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JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 28 日 15:28:52: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 10 日 05:36:16)


JBL ハーツフィールド オリジナル

JBL Hartsfield - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+JBL++Hartsfield


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ハーツフィールド

はじめて聞くオールホーンシステム(ハーツフィールド)でしたが、最も印象に残ったのは、カザルスのベートーヴェンです(Philips; ホルショフスキーとやった1958年の録音)。 このCDは普通に聞くと録音がなんとも薄い音で、カザルスの音が針金のように聞こえます。

一言でいうと、音色の表現力が物凄いです。はっきり言って、このCDがこんな音で鳴るとは、完全に想像の範囲外の音でした。カザルスは凄い演奏家だと思っていましたが、このシステムで聞いたカザルスの凄さというのは言葉で表現するのは不可能です。迫力ではなく、音の表現力の幅です。

市販のハイエンドスピーカーには、クラシック向けと称する、小奇麗な音を出すしか能のないようなスピーカーがたくさんありますが、私の印象では、このホーンシステムこそクラシック向きです。バイオリン協奏曲を聞きましたが、バイオリンの音は、奏者の力量を裸にするようなシビアな(正確な)再生だと思いました。

本来、ホールの演奏では、奏者は裸になってしまうものです。以前から、(普通のシステムで)録音-再生という過程を経ると、なにか生でしか伝わらない音楽的な何かが欠落してしまうと感じていましたが、そういう欠落しやすい部分を再生する印象でした。また、ボーカル物を聞くと、歌手がマイクを通じて歌っているということが、はっきり伝わります。

さらに、どれを聞いても感じましたが、f(フォルテ)から、p(ピアノ)に変化したとき、pが本当にpらしく聞こえます。pになっても音が途切れず、浸透力がある感じです。


生とオーディオの感動

これは知り合いの楽器職人の方に聞いた話ですが、その職人さんの知人に尋常ならざるLPマニア兼オーディオマニアの方がいらっしゃるそうです。シゲティのLPを求めてヨーロッパにまで足を運ぶような方です。オーディオにかけた金額も1000万円を超えており、その職人さんはことあるごとに「うちの家で聞いてください」と誘われて困っていたというお話でした。

で、あるとき、そのマニアの方が職人さんの工房に訪れたらしいのです。そのときはちょうどヴァイオリニストが工房で楽器を試奏しているところでした。それを聞いたマニアの方が曰く、

「うわあー、ヴァイオリンって、こんな音がするんだ。初めて生で聞きました」

上に述べたハーツフィールドを聞く前は、正直言って、オーディオ再生で感動を求めるということに何か屈折したものを感じていました。 感覚的に言えば、オーディオで聞く音楽で別に感動はいらない、オーディオは既に世の中にいない歴史的演奏家の一端を「知る」ための手段にすぎないということです。

が、ハーツフィールドで、カザルスに非常に感動したのですが、絶対に実像のわからない過去の演奏家の、原寸大での「真実らしきもの」を追究し、結果として聞いていて、つまらない音になるぐらいだったら、多少の癖があろうとも、あるいは仮に実像より誇張されたものである可能性があっても、音楽的な感動を伴うシステムのほうがよほど価値があるという気がしました。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/3384/audio/favorite.html


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JBL_Hartzfield 〜JBL黎明期の傑作〜

●ヤフオクにて、JBLのあのハーツフィールドをみつけました。

ハーツフィールドは、タンノイのオートグラフと並び、モノラル時代を代表するコーナー型オールホーンシステムです。

James B. Lansingが会社を立ち上げたのは1927年ですが、この頃はアルテック社に吸収されたり(なのでアルテック・ランシングって言うんです)、ウェスタンの下請けをやったりしていました。

1946年にJBL社として独立しまして、後に初の家庭用フロアスピーカーであるハーツフィールドが誕生します。ハーツフィールドがJBLから発売されたものは1954年のことで、55年にはライフ誌で夢の究極のスピーカとして紹介されました。ちょうどマランツ社ができてModel1を発売した頃です、すでに50年以上が経っていますね。

ハーツフィールドは箱が別モノであったり、レストアされていたり、オリジナルでも後期型となるとホーンが簡略化されたりと、なかなか初期のオリジナルのものがありませんが、今回のものは初期のオリジナル物だそうです。


●ハーツフィールドは、実はJBLで開発されたものではありません、自作が趣味の公務員のウィリアム・L・ハーツフィールド氏が開発したものです。彼は、ワシントンDCにある政府組織の標準規格局に勤務しており、趣味でクリプッシュホーンを独自にモディファイしたコーナー型ホーンを作っていました。

巡り合わせとは奇なもので、当時東海岸に住んでいたJBLの販売担当重役であったRayPepeがAESで同じ部署となったハーツフィールドと出会い、彼の組んだスピーカーシステムを知ることになったのです。劇場用で一般に発売されていなかった、150-4C/38pウーハ、375ドライバがハーツフィールド氏の手に渡り、D30085ハーツフィールドが開発されることになったのです。

型番のD30085というのはは、30番のエンクロージャに085というユニットシステムを収めたことを意味していまして、085とは150-4Cウーハー、375+537-509ホーン、N400またはN500Hネットワークの組み合わせ番号の事です。

さて、150-4Cウーハーというのは、モノラル時代のハーツフィールドに使われていたユニットで、パラゴンの初期型にも少数ですが採用されていたようです。JBLでは1959年に名ウーファLE15Aが発表され、1964年からはLE15Aに入れ替えられています。また、537-509ホーン・レンズはバート・ロカンシーがハーツフィールドのために特別に開発したということで、確かに他のJBLシステムでは使われているのは見たことないですね。

ハーツフィールドは1964年まで製造が続けられていたのですが、1959年には低域ホーンが簡略化されてしまったので、今回の出品は簡略化前の貴重なものということになりますね。1964年には075リングラジエータを高域に付加した3ウェイシステムとなりました。

画像から判断するとロゴはJBLのマークのようですが、初期型ではジムランシングとなっているものもあります。会社がJBLになる前のジムランの最初の年に作られたハーツフィールドで大変珍しいものです。もちろん当時はモノラルでの販売でしたから、ステレオでシリアルNoがそろっているのは、ありえませんが、、。

●音については、諸説ありますが、何しろ聴いたことがないのでなんとも言えません。ホーンならではの伸びやかさをもつ低音と、スッと切れ味のよい低音が両立され、ジャズのバスドラムのバフッという風のような低音が、皮膚感覚で捕らえられる。ズシッとした重量感のある低音と鮮やかさよりも渋味を感じさせる中高音とがバランスして落着きある音。などと評する方もおり、かなり絶賛ですねぇ。

コーナーホーン型で、壁との距離、LRの特性の不ぞろいなど問題の多い機種ですし、なかなか低音がでなくてパワーアンプを相当選ぶという話も聞きますが、上手く鳴らすと、どうもこれは凄いようですね。

●価格は開始価格が\300万となっており、高額なため0BIDですね。初期型ハーツのペアではありますが、\250万が相場、\150万で即買いといったところでしょうか。もちろん私には買えませんし鳴らしきる自信もありませんねぇ。でも、あのハーツですよねぇ、、ハーツ、欲しいなぁ〜。


コメント

よ・・・よだれが〜(笑
オリジナル初期ではありませんが、一度だけ近所の喫茶店で拝聴させていただきました。
375に広がる低音は、オールドならずとも素晴らしいかぎりです。
アンプにクレルを使っておられましたが、やはりアナログが似合います。ハイ
堂々たる風貌は『パラゴン』同様惚れ惚れします。
2009/1/25(日) 午後 1:38


150-4Cのパラゴンも夢なら、初期型ハーツフィールド均整ペアなんて、夢のまた夢ですね!!
あ〜でも、一度で良いから聴いてみたいです。
2009/1/26(月) 午前 7:55 [ kt9*jp ]


ハーツフィールドはモダンデザインの極みだと思っております。
しかしながらモノ時代であるためペアが揃わず、また375の音もバラツキがあり、ステレオは非常に難しいのが現実です。
重低音は出ませんがベースの音階の分かる低音は生々しく、375の性能に付いて行ける唯一のシステムと思います。色々あって手放してしまいましたが、未練の残るSPでした。
2009/1/30(金) 午前 2:26 [ ケロリン ]

おはようございます。え〜、、、、、持っていたのですか!!!!しかも手放したんですかぁ、、。凄すぎます、私なら、未練たらたらのこってしまいます、、。。でもサスガユーザの意見ですねぇ、
ステレオでスペックをそろえるのは本当に大変だと思いますね。生々しいベースなんて、いいですねぇ、最近どこかで聞くことができればありがたいのですが、、、。
2009/1/30(金) 午前 8:38 [ オーディオエージェント ]

知人が連番を持っており、将来手放すので、その際はといわれております。
今の家には置けないので、なんとか、入手するまでに場所を確保しないと都行ったところです。

初期の連番は、アメリカ人のオーナーがステレオ時代を予見してそろえたもので、ユニット全部が連番でした。左右のバランスもよかったです。
ただ、初期のものでも、低音の物足りなさはありますが、ここら辺はアルテックも同じように、中域を楽しむものだと思います。

今度うちのオートグラフも聴きに来てください。今はマッキンのC20とMC60またはMC240の組み合わせで遊んでいますが、クラシックを聴くなら、240のほうがよいですね。
何台か集まってしまったマッキンも徐々に嫁いで行っています。今週末にはちょうどc22が嫁いで行きました。
渋谷のジャズ喫茶のお客さんがMC240を一台狙ってくれています。
2009/6/7(日) 午後 4:24 [ richard ]

知り合いの方が所有しているので何回かきかせていただきました
なかなかですね でも大きすぎる...ジャンルも決まってきますしね
広い部屋が欲しいですね♪
2010/2/17(水) 午後 7:46

まあ、確かにでかいですよね、家も大きいのでしょうね、、、、。トホ、、。
あの時代なので、ジャンルはやはり限られると思いますが、はまったときの感動ってのはどうなんでしょうか。すごい??
2010/2/17(水) 午後 9:53 [ オーディオエージェント ]
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/58428356.html
http://audioagent.wordpress.com/2009/01/25/jbl-hartzfield/

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D30085ハーツフィールドはJBLの初期の最高傑作スピーカーとして知られています。このスピーカーによりJBLは世界的なスピーカー製造メーカーとしての名声を確立しました。

ハーツフィールドの製作を手がけたのはJBLの主任技師であり工業デザイナーであったビル・ハーツフィールドです。 1954年、JBLは元々プロフェッショナル用の劇場用として設計/開発された375SIGドライバーと150−4Cウーファーを、このシステムのために新たに開発された537−509ホーン/レンズとフロントローディングの低音ホーン型エンクロジャーに組み合わせて一般家庭用にD30085ハーツフィールドとして発売しました。そして翌55年には「ライフ」で、『夢の究極のスピーカー』として紹介され、JBLの名は全米中に知れわたることになります。

ハーツフィールドはその後も、ユニット仕様とホーン設計の両面で発展を続けることになります。 

まず1959年に、低音ホーンの構造がシンプルな構造に再設計されました。その変更理由としてまず構造が複雑な折り曲げホーンは、製造コストが高くついたこと、さらに重低音の伸びが不足していたことがあげられています。これらの問題に対処すべく、バート・ロカンシーはウーファー背面のバックチャンバーをより広くするとともに、ホーンの開口部を拡げて、ホーンの通り道をシンプルに改善し、その結果、重低音は目覚しく改善されることになりました。

1964年には最後の改良が加えられ075トィーターとN7000ネットワークが追加されて3Wayシステムへと生まれ変わりました。N500Hネットワークも新型のN400に変更されました。 さらにウーファーの150−4CはLE15Aに置き換えられました。エンクロージャーのチップボードの多いものに変わりました。

しかしこの年に結局ハーツフィールドは製造中止となります。その理由としてモノラル再生に変わりステレオ再生がメインになったことがあげられています。

ちなみに1970年ごろにもハーツフィールドは少数再生産されましたがこれは外観はおなじですが中身は全く異なっており通常別物扱いされているようです。私のハーツフィールドは1959年〜1963年までに生産された中期型と考えられます。
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html

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JBLハーツフィールドのクラフツマンシップ


JBLがコンシュマー用のスピーカーメーカーとしての名声を確立するに至った原動力となった同社初期の最高傑作のひとつ。

本来はプロフェッショナル用(シアター・サウンド・サプライ)として設計/開発された375ドライバーと150−4Cウーファーを、このシステムのために新たに開発された537−509ホーン/レンズとフロントローディングの低音ホーン型エンクロジャーに組み合わせている。

ハーツフィールドはその後も、ユニット仕様とホーン設計の両面で発展を続けた。

 まず1959年に、低音ホーンが全くの再設計となった。その変更の要因は2つあった。

 まず構造が複雑な折り曲げホーンは、当然の帰結として、製造コストが高くついたこと。複雑になった理由のなかには、(D208)入門用キットを取り付けられるようにしたこともあったようだ。後に入門用オプションを中止にしたことで、より一般的なホーン設計をできるようになった。

 2番目の要因は、クリプシュホーンに対抗すべく開発されたはずなのに、実際に比べてみると重低音の伸びが不足していたことである。これらの問題に対処すべく、バート・ロカンシーは設計の見直しに取り掛かった。そして、ウーファー背面のバックチャンバーをより広くするとともに、ホーンの開口部を拡げて、ホーンの通り道をシンプルに改善したのである。

 この改良に結果、重低音は目覚しく改善されたが、今日まで続く論争に火をつけることにもなった。 その論争とはどちらの低音ホーンが実際には全体から見たときベストなのかという疑問にかかわるもので、どちらの陣営もその後、多くの賛同者を集めることになった。

 しかしコレクターの間では、最初の設計にほうが高い値段が付く傾向にある。 そちらのほうがオリジナルのハーツフィールドだから言うのが主な理由である。

 最後の改良が加えられたのが1964年で、これは全く論争を呼ばなかった。
 ハーツフィールドが、(075)トィーターと(N7000)ネットワークが追加されて3Wayシステムへと生まれ変わったのである。(N500H)ネットワークも新型の(N400)に変更された。

 (075)リングラジエーターは、市場での動向を考慮しそれに答える為に追加されたものだ。 当時、多くのハーツフィールド・オーナーが、(375)の高域の再生限界に対処する為、(075)トィーターと(N7000)ネットワークを追加して、手持ちのシステムをカスタマイズしていたのである。 JBLは単純に、この仕様をスタンダードにしただけであった。

最晩年の変更は、(150−4C)が(LE15A)に置き換えられたことだ。JBLの社内テストで、ハーツフィールドに(LE15A)を収めてみると、歪が目に見えて少なくなることがわかったため、最後の1年の製造分は、(LE15A)がスタンダードのウーファーとなった。

 1964年に下った製造中止の決定は、ステレオ再生がモノーラル再生を押しのけて、ついに録音フォーマットの中心となった結果であった。
 (別冊SS誌JBL60th Ann.より)
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


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JBL ハーツフィールド

 このスピーカーは本当に良く出来ています。ローエンドまで良く伸びていて、なおかつ反応が速いので、あらゆるジャンルの音楽が楽しめるオールラウンドプレーヤーです。大変完成度の高いスピーカーで、現代でもこれを超えるスピーカーは現れていないといっても良いかもしれません。

 レコードプレーヤーはLP12、プリはJBL SG 520、パワーアンプがマランツの#9が4台。CDプレーヤーはシンプルにリンのCD12となっています。もちろん各機器の下にはローゼンクランツのインシュレーターが使われています。


 JBL パラゴン

 この美しいシルエットは不変のものです。'50代にはこうした素晴らしい作品が沢山生まれました。アメリカの黄金時代で、映画館のスクリーンで見るその豊かな生活ぶりや、ラジオから聞こえてくる魅力的な音楽に耳を傾けては将来を夢見たものでした。

 プレーヤーLP12とプリアンプJBL SG 520は他のシステムと全く同じです。パワーアンプはKT-88プッシュプルのマッキントッシュの275でパラゴンをドライブします。

 一部屋に2台のスピーカーセッティングは難しい

 ハーツフィールドとパラゴン。この二つのスピーカーは大変マッチングの良い組み合わせです。普通は一部屋に2組のスピーカーをセッティングするのは困難を極めます。

 しかし、コーナー型のハーツフィールドと部屋の中央に置くように作られているパラゴンですから、お互いがサウンドスクリーン効果を生み出すのでこの上なく相性が良いのです。
http://www.rosenkranz-jp.com/kaiser/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/20061221_sh.html


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パラゴンとハーツフィールが名器で エヴェレスト が名器でない理由 12月 11th, 2010


名器と呼ぶにふさわしいオーディオ機器とは、いったいどういうものなのだろうか。 一流品、高級品と呼ばれるものが、名器とはかぎらない。 名器は一流品ではあっても、必ずしも高級品(高額品)ではない。

あれは名器だ、といったことを口にすることもあるし、耳にすることもある。 納得できるときもあれば、口に出して反論はしないまでも首を傾げたくなるときもある。 私が名器としているモノを、ある人はそうは受けとっていないかもしれないし、また反対のこともある。 そういうモノは、果して名器と呼べるのか。

「名器」ときいて、私がすぐに思い浮べるオーディオ機器は、すでに製造中止になったものばかりである。 でも、これは私だけのこと、とは思えず、「名器」ときいて、最新製品を思い浮べる人は少ないように思う。少なくともオーディオにおいての「名器」は、新製品として世に登場して、それからある長さの期間を経たモノではないだろうか。

この、ある長さの期間は、具体的に何年と決まっているわけではない。

たとえばタンノイのウェストミンスターは1982年に登場している。約30年が経ち、その間に、幾度かの改良が保護され、ウェストミンスター・ロイヤル/SEとなっている。 これは、もう名器と呼んでいい、と思いながらも、なぜか、私の中ではオートグラフは名器と素直に呼べても、ウェストミンスターに対しては、抵抗感とまではいえないけれども、素直に名器とは呼べないのはなぜかと、自分でも不思議に思っている。

ウェストミンスターに、とくに現行のウェストミンスター・ロイヤル/SEに、オートグラフと比較して云々、というケチをつけるところはない。

フロントショートホーンのつくりにしても、オートグラフは直線的なホーンだったのに対して、ウェストミンスターでは手間をかけて曲線に仕上げている。 搭載されているスピーカーユニットも、最初のウェストミンスターはフェライト磁石採用で、この点ですこしがっかりしたのが正直なところだが、タンノイもそのことは理解していたのか、現在のユニットは見事だと感心してしまう。

それにウェストミンスター・ロイヤル/SEは2006年登場とはいうものの、ポッと出の新製品ではなく、その時点で24年の月日を経てきている。オートグラフを名器と呼ぶのであれば、ウェストミンスター・ロイヤル/SEを、名器と呼ばない理由は思い浮ばない。

にも関わらず、こういうふうに書いていっても、ウェストミンスター・ロイヤル/SEは、私にとって名器として、いまのところ存在していない。ウェストミンスター・ロイヤル/SEを名器と思えないのは、なにもウェストミンスターが現行製品だから、というのが理由ではない。

JBLのパラゴンは、いまでは製造中止になってひさしいが、私がオーディオに関心をもちはじめたころ(1976年当時)は現行製品だった。 実物を見たのは数年後であったし、当時はパラゴンからは私が求めている音は出てこない、という思い込みもあったけれど、それでもパラゴンは名器である、と感じていた。

同じタンノイのスピーカーシステムなのに、オートグラフを名器として感じ、ウェストミンスターを名器とは思えない、
現行製品であってもパラゴンは名器と直感したのに、ウェストミンスターはそうではなかった。

誤解のないようにことわっておくが、ここであげている3つのスピーカーシステム(オートグラフ、ウェストミンスター、パラゴン)では、名器とは思えないウェストミンスター・ロイヤル/SEは完成度が高いところにあるといえるし、鳴らしていくうえでの、いわゆるクセの少なさもウェストミンスターである。

ウェストミンスター・ロイヤル/SEはよく出来たスピーカーシステムだ、と思う。
なのに、どうしてもウェストミンスターは、私にとって名器ではない。

オートグラフに感じられてウェストミンスターに感じられないもの、
パラゴンに感じられてウェストミンスターに感じられないもの、
つまりオートグラフとパラゴンに共通して感じられるもの、とはいったいなんなのか。

「スケール」だと思う。

昨年10月5日に四谷三丁目・喫茶茶会記で行った工業デザイナーの坂野博行さんとの、「オーディオのデザイン論」を語るために、の中で パラゴンの話になったときに坂野さんから出たキーワードが、この「スケール」である。

タンノイのオートグラフとウェストミンスターとのあいだに私が感じていることについては、違う方向から語るつもりでいたのだが、坂野さんのいわれた「スケール」を聞いて、 これほど簡潔に表現できるキーワードがあったことに気がついた。

ここでいう「スケール」とは、製品そのもののスケールという意味ではない。

製品そのもののスケールでいえば、オートグラフとウェストミンスターとほぼ同等か、むしろウェストミンスターのほうがスケールは大きいといえるところもある。
けれど、坂野さんが使われた意味での「スケール」では、私の解釈ではオートグラフのほうがスケールが大きい、ということになる。

坂野さんは、このとき、「スケール」についてパラゴンとの対比で同じJBLのハーツフィールドを例に挙げられた。

パラゴンとハーツフィールドは、どちらもJBLの家庭用スピーカーシステムとして、アメリカのいわば黄金時代を代表するモノ(名器)であるけれど、ハーツフィールドはモノーラル時代の、パラゴンはステレオ時代になって開発されたスピーカーシステムであり、どちらが見事とか、素晴らしい、とか、そういった比較をするようなものではないのだが、このふたつのスピーカーシステムを生み出した発想の「スケール」ということになると、パラゴンの方がハーツフィールドよりも大きい、ということになる(そう私は聞いていた)。

ハーツフィールドとパラゴンとでは、ハーツフィールドのほうが美しいスピーカーシステムだと思っていた時期があった。 いまも、このスピーカーが似合う部屋のコーナーに収められたときに醸し出される雰囲気には魅かれるものがある。
けれどパラゴンには、ステレオ用スピーカーシステムとして左右のスピーカーをひとつにまとめてしまうという、そういう意味での「スケール」の大きさがあり、これに関しては、モノーラル、ステレオという時代背景も関係していることは百も承知のうえで、ハーツフィールドには、仕方のないことだが、パラゴン的な「スケール」の大きさは乏しい、と思う。

この「スケール」がタンノイでは、逆転してモノーラル時代に生み出されたオートグラフに感じられ、ステレオ時代になってからのウェストミンスターには、ないとはいわないまでも稀薄になっている。
http://audiosharing.com/blog/?cat=98

上の記事で「スケール」を「風格」又は「品位」と読み換えるとなんとなく文意が伝わりますね。

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JBL 現行のスピーカーシステム
https://jp.jbl.com/premium-speakers

JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html

JBL 歴代エンクロージャー-キャビネット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index3.html

JBL 歴代スピーカーシステム(民生用)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index2.html

JBL 歴代スピーカーシステム(プロフェッショナルシリーズ)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index.html


 

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コメント
1. 中川隆[-10522] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:18:16 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[37] 報告
JBL ハーツフィールド レプリカ


ユートピア機器
JBL 38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX

■ HARTSFIELD OAK/M

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1200×W 1150×D 800mm

JBL 38cmに最適なフロントホーンスピーカーです。現在、一番の銘器とされています。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/09_01.html
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

2. 中川隆[-10521] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:26:13 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[38] 報告

JBL ハーツフィールド レプリカ


Hartsfield ケンリック - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+Hartsfield+%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF


[Old Vid] KENRICK top-end repro JBL Hartsfield & "RE-LEAF E1-KRS" DAC at Mr. T's house 最高峰ハーツフィールド
2020/04/08




厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム
http://jbl43.com/?pid=63841774

型番 hartsfield-3
販売価格 7,300,000円(税抜)
在庫数 在庫 0 ペア 売切れ中
-SOLD OUT-





厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム

JBL HARTSFIELD D30085

お待たせしました。ケンリックサウンドによるJBLハーツフィールド(D30085)のスペシャルカスタムバージョン。ヴィンテージ・レプリカ個体をスペシャルモディファイいたしました。前回のハーツフィールドはこちら。

ネットワークのコンデンサーには、デンマーク・Jantzenの高級メタライズドポリプロピレン・フィルム・コンデンサー、Z-Superiorを使用。そしてアッテネーターには、なんと贅沢にも、ファインメットカットコア(ナノ結晶軟磁性材料)を用いたノグチトランスのステップダウントランスアッテネーター『FM-ATSP1』を採用。抵抗式アッテネータでは実現できなかった、高忠実度再生が可能となりました。ロシア製ミルスペックの10ステップ切り替えスイッチとの組み合わせで1dBステップのトランス式に改変しています。ネットワークを介していながらマルチアンプと変わらない鮮明度を維持します。器内配線材には全てアムトランス社のφ0.9単線・金メッキOFC線(フッ素樹脂被覆)を使っています。

このハーツフィールドの音の良さを引き出すポイントは、やはりケンリックサウンドによる特別なチューニングに他なりません。とにかく上記の動画をまずはご覧ください(パソコンにヘッドホンを装着してその臨場感もご確認ください)。

数ヶ月に及ぶレストア行程と多くの吟味パーツとノウハウによって世界一良い音がするハーツフィールドが、完成しました。他のどのハーツフィールドでもこのような広いレンジと速いレスポンスで生々しい出音を聴くことはできません。

ウーファーは新規着磁を施した最高峰アルニコユニット、150-4Cを凌駕するCLASSIC AUDIO LOUDSPEAKERS社の160-4Cを採用しました。完全に150-4Cを模した特別なユニットですが、強力なアルニコ磁気回路を備え、もはや無敵と呼べる領域に到達しています。

そして、分解清掃を行ったコンプレッションドライバーJBL375には再着磁を施し、砲金ブロックから削りだして製作したバブルバックカバーを装着。標準の砂型鋳物製アルミ合金のカバーに対して3倍の重量を誇り、内部の鏡面仕上げカーブは、ダイアフラムから発せられた反射音を巧みに合成、スロート部から放出して美しい音色を生成します。ダイアフラムは標準のアルミ製から軽量で内部損失が大きい理想的なベリリウム製に交換しており、2wayでありながら驚くほど高域の伸びが保証されてます。レイオーディオやPioneer Exclusiveシリーズにも採用されるTAD TD-4001にもベリリウムダイアフラムが使われています。このダイアフラムの旨味を最大限引き出すため、クロスオーバーポイントは標準の500Hzから420Hzに敢えて引き下げています。結果、超ハイスピードでありながら、低域とのつながりが滑らかでレンジが広く濃厚な響きをもたらします。160-4Cとのコンビネーションが最も生かされるポイントを、時間をかけて導き出すことに成功しています。

キャビネットを全て分解補修・塗装。最終段階の音響特性バランス調整はじっくりと時間をかけてポテンシャルを引き出します。ビス類は全て新品交換。グリルクロスは当時の生地と同じものを用いて全て新品張り替えをしています。そして、ゴールドウィングは丁寧に分解後、細かな腐食を研磨し、新たに金粉塗装を行っているため上質な輝きを取り戻しているのです。

極めつけのキャビネットの仕上げです。塗装には最高級ポリエステル塗装にて仕上げています。艶やかなキャビネットの仕上がり通り、奏でられるサウンドは繊細且つ目を見張る奥行き感に長けています。塗装一つで音色をチューニングできるのはケンリックサウンドならでは。決して本来の“音”を壊すことなく、品質を引上げるという高度なメンテナンスです。掲載中の動画でも片鱗は伝わると思いますが、ご来店の上で実際のご試聴を歓迎致します。遠方からでも是非、弊社にお越し頂き、その音、品質をお確かめください。楽器のピアノやギターと同じで、音の響きは塗装の出来映えに大きく左右されます。

できうる限りの贅を尽くした、他店では真似ができない完全レストアハーツフィールドです。他のハーツフィールドは、古い音源の再生に関しては雰囲気良く鳴らせますが、現代ソースは、過度な箱鳴りで破綻し、高域は頭打ち、低域は詰まりを生じてしまい再現は、やはり厳しくなってしまいます。新旧どちらのソースでも、そしてあらゆるジャンルをも敏捷で重厚に気持ちよく鳴らせるハーツフィールドが、やはり最高峰と呼ぶにふさわしい個体です。
箱そのものが音を生み出すハーツフィールドは、音響スピーカーである一方で、トランスデューサーだとも痛感します。アンプから受けた音楽の電気信号を、それ自身が音響変換する楽器に他なりません。実に至宝の名機、王者の風格はいつかは入手したい!そう思わせる魅力に充ち満ちています。これはまさに一生モノのお宝になるでしょう。特に今回の吟味したパーツの共演は、最高のパフォーマンスを発揮しています。


お手持ちのハーツフィールドを全く同じ仕上げにするサービスも承っております。費用200万円〜(配送費用別)この予算をかけてでも必ずご満足頂ける作品に仕上げられる自信があります。今まで聴いていたハーツフィールドの音はいったい何だったんだと、この音を目の当たりにした全員が思うことでしょう。

※24金蒸着チタニウム・ダイアフラムのスーパーツイーター、TANNOY ST-200との相性が素晴らしいため、ご希望の場合、特別にこちらもセットでご提供致します。コネクトケーブルは、アムトランス社のφ0.9単線・金メッキOFC線(フッ素樹脂被覆)です。



【製品仕様】

方式 フロントロードホーン型2ウェイ・2スピーカー
使用ユニット 低域用:38cmコーン型(160-4C)×2
中高域用:ホーン型(375+H5039+L5090)×2
ネットワーク:LX5ベースのKRSカスタムネットワーク
クロスオーバー周波数 420Hzに調整(標準は500Hz)
インピーダンス 16Ω
外形寸法 幅1,130×高さ1,100×奥行610mm


ケンリックサウンドで行うメンテナンスについて

オークションや中古ショップで、価格が安いという理由だけで状態が芳しくない個体やジャンク品を入手されて、ご自分で修理する費用が予想以上に発生したり、思わぬ不具合に当たり修理不能だったなど、苦い経験をされたことはありませんか?

例えオーディオ店で扱われている品物でも、キャビネットの傷や付属品の不足が激しいなど、決して良質とは呼べないものも多く見受けられます。

ケンリックサウンドでは、JBLスピーカーのメンテナンスとして基本的なウレタンエッジ交換に始まり、キャビネットのクリーニング、またはツキ板交換、アッテネーターのクリーニング、または新品交換や、ユニット内部、ネットワークの点検、欠損パーツの補修、そしてオプションサービスでのオーバーホールから、カスタムメイドまで・・・、末永く今後も安心してお使い頂けるように万全の整備体制を整えてメンテナンスに臨んでおります。ここまで細部に至るまで手をかけられるのは、JBL43XX専門店のケンリックサウンドだからできるサービスです。

ご予約による販売も承っているため、メンテナンス完了してもウェブサイトに紹介されずに直接お客様の元へ渡っていくスピーカーたちが増えています。ウェブサイトだけを頼りにお待ちいだいる方にはご不便をおかけして申し訳ありません。

この商品に施されたメンテナンス内容

・ドライバー×2本 再着磁済み(ウーファー×2本は新規着磁)

・375用ベリリウムダイアフラムを採用

・砲金無垢削り出し375バックカバー×2本

・ネットワークLX5、コンデンサー新品交換、金メッキ端子交換

・ネットワークのアッテネーターを、10ステップのファインメット・カットコアトランス式に新品交換

・配線材にテフロン金メッキ単線採用

・全てのボルト新品交換

・グリルクロス新品張り替え済

・ゴールドウィングは金粉塗装

・キャビネット最高級ポリエステル塗装

・音響特性チェック・エージング鳴らしこみ

上記ではご説明していない本商品に施された細かなメンテナンス工程が他にもいくつかございます。大きな要素ではなくても、古いスピーカーを蘇らせるには欠かせないポイントなのです。

ケンリックサウンドのスピーカー保証

ご購入から原則12か月間の保証がつきます。保証期間を過ぎても専門店ならではのパーツ完備により、あらゆる修理・補修に柔軟に対応いたします。JBL社で取扱中止となっているパーツでも当店が保管しているものも存在します。

JBL43シリーズを常に多く手掛けておりますので、後々の下取りアップグレードでも大いにお力になれます。4343からダブルウーファーの4350へ下取り差額交換されたり、引っ越しに伴いスピーカーの縮小化などでも、適切なモデルのご紹介が可能です。

ウレタンエッジの寿命(一般使用下にておよそ10年)が訪れても当店でエッジ交換を承れます。専門店ならではの安心感は価格を超えた付加価値です。

ご不明な点がある場合は

当店ウェブサイトのQ&A よくある質問をご覧いただくか、メールまたお電話(03-5948-6056)にてお問い合わせください。スピーカーをご購入いただいた世界中のお客様からコメントと画像をお寄せいただいく「お客様の声」コーナーもご参照ください。



発送方法

東京都より池田ピアノ運送の運送便です。送料はおよそ80,000円〜120,000円

お支払方法

お振込先は【ジャパンネット銀行】です。

アプラス、ジャックス、オリコのショッピングクレジット(ローン決済)もご利用可能です。最長60回払いまで対応いたします。事前にお問い合わせください。
送料・・・配送方法選択時は「ヤマト運輸」をお選び下さい。

http://jbl43.com/?pid=63841774
3. 中川隆[-10520] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:28:14 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[39] 報告
Westrex Receiver T-510-A, 150-4C
 1941年、アルテック・サーヴィス社に技術担当副社長として入社したジェームス・B・ランシング(同時に社名をアルテック・ランシングに改めた)は、1946年に同社を辞し、積年の夢であった家庭用システムの開発を目指してJ.B.L.サウンド社を設立した。 その後’50年代に入り、ウェストレック社からの依頼でつくったのが、T−501ーAとT−502−Bフロントロード・ホーン・ステージ用システムで、前者に2本、後者に4本の『T−510−A』低域用レシーヴァーが使われている。 

このユニットは4インチ(10.6cm)のヴォイスコイル(インピーダンスは32Ω)を持ち、従来の同社の低域ユニットのバスケット(フレーム)が頂角の浅いものだったため、外周部にスペーサーを入れ、業務用にふさわしい深い頂角のコーン紙を採用、高いスタッフネスを獲得した製品である。加えて、磁気回路は強力そのもののため、ホーンロード型のエンクロジャー以外では本領を発揮しにくいと思われる。

本機のハンドルを廃しト塗色を変えて民生用の展開を図ったのがJ.B.L.150−4Cであり、ヘヴィーデューティー仕様ウーファーとしてD30085(ハーツフィールヅ)やD44000(パラゴン)に搭載され、同社の代表作となった。


Model 150−4C
振動版口径:15inc、重量:11.3kg 
クロスオーバー:500Hz、インピーダンス:16Ω、最大出力:30W

150−4Cは創設当時JBLがウェストレックスに納入していた業務用ウーファーT510Aの民生ヴァージョン。

130Aと共通のフレームにリング状のスペーサーを介して、K145の原型ともいうべき頂角の深いコーン紙に対応させている。低音部はコーナー型の折り曲げホーンになっている。

フロントロードでウーファーの後面からのプレッシャーは全く使っていない。
ウーファーは完全にクローズドチェンバーの中に収めている。
ホーン開口部面積は狭くオーディオ帯域の下の方をカバーするのは無理で最低域はあきらめその上のオーバートーンをうまく再現して全体の音質を整えている。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


JBL史上最強のウーハー 150−4C

今回、幸運にも非常に稀なウーハーを手に入れる事が出来ましたので、我が【C45 METREGON】のウーハーを取り替える事にしました。その非常に稀なウーハーとは、かのハーツフィールド、最初期のパラゴン及びほんの稀にメトロゴンにも組み込まれていた15インチのウーハー、

そうあの有名な【150−4C(16Ω)】です。

このウーハーにはノン・コルゲーションタイプの非常に硬いストレート・コーン紙が使われています。しかも軽くて指ではじくと“パーン!”という手ごたえがあり強度も相当高いものと想われます。マグネット(アルニコV)は130系と比べると1/2ポンド重く、非常に能率の高いウーハーです。

ですからf0(最低共振周波数)は35Hzとかなり高く、現在のウーハーと比べれば最低域は出ないタイプのものです。 今、使用中の【LE15A】ウーハーのf0は20Hzですので、この点が少し心配といえば心配な点です。

また、コーンの頂角はかなり深いタイプで、130系のフレーム周縁にスペーサーを設けてこのコーンを取付ける事が出来るようにした合理的な考えで設計されたものです。

これら高能率のユニットは『マキシマム・エフィシェンシー(最高の能率)・シリーズ』と呼ばれており、【150−4C】もこのシリーズに含まれます。
【150−4C】のボイスコイルはショート・ボイスコイル(アンダーハング・ボイスコイル)で、エッジはコーン紙の延長を波型にした所謂フィクスド・エッジと呼ばれるものです。

ところで、JBLには1946年の創業間もない頃からウエスタン・エレクトリック(WE)に納められていた強力なユニット達が存在していました。その中のウーハーをコンシュマー・モデルとしたものが【150−4C】です。このWEに納入されていたユニットは、【T510A】という型名がつけられており、’50年代中頃のWEのシアター・システムに【375】ドライバーのWE版である【T530A】と共に幾つかのシステムが構成されていたそうです。

私の入手しました【150−4C】は真に極上品の超美品であり、左右のペアも真に揃ったこれまた非常に稀なものです。シリアル・ナンバーは左右連番の“10161”と“10162”です。

裏の銘板のJBLのロゴ・マークは一番最初のものが記されています。また、フレームにも『JIM LANSING』の流れるような美しい書体のロゴ・マークが記されています。
 
【150−4C(16Ω)】ウーハー

【150−4C】ウーハーと【375】コンプレッション・ドライバーを繋ぐネットワークは、この時のために長い間手元に置いておいた【N400】ネットワークを使用します。【N400】は型番からしばしばクロスオーバー周波数が400Hzと間違われますが、実際は500Hzです。(N500、N500Hという型番のネットワークも存在していました。)

この【N400】の低域側は一応コイルだけは入っていますが、減衰量は6dB/octで非常に高い周波数で切っていますので、ウーハーの高域は殆ど切っていないに等しいものです。高域側の方は完全な12dB/octで大体500Hzぐらいから低域をスパッと切っています。

これは【375】と【H5041】ホーンとも関係してきており、ロード(負荷)が完全にかからない帯域までドライバーを動作させているために、その辺を今度はウーハーの方がうまくアシストして両方のユニットを繋ぐという感じです。

そのために、この時代のシステムをチャンネル・デバイダーを使って指定周波数で高域側も低域側もスパッと切ってしまうマルチ・アンプ方式で鳴らしても殆どの場合、うまく繋がらないで中域が抜けてしまうという結果となってしまうのです。ですから、この時代のシステムはメーカー指定のネットワークを使用するのが一番と考えます。
私の所有している【N400】ネットワークのシリアル・ナンバーは、これまた左右連番の“1771”と“1772”です。
 
【N400(16Ω)】ネットワーク

以下に実際にウーハーを取替えた工程を示します。写真で見ると簡単そうに見えますが、実際には相当に気力と体力を要する作業です。

特にウーハーを取付けているボルトの取り外し、取り付けはスペースが少ないためにL形の特殊なドライバー(この場合はネジまわし)を用いて、片手を奥に突っ込んで行わなければなりません。これには相当参りました。
もう2度とウーハーの交換はやりたくないというのが今の心境です。
 
この度、私所有のメトロゴンから取り外されてしまった【LE15A】ウーハーは『リニア・エフィシェンシー・シリーズ』に含まれます。このLEシリーズでは能率は程々にして、その代わり再生周波数帯域を広げるようにしたものです。

コーン紙にはコルゲーションが入り、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)能率は低下しました。
ボイスコ
イルはロング・ボイスコイル(オーバーハング・ボイスコイル)で、エッジはフィクスド・エッジではなく、初期はランサロインと呼ばれる材質、その後はウレタンに材質が変更となり形式はロール・エッジを採用して振幅が大きく取れる構造となりました。
これら全ての変更で低域特性を良くしており、f0は20Hzまで下がりました。
私の所有している【LE15A(8Ω)】のエッジは、おそらくウレタン・エッジであったために後からセーム皮に交換したものだと想われます。

以上でウーハーの交換は、殆ど丸1日がかりで何とか無事に終える事ができました。もう手も足も腰もガクガクでした。その後遺症はその後2日間ほど残りましたが、今はもう治っています。ですが、やはり歳には勝てないようですね。

ウーハーとネットワークの交換で、メトロゴンのスピーカー・システムとしての能率は相当上がったようです。コントロール・アンプのボリュームの位置が所定の音量を得るのに交換前と交換後では約3目盛程違っています。これで高能率の【375】も【075】も本領を発揮してくれるでしょう。今までは相当【LX5】ネットワークで能率を犠牲にしていたのですから・・・。

スーパー・ツィーターの出力音圧レベルも再度調整し直して、現在は98dBから100dBに設定変更しています。

ウーハーを交換した後の『音』の違いですが、やはり軽量コーンを使用した高能率型の【150−4C】ウーハーでは音の立ち上がりと立ち下がりが随分と速くなったようです。それに連れて音のスピード感も相当速くなったように感じます。【375】、【075】とのスピード感がやっと揃ったようです。今まではウーハーのスピード感が中高域に追いついていなかった事を正に実感いたしました。また、今まで聴こえていなかった微小な音もはっきりと聴こえるようになりました。

最低域の再生についてはf0が20Hzから35Hzに15Hzも上昇したので心配していましたが、聴感上は殆ど変わりません。部屋を揺さ振る低音もちゃんと再生してくれています。

中域も音が濃くなったように想います。【150−4C】ウーハーの高域が重なっているからでしょうか?

結論として、今回のウーハーの取り替えはまんまと“大成功”だったようです。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-23.html

4. 中川隆[-10519] koaQ7Jey 2020年10月28日 16:28:50 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[40] 報告
当時のJBLのスピーカーはどれも業務用に開発された強力なユニットを美しいモダンアートのエンクロージャーに入れた物が多いです。
私はJBLが好きで(WE、アルテック、タンノイ他も好きですが)C31、ハーツフィールド、パラゴン、メトロゴン、ミニゴン、オリンパス、C37、LE8T、PA用システム、を使って来ました。どれも結局は最初期型が音が素直で、鳴らすのも簡単なので今残っているのは最初期のユニットが入ったオリジナルです。

古いユニットは最初は音が詰っていても、2年位毎日鳴らすと良い音になる事が多いです。メトロゴンも最初我が家に来た時は音が飛ばない鳴らないスピーカーでした。かがり火に持って行って毎日BGMで鳴らしていたら2年目位から鮮やかな音が出る様になり今では吃驚する位伸びのある美音を奏でています。

眠っていた物を呼び覚ますには時間が必要です。焦っては駄目ですね。


パラゴンでもハーツでも鳴らすのが難しいと思っている方が多い様ですが、それは間違いです。先日横浜の三上さんもパラゴン欲しいけど鳴らすのが難しいから・・と仰っていました。あの三上さんでも勘違いされています。

パラゴン鳴らすの難しい説が出来たのはSS誌の記事だと思います。理由は中・後期型のパラゴンが鳴らすのが難しいのであって、初期型は簡単に良い音で鳴ります。

元々初期型の150-4Cと375,075でチューニングして作った箱です。ユニット変えるとバランスは当然崩れます。中期、後期に行くに従ってハイファイにはなりますが、それだけ鈍いユニットを使っています。その鈍さが鳴らし難さにつながります。

初期型はパラゴンでもハーツでもメトロゴンでも部屋の壁に押しつけて置いてアンプをつなげば良い音で鳴る様に出来ています。能率も高いので2〜3Wの真空管アンプでも十分良い音でなります。

150-4CやA130、375や175、075は他に変わる物が無い名機です。

素直な美音を奏でます。クラシックもジャズも綺麗に再生します。
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/


先日横須賀の三上邸で音を沢山聴かせて頂いて、その時話題に出たのですが,

「JBLはジャズ向き??」

と言う話です。
http://bit.ly/djGgGv


JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向き
と日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗になります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。

まあタンノイもクラシック向きではなく、良い音でジャズを聴けます。特にシルバーの30cmは癖が無く、バスレフ箱で聴くと、良い響きでジャズを聴く事が出来ます。

初期のユニットは癖が無いので、使い方で何でも鳴ると思うのですが・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/

5. 2020年10月28日 17:57:53 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[44] 報告

1960年代の JBL ハーツフィールドを使ったシステム
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk06.html
6. 中川隆[-10512] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:24:04 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[49] 報告

474 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2006/12/18

パラゴンも良いけれど、最近はハーツフィールドが欲しくなってきた...


475 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/12/18

わしは逆だな。
今回 DD66000 はパラゴン復活にしておけば良かったのにと思う。


451 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/10/05

ハーツフィールドのスレ、無いな。


452 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/10/05
>>451
誰も持ってない


476 : T[sage] : 投稿日:2006/12/19 00:29:16ID:wBa1k34T [1/1回]

歴史的な順序として、ハーツフィールドの次がパラゴン・・
と、期待したい所ではありますが、元々製造を中止した理由が、木工のできる職人さんが居なくなるってのが理由でしたので、難しいのでは?

7. 中川隆[-10508] koaQ7Jey 2020年10月28日 18:51:35 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[53] 報告
ハーツフィールドの歴史
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html


D30085 ハーツフィールドは JBL の初期の最高傑作スピーカーとして知られています。
このスピーカーによりJBLは世界的なスピーカー製造メーカーとしての名声を確立しました。

ハーツフィールドの製作を手がけたのは JBLの主任技師であり工業デザイナーであったビル・ハーツフィールドです。 

1954年、JBLは元々プロフェッショナル用の劇場用として設計/開発された375SIGドライバーと150−4Cウーファーを、このシステムのために新たに開発された537−509ホーン/レンズとフロントローディングの低音ホーン型エンクロジャーに組み合わせて一般家庭用に D30085ハーツフィールドとして発売しました。

翌55年には「ライフ」で、『夢の究極のスピーカー』として紹介され、JBLの名は全米中に知れわたることになります。ハーツフィールドはその後も、ユニット仕様とホーン設計の両面で発展を続けることになります

まず1959年に、低音ホーンの構造がシンプルな構造に再設計されました。その変更理由としてまず構造が複雑な折り曲げホーンは、製造コストが高くついたこと、さらに重低音の伸びが不足していたことがあげられています。

これらの問題に対処すべく、バート・ロカンシーはウーファー背面のバックチャンバーをより広くするとともに、ホーンの開口部を拡げて、ホーンの通り道をシンプルに改善し、その結果、重低音は目覚しく改善されることになりました。

1964年には最後の改良が加えられ 075トィーターと N7000ネットワークが追加されて3Wayシステムへと生まれ変わりました。

N500Hネットワークも新型の N400に変更されました。  

さらにウーファーの 150−4Cは LE15Aに置き換えられました。

エンクロージャーのチップボードの多いものに変わりました。

しかしこの年に結局ハーツフィールドは製造中止となります。
その理由としてモノラル再生に変わりステレオ再生がメインになったことがあげられています。

ちなみに1970年ごろにもハーツフィールドは少数再生産されましたがこれは外観はおなじですが中身は全く異なっており通常別物扱いされているようです。

私のハーツフィールドは 1959年〜1963年までに生産された中期型と考えられます。


ハーツフィールド奮闘記・エンクロージャー探し

ふと知り合った真空管アンプ製作者宅ではじめてハーツフィールドのすばらしいサウンドを聴かせて頂いたのは20年近く前のことだ。以来ぜひほしいと思っていたが、オーディオのカタログにすら載っておらず、名前すらわからなかった。

年数が経ち外観の記憶も薄れていて数年後オークションでクリプシュホーンを見つけ、あのスピーカーはこれだったかなと思い購入してみたがぜんぜん違うものでありすぐに手放したりもした。その後、オーディオ雑誌でハーツフィールドの写真をみかけ、これだ!とようやく謎のスピーカーの正体がわかった次第である。

それから本格的なハーツフィールド探しがはじまった
2000年にようやく茨城のオーディオマートという輸入業者からハーツフィールドのエンクロージャーだけを購入することができた。

JBLのオリジナルものという話で購入したが、茨城在住の知人の超オーディオマニアによればその業者は本物しか仕入れないそうなのでおそらく、そうであろうと思いたい。無傷といってよい美品であった。

その後、いろいろ調べてみたがまずホーンの構造や JBLのロゴ的には初期型ではなくホーン構造変更の中期型以降のものであり、ネットワークの取り付け穴の構造は、N500H用のものであり、N400用のものではないことがわかった。
このことから 150-4Cと N500Hの中期型である可能性が高い。

ハーツフィールドのエンクロージャーは山水などの作った日本製のものもあるそうだが、ユニットの取り付けネジがミリのではなくインチサイズのものであったり、いかにもアメリカ的な大雑把なつくりであることから少なくともアメリカで作られたものであると確信している。

ちなみにエンクロージャーは米松合板で作られている。


ハーツフィールドを上から見た内部構造。折りたたみのフロントロードホーンである。
ハーツフィールドの内部の立体構造。
ハーツフィールドのエンクロージャー正面
ハーツフィールドのエンクロージャー後面
JBLのロゴ。中期型と思われる。
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html


ユニット探し

その後からユニット探しがはじまった。

まずオークションで運よくハーツフィールド用の537−509ホーン/レンズを手に入れることができた。これはその後もオークションも見るがまず見かけることのないもので大変ラッキーなことであった。JBL の同型のものはほかにもあるが型番がことなり現在537−509を手に入れることは至難のわざであると思われる。

つぎに中高域の375ドライバーもオークションで手に入れた。私の 375 は灰色のオールドのものでなく黒い後期型のものであるが、磁力の劣化を考えれば新しい型の方が良いだろう。375は今でもときどきオークションで見かけるので購入は難しいものではない。灰色の古い型のものもその気になれば手に入れることはできる。

さて手に入れるのが一番難しいのが N500H のネットワークである。これはハーツフィールド用のものであり、後継のネットワークも存在しない。しかしこれまた運よくオークションで手に入れることができた。20万円という値段に躊躇したが今を逃しては二度と手に入れることはできないと思い(実際出品者もそう書いていた)清水の舞台から飛び降りるつもりで落札した。しかしウーファーを購入する前にここで資金はつき頓挫することになる。

N500Hのネットワーク。年代物にしては美品
1961年11月24日と読める。

その後仕事が忙しいこともあってウーファーユニット探しを真剣にしないまま時が過ぎた。オリジナルのハーツフィールドのウーファーユニットすなわち 150-4C を探すのは非常に困難を極めた。

しかしアメリカのヤフーのオークションで 150-4 を安く手に入れることに成功した。安かったのはコーン紙が破損していたことがその理由であった。コーン紙など簡単に張り替えられるだろうと楽観していた。
そもそも 150-4Cと 150-4の違いに気づいていなかった。コーン紙の張替えを業者にお願いしようとアメリカから取り寄せたきり未開封だった 150-4 の箱を開いたときにその違いに気づいて愕然とすることになる。

150-4C は16オームなのだが、150-4 はなんと32オームだったのである。
これでは16オーム用の N500H のネットワークは使えない。しかも JBLの業者にコーン紙の張替えをお願いしたら 150-4C のコーン紙自体のリコーンキットが手に入らないため不可能といわれた。

しかし、ここでまた奇跡的に運よくオークションで 150-4C のコーン紙のリコーンキットが売られていて、それを購入することに成功した。コーン紙自体が16オームだからこのコーン紙に変えたら 150-4 は 150-4C と全く同じものになる。
喜び勇んで業者にそのリコーンキットを送ってコーン紙の張替えをお願いしたところ、数日後に返事が業者から来た。ボイスコイルをいれる隙間があまりに狭すぎてコーン紙の張替えは困難というのである。高い金を払ってリコーンキットを購入したのに、とお先まっくらになった。そこで 150-4C の代わりとなるウーファーを探すことにした。

150-4C はまれにオークションでも出品されるが 40万円という法外な値段がついてたりして手がでない。ならばとりあえずは代用でと考えたわけである。

JBL の業者に相談したところ、150-4C の代わりなら JBL の K145 がベストであるとのことであった。 K145 は 150-4C のプロ用バージョンであり、実質 150-4C と同じである。

しかしこのユニットもまた30年以上も前に発売中止になっていてオークションでもまず見かけることのないものであった。しかし探し続けてようやく K145 をオークションで手に入れることができた。コーン紙をリコーンしたという代物であったがこの際細かいことにはこだわるまい、これでようやくハーツフィールドが完成するというものである。出品者から届くなり箱からあけてみた。ユニット裏にK145−16とかいてある。たしかに16オームのようだ。

これがK145-16.たしかに16オームと書いてある。

K145 のまあ実に重厚なフレーム。こんな 38cmユニットは見たことがない。

エンクロージャーのバックチェンバーをはずしたところ。ウーファーのつりつけ開口部が見える。吸音材も50年くらい前のものか、弾力性がまったくなくカチカチになっている。

K145 を取り付けたところ。吸音材も新しいのを追加した。
こうしてついにK145をエンクロージャーにつけることができた。エンクロージャーを購入してからウーファーを取り付けるまであしかけ 9年近くかかったことになる。

とりはずしたバックチェンバーにあるネットワーク取り付け穴。
たしかに N500H用でありほかのどの JBLのネットワークとも合わない。

N500H をつりつけたところ。N500H の裏面が見える。ウーファーのコードは穴がありその穴を通すようになっていた。穴の径は小さく、スピーカーケーブルにこだわりが感じられないやはりかなりの年代物のようだ。

こうして一台のウーファーの取り付けが完成し、もう一台のウーファーの取り付け作業にかかったのだがもう一つの K145 の箱を開いてとんでもないことが判明した。それがこれだ!

なんとK145-8と書いてある。16オームではなくて8オームだ。もう片方のは16オームと書いてあったのに!左右のインピーダンスが違うなんてそんなばかなことがあるのだろうか。動揺してすぐさま K145の出品者に電話して左右が 8オームと 16オームと異なるのか、確認してみた。そしたらリコーン物なのでユニット裏の表示には関係なくどちらも8オームだという。

これでまたお先真っ暗になった。なんせネットワークの N500H はウーファーが 16オーム用のネットワークである。これでは低音部が使えない。しかも業者にクレームをつけることもできない。なぜなら出品の文章のどこにも 16オームと書いていないからである。

私は 150-4C のかわりに最適ということでノーマルの K145 は16オームだと思い込んでいたが実は K145 は 8オームがノーマルであり、16オームのはオプションであるにすぎないということが後でわかった。

しかしここまできたらもうやめるわけにはいかない。とりあへず8オームの K145で完成させて N500Hは飾りだけにしてネットワークは自作で作ることにした。そもそも50年前のネットワークなどコンデンサーが劣化していて音は明らかに現代のものに劣っているはずである。自分でつくった方がはるかに音がいいさと自分を慰めながら作業を先にすすめた。

つぎに 375とレンズのとりつけ作業にはいった。天板をはずさずに穴から入れるだけだろうと思っていたがとんでもなかった。とても天板をはずさずにはそんなことはできず仕方なく天板をはずした。

天板をはずしたところ。さらにサランネットもはずさなければ取り付けできないことがわかりサランネットもはずした。

そして 375とレンズをつけてついにユニット取り付けとなった。しかし 375のまあ重かったこと。

つぎに天板をとりつけたがなぜかレンズの取り付けネジが邪魔してうまく天板がはまらない。その原因として 375のエンクロージャーのサランネットが購入したときから上下さかさまだったことが判明した。そこでまた 375のレンズをサランネットのネジをはずしてやり直した。そして天板をつけて本体はようやく完成した。

さてここからが肝心だ。ネットワークをどうするか。K145 が 16オームだったらそのまま N500H を使えたのにと未練が残るがこうなったら作らざるを得ない。とりあえず 375は N500H の高音部を使うとしてもウーファーのネットワークは少なくとも自分でつくらねばならない。

N500Hの情報として高域は−12dbで 500ヘルツでスパッと切っているがウーファーはコイルだけで−6dbで非常に高い周波数できっているということはネットで知りえた。しかし非常に高い周波数ってどれくらいだろう?

わからないからとりあえず N500H の中をあけてみてコイルに何mH を使っているかを確認してみることにした。8オームの場合、16オームの N500H のコイルの値の半分の値を使えばよいことになる。ところが N500H をあけてみたらコイルもコンデンサも値が書かれていない。書かれているのかもしれないが全く読めなかった。仕方がないので常識的に 800ヘルツあたりのクロスオーバーで−6dbで切ることにした。375が 500ヘルツ、ウーファーが 800ヘルツだから重なりも十分ありつながりもおそらく大丈夫だろうと思われる。

こうしてついに完成し、音だしをしてみた。チェロを鳴らしてみたが非常に朗々と鳴る。まるで楽器のよう。ビート音楽も聴いてみたが中低域が非常に歯切れが良い。クロスオーバーのつながりも良いようだ。

しかしハイ落ちは著しく明らかに高域が物足りない。現代ソースはツイーターなしには聴けない感じ。

そこで定番どおりスーパーツイーター的に 075を追加することにした。幸い075もハーツフィールド用に購入していた。075を追加するにはネットワークを作らねばならないからもういっそ N500Hは一切使わずすべて自作ネットにしてしまおうということになった。

375は N500H と同じく低域だけ 500ヘルツの−12dbできって高域は切らず、075は 7000ヘルツで−12dbでつなげることにした。これがそのネットワークの写真である。

http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html

ウーファーのコイルだけはハーツフィールドの後ろにとりつけた。
075もネットワークもダイソーの100円の箱に入れた。100円だけどなかなか立派な箱である。

こうして3ウェイのハーツフィールドが完成しいよいよ音だし。

高域が延びが俄然よくなり一気に本格的な音になった。
昔聴いたハーツフィールドの音そのものである。

375の音も純度が増し、高域まで伸びるようになった。やはり50年前のネットワークでは劣化は避けられないようであり、ネットワークの自作は正解だったようである。

低域から高域まで音の歯切れがよく同時に音が広がる。
無指向性に近い感じでどこの場所で聴いても一様に聴こえる。
弦楽器は楽器らしい木の音がする。それでいてボンつくようなホーン臭さもない。

たしかにジャンルを選ばぬ万能型のすばらしい音である。

yamahaの GF-1 を抜いて我が家のエースに君臨することになった。
N500H は組み込んだまま飾りになってしまった。
しかしいずれお金に余裕ができたら 150-4C のウーファーを手にいれ、N500H で鳴らしてみようと考えている。

スピーカーの配置はコーナーではなく逆オルソン型とした。


ユニット紹介


★中高域用音響レンズ&ホーン:537−509ホーン/レンズ

ひときわ眼をひく黄金色の美しい音響レンズです。
ハーツフィールド用に開発されたスラントプレートで音道の長さをスピーカーの中心部と周辺で変化させて位相差をつけ、ホーンから平面波で出てきた波を、水平方向に、ほぼ球形波に変えます。さらにスラントプレートを波形に折り曲げて全長を短く抑えています。

537−509を、小さいながらもバッフルにマウントして使うことにより低域のクロスオーバーを500Hzまで下げることに成功しています。現在では中古市場を含め手に入れるのは困難です。


★中高域ドライバー用ドライバー:375

4インチダイアフラムと非常に強力な磁器回路を持った16オームのJBL最強のドライバーです。重さ11,8キロはJBLのドライバーの中でも最も重いものです。周波数特性は7KHzぐらいからダラ下がりでこれをスラントプレート をつけて、その辺に少し共振を持たせ10KHzまで特性をフラットにしています。 それ以上は急激にカットされており12KHzくらいまでが再生の限界のようです。


★ツイーター:075
JBLの定番のホーン型ツイーター。2500ヘルツくらいから使えます。


★ウーファー:K145
JBLプロフェッショナル最強の38cmアルニコウーファー。JBLの 150-4C のプロ用バージョンであり、実質的には同じものです。重さ11,9キロはJBLのLE15Aも凌ぐ最重量であり、さらにアルニコVマグネットの9,1キロも最重量です。現在では入手困難です。


★ネットワーク:N500H
500ヘルツのクロスオーバーのネットワーク。150-4Cと375用に作られました。低域側は16オームの−6db、高域側は8オームの−12dbの減衰特性を持ちます。現在では入手困難です。

これより2010年9月2日追加更新分です

その後極上の 150‐4C がペアでオークションに売られたので少々高かったがこの機会を逃すと二度と手に入らないと思い購入した。 それとあいまって K145 をオークションで売りに出した。やはり非常に貴重なものだったので予想外の高値で売れた。 それで先方に送ったところ「二本ともコーン紙がボイスコイルにあたっていて、あまりに歪みっぽく使用できない」とクレームがきた。 我が家で鳴らしていたときにはそういうことは全くなかったのでどうやら輸送中の振動でコーン紙がボイスコイルに当たるようになったようだ。それで運んでくれたクロネコヤマトに相談したところ輸送中の破損ということで全額弁償してくれた。全くもって感謝である。当方の梱包が不十分だったかもしれないのに・・である。

ほどなくして150‐4C がアメリカから送られてきたがなんと一機が同じようにコーン紙がボイスコイルに当たり音が歪むではないか。 極上ということで購入したのに!。一体どこまでハーツフィールドは世話をかけてくれるのだろうと途方にくれた。早速先方に連絡をとりはしたものの、とりあえず自分でコーン紙を押したり向きを変えて取り付けてみたりといった自力修正を試みた。そうしたらなんとかコーン紙がボイスコイルに当たらなくなり音がひずまなくなった。ある意味自然治癒である。

ボイスコイルに当たるといっても輸送の振動でほんの少しだけコーン紙がずれたのだろう。 大口径のウーファーは本当に振動に弱いと実感した。

そういえば以前ガウスの46cm口径のウーファーを4つ落札したことがあったが4つともコーン紙がボイスコイルに当たっていて返品したことがあったっけ。 正直、大口径ウーファーはもうこりごりである。

ネットワークはオリジナルの 150‐4Cが手に入ったことでオリジナルの N500Hを使うことにした。

それで完成したハーツフィールドの音であるが、なんせネットワークが50年くらい前のものだからコンデンサーが大分いかれてるのか少々音が古臭い感じであった。現代物のソースには向かない感じである。しかし古いジャズやチェロの音などは絶品であった。

このままハーツフィールドのオリジナルのままでもいいが、いずれ N500H の回路図でも手に入れたらネットワークのパーツを新しいものにして聴いてみるのもいいかもしれない。ちなみに完成したのが 2009年の5月下旬で今はそれから一年3ヶ月たったが調子よく、壊れずに歪みもせずに鳴ってくれている。
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html

8. 中川隆[-10478] koaQ7Jey 2020年10月29日 11:28:59 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[22] 報告
ハーツ フィールドが聴ける店

福岡市 ジャズバー _ ハーツ フィールド
http://www.youtube.com/watch?v=zKE_jghSj6o






HEARTS FIELD (ハーツ フィールド)
http://www.hotpepper.jp/strJ000698774/
https://plus.google.com/104017840474285668115/photos?hl=ja#104017840474285668115/photos?hl=ja
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40006356/


福岡市中央区天神2-3-5 ジャンティグリB1F (福新楼の隣B1)

TEL 092-712-4369



博多一の繁華街、天神でジャズバーといったらここ!
特注の本皮張りのソファーに座って、店名由来のJBLハーツフィールドスピーカーから­流れるジャズレコードに耳を傾けて、タリスカーソーダを飲む幸せを是非!



【営業時間】18:00〜翌2:00

【定休日】日曜/第1月曜/年末年始


樽入りスコッチ タプローズ 945円/45cc
ボトル売りを一切せず、60Lの樽でのみ販売されている当店のハウスウィスキーです。お好みの飲み方でどうぞ!

ブラウンハイボール 840円
サントリー山崎10年を使ったハイボールです。樽由来のほんのりとした甘さが口に残ります。

スパイシーハイボール 840円
「タリスカー」を使ったハイボールです。ピリッと効いたブラックペッパーとスモーキーフレーバーの相性が抜群です。

ハートランドビール 700円

ハウスウイスキー 900円

チャージ料金 630円
予算の目安 2,000円以上〜3,000円未満
http://www.hotpepper.jp/strJ000698774/


スピーカーは店名由来のJBLハーツフィールド、アンプは真空管です。
音楽はジャズが中心、もちろんレコードです。

JBLのスピーカー、「ハーツフィールド」から流れるジャズを聴きながら ウイスキーを楽しむ、そんな大人のバーです。 樽入りウイスキーがメインで、カクテルはありません。


アクセス
西鉄大牟田線福岡(天神)駅南口から0.1km、徒歩5分
天神南駅(駅から0.2km)
天神駅(駅から0.4km)
駐車場: なし

地図
https://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&cid=18136738097762300137&q=%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89&iwloc=A&gl=JP&hl=ja
http://www.mapion.co.jp/m/33.58368389_130.40098389_8/v=m2:%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89/


グルメぱんだ さんの口コミ( 20代後半・男性・愛知県 ) '08/08 訪問
JBLの名機「ハーツフィールド」と樽ウイスキー。

少々きつい階段を下ったビルの地下一階にあるため、少々見つけづらいかもしれません。
しかし隣にエレベーターがあるのでご安心を。

一旦中に入ると、丁度良い暗さ、しかしどこか落ち着く空間が広がっています。
その中で店名を飾るJBLの名機「ハーツフィールド」でジャズを聴きながら、ウイスキーを傾ける・・・
そんなお店です。
マスターも気さくで、非常に親しみやすい方です。

メニューは基本的にウイスキーのみ。
その中でも、「タプローズ」が特にオススメです。
飲み方はロックかソーダ割りしかありませんが、
ソーダ割りならウイスキーに慣れていない方でも美味しくいただけると思います。
一人でも二人でも。またグループでも楽しめるお店です。
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40006356/dtlrvwlst/731597/


バカラッチさんの口コミ( 40代前半・男性・福岡県 ) '12/02 訪問

開業20年を超える老舗のバーということで、期待して行ってきました。 店内はレトロな雰囲気でさすが...
開業20年を超える老舗のバーということで、期待して行ってきました。

店内はレトロな雰囲気でさすがに歴史あるバーです。
レコードのジャズがかけられていて、とても高級そうなスピーカーから心地よい音が流れていました。
私と友人は樽入りウイスキーを注文し、車で来ていた友人はコーラを。

樽入りウイスキー(¥945)を飲むのは初めてだったのでかなり期待していましたが、味は・・・・特にすばらしいということもなく・・・・。
嗜好の問題なので仕方ないと思いますが、期待外れでした。

キスチョコも小さなお皿に少し盛られただけで¥525は高いのでは?
そこにちょっとしたナッツが付いてチャージ¥600。
まあ場所代なのでしょうが、コーラだけ飲んだ友人は¥1200。
なんだか微妙でした。

忙しい中マスター一人でお店を回されていたのでお話もできず。
次回は一人で開店直後とかに行ってみようと思います。
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40006356/dtlrvwlst/3815649/
9. 中川隆[-10474] koaQ7Jey 2020年10月29日 12:18:58 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[26] 報告

デッカ デコラ vs. ハーツフィールド


モアさんに「隠れ家」繋がりでお邪魔した。ただ置いてあるだけとはいうものの、6セットのスピーカーはいつでも音が出せるようにスタンバっていた。

中でもひときわ異彩を放って目を惹かれたのがデッカ デコラ。
数ある機器の中でも孤高の存在感がある。

いろいろとオーディオ遍歴を重ねて来られたモアさんが、

「クラッシック音楽を聴くにはもうこれ一台あれば何もいらない」

と思わしめたしろもの。かつて五味康祐氏が、その著書の中で

「デコラの上にオーケストラが展開している」

とその驚きを書き記した。日本には当時3台しか輸入されなかったという幻のコンソール。

正に拝聴という言葉が似合うが如く、鎮座して耳を傾けた。品位がある音とはこういう音のことを言うのだろう。そこはかとなく味わい深い飴色の響が綺麗に漂っている。コンソールの廻りを中心に波紋のように音が広がっていく。完結したシステムから流れ出る音楽は確かな一つの世界を構築している。モアさんが「上がり」を宣言したお気持ちが理解できる。

もともとは広いホールに置いてゆったりと音楽を楽しむために作られたものと思われるが、様々な設置環境でもその美しいホールトーンを満喫できると思った。少し高めの椅子に座って聴くと、コンサートホールの2階席最前列に座った様にフルオーケストラが展開する。座して聴くとコンソール中央の箱の中に人が立って演奏している様なリアリティがある。

部屋のどこで聴いても音の広がりを体感でき、その音色が変わらない。不思議に思っていると、モアさんがスピーカーのサランネットを外して中を見せてくれた。おお!まるでボーズではないか。モアさん曰く「BOSEのスピーカーの原型ですよ、これは」  仰る通り’60年代前半ステレオ黎明期に既に音の反射を計算して臨場感と広がりを出す技術が確立していたとは驚きである。

デコラとは違う意味で、古くて新しい音に耳が反応した。JBLのハーツフィールド。

実力の半分も出し切っていないとのこと。以前自宅ではぶ厚い土壁でできた部屋のコーナーにぴったりとくっつけて置いていたそうだ。その時の目の覚めるような鮮烈な音はここでは聴くことができないと仰る。

確かにここは倉庫代わりに使っているので、ハーツフィールドの実力は出し切れていないのかもしれない。しかし私の耳には亡くなる直前のチェット・ベイカーの奏でる憂いに満ちた深く柔らかな音色が耳から離れなかった。音楽の表現力は今もって一流である。ハーツフィールドの実力の片鱗を垣間見た。
http://www.shu-ks.com/nikki/2005/nikki8-1.html


オーディオ雑記帳 _ 「モアさんの隠れ家」

今、僕の朝はNHKの朝のバロックから始まる。そして夜、時間があればNHKのクラシック・ライブをなるべく聴くようにしているというか楽しみでもある。

マランツ10b → マランツ#7 → マランツ#9 → ハーツフィールド

から流れるクラシックが、また非常に良い。(いつの時代からJBLはジャズ向きだと言われるようになったのだろう?)

marantz#7, #9, Hartsfild のラインは基本的にケーブルも含めて長い間変わらない。良い悪いという不安感も無く、ここがこうなったらという不満感も無い。
音質で欲しい物が何も無く、そういう意味では完成されたアンプだと思う。しかし40年以上の前のアンプがそんな音がするとは信じられない人も多いはずだ
http://more.main.jp/zakkichou01.html


ハーツフィールドはプレーヤーにガラードとフィアチャイルドのカートを持ってきて以来、気持ちよく「歌う」ようになった。借り部屋なのでハーツにパワーを入れられないが、小〜中音量でこれほど「歌う」ハーツは経験がない。

コンクリートに囲まれて部屋的には条件が悪いと思うが、それでも「歌う」「奏でる」ヴィンテージ機器は面白い。音質的には最新機器の方が圧倒的に凄いのだが表現での何かが欠けている?と思うのはヴィンテージ機器を使っている誰でもが感じていることかもしれない(8/18)
http://more.main.jp/zakkichou04.html

もう一つのハーツフィールド

Shuksさんがハーツフィールドを入れた!という噂を耳にした。他人の音に殆ど興味がない僕が、初めて聞いてみたいと言う衝動に駆られShuksさんの友人であるA氏から連絡を取ってもらい、多忙のShuksさんに時間を空けてもらった。

非常に良い個体であり、前の4348とは存在感がまるで違う。そして出てきた音は375を中心としたハーツの音で僕にとっては聞き慣れた音・・・全くと言っていいほど違和感がない・・・少し前まで低音が出ないと悩んでいたみたいだが、わずかの期間で解決したみたいで全く問題が無い。

以前、Shuksさん宅で聞かせていただいた4348はどうしても好きになれなかったが、4348の低音などはハーツに比べて偽物?のような感じがする。

設置してから2ヶ月という間で良くここまで・・・僕でも数年かかったのに・・・Shuksさんのオーディオに対する情熱は凄い!!

しかし気になる点も。Shuksさんも仰っていたが確かに部屋の影響が大きく感じる。中域が少し膨らむと言うか被ると言うか、どうも壁が鳴っているようだ。この点を解決すれば素晴らしい音になること間違いがないと思う。しかもLNPにMC240という組み合わせにも驚いたがもう少し吟味すれば恐ろしい世界に入ることとなる。完全に調整(バランス)がとれるまでShuksさんだったら1年もかからないだろう。

もしも調整が終わり満足した音になったらShuksさんとハーツフィールド同好会でも作ろうかな?と二人で笑っていた。きっと、このスピーカーの前では音質がどうのこうの音源がどうのこうの・・・と言うようなオーディオマニアのような話は出ず、音楽を楽しんだり、酒や女?の話で盛り上がる同好会になるだろうな(11/15)

PROJECT K2 S9500

S9500はすごいスピーカーで古いレコードから最近のCDまで不満なく再生してくれ、その潜在力は計り知れない。9500にはLNPの1番を繋いでいるが相性の良さはピカイチで友人も驚いたと同時に大変に気に入ってくれたみたいだ。

友人が帰った後これだけ鳴るのだったら本格的に鳴らそうとCelloのオーディオ・パレットを追加して微妙なニュアンスを付加してみた。これは期待以上の効果で、メインである

Marantz#7、#2+Hartsfield

に迫る迫力。やはりオーディオは愛情を注がないと上手く鳴らないらしい。(2008/11/21)
http://more.main.jp/zakkichou06.html


僕が一番好きなオーディオ・・・

スピーカーではL-300(フロアー型)、LS-5/9(ブックシェルフ)、
アンプではマランツ#7(プリ)、EAR681(パワー)

となるけど、これらを組み合わせても好きな音にはならないのはSS誌のベストバイと同じ、不思議なモノである。

さて、PROJECT K2のその後であるが、このスピーカー僕の好きな

JBL L-300
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/l300.html


と並ぶことの出来る唯一のスピーカーかも知れない。それほど魅力的なスピーカーは久々で、ほぼ毎日12時間以上事務所で歌い続けている。

もちろんハーツなどのヴィンテージなどは時として軽くこれらのスピーカーを追い抜くが、安定度が違う。こちらの体調にかかわらず、いつも同じように歌ってくれる。音質安定度でいうとD-66000が一番かも知れないが、まるで日の丸写真で面白みに欠ける。そう言う意味ではJBL的な最後の魅力あるスピーカーであろう。

さて、最初はなかなか歌ってくれなく苦労したが、まず周りに吸収板を並べ低音の調整につづき、調子を見るためにLNPの前にML-6Lと2Lで・・・非常に音が堅くEAR681で駆動すると、まるで別世界の色気が出てきて、しばらくプリは6Lでと決めたは良いが、さらに欲が出てきて、どうしてもパワーアンプをラックに収めたい・・・と言うことでCELLOのパワーを持ってきた次第。ところが色気が無くなり困っているがCELLOの高域の細かな滑らかさは独特の魅力でもあり、本気で聞くときには681につなぎ換えて、ということになりそう。(2008/3/17)
http://more.main.jp/zakkichou05.html

事務所に設置してあるオーディオ機器をレビンソンに戻した。Celloは約2年間頑張ってきたつもりだけれども、

LNP ~ Cello encore power ~ JBL S9500

で鳴るジャズは

EMT927 ~ marantz ~ ハーツフィールド

で鳴らすジャズとは別物だけど高い次元で別世界を魅せてくれる。

1年以上前から初期型LNPを聴きたいと人に頼まれていて、ようやくCelloを片付けLNPを聞きなおすと素晴らしい。聞いた人しかわからないが、今の機器では絶対に表現できないジャズの音がある。この音質が聴ける限り、何も触りたくない、というかケーブルさえも替えたくなくなるが、毎週のようにケーブルを交換しているオーディオマニアの人たちは一体どんな音で満足するのか?(ほとんどの人が、もっと良い音になるに違いないと思って交換するのだろうけど、自分では気づかないうちに今の音に不満があるからだと僕は思っている)僕には理解できない。(2010/12/15)
http://more.main.jp/zakkichou07.html

2005/1/24
活躍の場がなかなか無いメトロゴン。どうにか音だししてやろうと、

STUDER A730 → JBL SG520 → SE460

で気軽にCDを聞けるように組んでみた。ねらい通りBGM的な?音が出来上がったがメトロゴンのためと言うよりもアンプを壊さないために組んだのかもしれない
しかし、SG520のデザインは今見ても古さは感じさせない。なぜこんなにJBLのスピーカーにマッチするのだろう?
http://more.main.jp/zakkichou03.html

2005/1/15
僕の隠れ家にはこれ以上オーディオ機器が入らないのに「モアさん、聞いてみます?」との誘惑に負け、浅はかにもその人物の思惑通り、購入を決めてしまった(幻の機器)DECCA デコラ。

そして、今日、デコラが運ばれてきた。ポンと置いただけなのに、僕はこのデコラの音を文章に書けない・・・いや、表現する能力がない・・・

まるで色とりどりの宝石のような音としか表現できないし、デコラ自体まるで(音を聞いた後には)宝石箱のように感じる


デコラをハーツのような表現で言うと「奏でる」で、この言葉がデコラの全てを表現している。最新の機器は綺麗な音、美しい音、凄い音で鳴るのは認めているが「歌う」や「奏でる」という表現はうまく出せない気がする


デコラが来て以来、僕のオーディオ感が全く変わってしまった・・・
長年付き合ってきたオーディオたちの音が全てモノトーンに感じられる。オーディオでこんな衝撃的な経験は今まで無いので戸惑っている

デコラを聞いた後レビンソンもマランツもBBCもJBLも困ったことにモノトーンになってしまった
使いこなしとかケーブルとか今までの努力は???自分がバカに思えて笑いがこみ上げてくる
もう少し早く会えば音楽だけを楽しめたのに・・・でも、出会えたことに感謝しなければ
今はデコラにあった書斎が欲しい


デコラは僕に言う

僕と付き合うのなら、音楽は僕が聞かせてあげるから、僕の側でもっと知性を付けなさいと

2005/1/18
デコラについてもう少し・・・

オーディオ雑誌のようにオーディオ評論は聞いてもいないのに誰か有名な人が絶賛すると如何にもよい音が出ていると感じてしまうものだ。デコラも例外ではなく古い雑誌での評価は高い。しかし他のオーディオ機器でも同じだが、所有者のみなさんが(全ての音楽を)最高の音で聞けるわけではない。

それには電蓄といえどもノウハウが必要で、長年にわたっての経験がありデッカ・カートリッジの性格やこれに合うレコードを一瞬でチョイスできる事が出来なければ簡単にはこの音質を手に入れられない。アナログレコードを表面でしか知らない人やデッカ・カートリッジの激しい性格を熟知していない人がポンと置いても(そよ風のような、空気のような)空間に漂う音楽を得ることは難しいと思う。

僕のデコラがデッカのアームではなくデコラの高級仕様のガラードのターンテーブル・アームが付いていたならば購入したかどうか分からない。音楽を鳴らす自信がないからだ。

デコラのネットにはグリーンとブラウンがあり発売当時チョイスできたのか分からないがグリーンネットは初期型に使用されたものではないか?と言う人もいる。シリアルは101×で1001からの製造番号だと1×番目となるが詳しくは分からない。この他AUX 端子もあるのでCDも聞けるが何か場違いな感じがして繋ぐ気にならない。

またツィーター用の外部補助端子も付いているが高音に関しては全く不満を感じないし、使用するとかえって音質を悪くするような気がしてならない。チューナーの音質は音楽観賞用としては多少不満がのこるが立派なもの。電源はこの頃のイギリス仕様らしく世界で使用可能な100〜240V


「生きている!」

そう、デコラは生きている! と書いて殆どの人が笑うであろう。しかし、そのように書く以外書きようがないのだ。

まるでこちらの気持ちを知っているようにデコラは音楽を奏でてくれる。オーディオ機器がその日の気分、天気、湿度によって音質の感じ方が違う経験を持っている人も多いと思うが、デコラにはそれがないのだ。こちらの気持ちに合わせて最良の音質を聞かせてくれる。

面白いことに同じ感じ方をしている人が同じようなことをSS誌別冊「サウンド・コニサー」に書いている。・・・まさか「生きている」とはさすがに書けなかっただろうが、僕が著者と同じ感覚を持ったことはほぼ間違えがないと思う。ここに書いてあることはデコラを所有した今、頷くこと以外僕には出来ない。デコラを知らなかったら笑いながら読むだけだっただろう。

デコラを言葉でなにか慎重に選ぶとすると、「風景」という言葉を使いたいですね。ぼくは聴いていて「風景」が見えるような感じがするんですよ。

---中略 ---

冬に聴いていますと、夜など、雪がしんしんと降り積もっている様子が頭にうかびます。夏に聴けば、風がすーっと川面をわたっていくような感じ、春に聴けば春うららっていうような感じ。自分の気持ちのもちようとか四季のうつりかわりに、わりに反応するような気がする。池田圭氏も夏に聴きにこられて「庭をあけてたら景色とよく合う、こんなのはめずらしい」といわれてましたんで、ぼくだけがそう感じるというのじゃないと思います。レコードを聴きながら、いつも風景を見させてもらっている。逆にいうと音から季節感のようなものが感じとれる、それがデコラのよさでしょうね。

---中略 ---

「風景がみえる」というのが、やはりぼくは最もふさわしい表現だと思います。

最後にSS誌別冊「サウンド・コニサー」写真の説明文がデコラの全てを語っている

これぞ幻の名器、デッカ・デコラ。伝統的な英国家具調の仕上げは優美そのものである。ずば抜けて深みのある再生音は、英国の叡智の結晶とも称すべきもの
http://more.main.jp/zakkichou03.html

自宅では1日中デコラを鳴らしている。蓄音機と言っている僕の母がデコラの音を非常に気に入っていて、Macに繋げてエンドレスで流している。

最近驚いたことだが、耳が少し遠い母が音の善し悪しを判断出来るのだ。一度デコラではなくロジャースで鳴らしていると台所にいた母が、いつもの音で聞かせてと言ってきたのだ。人間は可聴範囲が狭くなってきても音質の判断は出来るらしいことが分かった。これなら、あと30年は音楽が楽しめそうだ。

SG520の下の段がPCオーディオ心臓部で、Macminiから無線でデコラと繋いでいる。

Mac → AirExpres s→ CELLO DAC → DECOLA・・・

この音は麻薬的な音である
(2008/10/21)

再びデコラ

ムラードの真空管EL34が逝ってしまった。2、3日前から電源を入れるとバキバキといやな音。そう、真空管が駄目になるときの特有の音。

購入してから2年間もの間、逆に言うとよく持ったものである。購入したときに確認したが、このムラード後どのくらい使えるのだろう?と思いつつも2年間過酷な使用によく耐えた。しかし現在では良質のムラードを4本集めるのは至難の業。きっとそれだけで数年費やしてしまうだろう。

EL34はある時期の東欧テレフンケンの音が気に入って同ロットを一気に70本購入し在庫してあるが、ムラードのような音はでない。きりっと締まったデコラから優しい音のデコラに変わってしまった。残念であるが、これはこれで母も気に入ってくれているので今後デコラを所有する限り、この音で聞くこととなる。

まぁゆっくりと探して良質のムラードが手に入ったならばもう一度デコラを蘇らせることも出来るので、それまではオーディオは引退できないかもしれない。(2008/11/19)
http://more.main.jp/zakkichou06.html

自宅にいる時には8割くらいはデコラが鳴っている。しかもデコラから流れるのはバロック音楽。

Macmini ~ USB ~ NU FORCE Icon uDAC~ 同軸 ~ Cello DAC

に流していて、これらをiPadで遠隔操作している。デコラできくレコードのように100%満足するわけではないけれど、かなり心地よい音が常時部屋を充満するあたり、便利な世の中になったものだ。(2010/12/15)
http://more.main.jp/zakkichou07.html


僕が考える理想のオーディオ部屋

ステレオサウンド誌がいつ頃かは分からないが『音楽が聞こえない部屋の写真』が載るようになった。マニア紹介でも訪問でも、皆揃ったように誇らしげに高価な機器を並べ立てた部屋で、まるでオーディオショップのようなリビング。最近ではよく恥ずかしくもなく、いい親父が自慢げに載るよとあきれ顔。

オーディオ評論家が音を伝えられない文章を書き始めたのも同時期のような気がする。評論の総括は決まって曖昧な和製英語で語られ、結局何を読者に伝いたいのか?

しばらくして、一流のオーディオ専門誌が二流のオーディオ広告雑誌にみごとに変貌を遂げた。それからというものオーディオ評論家と名刺でも出されると大笑いしてしまう自分がいる

僕は一枚の写真・・・暖炉のそばにデコラが他の家具と一緒に、最初からそこにあったような自然な感じで置かれていた・・・

それは多分イギリスの貴族の部屋だと思うが、こんな部屋で音楽を楽しみたいと長年思っていた。時の流れを忘れさせてくれる部屋、それが僕の理想となった。

再開発の話が出たときにチャンスだと思った。そしてまだまだ家具などは揃わないが、時間を忘れられるような部屋が出来つつある。先日、母といっても84歳だが友人を連れてきて部屋を貸してくれというので、デコラから小さな音で音楽を流して部屋を出たら、普段30分もしない間に帰るのに、その日は2時間部屋にいたらしい。

そしてまた遊びにきていい?と友人にとっては非常に心地の良い部屋であったらしい。すこしは記憶の写真に近づいたかな?と理想の部屋作りは始まったばかりだ。(2012/12/10)
http://more.main.jp/zakkichou08.html

10. 中川隆[-10473] koaQ7Jey 2020年10月29日 12:22:21 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[27] 報告
モノーラル時代の1954年に発売されたハーツフィールド。パラゴンが発売される僅か4年前のことだった。型式番号はD30085。命名は設計者のロバート・ハーツフィールドによる。

375ドライバーホーン&レンズは537-509だった。搭載ウーファは150-4Cで、この写真は極めて保存状態が良く、希に見るほど美品のハーツフィールド。

パラゴンに比べると作りやすいので、レプリカ物が多く作られており、JBLオリジナルは少ない。

裏側から見た写真で、コーナー型なのが良く解る。モノラル時代では、このコーナー置き形式が多くてクリプシュホーン形式も同様でした。これを部屋の角隅に一台置き、家の壁からの低音反射を利用する形式。

中の写真はゴールド仕上げの509レンズを外してみたところ。右は375の表示で16Ω仕様の時代であることが解る。

ハーツフィールドは、元々は一台ずつ販売されたモノラル用なので、現代ではステレオ用として捜すのは至難。左右の音が揃っていないことが多いので、同じ状態のハーツフィールドを二台揃えるのは、ほとんど無い物ねだりと思われる。

よって、ヴィンティージJBLを楽しむならば、ステレオの時代になってから発売されたスピーカーシステムを選んだ方が良い。
http://fukuroo3.com/jbl9.html


ハーツフィールドについて 2007/3/11(日)

60年代オリジナル盤用のハーツフィールドを使ったシステム
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk06.html

JBL ハーツフィールド システム ブロック図 http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk08.html

JBL D30085 Hartsfield earliest model's system
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk07.html

ハーツフィールドの床面補強
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk22.html

ハーツフィールドのアナログ再生について 
http://home.t05.itscom.net/30085/Audio&Disk23.html

拙宅で使っているJBLのハーツフィールドについて述べてみたいと思います。

ハーツフィールドは、D30085なる型番号をもったスピーカーで、1954年にデビューしました。フロントロード・ホーンを持ったスピーカーで、図にあるように背面に斜めにウーファーをしょっていました。

ウーファーは、ホーンロードを掛かり易くするために、絞り角度を深くした150−4C型を使っています。この150−4Cなるウーファーは、130A型ウーファーのフレームを継ぎ足して厚くしたものです。

この初期のハーツフィールドのホーンは、150−4Cのバックキャビティが小さくローエンドが出難いので、1959年に背面に垂直にウーファーを付けてバックキャビティを増やしたタイプになりました。そして更に1964年にトィーターの075を付けて、中域の375もそれまでのグレイのタイプよりブラックのタイプになりました。

ステレオ化とワイドレンジ化に対応したものと思われます。しかし程なく生産中止となり、1957年生れのステレオペアのパラゴンにバトンタッチされたようです。

拙宅で使っている初期型は、特にローエンドが出にくくハイエンドも10kまでというナローレンジのスピーカーです。

またこの当時は、ほとんどモノラル仕様しかないため、ステレオ・ペアにする為には木目のツキ板の模様が近いものを探さなければなりません。ですから、初期型でステレオのツキ板の模様が完璧にそろったものは、オリジナルではないといってよいでしょう。拙宅のものも左右でツキ板の色調は似ていますが模様は微妙に違います。

さてその音質の特徴ですが、グレイの375シグネーチャのナローレンジながら分厚い中音が特徴です。

さらにハーツフィールドの低音は脇の音道からだけ出ている訳ではありません。フロントのパネルからも低音が出ていて、豊かな響きでホールトーンを聴かせてくれます。

また、中域の音響レンズの波型の羽根も響かせて高音に特徴をつけています。

こういった考え方は、蓄音機の考え方に近いとも言えます。そういう意味で、音は相当にデフォルメされていますが、一旦この魅力にとりつかれると他に代えがたいと思います。

拙宅のハーツフィールドは、この響きを活かすためにイルンゴ・オーディオに特注のアピトンのボードに載せています。ハーツフィールドの写真と音道の図、1954年出願のパテント図を添付しました。パテントにはD30208型という20センチフルレンジのD208を使ったタイプも載っています。

コメント
ナルホド、こういう構造だったのですね、いろんなバージョンがあったようですが、勉強になります。ユニットも後から継ぎ足せるようにできていて、当時の夢のSPだったのですね。
2007/3/12(月) 午前 1:36 [ ごんた ]

しかし、D30208などというバージョンは見たことがありません。アイデア倒れだったのではないでしょうか?
一方でJBLではメトレゴンやオリンパスなどのように、幾つかのバージョンが実在していました。最近ではK2のS9500とS7500などもありました。今で言うVr.UPなのでしょう。
2007/3/12(月) 午後 0:36


小生のHartsfieldも初期型ですが、もっか075をEnclosureのうえにおいて、3Way,3Wiringで鳴らしています。
人によってはもともと2Wayで作ったのだから、3Wayではバランスが悪いと言います。私の耳では分りません。出来たらご意見をください。
2007/8/2(木) 午後 2:47 [ yes*erd*ys8*o* ]

音の問題は好みですから気に入れば良いとは思います。ただ、理屈より一言申し上げれば、ハーツフィールドの特に初期型はその構造より低音の量は望めません。ですから3WAY化して上を伸ばせば当然下が欲しくなる場合もあります。

拙宅では初期型ハーツフィールドは、60年代のオリジナル盤の再生に使っていますから、上は10kHzまで出ていれば十分なので、バランスの良い2WAYで使っています。

ハーツフィールドの後期型であれば、ウーファーのバックキャビティを大きくなって、低音の量感が増えていますから、3WAYでもバランスは取れると思います。使っている環境で音も変化しますから、3WAYでもバランスが良ければそれで良いと思います。
2007/8/2(木) 午後 3:01
http://blogs.yahoo.co.jp/shugat/6834226.html

11. 中川隆[-10469] koaQ7Jey 2020年10月29日 13:07:49 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[31] 報告
>>2 の パラゴンのレプリカを出しているケンリックサウンドの評価は


322 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 18:41:11  

考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

粗大ゴミスピーカーを安く買い叩いて適当にレストアして高値で売りつける

元が音の悪いスピーカーだから音が悪くても

「これがJBLサウンドなんですよ!」

ですべて誤魔化せるw

326 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 19:07:45

>考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

騙す方も騙される方も悪いんだろうね、多分。

なんかの映画でチャイナハゲタカが言ってたよ「日本は生温い地獄」だと。
団塊が作りそして崩壊した日本の経済にはお似合いのセリフかもね。


327 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/19 21:12:23

ケンリックサウンドの社長78年生まれ、32か

若いのにこんな上手い親父転がしの手法どこで覚えたのかね

アラフォー団塊jrの俺は今職場で、団塊ジジイと世代間抗争中
俺も転がすくらいの器量が欲しい、コツが知りたい

914 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/16 22:05:21

JBLの音はパサパサガサガサした水気のまったくない喉にへばりつくような乾パンかふ菓子のような音だ
とてもじゃないが5分と聴いてられない


985 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/19 23:06:05

モデル云々に関わらずJBLのスピーカーの音自体がすべてガサガサパサパサで聴くに堪えない

915 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/16 22:10:33
>914
うっ、それを言われると痛いw
まぁ機種にもよるけど4320とかL101とかはマジでパッサパサw
好きな人にはたまらないらしいが俺も苦手(´Д`;)

919 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/16 22:43:45

特にMcIntosh+JBLで聴いてる人凄いわ
5分どころか音出た瞬間に頭痛くなる
なんかの我慢大会ですか?


976 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/19 17:17:41

JBLのスピーカーの音は


SRスピーカー → 20年前のラジカセレベル

ペア100万クラスのモニターSP → 総額5万のミニコンポレベル

300万超えのハイエンドクラス → ペア20万のブックシェルフレベル

 
ってとこですねw


921 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/17 00:05:02

でもねJBL聴いた後にB&Wとか聴くと頭抑えられたような圧迫感を感じるんだよな。
伸びやかでキラキラしてて自然なのはやっぱJBLだと思う。

75 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/04/25 10:45:29

今じゃ本国じゃビンテージもの以外は、相手にしてないメーカーだしな、

オンボロカー捨てメーカに堕落してしまった。

日本のブランド馬鹿はこのメーカにとってはドル箱

205 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/13 00:24:07

http://www.jbl.com/Pages/LocaleSelector.aspx

これ見比べるとJBLは日本以外で売る気ゼロなのがよく分かる

日本以外のラインアップ何じゃこれ?なんちゅうデザインだ
JBLは死ぬ気か、ホーム部門無くなってもプロ用あれば会社は大丈夫と思ってるのかも

これはハーマンジャパンが親会社のケツ引っ叩かないとマジでやばい、終わる
日本のJBLファンは中古市場さえしっかりしてればいい、新製品には期待してないって感じか?

215 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:24:15
>205
JBL のスピーカーって日本専用だったんですか、知らなかった。
日本で最も購買力のある団塊世代向けの音だったんですな。

216 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:57:30

でかいバッフルスピーカーを壁ペタで使う団塊www

389 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/25 19:20:05

むかしは6畳和室に馬鹿でかいSP入れて格闘するマニアの姿を評論家は

美しい、これぞオーディオ道だ、

と持ち上げ


金とやる気さえあれば設置環境など関係ない、調整次第で何とかなる


と推奨してた

売れまくったJBLの43シリーズは評論家の煽りのおかげ
導入するにふさわしい環境あった人は一握りでしょ
評論家が腐ってたのはむかしからなのね


83 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/04/25 16:47:22

中国でさほど売れないのが痛い、日本でしか民生品売れてない

本社ではコンシューマー部門はお荷物扱いらしいし
EVみたくプロ用に特化してスリム化する日も近いかも

138 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/04 18:48:54

今の完全日本向けの家庭用スピーカーに「xxモニター」とかまだやってるのが
オモロイ。

そんなに日本人はモニタースピーカーが好きなのか不思議。

高級機種にはあえて日本人受けするホーンが「これでもか!」とばかりに
付いている。モニターとホーンがこんなに売れる国って日本以外にあるの?

953 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/18 18:35:41

スタジオでプロが使ってなくても製品筐体に「モニター」とか「プロ」とか書いてると購入しまくる奴がいるのも事実。

スタジオでプロが使っているから「良い」と思って購入しまくる奴がいるのも事実。

そういう人を知っているが、リスニング環境は大体6畳和室。

282 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/15 22:21:15

何はともあれ独特の音だからモニタースピーカーとして耐えないような気がするんだが

スピーカーは、JBL、タンノイ、B&W、その他日本製といろいろ使ってみたけど
JBLは音が独特だよなぁ

特に高音が汚い

こんなのでモニターなんか出来ないと思う

悪いとは言わないけど
自分も10年くらい使ってたし

155 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/08 17:03:45
>138
プロの現場では使われてないのに筐体に「PROFESSIONAL」とか書いてる機器を見ると買いあさる人物も結構いるからね。

156 名無しさん@お腹いっぱい。[sega] 投稿日:2010/05/08 18:58:58
>138
日本人は馬鹿、ブランドとか呼び名にめちゃ弱い。


188 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/10 23:23:54

バカ団塊を騙すにはでかい箱がいい。

耳ツンボだし、しかもバカ

157 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/08 19:12:41

いまどき居ないよ。
JBLがプロモニターで使われてないのは周知だし。
そういうことわかった上で買ってるんだよ。JBLは。


173 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/09 16:50:33

アメリカ本国のJBLのサイト見ると、製品ラインナップが日本とまったくちがう。
アメリカではブルーバッフルのモニタシリーズなんて売ってないぜ。

日本で売ってるのは日本向けに企画されたもんでしょ?
で中国あたりで作ってるんでしょ?
そんなもんをありがたがって買うほどバカじゃねーよ。


328 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 22:20:53

次は中国にターゲットを合わせれる模様。インド・ベトナムも射程内。
売れれば勝ちなんでしょうね、ハゲタカと同じで。


142 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/05 00:56:27


JBLの変なところ

 1 ショートホーン+音響レンズという変なものを長年使ってたこと

 2 ホーン+大口径ウーハーなのに能率が高くない

 3 ホーンスピーカーなのに生き生きとした音がしない

 4 ウーハーに対して箱が小さい、その割に超重い

 5 超高級機の音だけは普通

 6 安いモデルの音が悲惨

318 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 05:46:08

小さい箱に大型ウーファー入れたら量は出るが質が劇的に悪くなるというのを証明したのが43系モニター。だからプロは他に流れた。

ドスンドスンという懐かしい重低音なんてのも流行ったな。
今のSPは軽い低音ばかりなので希少価値はあるかも?

304 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/18 03:02:03

あとなあの音響レンズは本来チェックする帯域に合わせてつけたりはずしたりしながら使うもんなんだ

それをだなお前ら日本人がなにを勘違いしたのかわからないけど

ホームオーディオ用のスピーカーに最高!

とかわけわかんないこと言って買っていったんだ
それを後からごちゃごちゃ的外れな文句言われたってなそもそもお前らが使う用途が間違ってるんだから知るかってんだ


375 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/23 19:28:24

レンズの金属くさい付帯音は箱鳴りと同じで逆に生かしちゃえって人がいる。

有名なBのSさんはシンバルが生々しい、ガツンとくるみたいにいうし。

付帯音は全て悪と考える人の理想とは真逆のスピーカーがJBLタンノイ(現行製品は知らん)。
最初からその辺理解した上でみんな買ってるんじゃないの?

308 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/18 09:37:25

音響レンズは1954年のハーツフィールドにはもう付いているようですね
http://www.audiolab.co.jp/used/speaker/JBL/Hartsfield_081116/hartsfield...

2000年頃の4344MARKUにも付いているようです
http://www.audio-heritage.jp/JBL/speaker/4344mkii.html


ウーファーユニットに対して小さめの箱を作るのがJBLの伝統ですが
そのせいで奥行きのあるフルサイズのホーンを使わずショートホーン+音響レンズを使い続けたようですね

あとPA用では1971年には大型ホーン2350が出ているようです
http://www.audio-heritage.jp/JBL/unit/2350.html


http://desktop2ch.info/pav/1271554664/

12. 中川隆[-10455] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:22:19 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[46] 報告
確信していること

じつは以前から、瀬川先生のパラゴンについて書かれたものを読むとき、 どこかにすこしばかり「意外だなぁ」という気持があった。

同じJBLのスピーカーとはいえ、瀬川先生が愛用されていた4341、4343といったスタジオモニター・シリーズと、 D44000 Paragon ずいぶん違うスピーカーシステムである。

もっともパラゴンは、他のどんなスピーカーシステムと比較しても、特異な存在ではあるけれど、どうしても瀬川先生が指向されている音の世界と、そのときは、まだパラゴンの音とが結びつかなかったから、つねに「意外だなぁ」ということがあった。

工業デザイナーをやられていたことは、けっこう早くから知っていたので、 パラゴンに対する高い評価は、音に対すること以上に、そのデザインの完成後、素晴らしさに対することへのものが大きかったからだろう……、
そんなふうに勝手な解釈をしていたこともあった。けれど、いくつかの文章を読めばわかることだが、パラゴンに関しては、絶賛に近い書き方である。

デザインだけではないことが、はっきりとしてくる。

1957年11月に登場したD44000 Paragonは、JBLにとって、ステレオ時代をむかえて最初に発表した、文字通り、ステレオスピーカーシステムである。

そして60年をこえるJBLの歴史のなかで、もっとも寿命のながかったスピーカーシステムでもある。

パラゴンの前には、D30085 Hartsfield がある。

ステレオ時代のJBLを代表するのがパラゴンならば、このハーツフィールドはモノーラル時代のJBLを代表する。

1955年、Life誌にてハーツフィールドは「究極の夢のスピーカー」として取りあげられている。

ハーツフィールドとパラゴンは、デザインにおいても大きな違いがある。

どちらが優れたデザインかということよりも、はじめて見たとき(といってもステレオサウンドの記事でだが)の衝撃は、私にとってはハーツフィールドが大きかった。

はじめて買ったステレオサウンド 41号に掲載されていた「クラフツマンシップの粋」、そのカラー扉のハーツフィールドは、美しかった。たしか、ハーツフィールドがおかれてある部屋は、RFエンタープライゼスの中西社長のリスニングルームのはずだ。

こんなにも見事に部屋におさまっている例は、しばらくあとにステレオサウンドで紹介された田中一光氏のハークネス(これもまたJBLだ)だけである。

ハーツフィールド(もしくはハークネス)が欲しい、と思うよりも、この部屋まるごとをいつの日か実現できたら……、そんな想いを抱かせてくれた。

若造の私も魅了された。
ハーツフィールドと同じ時代をすごしてこられた世代の人たちにとっては、私なんかの想いよりも、ずっとずっとハーツフィールドへの憧れは強く、熱いものだったろう。

瀬川先生にとってハーツフィールドは、

「永いあいだわたくしのイメージの中での終着駅であった」

と書かれている。(「いわば偏執狂的なステレオ・コンポーネント論」より)

むかしたった一度聴いただけで、もう再び聴けないかと思っていたJBLのハーツフィールドを、最近になって聴くことができた。このスピーカーは、永いあいだわたくしのイメージの中での終着駅であった。求める音の最高の理想を、鳴らしてくれる筈のスピーカーであった。そして、完全な形とは言えないながら、この理想≠フスピーカーの音を聴き、いまにして、残酷にもハーツフィールドは、わたくしの求める音でないことを教えてくれた。

どういう状態で聴こうが、自分の求めるものかそうでないかは、直感が嗅ぎ分ける。いままで何度もそうしてわたくしは自分のスピーカーを選んできた。そういうスピーカーの一部には惚れ込みながら、どうしても満たされない何かを、ほとんど記憶に残っていない──それだけに理想を託しやすい──ハーツフィールドに望んだのは、まあ自然の成行きだったろう。

いま、しょせんこのスピーカーの音は自分とは無縁のものだったと悟らされたわたくしの心中は複雑である。ここまで来てみて、ようやく、自分の体質がイギリスの音、しかし古いそれではなく、BBCのモニター・スピーカー以降の新しいゼネレイションの方向に合っていることが確認できた。
     *
瀬川先生のハーツフィールドへの想いは、もうひとつペンネーム「芳津翻人(よしづはると)」にもあらわれている。 芳津翻人は、ハーツフィールドの当て字だ。

そのハーツフィールドのユニット構成は、初期のパラゴンとほぼ同じだ。
ウーファーは150-4C、中音域のドライバーは375。基本は2ウェイだが、のちに075を加えて3ウェイ仕様になっている。
エンクロージュアのホーン構造も途中から変更され、すこしばかり簡略化されている。

パラゴンも、初期のものはウーファーには150-4Cが使われていた。
ドライバーは、もちろん375で、パラゴンは初期モデルから3ウェイで、075を搭載。

比較的はやい時期からパラゴンのウーファーはLE15Aに換えられている。

じつはハーツフィールドもウーファーには多少の変更がある。

型番こそ150-4Cと同じだが、コーンアッセンブリーの変更により、コーン紙の材質の変更、それにともなうf0が低くなり、振幅もオリジナルの150-4Cよりも確保できている、と山中先生からきいたことがある。

つまりパラゴンのウーファーの変更と、同じ方向の変更がハーツフィールドにも行なわれていたわけだ。

搭載されているユニットの違いは、ハーツフィールドとパラゴンのあいだにはない、といってもいい。

にもかかわらず、瀬川先生にとって、ハーツフィールドとパラゴンへの想いには、相違がある。

ハーツフィールドとパラゴンはユニット構成もほぼ同じうえに、エンクロージュアの形式も、言葉の上だけでは、オールホーン型ということで同じ面を持つ。

もっとも中音のホーンに違い、低音部のホーンの構造の違い、

それにモノーラル時代につくられたハーツフィールド、ステレオ時代につくられたパラゴン、

そういう違いはあるものの、たとえば同じJBLのスタジオモニター・シリーズと比較すれば、ハーツフィールドとパラゴンは、ひとくくりにされるかもしれない。
いわば旧い世代のスピーカーシステムに属している。

ハーツフィールドとパラゴンの、瀬川先生にとっての相違点はどこにあるのか。
そして、もうひとつハーツフィールドよく似たスピーカーシステムで、 瀬川先生が「欲しい」と書かれているモノがある。

イギリス・ヴァイタヴォックスのCN191 Corner Horn だ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1490
http://audiosharing.com/blog/?p=1493
http://audiosharing.com/blog/?p=1494
http://audiosharing.com/blog/?p=1544

13. 中川隆[-10454] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:34:01 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[47] 報告

JBLハーツフィールド奮闘記

このホームページはJBLの名器ハーツフィールドのエンクロージャーを手に入れてからユニットを組み込み鳴らすまでの記録です。ハーツフィールドのエンクロージャーを手に入れてからユニットを組み込むまで怠惰な性格もあり結局8年以上かかりました。


ハーツフィールド奮闘記・エンクロージャー探し

ふと知り合った真空管アンプ製作者宅ではじめてハーツフィールドのすばらしいサウンドを聴かせて頂いたのは20年近く前のことだ。2000年にようやく茨城のオーディオマートという輸入業者からハーツフィールドのエンクロージャーだけを購入することができた。JBLのオリジナルものという話で購入したが、茨城在住の知人の超オーディオマニアによればその業者は本物しか仕入れないそうなのでおそらく、そうであろうと思いたい。無傷といってよい美品であった。

その後、いろいろ調べてみたがまずホーンの構造やJBLのロゴ的には初期型ではなくホーン構造変更の中期型以降のものであり、ネットワークの取り付け穴の構造は、N500H用のものであり、N400用のものではないことがわかった。このことから150-4CとN500Hの中期型である可能性が高い。

ハーツフィールドのエンクロージャーは山水などの作った日本製のものもあるそうだが、ユニットの取り付けネジがミリのではなくインチサイズのものであったり、いかにもアメリカ的な大雑把なつくりであることから少なくともアメリカで作られたものであると確信している。ちなみにエンクロージャーは米松合板で作られている。


ユニット探し
その後からユニット探しがはじまった。

まずオークションで運よくハーツフィールド用の537−509ホーン/レンズを手に入れることができた。これはその後もオークションも見るがまず見かけることのないもので大変ラッキーなことであった。JBLの同型のものはほかにもあるが型番がことなり現在537−509を手に入れることは至難のわざであると思われる。

つぎに中高域の375ドライバーもオークションで手に入れた。私の375は灰色のオールドのものでなく黒い後期型のものであるが、磁力の劣化を考えれば新しい型の方が良いだろう。375は今でもときどきオークションで見かけるので購入は難しいものではない。灰色の古い型のものもその気になれば手に入れることはできる。

さて手に入れるのが一番難しいのがN500Hのネットワークである。これはハーツフィールド用のものであり、後継のネットワークも存在しない。しかしこれまた運よくオークションで手に入れることができた。20万円という値段に躊躇したが今を逃しては二度と手に入れることはできないと思い(実際出品者もそう書いていた)清水の舞台から飛び降りるつもりで落札した。しかしウーファーを購入する前にここで資金はつき頓挫することになる。

N500Hのネットワーク。年代物にしては美品
1961年11月24日と読める。

オリジナルのハーツフィールドのウーファーユニットすなわち150-4Cを探すのは非常に困難を極めた。しかしアメリカのヤフーのオークションで150-4を安く手に入れることに成功した。安かったのはコーン紙が破損していたことがその理由であった。

コーン紙など簡単に張り替えられるだろうと楽観していた。そもそも150-4Cと150-4の違いに気づいていなかった。コーン紙の張替えを業者にお願いしようとアメリカから取り寄せたきり未開封だった150-4の箱を開いたときにその違いに気づいて愕然とすることになる。150-4Cは16オームなのだが、150-4はなんと32オームだったのである。これでは16オーム用のN500Hのネットワークは使えない。しかもJBLの業者にコーン紙の張替えをお願いしたら150-4Cのコーン紙自体のリコーンキットが手に入らないため不可能といわれた。

しかし、ここでまた奇跡的に運よくオークションで150-4Cのコーン紙のリコーンキットが売られていて、それを購入することに成功した。コーン紙自体が16オームだからこのコーン紙に変えたら150-4は150-4Cと全く同じものになる。喜び勇んで業者にそのリコーンキットを送ってコーン紙の張替えをお願いしたところ、数日後に返事が業者から来た。ボイスコイルをいれる隙間があまりに狭すぎてコーン紙の張替えは困難というのである。高い金を払ってリコーンキットを購入したのに、とお先まっくらになった。

そこで150-4Cの代わりとなるウーファーを探すことにした。150-4Cはまれにオークションでも出品されるが40万円という法外な値段がついてたりして手がでない。ならばとりあえずは代用でと考えたわけである。

JBLの業者に相談したところ、150-4Cの代わりならJBLのK145がベストであるとのことであった。K145は150-4Cのプロ用バージョンであり、実質150-4Cと同じである。しかしこのユニットもまた30年以上も前に発売中止になっていてオークションでもまず見かけることのないものであった。しかし探し続けてようやくK145をオークションで手に入れることができた。コーン紙をリコーンしたという代物であったがこの際細かいことにはこだわるまい、これでようやくハーツフィールドが完成するというものである。出品者から届くなり箱からあけてみた。ユニット裏にK145−16とかいてある。たしかに16オームのようだ。

これがK145-16.たしかに16オームと書いてある。

K145のまあ実に重厚なフレーム。こんな38cmユニットは見たことがない。

エンクロージャーのバックチェンバーをはずしたところ。ウーファーのつりつけ開口部が見える。吸音材も50年くらい前のものか、弾力性がまったくなくカチカチになっている。

K145を取り付けたところ。吸音材も新しいのを追加した。
こうしてついにK145をエンクロージャーにつけることができた。エンクロージャーを購入してからウーファーを取り付けるまであしかけ9年近くかかったことになる。

とりはずしたバックチェンバーにあるネットワーク取り付け穴。たしかにN500H用でありほかのどのJBLのネットワークとも合わない。

N500Hをつりつけたところ。N500Hの裏面が見える。ウーファーのコードは穴がありその穴を通すようになっていた。穴の径は小さく、スピーカーケーブルにこだわりが感じられないやはりかなりの年代物のようだ。
こうして一台のウーファーの取り付けが完成し、もう一台のウーファーの取り付け作業にかかったのだがもう一つのK145の箱を開いてとんでもないことが判明した。それがこれだ!

なんとK145-8と書いてある。16オームではなくて8オームだ。もう片方のは16オームと書いてあったのに!

左右のインピーダンスが違うなんてそんなばかなことがあるのだろうか。動揺してすぐさまK145の出品者に電話して左右が8オームと16オームと異なるのか、確認してみた。そしたらリコーン物なのでユニット裏の表示には関係なくどちらも8オームだという。

これでまたお先真っ暗になった。なんせネットワークのN500Hはウーファーが16オーム用のネットワークである。これでは低音部が使えない。しかも業者にクレームをつけることもできない。なぜなら出品の文章のどこにも16オームと書いていないからである。私は150-4Cのかわりに最適ということでノーマルのK145は16オームだと思い込んでいたが実はK145は8オームがノーマルであり、16オームのはオプションであるにすぎないということが後でわかった。
しかしここまできたらもうやめるわけにはいかない。とりあへず8オームのK145で完成させてN500Hは飾りだけにしてネットワークは自作で作ることにした。そもそも50年前のネットワークなどコンデンサーが劣化していて音は明らかに現代のものに劣っているはずである。自分でつくった方がはるかに音がいいさと自分を慰めながら作業を先にすすめた。

つぎに375とレンズのとりつけ作業にはいった。天板をはずさずに穴から入れるだけだろうと思っていたがとんでもなかった。とても天板をはずさずにはそんなことはできず仕方なく天板をはずした。

天板をはずしたところ。さらにサランネットもはずさなければ取り付けできないことがわかりサランネットもはずした。

そして375とレンズをつけてついにユニット取り付けとなった。しかし375のまあ重かったこと。

つぎに天板をとりつけたがなぜかレンズの取り付けネジが邪魔してうまく天板がはまらない。その原因として375のエンクロージャーのサランネットが購入したときから上下さかさまだったことが判明した。そこでまた375のレンズをサランネットのネジをはずしてやり直した。そして天板をつけて本体はようやく完成した。

さてここからが肝心だ。ネットワークをどうするか。K145が16オームだったらそのままN500Hを使えたのにと未練が残るがこうなったら作らざるを得ない。とりあえず375はN500Hの高音部を使うとしてもウーファーのネットワークは少なくとも自分でつくらねばならない。

N500Hの情報として高域は−12dbで500ヘルツでスパッと切っているがウーファーはコイルだけで−6dbで非常に高い周波数できっているということはネットで知りえた。しかし非常に高い周波数ってどれくらいだろう?

わからないからとりあえずN500Hの中をあけてみてコイルに何mHを使っているかを確認してみることにした。8オームの場合、16オームのN500Hのコイルの値の半分の値を使えばよいことになる。ところがN500Hをあけてみたらコイルもコンデンサも値が書かれていない。書かれているのかもしれないが全く読めなかった。仕方がないので常識的に800ヘルツあたりのクロスオーバーで−6dbで切ることにした。375が500ヘルツ、ウーファーが800ヘルツだから重なりも十分ありつながりもおそらく大丈夫だろうと思われる。

こうしてついに完成し、音だしをしてみた。チェロを鳴らしてみたが非常に朗々と鳴る。まるで楽器のよう。ビート音楽も聴いてみたが中低域が非常に歯切れが良い。クロスオーバーのつながりも良いようだ。しかしハイ落ちは著しく明らかに高域が物足りない。現代ソースはツイーターなしには聴けない感じ。

そこで定番どおりスーパーツイーター的に075を追加することにした。
幸い075もハーツフィールド用に購入していた。

075を追加するにはネットワークを作らねばならないからもういっそN500Hは一切使わずすべて自作ネットにしてしまおうということになった。

375はN500Hと同じく低域だけ500ヘルツの−12dbできって高域は切らず、075は7000ヘルツで−12dbでつなげることにした。これがそのネットワークの写真である。

ウーファーのコイルだけはハーツフィールドの後ろにとりつけた。075もネットワークもダイソーの100円の箱に入れた。100円だけどなかなか立派な箱である。

こうして3ウェイのハーツフィールドが完成しいよいよ音だし。高域が延びが俄然よくなり一気に本格的な音になった。昔聴いたハーツフィールドの音そのものである。375の音も純度が増し、高域まで伸びるようになった。

やはり50年前のネットワークでは劣化は避けられないようであり、ネットワークの自作は正解だったようである。低域から高域まで音の歯切れがよく同時に音が広がる。無指向性に近い感じでどこの場所で聴いても一様に聴こえる。弦楽器は楽器らしい木の音がする。それでいてボンつくようなホーン臭さもない。

たしかにジャンルを選ばぬ万能型のすばらしい音である。yamahaのGF-1を抜いて我が家のエースに君臨することになった。N500Hは組み込んだまま飾りになってしまった。しかしいずれお金に余裕ができたら150-4Cのウーファーを手にいれ、N500Hで鳴らしてみようと考えている。

スピーカーの配置はコーナーではなく逆オルソン型とした。

ユニット紹介
★中高域用音響レンズ&ホーン:537−509ホーン/レンズ
ひときわ眼をひく黄金色の美しい音響レンズです。ハーツフィールド用に開発されたスラントプレートで音道の長さをスピーカーの中心部と周辺で変化させて位相差をつけ、ホーンから平面波で出てきた波を、水平方向に、ほぼ球形波に変えます。さらにスラントプレートを波形に折り曲げて全長を短く抑えています。537−509を、小さいながらもバッフルにマウントして使うことにより低域のクロスオーバーを500Hzまで下げることに成功しています。現在では中古市場を含め手に入れるのは困難です。

★中高域ドライバー用ドライバー:375
4インチダイアフラムと非常に強力な磁器回路を持った16オームのJBL最強のドライバーです。重さ11,8キロはJBLのドライバーの中でも最も重いものです。周波数特性は7KHzぐらいからダラ下がりでこれをスラントプレート をつけて、その辺に少し共振を持たせ10KHzまで特性をフラットにしています。 それ以上は急激にカットされており12KHzくらいまでが再生の限界のようです。

★ツイーター:075
JBLの定番のホーン型ツイーター。2500ヘルツくらいから使えます。

★ウーファー:K145
JBLプロフェッショナル最強の38cmアルニコウーファー。JBLの150-4Cのプロ用バージョンであり、実質的には同じものです。重さ11,9キロはJBLのLE15Aも凌ぐ最重量であり、さらにアルニコVマグネットの9,1キロも最重量です。現在では入手困難です。

★ネットワーク:N500H
500ヘルツのクロスオーバーのネットワーク。150-4Cと375用に作られました。低域側は16オームの−6db、高域側は8オームの−12dbの減衰特性を持ちます。現在では入手困難です。

これより2010年9月2日追加更新分です

その後極上の150‐4Cがペアでオークションに売られたので少々高かったがこの機会を逃すと二度と手に入らないと思い購入した。 それとあいまってK145をオークションで売りに出した。やはり非常に貴重なものだったので予想外の高値で売れた。 それで先方に送ったところ「二本ともコーン紙がボイスコイルにあたっていて、あまりに歪みっぽく使用できない」とクレームがきた。 我が家で鳴らしていたときにはそういうことは全くなかったのでどうやら輸送中の振動でコーン紙がボイスコイルに当たるようになったようだ。それで運んでくれたクロネコヤマトに相談したところ輸送中の破損ということで全額弁償してくれた。全くもって感謝である。当方の梱包が不十分だったかもしれないのに・・である。

ほどなくして150‐4Cがアメリカから送られてきたがなんと一機が同じようにコーン紙がボイスコイルに当たり音が歪むではないか。 極上ということで購入したのに!。

一体どこまでハーツフィールドは世話をかけてくれるのだろうと途方にくれた。早速先方に連絡をとりはしたものの、とりあえず自分でコーン紙を押したり向きを変えて取り付けてみたりといった自力修正を試みた。そうしたらなんとかコーン紙がボイスコイルに当たらなくなり音がひずまなくなった。ある意味自然治癒である。ボイスコイルに当たるといっても輸送の振動でほんの少しだけコーン紙がずれたのだろう。 大口径のウーファーは本当に振動に弱いと実感した。

そういえば以前ガウスの46cm口径のウーファーを4つ落札したことがあったが4つともコーン紙がボイスコイルに当たっていて返品したことがあったっけ。 正直、大口径ウーファーはもうこりごりである。

ネットワークはオリジナルの150‐4Cが手に入ったことでオリジナルのN500Hを使うことにした。 それで完成したハーツフィールドの音であるが、なんせネットワークが50年くらい前のものだからコンデンサーが大分いかれてるのか少々音が古臭い感じであった。現代物のソースには向かない感じである。しかし古いジャズやチェロの音などは絶品であった。このままハーツフィールドのオリジナルのままでもいいが、いずれN500Hの回路図でも手に入れたらネットワークのパーツを新しいものにして聴いてみるのもいいかもしれない。

ちなみに完成したのが 2009年の5月下旬で今はそれから一年3ヶ月たったが調子よく、壊れずに歪みもせずに鳴ってくれている。
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html

14. 中川隆[-10453] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:35:41 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[48] 報告

JBL ハーツフィールドの結線

2ウェイのハーツフィールドはネットワークが(N500H又はN400)で
スピーカーユニット、150−4Cと375を使用
3ウェイになると、N7000ネットワーク追加で075をトゥイーターとして使います。

N500HもN400も内部回路は同じでクロスは500Hz,
ウーファー側は、コイル一つだけ通す簡単な回路
極性はネットワークを正面から見て +−−+(プラス・マイナス・マイナス・プラス)

左がLOW(150−4C)、右がHIGH(375)

最初ハーツフィールドが入ってきた時はどの様に結線するのが正しいのか全く分からなかったのでネットワークの蓋を外して結線を確認しました。
(ネジを外せば簡単に見ることが出来ます。)

これをスピーカーの極性通り繋ぐと問題なく音は出ますが、中高域が派手で でしゃばりな表現で鳴ります。
375側の極性、+−をひっくり返すと まとまって、聞きやすい音質になります。

(JBL最強のウーファー 150-4C超極上品!)

ウーファーのみ繋いで+−の極性をひっくり返して聴いてみると低域が引っ込む感じと出る感じの違いがあり

375と合わせると4通りの結線で聴いてみることができるので当時、それぞれ繋ぎ変えて確認し一番塩梅の良い結線で聴いていました。

直ぐに075を追加したのですが、この結線も音が合う感じの極性で繋いでいました。
当然、合っているかどうかの確証はありません。

最近は、何時もハーツフィールドで音楽を聴いているので上記の極性を、もう一度確認し、全て繋ぎ変えて確かめました。

結果、ウーファーはネットワークの極性通り繋ぎ、375は逆相で繋ぐ、
これがベストな音質!

メーカーのネットワーク極性結線図では、端子の極性通りですが
実用的な結線図では、375は逆相で繋いでいます!

まぁ43系も、ウーファーとその上は逆相なので聴感上、この方が良いのでしょう...。

マルチを組む場合、位相反転スイッチを回路に入れて聴いた感じが良い方で聴けとあります。

ユニットの取り付け位置などの関係もありますが、理論より聴いた感じ優先と言うことが分かります。

075を足す時は通常、N500H/N400のHIGH からN7000へ繋いで
N7000のLOWを375、HIGHを075が正規の配線
しかし、
N500H/N400へ150−4Cと375を繋いで N7000へ075だけ繋ぐ方法も考えられる
(この場合、N7000の入力はアンプから直)
この場合、375のHIGHカットが無いので375の高域限界からだら下がるところへ075の高域が更に足されます。

また、アンプからの配線を先にN7000へ入れてHIGHを075へ
LOWは、N500H/N400の入力へ繋ぎ
150−4Cと375をつなぐ方法も考えられる。
この場合、N7000のL.C回路を通ったHIGHカット信号がN500H/N400へ入力される事になる。

それぞれスピーカーに悪影響は無い結線なので全部確認した。

正規の結線が、一番まとまりのある音質
375の中音域がまろやかで聴きやすく150−4Cが元気良く鳴る。
中音〜低域は抜群、
しかし、075の切れが無く高域が抜けない
鮮度がやや低く、解像度も悪い
ヴィンテージって感じの琥珀色サウンド!

先にN7000を通すと075が抜群に鳴り出し、スカッと抜ける
アッテネーターで絞ってレベルを合わせても明らかに高域の劣化が少ない感じ...。
しかし、中音域〜低域の感じはオリジナルの方が良く、聴いていると悩む...。

N500H/N400に150−4Cと375を繋ぐ2ウェイのオリジナルに
N7000は、075だけ繋いでトゥイーターを追加する感じでは
075のレベルを少し絞りバランスを取ると、個人的好みでは、最高の音質
正規の結線ではないのですがこれで聴くことにします。
http://soundjulia.seesaa.net/article/121758211.html

JBL HARTSFIELD

奥に鎮座しているハーツフィールドの前に何らかのスピーカーがある時は
そのスピーカーを鳴らしているのですが今は前に何も置いていない...。

今は、必然的にハーツフィールドが鳴っている状態
そうなると、色々触りたくなってしまう...。

ONIXのERTを付けると空気の感じやら、広い空間やら残響が引いてゆく感じが綺麗に出るとか古いスピーカーが鳴っている感じが少なくなる等高域が伸びると色々な効果が感じられるので、JBLのユニットだけで何とかならないものかと考える...。

そういえば在庫にJBLの2405が有ったのを思い出しERTを外して
075より特性の良い2405に変えて3ウェイにしてみた...。

スカッとして癖も少なくなり、繊細で細かい感じの高域になった。

最初は、良い感じジャンとか思っていたのですが1日聞いていると、なんか物足りない...。

4343/4333とかに付いている2405は流石に良い仕事をしてくれて、不満が出ないが、
ウエスタンの血を引く150-4C+375に2405だと、色が薄いというか輝きみたいな要素が足りなく感じ始める...。

3日間付けていたが、ついに飽きた..075に戻すと、よく聞こえる範囲の高域が力強く出るので、強い375と150-4Cに負けない感じの仕事になり流石にマッチングが良い!

でも、付け替えて直ぐは高域の上の方が少し足りない感じに聞こえる...。

色々聴いてみるとクラッシックの高音質録音で、ホールの感じやら、空気の感じ、広い空間再現が必要なソースだと上の方の高域が足りない感じが気になるがその他のソースはそれを余り感じない

何をやっているんだか?また元の075だ!(^_^;)

この状態で、ネットワークからユニットまでの配線は、WEのケーブルで繋いでいるので独特の音色が乗った音質になっている為、なんの変哲も無い普通のケーブルに変えてみた。

一気に癖っぽさが無くなり良い意味で聞きやすい音になった。

最高ではないが、バイオリンとかも、良い感じで聴けてしまう。

SP側のWEを外し、再生機器側のWEも外し、殆ど普通のケーブルで繋いでみると今までに無いまとも?な音質になった。

これで良いのかどうか?ですが、気分一新って感じで色々聴きたくなってくる

色々聴いてみるとケーブルの変更で、これほど変化するのかって感じ!
改めて驚いた。
http://soundjulia.seesaa.net/article/121297660.html

15. 中川隆[-10452] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:41:26 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[49] 報告
JBL D30085 HARTSFIELD オリジナルvsレプリカ篇
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kaitai/050617/index.html


 スピーカーへの愛情がJBLの最高の技術である。まさにヴィンテージオーディオというべき"JBL HARTSFILD"、今でも一日中眺めていても飽きないスピーカーだと思う。

1950〜70年代のスピーカーはそれこそ豪華な家具そのものの造りであった。
JBLのパラゴン及びオリンパスやハーツフィールドなどは、そういう思想のもとに作られたと考えられる。(近藤)

今回は2台のハーツフィールドが同時に在庫するという凄く稀な機会だったので比較形式にしました。

左がオリジナルで、右がレプリカです。(佐竹)


レプリカの方は色が塗っていません、ネットワークを着ける穴もありません。
あとはほとんど一緒です。(佐竹)


天盤を外したところです。
色以外は同じです。レプリカの方が釘を打っている数が多いみたいです。(佐竹)

後ろの台形のボックスの形が微妙に違います。オリジナルは本体と台形ボックスの間にもう一枚板が挟んであります。(佐竹)


ここもレプリカの方が釘が多いです。(佐竹)

オリジナルの方のバックチャンバーの中です。ネットワークに下のケーブルは使っていなかったようです。上の四角いのがネットワークの裏側になります。本体と触る面はスポンジの様なものが付けられていますが、おそらく後から付けたものだと思います。(佐竹)


ネットワークです。(佐竹)
型番はN500です。(佐竹)


細部が微妙に違いますが、大きく違っているのはレプリカはポートの壁にフェルトを貼っています。
オリジナルはポートの中にグラスウールが入っています。(佐竹)


オリジナルはこの中まで黒く塗ってあります。(佐竹)


今回の2ペアのハーツフィールドはステレオ時代のモデルです。

初期のものは台形のバックバックチャンバーと本体が一体型になっているそうです。低域のロードの形も違っていて、ウーファーが少し下を向いた形で付いて、音を2方向に分ける所が前ではなく後になっているそうです。(佐竹)


ウーファーを外したところです。低域のロードが正面で2方向に分けられているのが分かります。(佐竹)


ホーンの開口部のネットです。

ネットの素材が違います。オリジナルもステレオサウンドなどに載っている写真と違うのでどちらも張り替えて有るようです。(佐竹)


ネットの外側の柱とネットは外すことができます。柱は後からネジ止めされています。ネジを外すと簡単に外れます。
レプリカの方が少し柱が厚く作ってあるみたいです。(佐竹)


開口部です。ここもほとんど同じように見えます。この開口部も初期のものではもう少し低い位置で押さえられているそうです。(佐竹)

柱はこんな感じです。簡単に外せます。(佐竹)


オリジナルの方が補強が入っていたりして作りが丁寧です。(佐竹)

オリジナルの方は端子が替えられています。それ以外は同じようです。(佐竹)

ドライバーです。オリジナルの方が古い375を使っています。(佐竹)

レプリカの方の足です。
レプリカの方は何故かロードの途中からスピーカーケーブルが出ています。(佐竹)


本体だけの状態です。(佐竹)


これはオリジナルの方の正面の板なんですが、オリジナルは板が真ん中で木目をちゃんと合わせて有ります。(佐竹)

オリジナルのネットの裏側です。(佐竹)

天板の隙間も、オリジナルとレプリカでは微妙に違っています。(佐竹)

 見た感じはオリジナルの方が年代的にも古いみたいでオーラが有りますが、レプリカもかなり頑張って作ってあります。同じ形のエンクロージャーでもそれぞれのキャラクターがある感じがしました。

ハーツフィールドの構造はかなり複雑そうなのでレプリカを作るのもかなり苦労したと思います。今回の2ペアはどちらもちょうど後期型でした。

後期型はWの形に内部のホーンが作ってあり割と分かりやすい構造になったらしく、初期型の物だとJBLの会社のなかでも限られた職人しか作ることができなかったらしいです。

初期型のレプリカに挑戦した人はいるんでしょうか?

ハーツフィールドはJBLらしく組合せを換えることを考えて作ったスピーカーなので、現代のスピーカーよりもどことなくゆるい感じがします。とても懐の深いスピーカーに感じました。(佐竹)
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kaitai/050617/


▲△▽▼


ユートピア機器 JBL ハーツフィールド レプリカ

JBL 38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX

■ HARTSFIELD OAK/M

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1200×W 1150×D 800mm

JBL 38cmに最適なフロントホーンスピーカーです。現在、一番の銘器とされています。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/09_01.html
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html


▲△▽▼


ケンリック JBL ハーツフィールド レプリカ

Hartsfield ケンリック - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+Hartsfield+%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF


[Old Vid] KENRICK top-end repro JBL Hartsfield & "RE-LEAF E1-KRS" DAC at Mr. T's house 最高峰ハーツフィールド
2020/04/08


厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム
http://jbl43.com/?pid=63841774

型番 hartsfield-3
販売価格 7,300,000円(税抜)
在庫数 在庫 0 ペア 売切れ中
-SOLD OUT-

16. 中川隆[-10451] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:44:03 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[50] 報告

206:JBLフリーク 2006/10/28(土) 00:59:19HOST:r002217.203112.miinet.jp

福岡にハーツフィールドが置いてあるFUNというオーディオショップがありますよ。

始めて音を聞きましたが今までに聞いたことのないなんともいえないふくよかで良い音がしていました。

流石に低音がどうのこうの高音がどうのこうのといえない伝説の音ですね。


207:パルジファル 2006/10/28(土) 10:29:28HOST:FLH1Aak038.oky.mesh.ad.jp

 ハーツフィールドは毎月聴く機会があるのですが、2ウエイのあのユニット構成で、(小音量で聴いたときの)金粉が舞うような典雅な高音域がなぜ出せるのか不思議でなりません。

 これは、勿論、例のゴールドウイングの共振を利用しているからなのですが、それにしても・・・。

 音量を上げると、中高音がより明るい音色になって、「一粒で二度美味しい」って感じですね。

241:パルジファル 2006/12/03(日) 12:36:41HOST:FLH1Aao079.oky.mesh.ad.jp

 最も馴染みだったジャズ喫茶(岡山:シャイン)では、パラゴンをマッキンMC2300で、耳鳴りがするほどのボリュームで鳴らしていました。

 ガラス窓が広いせいか、とてもキツイ高音で、自分でそんな音を出そうとは思いませんでしたが、木箱が「バキッ」と割れるようなバスドラの迫力には憧れました。

 あの低音の迫力がなんとか出せないかといろいろやってみましたが・・・やはりあの「ハコ鳴り」が演出する独特の味わいだったのだな?と諦めましたね。

 それに、四六時中、こもったハコ鳴りを聴かされても、くたびれますしね。
 やはり、自室でいろいろ聴くには、率直な音の方が便利かな?と。

 狭いスペースにパラゴンを押し込めるため、ハコを切っていたことを、店が無くなった後で知りました。

243:38cm 2006/12/06(水) 23:12:28HOST:p2101-

パラゴンと言えば、低音が出ない。40Hz以下はさっぱり、・・・物足りない。
という事で格闘した友人は、最後に1200Lリッターのスーパーウーファーを使い3Dシステムにして、楽しんでおりました。

福島市のことですが、現在店を売ってしまい存在せず。懐かしいです(サントリー館の事です)

244:トランス結合大好き!! 2006/12/07(木) 12:20:37HOST:kbtfw.kubota.co.jp[133.253.195.58]

もう25年ほど、パラゴンがマトモに鳴っているのを聴いていません。

昔はニノミヤ5(ファイブ)などの日本橋の電気屋へ行けばマッキンのアンプ+SPUなんかだとまるで油絵のように抑揚のあるJazzを楽しめたんですけど

いずれにせよパラゴンは低音が十分出ないし低音の実在感が乏しいですね。
仕方ないでしょう。

あれはあーゆーものだ思って聴くカリスマスピーカーだと思います。
神戸にParagonを置いてある店があるそうで、行くチャンスを狙ってます。

245:ビックリマスダ 2006/12/07(木) 12:28:31HOST:p3114-

神戸にParagon?
ジャストインタイムですかね?
上手く鳴っていましたよ低音も十分出てたけど・・・

JUST IN TIME
http://sound.jp/justintime/index.html
http://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28008365/

246:ひさしぶり 2006/12/07(木) 13:41:14HOST:133.60.50.113

そ、そうかい?

私も先日お邪魔したのだが、低音のこもり、もたつきがやや気になった。
わりあい新しい店なのだろうか。いまいち馴染んだ感じがしない。

ただ、あの空間にはポテンシャルを感じられ、応援したい一店ではある。
先行き楽しみであり、温かく育ててゆきたい。
近隣にお越しの際には、懐古諸氏も大いにお立ち寄り頂きたい。

失礼、つい反応してしまった。ちなみに私も旅行者で、本欄を参照し、いくつか回ったにすぎない。

247:パルジファル 2006/12/07(木) 19:02:02HOST:bc01.pref.okayama.jp

 パラゴンの構造からして、低音のこもりやハコ鳴きは避けられないでしょう。
 低音ホーンを持つ同じJBLでも、ハーツフィールドですと、もっと軽やか()ですけどね。

 しかし、あのハコ鳴きがないとパラゴンを聴いた気がしない。

 最近、16歳の弘田美枝子をパラゴンで聴かされました。なんだかミョーに違和感がありませんでした。

254:38cm 2006/12/13(水) 23:59:52HOST:p2101-

>低音ホーンを持つ同じJBLでも、ハーツフィールドですと、もっと軽やか()です

言われてみれば、このJBLハーツフィールドを鳴らしてるところを知らない・・・?。
意外ともってる人も、友人知人にいない・・・。

255:パルジファル 2006/12/14(木) 08:33:34HOST:bc01.pref.okayama.jp

>言われてみれば、このJBLハーツフィールドを鳴らしてるところを知らない・・・?。

 もしあっても、突き板張り替えたり、ネットは勿論全然別物の、再生品がほとんどでしょう。

 某有名ハコメーカーが、販売店の依頼でやってますよ。

ユートピア製ハーツフィールド後期型キャビネット HARTSFIELD OAK/M
¥936,000(税込定価)/1本
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html


 私は、2ウエイのオリジナルらしきものを、毎月、散髪屋のBGMで聴いていますが、さすが150−4Cウーハーは軽やかだなと感じますね。
 ボリュームをある程度上げないと低音でませんけどね。

256:金欠 2006/12/15(金) 16:09:56HOST:p2101-ipbf09aobadori.miyagi.ocn.ne.jp

>150−4Cウーハーは軽やかだなと感じますね。ボリュームをある程度上げないと低音でませんけどね。

JBLも昔は軽量コーンでした。+プラスしてショート・ボイスコイル系です。
フェライトとかアルニコと言う前に、この形が基本でしょう。

当然JBLなら何でも良いわけでは、有りません。
(昔は良かったと年寄りじみた事は言いたくありませんが。
現代のロングボイス系振動版は気に食わないわけです。)


257:K.S. 2006/12/15(金) 16:45:15HOST:mec99.mitsuba.co.jp

>フェライトとかアルニコと言う前に、この形が基本でしょう。
>現代のロングボイス系振動版は気に食わないわけです。

まったく同感です。
私が今使っているウーハーはガウス4582(フェライト)ですがコーンは中量級(107g)ですが、ショートボイスコイルタイプをあえて選択しました。

(ガウスもHI−FI用はロングタイプです:以前ロングの5831(アルニコ)を借りた事があります)

JBLも2231、2205、2220と使いました(一部借り物)が、2205までかな〜?っと感じました。
(残念ながら150−4系は使った事がありません)

このへんは、アムクロン等の強力なアンプを使っても、音の傾向は変わる事はないように思います。


>ボリュームをある程度上げないと低音でませんけどね。
アルティックの515なんかもそうですが「量と質」の両立は難しいですね。
マクソニックの励磁型やアイデンのウーハーも同じようだったと記憶してます。


258:金欠 2006/12/15(金) 17:11:15HOST:p2101-ipbf09aobadori.miyagi.ocn.ne.jp

515もアイデン・ユニットも目の前にあるのですが、マクソニックの励磁型に付いて。
使用した限りにおいてはどうも設計が昔のアルニコをフィールド型に、置き換えた設計と思いました。

の結果、上記のような現象が考えられます。

思うに個人的には、軽量コーンと磁気回路の強化だけでは結果が出ず。フィールド型にするだけでなく、初動感度の高いエッジ+ダンパー+フレーム等総合的技術が必要と考えます。

しいて言えば、さらに現状のエンクロージャーには限りがあるので革新的な設計が求められている状況とも・・・。(ダイナミック型の限界でしょうか)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1151117686/

17. 中川隆[-10448] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:58:53 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[53] 報告

691 :ジークフリート:2009/12/13(日) 07:52:16 HOST:wb56proxy03.ezweb.ne.jp

ま、しかし・・・ハーツフィールドやパラゴン、オリンパス等々、実際聴いてみてもあまり欲しいとは思えませんね〜。(我が家には現実味が無いからか?)
大概の場合、コレは自分の求める方向ではないな〜と感じてしまいます。
(買えないひがみかもしれませんが)
そろそろ自称JBL党止めようかナ。


695 :iichi:2009/12/13(日) 20:56:56 HOST:p03349e.aicint01.ap.so-net.ne.jp

ハーツフィールドは、全盛時のモノーラル録音が、C22・MC240で、立体的に出てきますからね。
普通のブックシェルフだと、これが、一塊の音になってしまいますからね。


692 :RW-2:2009/12/13(日) 11:05:07 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

ハーツやパラゴン、オリジナルの#7やMC275あたりはもはやHi−Fi機器というよりも文化遺産でしょね。現在作られてるオーディオ製品は50年後に崇められるこたぁないでしょ。単なる工業製品。単なる家電で消えてゆく運命でしょか。

693 :150−4C:2009/12/13(日) 14:37:32 HOST:KD124214129112.ppp-

まさに50年代アメリカの遺産です。ジョー パスが部屋に遊びに来た様です。またジュリー ロンドンが目の前に、ピント、コントラストがくっきり浮かんできます。
但しある程度の距離が必要
375が強力な為、5m位で自然になります。
しかし、WEまでは行く気がありません。


616 :JBL:2009/10/08(木) 15:12:58 HOST:p3222-

O75は相当な優れものでしょう。
375は暴れ馬。
ウーハーLE15は?????

609 :ジークフリート:2009/10/08(木) 04:10:03 HOST:wb56proxy15.ezweb.ne.jp

パラゴンで聴くサックスの実在感・・・自分が使っていた#4343と比較して、やはり4インチドライバーでないと駄目だナ?と思い知らされました。
古レンヂも好きですが、サックスを聴きたい時は4インチドライバーを使います。


610 :ビックリマスダ:2009/10/08(木) 10:38:39 HOST:p1096-

4インチドライバー確かに良いと思います、タンノイに無いのが残念・・・


611 :JBL:2009/10/08(木) 11:14:57 HOST:p0207-

4インチドライバーの実在感・・・羨ましいですな!

209:RW-2 2008/06/28(土) 15:17:12HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

マルチにして音色差をなくすとしたらなるべく2ウェイで収めて欲しい。
いやなに実はマルチなんて簡単なんですよ。
JBLのウーファーにミッドバス。

ミッドホーンにツイター積んで四苦八苦してる方々も多いのですけどね。
小生に言わせればガウスの4583AあたりにTADの4001かJBLの2441で決り。箱吟味で下は35Hzくらいまで待ってこられますし、上が足りなかったらネットワークで少しイコライジングすりゃ事足ります。

実は上記は20年前に身を固めてアパート住まいになった際にオサラバした機械たちです(4001は取っておきましたが)。その前はセプター積んでましたのさ。
セプターもミッドドライバーだけ残してますけどね。

その後のユニット新製品には全く疎くなったなァ。疎いというか気にもならなくなった。自宅建てても以前のように大鑑巨砲をやりたいと思わなくなりましてん。
賢くなったのか、世捨て人になったのか。体力が無くなったのが一番でしょう。

210:愚か者 2008/06/28(土) 19:39:13HOST:wacc3s3.ezweb.ne.jp

確かに、4インチ径のホーンドライバーをツイーターにすると、周波数的には足りていても聴感上は不満が残ります。ゲージツ的でないモノクロ写真て感じで。
周波数が伸びていない2インチ径ドライバーを使った方が、生き生きした音楽が聴けますね。

4インチドライバー使った市販品で成功したのはハーツフィールドくらいしか無いんじゃないですかね?
ま、アレもツイーター代わりのゴールドウイングの鳴きがあってこその絶妙なバランスなんですが・・・

ところで、ハーツフィールドと言えば、そのバリエーションとしてプアマンズハーツがあったそうですナ。
箱は同じで、中のユニットはD216一発という・・・古レンジファンがヨダレを垂らすような?構成。
・・・にもかかわらず、本国でもたった一つだけ売れたとか売れてないとか・・・

211:RW-2 2008/06/28(土) 20:05:36HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

2441で16000Hz、TAD4001はそれ以上に伸びてますから小生には十分なんですよね。2インチ使うとミッドバス入れなきゃなくなるわけです。
15インチウーファーを上まで使うとテキメンやぼったい音になる。オーディオ講釈風に言うとスピード感がなくなってドン臭い音になっちゃいます。

2インチ使うならウーファーを2231H、ミッドバス2121H。
そんでもってツイターに2405。
4ウェイなんて今でもまったくやる気がありましぇん(笑)
15畳までの部屋だったらエセJBLのフルレンジの方がずっと良い音でっせ(爆)


212:愚か者 2008/06/29(日) 07:06:36HOST:wacc3s2.ezweb.ne.jp

そ〜ですか。4インチドライバーの不感性な部分・・・楽しく聴けますか。

当方は、使えてもせいぜい1万hz辺りまでで、それ以上は表現力に欠けるものと・・・ツイーター無しで10年我慢しましたがダメでした。
ま、それに高域側を制限して、使用帯域を欲張らないことで、より濃厚な音が得られるというメリットもあるんですがね。

ま、しかしホーンドライバーてのはホーンとセットで語らねば、話しがチグハグになっちゃいますナ。

219:ジークフリート 2008/07/28(月) 13:32:44HOST:wacc2s2.ezweb.ne.jp

PAXの頃の国産ホーンてのはオンキヨーにしてもテクニクスにしても昔のアルテック似のホーンでしたね。結構大規模なものもありました。

特にPAXなんかは、あか抜けない604てな感じで・・・プアマンズポルシェならぬプアマンズアルテック?・・・それでも、買えんかったけどね〜。

しかし、ホーンタイプがほとんど無くなった今、生き残っててもドン・キールJr氏がCDホーンを開発して以来、アルテックもエレボイもJBLもみ〜んなCDホーンの類いになってしまいましたから・・・ま、何が言いたいかというと「懐かしいナ〜」てだけのことなんですがね。

ま、それでも日本のガレージメーカーなんかは未だにアサガオみたいなラッパがついてたりして、懐かしいどころか、シーラカンスかアンモナイト?それともフリントストーン?てなカンジも若干あるんだナ。


353:ジークフリート 2008/11/01(土) 03:54:11HOST:wb56proxy14.ezweb.ne.jp

当方は最近、余っていたJBL2405H やハイパスフィルターを引っ張り出して来てランサー101に載っけて遊んだりしてたもんですから・・・Linfofさんのツイーター台ってイイ感じだな〜と思っていたところなんですよ。あれって、アルニコタイプ用みたいなので使えませんけど。

ま、しかし、ランサー+2405計画は、ハイパスフィルターだけじゃ無理だな〜てことで、2405はまたもやお蔵入りとなりました。


354:すえ 2008/11/01(土) 04:43:28HOST:r-118-106-214-64.g205.commufa.jp

そうですか、2405H用のもありましたよ
数が出るようなのは型がありますが、ぴったり合わせる為には現物合わせが基本ですね
私も2405H持ってますが、たまに引っ張り出して遊んでいるだけです。

355:ジークフリート 2008/11/01(土) 18:07:42HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp

2405Hも良いツイーターなんですが・・・D208辺りのフルレンジと組み合わせてみたいナ?とか、かつてのスタジオモニターでも再現してみるかナ?とか、夢はイロイロあるんですが・・・



85. 2013年8月16日 18:30:25 : W18zBTaIM6


2) JBL D−130

38cmコーン型フルレンジユニット
インピーダンス 8Ω/16Ω
出力音圧レベル 103dB
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html
http://fukuroo3.com/jbl6.html
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=475408

498:ジークフリート 2010/12/29(水) 10:17:16HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

我が家のD130。昨夜、紙臭さを取り除いてスマートに?まとめました!

で、タンノイ似?のしっとり&陰影タップリな鳴り方と、JBLらしく?中域がパリッと張り出した明るい鳴り方・・・

ワンタッチ切り替えの「ひと粒で二度おいしい」方式に。

D130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍いのでしょう。張り出すのを抑制すると、しんなり&とろ〜りといった感じになりました。


499:RW-2 2010/12/29(水) 10:46:37HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

>>」ト130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍い・・・

基本的にゃウーハーですからね。
小音量では中域のスピード感が落ちるよな感じはありますね。
大音量で鳴らせばさして気にならなくなりやんすが。
LE−8Tも高域の伸びたウーハーですがやはり高域の味付けが上手い。

40:SX3NW 2007/10/27(土) 11:02:03HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ある高名な先生がクラシック向きとかJAZZ向きというようなSPは無い!
クラシックが良ければJAZZも良いのだ。良いSPはなんでも良いのだ〜!
と仰っておられました・・・

これにゃァ賛同出来へんかったなァ。やっぱ○○向きってあるもの。
D−130でジミヘン聴いても、ヴィヴァルディは聴きたくない(笑)
ボザークでカザルスは聴いても、キングクリムゾンは聴きたくない(笑)
そういう意味ぢゃD−130もボザークも与太SPってことなんだろな(爆)

689 :551:2009/12/12(土) 21:04:48 HOST:pc24003.amigo2.ne.jp

JBL130は友達の家で何度か聴かせてもらいましたが、なかなかのものですね。でも、あれをずっと聴いているとハーツフィールドあたりが欲しくなるかも、と私は恐いのでパスです。

(ハーツフィールドの音がいいかどうか聴いたことがないのでわかりませんが、形はすばらしい!)

アキシオム80だって、どこかでやっている4本システムにしたらどうなるか?なんて考えるとやはり恐いですが。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1186306900/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1267522956/

18. 中川隆[-10432] koaQ7Jey 2020年10月30日 06:09:22 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[1] 報告
ハーツフィールドはタンノイ・オートグラフと同様に天井の高い40畳以上の大広間で鳴らすのを想定して作っています。 20畳以下の部屋ではまともに鳴らないでしょう。

四畳半の部屋でも聴ける JBLの大型スピーカーはパラゴンだけだと思った方がいいです。 パラゴンは基本的にはセンター・スピーカーで、齧り付きでも聴ける様な設計なので四畳半の部屋でも OK です

まあ、200kg あるので床を補強しないといけないですけど。

(参考) パラゴン以外の大型スピーカーに最適な部屋の大きさ

954 名無しの笛の踊り[sage] 投稿日:2013/02/27 23:59:08  ID:WEYSA22W(2)

狭い部屋なのにデカイウーファー導入してしまった際、あのボワボワを聴いて

「こりゃ違う参った」

と失敗に気付く人ばかりなんだね。

アンプ変えようとかそんな無駄なことしなかったみたいだし、メーカーの宣伝や評論家の餌食にならず、さすがクラ板の人達ではあるな。
変な低音聞かされるくらいなら無い方が良いよなまったく。
http://desktop2ch.info/classical/1283929843/

887: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/08/24(月) 19:48:29 ID:13xIkpFt

菅野沖彦の演奏家訪問で部屋の広さとスピーカーでマトモに鳴ってるか想像つくよね。
まあ、お金持ちが多いんだろうけどステサンはインテリの宗教だね。
http://2bangai.net/read/05ba12b399b8ea350fcbbec294a7977277fe6b10e0014ef46534d16d3dc2af87/all


58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/06(木) 11:15:12.67 ID:TNLByYFY

適切なステレオ感を得られる適切な聴取距離というものがある

口径cm×10

というもので、例えば20cmなら2mの距離が適切というものである
2mで2wayだとユニット上端から下端の距離で考えてウーファは13cm程度、1.5mだと15cmで10cm程度になる

10cmだと流石に2wayは無意味になってくるので、聴取距離2m以下ならフルレンジを選ぶべきだろう


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 11:34:11.96 ID:4r9vWEJo

大型にして有利なのは低音だけだから、

低音域だけ大型にして、中高域は、小型の別箱のシステムとかならまだお話は、わかるが、

昔ながらのJBLみたいな大型システムは、余程広い部屋で遠くから聞かないと、定位感は最悪だよ。

ツイーターとか、スコーカーがでかいバッフルについている奴は、最悪なんだよ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1308134449/


日本のオーディオファンは神経質だから、コードやリボンツイータなんて細かなことばかり書いているけど、室内音響というものを、ほとんど考えていない。

音楽というのはまず部屋、部屋がすべて。

こーゆう基本をわかってない人間と会話しても、永遠に解決しない。

和室のデッドとマンションのライブでは、低域のピークが10dB以上違うんですね。あるいは500Hzのピーク。そして空気抵抗の粘性、あるいは聴衆の吸音力。湿気で音なんか簡単に変わるんですよ。

コードなんか変えるまえに、部屋の音響を変えないとダメです。
http://sniperfon.exblog.jp/7514607/

オーディオで一番大切なのは部屋、そしてアンプ、最後がSP、

これがあたいの結論です。


オーディオをやるならまず部屋を用意しなくてはいけない。

6畳にJBLのホーンをぶちこんで、ノーガキを言ってるアホがいますが、こんなのはカローラにのってベンツの悪口を言ってる輩と同じです。最低12畳以上の部屋を用意しないと、オーディオなんて語る資格もない。

そいでもって、アンプは音質を語りますが、SPは音楽を語る。

アンプが悪いと音楽を聴けない、しかしSPは安物でも音楽は聴けます。
ですから広い部屋を用意して、いいアンプを買えば、SPは何を買ってもいい。

長岡鉄男なんて奇人がいましたが、彼はそのことだけは充分に承知していた。ですから、自作したのはSPだけです。高音の勝った聴くに耐えない音ですが・・

SPはヤマのようにありまして、だいたいJBL、ALTEC、TANNOYときてティール、B&Wあたりまでは多くの方が聴いている。
ホンモノとニセモノっていうのは、結局、時間の選別のなかで冷酷に処理されていくもののようです。


ティールは90年代半ばにはステレオサウンドあたりで絶賛されておりましたが、160万した旗艦のCS7がヤフオクで30万くらいで投げ売りされてました。がははは、だれも入札していない@@

理由は簡単です、能率86dB、4オーム、
音は分析的かもしれませんが音楽が鳴らない。
周波数特性が滅茶苦茶なALTECに勝てないんですね^^
http://sniperfon.exblog.jp/7183718/

19. 中川隆[-10431] koaQ7Jey 2020年10月30日 06:17:04 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[2] 報告
スピーカーと部屋の関係は

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1020.html

1W(ワット)アンプで 38pウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

アンティーク・オーディオが聴ける店 _ 小布施 JAZZ喫茶 BUD
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/209.html  

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html

音楽はこういう部屋で聴きたい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html

本当のオーディオファイルは「ミニマリスト」を目指す
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/691.html

原音とは何か?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/890.html

20. 中川隆[-10430] koaQ7Jey 2020年10月30日 06:23:24 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[3] 報告
結構勘違いされている方が多いと思うのですが、通常英国では家庭用スピーカーシステムとしては大型でも12インチ搭載モデルを使用していました。

Tannoy AutographやGRFなどはある意味特殊用途で大きな広間などにおく場合に使われていました。その場合はキャビネットの構造もバックロードホーン型を採用しています。

一般的な部屋の広さでスピーカーシステムからリスナーまでの距離が近い場合は、低域がリニアに出る、バスレフ型か密閉型なのです。

余計なお話しですが、モニター(検聴用)スピーカーにバックロードホーン型なんて存在しないのです。低音域のリニアリティを求めるなら、バスレフ型か密閉型なんです。

Tannoy AutographやGRFなどバックロードホーン型は家庭用PAに位置付けられます。スケール感や音場感には優れますが、リニアリティは無理な要求なのです。

Tannoy AutographやGRFはメーカーのフラッグシップモデルだから良いと言うのは間違いです。リスナーの用途に応じて機材は選択するべきです。

TANNOY(タンノイ) 「Landsdown」12inモニターシルバー搭載スピーカーシステム | VintageAudio
https://vintage-audio.jp/?p=450


Tannoy Landsdown
12インチモニターシルバー搭載のスピーカーシステム「Landsdown」です。

「Landsdown」は1954〜61年頃まで製造されていたようです。1958年までが12インチのモニターシルバー、それ以降はモニターレッドが搭載されていましたが、今回はモニターシルバー搭載モデルです。当時の12インチ搭載モデルの中では最高級タイプです。(下記を参照下さい)

Tannoy Landsdown 当時のカタログ 4
1956年のHiFi Years Bookでは。。。
・Tannoy Autograph(15in) £150.3
・Tannoy GRF(15in) £116.10
・Tannoy York(15in) £71.8
・Tannoy Landsdown(12in) £68.5

1960年のHiFi Years Bookでは。。。
・Tannoy Chatworth U(12in) £49.15
・Tannoy Canterbury(12in) £43.15
・Tannoy Landsdown(12in) £75
・Tannoy York(12in) £66
・Tannoy York(15in) £75
・Tannoy GRF(15in) £122
・Tannoy Autograph(15in) £165

写真をご覧頂くとわかりますが、丁度TANNOY AutographやGRFを半分にした様な、ロータイプです。スピーカーの高さって、試聴ポイント(通常は椅子に座って耳の位置)より下にユニットがくる様な設計のスピーカーシステムは基本的に家庭用となりますので、このモデルも家庭用高級タイプになります。また、キャビネットの構造は、バスレフタイプとなります。

結構勘違いされている方が多いと思うのですが、通常英国では家庭用スピーカーシステムとしては大型でも12インチ搭載モデルを使用していました。Tannoy AutographやGRFなどはある意味特殊用途で大きな広間などにおく場合に使われていました。その場合はキャビネットの構造もバックロードホーン型を採用しています。一般的な部屋の広さでスピーカーシステムからリスナーまでの距離が近い場合は、低域がリニアに出る、バスレフ型か密閉型なのです。余計なお話しですが、モニター(検聴用)スピーカーにバックロードホーン型なんて存在しないのです。低音域のリニアリティを求めるなら、バスレフ型か密閉型なんです。Tannoy AutographやGRFなどバックロードホーン型は家庭用PAに位置付けられます。スケール感や音場感には優れますが、リニアリティは無理な要求なのです。Tannoy AutographやGRFはメーカーのフラッグシップモデルだから良いと言うのは間違いです。リスナーの用途に応じて機材は選択するべきです。

だから、一般の家庭での音楽鑑賞用としてはTANNOYであればこの「Landsdown」が最も高級であり適当だと思います。そしてモノラル(1本)で使用する場合は、やはりモニターシルバーが良いですね。モニターレッドが悪い訳ではないのですが・・・TANNOYという会社は世の中の流行りに敏感なメーカーだと思います。一般的には1958年にステレオが始まったと同時に、モニターレッドにモデルチェンジしますが、モニターレッドはステレオ再生に最適化されたエネルギーバランスになる訳です。だから、逆にモノラル1本で使用する場合はモニターシルバーの方がバランスがいいのです。

組合わせるパワーアンプは、QUADUではありませんよ。通常はLEAK TL-12plusあたりが適当です。TANNOYにQUADUという組み合わせが国内では常識化されていますが、QUADUはESL専用アンプと考える方が普通でしょう。ESLはコンデンサー型スピーカーでその発音構造から考えても(勿論試聴しても)わかりますが、繊細ではあるけどダイナミック型スピーカーと比較すれば全くエネルギーバランスが異なります。スピーカーとアンプの組み合わせでは、それぞれのメリットとデメリットを補いあいマッチングを取るのですが、ESLの過度な線の細さや押し出し感の無さをQUADUは補うような音質(バランス)で作られているのですから、TANNOYの様なダイナミック型スピーカーに組合わせるとボケ気味の音になって正常なのです。しかも、TANNOYは当時の英国系の中でも、どちらかと言えば荒い音質のスピーカーに分類されるのですから・・・余計にボケて荒い音になります。そこで、まぁ一般的に使えるのがLEAKとなります。こだわるならモニターシルバー時代であればTANNOYのアンプやその他HiFi系のアンプとなり、いろいろ選択肢はありますが、QUADUだけは違いますよ。どうしてもQUADと言われるなら、QUADT型が良いでしょう。QUADTは「コーナーリボン」というGoodmansの12インチウーファーにリボントィーターを組み合わせたアコースチィカル社(QUAD社)のオリジナルスピーカーシステム用のアンプで、こちらは通常のダイナミック型スピーカー使用なので良いのです。ちなみに「コーナーリボン」も数台在庫あります。

Landsdown+LEAK TL-12plusでの組合わせは、やはり家庭用高級機の内容を伴ったサウンドです。ソースを選ばず、忠実度の高い鳴りをします。普通に聴けるいいシステムだと思いますよ。

TANNOYの1950年代のシステムをお探しの方、是非ご検討下さい。現在では非常にレアなシステムです、1本しかありませんので、お早めにお問い合わせ頂ければと思います。また、もっと大型がいいと言われる方にはGRF15inシルバーオリジナル(脚付)も1本在庫がありますのでお問い合わせ下さい。その他、TANNOYのアンプや各社HiFi系のアンプも多数在庫あり。


TANNOY(又はTANNOY系)のシステムも在庫あります。
・TANNOY ランカスター(密閉型) 15inモニターレッド 2台(STペアー)
 └スタジオ仕様 側面に取手付、背面板にB&Kの公正特性データー表付
・TANNOY ランカスター(バスレフ型) 15inモニターゴールド 数台 
・PYE HF-25SC 15inモニターシルバー 数台
 └ステレオ仕様で使用する場合はモニターレッドに入れ替えも可能

https://vintage-audio.jp/?p=450


岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html

21. 中川隆[-10424] koaQ7Jey 2020年10月30日 06:48:10 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[9] 報告
シアターサプライ用システムを開発した会社は、家庭での音楽の繊細な表現に用いるためのコンシューマーユースも研究開発しました。 シアターシステムを家庭でそのままレコード再生に使用するとなると単なるPAにすぎなくなり、ホームユースオーディオシステム全体が難聴患者のための拡声機となってしまいます。 したがって転用するにあたって、シアター用とはまた異なる仕掛けが必要になってきます。 

ハーツフィールド、EVパトリシアン、英ヴァイタヴォックス各社が、コーナー型クリップッシュホーンを用いたのは、業務用機のPA臭を取り除き、ホームユース用に仕立てる為、絶妙なる仕掛けを仕込んだからです。

これらの品は生まれはPAですが、ホームユース品として販売され、なおかつ評判も良いスピーカーシステムです。  


個々の機器は小さな原子核反応炉のようなものであり、それが相互に結びつくと、大きな反応体として動作していると想像してみてください。 私自身の体験からいって、反応炉どうしが反応し合わなければ、いかに大型フロアスピーカーでも、ラジカセ並みの音しか出ません。 

デッカアーク型スピーカーを例に挙げてみましょう。 キャビネットに組み込まれているグッドマン社製20cmフルレンジユニットのマグネットは、500円硬貨より少し大きい位で一見非力なスピーカー。 それに極めて小さな出力(1Wそこそこ)のパイ社製ブラックボックスアンプリファイアーを接続すると、50畳あまりのオフィスいっぱいに良質な再生音で満たされるます。 それを一度聴いていただければ、たちどころに反応力というものを理解していただけます。 現代の数百ワット出力アンプリファイアーを使用して低能率スピーカーを駆動するのとは、まったく異なったスタイルで動作しているとしか考えられません。 

ここに電気信号再生の本質的な問題の根源があります。 ヴィンテージオーディオの時代、電気信号の伝達に使われる電流の量は、質的なものを伝える為だけ有れば十分でした。 電気信号という船を浮かべ進めるだけの水量があれば、それ以上必要はなく、それ以上あると、かえって反応力を損なってしまうのでした。 それゆえにむやみな大出力アンプは製造されませんでしたし、必要もなく、当時のスピーカーに接続しても良い成果は決して得られません。 例をあげてみましょう。 今日のヴィンテージオーディオファンであればどなたでも御存じである、WEのトーキー用スピーカーで説明してみます。

WEシアターサプライスピーカーは、基本的に低域、高域にホーンロードをかけています。 そのため巨大なものになり、初期の555レシーバーをフルレンジに使ったシステムでも長大なホーンロードと開口部が必要です。 のちのTA4181Aと594A型ユニットを搭載したミラフォニックシステムは、さらに巨大な仕掛けのものになります。
 
スピーカーは大きいのに、アンプリファイアーの出力はとりわけ大きなものではなく、555レシーバー専用アンプリファイアーであった41、42、43アンプリファイアーでも、今日のトランシスターアンプ出力から考えれば、特別大きな出力ではありません。 そうした比較的小出力で劇場での使用に耐え、なおかつ効果的な広告が可能です。
 
WEのトーキーシステムの中で働いている、電気信号自体の性質が、現代のオーディオとは全く別の力を保持しているのです。 それこそが核反応的な連鎖であり圧縮、拡張と言うやり取りの後に、再生結果として提示されるのです。 ただアンプリファイアーが連結して圧縮、拡張を行っていっても、そのままでは核反応を発生させることは出来ません。 問題は電気信号の圧縮と拡張が、何のために行われているかです。 

今日のオーディオでは、この圧縮と拡張は利得を得る為であるとか、アンプリファイアーの出力の増大として解釈されていますが、この時代のシアターシステムはそうではありません。 それは電気信号の加工に使われたのです。 加工され、可変された電気信号は、アンプリファイアーの出力という船に乗って、スピーカーに送り届けられ確実に爆発します。 しかしこれだけでは核反応爆発力を長続きさせることは難しい。 確実に誘爆させ、それを連続的爆発に導くには、スピーカーを臨界に保ち、いったん電気信号が入ったらそのまま臨界点に達する様にしなければなりません。 

そこでコンシューマーユースホームオーディオとは、全く別の仕掛けを持った機材が必要になってきます。 WEのアンプリファイアーがその大きさの割に出力が小さいのは、ここに仕掛けが施されているからです。 出力より反応力の方に重きを置いたアンプリファイアーだったのです。 アンプリファイアーに限らず、光学式サウンドトラックフィルムの入力から、終段のスピーカーシステムに到るまで、あらゆる個所に反応する仕掛けが仕込んであります。 つまりWEのトーキーシステム全体が反応体の固まりであり、そのシステムブロックの一個一個が原子核反応炉みたいなものです。 こうした仕掛けがあるからこそ、小さな出力であっても大規模な拡声が可能です。 逆にいえばWEのスピーカーシステムの優秀さの証しでもあります。 

およそWEのトーキーシステム全体を見渡し、その反応力の値を考えた場合、もっとも強力な力を示すのはスピーカーです。 WEに関わらずRCAやヴァイタヴォックス、BTH、アルティック等のシアターシステムのスピーカー能率は大変高く、標準的には1W入力あたり105〜110 dbほどになります。 これはコンシューマーユースのものと比べればかなりの高能率であり、音圧も出るのですが、それはあくまで1W入力時の話です。 劇場で使用する際は、もちろん1Wで済むはずがありません。 当然もっと多くの入力信号を送ることになりますが、さて、ここで能率と音圧の秘密をお話ししなければなりません。

WEのトーキースピーカーは、入力信号の上昇に対してリニアに追従して働きます。 入った分だけ音圧が大きくなるのです。 なんだそれは当り前ではないかと思われるかもしれませんが、失礼ですがそう思う方は真のトーキー用スピーカーの何たるかを知らず、ちゃんと聴いたことが無い方です。 何故ならWEだけでなく真のトーキー用システムが、圧縮、拡張、反応力の三つの力を総動員して、核反応力を発生させたなら、人間はそのすさまじい音圧にリスニングルームに座っていることすら不可能です。 トーキーシステムとはその様なものです。

 スピーカー自体の入力信号に対する変換効率、能率がコンシューマーユースのものとはまったく別物であることを意味しています。 WEトーキーシステムにとってスピーカーの能率とは、再生音における最低保証値であり、1W入力−105/110dbという値は、アイドリング時のエンジン回転数と同じ状態にあるのです。 

ところがこの値はコンシューマーユースにあってはこの値はむしろ、最大音圧レベルに近いものであり、これを考えると両者のIW入力−105−110dbという値は業務用の場合は最低値を示し、コンシューマーユースは最高値であると言うことになります。 そして反応力という立場からみると、両者の能率、音圧レベル特性値とは、1W入力に対する反応力の値であるということに思い当たります。 これがマジックです。 

私達はこのことを知らずに来てしまった。 

確かに能率という面から見ればシアター用スピーカーは1Wでも鳴ります。 しかしそれは反応力がなければ、ただ鳴っているだけです。 シアタースピーカーシステムを鳴らすには、たとえ1Wでも確実に核反応を発生させるアンプリファイアーでなくては、シアタースピーカーの真の能力を示すことは出来ません。 しかしシアタースピーカーを家庭で使用する場合、そのほとんどが核反応力が殺されているのが現実です。 そうでなければ、すさまじい音圧レヴェルでレコードを鑑賞することになり、これは劇場かそれに準じるスペースを確保されている方にのみ許されることです。 

たとえ、そうした空間で映画を上演するならまだしも、レコードを再生するとなると、それは家庭で鑑賞するために制作されたレコード本来の音質とは程遠いものであるのは、ユーザーご自身が良くわかっていることでしょう。 それでは反応力で動くスピーカーが、他の様式で動作して生み出される再生音は、どうでしょうか。
 
シアターサプライ用システムを開発した会社は、家庭での音楽の繊細な表現に用いるためのコンシューマーユースも研究開発しました。 シアターシステムを家庭でそのままレコード再生に使用するとなると単なるPAにすぎなくなり、ホームユースオーディオシステム全体が難聴患者のための拡声機となってしまいます。 したがって転用するにあたって、シアター用とはまた異なる仕掛けが必要になってきます。 

特にフォノイコライザーとその後のラインプリに重きを置き、多種多様な可変機能を付属させていきます。 それはレコードという音楽媒体に対して反応させるものです。 一時流行した入力信号を可変させないプリアンプが、大出力パワーアンプと組み合わされた時、拡声機的な再生音となることを思い出していただきたいのです。 

こうした拡声器的再生音は、ヴィンテージ時代のハイフィデリティではまずありえないものでした。 信号とは可変されるもの、というのがポリシーだったからです。 

それではここでシアターシステムスピーカーを汎用転用して、ホームユースとして製造されたモデルについて書いてみましょう。  これらの品は生まれはPAですが、ホームユース品として販売され、なおかつ評判も良いスピーカーシステムです。 米国JBL・ハーツフィールド、パラゴン、エレクトロヴォイス・パトリシアン、英国ヴァイタヴォックスコーナーホーン型等がざっと思い当たります。 

アルテック、A7、A5を入れなかったのは、これらは完全なPAであるためです。 又独オイロダインもPAの部類に入るので書きません。 

上記のスピーカーシステム群における共通点は、クリップシュ型の変形コーナーホーンを採用していることです(パラゴンはフロントロードですが。 これらのスピーカーシステムは、一見1Wあたりの入力をコンパクトなボディで、シアターシステム並の音圧レベルを得る為のものにみえますが、実際にPAとして使うと問題が生じます。 PAにとって必要欠かさざる音の到達距離がより短いのです。 確かに家庭用としては他の形式のものより、格段に音は飛びます。 しかし、純粋なシアターPAと比べるとかなり落ちるのです。 

私はこれを試したことがあります。 アルテック1570Bアンプリファイアーで音圧レベルは小さな劇場並みで実験したのですが、10mまではヴァイタヴォックスコーナーホーンもロンドン・ウエストレックスホーンシステムも、音圧と浸透力いずれも変わりません。

 15mを過ぎると途端にヴァイタヴォックスの方が落ちてきて、20mを過ぎると完全にウエストレックスによる再生音が到達してきます。 これは1570Bの入力ボリューム目盛6くらいのポジションでのことで、ゲインをもっと開放するとその差はさらに広がります。 これがクリップッシュ型コーナーホーンの特性で、ハーツフィールド、EVパトリシアン、英ヴァイタヴォックス各社が、コーナー型クリップッシュホーンを用いたのは、業務用機のPA臭を取り除き、ホームユース用に仕立てる為、絶妙なる仕掛けを仕込んだからです。
 
これらはいずれもコーナー型である為、中高音用ホーンがリスナー正面に向くことはなく、中高域を反射させてきつくなるのを避けています。 それでもコンプレッションドライバーの再生音は、他のコンシューマーユースのモデルと比較すれば相当エネルギーは強いのです。 そこで製作者は、中高音ホーンをキャビネットでカバーしたのです。

 ヴァイタヴォックスコーナーホーンや、EVパトリシアンの中高音ホーンがキャビネットに内蔵されているのは、ただ全体としてのデザインを考慮しただけではなく、それなりの理由があります。 ヴァイタヴォックスコーナーホーンの中高音カバーを取り去ると、再生音は途端にPAくさくなります。 そして低音ホーン開口部面積と、中高音ホーンの開口面積比率にも念入りに計算された意味があります。 中高音ホーン開口面積に対し、低音ホーンの開口面積はかなり大きくなっており、それはとりもなおさず、ホームユース的に豊かな低音再生を狙ったがゆえなのです。
 
反応力という観点から見れば、反応力自体をコントロールしていることにもなります。

 それは事実であり必要なことでもあります。 ホームユースは最大音圧というものが限定されているからです。 それは慎重に製作者側の意図する所によって音響デザインされており、シアター用スピーカーをホームユースに使われる方がしばしば陥る音優先のシステムとは異なるのです。 なぜなら、これらのスピーカー群はレコード再生に必要な音色とゆたかな音楽性を備えています。 全ては有能なエンジニア達が音楽の為に考案製造したシステムであり、反応力の抑制は音楽の女神へ捧げられた供え物でもあったのです。
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51748646.html
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51749181.html
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51749261.html

22. 中川隆[-10423] koaQ7Jey 2020年10月30日 07:42:45 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[10] 報告

ユートピア機器 JBL ハーツフィールド レプリカ

JBL 38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX

■ HARTSFIELD OAK/M

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1200×W 1150×D 800mm

JBL 38cmに最適なフロントホーンスピーカーです。現在、一番の銘器とされています。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/09_01.html
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html



▲△▽▼


ケンリック JBL ハーツフィールド レプリカ

Hartsfield ケンリック - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+Hartsfield+%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF


厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム
http://jbl43.com/?pid=63841774

型番 hartsfield-3
販売価格 7,300,000円(税抜)

322 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 18:41:11  

考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

粗大ゴミスピーカーを安く買い叩いて適当にレストアして高値で売りつける

元が音の悪いスピーカーだから音が悪くても

「これがJBLサウンドなんですよ!」

ですべて誤魔化せるw

326 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 19:07:45

>考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

騙す方も騙される方も悪いんだろうね、多分。

なんかの映画でチャイナハゲタカが言ってたよ「日本は生温い地獄」だと。
団塊が作りそして崩壊した日本の経済にはお似合いのセリフかもね。


327 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/19 21:12:23

ケンリックサウンドの社長78年生まれ、32か

若いのにこんな上手い親父転がしの手法どこで覚えたのかね

アラフォー団塊jrの俺は今職場で、団塊ジジイと世代間抗争中
俺も転がすくらいの器量が欲しい、コツが知りたい

23. 中川隆[-10420] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:03:32 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[13] 報告
JBL ハーツフィールド に一番合うアンプは Western electric 124 amplifier で間違い無いです:

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html


それ以外では

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html

ボッタクリ アンプ _ FM Acoustics の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/754.html  

Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html

 

24. 中川隆[-10418] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:15:45 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[15] 報告

JBL ハーツフィールド にはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない

1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html

25. 中川隆[-10417] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:31:13 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[16] 報告
JBL ハーツフィールド や タンノイ オートグラフは本来 1台のモノラルで使うスピーカーなので、2台組み合わせてステレオにすると音が濁る

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 14:12:19 ID:005A6FYY

オートグラフをステレオで使うのが間違い。音がボケるに決まってる。
本来の使い方である、モノラルで使ってごらん :p

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/


218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:14

オートグラフは、モノラル時代に、モノラルで音の広がりを作る為の設計。あれをステレオで使うというのが、根本的に間違っています。 そりゃ、アンチタンノイが言うように、音が散漫になるよね。もともと音を広げているんだから。

399 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 09:48

モノラル時代に音の広がりを強制的につけるためにああいった構造をとった、オートグラフ(でも、クリップッシュのコーナーでも、JBLのハーツフィールドでも、エレボのパトリシアンでもなんでもいいけど)をステレオで使おうとするのか、疑問。

ああいったスピーカーをステレオで使って、音がボケて低位が出ないのはアンチ君じゃないけど、あたりまえだよね。

理論とか構造じゃなくてさ、聴感だよ。

聴感上、モノーラルで広がりをつけるように作ったスピーカーな分けだから、それをステレオで使う時の聴感上のデメリットが大きいって事。

たとえば、Autographというビンテージスピーカーを正しく理解した上では、モノラルで使うのが正しいし、ステレオでビンテージスピーカーを使いたいのならば、ステレオに適したものがある。と、それだけの話だよ


406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 11:29

僕がGRFで比較した時は、ステレオだと音がにごってしまい悲しかった。モノーラルだと、不思議に音が広がるし、2台使用と比較して、音もクリアな感じになるし、良かったよ。

GRFの製造時期とあわせて考えて、そういうことか。と、理解できたよ。

http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


▲△▽▼

モノラル時代のスピーカーは指向性が広いので、ステレオのように正面で聴くのではなく、部屋の響きを織り交ぜて斜め横から聴くのが本来の姿である。

コーナーホーンと言えばスピーカーの王様のごとく高額な大型システムを思い浮かべるかもしれないが、1950年代に Electro-Voice のコーナーホーン箱が7種類あったなかで、Baronetは最も小さい末っ子。


 Baronet の高さ 50cm×幅35cm はこの時代のコーナーホーンの中でも最も小さいもので、逆に言えば、RCA MI-4400(ラビリンス箱)や Lowther TP1、あるいは広告だけだった JBL Hartsfield などの特別な存在を除くと、一般の人が手に入れられる8インチ用のエンクロージャーでは、もっとも複雑な構造をもつものともいえる。


Baronetは、Klipsch Horn社からFolded Corner Hornのパテント(US Pat. 2310243、2373692)の供与を受けており、おそらく Paul Wilbur Klipsch 自身が設計したコーナー型バックロードホーン箱である。

Klipsch 氏の特許は基本的にKホーンと呼ばれる低域キャビネットにあり、Patrician や Georgian に搭載されている。

本家の Kllipsch ホーンにはエレボイのユニットを搭載したバージョンもあったことから、両社は良い協力関係にあったといえる。Baronet、Aristcrat、Regency などはそれより小さいシリーズはショート・バックロードホーンであり、エレボイからの要請をうけて設計しなおしたと思われる。


 Klipsch氏は日本ではあまり有名ではないが、1940年にコーナーホーンを特許申請し、1935年に J.B.Lansing 氏が開発したシェラーホーンとは違い、家庭用で劇場並の迫力ある低音再生を可能にしたもの。

この方式の面白さは、低音再生を強制的な電気増幅や共振ではなく、実物大のアコースティックな響きで解決した結果、大容量のホールの感覚に近い空気感が得られるところにある。(逆に言えば、クラブ・ジャズのようなタイトな低音とは異なる) 

英米のスピーカー製造における Klipsch 氏の影響力は非常に大きく、1940〜50年代においてどのメーカーもコーナー型バックロードホーンが最も高級機種として羽振りをきかせていた。

ちなみにアメリカン・タンノイと呼ばれる機種は、米国で Klipsch 氏の特許があるので販売できなかったため製造されたもの。

コーナーホーンの多くが日本で有名ではない理由は、ひとつは家屋の規模の問題、もうひとつは物品税が高価なため、システムでのスピーカー輸入が阻まれた結果、バラ売りユニットの性能だけが幅を効かせて、エンクロージャーの性能まで思いが及ばなかったからであろう。


Hi-Fi初期の1950年代は、キット製品に人気があり、アンプをはじめエンクロージャーのマニュアルや図面を¢50〜$1で売っていた。

当時は Hi-Fi機器が電蓄から抜け出したばかりの時代で、例えば Decca 社の Decola のような一体型コンソールは超高級品であって、Hi-Fi 対応のパーツを掻き集めたバラ売りが最も経済的だった。


KD7キットの言葉を借りると

「Baronet はその名のとおり、Hi-Fiスピーカー用のエンクロージャーとして、小さなアパート、子ども部屋、避暑地の別荘など、重たく嵩張るものが歓迎されないどの場所でも良質な音楽の要求に応えます。

Baronet の造りは大きな容積のエンクロージャーではありませんが、再生音の高忠実性と周波数特性を犠牲にしません」とある。

当時の量販店の広告にも「省スペース(Space Saver)システム」という文字が躍るほどで、ミニマムなオーディオ・システムとしてBaronetは注目を浴びていた。

 Baronetの置き方はこのコンパクトな箱により、標準とされるコーナー&床置きはもとより、壁掛けやディスクトップの置き方も多くみられる。

私もモノラルならディスクトップがお勧めである(壁掛けは昔の校内放送の思い出が悪くあまり気乗りしない)。

エレボイ社のカタログには "for Close Lisning" と書いてあり、ややモニター的な聴き方に近いような気がするが、パーソナルに音楽を楽しむために、小音量でちょっとした読書コーナーを作るには最適である。

モノラル時代のスピーカーは指向性が広いので、ステレオのように正面で聴くのではなく、部屋の響きを織り交ぜて斜め横から聴くのが本来の姿である。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

上の図版でも女性の姿が目立つが、Baronetは大げさではなく音楽を楽しみたいユーザーに希求していて、シンプル=人間の生活中心の思想が現れている。

これはエレボイの看板「Temple of Tone(音響の神殿)」とは趣向が大きく違うものの、Baronetのもつ可能性を巧く言い当てているように思える。

 かの銀幕の大女優マレーネ・ディートリッヒも、ニューヨークのアパートでBaronet(それもフルレンジのみの初期型)を使っていたらしく、1997年のサザビーズ・オークションに、GE社の"Stereo Classic 7700"ステレオアンプ、ガラード社のRC型オートチェジャーとセットで出品された。

アパートの居間はグランドピアノを置くサロン風の部屋だが、よくヨーロッパの音楽家が比較的質素なステレオを自宅に置いていることの例に漏れず小粒なシステムながら、いずれも1950年代のビンテージである。

映画用の Altec ではなく、さりとてステレオ時代に躍進した JBLや ARでもなく、初期型の Baronetであるあたりは、彼女の活躍した時期を考えると、これがちょうど良かったのかもしれない。ゴージャスなジャズ・バンドを従えるよりは、ピアノに寄り添って静かに歌う彼女の姿とも重なる。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

26. 中川隆[-10416] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:37:03 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[17] 報告
という事で、買うなら JBL ハーツフィールドより 4畳半でも使えるニアフィールドリスニングに最も適したパラゴンの方がまだいいです:


ユートピア機器 JBL ハーツフィールド レプリカ

JBL 38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX

■ HARTSFIELD OAK/M

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1200×W 1150×D 800mm

JBL 38cmに最適なフロントホーンスピーカーです。現在、一番の銘器とされています。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/09_01.html
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

▲△▽▼


ケンリック JBL ハーツフィールド レプリカ

Hartsfield ケンリック - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+Hartsfield+%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF


厳選パーツ JBLハーツフィールド Hartsfield ケンリックから世界一の贅沢カスタム
http://jbl43.com/?pid=63841774

型番 hartsfield-3
販売価格 7,300,000円(税抜)

322 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 18:41:11  

考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

粗大ゴミスピーカーを安く買い叩いて適当にレストアして高値で売りつける

元が音の悪いスピーカーだから音が悪くても

「これがJBLサウンドなんですよ!」

ですべて誤魔化せるw

326 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 19:07:45

>考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

騙す方も騙される方も悪いんだろうね、多分。

なんかの映画でチャイナハゲタカが言ってたよ「日本は生温い地獄」だと。
団塊が作りそして崩壊した日本の経済にはお似合いのセリフかもね。


327 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/19 21:12:23

ケンリックサウンドの社長78年生まれ、32か

若いのにこんな上手い親父転がしの手法どこで覚えたのかね

アラフォー団塊jrの俺は今職場で、団塊ジジイと世代間抗争中
俺も転がすくらいの器量が欲しい、コツが知りたい

27. 中川隆[-10415] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:40:25 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[18] 報告
買うなら JBL ハーツフィールドより 4畳半でも使えるニアフィールドリスニングに最も適したパラゴンの方がまだいいです:

ノースウエスト トレーディング JBL パラゴン レプリカ
パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72

JBL パラゴン REPLICA 製作日記
https://www.hobbies-n-things.com/page/60

【スピーカーパーツ、スピーカーエッジ販売サイト】 ノースウエスト トレーディング
https://www.hobbies-n-things.com/
https://www.hobbies-n-things.com/page/54

JBL,Altec,Tannoy等スピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/3

"JBL" のスピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list?keyword=JBL&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

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ケンリックサウンド JBL パラゴン レプリカ

ケンリックサウンド JBL パラゴン - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89+JBL+%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3

ケンリックサウンド・リプロダクト JBL パラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ
http://jbl43.com/?pid=49469572

型番 paragon-7
販売価格 6,300,000円(税抜)

パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表

パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、

「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ〜」

というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。

部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。

広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。

私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。

長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。

ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。

パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。

それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない


「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・

ウ、これは危ないな。

※そこまで過激にならなくても、フクロウさんのパラゴンのベストリスニングポジションを計ったら145センチだった。床面から耳の位置までの高さは90センチである。そんなに都合の良い椅子など存在しないから、家具作りが得意なフクロウさんの自作である。私の場合、自分にパラゴンを合わせる事は諦めて、私がパラゴンに合わせるようにしたのです。その結果が専用椅子作製となった訳だ。

なお、パラゴンを高いステージに乗せるというのはパラゴン使いなら誰でも考えつくのだが、私の場合は見事にパラゴン嬢にはねつけられた。素人の妻でさえ、台に乗せたら随分ひどい音になった、と言ったのだから、その酷さは並大抵のものではなかった。

よく喫茶店とか、公共の場等では台の上に乗せて鳴らしているパラゴンを写真で見るのだけれど、あの状態でマトモな音になっているのだろうかと不思議だ。店だから単なるBGM的な使い方でも良いのか?。

憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。

また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。

従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。

パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

28. 中川隆[-10303] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:59:49 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[55] 報告

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme
29. 中川隆[-9874] koaQ7Jey 2020年11月17日 13:04:59 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[27] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
今からメインシステムを作るとしたらスピーカーは・・・ 2017年10月13日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/169171b2dc707b068be262fb5c7d9ee9


1960年代のフラッグシップSPシステムを選択するなら、JBL:ハーツフィールドを手に入れるだろう。1960年代初期のフラッグシップSPシステムを40年ほど前は、大きなオーディオショップに行けば聴くことが出来た。現在でも「オーディオ道場」に有るので珠に聴かせていただく事が有る。

JBLなら「パラゴン」がマニア懸垂のSPかも知れないが、あの独特のデザインとSPユニットの配置が気に入らない。中音ホーンが極端に内側に向いている処が「難点」だ。リスニングポジションが湾曲部におでこを付けて聴かないと、本来のステレオにならないからだ。

その点「ハーツフィールド」はコーナー型で(設置場所をコーナーに限定する必要はない)ステレオの理想形を持っているように思う。

このSPに今自分の持っているスキルとノウハウを注込めばかなり素晴らしいスピーカーシステムに出来ると思う。アンプ方式は必然的に3ウェイマルチアンプ方式になるだろう。現在のオリンパスシステムのSPシステムだけの交換で行ける。

この時代(1960年代)のフラッグSPには「低音を共鳴板を振動させて」低域を出すシステムが多い。CN191やクリプシュホーンも同じ様に「板材」を振動させて低域を出している。弦楽器のゴーイングなどは非常にリアルだ。

ただ、オリンパスに蜂の巣を載せたスタイルも悪くない。それで今でもメインで使っている。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/169171b2dc707b068be262fb5c7d9ee9

30. 中川隆[-9774] koaQ7Jey 2020年11月20日 09:27:10 : S5bGioZVpw : LjkueHFzZmNmeFU=[10] 報告

JBLの中古品はもう経年が随分たっているからリペア技術のある所での修復しないと本来の音とは程遠い音が出る可能性が高い。


よくセットアップスピーカー(バラのユニットとタテマツや山本音響工芸のエンクロージャーで構成されたシステム) に発展する人もおられますが、音場のスケール感などに置いては確かに見るべきものがありますけれど、だからこそ多くの方が見過ごしがちだと思うんですけど、全体的な音のまとまり、音の完成度といった点で吊るしのスピーカー(市販品)にはまず絶対に勝てないんですよ。メーカー製と比較するとはるかに稚拙なレベルのものでしかない

セットアップスピーカーで良い音を出すには、評論家の先生レベルでオーディオを熟知しないと。

一週間くらいの期間自作の巨大なホーンシステムを聴き込んで耳を慣らしてから、
メーカー製のフロアータイプのスピーカーシステムをその前に置いて音を比較してみると音のまとまりや、完成度の違いは明らかです。自作スピーカーでもちゃんと音は出るから、見過ごしがちなポイントです。メーカー製はフルレンジのようにピシっと整合の取れた音がします。


JBL エンクロージャのレプリカ製品

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72

ケンリックサウンド JBL のレプリカ
http://jbl43.com/?mode=cate&cbid=91717&csid=0

ユートピア機器 JBL エンクロージャーのレプリカ
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

山本音響工芸ホームページ スピーカーエンクロージャー
https://userweb.117.ne.jp/y-s/speaker%20and%20horn-j.html
https://userweb.117.ne.jp/y-s/index-j.html



▲△▽▼


禁断のKRELL

JBLの記事(12件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864446.html

JBLスピーカーの買い方
https://ameblo.jp/507576/entry-12002432560.html?frm=theme

JBLスピーカー各世代の比較
https://ameblo.jp/507576/entry-12165448678.html?frm=theme

JBL スタジオモニターとK2の比較
https://ameblo.jp/507576/entry-11081116051.html?frm=theme

JBL Project EVEREST DD66000
https://ameblo.jp/507576/entry-12494423549.html?frm=theme

JBL Project K2 S9800SE
https://ameblo.jp/507576/entry-12443662717.html?frm=theme

JBL Project K2 S9500 恐ろしい子!
https://ameblo.jp/507576/entry-12230495770.html?frm=theme

JBL Project K2 S9500 導入編
https://ameblo.jp/507576/entry-12229500323.html?frm=theme

JBL Project K2 S9500 JBL 1400NDのエッジ交換
https://ameblo.jp/507576/entry-12234884892.html?frm=theme

JBL K2 S5500
https://ameblo.jp/507576/entry-11758592135.html?frm=theme

JBL S3100
https://ameblo.jp/507576/entry-12444002949.html?frm=theme

JBLスピーカーは新しいフラッグシップが近い将来リリースされるでしょう。
そうなると現行のDD66000が相場を大幅に下げながら市場にドッと出回りますから、
これはJBLの最高峰モデルが更新される度に繰り返されてきた歴史なので、

フルレストアされた260万のJBL4343という、そんなバカな値付けがされた4343を買う人は一体なにを考えているのでしょうか・・・・・・劣化のないDD66000の中古が余裕で買えるのに。


ホーンスピーカーは2インチドライバー (2インチスロート径) のものと1インチドライバー(1インチスロート径) のものでは根本的にクラスが違うんです。

評論家の朝沼先生も JBLスピーカーを導入される際には、
「2インチドライバーの搭載モデルにこだわった」 と明確に書かれています。
音の好みなどはあると思うけれども、"格が違う"という言葉がピッタリです。

31. 2022年1月10日 11:27:08 : jfFplfIzH8 : a3JldTh0T003a1U=[4] 報告
使って見たかったスピーカー「ハーツフィールド」
2022年01月10日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/3b414b4e610d798760db2f71708ca82c


「JBL:ハーツフィールド」は、一度は使って見たかったSPです。150-4C×2と灰色#375とゴールドウィングとの組み合わせ。高域用に#2405を足して使って見たかった。1950〜1960年代の代物だ。とても手の出る価格ではないので、オーディオ道場さんで聴かせていただいた。(写真も同)素直に良いサウンドだと思う。風格も有る。当時は「モノラル」の時代で、ステレオにするなら2台要る。ステレオに対応するために「パラゴン」が出て来た。しかし、パラゴンは一体型の為、本当のステレオを得るには、湾曲した処に耳を持って行かなければならない。

「音楽部屋」のオリンパス箱(C50 S6仕様)は1960年頃の箱です。パラゴンとほぼ同じユニットグレードを使っています。昔の大型スピーカーは「家具調」です。オリンパス箱は洋間でも和室でもインテリアとして馴染みます。OLYMPUS箱の特徴である「菱目格子」は、現在作ると片側だけで¥50万円以上かかります。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/3b414b4e610d798760db2f71708ca82c

32. 保守や右翼には馬鹿し[157] lduO54LiiUWXg4LJgs2Ubo6tgrU 2023年5月03日 13:38:00 : z5nATppmD2 : WTVkMmguUDNkdlk=[1] 報告
JBLのハーツフィールド

2023年 05月 02日
M.Sさんとの相互訪問 : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/33029997/

旧友のS.O君の紹介で、M.Sさんが家に来られたのは、2月の中旬のまだ寒い日曜日でした。S.O君のご紹介ですから、もちろんレコード愛好家です。それでも、CDプレーヤーもお持ちと言うことでしたので、S.O君よりは、ストライクゾーンが広いですね。例によって、和室から大きな部屋まで一通り聴いていただきました。音場の違いなどを聴いていただきました。

GRF様

昨日はお休み中のところ長時間にわたり貴重なシステムをお聴かせ頂き頂き誠に有難うございました。最初の和室では完璧なバランスの極めてナチュラルなサウンドに感嘆いたしました。次のメインルームではそれに加えて生のステージを彷彿とさせるホログラフィックに展開する今まで聴いたことがないサウンドステージを経験することができました。

誰にでもできるよとおっしゃっておりましたが、そんなことはありません。GRF様の感性と豊富な電気知識、そして何よりも音楽への深い愛情無くしてあの音は構築不可能でしょう。素晴らしい体験をさせていただき誠に有難うございました。又お目にかかれる日を楽しみにしております。

というメールをいただいたまま、2ヶ月が経ってしまいました。大型連休に入ってからの初日は、そのM.Sさんのお宅にS.O君の案内でお邪魔しました。世田谷の閑静な住宅街にある素敵な専用のホールです。その音楽室の前は、演奏会場でいえばホワイエでしょうか?円形のホールの壁が全てレコード棚になっています。

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何枚収納できるのでしょうか? 写真に写っているのは半分もありません。このレコード棚の広さも宮崎のEさんしか私は知りません。収納スペースは、まだまだ余裕です。全て埋まると何枚になるのか想像もつきません。自分の部屋ではないのですが、自分の夢の一つが実現するとこうなるのかと、妙に納得しました。

早速、音楽室に案内されました。広いです! そして天井が高い! 大きさは30畳、高さは5.5mあるそうです。これほど大きなお宅は、これまた宮崎のEさんと新潟のX1さんぐらいしか知りません。

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壁の厚みは、30センチあって、スリット 状の開口部から十分な吸音性能を持っています。その前に置かれたSPは、JBLのハーツフィールドです。上にリボンツィーターが乗っています。実質、3ウェイですね。アンプはS.O君と同じトリウムタングステン真空管を使った整流回路の工業地帯の様な灯りが煌々とついています。


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それらを冷やすために、扇風機が何台か置かれて、通風を確保しています。冬の間は、暖房知らずでしたが、これからの季節は業務用クーラーが二台フル稼働でしょう。アンプ類は、S.O君の所を参考にされているので、ほぼ同じですね。

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レコードプレーヤーは、S.O君と同じEMTの927ですが、現用のカートリッジは、国産カートリッジの新星プラタナスです。私は、古色蒼然としたSPUよりも明るく、歪みも少なくとても聞きやすいと思いました。それがついている ViVのトーンアームも927用に合わせて長いタイプです。M.Sさんは手慣れた手つきでそのロングアームを軽々と扱われます。

最初にかかったレコードは、ブレンデルのシューベルトの即興曲D.899の第2番の美しいフレーズです。70年代のアナログ録音です。ブレンデルは、バッハもモーツァルトも、旧録音の方が好きです。音はまとまって、尚且つ広がり、大きな部屋いっぱいに広がります。見事な音ですね。部屋が大きいので、ピアノの奥行きも出て音が伸び、楽々と音楽が出てきます。帯域も広く、ピラミッド型の安定した音は心地よいです。いいですね〜。

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もっと驚いたのは、ペーター・マーク・LSOで、モーツァルトのクラリネット協奏曲、デュ・ペイエのクラリネットです。DECCA録音のLSO特有のさえわたった音が見事です。空間の広がりも申し分ありません。今回は、ゲストということで、ソファー中央の席に座らせてもらったのですが、レコード再生としては珍しく右側の音がしっかりなっています。その所為か音像が中央より少しだけ右寄りです。

カヴァレリア・ルスティカーナのデッカ録音の幾分華やかな音が、スケール大きく再現されます。低音が豊かになる環境なので、DECCAの音が華美過ぎず、バランスがいいのですね。RCA VictorのSolia シリーズもDECCAの録音です。若い頃のカラヤン特有のヴァイタリティあふれる演奏が、迫力を持って聴けました。

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SPUを常用のS.O君から、SPUに換えると、どういう音になるかリクエストがあり、カートリッジ交換です。しばらく使っていなかったので、接触が悪いのか、今度は右チャンネルが鳴りません。S.O君の調整でSPUに交換して聴くと、やはりSPU特有の音になります。バランスはクラシック的になり、少し暗めです。私は現在常用の新しいプラタナスのカートリッジなら、クラシックばかりではなく、ジャズもヴォーカルもなんでもかかり、良いのではないかと思いました。これで低域の安定感が出れば言うことはありません。


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ここらで、ヴォーカルをということで、Joyce Carrという歌手のレコードがかかりました。60年代のレコードで、 COMPATIBLE STEREO と書かれていますので、モノラル盤で、ステレオの針でも掛かりますという表示があります。このレコードを再生した時、音の定位が揺れている様な感じがしました。A面のSkylarkをかけていただくと、Linda Ronstadt の歌の先生みたいな感じです。M.Sさんは、そのLinda Ronstadt もお好きなそうです。

余談ですが、Linda Ronstadt がパーキンス病で引退した後、2019年のケネディーセンターの表彰席で、同時に表彰された女優のSally Fieldが、昔からLinda Ronstadtの姉妹ではないかというぐらい似ています。同時に表彰されるのも奇縁ですね。

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その後、ピーター・ポール・マリー(PPM)のレコードやブラザース・フォアの懐かしいレコードがかかりました。M.Sさんもほぼ我々となじ時代背景なので、その頃のレコードは説明しなくともわかります。ビートルズの有名なアルバム、Abbey Roadもかかりました。これらは、元のモノラル録音から、ステレオにした盤ですので、意識的に逆相成分が入っています。そこで、先ほどからの左右の違和感がまた感じられました。

初めておじゃましたお宅で、SPの位置調整はしたくないし、ハーツフィールドは蹴飛ばすには重過ぎますし、足を痛めます(笑)。よく聞くと、右によっているのではなく、左の音がくすんでいると気がつきました。すると考えられるのは、左側の中音SPの375ホーンドライバーの位相かもしれません。JBLは位相表示が反対のユニットもあるからです。

その旨を、M.Sさんにお話をしたら、覚えがあるのか、右と左の中音ドライバーの位相を確認していただきました。すると、左側の位相が反対だったそうです。直していただくと、今までの違和感がなくなり、見事な定位をしています。左右のSPの位置もぴったりあっているのはさすがですね。

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今一度先にかけた、レコードをかけて検証して音の安定を確認しました。再度聞くと、本当に屈託のないストレスフリーの音です。これならレコードを楽しめますね。長年の思いを実現していくM.Sさんの行動力に感心しました。

気がつけば、4時をまわっています。この続きは次回ということで、お暇しました。車中、M.Sさんのレコード再生にかける思いの大きさに感心した話をS.O君としました。そして、S.O君のところによって、彼の最近の音の進化を聞いてみました。

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京浜工業地帯の夜景の風景は相変わらずですが、その工業地帯の並び方も進歩していて、だいぶすっきりとしてきました。手前の中央までがプリアンプ用の電源で奥と中央の右半分がパワーアンプ用の電源部だそうです。昇圧トランスも変わり、ハムもだいぶ少なくなりました。電源のハムの原因はプリアンプの入力トランスの配置と向きにあるそうです。いますこしハム音が低くなる場所を探されるといいかもしれません。プリアンプを切ると、パワー系は全くハムはありませんので。バランス回路をアンバラの配線でつないでいるからだと思われます。

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音は、大変安定してかかり、とてもオートグラフだけでなっているとは思えません。雄大な低音域はますます凄みを持ち、コンサートホールの驚きを部屋に持ち込んでいます。プリアンプ部も変わりレイアウトも相当すっきりと進化しています。

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こちらが新しくなったプリ部分、セレクター部分も変わりました。

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こちらはパワーアンプ部です

先ほどの部屋から比べると、もちろんこの部屋は小さく感じはしますが、コーナー型ですから、部屋を目一杯使っていますから、オートグラフのユニットでだけでなっているとは到底思えない充実した音です。これならばレコードファンが上京の折に、S.O君のお宅に寄られるのは納得です。インシュレーターの置き方や配線の仕方も、完熟してきて装置もすっきりしています。

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お二方も同じ構成のアンプや電源をお使いです。印象を一言で言えば、普通のアンプで鳴らす音より、音に枠が無くなり、裾野がしっかりと見えて、山が高く、大きく見えます。SPの制約が無くなり、オーケストラの雄大さや、ピアノの迫力が出てきます。声の伸びもいいいですね。これでノイズがなくなりS/Nが良くなれば、いうことはありません。でも、たくさんの真空管が並びますので、これからの夏の対策も大事ですね。
https://tannoy.exblog.jp/33029997/

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