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2020年2月06日09時46分 〜
記事 [カルト24] 文春・京都不倫の補佐官と審議官が海外出張でも税金私物化。いい加減に二匹をクビにすべきである。
もう古い話らしいが、かつてのフランスのフリーセックス文化を日本に持ち込みたいのかー、ベッキーや松居一代の立場はどうなんねん、つーか放置してたら公務員宿舎が滅茶苦茶になるやろー、乱交パーティーを主催して副業ってかー、てかノーパンしゃぶしゃぶの時みたいに石投げられるわ奥さん全員が風俗嬢のように好奇の目で見られていいのかー、いっそ風俗特区にしちまえみたいな感じだが、霞が関に入浴料を払いに来る奴が現れる前にクビにしとけという事である。
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/494.html
コメント [政治・選挙・NHK269] 政権もメディアも犯罪的 桜隠しに肺炎パニック利用の悪辣 金子勝の「天下の逆襲」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
34. おじゃま一郎[7663] gqiCtoLhgtyI6phZ 2020年2月06日 09:51:01 : 5dqkYZqE4A : L2RLZUg4OUcyblk=[3]
>新宿御苑の開門前に安倍や後援会関係者が会場入りし、

桜を見る会の開始時間は開門と同時であるので、
後援会関係者が開門前に会場入りすれば、それは
参加者ではない。

>犯罪者の個人情報をなぜ隠す必要があるのか。

個人情報は法で保護されているので、内閣と言えどその
開示権はない。当然であろう。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/441.html#c34

コメント [国際28] 中国経済、新型コロナウイルス感染拡大の影響は想像を上回る(ニューズウィーク) 赤かぶ
15. 2020年2月06日 09:51:49 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4389]
ミクロネシア大統領府:日本人入国制限 その他2件
.
新 ch政経
2020/02/05 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=827cx-Va2S4
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/289.html#c15
コメント [政治・選挙・NHK269] 「検事長定年延長」森法相答弁は説明になっていない  郷原信郎(郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士) 赤かぶ
24. 2020年2月06日 09:53:20 : dy8RuXPAUg : d29TaUpySFNSM0U=[63]
フセイセンキョの言うことを要約すると
「だから何やっても無駄 やれもしないことをやろう」
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/459.html#c24
コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
33. 罵愚[8281] lGyL8A 2020年2月06日 09:53:23 : etLcbHMHms : RkE3bGRNRnUxcUE=[141]
>>32
 グローバリズムの反対語はナショナリズムだろうが、故国を失ったユダヤ人はシオニズム運動のもとでイスラエルを復活?、建国?した。一方で、故国を失ったユダヤ人は、国際金融を支配したり、社会主義革命に身を投じたりした。異国の土地や市場で活躍したユダヤ人の倫理的価値基準はグローバリズムだった。
 祖国を失ったユダヤ人がシオニズムに走った動機はナショナリズムだっただろうし、地球規模のビジネスを展開したり、国境を越えた政治思想にもとづく革命戦争を起こしたのはグローバリズムだったことは理解できる。
 しかし、おなじ思考回路のなかで、日本の戦後民主主義をどう解説するのかなぁ? 説明も、理解もできないんだよね、
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c33
記事 [番外地7] 琉球人もアイヌも独立したいというならその通りにさせないといけない

琉球人もアイヌも独立したいというならその通りにさせないといけないですね。
民族自決権がありますからね。チベットやウイグルと同じで、日本人でもないのに日本人化させるのが間違っているのです。
琉球人やアイヌ人がどんな思想を持とうが自由です。

今迄いくら差別や迫害を訴えても日本政府から相手にされなかったから北chousen や同和の力を借りただけでしょう。

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/470.html

コメント [政治・選挙・NHK269] 嘘吐きに嘘吐き呼ばわりされてもねぇ、必見!辻元清美と安倍の戦い 黒岩議員も追及(まるこ姫の独り言) 赤かぶ
52. 前河[3627] kU@JzQ 2020年2月06日 10:04:19 : eKKBdMhn0w : L0tIYTRwY1kudmM=[96]
⬆懐かしい。(^^)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/428.html#c52
コメント [政治・選挙・NHK269] <ホテルと参加者個人契約は無理矛盾!>「事務所が主体、明白」と指摘 「桜」夕食会の契約者、収まらぬ論争(朝日新聞) 赤かぶ
35. おじゃま一郎[7664] gqiCtoLhgtyI6phZ 2020年2月06日 10:06:08 : 5dqkYZqE4A : L2RLZUg4OUcyblk=[4]
>「であろう」ではわからないから証拠を出せと言われても、

証拠を出して立証するのは、追及する側に責任がある。

証拠がなければ追及すべきでない。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/445.html#c35

コメント [政治・選挙・NHK269] <ホテルと参加者個人契約は無理矛盾!>「事務所が主体、明白」と指摘 「桜」夕食会の契約者、収まらぬ論争(朝日新聞) 赤かぶ
36. 2020年2月06日 10:07:03 : FjeWdxSjUc : VmVSOFdkVTJjakE=[39]
虚偽答弁のオンパレード。
ウソの方便といい、おかしなジェスチャーといい、
黒幕のネオコングローバリストからレクチャーされていそうだ。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/445.html#c36
記事 [番外地7] スイングトレードのやり方
スイングトレードのやり方


海外投資家の売買動向
https://karauri.net/doukou/

騰落レシオ(6日間)
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php

3日移動平均線


の三つだけ見ていればいいです。


海外投資家が買っていたら買い
海外投資家が売っていたら様子見

騰落レシオ(6日間) が 50以下になったらナンピンで買い
騰落レシオ(6日間) が 200以上になったらナンピンで利食い

株価が 3日移動平均線を下回ったら買い
株価が 3日移動平均線を上回ったら利食い


http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/471.html

記事 [リバイバル3] スイングトレードのやり方
スイングトレードのやり方


海外投資家の売買動向
https://karauri.net/doukou/

騰落レシオ(6日間)
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php

3日移動平均線


の三つだけ見ていればいいです。


海外投資家が買っていたら買い
海外投資家が売っていたら様子見

騰落レシオ(6日間) が 50以下になったらナンピンで買い
騰落レシオ(6日間) が 200以上になったらナンピンで利食い

株価が 3日移動平均線を下回ったら買い
株価が 3日移動平均線を上回ったら利食い

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1038.html

コメント [リバイバル3] 中川隆 _ 相場関係投稿リンク 中川隆
42. 中川隆[-14028] koaQ7Jey 2020年2月06日 10:10:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-697]
スイングトレードのやり方
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1038.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/456.html#c42
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
33. 2020年2月06日 10:12:21 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1241]

中国、習主席への、底意地の悪い日本の報道だが、
中国共産党は、ソーシャリズムの医療体制はお手の物だ。

米国の仕向けた生物兵器、コロナにも、果敢に挑み、
医療体制に見せる中国人の素晴らしさを発揮するだろうよ。

間違いなく、露呈したのが、日本の、ばらばっらの医療体制だ。

変な大学を出ただけなので、医者も国民への
ソーシャリズムの意識はなく、金持ち向け医療に明け暮れていたので、
いざというときには連携が取れない。

腰抜け弁護士と日本司法だけではなく、
医療現場の重鎮が日本の医療体制のお粗末さを、
口から飛沫をあげながら、叫ぶことになるだろう。

フランスやドイツでも、労働者は、疲労困憊したり、統合失調症や
欝の症状が出た場合、速やかに、「休息をとる権利がある」。

そのために、美しい景観といい気候のある一定のところに
サナトリウムやコロニーとして、ホテル並みに充実している。

欝の症状がある人は、健康体の労働者の休暇日数の上にさらに
二週間、三週間の休息を得る権利を持つ。

快復した人は、他者への思いやりを持ち、戻った
活力を、生活仕事のすべてに向け、ボランティアまで活動範囲を広げる
人間の当然の特権です。


お粗末な、日本の医療体制は、原発事故ですでに露呈して破綻していたが、

再び、コロナによって学ぶ機会を得ることになった皮肉です。

社会性の意識のない行政は、山本太郎氏が指摘するように、

金持ちよ、あんたらが苦労することになるんです。笑。


  


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c33

コメント [政治・選挙・NHK269] 「検事長定年延長」森法相答弁は説明になっていない  郷原信郎(郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士) 赤かぶ
25. あおしろとらの友[2641] gqCCqIK1guuCxoLngsyXRg 2020年2月06日 10:14:24 : NYMvEcwWDA : dzMvRVlnNmFvRTI=[13]

安倍政権は「国民の多数により信任を得た」を根拠に政権を私物化している。

民主主義による独裁を可能ならしめている。野党の諸君、議論などしてる場合ではない。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/459.html#c25

コメント [番外地7] スイングトレードのやり方 中川隆
1. 中川隆[-14027] koaQ7Jey 2020年2月06日 10:15:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-696]
日付 日経平均株価 日経平均(変化) 騰落レシオ(6日)

2020-01-30 22,977.75 -401.65 35.01

2020-01-31 23,205.18 +227.43 52.77

2020-02-05 23,319.56 +234.97 112.25
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/471.html#c1

記事 [カルト24] 箱コネ・トラ・米国は戦争を終えて兵士を帰還させる。先ずは議決済みのイラクから即実行に移す事である。
三年前の大統領選挙でも公約にしていたが、やってる感だけでアフガンすら撤退しておらず、シリアでも原油泥棒を継続しており、先ずはイラクからきっちり撤退する事である。
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/495.html
コメント [政治・選挙・NHK269] 山本太郎が国債による生活救済を主張、「消費税で保育無償化は狂ってる」(高橋清隆の文書館) 赤かぶ
33. 2020年2月06日 10:17:10 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1242]

まだ、独裁者になれていないんですが。

太郎氏が総理になってから言え!ぼけ!


 



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/443.html#c33

コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 赤木アシュ[352] kNSW2INBg1aDhQ 2020年2月06日 10:17:10 : EeMMDe0jO2 : ei96bFp5UVp4M0k=[1]
オウンゴール前原(笑)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK269] 便乗改憲論や差別助長 新型肺炎で見えた政治家の卑しさ 国民の不安や危機意識につけ込む卑怯な政権(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
9. 2020年2月06日 10:18:39 : OxMMNfRpBo : RXZWL0JDZTlQQnc=[32]
ウィルスは 出入り自由で 危機煽る
何もしてない お前が言うな



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/449.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK269] 山本太郎が国債による生活救済を主張、「消費税で保育無償化は狂ってる」(高橋清隆の文書館) 赤かぶ
34. 2020年2月06日 10:21:11 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4390]
国民・玉木雄一郎代表が「れいわ新選組との共闘が必要、消費税減税を山本太郎氏と議論したい」と明言。
.
風花未来チャンネル
2020/02/05 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=0x5FvVZ81Lg
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/443.html#c34
コメント [政治・選挙・NHK269] 桜質疑にウソつき連発でブチ切れ 安倍首相の呆れた幼児性(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
28. 2020年2月06日 10:22:57 : shEpFbub4w : clJwbDBWWHdvV1U=[22]
「不時着はしたけど墜落ではない」

「パンは食べたけどご飯は食っていない」

「募ってはいたが募集はしていない」

「願って已みません ☛ 願っていません」

等々・・・・。


安倍語録を募ったら(募集したら)かなりの立派な教科書が出来るだろう。

表紙だけ立派で「手本」にもならないバガの「見本」にしかならないだろうが。

それにしても、小川淳也議員は理路整然と安倍晋三を追い詰めていく、いいね。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/453.html#c28

コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 2020年2月06日 10:24:21 : FjeWdxSjUc : VmVSOFdkVTJjakE=[40]
野党共闘を邪魔しているのは前原ら隠れ自民。
前原らは一日も早く国民民主から出て自民に鞍替えするか
新党でも作りなさい。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c4
コメント [リバイバル3] スイングトレードのやり方 中川隆
1. 中川隆[-14026] koaQ7Jey 2020年2月06日 10:24:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-695]

日付 日経平均株価 日経平均(変化) 騰落レシオ(6日)

2020-01-30 22,977.75 -401.65 35.01

2020-01-31 23,205.18 +227.43 52.77

2020-02-05 23,319.56 +234.97 112.25


ソニーや東京エレクトロンみたいな日経平均連動の優良大型株を買っておけば失敗は無いです。


8035東京エレクトロン
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8035

6758ソニー
https://kabutan.jp/stock/chart?code=6758

6501日立製作所
https://kabutan.jp/stock/chart?code=6501

7951ヤマハ
https://kabutan.jp/stock/?code=7951


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1038.html#c1

コメント [国際28] 武漢コロナウイルスの周辺(田中宇) 人為発生(研究所から漏洩)の可能性 てんさい(い)
2. TondaMonta[1613] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2020年2月06日 10:25:06 : cNkNwtKVEY : OFNCU0RaaThTTmM=[5]
蝙蝠が病原菌をたくさん持っているとすれば、全滅させる必要があるのではないのか。しかし害虫を食べてくれるとすればコウモリを全滅させるわけには行かない。しかしそこで、減らす方向で考えることは必要であろう。

世界の洞窟には大量のコウモリが住み着いている。しかし中国だけに集中してウィルスが人に影響を与えるというのは特別な理由があるのではないだろうか。

なおウーハンはスモッグの町である。コーモリが好む環境なのであろうか。
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/290.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK269] 「検事長定年延長」森法相答弁は説明になっていない  郷原信郎(郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士) 赤かぶ
26. ジージ[2] g1eBW4NX 2020年2月06日 10:29:13 : Gh8NvauK2w : M2FZZWVWWkM3Ums=[2]
森大臣は、この定年延長が違法であることは理解していただろう。ならば、辞表をたたきつけてでも、この閣議決定にハンを押すべきではなかった。国民をアベに売ったわけだ。人間として恥ずかしくないのか。誰があなたの給料を払っていると思っているのか。アベじゃない国民でしょ。今からでも遅くない。辞任すべきだ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/459.html#c26
コメント [リバイバル3] スイングトレードのやり方 中川隆
2. 中川隆[-14025] koaQ7Jey 2020年2月06日 10:30:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-694]

JT やキャノンの様な日経平均に連動しない高配当銘柄は絶対に NG です


2914JT
https://kabutan.jp/stock/chart?code=2914

7751キヤノン
https://kabutan.jp/stock/chart?code=7751

7201日産自動車
https://kabutan.jp/stock/chart?code=7201
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1038.html#c2

コメント [国際28] トランプ弾劾裁判、ボルトン招致の可能性高まる 共和党4議員が賛成へ(ニューズウィーク) 赤かぶ
8. 2020年2月06日 10:33:17 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4391]
えり!さんの情報(一部重複)
.
新 ch政経
2020/02/05 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=zhi8GerK1xg
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/242.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
34. 2020年2月06日 10:33:44 : H0J9OENngI : YWd3RWpodWVMMmc=[2]
阿修羅の記事にも、やっと春が来た気分だ。

嘘にまみれた情報を、まともな記事に見せかけた記事ばかりだった。

この記事を歓迎する。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c34

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
35. 2020年2月06日 10:34:25 : fPAGedqalU : S0tQb1pzMi91OVU=[783]
 武力行使にだけ特化した自公政権を痛烈に暴いた筆者。
 感染に症特化した組織行動が既に公開されて、体系化された

 行動が国民に示されて当然なのにその動きが見えない。
 それは厚労省官僚が官邸のお手並み拝見とばかりに、
 
 腕組みをして高みの見物に回っているのだと思う。
 これはァへ取り巻き官邸筋の潰し捻じ曲げの

 成果なのだろうと勘繰りたくなるほどだ。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c35

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
36. 2020年2月06日 10:35:42 : IKQzbMw1to : TVVDRkdHNG5QeEE=[31]
インフルエンザによる死亡率もかなりのものであり、新型コロナウィルスが特に大きいわけでない。
 問題は新型コロナが健康な人にとって危険なことや、肺炎になってから助からないこと、重症になってから死亡までが短時間のこと、などである。
 これらの事実確認と対策が重要であり、病院での重症者への素早い対応をが最も重要なことであり幸いタイでの重症者回復の治療が生まれており、軽症者やその他の人の混在で病院を感染の高機会の場にさせないこが肝要であろう。感染の広がることだけをむやみに恐れることはなかろう。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c36
コメント [政治・選挙・NHK269] 勉強嫌いだった安倍氏は子供の頃から平気でウソをついていたそうだ:三つ子の魂は百まで、国会でも平気でウソをつく(新ベンチ… 赤かぶ
25. 斜め中道[8779] js6C35KGk7k 2020年2月06日 10:38:55 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[2736]
>>21 爺ぃさま

ウメさんも、妖狐もほっときゃあ、今よりマシになってたかも知れんねぇ〜♪

>>23 さま
何度繰り返しても、いいと思うがね♪
日本人てなぁ、忘れっぽいらしいからにゃ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/450.html#c25

コメント [政治・選挙・NHK269] 今日の安倍ワンマンショー「合意、対価、まさに、いわば、いちいち、そうなんだろうと」(まるこ姫の独り言) 赤かぶ
21. 2020年2月06日 10:40:45 : OHkMo5nAaE : UzloV1dqRTF5SUk=[773]
電通=マスコミ=自民党、共に持ちつ持たれつで安倍の支持率などどうにでも出来る、これだけ数々の違法と罪を犯しながら支持率が国民の半数いるなどキチガイとしか思えない、電通が幾らでも支持率をねつ造し各マスコミに流しマスコミが少しずつ調整して報道している、安倍はまだまだ支持されていると国民に洗脳し安倍の悪事を流さず安倍と菅官邸からの甘い汁を吸っている。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/452.html#c21
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
37. 2020年2月06日 10:44:18 : DgqtnQss0Y : ci5zNk11bGZkc1U=[1]

一番重要な情報が隠されている。
今回のコロナウイルス騒動はデッチ上げだということ。首謀者は言わずもがな。地球温暖化
サギに失敗したハザールマフィアの悪足掻きである。架空のウイルスなのだから治療法も対策もないのは当たり前だ。デッチ上げウイルスでも中国封鎖できる怖さ。大国、小国を問わず国連憲章にコミットしている以上、非常事態宣言に逆らえない。国家を超えたWHOの権威と権力が政治の戦術に悪用されたことが問題なのだ。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c37

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
38. 2020年2月06日 10:46:17 : kbNg4YKHQI : RW9QVU5na3JEZEE=[27]
日本の官僚の唯一のウリは学歴。
しかも、豊富な知識を自由自在に使えるということではなく、テストの点数を取る技術だけが高かった人達、要はクイズ王。
だから、臨機応変に対応なんて事はできないし、その能力もない。
無駄な高給払ってバカ雇ってる国の体制の根本的な問題。
しかも改善する手段がない。
ちなみに政治家は論じるに値しない程バカでクズばっかり。
だから日本は衰退国家になってしまった。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c38
記事 [カルト24] 藤原・テンセ・死亡八万、ガキ・習の訪日内々では延期。それが発表された時は当然に五輪は中止とすべきである。
コロナを撒いた連中と五輪利権の連中は組織が半分重なるが、WHO・パンでミルクにはなっておらずエビでミルクの局面、だそうだが両方盛り上げたいと欲張っているようである。
パンもエビも諦めて少女コミックでも読んでろという感じである。
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/496.html
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
1. 赤かぶ[56008] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:47:00 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7294]

武漢から帰国の邦人11人が帰宅 厚労省「やむを得ない事情」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200205-00000190-kyodonews-soci
2/5(水) 21:54配信 共同通信

 厚生労働省は5日、中国湖北省武漢市からチャーター便で1月末に帰国し千葉県のホテルなどに滞在している邦人のうち、計11人がやむを得ない事情で国内の自宅などに戻ったと明らかにした。健康状態の確認は続ける。

 厚労省によると帰宅したのは1月29日に帰国した第1便の1人、30日の第2便の8人、31日の第3便の2人。詳しい理由は明らかにしていない。

 政府は帰国者に対し、検査で陰性だった場合でも最長2週間、宿泊先に滞在し、症状が出ないかどうか経過観察するよう要請している。



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
2. 赤かぶ[56009] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:48:17 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7295]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
3. 赤かぶ[56010] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:48:51 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7296]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK269] 中国パンデミックー「3千万人が死ぬ」ビル・ゲイツ予言と動き出した「第四の騎士」 お天道様はお見通し
15. 2020年2月06日 10:48:54 : x0UpgDdNLo : aURwVnYxbG8xSFk=[238]
>中国の場合の「感染認定者数」とは病院で診察を受けた結果、判明した患者のことであって、病院に行っても診てもらえない人が、この数十倍もいて自宅待機されられているので、まったく当てにならない。
>もちろん、このデータには潜伏期間の潜在患者は含まれていない。
>繰り返すが、今後、指数関数的に、それも一定レベルを超えたときに爆発的に増えることを想定すると、習近平の隠蔽体質は世界中から糾弾されなければならない。
>6日前には、李克強首相が武漢入りして、現場の陣頭指揮を執る模様を共産党メディアに流しているが、これは、中国共産党が習近平では、もたないと判断して、習近平体制を諦めたことを暗示している。


もともと中国は医療が不十分で、人口の割に医者も施設も少ないです。
そういう状況で「病院で診察を受けた結果、判明した患者数を感染認定者数」と言っているから隠蔽してるわけではありません。w
単に中国政府も正確な患者数、感染による死亡者数を把握しきれていないだけの話。
国務院のトップ李克強首相が武漢入りしているが、これは四川大地震の時、温家宝首相が現地入りしたのと同じです。
習近平体制から李克強体制に代われば改善できるわけでもない。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=HQmXSZfNBjw&feature=emb_logo
↑それで急ピッチでプレハブで病院を急増しているそうです。
この記事で貼られているYoutubeリンク先の動画は新唐人電視台、つまり、あの「大紀元」系のメディア。wwww
六四天安門事件で人民解放軍が市民を一方的に虐殺だのチベット大虐殺だのウイグル弾圧だのアメリカ(大紀元)発の中国情報は捏造もしくは誇張されたものが圧倒的に多いだけに全面的に信用する事はできません。
アメリカで新型コロナでもないのにインフルエンザで大量に死人が出ている事に関して何も言及しない辺り、このブログの筆者も「信じたい事だけを信じている」ように感じますな。w


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/454.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
4. 赤かぶ[56011] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:49:26 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7297]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
5. 赤かぶ[56012] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:49:55 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7298]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
6. 赤かぶ[56013] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:50:28 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7299]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
7. 赤かぶ[56014] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:51:23 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7300]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
8. 赤かぶ[56015] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:51:56 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7301]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
9. 赤かぶ[56016] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:52:54 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7302]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c9
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
10. 赤かぶ[56017] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:54:18 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7303]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c10
コメント [国際28] アイオワ民主党の欠陥投票アプリを作った会社と候補者のあやしい関係?(ニューズウィーク) 赤かぶ
3. 2020年2月06日 10:54:45 : DgqtnQss0Y : ci5zNk11bGZkc1U=[2]

日本でも旧民主党の代表選でムサシ不正が使われた。枝野幹事長がセッセと党資金をムサシ会社に運んでいたねえ小沢を追い落とすために。証拠隠滅のために党を解散。その枝野が野党統一とか首相候補だとか悪夢だわ。


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/296.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
11. 赤かぶ[56018] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:55:11 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7304]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c11
コメント [政治・選挙・NHK269] 議場騒然!<辻元清美議員「脱法行為ではないか!」安倍首相を追及!>過去7回の桜「前夜祭」すべて個人契約で不記載 棚橋委員… 赤かぶ
76. 前河[3628] kU@JzQ 2020年2月06日 10:55:38 : eKKBdMhn0w : L0tIYTRwY1kudmM=[97]

>>74

いや、71は67に向けたコメだが。66はもう論外で罵倒する価値さえない。

私は極めて落ち着いているが(笑)、では気になるようなので説明しよう。

67は、起訴可能性のある仮定に対し、何ら根拠もなくひたすら否定しているだけ。あげくの果てに「お前が訴状を書け」と。

これは意見とは言えず、単なる罵倒や冷やかしに過ぎない。

そういう至極失礼な輩には、それに相応しい言い回しになる。

冷静な意見には真摯に答え、バカ語を使う輩にはバカ語で返す=的確なリアクション。これは常識。

67は「いや、そういうつもりではない。意見したつもりだ」というのなら、否定した根拠を示すべきだろう。

こういう裏付けがあった上での言い方と言うわけ。

後は履歴。履歴を見てどういう立ち位置の人かを確認してからレスを書く。失礼があると良くないからね。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/416.html#c76

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
12. 赤かぶ[56019] kNSCqYLU 2020年2月06日 10:56:38 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7305]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c12
コメント [カルト24] コロナのドタバタで思った事は、治療薬は既にあり、ゲーツワクチンも不要だが、医薬メジャーが治療薬の流通を妨害してるだけと… ポスト米英時代
5. 2020年2月06日 10:56:47 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1243]
コロナだけでなく、沢山の無限のコロナを、
米国防衛省、CIAのイルミナティ闇の科学者は持っている
だろね。

それを使って世界に脅しをかけるのが趣味なのか、
世界征服が趣味なのか。
抵抗する、光の勢力が怖いのか。人類がそれに打ち勝つのが真の狙いなのか
よく分からないが、人間が作ったものは、別の科学者が倒すこともできる。

まったく、光と闇の闘いだな。

今回は、クルーズ船に思わぬ余波がかぶって
山本太郎氏の言う、今はシアワセでも
「いつ、あなたも、その立場に立たされるかわかりません」の典型だな。

だから、面白い。

 


http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/487.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
5. 2020年2月06日 11:01:09 : BqpjMSRHXw : Lnd1ZmRkS0EzZEE=[5]
前原は批判しても同じ反共兄弟の福山は批判しない空き缶枝豆野田豚親衛隊w
仲良しクラブじゃないと活動できないガキw
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK269] <ホテルと参加者個人契約は無理矛盾!>「事務所が主体、明白」と指摘 「桜」夕食会の契約者、収まらぬ論争(朝日新聞) 赤かぶ
37. 2020年2月06日 11:01:20 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4392]
安倍首相の地元高級老舗旅館での新年会、今年は中止に -「会費3000円が安すぎる」との批判も
.
時事ぽぽんぷぐにゃん
2020/02/05 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=0_5t9uI2LRQ
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/445.html#c37
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
39. 2020年2月06日 11:02:18 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1244]
>>37

文章が変。かちかち山の狸の作り話みたい。

文章力をもっとつけるように。

 

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c39

コメント [政治・選挙・NHK269] 池上彰とカズレーザーがフジ特番で日韓右派合作のフェイク本『反日種族主義』に丸乗っかりして韓国ヘイト! その間違いを徹底検… 赤かぶ
15. 2020年2月06日 11:02:20 : BqpjMSRHXw : Lnd1ZmRkS0EzZEE=[6]
カズレーザーなんて知らないなぁw
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/455.html#c15
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
13. 2020年2月06日 11:04:47 : BqpjMSRHXw : Lnd1ZmRkS0EzZEE=[7]
何だかんだで上級国民に甘い一般国民
欧米だったらすぐ抗議デモ・暴動だ
暴動はよくないとか公安が怖いとか甘っちょろいこと言ってるから搾取される一方
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c13
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
40. 赤かぶ[56020] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:05:12 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7306]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c40
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
41. 赤かぶ[56021] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:05:57 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7307]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c41
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
42. 赤かぶ[56022] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:06:48 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7308]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c42
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
14. 2020年2月06日 11:08:42 : cKPNVIBqvQ : a2l0OG1CSG5vTUU=[287]
※Yahooトップニュース
最初のニュースが

「クルーズ船 新たに10人陽性」だってのに!
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
15. 赤かぶ[56023] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:08:42 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7309]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c15
コメント [国際28] アイオワ民主党の欠陥投票アプリを作った会社と候補者のあやしい関係?(ニューズウィーク) 赤かぶ
4. 2020年2月06日 11:10:06 : FGnOQRqLW9 : YS5jVE1jd2NjWS4=[171]
>>3
その話を事実とすると、枝野に繰り返し統一名簿や合流を持ち掛けている小沢は
どこまでバカなんだという事になるが、陰謀論者は相変わらず言うことがめちゃくちゃだ。
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/296.html#c4
コメント [カルト24] 文春・京都不倫の補佐官と審議官が海外出張でも税金私物化。いい加減に二匹をクビにすべきである。 ポスト米英時代
1. 2020年2月06日 11:11:29 : ognRDQzdSk : Sm5VTThLbEhIUnM=[194]
和泉補佐官の蜜壺こねくり回しの話はどうなったんですか?
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/494.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK269] 山本太郎が国債による生活救済を主張、「消費税で保育無償化は狂ってる」(高橋清隆の文書館) 赤かぶ
35. 2020年2月06日 11:13:45 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4393]
山本太郎氏が心底願っていることと、風花未来チャンネルが変わる理由。
.
風花未来チャンネル
2020/02/04 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=ugSBCcCmX8E
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/443.html#c35
コメント [政治・選挙・NHK269] <ホテルと参加者個人契約は無理矛盾!>「事務所が主体、明白」と指摘 「桜」夕食会の契約者、収まらぬ論争(朝日新聞) 赤かぶ
38. 2020年2月06日 11:16:59 : EdZACIFCKC : VGlJcWRuM01tU0E=[165]

>>証拠を出して立証するのは、追及する側に責任がある。

ほほ〜ぅ、「35」知ったかぶりのおじゃ〜ま亡霊が元気だネ!

じゃ〜、「イラク戦争」を、おっ始た「米国「英国」其れにポチ追従した「我が美しきニッポン国」。

攻撃の際やイラク攻略後、大量破壊兵器の「証拠」は出たのかネ!?

「米国」「英国」は後年、曲がりなりにも「大量破壊兵器」「ケミカル兵器」の存在は無かったと謝罪したが「安倍ぴょ〜ん」は山本太郎の質問に『「兵器」が無かった事の証明は攻撃された「イラク」がするべき!』と答弁した。

此の理論から云うと「追及される側が証明」って事じゃ〜ネ!?

オマエ等「ネトウヨニート」「糞腐翼連中」も同じ事を喚き叫んでいたよナ!?

さ〜て、「ネトウヨニート」論理的知識人代表と自負するオマエは此の矛盾如何する?。

御得意の『仮定の問いには答えられない』で逃げるか〜?。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/445.html#c38

コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
34. 2020年2月06日 11:19:16 : VyI4hvJHy2 : VHUvSi5sdnM3eVU=[123]
 >>32&>>33
 >>28だけど
 グローバリズムの対義語はローカリズムだ。国家さえも解体し、先鋭化した小さな集団がネットワーク(≒流通を含む)を使って共生する世界だ。共産主義の最終形である無政府主義とほぼ同義。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c34
コメント [番外地7] 琉球人もアイヌも独立したいというならその通りにさせないといけない 中川隆
1. 中川隆[-14024] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:20:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-693]
琉球人もアイヌも独立したいというならその通りにさせないといけないですね。
民族自決権がありますからね。
チベットやウイグルと同じで、日本人でもないのに日本人化させるのが間違っているのです。このままいくと人類の宝の琉球語やアイヌ語が死語になってしまいます。 アイヌ語は縄文人の言葉だというのが定説で、世界最古で最美の言葉だといわれています。

そもそも琉球人やアイヌ人がどんな思想を持とうが自由です。
今迄いくら差別や迫害を訴えても日本政府から相手にされなかったから北chousen や同和の力を借りただけでしょう。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/470.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
43. 2020年2月06日 11:26:08 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1245]

どうするよ。安倍ぞうり。

また、10人が隔離病棟船の、クルーズ船から増えたぞ。

世界はこのことに注目するぞ。報道カメラは回る。

安倍ぞうりの失策のひとつになる。

ゴーンが去っってやれやれなのに再びお荷物が増える、あべぞうり。

   


 
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c43

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
44. 怪けつゾロリ[1] ifaCr4LCg12DjYOK 2020年2月06日 11:26:35 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-4813]
>>30

>濃厚接触

そう、ホモ外務省は、それが一番の心配!

なにしろ、外務省は、審議官以上は怪ケツぞろり!!

外務省配下のマスゴミも!!!

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c44

コメント [近代史3] アントニン・ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 作品95 『新世界より』 中川隆
5. 中川隆[-14023] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:27:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-692]

クラシック音楽 一口感想メモ
アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák 、1841 - 1904)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF


チェコの大作曲家。

屈指のメロディーメーカーとして親しみやすく楽しい作品を書いた。

派手で活力があるオーケストラ曲も、渋くて哀愁ただよう室内楽も良い。各ジャンルで素晴らしい作品を残した。

交響曲

•交響曲第1番 ハ短調 作品3、B.9 「ズロニツェの鐘」◦3.3点


ドヴォルザークの若く熱き血潮をたぎらせた初期の名作で、2番3番よりも好きである。おおらかな曲であり、曲や音の密度では未熟さを感じるにも関わらず、才能が十分に現れており、力強い熱血のメロディーが多く現れてきて楽しめる。

•交響曲第2番 変ロ長調 作品4、B.12◦2.3点


冗長で鈍い音楽の足取りと、場面描写の拙さはまだまだ一流作曲家とは言えないレベル。まだ個性もあまり発露しておらず、正直言って魅力に乏しいので、この長い曲を聴き通すのは大変。大作曲家の様々な影響の跡をみる楽しみはある。ワグネリアンだからか、どこかブルックナーぽいのは面白い。

•交響曲第3番 変ホ長調 作品10、B.34 1873年◦2.5点


音楽の密度が薄く、同じフレーズを繰り返しながら大らかに音楽が動いていく。各部分の魅力はそれなりにあるが、未熟さとあいまって、聴き通すのがやや辛い。

•交響曲第4番 ニ短調 作品13、B.41 1874年◦3.0点


1楽章はスカスカで面白くない。2楽章はたっぷりと叙情的に歌う曲で十分に楽しめる。3楽章もまあまあだが、後年の作品の未熟版という感じがする。

4楽章は叙情的なしなやかさをもった大いなる感情をもちながら、おおらかに盛り上げるのが悪くないが、大した曲ではない。

•交響曲第5番 ヘ長調 作品76、B.54 1875年◦3.3点


4楽章がワーグナーのような伸びやかな叙情を交えてスケール大きく盛り上がる、後年の傑作に近い素晴らしい出来。1楽章が密度が薄くて、広大な音楽がやりたかったのだろうが、どうにも煮え切らなくもの足らない。だが、楽章が後になる程に密度が濃くなり良くなっていく。3楽章まではスカスカな印象があり未完の大器レベル。

•交響曲第6番 ニ長調 作品60、B.112 1880年◦3.5点


両端楽章はインパクトが足らずもの足らない。しかし、2楽章はしみじみするし、美しい場面が多くある。3楽章のフリアントは単品でも使えそうな名曲。

•交響曲第7番 ニ短調 作品70、B.141 1884-85年◦4.0点


スラブ的な格好良さと内面の充実と交響曲のスケールを併せ持たせている。1楽章は同じ動機を使いながら渋くて格好良いもの。2楽章は、雄弁な闇に沈んでいく大地のような曲。3楽章はスラブ的なフレーズを取り入れてカッコいい。4楽章が他と比較するとやや弱い。

•交響曲第8番 ト長調 作品88、B.163◦5.0点


どの楽章もキャッチーなフレーズが含まれている。新世界よりと並んで極めて聞きやすく、そして素晴らしい。チェコ的な雰囲気が入っていて、ドヴォルザークの創作の中でも代表的な作品になっている。

•交響曲第9番 ホ短調 作品95、B.178「新世界より」◦5.5点


非常に有名な交響曲であり、メロディーの良さ、内容のわかりやすさ、かっこよさ、充実感など、深さはさておき分かりやすくていい曲という点ではロマン派の交響曲の中で最も完璧に近い内容である。


管弦楽曲

序曲

•序曲「わが家」 (Domov m?j) 作品62a、B.125a◦3.0点


凄みは感じないが、それなりに聴き映えする曲。

•劇的序曲「フス教徒」 (Hustisk? dramatick? ouvertura) 作品67、B.132◦3.5点


めまぐるしく展開する。情景を音で描いているかのようにはっきりと場面が目に浮かぶようである。舞台音楽みたいである。各場面が優れており聴き映えする。

•序曲「自然の中で」 (V p??rod?) 作品91、B.168◦3.5点


交響曲の中の一つの楽章のような本格的な音楽で、活力あるオーケストラの使用と描写力を遺憾なく発揮している。分かりやすい。

•序曲「謝肉祭」 (Karneval) 作品92、B.169◦3.0点


コンサートのオープニングかアンコールに向いているような、賑やかな曲。ドヴォルザークの良さはあまり活かされていないと思う。

•序曲「オセロ」 (Othello) 作品93、B.170◦3.5点


美しい自然のような場面など、説得力のある管弦楽の使い方とメロディーに身を任せて楽しめる。聴き応えあり。ワーグナー的な良さもある。

交響詩

•「水の精」 作品107、B.195◦2.5点


水の精の描写や個々の場面の雰囲気は悪くないのだが、曲が長すぎるし変化が少ないので平板な感じがする。

•「真昼の魔女」 作品108、B.196◦2.5点


ある程度の緊密さと劇的な起伏がある所は他の交響詩より楽しめるが、メロディーや内容は交響曲などの主要な管弦楽曲と比べると物足りない。

•「金の紡ぎ車」 作品109、B.197◦2.5点


感想は「水の精」とほぼ同じ。この曲も個々の場面の雰囲気は悪くないのだが、曲が長すぎるし変化が少ないので平板な感じがする。バックミュージックで流してまったり楽しむ程度の曲。ワグネリアンらしさを少し感じる。

•「野ばと」 作品110、B.198◦2.0点


他の交響詩と同様に間延びした内容で起伏に乏しく、面白くない曲。まったりした気分で心地よさに浸ることは出来なくはないが、そういう趣旨で作者が書いた曲では無いだろう。

•「英雄の歌」 作品111、B.199 1897年◦1.5点


約20分の長さだが、ちっとも「これはいい」という場面が出てこない。

セレナード

•セレナード ホ長調 作品22、B.52◦3.8点


「弦楽セレナード」メロディーの良さとか、雰囲気作りの上手さが際立っていて、単なる娯楽曲と考えてはもったいない素晴らしい出来の曲になっている。次から次へと曲の良さに感心できる場面が続いていくから、全く飽きない。セレナーデだから高級な音楽というわけにはいかないが、精巧さもあり、芸術作品として成り立っていると思う。

•セレナード ニ短調 作品44、B.77◦3.0点


「管楽セレナード」の愛称で呼ばれている。ドヴォルザークは基本的に弦の人だと思うが、この管楽器の合奏でも柔らかくてまったりとして温かみのある音楽を作れている。管だけでなく低弦が入っているので音響的に聴きやすいのが良い。3楽章が印象的。


スラヴ舞曲

•スラヴ舞曲 第1集 作品46、B.83 (4手ピアノ版はB.78)
【1. ハ長調 / 2. ホ短調 / 3. 変イ長調 / 4. ヘ長調 / 5. イ長調 / 6. ニ長調 / 7. ハ短調 / 8. ト短調】
•スラヴ舞曲 第2集 作品72、B.147 (4手ピアノ版はB.145)
【1. ロ長調 / 2. ホ短調 / 3. ヘ長調 / 4. 変ニ長調 /5. 変ロ短調 / 6. 変ロ長調 / 7. ハ長調 / 8. 変イ長調】
◦2.3点


ごくシンプルな舞曲集。鑑賞用の音楽としては面白くない。大作曲家らしさを感じない。一般向けの楽譜を売るためのスラブ風味の音楽という印象しかない。ただし有名な第2集の2曲目はやはり良い曲。


その他の管弦楽曲

•交響的変奏曲 作品78、B.70◦2.5点


ドヴォルザークらしい躍動感あふれるオーケストラの扱いを楽しめる。しかし、いかんせん主題の魅力に乏しいので辛い。

•3つのスラヴ狂詩曲 作品45、B.86
【1. ニ長調 / 2. ト短調 / 3. 変イ長調】

•チェコ組曲 ニ長調 作品39、B.93◦3.3点


スラブらしい曲調だが、それほどスラブ色が濃厚な訳ではない。3曲目は濃いが。4曲目の管楽器のメロディーが素敵。大らかな雰囲気の組曲。アメリカ組曲と雰囲気は似ている。メロディーや雰囲気は楽しめるが、書法はシンプルであり本格派のドボルザークは聴けない。

•伝説曲 (Legendy) 作品59、B.122

全10曲【1. ニ短調 / 2. ト長調 / 3. ト短調 / 4. ハ長調 / 5. 変イ長調 / 6. 嬰ハ短調 / 7. イ長調 / 8. ヘ長調 / 9. ニ長調 / 10. 変ロ短調】

•スケルツォ・カプリチオーソ 作品66、B.131◦3.0点


賑やかな聞きやすい長さの管弦楽曲。緩急をつけたメロディーが何種類も出てくる曲であり、ラテン的な開放感もあるので楽しい事は楽しいのだが、深さや渋さが無いので聞いた後に残るものがない。

•アメリカ組曲 イ長調 作品98B、B.190◦3.0点


アメリカらしい大らかな雰囲気とメロディーに溢れている。当初ピアノ曲として書かれたためか、多声的でなくかなりシンプルな書法である。どの曲もメロディーは楽しめて気楽に聴ける小品の組曲だが、本格派のドボルザークは聴けない。

•2つのワルツ B.105 作品54 1880 弦楽 B.101-1,4の編曲◦3.5点


弦楽用のワルツ。弦楽を美しくバランス良く柔らかく扱うドヴォルザーク一流の美技と、愛らしいメロディーのワルツの楽しさが光る。

協奏曲

•ピアノ協奏曲 ト短調 作品33、B.63 1876年◦2.5点


ピアノは室内楽のピアノパートを華やかにした感じ。音楽的にドヴォルザークらしさはあり、円熟期に入っての作品で内容はそれほど悪くないが地味さは拭えない。彼のファンなら耳にして損は無い程度。

•ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53、B.108◦3.0点


1楽章は粘っこい雰囲気は悪くないがあまり内容がない。2楽章は叙情的やオーケストラの伴奏に載せた独白の雰囲気がなかなかよい。3楽章はもう少し生き生きとやってほしい。

•チェロ協奏曲 ロ短調 作品104、B.191 1894-95年◦5点


独奏楽曲が活躍するにも関わらず、管弦楽と完全に一体化して有機的に連携し、自然に楽想が繋がっているので、まとまった交響的作品になっている。その手腕は脱帽もの。そのうえで、哀愁の雰囲気や美しいメロディーの数々、5音階の懐かしさ、詩的な情景の美しさなどドヴォルザークの美点が見事に発揮されていて、音楽に浸りきる事が出来る。素晴らしい傑作。

•森の静けさ (Klid) 作品68-5、B.182(原曲はピアノ連弾)◦4.0点


チェロ独奏が非常に美しくて素敵。朝日と共に動物達が起きてくるような、静かな大自然の森の中を逍遥するような感覚を実際に味あわせてくれる。

•チェロと管弦楽のためのロンド ト短調 作品94 B.181 1893 vc,Orch B.171の編曲◦3.0点


ピアノ伴奏よりは同じ曲でも華やかなので楽しめる。チェロ協奏曲の一つの楽章のようだ。

室内楽曲

六重奏曲

•弦楽六重奏曲 イ長調 作品48、B.80 1878年 ヴァイオリン2・ヴィオラ2・チェロ2◦3.3点


弦楽六重奏曲は、声部が豊かで中低音が充実する代わりに、響きがもっさりして曖昧になるという欠点がある。この曲がデメリット以上のメリットを享受することに成功しているかは微妙である。スラブ的な雰囲気は濃くはないが活かされており、特別優れた楽章はないが全体的に弦楽四重奏曲の達人らしい充実した響きを楽しめる。


五重奏曲

•ピアノ五重奏曲第1番 イ長調 B.28 1872年◦3.5点


あまり期待せずに聴いたのだが、密度の濃さや躍動感のある雰囲気がかなり楽しめる曲で驚いた。室内楽の作者としては初めから巨匠だったようだ。確かに磨き上げられた洗練は足りないかもしれないが、アンサンブルを作るセンスやメロディーの才能はとても素晴らしい。ベートーヴェンの影響を感じる本格性と骨太さがある曲だと思う。全体に鋭角的で真剣な音楽になっている。艶やかな感じは時々現れるが、それでも落ち着けない。初期ではあるが、音楽的にはそれなりに成熟している。しかし、薄い密度の場面を使いこなせておらず、構成もぎこちなくて、まだ達人の域に達し切れていないとは感じる。まだこれから花開く作曲家だと感じさせる。力の入った力作ではある。

•ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81、B.155 1887年◦3.5点


メロディーの宝庫。分かりやすいメロディーやフレーズが次々と出てくる。しかし、それ以上の素晴らしさや底の深さは感じない。

•弦楽五重奏曲第1番 イ短調 作品1、B.7 作曲1861年 ヴァイオリン2・ヴィオラ2・チェロ1


•弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品77、B.49 1875年 ヴァイオリン2・ヴィオラ1・チェロ1・コントラバス1◦3.0点


コントラバスが入っていることで、重低音が強化されて音が分厚い。しかし、それが機動力を奪っているかのように、軽いフットワークの弦楽四重奏の良さが失われたデメリットが大きいように感じる。全体に、あまり面白い曲だとは感じない。メロディーがイマイチであり、フレーズを繋いで作ったような曲である。ドヴォルザークらしい良さがあまりない。重厚さをなんとなく楽しむだけになってしまっている。

•弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 作品97、B.180 1893年◦3点


アメリカの雰囲気を取り入れつつも、ボヘミア的な雰囲気もあり、もの悲しさが全体を覆っている。四重奏でさえ中音域が厚いので五重奏だと中音域が充実しすぎでぼやけた印象がある位。どの楽章も平均的によく、特に優れている楽章がない。


四重奏曲

•ピアノ四重奏曲第1番 ニ長調 作品23、B.53 1875年◦3.3点


すべての楽章において、どうにも捉えどころのなさがある曲。茫洋とした印象は、広大なスケール感があるがアクセントとなるものが少ないため、なんとなく曲が続いているように聴こえるからだろうか。音はたくさん敷き詰められているし、活発に動くのだが、道標のようなものがないと、曲を捉えられないことがよく分かる。個別の部分は決して悪くはないが、精神的な表現の主張はない。

•ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 作品87、B.162 1889◦3.5点


広々とした音のキャンバスを使って練達した作曲技術で楽しませてくれる。緊張感は低いのでまったりとくつろいだ気分で聴ける。練り込まれたスラブ情緒が楽しい。バランスの良さ、メロディーのセンスの良さが光る。ただし、特別感のある楽章はない。

•バガテル 作品47,B.79 作曲1878年、ヴァイオリン2・チェロ1・ハルモニウム(またはピアノ)1

•弦楽四重奏曲第1番 イ長調 B.8 1862◦3.3点


第1作からいきなり48分の大作。音の薄さの使い方や躍動感などの室内楽の名手らしさを存分に発揮している。長すぎて中だるみするし、構成が頭に入らないものの、それぞれの部分は魅力的なため楽しんで聴ける。スラブ的な濃さがとても上手く取り込まれて、聞き栄えを作り上げている。しかしそれは前半までで、あまりの長さに後半はうんざりしてしまう。

•弦楽四重奏曲第2番 変ロ長調 B.17 1870年◦1.5点


またしても49分の大作。1楽章はいきなり前衛的とも言えるほどの新奇な音のする音楽で、ついていくのが困難。2楽章も聴きづらくて全然分からない。ほかの楽章も同様で、ドヴォルザークが特殊な音楽を書いてみたかったのだと想像されるが、聴くのはかなり辛い。

•弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 B.18 1870年◦2.5点


69分という化け物的な長さ。ブルックナーのように、細かい動機を執拗に積み重ねて少しずつ変容していくマッタリした音楽になっている。ダイナミックな変化に乏しいのが残念。1楽章はいい曲ではないが、2番ほど極端に聴くのが辛くはない。ただ、長すぎる苦痛があるため、2番より少しマシという程度だと思う。2楽章はしみじみとした歌が延々と続く懐の深い曲でかなり良い。マーラーみたいな存分な歌わせ方に振った曲。ただ執拗すぎる気はする。3楽章は間奏的な曲想なのに長すぎ。4楽章も高揚感のある曲想は良いが長すぎ。

•弦楽四重奏曲第4番 ホ短調 B.19 1870年◦3.0点


3楽章制で切れ目なし。実験的でコンセプトが明確な作品。1楽章はとても変わった曲でよく理解できない。ドヴォルザーク風の前衛音楽だと思う。2楽章はヴァイオリンがひたすらずーーっとメロディーを聴かせ続けるこれまた変わった曲。ある種の純化された美しさはあるものの、10分の曲でこの執拗さは異常である。世界記録でも狙ったのだろうか。3楽章も意欲的で前衛的な部分があるが、わりと聴きやすくて、独自のダイナミックな音楽のつくりに感心する。中間に2楽章のリフレインがくるのは効果的。

•弦楽四重奏曲第5番 ヘ短調 作品9、B.37 作曲1873年◦2.8点


地味で渋い路線の曲。雰囲気としては普通の曲に戻ったのだが、華がない場面が多くて、なんとなく晴れない気分のまま曲が進むのが、なんとも残念である。変な曲シリーズの残骸らしく感じる部分も散見されるため、やはり実験的な部分があるのだろう。普通の曲なので良く感じて聞けるし、たまに書法の冴えに感心するが、冷静に考えるともしドヴォルザーク作曲でなければ、人に勧められるほどの曲ではないと思う。

•弦楽四重奏曲第6番 イ短調 作品12、B.40 1873年◦2.8点


また普通の曲に近付いてはいるが、やはりよく分からない感がどうしても残る。変な曲になっている箇所が少なからずある。そして、メロディーが印象に残らず、構成も印象に残らず、地味で控えめな印象なのも、たまに達人の筆致を感じるのも相変わらず。3楽章は実験的だなあと感じる曲。

•弦楽四重奏曲第7番 イ短調 作品16、B.45 1874年◦3.5点


ようやく巨匠らしい本格的で貫禄のある音楽になってきた。スラブ風味が産みだす独特の陰影の楽しさや寂寥感を楽しめる。音楽に艶があり心地いい。バランスが良くなり、実験的な雰囲気はもはや希薄になった。地味すぎることはなくなり、控え目さは残っているが十分に華やかな聴いていて楽しい音楽になった。特に最終楽章は躍動感や高揚感が一辺倒にならないバランスで使われていて、かなり優れた曲。

•弦楽四重奏曲第8番 ホ長調 作品80、B.57 1876年◦3.3点


成熟した巨匠的な書法の良さとともに、スラブ風の色がより濃くなった作品。27分と短いくて無駄が少ないのは良いこと。しかし、これはという素敵な楽章がない。わりと良いか大満足とはいかない場面ばかりであり、物足らないまま次の場面に期待しているうちにすぐに曲が終わってしまう印象である。

•弦楽四重奏曲第9番 ニ短調 作品34、B.75 1877年◦3.5点


3楽章がかなり感動する。他の楽章も力作であり良い場面は多いのだが、10番以降の恐るべき完成度には何かが及ばない。

•弦楽四重奏曲10番 変ホ長調 作品51、B.92 1878年◦4.0点


深々としたニュアンスの妙味にあふれた1楽章、民謡のような主題が印象的な2楽章、うら悲くて寂しい気分になる3楽章がいずれも良い。4楽章もそれなりに良い。ボヘミア色が強い曲。

•弦楽四重奏曲第11番 ハ長調 作品61、B.121 1881年◦3.8点


1楽章はややボヘミア色が薄く構築性を楽しむ曲。2楽章以降はボヘミア色もある程度あり、なにより愁いの影が常につきまとっている。全体に東欧ならでは?のあまり他では聞かない独特な音の雰囲気に覆われていて新鮮。

•弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 作品96、B.179 『アメリカ』 (The American) 1893年◦4.0点


親しみやすいメロディーの分かりやすさと雰囲気で、弦楽四重奏の入門にピッタリの曲。後期の本格的で深々とした素晴らしい弦楽四重奏群と比較してメロディー主体であり深さには欠けるが、やはり傑作である。

•弦楽四重奏曲第13番 ト長調 作品106、B.192◦3.5点


2楽章が感動的。4楽章も立派な構成で感動的で素晴らしい。1楽章がいまいち。立派な作品だが民族色が薄くて曲に濃厚さが無いのは寂しい。

•弦楽四重奏曲第14番 変イ長調 作品105、B.193◦4点


1楽章が濃厚で、構成にメリハリがあり良い。2楽章もよいし、3楽章は感動的で泣きそうになる。

•弦楽四重奏のための『糸杉』 (Cyp?i?e) B.152◦3点


歌曲集『糸杉』B.11から12曲を1887年に編曲したもの。弦楽四重奏の淡さや甘さをうまく活かしてる。それほど分かりやすいメロディーはなく渋め。

•弦楽四重奏のための楽章 B.120 1881 SQ ◦2.5点


柔らかい響きの曲。しかし、どちらかというとハッキリしなくてよく分からないという印象が強い。

三重奏曲

•ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 作品21、B.51 1875年◦4.0点


全体にメロディーの魅力がすごい。期待せず聴いたら名曲でかなり驚いた。1楽章は何より2つの主題がとても魅力的で感動するし、展開もわくわくさせられる出来の良さ。軽妙かつスケール感もある。これはロマン派室内楽の傑作に数えてよい楽章と思う。2楽章はメロディーも中間の盛り上げ方も非常に美しい。3楽章も「そうきたか」と言いたいような始まり方に意表を突かれて楽しい。4楽章が平凡なのはとてももったいないが、1〜3楽章までの素晴らしさをスポイルするほどではない。全体の印象として、バランスが難しい印象があるピアノトリオを書く難しさを難なくクリアーしている印象。

•ピアノ三重奏曲第2番 変ロ長調 作品26、B.56 1876年◦3.8点


1番の1楽章ほどの正統派の感動はないかもしれないが、どの楽章も平均してクオリティが高い。1楽章は最初は陰湿に聴こえたが、よく聴くと憂いを含んだ美しい旋律。1番の4楽章のような弱点がなくて、ピアノ三重奏曲としての充実度は1番より上がっているかもしれない。楽器のからませ方がやや大胆になった気がする。

•ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 作品65、B.130 1883年◦3.5点


ドヴォルザークには珍しい非常に情熱的で熱く煮えたぎる想いを感じる曲。成熟感は素晴らしい。ゴリゴリと和音の打撃で押していくようなピアノはブラームスを連想させる。すごみを感じる曲であるが、自分はゴツゴツとした感触がぎこちなさをを感じさせるのがどうしても気になる。慣れれば曲に入り込むことは出来るのだが、美メロディーがないこともあり、心の底から高い評価をするまでは至らない。

•ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 作品90、B.166 「ドゥムキー」 1891年◦3.0点


この曲がドヴォルザークの室内楽の代表作の一つとされることがピンとこない。軽い小曲が6曲並んでいる組曲という感じであり、深みやスケール感やまとまりがないため、本格的な楽曲の手応えが感じられない。それほどメロディーや雰囲気が魅力的という印象もない。音が薄く、弦が絡み合って穴を埋めたり協奏的にかけあう感じがあまりない。気楽に聞き流せばスラブ的な音楽をそれなりに楽しめる。

•弦楽三重奏曲 ハ長調 作品74、B.148 1887年、ヴァイオリン2・ヴィオラ1◦3.5点


低音がないせいか響きに男性的な印象が減っているのが新鮮で楽しめる音楽。とはいえ1楽章は優美で美しいが他は女性的でもない。2楽章は陰影が豊かでこれまた非常に美しい。3楽章も独特の緩い切迫感ともいうべき雰囲気があり面白い。どの楽章も見るべきものがあり、なかなか心を捉えるものがあるよい曲。短くて聴きやすいのもよい。

•バガテル ハ長調 作品75a、B149 1887 2vn,va◦3.0点


どうやら4つのロマンティックな小品の編曲版のようだ。柔らかい弦の響きは曲のメロディーを生かせていて、ヴァイオリンとピアノの版とは違う魅力がある。後半の面白くない曲については、ヴァイオリンとピアノよりこちらの版の方がいいかも。

•三重奏曲 ハ長調 B.148 作品74 1887 2vn,va ◦2.0点


響きのバランスが悪く、メロディーが弱く、駄作だと思う。


二重奏曲

•ヴァイオリンソナタ ヘ長調 作品57, B.106◦2.3点


期待を裏切られた。大半の室内楽の出来の良さから考えるとかなりつまらないと思う。弦楽器同士の絡みがないとダメなのだろうか。特に1楽章はひどい。全然理解できない。2楽章と3楽章はまだマシかもしれないが、大半の場面が面白くない。

•カプリッチョ Capriccio B.81 1878年の作品。(ヴァイオリン1、ピアノ1)◦2.0点


たいした曲ではないな、という程度の感想しか持てなかった。

•バラード I balada 作品15、B.139 1885年の作品。(ヴァイオリン1、ピアノ1)◦3.0点


渋いバラード。ピアノ伴奏の低音の渋さが印象に残る。

•ロマンティックな小品 (Romantick? kusy) 作品75, B.150◦3.0点


1曲目はありきたりながらも素敵。2曲目の粘っこさも良い。後半2曲は面白くない。

•ソナティーナ ト長調 作品100、B.183◦3.3


子供向けのヴァイオリンとピアノのためのソナチネ。アメリカ時代らしい5音階や黒人霊歌の特徴が現れており、素朴なボヘミアらしさもあるなど、ドヴォルザークらしさを端々に感じる事が出来る。

•ポロネーズ イ長調 B.94
1879年の作品。初演は1879年トゥルノフ。(チェロ1、ピアノ1)

•夜想曲 ロ長調 B48a 作品40 1875-83 vn,pf◦3.0


秋の夜長に深夜に故郷のことや青年時代を思い出しながら思い出に浸るような音楽。それほど美メロでは無いが、センチメンタルな気分になれれば曲に浸れる。

•ロンド ト短調 B171、作品94 1891 vc,pf◦2.5点


チェロソナタの中の一つの楽章ならばまた印象が違うかもしれないが、この単発の曲だとイマイチで地味という印象になってしまう。


器楽曲

4手ピアノのための作品

•伝説曲 (Legendy) 作品59、B.117

ボヘミアの森から (Ze ?umavy) 作品68、B.133
全6曲【1. 糸を紡ぎながら / 2. 暗い湖の畔で / 3. 魔女の安息日 / 4. 待ち伏せ / 5. 森の静けさ / 6. 嵐の時】
◦3.8点


4手用の小曲集全10曲。どの曲もインスピレーションが働いていて華がある。伝説になった古い物語を聞かせてもらうような気分になる。詩的情緒にあふれており、温かい気分に包まれるかのような素敵な曲集である。こんな名作があるのかと驚いた。


ピアノ独奏曲

•主題と変奏 変イ長調 作品36、B.65

•詩的な音画 作品85、B.161

全13曲【1. 夜の道 / 2. たわむれ / 3. 古い城で / 4. 春の歌 / 5. 農夫のバラード / 6. 悲しい思い出 / 7. フリアント / 8. 妖精の踊り / 9. セレナード / 10. バッカナール / 11. おしゃべり / 12. 英雄の墓にて / 13. 聖なる山にて】

•ユーモレスク 作品101、B.187◦3.5点 ただし7曲目は5.0点


全8曲【1. 変ホ短調 / 2. ロ長調 / 3. 変イ長調 / 4. ニ短調 / 5. イ短調 / 6. ロ長調 / 7. 変ト長調 / 8. 変ロ短調】

有名や7曲目は冴えたセンスの良いメロディーの組み合わせが見事で、端正さと民族的な粘り気の両方を絶妙にブレンドした名曲。他の曲もアメリカらしさを生かした楽しめる曲が多い。

•影絵 B.32作品8 1872

B.98の初期の草稿。この版でも十分に詩的な美しい曲揃いで楽しめる。


声楽曲

教会音楽、カンタータ、オラトリオ

•スターバト・マーテル 作品58、B.71◦3.8点


子供が相次いで亡くなるという個人的な不幸を契機にしているだけあり、真に心に刺さる音楽だ。悲しみに突き動かされて書いたのがよく分かる。いつもとドヴォルザークと全く違う音楽である。和声などはシンプルで、この時代にしては古い音楽のように聴こえる気がするが、シンプルな方がより切迫感を増すものなのだろう。剥き出しの感情描写ともいうべき場面が多く、聴き入って感動させられる。

•レクイエム 変ロ短調 作品89、B.165◦3.3点


いい曲ではあるが、どこか堅い印象。スターバトマーテルが心の中から自然に湧いてきた感情から作曲されたのと比較すると、なんとなく心に迫る感じがない。立派で良い曲ではあるが、ドヴォルザークでなければ書けない何かをあまり感じない。感動的大作ではあるものの、どことなく高く評価しにくい。

•テ・デウム ト長調 作品103、B.176


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/872.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK269] 中国全土で新型コロナウィルスの感染が蔓延している、と考えるべきだ。(日々雑感) 笑坊
5. 2020年2月06日 11:29:13 : xdJAumgCWe : V0VycXhaRVhrNU0=[1]

(日々雑感)とか 投稿者 笑坊 様お商売か何か知らんけど冷静に。
このような病気は煽っても何も生まれない。
失礼ながらこれでもよく読んで理解しましょう。
ついでに本家からの正確な情報もどうぞ。
アベデンデンや忖度官僚や経済連やアメリカ戦争屋やトランプが嘘まみれだから中国もきっと嘘にちがいないという勝手な思い込みはやめましょう。
はるかに合理的かつ人材や資金もふんだんに投入してスピーデイに対策しておられますよ。

それとどうでもいいけど数式羅列で煙にまくのは意図が単純かつ明確すぎて笑ってしまう。
社会現象を全て数式で解明出来たらあんたは超天才ウルトラ天才馬鹿。

この阿修羅でも見たら。

<目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 2 月 06 日 00:15:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU

「新型肺炎」日本の対策は大間違い
https://www.fsight.jp/articles/-/46472
2020年2月4日 医療崩壊 (32) 上昌広 医療ガバナンス研究所理事長 フォーサイト

中国の元祖データ。

China Xinhua News@XHJapanese
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は6日、新型のコロナウイルスに感染した患者について、5日までに1,153人が回復、退院したと発表した。そのうち5日に退院した人は261人。
中国大陸で5日までに新型のコロナウイルスに感染した人は28,018人、死亡した人は563人となった。

hina Xinhua News@XHJapanese
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は6日、新型のコロナウイルスについて、5日に中国大陸で3,694人の新たな感染と73人の死亡が報告されたと発表した。死亡した人のうち70人は湖北省の患者。

China Xinhua News@XHJapanese
武漢市、臨時医療施設を11カ所約1万床に拡大 | 2020/2/5 - 新華社通信

China Xinhua News@XHJapanese
中国からの手紙や小包を受け取るのは安全? 世界保健機関(WHO)の答えは「イエス」。「これまでの分析から、コロナウイルスは手紙や小包といったものの上では長くは生存できないことがわかっています」とWHOは説明する。

China Xinhua News@XHJapanese
中国の湖北省武漢市にある新型コロナウイルスによる肺炎の専門病院、「火神山医院」は10日間で建てられた。建設工事の様子を見てみよう。

China Xinhua News@XHJapanese
中国湖北省の保健当局、衛生健康委員会は5日、新型コロナウイルスについて、4日に感染者が3,156人、死者が65人増えたと発表した。湖北省の感染者は累計で16,678人、死者は479人、退院した人は520人に達した。そのうち4日に退院した人は125人。

China Xinhua News@XHJapanese
中国、医療物資と生活用品の輸入拡大へ | 2020/2/5 - 新華社通信

China Xinhua News@XHJapanese
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は5日、中国大陸で新型コロナウイルスに感染した人が4日、新たに3,887人確認され、死亡した人は新たに65人増えたと発表した。死者は全員湖北省だという。

China Xinhua News@XHJapanese
中国の湖北省武漢市は、市内の体育館など3つの既存の施設を新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れる一時的な医療施設として利用する。洪山体育館、武漢国際会展中心、複合文化施設「武漢客庁」が合計3,400床のベッドを備えた一時的な医療施設として利用され、軽症の患者の応急処置や検査を行う。

China Xinhua News@XHJapanese
中国の浙江省嘉興市にある新型コロナウイルス肺炎患者との濃厚接触者を集中隔離・経過観察する施設で、収容者に物資を届けるサービスロボット「小米」の利用が開始された。小米は高齢者にサービスを提供するロボットとして開発された。バッテリー残量が10%を切ると、充電のため自動で戻る。

China Xinhua News@XHJapanese
中国の湖北省武漢市に新たに建設された、新型コロナウイルスによる肺炎の専門病院「火神山医院」で4日午前、患者の受け入れが始まった。同院では中国人民解放軍の医療スタッフ1,400人が治療にあたる。

China Xinhua News@XHJapanese
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は5日、新型のコロナウイルスに感染した患者について、4日までに892人が回復、退院したと発表した。そのうち4日に退院した人は262人(うち湖北省125人)。
中国大陸で4日までに新型のコロナウイルスに感染した人は24,324人、死亡した人は490人となった。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/458.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
16. 2020年2月06日 11:29:29 : G5wN2oDM5s : NWZMT2hRcEFuakE=[1]
>>13
所詮井戸端会議か便所の落書きレベルでしか捉えてないからな
日本人は
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c16
コメント [政治・選挙・NHK269] <ホテルと参加者個人契約は無理矛盾!>「事務所が主体、明白」と指摘 「桜」夕食会の契約者、収まらぬ論争(朝日新聞) 赤かぶ
39. 斜め中道[8780] js6C35KGk7k 2020年2月06日 11:31:24 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[2737]
>>32 >>35 腐った糞汚邪魔の亡霊は地獄に戻れ〜♪

お前に「論理」という言葉を使う資格はない。お前ぇのは腐った糞理屈じゃ!!

腐った糞蛙屁は、よく責任は私にあるっつってんじゃんか。
それも神羅万象のな。
この件も丁寧に説明すんだろ〜♪
・・・多分生まれてこの方、責任というのをとったことはないんだろうがにゃ♪
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/445.html#c39

記事 [国際28] 中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人(ニューズウィーク)
中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/50028018.php
2020年2月6日(木)09時12分 ニューズウィーク


中国湖北省の衛生当局は、新型コロナウイルスの感染による同省の死者は70人増え、5日時点で549人に達したと発表した。写真は1月30日、湖北省武漢市で撮影(2020年 人民日報)


中国湖北省の衛生当局は、新型コロナウイルスの感染による同省の死者は70人増え、5日時点で549人に達したと発表した。新たに2987人の感染が確認され、感染者は合計で1万9665人となった。

死者数の増加ペースは、4日の65人から加速した。ただ、新たに感染が確認された人の数は、4日の3156人からやや減少している。

当局によると、5日時点で最大1万4314人が治療を受けており、2328人は容体が深刻だという。

また衛生当局によると、中国本土では5日に73人が死亡し、3694人の新たな感染を確認した。

5日時点の中国本土の感染者数は2万8018人に達し、563人の死亡が報告されている。

李克強首相は5日の閣議で、湖北省と武漢市に医療スタッフや必要な物資を届けることが政府の優先事項のひとつだと述べた。



http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/297.html

コメント [カルト24] ネトゲ・頭の悪い言い訳。こんな馬鹿が七年もできているのは電通ムサシCFRがブッシュヒラリー型八百長選挙で支えているから… ポスト米英時代
1. 2020年2月06日 11:32:00 : 8KM8apfEn2 : c3ZrSDlZT1pCN2M=[1]

>つーか屁理屈をレクチャーしてもそれを理解する頭がないから手の打ちようがないのである。

そこで、怒りに任せてウミだらけの頭の片隅から拾い出して叫んだのが、ニッキョーソであり、キョーサントーであり、おまえのかあちゃんデーベーソーである。まさに、チンパンジーと並ぶにふさわしい動物園に入るべき類人猿的ひらがな総理モドキである。

でもって、塩川も小池も志位も原口も玉木も枝野も安住も腹を括り、孫崎ウケル氏を国会に呼んで不正選挙の勉強会をやらんといかんでしょってこと。きっとマスゴミも記事にするだろうさ。たぶん命に係わるほどのタブー(犬丸勝子氏の癌で死亡という抹殺?変死?)だと思うけど、それをやらんと選挙に勝てないんだわな。

>@孫崎享氏「不正選挙の明白な証拠!選挙結果が操作されている。報道の自由度世界72位の日本」
ワールドフォーラム2016年5月 https://www.youtube.com/watch?v=UyYUvydwjcE

>@開票不正 原因究明を要求 https://www.youtube.com/watch?v=RJikSw1JM98
2018.6.15 国民主権上の問題  衆院倫理選挙特別委員会 塩川鉄也議員の質問

>@原口一博議員 / 「『不正選挙』の可能性につき、検証し直す必要がある」 
http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/471.html


http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/493.html#c1

コメント [国際28] 習近平主席“反省”の裏事情…新型コロナ感染率39倍の現実味 北大教授「すでに10万人以上が感染」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
11. 赤かぶ[56024] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:32:03 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7310]

中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/50028018.php
2020年2月6日(木)09時12分 ニューズウィーク


中国湖北省の衛生当局は、新型コロナウイルスの感染による同省の死者は70人増え、5日時点で549人に達したと発表した。写真は1月30日、湖北省武漢市で撮影(2020年 人民日報)


中国湖北省の衛生当局は、新型コロナウイルスの感染による同省の死者は70人増え、5日時点で549人に達したと発表した。新たに2987人の感染が確認され、感染者は合計で1万9665人となった。

死者数の増加ペースは、4日の65人から加速した。ただ、新たに感染が確認された人の数は、4日の3156人からやや減少している。

当局によると、5日時点で最大1万4314人が治療を受けており、2328人は容体が深刻だという。

また衛生当局によると、中国本土では5日に73人が死亡し、3694人の新たな感染を確認した。

5日時点の中国本土の感染者数は2万8018人に達し、563人の死亡が報告されている。

李克強首相は5日の閣議で、湖北省と武漢市に医療スタッフや必要な物資を届けることが政府の優先事項のひとつだと述べた。



http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/294.html#c11
コメント [政治・選挙・NHK269] 議場騒然!<辻元清美議員「脱法行為ではないか!」安倍首相を追及!>過去7回の桜「前夜祭」すべて個人契約で不記載 棚橋委員… 赤かぶ
77. 前河[3629] kU@JzQ 2020年2月06日 11:32:04 : JXpnDsJ78s : ajVaOFNHTmFtdlE=[65]
さて、桜を見る会の前夜祭に様々な不正が見え隠れすると思われる国会のやり取りを見てみよう。


黒岩議員

「実績があるから、ホテル側が一見さんの客とは違う対応をしたと」

「これね、安倍事務所の信頼に裏付けされた買収ですよ」


これに安倍は猛反発

「全く事実と違う。参加した人に対しても失礼ですよ」

あなたが一番国民に対して失礼な対応をし続けている。

嘘を言い国民を騙している訳だからね。

5000円の会費で出来るはずのない飲食パーティを行う事が出来た根拠をあなたが証明すべきなんだよね。

ホテル側から「5000円で行いました。安い素材で仕入れ値が下げられたので、何も問題なく提供しました」という証言すらないよね。

もし、証言があっても「なぜ今回だけ、特別に安い素材を集めたのですか?普段はやっていませんよね?安倍事務所だからではないですか?」と突っ込まれるだろう。どの道疑惑からは逃れられない。

こういう怪しい事象は普通検察が調べるはずだが、何もしないから安倍も検察も国民から信用を失う。

また、刑事事件として立件出来なくとも、こういう極めて怪しい疑念を持たれる事自体が総理大臣として失格だ。

「こんな疑惑を持たれるだけで、責任を痛感して辞めるのが普通ではないか?」と野党は安倍に詰め寄れ。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/416.html#c77

コメント [近代史3] アレクサンドル・スクリャービン 『焔に向かって』 中川隆
1. 中川隆[-14022] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:33:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-691]

クラシック音楽 一口感想メモ
アレクサンドル・スクリャービン( 1872 - 1915)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3

大作である交響曲、協奏曲、ピアノソナタはいずれも充実した傑作である。

また、大半がピアノ曲の作曲家であると共に、1〜3分の短いピアノ小品をたくさん残した。ピアノ音楽史上最重要な作曲家の一人である。

小品群は前期と後期はハズレがなく、概ねどの作品もはっとさせられる美しさを持っているが、中期は面白くない曲が多いと私は思う。

管弦楽曲・協奏曲

•ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 作品20◦4.0点


ショパンのピアノ協奏曲に魅力が似ている。若い時だけのセンチメンタルでウブな純情をオーケストラの伴奏に乗ってピアノの独奏で吐露していくような、感情に浸って聴く音楽である。特に2楽章はそうであり、瑞々しく恥ずかしくなるほどに生々しいセンチメンタルな美しさは、クラシック史上稀にみるものであり特筆に値する。

聴き映えがするのはやはり3楽章であり、高揚感を保ち進む音楽に心がウキウキする中で感動的に現れる美しい第2主題が心を奪う。ショパン同様に若書きの未熟さが感情面の演出の一つの要素となっている。同時代ではラフマニノフのピアノ協奏曲ほどの総合性を備えてはいないものの、非常に魅力があり私は中毒になった。もっと頻繁に演奏されて良い曲である。

•交響曲第1番 ホ長調 作品26◦3.3点


聴き方が難しい…大仕掛けの多彩な楽章で最後は独唱と合唱が登場する全6楽章。夢のような1楽章など、美しい曲もあれば、スクリャービンの線の細さの欠点が露呈している箇所も多い。後期ロマン派らしい和声やオーケストレーションで、知らずに聴いたらスクリャービン作曲と当てられない人は多いだろう。途中の部分はあまりまとまりが良いとは思えない。独唱と合唱による、最初はプッチーニ似かとおもいきや、だんだんマーラーに似ていく壮大でメルヘンチックでもあり、感動的な最終楽章だけでも聞く価値はある。


•交響曲第2番 ハ短調 作品29◦3.5点


交響曲1番の軽さとまとまりの悪さを克服している。重厚さと力感にあふれた、どっしりとした腰の重さが印象に残る。それでもロシア臭があまりしない洗練されている所がよい。陳腐さも少ない。全5楽章で50分近い大作。内面的な情熱の強さもある種の悪魔的な感覚が上昇する音形の多用により表現されている。ただ、雰囲気の統一感はあるが多様性が少なく、大作のわりに同じ雰囲気が続き、総合性に欠けるのがかなりマイナス。

最終楽章は、締めの音楽として割と分かりやすく演出されているが、1番の素晴らしさはない。


•交響曲第3番「神聖な詩」ハ短調 作品43◦3.3点


中期の作品であり、初期ほどに明快なロマン派音楽ではなく曖昧で神秘的な世界を垣間見せるのだが、調性は明確である。曲が長く楽章に切れ目がない。ピアノ曲では表現しきれない管弦楽ならではの壮大さとスクリャービンらしいロマンを楽しむことが出来るため、長さを気にせずに聴けるならば、音に浸ってなかなか幸せな時間を過ごせる。ピアノ曲はどうしてもせわしなく音楽が展開していくものであるが、スクリャービンにとって必ずしも必須だったわけではないようだ。以前はここに成功作とは思えないと書いていたが誤りだった。とはいえ、このようなお腹が一杯になる大曲は基本的には彼の持ち味を活かすものではなく、この1曲だけだから良いという気もする。


•交響曲第4番「法悦の詩」ハ長調 作品54◦3.5点


交響曲と交響詩の中間のような曲だと思う。神秘和音の響きと、何度も繰り返される動機の醸し出す雰囲気と、何度も繰り返されるエクスタシーの高潮を楽しむ曲。


•交響曲第5番「焔の詩 -- プロメテ」作品60◦3.5点


6番以降の後期のソナタの直前に書かれている。一種のピアノ協奏曲といっても良いピアノ独奏入りの交響曲。神秘和音を中心とする音の作りもピアノ書法も後期ソナタ同様の世界であるが、管弦楽があるため色彩的であり雰囲気のイメージがつかみやすく、少し調性的にも感じられるため聴きやすい。スクリャービンの頭の中のイメージがよく分かるため、彼の後期の音楽の入門に良いかもしれない。曲想は神秘性を中心に超常的なイメージが広がり展開していく感じであり、イメージの多彩さを楽みながら聴ける。

ピアノ曲

ピアノソナタ

•第1番 ヘ短調 作品6◦2.5点


4楽章の大作。激情的な表現の一楽章と葬送的な4楽章がまあまあ。しかし、あまり霊感の強さを感じず、スクリャービンとしては傑作の範疇に入らないと思う。

•第2番「幻想ソナタ」嬰ト短調 作品19◦2.8点


1楽章の中の光の幻影が波を打っているかのような幻想的な夢のようなはかない部分が大変美しい。二楽章の無窮動曲は平凡だが。

•第3番(「心理状態」)嬰ヘ短調 作品23◦2.8点


3楽章ノクターンから暗い情熱を湛えた4楽章への流れはショパンのソナタ3番みたいだ。がっちりとしたソナタを書こうとしたのは分かるが、何だかもの足らない感じが聴いている間ずっと付きまとう。

•第4番 嬰ヘ長調 作品30◦4.0点


神秘的なスクリャービンらしい斬新さが現れ始めているが、まだロマン派の聞きやすさを残していてバランスが良い。ジャズに少し似た複雑な和音を使っている。2楽章の光の粒のようなキラキラした音が飛び跳ねるさまが独特であり、躍動感と推進力を保ちながら、たった4分の中で次々と新しい雰囲気を見せる極めて内容豊富な音楽である点で、ピアノ音楽史上で稀に見る傑作であると思う。最後は和音連打で光の速さで空の果てまで飛んでいくような雰囲気になるのがかっこいい。

•第5番 (ロ長調〜変ホ長調)作品53◦3.5点


4番とは違いドロドロとした雰囲気が現れ始めている。しかしまだ壊れきっておらず、ロマン派らしさも残っている。とにかく静と動の対比が徹底しており、力強さと豪快さがあって聴き栄えがするのと、過渡的に適度なドロドロ感を持っていて初期の綺麗すぎる音楽よりもインパクトが強いのが、人気の理由だろう。特に最後の盛り上がりの部分の高揚感は何度聞いてもスカっとするような満足感がある。一方で、たった6日間程度で書かれただけあって、勢いに任せて半ば即興的に書かれた印象があり、緊密な内容豊富さを楽しむことはできない点で自分は4番よりも物足りなな感じる。

•第6番 作品62◦3.5点


この曲はかなりとっつきにくい。ドロドロとした場面が延々と続く中で、7番のような分かりやすく理解できるような旋律や盛り上がりがない。しかし、後期の後半ほどは旋律の絡みの複雑怪奇さがないが、和声は徹底した妥協のない追求がされており、精神的な集中度は7番と並び素晴らしい。。グロテスクな響きが延々と続いていきながら音楽が進行する様は、慣れてくると妙に気持ち良さすら感じるようになる。

•第7番「白ミサ」作品64◦3.8点


6番以降では最初に完成。非常に鋭角的な鋭い響きがする曲である。神秘的で荘厳な儀式が行われるような雰囲気を明確に感じられるし、とにかく素材もその料理の仕方も内容豊富で構成が複雑で非常に多くの場面が詰め込まれた、非常に重量感のある大変な力作のソナタである。冒頭から非常に印象的で悪魔的な響きが強く心に突き刺さるし、第二主題の深遠さも素晴らしい。後半の爆発的な部分の衝撃的な圧倒性も素晴らしい。

•第8番 作品66◦3.3点


最後に完成されたソナタ。6番に似ているとっつきにくい世界であるが、こちらは複数の動機を組み合わせながら、神秘性な雰囲気が色彩感の豊かさを持って変容していくさまが、とにかく恐ろしく複雑怪奇な音の絡みで表現された究極的な世界を楽しむことができる。薄明かりの中で超常的な神秘的な現象が少しずつ変容しながら発生している様を楽しむ曲と思われる。他の後期ソナタと違い、大きく盛り上がる場面がないため、曲を聴きながら感じる欲求不満がずっと解消されないため、気分が乗らないと聞く気ならない。

•第9番「黒ミサ」作品68◦3.5点


7番と同じく荘厳で悪魔的なイメージが分かりやすい。曲が短く、後半に向けて段々早くなっていき最大の盛り上がりを作ったところで静かに終わる、というシンプルな構造であるため、構成が把握しやすい。しかしその代償として、後期の濃厚で何度聞いても理解しきれない複雑さが足りない。曲の短さもあって悪魔性をとことん極限まで突き詰めて心がお腹いっぱいになる感を覚えられない。そのた、後期ソナタの中では、入門に最適な分かりやすさと聴きやすさはあるのだが、慣れてくるとこの曲だけ物足りなさを感じる。

•第10番「トリル・ソナタ」作品70◦3.5点


執拗なトリルの繰り返しが顕著な、趣向的な曲である。しかしながら、後期ソナタの中でもっとも晴れやかであり、太陽に照らされた大地の壮大さを感じさせる力作である。後期ソナタの中では悪魔的な感じは少ない。展開部最後のトレモロによる盛り上がり部分は、ピアノの限界を見せる名場面であり、大自然の中で大きく息を吸い込んで自然の恵みに感謝するような気分になる。何度聞いても胸が一杯になる場面である。

•幻想ソナタ 嬰ト短調◦2.0点


14歳の作品だそうで、ものすごくショパンぽい。スクリャービンの出発地が分かる。曲の出来は天才少年だと感じさせるが、完全な亜流だから出来たことなのかもしれない。

ソナタ形式によるピアノ曲

•ポロネーズ 変ロ短調 作品21◦2.5点


唯一のポロネーズ。7分。洗練された透明感を魅せながらも泥臭く勇壮なポロネーズだが、曲がどちらに進みたいのか把握しにくい。さまようような印象。

•幻想曲ロ短調 作品28◦4.0点


雄渾で壮大で中身の詰まった大変な力作である。第二主題が素晴らしいメロディーである。初期の曲の中ではピアノソナタと比較してよりよくまとまっている。荘重な悲劇的な雰囲気で始まり、曲の中間に第2主題の感動を爆発させるように再現させる辺りは、ショパンのバラード1番と同じような構成である。実際、10分の時間で多くのテーマを使いながら緊密で濃密なドラマをピアニステックに展開させている点において、ショパンのバラードやスケルツォと完全に同レベルにある数少ない作品の一つである。

•悲劇的詩曲 変ロ長調 作品34◦3.0点


かなり激しい和音の連打で非常に演奏が難しそう。明るく分かりやすいメロディーがあるのに、伴奏が激しすぎて聞こえにくいほどである。悲劇的な感じではないのに何故悲劇的という題名なのだろうか。

•悪魔的詩曲 ハ長調 作品36◦2.8点


ピアニスティックな激しさがあり、まさに悪魔的な感覚が表現されている。規模の大きな詩曲。後期への入り口に入り込んだような音の使い方がある。後半はかなり激しい。

•ポエム・ノクチュルヌ 作品61◦3.0点


後期のソナタ以外の長い曲の一つである。夜というよりは夜明けの薄明の中ようなイメージである。同じフレーズを繰り返しながら少しずつ雰囲気を盛り上げていくのだが、ソナタのような総合性はなく、投入されている素材は多くない。時間の長い小品というイメージであるが、時間が長い分、よい雰囲気があっという間に終わってしまわないのがよい。

練習曲

•12の練習曲 作品8◦作品8-11 5.0点
◦その他 4.0点


作品8-11は悲愴という副題で呼ばれることもある。史上最も情熱的なピアノ曲のひとつであり素晴らしい名曲。他の曲はかなりショパンに似ており、ショパンの曲だと言って知らない人に聴かせたら信じてしまいそうだ。やや芸風の幅が狭いこと、所々にロシアの香りがほんのり漂う所が違うくらいか。ショパンに似すぎとはいえ、耳に残る名曲ばかりで、練習曲集としてかなりの名作だと思う。

•8つの練習曲 作品42◦作品42-5 5.0点
◦その他 3.0点


作品42-5は情熱がほとばしるような美しい主題を素晴らしいピアノ書法で歌わせている。センスのよさと完成度の高さで彼の代表作といえる小品である。その他の曲は、作曲技法の洗練度の高さはすぐに分かるものの、耳を捉えるメロディーが無く鑑賞用の曲としては微妙である。

•3つの練習曲 作品65◦3.8点


後期らしい神秘和音の世界であるにも関わらず、練習曲であるため聞きやすいのがいいところである。1曲目はとても神秘的なキラキラした音がする、他に類を見ないような斬新で画期的な音世界である。コインがチャリンチャリンと鳴っているようでもある。9度の練習曲という特異な練習曲の特徴をこれ以上ないくらい活かしている。穏やかな2曲目を経て、圧巻の3曲目。地獄の業火のようでめちゃめちゃカッコいい。後期が苦手な人にも試しに聴くように薦めたい。


マズルカ


•10のマズルカ 作品3◦3.3点


学生時代の作品であり、基本的にショパンの亜流であるが、その中に新しいピアノ書法やスクリャービンらしい繊細な個性が多少は入っている。

10曲のバラエティーは豊かであり、結構いい曲が多い。マズルカ独特の憂いが素敵。ショパンのマズルカが好きな人は楽しめるだろう。最後の曲は長いうえに面白くなくて頂けないが。

•9つのマズルカ 作品25◦2.8点


作品3と違い、ショパンの亜流ではなく明確なスクリャービンの個性は出ているが、マズルカとしては残り香が漂う程度であり普通の小品に近くなっている。洗練されたスクリャービンらしい小品集だが、憂いや粘りのような濃厚さがなくなり、その代わりに精妙で詩情はあるが線が細く旋律の魅力があまり多くない曲になってしまった。素敵な部分も散見されるが、魅力は全体としては落ちていると言わざるを得ない。

•2つのマズルカ 作品40◦3.0点


この2曲はどちらも濃厚で晩年のショパンのマズルカのような切なさや人生を邂逅するような趣もあって、なかなか印象的な小品である。


詩曲

•2つの詩曲 作品32◦3.8点


1曲目の半音階的な進行により微妙なゆらぎのようなものを表現した柔らかく絶妙で詩情豊かな世界は、達人の技である。この曲は多くの人に広まるべきである。かなりの名曲だと思う。2曲目は激しくて中期らしい複雑さがあり、普通のメロディーのようでありながら耳に残るものがあるものの、1番に比べれば普通の曲。

•詩曲 変ニ長調 作品41◦2.8点


左手の音数が多くて、3分と大きめの規模である。左手の和声から大きく外れたテンションコードの音を徘徊するような旋律は印象である。しかし、いい曲と感じるほどではない。

•2つの詩曲 作品44◦2.8点


1曲目はラフマニノフのように茫洋とした雰囲気の中でなんとなくメランコリック気味な旋律が蠢く音楽である。2曲目はショパンのような旋律であり、時代を考慮すると単なる普通の曲である。

•2つの詩曲 作品63◦3.3点


1曲目は静かな曲で捉えにくいが、スクリャービン らしい詩魂が込められた霊感に満ちた独自世界は面白い。2曲目は、キラキラした珍しく音数の多い作品であり、旋律が1度で覚えられるような印象的なもののため楽しめる曲である。

•2つの詩曲 作品69

•2つの詩曲 作品71◦3.0点


1曲目はミニ版ソナタ8番とも呼びたい。旋律が似ており光や風の揺らめきが表現されていて雰囲気がよい。2曲目はこれといった特徴がなく面白くない。

•詩曲『焔に向かって』作品72◦3.3点


なんともヤバい曲である。同じ動機を繰り返しながら少しずつ音の高さをずらして、音の数を増やしながら、じわじわと音楽が進行する。高音で神秘和音をカンカンと鳴らして、二重トリルで表現される焔が不気味なゆらぎを少しずつ大きくしていく。世紀末的な世界を焼き尽くす焔が少しずつ大きくなっていく様を描いているようだ。最後の作品の一つにふさわしい、スクリャービンの後期の特徴がもっとも純化された曲である。


即興曲

•2つのマズルカ風即興曲 作品7◦2.8点


マズルカのテイストの美しさと心情的な陰影の深さをうまく活用しており、どちらも耳に残るものがある小品。

•2つの即興曲 作品10◦3.0点


どちらも透明感があり洗練された美しさが耳に残る曲である。控え目なショパン風味も効果的。

•2つの即興曲 作品12◦3.0点


1曲目は軽やかな三拍子で華やかさがあり楽しい。2曲目は重々しくて悲劇的でラフマニノフを連想するが、中間は夢をみるような美しさ。どちらも楽しめる。

•2つの即興曲 作品14◦3.0点


1曲目は静かななかで右手が自由に想いを述べるようなメロディーを弾く。2曲目の雰囲気は舟歌のようであり、陰影に富んだ情感的でかつ情景を浮かび上がらせるような美しい作品。

前奏曲

•24の前奏曲 作品11
•6つの前奏曲 作品13
•2つの即興曲 作品14
•5つの前奏曲 作品15
•5つの前奏曲 作品16
•7つの前奏曲 作品17
•4つの前奏曲 作品22
•2つの前奏曲 作品27
•4つの前奏曲 作品31◦3.3点


1曲目はショパンの初期ノクターンに似た世界であり、親しみやすく美しいメロディーを素直に楽しめる。他はごく短い曲であり、断片的な前奏曲である。

•4つの前奏曲 作品33◦2.5点


作品31と異なり、核になる曲がなくて全曲が短い断片である。はっとする部分も見当たらず、あまり聴いて楽しめるような曲集ではない。

•3つの前奏曲 作品35◦2.8点


1曲目はかなりショパンに近い高速の前奏曲。2曲目は同じ調子が続くレティタティーボで長いのだが、変化が少なくて面白くない。3曲目は悪くないが、まあ普通の出来のショパン時代にも生まれていておかしくない前奏曲である。

•4つの前奏曲 作品37◦2.5点


2分の曲が2つあり、前奏曲としては短くはないのだが印象に残る曲がない。面白くない。初期から変貌するにも同等の代替的な魅力を見つけられていない感じだ。

•4つの前奏曲 作品39◦2.5点


この曲集も耳に残るものがなく面白くない。

•4つの前奏曲 作品48◦3.0点


2曲目の静謐な浮遊感と透明感が心を捉えるものがある。他の曲は短いのだが、2曲目がよいためそれを引き立てる曲のように聴ける。

•2つの前奏曲 作品67◦3.3点


1曲目は単音の右手の音の動きと和音を伸ばす左手という構成はシンプルだが、変化のつけ方や和声は良く出来ていて、きちんと力を入れて書いた作品として楽しめる。次の曲に繋がるように終わるのもよい。2曲目はプレストで右手と左手のグロテスクな音のぶつかりが早めのフレーズの中で連続するのがゾワゾワとさせられて楽しめる。

•5つの前奏曲 作品74

3.3

1分程度の断片的な短い前奏曲が並ぶ。後期ならではの音使いで醸し出される独特の詩情は、どれも他では聴けないはっとさせるものがある。なかなか言葉では伝えにくい、ソナタでは出来ない魅力を小品作曲家として見事に見せている。


小品

•3つの小品 作品2

•3つの小品 作品45◦3.0点


1曲目はショパンのマズルカのような旋律であり耳に残る。2曲目はごく短いが後期のような響きが目新しい。3曲目は和声がいつまでも解決しないまま最後までなんとなく音の動きが続く曲であり、実験の曲という印象である。

•3つの小品 作品49◦2.8点


3曲ともごく短い。後期に向けて音楽が壊れていく過程をそのまま切り出したようなものであり、3曲とも独立した作品としての面白さは感じない。

•4つの小品 作品51◦2.5点


わたしには4曲とも特段良いところが見当たらず、面白くない曲集である。後期の世界の模索がスタートしたばかりの習作では、と思ってしまう。

•3つの小品 作品52◦2.8点


3曲とも音の響きは後期になっていないが、曲想は後期そのものである。やりたい事を実現する方法を模索しているのがよく分かる。しかし曲としては面白くない。

•4つの小品 作品56◦2.8点


曲名がプレリュードではなく題名が付いているおかげか、少し耳に残る曲が集まっている。たいした作品ではないのだが、後期を模索するだけでない霊感を多少は感じる。とはいえ習作レベルと思われる。

•2つの小品 作品57◦3.0点


どちらも1分の小さな作品でありアンニュイな雰囲気が強い。後期の世界に変貌しつつもまだ中期の香りを残す過渡期作品として楽しめる。まさに脱皮中という感じだ。

•2つの小品 作品59◦2.8点


1曲目は中期から後期への変貌の過程として面白い。作品57からさらに和声が後期寄りになっている。2曲目はソナタ6番に似ている。力強さがあり、一つの和音にこだわっているように聞こえる。どちらも面白いが観賞用としては旋律の楽しみが少ない気がする。

その他ピアノ曲

•ワルツ ヘ短調 作品1


•アレグロ・アパッショナート 作品4◦2.8点


11分の大作。若書きのソナタの1楽章からの改作。テクスチャーの細かさが印象的。幻想的な雰囲気。初期にしてはショパンに似ていない。モヤモヤとした雰囲気が続き、主題の明確な効果に欠ける。

•2つの夜想曲 作品5◦2.5点


10代の曲で2曲目に至ってはなんと12歳。年齢の割には雰囲気の作り方が凄いと思ったが、印象がモヤモヤしているのも若い時からなのかと思った。

•左手のための2つの小品 作品9◦3.0点


浮遊感のある作風は片手の作品と相性がよい。メロディーが明確の浮き上がっていて、むしろ両手より聞きやすい。知らずに聴いたら片手の曲とは気付かないかもしれないくらい音は充実している。2曲目は盛り上がりもある。

•ワルツ 変イ長調 作品38◦3.5点


夢を見るような素敵な旋律と場面展開が楽しい曲である。スクリャービンらしい詩情があり、ショパンをあまり感じないないのもよい。中期の名作の一つだと思う。

•スケルツォ 作品46◦3.0点


この曲は中期らしい和声とスケルツォの取り合わせの妙があり独立した面白さがあり、短い曲のわりに内容豊富で聞く価値のある内容である。

•ワルツ風に ヘ長調 作品47◦3.0点


テンションコードの音に飛ぶワルツということで、なかなか不思議な雰囲気を出していて短い曲だが面白い。

•アルバムの一葉 作品58◦2.8点


これは断片的なフレーズの集積であり、後期の響きが過渡的でなく完成されているように聴こえる。独立した作品という感じではなく、新しい響きを模索したスケッチに聴こえる。

•2つの舞曲 作品73◦3.3点


ダンスと名付けられているが、後期のドロドロした神秘的な世界であり、とてもではないが踊れるような曲ではない。だがこの2曲は3分と2分で小品の中では規模の大きな曲であり、その分の聞き応えがある。1曲目は洞窟の奥に人知れず輝く神秘の秘宝を音にしたような、とても印象的な曲。2曲目は特徴が少なくて、神秘和音の小さなフレーズを積み重ねて貯めた力を少しずつ解放していき、爆発には至らず終わる曲。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/873.html#c1

コメント [国際28] 中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人(ニューズウィーク) 赤かぶ
1. 赤かぶ[56025] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:34:09 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7311]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/297.html#c1
コメント [国際28] 中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人(ニューズウィーク) 赤かぶ
2. 赤かぶ[56026] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:34:40 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7312]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/297.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
17. 赤かぶ[56027] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:36:03 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7313]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c17
コメント [近代史3] ベドルジハ・スメタナ 『モルダウ』 中川隆
2. 中川隆[-14021] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:36:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-690]

東欧 - クラシック音楽 一口感想メモ
ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana, 1824-1884)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9D%B1%E6%AC%A7


連作交響詩『わが祖国』(Má Vlast)(6曲)(1874-79年)

•第1曲:ヴィシェフラド◦3.8点


ワーグナーをすぐに連想するような、古代的なおとぎ話のような雰囲気を持っている。ヴィシェフラド城という城を題材にしているのはよく伝わってくる。心地よいファンタジー感で楽しい。かなり良いのだが、ワーグナーほど情熱的で地が湧く感じでないところに彼との差を感じる。

•第2曲:モルダウ◦4.5点


主要なメロディーをはじめとして、どの場面も旋律、雰囲気、音による描写の的確さなどいずれも非常に優れている。甘く劇的で描写的なロマン派の美点を見事に代表する曲の一つと言えるだろう。大地を流れる大河の自然の壮大さ、川の水のエネルギーなどをこれ以上なく表現できている。

•第3曲:シャールカ◦3.3点


やや和声や旋律に凡庸さを感じる場面が多くあるが、次々と移り変わる場面に身を任せることができるため、いちおう問題の解決になっている。ボヘミア的な民族的な旋律が楽しい。劇的ではあるが、激しさはそれほどでなく、おとなしい激しさとも呼ぶべき程度である。

•第4曲:ボヘミアの森と草原から◦3.3点


前半の森林浴やハイキングをしているかのようや自然の気持ちよさを満喫できる音楽。実際にハイキングに出かけたくなる。後半はポルカで楽しい踊りの音楽。ドヴォルザークのような躍動感があるが、同時に軽さもある。

•第5曲:ターボル◦3.0点


鋭角的な音楽。戦いを表現しているようだ。他と同様に正統派な交響詩らしい交響詩だが、インスピレーションは他と比べて強くない気がする。さらっと聴けて印象にあまり残らなかった。

•第6曲:ブラニーク◦2.8点


密度がオペラの音楽並みに感じでしまい、あまり楽しくない。正統派の交響詩として悪い曲ではないのだが、なんだか感動できる要素がかなり少ない。ここが良い、という部分がない。あと、5曲目と同じ旋律が多用されているのもマイナス。フス教徒の賛美歌とのことだが。


室内楽曲

•弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』(1876年)

•弦楽四重奏曲第2番ニ短調(1882-83年)

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9D%B1%E6%AC%A7
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/884.html#c2

コメント [カルト24] 共産・小池・ヘイト広告への連名許容できない。罰として立憲と国民の小選挙区全てに案山子を立てると脅す事である。 ポスト米英時代
8. 斜め中道 (-_-メ)[3] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2020年2月06日 11:37:53 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[2738]
>>5
腐った糞蛙屁と同程度の学力を、わざわざ披露すんなよぉ〜♪
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/478.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK269] 習近平主席“反省”の裏事情…新型コロナ感染率39倍の現実味 北大教授「すでに10万人以上が感染」(日刊ゲンダイ) :国際… 赤かぶ
1. 赤かぶ[56028] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:38:12 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7314]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/456.html#c1
コメント [近代史3] モデスト・ムソルグスキー 組曲 『展覧会の絵』 中川隆
2. 中川隆[-14020] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:39:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-689]

ロシア(1889年まで) - クラシック音楽 一口感想メモ
モデスト・ムソルグスキー( Modest Petrovich Mussorgsky, 1839 - 1881)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%281889%E5%B9%B4%E3%81%BE%E3%81%A7%29

管弦楽曲

•交響詩「禿山の一夜」


ピアノ曲

•組曲「展覧会の絵」◦5.5点


どの曲も強靭な発想力と独特の土臭さと色彩感が両立していて大変面白い。組曲としてのまとまりやプロムナードの変奏など曲集としての全体の構成感も大変素晴らしい。捨て曲なしであり、間奏的な作品はあるものの、名作揃いである。最後のキエフの大門の圧倒的なフィナーレには感動してしまう。ロマン派のピアノ用組曲としては圧倒的な出来だと思う。

ラヴェルの華麗な編曲も素晴らしいが、より土着的でグロテスクさもあるピアノ版が自分は好みである。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%281889%E5%B9%B4%E3%81%BE%E3%81%A7%29
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/874.html#c2

コメント [国際28] 中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人(ニューズウィーク) 赤かぶ
3. 赤かぶ[56029] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:39:28 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7315]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/297.html#c3
コメント [国際28] 中国、新型コロナウイルス死者500人突破 感染者2万8018人(ニューズウィーク) 赤かぶ
4. 赤かぶ[56030] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:42:02 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7316]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/297.html#c4
コメント [近代史3] 音楽史上最高の名作 モンテヴェルディ 歌劇「ポッペアの戴冠」 中川隆
4. 中川隆[-14019] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:42:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-688]

イタリア - クラシック音楽 一口感想メモ
クラウディオ・モンテヴェルディ(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi, 1567 - 1643)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2

ルネサンスからバロックへの、西洋音楽至上最大の変革の両方の時代に生きた、前期バロック最大の作曲家。

彼の時代はまだ異世界音楽という感じであり聞きやすくないが、その中でも強く感情をほとばしらせる力は心に訴えかけるものがある。


•聖母マリアの夕べの祈り(1610年)◦3.5点


さまざまなバラエティ豊かで充実感がみなぎり滋味もある音楽が続く大作。まだバロック音楽というよりルネッサンス時代の音楽に近く、通常耳にするような音楽と仕組みが違うので、分かりやすくはない。

•倫理的、宗教的な森◦3.5点

長い曲なので、パロットの抜粋版で聴いた。「聖母マリアの夕べの祈り」同様に古い音楽ではあるが、通奏低音がより明確なラインとなっていて聞きやすいと思うし、敬虔な癒しの音楽という全体的な印象があるとともに、曲集としての総合性を感じる。自分はこちらの方が好みかもしれない。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/814.html#c4

コメント [国際28] 習近平主席“反省”の裏事情…新型コロナ感染率39倍の現実味 北大教授「すでに10万人以上が感染」(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
12. 赤かぶ[56031] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:42:51 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7317]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/294.html#c12
コメント [経世済民122] カップ麺、食べてはいけない可能性…国が注意喚起へ マスコミが報じない医療のはなし(Business Journal) 赤かぶ
49. 2020年2月06日 11:43:38 : FyrKyMB9lk : aDByR28uSE1Bbkk=[4]
アホな記事。
スープを捨てましょう、で解決。
http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/379.html#c49
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
18. 佐助[7665] jbKPlQ 2020年2月06日 11:43:52 : IQjAfxQurE : SjYwWS5oY2RqcHM=[195]
一億総中流は崩壊し、上級国民と下級国民の格差社会になった。

上級国民と下級国民の戦いは,権力と糞民の戦いでもあり,油断を許さない。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c18

コメント [カルト24] 馬鹿・規約にない事を言うのは嘘つきだ、黒岩・あるよー、馬鹿・今回のケースは規約とは違う。馬鹿丸出しである。 ポスト米英時代
5. 2020年2月06日 11:45:18 : ognRDQzdSk : Sm5VTThLbEhIUnM=[195]
暴力革命も許される!!!ロックは「市民政府二論」で社会契約に反して市民に害悪を与える政府は「抵抗権」があり非合法的手段による政府転覆もありうる、と言っている。
 まあそれは現実的に難しくても、新安保法成立時における国会包囲デモをもっと大きくした反政府活動を呼びかけるべきだ!!!
 暴力装置たる警察自衛隊さらにそれの歯止めである検察そして裁判までが幼児並みの頭しかないアベに尻尾を振るようになったらもうどうしようもないぞ!!!
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/477.html#c5
記事 [カルト24] 鬼畜米英ラエルがワクチンを持っているのは当然で、アベニヤフが領収書と名簿を隠しているのも明らかで、ネタが割れてる馬鹿馬鹿しさである。
いつ出すかいつ出るかで大騒ぎしている訳だが、ダマスゴミも一生懸命開発中ですとか蕎麦屋の出前みたいな嘘を報じないで、作り置きしておいたのでもう玄関の前にありますと報じるべきで、アベニヤフの方もアホな答弁を垂れ流してないで、あるんだから出せ、出せないなら退陣しろと報じなければ駄目である。
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/497.html
コメント [政治・選挙・NHK269] 勉強嫌いだった安倍氏は子供の頃から平気でウソをついていたそうだ:三つ子の魂は百まで、国会でも平気でウソをつく(新ベンチ… 赤かぶ
26. 2020年2月06日 11:47:19 : shEpFbub4w : clJwbDBWWHdvV1U=[23]
しかしこの安倍晋三という男、ブレーキの利かない車のような人間。

「嘘」をついていることを認識できない、自覚していない、当たり前の

こととしている感覚は病的な精神異常者なのではないか。

今の自民党には、この男に物申す議員が居ないということ自体、恥ずべき

ことと思うが・・・。

バガに何を言っても無駄、ほおっておけ、むしろ面白くてしようがないと

いった連中しか居ないのかもな。

地に落ちた自民党それに片棒担ぐ公明党ということか。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/450.html#c26

コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
6. 2020年2月06日 11:51:37 : dy8RuXPAUg : d29TaUpySFNSM0U=[64]
いつもの、なりすましさん
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
1. 赤かぶ[56032] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:55:51 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7318]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c1
記事 [カルト24] パーズ・中国営放送・治療薬が開発された。パンデミックと毒ワクチン投与を狙ったゲイツがっかりという感じである。
日大の公開特許を昨日読んで、そのままいけるか、塩と胡椒で味を整える程度でイケるやろー、死なずに済むー、もう机の下に避難しなくてもいいんだーと涙と鼻水を垂らして嬉し泣きしたが、本命の中国が開発に成功したようで、これで高いし危険なゲイツワクチンの出番は無くなったようで、六千万人殺戮計画は失敗の運びである。
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/498.html
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
2. 赤かぶ[56033] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:57:51 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7319]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
3. 赤かぶ[56034] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:58:34 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7320]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c3
コメント [原発・フッ素52] 福島の高校で国語の教師をされていた方のツイート 福島県は県外避難を徹底的に妨害していた  魑魅魍魎男
55. 2020年2月06日 11:58:56 : I267maFObQ : bU92V0NOSEI0YUE=[1]
>>54
県知事が何を言おうが逃げる意思と金があれば避難なんて簡単。
問題は県知事云々より金なんだよ。

http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/472.html#c55
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
4. 赤かぶ[56035] kNSCqYLU 2020年2月06日 11:59:09 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7321]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c4
コメント [カルト24] 文春・京都不倫の補佐官と審議官が海外出張でも税金私物化。いい加減に二匹をクビにすべきである。 ポスト米英時代
2. ツーファク[41] g2OBW4N0g0CDTg 2020年2月06日 11:59:30 : yj9LKVt5Ls : Ni54Qmt5Q0xoNFE=[38]
生々しい、大坪寛子審議官をご覧ください!w
【横浜のクルーズ船 新たに10人から新型ウイルスの陽性反応】
https://youtu.be/kER1P8qbcEs

http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/494.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
5. 赤かぶ[56036] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:00:03 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7322]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c5
コメント [近代史3] リヒャルト・シュトラウス 『薔薇の騎士』 中川隆
6. 中川隆[-14018] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:00:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-687]

クラシック音楽 一口感想メモ
リヒャルト・シュトラウス(Richard Georg Strauss, 1864 - 1949)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B9

交響詩は、まだ存命だったブラームスとは時代の違うドイツの代表的な近代的な管弦楽法と、マーラーやブルックナーのように長大でなく気軽に楽しめる点で演奏頻度が高い人気曲が多い。

他のジャンルも優秀な作品を残しており、自分はほとんど聞いたことがないがオペラ作曲家として特に評価が高い。後期ロマン派の中ではバランスと総合性があり優秀な作曲家。


交響詩


•『ドン・ファン』1888年◦3.3点


交響詩というより交響的な舞台物語を見せてくれる感じである。正直なところ音楽が心に響く場面は無い。その意味では凡庸な曲だが、実に達者な管弦楽の扱い方を見せるので、しきりと感心してしまう。

•『マクベス』1890年◦2.5点


リヒャルト・シュトラウスの良さは部分的には現れているが、主題の魅力や音楽的な展開の自由で達者な筆致が足りず、まだ高みに登ることが出来ていない作品であり、努力を感じるが物足りないまま終わる。

•『死と変容』1889年◦3.3点


儚く美しい生の思い出と死を描いた曲。情緒的で浄化された美しさがあり、活発な部分もリヒャルト・シュトラウスにしてはロマン派的な分かりやすい曲になっている。しかし、展開はあるものの緩やかであり生への執着を描写するにしても25分はさすがに冗長である。死をテーマにしているため、マーラー晩年の曲に似ている。

•『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』op.281895年◦3.3点


管弦楽によるユーモラスな冒険活劇。描写的な音楽であり、ナレーションが欲しいほどである。巧みな管弦楽法とユーモラスなフレーズを楽しむ曲。

•『ツァラトゥストラはこう語った』1896年◦3.5点


有名な冒頭場面は心踊る。それ以降は大規模管弦楽を活用した場面表現力の卓抜さが際立つ。自然世界と人間の精神世界を行き来するような不思議な感覚の音楽が続く。心には響かないが興味深く音楽を追う事が出来る。一番長い後半の舞踏の部分とその後の終結部分は楽しい。

•『ドン・キホーテ』(Don Quixote)1897年◦3.5点


明るい曲だが、それほどユーモラスな印象はなく、むしろかなり叙情的である。独奏チェロと独奏ヴィオラの活躍もあるためかなり聴きやすい曲である。様々な場面展開が楽しめるし、変奏曲と銘うっていることもあり、リヒャルト・シュトラウスには珍しい落ち着いて聴ける居心地のよさがある。しなやかな叙情性と旋律の豊さは素晴らしい。

•『英雄の生涯』(Ein Heldenleben)1898年◦3.3点


歌のないオペラと呼びたいほど物語的な内容である。大規模な管弦楽の機能をフル活用して壮大かつ劇的に音楽が展開していく様は聞き物である。前半はあまり心に響かず、曲に思い入れを持ちにくい。後半は情緒的で聴きやすい。

交響曲


•家庭交響曲(Sinfonia domestica) 1903年◦3.0点


交響曲と命名されているが、表題性があり、内容は交響詩とにたようなものと思う。交響曲らしい総合性は少ししか感じられない。逆にいうと、楽章構成の中に少しは感じる。マーラーのようなゴージャスな管楽器の活躍する管弦楽の使い方が楽しい。演奏はいかにも難しそうだ。メロディーにはそれほど魅力がないが、派手だが艶めかしく幻想的で柔らかさもある雰囲気は悪くない。ただ正直にいって、こんな派手で大仕掛けの音楽は『家庭』を連想しないけれど。

•アルプス交響曲(Eine Alpensinfonie) 1915年◦4.0点


リヒャルト・シュトラウスはメロディーが分かりにくくて、とっつきにくい曲が多いが、この曲は表題的で非常にわかりやすい。まさに、彼の管弦楽曲の大作としての総決算と思う。交響詩の世界の広さを拡大して、精神的に成熟させて力みをなくしている。さらに、具体性を持たせて、親しみやすくさせたものに感じる。マーラーに近いが、マーラーと比較して哲学的なものが無い表題音楽であり、そこが良い。エンターテインメント音楽であり、余計な事を考えずに楽しめる。管弦楽法はやはりゴージャスで楽しめる。これほどのワクワク感やドキドキ感は彼の他の管弦楽曲では感じない。ロマン的心情を素直に表現しているからかもしれない。

管弦楽曲

交響的幻想曲『イタリアから』 1886年
◦3.3点


交響詩を書き始める前に書かれた4楽章の大規模作品。後期ロマン派らしいロマンティックで濃厚である。オーケストラを存分に壮大に歌わせており、ワーグナーに似ている。耳を楽しませるという点では、交響詩群に勝るとも劣らないと思う。何と言っても分かりやすいため、交響詩が苦手な人にもお勧めできる。しかし、精神的な成熟感や作曲者のオリジナリティやオーケストラの機能のフル活用という点では、少し落ちると思う。まだ技術が発展途上という印象であり、それにしては交響曲の長さであるため聴くのが大変。最終楽章よフニクリ・フニクラを使った楽章はウキウキ感とイタリアらしい陽気さがあってとても愉しい。


協奏曲

•ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品8 1882年

•ブルレスケ ニ短調(ピアノと管弦楽) 1885年◦2.8点


まだ最初の交響詩を書いていない初期の単一楽章ピアノ協奏曲。明確な和声と若干腰が重く重厚な中で醸し出すロマンチックな雰囲気、ピアノと管弦楽の交響的な協奏など、ブラームスの影響を強く感じる。

ピアノがかなり前面に出て華々しく活躍し、オーケストラも派手である点で聴きやすい曲なのだが、長くて捕らえ所が分からず聴いた後に残るものがない。

•ホルン協奏曲第1番変ホ長調 作品11 1883年◦2.8点


作曲者18才の時の作品であり、シューマンやメンデルスゾーンのような音楽で、後期ロマン派らしさは殆どない。ホルン協奏曲として貴重なレパートリーなのだろうし、聴きやすい曲ではあるが、あまり面白いという印象はない。リヒャルト・シュトラウスのルーツが分かる点では面白いが。

•ホルン協奏曲第2番変ホ長調 1942年◦2.5点


前作から60年を経た作品。長生きぶりが分かる。作品としては、1942年にしてはかなり古典的であり調性が明確だが、彼らしいヌルヌルとした滑らかさと転調の妙は生きている。独奏は出ずっぱりで大活躍であるが、楽想はかなり掴みにくい。切れ目なくなんとなく微妙に雰囲気が変遷していく。独奏も何かを言いたいのか、よく分からない。3楽章は音楽が一度切れてから盛り上がるから、分かりやすくなる。全体に、創造性に関して意志の明確さを欠いているように感じられる。いい曲とは言えないと思う。

•オーボエ協奏曲 1945年◦2.5点


1楽章は明快で流麗なオーボエが全面にでている。しかし、それ以上のものが何もない。2楽章は憂いのある少し美しい音楽。かなり古典的な内容。3楽章は、ユーモアもある美しく流れるような活発さで、一番優れた楽章である。ただし冗長なので後半は飽きてくる。

•二重小協奏曲(クラリネット、ファゴット、ハープ、弦楽合奏)1947年◦3.0点


2種類の管楽器による協奏曲は珍しいと思うが、ここでは成功している。オペラの伴奏の上で2人が歌っているような曲の雰囲気である。管楽器の協奏曲は、和音が出せないこともあり、どうしても一本調子になりがちである。この曲は違う2本の独奏のため、ずっと変化が多くなっている。それを楽しむ曲。このような構成の曲がもっと多ければよかったのにと思う。曲想としてはシンプルなもので特筆するべきものはないと思う。


室内楽

•チェロ・ソナタ 1883年◦3.0点


まだ18歳の作品であり、古風なロマン派の定跡の範囲内で書かれている。強い個性は感じられない。耳当たりの良さと、ある意味で上品で踏み外していないところが、とても聴きやすい曲という印象を与える。知らずに聞けばメンデルスゾーンと同世代の作曲家の曲に聞こえるだろう。精神的にはまだ大人になっていなくて定跡通りで面白くない部分は気になるが、華がありゴージャスで聞き映えのするソナタとして案外楽しめる。

•ヴァイオリン・ソナタ 1888年◦3.3点


1楽章はゴージャス感のある、交響的なスケール感のある曲。まだロマン派の真っ只中のような雰囲気。感情の変遷が楽しいとともに、曲の巨大さが心地よい。3楽章も似たところが多分にある。2楽章はロマン派らしい魅力。全体にヴァイオリンソナタとして存在感のある曲。ただし、スケール感の代償ではあるが音楽の密度の濃さが足りないと思う。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B9
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/881.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
19. てんさい(い)[1175] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2020年2月06日 12:00:55 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[183]
脱走した上級国民が周囲に感染させても、その数が上がってくることは無い。

アベ日本のもとでは感染しても「感染者は増えない」ということ。

なぜなら、2次的感染はチェックしないから。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html
日本人が二次的に感染をした可能性があっても検体の受け入れはない。。。。。。現在はそのような方針のようです。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
6. 赤かぶ[56037] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:01:17 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7323]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
20. 2020年2月06日 12:01:37 : E77OM4Z09k : cy5hcUxpNmx3cms=[1]
安倍応援団無言。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c20
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
7. 赤かぶ[56038] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:01:57 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7324]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
35. 2020年2月06日 12:03:03 : Xt9Hz5P3Fk : WVNmTkc5U0J5YUE=[4]
グローバリズムとは基本的に社会主義の亜種だからね。

無政府主義とは,一家資本を意味したリベラル(一定以上の力を持った人たちだけの自由主義)から,劣化的に発展したものだから,,,自由主義の極論というか,,,

ある意味,今の日本の状況は,広義の無政府主義とも言えるね。

国民が投票に行かないという事実は,国民が政府の結成を求めていないということだから。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c35

コメント [政治・選挙・NHK269] 池上彰とカズレーザーがフジ特番で日韓右派合作のフェイク本『反日種族主義』に丸乗っかりして韓国ヘイト! その間違いを徹底検… 赤かぶ
16. 戦争とはこういう物[3271] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2020年2月06日 12:03:57 : vElqk2s3q2 : ZWljbFJaUGQ1dUU=[79]
>池上は「韓国という国をまとめるためには反日という敵が必要だったということでしょうか」と応答

地デジという業種が数字を取るためには「反日」という敵が必要だったということでしょう。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/455.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK269] 中国全土で新型コロナウィルスの感染が蔓延している、と考えるべきだ。(日々雑感) 笑坊
6. 2020年2月06日 12:04:33 : E6mBRdGmuY : R3VWM1o2bDhoLjI=[72]
帰国した565人のうち感染者が8人いたわけで、中国が発表した感染者数、武漢の人口、これらから判断すると、少なくとも中国が発表している感染者数は虚偽であると判断せざるをえない。中国が発表した数字そのままなら、565人全員が感染していない可能性が高い。
感染者数すら虚偽であるなら他の数字も信憑性がないわけで、そのような数字を見て安心するなどということは、俺には到底できない。とんでもないことが起きていると俺は考えているので、警戒は十分にしておくつもりだ。
但し、これは俺の考えなので他人に強制しないのはもちろんだ。各自、自分の責任で自分の好きなように判断すればいい。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/458.html#c6
コメント [近代史3] フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 交響曲 第100番ト長調「軍隊」 中川隆
1. 中川隆[-14017] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:06:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-686]

クラシック音楽 一口感想メモ
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732 - 1809)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%29

モーツァルト、ベートーヴェンと並ぶ古典派の巨人。

2人に比べればキャッチーなメロディーやドラマ性に欠けて地味であるが、実力はほとんど変わらない。多作だが、工夫を凝らされているのでどの曲にも驚きがあり、快活で明るく滋味もあり、晩年は骨太で大変完成度の高い音楽に到達した。短くコンパクトにまとまっていて聴き易い。

交響曲一覧(Hob.I)

ハイドン入門はなんといっても交響曲である。107曲は多いが、だいたいの曲は何かしら聴き所がある。80番以降は傑作の森だし、それ以前もいい曲は多い。

とはいえ初期の1764年位までの作品は、ベートーヴェンの1790年代の作品みたいなもので成熟した時代とは別物だし、中期も時々駄作があり1〜2割くらい間引くとちょうどよいとは思う。


交響曲(1番から30番)


•交響曲第1番 ニ長調 1757◦3.5点


1楽章をはじめとして、どの楽章もエネルギー溢れる音楽でパワーに満ちており、心が躍る。音が非常に活き活きとしており、心を楽しませる度合いはハイドンの交響曲の中でもかなり上位クラスである。記念すべき1番に相応しい名作。

•交響曲第2番 ハ長調 1757-59/61以前?-64◦3.0点


どの楽章もパワーを感じるものの、1番のような名作感はなく、ごく標準的なレベルの曲である。メロディー重視というより勢い重視であり、高揚感があるため聴いていて楽しい。1番に続き3つの楽章しかなくコンパクト。

•交響曲第3番 ト長調 1759/60?-62◦3.5点


2番に続き、この曲も同様の楽しみのある曲。メロディーは耳に残らないものの、音の勢いに身を任せるだけでとても楽しい時間を過ごせる。初めての4楽章制で、構成が大きいだけ深みも増している。2楽章の骨太な手応えと陰影の深さにそれを感じる。最後の楽章は対位法の要素があり、ジュピター交響曲を連想する。

•交響曲第4番 ニ長調 1760以前?-62◦3.0点


3楽章制だが、各楽章はわりと長い。聴く楽しみなど、出来は同年の他の曲と大きくは変わらないが、プラフアルファの良さはあまり感じない。2楽章は短調だが、陰影の深さがあまりない。その代りにバロックのような端正さはあるため、わりと良い曲ではあるけれど。3楽章がメヌエットで終わるのは、優雅ではあるが締めくくりとしては物足らない。

•交響曲第5番 イ長調 1760以前?-62◦3.5点


1楽章は穏やかな曲。ホルンが美しい情景を演出する大変美しい曲である。このような詩情をハイドンが表現していたとは驚いた。教会ソナタ形式ならではかもしれないが、驚いた。2楽章も派手すぎず、聴きやすくて美しい。ヴァイオリンのソロの使い方も素敵だ。しかし、前半2楽章の素晴らしさと比較して、後半はありきたりであり、あまりトキメキがない。

•交響曲第6番 ニ長調『朝』 1761?◦3.8点


初期の交響曲。合奏協奏曲と交響曲の間のような曲である。旋律は単純で、和声も単純であまり機能が強くない。しかしながら、合奏的な楽器使いの多彩さが生み出す楽想の豊かさ、薄明のような雰囲気の詩情は驚くべきものがある。初期の曲だが非常に素晴らしい。

•交響曲第7番 ハ長調『昼』 1761◦3.5点


1楽章はごちゃごちゃした印象を受けてしまった。2楽章はソロの受け渡しがとても効果的で、非常に美しい。田園的な印象であり、様々な楽器のソロが活躍する様は多様な生命の息吹すらも感じさせる。3楽章と4楽章はこの合奏協奏曲らしい複雑さと音の動きの楽しさを存分に楽しませてくれる。ほぼ全ての楽器にソロがあるのは楽しい。

•交響曲第8番 ト長調『夕』 1761?◦3.5点


『朝』と同様に、バロック的な音の使い方により、活力のある貴族的な華やかさが演出されている。多くの楽器が活躍の場を与えられていて楽しい。素晴らしいのは2楽章。夜の帳の降りた世界で起こる幻想的で美しい情景は、大変美しい。ハイドンの緩徐楽章の中で、もしかしたら屈指の出来かもしれない。

•交響曲第9番 ハ長調 1762◦3.0点


小さな3楽章制の曲。小さく無難にまとまっているイメージであり、聴いていて楽しさはある。2楽章はフルートが旋律をずっと吹いていて大活躍で楽しい。3楽章は面白くない。

•交響曲第10番 ニ長調 1761?-66◦3.0点


これも9番と同じくコンパクトな3楽章制。1楽章はありきたりであまり面白くない。2楽章は優美で美しい。シンプルだがけっこう聞き惚れるものがある。3楽章はメヌエットと最終楽章を兼ねたような曲で、作曲者の意図はいちおう成功しているように聴こえる。

•交響曲第11番 変ホ長調 1761?-62/(1769?)◦2.5点


教会ソナタ。1楽章の雰囲気は素敵であり、空間的な広がり感のおかげで後期に教会ソナタ形式の1楽章を書いたならこう書いたかもと思わせるものがある。しかし、あまりに長すぎて終わるまで我慢が大変である。2楽章以降はその疲れのせいでいまいち頭に入ってこない。実際インパクトが薄く面白くない、ありきたりの曲に聴こえる。

•交響曲第12番 ホ長調 1763◦2.8点


1楽章はあまり印象的でない。2楽章の短調の憂いを活かして心に入り込んでくる様はなかなか良い。歌謡的な冒頭の旋律が分かりやすくて印象的。分かりやすいためか、ある意味でハイドンには珍しく映画音楽のようでもある。3楽章は普通の最終楽章らしい曲。

•交響曲第13番 ニ長調 1763◦3.0点


2楽章がチェロ協奏曲のようである。渋い音が気分を静かに盛り上げてくれる素敵な音楽である。3楽章も管楽器が活躍する、少し田園的な情緒がよい。4楽章はジュピターの最終楽章と同じドレファミの動機をふんだんに使っており、たたみかけるように高揚感を煽って盛り上げるところがそっくりである。聴いていてドキっとするのが楽しい。

•交響曲第14番 イ長調 1762/63◦2.8点


1楽章はハツラツとして元気がよくて良い。2楽章と3楽章はかなりありきたりで楽しくなく、がっかりする。4楽章は盛り上がる最終楽章であり、早いパッセージも登場したりして、楽しめる曲。2、3楽章のがっかり感をある程度挽回してくれる。完全には挽回できていないが。

•交響曲第15番 ニ長調 1761◦3.0点


1楽章は後年ほどもったいぶってはいない序奏からの、高速な音楽への突入はエンターテイメント的な楽しさ。また序奏の音楽に戻るのは斬新な構成である。ピチカートに乗った楽天的な音楽はオペラの前奏曲のようだ。2楽章の跳ねるリズムのメヌエットも楽天的で華やか。3楽章は普通。4楽章も普通。つまり1楽章の面白さが半分以上の価値を占めている。

•交響曲第16番 変ロ長調 1760頃/63?◦3.0点


1楽章は執拗な動機の繰り返しや、伴奏とメロディーの関係が珍しくて面白い。2楽章は普通であまり面白くない。3楽章は躍動感とモーツァルト的な力感のある音楽でなかなか良い。

•交響曲第17番 ヘ長調 1760頃/62?◦3.0点


1楽章は素朴ながらも、優美でありながら一つひとつの音に力強い表現のチカラを持たせているところがモーツァルトっぽい。2楽章も優美でモーツァルトを思い出す。彼よりもっと軽い遊びがあるし、中間の自由闊達さはかなり違うが。3楽章は3楽章制の欠点がモロに出ている。メヌエット風でいかにも物足りなくて満足できない。

•交響曲第18番 ト長調 1762頃/64?◦2.8点


1楽章はバロックの室内楽のようなごく素朴でのどかな曲調。2楽章も素朴で音の密度が薄く、聴きやすいが充実感がない。3楽章はディベルティメント風。どの楽章も聴きやすいのだが交響曲らしい充実感に欠ける。ただ、つまらないまではいかず、音感の良さで気分よく楽しませてくれるものがある。ただ、内容と比べて冗長だと思う。

•交響曲第19番 ニ長調 1757-59頃/60?◦3.0点


1楽章は疾走感があり、ダイナミックさが楽しい楽章。2楽章は短調で、歌劇の一幕のような具体的場面を思わせる描写的な音楽であり楽しい。3楽章は威勢の良い音楽であり、1楽章も似たところがあるため、この曲は尖った曲という印象を強くもつ。

•交響曲第20番 ハ長調 1757-59頃/63?◦2.5点


1楽章はトランペットが鳴り響く派手志向の曲。2楽章は優美さはあるものの、音の絡み方が単純である。3楽章もまた素朴で複雑さが足りないため手応えが足りない。4楽章はある程度の複雑さはあるが、トランペットの華やかさも上手く生かされていないし物足りない。

•交響曲第21番 イ長調 1764◦3.0点


1楽章は教会ソナタの1楽章としては良い塩梅の雰囲気で心地よい。2楽章のノリと快活さも良い。3楽章は曲としては普通と思うが、何よりアイネ・クライネ・ナハトムジークに冒頭が似ていてドキッとする。4楽章の前のめりさと舞台音楽的な人情を感じる快活さも楽しい。

•交響曲第22番 変ホ長調『哲学者』 1764◦3.5点


オーボエの代わりに音が5度低いコーラングレを使った渋い音が素敵。特に1楽章のバロック音楽の通奏低音を連続するようなゆったりとして豊かな低音の動きの上で、思索的ともいえるゆったりとした旋律を奏でる所が、哲学者の愛称の由縁になったのも納得の素敵さで魅力的。他の楽章は曲としては標準的に思えるが出来は良く、コーラングレ採用による響きの他との違いで楽しめる。

•交響曲第23番 ト長調 1764◦3.0点


1楽章は音をふんだんに使って、沸き立つような楽しい気分を演出したもので良い。2楽章もテンポは早くないが、楽しくてコミカル。3楽章と4楽章もコミカルで、特に4楽章は完全に諧謔的な音楽で客を驚かせるのを狙ってやっている。最後に消えるように終わるのはびっくりする。

•交響曲第24番 ニ長調 1764◦3.3点


1楽章は溢れるかのごとく素敵な光に満ちているような、幸せになれる曲。2楽章は冒頭から最後までフルートのソロが大活躍で、完全に協奏曲である。カデンツァすらある。とても美しく清純で運動性もあるフルートの良さを存分に引き出している曲で素晴らしい。3楽章は1楽章の幸せさと強く相関を感じるメヌエット。4楽章はジュピターの最終楽章を連想する骨太で壮麗な雰囲気で気分を持ち上げる曲。4音の動機も類似している。

•交響曲第25番 ハ長調 1761頃◦3.3点


1楽章は重厚な前奏に続いて、主要部も重厚さと疾走感を兼ね備えた曲なのが印象的。2楽章は中間の管楽器のソロがピツィカートに乗って奏される部分が楽園的な愉しさで良い。3楽章は普通の4楽章制の最終楽章のような曲調。それなりの聴きがいはある。

•交響曲第26番 ニ短調『ラメンタチオーネ』 1768◦3.3点


3楽章のメヌエットの独奏が大活躍するところとメロディーがチャーミングで素敵。愉しいなあと耳を奪われる。そのため、それに続く4楽章が存在しないのは非常に物足りなくて残念。また1楽章の激しい感情の表出も悪くない。

•交響曲第27番 ト長調 1761頃◦3.0点


1楽章は単に爽やかすぎるところがあり、ハイドンではないみたい。2楽章のシチリアーノも爽やかで何かの間奏曲のようだ。3楽章も同一性を保って爽やかであり、緊迫感が希薄な呑気な曲。どの楽章も音の密度が低くハイドンらしい良さは少ないものの、個性的な曲としての愉しみがあることは否定しがたい。

•交響曲第28番 イ長調 1765◦3.3点


1楽章のリズミカルな音形の支配する音楽は独特の躍動感に心を踊らせる効果があり、なかなか楽しい体験を与えてくれる。2楽章がその反動で低音中心の心が落ち着く曲調なのもよい。一方でリズムが活躍する場面があり一貫性を感じさせてくれる。その対比が楽しめる。3楽章もまたリズミカルさや、対比の鋭さで楽しめる曲。4楽章はコミカルさを内包しつつ、うまく締めくくってくれる曲。

•交響曲第29番 ホ長調 1765◦3.0点


1楽章は不思議な三拍子のきらびやかな曲であり、音の分解能が低いためメヌエットに似ているが違うという独特の雰囲気をもっている。2楽章は薄い音で掛け合いが続く、これまた不思議な雰囲気。といっても使われる音形はハイドンの手癖のようなものだが。3楽章はメヌエットの部分はなかなかよい。トリオは伴奏だけになってしまうという特殊曲。ハイドン研究室にあるとおり、これが元の作意とはとても思えない。4楽章も他の楽章と同じく、何か音が薄くてテンションが上がりにくい感じがする。

•交響曲第30番 ハ長調『アレルヤ』 1765◦3.0点


明るく快活な曲。悪くはないが特段の良さは見つからなかった。3楽章制であり、最後をメヌエット楽章で締めくくるところの雰囲気がやや面白い。


交響曲(31番から60番)
•交響曲第31番 ニ長調『ホルン信号』 1765◦3.8点


冒頭のホルンをはじめとした管楽器の大活躍が愉しい祝典交響曲。一番目立つのはホルンだが、他にも次々と新しい楽器が華々しく活躍する様は、豊かさがあるとともに痛快なエンターテイメントとして、ウキウキした気分になれる。かなり楽しめる。

•交響曲第32番 ハ長調 1760頃◦3.3点


33番との双生児のような同じ年に書かれた祝典交響曲。2曲はよく似ているのだが、気のせいか32番の方が内容が豊富で楽想も練られており、よく出来ている気がする。どの楽章も手応えを感じるものであり、単に派手なだけでなく品もよく優雅で、かつ中身のある良さを感じる。

•交響曲第33番 ハ長調 1760頃◦2.8点


祝典交響曲だから派手にトランペットとティンパニが鳴り響く楽しさはある。しかし、あまり深い内容がないため、完全にその場かぎりの音楽になっている。

•交響曲第34番 ニ短調 1767以前◦3.0点


最初にアダージョで始まる教会ソナタ形式でかなり古臭い印象のある曲。しかし、その音の響き方も含めた古臭さが味となり、新鮮さも演出するため、なんとなく興味を持って聴ける。

•交響曲第35番 変ロ長調 1767◦2.8点


これといって強い魅力を発見できなかった。1楽章の主題の組み合わせ方は良いなと思うが、特別によく出来ているというほどではない。

•交響曲第36番 変ホ長調 1761頃◦2.8点


多くの場面にバロックらしい素朴さをまだ残している。特に4楽章。全体に旋律の魅力はあまりない。過渡期を楽しむという点で好奇心を刺激してくれるところはある。

•交響曲第37番 ハ長調 1757-59頃◦3.3点


1楽章はティンパニがうるさいほど活躍する、祝典的なノリで攻めた曲。2楽章もティンパニが鳴り響き、勢いを抑えてはいるがパワーを持続しているのが面白い。3楽章は弦の冷静ながらも歌心と間合いの良い曲。他の楽章のどんちゃん騒ぎの間だから余計にかもしれないが、とてもよく出来た曲に聞こえる。4楽章は普通。

•交響曲第38番 ハ長調『エコー』 1769頃◦3.5点


軽妙なキレの良さがあり管楽器が大活躍するバロック的な音の軽さが楽しい。全編その雰囲気で統一されている。2楽章のエコーは楽しい仕掛けであり、ハイドンらしいあっと驚く機知の刺激を味わえる。

•交響曲第39番 ト短調 1765頃◦3.5点


1楽章はまさに文字通りの疾風怒濤の音楽。2楽章は1楽章の刺激を緩和しつつも、この楽章もまだ刺激的だと思う。なかなか面白い。3楽章は独特の地に足がつかない感じで面白い。4楽章はものすごく激しい曲。嵐のようなあまりの迫力に圧倒されてしまう。同じト短調のモーツァルトの25番との関連性を考えて聴くと面白い。

•交響曲第40番 ヘ長調 1763◦2.5点


4つの楽章すべて旋律の魅力が乏しく、それに代わる魅力も見つけられない。高揚感などの雰囲気的な良さも少なくて、気分が盛り上がらない。

•交響曲第41番 ハ長調 1770頃◦3.3点


2楽章の管楽器の活躍。3楽章の神々しいほどの輝かしさ。4楽章のたたみかける高揚感はいずれも愉しさを感じさせるもの。祝典的な交響曲として十分な価値がある。

•交響曲第42番 ニ長調 1771◦3.0点


1楽章は地味目でピンとこない。2楽章は大人な曲。長すぎるのが気になる。3楽章も、やや落ち着いている印象がある。4楽章がまた落ち着いていて、どうにもワクワク感が足りない。構成を工夫していて豊かさはあるが。

•交響曲第43番 変ホ長調『マーキュリー』 1771頃◦3.3点


品位と中庸な明るさや滋味や快活さや優美さのバランスに優れた、ハイドンらしい魅力に溢れた曲。上品で典雅な雰囲気が聴いていて心地よい。BGMに使えそうな穏やかな雰囲気である。1楽章からそう感じたが、楽章間の統一感もある。といっても、機会音楽のようなつまらなさわけではなく、交響曲らしい聴き映えはちゃんとある。1楽章のバランスの取れた快活さが特に魅力。4楽章は控えめながらもきっちりワクワクさせてくれる。

•交響曲第44番 ホ短調『悲しみ』 1772以前◦3.8点


まさに激情的な悲しみに溢れた曲である。そして3楽章は透明な癒しや安らぎに満ちた名曲。ハイドン作曲というのが驚きのドラマチックさである。ロマン派のようだ。そして、普段と違う作風ではあるが、やはり凡百の作曲家とはレベルの違う名作となっている。

•交響曲第45番 嬰ヘ短調『告別』 1772◦3.8点


1楽章はモーツァルトのト短調を想起させる始まり方。旋律の魅力はモーツァルトには劣るが、第2主題は割と魅力的で第1主題との対比に感動出来る。2楽章と3楽章も短調交響曲としてロマン的な感性すら感じさせる所がモーツァルトと同じである。4楽章の後半の、演奏者が一人ずつ減っていく場面がやはり全曲で一番印象的。この部分は世の中の多くの交響曲の中でも忘れがたい場面の一つ。

•交響曲第46番 ロ長調 1772◦3.3点


1楽章は短調に頻繁に転じる中間が面白い。メロディーが良いというより多くの変化が面白い。2楽章も短調で始まり、長調と入れ替えながら聴かせるとても美しい感動する曲。4楽章はコミカルな緩急のつけ方で驚かせてくれる面白い曲。

•交響曲第47番 ト長調『パリンドローム』 1772◦3.0点


標題の由来である回文構造の3楽章は、楽譜を順方向の後に逆方向に演奏するという、興味をそそる仕掛けで面白い。ただ、曲の良さとしては大したことはない。曲として面白いのは、音の動きが活発な1楽章だと思う。4楽章もわりとバランスよく充実している内容である。

•交響曲第48番 ハ長調『マリア・テレジア』 1769以前◦3.8点


1楽章の一度聴いたら忘れない華麗なファンファーレで始まる元気な祝典的音楽は気持ちよく聴けて愉しい。2楽章の流麗で優美な美しさとバランスの良さは出色の出来。メロディーがなかなか魅力的。3楽章と4楽章も活発さを楽しめる曲で出来は良い。

•交響曲第49番 ヘ短調『受難』 1773◦3.8点


全編を悲劇的な力強さが覆っているハイドンには珍しい曲。歯切れの良さが重すぎずに重要度の高い音を響かせててきぱきと音楽を進めるため、過度にロマン的な感情は抱かせないが、しかし強く訴えるものと美的感覚のバランスの良さのため、良い曲になっている。

•交響曲第50番 ハ長調 1771頃◦3.5点


1楽章の序奏のあとは豪快で内容もあり魅力的。2楽章は最後まで延々と2声部なのが面白い。3楽章と堂々として聞き応えがある。4楽章の高揚感も聞き応えがある。どの楽章も聴き所がある曲。

•交響曲第51番 変ロ長調 1771頃◦3.0点


1楽章は普通。2楽章はホルンやオーボエが大活躍で面白い。3楽章は華やかだがあっさり終わる。4楽章は速度が遅めなのが特色で、華やかさはあるが圧倒感はない。

•交響曲第52番 ハ短調 1771頃◦3.0点


短調曲。あまり長調に転じない。自分の慣れのせいかもしれないが、交響曲としての短調のこなれた使いこなしていないように感じる。長調曲を短調にしたように感じる場面が多い。最終楽章はわりと気に入ったが。

•交響曲第53番 ニ長調『帝国』 1778-79頃◦3.5点


祝典交響曲であり、全体に力強い輝かしさに満ちている。1楽章は威風堂々とした曲だが、それだけでない味わいがある。2楽章もくっきりとした力強さと味わい深さがある曲。3楽章は普通。4楽章は英雄的で舞台的なエンターテイメント曲。

•交響曲第54番 ト長調 1774頃◦3.5点


1楽章のエネルギーに満ちた明るく力強い音楽はかなり魅力がある。2楽章は大編成のオケが合いそうな、音の厚みで荘重に演奏される曲。ヴァイオリンとチェロの長い2重奏が最後に用意されているのが耳を引く。3楽章も華やかできらびやかで魅力的。4楽章はまた大編成が合いそうな音の厚みのある壮麗な輝かしい曲。ベートーヴェンより後の時代の息吹が感じられる曲。どの楽章もよく出来ている。

•交響曲第55番 変ホ長調『校長先生』 1774頃◦3.5点


軽快で少しコミカルさも感じる雰囲気で、心がワクワクする楽しさがある。メロディーの楽しさが素晴らしい。1楽章はまた聴きたいと思わせるものが強くある。2楽章もウキウキするような気分で聴けてとても楽しい。4楽章が弱いのが惜しい。

•交響曲第56番 ハ長調 1774◦3.3点


1楽章は祝典気分というだけ。2楽章はかなり美しい。ファゴットのソロが耳を捉える。この時期のハイドンの緩徐楽章の傑作だと思う。しかし、やや長すぎるきらいがある。3楽章は普通だが輝かしさがある。4楽章のぐるぐると音が廻るような運動性が愉しい。

•交響曲第57番 ニ長調 1774◦3.3点


1楽章は清冽な雰囲気がよい。なかなか聞き応えがあり、聴き入ってしまう。2楽章はピチカートが耳を引く。モーツァルトみたいな柔らかさの曲。3楽章は躍動感がある。4楽章は悪くない。弦がユニゾンで素早く動く部分が聴き応えがある。

•交響曲第58番 ヘ長調 1776◦2.8点


3楽章までは特段の長所を見つけられなかった。4楽章だけは楽器数などに緩急をつけたダイナミックさの高揚感が楽しい。

•交響曲第59番 イ長調『火事』 1766頃◦2.8点


初期の単純すぎる音楽の作りが耳についてしまい、不満が残ってしまった。少しおどけた感じやあたふたした感じのコミカルさが楽しめる。

•交響曲第60番 ハ長調『うかつ者』 1774◦3.3点


全6曲。舞台音楽を使い回したもので、組曲に近い。交響曲らしい構成の楽しみがない。音楽的にはそれなりに面白い。調弦をやり直す場面にはびっくりする。


交響曲(61番以降)
•交響曲第61番 ニ長調 1776◦3.3点


軽快に跳びはねるような雰囲気が支配的。どの楽章もなかなかの佳作だと思う。強烈な印象こそないものの、よく出来ているなと感じる。

•交響曲第62番 ニ長調 1780頃◦3.0点


複数の作品をつなぎ合わせて作った急造の作品とのことだが、知らずに聞けば気付くのは容易でないと思う。1楽章や2楽章はなかなか良いと思う。3楽章も活発で楽しめる。4楽章も悪くはないのだが、急造感を感じるので聞き終わった後の印象が良くない。

•交響曲第63番 ハ長調『ラ・ロクスラーヌ』 1779頃◦3.3点


1楽章はまあまあ。2楽章は面白い。主題が面白いうえに、弦楽器と管楽器の使い方など、舞台音楽のようで、新鮮な感覚がある。短調と長調を行き来するのも面白い。3楽章は主題がいまいちだが、展開に変化を付けて楽しませようとするメヌエット。4楽章は珍しいほど内容が豊富でよく出来ている。

•交響曲第64番 イ長調『時の移ろい』 1773?/78以前◦3.5点


1楽章も2楽章もしなやかで回想的な雰囲気がよい。特に2楽章は切ない気分にさせられる。3楽章はまあまあ。4楽章のロンドは力強くて充実感がある。

•交響曲第65番 イ長調 1771頃◦3.3点


爽やかで聴きやすい曲。愛らしくて可愛い。メロディーが良い。特別な工夫や仕掛けの楽しみではなく、純粋になんとなく良い曲だなあと感じるところが良い。最終楽章のホルンの活躍も愉しい。

•交響曲第66番 変ロ長調 1775-76頃◦3.0点


キラキラとした優美さで聴きやすい曲。工夫で聴かせるのではなく、しなやかな雰囲気で聴かせる。メロディーもなかなか良い。どの楽章もそれで統一出来ているのだから、ハイドンの芸風の広さを感じる。それなりに良い曲ではあるが、特徴が少なくて工夫やメロディーなどに特段の目立つポイントがない。

•交響曲第67番 ヘ長調 1775-76頃◦3.3点


様々な工夫がされているらしい。2楽章の特殊奏法もおやっと思うし、3楽章のヴァイオリン2本による民族音楽みたいな場面は耳につくかなり印象的な個所だ。曲として旋律が全般にわたりイマイチだし、前述の特殊場面も別に面白いだけで、あまり音楽として効果的とか必然性などは感じなかった。ただし、4楽章は中間で突然慈しみにあふれる室内楽になり、そこから楽器を重ねていく最後の流れはかなり魅力的だ。ここだけで評価が上がる。この時期にしてはかなり長い曲。

•交響曲第68番 変ロ長調 1774頃◦3.3点


1楽章は普通の出来で楽しめる。2楽章はイマイチ。この曲の特徴は異様に長い特異な3楽章。何度も楽章が終わったと思ってもまだ続く。ごくシンプルな薄い伴奏の上でのメロディーを何度も再現しながら間奏を奏でる。人情を感じる楽想であることもあり、主人公が何度も登場しては退場して脇役が出てくる舞台を観ているかのように楽しめる。4楽章も悪くない。

•交響曲第69番 ハ長調『ラウドン』 1775-76頃◦3.0点


ティンパニとトランペットを導入して華やかな曲。しかし、ハイドンの標準的な曲が並んでいる印象であり、あまり目立った良さは発見できなかった。メヌエットはつまらない。

•交響曲第70番 ニ長調 1778-79頃◦3.3点


1楽章は、シンプルで直接的な華麗さのある音楽。2楽章は短調と長調が交互であり、いい感じの哀愁と郷愁の音楽で心を奪われる。3楽章は祝典的。4楽章は冒頭の雰囲気や中間の対位法的な個所など工夫された曲で、再び聞き入ってしまう。終わり方に驚く。楽章構成などいろいろ独特な曲。

•交響曲第71番 変ロ長調 1778-79頃/80◦3.0点


薄めの音で、細かい所に仕掛けを入れていそうな複雑さがある。自然体で聞いている分には、華やかさがそれなりにあって、この時期らしい成熟感のある曲という印象。

•交響曲第72番 ニ長調 1763-65頃◦3.0点


番号が大きいが、31番「ホルン信号」と同じ時期の作品。手の込んだ作品群の中に、素朴時代の音楽が紛れ込んでいる印象である。1楽章はホルンが大活躍して派手で楽しいから気付きにくいが、2楽章以降では時代の違いが明白である。とはいえ、そのつもりで聞けば素朴なりに味があり楽しめる。各楽章でソロが活躍し、順番にソロを回すのも楽しい。

•交響曲第73番 ニ長調『狩』 1781?/1782以前◦3.5点


1楽章の広がりのある主題は印象的。モーツァルトのような活気のあり多くの発想がつまった展開はかなり良い。2楽章もハイドンらしい温かみのある穏やかさが素敵。3楽章は普通。4楽章は突然のティンパニとトランペットでどんちゃん騒ぎで驚く。

•交響曲第74番 変ホ長調 1780?/81以前◦3.0点


切れがよくてかなり快活であり、この時期らしい成熟感もあり楽しめる曲。そういう点では地味によく出来てる。それ以上のものはないため目立たないが、よく聴くと実は良い曲。

•交響曲第75番 ニ長調 1779?-80◦3.3点


ティンパニとトランペットが鳴り響く祝典交響曲。はじめの序奏が高める期待値は、ハイドンの中でもなかなかよく出来ていると思う。1、3、4楽章はいずれも、特筆するべきほどのものはないが、華やかで愉しい曲であり、メロディーもそれなりに良くて変化もあり十分に楽しめる。2楽章の変奏曲はお得意のパターンの曲だが、チェロの独奏が活躍するのが面白い。

•交響曲第76番 変ホ長調 1782◦3.0


この時期としてはいかにも標準的な作品。4楽章の主題に修飾音が多く付いていて、展開でも同様に多いのは、少し目新しさを感じる。全体に悪くはないが、快活さなど諸々の要素がほとほどであり、やや地味な作品。

•交響曲第77番 変ロ長調 1782◦3.8点


舞台音楽的なダイナミックさと愉悦感が多くの箇所で感じられる良曲。華があり麗しさもあり、モーツァルトの音楽に似ていると思う。他にも例えば弦と管の分担の仕方にも類似を感じる。1楽章はオペラの序曲みたいにも聞こえる。4つの楽章が全部出来が良いし、ワクワク感が感じられて、聴いて良かったと思わせるものがある。

•交響曲第78番 ハ短調 1782◦3.0点


1楽章は、跳躍する主題などを使って長い短調部分を使って切迫感を演出しているのだが、いかんせんハイドンの音楽の要領の良さのせいで、浸りきれず、心に迫るものがない。2楽章と3楽章は長調であり、これはなかなか良い。特に華やかな3楽章は好き。4楽章はモーツァルトの短調曲の最終楽章に雰囲気が似ていてまた切迫感を演出する主題を繰り返すのだが、魅力がもう一つであり、要領が良すぎるのもありもの足りない。

•交響曲第79番 ヘ長調 1783/84◦2.5点


4つの楽章に光るものがない。工夫が少なく、ハイドンとしてはありきたりの部類の音楽がずっと続いており、平板で盛り上がりにも欠ける。駄作だと思う。

•交響曲第80番 ニ短調 1783/84◦3.3点


短調でなかなかの迫力で始まるにも関わらず、のんきな田園的主題が挿入されたり、遊び感覚いっぱいの1楽章が愉しい。2楽章は珍しくモーツァルトにかなり似ている優美で美しい曲。もの悲しい短調を混ぜたり、表情豊かな曲。3楽章は入り口が短調で、その後もうまく短調を混ぜつつ長調主体で面白い。4楽章は控えめな音の厚さでバランスをうまく保っている。

•交響曲第81番 ト長調 1783/84◦2.8点


1楽章はモーツァルトに似ているがあまり面白くない。2楽章は滋味のある主題と軽快でバラエティーに富む変奏で悪くない。3楽章のメヌエットも明るく弾むような気持ちにさせてなかなか良い。4楽章は再びモーツァルトを連想するが、平凡な曲と思う。


パリ交響曲
•交響曲第82番 ハ長調『熊』 1786◦4.0点


3楽章までは、ドンドコと威勢がよく快活で愉しい曲だが、内容が充実している感じではない。しかし四楽章の楽しさが数あるハイドンの中の交響曲の素敵なフィナーレの中でも格別。

•交響曲第83番 ト短調『めんどり』 1785◦3.5点


冒頭いきなり短調に圧倒されるがすぐに明るくなる。一楽章と二楽章がかなり充実している。二楽章は美しい緩じょ楽章で聴き入ってしまう。

•交響曲第84番 変ホ長調 1786◦3.0点


どの楽章も普通だが歯切れが良いフレーズが多い印象があり、管楽器も活躍するのを楽しめる。

•交響曲第85番 変ロ長調『王妃』 1785?◦3.0点


概ね普通だが、一楽章の突発的な激情的な短調のフレーズに驚く。あとは三楽章の後半が美しい。

•交響曲第86番 ニ長調 1786◦3.0点


管弦楽の編成が大きいので分厚い響きを楽しめる。曲としては普通。

•交響曲第87番 イ長調 1785◦3.0点


フィナーレが高速でなく一楽章のような雰囲気なのが目新しい。


トスト交響曲
•交響曲第88番 ト長調『V字』 1787頃◦3.5点


やや重たい曲調は現代のオケで演奏すると風格がある。そして音のうちに秘められた叙情性があるのを楽しめる。

•交響曲第89番 ヘ長調 1787◦3.0点


いつものノリやドンチャン騒ぎが無く、ロマン派の予感も無く、やたらと優雅で大人しい。


ドーニ交響曲
•交響曲第90番 ハ長調 1789◦2.0点


ありきたりな素材ばかりで、一楽章は少しいいと思う部分もあるがそれ意外はいまいち。

•交響曲第91番 変ホ長調 1788◦2.0点


1、2も3楽章がありきたりでイマイチ。4楽章の弦の使い方などはそれなりに愉しいのだが、それまでのイマイチ感を打破する程のものではない。


ザロモン交響曲
•交響曲第92番 ト長調『オックスフォード』 1789◦4.0点


それまでの総決算のような充実ぶりでどの楽章も端正でありなヵら内容豊富。

•交響曲第93番 ニ長調 1791◦4.0点


主題がどの楽章も魅力的で、快活さと優美さのバランスや楽章間の出来上など、多くの点でバランスが取れたオーソドックスな上質の作品。

•交響曲第94番 ト長調『驚愕』 1791◦5.0点


一楽章の泉から湧き出るように絶妙な素晴らしい音楽が次から次へと現れる爽快な楽しさ。「びっくり」の二楽章も三楽章のメヌエットも四楽章も全ての楽章のメロディーが優れていて聞きやすく、爽快でありながら美しく詩魂をこめた充実の内容で大変素晴らしい。

•交響曲第95番 ハ短調 1791◦3.0点


ありきたりの素材しか使っていなくて斬新さが無いのだが、珍しい短調で力強さもありそれなりに聴いて楽しめる。短調の曲だがかなり多くの部分は長調。

•交響曲第96番 ニ長調『奇蹟』 1791◦3.0点


メロディアスでないのでザロモンの中で聴きやすいほうでない。分厚い音で音に意味をもたせて雄弁に演奏しやすい、ある種のかっちりしたゴツさがある。

•交響曲第97番 ハ長調 1792◦3.0点


あまり大きな特徴が無いが、一楽章の主題はシンプルながら魅力がそれなりにあるし、二楽章の優美な美しさと陰影も楽しめる。後半は普通。

•交響曲第98番 変ロ長調 1792◦3.5点


2楽章の優美さな美しさはモーツァルトみたい。他の楽章もしなやかな雰囲気で場面のつなぎがスムーズな所が多くモーツァルトぽい。最後の楽章の最後で協奏曲風になるのが面白い。

•交響曲第99番 変ホ長調 1793◦3.5点


優美でしなやかで上品な雰囲気を楽しめる。


•交響曲第100番 ト長調『軍隊』 1793-94◦4.5点


全ての楽章に旋律の美しさと親しみやすさ、柔らかくて瑞々しい感覚がある。後半の遊び心や楽しい気分も好き。軍隊の楽器のドンチャン騒ぎも面白い。

•交響曲第101番 ニ長調『時計』 1793-94◦4.5点


規模が大きく力強く、モーツァルトのように美しいメロディーが全楽章にあふれていて聴きやすい。有名な時計の楽章はシンプルなのに不思議なくらい素敵だ。

•交響曲第102番 変ロ長調 1794◦3.5点


100番台で唯一愛称が無いが曲のレベルは同じ。勇壮で豪快で男性的な雰囲気を楽しめる。

•交響曲第103番 変ホ長調『太鼓連打』 1795◦3.0点


2楽章があまり魅力的でない主題の変奏曲なのに長すぎる。他の楽章も、立派だが主題に魅力があまり無いので印象が薄い。

•交響曲第104番 ニ長調『ロンドン』 1795◦4.5点


前向きさ快活さを保ちつつスケールが大きく、ベートーベンのようにそれぞれのフレーズが意味を持って響く巨匠的な充実感のある素晴らしい内容に魅せられる。冒頭から心を持って行かれる。

その他の交響曲

•協奏交響曲 変ロ長調 (交響曲第105番) 1792◦3.3点


1楽章はメロディーの魅力こそあまりないが、たくさんの楽器が大活躍し、多くの音が聞こえてくる充実感はなかなかのもの。2楽章も同様である。もはやベートーヴェンの3番や4番くらいの重厚である広大な空間を沢山の楽器が奏でる音で埋めていく様はすごい聞き映えである。ベートーヴェンにも協奏交響曲を書いて欲しかったなとつよく思った。3楽章もまた同じような感想である。ただ、ここで初めて耳につく旋律が現れる。しかし、ソロの大活躍が主眼になるため、すぐに終わる。歌劇で各楽器が配役のように活躍するような華やかな音楽である。

•交響曲 ニ長調 (第106番) 1769?

•交響曲 A 変ロ長調 (第107番) 1757/61頃?

•交響曲 B 変ロ長調 (第108番) 1757-61頃?

協奏曲

ハイドンの協奏曲はモーツァルトの20代前半の協奏曲みたいなクオリティである。安定して心地よい音楽。モーツァルトと比較すると、独奏の輝かしく縦横無尽な活躍と、芸術として昇華された深みの点では確かに負けている。しかし、耳を愉しませて、心がウキウキするようなら楽しさを提供してくれるハイドンの協奏曲はとても楽しい。モーツァルト以前、バロック以降という立ち位置は独特の価値がある。モーツァルトは協奏曲の作曲において、ベートーヴェンの交響曲のような画期的な意味をもたらしたのだと気付くことが出来た。モーツァルトのピアノ協奏曲20番は、ベートーヴェンの交響曲3番のような位置にある曲なのであろう。ハイドンは協奏曲が不得意という先入観を排除することで、ハイドンの協奏曲を聴くのは驚くほど楽しくて素敵な時間になる。


ヴァイオリン協奏曲(Hob.VIIa)


•ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 1761-65頃 ◦2.5点


1楽章は全然面白くない。2楽章は素朴な独奏のメロディーがひたすら続く音楽がでヴィヴァルディよりシンプルなくらい。3楽章は協奏曲らしい活発さを楽しめて、耳を楽しませる点での価値はある。聞く価値があるのはこの楽章だけだが、高い価値とまでは言えない。

•ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 1765

紛失

•ヴァイオリン協奏曲第3番 イ長調『メルク協奏曲』 1770/71頃◦3.0点


オーケストラでなく弦楽合奏での協奏曲ということもあり、通奏低音が鳴っていそうな古臭いバロック風の曲に感じられる。地味ではあるが、温かみのあるハイドンの良さは感じられる。優雅で品の良い雰囲気を楽しめる曲。協奏曲としての面白みとしては、ヴァイオリンの活躍が不十分であり、あまり無いと思う。

•ヴァイオリン協奏曲第4番 ト長調 1769以前◦3.5点


全体にバロック協奏曲の色彩が濃い。1楽章はとても優雅で美しさに感動できる。2楽章はあまり特徴がない穏やかな曲。3楽章がきびきびとした音楽性と協奏曲の相性がよく、純粋に音を聞いていて楽しいと感じられる曲。

チェロ協奏曲(VIIb)

•チェロ協奏曲第1番 ハ長調 1760-65?/1780 ◦3.3点


1楽章は活発で楽しめるものの普通。2楽章は優美で美しく、チェロの独奏の歌が素晴らしい。3楽章はきびきびとしたフレーズが魅力。

•チェロ協奏曲第2番 ニ長調 1783 ◦3.5点


しなやかさ、優美さがあり、情熱的でもあるが基本は明るい。渋いところはあるが、よくある渋さをフル活用したチェロ協奏曲とは一線を画している。


ホルン協奏曲(VIId)

•ホルン協奏曲第1番 ニ長調 1762 ◦3.3点


シンプルで爽やか。モーツァルトほど耳に残るものはなし、内容が豊富という感じでもないのだが、なぜかアドレナリンが分泌されてくるような聴いていて身体の中から楽しさが湧き出てくる感覚はすごいものがある。楽しい気分にさせてくれる娯楽の音楽としては、かなりのレベルである。

•ホルン協奏曲第2番 ニ長調 1781以前 偽作?◦3.0点


1番よりも表情豊かであり、ホルン独奏の活躍度合いも高い。しかし、1番の不思議な魔法のような部分はないため、同じように良い曲だと思うのだが、単なる古典派の一般的な協奏曲以上のものがないようにも冷静に考えると思われる。


トランペット協奏曲(VIIe)

•トランペット協奏曲 変ホ長調 1796◦3.5点


トランペットの明朗な音を存分に楽しめるため、何度も聴きたくなる。ハイドンの協奏曲らしい胸の踊るような楽しさに加えて、トランペットの明朗さを活かした空間的な広がりのある音の気持ちよさが素晴らしい。晩年の作品であるため、ベートーヴェンに近いがっちりとした力強い重さや構築感があり、技術的な成熟感による安定感がある。この曲はそれがハイドンの協奏曲らしい魅力をさらに増している。


フルート協奏曲(VIIf)

•フルート協奏曲 ニ長調 1780?


2つのリラのための協奏曲(VIIh)

5曲とも爽やかで楽しい。コンパクトにしてコミカル。特別な何かがあるわけではないし、どの曲も似ている。だが、楽しいエンターテイメント曲として、もう一度聴きたいと思わせるものがある。リラ・オルガニザータは生演奏でどのように聞こえるか分からないが、イヤホンで聴いている限りはコミカルで可愛らしい音楽を奏でる楽器に聞こえる。聴いていてついニコっと笑顔になってしまう。

•2つのリラのための協奏曲第1番 ハ長調 1786 ◦3.8点


コンパクトにして、古典派らしい爽やかさに満ちている。内容充実。どの楽章も要領よく必要な要素をまとめていて無駄がない。かなり素敵。特に1楽章と2楽章は最高である。

•2つのリラのための協奏曲第2番 ト長調 1786 ◦3.5点


1楽章はコンパクトで悪くないがメロディーの魅力が今ひとつ。2楽章は優雅でなかなかよい。3楽章は音が生き生きとしていて優雅さもあり、心がワクワクさせられるような優雅な気分になるような、非常に魅力のある楽章。

•2つのリラのための協奏曲第3番 ト長調 1786 ◦3.8点


1楽章の爽やかで心が楽しさでいっぱいになり、気分が良くなる度合いは相当なもの。古典派の素晴らしさを堪能できる。2楽章はモーツァルトを思い出すミューズの神が宿ったような神々しい美しさを端々にみせる。3楽章は凄みこそないが、楽しさ心地よさを十分に魅せている。

•2つのリラのための協奏曲第4番 ヘ長調 1786 ◦3.5点


1楽章は他と同様にとてもコミカルでノリノリの楽しい曲。2楽章は優雅さのある楽しい明るい曲。3楽章はおとぎ話を連想するような可愛らしい旋律の曲で1番印象的。どの楽章も高いクオリティー。

•2つのリラのための協奏曲第5番 ヘ長調 1786 ◦3.0点


この5曲の中では他とそっくりである同工異曲感がなく、雰囲気が違うものになっている。しかし、明るさと内から湧いてくるような音楽の推進力がなく、それに代わる良さが見つけられず、面白くない曲になってしまったように感じる。

チェンバロ協奏曲(ピアノ協奏曲)(XVIII)

•オルガン協奏曲 ハ長調 XVIII-1 1756 ◦3.0点


初期の曲だが、すでに耳と心を楽しませる協奏曲としては良いものになっている。特に3楽章の祝典的な雰囲気はなかなか気分を盛り上がらせる。バロックから一歩進んだ協奏曲としての楽しさがある。

•オルガン協奏曲 ニ長調 XVIII-2 1767

•チェンバロ協奏曲 ヘ長調 XVIII-3 1765/71以前 ◦3.0点


1楽章は長めの曲なのだが、あまり魅力を見つけられない。2楽章はチャーミングな旋律の魅力がある。3楽章も盛り上げて楽しい気分にさせる、楽想を次々と繰り出してたたみかけるような音楽。ただ、1楽章が面白くなかったのを取り返すほどではない。

•チェンバロ協奏曲 ト長調 XVIII-4 1768頃?/82以前 「ピアノ協奏曲」とも◦3.3点


1楽章は自由に前面で活躍するチェンバロのがなかなかの聴きもの。原始的なチェンバロ協奏曲として、それなりの出来に聴こえる。2楽章は、旋律に魅力がある、心地よい温かみとある雰囲気が魅力。ただ、冗長だと思う。3楽章はアドレナリンの出るような曲で、旋律やフレーズは普通のようにみえて、なかなか楽しめる。

•オルガン協奏曲 ハ長調 XVIII-5 1763

•ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 XVIII-6 1766 ◦2.3点


鍵盤楽器と弦楽器という組み合わせの二重協奏曲は珍しい。しかし、録音のせいかヴァイオリンは目立たない。チェンバロが常に大活躍。1楽章はまあ普通の曲で強い印象は残らない。2楽章も3楽章もなんら特別感がなく、協奏曲らしい良さもたいしたことがなく、ハイドンには珍しいあまり面白くない曲と思う。

•オルガン協奏曲 ハ長調 XVIII-10 1771

•チェンバロ協奏曲 ニ長調 XVIII-11 1782「ピアノ協奏曲」として良く演奏される◦4.0点


モーツァルトと比べてシンプルだが爽やかで美しく独特の明るい霊感に満ちている。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%29

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/877.html#c1

コメント [近代史3] フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 交響曲 第100番ト長調「軍隊」 中川隆
2. 中川隆[-14016] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:09:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-685]

ハイドン(室内楽)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E5%AE%A4%E5%86%85%E6%A5%BD%29


弦楽四重奏曲一覧

ハイドンの交響曲は爽快で聴いて楽しい娯楽作品である。一方で弦楽四重奏曲は「ああ、いい曲を聴いたなあ」という胸が一杯になるような感動を得られる曲が多い。そして作品数がとても多いにも関わらず、初期を除けば駄作がほぼない。

ハイドンの練達の技術で次々と名作と呼べる水準の曲を生み続けており、あまりにも驚異的という印象を受ける。楽器の用法も楽曲もバランスが良く形式的な安心感がありながらも自由さがあり、リズムと旋律が一体となって合奏の楽しさを感じさせるものであり、非常に書法が優れている。切れ味のよさと心が温まる感じというハイドンの良さが最大に活かされている。そして現代の耳では、アダージョの3楽章の魅力がロマン派的であると共に温かみと感動を感じさせるものであり、ずば抜けている。

どの作品も後期ロマン派の爛熟したブルックナーの巨大なアダージョと同格なほどの深い精神世界に入り込んでいる。もちろん他の楽章も愉しめる曲ばかりであり、まさに宝の山である。「これを知らないとはクラックファンとして人生損している」と断言できる音楽である。

初期の弦楽四重奏曲

•Op.1(1755年

1番〜6番と0番。まだ音がスカスカであまり価値はない。

•Op.2(1755年?)

7番〜12番。同様に音がスカスカで価値は低い。


Op.9(1771年)
•Hob.III.19 弦楽四重奏曲第19番ハ長調◦3.3点


1楽章はあまり印象に残らない。旋律がいまいちである。2楽章は精彩があるというほどではないが、聴いていて楽しいものがある。3楽章は美しい成熟したメロディーと雰囲気で、宝物のようなものを産み出している。4楽章は急いでいるような前のめり感が楽しい曲。

•Hob.III.20 弦楽四重奏曲第20番変ホ長調◦3.5点


1楽章は冒頭の分散和音のメロディーが特殊で驚くが、その後は高い密度の音楽に驚く。1番より書法の成熟を感じる。2学も音の絡まりが心地よい。3楽章はメロディーが歌謡的でとても心に沁みるものがある。美メロディーで忘れ難い印象を残す。4楽章は勢いまかせでない、味のある締めくくり楽章で、フットワークは軽いながらも渋さがあって良い。

•Hob.III.21 弦楽四重奏曲第21番ト長調◦3.8点


1楽章は躍動感と冷静さが同居して、しかも渋さもある、とても素晴らしい曲。2楽章は品が良い。3楽章は感動的に始まり、心に深く食い込む美しさを見せていて感動させてくれる。なんと美しい音楽だろう。4楽章の品の良い軽快な音楽はスマートに締めくくってくれて素晴らしい。

•Hob.III.22 弦楽四重奏曲第22番ニ短調◦3.8点


短調の曲。1楽章も2楽章もモーツァルトのような音の流れの良さと、ベートーヴェンのような芯の強固さと、シューベルトのはかないセンチメンタルさを併せ持ったようなバランス。悲劇性を強調しておらず控え目だが、わりと悲しさをもった曲。3楽章はいつものように感動的で、短調の間だけに達観とか打ちひしがれた後の回復のようで素晴らしい。4楽章はやりすぎないながらも嵐のような激しさを内包した内容でよい締めくくり。

•Hob.III.23 弦楽四重奏曲第23番変ロ長調◦3.3点


1楽章の変奏曲は、単なる音の分解を細かくしていくだけでなく、様々なニュアンスの変化が多彩な表情となり、説得力をもった音楽になっている。2楽章は普通の曲。3楽章は感動的なメロディーで相変わらず素晴らしいのだが、2楽章との対比が効いておらず効果が薄い。4楽章も単体ではよいのだが、他とのつながりがイマイチ。

•Hob.III.24 弦楽四重奏曲第24番イ長調◦3.0点


1楽章と2楽章はあまり旋律の魅力を感じない。2楽章は休止を多く入れていて、独特の浮遊するような不安定感を感じる。3楽章は単なる感動的メロディーだけでなく、多少の推進力でポジティブに進めていく雰囲気を持っている。なぜか曲に入り込みにくい。4楽章はあっという間に終わる。全体にちょっと取っ付きにくい曲だと思う。


Op.17(1771年)
•Hob.III.25 弦楽四重奏曲第25番ホ長調◦3.3点


1楽章は中庸な中に磨かれた良さを持つ。2楽章は主張が控えめな曲であるが、シンプルななかに微妙なニュアンスをそれなりに楽しめる。3楽章は艶のある短調の曲で、移りゆく気分を奏でる弦の合奏の響きが美しい。やや長いが聴きがいがある。4楽章は手際が良い系統だが、多くのアイデアを詰め込んでおり充実している。

•Hob.III.26 弦楽四重奏曲第26番ヘ長調◦3.5点


1楽章は豊穣さと渋さを兼ね備えた内容豊かな曲。2楽章は旋律の穏やかさと愉しさを併せ持ち、中声の音の絡ませ方の美しさがその魅力を高めている。3楽章は沈み込みながらも、水面が見えるあたりを漂う感じで、絶妙な塩梅が楽しい。人生の悲哀を表現しているが、黄昏という感じでなく未来を見ているところが素晴らしい。4楽章は充実感があるものの、旋律の魅力が今一歩だと思う。

•Hob.III.27 弦楽四重奏曲第27番変ホ長調◦3.3点


1楽章の変奏曲は主題は悪くないものの、変奏が世界を深めていく感覚が弱くて、いまいち心が踊らない。2楽章は普通。3楽章はいつもの素晴らしさで、音の織物が心に折り重なるように触れてきて、深く感じ入るような感動をくれる。ニュアンスも豊富。3楽章のただベストの群に属するものではない。4楽章はそれを上手くうけて、盛り上げすぎでもないいい感じに適切なテンションで締めくくってくれる。

•Hob.III.28 弦楽四重奏曲第28番ハ短調◦3.5点


1楽章は短調に始まるが、最初だけである。中庸な速度で繰り出される多くのメロディーは、落ち着いて聴けることもありかなりの充実感で満たされる。2楽章は堂々とした主題が魅力的。中間で悲しげな心情にも変化するたて単純でない豊かさである。3楽章は素敵であり、儚い希望と生きる決意を感じさせる感動的な曲である。ただ、本当の深い精神世界まではいかない。4楽章は性急さをすこし含む曲で、内容豊富であり短調らしいしめくくりもあり、なかなか良い。

•Hob.III.29 弦楽四重奏曲第29番ト長調◦3.5点


1楽章はやや勘所をとらえにくい曲に感じる。内容は多いが、ふわふわと場面が移り変わっていく。2楽章は穏やかで上品な音楽だが、単なるディベルティメントに堕ちず、ほのかな刺激もある。3楽章は短調であり、嘆きの歌とでも呼びたいような悲痛感が覆っている。リズムが少ない詠唱的なアダージョは珍しいと思う。後半のソロにやるレティタティーボは最大限の悲しみに到達している。4楽章は生命感のある音の活発な動きが楽しい。

•Hob.III.30 弦楽四重奏曲第30番ニ長調◦3.5点


1楽章は刺激や工夫が音楽のつくりに沢山見受けられる。2楽章もまたありきたりでない音の動きで楽しませてくれる。3楽章はリズム感が常に消えないなかで、バロック的な明朗さのあるソロの穏やかな歌が続く。いつものアダージョの沈み込むような魅力はないが、これはこれで強く心に刻み込まれるものがある曲。4楽章は動機を重ねていくのだが、これも統一性があり、単なる勢いでない新鮮さをそれなりに感じる音形である。


Op.20 『太陽四重奏曲』(1772年)

次から次へと湧いてくる楽想の充実と自由闊達さが素晴らしい。

•Hob.III.31 弦楽四重奏曲第31番変ホ長調◦3.3点


かっちりした1楽章、滋味の溢れる2楽章、印象に残るメヌエットの3楽章、快活で楽しい4楽章と、どの楽章も存在感がある。

•Hob.III.32 弦楽四重奏曲第32番ハ長調◦3.5点


一度聴いただけでは構成が把握しにくい複雑な1楽章、インパクトがある強烈な短調と中間のトリオの対比が鮮明な2楽章、対位法的な4楽章と聴きどころが多い。

•Hob.III.33 弦楽四重奏曲第33番ト短調◦3.0点


緩徐楽章は素敵。最終楽章はモーツァルト的な性急さがあるものの物足りない。1楽章は短調から入るがすぐに長調になるパターンだが、いまいち分かりにくく、すっきりと音楽に入れない。

•Hob.III.34 弦楽四重奏曲第34番ニ長調◦3.5点


滋味と複雑さを兼ね備えた1楽章、変奏曲形式で切なく悲しい歌を切々と奏で続けるような2楽章が素晴らしい。3楽章は普通、4楽章のきびきびした音の動きも楽しい。

•Hob.III.35 弦楽四重奏曲第35番ヘ短調◦4.0点


短調曲で、1楽章はすぐに長調になるパターンではなく、短調が続き悲しい音楽が続く。緩徐楽章や最後のフーガもかなり素晴らしい。旋律がどの楽章も魅力に溢れており、ハイドンの短調の弦楽四重奏の中では傑作である。

•Hob.III.36 弦楽四重奏曲第36番イ長調◦3.5点


長調だが、単なる明快さや優美さではない複雑で味わい深い魅力がある。緩徐楽章がやはり一番だが、1楽章も味わい深く、4楽章のフーガは緊張感を演出して見事に太陽四重奏を締めくくっている。


Op.33 『ロシア四重奏曲』(1781年)

モーツァルトが衝撃を受けた作品。古典派らしい均整の取れた美しさ楽しめるが、複雑で味わい深いハイドンの多くの弦楽四重奏の中では、単純明快すぎてものたらないと感じる時もある。

•Hob.III.37 弦楽四重奏曲第37番ロ短調◦3.5点


古典派的な均整の取れたまとまりとシンプルな美しさがあり、はっとするような美しさが随所にあり音楽的に楽しめる。

•Hob.III.38 弦楽四重奏曲第38番変ホ長調『冗談』◦3.5点


1楽章の古典的な均整美や叙情性や4楽章の軽快さは楽しい。

•Hob.III.39 弦楽四重奏曲第39番ハ長調『鳥』◦3.0点


歯切れの良さよりしなやかさを重視しているような曲調。2楽章がいまいち。

•Hob.III.40 弦楽四重奏曲第40番変ロ長調◦3.5点


メヌエット風のスケルツォが珍しく非常に印象的。ラルゴも良い。

•Hob.III.41 弦楽四重奏曲第41番ト長調◦3.5点


1楽章は凡庸一歩手前だが素敵な曲。2楽章は短調で素晴らしい。4楽章の変奏曲も素敵な楽しめる曲。

•Hob.III.42 弦楽四重奏曲第42番ニ長調◦3.0点


旋律的な魅力がやや物足らない。特に魅力が強い楽章は無く、どれもそれなりに良いという感じ。


Op.42(1785年)
•Hob.III.43 弦楽四重奏曲第43番ニ短調◦3.5点


短調の響きを楽しめるコンパクトな作品。1楽章が割と充実し、2楽章も良い。4楽章があっさりしすぎ。

Op.50 『プロシア四重奏曲』(1787年)

かなり古典派らしい内容。シンプルな伴奏とメロディーという素朴さが耳につく曲が多い。

•Hob.III.44 弦楽四重奏曲第44番変ロ長調◦3.0点


Op54以降と比較すると古典派らしいシンプルな内容。最終楽章が充実している。

•Hob.III.45 弦楽四重奏曲第45番ハ長調◦3.5点


冒頭から印象的な半音階的なメロディー。前期ロマン派みたい。二楽章も巨匠的で素晴らしい。最終楽章も大きくて相応しい。

•Hob.III.46 弦楽四重奏曲第46番変ホ長調◦3.0点


あまり特徴が無いが、三楽章が印象に残る。

•Hob.III.47 弦楽四重奏曲第47番嬰ヘ短調◦3.5点


短調と長調の切り替えが美しい。二楽章はモーツァルトが短調曲の緩じょ楽章でやるような美しさ。最終的のフーガも面白い。

•Hob.III.48 弦楽四重奏曲第48番ヘ長調◦2.0点


1楽章はメロディーが単純すぎる。二楽章はあまりいい曲でない。3,4楽章も単純すぎて旋律の魅力がなく貧相。

•Hob.III.49 弦楽四重奏曲第49番ニ長調『蛙』◦3.0点


蛙みたいな四楽章の主題は笑いそうになるくらい面白い。他の楽章は普通の出来だと思う。


Op.51 『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』(1787年)

(もとはオーケストラのための教会音楽をハイドン自身が弦楽四重奏に編曲)

•Hob.III.50~56 弦楽四重奏曲第50番-第56番

一楽章構成


Op.54 『第1トスト四重奏曲』(1788年)

古典派らしい素朴さが残っている曲があるが、そこから発展して少し複雑になり始めている。

•Hob.III.58 弦楽四重奏曲第57番ト長調◦3.5点


一楽章は渋さを兼ね備えた明るい曲。二楽章はかなり美しい。三楽章は生き生きとした良いメヌエット。四楽章も良い。全体に充実して聴き応えがある。

•Hob.III.57 弦楽四重奏曲第58番ハ長調◦3.5点


2楽章がエレジーと呼びたくなるほどに悲しい短調の曲。四楽章に大きな美しい前奏のような楽想が短いプレストを挟んでほぼ全編という曲で、かなり印象的。

•Hob.III.59 弦楽四重奏曲第59番ホ長調◦3.0点


1楽章が元気で楽しい。二楽章はモーツァルトみたい。まったりしたシンプルさ。三楽章以降は普通。


Op.55 『第2トスト四重奏曲』(1788年)
•Hob.III.60 弦楽四重奏曲第60番イ長調◦3.0点


古典派らしいシンプルで伸びやかで明るい曲。

•Hob.III.61 弦楽四重奏曲第61番ヘ短調『剃刀』◦3.5点


3楽章までは全体を悲痛な雰囲気が覆っているハイドンには珍しい曲。内容は濃い。最終楽章は晴れやか。

•Hob.III.62 弦楽四重奏曲第62番変ロ長調◦3.0点


古典派らしい颯爽としていて伸びやかな明るい雰囲気が心地いい。

Op.64 『第3トスト四重奏曲』(1790年)

トスト第1、第2より進化して古典派らしさが消えて複雑になりつつあるが、この曲集は駄作がいくつかある。

•Hob.III.65 弦楽四重奏曲第63番ハ長調◦2.0点


音がスカスカで声部の絡みが悪いし、旋律も魅力がない。しかも全部の楽章がそうなので、かなりイマイチである。

•Hob.III.68 弦楽四重奏曲第64番ロ短調◦2.5点


一楽章の短調の響きが美しい。冒頭の不思議なフレーズは面白い。二楽章と四楽章は素朴でやや物足りないが悪くない。

•Hob.III.67 弦楽四重奏曲第65番変ロ長調◦3.5点


活力がある一楽章、歌謡的な二楽章、優美なメヌエットの三楽章はかけ声みたいなフレーズが面白い、生き生きした四楽章と全部の楽章が魅力的。

•Hob.III.66 弦楽四重奏曲第66番ト長調◦3.0点


前半は素朴でやや薄味で脳天気でさえあるが、三楽章で濃厚ないつもの音楽になる。四楽章の快活さは楽しい。

•Hob.III.63 弦楽四重奏曲第67番ニ長調『ひばり』◦3.5点


他の曲と比較して、メロディーがはっきりしていて明快な分かりやすさがある。冒頭の雲雀の主題は印象的。この曲は有名だが、ハイドンの中で突出して優れている訳ではないと思う。

•Hob.III.64 弦楽四重奏曲第68番変ホ長調◦3.3点


一楽章は印象が薄い。二楽章は珍しいほどまさに感動するための音楽。メヌエットもなかなか良い。フィナーレもちょうど良い感じの明るくノリノリの曲。


Op.71 『第1アポーニー四重奏曲』(1793年)

後期らしい完成度になっているが、Op76への道程という感じがある。

•Hob.III.69 弦楽四重奏曲第69番変ロ長調◦3.5点


感動を内に秘める瑞々しい叙情性が印象に残る。しかしあくまで爽やかなのがいい所。前半二楽章が良い。

•Hob.III.70 弦楽四重奏曲第70番ニ長調◦3.0点


普通の曲。フィナーレが素敵な雰囲気。

•Hob.III.71 弦楽四重奏曲第71番変ホ長調◦3.5点


1、4楽章の充実感、二楽章の絶妙な伴奏に載せた歌うシンプルながらも素敵なメロディーなど、魅力的な曲。


Op.74 『第2アポーニー四重奏曲』(1793年)
•Hob.III.72 弦楽四重奏曲第72番ハ長調◦3.0点


全体にしなやかで柔らかい雰囲気が支配的。半音階の動機が多く使われていて所々はっとする。

•Hob.III.73 弦楽四重奏曲第73番ヘ長調◦3.5点


一楽章は展開部が好き。二楽章がモーツァルト的な美しさ。三楽章は普通。四楽章は軽快で耳に残る。

•Hob.III.74 弦楽四重奏曲第74番ト短調『騎士』◦3.0点


一楽章は主題の魅力が今ひとつ。二楽章はオーソドックスで温かみがあるが、美しさがもの足りない。四楽章の愛称の由来となった騎士の主題はそれほど強く印象に残らない。

Op.76 『エルデーディ四重奏曲』(1796年-1797年)

声部の絡みや磨かれ方が誰にも届かないほどの完成度になった。

•Hob.III.75 弦楽四重奏曲第75番ト長調◦4.0点


前半の二つの楽章は大変素晴らしい。楽しく充実した一楽章、柔らかく温かい音の世界が感動的な二楽章。後半は普通になる。

•Hob.III.76 弦楽四重奏曲第76番ニ短調『五度』◦3.5点


愛称の由来となった冒頭の主題はそれほど魅力を感じない。それより後半が良い。特にフィナーレは緊密で緊張感があり優れている。

•Hob.III.77 弦楽四重奏曲第77番ハ長調『皇帝』◦4.0点


1楽章はいつもの歯切れのよさで愉しい。二楽章はやはり、ドイツ国歌のメロディーが大変良い。変奏というより、伴奏と独奏楽器を変えながら何度もメロディーを演奏する感じだが聞きほれる。三楽章はトリオが良い。四楽章は突然の短調で驚くが内容は普通。

•Hob.III.78 弦楽四重奏曲第78番変ロ長調『日の出』◦3.5点


一楽章の叙情性と歯切れのよい軽快さのバランスが良い充実作。二楽章は深く入り込める叙情的な内容。三楽章以降は普通。

•Hob.III.79 弦楽四重奏曲第79番ニ長調『ラルゴ』◦3.5点


ラルゴ楽章は別格というほどではないが、非常に心に響くものがある美しさ。他の楽章もそれぞれ素晴らしい。

•Hob.III.80 弦楽四重奏曲第80番変ホ長調◦3.5点


大作の二楽章に心惹かれる。最終楽章の盛り上がりもなかなか。


Op.77 『ロプコヴィッツ四重奏曲』(1799年)

極限まで磨きぬかれてる。

•Hob.III.81 弦楽四重奏曲第81番ト長調◦3.8点


音楽の幅広さ、精巧な作り、楽器の声部の活用の豊さなど、多くの点で非の打ち所のないようなハイドン晩年の円熟の技が光る作品。

•Hob.III.82 弦楽四重奏曲第82番ヘ長調『雲がゆくまで待とう』◦3.8点


77−1と同様に非の打ち所が無く、さらに内省的で人生の回想を内に秘めたような感動があり、器楽曲でのハイドンの最後の到達点の凄さに痺れる。


Op.103(1803年)
•Hob.III.83 弦楽四重奏曲第83番ニ短調(未完成)

ピアノ三重奏曲

番号は前半がホーボーケン番号であり、後半がランドン版の番号である。


ハイドンのピアノ三重奏曲はピアノが主役であり、弦楽器は味付けだけである。ベートーヴェン以降とは楽器のバランスがかなり異なる。極めて芸術性が高い弦楽四重奏曲などと比較すると、ピアノ三重奏曲は娯楽的で軽くて内容が浅い曲が多いと感じる。曲数は多いが、特に初期の方はあまり真剣に聴くジャンルではないと思う。晩年はそれなりの充実感と聴き応えをみせていて楽しめる。とはいえハイドンらしい大作曲家の精華という感じではないと思う。

1番から20番まで

•ピアノ三重奏曲第1番 ト短調 第5番 1755-60 ◦2.8点


短調の曲。しかもずっと短調の物憂い雰囲気が継続する。ト短調であることもあり、悲劇的な悲しみを持っていてモーツァルトを連想するところがある。とはいえ、やはりハイドンの短調曲の常でメロディーの魅力は今一歩だと思う。

•ピアノ三重奏曲第2番 ヘ長調 第17番 1772 ◦2.8点


1楽章はごく普通。2楽章の変奏曲は少し面白い。特に延々とピアノとヴァイオリンでユニゾンをするのが新鮮。

•ピアノ三重奏曲第3番 ハ長調 ? 偽作

•ピアノ三重奏曲第4番 ヘ長調 ? 偽作

•ピアノ三重奏曲第5番 ト長調 第18番 1784 ◦3.0点


1楽章は長い前奏のような趣き。2楽章はそこそこ充実した曲。これで終わりでもよさそうだが3楽章が変奏曲として続く。しかし短く終わってしまい、位置付けがよく分からない。順番に聴いていると急に音が成熟して驚く。

•ピアノ三重奏曲第6番 ヘ長調 第19番 1784 ◦3.5点


1楽章は健全な普通の曲。 2楽章が素晴らしい。ゆったりとした中での、感情の揺れとか間の使い方が良い。突発的に想いがこみ上げるような場面もあり、かなり心を揺さぶられる。

•ピアノ三重奏曲第7番 ニ長調 第20番 1784◦3.3点


1楽章は前奏的な曲風だが、変奏曲であり構成が理解しやすい。感傷的な歌の2楽章も、それを受けた適度な運動感のある3楽章もなかなか良い。

•ピアノ三重奏曲第8番 変ロ長調 第21番 1784 ◦2.5点


冒頭で重厚な和音に驚かされる。しかし、これ以外は標準以下の出来だと思う。旋律が良くないためあまり面白くない。

•ピアノ三重奏曲第9番 イ長調 第22番 1785 ◦2.8点


1楽章は長くて、まったりしているだけでたいした内容ではない。2楽章の手際の良さは気持ちいい。

•ピアノ三重奏曲第10番 変ホ長調 第23番 1785 ◦3.0点


1楽章のノリの良さと、2楽章の手際の良さと高揚感。なかなか楽しい曲である。緩徐楽章がない楽しさを味わえる。

•ピアノ三重奏曲第11番 変ホ長調 第24番 1788? ◦3.0点


1楽章は成熟しているが、ごく普通の曲。2楽章も内容的にはしっかりした曲だが、普通の曲という以上のものはないと思う。

•ピアノ三重奏曲第12番 ホ短調 第25番 1788/89? ◦3.3点


1楽章は短調だが長調の色が強い。2楽章はモーツァルト的な歌謡性がありロマンティックさもある。3楽章はかなりピアニスティックで音数が多くて楽しい。晩年にさしかかった充実した音楽の場合は3楽章あった方がバランスが良いと感じる。

•ピアノ三重奏曲第13番 ハ短調 第26番 1789? ◦3.3点


1楽章はピアノ三重奏曲の中では長大な変奏曲。短調と長調を織物のように組み合わせて、優美な主題の魅力とあわせて、なかなか楽しめる。2楽章も適度な快活さと胸の膨らむような広がり感が組み合わされており、なかなか楽しい曲。

•ピアノ三重奏曲第14番 変イ長調 第27番 1789/90 ◦3.0点


成熟感のある3楽章の曲。上品にまとまめられている。規模が大きいため時間の使い方が通常と違うこともあり、シューベルトの世界に近付いてきた感がある。しかし、気合いの入った曲というより、ムードをまったり楽しむ音楽という印象。

•ピアノ三重奏曲第15番 ト長調 第29番 1789/90? ◦3.0点


柔らかくて耳あたりはよい雰囲気が続くのだが、印象にのこるような強い主張はない。ディベルティメントのような曲風。

•ピアノ三重奏曲第16番 ニ長調 第28番 1789/90? ◦3.3点


明るく活発な雰囲気が支配していて楽しんで聞けるが、一方で短調に転じる場面も多いので、急に雰囲気が変わってドキッとさせられる時もある。なかなか愉しい曲。2楽章は短調だがしなやかな愛らしさがあり、曲が暗すぎないのがよい。フルート版も聴いたが同様に楽しい。

•ピアノ三重奏曲第17番 ヘ長調 第30番 1790? ◦3.0点


さらっと書かれたような2楽章の曲。可愛らしいコンパクトさがある。

•ピアノ三重奏曲第18番 イ長調 第32番 1793/94? ◦3.3点


安定感を感じる1楽章。2楽章の沈み込むような短調のあとに、飛び跳ね廻るような3楽章。楽章ごとのコントラストが非常にはっきりしていて面白い。

•ピアノ三重奏曲第19番 ト短調 第33番 1793/94? ◦3.3点


1楽章は短調の変奏曲で悪くない。2楽章は歌謡的で美しくて心に響く曲。3楽章はコントロールされた高揚感が心地いい。

•ピアノ三重奏曲第20番 変ロ長調 第34番 1793/94? ◦3.3点


1楽章は少しだけ癖はあるが普通。2楽章は冒頭で異様に長いピアノのソロがある。その後も夜もしくは黎明のような雰囲気で、感動的な雰囲気を持続したままの変奏曲となる。ハイドンにしては非常にロマン的な感情に深く浸ることを主体とした曲。3楽章は激しすぎない音楽で2楽章の気分を壊さないように配慮されている。


21番以降

•ピアノ三重奏曲第21番 ハ長調 第35番 1794/95? ◦3.0点


1楽章は悪くはないが、この時代のハイドンならば当然に出来ることしかしていない。2楽章は優美でなかなか美しい。3楽章は音の躍動感を楽しむ曲。

•ピアノ三重奏曲第22番 変ホ長調 第36番 1794/95? ◦3.3点


モーツァルトのように綺麗にまとめようとする志向と、成熟した雄大さを併せ持った曲を書こうとしたのを感じる。規模の大きさとゆったりとした柔らかい雰囲気を楽しめる。2楽章はロマン派の息吹を感じる。3楽章は立派。この時期のピアノ三重奏曲はみんなそうだが、最後の交響曲と同時期という書法の成熟感と規模感が楽しい。

•ピアノ三重奏曲第23番 ニ短調 第37番 1794/95? ◦3.5点


1楽章は長いし、それほど魅力を感じない。2楽章は非常に美しい。ほとんどショパンに近いほど繊細な冒頭のピアノのソロと、それをうけて展開していく音楽は続く平穏さの中で強くロマンチックに心を動かす。3楽章の音の動きは独特であり、スケルツォのようである。それを軸に構築された曲であり、インスピレーションの強靭さを感じる。

•ピアノ三重奏曲第24番 ニ長調 第38番 1794/95? ◦3.5点


1楽章はなかなか詩的なインスピレーションに溢れた、内容豊かな楽章。控えめななかに素敵な音楽が詰め込まれている。2楽章は動機に近いメロディーを繰り返すハイドンには珍しいタイプの曲であり、アタッカで続けて3楽章も珍しい。3楽章はバッハに影響を受けたかのような、奥ゆかしい対位法的な曲。達観したかのような何か清々しい気分に満ちたハイドンには珍しい曲。感動した。

•ピアノ三重奏曲第25番「ハンガリー風」 ト長調 第39番 1794/95? ◦3.5点


1楽章は耳障りのよい寛いだ雰囲気が支配的。2楽章はモーツァルトのような回想的で感傷的な美メロディーをたっぷり聴かせる。音の間合いの使い方など、モーツァルトを意識していると思われる。狙いがあからさまでもやはり感動してしまう。3楽章のジプシー風はハイドンには珍しい。独特の民族的土着的な音楽はいつもと違うだけにハイドンらしい料理の仕方への興味も湧くし、やはり耳を捉えるものがある。

•ピアノ三重奏曲第26番 嬰ヘ短調 第40番 1794/95? ◦3.3点


1楽章は寛いだ雰囲気で特徴は多くないが、充実感と聞き応えが十分にある。2楽章は普通。3楽章はテンションの上がらない最終楽章らしさの少ない曲。しかし、執拗な動機の繰り返しと短調の切迫感がだんだん感動を増していく不思議な曲。

•ピアノ三重奏曲第27番 ハ長調 第43番 1796? ◦3.3点


1楽章は冒頭こそ素人っぽいがっかり感があるが、そのあとは普通の曲として、一応の労力を感じられる曲になっている。2楽章も作り込みをそれなりに行っているが、主題の魅力がない。3楽章は繊細な軽妙さのある主題が珍しい。ピアノの縦横で派手な活躍ぶりはモーツァルトの協奏曲みたいだ。具体的に似た曲はあまり思いつかないのにモーツァルトを思い出す。しかし、モーツァルトには、この楽章ほど斬新で面白い曲はないと思う。

•ピアノ三重奏曲第28番 ホ長調 第44番 1796? ◦3.5点


1楽章はピツィカートを主題の一部として完全に取り込んでいるのが珍しい。内容は変化を十分に詰め込んでいる。2楽章はまた一段と実験的。無機質なユニゾンから始まり、そのまま異様な伴奏とモノローグのピアノが延々と続くのは完全な異常事態である。これはもう、ハイドンなりの前衛的な音楽だろう。ショスタコーヴィチが乗り移ったかのようだ。後半は3つの楽器が絡み合い、悲しみの歌になる。3楽章はメロディーと感情の力が強くて、聴いていてハイドンであることを忘れてしまう。

•ピアノ三重奏曲第29番 ト長調 第45番 1796? ◦3.3点


1楽章となめらかな中に骨太さのある音楽だが、特別なものがない。ノーマルな音楽がさらっと流れていく印象。2楽章は美メロディー風だが、今ひとつ気分が盛り上がらない。3楽章は3拍子で舞踏性と高揚感を演出するのがとても良い。この楽章は何度でも聴きたくなる。

•ピアノ三重奏曲第30番 変ホ長調 第42番 1796? ◦2.8点


1楽章はベートーヴェン的な清々しさ空間的な広がりの共存が良い。ごく普通の曲ではあるが。2楽章は特筆することはない。BGMのような曲。3楽章も特段の特徴がない。

•ピアノ三重奏曲第31番 変ホ短調 第41番 1795 ◦2.8点


1楽章も2楽章と特段の創意工夫を見つけられない。ごく普通の音楽がさらっと書かれているだけで、あまり内容がないように感じる。

•ピアノ三重奏曲第32番 ト長調 第31番 1792/93? ◦3.5点


どこかで耳にすることがある分かりやすいキャッチーなメロディーを前面で推している1楽章は面白い。いきなりピチカートで始まる冒頭は新鮮。2楽章も分かりやすくてメロディーに力がある。いかにもマイナー曲ばかりのピアノ三重奏曲の中ではメジャーになれる属性を持つ曲。

•ピアノ三重奏曲第33番 ニ長調 第8番 ?

紛失

•ピアノ三重奏曲第34番 ホ長調 第11番 1755-60 ◦3.0点


1楽章がモーツァルトのように優美で愛らしい曲でメロディーが目立つ曲であり印象的。2楽章と3楽章はハイドンらしい楽しい曲。ピアノが中心として活躍する音楽なのは相変わらず。

•ピアノ三重奏曲第35番 イ長調 第10番 1755-60 ◦3.0点


1楽章はほとんど全てヴァイオリンとピアノと右手がユニゾンという実験的ともとれる構成で驚く。2楽章は活気あふれるパワーのある曲でかなり素晴らしい。3楽章は可愛らしいさがある普通の曲。

•ピアノ三重奏曲第36番 変ホ長調 第12番 1755-60 ◦2.5点


光る楽章が無いのであまり面白くない。あえて言えば3楽章の明快でかっちりとした快活さがいい感じ。

•ピアノ三重奏曲第37番 ヘ長調 第1番 1755-60 ◦2.5点


中庸のテンポでしなやかでセンチメンタルな1楽章が始まるのは意外だが、なかなか美しい。

2楽章はテンポが速くなり、活発だが、メロディーの魅力はあと一歩。あまりハイドンぽくない。3楽章は陰影に富む中庸のテンポの曲。この楽章もあと一押しの何かが欲しい。

•ピアノ三重奏曲第38番 変ロ長調 第13番 1755-60 ◦3.0点


1楽章の優雅な美しさがなかなか印象的。古典派らしい美しさを堪能出来る。3楽章の快活さもなかなか。バリトン四重奏曲の最終楽章を連想するスピード感の主題が印象に残る。

•ピアノ三重奏曲第39番 ヘ長調 第4番 1755-60 ◦2.5点


優雅でくつろいだ雰囲気の楽しい曲。5楽章ある。普通の曲だが、その中にハイドンらしさが感じられる。

•ピアノ三重奏曲第40番 ヘ長調 第6番 1755-60 ◦3.0点


1楽章と2楽章のほのぼのとした優雅な雰囲気。3楽章の快活さ。まだ磨かれ方は足りないがハイドンらしい楽しさが現れている。

•ピアノ三重奏曲第41番 ト長調 第7番 1755-60 ◦3.0点


珍しい4楽章制。2楽章のトリルの効果が美しくて心を捉えた。他の楽章は中庸でシンプルな普通の曲である。4楽章制であることが高い効果を上げている印象は特にない。


Hob番号外

•ピアノ三重奏曲 ハ長調 第2番 1755-60 ◦2.5点


1楽章は主題の魅力はそこそこ。展開部に随分と迫力があり驚いた。2楽章は優雅にまったりだが、よく短調になるので陰影は深い。3楽章は2楽章と雰囲気が似た優雅な変奏曲だが、音を細かく分けて繰り返すだけに聞こえてあまり面白くない。

•ピアノ三重奏曲 ヘ短調 第14番 1755-60 ◦2.8点


1楽章も2楽章も短調をたっぷり聴かせる。交響曲のようにすぐに長調にならない。3楽章は大半が明るい。手抜きしていない、きちんとした内容で満たされているのだが、演奏のせいか霊感がいま一つ足りないと感じてしまった。

•ピアノ三重奏曲 ト長調 第3番 1755-60 ◦2.0点


ピアノが大変支配的な曲で、他の2つは目立たない。特にチェロは可哀想なくらい。そしてメロディーに魅力がなくて、面白くない。

•ピアノ三重奏曲 ニ長調 第9番 ?

紛失

•ピアノ三重奏曲 ニ長調 第15番 1755-60 ◦2.0点


とにかくハイドンらしさが無い特殊な曲。本当に真作?と疑問に思う。曲自体もつまらない。

•ピアノ三重奏曲 ハ長調 第16番 1755-60 ◦2.3点


まったりした曲。あまり特徴がなく、面白くもない。


ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 Hov.VI[#xa0f11db]
•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番 ヘ長調◦3.0点


チェロは完全に伴奏だけ。1楽章の変奏曲など、手を抜かずちゃんと書いている印象はある。とはいえ、ディベルティメント的な寛いで自分で演奏して楽しむための職人的に書かれた曲である。

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番 イ長調◦3.3点


1楽章は音の飛び方で耳へのひっかかりを演出している印象。2楽章は短調でハイドンには珍しく音を長く伸ばして存分に聴かせる曲であり、おおっとなる。胸に迫るものがかなりある。3楽章は普通。

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第3番 変ロ長調◦2.8点


2番までより少し難易度を上げられているように聴こえるのが最大の特徴。曲としては、特筆するほどの楽章はない。音の飛び方が激しいため、音の動きにスムーズさがない。

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第4番 ニ長調◦2.5点


これといった特長のある楽章がない。一貫して平凡であり、聴きどころに欠ける。優雅な音感の良さは一流作曲家の手による作品と分かるものだが、それ以上のものがない。

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第5番 変ホ長調◦2.5点


規模が小さくて聴きやすいのはよいが、1楽章の一部を除いてやはり内容が薄く、聴きどころがないと思う。

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第6番 ハ長調◦2.5点


2楽章が多少力強い表現になり聴きどころがある箇所がある。それ以外は、さらっと聴ける耳を少し楽しませるだけのディベルティメントである。


バリトン八重奏曲

•8声のディヴェルティメント ニ長調 Hob.X1 1775 brt,SQ,2hrn,BC◦3.3点


1楽章のキレと活発さが楽しい。2楽章と3楽章はごく標準的なディベルティメントだと思う。

•8声のディヴェルティメント ニ長調 Hob.X2 1775 brt,SQ,2hrn,BC◦3.5点


バランスがよくて、楽章の統一感もかなり良い。旋律も良いためいい曲だと没入できる。

•8声のディヴェルティメント イ短調/イ長調 Hob.X3 1775 brt,SQ,2hrn,BC ◦3.5点


1楽章の鎮魂的とも言える悲劇的な暗い曲から、2楽章の底抜けに明るい曲に転換し、3楽章はまったりという特殊構成。2楽章が魅力的。1楽章はモーツァルトの最も悲劇的な曲にも匹敵するほどエモーショナルである。

•8声のディヴェルティメント ト長調 Hob.X4 1775 brt,SQ,2hrn,BC◦3.3点


1楽章も2楽章も穏やかなのが、3番と対比を意図的しているように感じる。古典的な均整の取れた美しさと旋律の良さを楽しめる。

•8声のディヴェルティメント ト長調 Hob.X5 1775 brt,SQ,2hrn,BC◦3.0点


雰囲気は他と同様だが、旋律が平凡でやや魅力が落ちる。

•8声のディヴェルティメント イ長調 Hob.X6 1775 brt,SQ,2hrn,BC◦3.3点


2楽章がモーツァルトのように優美さを裏返したような歌謡的な悲しみの音楽。ハイドンにしては珍しいと思う。他の楽章は普通。

•8声のディヴェルティメント ト長調 Hob.X12 1775? brt,SQ,2hrn,BC◦3.3点


2楽章がまたしてもモーツァルト風の歌謡的な短調。これも良い曲。1楽章の広がりのある曲だがあまり良くない。3楽章のきびきびとした動きは魅力的。


バリトン五重奏曲

•ディヴェルティメント(五重奏曲) ニ長調 1767/68 brt,va,2hrn,BC ◦3.3点


高音が少なくて、父性の強い渋い音になっている。とはいえ、ホルンが2本もあるため華やかさと音の厚みは十分である。ただ、メロディーが地味だし、まったりした雰囲気のためもの珍しさだけで終わってしまう。


バリトン三重奏曲

•バリトン三重奏曲◦2.5点〜3.5点


全126曲。10分程度で3楽章のコンパクトな内容。同工異曲がたくさんあるが、領主に直接演奏してもらうための曲だからかひどい手抜きは無く、どの曲もそれなりのクオリティである。低音ばかりなので聞いていて気分が落ち着くし、ハイドンらしい楽しさにも満ちている。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E5%AE%A4%E5%86%85%E6%A5%BD%29

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/877.html#c2

コメント [原発・フッ素52] <これはアカン!>焦点 福島第1 処理水「海洋放出」強調 「大気」と比較し優劣 政府小委、2案提言(毎日新聞) 赤かぶ
24. 赤かぶ[56039] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:11:04 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7325]


http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/480.html#c24
コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
36. 2020年2月06日 12:11:08 : Xt9Hz5P3Fk : WVNmTkc5U0J5YUE=[5]
同じ社会主義でも,グローバリズム国際社会主義とローカリズム国家社会主義の違いとは,ローカルの定義において,「その国家の国民であることが特権である」ことが前提で,ローカリズムは成り立つということ。

日本のように「日本国民であることが罰則」に近い要因が増えてくる(消費税/NHK受信料など)と,自然,グローバリズムへの支持が増えて,ローカリズムへの支持は失われていく。

そうしたもんだよ。

おそらく,日本国民にアメリカ大統領選挙の投票権を与えたら,投票率は,京都市長選の投票率を完全に上回る。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c36

コメント [近代史3] フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 交響曲 第100番ト長調「軍隊」 中川隆
3. 中川隆[-14015] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:12:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-684]

ハイドン(クラヴィーア曲、声楽曲)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%A3%B0%E6%A5%BD%E6%9B%B2%29

クラヴィーア曲

クラーヴィアソナタ

曲名につけている数字は、前半がホーボーケン番号で、後半がランドン版による番号である。


ハイドンのソナタは、モーツァルトのソナタのように個別的な個性があったり、心を虜にするような愛らしさと旋律美のような強烈な魅力があるわけではない。しかし、ハイドンらしい素朴な暖かさや成熟感は魅力があり、地味さに耳が慣れると、なかなか楽しめる佳作が揃っていると思う。

1番から20番まで


•ピアノソナタ第1番 ハ長調 第10番 1750-55? ◦3.5


シンプルな短いソナタ。古典的な簡素さの美に感動する。3楽章もそれなりに良い曲だが、特に1楽章と2楽章が良い。1楽章も3楽章も短調に転じるのが面白い。いずれにせよ、バロック的なシンプルな美しさが素晴らしい。初期の中でも心に響く曲。

•ピアノソナタ第2番 変ロ長調 第11番 作曲年不明 ◦3.0点


1番と比べると各楽章が長く感じる。2楽章のモーツァルト顔負けの憂愁。半音階的で驚く。1楽章の滋味。3楽章は急速でなく時計のような歩みの進行であり、ハイドンらしい時計的な詩情を見せる。

•ピアノソナタ第3番 ハ長調 第14番 1765? ◦2.8点


素朴でシンプルなソナタ。バロックの香りを放つ素朴な味わいは悪くないが、それ以上の何かは無い。

•ピアノソナタ第4番 ニ長調 第9番 1765頃?-1772 ◦2.5点


6分2楽章の短いソナタ。あまりに簡潔で、音楽的にもあまり目立つ良さは無い。ハイドンらしい良さはこの曲にもあるが、物足りない。

•ピアノソナタ第5番 イ長調 第8番 作曲年不明◦2.8点


爽やかで内容もそれなりに盛り込まれた短い曲。歯切れの良さが魅力。しかし、旋律の魅力にどことない物足りなさを感じる。

•ピアノソナタ第6番 ト長調 第13番 ◦2.8点


いかにもチェンバロ用の曲。4楽章。簡素な曲だが、憂いをたっぷり聴かせる短調の3楽章が独特のバロック的美しさで心に響く。他の楽章は普通。

•ピアノソナタ第7番 ハ長調 第2番 1750頃? ◦2.5点


簡素な曲。特に3楽章はあっという間に終わる。旋律の魅力が足りず、未成熟を感じる。

•ピアノソナタ第8番 ト長調 第1番 ◦3.0点


7番同様にものすごく短い曲。7番より歌心を感じて、ピアノフォルテらしい音の動きを楽しめる。

•ピアノソナタ第9番 ヘ長調 第3番 1766/1760?  ◦2.8点


2楽章がやや長くて冗長に感じるが他はシンプル。これもピアノフォルテらしい音の動きを楽しむ曲。

•ピアノソナタ第10番 ハ長調 第6番 作曲年不明◦2.5点


9番までと比較して長くて構成が大きいのだが、響きを単純に楽しむ素朴さが損なわれている。旋律があまり良くないと音感の良さも微妙なのが気になる。

•ピアノソナタ第11番 ト長調 第5番◦3.0点


2楽章がなかなか美しい。3楽章はいろいろ詰まっていて楽しく、コンセプトは良いが、大成功とはいかないと思う。1楽章は並。

•ピアノソナタ第12番 イ長調 第12番 ◦3.0点


スローテンポから段々早くなる曲。1楽章が美しい。他は並。

•ピアノソナタ第13番 ホ長調 第15番 1766/1760? ◦2.8点


1楽章は重厚な和音が登場して驚く。2楽章などにも、ところどころ初期にはない古典派の後期のような響きが登場する。順番に聴いたら目新しく感じるが、曲としてはいまいち魅力が足りない。

•ピアノソナタ第14番 ニ長調 第16番 作曲年不明 ◦2.8点


過渡的という言葉がついよぎってしまう曲。いろいろとピアニスティックではあるが、曲として十分に使いこなせていないように聴こえる。

•ピアノソナタ第15番 ハ長調 op.41-3 Divertimento Hob.II:11の編曲。偽作。

•ピアノソナタ第16番 変ホ長調 1750-55?

•ピアノソナタ第17番 変ロ長調 op.53-1 作曲年不明 近年では、J.G.シュヴァンベルガーによるものであると判明

•ピアノソナタ第18番 変ロ長調 第20番 作曲年不明 偽作。

•ピアノソナタ第19番 ニ長調 op.53-2 第30番 1767 偽作

•ピアノソナタ第20番 ハ短調 op.30-6 第33番 1771◦3.8点


1楽章が序奏付き。短調の曲という目新しさがある。モーツァルトの幻想曲のような哀しく切ない歌の音楽。2楽章も深く沈み込むような感じときらめくような美しいに溢れたロマンティックな曲。3楽章もそれをうけた見事な内容。このような特殊な曲を高く評価するのは自分でも良いのか悩むが、感動するのだからしょうがない。

21番から40番まで


•ピアノソナタ第21番 ハ長調 op.13-1 第36番 1773◦3.3点


1楽章の執拗な跳ねるリズムは、ハイドンにしては非常に特異な音楽である。効果のほどを高く評価したい出来ではないが、とにかく印象に残る。2楽章はオーソドックスだが、なかなか叙情的で美しい歌心のある曲。3楽章もオーソドックスでなかなか楽しくて、ハイドンらしい素朴さが過剰でない演出となりいい味を出している。

•ピアノソナタ第22番 ホ長調 op.13-2 第37番◦3.3点


1楽章は普通。2楽章はかなり沈み込んだ悲痛の感情に支配された曲。3楽章はそれを受けたしみじみとした晴れやかさのある曲。突発的な激情も挟まれる。ロマン派の息吹を感じる。

•ピアノソナタ第23番 ヘ長調 op.13-3 第38番◦3.3点


1楽章の活発な運動性や展開力は、それだけで楽しめるもの。短調の2楽章も3楽章の意外性のある音の動きの運動性も楽しい。表現の幅があり、滋味も裏にもっていて成熟感がある。

•ピアノソナタ第24番 ニ長調 op.13-4 第39番 1773?◦3.0点


1楽章は活発だがいまいちピンとこない曲。2楽章は短調で歌謡的でモーツァルトのように美しい。3楽章は音の動きで押す曲だが、これも旋律としてはあまりピンとこない。

•ピアノソナタ第25番 変ホ長調 op.13-5 第40番◦3.3点


1楽章は広がり感があるソナタ。多くのものが詰め込まれている、がっちりとしたソナタでハイドンらしい魅力がある。2楽章が非常に短く、そのまま終わるという構成に驚く。

•ピアノソナタ第26番 イ長調 op.13-6 第41番 1773◦2.8点


1楽章は多くが詰め込まれているが、旋律の魅力をあまり感じない。2楽章もあまり旋律の魅力がない。3楽章はスケール主体であっという間に終わる。

•ピアノソナタ第27番 ト長調 op.14-1 第42番 1774-1776?◦3.0点


1楽章は音の動きを止めない勢いの良さでソナタを作っている楽しさ。2楽章と3楽章は中庸で特徴が薄い。

•ピアノソナタ第28番 変ホ長調 op.14-2 第43番◦3.0点


1楽章と2楽章は中庸であり、内容はあるが取り立てた特徴を感じない。3楽章は面白い音の動きでテキパキした雰囲気を楽しめる。

•ピアノソナタ第29番 ヘ長調 op.14-3 第44番 1774◦2.8点


1楽章はふわっとしたつかみどころの分かりにくい曲。2楽章は古典派らしい素朴さだが、構成は大きくバラエティがある。3楽章がうろうろした感じのとりとめもない音楽。

•ピアノソナタ第30番 イ長調 op.14-4 第45番 1774-1776◦3.0点


1楽章は冒頭の第一主題の軽快さが魅力だが、それだけでない多様な表情を持つ。2楽章は2声部でごくシンプルだが、陰翳のある示唆的な曲。前奏の役割。3楽章はそのまま2声部で続けて始まる。和音は登場するが、2声部でバロックみたいなのは変わらない。うまく言えないが独特の穏やかな浮遊感のようなものがる変奏曲。

•ピアノソナタ第31番 ホ長調 op.14-5 第46番◦2.5点


1楽章と2楽章は素朴で穏やかななだけであまり面白くない。3楽章は活発でシンプルにすぐ終わる。

•ピアノソナタ第32番 ロ短調 op.14-6 第47番◦3.0点


1楽章はしっかり書かれているが、学習用に感じてしまう。2楽章も似た印象。3楽章は短調の切迫感を演出する。モーツァルトの8番のソナタの3楽章を連想する。

•ピアノソナタ第33番 ニ長調 op.41-1 第34番 1778以前?◦3.0点


オーソドックスでどの楽章も悪くはない。しかし、学習用のシンプルな曲という印象である。

•ピアノソナタ第34番 ホ短調 op.42 第53番 1783/84 ◦3.3点


1楽章は悪魔的な魅力も見せている。3楽章の迫り来る哀愁も良い。モーツァルトのピアノソナタ8番を想起する。

•ピアノソナタ第35番 ハ長調 op.30-1 第48番 作曲年不明◦3.0点


ソナチネアルバムの曲。教育的な曲の印象が強い。1楽章は三連符の伴奏が珍しくて印象的。2楽章は単純でアルベリティ・バスの上のメロディーが続く。3楽章は軽快な音の動きの曲。コンパクトでよくまとまっていて、難易度が低く、どの楽章もハイドンの中では正統派なのが良いところであり、有名な理由だろう。しかし、ハイドンのソナタの中で特段この曲が優れているというわけではないと思う。自分も昔の学習時に弾いた時は好きだった曲だが、いま観賞用として聴くと代表作とは思わない。

•ピアノソナタ第36番 嬰ハ短調 op.30-2 第49番◦3.5点


1楽章はきっちりと重厚に書かれた悲しみの表現。2楽章も元気のよいのもよい。感動的なのは3楽章。芸術性の香りの高い、悲しみをこらえるような静謐さが非常に強く心を捉えて離さない。この楽章の順番がマジックを起こしている。

•ピアノソナタ第37番 ニ長調 op.30-3 第50番◦3.5点


1楽章はピアノ版の祝典曲かと思うほど威勢がよく技巧的で華やかな曲。音の洪水に圧倒される。2楽章はその反動で極めておとなしくて静謐な曲。3楽章は中庸になるわけだが、これもよくできた楽章である。刺激的な動機を使いつつ、詩的な情緒性も感じる。

•ピアノソナタ第38番 変ホ長調 op.30-4 第51番 1779-1780◦3.5点


1楽章は中庸な速度のソナタとして規模が大きくバランスが取られた立派な曲。2楽章は短調。過度でない程度に感情的なものが盛り込まれており、音の美しさを存分に聴かせる曲。3楽章はそれをうけて悟ったような雰囲気を醸し出す、余韻に浸りながら気分を上昇させていく変奏曲。

•ピアノソナタ第39番 ト長調 op.30-5 第52番◦3.0点


1楽章はコンパクトで柔らさのある曲。2楽章は穏やかな気分になる。初学者が弾くには良さそう。3楽章は素直で程よい運動性であり、やはり弾くと楽しそう。

•ピアノソナタ第40番 ト長調 op.37-1 第54番 作曲年不明◦3.3点


穏やかで愛らしさと味のある変奏曲。大きな激しさは瞬間的にしかみせないまま続くが、曲調に身を浸して楽しめる。ただ、少し長すぎるとは思う。2楽章はめまぐるしく活発な音の動きで、それを追いかけていくだけで楽しめる。


41番以降

•ピアノソナタ第41番 変ロ長調 op.37-2 第55番◦3.0点


ピアノフォルテでなくピアノ的な書法と感じる。1楽章は中庸で悪くないが特徴は少ない。2楽章は非常にめまぐるしさくて楽しい。どちらもメロディーの特徴は少ないが、ソナタを順番に聴くなかでは書法の変化の楽しみがある。

•ピアノソナタ第42番 ニ長調 op.37-3 第56番◦3.8点


1楽章は非常に雄弁であるとともに、シューベルトのような淡く儚い美しさを感じさせる名曲。主題は非常に美しい。2楽章はごく短く、締めのためだけに存在する。この構成じたいが、ハイドンが1楽章を名曲と考えていた証拠である。

•ピアノソナタ第43番 変イ長調 op.41-4 第35番◦3.0点


どの楽章も、なんというか普通で特別感がない。とても中庸な安心感はあるのだが、刺激がなさすぎて物足りない。棘のない音楽だし、ありきたりなつまらなさがあるわけではないのだが。

•ピアノソナタ第44番 ト短調 op.54-1 第32番◦3.3点


1楽章はすぐ長調になってしまう普通の曲だが、シンプルな書法に歌心が忍ばせてあり、なかなかよい。2楽章が短調の美しさを活かしていて、陰影がありながらも冷静で感情に溺れないのがよい。

•ピアノソナタ第45番 変ホ長調 op.54-2 第29番 1766◦3.3点


素朴な書法でハイドンの中ではミニマルな音という印象である。しかし3楽章は工夫が多くあって、驚きが多く感じられて楽しめる。思わず聴き入ってしまうものがある。

•ピアノソナタ第46番 変イ長調 op.54-3 第31番 作曲年不明◦3.5点


1楽章は規模が大きい。それに見合った内容があり満足できる。静かでしなやかな感受性に満ちた柔らかい曲。2楽章は非常に美しくて、強い感動に心を揺さぶられる。ここまで深い精神世界にハイドンが入り込んだかと感動する。3楽章は標準的な内容であり、快速にきっちり締める。

•ピアノソナタ第47番 ヘ長調 op.55 第57番 1788◦3.0点


1楽章は語法や同じ雰囲気が続くところなど、バッハのプレリュードみたいだと思った。2楽章はとても静かで間を使った曲。3楽章も活発だが派手なのは一部であり控えめな曲。

•ピアノソナタ第48番 ハ長調 op.89 第58番 1789◦3.0点


1楽章は幻想曲のような趣き。自由な心の動きをそのまま音楽でなぞったようだ。ハイドンにしては目新しく感じる。2楽章はほのかな高揚感のある曲であり、展開をそれなりに楽しめる。

•ピアノソナタ第49番 変ホ長調 op.66 第59番 1789-90 ◦3.5点


1楽章はハイドンらしい主題の魅力と構成のがっちりした印象で正統派の良さがある。2楽章も規模が大きく、ベートーヴェンの中期に近い充実感。音の響きかたもベートーヴェンにかなり似ている。静けさと、胸の膨らむような広がり感とパーソナルな領域に入り込む感情を両立している。3楽章も冷静で雰囲気は悪くないが、他の楽章ほどの充実感はない。もっと盛り上げてほしかった。

•ピアノソナタ第50番 ハ長調 op.79 第60番 1794-95頃◦3.3点


1楽章はピアニスティックな発想で書かれた大規模な曲。2楽章は初期ベートーヴェンみたいな曲で、若々しく新鮮で気持ちが良い 。ピアノの響きを生かしてる緩徐楽章で美しい曲。3楽章はピアノの機能を使うことに主眼がある曲で今までのソナタの最終楽章と音の使い方が違うように感じる。動機の使い方の成熟した自由さがある。

•ピアノソナタ第51番 ニ長調 op.93 第61番◦3.5点


1楽章はピアニスティックさがありつつも、曲の長さがコンパクトでありよくまとまっていて、聴きやすい。2楽章は適度に活発であり、複雑性も良い感じであり聴きやすい。この楽章もコンパクト。51番は旋律に大きな魅力があるという印象ではないが、50番と52番の大作に挟まれた小さな作品として独自の価値がある。

•ピアノソナタ第52番 変ホ長調 op.82 第62番 1794◦3.5点


ベートーベン初期やクレメンティを彷彿とさせるクラーヴィア曲のテクニックを豊富に活用し、主題の豊富さとスケールの大きさで聴かせる曲。50番以上に規模の雄大さと、楽器の進化にともなう書法の可能性の探求をさらに進めており、もはや完全にベートーヴェンの世界になっている。ピアノの機能と響きを楽しみ、その可能性を試して音楽を作る方向になって。1楽章は壮大にして雄大なソナタ。2楽章の小さな音の残響の産み出す詩的情緒の美しさは特筆もの。非常に規模が大きい。3楽章はピアニスティックで爽快さと性急さが主体だが、それ一辺倒にならないように構成されて締めくくり感を演出している。1番の驚きは、60歳を過ぎて新しい楽器の機能を理解して、それに適応した構造の語法のそれまでと別世界である音楽を書くことに成功していることである。頭が柔らかいなと思う。


声楽曲

•スコットランド民謡集◦4.0点


ホーボーケン番号で273曲。これがとにかく素晴らしい。ピアノ三重奏による伴奏による歌心あふれる曲は、癒される度合いは半端ない。素朴な味は心の故郷に帰った気分になる。これこそが歌、これぞ「The 音楽の楽しみ」とまで思ってしまう。聴ききれないほどの大量さで、まさに宝の山である。あまりに良すぎてテンションが上がってしまう。ちなみに後任のベートーヴェンの民謡集は面白くなかった。

•ウェールズ民謡集◦4.0点


少し聴いただけだが、スコットランド民謡集と同様に素晴らしい。


宗教曲

オラトリオ

•オラトリオ『トビアの帰還』 Hob.xxI-1◦4.0点


晩年の2大オラトリオとは全然違う。この曲はとても楽しめた。輝かしいコロラトゥーラと、華やかでイタリア的で舞台的なワクワク感は素晴らしい。エンターテイメント曲として楽しめる。ハイドンのオペラを見てみたくなる。次から次へと若々しくて驚くほど楽しい音楽が飛び出すから、心が躍りながら聴ける。モーツァルトのオペラが好きな人はぜひ聴いてみるべきだと思う。3時間は長いが苦痛を感じない。交響曲をたくさん聴き漁るようなものだ。レティタティーボが入っているのが息抜きとして良い。

•オラトリオ『天地創造』 Hob.xxI-2◦3.5点


ハイドン渾身の大作。ストーリー性のある音楽であり、オペラに近い雰囲気であり、開放的で明るい。個人的にはやはり、ハイドンの芸風と持ち味からすると少し外れた部分を狙った音楽になっていると思う。ハイドンの最良であるいくつかのモノを感じられない。スケール感や機転や温かさなどである。立派な大作であるものの、ヘンデルのオラトリオやモーツァルトのオペラの良さと比較すると少し落ちると思う。これは実力や労力の問題でなく、相性の問題だろう。

•オラトリオ『四季』 Hob.xxI-3◦3.8点


天地創造よりも壮大で力強くドラマティックであり、良さが分かりやすい。長丁場を面白く聴ける。舞台的ではないが描写的な場面は多い。音楽の活力が、長年で鍛えられた作曲能力をさらに一歩先に進める形で披露されている。古典派の語法で書かれたオラトリオとして、見事な出来である。天地創造より楽しい。大作でありながらどこを切ってもハイクオリティなのが凄い。

•十字架上の七つの言葉◦4.0点


オラトリオ版。各曲がずっしりと重たく、骨太でがっちりしており、壮大なスケールを持ち、メロディーが充実しており、まさに巨匠に相応しい出来となっている。遅い楽章ばかりで、変化に富んでいるとは言えないが、飽きないための工夫はされており、音楽自体の充実感とあいまって、じっくりと楽しんでは最後まで聞ける作品である。最後のコラールでまた感動。


ミサ曲

ハイドンの後期のミサ曲は気宇広大にして壮大で骨太な音楽の中に詩魂をいかんなく発揮した、すばらしい音楽である。アイデアが沢山詰め込まれていて飽きさせない。室内楽との違いは驚くべきであり、作曲家としてのスケールの大きさを感じる。同じミサ曲でも非常に人間臭くてドラマチックなモーツァルトのそれとはかなり印象が違う。前期はまたぜんぜん違うバロックに近い雰囲気だが、それはそれで非常に素晴らしい。

•ミサ曲第1番 ヘ長調 ミサ・プレヴィス Hob.XXII-1◦3.3点


各曲が短いため、コンパクトな仕上がりである。そして、素朴すぎて普通の作品とはだいぶ雰囲気が違う。自分だけかもしれないが、シンプルな音使いに前期バロックを連想するほどである。その点で独特で面白いとはおもうが、やはり完成度や質はまだ十分な高みには達していないと思う。とはいえ聞いていて楽しめないレベルでは全然なく、十分に面白い曲として聴ける。

•ミサ曲 ト長調◦3.5点


非常に短い曲の集合で書かれた曲。全部で8分しかない。とてもコンパクトで聴きやすいし、活力のある様々な曲がある。ダイジェスト版という感じで楽しく聴ける。初期らしい聖なる雰囲気の魅力を他と同様に持っている。短いだけで決して良さは同様だと思う。

•ミサ曲第2番 変ホ長調 祝福された聖処女マリアへの讃美のミサ Hob.XXII-4◦3.8点


初期のミサ曲の、素朴さと宗教的な雰囲気の魅力はここでも溢れている。クリスマスの音楽かと思うような聖なる雰囲気に満ちていて楽しい。バロックのような素朴な陰影感も楽しめるもの。3番と違い一曲が長い作品だが、聞いていて全然飽きなくて続きが楽しみでしょうがない気分で聴ける。自分で演奏したらどう感じるのか分からないが、音源を聴いている限りは後期の傑作とは違う意味で同じくらいの魅力を感じる。

•ミサ曲第3番 ハ長調 聖チェチリア・ミサ Hob.XXII-5◦4.0点


ミサ曲の中でこの曲だけ曲数が多い。これはものすごい力作であり、非常に感動的だ。交響曲の感覚では1765年はまだ初期であるが、実際には精神的に充実した一流の作曲家なのだと思い知らされる。バロックの息吹が感じられる響きや音楽の作りがまた素敵だ。バッハやヘンデルを思い起こす場面がある。ミサ曲らしい敬虔さや聖なる雰囲気と、それに加えた高揚感が楽しませる。曲のバラエティーの楽しさもあり、バッハのロ短調ミサ曲の有力な対抗馬とさえ言いたくなるほどだ。

•ミサ曲第4番 ト長調 聖ニコライ・ミサ Hob.XXII-6◦3.5点


バランスが良くてバラエティーに富んだ曲。バロックに近い素朴さが良い味になっていて、後期とは違う魅力になっている。敬虔さに感動させられる、宗教的な雰囲気が強くてミサ曲らしさがある。最後には強い感動で終わる。

•ミサ曲第5番 変ロ長調 小オルガン・ミサ Hob.XXII-7◦3.5点


瑞々しい繊細な感受性の表現が光る作品。冒頭から感傷的とも言える繊細さにおおっとなる。後期ほどの音の密度ではないにせよ、魅力でいえば同じくらいあるように感じられる。オルガンが大活躍でしんみりと敬虔な気分にさせるのが、また素敵である。最後の曲までも静謐である。

•ミサ曲第6番 ハ長調 マリアツェル・ミサ Hob.XXII-8◦3.3点


いい曲ではあるが、やはり後期の高みに登っている感がない。立派だが予想の範囲内であり、立体的な深みがない。とはいえ、対位法など聴きどころは多少はある。明るくて輝かしくて力強い曲。

•ミサ曲第7番 ハ長調 戦時のミサ Hob.XXII-9◦3.5点


後期のミサ曲の中で、充実度は変わらないが、なんとなくこの後のさらなる成長をみせる名作を予見させる作品というように聴いてしまう。どの曲も良いのだが、これは最高に良いという曲がなく、平均以上が続くように感じられる。濃厚さが少なくて、後期のミサ曲の中では少しだけあっさりしているようにも感じられる。

•ミサ曲第8番 変ロ長調 オフィダの聖ベルナルトの讃美のミサ Hob.XXII-10◦3.8点


立派で壮大な作品であるが、前半部分はやや立体的な奥深さには欠けるように思った。もちろん、このあとの驚異的な数作と比較しての話だが。そして後半はしなやかで敬虔さにあふれる音楽に変貌して感動に包んで最後を締めくくってくれる。驚くべき名作という聴後感を与えてくれる。構成が見事であり、充実感のある曲。

•ミサ曲第9番 ニ短調 ネルソン・ミサ Hob.XXII-11◦4.0点


ハイドンにしては非常に劇的であり、ロマンティックささえも感じる作品で、モーツァルトの短調の曲を連想する。それと同時にハイドンらしい格調高い立派さに溢れている。多くの楽想はいずれも素晴らしい表現の力強さに満ちており、確信に満ちた輝かしさも感じる。そのような方向性の作品としては確実にハイドンの作品の中で頭ひとつ抜けた曲だろう。とにかく充実した立派で劇的な作品。

•ミサ曲第10番 変ロ長調 テレジア・ミサ Hob.XXII-12◦4.0点


壮大に全体を包み込むような大きな包容力、気宇広大さ、敬虔さと優しさ、そういったものに心を委ね、時に圧倒される楽しさに満ちた曲。1曲目から何度も聴いているうちに、すっかり好きになってしまった。旋律も全体的に魅力的であり、多くの楽想が詰まっている。内容の充実感でいえば交響曲よりかなり上という気がする。

•ミサ曲第11番 変ロ長調 天地創造 Hob.XXII-13◦3.8点


すっきりした壮大さと、明快な明るい感じが全体の雰囲気になっている。しかし、シンプルすぎて深みや陰影がやや欠けるかなとは思う。10番ほどの名作には感じられない。しかし、5曲目と6曲目がしなやかで感傷的な感動的な曲。前半の物足りなさを吹き飛ばしてくれる。

•ミサ曲第12番 変ロ長調 ハルモニー・ミサ Hob.XXII-14◦3.3点


とても立派なのだが、全体に立派なだけという印象を持ってしまった。心に残る場面は少ない。充実感はもちろんあるが、それだけではやはり満足に限界がある。


宗教曲

•テ・デウム ハ長調 Hob.XXIIIc-2

•スターバト・マーテル◦3.5点


爽やかさと活力のある敬虔さともいうべき雰囲気が楽しめる音楽。正攻法で魅了がある古典派宗教曲の良作だと思う。音楽として楽しいから長さが全然苦にならない。シンプルではあるが、音楽の情報量は十分に多い。どの曲も音の作る雰囲気に心がウキウキしながら聴ける。宗教的すぎないが、十分に敬虔な気持ちにさせるものがあり、そのバランスが良い。

•サルヴェ・レジーナ◦3.0点


オルガンの活躍が面白い。ハイドンにしてはかなり深刻な音楽。悲しみに満ちている真剣な音楽。しかし、短いせいかもしれないが、なぜか不思議と心を強くは打たなかった。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3%28%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%A3%B0%E6%A5%BD%E6%9B%B2%29
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/877.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
21. 2020年2月06日 12:13:56 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1246]
上級国民が

社会に垂れ流す、ばい菌マン。

上級国民がもっとも、高いばい菌拡散者となる。

外食、レストラン、高級料亭、ホテル、
控えることだな。

面白いことになってきた。コロナウールスはやってくれるね。
静かな街が戻る。

  
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK269] 議場騒然!<辻元清美議員「脱法行為ではないか!」安倍首相を追及!>過去7回の桜「前夜祭」すべて個人契約で不記載 棚橋委員… 赤かぶ
78. 前河[3630] kU@JzQ 2020年2月06日 12:14:41 : FB1MFNovCk : blU4RHlRa3lCR0U=[96]
野党が追求しているのは、

「後援会主催の夕食会の収支が、政治資金収支報告書に記載していないのは違法ではないか」という点


安倍の主張は、

「夕食会の主催者は後援会だが、ホテル側と契約したのは800人のひとりひとりであり問題ない」と。「私は仲介しただけ」というアホ発言。


これに対し日本大学法学部の岩井教授は、

「屁理屈をつけたとしか言いようがない」

「これが通るとなれば、懇談会や新年会などの行事は、一切報告しなくていいことになってしまう」

「総理自ら違法・脱法的なものを示唆したということで影響は小さくない」

「政治資金の透明性は物凄く失われていく事になるし、政治資金収支報告書制度の根幹を揺るがす事にもなりかねない」


また、山井議員は

「有り得ない答弁しないで下さい」

「800人ひとりひとりがホテルニューオータニと契約しているはずがない」

「安倍後援会主催の行事だから、契約主体は安倍事務所に決まっている」

「それを認めると政治資金収支報告書に未記載になるから違法になる。これ公民権停止になりますよ」

認めるも認めないも違法だろ。


差し引きゼロ円だから収支報告書の義務はないとする安倍

しかし、総務省は「収支報告書の判断基準は、当該団体の収支かどうかであり、収支の結果、ゼロになるかどうかは関係ありません」と答弁

外堀が崩れて、逃げ道がない安倍。検察が普通に真面目に働けば逮捕起訴は確実に出来る。



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/416.html#c78

コメント [政治・選挙・NHK269] 安倍「久兵衛」「ウソつき」を連発。反撃に窮し、野党と言い合い+官邸の検察人事干渉はアブナイ(日本がアブナイ!) 笑坊
13. 戦争とはこういう物[3272] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2020年2月06日 12:15:27 : vElqk2s3q2 : ZWljbFJaUGQ1dUU=[80]
>安倍総理大臣:「根拠はないことをおっしゃるって『嘘をついている』ということと同じことですよ」

自分が同じ事を指摘されると「嘘を言ったと言うんですかーソーリである私ガー!」と怒鳴り返してしまう。

「幼児総理」と言われても仕方がない。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/440.html#c13

コメント [近代史3] ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因 中川隆
14. 中川隆[-14014] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:15:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-683]

クラシック音楽 一口感想メモ
アントン・ブルックナー(Josef Anton Bruckner, 1824 - 1896)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC

人間的感情に欠けるので聴き始めても最初はどこがいいのか分からない。長い全曲を何度も聴いて覚えて大自然の必然に身を置くように曲の流れに身を任せられるようになると、気持ち良くてやめられなくなる。一見禁欲的なようでいて、個人的には実は快楽的な音楽であると思う。

交響曲

•交響曲ヘ短調◦3.0点


初期の交響曲。もっと普通の曲かと思ったが既にブルックナーらしい世界である。まだ未熟で書法が単純であると感じるところはあるが、とはいっても十分な複雑さがありブルックナーが好きなら飽きずに楽しめるもの。茫洋とした雰囲気は0番などに似ている。曲がコンパクトで聞きやすく、各楽章を楽しめる。ブルックナーの作った世界の生い立ちを知る上でヒントを得られる点で興味深い。

•交響曲第1番ハ短調◦3.3点


ブルックナー生来の音は既に鳴っているが、まだオーケストラの使い方に荒削りさが気になるし、構成もブルックナー独特のものに固定されておるず発展中である。アダージョとスケルツォは特に魅力がある。初期であり完成度は後年のものには及ばないが、雰囲気に若い新鮮さもあり、案外聴きがいがある作品。

•交響曲第0番ニ短調◦3.5点


番号カウントに入っていない作品であり、後日改訂されていない作品である。しかしブルックナーらしい音はしっかりある。まあ、若い作品といっても45歳だから、いろいろ確立しているのは当然かもしれないが。茫洋とした雰囲気と、独特の力強さと不思議な世界観を見せている。なにより若々しい生命感と活力と感受性の発露があり、爺さんになってから書いた曲とは違った素敵さがある。2楽章の薄暗い曙光と冬の空気の雰囲気はロマンティック。3楽章のスケルツォはかなり秀逸で、霊感にあふれた巨匠的な内容のもの。4楽章は威勢が良くて、もったいぶってないのが爽快。

•交響曲第2番ハ短調◦3.5点


初期の作品であり、まだ精神の深い所に沈んでいく感じはなく、浅い。しかし、ブルックナーらしさは完成されてきており、構成が固まってきている。アダージョに感動的な魅力があるし、他の楽章もバランスがよく、既に大交響曲作曲家の一歩を踏み出している。

•交響曲第3番ニ短調(『ワーグナー交響曲』)◦3.8点


改編を晩年に実施した曲なので音の密度が濃く充実している。

•交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(Romantische)◦3.8点


ブルックナーの中では短くて分かりやすいため入門に良い。全体にメロディーが良く、バランスも良く、長すぎないため曲を把握しやすい。明るく適度な開放感のある雰囲気は、聴いていて素直に楽しいと思わせるものがある。ただし、ブルックナーの真価である、7番以降ような世界と等身大のような広大さがまだない。とはいえ、聞きやすく純粋な音楽的部分でなかなか優れているので、この曲が一番有名というのは仕方ないと思う。なお、「ロマンティック」という副題は、普通のロマン派音楽の感覚でいえば全然ロマンティックではない曲なのであまり気にしない方がよいが、まったくロマンティックさが無い曲も多い本人の作品の中で、この曲は多少は感じる部分があると思う。

•交響曲第5番変ロ長調◦3.3点


8番と同様に、最後までの全体が立派で堂々としたスケールを持っている立派な曲。しかしながら、ブルックナーが感じさせるある種の快感がこの曲には少なく、聞いた後の疲れが多くてきつい。尖った感じがするともいえるが、むしろ、とっつきにくくて幻想的かつ思弁的という印象。構築的で同じ動機の使い回しが多いのだが、肝心の繰り返される動機が自分としてはあまり魅力を感じない。

•交響曲第6番イ長調◦3.5点


2楽章はブルックナーの曲の中では珍しく人間的な愛情のようなものが感じられる。何度も繰り返されるメロディーや、しなやかな深さをもって心をゆり動かす魅力は素晴らしく、聞く価値がある。また1楽章は巨大な深い森林のような雰囲気で、シベリウス初期に似た骨太なゴツさがあり、前に進む推進力がある。後半の楽章は可もなく不可もないと思う。


•交響曲第7番ホ長調◦4.5点


最初と二つの楽章は、メロディーが分かりやすくブルックナーにしては珍しく初聴で感動できるため、入門によい。田園的な心地よさと包み込むような柔らかさに満ちている。後半の2つの楽章のレベルが落ちるのが残念である。

•交響曲第8番ハ短調◦5.5点


圧倒的なスケールの正統派で雄大な作品。明るくポジティブな推進力があり、何度でも楽しめる。すべての楽章の完成度が高い。1楽章はあまりメロディーが無く、動機を使った運動的な曲。巨大な曲でありながら、全曲の中では序章に過ぎないのが凄い。2楽章はそれを展開するが、まだ序章その2という感じだ。3楽章からが本編である。精神世界の深い部分を逍遥するようなすばらしさ。特に第2主題の絶妙さは驚異的。コーダが最高である。4楽章の大自然の満点の星空のような雄大さと、アルプスの巨峰のような存在感の、稀にみる巨大スケールの曲。

•交響曲第9番ニ短調◦5.5点


4楽章が未完成。この曲はブルックナーの曲の中で密度の高さが大きく異なる。他の曲は曲の流れに身を委ねるのが気持ち良くて、聞き終わったらもう一度聴きたくなるが、この曲は胸が一杯になって満足感でしばらく動けなくなるような感じである。3つの楽章とも、8番の同じ楽章と比較するとより優れていると思う。この交響曲は人間的な愛情や信仰心といった感情をかなり強く感じさせる点が、ブルックナーの中で異質である。

室内楽曲

•弦楽五重奏曲 ヘ長調 1878-79◦3.8点


1楽章と3楽章が特に良い。1楽章は典型的なブルックナーのソナタ楽章だが、主題に魅力があり、規模の大きさと内容の充実があり、やや交響的なスケールを見せながらも室内楽としても魅力があり、満足感がある。3楽章はブルックナーの得意な息の長くたっぷりとメロディーをしなやかに感動をもって聴かせる美しい曲。これも彼の特質を発揮出来ている。2楽章はスケルツォとして間に入れる曲としてセンスが良い。4楽章が弱く、この曲の弱点になっている。旋律が弱くて、室内楽として最終楽章で出来ることをうまく発見出来ないまま書かれたように感じた。

•間奏曲ニ短調◦3.3点


一度弦楽五重奏曲の2楽章として差し替えられた後に、また外されて独立された。ウィーン的な上品さとブルックナーらしさが融合している面白い曲。しかしパンチが効いていないので、弦楽五重奏曲の中に入れるのは気分転換の図れるスケルツォの方が良さそうであり、ブルックナーの判断は正しいと思う。


合唱曲、宗教曲

•テ・デウム◦4.0


ブルックナーの宗教音楽の中の力作。交響曲のイディオムを合唱曲で使っているのだが、ダイナミックな音使い、ユニゾンの使い方などが、神々しい光を放って圧倒的に響くさまは、聞き込むほどに見事なものだと関心する。楽想の豊さと、構成の壮大さ、見事さといい、最後の二つの交響曲に近いほど重要な作品と感じる。交響曲と同様に何度も繰り返し聴いていくと、より素晴らしく聞こえてくる。短い部分に分かれているため、むしろ交響曲より聴きやすいかもしれない。


•ヘルゴラント◦3.8点

ブルックナー最後の作品。男性合唱の力強さが、ダイナミックな管弦楽とあいまって、なかなかの聴き応えある作品となっている。交響曲9番の時代ならではの、さらなる複雑さと神秘性を伴った響きが聞き物。そして高揚感も楽しい。最後の大円団はワクワクする楽しい音楽。なぜこれがマイナー曲なのか分からない。

•詩篇150◦3.3点

晩年の合唱作品。8分程度であまり長くないので、その分だけブルックナーの良さが完全には発揮されていない気がする。音の動きはかなり激しいのだが、野太さというブルックナーの特質が出し切られていないなど、ややブルックナーに期待するものが足りない。晩年らしく練達された作曲技法は使用されていて、楽しめる作品ではある。

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/684.html#c14

記事 [国際28] ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?(ニューズウィーク)
ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92328.php
2020年2月6日(木)10時49分 ニューズウィーク


ペロシ米下院議長は5日、トランプ大統領の一般教書演説後に原稿を破ったことについて、計画的な行動ではなく、「うそが書かれていない」ページが見つからなかったためと説明した。4日撮影(2020年 ロイター/JONATHAN ERNST)


ペロシ米下院議長は5日、トランプ大統領の一般教書演説後に原稿を破ったことについて、計画的な行動ではなく、「うそが書かれていない」ページが見つからなかったためと説明した。

トランプ大統領は前日、上下両院合同会議で今後1年の施政方針を示す一般教書演説を行った。ペロシ下院議長は演説後、トランプ大統領の背後で演説原稿を破り捨てた。

共和党議員の間からはペロシ氏の行動に批判の声が上がったものの、民主党の側近によると、5日行われた同党の会合では、民主党議員は起立してペロシ氏に拍手喝采を送ったという。

同側近によると、ペロシ氏は民主党議員に対し「前夜、米大統領はわれわれの目の前で真実を引き裂いた」と批判した。

さらに「嘘が書かれていないページが1ページでもないか探してみた」が、演説の途中でトランプ大統領が「まがい物」のセールスマンのようだと感じたとし、「演説原稿を破ることができるよう積み重ねた」と説明した。

また、トランプ大統領が前日の演説前にペロシ氏が手を差し出したものの、握手を交わさなかったことについては「誰が気に掛けるだろうか」と述べ、原稿を破り捨てた理由ではないとした。



http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/298.html

コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
8. 2020年2月06日 12:18:31 : 6HzEFBZlM6 : MUJnU1FOQy9KeXM=[1]
ネットでは安倍晋三の応援団の形成が悪くなってきた。書き込み内容がアホ過ぎる。あとはそこらのオッサンやオバハンがいつ気がつくかだな。

まだごみ新聞やワイドショーに洗脳されている奴が多い。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
37. 2020年2月06日 12:18:47 : VyI4hvJHy2 : VHUvSi5sdnM3eVU=[124]
 >>35
 無政府主義は自由主義ではなく個人主義。孤独と言っても良い。「悟り」と捉えてくれたら有難い。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c37
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
9. 2020年2月06日 12:18:58 : 7mgbzTpS8s : a25NSlFlaEQyaTI=[19]
統計王子・小川淳也氏の国会質問を、毛ば部とる子氏が解説
・安倍後援会が行なった後援者向けイベント5回はすべて政治資金収支報告書に載っている
・桜を見る会前夜祭だけは載っていない
・前夜祭だけ載せないのは収支が赤字だからではないか?(他5回は黒字)
・それは、公職選挙法違反(買収)を覆い隠すために、政治資金規正法に違反したのではないか?
・違反を隠すために違反を犯している
・桜を見る会本体のほうは、財政法違反を覆い隠すために、公文書管理法を犯している
https://youtu.be/7pgPMeErjSI?t=215

「民法上の契約」から何が出てくるのか?(つづく)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c9

コメント [国際28] ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?(ニューズウィーク) 赤かぶ
1. 赤かぶ[56040] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:19:29 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7326]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/298.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK269] 安倍「久兵衛」「ウソつき」を連発。反撃に窮し、野党と言い合い+官邸の検察人事干渉はアブナイ(日本がアブナイ!) 笑坊
14. 戦争とはこういう物[3274] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2020年2月06日 12:19:40 : vElqk2s3q2 : ZWljbFJaUGQ1dUU=[82]
>13.
動画を貼り忘れました。

「お父さんは違憲なの?」エピソードを疑われてキレる総理 20190213 衆議院予算委員会


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/440.html#c14
コメント [近代史3] ドイツ人にしか理解できないブラームスが何故日本でこんなに人気が有るのか? 中川隆
94. 中川隆[-14013] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:20:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-682]

クラシック音楽 一口感想メモ
ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833 - 1897)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9

ロマン派が爛熟し新奇さに走って構造の崩れた曲が増えた時代に、古典的な形式美を保持した曲を書き続けた人気作曲家。ドイツ3Bと呼ばれるのは伊達ではない。本格派にして実力派である。堅実な音楽ではあるが十分にロマン的情緒があり、素晴らしいメロディーメーカーでもある。

各ジャンルでロマン派を代表する傑作を書いた点で、同年代のチャイコフスキー、ドヴォルザークと双璧である。

難を言えば、このレベルの作曲家にしては芸風が狭く音楽がバラエティに欠けていると思う。また、いい所までいくのに突き抜けきれずにもどかしさの残るような作品が多い。一部の突き抜けられた作品はロマン派を代表する傑作になったのだが。あと、ターーラララのような手癖フレーズに安易に走ることが多いのも個人的には結構気になる。


交響曲

•交響曲第1番ハ短調作品68◦5.0点


闘争から勝利という図式が分かりやすく、ロマンチックな雰囲気を濃厚に持った名旋律が満載である。最後は楽しくウキウキした気分で締めくくられるので楽しく聞ける曲。ただし、長年推敲しすぎと気合入りすぎで多くの濃厚なものを詰め込みすぎなので、まとめきれておらず流れが不自然な箇所があったり、息苦しさを感じたりするところはある。

•交響曲第2番ニ長調作品73◦4.0点


風光明媚な土地の豊かさに包まれて生活するような、明るく田園的で広々とした気楽な雰囲気。さらさらと流れるように書かれたような緩やかさやロマン派らしい耽美的楽想と、古典交響曲的な緊密さ動機労作と、堅牢な構成の両面があり戸惑う。一楽章の第2主題は文句なしの美メロだが、それ以外はどのメロディーも惜しい。

•交響曲第3番ヘ長調作品90◦3.5点


3楽章が分かりやすい代わりに二楽章はいまいち。一楽章と四楽章は充実しているのを楽しめるものの、強い愛着を感じるほどのものでない。全楽章が静かに終わるのもなんだかなあと思う。


•交響曲第4番ホ短調作品98◦4.5点

古めかしい形式を交響曲に生かしたことは、現代からに見ると新鮮な創造性を感じる。一楽章の冒頭の魅力は素晴らしい。諦観と豊かさは見事なもの。二楽章の旋法を活用した古めかしい雰囲気も詩的で善い。三楽章も間奏的なものとして効果十分。四楽章のシャコンヌはゴツくていかめしくてめんどくさいが、創造的ではある。

管弦楽曲

•セレナーデ第1番ニ長調作品11◦3.5


難しいことを考えず心地よい音楽をくつろいで楽しめる。センスが良いので長くても飽きない。

•セレナーデ第2番イ長調作品16◦3.0点


ヴァイオリンが無いので管楽器が大活躍。少し響きに慣れが必要だが、内容は一番同様に良い。

•ハイドンの主題による変奏曲作品56a◦4.0点


なんといっても主題が魅力的。管弦楽のための変奏曲として、ヴァリエーションの豊富さ、ニュアンスの豊富さ、管弦楽らしい各種の管と弦楽合奏の共演という要素など、楽しくウキウキした気分で聴ける。

•大学祝典序曲作品80◦3点


大学生達の宿歌をつなげて作った序曲だが、対位法的な技法もうまく活用されていて、単なる明るい祝典序曲に留まらない音楽的豊かさがある。

•悲劇的序曲作品81◦3.0点


交響曲の一つの楽章のような曲。単一楽章なのでどうしても軽さがあり、深い所を繋げて展開していくストーリーを楽しむことが出来ないのだが、音楽的には充実していて、交響曲に匹敵している。


協奏曲

•ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15◦5.0点


一楽章では若いロマンチックな情熱がほとばしり、二楽章では思慕と感傷的気分に浸りきるような気分を隠さない。ほとんど若気の至りで書いたようなほとばしる情感をそのまま露わにした曲だが、二度と来ない青春時代の精神をそのままストレートな率直に表現した曲として大きな魅力があると思う。

•ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83◦4.5点


交響曲のように充実した協奏曲。ピアノが派手に全面に出て引っ張る感じでない。明るく開放的なイタリア的。ピアノの豊富な音数が作る豊かさ充実感と、メロディーが浮き立つのは交響曲以上か。少しゴテゴテした暑苦しさや、構成の作り込みに繊細さが足りない所などが欠点か。

•ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77◦5.5点


個人的にはヴァイオリン協奏曲の最高傑作だと思う。特に一楽章の重厚なオーケストラに乗せて情緒たっぷりにヴァイオリンを歌わせる手法と複雑な構成と展開の出来の良さは見事なもの。軽い曲が多いヴァイオリン協奏曲の中において、この曲が見せる深淵さを見せる大人の情緒が良い。二楽章の叙情性や三楽章の活発さも素晴らしい。

•ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調作品102◦2.5点


他の管弦楽曲と比較して非常に渋い。独奏楽器が2つなので、CDて聴くとあまり独奏という感じがせず、オーケストラは協奏しているというより後ろで支えている感じ。大家の演奏で聴けば聴き映えはする堂々とした独奏パートでを楽しむことは出来るが。


室内楽曲

六重奏曲

•弦楽六重奏曲第1番変ロ長調作品18◦4.0点


重厚だが柔らかくて温かみがある。弦の多くて声部の制約なく自由に書いている。響きがブラームスに合っているし、声部の豊かさが叙情となって美しさを出している。特に一楽章はかなりの名作。三楽章以降はややレベルが落ちて普通の音楽になる。

•弦楽六重奏曲第2番ト長調作品36◦4.0点


瑞々しくて甘くて美しい叙情に溢れる魅力作。交響楽団のような音の厚みや豊かさと、室内楽の要素を併せ持ち、両方の良さを兼ね備えている。一楽章の湖のほとりのような美しさは印象的。それ以外の楽章も同じくらい充実してる。三楽章は泣ける。甘い思い出を振り返ったり、優しい気持ちを思い出すような感情の曲。


五重奏曲

•弦楽五重奏曲第1番ヘ長調作品88◦3.0点


響きの豊かさ、対旋律の豊富さ、ニュアンスの精妙さなど耳を楽しませる曲としての充実感は素晴らしいのだが、メロディーなど心に響く感じがあまりない。

•弦楽五重奏曲第2番ト長調作品111◦3.5点


音楽的な充実感が半端ない。五本の弦楽器を縦横に活用して、聴いていて楽しく耳を楽しませる熟練の技を楽しむ事が出来る。

•ピアノ五重奏曲ヘ短調作品34◦3.0点


ある意味で中期までのブラームスらしさが最も典型的に詰まった曲だろう。重厚さ、情熱、憧れや諦めなどの感情、暗さなど。どちらかといえば若書きで練達の技術とまでいかず、分かりやすい魅力的な部分も少ない。人気曲で熱心なファンも高く評価する曲だが、正直個人的にはブラームスの室内楽のなかで上位とは思わない。

•クラリネット五重奏曲ロ短調作品115◦5.5点


クラリネットの哀愁漂う音色と諦念に満ちた曲想を存分に楽しめる晩年の大傑作。最終楽章の変奏曲が多少平凡な気がするが、1から3楽章までは全てにおいて文句なし。ブラームスの代表作のひとつであるとともに、ロマン派の室内楽の最高傑作だろう。1楽章のイントロからインパクトがすごい。2楽章は特に、両端部分の旋律の絶妙さといい、名人芸的な中間部の魅力といい、圧倒的に優れている。


四重奏曲

•弦楽四重奏曲第1番ハ短調作品51-1◦2.5点


このようなブラームスの弦楽の室内楽らしい緊密なアンサンブルが生み出す音の分厚さで押していく曲想の場合、四重奏だと音が足りなくて欲求不満になる。曲としてもブラームスらしいというだけで強く耳を引く部分は特にないと思う。

•弦楽四重奏曲第2番イ短調作品51-2◦3.5点


1番と違い柔らかくてロマン派の情緒たっぷり。音の薄さが気にならない。1,2楽章の哀愁が良くてその余韻のまま最後まで聞かせる。

•弦楽四重奏曲第3番変ロ長調作品67◦3.5点


四声部に適合して弦楽四重奏らしい曲を書く点や、曲の作り込みとロマン的情緒の表現において進歩してる感じがある。特に二楽章はロマンチックな良い曲。他の楽章も充実感があり秀逸。

•ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25◦3.5点


1楽章は実験的で聴いて楽しい曲とは思わない。二楽章はなかなかよい。三楽章の憧れに満ちた曲はぐっと胸に迫る。ここが一番の楽章。四楽章のジプシー風を活用した情熱的な音楽も面白い。この楽章は特にアンサンブルが効果的で生で聴いてみたい。

•ピアノ四重奏曲第2番イ長調作品26◦3.0点


明るく朗らかで柔らかい響きが支配的で、心地よく聞ける曲である。一楽章のリズムなと分かりやすく耳を楽しませる場面は多い。ただ曲が長いしやや底が浅い感じもあり、ブラームスらしいコクがない。

•ピアノ四重奏曲第3番ハ短調作品60◦3.5点


緊密で緊張感や悲劇的な雰囲気のある曲。無駄が少なく完成度は高い。その中で三楽章は耽美的な回想の雰囲気で心奪われる。

三重奏曲

•ピアノ三重奏曲第1番ロ長調作品8◦3.5点


渋めの曲想で親しみやすくはないし、名作という程の楽章も無いが、どの楽章も内容は濃く充実してる。三重奏だが音は厚い。

•ピアノ三重奏曲第2番ハ長調作品87◦2.5点


三楽章が多少いいかなという位。他の楽章は地味で、いい曲とまでいかないと思う。

•ピアノ三重奏曲第3番ハ短調作品101◦3.0点


最終楽章の高揚感や、三楽章の変わった拍子での繊細さに魅力を感じた。前の二つの楽章もそれなりに魅力がある。

•クラリネット三重奏曲イ短調作品114◦3.0点


ピアノが入っているので、五重奏にはない力強さがあり、クラリネットソナタにはないアンサンブルの楽しさがある。諦観やほの暗い情熱など自分の気分を生々しく音楽にしたような感じ。ブラームスのクラリネット入りの曲の中では暗くて甘さが少なくて取っつきにくい。

•ホルン三重奏曲変ホ長調作品40◦3.0点


この曲を聴いてホルンとは哀愁ただよう渋さを持つ楽器だとイメージが変わったのは自分だけだろうか?最終楽章だけやたら明快で、それ以外は渋い内容。

二重奏曲

•ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78◦3.5点


柔らかくて穏やかなヴァイオリンが十分に歌うのを存分に楽しめる。あまり屈折していない若々しい中に、複雑な大人の感情も取り込まれた音楽。ブラームスの粘っこさや重厚さが二重奏の場合は曲の支えになってヴァイオリンを存分に歌わせることに結実している。

•ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調作品100◦3.0点


明るくたくましい音楽。ヴァイオリンを豊かに力強く響かせる。あまり底が深い感じは無いが、その分気楽に聴ける。

•ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調作品108◦4点


どの楽章も非常にメロディーがわかりやすく、感情移入しやすい曲。

•チェロ・ソナタ第1番ホ短調作品38◦3.5点


チェロの音色の甘さの活用は程々にして、渋い情熱的要素を重視しているのが心地よい。低音域の活用が上手い。ブラームス得意の耳をつくヴァイオリンの泣きの高音域が無いのが心地よくて好きだ。

•チェロ・ソナタ第2番ヘ長調作品99◦2.5点


力強いし渋くて内容は充実しているのだが、楽想やメロディーが全体的に凡庸なのであまり楽しめない。

•クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調作品120-1◦3.5点


両端楽章がやや渋くて取っつきにくいが、中間の二つの楽章は孤独さや人生の回想を感じさせる魅力的な音楽。

•クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調作品120-2◦4点


1楽章の甘美な回想の音楽はかなり魅力的。二楽章も甘くて強い回想。三楽章はいつもより控えめで雰囲気を壊さず終わる。クラリネットの甘さを生かし、すてきな歌心に溢れた名作。

ピアノ独奏曲

•ピアノ・ソナタ第1番ハ長調作品1◦3.5点


交響的な四楽章、室内楽的な三楽章。内容豊富で快活で堂々とした一楽章はベートーベンの後継者らしい素晴らしさ。若書きの作品ながらシューマンのソナタにもひけを取らない良さ。

•ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調作品2◦2.0点


3曲で最初に書かれたそうで、1番と比較するとこの曲は随分とありきたりの部分ばかりで面白くない。

•ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調作品5◦2.5点


立派だが頑張っている若書き作品の感じが強い。二楽章の温かさとロマンチックさの共存は魅力。

•4つのバラード作品10◦3.0点


渋くて男臭い世界。渋さの中に隠された甘さが面白さの秘訣か。どの曲もそれなりのインスピレーションがあり、つまらない曲は無い。

•自作主題による変奏曲ニ長調作品21-1◦3.5点


叙情的で感動的な主題なので、しんみりとした気分になり感動する。

•2 ハンガリー民謡の主題による14の変奏曲作品21-2◦3.0点


ごく短い主題の変奏曲。出来はいいが主題が短すぎて習作の感がある。

•シューマンの主題による変奏曲作品23◦3.0点


沈鬱でメランコリックな主題を使い、その気分をずっと引っ張りながら変奏していく。主題が素晴らしいので聴き映えはする。

•ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ作品24◦4.0点


明るく明快でストレートで健康的。そして実に多彩で表情豊か。次々と楽しい変奏が現れてワクワクするので長い曲だが飽きない。書法ピアノ的でなかなか良い。

•パガニーニの主題による変奏曲イ短調作品35◦3.5点


難曲で有名。リストやラフマニノフほど華麗ではなく、重々しいブラームスらしさはある。技術やフレーズの鋭さを楽しむ曲としてかなり良いが、観賞用音楽として音楽的内容の豊富さはヘンデルの主題の変奏曲より下だと思う。

•8つの小品作品76◦3.0点


様々な種類の曲で構成された8つの曲。曲に特別感は無いものの、小ぶりな小品はどれもブラームスらしい渋い詩情におり楽しめる。また曲がピアノ的になっている。

•2つのラプソディ作品79◦1番3.5点


室内楽のような楽想でややピアノ曲らしさに欠ける。多くの素材を使ってしっかりした構成で書かれており、中期以降にピアノソナタが無いブラームスだけに、ソナタの代わりになる曲。

◦2番3.0点


立派な曲だが、1番と比べるとコンパクトであり、第一主題が次々と転調するものである、低音の面白いつかいかたの部分など、やや実験的である。


晩年の作品

•7つの幻想曲作品116◦3.3点

1曲目は交響的な響きと力強さと粘っこさ。2曲目の夜想曲のような雰囲気に込められた諦観。これらの曲は印象的なのだが、それ以降の5曲ははっきりしないモヤモヤとした雰囲気と面白くないメロディーだけの曲になってしまう。なんとなく美しく感じる場面はあるが、瞬間的なものに留まる。


•3つのインテルメッツオ作品117◦3.5点

三曲とも長めで穏やかで瞑想的で回想するような内容あり、枯れた味わいがあるので、晩年らしい作品となっている。

•6つの小品作品118◦3.0点

力強い曲もあるバランスの取れた曲集だが、何となく瞑想的だったり夢見るような場面が多いので晩年らしい。他の晩年の曲集と比較して何となく普通のレベルの曲が多い。

•4つの小品作品119◦3.5点

1,2曲目の特別感のある諦観にあふれた枯淡の境地は素晴らしい。そしえ四曲目の突然古い曲を持ち出したかのような、活き活きとしたカーニバルのような音楽には驚くが非常にいい曲である。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/681.html#c94

コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
38. 2020年2月06日 12:20:00 : Xt9Hz5P3Fk : WVNmTkc5U0J5YUE=[6]
だから,在日コリアンの100%は,日本のグローバリズム化に反対だろ?在日コリアンとは,圧倒的にローカリズムである日本が有利だから。

他に,経団連とか官僚とか医師会とか弁護士会とか,日本と名が付くことが特権の団体・職種だと,これら大半がローカリズムだ。

そして彼らが国会・地方議会の被選挙者を擁立している。

しかし日本国民は,投票に来ない。

平民層から出ている被選挙民が不在だからだ。

これこそが,絶対多数である日本国平民の,ローカリズムNo/グローバリズムYesの声だとする動かし難い事実だ。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c38

コメント [国際28] ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?(ニューズウィーク) 赤かぶ
2. 赤かぶ[56041] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:20:30 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7327]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/298.html#c2
コメント [国際28] ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?(ニューズウィーク) 赤かぶ
3. 赤かぶ[56042] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:21:10 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7328]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/298.html#c3
コメント [国際28] ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?(ニューズウィーク) 赤かぶ
4. 赤かぶ[56043] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:21:46 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7329]


http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/298.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
10. 日高見連邦共和国[18033] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2020年2月06日 12:22:25 : 0nvyZmqwOI : OG1uRFQxbDR3M0k=[736]
武田さん、“漢”だね!!

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c10
コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
39. 2020年2月06日 12:25:05 : VyI4hvJHy2 : VHUvSi5sdnM3eVU=[125]
 >>38
 たまに見え隠れする偏見はナショナリズムでは?
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c39
コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
7. 日高見連邦共和国[18034] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2020年2月06日 12:25:18 : 0nvyZmqwOI : OG1uRFQxbDR3M0k=[737]
味噌と糞を一緒にしてほしくはないんだが(笑)、

>連合ヒモ付きの参院議員の中には「原発推進」で別党をつくるという工作もある。

やりゃ〜イイじゃん!そして自民と連立!・・・やれよ!!


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
11. 赤かぶ[56044] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:25:54 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7330]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c11
記事 [カルト24] スプ・ラエルがシリア首都を空爆しシリアが撃墜。偽ラエルは世紀の取引を世界中に否定されてキレたようである。
プーチンに恭順の意を示したのかと思ったら、トランプとど厚かましい計画を立てていた訳だが、予想以上に世界から反発されて発狂モードのようである。
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/499.html
コメント [政治・選挙・NHK269] 山本太郎が国債による生活救済を主張、「消費税で保育無償化は狂ってる」(高橋清隆の文書館) 赤かぶ
36. 2020年2月06日 12:29:33 : ZMfubdOo5g : TzZQTWd3cnNjbjY=[1]
どうして山本太郎は国債って言うんですかね?通貨発行にすれば実現できるんでしょ?
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/443.html#c36
コメント [近代史3] ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」 中川隆
14. 中川隆[-14012] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:31:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-681]

クラシック音楽 一口感想メモ
ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner , 1813 - 1883 )
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC

歌劇、楽劇の巨人であり、ドイツロマン派を代表する作曲家の一人。

作品ごとに雰囲気が全然違い、音楽の構造すら違ったりする。それでありながら全てが傑作である。新しい時代を切り開いた革命家であり、それまでには存在しなかった音楽の可能性を切り開いた。

陳腐さが全く無い音感の良さ、音に強烈なエネルギーを持たせる表現力、表現の幅広さや奥行きや劇的な構成力など、多くの能力において、ロマン派の中で最高峰の実力者である。


歌劇

•『さまよえるオランダ人』 序曲

•『タンホイザー』 序曲◦4.0点


まだロマンの浸りきるところまでたどり着いていない、初期らしさの残る作品。しかし堂々としていて既に完全に大作曲家の領域に達している。

•『ローエングリン』 序曲◦4.0点


初期の中ではやはり1番完成している。非常に情熱的で、ロマン的純度が高いイメージで究極感のある音楽である。

•『トリスタンとイゾルデ』 前奏曲

無限旋律やトリスタン和音の妙は、音楽の構造として見事な発明品である。そして、愛を情熱的に表現した音楽は、聴いていて熱い想いを感じさせる。

•愛の死

•『ニュルンベルクのマイスタージンガー』序曲◦5.0点


堂々としたゲルマン的な英雄的な力強さに満ちている。行進曲でありながら、序曲らしさを兼ね備えているのが素晴らしい。

•『ニーベルングの指環』 (Der Ring des Nibelungen )

ライトモチーフとストーリーを覚えると楽しんで聴けるSFファンタジー超大作。さしずめ19世紀版のスターウォーズといった所か。

•序夜『ラインの黄金』 序曲◦4.5点


自然が発生して、物語の場面へと誘う雰囲気の作り方の素晴らしさと期待感の高さは、全4夜の超大作にふさわしいもの。

•第1夜『ヴァルキューレ』 第1幕◦4.0点


叙情的に物語が始まる場面だが、雰囲気の作り方がうまさは完全に天才の所業である。ライトモチーフを追う楽しさはを端的に味わえる。

•ワルキューレの騎行◦5.0点


有名な曲。ビュンビュンとワルキューレが飛び交う雰囲気は何度聴いてもかっこいい。

•第2夜『ジークフリート』

•第3夜『神々の黄昏』

•『パルジファル』 前奏曲

神聖さ、厳粛さを強く感じさせながらも、ロマン的な情熱とドラマトゥルギーを併せ持ち、そして宗教がかった曲にありがちな陳腐さに堕ちていないという、ワーグナーにしか作れない素晴らしい音楽。


その他

•ジークフリート牧歌

•交響曲

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/811.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK269] 「人間としてどうなのかと」は誰のこと?(植草一秀の『知られざる真実』) 赤かぶ
41. 斜め中道[8781] js6C35KGk7k 2020年2月06日 12:31:49 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[2739]
>>40. 空虚さま

腐った糞は「害毒」でしかないですもんにゃ♪

地下爺ぃさまのうんこ画像コレクションの糞は、かわゆいですけど・・・・
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/430.html#c41

コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
12. 2020年2月06日 12:32:58 : aHr9EuzzRo : SngzdXUwdXQvSGM=[2]
TVとyoutubeじゃ影響力が全然違うでしょ。

まだTVを信じてる(というか死ぬまで信じる)人がたくさん選挙に行くんだから。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
22. 赤かぶ[56045] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:33:10 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7331]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c22
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
23. てんさい(い)[1176] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2020年2月06日 12:36:45 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[184]
>2週間の隔離期間の前に開放すれば、新型ウイルス感染の恐れがぬぐい切れない。

隔離している内部で感染の可能性があるなら、感染者が1人でもいた場合で非感染者が13日目に感染した場合、そこから2週間すなわち基準日から最大27日目まで症状が出ない。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
45. 2020年2月06日 12:36:58 : 7mgbzTpS8s : a25NSlFlaEQyaTI=[20]
⇒《(中国は)新型感染症の流行に関して、多くの経験を積んでいる。
日本では習近平政権の強権的なやり方を揶揄する記事が多いが、対応は医学的に合理的だ。
 さらに専門家が、その職責を十分に果たしている。前述の医療従事者での感染と重症化率を公表したことなど、その1例だ。 ヒト・ヒト感染の検証も見事だった。》

「経験の豊富さ」と「強権」と「医学的合理性の徹底」で、対処しても抑えきれていない。
いったんアウトブレイクすると抑えるのは難しいね。
まだ感染者が少数である初期段階での迅速な対応ができるかどうかがカギ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c45

コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
8. 2020年2月06日 12:37:26 : aHr9EuzzRo : SngzdXUwdXQvSGM=[3]
>> 勝たないまでも、もう少し迫って大接戦になると、この共産とれいわという取り合わせが今後の野党再編を整理していくひとつの柱になり得たのだが、この票差ではちょっとそういうことにならない。

だよね、それでもエダノで行こうとは思わない。

太郎がんばれ!
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
24. 2020年2月06日 12:37:28 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1247]

対応が甘いんじゃなくて、

特権意識の問題。

甘いんじゃなくて、お前らとは差別意識を持つ厚労幹部。



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c24

コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
40. 2020年2月06日 12:38:28 : VyI4hvJHy2 : VHUvSi5sdnM3eVU=[126]
 >>37に追記
 個人主義を貫くと不自由極まりない。他者に頼ること由としないので、禁欲と鍛錬が必須となる。だから「悟り」と。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c40
コメント [近代史3] フランツ・リスト 『ラ・カンパネラ』 中川隆
10. 中川隆[-14011] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:38:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-680]

クラシック音楽 一口感想メモ
フランツ・リスト(Franz Liszt 1811 - 1886)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88

史上最高クラスの大ピアニストにして、最も重要なピアノ曲作曲家の一人。

大ホールで聴衆を喜ばすことを目的とした音符の塊は、CDで繰り返し聴くための音楽としては内容に乏しく辛い曲もあるが、豪快かつ繊細で清新なピアノの響きを活用した芸術性の高い曲も多い。

また、交響詩の創始など新しいことに挑戦する開拓心、病的な作曲家が多い時代の中では健全な魂、繊細さと豪快さなどスケールの大きなピアノの活用などにおいて、重要な作曲家である。


交響曲

•3人の人物描写によるファウスト交響曲◦3.5点


75分全3楽章と、マーラーやブルックナー並の大作。1楽章は交響詩と同様のオーケストレーションの軽さだが、スケールが大きくて動機を活用し、作曲者の意欲が伝わる内容。2楽章は叙情的で愛らしい曲でグレートヒェンらしさがうまく描かれていおり、結構感動できる。隠れた名作と言える。3楽章は不気味で悪魔的でメフィストフェレスをうまく表現出来ている。最後の合唱と独唱も大仕掛けのこの曲に相応しい。全体として、大作で聴くのがタイヘンだしトップレベルの交響曲ではないが、特に2楽章と3楽章はなかなか楽しめる。

•ダンテの神曲による交響曲◦3.5点


マイナー曲だが、案外良い。リストらしい安っぽさや構成の緩さはあるものの、ベルリオーズの幻想交響曲の表題性に近い楽しさがあるし、豪快さや独特の音の使い方など耳を楽しませる場面は多い。最後のコーラスは非常によい。


交響詩

•人、山の上で聞きしこと◦2.0点


自然の描写が精神的なものを交えて描かれているて雰囲気は良い。精神的な世界観も珍しく深いものがあり、交響曲並みにかなり気合いの入った本格派の力作なのだろうというのは分かる。しかし長すぎてウンザリしてしまう。マーラーぽい。

•タッソー、悲劇と勝利◦3.0点


所々甘美でかなり魅力的な場面が登場するので、それを楽しみに聴くことが出来る。

•前奏曲◦4.0点


前半もいいが、後半の穏やかな部分がかなり感動的で素晴らしく、盛り上がって終わる。いい意味でリストらしくなくて、期待を上回る。

•オルフェウス◦2.5点


まあまあ。美しい部分が出ててくると続きを期待するがたいしたことがない、という場面が数回あった。

•プロメテウス◦2.5点


フーガが登場するのは面白い。全体に他の交響詩と比較して特にピアノ的な音型が多い。リストならピアノで出来る事をオケでやっている感じがする。

•マゼッパ◦3.0点


超絶技巧のマゼッパ。ピアノ曲っぽい。メロディーの良さとかっこよさを再認識できる。後半の勝利のような音楽は悪くない程度だが、前半からの流れで聞く分には楽しめる。

•祭典の響き◦2.5点


祝典的な晴れがましい響きを基調とするが、決して単調なドンチャン騒ぎではなく、交響曲の最終楽章のような、充実した内容がありそうで、しかし物足りない。

•英雄の嘆き◦2.5点


英雄の葬送行進曲から、感動的な雰囲気の中間部を経て、少し盛り上がり暗く終わる。聴きやすく分かりやすい曲。陳腐という程では無いがやや安易ではある。

•ハンガリー◦1.5点


あまりいい所が無い。駄作だと思う。

•ハムレット◦2.5点


それなりの雰囲気作りはされているものの、全体に散漫で良いメロディーに欠ける印象が強い

•フン族の闘い◦3.0点


先頭から勝利という図式がわかりやすく、全体に躍動感にあふれており、オルガンが効果的で、楽しんで聴ける。

•理想◦3.0点


弦のメロディーの鳴らし方や、観念的だが甘美さもある雰囲気など中期のワーグナーぽい。最後は感動する。雰囲気はかなり良いのだが、いいメロディーは無いし、冗長。我慢する気があるかどうか。

•ゆりかごから墓場まで◦2.5点


交響詩の中で一曲だけ大きく時代が異なり晩年の作品なのが貴重。晩年の書法のためオーケストラ的な曲になっている印象。


ピアノと管弦楽のための作品

•ピアノ協奏曲第1番変ホ長調(S.124/R.455)1849年◦3.5点


リストらしい快活で豪快な曲であり、短いので聴きやすい。エンターテイメント性重視の曲。

•ピアノ協奏曲第2番イ長調(S.125/R.456)1839-61年◦3.5点


1番とは大きく異なる、穏やかで瞑想的な芸術性重視の曲。

•ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 遺作◦2点


遺作の曲。凡庸な曲であり、知名度が低いのも当然と思った。

•呪い◦2.0点


曲の趣旨が分かりにくくて、いい曲には聞こえないが、各部分をみると響きの斬新さや面白い表現がある。

•ハンガリー幻想曲(S.123)1852年頃◦3.0点


ハンガリー狂詩曲14番のピアノ協奏曲への編曲版。編曲は自然であり最初からピアノ協奏曲のよう。楽しく聞ける。

•死の舞踏(S.126/R.457)1849-59年◦3.5点


怒りの日に基づくグロテスクな内容。曲想に強いインパクトがある。変奏も割と内容が濃くてなかなか良い。

ピアノ曲(オリジナル作品。曲集、連作)

玉石混交で長大な曲を含めて作品数が多く系統だっていないので全貌が掴みにくいリストのピアノ曲。だが、改訂で曲名を変えたり、編曲ものが大量にあるので、それらを除いて細かい無名の小品も除いてきちんと作品として完成された聴くべきオリジナル曲を整理すると、実はショパンと量はそれほど変わらないことが分かった。


超絶技巧練習曲(S.139/R.2b)

それぞれの曲の完成度が高く、技巧的にもみるべきものが多い傑作曲集。

•1 ハ長調『前奏曲』◦3.0点


いきなりド派手に豪快に始まる。

•2 イ短調◦3.0点


なかなかかっこいい。

•3 ヘ長調『風景◦3.0点


静かでゆっくりした曲だが、和声に詩情がある。

•4 ニ短調『マゼッパ』◦3.5点


勇壮で英雄的でかっこいい。

•5 変ロ長調『鬼火』◦3.5点


弾くのが凄く難しいらしい。鑑賞曲としても細かい音の動きと和声に詩情がある。

•6 ト短調『幻影』◦3.5点


激しい分散和音に載せて詩情があるメロディーを演奏されるので聴き映えがする。

•7 変ホ長調『英雄』◦3.0点


英雄の葬送行進曲的な内容。同じメロディーの繰り返しが多い。

•8 ハ短調『荒々しき狩』◦3.5点


イントロがかっこいいし、途中の楽しい狩の角笛や中間部の美しさなどよい場面があり、なかなかいい曲。

•9 変イ長調『回想』◦3.5点


昔を懐かしむようなまろやかな美しいメロディーが良い。

•10 ヘ短調◦3.5点


悲劇性をもった曲調は楽しめるもの。この曲集後半の名作揃いにあって少し地味だが同レベルにある。

•11 変ニ長調『夕べの調べ』◦3.5点


まったりした曲だが、中間部の感動的な部分と、そこへの持って行き方が素晴らしい。

◦12 変ロ短調『雪あらし』
◦4点


胸に迫るものがある。美しい詩情あふれたメロディーと秀逸な音響を作っている伴奏に感動する。


巡礼の年

リストのシリアスな曲集。標題音楽。


巡礼の年 第1年:スイス(S.160/R.10a)

•1 ウィリアム・テルの聖堂 ◦3.0点


荘厳さを感じさせる。やや密度が薄い。ギリギリでいい曲。

•2 ワレンシュタット湖畔で◦3.0点


風光明媚な感じのする爽やかで美しい景色のような曲。

•3 田園曲◦3.0点


短い小品だが、山岳の田舎のほのぼのとした雰囲気が出ている。

•4 泉のほとりで◦3.5点


キラキラした泉の湧き出る様子がよく表現されている。

•5 嵐◦3.0点


嵐の激しさが表現された曲。田園的な曲が多い曲集の中でこの曲が配置されていることはいいのだが、単体の曲としてはたいした曲ではない。

•6 オーベルマンの谷◦3.5点


五分位に最初に登場する感動メロディーは忘れがたい印象を残すし、最後はこれでもかというくらいの感動巨編になるが、ちょっと長すぎ。

•7 牧歌 ◦3.0点


のどかな雰囲気で、田舎の緑の豊富さを感じさせる


•8 郷愁 3.0点

胸に秘めたものを吐露するような渋いが味がある曲。冗長ではあるがギリギリいい曲。

•9 ジュネーヴの鐘:ノクターン 3.0点

最後を締めくくるに相応しい回想的な曲で最後は包みこむような安らぎに満ちて終わる。


巡礼の年 第2年:イタリア(S.161/R.10b)

•1 婚礼◦4.0点


舟歌のような穏やかな揺れの中に数百年前に作られた宝物の輝かしさと美しさ静謐さを表現して素晴らしい

•2 物思いに沈む人◦3.0点


沈思するような静的な曲。前半は同音が続きで石のように固まっているかのよう。詩的。

•3 サルヴァトル・ローザのカンツォネッタ◦3.5点


タンタッカのリズムで行進曲風だが穏やかというのが印象的で、美しさを感じる。

•4 ペトラルカのソネット第47番◦3.0点


柔らかくメロディーを唄わせる曲。

•5 ペトラルカのソネット第104番◦3.5点


かなりショパンのノクターンに近い。分散和音に乗せて右手で歌うように泣きの入ったやや大げさな感動のメロディーを弾く。

•6 ペトラルカのソネット第123番◦3.0点


やはりこの曲も歌うように柔らかくメロディーを弾く曲。

•7 ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲◦4点


独奏ピアノの限界に挑むような巨大で圧倒的な曲。真剣さがあり、強烈な描写力と強靭なテクニックの融合で高みに到達している。リストの多くの要素がまとまり良く入っており、リストの代表作の一つだろう。


巡礼の年 第2年補遺:ヴェネツィアとナポリ(初稿:S.159/R.10d, 改訂稿:S.162/R.10c)

•1 ゴンドラを漕ぐ女◦2.5点


主題が少し単調で、変奏は巧みだがもの足らない

•2 カンツォーネ◦2.5点


アレンジや中間部の展開がなかなか良いがメロディーが単純

•3 タランテラ◦2.5点


タランテラ度が薄いし前半は派手なだけの悪いリスト作品。中間部は真面目でわりと美しいが冗長。半分の長さでいいのに。


巡礼の年 第3年(S.163/R.10e)
•1 アンジェルス!守護天使への祈り◦2.0点


シンプルな中に敬虔さを感じるが、曲としての充実感がない

•2 エステ荘の糸杉にI:哀歌◦2.0点


重い和音の連なりの中に敬虔さが現れているが、それだけ。

•3 エステ荘の糸杉にII:哀歌◦2.5点


最初の哀歌から大きく展開していくのでまとまりが良い感じではないが曲に充実感がある。

•4 エステ荘の噴水◦4点


印象派のような音の使い方、メロディーラインが美しくて素晴らしい。光に当たってキラキラしているような水の描写は天才的。

•5 ものみな涙あり / ハンガリー旋法で◦2.0点


重たい悲劇的な独白を重ねる曲

•6 葬送行進曲◦2.5点


鐘のような重くて悲劇的な曲調から独白を経て盛り上がるというストーリーを追う曲

•7 心を高めよ◦3.0点


荘厳で力強く盛り上げる。和音の進行に目新しさがある。


詩的で宗教的な調べ(S.173/R.14)

•1曲目◦3.0点


宗教的な気高い精神性が壮大なスケールで表現される。

•2曲目◦3.5点


合唱曲からの編曲ということで、コラール風。合唱曲らしい純粋な美しさに宗教的な気分になる。

•3曲目◦4.0点


大作。冒頭から聖霊が舞い降りてきているかのような美しさ。孤独な精神は人生を回想し強く生きることを改めて決意しているよう。名曲。

•4曲目◦2.5点


前半は地味なレティタティーボとコラールばかりで内容が薄い。後半は月光ソナタ一楽章とそっくりな部分が登場して面白いし、その後の部分もなかなか良い。

•5曲目◦2.5点


シンプルなコラール曲

•6曲目◦2.5点


いかにも合唱曲の編曲ものなので、雰囲気もメロディーも悪くないが、ピアノ曲としてはそこそこ。

•7曲目◦4.0点


聞き応え十分の傑作。一つずつのフレーズが強い意味をもって心に響く。ショパンの英雄のオマージュ部分も面白い。

•8曲目◦3.0点


ルネサンス時代の音楽のようなメロディーを使って宗教的な静謐さと神秘をまとった曲

•9曲目◦3.0点


孤独で寂しく哀しい雰囲気が長く続き冗長だが、曲想はぐっとくるものがある。

•10曲目◦2.5点


最後の曲らしい晴れやかな締めくくりの感情と壮大さがいい。


ハンガリー狂詩曲(S.244/R.106)

•1番◦2.0点


中身スカスカで無駄に長い曲だが、軽快さがあって気楽に聴ける良さもある。

•2番◦5.0点


ハンガリー狂詩曲のダントツの名曲。素晴らしい天才的な発想に充たされている。

•3番◦2.0点


終始粘っこい音楽が続き、ノリが良くならないまま終わる。

•4番◦3.0点


前半は簡素な書法でつまらないのだが、後半アップテンポになってからの軽快なノリは楽しい。

•5番◦3.0点


葬送行進曲風とショパンの葬送行進曲の中間部によく似た部分がある中間部は感動的でなかなか良い、

•6番◦3.0点


オーソドックスな遅いテンポから速いテンポに移る曲。有名だけど2番と違い他より際立っていいというほどでもないような。軽快な曲で上手い人が弾くとジェットコースターのような楽しさが出るところがあるが。

•7番◦2.0点


レティタティーボがしつこくて面白くない。アップテンポになっても繰り返しが多くてしつこい。

•8番◦2.5点


遅い部分は多少軽い音であまり重厚でなく、アップテンポはかなり軽い雰囲気。

•9番◦2.5点


それなりに華やかだが、あまり面白くない。

•10番◦2.0点


装飾ばかりで内容がない。

•11番◦2.5点


最初静かに始まるのが面白い。普通の曲になってからはまあまあ。

•12番◦3.0点


かなり技術を要求する曲に聞こえる。音楽的な内容面は大したことが無いが、技術を楽しむことは出来る。

•13番◦3.0点


割とオーソドックスな狂詩曲で楽しめる。

•14番◦3.0点


内容がなかなか充実している大作

•15番◦4.0点


発想が優れていて、奥は深くないかもしれないがいい曲だと思う。

•16番◦2.0点


音楽に艶がないし盛り上がらずにあっさり終わってしまう

•17番◦1.5点


静かすぎて、これはもはやハンガリー狂詩曲と呼ぶべきではないのでは。

•18番◦2.0点


これも17番に近い感じの曲で、ハンガリー狂詩曲という感じではない。

•19番◦2.5点


後期の4曲の中では唯一オーソドックスなハンガリー狂詩曲であり、内容はそこそこ良い。


その他連作

•パガニーニによる大練習曲(S.141/R.3b)◦3.5点


全6曲。三曲目のラ・カンパネッラが有名。パガニーニの悪魔性とリストの運動性がうまく相乗効果を発揮している。

•3つの演奏会用練習曲(S.144/R.5)

•1曲目◦3.0点


優美なサロン風の雰囲気を持ちなかなか良い。練習曲という感じがあまりない。長過ぎて自由に発展していくのに最後まで付き合うのは大変だが。

•2曲目◦2.5点


途中からのパラパラとしたフレーズ部分が楽しめる。

•3曲目◦4.0点


切なさい感傷的なメロディーが美しくて儚い雰囲気を演出する分散和音に乗せて奏される

•2つの演奏会用練習曲(S.145/R.6)

•1曲目◦2.5点


メロディーがいまいち

•2曲目◦3.0点


中間部以降が面白い。

•クリスマスツリー◦2.0点


特に気に入るような良作は無いし、後期の発想の弱さを感じる。曲調に宗教がかったしんどさが無いので気軽に聴けるのは良い。7曲目の子守唄などはなかなか良い。

•幻影(S.155)(1834年)◦1曲目 2.0点


普通の曲のようでとりとめが無く、捉えにくい曲で楽しみ方がよく分からない。どこか未熟。

◦2曲目 2.0点


この曲もすっと頭に入ってこない。

◦3曲目 2.0点


この曲もとりとめない印象。若いリストの原点と思われる音が聴けて興味深いが。


•慰め(コンソレーション)(R.172/S.14)

•1曲目 2.5点
•2曲目 2.5点
•3曲目 3.5点
•4曲目 2.0点
•5曲目 2.5点
•6曲目 2.5点

静かで平易で穏やかな曲集。旋律の良さは三番が光る。他はいい曲とまでは言えない。

•ウォロナンスの落ち穂拾い(S.249)(1847-48年)◦1曲目 2.5点


憂愁をたたえた主題による静かでおとなしい変奏曲

◦2曲目 2.5点


やや技術的な要求がある少し感傷的気分で息長く続く曲

◦3曲目 3.5点


感傷的な旋律がぐっとくる。前二曲で感傷的気分に浸っていればさらに感動。

•2つのポロネーズ(S.223)(1851年)

•ポロネーズ1番◦2.5点


ショパンのポロネーズのたぎるような熱い血と、マズルカの粘っこさの両方の濃さを併せたような曲。しかし長い割に展開が面白くない。

•ポロネーズ2番◦2.5点


メロディーはショパンのポロネーズの影響が濃厚で個性が薄い。その分聴きやすいとは言える。発展の仕方はそれなりに個性があるが抑えめ。ショパンが大好きな人なら気に入るかも。


ピアノ曲(オリジナル作品。単品)

ワルツ

•メフィスト・ワルツ1番◦4点


斬新な響き、悪魔的な表現、宴の楽しさ、めまぐるしさのあとのまったり感など、リストの一流のイマジネーションの強さと表現力を遺憾なく発揮した傑作。

•メフィスト・ワルツ2番◦2.5点


革新的な響きに続きを期待しては、発想力の足らない場面になりがっかりの繰り返しで終わる。

•メフィスト・ワルツ3番◦3.5点


スクリャービンの中期から後期に近い、時代や年齢を考えると驚異的な極めて斬新な響きが作りあげられており、各部分の完成度も高い。

•メフィスト・ワルツ4番◦3.0点


3番のような驚異的な斬新さと完成度はないものの、亡くなる前の年まで改革を目指した探求はされていることに驚ける内容にはなっている。

•4つの忘れられたワルツ


•忘れられたワルツ1番◦3.0点


軽やかなサロン風小品として楽しめる。

•忘れられたワルツ2番◦2.5点


サロン風では聴きやすい部分もあるが、内容的に迷走していたり枯れていたりでいまいち。

•忘れられたワルツ3番◦2.5点


ワルツで和音連打する発想は面白い。ここまで高音に寄せられてしまうとやり過ぎで聴きにくいし、悪い意味で枯れた感じがする。

•忘れられたワルツ4番◦2.5点


短い小品で前奏曲のような趣き。


大作

•ピアノソナタ ロ短調(S.178/R.21)◦4.5点

リストのオリジナル独奏曲の代表作を一つ挙げるならやはりこれ。いくつかの動機を素材として自在に変化させて組み立てて、深遠で気高い精神のもとにストーリーを組み立てた。リストにしては構成的だが、大変自由に組み立てられた曲であることに変わりはない。この曲の演奏はいわば精神の旅に出るような趣きである。例えばふらふら当てもなく彷徨い虚空を見つめてから、覚悟を決めて前に進むかのように。旅の目的地はあそこでよかったのだろうか?

•大演奏会用独奏曲(S176)◦3点


曲名がいけてないので知らないと興味を持てないが、実は内容はソナタに向かう道程を示している貴重な記録であり、曲想はよい。

•スケルツォとマーチ(S177)◦3.5点


作り込み度合いと、独特のグロテスクながらも霊感を感じる曲想で、地味ではあるが素晴らしい傑作の一つと言える。とても難しそう。

•リゴレットパラフレーズ◦3.5点


すごく華やかな曲調で長さもちょうど良く、聴いて楽しい曲。

•「ドン・ジョヴァンニ」の回想◦3.5点


素材としているメロディーがいいし、場面の移り変わりや変奏も自由な発想に基づいて上手く作られていて楽しい。長時間たっぷりリストのピアニズムに翻弄されながら、明るく楽しい音楽を聞く事が出来る。

•「ノルマ」の回想◦3.0点


メランコリックで叙情的なメロディーを中心に、多くの場面をつなげて順番にメロディーを楽しむ曲。


その他の曲

•アルバムの綴り 変イ長調(S.165)(1841年)◦3.0点


サロン風でありきたりではあるが曲としてはよい。

•ワルツ形式による音楽帳の1ページ(S.166)(1841年?42年?)◦2.0点


サロン風のありきたりなワルツ。

•ルイ=フェルディナント公の動機による悲歌(S.168)(1842年)◦3.0点


どこが悲歌?お洒落なサロン風ワルツ。非常に聴きやすい。

•夜の讃歌/朝の讃歌(S.173a)(1847-52年頃)◦2.0点


曲想は親しみやすいが凡庸な内容。

•スペイン狂詩曲(S.254)◦4.5点


この曲は霊感にあふれている美しい場面が多く、ピアニスティックな楽しさと両立出来ていて、10分オーバーだが冗長さもほとんどない名曲の一つである。

•2つの伝説(S.175/R.17)

•小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ◦2点


描写的な音楽。10分あるのに静かなまま、さらさらとした雰囲気で終わってしまう。

•水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ◦2.5点


描写的。超常的な現象が起こっている現場をうまく描いているとは思うが、大作にしては単純な場面やメロディーが続き過ぎると思う。


愛の夢、3つの夜想曲(S.541/R.211)

•1番◦2.5点


甘美さは充分で悪くはないのだが、よい旋律という感じはない。

•2番◦2.5点


穏やかな甘美さで雰囲気は良いが、いい旋律ではない。

•3番◦5.0点


名旋律を名アレンジで聴かせる名曲で小品として文句なし。

•即興曲(夜想曲)(S.191)

•メフィスト・ワルツ1番◦4点


•バラード第1番変ニ長調(S.170/R.15)◦2.0点


穏やかな雰囲気のまま同じメロディーを繰り返して終わる。

•バラード第2番ロ短調(S.171/R.16)◦1.5点


大作だが、いいメロディーはないし心惹かれる場面は最後の盛り上がる部分だけという駄作。ショパンのバラードのようなレベルを期待してはダメ。

•ヘンデルのオペラ『アルミーラ』からのサラバンドとシャコンヌ(S.181)(1879年)

隠れた名曲。重厚でがっちりとした響きの元に進む変奏曲のサラバンドと、軽快で最後は華々しく終わるシャコンヌ、どちらも素晴らしい。

•ローマ内外の信徒に(S.184)(1864年)◦3.0点


晩年の印象派風の作品への橋渡しにもなっていそうな、変わった雰囲気の曲。

•即興曲(夜想曲)(S.191)

•モショーニの葬送(S.194)(1870年)◦2.5点


葬送の曲で哀悼の気持ちが伝わってくる

•眠れぬ問い(問いと答え)(S.203)(1883年)◦3.0点


斬新な響きで、もはやプロコフィエフさえも連想するほど。面白い。

•即興円舞曲(S.213, 改訂稿:S.213a)◦3.0点


雰囲気がついていくのが大変な位に、次々と即興的に移り変わる華やかな曲。

•無調のバガテル(S.216a/R.60c)◦2.5点


リストが時代の先をいった無調の曲。シェーンベルクのような純粋な無調ではなく和声も普通に使われている。希薄な調性感が独特の捉えどころのなさを演出してるのが面白い。

•2つのチャールダーシュ(S.225)(1881-82年)◦チャルダッシュ オブスティネ 3.0点


斬新で独特な小品でなかなか良い

•死のチャールダーシュ(S.224)(1881-82年)◦3.0点


死がタイトルに付いているが、その通りに重くて暗くて重たい雰囲気。とはいえ、単に暗いだけでなく、技術的なものも志向されている。

•ゲーテ生誕100年祭の祝典行進曲(S.227)◦2.0点


祝典的な雰囲気はあるけれども、単純なお祭りではなく、感動の想起とスケールの大きさを目指したように思える。

•子守唄◦1.5点


ショパンの子守唄にインスパイアされたのが明白だが、この曲はショパンを3分の1に薄めてから無駄な場面を挿入して引き伸ばしたような駄作になってしまっている。

•暗い雲◦2.5点


晩年の小品でフワフワとした不安な雰囲気をシンプルな音数だが実験的な和声で現されている特殊な曲。

•半音階的大ギャロップ◦3.0点


まさに半音階的なギャロップで、運動会の音楽みたいな楽しさ。


ピアノ編曲

リストは歌曲や管弦楽曲のピアノ編曲が数多くある。ピアノ編曲版は名曲を自分一人で演奏して楽しめるものであり、ピアノを演奏する人にとっては存在価値が大きい。ではCD等で聴く人にとっての価値は何だろうか?一つはピアノの均一な落ち着いた音色により原曲よりも落ち着いた気分で聴けることが挙げられる。また、大事な音だけが鳴るので曲の骨格がよく分かるメリットもある。打楽器的な性格のため、管弦楽よりもパンチが効いた音楽になる場合もある。これらのメリットがあるため、編曲を聴くことはオリジナル曲の鑑賞とは別の価値がある。

•ベートーヴェンの交響曲(9曲)(S.464/R.128)

初めて5番6番9番の編曲版を弾いてみた時の驚きは忘れ難い。ベートーヴェンの交響曲は音楽の充実度や発想の豊かさが彼のピアノソナタよりも段違いに上なのである。本気のベートーヴェンの凄さを痛いほど体感することになった。だから、ピアノが弾ける人は、ピアノ専用の曲ばかり弾いていてはもったいなくて、ぜひ有名曲の編曲版にも手を出してみることをお勧めする。ベートーヴェンの交響曲のリスト編曲版の中で、原曲に迫る魅力を持っているのは6番だろう。楽章単位でベストを挙げるなら6番5楽章と9番1楽章だろうか。

•1番◦3.0点


初期の交響曲は特にピアノ曲的な内容であり、アレンジされてもあまり違和感がない。非常に充実度した初期ソナタのようだ。

•2番◦3.5点


1番と同様に、ピアノ編曲の相性はよい。かなり楽しめる。

•3番◦4点


1楽章のアレンジは素晴らしく、オーケストラの壮大さやパワフルさをかなり再現できている。3番は個人的に聞いていて疲れる曲なのだが、この編曲はオーケストラ曲よりましなので、聴き始める時の心理的障壁は低い。しかしやはり編曲版も聞いていて疲れる。

•4番◦3.5点


柔らかい曲なのでピアノ向きであり、管弦楽ではやや掴みにくい曲の骨格と良さがよく分かる。

•5番◦4点


1楽章イントロはサステインのないピアノの悲しさで寂しいものになる。1楽章はあまりピアノに向いていない。2楽章は向いており、この楽章だけとっても、ピアノソナタ32曲の中にはこれほど充実した内容と展開を見せる曲はないと思うので弾いてみることをお勧めする。4楽章の最後が、盛り上げるためにリストっぽいピアニズムが前面に出てしまい、安っぽくて少しがっかりする。

•6番◦5点


この曲はピアノとの相性がバッチリ。素晴らしい展開力とメロディーの楽しさに溢れている。特に5楽章の感動は、ピアノのパンチの利き方がある分もしかしたらオリジナル以上かもしれない。5楽章に関しては、これほど気品と感動に溢れていて圧倒的な展開を魅せるピアノ用のオリジナル曲はおそらく古今東西皆無だと思うので、史上最高のピアノ曲のひとつではないだろうか。

•7番◦3.5点


バーンとオーケストラでノリ良く鳴らす曲なので、あまりピアノ曲との相性がよくない。

•8番◦3.5点


7番と同様にあまり相性がよくない。

•9番◦4点


点と線を紡ぎ合わせて書かれている1楽章はかなりピアノと相性がよく素晴らしい。2楽章も同様にフレーズ的に向いている。3楽章はジャジャジャーンの所以外は最初からピアノのために書かれた曲のようであるである。4楽章も驚くことにそれなりに雰囲気が出ているが、なぜその音を選んだのだろうと思う箇所はある。全般にピアノと相性の良い。この曲の良さと価値を思うとラッキーなことである。いつか自宅で年末第九演奏会をやるために弾けるようになりたいと思わせるものがある。

•ベルリオーズ:幻想交響曲(S.470/R.134, 136)


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/880.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
13. 赤かぶ[56046] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:39:00 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7332]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c13
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
14. 赤かぶ[56047] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:40:21 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7333]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c14
コメント [近代史3] イサーク・アルベニス 『アストゥリアス 』 中川隆
1. 中川隆[-14010] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:41:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-679]

スペイン - クラシック音楽 一口感想メモ
イサーク・アルベニス(Isaac Manuel Francisco Albéniz y Pascual, 1860 - 1909)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3


ピアノ音楽の大家。ピアノに適合したピアノ曲を書いたという点では、かなり上位の作曲家だと思う。

最初は親しみやすく難易度の低い作品を書いており、晩年になって難易度の高い傑作を書いた。

•スペイン狂詩曲◦3.3点


ピアノ協奏曲形式。かなり通俗的。わかりやすいメロディーはよいが18分もあるとさすがに気になる。ありきたりのメロディーの連続にも聞こえる。とはいえ、スペインらしさとピアノ協奏曲の華やかさを楽しめる。


ピアノ曲

•古風な組曲

•マズルカ

•スペイン舞曲

•舟歌

•組曲「スペイン」

全6曲。第2曲「タンゴ」が有名。「タンゴ」は熱気を含んだいかにもスペインらしい気だるさが心地よい曲。非常にいい曲である。


•組曲「イベリア」全12曲◦4.0点

晩年の名作。派手なパッセージはないのだが、演奏が難しいそうだ。たしかに楽譜をみると音だらけである。音楽はイメージの奔流であり内容が豊富で霊感にあふれている名作揃いである。ただし、曲の個性はあまり強くない。そのため統一感はあるが。ピアノ的な書法が素晴らしい。分かりやすい曲が多いアルベニスだが、この曲は成熟した大人っぽい雰囲気で不協和音も多くて渋い。明快な多くの作品と違い、複雑であり、何度も聞いても主なメロディーと構成が頭に入らず、すっきりと理解出来ない。20世紀のピアノ曲の名作のひとつ。霞の中のような感じで、幻想的で抽象的な場面が主である中に、スペインらしい現実感がたまに顔を覗かせる。そのさじ加減がよい。


•ピアノソナタ5番

3.8

隠れた名曲。1楽章や3楽章のしなやかな叙情性の美しさが大変素晴らしい。ショパンと同様にピアノの機能と完全に結びつき同化した音楽であり、書法が見事である。ドイツ的なソナタらしい構築性や対比はそれほど見られないが、それを補ってあまりある詩情である。スペインとはどれだけ美しい国なのだろうか、と想像が膨らむほどである。早い2楽章と4楽章は短いので、主要ではない。落ち着きと旋律のよさが耳につく素晴らしいソナタである。後期ロマン派時代の屈指のピアノソナタであり、なぜマイナーなのか分からないほどだ。

•ラ・ベーガ◦3.0点


15分の大曲。変奏曲のように同じ動機を細かく変容させながら繰り返す部分を、いくつか組み合わせて作っている曲。伝説のような幻想的な雰囲気を漂わせる。ピアニスティックな場面も多い。内面的に情熱を持ちつつも、あまり全面に押し出さず奥ゆかしい。幻想曲のようであり、構成は弱いと思う。


•スペインの歌

•アストゥリアス(伝説)◦4.0点


ずっとギター曲だと思ってた。ピアノ版もギターを模して書かれている。渋くてカッコいい。髭の濃いイケメンのスペイン人をイメージしてしまう。
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/875.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK269] 山本太郎「福山和人市長の誕生は叶いませんでした。演説で何度も心打たれました。ありがとうございました!」  赤かぶ
96. 斜め中道[8782] js6C35KGk7k 2020年2月06日 12:41:05 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[2740]
>>95 さま
わかってての、まぁ、愚痴っす・・・(T_T)

>>89へのリアクションの意味も大きいですけどにゃ♪

でも、そう言ってもらえて、ちょと嬉しいかな。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/396.html#c96

コメント [国際28] ペロシ米下院議長、トランプ演説原稿を破り捨てた! 衝撃行動の真相とは?(ニューズウィーク) 赤かぶ
5. 2020年2月06日 12:42:17 : M35MjeWV5g : RHNYOEp2MnhUcms=[1]
アメリカの政財界の所謂上流階級の人間と言うのは
公の場でこう言う芝居がかった事をよくやるの
そう言う振る舞いが一つの作法なの
上手い作法には敬意を持たれるが
下手な作法は品が無いと判断される
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/298.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
25. 2020年2月06日 12:42:42 : TuhGXMSNbY : ZzZlOEk3YnVxMlk=[471]
実際には国内ではウイルスが蔓延していて、その事実を隠すために早期に帰宅させて、感染者を増やし、臨時便での武漢からの帰国者から感染が広まったという筋書きか?
素人考えだが、実際は国内に多くの感染者がいると思う
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c25
コメント [政治・選挙・NHK269] 慎重な枝野、動く前原…野党戦線の混迷で安泰の安倍政権 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
9. 赤かぶ[56048] kNSCqYLU 2020年2月06日 12:44:29 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[7334]


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/461.html#c9
コメント [近代史3] ヘンデル オペラ 『アグリッピナ』 _ ヘンデルのオペラ・オラトリオはどんな曲でもモーツァルトのオペラより上 中川隆
1. 中川隆[-14009] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:45:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-678]

クラシック音楽 一口感想メモ
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel, 1685 - 1759)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB

王家の宮殿に相応しいような輝かしくきらびやかで華やかな音楽を書いた。
その点でまさに王者の星の元に生まれた作曲家という印象がある。
オペラやオラトリオが創作の中心で器楽曲は多くない。

管弦楽曲

•水上の音楽(管弦楽組曲)HWV348-350◦5.0点


優雅で宮廷的なきらびやかさにあふれている。使われている和声やメロディーはシンプルなのに、何度聴いても飽きない。素敵な時間が流れる華やかな音楽。

•王宮の花火の音楽(管弦楽組曲)HWV351 1748年◦5.0点


華やかできらびやか。水上の音楽と同様に何度聴いても飽きない。極上の時間を過ごせる逸品である。


協奏曲

6つの合奏協奏曲集 作品3 HWV312-317 1734年出版

•合奏協奏曲第1番 変ロ長調 1710 2bfl,2ob,vn,弦楽,BC Op.3-1◦3.3点


爽やかでしなやかな楽曲の雰囲気とソロの掛け合いを楽しめる曲。ヘンデルらしい輝きと音感の良さを楽しめるものの、旋律に印象的なものはないと思う。3楽章が短調で始まるのが意表を突かれた。

•合奏協奏曲第2番 変ロ長調 1715-18 2ob,2vn,2vc,弦楽,BC Op.3-2◦3.5点


1楽章の華やかな始まり方。2楽章の心を鷲掴みにするような美しいオーボエの独奏のメロディーとチェロの絡みの絶妙さ。3楽章で爽やかに締めくくったようにみせて、4楽章で継続させて5楽章で改めて晴れやかな気分で締めくくる。自在な雰囲気のコントロールと楽章の組み合わせが秀逸。

•合奏協奏曲第3番 ト長調 1717-18 fl/ob,vn,弦楽,BC Op.3-3◦3.3点


ソロが中心であり音が薄めで軽快なのが楽しい1楽章。華やかさのあるフーガを楽しめる3楽章はどちらも魅力がある。

•合奏協奏曲第4番 ヘ長調 1716 2ob,弦楽,BC Op.3-4◦3.3点


優しくしなやかな曲。懐の深さがバッハのようだ。爽やかながらも心が温かくなるような癒される曲。目立つ楽章はないが愉しめる。

•合奏協奏曲第5番 ニ短調 1717-18 2ob,弦楽,BC Op.3-5◦3.3点


短調であり、疾風怒濤を連想させるような激しさのある曲である。運動的な音楽はなかなかの激しさをみせている。ヘンデルの音楽の中では嵐のような曲と言っても過言ではない。しかし、音の輝かしさという特質はここにも残っており、のちの時代の音楽のような徹底したものではない。

•合奏協奏曲第6番 ニ長調/ニ短調 1733-34 org/cemb,2ob,fg,弦楽,BC Op.3-6◦3.3点


楽章が2つしかなく、2楽章は短調で実質的にオルガン協奏曲という変わり種の曲。1楽章はヘンデルらしい華のある曲なのに、2楽章は唐突に終わる。

12の合奏協奏曲集 作品6 HWV319-330 1739作曲,1740年出版

•合奏協奏曲第1番 ト長調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-1 HWV319 ◦3.0点


計算をあまり感じない。勢いでさらっと書いたかのように、即興的に音楽が進む。旋律の魅力もあまりないし、それほど面白くないと感じた。

•合奏協奏曲第2番 ヘ長調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-2 HWV320 ◦3.3点


かなり捻りを入れており、低音を充実させたり、荘重な雰囲気を作ったりして、微妙なニュアンスを作っている。対位法を曲のなかに混ぜ込んだり、表情の豊かさとアイデアで楽しませる曲になっている。

•合奏協奏曲第3番 ホ短調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-3 HWV321 ◦3.5点


短調の楽章に挟まれた長調の3楽章と4楽章が秀逸だと思う。ヴィヴァルディのような伸びやかさもありつつ、ヘンデルらしい調和のとれた複雑さと充実感を実現している。

•合奏協奏曲第4番 イ短調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-4 HWV322 ◦3.5点


短調で始まる。絶妙でありながらも、かなり強いインパクトを聞くものに与える劇的な音楽が並んでいる。爽やかなだけでない強烈さがあるため、ロマン派以降に慣れた耳には曲の個性と存在意義を強く主張する曲に聴こえて愉しめる。

•合奏協奏曲第5番 ニ長調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-5 HWV323 ◦3.0点


面白い部分はところどころにはある。しかし、全体としてはまとまりがない、もしくは焦点とストーリーが定まっていない曲に聴こえる。なんとなく納得できないまま終わる。

•合奏協奏曲第6番 ト短調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-6 HWV324 ◦3.3点


短調の各楽章もそれなりに魅力があるが、そのなかで3楽章が長調でありモーツァルトの緩徐楽章のような慈愛と優しさと愛おしさに包まれるような曲であるのが強く印象に残る。ここだけなら古典派のような音楽である。

•合奏協奏曲第7番 変ロ長調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-7 HWV325 ◦3.3点


瑞々しさと快活さを併せ持ち、そこそこの魅力はありながらも、吹っ切れるところまではいかないと感じる。音楽の構造はバロックなのだが、どこか古典派に近いものを感じる。自分にはどこがそう感じさせるのか分析できなかったが。

•合奏協奏曲第8番 ハ短調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-8 HWV326 ◦3.3点


短調が続く曲。曲調にそれほど極端な変化はなく、逆に言えば統一が取れている。控えめの中にバロックらしい音の美しさを存分に生かした内面的なドラマ性があり、心に響くものがある。

•合奏協奏曲第9番 ヘ長調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-9 HWV327 ◦3.5点


舞台音楽のような劇的な場面展開と気分の躍動がある。爽やかなバロック音楽なのだが、表情が豊かなためかどこか古典派の音楽に近いように聴こえる。様々な場面の登場に心が踊るものがある愉しい曲。普通の合奏協奏曲とは少し違う。

•合奏協奏曲第10番 ニ短調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-10 HWV328 ◦3.3点


悲嘆の色が濃い曲が続き、このまま終わるか思ったら最後は晴れやかに終わる。場面の描写力に優れていて、やはりヘンデルは舞台音楽の作曲家だと思わされるものがある。音の厚みもあって、古楽器でなくても楽しめそうだ。

•合奏協奏曲第11番 イ長調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-11 HWV329 ◦3.3点


明るく素朴で平明。ヴィヴァルディからイタリアの暑さを取ってドイツやイギリスの陽気にしたようなものか。心を踊らせる要素が少し足りないが、これはこれで魅力がある。

•合奏協奏曲第12番 ロ短調 1739 2vn,vc,弦楽,BC Op.6-12 HWV330 ◦3.8点


1曲目の序奏から始まって場面展開が劇的かつ明確なコントラストで作られており、かなり感情的な部分も強く作られている。ベートーヴェンもしくはバッハの受難曲のようにドラマチックである。3楽章の変奏曲は泣かせるものがある。

オルガン協奏曲集 第1集 作品4 HWV289-294

•オルガン協奏曲第1番 ト短調 1736 org,2ob,弦楽,BC オルガン協奏曲集第1巻。Op.4-1◦3.5点


華やかな舞台の高揚感を盛り上げるようなエンターテイメントの音楽の魅力が素晴らしい。楽しんで聴ける。1楽章がまず劇場の興奮を追体験できそうな力強い表現に満ちた曲で旋律も良い。4楽章は管弦楽とソロのダイナミックな分担のさせ方に独特の魅力がある。

•オルガン協奏曲第2番 変ロ長調 1735 org,2ob,弦楽,BC オルガン協奏曲集第1巻。Op.4-2◦3.0点


1番と同系統で楽しい曲ではあるが、はっとするようなアイデアがなく、敷かれたレールの上で音楽が進んでいる感じがする。1楽章は魅力的だが、それ以外があまり感動しない。

•オルガン協奏曲第3番 ト短調 1735 org,vn,vc,2ob,弦楽,BC オルガン協奏曲集第1巻。Op.4-3◦3.5点


ドラマチックな曲だ。1楽章はソロが全く出てこない悲劇的な序奏。2楽章は名曲と呼べる素晴らしい出来の曲。旋律も構成も天才性を感じるものであり、とても良い。3楽章の間奏が期待を持たせて4楽章に続くが、規模が小さく残念ながら肩透かしをくらってしまう。

•オルガン協奏曲第4番 ヘ長調 1735 org,2ob,2vn,BC オルガン協奏曲集第1巻。Op.4-4◦3.0点


幕間の間奏の趣の曲が多い。これはこれで悪くないが、単体で聴く分には少し物足らないというのが正直なところ。協奏曲らしい運動性がもう少しほしい。

•オルガン協奏曲第5番 ヘ長調 1735 org,2ob,弦楽,BC オルガン協奏曲集第1巻。Op.4-5◦3.3点


静かな楽章が多い中で祝典的な4楽章が映える。ウキウキする心が楽しい楽章である。それ以外も1楽章と3楽章は深く聴き入ってしまう音楽であり、2楽章は典型的なバロックらしい音楽であり楽しめる。

•オルガン協奏曲第6番 変ロ長調 1736 org,2bfl,2vn,BC オルガン協奏曲集第1巻。Op.4-6◦3.0点


ハープ協奏曲のオルガン版。ハープの馥郁とした響きの典雅な魅力はなくなって、大人しいごく普通の曲になってしまっている。オルガン版ならでは魅力はあまり見つけられなかった。


オルガン協奏曲第2集 HWV295-300

以下の2曲以外はオルガンソロのための協奏曲

•オルガン協奏曲第13番 ヘ長調『かっこうと夜うぐいす』 1739? org,2ob,弦楽,BC HWV295◦3.3点


幻想的で夢幻的な曲。現実感がなくふわふわしたまま場面が展開していく。全般に柔らかくて、感傷的な時も多い。なかなか斬新で描写力豊かな曲だ。意義深い多楽章の曲。

•オルガン協奏曲第14番 イ長調 1739? org,2ob,弦楽,BC HWV296◦3.3点


13番よりも活気がある正統派に近い曲がだが、やはり幻想的な雰囲気もある。柔らかくて何かの回想をしているような感傷的な感じをはらんでいる。しかし、時にそれを音楽的な力強さが上書きしたりする。それが波のように繰り返すところがある曲。

オルガン協奏曲集 第3集 作品7 HWV306-310
•オルガン協奏曲第7番 変ロ長調 1740 org,2ob,2fg,弦楽,BC オルガン協奏曲集第3巻。Op.7-1◦3.3点


大規模な1楽章に驚く。パッサカリアだろうか。その後も様々な雰囲気の楽章が続く、全体としてはなかなか大規模な曲。楽章が多いため雑多な印象もあるが、そこそこの満腹感を得られる。

•オルガン協奏曲第8番 イ長調 1743 org,2ob,2vn,va,BC オルガン協奏曲集第3巻。Op.7-2◦3.3点


全体にクリスマスのような聖なる気分を感じるのは自分だけだろうか?この雰囲気に浸れるだけで十分にこの曲の意義があると思った。最後の楽章が堂々とした大作なのも面白い。3楽章は逆に完全なソロで驚くが、かなり良い。

•オルガン協奏曲第9番 変ロ長調 1751 org,2ob,3vn,va,BC オルガン協奏曲集第3巻。Op.7-3◦3.0点


エモーショナルではあるが、楽章ごとのメリハリに欠けるように思える。沢山楽章があるのだから、もう少し爆発的ななにかがほしい。爽やかさも悲劇性も歓喜もなく、しんみりとしすぎだと思う。

•オルガン協奏曲第10番 ニ短調 1744 org,2ob,2fg,弦楽,BC オルガン協奏曲集第3巻。Op.7- 4◦3.5点


非常に重厚で劇的な悲劇性の重たい音楽である1楽章と、それをうけた軽やかな気分の2楽章の対比はすごい。それ以降は余韻に浸りながら聴くことになるが、どの楽章も長大で充実感がある。

•オルガン協奏曲第11番 ト短調 1750 org,2ob,3vn,va,BC オルガン協奏曲集第3巻。Op.7-5◦3.0点


1楽章はあまり面白くない。2楽章は同じ低音の伴奏に合わせてソロを変奏で演奏していく趣向作。実演奏でヘンデル本人がどう演奏したのか興味深いが、今日聴くにはあまり面白くない。3楽章は普通。4楽章は伴奏のせわしない音の動きに工夫がある独特の曲で面白い。

•オルガン協奏曲第12番 変ロ長調 1748-49 org,2ob,3vn,va,BC オルガン協奏曲集第3巻。Op.7-6◦3.3点


3楽章の非常に小ぶりな曲。1楽章は隠れエモーショナルなところがあり、わりと良い。2楽章は伴奏なしの独奏であり、3楽章は独奏の活躍が少ないという極端な構成である。3楽章も隠れエモーショナルなおおいなる感動を内包した所が素敵だ。


その他の協奏曲

•オルガン協奏曲第15番 ニ短調 1746 org,3vn,va,弦楽,BC HWV304◦3.5点


罪の意識に囚われて悩んでいるかのような1、2、4楽章は強く心をとらえるものがある。悲劇的というより、かなり内面的に深堀りされたものである。その間にフーガが挟まる構成も素晴らしい。輝かしさがありつつも、感動的な主題のフーガである。

•オルガン協奏曲第16番 ヘ長調 1748? org,2ob,弦楽,BC HWV305a◦3.5点


他とは全く雰囲気の違う驚異的な曲。協奏曲らしさは少なく管弦楽とオルガンが一体となって、悟りの境地の風景ような不思議な音楽を奏でる。世にも不思議な世界だと思った。現実感が少なく、これまでの15曲と同じヘンデルの作品とは思えないほどだ。

•合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」HWV318◦3.5点


瑞々しい感受性を刺激する活力がかなり魅力的。それとともに神々しい輝かしさもある。1曲目はとくに「いい曲に会えた」という満足感と興奮を得られる曲であり、旋律が魅力的である。

•二重協奏曲第1番 変ロ長調 1747-48 HWV332 ◦3.8点


音の分厚さを活用しつつ、ダイナミックに変化に富みながら推進していく音楽がとても楽しい。最初の2つの楽章が興奮する音楽でとても良いし、最後の楽章が名曲だと思う。途中ももちろん良い。

•二重協奏曲第2番 ヘ長調 1747-48 HWV333 ◦3.3点


2つの合奏体の分厚い音が産みだす豪華さはなかなかのもの。メロディーに特別感こそないが、心にインパクトを与えるものがある、なかなか愉しめる曲である。

•二重協奏曲第3番 ヘ長調 1747-48 HWV334 ◦3.3点


333と同様の魅力がある祝典性の強い曲であるが、より表情が豊かになっている。中間の静かな部分は曲ごとの個性を際立たせて全体を効果的に聴かせている。

•ハープ協奏曲 変ロ長調 1736 HWV294a ◦3.5点


冒頭の一度聴いたら忘れないメロディーがまず印象的。1楽章のこじんまりとした形式と天上的で典雅な音楽。2楽章の陰影ある感動。3楽章の優雅さと高揚感の同居。いずれも素敵だ。ポロロンというハープの音色の魅力を引き出している。

•オーボエ協奏曲第1番 変ロ長調 1740 HWV301

•オーボエ協奏曲第2番 変ロ長調 1740 HWV302a ◦3.3点


爽やかで美しいが協奏曲らしい聴きどころの足りない1、2楽章である。しかし、3楽章は有名な楽章でやはりいい旋律だなと聞き惚れる。4楽章も悪くない。

•オーボエ協奏曲第3番 ト短調 1707? HWV287 ◦3.3点


2番と異なりオーボエがずっと出ずっぱりの大活躍の曲。曲想にひねりは感じないが、正統派でオーボエを堪能できる作品として楽しめる。3楽章はさすがオラトリオの大家らしい歌心を発揮させる旋律が見事である。


室内楽

作品1
•フルートソナタ ホ短調 1727–28 fl,BC Op.1-1a HWV379
•フルートソナタ ホ短調 1724 fl,BC Op.1-1b HWV359b◦3.5点


とにかく軽快によく音が動く曲という印象。特に最後の楽章は速く動く。難易度が高そうだが、同時にバロックの管楽独奏曲としてかなり優れた曲に聴こえる。他の楽章もなかなか良く出来ていると思う。

•フルートソナタ ト短調 1725-26 fl,BC Op.1-2 HWV360 ◦3-3点


どの楽章も素朴な味があって素敵だが、これという売りの点が無いように思えた。よくある範囲での曲だと思うため、聴き応えのような手応えが足りない。

•ヴァイオリンソナタ イ長調 1725-26 vn,BC Op.1-3 HWV361 ◦3.0点


規模が大きい分、密度が薄まったり端的な表現の魅力が弱くなった気がする。華やかさも少し足りなく感じる。

•フルートソナタ イ短調 1725-26 fl,BC Op.1-4 HWV362 ◦3.8点


素朴な中にフルートの魅力を存分に聴かせてくれて、心が洗われるようだ。なんという魅力だろう。バロックの魅力である。短調だけれど、悲劇的とかそういう何かではなくひたすら音の美しさで楽しめる。特別な魔法はない気がするがなぜかとてと魅力に心が惹かれる。

•フルートソナタ ト長調 1711–16 fl,BC Op.1-5 HWV363b◦3.5点


様々な曲がありすぎてまとまりがないような気はする。しかしながら半分以上は癒される素朴な美しさに心を惹かれる楽章であり、総じて満足度は高い。また聴きたいと思わせるものがある。

•ヴァイオリンソナタ ト短調 1722–24 vn(ob),BC Op.1-6 HWV364a◦3.3点


おそろしく美しい短調の陰影と美しさが教会ソナタに見事にマッチしている曲。どの楽章も魅力的。

•フルートソナタ ハ長調 1725–26 fl,BC Op.1-7 HWV365 ◦3.3点


ちゃんも確認していないが、聴き覚えがあるからヘンデルの他の曲の編曲のはず。あまりブロックフレーテに合っていない曲ある気がするため編曲として傑作ではないと思うが、全体的には管楽器の力作だろう。

•オーボエソナタ ハ短調 1711–12 ob,BC Op.1-8 HWV366 ◦3.8点


素朴な管楽器の魅力。音感の鋭さや美的感覚を素朴な音楽で発揮する困難さを見事に克服して、なんとも心に染み入る素敵な音楽になっている。何度も聴いて癒されたい。

•フルートソナタ ニ短調 1725–26 fl,BC Op.1-9 HWV367b
•ヴァイオリンソナタ ト短調 ? vn,BC Op.1-10。偽作? HWV368
•フルートソナタ ヘ長調 1725-26 fl,BC Op.1-11 HWV369 ◦3.0点


ごくノーマルな曲という印象。特段の長所が見当たらないから、悪い曲ではない以上の感想が出てこない。テンションが上がるものがないと思う。

•ヴァイオリンソナタ ヘ長調 ? vn,BC Op.1-12。偽作? HWV370 ◦3.0点


規模が大きくて典型的な美しさはあるものの、天才的な閃きが生む輝きは感じない。

•ヴァイオリンソナタ ニ長調 1749-50 vn,BC Op.1-13 HWV371 ◦3.3点


天才的な眩しいほどに輝かしいものを感じる曲。音に強い主張がある気がする。楽章の対比も強烈。

•ヴァイオリンソナタ イ長調 ? vn,BC Op.1-14 HWV372 ◦2.8点


これはあまり面白くない。バロックの魅力はあるが、平凡というか1流でない作品だと思う。

•ヴァイオリンソナタ ホ長調 ? vn,BC Op.1-15 HWV373 ◦3.0点


明朗で分かりやすいのが美点。鋭さがなくて天才的ではないが、そこそこ楽しめる佳作。


フィッツウィリアム・ソナタ

•オーボエソナタ 変ロ長調 1707-10 ob,BC HWV357 ◦3.3点


フィッツウィリアムソナタのどこと無い内向性を打ち消すような力強さを内包するオーボエがよく合っている。3楽章の小ぶりだがまとまっているソナチネとして楽しめる。

•ヴァイオリンソナタ ト長調 1707-10 vn,BC HWV358 ◦3.3点


1楽章の快活さがかなり魅力を放っている。2楽章と3楽章もバロックの魅力が詰まってる。

•フルートソナタ 変ロ長調 1724–25 fl,BC HWV377 ◦3.3点


3楽章のコンパクトさに凝縮された曲であること自体の魅力が大きい。バランスも良くて、ソナチネの佳作と呼びたくなってしまう。どの楽章もよく出来ているのだが、ただ心を強く打つには至らないのも確かである。

•フルートソナタ ニ短調 1725–26 fl,BC HWV367a◦3.3点


各楽章の個性が強すぎて、後半は楽章が終わるごとに「曲が終わった」と思ったらまだ違う楽章が続くと感じた。悪いことではないのかもしれないがまとまりは無いと思う。全体にパンチの効いた楽章が多くてそれなりに楽しめるとは言える。


ハレ・ソナタ

•フルートソナタ イ短調 ? fl,BC 偽作? HWV374 ◦3.5点


短調のなかでもやや陰鬱さや精神的に疲労したりような暗さを秘めた曲調である。滅びの予感を孕んだ美学とでも呼びたいような音楽。もちろんバロックだから破壊的なものはない。なかなか美しい作品で聴きごたえがある。

•フルートソナタ ホ短調 ? fl,BC 偽作? HWV375
•フルートソナタ ロ短調 ? fl,BC 偽作? HWV376 ◦3.0点


暗い曲調でありフルートも重く聴こえる。軽やかに動いても、重さが取れない。作曲としての品質は高いが、一つの曲としてはあまり光るところがない気がする。


その他の二重奏曲

•ヴァイオリンソナタ ニ短調 1724頃 vn,BC HWV359a◦3.3点


短調のバロックらしい美しさが全般に心を打つ曲。最終楽章がとくに好き。

•オーボエソナタ ヘ長調 1711–16 ob,BC HWV363a
•ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト短調 1724 gamb,BC HWV364b
•フルートソナタ ニ長調 1707? fl,BC HWV378
•アレグロ ハ短調 1725-29 vn,BC HWV408◦2.8点


短調と切れ味のある雰囲気をそれなりに楽しめるのだが、後に残るものがなく、良作とは思わない。

•412 アンダンテ イ短調 1725-26 vn,BC◦2.8点


しなやかで陰影のある雰囲気はよいのだが、徹底しておらず物足りない。単一楽章としては悪くはないが良くもない以上のものがない。


6つのトリオソナタ 作品2

•トリオ・ソナタ第1番a ハ短調 1717-19 fl(ob),vn,BC Op.2-1a HWV386a
•トリオ・ソナタ第1番b ロ短調 1717-19 fl,vn,BC Op.2-1b HWV386b
•トリオ・ソナタ第2番 ト短調 1717-19 2vn,BC Op.2-2 HWV387
•トリオ・ソナタ第3番 変ロ長調 1717-19 2vn,BC Op.2-4 HWV388
•トリオ・ソナタ第4番 ヘ長調 1717-19 fl,vn,BC Op.2-5 HWV389
•トリオ・ソナタ第5番a ト短調 1717-19 vn,va,BC Op.2-6a HWV390a
•トリオ・ソナタ第5番b ト短調 1717-19 2vn,vc,cemb(org) Op.2-6b HWV390b
•トリオ・ソナタ第6番 ト短調 1717-19 vn,va,BC Op.2-7 HWV391


7つのトリオソナタ 作品5

•トリオ・ソナタ第1番 イ長調 1739 2vn,BC Op.5-1 HWV396 ◦3.0点


爽やかな正統派というところ。特別に良い何かはないと思う。

•トリオ・ソナタ第2番 ニ長調 1739 2vn,BC Op.5-2 HWV397 ◦3.3点


1番よりもバラエティーに富んでいて面白い。演奏のせいか素朴で土着的な味も感じた。

•トリオ・ソナタ第3番 ホ短調 1739 2vn,BC Op.5-3 HWV398 ◦3.3点


短調の物悲しい雰囲気が全体を覆う。しかし、バロックらしい音自体の美しさが活かされており、リズム感を失わないため愉しみながら聴ける。

•トリオ・ソナタ第4番 ト長調 1739 2vn,BC Op.5-4 HWV399 ◦3.3点


音に複雑さと生気があり、しなやかさと活気あるリズム感を併せ持っており、合奏する楽しみがありそうな曲。なかなか魅力的だ。

•トリオ・ソナタ第5番 ト短調 1739 2vn,BC Op.5-5 HWV400 ◦3.5点


様々な作曲技法を駆使した作品で規模もわりと大きくて聞き応えを感じる。複雑さと素朴さの混ざり方が絶妙だし、雰囲気の作り方に巨匠性を強く感じる。

•トリオ・ソナタ第6番 ヘ長調 1739 2vn,BC Op.5-6 HWV401 ◦3.5点


とても魅力的な1曲目だが、そのあとは正統派に進む。とはいえ、音楽としての魅力はどの曲も心をつかむものがある。爽やかなだけでなく、どこかに感動が潜んでいる。

•トリオ・ソナタ第7番 変ロ長調 1739 2vn,BC Op.5-7 HWV402 ◦3.3点


しなやかな叙情性がある感情的な曲に聴こえる。どこか名残惜しい気分が全編を統一しているようである。曲集の最後にふさわしい。


クラヴィーア曲

クラヴィーア組曲第1巻

•組曲第1番 イ長調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 426
•組曲第2番 ヘ長調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 427
•組曲第3番 ニ短調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 428
•組曲第4番 ホ短調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 429
•組曲第5番 ホ長調『調子のよい鍛冶屋』 1720 クラヴィーア組曲第1巻 430 ◦4点


調子の良い鍛冶屋は大好きな曲。命名センスの良さも最高。華やでどこかおどけているかのように諧謔的で、とても楽しい曲。

•組曲第6番 嬰ヘ短調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 431
•組曲第7番 ト短調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 432
•組曲第8番 ヘ短調 1720 クラヴィーア組曲第1巻 433


クラヴィーア組曲第2巻

•組曲第9番 変ロ長調 1710?-17 クラヴィーア組曲第2巻第1番 434
•シャコンヌ ト長調 1705?-17 クラヴィーア組曲第2巻第2番 435
•組曲第10番 ニ短調 1721-26 クラヴィーア組曲第2巻第3番 436
•組曲第11番 ニ短調『サラバンド 主題と変奏』 1703-06 クラヴィーア組曲第2巻第4番 437
•組曲第12番 ホ短調 1710–17 クラヴィーア組曲第2巻第5番 438
•組曲第13番 ト短調 1703–06 クラヴィーア組曲第2巻第6番 439
•組曲第14番 変ロ長調 1703–06 クラヴィーア組曲第2巻第7番 440
•組曲第15番 ト長調 1703–06 クラヴィーア組曲第2巻第8番 441
•組曲第16番 ト長調 1703–06 クラヴィーア組曲第2巻第9番。 442


その他のクラヴィーア曲


オラトリオ

•メサイア HWV56 1742年

•サムソン HWV57 1743年

•セメレ HWV58 1744年

•ヘラクレス HWV60 1745年

•ベルシャザル HWV61 1745年

•マカベウスのユダ HWV63 1747年

•スザンナ HWV66 1749年

•ソロモン HWV67 1749年

•テオドーラ HWV68 1750年

•ヘラクレスの選択 HWV69 1751年

•イェフタ HWV70 1752年

•ジョージ2世の戴冠式アンセム 1.司祭ザドク HWV.258


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/824.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK269] 旧来の右翼や左翼ではなく、愛国者と売国者という意識に立って政界再編を行って初めて本当に政権交代は実現出来るのではないで… SUWAXTUCI
41. 2020年2月06日 12:49:03 : Xt9Hz5P3Fk : WVNmTkc5U0J5YUE=[7]
ローカリズムとは地域別,ナショナリズムとは民族別。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/432.html#c41
コメント [近代史3] バッハ 『マタイ受難曲』 中川隆
2. 中川隆[-14008] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:49:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-677]

クラシック音楽 一口感想メモ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685- 1750)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F

バロック音楽の総決算を行った作曲家の一人。卓越した技法と深々とした味わい深い情緒とスケールの大きさと普遍性の高い音楽で、後世に絶大な影響を与えた。

一部の曲は誰も凌駕出来ない高みに達しているが、一方で仕事としてさらさらと書いたような作品も多い。また、音楽が四角くて一拍の中にタンタタというのを納めたものを並べている感がある部分が多いこと、時として辛気臭く神秘主義であるのは欠点だと思う。


宗教曲

•ミサ ロ短調BWV232 Messe h-Moll 1724-49 ◦6点


バッハの宗教音楽の総決算となり、マタイ受難曲ならぶバッハの最高傑作。最高の充実度の曲が27曲で組み上げられた大伽藍を形成していて、何度聴いても飽きない。円熟した技術の粋が込められている。最後は感動的。合唱が主体で聴きやすい。

•マニフィカト ニ長調BWV243 Magnificat D-Dur 1728-31◦4点

受難曲

•マタイ受難曲BWV244 1727-29◦6点


この曲こそクラシック史上最もドラマティックな最高の作品だろう。特に二部はバッハの中でも極めつけの名曲揃いで、しかも話が進むにつれ音楽が深くなるという奇跡的な作品。最終合唱は涙を流さずにはいられない。


•ヨハネ受難曲BWV245 (Johannes-Passion) 1724/25-29 1746/49年改作◦4.5点


マタイに比べれば極めつけの名曲という感はないが、これもバッハの最高級の宗教音楽の一つ。


オラトリオ

•クリスマス・オラトリオBWV248 (Weihnachts-Oratorium) 1734 ◦4点


長いし全部が名曲ではないが、クリスマスらしい明るく希望に満ちた音楽でよい。

•復活祭オラトリオBWV249(Oster-Oratorium) 1725/35◦3.5点


40分程度とコンパクト。冒頭がトランペットを活用して華やか。その後は叙情的なバッハの宗教曲の世界を手軽に楽しめる。


モテット


オルガン曲

•トリオ・ソナタ第1〜6番 変ホ長調BWV525 1730頃 6つのトリオ・ソナタ

•トッカータとフーガニ短調BWV565 1704頃 ◦4点


個人的には残念ながら偽作と思っている。あまりに後年のバッハと違うので。有名なイントロから始まるトッカータはいいのだが、フーガはいまいち。

•トッカータとフーガ ホ長調BWV566 1706頃
•フーガ ト短調BWV578 1703-07 BWV542と比較され、小フーガとも呼ばれる

•フーガ ロ短調BWV579 1708-17

•パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582 1706-12 ◦4点


パッサカリアを重々しく使っていて、何かの儀式でも執り行われるのかというような荘厳さが徹底しているところが魅力的。


クラヴィーア曲

•2声のインヴェンションと3声のシンフォニアBWV772 - 801 1720-23◦3.5点


初心者が練習する教材として有名だが、観賞用としてもシンプルな中に歌心があるのでそれなりに楽しめる。バッハ得意の半音階で深い世界に旋回しながら降りていくへ短調のように高度な内容の曲もある。


イギリス組曲

•イギリス組曲1番BWV806 1717◦3.5点


長調の正統派。奥ゆかしく味わい深い叙情を湛えた曲。美しい曲や印象的な曲がいくつもある。

•イギリス組曲2番BWV807 1717◦3.5点


短調の組曲として、憂いの美が活かされている、なかなかの曲が集まっている。早い曲と遅い曲の組み合わせの効果も良い。1曲目から魅力的だし、遅い曲も暗すぎない。正統派の楽しみを感じる。舞曲としての躍動も良い。

•イギリス組曲3番BWV808 1717◦3.3点


平凡で一瞬はっとしてもすぐにまた平凡と感じるような曲が並んでいる。短調らしい素朴さのある美しい曲は多あ。時々その美しさに感動してテンションが上がる。メロディーには霊感をあまり感じないが。

•イギリス組曲4番BWV809 1717◦2.5点


いまいち面白くない曲ばかりで、あまり価値が高くない組曲だと思う。そそられるような魅力がない。バッハならば技術を用いてさらっと書けそうな曲ばかり。

•イギリス組曲5番BWV810 1717◦3.3点


うら悲しい短調の美しさと、テクニカルな力強さを両立した曲。なかなかのどっしりとした手応えがある曲。

•イギリス組曲6番BWV811 1717◦3.3点


長大な大作であり、瞑想や情熱を見せたり、様々な表情を見せる。5番同様に聴き応えがあるが、うら悲しい感じはあまりなく、雰囲気はかなり異なる。


フランス組曲

フランス組曲はBWV812 - 817 1715

•1番◦3.5点


バッハらしい短調に殺文句的なエモーショナルな情念を響かせる曲。バッハとしては典型的な場面も多いが、一方ではっとさせる場面もところどころにあり、概ね感情を揺らされるのを楽しみながら刺激的な音楽として聴ける。

•2番◦2.8点


1番と比較するとはっとするような感動と発見がかなり少ない。さらさらと音楽が時間とともに流れていく。バッハらしい必殺の響きがなくて、聴き終わったあとにあまり印象に残らない。

•3番◦3.0点


1番と3番の中間の出来だと思う。ところどころに聴きどころはある。工夫も見られる。突き抜けたインスピレーションはあまりないが、曲想に意図が込められていてそれなりに楽しめる。

•4番◦3.3点


前半は心の現れるような美しさで素晴らしい。しかし、後半はありきたりの音形をありきたりの変化をつけて繰り返すばかりで面白くない曲が続く。前半の感動が吹き飛んでしまう。

•5番◦4.0点


この曲は単品で昔から何度も聴いている。他の曲とフェアに比較できないのだが、やはりどの楽章もキラキラとした音の美しさと愛おしい詩情に溢れていて、かなりの名作である。個々の曲の描写が優れているとともに、曲の組み合わせが浮き沈みを演出していて、美しさが心に強く染み渡っていく。そして捨て曲がない。

•6番◦3.5点


5番と似た曲調だが、ブリリアントな要素がなくて、しなやかで叙情的。これもなかなか心の琴線に触れる美しさをもっている曲だと思う。バッハらしい懐の深さと奥ゆかしさの楽しみもある。


パルティータ

パルティータはBWV825 - 830 1726-31

•1番◦3.5点


落ち着いた奥ゆかしさと熟成感がたまらない。豊かさに身を委ねてゆったり聴ける楽しみ。熟練した技術に裏打ちされた安心して幸せな時間を過ごせる音楽である。

•2番◦3.8点


1番と感想はほぼ同じ。短調でも高い品格と音の研ぎ澄まされた感性に従って、安心して幸せな時間を過ごせる。短調の美しさがあって、ロマン派のような情緒も見え隠れするたて1番よりさらに素敵に思えた。

•3番◦3.3点


1番2番と同じように雰囲気は素晴らしいようでも、どこかにマンネリを感じてしまう。霊感のヒラメキが弱いように思う。中間部分に目新しい場面はあるものの、前半と終わりの方があまり面白く無い。

•4番◦3.3点


長い曲であり、広大なキャンバスにゆったりとした時間の流れの中で絵を描いていく趣である。スケール感は魅力だが、満足度はそれほど高くない。もどかしい感じを常に感じながら時間が流れていくようであり、一歩間違えれば長いだけの曲になりかねないほどだが、詩情と円熟と洗練された技法はやはりあるため楽しめる。

•5番◦3.3点


規模が小さくて明快という点でフランス組曲と似た外面を持つものの、やはり熟成感と当たりの柔らかさが違う。特に良いという感じの曲は少ないため心に深く刺さるほどではないが、音に揺られたり、時に舞踏的になる楽しさは充分にある。

•6番◦3.0点


演奏時間も長いし、最初の辺りではバッハの渾身の大作かと期待する。しかし、悲劇性の強調の仕方が似ている曲が多い。だんだん飽きてくる。そうなると曲が長いのが負の効果を表してくる。対位法的な曲の多さとその中の執拗な繰り返しが悲劇性の一つの表現になっているが、やりすぎである。特に最後の曲は聴いていてしんどい。


その他

•フランス風序曲 ロ短調BWV831 1734◦3.5点


元はハ短調で出版時に移調されたそうだが、バッハのロ短調らしい独特の線の細い悲哀を帯びた美しさをもつ。特に序曲のフランス風序曲らしい華がありそれが余韻を最後まで保つことがあるため、各種の組曲との比較して聞き映えがして、聴いていて楽しい。


•平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV846 - 869 1722-23◦3.5点


フーガは宇宙の摂理のようにあまりにも客観的であり、高度な内容とはいえ楽しむための音楽という感じではない。前奏曲もフレーズを重ねたものでロマン派の小品のようには楽しめない。ピアニストの旧約聖書などとも言われているが、一般的な鑑賞者にとっての重要性はベートーヴェンのソナタとは比較にならないほど小さい。ピアノ演奏の学習者にとっての重要性は高いのかもしれないが。高度な作曲技術により生み出された高貴で崇高で広大な音楽世界の素晴らしさは、特筆に価する。しかし、神秘主義や辛気臭さが鼻につくところもある。

•平均律クラヴィーア曲集第2巻BWV870 - 893 1738-42◦3.8点


第1集と比較して、若々しいストレートな伸びやかさが生み出すギラギラした感じが抑えられており、複雑な奥ゆかしさが増すとともに、しなやかさになっている。個人的には、バッハの晩年らしい良さが表れていて、第1集よりも好みである。順番に曲を聞いていくと、森羅万象のような気宇広大な多彩さと深遠さがあり、卓越した作曲技術に基づくエネルギーと伴っているため、激しく精神を翻弄される。あまり類を見ない独特の愉しさがある局集である。とはいえ、基本的には第1集と同様に、宇宙の摂理を音化したような客観的な音楽である。聞くのにある種の覚悟が必要と感じるような敷居の高さが難点。

•半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903 1719◦4.0点


緊張感が高く激情的な表現、緻密な構成は、バロック期をはるかに越えている。スリリングなフーガはアクション映画を見ているかのようにテンポよく進む。ベートーベンが研究したそうだが、熱情ソナタによく反映されている。

•イタリア協奏曲 ヘ長調BWV971 1734◦4.5点


バッハファンからすると軽すぎるかもしれないが、ノリノリで楽しい音楽で、一人なのにリズムや音の重ね方の工夫で驚くほど分厚い協奏的な音楽が楽しめる。

•ゴルトベルク変奏曲BWV988 1742◦5.5点


非常に長大な変奏曲。変化に富んでおり、飽きずに一気に楽しんで聴ける。充実した上品で平穏な音楽がさらさらと流れていく。楽しく幸せになれる曲。しかし短調になったり、さまざまな気分に変化していくところは、物語的でもある。よく調べると1音ずつずれていくカノンなど驚きの仕掛けもある。主題が魅力的であることも大きい。すべての物語が終わって最後にまた再現される時には、なんともいえない万感の想いになる。


室内楽曲

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータ

•無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調BWV1001 1720◦4.0点


荘厳な1楽章、無窮動の情熱的な4楽章、全部の楽章がいいが、傑作は2楽章のフーガだろう。主題の魅力と展開と対位法の充実感が半端ない。

•無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調BWV1002 1720◦3.5点


バッハ無伴奏ヴァイオリン曲では一番劣ると思う。特に前半は特徴が乏しく並の曲である。後半はやや印象的な曲が続く。

•無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調BWV1003 1720◦4.0点


1番と比較して、1楽章は荘厳な1番が上、2楽章は同レベルの充実した素晴らしいフーガ、3楽章は2番のシチリアーノがかなり好きなので2番が上、4楽章は同レベルだが、単なる無穹動でない2番の方が楽しい。ということで、同じ位素晴らしい曲。

•無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調BWV1004 1720◦シャコンヌ 6点
◦その他は3.5点


シャコンヌはバッハのみならず独奏器楽曲の最高峰だろう。深々として厳しい精神性の高さ、欲しいところに音がある音感の良さ、主題の素晴らしさと変奏の絶妙さ、音の価値の高さ、中間の感動、後半の絶妙な終わりに向けた動き。その前の5曲はシャコンヌへの前奏曲という感じ。

•無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調BWV1005 1720◦3.8点


2楽章のソナタは主題こそ魅力が足りないものの、新しい主題を加えながら次々と変化していくので楽しく聴ける。しかし3楽章が面白くないし、1、4楽章もいい曲だが傑作とまではいかない。

•無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調BWV1006 1720◦5点


楽しく親しみやすい曲のオンパレードで名作集のような密度であり、満足感が半端ない。ものすごい名作だと思う。


無伴奏チェロ組曲

•無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調BWV1007 1717-23◦5.0点


オーソドックスで無理が無い音の運びがされており、豊かさと人肌のような温もりや包み込むような父性を感じる。そして根源的な舞曲としての楽しみも味わえる。素晴らしい名曲。

•無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調BWV1008 1717-23◦4点


瞑想的な一方で汗をかいているような情熱を、低音の渋さをうまく活用して味わうことが出来る。

•無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調BWV1009 1717-23◦3.3点


ハ長調で広々としたスケールの広がりとかっちりとした構築性を感じる。しかしながら、曲としては1番と比較して霊感が無く、面白くない。有名な5曲目のブーレだけがいい曲と思う。

•無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調BWV1010 1717-23◦3.5点


前半は3番と似たようなレベルの曲だが、後半の3曲が素晴らしいので、飛び抜けていい曲は無いがトータルでは3番より良い。

•無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調BWV1011 1717-23◦3.5点


短調の曲として2番ほどメロディーの魅力はないものの、特に前半のレティタティーボのような渋い力強さの魅力が素晴らしい。漆黒のような黒い響きがする。後半はやや普通の曲になる。

•無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調BWV1012 1717-23◦3.3点


曲の雰囲気はまったりしていて1番と少し似ている。曲想は好きで発想は割と豊かだと思うが、5弦用の曲という事で普通のチェロだとハイポジションが多用されるので聴いていて疲れる。


その他

•無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調BWV1013 1720初頭◦3.5点


バッハの無伴奏らしい和声の進行を感じさせる手法や、音域の音色の差異で伴奏を代替したりすることや、リズムと旋律が一体化させる手法が活用をされている。無伴奏チェロ曲に似ているが、少し違うフルートならではの音色の良さでバッハを楽しむための曲。良くも悪くも非常にバッハ臭が強いので好みは分かれるかもしれない。休符がないのは素人目にみるとフルート的ではない気がする。


•ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ1〜6BWV1014

•ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第1〜3BWV1027 1720-39頃

•フルートとチェンバロのためのソナタ第1〜3BWV1030 1735頃

•フルートと通奏低音のためのソナタ第1〜3BWV1033 1720頃

•2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ト長調BWV1039 1720頃


協奏曲

•ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV1041 1717-23頃◦3.5点


1楽章の跳躍する美しい短調の主題や2楽章の何度も回帰するオーケストラの主題、3楽章のバロックらしいテンポの良さなど聞きどころは多い。

•ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV1042 1717-23頃◦4.0点


1楽章と3楽章のキャッチーな分かりやすいメロディーは、上品で優雅でバロックらしい楽しさに満ちている。2楽章がやや地味なので弱点になっている。

•2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV1043 1718頃◦4.5点


1楽章はすぐに覚えてしまう短調らしい印象的な主題で始まり、コンパクトで楽しい曲。2楽章はG線上のアリアにも匹敵しそうな非常に美しい緩徐楽章。3楽章は1楽章と2楽章ほどの圧倒的な素晴らしさは無いが、ヴィヴァルディに似ており活発なダイナミックさを楽しめる。


•チェンバロ協奏曲第1〜8BWV1052

•2台のチェンバロのための協奏曲第1番BWV1060 1736◦2.5点


散逸した協奏曲の編曲もの。曲が冴えなくて陳腐という印象が強い。編曲は頑張っているものの、あまり面白くない。

•2台のチェンバロのための協奏曲第2番BWV1061 1736◦3.5点


初めからチェンバロ協奏曲として書かれたのに相応しいしっくりとくる感じがよい。明るく華やかな心踊るような独奏の活躍ぶりは、バッハの欠点を表面に出していない。そして裏に隠された抒情が素敵さを演出している。3つの楽章全て良い。

•2台のチェンバロのための協奏曲第3番BWV1062 ◦3.0点


本人の名作2台のヴァイオリンのための協奏曲の編曲。しかし、チェンバロは一つの音のみ価値が小さいし音に伸びがないため、この編曲はかなり地味な印象になっている。あまりこの編曲で聴くメリットを感じない。

•3台のチェンバロのための協奏曲第1番BWV1063 1733◦2.5点


四角い箱に詰め込んで敷き詰めたようなバッハの音楽になってしまっている。協奏曲の楽しみを感じる場面が時々あるなど、4台の協奏曲よりはましだと思うが、あまりいい曲とは思えない。

•3台のチェンバロのための協奏曲第2番BWV1064 1733◦3.0点


1楽章の音の分厚さを生かした勢いのある豪勢な音楽が良い。うきうきした気分になれる。残りの楽章も、1番や4台用よりも聴き応えがあり、不満は少ない。

•4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調BWV1065 1730頃◦2.5点


ヴィヴァルディの編曲。4台でもピアノほどの重さはないが、音がよく聞き取れない。そして編曲としてはあまり良さが感じられない。


ブランデンブルグ協奏曲

•ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調BWV1046 1717? 2hrn,3ob,fg,vn,弦楽,BC ◦3.5点


楽器構成が一番大規模なので、管弦楽のように豊富な音を楽しめる。曲は4楽章構成で、曲が終わったと思ったらさらに追加曲があるような印象。内容は四角くかっちりと構築されていて、テンポは遅めでほのぼのしている印象。

•ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調BWV1047 1717-18? tp,bfl,ob,vn,弦楽,BC ◦3.0点


6曲の中では地味な存在。トランペットがいるので音は華やかで明るいが、メロディーに耳を引くものがない。

•ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調BWV1048 1711-13頃 3vn,3va,3vc,BC◦4.0点


キレの良い1楽章の完成度が高い。3楽章もきびきびしているので、キレのよさがとにかく印象に残る。2楽章がチェンバロだけというのは面白い。早い2つの楽章の間で休憩するための曲になっている。

•ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調BWV1049 1720頃? vn,2bfl,弦楽,BC ◦3.5点


フルートの大活躍が目立つ曲。裏でのヴァイオリンの技巧的な活躍も面白い。メロディーがテンポ良く次々と繰り出されるのを楽しめる。

•ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調BWV1050 1720-21頃? fl,vn,cemb,弦楽,BC ◦1楽章 5.5点
◦その他 3.5点


1楽章はバッハの多くの作品の中でも突き抜けた奇跡的な完成度と充実した内容の作品。宮殿のようなきらびやかな優雅さと、多くのエンジンを使って前へと進む推進力、豊富で有機的な動機を使っており、大きな作品でありながら構成が完璧である。まさに圧巻であり、類似例を思いつかないほどの完成度である。カデンツァがまた凄い。単体のクラーヴィアでここまで豪華さと推進力を出せるのかと驚く。2楽章と3楽章は並の曲。

•ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調BWV1051 1708-10頃? 2va,2Gamb,vc,BC ◦3.5点


ヴァイオリンが無いので地味ながらも、低音で奏でられる音楽は滋味あふれており『まろやか』で美しい。

管弦楽組曲

•管弦楽組曲第1番 ハ長調BWV1066 1717-23頃 2ob,fg,弦楽,BC ◦4点


着飾った貴婦人が華やかな広間の階段を降りてくる情景をまさに想像するような上品な曲。3番よりも管楽器が活躍し、叙情的な側面もあるし、舞曲の楽しみも満喫出来る。

•管弦楽組曲第2番 ロ短調BWV1067 1730頃 fl,弦楽,BC ◦4.0点


フルート協奏曲のようにフルートが大活躍する曲。ロ短調の哀しく美しく透明感のある響きに乗せた軽やかなフルートの動きを楽しめる。この美しさは独特だと思う。

•管弦楽組曲第3番 ニ長調BWV1068 1729-31頃 3tp,tim,2ob,弦楽,BC◦G線上のアリア5.5点
◦その他 4点


G線上のアリアの豊饒でまろやかで内声の豊かな味わいは素晴らしい。その外の楽章は上品であり、トランペットとティンパニが華やかで外面的な華麗さで、祝典的な雰囲気が楽しい。

•管弦楽組曲第4番 ニ長調BWV1069 1717-23頃 3tp,tim,3ob,fg,弦楽,BC◦3.5点


管弦楽組曲の中で唯一の地味曲。管弦楽組曲は華やかさを楽しむ曲なので、地味だと聴く順番はどうしても最後になる。といっても、3番までと比較して大きく劣るわけでは無く、あくまで比較しての話であるが。


対位法的作品

•音楽の捧げものBWV1079 (Musikalisches Opfer) 1747

•フーガの技法BWV1080 (Die Kunst der Fuge) 1742頃-49 未完◦4点


バッハのフーガ技術が尽くされており、音楽的にも成熟の限りで充実感がすごい。音楽的にもバッハらしい奥ゆかしい精神世界を存分に楽しむことが出来る。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/827.html#c2

コメント [近代史3] バッハ 『マタイ受難曲』 中川隆
3. 中川隆[-14007] koaQ7Jey 2020年2月06日 12:51:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-676]
教会カンタータ
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%28%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BF%29

1-20番

•1 暁の星はいと美しきかな 1725 ◦3.8点


長大な冒頭合唱は、ホルンの明快な信号に乗るように始まり、柔らかさと複雑な豊かさをもった非常に幸福感に満ちた時間を過ごせる曲。同じフレーズの繰り返しでも、全然飽きない。それどころか、終わってももっと聞き続けたいと思わせるものがある。次のアリアも晴れ晴れとした気分と敬虔さの混ざった絶妙な良いもの。しかし最後のアリアは面白くない。コラールで締めくくられる。

•2 ああ神よ、天より見たまえ 1724 ◦3.0点


冒頭は変な半音階的な主題のフーガの曲。なんとも分かりにくい、どう聴いたら良いのかピンとこない曲だ。アリアは時々見せる陰影は美しいが、全体としてはまあまあと思う。次のアリアは迫力がある力強い曲で悪くない。

•3 ああ神よ、いかに多き胸の悩み 1725 ◦3.3点


冒頭合唱も最初のアリアも、軽いひねりの入った主題であり落ち着かない。感情の没入はしにくい。次のアリアは二重唱であり、これはなかなか音の絡みかたが濃厚で感情の揺れ動きかたが良い曲で聞きごたえがある。伴奏もそれをサポートするよいもので、この曲だけで聞く価値がある。

•4 キリストは死の縄目につながれたり 1707/8 1724年改訂◦3.3点


レティタティーボがない。8曲ありざわざわとした鋭くて落ち着かない曲や不安感を煽るような曲が連続するため疲れる。その中で3曲目のような柔らかくて癒される曲は本当にオアシスのように感じる。半音階が多用されており、合唱も畳み掛けるような掛け合いが多くて、心が疲れながら落ち着く場所を求めて聴く感じになった。

•5 われいずこに逃れゆかん 1724 ◦2.8点


1曲目はあまり感動がない。次のアリアは泣きのフレーズを散りばめていてい悪くないが、強く感動するほどではない。次は男声と輝かしい金管の対比の曲で、これも悪くはないがたいした曲ではないと思う。全体的にあまり楽しめなかった。

•6 わがもとにとどまれ、はや夕べとなれば 1725 ◦3.0点


短調の正統派の曲であり、それなりの迫力はある。しかし、強く何か感動を与えるものに到達しておらず、予想を超える何かを見せてくれた印象はなかった。

•7 われらの主キリスト、ヨルダン川に来たれり 1724 ◦3.3点


冒頭合唱は繰り返しの運動性のある伴奏の音形と合唱との絡みが心地よいインパクトを与えてくれる。2曲目もチェロの独奏がマタイ受難曲を思い出させるもので、しみじみとした音楽を聴かせる。その曲調は最後まで同様に続き、明るく弾けることなくしんみりと終わる。

•8 最愛の神よ、われいつの日に死なん 1724 1735/50年改作◦3.5点


冒頭合唱の管楽器の同音連続が与える清冽な印象は素晴らしい。少年合唱の美しさと管楽器の絡みの美しさとあいまって、美的にある到達点まで極まった素晴らしさに到達している。他の楽章はそれなりの出来であり強い印象はない。

•9 救いはわれらに来たれり 1732-35
•10 わが心は主をあがめ 1724
•11 神をそのもろもろの国にてほめ讃えよ 1735 昇天祭オラトリオ
•12 泣き、嘆き、憂い、慄き 1714
•13 わが溜め息、わが涙は 1726
•14 神われらとともになかりせば 1735
•15 汝、わが魂を冥府に捨て置きたまわざれば 1703 1726年改訂。全2部9曲。偽作=J.L.バッハ作
•16 主なる神よ、我ら汝を讃えん 1726
•17 感謝を捧げる者、われを讃えん 1726
•18 天より雨と雪の降るごとく 1713-15
•19 かくて戦起れり 1726
•20 おお永遠よ、いかずちの声よ 1724


21-40番

•21 わが心には憂い多かりき 1714 1723年改訂
•22 イエス十二弟子を召寄せて 1723
•23 汝まことの神にしてダヴィデの子 1723
•24 飾りなき心ぞ 1723
•25 汝の怒りによりてわが肉体には 1723
•26 ああ、いかにはかなくいかに空しき 1724
•27 わが終わりの近きをたれぞ知らん 1726
•28 感謝せん、今ぞ年は終わりゆく 1725
•29 神よ、われ汝に感謝す 1731
•30 喜べ、救われし群れよ 1738-42 世俗カンタータ『楽しきヴィーデラウよ(BWV.30a)』のパロディ・カンタータ
•31 天は笑い、地は歓呼す 1715
•32 愛するイエス、わが願い 1726
•33 ただ汝ひとりに、主イエス・キリストよ 1724
•34 ああ永遠の炎、愛のみなもと 1746? 同名の結婚カンタータ(BWV.34a)を聖霊降誕祭のために改作したもの
•35 霊と心は驚き惑う 1726
•36 喜びて舞いあがれ 1731
•37 信じて洗礼を受けし者は 1724
•38 深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる 1724
•39 飢えたる者にパンを裂き与えよ 1726
•40 神の子の現れたまいしは 1723


41-60番

•42 されど同じ安息日の夕べに 1725
•43 歓呼のうちに神は昇天したもう 1726
•44 かれらは汝を追放せん 1724
•45 人よ汝によきこと告げられたり 1726
•46 考えみよ、かかる苦しみのあるやを 1723
•47 おのれを高うするものは低うせられ 1726
•48 われ悩める人、われをこの死の体より 1723
•49 われは生きて汝をこがれ求む 1726
•50 いまや、われらの神と救いと力と 1740頃 断片、合唱1曲のみ
•51 全地よ、神に向かいて歓呼せよ 1730
•52 偽りの世よ、われは汝に頼まじ 1726
•53 いざ来たれ、待ち望みたる時よ 1730頃 偽作=G.M.ホフマン作?
•54 いざ罪に抗すべし 1714
•55 われ貧しき者、われは罪のしもべ 1726
•56 われは喜びて十字架を負わん 1726
•57 かの人は幸いなり 1725 Lehms
•58 ああ神よ、心の痛手いと多く 1727
•59 われを愛する者は、わが言葉を守らん 1724
•60 おお永遠よ、汝おそろしき言葉よ 1723?


61-80番

•61 いざ来ませ、異邦人の救い主よ 1714
•62 いざ来ませ、異邦人の救い主よ 1724 BWV62
•63 キリスト者よ、この日を銘記せよ 1716以前
•64 見よ、父なる神の大いなる愛を 1723
•65 彼らはみなシバより来たらん 1724
•66 よろこべ、汝らの心 1724 ケーテン侯レオポルトのための誕生日カンタータの改作
•67 イエス・キリストを憶えよ 1724
•68 かくも神は世を愛したまえり 1725
•69 わが魂よ、主を讃えよ 1742-48
•70 目覚め、祈り、心を備えよ 1724
•71 神はいにしえよりわが王なり 1708
•72 すべてただ神の御心のままに 1726
•73 主よ、汝の御心のままにわれはあらん 1724
•74 われを愛する者は、わが言葉を守らん 1725 第1-第2曲を第59番より転用
•75 貧しき者は饗せられん 1723
•76 天は神の栄光を語る 1723
•77 汝主なる神を愛すべし 1723
•78 イエスよ、汝わが魂を 1724
•79 主なる神は太陽にして楯なり 1725?
•80 われらが神は堅き砦 1724? 1727年-31年改作


81-100番

•81 イエス眠りたまえば、われ何に頼るべし 1724
•82 われは満ち足れり 1727
•83 新しき契りのよろこびのとき 1724
•84 われはわが幸に満ち足れり 1727
•85 われは善き牧者なり 1725
•86 まことに、まことに、われ汝らに告ぐ 1724
•87 今までは汝らなにをもわが名によりて 1725
•88 見よ、われは多くの漁る者を遣わし 1726
•89 エフライムよ、われ汝をいかにせん 1723
•90 おそろしき終末、汝らを奪わん 1723
•91 讃えられよ、イエス・キリスト 1724
•92 われは神の御心のままに 1725
•93 愛する神のみに従う者 1724
•94 われは何ぞ世を思い煩わん 1724
•95 キリストこそわが命 1723
•96 主キリスト、神のひとり子 1724
•97 わがすべての行いに 1734
•98 神なしたもう御業こそ、いと善けれ 1726
•99 神のみわざはすべて善し 1724
•100 神なしたもう御業こそ、いと善けれ 1732-35


101-120番

•101 主よ、まことの神よ、われらから取り去り給え 1724
•102 主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや 1726
•103 汝ら泣き叫ばん 1725
•104 イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ 1724
•105 主よ、裁きたもうことなかれ 1723
•106 神の時こそいと良き時 1707/08? 哀悼行事のための
•107 汝なんぞ悲しみうなだるるや 1724
•108 我、去りゆくは汝らの益なり 1725
•109 我は信ず、愛する神よ、不信仰なる我を助け給え 1723
•110 われらの口を笑いで満たし 1725 序曲は管弦楽組曲第4番(BWV1069)の序曲を転用したもの
•111 わが神の欲し給うこと常に起こらん 1725
•112 主はわが忠実な牧者なり 1731
•113 主イエス・キリスト、汝こよなき宝 1724
•114 ああ、愛しきキリストのともがらよ、心安んぜよ 1724
•115 備えて怠るな、わが霊よ 1724
•116 汝平和の君、主イエス・キリスト 1724
•117 至高の善に賛美と栄光あれ 1728-31
•118 おおイエス・キリスト、わが生命の光 1736/37 合唱のみ。2つの稿が現存。楽曲の規模から新バッハ全集ではモテットに分類
•119 エルサレムよ、主をほめまつれ 1723
•120 神よ、人はひそかに汝をほめ 1728/29


121-140番

•121 われらキリストを讃えまつらん 1724
•122 新たに生まれしみどり児 1724
•123 最愛なるインマヌエル 1725
•124 わがイエスをわれ捨てず 1725
•125 平安と喜びもてわれは逝く 1725
•126 主よ、我らを汝の御言葉のもとに保ち 1725
•127 まことの人にして神なる主イエス・キリスト 1725
•128 ただキリストの昇天に 1725
•129 主に賛美あれ 1726/27
•130 主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め 1724
•131 主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ 1707?
•132 道をそなえ、大路をまっすぐにせよ 1715
•133 わが喜びは汝にあり 1724
•134 時は日と年を作り 1724 1731年改作
•135 ああ主よ、哀れなる罪人なるわれを 1724
•136 神よ、われを調べ、わが心を知り給え 1723
•137 力強き栄光の王なる主を讃えよ 1725?
•138 何故に悲しむや、わが心よ 1723
•139 神によれる者は幸いなるかな 1724
•140 目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声 1731


141-160番

•141 こはまことに信ずべき言葉なり ? 偽作
•142 ひとりの御子われらに生まれたり ? 偽作
•143 わが魂、主を讃えよ 1708/14? 偽作?
•144 おのがものを取りて、行け 1724 偽作?
•145 わが心よ、われは生きて汝を慰めん 1729? 偽作=G.P.テレマン作
•146 われらあまたの苦難をへて 1728?
•147 心と口と行いと生活で 1723 コラール『主よ、人の望みの喜びよ』はこのカンタータに含まれている
•148 主にむかいてみ名の栄光を讃えよ 1723?
•149 人は喜びもて勝利の歌をうたう 1728/29
•150 主よ、われ汝を仰ぎ望む 1708-09
•151 甘き慰め、わがイエスは来ませり 1725
•152 信仰の道を歩め 1714 全6曲
•153 愛する神よ、見たまえ、わが敵のいかにあるやを 1724
•154 いと尊きわがイエスは見失われぬ 1724
•155 わが神よ、いかに久しく 1716
•156 片足は墓穴にありてわれは立つ 1729?
•157 われを祝福し給わずば、われ汝を離さじ 1727
•158 汝に平安あれ 1728–31
•159 見よ、われらエルサレムにのぼる 1729?
•160 われは知る、わが救い主の生きるを ? 偽作=G.P.テレマン作


161-180番

•161 来たれ、汝甘き死の時よ 1715
•162 ああ、われは見たり、婚礼に行かんとする今 1715 1723年改作
•163 神はただ万人のために 1715
•164 汝ら、キリストの者と名のるともがら 1725
•165 おお、聖霊と水との聖なる洗礼 1715 1724年改作
•166 汝はいずこに行くや 1724
•167 人よ、神の愛を讃えよ 1723
•168 務めの報告をいだせ、と轟く雷の言葉 1725
•169 神にのみ わが心を捧げん 1726
•170 満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ 1726
•171 神よ、汝の誉れはその御名のごとく 1729?
•172 鳴り響け、汝らの歌声 1714
•173 高められし血と肉と 1724? 1727年-31年改作
•174 われ、いと高き者を心を尽くして愛しまつる 1729
•175 彼はおのれの羊らの名を呼びて 1725
•176 反抗し臆するは 1725
•177 われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ 1732
•178 主なる神、われらがもとにあらざれば 1724
•179 心せよ、汝の敬神偽りならざるや 1723
•180 装いせよ、おお愛する魂よ 1724


181-200番

•181 軽佻浮薄なる霊の者ども 1724
•182 天の王よ、よくぞ来ませり 1714 1724年改作
•183 彼ら汝らを追放せん 1725
•184 待ちこがれし喜びの光 1724
•185 永遠の愛の慈悲深き心よ 1715 1723年改作
•186 おお魂よ、憤ることなかれ 1723
•187 ものみな汝を待てり 1726
•188 われはわが信頼を 1728
•189 わが魂はほめ讃う ? 偽作=M.ホフマン作
•190 主に向かいて新しき歌を歌え 1724/30 不完全
•191 天のいと高きところには神に栄光あれ 1740
•192 いざもろびと、神に感謝せよ 1730?
•193 汝ら、シオンの門よ 1727 全7曲のうち6曲のみ現存
•194 こよなく待ちこがれし喜びの祝い 1723
•195 光は正しき人のためにさし出で 1741 1749年改作
•196 主はわれらを思いたもう 1708
•197 主、かたき望み 1736?
•198 侯妃よ、願わくばなお一条の光を 1727 哀悼頌歌(Trauerode)
•199 わが心は血の海に泳ぐ 1714
•200 我はその御名を言い表さん 1724頃? 断片、1曲のアリアのみ


世俗カンタータ

•201 速く、速く、渦巻く風よ(アポロとパンの争い) 1729頃 全14曲
•202 しりぞけ、もの悲しき影 1718-23 全9曲、通称『結婚カンタータ』
•203 裏切り者なる愛よ 1723以前 偽作?
•204 わたしの心は満ちたりて 1726/27 全8曲
•205 破れ、砕け、壊て(鎮まれるアイオロス) 1725 全15曲
•206 忍びよれ、たわむれる波よ 1736? 全11曲
•207 互いに争いをやめ 1726 全11曲
•207a 響け、はれやかなラッパよ 1735
•208 楽しき狩こそ我が悦び 1712?/13 通称『狩のカンタータ』
•209 悲しみを知らぬ者 1729/34?
•210 おおやさしい日、待ち望んだ時 1738
•211 おしゃべりはやめて、お静かに 1734 通称『コーヒー・カンタータ』
•212 わしらの新しいご領主に 1742 通称『農民カンタータ』
•213 われら心を配りしかと見守らん 1733 または『岐路に立つヘラクレス』
•214 轟け太鼓よ、響けトランペットよ 1733
•215 恵まれしザクセンよ、汝の幸を讃えよ 1734
•216a 選ばれたプライセの町 1728-31
•217 主よ、我らが境遇を忘れ給うな ? 偽作

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%28%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BF%29
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/827.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK269] 現稲田検事総長が勇退を拒否し、黒川の検事総長の芽を摘むしかない。(かっちの言い分) 一平民
2. 2020年2月06日 12:57:29 : NK0RPROJPA : OGJQSk4vbzI2UUE=[42]
色々と考えると、官邸は「黒川氏を検事総長にしたい」というより「林氏が検事総長になるのを阻止したい」のではないか。稲田氏が8月以降も検事総長を辞めなければ、黒川氏は延長の期限が切れて検察を去る。しかしその場合は7月に林氏が63歳を迎えるので、黒川氏より先に定年になる。官邸としては稲田氏が抵抗して8月以降も検事総長を続けるのを見越した上で、黒川氏と林氏が「刺し違え」で2人とも検察を去るシナリオを意図しているのではないか。林氏が検事総長になればアベ事務所とニューオータニは公選法違反で家宅捜索を受ける。それを恐れているのだろう。

もしそうなら稲田氏は8月以降も検事総長に留まり、黒川氏を去らせた上で、検察内部の心ある者達が林氏の無念を晴らすべく政界捜査に邁進するしかない。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/457.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
46. ソーカそーかフォース[-198] g1yBW4NKgruBW4Kpg3SDSIFbg1g 2020年2月06日 13:00:17 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-4815]
>>26

これですね。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku/pdf/gl_guideline.pdf#search='%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6%E7%AD%89%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3'

そして、

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku.html

ですね。

>新型インフルエンザ等対策ガイドライン

に沿って、日本国民、一致団結して、

新型コロナウィルス生物兵器

に立ち向かっていきましょう。

そして、日中連携した「医療体制」を構築していきましょう。

RCEPで検疫体制についても合意出来るはずですから。

インド抜きでも、中国と日本は、RCEPで協力できるはず。

日本は、まずはインド抜きでも、RCEPに署名しましょう!

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c46

コメント [政治・選挙・NHK268] 伊藤詩織さん民事訴訟で山口敬之氏に勝訴の判決(植草一秀の『知られざる真実』)  赤かぶ
29. 2020年2月06日 13:02:13 : V5NGKYXYGk : TlZ5aTkyakh4YVU=[4]
天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。
https://blog.goo.ne.jp/tennouheikano/e/3238b2ee45b315b6b99081531d082391?fm=entry_awp

伊藤詩織の嘘

2019-12-22 21:10:00 | 時事(一部抜粋)


(略)


●何故保守派がここまで山口氏側に立つのか、山口氏をスケープゴートにするやり方は過去日本軍が東京裁判で受けた恥辱と重なるからである。


●伊藤氏の嘘とは何かについてだが、伊藤氏は著書ブラックボックスの中で酒に酔ったのではなく、レイプドラックを使われたと主張しており、酒には強く酔わないとの理由付けもされている。


●裁判ではワイン2杯と日本酒一合程度とあくまで酒に酔ったのでなくレイプドラックを、使われたとの主張だが、


●大衆串居酒屋で、伊藤氏自身は酒量をワイン1杯と主張しているが、店側は、伊藤氏は生ビール2杯、しそサワー1杯、ワインをグラスで少なくとも数杯飲んでいたと証言している。山口氏が隣の客と話し込んでいる間手酌でワインを飲んでいるので【ワインいっぱい】であれば嘘にはならない。


●2軒目の鮨店も訴状で、「原告(伊藤氏)の記憶では2人で日本酒を2合ほど飲んだだけだったが、原告が2度目のトイレに行った際に、頭がくらくらとし、蓋をした便器にそのまま腰掛け、給水タンクに頭をもたせかけて休んだきり、その後記憶がなくなってしまった」と主張している。


●鮨店店主によれば、山口氏、伊藤氏の酒量は合わせて1升ほど、このうち伊藤氏は自ら冷酒を何度もお代わりして手酌で飲み、酒量は都合6から7合となる。

●トイレから店員に介抱されて席に戻った伊藤氏は、再び日本酒を自ら注文して、手酌で飲み始めた。


●総合すると伊藤氏の酒量は生ビール2杯、サワー1杯、ワイン数杯、日本酒6〜7合である。


●個人的に私はそこそこ酒を飲むが最後に日本酒6〜7合も飲めば泥酔するのは当たり前である。


●伊藤氏は明らかにデートレイプドラックを使用されたとの主張に真実味を持たせるために酒量の嘘をついていることがわかる。


●また犯行時間の食い違いも伊藤氏側の嘘であることも付け加えるが、性交渉があったことはお互い認めており、同意の有無が鍵となる。


●この部分に於いて虚偽証言を行った側が勝訴してしまう司法判断は当然慨歎されて然るべきである。


●ツイッター上で猫というアカウントによって次のようなツイートがされ打田さんにデマであることが指摘された。少なくとも伊藤詩織の嘘が新たな嘘を生み出したのかもしれない。


●多くの日本国民はレイプ犯やレイプ被害者のどちらにもなりたくないと思う人が多数だろう、一番醜悪なのは嘘であることを示して最後に打田さんの情報をコピペしておく。


(コピペ必読)

http://www.asyura2.com/19/senkyo268/msg/314.html#c29

コメント [カルト24] 藤原・テンセ・死亡八万、ガキ・習の訪日内々では延期。それが発表された時は当然に五輪は中止とすべきである。 ポスト米英時代
1. 2020年2月06日 13:05:59 : wHLIuwrCqE : bUdtWFlSM3AuaHc=[3]
で、連中は遺伝子操作で作ったバッタやイナゴを世界中にばら撒いて、豚コレラと鳥インフルと森林火災と気象操作との合わせ技で食糧危機を始めようとしてるようで。コロナウイルスも殺人インフルエンザも香港デモやらイラン危機やらもこれらはぜーんぶ繋がってるとみるべき
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/496.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川志らくが前夜祭問題でまた「与野党どっちもどっち」 一方、高田延彦は「長引かせているのは誰か」と安倍政権を一刀両断!(… 赤かぶ
15. 2020年2月06日 13:07:20 : ognRDQzdSk : Sm5VTThLbEhIUnM=[196]
志らくを芸能界から追放しよう!!!こいつの出た番組はすべてチャンネルを変えるし、こいつの書いた本があったら本屋で立ち読みしても絶対買わない!!!
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/463.html#c15
コメント [近代史3] モーツァルトで本当にいいのは 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」だけ 中川隆
2. 中川隆[-14006] koaQ7Jey 2020年2月06日 13:08:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-675]

クラシック音楽 一口感想メモ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756 - 1791)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88

天才なバランス感覚、歌心を音に込める才能、あらゆる音楽を自分のものとして取り込む柔軟性、職人技を持っている。

顔で笑って、心の底では泣いているような音楽。寂しがったり、はしゃいだり、おどけたり、そんな人間的なところが大きな魅力である。

一方で「悪魔が人間を惑わすためにこの世に送り込んだ音楽」というゲーテの言葉も非常に素晴らしく見事に特別性を言い当てている。

早熟であり、日本の高校生くらいの年齢の曲で既に神が宿ったかのような天才性や別格性を発揮している。


管弦楽曲

交響曲

最後の二曲が最高であるため、モーツァルトの重要なジャンルというイメージがある。しかし、41曲もあるが30曲は18歳までに書かれた作品。それ以降も改編や急造の曲などあり、ピアノ協奏曲と比較するとモーツァルトにとっては主要ジャンルとは言えなかったのでは、という印象である。特に初期は番号付以外にも多くの曲があり、未熟な三品ばかりである。しかし初期にもモーツァルトの成長の過程がはっきりと現れているのを追いかける楽しみがある。ここでは、ごく初期の作品は除外している。

•交響曲 ヘ長調 K.75 (1771 旧全集番号では第42番)◦2.5点


節回しにハイドンの影響を感じる。全体に元気がよい感じが好印象。モーツァルトらしい特別さはほとんどなく、偽作説に納得ではあるのだが、なぜだか聴きやすい。

•交響曲第12番 ト長調 K.110(75b) (1771)◦3.3点


冒頭のバロックの息吹を感じる清冽な輝かしいメロディーが、モーツァルトとしては珍しいもので、耳に強く残る。それ以外の部分も輝かしい印象。まだ未熟ではあるが、この爽やかさの魅力は忘れがたいものがある。

•交響曲 ハ長調 K.96(111b) (1771? 旧全集番号では第46番)◦2.8点


1楽章のオペラの序曲のような明るい始まりと、モーツァルトには珍しい2楽章の古風な同じリズムがずっと続く憂いのある音楽がよい。楽章に個性があり聴き栄えのする曲。

•交響曲第13番 ヘ長調 K.112 (1771)◦2.8点


爽やかなだけで、特徴が少ないため、単に未熟な発展途上の曲に聴こえる。特に素敵だと思うような箇所はなかった。

•交響曲第14番 イ長調 K.114 (1771)◦3.5点


1楽章の冒頭の流麗で上品なメロディーの魅力はかなりのものである。彼の特質と天才性を見事に見せつけている。それ以外もどの楽章も後年を彷彿とさせる立派さとメロディーの魅力をふんだんにみせる素晴らしい作品であり、初期の交響曲の傑作と言っていいだろう。

•交響曲第15番 ト長調 K.124 (1772)◦2.8点


2楽章がしなやかな旋律のなかなか美しい曲だと思う。他の楽章はシンプルすぎてまだまだ未熟感が漂っており、感動には届かない。

•交響曲第16番 ハ長調 K.128 (1772)◦2.5点


1楽章が3拍子で舞踏性が高いのが面白い。2、3楽章もその雰囲気を受け継いでいる感じがする。とはいえそれだけであり、音の密度が薄い未熟感がまだまだ気になる。

•交響曲第17番 ト長調 K.129 (1772)◦2.3点


しなやかな雰囲気を楽しむ曲と思う。しかし、内容が薄くて聴き終わっても特に何も残らない。

•交響曲第18番 ヘ長調 K.130 (1772)◦2.3点


爽やかな中に少しモーツァルトらしい感性の強さが少しずつ表現され始めているようには思えるが、まだまだ非常に微妙なレベルである。

•交響曲第19番 変ホ長調 K.132 (1772)◦2.3点


規模がかなり大きくなった。しかし、内容がそれに伴った感じではない。あくまで、もっと後の曲のような規模感だけであり、内容は初期の未熟さから卒業できておらず、あまり面白くない。

•交響曲第20番 ニ長調 K.133 (1772)◦3.0点


祝典交響曲で華やか。2楽章のメロディーなど、聴き栄えのする楽しみのある曲でよい。4楽章のメロディーはハイドンみたいだ。規模感に内容が伴っている。

•交響曲第21番 イ長調 K.134 (1772)◦2.3点


J.C.バッハやC.P.Eバッハと聴いた印象がかなり近い。主題が単純であり、優美さやバランスの良さもまだ不十分であり他の作曲家を凌駕するものを感じない。唯一3楽章の中間部が耳を捉えた。

•交響曲第22番 ハ長調 K.162 (1773)◦2.3点


1楽章はメロディーが単純すぎる。2楽章と3楽章はいくぶんましだが、単純明快すぎてやはりあまり楽しめない。

•交響曲第23番 ニ長調 K.181(162b) (1773)◦3.0点


全3楽章8分で切れ目なく演奏。トランペットの輝かしさにより祝典的で高揚感のある雰囲気が創られている。割と好き。

•交響曲第24番 変ロ長調 K.182(173dA) (1773)◦2.3点


全3楽章10分の短い曲。この曲はメロディーに魅力がないため、あまり面白い曲ではい。短いため聴き通すのは容易だが、楽しめずに終わる。

•交響曲第25番 ト短調 K.183(173dB) (1773)◦5.0点


アマデウスの冒頭だが、この曲の燃えるような情熱は素晴らしい。40番より熱気があり心を動かされる。

•交響曲第26番 変ホ長調 K.184(166a) (1773)◦3.5点


全3楽章で続けて演奏される。これは深みがあり初期の中でも特に注目するべき曲の一つ。1楽章はイタリア風で快活で面白いが、素敵なのは2楽章と3楽章。短調でドラマチックで陰影に富んだ2楽章は晩年の作品以上にロマンチックである。3楽章はその余韻を反映した晴れやかな感情に満ちた曲で感動的。

•交響曲第27番 ト長調 K.199(161b) (1773)◦2.8点


快活で颯爽とした魅力がある。2楽章の滋味あふれる雰囲気はモーツァルトにしては珍しい。

•交響曲第28番 ハ長調 K.200(189k) (1774)◦3.0点


初期の一連の交響曲の中で最後に書かれた曲。ティンパニを使用しハ長調の堂々とした曲想が特徴。特殊なことをしている場面は少ないが、憂いがなく華やかで爽やかで輝かしいモーツァルトを楽しめる点で価値がある。

•交響曲第29番 イ長調 K.201(186a) (1774)◦4.0点


初期の交響曲の中では25番についで有名。明るい瑞々しい感性に支えられた勢いと楽しさ、爽やかさと優美さが、愉しいメロディーとともに奏でられており、それらが巨匠的な完成度で練り上げられて作品化されている。初期らしい汚れのなさと、聞きやすさで、後期の交響曲の中の大半の曲よりも魅力がある。

•交響曲第30番 ニ長調 K.202(186b) (1774)◦2.5点


初期の最後の交響曲で、それなりの規模と充実感はあるが、ありきたりな素材ばかりである。成熟して立派さが現れてきており、明るくて華やかであるが、深みや新鮮さには欠けると思う。


31番以降(20歳以降の作品)
•交響曲第31番 ニ長調 K.297(300a)『パリ』 (1778)◦2.5点


この曲は異例なほど推敲を重ねたそうだが、残念ながらその結果が自分にはあまり素晴らしいと感じられない。名曲とまではいかないと思う。

•交響曲第32番 ト長調 K.318 (1779)◦3.0点


1楽章のような長さの連続した曲の中に3つの楽章があるという特殊構成。印象的な冒頭を始めとして内容が豊富で、30番台前半では一番よい曲だと思う。

•交響曲第33番 変ロ長調 K.319 (1779)◦2.5点


1楽章は主題に多少の目新しさはあるものの、基本的に普通。2楽章は優美だが、天才性はあまりない。3楽章のメヌエットはごく普通。4楽章はオペラの伴奏みたいで面白くない。

•交響曲第34番 ハ長調 K.338 (1780)◦2.8点


メヌエットなし。1楽章はごく普通の序曲風の曲。2楽章は半音階を使ったメロディーがやや目新しいものの、全体の印象は普通だし冗長。3楽章は伸びやかで三連符の連続的な使用は目新しく、エネルギッシュで一番聴き所がある。

•交響曲第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』 (1782 セレナーデからの改変曲。)◦3.3点


1楽章はオペラの序曲のように快活。2楽章は優美で呑気で美しく、この曲で一番印象的。3楽章は優美で華やかさのあるメヌエット。4楽章は祝典的。全体に元々がセレナーデとして書かれて改作されただけあり、天才的というほどではないが優美な華やかさを楽しめる。

•交響曲第36番 ハ長調 K.425『リンツ』 (1783)◦3.5点


どの楽章もオペラの音楽のようだ。登場人物が何かの行動をして物語を進行させているような生き生きとした感じがある。1楽章はオペラの序曲にそのまま使えそうである。たった四日で書かれたのは凄いが、知っていて聴くとやはりどこか仕事の荒さを感じてしまう。

•交響曲第38番 ニ長調 K.504『プラハ』 (1786)◦4.0点


39番より華やかでありながら叙情的であり各楽章に光る部分がある。特に1楽章は秀逸でメロディーが印象的。最後の3大交響曲はどの曲も特殊さがあるので、この曲は堂々とした正統派の音楽としては最大の交響曲かもしれない。

•交響曲第39番 変ホ長調 K.543 (1788)◦3.5点


最後の三大交響曲の1作だが、他2作と比べてしまうと地味であり、音楽の複雑度が低くて単純に聞こえるため物足りなく感じる。1楽章の純白の世界は素晴らしいのだが、2楽章と3楽章がもの足らず、4楽章もノリノリで楽しいがメロディーの魅力が足りない。個人的には、40番および41番と同時に書かれたとはいえ、3大交響曲として一括りにするべきでない大きな差があると思う。

•交響曲第40番 ト短調 K.550 (1788)◦6.0点


1楽章の有名メロディーはやはり非常に印象的であり、第二主題の魅力も全体構成も完璧な出来である。秋の憂愁と人間愛を感じさせる2楽章がまた大変に感動的で、どんなロマン派の曲も凌駕するほどに人間的でロマン的で胸がいっぱいになる。3楽章は3小節区切りなのが面白い。4楽章の性急さはモーツァルトがよく見せるものでやや小ぶりな印象があり、神がかり的とまではいかないが、この名作の締めくくりには十分な出来である。

•交響曲第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』 (1788)◦6.0点


壮麗で神々しくて全世界に君臨する神のような偉大さを感じさせる音楽であり、まさに「ジュピター」の名がピッタリである。特に1楽章はそうなのだが、2楽章や3楽章でさえも、神々しさを発揮しているのが凄い。1楽章は堂々とした開始部分から、人間には及びもつかない神々の領域を感じさせる天上的で壮大で、かつ完璧なバランスで造形されている驚異的な音楽である。最後のフーガ楽章の畳み掛けるような高揚感と圧倒的な充実感の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。


セレナーデ

•セレナーデ第1番 ニ長調 K.100(62a) (1769 カッサシオン ニ長調 K.62と同一。)◦2.8点


13歳の作品。素朴な音楽の作りは幼さとともに古典派の初期の作曲家達の作品を想起するが、既に十分にセンスが良くて楽しい気分になれるのはさすがである。27分もの大作だが寛いで楽しく聴ける。

•セレナーデ第3番 ニ長調 K.185(167a) (1773)◦2.8点


45分。1曲目が面白くない。全体に古典派の標準を越えていない単純な書法。しかしだんだん耳が慣れてくるのか、聴き進むにつれてヘンデル的な華やかさや、活力のある音楽が楽しく聴けるようになってきて、聞き終わるとそれなりに満足できる。

•セレナーデ第4番 ニ長調 K.203(189b) (1774)◦2.8点


この時期のセレナーデにしては、優美で現代の楽器に合っている雰囲気である。快活さが足りないかわりにしっとりしていて、後年において増える雰囲気が出ており、聞きやすい。

•セレナーデ第5番 ニ長調 K.204(213a) (1775)◦2.8点


K.203からさらに進歩している。書法がこなれてきており、モーツァルト独特の気の利いた場面転換の巧みさが目立つようになっている。物語のような性格があり、オペラを聴くように楽しめるのも特徴。コミカルでドタバタ劇のような雰囲気もある。

•セレナーデ第6番 ニ長調 K.239 『セレナータ・ノットゥルナ』 (1776)◦3.0点


祝典的な華やかな雰囲気を管楽器を使わずに見事に出していて、なかなか楽しめる。メロディーも耳に残るもの。ティンパニを使っている場面もそれに頼っていない。最後のティンパニ独奏にはびっくりする。

•セレナーデ第2番 ヘ長調 K.101(250a) (1776)◦2.3点


弦楽合奏の短いセレナーデ。メロディーが地味で幼く聞こえる。あまり良い曲ではないと思う。

•セレナーデ第7番 ニ長調 K.250(248b) 『ハフナー』 (1776)◦2.8点


オーケストラ曲。全8楽章1時間。和声は単純であり、複雑さはあまり楽しめない。だが、結婚式の前夜祭のための曲というだけあって、貴族的なキラキラした華やかさと祝典的気分に溢れており、その点では楽しめる。また中間の2楽章から4楽章までがヴァイオリン協奏曲のようであり、この独奏は単なる単純明快さだけでない複雑さや音の動きを楽しめる。

•セレナーデ第8番 ニ長調 K.286(269a) 『ノットゥルノ』 (1776/77)◦2.8点


コンパクトで聞きやすい。変化はあまり多くなくシンプルすぎるため、現代的な意味ではあまり高く評価しにくいところがある。ただ、柔らかく美しい音楽を基調としつつ控えめに適切な快活さなどを取り入れていて、音のつくりはよい。娯楽音楽としてそれなりのレベルにあると思う。

•セレナーデ第9番 ニ長調 K.320 『ポストホルン』 (1779)◦3.5点


1楽章はオペラの序曲のような堂々とした曲。2楽章は後期の交響曲のメヌエットのような堂々とした曲。3楽章と4楽章は繊細な雰囲気。4楽章の管楽器の活躍は楽しい。5楽章は短調で気分転換。6楽章のポストホルンはラッパの音色が楽しい。7楽章はノリノリ。

•セレナーデ第10番 変ロ長調 K.361(370a) 『グラン・パルティータ』 (1781/83-84?)◦3.3点


成熟したモーツァルトらしいハルモニームジークの曲であり、初期とは一線を画している。様々な気分を内包しつつ、しなやかさを持った明るい楽しめる音楽を作っているのはさすがだ。しかし、フットワークの軽さ、場面転換の鮮やかさなどの特質が活かせないので、管楽合奏はやはりあまりモーツァルトには向いていないと思う。

•セレナーデ第11番 変ホ長調 K.375 (1781, 改訂1782)◦2.8点


管楽器の合奏としての楽しみよりも、モーツァルトらしい曲としての楽しみの方がようやく上回った曲だと思う。かなり成熟しており、制約に縛られずに伸び伸びとしたモーツァルトらしい旋律や雰囲気を作れている。ただ、それでも十分にいい曲であるという印象には至っていない。


•セレナーデ第12番 ハ短調 K.388 (384a) 『ナハトムジーク』 (1782/83)◦3.5点


管楽器の合奏によるハルモニームジーク。弦が無いのに慣れると、音色を楽しめる。

•セレナーデ第13番 ト長調 K.525 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』 (1787)◦5.5点


有名曲。簡潔でありながら豊かな内容を持ち、優美で非の打ち所がない完璧な均整が取れている。4楽章がすべてよい出来でありバランスが良い。

ディヴェルティメント

•ディヴェルティメント 第1番 変ホ長調 K.113 (1771)◦2.5点


音に充実感が出てきたが時代の第1作なのだが、音楽がありきたりで、新鮮な素晴らしさに欠けてあまり面白くないと思う。

•ディヴェルティメント K.136(125a) ニ長調 (1772):弦楽四重奏◦3.5点


冒頭のメロディーがキャッチーで耳に残る。明るく快活でのびやかな雰囲気が楽しい曲であり、優美さとも両立している。

•ディヴェルティメント K.137(125b) 変ロ長調 (1772):弦楽四重奏◦3.0点


K.136が直球勝負の曲なのに対して、この曲は冒頭いきなり悲劇的に始まりその後もしばらく穏やかであるなど、変化球の曲である。とはいえ途中の本編からは伸びやかな曲になり、その部分はK.136と同様に素敵である。

•ディヴェルティメント K.138(125c) ヘ長調 (1772):弦楽四重奏◦3.0点


K.136やK.137と同様の弦楽四重奏によるディベルティメント。優美で中庸なテンポで違いを作っている。メロディーの魅力があと一息であり惜しい印象。所々美しい場面がある。

•ディヴェルティメント 第2番 ニ長調 K.131 (1772)◦3.0点


30分の大作。既に活き活きとした楽しい音使いで聞き手を楽しませる技を完全にマスターしており、ディベルティメント作曲家としては完成している。若い時代のシンプルな清々しさと音楽のバラエティーを楽しめる。

•ディヴェルティメント 第4番 変ロ長調 K.186(159b) (1773)◦2.5点


K166と同じくハルモニームジークで印象もほぼ同様。楽しいがごく普通の曲。

•ディヴェルティメント 第3番 変ホ長調 K.166(159d) (1773)◦2.5点


管楽合奏のハルモニームジーク。初期らしい爽やかさだが、モーツァルトの独自性をあまり感じないごく普通の曲。

•ディヴェルティメント 第7番 ニ長調 K.205(167A) (1773)◦2.5点


素朴すぎて、モーツァルトの天才性が発揮できていない。ごく普通の曲が並んでいる。

•ディヴェルティメント 第8番 ヘ長調 K.213 (1775)◦2.8点


モーツァルトらしさ、音楽の充実感において、1773年作のディベルティメントとは雲泥の差である。しかし、まだハルモニームジークの制約により十分な力を発揮出来ていないように聞こえる。

•ディヴェルティメント 第9番 変ロ長調 K.240 (1776)◦3.0点


この曲ではハルモニームジークの穏やかさとモーツァルトのセンスが融合して、ようやく独自性がある作品として完成レベルに達したという印象。

•ディヴェルティメント 第12番 変ホ長調 K.252(240a) (1776)◦2.8点


この時期の他の曲と似たようなハルモニームジーク。あと少し何か輝くものが欲しい所。

•ディヴェルティメント 第6番 ハ長調 K.188(240b) (1776)◦2.5点


2本のフルートと5本のトランペットとティンパニ。広々とした元気な印象を与える編成を楽しめる。曲は普通。

•ディヴェルティメント 第10番 ヘ長調 K.247 (1776)

•ディヴェルティメント 第11番 ニ長調 K.251 (1776)◦2.5点


本当にモーツァルト作のディベルティメントなのか耳を疑ってしまった。バロック的な清澄な響きであり、和声があまり機能していない。モーツァルトらしいフレーズがあまり登場しない。このようなバロック的な音楽の世界はそれはそれで別ジャンルとして好きではあるのだが、やはりモーツァルトらしさに驚くほど欠ける曲である。

•ディヴェルティメント 第13番 ヘ長調 K.253 (1776)◦3.0点


ハルモニームジーク。1楽章の変奏曲が目新しくて面白い。他の楽章も軽快でなかなか楽しい。

•ディヴェルティメント 第14番 変ロ長調 K.270 (1777)◦2.8点


ハルモニームジークだが、モーツァルトの管弦楽曲のような優美なメロディーが取り入れられている。ありきたりではないが、必ずしも管楽合奏の良さを活かせているとはいえないと思う。

•ディヴェルティメント 第15番 変ロ長調 K.287(271H) (1777)◦2.5点


かなり長い曲。全体に平凡でモーツァルトらしい冴えや天才性が感じられなくて、あまり楽しめない。

•ディヴェルティメント 第16番 変ホ長調 K.289(271g) (1777) …偽作説が有力。◦2.0点


リズムが平板であり、メロディーも面白くなくて、ひどくのっぺりした印象。メロディーの癖にモーツァルトらしさがなく、確実に偽作だと思う。

•ディヴェルティメント 第17番 ニ長調 K.334(320b) (1779)◦3.3点


弦楽合奏の曲。有名だが長いし演奏を選ぶと思う。曲中では有名なメヌエットがやはり断然輝いてる。他も優雅で充実した娯楽音楽だが、感動を感じるほど素晴らしいとは思わない。

•ディヴェルティメント K.563 変ホ長調 (1788):弦楽三重奏◦4.0点


何度聴いても飽きない充実の名作。他のディベルティメントよりもはるかに充実したこの曲がたった3つの弦楽器で演奏されるというのが驚異的。

その他

•フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477(479a)◦4点

迫力ある短調の音楽。

•『音楽の冗談』 (2Hr,2Vn,Va,Vc)K.522 (1787)◦3.5点

人を馬鹿にしたようなネタが面白すぎ。ホルンが入っていて活発な曲調なので音も楽しめる。面白すぎて初めて聴いた時は声を出して笑ってしまった。特に最後の終わり方。聞いていると映画アマデウスに出てくる人をはしゃいでサリエリを小ばかにするモーツァルトの姿が思い浮かぶ。


協奏曲

協奏交響曲

•オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 (1778 偽作?)

聴いた印象では、モーツァルトの手癖と少し違う感じのフレーズが多いと思った。したがって偽作だろうと思う。

•ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364 (320d) (1779)◦2.8点


交響的な音の豊かさを持った曲なのだが、それがモーツァルトらしい独走楽器の伸びやかで自由な活発さという協奏曲のよさをスポイルしてしまっていると思う。特に目立つような良い点はないし、実際のところ決して悪い曲ではないにしても、聴いて楽しいモーツァルトの協奏曲の魅力に欠けているため、あまりお勧めできない。


ピアノ協奏曲

交響曲とは違い20歳以降に沢山の曲を書いている。20番で急に覚醒して、芸術性の高い作品群となる。それまではやはり、美しいものの演奏会用のエンターテイメント曲の粋を出ないと感じる。

•ピアノ協奏曲第5番 ニ長調 K.175 (1773)◦3.0点


4番までは編曲なのでオリジナル作品のピアノ協奏曲の第一作。爽快であるとともに、トランペットとティンパニの祝典的な雰囲気が楽しい気分にさせる。2楽章の瑞々しさも魅力。バランスが良くて、ピアノがよく歌っており、既に完成度がかなり高い。協奏曲の作曲家としての才能の高さに痺れる。

•ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238 (1776)◦3.0点


1楽章は5番と同じ位に魅力的でより技巧的に華やかにした感じ。2楽章は5番より陰影が豊かになった。3楽章はメロディーがシンプルすぎていまいち。

•ピアノ協奏曲第7番 ヘ長調 K.242『ロドロン』(3台のピアノのための)(1776)

•ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246『リュツォウ』 (1776)◦2.8点


1楽章は定形化の兆しを感じて、あまり面白くない。2楽章は美しいのだが、瑞々しく初々しいようなものが少なくなった。3楽章は悪くないがメロディーの魅力が今一歩。

•ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノーム』 (1777)◦3.3点


冒頭にいきなりピアノが登場するのは先駆的で最初は驚くが、慣れてくると後世の作品と比較すればごく控えめな使われ方であると感じる。清新で瑞々しさがあると共に、充実感が20番以降に匹敵するほどであり、名作の一つである。

•ピアノ協奏曲第10番 変ホ長調 K.365(2台のピアノのための) (1779)

•ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413 (1782-83)◦2.0点


特にこれといった魅力がない。

•ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 (1782)◦3.0点


アダージョ楽章が優美でなかなかよい。他楽章もよく、10番台前半の中では音楽に魅力があり聞きほれる。

•ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415 (1782-83)◦2.5点


祝典的雰囲気が少しあり楽しい気分を感じる。

•ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449 (1784)◦2.5点


ピアノ独奏が華やかさを増して、20番台に近づいた感がある。

•ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K.450 (1784)◦2.5点


アダージョの美しさとロンドのノリノリで華やかな感じはなかなか良い。

•ピアノ協奏曲第16番 ニ長調 K.451 (1784)◦3.0点


20番台に匹敵する充実感を感じられるようになった。

•ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453 (1784)◦3.0点


優美さを持っており長い作品の中で微妙なニュアンスの移ろいを楽しめる。

•ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456 (1784)◦2.5点


充実感はあるものの、耳をひいたり胸を捉えるような素晴らしい瞬間はあまりない。

•ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459 『第二戴冠式』(1784)◦3.0点


祝典的な華麗さがあって聴いていて楽しい。


20番以降
•ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 (1785)◦5.5点


内に秘めた情熱と悲しみの第1主題と、そこからの展開として絶妙な心の中で泣いているような第2主題のどちらも良い1楽章。感動を内包する素晴らしく魅力的な静寂の主題と、強烈な対比をみせる激情的な中間のどちらも素晴らしい2楽章。疾走感があるロンドが、カデンツァのあとに最後にパッと雲が消えたように晴れやかに終わる感動的な3楽章。すべてが完璧な大傑作である。

•ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 (1785)◦4.5点


いいメロディーが沢山あって聴きやすい。

•ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482 (1785)◦3.5点


スケールの大きな威勢のいい曲。

•ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488 (1786)◦5.0点


こじんまりとしているが、非常に愛らしくて可愛らしさに心を奪われる1楽章。歌曲のように憂いのある優れたメロディーを存分に歌わせる2楽章。めまぐるしく新しい主題が出てきて息をつかせない3楽章。どれも素晴らしい。逸品である。

•ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 (1786)◦4.0点


ソナタもそうだが短調の二曲目の方はハ短調で少し理屈っぽい。でも慣れると感動的。

•ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503 (1786)◦3.5点


20番台の中では地味でずば抜けた所が無い。それでも10番台よりはいい曲。

•ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537『戴冠式』 (1788)◦4.0点


華やかな中に独特の美しさが散りばめられている。

•ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 (1791)◦4.5点


最後の年の曲であり、透明な純白の曲調。1楽章の気力が衰えた感じの第1主題からして聴いていて悲しくなる。3楽章の三拍子の主題メロディーは、顔で笑って心で泣いている雰囲気の代表的なものであり、感動する。

ヴァイオリン協奏曲

残念ながら19歳で打ち止めなので、ピアノ協奏曲と比較すると見劣りする。

•ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207 (1775)◦2.5点

書法の未熟さが気になる。あまりに単純なフレーズが多く作曲の初心者のようだ。ただしモーツァルトらしい魅力ほそれなりにある。


•ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K.211 (1775)◦2.5点

快活さや優美さに一定の魅力はあるが、オーケストラの四分音符伴奏など内容面で未熟さが気になる。


•ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 (1775)◦3.0点

優美でありながら生き生きとした雰囲気は悪くないし、書法に進歩が見られるものの、旋律があまり印象的ではない。


•ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 (1775)◦3.3点

明るく優美であり、楽想の繋ぎが流れるようになっている。旋律も少し良くなっている。3番よりも進歩が見られる。


•ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調『トルコ風』K.219 (1775)◦3.8点

キャッチーなメロディーが多くて聴きやすく楽しめる。どの楽章も耳を楽しませる分かりやすいフレーズのオンパレードである点ではモーツァルトでもかなり上位であり、深みに欠けるものの、かなり楽しめる。明るく快活で、雰囲気が良い。

•2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ K.190(186E)◦3.0点

コンチェルーネという名称であるが、長い曲である。オーボエの独奏もときどき入っていて目立つ。それほど協奏曲らしい活発さがない、まろやかで柔らかくて大人しい曲。まったりした雰囲気の中で多くの独奏パートがはっとするような刺激をくれるため、娯楽曲としては案外楽しめる。

•ヴァイオリンと管弦楽の為のアダージョ ホ長調 K.261◦3.3点

単発の曲としては、このアダージョは陰影をもったしみじみとした美しさを堪能できるためK.269よりも楽しめる。ヴァイオリンを存分に歌わせていて、聴き応えがある。

•ロンド 変ロ長調 K.269(261a)◦2.8点


ヴァイオリン協奏曲の最終楽章としてなら悪くない曲。この時期らしい出来になっている。しかしながら、単発の楽章だけで聴くと深みが足りない。わざわざ聴くべき内容ではない。

•ロンド ハ長調 K.373(フルート協奏曲版(K.Anh.184)あり)◦3.3点


優雅なロンドのテーマは耳に残るもの。一連のヴァイオリン協奏曲よりも後に書かれたことによる成熟と、優雅な楽しい雰囲気を楽しめる小品。


管楽器のための協奏曲

管楽器の明るく伸びやかで歌心溢れた協奏曲群はモーツァルトの特質が生かされており素晴らしい。

•バスーン協奏曲 変ロ長調 K.191(186e) (1774)◦3.3点


18歳の作品なので深みはないが、一流の音楽的センスは完成の域に達している。彼のセンスが管楽器の協奏曲においてプラスに働いていており、センスが良く音楽的に楽しめる作品である。

•フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 (297c) (1778)◦4点


2楽章の高雅な美しさは知名度どおりの素晴らしさ。これほどまでに雅な音楽は思い当たらないくらい。キラキラした西洋の貴族というよりも平安時代以来の伝統の日本の京都の貴族をイメージするのは自分だけだろうか。しかしながら、1、3楽章はあまり冴えない曲で印象に残らない。

•フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313(285c) (1778)◦3.0点


フルート協奏曲の2番と比較すると旋律の魅力に欠けており冴えがない。フルートの魅力を生かした良い作品ではあるだが、古典派の中の並みのレベルだと思う。

•フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314 (1778)◦3.5点


1楽章は伸びやかで明るくて清々しい。軽やかな気持ちなれる曲である。2楽章は優美でフルートの軽やかさと清らかさが活かされてる。3楽章の明るくて快活なところも魅力。全体的に深さはないもののフルート協奏曲として非常に魅力的な曲。

•オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314(285d) (1778)

フルート協奏曲2番と同曲(先にオーボエ協奏曲が書かれたものをフルート協奏曲に編曲)

•ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.412+K.514(386b) ◦3.5点


1楽章は柔らかく美しいメロディーが優れている充実した傑作。メロディーセンスが光る。2楽章は1楽章ほどの名曲感はなく普通。この曲はモーツァルトが無くなった年に書かれたのが定説との事だ。その割には晩年の透明感はないが、充実の傑作である。

•ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417 (1783)◦2.5点


ホルンの柔らかさを楽しめるが、わりと当たり前のフレーズばかりで、内容に隙間が多く、印象に残らない。

•ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447 (1783)◦3.3点


1、2楽章はモーツァルトらしい繊細な流麗さがよく発揮されている。3楽章の快活さもホルン協奏曲なので控えめであるものの楽しい。

•ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495 (1786)◦3.3点


3番と似た感じだが、どことなくより繊細さが増している気がする。この曲に限らずホルン協奏曲全曲に言えるが、フルートなどの他の管楽器の協奏曲とは一味違うホルンらしい温かみを上手く活用した楽しい古典派協奏曲である。

•クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 (1791)◦5.5点


モーツァルトの協奏曲の最高傑作だと思うし、全作品の中でも屈指の出来栄えだと思う。モーツァルトの協奏曲のフレームワークは他の曲と同様だが、この曲はその中で天才的なバランスを保持しながら、愛おしさ、人恋しさや諦観や未来への希望を歌心いっぱいに表現している。充実感と感動にあふれていて、強く胸を打つ作品になっている。

•フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315(1778)◦3.3点


歌心があり朗らかで牧歌的な主部と、陰影のある中間部。変化もあり中身は濃い。協奏曲の緩叙楽章としては、なかなかの出来だと思う。


室内楽曲

弦楽五重奏曲

30歳を超えて、四重奏よりも力を入れたジャンル。ヴィオラ1本でだいぶ印象が違う。充実作が並ぶ。


•弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174 (1773)◦2.5点

爽やかで若々しいが、それ以上の魅力はない。とはいえ五重奏の音の充実感は楽しめる。


•弦楽五重奏曲第2番 ハ短調 K.406(516b) (1787年 管楽セレナードK.388 (384b) の編曲)◦3.5点

管楽セレナードの編曲。短調曲だが、悲痛な感じはあまりなく、美しく短調のメロディーを鳴らすのを楽しめる。どの楽章も内容が充実している。

•弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515 (1787)◦3.5点

1楽章は広々とした旋律で始まるのが印象的。全編が清々しく美しくしなやかで豊かな雰囲気を持っている。二楽章はよくある雰囲気だが美しさに満ちてる。三楽章はいまいち。最終楽章もよくあるロンドだが、美しくて大規模。


•弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516 (1787)◦4.0点

憂いと悲しみを含んだメロディーが各所で現れる。イントロからして半音階的で悲しい。主要な短調の器楽曲の中で、ここまで憂いの色が濃い曲は無い気がする。アダージョは短調曲でのいつもの魅力を見せているが、その中でも傑作かもしれない。最終楽章がいつもと違いゆっくり始まるのが悲しいが本編は吹っ切れたかのような明るいロンド。


•弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593 (1790)◦4.0点

どの楽章も晩年の透明感を持つ美しさを楽しめる曲として貴重。人恋しさ、現世への儚くも淡い思い出を感じる。かなり名曲。

•弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614 (1791)◦3.0点

最晩年の曲だが、5番ほど最後の透明な美しさを感じない。割と内容も出来も普通の曲だと思う。


弦楽四重奏曲

モーツァルトのカルテットは聴きやすいものの、ハイドンと比較すると自由闊達さも構築性も足りず、伸びやかさも足りない。どのジャンルでも高レベルな作品を作る彼においては、相対的にみてあまり向いているジャンルではないかもしれない。

•弦楽四重奏曲第1番 ト長調「ロディ」 K.80(73f) (1770)◦1.5点


まだ完全に未成熟な作品であり、スカスカで内容が無く面白くない。試しに聴いてみる以上の鑑賞価値はない。

•弦楽四重奏曲第2番 ニ長調 K.155(134a) (1772)◦3.0点


1楽章はメロディーに活き活きとしてかなり魅力的。2楽章は優美でそれなりに魅力がある。3楽章は可もなく不可もない。あっという間に終わる。弦楽四重奏曲の書き方に未熟な感はあるが、1番とは雲泥の差の作品である。

•弦楽四重奏曲第3番 ト長調 K.156(134b) (1772、第2楽章改訂1773年)◦3.0点


1楽章は愉しい雰囲気、2楽章は短調でともに雰囲気は良いが旋律の魅力としてはあと一息。3楽章は悪くない。4楽章で再びの短調の嘆きの歌で驚く。こちらはなかなか良い。序奏かと思いきや最後まで続く。

•弦楽四重奏曲第4番 ハ長調 K.157 (1772-1773)◦2.5点


1楽章は旋律の癖にハイドンの影響を感じる。しかし旋律に幼さを感じていまいち。2楽章は短調。しかし単純すぎて魅力はいまいち。3楽章は舞曲のようで少し面白い。

•弦楽四重奏曲第5番 ヘ長調 K.158 (1772-1773年)◦2点


1楽章はスカスカで未熟。2楽章は短調。スカスカでこれまでより劣る。3楽章もスカスカ。未熟な作品。

•弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 K.159 (1773)◦3点


4番あたりと比較すると成長著しくなかなかいい曲だと思った。

•弦楽四重奏曲第7番 変ホ長調 K.160(159a) (1773)◦3点


さわやかなディベルティメント風でいいと思った。

•弦楽四重奏曲第8番ヘ長調 K.168 (1773)◦3.0点


弦楽合奏にも使えそうな雰囲気。いい曲。

•弦楽四重奏曲第9番イ長調 K.169 (1773)◦3.0点


爽やかさと柔らかさを持っている。

•弦楽四重奏曲第10番ハ長調 K.170 (1773)◦2.8点


1楽章はしなやかで滋味があるところ、リズム感もハイドンに似ている。2楽章の単純ななかの響きの複雑さはなかなか良い。3楽章のしなやかで伸びやかな緩徐楽章はモーツァルトでは目新しい気がする。4楽章は普通。

•弦楽四重奏曲第11番変ホ長調 K.171 (1773)◦2.5点


おとなしい楽想。同時期の他曲と比較して少し落ちる気がする。聴く順番は後がいいかも。

•弦楽四重奏曲第12番変ロ長調 K.172 (1773)◦2.5点


11番同様に同時期の他曲と比較して少し落ちる気がする。ものすごく微妙な違いなので自信は無いが。

•弦楽四重奏曲第13番ニ短調 K.173 (1773)◦3.0点


初の短調のカルテット。モーツァルトの短調曲らしさがあり、聴く価値あり。


ハイドンセット

長い時間をかけて書かれた作品集。モーツァルトにしては作曲に時間をかけすぎた弊害で息苦しさがある、という意見に自分も賛成である。

•弦楽四重奏曲第14番 ト長調『春』 K.387 (1782)◦3.5点


一楽章がキャッチー。まさに春が訪れたように、明るく暖かくなりぱっと晴れたような気分になる。二楽章も三楽章も明るくて解りやすい。対位法的な高揚感のある四楽章もよい。全体に力作。

•弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421(417b) (1783)◦3.0点


ハイドンセット唯一の短調。二、三楽章がもの足らないし、一、四楽章も他の多くの短調の傑作と比べれば凡庸。それなりにいい曲ではあるが。

•弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428(421b) (1783)◦3.5点


人を愛おしく思うような感情が満ちている。柔らかくて優しい音楽。前半の二つの楽章が素晴らしい。

•弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調『狩』 K.458 (1784)◦3.5点


一楽章は牧歌的で活動的な主題が印象的。確かに狩りのようだ。二楽章も明るくてリズムに乗って主題が演奏されて愉しい。三楽章は美しく、四楽章はノリがよくて聞いていてウキウキする。

•弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464 (1785)◦3.0点


ハイドンセットの中では規模は大きいが楽想は一番地味。大人しめの曲であり、それを代償とする際立ったものもない。いい曲ではあるが。

•弦楽四重奏曲第19番 ハ長調『不協和音』 K.465 (1785)◦3点

なんじゃこりゃ???、と驚く斬新な不協和音の冒頭は面白いアイデアで、ソナタの主題が魅力的になるのに大きな効果を発揮してる。全体に明るく美しさを重視した曲調でまとめられている。

ハイドンセット以降

•弦楽四重奏曲第20番 ニ長調『ホフマイスター』 K.499 (1786年)◦3.3点

全体にモーツァルトにしてはあまり音は耳触りの良い方ではないし明快さが少ないが、内面的に寂寥感や人恋しさを湛えていて精神面は充実している。4楽章でさえもどこか暗い。

プロシア王四重奏曲

•弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575 (1789)◦3.3点

しなやかで人間愛にあふれた切ない雰囲気が全体を支配している。また弦楽合奏の方が向いていそうな印象もあり、特に2楽章において特に顕著である。平均してどの楽章も充実している。


•弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589 (1790)◦3.5点

2楽章が感動的。ハイドン後期の弦楽四重奏に近い。晩年らしい胸のうちに秘めた様々な感情が抑えきれずに音楽に現れている感じであり、聴き応えがある。


•弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590 (1790年)◦3.3点

2楽章が一番良い。雰囲気や内容はプロシア王セットの他の2曲と同様。


弦楽三重奏曲

•二つのヴァイオリンと低音楽器のためのアダージョとメヌエット K.266 (1777)◦2.5点


かなり音のバランスが悪い特殊構成の曲。中間の音がないため、いわゆるドンシャリのような音がする。2つの楽章があるが、どちらもあまり面白い曲ではない。この曲は、特殊な構成であるという価値しかないと思う。

•ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 (1788)

ディベルティメントの方に記載。


弦楽二重奏曲

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第1番 ト長調 K.423 (1783)◦3.5点


決してキワモノ曲としていい加減に書かれた作品ではなく、随分と内容が充実している立派な作品である。アイデアが豊富につぎ込まれている。たった2声部にも関わらず驚異の充実感であり、アレンジだけでも楽しめる。この2曲において声部の不足に伴う違和感がほとんどないのだから、逆にいえばモーツァルトの音楽が本質的には2声部で書かれているということに他ならないのかもしれない。

•ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第2番 変ロ長調 K.424 (1783)◦3.5点


1番と同様の感想である。かなりの充実感のある作品である。


ピアノが入った室内楽曲

•ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーンのための五重奏曲 変ホ長調 K.452 (1784)◦2.5点


1楽章は冴えない。2楽章は優美でなかなか良いが感動する程のものではない。3楽章はいまいち。全体にいまいちだが、ハルモニームジークが好きな人や生演奏なら楽しめるだろう。

•ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478 (1785)◦4.0点


ピアノ入りの室内楽の中では本格派の曲。1楽章は典型的なモーツァルトのト短調。悲劇性を帯びている情熱的な曲。2楽章はなかなか美しい。ピアノ四重奏のバランスの良さがプラスに働いている気がする。そして何より3楽章が素晴らしい。ピアノ協奏曲のようなピアノと弦のかけあいや、次々とテンポ良くメロディーが移り変わっていく技法が上手い。

•ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493 (1786)◦3.0点


叙情的で大らかな雰囲気で魅力があり、1番と同様に本格的で響きが豊かで楽しめるが、特別感のある楽章が無く、モーツァルトとしては普通の曲。1、2楽章は割といいが3楽章が面白くない。

•ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 K.254 (1776)◦2.8点


ハイドンのような、古典派の中でも前期から中期のような素朴な曲と感じる。モーツァルトにしては爽快で快活さを味わう楽しみがある曲であり、成熟してからのピアノ三重奏曲の出来がいまいちなので、それよりむしろ魅力があるかもしれない。名作といはいえないが。

•ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調 K.442 (1783,90 未完成)

•ピアノ三重奏曲第3番 ト長調 K.496 (1786)◦2.0点


どの楽章も音がスカスカで聴いていて楽しくない。メロディーが面白くないし、楽器の絡みも面白くない。これはモーツァルトにしては駄作だと思う。

•ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 K.502 (1786)◦3.3点


2楽章がモーツァルトらしい純粋で切ない、協奏曲のかんじょ楽章のような美しさ。室内楽なのでより穏やかで個人的な切なさが表現される。1楽章と3楽章は名作とはいえはないが前作よりは充実している。

•ピアノ三重奏曲第5番 ホ長調 K.542 (1788)◦2.5点


3楽章が楽想豊かで快活でなかなか良いものの、全体的にはモーツァルトとしては水準以下。

•ピアノ三重奏曲第6番 ハ長調 K.548 (1788)◦2.5点


ピアノ三重奏の中ではしっかりした書法で書かれている曲だと思う。とはいえ音の薄さとチェロが有効活用されていないのは相変わらずだし、良いメロディーは無い。

•ピアノ三重奏曲第7番 ト長調 K.564 (1788)◦3.0点


前半の2楽章はK.548と音楽的レベルはほとんど同じレベルの印象だが、3楽章が最後のピアノ協奏曲27番を連想する晩年らしい純粋さを持った魅力作。

•ピアノ、クラリネット、ヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498『ケーゲルシュタット・トリオ』 (1786)◦3.5点


ボーリングの前身に興じながら書いたと言われる割には、随分と穏やかで上品な曲調である。クラリネットとヴィオラとピアノは特殊構成ながら非常にバランスが良く、この構成自体が見事な発明である。名メロディーは無いものの、楽しめるなかなかの佳品。


管楽器が入った室内楽曲

•フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285 (1777)◦4.0点


フルートの輝かしい華やかさと優美さを存分に生かしており、快活な1楽章と3楽章が非常に魅力的。また2楽章の情緒的な悲しいメロディーもまた非常に魅力的。短いから聴きやすい。

•フルート四重奏曲第2番 ト長調 K.285a (1778)◦2.0点


1楽章も2楽章もつまらない。偽作の疑いがもたれているが、出来の悪さや響きの薄さを考えると、偽作の方がしっくりくる。

•フルート四重奏曲第3番 ハ長調 K.Anh.171(285b) (1778)◦3.0点


1楽章はフルートが出ずっぱりのソナタで、たいした曲ではない。2楽章は変奏曲でそれなりにバラエティーに富んでいるので楽しめる。

•フルート四重奏曲第4番 イ長調 K.298 (1788)◦3.0点


他の作曲家の歌曲のメロディーを拝借してフルート四重奏に仕立てたもので、オペラのような軽いノリの曲。

•オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 (1782)◦2.5点


管の響きを堪能出来る内容だが、曲としては特別な工夫を感じないごく普通の曲でモーツァルトにしてはもの足らない。

•オーボエ五重奏曲 ハ短調 K.406 (1782)

弦楽五重奏曲2番のオーボエ五重奏曲への編曲版

•ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407(386c) (1782)◦3.0点


ほのぼのとしてくつろいだ雰囲気のディベルティメント的な内容。ホルンの柔らかい音色を堪能できる。

•クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 (1789)◦5.0点


晩年の澄み切った透明感と、クラリネットが弦楽の響きのなかに溶けるようにして歌うことにより醸し出される豊穣さと愛おしさが全編にあふれている、何とも素敵な曲。モーツァルトの室内楽の中では一番わかりやすいし内容も素晴らしい。

•2つのクラリネットと3つのバセットホルンのためのアダージョ 変ロ長調 K.411(484a) (1785)◦3.3点


モーツァルトのアダージョらしい、柔らかくて温かみのありつつも透明感と憧れのある美しい音楽。オーケストラ曲のような雰囲気を管楽器だけで出せている。小品だが内容が豊かで十分に楽しめる。

•グラスハーモニカ、フルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロのためのアダージョとロンド K.617 (1791)◦3.5点


映画「アマデウス」の雰囲気を彷彿とさせる、不穏さと生の継続への憧れに満ちた独特の雰囲気がすばらしい曲。つい引き込まれてしまう。15分もある大曲。ただし、曲の構成が自由すぎるため、何度も繰り返し聴くような種類の音楽ではないと思う。

•バスーンとチェロのためのソナタ 変ロ長調 K.292(196c) (1775)◦2.8点


低音の2つの楽器という特殊構成のソナタ。しかしバスーンはそれなりに高音のメロディーを吹けるため、それほど低音だけという感じはしない。さすがに特殊すぎてモーツァルトの作曲能力を十分に発揮できているとはいい難いが、バスーンを堪能するという目的ではそれなりに楽しめる。

•2つのバセットホルンのための12の二重奏曲 ハ長調 K.487(496a) (1786)◦2.8点


モーツァルトには珍しいタイプの曲集である。ごく小さな曲が並んでいる。モーツァルトの原風景の一つとして案外発見がある。とはいえ、習作もしくは練習曲のような内容で、あまり鑑賞する対象となるような音楽とはいえない。12曲もありだんだん飽きてくる。


ピアノとヴァイオリンのためのソナタ

ベートーヴェン以降のヴァイオリンソナタの感覚で聴こうとすると失敗する。ピアノ主体で、ヴァイオリンはいろどりを添えるような役割となっている。

•ヴァイオリンソナタ第24番 ハ長調 K296 (1778)◦3.0点


優美で快活というのに尽きる。ごくありきたりの内容なのだが、美しい瞬間もそれなりにあり心地よくて気軽に楽しく聴ける。

•ヴァイオリンソナタ第25番 ト長調 K301(293a) (1778)◦2.5点


24番と似たような内容だが、快活さが減少して楽しさも減少してありきたりな感が増している。

•ヴァイオリンソナタ第26番 変ホ長調 K302(293b) (1778)◦2.5点


25番と同様の印象。

•ヴァイオリンソナタ第27番 ハ長調 K303(293c) (1778)◦2.5点


優美な曲。冒頭の助奏が良いが、その後はごく普通の曲。

•ヴァイオリンソナタ第28番 ホ短調 K304(300c) (1778)◦3.5点


短調曲であり、物悲しい雰囲気を楽しめる曲。しかし多くの短調曲のような激情や強烈な悲しみはなく、割と淡々とした切なさや物悲しさであること、長調メロディーとの落差もあまり大きくないのが特徴で、それに慣れると楽しめる。

•ヴァイオリンソナタ第29番 イ長調 K305(293d) (1778)◦3.0点


快活で元気がよいので楽しい。冒頭のユニゾンを始めとして、1楽章は管弦楽曲のようである。

•ヴァイオリンソナタ第30番 ニ長調 K306(300l) (1778)◦3.5点


生き生きとした魅力的な楽章ばかり。モーツァルトのピアノ入りの室内楽の中ではかなり良い出来だと思う。

•ヴァイオリンソナタ第31番 変ロ長調 K372 (1781)◦3.0点


優美で愛らしい佳曲。どの楽章もそれなりに良い。

•ヴァイオリンソナタ第32番 ヘ長調 K376(374d) (1781)◦3.0点


1楽章は音の跳躍や無窮の主題、3楽章は影のあるメヌエット、2楽章は短調の変奏曲と、どの楽章も癖がある。

•ヴァイオリンソナタ第33番 ヘ長調 K377(374e) (1781)◦3.8点


モーツァルトらしい美しさがコンパクトな編成により引き立つ作品。特別感を感じるほどではないものの、メロディーが良くて、ヴァイオリンソナタらしい愛らしく美しく、可愛らしい音楽を非常に楽しめる名作。

•ヴァイオリンソナタ第34番 変ロ長調 K378(317d) (1779)◦3.3点


長い前奏のあと突然に短調で主題が始まり驚く。悲劇的で情熱的な雰囲気だが、長調の時間も長いので、それ程短調らしさは強くない。2楽章は変奏曲で時々いいなと思う位。

•ヴァイオリンソナタ第35番 ト長調 K379(373a) (1781)◦3.0点


どのあまり主題の旋律に魅力が無く、名作という感じはしない。普通の曲。

•ヴァイオリンソナタ第36番 変ホ長調 K380(374f) (1781)

未完成の作品


•ヴァイオリンソナタ第37番 イ長調 K402(385e) (1782)

未完成の作品


•ヴァイオリンソナタ第38番 ハ長調 K403(385c) (1782)

未完成の作品


•ヴァイオリンソナタ第39番 ハ長調 K404(385d) (1782)◦3.3点

フレーズや管弦楽的、協奏曲的な音楽で演奏時間も長い。規模が大きいのを楽しめるが、オーソドックスな正統派すぎてヴァイオリンソナタらしいコンパクトさの中の才能の輝きは足りない。


•ヴァイオリンソナタ第40番 変ロ長調 K454 (1784)◦3.3点

前作が正統派なのに比べて、この作品は工夫してありきたりにならないようにしている。2楽章がなかなか美しい。3楽章の変奏曲も主題に魅力があるし、変奏も変化が十分なので楽しめる。


•ヴァイオリンソナタ第41番 変ホ長調 K481 (1785)

未完成の作品


•ヴァイオリンソナタ第42番 イ長調 K526 (1787)

未完成の作品


•ヴァイオリンソナタ第43番 ヘ長調 K547 (1788)◦3.0点

純度が高まりややシンプルで、その代わりに輝きや精気がやや失われた感じで、それまでの曲と雰囲気が違う。うまく演奏すればこの雰囲気は活かされるかもしれないが、普通の演奏だとやや面白くない。


器楽曲

特殊楽器作品

•自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 K.594 (1790)◦3.5点


怖いほどの焦燥感に驚く。人生の終わりに何か悪魔のような心がモーツァルトを追い詰めていたのでは?と思わせる。鬼気迫るような曲。

•自動オルガンのためのアレグロとアンダンテ(幻想曲)ヘ短調 K.608 (1791)◦4.0点


オルガンという楽器の素晴らしさのために、ロマン派の音楽よりもロマンチックな内容となっており素晴らしい。迫力満点になったり表情豊かで、対位法の利用も効果が高い。かなり感動的な名曲。

•自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616 (1791)◦4.5点


人恋しさや人生に対する名残惜しさのような者が滲み出て、感動が止まらない名曲。冒頭のメロディーは聴いていて本当に泣けてくる。モーツァルトが可哀想という気分になる。オルガンでこのようなメロディーを鳴らした人は他にいただろうか?

•グラス・ハーモニカのためのアダージョ K.356(K6.K.617a) (1791)◦3.8点


人生の総決算を感じさせるような曲。グラス・ハーモニカの独特な淡くてセンチメンタルな音色が、人生の儚さを驚異的なまでに音楽で演出する。メロディーとして単純であるから、モーツァルトの曲のなかできわめて高レベルとまでは本来ならばいかないのだが、グラス・ハーモニカという特殊楽器のおかげでかなり魅力的な作品となっている。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/815.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK269] 中国全土で新型コロナウィルスの感染が蔓延している、と考えるべきだ。(日々雑感) 笑坊
7. 2020年2月06日 13:10:24 : xdJAumgCWe : V0VycXhaRVhrNU0=[2]
そう原則はカラスの勝手。
好きに考える。
人生いろいろ、人間色々、体調いろいろだから数式で正確に表現出来たら何の苦労もない。
ただデカイ数字を出して煽る連中は腹の中は真っ黒けが多いのは世界の常識。
特に現状中米で経済戦争真っ最中なんだから単純に考えるやつが馬鹿をみる。
ところで帰国した565人のうち感染者が8人いたわけで、の数字は誰がどうしてその数字が正しいと担保出来る。
日本国内でもしコロナがパンデミックにでもなればオリンピックは確実に終わる。
さて困ったどうしましょうか。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/458.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
47. ゆでガエルけろけろ[-45] guSCxYNLg0eDi4KvguuCr4Lr 2020年2月06日 13:10:33 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-4814]
>>46

そうですね。

そして、IR汚職のような

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-00000150-kyodonews-soci

現金でのCIA上海派(江沢民派)への資金提供を止めましょう。

まあ、武漢のCIA上海派への「現金による資金」流入は止まったようですが。

日本への、現金流入も、この新型肺炎をダシにして、水際作戦でストップしていきましょう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-00000021-kyodonews-soci

の死者は、多くは(3分の2?)ホモ関係者だそうですよ。

CIA上海派工作員の多くも亡くなったようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E6%BC%A2%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%94%BF%E5%BA%9C

>武漢国民政府

は、江沢民の失脚とともに、CIA上海派の「最後の拠点陥落」の象徴になりそうですね。



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c47

コメント [近代史3] モーツァルトで本当にいいのは 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」だけ 中川隆
3. 中川隆[-14005] koaQ7Jey 2020年2月06日 13:11:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-674]

モーツァルト(クラヴィーア曲、声楽)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%28%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%A3%B0%E6%A5%BD%29


クラヴィーア曲

ピアノソナタ

モーツァルトのピアノソナタは愛らしく可愛らしい曲が多い。単旋律を歌わせることに長けているモーツァルトに向いている分野である。現代ピアノの機能の一部しか使わずスケール感やピアニスティックな楽しみには少々欠けるものの、良作揃いで楽しめる。素直でシンプルな初期や中期の良く、後期の作品は考えすぎの感がありイマイチである。

•ピアノソナタ第1番 ハ長調 K.279(189d)◦3.5点


どの楽章もオーソドックスな構成や内容で、モーツァルトのソナタの魅力を端的に味わうことが出来る。

•ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K.280(189e)◦3.5点


1、3楽章は1番の方が良いが、2番は二楽章の短調のアダージョの魅力が素晴らしいのでトータルでは同じくらいよい。

•ピアノソナタ第3番 変ロ長調 K.281(189f)◦3.5点


各楽章いい。コロコロとした曲であり、最終楽章らしい感情に満ちた三楽章は特に魅力的。

•ピアノソナタ第4番 変ホ長調 K.282(189g)◦3.5点


いきなりアダージョで始まり、その魅力がかなりのもの。他の楽章は並。

•ピアノソナタ第5番 ト長調 K.283(189h)◦3.0点


イントロは耳を捉える魅力があるが、それ以降は詩的な魅力において1から4番までより少し下がると思う。

•ピアノソナタ第6番 ニ長調 K.284(205b)◦2.5点


最後の長い変奏曲は聞くのが大変。それ以外も発想の素晴らしさがあまりない。

•ピアノソナタ第7番 ハ長調 K.309(284b)◦3.5点


オーケストラのようにユニゾンで鳴らすイントロが耳に残る。各楽章が6番までより華やかでどの楽章も魅力がある。

•ピアノソナタ第8番 イ短調 K.310(300d)◦3.5点


初の短調ピアノソナタ。1楽章と3楽章の悲しみが疾走する感じが良い。

•ピアノソナタ第9番 ニ長調 K.311(284c)◦3.5点


1楽章がかなり魅力的。2,3楽章はいまいち。

•ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330(300h)◦3.5点


全部の楽章が魅力的。16番同様にハ長調をやさしく柔らかく詩的に非常に魅力的に鳴らしている。

•ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331(300i) 『トルコ行進曲付き』◦3.5点


一楽章が主題や前半部分は魅力的だが、長い変奏曲なので後半は次の曲にいきたくなる。二楽章は並。三楽章の有名なトルコ行進曲は素晴らしいの一言。

•ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K.332(300k)◦3.5点

一楽章は内容充実。二楽章は伴奏に乗って歌うような曲。三楽章は技巧的フレーズなど工夫あり。短調を活用したり作者の意気込みを感じる。

•ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K.333(315c)◦3.5点


全編がしなやかな瑞々しい美しさにあふれた曲。三楽章にカデンツァがあるのは面白い。

•ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457◦3.5点

二曲目の短調曲。同じハ短調の協奏曲を思い出す。イントロはベートーヴェンのようだ。二楽章の穏やかさによる対比はモーツァルトの得意技の一つだがやはり素敵。三楽章の性急さを持った悲しみの表現も素敵。で少し理屈っぽい。慣れが必要な曲だが良さが理解できると感動的。

•ピアノソナタ第15番 ヘ長調 K.533/494(旧全集では第18番)◦3.0点


大作というより長すぎの曲だと思う。モーツァルトのピアノソナタは若いときの発想の瑞々しさがだんだん無くなってそれを技術でカバーされてクオリティーを維持している印象があるのだが、この曲でいよいよ発想の衰えが顕著になって隠しきれなくなった感じがする。

•ピアノソナタ第16番 ハ長調 K.545(旧全集では第15番)◦4.0点


初心者向けとして有名だし、一般的な観賞用にもトルコ行進曲を除いてもっとも有名な曲。シンプルでコンパクトな中に巧みな作曲技術を生かした絶妙なバランスがあり、他人には真似出来ない不思議なほど耳を捉えて離さない美しさ。

•ピアノソナタ第17番 変ロ長調 K.570(旧全集では第16番)◦1.5点

モーツァルトのピアノソナタの中でダントツの駄作。冗長で内容も薄い。

•ピアノソナタ第18番 ニ長調 K.576(旧全集では第17番)◦2.0点

一楽章や三楽章のテクニカルさが楽しむポイントと思うが、発想力の豊さも美しさも足りないと感じる。


4手および2台のピアノのためのソナタ


•四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.19d◦2.0点

9歳の作品。まだお子様の作品で、独奏のソナタでも構わないような単純な部分が大半である。しかしモーツァルトの旋律の癖や優美さなどのセンスが現れ始めているのが興味深い。

-四手のためのピアノソナタ ト長調 K.357(497a)

•四手のためのピアノソナタ 変ロ長調 K.358(186c)◦2.8点


音感の良さでは悪くはないのだが、冴えている霊感を感じる瞬間がほとんどない地味な曲。4手ピアノの音の厚さもあまり生かせていない。

•四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381(123a)◦3.3点


序曲風の豪華さがある1楽章。モーツァルトらしい穏やかな優美さを発揮しいる2楽章。オペラのような活力のある3楽章。いずれも管弦楽的で編曲のようであり、華やかさで耳を楽しませてくれる愉しい曲。

•四手のためのピアノソナタ ヘ長調 K.497◦3.3点


モーツァルトにしては、かっちりとした印象。規模が大きくて、堂々としていて、あまり優美さや愛らしさは感じない。2手用ピアノソナタとも協奏曲などの別ジャンルとも違うし、2人が活発に絡むのとも違う、独特のこの曲だけの音世界の美しさを作っている。若い新鮮さやメロディーの魅力が足りない点は物足りない。

•四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.521◦2.8点


若いときの愛らしい曲調を取り戻している。しかし、音が薄くて4手で演奏する価値が低く、2手でいいのでは?と思ってしまう。メロディーも発想の瑞々しさに乏しい。愛らしいだけで面白くない曲になってしまっている。

•2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448(375a)◦3.3点

冒頭が非常に印象的。オペラが開幕するような威勢のよい音楽。1楽章はそのまま元気に管弦楽的な豊かさを見せる。2楽章は優美で管弦楽的なまったりした豊かさがある。3楽章は少し印象が薄いが、悪くない。


その他のピアノ曲

•アレグロ ト短調 K.312◦2.5点


普通のアレグロ曲。特段感動しなかった。ひどい曲というほどではないが。

•メヌエット K.355

モーツァルトにしては異様な不協和音に近い響きや半音階的進行を使った部分に驚かされる。しかし、全体に美しさが感じられず、あまり価値が高い曲とは思えない。

•プレリュードとフーガ◦2.5点


モーツァルト本人のスタイルによる作品というより模倣による習作であるのは明らか。プレリュードといっても普通の曲ではなく、自由な疾風怒濤の激しい幻想曲である。CPEバッハとJSバッハの作品を真似したものとはっきり分かる。フーガは感心するほどの出来ではなかった。

•カプリッチョ K.395◦2.5点


モーツァルトとは思えないヴィルトゥオーゾ的な即興的パッセージで埋め尽くされた曲。違うCDと間違えたかと思うほど異色の作品で驚いた。たいした曲ではない。

•組曲 K.399◦3.0点


ヘンデルの組曲の影響を受けた曲。バロック音楽色がかなり強い、異色の曲。アルマンドが素敵だし、他の曲も頑張っている。

•アレグロ K.400◦3.0点


未完の曲。活発なソナタ形式のアレグロ。将来ソナタにする予定だったため、きっちりとした形式感があるし、かなり華やかな派手さがあるため楽しめる。

•フーガ ト短調 K.401◦2.8点


バロック風のフーガであり、未完成である。まだ若い時の作品であり、昔の作品を真似しながら書いたように感じた。

•行進曲 K.408◦3.5点


かなり楽しめる行進曲。規模が大きくて勇壮で、心踊るような元気な楽しさに満ちていて、かなり魅力的。行進曲を書いても一流であることに感服した。管弦楽曲の編曲。

•2台のピアノのためのフーガ ハ短調 K.426◦3.0点


成熟した内容である。大バッハのフーガにテーマも展開も非常に似ており、伝記に登場するようなモーツァルトのバッハ体験の強烈さを体感できる曲の一つ。

•小さな葬送行進曲 K.453a◦3.0点


ごく小さな曲であるが、内容はしっかりしており、小品として良い曲である。葬送曲らしさを楽しめる。

•主題と2つの変奏曲 K.460◦3.0点


愉しいテーマと細かく音を分断して派手にする変奏曲。自筆譜に2つの変奏しか無いそうだ。おかげで短くて聞きやすい小品になっている。

•アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K.501 (四手のための)

•幻想曲 ハ短調 K.475◦3.8点


ハ短調の曲らしく悲劇的で堅い印象。内向的な作品で形式にとらわれない自由なドラマ構築がされている。かなり暗い曲であり、モーツァルトの内に秘めていた熱いものをさらけ出している。堅さはあるものの、悲しみを乗り越えて現実を受け入れるかのようなメロディーは胸をうつ。ドラマティックな場面展開はかなり優れていて、ソナタには無い自由さと長大さを正しく使いこなして、曲を成功させている。

•幻想曲 ニ短調 K.397◦4.0点


短調の曲における悲劇と悪魔的な雰囲気を最も感じさせるクラヴィーア曲。むしろやり過ぎで、あからさま過ぎなのが気になる。とはいえ、素直に音楽の流れに乗れれば感動できるし、印象的な場面ばかりなのは確か。同じ二短調のピアノ協奏曲と共通点がある。

•ロンド ニ長調 K.485◦3.5点


愛らしい主題によるロンド。成熟した音楽であり、転調を繰り返しながら、場面展開を繰り返す。ピアノソナタの大半の楽章以上に複雑で充実した作品である。

•ロンド イ短調 K.511◦3.5点


晩年の諦観の香りがする曲。どこもなく人恋しく寂しい感じのする主題が胸をうつ。書法に他の作品とどこか違う簡素さがあり、モーツァルトのクラヴィーア曲の中で特殊な曲という印象を与える。

•小葬送行進曲 ハ短調 K.453a

•アダージョ ロ短調 K.540◦3.5点


悲しい人生経験を衝動的に表現したくなって書いた事が容易に想像出来る曲。モーツァルトらしい悪魔的な表現、内面的なドラマティックさの塊のような曲であり、切々とした寂しさや悲しみに強く胸を打たれる。これだけ端的にこのような表現をされた曲は珍しい。10分の大作だが、聞き入っているうちにあっという間に終わる。とはいえ、時間をかけて何か特別な用意をした感じの曲ではないので、点数は抑え目にした。

•小さなジーグ K.574◦2.5点

2分以下の小さな曲。ソナタでは聴かれない特殊な軽快で活発な音楽という点で、モーツァルトの新しい面を聴ける。スケルツォのようでもある。ただ、良い曲という印象はない。

•2台のピアノのためのラルゲットとアレグロ変ホ長調◦2.8点

2台ピアノの書法に成熟感があり楽しめるだが、メロディーにあまり魅力がないため、全体としてはいまいちな作品である。

声楽作品

ミサ曲

•戴冠ミサ ハ長調 K.317◦3.3点

華やかで豪華な印象の強い曲。しかし、あまり目立つ良さがない。モーツァルトの良さが十分に生きていないというか、ミサ曲に馴染んでいないと感じる場面が多いのと、メロディーにこれはという感動がない。職人的に書かれた機械音楽の趣が強いと感じる。とはいえ舞台音楽の名手らしい躍動感で音の輝きをみせるし、華やかな聴き栄えの良さはなかなかである。

•大ミサ曲 ハ短調 K.427(K6.417a)◦4.5点

このような曲を自主的に書き始めるのは、どのような切羽詰まった心境だったのだろうか?冒頭こそ半音階的でバッハのような堅さが目立つが、すぐに音楽は悲しみにくれた心情を露わに表現する音楽が始まる。ロマン派の誰よりも直接的な感情表現の得意なモーツァルトの独壇場となって、次々とシンプルでありながら見事に心を打つメロディーをみせる。その迫力においてやはり非常に価値のある曲と言えるだろう。レクイエムと比較したくなる曲だが、自身で完成している割合がずっと高い点ではこちらの方が素直に楽しめる。ただし長いため最後の方は飽きてしまうが。


合唱音楽・モテット

•モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618

•カンタータ『悔悟するダヴィデ』K.469

大ミサ曲ハ短調を改作した曲

•レクイエム ニ短調 K.626◦5.0点


映画アマデウスのイメージが強い。心の叫びのような素晴らしく感動的な曲が並んでいる。本人作は全曲良いが、その中でも特に全部本人が書いた1曲目は素晴らしいし、その後も次々と凄まじい曲が続いて圧倒される。ただし、全てが清算される無に返る超越的な事象である死を受け入れるというより、どちらかというと生への執着と劇的な悲しさを感じてしまう。他人が鎮魂するための曲というより、本人が死と格闘する曲であるかのようだ。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%28%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%9B%B2%E3%80%81%E5%A3%B0%E6%A5%BD%29
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/815.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK269] 予感漂う安倍政権・・満期退陣なら石破じゃダメ  赤かぶ
11. 2020年2月06日 13:15:41 : zoQT8P5lSA : bUZhLlA2L3JtdzY=[3]
禅譲なんて無いよ、ここまで国を壊しているのに何も出来ない人達が立て直せる訳がない。
野党にも責任あるが、何よりも自浄作用出来なかった公明を含む与党の責任は大きい。
ここで血を流す覚悟がある人が手を上げろ、、、、、やはり山本太郎だけか。
子供たちが見ているよ、格好悪すぎ。
大企業を甘やかし過ぎる、じいっとしてるだけで社長が務まる。チャレンジ精神がない。
哲学の無い人は総理にはなれない。
もっと天下国家を語れよ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/437.html#c11
コメント [政治・選挙・NHK269] 隔離したハズの11人がこっそり帰宅!「上級国民」ではとの声!  赤かぶ
26. 2020年2月06日 13:17:00 : HyHxwTE03o : SzhqL0JESU1DWGc=[1248]
この調子だと、一日、10人づつ発表する

段階にきたな。クルーズ隔離船はどこの会社だろう。

だらだらと収束するまで、長いので、

いったいその間の生活費、治療費は、どこが負担だろう。

武器だの軍機や軍艦買って喜んでる場合ではないだろう。

暖かくなるまで、観光はお預けって言うのがいいね。


 


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/462.html#c26

コメント [近代史3] ベートーベン ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 作品31−3 _ 何故この曲だけこんなに人気が有るのか? 中川隆
19. 中川隆[-14004] koaQ7Jey 2020年2月06日 13:17:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-673]

クラシック音楽 一口感想メモ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン( Ludwig van Beethoven,1770 - 1827)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3

音楽に魂を込めて、ずば抜けた才能と強靱な精神力と高い理想で、ロマン派への道を切り開くとともに、クラシック音楽の金字塔となる大傑作を数多く作曲した。

それまでの作曲家が多作で似たような曲を多数書いたのに比べて、一つひとつの曲を作りこんで際立った個性を与えている。

その結果生み出されたクラシック史上の最高峰の作品群は、後年の多くの作曲家の目標になり、道しるべとなった。そして、生涯に生み出せた全作品を総合的に比較するならば、後の作曲家は誰一人太刀打ちできなかったと言える。

短調の激情的なイメージが強いが、明るい曲の方がずっと多く、明るい曲の1番の魅力は気品の良さであると思う。


管弦楽曲

交響曲

自分のベスト3は5、6、9番である。

•交響曲第1番ハ長調 Op.21(1800年)◦3.3点


初々しさが魅力である。しかし、この時は既に7重奏曲やピアノソナタ8番などの名作を書いており、それらと比較すると、交響曲の形式で自身の代表作を書く、というほどの気合を感じない。初めての大規模な管弦楽曲ということで、チャレンジという気分が強かったのではないだろうか。もちろん、完成度はそれなりに高いものではあるが。

•交響曲第2番ニ長調 Op.36(1803年)◦4.0点


1番からかなり進歩していて、魅力的な部分が多々ある曲になっている。ベートーヴェン中期の芸風が完成形に近づく途上にある曲である。肩肘張りすぎな所はあるが、どの楽章も多くの推敲を重ねられた内容の濃いもので、自身の代表作を目指した気合いがよく分かる。長い序奏からの、胸が膨らむようなスケールと爽快さがある1楽章。穏やかな温かみに包まれるような2楽章。間奏的な3楽章。ノリノリで終結を盛り上げる4楽章。どれもよい。

•交響曲第3番変ホ長調「英雄」 Op.55(1805年)◦4.5点


音楽史におけるエポックメイキングな作品。巨大なスケールで天才的な発想に満ちており素晴らしいが、ベートーヴェンの野心とエネルギーが溢れ過ぎて統制が効いていないので、造形的な収まりが悪く、とっちらかった発散する感じがある。それはそれで聴いていてパワーに圧倒されるし初々しくて魅力的ではあるのだが、この後の作品群と比較すると聞いていて疲れてしまう。そのため、なかなか聞く気にならない。

•交響曲第4番変ロ長調 Op.60(1807年)◦4.5点


巨大な3番と5番にはさまれた4番は、マイナーであるが魅力的な部分が多く、かなり良い曲だと思う。表題性が感じられない絶対音楽的な2番4番8番の中で、最も天才的な霊感に満ちている。全ての楽章のほぼすべての箇所が素晴らしい。生き生きとした音の躍動感と、しなやかな優美さを併せ持っている。

•交響曲第5番ハ短調 Op.67(1808年)◦6.0点


クラシックを代表する1曲。無駄のない緊密さ、内面的なドラマの白熱、演出の巧みさ、構成の完璧さ、内容の斬新さ、天才的なひらめきに満たされており、何度聴いても素晴らしいと感嘆してしまう。すべての楽章が史上最高レベルの出来であり、1楽章は特に完璧である。特筆すべきは2楽章だと思う。あまり類似曲が思いつかない独特な緊張感と透徹した世界感であり、他の楽章だけではドラマ的すぎるこの曲に哲学的深みを与えて大成功させることにつながっている。

•交響曲第6番ヘ長調「田園」 Op.68(1808年)◦6.0点


天才的な旋律美にあふれた超名曲。全編が最高である。分かりやすい表題性、純粋な精神的な高貴さと、内面的なドラマ性、自然美の崇高なものへの昇華など、驚くべき成功をひとつの作品として兼ね備えたことは奇跡である。そして、ベートーヴェンは決して旋律美の作曲家ではないのに、この曲においては全ての場面が天才的な霊感の塊であり誰にも到達できない旋律の美しさに溢れている。圧巻は最終楽章である。自然の美に感謝する精神のドラマが素晴らしすぎる。ちなみに、リスト編曲のピアノ版も好きである。

•交響曲第7番イ長調 Op.92(1813年)◦4.0点


天才的だし華やかだが、一方で聴いていて疲れる曲でもある。ベートーヴェン後期の狂気が現れ始めており、作り物っぽくと自然さに欠けるところがあるので、最高レベルの曲とは思えない。

•交響曲第8番ヘ長調 Op.93(1814年)◦3.8点


本人は自信作であり、人気が無いのが不満だったそうだ。これが彼の交響曲の最高傑作という人もいる。しかし、自分はこの曲は地味だと思うし、思い入れをもてない。純粋な交響曲として、コンパクトで磨きがかけられており、完成度が高いのは確かだ。しかし、努力により作られた感じがして、自然に閃いたものが足りないと思う。それが内的な活力の足りなさという結果なっている。旋律の魅力にあと一歩の物足りなさを感じるし、楽章の有機的な構成感もいまいちである。ただし、もちろん他の作品があまりに天才的であるから、比較してそう感じるというだけで、素晴らしい作品ではある。

•交響曲第9番ニ短調(合唱付き)Op.125(1824年)◦6.0点


何度聴いても飽きない。耳が聞こえなくなった状況で、ここまでの高みに自分の力でたどり着いたベートーヴェンは本当に偉大だと思う。後期に入ってバランス感覚が崩れていたり、狂気を感じる曲が多いなか、この曲はバランスが良いうえに極めて楽曲として完成度が高く充実している。天才中の天才が何10年も積み重ねてきたものを集大成させることによって可能になる仕事としか言いようの無い、人類の宝のような作品となっている。そして崇高であるとともに親しみやすく、人を楽しませるエンターテイメント性も兼ね備えていることがまた素晴らしい。


協奏曲

ピアノ協奏曲

•ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15(1795年)◦3点


初期らしい初々しさで、他の古典派のピアノ協奏曲と十分に対抗しうる作品ではある。

•ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.19(1795年 )◦3点


1番と同様。

•ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(1803年)◦3.3点


ベートーヴェンのハ短調らしさをあまり感じない。ベートーヴェンの中期の曲にしてはあまり面白くなく、まあまあであるという程度であり、個人的には思い入れがない。

•ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58(1807年)◦3.8点


5番の皇帝よりいいという人も多い曲であるが、個人的には同意できない。外面的な派手な5番より、気品の高さがあり素敵な雰囲気の4番の方がよいところもある。しかし、メロディーの良さや霊感の強さでは5番がやはり上である。4番はベートーヴェンの中期の中で上位の曲ではないと思う。

•ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73(1809年)◦5.5点


まさに「皇帝」の異名に相応しい、威厳と高貴さを感じる名曲。冒頭のピアノの豪快さな華やかさからして大変素晴らしい。オーケストラによるトゥッティーが始まるが、力感と威厳をもった天才的なメロディーが積み重なる音楽は、類例を思いつかない。2楽章は間奏的な変奏曲で落ち着く。そして3楽章のロンドのずば抜けた華やかさと高揚感の持続が1楽章と同様に大変に素晴らしい。ロマン派のどの協奏曲よりも高貴さと一貫性がある。協奏曲は得意分野ではないベートーヴェンだが、本気を出すとここまでずば抜けた曲を書けたという才能の高さに畏敬の念を感じる。

その他の協奏曲

•ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第1番 ト長調 Op.40(1802年)◦3.0点


親しみやすい曲だが、特段優れている所はなく普通の曲である。ソロで始まるのが面白い。ベートーヴェンの曲の中ではかなりモーツァルトっぽい。

•ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番 ヘ長調 Op.50(1798年)◦3.5点

どこかでよく耳にする有名な親しみやすいメロディーであり、曲の構成もメロディーの良さを活かしながらうまく適度な変化をつけてまとめられている。


•ピアノ、ヴァイオリンとチェロと管弦楽のための三重協奏曲 ハ長調 Op.56(1805年)◦1.5点


ピアノトリオの協奏曲。ソロ楽器同士の絡み合いは効果を上げておらず、メロディーは魅力が無い。3楽章の活発な雰囲気がやや楽しめるが、1楽章は特に楽しくなく、2楽章は少しましになる。オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテルという独奏陣でも面白くないという、ベートーヴェンの大規模な管弦楽曲では飛び抜けた失敗作といえよう。


•ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(1806年)◦3.5点

自分としては、この曲はベートーヴェンらしい良さはあるものの、マッタリしすぎだしメロディーの魅力も少なく、4大ヴァイオリン協奏曲の中では一番よくないと思っている。


その他管弦楽曲

•『ウェリントンの勝利』(戦争交響曲) Op.91(1813年)◦2.0点


作曲当時は評判だったようだが、ベートーヴェンにしてはかなりの駄作で、やっつけ仕事にしか聞こえない。

序曲

•『コリオラン』 Op.62(1807年)ハ長調◦3.5点


インスピレーションが豊富。序曲らしくすっきりとしていてキレが良く、端的な劇的表現が楽しい。

•『レオノーレ』第2番 Op.72a(1805年、オペラ「フィデリオ」初版の序曲)

•『レオノーレ』第3番 Op.72b(1806年、オペラ「フィデリオ」第2版の序曲)◦3.8点


交響曲にも使えそうな音楽的な密度と、序曲らしい清々しさや予感を感じさせる秀逸な曲。濃密の味わいはワーグナーのようだ。

•『エグモント』序曲(ゲーテの悲劇『エグモント』への音楽の序曲)Op.84(1810年) ◦3.5点


中期ベートーヴェンの管弦楽作品としてコンパクトに楽しめる。かなり有名だが、交響曲ほど充実した内容ではないしはっきりしたテーマも無いように思うので、それほど重要な曲ではないと思う。

•『シュテファン王』序曲(コッツェブーの祝祭劇『シュテファン王、またはハンガリー最初の善政者』への音楽 Op.117(1811年) ◦3.0


ごく普通の序曲。快活で聴きやすく、それなりにいい曲。

•フィデリオ序曲 Op.72c(1814年)◦3.5点


あまり特別なことはしていない序曲らしい序曲だが、胸が膨らむような広がり、優美さ、劇の期待感を高めるなどの手腕が見事で聴いて楽しい。

•『命名祝日』 Op.115(1815年)◦2.3点


祝典的な雰囲気の序曲だが、平凡であり面白くない。

•『献堂式』 Op.124(1822年)(『献堂式』全曲は序曲の他、『アテネの廃墟』Op.113から4曲を転用、WoO.98と合わせ初演)◦3.3点


ベートーヴェンが、純粋管弦楽のために作曲した最後の作品。気力は十分で堂々としており、胸の膨れるような感じや、後期らしい対位法的な書法も楽しめるので序曲の中でそれなりの存在感がある作品。

•『レオノーレ』第1番(遺稿) Op.138(1807年)◦2.5点


序曲らしい活発さや舞台への期待の盛り上げが足らない。駄作だと思う。

バレエ音楽

•『プロメテウスの創造物』 Op.43(1801年)◦2.5点(序曲)


序曲としてあまりにありきたりで、当たり前のフレーズばかりなのであまり面白くない。


室内楽曲

ヴァイオリンソナタ

•ヴァイオリンソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1(1798年)◦3.0点


爽やかで明快な曲想のいい曲。自分で演奏したら楽しそうだ。三つの楽章が全部よい。

•ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 Op.12-2(1798年)◦2.5点


1番に比べると、いい曲という感じに欠ける。陽気で諧謔性があったり雰囲気が違うが、メロディーのレベルが落ちることの穴埋めにはなっていない。

•ヴァイオリンソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3(1798年)◦2.5点


2番と同様の印象である。頑張ってはいるが魅力が足りない。二楽章がイマイチだが三楽章は快活で聴きやすい。

•ヴァイオリンソナタ第4番 イ短調 Op.23(1801年)◦3.0点


短調の曲だが、悲劇的な感じではない。小型の形式の中でコンパクトにまとまっており、特別に凄いところはないが、アンサンブルを楽しめるし聴きやすい。

•ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op.24(1801年)◦4.0点


やはり冒頭の美メロの魅力が最高である。この一楽章一曲でもヴァイオリン曲の歴史に名を残しただろう。他にもいいところが沢山ある名曲。

•ヴァイオリンソナタ第6番 イ長調 Op.30-1(1803年)◦2.5点


穏やかな雰囲気は悪くは無いのだが、美メロのような分かりやすい良さが無いので前後の名曲群と比べると評価は落ちる。

•ヴァイオリンソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2(1803年)◦3.0点


ハ短調の本格派だが、普通の曲であり特別光る楽章は無い。

•ヴァイオリンソナタ第8番 ト長調 Op.30-3(1803年)◦3.5点


一楽章はアンサンブルが華やか。二楽章はおだやかないい曲。三楽章も明るく華やか。全体にいい曲。

•ヴァイオリンソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」 Op.47(1803年)◦4.5点


規模が大きく、悪魔的な魅力が強く心をひきつけてやまない。天才的なインスピレーションに溢れた曲。一楽章が特に大変魅力的。三楽章の活き活きした魅力も素晴らしい。ベートーヴェンの二重奏曲の最高傑作と思う。

•ヴァイオリンソナタ第10番 ト長調 Op.96(1812年)◦3.5点


後期の内省的だが人情の温かみを感じる筆致が全体に感じられて、他の曲とは違う魅力がある。


チェロソナタ

•チェロソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1(1796年)◦3.5点


1,2番は同時期に作曲。序奏付きの長いソナタとロンドの二楽章も共通。初期だが書法がしっかりしており、楽しんで聴ける。若者らしい清々しさがある。主題が両方の楽章とも魅力的。心地よく気持ちよく聴けて、とても好感を持てる曲。

•チェロソナタ第2番 ト短調 Op.5-2(1796年)◦3.3点


1番も序奏が長いが2番はあまりにも序奏が長すぎる。とはいえ、本編はしっかり書かれていてアンサンブルを楽しめる。1番と同様にこの時期にしては非常に充実した力作。まだ20代だがこれほど巨匠的な音楽を書けたのだなと驚いた。1番と比較して、異常に長い前奏の試みはやはり失敗と思うのと、メロディーの魅力が1番ほどではない点で、少しだけ落ちると思う。

•チェロソナタ第3番 イ長調 Op.69(1808年)◦3.5点


構成が充実していて、立派な曲。特に三楽章はチェロの魅力を存分に生かしたいい曲。中期の充実したベートーヴェンを楽しめる作品という高い評価を目にするが、自分はこの時期の作品にしては特別感がない並みの曲だと思う。ベートーヴェンの自信の漲っているところには関心するのだが、そこが一番の評価ポイントになってしまう。

•チェロソナタ第4番 ハ長調 Op.102-1(1815年)◦2.0点


後期の音楽になっており、二楽章で長い曲ではないのだが、形式が自由で音楽の輪郭がくっきりせず正直よくわからない。

•チェロソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2(1815年)◦2.0点


4番よりは少しだけ解りやすいかもしれないが、やはり同様にはっきりせず深い意味を感じられないフレーズが続き、どうにも理解しにくい。


弦楽四重奏曲

初期の弦楽四重奏曲

•弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18-1(1800年)◦3.0点


2楽章の歌心あふれた悲しい出来事を直截に表したような音楽が非常に印象的。しかし他の楽章は、典型的な快活だが面白くない初期ベートーベンの音楽。

•弦楽四重奏曲第2番 ト長調「挨拶する(Komplimentier)」Op.18-2(1800年)◦2.0点


モーツァルトのような均整とハイドンのような端正な快活さを併せ持っている。しかしながら、フレーズに聴いていて愉しいような魅力が足りないと感じる。

•弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3(1800年)◦2.5点


全体的に普通の曲であり、さしたる特徴がない。アダージョや最終楽章など耳を楽しませる音楽ではある。

•弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4(1800年)◦4.0点


悲愴ソナタと同様に同時代の同ジャンルの中でずば抜けた内容である。発想の豊かさ、響きの充実、内容の豊富さはいずれも中期の曲に匹敵する。ただし意外なことに彼のハ短調の曲らしさはあまりない。

•弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5(1800年)◦2.5点


1、2、3楽章は充実した内容である。二楽章の内容の豊富さや三楽章の若干複雑なリズムなど工夫や創意が楽しめる。四楽章の序奏はいけていない駄作だと思う。

•弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6(1800年)◦3.5点


優雅で古典的な美しさに溢れている。2楽章は特に貴族のような上品な優美さであり印象的だが、他の楽章も同様に上品であり、しかも堂々として充実した内容である。4楽章の冒頭に悲しみに打ちひしがれたような序奏があるのも効果的。


中期の弦楽四重奏曲

•弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調「ラズモフスキー1番」Op.59-1(1806年)◦4.3点


それ以前の弦楽四重奏2〜3曲分の内容はありそうな巨大な曲。チェロのイントロのフレーズの感じさせる広大さからして、胸の膨らむようなワクワクさせる素晴らしさである。三楽章の悲しみ、最後のロシア主題の絡みつく声部の魅力まで、各楽章が実に幅広くて圧倒的に巨大であり、それが4つの楽章もあるのだから、たまらない。画期的な壮大さの点で交響曲3番を連想する。

•弦楽四重奏曲第8番 ホ短調「ラズモフスキー2番」Op.59-2(1806年)◦3.0点


同じラズモフスキーでも二番はサイズも内容も小ぶりな曲。音の充実や絡み合い方は素晴らしいものの、聴後に残る印象は強烈なものではない。

•弦楽四重奏曲第9番 ハ長調「ラズモフスキー3番」Op.59-3(1806年)◦3.5点


一楽章の英雄的な力強さは魅力的。二楽章は静かで淡々としすぎて、明快な良さに欠けると思う。三楽章は小さな曲。四楽章は非常に力強くてスピード感あふれる立派な素晴らしい曲である。

•弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調「ハープ」Op.74(1809年)◦4.0点


ラズモフスキーほどの衝撃的な密度ではないかもしれないが、音楽が力強く構成力も同等の内容と思う。ハープの愛称だが、優美で女性的というわけでなく非常に男性的な曲。三楽章まで素晴らしいが最終楽章がいまいち。

•弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調「セリオーソ」Op.95(1810年)◦4.5点


一切の冗長性を排した凝縮された音楽であるとともに、生真面目で文字通り厳粛な作品。すべての楽章が聴き映えする傑作である。曲の構成のバランスが完全に計算されていることや、圧倒的に劇的で密度の高い点は、交響曲5番を彷彿とさせる。

後期の弦楽四重奏曲

•弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調Op.127(1825年)◦4.0点


二楽章のアダージョは後期らしい変奏曲の大作で大変素晴らしく、長い曲だがずっと聞き入ってしまう。一楽章や四楽章も重厚でなかなかよい。

•弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調Op.130(1825年)◦3.0点


自分の修行が足らないのかもしれないが一楽章から四楽章までは平凡な面白くない音楽だと思う。五楽章は幻想世界の深層世界を彷徨うような美しく素晴らしい曲。その後は大フーガでなければ風呂敷を広げたままになりバランスが悪い平凡な曲になってしまうと思う。新しい方の最終楽章も悪くはないのだが。

•弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調Op.131(1826年)◦4.0点


各楽章のバランスが良く推進力があり、後期によくある停滞しているような楽章がない。間奏曲的な楽章も内容が豊かである。その代わり後期作品によくあるアダージョの決定的な大傑作楽章はない。自由闊達な構成で曲を把握するのに時間がかかる変わった曲だが、構成を覚えて理解出来るようになると、胸に迫るような熱く温かい真情に曲全体が溢れていることが分かり、感銘を受ける。晩年になって到達した世界は、あまりにも画期的で驚く。

•弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132(1825年)◦4.0点


クライマックスの3楽章が感動的で泣ける。なんという感謝の心に満ちた音楽だろう。その他の楽章はどれも中期のような緊密さを保持している濃厚な内容であり、聴きやすい。

•大フーガ 変ロ長調 Op.133(1826年)◦3点


単体で聞くと、気が狂ったのかと思ってしまうような狂気に満ちている。聴いていて楽しい曲ではない。

•弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135(1826年)◦3.5点


爽やかな一楽章、ユーモアがある二楽章は、初期に戻ったかのようなシンプルで快活な音楽でここまでは普通の曲である。三楽章が濃厚で胸に迫りくるものがある、人生を振り返るかのような後期の実力をいかんなく発揮した美しいアダージョ。四楽章の序奏も、人生において闘い問い続けたベートーベンの人生を総括してるかのよう。アレグロもどこか感動的なエモーショナルなものがある。しかし、曲の最後まで勢いを保たず力尽きてきてしまい、なんとか最後の力で曲を締めくくって終わるのがなんとも印象的。


ピアノ三重奏曲

•ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.1-1(1794年)◦2.0点


娯楽作品の印象が強い。そしてまったりしすぎであまり面白くない。

•ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 Op.1-2(1795年)◦2.0点


1番と同様の印象。爽やかではあるが面白くない。

•ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3(1795年)◦2.5点


1、2番と比較して少し成長している気がする。1楽章に少し充実感があるし、他の楽章も多少見所がある。

•ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「街の歌」 Op.11(1797年)◦2.8点


1楽章はメロディーがつまらないため魅力がない。2楽章は楽器に存分に歌わせる楽章で、高い価値があるのはこの楽章のみである。3楽章は1楽章ほどではないがあまり魅力がない。

•ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調「幽霊」Op.70-1(1808年)◦2.8点


1楽章は冒頭のいきなりのユニゾンに驚かされるが、それ以外は面白くない。2楽章は痛切な感情を押し殺しているようなじわじわとした雰囲気で少し面白い。3楽章は活気ある雰囲気でそれなりに楽しめる。

•ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 Op.70-2(1808年)◦2.3点


1楽章は叙情的ではあるがぱっとしない感じで面白くない。2楽章も3楽章も4楽章もベートーヴェン中期らしからぬ平凡さであり、まるで2流作曲家のようだ。全体にベートーヴェン中期の作品にしては駄作だと思う。同時期ならフンメルのピアノ三重奏曲の方が優れているかもしれない。

•ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調「大公」Op.97(1811年)◦6.0点


古今の室内楽を代表する一曲だろう。親しみやすさ、旋律の豊かさ、しなやかさ、漂う高貴な気品がすばらしい。規模が大きく雄大であり、ゆったりとした時間の流れを楽しめる。爽やかな風のような心地よい気分になれる曲でありながら、しかし濃密な時間が流れる。構成はがっしりとしていて手応え十分である。

弦楽三重奏曲

•弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3(1794年)◦3.0点


ベートーヴェンらしい高潔さと力強さを感じられる。初期の室内楽の中では単なる娯楽性に終わらない芸術性を感じる作品となっている。

•弦楽三重奏曲第2番 ト長調 Op.9-1(1798年)◦2.0点


後年の成長の萌芽が沢山秘められている曲だが、冗長であるとともに、三重奏の音の薄さが気になってしまう。弦楽四重奏の作曲の練習に書いたという価値しか見いだせないと思ってしまう。二楽章の歌心あふれる音楽はなかなか良いのだが。

•弦楽三重奏曲第3番 ニ長調 Op.9-2(1798年)◦2.5点


感想は2番とほぼ同様だが、短調の2楽章が効果的なのと、ベートーヴェンらしい3楽章のメヌエットや活発な4楽章も悪くないので少し上だと思う。

•弦楽三重奏曲第4番 ハ短調 Op.9-3(1798年)◦3.0点


前半の2楽章はなかなか立派な曲。後半は物足りないのだが、初期らしい爽やかさと、一生懸命頑張っている感じは悪くない。

•弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 Op.8(1797年)◦2.5点


娯楽作品であり、曲はバラエティーに富んでいる。また、弦が3本しか無いが、音が薄いことへの不満は無い。しかし、自分の聴いた演奏のせいなのかもしれないがあと一歩の何かが足らない。

弦楽五重奏曲

•弦楽五重奏曲 変ホ長調(管楽八重奏曲 変ホ長調 Op.103の改作) Op.4(1795年)◦2.0点


作品103の8重奏を編曲したもの。穏やかな雰囲気で落ち着いて聴ける曲だが、初期過ぎて発想も音の使い方も個性が無く、凡庸で面白くない。

•弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29(1801年)◦3.5点


初期の弦楽四重奏曲より優れているのに、聴かれる事が少ないのはもったいない。堂々とした巨匠の香りが漂う作品であり、2楽章のピチカートに乗ったとろけるようなメロディーの部分など魅力的な箇所が多くある。

•弦楽五重奏曲(フーガ)ニ長調 Op.137(1817年)◦2.0点


弦楽五重奏のためのフーガ。2分の短い曲であり内容もありきたりに聞こえた。特に感想を持てるほどの作品ではない。


その他の室内楽曲

•八重奏曲 変ホ長調 Op.103(2本ずつのオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)(1793年)◦2.5点


悪い曲ではなく、くつろいだ気分で管楽器の合奏をまったりと楽しめるのだが、ベートーヴェン作品に求めたい優秀さがほとんど感じ取れない。平凡な作曲家の作品のような印象。

•六重奏曲 変ホ長調 Op.81b(2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、2つのホルン)(1795年)◦3.0点


ホルンの響きと合奏を楽しむことは出来るが、あまり弦楽四重奏との絡みを楽しめないし、ホルンパートの魅力も今一歩で、ベートーヴェンの管楽器入りの合奏曲の中ではいまいちな部類である。

•2本のオーボエとコーラングレのための三重奏曲 ハ長調 Op.87(1795年)◦3.0点


3本の管楽器のアンサンブルの爽やかな美しさを楽しめる。曲は取り立てて優れている訳ではないが、初期ベートーヴェンらしい気品と清々しさとセンスは活かされている。

•ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16(1796年)◦3.3点


2楽章が管楽器らしい音の温かさを生かした美しいかんじょ楽章で素晴らしい。1,3楽章は管楽器の合奏を楽しむ娯楽作品であり、優秀ではあるが名作というほどではない。

•六重奏曲 変ホ長調 Op.71(2本ずつのクラリネット、ホルン、ファゴット)(1796年)◦3.3点


まだベートーヴェンらしさがあまり感じられない。娯楽作品だが、管楽器の合奏曲として、耳に優しく優美で温もりのある響きと音色や楽器の絡みを案外楽しむことが出来る。

•6つのドイツ舞曲(アルマンド)WoO.42(ヴァイオリン、ピアノ)(1796年)

•四手のためのソナタ ニ長調 Op.6(1797年)◦3.0点


全2楽章の短い曲。1楽章はコンパクトなソナタでメロディーに魅力ある。2楽章はあまり面白くない。

•七重奏曲 変ホ長調 Op.20(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴット)(1799年)◦4.0点


大編成であり、オーケストラ並みの声部数と重奏の楽しさを味わえる。どの楽章もセンス満点で心から楽しめる名作。娯楽性の高い作品でありながらベートーヴェンの天才を存分に味わえるのが新鮮。

•ホルンソナタ ヘ長調 Op.17(1800年)◦3.8点


1楽章はまさに初期らしい内容で、すっきりとした爽やかで快活なソナタ。2楽章は短くて間奏曲の役割。3楽章は伸びやかなロンド。あまり話題に挙がらない曲だがホルンの魅力とあいまってかなり魅力的。聴後にすがすがしい印象を残す作品である。

•フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのためのセレナード ニ長調 Op.25(1801年)◦2.5点


娯楽的なセレナード。特殊構成であり、フルートの明るさを楽しめるものの、低音が無いためフワフワとした音響。作曲者の気合いをあまり感じず面白くないが、長い4楽章と6楽章は割と優れている。

•ピアノとフルートのためのセレナード ニ長調 Op.41(1803年)◦2.5点


作品25を他人が編曲しベートーベンは校訂だけをしたそうだ。こちらの方が楽器構成としては親しみやすいが、編曲がいけてない。ただ、4、6楽章がやはり優れているのは作品25と同様である。

•四手のための3つの行進曲 Op.45(1803年)

•ヴィオラとピアノのためのノットゥルノ ニ長調 Op.42(1803年)◦2.5点


弦楽三重奏曲op8の他人による編曲。編曲はなかなか優秀で、音が薄くてピアニスティックでないものの、十分に曲を楽しめる。

•フルートまたはバイオリンの伴奏を持つピアノのための6つの主題と変奏 Op.105(1817年)◦2.5点


シンプルな変奏曲集。フルート学習者には良さそうだが、一般的な鑑賞にはあまり向かない。民謡が主題なので親しみやすく聴きやすい曲もある。

•フルートまたはバイオリンの伴奏を持つピアノのための10の主題と変奏 Op.107(1820年)◦3.3点


作品105と同様の小さな変奏曲集だが、主題の魅力も変奏の自然さ音楽の美しさは作品105よりかなり上であり、民謡の主題の素朴な楽しさもあって何度も聞いてみたい曲になっている。

•大フーガ(Op.133を四手のために編曲)Op.134(1826年)◦3.0点


大フーガのピアノ用編曲だが、やはりこちらよりも元の弦楽の方が声部の聞き取りが容易でテーマの力強さがいかされるので良いと思う。このピアノ版の方がマイルドで耳に痛くないので最後まで簡単に気楽に聴き通せる利点はある。


ピアノ独奏曲

ピアノソナタ

初期ピアノソナタ

•ピアノソナタ第1番 ヘ短調 Op.2-1(1794年)◦2.8点


既に力強い表現への意志が発露していることには感動する。悲劇的で激情的な音楽。初めての出版作品のソナタとしての、気合いを感じる力作。しかし、音がスカスカであるのは否めず、どうしても未成熟な物足りなさを感じる。

•ピアノソナタ第2番 イ長調 Op.2-2(1795年)◦3.3点


明快で力強くしかも高潔な、後年のベートーヴェンの音が既に鳴っている。特に前半の2つの楽章は素晴らしい曲である。しかし、4楽章がいまいちであり、繰り返し聴いてもピンとこない。1番の音の密度の問題は改善されており、むしろ若々しい躍動感を楽しめるようになった。作品2の3曲は、20番台に匹敵する良い曲である。4楽章制のスケール感やメロディーの良さ、おおらかさ、躍動感、品の良さなど、小さくまとまっていない独自の魅力がある。ただし、曲に開眼するには、作曲技術の未成熟さを補う演奏者の力量と鑑賞者の耳の慣れが必要である。

•ピアノソナタ第3番 ハ長調 Op.2-3(1795年)◦3.3点


1楽章が大作。全体的におおらかで胸がすくような広大さと音の躍動感が楽しい曲。

•ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7(1797年)◦3.3点


どの楽章も管弦楽のような交響的な音楽と感じる。メロディーにどの楽章もなかなかの魅力がある。4楽章のおおらかさと中間との対比がドラマチックで良い。

•ピアノソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1(1798年)◦2.8点


1楽章は冒頭のみ激情的でバランスが悪く、発想もいまいち。3楽章も性急さの雰囲気が1楽章よりは良いがやはりイマイチである。2楽章は真心に溢れた美しい曲であり、この楽章だけならば価値は高い。全体にハ短調の曲として悲愴ソナタの準備となる曲と思うが、レベルは落ちる。

•ピアノソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2(1798年)◦3.0点


まだ荒削りだが、音に若干の成熟が見られる。コンパクトで、個性的な楽章の集まった曲という印象。作品2のような壮大な野心は感じない。どの楽章もまあまあだが、1楽章は面白みがもの足りないと感じる。

•ピアノソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3(1798年)◦3.0点


四楽章で荒削りでイマイチな部分と素敵な部分が混在している。

•ピアノソナタ第8番 ハ短調「悲愴」 Op.13(1799年)◦5.0点


2楽章はベートーヴェン生涯でも屈指の名メロディーだ。何度聴いても本当に素敵だなあと感嘆する。1楽章はこの時期にしては大変な力作である。悲壮感や憂いなど、多くのものが詰め込まれている。3楽章の性急さと多くの詰め込まれた楽想はベートーヴェンの努力を感じる。ピアノ書法や音響の豊かさや構成の緊密さなどの完成度の高さは後年に及ばない。しかし、若い瑞々しい感性と本気度が、持ち前の才気とぶつかり合って融合し、時間をかけて集めたのであろう多くの多彩なアイデアをぎっしり詰め込んだことで、強烈な魅力を放つ作品になっている。

•ピアノソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1(1799年)◦3.0点


10番とともにしなやかで優美な印象が強い。活き活きとした感じを残しつつも、初期のような角があり無理のあるピアノ書法がだいぶ無くなり中期に近づいてきた印象

•ピアノソナタ第10番 ト長調 Op.14-2(1799年)◦3.0点


9番同様にしなやかで優美な魅力。コンパクトによくまとまっている。

•ピアノソナタ第11番 変ロ長調 Op.22(1800年)◦3.5点


四楽章の雄大さと優美さを兼ね備えた力作。後半の二つの楽章がキャッチー。

•ピアノソナタ第12番 変イ長調 「葬送行進曲」 Op.26(1801年)◦3.0点


ソナタ形式の楽章がなく画期的な曲ではある。葬送行進曲はいい曲だが、英雄交響曲のそれと比較してしまうとかなり物足りないといわざるをえない。他の楽章も中期に向かう興味深さはあるが観賞曲としての素晴らしさは足りない。


中期ピアノソナタ

•ピアノソナタ第13番 変ホ長調「幻想曲風ソナタ」 Op.27-1(1801年)◦3.5点


全編どこか内面を向いた曲調で、前を向いた明快な快活さに欠ける。まさに幻想風の自由な曲なので落ち着かないのだが、分かってくると実はあの「月光」と一緒に出版されただけのことはある良い曲である。

•ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調「幻想曲風ソナタ」(月光) Op.27-2(1801年)◦5.5点


1楽章は発想が素晴らしい。シンプルだがベートーヴェンの作品の中でも屈指の強烈で天才的な詩情を見せている。暗黒の闇に溶け込んでいく、タッタターというモチーフのかっこよさには痺れる。2楽章は両端の音楽に息をつく暇ががないので、間奏として丁度よい。3楽章は全く隙がなくて、とにかくめちゃくちゃカッコいい曲。切れ味の鋭さはベートーヴェンの中でも屈指の出来である。

•ピアノソナタ第15番 ニ長調「田園」 Op.28(1801年)◦3.3点


1楽章の主題は田園風という愛称がふさわしい曲。しかし、全体は田園交響曲のような標題音楽ではなく他の多くと同様に抽象的なソナタである。内容充実で中期らしさが顕著になってきている。

•ピアノソナタ第16番 ト長調 Op.31-1(1802年)◦2.5点


どの楽章も印象がかなり薄い。

•ピアノソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」 Op.31-2(1802年)◦3.5点


評価しにくい曲。一楽章はかっこいいのだが、やや通俗的な感じがしてしまう。二楽章はベートーヴェンの本気曲で登場する緩徐楽章らしい音楽で素晴らしい瞬間もあるが、密度が薄い。三楽章は無窮動の曲だが、1楽章と同様に通俗的な野暮さが気になる。どうしても自分の中で1楽章や3楽章が熱情ソナタと類似する部分があるために、その縮小版と位置づけて聴いてしまう。

•ピアノソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3(1802年)◦3.5点


明るくて飛び跳ねるような快活さにあふれており、マイナーだが結構いい曲である。

•ピアノソナタ第19番 ト短調(やさしいソナタ)Op.49-1(1798年)◦3.0点


学習者におなじみの2曲の易しいソナタの一曲目。一楽章は並だが二楽章は活き活きとしたいいロンド。

•ピアノソナタ第20番 ト長調(やさしいソナタ)Op.49-2(1796年)◦3.5点


おなじく学習者にはお馴染みの曲。両楽章ともいい曲。よい出来である。

•ピアノソナタ第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53(1803年)◦4.0点


ハ長調で広大なスケール感と運動的な音の動きの感覚が売りの曲。沢山の素材を使った雄大で快活な一楽章。2は間奏曲。胸のすくような広大な三楽章が素晴らしい。

•ピアノソナタ第22番 ヘ長調Op.54(1804年)◦3.0点


まるで巨大な二曲の間奏曲のよう。この曲をシューマンが評価したそうだ。特に2楽章はシューマンに似ている。同じパッセージを使いながらうねって雰囲気を作る感じは、小品集に入っていても違和感が無さそう。1楽章も2つの楽想の対比があまりソナタの楽章ぽくない。ベートーヴェンの曲としては異色。1楽章はたいした曲ではないが、2楽章もはやロマン派のピアノ曲のようで先進的でなかなか良い。

•ピアノソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57(1805年)◦5.5点


1楽章は、武士の居合い抜きのような静寂と一瞬の動きの対比が生む独特の緊張感が面白い。第2主題が渋くてよい。2楽章は幻想的で甘い切なさもある、大変美しい変奏曲。音を細分化していく変奏曲は数多くあるが、音楽が高揚して奔流のようになることで、これほどまでに感動的に心をゆり動かすことは少ない。3楽章は無窮動であり、急かされ走り抜ける緊迫した激情が息をもつかせないものであり、非常にかっこいい。どの楽章も本当に素晴らしいくて、完成度が高い。

•ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調「テレーゼ」 Op.78(1809年)◦4.0点


1楽章の穏やかで優しい気持ちになる曲想で素敵な曲。2楽章は1楽章のような素晴らしさがないのだが、1楽章の素敵さだけで大いに価値がある。1楽章は愛しい人の甘い思い出や人柄を回想するような曲である。

•ピアノソナタ第25番 ト長調「かっこう」 Op.79(1809年)◦3.0点


各楽章が短いこと、主題がシンプルであることから、ソナチネに分類したいような曲。内容は悪くないが、この時期にしては特に優れているわけではない。勢いにまかせたような1楽章と軽快でコミカルな3楽章の間に、童謡のように素朴な2楽章が挟まっているというシンプルながらも面白い構成を楽しむ曲。

•ピアノソナタ第26番 変ホ長調「告別」 Op.81a(1809年)◦3.5点


ルドルフ大公への親愛の情を込めた曲として全体に真心を感じられていい。人気曲のようだが、個人的には上位には属するものの特別にいい曲とは思わない。

•ピアノソナタ第27番 ホ短調 Op.90(1814年)◦4.0点


ピアノの歌わせ方がシューベルトのようだ。心にぐっと迫るくるものがある。特に二楽章は素晴らしい。

後期ピアノソナタ

•ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101(1816年)◦3.5点


後期らしさが顕著になった曲。どの楽章も温かみがあるシンプルながらも柔らかい響きが美しい素敵な曲。全体が綺麗にまとまっている最後の曲。

•ピアノソナタ第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」 Op.106(1818年)◦4.0点


圧倒的な巨大建築のような壮観さと交響曲と同等のスケール感は、結局のところロマン派以降の誰も真似をしようとしなかった。オンリーワンの怪曲といえる。交響曲のように堂々として立派な1楽章。ブルックナーのように深淵の底を逍遥するような雰囲気の長大な3楽章は素晴らしい。4楽章の高速なフーガはものすごい迫力であるが、正直なところ普通の音楽として鑑賞するのは困難と感じる。

•ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.109(1822年)◦4.5点


1楽章はシャガールの絵のように幻想的な大伽藍である。少しヘンな曲だが何度も聞いて理解が進み、幻想性に浸れるようになると大変美しいと感じる。2楽章が少し野暮で、現実に一時的に引き戻される。そして、この曲の核心はなんといっても三楽章の変奏曲である。あまりにも美しく、温かみを持って人生の素晴らしさを回想するかのごとく切々と心に訴えかける素敵な主題の魅力は大変なものである。それを何度もかみ締めるように繰り返していきながら、自由に大きく変容して行く変奏もすごい。32番の変奏曲のような究極的に突き詰めた彼岸の世界の凄みはない代わりに、人間的な心温まる現実的な素晴らしさでは上回る。

•ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110(1822年)◦4.5点


1楽章は非常にまとまりがよく、美しい冒頭から心惹かれる。静謐さとおおらかさと幻想性とまとまりが共存して絶妙なバランスで成り立っているのが素晴らしい。2楽章は現実的であるが、特段の特別性はないと思う。3楽章がなんといっても驚異的な後期ベートーヴェンならではの傑作であり、この曲の価値の多くはこの楽章にある。嵐の中で孤独を耐えるような嘆きの歌や、晴れ晴れとした気持ちや人生の前向きな気持ちを描いたようなフーガ。自由度の高い複数の場面転換が驚異的な効果を産んでおり、あまりにも強烈に心を揺さぶる。曲を聴き混んで全部覚えると、虜になって二度と離れられなくなるような強烈な魅力がある。フーガはバッハが築いた世界を独自に敷衍し、後期らしい自由さとともに人間の心に深く力強く訴えるものを持っており、素晴らしい出来である。最後の歓喜溢れる気分にもっていく場面は素晴らしい。

•ピアノソナタ第32番 ハ短調 Op.111(1822年)◦4.0点


1楽章はハ短調らしい正統派の緊張感があり、なかなかよい。緊張度が高く、鋭く無駄をそぎ落としたような曲であり、対位法の効果が印象的。ただ、若干の無理を通して主題をつなげてソナタを成立させているような印象があり、聴きにくさを感じさせるため、個人的には愛着を感じない。前2曲と違い、とってつけたようなスケルツォが無いのは良いところ。長大な変奏曲である2楽章は、晩年の多くの傑作変奏曲の中でも特に自由であり、魂が身体から分離して宇宙のはるか彼方の遠くに連れて行かれるような感じのする、驚異的な曲である。時代を60年先取りし、肥大化したロマンを極めたかのような境地に達したベートーヴェンの凄みがここにある。


変奏曲

•創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34(1802年)◦3.3点


優しく穏やかな主題による変奏曲。常に気品にあふれているのが素敵。やや長い曲だが各変奏は変化が大きく、表情豊かで歌心があるので飽きない。

•『プロメテウスの創造物』の主題による15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲)変ホ長調 Op.35(1802年)◦3.5点


2つの主題が魅力的なので、繰り返し変奏されても飽きない。変奏曲としてのバリエーションの豊富さや展開力はベートーヴェンにしてはやや物足りなく、まだ中期に入ったばかりなのを感じさせる。しかし、最後のフーガからのコーダの素晴らしさなど聴き所はある。

•創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80(1806年)◦2.5点


短い主題の変奏でピアノの教材としてはいいのだけれど、聴くための曲としては主題もややありきたりだし、あまりおもしろくない。

•創作主題による6つの変奏曲 ニ長調 Op.76(1809年)◦3.0点


有名なトルコ行進曲の主題による変奏曲。明るく勇壮に変奏される。

•ディアベリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120(1823年)◦3.3点


長大で非常に立派な変奏曲。次々と万華鏡のように移り変わる雰囲気を楽しめる。しかし主題に魅力が無いからか、変奏を重ねてもあまり音楽が深まらず、間奏曲が延々と続いているようになっているのが不満。所々にある後期らしい瞑想の雰囲気は魅力。最後の穏やかな変奏は感動する。


その他のピアノ独奏曲

•すべての長調による2つの前奏曲 Op.39(1789年)(またはオルガン)◦2.5点


対位法的な作品。全ての調を一巡しているらしい。1曲目はあまりに教科書的だが2曲目の方は少し楽しめる。

•ロンド・カプリッチョ ト長調(「失われた小銭への怒り」)Op.129(1795年)◦3.0点


技巧的な部分もあるロンド。ややエキゾチックな雰囲気もある。それほど魅力を強く感じる曲ではないが、活発で変化があるのでつまらなくはない。

•アレグレット ハ短調 WoO.53(1797年)◦3.0点


劇的な力強さと柔らかい部分など対比の強さが印象的な小品。ソナタとは違う味がある。

•ロンド ハ長調 Op.51-1(1797年?)◦3.0点


穏やかで柔らかいロンド。初期の瑞々しい感性と、ベートーベンらしいフレーズを多く聴ける。

•ロンド ト長調 Op.51-2(1798年?)◦3.0点


優美で穏やかなロンド。長い序奏がある。ピアノソナタではあまり無いようなシンプルさで、モーツァルトを時々連想してしまうほど。

•ピアノのための7つのバガテル Op.33(1802年)◦2.5点


小品集。特段の印象に残る優れたい曲は1曲も無かったが、人恋しさを歌うような優しさと愛らしさがあり、ソナタとは違う独特の魅力がある。

•幻想曲 ト短調・変ロ長調 Op.77(1809年)◦3.0点


ザ・幻想曲とでも呼びたいような、自由な変化を楽しむための曲。ソナタ等では到底聴けない自由さを楽しめる面白い曲ではある。

•バガテル『エリーゼのために』イ短調 WoO.59(1810年)◦5.0点


非常に有名な作品。冒頭はシンプルだが、切々とうたう感じが心に強く迫る。

•ポロネーズ ハ長調 Op.89(1814年)◦3.0点


竹を割ったようなスカっとする雰囲気など、ベートーヴェンの特質が活かされているポロネーズ。ただの小品ではなく、割と楽想が豊かで場面が展開されていく曲。

•ピアノのための11の新しいバガテル Op.119(1822年)◦2.3点


曲が1曲目以外は2分以下と短い。そのせいで各々の曲に断片的な感が増してしまったせいか、あまり魅力がない。

•ピアノのための6つのバガテル Op.126(1824年)◦3.3点


ベートーヴェンの最後のピアノ作品。最晩年の作品として、弦楽四重奏曲と同様のずっしりとした精神的な重さがあり、夢のような儚さと人生を回想するような曲集になっている。他のバガテル集よりずっと聴き応えがある。

•アンダンテ・マエストーソ(「さらばピアノよ」)ハ長調 WoO.62(原曲は作曲予定の弦楽五重奏冒頭のスケッチ。ディアベッリによりピアノに編曲。ベートーヴェン最後の楽想と見られる。)(1826年)


声楽曲

宗教曲・合唱曲

•オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」(Christus am ?lberge)Op.85(1804年)◦3.3点


中期に入り始めた時期の作品である。劇的で物語的な表現力の巧みさは十分に優秀で聴き映えがする。ベートーヴェンの器用さに驚く。ただし1時間近くてパンチが効いた曲なので、歌詞が分からず聴き通すのは疲れる。

•ミサ曲 ハ長調 Op.86(1807年)◦4.3点


この曲はマイナー作品と認識しており聴く前は期待していなかったのだが、ベートーヴェンの充実していた時期に相応しい大変聴き応えのある傑作で驚いた。ミサ・ソレムニスの普遍性と壮大さには一歩劣るにしても、音楽のドラマの天才的な充実感と高らかに人間の素晴らしさを歌い上げるような精神力と劇的な高揚感は圧倒的に素晴らしい。ただ教会音楽という感じはあまりしない。また、調子が一辺倒であり変化が少ないのは弱点。

•ピアノ、合唱、オーケストラのための幻想曲(合唱幻想曲)Op.80(1808年)◦2.5点


企画倒れと言われるが確かにそうかも。いい曲と言っていいか微妙。

•カンタータ「栄光の瞬間」(Der glorreiche Augenblick)Op.136(1814年)◦2.5点


それなりの長さのカンタータだがあまり面白くない。いつもの強靭な発想力や創造性に溢れた音楽でないと感じた。薄めのオケと、長い独唱の場面が多いせいかもしれない。

•連合君主たちへの合唱 WoO.95(1814年)◦2.5点


2分程度の短い合唱曲。君主を讃えるような雰囲気。

•カンタータ「静かな海と楽しい航海(Meeresstille und gl?ckliche Fahrt)」Op.112(1815年)◦2.8点


ベートーヴェン節が全開すぎる。また7分の短さにしては構想が大きすぎるため、構えて聴かなければ体が曲についていけない。

•「修道士達の歌」(Gesang der M?nche)WoO.104(1817年)◦2.0点

1分程度の断片的な合唱曲。

•ミサ・ソレムニス Op.123(1822年)◦5.0点

ベートーヴェン畢生の対策。第九と違いエンターテイメント性は無いので分かりやすくないが、充実の大作で大変聴き応えがある。


独唱曲

•遥かなる恋人に(An die ferne Geliebte, Liederkreis nach Alois Jeitteles)Op98(1816年)◦3.3点


連作歌曲全6曲。曲に変化をつけて対比させておらず曲が似ており、次の曲になった事に気付かないほどである。ささやかで親愛なる感情を感じる佳作だが、名作というほどだとは思わない。シューベルトに近いようなロマン派の萌芽を感じる曲。


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/680.html#c19

コメント [カルト24] パーズ・中国営放送・治療薬が開発された。パンデミックと毒ワクチン投与を狙ったゲイツがっかりという感じである。 ポスト米英時代
1. 2020年2月06日 13:17:31 : haNmHQ19oM : ZG9ZaEFqa3NjTTY=[548]

ポストさん、そのとおり。

絶対にゲイツのワクチンは使用してはならない。
ゲイツのワクチンは、例のギリアド社のものだ。

その株主であり元会長でもあるのが、国防長官や
大統領首席補佐官を歴任したドナルド・ラムズフェルド。
皆さんご存じの戦争屋CIAの一味だ。

シュウはそんなことは既にお見通し。
日本も本物の医療関係者はちゃんとワクチンの開発を
やっている。

バカ総理では国民の命が危ない。
心してこの危機を乗り切らねばならない。



http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/498.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK269] <目が覚める、素晴らしい解説!>「新型肺炎」日本の対策は大間違い  上昌広・医療ガバナンス研究所理事長(フォーサイト) 赤かぶ
48. 扶桑皇国革命防衛隊D[-51] lX2MS41jjZGKdpa9lmiJcZHgRA 2020年2月06日 13:17:56 : kxk7MnCbWU : d1N5Q0JNaG5NNEk=[-4819]
>>47

クルーズ船から上陸した「金持ち」が、現金を日本CIA関係者に渡さないように、行動をトレースして行く必要がありますね。

まあ、3千人くらい、なんとかなるでしょう。


http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/460.html#c48

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