらかなことであるはず。

正相接続と逆相接続で音は変化する。
変化する以上は、そこにはなんらかの理由が存在しているはずであり、そのことを自分の頭で考えもせず、 誰かから聞いたことを検証もせずに鵜呑みにしてしまっては、そこで止ってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=8974


なぜ逆相にしたのか(その11)


正相接続・逆相接続による音の違いはどこから生れてくるのだろうか。

いくつかの要素が考えつく。
まずフレームの鳴き。
何度かほかの項で書いているように、ボイスコイルにパワーアンプからの信号が加わりボイスコイルが前に動こうとする際に、その反動をフレームが受けとめ、とくにウーファーにおいては振動板の質量が大きいこと、それに振動板(紙)の内部音速が比較的遅いこともあって、コーン紙が動いて音を出すよりも前にフレームから音が放射される。

逆相接続にすればフレームが受ける反動も大きく変わってくる、

そうすればフレームからの放射音にも違いが生じるはず。

反動によるフレームの振動はエンクロージュアにも伝わる。
エンクロージュアの振動モードも変化しているであろう。

こういうことも正相接続・逆相接続の音の違いに少なからず関係しているはず。

これを書いていてひとつ思い出したことがある。
アクースタットのコンデンサー型スピーカーが登場したとき、どうしても背の高い、この手のスピーカーはしっかりと固定できない。
ならば天井から支え棒をするのはどうなんだろう、と思い、井上先生にきいてみたことがある。

「天井と床がつねに同位相で振動している、と思うな」

そう井上先生はいわれた。

同位相で振動していれば支え棒は、つねに一定の力でアクースタットの天板(そう呼ぶには狭い)を押えてくれる。
しかし実際には同位相瞬間もあれば逆位相の瞬間もあり、90度だけ位相がずれている瞬間もありだろうから、 支え棒が押える力は常に変動することになる。

この力の変動はわずかかもしれない。
でも、こういった変動要素は確実に音に影響をおよぼす。
それに支え棒そのものも振動しているのだから、支え棒の位相がスピーカー本体や天井に対してどうなのか。

井上先生は、さまざまな視点からものごとをとらえることの重要さを教えてくれた。
http://audiosharing.com/blog/?p=8977


なぜ逆相にしたのか(余談)
ジェームズ・バロー・ランシングがアルテック・ランシングを辞めたのは、

「家庭用の美しいスピーカーをつくりたい」からという理由だということに、以前はなっていた。

ただこれについての真偽はのほどはさだかでなく、ランシング本人の言葉とは断言できないし、アルテック・ランシングとは、最初から5年契約だったことは、はっきりとした事実である。

となると「家庭用の美しいスピーカーをつくりたい」からというのは、なにかあとづけのことのようにも思えてくる。

D130が最初のユニットであれば、「家庭用の美しいスピーカー」という理由も、確たる証拠がなくてもすなおに信じられる。

だが事実はD130の前にD101が存在する。

その最初のフルレンジユニットD101とアルテック515は、写真でみる限り、ほぼそっくりであることはすでに書いたとおりである。

となると「家庭用の美しいスピーカー」というのがランシングが本当に語っていたとすれば、おそらくD101に対してアルテック・ランシングからのクレームがきたからではないのだろうか。

もしもアルテックがD101を黙認していたら、JBLの歴史はどう変っていたのだろうか。
もしかするとJBLというブランドは、これほど長く続かなかったかもしれない。

アルテック・ランシングに対するジェームズ・バロー・ランシングの意地があったからこそのJBLなのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1419


63. 中川隆[-7965] koaQ7Jey 2017年4月30日 09:43:31 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL C40 Harkness 1957年発売 \142,000(1台、1967年頃)

バックロードホーン方式・フロア型
外形寸法 幅950×高さ730×奥行500mm

リアローディングホーンを採用したフロア型スピーカーシステム。

C40はC34の横型モデルとして設計されたもので、リアローディングホーン(バックロードホーン)方式を採用しています。

また、ステレオ再生をより忠実に行うため、左側用と右側用のエンクロージャーがありました。
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c40harkness.html

JBL C34 1952年発売

バックロードホーン方式・コーナー型
リアローディングホーンを採用したコーナー型スピーカーシステム。
C40 Harknessの縦型モデルです。

外形寸法 幅603×高さ1,010×奥行594mm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c34.html


D−130 は 15インチフルレンジとはいえ、実際に使用するには高域が不足気味なので、 075や175DLHを加えたりしてシステムなどが組まれた。

後の時代になると130Aと175DLHの組み合わせ番号001というものがあり、有名なところでは

C34(縦型のセミコーナー型)
C40(横型レクタンギュラー型)商品名ハークネス

などが有る。
http://fukuroo3.com/jbl6.html

最初の写真は、典型的な16オーム仕様のJBL=C-36型です。
15インチの名作D130woofer入りで、075tweeterとの組み合わせ。
ネットワークはN2600です。

右端はC−40ハークネスで横長型のもの。日本では、この横長が良く見かけられた。

中と左はC−36で、この写真のC−36にはD131と075が入っており、ネットワークは N2400が使われています。

この系統は1950年代始めの箱番号C−31をはじめとしてC−40に至るまで様々な型番が製造された。

内部ユニットの典型的な組み合わせとしては、ウーファが130Bと、中高音用として175DLHが使われることが多かったけれど、日本人は銘器D-130フルレンジウーファに憧れる人が多く、一番上の写真のように、D−130入りが多かった。


こちらはC−35で、内部ユニットはD−130フルレンジと075ツイータを使い、ネットワークはN-1200です。

このように、この箱形式のものは横置き縦置きなどの違いは有るが基本的には同じものです。バックロードホーンを採用しているのも共通項。内部ユニットは購入者の経済事情に応じてビルトインするというものです。


同じシリーズのC−34です。特徴は写真のとおりで、部屋のコーナー二カ所に据え付けて、低音増強をはかるように背面がカットされた形状のもの。

内部ユニットはD−130フルレンジを一発だけという、極めてシンプルなもので、このタイプの起源的なシステムです。
http://fukuroo3.com/jbl10.html


国産のD−130用レプリカ・エンクロジュアも出ていますが…

ユートピア製 JBL レプリカ・エンクロジュア
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

■ C-34HARKNESS 横型 ¥350,000(税込定価)/1本

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 730×W 950×D 500mm
C-34BOXを横型にしたもので場所があれば専用の4本の脚が付き、大変に素晴らしい逸品です。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/17_11.html

■ C-34HARKNESS 立型 ¥350,000(税込定価)/1本

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1000×W 600×D 595mm
38cmとドライバーを収納するスタンダードなリアロードホーンスピーカーです。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/17_10.html


因みに、当時のJBL製エンクロージュアは裏板もチップボード製であり、合板などは採用していません。

JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。不必要に裏蓋外しを繰り返せば、たやすく壊れます。

日本でJBLのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルJBLのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

JBLの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


33 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/26

昔のJBL の箱はチップボードの箱でした
JBL の工場でも外部の人間には見せ無かったらしいです
チップの配合や接着材などシークレットにしていたようで箱もよく鳴っていました。

箱の鳴らし方がポイントじゃ無いでしょうか
私としては企業の力を感じて、とてもかなわないと思いました。

17 :名無しさんお腹いっぱい

今風のカチカチの箱に入れると、鳴りません。

昔のユニットはある程度、というか相当分箱なりを前提に設計されているものが多いです。

1970年代以前のアルテックとかJBLのオリジナル箱って、もうめちゃくちゃペナペナだったの知ってるでしょ、ここのみんななら。


18 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/20

小型カチカチではやはりツマラナイ音だろうな。
だからDFが小さい管球アンプのほうが低音感がでるので採用となるわけだ。

21 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/20

私は本当のオールードオリジナル箱を聞いたことが有るが、本当に良かった!
普通のオリジナル箱とは別物でしたよhttp://mimizun.com/log/2ch/pav/1005465647/


私にとってJBLのD130というスピーカーは、異相の木だと書いた。

私にとってJBLのD130は、つねにハークネスとともにある。

この異相の木を、どう鳴らしていくか、

平面バッフルに取り付けて、という手もあるけれど、やはりハークネスしかない。

ハークネスにいれるユニットとして130Aもあるわけだが、私にとってハークネスにはD130、D130にはハークネスで、これから先もずっと、 私がくたばるまで、これは変ることがない。

ハークネスはバックロードホーンである。CWホーンである。
D130をバックロードホーンで鳴らす。

基本的には私はワイドレンジ志向だから、D130だけで鳴らすことはどうしても高域の不足を感じてしまう。なんらかのトゥイーターをもってくる必要があるわけだが、075ではなく、LE175DLHをもってきたい。075よりも175DLHのほうが、望む音が得られるという予感が、175DLHの姿をながめていると感じられる。

基本的にはD130とL175DLHとの2ウェイで聴く。
それでも時には、D130をソロで鳴らしたい──、
きっとそう思うはずである。

だから2ウェイでもD130のソロ(つまりフルレンジ)でも、簡単に接続が切りかえられるようにはしておきたい。

それが異相の木としてD130を迎え、異相の木としてD130を聴くために、私には必要なことだと、いまはおもえるからだ。

実はバックロードホーンという形式も、私にとっては異相の木的な存在に近く、D130の異相の木としての性格を際立たせるために、より濃くしていくためにも不可欠の要素といえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=9238


JBLのフルレンジユニットの歴史をふりかえってみると、


最初に登場したD101、

そしてJBLの代名詞ともいえるD130、

その12インチ・ヴァージョンのD131、

8インチ口径のD208


があり、ここまでがランシングの手によるモノである。

これらに続いて登場したのがD123(12インチ)だ。

D123はD130(D131)とは、見た目からして明らかに異る。
まずコーン紙の頂角からして違う。そしてD130やD131にはないコルゲーションがはいっている。

JBLのスピーカーユニットで最初にコルゲーションを採用したユニットが、D123だ。
しかも岩崎先生によると、D123にはもともと塗布剤が使われていた、とのこと。

さらに裏を見ると、フレームの形状がまったく異る。
ラジカル・ニューデザインと呼ばれているフレームである。

同じ12インチ口径でもD131が4インチのボイスコイル径なのに対し、D123は3インチ。
磁気回路もD130、D131の磁束密度が12000に対し、D123は10400ガウスと、こちらもやや低い値になっている。

同じ12インチのD131と比較するとはっきりするのは、D123の設計における、ほどほど感である。

決して強力無比な磁気回路を使うわけでもないし、ボイスコイル径もほどほど。
フレームにしてもスマートといえばスマートだが、物量投入型とはいえない。
なにか突出した技術的アピールがあるユニットではない。

井上先生はD123はいいユニットだ、といわれていたのを思い出す。

このD123はランシングによるモノではない。
では、誰かといえば、ロカンシーによるユニットで、間違いないはずだ。

ロカンシーがいつからJBLで開発に携わっていたのかははっきりしないようだが、1952年のLE175DLHはロカンシーの仕事だとされている。
ということは1955年登場のD123もロカンシーの仕事のはず。
http://audiosharing.com/blog/?p=8208


JBLのウーハーの変遷と失ったもの 2010/01/08
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb


JBLのウーハーの音質について時系列的に考えて見たいと思います。

LE-15A → プロ用#2215A → プロ用#2231A

と変遷して来ていますがその音質の違いを述べて見たいと思います。

LE15Aは1950年代の後半、1960年にはオリンパスに使われています。

この頃は「プロ用」と云う認識はなく、10年間ほどはLE15Aと云う型番で作られていますが、この10年間に同じLE15Aでも音質は大きく様変わりしています。

初期型のLE15Aではほとんど固有の癖は感じられなく、D130の低域側のレンジを延ばした印象です。

それがSN#7000番以降では、若干固有の「粘る様な低音」がかすかに感じられます。

SN#10000番くらいまでが16Ω仕様で、以後は8Ω仕様になっていると推測されます。

#10000番台は入手した事がないのではっきりは云えませんが、

#20000番台を聴くと「粘る様な低音」の癖が大きくなって、一般に云われる「LE15Aの音」になった様に思います。

この時点で#7000番台以前とは大きな音質の差が出来ています。

#7000番台を聴いてからは#20000番台は「バタ臭い音」に聴こえてしまいます。
#70000番台になると更に「音質」は悪くなり、もっと「バタ臭さ」を感じますし、粘りも多く、分解能も音の品位も低下しています。

SN#70000番台辺りまでがウーハーフレームの塗装色が「灰色」です。
(初期型はブルー)後期型の「黒色」は#80000番台辺りから始まるのでしょうが更に音質低下しています。

この後JBLではプロ用ユニットに移行して行きます。

そのトップバッターが#2215Aです。モニタースピーカー#4320に採用されたウーハーです。

その後、#4343では2231Aに変わっていきます。
ここまではアルニコマグネットです。

姉妹ウーハーとして#2205Aや2220Aが出て来ます。

これら#2215A、2205A、2220AのウーハーをSN#7000番台のLE15Aと比較しますと「ザックリ」とおいしい所の「質感」(オフの音)がなくなっています。

LE15Aの後期型の「粘る様な質感」はなくなっていますが、「音数」が2/3以下になっているように感じます。低域のレンジを広げる為に「音数」や「質感」が大幅に低下していました。

その頃は、オーディオ雑誌やオーディオ評論家諸氏が「コンシュマー用よりプロ用が音質は良い」と云っておられた頃で、今実際に確認して見ると芳しくない内容でした。

過去に27年間JBL#4343(A)を使い続けて来ました。
この#4343に使われているウーハーは#2231Aと云うものでした。

#4343も使い続けて行くとコーン型とホーン型の2ウェイの様なもので、ミッドバスの質感とクロスオーバーポイントが不適切な為、「人の声」が上下に常に「ブレる」もので、コーン型の質感とホーン型の質感がうまく一体化しませんでした。

それらと決別出来たのはLE15Aの初期型やD130の初期型のウーハーと出会ってからです。

プロ用ユニットが出て来た時は、「重低音」に魅了されましたが、重低音を出す為に「大切なモノ」を欠落させたウーハーになった様に思います。30年以上もほとんど毎日聴いて来ますと「自然な」音とは違う事に気付いて来ました。

D130の音は「軽い低音」、「反応の良い低音」とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。重低音は出ませんが「深みの有る低音」を出して来ます。

またこの事は「音数」の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。「深みの有る低音」は「重低音」に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を「迫力」で奏でるのではなく「深みや奥行き」で奏でてくれます。

JAZZでは「軽く弾む」サウンドになるし、クラシックでは「重厚な弦楽器の質感」を表情豊かに出して来ます。


コメント

オリンパスかなり追求されているのが分かります。LE−15Aについてここまで掘り下げておられるのは他にもみた事がありませんでした。

ブルーフレームのLE15Aは初期というだけでなくアルニコが強力なのか大きいなどの違いもあるのでしょうか?
投稿 ベルソン | 2010/07/04 18:09

企業は開発する時は「良い物を作る」と言う姿勢で進みます。

一度商品が出来上がると「コストダウン」をして利益を出そうとします。

この観点から推察しますと、アルニコマグネットの材質やコーン紙・ダンパー等あらゆる部分に「コストダウン」の影響が出ていると思います。

ブルーフレームのLE15Aと、後の灰色・黒色フレームのユニットとはカタログデータ(外形や重量)に変更は有りません。
音質の違いは「マグネットの材質」と「コーン紙」に有ると考えています。
投稿 トレイル | 2010/07/04 21:02


オリンパスのユーザーです。すばらしい分析コメントを拝見しました。
当方も、青、灰、黒を比較しまして、 青を採用しております。
ジャズ喫茶を09年に開店しました。ぜひ、聴きにいらしてください。
http://www7.plala.or.jp/JAZZ-OLYMPUS/
投稿 ジャズ オリンパス! | 2011/05/23 07:05


青色の16ΩのLE15Aは本当に良い質感を出します。音の品位が高いのが非常にありがたいです。能率も他のLE15Aに比べると3dbほど高く感じます。
投稿 トレイル | 2011/05/23 10:57
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb


64. 中川隆[-7964] koaQ7Jey 2017年4月30日 09:51:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

オールドJBLでクラシックもJAZZも 2008/04/27
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ba4845002b947f5f36eacb887d33e3c6?fm=entry_awp


オールドJBLのユニットを使ったシステムでクラシックもJAZZの同時に楽しめるシステムを作っています。

クラシックもJAZZも両極端のサウンドが有りますが、(例えばチェンバロ独奏を観客席で楽しむ聴き方とど迫力のJAZZドラムスを眼前で浴びるような聴き方)を除いて、一般的な範囲での聴き方に対しては同じシステムで可能と思っています。

JBLの#075でヴァイオリンが艶やかに鳴らない場合、まず使っているケーブルに粗悪な物が使われています。アンプやCDPの高価な装置を使っていてもそれらを接続するケーブルが粗悪な物ではその機器の実力の1/10も出していないでしょう。

ケーブルには電源ケーブル、ラインケーブル、SPケーブルが一般的に考えられますがそれだけでしょうか?。私の場合、電源とは壁コンからタップまでとタップから機器までを定格消費電力数の合計で使い分けています。

デジタルだアナログだでは区別はしていません。システムの場合「小信号」を扱う部類とパワーアンプ群の様に比較的大きな電力を食う物と分けてタップとりします。

電源ケーブルは機器の「性能」を決定するばかりか「質感」をも左右します。良い電源ケーブルが必要です。メーカーオリジナル配線の電源ケーブルはほとんど使い物にならないと考えて差し支え有りません。

それらのほとんどのケーブルが「ノイズ」を拾っています。
古い機器はオリジナル配線も極端に粗悪な物が多いです。(この頃は電源ケーブルの重要性が理解されていなかったから)・・・

マランツの#7、#2、#8b、#9、マッキンのC-22、MX-110 や MC30, MC275等も当時は良かったかもしれないけれど今となっては「粗悪」なものの分類のケーブルに入ります。

次にラインケーブルやSPケーブルですがこれも電源ケーブルと同じで「ノイズ」をシャットアウトできるケーブルでないと使えません。いづれの箇所でもノイズ(ハムノイズ)を拾うようでは音が粗くて使い物になりません。

そして皆さんが「盲目的」に何の疑問を示さないのがSP箱内配線です。このユニットへの配線やネットワークへの配線が「とんでもなく粗悪」だと言う事です。

他にもアンプやCDP、チャンデバ内に使ってあるプリント基板や半田材、半田材の材質も粗悪な物が多いです。半田に鉛が入っているだけで電気が流れにくいです。

私の場合アンプの内部配線も手配線ができる管球式を使いたくなります。そしてその配線材も良いものを使い、半田材も鉛なしの銀入り半田、管球も中国製ではなく1940年から1960年代くらいまでの「本物」にこだわっています。

SPユニットにも半田付け部分が有ります。オールドユニットは歴史的に見てまず間違いなく「鉛半田」が使われています。これを交換してやるだけで情報量が「?倍」になりリアクション(応答性・反応)が飛躍的に良くなります。

オーディオ評論家達が「ヒアリングテスト」と称して雑誌の為に色々書いて有りますが、私から言わしめれば「4〜5時間聴いて何が判るのか?」と思います。良いケーブルは「大容量」になります。それらのケーブルは100時間以上のエージング(馴染ませ)が必要で、(ケーブルのバーンイン+機器の馴染み)とてもとっかえひっかえの駆け足評価で判るような代物ではないということです。

「あわてモノの間違い」、「うっかりの間違い」のケアレスミスの塊だと思います。雑誌の評論に振り回されていたのでは真の「良い音」は追求できません。

機器がどんなに優れていてもそれらを繋ぐ「ケーブル」が粗悪な物では使い物にならないサウンドしか出ません。

機器とケーブルの総合力+セッティング術の技術力の差が「出てくるサウンド」の差になります。

ケーブルに求めるのは「瞬時伝送能力」です。そのため「大容量」でないといけません。これにノイズが入れば大容量とはいえなくなります。

伝送容量は水道の配管です。これは大きいほど沢山流せるでしょう。ノイズがこの配管に付くスケールに相当します。このスケールが微量でも有ると水が濁ってしまいます。この濁った音がヴァイオリンが綺麗になってくれない原因です。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ba4845002b947f5f36eacb887d33e3c6?fm=entry_awp

D130 を使った自宅システムの得意なジャンル 2012/11/06

自宅システムは見ての通り、

JBLのD130 + #375 + ゴールドウィング + 175DLH + #2405

のユニットを基本にしています。
その基本ラインに

ハイルドライバー + デッカとビクターのリボンツウィーター

を追加しています。
皆さんはどんなサウンドを想像されるでしょうか? 
「バリバリのJAZZサウンド」(音が前に飛び出して来る)を想像される方が多いと思います。

実際JBLの基本ラインだけならその様なサウンドになると思いますが、私はクラシックを楽しんでいます。

音のキレ・ヌケ、繊細感等はJBLのユニットのおかげでシャープな質感を得ていますが、最も得意とするジャンルは「弦楽器」のストリングスだと思います。

トレモロの浮遊感はこのシステムで無いと出ない質感だと思います。また弦楽器奏者が多い事もこのシステムならではです。

その質感を担っているのが自作のアンプです。

プリはマッキンC22をコピーした自作品ですが、内部配線を特殊な銀線にすべて交換しています。その為SN比は最高級Tr型アンプと遜色有りません。(内部配線でノイズを拾っている場合が多いが、このアンプはシールドアースをとことんやっている)

パワーアンプのWE101Dpp-2号機はプリアンプのシャープで繊細な質感をそのままに、ウォームさを加えてドライブしています。

WE101Dは元々オーディオ用の球では有りません。プッシュプルにしてもせいぜい1.4W/ch程しかパワーが取れません。最近の能率90dbぐらいのSPではまったくの出力不足で使い物になりませんが、SP-707Jシステムは能率101dbを越えるシステムですので音量に不満は有りません。

現状でもプリアンプのボリュームは9時〜10時の方向で使っています。

更に上げれれば音数がもっと増えると思います。

WE101Dの球に拘るのは、その質感の良さとメーカーでは作れないアンプだからです。メーカーで作るには球の確保がまず出来ません。現在では球の確保が難点です。幸い20本程集める事が出来ましたので3台のWE101Dのアンプを作れました。まだ是から、この球を使ったプリアンプの作成に情熱を持って準備をしています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/11/post_9c96.html


サウンドトレール
http://soundtrail.co.jp/index.html

サウンドトレールモニターシステム
http://soundtrail.co.jp/p08.html


65. けろりん[2326] gq@C64LogvE 2017年4月30日 11:47:28 : ECjf10sQlw : SsGV36BfDk4[427]


政治経済も、まいてや哲学や宗教も、ソコまで追求していれば
ネトウヨあほう風味から、抜け出せるんだよ・・・、中川。

貧乏学生時代のオーディオは、コラールだったが・・・、
ネトウヨ霞ヶ関&永田町や電事連が根本から解体され、
まともなニンゲン社会が世界的に到来するであろう、
方向性が見え始めだしたら・・いま抱えているLE8Tの中古3本セットを
リビルトして・・・ジャズ洪水の趣味の世界に浸りたいものだ・・。
軽音のジャズとロックの両方からハンテイングされたが、
音楽ニンンゲンの「あほうさ」に辟易した経緯から
ヘルメットに変えて学生時代は送ったので・・・
音楽生活に浸れない、くすぶり・消化不全が未だに続いている。


ウチには蔵がないので、地下室を作る必要が__あるかもな・・・?
ドラムセットも欲しい・・・。

老舗のジャズニンゲンが、どんどんこの世からおさらばしていっている中で
・・・どうなるんだろうな?

こだわりの極端な”ガイ基地”が、どんどん居なくなっている。
この日本は、政権から心底のパァ〜ばかりで・・・終わっとるわ。



66. けろりん[2327] gq@C64LogvE 2017年4月30日 12:00:49 : ECjf10sQlw : SsGV36BfDk4[428]


>まいてや哲学や宗教も、
・・・とはなんだ?

「 ましてや哲学や宗教も、」___だ。
「 蓋然性骨格構造の< 因果具時 >素粒子理論 」もだ。
科学理論の先端ミクロ素粒子世界では、
原因と結果の差異には、明確な区別は取れまへんねんで・・・だ。


その具体的現象化が、法華経であり・・・で、近年では
ポスト構造主義として哲学界では顕現してきている。
人類言語構造の絵解きと蓋然性具時の表出__だ。



67. 中川隆[-7991] koaQ7Jey 2017年4月30日 12:37:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
>>65, >>66

知恵遅れの妄想はもういいよ

スレが途切れて迷惑なんだ

もう来るな


68. 中川隆[-7979] koaQ7Jey 2017年4月30日 12:51:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

阿修羅管理人に投稿・コメント禁止にされましたので、本日をもってこのスレは閉鎖します

69. 中川隆[-7942] koaQ7Jey 2017年4月30日 16:11:01 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

パラゴンとハーツーフィールドについても書こうと思ったのですが、投稿禁止にされてできなくなりました。

こちらを参照下さい:


JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
http://fukuroo3.com/

横浜M邸のパラゴンは GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/17687660/
http://tannoy.exblog.jp/d2012-08-15/



70. 中川隆[-7914] koaQ7Jey 2017年5月01日 08:31:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

参考に、僕が阿修羅原発板で反原発派の嘘とデマを明らかにした為に、阿修羅で投稿・コメント禁止にされた経緯を纏めました:

これが阿修羅に巣食う電通工作員
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c73


71. 中川隆[-7691] koaQ7Jey 2017年5月11日 10:14:07 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

7.5畳の部屋 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年05月11日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1f893235178e7031b92a4354388211a1

7.5畳の部屋のサイズなら「20pウーハー(フルレンジ)システム」が丁度良いサイズでしょう。現在サブシステムにしている JBL D208システムぐらいが一番に有っていると思います。音量も音質もほぼ合わせられるでしょう。

そんな部屋に重低音型の38ウーハーシステムを持って来たらどうなるか? 一般的には「性能を持て余す」事になります。実際に持て余しています。音量は本来の位置に上げられないし、「音場」を作るスペースはないし・・・・と不具合が多発します。

ただ聴取位置をデッドになる様にしていますので、38pウーハーシステムでも使えない事は有りません。床面の強度不足と壁の遮音性能等問題は有りますが、「普通」に音楽を楽しむぐらいは簡単に出来ます。それをJBL#375+HL88でやるにはちょっとスキルが要ります。簡単に真似したら手ひどいしっぺ返し(殺人音)を出してくるでしょうね。大概の方はそれでコンプレッションドライバーを使ったシステムを投げ出していますから・・・。

同じ中域の帯域を「コーン型・ドーム型」のユニットと、「コンプレッションドライバー」ユニットで持たせて比較試聴したら一発で分かります。「何故コンプレッションドライバー」に拘るか?

鳴らし易さは「コーン型・ドーム型」のユニットでしょう。しかし、音の反応性(速さ)や音数、エネルギー感等は圧倒的にコンプレッションドライバーになるでしょう。更に「質感」のグレードが決定的に違います。ここが私がJBL#375に拘る理由です。

鳴らすのが難しいからと云って投げ出す様では根性が足りません。難しいユニットだからこそ可能性も高いのです。上手く鳴らすスキルさえ身に付ければ良いのです。その試行錯誤を地道にやるしか手は有りません。現在でもまだ試行錯誤をしています。だからこの趣味は長続きするのです。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1f893235178e7031b92a4354388211a1


72. 中川隆[-7637] koaQ7Jey 2017年5月25日 09:12:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL C44 パラゴン レプリカ ボックス ホーン付き [c44_paragon]
重量: 120001g
販売価格: 529,800円(税込)
http://www.hobbies-n-things.com/product/485


73. 中川隆[-7636] koaQ7Jey 2017年5月25日 10:01:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ケンリックサウンド・リプロダクト JBL パラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ

型番 paragon-7
販売価格 5,480,000円(税抜)
http://jbl43.com/?pid=49469572


と比べると >>72 のノースウエスト トレーディングの安さは異常ですね。


見事なJBL「パラゴン」(レプリカ)の製作 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年05月25日


幾つものスピーカーを操っていると、すぐに足りなくなるのがSPターミナルだ。SPコードを接続するための大切な小物だが、SPコードを繋ぐときにもハンダ付けすればいいものを便利さにかまけてSPターミナルを使うので、つい出番が多くなってしまう。

先日、いよいよ足りなくなったので調達しようと別府の隣町のSさん宅(日出町)へクルマを飛ばした。

Sさんはスピーカーのエッジなどの関連部品を手広くネット販売されている方で、それだけに留まらず以前のブログ(「見事なJBL「メトロゴン」2013.12.10)で紹介したように、ご自宅でJBLの「メトロゴン」を製作されている。

15分ほどで無事到着。電話で予約していたので「やあ、お久しぶり。お邪魔しま〜す。」

「いつもブログを拝見してますよ〜。最近、真空管アンプに興味を覚えて部品を集めているところです。」と、Sさん。

「TRアンプもいいでしょうが、昔のスピーカーには真空管アンプの方が相性がいいみたいですよ〜。」と無難に応じておいた(笑)。

オーディオルームに入ったところ、いきなり目に飛び込んできたのが「パラゴン」だった。

          

「エッ、メトロゴンからパラゴンに切り替えたのですか!」と、驚いた。

それにしても見事なツクリである。とりわけ独特の曲線を持った足の部分の製作が困難を極めたそうで、実際に見本を取り寄せてその通りに復元したそうだ。

わざわざアメリカから木材を取り寄せて、組み立てられるそうで1台当たり6か月ほどかかるとのことで壮年のSさんだから出来る根気仕事だ。それでもオークションに出品すると全国津々浦々にわたって右から左へとすぐに売り切れるとのことでヤル気満々。

これまでに4台完売し、大きな図体にもかかわらず3分割できるので輸送もそれほど困難ではない様子。

この仕上がりならまさにプロ級の腕前だと納得。お値段も信じられない程安い!

音を聴かせてもらったが、大型システムならではのゆったりして安心できる音だった。

それに、お見かけどおり、パラゴンは家具としての調度品的な役割も十分果たせるので、都会のマンションなどのリビングルームにさりげなく置いておくととても洒落た感じだし、パラゴンの形状からして指向性に優れているので部屋のどの位置からでも聴けるのがいい。

また販売用とは別に、ご自宅用として設置されているのがこれまたJBLの「エベレスト」。

           

ホーン部分は別として、木材の部分は自作だそうで、本当にSさんは器用だ!

帰り際に「真空管アンプなら我が家に余っているのが2〜3台ありますので貸してあげますよ。ぜひ、お見えになってください。」

大分県の片田舎で孤軍奮闘しているSさんだが、それほどガツガツしていない様子が好ましい。何とか応援したくなるが、当方なんて微力そのものなのでどうしようもない(笑)。

最後に、Sさんのホームページ

スピーカーエッジ、リコーンキット、クランプの販売 ノースウエスト トレーディング
http//:www.hobbies-n-things.com

と連絡先「0977−72−8926」を掲げておこう。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9a7d7e0a0dce681432aed3ded5086f3b


★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス販売中★ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=M-p1c0kY3as


74. 中川隆[-7635] koaQ7Jey 2017年5月25日 10:21:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ただ、日本人が作った JBL のエンクロージャーのレプリカは問題が有るのですね:

パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。

時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。
輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。
音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。

良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。
長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。

四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。

ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。

☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。

ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。

☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが

というのは 最近倒産した ヒノ・オーディオの事でしょうね:


オイラが時々聴きに行っているパラゴンは、オリジナル・パラゴンではありません。秋葉原の老舗オーディオ専門店「ヒノオーディオ」の「HyuGer PARAGON」。カナダから輸入した米松合板天然木を使用した、限りなくオリジナルに近い復刻版。ヒノオーディオ・チューニング。

ヒノオーディオのオヤジさん(社長)、日向野さん曰く。

「JBLの本社のお偉いさんが来て、よくここまでオリジナルに忠実に再現できたものだ。今じゃアメリカでは作れないよ」

と云っていたと、自慢気に話していました。

「パラゴンは楽器と同じ、日本の木工技術は世界一だからね。木材さえ手に入れば、オリジナルよりいいものを作るよ。オリジナルをバラして図面に間違いがないか、何度も検証しているから」

とも云っていました。


その"スピーカー命"のオヤジさんも、今年の1月4日に亡くなられたそうです。昨年、「スティーヴンス・トゥルーソニックの同軸型ユニット206AXAが手に入ったから聴きに来い」と云われ、ジャズ友3人でお会いしたのが最後になってしまいました。ご冥福をお祈りします。

オイラの思うパラゴンは、その芸術的フォルムとは印象が違う。一見、優雅で気品のあるスピーカーのように感じるが、実際のパラゴンの音は品のない音である(笑)。ジャズの再生に限り、とにかく骨太で、ライブハウスを自宅に再現してくれる、豪快なスピーカーだと思っている。「臨場感が素晴らしい!」に尽きる。オイラはそんなパラゴンが好きなのだ。

これは、パラゴンの一面にしかすぎない聴き方だと思っている。「パラゴンを鳴らすには10年かかる」と、多くのパラゴンの所有者が云うのは、それだけいろんな顔を持ったスピーカーなんだろうね。

オイラの4530BKバックロードホーンは、そのパラゴンの下品で臨場感のある部分を追っかけている(笑)。だから「打倒!パラゴン」なのだ。

今度、実際にオリジナル・パラゴンを所有している音無館さんに、パラゴンの話を聞きたいと思う。音無館のオリジナル・パラゴンいいなぁ〜、聴きたいな〜ぁ。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10478128654.html


7 :555:2010/03/13(土) 10:38:15 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

私の思った事はパラゴンを上手く鳴らすのは難しいと思います

後壁からの距離・床材・足の台で変わります
まず第一の問題はウーファーに問題が有るかと思います
LE15の場合、エッジの山部分がキャビネットに接触している可能性があります
我家の場合もぶつかっていました
これでは、スムーズに動いてくれませんね?
殆どのパラゴンは接触しているとか聞きました
フェライトの場合は分りませんが

それ以前にLE-15は問題が有ると思いますが
150-4Cは、素晴らしいと思います?・・・多分


8 :世直し奉行:2010/03/13(土) 10:46:59 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

拙者の知人のパラゴン使いは皆様、それぞれ美味く鳴らされております。
床の強度・材質で、8割、AMPの選定で1割、キャリア1割で、ハイボール!?


13 :世直し奉行:2010/03/13(土) 23:48:14 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

555さま
繊細なだけ?の音なら、クォードESLがBESTでしょう。
パラゴン本来の目的、用途が違います。何せ約半世紀昔のスピーカーシステムです。
パラゴンは民生用(ネットワークも同様)です。

一世風靡したメーカーの名機をいじくりまわすのは結構ですが、拙者小心者故、まともに鳴るアンプで愉しんでおります。

インピーダンスを測るより、アンプと音源の「質の確認」をおすすめします。
評判を気にするより、自分の好みを気にします。
パラゴンは、時には鋭く過激にまた有る時にはおおらかに、奥の深い銘器です。


18 :555:2010/03/14(日) 00:57:56 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

奥様はモデルみたいな綺麗な人でお金持ちのようです
ネットワーク交換後、満足しているようです

昔、マッキン22・275を使いましたが私には合いませんでした
マランツも同じ

当時は部屋が10畳だったので、部屋の影響も有ったかもしれません?
私にはダイオードの音が合わないようです


23 :551:2010/03/14(日) 19:02:35 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp

555様、すみません。JBLはよくわからないです。
でも、パラゴン買うんなら、ウエスタンにします!


26 :551:2010/03/16(火) 01:05:55 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp
555様、
ウエスタン555なら2個買えます。15Aホーンは買えませんが、22Aホーンの優れたレプリカなら2個つけられます。

パラゴン代からこれらを引くと「おつり」が来ますので、おつりはウーファーにまわします。
とりあえずはAltecの515で100Hz以下を受け持たせ、3D方式というのはどうでしょう? トィーターも欲しくなりますが、とりあえずは3000Hまたは802とか806からホーンを取ってトィーターとして使いましょう。

そうするとトータルでパラゴンよりずっと安く上がります!
恐るべし パラゴン!


31 :555:2010/03/17(水) 23:14:32 HOST:220-152-24-153.rev.home.ne.jp

551様 昔WE555+22A(カンノ)で鳴らしてしました

当時は予算も続かず、完成まで行きませんでした
確か電源はリーズナブルなダイオード整流だったかな?
555にはJBLのツィーターは合いませんね?

砂嵐の様でした
次は15Aを使いたいと思ってます
恐るべし 15A


41 :551:2010/03/19(金) 10:44:45 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

オーディオはつらいよ!奮闘編

イタリア製の15Aレプリカは1本100万円以上だと思います。運送料は2本で30万円前後でしょう。22Aじゃダメですか? これだと愛知県産が1本32万ちょいです。実績もあります。人によってはオリジナル(金属製)よりこちらのレプリカ(木製)がいいと言っているほどです。

また、555はレプリカを買うより、オリジナルがまだたくさん眠っております。6万本以上作られたのですから… あるところにはあるのです! 

価格は? ピンからキリまでありますよ。眠っているやつの仕入れ値が10万台後半と聞いております(まとめて10〜30本買う場合)。

ステレオペアを取ろうとするなら、これぐらい必要かもしれません。ペア取り後要らなくなったヤツでも、555は555ですから、いくらでもつぶしがききます。

パラゴンの箱は何でもアメリカ在住の日本人がコツコツ作っていたとか… あれをこさえる技術があれば、15Aホーンのレプリカなんてちょろいのでは?
やはり、恐るべし パラゴンの箱!


42 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 12:08:57 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

昔の箱は良いですよねー、エージングも出来てるし。


43 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:21:23 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
551さま
あれをこさえる技術は、ありません。残念!


44 :RW-2:2010/03/19(金) 12:26:48 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>あれをこさえる技術があれば

パラゴンの箱なんて神社仏閣造りの大工にとっちゃたいした技術ぢゃないでしょ。
朝飯以前のお茶の子さいさい。注文/需要が無いから造らないだけで。

パラゴンは最高のデザインですが残念ながら全面チップボードでやんす。ヒバや
栗の木なんぞふんだんに使って造ったら、工芸品芸術品に昇華しやんすね。こう
なりゃ音の良し悪しなんぞ関係御座いません。いや、悪いわきゃ無い(がはは)


45 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:39:13 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

↑日本の宮大工や指物師ならOK!ですが、手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに。
多分!?

初期のパラゴンプロトタイプ?(2WAY 150−4C入り)は米松合板も使っておりました。


46 :RW-2:2010/03/19(金) 13:26:09 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに・・・
みんなが買うんぢゃありやせんよ。金に糸目をつけないお金持ちが発注。
案外オリジナルのパラゴンより安く出来るんぢゃなかろか。無理か(だはは)


47 :551:2010/03/19(金) 15:44:19 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

企画倒れになったのは アメリカ版ゴジラ!
パラゴンの箱を無垢のウォールナットで作って、594を入れて、ウーファーを励磁型にしてくれたら、買います!


48 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 16:02:10 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

箱は難しいですよー、

良い材料で綺麗に作っても音が良いとは限らないってーのが
タンノイの国産箱の安さが物語っています・・・

オリジナル600万――1000万 国産箱60万――100万って感じ?

51 :555:2010/03/19(金) 18:02:30 HOST:220-152-22-74.rev.home.ne.jp
>41
551様 22Aのレプリカは近くに数本転がっています
イタリア製15Aは現地価格で2本 100万円と聞きましたが?

今は555オリジナルは高くて買えません

国産パラゴンも有りますよね!
箱だけで、200万円以上とか?

86 :cross:2010/07/09(金) 10:19:38 HOST:p03c9e5.tokynt01.ap.so-net.ne.jp

私のパラゴンも家具としてFMラヂオとして鎮座しておりましたが、ネットワークを自作して、プロのPAにいろいろ測定してもらい定在波問題を解消したら見違えるように鳴り出しました。

WE555Wは14Aホーンに付けてフルレンジで聴いています。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1268405832/


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。

ヒノオーディオの精巧なレプリカがオリジナルと全く違う音になる原因は明らかです:


JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


日本人は真面目なので、何でもきっちりした物を作りたがるという事でしょうね。


75. 中川隆[-7632] koaQ7Jey 2017年5月25日 21:36:48 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

CONEQ イコライザーを使ったパラゴン再生

長野県 S邸導入事例 (2012年8月取材)


今回CONEQの導入事例として、APEQ-2proを導入された長野県のS邸を取材しました。

静かな森の別荘地に佇むS邸では、アメリカから直接取り寄せたというパラゴンが鎮座しており、今回はそのパラゴンの補正にAPEQ-2proが使用されました。


S邸の機材一覧

スピーカ:JBL Paragon (プロトタイプ)
CD: DCS P8i
プリアンプ: McIntosh C22
パワーアンプ:McIntosh MC275


以前より弊社ホームページで他のパラゴン補正事例や、様々な導入事例をご覧になっていたS氏。今回初めてCONEQの補正力をご体感され、導入されたその経緯とご感想を伺いました。

S氏のパラゴンはプロタイプと伺っていますが?


そうですね、プロトタイプです。ツイーターが下についているのが特徴で、木材は全て米松の合板を使用しています。

板厚が量産モデルよりも厚く重いので、重みのある音がするのが特徴だと思います。

今までパラゴンをご使用されていて、気になっていた点はどういったところですか?

まずとにかく高域が出てこないというところです。よくパラゴンは

「洞窟の中から音が聞こえてくるようだ」

と称されますが、まさにそんな感じですね。
その改善をCONEQにご期待され今回の導入を決めました。

実際にCONEQを入れての音は今日初めてお聴きになったと思いますが、ご感想はいかがですか?

とにかく、良いところは残したまま、オリジナルに忠実にフルレストアして、更に現代風のアレンジを加えたという感じでしょうか。

また、音像が上に上がりました。以前は下に淀んでいた音が、すっきりとして上に上がってきました。

CONEQである程度の改善の期待はしていましたが、実はここまで改善できるとは予想していませんでした。いい意味で裏切られましたね。

逆にCONEQを導入されたことによるデメリットは感じますか?

全くマイナスはないですね。

よくイコライザーを入れると音が悪くなると言われていてそう思い続けてきましたが、CONEQに関してはそれは全く感じません。

_________


Real Sound Lab 音響パワーイコライザ・CONEQ (生産完了品)
http://www.realsoundlab.jp/coneq/


音響パワーとは?

音響パワーとは、音源から放射された音が、ある特定の面を1秒間に 通過する総合的なエネルギー量です。

我々が自然界で聞く音には、全て音源があります。音源から 放たれた音は、空気を媒体として夫々の方向に伝播して行きます。 これは池に石を落とした時に見られる波紋の広がりに似ています。 その波は実はエネルギを運んでいるのです。

同じように音もエネルギとして伝播して行きます。そして、その ある瞬間の音響エネルギが音響パワーです。

スピーカーから放たれる全音響パワーを得るには、スピーカーの 前面を包み込む仮想面に沿って音圧を綿密に測定し、その測定 結果から演算して算出します。

音響パワー周波数特性の測定

音響パワーの測定は以前から確立されており、半自由音場法や 音響インテンシティ法といった方法を基にISOやJIS-Z8732:2000と いった規格も存在します。ただ、これらはあくまでもある音源から どれ程の音響エネルギが放射されているかを測定するものであり、 そのエネルギ内の周波数特性分析を行う事はできませんでした。

Real Sound Labは、世界で初めて音響パワーの周波数特性分析を 可能とし、それを基にイコライジングを行う技術「CONEQ」を開発し、 今まで音圧のみで行ってきたイコライジングに、新たな方向性を 示す事ができました。

「音圧」ではなく「音響パワー」を補正する理由

従来のイコライジングの概念で使われていた「音圧」は、 スピーカ前面のある1点での音の圧力で、一方「音響パワー」は スピーカ前面のある特定の面を1秒間に通過する音の エネルギ量です。

ここで音圧と音響パワーの関係を簡単に説明する為に次の様に 電気に例えてみます。


音圧 = 電圧(V)

空気粒子の流れ = 電流(A)

音響パワー = 電力(W)

更にそれぞれの関係は下記の様に例えることが出来ます。


『電圧 x 電流=電力』 = 『音圧 x 空気粒子の流れ=音響パワー』

『電力 (W)x 時間(h)=電力エネルギ(Wh)』 = 『音響パワー x 時間=音響エネルギ』

例えば、人が電気に触れた時に受け取るものは「電圧」ではなく 「電力エネルギ(瞬間的には電力)」です。同じように人の 耳に届く音は「音圧」ではなく、空気中を伝わってくる音響 エネルギ(瞬間的には音響パワー)です。

音を音源から耳に運ぶにはエネルギが必要で、本来 イコライジングはこのエネルギ(瞬間的にはパワー)に対して 行う必要があるのです。

音響パワーイコライザ・CONEQ

CONEQはスピーカーから放たれる音響パワーを約400点の 測定ポイントから演算し、音響パワー周波数特性を完全に フラットにする技術を世界で初めて確立しました。

これによりスピーカーからの再生音を限りなく原音に 近づける事が可能となり、プレーヤーが演奏した音 そのままをスピーカーから再生する事を可能にします。
http://www.realsoundlab.jp/coneq/

リアルサウンドの 2chイコライザー“APEQ-2pro” 2009年9月 清原 裕介


この製品は、バランス(XLR)のアナログ2ch信号をイコライジングする装置です。内部の演算はすべてデジタルで行われますが、入出力はあくまでも「アナログ」で、使用方法も他のイコライザーと同じようにプリアンプとパワーアンプの間に挿入したり、プリアンプ(プリメインアンプ)のTAPE入出力などに接続して使用します。

特徴

APEQ-2proが他のイコライザーと違っているのは、「演算」に「音響パワー」を用いることです。APEQ-2proは、従来のイコライザーのような「単純な周波数」ではなく、Real Sound Lab社が開発した音響パワーイコライジング技術“CONEQ(コネック)”により、スピーカの前面約400点の測定結果に基づき完璧な“音響パワーイコライジング”を実現します。

イコライジングに用いられる帯域分割(バンド)も非常に細かく、4096バンドで音響パワーイコライジングを行い、同時に位相とタイムアライメントも完全に調整されます。内部演算に用いられるDSP(デジタル、シグナル、プロセッサー)の量子化ビット数は32bit(約43億段階)にも及びます。デジタルフィルターには、位相が変化しないFIR型が用いられるなど、デジタルイコライザー部の精度もオーディオユースに十分見合う以上に高いものとなっています。

これがどれくらい高い性能か確認するため、オーディオ用のデジタルイコライザーとして評価の高い、Accuphase DG-48と比較しましょう。DG-48は内部演算こそ“40bit”とAPEQ-2proの32bitを上回りますが、補正されるバンド数は80(APEQ-2proは4096)、使用されるフィルターはIIR(位相が回転するため、プロフェッショナル用途には使用されることのないデジタルフィルターです)にしか過ぎません。このDG-48のスペックでは、音を変えるのが精一杯で音質改善はまず難しいと思います。D-48の評価はとにかく、APEQ-2proはDG-48とは比較にならない高いスペックを持っていることがおわかりいただけると思います。

このように、"リアルサウンドラボ社が開発した世界初の“4096バンド音響パワーイコライザー APEQ-2pro”を使えば、お使いのスピーカーが完全に補正され、スピーカから放たれる音は限りなく原音に近づき、トランジェントが改善されて豊かなステレオ感と 正確な音の定位が得られます。

1.従来の音圧ではなく、※音響パワー(エネルギー)の周波数特性を 4096バンドの超高精度で補正(世界初) システム構成や設置位置に関わらず、限りなく原音に近い再生が可能。


2.位相とタイムアライメントを完全補正スピーカや各コンポーネントの 特性に起因する位相とタイムアライメントのズレを完璧に補正。 声の明瞭度に加え、音の躍動感、臨場感が増します。


3.低音域の補正も可能(0-100Hz間で約20バンドの補正が可能) 今まで不可能だった超低音域も、自動的に補正。 ブーミーさが無くなり、迫力のある引き締まった音に改善されます。


音響パワーとは?

オーディオの世界では聞き慣れない「音響パワー」という言葉ですが、音源の音響パワーレベルとして機械など各種騒音源やその他一般の音源から放射される音を表示・評価 するための基本量として、ここ十数年前から使われるようになり、現在はJISやISOなどでも定義されてる音を表す単位を示します。

「音響パワー」とは、“ある指定された面を通って1 秒間に通過する音響エネルギー”を意味し、音響エネルギーとは、“指定された面に垂直な方向の体積速度と瞬時音圧の同相成分の積の時間平均値”を示します。すなわち,音響パワーはエネルギーを概念として音場の性質を捉えた基礎量であり、一般的なイコライザーが測定に用いる“周波数特性”とは、根本から異なります。

言い換えるなら「音響パワー」は、ある空間を通過する音波の「動的特性」を示し、「周波数特性」とは、ある空間の「瞬間の特性(静的特性)」を示すに過ぎないのです。音楽は、「音響エネルギー」の変化によって成り立っていますから、イコライザーとしてどちらが最適か?それは、論を俟たないことです。


上のインストール例のコメントにもありますように、APEQ-2proを使うと「余計な音」、「余計な響き」が激減します。部屋がブーミな場合やスピーカーのセットアップが不十分な場合は、その効果は非常に高く劇的に音がクリーンになります。冒頭で比較したAccuphaseなどの周波数を補正する“グラフィックイコライザー”との違いは、使用によって「音が平坦になる」、「音楽の抑揚が無くなる」などの「悪影響」が全く起きないことです。

APEQ-2proを使うと、楽器と楽器の間にあった空間の「濁り(余計な響き)」だけが取り去られ、楽器の響きの透明感が増してきます。また、余計な響き成分が減少することで音場はより大きく広がり、各楽音の明瞭度も向上します。

そればかりではありません。、本来「音の良さ」が何より求められるコンサートやライブ会場などのスピーカーの音質改善を目的として作られたAPEQ-2proは「音楽の表現力を改善」できるのです。それは、多くのオーディオ用イコライザーが「音は変わっても音楽がつまらなくなった」という問題を生じるのと対照的です。

APEQ-2proを使えば、楽器の音は生音に近づき(生の楽器を聴いているのと非常に近い音色になる)、ボーカルもまるで目の前で本人が歌っているかのように生々しくなります。APEQ-2pro(DIO)によって「邪魔な音だけが取り去られた結果」として、「音楽の表現力の大きさと深さ」がそれまでとは比べものにならないほど大きくなるのです。

「原音忠実再生」を目差していらっしゃるなら、スピーカーやアンプ、アクセサリーやルームアコースティックの調整でお悩みになることはありません。そのすべてをReal Sound APEQ-2pro(DIO)は、たった一台で解決できるのです。


オーディオの目的は二つあります。一つは「コンサートの忠実な再現」です。この目的に対してAPEQ-2proは、最短で最良の手段です。では、もう一つの目的である「気に入った音を出す」という目的に対してAPEQ-2proのようなイコライザーをどのように使えばよいのでしょう?答えはそれほど難しくありません。音質を補正することはすなわち、スピーカーから新しい音を出すことだからです。では「気に入った音を出す」ためにAPEQ-2proをどのように使えるか?考えてみましょう。

オーディオで求める音は「一つ」ではなく、求める人の数だけ「音のバリエーション」があって良いと思います。そのバリエーションを実現するために、スピーカーやアンプ、プレーヤー、あるいはケーブルと言った製品やアクセサリーが星の数ほど存在しています。それらのアクセサリーを「調味料」に例えるなら、スピーカーやアンプは「素材」です。もし、「素材」に強烈な個性があれば、「調味料」の使い方は非常に難しくなります。しかし、「素材」の個性が薄ければ、「調味料」は少しですむはずです。そして、「調味料による変化」もとても分かりやすくなります。

APEQ-2proの最大のメリットは、リスニングルームでもっとも大きな問題となる「ルームアコースティック」も含めてスピーカーの音を補正できることです。さらにアンプやケーブル、インシュレーターの音も含めて完全に「色づけのない音」が実現します。そこでまず、アクセサリーを一切使わずに「補正データー」を算出し、そのデーターを使って「スピーカーを補正」した後、アクセサリーを使用すれば「そのアクセサリーの音質」だけを反映できるのです。最初から「味」が付いている「素材」に調味料を加えるのではなく、「味のない素材」に「調味料」を使えば、「調味料の味」だけが際立つというわけです。

さらにAPEQ-2proに付属する“C1”という「12バンド精密パラメトリック・イコライザー・ソフト」を使えば、非常に精密なトーンコーントロールとしてAPEQ-2proを使うことができるのです。精密なイコライザーは、「音質をフラット」にするだけではなく、「フラットにした音に味を付ける」ことにも使えるのです。


ここで「グラフィック・イコライザー」や「トーン・コントロール」の有効性について考えてみましょう。

高音/低音が足りないと感じたとき、アンプに「トーンコントロール」が装備されていれば、つまみをひねるだけで望みの音が手に入ります。特に生演奏よりも「小音量」で音楽を聞かなければならないことが多い家庭では、音量に応じた音質を得るために「トーンコントロール」が欠かせません。しかし、なぜか高級オーディオでは「トーンコントロール」や「グラフィックイコライザー」は邪道とされています。それには次のような「明快な理由」があります。

私は「趣味は無駄を楽しむこと」だと考えています。オーディオにおける「試行錯誤の時間」こそ趣味の本質であり楽しい時間なのです。それに対し、仕事は「効率を上げること(無駄を省くこと)」が目標です。APEQ-2proはその“PRO”という名の通り、無駄を省いてくれます。しかし、それでは「楽しみが奪われて」しまうではありませんか?これが、高級オーディオ製品に「トーン・コントロール」が省かれたり、イコライザーが嫌われる理由なのです。

楽しみながら苦労して「自分が作り上げた音」が一瞬で「無味」になってしまったらどんな気持ちがするでしょう?特に「自分の作った音に絶対的な自信を持っている」、「自分の音に惚れている」、「自分の音が自慢である」といったコアなオーディオマニアこそ、APEQ-2proを否定するでしょう。「遅くともマニュアルで車は運転したい=音質が完全でなくても音は全部自分で作りたい」。それも趣味として「正しい姿勢」に違いないからです。

しかし、あまりにも「音作り」にばかりこだわりすぎると、「音楽」がお留守になります。私は、オーディオの話をする前に必ず「好きな音楽」を尋ねます。音楽の趣味を知れば、その人の「音楽に対する理解(愛情)」は、容易に判断できるからです。音楽に対する造詣が浅い人が出す音は、やはり浅いものでしかないのです。しかし、オーディオの音質が原因で「音楽に対する造詣が深められない」などしたら、それは悲劇です。何を隠そう私自身がそうだったのです。プアなステレオでプアな音しか聞いていないときは、交響曲やクラシックの本当の良さを知ることは出来ませんでした。

現在私は、積極的に「トーンコントロール」や「グラフィックイコライザー」を推進しています。それは、一歩でも早く「音楽の本質」に近づいて欲しいとの願いからです。逸品館に寄せられる「音」のご相談の多くは、「低音/高音が足りない」、あるいは「音が前に出てくない」といった、根本的でありながらも「比較的解決が優しい問題」です。そんな簡単な問題の解決に「無駄な時間」を費やして欲しくはありません。

かなり以前から、逸品館では「先進のトーンコントロール機器」としてBBEの製品をお薦めしています。BBEを使えば高音や低音のバランスのみならず、音像の定位が悪いといった問題は嘘のように解決するからです。BBEは簡単なアナログ・プロセッシングの音質補正装置ですが、その優れたプロセスによって他のトーンコントロールでは実現しない素晴らしい効果が音質をほとんど犠牲にすることなく得られます。つい先日も「音を前に出したいから100万円クラスのパワーアンプを探している」というお客様に、BBEをご紹介したところ大変喜ばれ、その場でご購入なさったことありました。オーディオ機器に100万円近く投資する効果が、数万円のBBEで得られることをご存じでしたか?

今回テストしたAPEQ-2proは、BBEより遥かに進歩しています。APEQ-2proは車で言うなら、素晴らしく良くできたオートマチックです。ドライバーは、エンジンキーをひねるだけで後は車が全部やってくれます。誰より快適で、誰より早く「コンサートの再現」という、オーディオの一つのゴールにたどり着くための特別な手段がAPEQ-2proなのです。そして、APEQ-2proを上手く使いこなしたときには、「気に入らず機器の買い換えを繰り返した悪循環」が完全に断ち切れます。


オーディオの頂点を「マニュアル」でゆっくり目差すか?オートマチックで一気に上り詰めるか?それは、あなた次第なのですが、APEQ-2proは、「音楽を聴くためのマイナス面」だけを取り去るので、「機器本来の情報量が損なわれる」事がありません。確かにプレーヤー(プリアンプ)とアンプ(パワーアンプ)の間に一つ機器が増えることで、僅かですが「音の細やかさ」がスポイルされるのは避けられませんが、それはAPEQ-2proからアンプに接続するケーブルに高級品を奢ってやれば解決します。総合的に判断してAPEQ-2proを使ったマイナスよりも、それを使ったプラスが小さいというケースには、まずお目にかかれないはずです。何よりも「音楽を聴くのが楽になる(音場の余計な癖が取れてしまう)」ことは、普段音楽を聴く時間が長い方にとって、これほど嬉しいことはないはずです。

TANNOYのような「響きの多いスピーカー」やJBLのような「特性に癖があるスピーカー」にAPEQ-2proを使った場合、それらの「癖=持ち味」はかなり薄くなります。しかし、その「癖(持ち味)」が音楽を聴くために、決してプラスに作用していたのではないことがAPEQ-2proを使うことで明らかになります。高価な機器を使いながら、納得できる音が出せないときこそAPEQ-2proを使うべきです。隠れていた音が一気に聞こえ、装置本来の能力が引き出せるはずです。

ライブハウスなどのスピーカーにAPEQ-2proを使うのは「絶対」です。下手なエンジニアは職を失うかも知れませんが、自分のプレイした音、演奏された音が、そのままスピーカーから聞こえる快感は、音作りによって得られる快感には代え難い素晴らしいものです。APEQ-2proによってベールが剥がされた色づけのない音で音楽を聴き、演奏者とダイレクトに心が繋がる快感を一度知ってしまえば、音楽好きな「聴衆」は二度と後戻りできなくなります。
http://www.ippinkan.com/real_sound_apeq-2pro_coneq.htm


麻倉怜士先生インタビュー 2009年9月23日 麻倉先生御宅

今回、リアルサウンドラボ社の音響パワーイコライザ「APEQ-2pro」を2年前よりいち早く ご自宅のリスニングルームに導入頂いているオーディオ評論家・麻倉怜士先生の ご自宅を訪問し、「APEQ-2pro」及び音響パワーイコライザ技術「CONEQ」について インタビューさせて頂きました。

1.導入前のオーディオシステムについて

・JBLのK2・s9500スピーカーを1992年に導入しました。それからかなり長い時間が 経っています。このスピーカーを鳴らし切るのはほんとうに難しく、最初は定評のある マークレビンソンのメインアンプを使用していましたが、いまひとつでした。 何か力が無いんですね。いろいろ試して最後に真空管アンプ845プッシュプルを 導入したところ、素晴らしい押し出し感があり、豊潤なサウンドが得られ、これに 落ち着きました。

・しかし、長く聴き込んでいくうちに低域の量感はあるものの、輪郭感や切れ味が もう少し欲しいなと思うようになりました。38センチウーファーのバーチカルセンター 使いなのでマッシブな音は出るのですが、だけど、もう少しシャープネス階調感、 繊細な音が欲しいと。

・ずっと改善したいと思っていましたが、なかなかうまくいきません。中高域はスーと 延びて気持ちが良くて解像度が高いのですが、もっと低域とのバランスが欲しいと 常々思っていました。

2.APEQ-2pro導入について

・そんな時、2007年末にReal Sound Lab USAの朝日氏からメールをもらいまして、 興味を持ちました。ただ、メールの時点では何か良く分かりませんでした。 「これは何だ?」という感じでしたね。(笑)

・しかし、実際このAPEQ-2proを導入した時は驚きました。最初にビックリしたのは、 低域は量感がたっぷりあるが、明瞭度や速度感が追いついていないことが 感覚的ではなく、測定的に明確に把握出来た事です。感覚的には分かって いましたが、どれくらい具体的にモヤついていたのかを数値で正確には掴んで いなかったですね。それが実際にAPEQ-2proの使用前・使用後で聞いてみると、 差分として明確に把握でき、得心しました。

・使用後では、低域のスピード感、質感、階調感、輪郭感などが非常に立ってきました。

・導入後の今から考えますと、これまで中高域が早くて、低域が結構遅かったですね。 高域と低域の音調とスピードが合ってきました。これまでは低域の量感がたっぷり 過ぎたことに対しいろいろ直すようにしていましたが、なかなか難しかったです。 今回の導入でこの問題はほぼ解消されたと思いましたね。

・一次反射や定在波、拡散音場などのルーム・アコースティックの問題が発生している というのは以前から分かっていました。かといって、この部屋からそうした問題を 取り去るのは難しくて、正直諦め掛けていたところがありました。

・今回まず導入前の素の特性をマイクで計測してみると、かなり低域が持ちあがって いました。中域にはピーク&ディップがあって高域は早めに落ちていましたそれが 部屋の要素を入れたスピーカーの音の特性でした。

・補正してほぼ周波数特性をフラットに近い状態にすると、鮮度、全帯域における 解像度が上がり、本当に使用前使用後ではこんなに違うのか、と正直驚きました。 使用前の時も素晴らしいスピーカーだとは思ってはいましたが、ルーム・ アコースティックの影響を抑制することによって、スピーカーの本来の姿が出た のでしょう。やはりかなり部屋の影響を受けていましたね。

3.聴感上のテイストも盛り込んだ更なる補正

・一方、最初に設定してもらった時には、確かに特性上フラットになっていたが、 低域の量感が出過ぎていたところを抑えたということで、その意味で若干 聴感的にハイ上がりに感じました。中高域が優勢になったという感じです。

・その後、アプリケーションのアップデートなどの際に、今度は低域の抑制を緩めて 高域の拡散音場の調整などを行い、今では非常にバランスが取れた音になりました。 中高域の伸びが自然になったのです。さらに低域のしっかりとしたタイトな量感も 得られています。

・この辺が面白い点だと思うんですよね。つまり、スタジオ向けの機器なので フラット志向のイコライザーではあるけれども、最終的にフラットではない方が 良いかもしれない。理論的な目標値とは別に聴感上の要素を入れることも簡単に 出来るので、フラットをベースにして、更にそこから追い込むことが可能なのが 良いですね。

・低域の量感、切れ味が良くて、中高域の伸びが出てバランスがしっかりしました。 よく聴くホリー・コールの「I Can See Clearly Now」を再生した時に、最初のベースの 立ち上がり、全帯域におけるスピード感など素晴らしくなっていることが感じられました。

・すごいと思うのは、信じられないほどバンド数が多く、全帯域で精密な補正が できるということですね。イコライザーというと全帯域で10バンド程度が一般的な イメージですが、APEQ-2proの数千バンド(4096tap)というのは、既にイコライザーの 概念を超えています。そこまでの細かさがあれば、細かいディップまでチェックして 補正ができるわけです。

4.スタジオ使用からハイエンドオーディオへの展開

・今まで不可能と思われていた部屋の影響、ルーム・アコースティックを除去する 事が出来るということは、逆に加えることも出来る訳です。我々は通常、ルーム・ アコースティックの中で生活している訳で、完全に取り除いてしまうと無響室の様に なってしまいこれはこれで物足りないのです。ある程度の心地の良い定在波が あった方が良いこともあると思います。つまり、ある程度追い込んでルーム・ アコースティックを加減する事で自分に対する最適なF特に追い込むことも可能です。

・今の段階ではこの製品はスタジオ用という事ですが、スタジオははじめから 音響対策をしているので、ある程度出来たところで、更なるファインチューン 出来るという使い方だと理解しています。

・しかし、むしろそのような対策をまったくしていない一般家庭の2chやマルチ チャンネルリスニングでは効果が跳びぬけて大きく、ニーズが高いはずです。 今後はマルチチャンネル化して民生向けにも製品を出して欲しいですね。

・部屋は第2のオーディオ・コンポーネントなんです。しかし、機器を買い換える ことは簡単に出来たとして部屋は無理です。だから部屋というコンポーネントを どのように上手く鳴していくかがとても重要になりますね。

・これまで、コンポーネントを変える、ケーブルを変える、電源を変える というようなグレードアップの工夫はたくさんありましたが、部屋に関する アクセサリー機器は吸音用など一部に限られていました。できることといえば、 部屋の乱反射をなくす為に、家具の配置を変えるということぐらいでした。

・唯一AVアンプには自動音場補正機能がありますが、それはマルチ チャンネルでのスピーカーの特性を揃えることに主眼が置かれ、ルーム アコースティックを是正するところまではいっていません。

・しかも、スピーカーの持ち味をスポイルするのではなくて、生かしつつ部屋の 問題を直せるなら素晴らしいことですね。これまでもDSPでスピーカーの F特を変えるという技術はありましたが、多くはDSP臭さ、デジタル臭さが 出てしまい、スピーカーの持ち味が損なわれてしまう危険性がありました。

CONEQはデジタルの塊のような構成ですが、聴感上のカラーレーションは たいへん少ないと思います。K2がまさにK2らしい音で鳴っています。

ハイスピードで、音場の見通しも良くて、輪郭がはっきりしているというJBLの 持ち味を維持したまま、ルームアコースティックの影響を低減することで、 JBLが、さらにピュアなJBLの音で鳴るようになったのが凄いですね。 これがスタジオでうけている理由だと思います。

・一方、そのような点はまさにオーディオファイル向けだと思います。 これには期待しています。

・イコライザーという製品にはカーブを作って、それに強制的に何が何でもそれに 当てはめてしまうというイメージがあり、導入すると何でもかんでもイコライザー 機器特有の色をつけ、悪さをするという通念がありますが、CONEQには そのような色は感じられません。1を入力したら、1が出力されるというリニアリティ 感覚がとても濃い。つまり、いい意味で存在感が無いんです。 機能はしっかりと働いていますが、スピーカーをスポイルしないでスピーカー 本来の持ち味をきちんと出しています。

・その意味ではこれはいわゆるイコライザーではないと思います。コンポーネントの 持ち味を生かしながら、部屋の悪影響を取り除くことが出来る、つまり音の インフラストラクチャーの改善機器だと思いますね。

5.ラトビア発の最先端技術

・この機器が開発されたストーリーも興味深いですね。ソ連崩壊後に、それまで 蓄積されたデジタル技術とノウハウを元にし、ラトビアでこのような技術と製品が 開発されたという物語も面白いと思います。完全なトップダウン型開発ですね。

6.民生機器、そして日常の音の音質改善の展開に期待

・まずはスタジオ機器として開発されましたが、この基本技術は薄型テレビにも 転用できるはずです。テレビの音がどんどん悪くなっている中で、アコースティックを 最適な形に、F特と位相を直すのはは最近の薄型テレビに非常に有効だと思います。

昔はブラウン管テレビが主流だったので、それなりに容積があったのですが、 最近の薄型テレビは薄くなればなるほど音も薄っています。もう悲惨な状況で、 もちろんF特は低域が無いし、中域はピークディップだらけし、高域も無いし、 本当にひどい状況です。

CONEQは、そんなひどいディップでも補正できるわけで、これらの問題をかなり改善 できると思います。テレビに搭載されているDSPでこの技術が実現できればTVの音が 革命的に良くなることは間違いありませんね。

・せっかくこんなに素晴らしい技術が存在するのであれば、これをスタジオなど 限られた場所だけでのみ使われるのはもったいないと思います。

今やほとんどの人が日常的にきく音というのはテレビの音であり、つまり 「テレビの音⇒日常の音」な訳で、これを改善することはまさに社会的な責務 なのではないでしょうか。CONEQはDSPソリューションで実現出来るわけで、 今後はリアルサウンドラボには是非その面も追求して欲しいと思います。

・もっと突っ込んで考えますと、社会の音、例えば駅、電車の中のアナウンスの音は、 F特的に言うと、狭帯域であり歪んでいて聞きにくいですよね。本当はこれら公共の 音には明瞭度が一番重要なわけですから、CONEQのような技術が導入されれば 明瞭度は驚異的に良くなるはずです。メッセージの伝わり方も格段に良くなる。 スタジオを出発点にして、家庭に入る、つまりテレビやラジオなどの製品に入って、 さらにはそのような「社会の音」も改善していく。つまり、広義の意味のPublic Addressの 質を直していく、それも単純にスピーカーを変えるのではなくて、信号処理的で 変えていく。社会的なニーズというのは絶対にあるはずです。そういうインフラの 音を快適な音へ変えていくという点においても、CONEQのこれからの展開が 非常に楽しみです。本来は民主党がマニフェストに入れても良いぐらい。(笑)
http://www.realsoundlab.jp/interview-asakura/

山本浩司先生インタビュー 2009年12月11日 山本先生御宅

今回、リアルサウンドラボ社の音響パワーイコライザ「APEQ-2pro DIO」をご自宅の リスニングルームに導入頂いているオーディオ評論家・山本浩司先生のご自宅を 訪問し、「APEQ-2pro DIO」及び音響パワーイコライザ技術「CONEQ」について インタビューさせて頂きました。


1.CONEQ導入について

初期にReal Sound Lab USA(以後RSL USA)の朝日さんから「凄く面白いイコライザを 見つけたよ」と連絡を頂いたのが始まりですね。もう2年前になりますね。

その後、朝日さんが来日した際に、滞在されていたホテルの部屋で、ペアで8千円ぐらいの パソコン用の小型スピーカで効果を試聴させてもらって、ON/OFFで凄い違いがわかった。 確かに劇的に音が改善しました。

音質の改善にも驚きましたが、その際にこのCONEQという技術が面白いと思ったのは、 スピーカ前面の”面”を測定してそのデータを基に補正を行うという事ですね。 このイコライザが実現出来るプロセッサー(APEQ-2pro)が入荷したら一度自宅で使って 見て下さいと提案してもらって、それから使用させてもらいました。

2.他の一般的な音場補正のイコライザについて

私は仕事上AVレシーバに搭載された自動音場補正の技術というのはいろいろ テストしましたので、基本的にはそのほとんどが「リスニングポイント1点における テスト信号を拾うことで測定を行い、そのリスニングポイントでの音圧周波数特性の 補正を行う」という点においては共通しているという事は良く分かっていました。  もちろん、中には数点の複数位置で測定したデータに基づいたものもいくつか ある事も知っていますが、基本的な概念としては同じかなと思っています。

その考えは非常に分かるのですが、しかしながら、その部屋の伝送特性というのは マイクの位置が数センチずれただけで、まったく変わってくる訳で、実際にはマイクの 位置を上下前後に10cm動かしたら結果はまったく異なってきます。つまり、「その測定 結果をはたして本当に信じてよいのか?」という疑問を以前からずっと感じていました。

実際、そういった一般的な音場補正イコライザを使ってみて音を聞いてみても、 聴感上、どうしても「過補正」、「補正が過ぎる」という感じが凄くするんですよね。 周波数特性をいじる訳なので、エネルギーが減衰していく方向に聴感上感じられて、 まあ音が整ってくるのは分かるのですが、音のエネルギーが物足りなくなる。

私は音のエネルギー感とかダイナミズムを重視して音楽を聴くのが好きなタイプ なので、「いくら音が整えられたとしても、音に元気がなくなるなら使いたくないな」と 思っていました。

そのような背景もあり「イコライザって結局こういうものだよね」と思っていまして、 そういう自動音場補正技術を使うことによっていくら音が整えられたとしても、私は 少々音が暴れても、元気な方がいいなと思っていました。

3.CONEQのスピーカ補正

それら一般的なイコライザ技術に対して、CONEQはスピーカから発せられる 音響パワーの周波数特性を補正していこうというまったく新しい概念のイコライザ 技術な訳ですね。この点は非常に面白いと思いましたね。

無指向性マイクをスピーカの前でぐるぐる動かしながら測定しているのを最初 見た時には斬新過ぎて驚きましたけど(笑)。まあ、それをもってスピーカの前面を 400ポイント測定する。 つまり、そのデータを基にスピーカから放たれた音響パワーを整える事が出来る。

部屋の伝送特性というのは、自分で部屋をいろいろ調整していけば変わってくる訳で、 まあ本当に深刻で難しい場合は別として、ある程度まで改善出来ます。故に、ルーム イコライザではなく、むしろスピーカから放たれる音、しかも音圧ではなくて音響パワーの 周波数特性を補正するというのは、新しく正しいアプローチだと思う訳です。

4.デジタル版プロセッサ「APEQ-2pro DIO」

実際にCONEQのプロセッサ「APEQ-2pro」の1号機を使ってみると、音のモヤモヤ感は 一掃され、整えられてすっきりした感じになりましたね。このON/OFFの違いは大きかった。

ただ一方、重箱の隅をつつくような話ですが、このアナログ入出力専用バージョンの プロセッサを通すと、私には少しS/N感が物足りない感があって、あまり理論のみを頭の 中だけで考えてはいけないのですが、やはりCDの音を一度アナログにして、さらに AD/DAするということをせず、純粋にデジタル出入力で音を聞いてみたいという気持ちは ありました。

そんな話をしていたら、何とデジタル出入力のプロセッサが発売されるという 連絡を頂きました。紹介頂いたのは今年の夏でしたね。正直な話、一般的に海外の メーカーというのはリクエストしても、まあいろいろ難しい面もあって結構動きが遅い 傾向があったので、随分早く実現したなぁと思いましたよ(笑)。

現在はこのデジタル出入力バージョンである「APEQ-2pro DIO」を使わせて もらっています。ABS/EBU端子のみという事ですが、私のCDプレイヤーは ABS/EBU搭載なので問題はありませんでした。

アナログ版プロセッサで少し気になっていた若干のS/N感の劣化というのは 無くなりましたね。さらなる音質向上が明らかに認められました。

音響パワーの周波数特性だけではなく、FIRフィルタを使って位相特性も そろえる。これもこの技術の魅力だと思いますね。これを通すことによって、 音像の定位がすごくシャープになり、音場感つまりステレオ感がクリアになり、 音の立ち上がり、音の明瞭感が明らかに改善されました。

5.PDカーブの提案

もう一つ感心したのは、PDカーブの提案ですね。自分のメインシステムは JBLの「K2/S9800SE」という15インチウーファーにコンプレッション・ドライバを 組み合わせた大型ホーン型スピーカですが、CONEQを通してフラットにすると、 聞きなれている自分の好きな音に対して音の整い感は良くなるけども、聴感上 低域が少しスリムになり過ぎて、高域が若干うるさくなる感じがありました。

これはどちらかというと好みの問題で、もちろん録音された正しい音としては、 フラットで聞く音なのかもしれない事は承知していますが、私にとっては若干高域が 強い感じがしました。

それについてRSL USAの朝日さんにもお伝えしたところ、部屋の平面音場や 拡散音場などのルームアコースティックを考慮した「PDカーブ」というターゲット カーブを提案頂きました。それを聞いてみると、若干ですが唯一気になっていた 高域の質感がすっかり解消しました。

そして、今日そのPDカーブに加え、さらにRSL USAの朝日さんが検討した 高域と低域にそれぞれ異なるシェルフを加えた新たなカーブを聞かせてもらい ましたが、これはMuch Betterでした。その音を聞いて非常に自然な感じがしました。

とにかく耳なじみの良い音、聞き味の良い音になりました。音を評価する際には、 音像の定位とか、ステレオイメージの豊かさ、ダイナミック・コントラストとかある訳 ですが、それらの点についてはもちろんOKで、唯一気になっていた高域の件に 関してもほぼ解決しましたし、低域が若干すっきりし過ぎていた感もなくなって、 自分が好きな音にドンピシャでした。RSL USAの朝日さんには私の好みを 読まれているのかな(笑)

プロの現場であれば、フラットを持って良しとするのは当然。録音などの音を 作る現場で、いろんな色づけされた変な音でモニターしていたら、これは大問題な 訳なので音響パワーの周波数特性を完全にフラットにするというのは理解出来るし 賛同しています。

一方、自分たちのような「再生」の場(ハイエンドオーディオの世界)で、単純に フラットを追求するのは幼稚だと思っています。でたらめな音はもちろん駄目ですが、 究極的には自分たちの好みの音で聞ければ良い訳で、このように突き詰めた カーブで好きな音を聞けるのは素晴らしい。CONEQを通すことで、ベストサウンドに 近づいてきたと言えると思います。この最新のカーブを大事にして聞いていきたいと思います。

6.CONEQによる小型スピーカの音質改善効果

それからもう一つ話しておきたいのは、CONEQには小型スピーカの音質改善に 絶大な効果があるという事です。

先日メインのシステムの補正を行って頂いた際に、ついでに小口径ウーファーの ELACの小型スピーカ「330CE」も補正してもらったのですが、その際のCONEQの ON/OFFの違いは非常に大きかったですね。もともと初めてCONEQを試聴したのが、 パソコン用小型アクティブスピーカーの劇的な音質改善だった事を考えると、小型 スピーカの音質改善により効果を発揮するのではと感じました。

口径の大きいウーファーのゆったりした大型スピーカ、例えるなら「3000ccクラスの 車をゆっくり転がしても割りと深々とした安定感がある」様なスピーカ。「排気量の大きい 車をゆったり走らせる」というような音が私は個人的に好きです。

一方、「ライトウェイトスポーツカー」、いうなれば「リッターカーを俊敏に走らせる」様な 小型スピーカの方が好きって言う人もいる訳です。そのような小型スピーカのシステムを CONEQで音響パワースピーカーを測定してフラットに補正してみると、大型スピーカを 髣髴させる様なゆったりしたスピーカに変貌しましたね。このような小型スピーカの方が 音質改善の度合いとしては大きいと感じました。

日本では居住空間の問題もあって、現在は圧倒的に小型スピーカの市場が大きいので、 そのような小型スピーカのユーザーにはこの技術の効果は本当におススメしたいと思います。

7.安心して使えるイコライザ

最近「ステレオサウンド」誌などのハイエンドオーディオの雑誌でも「イコライザ特集」が 組まれるなどイコライザを薦めている動きが出てきた訳ですが、これは良い傾向だと思います。

部屋の不備をイコライザだけで補正するということ、これが出来ればよいのですが、 正直非常に難しい。更に言えば、聴感だけで自分の好みの音を作るというのは、正直 不可能に近い。 部屋の伝送周波数特性をリスニングポイント1点で測定して、それで全てが分かった という事も無理な訳で、さらにそれに基づいて無数に在る小さなピークを数バンドで 補正するのも無理な訳です。そういった事だけで作られた音を聞いて、これまで良い 音と思うような音を聞いた事が無い。

一方、CONEQはせいぜい1次反射までは取り入れるにしても、基本的にはスピーカ から放たれる直接音だけを測定して、その音響パワー周波数特性を補正するということで、 非常に再現性がありますよね。まあ完全にどのポジションでも一律ということでは無い にしても、大体どこで聴いても大丈夫。

「再現性がある」ということは本当に重要なんですよね。「こんなに安心して使える イコライザは他に無いよ」という事を私は声を大にして言いたいですね。

8.民生機器(テレビやホームオーディオ)への展開について

先程小型スピーカでのCONEQの効果が絶大という話をしましたが、音響パワー 伝送的に劣るものほど、その音質改善効果は大きいので、ミニコンポなどには 最適だと思います。

ハイエンドオーディオユーザーと違って、テレビやミニコンポの一般ユーザーに 難しい測定や補正を押し付けたところでうまく行くのは難しい訳だから、そのような 使用されるスピーカが固定されていて分かっているような製品は、セットメーカーが CONEQを使って予めそのスピーカに完全に最適化したイコライジングを追い込んで 組み込んで置けば最良ですよね。

特に今はテレビの音はどんどん悲惨になっていく一方だから、CONEQを導入 していないメーカーがあるという事が不思議でしょうがないです。一部のテレビや ミニコンポにはReal Sound Lab社以外のイコライジング技術を採用しているものも あることは知っていますし、音も試聴した事がありますが、比較してもCONEQが No.1であると自信を持って言えますし、薄型テレビやミニコンポなど音響的に 厳しい条件に取り組まなければならない製品には、これほど安心して使える イコライジング技術は無いでしょう。

確かに音響的にハードウェア面で厳しい深刻なほど劣っていれば、フラットに 出来ないものあるでしょうが、そういった場合でもCONEQのターゲットカーブを 適用させて、その条件化でベストな音質に追い込む事が出来る事も大きな利点ですね。

それに繰り返しにはなりますが、最近のテレビの音質の劣化は悲惨です。 まともな音、つまり「男性アナウンサーの声はちゃんと男性の声に聞こえる」テレビ じゃないといけないと思いますし、現代のような無愛想な時代においては生々しい音、 リアリティをちゃんと伝える事が重要だと思っています。

テレビメーカーはCONEQの導入をきっかけに、ユーザーがきちんとした音を楽しめる ように、ハードを含めた音質の向上を検討する機会になればと思いますので、 とにかく全テレビメーカーの音響のエンジニアにはこの効果を体験してもらいたいと 考えています。
http://www.realsoundlab.jp/interview-yamamoto/


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CONEQ 2009年09月14日


先日、東京 渋谷のRock On Companyさんに伺った際、CONEQ VSTのデモを聴かせていただきました。

CONEQ(コネック、CONvolution EQualizerの略)とは、リアルサウンドラボ社が開発した世界初の音響パワーイコライジング技術。スピーカから放たれる音の音響パワー周波数特性を、スピーカ前面400点の測定から算出し、その結果に基づいて超高精度補正(最大65,536バンド)を行う事で、その特性を極限までフラットに近づけるのだとか。

試聴してみると・・・

これは凄い!

CONEQをバイパスした時との差はIK Multimedia ARCで感じた差以上。
とても目の前のMakieのモニターから出ているとは思えないような出音。
音質面でARCに納得されていない方にはオススメです。

ARCでは測定そのものが面倒でしたが、CONEQは測定自体も非常に簡便。
(とは言うものの、スウィープを発して行う高精度な測定)
この辺も非常に好感が持てます。

但し、測定マイクは付属せず、銘柄、機種が指定されている点は要注意。
そのため出張測定サービスもあるんだそうです。

ARCなどの先行製品が存在しますが、CONEQは一歩抜きん出ているように感じます。
しかも、ネイティブ版である現行製品でもレイテンシーはたったの2ms!
価格もお手ごろ。即戦力の製品です。
http://blog.okutsu.co.jp/archives/51286553.html

Realsound APEQ-2 pro DIOで音響補正 [AUDIO]


まだ、納得いく調整ができていないため、メーカーには写真などの情報提供をしていないのですが、途中経過を報告します

メインシステムのLOCKWOOD MAJOR (TANNOY HPD385A)を使ってテストしています。


上から順に、L / Rの軸上特性です。緑色が周波数特性で、オレンジ色が補正目標値です。

テストシグナルを出しながら、スピーカーの軸上のある程度の広さを持った面上でマイクを動かすことにより、およそ400点の測定を行い、これを元に演算することにより、周波数特性と補正データを算出します。複数の点を測定することにより、部屋の影響の少ないデータを取れるようです。

この処理をするためのコンピュータは、Core2DuoクラスのCPU推奨ですが、あまっていた古いPentium4(HT 2.8GHz)のノートPCを用いた為、測定後〜グラフが出るまで4分くらい時間がかかりました。

防音については、充分な性能を持つ私のオーディオルームですが、建築上の制約で部屋の寸法比までは充分なケアをしていません。低域、特に200Hzのディップは結構深刻です。システム全体としては、中域が比較的引っ込んでいるのと、高域もハイあがりですね。ただし、両チャンネルの特性は思っていたより揃っていました。


これがAPEQ-2pro DIOで補正後のLチャンネルの特性です。低域のレベルもアップしていますし、200Hzのディップも大きく改善しました。大雑把に±2.5dBに収まっている ので非常に優秀といえるでしょう。恐るべきことに、2kHz以上の補正目標値と実測値のグラフはほぼ一致しています。

当初、APEQ2については、DA/ADのパスが入る(逸品館ではアナログ入出力を推奨)事に、違和感を感じていたのですが、実際に補正による効果を聞いてしまうと、そういうレベルの改善でない事がわかります。隠れていた細かい音が聞こえてきたり、音の鮮度がアップしたり、バランスが改善されたり。 一言で言うと、全てのCDが最良のリマスターをされた最新版のように聴こえるのです。

これだけ周波数特性が変るのですから、元のスピーカーの持つ良い意味での個性が失われるのでは?と、いった心配も不要でした。あくまでLOCKWOOD/TANNOYの歯切れの良い音は変りません。そのまま特性も良くなるような感じを受けます。音のフォーカスがピシッとしまって、定位がよりクリアになります。

この測定条件ではタンノイのネットワークを標準位置に固定していたので、アッティネーターで高域を絞り、よりフラットな状態を作ってから、APEQ再調整したほうがよさそうです。

高域の乱れは、1970年代のビンテージスピーカーだから仕方ないところでしょうか?APEQで補正できるとしても、定材波によるものとおもわれる低域のピークディップについては、何らかの対策を取りたいと思います。 測定と補正によって、客観的なデータから音質改善ができるのはすばらしいですね。

予算の問題で、ベリンガーの安価なマイクを購入しましたが、やはり、測定器用の高性能なマイクが必要になりそうです。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2010-01-25

CONEQ APEQ-2pro DIO イコライザーRealSoundLab 2012年10月08日


RealSoundLab(リアルサウンドラボ)APEQ-2pro DIO CONEQイコライザーレビュー その1


つい先月にCONEQのイベントに参加して「いつか買うと思います」って言ったのですが、早速買っちゃいました!!


電光石火の勢いで買った理由をあえて挙げますと

・ハイエンドマニアへの実績多数で性能は折り紙付き
・一般向けの廉価モデルの商品化は遠い
・偶然中古で手に入る機会があった
・凄い欲しいから


と8割がた4番目の理由が決定打で買いましたw

メーカー説明のイベントにがっつり参加しておきながら公然と中古でゲットするのもどうかと思いますがお金もないし背に腹はかえられませんよってことで(汗)

スピーカー補正型のイコライザーです。

従来の音場補正ではなくスピーカー補正としてリスニングポイントではなくスピーカーシステムの特性を面として測定の上、補正することを主眼としている点。

音圧主体の測定ではなく、位相(タイムアライメント)の問題を考慮の上補正している点。

が革新的なんだと思います。


■導入に関して本来だとメーカーの方に測定を依頼しないとそもそも使えないのが本機の弱点です。

ところが今回お譲り頂いたユーザーの方は測定ソフトの永久ライセンスおよび測定推奨機材一式を持っている猛者でしたのでお願いしました。


測定は右端に見えるとんがったマイクで行います。


測定結果がこちら。

100Hz以下がだれ下がりで、60と130Hzあたりに大きな谷がある特性でした
あとは最高域が下がっているぐらいで比較的フラットな特性っぽいです。
聴感上も中低域以下の薄さは感じていたので納得の結果。

しかし、測定結果を画像でもらっておくべきっだったなぁ〜orz
そして測定結果を元にソフトウェアで最適化して出力します。


肝心の音ですが


That's Great!CONEQ!!

としゃべれもしない英語が飛び出すほどの効き目でした。


もう少し具体的に説明すると大きな効き目は3点です。


●音場感が凄い
元々スピーカーは消える音の鳴りかたでしたがより一層空間に溶け込むと共に音場感が広がりました。低域を厚くしたのでその効果もあると思います。

●定位が半端なく明瞭
元々定位は良いほうだったはず・・ですが、以前の定位が茫洋と感じるぐらいにビシッと決まります。

●音にキレが生まれる
結構不満があった金管系の音の鳴りっぷりが改善。
これはイベントでも体感した内容ですね。


とまぁ大型補強した甲斐があったぜ!という効き方でした。

次回以降、専用のイコライザーソフトによる使いこなしやデジタル接続orアナログ接続の比較などもおいおいやっていきたいと思います。
http://ameblo.jp/pure-audio-blog/entry-11374958895.html


CONEQイコライザーレビュー その2 2012年10月15日


さて、前回べた褒めしたCONEQですが欠点がまるで無かったわけではないです。

つなげた時点で感じた欠点をいまさらながら上げておくと

・音色に変化があり温度感が下がったこと
・音質的に固さを感じること

です。


これに対して考えられる要因としてはざっとこんな感じ。

・CONEQもしくはAPEQ-2pro DIOの持つ音質
・イコライジングし周波数特性が変化したため
・バランス接続もしくはケーブルの音質


で、今回は3点目のバランス接続ケーブルに関して試行錯誤しました。

主観ですが悪さしているのは、ケーブルにあるなぁって当初から感じてたからですね。

我が家ではバランスケーブルは申し訳程度にしかなく
こと安価なオルトフォンの音の微妙さがモロに出ていた印象なので調整できるはずという思惑があったのです。

元々我が家ではバランスケーブル自体がほとんどなかったので新たなケーブル導入に踏み切りました。
(110Ωじゃないので厳密に言うとデジタルケーブルとしてはアウトですが・・)


導入したのはこちら。

ご存知ベルデンの83335Eという軍規格のケーブルを利用した製品です。
WAGNUSという店舗の商品です。
http://wagnus.exblog.jp/


某氏のオーディオ雑誌で言えないオフレコ推薦という経緯でその存在を知りまして、1万円程度と安いし、これでいっか的なノリで購入しました。


肝心の音ですが

クリアでワイドレンジで言うことなし。って感じです。

オルトフォンでは気になっていた音の硬さも改善しました。
素晴らしきCPです。まぁでも正直ケーブルはこれぐらいの値段であって欲しいものですけど。


当初の目論見であった欠点に関しては

・音色の温度感は全く戻せず
・音の固さは概ね改善

という成果でした。


これは別途アプローチが必要ということで次回の課題ということですね。


コメント


1. APEQ-2pro、購入するかどうか悩んでいます。

現在、約5帖の部屋にオーディオを持ち込んでいるのですが、賃貸の古いマンションということもあり、かなり酷い状況で音楽を聴いています。どうしても太鼓のキックとか、うねるようなベースを体感したくJBLの4428を導入したのですが、やはり無理があるようです。

部屋に鉛シートを貼付けたり、できる範囲でいろいろとやってはいますが、一長一短です。やはり根本的には改善されません。そこで、Real Sound APEQ-2proをいよいよ導入しようかと思っているのですが、如何なものなのでしょうか? 

やはり音の痩せ、緻密さの低減などがあるのでしょうか?

実際に逸品館さんの映像を観ていても、音が細く(?)なっているのはPCのスピーカーでも分かったのですが。

ちなみに、ワタシのシステムですが、

プリ: CHORD CPA-2500
パワー:マッキン MC252
SP : JBL4428
CD Player : ブラデリウス

モニタースピーカーらしくソリッドで緻密な感じですが、もう少し艶やかな方向で鳴ってくれるのなら大歓迎なのですが…。
もっと固くなってしまいますかねえ?!
これ以上、ソリッドになると厳しいですよね。
温度感が下がるってお書きになっていますが、一番そこが気になっています。
カネゴン 2012-11-25 08:26:23


3. Re:さきほどの続きです。

さて、ご質問いただいた件ですが個人的な見解ではありますがお答えさせていただきます。

APEQ-2proの導入ですが結論としては導入せず、他の方法(より大型のSP導入など)を模索した方が有意義だと感じました。

理由は「どうしても太鼓のキックとか、うねるようなベースを体感したく」という部分はCONEQの導入によってのみでは実現しないと考えるからです。

私がそのように考えた詳細につきましては、CONEQおよび低音に関する私見から、頂いた他のご質問にお答えしつつ説明いたします。


1点目のCONEQの音質に関して
>音の痩せ、緻密さの低減などがあるのでしょうか?

付帯音が減り、広大な音場感とピントの合った定位になります。
それを音の痩せや迫力が無くなったと感じる方もいると思います。

微細表現が高まり緻密な音になると思います。


>温度感が下がるってお書きになっていますが、一番そこが気になっています。

CONEQは大変で優秀で基本的にはシステムの特徴を残した形で改善します。ただやはり多少はシステムの特徴が減衰します。この辺は逸品館の清原さんにも相談しましたが、同意見です。

厳密には温度感が下がるというより、ニュートラルな方向への変化が大なり小なり起こると思います。

我が家の実体験としてはデジタル入出力、ケーブル及びバランス伝送の相性とあいまって温度間が下がりました。これは元々の構成が温度感を出す構成だったからとも言えるはずです。この辺は一概に言えませんが、調整できる範囲として割り切って良いと私は思います。


>モニタースピーカーらしくソリッドで緻密な感じですが、もう少し艶やかな
>方向で鳴ってくれるのなら大歓迎なのですが…。

ソリッドな特徴が強化されるとは思えませんが、音の艶っぽさという観点でいうと、上で述べた理由からもCONEQを導入することによって出ることは無いと思います。他の方法で足してあげる必要があると思います。

>どうしても太鼓のキックとか、うねるようなベースを体感したく
カネゴンさんの低音に対する理想像ですが、これを仮に低音マニアが納得するキックドラムやベースとしますと非常に難しいと思います。


私は片CHあたり38センチ2発以上が標準装備の低音マニアの方々のシステムを色々聴きました。その経験を通して感じたのは「理想的な低音再生には圧倒的な物量&労力が必要」という身も蓋もない話です。

カネゴンさんのシステムは30センチのフロア型をマッキンとCHORDのセパレート鳴らされている訳ですので大変素晴らしいシステムだと思います。

ところが低音マニアに言わせれば38センチと駆動する低域専用アンプというのが入門レベルという様相ですので、低音の理想のみを語れば物量不足だと思います。

そうなるとCONEQ導入以前の問題だと思います。


また、部屋に関してですが6畳の部屋の長辺を3.5mの場合に正確に再現できる
(部屋に波長が収まる)音の最低域は約50Hzです。
部屋が5畳とのことですので、それを踏まえれば部屋が問題で低音再生が追求できるかについても疑問が残ります。

CONEQはSPから出される時点の音を最適化するシステムです。
部屋の影響及びリスニングポイント上での音を改善するタイプではありませんので、この点には留意する必要があります。


以上のことから私がカネゴンさんの立場であれば
低音再生を改善するためにより大型のSP導入や駆動力のあるアンプを検討するのではないかと思います。(その辺りは求める低音のタイプで当然異なるわけですが)

そうではなく現状のJBLで最大限の良音を出すという目的であれば
高額なDACや駆動力のあるパワーアンプの導入よりもCONEQの導入が有効だと私は思います。
ジムヘンソン 2012-12-01 00:17:13


5. ありがとうございます。

もう少し、部屋の制振をやってみて、CONEQの導入を考えてみようと思います。まだ床の部分とかシステムの背面の壁とかいじれる気もするので。とはいえ、賃貸の古マンションですから、鉛シートも直接貼れないので、フォックの制振シートを壁に張り、その上に鉛シートを貼るぐらいのものですが(現状は壁に両面テープを張り、その上から鉛シートを押しピンで固定し、そしてミスティック・ホワイトを数枚置いている状態)。床もアスファルトシートとゴムシートを3枚重ねた状態なのですが、まだ足下に響いてきますので、こちらも制振シートをかませてみようかなと思っています。

酷い状態の部屋で低音の付帯音を聴いてる現状を考えれば、CONEQにおけるロスなど、取るに足らないものとも思っています。

あと、ほんと、もう少し低音の付帯音が改善されれば、自分的にはそこそこ満足はできると思っているんですが。というか、この部屋で聴くには、それ以上は求められないとも思っているのです。

やはり、オーディオで聴く音と、楽器本来の音の区別を自分の中で割り切れないといけないとも思っております。

質の良い低音、そしてバランス、オーディオは本当に深いですね。F1のメカニックになったような気分です。
カネゴン 2012-12-11 14:40:04


6. こちらこそどうも。

ちなみにルームチューンに関してアイディアを披露しますと、結局のところ対策したアイテムの音が乗るので素材は吟味したほうが良いと思います。

具体的には、木材のフローリングやオーガンジー(絹)がお勧めです。

特に、オーガンジーは手ごろな値段とひ弱な存在と裏腹に効き目がすごいので一度試してみることをお勧めします。
ジムヘンソン 2012-12-12 00:58:56
http://ameblo.jp/pure-audio-blog/entry-11379932225.html


76. 中川隆[-7625] koaQ7Jey 2017年5月26日 20:03:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

891 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 15:52:22.82ID:OYpzsQ90

スピーカーエッジ、リコーンキット、クランプの販売 ノースウエスト トレーディング
http://www.hobbies-n-things.com/

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販売価格: 529,800円(税込)
http://www.hobbies-n-things.com/product/485

892 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 18:19:53.06ID:MSDY91+I
>>891
ちょっと軽いけど爆安だね

893 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 19:11:10.03ID:26rsJ8ln
>>892
問題は、程度の良いユニットとネットワークが手頃な値段で
入手出来るかどうかだよな。。。


895 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/26(金) 17:24:36.40ID:YQyoWQNl
>>893
程度の良い375と075買うともう40万はするし、150-4cなんて良いのは現存すら怪しい

でも本当のパラゴンの音って150-4cだけなんだよなぁ…

本体レプリカでユニット本物ってのも微妙だし、結局外国から本物入れてる業者に頼むのが一番な気がする
今、オクに出てるのが600万だからくだらないミニバンなんか買うんだったら圧倒的にこっちだわね

897 パラゴンのウーハーは D130 がオリジナル 2017/05/26(金) 18:25:50.50ID:BUpVanXl

PARAGONのプロトタイプ

へ〜、こんなの知りませんでした。パラゴンのプロトタイプですって。

D130 と 075 の2ウェイなんですね。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/paragon%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97.html


Paragon prototype ( D130 / 075 / N2600 ) Jazz 動画
https://www.youtube.com/watch?v=MhTmhdeGud8

◇最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 1
https://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI
https://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (ボーカル音源)
https://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (150-4C 動作確認映像)
https://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (スタンダード音源)
https://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (VOCAL)
https://www.youtube.com/watch?v=iLP8SI_4xF8&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (JAZZ)
https://www.youtube.com/watch?v=TEEquzGbUwc&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC&index=2

最初期パラゴン JBL PARAGON D44000 earlisest model Kenrick スペシャルモディファイ
https://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model ケンリック・スペシャル
https://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y

901 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/26(金) 19:17:10.87ID:YQyoWQNl
>>897
パラゴン計画がすすんでいた段階で 075 はまだ存在しない
いよいよ煮詰まった時期に 075 が登場
シャカシャカと素晴らしい音がするので採用決定

だがしかし、375 と 150-4c の2wayで計画されていたパラゴンに 075 の居場所はなく
仕方なくあの低音が噴出してくる音道の途中、目の前には 5038ホーンという信じられない場所に 075 は押し込められた

というのが通説


因みにやってみれば分かるけど D130(130A)の薄いコーンでは背圧に勝てず低音を前に押し出す事ができない

当時そのお役目に叶うウーハーが JBL には 150-4c しか無かったというのが本当のところ

その後すぐに LE15A という重たい音しかしないウーハーが搭載されほとんどの人は LE15A パラゴンの音をパラゴンの音として認識するようになる

以降パラゴンといえば遅れて聞こえる低音、洞窟の奥で怪獣が唸っているような低音と散々の評価を得る

150-4c の音は軽やかで速い、LE15A などとは比較にならない

あ、そうそう 075 と D130 の 2wayパラゴンは完全に後から作った遊びスピーカーでしょうね

D130 じゃ腰の抜けた低音しか出ないので…
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1454208247/l50


77. 中川隆[-7622] koaQ7Jey 2017年5月26日 20:46:59 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

トーンコントロールやイコライザーを使わない理由 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年05月23日

私は基本的に「トーンコントロール」や「イコライザー」を使わない。
何故ならそれは「流出源対策」だからだ。出音を良くする「発生源対策」に比重を置いている。「音の鮮度」を下げる行為でもある。

そもそもトーントントロールやイコライザーを使わなければならない様な事態は、「基の出音」がいびつだから使うので有り、ユニット自体の音の出方やバランスが狂っているからである。

この根本原因を安直なイコライザーなどで修正して良いものか?が常に私の頭の中にある。「結果良ければ全て良し」と云う事にはならないのである。安直な方法を使えばそのしっぺ返しが必ずどこかで出て来ると考えている。だから「出音」に拘る。

例えば古いSPに多い、「周波数特性」で中域が盛り上がって、高域が12KHz辺りからだら下がりのSPの場合、中域の盛り上がっている部分を削り、高域のだら下がりの部分を持ち上げてフラットな特性に持って行こうとするだろう。この時私には疑問が出る。削られた中域の音が「もったいない」し、無い筈の高域が「作られて」いる訳である。多分曲毎にイコライザーを調整しなければ最良の状態にはならないだろう。またフラットにすること自体が有意な事なのだろうか?疑問に思う。

自分の考え方(発生源対策)で行けば、その原因と対策を直ぐに二つは考える。まだ他にも方法は有ると思う。

1)各ユニットが正常に動作や性能を発揮しているか?

 ユニットに問題が有るのではなく、SPケーブルやSP箱内配線に問題が有る・・・そう云う特性のケーブル類を使って有る。・・・ケーブル類の見直し(フラットな特性のケーブルに置換する)・・・意外とケーブルの周波数特性は盲点になっている。

2)出ている中域に合わせて、高域のユニットを追加して補完させる。

 但し、高域のユニットの追加にしても「質感」と「能率」については配慮して置くべきだ。質感が合わないユニットを使ったり、能率が合わなかったりすれば、さらに悪化する事にもなり兼ねない。それなりに「試行錯誤」を繰り返してSPを完成させる事だと思う。基本スピーカーの音色や質感を損なわずにユニットの追加で改善できれば更にSPの性能が上がると考える。

基本的には 1)の原因の場合が殆どである。

安直な方法を使えば安直なサウンドにしかならないと云うのが私の考えである。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/aa049dc2546b6b3c36f3b3fd12e17027


トーンコントロールやイコライザーを使わない理由 その2 2017年05月25日

音の「鮮度」が落ちるのを嫌って「トーンコントロールやイコライザーを使わない」のが一つの理由ですが、もう一つ、プリアンプの「つまみ」類の維持管理でも使いたくない。

以前マッキントッシュのプリアンプ C40 や C29 を使っていた時に、イコライザーやトーンコントロールは「音質には殆ど影響がない」と云われていましたが、自分で使ってヒアリングすると確実に「鮮度」が落ちますね。

そうなると使わなくなりました。その状態で5年も使わないと、使っていない SW類に「ガリ」が出て来ます。

プリアンプで使うSW類は意外と少なく、電源SW、セレクター、ボリュームの3箇所になります。余計なSW類が有るだけで、そのSW類の維持管理の為に動かしてやらなければならなくなります。C40やC34等マッキントッシュのプリアンプはSW類が一杯デザインして有り、それらの機能を維持させるのは大変な負担になって来ます。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/94cc177675529a4af3d35d0e34bc1303

古いスピーカーを蘇らせる1方法 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年05月24日

1950〜1970年代の古いスピーカーは「高域がダラ下がり」の周波数特性のモノが多い。これはユニットが古いから・・・と思われているが、意外とユニットは非常に優秀で有る場合が多い。

3年ほど前に JBL#4311 の「SP箱内配線」を交換した事が有る。#4311 はオールコーン型で、ノーマルだと高域ユニットLE25の高域はそれほど伸びていない。また粗さも目立つ。

この特性が「JAZZ向き」と思われているが、実際に自分の作ったケーブルに交換して分かった事は、この LE25 は非常に優秀なユニットで有ると云う事。配線交換後、ビックリする様な高域が出て来た。

まず高域の伸びは最近のドーム型など及びもしないほど良く伸びている。フラットに伸びている。だから荒れた音など出てこなく、非常に伸び切った密度のあるサウンドを出してくれた。まさに「目から鱗」の状態であった。

ケーブルにはそれぞれ「周波数特性」が有る。単純に「メーカー純正」のケーブル(配線)と云うだけで、鵜呑みに出来ない。現在でも「ケーブルに周波数特性」が有ると知っている方はまずいないと思う。一般に使われている銅線ケーブルでは15000Hz以上の再生は望むべくもないと、私は経験上判断している。高域特性の良いケーブル(配線)に交換してやれば「高域不足」は感じなくなる。それだけ昔のユニットは潜在的に優秀な場合が多い。

ただ注意すべきは、「高域」のみケーブル(配線)交換してはいけない点だ。低域〜高域までフラットに出せるケーブルを使う事だ。世の中になければ作り出してでも使って欲しい。自分はそう思ってケーブルを開発してきた。高域のみケーブル交換すると、低域や中域と「音数」(容量)や「スピード感」、「質感」が揃わない。やはりここは統一して使うべきだろう。

実際に最近のカナレの安いケーブルで実際にやって見たらその効果が判るだろう。最近のカナレの安いケーブルでもメーカーオリジナル配線よりは「周波数特性」や「伝送容量」の点で優秀だと思う。WE16GA〜14GAあたりでも面白いと思う。個人的にはカナレやWE14GAあたりでも「力不足」だと思っている。もっと上級の「周波数特性の良い」、「伝送容量のデカい」ケーブルを使えば更なる改善が出来ると思う。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/2128de693d9783cdb16456c6810847d6


78. 中川隆[-7635] koaQ7Jey 2017年5月31日 15:50:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

音のプロが目指すのは良い音ではない




フラットな音
質問者:kouyadouhu 質問日時:2013/12/14 20:03

「クセのないフラットな音」っと、雑誌の評価のときに使われている場合があります。
「ほめ言葉」として使われると思います。

かなり高級なイコライザーは、マイクで測定して どんなスピーカーでも自動で強制的にフラットにできます。

それが本当にいい音なのか、7〜8年前の雑誌で、実験した記事がありましたが、意外と否定的な意見でした。

でも、録音される現場でフラットなスピーカーを使用されていたとすれば、いい音になるかどうかは別にして、「録音に忠実な音」を再現することになるのではないかと思いました。

質問を整理すると、
単純に「フラットな音」=「クセのない良い音」なのでしょうか。


回答者: John_Papa 回答日時:2013/12/15 09:08


『「クセのないフラットな音」』が、文学的表現であっても

『「フラットな音」=「クセのない良い音」』と言っている訳ではないですね。


「クセのない音」&「フラットな音」というロジックになります。

文学的表現者が、必ずしも「フラットな音」=「クセのない良い音」ではなく
「フラットな音」≠「クセのない良い音」である事も認めていると見なせます。


したがって、『フラットなスピーカー』が『「録音に忠実な音」』か?

『単純に「フラットな音」=「クセのない良い音」』か

と、周波数特性だけで問われれば、『否』という答えが一斉に返ってきて当然でしょう。

周波数特性だけではなく、調波歪や過渡特性もあり、文学的表現者はこちらを『クセ』に含めたのでしょう。測定が困難だった過渡特性もバースト特性やインパルス応答など測定方法が開発されました。

また、周波数特性は特に再生環境(主にルームアコースティック)による影響も非常に大きいです。

でも、スピーカー創りに於いては、少なくとも測定可能な範囲では出来るだけ理想に近づけるように努力された時代が有ったと思います。

「クセのないフラットな音」が絶賛されまた求められた時代です。残念ながら過去形です。

日本のオーディオ界は後追いの音楽業界を道連れにバブル崩壊と共に砕けてしまいました。

現在は、絶不調期を抜けかけたかな、という位置でしょうか。

古いオーディオ製品が買い求められ、古い音源もしくはそのリマスター音源が支持される。そんな現状です。

一方で

『業務用(バブル期の特性の良いスピーカーの生き残り手段です。実音がある場所が現場です)は鑑賞に適さない』

などと現状支持する意見も見られます。
確かにコンパクトスピーカーでも周波数特性だけは上下に伸ばされてますけど。


>業務用は鑑賞に適さない。っという意見は以前私がエレクトロボイスS40にした意見のことですね。

それも含みますが、他にもあります。

また、S40 については 85dB/w/m とやや控えめな家庭用と同じ低能率の設計ですが、EV の一般的 PA用はそれより 10〜20dB も高能率です。同列には語れません。

EVくらいのメーカーになると、使用される場所や目的を想定し、それに合わせたスピーカーを設計しています。

そんなことを考えもせずに、

EV=PA用、PA用=質が悪い、

といった感じの三段論法を展開する回答やブログ記事を見かけます。

EV だけでなく、YAMAHA のスタジオモニタや SONY のモニターヘッドフォンなどでも同じように言われてます。

つまり、俗に言う分解能が高くダイナミックレンジが広く低歪率で周波数特性も平坦な四つ揃いのスピーカーやヘッドフォンに共通して、そういう評価がされている。と言えるでしょう。

ここの回答にもありますが、民生用オーディオはフィクションだと割り切って、好きに調理して幸せな気分でお聴きになるのは一向に構わないのです。

でも、そのような音しか知らない人が、忠実だとか、生生しさを、例えば

『バイオリンの松脂が飛び散る音・・・』

とか語られると、開いた口が塞がらないのです。きっとどこかの雑誌記事の受け売りでしょうが、まずスピーカー音の目指す方向が違います。

ま、悪い例を出してしまった。

バイオリンは実に難しい楽器です。

ルームアコースティックの影響を受けやすい。演奏者も音を確かめながら演奏するので奏法まで変わってくる。

楽器までの距離に拠っても音が違い、当然マイクの位置が収録される音に大きく反映してしまいます。

演奏家視線・観客視線の音の違い、おアシを頂いて生活する演奏家の半端ではないこだわりも有ります。

たまたまバイオリンのコンクールに上位入賞する友人が居て、若い頃何かに付けて録音させて貰いました。失敗もありましたし機材貧乏もしましたが、貴重な勉強になり凄くラッキーでした。知り合う音楽家達に恵まれたと思います。

確かに、多くの人には、そういう機会は少ないでしょう。雑誌の評論に頼るのは止むを得ないと思います。

硬い・柔らかい・太い・細い・繊細・豊かな・痩せた・・・など抽象的文学的な表現を、批評される商品から学ばれるのではないでしょうか?

これでは、言葉が一緒でも人によって捕らえ方に違いがあるのもしかたないでしょう。
そんなところで、不毛な談義をするよりは、

『このスピーカーは、近所の音大生のバイオリンのような音がするから、普通過ぎて迫力が無くてつまらない。もっと低音が雄大に聞こえる方が好き。』

とその人の美学で語っていただいた方が、快いのですよ。

私は、『近所の音大生のバイオリンのような音が出せるとは、大したスピーカーだ』と言う側にいるに過ぎません。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8386337.html


大阪のMusic Well studio の○○○○と申します。

私は常に “フラット” な音環境を切望し、そこを追究する事がリスナーの皆様に対しての責任だと日々考えております。目指すは良いものと悪いものをしっかり聴き分ける事が出来るフラットな環境です。その様な着色のない環境での制作を可能にしないと最終アウトプット(流通商品)時点では大変な事になります。

制作初期段階で少しでもピーキーなものが出来上がってしまうと、その後段階での作業で段々としわ寄せが積み重なり、ごまかしごまかしで最終的にはろくなものにはなりません。

制作スタジオに求められるのは限りなくフラットな音響環境です。
決して良い音も悪い音も『立派な音にしてしまう再生環境』ではありません。


Studioで自然に出来た“音の印象”がどの様な再生環境(ヘッドフォン、ラジカセ、カーステ、喫茶店の天井スピーカーそして高級オーディオ等)においても“同じ印象”で聴く事が出来れば、制作環境としては最高の状態と言えます。

歴史的に、あまり良い環境で制作出来なかった頃に“エンジニアの勘”というものが生まれ、そしてそれが重要視されてきた気がします。

フラットな再生環境では無いため“見越”の技術が必要だったんですね。なんとも恐ろしいですね。

“音”が解りにくければ、音楽制作は大変困難になります。

今、目の前では今までに感じた事の無い“素晴しい音”が鳴っております。

しかし、それだけではありません。制作段階では各トラックに色々な補正処理を施します。その中にEQ処理や音圧処理があります。 リニューアル後、特にEQ処理には大きな変化が出てます。パラメーターを動かす幅が大幅に減少しました。変化がとても良く見えるからです。処理後のEQカーブを見ても今までの様に大きくはなりません。なだらかで微妙な曲線です。

“自然に聴こえるまま”で、何の見越も必要なく作業出来ています。不安になるくらい。。。(笑)

これで大正解なのだと思います。大きく変化させる事はピークを生みます。振り返って、今までどれだけピーキーなものを創って来たのかと思うとゾッとします。音をCD-Rに納め、いつもの様に色々な再生環境で聴いてみました。実験です。ここが私にとって “肝” となります。 ドキドキです。
http://www.procable.jp/setting/07.html


79. 中川隆[-7604] koaQ7Jey 2017年6月06日 20:41:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

自宅システムで中高域のユニットを替えて遊んでいる - Mr.トレイルのオーディオ回り道
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/9a52a4adb51daf70d1fc1f62a447844c


ユニットが7個有りますので、ネットワーク方式では1台のアンプへの負担が大きすぎて、3〜4個のユニットを鳴らす様にしています。

基本形はD130の低域と#375の中域は固定です。
この2ウェイでも十分音楽は楽しめます。フラットな特性です。

しかしこれでは弦楽器に潤いが有りません。これにDECCAリボンツィーターを追加して3ウェイにして聴くと、弦楽器の艶やかさやヴォーカルの声の潤いが出て来ます。

これに、JBLの#2405を加えればJAZZもこなしてくれるようになります。
#2405を加えると「音のキレ」が上がります。

本当はプリアンプの出力を2系統準備していますので、パワーアンプを2台にして

@低域+中域(40Hz〜)A高域(7000〜100KHz)を持たせる様に予定しています。

使っているネットワークはN500(500Hz)と#3105(7000Hz)です。

#375は10000Hzくらいまでは出ています。
更にハイルドライバーを組み合わせると22000Hzくらいまで出せます。

低域は今まで通りの使い方で中域と高域のユニットの組み合わせで色々遊べるように作っています。それぞれにユニットにはSP端子を設け、ネットワークのSP端子も増やしてあります。

音楽部屋のサブシステムの音質レベルが下がる事を我慢すれば、ケーブル類を自宅システムに持って行けます。現在ケーブル不足ですね。ケーブル材料はストックが有るので、作ればよい事です。梅雨の雨の日に作ってしまいましょうね。

7つのユニットすべてをネットワーク方式で鳴らせれば、元の音質に復帰できます。ちなみに高域用のネットワーク#3150の内部配線は交換済。HF側だけ使って接続の予定です。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/9a52a4adb51daf70d1fc1f62a447844c


80. 中川隆[-7593] koaQ7Jey 2017年6月09日 10:42:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

真空管アンプはこれからの方には勧めない - Mr.トレイルのオーディオ回り道
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df


自宅システムを再び使い始めている。毎日1時間から2時間聴く様にした。鳴らす度に「自分の好み」に一番合っている気がする。D130を使ったシステムなので、パワーアンプにパワーは要らない。それよりも「上質な質感」を求めてWE101Dppパワーアンプにした。球のアンプも色々使って見たり、外で聴かせていただいたが、WEの球やSTCの球の時代のモノが図抜けて音質(質感)や寿命が長い。

真空管は「三極管」の時代のモノが、手作りで音質が良く寿命が長いと思う。その中でもWEとSTCのモノは特に良いと感じる。現在でもWE300Bは管球アンプの憧れの的。現在の中国製の300Bとは形は似ていても「似て非なるもの」である。WE101Dの球も出力はプッシュプルで1W前後しかないが、当時のSPユニットは100dbを超える超高能率タイプのSPユニットが多かったので、普段使いの音量ならば不足感はない。

現在では程度の良い真空管は在庫が無いし、作られる事もないから、現在ストックしている球は非常に貴重だ。自分のアンプで使う球は20〜30年分はストックしている。その投資金額は軽く50万円は超えている。それも10年以上眠ったままだ。今からアンプを買おうと思っている方には管球アンプは勧めない。真空管には「寿命」がある。いずれ交換しなければならない。その時に交換球が無ければそこで終わりになる。

オリンパスシステムで使っているSTC4033Lの球は、毎日5時間以上使って10年以上使えている。初段管や次段管もまだ交換していない。唯一、整流管のみ2回ほど交換した。中古品を使っていたので仕方のないことかも知れない。現在は新品に交換後交換の気配はない。自宅のWE101Dの球はヒーター電圧が4.5V(一般品は6.3V)と特殊なので、電源トランスが特注になる。その分、ヒーター電圧が低いので、温度が「人肌」ぐらいにしか上がらない。この辺でも「長寿命」(多分5万時間を超える)を予感する。5万時間はLEDの寿命の目安でも有る。

WE101Dppパワーアンプにも泣き所は有る。整流管や初段管はヒーター電圧6.3V仕様なので、寿命は101Dの球並みとはいかない。ストックを十分に持つ必要が有る。


81. 中川隆[-6637] koaQ7Jey 2017年8月19日 08:31:03 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

アレキサンドライト邸を訪問 GRFのある部屋 2012年 12月 09日
http://tannoy.exblog.jp/18241659/

アレキサンドライトさんが、夜香さんとご一緒に家に来ていただいたのは、まだ八月の暑い頃でした。すぐにでもお伺いするはずでしたが、お仕事の関係から、日程が合わず、半年も経った十二月の八日にようやくお伺いすることが出来ました。夜香さんからアレキサンドライトさんのお宅では、美味しいワインが出るからということで、めずらしく電車で伺うことになりました。西武池袋線なので、地下鉄の新高円寺駅から、大江戸線経由で練馬駅までいき、そこで池袋線に乗り換えるのが、一番早いとNaviが告げてくれました。家から50分ほどで着きます。

待ち合わせの駅に約束の時間に着いたら、見慣れた車がちょうど駅前ロータリーに入ってくるところでした。横浜から来るMさんを駅前で待っていると、穏やかな日差しが暖かく、とても爽やかな日でした。夜香さんの車で少し走るとアレキサンドライトのお宅は、旧街道に面した武蔵野の防風林に囲まれた素敵なロケーションで、後ろの竹藪が風に揺れて葉が輝きとてもきれいでした。お宅に入り前から良い音がする予感がしました。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=18241659&i=201212%2F09%2F99%2Ff0108399_6162185.jpg

通されたお部屋は、二階の洋間で14畳ぐらいでしょうか、メインのSPは、JBLのProject K2/S9500です。その上にGEMのTS208が乗り、そのまた上にELACの全方位ツイーターが乗っています。それを駆動しているのは、PassのA級アンプ真ん中がX350のステレオで左右がX600のモノブロック。冬でも暖房はいらないそうです(笑)。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=18241659&i=201212%2F09%2F99%2Ff0108399_7121016.jpg

また色違いのもうワンセットのProject K2が、後方にもありそれはサラウンド用に使われているという何とも贅沢な使用法です。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=18241659&i=201212%2F09%2F99%2Ff0108399_8521035.jpg


入力は、emmのプレーヤーから、マルチも出来るコンバーターへ、下段は、dcsのクロック供給用と現在は故障中で使っていない、クロノスのルビジュウムクロックです。この棚だけで、SPとアンプが買えますね(笑)。ちなみに私自身は外部クロック供給には極めて懐疑的です。新しいEmmは外部クロック端子そのものも外しています。

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こちらの棚は、サラウンド用に使用しているSONYのアンプとプリはマークレヴィンソンのご存じNo.32L。ハイエンドです。私なら、この32を一番上に置きます。上方がすっきりします。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=18241659&i=201212%2F09%2F99%2Ff0108399_8573720.jpg


頭の中の計算機が働かなくなりましたので、金額は気にしないことにしました。その他にも、今ひとつの棚にはアナログ系もCelloとかGold何とかとかが沢山あるのですが、そちらは見なかったことにしました(笑)。

何はともあれ、ウエルカムシャンペンです。早速乾杯!これが美味しい。聴く前から、またまた良い音がしそうですね。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=18241659&i=201212%2F09%2F99%2Ff0108399_8595854.jpg

早速聴かせていただきました。予想通りのリッチな音がします。追加したGEMのツイーターも控えめで、全方位のELACは存在が消えますから、音が上に登っていくだけで、K2の良さはそのまま残っています。壁一面い音が立ち上り、大人の音がしっかりと鳴ります。危ういところのない音は、さすがにベテランのだされる音です。K2は私も大好きなスピーカーです。音に品があり、ジャズでもヴォーカルでもはたまた、クラシックの再生も何でもOKです。中でも声の実在感と色っぽさは抜群ですね。

ご一緒したMさんも感心して聴いておられます。何回も来られている夜香さんは、今日は飲めないので、ペットボトルの大瓶を抱えて頷いています。いつもの音が聞こえているのでしょう。二曲目のPatrcia Barberが終わり、そろそろクラシックでもということで、マーラーの二番が掛かりました。ん?

私の顔を見て、Mさんが私の言わんことを上手く説明してくれました。私の家でもクラシックは、GRFでもユニコーンでも、最低音までのばしていると。MさんのConeqを使って、私の家風の音を再現すると、最低音が相当持ち上がらないと出てこないと。その通りです。GRFはコーナーでバックロードホーンを使い、ユニコーンもバックロードで最低音まで音が伸びています。JBLだと、その上は充分なのですが、その少し上の低音が持ち上がるため、最低音が相対的に薄くなると。

それを聴いていた、アレキサンドライトさんと夜香さんは、それでは同じソースを4マルチチャンネルで聴いて貰いたいと言われました。後ろのK2も鳴り始めましたが、まったく後ろからは音はしません。しかし、いままで気になっていた、部屋の定在波に起因する400HZ前後の膨らみと3k~4kのへこみが消えて、申し分の無いバランスで鳴り始めました。ビックリです。これなら言うことはありません。コントラバスのも低いところまで伸び、金管楽器の咆哮や大太鼓の低い音も再現されます。何よりも部屋の大きさが倍以上大きくなったのには驚きです。ゴローさんのところで聴いたマルチを彷彿とさせますし、何よりもマルチが鳴っている不自然さがまったくありません。

この音にはまたまた、乾杯です。この演奏は、ティルソン・トーマスのSFSです。新しい解釈の演奏ですね。明るい音がします。ところで、二本目のブルゴーニュも良かったけれど、三本目はもっと美味しい!


こういう本物のワインはいくら飲んでも悪酔いしません。

でも、このままワインだけを二人して飲んで帰ったのでは、ワインを味わいにきただけとも思われるかもしれないので、少しだけ、調整を試みることにしました(笑)。SPの位置はほとんど合っています。そこで、音像の調整に、パワーアンプの位置を少しだけ調整しています。心持ち、音像が左に寄るので、パワーアンプを右に寄せています。最初は、5mm程度から初めて、全体に右に少しだけ寄せてみました。音像が整ってきます。右のパワーアンプを幾分壁から離し、最後にセンターのメインアンプ(中高音用)を1mm単位で微調整しました。

ご感想は、一部始終を聴かれていた、お三方に聴いていただきたいのですが、大分すっきりしてきました。気の通りをよくするので、部屋の整体みたいですね。パワーアンプの位置は大変重要です。一般的なNFアンプでは、パワーアンプの位置調整はSP自身の調整と同じ様な意味を持っています。棚の中が、一番音を悪くします。パワーアンプの上方には何も無いようにするのが、音が抜ける大切な要素ですね。

それでも、微調整を繰り返し行い、大体満足がいったところで、いよいよ、SONYのVPL-VW1000ES による4Kの画像の検証です。日本でも一番画像には詳しい夜香さんのお薦めの画面を見せていただくことにしました。電動のシャッターが降りて部屋が暗くなると、スチュワートのスクリーンがしずしずと降りてきました。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=18241659&i=201212%2F09%2F99%2Ff0108399_10194688.jpg

三管式時代のような専門家の微調整を必要なく、セットすれば誰でも同じ画像が出てくるという説明を聴きながら、だんだん画像が見えてきました。凄いですね〜これには本当に驚きました。ロイヤルアルバートホールを借り切って舞台を作った「オペラ座の怪人」のブルーレイです。4Kの威力を見ました。

また、映画では、バットマンの『ダークナイト』。最初の銀行襲撃の10分間が4Kで撮影されているそうです。部屋の大きさから110インチだそうですが、密度感が違いますから、近くから見ても問題なく、スクリーンの大きさをいたずらに大きくする必要はありません。この画像の質はもはや映画館では望むべくも無く、自家用のシアターで再現するしかないようです。

あっと言うまに楽しい時間はすぎ、駅近くに予約してあったレストランへと移動しました。そこでも、楽しい時間は過ぎ、Mさんと電車に乗って帰りました。感想戦が面白く、練馬の乗り換えを止めて、池袋まで各駅停車で戻り、山手線の新宿まで続きました。

車で来られて飲めなかったご案内役の夜香さん、美味しいワインをどんどん出していただいたアレキサンドライトさん、本当にありがとうございました。次回は、年末か正月にデコラを聴きに来てください。
http://tannoy.exblog.jp/18241659/

アレキサンドライト伯爵邸の豪華な音 GRFのある部屋 2017年 08月 18日
http://tannoy.exblog.jp/28068127/


お盆の最後の日、アレキサンドライト伯爵のお招きで、伯爵の豪邸の一室に置かれた、JBLS9500の豪華な音を拝聴する栄誉に預かりました。


伯爵のご手配で、アムステルダムからハイティンク・コンセルトヘボウが参集され、マーラーの四番が演奏されました。コンセルトヘボウで言えば、まえから10番目ぐらい、ミューザ川崎ならば一階席前から3列目ぐらい、きもち左に寄った位置からのオーケストラの全奏を拝聴することが出来ました。JBL S9500は素晴らしいサウンドでした。


私自身はホール全体に響き渡る音が好きなので、めったに前には座らないのですが、ミューザとか、ルツェルンとかでは、かぶりつきでも何回か聴いたことがあります。その時のエネルギーに満ちた音が、アレキサンドライト邸では鳴り響きます。JBL恐るべしですね。臨席された夜香さんは、最近375のホーンに537-500の巨大リフレクターを取り付けて、まるで別物の音にご満悦でしたが、S9500の高域まで伸びた475の音にはしびれておられました。不思議なのは、JBLとは思えない程の、音場感が出てくるのです。それに、オーケストラのトッティになると、金管や打楽器が咆哮して大変な迫力になります。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=28068127&i=201708%2F18%2F99%2Ff0108399_10060841.jpg


前回お伺いしたのは、2012年の暮れですから、5年ほど経っております。SPもアンプも基本的には同じですが、その時は、S9500+GEMの上にELACのマッシュルームが乗っていました。その時とは、アンプの使い方もシンプルにして、何よりもチャンネルデバイダー兼イコライザーのトリノフが効いているようです。音のつなぎがスムーズだし、壁が消えコンサートホールが表れます。夜香さんのところのオリンパスに比べると世代が進んでいるのもわかります。何よりも仮想同軸のホーンが素晴らしいです。上に乗っているGEMはホールの響きを伝えているのでしょう。

クラシック中心に数枚聞かせていただきましたが、どれもが非の打ち所の無い素晴らしいどうどうした音でした。最後に、アナログを聴かせていただきましたが、ROKSANのプレーヤーは、SHIRAZのカートリッジも相まって、音楽性豊かな音で、こちらの方も大変感銘を受けました。

http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=28068127&i=201708%2F18%2F99%2Ff0108399_10423151.jpg


最後は、映像のマエストロが調整したばかりの55x910の画像を見させていただきました。左右に置かれたハーベスのHL5はゴールドムンドのセパレートで駆動されていました。その豊かな音は、共通の豊穣な音でとても参考になりました。4KHRD60Pの最高画質による宮古島の風景は、本物よりきれいだと思わせるほど、素晴らしい画像でした。デモ用の画面としては大変高価なディスクですが、やはりこれが無いと有機ELの進化が出ないと思いかえって早速プチしました。


その後は、伯爵主催のごうかな中華料理をごちそうになりました。中国通の夜香さんが選ばれた8年ものの紹興酒で舌を洗いつつ、伯爵ご推薦の料理を堪能させていただきました。豪華の盆の晩でした。アレキサンドライト伯爵、夜香さんありがとうございました。
http://tannoy.exblog.jp/28068127/


82. 中川隆[-6189] koaQ7Jey 2017年10月16日 08:54:07 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

1960年代初期のSPのフラッグシップモデル - Mr.トレイルのオーディオ回り道

個人的にはスピーカーは1960年代初期のフラッグシップモデルで、家庭用のSPは完成の域に達したと思っている。その頃のフラッグシップSPにはどんなものが有るかと云うと、JBL:ハーツフィールド・パラゴン・オリンパス・ソブリン他 ALTEC:A5・A7・612(604E)他 タンノイ:オートグラフ他 ボザーク:B-410ムーリッシュ他 バイタボックス:CN191コーナーホーン EV(エレクトロボイス):パトリシアン他 マッキントッシュ等々・・・今でもマニア懸垂の大型SPの名器たちである。中には「高級家具」を思わせるモノも有る。

1960年頃と云うと今から60年前の商品である。それらを現在も使い続けていらっしゃる方もいる。その頃のフラッグシップモデルのSP達は、使い続けてさえ有れば「壊れない」モノが少なくない。現在の様に「ウレタンエッジ」は使っていない。

SPシステムの理想はその頃のSPに有る様に思う。片や最近のSPはプラスチック製のトールボーイ型のシステムが多い。金額はバカ高くても20p口径のユニットが使って有り、SPと云うより「調度品」と云った風情のモノが多い様に思う。時代の流れの中でスタイルも変わり、性能も変わってきたように思う。しかし、フラッグシップモデルのSPについては「退化」したと言わざるを得ないと自分は考える。

1960年代初期のフラッグシップSP達はそれぞれに強烈な音の特徴を持っていた。それは部屋も選ぶし、使い手のスキルも要求するものであったと思う。それらのSPは一度聴くと記憶に鮮明に残る印象が有る。例えばボザークのB410ムーリッシュは部屋を突き抜けて奥に立体的に広がる音の広がり方と、精緻な構築物を思わせる音の「建築物」を感じる。クラシックのオーケストラなど「演奏会」で聴いている様な感覚になる。

JBLハーツフィールドもオールドJBLの良いとこ取りをした様な爽快なサウンドを出してくれる。タンノイ:オートグラフもオーケストラの弦楽器奏者が増えた様に奏でてくれる。各SP共に「ある分野」をターゲットに開発されている様なので、その分野の音楽とマッチすればそのままで素晴らしい「音楽」を聴く事が出来る。

ただ良い事ばかりでもない。「万能型」ではない。どんなソースもSPの主張するサウンドで出してくる。聴く側がそのSPに寄り添う様な聴き方を求めて来る処が有る。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/a36c7cd15b7ce4fe4f96d2db9647af18

アメリカと日本のオーディオ全盛時代 - Mr.トレイルのオーディオ回り道


アメリカのオーディオ全盛時代は1950〜1970年(20年間)ぐらいだと思う。その頃にマニア懸垂の名器(アンプ・SP・アナログプレーヤー)達が有ります。マランツ#7や8B・#9やマッキントッシュC22・MC275辺りの「管球アンプ」全盛の時代です。フラッグシップクラスのスピーカー達もこの20年の中で生まれています。私は生まれたばかりの赤ん坊から子供の時代です。

日本のオーディオ全盛時代は1970〜1990年(20年間)頃だと思います。こちらは「トランジスター化」された機器ばかりになって来ました。その中でも1980年代が全盛期のピークだったように思う。

ここで「オーディオ全盛時代」を取り上げたのは、その時代を知らない方が今後増え続けて行くと云う事。知っている方は既に60歳以上(実質的70代以上)の高齢になって来ています。

1978年から1985年頃の「オーディオ機器一覧」(SS社発行STEREO ガイドブック)を今でも持っていて、時々開いて見ます。この頃はSPユニットが単体で買えた時代でした。今では消滅してしまったメーカーも沢山有ります。

現在の40代・50代のオーディオマニアの方は、殆どオーディオ全盛時代を知らないで(子供時代に相当)オーディオをやっておられます。最近の20pウーハーを使った「トールボーイ型」が多くなって、昔の様に「38pウーハー」を使ったシステムなどは「中古品」でなければ聴く事が出来ません。当然新品販売のオーディオショップにはトールボーイ型のSPばかりになってしまっています。オーディオマニアと一口に言っても、生まれた時代によって「知見」が全く違うので、一様には論じられない。「良い音」の基準も変わって来ているのかな? 「良い音」の基準は不変では有ると思うが・・・。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/3a01f3c4e90c8f19faa8c166d30ad714


今からメインシステムを作るとしたらスピーカーは・・・ - Mr.トレイルのオーディオ回り道
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/169171b2dc707b068be262fb5c7d9ee9


1960年代のフラッグシップSPシステムを選択するなら、JBL:ハーツフィールドを手に入れるだろう。1960年代初期のフラッグシップSPシステムを40年ほど前は、大きなオーディオショップに行けば聴くことが出来た。現在でも「オーディオ道場」に有るので珠に聴かせていただく事が有る。

JBLなら「パラゴン」がマニア懸垂のSPかも知れないが、あの独特のデザインとSPユニットの配置が気に入らない。中音ホーンが極端に内側に向いている処が「難点」だ。リスニングポジションが湾曲部におでこを付けて聴かないと、本来のステレオにならないからだ。

その点「ハーツフィールド」はコーナー型で(設置場所をコーナーに限定する必要はない)ステレオの理想形を持っているように思う。

このSPに今自分の持っているスキルとノウハウを注込めばかなり素晴らしいスピーカーシステムに出来ると思う。アンプ方式は必然的に3ウェイマルチアンプ方式になるだろう。現在のオリンパスシステムのSPシステムだけの交換で行ける。

この時代(1960年代)のフラッグSPには「低音を共鳴板を振動させて」低域を出すシステムが多い。CN191やクリプシュホーンも同じ様に「板材」を振動させて低域を出している。弦楽器のゴーイングなどは非常にリアルだ。

ただ、オリンパスに蜂の巣を載せたスタイルも悪くない。それで今でもメインで使っている。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/169171b2dc707b068be262fb5c7d9ee9

JBLのSPユニットはプロ用とコンシュマー用ではどちらが性能は上とお思いかな? - Mr.トレイルのオーディオ回り道


1972年頃、JBL:#4320が販売されて「プロ用」ユニットを使ったSPシステムが手に入る様になった。その当時雑誌では「プロ用」と云う言葉で、「コンシュマー用」(民生用)とは「信頼度が違う」様な趣旨の記事が多かったように思う。当方もその言葉に騙されて「プロ用ユニットを使ったシステム」にあこがれた経験を持つ。

L-100を持っていたのに#4311に替えたい衝動に駆られたり、#4343を買って満足したりもした。後年、JBLの「コンシュマーユニット」と「プロ用ユニット」を同じグレードのモノ同士比較試聴した事が有る。

#375vs#2440、LE85vs#2420、LE15Avs#2215、#075vs#2405等の比較をしたが、結果は「コンシュマー用」の方が音数的にも質感的にも音質は上で有った。唯一プロ用で使えそうなのは#2405ツィーターだけで有った。#075も非常に捨て難い魅力が有る。#2405の高域の伸びとシンバルの音色で個人的には#2405を使っている。

プロ用ユニットは「周波数特性」を保証して有るが、コンシュマーユニットは周波数帯域の項が「空白」であった。他にはカタログ的には大きな差はなかった。

SS誌のS氏評論家も、#375から#2440に替えられた事が有ったが、わずか3ヶ月程で#375に戻っている。友人(2人)にも#2440を使っておられる方がいて、「#375の方が数段上ですよ」と教えたら、お二方共に直ぐに#375に変更されて、「こんなにも音質が違うのか?」と驚かれていた。

JBLの「プロ用ユニット」でも他社のユニットに比べたら遥かに高いポテンシャルを持っている。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/5529b99df8d7f74ef449dd55ea00b741



83. 中川隆[-6188] koaQ7Jey 2017年10月16日 09:43:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ウッドホーンの誘惑〜その1〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/248394898c5428aac6bdca119dc42892

オーディオ仲間のMさん(大分市)から「Kさんが素晴らしいウッドホーンを持ってますよ。昔、自作されたそうでテクニクスの大型ドライバー付きです。現在遊んでいるし、置き場所にも難儀されているようなので一度試聴してみませんか。」

「ウッドホーンですか・・・。チャレンジしてみるのも面白そうですね。」

「縮小期」に向かって進むはずなのに、舌の根も乾かないうちにこの有様だからまったくどうしようもない人間だ〜(笑)。

とはいえ、「まだ枯れるのは早過ぎる、もう一花咲かせてみたい。」という山っ気が心のどこかにあるのかもしれない。いずれにしろ、こちらから持ちかけた話ではないので首尾よくいくかどうかはその時点では半信半疑だった。

実はウッドホーンには苦い経験があった。

その昔、JBLの「375ドライバー + ウッドホーン」をメインに使ってマルチ・チャンネル・システムを試みたことがあり、しばし甘い夢を見させてもらったが長期的には失敗に終わり、375やウッドホーンがあっさりオークションの露と消えたのはまだ記憶に新しい。

敗因の第一はウェストミンスター独特のフロント・ホーンが邪魔して、どうしても低音域と中高音域とのユニットの繋がりが滑らかにいかなかったことにある。

とはいえ、今回は当時と状況が相当変わっている。何といっても「LCネットワーク」から「2ウェイ・チャンデバ」に変身しているし、駆動するアンプだってかなり質的に向上している。

スピーカーシステムの編成にあたり「LCネットワーク」がいいのか、「チャンデバ」がいいのか、いまだに論争があるところだが我が家の置かれた環境では明らかにチャンデバの方が好みである。

中低音域のスッキリ感というか明瞭さにその根拠があるが、そうはいっても実際にやってみなくちゃわからんというのが正直なところだ。

MさんとKさんが大型のウッドホーンを持参されたのはご連絡があってから数日後のことだった。

一目見て自作にもかかわらずその精巧なツクリに驚いたが、テクニクスのドライバーの大きさと重量にもビックリ。とても自分の腕力では無理なので加勢してもらってようやくウェストミンスターの上に載せた。

                           

なかなかピッタリ収まって、まるでわざわざ誂えたみたいだ。見かけ上では、まず合格(笑)。      

現在はチャンデバ3号機を使ってクロスオーバー「5000ヘルツ」の2ウェイで聴いているが、いくらなんでもこんな大きなホーンを5000ヘルツ以上で使っても意味がないので、とりあえずチャンデバ1号機に代えてクロス「500ヘルツ」で試聴することにした。

その後で、今度はチャンデバ2号機を使ってクロス2000ヘルツでも実験してみることにしよう。ウェストミンスターの箱はそもそもクロス1000ヘルツを前提にして作られているのでこちらの方がマッチングする可能性は高い。

アンプは「〜500ヘルツ」に「WE300Bシングル」をあてがい、「500ヘルツ〜」を小出力の「6SN7プッシュプル」を充ててみた。

さあ、いよいよ音出し〜。

一同、固唾を呑んで耳を澄ましたところ・・・・。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/248394898c5428aac6bdca119dc42892


ウッドホーンの誘惑〜その2〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/08098b497c5cc3a2131184109f4595e3

オーディオ仲間のご好意により「大型ドライバー+ウッドホーン」の試聴に恵まれたので、さっそく試すところまで記しておいた。

システムがガラリと変身したので結線が済んで最初の音出しのときには「いったいどんな音が飛び出してくるんだろう?」と、いやがうえでもハラハラドキドキする。これもオーディオの醍醐味のひとつ。

緊張の一瞬だが、一同固唾を呑んで(出てきた音に)耳を澄ましたところ、期せずして「なかなかいいじゃない!」と、声が上がった。

自分でも、一聴しただけで「これはいけそうだな。」と直感した。オーディオは多分に感覚の世界なので初印象はとても大切。ほら、「一目惚れ」という言葉もあることだし〜(笑)。

それからは本腰を入れてクラシックから歌謡曲まで次から次に聴いてみたが、音質に不自然さが無く何といっても500ヘルツ以上の情報量が飛躍的に増えた印象を受けたので、これまでのサウンドがいかに控え目に終始していたかがよく分かった。

万事控え目な人間には「おとなしいサウンド」が似合っているが、この辺でガラッと豹変するのも面白いかもしれない。まさに「君子豹変す」(笑)。

チャンデバ1号機が合格したことを一同確認してから、今度はチャンデバ2号機を使ってクロスオーバー2000ヘルツで聴いてみた。これもなかなか良かったが、自分にはちょっと音像がデカ過ぎるような印象を受けた。何だか歌手の口元が大きくなるような感じといえばいいのだろうか。

ウェストミンスターの箱はクロス1000ヘルツが前提なので、一緒に試聴していたMさんに「このチャンデバですが折角ですからクロス2000ヘルツを1000ヘルツに変更できませんかね?」

「ああ、できますよ。8か所ぐらいの素子を代えるだけで済みます。次回来たときにやってあげましょう。」

「助かります。是非、お願いします。」

クロス500ヘルツと1000ヘルツのチャンデバが2台あればその日の気分次第でずいぶん遊べそうだ。

いずれにしても、このウッドホーンには大きな将来性を感じたので「しばらくお借りしてじっくり聴いてみたいのですが・・・・」と、Kさんにお願いしたところ「いいですよ。しばらく聴いてみてください。」と、ご快諾を得た。

丁度昼食時になり、2時間ほどでお二人とも辞去されたので午後からは独りでさらに試聴を続けた。

今度はジャズで「ビッグ バンド」(カウント・ベイシー)を聴いたところ、明らかに高域不足であることが判明した。そりゃそうですよねえ、JBL「375」をツィーター無しで聴くようなもんだから〜。

クラシックやボーカルでは誤魔化しがきいてもジャズともなると、これはイケマセヌ。やはり試聴盤にジャズは絶対に欠かせない。

そこで、ためらうことなくJBL「D123」(口径30センチ)に使っていた「075」ツィーターを投入した。

このシステムを名実ともに我が家のフラッグシップ(旗艦)モデルにしようという決意の表れでもある(笑)。ただし置き場所ともなると、ウッドホーンの脇しかない。ほんとうは「縦一文字」がいいのだが・・・。

              

「マイカ・コンデンサー」を使ってローカットし、オーディオ戦線に投入した。接続はSPターミナルを使ってシンプルに締めて圧着するだけ。

すると「しめた、音に輝きが出てきたぞ!」

中小型システムにもいいところが沢山あって大好きだが、やはり大型システムでないと出せない音があることを改めて痛感した。

たとえば以前クラシカ・ジャパンで録画した「マーラーの4番」(ゲルギエフ指揮:於ロンドン・アルバートホール)を聴いて唖然とした。

          

ミニチュアの舞台から大きなコンサートホールに変身した印象で、何という雄大なスケール感だろう。やはりマーラーを聴くのなら「でっかい箱」の方が絶対いい。

けっしてローエンドまで伸びているわけではないが、音にゆとりがあるので何時間聴こうと耳が疲れず、このところ少なくとも(4番を)毎日2回以上は聴いているのだから世話はない(笑)。

さらに、もっと欲が出てきたので今度は駆動する2台のアンプを一新して我が家のエース級を投入した。

まず、500ヘルツ以下には低音域の質感が一番優れた「2A3シングル」(フランスのVISSEAUX)を起用し、中高音域にはとっておきの「171シングル」を持ってきた。

         

ところで、どんなシステムでも聴きこんでいくと何らかの欠点が見えてくるものだが、このシステムははたしてどうなんだろう。

実は、本日(14日)の時点で既に10日ほどが経過しているのだが、強いて言えばやや乾き気味の音になるのかなあ・・・。

ジャズばかり聴くのならまったく言うことなしだが、クラシックとなるともっと湿り気というかシットリ感が欲しい気もするが、贅沢をいえばきりがない。

Kさんによると久しぶりに電流を通したそうなのでドライバーのエージングを続けるともっと良くなるのかもしれない。

それはさておき、昔と比べて今回の3ウェイがうまくいった要因をいつものように「独断と偏見」にもとづき分析してみると、

1 「2ウェイ・チャンデバ + ツィーター」の編成がウェストミンスターにマッチしていた

2 中高音域に71系アンプを活用した

3 プリアンプ1号機(ムラードのECC83×6本)の活用

4 お借りしたウッドホーンとドライバーの性能がGOOD

といったところかな。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/08098b497c5cc3a2131184109f4595e3


ウッドホーンの誘惑〜その3〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/b384fdf17564403fcfceec545b593028

メル友の「I」(東海地方)さんから次のようなメールが届いた。

「ウッドホーンのシステム、いいですね。かなり大型のホーンに見えます。ということは、250Hzカットオフの500Hzクロスで使用される設計でしょうか。

続編の時には、テクニクスのドライバーについても見せていただけると幸いです。業務用途のドライバーか、昔のハイエンドシステムのドライバーでしょうか。

いずれにしてもスピーカー絡みの記事は参考になりますし、本当に楽しいです。ありがとうございます。

ここのところ、4ウェイのシステムでクラシック音楽(ワンポイントマイク録音)の音場再生を試みていました。結果は、広く、深い音場感は得られるのですが・・・何か”腑”に落ちません。

以前から感じていることですが、ステレオ左右のスピーカーの後方に広がる音場はオーディオ独特のもので、コンサートホールでの響きはこのような音場感は出さない・・・ということです。

そう思ってしまうと、音場型のスピーカー配置で聴く音楽が遠くへ遠くへと行ってしまう、音量を上げても基本は変わらない。フォルテでも音が前に来ない。”腑”に落ちないのはこの辺のことか・・

そこで、音場の確認のためにコンサートに3回行ってきました。

私は地元のコンサートホールで最前列、後席、2階席等いろいろな席でクラシックを聴いてきましたが、最も好みに合うのが2階の前方席でした。

その2階最前列でも、音楽は目の前まで迫ってきます。

一方、コンサートホールでは、音場はステージの壁の後には広がりません。演奏者の遠近もオーディオほどは出ません。音はいい意味で混じりあってホール空間全体を満たします。

オーディオ黎明期から言われている「後方への音場」とは、オーディオ独自の再生芸術なのだと思います。

当方としては、この芸術を否定する気は全くありません。ただ、自分の好みでないことがわかってきただけのことです。

で、変更です。変更前にどんな置き方だったのかは省略します。

ユニットの向きを同一方向縦一列にしました。左右のSPはリスナーに向けました。

SPを置く位置は、左右の壁には近いのですが、後方の壁からは150p程離れています。(JBLの周りを空けておきたい。快調なJBLへの影響を排除)

この状態での音場です。

スピーカー後方の音場感は半分ほど残しながら、リスナー側への音場がぐんと広がりました。これなら”腑”に落ちます。コンサートのエネルギー感が出ています。

しばらくこの方向で調整してみます。では失礼いたします。ウッドホーンの誘惑〜その3〜待ってます!」

以上のような内容だったが、「I」さんの実体験に基づくご意見には随分考えさせられた。

実は、我が家の場合の「いい音」の条件というのは、まず音場がスピーカーの後方に広がってステージ(舞台)が出来ることが第一で、これに周波数レンジと分解能が「そこそこ」伴ってくれれば言うことなし。

これは、コンサートのエネルギー感を重視される「I」さんの考え方とはまるっきり違う。

したがって、もし「I」さんが我が家の音を聴かれたら、「コンサートホールではこんな音はしない」と、きっとガッカリされるに違いない。

あくまでもコンサートホールの音の再現を目指すのか、それとも家庭の中で独自のミニチュアの世界を目指すのか、この辺は、いいも悪いもなくオーディオに対する各自の求め方が違うとしか言いようがないが、どうやら滅多にコンサートに行きもしない独善的なクラシック音楽愛好家の虚構の世界の方が「分」が悪そうな気がしている。

何といっても多勢に無勢ですからね〜(笑)。

これは、当然このブログのスタイルにも及んでくる話で、いつも、くどいように「この内容は独断と偏見に基づいていますよ」と、繰り返しお断りしている理由の一つには、(ブログの内容に)普遍性を求められるとちょっと困ってしまうと思っているからである。

なお、ご要望があったテクニクスのドライバーの画像を紹介しておきます。大きさと重さはJBL375ドライバーとどっこいどっこいです。


         

以上、「I」さんのおかげで「ウッドホーンの誘惑〜その3〜」が登載できました。どうもありがとうございました。

次の取り組みは「〜その4〜」ですが、このウッドホーンと裸の「AXIOM80」(500ヘルツ〜:平面バッフル付き)との試聴比較を仲間と一緒にぜひやってみたいですね。

はたして「鬼が出るか蛇が出るか」〜(笑)。

最後になりましたが、ふと思い出しましたので某老舗のオーディオメーカーが掲げている「原音に近づく正しい音とは」を紹介しておきます。

これが、まさしく「I」さんが指摘された「オーディオ独自の再生芸術」なのかもしれませんね。

1 ボリュームを上げてもうるさくない音で会話が楽にできる。

2 音は前には出ない。後方に広がり自然に消える。

3 音像は左右後方に定位し、左右フラットに定位しない。

4 小さな音でも明瞭度が下がらない。

5 スピーカーの近くでも離れても後方でも音質、音圧の変化をあまり感じない(音は波紋である)

6 音は思っている程、迫力、パワー感のあるものではない。

7 試聴上、歪(物理特性ではない)が小さくなると音像が下がり、音階、楽器の音色が正しくなる。

8 長時間聴いても疲れない。連室でも音が邪魔にならない。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/b384fdf17564403fcfceec545b593028


ウッドホーンの誘惑〜その4〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a57a507809b38fa7e894b371da61dd82

先日、投稿した「ウッドホーンの誘惑〜その3〜」の続きです。

すでに、お忘れの方も多いと思うがこの表題の記事の後半に掲げておいた宿題がず〜っと気になっていた。

それは「テクニクスのドライバー VS AXIOM80(平面バッフル付き)」の聴き比べ。

先週、その機会がようやく巡ってきたので結果を記録しておこう。

もちろん独りでは心許ないので(笑)、いつものように仲間(二人)に来ていただいて、試聴しながら丁々発止のやり取りを行った。

具体的な実験の中味については画像を観る方が手っ取り早い。

             

ちょっと景色がゴチャゴチャしているので説明すると、一つのシステムを次のとおり二通りに使い分けしたもの。

1 3ウェイシステム「JBLのD130+テクニクスのドライバーホーン+JBL075ツィーター」

2 2ウェイシステム「JBLのD130+グッドマンAXIOM80」

はじめに1のシステムを試聴し、その後テクニクスのドライバーホーンを脇に押しやって、2のようにAXIOM80(平面バッフル付き)を載せてみたのがゴチャゴチャの理由だ。

実験の狙いは両者の優劣を決めるのではなく、それぞれプラス面とマイナス面があるので各自の意見を出し尽くそうというもので、最終的にどちらを取るかは(プラス面とマイナス面を差引きして)リスナーにお任せと相成る。

結論からいくと、1はジャズを聴くのであれば100点満点、クラシックを聴くのであれば80点ぐらい、一方、2はクラシックを聴くのであれば95点、ジャズを聴くのであれば85点ぐらいと議論が落ち着いた。

なかなか微妙な採点状況だ(笑)。

このうちハイライトは1の場合にジャズで100点、クラシックで80点と後者で大幅に点数を落としたことで、その一番の理由は「音の余韻が乏しい」ことに尽きた。

そりゃそうでしょう、音切れが早いのが特徴の金属のダイヤフラムを使ったユニットに音の余韻を求めるのは「比丘尼に求めるに陽物をもってするようなもの」(司馬遼太郎著「歳月」)だろう(笑)。

以下、いつものように独断と偏見を交えて勝手に言わせてもらうと、

クラシック音楽の鑑賞と余韻の表現力とは切っても切れない関係にあると思っている。

楽節の終わりなどでサウンドが空間のなかにス〜ッと消えていき、そこはかとなく漂う余韻と静寂に浸りつつ「ああ、いい音楽だなあ」と、一緒にその感興を楽しむところに音楽鑑賞の醍醐味がある。

余韻は教会やコンサートなどで天井や壁に当たって跳ね返ってきた間接音と、楽器からの直接音とが微妙に織り交じった音楽にはつきものだ。

その一方、ストリート・ジャズという言葉にもあるようにジャズは楽器から出た直接音を主体に楽しむ音楽であり、余韻なんてどこ吹く風だ。

そこで当然のごとく、問題が発生する。

音切れのいいダイヤフラムを使ったユニットはジャズでは抜群の威力を発揮するが、クラシックではそれが逆にマイナス面となって働く。「あちら立てれば、こちら立たず」で、今回がその端的な例となる。

一般的にリスナーを大雑把に分けるとすると「クラシック派」と「ジャズ派」、そして「どちらも聴く中間派」に分けられるが、自分のような、そこそこの「中間派」にとってはこれが一番困る(笑)。

もちろん「いいシステムともなるとクラシックもジャズも両方うまく鳴ってくれるはず」という根強い説もあるが、自分はこの説には与(くみ)しない。

「クラシックとジャズの両方を満足して再生できるシステムは難しい。」という思いが正直なところだ。一番いい例がタンノイさんのオートグラフで、これでジャズを聴こうなんて誰も思わないだろう。

この意見にはそれぞれに賛成、反対と分かれるだろうが、これまで「完璧なシステム」なるものをまだ聴いたことがないので現時点での断言は差し控えておこう。

まあ、そういうわけで本日は「テクニクスにするか、AXIOM80にするか」決定的な結論は出ず仕舞いで、むしろますます混迷の度が深まってしまった。

1で聴くジャズの爽快感はちょっと捨て難いし、それかといって我が家の場合、日常聴くのはクラシックが大半だしね〜。

オーディオを色分けして割り切るのはホントに難しい(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a57a507809b38fa7e894b371da61dd82

管楽器の魅力 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年10月13日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/061de497f2d30da753977486042ca33f


つい先日、メル友の「I」さん(東海地方)からお借りしたウィントン・マルサリスのCD「バロック デュオ」。

「トランペットってこんなに爽やかな楽器だったのか。開放的でブライトな響きの中に一抹の哀愁味を帯びているのがたまらなくいい。

それにクラシックでありながら、自由闊達で堅苦しいところがない。これがジャズトランペッターならではの持ち味だろうか。」と、たいへん月並みな言葉だがカルチャーショックとでもいうべき感覚に包まれながら連日耳を澄まして傾聴している。

あまりの素晴らしさに「I」さんからお借りしたCD盤をお返しするのが名残惜しくて、とうとうネットを通じて新しく購入してしまった(笑)。

これまで、クラシック主体に聴いてきたので「ヴァイオリンがうまく鳴ってくれないと絶対にダメ」というのが我が家の(オーディオの)ポリシーだったが、それがちょっと揺らいできてしまった。

管楽器の魅力をメチャ満喫したい!(笑)

一般的に楽器というのは、大雑把に分けると「こする音」「たたく音」「吹く音」に分類できると思う。

言わずもがなだろうが「こする音」というのは、ヴァイオリンに代表される弦楽器群、「たたく音」というのはピアノやティンパニーなどの打楽器群、「吹く音」というのは、管楽器群となる。

ちなみにピアノが打楽器なのか弦楽器なのかは諸説あるみたいだが、学術的には「有鍵弦打楽器」と称されているそうだ。

音楽ジャンルの視点からいくと、クラシックは「こする音」の割合が高いし、ジャズは「たたく音」と「吹く音」の割合が高い。

またもや「クラシック VS ジャズ」の様相を呈するわけだが、これらの「こする」「たたく」「吹く」音にまんべんなく対応できるオーディオシステムというのは残念なことにまだ無い。

もちろん、それはちょっとおこがましいけれどハイレベルでの再生という条件付きだが、たとえば「こする音」は得意だが「吹く音」には弱いとか、「たたく音」には強いが「こする音」は苦手といった調子。

その伝でいけば我が家のAXIOM80は「こする音」にはメチャ強いのだが「吹く音」となると悪くはないもののホーンス型ピーカーには一歩も二歩も及ばない。

その辺にポイントを絞って言及してみよう。

先日、近くにお住いのオーディオ仲間のYさんがお見えになったので、前述のマルサリスの「バロック デュオ」をテスト盤にして我が家のスピーカーを軒並み聴いていただいた。

目的はトランペットの響きをどのスピーカーがうまく出してくれるか、その一点に尽きる。

   

ざっと紹介しておくと、左から「AXIOM80」(最初期版)、「JBLのD123+ホーン型ツィーター」、「AXIOM150マークU+デッカのリボン型ツィーター」、「JBLのLE8T」(最初期版)そして奥に鎮座しているのが「JBLのD130+AXIOM80(裸)」(イン・ウェストミンスター)。

このうち、Yさんともども(トランペットが)ベストの鳴り方だと一致したのが画像左側から2番目の「JBLのD123+ホーン型ツィーター」だった。

今のところたいへんなお気に入りで、これまで50年近くオーディオをやってきたが、ようやく快心のシステムに巡り会えた気がしている。

我が家では日替わりメニューのようにシステムの組み合わせが変わるので、忘れないようにメモっておこう。

まずCDシステムはdCS(イギリス)のセットを使い、真空管式プリアンプ3号機(E180CC×6本)、パワーアンプはWE300Bシングル(1951年製オールド、前段管は171・トリタンフィラメント仕様、銅板シャーシ)。

肝心のスピーカーだが市販のネットワーク(高音域のボリューム調整付き)を使いクロスオーヴァーは1200ヘルツ(12db/oct)。

ちなみにエンクロージャーは自作で、底板に30センチ四方の穴を開けて目の詰まった金網を敷き、簡易的な「ARU」を施している。

< 〜1200ヘルツ >

JBLのD123(口径30センチ:16Ω初期型グレータイプ)ユニット

< 1200ヘルツ〜 >

テクニクスのホーン型ツィーター(EAS−25HH22)

これで聴くトランペットが爽快そのもので、さすがのAXIOM80といえどもホーンタイプの鳴り方にはとうてい及ぶべくもなかった。

「ホーンとはスピーカユニットの空振りを防ぐためのものと思うと一番理解しやすい。広い空間で大声をだしても声は届きにくいが、メガホンや手をホーン状にして声を出すとより遠くまで明瞭に声が届くのを人は経験上知っているだろう。ホーンスピーカーの原理もそれと全く同じで小さい口径で空振りしてしまう音波を能率よく空間に放射するためにある。」(ネット)とあったが、ホーンの威力に今更ながら感心した。

まあ、そういうわけで、わが家ではこれから弦楽器のときは「AXIOM80」、管楽器の時は「JBLのD123 +ホーン型ツィーター」、そして全体的にゆとりをもっておおらかに聴きたいときは「JBLのD130+裸のAXIOM80」(イン・ウェストミンスター)の出番となる。

スピーカーをいくつも使っていると、「どうしてそんなに必要なのか?移り気で腰が定まらない男だ。」などと眉をひそめる向きもあろうが、我が家のオーディオは「総合医といろんな専門医が分かれている総合病院みたいなものです」といえば、その辺のご理解の一助になるだろうか(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/061de497f2d30da753977486042ca33f


84. 中川隆[-6187] koaQ7Jey 2017年10月16日 09:49:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

SPユニットのネジ締め付けノウハウ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年10月15日


毎年のようにノーベル文学賞の候補に挙げられている作家の村上春樹さんだが今年も逃がしてしまった。残念!その村上さんが次のような言葉を残している。

「世の中には2種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー)を読んだ人間と、もう一つは読んでいない人間だ。」

この分類をオーディオに当てはめてみよう。

「オーディオ愛好家には2種類の人間がいる。市販のスピーカーをそのまま使う人間と、もう一つはそれを改造したり新たに製作する人間だ。」

スピーカー周りの工作は音質の変化の度合いといい、奥の深さといいオーディオの究極の楽しみだと思っているが、惜しいことにエンクロージャーを含めて市販のスピーカーをそのまま使っている人が圧倒的に多い。

市販のスピーカーなんて営利を目的としたメーカー側のコストを優先した妥協の産物に過ぎないと思っているが、まあ、中途半端に取り組むのなら市販のものを使う方が無難であることは間違いない。

いずれにしろ、「上から目線」の発言は不愉快だと言われそうだし、人それぞれなので無理強いはしない方がいいだろう(笑)。

さて、そういう方々には以下の話は無縁だと思うのでどうか読み飛ばしてほしい。

先日のブログ「AXIOM80の究極の使い方」(2017.10.10)で、主なテーマとなったSPユニットのネジ締めについて、メル友の「I」さんから次のようなメールが届いた。

「裸で鳴らす利点は、〇〇様が書かれている通りだと思いますが、表現を変えると、「ユニットの振動板を歪めないための方法」とも言えるかと感じています。

本格的に裸で鳴らしたことのない私が言うのも何ですが、オーディオ仲間のボロトレーン邸の13p励磁型フルレンジは、アルミのマスを背負い、フレームはバッフルに接していません。

氏が懇意にしているハヤシラボのリファレンススピーカー(シーメンスのフルレンジ)は平面バッフルですが、やはりフレームはバッフルに接していません。

古くはオイロッパのバッフルへの取り付けも非接触ですし、ドイツヴィンテージフルレンジはガスケットを介して取り付けますが、締める強さは「落ちない程度に弱く」と、これは「ペンションすももの木」のオーナーの言です。

ユニットの振動板をストレスフリー状態に保つ方法が、フレームとバッフルの非接触すなわち裸なのかと・・・。どんなバッフルに取り付けても、フレームは歪み、振動板も歪むということでしょうか。

一方、JBLは強固なバッフルに強固に固定する手法です。それによりアタックの強さを確保しているような気がします。

もしかしたら、裸で駆動するということは”弦楽器のための究極の鳴らし方”なのかもしれませんね。」

以上の通りだったが、SPユニットのネジ締め一つとってみてもケースバイケースで、そのノウハウは果てしないようだ。

たとえばJBL(口径38センチ)の場合には思い当たる節があって、過去に締め付けたつもりの8か所のネジのうち2〜3所が緩んでしまい弱音のときにビビリ音が出たことがある.

あんなにガッチリとして強固なフレームなのにネジの締め方ひとつでコーン紙が歪むのかと驚いたが、明らかにJBLはネジをがっちり締め付けた方が良かった。

AXIOM80の場合は、「落ちない程度に弱く」均等に締めるのがコツだろうが、アタック音のときにビビらない程度に締める頃合いが実に難しそうだ。

ところで、市販のスピーカーの場合は故障しないことが大前提なので、きっとネジをガチガチに締め付けているに違いない。

長年我慢して根気よく鳴らし込んでいくと、だんだんと音が良くなってくる話をよく聞くが、理由の一つとして経年劣化で取り付けネジが程よく緩んできて「いい音」が出るのかもしれない(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/99fefad594d27c5280ae0158fffa401b


85. 中川隆[-5790] koaQ7Jey 2017年12月06日 19:14:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

小は大を兼ねる - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年12月06日

1か月以上も前に登載した

「ウッドホーンの誘惑〜その4〜」
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a57a507809b38fa7e894b371da61dd82

だが、その中で「クラシックとジャズの再生は両立してうまく鳴らせない」といった趣旨のことを述べておいた。

しかし、実を言うとオーディオは百者百様だし「はたしてこんなことを書いてよかったんだろうか」と、一抹の不安は拭いきれなかった。


すると、畏敬しているメル友の「I」さん(東海地方)から次のようなメールが届いた。(抜粋)

「ワンポイントマイク録音のクラシックとマルチマイク録音のジャズを、1台のスピーカーシステムで”ハイレベルで”具現するのは無理・・・と私も思います。

例えば、広く深い音場を再現するシステムで、マルチマイク録音のジャズ・ピアノトリオを再生すれば、センター奥にピアノが引っ込み、左のSPにベースが貼り付き、右のSPにドラムが貼り付き、不自然な3点ステレオ音場になってしまうはずです。

両方をそこそこにというのはあると思います。しかし、その状態は「音工房Z」の主宰が仰るように、「どんなジャンルの音楽再生にも対応するスピーカーです、というのは、どのジャンルの音楽も高度には再生できません、と言っているのと同じです」(だったかな?原文は忘れました)・・・私もそう思います。」

以上のとおりだが、これにはとても勇気づけられた(笑)。

「クラシックもジャズもうまく鳴ってくれる」というケースは、「ただし、両方とも高度な再生は出来ていませんが・・」というエクスキューズ付きなのだ。

もちろん、幸せ度からいくと「我が家のシステムは何でもうまく鳴ってくれる」という人が一番なのは議論の余地がないが(笑)、そういう人は別にしてクラシックもジャズも両方とも極めたいということであれば、どうしても2系統以上のシステムが必要となろう。

そういえば、ずっと昔大きな病院の院長さんだったK先生(故人:大分市)と親しくさせてもらったことがあり、とても広くて天井が高いリスニングルームにはタンノイさんのオートグラフとJBLのパラゴンが堂々と鎮座していた。

今となってはその時の音の記憶があまり定かではないのが残念だが、何だかとても大味な音だったという印象しか残っていない。アンプは、たしか

「マイケルソン&オースティン」の真空管アンプ「TV−A1」(KT88プッシュプル)
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


だった。

定評のあるスピーカーとアンプをポンと設置して「いい音」が出てくれればこれに越したことはないが、実はそこからオーディオの危険な罠がポッカリ穴を開けて待ち受けていると、今となっては自信を持って言えるような気がする…(笑)。

特に広い部屋で鳴らすときのバランスのとり方は、つい最近の体験(「部屋の広いは七難隠す」)からして、一般的な常識が通用しないところがある。

それはさておき、以上は「クラシック VS ジャズ」というソフト側の視点から述べてみたわけだが、今度はガラッと角度を変えてハード側の視点から「大型スピーカー VS 中小型スピーカー」と見方を変えるとどうなんだろう。

たとえば大型スピーカーで大規模編成のオーケストラを聴いたり、ジャズを大きな音でガンガン鳴らす、その一方、ボーカルや小編成のジャンルは中小型スピーカーの出番といった調子。

こちらの方がむしろ一般的かもしれない。

我が家の例でいけば大型システム1系統と中小型システム3系統あるが、つい面倒くさくなって「大型システムで小編成を聴いたり」、「中小型システムで大編成を聴いたり」することがときどきあるが、面白いことに気が付いた。

前者の鳴らし方には違和感を覚えることが多いが、後者の鳴らし方にはすんなり入っていけるのだ。

つまり、大型システムの方がどうしても大味になって「つぶし」が利かない!

巷間よく言われる「大は小を兼ねる」とはとても言い難く、むしろ「小は大を兼ねる」ところがあり、あまりお金のかからない中小型システムの方に万能性があるところがオーディオの面白いところだ。

ただし、先日(11月12日)テレビで放映されて話題になった「シン・ゴジラ」の効果音は大型システムで試聴するに限ると思った。

音楽の再生にとって一番大切なのは「ハーモニー」だと思うが、それとは無縁のドド〜ンという地響きのような衝撃音のすさまじさはほんとうに心胆を震え上がらせた。映画の迫力はサウンド(効果音)次第で豹変するので、わざわざ映画館に行って観る価値は十分ありそう。

    

いずれにしろ、我が家の大型システムの出番はテレビ番組とオペラぐらいなのがちと寂しいが、それだけ中小型システムが充実している証でもあり、ま、いっか(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d8bb34aafa12aadd63639b63ef05760c


86. 中川隆[-5752] koaQ7Jey 2017年12月21日 08:50:08 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
オーディオの推進力 ⇔ 欲と不満 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年12月21日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/b30670b92e16893e82d910dd22ba08ca


ワーフェデール(イギリス)は箱の力をうまく利用して鳴らすようにできているので小出力でも十分通用したが、JBLともなると箱の力を借りようとしない音づくりなのでユニットの能力をフルに引っ張り出してやらないと勝負にならない。

小出力では歪み気味の音になっていかにもパワー不足。
アンプにかなりのハイパワーを求めてくるのだ。


我が家のオーディオには欠かせない真空管アンプだが、知らず知らずのうちに溜まってしまって現在では8台(うち2台は知人に貸し出し中)にもなってしまった。

そのうち使うアンプが絞られてくると、出番の廻ってこないアンプがどうしても出てくる。それほど広い部屋で聴いているわけでもないし、置き場所にも困るので12月という比較的ふところが豊かになる時期を当て込んで1台くらい知人のNさんに頼んでオークションに出してみようかと思い立った。

さて、どのアンプを出そうか〜。

目を付けたのが、同じ型式のアンプが2台もある「171A」シングルアンプ。

    

比較的小ぶりのアンプだが、最初に左側のアンプをオークションで購入し、大いに気に入ったので予備として同じアンプをさらに1台購入したもので、それぞれ改造を施したものの基本的に同じなのは出力管が「171A」(ナス管)、整流管が「280」(ナス管)、インターステージ・トランス内蔵、出力トランスも回路も同じという双生児だが、唯一違うのが前段管である。

左側のアンプの左端にあるのが「6SN7」(数値的には12AU7と同等)、右側のアンプの左端にあるのが「AC/HL」(英国マツダ:最初期版)。

どちらに定評があるかとなると「通」の方にはもうお分かりですよねえ(笑)。

「英国マツダ」の凄さには自分もゾッコンなので、比較的ありふれた「6SN7」を使ったアンプの方をオークションに出すことにした。

そうなると故障品を出品するわけにもいかないので、改めて無事にちゃんとした音が出るかどうか確認してみなければいけない。スピーカーはお気に入りの「ワーフェデールの2ウェイ」である。

オークションに出す以上、貴重なナス管を付けるのはもったいないので(笑)、出力管も整流管もST管に差し替えて聴いてみたところ、これがまあ想像以上に「いい音」がして驚いた。

とても素直な性格で聞きわけが良く、行動もすばしこい優等生を連想させるような音。出力はたったの1ワット前後なのにまったく不足はない。

実はこのアンプは、先日知人の80坪ほどもある広いホールでフィリップスの口径30センチのユニットを試しに鳴らしてみたところパワー不足を露呈してとても印象が悪かった曰くつきのアンプだった。

部屋の広さとスピーカーが変わればアンプはこんなに豹変するものだろうか・・・。

こんなに音のいいアンプをオークションに出すなんて滅相もないとすぐに気が変わった(笑)。

俄然ヤル気になって、今度は本腰を入れて「AC/HL」の方を引っ張り出して試聴した。

   

出力管は「171」(トリタンフィラメント)、整流管はSPARTONの「480」(メッシュプレート)にグレードアップ。

まったく惚れ惚れするような音が出た。

小型のシャーシの中に「こじんまり」と収まった回路、小型の出力トランス、小出力の真空管といった「小型」ならではのメリットを最大限に生かしたスピード感溢れるサウンドで、これなら我が家のエース級の「WE300B」や「PX25」アンプとも十分太刀打ちできるし、むしろ上回る部分さえある。

ルンルン気分になって、今度はスピーカーを換えてオールJBLの「変則3ウェイシステム」にしたところ、途端に色褪せてしまった。これはアカン。歪み気味の音になっていかにもパワー不足。

ワーフェデール(イギリス)は箱の力をうまく利用して鳴らすようにできているので小出力でも十分通用したが、JBLともなると箱の力を借りようとしない音づくりなのでユニットの能力をフルに引っ張り出してやらないと勝負にならない。アンプにかなりのハイパワーを求めてくるのだ。

そういうわけで「あちらを立てればこちらが立たず」というのか、我が家では4系統のスピーカーがあるがこれらをすべて完全無欠に鳴らしてくれる万能タイプの真空管アンプは残念ながら今のところ存在しない。

つまり、6台ともにごく微細な点でいずれも「帯に短し、たすきに長し」の感があり、毎日がアンプとスピーカーの相性探しに費やされているといっても過言ではない程。

とはいえ、自分で言うのもなんだがちょっと要求水準が高すぎるのかもしれない。

オーディオの推進力は何といっても「欲と不満」だから、ま、仕方がないか(笑)。


87. 中川隆[-5751] koaQ7Jey 2017年12月21日 09:15:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

アメリカ、マサチューセッツ州ビバリーにある Dennesen社のModel Antaresと言うパワー・アンプの出品です。

Dennesen社はジョン・カールによる JC-80 で有名な会社
http://www.ezimport.co.jp/product.php?id=r210966697


ディネッセン アンタレス(Dennesen社 Model:Antares )入荷 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年10月24日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ec19b172f9b9c8c8749e3fcfd1185164


ディネッセン社アンタレス アンプが入荷しました。入荷したので早速音出し確認です。ヒューズのアンペア数を確認すると3A(30mmタイプ)の様ですが、150W/chなら5Aは必要と思い、在庫からフルテックのオーディオグレードヒューズに交換しました。

早速、音出し確認をしています。今までパワーアンプにSONY SRP-P2070と云うPA用アンプを使っていましたが、交換直後からSRP-P2070では力不足だったことが判ります。元々判って使ってはいたのですが・・・。交換直後は少しノイジーな現象が出ましたが使い始めはそんなもの。しばらくFMを流しながら温めてやりますと、非常にハイスピードなサウンドです。おまけに音が伸び切ってくれます。音の切れ込み具合も素晴らしくなりましたね。

組み合わせているプリアンプは管球式の手製の改造品ですが、第一級のグレードの音質を持っています。これでハイグレードな音質で楽しむ事が出来そうです。最もこのアンプが本領を発揮するのは半年後と思います。電源ケーブルは最高級クラスを合わせています。#4311Bの方がオリジナルの状態では物足りなくなりそうです。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ec19b172f9b9c8c8749e3fcfd1185164


ディネッセンのアンプは息子宅行を予定 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年11月03日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ddde5ac6ea2ab5fc34428564aaf1f59d

ディネッセンのアンプは最初サブシステム用に考えて購入しましたが、サウンドを聴いて息子宅の低域用に使った方が良いと思いました。息子宅はWフロントロードRCA箱にD130×2発にオリンパスと同じ中高域ユニットを使って、ホーンのみ「お化けホーン」(HL90・・・古いタイプ)を組合せ、3ウェイマルチアンプでシステムを組んでいます。現在パワーアンプは全て管球式です。

(アンプ・ソース機器部は大幅に変わっています)

当人の希望で、低域はTr型のパワーアンプの方が良いと云っていましたので、丁度良いだろうと思います。(150W/chも有るとサブでは過剰)アンプの入れ替えでGE6550プッシュプルのアンプが出て来ますので、そのアンプをサブシステムに使おうと思います。そのアンプにはゲイン調整が出来る様にしていますので、サブシステムでもプリのボリューム位置を合わせやすいからです。

息子宅も伝送ケーブルはバランス方式で全てXLRケーブルで接続しています。(オリンパスと同じ)今回のアンプはRCA接続になっていますので、ケーブルを1.5mで準備をしました。チャンデバはアキュフェーズF-25を使っていますので、RCAとXLRの切り替えが出来る様になっています。

約1ヶ月くらいは当方のサブシステムで使って、機器を馴染ませて(活性化させて)から交換したいと思います。150W/chのパワーアンプのヒューズが3Aとは非常に省エネタイプです。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ddde5ac6ea2ab5fc34428564aaf1f59d

GE6550ppパワーアンプ - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年12月11日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ed4db22dfbc3e63a51ed066017fa3e4a

息子宅のRCA Wフロントロード箱システムの低域用(D130×2)用のパワーアンプ。当該GE6550ppパワーアンプは「内部配線」を全て最高峰ケーブル材に交換済。前日まで「ノイズ」に悩まされていたらしいので、ディネッセンのアルタイルパワーアンプと交換して持ってきた。

交換した直後、息子曰く

「三段落ちしたみたいな音だなあ。低域が吹き出してくるような圧力が無い。ドライブ力が違いすぎる・・・」

と非常に辛口なコメントが・・・ディネッセンのアンプに浴びせられた。

個人的にはこのGE6550ppパワーアンプが欲しくてもがいていた。
このアンプには@バランス と Aボリューム が付いているので非常に使い勝手が良いのです。

上述写真の様に「自家製プリ」との組み合わせでは、クラロスタットのボリュームを9時の方向以上で使える。実際に音出しして確認したがノイズはない。真空管を抜いて綺麗に掃除をしただけで「ノイズ」は消えてしまった。息子宅ではXLRプラグで使っていたのに対し、現在はRCAプラグで使っている。内部を開けて配線関係の外れ等を確認したが問題なし。「あのノイズは何だったんだろう???」

多分このままXLRプラグで使ってもノイズは出ないだろう。(このアンプの入力はXLRとRCAの2系統を装備)出力も20W/ch有ります。来週一旦息子宅に返します。その後、このアンプに見合うTR型アンプを手に入れて交換する予定。

ちなみに隣のアキュフェーズのC200+P300の組合せより、はるかにSN比が良く、音数が多く、音の厚みを感じます。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/ed4db22dfbc3e63a51ed066017fa3e4a

息子宅のアンプを元に戻す - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年12月17日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/5644c0e5aa28e9e3095bf76a47c1eec7


先週息子宅にディネッセンのパワーアンプを持って行きました。低域のD130×2発をドライブする為に使ってもらっていましたが、「ドライブ力不足・音に力が無い・音の厚みがない・三段落ちの音質・・・」等非常に辛口の評価でした。その後使ってもらっていましたが、パワーを上げるとドライブ力が出て来るとの事でしたが、そうなると中・高域とのバランスが崩れるとの事で使いづらいとの事。

「ブーン」と云うノイズが出ていた自作のGE6550ppパワーアンプも真空管の差し替え(抜き差しのみ)でノイズが消え、静寂の中から音が出て来る本来のサウンドになりました。RCA接続で確認していましたが、息子宅でXLR接続してもノイズは皆無になりました。

音の厚みやドライブ力がまるっきり違うのが一聴しただけで分かります。GE6550ppパワーアンプのサウンドを聴いてからディネッセンのパワーアンプは聴けませんね。これで息子宅も本来のサウンドになり、仕事の疲労を癒してくれるでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/5644c0e5aa28e9e3095bf76a47c1eec7


一週間息子宅で使ってもらったディネッセンのアンプ
息子に聞いて見ると、「小音量ではどうしようもなく聴けないので、音量を上げて使って見たら少しはドライブ力を感じる様になった」との事でした。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/6d6bfe3960cf68071afb1884b08f4b3a


88. 中川隆[-5726] koaQ7Jey 2017年12月23日 10:47:58 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html


89. 中川隆[-5470] koaQ7Jey 2018年3月10日 10:29:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

Project EVEREST DD67000 フロア型スピーカー JBL by HARMAN
RW:ローズウッド
標準価格 ¥3,000,000(税抜)/1本
http://jbl.harman-japan.co.jp/product.php?id=dd67000

DD67000はマイナーチェンジだがDD66000がボケた音に感じる程劇的進化。

音数が大幅に増えており研ぎ澄まされた感覚が向上、ハーマンの試聴室で聴き比べて買い替えた方大勢います。


90. 中川隆[-5456] koaQ7Jey 2018年3月12日 18:27:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ファンテック スピーカー修理・スピーカーエッジ交換・オーディオパーツ販売
http://www.funteq.com/

ファンテック株式会社

運営統括責任者 代表取締役 緑川 禎志

所在地 〒061-3214

北海道 石狩市 花川北4条1丁目2-110

電話/FAX番号 0133-74-5699

※お電話での対応は行っておりません。
  恐れ入りますがメールまたはFAXにてご連絡ください。

e-mail contact@funteq.com

商品代金以外の必要料金
消費税(表示価格は税別の価格です)
送料(下記参照)
代金引換時の手数料(下記参照)
郵便・銀行振込の場合の振込手数料

送料 全国一律300円(一部商品は110円)
代引手数料 350円
http://www.funteq.com/fqco.htm


JBL S3100を導入。
ウーファーは北海道のファンテックさんにエッジ張り替えに出しました
38cmダブルウーファー長寿命ラバーコーティングウレタンエッジ交換で33,156円。

メールでしかコンタクトが取れないのがネックですが、効率化の為に仕方ないです

____

戻ってきたグッドマン「AXIOM150マークU」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年12月24日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d014c88a5852f68f72f7c6150ed58df2
11月下旬のブログで掲載していた修理目前のグッドマンの「AXIOM150マークU」。

         

ご覧のとおり満身創痍にもかかわらず立派な音が出る。オークションで手に入れたものだが、惜しいことにある特定の周波数のときにだけビビリ音が出るので修繕先を探し回ったのは既に記載したとおり。

3本持っている同型ユニットのうちの1本なので、取り立てて急ぐことはないが大のお気に入りなので是非スペアとして持っておきたいところ。こういう古典型に属するデリケートなツクリのユニットを修繕できるところは豊富な経験を持つショップに限る。

仲間たちに当たってみたところ、強い後押しがあってようやく北海道の「ファンテック」さんに辿りついた。


ファンテック - スピーカー修理・修理用パーツ・オーディオアクセサリー販売 北海道 石狩市
http://www.funteq.com/


電話の受け付けはやってないので、メールだけのやり取りになったが、過去の修理履歴をお伺いしたところ、

「過去に Jensen A12 や agnavox 等のフルレンジ系の励磁型ユニットや、Peerless の初期のユニットの歪(ビビり)の改善修理を行ったことがございます。原因はさまざまではありますが、エッジ部分の亀裂の共振が原因であった
事もございます。JBL 150-4 のコーン紙のみの交換も行ったこともあります。」

とのことだった。

複雑な励磁型ユニットの修理を出来るくらいだから「お任せしよう」と意を決して、先方のご了解のもとに厳重に梱包して発送した。

そして首を長くして待つこと1週間、ようやくメールが届いた。

「この度はありがとうございます。フィザーコーンとセンターキャップから歪音の大半が発生しておりました。

フィザーコーンの補強、割れていたセンターキャップの交換を終えましてその後テストを行い、フィクスドエッジの数カ所からも極僅かではありますが歪が確認されました。センターキャップを外した時に判明いたしましたが、コーンの根元に近い所にも僅かな亀裂がございました。この部分は補修いたしました。エッジやコーンの罅割れを拝見しますところ、元々何か外部からの衝撃があったのでしょうか。

エッジの歪箇所にダンプ剤を塗布いたしましたところ、ほぼ完全に歪音がなくなりました。現在とても良い音質で鳴っております。ボーカルは勿論の事、最も歪が判りやすいピアノソナタも濁りの無い音質でございます。

この様な状態までになりましたので、リコーンの必要は無いものと思います。見た目を重視される場合は別ですが、音質の面では、極力オリジナルのフィザーコーンと元のコーンはそのままにされた方が良いのではないかと思います。

今回の修理でございますが、センターキャップの交換、ボビンの内側の清掃、フィザーコーン及びエッジの補修となりますが、14,040円(税込み・返送料込み)という事でお願いしたいと思います。(内センターキャップ交換は 8,650円となっております)。」

以上の内容で宜しければ、修理を完了させていただきます。」

以上のとおりだったが、非常に修理代金が安いことに驚いた!別のショップでは「AXIOM300」のときに同じような修理で倍額以上取られた記憶がある。

北海道からの発送だったので金曜日出発で、我が家に到着したのは20日(火)の午前中だった。

        

見事に補修してあった。エッジ部分には保護のためセロファンが巻いてある。すぐに「無事到着しました。」と報告すると、「素晴らしいユニットですね。末永くご使用頂けることを願っております。」と返事があった。

スピーカーの専門家から「素晴らしいユニット」だと、太鼓判を押してもらったが、これまでいろんなユニットを試してきたがこれに優る好みのユニットにはとうとう出会わなかった。

これで現用中の「AXIOM150マークU・イン・ウェストミンスター」のユニットがいつ故障しても大丈夫、いつも大船に乗った気持ちでいられる。

ただし、小出力の真空管アンプで鳴らしているので入力オーバーなどはおよそ考えられず、たぶんこのスペアの出番はこないと思うが…(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d014c88a5852f68f72f7c6150ed58df2


91. 中川隆[-5455] koaQ7Jey 2018年3月12日 18:28:15 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ウーファーエッジ張り替え業者リンク集|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12239486964.html

JBL Project K2 S9500 JBL 1400NDのエッジ交換|禁断のKRELL 2017年01月04日
http://ameblo.jp/507576/entry-12234884892.html


ファンテック以外のスピーカー修理店

スピーカー修理工房 軽井沢

YOSHIDA スピーカーリペアサービス
〒389−0206 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4108−1541
TEL 0267−32−6852 

国産 海外製 すべてのメーカーから修理を断られたスピーカーの修理致します。
http://yoshida-speaker-repair.server-shared.com/#

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Vintage Audio(ヴィンテージ オーディオ) (株式会社サイバーメディア)

1950年代のHiFi Audio販売・修理・レコード販売
1950年代のオーディオ機材/レコード(初期盤)/修理・レストア

取締役 大塚健夫

〒709-1203 岡山県岡山市南区西紅陽台2-58-449
TEL 08636-3-0808
http://vintage-audio.jp/?page_id=3

〒706-0224岡山県玉野市八浜町大崎430-12
TEL : 0863-55-1133
http://vintage-audio.co.jp/

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Audio Lab オーディオラボ オガワ スピーカー修理工房

スピーカーの修理、ご相談、お問合せ先

〒997-0032山形県鶴岡市上畑町5-20
専用電話番号:0235-29-1225
オーディオラボ スピーカーサービス部
http://audiolab.co.jp/repairerbunch/
http://d.hatena.ne.jp/tomtom1ono/20120715/1342359961

______


ケンリックサウンド株式会社

ウレタンエッジ交換 1本の費用 15,000円(税込)
〒145-0064 東京都大田区上池台4-2-6 レイクヒル長原106
電話番号:03-5948-6056
http://jbl43.com/?mode=cate&cbid=969637&csid=0
http://JBL43.com/

______

スピーカー 修理 チューニング サウンドデン
〒733-0804 広島市西区山手町27-7
TEL:082-233-7777

・エッジ張替え
・再着磁
http://www.soundden.com/index.html

_____

スピーカーとアンプ修理-リテイルマネジメント
〒552-0007 大阪市港区弁天 3-21-8
電話番号 06-6574-6101 
http://www.labsp.net/


92. 中川隆[-5461] koaQ7Jey 2018年3月17日 09:25:59 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

JBL「175」の使い方の一考察 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年03月17日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bdad2919d7b68250fd8fd2bb7d4d897b


我が家にやってきてから早くも10日あまりが経ったJBLの175ドライバー。

物珍しさも手伝って、いろいろと調整に余念がないが、そういう中JBLに詳しいオーディオ仲間から耳よりの情報が入った。

「思い出したのでご連絡しておきます。ずっと以前に聴かせていただいて、とてもいい音だった「ランサー101」(LE14A+175)のことですが、175ユニットに限ってはスピーカー付属のネットワークを使わずに、良質のコンデンサーでローカット(6db/oct)していました。メーカー仕様のランサー101のままではどうしても出せない音だったそうですよ。一度実験されてみるのも面白いと思います。」

えっ、そうですか!

スピーカーに付属している既成の(箱の中にある)ネットワークのお粗末さについては、これまで耳にタコができるほど聞かされてきた。

あの有名なタンノイさんだって同類だが、「それはタンノイの音づくりの一環だ」と反論されればそれまでの話だが(笑)、自分にはどうしても納得できなかったので、とうとうそれがウェストミンスターの大幅な内部改造に繋がった経緯がある。

したがって「ブルータス、お前もか!」(シーザー)ではないが、「JBL、お前もか!」(笑)。

ちなみに、この「ランサー101」を上手に鳴らされていた方(東京)はプロとして真空管アンプの製作・修繕に併せて1000台近く手掛けられたというベテラン中のベテランであり、「付属のネットワークを使うことでJBLのユニットは随分損をしていますね〜。」が口癖で、「JBLの数あるドライバーの中では175が一番好きです。音が荒れない、長時間聴いても疲れない。」のがその理由だったそう。

まあ、以上のような話は「オリジナル崇拝主義者」にはきっと顰蹙を買うことだろうが、そこまで聞かされて手をこまねくことは自分にはとうていあり得ない(笑)。

さっそく実験してみることにした。まず「周波数早見表」によって「クロスオーバー1000ヘルツ」(8Ω)に見合ったコンデンサーの容量を調べてみると、およそ20μF(マイクロ・ファラッド)だった。

我が家の場合、1000ヘルツ以下に使っている「D130」ユニットの能率は「102db」、そして「175」の能率は「108db」と大きな開きがある。

したがって、まともに20μFを使うと音量バランスが保てないので10μF(2000ヘルツ)あたりで実験してみることにしよう。もちろん175にアッテネーターを使う手もあるが音の鮮度が劣化するのであまり使いたくない。

     

そういうわけで倉庫から引っ張り出してきたのが上記画像のオイルコンデンサーで、左側が「12μF」(イギリス製)、右側が「10μF」(ウェスタン製)。

ネットワークの「IN」端子(+、ー)に接続するだけなので実に簡単に実験できるが、今回のケースでは圧倒的にウェスタン製が良かった。音の柔らかさが違うのですぐに判断できた。

その原因がはたしてブランドのせいか、それともたった2μFの差のせいかは分からない。

この接続の効果はまったく目を見張るほどで、一段と175の鮮度と繊細さに磨きがかかるとともに、何よりもスピーカーの存在を忘れさせてくれるほどの音の自然な佇まいが素敵。

JBLに限らずSP付属のネットワークを使っている方にはこの方式を一度実験されることをお奨めしたいが「裏ブタを開けるのが面倒くさい。それに下手に弄って故障したらどうする、責任を取ってくれるのか。」と、詰め寄られればちょっと委縮する(笑)。

信じるか、信じないか、チャレンジしてみるか、しないか、それはまったく貴方の自由。

ただし、付属のネットワークを弄るのが技術的に難しければこれはもう諦めるしかないが、自分なら執念深く同規格の外付けのネットワークを新たに購入して、高音域だけ上記のやり方で繋ぐことだろう。メーカー不信もここまで嵩じるとちょっと異常かもしれませんねえ(笑)。

なお、これに味をしめて我が家の別の3ウェイシステムの高音域(JBL「075」)もネットワークを通さずにマイカコンデンサー(4個)でローカットしたところ、これもとても良かった。

まあ、なにはともあれ「2ウェイ、3ウェイ仕様のスピーカー付属のネットワークはあまり信用できない」というケースがあるということだけは頭の片隅に置いておくのも損はないと思いますよ〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bdad2919d7b68250fd8fd2bb7d4d897b


93. 中川隆[-10473] koaQ7Jey 2018年4月19日 08:22:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-11230]
2018九州ハイエンド・オーディオ・フェア - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0c186ce30301a4edc1cab900c1fb40ab


去る15日(日)、「2018九州ハイエンド・オーディオ・フェア」(会場:福岡市、「マックス・オーデイオ」主催)に行ってきた。
         

JBLの「エベレスト」(648万円)だが、妙に低音域が膨らんでいて嫌な音だった。

2本のウーファーのうち1本はサブウーファーの役割とのことだが、「コルトレーン&ハートマン」(レコード)では音像(歌手の口元)がやたらに大きくなってとても聴けたものではなかった。

同行の仲間曰く「カートリッジの選択ミスですね。昔のレコードをこんなところで鳴らすものではありません。」

「成る程、スピーカー側の一方的な責任ではないかもしれませんがそれにしてもねえ。こんなスピーカーならただでくれるといっても願い下げですよ。」(笑)。


94. 中川隆[-11331] koaQ7Jey 2018年4月26日 07:29:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12310]

隠れ「JBL」ファン - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年03月11日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8ad83f9c56a45ddd9e7fc2053eb653f6


熱心なクラシック音楽愛好家にとって「JBL」(アメリカ)と聞いただけで眉を顰める向きが多いことは充分承知している。

何といってもこの分野で幅を利かしているのはイギリス製やドイツ製などのヨーロッパ系のスピーカーである。何せクラシック音楽発祥の地だから至極当然のことではある。

しかるに我が家では・・。

日ごろ「AXIOM80」などのイギリス製品には声高に言及しているものの、JBLについてはめったに登場させないことを自認しているが、実はこうみえて深〜く潜航した「隠れJBLファン」なのである(笑)。

あの、メリハリの利いた音、そして透き通った青空を思わせるような爽快感に包まれた音はヨーロッパ系の音とは明らかに一線を画すものでたいへん魅力的だ。やれ「二股をかけている卑怯な奴」とか「節操がない人間」とか批判されても、そこは甘んじて受け容れよう(笑)。

現在の手持ちのJBLのユニットを整理してみるとこうなる。

D130(口径38センチ:8Ω)、D123(口径30センチ:8Ωと16Ωの2ペア)、LE8T(口径20センチのフルレンジ:16Ω)、075ツィーター(削り出しステンレスホーン付き)

(ちなみに「375」ドライバー(2インチ)や「LE−85」も一度手に入れて使った事があるが技量不足も手伝ってやむなく手放してしまった。)

これらはすべて現用中のものだが、このほどこれらに加えて新たにメンバーに加わったのが「175」ドライバーだ。

        

たまたまオークションで見かけて落札したもので口径1インチのドライバーだが周波数帯域では1000ヘルツ以上から使えるという頼もしい奴である。

別に取り立てて使う当てはなかったのだが、何しろ相場より安価だったし、手元に「小型蜂の巣ホーン」(HLー87)を持っているのでこの175とセットにしたらオークションで高値で売れるかもしれないという不純な動機が無かったといえばウソになる(笑)。

ほどなく我が家に到着したが(奇しくも我が誕生日の7日!)ズシリと重い手ごたえが思いのほかヤル気をそそってくれる。何しろ顔の見えない相手との取引でもあり、故障品の恐れもあるのでオークションに出す前に実験してみることにした。

さて、問題は使い道である。

JBLに詳しいオーディオ仲間に相談してみるとこういうコメントが返ってきた。

「175ですか!私はあの有名な375ドライバーよりも高く評価しています。ジャズからクラシックまで何でもうまく鳴らしてくれますよ。

以前「ランサー101」(LE14A+175)を聴かせてもらったときにJBLには珍しくヴァイオリンがうまく鳴っていたことに驚いた記憶があります。

そうですね〜。使い道としてはD130(イン ウェストミンスター)の上に載せて2ウェイにするのが一番じゃないですか。」

「そうですか・・・。」

我が家の実験では二案を考えてみた。

☆ 「LE8T」(フルレンジ)の上に載せて2ウェイで鳴らしてみる


☆ 低音域ユニット「D130」の上に載せて2ウェイで鳴らしてみる

そのために準備した材料は次のとおり。

ネットワーク:クロスオーバーが1200ヘルツ仕様、4000ヘルツ仕様、8000ヘルツ仕様の3台

コンデンサー:2.4μF(マイクロファラッド)、1.5μF、1.0μFの3種類(すべてウェスタン製のオイル・コンデンサー)

真空管アンプ:WE300Bシングル、PP5/400シングル、2A3シングルの3台

ほんとうに軽い気持ちでこれらの材料を駆使しながら2日がかりで実験してみたところ、結果的にこの175が我が家のシステムに大改変をもたらすのだから、(我が家の)オーディオは「一寸先は闇」であることを痛感した(笑)。

まずは「LE8T」からの実験である。
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真空管アンプ転がし - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年03月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/56e5d34d57f7fec41bab53e1c3b4d19b


さほど期待もせずにオークションで落札したJBLの「175」ドライバーだったが、とりあえず小型の「蜂の巣ホーン」を装着して音出しテストをしてみることにした。

第一案 「LE8T」と組み合わせて2ウェイにする

第二案 「D130」と組み合わせて2ウェイにする

まず第一案からだが画像を再掲してみよう。

         

細かい話は面倒くさいので端折るが、まずは何よりも音が出ないとかノイズが発生するなどの不良品ではなかったので一安心。

試行錯誤の結果LE8Tを8000ヘルツでハイカットしたうえで、175はコンデンサーでローカットして試聴したものの、どの種類を使ってもどうも175が目立ち過ぎるようだ。

脇役(175)が主役(LE8T)よりも存在感を示すのは何事につけ、あまりよろしくない(笑)。

これなら「LE8T」をフルレンジで鳴らした方がまだいい、ということで第一案はあえなく没。

次にいよいよ本命の第2案に取り掛かった。

となると、チャンデバやTRアンプ、AXIOM80を外すなど、大がかりな作業となった。

最終的にネットワーク(クロスオーバー1200ヘルツ:高音域用のボリューム調整付き)の出番となり、取り付け後の画像がこれだが、結局「ランサー101」の低音域部分を「D130」(イン ウェストミンスター)に代えたようなものである(笑)。

    

応急措置なので見苦しいが悪しからず。

この方式なら真空管アンプ1台による駆動ができるので(チャンデバ時に比べると)アンプの選択肢が飛躍的に広がったことはたいへんありがたい。

そもそもウェストミンスターのフロントホーンは周知のとおりクロスオーバー1000ヘルツ用の仕様なので、オリジナル型式に戻ったと言えないこともない。

問題は音だが、爽やかで切れ味が鋭く、これぞまさしく「JBLサウンド」だった!

ジャズはもちろんだがクラシックだって肝心の弦楽器が「175」によってうまく調教されているのでとても心地よい。それに、小型の「蜂の巣ホーン」が歌手の口元を程よく締めてくれるのが気に入った。まずは合格。

これでしばらく聴いてみることにしよう。

半年間にわたって活躍してくれた「チャンデバとTRアンプ(低音域用)」は当分の間、予備役編入となった。どうも楽しませてくれてありがとさん。

さあ、これからが本番である。

11日(日)の午後、近隣にお住いのオーディオ仲間のYさんに来ていただいて、この「D130+175」システムに対して、はたしてどのアンプがベストなのか4台のアンプの競演となった。

    

ちょっと写りが悪いが、右から「WE300B」「PP5/400」「371A」(前段管はAC/HL)、「2A3」でいずれもシングルアンプである。

プリアンプはクリスキットの「マークY」(12AU7×6本:改造品)を使用した(画像中央の白色)。このほど修繕から戻ってきたばかりだが、これまで使ってきた中ではベストのプリアンプである。

さて、このJBLシステムに対するYさんのご感想だが、「とてもバランスが良くて以前よりもずっといいと思います。しかし、AXIOM80と比べるとやや音が乾き気味ですね。ジャズにはとても良さそうですが。」

「そりゃあクラシック音楽を聴くときのAXIOM80と比べるのは酷というものでしょう」と、返事しておいた(笑)。

結局、およそ3時間にわたって4台の真空管アンプをとっかえひっかえテストしたが、「アンプ転がし」の場合、出来の悪いアンプでもスピーカーとの相性次第で優等生に変身したりするのでとても面白い。

Yさんの評価はおおむね予想通りだったが、「371A」がパワー感は別として透明感では他のアンプに負けず劣らずの大善戦でこればかりは想定外だった。

図体からトランスなどの部品まで何から何まで小さくて、おまけにお値段も安価だが逆に「シンプル イズ ベスト」のメリットがあって、改めて惚れ直した。
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黄金の組み合わせ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年03月27日
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タイトルの「黄金の組み合わせ」と聞いてピンとくる方はきっと年配のオーディオ愛好家に違いない。

50年ほど前のオーディオ専門誌「ステレオサウンド」で見かけた言葉だが、スピーカーが「タンノイVLZ」、アンプは「ラックスの38F」アンプの組み合わせがそうだった。たしか、五味康介さんがこの組み合わせを強力に後押しされていたと記憶している。

当時は大のタンノイ・ファンだったので、我が家でもこの組み合わせを導入して大いに楽しませてもらったが、そのうち「あさはか」にもオーディオ評論家の口車に乗せられて「VLZ」(イン・オリジナル・キャビネット)を下取りに出しヤマハの「1000モニター」を購入してしまった。

今となっては、とんでもないことを仕出かしたわけだが、これはいまだに後悔していることの一つである。

たとえば、昨年(2017年)の12月にオークションに出品されていた「VLZ」(箱付きのモニターレッド)は落札価格が35万円前後だったが、片や「1000モニター」の今の相場は2万円前後だから月とスッポンだ(笑)。

振り返ってみるとタンノイの中ではこの「VLZ」(口径25センチ)が一番バランスが取れていた。

その後、口径38センチに換えてから、あのスピード感のない「ぼんやりした低音域」が嫌になって、いつのまにか「タンノイ嫌い」になってしまったが、もしかしてあのまま「VLZ」を使っていたら、こうも迷路を彷徨しなかったかもしれない。

さて、いたずらに過去を嘆いても仕方がないので我が家の「黄金の組み合わせ」に移ろう。


JBLの「175」ドライバーが我が家に来てから早3週間あまり。

仲間から使い方をいろいろ教わりながら、どうにか満足できるレベルになって今では我が家の「旗艦モデル」にしてもいいくらいの存在感があり期待以上の効果をもたらしてくれた。

しかし、「またぞろ好奇心の虫が・・」(笑)。

これで十分だと思うものの、愛情が増せば増すほど「もっと良くなるかもしれない」という誘惑にはとても抗しがたいものがある。

現在「LCネットワーク」を使ってクロスオーバー1000ヘルツの2ウェイ方式で鳴らしているのはこれまで記述したとおり。

「LCネットワーク」というのは一言でいえばコイル(L)とコンデンサー(C)を使って周波数帯域を分けるやり方で1台のアンプで駆動するのが特徴。

ところが、我が家には「チャンネルディヴァイダー」(以下「チャンデバ」)が3台あって、クロスオーヴァーが「500ヘルツ仕様」「1000ヘルツ仕様」そして「5000ヘルツ仕様」とがあるんですよねえ〜。

まさに「猫に鰹節」、使わない手はない(笑)。

「チャンデバって何?」という方はネットで調べていただくといいが、平たく言えばスピーカー毎にアンプをあてがうやり方である。たとえば2ウェイともなると低音域用と高音域用にアンプをそれぞれ1台使う。

古来「LCネットワーク派 VS チャンデバ派」の「どちらがいい、悪い」の論争は尽きないが、まあ、それぞれに一長一短で、こればかりは好き好きといえよう。

ちなみに周辺のオーディオ機器との関連も大いにありで、どちらかといえばレコード派は前者に属し、デジタル派は後者の色合いが濃いように思える。

さて、今回のチャンデバ使用にあたって一番の魅力は「175」の駆動に「371Aシングルアンプをあてがうことができる」点に尽きる。

質の良い小出力の真空管アンプで高能率(110db前後、通常は95db前後)のユニットを鳴らすのはすこぶる快感で、まさに「黄金の組み合わせ」といえるのではなかろうか!

「シンプル イズ ベスト」の持ち味が一番発揮されるように思えるのがその理由。

いったん、思い立つと矢も楯もたまらなくなり即実行へ。な〜に作業時間はものの1時間もあれば十分だろう。時間だけはたっぷりあるんだし、悪ければ元に戻せばいいだけの話(笑)〜。

   

上側が「371Aシングル」アンプで下側の機器がチャンデバだが、二つのつまみはダミーで用をなしておらずボリューム調整なしの代物である。したがってパワーアンプ側でのボリューム調整が必要となる。

システムの概要はクロスオーバー1000ヘルツの2ウェイ・マルチ方式で、1000ヘルツ(12db/oct)以下はJBLのD130(イン・ウェストミンスター)、同以上は同じくJBLの「175」。

実験1

はじめにD130には「TRアンプ」、「175」には真空管アンプ「371Aシングル」で鳴らしてみたところ、これはあきまへん(笑)。

TRアンプの冷徹な音色と真空管アンプの暖かい音色が折り合わずひどい音になった。

以前、クロス500ヘルツで聴いていた時(500ヘルツ以上は復刻版のAXIOM80)は、両者の違和感はほとんどなかったのだが、耳にとってより敏感な帯域となる1000ヘルツでクロスさせると違和感が顕在化してしまった。

実験2

そこで、D130に次の3台の真空管アンプをあてがって実験。

「371Aプッシュプル」、「2A3シングル」、「300Bシングル」(モノ×2台)

この中でベストだったのは「2A3シングル」で、低音域が一番豊かだったのが決め手だが、加えて都合よく「フル・ボリューム」で使えるのが大きな利点だった。

これで十分だと思ったが、しばらく聴いているとどうもD130の中央の出っ張ったアルミの部分の音が気になってきた。ジャズ向きならこの輝きもいいんだろうが、クラシック向きとなるともっと落ち着いた音の方がいい。

そこで、久しぶりにウェストミンスターにサランネットを被せて刺激的な音をマスキングしてみたところ、予想以上の効果が上がった。見てくれの方も「クラシックを聴ける雰囲気」になったみたいな気がする(笑)。

   

何はともあれ、ジャズ向きのユニットをクラシック向きに強引に調教した感は否めないが、あの伝説のオーディオ評論家「瀬川冬樹」さんも「AXIOM80」から「JBL」へ転進されたわけで、きっとこういう音でクラシックを聴かれていたのではなかろうかと勝手に想像している今日この頃(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/32dbdc93ac28ca05dc04a9cfc6d96235


なんてたって「AXIOM80」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月03日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d410c4533971470a3a3600f861cd9b3d


つい最近のブログに搭載したように我が家の「黄金の組み合わせ」が完成したことに伴い近くのオーディオ仲間のYさんに来ていただいて試聴してもらうことになった。

Yさんはこのほど新たな「50」真空管アンプを購入されてルンルンの毎日である。次回は我が家に持ってきてもらって試聴させてもらうことになっているが、「50」といえば周知のとおり戦前の古典管が通り相場だが、Yさんは近代管を使ってある。

「良質の古典管を手に入れるのなら、当てがあるので紹介しますよ。」と、わざわざアドバイスしていたのに聞いてもらえなかったのが残念。どうやら我が家でいつもお聴きになっている「古典管」の印象がお気に召さないらしい(笑)。

まあ、それはともかく試聴日はようやく春爛漫の気配が漂い、近くのウォーキングコースに佇む大好きな「紫木蓮」が満開気味の3月某日のことだった。

    

はじめにハイライトの「黄金の組み合わせ」(JBL/D130+175)を聴いていただいたのだが、どうも反応がイマイチだった(笑)。

そのうち、とうとうたまりかねたように「AXIOM80にしていただけませんか・・・」と注文が付いた。

そう、Yさんは「AXIOM80」で聴かないと絶対に満足しない方だったのだ!

なんてたって「AXIOM80」。

丁度持参されたCDが「ヴァイオリン協奏曲」(モーツァルト)だったので、それを試聴盤にして組み合わせるアンプの方は「WE300B(1951年製)」シングルで聴いていただいた。

「これこれ!水も滴るようなヴァイオリンの音色とはこういうことを言うんでしょうねえ。やっぱりこのコンビがベストですよ。」

悲しいことに金属のダイヤフラムではどうしても濡れたようなヴァイオリンの音色を出すのは無理であることを認めざるを得ない。その代わり「金管楽器の咆哮」は持ってこいなので、どんなユニットでも得手不得手があることに改めて気付かされる。

したがって「いいシステムならジャズもクラシックも両方いける」なんて通説は、まるっきりの嘘っぱちだと思うけどなあ(笑)。

それはともかくこう述べた。

「たしかに、このコンビが音がいいのは認めますがアンプの方がちょっと気になってます。実は随分古い1951年製のWE300Bですから、ややヘタリ気味のような気がするし、いつオシャカになっても不思議ではないのでちょっと不安なんですよねえ。

WE300Bは北国の真空管博士によるとプレート電圧を300V以上にすると歪みが増すそうですが、このアンプは250Vにしてあります。したがって負担は少ないはずですが、何しろ67年前の球ですからねえ・・・。」

そこでYさんと阿吽の呼吸で、手元のロシア製と中国製の300Bで代替できるかどうか、実験に入った。

システムはCDトラポとDACは「dCS」のコンビで、プリアンプはクリスキットの「マークY」、スピーカーは「AXIOM80」(最初期版)というメンバーだ。

すると両者とも、音がパサパサしていてまったく聴けたものではなくアウト(笑)〜。

「AXIOM80で聴くと極端にその差を出しますね。ほかのスピーカーならそこそこ聴けるのでしょうが」と、Yさんがあきれ返っていたほどだった。

「これまでオリジナル以外の300Bをいろいろ聴かせてもらいましたが、STCを除くと所詮五十歩百歩ですよ。」と、返しておいた。

それでもまだ収穫があって、格落ちの両者の間でも差があり中国製の方がロシア製よりも低音域に厚みがあってまだマシだった。

さあ、ここからアンプの玉突き衝突の始まり〜。

これまで300Bシングル(モノ×2台)に差し込んでいたロシア製を抜いて中国製に交換しJBLシステムの低音域担当の「D130」に当て込むことにした。すると、弾き出された「2A3」アンプは「175」担当へと急遽年度末の小異動と相成った。

これでしばらく様子を見ることにしよう。2ウェイマルチ方式は使用するアンプが2台になるので「音遊び」にはもってこいだなあ(笑)。
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長時間聴いても疲れない音 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年04月24日
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我が家にやってきてからおよそ2か月になるJBLの「175」ドライバー。

    

すでに小型のハチの巣ホーンを持っていたので、本体を手に入れてセットにしたうえで「な〜に、気に入らない音が出たときはオークションにでも出そうか。」ぐらいに思っていた。。

ところが、実際に同じJBLのD130(イン・ウェストミンスター:口径38センチ)と組み合わせたところ(クロス1000ヘルツ)、まるで水を得た魚のようにとてもいい具合で鳴ってくれる。

ジャズを聴くのなら絶対にこのシステムで、そしてクラシックならワーフェデールの2ウェイ、両方聴くのなら「AXIOM80」という棲み分けに大いに満足していたのだが、そのうちやっぱりジャズはどうしても肌に合わないようでめったに聴かない。

サキコロなど音響試験時のテスト盤としては重宝しているが、日常聴くとなるとエラ・フィッツゼラルドなどの女性ボーカルを聴く程度で、やっぱりモーツァルトが落ち着く(笑)。

こういうことなら何もジャズ専用のシステムなんか必要ないというわけで、しばらく「175」を休養させることにした。音の素性はいいのでもったいないですけどねえ。

実はヴァイオリンがソースによって、とてもうまく鳴るときと、そうでないときの落差が激しいのも休養させた一因だった。ときに、いや〜な金属的な響きが出てしまうのでため息が出てしまう。これはもうダイヤフラムを使ったユニットの限界に違いないが、もちろんジャズにはこの響きがもってこいなので仕方がない。

そこで「175」の代わりに登場したのがワーフェデール・システムの中高音域部分に使っていた木製のホーンだった。

   

当初は楕円形の「イソフォン」(8Ω:ドイツ)を収めて聴いていたのだが、音の響きが若干足りないようなのでグッドマン(16Ω:イギリス