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本当はヤバイ MMT
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/511.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 2 月 12 日 09:55:41: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 経済学の歴史、信用貨幣論、MMT 投稿者 中川隆 日時 2020 年 12 月 11 日 18:48:52)

2021/2/12
本当はヤバイ MMT・・・誰得の理論で説明してみる  
https://green.ap.teacup.com/pekepon/2707.html
 

■ MMTを簡単に説明してみる ■

MMTの主張はこんな感じでしょうか。

1)お金は政府が国債を発行した時に生まれる
2)お金は政府の債務で、国民の債権

3)政府が国債を発行して作り出したお金は、民間の信用創造で拡大される
4)民間の信用創造も、誰かの債務が誰かの債権
5)民間の金融資産は債権と債務がバランスしているのでプラス・マイナス0

7)純粋にお金を拡大出来るのは政府が国債を発行して作り出すお金(債務)
8)プライマリーバランスをゼロにすると民間の資金が無くなってしまう
9)政府の債務は経済規模に対して小さすぎるから、もっと政府は国債を発行してお金を作るべき

10)お金が増えるとお金の価値が減るが、納税はその国の通貨でしか出来ないのでお金の価値は失われる事は無い

11)お金を発行し過ぎるとインフレが発生するが、その時はお金の発行を減らすか、金利を上げるか、税金を上げれ良い。

12)中央銀行は政府の子会社だから中央銀行が保有する国債は国家の資産でもある
13)自国通貨建ての国債を中央銀行が書いとる限り国債は論理的に無限に発行出来る
14)国債を無限に発行出来るのだから、国債のデフォルトは起こり得ない


とっても無邪気な主張です。

■ MMTと主流派経済学は「供給サイドの経済学」という根幹は同じ ■

MMT支持者は「お金とは債務(借金)から生まれる」と言う事を「新発見」の如く吹聴して、「主流派経済学者はお金が何か分かっていない」と言います。「お金は誰かの債務で誰かの債権なのだから、モノの量と関係が無い」とも主張します。(ここ変ですよね・・・お金の二重性の一方を敢えて無視している感がハンパ無いのに、それこそが新発見だと大声で主張するあたり、相当にネジが緩んでいる)

主流派経済学はオイルショックの後にスタグフレーションの時代に台頭します。この時代、原油価格の上昇でインフレが進行していますが、同時に不況も寸効していました。各国はケインズ経済学に基づいて財政を拡大して景気回復を図りますが、インフレの進行と財政赤字の増大という結果となります。

そこで一部の経済学者達が言い始めたのが「財政では無くマネタリーベースを増やす事で実質金利を下げ経済を活性化させる」という「供給サイドの経済学」です。彼らは「財政の拡大」や「大きな政府」を嫌い、「市場原理」を重視しました。

MMT支持者達が主流派経済学を否定するのは、主流派経済学が財政の拡大を嫌うからです。しかし、主流派経済学はオイルショックの時代の財政拡大を反省に生まれたので、財政拡大を否定する事が彼らのアイデンティティーなので、これは仕方が有りません。

しかし、「財政拡大の是非」を抜きにして眺めると、主流派経済学もMMTも「供給サイドの経済学」としては非常に良く似ています。

1)主流派経済学はお金を市場に供給する事で市場原理で景気をコントロールする
2)MMTは国債を発行して財政を拡大し、国民に直接お金を供給する事で景気をコントロールする

お金の大元は国債発行ですから、一部の主流派経済学者が主張した「リフレ政策」は国債発行抜きにしては成立しません。実際に日銀の異次元緩和は、日銀が大量の国債を市場から買い入れる事で日本の国債発行をサポートしています。

日銀の異次元緩和でも日本で金利上昇が起きないので、一部の主流派経済学者も「日本はもっと財政を拡大した方が良い」と言い出しました。ここに至って主流派経済学者とMMTの差がほとんど無くなってしまった・・・。だって、両者とも「供給サイドの経済学」ですから、市場や民間にお金をバラマク事で景気を刺激するという根幹は同じなのです。

では両者の違いは何か。MMT支持者は「主流派経済学者は金属通貨から抜け出していない。だからお金自体に価値があると思い込んでいる」と主張します。しかし、主流派経済学者は景気刺激の為に「マネタリーベースを拡大しろ」と主張しています。マネタリーベースの拡大の方法は市場から中央銀行が国債を買い入れるか別の金融資産を買い入れる方法が取られます。

ニクソンショック以降、通貨は物質の裏付けを失い、既に紙切れとなっていますが、主流派経済学の台頭で、お金の供給量も肥大化しました。結果的にお金の元となる国債や債券は市場に溢れています。ワザワザ中央銀行が中央銀行法に抵触する国債の直接買い入れを行う必要はありません。

■ 社会主義と親和性の高いMMT ■

主流派経済学とMMTの最大の違いは、お金の供給先です。

主流派経済学は「市場」に、MMTは「国民」に供給します。

リーマンショック後の狂った様な金融緩和(お金のバラマキ)によって国民の生活が豊になったかと言えば答えはNOです。市場に供給されたお金は資産市場に滞留するだけで、庶民の手元には渡っていません。結果、市場にアクセス出来る者のみが恩恵に預かり、庶民の生活はむしろ貧しくなった。

MMT支持者達は「国債を発行して政府が国民にお金を配れば国民は豊になり、経済も成長フェーズに乗る。」と主張します。私もこの考え方にはある程度の共感を覚えます。

しかし、MMT支持者達のパラダイスが実現すると、実は社会主義的な世界が出現するのでは無いかと危惧しています。アメリカでは民主党左派のサンダースを支持する若者達がMMTを支持したのは偶然では有りません。アメリカでは若者の間に社会主義へのシンパシーが年々高まっています。

一方、日本でMMTを最初に支持したのは三橋教信者です(教祖が宣伝したので)。彼らは「財政を拡大しろ」という大きな政府の支持者で、日本では自民党の保守派(旧田中派)に近い考えを持っています。自民党は社会主義に対抗する勢力と考えられていますが、実は戦後の日本は世界でも最も成功した社会主義国家です。官僚が業界を統率して、公共事業を中心に経済を発展させて来ました。自民党の保守派(田舎のオッサン)や三橋教信者は嫌韓嫌中なので、社会主義を嫌っている様に見えますが、実は頭の中はコッテコテの社会主義経済の信望者なのです。(むしろ日本においては統制経済と言った方が良いかも)

■ 社会主義の失敗 ■

MMT的政策が可能となったとして、政治家はベーシックインカムの様な方法を好みません。何故なら自分達の利益が失われてしまうからです。政治家は予算配分でいくら分取れるかが存在意義ですから、拡大した予算は、公共事業や補助金などでバラまかれる。そこに様々な利権が生まれ、誰かが美味しい思いをして、国民はそのオコボレに預かる事になります。それでも雇用が増えるのでこれを支持する国民は多いでしょう。

問題は国家は金の使い方が下手という事。要らない公共事業を増やしても経済は成長しません。有力政治家を多く輩出した島根県は、人工密度が低いのに、河に立派な橋が何本も掛かっています。別にこれで島根県の経済が活性化した訳ではありません。一時、地元の建設業者が潤っただけです。

農水省も土壌改良工事や高規格の広域農道を沢山作るでしょう。田圃の真ん中に飛行機の滑走路の様な立派な道路が走っていて、車はたまに軽トラが走るだけ・・・こんな道が沢山出来ます。(自転車で走るには良いのですが)

こうして、過去、社会主義は政治的な腐敗と、景気の低迷によって失敗に終わりました。MMTを政治主導で実現すると、同じ失敗を繰り返す可能性が高い。

■ 低金利は正義では無い ■

MMT的な財政政策が実現するには国債金利が低い方が良い。異次元緩和を見ても分かる様にゼロ金利が国債発行を容易にします。

一方、市中金利が国債金利に連動して下がってしまうと困った事が発生します。民間の投資意欲を削いでしまうのです。投資に対して得られる金利が低すぎると、投資リスクが高くなるので、金融機関は企業にお金を貸し出せなくなります。実際に現在の日本で銀行が安心して融資出来るのは担保がしっかりした案件だけです。結果、住宅ローンは奪い合いになり、資産が沢山有る大企業には融資出来ますが、ベンチャー企業や町工場などは高い金利を要求されます。


■ 低金利に追い込まれた国家の資産は海外に流出する ■

お金は金利が大好きですから、少しでも金利の高い所へ流れて行きます。

日本では高齢者が資産の大多数を保有していますが、預金や投資信託を通して彼らの資産は金利の高いアメリカなどで運用されます。ゆうちょ銀行が良い例でしょう。

年金の資金も低金利の日本国内での運用が減り、海外での運用が50%になっています。米国債や米国株などに投資されている。

仮に国家が100万円を国民に配ったとして、その資金の多くは資産市場を通して海外に流出してしまうでしょう。


■ 本当は怖いMMT ■

MMTでは経済を、国家、民間、海外に分けて考えます。

海外が存在しなければ、「国家の負債=民間の資産」の等式が成り立ちます。しかし、上に書いた様に海外に資金が流出すると「国家の負債 = 国内の民間の資産 + 海外資産」となります。

海外資産には、民間の保有する海外の債権の他に、政府が保有する米国債なども含まれます。

ここで話を単純化する為に、国債発行によって国民に配られたお金が米国債に投資されたとして考えてみます。

1)日本国債を発行して100万円を国民全員に配る
2)30%が預金や投資を通じて米国債購入に使われる
3)米国がデフォルトを宣言する
4)米国債に投資された日本のお金は消えて無くなる

この場合、「日本の債権=米国の債務」となっていますが、米国がデフォルト(債務不履行)を宣言すると、日本の債権も消えて無くなります。

実際に海外に投資されている日本の資金は、民間の信用創造で作られたお金(マネーサプライ)が多いので、こんな極端な例にはなりませんが、国民の直接給付が始まれば、上記の様なケースも起こり得ます。実際にアメリカではコロナ給付金の一部が株式投資アプリのロビンフットなどを通して市場に流入しています。

実際に投資されるのは、米国債では無く株式や、様々な債権、そして怪しいデリバティブなどですが、大きな金融危機が起きると、株価が暴落したり、債権がデフォルトしたり、デリバティブが破綻したりして「債務不履行」が起ります。飛行機に乗って債権を取りたてに行った所で、ごった煮状態の金融商品の中の取り分なんて玄関の表札1枚程度かも知れません。

さて、どうでしょう。これがバブル崩壊以降、失われた20年で作り出された「税金の吸収システム」です。発達し過ぎた金融市場を持つ経済では、低金利に追い込まれた国が負け組になります。

「お金は消えて無くならない」という方もいらっしゃるでしょう。確かに、最初に市場から逃げたヤツラがしっかり確保しています。


■ MMTを実施するならベーシックインカムで ■

ここまで読んで来て、私がMMT反対者であると思われるでしょう。

しかし、私は少子高齢化が進行した先進国は、いずれはMMT的な政策を取らざるを得ないと思います。現に日本は「異次元緩和」というステルスMMT政策でしか財政を維持出来ません。そして財政で大きな比率を占めるのが年金や医療といった福祉分野です。

日本の様に高齢者だらけになった国では、民間の資金の多くが預金などにトラップされて経済がどんどん疲弊します。結果的に若者の賃金が下がり続ける。

これに歯止めを掛けられるのはベーシックインカムしか思い浮かば無。一部は従来の福祉費用に充てられますが、残りは消費性向の強い若い世代に配分される事で景気を直接刺激する事が出来ます。

■ 問題はインフレ率 ■

問題はベーシックインカムの規模とインフレ率です。

コロナ対策の国民全員に10万円プレゼント程度では、全くインフレ率は動きませんでした。むしろ預金が増えた。

国民一人50万円ならどうだろうが・・・4人世帯で年間200万円。これなら消費も大幅に回復するでしょう。これならインフレも発生するかも知れません。

・・・でも、一度200万円を手にした家庭は、インフレが進行したからと言って翌年、ベーシンクインカムが無くなりましたと言われて我慢出来るだろうか・・・・。たぶん国会議事堂前は抗議の群衆で埋め尽くされるでしょう。

■ 過剰供給力を抱える経済で容易にはインフレは起こらない? ■


「現在の世界や日本は供給力が過剰なのだから、容易にはインフレは起こらない」とMMT支持者達は言いますが、はたして本当か。

マンション価格は上がり過ぎて既に普通のサラリーマンが買える金額では有りません。これは便利な立地が限られるという供給制約が存在するので価格が上昇する。株式市場も既にバブルの域に達しており、これも資産市場のインフレです。

では物価はどうか・・・。これは米中関係や中東情勢の影響が大きい。

コロナ危機の巣ごもり需要でゲーム機のICの需要が高まっており、車載用のICが世界的に足りなくなっています。この様に供給力の制約は意外に日常的に起こっていますが、米中貿易摩擦が激化したりすると、中国製品がボイコットされ、供給が一気に減少する事も起こり得ます。

中東で戦争が起きても、オイルショック時同様に、原油価格の上昇から、全ての物価が上る可能性がある。

現在のインフレ率をして「財政はいくらでも拡大可能」と言い切るのは危険です。仮に上記の様なリスクが現実化して、日本のインフレ率が上昇した場合、国債金利も上昇するので、隠れMMT政策の異次元緩和は継続出来なくなります。

ここから先はいつも書いていますが、あまり嬉しい結末では無い。

https://green.ap.teacup.com/pekepon/2707.html  

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コメント
1. 中川隆[-7439] koaQ7Jey 2021年2月12日 10:11:35 : jQQwox7FAg : TkNUOWU2UGxDVHc=[4] 報告
MMT論は「政府と中央銀行を統合政府と考えるならば
国債は原理的には無限に発行出来る」という当たり前の
事を言っているに過ぎません。ただ、実際にはインフレ
が発生するので、そうなったら通貨発行を減らすなり、
増税するなりしてインフレを止めたら良いという無邪気
な学説?です。

しかし、実際には為替市場が存在する訳で、一国だけが
通貨のルールを破ってこれを実効したら、通貨は売り浴
びせられて暴落し、輸入コストが増大して簡単にインフ
レになってしまいます。(現在の様にコッソリやればO
Kですが)

ドルはこれに近い事をやっていて、米国債を発行してこ
れをFRBに引き受けさせてドルを増やし続けていま
す。普通ならばドルが暴落してもオカシクは無いのです
が、昔は石油が返る基軸通貨、現在は金融市場の基軸通
貨としてドルの需要は高い。

さらに、本来ならば借用書に過ぎない米国債も金利が付
いてドルの次に信用力のあるものとして需要が高い。流
動性が高い事も魅力の一つとなっています。

ご指摘の様にニクソンショック以降、紙を刷るだけで利
益を世界の経営者に与え続けるドルは、まさに打ち出の
小槌ですが・・・リーマンショック直後にドルの流動性
が一瞬で枯渇して、ドルの信用に疑問が持たれたのも事
実です。ドルの次の基軸通貨についてもフランスと中国
を中心に真剣に討議されました。

現在の世界経済を不安定にしているのはドルやその他の
通貨の過剰発行で、これは通貨発行量によって景気をコ
ントロール出来るとする主流派経済学の副産物ですが、
彼らもその限界には気づいています。大きくなり過ぎた
資産市場が資金を吸収してしまうので、実体経済の金利
がゼロに貼り付いてしまい、投資意欲が失われてしま
う。

その対処方の極端な例がリフレ論であり、さらには財政
も活用したMMTですが、政府はお金の使い方が下手な
ので、成長はさらに阻害されます。そして政府が公共事
業などを増やすと民間の事業を圧迫してさらに成長が止
まる。

ただ、少子高齢化が進む先進国では、いずれ潜在成長力
はゼロ以下になるので、どこかで現在のシステムは行き
詰まります。ベーシックインカムの様なシステムが不可
欠となりあすが、税収が低下した状態では財政赤字を拡
大するだけの結果となります。それならばMMTなどと
言わずに政府通貨の方が簡潔です。私はコロナ危機は現
在の通貨制度を壊す仕込みで、次は管理された政府通貨
の時代が来るのではないかと妄想しています。

https://green.ap.teacup.com/pekepon/2706.html

2. 中川隆[-6909] koaQ7Jey 2021年3月05日 11:40:50 : ERMXrJ34fI : blFVOGd3LjJ2Ym8=[20] 報告
何故公共事業が長期的には失業を生むか
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1564.html
3. 中川隆[-5050] koaQ7Jey 2021年5月04日 05:21:27 : 6g3hl1MK3s : ZGxQcUswWnJzNVk=[7] 報告
第1四半期米国GDPは加速、コロナ前の水準を超えて上昇する個人消費の理由
2021年5月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13456


2021年1-3月期の米国のGDP統計が発表され、実質経済成長率が前期比年率で6.4%となったことが分かった。前期の4.3%から更に加速している。アメリカのGDPは少なくとも数字の上ではコロナ禍による去年の落ち込みから急速に回復しているようである。

GDPで経済を計測する限り、米国経済は全国的ロックダウンのあった去年のダメージから順調に回復しているように見える。事実、実質GDPはコロナ前の水準まで戻りそうな勢いである。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/05/2021-1q-us-real-gdp-chart.png


コロナは依然として世界中で流行している。しかしアメリカのGDPは回復しているようである。それはどういうことなのだろうか。通常ニュースではGDPそのものの数字しか報じていないが、GDPは内訳を眺めて初めてその意味が分かる。そして何故こういう数字になったのかが分からなければ、今後どうなるかも分からないのである。


GDP回復の理由

ということでGDPの構成要素を見てゆこう。まずは実質個人消費である。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/05/2021-1q-us-real-personal-consumption-expenditures-chart.png


個人消費は実は既にコロナ前の水準を超えて上昇している。その理由は実体経済の回復ではない。トランプ政権とバイデン政権が2年連続で大規模な現金給付を行なったからである。振り込まれた現金を使ってアメリカ国民は消費をしている。

次に投資を眺めてみよう。個人消費との対比が面白い。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/05/2021-1q-us-real-gross-private-domestic-investment-chart.png


投資もかなり回復しているが、この第1四半期はマイナス成長となった。理由は明らかに長期金利の上昇だろう。アメリカの長期金利のチャートは次のようになっている。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/05/2021-5-3-us-10-year-treasury-yield-chart.png

新型コロナによる景気後退と中央銀行の金融緩和でアメリカの金利は一旦急落した。一時はそれが株式市場と実体経済を支えていた。しかしGDPが回復するにつれて金利もほぼ元の水準に戻っている。

長期金利は企業の投資のための貸出金利などを通じて実体経済に影響を与える。金利が高いということは企業がお金を借りにくいということである。

投資が今回マイナス成長になったのは金利高の影響が大きいだろう。金利がこの水準で留まるか更に上昇する場合、企業投資はしばらく足踏みする可能性が高い。

一方で個人消費も自動車ローンなどを通じて金利の影響を受けるのだが、現状では現金給付の威力が勝っているということである。

ここまで話せばアメリカ経済がどういう状況かよく分かるだろう。低金利のサポートもない今、アメリカ経済は現金給付などの財政支出でもっている。GDPの数字の上では好調に見えるアメリカ経済も、2年続いている莫大な財政支出の薬が切れれば立ちどころに弱り始めるだろう。

迫りくるインフレ

そこでインフレが問題になるのである。経済成長を今の水準に保とうと思えば財政支出の水準を維持しなければならない。だが現在の財政赤字はGDPの15%近くに達している。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/05/2020-us-budget-surplus-to-gdp-chart.png


リーマンショックの頃の財政赤字さえ小さく見えるほどの赤字幅である。この水準の財政赤字を続けてお金をばら撒き続けると当たり前のことだがインフレになる。アメリカでは物価高騰が既に始まっている。

米国の3月インフレ率が年率7.7%まで高騰、今年後半に株価下落の懸念
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13336


そこで米国政府は選択を迫られる。経済成長を維持するためにこの規模の赤字を垂れ流し続けて物価高騰が止まらなくなるか、インフレを止めるために財政赤字を縮小して経済成長を諦めるかである。

結論

どちらにしても実体経済には良いことにはならない。だから債券投資家のジェフリー・ガンドラック氏は財政出動に反対したのである。

ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/9681


しかし彼の忠告を誰も聞かなかった。ファンドマネージャーは金の亡者のように言われることもあるが、本当に金の亡者なのは政治家と、財政出動を支持する全有権者である。

経済学者ハイエク氏はインフレ主義に科学的根拠などないと何十年も前に主張した。しかし誰も耳を貸そうとはしなかった。

ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11992


誰も正しい主張など求めていないのである。求められているのは耳障りの良い主張と自分に都合の良い主張である。それはアメリカでも日本でも変わらない。自民党支持者は給与所得の半分以上を五輪のための税金と返ってこない社会保険に持って行かれて幸せを感じる自虐趣味者ばかりなのである。

他の国民が愚かでも投資家は自衛をすることが出来る。それで皆、コモディティに賭けているのである。

ドラッケンミラー氏が物価高騰を予想、米国債を空売り、コモディティを爆買い
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12182

ジム・ロジャーズ氏: 日本は買い、コモディティはほぼ全部上がる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12322

インフレ相場で個人投資家でもコモディティに投資する方法
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12900


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13456

4. 2021年5月06日 20:39:17 : GW1N72oI7c : WmxaeTY4Um1MSzI=[1] 報告
橋洋一チャンネル 第158回 菅総理に会ってきました。内閣参与の仕事に御託はいらない。経済政策とMMT
2021/05/06




菅総理に会ってきた話と経済対策。MMTについて解説します。
5. 中川隆[-4573] koaQ7Jey 2021年5月27日 20:35:00 : jBhw51c26A : djBvS3c5UEVwY1U=[34] 報告
【打倒!!緊縮財政】「MMTは私のパクリ」高橋洋一をわかりやすく論破してみた[前編](池戸万作)
2021/05/27


6. 2021年7月04日 10:36:39 : oK8CEMlMsc : dnU4eC52a0R2cC4=[14] 報告
マイナード氏: 短期では株価下落から金利低下へ
2021年7月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14321

Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏がFOX Businessのインタビューで金利と株価について語っている。

テーパリングで金利低下

Fed(連邦準備制度)は6月のFOMC会合で利上げとテーパリング(量的緩和縮小)を示唆した。金利を上げて現在のアメリカの物価上昇を抑えるためである。

しかしマイナード氏は逆に、利上げとテーパリングは金利低下要因になると予想していた。

マイナード氏: 株価下落と金利低下の理由、今後の推移予想
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14114


その後アメリカの長期金利はどうなったか? 見事にマイナード氏の予想通り、下落トレンドを続けている。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/07/2021-7-3-us-10-year-treasury-yield-chart.png


債券のスペシャリストの面目躍如である。

マイナード氏の論理によれば、利上げとテーパリングはインフレを抑えるので金利低下要因だと言う。金利の動きを纏めれば、今年前半は中央銀行の引き締めのない環境でインフレが進むことを懸念しての金利上昇、テーパリング示唆後は中央銀行が対処しインフレが収まることを予想しての金利低下ということだろう。

同じく債券投資家のジェフリー・ガンドラック氏や経済学者のラリー・サマーズ氏とは違い、マイナード氏は今回のインタビューでも金利上昇シナリオは心配ないと主張している。

ガンドラック氏: インフレが後退するなら景気も後退 金価格高騰へ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14037

サマーズ氏: アメリカのインフレ率は5%まで上がり、今年後半に株式市場は荒れる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14272


マイナード氏は次のように述べている。

金利についてそれほど心配すべきことはない。われわれのリサーチによれば、経済に存在する債務の量、特に政府債務の量を考えれば、金利が2%に近づけば経済は減速を始めることになる。

債務の量が多過ぎるのである。特にコロナ後にアメリカの政府債務は激増した。少しでも金利が上がれば利払いが多くなり、経済が滞ってしまう。一度金利が上がってもそれが重しとなって金利はそれほど上昇できないという論理である。

世間では債務の量を懸念しない人々も多いが、このように債務は経済の専門家以外には見えにくい形で既に先進国経済にのしかかっている。だからファンドマネージャーには財政支出反対派が多い。

ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/7103


しかし財政出動依存症の人々には永遠に理解できないだろう。

また、マイナード氏は株式市場の動向も金利低下要因だと言う。

景気拡大の2年目には株式市場にかなり大きな調整があることが多い。だから夏の間に調整があると予想している。そうなれば金利にとっては上昇ではなく低下の要因となるだろう。

株式市場が下落すると金利は一般に低下する。株式の代わりに債券が買われる(債券価格上昇イコール金利低下)からである。

しかしこれはどうだろう? 筆者はこの論理を少し疑っている。問題は金利が低下しているということである。

筆者は現在の長期金利低下を株式にとってプラスの要因だと思っている。よって金利がそのまま上昇を続けていれば株式の下落もそれほど遠くなかっただろうが、今回金利が低下したことによって少なくとも当面は株価下落の脅威が去ったと考えている。

特に恩恵を受けるのは、これまでインフレ懸念が重しとなっていたグロース株である。この点については以下の記事で説明しているので参考にしてもらいたい。

テーパリング示唆でハイテク株が上昇している理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14293


マイナード氏の長期株式見通し

一方で、マイナード氏は長期的には株式に強気らしい。彼は米国の株価指数S&P 500について次のように述べている。

今後2年でS&P 500は5000に達するだろう。S&P 500の1株当たり純利益が250になるのはたやすいだろうし、ゼロ金利下における20倍の株価収益率は完全に合理的に思える。

景気の良い話だがこれはどうだろう? S&P 500の1株当たり純利益は2021年の予想値で175ドルなので、250ドルと言えばここから40%以上となる。2年で達成できるだろうか? ちなみにS&P 500は現在4342辺りを推移している。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/07/2021-7-3-s-and-p-500-chart.png


総合すると、マイナード氏は短期で株式に弱気、長期では強気ということになる。彼は次のように纏めている。

わたしはタイミングを考えるからもっと安く買いたいと思っているが、長期投資家なら今でも買い持ちにしているべきだろう。

ちなみに長期では彼はほとんど何に対しても強気である。株価下落で中央銀行が緩和再開を強いられると読んでいるのである。

マイナード氏: インフレ懸念で金価格は最大5倍になる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13742

マイナード氏: ビットコイン価格は機関投資家の資金流入で15倍に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12175


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14321

7. 中川隆[-17535] koaQ7Jey 2021年8月03日 03:58:56 : BTQjMJokpg : dDk5YjkvNHovTE0=[16] 報告
絶好調に見えて実は満身創痍の第2四半期米国GDP
2021年8月2日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14681


2021年第2四半期のGDP速報値が発表され、実質GDP成長率は6.5%(前期比年率、以下同じ)となった。第1四半期の6.3%から少し加速した形となる。

実質GDPはコロナ前の水準を突破

アメリカでは物価高騰が懸念される中、今やGDP成長率よりもインフレ率の方が大切な統計となっているが、GDPの内訳にも投資家に大きな情報を与えてくれるものがある。絶好調に見える全体の数字に騙されてはいけないのである。

順番に見てゆくが、先ずは実質GDP全体の推移をチャートで見てみよう。成長率ではなくGDPの数値そのもののチャートである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/08/2021-2q-us-real-gdp-chart.png


ついにアメリカのGDPはコロナ前の水準を突破した。

この規模の景気後退がこれだけの速度で回復したのは史上例がないのではないか。これは明らかにコロナ後に行われた現金給付やインフラ投資などの刺激策のお陰である。コロナ初期にジェフリー・ガンドラック氏が過剰と批判した刺激策の結果がこういうものになった。

ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/9681


全体の数字だけを見れば絶好調のように思えるアメリカ経済だが、内訳を見れば懸念すべき点がはっきりしてくるのである。

横ばいの個人消費

懸念すべき点とはまず個人消費の動向である。実質個人消費は11.8%の成長となり、前期の11.4%をやや上回る高成長を維持している。

しかし状況はそう楽観できるものではない、GDPの内訳のうち個人消費については四半期ごとではなく月ごとのデータが出ているので、そのチャートを掲載すると次のようになる。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/08/2021-2q-us-real-real-personal-consumption-expenditures-chart.png


3月に急上昇し、その後4月、5月、6月とほぼ横ばいになっているのが分かるだろうか。

これは何故か? アメリカでは3月にコロナ後3度目となる現金給付が行われたからである。そしてその後は伸び悩んでいる。第2四半期は4月から6月なので第1四半期の1月から3月に比べて成長率は高い数字になるが、月次のチャートを見ればその後の成長がないことが読み取れる。

減速する投資

見ての通り個人消費は明らかに現金給付頼みである。それが弾切れになると何故まずいのか。企業投資が縮小し続けているからである。

実質国内民間総投資は-3.5%のマイナス成長となり、年末のピークから更に下降した。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/08/2021-2q-us-real-real-gross-private-domestic-investment-chart.png


チャートが下を向いている。

原因はいくつかあるだろう。コロナで状況を見通しにくい中で企業が設備投資を渋っている。特にリモートワークが主流になると物理的な施設が必要ではなくなり、設備投資をするにしてもその金額は減るだろう。

しかし一番の理由は昨年からの長期金利の上昇かもしれない。企業が設備投資を行うには銀行から融資を受けることが多いが、その金利が上昇すれば企業はお金を借りにくくなる。

ただ、長期金利は春頃から再び下落を始めている。この低金利トレンドが続けば、設備投資もある程度は持ち直す可能性がある。詳しくはスコット・マイナード氏の記事を参考にしてほしい。

マイナード氏が金利予想訂正、長期金利はやはり1%以下に下落へ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14417


政府支出も頭打ち

そしてまた重要なのが政府支出・投資である。実質政府支出・投資は-1.5%のマイナス成長となった。しかしチャートを見た方が状況は分かりやすいだろう。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/08/2021-2q-us-real-government-consumption-expenditures-and-gross-investment-chart.png


高水準で推移しているが成長率は鈍い。

政府支出がGDPの直接の構成要素であるため財政出動をすればGDPはその分だけ増加することにはなるが、GDPの成長を維持するためには増加した支出をその後も続けなければならない。そうでなければマイナス成長になってしまう。そして高成長を続けようと思えばどんどん支出を増やさなければならないのである。

それで政府支出による成長率の底上げ効果も、高水準の支出が続いているにも関わらず打ち止めとなっている。現金給付に依存していた個人消費と同じ状況である。

急降下の貿易収支

最後に輸出入だが、元々赤字だったアメリカの輸出入はコロナ後に急降下している。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/08/2021-2q-us-real-net-exports-for-goods-and-services-chart.png


現金給付などの刺激策で輸入が増えたのだろう。ガンドラック氏はアメリカの緩和策がアメリカではなく中国を潤していると言っていたが、こういうことである。

ガンドラック氏: 量的緩和は権力者と中国を裕福にし貧乏人をより貧乏にする
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13619


輸出入がアメリカのGDPを底上げすることは期待できそうにない。

結論

ということで、株式市場だけ見れば絶好調のアメリカ経済だが、GDPを内訳まで見ると良いところがまるでないことが分かる。完全に現金給付と低金利に依存しており、現金給付の方は打ち止めとなっている。

ここまで考えると「これ以上ない好景気」だから売りだと主張しているマイナード氏の言い分が分かる。

マイナード氏: 今が売り時だ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14658


そしてガンドラック氏は追加緩和で物価高騰か、追加緩和なしで景気後退かどちらかの選択肢しかないと言っている。

ガンドラック氏: インフレが後退するなら景気も後退 金価格高騰へ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14037


アメリカ経済は実際にはかなり満身創痍である。そしてこの状況は、これだけ政府が散財してもドルがまだ下落していないという一点に支えられている。以下はドル円のチャートである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/08/2021-8-2-usdjpy-chart.png


だがそれもいつまで持つだろうか。

ドルが最後の砦である。ドルが緩和策に反応して下落し始めたら、いくら緩和しても外貨建てで見ればアメリカ経済は沈んでゆく。

レイ・ダリオ氏の言う通り、ドルが下落したらアメリカは終わりなのである。

世界最大のヘッジファンド: ドルが下落したらアメリカは終わり
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11762


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/14681

8. 中川隆[-17310] koaQ7Jey 2021年8月10日 15:01:58 : vQyPMzu3FY : NVZsaVNGQzJVQkE=[41] 報告
COVID-19騒動は2020年3月11日にWHO(世界保健機関)がパンデミックを宣言したところから始まる。

 この国際機関に対する2018年から19年にかけての上位寄付者を見ると、第1位はアメリカ、第2位はビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団、第3位はイギリス、そして第4位はGaviだ。Gaviはワクチンを推進するため、2000年にWEF(世界経済フォーラム)の年次総会で設立された。活動資金はWHO、UNICEF(国連児童基金)、世界銀行、ビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団などから得ている。ビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団は有力メディアのスポンサーでもある。

 要するに、WHOは西側の強大な私的権力の強い影響下にある。そうした私的権力の広報的な役割を果たしているWEF(世界経済フォーラム)のクラウス・シュワブは2020年6月、COVID-19を利用して資本主義を大々的に「リセット」するとしている。

 2020年12月にはバチカンを巻き込み、「​包括的資本主義会議​」を発足させた。この会議で看板的な役割を果たしている人物はリン・フォレスター・ド・ロスチャイルド。ロンドンを拠点とするNMロスチャイルド銀行の取り仕切ってきたエベリン・ド・ロスチャイルドの3番目の妻だ。ふたりは1998年のビルダーバーグ・グループの会議でヘンリー・キッシンジャーに紹介されて知り合い、2000年に結婚、新婚旅行の際にクリントン夫妻からホワイトハウスへ招待されている。

 こうした私的権力の構成員はいずれも富豪だが、​ATF(税の公正さを求めるアメリカ人)​によると、COVID-19のパンデミックが宣言されてから昨年12月7日までの間に651人の富豪が保有する財産の勝ちは1兆ドル以上増えて4兆ドルに達した。

 財産が急増した理由のひとつは相場が上昇し、金融資産の評価額が増えたこと。製造やサービスを生業にしている人びとは苦境に陥り、倒産が増えれば金融で生きている人びとは安値で手に入れることができる。

 金融資本の実働部隊として注目されているのはブラックロック、バンガード、ステート・ストリートをはじめとする「闇の銀行」。金融業者だが、銀行のような規制は受けない会社だ。1970年代から始まった金融規制の大幅な緩和によって誕生、この3社が大株主になっている会社はアメリカの主要500社の9割に近いという。

 この私的権力は経済システムを破壊するだけでなく、社会を収容所化しようとしている。そのために「ロックダウン(監禁策)」や「自粛」が使われた。

 こうした政策によって生産活動や商業活動は麻痺し、企業や商店の経営は悪化した。倒産が増え、必然的に失業者が増え、ホームレス、そして自殺者を増加させることになる。働き、集うことが「ノーマル」ではなくなり、公的な情報を知る権利、あるいは表現する自由などが奪われつつあり、「デジタル・パスポート」を携帯させ、国境を越えて人間を集中管理しようとしている。

 彼らの計画はそこにとどまらない。クラウス・シュワブは​2016年1月にスイスのテレビ番組で話をしている​のだが、その中で彼はマイクロチップで人びとを管理する計画を疲労している。最初は服、さらに皮膚や脳へ埋め込み、最終的にはコンピュータ・システムと人間を融合するというのだ。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202108090000/

9. 中川隆[-16249] koaQ7Jey 2021年9月21日 04:57:40 : ZgWVSspngo : MUExTnU5T2lJaGs=[6] 報告
ガンドラック氏: 永遠に追加緩和か、景気後退か
2021年9月20日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/15663


中国恒大集団のニュースと交互になっているが、引き続きValuetainmentによる債券投資家ジェフリー・ガンドラック氏のインタビューである。

日本を見てみろ

日本やアメリカなどの先進国政府は多額の負債を抱えている。その負債はコロナ禍で更に膨張した。これまではいくら緩和しても何も問題が起こらないかのように見えたが、アメリカで3回行われた現金給付によってアメリカの物価はついに上がり始めた。

米住宅は価格上昇で販売数減少、インフレ激化の兆し
債券の専門家であるガンドラック氏はこのことについて次のように述べている。

人々は言う。「日本を見てみろ。負債を心配する必要はない。日本のGDP比負債はアメリカより多い。」金利がゼロだからだ。政治家も最近ようやくこの困難な数学を理解したようだ。ゼロかける100兆は…ゼロだ。

現代マネタリー理論の論者に聞かれたことがある。「GDP比負債を気にする必要があるのか? インフレが起こらない限り、この考え方の何が悪いんだ?」わたしは答えた。「…インフレが起こっている。」

「インフレが起こらない限り」の決め台詞もアメリカではもう駄目になってしまったようだ。しかし何故アメリカでは物価は上昇したのだろうか? 量的緩和で紙幣をいくら印刷しても今のところ日本でインフレが起きていないのは事実である。では日本とアメリカでは何が違ったのか?

物価上昇の理由

1つ目の理由は現金給付である。量的緩和とは印刷した紙幣を使って中央銀行が銀行などから債券を買い上げる政策だが、それは中央銀行と金融業者のやり取りであり、その時点では消費者の懐とは関係のない取引である。銀行の持つ現金は増える(マネタリーベースが増加する)が、消費者や一般企業の預金(マネーサプライ)に影響はない。

しかしアメリカでは日本の3倍以上の規模の現金給付が行われたことで、消費者の銀行口座に直接資金が注入され、消費者が使えるお金(マネーサプライ)が急増してしまったのである。アメリカのマネーサプライのチャートは次のようになっている。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/09/2021-aug-us-m2-money-stock-chart.png


コロナ後に急増していることが分かる。これがインフレを引き起こした原因である。

そしてもう1つの理由は、アメリカ人に貯金がないことである。

アメリカ人は日本人より貧しいのだろうか? 全体で見ればそうではないかもしれない。しかし平均的にそこそこの貯金のある日本人とは違い、貧富の差のおかげで大多数のアメリカ人には貯金がないのである。

アメリカではリボ払いによってクレジットカードの支払い残高を残す設定をデフォルトにしている人も少なくない。後で払えば良いのだから、何故今払わなければならないのかということである。日本人には信じられないがこういうアメリカ人が本当に実在する。彼らは日本の位置を聞かれてインドを指差す人々である。

だから貯金が10万円もないアメリカ人もかなり多い。むしろ支払い残高を含めるとマイナスになっているかもしれない。

ある程度貯金がある人々が10万円を渡されても、まったく使わないか、ある程度は残すだろう。しかしこうした人々が10万円を渡されたらかなりの部分使ってしまうに決まっている。そしてインフレが起こったのである。

使われてしまった紙幣印刷

結局、当たり前の話なのだが、紙幣印刷がインフレを引き起こすかどうかは、刷られた紙幣が使われるかどうかにかかっている。

貯金がある間は紙幣が配られてもそれほどは使われない。しかし問題は、ガンドラック氏によれば量的緩和政策が経済の低成長を引き起こすということである。

ガンドラック氏: 量的緩和はデフレの原因
量的緩和で印刷された紙幣は最初のうちは使われず、インフレも起こらないが経済成長率はじりじりと下がってゆく。結果として経済成長が高かった時代に蓄えた貯金も徐々に減ってくる。そうして貯金がなくなった時に臨界点は訪れ、物価が高騰するのである。

貧富の差と3倍の現金給付のお陰でアメリカはついにそのターニングポイントに到達してしまったようである。現金給付がなければ金がないターニングポイントである。コロナでそうなったわけではない。コロナが最後の後押しをしただけである。

ガンドラック氏は言う。

永遠に緩和し続けなければ、アメリカ経済は景気後退に陥るだろう。

緩和を止めるどころか、緩和を減らすことさえ景気後退なしには出来ないだろう。

その兆候は既に出ている。現金給付が今年3月を最後に途絶えると、アメリカでは既に景気減速の兆しが見られている。

予想通り減速の8月米インフレ率、デフレ相場に中国の不動産バブル崩壊の追い打ちか
現金給付がなくなったので、デフレと低成長へ逆戻りである。そしてそこに中国恒大集団の問題がのしかかってくる。

恒大集団の倒産危機と中国不動産バブル崩壊懸念まとめ
恒大集団倒産と中国不動産バブル崩壊で空売りすべき銘柄リスト
恐らくはこのまま進めばアメリカ経済は来年には景気後退に陥るだろう。来年11月には中間選挙があるので、バイデン政権は追加緩和なしで景気後退とデフレよりは、追加緩和の道を選ぶだろう。

しかしその時がアメリカにおける本物の物価高騰の始まりとなる。これまで一時的な上昇に留まった金属や農作物などのコモディティ市場も、もはや留まるところを知らない上昇トレンドに乗ることになる。スコット・マイナード氏の言う「金価格5倍」の世界である。

マイナード氏: インフレ懸念で金価格は最大5倍になる
しかしそれよりも恒大集団と中国の不動産バブルの問題に取り掛かるのが先だろう。それと同時並行でアメリカの短期デフレ相場が続く。

短期デフレ相場に対処するための以下のポジションは、投資家が恒大集団の問題を対処するために役立ってくれるはずである。ドル円と米国債である。こちらの記事も参考にしてもらいたい。

ドル円見通し: 景気回復相場から追加刺激の催促相場へ
長期金利とテーパリングの関係、今後の推移予想


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/15663

10. 中川隆[-15826] koaQ7Jey 2021年10月25日 23:23:05 : TB9yu1cbVQ : TGVnMUt0dC5KQXc=[42] 報告
ポール・チューダー・ジョーンズ氏: インフレはどんどん酷くなる
2021年10月25日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/16629

ブラック・マンデーを予測したことで有名な投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏がCNBCのインタビューでインフレについて語っている。

インフレ危機

ジョーンズ氏は次のように断言する。

今投資家が直面している最大の問題はインフレだ。

Fed(連邦準備制度)がインフレは一時的だと言い張る中でそうではないと言い続けてきたジョーンズ氏だから、今こう発言することに不思議はないだろう。彼はこう続ける。

インフレが一時的ではないことは明らかだ。このまま居座り、間違いなく金融市場に対する脅威となり、そして恐らくは社会全体への脅威となるだろう。

事実、ガソリン価格が高騰しているのは日本人でも実感しているはずだ。金融市場では原油価格は次のように推移している。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-25-wti-crude-oil-chart.png


去年マイナスになった原油価格を高値まで押し上げたのは、現金給付と西洋のリベラル派が推し進めた脱炭素政策である。需要があるにもかかわらず、化石燃料の生産を無理矢理抑制した結果がこれである。

サマーズ氏: エネルギー価格を高騰させる脱炭素政策は健全ではない
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/16442


高騰するエネルギー価格が既に高くなっている物価を更に押し上げてゆくとジョーンズ氏は主張する。

5.4%というCPI(消費者物価指数)の数字は本当に驚きだ。30年来の高い数字で、もちろんここから数ヶ月で更に上がってゆく。

原油価格の高騰はそこから数ヶ月の遅れを経て、原油を原料として作られる様々な製品のインフレへと転嫁されてゆくからである。

インフレを招く現金給付

そしてインフレの原因となっているのは脱炭素政策だけではない。マネーサプライ、つまり銀行口座に存在する貨幣の量についてもジョーンズ氏は言及する。

経済の需要の側を考えよう。つまりM2(訳注:マネーサプライ)だ。M2は新型コロナの流行が始まってから5.4兆ドルも増えた。この増加量は本来の増加量よりも3.5兆ドル多い。

3.5兆ドル、つまりGDPの16%分が預金として待機しており、株式や暗号通貨や不動産や消費に使われるのを待っている。

アメリカでマネーサプライが増加したのは明らかに現金給付が原因である。アメリカでは都度3回、合計で1人あたり30万円以上の現金が給付されており、これが銀行預金残高の爆発的増加と物価の上昇をもたらした。

そしてこれは対岸の火事ではない。日本にも遠からずインフレの時代が来るだろう。何故ならば、日本も再び現金給付を考え始めているからである。

日本でもインフレ近づく

アメリカで既に日用品の値段が上がって年間で10万円どころではない損失になっている消費者も多いだろうに、負け確定の戦略に後から率先して飛び込んでゆくあたりは流石、第2次世界大戦で負けた日本らしいというべきだろうか。脱炭素政策についても同じことで、先導していた菅氏と小泉氏はいなくなったが、それでも日本政府は西洋の間違いを今後も真似するのだろう。

現金給付に関しては経済学者ミルトン・フリードマン氏が述べた現金給付の本質をもう一度思い出してほしい。

ミルトン・フリードマン氏: リベラリズムは衆愚政治である
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12998


こうした政策の中身は、現実には政府がまったく恣意的に国民の一部から税金を略奪して国民の他の一部に補助金として与えるということでしかない。

結局GO TOトラベルも現金給付もそういうものでしかなかったにもかかわらず、前者を否定する人も後者には気を引かれるらしい。しかし国民がそういう道を選ぶならば、来年か再来年には日本にもアメリカのような物価高騰が待ち受けているだろう。

皮肉なのは、現金給付と脱炭素政策という物価高騰の二大原因が両方とも政治家によって引き起こされた、つまり政治家が何もしなければ問題は生じなかっただろうということである。経済学者ハイエク氏は本当に慧眼だったと言わざるを得ない。

ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11992


政府が自分の頭で考えて行動しようとすれば、その被害は増大するように思われる。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/16629

11. 中川隆[-14519] koaQ7Jey 2021年12月20日 09:35:27 : r6Bg08QnFk : OGxIUmNIYWdJaFU=[11] 報告
イギリスの先見性 _ 物価高騰を恐れない日米欧、インフレ政策から逃げ始めたイングランド銀行


物価高騰を恐れない日米欧、インフレ政策から逃げ始めたイングランド銀行
2021年3月4日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12763


コロナ禍による景気後退で先進国のほとんどは野放図に量的緩和と現金給付を行なっている。アメリカでは既に物価高騰の初期症状が出ているが、気に留めている政治家は見られない。一方でインフレの危険性に気付いてインフレ主義から逃げ出そうとしている国がある。イギリスである。

米国がインフレが2%を超えて推移しても直ちに金融引き締めはしないと主張していることは以下の記事で報じておいた。

パウエル議長、根拠不明の2%インフレ目標に固執、物価高騰は不可避


そしてアメリカでのインフレ懸念による金利高騰につられて金利が上がっているユーロ圏では、金利高騰を抑えようとECB(ヨーロッパ中央銀行)のパネッタ専務理事は債券買い入れの増額をほのめかしている。

パンデミック緊急買い入れプログラムの買い入れ枠すべて、あるいは必要ならばそれ以上の買い入れを行うことを躊躇するべきではない。

そんな中でひとり違う方向を見ている中央銀行がある。イングランド銀行である。

わが道を行くイギリス

日米欧がインフレを考慮せず緩和を続けるなか、イングランド銀行の主席エコノミストであるアンディ・ハルデーン氏は先月末の公演でインフレへの懸念を表明した。氏は公演のなかで次のように述べている。

フリードリヒ・フォン・ハイエクはかつてインフレ制御は虎の尾を掴もうとすることに似ていると言った。

ハルデーン氏が持ち出すのはここの読者にお馴染みの経済学者ハイエク氏である。財政出動を正当化したケインズ氏と論陣を張り合ったハイエク氏は、政府が財政出動にともなう利権を増やすために科学的根拠のないインフレ主義を隠れ蓑にしていると主張していた。

ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信
世界最大のヘッジファンド運用者レイ・ダリオ氏の最近の主張もどうもハイエク氏の経済学を基盤にしているような論調であり、優れた論客は自然とハイエク経済学に集まるようである。

世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
20世紀最大の経済学者(ケインズ氏ではない)に敬意を払うハルデーン氏は、コロナ禍による景気刺激によってインフレの虎が覚醒しつつあると主張する。

過去12ヶ月における未曾有の出来事と政策による対応で、虎はいまや興奮状態にある。

特に世界的にコロナの新規感染者数が減り、しかもアメリカでも日本でも更なる財政出動が予定されている今、インフレ率はどうなってゆくだろうか。ハルデーン氏は次のように続ける。

これから需要が回復し、供給に制約があるとすれば、予想よりも鋭くかつ持続的な物価の上昇がイギリスに起こり、インフレ目標をオーバーシュートする可能性があると判断している。

世界の金融市場はこの可能性を織り込み始めている。期待インフレ率は米国で上昇しており、ユーロ圏でも米国ほどではないが上昇している。

ハルデーン氏は中央銀行家というよりはヘッジファンドマネージャーのように経済を見る人物である。これまでの記事を既読の読者もそう思ったのではないか。彼は金融市場の動きを理解している。

ドラッケンミラー氏が物価高騰を予想、米国債を空売り、コモディティを爆買い
ジム・ロジャーズ氏: 日本は買い、コモディティはほぼ全部上がる


イングランド銀行の先見性

Fed(連邦準備制度)や日銀が無視しているリスクをイングランド銀行は見つめている。個人的に面白く思うのはこのインフレゲームはイギリスが始めたものだという事実である。

中央銀行によるマネーゲームはイギリスによって発明された。イングランド銀行は世界初の中央銀行だからである。イングランド銀行が財政ファイナンスのために設立されたことは以下の記事で説明した通りである。

南海泡沫事件: バブル経済の語源となった近世イギリスの株式バブルを振り返る
その後、中央銀行というシステムは政治家にとって便利だということが判明したため各国も追随した。

そして今、イギリスが始めたマネーゲームからイギリスだけが逃げ出そうとしている。非常にイギリスらしいことである。グローバリズムもいわば大英帝国によって広められたものではなかったか。そこから最初に逃げ出したのもイギリスであった。

国民投票でEU離脱を選んだイギリス人の凄まじい精神力
イギリス人は危険を察知する嗅覚に長けている。中国主導のアジアインフラ投資銀行も欧州勢が参加を躊躇している中でまっさきに手を挙げ、欧州勢の出資を促して中国に恩を売ったかと思うと実際の資金はドイツに任せて自分の金はほとんど出さなかった。世界大戦でも元々中核に居たはずなのだがいつの間にか戦争は日本とドイツのせいだということになっていた。

そのイギリスがインフレ政策から手を引こうとしている。優れたファンドマネージャー並みのエコノミストを有していたことがイングランド銀行にとっての幸運だろう。そして筆者が懸念しているのが、最後まで沈みゆく船に乗り続けるのがまたもや日本になるのではないかということである。

第2次世界大戦でも西欧諸国が始めた植民地政策の後始末を何故か担当することになったのが引き際を理解しなかった日本とドイツである。世界大戦は日本とドイツの責任ということになっている。始めたのはスペイン、ポルトガル、イギリス、フランスである。

中央銀行というイギリスが始めたマネーゲームに最後まで乗っているのも恐らく日本になるだろう。中央銀行などそもそも必要ないのである。日本人がそれに気付く日はいつ来るだろうか。多分来ないだろう。

ハイエク: 政府から通貨発行の独占権を剥奪せよ
ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12763

イギリスがいち早く利上げ実行 早期インフレ撃退なるか
2021年12月19日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/18194


世界的にインフレが大きな懸念となる中、各国の中央銀行は物価高騰を抑えるための金融引き締めを渋っている。アメリカはいまだ量的緩和を終了できておらず、ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁は金融緩和を続ける構えで「マダム・インフレーション」と揶揄されている。誰もみずから株価を下落させたくないのである。

そうした中で痛みを伴ってでも早く行動し早く傷口を塞ぐために利上げを開始した国がある。イギリスである。

イングランド銀行、予想外の利上げ

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行は12月16日、予告なしに政策金利を0.1%から0.25%へ利上げした。ベイリー総裁は中央銀行にとって事前にガイダンスを出すことは有害だと考えている中央銀行家だから、Fed(連邦準備制度)のように事前に予告しなかったことに驚きはないだろう。

イギリスの現在のインフレ率は5.1%(前年同月比、以下同じ)であり、莫大な現金給付を行なったアメリカの6%よりも多少ましである。グラフは最新月の分を含んでいないが次のようになっている。


それでもイングランド銀行は先に動いた。内部でいち早くインフレの危険性を指摘したのは以下の記事で報じたようにハルデーン氏だった。3月の時点でインフレの危険性を指摘できた中央銀行家が他に居ただろうか。

物価高騰を恐れない日米欧、インフレ政策から逃げ始めたイングランド銀行 (2021/3/4)
そして最終的にはベイリー総裁もそれに同意したということである。今回の利上げは8対1の多数によって支持されている。

開始された利上げ

イングランド銀行は今後、イギリスのインフレ率は冬のあいだ5%前後、春には6%まで上がると予想している。ちなみにこの予想は11月の予想に比べて上方修正を余儀なくされている。

しかしそれでもイングランド銀行は他よりも早く動いた。アメリカは量的緩和を3月頃までに終了、その後利上げを行うと考えられている。アメリカが金利を上げない間、つまりインフレ率が6%であるにもかかわらずゼロ金利をいまだに維持している間に、インフレは更に加速するだろう。

利上げは当然経済と株式市場にとってマイナスとなる。ただ、イギリスの株式市場は今のところ過剰反応はしていないようだ。


歴史的には、1回目の利上げですぐに株価暴落となることは少ない。以下の記事を参考にしてもらいたい。

世界的インフレで株価暴落が起きるのはいつか
マイナード氏: 利上げの初期には株を買え


しかしそれでもコロナで疲弊した現在の実体経済は何処の国も脆弱であり、株式市場もそれほど長くは耐えられないだろう。

結論

それでもイギリスはいち早く利上げを開始した。個人的にはこれが正しい選択だと思う。火は小さい内に消火するに限るからである。そうすれば消費者に及ぶ物価高騰の被害もアメリカやユーロ圏、そして日本よりも小さくなるだろう。

筆者はどの国が先にインフレに向き合うか興味を持って見ていたが、やはりイギリスだった。中東人をヨーロッパに甘言でおびき寄せて地中海で溺れさせる移民政策から一番最初に手を引いたのもイギリスだった。

国民投票でEU離脱を選んだイギリス人の凄まじい精神力
そしてもっと言えば、2度の世界大戦で2度とも勝っているのもイギリスなのである。それは偶然でもイギリスが軍事的に強かったためでもない。イギリス人は沈みゆく船を嗅ぎ分けることに関して天賦の才を持っている。インフレ政策は沈みゆく船だということである。

ポール・チューダー・ジョーンズ氏: インフレはどんどん酷くなる


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/18194  

12. 中川隆[-14507] koaQ7Jey 2021年12月21日 20:01:42 : Tcpj8XXBCE : RHV1SU9zZTg0ZHM=[3] 報告

2021年12月21日
アメリカはインフレ警戒で利上げ、世界は同時不況の法則

インフレを解消するため政府は意図的に不況を作り出す


米利上げが終わらせる10年来の金融資産バブル

世界では新型コロナ異種のオミクロンが再流行しているが、オミクロン以上にインフレが恐れられれている。

各国の物価上昇率は1年前と比べて、アメリカ、ドイツが6%台で高く、イギリス4%台、フランス、中国は2%台だった。

日本は主要国唯一の1%未満となる0。1%で、マスコミはインフレ危機をあおっているが実際はデフレです。

インフレ率は相対的なものなので日本はアメリカと比べて年2%、中国と比べても年2%デフレです。

アメリカはインフレを警戒していて、不況下で物価だけが上がるスタグフレーションや、ハイパーインフレを懸念している。

スタグフレーションは1年で物価が10%上がるのに、成長率はマイナス10%になるような状況です。


日本もバブル期にはインフレに悩まされ、悩んだあげく急激な利上げでバブル崩壊させた。

アメリカもインフレ退治のために利上げを決断し、2022年は3回ほど利上げする。

米政策金利は現在0.25%だが過去には利上げによって世界的な不況を引き起こしている。


一般的に米金利が5%を越えると不況になり、日本や外国もその影響を受ける。

5%はまだ遠いがこれも相対的もので、0%から3%程度に利上げすれば、2%から5%になったのに等しい。

過去の世界的不況の多くには米利上げが関わっていて、逆に世界的好景気には米利下げが関わっている。

世界不況の震源地はいつもアメリカ

例えばリーマンショック以降の世界金融バブルはアメリカが不況対策で利下げを10年以上続けたので起きた。

コロナによる金融バブル、株価バブルもアメリカが数百兆円ものお金をばらまいたので起きた。

利上げは逆にお金を回収する事なので、株価は下落し金融バブルは縮小します。


例えばソフトバンクは新興企業を買収しては上場し、巨額の資産を築いてきました。

その大元のお金はFRBが利下げや緩和政策でばらまいたお金で、決して孫正義の千里眼とかではない。

アメリカの利上げは最初目立った影響がないが、これも過去の利上げではそうでした。


最初の小出しの利上げは効果が薄いので、どんどん追加利上げをし、インフレが収まるまで無限に利上げします。

利上げが2年目、3年目になると目に見えて株価が下がり、景気が悪化していきます。

こうなると全世界同時不況になり、新たな経済ショックが発生します

https://www.thutmosev.com/archives/87383457.html

13. 中川隆[-14468] koaQ7Jey 2021年12月24日 05:12:37 : zPeXbWXQFc : RlBrUHl2NnpoOEU=[11] 報告
3回で足りるわけない米利上げ。2022年の米国経済は低速成長、日本株は20%超の下落も=藤井まり子
2021年12月22日
https://www.mag2.com/p/money/1140016


12月FOMCの結果は、市場の予想通りであり大きな波乱は起きずに済みました。しかし現在の米国経済のインフレ状況を見てみると、今のFRBの方針では抑えこむことは不可能です。2022年以降、FRBは掌返しで利上げを激しく行う可能性が高くなってきました。2022年以降の世界経済の行方について解説します。(『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』藤井まり子)


パウエルFRBの「一日天下」
12月14〜15日に行われたFOMCの結果(=中身)と、その影響は15日当日だけの「わずか1日」だったことは、当メルマガ12月14日号で解説した通りになりました。

すなわち、パウエルFRBは、この日のFOMCの金利見通しを、金利先物市場の「のんびりと間違った金利予想」にこれ幸いと便乗して追随、「来年の利上げはおよそ年3回程度」としました。

記者会見も成功しました。議長は上手にしらばっくれて「内心のパニック」を市場に見透かされることはありませんでした。

その結果、内外の株式市場はほっと肩をなで下ろしました。アメリカ時間で12月15日当日は、アメリカ株式市場は「大幅上昇」で反応。翌日16日の日本株式市場もこのアメリカ株式市場に追随して、「爆上げ」で反応しました。

しかしながら、12月15日の「大幅上昇」は、よくよく調べてみるとその内実は「今回のFOMCの失敗」に賭けていた投機筋が、想定外の上昇に踏まれて、「売りポジション」を強制的に解消させられたことから起きていました。やはり、彼ら投機筋は「下げ」に賭けていたのです。

ですから、パウエル議長の「大芝居」が効力を発揮できたのは、踏み上げの起きたわずか1日だけでした。

一部の内外の市場関係者は、翌々日からは、もう一度改めて「FRBの来年の利上げ見通し」について精査を開始し始めた模様です。

12月16日、アメリカドル国債はさらに買い進められて、長期金利は再び1.40%台まで低下。 イールドカーブもフラット化したまま。 近い将来のアメリカ経済に「暗い見通し」を示します。

どちらにしろアメリカ経済はスローダウンする
これはローレンス・サマーズ元財務長官の指摘するように、ドル国債の金利市場が、次のことを警戒しはじめたことの現れでしょう。

すなわち、パウエルFRBは、来年3回しか利上げしない。つまり、インフレ退治を放棄して高インフレを放任する。その結果、アメリカ経済は向こう数年間スタグフレーション的な状態に陥って、成長はスローダウンする。

あるいは、FRBのインフレ退治のためのビシバシ利上げで、向こう2年以内にアメリカ経済がスローダウン、もしかしたらリセッション入りするかもしれない。

つまりは、「どっちみち、アメリカ経済はスローダウンする」ことを、市場が警戒していることの現れでしょう。

16日から、内外の株式市場は弱含みに転じて、調整局面入りへ。やはり、年末から年始にかけて、10%調整は巻き起こりそうです。

今年12月の株式市場は、「ドル国債市場の異変」すなわち「ドル国債のイールドカーブのフラット化」「アメリカ経済の近い将来の異変への懸念」に追随して、いつ調整を開始しても不思議では無かったのです。


2022年にFRBは激しい利上げをする
2022年は、FRBが「ビシバシ利上げ」を開始する最初の年です。

ところが、金利先物市場の来年の利上げ予測は、いまだに「のんびりと間違ってる」まま。先物市場は、来年2022年のFRBの利上げを3回くらいしか織り込んでいません。

パウエルFRBも、この「金利先物市場の間違っている、のんびり予測」に便乗して、FRBも12月のFOMCでは「しらばっくれて」います。

しかしながら、FRBがいま現在の「アメリカの7%近い高インフレ」を抑え込みたいならば、FRBが政策金利を中立金利よりもはるかに高いところまで引き上げることが必須です。

今のアメリカの中立金利は、「2.00〜3.00%」と推定されています(分りやすくするために、今後は、その中間を取って「中立金利:2.50%」と記します)。

すなわち、パウエルFRBが高インフレを退治したいならば、FRBは政策金利を「2.50%」よりはるかに高い水準へ、「ビシバシ」引き上げて、加熱気味のアメリカの内需をクールダウンさせて、アメリカ経済をスローダウンさせることが、必須です。

来年2022年のパウエルFRBは、7%近い高インフレを抑え込みたいならば、本当のところは、「1回の引き上げ率が0.25%ならば、1年間で8回をはるかに上回る政策金利の引き上げが必要」なのです。

2022年の米利上げは、年8回以上も必要?
ところが、年8回以上の利上げは、ものすごい勢いの利上げです。今のパウエルFRBは「とても厳しい現実」に直面しているのです。

「イールドカーブがフラット化して、長期金利が極度に低いまま」のドル国債の金利市場は、「後手後手に回り過ぎたパウエルFRBがさっさとインフレ退治を諦めて、今後はたいした利上げを行なわないまま、アメリカ経済をスローダウンさせてゆく」ことを織り込んでいるかもしれないのです。

一方、ローレン・サマーズ元財務長官によれば、もしかするとひょっとすると、「今のパウエルFRBさえも、この『厳しい現実』については、ちゃんと理解していない」かもしれないとのことです。

この「厳しい現実」を知った時、パウエルFRBは改めてパニックに陥って、内外の株式市場も震かんすることでしょう。

2022年はジェットコースター相場。どこかで20%の調整も
来年2022年のFRBは、どこかのFOMC会合で「間違っている市場予想」を大きく裏切りながら「今年は年8回の利上げが必要だ」と正直宣言して「タカ派へ急旋回」するかもしれません。この時、内外の株式市場は20%くらいの大幅調整をすることでしょう。

あるいは、来年2022年のFRBは、FOMCの会合が開かれるたびに、「2022年の利上げ見通し」を幾度も幾度も「小幅のタカ派修正」をして、幾度も幾度も「間違っている市場予想」をちょっとずつ驚かせていくかもしれません。

この場合は、内外の株式市場は5〜10%調整を繰り返すでしょう。が、どこかの時点で市場は、「自分たちもFRBも大きく間違っている」ことに気がついて、大幅調整するかもしれません。

いずれにせよ、来年2022年は、FOMCの会合が開かれるたびに、内外の株式市場は「市場予想を大きく上回る利上げ予告」に、動揺して調整することでしょう。

かくして、2022年は株式市場は乱高下が激しくなり、どこかの時点で、20%調整も起こり得るでしょう。

すなわち、来年2022年の内外の株式市場は、おそらく、「毎年株価が弱含む春から秋」(?)にかけて、一時的に20%くらいの大幅下落などなど、乱高下の激しい年になることが今から警戒されています。

それでも、2022年は、アメリカ経済では実質金利はマイナスのままです。S&P500は年間を通じては、まだ5〜6%の運用益は得られるだろと予想されています。 1年を平均してみると、おおむね株式ブームは継続することでしょう。

2022年末の株価目標は、とてもとてもザックリですが(2022年の予測は今までで一番ざっくりした予測です!)S&P500は、5,000〜5,100ポイント。2022年末のS&P500の株価目標については、モルガン・スタンレーなどの弱気派は(12月に入ってからさらに下方修正して)4,400ポイントとしています。ちなみに、モルガン・スタンレーは毎年弱気派です。

ヨーロッパ株式市場:高パフォーマンスが期待できる
ヨーロッパ株式市場は、アメリカ株式市場よりも「出遅れ感」が強いです。2022年のヨーロッパ株式市場は、アメリカ株式市場よりも高パーフォーマンスが期待されています。

日本株式市場:アメリカよりもさらに売り込まれる
主体性の無い動きを続ける日本株式市場は、来年もアメリカ株式市場の動きに追随することでしょう。

岸田政権による経済刺激策は、張りボテなだけで「中身はしょぼい」のが実態です。日本経済は、引き続き内需が弱い状態が続きそう。

ですから、日本では2022年においてもたいしたインフレは起きないでしょう。

さらに、2022年の日本経済は引き続き中国経済の影響も強く受けます。が、その中国経済も2022年に入っても不動産バブル崩壊の後始末に手こずったまま、来年は成長が大きくスローダウンすることが見込まれています。

結果、来年アメリカ株が大きく売り込まれたときは、日本株はアメリカ株よりももっと売り込まれることでしょう。来年は、おそらく春から秋にかけて、一時的にせよ日経平均が2万4,000円を大きく割り込むなんて「悪夢」が現実になるかもしれません。裏を返すと、「ビック・チャンス」なのですが…。

2022年末の日経平均は、2万9,500円〜3万0,500円と予想しています。

中国株式市場とその他の新興国株式市場
中国は、来年も「大型不動産バブルの後始末」に追われて成長が大きくスローダウンしそうです。株式市場の大幅な上昇は、あまり期待できません。

中国と関係の深い新興国株式市場もあまり期待はできないでしょう。

ただし、2022年のどこかの時点で、「ドル安」基調が始まって、「ドル安新興国通貨高」トレンドが始まるならば、この限りではありません。

「ドル安トレンド」が始まるならば、中国株式や新興国株式にもチャンスが訪れるかも知れません。


アメリカの高インフレは向こう3年は続く?
繰り返しになりますが、今のアメリカでは7%近い高インフレが猛威をふるっています!

今から記すことは、2022年内はあまり心配しなくても良いかもしれません。心配し始めたほうがよいのは、再来年(2023年)以降でしょう。

この高インフレは向こう3年くらいは続くことでしょう。

来年2022年は、パウエルFRBが「高インフレと戦うために、ビシバシ利上げをする、向こう2〜3年間の『最初の年』」です。

FRBが「大きく後手後手に回っている、回り過ぎている」ために、今の7%近い高インフレは、今後もますます燃えさかっていく可能性が高いです(夏場には、二桁近いインフレが起きても不思議ではないです)。

さて、繰り返しになりますが、この高インフレを抑え込むためには、「中立金利:2.5%」よりもはるかに高い政策金利が必須になります。

パウエルFRBが「来年1年間で0.25%の政策金利の引き上げを8回行なった」としても、「来年末の政策金利は2.00%」です。まだ「中立金利:2.50%」には及びません。「政策金利:2.00%」では、まだ高インフレを抑え込むことはできないのです。すなわち、この「2.00%」水準では、来年末になっても、7%近い高インフレは加速することはあっても、沈静化したり、下火にはなっていないのです。

さらに、「金融引き締めによるインフレ退治」には、半年か1年のタイムラグが必要です。大変驚くべきことかもしれませんが、アメリカの政策金利が2.50%よりも遙かに高くなった時点から、さらに半年から1年の時間が経過しないと、高インフレは沈静化し始めないのです。

すなわち、来年2022年は無理だとしても、再来年の2023年のどこかに時点で、FRBの政策金利が「中立金利2.50%」よりはるかに高くなるかもしれません。そして2023年に、やっとこさ、はるかに高くなったとしても、7%近い高インフレは2023年末になっても燃えさかっているはず。FRBがここまでバカスカがんばっても、アメリカで高インフレが止まるのは、2024年に入ってから。これが、パウエルFRBが後手後手に回ってしまった結果の「厳しい現実」なのです。

かくして、パウエルFRBがどんなにうまくやっても、現在進行形の高インフレは2024年に入って「やっと静まり始める」程度でしょう。

パウエルFRBの「高インフレとの戦い」、言い換えると、「ビシバシ利上げを続ける年」は、少なくとも「向こう2〜3年間は続く」のです。

3年間の「高インフレ」がアメリカ経済に及ぼす影響
7%を軽く上回るようなインフレが向こう2〜3年間は続くと、アメリカ経済はどうなるのか?

2022年から2023年のどこかの時点で、インフレが二桁に近づいたりすると、パウエルFRBがますますパニックに陥りやすくなります。パウエルFRBがパニックに陥って利上げをし過ぎて、アメリカ経済が大きくスローダウン、リセッション入りしてしまう可能性は、かくして生まれるわけです。確率としては30%〜40%。

反対に、パウエルFRBが中央銀行としての責任を放棄する可能性もあります。パニックに陥り過ぎて、無気力になったFRBは、何もしなくなる可能性があるのです。すなわち、驚きべきことに、FRBはビシバシ利上げなどは行なわずに、高インフレを放置する可能性が今から指摘されているのです。

来年2022年の利上げでは、パウエルFRBは「市場予測通りの年3回の利上げ」だけに留めて、インフレ退治を最初から諦めてしまう可能性があるのです。

結果、アメリカ経済は向こう数年間は「スタグフレーション的」な状態に陥って、やはり経済成長は大きくスローダウンしてしまうことでしょう。最終的には、アメリカは数年後あたり(?)にアメリカ経済は正真正銘のスタグフレーション(不況の中の物価高)に陥ってしまうことでしょう。確率としては、33%くらいと読んでいます。

かくして、アメリカ経済が無事にソフトランディングする確率は20〜25%くらいに低下しています。  

14. 2021年12月28日 11:16:14 : Y4RaJLU9Ds : VDdQZHR4alRReXc=[9] 報告

2021年12月28日
サマーズ元財務長官、アメリカはスタグフレーションになると予言

大きな不況ではその場に留まれず下に落ちていく


リセッションが目前に迫っている

今アメリカ人が最も恐れているのはコロナではなくインフレと不況で、非常に高い確率で現実化すると予想されている。

サマーズ元米財務長官は最近、アメリカはリセッション(景気後退)に陥った後にスタグネーション(停滞)に見舞われるリスクがあると語った。

日本語では「深刻な不況とハイパーインフレが同時に起きるだろう」とでも翻訳でき、かなり強い表現でした。

今まで10年ほどアメリカの経済関係者は「世界がどうなろうとアメリカ経済は無敵」のような発言を繰り返してきた。

それが今はみんなインフレ、リセッション、スタグフレーション、利上げなどの話をしている。

事の始まりは2007年のサブプライムショックで、ホームレス向け住宅ローンである事を隠して投資家に販売していた。


こんな物がうまく行く訳がないのだが、成るべくしてサブプライムは破綻し、連鎖的にリーマンショックに至った。

当時の状況はアメリカの破綻は秒読み、ドルは明日にもデフォルトし紙切れになるとされていました。

大手メディアもすべてアメリカ破産の現実味を記事にしていて、もうアメリカは復活しないと思われていた。


ところがバーナンキというFRB議長が「お金は使えば使うほど増えていく」というヘリコプター理論を展開した。

「金がなければ空から撒けば良い」という名言を残して無限大の金融緩和を行い、政府も無限大の支出をした。

この結果アメリカ政府は破綻したりせず、面白いようにお金が増えてあっと言う間に経済回復しました。

再びリーマン級の不況がやってくる

これがMMT理論の始まりで、アメリカが実際にやってみて大成功したが日本政府は拒否しています。

中央銀行がお金を無限に発行し、政府は無限大の支出をし、それでGDPが増えて税収が増えるので良いじゃないかという考えです。

こうしてアメリカ経済は奇跡の復活を遂げ、2020年まで空前の好景気を続けました。


ここでコロナウイルスがアメリカを襲い、アメリカはまたまた無限のお金を発行し政府は無限の支出をしました。

アメリカは2020年の1年間だけでコロナ対策で数百兆円を使い、国民は受け取った金で消費し空前の好景気になった。

土地や住宅から株からビットコイン、自動車にPS5まであらゆる商品が売れまくりました。


その結果2021年のインフレ率は6%を超え、これはアメリカでは危険な水準と認識されている。

日本のバブル経済と同じ話で、景気を良くし過ぎたらインフレになったので、インフレ鎮静化する必要が生じた。

インフレ率を下げるには利上げが有効だが、利上げは「お金を動かなくする」ので景気を悪化させます。


サマーズ元財務長官は、利上げをしてもハイパーインフレを防げず、不況とインフレが同時に起きると予言している。

実際そうなったらアメリカだけでなく、日本や全世界がリーマンショック級の不況に陥るでしょう

https://www.thutmosev.com/archives/87423256.html

15. 2022年1月24日 11:02:00 : 0ZgG7Lev5Y : NEJNVjVPL3B6Skk=[33] 報告
MMTほどインフレについて真剣に考えている経済学はない
2019年12月10日
https://ameblo.jp/sorata31/entry-12539392492.html

MMTに対する典型的な批判に、政府支出を拡大すると「インフレ率が制御不能となる」「ハイパーインフレを誘発する」という批判があります。

こういった批判に対し、ケルトン教授などのMMTの学者は、MMTほどインフレについて真剣に考えている経済学はないと断言しています。言い換えれば、MMTの批判者はインフレ対策に対して不十分な分析しか行っていないということになります。

MMTは政府支出とインフレに対してどのような考え方を持っているのでしょうか?

何が政府支出の制約になっているのか?
主流派経済学の見方では、政府支出には財政制約と実物制約があり、この制約を破るとインフレが起こると考えられています。また、少なくとも長期的には財政均衡しなければならないと考えています。LSTMもこの類の考え方です。

図1.MMTの政府支出の制約の評価(ビル・ミッチェル教授の講演資料より)

主流派経済学がこのような結論に行き着くのは、MMTと異なり主権通貨という概念がないからです。

主流派経済学の見方に対して、MMTの見方では主権通貨を発行する国には財政制約はありません。

図2.MMTの政府支出の制約の評価(ビル・ミッチェル教授の講演資料より)

日本のような主権通貨を発行している国家においては、完全雇用かそうでないかで、政府支出の制約が異なります。
現在の日本のように完全雇用でない場合は、政府支出に制約はありません。政府は完全雇用に達するまで政府支出を行うことができます。
完全雇用の場合は実物資源が制約となります。実物資源の制約(つまり経済の生産能力)を超えた政府支出を行った場合には、悪性のインフレが生じます。

MMT流インフレとの戦い方
では、MMTはインフレとどう向き合うべきなのでしょうか?この問いに対してケルトン教授がインタビューで回答しているので、その和訳記事から一部抜粋します。
ステファニー・ケルトン教授、財政赤字神話について、財政とインフレについて

http://erickqchan.blog.shinobi.jp/theanswer/47

インフレに対する最善の防御は上手に攻めることなのですよ。MMTがやるのは、インフレのリスクに対しては物凄く神経質に考えるようにすることです。 マクロ経済の学派の中で、私たちほどインフレリスクの問題に注意を向けているところがあるとは思えません。私たちや議会が新しい支出法案を検討するときって、その新しい支出が赤字を増やしたり借金を増やしたりするかどうかが考慮されているわけですが、それはやめて、こう考えるべきです。その新たな支出にはインフレを加速させるリスクがどれくらいあるだろうと。そして、やり方を変えるのです。

これまでは議会予算局に行って「この法律をチェックして結果を教えてください。この支出によって債務と赤字が今後どうなりますか?」と聞いたものでした。これからはそうではなく、議会予算局なり他の政府機関なりに行って、こう聞きましょう。「インフラへのこの1兆ドルの投資を通過させることを検討しています。これが明細ですがチェックしていただけますか?この支出は今後5年間に分けて支払う予定ですが、これが実体経済に問題を起こすかどうかを教えてください。つまりインフレのリスクを計算してその結果を教えてください。」

それから、完全雇用に近づくほどに、追加の財政支出には常にインフレのリスクが伴うことになっていきます。政府支出だけではありません。米国で生産される商品やサービスの需要が海外で急増し、そのとき完全雇用であれば、外需にインフレリスクが伴うことになります。あるいは、消費者がとても楽観的になった場合、仮に住宅バブルが発生していて、人々が住居を元手に新たな支出をするとすれば、これもインフレリスクです。つまり、私たちの過剰支出には常にインフレリスクがあります。 MMTがやろうとしているのは、全体の支出水準を、完全雇用と物価の安定と両立する水準に維持しようとすることです。

もしインフレが問題になったら何をすると聞かれますが、その質問はちょっと違います。最初にこう問うべきなはずです。「このインフレをもたらすものは何だろう?このインフレ圧の原因は何だろう?」。なにしろ、政府の総支出が多すぎることで経済が過熱する結果、将来のある時点でインフレが重大な問題になる可能性が高いと考える、そのことが信じられません。

それはこういうことです。米国経済がデマンドプルインフレと呼べるものを経験したことは、この一世紀ほどもうないのです。米国で重要とされてきたインフレの実例は、ほぼぜんぶコスト面の要因から来たものです。これはコストプッシュインフレと呼ばれるものです

ですから、インフレとの戦い方を考える場合に最初に問われるべきことは、そのインフレ圧力の源がいったい何であるかを理解することであり、次に、そのインフレを撃つのにふさわしい政策ツールで対応していくことだと考えています。 エネルギー価格の上昇によってインフレが発生した場合は、FRBに金利を引き上げさせたり、議会に税金を引き上げさせたりしてもおそらくあまり効果はありません。もっと有効な何かをしなければなりません。

MMTはインフレと闘うために税を使うという考えを拒否します。それは私たちが書いてきた内容のほとんどすべてと相容れない誤解なのですが、なぜか皆さんはいつもそうだと言うのですね。


まとめると、MMTの考え方では、政府支出をする場合に、その個々の支出によってどれだけのインフレ圧が生じるかどうか事前に計算することがインフレ対策になります。予想されるインフレ圧が大きければ、その支出内容をインフレ圧が小さくなるように変更すれば良いのです。
外部ショックによるインフレの場合も、そのインフレ圧が何かを特定することからインフレ対策を始めます。例えば原油価格の高騰の場合、天然ガスの規制緩和を行うことによりインフレは緩和するでしょう。

またMMTにおいて、税はインフレ対策だと言われることがありますが、このケルトンのインタビューではそれは誤解とされています。インフレ圧力の特定とその特定したインフレ圧力に対する個別対処がMMTのインフレ対策なのです。

https://ameblo.jp/sorata31/entry-12539392492.html

16. 2022年1月28日 18:44:42 : 6oimzvqJ1E : eWhINHdRc1pwYk0=[2] 報告
#384 MMTとリフレの違いは一言「パクリ」&私の名前が映画に?!
2022/01/28

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