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2019年4月05日14時34分 〜
記事 [社会問題10] 「パパ活」に男女は何を求めているのか『パパ活の社会学』坂爪真吾 フランス人がこんなにも性愛を大切にする理由 プラド夏樹
オトナの教養 週末の一冊

「パパ活」に男女は何を求めているのか

『パパ活の社会学』坂爪真吾 

2019/04/05

本多カツヒロ (ライター)

 「パパ活」に「ママ活」。近頃、耳にはするがいまいち実態の見えないこれらの現象。

 パパ活の現場を取材し、『パパ活の社会学』(光文社)を上梓した一般社団法人ホワイトハンズ代表理事の坂爪真吾氏に、援交とパパ活の違い、パパ活の出会いの場である交際クラブ、パパ活で男女が求めるものなどについて話を聞いた。


(Image Source/Stockbyte)
――数年前から「援助交際」という言葉に代わり、「パパ活」、最近では「ママ活」という言葉も耳にするようになりました。

坂爪:2016年頃からネットを中心に「パパ活」という言葉が広がりはじめました。女性が年上の男性とデートをして、見返りに金銭的な援助を受け取るものです。「援助交際」という言葉を「パパ活」というソフトな言葉に言い換えることで、売る側も買う側も仲介する側にとっても援助交際よりは良いイメージのものとなり、言葉が普及したんだと思います。ただ、パパ活も援助交際も愛人契約も個人売春の言い換えに過ぎず、実質的にはほとんど変わりません。

 そういった背景のなか、これまで風俗や買春などについての取材を重ねていたのもあり、『はじめての不倫学』(光文社)の続編のようなイメージで書きました。

――パパ活は、アプリなどを通じて出会うことが多いのでしょうか?

坂爪:パパ活にはいくつかの出会いのパターンがあります。アプリなどのウェブを介したパターン、キャバクラやクラブで仲良くなりパパ活へ発展するパターン、そして本書で取り上げた交際クラブで知り合うパターンですね。

――交際クラブをそもそもご存知ない読者もいると思います。交際クラブとはどんなシステムなのでしょうか?

坂爪:それなりの社会的地位があり、お金のある既婚男性が、奥さんでは満たされない欲求を、プロである風俗やキャバクラ、クラブではない、より一般に近い女性と「安全に」婚外恋愛を楽しむことを目的としてつくられました。

――「安全」というのは?

坂爪:男女ともに対面で面談や身元確認をしますから、風俗などに比べるとはるかにリスクは低いです。

――身元を確認され、審査に通れば入会するわけですね。

坂爪:そうですね。それと同時に男性側は入会金を支払います。正式に入会すると会員専用のウェブサイトが教えられ、登録している女性のプロフィールを閲覧することができます。ただ、入会金は3万円〜数十万円までと幅があり、会員のステータスにより、閲覧できる女性も変わります。

 会員専用のサイトでデートしてみたい女性を選ぶと、クラブ側が会う日時や場所などをセッティングしてくれます。ここまでが交際クラブの仕事で、会ってから先のことは各自の自己責任になります。ですから、売春の斡旋にはならないという理屈です。

――出会いをセッティングするまでが交際クラブの仕事とのことですが、出会ったら交通費やお手当などを渡すものなのでしょうか?

坂爪:そうです。大体1回のデートで3〜5万円が相場ですね。現在、交際クラブに登録している男女比は3対7くらいなので、相場は下がっている傾向にあります。

――交際クラブに登録している男性は社会的地位が高い人が多いとのことですが、具体的にはどんな人たちなのですか?


『パパ活の社会学 援助交際、愛人契約と何が違う? 』(坂爪真吾、光文社)
坂爪:年齢的には40〜50代で、中小企業の経営者や医師、弁護士が多いと聞きます。彼らは、お金は稼いでいるけど、仕事が忙しく、女性と出会う時間がない。職場の女性と関係を持てばさまざまな問題が生じる。だからこそ、「安心安全」に遊べる交際クラブを選ぶんです。

――女性で人気があるのはどんな人たちですか?

坂爪:基本的には20代の若い女性です。ただし、若くてきれいであれば良いというわけではなく、40〜50代の教養が豊富な男性と会話できなければ務まりませんから、相応の学歴や教養のある女性が人気ですね。

――交際クラブを通じて出会った男女が関係を続けていけるコツはあるんですか?

坂爪:男性は、手当てを値切る、相手の嫌がることをしないといった基本的な交際のマナーが守れる人が関係を維持できます。

 女性は、1回のデートでできるだけ多くのお金をもらおうという目的ではうまくいきません。普通の人間関係と同じく、一定の時間やコストを払い長期的な目線で考えられる女性は関係を維持しやすいですね。

――男女ともに、交際クラブで異性と出会い何を求めているのでしょうか?

坂爪:一般的に交際クラブに登録している男性は、愛人や恋人がほしいというイメージがあるかもしれません。実際に取材してみると、なんとなく寂しい、心のスキマを埋めたいと悩んでいたり、はっきりと自分が何をしたいのかがわかっていない男性が多い印象です。だから、必ずしもすぐに性的関係になるわけではありません。

 女性側は99%はお金が目的です。ただ、取材したなかにはお金が前提ですが、普段会えないような思考も発想もまったく違う経営者や医師などの男性に出会うのが楽しいという女性もいます。

 たとえば、国立大学大学院を卒業後、外資系のコンサルティングファームに勤務する女性を取材しました。彼女は、オーナー経営者と会うことで経営者たちの知見に触れることができたと言います。逆にコンサルタントをしている彼女も彼らが抱えている課題や悩みを聞き、思考を整理する手伝いができた。そういう経験を通じて人生をデザインできたと言います。

――ここまでのお話を聞いて、男性は若くてきれいな教養のある女性を求め、女性はある程度のお金を支払ってくれる男性を求めているならば旧態依然としたジェンダー観がまったく変わっていないと感じたのですが、そこについてはどうお考えですか?

坂爪:パパ活には現代社会を生きる男女の社会問題が凝縮されているんです。男女間の経済格差、性別役割分業、貧困、不倫、結婚制度、男性や女性の生き辛さです。

 こうした背景となっているジェンダー観が変化しないのは、変化しないほうが男女ともに楽だからという面もあると思います。実際に社会を変えるのは大変です。まずはこの不都合な真実を受け入れ、変わらない社会の中で変えようとする意志を粘り強く持ち続ける力が必要ではないでしょうか。

――パパ活をすると既婚男性が多いわけですから、不倫になりますね。不倫に関しては世間からのバッシングがここ数年特にすごい勢いであります。

坂爪:個人的にはそもそも一夫一婦制に限界があると考えています。ですから、交際クラブなどを利用し、婚外恋愛を「安心安全」に楽しむ人たちがいる、という現実があるのだと思うんです。

 不倫バッシングをしている人には、パパ活という理解し辛く、一面的に語られがちな現象を本書で知ってもらえれば嬉しいですし、ある程度の社会的地位があるけれども、孤立し悩んでいる男性にも本書に出てくる男性たちの感情は参考になるのではと思います。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15816


 
フランス人がこんなにも性愛を大切にする理由

『フランス人の性』プラド夏樹氏インタビュー
2018/11/22

本多カツヒロ (ライター)

 ハリウッドでのセクハラ告発など世界的に#MeToo運動が広がるのに対し、フランスの女優、カトリーヌ・ドヌーヴさんらフランス人女性100人が「ル・モンド」に「口説く自由を」などの公開書簡を発表し異議を唱えた。このフランスとアメリカをはじめとする各国の温度差はなぜ生じたか。『フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか』(光文社新書)が話題のフランス在住ジャーナリスト、プラド夏樹氏に、フランス人にとっての性愛、#MeTooムーブメントへのフランス国内の反応、子どもへの性教育について話を聞いた。


(RyanKing999/iStock/Getty Images Plus)
――フランスと聞くと映画や小説などで目にするように愛、または性愛などをとても大事にしている国柄という印象があります。実際に、フランスで生活されていて、フランス人にとって性愛とはどんなものなのでしょうか?

プラド夏樹:本の中でも言及しましたが、「人生で一番大切なのは?」という質問に男性の54%、女性の51%が「カップル生活」と答え、仕事より上位に挙げられているほど、セクシャリティは大切にされています。

――日本から渡仏したプラドさんにとってフランス人の性愛に対するそうした態度は衝撃的だったのではないですか?

プラド夏樹:私は80年代末に渡仏したのですが、その頃から、フランスでは、セクシャリティに関するテーマが日常生活の中で堂々と話し合われたり、政治の中で大きく取り扱われることに注目していました。

 たとえば、数年に一度の割合で定期的に売春法に関して世論が炎上し、まったく関係なさそうな年配のマダムも「あら、私の身体は私のもの。売ろうと何しようと私が決めること!」と言ってデモに参加していたりする。昨年、#MeToo運動が起きたときは、ル・モンド紙のようなインテリ左派日刊紙の論壇でも、大きくページを割き、「性的自由とは?」などというテーマで、賛否両論ガンガン議論される。つまりセクシャリティは、若者や当事者だけの問題ではなく、すべての国民にとって「自分の問題」として捉えられています。

――なかでもカトリーヌ・ドヌーヴさんらの公開書簡は議論を呼びましたね。

プラド夏樹:最初にお話したようにフランスではセクシャリティが大切にされています。その背景には、中世から広まったキリスト教では、性に対する規制が厳しく、出産を目的としたセックス以外はご法度、つまり、快楽を目的にしたセックスは固く戒められていたという歴史があります。

 しかし、18世紀末の大革命以降、「自由」、「個人」というものが庶民の間でもだんだんと意識されるようになりました。そして19世紀から20世紀にかけてさまざまな紆余曲折を経て民主主義が確立していく過程の中で、性的自由は「個人の権利」として考えられるようになりました。つまり性的自由は棚からボタもちで得たのではなく、お上から押し付けられたモラルと戦って国民が奪取したものとして捉えられています。

 それゆえに、未だに、フランスではセクシャリティはいわば「貴重なもの」、「ゲットすべきもの」、ビッグデーターに全てが取りこまれる時代における「個人の自由の最後の砦」としての位置を維持し続けている。それだけに、ドヌーヴ宣言のように、上からのモラルが個人のセクシャリティに介入しすぎることに拒否反応を起こしてしまう人たちもいるのだと思います。もちろん、#MeTooは「私の自由」と「他者の自由」の間で起こる摩擦に対して起きた運動で、大切なものだと思います。

――#MeToo運動に対するフランス国内の一般的な反応とはどんなものだったのでしょうか?


『フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか』(プラド夏樹、光文社)
プラド夏樹:もちろん男性たちは居心地悪そうにしていましたよ。でも、フランスでの#MeToo運動への一般的な反応の特徴は、セクハラを告発しても、それが「だから男はもうイヤ」といった男性排除の方向には向かなかったことだと思います。「男女が気持ちよく同じ社会で暮らせるように男性も協力してくださいよ」というニュアンスが一般的だったような感じがします。

 たとえば、痴漢が問題になっても、では女性専用車両をということになると、女性の方から「それはイヤだ」ということになる。先日、プランニング・ファミリアル(避妊・中絶の無料相談に乗ったり、性教育の講師を派遣する非営利団体)の会長にインタビューをする機会がありましたが、そういったフェミニズム系の団体の人々でも、「男性たちにちょっとは女性の立場をわかってくれ、配慮が欲しいって言いたかっただけのこと。同じエレベーターに乗ってくるなとか、目を合わせるなとか、話しかけるなとかそこまで言ってるわけじゃない」と言っていました。

 もう一つ、フランスに特有だったのは、「職場セクハラやレイプの取り締まりは強化すべき、法制化はしっかりやってもらいたい、でも……」という多様なニュアンスの議論が生まれたことだと思います。

 その極端な例の一つが、女性の側から生まれた「プライベートな場でのセックスに関してお上から風紀の取り締まりを受けるのは我慢ならん。YesかNoかは自分で言わせてほしい」というド・ヌーヴ宣言だったと思います。この宣言には確かに挑発的な部分もあり、バッシングも受けましたが、#MeToo全体主義になるのを防いで、多様なニュアンスの議論を可能にしたという点でメリットがあったと思います。

――1990年代にアメリカらフランスへセクシャルハラスメントの概念が輸出されたと聞きます。その際にも、今回の#MeToo運動同様に浸透したわけではなかった。この理由についてはどうお考えですか?

プラド夏樹:アメリカとフランスでは歴史が違いますよね。アメリカは原住民であったインディアンの土地を奪い、大量虐殺して建国された国です。さらに建国以来、絶えず他国へ軍事干渉し、国民間での分断も激しい。こうした暴力の連鎖の中では、女性目線が社会の中に取り入れられることは難しく、女性の立場は辛いものだったのでは? と思うんです。

 だからそこには、早くからセクハラを告発すべき必然性があったのではないかと思います。でも、それを土壌が違うフランスに直輸入しても、すぐには根付きませんでした。

 もちろん、フランスにも女性蔑視はありました。女性は王権を握る資格がなかったし、選挙権も1945年までありませんでした。ただ、女性がそれほど差別を「許せない!」と思わないですむ文化、「まあいいっか」と腹の虫を収めることのできる文化がありました。たとえば、聖母マリア信仰や、女性が上位である騎士道恋愛、女性に敬意をはらうマナーであるガラントリー(簡単に言えばレディファースト)といったものがあり、社会の中に女性目線がある程度取り入れられていた。あるいは女性は公の政治参加はできなかったけれども、16世紀以来、サロンというプライベートな場では貴族女性が政治に対する意見を言っていた。特に18世紀は女性が強かった時代ですが、その頃の警察の書類の中には、民衆レベルの女性に対する暴力に関する裁判や、子どもの養育費を払わない男性に対する判決が残っていたりと、女性の立場はそれなりにあったわけです。

 そうした文化の中で、「差別されている」という感情が、よく言えば幾分、緩和されていた、悪く言えば気づかずにすんだ、それがアメリカ生まれのセクハラ概念の浸透がフランスで遅れた理由だと思います。

――ここまでのお話を聞いていると、フランス独特の性愛に対する考え方があるのがよくわかりました。そうなると、子どもに対する性教育というのも独特なのでしょうか?

プラド夏樹:私は1963年生まれで日本で大学まで行きましたが、セクシャリティに関することは「いけないこと」という雰囲気がまだ濃厚でした。家庭でも学校でも、セクシャリティについておとなに相談できるような雰囲気はありませんでした。

 そして、フランスに来て、出産し、子育てが始まりました。まだ、子どもが小学校の頃でしたが、数人の友達が家に来て遊んでいた時のことです。私は他のことをしながら耳を澄ましていたのですが、そのうち、一人が「パパとママンの部屋から明け方、物音がしてくる」と言い出し、すると、他の子どもたちが、目をキラキラさせて、羨望の眼差しで「ええ!!! 本当?」と。そのうち、それぞれが「うちだってたくさんキスしてる!」「いや、うちの方がもっとラブラブだもん!」と自慢し始めてびっくりしました。私にとっては親のセックスなんて「ええ? あの色気ゼロの二人が?」と思うような想像しにくいものでしたが、こちらの子どもたちにとっては「幸せ」の象徴なんだなあと。

 また、息子が思春期に入ると、今度は、彼がセクシャリティに対してまったく罪悪感を感じていない、それどころかいかにも「これは僕の権利」というような言動をするので、「あれ?」と思いました。これは日本とは違うなと、少なくとも、私が中高生だった頃の「親にはコソコソ隠れて」とは違うなと。

 具体的には、本にも書きましたが、彼が家出をした時に、私にショートメッセージを送ってきて、「コンドームするから心配しないでね」と言ってきた事件があったり、その後は、ごく普通のことのように、彼女を家に泊まりに連れてくるようになりました。彼女と二人で部屋に籠っているので、心配してドアをノックしたら、「ママン、プライバシーは大切にしてね」とやんわり言われたり……。

 何しろ私は外国人なので、「これってこの国では普通?」と思いがちな自信のない母親でした。でも、そういうとき、多くの他のママ友たちが相談にのってくれて、彼女たちとの会話の中で、親たちが、子どものセクシャリティを大人になる過程の一つの重要なステップとして、暖かく見守っていることに気づきました。「決して悪いことではなくて、人生の中で大切なことだよ。でもルールはあるからね」というメッセージを、それぞれの親がなんらかの形で子どもに送っていることに。

 フランスには授業参観というシステムがないのですが、上記のようなことをきっかけに、私も、性教育に興味を持ち、子ども向けの性教育の図書を探したり、授業例のビデオを探してみました。学校では、生殖の仕組みや避妊、性病予防といったことだけではなくて、愛情表現としてのセクシャリティ、性的同意についても言及していることを知り、これは是非、日本の人々にもお伝えしたいなと思いました。私が若かった時の日本では、商品化された性は街に氾濫している一方、セクシャリティに関する大人からのポジティブなメッセージがないという状態で、性は「怖いもの」「恥ずかしいもの」というイメージに随分、苦しめられました。これからの子どもたちには、そんな思いをして欲しくないなと思います。

 こうした子育ての経験が、本書の執筆の直接的な動機となりました。

――そのような性教育の授業は、実際にはどのように行われているのですか?

プラド夏樹:基本的には子どもたちに「なんでも聞きたいこと聞いていいよ」というスタンスで質問させるようです。でも、そうすると、おとなもタジタジのスゴイ質問も出てくるので、性教育の講師は学校教師ではなくて医師や看護師、あるいはプランニング・ファミリアルの職員が担当します。そういう方のほうが、性的な事柄をプロとして話すことができるから、また、成績に関係しないから、子どもたちもリラックスして発言することができます。

 質問内容は幼稚園や小学校低学年なら、圧倒的に「赤ちゃんってどうやってできるの?」です。高学年なら「家で自動車工になりたいといったら親に女らしくないからやめなさいと言われたんだけど、女らしさって何ですか?」とか。中学になると、「ポルノ映画で見たんですけど、こんなことしていいんですか?」「セックスするときは20分しなきゃいけないんですか?」という実際の場面に即してどうするか?というような質問。高校生になると、「彼女はイヤって言ったけどそれは本当にはOKという意味なの?」というような性的同意についての質問が多いらしいです。日本でいうところの文科省では年に3回と決めていますが、実際には、各学校の校長の決定に任されていて、その通りにいかない学校もあるそうです。しかし、#MeToo運動以降は、性的同意に関する授業を依頼する学校が急増したそうです。

 びっくりしたのは、中学校や高校でコンドームの自動販売機があったり、もし必要な場合にはアフターピルを保健室でもらうことができる。それも、親バレしないように極秘でということです。この辺りは「私の身体は私のもの」という意識は徹底していて、未成年者と言えども自分の身体のことを親に詮索されずにすむというネットワークが出来上がっていることです。中絶手術も、親に知らされることなしに、担任教師や保健室の先生が保証人としてすることもできます。私が学生だった時と比べて、とても羨ましく思いました。

――本書は話題になっていますが、どんな方々に勧めたいですか?

プラド夏樹:やはり性教育の章、日仏の性、セックス事情の比較をした章への反響が大きいようです。

 もちろんさまざまな方に読んでほしいですが、特に、お子さんをお持ちの方、教育関係の方々、#MeTooのもう一つの在り方に興味がある方たちに読んでいただけたら嬉しいです。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/14579
http://www.asyura2.com/18/social10/msg/173.html

コメント [経世済民131] 投資信託、購入者の約半数が資産マイナス…「貯蓄から資産形成」を煽った安倍政権の責任(Business Journal) 赤かぶ
4. 佐助[6714] jbKPlQ 2019年4月05日 14:34:46 : z5Sx38n0Sg : VHN1VmMvUE9LZS4=[171]
間違いなく,アベノミクスでの投資信託は,取り付け騒ぎの引きがねを引くことになる。

アベノミクスによる投資信託は円安(2015年に1ドル120円)の時に投資している人がほとんど,だから,今110円前後の円高なので,マイナスに推移しているから,金本位制になれば,1ドル200円もあろう。しかしこのままアベノミクス継続なので,広く大きな損失が発生する,つまり大変なことになる恐れがある。

それは,まず,あらゆる経済指数(生産・販売・雇用・投資・貿易)が三分の一以下に激減する世界的金融大恐慌の影響から逃れることはできない。

そして金融商品は、短期の高金利定期とリスクの大きな外国ジャンク債(担保がなく、返済順位ビリ)&不動産投信を組み合わせている。これは長命であり普遍化する。

しかも,米国のドル暴落と香港・中国のバブル崩壊で,銀行や証券会社が倒産すれば、短期間でも、死に金(引き出せない預金)を発生させる。死に金はビジネスを破産させる。そして、150兆円の国民資産は、投信に傾斜すると、投信の解約は、早い者勝ちとなるため、取り付け騒ぎの発生は不可避となる。印刷が間に合わない現象が起きる。

国家も企業も個人も忘れ、木を見ても森を見なくなり、すべての人間が、死を連想して思考を停止し、死から逃れるために、逃走パニックを発生させる。

アベノミクス円安で投資信託に手を出した人は,ドル暴落と信用崩壊で,押し寄せる,取り付け騒ぎにより,国家予算の二倍もの150兆円の個人資産は、山頂から崩落する溶岩のように、一気に流出するはずです。これは自信がある。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/812.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号は「令和」  赤かぶ
223. 日高見連邦共和国[12987] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 14:35:22 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[8]
>>222 『斜め中道』さん

素敵な書庫ですね。今度、お邪魔したい。(笑)

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/185.html#c223

コメント [政治・選挙・NHK259] <速報>忖度発言 塚田国交副大臣が辞意! かばった安倍首相も辞めろ!  赤かぶ
48. 2019年4月05日 14:36:39 : ZKr7qDuIxo : SGJTekdyVEVpeXM=[7]
安倍、麻生の地元への選挙での票を得るための利益誘導に成ることは当然であり、安倍晋三自ら、要望者に名を連ねているのだから、安倍晋三はアウトであり、犯罪事件の当事者である。

係る悪党らを日本の政界から退場させることは必然であり当然である。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/328.html#c48

コメント [原発・フッ素51] 《<統一地方選>原発立地の10道県議候補 再稼働9割触れず》記事から読み解く候補者の人間像 お天道様はお見通し
5. 日高見連邦共和国[12988] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 14:40:27 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[9]
サルに失礼。(笑)

http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/314.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍官邸は逆ギレ「令和=命令と平和」英訳まねいた不手際(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
82. 2019年4月05日 14:41:34 : WJfBckkeXQ : bEJvblA2S2Z5QTI=[75]
>>81 斜めさん
>4で勘定すると儲かる奴等

そういう話なんですか? 自分は見当もつきません(笑)
ともあれ、スレを私物化するのも何なのでこれで・・・
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/269.html#c82

記事 [不安と不健康18] BBC News 不健康な食生活で寿命短縮は5人に1人、日本では変化も=国際研究 
BBC News

不健康な食生活で寿命短縮は5人に1人、日本では変化も=国際研究

2019/04/05

BBC News


ジェイムズ・ギャラガー、BBCニュース健康・科学担当編集委員

不健康な食生活が原因で、世界中で毎年1100万人が寿命より早く亡くなっていることが、世界規模の健康調査で明らかになった。

「世界の疾病負担研究(GBD)」の最新報告によると、世界中の5人に1人が食生活が原因で死亡しており、その数は喫煙による死者より多いという。

特に、塩分の過剰摂取が最も大きな死因になっている。

研究チームは、この研究は肥満に的を絞ったものではなく、「質の低い」食生活が心臓に負担を与え、がんの原因となっていると指摘した。

どんな食生活が悪影響を与えるのか
GBDは世界各国の人の死因を調べる、最も権威のある調査とされている。

最新の報告書では、各国の食習慣からどのような食生活が寿命を縮めているのかを分析した。

その結果、寿命を縮める食生活は以下のようなものだった。

塩分が多すぎる:300万人が死亡
全粒穀物が少なすぎる:300万人が死亡
果物が少なすぎる:200万人が死亡
また、ナッツや種子、野菜、海藻に含まれるオメガ3脂肪酸や繊維が少なすぎても、寿命が縮まることが分かった。

米ワシントン大学の保健指標・評価研究所で所長を務めるクリストファー・マリー教授はBBCの取材に対し、「私たちは、世界中で食生活が健康の大きな鍵を握っていることを突き止めた。これは非常に重大なことだ」と述べた。

<関連記事>

この食事法なら……人間も惑星も健康に?
良質な食事は地球のために、水節約で 欧州委調査
低炭水化物の食事は寿命を縮める可能性 米研究が示唆
具体的な死因は?
調査によると、食生活に起因する1100万件の死亡事例のうち1000万件が心血管疾患によるものだった。

塩分を取りすぎると血圧が上がり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める。これが塩分過多が問題とされる理由だ。

塩分はまた、心臓や血管に直接影響を与え、心臓が機能不全に陥る原因となるという。

これに対し全粒穀物や果物、野菜は正反対の効果を持つ。こうした食品には「心臓を守る働き」があり、心疾患のリスクを下げてくれる。

なお、食生活に起因する死因の残る100万件は、がんと2型糖尿病だった。

理想的な食生活とは?
GBDは各国の食生活を調べているが、健康面で完璧な食生活を送っている国はなかった。また、好んで食べられている健康な食品が国ごとに異なることも分かった。

いくつかの食品について、1日当たりの摂取量と、実際に摂取されている量および達成率を挙げてみよう。

ナッツ・種子類:理想は25グラムだが、実際は3グラム(達成率12%)
牛乳:理想は443グラムだが、実際は71グラム(達成率16%)
全粒穀物:理想は4126グラムだが、実際は29グラム(達成率23%)
赤身の肉:理想は22グラムだが、実際は27グラム(達成率118%)
塩分:理想は3.2グラムだが、実際は6グラム(達成率186%)
加工肉:理想は2.1グラムだが、実際は4グラム(達成率190%)
またナッツ類と種子類?
世界中の食生活で最も忘れられているのは、ナッツ類と種子類だった。

英医学誌ランセットを中心としたEAT・ランセット委員会が1月に発表した、100億人の胃袋を満たしながら地球に壊滅的被害を与えない食生活でも、この2つの食品が大きく取り上げられていた。

ではどうして、私たちはナッツや種子類をあまり食べないのだろうか。

英ケンブリッジ大学のニタ・フォルーヒ教授は、「ナッツなどはエネルギーとなる成分が多く、太る原因になるという考え方があるが、実際には良い脂質ばかりが詰まっている」と指摘した。

「また、多くの人がナッツを主要な食べ物だと思っていない。さらに、コストも問題だ」

肉と糖分は悪者ではない?
脂肪か糖分か論争も、赤身の肉と加工肉のがんとのつながりも、ここ数年大きく取り上げられてきた話題だ。

マリー教授によると、「いずれも有害になる可能性はあるが、全粒穀物や果物、ナッツ、種子、野菜の摂取が少ないことよりはずっと小さな問題」だという。

それでも、GBDでは世界各国で炭酸飲料が過剰に飲まれている現状が明らかになった。

研究チームは、健康促進をうたう団体はそろそろ脂肪や糖分について話すのをやめ、健康的な食品を促進するべきだとしている。

おいしくて不健康な食生活ではダメか

研究によると、不健康な食生活によって寿命が数年縮まることが分かっている。

しかしマリー教授は、これは単なる平均値だと話す。

それよりも自分自身に問いかけて欲しいのは、「50代で心筋梗塞で死ぬのか? 40代で食生活が原因のがんになるのか?」だという。

最も健康的なのはイスラエル、日本では大きな変化が
国別に見ると、多くの地中海国、特にフランスやスペイン、イスラエルで食生活が原因の死が少なかった。

一方、東南アジア、南アジア、中央アジアで食生活に起因する死亡例が多かった。

イスラエル:食生活が原因の死亡例は10万人当たり89人
ウズベキスタン:10万人当たり892人が、不健康な食生活によって亡くなっていた
日本と中国では共に塩分摂取に大きな変化があったが、その結果は興味深く、対照的なものとなっている。

中国はしょう油をはじめとする塩分の多い調味料が多く、中国料理の重要な一部となっている。

しかし加工食品の人気が高まり、塩分摂取量がさらに増加した。現在では、塩分過多が原因の死亡例がどの国よりも多いという。

これに対し、日本についてマリー教授は、「日本の事例はとても興味深い。30年、40年前までは、現在の中国のように大量の塩分を摂取していた」と分析する。

「今でも最大の問題は塩分だが、死亡例は劇的に減少している。加えて、野菜や果物といった心疾患から心臓を守ってくれると考えれる食品がとても多い食生活を送っている」

イギリスは?
イギリスはフランスやデンマーク、ベルギーなどと比べると後れを取っている。

最も問題なのは全粒穀物や果物、野菜、ナッツ、種子類が少ないことだ。

調査によると、イギリスの死亡例の14%が食生活に起因するもので、毎年10万人につき127人が、食生活が原因で亡くなっているという。

「安くて健康的な食べ物を」
マリー教授は、「どんな体重でも食生活の質は重要だ」と話す。

「本当に大切なのは、全粒穀物、果物、ナッツ、種子類、野菜を多く食べて、塩分を減らすことだ」

一方で、金銭的な負担は問題だ。

1日に5種類の野菜か果物を摂取しようとすると、途上国では家計の52%を食費が占めることになるという試算もある。

フォルーヒ教授は、「情報が行き届き資源があれば、市民はより健康的な食べ物を選択できる。しかしスーパーの特売品コーナーにいつも健康に良くない食品しか並んでいなかったら何も意味がない」と警告した。

「安くて健康的な食べ物が求められている」

マリー教授もフォルーヒ教授も、ただ栄養素(脂質、糖分、塩分)に着目するのではなく、実際にどんな食べ物を食べるべきなのかを考えていく必要があると話している。

(英語記事 The diets cutting one in five lives short)

提供元:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47812393
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/746.html

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
8. 2019年4月05日 14:45:38 : sIBP8FVPfU : OHduLndJMy93ZGs=[55]
さすがイチローだ。

ブレない精神に、彼の人間性を感ずる。

安倍晋三に良い思いをさせてはダメだ。

イチローくん!小気味良いぜ、国民栄誉賞など

有っても無くても良い代物だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK259] 政権と皇室は承久の乱?!/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
2. すくみず海中自衛隊T[-3] greCrYLdgriKQ5KGjqmJcZHgh1Q 2019年4月05日 14:46:24 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-659]
>投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 4 月 05 日 12:05:55
>2019年4月5日8時37分 日刊スポーツ

そうならないように(変ではなく乱)、一年かけたんじゃない!

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%BF%E4%B9%85%E3%81%AE%E4%B9%B1

上皇になる今上天皇(CIAが操りたがっていた?)が、乱(アマキ革命)で、CIAにカツギ出されないよう、昨年末の「乱の兆し」の火消しをしたんだよね。

もう、大丈夫!

この平和を守って行こう!!

https://www.youtube.com/watch?v=R8S3Wj7WM18

https://www.youtube.com/watch?v=jm6Ten5eKYo

小さな羽根だって未来を動かせる!!!

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/330.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK259] 室井佑月「騙されてないか」〈週刊朝日〉  赤かぶ
15. 2019年4月05日 14:46:55 : sXjxxeFZNM : cVE4ZmttMGtkQXc=[2]

空 🇯🇵日本のこころ‏ @tyo21sky

共産党だった!室井佑月(本名:渡辺由子)

小倉智昭OK事務所
父は組合活動で解雇、愛人と失踪
母はホステス母子家庭で育つ
父の読書感想文で文部大臣賞
漂白剤で自殺未遂、整形
高橋源一郎と不倫入籍
放射能測り隊

暴言「共産党は勤勉」

https://twitter.com/tyo21sky/status/640789728489439233


ロクでもない反日女だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/317.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田国交副大臣が辞任へ“安倍・麻生道路”忖度発言で詰め腹(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
10. 2019年4月05日 14:49:42 : sIBP8FVPfU : OHduLndJMy93ZGs=[56]
平然と「嘘」が罷り通る世の中。

令和の年も悪政が蔓延る、嫌な予感がする。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/331.html#c10

記事 [経世済民131] アマゾンのベゾス氏、離婚合意 慰謝料は過去最高の株式4兆円  マスク氏資産、取引開始後2分で約1200億円目減り−株急落
アマゾンのベゾス氏、離婚合意 慰謝料は過去最高の株式4兆円

2019/04/05

BBC News
http://wedge.ismedia.jp/mwimgs/2/a/1200m/img_2abf192a4d3351fedfcd8277c9701be672023.jpg

米オンライン販売大手アマゾンの創始者で世界一の富豪、ジェフ・ベゾス氏は4日、妻のマッケンジー・ベゾス氏との離婚に合意した。慰謝料は少なくとも350億ドル(約4兆円)相当の株式で、金額として過去最高額だという。

マッケンジー氏は今後もアマゾンの株式4%を保有する。その一方で、米紙ワシントン・ポストと、ベゾス氏の宇宙旅行企業ブルー・オリジンの株は手放すという。

離婚前、ベゾス氏はアマゾンの株式16.3%を保有していた。今回、そのうち4分の3をベゾス氏が引き継ぎ、残る4%をマッケンジー氏が保有することになった。マッケンジー氏は議決権については、全てベゾス氏に渡した。

350億ドルの慰謝料は、これまで最高額だったフランス系アメリカ人富豪、故アレク・ウィルデンシュタイン氏と元妻のジョスリン氏の38億ドルを大きく上回った。

マッケンジー氏はツイッターで合意を発表し、「ジェフとの結婚解消プロセスが終わり、ありがたく思っています。ジェフと私、そして2人に手を差し伸べてくれた人たちの助けがあってこそです。子どもたちの共同の親、そして友人同士として、2人の新しい関係を楽しみにしています。ジェフには私の保有していたワシントン・ポストとブルー・オリジンの全株式、そして2人で保有していたアマゾン株の4分の3と議決権を喜んで譲りました。素晴らしい両社にジェフが今後も貢献できるよう、支援するためです。私自身の新しい計画にもワクワクしています。過去に感謝して、未来を楽しみにしています」と述べた。

https://twitter.com/mackenziebezos/status/1113851260040503296

ベゾス氏とマッケンジー氏は25年前に結婚し、4人の子どもがいる。ベゾス氏がアマゾンを立ち上げた際、マッケンジー氏も従業員となった。

アマゾンの昨年の売上高は2328億ドル。米誌フォーブスによると、ベゾス氏と家族の資産は合計1310億ドルに上るという。

マッケンジー氏は作家としても有名で、これまでに「The Testing of Luther Albright 」と「Traps」の2冊を上梓している。

ピュリッツァー賞を受賞した作家トニ・モリソン氏に米プリンストン大学で師事し、モリソン氏はマッケンジー氏について「これまで持った創作クラスの生徒で一番優秀な1人だ。本当に優秀だ」と語っている。

ベゾス氏は現在、元FOXニュースの司会者、ローレン・サンチェス氏と交際していると報じれている。

ベゾス氏とマッケンジー氏は今年1月に離婚を発表したが、その際にアメリカのタブロイド雑誌が、サンチェス氏との交際の詳細や2人の私的メッセージなどを掲載した。

ベゾス氏はこの雑誌を発行するアメリカン・メディア社に脅迫されたと非難したが、アメリカン・メディアはこれを否定している。

(英語記事 Amazon boss in record-breaking $35bn divorce)

提供元:https://www.bbc.com/japanese/47823576

 
マスク氏資産、取引開始後2分で約1200億円目減り−テスラ株急落で
Tom Metcalf
2019年4月5日 9:57 JST
株価下落でマスク氏の資産は223億ドルに減少−ビリオネア指数
テスラの1−3月の納車台数は前期を大きく下回った
イーロン・マスクCEO
イーロン・マスクCEO Photographer: Justin Chin
4日のニューヨーク株式市場で、米テスラ株が取引開始からの2分間で一時約11%下落したことを受け、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の資産は11億ドル(約1200億円)目減りした。

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、この下落により現地時間午前9時32分(日本時間午後10時32分)時点でマスク氏の資産は223億ドルに減少。テスラは1−3月(第1四半期)の納車台数が6万3000台と、昨年10−12月(第4四半期)の9万966台から減少したと発表していた。

  ビリオネア指数の試算では、マスク氏の資産のうち100億ドル程度はテスラ株から、約130億ドルは株式非公開の宇宙ベンチャー企業、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)への出資から発生している。

原題:Elon Musk Loses $1 Billion in Two Minutes as Tesla Shares Tumble(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-05/PPGONV6JTSE901?srnd=cojp-v2
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/818.html

コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
30. 2019年4月05日 14:52:49 : crwOMLqztc : QnhRNWs0UW5UOTY=[6]
26氏へ。
リンク先の記事の著者 大村大次郎(ペンネーム) という奴は、
碌なものでは、ありません。
630兆円の財政赤字は、全て 公共事業から来ている訳ではありません。
この大村大次郎という野郎は、とんでもない野郎です。
公共事業費は、ドンドン 削られていっています。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c30
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
9. 2019年4月05日 14:55:14 : 17yo3W2TPh : aTZpR0x4SFBUSk0=[30]
彼は相手を傷つけないように断っている。
本心はそんなものいらねえ、だと思う。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c9
記事 [昼休み54] 米ロードアイランド州で韓国人慰安婦13人を検挙!!
2019/04/05(金) 09:56:55.61 ID:CAP_USER

クイーンズ・フラッシングとベイサイドなどから、ロードアイランド州に遠征売春に行っていた韓人(コリアン)の女13人が大挙逮捕された。ロードアイランド州ポータケット警察署は先月28日、『ハーモニースパ(Harmony Spa)』と『ファーイースト指圧(Far East Acupressure)』を急襲して、店の運営者であるオク某(64歳)など韓人女性13人を違法売春、およびマッサージ資格証非所持などの容疑で検挙した。

また現金3万5,000ドルと韓国のパスポート、ツインリバーカジノが発行した賭博税金明細書(W2G)、コンドームがたくさん入ったダッフルバッグなどを押収した。警察によれば、今回逮捕された韓人の女のうちフラッシング出身はパン某(33歳)とソン某(60歳)、ミン某(47歳)、キム某(45歳)などの4人で、ベイサイド出身はキム某(38歳)とイム某(45歳)、キム某(46歳)、チョン某(40歳)などの4人である。


(以下、略) ソース:米州韓国日報(韓国語)
h ttp://www.koreatimes.com/article/1240423


494: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 13:54:57.36 ID:NLMuMONj
>>2
怪物ランドに迷い込んだようだ

99: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:21:26.24 ID:zbbcEwaU
>>2
アメリカ人ってBBAが好きなのか?(´・ω・`)

337: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 11:19:28.78 ID:gQHx4/sb
>>2
妖怪コレクションがまた増えましたね

342: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 11:23:33.31 ID:9wiLY99n
>>337
これでカードゲーム作ればいいかもな

411: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 11:58:22.48 ID:ve47YfVX
>>2
朝鮮デッドボールwwww

421: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 12:08:18.63 ID:H7hcP5d8
>>2
これで化け物格ゲー作ろうぜ!

12: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:01:24.70 ID:+sLnzKCY
年齢から見てババアばっかかよと思ったら、
やっぱりババアばっかだった>>2

15: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:03:39.94 ID:j5cEDD2r
>>2
うっそ〜〜ん
見世物小屋でしょ?

32: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:07:48.12 ID:Iwe/1mST
>>2
今日昼メシは諦めた。
ダイエットが捗るわ〜

473: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 13:01:27.41 ID:OUIln01g
>>2
毎回思うが、米帝好みなのこれ?

440: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 12:31:04.15 ID:yHk1lZO1
>>2
百鬼夜行じゃんか!
怖いよ怖いよ…

6: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 09:59:21.05 ID:W7OAt0d2
やつらにはキーセン専門学校でもあるのか

10: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:00:14.94 ID:FQ/KVVKO
米国では
売春婦=コリアンって定番なんだろうね

16: ハニィみるく(17歳) ★ 2019/04/05(金) 10:03:43.07 ID:CAP_USER
【補足】

・Stelly Sang Ok, 64, of Killeen, Texas
・Jeongsuk Lee, 62, of Avon, Connecticut
・Jean Son Derrico, 60, of Flushing, New York

・Hyo Yeon Im, 45, of San Jose, California
・Inok Bang, 33, of Flushing, New York
・Heeyong Kim, 38, of Bayside, New York
・Mi Young Lim, 45, of Bayside, New York

・Kisook Kim, 45, of Whitestone, New York
・Ju Yeon Hill, 46, of Los Angeles, California
・Hyun Jung Kim, 46, of Bayside, New York
・Jung Youn Min, 47, of Flushing, New York
・Shunwa Kim, 45, of Flushing, New York
・Yeoung Jeoung, 40, of Bayside, New York

29: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:07:29.43 ID:Wt9avGun
>>16
64とか62とか
どうなってんのデッドボール

17: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:04:13.62 ID:CLwz+5se
日本でこういう話がニュースにならないのは何故なの?

34: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:07:54.18 ID:yPKgmQFG
>>17
韓国人の昔からの生業だから報道すると
慰安婦問題が嘘だとバレるからな

19: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:04:22.08 ID:R2kUCjKF
安定の輸出産業

22: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:05:15.60 ID:n+LkRjgO
バケモノ屋敷キタコレ

24: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:05:30.34 ID:MVRQ5QY9
ウリナラ伝統主要産業ニダ!

25: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:05:44.32 ID:VJ9Cg2Kw
世界を股で稼ぐ

28: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:07:06.54 ID:j5cEDD2r
主要産業だもんな
しかも内需が乏しくて遠征w

31: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:07:36.48 ID:jyUV6vLF
>>1
慰安婦ニカ?
強制されたニダ!

51: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:12:00.88 ID:EUPwjy18
現代ですらこれなのに何故に信用して話に付き合わなきゃならんのか

53: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:12:12.79 ID:cWkm426j
結局こういうことだろ慰安婦とういのは

75: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:15:30.99 ID:n+LkRjgO
60のクソババアと誰がやるんだよ?…orz

84: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:17:45.23 ID:X4kFL5xt
慰安婦の少女設定にはやはり無理があるな
みんなばばあばかり

85: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:17:51.14 ID:8ud3knAo
BBA無理すんな

90: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:19:37.44 ID:YqaVNAen
よく慰安婦ガーって言えるね
今やってて昔はやってないわけねーだろ

93: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:20:08.27 ID:8ud3knAo
こんなBBAでもアメリカなら商売出来るんやな

125: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:26:33.77 ID:i6MnzRbD
これが最新式の第五種補給品?

128: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:27:00.78 ID:vSaq/WTw
流石!韓国の伝統的輸出品w

143: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:30:34.89 ID:yYXja6pe
人間じゃなくてクリーチャー

誰が買うんだ???

145: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:31:11.76 ID:rTsCZ3s9
アメリカに性奴隷にされたニダ

154: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:33:48.02 ID:8syEEC4o
トランプ「だから、壁を作れと言ってるんだ」

27: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2019/04/05(金) 10:07:06.84 ID:eCbl89ou
アメリカ大使館前に慰安婦像を建てないと

h ttp://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1554425815/
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/402.html

記事 [経世済民131] 商品ヘッジファンドがNYオフィス閉鎖、トレーダー流出後 サムスン利益4年ぶり大幅減 日本株上昇、米中協議期待とリスク選好
商品ヘッジファンドがNYオフィス閉鎖、トレーダー流出後

Javier Blas、Catherine Ngai
2019年4月5日 13:20 JST
アンデュラン・キャピタルの18年運用成績はマイナス20%
NY閉鎖しロンドンとマルタでの事業に集中する
商品ヘッジファンドを運用するピエール・アンデュラン氏はニューヨークのオフィスを閉鎖した。2018年の厳しい取引環境を受け、ロンドンとマルタでの事業に集中することを決めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  原油への強気で知られる同氏の名前を冠したアンデュラン・キャピタルからは最近、何人かのポートフォリオマネジャーとスタッフが退社していると、個人情報だとして同関係者が匿名を条件に述べた。ニューヨークオフィスは17年終盤に開設され従業員はわずかしかいなかったが、昨年11月に閉鎖されたと、別の関係者が述べた。米国での拠点の必要性について1年ごとに見直すのがアンデュランの方針だと同関係者は付け加えた。

  原油を取引するアンデュランの18年運用成績はマイナス20%、5年前の設立以来で初めて通期マイナスに陥った。

  アンデュラン・キャピタルはコメントを控えた。

原題:Andurand Fund Is Said to Close New York Office, Lose Traders (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-05/PPGPNM6S972901


 
JPモルガン、景気後退リスクへのヘッジを助言−国債と株式で乖離
Lu Wang、Gaurav Panchal
2019年4月5日 3:08 JST
• ボラティリティー高まる公算−成長は「危機脱したわけではない」
• 米国債、今後1年のリセッション確率70%と示唆−JPモルガン
株式と信用市場は米リセッション(景気後退)について、米国債市場よりもかなり低い確率でしか織り込んでおらず、この乖離(かいり)により、市場のボラティリティーが再び高まる可能性が高いと、JPモルガンのストラテジストが指摘した。
  中国の製造業指標は改善したものの、世界の経済成長は「まだ危機を脱したわけではない」と、ニコラオス・パニギリツオグル氏率いるストラテジストはリポートに記述。リセッションの可能性に対してヘッジをかけるよう投資家に促した。

https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/idSOlIc597BU/v2/pidjEfPlU1QWZop3vfGKsrX.ke8XuWirGYh1PKgEw44kE/513x-1.png

  パニギリツオグル氏らは、現在の金融資産の動きを過去のリセッション期の動向と比較。米国債市場では現時点で、今後1年間にリセッションに陥る確率は70%超あると示唆されている。一方、株式と高利回り社債の市場で示唆される確率はかなり低く、それぞれ8%と6%。
  「われわれはリスクオン、および景気循環型のスタンスを維持しているものの、投資家は過去2週間に起きた逆イールドの再発リスクに対するヘッジを拡大し始めるべきだ」と、同ストラテジストらは指摘。「逆イールドは一般に、成長とリセッションリスクにとって悪い兆候とされてきた。ただ、歴史的に見て、リスクが高い資産価格にはさまざまな遅れが出る」と説明した。
原題:JPMorgan Advises Hedging Recession Risk as Bonds, Stocks Diverge(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-04/PPG3AB6TTDS501


サムスンの営業利益が4年ぶりの大幅減少−半導体値下がり響く
Sam Kim
2019年4月5日 10:05 JST
• 1−3月期の営業利益は60%減−暫定集計
• 低調なスマートフォン需要もサムスンの業績押し下げ
韓国サムスン電子の1−3月(第1四半期)の決算では、営業利益が約4年ぶりの大幅な落ち込みとなった。メモリーチップ値下がりやスマートフォンの販売減速が響いた。
  5日発表の暫定集計によると、営業利益は60%減の約6兆2000億ウォン(約6100億円)。これは同様の落ち込みを記録した2014年7−9月(第3四半期)以来の大幅減少。ブルームバーグが集計したアナリスト予想では56%減の6兆9300億ウォンと見込まれていた。
  アマゾン・ドット・コムなどデータセンターを所有する企業や、アップルを含む携帯電話メーカーからの受注鈍化を反映し、業績が市場予想を下回る可能性にサムスンは先月言及した。同社がこのような形で注意を喚起することは珍しい。
  ハイ投資証券のアナリスト、ソン・ミョンソプ氏は「今年下期に需要が再び上向くまでの期間がサムスンにとって最も厳しいものとなろう。現時点の顧客の在庫水準は高く、製品購入が一時的に停止している」と指摘した。

https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iHsVCEMYAveM/v2/pidjEfPlU1QWZop3vfGKsrX.ke8XuWirGYh1PKgEw44kE/513x-1.png

Chip Oligarchy
Top three makers control almost all of the lucrative DRAM market

Source: IHS Markit
原題:Samsung Profit Drops Most in Four Years as Chip Prices Slump(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-05/PPGPNM6S972901


 

日本株は上昇、米中通商協議期待とリスク選好継続−景気敏感株高い
長谷川敏郎
2019年4月5日 7:54 JST 更新日時 2019年4月5日 11:13 JST
対米交渉は「新たなコンセンサス」に達したと中国の劉副首相
米S&P500種は6日続伸、円は対ドルで一時111円80銭に下落
5日の東京株式相場は上昇。米国と中国との通商協議の進展期待や米S&P500種株価指数の6連騰で投資家のリスク許容度が改善、電機や機械など輸出関連、海運など景気敏感株が高い。

TOPIXは前日比5.78ポイント(0.4%)高の1625.83−午前11時2分現在
日経平均株価は63円41銭(0.3%)高の2万1788円36銭
  米S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は4日、そろって半年ぶりの高値を付けた。トランプ米大統領は米中通商協議で「非常に歴史的」な合意が1カ月ほどで発表される可能性があると述べ、中国の劉副首相は「新たなコンセンサス」に達したと語った。きょうのドル・円相場は一時1ドル=111円80銭と、前日の日本株終値時点111円43銭から円安で推移している。

  大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「米国が利上げを停止し、昨日はインドが追加利下げを発表と新興国も利下げに動きやすくなり、グローバルな投資環境は非常に良くなっている」と指摘。米中交渉では「ネガティブなニュースが出てこなくなった。現在は交渉最終段階とあって市場では警戒より期待のほうが強い」との見方だ。

小高く推移
東証33業種では海運や空運、電気・ガス、繊維製品、パルプ・紙、機械、電機が上昇
精密機器や小売、食料品、医薬品は下落
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE
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中国、通商協議で「新たなコンセンサス」−米は合意はまだ先と認識
Margaret Talev、Justin Sink、Andrew Mayeda
2019年4月5日 6:24 JST 更新日時 2019年4月5日 11:28 JST
中国国家主席は劉副首相を通じてトランプ氏に早急な交渉決着促す
トランプ大統領:合意の枠組みに4週間、詳細文書化に2週間必要も
トランプ大統領
トランプ大統領 Photographer: Zach Gibson/Bloomberg
米中両国は共に、貿易戦争の終結を目指す協議が進展したと表明した。中国の習近平国家主席が早急な交渉決着を求めた一方、トランプ米大統領は「非常に歴史的」な合意に至る可能性に言及した。

  中国の劉鶴副首相を通じてトランプ大統領に届けられたメッセージで、習主席は早期決着を求めたほか、米中関係を健全かつ安定したものに確実にするためには戦略的リーダーシップが必要だと訴えた。中国国営の新華社通信がアジア時間5日午前に伝えたところでは、今週ワシントンで米国側と通商協議を行ってきた劉副首相は「新たなコンセンサス」に達したと述べた。

President Trump Meets Chinese Vice Premiere Liu He At White House
ホワイトハウスでトランプ大統領と握手する中国の劉鶴副首相(4日)Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
  一方、トランプ大統領は4日、劉副首相との会談の冒頭で記者団に対し、「極めて歴史的」なものになり得る貿易合意に向け双方は前進しているが、合意は恐らく数週間先になるだろうとの見方を示した。大統領は習主席との会談の予定は発表せず、「われわれれが合意すれば首脳会談を開くだろう」と発言。合意の枠組みをまとめるのに4週間、詳細を文書化するのにさらに2週間を要する可能性があるとした。

  政府当局者が匿名で明らかにしたところでは、ワシントンでの協議は5日も続くが、その後の交渉の日程は決まっていないという。

  全米製造業者協会(NAM)のバイスプレジデント、リンダ・デンプシー氏は電子メールで送付した発表文で、「通商協議が簡単だとは誰も思っていなかったが、詰めの段階に入る中で、構造と履行の双方の問題で詳細な文書策定に向け引き続き前進していることは心強い」とし、「これらの問題は非常に重要だ。米国の製造業者は中国の不公平な貿易慣行によって長く打撃を受けてきた」と説明した。

  トランプ大統領は4日、残る問題は知的財産権保護と関税、合意の履行だと述べた。 

原題:China Hails ‘New Consensus’ on Trade, Though Deal Not Ready Yet(抜粋)

(トランプ大統領のコメントなどを追加して更新します.)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-04/PPGFY06TTDS001
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/819.html

コメント [政治・選挙・NHK259] この身の程知らず 更迭すべきなのに/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
18. 日高見連邦共和国[12989] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 15:01:38 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[10]
>>17 うんこ一郎

よう、逃亡者!(笑)

オマエな〜、この件は職務権限に基づく贈収賄の問題じゃない。

一与党政治家としての“見識・良識”の範疇の話しだ。

『利益誘導』は自民党のオハコだと言え、これはあまりにもあからさま過ぎる。

で、だから辞任したんだろ?いや、だが本来は“更迭”せにゃならん案件だ。

オマエの論からいうと、辞任する必要もなかろう。なんで辞めたんだよ?

うん、オマエと一緒。“逃亡”だ。(笑)

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/296.html#c18

コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
1. 赤かぶ[8664] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:02:58 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3703]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c1
コメント [マスコミ・電通批評15] (困ったものだ)犯人の名前を公表しないマスコミ・・3歳弟を殺害容疑で23歳姉を逮捕 大阪府警 怪傑
3. 2019年4月05日 15:03:09 : 5kBayAY6AE : RHMweUg3Z0REVkk=[10]
この事件の場合、加害者の氏名(知的障碍者)の名前を公表しても、その
ご家族が、友人や親せきなどから同情されるケースであり、名前の公表で
もなんら差支えがないのではないか。

と投稿主は考えます。
http://www.asyura2.com/16/hihyo15/msg/494.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
2. 日高見連邦共和国[12990] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 15:03:42 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[11]
“維新壊滅”。まずは、コレでヨシとしようか。(笑)

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
3. 赤かぶ[8665] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:06:00 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3704]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
10. 2019年4月05日 15:06:53 : v1FmupWQ0A : TjBJN2NXZVpvbDY=[1]

3犬の長であらせられる安倍晋三様ですから、
ザギトワ選手にあげたマサルにでも犬民栄誉賞を差し上げたらいかがなもんでしょ!

そのうち業を煮やし、自分で自分に栄誉賞を授与するかもしれませんね。
== 安倍晋三が安倍晋三に公民栄誉賞を贈る == なんてね。狂ってますから。


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
4. 赤かぶ[8666] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:07:49 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3705]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK259] 政権と皇室は承久の乱?!/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
3. 扶桑皇国海上自衛隊T[-1] lX2MS41jjZGKQ4_jjqmJcZHgh1Q 2019年4月05日 15:07:51 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-661]
>>3

そう、この戦いは終わった!

https://www.youtube.com/watch?v=vHR6MIdXjn0

https://www.nicovideo.jp/watch/sm29881795

>小さな羽だって未来を動かせる

そのとおり!!

キラキラ光射す彼方へ!!!



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/330.html#c3

記事 [国際26] メイ首相と労働党「再国民投票」も協議−党内で意見割れる EU大統領、英国に離脱期限の12カ月の「柔軟な」延期を提案BBC
メイ首相と労働党「再国民投票」も協議−党内で意見割れる
Jessica Shankleman
2019年4月5日 7:47 JST 更新日時 2019年4月5日 14:10 JST
政権当局者らは最大野党・労働党の担当者と4時間半にわたり協議
再国民投票で離脱案に対する民意を問うアイデアもテーブルに乗る

メイ英政権の当局者らは4日、欧州連合(EU)離脱に向け議会で最終的に過半数の支持が得られる妥協案の策定を目指し、最大野党・労働党の担当者と4時間半にわたり協議した。

  首相官邸によれば、メイ首相と労働党のコービン党首の代理として交渉に臨んだ担当者らは、行き詰まりの打開に向けて5日も集中的な話し合いを継続する。コービン氏のスポークスマンは、協議が「実務的」なものだったと述べ、首相のチームは「生産的」だったと表現した。

  4日の協議後に交渉のテーブルに乗る幾つかの提案の中には、EUとの離脱合意案への賛否を確認するため2回目の国民投票を行うアイデアが含まれている。

  国民投票を再度実施し、離脱案に対する民意を問う可能性を残すかどうかについて、メイ政権で閣内の意見が分かれており、コービン氏も再国民投票への支持撤回を求める党内からの圧力にさらされている。

  労働党の下院での現有議席の約10%に相当する25人の議員グループは4日、メイ首相との協議で再国民投票を要求しないようコービン氏に訴えた。

  英国が欧州議会選挙(5月23−26日実施)に参加せずにEUを離脱するには、離脱案の議会での早期可決が必要だが、メイ首相の取り得る選択肢はもはや少ない。

  与党保守党内の離脱推進派は、労働党への協力を要請したことで、コービン氏のいわゆる「ソフトブレグジット」のビジョン実現に道を開いたと首相を非難した。一方、妥協を実現できそうな兆しも表れている。EU離脱を巡りメイ政権に影響力の大きい法的助言を行う離脱推進派のコックス法務長官は、BBCテレビとのインタビューで、「離脱しない」選択肢よりは関税同盟への残留を受け入れる方を選ぶと語った。

  メイ首相は12日のEU離脱期限について、再度の短期延長を要請すると表明しており、EU側の承認を得るには、10日の臨時首脳会議で今後の「明確」なプランを示す必要がある。

  英紙デーリー・メールが報じたところでは、メイ首相は5日、EUのトゥスク大統領(常任議長)に宛てた書簡で、離脱の再延期を正式に要請する見通しだ。同紙によれば、欧州議会選挙に先立つ5月22日の離脱が可能になるよう「解除条項」を求める意向であり、同日に離脱できない場合、少なくとも年末までの離脱延期となる可能性が高い。

原題:May and Corbyn Hold ‘Productive’ Talks to Break Brexit Impasse
May and Corbyn Battle With Parties Over Second Brexit Referendum
May to Formally Request Brexit Extension: Daily Mail(抜粋)

(再国民投票に反対する労働党内の動きを追加して更新します.)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-04/PPGIW16JIJUR01?srnd=cojp-v2

ワールド2019年4月5日 / 14:47 / 15分前更新
EU大統領、英国に離脱期限の12カ月の「柔軟な」延期を提案=BBC
Reuters Staff
1 分で読む

[5日 ロイター] - 欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、英国のEU離脱期限について、12カ月の「柔軟な」延期を英国側に提示することを提案している。

BBCがEU高官の話として5日に報じた。
https://jp.reuters.com/article/eu-tusk-brexit-idJPKCN1RH0DF?il=0
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/126.html

コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
5. 赤かぶ[8667] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:08:20 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3706]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
11. 斜め中道[6271] js6C35KGk7k 2019年4月05日 15:08:30 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[226]
イチローは、あまり好きになれんのだが(渡米後ね)、
糞蛙屁からの「国民栄誉賞」を喜んで貰うほどの馬鹿じゃないよなぁ・・・
(長期的に見て、「得」とは思えないし・・・)

マリナーズ入団直前に、ハワイでぱったりあったのだが、
空手なんかの格闘技やらしてみたいと思ったな。

そういう評価はしてるんだけどね・・・。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
12. 2019年4月05日 15:09:12 : v1FmupWQ0A : TjBJN2NXZVpvbDY=[2]
>> 訂正__公民栄誉賞 ⇒ 国民栄誉賞

__人間のクズ・不正選挙のニセ総理 = 李晋三に天誅を!



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
6. 2019年4月05日 15:10:28 : x2hGeD3d3A : VHpmRjdpblJMZk0=[17]
吉村有利?そんなことないぞ。大阪ではスゴイ嫌われとんや。この珍歩おまえデマばかり

飛ばすな!クソ珍歩!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK259] 平成に戦争なく平和が続いたことが一番うれしいと陛下!   赤かぶ
2. 日高見連邦共和国[12991] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 15:10:32 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[12]
あなたのような方が平成の御世の象徴であられたことが、一国民として嬉しいですから!

でも、ひとつだけ間違っています。あなたは『宣戦布告』をされました。国を壟断する権力者に!

心から敬意を表します。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/319.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
7. 赤かぶ[8668] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:10:44 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3707]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK259] 北海道知事選は鈴木が先行、激しく追い上げる石川!  赤かぶ
20. 2019年4月05日 15:11:29 : ZKr7qDuIxo : SGJTekdyVEVpeXM=[8]
北海道は日本の食材の宝庫であり、原発問題は日本の生存権を左右する重要問題である。

北海道の有権者には日本の未来が委ねられている。

日本が生きるか死ぬかの選択である。

争点を明確にすれば、自民党を選択する余地はない。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/323.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK259] 衆院大阪12区補選 共産出身“野党統一候補”大金星はあるか 宮本岳志氏が出馬(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
22. 日高見連邦共和国[12992] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 15:13:22 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[13]
>>20>>21 逃亡一郎

うんこ臭いよ、チミぃ〜!(笑)
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/301.html#c22

記事 [経世済民131] 個人景況感DI、16年12月調査以来の低水準=日銀調査 2月景気動向0.7ポイント改善 1年後物価上がる78.7%に上昇
個人景況感DI、16年12月調査以来の低水準 日銀調査
経済・政治
2019/4/5 15:00 
日銀が5日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、景気が1年前と比べ「良くなった」と答えた割合から「悪くなった」と答えた割合を引いた個人の景況感DIはマイナス19.2と、2018年12月の前回調査(マイナス14.3)から4.9ポイント悪化した。DIは16年12月調査(マイナス24.8)以来の低い水準となった。

18年末の株式相場の下落や、年明け以降の生産・輸出関連の経済指標の下振れなどが景況感の悪化につながったとみられる。

景気が1年後と比べ「良くなる」と答えた割合から「悪くなる」を引いた個人の先行きの景況感DIは前回調査から1.4ポイント高いマイナス30.6だった。18年3月調査以来、1年ぶりに下げ止まった。

現在の物価が「かなり上がった」「少し上がった」と答えた割合は合計で68.0%と前回の69.6%から低下した。ただ1年後の物価は「かなり上がる」「少し上がる」と答えた割合の合計が78.7%と、15年9月調査(81.9%)以来の高さとなった。この数字は「消費税を除くベース」(情報サービス局)。物価の先高観は、このところ報道されている食品などの値上げや原油価格の上昇が意識されたためのようだ。

調査は日銀が年4回実施する。全国で満20歳以上の4000人を対象に調査し、有効回答者数は2127人(有効回答率は53.2%)だった。回答期間は2月7日〜3月5日。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HWH_V00C19A4000000/

 
2月の景気一致指数、0.7ポイント上昇 基調判断は据え置き
経済・政治
2019/4/5 14:01
保存 共有 印刷 その他
内閣府が5日発表した2月の景気動向指数(CI、2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.7ポイント上昇の98.8となった。数カ月後の景気を示す先行指数は0.9ポイント上昇の97.4。

内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を「下方への局面変化を示している」に据え置いた。

CIは指標を構成する経済指標の動きを統合して算出する。月ごとの景気変動の大きさやテンポを示す。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL03H9T_T00C19A4000000/


ビジネス2019年4月5日 / 14:32 / 30分前更新
2月景気動向一致指数、前月比0.7ポイント改善 基調判断は据え置き
Reuters Staff
1 分で読む

[東京 5日 ロイター] - 内閣府が5日公表した2月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、指標となる一致指数は98.8となり前月比0.7ポイント改善した。4カ月ぶりに上昇した。

同指数から機械的に決める基調判断は「下方への局面変化を示している」とし、前月から据え置いた。

先行指数は97.4で同0.9ポイント改善、6カ月ぶりに上昇した。

竹本能文
https://jp.reuters.com/article/nomura-breakingviews-idJPKCN1RH0DA?il=0


 

ビジネス2019年4月5日 / 14:02 / 1時間前更新
1年後に物価「上がる」が78.7%に上昇、昨年12月は77.5%=3月日銀生活意識アンケート
Reuters Staff
1 分で読む

[東京 5日 ロイター] - 日銀が5日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」(第77回)によると、1年後の物価について「上がる」との回答が78.7%となり、前回の昨年12月調査の77.5%から上昇した。「1年後の物価は現在と比べて何%程度変化すると思うか」との質問に対する回答では、平均値が4.3%上昇、中央値が3.0%上昇となった。

5年後については、「上がる」との回答が82.3%となり、前回調査の80.8%から上昇。毎年の変化率は平均値で3.8%上昇、中央値で2.0%上昇となった。

日銀は、2%の物価安定目標の実現には家計や企業のインフレ期待の高まりが重要と位置づけており、同アンケートによる家計の物価見通しが注目されている。
https://jp.reuters.com/article/nomura-breakingviews-idJPKCN1RH0DA


 

0.814%せめぐ地銀、低いナゴヤ金利 与信費用はじわり
(点検・新年度業績)
金融機関 中部 ビジネス
2019/4/5 12:52日本経済新聞 電子版
保存 共有 その他
愛知、岐阜、三重の3県に本店を置く地方銀行は8つ。メガバンクや信用金庫もひしめく全国屈指の金融激戦区だ。中部地銀の貸し出し条件は平均で0.814%と、1%前後を確保している全国の地銀に比べて低い。いわゆる「ナゴヤ金利」だ。一方、取引先の貸し倒れに備えるコスト(与信関係費用)が増え始め、景気の転換点も見え隠れする。

■中部3県の倒産、2年連続増

金融機関にとって与信関係費用はもろ刃の剣だ。各行は決…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43115110Z20C19A3L91000/

東京外為市場ニュース2019年4月5日 / 14:42 / 31分前更新
〔マーケットアイ〕金利:長期金利は一時-0.030%に上昇、約1カ月ぶり水準
Reuters Staff
5 分で読む

[東京 5日 ロイター] -
<14:35> 長期金利は一時-0.030%に上昇、約1カ月ぶり水準

10年最長期国債利回り(長期金利)は一時マイナス0.030%に上昇し、3月8日以来、約1カ月
ぶりの水準を付けた。米中通商協議の進展期待などを背景に国債先物は軟調。後場に入り一時152円70
銭(前営業日比13銭安)まで売られる場面があった。

BBCによると、欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、英国のEU離脱期限について、12カ月の「
柔軟な」延期を英国側に提示することを提案している。報道に対して、円債市場に目立った反応はみられな
い。むしろ金利が上昇した局面をとらえた国内勢の押し目買いが入ったもよう。長期金利は足元ではマイナ
ス0.035%に戻している。

市場では「米10年債利回りがさらに上昇するには、FRB(米連邦準備理事会)の利上げを織り込む
ことが必要となる。海外金利についてはなお下方バイアスが意識されている状況」(国内証券)との声が聞
かれた。
TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.16 -0.153 0 14:14
5年 -0.166 -0.159 0.004 14:30
10年 -0.04 -0.035 0.003 14:34
20年 0.364 0.37 0.004 14:27
30年 0.534 0.54 -0.019 14:34
40年 0.557 0.565 0.009 14:35



<12:37> 3カ月物TB入札結果は無難、入札前取引の水準を反映

財務省が午後0時半に発表した新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札結果で、最高落札利回りはマ
イナス0.1400%、平均落札利回りはマイナス0.1444%と、前回(最高:マイナス0.1497
%、平均:マイナス0.1628%)に比べて上昇した。

市場では「入札前取引の水準をしっかりと反映したほか、応札額も膨らんでいる。無難な結果となった
。前回入札の3日は様子見姿勢が広がったが、今回の入札では投資家の目線が固まった印象がある」(国内
金融機関)との声が出ていた。
TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.16 -0.154 -0.001 12:37
5年 -0.165 -0.159 0.004 12:33
10年 -0.037 -0.031 0.007 12:36
20年 0.367 0.374 0.008 12:37
30年 0.533 0.54 -0.019 12:36
40年 0.553 0.564 0.008 12:37


<11:09> 国債先物は続落で前引け、長期金利は-0.040%に上昇

国債先物中心限月6月限は、前営業日比5銭安の152円78銭となり、続落で午前の取引を終えた。
前日の米債高を受けた買いが先行したが、米中通商協議を巡る楽観的な見方が広がり、東京市場は株高・円
安で反応。国債先物は弱含みで推移した。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp高いマイナ
ス0.040%に上昇した。

新華社は、中国の習近平主席が米中通商文書の主要点について新たな実質的な進展があったと発言した
と報じた。これを受け、国債先物は下げ転換。一時152円76銭まで下落した。

ただ来週は日銀による国債買い入れオペが3営業日予定されており、需給は引き締まるとの見方から下
値では押し目買いが入ったもよう。「ブレグジット(英国の欧州連合離脱)の動向次第で、円高・株安が進
むリスクがあるため、オペの買入予定額の減額は見込みにくい」(国内証券)との声も聞かれた。

現物市場では新発20年債利回りが前日比0.5bp高い0.365%に上昇。新発2年債、5年債、
30年債、40年債の利回りは横ばいで推移した。

午前の短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.03─マイナス0.086%を中心に取引
された。週末要因が見込まれたものの、レポレートの上昇に一服感があり、急いで資金調達をしようとする
姿勢はみられないようだ。加重平均レートは前日(マイナス0.063%)近辺で推移しているもよう。ユ
ーロ円3カ月金利先物は弱含み。

財務省が午後0時半に発表する3カ月物国庫短期証券(TB)の入札結果で、最高落札利回りはマイナ
ス0.14%台との予想が出ている。
TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.161 -0.154 -0.001 11:01
5年 -0.167 -0.16 0.003 11:01
10年 -0.041 -0.035 0.003 11:01
20年 0.363 0.37 0.004 10:58
30年 0.53 0.536 -0.023 10:59
40年 0.549 0.559 0.003 11:00






<09:52> 国債先物は弱含み、米中通商協議の進展期待広がる

国債先物中心限月6月限は弱含み。一時152円77銭(前日比6銭安)まで下げた。その後持ち直し
の動きが見られたが、再び軟化した。

新華社は、中国の習近平主席が米中通商文書の主要点について新たな実質的な進展があったと発言した
と報じた。これを受け、国債先物に売りが出た。

市場では「金利上昇期待が薄れていた中、新年度以降、国債先物の下げが続き、市場にやや疑心暗鬼的
なムードが広がっている。ただ、来週は日銀による利付国債の買い入れオペが3営業日ある。需給面で見て
押し目買いに分があるとみる投資家も存在するほか、金利上昇が逆に『期初の買い』を喚起するシナリオも
考えられる」(国内証券)との声が出ていた。
TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.161 -0.154 -0.001 9:44
5年 -0.168 -0.161 0.002 9:47
10年 -0.043 -0.038 0 9:46
20年 0.358 0.365 -0.001 9:40
30年 0.528 0.535 -0.024 9:47
40年 0.548 0.558 0.002 9:47

<09:12> 国債先物は小反発で寄り付く、米債高支援 プット買いに注目も

国債先物中心限月6月限は前営業日比2銭高の152円85銭となり、小反発で寄り付いた。前日の米
債が小幅に上昇した流れを引き継ぐ形で買いが先行した。その後は方向感なくもみあいを続けている。

市場では「前日は国債先物のプット・オプション(売る権利)買いが膨らんだ。金利の上昇シナリオを
見込んだポジションが構築されたとみることもできるが、合意なきブレグジット(英国の欧州連合離脱)と
なり海外金利が低下するリスクも意識されている」(国内証券)との声が聞かれた。
TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.163 -0.156 -0.003 9:11
5年 -0.169 -0.163 0 9:11
10年 -0.046 -0.039 -0.001 9:11
20年 0.358 0.365 -0.001 9:11
30年 0.52 0.528 -0.031 9:11
40年 0.545 0.556 0 9:11


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短期金利のインデックス 

https://jp.reuters.com/article/tokyo-dbt-idJPL3N21N0UO?il=0
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/820.html

コメント [政治・選挙・NHK259] この身の程知らず 更迭すべきなのに/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
19. 2019年4月05日 15:15:12 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[78]
●『やまぬ閣僚失言、政権体質に批判 副国交相辞任へ』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190405-00000032-mai-pol

上から下まで、ピンからキリまで腐りきっている。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/296.html#c19

コメント [近代史3] 凡人が天才になる方法はあるか? 中川隆
9. 中川隆[-10920] koaQ7Jey 2019年4月05日 15:16:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1108]
 
まともな人間は芸術家にはなれない _ 5

E・H・カー著「ドストエフスキー」筑摩書房 筑摩叢書106

ドストエフスキー伝記作家ストラーホフがトルストイに送った手紙の中の一文

「彼はけがらわしさに対する愛好癖があって、それを誇りにしていたのです。

ヴィスコヴァトフがこんな事を語りだした事があるのですが、ドストエフスキーはその家庭教師につれられて自分のもとへやってきた少女と浴場で姦淫したと自慢していたそうです。  

 ( 中略 ) 

    
彼に最もよく似通っているのは「地下生活者の手記」の主人公、「罪と罰」のスヴィドリガイロフ、そして「悪霊」のスタヴローギンです。


ソフィヤ・コワレフスカ(ドスト氏が求婚して拒絶されたアンナ・コルビン・クルコフスカヤという女性、の妹)の回想記 〔 ドリーニン編『ドストエフスキー同時代人の回想』(水野忠夫訳。河出書房1966年刊。)に所収。p214。〕 には、ドスト氏自らが、彼ら姉妹の家(その時はその姉妹の母親も同席)で、彼らの前で、思い出して大胆にも告白した言葉  


「かつて、夜遅くまでさんざん飲み歩いたあと、酔った仲間たちにそそのかされて、十歳になる○○を○○した」という告白が記されていますが、

 ( 注:自分の過去の体験のことを告白したのではなく、ドスト氏が構想していた小説の中の一部として、彼女らに紹介した話のようです。) この記述は、かなり信憑性が高いように思います。


アンドレ‐ジイド著『ドストエフスキー』を初め、他の書でも、ドスト氏は、自分が少女を○○したことを、友人や知人の何人かに(なんと、ツルゲーネフにも。) 告白した事実が、ドスト氏の知人が証言したものとして、紹介されている。
http://www.coara.or.jp/~dost/30-5-o.htm

▲△▽▼


ドストエフスキー『悪霊』


彼女の心中には、彼に対する不断の憎悪、嫉妬、軽蔑の気持にまじって、やむにやまれない愛情が秘められていた。夫人は二十二年このかた、塵っぱひとつ彼の身にかからぬようにと、それこそ乳母のように彼の世話をやいてきた。もし問題が、詩人としての、学者としての、市民的活動家としての彼の名声にかかわることででもあれば、夫人は心労のあまり、夜もおちおち眠れないほどであった。彼女は、自分の頭の中で彼を創り出し、その想像の所産をまず自身が真っ先に信じたのである。彼は夫人にとって、いわば夢にもひとしい存在であった……ただしその代償として、夫人は実に多くののことを、時には奴隷的服従をまで彼に要求した。彼女が想像を絶するほど執念深い性格だったこともある。


いかにもシニカルな考えにはちがいない。けれど人間、あまりに高尚になりすぎると、その教養が多面的になるという理由ひとつだけからしても、えてしてシニカルな考え方に陥りがちなものである。


「出発のときのぼくらは腑抜けも同然でしたよ」とステパン氏はよく話してくれた。


彼は、ある力強い思想に打たれると、たちまちその思想に圧倒されて、ある場合には永遠にその影響を抜け出せなくなる、そういった類いの純粋なロシア人の一人であった。こういう連中は、思想を自分なりに消化するということがけっしてできず、ただやみくもにそれを信じこんでしまうので、その後の全人生は、彼らの上にのしかかって、もう半分は彼らを押しひしいでしまった大石の下で、気息奄々と最後のあがきをつづけるといった態のものになるのである。


「ぼくはこの明るい希望に背を向けるようなことは、けっして、けっしてしませんよ」――彼はよく目を輝かして私に言ったものだった。この《明るい希望》の話になると、彼はいつも秘密を明かすようなひそひそ声になり、静かな、陶然とした物言いになった。


「要するに、すべては無為怠惰の産物なんだな。わが国では、どんな立派なよいことも、無為怠惰から生ずる。わが旦那方の、愛すべき、教養ある、気まぐれな無為怠惰からね!ぼくは三万年でもこのことをくり返すな。ぼくらは自分の労働で生活することができないんですよ。それを、連中はなんでまた、わが国に世論が《生れた》なんぞとふれまわるんだろう、――それこそ藪から棒に、天から降ってでも来たんですかね?自分の意見をもちうるためには、何よりもまず労働が、自分自身の労働が、自分自身の手による開拓と実践が必要であることぐらい、連中にもわかりそうなものだが!坐していては何も手にはいりませんよ。労働することによって、はじめて自分の意見がもてる。ところがわれわれはけっして労働しようとしないから、そこで意見のほうも、これまでわれわれに代って働いてくれた連中、つまり、二百年来われわれの教師であった、あいかわらずのヨーロッパ、あいかわらずのドイツ人が、われわれに代ってもってくれるわけです。そこへもってきて、ロシアというやつは、ドイツ人の助けなしで、労働せずして、われわれだけで解きあかすには、あまりにも大きな謎ですからね。だからこそぼくも二十年来、警鐘を鳴らしつづけ、労働を呼びかけているわけです!ぼくはこの呼びかけに生涯をかけて、愚かにも、その効果を信じてきた!いまはもう信じちゃいないが、それでも警鐘は鳴らしつづける、いや、最後まで、死ぬときまで鳴らしつづけまうよ。ぼくの追善供養の鐘が鳴りだすときまでは、綱を引きつづけますよ!」


「ずばり図星ですね。賢い人がいるということは、つまり、ぼくらより正しい人がいるということだから、してみると、ぼくらも誤りを犯すことがありうると、こうなりますね?デモ・トモヨ、かりにぼくが誤っているとしてもですよ、ぼくにはそれでも、自由な良心という全人類的な、永遠の、最高の権利がありますからね。ぼくには、自分の欲するところにしたがって、偽善者や狂信者にならないでいる権利がある、当然、そのためにこの世の終りまで、さまざまな人から憎まれつづけることにはなるでしょうけれどね。ソレニ・コノヨニハ・ドウリヨリ・ボウズガオオイのたとえで、ぼくもこれにはまったく同感ですからね……」


「首を吊りたいなんぞと言っておどかすだろうけれど、本気にするんじゃないよ、みんなたわごとなんだから!本気にしないでもいいけど、やっぱり油断をしてはだめよ、ひょっとして首を吊ってしまわないでもないからね。ああいう人にはよくあることなんだから。力があまって首を吊るのじゃなくて、力が足りなくてそうすることが。だから、いつも最後のぎりぎりのところまでは持っていかないようにしなくちゃ、それが夫婦生活の第一の要諦なんですよ。それから、あの人が詩人だということも忘れるんじゃないよ。いいかい、ダーシャ、自分を犠牲にする以上のしあわせはないんですよ。おまけにおまえはたいへんわたしを喜ばせてくれることになる、そこが大事なところでね。いまわたしの言ったことを口からでまかせだなんて思うんじゃないよ。わたしはちゃんと心得て話しているんだから。わたしはエゴイストだけど、おまえもエゴイストになることさ」


いま、こうして過去を回想する段になると、私としては、彼女が当時の私にそう思えたほどの美人であるとは断言しかねる。もしかすると、彼女は全然美人ではなかったのかもしれない。背が高く、ほっそりとしているくせに、しなやかで強靭な体つきをしていたけれど、彼女の顔立ちは見る人に奇異の感をいだかせるほど均整を欠いていた。目はどこかカルムイク人風に、斜めに吊りあがっていたし、顔は血の気がなく、頬骨が突き出て、浅黒く、痩せていた。だが、それでいてこの顔には、人を征服し、魅了せずにおかない何かがあった!何か力づよいあるものが、彼女の黒ずんだ目の燃えるような輝きのなかにあって、彼女はまさしく《征服者として、また征服せんがために》この世に現われてきたかのようだった。彼女は傲慢に、ときには不遜にさえ見えた。彼女がやさしい女性になりえたときがあったかどうかは知らないが、しかし彼女が無理にも自分を多少ともやさしい女性にしようと熱望し、そのことで苦しんでいたのはたしかである。もちろん、この女性の本性には、多くの美しい願望や正しい意図が秘められているが、しかし彼女の内部のいっさいは、たえず自身の均衡を求めながら、永遠にそれを見いだせないでいる趣があって、いっさいが混沌と、動揺と、不安のただなかに置かれてでもいるようだった。ことによると、彼女は自分に対してあまりに厳格な要求をもちすぎ、その要求を充たすだけの力を自身のうちに見いだしかねていたのかもしれない。


「リプーチンは弱虫か、せっかちか、腹黒いか、でなければ……うらやんでいるんですよ」

最後の言葉は私をぎくりとさせた。

「もっとも、それだけいろいろな定義を並べられたら、どれかに当てはまる道理でしょう」

「あるいはその全部に」

「いや、それもそうかもしれない。リプーチン――あれは混沌ですからね!」


「ぼくのほうは、なぜ人間があえて自殺しようとしないのか、その原因を探求しているんで、それだけのことなんです。でも、こんなことはどうでもいい」

「あえてしないというのは?自殺が少ないというわけでも?」

「非常に少ないですね」

「ほんとうにそうお考えですか?」

彼はすぐには答えず、立ちあがって、何か考えこみながら部屋の中を行ったり来たりしはじめた。

「あなたの考えだと、人間に自殺を思いとどまらせているのは何なのです?」私はたずねた。

私たちが何を話していたのかを思い出そうとでもするように、彼はぼんやりとこちらを見た。

「ぼくは……ぼくはまだよくわかりません……二つの偏見が思いとどまらせていますね、二つのこと。二つきりです。一つはたいへん小さなことで、もう一つはたいへん大きなことです。でも、その小さなことも、やはり大きなことにはちがいない」

「小さなことというと?」

「痛いことです」

「痛いこと?そんなことが重要ですかね……この場合に?」

「いちばんの問題ですよ。二種類の人があって、非常な悲しみや憎しみから自殺する人たち、でなければ気がちがうとか、いや、なんでも同じだけれど……要するに、突然自殺する人たちがいます。この人たちは苦痛のことはあまり考えないで、突然です。ところが思慮をもってやる人たち――この人たちはたくさん考えますね」

「思慮をもってやる人なんかがいるものですかね?」

「非常に多いですね。もし偏見がなければもっと多いでしょう。非常に多い。みんなです」

「まさかみんなとはね」

彼は口をつぐんでいた。

「でも、苦痛なしに死ぬ方法はないものですかね?」

「ひとつ想像しててみてください」彼は私の前に立ちどまった。「大きなアパートの建物ほどもある石を想像してみてください。それが宙に吊るしてあって、あなたはその下にいる。もしそれがあなたの頭の上に落ちてきたら、痛いですかね?」

「建物ほどの石?もちろん、こわいでしょうね」

「ぼくはこわいかどうかを言ってるんじゃない、痛いでしょうかね?」

「山ほどの石、何十億キロのでしょう?痛いも何もあるものですか」

「ところが実際にそこに立ってごらんなさい。石がぶらさがっている間、あなたはさぞ痛いだろうと思って、ひどくこわがりますよ。どんな第一流の学者だって、第一流の医者だって、みんなこわがるにちがいない。だれもが、痛くはないと承知しながら、だれもが、さぞ痛いだろうとこわがる」

「なるほど、では第二の原因は、大きいほうは?」

「あの世です」

「というと、神罰ですか?」

「そんなことはどうでもいい。あの世、あの世だけです」

「でも、あの世なぞまるで信じていない無神論者だっているでしょうに?」

彼はふたたび押し黙った。

「あなたは、たぶん、自分に照らして判断されているんじゃありませんか?」

「だれだって自分に照らしてしか判断できませんよ」彼は赤くなって言った。「自由というのは、生きていても生きていなくても同じになるとき、はじめてえられるのです。これがすべての目的です」

「目的?でも、そうなったら、だれひとり生きることを望まなくなりはしませんか?」

「ええ、だれひとり」彼はきっぱりと言いきった。

「人間が死を恐れるのは、生を愛するからだ、ぼくはそう理解しているし」と私が口をはさんだ。「それが自然の命ずるところでもあるわけですよ」

「しれが卑劣なんです、そこにいっさいの欺瞞のもとがあるんだ!」彼の目がぎらぎらと輝きだした。「生は苦痛です、生は恐怖です、だから人間は不幸なんです。いまは苦痛と恐怖ばかりですよ。いま人間が生を愛するのは、苦痛と恐怖を愛するからなんです。そういうふうに作られてもいる。いまは生が、苦痛や恐怖を代償に与えられている、ここにいっさいの欺瞞のもとがあるわけです。いまの人間はまだ人間じゃない。幸福で、誇り高い新しい人間が出てきますよ。生きていても、生きていなくても、どうでもいい人間、それが新しい人間なんです。苦痛と恐怖に打ちかつものが、みずから神になる。そして、あの神はいなくなる」

「してみると、いまは神がいるわけですね、あなたの考えだと?」

「神はいないが、神はいるんです。石に痛みはないが、石からの恐怖には痛みがある。神は死の恐怖の痛みですよ。痛みと恐怖に打ちかつものが、みずから神になる。そのとき新しい生が、新しい人間が、新しいいっさいが生まれる……そのとき歴史が二つの部分に分けられる――ゴリラから神の領域までと、神の領域から……」

「ゴリラまでですか?」

「地球と、人間の肉体的な変化までです。人間は神になって、肉体的に変化する。世界も変るし、事物も、思想も、感情のずべても変る。どうです、そのときは人間も肉体的に変化するでしょう?」

「生きていても、生きていなくても同じだということになったら、みんな自殺してしまうだろうし、それが変化ということになりますかね」

「それはどうでもいい。欺瞞が殺されるんです。最高の自由を望む者は、だれも自分を殺す勇気をもたなくちゃならない。そして自分を殺す勇気のある者は、欺瞞の秘密を見破った者です。その先には自由がない。ここにいっさいがあって、その先には何もないんです。あえて自分を殺せる者が神でう。いまや、神をなくし、何もなくなるようにすることはだれにもできるはずです。ところが、だれもまだ一度としてそれをしたものがない」


「いや、きみ、きみはまた一つ別の傷口にさわってくれましたね、きみの友情にあふれた指で。この友情にあふれた指というのはえてして残忍なものでね、時には理不尽でもある、いや、失礼、でも、信じてはもらえないだろうけれど、ぼくはあのこと、あの汚らわしい話のことはほとんど忘れていたんですよ、つまりね、けっして忘れていたわけじゃないが、リーズのところにいた間じゅう、ぼくは幸福になろうとつとめえちた、おれは幸福なんだと自分に言いきかせていたんですよ。しかし、いまは……ああ、いまぼくの頭にあるのは、あの心の大きな、人道的な、ぼくの醜い欠点をじっと忍んでくれる夫人のことなんですね、いや、じっと忍んでくれるばかりでもないけれど、だいたいぼく自身がこんな男だもの、空疎な、醜い性格の持主だもの!そう、ぼくはわがままな子供ですよ、子供のエゴイズムはそっくりもちあわせているくせに、無邪気なところだけはない子供なんだな。あの人は二十年間、乳母のようにぼくの面倒を見てきてくれた、リーズの上品な呼び方を借りれば、あのおかわいそうな伯母さまはね……ところが二十年たったら、突然この子供が結婚したいと言いだした、結婚させてよ、結婚させてよ、とつぎからつぎへと手紙を書く、あの人のほうは頭を酢で冷やす騒ぎだ……で、とうとうその願いがかなって、今度の日曜には妻帯者の誕生ということになる、冗談じゃないですよ……」


「かわいそうに、きみは女性を知らないんですよ、ところがぼくはひたすら女性の研究をしてきたんですからね。『全世界を征服せんと欲すれば、まずおのれ自身に勝利せよ』――これは、きみの同類のロマンチストであるシャートフ君、ぼくの義兄が吐いた唯一の名言ですよ。この言葉をぼくは喜んで彼から借用したいですね。そこでぼくもいよいよ自分に勝利する決心がついて、結婚するわけだが、全世界はさておき、ぼくが征服できるのは何ですかね?ねえ、きみ、結婚というのは、誇りをもった人、独立心に燃える人にとっては、つねに精神的な意味での死ですよ。結婚生活はぼくを堕落させて、事業に奉仕するための精力も勇気も吸いとってしまうでしょうよ。それで、子供でもできれば……いや、もしかしたら、自分のではなくて、なに、知れたこと、ぼくの子供じゃない。賢い人は事実を直視することを恐れないからね……リプーチンはさっきバリケードを築いてニコラスを寄せつけるなと勧めていたが、あれはばかですよ、リプーチンは。女というものは、千里眼のような眼光の持主でもあざむきおおせるからね。ゼンリョウナル・カミハ、女を創られるにあたって、もちろん、どんな結果になるかご存知だったろうけれど、ぼくの信じているところでは、そのとききっと女のほうが邪魔を入れて、あんなふうに……つまり、ああいう属性をもったものに創らせたのだと思いますね。でなくて、だれがあんな七面倒くさい仕事をただで引受けたりするものですか?ナスターシャはきっと、こんな自由思想を聞いたら腹を立てるだろうが……要するに、スベテ・オワレリですよ」


私はこれまで人間の顔にこれほどまでの暗さ、陰気さ、鬱陶しさを見たことがない。彼の顔つきは、まるで世界の崩壊を待ってでもいるふうだった。それも不確かな、かならずしも実現するとはかぎらない予言を信じて待っているのではなく、あくまでも正確に、たとえば、明後日の午前十時二十五分きっかりにそうなるといった待ち方なのである。


「ロシアの無神論は駄洒落の域を出たことがないんです」消えかかった蝋燭を新しいのに代えながら、シャートフがつぶやいた。

「いや、彼は駄洒落なんて柄じゃないと思いますね。洒落どころか、満足に話もできない感じですよ」

「紙でできた人間なんです。何もかも思想の下男根性のせいですよ」隅のほうの椅子に腰をおろし、両手を膝についた格好で、シャートフは冷静に言った。

「憎悪もあるんだな」しばらく黙っていてから、彼はまた口を切った。「もしロシアが何かこうふいに改革されて、まあ、あの連中の方式でもいいけれど、何かこうふいに途方もなく豊かで幸福な国になったとしたら、真っ先におそろしく不幸になるのはあの連中でしょうね。そうなったら、あの連中、憎悪の対象も、唾を吐きかける相手も、嘲弄する相手もなくなるんだから!あの連中にあるのは、ロシアに対する動物的な、際限のない憎悪、体質にまでなってしまった憎悪ですよ……目に見える笑いのかげにひそむ、世人には見えない涙なんてものはありやしない!あの目に見えぬ涙うんぬんくらいそらぞらしい言葉は、かつてロシアで言われたためしがないな!」彼は狂暴とも思える声で絶叫した。


「人間は自分の心の高潔さだけから死ぬことができるものでしょうか?」

「存じませんね、わたし、そんな質問を自分にしてみたことがありませんから」

「ご存じない!こういう質問をご自分になさったことがない!!」大尉は皮肉たっぷりに叫んだ。「もしそういうことなら、そういうことなら――

望みなき心よ、黙すがよい!

ですな!」こう言うと彼は自分の胸を荒々しく叩いた。

彼はすでにふたたび部屋の中を歩きまわりはじめていた。自分の欲望をどうにもこらえられないのが、こういう連中の特徴である。それどころか、この連中は、いったん何かの欲望が生じると、それがどんなに醜悪なものであっても、ただいにそれをぶちまけてしまいたい衝動を抑えられない。よそゆきの席に出ると、この手合いはたいてい最初はおずおずとしているが、ほんのわずかでもこちらが下手に出ようものなら、たちまちがらりと態度を変えて、厚顔不遜そのものになる。


「ですから、もしいつもニコラスの身近に(ワルワーラ夫人はもう半ば歌うような調子になっていた)、もの静かな、謙虚さこのうえもないホレーショのような友がついていたら――ステパンさん、これもあなたの使われたすばらしい言葉ですわ、――おそらくあの子は、生涯あの子をさいなみつづけた憂鬱な、そして『発作的な皮肉の悪魔』からもうとっくに救われていたにちがいありません(この皮肉の悪魔というのも、ステパンさん、あなたの発明ですのよ)。でもニコラスには、ホレーショもオフェリアもいたためしがありませんでした。あの子についていたのは母親ひとりでしたけれど、母親ひとりで、しかもあんなことになってしまったら、いったい何ができたでしょう?ねえ、ピョートルさん、わたしはニコラスのような人間が、あなたの話してくだすったような不潔な貧民窟に出入りするようになったわけが何か、わかりすぎるくらいわかってきましたの。わたしの目には、その《冷笑的》な生活というのが、(ほんとにぴったりした言い方ですわ!)飽くことを知らない反対極(コントラスト)への渇望が、ピョートルさん、またあなたの言い方を借用させていただくと、あの子がダイヤモンドのように見えるというその陰鬱な背景が、まざまざとうかんでくるようですの。そして、ほかでもないそういう場所で、あの子はみなから辱められているかたわの狂女、けれど、崇高そのもののような心をもった女性にめぐり合ったのです!」


「というと、悪ければ悪いほどいいという意味なんですね、わかりますよ、奥さん、ぼくにもわかりますよ。つまりそれは宗教なんかで言うのと同じことでしょう。人間の生活が苦しければ苦しいほど、また一国の民衆が虐げられ、貧しくあればあるほど、天国での酬いを夢見る気持ちはますます強くなってくる、しかもそこへもってきて、十万人もの坊主どもが、懸命になってその夢を焚きつけ、それをたねにひと儲けをたくらもうとするんですからね……ぼくにはあなたのおっしゃることがよくわかりますよ、ワルワーラさん、安心してください」

「いえ、どうもすこしちがうようですけど、でも、聞かせていただけません、どうしてニコラスはあの不幸なオルガニズム(ワルワーラ夫人がなぜここで《オルガニズム》という言葉を使ったのか、わたしにはわからなかった)がいだいた空想の火を消すために、どうして自分もあの女を笑いものにしたり、ほかの役人たちと同じような態度をあの女に取ったりしなければならなかったんでしょう?あなたはニコラスのもっていた気高い同情の気持ち、全オルガニズムの崇高な戦慄を否定なさいますの?それあればこそニコラスがふいにきっとなって、『ぼくはあの女を笑いものにしているのじゃない』とキリーロフさんに答えたのじゃありませんか。なんと崇高な、神聖な答えでしょう!」


けれど真実の、疑いようもない悲しみというものは、稀に見るほど浅薄な人間をも、たとえわずかの間にもせよ、意志堅固なしっかりした人物に帰ることがあるものである。いや、そればかりか、むろん、一時だけのことだが、これは明らかに悲しみの特質なのだ。


もう一度読者に断っておきたいが、ニコライ・スタヴローギンはけっして恐怖心を表にあらわさない性質の人間であった。決闘で冷静に相手の発射を待ち受けることもできれば、ゆっくりと狙いを定めて、野獣のように冷静に相手を殺すこともできた。もしだれかに頬をなぐられたりすれば、相手に決闘を申し込むまでもなく、その場で無礼者を叩き殺してしまいそうにも思えた。彼はまさしくそういう人間で、人を殺すにも完全に意識を保ったままやってのけ、けっして我を忘れてするというふうではない。私の感じでは、彼は一度として、分別も何も失うほどの盲目的な怒りの発作にかられたことはないようにさえ思われる。時として際限のない憎悪におそわれることはあったが、その場合でも彼はつねに自制を失わず、したがって、決闘以外で人を殺せば確実に徒刑送りになることを心得ていた。それでいて彼は、なんの躊躇もなく無礼者を殺すことができるのである。


「すべてです。人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないから、それだけです。これがいっさい、いっさいなんです!知るものはただちに幸福になる。その瞬間に。あの姑が死んで、女の子が一人で残される――すべてすばらしい。ぼくは突然発見したんです」

「でも、餓死する者も、女の子を辱めたり、穢したりする者もあるだろうけれど、それもすばらしいのですか?」

「すばらしい。赤ん坊の頭をぐしゃぐしゃに叩きつぶす者がいても、やっぱりすばらしい。たたきつぶさない者も、やっぱりすばらしい。すべてがすばらしい、すべてがです。すべてがすばらしいことを知る者には、すばらしい。もしみなが、すばらしいことを知るようになれば、すばらしくなるのだけれど、すばらしいことを知らないうちは、ひとつもすばらしくないでしょうよ。ぼくの考えはこれですべてです、これだけ、ほかには何もありません」


「ぼくは自分を尊敬してほしいのです、要求します」シャートフは大声を張りあげた。「ぼくの人格に対してじゃない、そんなものは糞くらえだ、そうじゃなくて、ほかのことです、いまこうしている間だけでもいい、ほんの数言いう間だけでもいい……ぼくらは二つの存在だけれど、それが無限の中で一体になったのです……世界のいまわに。あなたの話しぶりを変えて、人間的なものにしてください!せめて生涯に一度なりと人間の声で話してください。ぼく自身のためじゃない、あなたのためです。いいですか、ぼくはあなたの顔をなぐったけれど、そのことによってあなたに自分の無限の力を認識させる機会を提供したんですからね、この理由ひとつからでもぼくを許してくれなければいけませんよ……あなたはまた例のいやらしい社交的な微笑を浮かべるんですね。ああ、いつになったらあなたはぼくのことをわかってくれるんだろう!その坊っちゃん面をやめてください!ぼくがこれを要求している、要求しているんだということをわかってください、でなけりゃ、ぼくは話したくない、どんなことがあったって話しやしない!」


「いかなる国民も」と、彼はまるで書いたものを読むように、それでいてあいかわらずすさまじい目つきでスタヴローギンを見つめながら話しはじめた。「いかなる国民もいまだかつて科学と理性に基づいて存在したためしはない。ほんの一般的に、ばかげた気の迷いでそうなったのを別にすれば、そんな実例は一度としてなかった。社会主義はその本質からいってすでに無神論たるべきものである。なぜなら社会主義は、まず開口一番、それが無神論的な制度であって、科学と理性は諸国民の生活においてはつねに、現在も、また天地開闢以来、たんに第二義的な、副次的な役割を果たしてきたにすぎない。世界の終末のまでこのことは変らないだろう。諸国民を組織し、動かしているのは、命令的で支配的な別の力であるが、この力の起原は不明であり、説明不可能である。この力はあくことなく究極に到達しようとする願望の力であると同時に、この究極を否定する力でもある。これはおのれの存在をたえまなく、倦むことなく確認し、死を否定する力である。それは生の精神、聖書が『生ける水の流れ』と説き、その枯渇を『黙示録』が警告してやまないものである。哲学者に言わせれば、それは美の原理であり、哲学者自身が同一視しているように、同時にそれは道徳の原理でもある。私はそれを最も簡潔に《神の探究》と呼ぶ。一国民の全運動の目的は、いかなる国民においても、またその国民の存在のいかなる時期においても、ただ一つの神の探究、自身の神、ぜひともおのれ自身の神の探究でしかありえないし、またその神を唯一真実のものとして信仰することでしかありえない。神は一国民の起原から終末にいたるまでの全体を代表する総合的人格である。すべての国民、と言わぬまでも多くの国民が一つの共通の神をもっていた例はいまだかつてなく、つねにそれぞれの国民が独自の神をもっていた。神が共通のものになりはじめるのは、国民性の滅亡の前兆である。神が共通のものとなれば、神も神への信仰も、その国民自身とともに死滅する。一国民が強力であればあるほど、その神は独自である。宗教をもたぬ国民、つまり善悪の観念をもたぬ国民はいまだかつてなかった。あらゆる国民が善悪についてのおのれの観念をもち、おのれの善悪をもっていた。多くの国民の間で善悪の概念が共通なものになりはじめると、国民は死滅し、善悪のけじめそのものも摩滅し、消え去っていく。理性はかつて善悪を規定しえたことがないし、たとえ近似的にでも善悪を区別しえたことさえない。それどころか、いつもぶざまな、みじめな混同をやってきた。科学にいたっては、力づくの解決しかもたらさなかった。この点でとくにきわだっているのは半科学であって、今世紀まではまだ知られていなかったけれど、これは疫病や飢餓や戦争よりもひどい、人類に対する最も恐るべき鞭である。半科学――それは今日までまだ現われたこともないような専制者である。この専制者は、おのれの神官と奴隷をもち、すべての者が、これまで考えられもしなかったような愛と迷信をいだいてその前にひざまずき、科学そのものさえもその前ではふるえおののいて、恥ずかしげもなくそのご機嫌をとり結ぶ。これはみんなあなた自身の言葉なんですよ、スタヴローギン、半科学についての言葉だけは別だけれど。これはぼくの言葉です、なぜならぼく自身が半科学でしかないから、当然、とりわけ強くそれを憎悪しているんです。あなたの思想については、いや言葉そのものについてさえ、ぼくは何ひとつ変えちゃいません、一言も」

「変えなかったのは思いませんね」スタvyローギンが用心深く口をはさんだ。「きみは熱烈に受け入れて、それとは気づかず、熱烈にそれを別物にしてしまったのですよ。きみが神を民族のたんなる属性に引きおろしてしまった一事からだけでもそう言える……」

彼は何か特別に注意をこらして、ふいにシャートフを注視しはじめた。彼の言葉というより、むしろ彼自身をである。

「神を民族の属性に引きおろした?」シャートフは絶叫した。「反対です、国民を神にまで引きあげたんです。だいたい、いあっまでにそうでなかったことがありますか?国民は神の肉体です。あらゆる国民は、自身の独自の神をもち、この世のあらゆる神を妥協なく排除するかぎりにおいてのみ国民なのです。自身の神によって他のすべての神を征服し、世界から追放できると信じているかぎりにおいてのみ、国民なのです。開闢以来、どの国民もそう信じてきました。すくなくとも大国民、多少なりとも名を知られ、人類の先頭に立った国民はすべてそうでした。事実を無視して進むことはできません。ユダヤ人は真実の神を待ちおおせ、真実の神を世界に残すためにのみ生存したのです。ギリシャ人は自然を神と化して、世界に自身の宗教、つまり哲学と芸術を残しました。ローマ人は国家の中の国民を神化して、諸国民に国家を残した。フランスは、その長い歴史を通じて、ローマの神の理念を具現し、発展させたにすぎなかった。そして、ようやくそのローマの神を深淵に投げ捨てたと思ったら、今度は無神論に突っ走った、それをいま彼らは社会主義と呼んでいるのです。それも、無神論のほうがローマ・カトリックよりまだしも健全であるからという、それだけの理由からにすぎない。もし大国民が、自分たちだけに(まさしく自分たちだけにです)真理があると信じられないようなら、もし自国民だけが自身の真理によって他国民を蘇生させ、救済する使命をもつと信じられないようなら、その国民はたちまち人類学上の資料になりさがって、大国民ではなくなってしまう。真の大国民はけっして人類における二流の役割に甘んずることはできないし、一流の役割にさえ甘んじられない。どうあってもかならず第一の役割でなければならないのです。この信念を失ったものは、もはや国民ではない。しかし真理は一つですから、したがって、諸国民の間でただ一つの国民だけが真実の神をもつことができる。なるほど他の諸国民も自分たち独自の偉大な神をもってはいますがね。《神の体得者》である唯一の国民――それはロシア国民です、そして……そして……スタヴローギン、いったいあなたはぼくをそれほどのばかだと思っているのですか」彼はふいに逆上した声で叫んだ。


「ちょっと話のついでに、奇妙に思っていることを言っておきますがね」突然スタヴローギンが口を入れた。「なぜみなが、その旗とやらをぼくに押しつけようとするのですかね?ピョートル・ヴェルホーヴェンスキーも、やはりぼくが『彼らの旗をかかげる』ことのできる男と思いこんでいるのですよ、すくなくとも、あの男の言葉として聞かされました。あの男は、ぼくが『異常な犯罪能力』をもっていて、――これもあの男の言葉ですがね、――彼らのためにステンカ・ラージンの役どころを引受けられると信じきっているんですよ」

「なんですって?」とシャートフがきいた。「『異常な犯罪能力』ですって?」

「そのとおりです」

「ふむ。で、あれはほんとうなんですか、あなたが」彼は毒々しい微笑を浮かべた。「ほんとうなんですか、あなたがペテルブルグで、獣的な好色秘密クラブの会員だったというのは?サド侯爵でさえ、あなたには兜を脱いだだろうというのは?幼い子供を誘惑して、堕落させていたというのは、ほんとうなんですか?言ってください、嘘を言ったら承知しませんよ」彼は、ほとんど我を忘れたように叫んだ。「ニコライ・スタヴローギンが、自分の顔をなぐったシャートフの前で嘘をつくわけにはいかんのです!何もかも言ってください、そして、もしそれがほんとうなら、ぼくはいますぐ、この場で、あなたを殺してやる!」

「そういうことは言ったけれど、子供たちを辱めたのはぼくじゃない」スタヴローギンはこう言ったが、それはすこし長すぎる沈黙の後だった。彼は青ざめ、その目がきらきらと輝きだした。

「でも、言いはしたんですね!」ぎらぎらする目を相手の顔から離さず、シャートフは高飛車につづけた。「あなたがこう言ったとかいうのはほんとうですか、何か好色な、獣的な行為と、たとえば人類のために生命を犠牲にするような偉業との間に、美の差異を認められないと断言したというのは?あなたがこの両極のなかに美の一致、快楽の同一性を見いだしたというのはほんとうですか?」

「そう言われると返事ができませんね……返事をしたくない」スタヴローギンは、いかにも立ちあがって出ていきたそうな様子を見せながらこうつぶやいたが、立ちあがりもせず、出ていきもしなかった。

「なぜ美が醜く、善が美しいのかは、ぼくにもわからないんです。でもぼくは、この差異の感覚が、なぜスタヴローギンのような人では摩滅され、失われていくのかはわかるんです」シャートフは全身をふるわせながらもあとへは退かなかった。「いったい、どうしてあなたはあのとき、あれほど醜悪で下劣な結婚をしたんです?ほかでもない、あの場合、醜悪と無意味さが天才の域に達したからなんです!おお、あなたは端のほうから手さぐりでそろそろ行くほうじゃなくて、いきなり頭からどまんなかへとびこむほうなんです。あなたは苦悩を求める情熱から、良心を責めさいなみたい情熱から、精神的な情欲から結婚したんです。あの場合は神経的な発作だったんです……常識に挑戦するのがたまらなく誘惑的だったんです!スタヴローギンと、醜い、半気違いの、貧しいびっこの女!あなたが知事の耳をかじったとき、あなたは情欲を感じましたか?感じたでしょう?のらくらの極道坊ちゃん、感じたでしょうが?」


レビャートキン大尉は飲んだくれることだけはやめていたが、やはり均衡のとれた状態とはほど遠いように見えた。こういう年季のはいった酔っぱらいは、必要とあrば人並みに嘘もつくし、悪知恵も働かせ、人をペテンにかけもするが、長年のうちにはどことなくピントのはずれた、ぼけたようなところ、何ひとつ心棒の抜けたような、気違いじみたところが固定化して、容易に抜けなくなるものなのである。

「ぼくの見るところ、大尉、きみはこの四年間、まるで変っていないねえ」ニコライはいくらかやさしい調子でこう言った。「どうやら、ほんとうのことらしいな、人間の後半生はふつう前半生に蓄積された習慣だけから成り立つというのは」

「高遠なお言葉ですなあ!あなたは人生の謎を解いてしまわれる!」なかば悪ふざけ気味に、またなかばは、警句の大好きな男であるだけに、事実、いつわらぬ喜悦にもひたりながら、大尉は叫んだ。「ニコライさま、あなたの口にされたお言葉の中で、とりわけ私の記憶に焼きついているものがございますよ。まだペテルブルグにいらしたころ、『常識に反してまで自分の立場をつらぬくためには、真に偉大な人間である必要がある』とおっしゃいました。これでございます!」

「と同時に、ばかである必要もね」


「ぼくはスタヴローギンのためにならないことは、いっさいきみにさせませんからね」客を送りだしながら、キリーロフはつぶやいた。こちらは驚いて彼を見返したが、何も答えなかった。


「進行?いとも簡単ですよ。ひとつ笑わせてあげましょうか。まずおそろしくきくのが――肩書きなんです。肩書きぐらい強力なものもないな。ぼくはわざと官等や職務を考案していますよ。秘書あり、秘密監視官あり、会計官あり、議長あり、書記あり、その代理ありといったわけでね――こいつはえらくお気に召して、大歓迎でしたよ。つぎに強力なのは、もちろん、センタリズムです。なにしろロシアに社会主義が広まったのは、主としてセンチメンタリズムのせいですからね。ところがそこで困ったのが、例の噛みつき少尉みたいな連中ですよ。ちょっと油断していると、たちまちとびだしてくるのでね。で、そのつぎはほんもののペテン師連中です。いや、これはいい連中でね、時には大いに役に立ちますよ、そのかわりこの連中には時間をくいましてね、なにしろいっときも目が離せないんだから。そこで、最後に、最大の力――すべてを結合するセメントはですね、――これは自分自身の意見に対する羞恥心です。こいつはまさしく強力だな!まったくだれの頭にも自分自身の思想というものがなんいも残らなくなたっとは、いったいだれの働きですかね、どこの《かわいい人》の骨折りですかね!まるで恥だと思っているんですからね」


「きみはいま、サークルがどういう力から成り立っているか、指折りかぞえてみせましたね。その官僚制とかセンチメンタリズムとかは、たしかに立派な糊にはちがいないけれど、もっといいものが一つある。つまり、サークルの四人のメンバーをそそのかして、あとの一人のメンバーを、密告の恐れがあるとかなんとか言って、殺させるんです。そうすればきみはたちまち、その流された血によって、一つ絆で結んだようにあとの四人を硬く結束させられる。きみの奴隷になりきって、謀反を起こすどころか、説明を求めることもしなくなりますよ。は、は、は!」


「古くさいとはなんです?偏見を忘れることは、その偏見がどんなに罪のないものであろうと、古くさいことじゃありませんよ、それどころか、恥ずかしいことに、いまだに新しいことじゃないですか」椅子から猛然と身を乗り出すようにして、女子学生が即座にやり返した。「それに、罪のない偏見なんて存在しないんです」彼女はむきになってつけ加えた。


「彼はですね、問題の最終的解決策として、人類を二つの不均等な部分に分割することを提案しているのです。その十分の一が個人の自由と他の十分の九に対する無制限の権利を獲得する。で、他の十分の九は人格を失って、いわば家畜の群れのようなものになり、絶対の服従のもとで何代かの退化を経たのち、原始的な天真爛漫さに到達すべきだというのですよ、これはいわば原始の楽園ですな、もっとも、働くことは働かなくちゃならんが。人類の十分の九から意志を奪って、何代もの改造の果てにそれを家畜の群れに作り変えるために著者が提案あいておられる方法はきわめて注目すべきものであり、自然科学にのっとったきわめて論理的なものです」


「どうです、スタヴローギン、山をならして平地にする――いい考えでしょう、滑稽どころじゃなき。ぼくはシガリョフ支持ですね!教育なんていらないし、科学もたくさんだ!科学なんぞなくたって、千年くらいは物質に不足しませんからね、それほり服従を組織しなくちゃ。この世界に不足しているのはただ一つ――服従のみですよ。教育熱なんぞはもう貴族的な欲望です。家族だの愛だのはちょっぴりでも残っていれば、もうたちまち所有欲が生じますしね。ぼくらはそういう欲望を絶滅するんです。つまり、飲酒、中傷、密告を盛んにして、前代未聞の淫蕩をひろめる。あらゆる天才は幼児のうちに抹殺してしまう。いっさいを分母で通分する――つまり、完全な平等です」


「スタヴローギン、きみは美男子ですよ!」ピョートルはもう陶然となりながら叫んだ。「きみは自分が美男子だということを知っていますか!きみのいちばんいいところは、きみがどうかするとそのことを忘れている点なんです。ああ、ぼくはきみを研究しましたよ!ぼくはよく横のほうから、物陰からきみを眺めるんです!きみには純真なところ、ナイーヴなところまでありますね、わかってますか?まだある、まだ残っているんです!きみはきっと苦しんでいますね、それも心から苦しんでいるにちがいない、それはきみの純真さのためです。ぼくは美を愛するんですよ。ぼくはニヒリストだが、美を愛するんです。だいたいニヒリストは美を愛さないでしょうか?いや、彼らが愛さないのは偶像だけですよ、ところがぼくは、偶像も愛するんだな!で、ぼくの偶像はきみなんです!きみはだれを侮辱するわけでもないのに、きみはみなから憎悪されている。きみは万人を平等に見ているのに、きみはみなから恐れられている、そこがいいところなんですよ。きみのそばへやってきて、なれなれしく肩を叩こうなんて者はだれもいない。きみはおそろしいアリストクラートなんです。デモクラートをめざすアシストクラートなんて、こいつは魅力的じゃないですか!きみは自分の生命だろうと、他人の生命だろうと、そんなものを犠牲にするくらい屁でもない。きみはまさしく打ってつけの人物なんだな。ぼくに、ぼくに必要なのは、ほかでもない、きみのような人間なんですよ。きみのほかには、ぼくはそういう人をだれも知りません。きみは頭領です、きみは太陽です、ぼくなんかきみの蛆虫ですよ……」

彼はだしぬけにスタヴローギンの手に接吻した。悪寒がスタヴローギンの背を走り、彼はぎくりとしてその手を引っこめた。二人は足を止めた。

「気違い!」スタヴローギンはつぶやいた。


「イワン皇子。つまり、きみですよ、きみなんですよ!」

スタヴローギンはしばらく考えていた。

「僭称者の?」彼はふいにこうたずね、逆上せんばかりになっている相手を深い驚きに打たれてみつめた。「ほう!それがきみの計画だったんですね」

「ぼくらはね、皇子は《身をかくしておられる》と触れまわるんです」愛のささやきにも似た小声でヴェルホーヴェンスキーは言った。事実、何かに酔ってでもいるようだった。「きみにはわかりますか、《身をかくしておられる》というこの言葉の意味が?けれど皇子はかならず現われる、かならずなんです。ぼくらは去勢宗徒の連中よりはもうちっと気のきいた伝説を流しますよ。皇子は実在する、だがだれも彼を見たものがない。ああ、すばらしい伝説が流せるだろうな!ともかく、肝心なのは――新しい力が来るという確信なんです。その新しい力こそが必要なんで、みなはそれを待ちこがれて泣きださんばかりなんです。社会主義には何があります、旧い力は破壊したが、新しい力はもたらさなかった。ところがぼくらのは力です、それも、いままで聞いたこともないようなすばらしい力です!地球を持ちあげるためには、ほんの一度だけ梃子をぐいとやればいいんですよ。そうすりゃ、何もかも持ちあがるんです!」


「気が乗らない、そんなことだろうと思ってたよ!」相手は、狂暴な憎悪の発作にかられて叫んだ。「いや、そいつは嘘だな、やくざで、色狂いで、変態貴族のお坊ちゃん、狼みたいに食欲のあるきみがまさかと思いますね!わかってくださいよ、いまやきみのほうがはるかに分がいいのに、それでもぼくはきみをあきらめられないんだから!きみ以外にはこの世界にだれもいないんですよ!外国にいたころにもう、ぼくはきみを思いついたんですよ、きみを見ているうちに、きみを思いついたんです。もし物陰からきみを見ていなかったら、こんな考えは頭にうかびっこなかったんです……」


「ねえ、きみ、これは偉大な思想のためにすることなんだ」明らかに言いわけのためらしく、彼は私に言った。「貴君、ぼくはね、二十五年間居ついた地点から腰をあげて、ふいに動きだすんだよ、どこへかは知らない、しかしぼくは動きだすんだ……」


「わたし、あなたに白状しないといけないけど、まだスイスにいたころから、こんな考えがこびりついているんです。あなたの心には何か恐ろしい、よごれた、血にまみれたものがあって……そのくせ、何かあなたをおそろしく滑稽に見せるものがあるって。だから、もしほんとうなら、わたしに告白なさるのはあおよしになったほうがいいわ。わたし、あなたを笑いものにしますから。あなたを一生涯笑いものにするでしょうから……あら、またお顔が青くなったのね。やめるわ、やめるわ、すぐ出ていくわ」彼女は嫌悪と軽蔑の入りまじった動作で椅子からとびあがった。

「ぼくを苦しめてくれ、ぼくを罰してくれ、ぼくに憎悪をぶつけてくれ」彼は絶望にかきくれて叫んだ。「きみには十分にその権利がある!きみを愛していないくせに、きみを破滅させたことを、ぼくは知っているんだ。そうだよ、『僕は瞬間を自分の手に残しておいた』んだ。ぼくは希望をもっていた……ずっと以前から……最後の希望をもっていた……きみがきのう自分から、ひとりで、進んでぼくの部屋にはいってきたとき、ぼくは、自分の心を照らし出した光明にさからうことができなかった。ぼくはふいに信じてしまった……ことによると、いまでも信じているのかもしれない」


「でも、どうしてひざまずいたりなさいますの?」

「世界に別れを告げるにあたって、きみの内なるぼくの過去のいっさいに訣別したいんですよ!」彼はふいに泣きだして、彼女の両手を涙に濡れた自分の目に押し当てた。「ぼくは、生涯の美しかったすべての前にひざまずいて、接吻して、感謝するんです!ぼくはいま自分を真二つに引き裂いてしまった。向こうにいるのは――二十二年間、空へ翔けのぼることばかりを空想していた狂人!ここにいるのは――打ちひしがれ、凍えきった老家庭教師です……」


彼の話は全体に曖昧で、辻褄が合わなかった。それは、狡猾さとはゆかりのない人間が、誠実な人柄であるだけに、山ほどの誤解を一時に解かねばならない苦しい羽目に立たされて、不器用な正直者の悲しさ、どこからどうはじめてどう締めくくればいいのか、自分でも思案にあまっているような趣があった。


彼は深い物思いに沈んでいた。彼は一時に二つのことができた――うまそうに食いながら、瞑想に沈むのである。


シャートフは部屋の反対側、五歩ばかり離れたところに、彼女と向かい合って立ち、おずおずとながら、何か生まれ変わりでもしたように、これまでについぞない輝きを顔に浮かべて、彼女の言葉に耳を傾けていた。髪の毛をいつもさかだてている、この気性のはげしい、人づきの悪い男が、ふいに柔和そのもののようになって、顔つきまで晴ればれとしてきた。彼の心の中で、何か思いもかけぬ異常な感覚がうごめいた。三年の別離、破れた結婚生活の三年も、彼の胸から何ひとつ葬り去ることはできなかったのだ。ことによったら、彼はこの三年の間、毎日のように彼女にあこがれ、かつて自分に「愛してるわ」と言ってくれたこのかけがえのない人のことを夢に見ていたのかもしれない。シャートフを知っているものとして、私は断言できるが、彼はだれかほかの女性が自分に「愛してるわ」と言ってくれようなどとは、夢にも考えることができなかった。彼は奇怪なくらい純真で、恥ずかしがりやで、自分のことをひどい醜男と考え、自分の顔や自分の性格を憎悪して、市場の立つときにあちこちで見世物にされる怪物同然に自分を考えていた。こういうことの結果として、彼は潔癖さを何よりも重んじ、狂信的なくらい自分の信念に忠実で、陰気くさく、傲慢で、怒りっぽく、無口な男になっていた。ところがいま、彼を二週間のあいだ愛してくれたこのただ一人の女性(このことを彼はいつどんなときでも信じていた!)――彼女のあやまちをそれなりに冷静に受けとめながらも、それでも自分よりははかり知れぬほど高い人間だといつも思いこんできた女性(このことはもう疑問の余地もなかった、いや、それどころか、むしろその反対で、彼の考えによると、彼女に対しては何につけ、悪いのはすべて自分ということになってしまうのだった)、――そういう女性、すなわち、ほかならぬマリア・シャートワが、ふいにまた彼の家に現われ、彼の前にすわっているのである……これはもうほとんど理解を絶したことであった!彼にとってはかり知れぬほどの恐ろしさと、同時にはかり知れぬほどの幸福感とが含まれているこの出来事に、彼はあまりにもはげしい衝撃を受け、むろんのこと、彼はもう正気に返ることもできなかった。いや、ひょっとすると、彼は正気に返ることを望まず、恐れていたのかもしれない。


「人間はまず徐々に、本を読むことを習い覚える、もちろん、何世紀もかかってさ。ところが、本そのものはたいしたものじゃないと考えて、乱暴に扱ったままそこらにほうりだしておく。製本というのはもう本に対する尊敬を意味していてね、たんに本を読むのが好きになっただけじゃなく、それを一つの仕事と認めたことのしるしなのさ。ロシアはまだその段階まで達していないね。ヨーロッパはもうだいぶ前から製本しているけど」

「ペダンチックだけど、なかなか気のきいた意見だし、三年前を思い出すわ。三年前にも、どうかするとずいぶん機知があったわ」


「おお、マリイ!この三年の間にどれほどいろいろのことがあったか、知ってもらえたらなあ!あとから聞いたことだけど、きみはぼくが転向したと言って、ぼくを軽蔑したそうだね。しかし、ぼくが見捨てたのはだれだろう?生きた現実生活の敵、自立を恐れる時代おくれのリベラリスト、思想の下男、個性と自由の敵、死屍と腐肉の老いぼれた宣伝者どもだよ!やつらのところに何がある?老衰と、中庸精神と、俗物臭ふんぷんたる、あさましいばかりの無能無才ぶり、ねたみがましい平等主義、自身の尊厳を忘れた平等主義、下男の考えるような、九三年のフランス人が考えたような平等主義だ……それよりひどいのは、どこへ行っても人非人、人非人、人非人ばかりということだ!」

「そうよ、人非人がうようよしてる」切れぎれな、病的な口調で彼女が言った。

「なんて……かわいい……」彼女は微笑を浮かべ、弱々しい声で言った。

「ふっ、なんて顔をしてるの!」得意満面のアリーナが、シャートフの顔をのぞきこみながら、陽気に笑った。「ほんとに、この人の顔ったら!」

「浮かれてくださいよ、アリーナさん……偉大な喜びなんだから……」マリイは赤ん坊について言ったたった二言で、もう輝きわたらんばかりになったシャートフは、しあわせそのもののめでたい表情でつぶやいた。

「何がいったい偉大な喜びなの?」せわしなく後片付けをし、それこそ懲役囚のように立ち働きながら、アリーナは陽気に言った。

「新しい生の出現の神秘ですよ、大きな、説明のつかない神秘ですよ、アリーナさん、これがあなたにわからないとは残念だな!」

シャートフは熱に浮かされたように有頂天で、とりとめもないことをつぶやいた。何かが彼の頭の中でぐらつき、意志とはかかわりなく、おのずと胸からあふれ出てくるようだった。

「二人しかいなかったところへ、ふいに第三の人間が、新しい魂が生まれる。人間の手ではけっしてできないような、完璧に完成された魂がです。新しい思想と新しい愛、恐ろしいみたいだ……世界にこれ以上すばらしいものはない!」

「まあ、くだらない。有機体の生成発展というだけで、神秘なんて何もありゃしないじゃないの」アリーナは心から愉快そうに笑った。「そんなことを言っていたら、蝿一匹も神秘になってしまう。でもね、余計な人間は生まれる必要がないんでしょうね。まず、そういう人たちがよけいでなくなるように、何もかも作り直して、それから子供を生むことですね。でなけりゃ、この子だってあさってには養育院へ連れていかれる……もっとも、そうするのが当然でしょうけれどね」


「あなたにはすっかり笑わされたわ。あなたからお金なんてもらいませんよ。夢にまで笑わされちゃうわ。今夜のあなたくらい滑稽な人は見たこともない」

彼女は大満足の態で引きあげた。シャートフの顔つきと、その話しぶりからして、この男がであることは、白日のようにあきらかだった。


「もし神があるとすれば、すべての意志は神のもので、ぼくはその意志から抜け出せない。もしないとすれば、すべての意志はぼくのもので、ぼくは我意を主張する義務がある」

「我意?でもどうして義務なんです?」

「なぜなら、すべての意志がぼくの意志になったから。この地上に、神を滅ぼして我意を信じ、最も完全なる点まで我意を主張する人間は一人もいないではないか。ちょうど貧乏人に遺産がころげこんだが、それを自分のものにする力はないと思いこんで、金袋に近寄る勇気が出ないのと同じで。ぼくは我意を主張したい。たとえ一人きりだろうと、ぼくはやってみせる」

「まあ、やってください」

「ぼくには自殺の義務がある、なぜなら、ぼくの我意の頂点は、自分で自分を殺すことだから」

「しかし、きみだけが自殺するわけじゃない。自殺者はたくさんいますよ」

「理由がある。ところが、なんの理由もなく、ただ我意のためのみに自殺するのは、ぼく一人なのだ」

ピョートルはまたちらと考えた。

「いいですか」彼はいらだたしげに口を入れた。「ぼくがきみの立場だったら、我意を示すためには、自分じゃない、だれかほかの人間を殺しますね。それなら役に立てますよ。もし怖気づかないようなら、だれを殺せばいいか教えましょうか。それなら、きょう自殺しなくてもいい。相談に乗ってもいいですよ」

「他人を殺すのは、ぼくの我意の最低点だし、そこにきみのすべてがある。ぼくはきみじゃない。だから最頂点を欲して、自分を殺す」

ピョートルは心中、憎々しげにつぶやいた。

「ぼくは自分の不信を宣言する義務がある」キリーロフは部屋を歩きまわった。「ぼくにとって神がないという思想以上に高いものはない。人類の歴史がぼくに味方している。人間がしてきたことといえば、自分を殺さず生きていけるように、神を考え出すことにつきた。これまでの世界史はそれだけのことだった。ぼくひとりが、世界史上はじめて神を考え出そうとしない。永遠に記憶にとどめるがいい」

ピョートルは不安になった。


「ほんとうらしく思わせるには、できるだけ曖昧に書く必要があるんです、つまり、これですよ、こんなふうにちらとほのめかすんです。真実というやつは、端のほうをちらと垣間見せて、人の気持をそそるのが手なんですよ。人間というやつは、他人に欺かれるよりは、いつも自分で自分を欺くものでね、むろん、他人よりは自分の嘘のほうをよけいに信ずるものなんですよ、これがいちばん、これがいちばんなんですね!」


彼はひどく沈んだ気持で家に戻った。ピョートルがこんなふうに突然、彼らをおいて発ってしまったことが気がかりなのではなかった……ではなくて、あの若い伊達男から声をかけられたとき、彼があんなふうにくるりと自分に背を向けてしまったこと、それより……「じゃ、いずれまた」などではなく、もっと別の言い方がありそうなものではないか、でなければ……でなければ、せめて手なりともうすこし強く握りしめてくれたら。

この最後のことが何より重大であった。彼の哀れな胸を、何か別種のものがかきむしりはじめた。それが何であるかは、まだ自分でもよくつかめなかったが、それは昨夜のことに関係した何かであった。


「みなさん」と彼は言った。「ぼくにとって神が欠かせない存在であるのは、それが永遠に愛することのできる唯一の存在であるからなのです……」

ほんとうに彼が神を信ずるようになったのか、それともいま取行われた秘蹟の荘厳な儀式が彼の心を揺り動かして、生来の彼の芸術家的な感受性を目ざめさせたのか、それはともかく、彼ははっきりとした口調で、また伝えられるところによると、大きな感動をこめて、これまでの彼の信条とは真っ向から背馳するような言葉をいくつか口にしたようである。

「ぼくにとって不死が欠かせないのは、神が不正を行うのを望ます、またぼくの胸の中にひとたび燃え上がった神への愛の火をまったく消し去ることを望まれないという理由によるものです。愛より尊いものがあるでしょうか?愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。だとしたら、存在が愛に従わないなどということがありうるでしょうか?もしぼくが神を愛し、自分の愛に喜びをおぼえているとするなら――神がぼくの存在をも、ぼくの愛をも消し去って、ぼくらを無に変えてしまうなどということがありうるでしょうか?もし神が存在するとすれば、このぼくも不死なのです。コレガ・ボクノ・シンコウコクハクデス」


「自分自身より限りなく正しく、かつ幸福なものが存在しているのだとたえず考えるだけで、ぼくの心はもう言い知れない感動と、それから――栄光に充たされるのです。おお、このぼくがたとえ何者だろうと、ぼくが何をしようと、それはもうどうでもいい!人間にとっては自分一個の幸福よりも、この世界のどこかに万人万物のための完成された、静かな幸福が存在することを知り、各一瞬ごとにそれを信じることのほうが、はるかに必要なことなのです……人間存在の全法則は、人間が常に限りもなく偉大なものの前にひれ伏すことができたという一事につきます。もし人間から限りもなく偉大なものを奪い去るなら、人間は生きることをやめ、絶望のあまり死んでしまうでしょう。無限にして永遠なるものは、人間にとって、彼らがいまその上に住んでいるこの惑星と同様、欠かすべからざるものなのです……友よ、すべての、すべての人たちよ、偉大なる思想万歳!永遠にして無限なる思想万歳!人間は、だれであれ、偉大なる思想の現れであるものの前にひれ伏す必要があるのです。どんな愚かな人間にも、なんらかの偉大なものが必要です。ペトルーシャ……ああ、ぼくはあの連中みんなともう一度会いたい!彼らは知らない、知らないんです、彼らの中にも同じく永遠にして偉大なる思想が蔵されていることを!」


私はいたるところで自分の力をためした。これはあなたが、《自分を知るため》にと私に勧めてくれたことだ。自分のため、また他に見せるためにそれをためしてみたとき、この力は、これまでの全生涯を通じてそうであったように、限りもないものに思えた。あなたの目の前で、私はあなたの兄の頬打ちを忍んだ。私は皆の前で結婚を告白した。しかし、この力を何に用いるべきなのか――それが私にはついにわからなかったし、またスイスであなたの承認を受け、私がそれを真に受けたにもかかわらず、いまもってわからない。私はいまもって、いや、以前も常にそうだったのだが、善をなしたいという欲望をいだくことができ、そのことに満足感をおぼえる。と並んで悪をなしたいという欲望をもいだき、そのことにも満足感をおぼえる。しかし、そのどちらの感情も依然として常に底が浅く、かつて非常にのあったためしがない。私の欲望はあまりに力弱く、みちびく力がない。丸太に乗ってなら河を横切ることができるが、木っぱに乗ってではだめだ。これは、私がなんらかの希望をいだいてウリイへ行くのでないかなどと、あなたが考えないために書いておくことだ。

私は従来どおりだれを咎めることもしない。私は大きな淫蕩を試み、それに力を消耗しもした。けれど私は淫蕩を好まないし、欲しもしなかった。あなたはこのところ私を注意深く見守っていた。私が、あのいっさいを否定する同志たちをさえ、彼らのもつ希望に対する羨望から、煮えくりかえるような思いで眺めていたことをご存知だろうか?しかし、あなたの心配は杞憂だった。あの連中となんの共通点ももたぬ私が、同志になれるはずもなかったのだ。冷やかしのためにも、また憎悪の気持からも、やはりできなかった。それも自分の滑稽さを恐れたからではなく、――私は滑稽さを恐れたりはしない、――私がなおまともな人間の習性をもっていて、嫌悪感を感じたからである。しかし、彼らに対してより大きな憎悪と羨望をもっていたならば、おそらく、私は彼らと行をともにしたことだろう。そのほうがどれほど私にとって楽なことだったか、私がどれほど思い悩んだか、察してほしい!


私はけっして理性を失うことができないし、彼ほどに思想を信ずることもできない。私はそこまで思想に関心をいだくことさえできない。けっして、けっして私はピストル自殺などできはしない!

私は、自分がいっそ自殺すべきである、いやしい虫けらのようにこの地上から自分を掃き捨てるべきであることを知っている。しかし私は自殺がこわい、なぜなら心の広さを示すことを恐れるからだ。あたしはそれがまたしても欺瞞であるだろうこと、無限につづく欺瞞の列の最後の欺瞞であるだろうことを知っている。心の広さを演じて見せるためだけに自己をあざむいて何になろう?私の内部には憤怒と羞恥はけっして存在しえないだろう。したがって、絶望も。


ニコライ・スタヴローギンが首を吊った丈夫な絹紐は、明らかにあらかじめ吟味して用意されていたものらしく、一面にべっとりと石鹸が塗られていた。すべてが覚悟の自殺であること、最後の瞬間まで意識が明晰に保たれていたことを物語っていた。

町の医師たちは、遺体を解剖したうえで、精神錯乱説を完全に、そして強く否定した。

スタヴローギンの告白――チホンのもとにて


「でも、神を信じないで、悪霊だけを信じることができますかね?」スタヴローギンが笑った。

「おお、できますとも、どこでもそんなものです」チホンは目をあげて、にこりとした。

「あなたはそういう信仰でも、完全な無信仰よりはまだしもと認めてくださるでしょうね……」スタヴローギンはからからと笑った。

「それどころか、完全な無神論でさえ、世俗的な無関心よりはましです」一見、屈託もなげなさっぱりした調子でチホンは答えた〔が、それでも用心深く、不安そうな様子で客のほうをうかがっていた〕。

「ほほう、そうですか、〔いや、あなたにはまったく驚かされますね〕」

「完全な無神論者は、〔なんと申しても、やはりなお〕完全な信仰に至る最後の階段に立っておりますからな(その最後の一段を踏みこえるか否かは別として)。ところが無関心な人は、愚かな恐怖心以外には何ももっておらない、いや、それとても、感じやすい人が、時たま感じる程度で」


私の考えでは、この文書は病気のなせるわざ、この人物に取りついた悪霊のなせるわざである。はげしい痛みに苦しんでいる人間が、ほんの一瞬でも苦痛を軽減できる姿勢を見いだそうとして、ベッドの中でもがきまわる姿に、これは似ている。軽減できないまでも、せめて一瞬なりと、以前の苦痛を他の苦痛で置き換えようとするのである。こうなるともう、当然のことであるが、その姿勢の美しさとか合理性とかは問題にもならない。この文書の基本思想は――罰を受けたいという恐ろしいばかりの、いつわらぬ心の欲求であり、十字架を負い、万人の眼前で罰を受けたいという欲求なのである。しかも、この十字架の欲求が生まれたのが、ほかでもない十字架を信じない人間のうちにであったこと。――「これだけでもすでにれっきとした思想ですよ」とは、かつてステパン氏が、もちろん、別の機会にであるが、いみじくも喝破した言葉である。


これまでの生涯にすでに何度かあったことであるが、私は、極度に不名誉な、並はずれて屈辱的で、卑劣で、とくに、滑稽な立場に立たされるたび、きまっていつも、度はずれな怒りと同時に信じられないほどの快感をかきたてられてきた。これは犯罪の瞬間にも、また生命に危険の迫ったときにもそうなのである。かりに私が何か盗みを働くとしたら、私はその盗みの瞬間、自分の卑劣さの底深さを意識することによって、陶酔を感じることだろう。私は卑劣さを愛するのではない(この点、私の理性は完全に全きものとしてあった)、ではなくて、その下劣さを苦しいほど意識する陶酔感が私にはたまらなかったのである。


こんなことを書くのは、この感情がいまだかつて私を全的に征服しつくしたことがなく、常に意識が全きままに残っていたことを、みなに知ってもらいたいためである(しかり、すべてが意識のうえにこそ成り立っていたのだ)。そして、ときに分別を失うほどまで、いや、というより、滅茶苦茶なほどにその感情に支配されることはあったが、われを忘れるということは一度もなかった。それが私の内部で火そのもののようになっていっても、私は同時にそれを完全に支配することができたし、その絶頂で押しとどめることさえできた。もっとも、自分から抑えようと思ったことは一度もない。私は生まれつき獣的な情欲をさずけられ、またっつねにそれをかきたててきはしたが、一生涯、修道僧のように暮すこともできただろうと確信している。私は、その気になれば、常に自分の主人であった。だから、知ってほしいのだが、私は環境とか病気のせいにして、私の犯罪の責任をのがれようとは思わないのである。


すべてが終ったとき、彼女は困惑していた。私は彼女の気をしずめることもしなかったし、もう愛撫することもしなかった。彼女はおずおずとしたほほえみを浮べながら、私を見つめていた。彼女の顔が私には急に愚かしいものに思われた。彼女はすみやかに、一刻ごとに、ますますはげしい当惑にとらえられていった。とうとう彼女は両手で顔を覆い、壁のほうへ顔を向けて片隅に立ち、動かなくなった。私は、彼女がまたさっきのようにおびえだすのを恐れて、無言で家を出た。

考えるのに、彼女にとってはこの出来事のいっさいが、決定的に、死の恐怖さえともなって、かぎりもなく醜悪なことと自覚されたに相違ないようである。彼女にしても、ロシア語独特の卑猥な罵言は、もう襁褓のころから耳にしていたにちがいないし、そのほかの怪しげな話も聞いていたはずなのだが、にもかかわらず私は、彼女がまだなんの理解ももっていなかったと確信している。おそらく、彼女は最後には、自分が想像もつかないような罪を犯し、その罪には死に値するほどの責任がある、つまり、と感じたのであろう。


「犯罪には真に醜いものがある。犯罪は、どのようなものであれ、血が多く流れ、醜悪さが度を加えるにつれて、ますます印象的な、いわば絵画的なものとなる。だが、この世には、秀作さなど通りこして、まことに恥ずべき、不名誉な犯罪がある、あまりにも優雅ならざるとでも言いましょうか……」

チホンは最後までは言わなかった。

「つまり」とスタヴローギンは興奮にかられて引き取った。「あなたは、きたならしい少女の手に接吻したときのぼくの姿が滑稽だと言われるのですね……それならよくわかりますし、だからこそあなたはぼくに絶望されたのですね、醜く、醜悪だと、いや、醜悪というのではなく、恥ずかしく、滑稽なことだと、そしてあなたは考えられるわけです。ぼくがこのすべてを持ちこたえられるはずがないと」

チホンは黙っていた。〔スタヴローギンの顔が青ざめ、ゆがんだようだった。〕


何より大きかったのは、私が恐れていたこと、そして、そのことを私が意識していたことであった。おお、これ以上に不合理な、いやらしいことがあるだろうか!私はそれまで恐怖心をいだいたことがなかったし、この場合を別にすれば、一生涯、それ以前も、それ以後もそうだった。しかし、このときだけは、私は恐怖を感じたし、文字どおりの意味でふるえてさえいた。私はそのことを、屈辱感をおぼえながら、力のかぎり意識していた。もしできるなら、私は自分を殺しただろう。しかし私は、自分が死にも値しないと感じた。もっとも、私が自殺しなかったのはそんなことのためではなく、恐ろしかったからである。恐怖心から自殺する者もあるが、恐怖心から生きながらえる者もある。人間、自殺する決心がにぶりはじめると、そのこと自体が考えられなくなってくるものだ。そればかりでなく、その晩、自分のアパートで、私は彼女に対してたまらない憎悪を感じ、殺してしまおうと決意したほどだった。翌朝、私はそのつもりでゴロホワヤ街へ出かけていった。私はその道々、自分が罵言を浴びせながら、彼女を殺すさまを想像していた。何より私の憎悪がかきたてられるのは、彼女の微笑を思い出すときであった。彼女が何かを想像しながら私の首につびついてきたことに対して、私の胸には軽蔑感をどうにもならない嫌悪感が生れた。しかし、フォンタンカ河まで来て、私は気分が悪くなった。そのうえ私はある新しい恐ろしい考えが、それを意識していたからこそ恐ろしいのだが、胸にうごめくのを感じた。戻ってくると、私は悪寒にがたがたふるえながら横になった。けれど、恐怖はもう最高の程度にまで達して、もう少女を憎悪することもなくなってしまった。私はもう殺そうとは思わなかった。そしてこれこそが、フォンタンカで意識した新しい考えであったのだ。そのとき、生れてはじめて、私は、最高度にまで達した恐怖が、完全に憎悪を、いや、侮辱者に対する復讐心をさえ追いのけてしまうということを感じた。


「自分のことを見るがよい、とあなたは言われるが、あなた自身は、その人たちをどのような目でごらんになるのかな?あなたはその人たちの憎悪を期待し、それにまさる憎悪で答えようとしておられる。あなたの告白のある部分は文章の力で強められている。あなたはご自分の心理にいわばうっとりされて、実際にはあなたのうちに存在しない非情さや無恥で読む者を驚かせようとしておられる。その反面、邪悪な情欲や怠惰の習慣があなたを実際に非情な、愚鈍な人間にしていることもある」

「愚鈍は悪徳にあらず」スタヴローギンは苦笑して、顔色を青くした。

「ときには悪徳です」チホンはひたむきに、熱っぽくつづけた。「戸口の幽霊によって致命的な傷を受け、そのために苦しんでおられながら、あなたのこの文書では、あなたの最大の犯罪が何であり、あなたがその裁きを求めておられる人々に対して何を最も恥じなければならないのか、ご自分でもよくわかっておられないらしい。あなたによって犯された暴行の非情さをか、それとも、その際に現われた臆病さをか?ある個所では、あなたは読む者に向かって、少女の脅すしぐさがもはやあなたにとって《滑稽》ではなく、たまらなく恐ろしいものであったとさえ、確言しようと急いでおられる。だが、してみると、それはほんの一瞬にせよ、あなたにとって《滑稽》だったのですかな?そのとおり、滑稽だったのですな、私は証言してもよろしい」

チホンは口をつぐんだ。彼の話しぶりには、もう自制の色がまったく見えなかった。
http://d.hatena.ne.jp/asaibomb/touch/20110918/p2



▲△▽▼


ドストエフスキー『白痴』


「あたし今酔ってますの、将軍、」

ナスターシャ・フィリッポヴナはいきなり笑い出した、

「あたし浮かれ騒ぎたいわ! 今日はあたしの日、あたしのたった一度のお祭りの日、あたしの閏の日、あたしこれを長いこと待ってたのよ。

ダーリヤ・アレクセーエヴナ、ごらんなさいよ、この花束紳士、ほらこの monsieur aux camelias [椿の紳士]、ほら座ってあたしたちを笑ってる・・・」


 「私は笑っていません、ナスターシャ・フィリッポヴナ、私はただ非常に注意して聞いています」とトーツキーは重々しく応酬した。


 「あーあ、何のためにあたし、まる五年その人を苦しめて解放してあげなかったのかしら! それに値する人かしら!

単にああいう人なのがあたりまえだったってこと・・・

むしろあたしがあの人に対して罪がある、ってあの人思ってるのよ。教育だって受けさせたし、伯爵夫人みたいに養ったし、お金だって、お金だって、どれだけかかったか、立派な夫をあっちにいた時も見つけてくれたし、こっちでもガーネチカをね。

あんたどう思うかしら、あたしこの五年あの人と暮らさないで、お金だけは取って、それが正しいって思ってたのよ! まったくあたしどうかしてたのね!

あんた言ったわね、いやなら十万取った上で追い出せって。 確かにいやだけど・・・

あたしだってとっくに結婚できたし、それもガーネチカじゃないけど、それだってもうすごくいやだった。 それになんのためにあたし、あたしの五年間を意地悪なんかで失ってしまったんでしょう!

ねえ信じられる、あたし四年前に時々考えたの。 もうほんとにアファナシー・イワノヴィチと結婚しちゃだめかなって。 あたしその時は悪意でそう考えたの。 その頃はどんなことだって頭に浮かんだものよ。

あら、ほんとよ、こっちが無理強いすればね! 自分からにおわしていたことだし。

あんた信じない?

確かにあの人、嘘をついてたんだけど、そりゃもうすごい欲張りで我慢できないからよ。それから、まあありがたいことに考えついたわ。

あの人、そんな意地悪をする価値があるかしら!

するとその時急にあの人がいやになってね、あっちから求婚してきたって、するもんじゃないわ。 それでまるまる五年、あたしはお高くとまってた。

いいえ、もう街角に立った方がいい、それがあたしには当然なのよ!

でなきゃラゴージンと浮かれ騒ぐか、でなきゃ明日には洗濯女になるわ!

だってねえ、あたしには自分の物は何もないのよ。

行くわ、何もかもあの人に投げつけて、最後のぼろきれまで捨てて、それで何もないあたしを誰がもらってくれる、 ほら、ガーニャに訊いてごらんなさいな、もらってくれるかどうか?

あたしなんかフェルディシチェンコももらってくれないわ!・・・」


 「フェルデシチェンコはもしかするともらいません、ナスターシャ・フィリッポヴナ、僕は率直な人間です、」

フェルディシチェンコがさえぎった、

「かわりに公爵がもらいます! あなたはそこで座って泣いていますが、ちょっと公爵を見てごらんなさいよ! 僕はもうずっと観察してますが・・・」


 ナスターシャ・フィリッポヴナは公爵に好奇の目を向けた。

 「本当?」と彼女は尋ねた。

 「本当です」と公爵はささやいた。


 「もらってくれるの、このまま、手ぶらで!」

 「もらいます、ナスターシャ・フィリッポヴナ・・・」

 公爵は、悲しげな、厳しい、鋭い目つきで、相変わらず彼を眺め回しているナスターシャ・フィリッポヴナを見つめた。


 「ほらまた現れたわよ!」

彼女は不意に、再びダーリヤ・アレクセーエヴナの方を向いて言った。

「ともかくほんとに優しい心からなのよ、あたし知ってるんだから。

篤志家を見つけたわ! ああでも、ほんとうかもしれないわね、この人のことをほら・・・あれだって。

どうやって暮らしていくの、もしほんとにそんなに夢中になって、ラゴージンの女を、自分のその、公爵夫人にするって言うなら?・・・」


 「僕がもらうのは立派ななあなたです、ナスターシャ・フィリッポヴナ、ラゴージンのものじゃありません」


と公爵は言った。

 「立派ってあたしのこと?」

 「あなたです。」


 「ああ、それはどこか・・・小説の中のこと!


それはねえ、公爵さん、昔の空想。

現代では世の中利口になって、そんなのはみんなナンセンスなのよ!

それに何で結婚するの、あんたには自分にまだ乳母が必要よ!」


 公爵は立ち上がり、おずおずとした震える声ではあるが、同時に深い信念を持った様子で話した。


 「僕は何も知りません、ナスターシャ・フィリッポヴナ、僕は何も見たことがありません、おっしゃる通りです、

が、僕は・・・僕は思うんです、あなたは僕の、僕があなたのではなく、名誉です。 僕はつまらないものですが、あなたは苦しんで、そんな地獄から汚れなく現れた、これは大変なことです。

なぜあなたは自分を恥じてラゴージンと出かけようとするんです?

それは熱病です・・・ あなたはトーツキーさんの七万を返したし、

すべて、ここにあるものすべてをなげうつと言いますが、そんなことはここでは誰一人しません。

僕はあなたを・・・ナスターシャ・フィリッポヴナ・・・愛します。

僕はあなたのために死にます、ナスターシャ・フィリッポヴナ・・・

僕は誰にもあなたのことで何か言わせません、

ナスターシャ・フィリッポヴナ・・・僕たちが貧乏したら、僕が働きましょう、ナスターシャ・フィリッポヴナ・・・」


 ____________


 「聞いてる、公爵、」

ナスターシャ・フィリッポヴナは彼に話しかけた、

「あんなふうにあんたのフィアンセを下種が売り買いしてるわよ。」

 「酔ってるんです」と公爵は言った。

「あの人はあなたをすごく愛しています。」


 「それであんた後で恥ずかしくならないかしら?

あんたのフィアンセは危うくラゴージンと行ってしまうところだったのよ。」


 「それは熱のせいです。あなたは今も熱があって、熱に浮かされているようです。」

 「それと後であんた、あんたの女はトーツキーの愛人だったって言われて恥ずかしくない?」

 「いいえ、恥ずかしくありません・・・あなたは自分の意志でトーツキーさんの所にいたのではありません。」


 「では決して責めない?」

 「責めません。」


  「ナスターシャ・フィリッポヴナ、」公爵は静かに、同情するように言った、


「あなたが今、取り返しのつかないほど自分を破滅させようとしたのは、あれから決して自分を許そうとしないからです。あなたには何の罪もないことなのに。

あなたの人生がすっかりもう滅びたなんてはずはありません。

誇り高いあなたですが、ナスターシャ・フィリッポヴナ、でも、あるいはあなたはもう、不幸せのあまり、本当に自分が悪いと思っているかもしれません。

あなたには充分ないたわりが必要です、ナスターシャ・フィリッポヴナ。

僕があなたをいたわりましょう。

僕はさっきあなたの写真を見て、よく知っている顔を認めたような気がしました。

僕にはすぐに、その時まるであなたが僕を呼んでいるかのように思われました・・・
僕・・・僕はあなたを一生大切にします、ナスターシャ・フィリッポヴナ。」


 「ありがとう、公爵、今まで誰も私にそう言ってくれなかった、」

ナスターシャ・フィリッポヴナは言った、

「私は売り買いされるばかりで、結婚はまだ誰一人ちゃんとした人は申し込んでくれなかったわ。

お聞きになった、アファナシー・イワノヴィチ?

公爵の言ったこと、あなたにはどう思われたでしょう?

あまり慎みがないかしらねえ・・・

ラゴージン!あんた行くのはちょっとお待ちよ。

でもあんた、どうやら行きゃしないわね。

もしかしたらあたし、まだあんたと一緒に出かけるかもしれないわよ。

あんたどこへ連れて行くつもりだったの?」


 「エカテリンゴフですよ」と、隅からレーベジェフが告げたが、ラゴージンは身震いひとつすると、自分を信じかねるように一心に見つめていた。

彼は頭を強打したかのように、すっかり麻痺していた。


 「まああんたどうしたの、あんたどうしたのよ、ねえ!

ほんとに発作を起こしてるんじゃないの。 それとも気が違ったの?」

ダーリヤ・アレクセーエヴナはびっくりして飛び上がった。


 「あらあんた本気にしてたの?」

ナスターシャ・フィリッポヴナは笑いながらソファから飛び上がった。

「こんな赤ちゃんをめちゃめちゃにしちゃうわけ? それならちょうどアファナシー・イワノヴィチがいるじゃない。 あの人はね、小さな子が大好きなのよ。

行くわよ、ラゴージン! 自分の包みを持って!

結婚したいってのもかまわないけど、そのお金はやっぱりちょうだいね。

あたしはまだあんたと一緒にならないかもしれないわ。

あんたはさ、結婚もするつもりだけど、包みも手元に残ると思ってたんでしょ?

ばかね! あたしだって恥知らずよ!

あたしはトーツキーの愛人だったのよ・・・

公爵!

あんたに今必要なのはアグラーヤ・エパンチナであって、ナスターシャ・フィリッポヴナじゃないの、でないとフェルディシチェンコに後ろ指さされることになるわ!

あんたは怖くなくたって、あたしはあんたをだめにしてそれを後であんたに責められるのが怖いの! それにあんたは堂々とあたしがあんたに名誉を与えるって言ってくれたけど、それについちゃトーツキーさんがよく知ってるわ。

それとアグラーヤ・エパンチナといえば、ガーネチカ、あんた取り逃がしたわね、あんたそれわかってる? あんたが駆け引きしたりしなければ、あの人きっとあんたと一緒になったわ!

あんたがたはみんなそんなふう。

相手にするなら恥ずべき女か、立派な女か、どちらかひとつよ!

でないときっとごたごたするから・・・見て、将軍たら、口をぽかんと開けて見てる・・・」


 「こりゃソドムだ、ソドムだ!」と将軍は肩をすくめながらつぶやいた。

彼もソファから立ち上がった。

再び皆が立ち上がっていた。

ナスターシャ・フィリッポヴナは狂乱状態のようだった。


 「まさか!」公爵は両手をよじりながらうめいた。


 「あんたは違うと思った?

あたしはね、高慢かもしれないけど、かまわないわ、恥知らずで!

あんたさっきあたしを完璧と言ったわね。

見事な完璧だわ、虚栄心ひとつで、百万も公爵の身分も踏みつけにして、スラムに行くのよ!

さあ、こうなるとあたし、あんたにとってどんな奥さん?

アファナシー・イワノヴィチ、なにしろ百万だってあたしはほんとに窓から放り投げちゃったのよ!

あなたどうして思ったの、あたしがガーネチカと、あなたたの七万五千と結婚するのを幸せと考えるなんて?

七万五千はあんた取っときなさい、アファナシー・イワノヴィチ、

十万とまでいかなかったのは、ラゴージンの勝ちね!

ああ、ガーネチカはあたしが慰めてあげなくちゃ、ひとつ思いついたわ。

ああ、あたし歩きたくなったわ、だって街の女だもの!

あたしは十年牢獄に座って過ごして、今が幸せなの!

どうしたの、ラゴージン?用意して、行くわよ!」


 「ねえあんた何わめいてるの!」ナスターシャ・フィリッポヴナは彼を笑った。

「あたしはまだここでは主人よ。その気になればまだ一突きであんたを追い出すわよ。

あたしはまだあんたからお金をもらってないわ、ほらそこにある。 それをこっちにちょうだい、包みごと!

この包みの中が十万ね? へ、なんていまわしいこと!

どうしたの、ダーリヤ・アレクセーエヴナ? いったいあたしにこの人をだめにしたりできる?

(彼女は公爵を指さした。)どうしてこの人に結婚できるの、まだ自分に乳母が必要なのに。

そこにいる将軍がこの人の乳母になるわ。 ほら、彼につきまとってる!


見て、公爵、あんたの花嫁は金を取ったわよ、堕落した女だからね、

あんたはそんなのをもらおうとしたのよ!


でもあんた何よ泣いたりして?

ねえ、悲しいの?笑ってちょうだいよ、あたしみたいに」


と、話し続けるナスターシャ・フィリッポヴナの両の頬にも大粒の涙が二つきらめいていた。


「時を信じること−−何もかも過ぎてしまうわ。

後で考え直すより今の方がいい・・・


ああ、でもなんであんたたちみんな泣くの。 カーチャまで泣いて!

どうしたの、カーチャ、ねえ? あたし、あんたとパーシャにいろいろ残しとくからね、もう言いつけておいたのよ、でも今はさようなら!

あたしはあんたみたいな立派な娘にあたしの、堕落した女の世話をさせたりして・・・

これでいいのよ、公爵、ほんとにいいのよ、後であたしを軽蔑するようになって、あたしたち幸せにはなれないわ!

誓ってもだめ、信じないわ! それにどんなばかげたことになるやら!・・・

いいえ、気持ちよくさよならにしましょう

、だってそうしないとね、あたしは夢想家で、何の役にも立ちゃしないんだから!


あたしがあんたを夢見なかったと思って?

あれはあんたの言う通り、長いこと夢想したわ、


まだ村のあの人のうちにいて、五年間ひとりぼっちで過ごした頃。

考えて考えて、夢ばかり見続けたものよ。 するといつも、思い浮かんだわ、

あんたのような、優しくて、誠実で、いい人で、それでやっぱりばかそうな人が突然現れて言うの、


『あなたに罪はありません、ナスターシャ・フィリッポヴナ、

私はあなたを崇拝します!』

よくそんな空想をすると気が狂いそうになるものよ・・・

そこへほら、この人が到着するの。


年に二ヶ月滞在して、辱め、傷つけ、怒らせ、堕落させ、帰っていく。

それで何度も池に身を投げようとしたけど、卑劣だったし、心が弱かったから、

ええ、それでこうして・・・

ラゴージン、用意は?」


 「いつでもこいだ!近寄るんじゃねえ!」

 「いつでもこいだ!」といくつかの声が聞こえた。

 「鈴のついたトロイカが待ってるぜ!」

 ナスターシャ・フィリッポヴナは包みをつかんだ。


 「ガーニカ、あたしひとつ思いついたの。 あたしあんたにご褒美をあげたいの。 だってあんた何もかもなくしちゃっちゃねえ。

ラゴージン、この人は三ルーブリでワシリエフスキー島まで這っていくのね?」


 「這っていくさ!」

 「さあ、それじゃ、お聞きなさい、ガーニャ、あたしはこれが最後、あんたの心を見てみたいの。 あんたはまる三月あたしを苦しめた。 今度はあたしの番よ。

この包みを見て、十万入ってるのよ!

それをあたしは今、暖炉に投げ込むわ、火の中へ、みんなの前で、みんな証人よ! 火が全体を包んだ瞬間に、暖炉に手を突っ込むのよ、ただし手袋なし、素手で、袖をまくってね、それで包みを火から引っ張りだすのよ!

引き出したら、あんたのものよ、十万全部、あんたのものよ!
少しばかり指を焦がしても、なにしろ十万よ、考えてごらんなさい!

つかみ出すのは簡単よ!

あたしはね、あんたがどんなふうにあたしのお金のために火の中に突っ込むかであんたの魂を見るんだから。 みんなが証人、包みはあんたのものになるわ!

突っ込まなければ、そのまま燃えてしまうのよ。 誰にも許さないからね。

どいて!みんなどいて!あたしのお金よ!

あたしが一晩でラゴージンから取ったのよ。あたしのお金よね、ラゴージン?」


 「おまえのだとも!おまえのだ、女王様!」

 「さあ、それじゃみんなどいて、あたしがしたいようにするの!

邪魔しないで!フェルディシチェンコ、火を直して!」


 「ナスターシャ・フィリッポヴナ、手が言うことを聞きません!」ぼう然としてフェルディシチェンコが答えた。

 「ああもう!」とナスターシャ・フィリッポヴナは叫んで火ばしをつかみ、くすぶっているまきを二つ掻き起こし、火が燃え上がるやいなや、その上に包みを投げた。

 まわりに叫び声が起こった。それどころか多くのものは十字を切った。

 「気が狂った、気が狂った!」まわりの人たちは叫んだ。

 「い・・・いいのかな・・・彼女を縛らなくて?」将軍がプチーツィンにささやいた

、「それとも入れてしまうか・・・だって気が狂ったんだろ、気が?狂ったんだろう?」

 「い、いいえ、これは完全な発狂ではないかもしれません」と、ハンカチのように青ざめ、震えながらプチーツィンは、くすぶりだした包みから目を離すこともできずにささやいた。

 「狂ってるね?狂ってるんだね?」と将軍はトーツキーを煩わせた。

 「毛色の変わった女だと言ったでしょう」と、やはり少し青ざめたアファナシー・イワノヴィチがつぶやいた。
 

 「ラゴージン、出発よ!

さよなら、公爵、初めて人間に会ったわ!

さようなら、アファナシー・イワノヴィチ、メルシー!」


 ラゴージンの一団は騒々しく大声を立て、叫びながら、ラゴージンとナスターシャ・フィリッポヴナの後に続き、部屋部屋を通り抜け、出口へ殺到した。

ホールでは娘たちが彼らにコートを渡した。

料理女のマルファは台所から駆け出してきた。ナスターシャ・フィリッポヴナは彼ら皆にキスをした。

 「では本当に奥様、私たちをすっかり見捨ててしまわれるんですか?

ではいったいどこへおいでですの? それにお誕生日に、こんな日に!」


と尋ねながら娘たちは泣き出し、彼女の手にキスしていた。


 「街へ出るのよ、カーチャ、

あんた聞いてたでしょ、そこがあたしの場所なの、でなけりゃ洗濯女よ!

アファナシー・イワノヴィチとはもうたくさん!

あの人にあたしからよろしくね、悪く思わないでね・・・」 
http://homepage3.nifty.com/coderachi/doct/idiot-1.html#ch11


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1. 『白痴』における虐げられた女性たちの考察 
 
―ナスターシャ・フィリポヴナの形象をめぐって 高橋誠一郎


はじめに ―― 『白痴』の主人公について


『白痴』においてドストエフスキーは、ムイシュキンにフランスの処刑制度を批判させながら

「聖書にも『殺すなかれ!』といわれています。それなのに人が人を殺したからといって、その人を殺していいものでしょうか? いいえ、絶対にいけません」

と明確に語らせていた。

 つまり、決定稿におけるムイシュキンは、『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老や、若きアリョーシャにつながる風貌を持っている。

 そしてこのような「哲学者」的な風貌を持つムイシュキン像は、5000万人以上の死者を出した第二次世界大戦の反省を踏まえて製作された黒澤明監督の名作「白痴」でも、登場人物を日本人に移し替えながらも、

「滑稽」に見えるが、「一番大切な知恵にかけては、世間の人たちの誰よりも、ずっと優れて」いる人物

として、きわめて説得的に描き出されていた。

そして、そのようなムイシュキン像は本場ロシアや海外の研究者たちによってきわめて高く評価された。


 さらに、新谷敬三郎氏が「初めてみたときの驚き、ドストエフスキイの小説の世界が見事に映像化されている」と書いているように、「ドストエーフスキイの会」に集った日本の研究者たちも、同じような感想を抱いていた。

たとえば、「ドストエフスキーと黒澤明とはいわば私の精神の故郷である。他の多くの人にとってそうであるように」と記した国松氏も、ラストのシーンでアグラーヤ役の綾子が、


「そう! ……あの人の様に……人を憎まず、ただ愛してだけ行けたら……

私……私、なんて馬鹿だったんだろう……

白痴だったの、わたしだわ!」


と語っていることに注意を促している。


 私はキリスト者ではないが、初めて『白痴』を読んだときからムイシュキンという主人公に、ドストエフスキーが与えようとした「キリスト公爵」としての風貌の一端を感じ、彼が語る「哲学」からは強い知的刺激や励ましをも受けてきた。

私も、重要な登場人物たちとの関係をとおしてドストエフスキーが描こうとしたムイシュキン像を再考察することにより、私が考える『白痴』の意義をドストエフスキーの愛読者に率直に提示して批判を求めたい。ただ、時間や紙数などの関係から、本発表ではナスターシャ・フィリポヴナの形象を中心に考察する。


(1) 『白痴』の時代とナスターシャの形象

 
 多くの研究者が指摘しているように『白痴』には、死にまつわるエピソードが多い。
たとえば江川卓氏は、

「とくに目立つのはムイシュキン公爵が死について語り、あるいは死に遭遇する機会が異常に多いことである」

とし、

「とにかくこの『白痴』では、いたるところに殺人、自殺、死がちりばめてある」
と記している。


亀山氏もドストエフスキーが

「ロシアから送られてくる新聞を貪るように読み、徐々に剣呑な状況へはまりこんでいく祖国の姿を遠方から固唾をのんで見守っていた」

とし、

「紙面にあふれかえる凶悪事件に、彼は文字通り圧倒された。

ウメツキー一家事件、マズーリン事件、ジェマーリン一家惨殺事件、商人スースロフ殺人事件。

『罪と罰』執筆時とは比べものにならぬほどの強い危機感が彼をとらえようとしていた」と書いている。


 たしかにこの指摘はドストエフスキーの当時の気持ちの一端をうがっているだろう。

しかし、ドストエフスキーは『罪と罰』(1866年)で「悪人」と見なした「高利貸しの老婆」の殺害を行ったラスコーリニコフに、自分が犯した殺人と比較しながら、

「なぜ爆弾や、包囲攻撃で人を殺すほうがより高級な形式なんだい」

と反駁させていたが、同じ年に起きたプロシア・オーストリア戦争は、近代的な兵器による殺戮の大規模化と普仏戦争など新たな戦争の勃発をも予想させた。

このような戦争の拡大や軍国主義に危機感を抱いた平和主義団体は「民族の平和と自由の思想」を広めるためとして、翌年の9月にジュネーブで国際会議を開いた。


そこでロシアの代表として演壇に立ったのが、プラハやドレスデンの蜂起に参加し、「サクソニヤとオーストリヤとロシヤでは囚人」となり、二度も死刑宣告を受けながらも、脱出に成功したことで英雄視されるようになっていたミハイル・バクーニンであった。


そのバクーニンは、ロシヤ帝国を「人間の権利と自由の否定の上に成立している」と糾弾し、「未来のヨーロッパ連邦」を築くために滅亡させることを要求した。

グロスマンは「国際会議」でバクーニンが行った演説の内容を知ったドストエフスキーが「バクーニンを主人公にしてロシヤ革命を扱った小説を書こうという自分の意図」を固めたと書いている。

「平和のため」としながらも「火と剣」を要求し、「あらゆるものが絶滅したあとに初めて平和が訪れる」としたバクーニンの主張が、ドストエフスキーにきわめて深刻な印象を残したことは確かだろう。


 1862年の夏に「長いことあこがれ」ていた西欧への初めての旅行を行い、『冬に記す夏の印象』において

「数百万の富を有し、全世界の富を支配する」ロンドンの繁栄だけでなく、

労働者たちの住む貧民窟や「毒に汚されたテムズ河、煤煙にみちみちた空気」

など近代科学が生み出した環境の悪化をも記したドストエフスキーは、そこでゲルツェンやバクーニンとも会っていたのである。


 それゆえ、1869年11月にロシアでバクーニンとも深いつきあいのあったネチャーエフによる陰湿な殺人事件が起き、その翌月にはペトラシェフスキー・サークルの旧友でもあったドゥーロフの死を知ると、ドストエフスキーは『悪霊』のノートをとりはじめ、「スタヴローギン像の創造」に着手することになる。


 なぜならば、非凡人は

「自分の内部で、良心に照らして、血を踏み越える許可を自分に与える」

のだとラスコーリニコフに説明させて、「良心」理解が誤った思いこみに陥った際の危険性を具体的に示していたドストエフスキーは、予審判事のポルフィーリイに

「もしあなたがもっとほかの理論を考え出したら、それこそ百億倍も見苦しいことをしでかしたかもしれませんよ」

と批判させていた。


そして、そのエピローグでは旋毛虫に犯されて自分だけが真理を知っていると思いこんだ人々が互いに殺しあって、ついに人類が滅亡するというラスコーリニコフの悪夢が描かれていたのである。


 ドストエフスキーがロシアのキリスト公爵として描こうとしたムイシュキンに、フランスの「死刑」を批判させることによって、「文明」の名のもとに自らの「正義」によって人を裁き、「他者」を殺すことへの鋭い疑問を投げかけていたことを思い起こすならば、『白痴』において死が多く描かれているのは、ある意味で当然だと思える。

ドストエフスキーはムイシュキンに

「骨の髄まで悪のしみこんだ者でも、…中略…自分の良心に照らして悪いことをしたと考えている」

が、自分の思想に基づいて殺人を行った者は、

「自分のしたことは善いことだ」と考えていると指摘させている。

『罪と罰』でラスコーリニコフの「自己中心的な理論」の問題点を指摘しただけでなく、暴利を貪る「高利貸し」の非道性も鋭く批判していたドストエフスキーは、『白痴』においても

「こんな男なら、お金のために人殺しでもするでしょうよ。

ねえ、いまじゃ人は誰でもお金に眼がくらんで、まるでばかみたいになっているんですからね」

とナスターシャ・フィリポヴナに語らせ、

「まだまったくの子供みたいな人までが、高利貸しのまねをしているんですからね」

と続けさせているのである。


 ナスターシャのこの言葉は、近代西欧社会の現実を踏まえた上でのドストエフスキーの鋭い問題意識を反映しているといえよう。

つまり、ドストエフスキーは『白痴』において金銭ばかりが重視され、金儲けのためには殺人をも厭わないような傾向をも示し始めたロシア社会を厳しく分析しているのである。


(2) ナスターシャ・フィリーポヴナとトーツキイの関係をめぐって


 『白痴』における主人公がムイシュキンであることには誰も異議はないだろうが、この作品を書いていたときにドストエフスキーはマイコフに宛てた手紙で、この長編小説には「二人の主人公」がいると書いて、ナスターシャの重要性を強調していた。


 このことに注目したロシアの研究者フリードレンデルは、ドストエフスキーがその作品において女性が虐げられていることの「社会的原因」や「女性のたどる運命の問題」を描き続けて来たとして、『椿姫』との関連も指摘している。


 実際、両親が所有していた村が火事で焼け、そのために苦労した母親が病死したあとでは妹たちが親戚に引き取られたという苦い体験をしていたドストエフスキーは、
第一作『貧しき人々』において、村の管理人を務めていた父親がリストラされたあとでの少女の苦難に満ちた人生を描き、

『白痴』においても両親が亡くなった後のナスターシャの苦難に満ちた人生に読者の注意を向けているのである。


 すなわち、ナスターシャの父は軍隊を退役した後で「所有地の少ないきわめて貧しい地主」となり、

借金を重ねるような貧乏暮しをしながらも、「幾年か百姓同様の怖ろしく辛い労働をつづけ」、

「財政をどうにか建てなおすことができた」矢先に、

債権者たちと話しあうために出かけた先で、自分の屋敷が火事で焼け、妻も焼け死んだという報せを受けて、

絶望のあまり「気が狂って、一カ月後には熱病で死んでしまった」。

 その後、「焼けた領地は、路頭に迷った百姓たちもろとも、借財の返済にあてられ」たが、

生き残った二人の女の子は、隣りに豊かな領地を所有していたトーツキイが「持ち前の義侠心から」手もとに引き取り、「支配人である大家族持ちの退職官吏のドイツ人の子供たちといっしょに」育てたのである。

 ナスターシャの妹は病気で亡くなったが、5年後に自分の領地を訪れた際に12歳になったナスターシャが美しく成長していたのをみたトーツキイは、「この道にかけては」、「決して眼に狂いのない玄人であった」ので、

ナスターシャに貴婦人としてふさわしいような特別な教育を施し始める。


 こうして、

「年頃の娘の高等教育に経験のある、フランス語のほかに一般学科を教えるりっぱな教養あるスイス婦人が家庭教師として招かれ」、

「ちょうど四年後にこの教育は終り、家庭教師の婦人は立ち去った」。

 その後で訪れた女地主は、

16歳になったナスターシャを「慰めの村」と呼ばれていたトーツキイの領地の一つである小さな村に「トーツキイの指図と委任とによって」、連れていき、
「しゃれた飾りつけ」の「建ったばかりの木造の家」に住まわせた。


 「慰めの村」と呼ばれていた小さな村でのトーツキイとの生活について、ナスターシャは
 
「そこへあの人がやってきて、一年に二月ぐらいずつ泊まっていって、
けがらわしい、恥ずかしい、腹の立つようなみだらなことをして、帰っていくんです。(……)

あたしは何べんも池に身投げしようと思ったけれど、卑怯にもその勇気がなかった」
と告白している。


 この言葉に注目した亀山氏は、

「わしらのなにより楽しみっていえば、娘っこに鞭打ちの仕置きを食わせることでしてね。

鞭打ちの役はぜんぶ若い衆にまかせるんですがな。

そのあとで、今日ひっぱたいたその娘っこを、明日はその若い衆が嫁にとる。
だから、娘っこたちにしてもそいつが楽しみなんですな」

という『カラマーゾフの兄弟』のフョードルが聞き及んだ田舎の老人の話を紹介しながら、

「トーツキイの快楽とは、田舎地主のサディズムないしはマゾヒズムの儀式だったと私は思います」

と結論している。


しかし、「慰みの村」におけるトーツキイとナスターシャの関係から、「鞭の快楽」を連想することは妥当なのだろうか。


 なぜならば、亀山氏はトーツキイとナスターシャの関係を「領主と農奴の娘」の関係に擬しているが、

「慰みの村」でナスターシャが与えられた家には、「年寄りの女中頭とよく気のつく若い小間使い」がいたばかりでなく、「さまざまな楽器、少女むきのすばらしい図書室、絵画、銅版画、鉛筆、絵具が揃っており、素敵な猟犬までがいた」。


 つまり、ナスターシャはそこで「農奴の娘」どころか、「領主夫人」なみの扱いを受けていたのであり、

それゆえ、

「四年あまりの歳月が、何事もなく幸福に、優雅な趣のうちに、流れていった」と記されているのである。


 これらの文章はナスターシャと正式には結婚していなかったものの、おそらくトーツキイが将来的な結婚の約束を「慰みの村」で与えていた可能性が強いことを物語っていると思われる。

 そして下線の文章に注目するならば、

「トーツキイがペテルブルグでも富も家柄もある美貌の女(ひと)と結婚しようとしている」という「噂(うわさ)」を伝え聞いたときになぜナスターシャが、それまでとは「全く別の女性」として現れ、トーツキイには「結婚を許さない」と宣告したかが分かるだろう)。


 しかも、「小ねずみ」を語源とする「ムイシュカ」という単語から派生した「ムイシュキン」という滑稽な感じの名字をもつ主人公が、かつての名門貴族の出身であったと記したドストエフスキーは、

「子羊」を語源とするバラシコーワという名字を持つナスターシャの家柄についても
「かつては由緒ある貴族の出身」であり、「かえってトーツキイなどよりも家柄」がよかったとも記している。

 つまり、自分の所有する領地の一つの隣に住んでいた名門だが没落した貧しい貴族の夫婦が焼け死んだことで、トーツキイは慈善家のような形で名家の娘を育て、さらに愛人として所有していたのである。

それゆえ、トーツキイの結婚の噂を聞いたときに、初めて自分がパリの「高級娼婦」のような存在に過ぎなかったことを思い知らされたナスターシャは、「からからと大声で笑いながら、毒々しい皮肉を浴びせ」たのだと思える。

 このように見てくるとき、彼女が語る「腹の立つようなみだらなこと」とは、鞭打ちに快楽を感じるような性愛を指すのではなく、
それまで自分が愛の営みとして受け取っていた行為が、トーツキイの快楽の手段であったことへの怒りの言葉と見なすべきであろう。

 ただ、「鞭の快楽」が「田舎地主のサディズムないしはマゾヒズムの儀式」とされているが、それは『地下室の手記』や『死の家の記録』など重要な作品の解釈とも密接に結びついているので、もう少しその点に触れておきたい。

 すなわち、亀山氏は、『地下室の手記』にはクレオパトラが

「自分の女奴隷の胸に金の針を突き刺し、彼女たちが叫び、身もだえるのを見てよろこんだという」

というエピソードが書かれていることを紹介して、ここでは「ドストエフスキーの変貌は決定的なものになった」と断言しているのである。

そして、「おあいにくさま、歯痛にだって快楽はある」と語る「地下室の男」の言葉を引用して亀山氏は、ここでは「受け身の快楽をことさら強調してみせることで、暗に虐待する人間の快楽を正当化するという戦法」がとられていると続けている。


 しかし、『イギリス文明史』で「楽観的な進歩史観」を主張した歴史家バックルにたいして、ドストエフスキーは「地下室の男」を敢然と立ち向かわせているとイギリスの研究者ピース氏が指摘しているように、

「歯痛にだって快楽はある」と語る主人公の論理は、屈折しながらも、きわめて鋭い西欧文明批判を秘めている。


 つまり、「地下室の男」はここで、

「自分の女奴隷の胸に金の針を突き刺し」て喜んだクレオパトラの「野蛮さ」と、
「血はシャンパンのように」多量に流されている近代の戦争とを比較することで、「自己の正義」を主張して「他国」への戦争を正当化している近代西欧文明の方が、古代エジプトよりもいっそう「野蛮」であることを指摘して、バックルの主張に厳しい反駁を加えていたのである。


 さらに、貧しい人々を治療する医師だった父が、農奴の所有者になると一変して、農奴を鞭打つことも当然としたことを厳しく批判していたドストエフスキーは、亀山氏も指摘しているように、『死の家の記録』で笞刑を行うことに慣れた刑吏の心理を分析して、

「もっとも残酷な方法で」、「他者」を「侮辱する権力と完全な可能性を一度経験した者は、もはや自分の意志とはかかわりなく感情を自制する力を失ってしまうのである」
と指摘していた。

 つまり、「他者」にたいする鞭打ちという体刑を認めないドストエフスキーの姿勢は、『カラマーゾフの兄弟』まで変わることなく一貫していたのであり、そのように理解しないと子どもの虐待をめぐるイワンとアリョーシャの白熱したやり取りもその意義を失うことになると思われるのである。


(3) ナスターシャとロゴージンの形象をめぐって


 ナスターシャ・フィリポヴナのバラシコーワという名字が、「子羊」を語源とする「バラーシェク」という単語から採られていると記した亀山氏は、ムイシュキンの名前がライオンという意味のレフであることにも注意を促している。

そして、バラシコーワという名字は「アベルによって神に捧げられた犠牲の子羊のイメージ」と重なり合っているとし、「旧訳聖書の文脈に従うなら、ナスターシャはアベル=ムイシュキンによって屠られるべき存在です」と主張している。


 ただ、このような亀山氏のナスターシャ像は突然生まれたのではなく、ナスターシャの名前や父親の名前から造られるロシア独特の父称などに注目して、

ドストエフスキーには明らかに

「ナスターシャ・フィリッポヴナを鞭身派の一信徒に擬そうとする意図」

があったと解釈した江川卓氏の 『謎とき「白痴」』 から強い影響を受けていると思われる。


 すぐれた語学力と読解力を活かして、登場人物の名前や動詞の意味だけでなく、フォークロアや法律書にまで踏み込んだ鋭い分析がなされている江川卓氏の『謎とき「罪と罰」』(1986年)から私は、多くの知的示唆を受けた。


 しかし、『謎とき「カラマーゾフの兄弟」』(1991年)の後に書かれた『謎とき「白痴」』(1994年)を読んだ時には強い違和感が残った。

おそらくそれは、ロゴージンやナスターシャの名前について言語的なレベルからの考察をとおして、旧教徒のセクトとのかかわりが指摘される一方で、『罪と罰』のテーマとの深いつながりや、ナスターシャとムイシュキンの関係を分析する上ではきわめて重要な役割を担っている『椿姫』などへの言及などがほとんどなかったためだろう。


 たとえば江川氏は、

「情熱の権化のように言われていた」ロゴージンの名前が、ギリシャ語で「童貞」を意味する「パルテノス」を語源とするパルフョンであることや、「死人のような蒼白さ」という表現から去勢派の教義に従った人物と読み取っている(185)。


 たしかに、

ロゴージンの父親が去勢派や鞭身派などの旧教のセクトに強い関心を持っており、
伯母も「職業的な修道女で、旧教派の中心地であるプスコフに住んでいる」

と描かれており、ムイシュキンもロゴージンが将来

「二本の指で十字を切ったり」、

「ニコンの改革前の聖書を読んだりするようになる」

可能性を示唆している。


 しかし、「熱病にかかってまる一月も」寝込んでいたロゴージンが、病みあがりにもかかわらずナスターシャと会うために夜汽車で駆けつけようとしていたと書かれていることに留意するならば、ここでは彼の情熱が強調されていると考える方が自然だろう。
しかもグロスマンが書いているように、

ドストエフスキーはここで「プーシキンの名前すら知らない」、文盲に近いロゴージンが

「民族の伝統や、昔の民間信仰と固く結びついて」いる一方で、

「西欧化した新しい風俗のハイカラさ、つまりひげを短く剃りこんだり、色つきのチョッキを着て、めかしこんだりする『大商人』のタイプとはおよそ掛け離れて」いた
ことを強調しているのである。


 そして、ムイシュキンはロゴージンのことを「情欲だけの人間ではない」、「人生の闘士」だと感じ、

「彼は苦悩することも同情をよせることもできる大きな心を持っている」とも考えている。

ことに、「二人でプーシキン」を「すっかり読んだ」と語っていることに注目するならば、

吝嗇な父親と息子の対立と父親の殺害にいたる経過を描いたプーシキンの『吝嗇の騎士』

をも彼らが読んでいたことは確実だろう。


 すなわち、『白痴』を書いていたころのドストエフスキーは、旧教徒にも一定の意味を認めていたのである。

ムイシュキンは情熱に駆られて極端にまで走りかねないロゴージンの民衆的なエネルギーとその可能性を信じて、彼とともにプーシキンの作品を読むことで、彼に正しい方向性を示そうとしていたのだと考えられるのである。


 さらに、「権力を重視し」、他者の「処刑」を認めていた当時のカトリックを、「ゆがめられたキリストを説いている」と厳しく批判したムイシュキンは、

「自分の生れた国を見捨てた者は、自分の神をも見捨てたことになる」

といった旧教徒の商人の言った言葉を紹介しながら、

ロシアの「鞭身派」でさえ、「ジェスイット派や無神論」などよりも、「ずっと深遠でさえあるかもしれません」

と語っている)。


 この言葉に注目するならば、ここに見られるのは「クレオパトラ」と比較しつつ、「近代西欧文明」の「野蛮さ」を指摘した「地下室の男」と同じような論法であるといえよう。

すなわち、自らを傷つけたロシアの「鞭身派」と比較することで、「異教徒」や「皇帝」の「殺害」をも正当化する「ジェスイット派や無神論」の「野蛮性」をムイシュキンは強調しているのである。


 しかし、ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』を『ロシア報知』に掲載した1880年には、以前から交際していた保守的な政治家で、ロシア正教以外の宗教的な価値を認めなかったポベドノースツェフが、ロシアの教育と宗教を総括する総務院の総裁となっていた。

それゆえ、このころには再び厳しさを増していた検閲のために、ロシア正教の異端とされた旧教徒をも否定的に描かざるをえなくなっていたと思える。

去勢派などとの関わりが暗示されている『カラマーゾフの兄弟』におけるスメルジャコフの否定的な形象はこのような時代状況のなかで生み出されたのである。


 こうして、スメルジャコフに「去勢派(スコペッツ)」の影を色濃く見て、『白痴』論でもその連想から「新しい」ロゴージン像を描き出した江川氏は、そのような視点からナスターシャ・フィリポヴナにも「鞭身派」の影を強く見出している。


 たとえば、第三編では

「もうこうなりゃ、ぴしゃりとやらなくちゃだめだ。

それよりほかにあんな売女(ばいた)をやっつける法はないさ!」

と一人の青年将校から大声で批判されたのを聞いたナスターシャが、

「相手のステッキを引ったくって、その無礼者の顔をはすかいに力いっぱい打ちすえた」

という場面が描かれている。


 ここで「ぴしゃりとやらなくちゃだめだ」という表現に用いられている
「鞭(フルイスト)」という単語が、「鞭身派(フルイストフシチナ)の名称の起りとなったことばである」

ことを指摘した江川氏は、

734年に処刑された「鞭身派の聖母」がナスターシャ・カルポヴナという名前を持っているばかりでなく、

ナスターシャの父称が「鞭身派の教祖ダニイラ・フィリッポヴィチ」の父称とも同じであることに注意を促して、

「ナスターシャ・フィリッポヴナという名が、鞭身派の神話を背負った名であることは自明である」

と断言していた。

 しかし、当時のロシアでは妻や子供に対する「躾」のために鞭をふるったりすることは伝統的に認められていたのであり、軍隊では兵士に対する殴るなどの体罰が日露戦争の最中にも行われていた。

このことを考えるならば、とりわけ青年将校が「鞭でこらしめねばならない」と語るのは特別なことではないと思える。

 しかも、『白痴』ではしばしば高級娼婦と貴族の若者の悲恋を描いた『椿姫』が話題となっていることを思い起こすならば、

「ぴしゃりとやらなくちゃだめだ。それよりほかにあんな売女をやっつける法はないさ!」

という言葉に激しく反発したナスターシャの反応には、娼婦と呼ばれたことへの彼女自身のプライドの問題や、女・子供や農民出身の兵士の教育には「鞭」が必要だと考える伝統的な道徳の問題が提起されていると考えるほうがむしろ自然であろう。


 つまり、『謎とき「白痴」』が『謎とき「カラマーゾフの兄弟」』の後で書かれたという事情もあり、

江川氏がロゴージンやナスターシャの形象を1860年代の大地主義的な世界観によってではなく、厳しい検閲によって制約を受けていた晩年の記述によって、ロゴージンやナスターシャを旧教徒のセクトと結びつけて解釈している可能性が強いと思えるのである。

そして、亀山氏の『白痴』論では重要な登場人物とムイシュキンとの関係の考察が省かれことにより、ナスターシャにおけるマゾヒズムへの傾向がいっそう強調されることになったのだと思える。


4.『白痴』の現代性


 ところで、長編小説『椿姫』は、『三銃士』などの作品で知られるアレクサンドル・デュマの私生児として生まれたデュマ・フィスによって、2月革命が起きた1848年に書かれた。

そして、主人公がアルマンの腕に抱かれて亡くなるというメロドラマ的な筋書きのオペラ『椿姫』とは異なり、到着が遅れたために主人公がマルグリットの死に目に会えないという発端を持つこの『椿姫』は、フリードレンデル氏などが指摘しているように、ドストエフスキーの『白痴』にもきわめて強い影響を与えている。


 つまり、訳者の新庄嘉章氏が書いているように、この作品でデュマ・フィスは高級娼婦であったマルグリットの純愛と犠牲的な死をとおして、「男性の利己主義的な行為」や、「それを助長させる金銭の力」や「それを黙認している世間の慣習」を厳しく批判していたのである(新潮文庫、1950年)。

 そしてドストエフスキーも『冬に記す夏の印象』(1863年)において、
ナポレオン三世治下のフランス社会には「すべての者が法の範囲内で何でも行える同一の自由」があることを認めたあとで、次のように「フランス的自由」を厳しく批判していた。

 「いつ欲することをすべて成すことができるのだろうか? 

百万をもっている時である。自由は各人に百万を与えるだろうか? 

与えはしない。

百万を持っていない者は何者だろうか? 

百万がない者は、何でも好きなことができる者ではなく、何でも好きなことをされる者である」。


 実は、敗戦後まもない1951年に上映された黒澤明監督の映画『白痴』では、キリスト教的な背景ばかりでなく、このような社会的背景をもきちんと描かれていた。

さらに私見によれば、この作品で黒澤明はムイシュキンの存在を

ロゴージン・ナスターシャ・ムイシュキンという「欲望の三角形」的な関係に縛られる者としてではなく、むしろ精神科医的な視点から、

「何でも好きなことをされる者」としてのナスターシャの苦悩を、治癒しようとして果たし得なかった者として描いているのである。


 この意味で注目したいのは、ロンドンで開かれていた万国博の会場である水晶宮を訪れて、

「全世界から集ったこれら無数の人間の全てをここで一つの群に集めた恐るべき力」を感じたドストエフスキーが、

イギリスの社会はキリスト教を名乗りながらも、実際には儲けの神である異教の神、「バール神」に屈服した

と厳しく批判するとともに、

「バールの神を偶像視したりしないようにするには」、「幾世紀にもわたるおびただしい精神的抵抗」が必要とされるだろうと記していたことである。


 つまり『白痴』における考察は、市場原理主義に基づいた極端な「規制緩和」により格差社会が生まれる一方で、それまでアメリカ企業の模範とされてきたリーマン・ブラザーズが、カジノ資本主義的な手法のサブプライム・ローンによって破綻し、世界が金融危機に陥った現代の状況をも予測するような深いものだったといえよう。
http://dokushokai.shimohara.net/t111.htm

果たしてムイシュキンは殺人の「使嗾者」か?

――黒澤明監督の映画『白痴』を手がかりに   高橋誠一郎


 黒澤自身が最も高く評価した自作の一つが、ドストエフスキーの『白痴』を終戦直後の混乱した時代の日本に置き換えて描いた映画『白痴』(1951)であった。

 上映時間四時間二五分という大作となったこの作品は、観客の入りを重視した経営陣から大幅なカットを命じられたために、時折、字幕で筋の説明をしなければならないなど異例の形での上映となり、日本では多くの評論家から「失敗作」と見なされた。

それにもかかわらず、新谷敬三郎氏が「初めてみたときの驚き、ドストエフスキイの小説の世界が見事に映像化されている」と書いたように、映画『白痴』は原作を熟知している本場ロシアや海外、そして日本の研究者たちからはきわめて高く評価された。

 一方、近年の日本は「グローバリゼーション」の名の下に、「新自由主義」が幅をきかすようになって「格差社会」が一気に進んだ。

ちょうどその頃に出版された研究書で亀山郁夫氏は、

ナスターシャの殺害をロゴージンに「使嗾」したのはムイシュキンであり、

「現代の救世主たるムイシキンは、じつは人々を破滅へといざなう悪魔だった」

と結論した(『ドストエフスキー 父殺しの文学』上巻、NHK出版、2004年、285頁)。


 そして、亀山氏のこのようなドストエフスキー論はマスコミで賞賛され、学校などでも読書コンクールの対象図書とされたことで若者たちの間でも広まっている。

亀田(ムイシュキン)を「真に美しい善意の人」として描いた黒澤明の『白痴』理解は、全くの誤読だったのだろうか。

 この意味で注目したいのは、大著"Dostoyevsky―― An Examination of the Major Novels"(Cambridge University Press, 1971)において、

『白痴』のロゴージンやナスターシャが古儀式派から派生した過激なセクトである去勢派や鞭身派への強い関心を示していたことや、

『カラマーゾフの兄弟』のスメルジャコフが去勢派に属していた可能性が強い

ことを語義的なレベルから明らかにして、世界中のドストエフスキー研究者に強い影響を与えたイギリスのすぐれた研究者ピース氏のムイシュキン解釈である。


 後に、"Dostoyevsky's Notes from Underground"で、ドストエフスキーの作品が緻密な論理構造を持っているだけでなく、登場人物もきわめて有機的に配置されていることを明らかにすることになるピース氏はすでにこの大著で、

「死刑を宣告された者」と自ら名乗っていたイポリートの考察をとおして、

当時の「弱肉強食の論理」とそれに対抗する「弱者の権利の理論」との対立を浮き彫りにしていた。


 そして1864年の裁判改革の流れにのって、弁護士の資格も取っていたレーベジェフの問題点だけではなく、彼の娘ヴェーラの肯定的な意義も示すことで、ムイシュキンという主人公がプーシキンに依拠しつつ、「美は世界を救う」という理念によって世界を和解させる道を必死に模索していたことを明らかにしていた。


これらの指摘をふまえて黒澤映画を見直す時、『白痴』(1951)とその前後に撮られた『醜聞(スキャンダル)』(1950)と『生きる』(1952)が、『白痴』三部作と呼べるような深いつながりを有していたことに気づくのである。


 今回の報告ではピース氏の『白痴』論や黒澤明監督の映画を手がかりにしながら、モスクワから半年ぶりに帰還したムイシュキンの行動を描いた第2編を次のような順序で分析する。


 まず、最初にレーベジェフと甥との会話に注目することで、

弁護士も営むようになったレーベジェフが、「真心は持っている」ものの、酔っぱらいの「ペテン師」である可能性が示唆されていることを確認する。

 そして、ロゴージンの古い家を訪れた際にはムイシュキンが、ホルバインの絵画『キリストの屍』や「分離派」について会話を交わしただけでなく、別れ際にはC氏との出会いや殺人事件の話、そして百姓の女性から受けた印象についても語っていることに注目する。

 さらに、ロゴージンとの間では歴史書についての会話もなされていたが、『死の家の記録』で重要な役割を与えられているペトロフも歴史的な事実についての強い関心を持っていたと記されていることに注意を払うことで、

ロゴージンという人物が1861年の農民一揆を指導した「古儀式派」教徒のペトロフをモデルとしている可能性があることを示唆する。

 最後に、エパンチン夫人がコーリャに無神論を教えて「誘惑」したとイポリートを批判していることに注目しながら彼の『キリストの屍』観などを分析することにより、

ロゴージンを殺人へと「使嗾」したのはムイシュキンではなく、多くの研究者が『白痴』を解く鍵と見なしているイポリートである可能性が高いことを明らかにする。
http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dost09.htm


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2. ナスターシャ・フィリッポヴナは鞭身派の聖母 復活のナスターシャ


「時代」廃刊騒ぎのさなか、ドストエフスキーは愛人と連れ立って2度目の外国旅行に旅立とうとしていました。

1861年、「時代」にアポリナーリヤ(ポリーナ)・スースロワという女子大生の短編が掲載されました。

2度目の外国旅行に同行する予定だったのは、このスースロワでした。

スースロワの父親はもともと農奴でした。

しかし、強靱な意志、人並みはずれた能力で農奴の身分を脱し、手広く企業を営むようになったやり手でした。

そして、その資産で娘たちに高等教育を受けさせ、そのかいあって、ポリーナの妹ナデージダはロシア史上最初の女性医師となっています。

姉のポリーナのほうは妹のような栄光とは無縁でしたが、アレキサンドル二世時代の開放感に充ちた空気に鋭敏に反応し、自由奔放に生きる「新しいタイプ」の女性でした。
しかも、父親からは鋼鉄のような性格を譲り受けていたようで、のちにポリーナと結婚したローザノフは彼女のことを「異常なまでの集中力、決断力を持つ女性」と評しています
(ドリーニン編 中村健之助訳 「スースロワの日記」みすず書房)。


「気性は完全にロシア女でしたが、ロシア女はロシア女でも、分離派の”無僧派”の女でした。

いや ”鞭身派の聖母”といった方がいいでしょう」

とも書いています。

ローザノフはのちにドストエフスキーの伝記も書いた文学者でしたが、結婚後数年して、男を作ったスースロワに逃げられてしまいます。

復縁を哀願するローザノフにスースロワは

「何千という夫があなたのような立場に立たされますが、吠えたりはしませんよ、
人間は犬ではないのですからね」

とすげなく答えています。

当初、ドストエフスキーはこのスースロワと一緒にペテルブルグを出発して1863年の夏の間フランス、イタリアを旅行する予定でした。

しかし、妻マリアの転地療養の手配、借金の手続き、旅券更新に手間取って、その間に愛人は先にパリへ旅立ってしまいます。

ドストエフスキーはポリーナに一ヶ月以上遅れて出発します。

にもかかわらず、途中、ヴィースバーデンに立ち寄り、ルーレット賭博に4日間を費やします。

ようやくパリに着いたドストエフスキーを待っていたのは

「あなたは来るのが少し遅すぎた」

というポリーナの言葉でした。


ポリーナはパリで新たにスペイン人の恋人を作っていたのです。

しかし、ドストエフスキーがパリに着いた頃、そのスペイン人の恋人はポリーナに飽きがきていたようで、病気を理由にポリーナと会おうとしなくなっていました。

愛人に捨てられかかったドストエフスキーと新たな恋人に捨てられたポリーナは「兄と妹」という関係を保つことを条件にイタリアに出発します。

しかし、途中、二人はまたもヴィースバーデンに立ち寄り、ルーレットで有り金すべてをまきあげられてしまいます。

ミハイルをはじめとする親戚、出版社からかきあつめた借金でようやくヴィースバーデンを出立、ジュネーブ、トリノ、ジェノア、ローマ、ナポリと南欧各地を転々とします。

そして、10月になってようやく二人は別れることになり、この奇怪な情事旅行は終幕をむかえます。

この2ヶ月間で、ドストエフスキーのポリーナに対する情熱はかなり冷めたようです。
しかし、しばらくポリーナとの関係は続き、2番目の妻アンナと結婚してからも二人は手紙をやりとりしています。

そして、この「鞭身派の聖母」は「賭博者」「白痴」などかれのさまざまな小説に出没することになります。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/aoitori/tenkan/Dostoyevski.htm


スースロワと「白痴」ナスターシャ


   名前:ぼんやり読者  投稿日時:2009/11/17(火) 13:27 [ 返信 ]

スースロワはドストエフスキーだけでなく、性関係を持った相手や結婚相手に深い憎悪をいだく性質の女性だったようです。

彼女がサルヴァドールをいう男性に対して行った仕打ちを見てみましょう。

この二人は合意のもとに関係を持ち、その後彼女は捨てられました。
そこで彼女は彼に何をしたかというと、「お金」を送りつけたのです。

「拝啓、以前わたしはあなたからある親切を受けました。

世間ではそういう親切に対してはお金を払うのが通例です。

無料で親切を受けていいのは、自分の友だちである人と自分が尊敬している人からだけである、とわたしは考えています。

わたしはあはたを誤解していましたので、自分の間違いを訂正するためにこのお金をお送りします。

このわたしの考えをさまたげる権利はあなたにはありません。」
(スースロワの日記、みすず書房)


まるで「白痴」のナスターシャみたいです。

ガーニャに暖炉に投げ込んだ金を取らせるシーンを思い出します。

スースロワは、性を売る相手に金を払うように、もともとは恋愛関係だったものを金銭関係にすりかえて相手を侮辱し、自分の自尊心を守るため「借りは作らない」という態度をとったようにも見えます。

ちなみに相手からは無視され、返事はありませんでした。

23歳のスースロワのはじめての相手が41歳のドストエフスキーだったとのこと。

ドストエフスキーは

「粗野なものではない。 そこから本質へ突き進むことのできるもの」

と考えていたかもしれませんが、性急な性の要求は深く彼女を傷つけたともいいます。

「白痴」ではナスターシャは年端のいかないうちにトーツキーの囲い者にされた憐れな女と設定され、ムイシュキン公爵は彼女を深く憐れみ、彼女の救いの存在となります。
これはもしかしたらスースロワという女性を怪物のようにしてしまったという、ドストエフスキーの悔恨と懺悔と憐憫の気持ちの産物なのかもしれません。あくまで想像ですが。
http://dostef.webspace.ne.jp/bbs/dostef_tree_r_706.html


946 :吾輩は名無しである :2009/04/23(木) 00:05:49


アタシャ女だが、よくトルストイは女が描けるけど、ドストはダメというのがいるが、

それこそ、男の見方だよね。

ドストのあのヒステリックで自虐的かつサディステックな女性群こそ、本物の女だぞ。
もちろん誇張があるけど。

もてない男が描く理想像がトルストイの女たち。

『戦争と平和』のナターシャにも、アンナ・カレーニナにもさっぱり感情移入できん。

私がトルストイですきなのは、いかに自分がブオトコで持てなかったかを綿綿と綴った『幼年時代』等の自伝的作品と、女は登場しない『イワン・イリッチの死』だけ。

小谷野敦はほんと、もてない男だな。
今度出した新書も、女がわからない男の見方という意味で面白いといえば面白い。
http://logsoku.com/thread/love6.2ch.net/book/1232204701/

謎とき『白痴』江川 卓 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%AC%8E%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%80%8E%E7%99%BD%E7%97%B4%E3%80%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E6%B1%9F%E5%B7%9D-%E5%8D%93/dp/4106004658/ref=pd_sim_b_5

「謎とき『罪と罰』」江川 卓 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%AC%8E%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%80%8E%E7%BD%AA%E3%81%A8%E7%BD%B0%E3%80%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E6%B1%9F%E5%B7%9D-%E5%8D%93/dp/4106003031/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1288947374&sr=1-1

謎とき『カラマーゾフの兄弟』 江川 卓 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%AC%8E%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%80%8E%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BE%E3%83%95%E3%81%AE%E5%85%84%E5%BC%9F%E3%80%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E6%B1%9F%E5%B7%9D-%E5%8D%93/dp/4106004011/ref=sr_1_10?s=books&ie=UTF8&qid=1288951731&sr=1-10


江川卓著「謎とき『白痴』」と 「謎とき『カラマーゾフの兄弟』」 を読む。


このたび『白痴』と『カラマーゾフの兄弟』読了記念企画として読んでみました。
いやはや、なんとも濃かった。

軽いタイトルとは裏腹に、著者の卓見がいたるところにちりばめられている。

登場人物の名前から語源探索してその秘められた意味を見出すなんて作業は、これは素人にはとても無理なわけで。

カラマーゾフのミーチャの弁護人の名「フェチュコヴィッチ」が、日本語にすると「阿保田」になるなんてのは、

あの裁判の場面でミーチャに肩入れして、弁護人がんばれみたいな気持ちで読んでいた私にとっては、

「え、それじゃ最初から勝ち目ない法廷闘争だったんじゃん」てなわけで。

鞭身派と去勢派という異端についての説明も詳しくてよかった。


この二つのキリスト教異端は、ドストエフスキーについての評論を読むと結構目にすることが多いのだが、それが一体どういう人たちなのかはあまり深く紹介されることがなかったので。

命名の語源探索や、『カラマーゾフ』の「3と13」なんかは、素人の私としては、若干トゥー・マッチに思えるところもないではないが、全体としては、『カラマーゾフ』の裏表紙に埴谷雄高が絶賛を寄せているように、名作だと思う。


で、印象に残ったことを、一つ二つ。


『白痴』で、

ムイシュキンは言うまでもなく、ロゴージンもナスターシャと性交渉を持たなかったことは、

ナスターシャを殺害した後にロゴージンがムイシュキンに

「(ナスターシャの裸体を)初めて見たが、綺麗な体だぜ」

という内容の言葉を言うことからも明らか。


では、なぜロゴージンはナスターシャと性交渉をしなかったのか。


江川氏は、ロゴージン(およびムイシュキンも)インポテンツ説である。

私としては、目からうろこと言うか、とにかく、そっちの角度(どっちの角度?)から考えたこともなかったので、「その手があったか!」と思った次第。

ただ、欲望の塊のようなロゴージンがインポだったなんてことが、いやいや、インポテンツな男性がロゴージンのような行動をすることがありえるのかというのが若干疑問。
ヤリたくてたまらないのに、いざとなったら萎えてしまったというのが「インポテンツ」の範疇ならば納得。


ムイシュキンが、ナスターシャを「気狂い」呼ばわりするのは、ナスターシャからセクハラ行為を受けたから。

納得。ただただ納得。


イワン・カラマーゾフの譫妄状態。

アル中説。

うーん。そうでないとは言い切れないが、そうであるとも言い切れないような気が。
悪魔がイワンの前に姿を現す場面は、スメルジャコフとの三度の対面でイワンの心がずたずたになっていたからと言うだけでも十分なような気がするんだが。
http://ameblo.jp/nisekagami/entry-10346336923.html

この本を読むと、まずドストエフスキーって一般には悪文家と言われているけれど、俗語や学生隠語、古風な言い回しにはちゃんと意味があって、そこにはドストエフスキーの意図が働いている、ということが指摘されている。

たとえば小説のはじめに、ラスコーリニコフが「ナスーシチヌイな仕事もすっかりやめてしまい」、とある。

「ナスーシチヌイ」ということばは「日々の」という意味なんだけど、日常めったに使われない文語的なことばだそうだ。

ところがこれがじつは聖書のなかに「われらの日用の糧を今日も与えたまえ」という一句の、「日用の」と同じなんだな。

そもそもこれは、当時のロシアの子供たちが暗唱させられるお祈りで、「ナスーシチヌイな仕事も・・・」とくればこの聖書から採られたお祈りが連想される、というわけだ。

だから、ここでは主人公が日用の糧を稼ぐ仕事もやめようとしている、と読みとることができる


そうだとすると、併せて日々のお祈りもしなくなった、とも連想できますね

それにラスコーリニコフという主人公の名前・・・

この名前は17世紀ロシア正教から分裂した「ラスコーリニキ(分離派)」に由来している。

その証拠に、創作ノートには主人公の母親のことばとして「ラスコーリニコフ家は二百年来、有名な家系」と記されている。

この小説が書かれたのは1865〜1866年、そこから200年さかのぼると、まさに17世紀の'60年代で、分離派運動の発生期に一致するんだよ


分離派って、どんな信仰形態なんですか?

「分離派」にもいくつかあって、
身体をたたき合いながら法悦状態に達する「鞭身派」、
肉欲から逃れるために生殖器官を切除する「去勢派」などがあったそうだ

また、ラスコーリニコフという姓はロシア語の動詞「ラスコローチ(割り裂く)」とも無関係ではない。

まさにこの青年は金貸しの老婆の脳天を斧で割り裂くわけだ


でも・・・斧が凶器ですけれど、たしか峰打ちでしたよね?

優美、よく気がついたね(^^ )そう、峰打ちであることが妙に強調されている。

つまり、斧の刃はラスコーリニコフ自身の方を向いていたんだね

それはドストエフスキーの意図するところだったと・・・?

うん。これまた証拠があって、後にラスコーリニコフがソーニャに老婆殺しを告白するとき、

「あのときぼくは、ひと思いに自分をウフローパチしたんだ、永遠にね・・・」と言っている。

ここはふつう「ひと思いに自分を殺した」と訳されているけれど、「ウフローパチ」というのは俗語で、もとはものが激しく打ち当たる擬音語「パチン、パシリ」にあたることばなんだそうだ。

つまり「ひと思いに自分をパシリとやった」・・・


割り裂いたのは自分自身だったというわけだな

はあ〜見事な分析ですね


名前の話に戻るけど、主人公のフルネームは「ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ」で、頭文字はロシア語のR音だから「PPP」になる。

著者の江川卓によれば、ロシアでもこんな名前はほとんどあり得ない、可能性としては600万人にひとり、当時のロシアなら5人もいたかどうかという計算になるそうだ

頭文字が「PPP」となることに意味があるのですか?


これは裏返しにして「666」、つまりヨハネ黙示録に記述されたアンチクリストをあらわすのではないか、というのが著者の推理だ。

神の掟に背いて殺人を犯しながらなお人間の掟を「踰えた」とうそぶく主人公に、すこぶるふさわしい設定―「刻印」だろう。

じっさい、非凡人論をぶちあげたラスコーリニコフに、予審判事ポルフィーリイが「何か生まれながらのしるしでもないのですか?」と質問している


名前だけでそれだけの意図が込められているなんて驚きですね・・・(・o・)

主人公に次いで重要な登場人物である聖娼婦ソーニャについてちょっとだけふれておこうか。

この小説にリザヴェータという登場人物が出てくるだろう?

金貸しの老婆に使われていて、運悪く殺人の現場に来合わせてしまったために主人公に殺されてしまう女性ですね

うん。ラスコーリニコフが安料理屋で、たまたま隣に立った将校と学生がリザヴェータについて噂しているのを聞くよね。

それによると、リザヴェータは「ひどい醜女」で「善良」「柔和」「静か」、そして未婚でありながら「ほとんどいつも妊娠している」ということだった。

ここで「柔和」と「静か」はソーニャとの共通点なわけだけど、同時に「醜女」でありながら「いつも妊娠している」のはなぜだろう?

・・・(・_・;
ヒントがいくつかあって、はじめてソーニャの部屋を訪れた主人公は、ふとたんすの上に置かれたロシア語訳の「新約聖書」に目をとめる。

ソーニャによればリザヴェータが持ってきたものだということだ。

ところがこの「新約聖書」は、ドストエフスキーが持っていた、発行後40年を経た稀覯書を模している。

どうしてこんなものをリザヴェータが持っていたんだろうか?

たしか、ソーニャがリザヴェータのことを「あの人は神を観ずる方です」と言っていましたね。

そのことと関係があるんでしょうか?

まさにそれだ( ・_・)♭

さっき話に出た、ロシア正教から分裂した「分離派」に、「観照派」という宗派がある。

「鞭身派」と「去勢派」がそれで、「観照派」とは文字どおり神や聖霊を観照する、つまり目に見ることだな。


「鞭身派」というのは信徒たちが密室でお互いの身体をたたき合い、集団的な法悦状態にまで高まったとき、キリストや聖霊が儀式の場にあらわれるのを観照する。

そしてその法悦状態から信徒たちは乱交に至ることもあり

(このことが、この鞭身派の勢力を急成長させた要因ではないかという説もあるらしい)、

この儀式の際に授かった子供は未来のキリスト候補として宗派の共同体によって育てられるという習慣もあったそうだ


するとリザヴェータは・・・

「鞭身派」のあるセクトの巫女―「聖母マリア」だったのではないか、というわけだ。

それならいつも妊娠していて、しかも生まれてくる子供の養育については心配する必要もなかっただろう

・・・それでは、ラスコーリニコフは「聖母マリア」を殺したということにもなりますね・・・

でも、ソーニャはリザヴェータがそのような立場にあったことを知っていたのでしょうか?

「神を観ずる方」と言っているくらいだから、当然知っていたんだろうね・・・

いや、それ以上かもしれない。

ソーニャがリザヴェータについて語るとき、妙な言い淀みが頻発しているのに気がついた?

 「ええ・・・あの人は心正しい方でした・・・

ここへも来ました・・・たまにですけれど・・・

そうそうは来られなかったんです。

わたしたち、いっしょに読んだり・・・お話ししたりして」


たしかに「・・・」が多いですね

公然化されていない儀式のことを思っていたのだろうか・・・

「わたしたち」って、ソーニャとリザヴェータのふたりのことだけだろうか・・・
するとソーニャも・・・

ちょっと考えにくいけど、彼女の部屋は窓が三つもあって家具がほとんどない「大きな」部屋とされている。

娼婦の部屋としては似合わないよね。

じつは鞭身派の儀式は、窓がたくさんあって明るく広い部屋が使われるのが通例だったそうだ

というわけで、ドストエフスキーの「罪と罰」は、この本によって意味論を超えた次元で徹底的に読み解かれている。
http://amadeushoffmann.web.infoseek.co.jp/dialogue29.html

「君は確実に病気で死ぬ」

私の好きな小説「罪と罰」 ソーニャについて


当時のロシアペテルブルグは梅毒蔓延が社会問題で客の8人に一人は梅毒持ちのロシアンルーレット状態だったそうな。

黄色い鑑札を受けるってのは、何週間かおきに、警察に出頭して発症してないか性器を調べられるという意味。

ラスコがねちねちねち「君は確実に病気で死ぬ」といじめるのも、意地悪いが事実の指摘だね。(2chより)


 現代において、売春少女は不幸か?

 と言えば、援助交際とか気楽に言っているので、そんなにこの女主人公ソーニャは悲劇なのか?

 やはり、時代背景と言うものを少しは知らなくては、ソーニヤの悲劇性はわからないと思う。

 時代は19世紀である。

 避妊具とかが発達していなので、性病・妊娠の危険は売春の仕事をする中では大きいと思う。

 それゆえに社会的な排他・阻害感も、現代よりも強いと思う。

 亡くなった飯島愛さんのようにTVタレントにはなれないだろう。


 小説にも出てくるが、一般の家族と娼婦は同じ部屋に一緒にいることはない。

 ソーニャが父の葬儀の出席依頼をしにラスコの下宿を訪ねて来る場面がある。

 そこに偶然、ラスコの母と妹がいるのだが、それを見たソーニヤは決してラスコの部屋に入ろうとせずにドアの外で用件を伝えようとする。 

 たぶん、性病への感染リスクがある為だと思う。


 ソーニャの最初の相手は16歳の時に、売春をはじめた時の相手である。

 当然、恋愛もなにも知らずに、いきなり売春である。

 (これは現代においても、かなり悲劇ではないか・・・)

 それから、家族の為にほぼ毎日、お客の相手をするのだが、残念ながら、彼女は性的な快感はない。

 18歳にして、重度の不感症・冷感症なのである。

 それ故に、彼女は「純粋な売春婦」と称されるのである。


 当然ながら、彼女には友人はいない。

 唯一の友人であった知的障害を持つリザベーダーは、ラスコに斧で殺されたのである。

 彼女に知的障害を持つ「神がかり」と言われる人しか友人がいないことが、彼女の社会的境遇を物語る。

 彼女は虐げられた人である。


 ラスコ曰く、

 「あなたは自分で自分を殺してしまったのだ」

 ラスコーニコフは自分の老婆殺しについて

「あれは斧で老婆を殺したのではなく、自分自身を殺したのだ」

 人間として一線を超えてしまった2人の若者は、お互いに強く惹かれ合うのである。
http://psjfk.blog23.fc2.com/blog-entry-797.html

江川卓  謎とき『カラマーゾフの兄弟』


外国文学を日本語で読むと、その面白さは半減する。

たとえば、日本文学で、谷崎の流麗な上方言葉の魅力を、では、どう英語に、フランス語に、ロシア語に翻訳することができるか。

京都や大阪という土地の土着性など、その細かいニュアンスを他言語圏に伝えるのは相当無理があると思う。

訳者でもある著者は、そのロシア語と日本語の間に立って、ロシア語で読まれるはずの『カラマーゾフの兄弟』の魅力を、詳しく、丹念に解説してくれる。ロシア語のできん者にはとてもありがたい。

たとえば、なぜ一連の騒動を巻き起こす一族の姓名が「カラマーゾフ」でなければいけないのか。

「カラ」は日本語で「黒い」、「マーゾフ」は「塗りたくる」の意味らしい。

さらに、「カラ」が「カーラ」だとすると、それはロシア語で「罪」となり、さらに「カラ」は泥棒の隠語で「男性性器」の意味でも用いられるという。

作者も指摘するように、語の多義性を最大限に利用するのが「ドストエフスキーの小説作法の真髄である。

ところが、この「カラ」起源説はこれに留まらない。

「カラ・ゲオルギイ」というセルビアに実在した民族英雄がいたらしい。

この人、王朝の始祖、ゲオルギイ・ペードロヴィチが父親殺しをしたことから、「カラ・ゲオルギイ」、つまり「黒いゲオルギイ」とあだ名されたらしい。

さて、父親殺しとはこの小説の主要テーマであり、この事件を中心に小説は進行するのだが、このカラ・ゲオルギイは父を殺し、王朝を築き上げた。

つまりそれは、旧制度の討伐、であります。

何よりもスリリングなのは、あんなにも信仰深く敬虔だったアリョーシャが、のちに革命家となり、皇帝暗殺を企てるだろうという説! 

これは著者のみならず、多くの学者が指摘しているという。

もちろん、小説にはそんな事実はどこにも書かれてない。

父・フョードルを殺したのは私生児(その事実の真偽もこの本の中では取り上げられている)とされているスメルジャコフであり、殺害の嫌疑にかけられたのは長男のドミートリイだ。

アリョーシャの父親殺しはどこにも書かれてない。

しかし、小説冒頭、ドストエフスキーは、これは第1の小説で、この小説には13年後の、現在の小説が予定されていると断っている。

つまり、この『カラマーゾフの兄弟』には続きがあり、それこそは33歳になったアリョーシャの現在進行形の小説になるはずだったのだが、すでにドストエフスキーは死んでしまった。

33歳とはキリスト処刑の年齢に重なる。


「現代のキリスト」であるアリョーシャは、既存宗教から抜け出し、革命を起こす。

皇帝暗殺とは、ロシアの「父」を暗殺する事に他ならない。

予定されていた続編ではアリョーシャによる父親殺しが書かれるはずだったと言うのだ。

であるとすれば、「カラマーゾフ」とい姓が「カラ・ゲオルギイ」から引用されている事は、容易に結びつける事ができる。

ちなみに、ドストエフスキー死後1ヶ月、皇帝アレクサンドル2世は暗殺されている。
こんな謎ときです。

他にも、スメルジャコフは去勢していたという説。

ロシア正教の分派の中で「鞭身派」というのがある。

読んで字のごとく、身を鞭で打つのだが、

この宗派は、教会や聖書を介さずに直接にキリスト、精霊と交わることを求め、そのために、

男女の信徒が一部屋に集まって、祈祷、歌、踊りのあげくに、

最後には手や鞭で各々の身体を打ち合って、集団的恍惚を得る

儀式が行われていたのだという。


しかし、これ、キリストや精霊との直接の交感を求めていたこの儀式も、次第に乱交パーティー化していったという。

そうして、その反動として現れたのが「去勢派」である

性的堕落を激しく糾弾し、男は睾丸を、女は乳首を切除したり乳房を抉り取ったりするのだそうだ。

ゆえに、去勢派の人間はそろって顔色が悪く、傍から見ても「あいつは去勢派だ」ということが分かるくらいなのだという。

これはスメルジャコフの描写に見事に呼応している。

ちなみに、筆者はグリゴーリイは鞭身派だと指摘している。


さて、今では考えられないようなオカルト宗派(現在でも案外あるかも)、について、小説中ではどこにも直叙はされていないが、この分派は当時のロシアに、マイノリティではあるものの結構広く信仰されていて、認識はされていたようだ。

つまり、当時のロシアの読者であるならば、

スメルジャコフの描写や、マリヤとの同棲ではない同居を読むと、彼らが去勢派であるということは容易に推察できることなのである。


『カラマーゾフの兄弟』はロシアの民族的、土俗的信仰生活に深く根を下ろしている。

アリョーシャを「黒いキリスト」、スメルジャコフを「白いキリスト」と設定したり、
イワンは実はアル中ではなかったかとか、3と13という数字の意味、蛇と龍と男性性器。作者の行間にするする入り込んでいく、その快感は、中々である。

さらに、ドストエフスキーの名はフョードルというが、夭折した彼の息子の名はアリョーシャらしい!

古典が古典であるゆえんは、それが幾時代を超えてもなお読まれる、その力である。

それはつまり、幾通りもの読み方ができる言う事だ。

『カラマーゾフの兄弟』はもはや古典だが、この古典小説も数多くの神話や民話や古典を引用している

(ちなみに三島由紀夫は『仮面の告白』の冒頭で、美とソドムに関するミーチャの名高い演説を引用していた)。

それらについての素養ができていないと、真正面からこの小説に立ち向かう事はできない。

とりわけ聖書、ギリシア神話を暗誦できるくらいに読み込んでいないと、積み上げられたドストエフスキーの謎は紐解けないのです。

まあ、しかしアリョーシャがやがて革命家となり、国家的犯罪を犯し、皇帝暗殺に乗り出すとは、本当にビックリだ。

心優しいアリョーシャが! しかしその犯罪(ソドム)は美しい。

これこそがカラマーゾフ的だ。

最後の12人の少年たちに向けて行われるアリョーシャの演説は、そのまま12使徒に向けられたキリストの演説である。

と、すると、この中には絶対にユダがいる。

ゆえに、アリョーシャは密告されて殺されてしまうのだろうか。

ドストエフスキーが書くはずであった、そのアリョーシャの物語が読みたかったし、ドスト本人も書きたかったろうに。

しかし、これだけ膨大な伏線めぐりの末にたどり着いた最後の演説の場面が、それこそも続編への伏線だったとは。この巨大で精緻な構成力は、本当に圧巻である。
http://www.geocities.jp/maxi_japan/dokusyo_egawataku_nazo-k.html

「去勢派」については、江川さんが「謎ときカラマーゾフの兄弟」で次の様に書いています。

「ロシア分離派史上でも最大の人物と目されるコンドラーチイ・セイワーノフが登場した。〜〜〜

やがてセイワーノフは、鞭身派の性的堕落にいきどおり、自分は人類を肉欲から救い、「魂を滅ぼす蛇を退治する」ためにこの世にやってきた「神の子」であると宣言した。

むろん「蛇」とは男性の性器官の象徴であり、「蛇退治」は「去勢」の意味である。

このような形でセイワーノフによって開かれた新しい宗派が「去勢派」であり、信徒は「ぺチャ−チ」(刻印)と呼ばれる術を受けることになった。


女性の場合は、乳首だけを切除するのが「小ぺチャーチ」、

乳房まで切り取るのが「大ぺチャ−チ」と呼ばれた。

男性の場合の「小ぺチャ−チ」は睾丸を切断するわけだが、

「大ぺチャ−チ」については、手術を終えたあと、術者が切除部分を被術者の目の前に突きつけ、

「見よ、蛇の頭は砕かれたり、キリストはよみがえりたまえり」

と唱える、のだという。


〜〜〜鞭身派の聖母アクリーナから正式に「キリスト」と認められたセリワーノフは、

「魂を滅ぼす蛇を退治する」自身の事業をしだいに広め、十八世紀中葉には、信徒の数ももはや無視できなくほどの数に達していた。〜〜〜

ついに一七九七年には、ピョ−トル三世とエカチェリーナ女帝の遺児であるパーべェル一世と対面し、二人の間には次のような問答がかわされたという。


パーべェル帝「汝はわが父なるや?」


セリワーノフ「われは罪の父ならず。わが業(去勢)を受けよ。さすれば汝をわが子と認めん」


ファンタスチックとしか形容のしようのない対話で、パーべェル帝がセリワーノフを狂人と認定し、オブホフの精神病院に収容してしまったのも無理からぬことであった。

ところが奇妙なことに、パーべェル帝の後を襲ったアレクサンドラ一世は、すでに白髪の老爺となっていたセリワーノフの人柄に魅惑され、一八〇二年に彼を解放したばかりか、数次にわたつて彼と親しく面談し、セリワーノフのほうでも、大去勢によるロシア救済計画を帝に建議したといわれる。〜〜〜


つまり、「カラマーゾフの兄弟」の舞台となっている十九世紀の六十年代、七十年代にも、この奇怪な信者たちの問題は、けっしてたんなる昔語り、あるいは僻地のエキゾチックな風習ではなく、むしろすぐれて現代的な関心事であったということができるように思う。


「まぎれもなく「好色な人たち」である「カラマーゾフの兄弟」の作中人物たちのなかで、スメルジャコフ一人はいくぶん例外的に見える。

まず彼の少年時代の大好き遊びが猫の葬式ごっこだったことが想起される。

彼は幼い頃から、猫を首吊り台にかけ、そうしておいてその葬式ごっこをするのが大好きだった、と言われている。

葬式のときには、祭服に見立ててシーツをひっかぶり、香炉代わりに何やら猫の死体の上で振りまわしながら、歌をうたうのだという。

モスクワへ、コック人の修業に出されて戻ってきた彼は、

「すっかり面変わりがしていた。なんだかふいにめっきり老けこんだ感じで、年齢にまったくそぐわないくらい皺だらけになり、顔色は黄ばんで、去勢者に似た感じになっていた」

「大審問官」伝説をアーリョーシャに語った直後、家に戻ったイワンは、門のわきのベンチで夕涼みをしていたスメルジャコフを目にする。

「イワンは怒りと嫌悪の目で、びんの毛を櫛できれいに撫でつけ、ふっくらと前髪を立てたスメルジャコフの去勢者のように痩せこけた顔をにらめつけた」

 見るとおり、スメルジャコフはドストエフスキーによって、ことさら「去勢者」に、あるいはさらに進んで「去勢派信徒」になぞえられている。

さらに注目されるのは、マリアの家に移ったスメルジャコフが、母娘によっていたく尊敬され、二人はスメルジャコフを「一段上の」人間のように見ていた、という指摘である。

「一段上の」という言葉にこだわるのは、

鞭身派以来、代替わりのいわゆる「新キリスト」は、旧キリストあるいはマリアによって「一段上の人、最上の人」として彼らの共同体である「船」に迎えられる慣行があったからである。〜〜〜

スメルジャコフが「花婿」の資格でマリアの家に移ってきた、とされていることも見逃せない。

ロシア正教会においてばかりでなく、西欧のキリスト教会においても、「花婿」という言葉は、ヨハネ黙示録の「子羊」、つまり 花嫁たる教会を聖化する「花婿」、別の言葉でいえば、再来するイエスキリストその人を指す言葉であった。〜〜〜


ところで、スメルジャコフが去勢派の「白いキリスト」だということになれば「蛇退治」(フョードル殺し)は、当然、彼の宗教的、社会的使命だということになる。

こうして、もともとは多分に個人的であったかもしれないスメルジャコフの犯行の動機が、いわば去勢派流に「聖化」され、普遍的な意義を獲得することになるのである。〜〜〜

前にも触れたが、幼児期の彼が大好きだったという猫の葬式ごっ子のエピソードがそれに当ることは、あらためて言うまでもあるまい。

このようなスメルジャコフが、鞭身派、去勢派の「船」が数多くあったモスクワへ「修業」に出て行ったとき、「猫」ないし「蛇」に対する彼の憎悪は一つの基礎ずけを与えられ、同時に深く内攻していくことになった。

こうして彼は外なる「蛇」を挫く以前に、まず自身の内なる「蛇」を挫くことを決意するのである。

つまり、「去勢者に似た感じ」になってモスクワから戻ってきた彼は、すでに「白いキリスト」の自覚をもち、フョードル殺害にあたっては、もはや完全な確信犯として行動することができたのである。

ところで、スメルジャコフの犯行がそのような「使命感」に裏ずけられたものだったすれば、当然、彼の憎悪はたんに個々の「蛇」だけにではなく、「蛇」一般に、さらにはそのような「蛇」のはびこる現世そのものにも向けられていたと考えなければなるまい。

事実、彼の憎悪は、カラマーゾフ一族を生み出した土台であるロシアそのものにも向けられていた。


「私はロシア全体が憎くてならならないんですよ」とは、彼のマリヤへの告白である。

〜〜〜

スメルジャコフの憎悪は、むろん、ロシアだけに局限されはしなかった

「女にだらしがない点しゃ、外国人もロシア人も似たり寄ったり」だからである。

〜〜〜

一方、スメルジャコフが目撃するカラマーゾフ一家の「淫蕩」が、全ロシア的な、あるいは世界的な「淫蕩」の象徴的な縮図とするならば、それは、「大審問官」伝説に登場する「野獣にまたがる淫婦」を媒介にして黙示録的終末のイメージとも重なってくることになる。

折りしもいまは「蛇の季節」でもあった。

スメルジャコフはこの終末の世に、「蛇」を退治し「淫婦」を辱めるべき「白いキリスト」として再来したのだった」


(謎解き「カラマーゾフの兄弟」 江川卓 新潮選書 Z 白いキリストより)


去勢を血統転換に置き換えれば、統一教会の教えそのものになります。


(「謎ときカラマーゾフの兄弟」V好色な人々・Z白いキリスト ページ158〜159より
江川卓 新潮社)


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誰もが関心を持つのは、去勢派、鞭身派共に各派の聖女ですね。


去勢派の聖女マリア(スメルジャコフの花嫁?)はスメルジャコフの元にスープをもらいにやって来ます。

寄生派の花嫁は「○○○の毛まで抜かれる」と言われている通りに、はるばる海を越えて○○○の毛を抜きにやって来ます。

「合同結婚でも日本人同士のカップルならば安心だろう」と思うのは、早とちりです。

友人の場合は、結婚当初、現金で預金をしていたら奥さんがすべて教会に献金してしまうので、すかさず預金をマンションのローン頭金にあてて、間一発のところで無一文にならずに済みました。

お気に入りの食器やレコード類も、生活必要品としてすばやく居間に配置したので無事に残りました

それでも、僕の友人はまだ恵まれているほうで、献身者(統一教会系列会社で働いている夫婦)の場合は数家族の共同生活の家賃や食費はかかりませんが、朝から夜遅くまで働きずめで一家族1万二千円の月収です。

「カラ」兄弟でも、スメルジャコフは、フョードル宅からいつのまにか去勢派の共同生活場?らしきマリアの丸太小屋に移されていますね。
http://dostef.webspace.ne.jp/bbs/dostef_topic_pr_287.html


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3. 鞭身派のキリストと聖母マリアとは


 17世紀に分離派の一派として生れた宗派に鞭身派というのがある。

1700年1月1日に生きながら天に召されたダニイロ・フィリッポフが開祖とされており、この点では作中(カラマーゾフの兄弟)に登場する聖痴愚フェラポント神父にその面影が映されている。

鞭身派の教義の特質は、教会や僧を否定し、直接にキリスト、聖霊との交わりを求める点にあり、そのための手段として、

男女の信徒が一部屋に集まり、祈祷、歌、踊りのあげく、

最後には手や鞭でおたがいの全身を打って、集団的な恍惚状態に達する独特の儀礼が行なわれた。

この瞬間にキリストないし聖霊が信徒たちの胎内に入ると信じられたのである。


この教義の当然の帰結として、鞭身派には、初代キリストのイワン・スースロフをはじめ、何人ものキリストがつぎつぎと現われることになった。…

むろん「十二使徒」も信徒たちの中から選ばれ、「船」と呼ばれた信徒たちの共同体には、かなり厳格なヒエラルキーが確立していた。…
http://www5a.biglobe.ne.jp/~outfocus/page-he.htm

●ロシアの異端


鞭身派−肉、魚、にんにく、ジャガイモを食べず、酒も飲まない。

女はプラトークをまぶかにかぶる。

一部屋に車座になってすわり、入れ替わり立ち代わり踊り、罪のもとである肉を鞭で打ち続ける。

最後は乱交パーティーになる。

ラスプーチンもこの一派といわれる。


モンタヌス派−別名跳躍派。

集会で男女が手を取り合って飛び跳ね、そのあとで性交する。

聖書のロトと娘の性交、ソロモンの300人の妻にちなむ。


去勢派−淫行に走りがちな鞭身派を批判。

罪のもとである陰茎、乳首を切除する。

男性ホルモンの欠如からひげが生えず女性的な声なので外見からすぐに分かる。

「カラマーゾフの兄弟」のスメルジャコフは去勢派といわれる。

http://www.sapporo-u.ac.jp/~oyaon/kyozai/08.txt

鞭身派

17世紀末に起こった〈霊的キリスト者〉のセクトで、聖書と聖職者を認めず、

精霊(Святой дух)との直接的な交わりを求めて、熱狂的に踊り、歌い、互いに体を鞭打ったところから、その名が生じた。

神の化身である複数の〈キリスト〉、〈聖母たち〉あるいは〈母君(マートゥシカ)たち〉のもとに集まり、

祈り、祈りの最後に執り行なわれる独特の儀式(ラヂェーニエ)。

それが始まると、宗教的エクスタシーに達するまでみなが踊り狂ったという。

自らを〈神の人びと〉と称した。

旧タムボーフ、旧サマーラ、旧オレンブールグの各県、北カフカースやウクライナに彼らの小さな共同体が存在した。
http://www.seibunsha.net/prishivin/p15.html

帝政ロシアは政教一致を国是とし,ロシア正教が国教でしたが,国民のうちにはこの国教を奉じようとしない者もあり,政府と正教会はこれに手を焼いていました。

この反正教会的宗教潮流は,通常「ラスコールと諸セクト」と総称されます。

ラスコールは通常「分離派」と訳されるとおり,十七世紀の教会改革の際正教会を離れた人々のことで,改革を受け容れず古い儀式に固執したことから,「古儀式派」とも称されます。

分離派には穏健派から過激:派にいたる様々な流派がありますが,大略,司祭の存在を認める「司祭派」と,これを認めない「無司祭派」に分かれます。


無司祭派は教導者を擁するのみで,司祭も正典も宗規も有さぬところがら,次第に正教会はもちろんキリスト教そのものから離れ,キリスト教的要素を多く保持しつつも,新たな道をもとめて独自のセクトを生み出す傾向があります。

フルイスト派(鞭身派)の場合も,その発生時期(十七世紀半ば)からして,もとは無司祭派に端を発していると考えられます。
 
フルイストが鞭を意味するところがら,日本ではこれまで鞭身教徒と訳されていますが,この訳語は不適切であり,見当違いな憶測のもとになりかねません。

鞭身教徒という言葉から,人は漠然と,鞭打ちがこのセクトの特徴であると思うでしょう。

確かに鞭打ちは,中世の修道僧などが自らに課した苦行です。

しかしフルイストゥイの儀式において鞭打ちはなんの役割も演じておらず,この場合フルイストゥイの語はまったく別の由来を有しています。


このセクトの信者たちがなぜ「キリストたち」と呼ばれたかというと,それは彼らが多くのキリストを輩出したからです。


彼らの地域集団をカラーブリ(船の意。フリーメイソンのロージにあたるもの)と呼びますが,各カラーブリは必ず教導者たるキリストと生神女,さらに大抵は複数の預言者と女預言者を擁していました。

その儀式の主たる内容は輪舞(これをラジェーニエと言います)で,彼らはこの激しい身体運動によって法悦に達し,キリスト,生神女,預言者たちは忘我の気惚状態の内にあって,天候の如何,収穫の良し悪し,個人の身上等々を預言しました。

預言者には原則として誰でもがなれた。

もちろん預言者たる能力には個人差があって,預言者や女預言者になるのは,人一倍霊感を受け易い者たち,恍惚状態に陥り易い者たちでした。

 フルイストたち自身の言い伝えによれば,その教祖たちの行実とは次のようなものです。

 皇帝アレクセイ・ミハイロヴィチ(在位三64546)の時代,ウラジーミル県コヴロフ郡なるゴロジン山の頂に二軍のエホバが降り,コストロマ県の農民ダニーラ・フィリッポヴィチの内に入って彼を生ける神とした。

当時はニコンの改革に端を発する教会分裂の真最中で,人々はいかなる書物によって救われるかをめぐって争っていた。

人が救われるのは古い書物によってか,それとも新しい書物によってか。ダニーラ・フィリッポヴィチは,新たな啓示によってこの書物の新旧論争にけりをつけた。


すなわち,救われるためにはいかなる書物も要らない。

聖神そのものさえあればよい。

内心の祈りによってのみ神は人間に宿り,人は救われる。

彼は新旧の書物をすべてかますに詰め,ヴォルガに捨てさせました。


ダニーラ・フィリッポヴィチははじめコストロマ近郊のスターラや村に住み,のちコストロマに移った。

以来コストロマは「天上のエルサレム」,彼の住む家は「神の家」と呼ばれ,多くの信者を集めます。

書物の(つまり教会の)教えに頼らず,わたしの言葉のみを信ぜよ。

あるいは,預言者たちが忘我状態で口にする言葉(預言)のみを信ぜよというのが,彼の教えでした。

別の伝説によると,ダニーラのことを知った総主教ニコンは彼を幽閉したが,彼が釈放されてコストロマへ帰るまでの間,地上を一面の霧が覆った。

コストロマに帰った彼は,弟子たちに「十二誠」を与えた。

この十二誠とは次のようなものです。

1.我は預言者たちにより預言された神であり,人間の魂を救うため地に降り来たった。
  我以外に神はない。
2.他に教えはない。他の教えを求めてはならない。
3.汝の置かれたところに留まれ。
4.神の受命を守り,世の漁人となれ。
5. 酒を飲むな。肉の罪を犯すな。
6. 結婚するな。既婚者は妻と兄妹のごとく生きよ。未婚者は結婚するな。既婚者は離婚
せよ。
7. 悪罵を口にするな。悪魔,悪鬼等の言葉を口にするな。
8. 婚礼,洗礼式に行くな。宴会に出るな。
9.盗むな。一コペイカでも盗んだ者は,あの世でこの一コペイカを頭頂に貼りつけられ,
  これが地獄の火で融けるまで,赦されることはないであろう。
10.これら二二を秘表せよ。父にも母にも明かすな。たとえそのため鞭打たれ,火で焼か
  れようと,耐えよ。耐えきった者こそ信者であり,天国を,また地上では霊の喜びを,
  受けるであろう。
11.互いに訪れ合い,もてなし合い,愛し合い,我が誠命を守り,神に祈れ。
12.四神を信ぜよ。


 もっとも,コンラート・グラスというリトワニアの研究者によると,フルイスト派の伝説が伝える教祖たちのうち,ダニーラ・フィリッポヴィチについてはその実在を確証することができない。

歴史資料により実在が確証されるのは,次のスースロフからだというのです。

 万軍のエホバがゴロジン山に降りダニーラを生ける神とする十五年前,ウラジーミル県ムーロム郡マクサコフ村に,母親のアリーナ・ネーステロヴナが百歳の時,神の息子たるキリスト,イワン・チモフェーヴィチ・スースロフが生まれた

(これは,アリーナ・ネーステロヴナが生神女を務めていたカラーブリで,スースロフが霊的啓示を受けキリストとなった,という意味でしょう)。


 イワン・スースロフが三十歳になった時,ダニーラ・フィリッポヴィチは彼をコストロマへ呼び,神性を授け,彼を生ける神とした。

すなわち,スースロフはダニーラ・フィリッポヴィチにより三日間天へ上げられたのちオカ河の岸へ帰り,以後ここの一村を根拠地として教えを弘めた。

彼は若く美しい娘を連れており,彼女は生ける神の娘として,また生神女として崇められていた。

彼はまた,弟子たちのうちから十二人の使徒を選び,彼らと共に村から村へ布教を続けた。

 アレクセイ・ミハイロヴィチ皇帝(在位1645−76)はスースロフの布教活動のことを知って,彼を四十人の信者と共に捕らえ,訊問のためモスクワへ連行させた。

しかし司直は彼らから一言の供述も引き出すことができなかった。

拷問の火もスースロフの身体を傷つけえず,結局彼はクレムリン前の赤の広場で心墨に処された。

彼は木曜日に息を引取り,金曜日に埋葬されたが,土曜日から日曜日にかけての夜に甦り,モスクワ近郊の村に姿を現した。そこで再度逮捕され,拷問と礫刑に処され,再度甦った。


三度目に捕らえられた時,皇后ナタリヤ・キリーロヴナはピョートル・アレクセーヴィチ(のちのピョートル大帝)を懐妊中で(つまり1672年のこと),スースロフの釈放なくして出産は無事にはすまないという預言があったため,皇帝はスースロフを釈放した。

 以後三十年間(つまり1702年まで),スースロフはモスクワを中心に布教を続けたが,うち十五年間は政府の監視を避けてモスクワを去り,諸所の弟子たちのもとを転々とし,迫害が下火となったのちモスクワへ帰り,ここで男女の修道院に果多しく信者を増やした。


彼の住むクレムリン近くの家は,「神の家」とも噺しきエルサレム」とも呼ばれた。

 1699年には,百歳のダニーラ・フィリッポヴィチがコストロマからモスクワの「新しきエルサレム」へ移り来たり,ここから1700年1月1日,永い輪舞ののち,多くの会集者たちの見守るなか天に昇った。


以後それまでの9月1日に代えて,この日を新年の始まりと定めた。

三年後,スースロフ自身も多くの信者たちに見守られつつ昇天した。

ダニーラ・フィリッポヴィチは地上に遺骸を残さなかったが,スースロスは残した。

信者たちは遺骸を乞い受けてイワノフスカや女子修道院に埋葬し,石碑を建てた。


 スースロフのあとを継いでキリストとなったのは,ニージニー・ノヴゴロト(現ゴーリキー市)の元込士プロコフィー・ダニーロヴィチ・リープキンなる人物で,一部フルイストたちは,彼をダニーラ・フィリッポヴィチの実の息子であるとしています。
彼は1713年から1732年の死まで,キリストの地位にありました。

彼の妻アクリーナ・イワーノヴナは生神女で,二人の息子は剃髪して修道院へ入り,ここで教えを弘めます。


 十八世紀半ばから十九世紀初頭までの問に,フルイスト派はほぼロシア全域に行き渡り,国外ではガリシア地方に住むロシア人たちにまで及びました。

モスクワには四つのカラーブリがあった。

とりわけ信者が多かったのは,オリョール県とタンボブ県であったそうです。

信者はさまざまな階層にわたりましたが,主として農民都市の職人,小商人たちで,また多くの修道院がこのセクトの拠点でした。


 フルイスト派は結婚と生殖を認めませんが,ダニーラ・フィリッポヴィチやキリストの家系には血統が絶えぬよう配慮がなされていたようです。

コストロマから三十キロのスターラや村には,十九世紀半ばまでダニーラの門下と言われるウリアナ・ワシーリエワという女性が生存しており,彼女が修道院へ幽閉されてのちも,スターラや村はフルイスト派の聖地ベツレヘムといったものでしたし,ループキン直系の子孫もやはり十九世紀半ばまで存続していました。

 十九世紀の六十年代に至り,フルイスト派は個々のキリストを戴く多くのカラーブリに分裂し,それらカラーブリ同士が互いに対立し合うという事態を生じた。

 フルイスト派は,のちの去勢派ほどにはよく組織された教団ではありません。
それは半ば自然発生的にさまざまな地方に興つた,とすら見える。

諸カラーブリ間の横のつながりも,さして緊密なものではなかったらしい。


しかし各カラーブリにひとりのキリスト,ひとりの生神女がいて,ひとり,あるいは数人の預言者・女預言者がいるという構造は,共通していたようです。

また,儀式のうえではすべてのカラーブリが輪舞(ラジェーニエ)を採用していたことは事実ですが,儀式の細目については地方により時代により種々食い違いもあり,このことは,セクトが時とともに様々な派に分かれていったことを証するものです。

体系的な教義が成文化されず,教導者の意思が神の意思と見倣され,カラーブリの全成員がこれに絶対服従するような集団にあって,これは至って自然なことでしょう。

 ロシア正教というのは,概して形式にすこぶる拘泥する宗教です。

十七世紀の教会分裂自体,儀式や礼拝の細目における形式の変更をめぐって生じた。

そして分離派は,正教会以上に形式主義者でした。

彼らは,ニコンの改革が伝統的形式を歪めるものであるとして,旧来の伝統と形式の名において改革に反対したのです。

フルイスト派は,ロシア正教のこの形式主義への反動として興つたと言えます。

その意味で,ダニーラ・フィリッポヴィチがあらゆる書物をヴォルガへ捨てたという挿話が,フルイスト伝説の冒頭に位置していることは象徴的です。


書物や普通の祈りでは生ぬるい。

彼らは神性との一層直接的な接触・融合を求めた。

つまり激しいラジェーニエに訴えて肉体を疲労特牛させ,神を自らの内へ直接呼び降ろそう,神と合体しようとするのであって,これが彼らの祈りなのです。

彼らは,使徒行伝に引かれた預言者ヨエルの言葉が実現したものと信じていました。

「神いひ給はく,末の世に至りて,我が霊を凡ての人に注がん。

汝らの子女は預言し,汝らの若者は幻影を見,なんじらの老人は夢を見るべし。

その世に至りて,わが僕・師団に,わが霊を注がん,彼らは預言すべし」

(使徒2.17)。


 法悦に達するための舞踏としては,古代の宗教やシベリアのシャーマン等が思い浮びますが,フルイスト派の輪舞(ラジェーニエ)は他から借用されたものではなく,フルイストたち自身の内で見出され徐々に完成されたものらしい。

ミリューコフは,このセクトの民衆起源に鑑み,先ず初めにその外的・儀式的側面が成立したのであり,教義が整えられたのは遙かのち(おそらくは十九世紀)のことであったろうと言っています。

ローザノブも,ダニーラ・フィリッポヴィチは神との直接交流の手段たるラジェーニエを案出したことで,このセクトの教祖となり,生ける神として崇められたものであろうとしています。

 神性と直接合体せんという望みは,彼らが人格化された生ける神を求めたことと結びついています。

人間が神と直接合体しうるというのは,人間が神になりうるという人神思想なのです。

神の霊感を受けるものにとって,この霊感を神から受けたと考えることから,この霊感が自分の内から流れ出たと考えることへはほんの一歩です。

彼らが自らを神的な霊感の源泉,つまり自らの内に神を孕む者と考えるに至ったのは,至極当然の成行きでした。

あらゆる魂の奥所には聖神の萌芽がある。

自らの内へ降りゆく者は,ここに聖神のことば言を聞き,自らの魂の内に神の国を見出す。

自らの内にこの内的福音の声を聞いた者は,その瞬間から「神の宮」となり,もはや肉の内にはなく霊の内にある。

これこそ聖神を自らの内に宿すということです。

彼らにとってはイエス・キリストも,自分たちと同等な「神の言の籍身」にすぎない。

彼らはラジェーニエで,

「主よ,われらにイエス・キリストを与え給え」

と唱えながら踊りますが,その意味するところは,

主よ,かつてイエスに霊感を与えたように,われらにも霊感を与え給え

ということなのです。


こうしてフルイスト派の世界には無数のキリストと生神女が出現したのであり,多くのカラーブリでは,信者同士が互いを神として拝し合うことも行われました。


 輪舞(ラジェーニエ)のやり方については,個々のカラーブリにより多少の違いはあるものの,大筋のところはほぼ一致しており,大略次のようなものであったようです
(十九世紀前半におけるニジェゴロト県アルザマスのカラーブリ,コストロマ県ガーリチのカラーブリ等。メーリニコフによる)。


 晩の六時頃,カラーブリの成員が一軒の家に集まる。

人数は十人から四十人。

百人に及ぶことは稀である

(もっとも,ペテルブルクでのセリヴァーノブのラジェーニエは,六百人を集めたと言われます)。


部屋には窓がないか,あっても塞がれていて,音が外部に洩れないよう,しばしば地下に造られている。

ラジェーニエの行われる家は,「神の家」とも「エルサレム」とも呼ばれる。


 部屋の一隅に生神女が座を占め,信者たちは男女に分かれてベンチに腰掛ける。

全員裸足で,長い白衣を着ている。

はじめに福音書,使徒の書簡,教父の文章,聖者伝等が読まれることもある。

それから自家製の祈りの文句を唱える。

やはり自家製の歌を歌うこともある。

その際両手で両膝を打ち拍子をとる。

歌の合間に十字を切り,主の祝福を乞う。


 次いでキリストなり預言者なりがラジェーニエを命じ,一同立って輪になる。

時として預言者自らラジェーニエを始め,他の観たちがそれに従う。

出たちの輪の外に女たちの輪が形成されることもあるが,大抵は男女入り混じっての輪である。

彼らは

「主よ,われらにイエス・キリストを与え給え」


と歌いながら,飛び跳ねつつ,右回りに回る。

輪舞も各人の旋回も,必ず右回りである。

つまり,南面したとき太陽が東から西へ動くように,右回りでなくてはならない。

この踊りに酒神が降るのであり,「聖なる輪」に入る者は霊により国勢するとされる。

踊りは次第に速くなり,人々は息を喘がせて跳ね上がり,手を振り,両足で床を踏み鳴らす。

舞踏者たちの回転の速いことは旋風のようで,顔も見分けられないほどである。

彼らが旋回と跳躍の間中,畷り泣き,声を震わせて奇声を発するさまは,傍目にも恐ろしいほどで,壁越しにこれを聞くと,まるで何かを鞭打っているように聞こえる。


フルイスト派が樽の周りで自分たちを鞭打っているという噂が弘まったのは,このせいかもしれない。

 踊る者たちが自らのうちに霊を感ずるや,踊りはますます速くなる。
輪の外で拍子をとり声をかけている者たちは,舞踏者のとりわけ激しく速い動作を認めるや,

「彼に恵みが降った」

と言う。こうして預言者や女預言者が出現する。


ラジェーニエ中はなにも考えてはいけない。

さもないと霊は降らない。

預言者や女預言者になる人々は,概してラジェーニエへの強い嗜好を有しており,彼らにとってラジェーニエは,集中した断食ののち,言い知れぬ喜びを伴って自ずと起こるのだという。

人々はラジェーニエを,それがもたらす陶酔ゆえに「霊的ビール」と呼んでいる。

フルイスト派の教義が肉食,飲酒,夫婦の交わり等の厳しい禁欲的節制を課するものであったことに鑑みれば,ラジェーニエによる心理的陶酔が彼らにとって不可欠であったことは,想像に難くありません。

 踊りは大抵夜半まで続く。

白衣が汗でぐっしょりになると,白衣を脱ぎ捨て,裸のまま倒れるまで踊る。

 踊りが終わると全員が腰をおろし,手で膝を叩いて拍子をとりながら歌を歌う。
それから教導者に向かって脆き,十字を切り,聖神が預言者の口を通って彼らを訪れるよう祈る。

選ばれた預言者が人々に向かい合って立ち,身体を動かしながら,大きな声で預言を始める。

はじめに全員への預言があり,そのあと個々人への預言がある。

預言者は個々人の罪を暴き,罪人は十字を切って罪を悔い,時に涙を流して預言者を拝する。

 預言はしばしば明け方近くまで続く。預言が終わると全員で

「キリストは甦り給いぬ」

を歌い,教導者は十字架を聖像の下に置き,一同は脆拝して十字架に接吻する。


 フルイスト派にとって霊は善であり,肉は悪であり,ラジェーニエは霊によって肉を克服する手段であるわけですが,日常生活においても霊は肉に打ち勝たねばならない。

最初の罪はアダムとエヴァの肉の交わりによって生じた。

普通の正教徒たちは変わることなく罪のうちに孕まれ,罪のうちに生まれ,罪のうちに生きている。

罪を免れるには,この世と訣別せねばならない。

これは祈りと断食と,肉欲を断つことによって達せられる。

概して,女と交わることは,フルイストにとって最も重い罪です。

肉,魚,玉葱,大蒜を食べてはならない。

酒を飲んではならない。

遊びの集まりに行ってはならない。

悪罵を口にしてはならない。

女は華美な服や飾りを身につけてはならない。

被ったショールはなるべく深く眼まで下ろして結び,常に慎ましくあらねばならない。

これらの誠命をすべて厳しく守る者は,来世で永遠の生命を得るばかりか,ここ現世でも聖神の恵みに与り,神の息子ないし娘に等しいものとなる。

つまりキリストないし生神女となる。

「我が誡命を守りわが道を保つ者は我に在り,我もまた彼に在るなり」
(ヨハネ第一書3.24)。

イエス・キリスト自身そうした神の籍身に他ならなかった。

罪と訣別し新たな生へと生まれ変わり新たな霊となったわれわれは, 言たる神が宿るに相応しい者たちである。

男たちは皆キリストであり,女たちは皆生神女である。

 仲間に引き入れようとする者には,先ず自分たちが正真正銘の正教徒であることを確信させる。

「司祭たちはわれわれに何も教えてくれない。だから自分で本を読まねばならない」
と言い,絶えずキリストに祈り,なるべくしばしば教会へ行き,正教の司祭を敬うよう教える。

やがてこう教えるようになる,

「この世:には聖神の恵みを有する試しい人々がいる。

こうした人々の内にこそ神は生きている。

彼らこそ縛り審くカをもち,罪深い魂を地獄から天国へ導くことができる」。

しかしこうした人々が誰で,何処にいるかは言わない。

 新人がセクトへの加入に同意するや,彼は数日間の断食と斎戒を命じられる。
定められた日に,セクトの教導者ないし長老が彼を迎えに来て,信者たちの集会へ導く。

そこには信者たちが全員裸足に白衣姿で,男と女に分かれてベンチに坐っており,前方にひとりの女性(生神女ないし女預言者)が聖像の下に腰掛けている。


広い部屋には沢山の蝋燭が明々と灯されている。

生神女は新人に尋ねる,

 「ここへは何のために来たか」

 「魂を救うために」

と新入は,予め教えられていたとおりに答える。

 「魂を救うのはよいことである。で,汝は誰を保証人とするか」

 「天の王たるキリスト自身を」

 「キリストを辱めることのないよう努めよ」

 次いで新人は聖像に向い誓いを立てる。

誓いは次の三点から成る。


1. 聖なる信仰を受け容れ,決してこれに背かない。

2. しばしば教会へ行き,痛悔をし,聖体礼儀を受けるが,司祭に新たな信仰のことは一言も洩らさない。

3. 聖なる信仰のためにはいかなる苦難にも耐え,牢獄も,シベリアへの流刑も,死すらも恐れず,自らの信仰を誰にも決して明かさない。


 そのあと新参者は教導者の命ずるところに従い,一同が彼のために祈るよう頼む。

一同は円くなって坐り,彼らが「主への祈り」と称するものを民謡の節で歌う。

一同歌いながら,右手で膝を叩いて拍子をとる。


次いで三,四人の男女が円のなかへ出て,跳ねながら右回りに回り始める。

こうして新信者加入の儀式は,ラジェーニエへと移行する。


 ロシアにあっても国外にあっても,フルイスト派は永いこと忌まわしい淫祠邪教のたぐいと考えられてきました。

下着姿の男女により深夜人目を避けて行われるラジェーニエが,人々に性的放縦と乱交を連想させたのです。

フルイスト派の儀試について,バクストハウゼンはロシア人の秘書から聞いた話としてこう記している,

 「……祈祷の富士を満たした樽のなかに十五,六歳の少女を坐らせる。

数人の老女が彼女に近づき,その胸を深く切開し,左の乳房を切り取り,驚くべき巧みさで出血を止める。


〈……〉それから切り取った乳房を皿に載せ,小片に切りわけて一同に配り,一同はこれを食べる。

この人肉食が終わると,特にしつらえた高い台に少女を坐らせ,歌いながらその周りを回る」。


 バクストハウゼンのこの記述を信頼に値すると見,わたしも同様の話を聞いたとして,同じ乳房嗜食の話を紹介したのは,メーリニコフです。

そして彼はここに,嬰児供犠の話をつけ加えた。


生神女である少女が男の子を産んだ場合,この男子は生まれて八日目に,キリストに倣い脇腹を刺されて殺され,一同はその生血で聖体礼儀をとり行い,屍体は乾燥させて粉にし,パンに焼いてやはり聖体礼儀に使われる。 

やはりメーリニコフの挙げている例ですが,


ワシーり一・ラダーエフというアルザマスのキリストは,

「神秘的な死を死に,神秘的に甦って」キリストとなった者にはすベてが許される
という,一種の超人思想の持主で,これに基づき自らのカラーブリの十三人の女たちと関係をもっていました。彼は女たちに向って,自分がこれを要求するのではない,自分の内なる神が要求するのだ

と言って女たちに関係を迫り,彼女たちはこれを拒否できなかったといいます。

カラ〜ブリの成員は,自分たちのキリストに対しては絶対服従の義務を有し,キリストの命令とあらばいかなる法も眼中にないという有様でしたから,このキリストが不心得者であった場合はとんだ事態が生じかねない,ということはあるでしょう。


深夜の密儀と乱交,人肉食,嬰児供犠等は,大衆の猟奇趣味にはなはだ適っていました。

また,ロシアをヨーロッパの秘境と見倣したがる西欧人の好みにも適っていた。

ハクストハウゼンとメーリニコフのこの記述は,大衆のフルイスト像を決定してしまった。

 ロシアの作家たち自身例外ではなかった。
https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/5362/1/slc013p121.pdf


"真説ラスプーチン(上/下)" Edvard Radzinsky 著
http://www.amazon.co.jp/%E7%9C%9F%E8%AA%AC-%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3-%E4%B8%8A-%E6%B2%BC%E9%87%8E-%E5%85%85%E7%BE%A9/dp/4140808578

時代は、ロマノフ王朝の末期。

最後の皇帝ニコライ2世は闇の力に操られたと言われる。

その闇で君臨したのが怪僧と言われたラスプーチンである。

彼は読み書きもままならない農民、つまり「ムジーク」であるにも関わらず皇族への影響力は絶大であった。

聖書に関しては優れた知識をもち、素朴で、教養がある人間よりも物事がわかっている。

彼の言葉には、謎めいた格言のような形で、神がかりなうわ言のような予言力がある。

また、彼のまなざしと、人に軽く触れる手には、催眠効果があったという。

その一方で、売春婦や無数の婦人などを宗教と色欲を混同した半狂乱の中に陥れた。

まさしくオカルトの世界である。

ラスプーチンは、自分自身の暗殺を予言している。

その予言は、暗殺が親類の陰謀によるものならば、皇族一族も暗殺されるだろうというもの。

そして、予言通り皇族一家も暗殺される。

暗殺者によると、毒を盛られたのに生きていた、また、何発かの弾丸を打ち込まれたにも関わらず生きていたという証言がある。


彼の逸話には魔人伝説が散乱する。


@ ロシアで流行るカルト宗教

暗殺や謎の死、様々な矛盾と恐怖にむしばまれた時代、こうした時代がオカルト的な雰囲気を蔓延させ、人々の日常生活は霊的なものを求めていたという。

確かに、降霊術がこれほど発展した国はないのかもしれない。

ロシアでは、ドストエフスキーやトルストイのような文学者を生み出した一方で、超能力者を生み出している。

こうした背景は非公認の異端宗派を乱立させる。

本書は、中でも「鞭身派」と「去勢派」について言及している。


鞭身派における乱交は、肉欲を抑制するためであり、自らを清める儀式である。

これをキリストの兄弟愛と称する。

敬虔な人間は、罪を犯すと、苦悩を味わい懺悔する。

その結果、魂の浄化が起こり罪人は神に近づく。

罪と懺悔の間を行き来することに意味があり、神への道を示すものとされる。

清らかな体にこそ聖霊が宿り、罪によって罪を追い払うという奇妙な理屈があるようだ。

子供は肉から生まれたのではなく聖霊から生まれると信じるので、女性自身が聖母と自覚できる瞬間がある。


18世紀半ばに、鞭身派から分かれた去勢派という新たな狂信者を生む。

鞭身派の性的堕落を非難し絶対的な禁欲を唱える。

男根の去勢処置は、灼熱した鉄を使い、斧も用いられる。

女性の手術は、外陰部、乳首、乳房が切り取られる。

本書は、この罪を犯すことの重要さを理解しなくては、ラスプーチンを理解することができないと語る。


A ラスプーチンの教え


ラスプーチンは、鞭身派からスタートしたという。

磔にされたキリストは復活せず、復活したのはキリストが説いた永遠の真理のみ。

そして、「すべての人間がキリストになれる」と主張する。

そのためには、自らの内にある肉欲、つまり、旧約のアダムや罪の人を殺さなければならないというのだ。

ラスプーチンの使命とは、神の弱い創造物である女性たちを、罪から解放してやることだという。

彼にとって愛こそ神聖なもの。

自然の万物に対する愛。キリスト教的な家族愛。

女性が夫を愛していれば、それは触れるべきではないが、夫を愛さずに結婚生活を送っているならば罪深い。

結婚という制度には、従属する愛と反対の立場をとる。

真実の愛が存在しないものはすべて罪と考える。

同性愛者で偽りの結婚生活をしていた皇帝の妹には、彼女を抱き、愛を伝染してやろうと試みる。

ラスプーチンから愛を授かったものには、性的な放埒から解放され、見えない糸で永久に結ばれると考えていたのだ。

なんとも神秘的というか幼稚というか、巧みな触れ合いで催眠状態に陥れる。

悪魔のいちばんずる賢いところは、人々に悪魔などいないと信じ込ませることである。

だが、ラスムーチンは書き残す。「悪魔はすぐそばにいる」と。


B皇族との結びつき

ロマノフ王朝は、血族同士の殺し合いの伝統をもつ。そこには閣僚の暗殺も横行する。

そうした陰謀の渦巻く王家にあって、皇帝ニコライ2世は数々の試練を迎える。

皇太子アレクセイの血友病。日露戦争の敗北。1905年の血なまぐさい革命。

こうした背景は、皇族一家が「神の人」を待ち望むという状況にあった。

そんな時期に、予知能力と千里眼を備えるという評判のあったラスプーチンが近づく。

予言、奇蹟、死者と話す能力を備え、ロシア艦隊が日本艦隊に敗れることを予言していたという。

彼には、催眠的な力を持った目、予言者、治癒者、民衆から出てきたなど、条件は整っていた。

ロシアでは、読み書きのできな農民、素朴な人間にこそ貴重な才能が宿るという思想があるらしい。

彼は、病気の皇太子に謁見して心を静め、医者が治らないと宣言した病も将来治ると予言した。

また、革命で自らの殻に篭った皇帝にも、恐怖心を払い勇気を与えた。

特に、皇后は、自身の神経発作を取り除いてくれたラスプーチンの神秘的な力を崇拝するようになる。

これぞ催眠療法である。

彼は霊的な高みに到達した存在であり、詩的な瞑想をしきりに働かせたという。

ラスプーチンが書き記したとされる文章には、催眠的な力と見事な文学的センスがうかがえる。
http://drunkard-diogenes.blogspot.com/2008/06/edvard-radzinsky.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/321.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK259] 「令和」最終段階で追加 政府要請で中西氏提出か(共同通信) 空っぽの愛国君
12. 日高見連邦共和国[12993] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 15:16:17 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[14]
>>07 アヘ散人

よかったな、このスレッドはその書き込みに反響があって。(笑)
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/293.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK259] 小沢氏のいる場所が自公政権に代わり得るマトモな野党だ。(日々雑感) 笑坊
5. 2019年4月05日 15:18:10 : MtrYtEHZzY : aGRleFU5cmVlaVU=[58]
>小沢氏のいる場所が自公政権に代わり得るマトモな野党だ。(日々雑感)

いつの日にか自公政権に代わり得るマトモな野党として、末永く切磋琢磨されるが良いでしょう。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/325.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK259] そんなに何度もゴーンを逮捕するなら、首相夫人や腹心の友位逮捕できるだろうに(そりゃおかしいぜ第三章) 赤かぶ
11. 2019年4月05日 15:18:30 : MwqM2u5ylY : WmdFRGhUVFJRdkk=[238]
10さんに同意。アメリカ人なら税金を貢ぎ勲章まで上げる。安倍夫婦は総理という地位を利用して税金を使って外遊三昧、昭恵夫人は私人といいながら秘書を3人もつけ、安倍夫婦の為にどれだけ無駄な税金を費やし、安倍友の加計学園には数百億の補助金や助成金を提供し、官房機密費は毎日菅と共にいくら使っても領収書もいらない、誰も何も言わない、トランプのポチとなり必要もない武器を爆買いし防衛費を安倍政権になってずっとうなぎ上りに予算を上げ、迂回献金の政治資金も使い放題、国会ではまともな答弁もせずやりたい放題の人間が国のトップ、世界でもこれ程ひどい人間を総理にしている国はない。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/322.html#c11
記事 [経世済民131] 米国の所得格差は「国家存亡の危機」、富豪ダリオ氏が論文 サムスン営業利益2年超ぶり低水準 野村証券のコスト削減策に既視感
ビジネス2019年4月5日 / 12:27 / 3時間前更新
米国の所得格差は「国家存亡の危機」、富豪ダリオ氏が論文
Reuters Staff
1 分で読む

[ニューヨーク 4日 ロイター] - ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者、レイ・ダリオ氏は4日公表した論文で、所得格差の拡大と公的教育への投資不足が「米国に存亡の危機をもたらしている」と指摘した。

ダリオ氏は、経済誌「フォーブス」の長者番付で57位にある富豪。推定資産は184億ドルとされる。

同氏は論文で、米国で資本主義が失敗しているとの自身の見方について詳述。対策として、子どもの早期教育、生徒一人当たりの支出、インフラ、公的保健措置への投資を拡大すべきと訴えた。

特に、国内の貧富の差拡大を批判。その原因として、高校卒業率の低下、試験での得点差拡大、過去30年における同等の教育レベルの教員と比較して現在の教員の賃金が低いことなどを挙げた。

ダリオ氏は「私からみれば、これほど多くの子どもたちを貧困の中に置き去りにし、きちんと教育を施さないことは、虐待に等しい。また、経済的におろかだ」と指摘した。

さらに、労働者に代わるオートメーションの採用増加、米連邦準備理事会(FRB)の低金利政策による資産効果でこの問題が増幅し続け、2020年の次期大統領選は「大変なことになる」と予想。

一方、公害などの社会問題に課税することにより、米国は資本主義体制を置き変えることなく強化できるとした。

2カ月ほど前には、スターバックスの創業者で前会長のハワード・シュルツ氏が、米国の「資本主義の危機」に取り組むため、無所属での大統領選出馬を検討中と発言している。

サムスン電子、第1四半期営業利益は2年超ぶり低水準の見通し
Reuters Staff
1 分で読む

[ソウル 5日 ロイター] - 韓国のサムスン電子(005930.KS)は5日、第1・四半期の営業利益が前年同期比60%減の6兆2000億ウォン(55億ドル)と、四半期ベースで2016年終盤以来2年超ぶりの低水準に落ち込むとの見通しを示した。

メモリーチップの供給過剰による価格低迷やパネル販売の鈍化、スマートフォン市場の競争激化が収益を圧迫している。

会社見通しはリフィニティブ・スマートエスティメートがまとめたアナリスト予想の6兆8000億ウォンを下回った。

サムスン電子は、売上高は14%減の52兆ウォンになったとの見通しを示した。同社は4月下旬に決算発表を行う。

業績見通しの発表を受けて株価は一時値上がりしたが、その後は値を消し横ばいで推移。投資家の多くは、チップ価格の持ち直しを背景に下半期に業績が回復すると見込んでいる。

KTB投資証券のアナリストは「下期にメモリーチップ価格がソフトランディング(軟着陸)し、下落が緩やかになる見通しなのに加え、今後控える新型iPhoneの発売もサムスンのディスプレーとメモリーチップへの好影響が見込める」と分析した。

サムスンは前月、第1・四半期の業績が市場予想に対して下振れる可能性について警告。メモリーチップの価格下落や米アップル(AAPL.O)のiPhone向けディスプレーパネルへの需要鈍化を理由に挙げていた。

アナリストらによると、同社の高性能スマホ「ギャラクシー」も新技術のコスト上昇や中国の競合社との競争、消費者による買い替えの先送りを背景に黒字化に苦戦しているという。

ただ、同社の株価は1月上旬に2年ぶりの安値を付けて以降、25%超急騰している。一部の投資家が半導体需要が回復すると見込んでいるからだ。

サムスンは折り畳み型や次世代通信規格(5G)対応型など新たなスマホモデルの投入によって中国市場のシェア拡大を狙っている。

BNK証券のアナリストは、「下期に発売する新型スマホはスマホ事業の押し上げには必ずしもならないかもしれないが、高密度の半導体チップを採用しているため、半導体事業にはプラス要因になるだろう」と指摘した。

*内容を追加しました。


ビジネス2019年4月5日 / 12:12 / 3時間前更新
前場の日経平均は続伸、米中通商合意への期待 円安基調も支え
Reuters Staff
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[東京 5日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比69円42銭高の2万1794円37銭となり、続伸した。米中通商合意に対する期待で中国関連株が堅調に推移。為替の円安も追い風となり、一時2万1800円台に上昇した。3月に付けた年初来高値に迫ったが、同水準では利益確定や戻り待ちの売りも出て、伸び悩んだ。

日経平均は寄り付き後、2万1839円18銭まで強含み、取引時間中として3月4日以来約1カ月ぶりの高値をつけた。トランプ米大統領と中国の劉鶴副首相が会談。トランプ氏が、中国との通商合意が4週間以内に発表する可能性があると述べたことなどが関心を集めた。

市場からは「日経平均が年初来高値を抜けて200日移動平均線を試すには、値がさのハイテク株が買われる必要がある。米国株市場でフィラデルフィア半導体指数.soxが一段高となるか見極めたい」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏)との声が出ていた。

TOPIXは0.36%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9112億円だった。東証33業種では、海運、金属製品、電気・ガスなどが値上がり率上位に入った。半面、水産・農林、精密機器、小売などは値下がりした。

東証1部の騰落数は、値上がり1212銘柄に対し、値下がりが809銘柄、変わらずが119銘柄だった。
https://jp.reuters.com/article/usa-wallstreet-dalio-idJPKCN1RH08H?il=0


 

トップニュース2019年4月5日 / 14:42 / 21分前更新

野村証券のコスト削減策に既視感
Jeffrey Goldfarb
2 分で読む

[香港 4日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 野村ホールディングス(8604.T)が4日発表した約10億ドルのコスト削減策には既視感があるが、それもそのはずだ。同社は2012年8月、形も規模も似たような対策を打ち出した。「規模適正化」、「削減」、「簡素化」などの取り組みはどれも的を射ている。野村に続いてリストラに踏み切る欧州企業も出てくるだろう。

多くの投資銀行にとって、昨年は厳しい終わり方となった。特に野村は第4・四半期の損失が約9億ドルと、過去10年ほどの最悪を記録。いくつかの減損処理や債券トレーディング収益の不振などが響いた。従って、永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)が新たなコスト削減と経営資源の集中を打ち出したことは、歓迎すべきニュースだ。

計画の大半は、金融業界で過去に幾度も行われてきた内容となっている。地域別のマネジメント体制を撤廃、組織機構図を簡素化、欧州中東アフリカ事業を縮小する。一方で法人顧客向けの助言業務を強化し、人工知能(AI)を中心にテクノロジーの向上に取り組む。この結果、経費は10億ドル減る見通しで、うち半分以上は1年以内に実現するとしている。

野村は破綻したリーマン・ブラザーズの欧州・アジア事業を買収した4年後にも、同様の措置を実行している。しかし結果ははかばかしくなかった。リストラ実施以降の株主総リターンは配当の再投資を含めて年率約10%で、TOPIX指数構成企業の平均16%を下回っている。

過去と同じリストラ策を繰り返すだけでは立ち行かなくなってきたことを示すのが、国内店舗を約2割削減する計画だ。広範なコスト削減を発表するのは、野村が最後ではないだろう。特に欧州の投資銀行の多くは、株価が簿価を大幅に下回り、事業モデルを見直す機が熟しているようだ。あちこちで既視感のある計画が発表されるのは、もう間もなくだろう。

●背景となるニュース

*野村ホールディングスは4日、ホールセール部門で10億ドルのコスト削減を実施し、156あるリテール店舗から30店以上を削減すると発表した。コスト削減の約6割は2020年3月までに完了するとしている。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
https://jp.reuters.com/article/nomura-breakingviews-idJPKCN1RH0DA?il=0
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/821.html

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
1. 赤かぶ[8669] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:22:23 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3708]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c1
コメント [原発・フッ素51] 自転車競技でもトップクラスの日本人選手2人が骨折 ガタガタになってきた日本のスポーツ界  魑魅魍魎男
8. 2019年4月05日 15:23:05 : w3ysOnMuKQ : WWs4Q2FCOXpvWlE=[3]
癌が相次ぐのを被爆のせいというのは、あながち間違ってもいないと思うが
トップレベルのスポーツ選手に怪我や故障が起こるのは普通だぞ
野球でもサッカーでも相撲でもなんでもいいから調べてみろ
むしろ、こいつどんだけもの知らないの? と呆れるレベル

とりま『スポーツ診療科』でググれ
スポーツドクターやスポーツクリニックでもいいぞ
スポーツマンの怪我や故障があまりに頻繁に起きるので
整形外科は整形外科でもスポーツ整形外科まで存在する現実

てかスポーツ診療科って1950年代から普通にあるぞ
どんだけもの知らないんだ・・・
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/306.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
2. 赤かぶ[8670] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:24:28 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3709]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
3. 2019年4月05日 15:25:06 : ZKr7qDuIxo : SGJTekdyVEVpeXM=[9]
尾張おっぺけぺーさんのツイート

安倍さんが森友問題で質問無視で繰り出していたどうでもいいわけのわからない答弁、覚えていますか?
というのを今こそ思い出してもらおうという動画。

https://twitter.com/toubennbenn/status/1113607242379481088


ぜひ、動画をクリックしてご覧ください。利益誘導そのものが実証されました。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
4. 赤かぶ[8671] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:25:30 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3710]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
31. 2019年4月05日 15:30:39 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[79]
●消費税等血税の増税は天下の愚策!ムダな公共事業を温存する愚策だ!

膨れあがるムダな公共事業(橋・道・ハコモノ、防衛関連etc)による赤字を消費税等で補填したら、ムダな公共事業を支援しているようなもんだ。

ムダな公共事業を整理することが、先だろう。

自民・公明政権が続く限り、ムダな公共事業で増殖するシロアリと利権業者を支えるために増税を続けなければならない。

いつまで続くと思う?

消費税増税で解決する問題じゃないだろ。

むしろ、消費税増税でムダな公共事業が温存されるということだ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c31

コメント [経世済民131] 米国の所得格差は「国家存亡の危機」、富豪ダリオ氏が論文 サムスン営業利益2年超ぶり低水準 野村証券のコスト削減策に既視感 うまき
1. 2019年4月05日 15:31:22 : ZzavsvoOaU : aHVwMGJ2SHM5RE0=[88]

>国内の貧富の差拡大を批判。その原因として、高校卒業率の低下、試験での得点差拡大、過去30年における同等の教育レベルの教員と比較して現在の教員の賃金が低いことなど  

超富裕層との貧富の格差の主因は、教育投資の不足ではないから

資産課税を強化しない限り、解消しない


ただし教育投資によって、減りつつある中流層と、増えつつある底辺層の間の格差は、多少は縮まるだろう


>さらに、労働者に代わるオートメーションの採用増加、米連邦準備理事会(FRB)の低金利政策による資産効果でこの問題が増幅し続け、2020年の次期大統領選は「大変なことになる」

これも教育投資では解消できない

BIによる生活保障しかないが、移民国家の米国で、それを実現するのは難しいだろう

そのためには日本化が必要だろう


>公害などの社会問題に課税することにより、米国は資本主義体制を置き変えることなく強化できる

その結果、中国など規制の緩い新興国に生産が移動して、一部を除き、大部分の米国民の生活水準はさらに下がるだろうが

世界全体にとっては、非常に良いことではある



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/821.html#c1

コメント [不安と不健康18] 熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」である てんさい(い)
4. 2019年4月05日 15:31:29 : YXSoAYdZfM : SWhKQ0JyYjdtVWM=[35]
ただし、高熱が続いた場合、体力の消耗等が発生する場合があるため、その場合は解熱を考えたほうがよいかもしれません。
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/689.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK259] 記者クラブは「冤罪製造装置」の重要パーツである(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
5. 2019年4月05日 15:32:35 : MwqM2u5ylY : WmdFRGhUVFJRdkk=[239]
記者クラブも司法も検察も安倍配下で安倍政権では何をしても殺人でもない限り捕まらない。安倍総理があれだけ数々の疑獄事件に関わりながら何のお咎めも無い、あれだけ税金も政治も私物化し安倍友が強姦しても逮捕されないこの国の異常さ、沖縄の辺野古を見てもとても民主国家とは言えない、安倍の自己保身と利権の為なら国のものも税金もしたい放題だ。後ろにアメリカCIAが黙認しているのか、安倍は何をしようと政権を維持できるようになっている、こんな国に長生きなどしたくないとつくづく思う。子供や孫が可哀想だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/276.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍官邸は逆ギレ「令和=命令と平和」英訳まねいた不手際(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
83. おじさーん[25] gqiCtoKzgVuC8Q 2019年4月05日 15:32:38 : iwxRnn2vT2 : TzBMaWwzRTJ6SWM=[1]
私は平和という言葉が嫌いです。平和を命令するなんてふざけたことを言わないでください!! 逆切れの本当の理由です。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/269.html#c83
コメント [リバイバル3] 黒澤明 ドストエフスキー『白痴』 中川隆
1. 中川隆[-10919] koaQ7Jey 2019年4月05日 15:37:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1109]

黒澤明 ドストエフスキー『白痴』 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=f8wrohnqcxE
https://www.youtube.com/watch?v=HpH0x1oLsKQ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/617.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] “安倍・麻生道路で大炎上 塚田副大臣「忖度」発言の真相(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
21. 2019年4月05日 15:41:12 : Z0LaAKC6JA : ZW1iT2kyVmtRcC4=[21]
出た、とんでも発言!

アベに麻生、そこに塚田が飛び込んで、この道路の名は「三バカ道路」できまりかな。
あるいはテイノウ・ロードとか。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/305.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
5. 赤かぶ[8672] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:42:27 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3711]

【総理案件】安倍晋三さん、3年前に第2関門橋の要望を国土交通大臣に出していた
https://news.guideme.jp/kiji/a22606e38bc253e5c89b34a63a907435
04月04日(木)16:39 115件 poverty GuideMeJp

関門会 『 下関 北九州 道路 の 早期実現 に向けての 要望書 』平成28年3月31日(全文)

下関 北九州 道路 (第二 関門橋 )の 早期実現 に向けての 要望書 「 関門会 」は、 関門すなわち下関、 北九州 にゆかりのある 自民党 、 公明党 国会議員の有志によって結成された会である。去る 二月二十四 日、 安倍総理 を囲み 懇談会 を開催させていただいたところ、 その際、「第二 関門橋 」の 早期建設促進 の件が話題となり、「 関門会 」の総意として 要請活動 を行うこととなった。以下、その理由を申し述べます。

関門地域 は、古くから本州と九州を結ぶ陸上、 海上交通 の要衝として、また、大陸との交流の窓口として繁栄してきている。現在においても、 当地域 を含む周辺地域一帯は、自動車組み立て・部品工場の一大拠点を形成するなど、 わが国の産業・経済をリードする地域として、また、東アジアとの経済交流など、国際交流の拠点として、さらなる発展が期待されている。

今後、人口減少と高齢化の進展が見込まれる中、 このような 関門地域 の強みや特色を活かして地域の自立的発展を図っていくためには、地域間の交流・連携をより一層深化させ、産業や観光の振興などにより、地域経済を再興することが重要であり、そのための基盤となる道路ネットワークの充実・強化が急務である。

また、安全・安心な国土・地域・経済社会の構築に向けた「国土強靭化」の観点からも、大規模災害時にも機能する、信頼性の高い道路ネットワークの構築が強く求められている。

しかしながら、下関市と 北九州 市を繋ぐ 関門橋 及び関門トンネルは、供用開始から長い年月が経過し、近年、施設の老朽化に伴う補修工事や、悪天候、事故の発生による通行制限が頻繁に行われており、 関門地域 における安定的な交通機能の確保、ひいては、本州と九州の連携強化が喫緊の課題となっている。 こうした地域のニーズや喫緊の課題に的確に応えていくためには、 下関 北九州 道路 (第二 関門橋 )を早期に整備し、 関門橋 や関門トンネルと一体となって環状道路網を形成することにより多重性を確保するとともに、大規模災害時等における代替性を確保することが必要不可欠である。

このため、我々は、本会の総意に基づき、以下の事項について、強く要望する。

             記

一、 下関 北九州 道路 (第二 関門橋 )の 早期実現 を図ること

二、実現に向けて、具体的な検討を進め、調査を実施するとともに、これらに必要な予算を確保すること

平成二十八年三月三十一日

関門会 代 表 田中 和徳  事務局 西村 明宏     

    安倍 晋三  野田 聖子  三原 朝彦     

    桝屋 敬悟  山本 幸三  武田 良太     

    高木美智代  岸  信夫  古田 圭一     

    林  芳正  江島  潔  大家 敏志 国土交通大臣 石井 啓一 殿

[外部リンク]

なお安倍曰く勝手に名前を使われただけとのこと
元スレ:[http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/poverty/1554363571//l50]




http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] 大阪府知事選は吉村リード、市長選は松井、柳本が互角!  赤かぶ
8. 2019年4月05日 15:43:11 : 7PwmqLHQkI : clM4VThOMGtYd28=[1]
柳本が勝って維新政策を踏襲することがあれば、岩上安身や適菜収らがインチキリベラル認定されることになるな。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/333.html#c8
コメント [近代史3] 凡人が天才になる方法はあるか? 中川隆
10. 中川隆[-10918] koaQ7Jey 2019年4月05日 15:43:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1110]

ドストエフスキーが全く理解できなかった黒澤明の作ったアホ映画

原作をそっくりそのまま舞台化すればいいのに、アホは自分が理解できる様な見当外れの話に書き換えてしまうのですね。


黒澤明 ドストエフスキー『白痴』 (1951年)

動画
https://www.youtube.com/watch?v=f8wrohnqcxE
https://www.youtube.com/watch?v=HpH0x1oLsKQ

監督 黒澤明


キャスト

那須妙子:原節子

亀田欽司 : 森雅之

赤間伝吉:三船敏郎

大野綾子 : 久我美子

大野:志村喬

大野里子:東山千栄子

大野範子:文谷千代子

香山睦郎:千秋実


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/321.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
6. 赤かぶ[8673] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:45:42 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3712]

【総理案件】安倍晋三さん、3年前に第2関門橋の要望を国土交通大臣に出していた
https://news.guideme.jp/kiji/a22606e38bc253e5c89b34a63a907435
04月04日(木)16:39 115件 poverty GuideMeJp

関門会 『 下関 北九州 道路 の 早期実現 に向けての 要望書 』平成28年3月31日(全文)

下関 北九州 道路 (第二 関門橋 )の 早期実現 に向けての 要望書 「 関門会 」は、 関門すなわち下関、 北九州 にゆかりのある 自民党 、 公明党 国会議員の有志によって結成された会である。去る 二月二十四 日、 安倍総理 を囲み 懇談会 を開催させていただいたところ、 その際、「第二 関門橋 」の 早期建設促進 の件が話題となり、「 関門会 」の総意として 要請活動 を行うこととなった。以下、その理由を申し述べます。

関門地域 は、古くから本州と九州を結ぶ陸上、 海上交通 の要衝として、また、大陸との交流の窓口として繁栄してきている。現在においても、 当地域 を含む周辺地域一帯は、自動車組み立て・部品工場の一大拠点を形成するなど、 わが国の産業・経済をリードする地域として、また、東アジアとの経済交流など、国際交流の拠点として、さらなる発展が期待されている。

今後、人口減少と高齢化の進展が見込まれる中、 このような 関門地域 の強みや特色を活かして地域の自立的発展を図っていくためには、地域間の交流・連携をより一層深化させ、産業や観光の振興などにより、地域経済を再興することが重要であり、そのための基盤となる道路ネットワークの充実・強化が急務である。

また、安全・安心な国土・地域・経済社会の構築に向けた「国土強靭化」の観点からも、大規模災害時にも機能する、信頼性の高い道路ネットワークの構築が強く求められている。

しかしながら、下関市と 北九州 市を繋ぐ 関門橋 及び関門トンネルは、供用開始から長い年月が経過し、近年、施設の老朽化に伴う補修工事や、悪天候、事故の発生による通行制限が頻繁に行われており、 関門地域 における安定的な交通機能の確保、ひいては、本州と九州の連携強化が喫緊の課題となっている。 こうした地域のニーズや喫緊の課題に的確に応えていくためには、 下関 北九州 道路 (第二 関門橋 )を早期に整備し、 関門橋 や関門トンネルと一体となって環状道路網を形成することにより多重性を確保するとともに、大規模災害時等における代替性を確保することが必要不可欠である。

このため、我々は、本会の総意に基づき、以下の事項について、強く要望する。

             記

一、 下関 北九州 道路 (第二 関門橋 )の 早期実現 を図ること

二、実現に向けて、具体的な検討を進め、調査を実施するとともに、これらに必要な予算を確保すること

平成二十八年三月三十一日

関門会 代 表 田中 和徳  事務局 西村 明宏     

    安倍 晋三  野田 聖子  三原 朝彦     

    桝屋 敬悟  山本 幸三  武田 良太     

    高木美智代  岸  信夫  古田 圭一     

    林  芳正  江島  潔  大家 敏志


国土交通大臣 石井 啓一 殿

[外部リンク]

なお安倍曰く勝手に名前を使われただけとのこと
元スレ:[http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/poverty/1554363571//l50]




http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c6
コメント [近代史3] 文学も人間も全然わからなかった黒澤明の 白痴 (松竹 1951年) 中川隆
3. 中川隆[-10917] koaQ7Jey 2019年4月05日 15:48:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1111]
『白痴』(はくち)は、ドストエフスキーの小説 『白痴』を原作とした日本映画である。監督は黒澤明で、1951年(昭和26年)に公開された。

原作はロシア文学で、1868年に発表され同時代のロシアを舞台としている。本作では舞台が昭和20年代の札幌に置き換えられている。当初4時間25分であった作品であるが、松竹の意向で大幅にカットされ166分となった。


ストーリー

亀田と赤間は北海道へ帰る青函連絡船の中で出会った。

亀田は沖縄で戦犯として処刑される直前に人違いと判明して釈放されたが、そのときの後遺症でてんかん性の白痴にかかってしまったのだった。

札幌へ帰ってきた亀田は狸小路の写真館のショーウィンドーに飾られていた那須妙子の写真に心奪われる。しかし彼女は愛人として政治家に囲われていた。

裕福な大野の娘の綾子と知り合いになった亀田は白痴の症状はあるものの性格の純真さ善人さから、二人に愛され綾子と妙子の間で激しく揺れ動く。3人の異質な恋愛は周りの人物たちを次々と巻き込んでゆくこととなる。


____


『キネマ旬報』で、珍しくベストテンに入らなかった黒澤作品である。
ドストエフスキーを敬愛する黒澤にとっては、念願の仕事であったと同時にプレッシャーも非常に大きかった。原作を7度以上も読み込んだという。撮影がなかなか思うように進まず、精神的重圧のあまり近くにあったナイフで手首を切ろうとしたところ、三船敏郎にナイフを取り上げられたという。

中島公園の氷上カーニバルをはじめ、現在は失われた昭和20年代の札幌市の文化・風俗が記録されている貴重な映像資料でもある。黒澤は北欧のような異国情緒にあふれた当時の札幌の風景に魅せられてロケ地を選んだが、開発が進んで均質化された都市になってからの札幌には興味を示さなくなった。

ノークレジットながら、松竹側より、野村芳太郎、中平康などが監督助手として付いている。特に野村は、最後には黒澤より、シーンのOK、NGの判断すら求められるようになったという。黒澤は、「大船に過ぎたるものふたつ。(編集の)杉原よ志に野村芳太郎」と語った[1]。

松竹は当初黒澤に、前後編で公開したいと伝えており、黒澤はその意向に添って脚本撮影を進めたにもかかわらず、松竹首脳部は短縮を要請した。製作の小出孝は、この要請を黒澤に伝えることが出来ず、自分の責任でカットすることも検討したというが、結局野村芳太郎が黒澤に松竹側の意向を伝えた。[1]当然黒澤は激怒し、山本嘉次郎への手紙で「どうしてもカットしたいのならフィルムを縦に切ればいい」とまで言い切った。[2]結果として黒澤明は、当初4時間32分あった映画を3時間2分にまでカットしたが、それでも長すぎるとされ、結果として2時間46分までカットされた。現在見ることのできるバージョンはこれのみである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E7%97%B4_(1951%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)


▲△▽▼

黒澤明の「白痴」は、上述の原作に極めて忠実で、プロローグにドストエフスキーその人の言葉を載せることでも想像されるように、どうやら原作者と同じ意図を持って、ムイシュキン公爵を映画の中に登場させようとしたらしい。ふつう原作を映画化するときは、原作を映画のために利用するもので、原作者の意図をそのまま映画化する、ということはあまりないと思うのだが、黒澤のこの映画は原作者に忠実だという意味で珍しい映画のように思える。

黒澤はそれほどこの白痴という小説に心酔していたのだろうか。分からないが、結果はどうだったかというと、僕は、残念ながら、成功していないと思う。と、いうか、ドストエフスキーその人が、この主題は困難だ、と言った程度より、もっと困難なことをやろうとして失敗した、という感じで、無理もないように思う。

映画の中のムイシュキン公爵は「亀田さん」という名前で登場するが、この人は全編に渡って、「世間知らずで、他人の心の中しか見ようとしないせいで、他人の気持ちをあっさりと踏みにじる言動をし、周囲の状況がきちんと見えず、ゆえに滑稽で、極めて子供じみた人」という脚本の性格設定の元に見えている。すなわち「滑稽さ」と「非常識さ」のみで出来ているように見えてしまっている。

原作のムイシュキン公爵は、前述のように「滑稽」に加えて「論理」と「神秘」を持っているのだけれど、それらをそぎ落としてしまっている。「論理」は変だと思うかもしれないが、実際、物語りの中で公爵は、かなり論理的に自分の哲学を披露する長い弁舌をふるったりするのである。それゆえ「世間知らずの哲学者」などという軽い侮蔑の混じった扱いをここそこで受けたりもする。

とにかく、映画の方では滑稽ばかり目だってしまい、なぜこの人が特別な人なのか伝わってこない。

あと、けっこう決定的に問題なのが配役で、亀田さん役の森雅之はどう考えてもミスキャストとしか言いようがない。森雅之その人もこの役は自分じゃないと言っていたようだ。ただ、この亀田さん役を誰にするかについてはかなり紆余曲折があったそうだ。と、いうか、このムイシュキン公爵役をきちんとできる人はいるのかしらん、という気がする。

森雅之は僕の大好きは俳優なのだが、彼は、心に一物があり、ずるくて、それで色気たっぷりで、そこはかなく堕落したような男の役を演じると完璧なのであるが、そういう意味で、ムイシュキン公爵役と正確に正反対な感じである。目に色気がありすぎてどうしても善良に見えないのである。そのせいで、その類まれな善良さゆえに人々を惹きつけている、ということが伝わらず、特に、なんでこんなヘンな男をナスターシャとアグラーヤという二人の美女が取り合っているんだか、まるで分からない感じ。

原作者の言うことを忘れて、脚本を変えて、もう少し亀田さんをふつうの人にして構成すればよかったのに、と思えて仕方ない。

もっとも、この映画には仕方ない事情もあって、それは、黒澤が最初に完成させた時点では4時間の大作だったそうなのだが、配給会社の意向で大幅にカットになり、結局2時間半ぐらいにしてしまっているのである。ひょっとして、さっき言った亀田さんが哲学的考察を披露するシーンなんかも存在していたのかもしれない。

さて、ずいぶん黒澤の「白痴」をミソクソに言ってしまったが、これはひとえに亀田さんが変だ、というだけで、映画としては面白いと思う。特に、森雅之以外の配役が極めて秀逸である。

激しい情熱と行動の人である粗野なラゴージンは赤間伝吉という名前で三船敏郎が、ラゴージンとムイシュキン公爵の間で揺れる謎に包まれた絶世の美女ナスターシャ・フィリポヴナは那須妙子という名前で(ネーミングが面白い!)原節子が、そして、公爵に恋をする、気が強く純真な、やはりたぐいまれな美女のアグラーヤは大野綾子という名前で久我美子が演じている。

これら、三船敏郎と原節子と久我美子の3人の演技だけでもこの映画を見る価値はある。

特に僕は久我美子の綾子がとても気に入った。潔癖で気が強くて羞恥心が強く純真で、それゆえに怒ってばかりいるアグラーヤの性格がとてもうまく出ている。あと、ナスターシャ役の原節子の美しさと貫禄と隠されたナイーブな感じもいいし、三船敏郎のラゴージンの粗野な美男子ぶりもよい(原作のラゴージンはむしろ醜男だったはずだが)。原節子と三船敏郎のツーショットは本当に絵になる。

森雅之は、もう、これは仕方ない感じ。率直に行動するムイシュキンが下心ありありの男に見えちゃったり、人々を知らずして惹きつける純真であけすけな笑いが色目を使っているように見えちゃったり、さんざんである(笑) だって、そういうタイプの役者だもんね。

ちなみに森雅之は、僕は、何といっても成瀬巳喜男の「浮雲」が素晴らしいと思う。女好きでだらしないダメ男の役を、抜群に美しく魅力的な高峰秀子と演じている。ここでの森雅之は何ものにも変えがたい感じ。あと、雨月物語や、羅生門、女が階段を上る時、武士道残酷物語などなど森雅之が秀逸な映画はいくらでもある。
http://hayashimasaki.net/zatubun/hakuchi.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/173.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK259] 北海道知事選は鈴木が先行、激しく追い上げる石川!  赤かぶ
21. 2019年4月05日 15:48:50 : MBEA5hOU52 : WXU3OS5TaUdieS4=[46]
新聞は選挙戦最中にどんなに野党が追い上げて逆転しても、決して逆転したとは報道しない。
互角あるいは追い上げているとしか報道しない。なぜなら・・フセ・・デキなくなるから(?)
次々と国の存在に関わる問題が発生して、偽証や公文書改竄や捏造やらが事実としてあるにも係わらず

県民市民は何を考えて自民候補者に投票するのだろう?みんながそう言ってるから(?)

みんなと同じで居れば「私も、僕も」でその場だけでは安心できるから(?)

そんな思考や認識が常識人として現代では通用しているのか?私凡人には全く理解できない。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/323.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK259] 不安出ずる国、日本の消費増税 日銀短観が大幅に悪化しても景気が大丈夫な理由 うまき
4. 2019年4月05日 15:50:51 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[80]
>高齢者は年金で暮らしていて、不足分は預貯金を取り崩しているが、いずれも景気に影響されないので、高齢者の消費は景気にかかわらず安定している。

下記のデータを見て、高齢者が預貯金を取り崩して消費してくれるんで、景気は安定していると言えるのか?
 ↓
『高齢者貯蓄平均1768万円、貯蓄ゼロは4分の1』
https://allabout.co.jp/gm/gc/473572/

−−−−−−−
上の表は2人以上世帯で世帯主の年齢が70歳以上の金融資産保有状況を年収別に調査したものです。

全体では金融資産非保有が28.3%。なんと、4分の1は貯蓄ゼロということ。

また、平均は1768万円、中央値(*)は600万円でした。
−−−−−−−

ここでも二極化が進んでいることがわかるし、相続税の増税などで高齢者も財布のひもを締めざるを得ないのが実態ではないか?

せいぜい日銀や年金が買い支えている株保有者が安心して使える程度だろう。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/327.html#c4

コメント [近代史3] 凡人が天才になる方法はあるか? 中川隆
11. 中川隆[-10916] koaQ7Jey 2019年4月05日 15:52:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1112]

文学も人間も全然わからなかったアホ 黒澤明の 白痴 (松竹 1951年)

ドストエフスキーの原作通りに、何も手を加えないでそのまま映像化しておけば物凄い傑作になったんですけどね:


『白痴』(はくち)は、ドストエフスキーの小説 『白痴』を原作とした日本映画である。監督は黒澤明で、1951年(昭和26年)に公開された。

原作はロシア文学で、1868年に発表され同時代のロシアを舞台としている。本作では舞台が昭和20年代の札幌に置き換えられている。当初4時間25分であった作品であるが、松竹の意向で大幅にカットされ166分となった。


ストーリー

亀田と赤間は北海道へ帰る青函連絡船の中で出会った。

亀田は沖縄で戦犯として処刑される直前に人違いと判明して釈放されたが、そのときの後遺症でてんかん性の白痴にかかってしまったのだった。

札幌へ帰ってきた亀田は狸小路の写真館のショーウィンドーに飾られていた那須妙子の写真に心奪われる。しかし彼女は愛人として政治家に囲われていた。

裕福な大野の娘の綾子と知り合いになった亀田は白痴の症状はあるものの性格の純真さ善人さから、二人に愛され綾子と妙子の間で激しく揺れ動く。3人の異質な恋愛は周りの人物たちを次々と巻き込んでゆくこととなる。


____


『キネマ旬報』で、珍しくベストテンに入らなかった黒澤作品である。
ドストエフスキーを敬愛する黒澤にとっては、念願の仕事であったと同時にプレッシャーも非常に大きかった。原作を7度以上も読み込んだという。撮影がなかなか思うように進まず、精神的重圧のあまり近くにあったナイフで手首を切ろうとしたところ、三船敏郎にナイフを取り上げられたという。


中島公園の氷上カーニバルをはじめ、現在は失われた昭和20年代の札幌市の文化・風俗が記録されている貴重な映像資料でもある。黒澤は北欧のような異国情緒にあふれた当時の札幌の風景に魅せられてロケ地を選んだが、開発が進んで均質化された都市になってからの札幌には興味を示さなくなった。

ノークレジットながら、松竹側より、野村芳太郎、中平康などが監督助手として付いている。特に野村は、最後には黒澤より、シーンのOK、NGの判断すら求められるようになったという。黒澤は、「大船に過ぎたるものふたつ。(編集の)杉原よ志に野村芳太郎」と語った[1]。

松竹は当初黒澤に、前後編で公開したいと伝えており、黒澤はその意向に添って脚本撮影を進めたにもかかわらず、松竹首脳部は短縮を要請した。製作の小出孝は、この要請を黒澤に伝えることが出来ず、自分の責任でカットすることも検討したというが、結局野村芳太郎が黒澤に松竹側の意向を伝えた。[1]当然黒澤は激怒し、山本嘉次郎への手紙で「どうしてもカットしたいのならフィルムを縦に切ればいい」とまで言い切った。[2]結果として黒澤明は、当初4時間32分あった映画を3時間2分にまでカットしたが、それでも長すぎるとされ、結果として2時間46分までカットされた。現在見ることのできるバージョンはこれのみである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E7%97%B4_(1951%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)


▲△▽▼


黒澤明の「白痴」は、上述の原作に極めて忠実で、プロローグにドストエフスキーその人の言葉を載せることでも想像されるように、どうやら原作者と同じ意図を持って、ムイシュキン公爵を映画の中に登場させようとしたらしい。ふつう原作を映画化するときは、原作を映画のために利用するもので、原作者の意図をそのまま映画化する、ということはあまりないと思うのだが、黒澤のこの映画は原作者に忠実だという意味で珍しい映画のように思える。

黒澤はそれほどこの白痴という小説に心酔していたのだろうか。分からないが、結果はどうだったかというと、僕は、残念ながら、成功していないと思う。と、いうか、ドストエフスキーその人が、この主題は困難だ、と言った程度より、もっと困難なことをやろうとして失敗した、という感じで、無理もないように思う。

映画の中のムイシュキン公爵は「亀田さん」という名前で登場するが、この人は全編に渡って、「世間知らずで、他人の心の中しか見ようとしないせいで、他人の気持ちをあっさりと踏みにじる言動をし、周囲の状況がきちんと見えず、ゆえに滑稽で、極めて子供じみた人」という脚本の性格設定の元に見えている。すなわち「滑稽さ」と「非常識さ」のみで出来ているように見えてしまっている。

原作のムイシュキン公爵は、前述のように「滑稽」に加えて「論理」と「神秘」を持っているのだけれど、それらをそぎ落としてしまっている。「論理」は変だと思うかもしれないが、実際、物語りの中で公爵は、かなり論理的に自分の哲学を披露する長い弁舌をふるったりするのである。それゆえ「世間知らずの哲学者」などという軽い侮蔑の混じった扱いをここそこで受けたりもする。

とにかく、映画の方では滑稽ばかり目だってしまい、なぜこの人が特別な人なのか伝わってこない。

あと、けっこう決定的に問題なのが配役で、亀田さん役の森雅之はどう考えてもミスキャストとしか言いようがない。森雅之その人もこの役は自分じゃないと言っていたようだ。ただ、この亀田さん役を誰にするかについてはかなり紆余曲折があったそうだ。と、いうか、このムイシュキン公爵役をきちんとできる人はいるのかしらん、という気がする。

森雅之は僕の大好きは俳優なのだが、彼は、心に一物があり、ずるくて、それで色気たっぷりで、そこはかなく堕落したような男の役を演じると完璧なのであるが、そういう意味で、ムイシュキン公爵役と正確に正反対な感じである。目に色気がありすぎてどうしても善良に見えないのである。そのせいで、その類まれな善良さゆえに人々を惹きつけている、ということが伝わらず、特に、なんでこんなヘンな男をナスターシャとアグラーヤという二人の美女が取り合っているんだか、まるで分からない感じ。

原作者の言うことを忘れて、脚本を変えて、もう少し亀田さんをふつうの人にして構成すればよかったのに、と思えて仕方ない。

もっとも、この映画には仕方ない事情もあって、それは、黒澤が最初に完成させた時点では4時間の大作だったそうなのだが、配給会社の意向で大幅にカットになり、結局2時間半ぐらいにしてしまっているのである。ひょっとして、さっき言った亀田さんが哲学的考察を披露するシーンなんかも存在していたのかもしれない。

さて、ずいぶん黒澤の「白痴」をミソクソに言ってしまったが、これはひとえに亀田さんが変だ、というだけで、映画としては面白いと思う。特に、森雅之以外の配役が極めて秀逸である。

激しい情熱と行動の人である粗野なラゴージンは赤間伝吉という名前で三船敏郎が、ラゴージンとムイシュキン公爵の間で揺れる謎に包まれた絶世の美女ナスターシャ・フィリポヴナは那須妙子という名前で(ネーミングが面白い!)原節子が、そして、公爵に恋をする、気が強く純真な、やはりたぐいまれな美女のアグラーヤは大野綾子という名前で久我美子が演じている。

これら、三船敏郎と原節子と久我美子の3人の演技だけでもこの映画を見る価値はある。

特に僕は久我美子の綾子がとても気に入った。潔癖で気が強くて羞恥心が強く純真で、それゆえに怒ってばかりいるアグラーヤの性格がとてもうまく出ている。あと、ナスターシャ役の原節子の美しさと貫禄と隠されたナイーブな感じもいいし、三船敏郎のラゴージンの粗野な美男子ぶりもよい(原作のラゴージンはむしろ醜男だったはずだが)。原節子と三船敏郎のツーショットは本当に絵になる。

森雅之は、もう、これは仕方ない感じ。率直に行動するムイシュキンが下心ありありの男に見えちゃったり、人々を知らずして惹きつける純真であけすけな笑いが色目を使っているように見えちゃったり、さんざんである(笑) だって、そういうタイプの役者だもんね。

ちなみに森雅之は、僕は、何といっても成瀬巳喜男の「浮雲」が素晴らしいと思う。女好きでだらしないダメ男の役を、抜群に美しく魅力的な高峰秀子と演じている。ここでの森雅之は何ものにも変えがたい感じ。あと、雨月物語や、羅生門、女が階段を上る時、武士道残酷物語などなど森雅之が秀逸な映画はいくらでもある。
http://hayashimasaki.net/zatubun/hakuchi.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/321.html#c11

コメント [不安と不健康18] 『インフルエンザ脳症』という病名があるのは日本だけ。 …本当は薬害なんだよ!!の巻… てんさい(い)
7. 2019年4月05日 15:53:09 : YXSoAYdZfM : SWhKQ0JyYjdtVWM=[36]
この「インフルエンザ脳症」というのは「ウイルス性の脳症」、たとえば急性壊死性脳症やライ症候群などをまとめ、特にインフルエンザが原因で起こるものをまとめた言葉らしいです。
ちなみにライ症候群に関しては海外で発見され、水痘・帯状疱疹ウイルスでも発生し、サリチル酸が発生のメカニズムにかかわっていることが疑われているらしいです。
ステロイド系抗炎症剤にはこの種の炎症には有効らしいですが、逆に別の副作用が強いためあまり用いられないようです。
>>6
少なくとも発熱に弱い人はその程度の熱で弱るため対処が必要になるかもしれません。
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/690.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK259] 衆院大阪12区補選 共産出身“野党統一候補”大金星はあるか 宮本岳志氏が出馬(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
23. おじゃま一郎[7009] gqiCtoLhgtyI6phZ 2019年4月05日 15:53:23 : pDY4Kcf412 : TTdUdXRJd21Pbms=[24]
>22. 日高見連邦共和国
>>>20>>21 逃亡一郎
>うんこ臭いよ、チミぃ〜!(笑)

反対意見を述べていないので、小沢による「なりすまし宮本」
と「共産党ダーティ化」に賛成したと見なす。

なお、チミは岩手弁なので、おじゃま一郎は岩手県人でないので
通じない。



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/301.html#c23

コメント [近代史3] 凡人が天才になる方法はあるか? 中川隆
12. 中川隆[-10915] koaQ7Jey 2019年4月05日 15:54:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1113]

まともな人間は芸術家にはなれない _ 6


黒澤明にはわからなかった女性の恐ろしさ


羅生門

監督 黒澤明

脚本 黒澤明 橋本忍

音楽 早坂文雄

撮影 宮川一夫

配給 大映

公開 1950年8月26日


動画
https://www.youtube.com/watch?v=uwR2kVOcwNI


キャスト

多襄丸:三船敏郎
都の内外に悪名が轟く盗賊。女好きとしても有名。真砂の美貌や気性の激しさに惹かれ、金沢夫婦を襲う。捕縛されても豪放磊落に振る舞い、自らの金沢殺しを誇るように語る。


金沢武弘:森雅之
死体で発見された旅をしている武士。言葉巧みに多襄丸に山奥まで連れて行かれ、木に縛られ、妻を手籠めにされる。巫女による降霊という形で証言を行なう。


真砂:京マチ子
金沢の妻。大人しく貞淑。
夫と山中を行動していたところを多襄丸に襲われ犯される。多襄丸によれば凛としていたというが出廷した姿とその証言はか弱さを見せる。


杣(そま)売り:志村喬
金沢の遺体発見者。参考人として検非違使に出廷し、矛盾する3人の証言を聞く。
実は事件自体を目撃しており、真相を知っているがために人間不信となっている。


旅法師:千秋実
生前の金沢を目撃していたため、検非違使に呼ばれる。最終的に杣売りから真相を聞かされ、人間不信となるが、最後の杣売りの行動に希望を持つ。


下人:上田吉二郎
雨宿りの際に暇つぶしに杣売りと旅法師の話を聞く。終盤、杣売りの偽善性を指摘し、人間のエゴイズムのままに行動して場を去る。


巫女:本間文子
巫女というより霊媒師。金沢の霊を呼び込み、証言をおこなう。


放免:加東大介
河原で倒れていた多襄丸を発見し、検非違使に連行する。

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芥川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を原作に、橋本忍と黒澤が脚色し、黒澤がメガホンを取った。舞台は平安時代の乱世で、ある変死事件の目撃者や関係者がそれぞれ食い違った証言をする姿をそれぞれの視点から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及した。

自然光を生かすためにレフ板を使わず鏡を使ったり、当時はタブーとされてきた太陽に直接カメラを向けるという撮影[注釈 1]を行ったり、その画期的な撮影手法でモノクロ映像の美しさを極限まで映し出している。撮影は宮川一夫が担当し、黒澤は宮川の撮影を「百点以上」と評価した[1]。音楽は早坂文雄が手がけ、全体的にボレロ調の音楽となっている。

日本映画として初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞名誉賞[注釈 2]を受賞し、黒澤明や日本映画が世界で認知・評価されるきっかけとなった。本作の影響を受けた作品にアラン・レネ監督の『去年マリエンバートで』などがある。

製作経緯

伊丹万作唯一の弟子として指導を受けた橋本忍は、伊丹の死後佐伯清の弟子となり、サラリーマンをしながら脚本の勉強をしていた。1949年(昭和24年)、橋本は芥川龍之介の短編小説『藪の中』を脚色した作品を執筆、佐伯にこの脚本を見せたところ、かねてから付き合いのあった黒澤明の手に脚本が回り、黒澤はこれを次回作として取り上げた。橋本の書いたシナリオは京の郊外で旅の武士が殺されるという殺人事件をめぐって、関係する三人が検非違使で証言するが、それがみな食い違ってその真相が杳として分からないという人間不信の物語であったが、映画にするには短すぎたため、杣売りの証言の場面と芥川の『羅生門』のエピソードと、ラストシーンで出てくる赤ん坊のエピソードを付け足した[4]。

当時黒澤は、東宝争議の影響で成瀬巳喜男、山本嘉次郎、本木荘二郎らと共に映画芸術協会を設立してフリーとなっていたが、同協会は大映と契約を結んでいたこともあり、同社で製作交渉を行った。しかし、大映はこの難解な作品の映画化に首をひねったため、黒澤は社長の永田雅一に「セット一杯で出来る」と説得してようやく企画が了承された[5]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%85%E7%94%9F%E9%96%80_(1950%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

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ヨーロッパの映画人の評価では文句無く日本映画の最高傑作 _ 黒澤明「羅生門」


この日 ヴェネチアでは “ヴェネチア国際映画祭” が フィナーレを迎えようとしていた。グランプリ(金獅子賞)をはじめ、全受賞作がつつがなく選出されたが、その裏で “前代未聞のとんでもない騒ぎ” が持ちあがっていた。

祝福されるべき最高の栄誉「サンマルコ獅子像」を満場の拍手とともに受けとるはずの関係者の姿が、どこをどう探しても見当たらないのだ。

見事 金獅子を射止めたのは 「羅生門」という日本映画だった。 ところが 信じられないことに、プロデューサー、監督、俳優など関係者は ひとりとして ヴェネチアに来ていなかった。 しかし、そもそも どうしてこういう事になったのか?

話は その年の春にさかのぼる。

ひとりのイタリア人女性が、東京を拠点に精力的に活動していた。イタリーフィルム社長、ジュリアーナ・ストラミジョリ女史である。彼女の仕事は、イタリア映画を 日本に売り込むことであった。大戦直後に起こった空前の「ネオ・レアリズモ」ブームの中、彼女は 多くの利益をイタリアにもたらした。そんな経緯から、彼女の伊映画界への発言力は増していた。

また、伊映画を愛してくれる日本国民への謝意を表す意味でも、欧米に 日本映画の良作を紹介してあげようか、と考えたのはごく自然の成り行きだった。

1951年6月、ヴェネチア映画祭への出品作を探していた女史は、何本か観るうちに 「羅生門」 にぶつかった。運命の出会いだった。

ベリッシモ! (何て素晴らしいの!) こんな美しい映画 観たことないわ。ぜひとも 世界に紹介したい。


胸の高鳴りを押さえることが出来ない彼女は、すぐさま 大映に対し (映画祭への) 出品を要請した。 ところが なぜか 大映・永田社長は出品に消極的で、「イタリアの国際映画祭に出したい? 何のために? 日本の映画が海外で評価されるなんて 有り得んだろう。出したところで、恥をかくのがオチだ。

英語・イタリア語の字幕を付けるための費用が要る?

そんな金は出せないよ。 まさか詐欺じゃないだろうね。ま、いずれにしても 今回は遠慮させてもらうよ」

と冷ややかな対応に終始した。 永田のこの対応に落胆した女史だったが、やはりどうしてもあきらめることが出来なかった。思い悩んだ末、“熱血行動派”の彼女は 大胆な行動に出た。自費で英語字幕をつけ、秘密裏にヴェネチアに送ったのだ。

いくら映画芸術に通じた者でも、よほどの映画愛がなければ こんなことは出来ない。そして、ストラミジョリ女史は 「熱血慧眼の映画人」だった。
彼女の眼がいかに鋭かったかは、“金獅子”の獲得によって見事 証明されることとなる。

日本には名誉とか栄光に全く無関心な、クロサワという大変な実力の映画人がいる。

湖に巨石が投じられ、そのすさまじいエネルギーは、次々に大きな波紋を作り出していった。

「ジャパンのクロサワ」への世界の映画人からの尊敬ぶりは、“ヴェネチア事件”をきっかけに、日本人の想像を超えたものになっていく。 映画祭に顔を出していた フェデリコ・フェリーニという新人監督は、「羅生門」観賞後 しばらく興奮が収まらなかった。

「ブラーヴォ! すごいものを見たぞ!」
 
「クロサワという日本人が作った凄い映画を この目で見たんだ!」

と 辺り構わず大声で話し続け、周囲にたしなめられた。 彼にとって 「羅生門」 の衝撃は大き過ぎたのだ。この映画祭で見た奇跡について話すとき、この純情な男の眼から涙があふれ 流れ落ちた。

その後も、イタリーフィルムの ストラミジョリ女史が日本から帰国するたび 頻繁に彼女のもとを訪れたフェリーニ青年は、質問攻めにすることがたびたびだった。

「クロサワとはどんな男? どんな顔をしてる?」

その質問は 子供のそれと変わらなかった。ストラミジョリには、そんなフェリーニが可愛らしくも思えた。 彼女は、クロサワの他作品も観たいと熱望する彼のために、1本の映画を日本から直送し、“個人上映会” を開いた。映画のタイトルを 「白痴」といった。

映画鑑賞後のフェリーニの様子は、またしても尋常ではなかった。泣きはらして充血したその目は、異様な光を帯びていた。映画は、彼にとって 「羅生門」 以上の衝撃だったのだ。

1954年、フェリーニの最初の傑作 「ラ・ストラーダ」(邦題 「道」)が公開され、世界に大きな衝撃を与えた。「白痴」のムイシュキンは ジェルソミーナ となって、このイタリアの地に甦ったのだ。

「道」 から28年が過ぎた1982年9月、ヴェネチア国際映画祭創立50周年を記念して設けられた 獅子の中の獅子賞(歴代グランプリ中の最高傑作)として、満場一致で「羅生門」が選出された。 選定にあたって諮問を受けたフェリーニは こう述べた。

「我々映画人はクロサワから多くのことを学んだ。クロサワは映画界にとって最大の恩人である。どれだけ感謝しても足りるものではない。

映画祭50周年にあたり、最も優れた映画を1本選べというなら、私は迷わず「羅生門」を推挙する。

この偉大な映画を世界で最初に見出したのが、わがヴェネチアだったという事実は、イタリア人にとって何よりの名誉である」

http://white-knight.blog.so-net.ne.jp/2007-02-01

黒澤伝説はここから始まった


“羅生門”は今では日本文化・芸術を代表する作品の一つになってしまった、と言っても過言ではないと思います。 外国人のほうが日本人より鑑賞眼があるーなどど言う気は毛頭ありませんが、こと“羅生門”に関して言えば、“よく分からない映画”という評論が支配的だったという国内の状況より、国際映画祭の批評家たちの方が慧眼だったーと言えるのではないでしょうか。 世界人類が共通に抱えている問題を画期的な映像表現で描き出し、その世界的価値に日本人自身が気が付かなかったわけですから。

同じ事象でも、見る人によって感じ方、捉え方がまったく違うーという、言ってみれば20世紀後半のポストモダニズムを先取りしているわけですが、そんな小難しいことを言わずとも、人間の本質に切り込む先鋭的な内容をめくるめくような映像美でとらえたエンターテイメントとして現在でも通用すると思います。 

実は私、アメリカの大学で“映画史”の授業を二度取った事があるのですが、いずれの場合も“羅生門”が上映された時の、学生たちの画面に食い入るような反応が忘れられません。 “国民の創生”とか、“戦艦ポチョムキン”や“市民ケーン”といった欧米の歴史的名作が上映された時とは、ディスカッションの場においてもみんなの熱の入りようがまるで違っていました。 

それらの作品が映画史においては、技術的・理論的な革新をもたらしたのに過ぎないのに対して、“羅生門”のもつ、人間の心の闇に肉薄する答えのない問いかけーという内容は時代が変わっても古びることがないのだと思います。 基本的に、古いものーそれも昔の外国映画などにまったく興味の無いアメリカの一般の若者たちに引き起こしたあの反応は、この作品の持つ底知れぬ力を純粋に証明するに足るものではないでしょうか?

http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%85%E7%94%9F%E9%96%80-DVD-%E9%BB%92%E6%BE%A4%E6%98%8E/dp/B0014IMRQM

日本映画が世界を驚かせた端緒となった作品です。実際、今見ても非常に見事な作品だと思います。物語は神話的であり、それ故、普遍性に満ち、黒澤作品の中でもこれから評価が高まるでしょう。

映画は、冒頭の篠付くような豪雨に、半壊した大門、羅生門の描写から、異様な予感をはらみます。これだけで断然たる出来です。 そして最初のセリフが

「わからない。さっぱりわからない」

と来る。いきなり映画のテーマ、結論を言ってしまっているんですが、その後の映像が見事なので、まったく退屈しない。

呆然と空を見上げるシーンから登場する三船は、唐突に狂騒的な笑いを発し、森を駆ける様は野生そのものです。 その三船が女の手を引き、森を疾走するだけでスリルが高まります。

京マチ子の体現した、女の性の際どさと、刃の鋭さ、その毒性の濃厚さ。そう言えば近年、このレベルの高度なエロティシズムは見かけませんね。

その時の感情と共に、幾たびも幾たびも姿を変えては再生される「客観的と主張される記憶」この人として内包する根源的な矛盾を突き、「羅生門の鬼ですら、人の恐ろしさに逃げ出した」という深遠を問うことに成功したから、この映画は永遠の命を得たのだ、と思うのです。

http://harukun1147.cocolog-nifty.com/firosofianholiday/2008/04/post_4dcf.html

時代は平安時代、能を取り入れた伝統の様式美・・・・これでは「王朝絵巻のような 時代がかって退屈な映画」 以外の具体的イメージを持てというほうがムリだ。

封切り当時、多くの観客が、そんな先入観で頭を一杯にして映画を観、そして裏切られた。 でも、不思議なことに 客の入りは悪くなかった。ほとんどの映画館が満員だったという記録が残っている。(不入りだったというのは、後から作られた“伝説”です)

人々の “満足” は別の所にあった。 映画を観た人の口伝えに、三船敏郎と京マチ子の扇情的なキスシーンやレイプ場面が 密かに話題になっていたのだ。人々は、まるで “成人映画” を観る感覚で「羅生門」を観に行き画面にくぎ付けになった。

じつに、「羅生門」は “ケモノの匂い” のする映画だった。 盗賊多襄丸を演じる三船敏郎の、日本人離れしたエネルギッシュでギラギラした野性。

人妻・真砂を演じる京マチ子の、西洋人のようなグラマラスな肉体。盗賊が女を犯す場面やキスシーンの欲望むき出しの刺激的演出。 しかも、全編にわたって流れる音の基調は “ボレロのリズム” だ。当時の観客からすれば、どこをどう探しても“日本的情緒の片鱗”さえ見いだせないこの映画に心底面くらい、“真のねらいや価値”について考える余裕など持てなかったのである。

そう、すべては “タブー”だったのだ。 夏の太陽にカメラを向けることも、ギラギラした欲望を大胆に解き放つことも。そんな黒澤の野心的演出に、保守的な批評家たちは内心面食らったのだろう。

http://white-knight.blog.so-net.ne.jp/2007-02-01

 黒澤はの土砂降りのシーンを撮影するにあたり、雨に墨汁を混ぜて重い質感を出したという。さらにこの場面に凄まじい迫力を加えるために、消防車三台の出動を求めて消化ホース5本を使用。屋根には放水装置を施して、瓦の壊れから滝のように落下する雨を表現した。さらに、門の周囲に掘つた溝には水槽タンクから大量の水を一気に流し込んで溝に溢れる豪雨の感じを出し、しかも万全を期するためにわざわざ雨の日を選んで撮影を行なうという凝りようだった。このことは"日本映画史上類を見ない大胆な撮影"として、今も語りつがれている。

 この他にも、羅生門の屋根瓦を作るために、新たに焼きあげた瓦の数が4000枚、その一つ一つに「延暦寺十七年」と年号が刻まれていたとか、羅生門のセットが大き過ぎて上部の屋根を作つたら柱がささえきれないから、屋根を半分壊した形にしたとか、黒澤の偏執狂的な映画製作に関するエピソードは尽きない。

 その飽くなきこだわりがことごとく映画に独特の雰囲気を醸し出し、この名作が誕生するに至った。

 なお、カメラ技法における工夫も多く、中でも有名なものは"ギラギラと輝く太陽を望遠レンズで映す"という手法だった。当時は太陽にカメラを向けることはフィルムを焼き切る可能性があったため、一般的にはタブーとされていたのだが、この難題に敢然と挑戦したのが撮影担当の宮沢一男だった。

彼のカメラは森の奥深くに入り込み、大きな反射鏡を利用しながら、木々の間から見え隠れするギラついた太陽を延々と追いかけ、それによって照り付ける陽光と乾いた森の雰囲気を遺憾なく描写することに成功した。この技法が映画公開時、世界の批評家から絶賛され、「黒澤は太陽を初めてカメラにおさめた」という有名な賛辞が生まれた。

 当時の映画界の巨匠、溝口健二のキャメラマンとしても名高い宮川一男は、「色を使わずに、白と黒の間にある無数の鼠色の濃淡によってみるものに色を感じさせる」という黒澤の演出に対しても、独特の水墨画感覚で応じた。雨の“黒”と検非違使庁の庭に敷かれた砂の“白”との絶妙な対比、木樵りが森を歩いていくシーンでの木々の微妙なコントラスト、木漏れ陽の輝き、斧の刃にきらめく日光、何とも豊穰な映像表現である。

 他にも、当時としてはまだ新しいテクニックだったパン・フォーカス(近景と遠景と同時にピントを合わす技法)が、随所に使われていることも見逃せない。

 さらにこの作品にはおびただしい数のカットつなぎ(画面と画面の切り返し)が施されている。評論家のドナルド・リチー氏によれば、映画の本体だけで408ショット、これは普通の作品の二倍以上にもなるという。しかし観客はショットの多さで気が散るようなことはない。それどころか、ともすると単調になりがちなストーリーに言い知れぬ躍動感を生みだしている。  黒澤のこの天才的な編集が、「七人の侍」をはじめとするのちの彼の作品に確実に受け継がれていることは言うまでもない。

「羅生門」は戦後間もなく公開され、51年度ヴェネチア映画祭グランプリ、52年度アカデミー賞最優秀外国語映画賞に輝いた。この受賞が当時、敗戦の痛手の中で何もかも自信を失っていたわが国の人々に与えた衝撃と希望は計り知れないものが合ったという。

 海外で高く評価された理由としてさまざまな要因が云われているが、あの時代にこういった観念論的な裁判劇を世界に先駆けて生みだした黒澤の先見性こそが、その最たる理由であったことに今や疑いの余地はない。 「羅生門」はまさに日本映画を黒澤の名とともに世界に送り出した記念すべき「門」でもあった。

http://www.asahi-net.or.jp/~ij9s-ucym/rasyoumon.html

世界の「ミヤガワ」  

宮川一夫は、映画監督として世界の「クロサワ」と呼ばれる黒澤明と同じで、映画撮影技師として世界の「ミヤガワ」と称された、偉大な映画カメラマンです。彼の作風は、溝口健二や黒澤明などの名監督の作品において大きな役割をはたしました。宮川のカメラワークなしには、溝口も黒澤も世界の映画コンクールで数々の栄誉には輝かなかったと言っても過言ではありません。今回は、この宮川一夫の撮影テクニックと映画において表現された宮川芸術を紹介します。


カメラマンの丁稚奉公

1908年生まれの宮川は、昭和元年に、ふとしたことがきっかけで映画の世界に足を踏み入れました。当時、スチルカメラに興味を持っていた宮川青年は、友人が日活撮影所にいた関係で、しばしば彼にフィルムの現像を頼みました。その見返りとして日活野球部の助っ人をしているうちに、撮影所の仕事を手伝うようになりました。現在のようにカメラマンの専門学校があるわけではありませんから、3年間の現像処理の仕事に続き、その後12年間の撮影助手、例えば、カメラのピントのみを手動で合わせるピントマンを経験し、晴れて撮影技師になることができました。この時の15年間の修行が宮川にとって、撮影テクニックの基本を習得する場であったと後に述べています。サイレント時代からカメラマンをしていた宮川の作品の多くは、白黒です。彼は映画作品だけで、136の作品にカメラマンとして関わりましたが、その半分以上がモノクロ作品でした。しかし、その単色の作品で最も色を感じさせることのできる色調を出せたのは、世界において宮川カメラマンをおいて他にいません。

日本の水墨画を感じさせるカメラワーク

宮川が撮影でこだわったのは、鼠(ねずみ)色です。白黒映画は単純に言えば、白と黒の2階調ですが、鼠色には無限の色があるというのが彼の持論でした。

宮川に日本画を教えた先生が、彼に絵の具を一切使わせなかったため、彼は鼠色の中で自然の色を表現しようと努力しました。その教えが後のカメラワークに多大な影響を与えています。白黒映画は、その色の階調から光と影の表現が重要でした。従って、光と影のコントラスト、その中間に位置する鼠色の表現方法により、作品の雰囲気が大幅に変わりました。

カラー時代のカメラワークが、動きやカットの仕方に重きを置いているのと比べて、白黒時代は、光と影のコントラストをどう表現するかにより、硬調か軟調かの絵作りを監督や脚本家も含めて、論じられました。そのためか、カメラマンの技量や美的センスがより作品に反映されたのも事実です。宮川はモノトーンで自分が育った京都の色彩を出していたと言っています。


「羅生門」で見せたカメラワークの芸術

1950年の作品、「羅生門」は黒澤監督にとっても、宮川にとっても、ターニングポイントとなった作品です。もともと軟調指向の宮川のカメラワークは、ダイナミックな絵作りを目指す黒澤とは相容れない部分がありました。監督から「太陽を画調としてどう考えるか?」という難題を投げかけられて、宮川が答えたのは、「白と黒と鼠、この3つの色でこの映画を撮りたい」というものでした。

監督は了解し、最初の難題が、「羅生門」の話の中で、主役となる盗賊と暴行を受ける侍の妻との抱擁シーンでした。2人のバックに太陽が背景に映っているコントラストの強いカットを望んだのです。

しかし、一般に太陽を大きく撮るには望遠レンズが必要ですし、通常、人物を撮るのは標準レンズです。ズームカメラなどない時代ですから、ほとんど手作りの手法を編み出すしかありません。そこで考えられたのが、25メートルの高さのやぐらの上で三船敏郎と京マチ子の2人に演技してもらい、それを下から太陽を背に撮りながら絞りを最小にして、2人と太陽をくっきりと撮影しました。

何のことはない原始的な方法ですが、必要に応じて様々な撮影方法を試しました。批評家から絶賛された薮(森)のなかのシーン。例えば、三船が延々と薮の中を走りまくるシーン、森の中の木洩れ日や風にゆれる木の葉の影など、海外のカメラマンを驚嘆させました。

タネを明かせば、延々と走っているのは同じところで、カットにより走り続けるように見せたのです。三船が走る前に現れる木の葉は、撮影助手がレンズの前に枝を置いたもの、森の中での影の絞り込みは、鏡に光を反射させて陰影を表現したもの、すべて宮川のスタッフが手作りで表現した特殊効果など一切ない世界です。

このような絶え間ない努力と工夫が、黒澤の作品を色彩感が強いダイナミックな作品に仕上げました。そして結果が、翌年のベネチアの映画祭におけるグランプリ受賞です。


フィルム1コマの集中

宮川が後輩のカメラマンに残した言葉で、意味深いものがあります。要約しますと「映画の1コマに集中する情熱。例えば、茶碗一つ取るにしても、そこに暖かな雰囲気をだす細かな神経が必要である。脚本を読んで、それが熱いお茶か冷たいお茶かをきちんと描くことが大事である」

さらにこう続けています。「手作りで1コマ1コマ描くというと、時間がかかってしょうがないと言うが、それは違う。カメラを構えて、1コマにいかにスタッフの思いを注ぐか、時間がかかるものではない。そういう見極め方や、内容の把握の仕方がとても大切なのです」

確かになにを創るにも、作者の思いがなければ、たとえ技巧的に優れていても、結果はつまらないものになりがちです。物の見極め方や内容を把握する力は、実は普段からの旺盛な好奇心や学習から得られるもので、長い時間をかけて身につくものです。勉強家で芸術に造詣が深かった宮川だからこそ、あの独特で美しい映像が表現し得たと言えるでしょう。そういう意味でも、宮川一夫は世界的に傑出したカメラマンでした。(nao)

宮川一夫の略歴

本名宮川一雄 1908年(明治41年)2月25日、京都市生まれ。京都商卒業後、18歳で日活京都へ現像部助手として入社する。撮影技師(カメラマン)昇進第1作は「お千代傘」(尾崎純監督)。43年(昭和18年)の「無法松の一生」(稲垣浩監督)の美しい映像で高い評価を得て、溝口健二、黒沢明、小津安二郎、市川崑監督ら巨匠の作品を撮影し始める。

黒沢監督との初コンビ「羅生門」(50年)は、日本映画史上初の国際賞となるベネチア国際映画祭金獅子(きんじし)賞を受賞。

「雨月物語」(溝口監督)は英国エジンバラ芸術祭で最高賞受賞。

「用心棒」(黒沢監督)などでNHK映画賞撮影賞。「おとうと」「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」「瀬戸内少年野球団」などで毎日映画コンクール撮影賞など、受賞多数。

78年に紫綬褒章、83年に勲4等旭日小綬章。92年(平成4年)には山路ふみ子文化賞、川喜多賞を受賞。映画134本、テレビ映画8本を撮影。宮川最後の作品は篠田正浩監督の「舞姫」(89年)。

http://www.mozartant.com/Jordan/Movie_Play/Miyagawa_camera.htm

世界の映画作家が溝口作品に注目し、フランスのヌーベル・バーグ作家たちに強い影響を与えたのが、一般に“ワンシーン・ワンカット”と呼ばれる長回しの手法である。

 溝口健二登場以前は、モンタージュ理論に代表されるように、細かなカットを積み重ねて一つのシークエンスを積み立てるのが定石だった。しかし溝口は、カットを切ることによって俳優の演技が寸断されることを嫌い、芝居を持続させることを望んだ。彼は、カットを短く切り返して見せると訴え方が弱い、という意味のことを自ら語っている。

 また、溝口は移動撮影やクレーンからの撮影を積極的に取り入れ、特にクレーンを好んだ。戦中の『元禄忠臣蔵』では、舞台演劇的な動きの少ない場面で演者の周りを移動撮影して独得の荘重なリズム感を生み出し、作品を死の静謐から逃れさせることに成功する。のちの『西鶴一代女』や『雨月物語』等では、登場人物や観客の感情を反映したようなカメラの動きがあり、観客が作品世界に没入するのを助けた。

 戦後、大映に入ってからは名カメラマン宮川一夫(1908-1999)を得た。彼は移動・クレーン撮影において超絶的な技巧を発揮し、『雨月物語』では全体の約七割をクレーンで撮影して幽玄な雰囲気を生み出し、ワンシーン・ワンカットの手法を完成させたと評された。

『新・平家物語』では冒頭の群衆シーンを自在に動く視点からの長いワンカットで撮り、一見して信じられなかったジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーは映写室に入ってフィルムを確かめたという。
http://www.fsinet.or.jp/~fight/mizoguchi/01.htm


志村喬が語る三人のシーン

ベルイマンを含め欧米の映画人が驚愕したのは特にこのシーンの台詞による逆転劇の連続とその映像・カットの素晴らしさ。そして美しい美しい三船敏郎・京マチ子・森雅之。  

『羅生門』の名セリフは一杯あるが、一番素晴らしいのは杣(そま)売り役の志村喬が真実として語る第四においての以下の真砂役の京マチコが話すセリフだ。英語ヴァージョンで。 言葉の凄さをこれほど著したセリフは映画史上でも稀ということができる。


(侮辱された夫:森雅之に向かって)

It's you who are weak.

If you are my husband, why don't you kill this man?

Then you can tell me to kill myself.

That's a real man.

You're not a real man either.


(多襄丸:三船敏郎 も向かって)

When I heard you were Tajomaru, I stopped crying.

I was sick of this tiresome daily farce.

I thought, ''Tajomaru might get me out of this.''

''If he'd only save me, I'd do anything for him.''

I thought to myself.

But you were just as petty as my husband.

この言葉によって、二人の男から侮蔑のどん底にまで落されていた京マチ子は蘇り、二人の男は殺し合うことになる。宮川一夫のカメラと三人の演技とこのセリフのシーンは何回観ても唸ってしまう。


以下が夫の辱めの言葉:

Hold it!

(待って)

I refuse to risk my life for such a woman.

(俺はこんな女の為に命を掛けるのは御免だ)

You've been with two men. Why don't you kill yourself?

(二人の男に恥をみせて、何故自害しようとはせぬ)

Hopeless.

(あきれ果てた女だ)

I don't want this shameless whore.

(こんな売女は欲しくない)

You can have her.

(呉れてやる)

At this stage, I'd rather lose her instead of the horse.

(今となっては こんな女よりあのあしげが盗られる方が惜しい)

京マチ子が語るところでは森雅之の蔑んだ冷たい眼差しのところが最高です!:

Even now, when I think of his eyes,
My blood turns cold in my veins.

What I saw in them was neither anger,
nor sorrow,
a cold lgiht, a look of loathing..

Don’t
Don’t look at me like that.
It’s too cruel.
Beat me,
kill me, but don’t look at me like that.
Please stop.
Now, kill me.
Kill me at once.


私はその眼を思い出すの、
今でも体中の血が凍るのを思い出します
夫のその眼の中に閃いていたのは怒りでもなく
悲しみでもなく
ただ私を蔑んだ冷たい光だったのです

止めて
そんな眼で私を見るのを止めて
あんまりです
私はは打たれても、
いいえ、殺されても構わない。 でも、でもそんな眼で私を見るのはあんまりです。
さあ 殺してください。 ひとおもいに私を殺してください。
http://d.hatena.ne.jp/tougyou/20070920/p3
 


▲△▽▼

黒澤の「羅生門」は何かがおかしい_この映画を欧米人しか評価しなかった理由1

橋本忍は、黒澤の助監督であった野村芳太郎(『砂の器』監督)に尋ねた。

「黒澤さんにとって、私、橋本忍って、いったいなんだったのでしょう?」

野村「黒澤さんにとって橋本忍は会ってはいけない男だったんです」

  「そんな男に会い、『羅生門』なんて映画を撮り、外国でそれが戦後初めての賞などを取ったりしたから、映画にとって無縁な、思想とか哲学、社会性まで作品へ持ち込むことになり、どれもこれも妙に構え、重い、しんどいものになった」

橋本「しかし、野村さん、それじゃ、黒澤さんのレパートリーから『羅生門』、『生きる』、『七人の侍』が?」

野村「それらはないほうがよかったのです」

  「それらがなくても、黒澤さんは世界の黒澤に。。現在のような虚名に近いクロサワではなく、もっとリアルで現実的な巨匠の黒澤明になっています」

  「僕は黒澤さんに二本ついたから、どれほどの演出力。。つまり、力があるかを知っています。彼の映像感覚は世界的なレベルを超えており、その上、自己の作品をさらに飛躍させる、際限もない強いエネルギッシュなものに溢れている。だから。。。いいですか、よけいな夾雑物がなく、純粋に。。純粋にですよ、映画のおもしろみのみ追求していけば、彼はビリーワイルダーにウイリアムワイラーを足し、2で割ったような監督になったはずです」

  「ビリーワイルダーより巧く、大作にはワイラーよりも足腰が強靱で絵が鋭く切れる。その監督がどんな映画を作るのか。。橋本さんにもわかるはずです。。。文字どおり掛け値なしの、世界の映画の王様に。。橋本さんはそうは思いませんか?」

字を書く職人であれ。伊丹万作はこのことを橋本忍に何度も述べたそうだ。
橋本忍は、シナリオライターとは職人である、芸術家であろうとおもうな、という戒めであると解釈した。

1946年9月21日肺結核で伊丹万作死す。橋本は伊丹の死を、新聞の死亡欄を読んで知った。

橋本が療養所で最初に書いたシナリオ『山の兵隊』を、伊丹万作に送ったのは療養所を無断退院して姫路でサラリーマンをしていた頃。1942年のこと。伊丹からは丁寧な返書が来た。橋本は京都に伊丹を尋ねて指導を受けた。シナリオは会社までの通勤電車で書いた。

伊丹万作法要の席で、伊丹の奥さんが伊丹万作の助監督を務めた佐伯清を紹介した。佐伯は黒澤明と知人であった。この縁で、橋本の書いたシナリオ『雌雄』に黒澤が目をつけた。が、このシナリオは短すぎる、と黒澤が言う。芥川の『羅生門』を追加することを伊丹が提案した。

http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2008-05-05


橋本 忍(はしもと しのぶ、1918年4月18日- )は、昭和期の脚本家、映画監督。男性。兵庫県神崎郡鶴居村(現・神崎郡市川町鶴井)に生まれる。

中学校卒業後、1938年応召したものの、粟粒性結核に罹り、療養生活に入る。シナリオに興味を持ち、伊丹万作のもとに作品を送り、指導を受ける。伊丹死去後、上京し、伊丹夫人より佐伯清監督を紹介される。

1949年、芥川龍之介の短編小説『藪の中』を脚色した作品を書く。
伊丹死後、未亡人が伊丹の手元にあった橋本脚本を佐伯に渡し、黒澤明がそれを譲り受ける。黒澤は『藪の中』の脚色作品に注目、黒澤の助言により芥川の同じ短編小説『羅生門』も加えて完成。

この脚本を基に翌1950年黒澤が演出した映画『羅生門』が公開され、橋本忍は脚本家としてデビュー。同作品はヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞するなど高い評価を受けた。


◆映画『羅生門』のアイデアは突発的に・・・

「あんたの書いた、『雌雄』だけど、これ、ちょっと短いんだよな」

「じゃ、『羅生門』を入れたら、どうでしょう?」

「羅生門?」

「じゃ、これに『羅生門』を入れ、あんた、書き直してみてくれる?」

「ええ、そうします」

同じ不条理ではあっても、真相は分らないとするテーマから、人間とは得手勝手なものであるとするテーマへの移行が感じられ、映画全体を少し難解で分りにくいものにしている。

http://book-sakura.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/2006_4e39.html


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B しかし、黒澤の「羅生門」は何かがおかしい_この映画を欧米人しか評価しなかった理由2


芥川龍之介「藪の中」を読む 植島 啓司


01 男と女

 男と女のあいだで隠し事をしないというのはなかなかむずかしい。この世で起こるほとんどの事件が男女の問題と深くかかわっているわけだが、それは男女の関係のうち3割くらいに嘘が混じっているからではなかろうか。そこに「事件」が入り込む隙間が生じるのである。自分ではそうと意識しないで嘘をついていることもあるし、相手のためを思ってのこともあるだろう。しかし、皮肉なことに、この嘘がからんだところに恋愛のもっとも甘美な部分がひそんでいるのである。なにも正しいことだけが必要とはかぎらないし、それではかえって社会はうまく動かないかもしれない。あえて言い切るならば、恋愛というものも嘘がなければ成立しないのではないか。そうなってくると、実際のところ、いかに相手に誠実かということよりも、いかに相手に寛容でいられるかが、愛情のバロメーターになるのかもしれない。


02 謎

 山科の藪の中で、夫婦が盗人(多襄丸)に襲われ、縛られた夫の前で妻はレイプされる。そして、残るは夫の死骸のみ。殺されたのは金沢の武弘26歳、妻は真砂19歳、彼女は「男にも劣らぬぐらい勝気な女」で「まだ一度も武弘のほかには、男を持ったことがない」(媼の話)。妻・真砂を凌辱した盗人はそのまま逃げ去ろうとしたのだが、妻に「あなたが死ぬか夫が死ぬか、どちらか一人死んでくれ。二人の男に恥を見せるのは死ぬよりつらい」と請われ、夫を殺害する(多襄丸の白状)。遺留品は「一筋の縄」と「櫛」のみ。殺された夫の死霊が巫女の口を借りて語るところによっても、彼女はやっぱり「あの人を殺して下さい」と言ったということになる(武弘の死霊の物語)。ところが、後に清水寺に現れて懺悔した妻によれば、「我知らず何か叫んだぎり、とうとう気を失ってしまいました」となり、何を叫んだのかは不明のままとなっている(真砂の懺悔)。いったいそこでは何が起こったのか。

 1922年1月『新潮』に発表された芥川龍之介の「藪の中」は、これまで多くの人々の関心を集めてきており、「真実は藪の中」という流行語にもなった。物語は、京都の山科近くの藪の中で見つかった男の死骸をめぐる7人の証言からなっている。最初の4人の証言は事件の当事者によるものではなく検非違使による取調べによって明らかにされたものである。それゆえ、いわゆる事件の当事者3人による陳述とは性格が異なっている。問題なのは、盗人・多襄丸、彼によって犯された妻・真砂、殺された真砂の夫・武弘(死霊の言葉を語る巫女)の陳述がそれぞれ矛盾していることである。それも無罪を主張するのではなく、それぞれ自分が男を殺した張本人(夫の場合は自殺)だというのだから、まったく奇妙はことではないか。いったい本当はだれが彼を殺したのか。だれが真実を語り、だれが嘘をついているのか。さらに、最後に「そっと胸の小刀を引き抜いた」のはいったいだれなのか。


03 主題と論争

 芥川龍之介の「藪の中」が『新潮』に発表されたのは1922年。これを読んだ多くの人々は、結局、「事件は迷宮入り」と思ったのだった。ところが、1970年6月に中村光夫「『藪の中』から」(『すばる』)が発表されるや、1970年10月に福田恆存「『藪の中』について」(『文學界』)が中村光夫説を批判し、さらに、1970年12月に大岡昇平「芥川龍之介を弁護する」(『中央公論』)が発表されて、論争は異常な高まりを見せたのだった。

 中村光夫は次のように述べている。

 ―「藪の中」では、妻、夫の「陳述」はそれぞれ前の「陳述」を否定する性格のものであり、結局、夫の死は他殺か自殺かという疑問に解決が与えられないし、他殺なら犯人は誰かもわからず仕舞いです。これでは活字の向うに人生が見えるような印象を読者に与えることはできないのではないでしょうか。ある事実に三つの面から異なった解釈をあたえるのは、それを人の三倍考えぬくことですが、ひとつの「事件」について事実が三つあるのは、考えの整理がつかぬということです。

 そして、彼は、「この作品のもっとも重要なテーマは、強制された性交によっても、女は相手の男に惹きつけられることがあるということ」だと論じている。果たして本当にそうだろうか。

 福田恆存はそれに対して以下のように反論を試みている。

 心理的事実もまた事実である。「藪の中」について言えば、多襄丸、女はそれぞれ自分が殺したと言い、男は自殺したと言っており、この三つの「陳述」は現実の事実としては矛盾しているが、もしそのいずれも現実の事実ではなく、三人が銘々そう思いこんでいる心理的事実に過ぎぬものだと解すれば、その矛盾はかえって主題を強調するものとして成り立つのではないか。

 すでに、吉田精一は「当事者達の事実に対する迫り方、受けとり方が各種多様で、めいめいの関心、解釈、感情によって、単純な一つの事実がいかに種々の違った面貌を呈するかを、従って人生の真相がいかに把握し得ぬものかを語ろうとしたのが、この作の主題と思われる」(『芥川龍之介』1942年)と述べており、福田恒存説はこれを踏襲しているともいえるだろう。

 それでいながら、福田恒存は次のように結論づけている。「どうしても「事実」というものが必要なら、それはこういう風に考えられないか。すでに書いたように多襄丸は女を犯した後、その残虐な興奮状態から、武弘を刺して逃げた。だが、武弘はそれだけでは死に切れなかった。そして互いに不信感を持った夫婦が後に残され、妻は心中を、夫は自殺を欲した。そういう両者が小刀を奪い合い絡み合ううちに、夫は多襄丸の負わせた深手によって死んだ」。つまり、多襄丸真犯人説である。

 しかし、これはどう考えても不自然ではなかろうか。高田瑞穂は「『藪の中』論」(『芥川龍之介論考』1976年)において、福田説に対して、まもなく息の絶えるほどの重傷を負った武弘にそんな余力などあるはずがないし、そもそも「妻は心中を」「夫は自殺を」欲したというが、なぜ夫が自殺しようとしたか動機が不明である、と疑問を投げかけている。彼の結論は、「藪の中」は危機に直面した人間の自己暴露を描いたものであるとして、最終的には武弘自殺説を取り上げている。
 それに対して、大岡昇平はなかなか慎重である。

 申すまでもないことだが、ここで問題になっている「事実」とは現実の事実ではなく、作品の中に述べられている事実である。さらに三人の人物が陳述している事実である。人物が一人称で述べるので、福田がいう心理的事実という性格を持ち、同時に人物の性格描写の役割を果たすものである。

 このことは実は意外に大きな意味を持っている。ただし、大岡昇平もそれほど歯切れがいいわけでもない。「『藪の中』には、多くのテーマが含まれている。芥川の意図は福田のいうように「真相はわからない」というような観念的なものではなく、当事者の陳述を並置して、その間の矛盾と一致によって、緊張と緩和の交替を作り出すことにあったと思われるのだが(それが奏功しなかった)」と書いている。それでいながら、結論としては、「死霊が口を利くのは現代の常識に反するが、死者は生者のように、現世に利害を持っていない。それは刑死を覚悟した犯罪者、懺悔する女よりも、真実を語っている、と見なしてよいのではないか。…三つの陳述の最後におかれているということによっても、信じられる資格があろう」と武弘自殺説を採用している。

 こうなってくると、何がなんだかよくわからなくなってくる。駒尺喜美も、「『藪の中』は探偵小説的な興味を持たせる作品ではあるが、しかし、もちろんそうではない。探偵小説は、言うまでもなく真相究明の面白味をねらったものだが、『藪の中』はその逆である。つまりその真相が絶対に解けぬところに面白さがある」(「芥川龍之介『藪の中』」1969年)と述べており、海老井英次『芥川龍之介論攷―自己覚醒から解体へ』(1988年)になると、「基本的には三つの陳述がそれぞれ〈真相〉を語っているのであり、したがって読者は、その中からそれぞれ自分で一番「美しく」語られていると思うものを選ぶ他ないのである」と(ある意味では)さじを投げている。

 ここでまとめてみると、結局のところ3つの見解があるということである。


01 だれか一人だけが真実を語っている。

02 だれにも心理的な真実がある。矛盾を矛盾として受けとめるのが人生だ。

03 みんなが嘘をついている。


 ここで注意したいのは、多襄丸の「白状」、真砂の「懺悔」、武弘の死霊の「物語」を、それぞれ同じ平面で捉えることはできないということである。多襄丸の「白状」は検非違使の前だが、真砂の「懺悔」は清水寺でのもので、いくら告白しても罪に問われることはないのである。さらに、武弘の死霊の「物語」となれば、それがどこで語られたにせよ、武弘自身によるものでも、死霊の手によるものでもなく、あくまでも巫女の口から出たものでしかないのである。


04 研究と解釈

 それに対して、大里恭三郎『芥川龍之介―『藪の中』を解く』(1990年)は、これを徹底的に推理小説として捉えて解読しようと試みたものである。芥川龍之介はあくまでも真犯人を特定して「藪の中」を書いているはずで、一つの真相に向けて焦点が合わさっていかなければ、それは明らかに作品の破綻を意味すると考えたのである。

 彼らの陳述が三者三様であるのは、彼らが真相を知らなかったからではなく、むしろ全く逆に、彼らは真相を知るゆえにこそ、自分にとって都合の悪い何事かを伏せ、事実を歪めた陳述をしていると考えるべきであろう。

「作品が非常に曖昧に見える」のは、言うまでもなく彼らが「わざと嘘をついている」からであって、この作品ははじめから、「事実の相対性」などを主題とはしていないのである。

 そういう意味では、はじめに登場する木樵り、旅法師、放免、媼による証言も、すべてを手放しで事実と認めるわけにもいかない。そうなると、最後に「そっと胸の小刀を抜いた」のはだれなのか、そして、

「その小刀はどこに行ってしまったのか」という疑問も、「目撃者である木樵りが持ち去った」という解釈だって可能になってくる。実際、黒澤明は映画『羅生門』においてそういう解釈を下している。

 なによりもまず物語のクライマックスをここで再現してみよう。いったいそれは各自によってどのように表現されているのか。

武弘の死霊の「物語」はそれを次のように語っている。

 「あの人を殺して下さい。」

―この言葉は嵐のように、今でも遠い闇の底へ、まっ逆様におれを吹き落そうとする。一度でもこのくらい憎むべき言葉が、人間の口を出た事があろうか? 一度でもこのくらい呪わしい言葉が、人間の耳に触れた事があろうか?

 たしかに「武弘の死霊の怨念はここに激しく渦巻いている。この小説の異様な迫力、不気味なまでのリアリティは、ここを源泉として溢れ出ているものである」(大里)と言うとおり、巫女の口を通して噴出するこの武弘の死霊の独白こそ、この作品のクライマックスにふさわしいものといえよう。

では、女は本当に「あの人を殺して下さい」と言ったのだろうか。多襄丸の「白状」では次のようになっている。

 女は突然わたしの腕へ、気違いのように縋りつきました。しかも切れ切れに叫ぶのを聞けば、あなたが死ぬか夫が死ぬか、どちらか一人死んでくれ、二人の男に恥を見せるのは、死ぬよりもつらいと云うのです。いや、その内どちらにしろ、生き残った男につれ添いたい、―そうも喘ぎ喘ぎ云うのです。

 ここで、「二人の男に恥を見せるのは、死ぬよりもつらい」とは言うものの、実際には夫に見られるのがつらかったのであり、実質的には「あの人を殺して下さい」と言うに等しいように思われる。

「生き残った男につれ添いたい」と言われながら、もし夫が生き残ったとして、なんとも気まずいことにならないだろうか。

では、真砂の「懺悔」ではこの場面はどのように表現されているのか。
 口さえ一言も利けない夫は、その刹那の眼の中に、一切の心を伝えたのです。しかし、そこに閃いていたのは、怒りでもなければ悲しみでもない、―ただ私を蔑んだ、冷たい光だったではありませんか? わたしは男に蹴られたよりも、その眼の色に打たれたように、我知らず何か叫んだぎり、とうとう気を失ってしまいました。

 このとき「あの人を殺して下さい」と叫んでいたとすれば、彼女が清水寺での懺悔において、その言葉を具体的に述べられなかったのも当然であろう。

真砂は、夫の冷たい視線に曝されて、「わたしは男に蹴られたよりも、その眼の色に打たれたように、我知らず何か叫んだぎり、とうとう気を失ってしまった」と語っているが、おそらく真砂は夫のそばに駆け寄ろうとして、多襄丸によって蹴り倒されてしまったのであろう。それは、彼女にとって、多襄丸の度重なる乱暴な振る舞いに絶望すると同時に、夫の冷たい視線を感じ、もはや二度と夫のもとには戻れないことを感知するきっかけとなったのだった。動揺し、気を失う真砂。

 さらに、「死霊の言葉を語る巫女の陳述」を見てみよう。それは、あくまでも夫・武弘の死霊がみずから語ったことではなく、巫女の口寄せであり、彼女自身が語ったことだという点にも注意する必要があるだろう。巫女の語り口の中には、同性ゆえにか、真砂に対する憎悪と侮蔑の念が垣間見られるようである。

よく考えてみよう。たとえば、自分を凌辱した男の誘いの言葉に「うっとりと顔を擡げ」「では、どこへでも連れて行って下さい」「あの人を殺して下さい」なんて果たして言うものだろうか。それこそ夫・武弘の嫉妬がえがきだした妄想だったとしても、そこに巫女の感情がまったく含まれていないとは言えないだろう。「突然迸るごとき嘲笑」などのト書きをも参照されたい。

 たしかに武弘は妻に憎しみの目を向けたかもしれない。しかし、それは、真砂が多襄丸に犯されたからでもなければ、また、彼女が多襄丸の肉体に反応したからでもない。それは彼女が多襄丸に向かって「あの人を殺して下さい」と叫んだからである。

「夫の眼の色は、少しもさっきと変りません。やはり冷たい蔑みの底に、憎しみの色を見せているのです」というように、「憎しみの色」が追加されたのも、彼女が「あの人を殺して下さい」と叫んだ後のことなのである。


05 嘘

 おそらく、これまで「藪の中」についてうまく語られてこなかったのは、「だれか一人だけが真実を語っている」と考え、それぞれの陳述をつき合わせて真実を明らかにしようとしたか、または、「だれにも銘々そう思いこんでいる心理的事実がある」として、それぞれの言い分を認めてしまったからではなかろうか。実際には、多襄丸も、真砂も、死んだ夫も、三人が三人ともに嘘をついていたのである。では、いったい彼らはなぜそんなことをしたのであろうか。
http://shinsho.shueisha.co.jp/column/aikake/080421/index.html


06 みんなが嘘をついている

 山科の藪の中で、夫婦が盗人(多襄丸)に襲われ、縛られた夫の前で妻はレイプされる。残るは夫の死骸のみ。後にそれぞれの陳述が明らかにされる。それも、多襄丸は検非違使の取調べの前で、妻は清水寺での懺悔というかたちで、そして、夫の場合は、殺された夫の死霊が巫女の口を借りて語るというやり方で、それぞれの言い分が明らかになっていく。

 ところが、各自の言い分はそれぞれまったく矛盾するどころか、普通ならば自分がやったことではありませんと弁解するところを、それぞれが夫の武弘の死は自分がやったものであると(殺された夫の場合は自害であると)自白しているのである。果たしてだれが本当のことを言っているのだろうか。そして、だれが嘘をついているのだろうか。前回は、まず、全体の見取り図のかわりに、次のような問題提示を行った。


01だれか一人だけが真実を語っている。

02だれにも心理的な真実がある。矛盾を矛盾として受けとめるのが人生だ。

03みんなが嘘をついている。

 
 そして、これまでうまく理解されてこなかったのは、「だれが本当のことを言っているのか」「だれが嘘をついているのか」という点にばかりとらわれて、肝心な点が抜け落ちてきたからではないかと思うのである。そう、この小説の中では「みんなが嘘をついている」という点がやや見過ごされてきたのではないかというのである。だれもが、自分が自分に嘘をつくことをも含めて、さまざまな虚偽の申告を行っているのである。


07 矛盾

 物語のポイントとなるのは、夫の前で多襄丸に犯された後で「突然、女がなにやら叫んだ」という一節に集約されるのではなかろうか。それについての証言をもう一度まとめてみよう。


(1)多襄丸の「白状」:すでに目的を達してその場を去ろうとしたまさにそのときに、真砂が「突然わたしの腕へ」「縋りつき」なにかしら叫んだ。実際は、とんでもない悪党で好色な男で、すべて自分に都合のいいように理解する男である。だが、縄を解いて戦いあったのは事実かもしれない。武弘を殺した後、女にはすっかり興味を失って、その場を去る。


(2)真砂の「懺悔」:真砂は手込めにされた後で、夫のそばに駆け寄ろうとして、盗人に蹴り倒される。そして、そのときに夫の自分を蔑(さげす)んで冷たく光る夫の眼に気づき、なにやら叫んだきり気を失ってしまった。彼女の意識はとぎれとぎれで現実感がまるでない。「夢うつつの内に」小刀で刺したというが、本当のところはどうなのか。意識が戻ると、「夫はもう縛られたまま、とうに息が絶えていました」と言う。そして最後に縄を解いたというが、それもすべては妄想のなせるわざかもしれない。


(3)死霊の言葉を語る巫女:真砂が盗人の腕にすがりついて「あの人を殺して下さい」と言うのを聞いて、多襄丸が「あの女はどうするつもりだ? 殺すか、それとも助けてやるか?」と言ってきたので、もうそれだけで盗人の罪は赦してやりたいと思った。妻はおれがためらううちに、なにか一声叫ぶがはやいかたちまち藪の奥へ走り出した。これは最後への伏線となっているのかもしれない。

 では、その後、「真砂はどこへ行ったのか」。逃げたか、そこに昏倒していたのか、それとも、いったん逃げて、また戻ってきたのか。いや、おそらく彼女は最初から最後までその場にいた可能性大なのである。武弘の死霊が「誰かの泣く声がする。おれは縄を解きながら、じっと耳を澄ませて見た。が、その声も気がついて見れば、おれ自身の泣いている声だったではないか?」というが、この科白は、武弘の悲しみとともに付近の真砂の存在を暗示している。これは真砂が「わたしは泣き声を呑みながら、死骸の縄を解き捨てました」と語っている箇所とも重なっている。

 よく考えると、真砂の清水寺での懺悔はけっして罪に問われることのないものである。彼女は「(寂しき微笑)わたしのように腑甲斐ないものは、大慈大悲の観世音菩薩も、お見放しなすったものかも知れません」というが、ここにも彼女のごまかしがあると高田瑞穂(「『藪の中』論」1976年)は指摘している。なぜ「お見放しなすったにちがいありません」と言わなかったのか。まさに夫が死んだのだからもはや自分が死ぬ必要はなくなったと言わんばかりではないか。彼女の生きることへの本能的執着を感得せざるを得ないというのである。

 そうはいっても、高田の結論はあくまでも自殺説である。彼は大岡昇平の次の語句を引用し、私見と重なると述べている。「ではなぜ、夫は自殺しました、といわなかったか。彼女の失心(女性の常用の武器)したと言明することによって自分の重大な言葉と、その結果について証言を回避し、逃走をかくしたことによって、夫の自殺をとめなかった事実を合理化する根拠を失っているからである。もっとも失心から醒めたら、夫は自殺していた、と合理化することができるが、そうしなかったのは、自分が夫の自殺の原因になったことについて、深い罪障感があり、自己処罰欲があったかたであろう」と。

 ここで、だれが縄を解いた(切った)かという問題が浮上してくる。いったいだれが武弘の縄を解いたのだろうか。おそらく多襄丸ではないだろう。刀で切ってしまえば、残留品は「一筋の縄」というわけにはいかなくなる。もちろん本人にはとてもムリだ。となれば、夫の縄を解いたのは真砂以外の何者でもないということになる。

 さらに、上野正彦(『「藪の中」の死体』2006年)は、法医学の立場から、多襄丸が男を刺したとは到底考えられないと述べている。「木樵りの話にあったように、創口に乾血が付着し、死骸の周りの落ち葉には血液が染み込んでいた。とすると、現場に血液が飛散したような著しい流血はなかったということでもある。さらに、受傷から死亡までの時間が短いようなので、刺創はおそらく心臓に達していたと思われる」「この場合、胸に刃物を刺しすぐに引き抜けば、心臓からの出血はものすごい勢いで体外に飛散し、現場は血だらけになるのが一般的である。しかし、刃物を刺したままに放置すれば、心臓からの出血はあっても、創口は刃物で塞がっているから胸腔内(体内)の出血にとどまり、からだの外に大きく飛び散るほどの出血はなくてよい」。ということであるから、刃物を胸に刺されたまま放置したと考えるべきで、凶器も大刀ではなく小刀であった可能性が高いことがわかると結論づけている。

 つまり、縄を解いたのは真砂、刺し傷は小刀によるものとなれば、結論的にいうと、多襄丸は、女の叫び(「あの人を殺して下さい」)を聞いて、恐れをなして逃げていったというのが本当のところではないかと思われる。彼はすでに性欲と物欲が満たされており、これ以上無益な殺生をする必要がなかったのである。しかも、多襄丸は真砂の要求には応じなかった。「となれば、真砂は自ら夫を刺殺するほかなかったであろう。夫に対する裏切りの意識は、逆に、自ら夫を殺すほかないところまで、彼女を追いつめていたのである」という大里恭三郎説(『芥川龍之介―『藪の中』を解く』1990年)を支持したくなる。多襄丸が去り、二人して残されたという状況下で自殺するというのはなかなか考えにくいのではなかろうか 。


08 女は諸悪の根源

 ここに、さらに事件の真相を知るための三つのデータがある。一つは物語の出典『今昔物語集』であり、一つは芥川自身の残したメモ(手帳)であり、一つは執筆当時の彼をめぐる交流関係である。

 まず、出典についてだが、この物語が『今昔物語集』巻第二十九第二十三話に依拠したものだということは、よく知られたことである。平安末期に集められたという『今昔物語集』(1120年代以降成立)の説話の記述は、あまり修辞に凝らず、事実をそのまま述べるような坦々としたもので、口語体も多く混じっており、読みやすい。この『今昔物語集』にも出典があって、『日本霊異記』、『三宝絵』、『本朝法華験記』などを典拠にしたものが多いのだが、ここではそれに言及するのは控えよう。なにより巻第二十九第二十三話がどういう話なのか簡単に要約してみたい。それは「妻を具して丹波の国に行く男、大江山において縛られたる語」と題されている。

 男が妻を馬に乗せて大江山にきたとき、大刀を持った男(盗人)と道づれになり、あなたの持っている弓矢とこの大刀を交換しないかと持ちかけられ、男はなかなか立派な大刀だったので喜んで交換してしまう。では、そろそろ昼食をということになり、人前では見苦しいので、ちょっと藪に入ったところでと誘われ、そこで、弓に矢をつがれて「ちょっとでも動いたら殺す」と居直られ、木に強く縛りつけられてしまう。そして、盗人はようやく女のもとに戻ると、あまりの魅力に心を奪われ、その場で裸にして(自分も裸になって)地面に押し倒して犯してしまう。その後、盗人は「そなたに免じて男は殺さずにおく」と言い残し、馬に乗って去る。女は男に近寄って縄をほどくが、男は茫然自失の様子。これではどうしようもない(情けない)と思いつつ、ともに丹波の国に向かったのだった。

 ここでは、男の情けなさばかりが強調されており、三者三様の交わりという側面は出てこない。芥川の興味は「目の前で自分の最愛の妻を犯された男の話」という域から、さらにそれぞれの心理状態の移り変わりへと向かうことになるのだが、それはどのように構想されることになったのか。

 その秘密を垣間見せるのが、芥川自身が残したメモである。そこには、「―心中。かけ落ちの途中、女rapeさる。男を殺す」と書かれている。芥川にとって「女人は我我男子には正に人生そのものである。即ち諸悪の根源である」(『侏儒の言葉』)というようにも考えられており、その点からすると、どうも「藪の中」は殺された男の妻・真砂に厳しい内容ではないかと想像されるのである。

 さらに、この小説が書かれた背景に実際の三角関係が隠されているのではないかという推理も成り立つ。たしかに当時、芥川龍之介は、自分の友人でもあり門下生でもあった南部修太郎と秀しげ子との間の三角関係に悩んでいた。高宮檀は『芥川龍之介の愛した女性』(2006年)において、アナグラムまで持ち出して(KANASAWA NO BUKOU(TAKEHIRO)は「南部修太郎、若様」となるという)、多襄丸は芥川自身で、武弘が南部、真砂がしげ子に相当し、「藪の中」は彼ら三者の関係を描いたものだと述べている。高宮は、1922年8月7日付けの芥川から南部への手紙に、「僕のした事の動機は純粋ではない。が、悪戯気ばかりでした事ではない。純粋でない為にはあやまる」と書かれているのを見て、それは「藪の中」のことを指しているのではないかと推測している。どうもしげ子は(芥川にとって)なかなか一筋縄ではいかない女だったようである。

 そういうわけで、さらに、妻・真砂犯人説がもっとも説得力があるように思えてくるのだが、その当否はともかくとして、彼らの告白の背後に隠された真実とはいったいなんだろうか。なぜ彼らは三者三様に嘘をつかなければならなかったのか。その点について簡単にコメントしておきたい。


09 秘密

 彼らがどうしても隠しておかなければならなかった事柄とはいったいどういうことだったのか。大里説を援用させてもらいつつ、なぜ彼らがウソをつかなければならなかったのか、その心理状態をここで推測してみる。

 まず、武弘の死霊だが、おそらく、欲に目が眩んで盗人に一杯食わされ、縛られた上、眼前で妻を犯され、しかもその妻によって自分が刺し殺されたなどとは、侍としてあまり惨めで、語るにしのびなかったのではなかろうか。彼は自殺というフィクションを捏造することによって恥辱の底から這い上がろうと思ったのである。盗人に殺されたというのも恥だが、妻に殺されたとは口が裂けても言えなかったに違いない。

 多襄丸は、自分の好色を精一杯否定した上で、結婚の話まで持ち出し、真砂から依頼された決闘(それも縄を切って公明正大な戦いを挑んだと主張)という大義名分までつくりあげたのだが、自分が女の叫び(「あの人を殺して下さい」)を聞いて、恐れをなして逃げたという事実を隠蔽しようとしたのである。
すでに他の事件でも嫌疑をかけられており、ここでは「ケチな女好きの小悪党」というイメージを払拭するのに懸命だったのだ。そういうことなら、そちらの事件とは無関係と言い逃れしつつ、また、こちらの罪も軽くなるだろうし、おまけに面目も立つというものである。さらに、もうひとつの見方として、どうせ創口(傷跡)などを調べれば彼の仕業ではないことは一目瞭然と踏んでいたのかもしれない。さんざん検非違使や放免らをおちょくっているところをみると、そちらの可能性もまた否定できないだろう。

 真砂の懺悔は、なんとか多襄丸に自分の夫を殺すように依頼した自分の夫への背信行為を伏せ、重要な場面では失心していたと言い逃れしつつ、かつ、自殺幇助、心中未遂という言い訳をも用意して、ようやく夫の殺害を告白しているが、そこにはエゴイズムからくる自己正当化が隠されているように思われる。
夫が「冷たい蔑みの底に、憎しみの色」まで見せたのは、そして、事態が最悪の結末を迎えたのは、本当は自分の裏切りによるものだからである。おまけに、先ほど指摘したように、彼女の懺悔は清水寺でのもので一切罪に問われるものではないという点も見逃すことはできない。


 男と女がまともに付き合えば必ず破綻する。

もし二人だけでずっと密室に閉じ込められたとすると、いつか相手の存在に耐えられなくなってしまうのである。相手の身体の匂い(臭い)とか、口ぶり、受け答えのまずさ、乱雑な振舞い、思いやりのなさ、等々。相手のいやなところばかりが気になってくる。そうしたことはどんなに努力しても仕方がないことなのである。
それよりなんとか二人のあいだにある(根源的な)ひび割れ(「一緒にいればいるほど関係は綻びていく」)を隠し通さなければならない。ささいな不満がそこまでたどり着いてしまうともはや修復は不可能となる。もしかしたらそのギャップを埋めるのが嘘の働きなのかもしれない。

 嘘は、単に自己正当化のためのものではなく、もっと大きな社会的役割を持っているということである。人間同士のあいだにひそむひび割れ(ギャップ)をなんとか見えないようにするための無意識的な振舞いなのかもしれない。われわれは心の底ではだれにも真実を語ってほしいとは思っていないのではないか。わざわざ見えないものを暴き出す必要がどこにあろう。ぼくには「藪の中」の隠された主題はそのことをひそかに物語っているように思われるのである。
http://shinsho.shueisha.co.jp/column/aikake/080516/index.html


黒澤明の作品群の中で、ただ一つだけ、見終わった後にどうしても釈然としない作品がある。それが皮肉にも彼の名を一躍世界に知らしめるきっかけとなった映画「羅生門」(50)なのである。いかに黒澤作品といえども、最後まで犯人が分からないストーリー展開に、他の黒澤映画に慣れ切つた僕たちは、映像の美しさなどさしおいて、不遜にも軽いいらだちすら覚えてしまう。こんなことは彼の作品においては極めて稀なことなのだ。

 果たして彼はこの作品で何を表現したかったのだろうか?などと普段しなくてもよいはずの詮索をついしてみたくなる。黒澤の代表作といわれ、世界的にも評価の高い作品であるだけにもっと思う存分楽しみたいと思うのは僕だけではないだろう。そのためには、僕たちはどうしてもその原作に一度立ち返つてみる必要がありそうだ。

 ご存じのように、この映画の題名は芥川龍之介の短篇小説からとったものだが、実際に小説「羅生門」の中の描写があるのは冒頭の1シーンだけで、ストーリーそのものは同じ芥川の短編「薮の中」が原作となっている。

<時は戦乱と天災で荒れ果てた平安時代の乱世。一人の侍が森の中で胸を刺されて死んでいるのが発見される。この事件の犯人をめぐって、検非違使庁の庭において一種の法廷劇が展開される。木樵り、旅法師、放免の状況説明に続いて尋問されるのは悪名高き盗賊の多襄丸、死んだ男の妻、そして巫女の口を借りた男の死霊。この三人によって事件の経緯が次々と説明されるのだが、何故かこれらの供述が微妙な食い違いをみせる。果たして真犯人は誰だったのか。真相は最後まで明らかにされない。>

 この小説に関しては従来から何人もの人たちによって分析が試みられてきた。その結果、<薮の中>という常套句に代表されるように、「犯人を特定すること」がこの作品の主題なのではなく、「あえて作者がそれを明瞭にしないところ」にこの小説の真髄があるという考え方が、現在における定説になっている。
 黒澤の「羅生門」は、木樵りにも男を殺した可能性があるとした点を除いてほぼ忠実に原作を再現しているのだが、僕ら観客にとっては、そもそも三人の証人かいずれも"自分が犯人だと言い張つている点"がどうしても賦に落ちない。

 普通、証言台で嘘をつくのは罪を逃れるためなのに、このニ人はそうではない。

山賊はいとも簡単に男を殺したことを認め、
妻も無意識のうちにせよ夫を殺したと言い、
男自身も自分で命を絶つたと頑なに主張している。

めいめい自分の有罪を認めており、決して罪のなすりあいはしていない。最後に述懐する短刀を盗んだと思われる心樵りはともかく、他の三人は嘘をついても何の得もないように思われる。それなのに何故彼らは嘘をつくのか。
 学者らの説によれば、作者は「すべてのモラル、すべての真実に疑問を投げ付けることでアナーキーな自分の心情を吐露したかった」とか、あるいは、「最初から事件の真相などというのはさしたる重大事ではなく、告白の欺瞞性を通して現実社会の裏側を透視したかった」とかいった解釈が主流なのだが、しかし、それではあえて作者が三人に殺人を犯したと告白させている必然性がない。

 芥川といえば志賀直哉とともに、大正期における短篇作家の双璧であり、その作風は理知的で洗練巧緻を極めているにもかかわらず、きわめて大衆的であり、しかも分かりやすい風刺に富んでいる。そんな彼が、何故この作品だけことさら分かりにくくする必要があったのだろうか。なぜこの作品を同じ中世の「今昔物語」から題材をとった他の平易な作品(例えば「鼻」や「芋粥」など)と並列に論じてはいけないのか。

 この小説を難しくしているのは、かえって後世の「不条理劇」に影響された学者たちではないのか。芥川が言おうとしていたことは、実はもっと単純で、誰の心にも思い当たるような、人の心理の"あや"だったのではないのだろうか。

 真相は思いの外、単純なのかもしれない・・・・・。

 事件の鍵は、見知らぬ頑強な男に夫の前で「強姦」された女性(真砂)が何を考えるかということだ。 

第一に思いつくことは辱めを受けた我が身を恥じて自殺をはかるということ。次には自分を犯した男を殺害して復讐を遂げるということ。しかしこの小説の場合、彼ら二人は生きているわけだからいずれも当たっていないことになる。
残るはもう一つの可能性、さして愛してもいない夫であれば(中世の男尊社会では、女性の意に反する結婚は十分考えられることだ)唯一の目撃者である夫を殺し、その忌まわしい事実を抹殺するということである。

 彼女は最初、それを多嚢丸に頼んだ。彼女の心には「憎むべき多嚢丸を殺人犯にすれば、同時に彼をも死刑にできる」という考えが一瞬浮かんだかもしれない。 そこで彼女はそれまでとはうって変わった妖艶さを漂わせながら、多襄丸にささやく。「あの人を殺して下さい!あなたについていきます」。

 ところが彼は世間の噂とは大違い、実は口先だけ巧みな、女好きの盗人にすぎなかった。彼がおじけ付いて逃げだした後、彼女は自分の貞操と引き換えに、止むを得ず自らの手で木に縛り付けられている夫を殺害したのである。

 最初の目論みは見事に外れたものの、「人は行きずりの強盗殺人と思うはず・・・・・」。現場から逃れる道すがら、真砂は冷静にそう考えたに違いない。

 ところが清水寺で心を落ち着けている彼女のもとに、思いがけない情報が入る。多嚢丸が捕らえられたというのだ。
彼女はてっきり事の一部始終が彼の口から明らかにされたと思い、半ば観念して懺悔を始める。(原作では彼女の述懐は検非違便庁ではなく、あえて清水寺という別の場所が設定されている)
 しかし実はこの懺悔も真っ赤な嘘。彼女はとっさの機転で架空の心中劇をでっちあげ、多襄丸への殺人依頼のことは伏せた形で供述した。
「無理心中を拒んだうえでの殺人なら、よもや死刑にはならないだろう・・・・。」恐るべきしたたかな計算である。

 一方、多襄丸の方は別件の殺人で、もはや死刑はまぬがれない身、どうせならこの侍も雄々しい立ち回りの末に自分が殺したことにして、悪名高い極悪人のまま死してなお名を残そうと考えたのではないか。

 それでは死んだ侍はどうか。小説ではこの男の言葉は巫女の口を借りて最後に語られていて、いわば種明かし的な位置を占めている。したがって、ほとんど真相を語つているのだが、
この男も死してなお自分の名誉を重んじるあまりただ一点だけ嘘をついた。
「妻を犯された上、その妻に殺されるのではあまりにも男として情けない」。
そう思つた彼は武士の面目を守るために、妻の無礼をひとしきり非難した後、妻の犯行は明かさず、最後の瞬間だけは自分で自分の胸を刺したことにしたのである。

 この推理が正しいとすると、この小説の構図は自ずから明らかになってこよう。すなわち、死んでもなお名誉や名声にこだわろうとする男の"哀れさ"や"愚かさ"と、それ対比される女の"したたかさ"である。
芥川は「侏儒の言葉」の中で「女人はまさに人生そのものである。すなわち諸悪の根源である」と書いている。 彼は十才の暗に、実の母親を発狂の末亡くしているのだが、この事件が原体験として彼の心象に深く根ざしていることを思えば、最初の傑作といわれる「羅生門」の中にこのような彼の悲観的な女性観が反映していても不思議ではない。

(先頃出版された大里恭一郎氏の「芥川龍之介・『薮の中』を解く」によれば、芥川は大のミステリーファンだったという。彼はこの中で、芥川の作風や"小説"というものののもつ根源的な問題に触れながら、証言の事実はいく通りあっても真実は一つと断定し、「薮の中」を芥川会心の推理小説であると決め付けている。 実は氏の結論も、"真砂"真犯人説なのだが、古い文献や原作の一字一句をつぶさに検証しながらの詳細な分析は大変興味深い。)
 さて、以上の原作分析をふまえて、再び映画「羅生門」に戻つてみると、冒頭から極めて修辞的な演出が施されていることに気付かされる。タイトル画面に続き現われるのは、凄まじい雨に煙る羅生門の遠景。それが次のショットではやや近づいた形で映し出され、さらに次のショットでその細部があらわになる。この一瞬の三ショットの中に、後に展開される三人の証言の信憑性が何気なく暗示されてはいまいか。 さらに、

明らかに演技過剰な三船敏郎扮する多襄丸の勇ましい台詞が、どこか小心者の遠吠えのように聞こえてこないか。


 それまでの殺陣場面の常識を打ち破る、太刀を片手に持ちながら、猛獣のような叫び声をあげてのたうち回る多襄丸と侍の死闘の描写からは、どこかしら滑籍で哀れな男たちの本性が見えてこないか。 

そして顔を覆つた両手の指の間からその決闘を垣間見る真砂の表情から、恐怖以上のしたたかな"何か"が感じられないだろうか。

 映画化にあたって黒澤らがこの辺のことをどう考えていたのか分からないが、京マチ子扮する真砂に、女のもつ"したたかさ"を見ていたことだけは確かだろう。

 なぜ「羅乍門」が海外でも国内でもこんなに有名になったかときかれて、黒澤は「まぁー強姦の話だからねっー」とだけ答えたというエピソードは有名だが、これを彼一流のジョークとだけ笑い飛ばすわけにはいかない。芥川のこの短篇は強姦、殺人に伴う女作の"性"がテーマになっていることは確かで、これがよく言われる黒沢の悪女趣味にピッタリしたのではないか。

 そういえばマクベスに題材をとった「蜘蛛巣城」にしても、リア王を基調にした「乱」にしても典型的な悪女が登場する。「羅生門」の女性は確かに表面上は聖女か悪女か判然としてはいないか、原作を読んだ時、黒澤はここに登場する妻を"悪女"と断定するにいたり、その時点から映画化に興味を待つたのではなかろうか。
 この映画の終盤で語られる、原作にはない<木樵り>のエピソードは、事件をことさら複雑にするために新たに付け加えられたのではなく、黒澤がこの映画の中で"真砂"の人格をより強烈に描くために"是が非でも必要だったのだ。原作の中で、母親に「男にも劣らぬくらい勝ち気な娘」と言わせているこの女性のイメージ作りに、演技指導の点でも映像表現の面でも極端な情熱が注がれていることに注目したい。

http://www.asahi-net.or.jp/~ij9s-ucym/rasyoumon.html


この映画の終盤で語られる、原作にはない<木樵り>のエピソードが黒澤明の想定していた真相ですが完全な見当外れでした。

まあ,黒澤明が「藪の中」を理解できていたら,これを映画化するのは諦めていたでしょうね.

最初の三人の話からおかしい部分だけ取り除いて組み合わせたのが真相ですから,単純過ぎて映画のシナリオにならないですからね:


杣売(焚き木売り・・志村 喬)の証言 : 黒澤明の想定した”真相 ”

多襄丸は女の前に手をついて謝っていた(写真4)。「俺の妻になってくれ!
妻になると言ってくれ!」多襄丸はしつこく迫った。
やがて、女が言った。「無理です。女の私に何が言えましょう」
「そうか、男同士で決めろというのだな」多襄丸は武士の縄を解いた。

「待て!俺はこんな女のために命を賭けるのはごめんだ。」と武士は妻に言った。

「二人の男に恥じを見せ、何故自害しようとせん!・・・
こんな女は欲しけりゃくれてやる!」

多襄丸も急に嫌気が差し、立ち去ろうとした。「待って!」と女。

「来るな!」再び女の号泣。「泣くな!」と武士。

「まあ、そんなに未練がましくいじめるな。女は所詮このように他愛無いものなのだ。」と多襄丸。

泣いていた女の声がいきなり狂ったような嘲笑に変わった。

「ハハハハハハッ・・・他愛無いのはお前達だ!・・・夫だったら何故この男を殺さない!

賊を殺してこそ男じゃないか!・・・お前も男じゃない!多襄丸と聞いた時、
この立場を助けてくれるのは多襄丸しかないと思った。・・・お前達は小利口なだけだ。

・・・男は腰の太刀に賭けて女を自分のものにするものなんだ!」

まったく面目のつぶれた二人は、刀を抜いた。男達は口ほどにも無くだらしない。
お互いを怯え、剣を交えるやさっと逃げる体たらくである。

しかし、多襄丸がやっとの思いで武士を刺した時、女は悲鳴を上げて逃げ去った。 多襄丸にはもはや、女を追う気力は無かった。

http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/Rasyoumon.htm


E 黒澤明には全くわからなかった日本女性の恐ろしさとは_「羅生門」を欧米人しか評価しなかった理由3


黒澤明ってアホ?

この映画の終盤で語られる、原作にはない<木樵り>のエピソードは西部劇で良く出てくる奴だね。

黒澤明って西部劇ばかり見ていて日本人の考え方がわからなくなったんだ.
これは絶対に日本の女の発想ではあり得ない :

「ハハハハハハッ・・・他愛無いのはお前達だ!・・・夫だったら何故この男を殺さない!

賊を殺してこそ男じゃないか!・・・お前も男じゃない!多襄丸と聞いた時、
この立場を助けてくれるのは多襄丸しかないと思った。・・・お前達は小利口なだけだ。

・・・男は腰の太刀に賭けて女を自分のものにするものなんだ!」


黒澤明の「羅生門」での真砂の強さというのはあくまで欧米女性の持つ意志的な強さであって日本女性が無意識に持っている母性的な強さとは全く次元が違うもの。
欧米女性の強さとは男性と全く同じ自我意識の強さであって、グレートマザーの強さとは本質的に違うんですね。


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これが日本女性の強さ:


今昔物語集巻二十九第二十三「具妻行丹波国男於大江山被縛」より

妻と伴い丹波の国へ行く男が大江山で縛られる話


若い男は、太刀と短刀を取り上げ、男を押さえつけ、馬の手綱で木にきつく
縛り付けた。そして、女に近寄って見ると、二十歳過ぎで、身分は賤しいけれど
魅力がありたいそう美しかった。

男は、女に心を奪われ、ほかに何も考えられなくなったので、女の衣を
脱がそうとすると、女は拒むことができそうにないと思い、言われるがままに衣を脱いだ。
そして、男も着物を脱ぎ、女を押し倒して交わった。

女はしかたがなく、若い男に言われるがままに男が縛り付けられている様子を見たが、その時見られた男はどのような気になったのだろうか。

その後、若い男は起きあがり、もとのように服を着て、箙を背負い、
太刀を帯び、弓を手に持ち、馬に乗り、女に言った。

名残惜しく思うけれども、どうしもようもないから、このまま行くことにする、
あなたに免じてその男は殺さずにおいておくが、急ぎ逃げるために馬はいただいていくぞ、 と言って、一散に馬を走らせ、いずこともなく去っていった。

その後、女は男の縄を解いてやると、男は呆然としていたので、女は、
あなたはほんとうに頼りない、これからもこのように頼りないようでは、
いいことがありっこないですよ、

と言うと、夫は黙ったままだったが、そこから二人は連れだって丹波まで行った。

http://www.lares.dti.ne.jp/~ttakagi/diary/translation/konzyaku29_23.htm


それから、最後に「そっと胸の小刀を抜いた」のは誰なのか?


黒澤明は 「目撃者である木樵りが持ち去った」 という解釈を下している。
しかし、武士の遺体の発見者が死体から金目の物を盗む訳ないだろ.(呆れ)

後で追及されるに決まってるからね.

そもそも、元話では木樵りは単に事件の説明をするだけの脇役で、話の本筋に関わる様な重要な役ではない.

武士を殺したのも胸の短刀を引き抜いたのも真砂(武士の妻・・京マチ子)の仕業に決ってるよ.

胸の短刀をそのままにしておいたら,盗賊に夫が殺されたという言い訳が嘘だとバレテしまうから短刀をどこかに隠したのさ.


黒澤明は唯の西部劇オタクの映像マニアで、人間の事が全くわからないんだ。
人間がわからないから,話の筋だけを追いかける事になる.

そして,話の筋は変わっても,中身は黒澤明が何時も見ていた西部劇と何も変わらない.

要するに、黒澤明は最初から最後まで西部劇の翻案をやっていただけさ.:


黒澤明の「隠し砦の三悪人」、このタイトルと内容が個人的に一致していないと思っています。

隠し砦からすぐに出ていくし、悪人が3人出ているわけでもない。

この謎は黒澤明が西部劇が好きだったことで氷解する。「隠し砦」「三悪人」
というのは西部劇で出てくる言葉です。三船敏郎のデビュー作「銀嶺の果て」
の脚本は黒澤明ですが、原題は「山小屋の三悪人」だったそうで、
(悪人は3人出てくるがすぐに2人になった)いかに、「三悪人」という言葉が好きだったか。

「用心棒」も西部劇の匂いがする。居酒屋のテーブル席は江戸時代には存在しない。卓袱台も江戸時代では使わない方が良いみたいです。居酒屋でも膳であったらしい。 江戸時代の絵でもテーブルはない。それはさておき、

「用心棒」も「七人の侍」も西部劇になった。西部劇と時代劇の相性は良いのでしょうか。

同じ時代ものというだけではないのです。実は明治政府ができた折に前時代の江戸的なものを禁止した。 歌舞伎や落語まで江戸時代とは異なるものを強要した。
「剣術」が「剣道」になったのもこの頃の様です。時代劇映画が作られる頃には明治生まれの人々だけで江戸の実情を知る者がいない、語り継がれることが禁止されていて、考証がおぼつかない時期に始まった様です。

「鞍馬天狗」が「怪傑ゾロ」を下敷きにしたように、製作者たちはチャンバラ映画の基礎を西洋の活劇に頼った。だからというわけではないのでしょうが、時代劇は西部劇に変化しやすかったのではないでしょうか。黒澤明は西部劇と時代劇の類似性を感じ取っていたのでしょう。

http://gimpo.2ch.net/rmovie/subback.html


昨夜、NHK−BS2で放送されたジョン・フォードの名作「荒野の決闘」。


この映画は僕にとって特別な映画だ。まず第一の理由は、作られたのが、僕が生まれた年、1946年であること。そしてもう一つは西部劇にとどまらず、映画というものの見方を開眼させてくれた一本であること、この二つだ。

初めて観たのがたしか1961年、最初のリバイバル上映だった。 ブループリントという妙な映像ではあったが、何回かリピートして観にいったことを憶えている。

実はこの作品が、黒澤明監督が最も好きな西部劇であったことを数年前まで知らなかった。 調べてみたら、たしかに「黒澤明が選ぶ世界の名画100本」などにロバート・D・ウェッブの「誇り高き男」とともに入っている。 100本のうち、西部劇はこの2本だけだ。

あれほどジョン・フォードをお手本にしたと公言して憚らなかった黒澤監督が選んだフォードの西部劇がなぜ、一本だけなのだろう。 もっと言えば、なぜ「駅馬車」や「捜索者」じゃないのだろう。もちろん、100本を選んだ企画の趣旨もあったとは思うが、「七人の侍」のような大活劇を選んでいないことは僕にとってずっと謎だった。しかし、昨夜の放送でその謎を解く手がかりみたいなものがつかめた。

それは放送後のシネマ・レビューで、山本監督がいみじくも言われたことだ。
山本監督は

「『シェーン』が成瀬巳喜男的な西部劇なら、『荒野の決闘』は溝口健二的西部劇である」と。

つまり、黒澤監督の選んだ100本には、「自分には描けないもの」に対する憧憬の念が大きく影響していないだろうか。 その象徴的な一本が「荒野の決闘」だったのではないかと。ちなみに100本の中に入った自らの作品は「赤ひげ」だけであることは興味深い。

http://blog.goo.ne.jp/np4626/e/1793ce4fad62d9146b5299511483c3c9


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さらに言うと、黒澤明だけでなく芥川龍之介自体が日本人の心性を理解できていなかったのかもしれませんね:


『今昔物語集』巻二十九第二十三話「具妻行丹波国男 於大江山被縛語(妻を具して丹波国に行く男、大江山において縛らるること)」の説話が題材となっている。


ここでは、若い盗人に弓も馬も何もかも奪われたあげく、藪の中で木に縛られ妻が手込めにされる様子をただ見ていただけの情けない男の話で、語り部は妻の気丈さと若い盗人の男気を褒め称えて、話を締め括っている。

この情けない男を殺し、殺人事件に仕立てたのが芥川龍之介『藪の中』


藪の中 芥川龍之介

     検非違使(けびいし)に問われたる木樵(きこ)りの物語

 さようでございます。あの死骸(しがい)を見つけたのは、わたしに違いございません。わたしは今朝(けさ)いつもの通り、裏山の杉を伐(き)りに参りました。すると山陰(やまかげ)の藪(やぶ)の中に、あの死骸があったのでございます。あった処でございますか? それは山科(やましな)の駅路からは、四五町ほど隔たって居りましょう。竹の中に痩(や)せ杉の交(まじ)った、人気(ひとけ)のない所でございます。

 死骸は縹(はなだ)の水干(すいかん)に、都風(みやこふう)のさび烏帽子をかぶったまま、仰向(あおむ)けに倒れて居りました。何しろ一刀(ひとかたな)とは申すものの、胸もとの突き傷でございますから、死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳(すほう)に滲(し)みたようでございます。いえ、血はもう流れては居りません。傷口も乾(かわ)いて居ったようでございます。おまけにそこには、馬蠅(うまばえ)が一匹、わたしの足音も聞えないように、べったり食いついて居りましたっけ。

 太刀(たち)か何かは見えなかったか? いえ、何もございません。ただその側の杉の根がたに、縄(なわ)が一筋落ちて居りました。それから、――そうそう、縄のほかにも櫛(くし)が一つございました。死骸のまわりにあったものは、この二つぎりでございます。が、草や竹の落葉は、一面に踏み荒されて居りましたから、きっとあの男は殺される前に、よほど手痛い働きでも致したのに違いございません。何、馬はいなかったか? あそこは一体馬なぞには、はいれない所でございます。何しろ馬の通(かよ)う路とは、藪一つ隔たって居りますから。


     検非違使に問われたる旅法師(たびほうし)の物語

 あの死骸の男には、確かに昨日(きのう)遇(あ)って居ります。昨日の、――さあ、午頃(ひるごろ)でございましょう。場所は関山(せきやま)から山科(やましな)へ、参ろうと云う途中でございます。あの男は馬に乗った女と一しょに、関山の方へ歩いて参りました。女は牟子(むし)を垂れて居りましたから、顔はわたしにはわかりません。見えたのはただ萩重(はぎがさ)ねらしい、衣(きぬ)の色ばかりでございます。馬は月毛(つきげ)の、――確か法師髪(ほうしがみ)の馬のようでございました。丈(たけ)でございますか? 丈は四寸(よき)もございましたか? ――何しろ沙門(しゃもん)の事でございますから、その辺ははっきり存じません。男は、――いえ、太刀(たち)も帯びて居(お)れば、弓矢も携(たずさ)えて居りました。殊に黒い塗(ぬ)り箙(えびら)へ、二十あまり征矢(そや)をさしたのは、ただ今でもはっきり覚えて居ります。

 あの男がかようになろうとは、夢にも思わずに居りましたが、真(まこと)に人間の命なぞは、如露亦如電(にょろやくにょでん)に違いございません。やれやれ、何とも申しようのない、気の毒な事を致しました。


     検非違使に問われたる放免(ほうめん)の物語

 わたしが搦(から)め取った男でございますか? これは確かに多襄丸(たじょうまる)と云う、名高い盗人(ぬすびと)でございます。もっともわたしが搦(から)め取った時には、馬から落ちたのでございましょう、粟田口(あわだぐち)の石橋(いしばし)の上に、うんうん呻(うな)って居りました。時刻でございますか? 時刻は昨夜(さくや)の初更(しょこう)頃でございます。いつぞやわたしが捉(とら)え損じた時にも、やはりこの紺(こん)の水干(すいかん)に、打出(うちだ)しの太刀(たち)を佩(は)いて居りました。ただ今はそのほかにも御覧の通り、弓矢の類さえ携(たずさ)えて居ります。さようでございますか? あの死骸の男が持っていたのも、――では人殺しを働いたのは、この多襄丸に違いございません。革(かわ)を巻いた弓、黒塗りの箙(えびら)、鷹(たか)の羽の征矢(そや)が十七本、――これは皆、あの男が持っていたものでございましょう。はい。馬もおっしゃる通り、法師髪(ほうしがみ)の月毛(つきげ)でございます。その畜生(ちくしょう)に落されるとは、何かの因縁(いんねん)に違いございません。それは石橋の少し先に、長い端綱(はづな)を引いたまま、路ばたの青芒(あおすすき)を食って居りました。

 この多襄丸(たじょうまる)と云うやつは、洛中(らくちゅう)に徘徊する盗人の中でも、女好きのやつでございます。昨年の秋鳥部寺(とりべでら)の賓頭盧(びんずる)の後(うしろ)の山に、物詣(ものもう)でに来たらしい女房が一人、女(め)の童(わらわ)と一しょに殺されていたのは、こいつの仕業(しわざ)だとか申して居りました。その月毛に乗っていた女も、こいつがあの男を殺したとなれば、どこへどうしたかわかりません。差出(さしで)がましゅうございますが、それも御詮議(ごせんぎ)下さいまし。


     検非違使に問われたる媼(おうな)の物語

 はい、あの死骸は手前の娘が、片附(かたづ)いた男でございます。が、都のものではございません。若狭(わかさ)の国府(こくふ)の侍でございます。名は金沢(かなざわ)の武弘、年は二十六歳でございました。いえ、優しい気立(きだて)でございますから、遺恨(いこん)なぞ受ける筈はございません。

 娘でございますか? 娘の名は真砂(まさご)、年は十九歳でございます。これは男にも劣らぬくらい、勝気の女でございますが、まだ一度も武弘のほかには、男を持った事はございません。顔は色の浅黒い、左の眼尻(めじり)に黒子(ほくろ)のある、小さい瓜実顔(うりざねがお)でございます。

 武弘は昨日(きのう)娘と一しょに、若狭へ立ったのでございますが、こんな事になりますとは、何と云う因果でございましょう。しかし娘はどうなりましたやら、壻(むこ)の事はあきらめましても、これだけは心配でなりません。どうかこの姥(うば)が一生のお願いでございますから、たとい草木(くさき)を分けましても、娘の行方(ゆくえ)をお尋ね下さいまし。何に致せ憎いのは、その多襄丸(たじょうまる)とか何とか申す、盗人(ぬすびと)のやつでございます。壻ばかりか、娘までも………(跡は泣き入りて言葉なし)
       ×          ×          ×


     多襄丸(たじょうまる)の白状

 あの男を殺したのはわたしです。しかし女は殺しはしません。

ではどこへ行ったのか? それはわたしにもわからないのです。まあ、お待ちなさい。いくら拷問(ごうもん)にかけられても、知らない事は申されますまい。その上わたしもこうなれば、卑怯(ひきょう)な隠し立てはしないつもりです。
 わたしは昨日(きのう)の午(ひる)少し過ぎ、あの夫婦に出会いました。その時風の吹いた拍子(ひょうし)に、牟子(むし)の垂絹(たれぎぬ)が上ったものですから、ちらりと女の顔が見えたのです。ちらりと、――見えたと思う瞬間には、もう見えなくなったのですが、一つにはそのためもあったのでしょう、わたしにはあの女の顔が、女菩薩(にょぼさつ)のように見えたのです。わたしはその咄嗟(とっさ)の間(あいだ)に、たとい男は殺しても、女は奪おうと決心しました。

 何、男を殺すなぞは、あなた方の思っているように、大した事ではありません。どうせ女を奪(うば)うとなれば、必ず、男は殺されるのです。ただわたしは殺す時に、腰の太刀(たち)を使うのですが、あなた方は太刀は使わない、ただ権力で殺す、金で殺す、どうかするとおためごかしの言葉だけでも殺すでしょう。なるほど血は流れない、男は立派(りっぱ)に生きている、――しかしそれでも殺したのです。罪の深さを考えて見れば、あなた方が悪いか、わたしが悪いか、どちらが悪いかわかりません。(皮肉なる微笑)

 しかし男を殺さずとも、女を奪う事が出来れば、別に不足はない訳です。いや、その時の心もちでは、出来るだけ男を殺さずに、女を奪おうと決心したのです。が、あの山科(やましな)の駅路では、とてもそんな事は出来ません。そこでわたしは山の中へ、あの夫婦をつれこむ工夫(くふう)をしました。

 これも造作(ぞうさ)はありません。わたしはあの夫婦と途(みち)づれになると、向うの山には古塚(ふるづか)がある、この古塚を発(あば)いて見たら、鏡や太刀(たち)が沢山出た、わたしは誰も知らないように、山の陰の藪(やぶ)の中へ、そう云う物を埋(うず)めてある、もし望み手があるならば、どれでも安い値に売り渡したい、――と云う話をしたのです。男はいつかわたしの話に、だんだん心を動かし始めました。それから、――どうです。欲と云うものは恐しいではありませんか? それから半時(はんとき)もたたない内に、あの夫婦はわたしと一しょに、山路(やまみち)へ馬を向けていたのです。

 わたしは藪(やぶ)の前へ来ると、宝はこの中に埋めてある、見に来てくれと云いました。男は欲に渇(かわ)いていますから、異存(いぞん)のある筈はありません。が、女は馬も下りずに、待っていると云うのです。またあの藪の茂っているのを見ては、そう云うのも無理はありますまい。わたしはこれも実を云えば、思う壺(つぼ)にはまったのですから、女一人を残したまま、男と藪の中へはいりました。

 藪はしばらくの間(あいだ)は竹ばかりです。が、半町(はんちょう)ほど行った処に、やや開いた杉むらがある、――わたしの仕事を仕遂げるのには、これほど都合(つごう)の好(い)い場所はありません。わたしは藪を押し分けながら、宝は杉の下に埋めてあると、もっともらしい嘘をつきました。男はわたしにそう云われると、もう痩(や)せ杉が透いて見える方へ、一生懸命に進んで行きます。その内に竹が疎(まば)らになると、何本も杉が並んでいる、――わたしはそこへ来るが早いか、いきなり相手を組み伏せました。男も太刀を佩(は)いているだけに、力は相当にあったようですが、不意を打たれてはたまりません。たちまち一本の杉の根がたへ、括(くく)りつけられてしまいました。縄(なわ)ですか? 縄は盗人(ぬすびと)の有難さに、いつ塀を越えるかわかりませんから、ちゃんと腰につけていたのです。勿論声を出させないためにも、竹の落葉を頬張(ほおば)らせれば、ほかに面倒はありません。

 わたしは男を片附けてしまうと、今度はまた女の所へ、男が急病を起したらしいから、見に来てくれと云いに行きました。これも図星(ずぼし)に当ったのは、申し上げるまでもありますまい。女は市女笠(いちめがさ)を脱いだまま、わたしに手をとられながら、藪の奥へはいって来ました。ところがそこへ来て見ると、男は杉の根に縛(しば)られている、――女はそれを一目見るなり、いつのまに懐(ふところ)から出していたか、きらりと小刀(さすが)を引き抜きました。

わたしはまだ今までに、あのくらい気性の烈(はげ)しい女は、一人も見た事がありません。もしその時でも油断していたらば、一突きに脾腹(ひばら)を突かれたでしょう。いや、それは身を躱(かわ)したところが、無二無三(むにむざん)に斬り立てられる内には、どんな怪我(けが)も仕兼ねなかったのです。が、わたしも多襄丸(たじょうまる)ですから、どうにかこうにか太刀も抜かずに、とうとう小刀(さすが)を打ち落しました。いくら気の勝った女でも、得物がなければ仕方がありません。わたしはとうとう思い通り、男の命は取らずとも、女を手に入れる事は出来たのです。

 男の命は取らずとも、――そうです。わたしはその上にも、男を殺すつもりはなかったのです。所が泣き伏した女を後(あと)に、藪の外へ逃げようとすると、女は突然わたしの腕へ、気違いのように縋(すが)りつきました。しかも切れ切れに叫ぶのを聞けば、あなたが死ぬか夫が死ぬか、どちらか一人死んでくれ、二人の男に恥(はじ)を見せるのは、死ぬよりもつらいと云うのです。いや、その内どちらにしろ、生き残った男につれ添いたい、――そうも喘(あえ)ぎ喘ぎ云うのです。わたしはその時猛然と、男を殺したい気になりました。(陰鬱なる興奮)

 こんな事を申し上げると、きっとわたしはあなた方より残酷(ざんこく)な人間に見えるでしょう。しかしそれはあなた方が、あの女の顔を見ないからです。殊にその一瞬間の、燃えるような瞳(ひとみ)を見ないからです。わたしは女と眼を合せた時、たとい神鳴(かみなり)に打ち殺されても、この女を妻にしたいと思いました。妻にしたい、――わたしの念頭(ねんとう)にあったのは、ただこう云う一事だけです。これはあなた方の思うように、卑(いや)しい色欲ではありません。もしその時色欲のほかに、何も望みがなかったとすれば、わたしは女を蹴倒(けたお)しても、きっと逃げてしまったでしょう。男もそうすればわたしの太刀(たち)に、血を塗る事にはならなかったのです。が、薄暗い藪の中に、じっと女の顔を見た刹那(せつな)、わたしは男を殺さない限り、ここは去るまいと覚悟しました。

 しかし男を殺すにしても、卑怯(ひきょう)な殺し方はしたくありません。わたしは男の縄を解いた上、太刀打ちをしろと云いました。(杉の根がたに落ちていたのは、その時捨て忘れた縄なのです。)男は血相(けっそう)を変えたまま、太い太刀を引き抜きました。と思うと口も利(き)かずに、憤然とわたしへ飛びかかりました。――その太刀打ちがどうなったかは、申し上げるまでもありますまい。わたしの太刀は二十三合目(ごうめ)に、相手の胸を貫きました。二十三合目に、――どうかそれを忘れずに下さい。わたしは今でもこの事だけは、感心だと思っているのです。わたしと二十合斬り結んだものは、天下にあの男一人だけですから。(快活なる微笑)

 わたしは男が倒れると同時に、血に染まった刀を下げたなり、女の方を振り返りました。すると、――どうです、あの女はどこにもいないではありませんか? わたしは女がどちらへ逃げたか、杉むらの間を探して見ました。が、竹の落葉の上には、それらしい跡(あと)も残っていません。また耳を澄ませて見ても、聞えるのはただ男の喉(のど)に、断末魔(だんまつま)の音がするだけです。

 事によるとあの女は、わたしが太刀打を始めるが早いか、人の助けでも呼ぶために、藪をくぐって逃げたのかも知れない。――わたしはそう考えると、今度はわたしの命ですから、太刀や弓矢を奪ったなり、すぐにまたもとの山路(やまみち)へ出ました。そこにはまだ女の馬が、静かに草を食っています。その後(ご)の事は申し上げるだけ、無用の口数(くちかず)に過ぎますまい。ただ、都(みやこ)へはいる前に、太刀だけはもう手放していました。――わたしの白状はこれだけです。どうせ一度は樗(おうち)の梢(こずえ)に、懸ける首と思っていますから、どうか極刑(ごっけい)に遇わせて下さい。(昂然(こうぜん)たる態度)


     清水寺に来れる女の懺悔(ざんげ)

 ――その紺(こん)の水干(すいかん)を着た男は、わたしを手ごめにしてしまうと、縛られた夫を眺めながら、嘲(あざけ)るように笑いました。夫はどんなに無念だったでしょう。が、いくら身悶(みもだ)えをしても、体中(からだじゅう)にかかった縄目(なわめ)は、一層ひしひしと食い入るだけです。わたしは思わず夫の側へ、転(ころ)ぶように走り寄りました。いえ、走り寄ろうとしたのです。しかし男は咄嗟(とっさ)の間(あいだ)に、わたしをそこへ蹴倒しました。ちょうどその途端(とたん)です。わたしは夫の眼の中に、何とも云いようのない輝きが、宿っているのを覚(さと)りました。

何とも云いようのない、――わたしはあの眼を思い出すと、今でも身震(みぶる)いが出ずにはいられません。口さえ一言(いちごん)も利(き)けない夫は、その刹那(せつな)の眼の中に、一切の心を伝えたのです。しかしそこに閃(ひらめ)いていたのは、怒りでもなければ悲しみでもない、――ただわたしを蔑(さげす)んだ、冷たい光だったではありませんか? わたしは男に蹴られたよりも、その眼の色に打たれたように、我知らず何か叫んだぎり、とうとう気を失ってしまいました。

 その内にやっと気がついて見ると、あの紺(こん)の水干(すいかん)の男は、もうどこかへ行っていました。跡にはただ杉の根がたに、夫が縛(しば)られているだけです。わたしは竹の落葉の上に、やっと体を起したなり、夫の顔を見守りました。が、夫の眼の色は、少しもさっきと変りません。やはり冷たい蔑(さげす)みの底に、憎しみの色を見せているのです。恥しさ、悲しさ、腹立たしさ、――その時のわたしの心の中(うち)は、何と云えば好(よ)いかわかりません。わたしはよろよろ立ち上りながら、夫の側へ近寄りました。

「あなた。もうこうなった上は、あなたと御一しょには居られません。わたしは一思いに死ぬ覚悟です。しかし、――しかしあなたもお死になすって下さい。あなたはわたしの恥(はじ)を御覧になりました。わたしはこのままあなた一人、お残し申す訳には参りません。」

 わたしは一生懸命に、これだけの事を云いました。それでも夫は忌(いま)わしそうに、わたしを見つめているばかりなのです。わたしは裂(さ)けそうな胸を抑えながら、夫の太刀(たち)を探しました。が、あの盗人(ぬすびと)に奪われたのでしょう、太刀は勿論弓矢さえも、藪の中には見当りません。しかし幸い小刀(さすが)だけは、わたしの足もとに落ちているのです。わたしはその小刀を振り上げると、もう一度夫にこう云いました。

「ではお命を頂かせて下さい。わたしもすぐにお供します。」

 夫はこの言葉を聞いた時、やっと唇(くちびる)を動かしました。勿論口には笹の落葉が、一ぱいにつまっていますから、声は少しも聞えません。が、わたしはそれを見ると、たちまちその言葉を覚りました。

夫はわたしを蔑んだまま、「殺せ。」と一言(ひとこと)云ったのです。わたしはほとんど、夢うつつの内に、夫の縹(はなだ)の水干の胸へ、ずぶりと小刀(さすが)を刺し通しました。

 わたしはまたこの時も、気を失ってしまったのでしょう。やっとあたりを見まわした時には、夫はもう縛られたまま、とうに息が絶えていました。その蒼ざめた顔の上には、竹に交(まじ)った杉むらの空から、西日が一すじ落ちているのです。わたしは泣き声を呑みながら、死骸(しがい)の縄を解き捨てました。そうして、――そうしてわたしがどうなったか? それだけはもうわたしには、申し上げる力もありません。とにかくわたしはどうしても、死に切る力がなかったのです。小刀(さすが)を喉(のど)に突き立てたり、山の裾の池へ身を投げたり、いろいろな事もして見ましたが、死に切れずにこうしている限り、これも自慢(じまん)にはなりますまい。(寂しき微笑)わたしのように腑甲斐(ふがい)ないものは、大慈大悲の観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)も、お見放しなすったものかも知れません。しかし夫を殺したわたしは、盗人(ぬすびと)の手ごめに遇ったわたしは、一体どうすれば好(よ)いのでしょう? 一体わたしは、――わたしは、――(突然烈しき歔欷(すすりなき))


     巫女(みこ)の口を借りたる死霊の物語

 ――盗人(ぬすびと)は妻を手ごめにすると、そこへ腰を下したまま、いろいろ妻を慰め出した。おれは勿論口は利(き)けない。体も杉の根に縛(しば)られている。が、おれはその間(あいだ)に、何度も妻へ目くばせをした。この男の云う事を真(ま)に受けるな、何を云っても嘘と思え、――おれはそんな意味を伝えたいと思った。しかし妻は悄然(しょうぜん)と笹の落葉に坐ったなり、じっと膝へ目をやっている。それがどうも盗人の言葉に、聞き入っているように見えるではないか? おれは妬(ねたま)しさに身悶(みもだ)えをした。が、盗人はそれからそれへと、巧妙に話を進めている。一度でも肌身を汚したとなれば、夫との仲も折り合うまい。そんな夫に連れ添っているより、自分の妻になる気はないか? 自分はいとしいと思えばこそ、大それた真似も働いたのだ、――盗人はとうとう大胆(だいたん)にも、そう云う話さえ持ち出した。

 盗人にこう云われると、妻はうっとりと顔を擡(もた)げた。おれはまだあの時ほど、美しい妻を見た事がない。しかしその美しい妻は、現在縛られたおれを前に、何と盗人に返事をしたか? おれは中有(ちゅうう)に迷っていても、妻の返事を思い出すごとに、嗔恚(しんい)に燃えなかったためしはない。妻は確かにこう云った、――「ではどこへでもつれて行って下さい。」(長き沈黙)

 妻の罪はそれだけではない。それだけならばこの闇(やみ)の中に、いまほどおれも苦しみはしまい。しかし妻は夢のように、盗人に手をとられながら、藪の外へ行こうとすると、たちまち顔色(がんしよく)を失ったなり、杉の根のおれを指さした。「あの人を殺して下さい。わたしはあの人が生きていては、あなたと一しょにはいられません。」――妻は気が狂ったように、何度もこう叫び立てた。「あの人を殺して下さい。」――この言葉は嵐のように、今でも遠い闇の底へ、まっ逆様(さかさま)におれを吹き落そうとする。一度でもこのくらい憎むべき言葉が、人間の口を出た事があろうか? 一度でもこのくらい呪(のろ)わしい言葉が、人間の耳に触れた事があろうか? 一度でもこのくらい、――(突然迸(ほとばし)るごとき嘲笑(ちょうしょう))その言葉を聞いた時は、盗人さえ色を失ってしまった。「あの人を殺して下さい。」――妻はそう叫びながら、盗人の腕に縋(すが)っている。盗人はじっと妻を見たまま、殺すとも殺さぬとも返事をしない。――と思うか思わない内に、妻は竹の落葉の上へ、ただ一蹴りに蹴倒(けたお)された、(再(ふたた)び迸るごとき嘲笑)盗人は静かに両腕を組むと、おれの姿へ眼をやった。「あの女はどうするつもりだ? 殺すか、それとも助けてやるか? 返事はただ頷(うなず)けば好(よ)い。殺すか?」――おれはこの言葉だけでも、盗人の罪は赦(ゆる)してやりたい。(再び、長き沈黙)

 妻はおれがためらう内に、何か一声(ひとこえ)叫ぶが早いか、たちまち藪の奥へ走り出した。盗人も咄嗟(とっさ)に飛びかかったが、これは袖(そで)さえ捉(とら)えなかったらしい。おれはただ幻のように、そう云う景色を眺めていた。

 盗人は妻が逃げ去った後(のち)、太刀(たち)や弓矢を取り上げると、一箇所だけおれの縄(なわ)を切った。「今度はおれの身の上だ。」――おれは盗人が藪の外へ、姿を隠してしまう時に、こう呟(つぶや)いたのを覚えている。その跡はどこも静かだった。いや、まだ誰かの泣く声がする。おれは縄を解きながら、じっと耳を澄ませて見た。が、その声も気がついて見れば、おれ自身の泣いている声だったではないか? (三度(みたび)、長き沈黙)

 おれはやっと杉の根から、疲れ果てた体を起した。おれの前には妻が落した、小刀(さすが)が一つ光っている。おれはそれを手にとると、一突きにおれの胸へ刺(さ)した。何か腥(なまぐさ)い塊(かたまり)がおれの口へこみ上げて来る。が、苦しみは少しもない。ただ胸が冷たくなると、一層あたりがしんとしてしまった。ああ、何と云う静かさだろう。この山陰(やまかげ)の藪の空には、小鳥一羽囀(さえず)りに来ない。ただ杉や竹の杪(うら)に、寂しい日影が漂(ただよ)っている。日影が、――それも次第に薄れて来る。――もう杉や竹も見えない。おれはそこに倒れたまま、深い静かさに包まれている。

 その時誰か忍び足に、おれの側へ来たものがある。おれはそちらを見ようとした。が、おれのまわりには、いつか薄闇(うすやみ)が立ちこめている。誰か、――その誰かは見えない手に、そっと胸の小刀(さすが)を抜いた。同時におれの口の中には、もう一度血潮が溢(あふ)れて来る。おれはそれぎり永久に、中有(ちゅうう)の闇へ沈んでしまった。………
(大正十年十二月)

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/179_15255.html




▲△▽▼

芥川龍之介は石打ち刑の事が念頭に有って、真砂に夫を殺させたのでしょうね:

狂った宗教_ キリスト教、ユダヤ教、イスラム教


生きたまま火をつけられて殺される。生き残った女性の小説があります。

イスラム教は女性を差別している宗教です。女性を守っているとか何とか理由をつけて美化しようとしますが、冗談ではありません。自分たちの地位を脅かされないように法律と言う形で宗教を成立させている信じられないほど人道的ではない宗教です。

女性は男性を乱す悪魔と同等の扱い。だからレイプと言う犯罪すら悪魔に惑わされた結果だから悪魔を成敗するという意味で被害者であるはずの女性が加害者に仕立てられるのです。


___________________


イランで女性7人に石打ち刑の判決


貧困のため夫に売春を強要され、姦通罪で石打ちによる死刑判決を受けている女性など7人のうちほぼ全員が、姦通罪での石打ちによる死刑判決である。

シャリア法に従い、囚人は胸まで埋められ、手の自由も奪われる。 さらには即死せずに苦しんで死ぬよう投げる石の大きさまで定められている。

石打ちによる死刑は男女ともに対象であるが、石打ち刑の適用は女性が圧倒的に多い。 自分が強姦されたと4人以上の証言によって証明できない限り、その女性は姦通罪に問われることになる。

石打刑の映像
http://d.hatena.ne.jp/free_jamal/20090129/p1


51才の男性にレイプされた16才の少女が死刑


事件が起きたのは今から2年前のイラン。2004年8月15日、Atefah Sahaalehという16才の少女がイランの公共広場で絞首刑に処されました。

イスラムの法律である「シャリーア」によると、死刑に相当する罪は大きく3種類。殺人、麻薬密輸入、そして婚外交渉、だそうで。

少女が死刑にされた理由は「姦通」の罪と言うことですが、もちろん結婚なんてしていないわけで。 このことは出生証明書と死亡証明書の双方が揃っていることから証明されており、これがきっかけで調査が行われたそうです。

彼女は13才の頃にパーティに出席した際、自動車の中で少年と2人きりでいたという理由で「道徳警察」によって「純潔に関する犯罪」で逮捕され、刑務所で短期間ではあるが放り込まれ、むち打ち100回の刑を受けたそうです。

また、刑務所からの釈放後、彼女の年の3倍と同じくらいの年齢の男性から暴行を受けていたそうで。
それが、Ali Darabiという既婚で子どもがいる51才の男性。この男から数回にわたってレイプされていた、とのこと。 彼女はこの事実を警察や家族にも言わず、結果として再び道徳警察によって逮捕されたそうです。

さらに追い打ちをかけるようにしてとんでもないことに、彼女が不道徳の原因であり、地域の同年代の少女に対して悪影響を与えている、という申し立ても地元民によって行われたそうです。 逮捕されてから3日後、彼女は裁判にかけられ、この段階にいたってついにレイプされた事実を告白したのですが、年齢を考えると、レイプされたことが証明できなければ彼女の罪となり、そしてレイプされた事実を証明することがイランの法廷では極めて難しく、さらに男性の証言の方が女性の証言よりも重視されるため、絶望的状況となりました。

彼女は自分の主張が全く受け入れらないため、裁判官に叫んで訴え、挙げ句の果てにベールを脱ぎ捨てたそうです。その行為が致命的な打撃となり、彼女には死刑が宣告されました。翌朝の午前6時、絞首刑となりました。

彼女の死刑は家族には通知されず、裁判所の記録によると彼女の年齢は「22才」ということで処理されたそうです。一応イランもいろいろな国際法に批准しており、18才以下の場合にはイスラム法を適用しないとなっているのですが、それを無視するために「22才だ」ということにしたようです。
22才という年齢は裁判官が彼女の体を見て決めたそうです。

ちなみにレイプした男性の方は95回のむち打ち刑で済みました。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060728_execution_teenage_girl/


詳細は


独占インタビュー 元弟子が語るイエス教団「治療」の実態!!
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/605.html

狂った宗教 イスラム教 _ 頭がおかしいのは中国人と朝鮮人だけではない
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/332.html

ムスリムは悪い
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/106.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/321.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
7. 赤かぶ[8674] kNSCqYLU 2019年4月05日 15:55:03 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3713]






※リンク先が削除された



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
8. DJエロ親父[19] REqDR4ONkGWVgw 2019年4月05日 15:56:20 : hdogUIhb5k : M1llMnprcjhKVnM=[2]
海の向こうでは麻生さんも一枚からんでるんじゃないですかw
だから即辞任させられたww
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
13. 2019年4月05日 16:01:39 : 5OzOFYMUDs : MnM1Q0ZnVGdCUjY=[19]
『「人生の幕をおろした時にいただけるよう励みます。」…お洒落だねぇ、この一言!』

生半可な知性・人生哲学じゃぁ、こんな箴言警句は言えないよ。

それにしても、<ウソツキしんちゃん>も<脳味噌頭髪・スカスカくん>もとんだ赤っ恥だね。二度も断られているのに、三度目だから「受ける」とでも思ったんだろうか?まぁ人間洞察なんかできっこない「アホ!」ならではの失態である。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
9. 2019年4月05日 16:02:57 : EkPwN3PWjk : Q0VWNU1UbEtsb1E=[18]
同じ日本国民である、山陰に住む人々が、生活利便性向上を願い、
他の地域同様に高速道路整備を望む権利は当然あるわけで、
そういう意味で山陰道事業自体が批判されるのは、全くもっておかしい話。

しかし、ここで取り上げられている「安倍道路」こと、
長門・俵山道路および俵山・豊田道路については、
はっきりいって整備の必要性があるか、疑問を持たざるを得ないのが現実だ。
なぜならば、この道路からほんの少ししか東に離れていない場所に、
小郡萩道路という高規格道路が整備済もしくは計画されているからだ。
この道路が全線開通すれば、中国道と萩・長門地区は直結するのだから、
至近距離にもう一本の横断軸はどう考えてもいらない。

山口県関連なら、こんな道路よりも、
山陰道の萩以東の区間のほうが優先順位は高いし、
或いは山陽道の防府あたりと宇部下関線をつなぐ方が効果は高い。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c9

コメント [国際26] 米中「新冷戦」、中国の経済的孤立化策は「高くつく」 うまき
1. 2019年4月05日 16:08:14 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[49]
中国にとって、米国の中国製品に対する関税撤廃がないと、中国の国内産業の空洞化の危機が続いてしまう。関税撤廃のために米国の主張をある程度受け入れることになるだろう。

トランプ大統領の大胆な試みはやる価値があった。しかし、米中交渉が長く決裂する可能性も残されている。決裂によって、どちらの大国も利することはなく、世界の貿易は縮小してゆくことになる。米中以外の国の景気に与える悪影響は大きい。日本の景気の変動は米中交渉の進展にかかっている。
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/125.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK259] 「歴史学者は極左集団、後ろから蹴り入れていいぐらい」と吐いた自称皇族の末裔、竹田恒泰がまたまたアベ並みのサル知能を披瀝… 赤かぶ
17. 2019年4月05日 16:08:40 : Oy5cDdC7ys : Wjg4aXZaUjYuTS4=[1]
品格もなく頭も悪い。
遠縁とは言え、こんなご親戚がいたのでは皇室もご迷惑だろうといつも思う。
せめて静かに暮らせばいいのに。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/321.html#c17
コメント [カルト20] 共同・令和は最終段階で追加。丁度、安倍サックスが皇太子を訪ねて、○安だかをダメ出しされた頃である。 ポスト米英時代
10. 知的上級者さん[130] km2TSY_ji4mO0oKzgvE 2019年4月05日 16:09:06 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[50]
あべ嫁サックスがエンジェルを逆立ちさせたウラン濃縮サックスであり
皇太子嫁サックスが興南道で広島原爆サックスだ
この二組の原爆サックス夫婦は何をサックスるのか
それは勿論ハルマゲドンサックスに違いない
だから外務省サックスは令和=Ray Warはひねりが無いとダメ出ししたのだ

安倍サックスは「日本を世界の中心で輝かせるにだ」と言っている
それは「ピカ」やるぞということだ
天皇サックスは1944年12月7日に名古屋で人類初の地下核実験を成功させて以来
74年間勘違いし続け、その集大成のお披露目に至ろうとしている
世界各国に核ミサイルサックスを乱射し、いよいよ神の国サックスが誕生する
チビでヅラで尿漏れで目の吊り上がった神がいかにもインチキ臭い偽りの国だが
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/613.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
32. 2019年4月05日 16:11:49 : crwOMLqztc : QnhRNWs0UW5UOTY=[7]
消費税は、完全廃止 と すべきです。
パナマ文書には、財務省役人の名前が 7人 載っています。
それ以前にも、財務省OBの榊原英資は、税逃れのケイマン諸島に
35億円 隠していた事が分かっています。
財務省と言えば、税金を取り立てる省です。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c32
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
14. 2019年4月05日 16:12:03 : zg41AnH0gY : NndLLnB1LmtpSTY=[14]

イチロー、カッコイイ!!!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c14
コメント [政治・選挙・NHK259] 室井佑月「騙されてないか」〈週刊朝日〉  赤かぶ
16. 霞ヶ関に原爆を落とせ[42] ieCDlorWgsmMtJSagvCXjoLGgrk 2019年4月05日 16:12:17 : 2PpfHkSrEc : RldXNVJvajV3SzY=[29]
>>15
男尊女卑の杉田水脈や千葉麗子やはすみとしこ
こそ反日バカウヨ女だろ?


自民党・杉田水脈議員の歪んだ歴史認識と女性観「「女の子は本来
『俺の可愛い女』って言ってくれる男とずっと一緒にいたいものです。」
wezz-y.com/archives/51856 - キャッシュ

「ママは愛国」を読むと、千葉麗子がネトウヨ(キチガイカルト統一教会)
に洗脳されたことがよくわかる ...
onigiripan.cocolog-nifty.com/.../2017/04/post-61dc.html - キャッシュ


はすみとしこ、人権問題的にあまりに無理解なツイートをかます : ハンJ速報
blog.livedoor.jp/nanyade/archives/15774767.html - キャッシュ



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/317.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
15. 2019年4月05日 16:13:00 : jdbscxdMEI : ZWNRcnA3VXlMSmM=[274]
偽善に満ちた安倍晋三の笑顔と一緒に写真に写りたくない。当然だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c15
コメント [昼休み54] ゴーン逮捕で仏マクロンの謀略を潰した日本政府 中川隆
162. 中川隆[-10914] koaQ7Jey 2019年4月05日 16:15:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1114]

ゴーン前会長、送金隠しの偽装工作か 複数の口座を経由
4/5(金) 13:00配信 朝日新聞デジタル



 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)がオマーンの販売代理店に不正に支出させた日産資金を私的に流用したとされる会社法違反(特別背任)事件で、販売代理店からレバノンの投資会社「GFI」に送金する際、複数の口座を経由させていたことが関係者への取材でわかった。東京地検特捜部はこの投資会社を前会長が実質的に保有していたとみており、資金の還流を隠すための偽装工作だったとみている。

 関係者によると、還流した資金の一部は、GFIからゴーン前会長の息子が起業した米国の会社に流れていたとみられる。特捜部は、米国司法当局に捜査共助を要請し、検事を派遣。米当局を通じて息子の会社の口座を解析するなどし、資金の流れを調べるとみられる。

http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/323.html#c162

コメント [政治・選挙・NHK259] この身の程知らず 更迭すべきなのに/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
20. 空虚[1983] i_OLlQ 2019年4月05日 16:18:11 : VNFuKRAaIU : UUhjdWhDSHQ4Nm8=[3]
塚田副大臣様 辞任しますた。

・・・

・・・・・晋三教のカルト信者って、結局最後まで忖度しちまうんだわな。

正直者のお馬お鹿を、自分で証明しちまうんだ・・・。

籠池のおさーん、おばはーんだけは、ちげーみたいだけどw。

三権長の信者や営利目的なら、それで自己責任なんだろが

国・国民・公共の常識では、そーゆーわけにはいかんがな。

政府の重責者が、公序良俗を率先して破壊してまんのやで、ホンマのこと。

なぁーて、いつまでオカルト信者やってまんの?

キショ。

合法的な奴隷解放運動の道を開くのは?

ちみだ!ちみ自身なのだ!!

・・・などと云いながら、街を練り歩きたい気分でんがな・・・。

せめて、有権者投票率70%くらいなきゃぁ〜民主主義なんぞ

云うてられへんやろ?

ちゃいまっか?

・・・そうでっか。

静かなもんでっせ、選挙いやーなんぞ云うてはるのに

ぴえーるガンガレー!だの?

ごーんタイーホ!だの?

相当馬鹿にされてまんな・・・相変わらず。


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/296.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
33. 2019年4月05日 16:20:16 : crwOMLqztc : QnhRNWs0UW5UOTY=[8]
日本は、自然災害が多いので 、国土保全の公共事業は 必ず必要です。
しかし、それが ドンドン 削られていっています。
これは、緊縮財政政策の為です。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c33
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
16. 日高見連邦共和国[12994] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 16:20:41 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[15]
>>10

『3犬の長(さんけんのちょう)』。(笑)

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK259] <速報>忖度発言 塚田国交副大臣が辞意! かばった安倍首相も辞めろ!  赤かぶ
49. 霞ヶ関に原爆を落とせ[43] ieCDlorWgsmMtJSagvCXjoLGgrk 2019年4月05日 16:20:43 : 2PpfHkSrEc : RldXNVJvajV3SzY=[30]
>>43
何故か同じアチラ系の統一教会(日本会議)の李晋三の話になると
スピンして逃げだすな。お前(笑)。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/328.html#c49
コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
34. 2019年4月05日 16:21:25 : jdbscxdMEI : ZWNRcnA3VXlMSmM=[275]
ところで国が国民から借りているとされる国債という名の借金がちゃんと耳をそろえて国民に返したとかいう実例が歴史上一度でもあるのか。

日本の戦時国債は強制的に買わされ戦後物価が1000倍ほどになり、その後返したらしいがそれが本当に返したことになるのか。

いずれも詐欺だろう。今の国債残高も同じだよ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c34

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
10. 2019年4月05日 16:21:37 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[450]
光市に日本製鉄、徳山市にトクヤマ、東ソー。宇部市に宇部興産。下関市に三菱重工。山口県の産業構造も北九州市によく似ている。下関北九州道路に似たような忖度関係が国と各地方自治体で起きているであろうことは想像に難くない。そんな中で恥を知らずに開き直るのが安倍首相。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c10
コメント [経世済民131] 1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法 信用主義経済を突き詰めていくとお金は必要なくなっていく うまき
1. 2019年4月05日 16:22:24 : ZzavsvoOaU : aHVwMGJ2SHM5RE0=[89]

いずれ一日に3時間労働になるというのは、ケインズが予言していたことであり

仮に20世紀初頭の生活水準で、人々が満足し、貿易障壁が無ければ

先進国では、とっくに実現できていたこと


なぜ実現できていないかと言えば、

まず、昔であれば、とっくに死んでいたはずの

膨大な高齢者(労働時間0)の高額な医療や介護・生活コストために、

現役世代の半分近くの労働時間(=税・社会保障負担)が、消費されること


次に、現代人は、過剰なサービスや娯楽、ムダなダムやインフラ建設を要求し、

そのための労働時間が膨大に必要なっていること


そして戦争(軍需)や治安維持、外交などのコストも膨張する一方であることなどもある

ヒトは生産力の拡大と同期して自動的に需要も作り出す存在ということらしいが

その非効率性と有害性が人類だけでなく、現存の地球生態系にとって最大の問題と言える


「労働からの解放」は可能か?−ケインズ「孫の世代の経済的可能性」から ...
dameinsei.hatenadiary.jp/entry/2013/04/04/183123
2013/04/04 - 長時間労働や過労死・過労自殺、不安定な雇用、正規労働と非正規労働の格差、就職難、雇用の縮小などはいまだ多くの ... ここでケインズは、特別な才能をもたない多くの平凡な人びとは、一日に3時間程度の仕事に取り組むべきではないか ...
「“週15時間労働”を実現するために必要なこと」ブレグマン×パックン対談 ...
https://bunshun.jp/articles/-/2677
2017/06/08 - 著書『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』で「週15時間労働」を提唱するブレグマン、 ... ブレグマン イギリスの経済学者ケインズは1930年の講演で、「2030年には人々の労働時間は週15時間になる。21世紀 ...
ケインズの慧眼と労働市場の未来 | 古川純子 - 世界経済評論
www.world-economic-review.jp/impact/article911.html
2017/09/11 - ケインズによると,経済の発展は資本蓄積と技術進歩がその主因である。 ... から解放されるのだが,体に染み込んだ教えの慣性で,やらなくても良い労働をみなで広く薄く分かち合い1日3時間程度は働いて内なるアダムを満足させるだろう。
なぜ労働時間は減らないのか:『じゅうぶん豊かで、貧しい社会』 : 読書の ...
blog.livedoor.jp/meditate_0/archives/1070456586.html
2018/04/11 - 確かに技術は進歩し、生産性も上昇しました(おそらくケインズが予想していた以上に)。しかし、私たちの労働時間は減っていません。21世紀の人間は3時間も働けば十分豊かに生活できるだろうとケインズは予測しましたが、現代日本では3 ...
ケインズ「孫たちの経済的可能性」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
https://cruel.hatenablog.com/entry/2015/08/16/234615
2015/08/16 - ケインズ「孫たちの経済的可能性」(pdf 75kb) https://genpaku.org/keynes/misc/keynesfuture.pdf 内容は有名といえば有名だが「ケインズは百年後には一日3時間労働になると言った」というふうな紹介のされかたしかしないのは、ちょっと ...
ケインズの労働時間の予測はなぜ外れたのか? - himaginary's diary
https://himaginary.hatenablog.com/entry/20151120/keynes_error
2015/11/20 - ハーバード大のベンジャミン・フリードマン(Benjamin M. Friedman)が「Work and Consumption in an Era of Unbalanced Technological Advance」というNBER論文で、ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」*1の労働時間の予言が ...
カルビー松本会長「労働時間の減少は必然だ」 | 読書 | 東洋経済オンライン ...
https://toyokeizai.net › キャリア・教育 › 読書
2017/05/25 - 経済学者ケインズが1930年にすでに「2030年に人々の労働時間は週15時間になる」と予言していた… ... の処方箋として「週15時間労働」を掲げた刺激的な書籍『隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働』が日本を ...
隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働 - アマゾン
https://www.amazon.co.jp/...AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働...
Amazonでルトガー ブレグマン, 野中 香方子の隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働。アマゾンなら ... 第6章 ケインズが予測した週15時間労働の時代 ケインズは1930年の講演で、「2030年には人々の労働時間は週15時間になる」
労働時間革命は到来するか? – アゴラ
agora-web.jp/archives/2023277.html
2016/12/17 - かつて、ジョン・メイナード・ケインズは、社会が豊かになれば人々の余暇時間が劇的に増加して、人々は余暇時間の使い方を真剣に悩むようになると指摘しました。事実、100年くらい前に比べれば人々の労働時間は減少しています。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/814.html#c1

コメント [国際26] 米中「新冷戦」、中国の経済的孤立化策は「高くつく」 うまき
2. 2019年4月05日 16:27:30 : hjIEyfgbqQ : MFhUaEQxV1NyNlE=[1]
>>01

甘いんだよ。中国は日本のような島国ではない。はっきり言って世界帝国である。米国に輸出できないなら東南アジア中東アフリカ欧州ロシアどこへでも輸出できる。北朝鮮なんかは中国製品で溢れ返っている。

米中交渉が決裂すればブロック経済化するだけであり、日本にとってはいくつかの巨大市場から締め出される事を意味する。冷戦時代のように米国がつべこべ言わず一方的に日本に市場開放しなければ日本は経済封鎖の憂き目に遭うだけだろう。

http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/125.html#c2

コメント [国際26] トルコの問題はイドリブ戦線の力学を変えるだろう(マスコミに載らない海外記事) 赤かぶ
1. 2019年4月05日 16:31:33 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[50]
トルコ経済は海外からの資金を積極的に受け入れて、高い経済成長を達成したのは良いが、借り入れた資金の返済額は確実に増えることになった。

マネーを貸してくれる国外の投資家がいるうちは、新たに借金したマネーで、過去の借金を返済する先延ばし戦術も可能だが、足元を見られると、国外のマネーの貸し手はいなくなる。

トルコから外国マネーのドルが逃げ出している。トルコ経済が活力を取り戻すためにはトルコ国民の賃金水準を大幅に切り下げる必要がある。トルコ通貨のリラ安はそのための重要な手段だ。しかし世界経済全体が悪化しているので、理論通りにいかなくなった。
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/124.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
17. 2019年4月05日 16:31:38 : dxkTl1vUxc : NXlNOUwyaUpSenc=[25]
だんだん言葉が荒くなる。赤カブ何度言ったら貼り付け辞めるのだ!!怒り!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c17
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
18. 2019年4月05日 16:34:59 : 2JmUrTIMlw : NDlGNEVxVHFHNGM=[1]
安倍政権、過去にも 

下町ボブスレー、子ども食堂、大坂なおみ選手の前例
https://pbs.twimg.com/media/DmoQVOaUcAAiL-f.jpg
            

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c18

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
11. 2019年4月05日 16:37:40 : ecfDBbPMGs : SldDZ3BKeTNyVkU=[3]
国民から復興税をずっと徴収しておきながら、福島から避難した人たちの補助金を取りやめておいて!なにやってんの!この人でなし政権は!!!
日本国民の税金が安倍政権の利権に使われている。大大大問題だ!!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c11
コメント [国際26] 米中「新冷戦」、中国の経済的孤立化策は「高くつく」 うまき
3. 2019年4月05日 16:39:47 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[51]
中国は世界一の資源輸入国だ。米国のように世界一の産油国ではない。そのうえ、ほかの新興国に比べて圧倒的に賃金水準が高い。これでは中国の資本ですら、海外に工場を移転してしまうだろう。中国は米国よりもはるかに弱い立場にある。

中国の空洞化は避けられない。中国は譲歩するはずだ。
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/125.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
1. 赤かぶ[8675] kNSCqYLU 2019年4月05日 16:42:00 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3714]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍政権と酷似「令和」元ネタは腐敗政治を嘆く内容だった(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
12. 2019年4月05日 16:43:04 : Oy5cDdC7ys : Wjg4aXZaUjYuTS4=[2]
安倍さんと日本会議の悲願通りに国書である万葉集から採ったんだから文句はないだろう。

それでいて、これまでの伝統通りに漢籍からも採ったことになるんだから、どちらを向いても丸く収まって結構である。

政治腐敗を嘆く元歌が今の状況に似ているのは偶然である。

作者の張衡が仕えたのが「安帝」で、その奥さんが古代中国史上“自由気ままな悪女”として知られているらしいのも単なる偶然であるので深堀りしてはいけない。

なんにしても、中西先生、GJ!である。
この傑作的元号をみなで大切に使おうではないか。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/320.html#c12

コメント [リバイバル3] 北海道の最低市町村ランキング 中川隆
198. 中川隆[-10913] koaQ7Jey 2019年4月05日 16:44:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1115]

【ch北海道】北海道が日本で無くなる日〜中国の土地爆買いとアイヌ新法の罠[H31-3-22] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=NC6rdT4WmW0


2019/03/22 に公開

北海道 心はひとつ 私の心 みんなの心  
チャンネル北海道は、正直で元気な北海道情報をまるごとお送りしています!

講師:小野寺まさる(前北海道議会議員)

「正論を聞く集い」
北海道が日本で無くなる日〜中国の土地爆買いとアイヌ新法の罠

平成31年3月18日 サンケイプラザ(東京都千代田区大手町)

1 北海道における中国資本による買収
2 アイヌ政策と日本分断活動の歴史
3 アイヌと中国共産党の繋がり
4 アイヌ新法の危険性
◇質疑応答

◆チャンネル北海道公式HP
http://ch-hokkaido.jp/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/588.html#c198

コメント [政治・選挙・NHK259] 小沢氏のいる場所が自公政権に代わり得るマトモな野党だ。(日々雑感) 笑坊
6. 2019年4月05日 16:45:31 : C2i4eDKWA6 : d3pUQ3kvbGNsV2s=[-750]

【拡散希望】立憲民主党のヘイト感覚

https://twitter.com/aritayoshifu/status/781846501005729801
有田芳生
@aritayoshifu

「ヤンキーゴーホーム」はヘイトではない! 高江で見た基地問題の本質 (有田芳生) - オピニオンサイトiRONNA http://ironna.jp/article/4068 #iRONNA
−−−−−−−−

https://twitter.com/AikoUsui/status/1112538189665693696
うすい 愛子(立憲民主党北区公認予定
@AikoUsui

ヘイトについてよくご存じなく「安倍さんへのヘイトがひどい」と時折見かけますがそれはヘイトではないです。
ヘイトとは、人が自らの意思で変えることのできない属性(性別・人種・出身国・性的指向・民族・宗教・容姿・健康…)の個人や集団に対して攻撃、脅迫、侮辱する発言です。

https://twitter.com/ookawaatsushi/status/1113340627972812800
大川敦士
‏@ookawaatsushi

立憲民主党にとって人権とは
「党支持者の人権」に限りますからね。
立憲民主党に反対する者の人権は蹂躙してもよいそうです。
−−−−−−−−

坂井かずひこ市議「最近起こっていること
韓国に!!慰安婦合意の破棄、徴用工の不当判決です。
東京オリンピック誘致を妨害していた時からジワジワ
きてました。何とかしたいと思い、まずは自分でできる
ことから。(韓国製品を買わない、K-popを聞かない、
等)実践します。」
↓↓↓↓↓↓↓↓

https://twitter.com/aritayoshifu/status/1071929669564264451
有田芳生
@aritayoshifu

了解いたしました。しかるべき部署に連絡します。裁判まではご自身の立場かもしれないですが、その後の記述はダメですね。

立憲民主党の「ヘイトスピーチ」とはこのように、韓国・北朝鮮・中国(シナ)及びその国の人々に対する批判を、すべて「ヘイトスピーチ」と呼んでいることがわかります。

 「ヘイトスピーチ規制法」も、このように恣意的に捻じ曲げられ、自分達に都合のいいように運用されると、こうした未来が待っているのです。

 近いうちに改正が予想される「ヘイトスピーチ規正法」において、有田芳生らは罰則規定を追加しようと画策しています。

 万一これが成立すれば、完全なる言論弾圧の世界が待つ恐ろしい事態に陥ってしまうことでしょう。

その立憲民主党の候補予定者が、過去に発信した中韓に対する「ヘイトスピーチ」に責任をとらされ、同党の公認を取り消しと出馬の辞退を余儀なくされることになりました。

 以下、東京スポーツより引用します。

立民の神奈川県議選候補「あいつらゴキブリ」中韓へのヘイトスピーチで出馬辞退
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/1325434/

立憲民主党の神奈川県議選の公認候補予定者だった自営業の飯田強氏(43)が28日、自身のツイッターアカウントを閉鎖する。

 飯田氏は「この度はお騒がせしております。こちらのアカウントは28日いっぱいをもちまして削除させていただきます。不快な思いをされた皆様、ご迷惑をおかけしました皆様に深くお詫びを申し上げます」と自己紹介欄に書き込んだ。

 飯田氏は同党の公認を受け、横浜・戸塚区選挙区に出馬予定だった。
 ところが、過去にツイッターやブログでヘイトスピーチを連投していたことが発覚。
 同党の公式ツイッターは26日、「飯田強さんが過去にTwitterやブログでヘイトや差別的な発言を繰り広げていたことを受け、公認取消、出馬辞退を決定しました」と報告。

「ヘイトスピーチや差別発言は絶対に許されることではなく、過去の発言とはいえ見過ごすことはできません。多くの方を傷付けてしまったことを深くお詫びいたします。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 飯田氏は中国や韓国に対し「あいつら完全にゴキブリ」「あいつらが生活できてるのは日本のおかげ」などと差別的な投稿をしたとされる。
 飯田氏は「この度の私の招いた件につきまして、過去の投稿内容が人種、性差別を助長するものだとのご指摘をいただきました。問題の投稿はすべて私自身によるものです。その場の思いつきや軽い考えのものばかりであり、軽率な内容で傷つかれ、不快な思いをされた皆様に深くお詫びを申し上げます」と非を認めた。

https://twitter.com/aritayoshifu/status/1113076765209972736
有田芳生
@aritayoshifu

ヘイトスピーチをする人物は政治家をめざすにはふさわしくないという政治文化を広げることが立憲民主党の基本であり理念だということです。
−−−−−−−−

https://twitter.com/takitaro2/status/1113327987653468160
滝本太郎
@takitaro2

枝野さんらは、ヘイトスピーチだと言い、落合氏も実に変な文章だが認めていますね。有田さん曰く、氏が民族属性について書きというようにかいてますが、違うと思われます。同党に訂正を求めないと。
★他国批判も「ヘイトスピーチ」と言われるようになると、今後の制約強化には差し支えるのに。

https://twitter.com/kyoshimine/status/1113001235580301313
弁護士 吉峯耕平(「カンママル」撲滅委員会)
@kyoshimine

落合発言は、客観的にはヘイトスピーチにはあたらない(例外的に、在日韓国人の面前であてつけるように言うなどの状況があれば当たりうるが、そういう文脈もない。)。

当初のお詫び(現在は削除されている)では、ヘイトスピーチにはあたらない、国への批判は「行き過ぎ」でしたという主張だった。
−−−−−−−−


https://twitter.com/kyoshimine/status/1113006984641441793
弁護士 吉峯耕平(「カンママル」撲滅委員会)
@kyoshimine

客観的には差別的言動(いわゆるヘイトスピーチ)に該当しない発言なのに、本人が認めたからといって差別的言動だと認定するやり方は、なんとしても自白をとりたがる捜査機関と同じ構造ではないか。
立憲民主党だって、これが客観的には差別的言動にはあたらないことは、わかっていたはずである。
−−−−−−−−


https://twitter.com/kyoshimine/status/1113118168023568384
弁護士 吉峯耕平(「カンママル」撲滅委員会)
@kyoshimine

有田芳生議員が、*明らかに*ヘイトスピーチとしています。

非常に怖い発言です。
私は差別的言動(いわゆるヘイトスピーチ)に当たらないと考えますし、仮にあたるとしても、あてはめには微妙な解釈を要します。
差別的言動概念を不明確・広範なものにする動きです。

 在日外国人のために良かれと思って作った「ヘイトスピーチ規正法」が、今や日本人をどうにでも処分できる「伝家の宝刀」のごとくになりつつあります。

 有田芳生をはじめ、中韓のためにのみ活動する議員らは、当初からそれが狙いだったのです。

 それが、とうとうお仲間の弁護士らも危惧するほど、とんでもない怪物に成長しつつあるのが現状です。

 今年は、日本が初めて国際連盟の場で、「人種的差別撤廃提案(1919年)」を行ってから、100周年目にあたります。

 我が国は、100年前から「人種差別の撤廃」を訴えてきた、世界一の人権尊重国家だったのです。

 そして100年後の現在、国際的には、「―あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約(通称:人種差別撤廃条約)―」が存在し、多くの国々がこの条約を批准しています。

 以下、同条約の第1条を引用します。


■人種差別撤廃条約

 第1条 (人種差別の定義)

 1 この条約において、「人種差別」とは、人種、皮膚の色、世系又は民族的若しくは種族的出身に基づくあらゆる区別、排除、制限又は優先であって、政治的、経済的、社会的、文化的その他のあらゆる公的生活の分野における平等の立場での人権及び基本的自由を認識し、享有し又は行使することを妨げ又は害する目的又は効果を有するものをいう。

 2 この条約は、締約国が市民(=国籍を保有する者※1)と市民でない者(=国籍を保有しない者)との間に設ける区別、排除、制限又は優先については、適用しない。
(以下略)


 何と人種差別撤廃条約では、国籍を保有しない者、すなわち外国人には適用されないと、明確に定義されているのです。

 つまり、外国人は、この条約を理由に締約国である日本に対し、人権を理由した要求は適用されないのです!

 特別永住者を含む在留外国人には、参政権も生活保護も適用外で何の問題もないのです!

 それが、ほしかったら母国へ行って要求するのが当然なのです!

 いや、在留外国人は、日本国民ときちんと区別されなければなりません。

 そうしないと、日本国民の人権が危うくなります!

 いつまでも、人権を理由に不当に日本にたかるのはお門違いも甚だしい!

 どうぞ、国連差別撤廃条約に従い、速やかに母国にお帰り下さい!

https://ameblo.jp/nihonkaigi-yachiyo/entry-12451872893.html
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/325.html#c6

コメント [昼休み53] 阿修羅掲示板はパラノイアや統合失調症患者の投稿が多いので、真に受けない様に気を付けて下さい 中川隆
25. 中川隆[-10912] koaQ7Jey 2019年4月05日 16:52:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1116]

【誰だってマイノリティー】注意で「攻撃対象」に……電車での独り言、障害のある人が望む対応とは? 4/5(金) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000002-withnews-soci

電車で出会う、「独り言」を話す人たち。一体、どんな理由でつぶやいているのでしょうか?「ちょっと怖い」と思ったことのある人、一緒に考えてみませんか?=(c)Takami Kizu


【誰だってマイノリティー】

 電車に乗ると、時折ひとりで話している人を見かけます。「ブツブツと何かつぶやいていて、驚いた」という経験談は少なくありません。実は障害が原因で、やむにやまれず口にしている場合があるんです。ただ、声のかけ方によっては、衝突してしまう可能性も……。障害のある人に聞いた「独り言」を口にする理由とは? 先入観なく向き合うため、どんなことができるのか、調べてみました。(withnews編集部・神戸郁人)

【漫画】「ブス!」馬鹿にするのは誰だ…って幻聴!? 統合失調症の女性、「独り言」体験を赤裸々に漫画化
.

怖くて距離を取ったことも

 実は筆者も電車で移動中、誰もいない場所で話す人に出会ったことがありました。わずかな恐怖心を抱きつつ、距離を取ってしまったことも、少なくありません。

 でも当事者の皆さんにとっては、きっと何か意義が存在するはず。そう考え、今回の記事を書きたいと思い立ちました。

 この記事では、独り言との関わりが深いとされている、二つの障害にフォーカス。背景事情を深掘りしました。

 まずは最初のケースです。分かりやすくするため、架空の物語から始めましょう。
.

ケース1・誰もいない方向に謝る彼女

 ある朝の通勤時、いつものように電車に揺られているあなた。ターミナル駅でたくさん人が降り、目の前の席が空きました。

 「どれ、座って一息つこうか……」。腰をかけ、スマートフォンでお気に入りの漫画を読み始めようとした時のことです。

 「スミマセン……スミマセン……わたしだって……」。隣り合った女性が、何やら謝り始めました。話し掛けている方向を確認してみても、誰もいません。

 状況が飲み込めないあなた。その場をやり過ごそうと、再びスマホ画面に目を落とし、時が過ぎるのを待つことにしたのでした……。
.

無いはずのものを見聞きしていた

 これ、もしかしたら「似たような体験をした」という人もいるのではないでしょうか?

 乗客の女性は、どうして謝っていたのでしょう。実は、「統合失調症」という障害の当事者であると考えられます。

 専門家に、少しかみ砕いてもらいしょう。精神科医の阿部大樹先生に聞きました。


◆統合失調症とは?

 統合失調症とは、考えや行動がうまくまとまらなくなる状態のことです。およそ二十歳前後に現れることが多く、およそ100人に1人が当事者です。


 特徴の一つが、幻聴などの「陽性症状」と呼ばれる症状です。症状が強い場合は、「他人に悪口を言われている」などの妄想に発展する場合もあります。

 幻聴が聞こえてくるのに返事をしてしまうことで、周りからは「誰かと話しているような独り言」というように見えることもあります。

 お薬を規則的に飲むことで、数か月で症状が落ち着くことが多いですね。


 特徴の二つ目は、元気がなくなったり、考えるのがゆっくりになったりする「陰性症状」と呼ばれる症状です。

 周りの人にまで気が回らなくなって、「疲れたー」などの独り言が出てくることもあるかもしれません。

 陰性症状の結果として情報を整理するのが難しくなり、会話が難しくなる時もありますが、カウンセリングなどを通して生活リズムを整えることで問題なく日常生活を過ごせるようになります。


 原因はよく分かっていませんが、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが原因ではないか、とも言われています。

 思春期の対人関係の変化や、進学や引っ越しなどの生活環境の変化をきっかけにして起きることが一般的です。

脳内の「3人」が馬鹿にしてくる

 幻覚を体験する時、当事者はどのような状態にあるのでしょうか? エッセーコミック『統合失調症日記』(ぶんか社)の作者で、漫画家の木村きこりさん(28)を取材しました。

 木村さんが異変に気づいたのは、高校3年生の頃でした。美術系大学に入るため、受験勉強に打ち込んでいると、急に脳内で3人の人物の声が響くようになったといいます。

「男性と女性、子どもが後ろから話し掛けてくるんです。それぞれに役割があり、女性は料理を食べていると『まずそう』と罵倒してきたり、男性は両親との関係に口を出してきたり。子どもについては、ずっと私を小馬鹿にする、といった調子ですね」

 しばらくすると、「ストーブに焼き殺される」といった被害妄想が顕著に。家族に手をあげてしまうこともあり、21歳の時、精神科で正式に診断を受けました。
.

注意を受ける→幻覚が加速

 木村さんは、幻覚によるストレスが極まると、大声を出して心を落ち着けています。

 苦労するのは、人目が多い場所に出かける時です。特に電車の中で、子どもや学生の集団と鉢合わせると、監視されているような感覚に襲われるといいます。

 「お前を見て笑っているぞ」――。そんな幻聴まで聞こえ、人がいない方向に「うるさい」と叫んでしまったこともありました。

 そして他の乗客から不審そうに見られるたび、気まずくなって途中下車したり、別の車両に移動したりしてきたそうです。

 当事者が独り言を発している際に、乗り合わせた人はどう対すればいいのでしょう?

「独り言を注意されると、その人のいる方面からも、幻覚が現れることがあります。脳が相手を『攻撃対象』と見なすためか、余計につらくなってしまうんです」

「だから怒らず、まず『もしかしたら統合失調症かな?』と思って欲しい。苦しそうに見えたら、車掌さんや駅員さんに、それとなく助けを求めてもらえるとうれしいですね」
.

ケース2・「甲子園の実況」を繰り返す彼

 では、二つ目のケースに移りましょう。こちらも、フィクションから考えてみます。

 仕事を終え、帰路についたあなた。電車に乗り、「夕飯は何を食べようか」と思いを巡らせています。

 「はいっ、やってまいりました夏の甲子園!」。途中で乗り込んできた男の子が、勢い良く話し始めます。どうやら、高校野球の試合中継を再現しているようです。

 その「実況」ぶりは、まさに立て板に水。しかし、よく聞くと、同じフレーズを繰り返しています。

 突然のことに、びっくりするあなた。驚きのあまり、夜の献立のことを忘れてしまったのでした……。

「いつものパターン」に見いだす安心

 この場合に考えられる障害は、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」です。ASDは発達障害の一種とされています。阿部先生に再び解説してもらいましょう。

◆ASDとは?

 「相互的な対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「興味や行動の偏り」の三つの特徴をあわせもつ状態のことを言います。それぞれ説明してみますね。


 最初の二つの特性がありますから、対人関係を結ぶのがあまり得意でないかもしれません。好き・嫌いの表し方が独特で、周りの人が理解できないこともありえます。

 例えば、視線の置き方が不自然に感じられる場合や、立ち話をするときの距離が近すぎたり遠すぎたりすることもあります。


 また、繰り返しの行動を好む人が多いです。同じ服を毎日着たり、お風呂の温度が決まっていたり、といった具合です。周りからは独特の「こだわり」と思われていることもありますね。

 逆に言えば、いつものパターンを繰り返すことで安心感を得られる方が多いようです。その一つとして、同じ単語を繰り返すような独り言が現れることもあります。

 普段のリズムが乱されない限りは、日常生活を問題なく送れる方がほとんどです。
.

一人で話すのは、呼吸のようなもの

 「彼が自分だけで話すのは、呼吸のようなものなんです」。ASDの息子がいるイラストレーター・中尾佑次さん(59)は語ります。

 知的障害もある一人っ子の秀真(ほつま)さん(27)は、当事者が対象のグループホームで共同生活をしています。実家で暮らしていた幼少期から、独り言が多かったそうです。

 繰り返すフレーズは様々です。お気に入りのテレビ番組やCM、ネット動画のセリフ。音楽番組などで聞いたメロディー……。障害の特性上、予想通りに事が運ばなかったり、生活リズムが崩れたりすると、回数が増えました。

 ストレスが高まると、過去の嫌な記憶が、脳内で再生されたと思われる言葉を口にする場合も。気持ちが不安定な思春期までは、そのケースが多かったといいます。

「電車などのシートが満席だった場合は、特に盛んでしたね。本人は『座れるもの』と考えているけれど、実際は違うこともある。そうしたイレギュラーな出来事が苦手なため、理解が追いつかなかったんです」

「無視」と「具体的な声かけ」のバランス

 しかし年齢を重ね、秀真さんは公共の場で、かなり自分の衝動を抑えられようになりました。中尾さんは、プライドを保つためルールを守っている、と考えているそうです。

「僕が彼の独り言を、その場に居合わせた人に謝ったため、より情緒不安定になったことがあります。他人に注意されたとなれば、なおさらです。『俺は一人前の人間だ』という気持ちが折れてしまうんでしょうね」

 こうした経験から、電車で独り言を話す人と出会った時は、「見て見ぬ振り」をして欲しいと訴えます。

「よく乗るタクシーの運転手さんたちが、息子の独り言が激しい時も、黙って送迎してくれるんですよ。これが、すごくうれしい。電車の中でも同じように、『積極的な無視』をお願い出来たら助かりますね」

「ただ、電車が長時間動かない場面などでは、落ち着きを失うことがあります。そうした際は、『あと●時間で動く』と紙に書き、具体的に示してもらえたら。障害を理解した上での対応は、本人や家族にとって、とてもありがたいです」
.

独り言の否定=その人自身の否定

 障害の有無にかかわらず、誰しもに「自分自身」がある。取材を通して確認したのは、そんな当然の事実でした。

 荒唐無稽なことを話しているようでも、当事者は必要に迫られています。独り言の否定は、その人の否定でもあるのです。

 記事に登場した中尾さんは「今は昔と比べ、障害の当事者が外に出やすくなった。『世の中にはこんな人もいる』と感じてもらえるといい」と話していました。今も、強く印象に残っている言葉です。

 生き方は、人の数と同じだけ存在する。私自身、そのことに思いをはせ続けたい、と考えています。


※必ずしも、障害が独り言の原因になるわけではありません。その人自身の特性や、性格が影響している場合もあります。

◇ ◇ ◇

 この記事はwithnewsとYahoo!ニュースによる連携企画記事です。多様な人々が生きる現代社会は、誰もがマイノリティーになりうる社会といえるかもしれません。4月4日から5回にわたる連載を通じて、「障害者」「健常者」を分ける枠組みそのものについて考え、誰もが生きやすい社会にするためのヒントを探ります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000002-withnews-soci


原発板の魑魅魍魎氏と同じ症状ですね

http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/899.html#c25

コメント [お知らせ・管理20] これが阿修羅に巣食う電通工作員 中川隆
248. 中川隆[-10911] koaQ7Jey 2019年4月05日 16:53:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1117]
【誰だってマイノリティー】注意で「攻撃対象」に……電車での独り言、障害のある人が望む対応とは? 4/5(金) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000002-withnews-soci

電車で出会う、「独り言」を話す人たち。一体、どんな理由でつぶやいているのでしょうか?「ちょっと怖い」と思ったことのある人、一緒に考えてみませんか?=(c)Takami Kizu


【誰だってマイノリティー】

 電車に乗ると、時折ひとりで話している人を見かけます。「ブツブツと何かつぶやいていて、驚いた」という経験談は少なくありません。実は障害が原因で、やむにやまれず口にしている場合があるんです。ただ、声のかけ方によっては、衝突してしまう可能性も……。障害のある人に聞いた「独り言」を口にする理由とは? 先入観なく向き合うため、どんなことができるのか、調べてみました。(withnews編集部・神戸郁人)

【漫画】「ブス!」馬鹿にするのは誰だ…って幻聴!? 統合失調症の女性、「独り言」体験を赤裸々に漫画化
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怖くて距離を取ったことも

 実は筆者も電車で移動中、誰もいない場所で話す人に出会ったことがありました。わずかな恐怖心を抱きつつ、距離を取ってしまったことも、少なくありません。

 でも当事者の皆さんにとっては、きっと何か意義が存在するはず。そう考え、今回の記事を書きたいと思い立ちました。

 この記事では、独り言との関わりが深いとされている、二つの障害にフォーカス。背景事情を深掘りしました。

 まずは最初のケースです。分かりやすくするため、架空の物語から始めましょう。
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ケース1・誰もいない方向に謝る彼女

 ある朝の通勤時、いつものように電車に揺られているあなた。ターミナル駅でたくさん人が降り、目の前の席が空きました。

 「どれ、座って一息つこうか……」。腰をかけ、スマートフォンでお気に入りの漫画を読み始めようとした時のことです。

 「スミマセン……スミマセン……わたしだって……」。隣り合った女性が、何やら謝り始めました。話し掛けている方向を確認してみても、誰もいません。

 状況が飲み込めないあなた。その場をやり過ごそうと、再びスマホ画面に目を落とし、時が過ぎるのを待つことにしたのでした……。
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無いはずのものを見聞きしていた

 これ、もしかしたら「似たような体験をした」という人もいるのではないでしょうか?

 乗客の女性は、どうして謝っていたのでしょう。実は、「統合失調症」という障害の当事者であると考えられます。

 専門家に、少しかみ砕いてもらいしょう。精神科医の阿部大樹先生に聞きました。


◆統合失調症とは?

 統合失調症とは、考えや行動がうまくまとまらなくなる状態のことです。およそ二十歳前後に現れることが多く、およそ100人に1人が当事者です。


 特徴の一つが、幻聴などの「陽性症状」と呼ばれる症状です。症状が強い場合は、「他人に悪口を言われている」などの妄想に発展する場合もあります。

 幻聴が聞こえてくるのに返事をしてしまうことで、周りからは「誰かと話しているような独り言」というように見えることもあります。

 お薬を規則的に飲むことで、数か月で症状が落ち着くことが多いですね。


 特徴の二つ目は、元気がなくなったり、考えるのがゆっくりになったりする「陰性症状」と呼ばれる症状です。

 周りの人にまで気が回らなくなって、「疲れたー」などの独り言が出てくることもあるかもしれません。

 陰性症状の結果として情報を整理するのが難しくなり、会話が難しくなる時もありますが、カウンセリングなどを通して生活リズムを整えることで問題なく日常生活を過ごせるようになります。


 原因はよく分かっていませんが、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが原因ではないか、とも言われています。

 思春期の対人関係の変化や、進学や引っ越しなどの生活環境の変化をきっかけにして起きることが一般的です。


脳内の「3人」が馬鹿にしてくる

 幻覚を体験する時、当事者はどのような状態にあるのでしょうか? エッセーコミック『統合失調症日記』(ぶんか社)の作者で、漫画家の木村きこりさん(28)を取材しました。

 木村さんが異変に気づいたのは、高校3年生の頃でした。美術系大学に入るため、受験勉強に打ち込んでいると、急に脳内で3人の人物の声が響くようになったといいます。

「男性と女性、子どもが後ろから話し掛けてくるんです。それぞれに役割があり、女性は料理を食べていると『まずそう』と罵倒してきたり、男性は両親との関係に口を出してきたり。子どもについては、ずっと私を小馬鹿にする、といった調子ですね」

 しばらくすると、「ストーブに焼き殺される」といった被害妄想が顕著に。家族に手をあげてしまうこともあり、21歳の時、精神科で正式に診断を受けました。
.

注意を受ける→幻覚が加速

 木村さんは、幻覚によるストレスが極まると、大声を出して心を落ち着けています。

 苦労するのは、人目が多い場所に出かける時です。特に電車の中で、子どもや学生の集団と鉢合わせると、監視されているような感覚に襲われるといいます。

 「お前を見て笑っているぞ」――。そんな幻聴まで聞こえ、人がいない方向に「うるさい」と叫んでしまったこともありました。

 そして他の乗客から不審そうに見られるたび、気まずくなって途中下車したり、別の車両に移動したりしてきたそうです。

 当事者が独り言を発している際に、乗り合わせた人はどう対すればいいのでしょう?

「独り言を注意されると、その人のいる方面からも、幻覚が現れることがあります。脳が相手を『攻撃対象』と見なすためか、余計につらくなってしまうんです」

「だから怒らず、まず『もしかしたら統合失調症かな?』と思って欲しい。苦しそうに見えたら、車掌さんや駅員さんに、それとなく助けを求めてもらえるとうれしいですね」
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ケース2・「甲子園の実況」を繰り返す彼

 では、二つ目のケースに移りましょう。こちらも、フィクションから考えてみます。

 仕事を終え、帰路についたあなた。電車に乗り、「夕飯は何を食べようか」と思いを巡らせています。

 「はいっ、やってまいりました夏の甲子園!」。途中で乗り込んできた男の子が、勢い良く話し始めます。どうやら、高校野球の試合中継を再現しているようです。

 その「実況」ぶりは、まさに立て板に水。しかし、よく聞くと、同じフレーズを繰り返しています。

 突然のことに、びっくりするあなた。驚きのあまり、夜の献立のことを忘れてしまったのでした……。


「いつものパターン」に見いだす安心

 この場合に考えられる障害は、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」です。ASDは発達障害の一種とされています。阿部先生に再び解説してもらいましょう。

◆ASDとは?

 「相互的な対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「興味や行動の偏り」の三つの特徴をあわせもつ状態のことを言います。それぞれ説明してみますね。


 最初の二つの特性がありますから、対人関係を結ぶのがあまり得意でないかもしれません。好き・嫌いの表し方が独特で、周りの人が理解できないこともありえます。

 例えば、視線の置き方が不自然に感じられる場合や、立ち話をするときの距離が近すぎたり遠すぎたりすることもあります。


 また、繰り返しの行動を好む人が多いです。同じ服を毎日着たり、お風呂の温度が決まっていたり、といった具合です。周りからは独特の「こだわり」と思われていることもありますね。

 逆に言えば、いつものパターンを繰り返すことで安心感を得られる方が多いようです。その一つとして、同じ単語を繰り返すような独り言が現れることもあります。

 普段のリズムが乱されない限りは、日常生活を問題なく送れる方がほとんどです。
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一人で話すのは、呼吸のようなもの

 「彼が自分だけで話すのは、呼吸のようなものなんです」。ASDの息子がいるイラストレーター・中尾佑次さん(59)は語ります。

 知的障害もある一人っ子の秀真(ほつま)さん(27)は、当事者が対象のグループホームで共同生活をしています。実家で暮らしていた幼少期から、独り言が多かったそうです。

 繰り返すフレーズは様々です。お気に入りのテレビ番組やCM、ネット動画のセリフ。音楽番組などで聞いたメロディー……。障害の特性上、予想通りに事が運ばなかったり、生活リズムが崩れたりすると、回数が増えました。

 ストレスが高まると、過去の嫌な記憶が、脳内で再生されたと思われる言葉を口にする場合も。気持ちが不安定な思春期までは、そのケースが多かったといいます。

「電車などのシートが満席だった場合は、特に盛んでしたね。本人は『座れるもの』と考えているけれど、実際は違うこともある。そうしたイレギュラーな出来事が苦手なため、理解が追いつかなかったんです」


「無視」と「具体的な声かけ」のバランス

 しかし年齢を重ね、秀真さんは公共の場で、かなり自分の衝動を抑えられようになりました。中尾さんは、プライドを保つためルールを守っている、と考えているそうです。

「僕が彼の独り言を、その場に居合わせた人に謝ったため、より情緒不安定になったことがあります。他人に注意されたとなれば、なおさらです。『俺は一人前の人間だ』という気持ちが折れてしまうんでしょうね」

 こうした経験から、電車で独り言を話す人と出会った時は、「見て見ぬ振り」をして欲しいと訴えます。

「よく乗るタクシーの運転手さんたちが、息子の独り言が激しい時も、黙って送迎してくれるんですよ。これが、すごくうれしい。電車の中でも同じように、『積極的な無視』をお願い出来たら助かりますね」

「ただ、電車が長時間動かない場面などでは、落ち着きを失うことがあります。そうした際は、『あと●時間で動く』と紙に書き、具体的に示してもらえたら。障害を理解した上での対応は、本人や家族にとって、とてもありがたいです」
.

独り言の否定=その人自身の否定

 障害の有無にかかわらず、誰しもに「自分自身」がある。取材を通して確認したのは、そんな当然の事実でした。

 荒唐無稽なことを話しているようでも、当事者は必要に迫られています。独り言の否定は、その人の否定でもあるのです。

 記事に登場した中尾さんは「今は昔と比べ、障害の当事者が外に出やすくなった。『世の中にはこんな人もいる』と感じてもらえるといい」と話していました。今も、強く印象に残っている言葉です。

 生き方は、人の数と同じだけ存在する。私自身、そのことに思いをはせ続けたい、と考えています。


※必ずしも、障害が独り言の原因になるわけではありません。その人自身の特性や、性格が影響している場合もあります。

◇ ◇ ◇

 この記事はwithnewsとYahoo!ニュースによる連携企画記事です。多様な人々が生きる現代社会は、誰もがマイノリティーになりうる社会といえるかもしれません。4月4日から5回にわたる連載を通じて、「障害者」「健常者」を分ける枠組みそのものについて考え、誰もが生きやすい社会にするためのヒントを探ります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000002-withnews-soci


原発板の魑魅魍魎氏と同じ症状ですね

http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c248

コメント [お知らせ・管理19] 管理人さん、赤かぶのデタラメ投稿をいつまで放置するのですか。 SOBA
22. 中川隆[-10910] koaQ7Jey 2019年4月05日 16:55:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1118]
【誰だってマイノリティー】注意で「攻撃対象」に……電車での独り言、障害のある人が望む対応とは? 4/5(金) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000002-withnews-soci

電車で出会う、「独り言」を話す人たち。一体、どんな理由でつぶやいているのでしょうか?「ちょっと怖い」と思ったことのある人、一緒に考えてみませんか?=(c)Takami Kizu


【誰だってマイノリティー】

 電車に乗ると、時折ひとりで話している人を見かけます。「ブツブツと何かつぶやいていて、驚いた」という経験談は少なくありません。実は障害が原因で、やむにやまれず口にしている場合があるんです。ただ、声のかけ方によっては、衝突してしまう可能性も……。障害のある人に聞いた「独り言」を口にする理由とは? 先入観なく向き合うため、どんなことができるのか、調べてみました。(withnews編集部・神戸郁人)

【漫画】「ブス!」馬鹿にするのは誰だ…って幻聴!? 統合失調症の女性、「独り言」体験を赤裸々に漫画化
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怖くて距離を取ったことも

 実は筆者も電車で移動中、誰もいない場所で話す人に出会ったことがありました。わずかな恐怖心を抱きつつ、距離を取ってしまったことも、少なくありません。

 でも当事者の皆さんにとっては、きっと何か意義が存在するはず。そう考え、今回の記事を書きたいと思い立ちました。

 この記事では、独り言との関わりが深いとされている、二つの障害にフォーカス。背景事情を深掘りしました。

 まずは最初のケースです。分かりやすくするため、架空の物語から始めましょう。
.

ケース1・誰もいない方向に謝る彼女

 ある朝の通勤時、いつものように電車に揺られているあなた。ターミナル駅でたくさん人が降り、目の前の席が空きました。

 「どれ、座って一息つこうか……」。腰をかけ、スマートフォンでお気に入りの漫画を読み始めようとした時のことです。

 「スミマセン……スミマセン……わたしだって……」。隣り合った女性が、何やら謝り始めました。話し掛けている方向を確認してみても、誰もいません。

 状況が飲み込めないあなた。その場をやり過ごそうと、再びスマホ画面に目を落とし、時が過ぎるのを待つことにしたのでした……。
.

無いはずのものを見聞きしていた

 これ、もしかしたら「似たような体験をした」という人もいるのではないでしょうか?

 乗客の女性は、どうして謝っていたのでしょう。実は、「統合失調症」という障害の当事者であると考えられます。

 専門家に、少しかみ砕いてもらいしょう。精神科医の阿部大樹先生に聞きました。


◆統合失調症とは?

 統合失調症とは、考えや行動がうまくまとまらなくなる状態のことです。およそ二十歳前後に現れることが多く、およそ100人に1人が当事者です。


 特徴の一つが、幻聴などの「陽性症状」と呼ばれる症状です。症状が強い場合は、「他人に悪口を言われている」などの妄想に発展する場合もあります。

 幻聴が聞こえてくるのに返事をしてしまうことで、周りからは「誰かと話しているような独り言」というように見えることもあります。

 お薬を規則的に飲むことで、数か月で症状が落ち着くことが多いですね。


 特徴の二つ目は、元気がなくなったり、考えるのがゆっくりになったりする「陰性症状」と呼ばれる症状です。

 周りの人にまで気が回らなくなって、「疲れたー」などの独り言が出てくることもあるかもしれません。

 陰性症状の結果として情報を整理するのが難しくなり、会話が難しくなる時もありますが、カウンセリングなどを通して生活リズムを整えることで問題なく日常生活を過ごせるようになります。


 原因はよく分かっていませんが、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが原因ではないか、とも言われています。

 思春期の対人関係の変化や、進学や引っ越しなどの生活環境の変化をきっかけにして起きることが一般的です。


脳内の「3人」が馬鹿にしてくる

 幻覚を体験する時、当事者はどのような状態にあるのでしょうか? エッセーコミック『統合失調症日記』(ぶんか社)の作者で、漫画家の木村きこりさん(28)を取材しました。

 木村さんが異変に気づいたのは、高校3年生の頃でした。美術系大学に入るため、受験勉強に打ち込んでいると、急に脳内で3人の人物の声が響くようになったといいます。

「男性と女性、子どもが後ろから話し掛けてくるんです。それぞれに役割があり、女性は料理を食べていると『まずそう』と罵倒してきたり、男性は両親との関係に口を出してきたり。子どもについては、ずっと私を小馬鹿にする、といった調子ですね」

 しばらくすると、「ストーブに焼き殺される」といった被害妄想が顕著に。家族に手をあげてしまうこともあり、21歳の時、精神科で正式に診断を受けました。
.

注意を受ける→幻覚が加速

 木村さんは、幻覚によるストレスが極まると、大声を出して心を落ち着けています。

 苦労するのは、人目が多い場所に出かける時です。特に電車の中で、子どもや学生の集団と鉢合わせると、監視されているような感覚に襲われるといいます。

 「お前を見て笑っているぞ」――。そんな幻聴まで聞こえ、人がいない方向に「うるさい」と叫んでしまったこともありました。

 そして他の乗客から不審そうに見られるたび、気まずくなって途中下車したり、別の車両に移動したりしてきたそうです。

 当事者が独り言を発している際に、乗り合わせた人はどう対すればいいのでしょう?

「独り言を注意されると、その人のいる方面からも、幻覚が現れることがあります。脳が相手を『攻撃対象』と見なすためか、余計につらくなってしまうんです」

「だから怒らず、まず『もしかしたら統合失調症かな?』と思って欲しい。苦しそうに見えたら、車掌さんや駅員さんに、それとなく助けを求めてもらえるとうれしいですね」
.

ケース2・「甲子園の実況」を繰り返す彼

 では、二つ目のケースに移りましょう。こちらも、フィクションから考えてみます。

 仕事を終え、帰路についたあなた。電車に乗り、「夕飯は何を食べようか」と思いを巡らせています。

 「はいっ、やってまいりました夏の甲子園!」。途中で乗り込んできた男の子が、勢い良く話し始めます。どうやら、高校野球の試合中継を再現しているようです。

 その「実況」ぶりは、まさに立て板に水。しかし、よく聞くと、同じフレーズを繰り返しています。

 突然のことに、びっくりするあなた。驚きのあまり、夜の献立のことを忘れてしまったのでした……。


「いつものパターン」に見いだす安心

 この場合に考えられる障害は、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」です。ASDは発達障害の一種とされています。阿部先生に再び解説してもらいましょう。

◆ASDとは?

 「相互的な対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「興味や行動の偏り」の三つの特徴をあわせもつ状態のことを言います。それぞれ説明してみますね。


 最初の二つの特性がありますから、対人関係を結ぶのがあまり得意でないかもしれません。好き・嫌いの表し方が独特で、周りの人が理解できないこともありえます。

 例えば、視線の置き方が不自然に感じられる場合や、立ち話をするときの距離が近すぎたり遠すぎたりすることもあります。


 また、繰り返しの行動を好む人が多いです。同じ服を毎日着たり、お風呂の温度が決まっていたり、といった具合です。周りからは独特の「こだわり」と思われていることもありますね。

 逆に言えば、いつものパターンを繰り返すことで安心感を得られる方が多いようです。その一つとして、同じ単語を繰り返すような独り言が現れることもあります。

 普段のリズムが乱されない限りは、日常生活を問題なく送れる方がほとんどです。
.

一人で話すのは、呼吸のようなもの

 「彼が自分だけで話すのは、呼吸のようなものなんです」。ASDの息子がいるイラストレーター・中尾佑次さん(59)は語ります。

 知的障害もある一人っ子の秀真(ほつま)さん(27)は、当事者が対象のグループホームで共同生活をしています。実家で暮らしていた幼少期から、独り言が多かったそうです。

 繰り返すフレーズは様々です。お気に入りのテレビ番組やCM、ネット動画のセリフ。音楽番組などで聞いたメロディー……。障害の特性上、予想通りに事が運ばなかったり、生活リズムが崩れたりすると、回数が増えました。

 ストレスが高まると、過去の嫌な記憶が、脳内で再生されたと思われる言葉を口にする場合も。気持ちが不安定な思春期までは、そのケースが多かったといいます。

「電車などのシートが満席だった場合は、特に盛んでしたね。本人は『座れるもの』と考えているけれど、実際は違うこともある。そうしたイレギュラーな出来事が苦手なため、理解が追いつかなかったんです」


「無視」と「具体的な声かけ」のバランス

 しかし年齢を重ね、秀真さんは公共の場で、かなり自分の衝動を抑えられようになりました。中尾さんは、プライドを保つためルールを守っている、と考えているそうです。

「僕が彼の独り言を、その場に居合わせた人に謝ったため、より情緒不安定になったことがあります。他人に注意されたとなれば、なおさらです。『俺は一人前の人間だ』という気持ちが折れてしまうんでしょうね」

 こうした経験から、電車で独り言を話す人と出会った時は、「見て見ぬ振り」をして欲しいと訴えます。

「よく乗るタクシーの運転手さんたちが、息子の独り言が激しい時も、黙って送迎してくれるんですよ。これが、すごくうれしい。電車の中でも同じように、『積極的な無視』をお願い出来たら助かりますね」

「ただ、電車が長時間動かない場面などでは、落ち着きを失うことがあります。そうした際は、『あと●時間で動く』と紙に書き、具体的に示してもらえたら。障害を理解した上での対応は、本人や家族にとって、とてもありがたいです」
.

独り言の否定=その人自身の否定

 障害の有無にかかわらず、誰しもに「自分自身」がある。取材を通して確認したのは、そんな当然の事実でした。

 荒唐無稽なことを話しているようでも、当事者は必要に迫られています。独り言の否定は、その人の否定でもあるのです。

 記事に登場した中尾さんは「今は昔と比べ、障害の当事者が外に出やすくなった。『世の中にはこんな人もいる』と感じてもらえるといい」と話していました。今も、強く印象に残っている言葉です。

 生き方は、人の数と同じだけ存在する。私自身、そのことに思いをはせ続けたい、と考えています。


※必ずしも、障害が独り言の原因になるわけではありません。その人自身の特性や、性格が影響している場合もあります。

◇ ◇ ◇

 この記事はwithnewsとYahoo!ニュースによる連携企画記事です。多様な人々が生きる現代社会は、誰もがマイノリティーになりうる社会といえるかもしれません。4月4日から5回にわたる連載を通じて、「障害者」「健常者」を分ける枠組みそのものについて考え、誰もが生きやすい社会にするためのヒントを探ります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000002-withnews-soci


原発板の魑魅魍魎氏と同じ症状ですね

http://www.asyura2.com/10/kanri19/msg/534.html#c22

記事 [経世済民131] 日銀短観が大幅に悪化しても景気が大丈夫な理由(ダイヤモンド・オンライン)
日銀短観が大幅に悪化しても景気が大丈夫な理由
https://diamond.jp/articles/-/198879
2019.4.5 塚崎公義:久留米大学商学部教授 ダイヤモンド・オンライン




日銀短観の業況判断DIが大幅に悪化した。鉱工業生産指数が減り、景気動向指数が悪化していたため、短観の悪化は予想されていた通りであったといえよう。“景気弱気派”が見ると景気後退の気配が濃厚なようだが、“景気強気派”の筆者はいまだに景気は後退しないと考えている。その理由を説明したい。(久留米大学商学部教授 塚崎公義)

まず押さえるべきは
景気は自分で方向を変えないこと


 まず、押さえておくべきことは、「景気は自分では方向を変えない」ということだ。景気が拡大すると生産が増え、それに伴って雇用が増え、雇われた人が給料を受け取って物(財およびサービス)を買うので、一層物が売れるようになる。

 景気拡大で企業の生産が増え、利益が拡大すると、設備投資が増えることも見込まれる。企業の設備投資意欲が強まることに加え、銀行の融資姿勢も借り手企業の利益が増えれば積極化するからである。

 今回の局面では労働力不足が深刻化しつつあり、これが企業の省力化投資を活発化させていることが、景気の自律的な拡大を持続させる力として働いているもようだ。

 したがって、景気が後退するとすれば、何らかの力が外から働く場合となるが、国内を見渡す限り、景気を後退させるような力が働いているとは思われない。

 消費税がどの程度の影響を及ぼすかについては不明だが、増税幅が前回(5%→8%)より小さいこと、またさまざまな景気対策が講じられていることなどを考えると、これも景気を後退させるとは考えにくい。

中国要因による一時的な生産の
落ち込みは短期間で回復へ


 足元の景気指標や景況感の悪化の主因は、中国の景気の落ち込みだ。中国は昨年、過剰債務問題への対応として「景気が多少悪化してもいいから問題を解決する」という方針で走り始めた。そのタイミングで“米中貿易戦争”が本格化したためダブルパンチとなり、景気が急激に悪化してしまった。

 それが、日本の対中国輸出を急激に減らしたのみならず、日本企業の景況感を悪化させたり生産活動を慎重化させたりしているのだ。

 しかし、中国政府の景気コントロール力は凄(すさ)まじいものがある。なんといっても、リーマンショックのときに世界で唯一、景気が悪化しなかった国が中国なのだ。今回も、政府は景気刺激策にかじを切ったようなので、短期間で景気は回復するだろう。実際、その兆候は既に現れているようだ。

 中国の景気が回復に向かえば、日本の輸出も回復するだろうし、企業の「在庫圧縮のための減産」も終わって、「減った在庫の回復のための増産」が始まるかもしれない。いずれにしろ、日本の生産も輸出も「一過性の落ち込みだった」ということになりそうだ。

日本の景気が落ち込みにくく
なっていることが重要


 バブル崩壊後の長期低迷期、日本経済は需要不足に悩み、景気回復を輸出に頼り続けてきた。だからこそ、外国の不況で輸出が落ち込むと、国内の景気もあっけなく後退してしまうのだ。

 しかし、少子高齢化で状況は変化してきた。「高齢者の消費は安定しているので、高齢化は景気の波を小さくする」「少子高齢化による労働力不足で、失業が増えにくくなった」という大きな変化が起きているからだ。

 高齢者は年金で暮らしていて、不足分は預貯金を取り崩しているが、いずれも景気に影響されないので、高齢者の消費は景気にかかわらず安定している。ということは、高齢者向けの物を提供している現役世代労働者の所得も消費も安定しているということだ。消費者に占める高齢者の比率が増えることは、景気を安定させるダブルの効果があるのだ。

 さらに重要なのは、失業者が増えにくくなったことだ。少子高齢化で現役世代が減り、少ない生産物を多くの消費者が取り合うようになったため、現役世代の労働力が不足するようになったというわけだが、それだけではない。

 高齢者の消費は、医療や介護といった労働集約的なものが多いので、高齢化が進むと同じ消費額でも労働力不足を招きやすいのだ。

 これを象徴的に表しているのが、リーマンショック時の失業率だ。ITバブル崩壊時よりもはるかに大きな景気の落ち込みであったにもかかわらず、失業率はITバブル崩壊時と同程度の水準までしか上がらなかったのだ。

 従来であれば、「景気の落ち込みによって失業が増え、失業者が所得を失って消費を減らす」という悪循環に陥っていたのだが、そうした悪循環が生じにくくなっているのだ。

 今回の中国経済の落ち込みは、リーマンショックとは比べものにならないほど小さなインパクトであろうし、加えて当時よりも少子高齢化が進んでいることに伴って、日本経済は失業が生じにくい体質になっているわけだから、製造業で多少の失業が生じたとしても、容易にサービス業が吸収するだろう。

 そうなれば、「失業者が消費をしないから景気が一層悪化する」という悪循環には陥らないわけで、景気は後退せずに終わるか、仮に後退したとしても短期で軽微な落ち込みにとどまるだろう。

日銀短観も業況判断以外は
それほど悪くない


 日銀短観の中にも、強気の材料は少なくない。労働力不足であり、企業経営者は設備が足りないと感じており、加えて「国内での製商品・サービス需給判断」がバブル期に近い水準となっている。

 こうした事態を考えれば、仮に一部輸出企業で設備投資や雇用が落ち込んだとしても、他の業種が十分にその落ち込みをカバーする。となれば、景気の先行きを過度に懸念する必要はなさそうだ。

 もちろん、中国の景気が今後も大幅な悪化を続ける可能性は消えたわけではないし、米国で金融機関の与信姿勢の緩みから、不良債権問題が深刻化する可能性を指摘する声も少なくない。

 そうしたリスクシナリオはしっかり頭の中に入れておく必要はあろうが(拙稿「今年の日本経済、海外にリスク要因あるが過度な心配は不要な理由」参照)、メーンシナリオとしては強気を続けて構わないと思われる(拙稿「2019年の日本経済、戦後最長の景気拡大がまだ続くと考える理由」参照)。

 もしも3月と4月の輸出と生産が悪かったら、上記のシナリオを再検討する必要がありそうだが、今の段階で筆者の強気の景気判断を変更する必要はなさそうだ。










http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/822.html

記事 [カルト20] 森友で佐川が不起訴不当となり、加計に文部省の指導があったが、その前に安倍麻生道路が炎上である。
副大臣の雑魚が辞任して済む話ではなく、便利な言葉として連中の間で流行ったそんたくが命令だった証拠案件で、だから一度は罷免の考えはないとドヤ顔で言っていた馬鹿が辞任させたのは周回遅れの頭で考えて森かけよりヤバイと気がついたからで、せっかく元号フィーバーで嘘の支持率逆転を演出したのに、これでチャラで副大臣とは言え内閣に傷がついて統一地方選突入で、野党は一斉に安倍麻生道路と叫ぶ筈である。
令和の原典を当たり尽くすという当たり前の事もせずに恥をかき、ちゃっかりと元号祭りをフル活用している最中に身内の馬鹿発言で炎上させてしまうのだから、オウンゴール前原をしのぐオウンゴーラーで馬鹿じゃねという感じである。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/617.html
コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[8676] kNSCqYLU 2019年4月05日 16:56:52 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3715]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK259] そんなに何度もゴーンを逮捕するなら、首相夫人や腹心の友位逮捕できるだろうに(そりゃおかしいぜ第三章) 赤かぶ
12. 2019年4月05日 16:57:40 : 0zlkXeW5O6 : bEhUSVpVNmxOOGs=[1]
野党政治家が司法のおかしさに何も言わないのはおかしい 沖縄辺野古関連もねじ曲げた判決だろう やはり野党政治家も自民党に反対の芝居しているのだろうな 腐敗政治官僚の最終は憲法改正だと思う
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/322.html#c12
コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
35. 2019年4月05日 17:00:49 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[81]
>>33さん
>日本は、自然災害が多いので 、国土保全の公共事業は 必ず必要です。
>しかし、それが ドンドン 削られていっています。
>これは、緊縮財政政策の為です。

●『ムダな公共事業』と『必要な公共事業』

ドンドン削られているかどうか知らないですが、「辺野古基地」2.5兆円、「安部・麻生忖度道路」2000億円など不要不急のものに血税がバカスカ吸い取られている。

自民党が目指す防衛費倍増計画10兆円も同じだ。

『ムダな公共事業』に血税が吸い取られているということが問題なんですよ。

『ムダな公共事業』をやめて『必要な公共事業』に血税を回せと言っているのです。

シロアリ官僚と利権政治屋と利権業者が結託して『ムダな公共事業』を増やすことをストップしないと、やがてニッチもサッチもいかなくなります。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c35

コメント [原発・フッ素51] <え〜〜〜>原発「必要」近畿46.5%=福井は52.8%−時事通信世論調査  赤かぶ
34. 2019年4月05日 17:02:00 : J3nUrZGckA : clF2N1dQYXhYckE=[258]
>原発「必要」近畿46.5%=福井は52.8%−時事通信世論調査

近畿と福井の人達は、命よりも電気の方が欲しいのか?
だったら、電気椅子にでも座らせてもらえ!
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/305.html#c34

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
19. 2019年4月05日 17:04:43 : zwOm7yWShk : bTZGcXhKZUw3a28=[1]
過去に辞退した人と言えば、同じプロ野球の福本さんがおられるね、盗塁の
世界記録を打ち立てて打診されたが、「そんなものもろたら立ちション便もでけへん」とこてこて大阪弁で辞退されたね、本当の一流はそれだけが一流の証しやと
自覚しているのでしょうね。

ついでに、勲何等とか言う国民でもない階級社会の残滓からの勲章制度も
無くしたらええとおもけどね。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c19

記事 [経世済民131] 24時間営業問題で揺れるセブン-イレブン、既存店支援強化 AI店舗競争激化へ(ニューズウィーク)
24時間営業問題で揺れるセブン-イレブン、既存店支援強化 AI店舗競争激化へ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/04/24-ai.php
2019年4月5日(金)11時47分 ニューズウィーク


コンビニエンスストア最大手・セブン─イレブン・ジャパン(東京都千代田区)が揺れている。人手不足を理由に24時間営業の見直しを求めたフランチャイズ加盟店の反乱が社長交代にまで発展した。都内の。セブン─イレブンの店舗で2017年12月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)


コンビニエンスストア最大手・セブン─イレブン・ジャパン(東京都千代田区)が揺れている。人手不足を理由に24時間営業の見直しを求めたフランチャイズ加盟店の反乱が社長交代にまで発展した。この交代はAI(人工知能)を駆使した省力化システムの導入競争へと向かうきっかけとなるのか。

永松文彦次期社長は、「登板」直後から真価を問われそうだ。

■既存店支援強化

「19年度は出店を850店。前年より500店以上抑制する」──。セブン─イレブンの親会社セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は4日の会見でこう述べ、今年度は出店を抑制し、既存店投資を強化する方針を示した。

セブン─イレブンの過去3年間の出店は、16年度が1682店、17年度が1554店、18年度が1389店。これを見ると、今年度計画の850店がいかに異例な数字であるかがわかる。同社はこれまで年間総投資額の6割を出店に充ててきたが、今後は既存店投資に重点を置き、今年度は6割強を既存店投資に振り向ける方針だ。

同社が既存店支援を強化する背景には、加盟店オーナーの不満をかわす狙いもある。人手不足や人件費の上昇でオーナーは悲鳴を上げており、それが時短要求になって表れた。

加盟店は、売上高から商品の仕入原価を差し引いた粗利益の一定割合(チャージ)を本部に支払う契約となっている。加盟店は残った利益から人件費をねん出しなければならないため、人件費の上昇は店舗の収益悪化に直結する。

これに対して、本部は人件費上昇のダメージを受けないことから、オーナーの中には「共存共栄とは名ばかり」と不満がくすぶっている。

井阪社長は「チャージの減額は考えていない」としながらも、既存店支援を強化することで「加盟店も成長の糧を感じてもらえる出店政策をしていく」と語った。今年は「意志のある踊り場にしたい」という。

■一律廃止には慎重

井阪社長は、見直しを求める声が挙がっている24時間営業について「立地、個店の状況に応じて柔軟かつきめ細やかに対応をしていく」と語った。

これまでの24時間営業を前提とした契約から、一歩踏み出した格好だ。ただ「24時間営業はセブン─イレブンのビジネスモデルの根幹をなしてきた」とも指摘。「何の検証もせずに拙速にこれを変えることは、加盟店の生活基盤を脅かす懸念に加え、顧客や取引先との信頼関係やブランドを毀損するリスクもある」と述べ、一律に取り止めることには慎重姿勢を示した。

この背景には、24時間営業を前提にサプライチェーンが組まれているという事情もある。

会見に同席したセブン─イレブン・ジャパンの永松文彦次期社長は「深夜の売上がない店は、状況に応じて対応する」と柔軟姿勢を示す一方で「深夜に顧客が来るような店は、24時間やらないという選択肢はやはりない」と強調した。

現在、全加盟店の0.5%に当たる96店のオーナーから時短営業の申し出があり、今後は時短営業の実験結果などを踏まえながら、オーナーと話し合いをしていく。

■カギ握るAI店舗化

世耕弘成経済産業相はきょう、セブン─イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどコンビニ大手トップとの意見交換会を開催し、各社に加盟店との共存共栄に向けた「行動計画」を策定するよう要請する予定だ。

国が乗り出す事態にまで発展した今、コンビニ各社はもはやゼロ回答が許されない状況にある。

コンビニ各社は目先の人手不足に対応しながら、長い目で見た構造改革にも取り組まなければならない。そのカギを握るのが店舗のAI(人工知能)化だ。

ファミリーマートとパナソニックは2日、すべてのモノがインターネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)を活用した次世代型店舗を報道陣に公開した。画像分析や顔認証決済などの技術を活用することで、店舗の省力化やローコスト運営を目指す。

一方、昨年、小売業として初めて家電・IT(情報技術)の展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン」に「未来型コンビニ」を出展したローソンは、専用アプリやセルフレジなどを活用して深夜時間帯を無人営業にする実験を今年7月から始める。

こうした動きに比べると、セブン─イレブンの取り組みは見劣りする感が否めない。店舗のAI化は人手不足を乗り切る切り札となる。同社も「今年度中にはセルフレジを全店に導入する計画を進めている」(永松次期社長)としているが、メーカーとの連携も含めて、開発をさらに加速させる必要がある。

(志田義寧 編集:田巻一彦)



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/823.html

記事 [国際26] エクアドル政府が同国の大使館にいるアッサンジを英国当局へ引き渡すとの情報(櫻井ジャーナル)
エクアドル政府が同国の大使館にいるアッサンジを英国当局へ引き渡すとの情報
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201904050000/
2019.04.05 櫻井ジャーナル


 ウィキリークスは4月4日、エクアドル政府高官からの情報として、同国のロンドン大使館から外へ出られない状態になっているジュリアン・アッサンジが数日以内に逮捕される可能性があると発表した。

 アメリカの権力グループは世界の富と情報を独占しようとしている。それが支配の基盤だからだが、ウィキリークスは彼らが隠していた自分たちにとって都合の悪い情報を外部へ公表してきた。自分たちの支配に刃向かうグループであり、弾圧の対象だ。

 現在のエクアドル大統領、レニン・モレノは昨年(2018年)7月、アッサンジは大使館から出るべきだと語っている。アメリカ政府の意向を受けての発言だったのだろう。米英支配層の手先として活動しているIMFもアッサンジを追い出すように圧力をかけているという。アメリカから自立しようとしていた前の大統領、ラファエル・コレアとモレノは立場が違う。

 モレノの発言は反発を招いたが、アメリカ支配層はアッサンジの拘束を諦めていないようだ。アメリカ主導軍のイラクにおける残虐行為などを明らかにする情報をウィキリークスへ渡しブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵は3月8日に再び収監されている。支配勢力側の違法行為には寛容だが、被支配勢力側の告発は厳しく取り締まるのがアメリカだ。

 そのほかの内部告発者、例えば電磁情報機関NSAの不正を明らかにしたウィリアム・ビーニーは家宅捜索を受けた程度で済んだが、CIAなどによる拷問を告発したジャニス・カルピンスキーは准将から大佐へ降格になり、イランへ核兵器に関する資料を渡してイラン侵略の口実を作るというCIAの危険な作戦を組織内部で警告したジェフリー・スターリング、あるいはCIAの拷問を告発したCIAの元分析官ジョン・キリアクは懲役刑になった。NSAの監視システムを具体的に明らかにしたエドワード・スノーデンはロシアへ逃げ込まざるをえなかった。

 3月19日にはアメリカ政府が身柄引き渡しに利用する航空機がロンドンへ飛来、その日からしばらくの期間、ジュリアンの母親であるクリスティーヌのツイッター・アカウントの使用が制限されたという。



http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/127.html

コメント [お知らせ・管理21] 2019年02月 削除依頼・投稿制限・等管理スレ。突然投稿できなくなった方も見てください。 管理人さん
67. 新共産主義クラブ[-10883] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2019年4月05日 17:12:08 : YCnwTzaHRo : bHcvTW1JbzVYU2s=[1]
>>33 「管理人さん」さん
 
>>25>>26>>28>>30の一連のコメントの流れで、>>30は、>>28に書かれている情報に基いて推論したことを基にして書いたものです。
 
>>28では主語が省略されていますが、>>28の文で、>>25で指摘されているような「赤かぶ」さんが記事投稿したスレッドで>>25の書き手の「コメントを非表示にしている」のは、第一人称である>>28の書き手であると、相当に高い確度で判断されるものの、慎重を期して、>>30では「……は、…のコメントの ID である」などとの断定はせずに「……は、…のコメントの ID ですね」と、終助詞「ね」を付けて、>>28の書き手に対して質問する形で情報の確認を求めたのですが、結果的に「管理人さん」さんにコメント規定違反と受け止められてしまったことを深く反省します。

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/546.html#c67
コメント [近代史3] 凡人が天才になる方法はあるか? 中川隆
13. 中川隆[-10909] koaQ7Jey 2019年4月05日 17:12:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1119]

まともな人間は天才にはなれない


ドイツ人を変えたヒトラー奇跡の演説 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC+%E6%BC%94%E8%AA%AC
https://www.youtube.com/results?search_query=Adolf+Hitler

▲△▽▼

ヒトラーを独裁者にしたのは、一つには彼の性的魅力であったらしい。

彼の姿を一目見ただけで卒倒する女性が続出したそうだ。

ある女性などは、ヒトラーが通り過ぎたあと、彼が踏んだ小石を持っていたガラスびんに入れ、それを大切に抱きしめた。

彼女はそのまま恍惚としてしまい、力が入りすぎてガラスびんが割れた。血がだらだら流れるが、それでもなお彼女は陶然と立ち尽くしていたという。

当時、世界でもっとも進歩的と言われたワイマール憲法下で、ヒトラーがあくまでも合法的に政権の座についたことを考え合わせると、民主主義って本当に大丈夫なの、とつい思ってしまう。
http://www.c20.jp/p/hitler_a.html


ヒトラーというとほとんどの日本人はドイツの独裁者でユダヤ人を虐殺した恐ろしい人とだけしか知らないのではないだろか。

ヒトラーに関して我々がしっかりと知っておかなければならないことは、

ヒトラーは当時、世界で最も民主主義的と言われたワイマール憲法の下で、合法的に独裁者になったということである。

ヒトラーの行くところはどこでもドイツ国民が、「ハイル、ハイル!」の大合唱。ドイツ国民のすべてがヒトラーに心酔していた。

そんな時、「私に全権を与えていただければ、もっと豊かなドイツを実現してみせます!」とヒトラーは言った。

ドイツ国民は将来悲惨なことが起こるなんてことは誰も疑わずに、あっさりとヒトラーに全権を与えてしまった。

1935年にドイツ国内で国民投票が行われた。

そしてなんと国民の90パーセント以上という圧倒的支持で、首相と大統領の兼任(行政権の完全な掌握)、立法権、軍隊の指揮権といった、司法権を除くすべての権力をヒトラーに渡してしまったのである。

こうして三権分立という鎖がはずされ、リバイアサンという怪物が解き放たれたのである。

その後は、皆さんもご承知のように、誰もヒトラーの暴走をくい止めることができなくなり、世界は人類がいまだ経験したことのない第二次世界大戦という大惨事に突入していったのである。
http://kaichan.cocolog-nifty.com/diclongman/2007/09/post_e4df.html

▲△▽▼

アメリカの極秘文書が伝えるヒトラーの意外な素顔
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hc/a6fhc611.html

●一般にヒトラーは「キ○ガイ」の代名詞であり、20世紀最大の悪魔とも称せられる。

ヒトラーは性的変質者で睾丸がひとつしかなかったなどとまことしやかに言われ、彼が精神異常者であるという印象はごく自然に多くの人に受け入れられている。

ナチスの迫害を受けていた精神分析学の創始者であったユダヤ人ジークムント・フロイトは、ヒトラーを「狂人がなにをしでかすか予想できない!」の一言で片付けてしまったように、

ナチス敗北後、多くの精神医学者もヒトラーを「精神病」と見なしてきた。

 


ジークムント・フロイト

「精神分析学」を創始した
オーストリア生まれのユダヤ人。
1938年にナチスに追われてイギリスに
亡命したが、翌年、ガンで亡くなった。

 

●SS長官ヒムラーのマッサージ師ケルステンは、「ヒトラーは脳梅毒(進行麻痺)であった」という噂を流した。

しかし、ヒトラーの主治医モレルは1940年の梅毒検査でヒトラーは陰性であった、とヒトラーの脳梅毒説を否定している。

 


アドルフ・ヒトラー

 

●ところで、アメリカの国家記録保存所には「ヒトラーのメディカル・レポート」が保管されている。

これはアメリカ陸軍ヨーロッパ司令部情報部によって作成されたもので、1972年になってようやく極秘取り扱い解除されたものである。

それによると精神面に関するデータは次の通り。


【A】.時間、場所、人間に関しての認識 = <優>

【B】.過去、現在における出来事についての記憶力 = <優>

【C】.数字、統計、名前などの記憶カ = <優>

【D】.ヒトラーのバックグラウンドは大学教育の欠如というハンデがあったが、
    それを彼は読書を通して得た莫大な知識で十分に補った。

【E】.時間や空間についての判断力 = <優>

【F】.まわりの環境に対する反応 = <ノーマル>

【G】.気分が変わり易いところもあるが、平均して協調性があり、集中力は抜群。

【H】.感情的には変化し易い。好き嫌いがはげしい。

【 I 】.思考構造は一定の継続がある。話し方は早くなく遅くもない。
    常につじつまの合う話をする。

【J】.ヒステリー性はなし、健忘症なし。

【K】.妄想や恐怖性なし。

【L】.幻覚、幻想、偏執狂的徴候はなし。

●これを見る限り、ヒトラーという人間はごくノーマルであるばかりでなく、ある面では普通の人より秀れていたということになる。

アメリカ政府はこの情報を1945年に得ていたのだが、27年間極秘扱いとして誰にも見せなかったのであった(一説にはヒトラーのIQは150近くあったという)。

 


1972年になってようやく極秘取り扱い解除された
「ヒトラーのメディカル・レポート」

 

●以下、参考までに、戦後のニュルンベルク裁判の法廷で、ナチス要人が語ったヒトラー像を挙げておたい。

この3人とも誇り高きドイツ貴族出身の軍人であり、貧民街から登場したチョビひげの政治家に、最初から心服していたわけではなかった。しかしヒトラーは、そんな人物まで相手の専門分野の知識で圧倒し、やがてはその人格的影響下に置いてしまったようである。

◆ドイツ海軍最高司令官カール・デーニッツ大将は語る。

「ヒトラーは異常な知性と行動力を持ち、まさに普遍的といってよい教養と力を放射する性格をそなえ、恐るべき暗示力をもった人物だった。

私は総統本部に出入りしないほうが、自分の力を温存できるような気持ちがしたので、たまにしか足を運ばなかった。それに何日も総統大本営に滞在したあとは、ヒトラーの暗示力を洗い落とさなければならないという感じがした」


◆ヴィルヘルム・カイテル元帥は、ヒトラーの軍事知識に驚嘆している。

「軍事問題についての知識は驚くべきものがあった。ヒトラーは世界の全ての陸海軍の組織、武装、指導部、装備に精通しており、ひとつといえども誤りを指摘することはできなかった。

したがって我々は、あの人は天才にちがいないと思ったのだ。軍の単純なありきたりな問題ですら、自分は教えるほうではなくて教わるほうであった」


◆国防軍最高司令部部長アルフレート・ヨードル大将も語る。

「ヒトラーは並々ならぬ大きさを持った指導者としての人格をそなえていた。誰と何について議論しても彼の知識と知性、雄弁と意志が最後には勝利を占めた。

論理と冷静な思考、しばしば来たるべきものを予知するその不思議な能力──。

彼は決して虚言や大言を弄するだけの男ではなく、巨大な偉人であった。最後には地獄的な巨大さにまでなってしまったが、ともかく1938年までは無条件に偉大な人物だった」

 

 

 


●また、敵味方を問わず「ドイツ軍最高の軍人」、もしくは「20世紀最高の戦略能力の持ち主」と評されていた、ドイツ国防軍のエーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥は、ヒトラーとたびたび衝突して、ヒトラーに批判的だった。

しかし、彼ですら次のように認めている。

「ヒトラーは驚くべき知識と記憶力、技術問題と軍需のあらゆる問題についての創造的な想像力を持ち合わせていた。敵や自国の新兵器の威力、生産量についても信じがたいほどの知識を持っていた。

彼が軍需の分野で、その理解力と並外れたエネルギーをもって、多くのものを推進したのは間違いない」

 


ドイツ軍最高の名将と名高い
エーリッヒ・フォン・マンシュタイン

 

●以上、世間で一般に流布されているヒトラー像とは違うヒトラーの実像が見えてきた。

しかし、ヒトラーが精神的にそれほどおかしな人間でなかったのならば、一体、彼をあそこまで駆り立てたものは何だったのか? 大きな疑問が残ってしまう。

ワーナー・メイザーという高名なヒトラー研究家は次のように言っている。

「ヒトラーの反ユダヤ主義が、いかに展開し継続していったかを概観して説明するのはさほど困難ではない。

しかし、なぜヒトラーのような並外れて我意が強く、才能があり、数多くの書物を読み、広い知識を持っている人間が、このような恐るべき迷信(反ユダヤに到る考え)に囚われてしまったのかという問いに答えることは容易ではない」

 

  

 


●ちなみに、ヒトラーの側近であった者たちは、ヒトラーの大きな「欠点」のひとつとして、彼が何を考えていたのか皆目わからなかったという点を挙げている。

「心の奥底を明かさない人間を、どうして『知っている』と言えようか」と、ヒトラーの側近の1人はニュルンベルク裁判でヒトラーについて語っている。

さらに、「私は今日になっても、彼が、何を考え、何を知り、何をしようとしていたのかがわからない。それが何であったのかは、私が考えたり想像したりできるだけなのだ」と述べている。

 

 

●「ヒトラーに友人がいたというのなら、私は間違いなくその1人だろう──」。ヒトラーの側近の1人としてきわめて多くの時間を彼と過ごしただけではなく、彼のもっとも興味を引いた分野、建築学における気に入りの仲間であったアルベルト・シュペーアはこう語っている。

「ヒトラーほど感情をめったに表さない人間はいない。それに、いったん表したとしても、すぐさまそれを覆い隠してしまうのである」

 

 
アルベルト・シュペーア

建築家出身で、建築好きのヒトラーに
気に入られ、1942年2月に軍需大臣に任命された。
合理的管理組織改革によって生産性を大幅に向上させ、
敗戦の前年の1944年には空襲下にも関わらず
最大の兵器生産を達成した。

 

●アルベルト・シュペーアはまた、ヒトラーと打ちとけられたと感じられる瞬間についても、かつて副官ルドルフ・ヘスが口にしていた言葉通りだったと証言している。

「我々はやっぱり幻滅せざるをえなかった。私たちのどちらかが少しでも親しげな調子で話そうものなら、ヒトラーは直ちに厚い壁を造りあげてしまうのだ……」

 


ひとり静かに物思いにふけるヒトラー

普段はナイーブで内気な性格だったという…

 

●青年時代のヒトラーの唯一の親友だったアウグスト・クビツェクも、次のように語っている。

「アドルフ(ヒトラー)は内向的な性格で、誰にも立ち入らせない精神領域を常に持っていました。彼には理解不能な秘密があり、私にとっても多くの点は謎のままでした。

しかし、その秘密のいくつかを解く鍵がありました。それは美への熱狂です。ザンクト・フロリアン修道院のような壮麗な芸術作品の前に立つと、私たちの間のあらゆる障壁が崩れ去るのです。熱狂しているときのアドルフはとても打ち解けやすくなり、私は友情がさらに深まったように感じました」

 

  
(左)青年時代のアウグスト・クビツェク(ヒトラーの唯一の親友だった)
(中央)戦後、ヒトラーとの交際について回想録をまとめるクビツェク
(右)出版された彼の回想録『我が青春の友 アドルフ・ヒトラー』

 

●ところで、あのエヴァ・ブラウン(自殺直前にヒトラーと結婚)も、日記に次のように記している。

「ヒトラーは時々、異常なほど内気になる。きっと過去の嫌な体験からきているのだろうと思うけど、あの人の内気さは普通じゃない。とくに人前に出ると、内気な自分を悟られまいと必死になっている。

私にはそれが手に取るように分かる。トイレに逃げ込みたくなるほどおびえているのかもしれない。どうしてあれほど自制するのだろう? うぶな娘のように振る舞うのだろう?」

 


エヴァ・ブラウン

 

●また、彼女は「ヒトラーはとにかく謎めいている。何かを隠そうとしている。そこがとても薄気味悪い」と記している。


彼女によれば、1937年冬のある日、ヒトラーは目をギラギラと輝かせながら、「天才と狂人」について次のような謎めいた話をしたという。

「天才は普通人とは異なる精神領域で生きている。天才はときどき普通人の精神世界に舞い戻る。だが、もし戻れないと、普通人の目には狂人に見えるのだ。ヘルダーリンやネロのように。天才はたいがい限界というものを感じない。危険というものを感じない。

私は自分を知っている。シェークスピアが自分を知っていたように。彼の十四行詩を読めば、それが分かる。シェークスピアは2つの領域を行ったり来たりした。穏やかな人物でありながら、それをやってのけた。情熱的な私なら、難なく2つの領域を行き来できる」

※ エヴァ・ブラウンは日記の中で、この時のヒトラーの眼はとても薄気味悪く輝いていて、まるで燃えているようだった。本当にこの時のヒトラーの表情には背筋がぞっとしたと記している。

 

青年時代からヒトラーの存在感は強烈だったらしく、彼を
記憶する人々は口をそろえて、その異様な雰囲気を描写している。

「射るような眼」 「催眠術師の眼」 「狂気に近い異様に澄んだ眼」などなど…

 

●ところで、エヴァ・ブラウンは同じ日記の中で、ヒトラーの意外な一面を書いている。

彼女によると、ヒトラーは「美容」に関して専門家を驚かせるほどの知識を持っていたそうだ。

「水曜の夜。私は本当に感心してしまった。なにしろ、スパルタ気質のあの人が美容師に、どうやったら女は若さと美しさを保てるか、と延々と説いていたのだから。とにかく、美容についての知識の深さにはびっくりした。

この前、私はあの人から化粧クリームをもらった。それが効くのかどうか、私には分からない。でも、あの人からもらった以上、絶対に使い切らなければならない。それにしても、クリームといっしょに渡されたあのメモには本当に目を疑ってしまった。なにしろ、週に二度は仔牛の新鮮な生肉で夜の洗顔パックをすること、週に一度はオリーブオイルの風呂に入ること、もっとも大切な部分はバストとヒップ、と書いてあったのだから。

たしかに、あの人は美容の専門家だと思う。達人とさえ呼べる。

〈中略〉

私はこの頃しみじみと思う。あの人の言うことは何でもかんでも正しくなる、と。

たまに変に思えたりするけど、結局、それが変じゃなくなる。人々があの人を信じるから、そうなるのだろうとは思うけど、もしあの人が、太陽は地球の周りを回っている、と宣言したら、どうなるだろう。やっぱりドイツ人たちはみなすぐに信じるのだろうか……」(エヴァ・ブラウンの日記/1938年1月)

 

 
(左)アドルフ・ヒトラー (右)エルンスト・レーム

レームはヒトラーの最も古くからの同志で、
ヒトラーと肩を並べるほどの実力を持っていた。
レームはヒトラーに向かって「おまえ」と呼ぶ
ことのできる唯一のナチ党員であった。

しかし、レーム率いる「ナチス突撃隊(SA)」が
急速に力をつけ、「国防軍」との間に深刻な摩擦を
起こし始めると、ヒトラーはこの対立問題が権力基盤の
危機を招くと判断し、レームとSA幹部らを粛清した。

※ この「長いナイフの夜」と呼ばれる「レーム事件」
 により、ヒトラーは「国防軍」との関係を修復した。

 

●かの有名な「レーム事件」(長いナイフの夜)を題材にした戯曲

『わが友ヒットラー』(新潮社)を書いた三島由紀夫は、巻末の「自作解題」でこう述べている。

「『わが友ヒットラー』は、アラン・ブロックの『アドルフ・ヒトラー』を読むうちに、1934年のレーム事件に甚だ興味をおぼえ、この本を材料にして組み立てた芝居である。

〈中略〉

粛清後、ヒトラーが不眠症にかかり、心労の果てにやつれたというのは実話のようで、まだ『人間的な』ヒトラーがヒトラーの中に生きていた時期の物語である。

国家総動員体制の確立には、極左のみならず極右も斬らねばならぬというのは、政治的鉄則であるように思われる。そして一時的に中道政治を装って、国民を安心させて、一気にベルト・コンベアーに載せてしまうのである。何事にも無計画的、行きあたりばったりな日本は、左翼弾圧からはじめて、昭和11年の2・26事件の処刑にいたるまで、極左極右を斬るのにほぼ10年を要した。それをヒトラーは一夜でやってのけたのである。

是非善悪はともかくヒトラーの政治的天才をこの事件はよく証明している」

 

 
(左)三島由紀夫 (右)彼が「レーム事件」を
描いた作品『わが友ヒットラー』(新潮社)

 

●そして彼は続けてこう述べている。

「ずいぶんいろんな人に、『お前はそんなにヒトラーが好きなのか』ときかれたが、ヒトラーの芝居を書いたからとて、ヒトラーが好きになる義理はあるまい。正直のところ、私はヒトラーという人物には怖ろしい興味を感ずるが、好きか嫌いかときかれれば、嫌いと答える他はない。

ヒトラーは政治的天才であったが、英雄ではなかった。

英雄というものに必須な、爽やかさ、晴れやかさが、彼には徹底的に欠けていた。ヒトラーは、20世紀そのもののように暗い……」

 

 


 

■■おまけ情報


●戦後、連合軍がナチ戦犯に心理テストを行った結果、高い知能指数(IQ)の人が多かったことが判明。

↓参考までに紹介しておきたい (※ ちなみに日本の東大生の平均はIQ120)。


<ナチ戦犯の知能指数>


■IQ143 ヒャルマー・シャハト

■IQ141 アルトゥル・ザイス=インクヴァルト

■IQ138 ヘルマン・ゲーリング

■IQ138 カール・デーニッツ

■IQ134 フランツ・フォン・パーペン

■IQ134 エーリヒ・レーダー

■IQ130 バルドゥール・フォン・シーラッハ

■IQ130 ハンス・フランク

■IQ130 ハンス・フリッチェ

■IQ129 ヴィルヘルム・カイテル

■IQ129 ヨアヒム・フォン・リッベントロップ

■IQ128 アルベルト・シュペーア

■IQ127 アルフレート・ローゼンベルク

■IQ127 アルフレート・ヨードル

■IQ125 コンスタンティン・フォン・ノイラート

■IQ124 ヴァルター・フンク

■IQ124 ヴィルヘルム・フリック

■IQ120 ルドルフ・ヘス

■IQ118 フリッツ・ザウケル

■IQ113 エルンスト・カルテンブルンナー

■IQ106 ユリウス・シュトライヒャー


◆The Nazi Defendants in the Major War CriminalTrial in Nuremberg
http://www.law.umkc.edu/faculty/projects/ftrials/nuremberg/meetthedefendants.html


http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hc/a6fhc611.html

▲△▽▼

ドイツ国民がナチスを熱狂的に支持した理由

 マイナス金利政策を巡る顛末からも分かる通り、現在の日本が抱える問題は、

「特効薬が効かない!」

 という話ではなく、普通の薬を飲まず、特効薬を追い求めている、という点に本質があります。


 と言いますか、ここまで一貫して普通の薬(財政政策)から目をそらし、効果のコミットができない特効薬を探し回る光景は、もはや喜劇です。普通の薬は、効果について事前にコミットできるにも関わらず、頑なにそこから目をそらす。


 実は、現在の日本や欧州同様に、主要国の政策担当者が病的なまでに財政均衡にこだわり、国民経済を貧困化させるという光景が、80年前にも見られました。

『[FT]21世紀におぼろに見えるドイツ帝国銀行総裁の影
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO97052220Y6A200C1000000/

 ジョン・ワイツによるヒャルマー・シャハトの伝記『Hitler’s Banker(邦訳:ヒトラーを支えた銀行家)』を読み返したら、これまで筆者が考えていなかった1930年代と現在の興味深い共通点に気づいた。

ヒトラーが再軍備計画の資金を賄うために、配下の中央銀行総裁だったシャハトに頼ったことは、よく知られている。

だが、ワイツは――そしてここが今日のユーロ圏に潜在的に関係するところだが――、シャハトがライヒスバンク(ドイツ帝国銀行)で非伝統的な政策を追求できたのは、ひとえに独裁者の後ろ盾があったからだとも指摘している。(中略)

 欧州北部諸国に共有されているブリュッセルとフランクフルトの現在の正統的政策には、30年代に一般的だったデフレマインドとの類似点がいくつかある。

今日の政治家と中央銀行家は、財政目標と債務削減に固執している。30年代前半と同様に、正統的な政策には病的なところがある。今日の中央銀行家は、言うことが尽きると「構造改革」に言及するが、そうした改革が一体何を達成するのか決して口にしない。

 原則としては、ユーロ圏の経済問題を解決するのは難しくない。欧州中央銀行(ECB)が市民一人ひとりに1万ユーロの小切手を手渡せばいい。物価の問題はものの数日で解決されるだろう。あるいは、ECBは独自の「IOU(借用証書)」を発行することもできる。

シャハトが行ったのは、それだ。

または、欧州連合(EU)が債券を発行し、ECBがそれを買い上げてもいい。紙幣を印刷する方法はたくさんある。どれも皆、素晴らしい方法だ。そして違法でもある。(後略)』

 ナチスがドイツで政権を握ったのは、デフレーションで国民の間にルサンチマンが蔓延し、「攻撃的」な政党が喜ばれるという形で社会が歪んでしまったためです。


 とはいえ、ナチスが「支持された」のは、これはもう、ヒトラーとシャハトのコンビが、各国が財政均衡主義の魔物にとらわれ、緊縮財政政策を推進する中において、アウトバーン建設に代表される大規模景気対策を打ったおかげなのです。

ヒトラーが率いるナチスは、1932年には43%(!)だった失業率を、五年間で完全雇用に持ち込んでしまいました。


 それはもう、ドイツ国民がナチスを熱狂的に支持したのも、無理もない話なのです。


 ちなみに、わたくしは別にナチスを賛美したいわけではなく、「人類」は歴史的に財政均衡主義を「愛し」、デフレ期の財政出動という普通の薬を飲むことができず、デフレの原因を(なぜか)、

「構造改革が不足しているから」

 という、意味不明というか逆効果(構造改革はインフレ対策)の政策を採用。
 緊縮財政と構造改革、つまりは需要縮小策と供給能力拡大策によりデフレを深刻化させ、

「国の借金で大変だ〜っ!」

「構造改革が足りないからだ〜っ!」

 と、バカの一つ覚えのように自縄自縛となる愚かな政策を繰り返してきたという話です。


 特に、デフレ期には単なる「債務と債権の記録」に過ぎないおカネに国民総じて固執し、政府が普通の薬(財政出動)を飲もうとすると、

「政府は無駄なカネを使うな!」

 と、やるわけです。結果、デフレギャップは埋まらず、国民が貧困化し、ルサンチマンが蔓延し、最後には「他の国民を攻撃する」ことで人気を博すポピュリスト政治家が権力を持ち、民主主義が壊れます。


 あるいは、貧困化が行き着くところまで行き着き、国家は虎の子の供給能力を失い、発展途上国化します。


 民主主義の破壊や、発展途上国化を回避するために必要なのは、「特効薬」でも「万能薬」でもありません。しつこいですが、普通の薬、財政出動を中心とした景気対策という普通の政策なのです。


 それにも関わらず、政治家や国民が「普通の薬」について議論しようとさえしない現状に、わたくしは恐怖すら覚えるのです。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12128570302.html

▲△▽▼


現在の状況は、1930年代のヨーロッパとそっくりです。

 1929年のNY株式大暴落に端を発した大恐慌により、ドイツは失業率が43%(32年)に達してしまいました。国民のルサンチマンがピークに達した状況で、ナチス・ドイツが政権を握り、ヒットラーが首相の座に就きました。


 ナチスはヒャルマル・シャハト(ライヒスバンク総裁)の下で、大々的な財政出動を実施。アウトバーンや国道が建設され、WW2開戦までに、3860kmが建設されました。ナチス・ドイツという独裁的な政権の下で、ドイツ経済は瞬く間に回復。わずか五年間で、失業率が完全雇用の水準に至りました。


 当然ながら、ドイツ国民はナチスを熱狂的に支持します。


 妙な話ですが、現在や大恐慌期のような需要低迷期には、なぜか「民主主義国」の方が大々的な財政出動に踏み切れず、状況が悪化します。逆に、独裁国は政府が剛腕をふるい、財政を拡大し、国力を強化してしまうのです。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12137232005.html


 




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コメント


1. 中川隆[-12525] koaQ7Jey 2019年2月02日 12:22:48: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告
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祖国を救おうとして闘ったヒトラー、プーチン、サダム・フセイン や カダフィ が欧米のマスコミによって悪魔化された理由

【桜無門関】馬渕睦夫×水島総 第3回
「ネオコンが狙う日露決裂とプーチン潰し」[桜H31-1-31] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=jWRxVmGJkDo

2019/01/31 に公開

既成概念にとらわれない大きな視座で国際情勢を俯瞰し、ぶれることのない日本の軸を示し続けている馬渕睦夫氏。
閉ざす門を一度解き放つことによって見えてくるものがあるように、物事の本質を見極める言葉と思考を、対談を通じて伺います。

出演:
 馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
 水島総(日本文化チャンネル桜代表)


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【桜無門関】馬渕睦夫×水島総 第2回「日本解体!
ディープステートによる日本のグローバル化、その尖兵としての霞ヶ関官僚」[桜H30-12-27] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=tOqOn3ttvPg

2018/12/27 に公開

既成概念にとらわれない大きな視座で国際情勢を俯瞰し、ぶれることのない日本の軸を示し続けている馬渕睦夫氏。
閉ざす門を一度解き放つことによって見えてくるものがあるように、物事の本質を見極める言葉と思考を、対談を通じて伺います。

出演:
 馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
 水島総(日本文化チャンネル桜代表)


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馬渕睦夫 deep state の世界を語る

太平洋戦争も朝鮮戦争も東西冷戦もアラブの春も対テロ戦争もすべてユダヤ資本のヤラセだった


馬渕睦夫さんが明らかにしていますが


左翼=リベラル=グローバリズム=親ユダヤ
=国際金融資本、軍産複合体、ネオコン、CIA、FBI、マスコミ、ソ連共産党、中国共産党、天皇一族、日本の官僚
=マクロン、メルケル、ヒラリー・クリントン、オバマ、レーニン、スターリン、ボリス・エリツィン、小泉純一郎、竹中平蔵、小沢一郎、橋下徹、枝野幸男、日本の護憲派・反原発派・反安倍勢力


右翼・民族主義=反リベラル=反グローバリズム=反ユダヤ
=ヒトラー、プーチン、サダム・フセイン、トランプ、カダフィ、チェ・ゲバラ、カストロ、J.F.ケネディ、アサド、ウゴ・チャベス、 ロドリゴ・ドゥテルテ、田中角栄、安倍晋三、日本共産党


なんですね。


安倍晋三は調整型の政治家で権力基盤が弱く、IQ も随分と低いので、官僚や自民党のグローバリストに引き摺られているのですが、本来はプーチンやトランプと同じナショナリストなのです


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馬渕睦夫さんが明らかにしたのは

・ロシア革命を行ったレーニン、スターリン、トロツキー等は全員ユダヤ人とそのシンパだった

・ロシア革命に資金援助や支援していたのはアメリカやイギリス・ドイツの金融資本家だった

・毛沢東と中国共産党を支援していたのもアメリカ金融資本家だった

・ルーズベルトとその周辺の人間は全員社会主義者でスターリンと同盟関係にあった

・GHQ は戦後の日本を共産化しようとした

・ボリス・エリツィンはソ連崩壊後に国有財産を民営化して、すべてユダヤ資本に二束三文で払い下げた


要するに、ユダヤ資本は

昔は共産化によって世界各国のグローバル化を進めようとした

現在は移民を大量に受け入れさせて世界各国のグローバル化を進めようとしている

▲△▽▼


馬渕睦夫さんは唯の国際化とグローバリズムとは全く違う概念だと何度も言っています。

馬渕睦夫さんがグローバリズムと言っているのは

ユダヤ国際金融資本はユダヤ教の精神に基づいて、世界を国境の無い文化も同じ一つの国にしようとしているという事ですね。

ユダヤ教は人類で最後に救われるのはユダヤ人だけで、他民族はすべて滅ぼされるという教義です。

すべて滅ぼすのは無理なので、ユダヤ人が目指す現実性のある理想の社会は
1%のユダヤ人が資産や権力を独占して、99%の他民族は被支配者として搾取される世界なんですね。

北朝鮮みたいな共産国家なら大体その通りになっていますよね。

それから中国では都市籍の人間が農民籍の人間を支配搾取する体制になっていますよね。
中国の経済発展は都市籍の人間が農民籍の人間をタダ同然で働かせる事ができたからだというのが定説ですね。


マルクス主義で言う平等というのは 99% の被支配者の間では階級差別が全く無いというだけの話です。

竹中平蔵さんが、

派遣社員と正社員と待遇が違うのは平等の精神に反するから、正規社員も非正規社員と同待遇にしろ

と言っているのも 99% の被支配者の間では階級差別が有ってはいけないという主張ですね。


だから、ユダヤ人は最初は共産化で 1% 対 99% の世界を作ろうとしたのです。


▲△▽▼


馬渕睦夫さんが何度も言っていますが、国際化とグローバリズムとは全く違う概念なのですね。

それは航空機で欧米に数時間で行ける時代だから、海外との輸出入も旅行も技術交流や留学も簡単になった。
コカコーラやネスカフェやマクドナルドは世界中どこでも手に入る様になった。

しかし、それはあくまでも国際化であってグローバリズムとは関係ない

移民を入れたらチャイナタウンとかモスクを中心とするイスラム人居住区みたいな国家内に別国家ができてしまうので、唯の国際化とは次元が違うものなんですね。

ユダヤ資本は利潤を最大化したいだけなので、

・言語はすべて英語に統一して、それ以外のローカルな諸言葉はすべて廃止する
・民族ごとに違う習慣や伝統はすべて止めさせて、世界標準の生活様式に統一する
・賃金は民族によらず、すべて同一作業同一賃金にする

という環境を作りたいのです。


グローバリズム=共産主義

というのは、どちらも 1% 対 99% の世界を作って、

99%の中では民族による賃金や福祉等の差別はしない、中国人でも日本人でも賃金はすべて同一にする(賃金は安い方に統一する)

という事なのですね。

それで、レーニンやスターリンやトロツキーの様な反民族主義のユダヤ系のグローバリストが共産革命を起こし、ユダヤ資本が共産国家を支援した

馬渕睦夫さんはそういう歴史的事実を信頼できる資料と客観的事実に基いて具体的に指摘したというだけです。



2. 中川隆[-12524] koaQ7Jey 2019年2月02日 12:28:51: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告
▲△▽▼

アーリア人の赤ん坊を増やせ ! / 同種族を憎むように改造されたアメリカ人
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68674746.html
フリーダが持っていた出生の秘密

Lebensborn 1Nazi girls 6

(写真 / ナチス政権下りの理想的ドイツ人少女)
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/b/2/b2c356d3.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/c/3/c330f4d3.jpg


  最近のテレビでは予算不足なのか、昔のビデオを集めて懐メロ番組を流す時がある。大きい子供を持つ父親とか母親でも、往年のスターやアイドル歌手を再び目にして大はしゃぎするんだから、若い時の熱狂は一生消えないのだろう。でも、贔屓とするアイドル歌手がいなかった筆者には、残念ながら一緒に懐かしむことができない。とは言え、筆者にも松田聖子とか中森明菜を好きだった友人がいた。しかし、同級生にアバ(ABBA)とかノーランズ(The Nolands)のファンはいなかったから寂しかった。それでも楽しい思い出は尽きない。

今のCDとは違って、LPのアルバムだとジャケットのサイズが大きくて、それぞれのミュージシャンが独自のアイデアを用いてデザインしていたから、ある種の藝術みたいな趣があった。小学生の頃、近所のレコード店に行ってアバのアルバムを注文し、そのレコードが届いたとの知らせを受けた時は嬉しかった。早速、自宅のオーディオ・セットにレコードをかけ、「ヴレヴー(Voulez Vous)」とか「エンジェル・アイズ(Angel Eyes)」「アズ・グッド・アズ・ニュー(As good as new)」といった名曲を毎日のように聴いて、「コンサートに行けたらなぁ」と悔しかったのを今でも覚えている。

Nolans 1ABBA 4

左: ノーランガ
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/c/8/c8c9f27c.jpg

右: ABBA
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/6/6/666f9551.jpg


  日本でも1970年代後半から80年代初頭にかけてアバは人気で、ディスコ・ブームも重なっていたから、「ギミ ! ギミ ! ギミ !」とか「ダイシング・クィーン」がよく流れていた。ちなみに、筆者が印象に残っているディスコ・ミュージックと言えば、松田優作のTVドラマ『探偵物語』で使われていた「ディスコ・トレイン(Disco Train)」(歌 / セクシー・リズム・セクションズ)と、沖雅也・柴田恭兵が共演していた『俺たちは天使だ』に挿入されていた「You Can Do, I Can Do」である。(これらの曲はユーチューブにアップされているので、確認したい方は曲名をタイプして検索すれば試聴できます。たぶん、「あの曲か!」と想い出す人もいると思う。) 日本でも成功を収めたアバは、1980年代初頭に解散してしまったが、各メンバーは独自に音楽活動を始めていた。リード・ヴォーカルのアグネッタ・フォルツコグ(Agnetha Fältskog)とフリーダ・リングスタッド(Anni-Frid Lyngstad)は、そけぞれソロ・シンガーの道を歩むようになていった。

  個人活動を始めたフリーダであったが、新曲の「I know there's something going on」はそれほどヒットせず、アバ時代と比べると凋落の様相を否めない。しかし、彼女はドイツ貴族の奥方となった。アバのメンバーであった頃、フリーダはキーボード奏者のベニー(Benny Andersson)と結婚していたが、まもなく離婚してしまい、それでもバンド活動を続けていたという過去がある。人気絶頂で「アバ」というバンドが解散し、ソロ・シンガーになったフリーダは、造園家で伯爵の称号を持つハインリッヒ・ルッツォ・ルウス(Heinrich Ruzzo Reuß)と結婚し、スウェーデンの歌姫からドイツ人のお妃(プリンセス / Prinzessin Reß von Plauen)へと変身していたのである。普通なら、人も羨む華やかなシンデレラ・ストーリーとなるのだが、フリーダには人に話したくない出生の秘密があった。

Anni Frid 2Anni Frid & Benny 2Heinrich Ruzzo Reuss 1

左: アグネッタとフリーダ
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/8/d/8deac829.jpg

中央: 夫婦となったフリーダとベニー
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/0/f/0f1e3e69.jpg

右: 再婚したフリーダと夫のハインリッヒ・ルッツォ・ルウス
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/c/9/c9e0cf4d.jpg

  1945年11月に生まれたアニ・フリード(フリーダ / Anni-Frid Lyngstad)は、シニ・リングスタッド(Synni Lyngstad)を母に、アルフレッド・ハーゼ(Alfred Haase)を父に持つ。母のシニは片田舎に住むノルウェー人女性で、まだ18歳の乙女であった。一方、父親のアルフレッドは、ノルウェーを占領したドイツ軍に属する24歳の軍曹であったという。彼は派遣された街でこの娘と出逢い、彼女の姿に惹かれてしまった。この娘に惚れてしまったアルフレッドは、ジャガイモの詰まった袋をプレゼントして交際を始めたそうだ。

現在では笑い話になってしまうが、戦時下の1943年、ノルウェーでは食糧不足が深刻だったので、こうした贈り物は大変貴重であったらしい。逢い引きを続ける若い二人が親密になるのに時間はかからず、彼らは程なくして肉体関係を結ぶようになった。だが、アルフレッドには彼女を幸せに出来ない事情があった。何と、彼は故郷に妻子を持つ既婚者であったのだ。(Ross Benson, "Abba girl's Nazi secret", Daily Mail)

Synni Lingstad 1Alfred Haase 1Alfred Haase & Frida

(左: シニ・リングスタッド / 中央: アルフレッド・リングスタッド / 右: 父のアルフレッドと再会したフリーダ)

  不倫と敗戦は若い二人を引き裂く。1945年、シニは身籠もるが、恋人のアルフレッドは祖国に帰還することになった。悪い時に悪い事は重なるようで、さらなる不幸が彼女を襲うことになる。ノルウェーの寒村に残されたシニは、周囲からの冷たい視線を浴びることになった。村の者は皆、誰が赤ん坊の父親なのかを知っていたので、彼女が街を歩けば、人々は彼女に向かって「このドイツ人の淫売女 !」と罵ったそうだ。敵国の男と情事を交わしてしまったシニとその母アグニーは村八分となり、時が経つにつれ人々からの仕打ちに耐えきれなくなった。そこで、地元に居場所を無くした親子は、隣国のスウェーデンに逃れ、新たな生活を求めるようになったという。(当時、母のアグニーは夫を亡くした寡婦であったそうだ。) スウェーデンに新居を構えたシニは、ウェイトレスとして働くが、間もなく腎臓を患い、21歳の若さで亡くなってしまう。母を失ったフリーダはまだ2歳であった。こうして幼いフリーダは祖母の手で育てられ、寂しい子供時代を過ごしたそうだ。大人になってから、彼女は幼年時代を振り返っていたが、友達はそう多くなかったという。フリーダは父がドイツ軍人であると聞かされていたが、祖母のアグニーは偽の話を孫に伝えていた。すなわち、父のアルフレッドは海路でドイツに帰る途中、船が沈没して亡くなったと教えていたのだ。後にフリーダが父の真相を知ったのは、アバが人気を博していた1977年の頃であったという。

Anni Frid 3Anni Frid 1Anni Frid 7

(写真 / 若い頃の「フリーダ」ことアニ・フリッド)
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/9/1/91beb9f9.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/0/d/0d95f8ed.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/kurokihelion/imgs/d/2/d2278919.jpg


アーリア人の赤ん坊を繁殖させる施設

  ドイツ軍人のアルフレッド・ハーゼがノルウェー人娘のシニ・リングスタッドと恋に落ちたのは、偶然の出来事だけではなかった。彼の恋愛は「レーベンスボルン(Lebensborn / 生命の泉)」計画の一環でもあったのだ。エリート組織たる親衛隊(SS /Schutzstaffel)を率いていたハインリッヒ・ヒムラー(heinrich Himmler)は、第三帝國を支える金髪碧眼のアーリア人を増やすことを目論み、ドイツ各地に「レーベンスボルン・ホーム」を創設した。ヒムラーの考えでは、理想的な容姿を備えたエリート部隊の男性が、健康で若いアーリア人の女性と肉体関係を結べば、アーリア人の赤ん坊がたくさん生まれ、ゲルマン民族の肉体が維持できるらしい。もし、個人の自由に任せていると、“へんちくりん”な種族と結婚してしまうから、政府の特別機関が制禦せねばならないという訳だ。こうして、優秀な北方種族の純血性を守り、その優越種族を繁殖させるためには、特別な制度と施設が必要である、との思想がドイツに浸透し始めたのである。

Heinrich Himmler 1Lebensborn 5
(左: ハインリッヒ・ヒムラー / 右: レーベンスボルン・ホームで育つアーリア人の赤ん坊)

  ヒムラーは理想の種族でドイツ帝國を満たすことに心血を注ぐ一方で、彼の民族が持つ血統を穢す劣等人種を憎んだ。ドイツ民族の将来を憂いたヒムラーは、薄汚いスラヴ系民族やタカリ民族のユダヤ人、浮浪者のジプシーなどを排斥しようと決心したのである。彼はまた、腐敗と悪徳が蔓延る都会を嫌悪したので、レーベンスボルン・ホームを美しい田園地帯に建てることにした。現在の日本人にはピンとこないだろうが、ワイマール共和国時代には、ホモ風俗とかキャバレーが花盛りで、おぞましい繁華街には売春婦がたむろっていたというから、ヒトラーやヒムラーはこうした悖徳(はいとく)をドイツ全土から一掃した。「極悪人」の烙印を押されたヒトラーだが、意外にも彼は潔癖症で、倫理・道徳的腐敗に対して峻厳だった。美術を愛したヒトラーからすれば、ゲイ同士のセックスとかストリップ劇場などもっての外。ところが、社会道徳など一顧だにしない世俗的ユダヤ人の中には、ゲイとかレズビアンを用いてキャバレーを経営したり、変態趣味やSMショーとかを商売にして儲ける奴がいたそうだ。

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(左: マグヌス・ヒルシュフェルド / 右: 男同士でダンスを楽しゲイのむカップル)

  さらに、マグヌス・ヒルシュフェルド(Magnus Hirschfeld)というユダヤ人学者がセックス学(sexology)で有名だったから、ヒトラーやナチ党の愛国者たちが激怒したのも当然だった。この状態は、メル・ゴードン(Mel Gordon)の著書『官能的パニック(Voluptuous Panic)』を繙けば一目瞭然だ。日本人の読者は、ヒルシュフェルドが丸裸の女性を椅子に坐らせ、その手で彼女の性器を開闢させている写真に驚くだろう。こうした本は大学図書館にも無いから、ほとんどの日本人はワイマール期の社会風俗を知らずに、ナチ・ドイツの風紀取締を非難することになる。まぁ、性器丸出しのゲイやレズビアン、性的な幼児趣味、SMプレー、といった写真が満載の本なんて、公共図書館に置くことができないから、大学生でも第三帝國以前のドイツを理解していないのだ。(筆者はこの本を所蔵しているが、その中に掲載されている写真を紹介できない。ブログ運営のライブドア社の検閲が厳しいしこともあるが、実際、あまりにも卑猥な写真なので、いくら鈍感な筆者でも掲載をためらってしまうのだ。どうか、ご勘弁頂きたい。)

  勇敢なアーリア人戦士と美しいアーリア人の母が住むドイツを理想郷としたヒムラーであったが、いくつかの強引な政策もあったから、批判者が出て来ても不思議ではなかったし、排除されたユダヤ人から恨まれることも当然あった。しかし、彼の方針は英米で行われていた社会政策と同じものであったし、現在の福祉制度に通じているから興味深い。レーベンスボルン計画では、由緒正しいSS隊員と健康なアーリア系女性との婚姻が奨励されており、レーベンスボルン・ホームは未婚女性とその赤ん坊、あるいは既婚者との不倫で子供を産んでしまった女性などを保護し、彼らの面倒を見ていたという。ナチ党は逞しい金髪の戦士と家庭を守る母親を理想とし、帝國の未来を担うゲルマン人の子供を産むよう宣伝したし、そうした出産を半ば国民の義務と見なした。こうしたナチスの方針が「悪」なら、日本の武士は単なる殺人鬼だし、家庭を守る専業主婦も否定されねばならない。

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(写真 / ゲルマン系の母親と赤ん坊)
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  そこで、ゲルマン人の出生率を上げるため、ドイツは幾つかの社会政策を推進した。例えば、10歳以下の子供を3人以上持つ母親は、商店の順番待ちの列で優先的に扱われる「名誉母親証」を与えられたという。また、地方の行政当局は、こうした母親達に家賃と公共料金の割引をする制度を採用し、これから家庭を築こうとする若いカップルには、人種的適合性が証明されれば、独身者からの特別税を財源とした融資が行われたそうだ。子供が一人生まれるごとに融資額の四分の一が免除されたという。ということは、四人目を持てば借金がチャラになるということだ。(キャトリーン・クレイ / マイケル・リープマン 『ナチスドイツ支配民族創出計画 』柴崎昭則 訳、現代書館、1997年、 p.92)

  レーベンスボルン・ホームに熱心だったヒムラーと開業医のグレゴル・エーブナー(Gregor Ebner)は、既婚未婚を問わず、とにかく良い血統を持つゲルマン人の子供を増やしたかった。そこで、赤ん坊を養うことが困難な母親を受け容れて、レーベンスボルン・ホームの看護婦が代わりに養育する場合もあったという。とにかく、レーベンスボルン・ホームは魅力に満ち溢れていた。施設は中世の城を思わせる外観をもち、田園地帯にある高級リゾート・ホテルのようでもあった。当時、出産費用は一人頭400マルクであったが、エーブナーは素晴らしい血統を持つ1000名の子供を確保できるのなら、さしたる出費ではないと考えていたそうだ。資金は様々な方法で調達されていて、レーベンスボルン協会の会員からも徴集していた。会員数は1万3千人。そのうち8千名がSSに所属し、766名は各地の警察組織に属する者であった。会費は月に最低27マルクであったが、父親としての義務を果たしていないSSの隊員は、罰としてなのか、余計に会費を払わねばならなかった。しかも、28歳までに最低2人の子供を持たないSS隊員は、より多くの金額を払わねばならなかったそうだ。(上掲書 p.105)

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(左: グレゴル・エーブナー

中央: ドイツ人の若い女性
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右: 少女と一緒のハインリッヒ・ヒムラー
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  それでも、レーベンスボルン計画を維持するには資金が足りなかったようで、1939年、経済省は拡大する赤字を補填すべく100万マルクの補助金を交付したという。日本政府も少子化対策を取るなら、ナチ・ドイツのレーベンスボルン計画をちょっとは参考にすべきだ。国会議員や地方議員、政府の役人はこぞって児童施設の増加を叫ぶが、肝心の国民はセックスをしても結婚しないし、子供すら産まないから少子化が益々深刻となっている。多少のお金をあげても日本人女性は妊娠を嫌がるし、幼稚園が充実すれば「待ってました」とばかりに外で働くから、専業主婦が減って職業婦人が増えてしまう。子供を増やして生活がキツくなるんなら、子供を産まずに所得を上げようとするのは人情だ。ちょっと脇道に逸れるけど、日本の税制は将来を担う国民に対して酷だ。若い夫婦が借金して新居を構えても、その家屋に固定資産をかけて多額の税金を搾り取るんだから、幸せな家庭を築こうなんて思わない。これじゃあ、まるで懲罰金だ。住宅ローンを返済しながら、年金、国民健康保険、市民税、県民税、ガソリン税の二重課税、自動車取得税、車検に加えて消費税のアップじゃ、重税を払うために働いているようなものである。もし、子供を4、5人産んだら住宅借金を棒引きにして、固定資産税も軽減ないし免除となれば、若い夫婦もちょっとは夜の営みに励むかも知れない。

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(写真 / ナチス時代のドイツにおけるゲルマン系少女たち)
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  ナチ・ドイツの崩壊でハインリッヒ・ヒムラーの評価は最低だが、彼がSSのために考案した儀式には注目すべき言葉がある。夏至と冬至の儀式に集まった民衆は、次のように唱和しなければならなかった。

  我々は祖先を尊敬し、その前で跪く。祖先の血は、使命と責務として我々の中に流れている。

  血縁共同体によって、男は遺産を守る義務を負わねばならない。
  存在することの意味は、遺産を結実へと展開することである。
  生命の輝きを保つ聖なる場所を守るのは、家族である。
  男とその妻は、生命の芽を授け、それを担い、そして伝播させる。
  我々の子供たちは、我々の交わりと存在の証明である。
  そして、我々の孫たちは、我々の偉大さを証拠立てるであろう。
  (上掲書 p.64)

  ドイツ史を研究する日本の左翼学者は、頭ごなしにナチスを糾弾するが、ドイツ国内でアーリア系、つまり北方種族のドイツ人が増える事に問題は無いはずだ。確かに、ポーランドを侵掠し、現地人を弾圧したことは非難されるべきだが、侵略戦争なら歐米各国とも常習犯である。英国はアジアやアフリカに宏大な植民地を獲得し、現地の有色人種を蔑み、レイシズムに基づく秩序を形成して、現地人を奴隷の如くこき使っていた。インド人やビルマ人、アフリカ人からすれば、ドイツ人もイギリス人も変わりはないし、自由や博愛を掲げていたフランス人など完全に偽善者だ。ドイツ人を非難するアメリカ人だって、国内では黒人を家畜として働かせていたし、黒人との混血を忌み嫌い、一滴でも黒人の血が混じった子供は白人と見なされなかった。これは、ユダヤ人の祖父母を持つユダヤ系混血者を「ドイツ人」と見なさなかったナチスと同じである。アメリカ人は嫌がるけど、ナチ党はアメリカの人種法を参考にしていたのだ。当時の西歐世界はどこでも人種差別が横行していたし、他国への侵掠とか劣等人種の征服などは伝統的行為であったから、殊さら騒ぎ立てる程のものでもなかった。

恨み骨髄のユダヤ人

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(写真 / ユダヤ人の集団)

  しかし、ドイツやその他の西歐諸国に住むユダヤには赦しがたかった。彼らは千年以上も異国にタカってきた寄生民族なのに、自らを正当な「ドイツ国民」と考えていたのだ。しかし、ナチ党が台頭すると、如何なる高位高官のユダヤ人も単なる「ユダヤ人」に貶められたから、大騒ぎしても無理はない。以前なら、強欲な領主や君主を札束でビンタすれば、迫害の手が緩んだし、条件次第では引き続き居住が許され、有能なユダヤ人であれば、秘書とか財務官といった手下になることができた。ところが、ヒトラーは甘っちょろい貴族とは決定的に違っていたのである。彼はユダヤ人の袖の下に屈しなかったのだ。ナチスは法律を以てユダヤ人を炙り出した。例えば、


(1) 氏名変更の禁止。ユダヤ人がドイツ風の名前をつけることを禁止したのである。

(2) ユダヤ人の商店はユダヤ人が所有していることを隠してはならない。

(3) ユダヤ人組織は当局に登録せねばならない。

(4) ユダヤ人は自分がユダヤ人であるとこを示す書類を持ち歩かなければならない。

(5) ユダヤ人は不動産業、金貸し屋、工場経営、調査業、結婚仲介業、看護婦、巡回販売員などを営んではならない。

(6) ユダヤ人はドイツ人の劇場に入ってはならない。

(7)ユダヤ人の子供はドイツの学校から排除される。


  これ意外にも様々な禁止条項があった。こうした条例は他国にも適応され、フランスがドイツに占領された時、そこに住むユダヤ人はケルト系のフランス人と区別された。すると、今までフランス人が営んでいると思っていた商店が、実はユダヤ人の店であったとわかってフランスの庶民が驚く、といったケースがあったそうだ。しかも、「こんなに多くあったのか !」と驚嘆したというから面白い。反ユダヤ主義の伝統が根強かったフランスでは、ドイツ人によるユダヤ人迫害に協力する人が少なくなかった。忌々しいユダヤ人を排除してくれたんだから、征服者にしては「良い事」をしたものだ。

  第三帝國の崩壊はドイツ人にとって悲劇であったが、戦勝国の英米にとってもある意味「敗北」であった。経済的に疲弊した英国は別にして、国内に損害が無かった米国も意外なしっぺ返しがあったのだ。あろうことか、ナチスを悪魔にして糾弾したアメリカ人は、自国内で人種差別が出来なくなってしまった。ナチスのユダヤ人迫害はドイツ人の独創ではなく、以前から継承されてきた排除思想が基になっていたのに、まるでドイツ人だけがユダヤ人を虐待したかのような印象操作が戦時中に行われていたのである。ドイツ人が如何なる人種政策を取ろうとも、アメリカ人はそれとは無関係に、従来の人種差別を継続してもよかったのだ。なぜ戦勝国が敗戦国のせいで人種混淆社会になるのか? そもそも、合衆国の白人兵はユダヤ人を救うために参戦したのではないし、黒人との平等を求めて日本兵と戦ったわけでもない。ところが、奇蹟的に生き残った白人兵が帰国すると、国内にはユダヤ人を始めとする戦争難民が押し寄せ、ついでにアジア系移民に関する法的制限も撤廃されてしまったのである。

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(左: ユダヤ人の子供 / 右ユ: ダヤ人の移民)

  激戦に勝ったら厭なユダヤ人を引き受けることになるなんて、まったく馬鹿げている。同じ種族のドイツ人、特に戦争孤児や夫を亡くした母子家庭のゲルマン人なら受け容れてもいいだろう。事実、ジェイムズ・イーストランド上院議員は、戦争で住処を無くしたドイツ難民を優先しようと述べていた。ところが、優先的にやって来たのはむさ苦しいユダヤ人とか、東歐や南歐からの貧民、その他の不愉快な劣等民族であったから、地元のアメリカ人は眉を顰めていた。案の定、住みついたユダヤ人家庭からは筋金入りの共産主義者や、ピンクの左翼、リベラル派気取りのゴロツキ、空論を弄んで社会に害をなす知識人、白人社会にケチをつける左巻きのジャーナリスト、真っ赤に染まった藝能関係者などが輩出されたのである。以前、当ブログで紹介したように、公民権運動で黒人を焚きつけたのはユダヤ人活動家であったし、異人種混淆を奨励する映画を作っていたのもユダヤ人であった。

  映画界やテレビ局、その他の娯楽産業を牛耳ったユダヤ人は、盛んにナチ・ドイツを侮蔑し、ドイツ人が犯したユダヤ人への暴虐、迫害、ガス室殺人などをアメリカ人に吹き込んだ。それにより、上流ないし中流家庭の白人たちは、兇悪犯のドイツ人を蛇蝎の如く嫌うようになってしまった。映画に現れるナチ高官は決まって残忍冷酷で、米軍に銃を向けるドイツ兵は、皆ロボットのように上官に従い、ケダモノのように民間人を殺しまくる。一方、アメリカ兵は人情味に不溢れた正義漢として描かれている。南洋で投降する日本兵を撃ち殺す卑劣なアメリカ兵とか、絨毯爆撃で女子供を皆殺しにするパイロット、焼夷弾で民間人を焼き殺すよう命じる米軍将校などは描かれない。もちろん、占領下の東京や横浜で日本人女性を強姦する黒人兵とか、少女を凌辱する白人兵などは無視。悪いのはナチズムのドイツ人とファシズムの日本人のみだ。

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左: 二枚クリステン・スチュワートとテレサ・パーマー
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右: 二枚ティファニー・ティッセンとアレクサンドラ・ダダリオ
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  こうしたプロパガンダ映像で洗脳されたアメリカ白人は、同種族のドイツ人を殊さら憎み、異人種であるはずのユダヤ人に親近感を覚える。しかし、日本人の目から見れば、西歐系アメリカ人とアーリア系ドイツ人は同胞に見えてしまう。もし、第二次大戦を闘った高齢の白人が子供や孫の配偶者を選ぶとしたら、必ず同種族の西歐人を望むだろう。戦争が終わって帰還した白人兵は、たいてい白人娘と結婚し、自分と“似た”子供をもうけた。ここでは直接関係無いけど、白人俳優には他人なのによく似ている者がいる。例えば、女優のテレサ・パーマー(Teresa Palmer)とクリステン・スチュワート(Kristen Stewart)は、アメリカ人の目から見ても似た者同士だ。また、映画「ベイウォッチ」に出演したアレクサンドラ・ダダリオ(Alexandra Daddario)と、TVドラマ「ホワイト・カラー」で人気者となったティファニー・ティッセン(Tiffani Thiessen)も、ちょっと見ればよく似ている。これは彼女たちの親が同じ白人同士で結婚し、祖先からの遺伝子を守ってきた結果、同じタイプの容姿が保存されたという実例ではないのか。

住むなら白人地区

  口では綺麗事を述べる人でも、自分のお金を使う時には本音に忠実となる。例えば、いくら南鮮人を擁護する左翼評論家でも、自分の財布で自家用車を買おうとすれば、韓国の「現代(ヒュンダイ)」ではなく、トヨタとかホンダの日本車、あるいはメルセデス・ベンツやBMWいった高級車を選んでしまうだろう。第一、朝鮮のクルマなんか恥ずかしくて友達に見せられない。また、米国に派遣された日本人社員が現地で自宅を購入したり、子供の学校を探そうとすれば、おのずと白人の住宅地に目を向け、グレた子供が少ない白人学校を選んでしまうだろう。アメリカの白人だって「レイシスト」の日本人に賛同するはずだ。しかし、現在では、北方種族だけのドイツ村とか、白人ばかりが住む高級住宅地は評判が悪い。でも、日本人の不動産鑑定士が土地を調べれば、黒人やヒスパニックがひしめく地域より、西歐系アメリカ人だけが住む地域の方に高い評価額をつけてしまうだろう。実際、裕福なアメリカ白人は白人が圧倒的に多い高級住宅地に屋敷を構える。以前、ビル・クリントン夫妻の豪邸を紹介したが、黒人やヒスパニックに同情的なリベラル・カップルは、有色人種が少ないニューヨーク郊外の白人地域に新居を購入していたのである。

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左: アメリカにやって来るヒスパニック移民
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右: アメリカにやって来るムスリム移民 )

  アメリカの白人は敗者の日本人に向かって、「オレ達の国は自由を尊ぶデモクラシーなんだ。お前らみたいに奴隷根性で暮らしている未開人じゃない」と説教するが、彼らに果たして本当の自由があるのか? 例えば、ヒムラーが夢見た金髪碧眼のゲルマン人ばかりで形成される田園地帯が現れたら、裕福な白人層は我先にと土地購入に奔走するだろう。幼稚園や小学校には黒いアフリカ人や褐色のアラブ人が皆無で、どの子供も白い肌に薔薇色の頬をし、大きな青い瞳を輝かせている。こうしたブロンドの幼児は、縮れ毛の黒人が発する独特のアクセントで喋らず、卑猥なダンスに興味を示すことも無い。健全な白人家庭が多くなれば、刑務所に収監された父親とか、福祉金に頼るアバズレ女房、麻薬でラリっているストリート・ギャング、売春婦と大して違わないズベ公、なども激減するだろう。貧困家庭の黒人生徒なんて、卒業後は刑務所に就職するため学校に通っているようなものだ。白人だけの共同体が社会的に公認されれば、リベラル派を気取ったインテリ夫婦だって、アーリア人村に引っ越したくなる。

そもそも、北方種族ばかりのドイツになったからといって、生粋のドイツ人がどんな損害を受けるというのか? 日本人のみならず、西歐系アメリカ人は冷静に考えてみるべきだ。例えば、ドイツ人に生まれた事を誇る親が、金髪を靡かせるアーリア人だらけの幼稚園を訪れて、「うぁぁぁ〜、北歐種族だらけだぁ ! 怖ろしい! こんな幼稚園にウチの子を入れることはできないわ!」と叫ぶのか? たぶん、それとは真逆だろう。もしかしたら、「まぁ、何て素晴らしい幼稚園なの ! どの子もみんな可愛らしいわ! ウチの子もここに通わせたい !」と、うっかり口を滑らすんじゃないか。「ゲルマン系」「アーリア系」「アングロ・サクソン系」と何でもいいが、西歐系アメリカ人はなぜ自分たちの理想を追求しないのか不思議である。

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(写真 / 忌み嫌われるアーリア系の幼児たち)
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  もし、アメリカが「自由の国」ならば、黒人やユダヤ人がギァアギャア騒ごうとも、好ましいタイプの白人だけで住宅地を持ったり、北方種族だけの小学校を作ったり、会員制の白人ゴルフ・クラブを開設すればいいじゃないか。民間組織における「受容」と「排斥」は自由であるべきだ。建国以前、イギリス人入植者は自分の好きなように神様を拝めるよう渡ってきた。彼らは新大陸に根づき、アングリカン教会から指図されず独自の教会を設立し、好き勝手な聖書解釈を行っていたのである。それなのに、アングロ・サクソン入植者の子孫は、自分の好きな者たちだけと暮らすことを禁止され、ユダヤ人が提唱する反米教育や不道徳な価値観に抵抗できない。英国のプロテスタント信徒はカトリック教会に反抗できたのに、ユダヤ人団体の前では隷属するなんて情けない。プロテスタントはユダヤ人の下僕なのか?

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(左: 歓迎されるユダヤ人の大人たち / 右: 大切にされるユダヤ人の子供たち)

  ユダヤ人が哀れな難民として入国した頃は、借りてきた猫みたいにおとなしかったが、この異民族は財力や権力を身につけると、次第に地元民の西歐人へ文句をつけるようになった。白人ばかりのコミュニティーはレイシズムの温床だから駄目。アングロ・サクソン人を始めとするゲルマン種族を称讃するのは、反ユダヤ主義に繋がるから禁止。米国をキリスト教国と定義することは、信仰の自由を阻碍することになるから破棄。西歐文明、とりわけイギリス文化を継承することは、多民族・多文化主義を否定するものだから、テレビや学校の教育プログラムから抹消。こんなアメリカ社会に変貌しているのに、アメリカの白人はフランクフルト学派の毒が廻っているせいか、まったく気づかない。その前に、「ネオ・ナチ」という言葉を聞くだけで震え上がってしまうのだ。ただ、筆者の言うことを理解するアメリカ人も居ることはいる。しかし、彼らは社会的地位を失うことを恐れるから、絶対に賛同することはない。こんな具合だから、綺麗事でしかない理想を語るリベラル派が幅を利かせているのだろう。

白人の赤ん坊は高い

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(写真 / レーベンスボルン計画で理想的モデルとされそうなアーリア人の男女と家族)
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  とにかく、レイシズムを否定するアメリカ社会であるが、養子縁組となれば白人の赤ん坊を望む白人夫婦は多い。もし、アメリカにレーベンスボルン・ホームのような養育施設があって、ヒムラーのように純粋なゲルマン人の赤ん坊を斡旋してくれたら、感涙にむせるカップルがたくさん出てくるだろう。事実、白人の赤ん坊は需要過多で、供給が極めて少ない。だから、白人の赤ん坊は値が高く、その次に白人系のヒスパニック、アジア系と値段が下がり、黒人は最低価格だ。幼くても買い手が付かない。売れ残った黒人の子供が成長してしまえば、もう絶望的である。子供が欲しい白人カップルは、しぶしぶ黒人を引き取るが、ユダヤ人カップルはユダヤ人の養子にこだわるし、異民族の子供を欲しがらない。ユダヤ人は二重思考を恥としないからね彼らは白い肌の子供を優先的に迎え入れ、たまにへそ曲がりのユダヤ人カップルが黒人を養子にする程度。しかし、西歐系白人に対しては人種平等を押しつける。(それなら、パレスチナ難民の子供を養子に迎えればいいのに。)

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左: 黒人の赤ん坊
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中央: 支那人の赤ん坊
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右: ヒスパニック系の子供
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   気前よくユダヤ難民を受け容れたアメリカ人は、本当に愚かである。自分の国なのに“くつろぐ”ことができず、常に異国に居るような気分になるし、周りを見渡せば黒人、アラブ人、南米人、支那人、インド人などが目に付く。しかも、言論の自由があるはずなのに、絶えずユダヤ・メディアの検閲が光っている。そして「自由」と「デモクラシー」を掲げて対外戦争をすれば、その都度、望みもしない難民がやって来るのだ。第二次世界大戦でユダヤ人、朝鮮戦争で朝鮮人、ベトナム戦争でベトナム人、イラク戦争でイラク人、ソマリアの紛争ではソマリア人が雪崩れ込んで来た。こんな結末なら、ナチ・ドイツを徹底的に破壊しなけりゃよかった、と歎きたくなる。日本人が高齢のアメリカ白人を捕まえ、「1950年代以前のアメリカと1960年代以降のアメリカと比べたら、どちらが良いのでしょうか?」と尋ねたら、彼らは声を小さくして「そりゃあ、戦前の方さ」と囁くだろう。「でもなぁ、ワシの孫は黒人との混血児なんだよ」という悲しい告白もあったりして、気の毒なインタビューになったりする。

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(写真 / 高値がつきそうな白人の子供)
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  日本人で歴史を研究する者は圧倒的に文系が多いから、歴史を違った角度から考えるという習慣がない。自然科学や数学を専攻する者なら、自然現象をあらゆる角度から考察し、様々な仮説を立て実証したり、研究したりするだろう。たとえ、「定説」であっても、それを疑い、自分で検証するし、学会の大御所が提唱した仮説といえども決定的ではない。ところが、歴史学会に所属する学者だと、長老教授の「史観」に逆らうことはないし、「定説」通りに論文を書けば、やがて正教授になれる。何も無理して有力教授に挑戦する必要はないし、黙って従えば自分も大御所になれるんだから、学会の主流に逆らうのは愚の骨頂だ。アメリカの学会も似たり寄ったりで、かつてアングロ・サクソンが主流だった米国はユダヤ人の天下になってしまった。ナチスにだっで見倣う点はあるだろう。アメリカ人はナチスのユダヤ人虐殺を非難するが、その立派なアメリカには中絶賛成派の「プロ・チョイス」勢力が存在する。「赤ん坊殺し」をチョイス(選択)の問題にするんだから驚く。たしかに、胎児は喋らない。いや、喋ることができない。母親に殺された赤ん坊は天に訴えるしかないのだ。それなら、未婚の母から捨てられた子供を養育したレーベンスボルン・ホームの方が遙かにマシだ。ユダヤ人の子供を殺すことが残酷なら、まだ母親のお腹にいる赤ん坊を殺すことだって悪である。案外、中絶賛成派のフェミニストは、ヒトラーが待つ地獄に直行するかも知れないね。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68674746.html


ナチスが嫌った醜い藝術
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68684652.html

頽廃芸術が横行したワイマール時代

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(上絵画 2枚 / ヒトラーの作品)

  今回のブログは1、2年前から発表しようかどうか迷った記事である。ナチス時代のドイツを知るには、ワイマール時代の社会状況を知る必要があるのだが、その一部があまりにも卑猥なのであからさまに伝えることが出来ない。しかも、ブログ運営会社のライブドアによる「検閲」があるので、たとえ「歴史的事実」でも「破廉恥な現実」を掲載すれば、当ブログの閉鎖を余儀なくされるからだ。それでも、歴史の真相を求める日本人には、偏向史観ではない具体的で“生々しい”情報が不可欠なので、肝心なエロ絵画を載せられないが、とりあえず紹介することにした。

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(左: アドルフ・ヒトラー / 中央: カール・トルッペ Karl Truppe と Franz Triebsch によるヒトラーの肖像画 / 右: アルベルト・シュペーア )


  第三帝國の総統となったアドルフ・ヒトラーが、若い頃、画家を志していたことは有名である。したがって、この伍長上がりの政治家は美術に関しては少々うるさく、自らのドイツ帝國を偉大な藝術で飾ろうと思っていた。ヒトラーがベルリンを壮大な首都にしようとした「ゲルマニア世界都市計画(Welthaupstadt Germania)」は有名で、その担当者に建築家のアルベルト・シュペーア(Berthold K. H. Albert Speer)を据えたこともよく知れられている。現在では、ヒトラーと言えば「極悪人」というレッテルが貼られているので、やることなすこと一切が非難の的になっている。だけど、もし敗戦がなく、目論見通りベルリンの再開発が遂行されていたら、たぶん絢爛豪華な帝都の誕生となったであろう。

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左: ドイツ人の少女
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中央: ナチス時代のドイツ人女性
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右: ナチ党のポスター
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  もっとも、追い出されたユダヤ人は恨み骨髄だ。しかし、好ましいアーリア人で賑わう街はヨーロッパ諸国の注目を集め、不動産価格が高騰するのは間違いない。きっと、好奇心旺盛な日本人も、世界に冠たる偉大な都市を見物しようと、ベルリンに押し寄せるんじゃないか。現在の歐米人のみならず、日本人も「ユダヤ人の視点」でしかドイツ史を観ないけど、もし、ゲルマン人の目でヒトラーの帝國を眺めれば異なった感想を持つはずだ。

例えば、仮にドイツの住民がアーリア系ドイツ人ばかりになったとする。そうなると、いったい誰が困るというのか? 日本人観光客で、金髪碧眼の北歐人が集まる商店街とか教会を眺めて、「気持ち悪る〜い」と感じる人はいないだろう。日本人女性だと、ゲルマン人の子供が楽しく遊ぶ幼稚園を見て、「アっ! かわいぃ〜い」と声を上げるんじゃないか。日本人の亭主だと、ブロンド美女の保母さんに“うっとり”する姿を女房に見られて、「アンタ、どこ見てんのよ !」と叱られたりしてね。

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左: ヒトラーとドイツ人の少年
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ドイツ軍士官
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右2枚: 理想的なアーリア人女性
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それに、ドイツを訪れたオランダ人やイギリス人の観光客が「あれ〜ぇ? 白人ばかりだ。ユダヤ人がいなくて寂しいなぁ」と愚痴をこぼすのか? ユダヤ人が大嫌いな愛国的フランス人なら、「アレマン人(ドイツ人)は素晴らしい ! ぜひ、我が国もユダヤ人を駆逐しよう !」と叫ぶに違いない。また、 ユダヤ人を大学やホテルから閉め出したアメリカ人も、同種族のドイツを旅行して感動するはずだ。帝國陸軍から派遣された日本人だって、ゲルマン人ばかりのドイツに違和感は無く、ユダヤ人が居なくても不便はない。ちょうど、江戸や大坂に朝鮮人が居なくても寂しくないのと似ている。

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左: ドイツ人の少年
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中央: ドイツ軍士官の家庭
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右: 1950年代のドイツ人女性
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  ナチ党やヒトラーの評判が悪いのは、ドイツを敗戦に導いたことにあるのだが、ユダヤ人や左翼分子が歐米の学会を牛耳っているのも、見過ごせない原因の一つである。ヒトラーにより追放されたユダヤ人は、アメリカやブリテン、カナダなどの西歐世界に移住し、その地で反ナチス本を大量に出版した。したがって、ドイツの事情に無知な一般人は、「ほとんど」と言っていいくらい、ユダヤ人の洗脳を受けている。フランクフルト学派のユダヤ人を迎入れたアメリカはその典型例で、今でもユダヤ人が撒き散らかした害悪により、訳も解らず“のたうち回って”いるのだ。これは丁度、見知らぬ他人から魚を貰って食ったら、その内蔵に水銀が溜まっていたり、回虫のアニサキス(Anisakis)が潜んでいたことから、食後にもがき苦しむのと同じ症状である。

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(上絵画 / ヒトラーによる風景画)

  排除されたユダヤ人の中には藝術家もいて、彼らは亡命先で散々ナチスを呪った。そして、この呪詛を聞いた現地人もユダヤ人アーティストに同情したものである。しかし、この亡命者たちは一体どのような作品を世に送り出していたのか? なぜ、ヒトラーやナチ党員たちは、彼らを排斥したのか? 日本人としては事の善悪を越えて、その理由を知りたい。我々は迫害されたユダヤ人の怨念だけを鵜呑みにするのではなく、迫害した側のドイツ人による言い訳にも耳を傾けねばならないと思う。とりわけ、1942年3月27日にヒトラーが述べた意見は傾聴に値する。ヒトラー曰わく、

  ワイマール共和国時代が特にひどかった。これは美術界におけるユダヤ人の影響力の怖さを如実に物語っている。ユダヤ人どものやり方は信じがたいほどの図々しさだった。インチキ美術評論家の協力も得て、ユダヤ人どうしでの間で競り上げて、ナイーヴな人々に屑同然の絵を最高傑作と思わせるのに成功したのだ。自らの知的水準には自負を抱いていたはずのエリートたちさえ、ころりとだまされた。今、ユダヤ人の財産没収のおかげで奴らのペテンの証拠が続々と手に入るというわけだ。屑同様の絵をだまして高値で売った金で、反対に過小評価した傑作をばかみたいな安値で購入する。-----これがやつらのペテン藝術の極みともいえる手口だったのだ。著名なユダヤ人から徴発した財産の目録に目を通していつも驚くのは、そこに本物の芸術品ばかりが載っているということだ。(『ヒトラーのテーブル・トーク』 下巻、吉田八岑 訳、三交社、1994年 p.31)

  確かに、ユダヤ人の富裕層はヨーロッパの名画を買い漁っていたようで、ナチスが彼らから奪い取った作品には目を見張るものがあった。最近だと、ナチスに協力した画商のヒルデブラント・ガーリット(Hildebrany Gurlitt)が隠し持っていた絵画に注目が集まったことがある。彼の息子で隠遁生活を送っていたコルネリアスが、ある失態を犯してしまい、盗品が表に現れるという事件が起きた。(Michael Kimmelman, "The Art Hitler Hated", The New York Review of Books, June 19, 2014) 戦災で失われたと思われていた多数の絵画が見つかってドイツ人は驚嘆。その中には、「頽廃藝術(Entartete Kunst)」作品も含まれていたそうだ。ヨーロッパ人の美を愛するヒトラーにとって、ユダヤ人や現代画家の美観は許せなかったそうで、総統は美術展に足を運ぶ度に、その「塗りたくった絵」を取り外させたという。たとえ、プロイセン・アカデミーの“お墨付き”が与えられた作品であっても、「無価値なもの」に対しては容赦無くふるい落としたらしい。

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(左: オットー・ディックスの作品 / 中央: ポール・クリーの作品 / 右: エーリッヒ・ヘッケル)

  ヒトラーによると、アカデミーの会員はきちんと任務を果たさず、いつも仲間内で“なあなあ”で済ませ、ある宗教担当大臣はユダヤ人の罠に嵌まって“とんでもない駄作”に賞を与えてしまったそうだ。しかも、騙された人々は最初、「これは難解な作品だ」などと一応納得した顔をして、「作品の深層と意味を洞察するためには、提示されているイメージの世界に浸る必要がある」と、もっともな“ご託”を並べたという。そう言えば、日本でも西洋美術展が開催されると、評論家気取りの連中が適当な「講釈」を垂れるし、門外漢の一般客は、その「値段」を聞いて作品の「価値」を決める傾向が強い。庶民はピカソやムンクの作品を観たってチンプンカンプン。「こんなの子供の落書きだよなぁ」と心の底で思っても、その値段が何十億円と聞けば、「うぅぅ〜ん、やはり筆のタッチがひと味違うな !」と急に意見を改めたりする。

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(左: パブロ・ピカソ / ピカソの作品 / エドワルド・ムンク / 右: ムンクの作品)

  だが、ヒトラーによる美術批評家への意見は手厳しい。「一般論として、アカデミーの類いは傾聴に値する程の意見を発表しない」そうで、教授どもは落ちこぼれか、枯渇した老人くらいであるという。たとえ、才能豊かな者がいても、彼らは1日に2時間と教えられないそうだ。(上掲書 p.32) ヒトラーの美術論によれば、真の藝術家は他の藝術家たちとの接触を通して育って行くものらしい。かつて、巨匠といわれた画家たちは、工房の助手としてスタートし、技術と器用さで秀でた者、あるいは将来価値のある作品を生み出せそうな者だけが、徒弟の地位へと昇ったそうである。ヒトラーはルーベンスやレンブラントの例を挙げていた。これなら我々にも解る。例えば、「偉大」と称されるピカソなんかより、フェルメールの油絵の方がよっぽど素晴らしいし、ラファエロの聖母像も傑作だ。ヨーロッパの評論家はムンク(Edvard Munch)の『少女と死』とか『思春期』を称讃するけど、日本人には葛飾北斎の『富嶽三十六景』や歌川広重の美人画とか版画の方が解りやすい。

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(左: フェルメールの名作「真珠の耳飾りをつけた少女」 / 中央: レンブラントの「善きサマリア人」 / 右: レンブラントの「愉快な仲間」)


エロ・グロ作品を描いていた亡命者

  ヒトラーは、当時の風潮に不満を漏らしていた。ドイツの美術学校では自由放任の方針を取っていたようで、天才なら最初から自分のしたいようにしてもよい、と考えていたらしい。しかし、ヒトラーは「天才画家であっても、最初は皆と同じように学習から始めねばならぬ」と考えており、「たゆみない努力によってのみ、描きたいものが描ける」と信じていた。そして、総統は絵の具の混合をマスターしていない者や、背景の描けない者、解剖学を学んでいない者は、大した画家にはならないだろう、と結論づけていた。そこで、ヒトラーは「曾てのように現代も、画家の卵は親方の工房で美術の伝統にどっぷり浸かりながら訓練を受けるべきだ」という。なぜなら、ルーベンスやレンブラントの作品を観ると、弟子と師匠が描いた部分の区別が附きにくかったからである。つまり、ルーベンスやレンブラントの弟子たちは、師匠と同じ技量を身につけていたということだ。

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(左: ゲオルク・グロス / マックス・ベックマン / エルンスト・ルドウィック・キルヒナー/ 右: エーリッヒ・ヘッケル)

  このように、ヨーロッパに根づく伝統的美意識を愛したヒトラーだから、その伝統を無視する抽象画とか表現主義の作品は許せなかった。ヒトラー率いるナチ党が「頽廃藝術家」と評した者といえば、ゲオルク・グロス(Georg Grosz)や、オットー・ディックス(Otto Dix)、マックス・ベックマン(Max Beckman)、エルンスト・ルドウィック・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner)、パウル・クリー(Paul Klee)、ルシアン・フロイト(Lucian Freud)、エーリッヒ・ヘッケル(Erich Heckel)などが挙げられる。特に、ユダヤ人と思われがちなゲオルク・グロスは札付きのワルで、キリスト教の家庭に育ったドイツ人であったが、思想的には真っ赤な共産主義者であった。彼はドイツ共産党に属していたけど、ソ連を訪問し、グリゴリー・ジノヴィエフ(Grigory Zinoviev / ユダヤ名Hirsch Apfelbaum)やレーニンと会ったことで失望したそうだ。グロスは形だけではあるが、共産主義から足を洗い、風刺画家に専念したらしい。

  ところが、このグロスは単なる絵描きではなかった。ナチ党の台頭により米国へ亡命したグロスには、マーティー(Marty)という息子が生まれ、この倅(せがれ)はマスコミを相手に父親の偉大さを宣伝していたが、ある作品に関しては沈黙を守っていた。彼はある記者のインタビューを受けて、「父の風刺画や油絵、鉛筆画はベルリンの頽廃と腐敗を厳しくも情熱的に描いていました」と述べている。(Rosie Millard, "My father, the famous artist", The Independent, 17 March 1997) しかし、マーティーは父親の藝術を概ね讃美するも、その恥部だけは巧妙に避けていたから狡(ズル)い。この息子は父のエロ・グロ作品を人前で堂々と掲げるべきだ。グロスの作品総てを知らぬ一般人は、ナチスに迫害された可哀想な藝術家としか思わないが、彼の描いた「卑猥な絵」を目にすれば、ご婦人方は両手で顔を覆ってその場を去るだろうし、美術品愛好家の紳士なら、「何だ、この下品な絵は !」と叫ぶに違いない。日本人もグロスのエロ絵画を見れば、なぜナチ党が彼を「ボルシェビキ風の敵No.1」と評したが判るだろう。

George Grosz Pappi und MammiGeorge Grosz 5George Grosz Strassenszene Berlin
(上3 枚 / ゲオルク・グロスの作品)

  憐れな亡命者と思われているグロスは、文字にするのも憚れるような卑猥な絵を描いていた。例えば、性器を剝き出しにした女や、客のペニスを膣に挿入する淫売、巨根をしゃぷる痴女、うつぶせの女を背後から襲う男、醜悪な体型をした中年女など、“おぞましい”としか言いようのない作品を残していたのだ。(ライブドア社の禁止規定に抵触するので、実際の生々しい「猥褻作品」を掲載できなくて残念である。でも、規則だから仕方ない。) とにかく、グロスは露骨に性器を描写していたから、とても一般公開などできない。米国の敬虔なキリスト教徒なら卒倒間違いなし。仮に、美術館の壁に掛けることが出来たとしても、訪問客から猛抗議を受けて、即座に展覧会は中止されるだろうし、主催者は責任を取ってクビになるはずだ。こうなれば、一般のアメリカ人もグロスへの同情を失い、「頽廃芸術」が何であったのかが解る。でも、ユダヤ人や左翼ジャーナリストは困るだろう。ヒトラーは絶対的な悪なのに、その追放政策が正しく思えてしまうからだ。したがって、反ナチス派の評論家や歴史家は事実を隠す。

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(左2枚 : ルドウック・キルヒナー / 右2枚: マックス・ベックマン )

  ルドウィック・キルヒナーの作品は卑猥でなかったが、彼の描く人物はどれも醜くて、観ていると暗い気分になる。なるほど、描かれた人物は印象的だが、お世辞にも「美しい」とは言えず、どちらかと言えば「病的」と評した方がいい。ちなみに、キルヒナーは精神病を患っており、展示会に出した自作を撤去されてから一年後に自殺している。フランクフルトのアカデミー会員をクビになったマックス・ベックマンや、700点以上者作品を撤去されたエーリッヒ・ヘッケルの絵も全体的に陰鬱で、部屋に飾ってみたいとは思えない作品である。だいたい、ベックマンの作品などを模範にしたい絵描きがいるのか? 蛭子能収をちょっと上手くしたくらいで、ザビエル山田といい勝負だぞ。(ザビエル山田は漫画『愛の泉』や『オヤジの吐息』の作者である。) 美術評論家は彼らの作品を「素晴らしい」と褒めちぎるんだろうが、一般人ならこんな絵を高値で買おうとはしないし、政治献金の代用品であっても買いたくない。個人の敷地で催されるヤード・セール(庭先の販売会)だと、せいぜい5、6ドルの値札しかつかないんじゃないか。筆者の好みから言えば、安彦良和先生の油絵(例えば、「ガンダム」のシャーとかセイラの人物画)とか、荒木飛呂彦先生が描くジョジョの直筆ポスターなどの方が遙かに価値がある。

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(左と中央 : エーリッヒ・ヘッケル / 右: ルドウィッヒ・マイトナー )

  ユダヤ人の画家になるともっと酷い。ルドウィッヒ・マイトナー(Ludwig Meidner)の絵を見ると、何かの病気を患っているんじゃないか、と思えてくる。だが、彼よりも不愉快なのは、ルシアン・フロイトだ。彼は有名な精神科医であるジクムント・フロイドの孫としても知られている。ルシアンの描く女性などを観ていると、日本人だってヒトラーの反論に賛成するんじゃないか。例えば、ぶくぶくと太った醜い女性とか、性器丸出しの男性などを観れば吐き気がする。ナチ党員たちはゲルマン人女性の美しさや清らかさを称讃したのに、ユダヤ人画家ときたら、北歐種族の肉体的美しさを否定し、それを無視するどころか、却って醜悪にして「美術」と称する。西歐婦人の気品を台無しにした挙げ句、反対の肉体を讃美するんだから、ドイツ人じゃなくても不快になるじゃないか。ヨーロッパ人にとったら、美しい人間というのは、古代ギリシア人が理想とした女神とか、ルネッサンス期の巨匠が描いた英雄である。

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(左ルシアン・フロイド / 中央と右: フロイトの作品)

  しかし、ヨーロッパ人、特にキリスト教徒のゲルマン人を憎んだユダヤ人は、いじめっ子民族の肉体を讃美したくない。アーリア人の肉体美を描くことは、敵対者の優越性を認めることに繋がるし、セム種族の肉体的劣等性を認めることになるからだ。ユダヤ人は一般的に捻れた性格を持っている。美しいゲルマン人女性に憧れる一方で、彼女たちからの侮蔑に耐えねばならぬ運命を有しているからだ。ユダヤ人は西歐人に対しては、人種平等の説教を垂れるが、仲間内では西歐白人女性を獲物にしているから卑劣だ。(イスラエルの売春宿では、西歐人女性のような東歐女性が人気で、フィリピ人女中やアフリカ人娼婦は安値でランクが落ちる。それにしても、貧乏なルーマニア人やウクライナ人、ロシア人の女性を半ば騙して、次々に密輸するユダヤ人の女衒はあこぎだ。TBSの金平茂紀は朝鮮人娼婦なんか放っておいて、スラヴ系娼婦を取り上げればいいじゃないか。看板番組の『報道特集』で「報道」しろ !)

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左: キャメロン・ディアス
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ジェニファー・アニストン
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テリー・ポロ
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右: ジェニファー・ハドソン
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ユダヤ人は多民族主義を唱えるくせに、性慾となれば白人女性一本槍だ。 恋愛映画を造るハリウッドのユダヤ人たちは、決まって相手方を西歐人美女にする。例えば、ユダヤ人男優のベン・スティラー(Ben Stiller)は『メリーに首ったけ』ではキャメロン・ディアス(Cameron Diaz)を共演者にしたし、『アロング・ケイム・ポリー(Along Came Polly)』ではジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)を、『ミート・ザ・ペアレンツ』ではテリー・ポロ(Teri Polo)を恋人役にした。ところが、どのユダヤ人男優も、有名司会者のオプラ・ウィンフリー(Opra Winfrey)とか、ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)、タラジ・ヘンソン(Taraji Henson)、クィーン・ラティファ(Queen Latifah)などを恋人役にはしないのだ。(もしかして、黒人への嫌悪と差別なのか ?)

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(左: タラジ・ヘンソン / オプラ・ウィンフリー / クィーン・ラティファ / 右: コートニー・コックス)

大ヒットTVドラマ『フレンズ』でもユダヤ人的嗜好が滲み出ていた。このドラマを制作したプロデューサーのデイヴィッド・クレイン(David Crane)とマルタ・カフマン(Marta Kauffman)は共にユダヤ人で、ドラマの中でもロスとモニカのゲラー兄弟をユダヤ人に設定していた。兄のロス・ゲラーを演じたデイヴィッド・シュワイマー(David Schwimmer)はユダヤ人だけど、妹役のモニカを演じたコートニー・コックス(Courtney Cox)はイギリス系アメリカ人である。呆れてしまうのは、ユダヤ人のロスが憧れるレイチェル役に、西歐系女優のジェニファー・アニストンを起用していたことだ。『フレンズ』にはユダヤ人女優のリサ・クドローがいたのだから、彼女をフィービー役ではなく、レイチェル役にすれば良かったのに、と思ってしまうが、クレインとカフマンにしたら、いかにも「ユダヤ人のカップル」になってしまいそうで、本能的に嫌がったのだろう。もし、ニューヨークに住む「フレンズ」が、全てユダヤ人となったら、不愉快というか余りにも“リアル”過ぎる。たぶん、制作担当者はユダヤ色を薄めるためにも、異教徒の西歐人をキャストに混ぜたんだろう。

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(左: リサ・クドロー / デイヴィッド・シュワイマー / マルタ・カフマン/ 右: デイヴィッド・クレイン)

  ユダヤ人は現実社会でも、ユダヤ人女性や黒人、アジア系女性に興味を示さず、西歐系女性に性的興奮を覚える。ユダヤ人の大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインシュタインについては、以前このブログで触れたからここでは繰り返さない。でも、最近またもやユダヤ人によるセクハラが暴露されたので紹介する。日本ではあまり知られていないが、ミネソタ州選出の上院議員にコメディアン上がりのアル・フランケン(Al Franken)がいる。一連のセクハラ騒動に感化されたのか、彼にセクハラを受けたと表明する女性が現れた。被害者はリーアン・トゥイーデン(Leeann Tweeden)という美女で、以前は水着のモデルや『プレイボーイ』誌のグラビア・モデルを務めたことがあり、現在はテレビ番組の司会やレポーターを務めているそうだ。

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(左: アル・フランケン / 中央: リーアン・トゥイーデンの胸を鷲摑みにするフランケン / 右: ハーヴェイ・ワインシュタイン )

事件は2006年、彼女が中東アジアに派遣された米軍を慰問した時に起きた。アル・フランケン議員はリーアンが寝ている隙に彼女の胸を鷲摑みにしたり、彼女が嫌がるのに無理矢理キスを迫ったそうだ。(Juana Summers and M.J. Lee, " Woman says Franken groped, kissed her without consent in 2006", CNN, November 17, 2017) セクハラ事件が表沙汰になると、フランケン議員は彼女に謝罪したそうだが、いくら冗談でも有名人の身分を忘れて卑猥な行為をするなんて、アホといか言いようがない。でも、どうしてユダヤ人は黒人とか支那人女性に対しては「いやらしい」事を企てないのか。「人種的平等を考えろ」とは言わないが、獲物に「人種的偏見」を持っているんじゃないかと疑いたくなる。

Leeann Tweeden 3Leeann Tweeden 4

左: 司会者としてのリーアン・トゥイーデン
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右: モデル時代のトゥイーデン
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怨念が動機になっている美意識

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(左: ヤンケル・アドラー / 右3枚: アドラーの作品 )

  話が逸れたので元に戻す。ナチ党は頽廃藝術をユダヤ人の“せい”にしているが、こうした趣味に人種は関係無さそうだ。確かに、ヤンケル・アドラー(Jankel Adler)のようにポーランド系ユダヤ人の画家がいたけど、オットー・ディックスのようなドイツ人の画家もいたのだ。民族性と美的感覚の関連は不明確だが、二人の絵画は本当に美術なのかどうか判らない。現代の我々が見ても、アドラーの絵は気分が落ち込むほど陰惨である。ただし、ディックスが描いた絵の方が遙かに酷い。ディックスの描く女性など本当に醜く、お金を払って見る藝術とは思えないし、ヒトラーの言うように駄作と評する方が適切である。彼が描いた裸婦など殴り書きみたいだし、赤ん坊を抱く母親の絵は貧相というより怖い。ガリガリの赤ん坊なんてどうかしている。これじゃあ、アメリカ人だってナチスに賛同したくなるじゃないか。

Otto Dix 4Otto Dix self-portrait-with-museOtto Dix Sailor & Girl
(左: オットー・ディックス / 中央と右: ディックスの作品 )

  昔、ヨーロッパでは既存の秩序や常識を否定し、破壊的感情を肯定したダダイズム(Dadaism)が流行ったけど、ユダヤ人には“しっくり”する運動だった。とにかく、ユダヤ人は西歐世界の伝統や秩序を覆したいと願っている。自分の種族が築き上げた訳でもない価値観など紙屑以下。タバコの吸い殻を揉み消すように、西歐人の理想を足で踏みにじりたいのだ。そして、自分たちを“抑圧”し続けた憎い白人を倒したい。だから、アーリア人の美しさを貶して、醜い人物像を「素晴らしい」と言い換えたり、変態的描写を「斬新なタッチ」として言いふらすのだろう。彼らにとり、異教徒の美意識を破壊することは快感なのだ。

Otto Dix Pregnant Woman 2Otto Dix Mother & ChildOtto Dix Ladies of the NightOtto Dix Pregnant woman
(上絵画 / ディックスの作品)

  全共闘世代なら馴染み深いだろうけど、1960年代から1970年代にかけて前衛芸術なるものが“進歩的”と目されていた。フランス語の「アヴァン・ギャルド(avant-garde)」を口ずさみ、寺山修司とか大島渚たちが訳の解らぬ映画を作っていたのを覚えている人も多いだろう。ジョン・レノンと結婚したオノ・ヨーコが、へんちくりんな踊りを披露していたけど、あれも前衛藝術の一種らしい。音楽でも奇妙なものがあり、ユダヤ人音楽家のアーノルド・ショーエンバーグ(Arnold F. W. Schoenberg)とか、ニューヨーク生まれのロシア系ユダヤ人モートン・フェルドマン(Morton Feldman)が有名だ。まぁ、音楽の趣味は人それぞれだから、余計な事をせずに市場に任せておいた方がいい。

Morton Feldman 1Arnold Schoenberg 1Yoko Ono 2
(左: モートン・フェルドマン / 中央: アーノルド・ショーエンバーグ / 右: ヨーコ・オノ)

  一般的に藝術は「自由」な方が良いけど、人々の精神に及ぼす影響も無視できないので、国家が介入する場合もやむを得ない。例えば、公園や路地裏で公然と映画のセックス・シーンを撮影するのは非常識だし、歩行者天国の日曜日に鞭を握ったSMの女王様が闊歩すれば、親子連れの一般人は目を背けるだろう。また、百貨店の展示会だって、しわくちゃの老婆を題材とした全裸写真とか、中高年ゲイが互いにペニスを握りしめているスナップ写真とかは論外だ。でも、西歐ではたまにある。米国で問題になったけど、小便の中に埋もれるキリスト像という絵画が公開され、世間の非難を浴びたこともあるのだ。藝術作品の弾圧は賛成できないが、常識を越えた「藝術」に一定の制限があってもおかしくはない。

  ナチスによる私有財産の没収は違法だが、ヒトラーたちが「頽廃藝術」に憤慨した気持ちも分かる。ヒトラー総統が自分の帝國だから美しくしたい、と考えてもおかしくはない。「盗人にも三分の理」があるように、ナチ党にも1%くらい擁護論があってもいいんじゃないか。日本人にとって重要なのは、ナチスが怒った理由とその経緯を“具体的”に調べることだ。ユダヤ人の本だと“抽象的”に書かれているだけで、不都合な歴史が省略されている場合が多い。「書物の民」は偶像崇拝を嫌って文字を重視し、映像や視覚を回避する傾向が強いから、我々はどのような素性の者が、如何なる思想で批判しているのか検証してみる必要がある。案外、ユダヤ系著者の素顔と正体を知ったら、「えっ、こんな人なの?!」と驚くんじゃないか。(ワイマール時代のドイツについては、別の機会で述べてみたい。ただし、当ブログが閉鎖命令を受けたら不可能になってしまうだろう。もしかしたら、今回が最終回となってしまうかも知れないので、引っ越しを考えているところです。)
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68684652.html


▲△▽▼

ヒトラーの嘘と絵画 − 彼はなぜ芸術家になれなかったのか?
http://tocana.jp/2014/06/post_4334_entry.html


――エカキで作家・マンガ家、旅人でもある小暮満寿雄が世界のアートのコネタ・裏話をお届けする!

 かのショートショートの名手・星新一の短編に、こんな話があるのであらすじを紹介しよう。

 オーストリアのとある町。貧しい画家志望の青年が、愛する女性とのデート資金を求めて質屋にやってくる。担保の質物は何と青年自らが描いた絵。青年は「金を貸してください」と懇願するが、当然、質屋に絵は一顧だにされず「こんな絵で金は貸せません」とキッパリ断られてしまう。そして下記のやりとりが行われる。

「やっとデイトの約束までこぎつけたんです。お願いです、お金を貸してください。お金は必ず返します。ご恩は忘れません」

「だめですな。そんなことで金を貸していたら店はやっていけません。私たちユダヤ人は冷静なんです。甘く見ちゃ困りますな」

「このうらみは決して忘れないぞ。いつの日か、きさまら冷酷なユダヤ人全部に仕返ししてやる・・・」

「そんなにすごんでも、だめなものはだめですよ。さあ、お帰りください、アドルフ・ヒットラーさん」

(星新一『さまざまな迷路』(新潮社)/「ことのおこり」より)

 絵のサインを見ながら主人は、青年の名前言うのだが、彼がすごい剣幕で帰ったあとも、その狂気じみた目つきを思い出し「いずれなにかやらかすかもしらんな」とつぶやくのだった…。もちろん、ユダヤ人質屋が若きヒトラーに金を貸さなかったのは、星新一のフィクションだ。

 しかし、ヒトラーが画家志望の青年だったことは有名な事実で、実際ヒトラーが描いた絵は何点も世に残されている。彼の美術に対する情熱は相当なものだったようで、当時オーストリアで名門校だったウィーン美術アカデミーを受験している。しかし、成績不振ということで受験に失敗。

ヒトラーが描いた絵「YouTube」より
https://www.youtube.com/watch?v=mALbFREo-bk

 その時の恨みやコンプレックスが逆に独裁者ヒトラーを生んだ原動力ともなったわけだが、こちらがその、オーストリア時代に彼が描いたという絵である。

 見ての通り、独創性のない普通の風景画で、レベル的には“上手な素人絵”というくらいだ。これらの絵を見て、ヒトラーの演説にあるようなエキセントリックで妙に人の心を揺さぶる何かを期待した人は、きっと肩すかしを食らった気分になるだろう。


 ところが、ヒトラー本人は自らの絵について「古典派嗜好」と自負していたそうで、当時台頭してきた、いわゆる「世紀末美術」(幻想的で退廃的な性格を有する作品)やアール・ヌーヴォーといった新しい芸術運動にはむしろ嫌悪感すら抱いていたという。


■真実を吐き出す「世紀末美術」を憎んだヒトラー

 一方でこの絵を見てほしい。こちらは、同じ時代に世紀末美術の騎手として活躍し、わずか28歳の若さで亡くなったエゴン・シーレの作品だ。

エゴン・シーレ1915年作「死と乙女」
http://bravi.hatenablog.com/entry/20120613/p1

 絵画とはある意味、心の中に溜まっている澱(おり)を吐き出す作業なのだが、ヒトラーの絵と比べ(比べることもないが)、まさに強烈な個を解き放っており、肉体と精神すべてを吐き出してキャンバスに塗布したような絵だ。

 もちろん、ヒトラーはエゴン・シーレの作品を忌み嫌い、憎んでいたという。

 実はエゴン・シーレ。ヒトラーより1歳下にあたるのだが、彼が受験に失敗した1年前にウィーン美術アカデミーに入学していたという経緯があるのだ。元来、世紀末美術の台頭に嫌悪感を抱いていたヒトラーだったが、このことでさらに激しい憤りを抱き、独裁者となってからは徹底的に彼らやアカデミーを「退廃芸術」と呼び、弾圧下に置いたのだ。そして、1930年代にヨーロッパで隆盛していた抽象美術や表現主義、バウハウスなどはもちろん、印象派以降の近代の美術はすべてNG。当時、ユダヤ人らが所有していた絵画は財産と一緒にことごとく没収され、略奪され破壊された。

 これは弾圧の対象こそ違えど、まさに星新一の短編を地で行った話ではないだろうか。

「このうらみは決して忘れないぞ。いつの日か、オレを認めなかったきさまら退廃芸術家とアカデミー会員全部に仕返ししてやる…」

 さすがは星新一。物事の本質をきちんと捉えているではないか。

 一方でヒトラーが奨励した絵は、農村の労働と大家族を描いた風俗画や、優美で健康的な裸体画、牧歌的風景画、モニュメントとしての巨大彫刻など、芸術としてみると面白くも何ともないものだったのだ。

■ヒトラーの矛盾

 さて、絵とは面白いもので、美しいものを描けば美しくなるというものではなく、立派なものを描けば、それによって人が感動するというものでもない。

adolfhitler4.jpgヒトラーの絵「YouTube」より

 アートに必要なものの一つとして、本当に心の中、体の中にある(自分にとっての)真実を正直に吐き出すことがある。そういった意味において、ヒトラーの絵画は自分にウソをついた絵であり、だからこそ魅力的ではないのかもしれない。

 その理由として、ヒトラーには昔から「ヒトラーユダヤ人説」や「非アーリア説」があとを絶たない。これには、ヒトラーの父親・アロイスが実際には血の繋がった父親ではない可能性や、あるいはアロイス自身が私生児だった可能性があるなどさまざまな憶測が飛び交っているが、要するに、ヒトラーには出生の秘密と謎があったということだ。

 さらに、ヒトラーはアイロスと折り合いが悪かった。そして、“生粋のハプスブルク君主国の支持者”だったアロイスに憎しみを抱いたことが、後のアーリア至上主義、ドイツ民族主義へと走る第一歩となったとも言われている。

 しかしこれは、明らかに大きな自己矛盾だ。ほかにも、ヒトラーは自身を“極貧だった”と吹聴していたが、実際にはそうでもなかったなど、彼はあらゆる独裁者がそうであるように、さまざまな過去を隠し、ウソをウソで固めた人生を送っていたのだった。

 しかし、言葉や経歴でウソが言えても、絵というのはそういう意味でウソがつけない。それは眠ければ寝る、腹が減れば食べるというように、体がウソをつけないのと同じことだ。

 ヒトラーの絵が持つ、えも言えぬ寂しさや荒涼とした風景は彼そのものだったのかもしれない。だが、人の気持ちを惹きつけるには、あまりに貧相なものに違いない。彼は、自分自身を絵で表現するができなかったのだ。

 それにしても、ヒトラーの記事を書いていたら頭の芯を締められるような疲労におそわれた。やはり、何かわるいものがついているのかもしれないな。
http://tocana.jp/2014/06/post_4334_entry.html


アドルフ・ヒトラーによって描かれた35枚の絵画
http://musey.net/mag/35

ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーが、政治家へと転身する前は画家を目指していたことはよく知られている。

ヒトラーは、1905年に実業学校を退学した後で、ウィーンにある名門美術学校「ウィーン美術アカデミー」への入学を希望するものの、「写実性はあるものの、独創性に乏しい」とされて試験に落とされてしまった。

世紀末美術を嫌悪したヒトラー

当時のウィーンをはじめとするヨーロッパでは、幻想的・退廃的な「世紀末美術」や「アール・ヌーヴォー」と呼ばれる新しい美術の流れが盛んに台頭していたが、ヒトラー自身はこうした運動に興味を示さないどころが、嫌悪感すら抱いていたと言われる。

ヒトラーが受験に失敗する1年前には、世紀末美術の旗手であるエゴン・シーレが同校に入学しているが、彼自身は著書『我が闘争』の中で、20世紀以降のダダイスムやキュビズムについて「狂気であり堕落であり病気である」と断じた上で、これらが「ボルシェヴィズムの公認芸術である」とまで述べている。

そんなヒトラーは、人物画よりも風景画・建築画を好んで描いており、いくつもの習作やデッサンなども残っている。これまで、ヒトラーの作品については様々な評価が見られたが、もし彼がそのまま凡庸な画家になり損ねた青年として人生を終えたならば、ほぼ確実にこれらの作品を我々が目にすることはなかっただろう。

以下では、彼の30枚の作品をまとめてご紹介しよう。


ヒトラーは愛犬家としても有名であり、ジャーマン・シェパード・ドッグのメス「ブロンディ」を飼っていた。ちなみに、ヒトラーの愛人であるエヴァ・ブラウンはブロンディを嫌っており、ブロンディを蹴とばしていたことが知られているという。


彼は、第一次世界大戦によって荒廃した街並なども描いている。後に、こうした風景を自らの手によってつくり出すことになる。


ディズニー作品も

なんとその中には、ディズーのピノキオと白雪姫に登場する小人を描いた水彩画もある。これはノルウェー北部の戦争博物館で発見されたもので、ヒトラーが所有していた絵画に隠されていた。
http://musey.net/mag/35




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愛国者のプーチンやヒトラーがユダヤ人を野放しにできなかった理由

2015年05月22日
ロシアを食いつぶした経済マフィア / オリガルヒの正体 (1)
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68348669.html


ユダヤ人VSロシア人

  ロシア人は狡猾で陰険だが馬鹿ではない。兇暴で情け容赦のないロシア人は、もっぱら掠奪を趣味とする野蛮人であるが、同類の犯罪者を見分ける能力は一級品である。ユダヤ人は学問と同じく悪行においても天才的能力を発揮するので、無防備な西歐人や日本人は容易く隷属してしまう。しかし、同じ穴の狢(ムジナ)たるロシア人には手こずるみたいだ。遵法精神を持つ西歐人なら、ユダヤ人は立法府を牛耳って、彼らを意のままに操れる。しかし、力のみを信奉するロシア人相手だと勝手が違い、札束だけでは調教できないのだ。現代のロシア皇帝ウラジミール・プーチンは、甘っちょろい西歐の政治家とはまったく違う。しかも、ロシア人とはスラヴ人の皮を被ったモンゴル人だ。こんな奴らを束ねる支配者とくれば、相当なワルである。綿密な謀略が得意なプーチンは、本能的にユダヤ人を警戒する。同じ臭いを放つ異邦人に絶対油断しない。だから、プーチンはユダヤ人の軍門に下る前に叩き潰そうとしたのだ。こうしたワルどもの闘いにおいては、「やるか、やられるか」の選択しかないのである。


(写真/ロシアにおけるユダヤ人)


  ロシアにおけるユダヤ人の歴史は長くて暗い。農奴国のロシアに住んでいたユダヤ人の仕事といえば農業くらいしかなかった。だから裕福になれなかったし、おまけに「ポグロム」という虐殺が時折起こって、ユダヤ人は逃げ回っていたのである。こんな惨めさからアメリカに移民できるチャンスを見つけたユダヤ人は、どんな嘘をついてでも新大陸に渡りたかった。文明国のアメリカ合衆国では、たとえユダヤ人でも才能があれば、出世ができたり裕福にもなれたから、ロシアでは就けない職業を求めたのである。希望の国アメリカには、貿易やエンターテイメント、金融、報道など魅力的な職場がいっぱいあった。こうした職業をユダヤ人に解放することは、アメリカ人にとって自殺行為ある。必ずやユダヤ人が要職を占め、その業界を乗っ取り、他分野のユダヤ人と連携して永久支配を完成させるのだ。アメリカで成功したユダヤ人でも、ロシアに残った同胞は気になったらしい。ポグロムを続けてユダヤ同胞を迫害する帝政ロシアが許せなかった。そこで、東洋の新興国日本を利用してロシア皇帝を膺懲(ようちょう)しようとしたのが日露戦争であった。ヤコブ・シフなどのユダヤ人富豪が日本の戦時国債を買ってやったのも、善意からではなくロシア懲罰が目的だったのである。

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(左:レーニン/カール・ラデック/レフ・カーメネフ/右:ヤコフ・スヴェルドルフ)

  敗戦で帝政ロシアがぐらつき始めたら、こんどはユダヤ人過激派、つまりレーニンが率いるボルシェヴィキをアメリカ・ドイツの金融資本家が支援して、憎きロマノフ王家を抹殺してしまった。グルジア人のスターリンを除いて、ボルシェヴィキのメンバーはほとんどがユダヤ人である。レーニンは母方の血統でユダヤ人であったし、国際共産主義のリーダーであったカール・ラデック(Karl Radek/本名Karol Sobelsohn)やレフ・カーメネフ(Lev Kamenev/本名Rozenfeld)、ヤコフ・スヴェルドルフ(Yakov Sverdlov)はユダヤ人であった。かつて人気があったトロツキー(本名/Lev Davidovich Bronstein)はウクライナ出身のユダヤ人である。レーニンとも家族ぐるみで親しかったグレゴリー・ジノヴィエフ(Grigorii Yevseevich Zinoviev)もウクライナ出身のユダヤ人。(高齢の共産党員にとっては懐かしい名前だろう。) とてもウクライナ人とは思えない顔つきのユダヤ人を見れば、いかにユダヤ人が異質な種族かが分かる。日本人によく知られているウクライナ人といえば、映画『バイオハザード』の主役ミラ・ジョボビッチ(Milla Jovovich)であろう。ちなみに、オレンジ革命の時話題になったユーリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)は、リトヴィア系ロシア人で、ウクライナの地元民ではない。

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(左:トロツキー/中央:グレゴリー・ジノヴィエフ/右:ミラ・ジョボヴッチ)

  ともかく、こうしたユダヤ人過激派を財政的に支援したのがウォール・ストリートの金融資本家で、将来の市場としてロシアを独占するために革命を支持したのである。(たとえばAmerican International Corporationが有名。)ロマノフ王朝が居坐っていると、巨大銀行がロシアを搾取しようとしても邪魔されるから、うるさくて厄介なロシア皇帝を始末しておいた方が得策と考えていたのだろう。我々は学校の教科書で、共産主義者による「ロシア革命」とだけ習っているが、実際はロシアで起こったユダヤ人コミュニストによる「ユダヤ革命」なのだ。世界史の教科書では、革命家の顔写真を掲載して、ユダヤ人革命家個人について述べないから、日本の高校生は彼らの素性が分からない。日本の子供なら「先生このオッサンたち何者? 」と訊いてくるから、社会科の教師は説明に困るだろう。まさか嘘をつくわけにも行かないが、本当の事を喋るのもちょっと辛い。だが、NHKの高校講座世界史に出てくる赤い講師なら大喜びで答えるかもね。もっとも、如何に共産主義が素晴らしいかを説くだろうけど。

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(左:ミハイル・ゴルバチョフ/中央:ボリス・エリツィン/右:ユーリ・ティモシェンコ)

  ロシアはユダヤ人との腐れ縁で散々な目に遭っているが、日本人からすれば「いい気味だ」と言いたくなる。巨万の富を持ちながらも更なる利益を求めるグローバリストにしたら、ロシアはユーラシア大陸の要となり、何としても押さえねばならぬ大国である。ロシア人は役立たずでも、その土地に眠る天然資源は咽から手が出るほど欲しい。共産主義体制が崩壊したロシアは、西側の金融機関や投資家にとって魅力的な市場経済処女地であった。あくどい手段を用いて莫大な資産を築き、やりたい放題の「オルガルヒ(Oligarch)」の正体は、大富豪のユダヤ人政商である。国家独占経済が急に市場経済に移行したのだから、商才などからっきしなかったロシア人に、ビジネスマンになれといったってどだい無理。ただ、そこには例外があった。ユダヤ人は別だ。勉強と金儲けはユダヤ人の得意技。総合格闘技なら、プライド・チャンピオンのヒョードル・エメリヤネンコ(Fedor Emelianenko)や空挺部隊のセルゲイ・ハリトーノフ(Sergey Kharitonov)といったロシア人の方が強い。しかし、そろばん勘定とくれば、ユダヤ人が三冠四冠のチャンピオンだ。ゴルバチョフを倒して、新生ロシアの大統領になったエリツィンは、ブルドーザーのようなごり押しなら得意だったが、経済政策については全くの素人。ウォカの早飲み大会なら優勝できても、産業育成といった地道な実業には無知であった。経済アドヴァイザーの正体も吟味せずにロシア経済を任せて、国営企業は貪欲なハゲタカとオルガルヒ(新興財閥)の餌食。

  考えてみれば日本も明治維新の時は危なかった。もし、江戸時代にユダヤ人が居たら、我が国の殖産産業は悉く外国勢力に喰われたかも知れない。コ川慶喜(けいき)に渋沢栄一がついて、様々な企業を興したから良かったのだ。近代資本制の産業社会に移行しようとした時、その任務に当たったのが異邦人ではなく日本人であったから、順調に経済発展ができたのである。巨大な財閥を築いた岩崎弥太郎だって愛国心を持つビジネスマンであったし、北海道開拓を任された政治家も日本人だったから問題が少なかったのだ。もし、ロシア系ユダヤ人に任せたら、北海道はユダヤ資本の牙城になっていただろうし、日本の領土であっても巨大な租界の如き様相を呈していたかも知れない。三菱の岩崎弥太郎は渋沢を誘って市場独占体制を図ろうとしたが、それでも祖国を食い潰そうとはしなかった。渋沢栄一はカルテルを結ぶより、日本の企業育成に力を注いだのである。外国人なら日本の将来を考えて新たな産業を興そう思わない。激動期に外人が存在するのは危険である。

ユダヤ商人の勃興

  ソ連末期からエリツィン時代にユダヤ人は勢力をつけた。この原因の一つとしてあげられるのは、ヴァウチャー(voucher)方式による国営企業の私有化であった。エリツッイン大統領の下で経済改革に取り組んだイエゴール・ガイダール(Yegor Gaidar)とアナトリー・チュバイス(Anatoly Chubais)は、国有企業の資産を守るためにその民営化を図ったという。というのも、ゴルバチョフ政権下の後半で広がり始めた自然発生的な私有化を食い止めるとともに、残存する共産主義者らが国家管理・計画経済の復活を叫んでいたからだ。当時、ロシアでは闇経済から怪しい商売人が表面に出てきたし、企業努力をするよりも「親方日の丸」の方が楽だと考える人が多かったからである。それに、政府が企業の所有者ということは、特定の所有者がいないということと等しい。つまり、監視する役目の人間がいないから、企業長ら経営幹部を含む労働集団が、勤務先企業の資産を勝手にぶんどって食い潰してしまうのだ。ガイダールとチュバイスは企業が丸裸にされることを防ぐためにも、国営企業を私有化することで、オーナーになった者が自分の資産を守るはずだ、と考えたのである。

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(左:アナトリー・チュバイス/右:イエゴール・ガイダール)

  産業構造を救済するには、どうしても共産主義の復活を食い止めねばならない。それには経済改革に対する一般民衆の支持を得なければ、ということで、ロシア国民一人あたり1枚の(株券を買える)小切手(ヴァウチャー/または引換券)を配り、これによって国民全体をロシア産業の株主かつ利害関係者に仕立てようと目論んだのである。私企業に転換した会社の所有者になったロシア国民は、僅かばかりでも利益の配当を受けるから、「自らの所有物」が再国有化されることに反対するだろう、とガイダールとチュバイスは踏んだのである。冷戦崩壊後、社会主義に異を唱えていたシカゴ学派理論は輝いていた。企業の所有権を公的管理から解放し、私有化して市場経済の原理に任せれば、生産性が上がり、効率も良くなるということで、私有は国有に勝るのだ、とガイダールとチュバイスは信じていた。

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(左:アンドレイ・シュライファー/中央:ジェフリー・サックス/右:マキシム・ボイコ)

  1991年ガイタールは大胆な経済改革に踏み切り、私有化はチュバイスに担当させることにした。そこでユダヤ人のチュバイスはハーバード大学の少壮教授アンドレイ・シュライファー(Andrei Schleifer)を補佐官に選んだのである。ハーバード大学にはユダヤ人学者がゴロゴロいるからしょうがないけど、偶然なのか意図的なのか分からぬが、ユダヤ人教授が抜擢されたのは不吉な予兆であった。 このシュライファーをチュバイスに紹介したのも、ユダヤ人でハーバード大学教授のジェフリー・サックス(Jeffrey David Sachs)であった。シュライファーはロシア人エコノミストのマキシム・ボイコ(Maxim Boycko)とハーバード・ロー・スクールを出たばかりのジョナサン・ヘイ(Jonathan Hay)を引き連れてやって来た。こうした秀才経済学者らは、自由主義経済の経験がないロシア人に市場経済の原理を導入しても大丈夫と考えたらしい。西側の市場経済が機能するには、ロシアに法の支配があるという前提が必要なのだ。公正な裁判や法秩序を維持する警察、ビジネス関係の法制度、それに非公式の基準や商慣行などが併せて存在しなければならない。闇経済くらいしかなかったロシアで、まともな産業や流通があるわけないだろう。だが、私有化を推進した連中は、構造改革をすれば競争原理が働く一方、規制を求める政治的圧力が湧き上がるから、法制度の改革が起こって企業統治のシステムが出来上がるはず、と考えていた。しかし、実際は一般ロシア人に企業経営など分からないし、不正に対する国民の監視というものがないのだ。市場経済の原理(プリンシプル)を持ち込んでも、それが発芽する土壌(文化/カルチャー)がロシアに無かったのである。

  私有化で多くのロシア国民が小さな株主になるとは幻想であった。実際に起こったことは、企業長やインサイダーが濡れ手に粟でボロ儲けという結果である。チュバイスはロシア産業の産業・商業の資産価値を計算し、これをロシア国民総数で割って一人当たりの分け前をはじき出したという。次ぎに、その価格に相当する株を購入できるヴァウチャー(引換券/小切手)を国民一人に1枚ずつ分配したのだ。これがロシアのヴァウチャー計画の本質である。経営幹部やインサイダーが彼らに振り当てられた株を購入するのはいいとして、残りの資産を分配して一般国民に分け与えようとしたのである。16,500の大企業と中小企業を会社組織に転換し、それらの会社の帳簿上の評価額の35パーセントをヴァウチャー所有者のために取っておく。この価額を低く設定してヴァウチャーの額面価格をはじき出し、1枚当たり1万ルーブルと決めたのである。何かややこしいが、つまり平民でも株主になれるよう、額面を安くしてあげたということ。

  計画がスムーズに進むと思いきや、ヴァウチャー価格を安く設定したことが裏目に出てしまった。ロシアはインフレに見舞われ、ヴァウチャーの実質価格がしぼんでしまい、1万ルーブルが4千か5千ルーブルくらいの値に下落したのである。一時はヴァウチャーを1枚10ドル以下で手放す庶民すら珍しくなかったという。多くのロシア国民は1万ルーブルのヴァウチャーなんてイカサマだと思い始めた。石油や天然ガス、鉱物資源に恵まれたロシアで、一人当たりの受け取り分がたった1万ルーブルだなんて理解できなかった。ロシア国民は共産主義時代と同じように、またもやイカサマの犠牲者にさせられたと受け取ったのだ。(マーシャル・I・ゴールドマン 『強奪されたロシア経済』 鈴木博信 訳 NHK出版 2003年 p.158) エリツッンが打ち出したヴァウチャー計画で、最終的に1億4800万人のロシア国民のうち1億4606万4000人がヴァウチャーを受け取った。受け取った国民はそれを現金と同じく扱って市場で売り払ってもよかったし、私企業に転換された企業の株と交換してもよかった。ほとんどのロシア人は、ヴァウチャーを資本家たちの紙切れと思っていたし、それが本当にどれほどの価値があるのか、またそれをどう使ってよいかすらも分からなかった。

  やがて狡賢い連中が「ヴァウチャー・ファンド」なるものを創立し、このファンドの株を買うのにヴァウチャーを使ってくれたら、すぐにでも高額の配当金を差し上げますよ、と人々に宣伝したという。ところが、ヴァウチャーをこうしたファンドの株に取り替えた人々は、「ファンド」が潰れ始めても何の保障も受けられなかった。つまり、ヴァウチャーを集めるためだけに、ファンドを設立した連中は目的を達成したら、さっさとファンドを破綻させてドロンを決め込んだというわけだ。様々なな手口でウァウチャーを大量に集めた悪党どもは、私有化された国営企業を支配する大株主になれた。こうして、驚くほど安い値段で国有財産を手にした個人が、一挙に大富豪、すなわちオルガルヒに変身したのだ。ロシア国民が豊かになるはずなのに、一部の悪徳商人が裕福になったのでは、私有化は明らかに失敗だった。しかも、私有化担当を務めた顧問のうち二人が、私有化に係わるインサイダー情報を使って懐(ポケット)を膨らませていたのだ。その二人とは、アンドレイ・シュライファーとジョナサン・ヘイである。アメリカ議会はロシアが市場経済に移行できるよう、ハーバードに顧問を派遣するよう頼んだのに、そのアメリカ人顧問官が不正を働いていたのだ。合衆国国際開発庁(USAID)をペテンに賭けたようなもので、ボストンの検事局は二人を告訴したのである。訴えられたシュライファーとヘイは最高で1億2000万ドルの損害を与えたと判断されたようだ。(David Warsh, Judge finds against Shleifer , Hay and Harvard, Economic Principals, July 4, 2004) この訴訟には更なるスキャンダルがあった。告訴されたのは二人ばかりではなく、シュライファーの女房であるナンシー・ジンマーマン(Nancy Zimmermann)とヘイの恋人で後に夫人となったエリザベス・ハーバート(Elizabeth Herbert)が含まれていたという。ナンシーはロシアで投資を行うヘッジ・ファンドのパートナーであった。彼女たちの容疑は判事により却下されたが、女房や恋人をつかって銭儲けをしていたとは、呆れた経済顧問官である。

ユダヤ人の成り上がり者

Vladimir-Gusinsky 2(左/ウラジミール・グシンスキー)
 ユダヤ人は共産主義革命でロシア人を奈落の底に落とし、市場経済への転換期になれば、ロシア国民の膏血(こうけつ)を啜(すす)っていたのだ。悪辣なユダヤ人オリガルヒの一人ウラジミール・グシンスキー(Vladimir Gusinsky)は、地下経済の中から現れた成金だがユニークな経歴を持つ。高校で数学を勉強したウラジミールは、名門のモスクワ理学技術学院に入ろうとしたが、ユダヤ人ということで入れなかったそうだ。それで彼は傷つき憤りを感じたという。(David E. Hoffman, The Oligarchs: Wealth and Power in the New Russia, Public Affairs, Oxford, 2002, p.152) そこで母親が通ったことがあるグプキン石油化学・天然ガス大学に入ることにした。反ユダヤ主義の伝統があるロシアで暮らすグシンスキー家には辛いことが多かった。母方の祖父はスターリンによる大粛正で射殺されたという。ウラジミールは子供の頃、近所のガキどもから「小さなユダ公」と馬鹿にされて悔しかった。それに、グシンスキーの家族は狭いアパートの一間に暮らす労働者世帯であったから貧乏が身に沁みたのかも知れない。お金儲けのためなら、ユダヤ人はとにかく色々なことをする。ウラジミールは大学を中退後、ジーンズやオーディオ・カセットを仕入れて販売したこともあったという。大学を辞めてから陸軍に入ったが、そこは化学戦に備える部隊だった。しかし、ユダヤ人のウラジミールに愛国心などあるわけがない。さっさと軍隊を離れたのちにたどり着いたのが国立演劇藝術大学であったという。シェイクスピアやモリエールさえ読んだことがなかったのに、演劇を学びたかったとは呆れてしまう。でも、ユダヤ人にはこういうタイプが結構多くいて、何となしに各分野を転々としているうちに成功したりするのだ。ウラジミールは演劇界ではユダヤ人は歓迎されぬのではないか、と心配したらしい。ロシアでは反ヤダヤ主義が根強いからだ。

  ドラマの演出をしながら、グシンスキーはタクシー運転手をしたり、銅線を加工してブレスレットを作り、街の屋台でこっそり売るといった副業も行っていた。一時期、グシンスキーは米国のヴァージニア大学で金融経営学を勉強したというから、純粋な芸術家というよりプロデューサーの方に向いていたのだろう。ビジネスにおいて成功するには人間関係が大切だから、グシンスキーは舞台の仕事を続ける一方で、人脈作りにも精を出していたようだ。愚鈍なロシア人と違って、ユダヤ人はお金の臭いに敏感である。1989年、彼はロシアに投資したいという外国人が存在するのを知ると、彼らの相談にのるコンサルタント会社を作れば儲かるのではないかと考え、「モスト」と称する協同組合を開設した。「モスト」はワシントンの有名な法律事務所アーノルド・アンド・ポーターの分社であるAPCOと合弁で始まった会社である。モストは国営企業で売っていない品物を扱ったから、道具類や機械を必要とする建設業にとっては便利な存在であった。そこで、数々の事業から得た利益を基にグシンスキーは、自分の銀行「モスト・バンク」を設立したというわけだ。彼はモスクワ市長のルシコフとつるんで、市が所有する資金を預かり、役所が支払いに用いない資金を、通貨投機や高利回りの政府国際購入に当てて、相当な利潤を得ていたという。こうして、1994年までにモスト・バンクは、ロシア最大の銀行のひとつになっていた。

  エンターテイメントはユダヤ人の得意とする分野で、舞台監督をしていたグシンスキーがその手腕を発揮できる新事業としてふさわしかった。欧米では同類のユダヤ人がマス・メディアを独占して裕福になっているから、グシンスキーが同様の行為にでても不思議ではない。彼はルシコフ市長のコネを使い、モスクワ地域をカバーするチャンネル4の支配権を手に入れ、1日2、3時間の放送を始めることができた。ユダヤ人が危険なのは、最初は小規模でも、一旦キッカケを掴めば、それを徐々に拡大させ独占を目論むからだ。なにしろ、メディアを使えば大衆操作で政界を動かしたり、圧倒的な影響力を駆使してさらなる利益を得る分かっている。だから、異人種との競争より、同族で業界を固めて共存共栄を謀ろうとするのだ。グシンスキーはロシアで最初の民間テレビ網となった全国放送NTV(独立テレビ)を設立し、大衆受けを狙ってエリツィン批判を展開したこともある。彼はユダヤ人らしく巨大メディア帝國を作ろうとした。グシンスキーのモスト・メディアは、衛生通信網の「エフォ・モスクヴィ」といったラジオ局や、『セヴォードニャ』という新聞、『ニューズウィーク』と共同で出版する『イトーギ』といった雑誌を取り込み、手広いメディア複合体に変貌していったのである。グシンスキーの政府批判はエリツィンの逆鱗に触れたこともあり、彼は家族を連れて一時英国に逃れることもあった。ところが、1996年の大統領選挙で、共産党のゲンナージ・ジュガーノフ(Gennady Zyuganov)が台頭するや、エリツィンの地位が危なくなり、それでは困ると思ったグシンスキーは、「独立」メディアを動員してエリツィン支持の方針に転換したという。共産党時代に逆戻りしたら、彼のメディア帝國も危なくなるから、嫌でもエリツィンの勝利を願ったのである。ユダヤ人はこうして自分の為に、巧妙な政治キャンペーンを張って世論を操作するのだ。

  米国のユダヤ人が作る『サタデー・ナイト・ライヴ』みたいに、グシンスキーも政治家を風刺する『クークルィ(Kukly)』という番組を制作した。人形劇のスタイルで政財界の大御所を笑い物にし、彼らを痛烈に批判して大衆の人気を勝ち得たという。エリツィンからプーチン政権に代わってからも、その番組の姿勢は変わらず、原子力潜水艦クルスクが沈没した時などは、プーチンの無策ぶりを手厳しく批判したらしい。グシンスキーは政府から独立したメディアというポーズをとり、自由報道の擁護者と振る舞っていたので、独裁者プーチンにとってもグシンスキーは手強い相手であった。それゆえ、プーチンとしても強引に潰すこともできず、慎重に対処せねばならならなかったという。しかも、グシンスキーは1996年に諸々のユダヤ人宗教組織や福祉団体をまとめて「ロシア・ユダヤ人会議」を創設し、初代会長となった。世界中に蜘蛛の巣のような人脈を張り巡らしているユダヤ人をバックにつければ、いくら豪腕のプーチンでも簡単に手を出せないだろう。用心深い悪党らしく、グシンスキーはイスラエル国籍を取得しており、身に危険が及べばいつでもイスラエルに逃亡できるよう準備していた。こう聞けば、脱税容疑で国外逃亡した米国のマーク・リッチ(本名Marcell David Reich)を思い出す人がいるも知れない。このユダヤ人リッチは逃亡後、イスラエル国籍を取得すると、ユダヤ人脈を利用してクリントン大統領から恩赦を得てしまった。イスラエルとは犯罪をしでかしたユダヤ人の避難場所(シェルター)である。(このリッチについては別の機会で触れる。) 二重国籍を持つユダヤ人が、世界に広がるユダヤ人ネットワークを活用し、ユダヤ人インサイダーのグローバリストになることは当然であろう。

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(左:ロマン・アブラモヴィッチ/右:ベレル・ラザル)

  忌々しいグシンスキーではあるが、権力基盤を固めたいプーチンとしては、無闇にグシンスキーを投獄しようものなら、ユダヤ人からの国際的非難を浴びてしまい、自らの評判を落とすことになる。グシンスキーはユダヤ人団体にお金をばらまいていたので、彼に心酔していたユダヤ人も多かったらしい。慎重なプーチンとしては、ロシア・ユダヤ人会議を安易に潰したり、強引に乗っ取ったりする危険を冒したくない。そこで、プーチンは外国からユダヤ人指導者を連れてきて、別のユダヤ人団体を作る事にしたのである。毒蛇のコブラには大蛇のパイソンを、ロシアのユダヤ人には外国のユダヤ人をぶつければ良いというわけだ。悪党プーチンは実に賢い。そこで選ばれたのは、ロシア国籍を持たない米国のラビ、ベレル・ラザル(Berel Lazar)であった。ラザルはニューヨークに本部がある「ハバード(Chabad)」と呼ばれる正統派ルバヴィッチ(Lubavitch)のハシディズム(Hasidism)運動に属していた。日本人には何だか分からぬ宗派だが、簡単に言えばユダヤ教の戒律を厳守するウルトラ保守派と考えれば良い。(世俗的改革派と違った復古的敬虔派ユダヤ教徒をイメージしてもらえばいいのだか、これまた日本人には難しいから詳しくは個人で調べてね。) 偶然だが、プーチンの腰巾着オルガルヒでユダヤ人のロマン・アブラモヴィッチ(Roman Abramovich)が、ラビのベレル・ラザルに財政支援をしていたのである。このアブラモヴィッチはまた、レフ・レヴァーエフ(Lev Avnerovich Leviev)と仲が良く、レヴァーエフは元ロシア・ユダヤ人会議の幹部で、イスラエルとロシアにおけるルバヴィッチ派ハジディズム運動の支持者でもあった。

Berel Lazar 1Lev Leviev 1


(左:プーチンと会談するベレル・ラザル/右:レフ・レヴァーエフ)

  レフ・レヴァーエフはウズベキスタン生まれのイスラエル国民で、とかく噂のあるダイヤモンド商であった。迫害されるのか日常のユダヤ人にとって、宝石は持ち運びに便利な資産であるから、宝石商や両替商はユダヤ人らしい職業だ。ユダヤ人の巣窟となったアントワープやアムステルダムで、ユダヤ人のダイヤモンド加工業者や小売商は有名である。政商としての才能があるレバーエフは、プーチンとのコネを使って、デ・ビアス社が独占していたロシア産ダイヤモンドの販売権に食い込んだらしい。デ・ビアス社とはあのローズ奨学金で有名なセシル・ローズが築いた世界最大のダイヤモンド会社である。こうして銭儲けに励んだシレヴァーエフが、ロシア・ユダヤ人会議に代わる新たな組織「独立国家共同体ユダヤ人コミュニティー連盟」の会長に就任したのだ。(「Federation of Jewish Community of the CIS」を指す。)

Adolf Shayevich 1Pinchas-Goldschmidt 1


(左:アドルフ・シャエヴッチ/右:ピンカス・ゴールドシュミット)

  ユダヤ人同士の対立を利用するプーチンは、まだロシア語を習得していないラザルにロシア国籍を与えて、彼の宣教活動を助けてやったという。プーチンのお気に入りとなったラビ・ラザルは、ロシア各地のハシディズム・ラビの代表を招集し、新たな団体を構築し始めた。集められたラビは満場一致でラザルをロシアの首席ラビに選出したのである。しかし、ロシアには当時ユダヤ人会議によって承認された首席ラビ、アドルフ・シャエヴィッチ(Adof Shayevich)がいたのだ。そんなことは百も承知のプーチンは、たちどころにラザル率いるロシア・ユダヤ人コミュニティ連盟を、ロシアにおけるユダヤ人を代表する公式組織と認めたのである。毒をもって毒を制する、政治の要諦を修めたプーチンならではの策略。さすが仕掛に抜かりのないプーチンだ。これで、グシンスキーのユダヤ人会議は、ロシア・ユダヤ人の公的代表機関でなくなったから、グシンスキーを潰しにかかっても、反ユダヤ主義との非難を招くこともなくなった。鉄は熱いうちに打てとばかりに、さっそくプーチンはグシンスキーを召喚し、有無を言わさず投獄したのである。だが、世界の指導者の数名が異議を唱えたため、告訴は取り下げられグシンスキーは釈放されてしまう。しかし、そんなことで迫害の手を緩めるプーチンではない。シャエヴィッチのもとでモスクワの主任ラビをしていたピンカス・ゴールドシュミット(Pinchas Goldscmidt)が、親分のシャウヴッチからラザルに乗り換えることを拒否すると、滞在ビザの更新をしないという嫌がらせをしたのである。ゴールドシュミットはスイス国籍のユダヤ人であったから、プーチンは邪魔なゴールドシュミットを国外退去処分にし、イスラエルに追い払ってしまった。(Yossi Melman , No love lost, Haaretz, December 8, 2005)

chabad-lubavitch Jews 1Hasidic Jews 1


(写真/ルバヴィチ・ハシディズムのユダヤ人)

  自分に刃向かうグシンスキーとユダヤ人会議を痛めつける一方で、プーチンは従順なユダヤ人連盟を厚遇したのである。ルバヴッチ派が信徒用のビルを増築したら、その建堂式に出席してお世辞を述べ、イスラエルからモシェ・カッツァーヴ大統領が来れば、クレムリンで晩餐会を開いてやったのだ。しかも、そのディナーはコーシャ(ユダヤ教の食物戒律)に則った方法で調理され、厳格な調理法を気にするユダヤ人のために、厨房には特別な洗浄装置を備えたという。日本人並みの気配りができるなんてプーチンも大したものだ。まぁ、狡猾な独裁者にとって、これくらいの「おもてなし」は造作もない。愛国心涵養のためにロシア正教を活用しているプーチンにとったら、ユダヤ教徒をおだてて利用しようとしても不思議ではないだろう。ユダヤ人が居坐る国の支配者が、ユダヤ人の政治的野心を打ち砕こうと思ったら、信仰に熱心なユダヤ人を利用して、ユダヤ人の毒を中和させることだ。彼らはいつも何かに不満を抱いて、批判することが三度の飯より好きである。だから、ユダヤ人を押さえ込もうとするなら、ユダヤ人同士を対立させ、彼らのエネルギーをいがみ合いで消耗させることだ。ユダヤ人には金銭と権力を追求する世俗派がいる一方で、宗教的生活を熱望する頑固な敬虔派がいる。それなら、ユダヤ人には金貨より宗教を与えておく方が無難であろう。

chabad-lubavitch Jews 3Hasidic Jews 2


(写真/正統派ユダヤ教徒)

  栄枯盛衰は世の常である。栄華を誇ったグシンスキーもプーチンの登場で、その権力と財力に翳りが差してきた。2000年、横領罪で逮捕されたグシンスキーは、言葉にするのも恐ろしいモスクワの「バツィルスカヤ(Butyrskaya)」刑務所に放り込まれてしまった。三日後グシンスキーは釈放されて、メディア・モストとNTVの株の一部を手放して、2億6100万ドルを借金しているガスプロムに引き渡すことを約束させられた。そうすることでスペイン行きを許可されたのだが、そのあと再び逮捕状が発行され、今度はスペインで13日間投獄される羽目になったという。その間、同種の嫌がらせとして、覆面の税務査察官から検事総長に至る役人により、30回以上に及ぶメディア・モストの強制捜査が行われたのである。メディア・モストの財務部長は曖昧な容疑で2年以上投獄されるし、NTVのキャスターのうち二人が尋問されるという事態にまで発展したのである。

Mikhail-Lesin 1(左/ミハイル・レシン)
  こうした嫌がらせには裏事情があった。プーチンはミハイル・レシン(Mikhail Lesin)を広報大臣に据えて、オリガルヒ撲滅を命令した。そこでグシンスキーに裏取引が提示されたらしい。メディア・モストをガスプロムに売却すれば、自由の身にしてやる、という最後通牒を突きつけられた。プーチンからの要求に屈したグシンスキーは、3億ドルで自分のメディア帝國を売り渡す決断を下した。グシンスキーは売却を済ませると、即座にプライヴェート・ジェットでスペインに飛び、二度とロシアに戻るつもりはなかったらしい。しかし、スペインで暮らしているうちに心変わりがしてきて、取引を反故にしようとしたのである。すると、プーチンの指金で国際手配を受け、スペインで拘束される羽目となり、二度の投獄を経験することとなったが、スペイン裁判所の介入で保釈されたという。ロシアのメディア支配を課題とするプーチンは、邪魔なグシンスキーを潰すため、その手足をもぎ取ろうとしたのだ。ガスムロムはNTVの役員会に新たな役人を送り込み、テレビ局を実質的に牛耳ってしまった。グシンスキーのメディア帝國はズタズタにされ、彼の新聞社『セヴォードニャ』もついでに閉鎖。3億ドルを手にして大人しく海外生活をしていれば良かったのに、グシンスキーは愚かにもプーチンと闘う選択をしてしまったのだ。権力者と商人では戦争にならない。クシンスキーの没落は決定的になった。

  ロシアに蔓延(はびこ)るユダヤ人オリガルヒは煮ても焼いても食えない奴ばかり。兇暴なロシア人と貪欲なユダヤ人の熾烈な闘いはおぞましい。支那人や朝鮮人くらいで手を焼いている日本人には、兇悪ななグローバリストに立ち向かうなんて無理。挙国一致でグローバリスト排除に努めねばならない。自由主義を支持して、奴隷に転落するなんて愚かである。ユダヤ資本に雇われて、日本で構造改革だの騒ぐ御用学者や政治家、高級官僚に騙されてはならない。迫害されて「可哀想なユダヤ人」といったイメージを宣伝する日本のメディアは、ユダヤ人が本来持つ図々しさや兇暴性を報道しないから、日本の庶民は自ら勉強して彼らを警戒するしかないだろう。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68348669.html

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2015年05月25日
共産主義国を搾取したユダヤ人 / オリガルヒの正体 (2)
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68377366.html


権力者と組んだユダヤ人政商
Boris-Berezovsky 4(左/ボリス・ベレゾフスキー)


  ヘビのように狡猾なロシア皇帝ウラジミール・プーチンが、最初の二年間でまず叩き潰そうと思ったのは、グシンスキーとボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)であった。欧米のユダヤ人と同じく、ベレゾフスキーも民衆に影響力を行使するテレビ・ネットワークを支配するユダヤ人である。このベレゾフスキーはギャングみたいな人相からは想像しがたい、アカデミック界から浮上した学者肌のオリガルヒであった。彼は数学を専攻した科学者で、モスクワ林業大学でシステム・コントロールとオペレーション・リサーチを研究していたという。ベレゾフスキーが理数系の分野を専攻したのは、彼がユダヤ人であったからだ。ベレゾフスキーが語ったところによれば、

  俺には政界での将来なんて無いのさ・・・俺は政治エリートの一員じゃなかったしな。俺はユダヤ人だ。制約が山ほどあるのさ。そこんとこは、きっちり分かっている。(David E. Hoffman, The Oligarchs, Public Affairs, Oxford, 2002, p.130)

  科学分野ならユダヤ人への不条理な差別は少ないだろうということで、ベレゾフスキーはコントロール・サイエンス学院に入り、自分の研究機関を主宰するようになった。応用数学を使って意志決定の過程を研究したらしい。1970年代にはハーバード・ビジネス・スクールで研究生活を送ったり、一時はカルフォルニア工科大学で研究をしたようだ。

  学者生活を送っていたベレゾフスキーがビジネスマンに転身したキッカケとは何か? それは自動車販売であった。彼は当時ジグリー(Zhiguli)という乗用車を造っていたソ連最大の自動車会社、アフトヴァス(Avtovas)の経営コンサルタントになって活動していたのだ。流通や販売といった商売が苦手なロシア人は、生産した自動車をどう売ったらいいのか分からなかった。そこに目をつけたベレゾフスキーは、アフトヴァスの経営幹部に食い込んだのである。ベレゾフスキーは「ロゴヴァス(Logovaz)」を創立し、生産した車はロゴヴァスが安値で買い取ることにした。ベレゾフスキーは総合商社のような企業を目指したのであろう。破格の値段で製品を売り渡しても、アフトヴァスの経営幹部は自分の懐が痛むわけでもなかった。彼らは別段困らなかったし、それどころかロゴウァスの重役に迎えられたのである。最終的に廉価販売のしわ寄せは、労働者に押しつけられたのは言うまでもない。

Paul Klebnikov 1(左/ポール・クレブニコフ)
  共産主義体制下でのソ連では、物々交換が珍しくなく、需要と供給を仲介する込み入った売買なんて不得意だった。日本のような流通システムが発達していなかったから、怪しい仲介業者が暗躍したのである。ベレゾフスキーは商社を築いて、売り手と買い手を結ぶ取引を展開したのだ。彼は自家用車に爆弾を仕掛けられるような目に遭いながらも、モスクワの自動車市場に強固な支配権を確立したという。莫大な利潤を得るために、ベレゾフスキーは、チェチェン・マフィアの手も借りたらしい。こんな科学者なんて日本ではお目にかかれない。実験室に籠もって研究していた学者が、商売を始めたら山口組と手を結ぶなんて考えられない。やはりユダヤ人には倫理を無視した天賦の才が備わっているのだろう。『フォーブス』誌のポール・クレブニコフ記者によれば、ベレゾフスキーの商売に割り込もうとした者は、思いがけぬ不幸な死に方をしたという。こうした疑惑の死を報じたクレブニコフ記者も、2004年にモスクワで射殺されてしまった。(C.J. Chivers, Erin E. Arvedlund and Sophia Kishkovsky, Editor's Death Raises Questions about Change in Russia, The New York Times, July 18, 2004) 彼の暗殺はチェチェン人によるものとされているが、その背後にはベレゾフスキーがいたんじゃないか、と推測されている。

Alexander-Voloshin 1(左/アレクサンドル・ヴァローシン)
  1993年、ベレゾフスキーはアレクサンドル・ヴァローシンと共同で、AVVA(全ロシア自動車聯合)と呼ばれる投資会社を設立した。彼はドイツのフォルクス・ワーゲンみたいな、国民車をつくろうと思いつき、その資本集めを考えついたのである。手始めに20億ドルほど必要だったので、資金集めの手段としてAVVAを開設し、株と引き替えができるというヴァウチャーを売り出した。このヴァウチャーは高級紙を使ったもので、わざわざスイスで印刷させ、紙幣のように見せかけていた。1株と印刷された株の額面は1万ルーブルで、理論上AVVAの株と交換できるというものだった。しかし、実際は株に見える紙を販売していたに過ぎない。ベレゾフスキーはその無価値の紙くずを売ったお金でアフトヴァス社の株をインサイダー価格で購入するつもりだったという。そして、アフトヴァスとジェネラル・モーターズ(GM)と合弁会社を設立して国民車を生産しようとするつもりだったらしい。しかし、合弁事業は実現されず、AVVA株は紙くず同然となった。しかし、ベレゾフスキーの懐は痛まず、むしろこの詐欺商法でかなりのお金を儲けたらしい。しかも、共同経営者のヴァローシンは、まもなくエリツィンの首席補佐官になり、その後もプーチンの首席補佐官に納まっている。彼がベレゾフスキーをエリツィン一族に紹介し、エリツィン側近との人脈作りに手を貸したのである。

  NTVを所有していたウラジミール・グシンスキーと同じく、ベレゾフスキーもロシア公共テレビ(ORT)を使って自らの権力を維持していた。1994年に、エリツィン大統領は国営のチャンネル1を競売に掛けず民営化し、51パーセントの株は国家の所有としたが、残りを裕福な支持者に分割したのである。主な株主というのが、ベレゾフスキーを始めとするオリガルヒたちであり、ベレゾフスキーは19パーセントの株しか持っていなかったが、ORT経営陣の人事を掌握し、実質的な支配者となった。これは、エリツィンによる暗黙の了承を得ていたからできたことである。こうした癒着関係があったので、エリツィンが再選を控えて支持率が急落した時、オルガルヒの面々はエリツィンを救済するために、こぞって資金を集めたり、エリツィン支持のキャンペーンを張ったのだ。民衆からの人気を得ていた共産党が復権したら、ロシア国民を食い物にしてきたオリガルヒは真っ先に批判の矢面に立つだろう。彼らは財産を没収されたうえに処刑されるかも知れない、という恐怖に駆られたのだ。

Boris Berezovsky & GussinskySergei Kiriyenko 1Yevgeny Primakov 1


(左:ベレゾフスキーとクシンスキー/中央:キリエンコ/右:プリマコフ)

  後進国では政治家と商売人の不正な結託がひどい。ロシアで権力を振るうエリツィンを支持したオルガルヒは、権力者の恩顧という甘い汁を吸いながら不正蓄財に励んだのである。ベレゾフスキーはアエロフロート航空や石油会社シブネフチ、アルミ産業などにも手を伸ばし、その富を増大させていたのだ。また、ベレゾフスキーはエリツィン再選のご褒美として国家安全保障会議副書記に任命され、のちに独立国家共同体(CIS)調整機構執行書記にも任命された。ユダヤ人ペテン師を国家の要職に据えるとは、エリツィンによる国家の私物化は言語道断。のちにベレゾフスキーは両方のポストから解任されたが、それでもエリツィンの娘タチアーナや側近との人脈を維持していたので、依然として政界で影響力を駆使できたという。例えば、彼はセルゲイ・キリエンコ(Sergei Kiriyenko)首相の解任を仕掛けたらしく、後継者のイヴゲーニー・プリマコフ(Yevgeny Primakov)首相はその危険を察知した。彼はベレゾフスキーの側近をアエロフロートやORTから排除し、抵抗する者は税務調査や会計検査官を送って脅迫したのである。それでもベレゾフスキーは潰されず、なんと選挙に出馬して下院議員になってしまった。しかし、権力を握って安泰かと思われたベレゾフスキーに皮肉な事態が起こったのである。経済危機の煽りを受けたこともあり、エリツィンは強力な指導者を求めるようになったという。そこで、ベレゾフスキーの後押しもあって、FSB長官のプーチンを首相に任命したのだ。これは明らかに、プーチンを大統領に仕立てる布石である。エリツィンはその見返りとして、プーチンに自分の刑事訴追を免責させる腹であった。

Roman Abramovich 3(左/ロマン・アブラモヴィッチ)
  権力者はその座から離れると哀れなものだ。エリツィンの娘による不正は目に余り、その収賄事件は政界から激しい非難を浴びていた。大統領が交代すれば、前政権への不正追及だって激しくなるだろう。プーチンはエリツィン一族と癒着していたベレゾフスキーを狙うようになっていた。ベレゾフスキーからの支援を受けて出世したプーチンだからこそ、かえってその影響力を警戒したのだろう。プーチンはこの危険なオルガルヒのベレゾフスキーに背を向け、不正行為を暴いて投獄するぞ、と脅しをかけた。意思の強いプーチンは追求の手を緩めず、ロシア・テレビ界の支柱たるORTをベレゾフスキーからもぎ取ってしまった。プーチンと対立したベレゾフスキーは下院議員を辞職し、外国に避難しようと思い始めたのである。彼は投資の一部を現金化した方がよいと考え、プーチンのお気に入りであったロマン・アブラモヴッィチに、石油会社のシブネフ株を売却したという。ついでに、ORTの持ち株も8千万ドルでアブラモヴッチに引き渡した。すると、アブラモヴィチはORT株に基づく自分の議決権を、親分のプーチンに恭しく献上したのである。こうして、皇帝プーチンはロシア最大のテレビ・ネットワークを掌握し、自分を批判するメディアを封殺したのだ。

Boris Berezovsky MansionBoris Berezovsky & Elena


(左:ベレゾフスキーが住んでいた英国の豪邸/右:恋人と一緒のベレゾフスキー)

  新たな権力者プーチンと対立したベレゾフスキーは亡命を余儀なくされた。彼は最終的に英国に避難し、憎いプーチンを批判しながら、イングランドで贅沢な暮らしをしていたのである。しかし、そんな亡命者にも不幸な死が訪れた。2013年、彼の遺体が豪邸の浴室で発見されたのだ。(Richard Behar, Did Boris Berezovsky Kill Himself? More Compelling, Did He Kill Forbes Editor Paul Klebnikov?, Forbes, March 24, 2013) ブリテン捜査局の調べでは、他殺の痕跡がなく自殺という結論に達したらしい。しかし、ガーディアン紙のロシア特派員ルーク・ハーディング(Luke Harding)記者は自殺説を疑っている。彼はロシアの諜報機関がベレゾフスキーを自殺に見せかけて殺害したのではないか、と推測していた。そうした疑惑がある一方で、ベレゾフスキーは訴訟による裁判沙汰や破産の危機で悩んでいたとの情報もある。ロシア人亡命者でベレゾフスキーの友人であるニコライ・グルシュコフは、警察やマスコミが報じる自殺や自然死を信じていない。グルシュコフは「奴が自殺したなんて考えは糞食らえだ。・・・裁判の判決が下りた時、奴は活き活きとしていたし、家で待っている若い女について話していたんだ。あとになるが、奴は財政危機を乗り越えていたんだよ」と話していた。(Mark Adomanis, Was Boris Berezovsky Murdered? The Evidence Strongly Suggests No, But Luke Harding Says Maybe, Forbes, March 26, 2013)

Boris Berezovsky & Elena & KidsBoris Berezovsky & Annika Ancvernia


(左:家族と一緒のベレゾフスキー/右:パーティーでのベレゾフスキー)

ただし、ロシアの秘密機関がベレゾフスキーを暗殺したのかどうか謎である。彼をロシアから追放し、権力基盤を固めたプーチンが、十年以上も経ってからわざわざ暗殺するほど、ベレゾフスキーに価値があったのか? 彼を殺すメリットとは何だったのか? プーチン側は英国の防諜機関MI5が暗殺したのだ、との憶測を流した。(Cyril Dixon, Boris Berezovsky ‘died by hanging’as Kremlin blames MI5, Express, March 26, 2013) これと対照的な、別の推測もある。もしかしたら、ロシア諜報機関による暗殺からベレゾフスキーを守るため、MI5が自殺を装って彼を隠匿したのではないか、との噂も流れた。(Will Stewart, Is Boris Berezovsky ALIVE?, Daily Mail, 26 September 2013) 英国側としてもプーチンのイメージを悪くできるし、利用価値のあるベレゾフスキーを温存できるので、何らかのメリットがある。しかし、本当のところは分からない。諜報機関が絡むと真相は闇の中だ。

資源が豊富なロシアを搾取

  共産主義国では逆説(パラドックス)が起こる。理屈では無産労働者(プロレタリアート)の為に建てられた楽園だったのに、いざ出来上がると専制支配、赤い貴族の出現、庶民の搾取と弾圧、貧困の深刻化といった地上の生き地獄が実現される。ロシア、支那、北朝鮮を調べれば一目瞭然。共産主義体制が崩壊したロシアに、成り上がり型の大富豪が誕生した理由は何か? それは北方の半アジア大国が天然資源に恵まれていたからである。何と言っても、石油、天然ガス、ニッケル、アルミニウム、鉄鉱石、レアメタルなどが豊富に埋まっているのだ。だが、この資源国は計画経済と国家所有を前提とした法制度しかなく、自由市場経済における私営企業が存在するなんて考えていない。したがって、民間企業や私有化に関するルールや規制が無かった。まぁ、あったとしても権力者が勝手に歪曲するだろうし、規則や手続きを無視したって、怖い政治家や官僚を掣肘(せいちゅう)しようだなんて国民もいないのだ。傲慢さを絵に描いたようなエリツィンが、法治主義のルールを気にするわけないし、暗殺を厭わないプーチンが、公正な手続きを遵守するわけないだろう。

Mikhail-Khodorkovsky 1(左/ミハイル・ホドルコフスキー)
  石油成金のオリガルヒとくれば、日本人や欧米人なら、まずミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)を思い浮かべるだろう。彼は1963年に生まれたユダヤ人で、モスクワの共同アパートに住む貧しい家庭に育ったが、その才能を活かし大富豪への階段を昇ることになる。彼は元々共産主義者青年同盟(コムソモール/Komsomol)出身で、名門メンデレーエフ化学技術学院を卒業した後、別の大学で法律や金融・財政を学んだという。共産主義思想を植え込まれたロシア人なら、馬鹿の一つ覚えのように共産主義思想の擁護者になりがちだが、ユダヤ人のホドルコフスキーはひと味もふた味も違った。彼は大学の級友とコーヒー・ショップやディスコ・クラブを開いたり、ソ連では希少価値のある品を販売したり、と手広く商売をこなしていたようだ。一時は、「ナポレオン」といったブランデーやスイス産の偽ヴォッカを扱ったり、中でも人気だったのは荒く洗濯したジーンズであった。西側のポップ・カルチャーはロシア人青年の垂涎の的であったからだ。西歐の文化に憧れたロシア人の欲求はすごかった。若い娘の中には、コール・ガールになってもいいから、フランスのパリに住みたいと考えるものがいたくらいだ。若くて美しい時期を工場労働で無駄にしたり、国営食料品店で配給を受けたりする生活なんてで嫌だ。雪が降りしきる寒い中、行列に並んで買うのが黒くなった腐りかけの肉だったりする。公営の狭くて汚いアパートで、脂肪分の多い料理を食べながら、ジャガイモのような体型になってゆく。お洒落をしたい年頃なのに、高品質の化粧品もないし、気の利いた娯楽も少ないから、車の中でのセックスが最高の楽しみだったりする。気がつけば肌はかさかさ、シミ皺だらけの顔にはヒゲが生え、小太りの中高年ババアが一丁出来上がり。そんな人生はゾっとするだろう。(考えてもしょうがないけど、なんで可愛らしいロシア人少女が、中年過ぎると大型のブルドッグになってしまうのか不思議である。)

  商才のあるホドルコフスキーは、資金調達のために「メナテップ(Menatep)」と称する協同組合を結成した。科学分野の研究やコンピューター開発に必要な技術や部品も提供したらしい。彼にとって、コンピューターの購入販売は主な収入源となっていた。ホドルコフスキーはまた、ヴェニスの商人みたいに、金貸し業も同時に行っていたという。この協同組合は1988年に「メナテップ」銀行に再編され、「商業新生銀行」として公式に営業免許を受けたのである。この新生銀行は国営銀行とのジョイント・ベンチャーで、資本金は250万ルーブルであったという。創立当時はコムソモール中央委員会をはじめ色々な共産党員が資金を持ち込んだらしく、不正な資金洗浄を行ったようだ。悧巧なホドルコフスキーは警察の嫌がらせや捜査をかわすため、国家委員会の役人に袖の下を渡していたらしい。やはり、灰色のビジネスに手を染める連中は、いざという時のために準備しているものだ。「メナテップ」は再免許を受けて株式会社となり、ホドルコフスキーが取締役会の会長におさまった。彼の欲望はまだこんなもんじゃない。1991年に「メナテップ株主クラブ」を発足させて、政府が国有企業を私有化する時代のチャンスを見逃さなかった。ホドルコフスキーはヴァウチャーを集めて私有化された企業を支配するし、メナテップ・バンクが株を集めれば、それを管理するために「ロスプロム」を設立した。メナテップは各分野に手を広げ、子会社を抱え始めたという。それは化学、建設、織物、鉱業、消費財、石油の分野であった。

henry-kissinger 1Jacob Rothschild 1Hans-Dietrich_Genscher


(左:ヘンリー・キッシンジャー/中央:ジェイコブ・ロスチャイルド/右:ハンス・ディートリッヒ・ゲンシャー)

  こうしたカテゴリーの中で、もっとも成功したのが石油部門の子会社、「ユーコス(Yukos)」であることは言うまでもない。ユーコスはロシア最大の石油会社に成長し、ホドルコスキー帝國の支柱となった。1995年にはグループ管理会社として「ロスプロム」を設立したが、ホドルコフスキーはその取締役会会長になる。成功する悪党は幸運なものが多い。1998年に起こった金融危機でメナテップ銀行は破綻するが、ホドルコフスキーはユーコスを何とか守り抜いたのだ。こうした苦難をくぐり抜けると、翌年は石油価格が高騰して、ユーコスの価値はうなぎ登り。ダーティーなイメージを払拭するために、西歐の幹部をユーコスに招いたり、と透明な経営に務めたらしい。また、公共精神があることを宣伝するために、アメリカの議会図書館に100万ドルの寄附を行い、オープン・ロシア財団を設立すると、ヘンリー・キッシンジャーやジェイコブ・ロスチャイルドを理事会のメンバーに迎えたという。キッシンジャーは確かに有名人だが、いかがわしいユダヤ人に変わりがない。ニクソン大統領から「俺のユダ公(My Jew boy)」と呼ばれた元国務長官は、副大統領のネルソン・ロックフェラーの方に忠誠を誓っていたのだ。ジョン・F・ケネディーからも侮蔑されたキッシンジャーは、支那でもコンサルタント業務を請け負ったりして儲けていたらしい。自らの地位を安泰にするため、ホドルフスキーは不動の地位を誇るロスチャイルドをパトロンにし、プーチンからの攻撃に備えたのかも知れない。

Mikhail Khodorkovsky 5Mikhail Khodorkovsky 3


(右/法廷でのホドルコフスキー)

  ホドルコフスキーは自らの石油帝國を更に拡大しようと、大手石油会社「シブネチ」を吸収合併しようと試みた。しかも、その合併で誕生する会社の株式に、アメリカの巨大石油会社エクソン・モービルを引き込もうとしたのだ。ロシアの主権を自らの手に握っておきたいプーチンにとって、巨万の富を築くホドルコフキスーは脅威となってしまう。危険な芽は早めに刈り取っておかねばならない。ロシア検察当局は脱税などの容疑で、ホドルコフスキーに禁固10年を求刑した。裁判では禁固9年の刑を言い渡され、服役中に2013年プーチンの恩赦を受けて釈放されたのである。ホドルコフスキーの釈放には、ドイツの元外相ハンス・ディートリッヒ・ゲンシャー(Hand=Dietrich Genscher)が動いていたという。(Secret diplomacy in Kordorkovsky case, Pravda, 24 December 2013) また、彼の釈放前にヘンリー・キッシンジャーがモスクワに渡り、プーチンやセルゲイ・イワノフと会談していたというから、奇妙な偶然である。刑期が2017年までに延長されたホドルコフスキーは、恩赦を得るためにプーチンと取引できる何かを隠し持っていたのだろう。あのプーチンが人道主義で動くはずはない。必ず裏取引があったはずだ。なぜドイツのゲンシャーが、悪徳商人の保釈を求めてプーチンと交渉したのか、甚だ不思議である。ただし、釈放されたホドルコフスキーが、再びロシアの政治に介入することはないだろう。今度は命が危ないからだ。

stalin 1毛沢東 2Franklin Roosevelt 1


(左:ヨシフ・スターリン/中央:毛沢東/右:フランクリン・ローズヴェルト)

  ロシアの支配者になるような政治家は実に狡賢い。独裁者は冷徹な目で現実を認識し、邪魔者を早めに片付けようとする。自分の権力基盤にとって脅威となる悪魔は小さなうちに抹殺しようとする。ユダヤ人は金銭を持ち始めると実に厄介だ。厚顔無恥な上に欲の皮が突っ張っている。しかも、世界各地に強力な仲間を持ち、同種のよしみで協力を求めることができる。世界ユダヤ人会議なんて恐ろしい組織まで持っている。日本人が「世界日本人会議」を組織するなんて発想は無い。せいぜい歐洲と北米に、日本アニメ同好会を結成するくらいだ。大学の教授や新聞社の論説委員はけっして口にしないが、ヒトラーやスターリンは悪党だったから、ユダヤ人の危険性に気づいていたし、その脅威を早めに潰してしまおうと思ったはずだ。ヒトラーはドイツで金融を支配するユダヤ人を排斥したかったし、米国や英国にはびこるユダヤ勢力を警戒していた。ユダヤ人だらけのボルシェビキを肉眼で見たスターリンは、ロシアの実権を握るやユダヤ人を排斥したり、ヒトラー以上にユダヤ人を虐殺したのである。邪魔者どころか、将来自らの権力を脅かすユダヤ人に対し、スターリンは先手を打ったといえよう。いかにも野蛮なスターリンらしいが、安心を確保するためには皆殺しが一番。ワルい奴は同類の臭いが分かるのだ。日本人みたいな甘っちょろい民族は、ユダヤ人の本性が分からない。明らかに分かる支那人や朝鮮人に対しても、厳しい処置をとれない日本人が、海千山千のユダヤ人に対抗でき訳がないだろう。島国で平和に暮らしてきた日本人に、大量虐殺が当然のアジア大陸は理解できない。血なまぐさい生活が日常のアジア人は、心に闇を持ち、執念深くて陰険だ。如何なる手段を用いても勝利を確実にする。公正や名誉を求めるなんて、平和な民族の道楽である。ユダヤ人の本性は、同類のアラブ人と対峙した時に現れる。迫害されて哀れなユダヤ人というイメージを日本人は持っているが、そんな幻想はパレスチナ紛争で牙をむき出しにしたユダヤ人を見れば、粉々に消し飛んでしまうだろう。

Hitler 3winston churchill 1(左:アドルフ・ヒトラー/右:ウィンストン・チャーチル)
  ロシアを自分の物にしたプーチンなら、ユダヤ人に支配された欧米諸国をあざ笑うだろう。第二次世界大戦を冷静に眺めてみれば奇妙なことに気づくはずだ。英国のチャーチルが、あれほどドイツと闘いたかった理由のひとつは、迫害されるユダヤ人を救いたかったからである。異常なまでにユダヤ人贔屓だったチャーチルは、同胞のイギリス人を犠牲にしてまで異邦人たるユダヤ人を救いたかったのである。チャーチルとユダヤ人の関係は滅多に書かれないが、調べてみると驚愕の史実が出てくる。第一次大戦で歐洲政治への介入を嫌がったアメリカ国民は、ユダヤ人好きのローズヴェルトによって戦争に引きずり込まれてしまった。共産主義が大嫌いだった英米が、天敵ソ連と同盟を結び、ドイツ人と戦うことを選んだのだ。逆にヒトラーは英米との闘いを望んでいなかった。むしろ、同盟を結びたかったくらいである。莫大な犠牲を払った大戦が終結すると、一番得をしたのはスターリンで、二番目が毛沢東、三番目が米国、認めたくないだろうが英国は負け組である。ユダヤ人を助けて、大英帝国は没落。イギリス人エリートは大量に死んでしまうし、植民地での人種的優越もなくなって、白人の王国だったブリテンに有色人種が逆流してきた。解放されたユダヤ人はおぞましいイスラエルに向かわず、アングロ世界に住み着いたのである。気前よく移住を許した米国や英連邦のアングロ系国民は、ユダヤ人に国家の中枢を握られてしまった。しかし、言論界をユダヤ人に支配された欧米諸国では、こんな簡単な事実を述べる学者はまずいないし、テレビ局がユダヤ人支配の現実を描くドキュメンタリー番組を作ることはない。大抵の歴史家は既存の枠組みの中で、歴史書を綴っているので、外界から歴史を見ることはないのだ。ユダヤ人が設定した枠からはみ出た歴史書は、「反ユダヤ主義」との烙印を押されて、「トンデモ本」と分類されてしまう。ロシアの現実を見ることは、日本人にとって意義がある。露骨な権力闘争は良い勉強になるのだ。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68377366.html



4. 中川隆[-12522] koaQ7Jey 2019年2月02日 12:35:34: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告
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アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)はワーグナーの愛好家だった


ワーグナーの手紙、イスラエルで競売へ ユダヤ人の「腐食的影響」に言及
2018年4月23日 12:13 発信地:エルサレム/中東・アフリカ


反ユダヤ的な内容が記されたドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの手紙。エルサレムで
(2018年4月16日撮影)。(c)AFP PHOTO / MENAHEM KAHANA


【4月23日 AFP】ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)がユダヤ人による文化への悪影響を危惧した内容の手紙が24日、イスラエルで競売に掛けられる。反ユダヤ主義者だったワーグナーの作品はイスラエルでは公の場での演奏が実質的に禁じられているが、これを機に国内で議論が再燃しそうだ。

 ワーグナーが19世紀に作曲した壮大で国粋主義的な作品は、反ユダヤ主義やミソジニー(女性への嫌悪や蔑視)、民族純化思想に満ちている。

民族純化は後にナチス・ドイツ(Nazi)が大々的に掲げ、その指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)はワーグナーの愛好家だった。

 出品される1869年4月25日付の手紙は、ワーグナーがフランス人の哲学者エドゥアール・シュレー(Edouard Schure)に宛てたもの。その中では、ユダヤ人がフランス社会に同化すれば「ユダヤ精神による近代社会への腐食的影響」を観察できなくなるとし、フランス人はユダヤ人について「ほとんど何も」知らないなどとも記している。

 イスラエルにはワーグナー作品の演奏を禁止した法律はないが、過去に演奏が試みられた際に国民から強い反発が起き、騒ぎになった経緯があることから、オーケストラや会場が演奏や上演を自粛している。

 ワーグナーは1850年、偽名で「音楽におけるユダヤ性」と題した論文を発表し、激烈な反ユダヤ批判を展開。1869年にはこの論文を実名で出している。(c)AFP


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ヒトラーがユダヤ人だというのは欧米マスコミが流した悪質な嘘だった


「アドルフ・ヒトラー」は「ユダヤ人」ではなく何の変哲もない一般的な「オーストリア人」
シシリー (土曜日, 05 7月 2014 23:02)

「アドルフ・ヒトラー」は「ユダヤ人」ではなく、何の変哲もない、一般的な「オーストリア人」の可能性が高い状況です。

「アドルフ・ヒトラー」のY染色体ハプロタイプを調査した結果、「E1b1b」であった為、「ユダヤ人」とのデマを広めた者がいました。迷惑な話です。確かに、ユダヤ人であるアルバート・アインシュタインも同じ「E1b1b」であるように、イスラエル人からよく検出されるY染色体ハプロタイプ「マーカ」です。

しかし、Y染色体ハプロタイプを知る者はすぐ分かるのですが、「E1b1b」は、その他、イタリア人、ギリシャ人、エジプト人等からも多く検出される「マーカ」であり、「アドルフ・ヒトラー」が生まれ育ったオーストリアでは、国民の10%が「E1b1b」を占めています。

↓「E1b1b」はヨーロッパ全ての国民から、多かれ少なかれ検出される「マーカ」であり、ジョンソン米大統領、ナポレオン・ポナパルト、ライト兄弟等も同じ「マーカ」です。
http://www.eupedia.com/europe/Haplogroup_E1b1b_Y-DNA.shtml

結論として、「アドルフ・ヒトラー」は「ユダヤ人」ではなく、何の変哲もない、一般的な「オーストリア人」となります。
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「ユダヤ人」との説があることは知っています。しかし、「アドルフ・ヒトラー」は政治家であるため、生前から、誹謗、中傷、攻撃する話は山ほどあるのは当然です。また、面白おかしく捏造した説もたくさんあります。しかし、科学的根拠もなく、記録すら無いものは、評価には値しません。現時点では「デマ」レベルと考えるほうがいいでしょう。
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http://ugaya.jimdo.com/2013/08/06/%EF%BD%84%EF%BD%8E%EF%BD%81%E3%81%8C%E7%B4%90%E8%A7%A3%E3%81%8F-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84%E3%81%A8%E3%81%AF/  

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ユダヤ人が猛烈にヒトラーを糾弾するのは、この独裁者が異民族を迫害したからではなく、ユダヤ人が一番気にするセム種族の肉体を標的にしたからだ。ユダヤ人に対する迫害なら、歴史上ヨーロッパの王様や貴族が行っていたから珍しくも何ともない。

だが、お金で買収されない支配者というのは稀だ。大抵の封建領主はユダヤ人の金銭に目が眩み、例外を設けて一部のユダヤ人を優遇する。少数でも生き残れば、狡猾なユダヤ人はこの例外を大きく広げ、いつの間にか大勢のユダヤ人が「例外」となってしまうのだ。そして、再び迫害が起きぬよう、ユダヤ人に対する「偏見」を取り除こうと画策し、ヨーロッパの民衆に人種平等の思想や寛容の精神を刷り込もうとする。これがユダヤ流の心理戦。だから、一部のヨーロッパ人が反撥を覚え、再びユダヤ人を排斥しようと望んでしまうのだ。

憎まれる奴には「憎まれるだけの理由」がある。ユダヤ人はアメリカ人やヨーロッパ人に対して「異人種への憎しみを捨てろ !」と迫るが、それなら先にイスラエルの同胞に対して言ってみろ。きっと、米国のユダヤ人はイスラエルで袋叩きに遭うぞ。イスラエルの保守的なダヤ教徒に殴られ、小声で「ヘイト反対!」と囁く、リベラル派ユダヤ人の姿が目に浮かぶじゃないか。

ユダヤ人や左翼は「弱者救済」とか「自由の擁護」を口にするが、それは彼らにとって利益になる時だけであり、敵対者の自由を尊重する気など毛頭無い。彼らが保守派の言論を抹殺したくなるのは、物事の核心を突く言葉を発するからである。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68719818.html



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ヒトラーはユダヤ系少女と仲良しだった……写真競売に 2018年11月14日
https://www.bbc.com/japanese/46204022

にっこり楽しそうに笑う女の子を、男性が抱きかかえている。男性も嬉しそうに笑っている。一見すると、素晴らしく幸せな写真だ。

写っている男性が、アドルフ・ヒトラーでさえなければ。そして、女の子がユダヤ系でなければ。

ヒトラー率いるナチスはユダヤ人を迫害し、後にユダヤ人600万人の大虐殺を遂行した。それにもかかわらずヒトラーは、ローザ・ベルニール・ニナウさんとの友情を大事にしていた。5年後にナチス高官が介入して、やめさせるまでは。

2人の関係を1933年に記録した珍しい署名入りの写真は、米国でオークションにかけられることになった。

写真は、ヒトラー専属の写真家ハインリヒ・ホフマンが撮影したもの。米メリーランド州の競売業者アレクサンダー・ヒストリカル・オークションは、13日に始まった競売では1万ドル(約110万円)ほどの値がつくだろうと予測している。

「サイン入りのものが表に出てきたことはなかった」と、同社のビル・パナゴプロス氏は英紙デイリーメール電子版に話している。

「ヒトラーはプロパガンダ目的で、しょっちゅう子供と一緒に写真を撮った。しかし、この作品は衝撃的だ。ヒトラーは本心からこの女の子に、親近感を抱いていたようなので。愕然とした」

「ヒトラーの恋人」

ヒトラーと女の子は、誕生日が同じだった。それが出会いのきっかけだった。

競売サイトによると、ローザさんは1933年、母親のカロリーネさんと一緒に、アルプスにあったヒトラーの別荘ベルクホーフを訪れた。別荘の外には、ナチス総統の誕生日を祝う大勢が集まっていた。

ローザさんの誕生日が自分と同じだと知ったヒトラーは、ローザさんと母親を別荘に招き入れたとされている。写真はそのとき撮られたという。

それからまもなくして、カロリーネさんの母親がユダヤ人だったことが判明する。ナチスにとっては、ローザさんもユダヤ人ということになった。


A girl, believed to be Rosa, holds Hitler's hands in a different image from the same dayImage copyright Getty Images
Image caption
ヒトラーは少女がユダヤ系と知りながら、友情を育んだ

しかしそれでも、ヒトラーは少女との友情を終わらせなかった。一緒に撮った写真は、サインをして送っている。

「親愛なる、そして(思いやりのある?)ローザ・ニナウへ、アドルフ・ヒトラー、ミュンヘン、1933年6月16日」と、ヒトラーは書いた。

ローザさんは後に、この白黒写真に自分で花を足しているようだ。

ローザさんは1935〜1938年の間に、少なくとも17回にわたりヒトラーと側近のヴィルヘルム・ブリュックナーに宛てて手紙を書いた。ヒトラーの個人秘書マルティン・ボルマンが、ローザさんと母親(ローザさんの父親は死亡していた)に連絡を控えるよう命令するまで続いた。


現代のドイツ人、2度の世界大戦をどう振り返る 死者をどう追悼する

部下のこの命令を、ヒトラーは気に入らなかったようだと写真家のホフマンは後に書いた。

ホフマンは1955年に発表した回顧録「Hitler Was My Friend(ヒトラーは友達だった)」で、「私のあらゆる楽しみを台無しにするのが本当にうまい連中がいる」とヒトラーが自分にぼやいたのだと書いている。

ホフマンはさらに同書に、「ヒトラーの恋人」とキャプションをつけて、2人の別の写真を掲載。「ベルクホーフで少女に会えるのをヒトラーは楽しみにしていた。しかしそれは、お節介な誰かが、少女が純粋なアーリア人の血統でないと発見したため、終わってしまった」のだという。

ボルマンが、ヒトラーと少女の接触をやめさせた翌年、第2次世界大戦が勃発した。6年後の終戦までに、ユダヤ人600万人が死んだ。

ローザさんも戦争を生き抜くことはなかった。ポリオにかかり、ヒトラーと初めて会った10年後の1943年、17歳でミュンヘンの病院で亡くなった。

(英語記事 Remarkable tale of Hitler's young Jewish friend)

https://www.bbc.com/japanese/46204022

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2019年3月3日
ヒットラーとボスニア、苦難の歴史
早春のアルバニアからクロアチアまで中欧自転車&バスの旅 第8回
高野凌(定年バックパッカー)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15523

第一次世界大戦の引き金となったサラエボ事件の舞台

 サラエボで投宿したホステルの名称は何と「フランツ・フェルディナンド ホステル」。 

 1914年のサラエボ事件で暗殺されたオーストラリア・ハンガリー帝国の皇位継承第一位(crown prince)フェルディナンド皇太子の名前だ。

 ホステルの壁や天井は一面に暗殺された皇太子フランツと皇太子妃ゾフィー、そして皇帝一族の写真やサラエボ事件のニュース写真などで覆われている。ホステルは暗殺現場から数分の裏通りである。

 ベッドに寝転んでドミトリーの天井一杯に貼られているフェルディナンドの巨大な肖像写真を眺めていると100年以上前の世紀の大事件の臨場感に包まれた。


サラエボ市街(Ellica_S/Gettyimages)

メルボルン生まれのボスニア青年の嘆き

 ホステルで同室になったジェミーは白人系のフツウの青年であった。しかし話を聞いて驚いた。イスラム教徒の彼の一家はボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争当時にボスニア難民としてオーストラリアに移住。彼はメルボルンで生まれ、現在はメルボルン大学で数学を専攻している。

 歴史的にボスニア・ヘルツェゴヴィナには三つの民族が暮らしていた。同じセルビア系人種であり言語・文化は同一である。イスラム教徒のボシュヤニク人(=ボスニア人)、正教徒のセルビア人、カトリック教徒のクロアチア人である。

 この三つの民族が独立の主導権を巡り対立。そこに旧ユーゴスラビア軍(のちにセルビア共和国軍)が介入してセルビア人勢力を支援したため紛争が長期化。

 ジェミーは今回生まれて初めてボスニア・ヘルツェゴヴィナを訪れ、両親の故郷であるサラエボ近郊の親戚の家に逗留。故郷を訪問してジェミーが見てきたのは、戦闘行為が終結して20年以上経過した現在でも住民間の敵対感情は消え難く民族間の和解には程遠いという厳しい現実であった。

サラエボ事件の暗殺犯は英雄なのか狂信者なのか

 3月21日。前夜からの吹雪で午前中は観光を断念。ホステルのロビーで受付とガイド兼任のアレン31歳とおしゃべり。3月21日はサラエボの春の祭日(最初の春の日)とのこと。

 イスラム教徒のボスニア人(=ボシュヤニク人)であるアレンは政治意識が高い。アレンからボスニア人から見たバルカン半島の近現代史を拝聴。

 オーストラリア・ハンガリー帝国の皇太子を暗殺したサラエボ事件の実行犯であるガブリロ・プリンチップ(Gavrilo Princip)はセルビア人にとっては国民的英雄(national hero)だが、ボスニアでは狂信的犯罪者と見做されているという。

 ガブリロ・プリンチップはサラエボで生まれ育った。セルビア正教徒のセルビア人である彼の一家はイスラム教徒の大地主の下で働く貧農であった。こうした家庭環境から成長すると汎スラブ主義に傾倒して、セルビアの首都ベオグラードに渡り過激な政治運動に身を投じたという。

 ガブリロ・プリンチップは暗殺実行時点で19歳であったので死刑を免れたが、4年後の1918年に第一次世界大戦の終結を見ずにオーストラリア・ハンガリー帝国の刑務所で病死した。大戦後に彼の墓はセルビア人の人々によって英雄の眠る聖地となったという。

大国ロシアが影を落とすバルカン半島の歴史

 第一次世界大戦以前、ロシアはオスマントルコと敵対してバルカン半島の勢力拡大を狙っていた。そのためロシアは汎スラブ主義(Pan-Slavism)の大義を掲げてセルビア人を支援。

 オーストリア・ハンガリー帝国はセルビア人をロシアの手先として警戒。このような地政学的背景から皇太子フェルディナンド・フランツはボスニア人の権利を擁護して守護する政策を取った。現在でもサラエボでは皇太子は人々に慕われているという。

セルビア人はボスニア人(ボシュヤニク人)の言語・文化を抹殺

 第一次世界大戦でもロシアとセルビアへ対抗するためにボスニア人はドイツ・オーストリア側について参戦。

 しかし敗戦でオーストリア・ハンガリー帝国が崩壊。戦後処理では戦勝国ロシアの後押しを受けたセルビア人勢力が建国したセルビア・クロアチア・スロベニア王国にボスニア・ヘルツェゴビナは併合された。

 アレンによると、この時代セルビア人支配者はボシュヤニク人(イスラム教徒のボスニア人)を徹底的に弾圧。ボスニアの独自の言語表記を禁止し、民族的由来の名前の使用を禁止した。セルビア人支配下ではさらに職業も制限されて百姓、大工、石工、そして音楽・ダンス等の芸人という最下層の仕事のみが許されたという。

ナチスドイツはボスニアの救世主?

 第二次世界大戦においてもセルビア人はロシア(ソ連)についた。セルビア人の圧政に苦しんでいたボスニア人は対抗上ソ連と敵対するナチスドイツに接近した。

 ナチスドイツはボスニア人を優遇して同盟(alliance)を結んだ。ナチスドイツは武器を援助してボスニア人の若者はロシア(ソ連)と戦うために東部戦線(Eastern Front)に出征したという。

 亡くなったアレンの祖父の自慢話はナチスドイツの崩壊後にドイツ人の逃亡兵をかくまって保護したことだったという。素朴なボスニア人にとりナチスドイツは過酷なセルビア人支配からの“解放者”(liberator)であったのだ。

チトーはボスニア人を裏切った!

 第二次世界大戦の末期にチトーはボスニア・ヘルツェゴヴィナでも反ナチスドイツ闘争(パルチザン運動)を開始。彼はボスニア・ヘルツェゴヴィナの自主独立という甘言を弄して反ナチス闘争への参加を勧誘した。

 戦後ユーゴスラビア社会主義連邦が成立。アレンによるとチトー政権下でもセルビア人が支配階層となりボスニア人への差別は多かれ少なかれ存在した。ボスニア人はいくら優秀でも各分野の指導者になる道は実質的に閉ざされていたという。

ユーゴ紛争によるボスニア人の民族離散(diaspora)

 1990年から始まったユーゴスラビア社会主義連邦の解体の過程でセルビア人勢力による攻撃を逃れて膨大な数のボスニア人が国外に離散。

 アレンによるとトルコに逃れた難民は100万人以上となり、当時ボスニア難民の数はトルコ国内のクルド人よりも多かったとのこと。さらにドイツ、そして米国、カナダへも多数のボスニア人が移住した。

 混乱の収まった2013年の人口調査(census)ではボスニア・ヘルツェゴビナの総人口は約370万人であったとのこと。

 注)この国勢調査ではボスニア人(ボシュヤニク)が全体の54%であったので2013年時点のボスニア人の人口は約200万人と推計される。他方セルビア人は33%であり120万人程度となる。

ボスニア人にとりセルビアは不倶戴天の敵

 セルビアは歴史上常にロシアの先兵としてバルカン半島でdirty jobを担ってきたとアレンは強調。プーチン政権はセルビアへ最新鋭ミグ戦闘機を含む2億ドルの武器供与をコミットした。

 セルビアは現在も将来も常に危険な隣国であり、それゆえEUとNATOへの加盟がボスニア・ヘルツェゴヴィナの最重要政治課題であるとアレンは力説した。

悲劇の歴史の産物なのか、著名アーティストを輩出するボスニア

 アレンによると旧ユーゴスラビア社会主義連邦時代を含めて長年のセルビア人支配下でボスニア人に許されていた職業分野として歌手や役者などの芸人があった。こうした歴史的背景から現在でも著名なボスニア人アーティストが国境を越えて活躍しているという。

 セルビアの首都ベオグラードで人気を博しているのはボスニア人の歌手やバンドとのこと。TVのボスニア・ミュージック・チャネルはセルビアでも大人気らしい。映画でもボスニア人監督がオスカーを2回受賞。ベネチア映画祭、ベルリン映画祭でも最高賞を受賞したという。

 ボスニア人アーティストの活躍は、アレンの解説通りに歴史的差別の産物なのだろうか。



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ヒトラー一人に戦争責任を押し付けたドイツ人

比較敗戦論のために - 内田樹の研究室 2019-03-20
 ドイツ統合は敗戦の否認か


 戦争の記憶を改竄することによって、敗戦国民は当座の心の安らぎは手に入れることができるかも知れません。でも、そこで手に入れた「不当利得」はどこかで返済しなければならない。いずれ必ず後でしっぺ返しが来る。世界の敗戦国を一瞥すると、どこも七〇年かけて、ゆっくりと、でも確実に「記憶の改竄」のツケを支払わされている。『永続敗戦論』が明らかにしたように、日本も敗戦の否認のツケを払わされている。そして、この返済はエンドレスなんです。「負債がある」という事実を認めない限り、その負債を割賦でいいから返して行かない限り、この「負債」は全く別の様態をとって、日本人を責め続ける。

 「ドイツは敗戦経験の総括に成功した」と多くの人が言います。でも、本当にそうなんでしょうか。僕は簡単には諾うことができません。東ドイツのことを勘定に入れ忘れているような気がするからです。

東ドイツは「戦勝国」なんです。東ドイツはナチスと戦い続けたコミュニストが戦争に勝利して建国した国だという話になっている。だから、東ドイツ国民はナチスの戦争犯罪に何の責任も感じていない。感じることを国策的に禁止されていた。責任なんか感じてるはずがない。自分たちこそナチスの被害者であり、敵対者だということになっているんですから。悪虐非道なるナチスと戦って、それを破り、ドイツ国民をナチスの軛から解放した人々が、何が悲しくて、ナチスの戦争犯罪について他国民に謝罪しなければならないのか。

 一九九〇年に合併した当時、西ドイツと東ドイツとは人口比でいうと四対一でした。ということは、その時点では、全ドイツ人口の二〇%、一六○○万人は「自分たちはナチスドイツの戦争犯罪に何の責任もない」と子供のころからずっと教えられてきた人たちだったということです。それが合併後のドイツの国民的自意識にどういう影響を与えたのか。僕は寡聞にして知りません。

 日本国内に「日本軍国主義者の戦争犯罪について、われわれには何の責任もない。われわれは彼らと戦って、日本を解放したのである」と教えられて来た人が二四○○万人いる状況を想定してください。そう信じている「同胞」を受け容れ、戦争経験について国民的規模での総括を行い、合意を形成するという作業がどれほど困難であるか、想像がつくと思います。さて、果たして、ドイツでは東西ドイツが合併した時に、戦争経験の総括について、国民的合意を形成し得たのか。僕は「ドイツはこんな風に合意形成を成し遂げました」と納得のゆく説明をしたものをこれまで読んだことがありません。いや、それは僕がただ知らないでだけで、そういう「全く相容れない戦争経験総括を一つにまとめあげたドイツの素晴らしい政治的達成」については既に色々な報告や研究が出ているのかも知れません。でも、そうだとしたら、それこそ「国民的和解」の最良のモデルケースであるわけですから、国内的な対立を抱える様々な国について、何かあるごとに、「ここでも『和解のためのドイツ・モデル』を適用すべきではないか」ということが言及されてよいはずです。でも、僕はそのような「和解モデル」について聞いたことがない。

 ドイツの戦争総括の適切さを語るときに、よくヴァイツゼッカー元大統領の演説が引かれます。この人はヨーロッパの諸国を訪れては、そのつどきちんとナチス・ドイツ時代の戦争犯罪について謝罪しています。その倫理性的な潔さは疑うべくもありません。けれども、やはり日本とは話の運びが微妙に違う。ヴァイツゼッカーは五月四日、ドイツが連合国に無条件降伏した日を「ドイツ国民解放の日」と言っているからです。われわれはナチスの暴虐からその日に解放されたのである、それをことほぐという立場を取る。悪いのはあくまでナチスとその軍事組織や官僚組織や秘密警察組織であって、ドイツ国民はその犠牲者であったという立場は譲らない。ドイツ国民の罪はナチスのような政党を支持し、全権を委ねてしまったことにある。そのような過ちを犯したことは認めるけれども、基本的にはドイツ国民もまたナチスの被害者であり、敗戦によってナチスの軛から解放されたという物語になっている。
http://blog.tatsuru.com/2019/03/20_1437.html

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天才ヒトラーの精神が異常になった経緯

ヒトラーとドラッグ:第三帝国における薬物依存 – 2018/9/26
ノーマン・オーラー (著), 須藤 正美 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B0-%E7%AC%AC%E4%B8%89%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E8%96%AC%E7%89%A9%E4%BE%9D%E5%AD%98-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC/dp/4560096511


内容紹介

「錠剤の形をしたナチズム」の実態に迫る

ヒトラーの主治医テオドール・モレルは、一本の注射で体調不良を解決する頼りがいのある医師だった。

ヒトラーはホルモン剤、鎮痛剤、覚醒剤、そしてモレルへの依存を深め、不調のたびに投薬や注射を求めるようになった。

第二次世界大戦が始まり、ヒトラーは誇大妄想にとりつかれ、現実遊離が目につくようになり、軍事作戦能力も徐々に失われていった。足を引きずり、腰も曲がって、くたびれた老人のように見えた。

一方、前線兵士は薬物によって「猛獣と化す」ことが目標とされ、無謀な作戦に投入され、総統大本営も制御を失い、もはや究極の破滅に突き進むしかなかった……。

ヒトラーとモレルの危険な関係は、大戦の命運を左右したのか?

本書は、ヒトラーと第三帝国が薬物に深く依存していたことを暴き、世界的ベストセラーとなった歴史ノンフィクションだ。歴史学者ハンス・モムゼンが本書の「あとがき」で、「これまでの全体像を変える本」と評したのをはじめ、イアン・カーショー、アントニー・ビーヴァーら専門家も賛辞を寄せている。著者は作家らしく、逸話を満載し、史料もきちんと渉猟し、早く続きを読みたくなるような、手に汗握る展開をみせる。


内容(「BOOK」データベースより)

「患者A」と主治医の危険な関係、大戦の命運は左右されたのか?「錠剤の形をしたナチズム」の恐るべき実態に迫る、傑作ノンフィクション!英『ガーディアン』年間最優秀図書(歴史部門)選出!


カスタマーレビュー

yasq di Fontana
兵士には覚醒剤を、総統には麻薬を!  驚きのドラッグワールド・第三帝国
2018年11月12日

覚醒剤メタアンフェタミン(1893年に日本人長井長義が合成し1919年にこれまた日本人緒方章が結晶化に成功)が太平洋戦争中の特攻隊で使われていたという話はよく聞くが、これをさらに徹底的に使ったのがナチス・ドイツだった。あの電撃的なポーランド・ベルギー・フランスへの快刀乱麻ともいうべき進攻のスピードは兵士に大量投与された覚醒剤によるものだったとは!

一方で、ヒトラーは戦況の悪化とともに主治医モレルに投与されるオキシコドンに依存。軍首脳部もほとんどがジャンキー状態。暗殺未遂後はコカインまでも加わる。

こうして、上層部はジャンキーの集団となり安全な地下壕みたいとところから無茶苦茶な指示を乱発し、兵士は戦場で覚醒剤漬けにされ独ソ戦の頃にはダメダメな状態に。

最後にベルリンに籠った頃にはヒトラー用のドラッグも底を尽き彼は激しい離脱症状の中で自殺。

あまりにも戦況の変化と薬物乱用がきれいにシンクロするのに驚く。最高指導者がドラッグ依存だとしたら、だれも彼へのドラッグ投与を拒めない。世界史的な出来事がドラッグで突き動かされ得るという恐怖。

当時の日本の軍中枢にこんなことがあったとは聞かないが、本土決戦前に証拠が消されたのかもしれない。まあ、しらふでヒトラーと同じようになっていたと考えるとそれもまた怖い話だが。

オキシコドンはアメリカでは近年も安易に鎮痛薬として処方されてかなり問題になっていますね。日本に持ち込もうとして逮捕された某自動車メーカーの外国人役員も。決して過去の話ではない。


▲△▽▼

ヒトラーは「ヤク中」だった? 
ナチス・ドイツの驚くべき薬物事情を暴く『ヒトラーとドラッグ』 2018/10/10
辻田真佐憲 作家・近現代史研究者


『ヒトラーとドラッグ 第三帝国における薬物依存』白水社
ノーマン・オーラー/著 須藤正美/翻訳

戦時下の日本では、苛酷な戦闘や労働をやり抜くため、「ヒロポン」などの覚醒剤が広く使用された。本書は、同じく(いやそれ以上に)ドラッグ漬けだった、かつての同盟国ナチス・ドイツの驚くべき「ヤク中」ぶりを明らかにする。

ドイツ版の覚醒剤は、「ヒロポン」と同じメタンフェタミンの「ペルビチン」だ。著者はこれを「錠剤の形をしたナチズム」と呼ぶ。独裁体制下の厳しい肉体・精神労働も、数日間ぶっ通しの電撃戦も、これなしには考えられなかった。

「いわゆる覚醒剤は爆弾のように的確に命中し、ウィルスのように瞬く間に広まり、食卓の切り分けられたパンや一杯のコーヒーのようにありふれたものとなった」。ナチスのスローガン「ドイツよ、目醒めよ!」は、覚醒剤によって達成されたのである。

もちろん、ナチス・ドイツも薬物天国だったわけではなく、コカインやヘロインは取り締まられていた。だが、1938年に誕生した「ペルビチン」は画期的な新薬として放置(それどころか推奨)された。この点は、戦時下の日本とよく似ている。

だが、最高指導者が「ヤク中」だった点は、ナチス・ドイツでしか見られない。そう、ほかならぬヒトラーもまたドラッグ漬けだったのだ。

自身の健康状態を詮索され、あれこれ指図されることを嫌うヒトラーは、体調不良を注射1本ですぐに治してくれる便利な医者を求めた。それに応えたのが、主治医のモレルだった。

モレルは、求められるがまま、あらゆる薬剤を合成してヒトラーに注入した。戦局が悪化すると、そこにはコカイン、コデイン、オイコダールなどの依存性が高い向精神薬も多く含まれるようになった。そして「ペルビチン」も。たしかに体調はすぐに回復する。だが、薬が切れると体調は以前より悪くなる。するとまた注射を求める――。悪循環だった。

著者はドイツやアメリカの公文書館を訪れ、モレルのメモを読み解いて、「患者A」に注入されたホルモン調合剤、ステロイドその他の有効成分、医薬品などをリストアップしている。その数の多さには驚かされる。

総統大本営では、それまで塞ぎ込んでいたヒトラーが、突然元気になって、自信に満ちて作戦指導する姿も見られたという。「ハイル・ヒトラー」ならぬ「ハイ・ヒトラー」。支離滅裂な作戦は、ドラッグで高揚した状態のなかで指示されていたかもしれないのだ。

表紙の呆然としたヒトラーの写真は1944年秋に撮られた有名なものだが、これほど本書にふさわしいものもあるまい。薬物にこじつけすぎとの指摘もあるものの、それをおいても、読み応えのある一冊である。
https://honsuki.jp/review/9035.html


10. 中川隆[-12512] koaQ7Jey 2019年2月02日 16:31:09: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22231] 報告
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歴史学者ら「ヒトラーは重度の薬物中毒だった」 2015年09月11日
https://jp.sputniknews.com/life/20150911884675/

アドルフ・ヒトラーは何種類もの麻薬を使用していた。
中でもお気に入りはメタンフェタミンだった。
麻薬を投与していたのは主治医テオ・モレル氏だ。

La Stampa のドイツ特派員、トニ・マストロブオニ氏が発表した。InoPressaが伝えた。


アドルフ・ヒトラーは何種類もの麻薬を使用していた。中でもお気に入りはメタンフェタミンだった。麻薬を投与していたのは主治医テオ・モレル氏だ。La Stampa のドイツ特派員、トニ・マストロブオニ氏が発表した。InoPressaが伝えた。


第三帝国ではスポーツ選手、芸術家、軍人、さらには主婦も麻薬を使用していたという。

「メタンフェタミンは特に第二次世界大戦時のナチスドイツで流行していた」とマストロブオニ氏。

麻薬は元気を出し、長時間にわたり多幸感を持続させるための薬として使われていた。調合を行なったのはフリッツ・ハウシルト医師。この医師は1936年のベルリン五輪で活躍した米国人スポーツマンに対する「ベンゼドリン」の効力に注目した。しかし薬物には依存性があり、悲惨な結果がもたらされた。メタンフェタミンはすぐに第三帝国で人気となった。スポーツ選手、歌手、試験期間中の学生らが服用した。メタンフェタミン工場は主婦用に有効成分入りのお菓子まで開発した。

第二次世界大戦が始まると、兵士の間で薬物が急速に流行した。「Der totale Rausch(完全なる陶酔)」という著書をもつノルマン・オーラー氏は、麻薬は対仏電撃戦(1940年)だけでなくヒトラー自身の行動にも影響した、と主張している。「医師と麻薬がナチズムの内部構造の多くを説明してくれる」とオーラー氏。

オーラー氏によれば、1941年以降、ヒトラーは奇行が目立つようになった。演説にも麻薬の影響が明らかに出始めた。ヒトラーは1349日の間に800回以上メタンフェタミン、ステロイドその他薬物の注射をうち、1100錠以上の錠剤を飲んだ。

ヒトラーがメタンフェタミンを常用していたことは昨年英国の学者らによって発見されている。第二次世界大戦中に米国軍事諜報班によって集められた書類によれば、兵士もメタンフェタミンを使用していたし、ヒトラー自身も愛用していたという。
https://jp.sputniknews.com/life/20150911884675/

薬物に溺れたヒトラーの秘密 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=9y68Yndc5SU


ヒトラーの様な覚醒剤中毒者が経験する被害妄想と恐怖体験はこの動画に上手く描写されています:


【ホラー】 コワイ女 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=1SYZG44duWM



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/321.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK259] <速報>忖度発言 塚田国交副大臣が辞意! かばった安倍首相も辞めろ!  赤かぶ
50. 2019年4月05日 17:14:43 : Ik4TW00V6o : ODJ0MXhCUi9vSHc=[3]
よく恥ずかしくもなくお天道様の下を歩けるな。
みんな分かってるんだよ。嘘つき。あへと同じだな。
さあ、あなたはどう感じましたか?
あれはウソですよとか、ほんとですよーとか、誰も真実なんて教えてくれない。
あなたが、どう思うか。それだけでいいんです。
自分の意見を持ちましょう。それが一番大事。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/328.html#c50
コメント [政治・選挙・NHK259] 「令和以外の5つはケチのつけようがない」東大教授が指摘する『令』が抱える3つの問題 空っぽの愛国君
21. おじゃま一郎[7010] gqiCtoLhgtyI6phZ 2019年4月05日 17:16:11 : pDY4Kcf412 : TTdUdXRJd21Pbms=[25]
>17. 楽老
>令和⇒beautiful harmony などとは逆立ちしたって出てこない。
>海外が訳した order & harmony が適訳です。
>【令】には美しいなどと云う意味はなく、

order and harmonyが適訳とは思えるが、外務省がbeautiful harmonyと
海外に広報したので、今後は内外ともに令和=beautiful harmony=
美しき調和となる。

そして、決定版は、令和天皇即位後の初めてのお言葉なかで「美しき調和」とか
それに類する表現が入るはずだ。

令に「美しい」という意味がないのは確かであるが、今後国語辞典には
令和=「美しき調和」という意味が追加され改定される。



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/258.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK259] 政権と皇室は承久の乱?!/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
4. 2019年4月05日 17:16:19 : LZ2agn7VoA : bThiYWt5clRBeTI=[1]
アべ一派と北条義時を同列に語るな!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/330.html#c4
記事 [国際26] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞)
米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43365560V00C19A4000000/
2019/4/5 5:29 (2019/4/5 10:30更新) 日経新聞


【ニューヨーク=中山修志】米ボーイングは4日、新型機「737MAX」の2度の墜落事故の原因が「いずれも制御システムの誤作動だった」と認める声明を出した。エチオピアの運輸当局は同日、事故機のパイロットの操縦に問題が無かったなどとする暫定報告書をまとめた。誤作動したシステムを停止できなかったことが墜落につながった可能性が高まった。


2度の墜落事故の原因を「制御システムの誤作動」と認めたボーイングのミューレンバーグCEO(同社の公式サイト)

ボーイングのデニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は声明で「2件の墜落事故の原因が制御システムの誤作動であったことは明らかだ」と明言した。その上で「リスクを排除することは我々の責任であり、その方法は分かっている」と述べた。

声明はエチオピア当局による暫定報告書を受けたもの。エチオピアのモゲス運輸相は記者会見で「パイロットはボーイングが定めた手順に沿って適切に操縦したが、機体を制御できなかった」と指摘した。機首を下げようとするシステムの誤作動を止められなかった可能性を示唆した。同相は事故原因への直接の言及を避ける一方、「ボーイングと米航空当局には、運航再開の前に制御システムを再検証するよう勧告する」と述べた。

米メディアによると、事故機の墜落前に、機体の失速を防止するための「MCAS」と呼ぶ自動制御システムが作動したことが確認されている。このシステムは昨年10月に発生したインドネシアの最初の墜落事故でも原因となった可能性が指摘された。

ボーイングはエチオピア当局の暫定報告に先立ち、3月27日に制御システムのソフト修正とパイロットの訓練プログラムの見直しを公表した。システムによる機体制御よりパイロットの手動操縦を常に優先するなどの変更を加える。数週間以内に米連邦航空局(FAA)に修正ソフトの承認を申請する方針だ。

FAAは4日の声明で「事故調査は続いており、全容の解明が進んだ段階で適切な対策を講じる」とした。737MAXの認証手続きを巡って米司法省や運輸省が調査に入るなど、FAAにも厳しい視線が向けられている。FAAは米運輸安全委員会(NTSB)や米航空宇宙局(NASA)のメンバーを加えた合同評価チームで制御システムの検証に当たる方針だ。




















http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html

コメント [国際26] エクアドル政府が同国の大使館にいるアッサンジを英国当局へ引き渡すとの情報(櫻井ジャーナル) 赤かぶ
1. 2019年4月05日 17:19:48 : O4pUfLwvsA : T1BlbkkwdDkuVEk=[60]
心配だ。


http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/127.html#c1

コメント [国際26] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞) 赤かぶ
1. 赤かぶ[8677] kNSCqYLU 2019年4月05日 17:20:17 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3716]



http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html#c1
コメント [国際26] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞) 赤かぶ
2. 赤かぶ[8678] kNSCqYLU 2019年4月05日 17:20:56 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3717]



http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html#c2
コメント [国際26] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞) 赤かぶ
3. 赤かぶ[8679] kNSCqYLU 2019年4月05日 17:21:29 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3718]



http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
36. 2019年4月05日 17:22:13 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[82]
●『ムダな公共事業』と『必要な公共事業』(続き)

今朝の羽鳥愼一モーニングショーだったと思いますが、「安部・麻生忖度道路」が取り上げられた。

そこで、安部友ジャーナリストの田崎史郎が、「田中角栄さんだって新潟に高速道路を引っ張ったし、小沢一郎さんは東北に高速道路をもってきたんじゃないか」とほざいていた。

これらの高速道路は、地方再生のために『必要な公共事業』だった。

「安部・麻生忖度道路」や「森友学園」「加計学園」「辺野古基地」は、国民のために『必要な公共事業』じゃなくて、シロアリ官僚と利権政治屋と利権業者などの「利権村」が、私利私欲のために強行する『ムダな公共事業』なのだ。

安部友の田崎は、田中角栄さんや、小沢一郎のイメージ破壊を目的に、巧妙に発言している。


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c36

コメント [国際26] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞) 赤かぶ
4. 赤かぶ[8680] kNSCqYLU 2019年4月05日 17:22:31 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3719]



http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html#c4
記事 [経世済民131] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞) :国際板リンク 
米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞)

http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/824.html

コメント [お知らせ・管理21] 2019年04月 削除依頼・投稿制限・等管理スレ。突然投稿できなくなった方も見てください。 管理人さん
9. 新共産主義クラブ[-10882] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2019年4月05日 17:24:28 : WMJxreUfvU : ZC5xWlk2VWd0Znc=[2]
「管理人さん」さんへ
 
「2019年02月 削除依頼・投稿制限・等管理スレ」に、コメント規定違反についての反省文のコメントを投稿しました。
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/546.html#c67

http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/553.html#c9
記事 [日本の事件32] プチエンジェル事件  この事件の真相が暴露されたとき、戦後保守体制は大爆発する(東海アマ)
2019年04月05日 (金) 12:10




 プチエンジェル事件は、今から16年前に東京で起きた児童監禁売春強要事件だが、「自殺?」したとされる容疑者の単独犯行とされ、2000名もの政財界の大物が羅列された名簿を警察が押収したにもかかわらず、犯行経過と名簿の具体的内を示す、ほぼすべてが警察によって隠蔽され、マスコミもこれを報じずに、見事にうやむやにされた、戦後最悪の権力による極悪犯罪隠蔽事件である。


 このとき、日本社会が腐敗した「法治国家」である現実が、世界に明らかになったといってよい。権力と金さえあれば、小学生少女を監禁、強姦しても、事件は隠蔽され、罪にも問われないと警視庁=警察権力が示したのである。
 現在、安倍政権によって、法治主義を無視、破壊する権力濫用が続いているが、こうした自民党政権による国家ぐるみのマフィア的犯罪は、すでに、このとき完成していたと考えるべきである。


 名簿を一部の記者が見ていて、そのなかに、自民党の現役政治家や元大臣、元警察官僚などが含まれていたと証言している。
 中には、森喜朗元総理の息子が含まれていたとの週刊誌の報道もあった。
 名簿の捜査は、警察上層部からの命令で停止させられ、その理由は「偽名が多い」というものだったが、捜査現場からのリーク情報では、携帯電話番号まで記載され、番号と公表された氏名が一致していることも多かったといわれる。


 この事件には、関わった少女や、事件を調査していたフリーランス記者などに数名の不審死者が出ているが、これらも、すべてうやむやに処理され、徹底した隠蔽が行われた。
 私は、この事件の真相について、いつか、まとめて報告したいと思っていたが、情報が少なすぎるため果たせず、今回、YouTubeに現場を取材した記者の証言がアップされて、はじめて詳細を知ることができた。



 https://www.youtube.com/watch?v=z7NpsAmX48g


プチエンジェル事件の真相!顧客名簿・犯人の正体や少女のその後
 https://kirari-media.net/posts/454


 事件の経過


@ 2003年7月上旬、稲城市に住む小学生少女が、渋谷周辺で女子高生スカウトから「アルバイトしないか」と誘われ、主犯とされる無店舗型少女売春クラブ経営者の吉里弘太郎(29)と接触、マンションの部屋を1時間くらい掃除して1万円を渡され「友達も連れておいで」と誘った。
 このとき、友達を連れてくれば、一人について3万円を渡すと約束していたようだ。


A 誘いに応じて、少女は友人3名を加えて、7月13日、再び吉里の元を訪れた。
 彼女らには二台のタクシーが用意され、7月11日に吉里が契約したばかりの赤坂のウイークリーマンションに連れて行かれた。(インターナショナルプラザ赤坂No.1最上階の11階1101号室)
 すると、吉里は態度を豹変させ、「ここに来たのは、どういう意味か分かってるな?」と、スタンガンを手に四人の少女を恫喝した。
 怯える少女たちに、手錠と目隠しをして、重しのポリタンクにつないで監禁が始まった。少女たちのなかには、逃げだそうとしてスタンガンで負傷させられた者もいた。


 吉里がマンションを短期契約した7月11日、彼は保有していた二代のフェラーリを売り払っていて、7月17日には、警察が以前の少女売春事件で、吉里に逮捕状を執行しようとしていた。つまり、死亡した7月17日以前に、吉里は自分が逮捕されることを知っていた。


B 7月13日、夜になっても帰宅しない少女たちの家族は、不安にかられて、警察に通報、通常、この種の事件では、少女たちの命が危険に晒されるため、ただちに公益報道されるはずなのだが、この事件では、警察は、なぜか7月16日まで、マスコミにも公表せず、秘密裏に、学校教師と家族だけによる捜索が行われた。
C
 なぜ、警察が誘拐行方不明事件でありながら、公開捜査を拒否したのかは、まったく理由が分からない。
 また、警察上層部から、「少女売春事件であり、本人のプライバシー保護のため、周辺での聞き込み捜査は行うなとの指令が出た」ことで、稲城警察による聞き込み捜査が中断された。
 警察は、事件発覚前から、これが少女監禁売春強要事件であることを知っていたようだ。
 しかし、事態が進展せず、警察は、これ以上の隠蔽は無理と判断して、16日未明にマスコミに情報公開、やっと報道が始まった。


C 7月17日、監禁された少女たちは、室内の物音がしなくなったことから、自分で手錠を外して部屋を逃走、裸足で逃げて、インターナショナルプラザ赤坂No.1の隣にあった花屋に駆け込んだ。
 通報を受けて1101号室に警察が立ち入ると、そこには、吉里が、椅子に座ってビニールを被って死んでいた。死後、十数時間を経過していたとされる。
 
D 警察は、吉里の単独犯行で、発覚を恐れて自殺したと「断定」し、捜査を早期に打ち切った。
 死因は、ビニールテント内に置かれた七輪の練炭による一酸化炭素中毒という説明だったが、いくつかのメディアが検証したところでは、七輪は高熱を発し、ビニールテントなど、たちまち溶けてしまい、外気が侵入して死には至らないこと。
 また、吉里の死体には、ビニールが溶けたり、七輪の熱による火傷があるはずなのに、それらが一切なく、普通のきれいな死体であったこと。


 ビニールテントは、外部からテープで目張りされていて、中に入った吉里が外から貼ることは不可能であること、したがって、警察による自殺という結論は、極めて不可解であること、を明らかにした。(『真相報道 バンキシャ!』)


 つまり、吉里弘太郎は、事件を起こしてから、外部の人間によって、自殺を装って殺害された可能性が極めて大きい。吉里が逮捕されて、警察にペラペラと自白されては困る人物の指示によって殺害が行われたと考えられる。
 つまり、17日に吉里が逮捕されることを知っていた、警察関係の情報を得られる立場の人間によってである。


 不可解なことに、警察は、法医学解剖調査など遺体の詳細な調査を行わないまま、慌てて遺体を始末させた。


D 吉里弘太郎は、無店舗型、非合法未成年者デートクラブ「プチエンジェル」を経営。女子高生数人をスカウトとして雇い、渋谷や新宿で「カラオケ5,000円、下着提供10,000円、裸体撮影10,000円」などと書かれたチラシを配ってローティーンの少女を勧誘し、男性客に斡旋、その他わいせつビデオの販売も合わせて多額の利益を得ていた。また本人も過去に買春で逮捕歴があり執行猶予中だった。


 吉里は、この種のデートクラブ経営者としては、破格の成功を収めていて、年収は、数億円以上に達していたとみられている。死後発覚した預金は35億円と報道されている。
 この金額は、一介のデートクラブ経営で得られるような額ではなく、背後に想像を超える大規模な組織があったことを示すものである。
 本人、自ら、小学生少女にしか興奮しないという児童性愛趣味者であり、小学生少女を多数、提供することで莫大な利益を得ていたが、おそらく組織的な活動だっただろう。


 その相場は、小学生なら、一回の性行為で、10〜20万円というものだったようだ。当時、流行していた「援助交際」で、女子中学高校生との性行為が、一回1万円程度とされていた相場に比べれば、小学生の相場が、どれほど高額なものか分かるが、これに対し、全国の政治家・財界人・医師など社会的地位の高い者たちが、このクラブに殺到していたことが明らかにされている。
 この事件が、警察によって完全に隠蔽された理由は、顧客たちの社会的地位を守るためであることは明らかである。


 E 吉里弘太郎のプライバシーを調べると、とんでもない事実がたくさん出てきた。
 
 吉里弘太郎容疑者の父親は元警視庁幹部であり、朝日新聞に転職して幹部社員から西部本社社会部長に転属した。
吉里は東京芸術大学出身でデザイナーをしていたが、大学時代から複数の女性と交際しヒモ生活を送っていた。住所は「横浜市港北区篠原東1-2」や「埼玉県久喜市」だと言われている。


 吉里は、大学在学中の頃あたりから立て続けに肉親が自殺している。父親は1993年に難病指定されている頭頸部ジストニアを発症し、病苦によるものなのか、朝日新聞社西部本社に異動になったためか1996年に自殺している。
 その後、兄が1999年に自殺。母親は悲観して2001年に自殺未遂を起こした。
 吉里は、多摩地区を中心に主婦売春組織を運営していたことから警視庁にマークされていたという。


F「プチエンジェル事件」は、なぜか突然、メディアから消えて収束を迎えた。
 吉里弘太郎の単独犯行とされ、捜査も終了させられた。
「プチエンジェル事件」の顧客リストに、日本を代表する、2000名もの政財界、医療界、司法界、政府官僚などの大物が掲載されていたことが暴露されたが、なぜか警察当局は「偽名が多いため、捜査不能」と警察が発表し、警察も報道陣も示し合わせたようにこの事件から手を引いた。


「プチエンジェル事件」の翌日には警察による一斉補導が渋谷で行われ、約1500人もの少年少女が補導された。 
 吉里が借りていた埼玉にあるアパートからは1,000本以上の小学生少女が主役となった猥褻ビデオテープと2000人以上が記された顧客リストが押収されたが、警察は、一切摘発に動こうとしなかった。
 同時にマスコミも警察と示し合わせたように「プチエンジェル事件」について報道をしなくなり、突然のように事件は終幕を迎えた。


 被害に遭った少女たちの証言から、客引きの女子高生やマンションへの誘導役の男、部屋を借りた名義人である”ヤマザキ”という男など、確実に3人以上は共犯、関係者がいることが明らかにされていたが、なぜか、すべて吉里の単独犯行とされて、それ以上の捜査は行われなかった。
 1101号室に出入りしていたふたりの男女が目撃されており、ある捜査官は後に「男の方は警視庁幹部の息子だった」と暴露しており、「プチエンジェル事件」はその警視庁幹部の働きかけもあって捜査打ち切りになったとも言われている。


G マンション「インターナショナルプラザ赤坂No.1」は小沢一郎の資金管理団体「陸山会」が所有する物件だと言われている。
 この事件について小沢一郎は一切触れていない。


H 顧客リストに糸山英太郎も。
「プチエンジェル事件」顧客リストの人物として名前が上がったのが、糸山英太郎だった。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%B8%E5%B1%B1%E8%8B%B1%E5%A4%AA%E9%83%8E


 糸山英太郎は実業家であり個人投資家で、テレビ東京の大株主である他、過去には日本航空の筆頭株主だったこともある日本屈指の富豪で、2007年のフォーブス発表の「日本の富豪ランキング」では7位にランクインし、総資産額は4500億円だった。


「プチエンジェル事件」の筆頭顧客とも言える糸山英太郎は、事件が発覚する4日前の2003年7月12日に所有する自社ビル「ザ・イトヤマタワー」の18階にある自宅で、16歳の少女に15万円を支払って買春をした。
 この少女を斡旋したのは元暴力団組長で、警察の捜査にひっかかり組長ら3人が児童福祉法違反で逮捕されている。


 しかし、買春をした本人である糸山英太郎は「相手が18歳未満だとは知らなかった」と容疑を否認し、罪には問われなかった。
 当時、援助交際による女子中高生の性交渉の相場が一回1万円程度であることを考えれば、糸山が出した一回16万円が何を意味するか分からない者はいないはずだが、これも警察により無罪放免とされた。現在では、小学生相手の売春は重罪で強姦罪が適用され、最低でも5年程度の実刑判決となる。
 この事件は当時の五代目山口組若頭補佐だった後藤組組長の後藤忠政により揉み消されており、糸山は後に慰労金を支払ったといわれる。


I フリージャーナリスト・染谷悟が殺される
 権力により封殺されてしまった「プチエンジェル事件」を暴こうとしたフリージャーナリストの染谷悟は、中国マフィアに殺された。
 「プチエンジェル事件」から約2ヶ月後となる9月12日に、東京都江東区東雲2丁目の東京湾に男性の死体が浮いているのを通りがかりのトラック運転手が発見し通報した。


被害者は「柏原蔵書」の名前で活動していたアングラ情報専門のフリージャーナリスト染谷悟で、背中8箇所を刃物で刺された痕があった他、頭部に2箇所殴られた痕があった。
 発見当時、染谷悟は岸壁から2メートルほどのところに浮いており、服の上から鎖で巻きつけられて縛られ、両手は紐で縛られている状態で、両足も紐の痕が残っていた他、腰には潜水用の重しの入ったベルトが巻かれていた。


「プチエンジェル事件」は中国人身売買に通じていた?
 染谷悟は殺される直前に周囲に「中国人マフィアに命を狙われている。殺されるかもしれない」とこぼしていた。
 警視庁東京水上署の捜査本部が染谷悟さんの刺殺体が発見された2日後の14日に発表した内容では、染谷悟さんは「プチエンジェル事件」が明るみになる前から身の回りに起こる不可解な出来事に悩まされており、2002年頃から自宅の窓を割られたり、空き巣に入られたりしていた。


 染谷悟は組織的な児童買春の実態を暴くために動いていたが、2002年9月には当時住んでいた豊島区のアパートで空き巣被害に遭い、取材で使っていたカメラやパソコンなど計77点が盗まれていた。


 染谷悟が殺害されてから2日後に、2ちゃんねるに大手出版社の編集員を名乗る人物が事件の詳細について語った。
 染谷悟は「中国マフィアのしっぽを踏んでしまった」と語っていたという。
 このことを編集員は「(「プチエンジェル事件」を追う内に)中国マフィアと日本やくざの児童売買ネタに当たってしまった」と解釈した。


 「プチエンジェル事件」には中国マフィアと日本のやくざが密接に絡んでおり、児童人身売買も疑われた。
 吉里が小学6年生の女児4人を拉致監禁した理由は中国マフィアに売り飛ばすつもりだったのかもしれない。
 少女らを監禁した翌日にはすでに警察が吉里弘太郎容疑者が犯人だと目星をつけて捜査を開始したため進展が早く、このままだと捕まるのは時間の問題だと踏んだ中国マフィアが吉里弘太郎容疑者を葬った疑いもある。


J 2ちゃん書き込みログ
 赤坂署に配属になったから事件資料を調べようとしたら全て処分されていた」


染谷悟は、プチエンジェル事件発生の2003年7月に「歌舞伎町アンダーグラウンド」という著作を出版したばかりでした。次の題材として、プチエンジェル事件を独自に取材を進めていた。
 プチエンジェル事件の取材をしていく中で、周囲に「中国人マフィアに命を狙われている」と漏らし始め、プチエンジェル事件から2ヶ月後の2003年9月、染谷は東京湾に浮かんだ。


 プチエンジェル事件は赤坂で発生しているにも関わらず、当初「渋谷で発生した」と報じられた。これは永田町の近くでそういった醜聞が報道されるのをいやがった政治家からの圧力があったからだ、と言われている。


 参議院議員であった鴻池祥肇(当時:防災担当大臣)は、2003年7月18日の衆議院予算委員会にて、「少女4人も、加害者か被害者か分からない」という答弁を行った。鴻池は藤井孝男委員長から発言の真意を問いただされ、発言を撤回した。


F 冒頭に紹介したリンク動画では、記者が、数百名といわれるプチエンジェルクラブに関係した少女たちに不審な死者が出ていると述べている。
 https://www.youtube.com/watch?v=z7NpsAmX48g
 また、関係者の家族全員が、稲城市などから遠方に引っ越してしまったとも言われる。この事件の闇は、とてつもなく深い。


 *****************************************************************************


 以上が、16年前、2003年に起きた、大規模な児童売春事件の概要であるが、問題の核心は、犯人とされた吉里弘太郎が借りていたアパートから発見された、2000名もの顧客名簿に、日本の上流階級、権力者たちが、ずらりと顔を出していたことである。


 警察は「偽名」として捜査を中断したが、これを見た、一部の記者や捜査員は、誰でも知っている日本の顔が、そこにあったと証言している。
 つまり、大臣や行政官僚、医師、弁護士、警察関係者、著名人たちである。名簿は、ひどく早い捜査終了後、ただちに廃棄され、現在では行方不明になっている。おそらく証拠保全義務を無視して焼却処分されたのであろう。


 「日本を代表する権力者・著名人」の性癖が、このように卑しいものであったことに驚愕させられただけでなく、安倍晋三のお友達、山口敬之による詩織さん強姦事件を権力で揉み潰した、安倍官邸の警察官僚、山口格の行為にも通じるものがある。


 というより、戦後、日本の自民党権力は、長い間、自分たちに都合の悪い事実が発覚すると、権力を使って隠蔽し、潰してきたのである。
 つまり、日本の戦後権力は、中国共産党の悪辣な司法への介入と、それほど変わらないことを行ってきた。
 日本は、決して法治国家や民主主義国家とはいえない、深い闇に閉ざされた社会だったことを示している。


 この事件は、たとえ長い年月を経ようと、絶対に闇に葬らせてはならない。
 児童売春の顧客名簿に掲載された権力者たちは、たった今も、国家権力の第一線で政治経済に携わっていて、こんな犯罪者たちに日本を委ねることは許されない。
 あるいは、安倍政権の人脈、安倍首相自身も、もしかしたら名簿に記載されているかもしれない。
 もしも、この名簿が、どこかに保全されていて、それが明るみに出たならば、時効は経過しているが、懲役五年相当の犯罪に関与した者として、すべての信用を失う結果になるだろう。


 今の、自民党や経団連の体制は根底から崩壊することが避けられないのである。
 私は、それを強く期待したい。また名簿を覗き見た一部の捜査員や記者たちも、すでに引退した者なら、積極的に真実を公開してもらいたい。

http://www.asyura2.com/17/nihon32/msg/175.html

コメント [近代史3] 凡人が天才になる方法はあるか? 中川隆
14. 中川隆[-10908] koaQ7Jey 2019年4月05日 17:36:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1120]

天才ヒトラーが愛したフルトヴェングラーが指揮するベートーヴェンとワーグナーの名曲

・アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler, 1889年4月20日 - 1945年4月30日)

・ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler, 1886年1月25日 - 1954年11月30日)


▲△▽▼


Furtwängler - Beethoven's 9th Symphony
- For Hitler's Birthday (19th April 1942) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2itdv1aEpG4
https://www.youtube.com/results?search_query=Beethoven++Symphony+9++Berlin++Furtw%C3%A4ngler+1942&sp=mAEB

▲△▽▼

ベートーヴェン 《エグモント》作品84 序曲 - ニコニコ動画GINZA
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21085819

指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1947年5月27日 ベルリン、ティタニア・パラスト(旧DDR放送局のテープによる)

▲△▽▼

Beethoven - Symphony n°5 - Berlin - Furtwängler 1947 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aacV7XqTo-E


Berliner Philharmoniker
Wilhelm Furtwängler
Live recording, Berlin, 25.V.1947


▲△▽▼
▲△▽▼

Furtwangler Siegfried's Funeral March from Gotterdammerung - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=zCE_aYJNfQo

Richard Wagner, composer
Vienna Philharmonic, Wilhelm Furtwangler
Studio Recording, March 2, 1954

▲△▽▼


Flagstad, Furtwangler Brunnhilde's Immolation (1-3) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=zP6b4F1cG_k


Excerpt from Richard Wagner's Gotterdammerung
Kirsten Flagstad, soprano
Philharmonia Orchestra, Wilhelm Furtwangler
Studio Recording, 1952  

▲△▽▼


1943. Die Meistersinger von Nürnberg - Prohaska, Lorenz, Müller (Wilhelm Furtwängler, Bayreuth) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MAokG9BrvPo


Jaro Prohaska -- Hans Sachs, Schuster
Max Lorenz -- Walther von Stolzing
Maria Müller -- Eva, Pogners Tochter
Eugen Fuchs -- Sixtus Beckmesser, Stadtschreiber
Josef Greindl -- Veit Pogner, Goldschmied
Erich Zimmermann -- David, Sachsens Lehrbube

Wilhelm Furtwängler
Chor & Orchester der Bayreuther Festspiele
1 Aug 1943


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/321.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 日高見連邦共和国[12995] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 17:39:02 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[16]
>情勢調査でもダブルスコアの差をつけられている。

さあ、このまま押し切るぜ!緩めるな!走り抜けっ!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c3

コメント [日本の事件32] プチエンジェル事件  この事件の真相が暴露されたとき、戦後保守体制は大爆発する(東海アマ) てんさい(い)
1. てんさい(い)[1007] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年4月05日 17:42:17 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[15]
プチエンジェル 阿修羅内検索
https://www.google.co.jp/search?as_occt=any&as_sitesearch=www.asyura2.com&num=10&as_q=%83v%83%60%83G%83%93%83W%83F%83%8B&btnG=g%81%9A%8C%9F%8D%F5

http://www.asyura2.com/17/nihon32/msg/175.html#c1
コメント [戦争b22] ケムトレイル、HAARP。  これは兵器? これは戦争? あのに
2. 投稿のあんちゃん[398] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2019年4月05日 17:45:33 : ec5C2vDjSU : blZtalNOcWhTRmc=[38]

 イルミナティもケムトレイルもHAARPも、「きょうの夕食は何にしよう・・」と考えている人間にとっては、何言ってんだかさっぱりわからん。

 わかる人には重大問題なのであろう。

 それよりも、今流れている「はやぶさ2クレーター形成成功」のニュース。

 これは宇宙兵器誕生ということではないのか。小惑星に穴をあけられるなら他国の宇宙船に近づいて穴をあけ、破壊することが可能になったということではないのか。



http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/597.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
20. 2019年4月05日 17:46:28 : EkPwN3PWjk : Q0VWNU1UbEtsb1E=[19]
国民栄誉賞なんぞ、李晋三が讀賣やシンキロウに忖度して、
シゲヲとルリキョウカイに与えた時点で、その価値は地におちた同然。
こんなものはさっさと廃止して、讀賣栄誉賞とすべき。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c20
コメント [国際26] 米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因(日経新聞) 赤かぶ
5. 2019年4月05日 17:52:13 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[52]
>2件の墜落事故の原因が制御システムの誤作動

米ボーイング社なら、そんなこと最初からわかっていただろう。米ボーイング社は乗客の安全より、会社の利益を優先させた。
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/128.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍官邸は逆ギレ「令和=命令と平和」英訳まねいた不手際(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
84. 斜め中道[6272] js6C35KGk7k 2019年4月05日 17:52:24 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[227]
>>83. おじさーんの洞察に、おじーさんも絶賛拍手!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/269.html#c84
コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田国交副大臣が辞任へ“安倍・麻生道路”忖度発言で詰め腹(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
11. 2019年4月05日 18:00:23 : 64VgOxGE6I : cHl4NnZSVllPQ2c=[1]
グッジョブ!塚田さん!
皆さんドンドン本当のことを言いましょう。

“正直は宝”です!!!
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/331.html#c11

コメント [お知らせ・管理20] これが阿修羅に巣食う電通工作員 中川隆
249. 中川隆[-10907] koaQ7Jey 2019年4月05日 18:01:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1121]

2019年04月05日
個人の信用スコア制度で何が変わるか IT管理社会


中国のクレジット信用スコア芝麻


画像引用:http://wedge.ismedia.jp/mwimgs/7/4/1000/img_74a72a6ab21615ab3af37447d965dc57120345.jpg

個人の信用情報が売買される?

2018年ごろから個人を信用格付けして、その情報を企業間で共有するような「信用スコア」が話題になっています。

その前はビッグデータを集めて利用していたのだが、一歩進んで個人データを収集している。

個人情報保護法に抵触しないようにするでしょうが、自分の情報が勝手に格付けされる懸念がある。




たとえばABCDのランクがあるとして、ある人がC+であるというような格付けは、おそらく個人情報には当たらない。

個人情報保護法は氏名、住所、生年月日、性別などで個人を特定できる項目が対象で、入院履歴や購入履歴も含まれます。

ランク付けも個人名と関連付けられていたら保護されるでしょうが、特定の条件では保護の対象外かも知れません。


例えばマンションの入居審査で業者が信用格付けで紹介し、「この条件では入居不適当」と回答を得るような場合です。

業者としては楽で良いが、低い格付けをされたら入居などのサービスを拒否され不利益を受ける。

同様のことは既にクレジットの信用情報機関で行われていて、融資を申し込むと金融機関は個人の信用情報を照会している。


いわゆる信用ブラックは指定信用情報機関で滞納などが記載されている人で、情報は数年間掲載されています。

個人の信用情報利用はクレジットで認められているので、今後利用範囲が拡大される可能性もあります。

今の時点では特別に許可された信用情報機関以外は、こうした個人の信用格付け情報を販売することはできない。

利用方法を誤ると副作用がある

信用スコアが始まったのは米国で、クレジット履歴を中心として企業に広く活用されています。

最近注目されているが中国で、政府はあらゆる個人情報を格付けしてリスク管理をしている。

例えばネット上で不適切な書き込みをしたり、信号無視して横断する、公共料金滞納などがあるとスコアを減点される。


西側社会ではこれらは相互に関係がないとされるが、中国では信用スコアによって減点や加点材料になる。

ネット上で不適切な書き込みを繰り返すとスコアが下がるので、電車やバスの利用を拒否され免許証も没収される。

それどころかスコアが低いと大学にも進学できないし、一流企業に就職もできないようになっている。


これを真似したのがインドで、14億人の国民を生体認証とIDで管理して、国民サービスを向上させている。

インドでは国民を管理するよりも、福祉などの国民サービス充実に使われていて評判は良い。

まだ多くの新興国では戸籍や住民登録がしっかりしていないので、高齢者や母子がどこに何人いるかも把握できていない。


良い方向に使えば生活が良くなるだろうし、悪い方向に使えば悪用もできてしまう。
http://www.thutmosev.com/archives/79477145.html.


阿修羅掲示板で中国に不都合な書き込みを繰り返すとスコアが下がるので、電車やバスの利用を拒否され免許証も没収される。

それどころかスコアが低いと大学にも進学できないし、一流企業に就職もできないようになっている。

http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c249

コメント [昼休み53] IT先進国・中国で進む恐怖の情報管理社会の近未来 中川隆
2. 中川隆[-10906] koaQ7Jey 2019年4月05日 18:03:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1122]
2019年04月05日
個人の信用スコア制度で何が変わるか IT管理社会

中国のクレジット信用スコア芝麻


画像引用:http://wedge.ismedia.jp/mwimgs/7/4/1000/img_74a72a6ab21615ab3af37447d965dc57120345.jpg

個人の信用情報が売買される?

2018年ごろから個人を信用格付けして、その情報を企業間で共有するような「信用スコア」が話題になっています。

その前はビッグデータを集めて利用していたのだが、一歩進んで個人データを収集している。

個人情報保護法に抵触しないようにするでしょうが、自分の情報が勝手に格付けされる懸念がある。


たとえばABCDのランクがあるとして、ある人がC+であるというような格付けは、おそらく個人情報には当たらない。

個人情報保護法は氏名、住所、生年月日、性別などで個人を特定できる項目が対象で、入院履歴や購入履歴も含まれます。

ランク付けも個人名と関連付けられていたら保護されるでしょうが、特定の条件では保護の対象外かも知れません。


例えばマンションの入居審査で業者が信用格付けで紹介し、「この条件では入居不適当」と回答を得るような場合です。

業者としては楽で良いが、低い格付けをされたら入居などのサービスを拒否され不利益を受ける。

同様のことは既にクレジットの信用情報機関で行われていて、融資を申し込むと金融機関は個人の信用情報を照会している。


いわゆる信用ブラックは指定信用情報機関で滞納などが記載されている人で、情報は数年間掲載されています。

個人の信用情報利用はクレジットで認められているので、今後利用範囲が拡大される可能性もあります。

今の時点では特別に許可された信用情報機関以外は、こうした個人の信用格付け情報を販売することはできない。


利用方法を誤ると副作用がある

信用スコアが始まったのは米国で、クレジット履歴を中心として企業に広く活用されています。

最近注目されているが中国で、政府はあらゆる個人情報を格付けしてリスク管理をしている。

例えばネット上で不適切な書き込みをしたり、信号無視して横断する、公共料金滞納などがあるとスコアを減点される。


西側社会ではこれらは相互に関係がないとされるが、中国では信用スコアによって減点や加点材料になる。

ネット上で不適切な書き込みを繰り返すとスコアが下がるので、電車やバスの利用を拒否され免許証も没収される。

それどころかスコアが低いと大学にも進学できないし、一流企業に就職もできないようになっている。


これを真似したのがインドで、14億人の国民を生体認証とIDで管理して、国民サービスを向上させている。

インドでは国民を管理するよりも、福祉などの国民サービス充実に使われていて評判は良い。

まだ多くの新興国では戸籍や住民登録がしっかりしていないので、高齢者や母子がどこに何人いるかも把握できていない。


良い方向に使えば生活が良くなるだろうし、悪い方向に使えば悪用もできてしまう。
http://www.thutmosev.com/archives/79477145.html.

http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/902.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK259] そんなに何度もゴーンを逮捕するなら、首相夫人や腹心の友位逮捕できるだろうに(そりゃおかしいぜ第三章) 赤かぶ
13. 2019年4月05日 18:04:05 : aPZZ0r8iq2 : aHFuY3pHb3ZEaVE=[1]
>>12 同意!
ゴーンの件は、政治案件であり国策捜査であり、すなわち小沢一郎と同じく冤罪事件だと思う。小沢一郎の場合は利権構造の死守が目的だったと思う。ゴーンの場合は、日産・三菱がルノーに飲み込まれるのを防ぎたいがための冤罪事件であり、人質司法の濫用であり、無法国家・腐敗権力が牙を剥いたと見ている。小沢一郎冤罪事件でも当時の民主党・共産党もバッシングに加わっていた。推定無罪を訴えていたのは福島瑞穂など、ごくわずかだった。

そもそも選挙さえ改竄が横行する「スターリン選挙」が続いている。その結果が国難自民党の5連勝である。しかし、2012衆院選で発覚した大規模な不正と激発した不正選挙裁判が国会で議論されることはない。つまり与野党ともに腐敗権力の裏側に隠れている本当の支配者の悪事を暴こうとせず、国民を欺き続けているということ。

___________________________________________

>○米国の国益を損なう者は検察に抹殺される “My Name is“TABOO”
2011/06/14 https://blogs.yahoo.co.jp/roor6akio/63978332.html
東京地検特捜部は旧日本軍所有の貴金属や軍事物資の接収、対GHQテロ防止を目的に編成された「隠匿退蔵物資事件捜査部」@が前身であり、戦後66年間にわたり米国諜報機関の下部組織として連綿とその役割を果たしてきました。つまり、検察とは米国とエスタブリッシュメント(日本在住支配者集団)の暴力装置です。・・・

>「不正選挙の状況証拠が続々、もう止まらない! その1」考
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/senkyo/fuseisenkyoco/ronsyo1.html

>報道されない不正選挙裁判__約 3,210,000 件 (0.22 秒)
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E9%81%B8%E6%8C%99%E8%A3%81%E5%88%A4

>何度も言うが、元凶は不正選挙だ___現在の政治状況で有効なカードは「不正選挙の追及」「国際的な選挙監視団の招聘」以外にない。もちろん自民党は汚物だし、野田は豚だが、安倍に文句を言うヤツも、野田や「民進党の心ある議員」にアドバイスをするヤツも、不戦選挙の追及を柱に立てないのなら、共謀罪の成立や現支配体制の補強に寄与しているのと変わらない。プロレスでヒールに野次を飛ばそうがベビーフェイスの戦い方に文句をつけようが、筋書きを変化させることなどできはしないだろう。

>野党共闘と不正選挙 __つまり野党共闘には二種類あった。小沢の「不正選挙のもとでも勝つ野党共闘」と、民進の「負けるための野党共闘」だ。勝てる状況が揃いつつあるのに野党共闘を捨てるのが小沢の仕業であるはずがない。負けることができる状況でなくなると55年体制のような状況を求めるのが民進党。これは前原に限った話ではないのだろう。つまり「小沢アレルギー」とは「自公に勝つ気があるかどうか」「政権を担う気があるかどうか」もっと言うなら「『業者』の書く筋書きから外れる気があるかどうか」「政治主導で『業者』と戦う気があるかどうか」というパラメータだ。・・・
___________________________________________

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/322.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK259] 迫っている 国民の2割がアンダークラスになる危機(世相を斬る あいば達也)  赤かぶ
1. 赤かぶ[8681] kNSCqYLU 2019年4月05日 18:09:05 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3720]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/336.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] 迫っている 国民の2割がアンダークラスになる危機(世相を斬る あいば達也)  赤かぶ
2. 赤かぶ[8682] kNSCqYLU 2019年4月05日 18:10:36 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3721]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/336.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK259] 迫っている 国民の2割がアンダークラスになる危機(世相を斬る あいば達也)  赤かぶ
3. 赤かぶ[8683] kNSCqYLU 2019年4月05日 18:12:15 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3722]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/336.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK259] 室井佑月「騙されてないか」〈週刊朝日〉  赤かぶ
17. スポンのポン[11026] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月05日 18:12:20 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[206]
 
 
>>15.

>共産党だった!室井佑月(本名:渡辺由子)

■そんなに素晴らしい人だったか。
 
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/317.html#c17

コメント [政治・選挙・NHK259] 「歴史学者は極左集団、後ろから蹴り入れていいぐらい」と吐いた自称皇族の末裔、竹田恒泰がまたまたアベ並みのサル知能を披瀝… 赤かぶ
18. 2019年4月05日 18:15:17 : 7KfY4NS93A : U0NqcmZsaWRiV1E=[1]

竹田のバカ息子のおかげで皇族なんてのはろくでもない奴の集まりだということがよーくわかりました。そんな皇族と姻戚にあるのが何を隠そうアホウ馬鹿太郎と安倍国難なのでありました。だから皇族の儀式は税金を使わずに、皇族の金を使って勝手にやってください。ま、麻生セメントは「麻生タコ部屋炭鉱」で財を成した財閥ですから、なにがしかの寄付をすると思いますよ。

>● マスコミが書かない麻生財閥の深い闇
https://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/f8a7c348d2cc74b5e6e93ef3117484da

>天皇家の秘密(真 救世主 at 12/02 18:56)
http://takao-sato.seesaa.net/pages/user/m/article?article_id=171529972

>昭和天皇の戦争責任(1)http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-6425.html


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/321.html#c18

コメント [政治・選挙・NHK259] 室井佑月「騙されてないか」〈週刊朝日〉  赤かぶ
18. スポンのポン[11027] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月05日 18:18:00 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[207]
   
  
 「5年連続で今世紀に入って最高水準の賃上げがつづいている」・・・✖
 「5年連続で今世紀に入って最高水準の大ウソがつづいている」・・・◎
 
 

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/317.html#c18
コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[8684] kNSCqYLU 2019年4月05日 18:22:02 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3723]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c4
コメント [国際26] 米中「新冷戦」、中国の経済的孤立化策は「高くつく」 うまき
4. 2019年4月05日 18:22:47 : hjIEyfgbqQ : MFhUaEQxV1NyNlE=[2]
中国人はステーキが食べられなくなるから飢え死にすると言っているようなものだな。ステーキなどなくても今までずっと饅頭で生活してきたのだが。

中国自身産油国だしイラン、ロシア、ベネズエラ、中央アジアなど大産油国との関係は良好だ。日本のように特定の産油国(米国、サウジ)に全てを託しているような脆弱な体制ではない。日本は米国の胸算一つですぐに石油が枯渇する。中国の心配をしている場合かと思うのだが。

http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/125.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
5. 赤かぶ[8685] kNSCqYLU 2019年4月05日 18:23:13 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3724]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] 児童相談所が「いらない」理由と裏にある「児相利権」 子供の権利条約
1. 2019年4月05日 18:23:24 : zrD8EaR20w : RlMvcksxWW1ERTI=[2]
奴隷商は21世紀も奴隷商。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/337.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
21. スポンのポン[11028] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月05日 18:27:02 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[208]
 
 
■スポーツ芸能が国民栄誉という幼稚な発想が国を亡ぼす。
 
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c21
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍官邸は逆ギレ「令和=命令と平和」英訳まねいた不手際(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
85. 斜め中道[6273] js6C35KGk7k 2019年4月05日 18:27:10 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[228]
あ・・・・>>70

「腐った糞邪魔」・・・と書いてしまいましたが、
もし「梨花」さまでしたら、(多少)失礼しました。

以後、基本(内容によっては多少異なる態度をとることは承知と思いますが)
腐った糞邪魔モードで行きますますので、よろしく。。。


このコメントの背景となっているのは、以下です。
(結構おもしろいのでご参照あれ!)
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/885.html#c49
まとめは、上記の「No.49」のコメントです。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/269.html#c85

コメント [政治・選挙・NHK259] 混迷の続く国民民主党(菅直人ブログ)国民民主党の混迷の原因は政党としての成立プロセスに原因と菅元首相 完璧帰趙
15. 22A[1062] glGCUUE 2019年4月05日 18:27:54 : LKXRYf922A : ZGRUU0wxY3FvbVk=[74]
日高見さん

そうですね,野党支持者同士でたたき合いは避けるべきですね。

国民民主党については,まだ内部で方針が決まってないようなので,それを待つ方がいいですね。

菅直人さんは今は党首ではないから気楽に言いたいことを言っているのでしょう。
枝野さんならこんな発言はしないと思います。


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/284.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK259] 政権と皇室は承久の乱?!/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
5. 2019年4月05日 18:30:23 : IwH54j116U : bUxvMEJLN2tDc00=[72]
反逆者ということでは同じだ。
俺は今上陛下が崩御されるまで、ずっと平成を使い続けることにした。
来年は平成32年だ。

その後は、恐らく既に元号が変わっているだろう。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/330.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK259] そんなに何度もゴーンを逮捕するなら、首相夫人や腹心の友位逮捕できるだろうに(そりゃおかしいぜ第三章) 赤かぶ
14. 2019年4月05日 18:30:40 : bmPp7Yj7NA : N3E0bkUuQnJ0bjY=[47]
ゴーン逮捕は、弁護妨害。体を確保しなくても、十分オマーンの調査はできるし、本人に捜査妨害できることはほとんどない。
どうみても、あるべき検察の態度ではなかろう。


"郷原信郎弁護士「逮捕する理由、全く考えられない」佐々木俊尚氏「メディア戦争だ」保釈中のゴーン容疑者、異例の逮捕の目的は?"
・・・会見で弘中弁護士は「事件に関連するものはすでに押収済みのはず」「今回は裁判資料も押収されていて弁護権侵害」「被告の妻の携帯やパスポートも押収された」とも主張している。

 郷原弁護士は「罪証隠滅をしてはいけないということで、海外との通話などが制限されている。そこで、奥さんの携帯電話を使って連絡を取っているのではないか、などと疑い、押さえようと考えたのではないか。弁護団が公判前整理手続きに向け打合せをしている非常に重要なタイミングで資料を持っていくというのは、完全に弁護権の侵害。オマーンルートの罪証隠滅防止が目的ではなく、ゴーンさん側のディフェンスを潰してやろうという目的の逮捕だったとしか考えられない」との見方を示した上で、検察側の胸中について「産経新聞によると、検察内部にも慎重論があったが、逮捕しなければこれまで起訴した事件が無罪になってしまうかもしれないと説得したという。ゴーンさん側の反撃を潰しておかないといけないと焦っているのではないか」と推測した。
・・・
https://blogos.com/article/368971/
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/322.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK259] 「領土問題ナシ」にしたいロシアの手に乗ってはならない。(日々雑感) 笑坊
1. 2019年4月05日 18:35:28 : IwH54j116U : bUxvMEJLN2tDc00=[73]
バカ。
あっちは常任理事国だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/338.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍官邸は逆ギレ「令和=命令と平和」英訳まねいた不手際(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
86. 前河[1833] kU@JzQ 2019年4月05日 18:35:45 : ITg8WTqi2s : Ry4wZi9HSGNWRVk=[16]
おじゃマンガ与太郎がまたフルボッコにされてる。w

まさに「ボッコちゃん」にハンネを変えたらどうだ?

中道さん>証明しろとかほざいたら、ブチ●すから黙っとけよ!脳捻転の糞野郎!!

そう、このクズは人道的な話も道義的責任の話も反論出来ないと、「法的に説明しろ」と言って逃げる。^^や珍そう=「完璧なウンコに帰る」の手法がミックスされてるな。


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/269.html#c86

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
12. 2019年4月05日 18:38:42 : ABPExKQ6Vk : REhURHl6ZS52bm8=[34]
道路だけではないよ

安倍が総理大臣になってから 政界大学 成形付属中学校 小学校も 軒並後者を新築シタカラな

以前武蔵野市に住んでいた頃 不思議に思ったよ

さすが不正入学(はよく聞くが)不正卒業させてもらった其の恩返しかね

こんな学校によく自分の指定を通わせるよ

気が知れない

自分の名前を下げるだけだということが分からないのかね
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
22. 2019年4月05日 18:38:44 : IwH54j116U : bUxvMEJLN2tDc00=[74]
嬉しそうに叙勲を受けるほど耄碌していないということだろう。
こういうタイプはそもそも式典が嫌いだ。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c22
コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
13. スポンのポン[11029] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年4月05日 18:39:57 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[209]

■自民党は国民の税金を利権にばらまくためにこの国にある。

 税金を正しく使うなら野党であってもできる。
 税金を不正に使うなら政権でなければできない。
 自民党が政権に執着する理由がそれだ。

■「税金の無駄をなくす」

 という言葉を政権が自民に戻った時からマスコミはいっさい使わなくなった。
 当たり前だ。
 民主党政権をたたきつぶして政権を自民に戻した目的自体が
 税金を無駄に使わせることだ。
  
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c13

コメント [原発・フッ素51] 自転車競技でもトップクラスの日本人選手2人が骨折 ガタガタになってきた日本のスポーツ界  魑魅魍魎男
9. 2019年4月05日 18:41:33 : cLgZUN2doM : akdZS3o5STVINlU=[3]
>>8
それ以上正論書くと工作員認定されるなw
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/306.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
23. 2019年4月05日 18:48:57 : EtD1HWsJNs : Qk1OQUNvWk5NWHc=[3]
マリナーズ時代か、NY時代か、ピネラ監督に、「自分が俳優のブラッド・ピットに似ている」と真顔でアピールし、監督の失笑を買ったというエピソード
本人はいたって真面目にそう信じ込んでいた節があるのだが、その暗示を掛けていたのが、奥さんだという、これも鈴木一郎本人が「自分の妻がそう言う」と内幕を
語っていた、それを聞いて相当寒気を覚えたわけだが

そうした「妻の暗示」という点で、もう一人の有名人を思い浮かべたのが
安倍の妻「昭恵」

この昭恵が神道系&スピリチュアル系で、親密な関係を結んでいるのが船井系
大本教、そこから派生した「成長の家」や「日月神示」などの宗教関係者幹部
なのだそうで

試しに、福島弓子、大本教・崇教真光 で検索してみると、、
意外な人物の名前が登場するわけだ
そう、オリックス時代、鈴木一郎の大恩人仰木監督が世話した、タカラヅカの俳優さんのお名前が

この大本教、明治時代に、日本が軍国化、神の国化し、国民を巧く洗脳し
戦争へと踏み出し、戦争に狩り出す、そうした下地づくりとして、相当多くの
知識人や軍人らに信奉され、危険カルト扱いされた歴史をもっている

その大本教の教祖を、イエス・キリストだと信じているのが、教祖の孫
そうして、シオ二スト「黙示録」で描かれているハルマゲドンと同じ
世界終末思想を、信奉、布教しているといえば、現在再びこの日本を
覆っている極右、軍国化、大日本帝国復活アジェンダを昭恵や安倍を利用して
遂行している背景と、組織がなんなのかよく理解して頂けるのではないのかと

日本神道組織、神社庁自体が、安倍の祖父CIA工作員・岸が朝鮮半島経由で
輸入普及に尽力した朝鮮カルト「統一教会(日本会議)」が、乗っ取り支配下に
置いている現実を認識すれば、この軍国化、大日本帝国復活プロジェクトを
推進しているのが、北朝鮮と同様、純粋の生粋の日本人ではないという実態が
透けて見えてくるのです

つまり、朝鮮血統、朝鮮ルーツが、唱える「神の国」は日本人が再びナショナリスト、政界、財界、軍部、富裕層により、人権を剥奪、抑圧され、「国家」という
美名のために、黙って仕える、酷使される、そうすることで、朝鮮血統、朝鮮ルーツのナショナリスト達は、日本人奴隷制で、民族的な復讐を果たし、私腹を肥やす
という連中にとっての「日本人奴隷化政策」が実現するということになりましょう


大本教 Wikipedia

「立替え・立直し」という終末主義的な宣伝が活発化し、知識人や海軍士官などを含め急激に信徒を拡大していく

「大本教」と呼ばれる事が多いが正式名称には“教”が無い。 ... 革真宗教日本教 (1958年) 崇教真光 ... 伊藤かりん 本木雅弘 横浜流星 一路真輝 佐藤みき 坂口健太郎 高野洸 桐谷美玲 福島弓子
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK259] 室井佑月「騙されてないか」〈週刊朝日〉  赤かぶ
19. 2019年4月05日 18:49:07 : bmPp7Yj7NA : N3E0bkUuQnJ0bjY=[48]
11に同感。ツイッターか何かのコピーで、同じ文面が続くこと、画像も同じものが何度も出ること、一つのコメント内の文字配置が疎で読みにくい、などがある。

同調される方は、ぜひ管理人さんへ思いをつたえましょう。
またコメント者もよく気をつけて投稿しましょう。

 
"参考"
「ツイッター複数引用の時、画像が同じなら2つめからは「メディアを含める」チェックを外して」
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/550.html(管理人さんの投稿)
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/317.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK259] もともと安倍ー麻生道路。安倍が下北道路の計画促進を奨励、塚田はそれに(忖度で?)従っただけ(日本がアブナイ!) 笑坊
1. 2019年4月05日 18:50:08 : ecfDBbPMGs : SldDZ3BKeTNyVkU=[4]
見出しの通り!
安倍さんが辞めない限り、忖度問題はこれからも起こり続けるだろう。
辞任すべきは元凶の安倍さんです。
マスコミに守られて大騒ぎにならないことが悔しい。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/339.html#c1
コメント [国際26] 米中「新冷戦」、中国の経済的孤立化策は「高くつく」 うまき
5. 2019年4月05日 18:51:45 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[53]
石油も石炭も輸入に頼っている。人口が多すぎるのだ。さらに、無駄な公共工事を増やすしか景気のテコ入れができない。これらの設備の維持に耐えられないほど5年先には人口減少に転じる。何より、中国は食糧の自給すらできない。悲劇に裏付けされた大国だよ。
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/125.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] 小沢氏のいる場所が自公政権に代わり得るマトモな野党だ。(日々雑感) 笑坊
7. 2019年4月05日 18:53:22 : Ik4TW00V6o : ODJ0MXhCUi9vSHc=[4]
小沢さんは豪腕などと言われるが、それはマスゴミの刷り込み。
氏の座右の銘は「百術は一誠に如かず」。
私はこう思う、という真正面からの問いかけに、いい加減な人間は太刀打ちできない。
そういうことです。
相手が納得しないものを、豪腕だけで押し進めることができる訳がない。
腹を割って話し合えない人間が、「豪腕」と言い訳しているに過ぎない。
ストレートで政策を語る小沢氏に、後ろめたい思いをする人間が「壊し屋」などと咆えているに過ぎない。

「今まで小沢さんが嘘をついたことがあっただろうか?一度もないであろう。どんな時でも嘘をつかない生き方を何十年もした人だけが、言葉に力が宿るのだと僕は思っている。」
https://blog.goo.ne.jp/yoda_norimoto/e/f082f5b047eb5e4a51879fed71591d33

どうか、皆さんは他人の意見を丸のみするのではなく、ご自分の意見を持っていただきたい。それだけです。誰も、あなたの意見を間違いだと言う資格はありません。
人が言っているからと、丸ごと信じることはやめましょう。
      
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/325.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
37. 2019年4月05日 18:53:28 : VVNZsIWCkk : SmtlWi8xVVIzS3M=[2]
官僚や自民党個人が合わせて1000兆円借りて使ったと正しく認識してくれるのならいいのだが、
私達一般庶民1億人の1人1人が、日本の金持ちから1000万円借りて使ったことにされているのだから、
日本の金持ち達は、私達一般庶民1億人の1人1人に、1000万円分のただ働きを強要してくるよ。
拒否する人には、警察・自衛隊が見せしめのために殴る蹴るの暴行を加えて、
私達一般庶民1億人は振る上がって言いなりになってただ働きする羽目になる。

本当に、私達一般庶民が使ったのならいいのだが、
使ったのは官僚と自民党なのに、
ただ働きさせられるのは私達一般庶民1億人です。

武田は、それでいいと思ってるのか?

官僚や自民党
武力・軍事力を振り回して、そう強要して来るのだから


借りてることにされているのだから、


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c37

コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号「令和」への官邸誘導はやっぱりあった! マスコミが報じない有識者懇談会、衆参両院正副議長意見聴取の内幕(リテラ) 赤かぶ
8. てんさい(い)[1008] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年4月05日 18:58:06 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[16]
「担当者は「首相も喜びます。これでいきましょう」」。いやはや。。元号ってそういうものでしたっけ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/341.html
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/318.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
6. 2019年4月05日 19:01:46 : r8G08x0ZqQ : S2FVUXIvbFJKOS4=[1]

裏切りアイ子は恥ずかしくて有権者の前に顔を出せないだろうさ。
それでも厚顔無恥に恥をさらすのが安倍ウミ自民党の方針なのかね?
沖縄・北方担当のとき、ハボマイを読めずに恥をかいたアイ子。
沖縄の地名の全てを間違いなく読めるのかね? 

取り敢えず「ハボマイは読める」という閣議決定をプラカードにして選挙を闘ったらどうかね?

>安倍政権のトホホ閣議決定一覧
■「失言、ミス、無知を隠蔽」パターン
 ○「そもそも」という言葉には「基本的に」という意味もある
 ○森友学園の国有地払い下げで政治家からの不当な働きかけはなかった
 ○安倍首相の妻・昭恵氏は公人ではなく私人
 ○島尻沖縄北方大臣が「歯舞」の読み方を知らないという事実はない
 ○安倍首相はポツダム宣言を当然読んでいる
 ○自衛隊は国際法上、一般的には軍隊と取り扱われる


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
1. 赤かぶ[8686] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:02:50 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3725]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
7. 佐助[6715] jbKPlQ 2019年4月05日 19:03:47 : z5Sx38n0Sg : VHN1VmMvUE9LZS4=[172]
大阪12区は,自民党が元々強い選挙区,ここが落城すると,他の選挙区も面白くなる。

ただしこれには伏線がある。

一つは,現代版応仁の乱:天皇・将軍、執権の三重構造の本格化による,3対1から1対3に反転する地スベリ的な選挙区になる。それは,自民党を支持している層の25%が自民党立候補者の親子関係の伝統的地盤から投票すると錯覚するため,予測が外れる。

それは,80年ぶりの世界的信用収縮恐慌の本質を認識できないために,不正統計指数や嘘騙しで食い止められると錯覚するためだ。

もう一つは,安倍政権は,愛国的熱狂に国民の不満を巧みにスリ替え,支持率を回復させられるが,だが,この愛国的熱狂による,支持率回復は,軍需拡張に有権者の心に疑心暗鬼が芽生え,さらに貿易・外資導入にマイナスに作用するために諸刃の剣となる。

今後,二国間貿易協定に移行すると,すべての企業は,内需の縮小を外需の拡大でカバーすることが,不可能になる。そこで,内外の市場の縮小はさらに加速する。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[8687] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:03:48 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3726]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 赤かぶ[8688] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:04:30 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3727]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK259] <速報>忖度発言 塚田国交副大臣が辞意! かばった安倍首相も辞めろ!  赤かぶ
51. 2019年4月05日 19:04:51 : DD0ztHezqM : VWE5M1U4ZkdWbnM=[2]
野党はなぜ辞任で終わらせようとするんだ?

副大臣がした行為は汚職なのだから、
野党は、警察に逮捕させて取調べさせて、動機を自供させないと駄目だろう!
それで、自供によって誰かに強要されたと判明したら、
強要した人物も警察に逮捕させて取調べさせて、
と芋づる式に、この汚職の命令系統の上流に遡って主犯を逮捕しないといけない。

まあ、最上位まで言ったら、アメリカの軍需産業のCEOになって、
(副大臣→安倍の団体→官僚→アメリカの実質的な支配者(軍需産業のCEO))
日本の法律では逮捕不可能になる(アメリカと武力で戦ってCEOを連れてきて塩罰しないと)かもしれないけど、
真実を明るみに出さないと駄目だろう!

野党は、自民党と共謀しうやむやにして終わらせたいのか?
野党は、自民党の共犯か?

こういうこと起きる度に、野党のすることは間違っている。
野党のすべきことは、警察に逮捕させて取り調べさせることです。
逮捕・取調べを妨害している警察官僚を、国家反逆罪として死刑にし、
警察官僚には正しい人に就いてもらうことです。

野党は、警察官僚を徹底的に追及しろ! なぜ汚職を故意に野放しにしているのか!と。

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/328.html#c51

コメント [リバイバル3] ケーブル(電線)の世界 中川隆
74. 中川隆[-10905] koaQ7Jey 2019年4月05日 19:04:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1123]

インピーダンスの整合性 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年04月05日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/77e7268945788aad7fd09bfd98d4e395

「北国の真空管博士」のご厚意により新たに手に入れたジェンセンのツィーターだが、我が家のシステムととても相性が良くて一躍レギュラーの仲間入り。

       

さて、そこで浮かび上がってきたのが「インピーダンスの整合性」の問題である。

このブログの読者で「インピーダンスって何?」という方がおられるはずはないと思うが(笑)、もしいらっしゃったら「スピーカーのインピーダンス」でググっていただくと分かりやすく解説されている。

そこでだが、このツィーターはインピーダンスが「8Ω」になっているが、ウーファーの「AXIOM150マークU」はグッドマン定番の「15Ω」仕様となっている。

インピーダンスの違うユニットが混在した場合、はたして8Ω用と16Ω用のネットワークのうちどちらを使えばいいんだろうという疑問が湧くのは当然。

   

左側が8Ω用の「DN−6」、右側が16Ω用の「DN−7」となる。クロスオーバーは両者とも同じ4000ヘルツである。   

こういうケースでは一般的には重要な周波数を担当しているユニットに合わせるべきだとされている。

つまり今回は「〜4000ヘルツまで」を担当している「AXIOM150マークU」に合わせて16Ω用の使用がオーソドックスな解答となるが、周知のとおりSPユニットのインピーダンスなんて音量次第で刻々と変化するのであまり当てにならない(笑)。

したがって、こういうときはこまめな試聴実験あるのみである。

ネットワークに繋ぐSPコードをマイナス・ドライバーで付けたり外したりの実に簡単な作業で済むのでありがたいが、これでじっくり比較試聴してみると、「8Ω」用のネットワークの方が明らかに「16Ω」用よりも一枚上だった。

スッキリ爽やかで一枚ベールが剥がれた印象を受けた。

これまでの経験から言わせてもらうと、総じて「8Ω」用のネットワークはインピーダンス・16ΩのSPユニットにも通用するが、その逆に「16Ω」用のネットワークはインピーダンス・8ΩのSPユニットにはしっくりこない。

つまり8Ω用のネットワークの方が汎用性が高い。

これはパワーアンプとSPユニットとの間の接続でも同じことが言えますね。

アンプ側の8Ω・16Ω端子とSPユニット側のインピーダンスの整合性ともなると、アンプ側の8Ω端子に接続している方が明らかに汎用性が高い。

もちろん「そんなことはとっくの昔に知ってるよ」という方が多いだろうから、いかにも「鬼の首」を取ったように申し上げたつもりは毛頭ありませんので念のため(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/757.html#c74

コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[8689] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:05:06 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3728]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
5. 日高見連邦共和国[12996] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年4月05日 19:05:48 : lt7TdFOYcQ : TC9wNU5TZmR6RG8=[17]
何度でも言ってやる。W上等!やるなら、やれ!!返り討ちだっ!!!

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
6. 赤かぶ[8690] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:06:02 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3729]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号「令和」への官邸誘導はやっぱりあった! マスコミが報じない有識者懇談会、衆参両院正副議長意見聴取の内幕(リテラ) 赤かぶ
9. 2019年4月05日 19:08:30 : Ik4TW00V6o : ODJ0MXhCUi9vSHc=[5]
あへはよくも恥ずかしくもなくしゃあしゃあと出てきたな。可哀相な男だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/318.html#c9
コメント [カルト20] 共同・令和は最終段階で追加。丁度、安倍サックスが皇太子を訪ねて、○安だかをダメ出しされた頃である。 ポスト米英時代
11. 2019年4月05日 19:08:30 : yAYq11zxk6 : OVlMb3U5NFpSNWc=[5]
こういう「暗示」は、CIAによる日本版MKウルトラと言ったら、腑に落ちるのかもしれません
既にオリックス時代から、「暗示」は行われていたということになりますか
貴乃花元親方を令に出すとよく判ると思いますが、宗教で人格改造が進むと、それまで親しくしていた家族と、距離を置く、それまでの信頼関係に重大な変化をきたすというのが傾向としてありますが、鈴木一郎くんの場合は、父親との関係がこじれているとも報道されているのは
そうしたことと関係しているのかどうか
記者とのやり取り、コミニュケーションがうまくいかないというのは、そうした点でも貴乃花と似ているという考え方も当然成り立つのではないでしょうか


エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退! 
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 4 月 05 日 13:45:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU

23. 2019年4月05日 18:48:57 : EtD1HWsJNs : Qk1OQUNvWk5NWHc=[3] 報告

http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/613.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
14. 地下爺[5644] km6Jupbq 2019年4月05日 19:10:45 : EvprcEFGVc : NDJuS292Z1UvRHc=[25]

   晋三ぼっちゃま もう少しです ほんともう少しですよ。。。。


   ほら もう少し 思い切って ダイブして ほら  プ✂✃チーン

                 by バカうよ@チカ爺 50円おくれ〜

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
7. 赤かぶ[8691] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:10:49 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3730]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK259] 塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑  赤かぶ
15. 2019年4月05日 19:11:12 : 6uyhymepjo : anozYUwxaGpsRVU=[23]
自民党支持のマスコミが一番怒っている。

よりによって改元バカ騒ぎが功を奏して内閣支持率アップに貢献した日に塚田副大臣

が自民党ファンの前で儲けのレシピ、儲けの秘伝のたれを披露してそれがファン以外

の世間にバレてしまった。レシピをファンに披露しても問題ないが録音され世間にバ

レたことにマスコミ各位が怒り心頭。

皮肉にも平成が終わり令和が始まるのに相変わらず昭和のレシピだったのはご愛敬。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/334.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK259] 政権と皇室は承久の乱?!/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
6. 2019年4月05日 19:13:29 : VLWS7Y2qgg : YXJzaVQuSjVnVG8=[1]
後鳥羽帝よりは平成帝と同じ「アキヒト」である崇徳帝の方が近いんじゃない?
前の「アキヒト」は望みどおりの譲位ができなかったが、
今回の「アキヒト」はうまくいくかどうか...
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/330.html#c6
コメント [経世済民131] 日銀短観が大幅に悪化しても景気が大丈夫な理由(ダイヤモンド・オンライン) 赤かぶ
1. 2019年4月05日 19:15:24 : bmPp7Yj7NA : N3E0bkUuQnJ0bjY=[49]
なんとも理解しにくい。理由の解説が、むりやりひねり出している感が強いと思う。
もっと展望として景気が維持できるあり様を示してほしいものだ。

http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/822.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK259] この身の程知らず 更迭すべきなのに/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
21. 前河[1834] kU@JzQ 2019年4月05日 19:15:45 : ITg8WTqi2s : Ry4wZi9HSGNWRVk=[17]

>>16さんに完全同意!

>加計や森友にしても、秘書官や官房の動きから判断すると「忖度」という言葉はとっくに妥当性を失っていて、アベ(かその最側近)の「指示」あるいはアベの「指示に限りなく近いもの」というべきではないか。

日本人は大事な事象を忘れがち。このような本質的な問題点は繰り返し主張しなければならない。

安倍が直接指示を出すのはまずいから、秘書や周辺に合図(メモなど)を出し、それとなくわかるように、あえての忖度を無理矢理やらせる。

やらせ忖度を敏感に感じ取れる奴は昇格を約束され、正義感が強く従わない前川さんみたいな人に対しては攻撃するおバカ短絡作戦。

あまりにベタで、あまりにも腐った手法。

権力を悪用する自民議員。


表面上は辞任という事になっているが、事実上の更迭らしい。しかし、本来は表面上も迭でなければダメだろう。

そもそも、「忖度」を自慢話として公言する事自体が最大級にみっともないな。

「私は影響力が強いんだよー。私は安倍や麻生に近しい存在なんだよー」と言うカッコ悪さ。「トランプやプーチンと仲がいいんだよー凄いだろ」というスタンスの安倍みたい。

安倍ファミリーは同類だな。ベースの価値観に問題がある。

こんな腐ったトップの国で過ごしてると思うと気分が悪い。



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/296.html#c21

コメント [カルト20] 共同・令和は最終段階で追加。丁度、安倍サックスが皇太子を訪ねて、○安だかをダメ出しされた頃である。 ポスト米英時代
12. 2019年4月05日 19:15:54 : yAYq11zxk6 : OVlMb3U5NFpSNWc=[6]
追記

実は、そうしたMKウルトラを彷彿とさせる、女神だか魔女が鈴木一郎くんを、暗示に掛けて
スーパースターにするという物語を、週刊誌の劇画で見かけたことがあります
ドラゴンボールなんかは、完全に上記大本教、真光を連想させますし
海賊なんたらも、連中の正体や手口を一般市民に知らせる役割を担っていたり
漫画は、まさしく、そちらサイドのプロパガンダ刷り込みアイテムですね

http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/613.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK259] エライ!イチローに座布団3枚やろう!! 国民栄誉賞3度目の辞退!  赤かぶ
24. 2019年4月05日 19:16:57 : wFTFdVSbMQ : bTZpbS56dC5pUTI=[1]
終身名誉バカのバカ島や、メジャーでパッとしなかった松井なんかと、イチローを同レベルだと思った時点で間違いなんだよ、ボケが。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/332.html#c24
コメント [政治・選挙・NHK259] 独占激白! 安倍官邸の天敵 東京新聞記者・望月衣塑子 私が政権と闘い続ける理由 倉重篤郎のニュース最前線(サンデー毎日) 赤かぶ
14. 斜め中道[6274] js6C35KGk7k 2019年4月05日 19:18:20 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[229]
>>12

腐った糞邪魔は、人格どころか性別までも変わるらしい・・・

どゆことかというと、下記をごらんになれば、わかります。

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/885.html#c49
まとめは、上記の「No.49」のコメントです。

夢にまで見るほど、笑い転げてしまった〜♪
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/181.html#c14

コメント [カルト20] 森友で佐川が不起訴不当となり、加計に文部省の指導があったが、その前に安倍麻生道路が炎上である。 ポスト米英時代
1. 2019年4月05日 19:18:20 : DWNhHLlfcU : SG5CT2M0MTYuOHc=[1]
総理が言えないから私が言うのだ、と圧力をかけられたと前川喜平さんが証人喚問で証言している
副大臣が、総理副総理が言えないから私が言う、これは忖度である、と明言したのだから
これは辞任で幕引きではなくて、真相を解明しなければなりません 証人喚問です
「総理副総理のご意向と言うことか」「首相官邸の圧力があったのか」であります

辞任は忖度ではありません、と余計なことを言う副大臣おもしろいな
これは忖度だ、と言っているのである 塚田死すとも忖度死せず


http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/617.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
8. 赤かぶ[8692] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:19:38 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3731]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK259] 新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
8. 2019年4月05日 19:19:46 : gbIwHU56sU : NEtrQlJKRlZDNEU=[3]
安倍の支援者、金美齢にも、「令」の文字が・・・・
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/335.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK259] 安倍首相が野党潰しと4選狙い 囁かれる“令和解散”衆参W選(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
9. 赤かぶ[8693] kNSCqYLU 2019年4月05日 19:20:21 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[3732]



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/342.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
38. 2019年4月05日 19:21:54 : hE3PRSoheQ : aDMueWFCSkFsbkU=[355]

 まあね 結論から言うと 国債には 色々な見方があるんだけど 

 武田は その一つの考え方を 選んで その他の考え方を 全否定している所が ダメぽ!!
 

http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c38

コメント [近代史3] 女性受刑者の40%は「覚醒剤」で刑務所に。女たちは知らずして堕とされる 中川隆
15. 中川隆[-10904] koaQ7Jey 2019年4月05日 19:23:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1124]
ヤクザがシャブをやっちゃう理由
日本のシャブ事情(前編)
2019.4.5(金) 廣末 登


気づかないだけで、覚せい剤は身の回りで確実に増えている


 昨今、覚せい剤の摘発記事に接し、驚かされることがある。それは、摘発される量の多さだ。何グラム、何パケなどのレベルではなく、ハンパない量が摘発されている。

シャブ(=覚せい剤)市場としてオイシイ国ニッポン

 たとえば、平成30年2月17日に、成田空港で2人のカナダ人が覚せい剤密輸で逮捕された。

 2人は別々の飛行機で来日し、面識はないという。カナダ人の男女が相次いで逮捕され、あわせておよそ47kg、28億円相当である。この日、1日のみの摘発量で、成田税関支署の平成30年の覚せい剤押収量の9割にあたるとのこと。

 平成28年に警察が検挙した覚せい剤の密輸入事件(82件)について、その仕出地の内訳を見ると、香港と台湾を除く中国(24件、29.3%)が最も多く、アメリカ(14件、17.1%)、香港(8件、9.8%)、台湾(8件、9.8%)と続いており、カナダというのは珍しい。

 現在は、国際的な政治的事情と当局の取り締まり強化を受け、北朝鮮やロシアンルートが無くなったため、南方からのチャイナルートが主な供給源だと言われている。

豪で870億円相当の覚せい剤押収 過去最多、中国からか

オーストラリア西部ジェラルトンで1.2トンのメタンフェタミン(結晶状覚せい剤)を押収後、容疑者らを見張る捜査員ら。このメタンフェタミンは、船からの荷降ろし後に差し押さえられた。当局は同船の出港地を中国とみている。豪連邦警察提供(2017年12月21日撮影、公開)。(c)AFP PHOTO / AUSTRALIAN FEDERAL POLICE〔AFPBB News〕

 ちなみに、平成30年、東京税関が摘発した覚せい剤事件の押収量は、およそ493kgにのぼり、昭和60年の統計開始以来最多となったそうである。

 一方、全国の情勢をみると、覚醒剤密輸入事犯の検挙件数は増加し、平成26年以降3年ぶりに100件を超え、いわゆる運び屋による密輸入事犯の検挙が相次いだため、前年比で大幅に増加した。押収量は前年比で減少したものの、洋上取引や船舶コンテナ貨物の利用による大量密輸入事犯の検挙に伴い、前年に引き続き1000kgを超えたと、警察庁の報告にある(警察庁組織犯罪対策部組織犯罪対策課「平成29年における組織犯罪の情勢」)。

 筆者が、福岡県更生保護就労支援事業所で最近支援した、ひとりの保護観察対象者の方は、知人に頼まれて、覚せい剤を「体内に隠して」入国を試みたために逮捕。営利犯(販売目的=営利のための覚せい剤所持)未遂で、長期間刑務所に服役していた。

「体内で、シャブ(覚せい剤)の袋が破けなくてよかったね。破けたら、マジであの世行ってたよ」と、筆者が言うと、「そうなんですよ。思い返すと恐ろしいことです。もう、絶対しません」とのこと。彼は、自分で覚せい剤を使用していた人ではないので、その言葉に偽りはないと思う。現在は、日々マジメに働き、雇用主の評判も良い。

 この記事を書いている4月2日、同様の手口で覚せい剤を密輸しようとした台湾人が死亡したとの記事が毎日新聞に掲載された。

 記事によると「台湾人の60代男性が東京都台東区のホテルの部屋で死亡しているのが見つかり、司法解剖の結果、体内から覚醒剤とみられる薬物が入った小袋約50袋が見つかった」とのこと。筆者の指摘を裏付ける悲劇である。

覚せい剤1トン密輸、台湾人8人に死刑判決 インドネシア

メタンフェタミン(結晶状覚せい剤)約1トンを密輸したとして、インドネシアの首都ジャカルタの裁判所で判決を待つ台湾人の被告ら。裁判所はこの日、彼らに死刑判決を言い渡した。(2018年4月26日撮影)。(c)AFP PHOTO / Ari Firdaus 〔AFPBB News〕

 なぜ、このような危険を冒してまで、覚せい剤を日本国に入れようとするのか。読者の皆さんは不思議に思われると思うが、その答えは簡単「儲かるから」。海外の市場で覚せい剤を売っても、それほど利幅はない。しかし、日本の市場は、ハイリスクではあるもののハイリターンであり、間違いなく儲かるカタイ商品なのである。

数字で見るシャブの現在(いま)

 近年の覚せい剤取締法違反(覚せい剤に係る麻薬特例法違反を含む)の検挙人員(特別司法警察員である麻薬取締官や海上保安官が検挙した者を含む)の推移をみると、平成13年以降は減少傾向にあったものの、平成18年以降はおおむね横ばいで推移し、毎年1万人を超える状況が続いている。もっとも、こうした数字は検挙された者を対象としているので、氷山の一角であることを念頭に置いていただきたい。

 次に、再犯者に目を転じると、警察が検挙した覚せい剤取締法違反(覚せい剤に係る麻薬特例法違反を含む)の成人検挙人員のうち、同一罪名再犯者(前に覚せい剤取締法違反で検挙されたことがあり、再び同法違反で検挙された者)の人員及び同一罪名再犯者率(覚せい剤取締法違反の成人検挙人員に占める同一罪名再犯者の人員の比率)の推移は、近年上昇傾向にある。平成28年は65.8%であり、平成19年(57.1%)と比べて8.7ポイント上昇している。ウリ(覚せい剤の販売)も使用(自分に服用する)も、シャブで味をしめると、なかなか抜けられないようだ。

 なお、平成28年に覚せい剤取締法違反により警察に検挙された者のうち、営利犯(販売目的)で検挙された者及び暴力団構成員等(暴力団構成員及び準構成員その他の周辺者)の各人員を違反態様別に見ると、同年の営利犯で検挙された者の比率は565人(5.4%)であり、その内、暴力団構成員等の比率は48.5%であった(平成29年版犯罪白書)。

 これは、暴力団=覚せい剤という見方を肯定する数字である。ヤクザのシノギについて、山口組の顧問弁護士を務めた山之内幸夫氏は、ヤクザの間で、やってはいけない悪事とやっても良い悪事があるという点に言及している。

「窃盗、強盗などはやってはいけないシノギで、賭博、売春は本業、詐欺はやらない方が良いが、恐喝は比較的やっても良いとされる」(山之内幸夫『日本ヤクザ「絶滅の日」――元山口組顧問弁護士が見た極道の実態』徳間書店)。

『日本ヤクザ「絶滅の日」ー元山口組顧問弁護士が見た極道の実態』(山之内幸夫著、徳間書店)

 山之内元弁護士は言及していないが、シャブは、ヤクザのシノギの中でもご法度の部類に入る。しかし、それはタテマエであり、実際はグレーゾーン。極道として「薬屋」と言われるのは恰好悪いが、不況時代の裏社会で確実に儲かるのがシャブをはじめとする麻薬ネタである。昨今は、ピエール瀧氏のコカイン事件が世間の耳目を集めたが、世の中には「シナモノ」と隠語で呼ばれるシャブ以外にも、大麻やコカイン、合成麻薬等、薬屋のシノギのネタは様々である。

 ちなみに、昨今ではポンプ(注射器)も品薄であり、昭和の時代にみられたように、パケ(覚せい剤の小袋)買ったらポンプが1本もれなく付いてくるなどというサービスは無くなり、1本1000円から1500円で取引されている。

 世の中の暴排が進み、シノギが先細りする昨今、ハイリスクであろうと、恰好悪かろうと、ITや金融、合法企業経営などに明るいモダ―ンな組織でない限り、背に腹は代えられないから、薬屋に甘んじないと食えない現実があるのではなかろうか。

ヤクザがシャブをやっちゃう理由

 ヤクザがシャブを扱うのは「どうせ、自分の快楽の為でしょ」と思われがちである。そうした見方を筆者は否定しない。しかし、彼らのサブカルチャーを知るにつけ「そりゃ、シャブに走るのも無理ないな」と思われるような、切ないケースも散見されるのである。以下、引退したヤクザの元幹部M氏に聞いた「シャブをやっちゃう理由」につき、紹介する。

 確かに、ヤクザでも好奇心からシャブに手を出し「こりゃ超気持ちいいわ」と、ズブズブの関係になる人がいる。彼らの多くは何らかの非行集団に関係していた過去があるから、日常生活において、比較的近いところにシャブがある。だから、つい、好奇心からツマミ食いしたくなるのも首肯できる。しかし、それ以外にも、ヤクザというサブカルチャーの中で生きていると、止むを得ない事情もあるのである。

 M氏によると、「ヤクザはね、シャブやんないといけない場面があり、二つの理由から(シャブの使用は)止むを得ないこともあるんだよ」と言う。

「理由の一つは、部屋住みの時(住み込みで雑用をさせられる時期)ね、若い衆は寝る時間がないんだよ。だって、親分が外出するのは夜でしょ(シマ内の店のハシゴなどなど)。車の中で待ってなきゃなんない。この待ってる間は眠たいんだよね。だから眠気覚ましにポンとやっちゃう」


「もう一つの理由。それは、兄貴分から勧められるんだよ。でもね、嫌とは言えないでしょう。だって、ヤクザは親(分)のために命を捨てる覚悟がいるんだからね。そこで、もし断ったらりしたら、『何やお前、われの命、組に預けたんちゃうんかい。死ぬんが怖いんか』って言われるよ。だから、ヤクザになると嫌でもシャブやんなきゃなんないんだよね」

 こうなると一種の踏み絵である。

 このM氏の話は、とても説得力があった。平成18年、彼と出会って以降、筆者は多くのヤクザの方と会うこととなるが、同様の体験を経て、シャブの常習者になった方は複数存在した。しかし、一方で、次のような理由でシャブに手を出したレアな方も居るのである。

「(シャブに手を出したんは)現役の頃や・・・。ちょっとこれには訳があるんや。実はな、わしの現役の頃に友人が居った。新聞社の人でなあ、いい人やった。この人が子どもの育て方をわしに教えてくれたんや。わし自身、子ども時代不遇やったから、その人の話聞いてな、わし、次第に(ヤクザの)組を抜けたいと考えるようになったんや。方法をいろいろ考えたんやが、一番いい方法がシャブやった。わしら博徒や、シャブでボロボロになったら、博徒は務まらん。それで(親分に)破門してもらったんや」

 この話をしてくれたO氏は、博徒系ヤクザで、常盆の胴師(常に開催されている盆=すなわち常設賭場の札を繰る役を担当し、本引き博打の親側席の真ん中に座る。世話役である合力が両脇に座る)であり、腕が良かったため、引っ張りだこであったとのこと。

 本引き博打は、誰でもが胴師になれるわけではないから「組を辞めるためにシャブでヨレた」体を取る以外に方法は無かったのだろう。

 ちなみに、このO氏は、そのままツネポン(覚せい剤の常習者)になることなく、組抜けしたら直ぐにシャブとはキッパリと縁を切り、猛勉強をして牧師となり、刑務所に収監されている元同胞たちの相談役になっていた。

日本社会から麻薬が無くならない理由
 筆者は覚せい剤、大麻、合成麻薬など、様々な中毒者の方と、公私共にかかわってきた。「公的かかわり」とは更生保護就労支援であり、「私的かかわり」とは、アングラ社会の取材である。

 筆者がフィールドで感じたザックリとした感想で申し訳ないが、ツネポン(覚せい剤常習者)も、タマポン(タマにポンする使用者)も、社会生活上で何らかの不安や問題を抱えているように思える。


 もっとも、女性の場合は、男性から影響を受けるケースが散見される。なぜなら、シャブの販売促進担当には女性が利用されることが多い。悪い奴は、まず、女性をシャブ漬けにする。そうしておいて、彼女を通して寄ってくる男性に広めてゆく。これは一般的なシャブの販売方法である。だから、同時に、性病なども抱き合わせ販売されているのではないかと、密かに危惧するところである。

『組長の妻、はじめます。: 女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録』(廣末登著、新潮社)

 一般の方の使用者に関してみると、未来への希望の有無、慣習的な社会や人とのつながりの濃淡、強弱と関係があるように思える。現代社会では、人は容易に孤立する。人生で一度つまずいたら再起は難しく未来への希望も色あせる。会社員だから、学生だから、主婦だからといって、社会的居場所があり、万事オッケー問題なしと考えるのは、ちょっとばかし早計ではないか。

 彼らは、そうした形式的な帰属集団で、日々苦痛を感じながら、必死になって自分の役割を演じているのかもしれない。苦痛は、やがて希望を蝕みながら厭世観へと成長し、社会的逃避の一環として覚せい剤に手を染めるのかもしれない。

『組長の娘―ヤクザの家に生まれて』(廣末登著、新潮文庫)
 就労支援の現場で、調査フィールドで、筆者は幾度となくこうした事例を目にしてきた。人間は社会的動物である。ひとりでは生きられない。現代社会を侵食する社会的孤立などの問題は、人にとって、日本社会にとって、覚せい剤よりも問題視すべき根本的な社会病理であるように思えるのである。

 次回は、筆者がアングラな取材現場で見聞きしたシャブの魔力について、拙著『組長の妻、はじめます。:女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録』(新潮社)、『組長の娘―ヤクザの家に生まれて―』(新潮文庫)の主人公たちの証言をもとに、生々しくリポートする。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56013  

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/307.html#c15

コメント [カルト20] 黄帝内経・知迎知隋、気可令和。馬鹿・漢籍由来でない元号はいい、情景が目に浮かぶ。脳ミソが失明状態の馬鹿である。 ポスト米英時代
9. 2019年4月05日 19:27:40 : lbpcCWBozU : YTc5V3k4eEEzWVU=[1]
安倍応援団「金美齢」も「令」の文字が入っていますね
そして、一部で官僚だと指摘されているカレイド氏は、
大本教的、「立替え・立直し」という終末思想を信奉している組織と
関わりがあるような主張を展開されております
戦前も、同じく、こうした日本が神の国だと、真剣に信じ込んでいた
刷り込まれていた人々によって、軍国化、侵略戦争開始、日本人大量殺戮
の罠に入り込んでいったのでしょう

http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-6061.html

Fri.2019.04.05

新元号「令和」の本当の意味と超古代の復活と日本の未来

https://blog-imgs-125.fc2.com/k/a/l/kaleido11/mag201904-4.jpg

富士山麓に展開していた超古代王朝の復活事業
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/610.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK259] この身の程知らず 更迭すべきなのに/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
22. 前河[1835] kU@JzQ 2019年4月05日 19:27:51 : ITg8WTqi2s : Ry4wZi9HSGNWRVk=[18]
21ですが、訂正。

>本来は表面上も迭でなければダメだろう。……❌

本来は表面上も更迭でなければダメだろう。……⭕

失礼しました。


http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/296.html#c22

コメント [政治・選挙・NHK259] 迫っている 国民の2割がアンダークラスになる危機(世相を斬る あいば達也)  赤かぶ
4. 2019年4月05日 19:27:52 : jdbscxdMEI : ZWNRcnA3VXlMSmM=[276]
目標はアンダークラス8割、これが権力者、経済界、ハゲタカの本音。出生率の減少は外国人労働者の輸入(!)を増やせばいい。

日本人全体の利益より自分たちの利益が大事、竹中平蔵、オリックスハゲタカ。ピンハネ派遣産業。非正規労働者は増えるばかり。
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/336.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK259] 室井佑月「騙されてないか」〈週刊朝日〉  赤かぶ
20. 地下爺[5645] km6Jupbq 2019年4月05日 19:30:06 : EvprcEFGVc : NDJuS292Z1UvRHc=[26]
15 さん

  ありがとう 室井佑月(本名:渡辺由子)さんは

  そんな素晴らしい人だったですね !!


  なら 納得 !!


  でも タバコだけは やめてね。。



http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/317.html#c20

コメント [政治・選挙・NHK259] 武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ  武田邦彦(まぐまぐニュース) 赤かぶ
39. 2019年4月05日 19:33:38 : hE3PRSoheQ : aDMueWFCSkFsbkU=[356]

 一体全体 国債とは なんだ??

 その一つが 「利子のつく税金」ですよね〜〜〜

 ===

 そもそも 政府が使う国家のお金は 税金で徴収すべきものだ
 それは 消費税 所得税 印紙・タバコ・酒・車 資産税・相続税 等々だが
 日本の 官僚は バカでズボラだから 消費税で取るべき 税金を 借金(国債)にしたのだね

 つまり 政府は 使ってしまったのだから 明らかに税金なのだが
 貯金をしている人に 国債を買わせて その国債に 金利をつけちゃったわけだ

 ===

 つまり 何がおかしいかというと   税金を払った人に 金利を差し上げる おまけがついた
 この金利が5%とかという とんでもない大量の金利を払ったから 雪だるまのように膨れた

 ===

 きちっと 税金を取っていたら 税金に対する金利は 払う必要はなかったから
 1000億円などという 国債には なっていない

 これが 一つ目の 真実だ
 
 
  
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/290.html#c39

コメント [政治・選挙・NHK259] 北海道知事選は鈴木が先行、激しく追い上げる石川!  赤かぶ
22. 2019年4月05日 19:33:50 : ALIsF2s21Q : aUxyRWp5V0c3bkk=[4]
自民の鈴木候補が優勢だなんて、理解不能。
でなければ、道民はアホか?
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/323.html#c22

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