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スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/511.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 08 日 12:44:24: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 最高の音を一番安く手に入れる方法 投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 08 日 11:41:44)


スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い


オーディオは感性とノウハウと叩き上げのスキルだ!


 今まで沢山のユニットを使ってきました、フルレンジで特に印象が残るのはGOODMANSのAxiom80、ヴァイタボックスDU−120、パイオニアPAX−30B、ワーフェデールのスーパー8RS/DD、コーラルのべーター10と大変個性のあるユニットばかりだがその中でAxiom80は超が付く名器ですが私の好みとは多少違っていた記憶が残っている、

オーディオで一番難しいのはスピーカーです。これが上手く鳴らなければいくらWE−300Bアンプを繋いでも良い音は望めない、

今までスピーカー遊びをしてきてわかったのはスピーカーこそボックスとボックスに使われる木の材質が決め手と痛切に感じた、

スピーカーボックスはユニット以上にコストがかかるから安く済ませるには平面バッフルが一般的、私も色々やってきたが平面バッフルの場合は16〜20cmクラスのユニットだと効果があるが30cm以上を平面バッフルで使う場合は相当大きな板が必要になる。最低でも2m×2mぐらいのバッフル板を使わないとユニットの裏側から音が前に回り込んで低域が減少して中高域が喧しくなる。低音が出ているように聞こえるだけで本当に出ているならピラミッドバランスになるはずだが残念ながら本当の低音は出ていない、平面バッフルで聴くのなら16〜20cmクラスだと大きなバッフル板も必要なく楽しめるはずだ、勿論バッフルも振動していますから良い素材の板を使いたいものだ、

ネットのユーチューブでスピーカーを検索してみると色んな方が見える。例えばユニットをボックスに入れずに単体で鳴らしているがこんなのまったくもって意味を持たない、裸で鳴らして何を聴かせたいのかこんな鳴らし方なら5球スーパーのスピーカーのが良い音で鳴る。


たかが20cmされど20cm

JBLやアルテック、タンノイが今のスピーカーの主流でメインに使っている方が沢山いるがアルテック党やJBL党は国産のスピーカーには見向きもしない、スピーカーは海外製に限ると自負しているマニアは日本製のスピーカーと聞いただけで見下げて相手にもされない、

私は20cmクラスのユニットで聴いていると云うと頭からバカにした態度と上から目線で相手にもしない、

国産のユニットを真剣に聴いた事もないくせにスピーカーに関しては師匠や博士になったつもりだろうが私に言わせるなら有名な外国スピーカーすらまともに鳴らせないくせにと声を大にして言いたい、

このような連中に国産の20cmクラスのフルレンジを真剣に試聴したことがあるのだろうか、海外製ユニットでもこのクラスはコンパクトで大変人気がある。アルテックの755EパンケーキやJBLのLE8T、ラウザのPM−6辺りは人気の的だがこのレベルに匹敵するのが「マネシタデンキ」の8PW1である。このユニットもアメリカへ沢山輸出され好評だったらしい、アメリカには755EやLE8Tなど有名なユニットがあるのにゲンコツスピーカーが沢山売れたとはひょっとしてアメリカのユニットよりゲンコツのが音が良かったのかも知れない、

果たしてゲンコツスピーカーの実力はどの程度なのか大変興味が出てくるのだがゲンコツクラスだとボックスは適当、アンプは何でもよい考えで聴いているはず、例えは悪いが美人にボロボロの服を着せるのと同じでゲンコツは哀れだ、

アルテック、JBL、タンノイ、ハーベスなら拘りを持って楽しんでいるがましてや国産の20cmのゲンコツスピーカーなどメインスピーカーにはなれずサブシステムのスピーカーでしかないから多分出番は回ってこないのではなかろうか、

今回テスト的に現在使用している300リッターのボックスに入れたらどんな音の変化が出てくるのだろうか、ネットで検索するとゲンコツスピーカーを沢山の方が評価をしていますがほとんど50〜60リッターのボックスが多いが評価としてはどれも正しいと思う、大型ボックスに入れたゲンコツスピーカーは面白くなりそうだ、

たかが20cmされど20cmを300リッターのボックスに入れ材質はフィンランドバーチと真空管アンプで奏でた音、これは楽しみだ、


ゲンコツスピーカーを鳴らすシステム

デジタル

PCオーディオでの試聴
ノートパソコン
音楽ソフト Foobar 2000
昇圧トランス ウェスタンエレクトリック 618C 
DAC ラステーム UDAC32R


アナログ 

プレーヤー フォノモーターはプロ用ヤマハアイドラータイプ
トーンアーム マイクロトラック303ウッドアーム と GraceのG−565ロングアーム
カートリッジ オルトフォン SL−15E、GraceのF7M
昇圧トランス ウェスタンの618C

プリアンプ マランツ#7

メインアンプ ウェスタン VT52刻印シングルアンプ、
整流管はWE−274B刻印 最新作の英国直熱三極管アンプ


ウエスタンの618C昇圧トランス、


今回完成したアンプでゲンコツを鳴らしました、

世界の名器に対抗できるのだろうか


以前のコラムでご紹介したワーフェデールのスーパー8RS/DDも20cmユニット、コーラルのベーター10、GOODMANSのAXIOM80は25cmどちらもフルレンジユニットだったが国産の名器と謳われるナショナルゲンコツスピーカーはこれらの名器に対抗できるのだろうか、

ゲンコツスピーカーは過去に鳴らした記憶しかないからほとんど未知数な音、皆さんもゲンコツスピーカーは知ってはいるが聴かれた方は少ないはず、
今回使用するのは真っ赤なアルニコマグネットを使ったEAS−20PW55である。
このユニットに関して詳しくはオーディオの足跡に詳しく紹介されていますから参考にしてください。 試聴開始


いくら日本の名器と云えども所詮20cmのフルレンジだが300リッターのボックスだと今までの評価を覆す音が出るのか、早速バッフルを外して予めサブバッフルに取り付けたゲンコツを実装したが大変な作業でもあった、

最初にCDを使いPCオーディオでの試聴になる。リファレンスCDは一番のお気に入りの豊田裕子が弾く癒し系の「スローバッハ」ピアノとバイオリン、小鳥のさえずり、川のせせらぎが入っている癒し系のCDだ、

聴く曲目はバッハのG線上のアリア、CDをトレーに入れて出てきた音はピアノの響きが素晴らしいサウンドだ、ピアノの音には余分な付帯音もなく切れ込みの良い響きでどちらかと云えばGOODMASのAXIOM80に近い鳴り方でしっとり感と押し出しの良さが何とも心地よく聞こえる。特にピアノは絶品だ

CDをPCオーディオで鳴らすと今までのCDPで聴いてきた音とは全く異りマスターテープに近い鳴り方には驚いたがDACの後に付けたWE−618Cの実力は大変素晴らしくアナログを超えたようなサウンドになり何時までも聴いていたい癒し系のサウンド、耳障りのない上手く纏めた鳴り方である。

バイオリンに関しては多少音痩せしたように聞こえるがこれが20cmとは思えない量感とスケール感のあるサウンドには参った!

AXIOM80の時は低音不足であったがゲンコツは20cmなのに十分出ているのには凄い、1960年代の時に使ったゲンコツとはまったく違うサウンド、やはり300リッターのボックスと材質はフィンランドバーチが威力を発揮しているように思える。
またゲンコツスピーカーをマランツ#7、ウェスタンのVT52で鳴らされている方は多分いないと思うのでこのような評価になった、

ゲンコツスピーカーをトランジスターアンプで鳴らすと5球スーパーや並4ラジオのスピーカーの音になってしまう、ここは是非良質な真空管アンプで聴かないとゲンコツが可哀想だ、

このサウンドを聴くとゲンコツスピーカーは十分世界に通用できる名ユニットの一つに加えてもおかしくないがゲンコツに限らずフルレンジはどうしても高域がやや不足する部分があるがそこはフルレンジの良さで音楽を聴かせるのが魅力だ、

次に聴いたのは流行歌で春日八郎の別れの一本杉、春日八郎は以前千葉県に所要で行ったときブログで有名なこばさん宅に寄って聴かされた名曲中の名曲だ、GOODMANSのAXIOM22とWE−101アンプも素晴らしかったが、ゲンコツの場合は違った意味での良さもある。ゲンコツで昭和の歌謡曲を聴くと時代の雰囲気が良く出てレトロなサウンドになるが最近雑誌に載っている名ばかりの海外スピーカーではHi−Fi調になってこの哀愁に満ちた春日八郎の歌声はなかなか出てこない、

ゲンコツスピーカーを使っている方は多分50〜60リッターのボックスでサブスピーカーやセカンドスピーカーとして聴いていると思うがマランツ#7やWEのVT52、WE−618Cを使って300リッターで聴くゲンコツは一般的なゲンコツとは違う評価になる。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041

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「スピーカーは買い換えを考える必要のない素晴らしい物を」
https://www.otono-edison.com/original/speaker/prominent.htm

当店は営業25年目になります。当初は他のお店と変わりはなく、有名な海外のスピーカーを並べていました。そして良いスピーカーを選ぶ為に、展示している中から色々なスピーカーを自宅に持ち帰り、試聴していました。

当時はさすがにどのスピーカーも良いところがある等と楽しんでいましたが、自分専用のスピーカーが決まりません。そこで、生産が完了している古いスピーカー(昔の名器)といわれるものを次々と取扱い、試聴すると新しいものに勝るものばかりでした。

しかし、決定的なものはありませんでした。そしてスピーカーの歴史を調べ、行き着いたところが60年以上前の最高級フルレンジスピーカーです。

ウエスタンやジェンセン、RCA等、これらのスピーカーは現代のスピーカーとは大違いです。見かけは気にせずに本格的に考え抜かれた部分が多く、素晴らしい部分を沢山持っています。

簡単に言うと励磁型、フィクスド、ベークダンパーで、正当な考え方として最高のものです。現代のスピーカーユニットでは足元にも及びません。

コーン紙の作りでも非常にこだわりが有り、鉄の素材や紙の材料や糊の量や形成方法が全く違ったのです。現代の技術と大きな能力の違いを感じさせられました。

調べるうちにスピーカーは60年も前から衰退している事を実感したものです。

当時、このような高級フルレンジスピーカーは一般的に販売されていなかったようです。(販売されていたとしても購入できる金額ではなかったと思われます。)素晴らしい物を発見してしまいました。後にも先にももう探すところはありません。「これらのユニットを使わないで何を使う」と考えて作り始めたのです。

そして、当時の多くのスピーカーシステムを調べてみて、箱型では頂点を目指すことは出来ないことも分かりました。このように、これらのユニットに大きな可能性を感じたのですが、

現代の無難な考え方のスピーカーとは全く異なり、低音の量感は少なく、じゃじゃ馬で、そのままではスピード感や実在感はあるものの雰囲気や繊細さはありません。音質は良いのですが周波数特性上の暴れや、インピーダンスの暴れ、大きな共振には悩みました。

そして、色々な方法を考えました。最初はツイーターを組み合わせバッフルの形やネットワークで調整する事で何とか目的を果たす事が出来ました。その頃はこれらのユニットに見合うようなツイーターもなかったのです。

その後、発売されたエレクトロボイスの新製品(最も高価なドライバー+ホーン)DH-3を当店の大型システム(ホーン型)に使用しテストして決定しました。しかし、このツイーターをこのシステムに利用してみると前よりは良くなっていますが、完全に納得がいきません。

他の名器といわれるスピーカーと似たように原音に近いものでなく、オーディオの再生音に感じます。

試行錯誤すること5〜6年、やっと原因を突き止めたのです。その原因はアッテネーターであり、音量を絞ることで音質が劣化する事を発見したのです。

そして劣化のない新型のアッテネーターを考案する事が出来て、やっと思い続けていた音を出すスピーカーシステムが出来上がりました。
https://www.otono-edison.com/original/speaker/prominent.htm


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スピーカーについて
http://www.otono-edison.com/edisonkyo/speaker.htm

スピーカーといえば皆さんはすぐに箱に入った四角いものを想像されると思います。そして、販売されているカタログを見るとすべてのものが素晴らしい考えのもとに設計し製造されているかのように書いてあります。スピーカーの設計は非常に難しく、素晴らしいと言えるようなスピーカーはなかなか存在しないものです。そこで、良いものを探すには知識が必要になってくるのです。
スピーカーシステムには使用されているスピーカーユニットの種類、またはエンクロジャー(箱)の種類などで目的の音質が異なり、本当に良いものが現在生産されているかということまで考えないと見つける事が出来ないかもしれません。


スピーカーユニットの種類には

●フルレンジ
 単体のスピーカーで全ての帯域を受け持つように設計されています。ユニットの中でこれほど簡単なものから高価なものまで数多く作られたものはありません。スピーカーユニットの設計の基本となるもので今でも最高級の低音用として用いられます。また、フルレンジとツィーターを一緒にした同軸2ウェイのユニットもあります。一般的な大きさのものでは同軸方のほうが非常に有利です。このフルレンジユニットがスピーカーの基本になると考えられても良いと思います。


●ウーハ−
 低音を重視して設計されたもので口径が大きくストロークが大きく取れるように設計されています。しかし、低音が伸びているとか大きさだけでは良い音質の判断材料にはなりません。同じ箱の大きさならば設計理由から判断すると口径の小さいウーハーの方が音質的に有利になります。
小さい箱で低音を伸ばすにはコーン紙の質量を重くします。低音の共振周波数が下がり、小さい箱の割には低音がよく出るようになりますが、注意するべき事は音質の低下です。重くなったウーハーはスピードが遅くなります。歯切れの良い低音は出てこなくなりますので音楽的には重ったるい鮮度の低い音質となります。
良質な原音再生を意図したウーハーは大口径でも軽い強いコーン紙で出来ています。そして能率が高く、高価なものは100dB以上もあるのです。


●スコーカ−
 中音用に設計されたユニットですが箱に取り付けた小型のものは今までに良いものはありませんでした。比較的に良いものとしては小型のフルレンジが使用されています。

大型のものではホーン型が使用されていますが、ドライバー単独では良いものかもしれませんが一般的に販売されているものではホーンの設計が設置する都合に合わせてあり、低音や高音との音の位相や定位が上手く取れないのが殆どです。見た感じ凄そうに見えますが家庭用としては不完全でしょう。しかし、低位と位相が合わせられたものは予想を越える素晴らしさがあります。


●ツィーター
 高音を再生するために設計されたもので多くの種類があります。能率の高いホーンタイプは高級品に利用されますが指向性に問題があることがあります。コーンタイプは最もポピュラーなツィーターでウーハートの相性も良く安価です。最近はソフトドーム型が良く使われていますが能率が低いため小型システムに利用されます。指向性は非常に良い。音質重視のシステムにはホーンタイプが多く利用され、バスレフ型にはコーンタイプ、密封型にはドームツィーターが多いようです。


エンクロジャー(箱)の種類は


●平面バッフル型

一番古くから使用されているものでスピーカーの前と後の音を混合させないように広い板で仕切るものです。最近は板の共振を無くすため形が工夫されています。最高の音質が得られますが使用できるユニットは比較的に高価です。バッフルが大きくなるところが欠点ですが、低域の音質は他の方法で勝るものはありません。低音のよさは全体域につながり、原音再生を目的とされる場合は特にお薦め致します。現在のメーカーさんでは作っているところは有りませんが成功すると箱型での音作りは時間の無駄ということが良くわかります。バランスよく広帯域を再生するには非常に経験と技術が必要です。


●バスレフ型

 平面バッフル型をなるべく小さくするために考えられたもので、ユニットの後から出る音を箱で封じ込めながらある程度の背圧を抜き、特性の降下している低音のみを位相反転させ前に開けたポートの共振で持ち上げる設計です。一般的な大きさのシステムでしたらこちらの方が有利でしょう。


●密封型

 スピーカーの後から出る音を箱で封じ込め、その音を箱に詰められた多量の吸音材で消去しようと考えて設計されたものです。当然スピーカーは空気の圧力を受けますので動きにくくなり能率が低下します。この空気の背圧を利用しウーハーの振動系に重りを付け、または重くして共振値を下げて低音を再現する方法です。また、ボイスコイルを大きくしてもかまわない設計であり100W以上の入力に耐えます。しかし全体的に背圧を受けながら振動しているために楽器のように開放感のある音は望めません。箱の内部を調整する事により自然な感じの音ではありませんが綺麗な音の感覚の音作りにしたり、音質重視でなく音圧で圧倒するような音楽として聴かれたい方には向いているかも知れません。


大きく分けて分類しましたがお解かりの方も多いと思います。上記を基本にして説明を書いていきます。


大まかな音質の良いスピーカーの選び方

スピーカーを判別するに特性表が表示されていると思いますが、この表がメーカーや国や用途によりまちまちになっています。プロ用は(−3dB)を基準に、アマチュア用は(−10dB)を基準に測定するなど、全てを信じて評価すると大きな失敗に結びつきます。特性表の中で信用できて音質的な参考に出来るものがスピーカーの能率です。この能率は電気信号をどれほどの効率で音に変換できるかを表しています。車で言えば1000ccのエンジンで何馬力出せるかの表示と同じものです。これを音圧として表示されています。平均的には約90〜93dB(デシベル)位でしょう。これが3dB変化すると半分かまたは倍の効率になります。悪い数値のものは表示されてないものもあり、だいたい85dB前後でしょう。良いものは100dB以上にもなります。この数値はアンプの出力を1W入力した時、スピーカーから1m離れたところの音の大きさを表します。数値が100dBのスピーカーの場合は1Wの入力で録音された原音の音量が出ます。そして変換効率は5%です。90dBの場合は0.5%ということになります。

良いスピーカーを作るには構造や理論が自然でなくてはなりません。音質の良いものは小さな信号までも効率的に音に変換できるようにする為に、振動系は軽くて強いものを選びます。その為に自然と能率が良くなり100dBを越えるか近いものになります。このように音質重視で設計されたスピーカーユニットは背圧のかからないバッフル型またはバスレフ型に取り付け使用します。しかし、最近では平面バッフル型は大きさが敬遠されて小型のバスレフ型や密封型が多くなりました。しかしこのことは背圧が加わるために低音を出そうとして設計すると振動系の部分を重くする必要があります。こうして箱内の空気圧と振動系の重さにより原音再生の考え方から離れていったのです。バスレフの場合は90〜93dB程度のユニットを使用するためまだ良い方ですが、密封型の箱では振動系に重りを付けた物が多く良質な再生音は得られないでしょう。最近では、更に小型で重低音をうたい文句に別のスピーカーユニットを箱の中に取り付け共振を利用して低音を増強しようとしたスピーカーシステムがあるようですが原音再生には全く無縁のものと思います。

ここで上手くいった一例として当店の409システムをご紹介いたします。このシステムは一見バスレフにも見えますが、バスレフポートを縦長にすることで共振を少なくしてボックス内の背圧を抜いています。ユニットは能率が20センチでは世界一の97.8dBもあります。上手に鳴らすことで平面バッフル型に近い良い音質が得られるのです。


ここで誤解の無いように「良い音質とは」の説明をしておきます

 良い音質とは録音される前の音のように感情の入った色々な微細な音を正確に再現するもので、綺麗な音や汚い音、太い音、細い音、激しい音、やさしい音、明るい音、暗い音などを表現する事が出来ます。演奏家が楽器などによって音で表現しようとしている意味が聞き取れるものであり、何でもきれいな音で表現するものではありません。最近は音楽としての音質を忘れてオーディオとしての勝手な音作りが先行している製品の方が多くなっています。少し視野を広げる事で素晴らしいオーディオの世界があることに気付いて頂けると思います。


スピーカーシステムの形から見た性質

 平均的な小型のスピーカーシステムには2ウエイや3ウエイが多く見かけられます。どちらが音質的に有利かといえば2ウエイの方です。帯域的には3ウエイの方が有利でしょう。しかし、予算を同額にすると2ウエイが非常に良い結果になります。その理由は2ウエイのウーハーとツイーターに3ウエイにするため中音のスコーカ−を入れますがスコーカ−の能率は非常に悪く、ウーハーの効率を揃えるためにウーハーの振動系を重くして共振点を下げて低音を伸ばすのが一般的です。こうする事で3ウエイの帯域は広くなります。しかし能率が悪くなり音質が劣化し2ウエイに劣るのです。そのほかにもネットワークという音を分ける部分も3ウエイの方は部品数が多くなり高価になりますので、2ウエイのままで予算をかけたシステムの方が音質は非常に有利になるのは明白です。
http://www.otono-edison.com/edisonkyo/speaker.htm


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「バッフルシステムは何故バッフルにしたの?」
スピーカーを他の形にしたのは人の都合によるもので音の為ではない。歴史を見ると、最初スピーカーが発明された時、取り付けられたものは大きなバッフルであった。

スピーカーは前後に動く空気の気圧の山谷を発生させることにより、音を作る。しかし、小さな面積のユニットだけでは後に作った気圧と前に作った気圧は打ち消され、波長の長い音(低音)は聴こえてこない。そこで、スピーカーユニットの作った前の音が後の音で打ち消される事が無いように広い板に付けられたのがスピーカーの始まりなのだ。

この時この広い板は頑丈に作る必要があった。音によって板が振動し、板の固有の音を発生させる事を防ぐ為です。これを完全にすることで、そのユニットのもつ最大限の音質と帯域を実現出来るのだ。

バッフルは劇場のようなところで使用しない限り持ち運びには非常に不便です。そこで考えられたのは、当初は後の板が無い箱で後面開放型BOXと呼ばれていたものです。

こうすることである程度の低音まで維持できますが、箱の中の共鳴が起こります。これは頑丈に作っても同じ事です。

次の時代はバスレフが作られました。これは箱の中にスピーカーを入れると低音が出難くなるので、前面にダクトをつくり出難くなった低音部分をダクトによって強調するスピーカーBOXです。

そして近年は、密封された箱の中に吸音材を沢山詰めて後ろの音を消そうとしているが、そう上手くいかないのでウーハ−の振動板を重くして共振を下げて低音を強調している。

音質にとっては良くない方法に段々変わってきたのです。

スピーカーユニットはコーン紙を振動させ空気の密度を変えることで音を作ります。その時コーン紙には空気の密度を変化させるための圧力が加わりますが、バッフル以外のBOX型ではその他に、箱の中でユニットから出た後ろの音が跳ね返り連続的にユニットに悪影響を与えます。

又、箱の中では共振が起こり非常に複雑な問題も発生するのです。

音のエジソンの中型のスピーカー(プロミネント)は、大きなバッフルではないが箱状でもない。試聴の結果こういう形になり、板の音も消え低音も出てきた。

原音追求の為、正しく再生するには平面バッフルの形式を取り、人の都合を最大に譲歩して理論的な音の都合に合わせることにした結果なのです。
https://www.otono-edison.com/audionosinjitu/urabanasi.html#12


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平面バッフルと後面解放箱


1. 平面バッフル

平面バッフル 製作いたします 五加音響研究所のオーディオ修理と製作
https://otoyas.exblog.jp/22515940/


竹集成材のスピーカー平面バッフル板 
材木商店【無垢材・積層材・化粧貼り・白ポリの木材メーカー通販サイト】
https://zaimoku-shouten.jp/works/%E7%AB%B9%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB%E6%9D%BF%E3%80%80201452/
http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0


2. 後面解放箱

真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


3. スピーカーのエンクロージャー製造メーカー

Hasehiro Audio (ハセヒロオーディオ) 奇跡の音質「バックロードホーンスピーカー」の製造・販売
http://www.hasehiro.co.jp/


株式会社 サカエ工芸
フォスター電機の主要製造拠点海外移転を機にフォスターグループから独立
フォスターブランドのエンクロージャー製造を継続する一方、独立系メーカーとして主要オーディオメーカー各社にエンクロージャー供給を開始。パトリシアン他、エレクトロボイス社へのホーム用、PA用各種エンクロージャーを供給。
http://www.soundstage.jp/SAKAE.html


スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

Lowtherの正規エンクロジュア ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-12926] koaQ7Jey 2020年3月08日 12:46:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[611] 報告

スピーカー・ユニットは巨大バッフル板に取り付けるのが一番音が良い

i氏山荘オーディオ訪遊記
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/archive/c2304761631-1


i氏山荘のオーディオ部屋の出来事を中心に綴ります。16cmや20cmのSPユニットを取り付けた平面バッフルの音場感、自然な広がり感、臨場感、目の前で演(や)ってる感など、再現される音響空間が感動的です。

頼りない感じの16cmから、耳を圧する大音量が飛び出すことに驚き、それでも破綻しない再生音の品位に感激です。平面バッフルのすばらしさを、さらに追求していきます。


(1)i氏山荘オーディオ訪遊記(第1話) http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14
   **激安ダイドーボイス16cmSPのよさを発見**

(2)i氏山荘オーディオ訪遊記(第2話) http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1
   **箱型では得難い平面バッフルの感動的な音場**。

(3)i氏山荘(第3話)改造! 背面開放型ウーハー http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19
   **密閉型ウーハーの大胆改造**

(4)i氏山荘(4)755E、Golden8T新設、訪問雪解け待ち編 http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-03-28  **往年の20cmSP、755E・New Golden 8T・8P-HF1が加わり、高まる期待**

(5)i氏山荘(5)圧巻ASHIDAVOX、755E GOLDEN8 CD408 403A 他を圧倒 http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-05-26 **「美濃和紙」の超軽量コーンASHIDAVOX 20cmが往年の内外著名SPを圧倒**

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/archive/c2304761631-1


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20cmコーン型フルレンジユニット ASHIDAVOX(アシダボックス)8P-HF1。

「ダイナミック型フルレンジスピーカーの世界的傑作」程度の賞賛では、とても足りない。

まさに「超」を付けるべき傑作と見た(いや、この耳で確かに聴いた)。

今回の試聴において、ASHIDAVOXの前に、各種著名ビンテージ・スピーカーは色を失った。

それぞれのユニットの、いい点・悪い点などを比較して・・、などと比べている状況ではなかった。

今日の日記の冒頭に、品の悪い言葉ではあるが、と断った「ぶっちぎり」であり、その他のユニットの評価や比較など意味がないほどの圧巻であった。

冒頭の繰り返しになるが、なぜこれほどのユニットが埋もれているのか。

まちがいなく、この手の20cm前後のビンテージスピーカーでは、世界の超一級品であり、真のオーディオファンには、きっと高く評価されるに違いないユニットである。


なぜこのASHIDAVOXが「マイナーな傑作」で終わったのか。
高く評価したオーディオ評論家はいた。

しかしそれがなぜ、「幻の傑作」などと言われる経過を辿ったのか。
数量が出なかったのか、生産が間に合わなかったのか?

発売は1957年、その頃はまだ日本のオーディオ環境は貧しく未成熟であった。
早く生まれすぎたのかもしれない。

しかし、かなりの長期間、市場にあったはずである。

当時のオーディオ・ジャーナリズムは、どのような反応をしたのだろうか。

ダイナミック型フルレンジの「音質世界一」のユニットがどこかにあるとしよう。
ASHIDAVOX 8P-HF1は、それに勝るとも劣ることは決してないだろう。

Made in Japan。

使われているのは、コーンの最適素材を追い求めて辿り着いた日本古来の美濃紙。
この純日本madeの「世界に冠たる」はずであったスピーカーユニットが、なぜ埋もれたのか。

なぜ埋もれさせたのか。
まったく残念であり不可解である。

しかしASHIDAVOX 20cmフルレンジが、山荘に用意されたいくつかの錚々たる「世界の名器」を、下品な表現ではあるが「ぶっちぎり」の差で圧倒した事実。
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-05-26


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ASHIDAVOX 8P-HF1

フルレンジスピーカーのお手本のようなアシダボックスの20cmユニットです。コアキシャルや巨大マグネットのユニットに隠れて発売当時はあまり人気がなかったようです。今では、高能率で真空管アンプにぴったりのユニットですが、中古品でもめったにお目にかかれません。軽量コーンでフィックスドエッジです。


型式 20cmコーン型フルレンジユニット

インピーダンス 8Ω

最低共振周波数 50Hz
再生周波数特性 fo〜14000Hz

出力レベル 96dB
最大入力 8W

マグネット アルニコ
重量 1.5kg
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/8phf1.htm


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i氏山荘オーディオ訪遊記(第1話) [i氏山荘オーディオ訪遊記]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14


恐るべし平面バッフルとP-610

■序

場所はi氏山荘のオーディオルーム
夜も更けて日付が変わった午前1時すぎ。

二人の大人がもう何時間も、ああだこうだとやっている。
ガタガタ、ゴトゴト、それにキュルキュルと電動ドリルの音もする。
期待と予想を遥かに超えるいい感じになってきたのでやめられない。

16cmSPユニット平面バッフルの音場感、その自然な広がり感、臨場感、目の前で演(や)ってる感など、音響空間がすばらしく感動的である。

16cmのこんな柔なもので、耳を圧する大音量が飛び出すことに驚き、それでも破綻しない再生音の品位に感激する。

三菱ダイヤトーンP-610DB。
竹集成材平面バッフル。

ただしこのスピーカーシステムは構築途上であり、まだ数段は向上するだろう。
今回ようやく「基本形はこれでいける」と確信が得られた状況にある。

取りあえずのバラック設置であるが、それでも音源をとっかえひっかえ聴きまくるほど音楽が楽しい。
オーナーも私も、聴くのが嬉しくてしょうがない状態であった。
おそらくこの時、氏の脳裏には次のステップがイメージされ、耳にはその音が響いていたに違いない。

簡単に工作できるなら、今すぐ試みたい改造箇所もあったが、さすがにそれは明日やろう、ということになった。


深夜

静寂が支配する深い雑木林。
木の精の眠りを妨げる不逞な輩の、やかましい騒ぎもようやく収まる。
灯りを消した山荘の天窓から、黒々とした枝葉を縫って、ちらちらと星が見えていた。

「i氏山荘オーディオ訪遊記」は、この山荘の音空間の出来事を中心に綴ろうと思う。
山荘が舞台なので、たまにしか更新できないがお許し願いたい。

私がブログを開設するのはこれが最初であり、そのファーストライト (first light)の対象をi氏山荘に向けさせていただいた。

氏の勧めと、ブログや各種の発信・コミュニケーションツールの薀蓄(うんちく)を聞かせてもらい、ようやく決心した次第である。

ちなみにfirst lightとは、氏の第一の道楽(天文と望遠鏡)に敬意を払ったもので、天文台などで新望遠鏡が完成したときの、最初の試験観測のことである。


■山荘の音空間

広葉樹に囲まれた山荘のベランダに出て、梢を渡る風の囁きに耳を澄ます。
コンコンコンと遠くに啄木鳥(きつつき)の木を打つ音が、僅かなエコーを伴って聞こえる。
他に音はない。

時折、あちらこちらから、ポトッとか、カサッとか、突発的な単発音が届く。
落ち葉の上には沢山の団栗(どんぐり)が撒かれている。
自然に落ちた茶色玉の中に、先日の台風で吹き飛ばされたのか、青い玉が新鮮な色合いを添える。

もう9月も下旬。
「今まで経験したことのない」豪雨や猛暑の夏も、ようやく衰えた2013年の初秋である。

余談であるが、屋根のひさしの裏側の板に啄木鳥が穴を開け、その中に大きな蜂が巣を作ったとのこと。
穴は2階屋根の非常に高い位置にあり、それをいかなる方法で塞いだか、氏の苦労話がおかしかった。


こういった雰囲気の山荘の2階、間仕切りを開け放った40畳ほどのフロアの半分をオーディオルームが占めている。

この空間なら、音も好き勝手に飛び回ることができるだろう。


今回の訪問の目的は、氏が数年前から構築中のスピーカーシステムの試聴である。


i氏山荘SP全景
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14

<写真1:山荘のスピーカーシステム>

**今回山荘に到着した時点の、あれこれ変更する前のbefore状態。
今回この配置等を少し変更し「これでいける」感を共有**


■進化の原点

もう1年以上にもなるが、前回訪問した時の話を少しさせていただきたい。

この部屋で、ああだこうだ言いながら、大小何種類かの箱型スピーカーを聴いた。
密閉、バスレフ、大小、いろいろある。

箱型以外にも、氏は以前から平面バッフル型のよさを語っており、いくつかの試作品があちこちに置かれている。

その中で「なにこれ」と、思わず口を衝いて出るようなものが大容量密閉箱30cmウーハーの天板の上に乗っていた。

ちょとした悪戯で作ってみたような「板切れバッフル16cm4連スピーカ」である(写真1のウーハーの箱の上に片側だけ見える)。

幅30cmもない板に、スピーカ穴を4つ一列に開けただけのもの。

ユニットは16cmダブルコーン、作りはシンプルの極みであり、コーン紙を指先て触れると、いかにも薄く軽量であることが分かる。

DS-16F(写真2)。

ユニットにメーカー名は記されていないが「ダイドーボイス」らしい。

単価はえらく安い。
普通に考えれば、オーディオファイルが相手にするようなものではない。
どんな音が出るのかお楽しみ、の感覚で音を出してみる。

「板切れ」の置き方などあれこれ試みながら、大容量密閉箱30cmウーハーとの2Wayとして聴く。

自身の不覚と反省をこめて、「オーディオを探求する者、形や価格、風評など、あらゆる偏見に囚われてはならない」。

なんとその板切れからは、実に新鮮、活き生きとして明瞭自然な音場がワッと広がった。

音楽を楽しむ装置として、ここにあるスピーカーシステムの中では、この板切れ平面バッフルが「No.1」である。

多少耳につく音域はあるが、いっぱいに広がる音場間は何にも勝る。

先に聴いた箱型には、大汗をかいた労作や、少なからず散財したもの、定評のユニットを装着したものなど、氏のいろいろな思い入れがあるに違いない。
でもやはり「激安16cmユニットの板切れ」がベストである。

氏が平面バッフルを基本形にしよう、と決めたのはこの時らしく、それが今回の訪問で聴く竹集成材平面バッフル実現のきっかけとなっている。


ダイドーボイス16cmと団栗

<写真2:ダイドーボイス16cmダブルコーンSPユニット>
**i氏山荘のスピーカーシステムの基本形を決めるきっかけとなったSPユニット**

(第1話 おわり)

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▲△▽▼


i氏山荘オーディオ訪遊記(第2話) [i氏山荘オーディオ訪遊記]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1

平面バッフルの音空間とSTAX ELS-8Xの音空間


■竹集成材平面バッフル

i氏山荘の現状のスピーカーシステムの基本構成は「竹集成材の平面バッフル3Way+大容量密閉箱ウーハー」である。

氏の描く基本形は、この平面バッフルを主放射源とするものである。
低域を補完するウーハーの最終形態は今後の課題としている。


これらは氏のオリジナルな自作であり、特に平面バッフルに竹集成材を採用したことや、その工作の巧みさは、今まで他に製作例がないと思われる。

またそのセッティングには、日常の家庭生活を考慮する必要のない山荘の「自分だけスペース」ならではの豪快さがある。

スピーカーの背壁は、急勾配の2階屋根に沿って傾斜した板張り。

その最奥に大容量密閉箱型ウーハが置かれ、その1mほど手前に平面バッフル型3Wayスピーカーシステムが、床と天井の梁との間に設けた強固な支柱に取り付けられている(第1話の写真1)。

i氏山荘SP全景
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この「1mほど手前」の間隔が問題を起こしているのであるが、その解決はのちほど。

上下が固定された丈夫な太い支柱に、バッフルをがっちりと取り付けた構造が、このスピーカーシステム全体の音響を左右する大きな要素の一つになっているのだろう。

いずれにしてもこのスピーカーシステムが感動的な音場を形成する要因は、音の主放射源の平面バッフル方式にあると思われる。

平面バッフル方式のよさを評価する先達は大勢おられるが、ここの場合はそれが顕著に現れた好例だろう。


この平面バッフルスピーカーにはつぎの特徴がある。

・バッフルの材料に竹の集成材を採用した3Way方式。
構成はツイーター1、16cmフルレンジ1、16cmウーハー2。

・スピーカー開口部のエッジに滑らかな R付け加工。

・表側全面のニス塗装。


穴あけ加工等、すべて自作である。
木工の腕は本職跣(はだし)であり、プロの指物師(さしものし)や大工の見習いとして即決採用かもしれない。
オーディオ道楽だけでなく、年中次々と発生する山荘の補修等の大工仕事を、各種の電動工具を揃えてやっているらしい。


i氏山荘SP平面バッフルのアップ
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<写真1:竹集成材平面バッフル3Wayシステム>

**構成は上からツイーター1、16cmフルレンジ1、16cmウーハー2。
この写真の16cmフルレンジは DS-16F が付いている。SPの穴の周囲のみごとなR加工**


■「箱」では得難いこの感動はなにか


山荘訪問初日、ああだのこうだの、CDをとっかえひっかえしながら配置を工夫した。

どうも位相的な微妙な違和感が付きまとうように聞こえる。

ウーハーと平面バッフルとの前後の間隔が1m強ある。
どうやらウーハーの直接音が、平面バッフルの背面放射と干渉しているのではないかと見当をつけ、とりあえずの荒仕事で位置を変える。

平面バッフルを上下逆さまにして、ウーハーの箱の天板の高さに持ち上げる。
そしてウーハーを平面バッフルと同じ面まで前に出す。

フルレンジユニットはDS-16Fから三菱ダイヤトーンP-610DBに取り替えた。

さて、この取って付けの仮配置で音を出す。

この時の感激は、当訪遊記(第1話)の冒頭「序」のとおりである。
このような音の空間に入った時が、音楽好きオーディオファイルの至福の瞬間である。

聴き慣れた音源から発見される新たな音響的感動、それによって初めて感じ取ることができた音楽的感動が次々と出現し、涙腺を刺激する。

ああ、このステージはこうだったのか。
この演奏はこういう響きだったのか。
この楽器はそこで鳴っていたのか。
この歌手は、この演奏家は、ここまで微妙・精妙な表現をしていたのか。

その時、氏もこの境地にいたと思う。
あれはどうか、これはどうだろうと、次々とCDを取り替えては聴いている。

いやー、すばらしい。
これほどの音場感が出るシステムは本当に稀である。
お金を掛ければ実現できるものでもない。

この音響はどこから、どういう理屈で出てくるのだろう。
やはり平面バッフルに何らかの要因があるのだろう。


i氏山荘SP全景 after
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<写真2:第1話の写真1の配置では微妙な違和感があったので、このような応急処置をして音を出してみる>

**さてbefore→after の結果は・・。

竹集成材平面バッフルのフルレンジユニットは、三菱ダイヤトーン P-610DB に取り替えてある**


■STAX ELS-8Xとの共通点

今回の山荘訪問は、都合で氏に送り迎えしてもらった。

山荘に向かう前に、拙宅の修復成ったSTAXの大型コンデンサースピーカーELS-8Xの試聴をしてもらう目的もあった。

20数年ほど前から、氏はこの8Xを何度か聴いているのであるが、オーディオ道楽に染まってからは聴いていない。
8Xは片側に8個の発音ユニットがあるが(写真2)、ここ10年来、その半数近くの能率が下がり、使用できなくなった。
いつの日にか、なんとかしようと、納戸の小部屋に押し込めてあった。


8Xの代替機はALTECのMODEL 19を選んだ。
大型であるが、家庭に設置するタイプとして音響的に最高の器の一つだろう。
8Xとの音の質感の違いは当然ながら大きいが、これはこれで「大したものだ」と思う。

8Xを製造したSTAX工業株式会社はその後会社の形態が変わり、今後とも8Xが修理を受けられる可能性は完全に断たれている。
でもいつの日か、耳の聞こえるうちに、目がなんとか利くうちに、手先が自由に動くうちに、そして気力があるうちに修復したいと思っていた。
そうこうしているうちに自適生活に入り、怠惰な日々を2年も送っていたが、今年になってあるスピーカーを聴くにおよび、8X修復への「緊急決起ボタン」が押された。

この話は当ブログの別テーマ、「甦れSTAX ELS-8X」で綴ろうと思うが、かなりオーバーに言えば4・5ヶ月の寝食を忘れた苦楽の結果、3ミクロン厚のポリエステルフィルムを使った振動膜の張り替えに成功した。

オリジナル8Xは、ツイータ4ミクロン厚、フルレンジとウーハーは6ミクロン厚である。
それをすべて3ミクロン厚で張替えた。

その3ミクロン厚の超軽量振動膜の威力だと思うが、長年の8Xオーナーである自分が腰を抜かすほどの音響空間が再現されるようになった。
これを氏に聴いてもらった。


さて、氏は8Xの前に立つや、「これ平面バッフルですよね」、と一言。

「あっ!」。
迂闊であった。

発音原理や形がまったく異なるため、コーン型SPユニットを取り付けた平面バッフルと同一であることの意識が希薄であった。
氏の言うとおりである。

8Xは畳1畳ほどの木材の分厚いバッフルに、8個のSPを取り付けた平面バッフル型スピーカーそのものだ。

私は修復成った8Xから、今まで体験したことがないすばらしい音場の広がりと明確な定位が再現されることを知ったが、氏の山荘の音場も、これと類似の効果なのだと思っている。


「逆相になるが背面からも前面と同じ音が放射される」。

「背圧がかからないため、ダイアフラム(振動板)がもっとも自由に動く形態」。


事実としてこの平面バッフルの効果を、どのように理論づければいいのか分からないが、音場の再現や音響の品質に極めて有効に働いているに違いない。

余談であるが修復成った8Xを聴いた「蛙の子」の息子が、その音に驚いて、すぐさま同じ8Xを手に入れた。
ちょうどその時期、奇跡的タイミングで売りに出たらしく、二度とない幸運にめぐり合ったといえる。

片側の音が小さいという不具合がある出物だったが、私の8Xと比べられないほどの美品であり、不具合の原因だった高電圧発生部を修理して完動している。
よほど環境のよい部屋で、大切に使われていたのであろう。


この8Xも氏に聴いてもらった。

すべての発音ユニットが、これもまた奇跡的に健全な状態を保っており、オリジナル8Xの音が聴ける。

氏は一言、「これはこれでアリですね。少し力強いかな」。

部屋も置き方もアンプも異なるが、確かに3ミクロン厚の音と少し違う。


新旧2組の8XDSC_6847
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1

<写真3:修復作業がほぼ終わった8Xの裏側と(左寄り)、息子が入手した同じ8X(右寄り)>

**左右それぞれ8個の発音ユニットから成る平面バッフル型であることが分かる。

上下シンメトリー。
内側から外側に向かって高域ユニット×2、全域ユニット×2、低域ユニット×4の3Way構成**


8X振動膜張り

<写真4:8Xの発音ユニットの振動膜の張替え作業>

**3ミクロン厚のポリエステルフィルムを、かなり強い張力をかけた状態で、ユニットのフレームに貼り付ける工程**


■山荘SPシステムの次のステ―ジ余談が長くなったが、山荘2日目の朝は早起きし、朝食も早々に音を出した。
昨日と同じく、本当にすばらしい音響と音場感である。
音楽に深く入り込める至福の再生音だと思う。

しかし少し気になる。
ウーハーの箱の天板が音を反射し、どうもその悪影響があるような感じがする。

天板の上に布団などを重ねて置くと、かなり改善されるので多分そうだろう。
ほんの僅かな違和感であるが、これがなくなれば良い方向の相乗効果で、格段の向上があるかもしれない。

とりあえずの実験としてウーハーの箱を分解し、前面パネルだけの平面バッフルの形で音を出してみよう、ということになった。

電動ドライバーを片手に、氏は箱と格闘を始めた。

しかし「大工見習いもどき」の氏の手に成る箱は、頑丈に作りすぎて簡単には分解できないことが分かった。

薄手の長袖の上着が必要な山荘の朝であるが、30分ほど汗をかいて、とりあえずの実験は諦めた。

さてこの課題を氏はどう解決するだろうか。
来年の春頃かな。

冬の氷点下で冷凍庫と化した山荘でも厭わない。
そのときは次のステージにグレードアップされた、さらにすばらしい音響空間に浸ることができるだろう。

(第2話 おわり)
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1


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i氏山荘(第3話)改造! 背面開放型ウーハー [i氏山荘オーディオ訪遊記]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19


■密閉箱を背面開放型ウーハーに大胆改造

豪快というか、大胆というか、ウーハーの大容量密閉箱を、水平に切断し、上半分・下半分に分けてしまった。

「大工見習いもどき」のi氏に電動工具を持たせたら、何をやらかすか分からない。

私の提案は、ウーハーの大容量密閉箱の前面パネルを取り外し、平面バッフルのウーハーとして、どんな音が出るか聴いてみよう、ということだった。

ところが氏は、「前面パネルをどうしても外すことができなかった」、「だから考えたあげく、水平に半分に切断した」、という。

もちろんウーハー本体は取り外しての工作であるが、内部の補強材や吸音材に阻まれて、大変な作業だったらしい。。

私はこの衝撃的な方法を発想することができなかった。
なんと乱暴な、いやいや実にみごとな発想の転換。
このアイデアごっこは、完全に私が負けた。


2つに分けられた長細い箱。

その2つを左右に分けて立て、背面開放箱とする。
その後の余計な工作の手間がかからない、一石二鳥の方法である。

つまり片側は以前の天板が前面パネル、反対側は底板が前面パネルになるわけだ。
なんと合理的な方法だろうか。
平面バッフルとは少し異なるが、まあ試してみる価値は大いにある。


10月の3連休、i氏は山荘に篭った。
最終日に写真付きのメールが来た。

「結論から先に言うと、やって大成功でした!」から始まる文面から、氏の喜びと興奮が直に伝わってくる。
全文を公開したいほどであるが、氏の体面とイメージが損なわれそうなのでやめます。

低音の量感が見違えるように増し、深みも加わって分解能も大きく向上した、とのこと。
CDにこんな低音が入っていたのかと驚いた、ともある。

どんな音場が展開されたのか、だいたい見当がつくが、そうこなくてはいけない。
次のステージに上る階段がしっかり出来上がったようだ。
本当によかった。


i氏山荘SP全景
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14

**第1話の写真1の転載。

前回、氏の山荘を訪問した際の最初の状態。平面バッフルから1mほど後方の密閉箱ウーハー。その「1mほど後方」が音響的問題の発生源であった**


i氏山荘SP全景 after
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1

**第2話の写真2の転載。

山荘に滞在中に配置を変更した。ウーハーの箱を平面バッフルの面まで前に出す。問題点が大きく改善された。しかしまだウーハーの天板による反射(?)が少し気になる**


I氏山荘3ステップ目の全景写真
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19

<写真1:10月の3連休に作業したという、氏のアイデアによるウーハー密閉箱の大胆改造>

**大変な喜びと興奮。大成功だったらしい**

(第3話 おわり)

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19


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i氏山荘(4)755E、Golden8T新設、訪問雪解け待ち編 [i氏山荘オーディオ訪遊記]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-03-28


前回、i氏山荘を訪ねたのは昨年の秋であった。
冬に向かう山は、季節の訪れが都会にくらべてかなり早い。
あたり一面に敷き詰められた枯葉が、そこ、ここ、と、落ちてくる団栗(どんぐり)をやさしく受け止める。

梢の高みには、そよぐ風があるのだろう。
その団栗の音がポツン、コソッ、カサッっと微かに聞こえ、遠くから啄木鳥(きつつき)のコンコンコンコンという連打が、残響を伴って落葉樹の林の中を響きわたる。

10月2日の山荘は、そのような風景であった。


豪雪

今年の冬は、全国の広い範囲で過去に記録が無いほどの豪雪となり、大きな被害が出た。
特に2月の大雪は、i氏山荘方面も地元の人が経験したことがない積雪となり、山荘付近の山あいでは2mに迫るほどであったという。

山荘に通じる山道は除雪もできず、人が踏み入ることが不可能となり、長期にわたり完全に遮断されていた。


屋根は、オーディオルームは、大丈夫か

お気の毒ではあるが、i氏はたぶん、2mの雪が屋根を押し潰し、2階のオーディオルームをペシャンコにしている悪夢を見たかもしれない。
私なら夢どころではなく、胃がおかしくなっていたと思う。

あの不思議なほどに、音場や響きの具合がいいオーディオ部屋を失うのは、いかにももったいない。
豪雪以来、私も気になっていたが、確認する方法がないという。


雪に埋もれた山荘へのアタック決行

心配していても始まらない。
3月後半の連休の前に、「何とか登れるかもしれない」、という情報を得て、i氏夫妻はついに山荘へのアタックを決行するに至った。

車高が高く悪路に強い4WDも出番はなく、数100m下のベースキャンプに置き、足元はアイゼン、いや「かんじき」で固めた出で(いで)立ちで、山腹を目指して登攀を開始した。


「かんじき」の効果は抜群

どこで調達したのか聞きそびれたが、わりあい小さな「かんじき」が、未踏の雪中を歩くのに、抜群の威力を発揮するらしい。

夫妻揃って「かんじき」の効能に、感激しきりであったという。


山荘は目立った被害なし

とのことで、そのときの写真を数枚いただいた。

この雪が融けて車で登れるようになるのは、いつ頃になるだろう。
この写真からも、日に日に力を増してきた太陽の光を感じる。

草も木も、あらゆるものがいっせいに芽吹き、山全体が萌黄色(もえぎいろ)に染まるのも間近だろう。


*雪山荘初アタック

<写真1:大雪もだいぶ融け、ようやく辿り着いた山荘の無事を確認>


あれれ! ビンテージもののスピーカーが付いている
いただいた写真から、i氏山荘の現時点のスピーカーシステムは写真2のようになっている。

ご無沙汰している間に、いろいろやっていたようである。

「i氏山荘(第3回)」からの変更個所は、中央寄り上部に取り付けられた新設の平面バッフル3連の20cmSPである(作りはバラックとのこと)。

また、両脇のウーハーが、以前のテスト用バラックの背面開放型から、きちんと作ったパイン集成材の平面バッフルに取り替えられている。


*14年3月時点SP 2014-03-23
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8A14E5B9B4EFBC93E69C88E69982E782B9SP202014-03-23201020212036.jpg


<写真2:現時点のi氏山荘スピーカーシステムの様子>


新設の20cm3連の平面バッフルは「テスト用のバラック」であり、穴の細工も「いいかげん」ということです。

そのことでオーナーは、この写真をお見せするのをイヤがっていたことを、読者の方々にお伝えしておきたいと思います。 (^ ^;


新しく加わった20cmスピーカーは、上から順に、

・CD408-8B Altec (同軸2Way)
・New Golden 8T  Richard Allan (ダブルコーン)
・755E Altec (パンケーキ型)

その下段は、前回の日記で紹介した竹集成材の平面バッフル16cmスピーカーであり、上から順に

・P-610DB ダイヤトーン
・DS-16F ダイドーボイス
・FE166 フォステックス

である。


ビンテージSPがこの場所でどのように鳴るか

新規参入の CD408-8B と 755E は、本来、館内・構内におけるアナウンス放送が目的のスピーカーであり、人の声の明瞭度に重きを置いて設計されているはずである。

一方のNew Golden 8T はオーディオ用のハイファイ目的のスピーカーである。
これらの実際の音の対比はとても興味がある。

さて、新規参入組のスピーカーは、いずれも古い時代のものであるが、i氏山荘のオーディオルームの平面バッフルから、i氏の耳に、そして私に、どのように響くのだろうか。
これはかなり面白い試聴になると思う。


昨年10月からのi氏山荘スピーカーシステムの変遷

参考までに「i氏山荘」(1)〜(3)で紹介したスピーカーシステムの変遷を、写真でざっと追ってみたいと思う。


*SP変遷1
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8ASPE5A489E981B7EFBC91_12-08-18201520202054.jpg

*SP変遷2
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8ASPE5A489E981B7EFBC93_PA142159.jpg

                       
<写真3:Ver.0 と Ver.1>

一番最初のVer.0では、平面バッフルとウーハーの音の放射面の距離が離れており、再生音も位相的に問題があると思われるため、Ver.1のように配置換えを行った。


*SP変遷3
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8A14E5B9B4EFBC93E69C88E69982E782B9SP202014-03-23201020212036.jpg
                      
<写真4:Ver.2 と 現時点Ver.3>

Ver.1のウーハーBoxの天板が、音を反射して悪影響があるように思われ、大胆にもウーハーBoxを水平真半分に「ぶった切り」、両サイドに立てた。
Ver.1の天板と底板が正面になる背面開放型の箱としてテスト的に使用。
写真右は先の写真2と同じ現時点の状態。


さてさて、改めてこれらの変遷写真を見ると、このステージ上の大勢のスピーカーたちを、どのように整理し、うまくまとめていくか、いろいろと「楽しみが多すぎる」状況になっている様子である。

さて何から、と言っても、まずは聴かなければ。


往年のRichard Allanやパンケーキが待っている。
古い時代の傑作スピーカーが、現代に、どんな音を響かせるか。

さあ、雪が融け、i氏山荘を訪問できる「山の春」はいつ訪れるのだろう。


(「i氏山荘(4)755E、Golden 8T新SP増設、雪解け訪遊予告編」 おわり)


コメント 8


I氏山荘無事で良かったです!
ガーデンテーブルが埋まっている写真には驚きました
この先どう進化されるのか目が離せませんね。
自分はビンテージと真逆の方向ですが(^^;;;
by いちあい (2014-03-29 11:48)


i氏山荘の音を聴くと、SPユニットやアンプなどの個々の音の違い以前に、部屋そのものが勝手に作り出してくれる音響が、いい方向に作用しているように感じます。

アハハ、確かにRichard Allanとは真逆ですね。でも、超最新鋭JOB225(255?)で、けっこう曲者のRichard Allanを鳴らしてみたいですね。
by AudioSpatial (2014-03-29 17:42)


実はつい最近、アシダボックスの 8P-HF1 という日本のビンテージSPを1本だけ手に入れました。

自宅の簡易バッフルでの視聴ですが、とにかくやさしく澄んだ音にびっくりです。
コーンSPに関しては、時代は進化ではなく退化してきたんだと思えます。
こうご期待。
by I氏 (2014-03-30 13:01)


I氏さん、ASHIDAVOX の 20cmを入手されたとのこと。
「とにかくやさしく澄んだ音」との感想は、「やはりそうか」、と思いました。

あのユニットの第一の特徴は、コーン紙が軽いことですよね。
その軽さの効能ですね。
「ダイヤフラムは極力軽くあるべし」が、いいスピーカーの「お約束」だと思います。

いやいや、試聴の楽しみがさらに増えましたよ。
by AudioSpatial (2014-03-30 17:32)


コーン紙は美濃紙で作られていて、質量は1.3gしかないそうです。
by I氏 (2014-03-30 20:30)


I氏さん、美濃紙で1.3g。これも「やっぱり」ですね。

軽いことは覚えていたのですが、美濃紙で1.3gは知りませんでした。
SPのコーン用に、現地で特別に作らせたんでしょうね。
そうなると、コーン紙の張替えは、おそらく絶望ですね。

ASHIDAVOX のヘッドフォンは、昔、現場で使ってたんですよ。今もそうかも、です。
by AudioSpatial (2014-03-30 22:18)


1.3gは16cm(6P-HF1)のほうで、8P-HF1(20cm)は2.7gでした。
それでもすごく軽いですが。
by I氏 (2014-04-01 05:52)


往年の20cmSPで、「超軽量」と言われているコーンが 5g程度。
現代SPの軽量クラスが10g程度らしいので、ダントツに軽いですね。
さて、その音は・・・期待が高まる。
by AudioSpatial (2014-04-01 12:57)

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-03-28


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i氏山荘(5)圧巻 ASHIDAVOX、755E GOLDEN8 CD408 403A 他を圧倒 [i氏山荘オーディオ訪遊記]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-05-26

ASHIDAVOX(アシダボックス)8P-HF1。

「ダイナミック型フルレンジスピーカーの世界的傑作」程度の賞賛では、とても足りない。
まさに「超」を付けるべき傑作と見た(いや、この耳で確かに聴いた)。

i氏山荘のオーディオ部屋の、平面バッフルに取り付けたいくつかの著名ビンテージ・スピーカー。

この試聴環境において、ASHIDAVOX 8P-HF1は圧巻であり、他のすべてを圧倒した。

なぜこのASHIDAVOXが「マイナーな傑作」で終わったのか。


高く評価したオーディオ評論家はいた。
しかしそれがなぜ、「幻の傑作」などと言われる経過を辿ったのか。
数量が出なかったのか、生産が間に合わなかったのか?

発売は1957年、その頃はまだ日本のオーディオ環境は貧しく未成熟であった。
早く生まれすぎたのかもしれない。
しかし、かなりの長期間、市場にあったはずである。
当時のオーディオ・ジャーナリズムは、どのような反応をしたのだろうか。

ダイナミック型フルレンジの「音質世界一」のユニットがどこかにあるとしよう。
ASHIDAVOX 8P-HF1 は、それに勝るとも劣ることは決してないだろう。


Made in Japan。

使われているのは、コーンの最適素材を追い求めて辿り着いた日本古来の美濃紙。

この純日本 made の「世界に冠たる」はずであったスピーカーユニットが、なぜ埋もれたのか。
なぜ埋もれさせたのか。
まったく残念であり不可解である。


しかし ASHIDAVOX 20cmフルレンジが、山荘に用意されたいくつかの錚々たる「世界の名器」を、下品な表現ではあるが「ぶっちぎり」の差で圧倒した事実。

そして、このスピーカーの素晴らしさをよく知っている方々が、現在、少数ながらも厳として存在すること知り、多少は溜飲を下げた次第である。

いまだからこそ、オーディオ環境が整った現代であるからこそ、聴く人にこのスピーカーユニットの秀逸さが分かるのかもしれない。


感動の幕開けは満天の星

ゴールデンウイークに入った4月の末、夜9時前。
道は思ったより順調で、予定より早く山荘到着。
助手席から枯れた芝に降り立ち、反って背を伸ばす。

おお!すごい。
視界には、思わず息を呑む光景が私たちを出迎えてくれた。

満天の星ぼし。
林に囲まれ、頭上の一角だけが開けた天空は、白い微細な粒子を撒き散らしたような星屑で埋め尽くされていた。
無数の星というより、もはや白い粉が薄く撒かれているように見える。
このような光景を見たのは何十年ぶりであろうか。

そして天頂を少し下ったあたりに、驚くほど赤く輝く火星があった。
赤い!
火星って、こんなにも赤いのか。
都心を離れた郊外でも、火星の赤みは誰にもよく分かる。
しかし、このような赤い色に見えることはない。

標高1,100mほどのi氏山荘の空。
無窮をゆびさす北斗の針が天高く舞い上がり、感動の天体ショーが今回の訪問の幕開けであった。


前回訪問時の興奮、まず三菱ダイヤトーンP-610DBを聴く

コーヒーとお菓子でドライブ疲れを癒すのもそこそこに、2階のオーディオ部屋に上がった。

今回の2階は、写真のように、前回の日記「i氏山荘(4)」の状況よりもバッフルが増えて、取り付けられているスピーカーユニットの数も増えている。

どうやらi氏は、近頃、内外のビンテージの20cmをいくつか集め、なにやら思案している様子である。


              
<写真1:今回の各ユニット試聴用の平面バッフルの配置>

https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC91DSC_9970EFBC88E69687E5AD97EFBC89.jpg
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC91DSC_9967EFBC88E69687E5AD97EFBC89.jpg
              

**TANNOYの口径の謎については後段で説明あり**


前回の訪問では、竹集成材バッフルに取り付けた三菱ダイヤトーンP-610DBの鳴りっぷりに驚嘆した。
このユニットから出るはずがないほどの大音量と、それでも破綻しないすばらしく素直な音質、それに雄大な音場と明確な定位に夢中になり、CDをとっ替えひっ替え聴きまくったものであった。


スピーカーは、鳴らし方により、発揮できる性能に大きな違いが生じる

50年ほど昔のことであるが、P-610は、私が最初に手に入れたスピーカーユニットであり、学生時代はそれを薄型の「標準箱もどき」に入れて聴いていた(「甦れSTAX ELS-8X(第2回)」の写真1に、その箱の一部が写っている)。

P-610はかなり長く聴いていたので、素性はそこそこ分かっているつもりであったが、ここでの体験は、結局、P-610について、何も分かっていなかったことを思い知らされることになった。

私の反省であるが、上記の太字のことは肝に銘じておく必要がある。

もちろんこのようなことはスピーカーの初歩であり、誰もが知っている常識である。

しかし、ここで鳴っているP-610と、私の鳴らしてきたP-610と、同じP-610のユニットの音であるとは誰も信じない。
かなりの「耳」の持ち主でも、信じられないだろう。
それほどの違いが出る、ということである。


メインスピーカー選びのためのバッフル仮配置

この配置には問題があるかも・・。

2階のオーディオ部屋に入ったときの第一印象。

写真1のように取り付けられたスピーカーの全体配置を見て、左右の両端が白木のバッフルで塞がれていることに、何となく「閉塞感」があった。

というのは、前回、P-610DBやその他のスピーカーの音場の広がりや定位の素晴らしさに驚いたときの配置は、下の写真2の状況である。

バッフルの配置の変遷写真は、前回の「i氏山荘(4)」に載せたが、その前回の写真3Ver.1が、下の写真である。

前回の訪問時に、竹集成材バッフルを、ああだこうだと配置がえをして、「とりあえずのベスト」とした位置がこれである。

両脇が新しいバッフルで塞がれている前回の日記の写真3Ver.2とVer.3は、写真を送ってもらっただけで、私はまだ聴いていない。


*SP変遷2
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8ASPE5A489E981B7EFBC92_image.jpg


<写真2:前回の訪問時、「とりあえずのベスト」としたバッフルの位置>
**平面バッフルの左右にも広く空間があることに注目**


前回の訪問時、この配置の平面バッフルの、あまりにも素晴らしい音の広がりと定位の「謎」は、バッフルの背面放射の音が、後ろの壁や床・天井に反射して、それが抵抗なくリスナーの耳に届いているからだろう、と推察していた。

それが今回の配置では、両側が塞がれている。
中央のリスニングポイントの椅子に沈むと、音を出す前から、一種の圧迫感のようなものが感じられた。

さあ、P-610DBから音が出た。


広がった音場と甘くなった定位

私が持ち込んだ聞き慣れたCDの音が、オーディオ部屋いっぱいに広がった。
「満ち満ちる」という感じであり、あそこのスピーカーから音が出ている、という感覚がまるでない。

このような「広がり感」は想像していなかったが、定位は思ったとおり曖昧になり、ピンポイントにならない。

やはり推測していたとおり、「定位」には、背面の音の反射が重要な要素になっているのだろう。

ただし、いまここで話していることは、スピーカーの再生音のかなり高度なレベルのことであり、先の「Ver.1」の状態のときの定位感を知っていて、それを基準にしての評価である。

オーディオファンが初めてこの席に座れば、このままでもおそらく驚きの再生音であり、音場であろう。

いずれにしろ、スピーカーユニット単体の評価に支障がある問題ではない。


いよいよ全ユニットの試聴開始

さて、前回の訪問で素晴らしい音響を聴かせたP-610DBをしばらく鳴らし、これをレファレンスにして耳慣らしと感覚の較正を行った。

フルレンジ・ユニットの20cmが7本、25cmが1本、16cmが3本、いよいよ試聴開始である。


            
<写真3:今回試聴した各ユニットが取り付けられたバッフルの表・裏>

https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC93DSC_9987.jpg
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC93DSC_9956.jpg


25cmの1本は、TANNOY Monitor HPD/315/8と銘板に印刷されているが、奇妙なことに25cmである。

バッフルの表側と裏側の様子は、下の写真3であり、そのTANNOYのユニットの最後部の銘板は紛れもなく正規のもので、デザインも正規「TANNOY Monitor HPD/315/8」とあった。

このユニットは、TANNOYの小型スピーカーシステム「EATON」から、i氏が自ら取り外したものであり、何も手は加えていないという。
製造工程の何らかの間違いなのか、何なのか、まったくの謎である。


試聴で分かったこと 世間の「評判」どおりではない

これらの内外の著名ユニットの試聴は実に楽しく、二人でi氏のCD、私のCD、様々なジャンルを聴きまくった。
私は今回、「ここぞ」とばかり、試聴の際のレファレンスにしているCDをたくさん持ち込んだ。


そこで分かったこと。

「定評」は当てにできない。

ALTEC 755Eはこのように素晴らしい。

TANNOY同軸25cmはこの音色が他にはない良さ。

Richard Allan NEW GOLDEN EIGHTはこの鳴り方が絶品。

それぞれの著名ユニットには、古くから「このユニットの音はこうだ」のように、「定評」のようなものがある。
そして音色は違えど、どれも魅力ある素晴らしい音のユニットだと言われてきた。
私も、「そういうものだろう」と思っていた。


スピーカーユニットの真の性能を聴く唯一の方法は

あくまでi氏山荘の写真1の平面バッフルでの試聴であるが、各ユニットの音は、昔から言われていた「定評」、そしてその評判から、私が想像していた音とはかなり違っていた。

各種のユニットの中には、ある容量の密閉箱に入れたり、指定されたバックロードをかけたりすることを前提に設計されたユニットがあるかもしれない。
そのようなユニットは、平面バッフルでは本領を発揮できない可能性もあるだろう。

しかし平面バッフルには、箱に入れるよりも、はるかに平等な試聴ができるメリットがある。
それぞれの「箱」固有の様々な「クセ」(音響的パラメーター)にくらべ、平面バッフルの「クセ」は圧倒的に少ないと思われる。

なお、平面バッフルの取り付け位置による差異も心配であったが、実験の結果、その違いによる再生音への影響は問題になるレベルではなかった。


試聴の音量は大き目で

そしてここでの試聴は、かなり大きな音である。

ある程度の大きな音を出さなければ、「音」の機微を聞き取ることはできないし、ユニットの真の能力を知ることはできない。

音量を上げていくと、耳につく付帯音が出てくるとか、明らかに歪っぽくなるユニットがいくつかあった。

もちろんユニットのビビリなどの不良ユニットの話ではなく、オーディオに興味がない人には、おそらくわからないほどの違いのことを言っている。


i氏山荘の体験から、「広い部屋」、「平面バッフル」、「大き目の音量」。

この3つの要素が、ダイナミック型スピーカーの試聴に最適な条件ではないかと思える。

この試聴環境下で各ユニットは、逃げも隠れもできない誤魔化しようのない状況に置かれる。
これがそれぞれの「裸のユニット」の、真の性能を聴く唯一の方法ではないかとさえ思える。


「評判」とちがうじゃない

今回のバッフル配置での試聴は、私は始めてであるが、当然ながら、この試聴用バッフルを自力で作り上げたi氏は、すでに十分聴きこんでおり、各ユニットの評価は済んでいる。
しかしそれは口にしない。


夜も更けて、01時を回った。
標高1100mの山中、4月末でもまだまだ肌寒い。

一通りも二通りも十分に聴き、試聴の結論はとっくに出ている。

「定評」があり、オークションでも高値がつくユニットが、まったくの期待外れであったりすることに、いちいち驚いてはいられない。
先の段の小タイトル「試聴で分かったこと 世間の「評判」どおりではない」の意味がこれである。


松下電器Technicsの「げんこつ」が意外

今回試聴した各ユニットの「特別な一つ」を除き、今後自分が使うスピーカーとして、どれか1つを選ぶ。

とすれば、私はTechnicsの「げんこつ」を手許に置きたい。
たいへん素直でありバランスもいい。

大音量では、少し何か限界のようなものを感じるが、今回の各ユニットの中では「迷うことなく」この松下電器 20PW49Sを選ぶ。


<写真4:とてもいい感じで印象に残った「松下20PW49S」ゲンコツ>

https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC94DSC_9983.jpg


さて、今回試聴した海外の著名ユニットが、意外にも評判どおりではなかった。

ただし、先にお断りしたように、あくまでここの環境における平面バッフルでの試聴である。
何らかの箱に入れ、別の環境で鳴らせば、また別の話になるだろう。


圧巻、圧倒、圧勝、ASHIDAVOX

今回の試聴において、ASHIDAVOX の前に、各種著名ビンテージ・スピーカーは色を失った。

それぞれのユニットの、いい点・悪い点などを比較して・・、などと比べている状況ではなかった。

今日の日記の冒頭に、品の悪い言葉ではあるが、と断った「ぶっちぎり」であり、その他のユニットの評価や比較など意味がないほどの圧巻であった。


冒頭の繰り返しになるが、なぜこれほどのユニットが埋もれているのか。

まちがいなく、この手の20cm前後のビンテージスピーカーでは、世界の超一級品であり、真のオーディオファンには、きっと高く評価されるに違いないユニットである。

                      
<写真5:ASHIDAVOX 8P-HF1>

https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC95DSC_9975.jpg
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**背面の写真のコーンをよく見ると、紙の表面の状態が少し観察できる。
エッジ部(フィックスド・エッジ)は繊維が粗になっており、向こうの光が透けて見えている**


この8P-HF1は、とにかく音が際立って明瞭である。
自然で、素直で、バランスがいい。

そして絶え入る微弱音から、鼓膜を圧し、窓ガラスをビリつかせる最強音まで、何の苦もなく簡単に出る。

弦楽器の微妙なニュアンス、ボーカルのリアル感、アタックの弾ける反応、大オーケストラの重厚な響き、20cmでは出るはずのない深くて厚い低音。

高域も、不足というほどの不満は感じない。
私ならツイーターはいらない。


ASHIDAVOX 8P-HF1 から、本当に信じがたい音が再現された。
実体験の私でさえ、信じがたいユニットであり音である。

まして、この話をブログで見ただけで、にわかに信じられる話ではないだろう。
しかし真実であり、実話である。


ASHIDAVOX 20cmフルレンジスピーカーの秘密

ASHIDAVOXのHF1シリーズには、ここでの20cm(8P-HF1)と16cm(6P-HF1)の2種類があった。

国の内外を問わず、他のどのユニットにもない顕著な特徴は、「コーン紙」が圧倒的に軽いことである。

16cmの6P-HF1ではコーン質量1.3g、振動系実効質量2.9g。
20cmの8P-HF1ではコーン質量2.7g、振動系実効質量5.3g。


とある。

ビンテージものの20cmSPの中で、「超軽量」と言われているコーン質量が 5g程度。
現代SPの軽量クラスが10g程度なので、ダントツの軽さである。


奈良時代から伝統の軽くて強い美濃和紙を採用

この常識を覆した軽量コーンが実現できたのは、その素材にある。

ASHIDAVOX 6P-HF1、8P-HF1のコーン紙は「美濃紙」である。

美濃和紙。
美濃の国、現在の岐阜県において、奈良・平安の時代から生産されていた、古来より最高級と珍重されてきた和紙である。

漉(す)き方に特徴があり、一般的な縦揺りに、横揺りを加えた独特の複雑な漉き方により、繊維がむらなく整然と絡み合い、「柔らかくて強い」紙になるという。

軽い、柔らかい、強い。

この特徴を持つ紙を、スピーカーのコーンに漉き上げ、最適な磁気回路を与えたのが6P-HF1、8P-HF1である。

コーンは、エッジを含めて一体成形(フィックスド・エッジ)であり、エッジ部は光が透けて見えるほど繊維の密度が粗に漉かれている。

もちろん、コーンが軽ければいい音が出るわけではない。

しかし私は、いいスピーカーの条件として、「コーン紙の質量」と「振動系実効質量」がともに極力小さいこと、が最大の要素ではないかと思っている。

その上で、最適な磁気回路を設計する。

いずれにせよ、美濃紙コーンを採用することにより、世界の超一級の20cmフルレンジ・スピーカーユニットが誕生したことは事実である。


取説に「低音再生能力は30センチを上廻る性能です。」とある

写真6は、今回試聴した8P-HF1に同梱されていた「取扱い説明書」を写真撮影したものであり、不鮮明であるが、参考までにお見せしたい。

その「周波数特性について」の項目に、「低音再生能力は30センチを上廻る性能です。」と書かれている。

このような「タワゴト」は、誰もが誇大広告ならぬ「誇大説明文」と思って読み飛ばす。

『8P-HF1のエフゼロ(最低共振周波数)は45Hz、その点のQが0.56であり、25Hzからの低音再生ができ、他のウーハーの及ぶところではない』云々。

確かにエフゼロやそのQ値は、20cmでは驚異的である。
しかし30cmや他のウーハーに勝つ、と言ってしまうと、これはもはや「大ボラ」と言われてもしかたがない。

ところが・・。


*アシダボックス説明書
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AE382A2E382B7E38380E3839CE38383E382AFE382B9E8AAACE6988EE69BB8EFBC91EFBC88E38388EFBC89.jpg
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AE382A2E382B7E38380E3839CE38383E382AFE382B9E8AAACE6988EE69BB8EFBC93EFBC88E38388EFBC89.jpg
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AE382A2E382B7E38380E3839CE38383E382AFE382B9E8AAACE6988EE69BB8EFBC94EFBC88E38388EFBC89.jpg
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AE382A2E382B7E38380E3839CE38383E382AFE382B9E8AAACE6988EE69BB8EFBC95EFBC88E38388EFBC89.jpg

            
<写真6:ASHIDAVOX 8P-HF1に添付されていた取扱い説明書>


説明文は真実を語っていた

しかし、この説明文は真実を語っていた。

「他のウーハーの及ぶところではない」などは言葉の綾として、まったく信じがたい低音が、この20cmから湧き出てきた。
この不思議な現象を、私は初めて体験した。
30cmのウーハーから出る低音に、勝るとも劣らない音量の、深い低音が本当に出る。


ダイナミック型スピーカーファン必読の「JBLが書いた解説書」

この不思議な事実は、あり得る話であることを解説した興味深い資料がネットにある。

JBLのサイトであるが、ダイナミック型コーンスピーカーについて、原理や構造、使いこなし方まで網羅した、非常に分かり易くて丁寧な解説が、図解で載っている。
ダイナミック型スピーカー・ファンには「必読」と言っていいだろう。

JBLのホームページの下にある「JBLテクノロジー解説|JBL by HARMAN」の項目には、「JBLコーンユニットの基本構造」から「インピーダンスとアンプとの組み合わせ」までの5項目がある。

その「低音再生能力」の項目(下記URL)に目を通していただきたい。

http://jbl.harman-japan.co.jp/about/tech.php?id=4

「[4] スピーカーシステムの低音再生能力について」の下の「■大口径システムへのこだわり」という小タイトルの部分である。

そこには、

(上記URLから一部引用)

『小口径システムには小口径システムなりの低音の表現があり、設計やチューニングの巧みさから、大きさ(小ささ)を感じさせない豊かな低音を再生するシステムもあります。』

というくだりがある。

「低音再生には大口径システムが有利であることは物理的事実であり、JBLは大口径スピーカーにこだわっているが、小口径でも、豊かな低音を再生できるシステムもある」と言っている。

その豊かな低音を再生できる小口径スピーカーの極め付けが、まさに ASHIDAVOX 8P-HF1である。

i氏は、今後のバッフルの「本設置」の計画に、低音はどうやらウーハーを使わずに8P-HF1だけで行こうとしている気配がある。

「これだけ(低音が)出るんだからいらないでしょう」などと言っている。

まあ、8P-HF1を本番用の平面バッフルに取り付け、そのバッフルのみを最良の位置に配置してから、低音・高音を補足する必要があるかないか、ゆっくり聴きくらべればいいだろう。


翌朝
いろいろな小鳥の鳴き声が、微かに聞こえてくる。
少し曇っているようであるが、空は明るい。


https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/EFBC8AEFBC97DSC_9923.jpg
            
<写真7:オーディオ部屋の天窓から。ようやく芽吹いた木々の梢>


昨夜は02時頃まで 8P-HF1に夢中であった。

i氏から「凄いです」とは聞いていたが、聴いた音は想像を超えていた。

せっかく苦労して集めた銘ユニットの聞き比べもそこそこに、関心は 8P-HF1 の一点のみ。

メインにするスピーカーユニットが、あれこれ迷うことなく決まってしまったのは楽でよかったが、どうも「不条理感」が残る。

繰り返しになるが、なぜこの超傑作スピーカーユニットが、「知る人ぞ知る」などの属性を付けて語られるのか。

性能のよいものが、必ずしも商売上の勝者にはならないことは世の常である。
私もよく知らない古い時代のことであるが、まことに残念な話である。

そんなことをボンヤリ考えながら起き出し、まず機器の電源を入れる。
コーヒーを一杯、そしてすぐさま、各ユニットを鳴らしてみる。

やはり 8P-HF1 は「圧巻」である。

その後の会話は、各ユニットの試聴話しではなく、8P-HF1で聴く自分の好きな曲やアーティストの「押し売り」になってしまった。

なにを聴いても楽しい、素晴らしい。

クラシックがどうの、ジャズがどうの、ボーカルがどうのといった、合う合わないなど、まったく意味はない。
8P-HF1はそういう鳴りっぷりであった。


後日談

20cmユニット取り付け本番用の、竹集成材バッフルを発注したとのこと。
もうそろそろ出来上がる頃かもしれない。

今回訪問時の、各種スピーカーユニット試聴のためのバッフル配置については、両脇が塞がれていることに、何となく閉塞感があったことを、先のどこかの段で書いた。
この件について先日、i氏からうれしいメールが来た。

ところで、ご指摘のことをやってみました。

両脇のバッフルを取り去り、アシダが付いているバッフル1枚だけにし、さらに床上げをしました(つまり、元の位置です)。

何と、前回より圧倒的にクリアーで臨場感が出ました。
ご推察通り、後ろからの音が大きく影響していたのですね。

ありがとうございました。
というわけで、また聴いてもらわなければなりません(笑)。

次の訪問時には、晴れて20cmユニット本番用の、新たな竹集成材平面バッフルを聴くことができるだろう。

とても楽しみである、が、ウーハーとツイーターをどうするか、それをどのように検証するか、まだいい案が浮かばない。


(「i氏山荘(5)圧巻ASHIDAVOX、755E GOLDEN8 CD408 403A 他を圧倒 」 おわり)


コメント 8


JOB225使い
by いちあい (2014-05-26 20:46)


でもこの「美濃紙SP」には驚きましたよ。
私の「最終アンプ」ならぬ、この手の「最終スピーカー」ですね(笑)。
そのうちJOB225で鳴らしてみたいです。
by AudioSpatial (2014-05-27 03:43)


アシダボックス試してみたいです。
先日オークションで8P-HF2を落札しましたが、ジャンク品でエッジの破れがあるのですが、何とか音出しが出来ればと思っています。

商品はまだ届いていないのですがエッジの補修を参考にしたいと思います。
8P-HF2については、ネットで調べても殆んど情報が無くどなたかご存知の方あれば教えてください。
by 七村 (2016-10-22 12:17)


茨城県に住んでいるものです。アシボックスのユニットでジャズを聞いています。

6P−HF1は自作のダブルバスレフの箱に入れて、
又、8P-HF1は1975年にビクターから販売したFB-5というバックロードホンに入れて

両方ともフルレンジで300Bに真空管アンプで鳴らしています。

特に8P-HF1とバックロードホンとの組み合わせもとても良いと思われました。
by オカダ (2016-10-23 11:42)


七村さん、8P-HF2はダブルコーンですよね。
私は聴いたことがないのですが、きっとHF1の高音を補うために開発されたのでしょうね。よかったら、音の傾向を教えてください。
by I氏 (2017-03-31 07:15)


オカダさん、バックロードホーンだと、さらに低音が強化されますね。
私もハセヒロのエンクロージャを持っているので、いつかやってみます。
by I氏 (2017-03-31 07:18)


HPD315A愛用

アシダボックスはぜひ入手して、じっくり聴いてみたくてウズウズしてきました。
が、近頃はオークションにも出てこないので、手に入りませんね。
アシダ音響でも復活させる気はないようでして、残念。

ところで、HPD295A に HPD315A と銘打ってしまったメーカー側の珍しいミスの件ですが、次のような事例がありましたので、魚拓に取りました。
https://megalodon.jp/2017-0707-2328-40/https://page.auctions.yahoo.co.jp:443/jp/auction/j440969465


これを見ますと、DEVONのHPD315A付属のスピーカー端子プレートに HPD295A とプリントされています。

これを見ますと

@組み立てている職人がいい加減で検品体制も甘い
A余った部品を流用したり欠品部品を他の部品で代用したりしていた・・

ことが推察できます。

Aに似た話ですが、モニターゴールドからモニターレッドに移行するときなど、
両者の過渡的な個体もあったようです。

HPD時代は創業者が心臓発作で3回も倒れたそうで、@の原因も捨てきれません。
今となっては謎ですね。
by HPD315A愛用 (2017-07-07 23:52)

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-05-26


詳細は


超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html

2. 中川隆[-12923] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:13:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[614] 報告

「カトレア」の20cmフルレンジ用の後面解放箱


スピーカーボックス 真空管アンプ「カトレア」 2010年12月14日
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50

ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックスの制作に掛かりました 20Cmから25Cmの口径が使用でき フィールド型のユニットもおもしろいと思います


この形です

内部は響きの良い米松合板で 仕上げはウォールナット仕上げで作り上げます
まずは ホーンの本体を作り 米松板でボックス本体を作ります


本体の二枚目板

響きを考え 仮止めのねじは接着剤が乾いたらすべて取ります


こんな仕上がり

ウォールナット材で内側を仕上げる
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50

真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/welcome/


試聴用スピーカー バイタボックス

イギリスの名門 劇場用のバイタボックス

1932年創業の英国名門「VITAVOX」社BITONE MAJORです。

この珍しいスピーカーシステムを是非聴きに来て下さい。
アメリカのアルテックより約3dbも能率が良く、反応が良く、音の広がりが最高です。

販売も可能です。価格:80万円
http://www.cattlea.jp/welcome/


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G.I.P.Laboratory 8インチ(20cm)用 後面開放型エンクロージャ

G.I.P.Laboratory enclosures
http://www.gip-laboratory.com/seihinhako.html


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粋音舎
ドイツの超軽量コーン 20cmフルレンジ用キャビネット

寸法 幅38cm×高さ58cm×奥行30cm
形式 後面開放型
材質 フィンランドバーチ材
( 前面グリルは別売となります。)

製造委託先 株式会社 サカエ工芸
http://www.soundstage.jp/OpenBack.html

粋音舍 Online Shop
http://suion.ocnk.net/

株式会社 サカエ工芸

フォスター電機や主要オーディオメーカー各社にエンクロージャー供給。
パトリシアン他、エレクトロボイス社へのホーム用、PA用各種エンクロージャーを供給。
http://www.soundstage.jp/SAKAE.html


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Lowtherスピーカー ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html#lowther


AXIOM80-SINGLE
口径 24cm 適応ユニット GOODMAN
サイズ H 950×W 460×D 330mm
24cmフルレンジスピーカーを1本収納するために造られたBOXです。
¥168,000/1本


■ AXIOM80-TWIN
口径 24cm×2 適応ユニット GOODMAN
サイズ H 1110×W 460×D 330mm
24cmフルレンジスピーカーを2本収納するために造られたBOXです。
¥199,500/1本
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html


3. 中川隆[-12922] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:16:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[615] 報告

スピーカーは自作よりこういう専門家に任せるのが正解


Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
ネクストイノベーション株式会社 オーディオ事業部 担当者:大塚
http://vintage-audio.jp/
https://www.facebook.com/ni.vintageaudio/?fref=ts

ヤフオク! - t_otsuka0413さんの出品リスト
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/t_otsuka0413?

当店では1950-60年代に欧米諸国で製造された、Vintage HiFiオーディオ機材の販売・レストア(オーバーホール・修理)を行っています。

機材・部品販売 取り扱いメーカー一覧

Goodmans・EMI・LEAK・RCA・STEPHENS・ALTEC・JBL・EV・Jensen・Beam-Echo・PYE・GEC・Lockwood・DECCA・Garrard・Thorens・Acoustical(QUAD)・McIntosh・Marantz・Tannoy・ORTOFON・Technics・DENON…等

多数在庫ありますので、機材をお探しの方は、電話かメールにてお問い合わせください。

※当店では基本的に機材を現状で保管しております。お客様からお話しを頂いた時点で、メンテナンスの方法(仕様)を打ち合わせ、修理・調整後出荷致します。
http://vintage-audio.jp/?page_id=7

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SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア) 販売 2017/03/10


SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア)を販売します。

通称「鉄仮面」と呼ばれる西独SIEMENS製25cm同軸ユニットが入荷しましたので、関本特機部で生産された後面解放型キャビネットにセットしてみました。
また、SIEMENS Coaxialは非常にレアなアルニコ・マグネット仕様です、更に両ユニット共1966年7月製でシリアルNo.も僅か「21」の差しかありません。
SIEMENS Coaxialが好きな方には、朗報かと思います。

SIEMENS Coaxial:C72233-A10-A1(アルニコ・マグネット仕様)
ユニットの製造年:1966年7月(両ユニット共)
シリアルNo.150290、No.150269


関本特殊無線製後面開放型エンクロージャー

■サイズ:700mm(W)×915mm(H)×285mm(D)
※後面にサランネットが貼られた仕切り板が付属していますので、接続するアンプや設置場所によっては脱着して調整が可能です。
https://vintage-audio.jp/?p=1378


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SABA(サバ) Permadyn 19-200 フルレンジSPユニット 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=390


SABA(サバ) Permadyn 19-200 フルレンジSPユニット(5298U8)を2本使用して当店なりにシステムを作ることになりました。

まずはユニットについて

メーカー:SABA
モデル名:Permadyn 5298U8
生産国:ドイツ
生産時期:1952〜1958年
型式:シングルコーン
口径:8in.
インピーダンス:5Ω
マグネット:アルニコV


鮮やかなグリーン色のコーン紙が特徴のドイツ名門SABAのフルレンジSPユニットです。超軽量コーン紙に小型の磁気回路、ペラペラのプレスフレーム・・・1950年代の家庭用ドイツ製ユニットの特徴なのですが、これを上手に鳴らすと、英国やアメリカのユニットでは出すことの出来ない、ナチュラルで透明度の高く、繊細で分解能が高いサウンドを奏でるので、見た目じゃ判断できないのです。そして、これらドイツのユニットを研究すると非常に合理的に作られている事に気が付きます。超軽量なコーン紙を使用している為に、それを駆動する磁気回路は小さくでき、よってフレームもダイキャスト等大掛かりでなくプレスフレームで十分な強度が取れる訳です。実に合理的でしょ!

しかも、超軽量コーンはユニットの設計だけでなく、サウンドにも大きなメリットがあります。軽量だから信号に対しての反応が圧倒的に速いのです。これにより、全帯域で分解能が高く、小音量時に音が潰れないのです。小口径・軽量コーンのユニットは、家庭用(家庭用HiFi)ユニットに分類されますので、ドイツ業務用と混同して考えては駄目です。また、構造上ハイパワーユニットではありませんから、駆動するパワーアンプも、2〜3Wのシングル(またはP-P)管球アンプが適当です。音量が足りないからといって、ハイパワーなアンプを繋いだりしてはいけません、音量を稼ぐ場合は、ユニットを複数個使用します。そして、適度な音量で鳴らすことで、超軽量コーンユニットのメリットが最大限発揮できます。

この事を踏まえてシステムを構築します。まず、特徴である軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなりますので、今回は1940年代の米PHLCO社のAMラジオのキャビネットを利用することにしました。後面開放型になります。バッフル板をキャビネットに合わせて製作します。適度な鳴りを考え、9mm厚のフィンランドバーチ合板を使用しました。ユニットのインピーダンスは5Ωなので、2本をシリーズに接続し、トータルインピーダンス10Ωで使用します。それを組み込んで完成です。

そのサウンドですが・・・ユニットの特徴を上手く活かせたシステムになったと思います。決してワイドレンジではありませんが、全帯域に渡って癖がなく明瞭度が高いサウンドです。長時間聴いても聴き疲れすることもなく、部屋の中に音楽が自然に広がっていきます。これ1本で十分か?と言われると、私の場合はそうはいきませんがサブシステムとして、または音楽鑑賞用としてなら十分な能力があります。

ドイツ家庭用シングルユニットは、見た目ではなく実質的な能力の高さを、国内の皆さんも評価して欲しいと思います。このユニットは、ドイツ(ライプチッヒ)のコレクターからの出物で大変状態の良いユニットでした。同等ユニットも多数ありますので、これらSPユニットをお探しの方は下記までお問い合せ下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=390


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Goodmans+LEAK TL-12plus 2012/02/07
https://vintage-audio.jp/?p=926


先週の土曜日に九州は福岡まで、Goodmansの3WayシステムとLeak Tl-12plus+ヴァリスロープVを納品に行ってきました。

私は基本的にどんなに遠くても、それ相応のシステムの納品の時には持って行く事にしています。システムが嫁いだ先がどうなっているのか?そんな興味もあります。やはり、今後も大切に使用して欲しいという気持ちが一番かも知れません。

今回のGoodmansは、英国ADキャビネット社が製造したGoodmansの指定箱に、12inの3Way仕様です。スピーカーと二人三脚を組むのは、LEAK TL-12plusの初期型です。LEAKの専門書に解説がありますので、敢えて隠しませんが、LEAK TL-12plusはシャンパンゴールドのタイプでも初期型と後期型があり、出力トランスの設定を変更しています。発売が1957年で1964年まで製造されています。年表から考えれば初期型はモノラル時代の最後に発売されていますので、ステレオ時代に入り音作りを変更したのだろうと推測できます。初期型の方が中音域に厚みがあります。後期型はフラットでワイドレンジな感じを受けます。モノラルで使用するのであれば、初期型の方がマッチすると思います。

このシステムを活かすも殺すも今後はオーナー様の腕次第という事ではありますが、オーディオが最も華やかだった頃の英国のHiFiです。しかも、英国の音を代表するGoodmansのシステムですから、使いこなせば必ず答えてくれるポテンシャルは持っています。特にクラシック系の音楽には、これ以上ない位の組み合わせですから、是非是非大切に使ってやって頂きたいものです。
https://vintage-audio.jp/?p=926


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Goodmans社(グッドマン) 3Way Hi-Fi スピーカーシステム 2010/12/2
https://vintage-audio.jp/?p=728

■構成

・AUDIOM 60 ’12in BASS’
・MIDAX 650
・TREBAX
・X0-950/5000 ネットワーク
・A.R.U 172
・Variable Attenuator(カーボン抵抗タイプ)
・A.DAVIES & CO. HI-FI CABINETS

A.DAVIES社のエンクロージャーに納められた高級HIFIスピーカーとなります。

お客様からの予約があり、今回仕上げたモノをご紹介します。

Goodmans社はご存知の様に、基本的にSPユニットのサプライヤーであり、各社のからの仕様に合わせたユニットを製造販売しており、当時の英国系のオーディオメーカーは挙ってGoodmans社のユニットを使用しています。しかし、これだけのユニットを開発しながら、システムとしては殆ど製造していないので、優れたユニットを作りながら現在国内のオーディオマニアには本当の実力は知られていないのです。

実際、当時の英国製でGoodmans社のユニットを使用しているシステムや当時は箱屋といって、エンクロージャーを単体で製造していたメーカーが比較的多くありましたが、それらが製造したエンクロージャーも殆どありません。

今回は、そんなGoodmans社のHiFiユニットと当時の箱屋A.DAVIES社が製造したエンクロージャーを組み合わせてシステム化しました。

そのサウンドですが・・・

Goodmansの高級3Wayらしく、ワイドレンジでクリアーなサウンドです。ただ、Goodmansの凄さはクリアーでいて品があるのです。クリアーなサウンドを発するスピーカーは他にもありますが、この独特な品の良さはGoodmansにしか出ないサウンドなんですね。そして、特に英国は高級HiFiになればなるほど、クリアーで癖の少ないサウンドになります。HiFiを謳っているのですから、当然といえば当然なのですが!ただ、国内のオーディオマニアにはその理解力がない為に誤解されがちなのです。上手く理解して使用頂けるとその良さがわかるでしょう。LEAKの管球アンプを組み合わせると伺っておりましたので、LEAKのコンディション次第ではありますが、組み合わせ的には問題ないと思います。

また、エンクロージャーですが初期のパーチクルボードを使用しています。初期のパーチは混ぜ合わせている接着剤の量が少ないので、適度な内部損失があり後期のパーチ程、カチカチのサウンドにはなりません。ただ、結構脆いので、扱いやネジ締めには注意が必要です。このエンクロージャーは、ユニットがインラインで、上からTREBAX-AUDIOM-MIDAX-ARUという配置されています。音に広がり感を持たせる為に有効な手法なのです。

クラッシック、Jazz、J-popと何でもこなす能力があるのですが、やはりクラッシックは最高です。何とも言い難い上質な音楽は素晴らしいの一言。それも、特に編成の大きい作品はいいですね。分解能が高いのでディテールが見事に表現されます。封を切ったばかりの「独 ARH 14 328-0 リヒター  バッハ・ヨハネ受難曲」を聴きながらこの記事を書いているのですが、本当に素晴らしい!

このシステムは既に売約済みですが、同じモノはありませんが他にも在庫はありますので興味があれば、お問い合わせ下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=728

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ROCKBAR Co製 Goodman用エンクロージャーキット 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=520


ちょっと珍しいGoodman用のエンクロージャーキットのご紹介です。

ROCKBAR CORP製 GOODMANS用エンクロージャーキット

米ROCKBAR CORP.が1960年頃販売していた、Goodman用のエンクロージャーキットのデットストックが入荷しました。

https://vintage-audio.jp/wp-content/uploads/2010/05/Goodmans-KITS.jpg

が当時のカタログですが、今回入荷したモノは「A-2123」というモデルで販売価格的には上から2番目の商品です。ユニット構成により19種のバリエーションがあったようです。

エンクロージャーキット「A-2123」:3Wayシステム用

 ウーファー:Aud.70×2(12in口径)
 ミッドレンジ:Midax
 トィーター:Trebax
 ネットワーク(X/O):750Hz/5000Hz
 ARU:172×2
 販売価格:$333.50(1960年頃)

板材は側板・天地板はフィンランドバーチ(ランバーコア材)、バッフル板・裏板は米松合板、ARUは底板・裏板に付ける様になっています。当然キットですから、釘やネジ、接着剤、サランネット、吸音材等部品は全て揃っています。

これに、ユニットとARUを準備すればスピーカーシステムとして完成できます。Goodmansは基本的にユニットのサプライヤーであり、システムはそれほど存在しないので、Goodmansのシステムで使用しようと思えば、こうしたキットも必要になる訳です。

ただ、このキット・・・ちょっと不思議なのです。aud.70を2本使用という所とネットワークのX/Oが750Hzという所・・・?インピーダンス15Ωで使用する為には、aud.70が8Ωまたは32Ω仕様が必要なのに、そんな規格知らない。あと、通常Goodmansで販売していたネットワークの定数は、950Hzで750Hzはないはず・・・いやぁ不思議です。カタログの数値が誤りなのか?しかし、ウーファーのインピーダンスはどうしようも無いし・・・ただ、Goodmansというメーカーは、各仕様のユニットを供給していたので、当時はその規格があった可能性もあります。いやいや・・・これはこのままお蔵入りかなぁ・・・と思いつつ片付けました。Goodmansはやればやる程奥が深いですね!

興味がある方がいれば販売もしますので、下記までご連絡下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=520


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Goodmans(グッドマン) MAXIMスピーカーシステム 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=143


1960年初めにGoodmans社から発売された超小型2WayスピーカーシステムがMAXIM(マキシム)です。サイズはたった267mm×140mm×184mmにも関わらず、公表された再生周波数帯域は45-20,000Hz…

4inにも満たない小さなウーファーは幅広のエッジにビスコロイド系のダンプ材をしっかり塗布され、大きなストロークに耐える設計になっています。この小さなウーファーがただモノではない事は背負った巨大なアルニコマグネットを知ると分かります。振動板より遥かに大きなマグネットはこの小さなスピーカーを構築する為に必要だったのでしょう!

Goodmans MAXIM(グッドマン マキシム) カタログ
https://vintage-audio.jp/wp-content/uploads/2009/11/catalog.jpg

日本では英国系サウンドの代表はTANNOYなどと勘違いされている方が多いですが、本当はGoodmansが代表なのですよ。またGoodmansを知っている方の中でもAXIOM80がGoodmansの代表と思われている方が多いですが、それもある意味間違いです。Goodmansは古くから1965年頃まで英国の殆どのスピーカーメーカーに、ユニットを納めてきた経緯があります。各メーカーの要望に応じた様々な用途、サイズのユニットを製造していました。AXIOM80は特殊な構造したユニットの1つなのです(異端児)。

MAXIMを含めGoodmansのサウンドは、フラットで繊細感があり艶やかなサウンドです。TANNOY等PA系の粗くドンシャリなサウンドとは全く異なります。

ただ、そんなMAXIMはGoodmansのスピーカーシステム中、個体数も多く小さいのでeBay等で時々出品されていますが状態が悪いや2本出品されてても1本1本がヴァージョン(時期)違いだったりとそのままでは常用できるモノが少ないのです。(※Vintage機材は殆どそうなのですが…)だから、きちんとレストアして使用しなければ本来の良さは発揮されません。適切に修復されたMAXIMは、小型スピーカー中最強ではないかと思えるほどの再生が出来ます。特にステレオを聴く上では適切なスピーカーと言えます。組み合わせるアンプは、LEAK社のStereo20辺りが良く合いますね。6〜10畳位のお部屋でサブシステムとして使用されるといいですよ。

販売価格は下記までお問い合わせ下さい。
※モノラル1本、ステレオペアー等多数在庫ありますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=143


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EMI社 DLS529スピーカーシステム  2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=83


英国の大手レコードメーカーであるEMI社は、システム系ではDECCA社デコラにEMI社の楕円ユニットが採用されている事でご存知の方も多いと思いますが、1960年代中期まで自社製のオーディオ機器も製造販売も行っていました。


EMI DSL529 1965年カタログ
https://vintage-audio.jp/wp-content/uploads/2009/10/EMI-DSL529.jpg


ステレオ再生における家庭用HiFiスピーカーとはどうあるべきかをEMI社が製品化したスピーカーがDLS529となります。1960年に発表された2Way(3スピーカー)スピーカーシステムで、EMI独自の楕円ウーハー(センター部にはアルミ振動板のメカニカル型構造)に ペーパー・コーン型トィーター2本というユニット構成となっています。ステレオ再生帯域をカバーすること、そして全帯域でリニアリティーを求めた結果、密閉型(アコースティック・エアー・サスペンション)エンクロージャーを採用しています。また、本機はプロフェッショナルシリーズとして、EMI社のレコーディングスタジオでもレコーディングモニターとして使用されていました。1960年代のEMIのレコードは、このスピーカーを通して音決めされている訳です。

ただ、DLS529に限らずこの時代のオーディオ機器は同じ機種名でも製造時期によって、内容や構成がかなり変化していますので、その辺りを熟知し機材を選ばなくてはいけないのですが、本機は初期タイプとなります。またある理由で本機はペアーで使用されていた事が確認出来ておりますので、ステレオペアーという意味では、よい状態だと思います。

さて…そんな輝かしい経歴を有したDLS529ですが、製造後約50年になります。現時点で常用システムとして本来のHiFi機としての性能を発揮させる為には、ある程度のレストア(修復)が必要になります。今回はお客様の同意を得て不安個所を修復しました。内容的にはネットワークのコンデンサー(MPC)は、部品の経年劣化により特性が変わってしまっているので、同等品と交換。半田部の再半田。振動板やエッジ部のクリーニング(軟らかな刷毛で汚れを落とす程度)で再度組み上げ等です。特にネットワークのコンデンサーは、経年変化により不良となりインピーダンス特性やクロス周波数が変化しているので、レストアする場合は交換が必要です。また、半田も劣化しておりますので、再半田すると接触不良(信号通過不良)等が改善できます。

DLS529初期型の音質ですが、EMIが家庭用高級HiFi機(プロフェッショナルシリーズ)として開発しただけの内容を持ったサウンドです。全音域に亘って厚く均質な音の粒子がびっしり詰まった目の細かいシルキーなサウンド、温かくも冷たくもあり、激しくも繊細でもあり、EMI流のサウンドではあるけど実にソースに忠実な鳴り方をするスピーカーシステムです。組み合わせるアンプは、同じくEMI製のアンプやLEAK等英国HiFi系のアンプとの組み合わせで本領発揮するスピーカーです。

2010年5月現在、在庫は6台位はありますので、興味がある方は下記までご連絡下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=83


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英PYE(パイ)社スピーカーシステム(TANNOYシルバー)  2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=63


英PYE(パイ)社スピーカーシステム HF25/SC


英国PYE社製の大型コーナースピーカーシステムです。ユニットにはTANNOY(タンノイ)社製のモニターシルバー15inを使用しているオリジナルのシステムです。

同じモニターシルバーでもタンノイのシステムに比較し、解像度の高いしっかりしたサウンドが特徴です。また、PYEはレコードメーカーという事もあり、音楽のまとめ方もさすがですね。業務音響(PA)メーカーのTANNOYとは、違います。

反面PYEは技術集団的な一面も持ち合わせており、高性能なアンプを排出しています。このスピーカーの内部写真を見てもらえばわかりますが、吸音材を廃し卵ケースの様な材料で、吸音ではなく拡散で定在波の処理を行っている所など、随所にPYEらしさをみて取れます。

このスピーカーにベストマッチは、やはり同じPYEのHF-25アンプです。
専用アンプなんですよね。
PYE管球式アンプ HF-25 パワー管にはKT66ppで25Wの出力

TANNOYやQUADからステップアップを検討されている方にお勧めです。

販売価格は下記までお問い合わせ下さい。
https://vintage-audio.jp/?p=63

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EMI Loudspeaker Type LE4(ペア) 販売 2017/03/10
https://vintage-audio.jp/?p=1343


EMI 3Wayスピーカーシステム「Type LE4」(ペア)を販売します。

1970年代の前半に発売された様ですが、日本はもちろん、海外でもあまり出回ることのないレアなスピーカーシステムです。
当時EMIの英国仕様のLEシリーズの中では、最上位モデルとなります。

EMI Loudspeaker Type LE4|カタログ
https://vintage-audio.jp/wp-content/uploads/2017/03/1-2.jpg

■システム構成:3Way4speakers

・楕円形ウーハー:14" x 9":1個
・楕円形スコーカー:8" x 5":1個
・ツィーター:3 3/4":2個
・インピーダンス:8Ω
・外形:33"hx14"dx16"w:840h×355d×406w
・磁気回路:フェライトマグネット
・アッテネーター:ツィーター、スコーカー

■オーバーホール(写真参照:写真は交換前のネットワーク)
・ネットワーク中の電解コンデンサ(BP)は、3本共同規格のコンデンサに交換しました。

■音質について

※パワーアンプはBeam-Echo Avintic DL7-35で試聴

外見から想像する以上に、エッジの効いたサウンドで1970年前後のEMIのレコードの音質というか中庸のバランスですね。
流石は英国の本流、EMIサウンドといったところでしょう!

■ご購入・ご質問がある方は下記からお問合せ下さい。
※ペアでの販売となります。
https://vintage-audio.jp/?p=1343

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Neumann(KLEIN+HUMMEL) O 92 スタジオモニタースピーカーシステム(ペア) 2017/03/12 (Sold out)
https://vintage-audio.jp/?p=1405

Neumann(KLEIN+HUMMEL) O 92 スタジオモニタースピーカーシステム(ペア)を販売します。(Sold out)

[O 92]スタジオモニタースピーカーシステムは、KLEIN+HUMMELが製造しNeumannで販売されました。

かなりハイテクなシステムでして…チャンネルデバイダーを介してマルチアンプ方式の3Way4Speakersシステムとなっており、音質を完全にコントロールしています。
流石は純粋なスタジオモニターといった作りです。今も昔も意図した音質を維持するためには、パワードスピーカーなのです。私はよく音質はパワーアンプとスピーカーの組み合わせで決まると申し上げているのですがこういう製品を見てえもらえば何となくでもご理解頂けるのではないでしょうか…


■ユニット構成

・ウーファー:250mm×2
・スコーカー:130mm
・ツィーター:25mm

■サイズ:440mm(W)×800mm(H)×300mm(D)

■アンプ/ネットワーク構成
・ウーファーアンプ:120W
・スコーカーアンプ:60W
・ツィーターアンプ:60W
・クロスオーバー周波数:500Hz and 3kHz(12dB/oct)

■電源:120V/50-60Hz

■S/N:No.416、No.418(パワーアンプも同様)

今回販売にあたり、チャンネルデバイダーとパワーアンプはオーバーホールを行っています。
電解コンデンサー全交換、出力リレーの交換、再調整を行っています。

音質ですが、上記の様なハイテクなスピーカーにも関わらず、その音質はフラットかつスムースなモニターらしい印象です。
何だか各スピーカーユニット毎バラバラな音になりそうですが、非常に滑らかに繋がっています。
これだけの内容を、キッチリ纏め上げている事に感心します!
https://vintage-audio.jp/?p=1405


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英VITAVOX(ヴァイタヴォックス) Bitone TYPE620 スピーカーシステム 販売 2017/03/20
https://vintage-audio.jp/?p=1453


英VITAVOX(ヴァイタヴォックス) Bitone TYPE620 スピーカーシステムを販売します(^o^)

TYPE620 は、VITAVOX Bitone 6201の前進にあたるモデルだと思われます。TYPE6201にはTYPE B compression unitが搭載され、後にGP-1compression unitに変更されます。今回のモデル(TYPE 620)には、強力なTYPE N compression unitが搭載されていますので、その様に推測出来ます。(如何せん、資料が乏しい…)


強力なマグネットを搭載した12inウーハーに6セルのドライバーユニットを使用した2Wayシステムですが、製造が古い為HiFi用途ではありません。後のGP-1搭載モデルであれば、高域も伸びているのでクラシック音楽やPOPS等にも対応出来るのですが、TYPE Nのドライバーは高音域の帯域が狭く今の時代では厳しいものがあります。但し、その分強烈な中音域はクラシックでも78S(SP)の再生や古いJazzなどには最適だと思います、まぁそういう年代のシステムですからね。エンクロージャーはバスレフ型で吸音材は入っていません。

また、組み合わせるアンプは、DFの低い無帰還型アンプが適当です。高NF型高DLタイプのパワーアンプでは、音がカツカツになってしまいます。


写真で見てもらえる様にウーハーユニットには、ブラケットを覆うように黒い布が被ってありますが、これはセンターキャップが無いためで、ボイスコイルのギャップに埃やゴミが入るのを防いでいます。つまり、この布がそのままであり、ダメージが無いということは、このユニットは変に弄られていないということになります。英国の古い年代のユニット(例えば、皆さんがよくご存知であろうと思われるTANNOY Monitor SilverやGoodmans axiom80等)は、センターキャップ無しやベークダンパーを使用してるため、何かしらのカバーが無ければボイスコイルのギャップに埃やゴミが入ります。その為に、布を被せるわけです。だから、その年代のユニットで布カバーが無いとか無くなっていれば、過去に何かしら弄られた可能性が高いということになります。


■ご購入・ご質問がある方は下記からお問合せ下さい。
※1本のみの販売となります。
https://vintage-audio.jp/?p=1453

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TANNOY(タンノイ) 「Landsdown」12inモニターシルバー搭載スピーカーシステム 2015/06/01
https://vintage-audio.jp/?p=450

TANNOYの中でも珍しいシステムが入荷しましたので、ご紹介致します。

Tannoy Landsdown
12インチモニターシルバー搭載のスピーカーシステム「Landsdown」です。

「Landsdown」は1954〜61年頃まで製造されていたようです。1958年までが12インチのモニターシルバー、それ以降はモニターレッドが搭載されていましたが、今回はモニターシルバー搭載モデルです。当時の12インチ搭載モデルの中では最高級タイプです。(下記を参照下さい)


1956年のHiFi Years Bookでは。。。

・Tannoy Autograph(15in) £150.3
・Tannoy GRF(15in) £116.10
・Tannoy York(15in) £71.8
・Tannoy Landsdown(12in) £68.5

1960年のHiFi Years Bookでは。。。

・Tannoy Chatworth U(12in) £49.15
・Tannoy Canterbury(12in) £43.15
・Tannoy Landsdown(12in) £75
・Tannoy York(12in) £66
・Tannoy York(15in) £75
・Tannoy GRF(15in) £122
・Tannoy Autograph(15in) £165

写真をご覧頂くとわかりますが、丁度TANNOY AutographやGRFを半分にした様な、ロータイプです。スピーカーの高さって、試聴ポイント(通常は椅子に座って耳の位置)より下にユニットがくる様な設計のスピーカーシステムは基本的に家庭用となりますので、このモデルも家庭用高級タイプになります。また、キャビネットの構造は、バスレフタイプとなります。

結構勘違いされている方が多いと思うのですが、通常英国では家庭用スピーカーシステムとしては大型でも12インチ搭載モデルを使用していました。Tannoy AutographやGRFなどはある意味特殊用途で大きな広間などにおく場合に使われていました。その場合はキャビネットの構造もバックロードホーン型を採用しています。一般的な部屋の広さでスピーカーシステムからリスナーまでの距離が近い場合は、低域がリニアに出る、バスレフ型か密閉型なのです。余計なお話しですが、モニター(検聴用)スピーカーにバックロードホーン型なんて存在しないのです。低音域のリニアリティを求めるなら、バスレフ型か密閉型なんです。Tannoy AutographやGRFなどバックロードホーン型は家庭用PAに位置付けられます。スケール感や音場感には優れますが、リニアリティは無理な要求なのです。Tannoy AutographやGRFはメーカーのフラッグシップモデルだから良いと言うのは間違いです。リスナーの用途に応じて機材は選択するべきです。

だから、一般の家庭での音楽鑑賞用としてはTANNOYであればこの「Landsdown」が最も高級であり適当だと思います。そしてモノラル(1本)で使用する場合は、やはりモニターシルバーが良いですね。モニターレッドが悪い訳ではないのですが・・・TANNOYという会社は世の中の流行りに敏感なメーカーだと思います。一般的には1958年にステレオが始まったと同時に、モニターレッドにモデルチェンジしますが、モニターレッドはステレオ再生に最適化されたエネルギーバランスになる訳です。だから、逆にモノラル1本で使用する場合はモニターシルバーの方がバランスがいいのです。

組合わせるパワーアンプは、QUADUではありませんよ。通常はLEAK TL-12plusあたりが適当です。TANNOYにQUADUという組み合わせが国内では常識化されていますが、QUADUはESL専用アンプと考える方が普通でしょう。ESLはコンデンサー型スピーカーでその発音構造から考えても(勿論試聴しても)わかりますが、繊細ではあるけどダイナミック型スピーカーと比較すれば全くエネルギーバランスが異なります。スピーカーとアンプの組み合わせでは、それぞれのメリットとデメリットを補いあいマッチングを取るのですが、ESLの過度な線の細さや押し出し感の無さをQUADUは補うような音質(バランス)で作られているのですから、TANNOYの様なダイナミック型スピーカーに組合わせるとボケ気味の音になって正常なのです。しかも、TANNOYは当時の英国系の中でも、どちらかと言えば荒い音質のスピーカーに分類されるのですから・・・余計にボケて荒い音になります。そこで、まぁ一般的に使えるのがLEAKとなります。こだわるならモニターシルバー時代であればTANNOYのアンプやその他HiFi系のアンプとなり、いろいろ選択肢はありますが、QUADUだけは違いますよ。どうしてもQUADと言われるなら、QUADT型が良いでしょう。QUADTは「コーナーリボン」というGoodmansの12インチウーファーにリボントィーターを組み合わせたアコースチィカル社(QUAD社)のオリジナルスピーカーシステム用のアンプで、こちらは通常のダイナミック型スピーカー使用なので良いのです。ちなみに「コーナーリボン」も数台在庫あります。

Landsdown+LEAK TL-12plusでの組合わせは、やはり家庭用高級機の内容を伴ったサウンドです。ソースを選ばず、忠実度の高い鳴りをします。普通に聴けるいいシステムだと思いますよ。

TANNOYの1950年代のシステムをお探しの方、是非ご検討下さい。現在では非常にレアなシステムです、1本しかありませんので、お早めにお問い合わせ頂ければと思います。また、もっと大型がいいと言われる方にはGRF15inシルバーオリジナル(脚付)も1本在庫がありますのでお問い合わせ下さい。その他、TANNOYのアンプや各社HiFi系のアンプも多数在庫あり。

TANNOY(又はTANNOY系)のシステムも在庫あります。

・TANNOY ランカスター(密閉型) 15inモニターレッド 2台(STペアー)
 └スタジオ仕様 側面に取手付、背面板にB&Kの公正特性データー表付
・TANNOY ランカスター(バスレフ型) 15inモニターゴールド 数台 
・PYE HF-25SC 15inモニターシルバー 数台
 └ステレオ仕様で使用する場合はモニターレッドに入れ替えも可能

価格はお問い合わせ下さい。ご来店頂ければ試聴もできます。
https://vintage-audio.jp/?p=450

4. 中川隆[-12917] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:35:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[620] 報告

(^.^) なぜエンクロージャ(箱)が必要なの? (^.^)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/enkuroja.html


ユニット単体でも音は鳴ります。でも音楽を奏でてくれるかというと・・・?!
このページでは、なぜスピーカーにエンクロージャが必要かをお話しましょう (^o^)b


1.ユニット単体の音♪

スピーカーユニットを買ってくると、多くの人がまずユニット単体で音を鳴らしてみるはずです。 でも、どんなにいいユニットから出る音でも、その音はとてもじゃないですが、音楽を聴けるような 音ではありません。低音が全く無く、シャリシャリした音なのです。初めてスピーカーを 作る時は、この瞬間にものすごく不安を覚えてしまいます。

例えば右の写真は、「スーパースワン」などに用いられるFOSTEXの限定販売ユニット 「FE108Super」です。スーパースワンは言わずと知れた 長岡さんの最高傑作であり、おそらく長岡ファン(ファン以外の人も)がもっとも多く作ったスピーカーです。 しかしこのユニットでさえ、単体で鳴らすと音楽を聴くに耐えない音なのです。

でも、よぉぉっく聴くと、ボーカル帯域のクオリティ(鮮度)は抜群にいいんですよ(^^♪ このクオリティを生かしたまま低音を豊かに引き出すのが、実はエンクロージャの役目なのです (^.^) FE108Super


2.後ろにも音が出ている

スピーカーはコーン紙を振動させることで空気を振動させて音を作ります。コーン紙は前後に振動しますから、当然後ろ向きにも前向きと同じように音を出しているのです。この後ろ向きの音が曲者です。

音には指向性というものがあります。指向性とは “まっすぐに進む、進み安さ” ですね (^_^)b  音楽には周波数の低い音(低音)から周波数の高い音(高音)までが含まれていますが、高音は指向性が強く、低音は指向性が弱いのです! ですから高い音は前後の音が混ざることはないのですが、低音になるほど前後の音が混ざってしまうのです。 前後


3.エンクロージャの目的

前後の音が全く同じなら何も問題はないのですが、実はほんの少しだけ違うのです。

コーン紙が前に動いた時、スピーカーの前の空気はギュッと圧縮されて密になりますが、後の空気は 逆に疎になります。要するに濃い空気と薄い空気ができるんです(^.^) 濃い空気と薄い空気が 近い距離で発生しますから、聴いている人の耳に届く前に混ざりあって、空気の変化がなくなってしまうのです(^_^)b

もぉ分かりましたね(^o^) エンクロージャの第一の目的は、ユニットの前後の音が混ざらないようにするためなのです。分かりやすく言えば、エアコンと家の壁の関係に似てますね! エアコンは 家の中を冷やす代わりに、室外に暖かい空気を出しています。壁がなければ暖かい空気と冷たい空気が 混ざり合って、温度は変わりませんよねっ(^_^)

これだけだとユニットを大きな壁に取り付ければいいことになります(平面型スピーカーと呼ばれるスピーカーは、まさにこうなっています)。エンクロージャの第二・第三の目的として、「ユニットに背圧をかける」とか「後ろ向きに出た低音を利用する」といったものがありますが、少し難しい 話になりますので、おいおい説明していきましょう(^o^)/
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/enkuroja.html


(^o^)/ 平面バッフル型スピーカー (^o^)/
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/heimenn.html

“平面バッフル型”なんてカッコイイ名前がついていますが
要するに1枚の板にユニットを取り付けただけです。 さて、どんな音が聴けるのでしょうか? (´ο`)

原理 (^o^)b

何の工夫もない平面のバッフルが、スピーカーとして成立する仕組みは極めて簡単! 「ユニットから後ろに出た音は聴きません」 というだけのものです ( 「なぜエンクロージャが必要なの?」 を参照して下さい )。

背圧がないからコーンがスムーズに動くため、微小信号も正確に再現します。長岡先生はユニットの特性評価を平面バッフルで行っていたんですよぉ (^o^)

理想的には無限大の面積が必要になりますが、実際はそうもいきませんので適当な大きさの板を使います。 この板のサイズが、平面バッフル型スピーカーの特性を決めるパラメータになります。


音には早さがあり、1秒に340m進みます(実際は気圧や温度で多少変わります)。 つまり1Hzの音の波長は、340mであるということです。10Hzの音の波長は34m、100Hzの音の波長は3.4mになります。

例えば直径1mの円形平面バッフルの中央にユニットを取り付けて、宙吊りにして聴いたとしましょう。 スピーカーからリスニングポイントまでの距離を3mとすると、 ユニットから前向きに出る音の進む距離は図中Aのとうり3mですが、 ユニットの背面から出る音は図中Bのように遠回りをすることになり、 この距離は約3m54cmになります。 Heimen1

リスニングポイントでは、この遠回りする距離54cmが1波長となる周波数の位相が逆になります。つまり、


340(m)÷0.54(m)=630(Hz)

の音は打ち消しあって減衰してしまうのです。またこの54cmが半波長となる周波数315Hzでは、 リスニングポイントでの位相が同じになりますので、逆に増幅されることになります。315Hz以下はどんどん減衰し、この周波数の1/4くらいまでは何とか再生します。


以上が平面バッフル型の動作原理ですが、実際は円形バッフルを宙吊りで使用することなどせず、四角形のバッフルを床に置いて使用しますので少し様子が違ってきます。

四角いバッフルを使った場合、右図のように周辺までの距離は一定ではありませんので、色々な周波数が減衰されたり増幅されたりする訳です (^_^)b 更に意識的に周辺までの距離を 色々な長さにするために、ユニットをエンクロージャの中心から少しずれたところに配置するような工夫をします。

このようにして作られた平面バッフル型スピーカーの周波数特性は、色々な周波数の減衰と増幅が重なって、結果的にわりとフラットな特性が出来上がってしまうのです (^_^) Heimen2


作成上の注意点

実際に作ってみたいと思う人がいるかどうかは疑問ですが、注意事項を少し書いておきますね (^_^;)

1.まずバッフルは、できるだけ大きな面積にしましょう。上の説明でもお分かりだと思いますが、面積が
大きい程ローエンドが伸びますし、減衰・増幅する周波数帯域が低くなりますので、中域の歪が少なく
なります。最低でも600mm×900mm(サブロクの1/3)以上は必要でしょう (^o^)b

2.次にできるだけ厚い板を使いましょう。大きな平面の中央に振動するユニットがついているわけです
から、ユニットに合わせてバッフルも振動します。バッフルの振動は音が濁ったり、音像がボケたりす
る原因になります。できれば21mm厚以上の板を使用し、端材を用いて徹底補強をしましょう (^_^)

3.問題は設置方法ですね (^_^;) 一枚板ではセッティングできませんから、何らかの工夫が必要です。
また床に対して垂直に立てると安定しないので、少し斜めにセッティングする必要があります。つっかえ棒 やつっかえ板を用いて、工夫して下さい。


作ってみました (^o^)/

とりあえず実験だけのつもりなので、コスト優先! 12mm厚のコンパネ(880円)を半分に切って、 ユニットを取り付ける穴を少しだけオフセンターにあけただけです。加工費はホームセンターで140円!  いやぁ、安い安い (^_^)v

そのかわり上に書いたとおり、少しボリュームを上げると、バッフル全体が盛大に振動します (^_^;)  セッティングもTVの端に立て掛けるだけ! いいかげんだなぁ (^^ゞ

さてさて、どんな音になるのやら・・・ Heimen3


視聴 (^o^)♪

聴いてビックリ (´ο`) これは立派なスピーカーです!! こんな音が好きだって人、絶対いると思いますよ!
特にソロヴァイオリンの音はすばらしく、是非21mm厚のサブロク2枚重ねに、 もう少しfoが低いFE167Eあたりを取り付けて、聴いてみたいと思いました。 ( 高くつくけど・・・ (^_^;) )

1.交響曲第六番 「悲劇的」 第1楽章 ( マーラー )

全体的な雰囲気は出ますが、各楽器がピンポイントで鳴るのは無理で、横方向はどうしてもにじんでしま
います。 なぜか奥行きは非常に感じられました(ソフトのおかげかな?)。トゥッティ(オーケストラの全奏)
はやかましく聴こえます。 明らかに低音のレベルは低いですが、コントラバスが弦を引っかく音は不気味
な程、よく出ています。ティンパニは軽くなってしまい迫力不足ですが、小太鼓の細かな動きはバツグンで
す。圧巻はトライアングル・鉄琴(チェレスタかな?)・鐘などの金属系の高音です。音が透き通る程美しく
聴こえます。

2.ネル・コル・ピウによる主題と変奏曲 ( パガニーニ )

音像はボケボケで、巨大なヴァイオリンが鳴ってる感じです。但しピチカートは超高速!エンクロージャに
よる余計な音作り(響き)がないから、本物のホールエコーが聴こえます。弓が弦に触れるのが見えるよう
に聴こえますし、特に静かなピチカートは、他で聴いたことがないほどの色気を持っています。

3.Movin'on without you ( 宇多田ひかる )

ヴァイオリンと同じく、やはり大きな口が歌っているような聞こえ方で、スワン系とは違った意味で、スピー
カーを意識させないない鳴り方です。( 決して誉め言葉ではないです (^_^;) )
単体で聴いた時とは比べ物にならないくらい予想外の低音感はありますが、全体的にはハイ上がりです。
ベースの音が軽快にポンポン鳴っている感じなので、あとほんの少し低いところまで再生できれば、きっと
聴きやすいバランスなります。バスドラのパンチははっきり言ってダメですが、小音量で聴くのであれば、
全体的に問題ないと言えるレベルでしょう。


以上、平面バッフル型の原理から実際の視聴までをご紹介しました。ユニットに一切の背圧がかからない形式はこの平面バッフルだけです。実際に聴いてみてそのすばらしさを痛感しました。 スピーカーはアンプから送られてくる電気信号を、正確に音に変換するのが仕事ですが、 ユニットが非力であればあるほど背圧に負けて、仕事ができなくなります。そう言った意味で、微小信号に対する応答は平面バッフル型が最もよいはずであり、実際に聴いてもそのとおりであることがよく分かりました。

労力対効果(RP比?)という意味では、 きっと他のどんなスピーカーの追随も許さないはずです。市販品には満足できないけど、 スピーカー工作は面倒だという方には、是非お奨めです (^。^) 試してみては如何でしょうか?  実際作る時には私のマネなどせずに、もっと厚い板を徹底補強して、しっかり作って下さいね (^^ゞ

http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/heimenn.html

5. 中川隆[-12916] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:35:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[621] 報告

平面バッフル P610A
http://www.siraki.net/blog/90-0076


たかが小さなフルレンジスピーカーユニットです。
平面バッフルで、箱にもなっていません。
一枚の板なんです。

16pくらいのスピーカーなんです。

たった一つだけのユニットで、2ウェイでも3ウェイでもありません。
容易に入手ができる日本製です。
一万円くらいのユニットです。

ところが、これがスッゴクいいんです。
とんでもなく、センスがよく
とんでもなく、上品な音色で響いています。
まったく上質な低音なんです。

ロックのCDとかを聴いても、全然、下品じゃないです。
ドラムの音も、ベースの音もまったく上品に響いてます。
ちょっと、想像できない領域の音響を、しております。
そのスケールを、はるかに上回った音響で、鳴っているんです。
とても、一万円のスピーカーの音とは思えません。
まさに絶品です。

まずは、このユニットがいいんです。

僕が愛用している中で、唯一の日本製のものです。
1970年ころの三菱、ダイヤトーンのP610Aです。
BTS規格っていうものなんです。

これが、実にいいユニットなんです。
ちょっと日本のメーカーのものじゃないような音をしています。
明らかに、ウェスタン、アルテック系の音色なんです。
よく当時、三菱は、こんないいスピーカーを作ったもんです。

愛車は輸入車です。
服は、イタリアのものが好きです。(下着の白のTシャツはユニクロ)
時計も輸入品です。
ひげそりも
音楽も、オペラがイタリア、を初め洋楽ばかりです。
カバンも、・・・
ケイタイも、もちろんiフォン
鼻毛キリも、もちろん・・・
ってな調子で、輸入品を愛用しています。

でも、P610Aだけは、日本製、三菱ダイヤトーン製なんです。
でも、やっぱりメインに使っているのはアルテックA4、アメリカ製です。
以前のブログに書きました。

・ALTEC A4です
http://www.siraki.net/blog/82-0068

これは、いったいどういうことなんでしょうか?
不思議な現象で、とてもお気に入りの日本製なんです。

で、この板が実は、ただ者じゃないんです。
P610Aに、いちばん合っている鳴らし方なんです。

たいていのスピーカーユニットは、箱に入れて響かせます。
その箱の力を借りてキレイに響くんです。

ところが、これは、ただの一枚の板なんです。
で、この平面バッフルは、実は頂きものなんです。
ある、お方が大切に保管してみえたものを頂戴しました。
このバッフルが実は、曲者なんです。
ちょっと、ふつうのバッフルじゃあ、ないんです。
実にキレイに響く板です。

この上品な音色の正体は、P610Aとこのバッフルのコンビネイションによります。
実にいいカップリングなんです。
どっちが、欠けても、この音響はでません。
で、見るからに、センスがいいんです。
これは、今年のグッドデザイン賞です。
M3もグッドデザイン賞ですが、この平面バッフルもグッドデザイン賞です。


何しろ、久しぶりにブログを書く気になってしまった分けですから、そうとうな
気に入りようです。
で、デザイン的にも、すっごくセンスがいいですし
音響的にも、すっごくセンスがいいんです。
とにかく気に入っています。

オーディオマニアの皆さん、ユニットは、P610Aが最高ですよ。
そんなにお金をかける必要はないですよ。

そんなにたくさんのお金をかける必要はなく、十分OKな音響が入手できますよ。
何しろ、アルテックA4と比較しても、そん色のない音響なんです。
スピーカーにたくさんお金をかけてる方々、これで十分OKですよ。
で、スケール感だけ、もう少し、って思ったら、アルテックA4しかないです。

で、今回は、初心に帰る、っていう様なお話でした。
シンプルイズベスト、っていう様なお話でした。
僕も、日本製も愛用しています、っていう様なお話でした。

http://www.siraki.net/blog/90-0076

6. 中川隆[-12915] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:38:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[622] 報告

平面バッフル型スピーカー
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/heimenbaffle.html


 平面バッフル型スピーカーとは、一枚の板(平面バッフル)にユニットがついているスタイルのスピーカーのこと。板の大きさが無限大に大きいものを無限大バッフルと呼び、ユニット前面と背面の音の打ち消し、強めあいを完全にシャットアウトする。しかし無限大バッフルは理論上の話で現実的に作ることは難しい。

 そこでその代用として「巨大な密閉箱」や壁にユニットをつけた「壁バッフル」というものがある。それらはユニット背面にかかる空気バネの力がほぼゼロに近づけば、無限大バッフルと同様の効果があると考えることができる。

 「無限大バッフル」との対比で「有限バッフル」というものがある。大きさが有限、つまり現実的に存在するバッフルのこと。無限大バフルとは特性が違ってくる。まず低域はバッフルの大きさによって周り込み、周波数特性上強めある部分と弱めあう部分(ピークとディップ)を生む。さらにユニット前面の音と、背面の音とでは、ユニットの中心からバッフルのはじまでの距離の時間差があり位相が狂う。

 つまりバッフルの大きさが大きければローエンドは伸びるが低域が遅れてでる。バッフルの大きさが小さければ、時間的な遅れは少ないが必要な低域は確保できず周波数特性が凸凹になるということだ。平面バッフルの難しいところは箱型ではないため、補強が難しく、板が盛大に鳴り響いてしまうという欠点もある。

 平面バッフル型スピーカーの欠点を多く述べたが、長所もある。最大の長所はユニット背面が自由空間であるので、ユニットへ一切背圧がかからないことだ。これはユニットの応答性が最も優れているということで、アンプからのどんな微小信号にも忠実に反応する。これは背圧のかからない平面バッフルと後面開放にのみ存在するメリットだ。

 私はこれまで平面バッフル型スピーカーは一度も製作をしたことがないため上記は全て長岡鉄男氏の解説の受け売りになるが、1200×900程度(サブロクの板の3分の2の大きさ)ぐらいの大きさのもので、ユニットの取り付けをセンターからはずせば、山や谷もある程度分散されなだらかな特性になるそうだ。実際長岡氏が方舟で利用していたスペアナ特性用の箱はこのサイズの平面型バッフルであった。

平面バッフル型スピーカー
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/heimenbaffle.html


 平面バッフル型スピーカーの計算はバッフルの大きさによって再生できる周波数の最下限が決まります。Lはスピーカーからバッフル端までの距離(単位はcm)。この式にさきほどの長岡鉄男氏の平面バフル型スピーカーをこの式に当てはめると、約90hzほどまで再生できることになる。

 
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/heimenbaffle.html
 

しかし上の計算式は、ユニットをセンターからはずし、床や周りの壁などが存在するなどの現実に即した計算式であり、無響室での厳格な測定をした場合にはL(スピーカーユニットからバッフル端まで)の半波長程度しか再生できない。先の長岡氏のスピーカーで言えば、370hzあたりになる。

 Lの長さと同じ波長は逆相になるため特性上デップを作り、Lの半波長の周波数では同相でピークを作ります。ユニットをセンターにとりつけると4方向から音のピーク、デップが全て重なるため、特性の凸凹が激しくなってしまう。ユニットのセンターを外せばピーク・デップをある程度分散させフラットに近づけることができる。ゆえに「ユニットをセンターに取り付けるな」と長岡氏は述べているのである。

 ちなみに、ユニット前面と背面の時間差はこのLによって求めることができます。(時間差=L/34000)面バッフルに適したユニットはF0、Q0値が高めのユニットを使うと良いとされている。これは背圧がかからないので、F0、Q0が上昇しないためである。
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/heimenbaffle.html

7. 中川隆[-12914] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:41:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[623] 報告

平面バッフルを作る コーラル 8TX-70のために・・・ 2013-03-27
https://ameblo.jp/evergrjp/entry-11499115556.html

先週、急ですがスピーカーエンクロージャー(箱)を1式製作いたしました。


(今回は、はじめてに20cmクラスのスピーカーとなります。)
 

平面バッフル正面スピーカーに詳しい方なら、「これね。」と思われるでしょう。

そうです。 平面バッフルです。

箱としては一番シンプルですが、スピーカーの特性がもろにでます。

特に低域は何もプラスの要素が無いだけでなく背面の音が回り込み、特性に山や谷を作るといわれているものです。


こんな、平面バッフルですが、1度は製作したいと思っていました。

そして、使ったスピーカーは何と40年以上も前の コーラル 8TX-70という20cm3Wayスピーカーです。

このスピーカーの詳しい情報は、こちらの「オーディオの足跡 」のHPを参照ください。


昔のスピーカーは、能率が良く100dB/W at:0.5m=94dB/W at:1mというのものです。

入力は15Wと少ないですが、実際の使用では、まったく問題ありません。

自宅では、2〜3Wも出せば大音量ですから。


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-8TX-70正面


作りは、アルミ?ダイキャストでがっちりしています。端子もこんな昔でもバナナプラグが使えます。


また、コアキシアル(同軸)タイプで高音用をスピーカーがマウントされています。

中心には、もう一枚コーン紙があるWコーンとなっています。

今時、40年も前のスピーカーで音が出るのか?

このスピーカーは、オークションで手に入れましたので、どのような経緯をたどった物かはわかりませんがエツジは布製らしくまだしっかりしています。

多少か固くなっているようにおもいますが・・・・・

さて、木材加工です。


今回の製作で初めての作業が、トリマーを使って円を切るという作業です。

今回は、20cmのスピーカーで開ける穴の直径は208mmとなります。

平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-バッフル版
いつも、バッフル板にスピーカー取付用の穴を開ける時、思うことですが、DIY用(自作用)に販売するスピーカーならどうしてもっと取付用の穴が楽に開けられるようにもう少しフレームを大きく出来ないかということです。

 開口する穴と取付用穴が、6mm程度しか離れていない物が多く難しい作業が求められます。

(特に鬼目ナットや、爪付ナットを使う時は。)

だから、スピーカーの開口を少しでも大きくしてしまえば、今度は、ビス(ネジ)用の穴が近くて板が割れるそんな失敗ばかりです。


そんな訳で、今回は大きいだけに失敗は許されません。

小さい径なら、いつも使っている自在推で開けるのですが・・・・・・


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-治具取付


そこで、穴あけ用の治具を作ることにしました。

と言ってもそんなに大げさな物ではありません。


ルーターのベース部分を取り外し(→写真の黒いベース)

上のべニア板で作った治具を取り付けます。

 →写真 の右上部分

平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-円きり治具
この治具はベニヤで正確な半径を出す物です。


初め、単純にスピーカーの半径を中心の穴を開けて失敗

しました。


ピットの刃の厚み分を含めて計算しないといけません。


スピーカーの取付半径=3mm+円の中心から刃の中心


(3mmというのは、6mmのストレートビットを使った時)


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-円きり中
左の写真の様に中心に木ネジを打ち込それを中心にして時計周りにトリマーを削る板に押し当てます。

最初に出す刃の両は、動作の確認の為5mm程度と

し、1周切り終わって確認した後は、板の厚さ(19mm)

をいっきょに削り取ります。


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-円切完了

→の写真が切り取った後の写真です。

思いのほか、簡単に早く、きれいに出来ました。


これなら、自在推より簡単かも。


治具は必要ですが、1回作れば何回でも使えます。

平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-ヤスリ掛け
開け終わったら、仕上げはヤスリ掛けします。

→の写真では、400番の耐水ペーパを使っていますが

これは、150番か、200番程度の荒い目の方が良いと思います。

そしてこれが出来がりです。


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-平面バッフル正面

平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-バッフル後ろ


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-8TX-70上から

平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-8TX-70背面

今回は、バッフル板に60mmの高さの縁を付けました。


というのも板の大きさがW:700×H:900しか無い為です。

少しでも背面の音が回り込まない様に気休め程度に付けてみました。

この板は、バッフル板が反り返るのを防ぐ意味もあります。

この縁板は、バッフル板の正面から木ネジで締め付けてあります。

ダボで後で塞ぐ予定です。


足ですが、バッフル板がなるべく垂直に立つ様にバッフル板を厚めの板でハサミ込8mmのボルト4本で締めこんでいます。


スピーカーの取付位置は、上下のセンターから少しずらして取付ています。


板の大きさといい、スピーカーの取付位置といい又、後ろの補強板といいまったく適当です。

さて、肝心の音ですが、結構いい感じです。


バックロードや、バスレフ他、背後の音を利用し低域を底上げするシステムと違い何もしない

音ですから、低域は、ガンガン出ません。だらだらです。


しかし、聴いていて納得出来る音です。

古いスピーカーですから、問題もあるとは思っていましたが、これならOKです。


全体がまとまった音に聞えます。

ボーカルの帯域は、キチンと出ています。

10cmクラスの小口径との違いは、シャープさ(解像度)が少ないことでしょうか。

その代り、ゆったりとした低域の音量感は比べるすべもありません。


聴きこむほど、もっと聞いていたい。もう少し音量を上げようかという気持ちにさせるシステムだと思いました。


 これは、これで結構いい線いっていると思っています。


このバッフル板を利用して小口径のスピーカーの素特性を測定してみるのも楽しいと思います。
https://ameblo.jp/evergrjp/entry-11499115556.html

8. 中川隆[-12913] koaQ7Jey 2020年3月08日 13:42:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[624] 報告

平面バッフル


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http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0

9. 中川隆[-12910] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:15:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[627] 報告

スピーカーユニットのお薦め


魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

天才 E.J.JORDAN のメタルコーン ユニットを引き継いだスウェーデン EAD社のドライバー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1000.html

超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html

昭和の日本のスピーカー・ユニットの音質はイギリスやドイツに劣らなかった
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/953.html

10. 中川隆[-12909] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:25:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[628] 報告

真空管アンプ「カトレア」
20cm スピーカーユニット 製品在庫情報
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php
11. 中川隆[-12906] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:30:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[631] 報告

粋音舎 ドイツ古典フルレンジユニット
http://www.soundstage.jp/Full_Range.html

粋音舍 Online Shop
http://suion.ocnk.net/

12. 中川隆[-12905] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:37:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[632] 報告

楽鳴舎 SPEAKERS スピーカー
https://www.rakumeischa.com/スピーカー/

楽鳴舎
https://www.rakumeischa.com/

楽鳴舎 アンプ 新入荷案内
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/cat23188059/index.html

楽鳴舎 レコード・コンサート 情報
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/cat23820407/index.html

13. 中川隆[-12903] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:41:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[634] 報告

KLANG-KUNST
ヴィンテージ品とレストア
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10089


ドイツを中心としたヴィンテージオーディオ機器を、慎重に販売しています。なるべくご来店のうえ、実物をご確認ください。使い方から歴史まで、丁寧にご説明させていただきます。申し訳ありませんが、遠方で輸送やアフターサービスが難しいなど、販売できないばあいがあります。過大入力などの不適切使用を除き、初期不良は保証します。保証期間は条件により異なりますので、ご購入前にご確認ください。

 修理とレストアは原則的にクラング・クンストでご購入いただいた商品に限りますが、戦前のクラングフィルム製品など、特に貴重なものについてはご購入元にかかわらずご相談ください。

14. 中川隆[-12900] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:55:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[637] 報告

Vintage Audio(ヴィンテージ オーディオ) (株式会社サイバーメディア)

ドイツ系 VintageAudio
https://vintage-audio.jp/?cat=8

英国系 VintageAudio
https://vintage-audio.jp/?cat=12

スピーカーシステム VintageAudio
https://vintage-audio.jp/?cat=6


ドイツのスピーカーは基本的に
バッフル板に取り付けるか、後面解放箱に入れて使います。

15. 中川隆[-12899] koaQ7Jey 2020年3月08日 14:56:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[638] 報告

シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html

ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html

ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html

16. 中川隆[-12895] koaQ7Jey 2020年3月08日 15:08:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[642] 報告

ドイツの小型の家庭用安物スピーカーは何故あんなに音がいいのか?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/512.html



17. 中川隆[-12830] koaQ7Jey 2020年3月11日 14:17:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[724] 報告

Telefunken 25cm 励磁スピーカー をミニホーン付き後面解放箱に入れて鳴らしてみた 2019年12月20日
https://radio.erx.jp/telefunken-25cm-%e5%8a%b1%e7%a3%81%e3%82%b9%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%bc-%e3%82%92%e3%83%9f%e3%83%8b%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%b3%e4%bb%98%e3%81%8d%e5%be%8c%e9%9d%a2%e8%a7%a3%e6%94%be%e7%ae%b1/

まず z785jpさんから納品された TESLA 20cm用の箱から TESLAユニットを取り出してっと…

届いたばかりの Telefunken 25cm 励磁ユニットを押し込んだ。

ミニホーン付き後面解放箱に入れて鳴らしてみた

ご覧の通りピッタシなんです♡

箱の後ろからマグネットヨークが大幅に飛び出して、マッチョな風格。

z785jpさんが作ってくれたユニット支え機構が誠に良い塩梅で。

鳴らしてみる…

うおぉ〜!!

裸でも凄いのに、箱に入れると一段と… 言葉が見つかりません。

テレフンケン 25cm 励磁はユニットによって多少の構造上の違いはあれども音質はどれも同一で、私の様な極小音量ニアフィールド環境において、自然でしっかりとした低音と、これまた自然な中高音と、歯切れの良い分解能があり、小音量でも分厚く十分に迫力のある音を聴かせてくれます。

よく言われるテレフンケンの「どこか暗い音質」も迫力の中に封じ込められ、逆にそれが「落ち着く感じ」となり何処か別世界にいる様な気に。

まとめ

以前は Telefunken 25cm 励磁に Wharfedale Super3 ツイーターを乗せて聴きましたが、次回はその他いつくか所有している小型ユニットを外付けツイーターとして試聴してみようと思います。


コメント


照沼基則 2020年3月3日 at 09:34

エンクロージャーですが、この素敵なのはどなたかに注文出来るのでしょうか
無垢材とありましたが、予算はどのくらいでしょうか
突然ですが教えていただけますでしょうか


廃人 2020年3月3日 at 09:56

この箱は「z785jp」という名前で時々ヤフオクに出品される方の作品です。
ヤフオクで出品された商品の質問欄から各種問い合わせを受け付けています。
または、自己紹介欄に掲載されている連絡用メールアドレスでも連絡可能です。

私は無垢古材で制作をお願いしましたが、材質は相談出来ます。
予算は箱の大きさにもよりますが、一本 15,000円〜35,000円位かと思います。

ただ現在は新規制作受注を受け付けていない様ですので…
時々ヤフオクに出品される作品を落札するしか入手方法はありません。
でもまずは一度相談してみては如何でしょうか?
その他不明点があればまたコメント下さい。
でわ〜♡

https://radio.erx.jp/telefunken-25cm-%e5%8a%b1%e7%a3%81%e3%82%b9%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%bc-%e3%82%92%e3%83%9f%e3%83%8b%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%b3%e4%bb%98%e3%81%8d%e5%be%8c%e9%9d%a2%e8%a7%a3%e6%94%be%e7%ae%b1/

18. 中川隆[-11696] koaQ7Jey 2020年8月25日 08:31:11 : WTRIxbreSo : SmdhZHJZU2RGaVE=[7] 報告
兵庫県 N 様邸訪問記 禁断のKRELL
オーナー様はELTUS、TELEFUNKEN、Wharfedale、Klangfilm Eurodyn の四種類のシステムをお持ちです。
https://ameblo.jp/507576/entry-12551794816.html


オーナー様はELTUS、TELEFUNKEN、Wharfedale、Klangfilm Eurodyn の四種類のシステムをお持ちです。

ELTUS、TELEFUNKEN の二機種はフィールドスピーカー、通常のパーマネントマグネットとは

まったく異なる、外部電源により磁力を供給してマグネットを動かす励磁式となっている。

すべてのスピーカーがネイキッドでキャビネットを使わない平面バッフルとなっている。

19. 中川隆[-11695] koaQ7Jey 2020年8月25日 08:33:59 : WTRIxbreSo : SmdhZHJZU2RGaVE=[8] 報告

Klangfilm Eurodyn | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12552760944.html

Siemens Eurodyn | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12549108416.html

TELEFUNKEN Hi-Fi Klangbox RB70 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12558550343.html

TELEFUNKEN Hi-Fi Klangbox RB45 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12563851449.html?frm=theme

20. 中川隆[-10632] koaQ7Jey 2020年10月24日 17:08:38 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[47] 報告

平面バッフルは箱が出来ないやつが苦し紛れにするやっつけ仕事とのこと。
やれ、桜の板だ、やれ何の板だと板の自慢をするしかない。


LPレコードとオーディオ 2015年09月05日
ターフェル・アナトミア
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52219684.html

ロンドンの友人とメールで ” mingei movement (柳 宗悦の民芸運動)” のことを話していたら、 こんな写真が送られてきた。

grey BuffleSFB buffle after stripping

水性剥離剤でバッフルのシルヴァーグレイのペイントを取り除く

SFB disassembled
Wharfedale SFB3 の解体写真  彼は英国オーディオ史上に残る名システムを元の姿と音質に戻すという冒険の最中にある。 

SFB8 スコーカはSFBのために製造された専用ユニットで10インチ、サラウンドは空気の通りを念入りに考慮したフォーム製なので、現存しているものはほとんどが写真のように毀損している。 専用ユニット仕様のため他の10インチユニットと交換するとシステムとしては、オリジナルと違う音に変質するので、要注意。 

Super 3 トウィータはWharfedale Super3 が上向きに取り付けられる。 センタキャップがアルミ製板のものがオリジナルで、通常のSuper3 よりも音が飛ぶようにデザインされている。

業者に修理を依頼するそうだ。  

EPSON001


ロイヤルフェスティヴァルホール檀上、ピアノの前に2台並んだデモンストレイション中のSFB3 に聴き入るオーディエンス。 右下手前がWharfedale社長ブリッグス。 戦前から50年代にかけて彼がこしらえたスピーカには民芸運動に通じるものがあると言う。 僕も同感だ。 そうでなければ、ロンドンの彼もこんなにまでして元に戻そうとはしないだろう。EPSON002 ACOUSTICAL社製ESLが最先端技術に裏打ちされたシステム、一方SFB(Sand Filled Buffle)は1956年発売、戦前のスタイルを踏襲した暖かみがあるシステム。 側板に手を入れる穴があって、聴かないときは壁際に運べるよう考慮された普段使いのスピーカ。 

グレイのオフィスに SFB3 が運ばれてきて、もう2年。 
何度も何度も調整して、この頃やっと聴けるようになってきた。
まだ完璧とまではいかないが、ほぼ発売時の状態にまで近づいていると感じている。
そうして聴いていると、このスピーカがいかにユニットに空気をからませようとしているか、 
肩の力が抜ける音楽が湧き出る広がり方で判ってくる。

これは平面バッフルとはまったく違う。
T氏に言わせれば平面バッフルは箱が出来ないやつが苦し紛れにするやっつけ仕事とのこと。
やれ、桜の板だ、やれ何の板だと板の自慢をするしかない。
一緒にされたらSFB3は、いい迷惑、なんだそうだ。

ロンドンのSFB3 もうまくいきますように。 近くの氏神様に祈ってきたよ。
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52219684.html


詳細は

ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

21. 中川隆[-10631] koaQ7Jey 2020年10月24日 17:11:58 : 95N7eT9Y4k : bTBGb0RiUDcwNnM=[48] 報告
Goodmans maxim BBCが卓上モニターとして使っていたので有名になった。
アルニコVマグネットの異例の強力な磁気回路を搭載。
精密感が凄いが冷たくならず軽快で柔らかく広がりのあるサウンドで
ウォームな雰囲気。英国スピーカーだが明るい陽気な音色。
甘い口で贅沢な酒に酔うような心地よさがある。

maxim は大変すばらしいですね。こんなインティメートな
雰囲気と味わい深さは現代のスピーカーでは得られないでしょう。
暖かく情緒があって繊細にして優美な音色が素晴らしい。


Goodmans maxim のような音は他の Goodmans では出ないそうだ。
すごくちっさいスピーカーだから大きなので同じ音が出るやつない?
と質問しても 「ない」 との事で残念です。

「復刻のaxiom80持ってたんですが、音が全然違います!」

「それは箱がオリジナルじゃないでしょ?」

「確かにそうでした」

「でしょ?」


Goodmansは現在のFostexのような立ち位置のメーカーで、
事業はスピーカーユニットの供給が主だった。
完成品としてのスピーカーシステムはあまり残っていないのが惜しまれるところです。

詳細は

グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

22. 中川隆[-10447] koaQ7Jey 2020年10月29日 19:31:20 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[54] 報告
密閉箱を平面バッフル・後面開放箱に代えるとどうなるか?


箱に入っているスピーカーを後面開放にしたり、平面バッフルの面積を小さくすると、低域のレベルが下がります。

そうした場合には、密閉箱の容積を変えたり、バスレフのダクトをいじったりした場合に比べて低域のレベルがダラ下がりになる事はあってもあまりディップやピークが出来る事は少ないと思っていたのですが、必ずしもそうばかりには行かないようです。

むき出しに近い形で使っているウーハーの低域はレベルは低くてもあまり大きなデコボコは出来ないのではないか、あんなに低音が出て困るぐらいだから一概に低域不足とは言えない、という二つの矛盾した期待は甘かったのかも知れません。

サキソフォンコロッサスや、ヘレンメリルの You`d be so nice to come home toで、低音がやたらに大きな音で、のたうち回るのに手を焼いています。特にレコードが酷い。

途中まで迷惑な程うるさかったベースラインがパタっと聞こえない所があるのは、周波数特性に大きなデコボコがあると考えるのが適当でしょう。

今回小さな平面バッフルを付けても、こうした事情にはほとんど変化がありませんでした。

ジャズやブルースではほとんど差に気が付きません。

ただクラシックのコントラバスのラインが随分分かりやすくなりました。コントラバスの弓の動きが少し見えて来たようにも思えます。(勿論これは今までに比べて少しマシといった程度の話しです。)チェロの下半分、ひょっとするとビオラも少し良くなったかも知れない。

スピーカーフレームの両側に何の補強も無しに付けたバッフルが盛大に振動している事も分かりました。

両側のウィングに補強を入れるか、どうせなら平面バッフルの奥往き方向に板を廻して後面開放型にした方が良いか、或はバッフルとフレームの間にスポンジか何かの緩衝材を入れてバッフルとユニットの縁を切るか。

改善案はいくつかあって悩みどころです。


PS
箱に入れると、低音の量は増えるけれど、その質は落ちる。

平面バッフルと箱に入れたスピーカーを比べて、低音の質と量はトレードオフの関係にある様な気がしていました。

同じ平面バッフル同士でも平面バッフルが大きい程、低音の量が増える。小さなバッフルでは低音の量は減るけれど低音の質に関しては必ずしも悪くはならないと思っていました。

ある部分では困る程の低音が出ること、逆に出て欲しいのに出ていない周波数特性上のディップが低音にあることは、バッフルの有無であまり違いがありませんでした。

ただベースラインは以前に比べれば良く分かる様になりました。低音に量的というよりは質的な変化があったのは本当に不思議です。

クラシック以外では気付かなかった変化が最近はジャズでも少し分かる様になって来ました。
http://kawa.weblogs.jp/things/2008/02/9-49f0.html


オイロダイン平面バッフルの補強

なるべく簡単にと思った平面バッフルも、少しづつ補強を入れて音の変化を確かめてを繰り返すうち、浅い後面開放型へとたどり着いてしまいました。

これは面積や容積を求めてと言うよりは、あくまでフロントバッフルの剛性確保の為です。
気休めにしかならないとは思いますが、ウーハーのマグネットの裏にはピストンモーション方向の補強も入れて見ました。
これで暫く様子を見てみようとは思います。考えられるだけの手は尽くしました。
http://kawa.weblogs.jp/things/2008/08/post-220e.html

オイロダインの補強2

気休め程度に入れたウーハーマグネット裏の補強が効いている様な気がしました。

ならばと、フロントバッフルや周りのキャビネットからマグネットの後ろをがんじがらめに補強しました。良く見ないと分からない、というよりは良く見ても分からないかも知れません。

低域は締まって速くなった気がします。

ユニットに故障があっても、キャビネット全体をばらさないと取り出せなくなってしまいました。箱に関してはここまでかな。ちょっとB&Wのマトリクス構造みたいなどと言えば失笑を買いそうです。

素人細工であまり綺麗でないのが残念です。自作バラックで見当がついたので本当はプロに綺麗な箱を頼みたい所ですが、でもこれをプロに頼んだら幾らになるんだろう。単なる後面開放の箱なら、大した事は無いと思いますが、その後の補強の手間が掛かりそう。

コメント

私も20年来Klangfilmのスピーカーでバフルを使ってまいりましたが、私もEurodynを使っていた時は後面開放で良い結果が得られた思い出があります。

Eurodynはバフル以外に重量(振動)を受ける処が無いのでプレーンバフルでは結構難儀した経験がありました。
投稿情報: ローゲ | 2008-11-26 12:01

成る可く簡単なプレーンバッフルでと始めたのですが、そう簡単な話でも無かった様です。
スピーカーからプレイヤー、アンプまでひたすら、質量と剛性を上げて行くのが、日本のアマチュアに時々見られるアプローチです。

必ずしも、その手ばかりで成功する訳でも無いと思っていたのですが、今の所固めれば固める程、良い結果になっています。
投稿情報: kawa | 2008-11-26 20:02

ご指摘の日本のオーディオシーンの傾向については、私も大変に懸念するところです。
これは一つに住宅事情=日本家屋の床の柔らかさに起因すると考えますが、どれ程の重量があっても、一度動き出したものは質量だけではダンプできなかろうと思っています。

欧州のADプレーヤ、トーレンスや当時の重量級のEMTですらクッションを使っていることを鑑みると彼らの振動に対する考え方の一面がお解かり頂けようかと思います。
(プレイバックと再生する環境が別である放送局などではこの限りではありませんが。)

さて、バフルに関しては、本邦では大戦後米国の技術が大挙して入っておることにより、WEを祖する考え方が主流のようですね。すなわち、厚手の板の裏面にランダムに補強桟を入れる方式です。たしか伊藤翁もこの形でお作りになったかと記憶しています。

対してドイツでは20mm程の板にほとんど補強もせずに使っております。
これで使えた理由は幾つかあると思いますが、自室でも21mm板の片持ち支持で特別不満はございません。
投稿情報: ローゲ | 2008-11-29 14:46

機械が本来持っているポテンシャルと魅力を活かせたらと思っているのです。
けれど、現実には補強がどんどん増えています。
多分、ドイツでこんな使い方はしていなかったと思います。
投稿情報: kawa | 2008-11-30 01:29

バフルの働きについてですが。

日米では、ユニットの前方に放出された低音の回り込みを防ぐ、或いは更に積極的にバフルをユニットの振動を利用して振動させ、発音元の一つと捉える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Klangfilmでは前後に放出される音の混同を遮る音響隔壁として認識しているようです。

動作上の相違点:Klangfilmではユニットが放出する前後の音圧がバフル位置で同圧、逆相であればバフル自体は全く振動しない

という前提にあることです。ですから補強などの必要が生じません。

必要要件として、ユニットのフレーム(フランジ)からバフルに伝わる振動を回避するために 、ユニットをバフル以外(Klangfilmではフレームで)支持し、可能であればバフルから振動的に絶縁をすること。=(この方式はフレームを固定できるので振動板のピストンモーションがより強力に行える利点もありますね)
投稿情報: ローゲ | 2008-12-03 15:25

ユニットと縁が切れればバフル自体の補強は必要が無い。魅力的な概念です。
ユニットが見えなくなる程補強材を入れた事に後ろめたい物も感じています。
じゃユニットはどう支持するか。楽しみにしています。
投稿情報: kawa | 2008-12-07 23:49

まず、極論ともいえる例ですが、ベルリンの講堂で天井から鉄のアングルを使ってEurodyn自体を吊るしている例があります。

バフルの固定法は近くで確認は出来ませんが、恐らく通常通りフレームに取り付けて有るようです。(もしかしたらバフル自体も天吊りかもしれませんが、今回は取り上げません。)

少なくともバフルはメカニカルグラウンドを取っていません。
フレームを一端とした片持ち支持の状態です。

実際には天吊りは非現実的でしょうから、善後策としてはまず、Eurodynを床から必要な高さだけ矢倉(出来たら鉄製の)を組んで立ち上げ、そこに4方向を固定しないようにバフルを取り付けるだけで近似的な効果が得られます。

ただし、前方が大変に重くなりますので矢倉が倒れない工夫が必要です。
ポイントはバフルの4方端を宙ぶらりんにしておくことです。
バフルが正しい位置にあれば空気を伝っての振動はほぼ無視できる範疇に入ると考えます。

Klangfilmの資料を見ていて、Bionorなどは床置きの方法まで指定されているのに対し、Eurodynはバフルの図面だけなのです。

ずっと不思議に思っていましたがベルリンの例を見て合点がいきました。
米日国の方法だけを信じていた自分にとっては不可思議でしたが、始めから不要振動を発生させない考え方もありだなと思ったのは、追試の結果に非常に満足したからです。

Eurodynの歴史の振り返りですが、古いバージョンほどウーハーをどのように固定しているか前面からでは分かりませんね。つまり後期の物に見られるボルトが古いものにはありません。

ウーハーを前面板にしっかり固定していないのです。
金具でずり落ちないように支えているだけです。

そしてウーハーと前面板の間は厚紙で空気の漏れを防いでいます。

我が家のスピーカーはEurodynより古いものですが、アングル(フレーム)だけでウーハーの後部を支持しており、前面板へ伝わる振動がかなり減じられる構造になっています。一方、アングルに伝わる振動は床に グランドされています。
投稿情報: ローゲ | 2008-12-08 01:08

フレームを上から見た平面図でいうと、初期の四角い物が私の物の様に三角或は台形になって行くのは、天井などから複数のオイロダインを吊るす時に円弧状に並べるためと、どこかに書いてありました。
後ろを狭めればオイロダイン自体は円弧状に並びますが、バッフルはどうしたんだろう?
投稿情報: kawa | 2008-12-08 14:04

WEの4181、ジェンセンの磁励型、ローサーのPM4の様にマグネット部分から下に支持用の袴が付いている物が、古いスピーカーには幾つか見られます。ユニットのマグネット、フレームを下で受け止めて、振動板の周囲リムとバッフルをねじで留めたりはしない、リムとバフルはフェルトか何かで縁を切る。古めかしく見える方法が実は正しいのかも知れません。
投稿情報: kawa | 2008-12-08 14:13

あと気を付けている事は

@板材自体が欧州の物は硬くて、重いです。
これも米国では米松が中心で比較的柔らかな木材の方が響きが良いという伝統があり日本にも輸入された考え方でしょうが、欧州では楢系(オーク系の樫、胡桃など)の木材が主流で、響きも短く透明です。
自室ではフィンランドバーチ材を使用していますが、これにしてから補強の必要を感じません。

Aスピーカーの後方に空間が必要ということです。
前後の音圧が同圧で逆位相を達成するには、理想は中央の設置かもしれませんが生活できません。アングル後端から壁まで少なくとも1m以上の空間を確保するようにしています。現実はもう少し広くて、アンプを置くのに重宝しています。

Bフロントデット、ライブエンドに徹しています。
従来の日本のオーディオセオリーの真逆ですがこれが出来るかどうかで、バフルタイプの成否がかかっていると認識しています。
投稿情報: ローゲ | 2008-12-08 23:59

米松の合板はウェハースの様にバサバサであるのに比べて、バーチの合板は密度が高く、隙間や欠損が少ない、見た目も木口がとても綺麗ですね。

私も大変気に入りました。自分の仕事では随分使いました。
ただ遥かに重くて固いせいで工作は大変です。大工さんには随分嫌がられました。友人宅のオーディオラックを作った所大変に具合の良いものでした。

仕事以外の道楽に関しては、近所の建材・DIYショップのカットに頼っているので、そこにある材料しか選べません。仕事でも最近は以前の様に簡単に手に入りません。

MJ誌の広告ではまだ載っています。どこから手に入れるのかなと思っていました。
確かにバーチの合板は良さそうです。

人から見てフロントデッドとすればSPの裏がデッドですが、SPから見てフロントデッドとすれば人の背がデッドとも取れます。
こんな質問は恐縮ですが、教えてもらえれば幸いです。
投稿情報: kawa | 2008-12-09 01:28

スピーカーの裏側、リスナーの正面(目線の先)がデットです。

バフルの裏面に放出された音圧を出来るだけ吸音したいと考えています。

本当は低域の吸音などは想像以上の容積が必要になると考えられますが、現状は家具を置いて、板振動を利用している(つもり。で本来の効果はわかりませんが)のと、10cm厚のグラスウールで処理しています。正面からはバフルに遮られてほとんど見えないのですが、情けないので近々に全面カーテンで覆い、その背後に吸音材を仕込もうと画策しています。

いずれにしても上手く処理できた時の音は、(クラシックオンリーですが)気を許していると、ウーハーが断線したのか?というほど低音感がありませんが、チェロバスのフォルテが楽譜に書かれてる瞬間に・・・怒涛の如く低域が突進してきます。

バイオリンなど高音楽器では「松脂の飛び散るような」という形容詞がよく使われますが、オーケストラのトゥッティでのバスの松脂は Klangfilm 系のラッパ以外ではそうそう聴いた経験がありません。
投稿情報: ローゲ | 2008-12-09 16:32

後ろからの反射を期待して、スピーカーの台(舞台?)の背にレンガタイルを貼った評論家の部屋があった様な気がします。

随分前の計画かも知れません。

スタンドに載せた小型機やトールボーイ型を壁の干渉を避けて随分手前に置いて内向きに振るのが最近の傾向かなとも思います。

バッフルの背、壁との間を取ってデッドにと、ここまでは分からないでもありません。いや良く分かります。
リスナーの背をライブにすることについてその意図する所が伺えると嬉しいのですが。
投稿情報: kawa | 2008-12-12 02:07
http://kawa.weblogs.jp/things/2008/10/2-8ae4.html

23. 中川隆[-10446] koaQ7Jey 2020年10月29日 19:34:11 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[55] 報告
フルレンジ・スピーカーには後面開放箱・平面バッフルがベスト?


678 :551:2009/12/10(木) 17:57:14

最近、アルテック604Aをお蔵入りにし、ステレオはすべてアキシオム80(旧型)で聴いてます。ネットワークの入ってないスピーカーは聴いてて気持ちいいもんです。その中でアキシオム80とラウザーPM4は格別ではないかと思っております。

ただ、PM4は新型を1本TP-1Dの箱に入れ、モノーラルで鳴らしていただけですが、20センチ前後の口径でアキシオムに勝てるユニットがあるとすれば、これだけかなぁなんて思っております
(角フレーム旧ユニットを十分乾いたホーンシステムエンクロージャーに入れた場合)。

PM6Aは旧タイプでも新タイプでも、ダブルコーンのクセがあるし、雰囲気はいいですが、ディテールの生々しさがアキシオム80にはっきり劣ると私は感じております。
(ちなみに、PM6AはバックロードじゃなくてVoigt pipeという三角の箱に入れた方が素直な音がすると思ってます。)


687 :551:2009/12/12(土) 17:37:07 HOST:pc27102.amigo2.ne.jp

それから、アキシオム80の設計者のあのジョーダンさんが作った「モジュールユニット」ってやつ。学生時代、アキシオムが買えないので、代わりに使っていたのですが、神経質じゃないけど面白いユニットの一つです。

裸で鳴らしたり、ハコに入れると、アルミ臭い不鮮明な悪い音ですが、ジョーダンさんが意図していた通り、壁に埋め込んだり、平面バッフルに取り付けると、アルミ臭さが消え、印象がガラリと変わります。

たいていの所謂BBCモニター系より良い音です。チェロなんかが力強く、すばらしいです。もちろん、アキシオムにはかないませんが。


545:ハーゲン 2011/01/10(月) 21:56:41HOST:97.26.112.219.ap.yournet.ne.jp

アルペアは、香港のマークオーディオのものですが、ジョーダン氏と親交があり、JX92Sなんかの発展形ときいています。

拙宅ではJX92Sを使っていますが、小さいわりに低音もよく出るバランスのいいユニットです。メタルということはほとんど意識しません。
ふるいジョーダンワッツのモジュ–ルのほうが高域は伸びないのですが、中音域は濃いように思います。

モジュールの上をリボンで補ったシステムも試してみたいですね。確かジョーダンワッツのオリジナルはソフトドームだったような気がしますが、、、


553:ハーゲン 2011/01/12(水) 21:15:49HOST:97.26.112.219.ap.yournet.ne.jp

最初WATTを聴いた時には

「なんて高価なスピーカーだろう。でもユニットはたいしたことなさそう」

という印象でした。その後実際届いた時はいろいろビックリすることがありました。
とんでもなく重く、あの小さなWATTでも木箱から一人で取り出すのはかなりたいへんでした。
ネットワークもお弁当箱のように全体をアラルダイトで固めてあるのです。兎も角も偏執狂のようになんでもカチカチです。WATTはもう30年以上まえの設計ですから回顧録に出てもいいと思うのですが、いまでもある意味では最先端というイメージですね。

「正確ではあるけど味も素っ気もない」

という感じです。拙宅ではオールドレビンソンと組み合わせており、少し味付けを意識しています。

ヒラメの刺身は美味いのですが、安いカレイのほうが少し味があってこれのほうが美味いと感じる時もある、とか、越の寒梅や上善水の如しは淡麗すぎ、麒麟山とか〆張鶴あたりのほうが少し味があってこのほうが優しい感じがする、、そんな感じを目指しています。

573:ジークフリート 2009/08/30(日) 09:48:03HOST:wb56proxy03.ezweb.ne.jp

箱に入れない低音は開放的で気持ちいいですからね。

B&Wなんかは、箱の中の不要な音が洩れないようにとウーハーのコーンの厚みが1cmもあったりしますが、平面バッフルや後面開放箱ですとユニットが発する音を全てしゃぶり尽くすって感じでしょうかね。


575:RW-2 2009/10/01(木) 11:18:14HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp
>>場所はありませんが・・・
 小さな平面バッフルに取り付けて至近距離(卓上)で聴けば宜しいんだす。
 近距離で聴くとけっこう低域も感じられますからね。


471:ジークフリート 2010/12/15(水) 00:49:28HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp

しかし、今時WE755Aが70万超で売られてたりしますから・・・
(管球キングダムと結託か)


473:RW-2 2010/12/15(水) 02:41:48HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

755については、元来スピーチレンジでしょ。駅とかの構内壁埋め込み用。
ユニットが浅いのはユニット設置の際の制限によるもの。
コーンが浅いと指向性も良くなりやんす。

あのユニットを良く見るとフレーム形状も特殊でやんしょ。
コーン裏のフレーム開口部が取り付けのために開けられた壁の穴との空隙でスリットが出来る。そのスリットにて生まれた気流抵抗が生コーンをダンプするようになってるんぢゃないかと。

WEはベル研究所も持ってましたから、何から何まで実験して解ってたんだと思いやんすよ。

だとするとバッフル裏からユニットを取りつけたんぢゃ本来の使い方にはならない。皆さんたいがい裏から付けてやんすね。755はホントはコンプレッションユニットぢゃないのかなんて考えたりしておりまっせ。


474:SAT-IN 2010/12/15(水) 11:55:06HOST:re0201.pfst.jig.jp

最近755用にセンタードーム(ボイスコイルも)の無いリコーン紙が出品されてたりしますが、オリジナルコーンは一体プレスの筈。
オリジナルから切り取って貼付けるんでしょうかね?
どうすんのかちょっと不思議です。


476:SAT-IN 2010/12/15(水) 13:14:40HOST:re0201.pfst.jig.jp

おそらく穴はセンタードームがスッポリ嵌まる径なのでしょうね。
オリジナルのドームの縁を少し残したまま古いコーンを切り取り、その上から被せる!?
そうするとコイルもダンパーに付いたままなので調整の必要がないという算段ですね。


475:ジークフリート 2010/12/15(水) 12:51:29HOST:wb56proxy12.ezweb.ne.jp

故伊藤喜多男氏が、755は客船や列車でお客様を慰めるためのものと言っておられましたから、ごく僅かなバックキャビティ想定の設計かもしれませんね。その方がコーンの暴れも抑制できそうです。

しかし、一体プレスのあのコーン紙・・・
センタードームの縁の折り返し(ちょうどヴォイスコイルがハマっている)の再現が難しいんでしょうね〜。
(最上電機に頼めば出来るかナ?)

688:ジークフリート 2009/12/12(土) 19:26:27HOST:wb56proxy14.ezweb.ne.jp

755は後面開放にすれば気持ち良い低音が得られるますが、総合的には英国勢に及びませんね。


689 :551:2009/12/12(土) 21:04:48 HOST:pc24003.amigo2.ne.jp

私もベストの状態のアキシオム80やローサーPM4(4にこだわってすみません)はベストの状態の755に勝つと思います。
アキシオム80だって、どこかでやっている4本システムにしたらどうなるか?なんて考えるとやはり恐いですが。
http://www.audio-maestro.com/su_dina_zhuang_zhi_2.html

384:RW-2 2010/11/11(木) 10:14:46HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

ホテルのロビーとか病院の待合室とかの天井のSP。びっくりするくらい音が良かったりしやんすね。BGMは小音量ですが素晴らしい音ですし、アナウンスはきわめて明瞭。

TOAとかの業務用フルレンジが内蔵されてると思いますが、いわば無限大バフル状態ですので低域も宜しいのだす。


64:RW-2 2010/04/20(火) 16:03:50HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

能率の低いダイレクトラジエター型は、どう転んでもどうやってもホーン型のようにグッと溜めてバッと吐き出すよな音風情にゃなりやせんからね。
音が180度に展開しやんすからコンプレッションが掛からない。だから逆に音波が正確だともいえるわけで。まぁ能率が低いと音ヌケが悪く感じるのは事実だすね。

今また平面バフルいろいろやっております。94dBのユニットをパラで使うと97dB。さらに背面の音も加わりますから100dBに近くなりやんす。
SX−3あたりで程よく聴いてて、こっちに切り替えますと爆音でひっくり返りやんすよ。音のデカもさることながら浸透力がまるで違う。それでいてあっちもHi−Fiスピーカー、こっちもHi−Fiスピーカー(だははは)


199:甘木 2010/06/22(火) 21:45:01HOST:s199108.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp

箱で言えば、フルレンジ愛好家にもピンキリありますわな。
箱が小さい方はほぼNG.
ロクハン程度のフルレンジでもまともに鳴らそうとするとやっぱり箱は60〜100リッター程度は必要ですからな。

392:RW-2 2010/11/13(土) 03:56:48HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

アンプ出力に忠実な音という観点から言えばダイレクトラジエターでしょね。
=コーン型(ソフトドーム、リボン系を含む)。ぢゃァホーン型はどうなのと申せば、視聴エリアを限定して音を遠くまで飛ばすのが本来の目的でしょう。
校庭備え付けや選挙カーのトランペット型と一緒にするのは気が退けやんすが、エリアを狭めればその範囲では音がデカくなるのは応援メガホンでも一緒だす。

百円ライタァをカチカチ鳴らしながらホーンを被せるとカチカチがコチコチに変わりやんす。そういう意味ではオールホーン型というのは原音再生にゃ一番遠いところにあるとも言えるわけです。!様に怒られやんすね(だははは)

部屋が4畳半や6畳間なら6半か8インチフルレンジでイイだろと思われますが、まともな音で鳴らそうと思えば箱がデカくなるんですよね。三菱の推奨箱は60L。
LE-8Tを鳴らすにゃ80L。FLAT8で40Hzまで再生させるにゃ90L必要でやんした。

拙者の平面バフルなんざ底面積と高さにて箱換算すれば180Lでっせ。
上記のディナウディオの2ウェイは25Lくらいですからねェ。

フルレンジちゅうのは取っ付きやすい割にはなかなか鳴らし難い面もあるんですョ。


393:ジークフリート 2010/11/13(土) 08:31:00HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp
>>392
ホーンと言っても80年代頃から中高域用としては、コンスタントダイレクティビティホーンの類が増えて、「飛ばすため」と言うよりも「均等に広げる」目的が強くなってきておりますが・・・まぁ、囲い込んでることに違い無し・・・

それから、ラッパ問題とは別に、「コンプレッションドライバーを使わない爽やかさ」なんてのもありますねぇ。(私はアキショム80を聴いてTADを棄てました)


412:ジークフリート 2010/11/22(月) 12:51:19HOST:wb56proxy11.ezweb.ne.jp

後面開放箱では低音域は爽やかで開放的な鳴り方にはなりますが、制動が効かないと言いましょうか、「張り」が減退するんですね。

紙エッヂ等のローコンプライアンスタイプでしたら、振動系自体元々制動が効いてますから、後面開放も結構イケますが、ハイコンプライアンスタイプではより制動が効き難いのでしょうね。

バスドラのキレ具合もですが、ジャズではスネアがパッカーンと弾けないと、致命的かもしれません。

JBL社製のLE8T入りシステムでは、箱の奥行きが浅くなっていますが、それはキレ味を稼ぐための対策だと思いますョ。(この場合のデメリットは低音の深みが出難い)


12:ジークフリート 2010/03/07(日) 09:41:37HOST:wb56proxy09.ezweb.ne.jp

今、我が家で鳴っているのは、45シングルで駆動する箱無しスピーカーでして、この爽やかさに慣れてしまうと箱入りに戻れるかナ?と心配になってまいりました。(家具職人に依頼した後面開放箱が届くまでのつもりですが・・・)


23:ジークフリート 2010/03/20(土) 14:49:17HOST:wb56proxy12.ezweb.ne.jp

テレフンケン用の箱が届きまして、ちょっと鳴らしてみましたら、低音が籠もり気味。如何にも箱の音!
とりあえず側面に補強でも入れてみようと思います。固め過ぎないように。


24:RW-2 2010/03/20(土) 15:16:46HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

左右側面をハの字型に開きやんしたか。
上手くいかんかったら側面板取りはらって平面バッフルだす(がはは)


26:ジークフリート 2010/03/21(日) 17:35:47HOST:wb56proxy17.ezweb.ne.jp

後面開放箱入りテレフンケンの古レンヂをパラゴン風に横長にセッティング(テレゴン?なんちゃって)してみましたら、スケール感タップリ!周波数帯域の広さもまずまず。
僅か2Wの45シングルアンプでも朗々と鳴ってくれます・・・しかし、このアンプではかなりカマボコ特性になるのと、高域が暴れ気味になってしまいます。
RW−2さんに教わったVT−52への換装を検討してみます!


45:ジークフリート 2010/04/04(日) 16:20:21HOST:wb56proxy06.ezweb.ne.jp

テレフンケンの古レンヂをラジオ並みの簡単な箱に入れて、ラジオ球?の45シングルで駆動してみようと始めた今回のプロジェクト?・・・どんな音楽が似合うかナといろいろ聴いてみましたが、案外聴けたのがカンターテドミノ(音の広がりが楽しい)。
一番似合ったのは、昔の白人向け低俗流行歌。(アン・リチャーズ「アン,マン!」とかジョニ・ジェームス「ジョニ・スゥイングス・スイート」辺り)
スピーカーが繊細過ぎないところが、流行歌でも当たり障り無く、テキトーに聴かせてくれているのでしょう。

ほわ〜んとした懐かしい音で、聴き疲れなさそうですが、元JBL党の私には似合わないみたい。
聴き終わった後の達成感が無いといいましょうか、「それで?」という残尿感みたいな感じが・・・これにて本プロジェクトを終了し、45シングルをまた16Ω仕様(アキショム用)に戻して、ナス管でも試食してみようかと思います。


46:ジークフリート 2010/04/05(月) 01:22:36HOST:wb56proxy19.ezweb.ne.jp

早速ナス管セット(カニンガム245+280)が届きました!
RCA/カニンガム45+ナショナルユニオン80よりも濃厚で、テレフンケンの古レンヂもちょっとイイ感じになりました。


54:RW-2 2010/04/14(水) 01:30:13HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

アキシオム80 なんかは音を聴くメカニック。もともと検聴用ですし。
テレフンケンやシーメンスのシングルコーンは実用品であって放送用。

オーディオマニアが細部漏らさず音を聴くなら前者。音楽を愉しむなら後者
なんて言えるのかも知れやせんね。


55:ジークフリート 2010/04/17(土) 00:10:35HOST:wb56proxy09.ezweb.ne.jp

ハチマルは・・・シングルボイスコイル3ウェイの音なんすョ。
シングルコーンと同じ「フルレンジ」に分類したくないんですが・・・



100. 中川隆 2013年8月17日 16:47:26 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

10:ジークフリート 2010/03/03(水) 19:44:44HOST:wb56proxy07.ezweb.ne.jp

まぁ、フルレンジ一発でも、サブコーンやメタルドーム付きのものなんかは、昔はメカニカル2ウェイと言ったくらいですから。
ダブルコーンなんかは、サブコーンの音があからさまに聞こえると、やはりシングルコーンが本流かナ?って感じもしますョ。


11:世直し奉行 2010/03/04(木) 14:47:55HOST:p2147-

↑ダブルコーンは裏ワザ!です。


13:RW-2 2010/03/08(月) 11:52:56HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

拙者発注のバフル。未だ連絡無し。
カンナ掛け過ぎて鰹節のようになってたりして(だはは)


15:RW-2 2010/03/08(月) 18:24:52HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

φ丸穴だけじゃなくて、フレーム部の落し込み用ザグリまでお願いしたんでやんす。
ザグリ径でぶち抜いてしまって・・・。
「おおっ、ヤベェ。間違えた。同じような板を探さにゃならん」
な〜んてことになってなきゃ宜しいのだすが(だははは)


16:ジークフリート 2010/03/10(水) 08:24:00HOST:wb56proxy11.ezweb.ne.jp

RW−2さんの平面バッフルって高級な作りみたいですね〜。
足や補強も厳重なんですかね?
(当方の安普請の箱はテレフンケンのスピーカーシステムに習ってオンボロに)


17:RW-2 2010/03/10(水) 15:15:22HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

厚い無垢一枚板ですのでヘタな補強はせずに響きを愉しむ所存で御座いやす。
脚は松かスプルース角材に少し斜めにホゾを切って差し込むだけの予定だす。

ユニット穴2個はバフル板の中心かつ上下1/3の場所に開けやんす。上下左右対称。
これで縦置きでの上下逆転も横置きでの左右逆転でもまったくシンメトリカルに
ステレオ配置できやんす。手ぐすね引いて待っとるんですが音沙汰無し(でへへ)


27:RW-2 2010/03/23(火) 17:22:38HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

彫刻所から電話が入りやんした。ついに拙者のバフルの工作が終わったようです。
削いだらエラく素晴らしい肥松の一枚板(樹齢300年の和赤松)だったようで、
入手先を何度も訊かれやんした。教えやせん(だははは)


28:RW-2 2010/03/24(水) 15:47:02HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

バフルを引き取ってまいりやんした。
厚さ3cm。寸法は60cm×75cm。
もっとデカく切り出せたのだすが設置場所との兼ね合いでこのサイズに決定。

高々骨董の8インチフルレンジ用に豪華なバフル。ちと豪勢過ぎやんした。
さすがプロの工作。裁断やらフランジ落とし込み用ザグリやら完璧だす。


29:ジークフリート 2010/03/25(木) 02:50:33HOST:wb56proxy10.ezweb.ne.jp

立派な平面バッフルですね〜。塗装等で誤魔化さずとも、そのままイケますね!
入力端子も一工夫されるんでしょう。
当方なんかユニットから出た電線に端子がぶら下がった状態でござんす。
(飴色キャップだけに?モニターレッドを見習いました!なんちゃって。)


30:RW-2 2010/03/25(木) 23:28:34HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

300年の邂逅から解放されて現生に噴出されたやんした松ヤニ。

抜群の板目の美しさではありやんすが、やはり樹木とは生き物でありますねェ。
シーラーで抑えれば簡単なんでやんすが、その後のオイル仕上げが出来ません。
ここはじっくりと丹念にアルコールで松ヤニをふき取っておりやんす。

JBLもALTECもタンノイも板材はチップボード(ホモゲン)/合板なのは判っておりやんす。今更そんなものはパスだす。肥松の無垢材なぞ無駄に贅沢したわけでありますが、再度またこの手の物を造り直す時間は年齢的にありやせんからイッテン豪華主義でやんす。

そうでなければフラッグシップのイントラ直3シングル無帰還アンプが泣きやんす。

近所の塗料店に仕上げ用のオイルも今日取り寄せ頼みやんした。こう御期待でっせ(だはは)


31:ジークフリート 2010/03/26(金) 07:59:27HOST:wb56proxy17.ezweb.ne.jp

松脂が出たスピーカーでレスピーギでも聴きながら、琥珀色の液体をクイッとヤリたいもんですな〜。

当方の後面開放箱は見栄えがよろしくありませんから、そろそろラッカースプレーにてコテコテに塗ろうかナと考えておりますョ。


32:RW-2 2010/03/26(金) 22:52:52HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

白木のままですと煙草のヤニやら手垢やら猫のシッコやらで、後々悲惨な状態になりやんすのでオイル仕上げといたします。ラッカーやニス系は天然木の板目を塞いでしまいますので木をコロします。スティン着色も無しの呼吸仕上げだす。

ワトコのナチュラルにちょこっとマホガニーを混ぜてみやんした。木目を生かすも殺すもこの配合塩梅で決まります。板表面はあまり滑沢にしますと仕上げ後テカりますのでほどほどが宜しい。とかイイながらすべてテキトーでやんす(がははは)

33:RW-2 2010/03/28(日) 13:17:54HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

あっという間に完成しやんした。脚は角材一本。定在波防止と耳の位置に合わせて若干傾斜をつけました。オイルはナチュラル:マホガニーで4:1の割合だす。

userimg.teacup.com/userimg/535.teacup.com/knisi/img/bbs/0004572.jpg


非常に高能率。小さな細かい音も明瞭です。危惧した低音は2発使ったためか大変良く出ております。重圧で音場感抜群だす。この辺は平面型の真骨頂でしょ。
音量上げても西海岸勢のようにパッピーイケイケにならないのはお国柄でありましょう。ビバルディの四季「夏」楽章を聴いてみやんしたが、スリリングでスピード感があります。音源はピンポイントで定まりますが音場は広々と出現しやんす。

アンプは#7と無帰還シングル。1枚板ですからSPシステムというよりも楽器に近い。50年以上前のブリキのユニットであっても素晴らしい美音が聴けやした。


34:ジークフリート 2010/03/28(日) 16:49:30HOST:wb56proxy19.ezweb.ne.jp

完成早いですね〜。オイル仕上げ後はヤニも出にくくなるんでしょうか。
メインスピーカーになるほど完成度が高くなるといいですね。

当方のテレフンケンは、古レンヂにしては低音もよく出てバランス良いナ〜と感心はするもののアキショムほどの品位は感じられませんし、音の完成度30点といったところ。

ポテンシャルや聴く意味がありそうなら、仕上げもちゃんとしてやろうかなと思います。(駄目ならテレビ用又は処分か?)

35:前期高齢者 2010/03/28(日) 18:54:49HOST:h219-110-201-

RW-2さん 素晴らしい出来栄えですね!
音を聴かなくても見るだけでいい音がすると感じます。
たいそうなチャンデバかましたマルチアンプの 4Way の一方で、こういう素朴(?)なシステムが凄い音を出すことがあるんですよね。
この歳(年齢は内緒!)になってオーディオの本質とは何か?と思うことがあります。

44:RW-2 2010/04/03(土) 15:05:32HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

2〜3日連続して鳴らし続けていたら大変イイ感じになってきやんしたよ。
ガシャガシャとこうるさいユニットと思っておりましたが、さすがに3cm厚のバフルに縋り付いたためか、板と一体で揺らぎますので裸単体よりかなり聴きやすく余韻も綺麗に出やんす。大音響は無理ですがスモールコンボや小編成のクラシック/弦楽等に長がありやんすね。しばらくは聴き続けてみやんす。

Qoの高い8インチユニットは手元に数種ありますので今後の愉しみだす。
PE−20を2発もしくはPE−20とPIM−20の2連も可能です。

47:RW-2 2010/04/11(日) 00:21:32HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

シーメンスフルレンジ2発の平面バフル。思いがけない場面でも活躍だす。
まず映画。セリフがまったく自然でSPの存在が消えます。
それに縦に2発のため音像が移動しやせん。マルチの3ウェイなどになると音像が上下移動して画面と違和感が出ます。

野球中継。後面が解放されているためエセ臨場感で音場が広々〜。サラウンド効果?抜群。レコードやCDのライブ盤も広さが出やんすし、小編成の弦楽も雰囲気グンバツだす。
この平面。今や完全に自分の場所を確保。居座っております(だははは)


48:ジークフリート 2010/04/11(日) 08:09:08HOST:wb56proxy19.ezweb.ne.jp

スピーカー自体に吸音材を使わないところも良いみたいですね。
吸音材を使うと美味しいとこまで吸い取られるように思います。


49:前期高齢者 2010/04/11(日) 12:00:30HOST:h219-110-201-

RW-2さん 古錬地システム成功おめでとうございます。
2way 3way マルチアンプと経験されてたどり着いた枯淡(?)の境地!
この場合板の材質が良いのでしょうね。
DIYショップでベニヤ板買って真似しても上手くいかないかと。


50:RW-2 2010/04/11(日) 14:13:22HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>枯淡(?)の境地

まさに。男50にしてなんとやら(だははは)
球シングルにてシミジミと。とは言っても能率が高いのでそうとうな音量も出やんす。

寡黙過ぎず多弁過ぎない。緘黙過ぎず饒舌過ぎない。また、原音再生などというものの正反対に位置する機械ですが、分相応をわきまえた鳴り方でありやんして、こんな機械であっても音楽のエッセンスは十分伝達してくれるもんだすね。


51:RW-2 2010/04/11(日) 14:59:24HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

合板、ランバーコア、集成材等は接着剤が入りますが、一枚板は潔し。
松の古木は反り割れにも強いらしいです。厚さを30mmに取りましたし、油分が多いので重量もありますが、上手い具合に鳴いて(振動して)おりやんす。
今回の組み立てにはネジ・釘を一本も使っておりやせん。板に対する敬意だす。


88:RW-2 2010/04/23(金) 10:43:25HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

くだんの平面バフルは開口φ185mmフランジざぐりφ205mmに空けておりやんすのでたいがいの古い8インチ(20cm)ユニットは装着できます。


162:RW-2 2010/06/09(水) 02:34:45HOST:65.173.150.119.ap.yournet.ne.jp

球アンプにて平面バフルのフルレンジでカザルスの無伴奏チェロなんかしみじみ聴くとイイっす。一枚板のバフルなんてそれこそ楽器みたいなもんだすからねぇ。


163:ビックリマスダ 2010/06/09(水) 11:25:05HOST:p5218-

良さそうですねー、スピーカーは8インチ位が良いですかね?


164:RW-2 2010/06/09(水) 15:56:02HOST:65.173.150.119.ap.yournet.ne.jp

シングルコーン、Wコーンなら8インチか10インチでしょうね。
6半ですと低域が弱いので楽器の胴鳴りとかの感じが出ませんし、12インチですと高域が物足りない。アンプのトーンで多少増強は出来ますが。

ユニットのQoが小さいと逆に低音が出にくくなるので球アンプ時代に設計されたものが宜しいようで。昔リチャード・アレンの10Tを平面バッフルに付けて聴いてましたがジャズなんかゴキゲンでやんしたよ。

314:RW-2 2010/08/26(木) 14:56:32HOST:113.223.1.110.ap.yournet.neくだんの平面システム
userimg.teacup.com/userimg/535.teacup.com/knisi/img/bbs/0004572_3.jpg

SPの存在を消し去ることに成功しやんした〜。
存在が消えたどころか超絶的サラウンド風情に成功。こりゃスゴいっす。顛末は↓


315:RW-2 2010/08/26(木) 14:57:06HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

平面バフルを視聴位置に向かって逆ハノ字に設置します。上から見ると\ /
ってな感じですね。バフル左右に別のSPシステムを置きます。□ \ / □
ってな感じ。□までは各1m。□のさらに左右1m外側に部屋壁があります。

まず平面バフルシステムの直接音。
両バフルの間からモノラル合成化した後面放射音。
□システムの箱に当たった反射音。2次音源。
壁、床、天井に当たった反射音。3次、4次・・・音源。

これらが入り混じってなんとまあ広大な音場が出現します。まるでセンターSPを置いたサラウンドのような効果があります。SPの存在が消え、どこから音が出ているのか不思議な感覚でやんすがちゃんとステレオ感は残ります。

このシステムのツボは、バフルが10度ばかり傾斜しているのとユニットが縦に2発なのが効いておりやんすね。壁との反射距離(時間差)が膨大に発生するんでやんしょ。
直立衝立のユニット1発の一般的な平面システムではおそらくこの感じは出ないでしょね。


316:RW-2 2010/08/26(木) 15:06:46HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

といってもソフトは選びやんす。クラシックはバツグンだす。
あとハードロック。グランド・ファンク・レイルロードあたりはLIVE感覚100%!
スペクタクル映画も宜しい。大戦モノなんかは戦場にいるような感覚(怖ろしや)


317:RW-2 2010/08/28(土) 22:46:22HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

けふは↑の平面バフルにて映画「硫黄島からの手紙」堪能しやんした。
音響効果バツグンだす。SP5本も6本も要りません。2本で十分。
イイ映画ですね。ジャーニーズのなんとか君だけがキャストミス?お察しを。

次いで「クリムゾンキングの宮殿」聴きやんしたよ〜。スゴいっす。音の洪水。
ホールトーン効果の中でめまぐるしく展開。幻想的だす。お香でも焚いて聴きまするとまるでハイミナール喰らったがごとし。マサカ!(だはは)


281:RW-2 2010/07/25(日) 14:03:42HOST:109.170.203.61.ap.yournet.ne.jp

くだんの平面バッフル。このところ毎夜、BSのスター・ウォーズで大活躍しやんした。
セリフの明瞭度と定位、効果音の左右上下、縦横無尽。音場は宇宙のごとく果てなく広い。
5.1チャンネルなんて必要ありやせん。

「エニグマ」にてパッと箱スピーカーに切換えやんすと宇宙の広さが体育館くらいに(ありゃりゃ)


342:RW-2 2010/10/28(木) 03:16:54HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

くだんのミニワイドアングル(平面バッフル)ますます好調でっせ。
パラ駆動でやんすから能率2倍。
板の響きに、背面の音も捨ててませんからさらに能率UP。
100dBあるでしょ。定位は決まるし音場もグンバツ。
一般の2ウェイ、3ウェイ機ぢゃ再現できない大らかさ伸びやかさが吉だす。


344:ジークフリート 2010/10/28(木) 12:12:54HOST:wb56proxy11.ezweb.ne.jp

RW−2さんのドイツ製古レンヂは、どんなガスケットが付いてるんですか?
バッフル鳴きやユニット間の干渉をある程度加減しようという思いなのか、ガッツリ鳴らそうという考えなのか、ガスケットだけ見てもメーカーの狙いが判るようで面白いですね〜。


346:RW-2 2010/10/28(木) 13:17:50HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

お決まりの貧弱なフェルトでやんすよ。ユニットは板の裏側からギリギリに削った落し込み穴にねじ込んでやんすので貧弱なフレームの鳴きがまんまバッフルに伝わりやんす。ほぼ楽器だす(だはは)


349:ジークフリート 2010/10/28(木) 18:10:41HOST:wb56proxy03.ezweb.ne.jp

RW−2さん。
フェルト等で浮かせた状態にすると、音はキレイになりますが、上澄みを聴いているようなよそよそしさも・・・痛し痒しでしょうか。
755も、若干浮かせれば高域はキレイになるかもしれませんね〜・・・ツイーターが欲しいというのは、伸ばすためじゃなく、滑らかにしたいナという意味です。


355:トーシロー 2010/10/29(金) 10:24:12HOST:p13219

昔FMファンか週間FMに載ってました、U字こうを(側溝)使った後面開放型がありましたが、LE8Tて後面開放また平面バッフルて合わないのでしょうか?
RW−2様の平面バッフルを見て綺麗で、これもありだなて考えてます。
問題はあれだけの板が手に入るか?


356:ジークフリート 2010/10/29(金) 12:44:49HOST:wb56proxy04.ezweb.ne.jp

後面開放箱等も当然アリですョ。
その場合、逆相の音が背後の壁に反射して聞こえてきますから、独特の音場感が味わえます。(試しに、ダンボール平面バッフルを作って、味見されるのも良いかもしれません)
当方の後面開放箱は、近所の箱メーカーに頼んでペア2万円でしたが、見栄えが・・・(もしデザインにもこだわられるようでしたら、有名箱メーカーが作っているC36ヴァイカウントをお薦めしようかナと考えておりました。)


361:RW-2 2010/10/31(日) 11:34:05HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

トーシロー様
昨今はユニット探すよっかデカイ単板探すほうが難しいのでやんす。
拙者は2〜3の家屋解体業者さんや工務店にブツが見つかったら連絡をもらうようにしております。古い御屋敷の板戸や敷き板などから幅3尺くらいの赤松一枚板が見つかることもありまっせ。樹齢300年物だす。

ヒノキなら入手が簡単なんですけど、強度がなく質量も軽いのでスワリがイマイチなんですよね。
拙者が使ったのは赤松の1枚板で厚さ30mmに削って、ユニット落し込み分裏から15mmザグりやんした。
1枚板ですと集成材や合板のように接着剤が入りませんので板鳴きも素直です。
bbs8.fc2.com//bbs/img/_344600/344586/full/344586_1288320369.jpg


362:トーシロー 2010/11/01(月) 09:31:10HOST:p13219-

それにしても、素晴らしい板ですね!
これだけの物を手にするには時間がそして、運が必要でしょね・・・!
羨ましいです。

わたしも、知っている宮大工・工務店など連絡(お願い)してみます。
大きさは○○センチ×○○センチですか、是非教えて下さい。


363:RW-2 2010/11/01(月) 10:49:38HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

大きさは 75cm×60cmでやんす。
もっとデカく切りだせたんですけど、複数組SPシステムを置いておりますので他のSPにカブらない程度に採寸しやんした。
このくらいのサイズですと縦置き、横置き、自由自在です。
なお、板は大きい方が低音が伸びますが床板に直置きしますので十分です。


369:トーシロー 2010/11/02(火) 09:31:10HOST:p13219-

探すのにどのくらいの時間かかりましたでしょうか?
また、バッフルを立てるのにどのように立てられたのかご教授下さい。


370:RW-2 2010/11/02(火) 12:07:08HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

急ぐのであればオークションで探すのもありでしょね。

住まい、インテリア→工具、DIY用品→材料、素材→木材→板 

とたどってみてはどうでしょ。


>>バッフルを立てるのにどのように立てられたのか

松の角材1本勝負でやんすよ。至極簡単。
脚をガッチリさせますと振動がまたバフルとユニットに戻ってきてストレスを与えますのでリジットにしない方が得策と思います。座りが不安定に見えますがバフルが傾斜されているため問題ありやせん。

バフルの傾斜は定在波防止とユニット中心を耳に合わすためです。
古いシーメンスの22aと22cのシリーズで8Ωとなっておりやんす。
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372:トーシロー 2010/11/02(火) 12:31:14HOST:p13219-

赤松!本当に良い目ですね・・・きれいです。
やはり木目ですね!!


424:トーシロー 2010/11/26(金) 10:45:06HOST:p13219-


BC工房・きらきら工房行ってきました!
http://www.bc-kobo.co.jp/index.html

ケアキ・トチ・セン・アンゴラチーク・マホガニ、といろいろ拝見してきましたが肝心の赤松無垢ありませんね、RW−2様の苦労があらためてわかりました。
イヤーここにいるとテーブル買いそうで、そうそうに引き上げてきましたよ。


425:RW-2 2010/11/26(金) 18:20:27HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

>>」ツ」テ工房・きらきら工房行ってきました

拙者もネットで覘いてみやんした。いやはや、やはり一枚板って高価ですね〜。

知人がくだんのバッフルを売ってくれと言っておるのですが、工房さんのテーブル価格を見たので50万円と吹っ掛けようかと(だははは)。

ユニットは簡単に取っかえ引っかえ出来やんすので永〜く遊ぶことができやんす。
天然無垢素材ちゅうのはイイもんだす。部屋のオブジェとしても味がありまっせ。

611:RW-2 2011/06/03(金) 02:58:36HOST:239.165.145.122.ap.yournet.ne.jp

くだんの平面バッフル。知人の絵画ギャラリーにBGM用として貸し出ししておりました。白壁に衝立。造形がウケるのか売り物と間違えられ、交渉あまたで知人困惑。撤収してまいりました。
8"ユニットもシーメンス、テスラ、ビクター、ホクトーン、パイオニア等々変遷を重ねてきました。
bbs8.fc2.com//bbs/img/_344600/344586/full/344586_1307035586.jpg

今回の組み合わせは、今までの変遷が吹っ飛ぶくらいの大衝撃でした。聴かないと想像がつかないような超絶サウンドです。巨大なマグネットを背負ったフォステクスの咆哮。
このユニットはBH以外ではまったく低音が出ませんが、PE-20がウーファーの役目をし低域がカブらないのが功を奏しました。2発使うとたいがいは低音が出過ぎるのです。

板の響鳴や背面音の廻込み等での広大で独特な音場の中に、エッジの立ったスリリングで 鮮烈な音階が展開します。霊験あらたか。次々にレコードを聴いています。

bbs8.fc2.com//bbs/img/_344600/344586/full/344586_1307035678.jpg

パラレル駆動ですから能率6dBアップ。背面の音も捨ててませんからさらに上昇。能率は100dBをゆうに超えます。高効率は今の節電/省エネ時勢にもマッチします。

615:RW-2 2011/06/10(金) 17:55:17HOST:239.165.145.122.ap.yournet.ne.jp

振動系の質量が小さくて巨大な磁気回路を背負ったユニットはオーバーダンピングでQoが0.2とか0.3と小さく、平面バッフルだと低音が出ないんですよね。

太古のユニットはQoが0.7〜1.2なんて感じですから、大型密閉箱に入れないと低音が出ない。ところがそんなユニットの方が平面バッフルで低音の量感が出るのです。科学的理屈は判りませんけどね。出たトコ勝負でいろいろ遊んでるわけなんです。


616:あらい 2011/06/10(金) 22:16:41HOST:p016.net182021192.tokai.or.jp
RW-2さん
ユニットのQゼロの値で、共振は機械的な構造にも影響しているのですか。
昔のユニットはボデー剛性を薄い鉄板やアルミで作ってあるのはその為なのかとも思います。
シーメンスのユニットなんかキャシャなつくりはその辺りのノウハウがあるのか
Qo1あれば良いとされているみたいですが、
自分のテレフンケンは30年くらいのモノです。

758:薬漬け 2011/08/15(月) 20:31:59HOST:zaq3a551c80.zaq.ne.jp

前から気にはなっているのですが、一度平面バッフルはトライしたいですね。
この間、オリジナルが入った関係で外した80のレプリカがそのまま残っているし、80を平面バッフルでドライブしたらどういう音になるのか?少々興味はあります。
(最高の問題は置き場所なり(汗)。そういえば某SS誌など、テスト用のバッフルなど2×2mだったからなあ…(大汗))


760:ジークフリート 2011/08/16(火) 11:11:05HOST:wb56proxy05.ezweb.ne.jp
>>758
RW-2さんのような良質の単板が手に入るといいですねぇ。
瀬川冬樹も、80の頃は箱の材質を色々試して、結果、桜材の単板がお気に入りだったとのこと。(たぶん平面バッフルではなかったですよね。)

そういえば、瀬川冬樹の本に、箱の材質や構造について書かれた記事があって、多分私はアレに影響されている‥‥
80の箱を選んだ際も、青木周三と瀬川冬樹の記事を参考に決めたようなものです。


763:薬漬け 2011/08/17(水) 00:26:04HOST:zaq3a551c80.zaq.ne.jp
>>760 
箱の素材の影響を受けたというのは、何となくわかります。
素材の音差など、そうそう実験はできませんものね。
私の場合、拙宅の機器の「ザブトン」が檜が多いのは江川三郎氏の影響が大です。ステージに多用されている、カーネギーホールなども檜だったというのが「人任せ」採用理由でした。(汗)
ただ、一部桜と黒檀もあったとは思いますが…。
瀬川氏の80の箱はどうだったんだろう…?また、資料探索してみます。


764:RW-2 2011/08/17(水) 11:43:05HOST:239.165.145.122.ap.yournet.ne.jp

ヒノキは軽いでしょう。

板材を持った感じでは、桐よりは重いけど松やケヤキよりはそうとう軽い。
杉と同じくらいですかね。桐、ケヤキは軽量で加工しやすく経年の狂いが少ないので色々な場で重宝されてますね。香りもまた宜しい。

SP箱や脚(スタンド)とかには比重がないので向いてるとは思えませんけど
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1267522956/

24. 中川隆[-10445] koaQ7Jey 2020年10月29日 19:35:20 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[56] 報告

(^o^)/ 平面バッフル型スピーカー (^o^)/


“平面バッフル型”なんてカッコイイ名前がついていますが
要するに1枚の板にユニットを取り付けただけです。 さて、どんな音が聴けるのでしょうか? (´ο`)


原理 (^o^)b

何の工夫もない平面のバッフルが、スピーカーとして成立する仕組みは極めて簡単!  「ユニットから後ろに出た音は聴きません」 というだけのものです  ( 「なぜエンクロージャが必要なの?」 を参照して下さい )。
背圧がないからコーンがスムーズに動くため、微小信号も正確に再現します。 長岡先生はユニットの特性評価を平面バッフルで行っていたんですよぉ (^o^)

理想的には無限大の面積が必要になりますが、 実際はそうもいきませんので適当な大きさの板を使います。 この板のサイズが、平面バッフル型スピーカーの特性を決めるパラメータになります。


音には早さがあり、1秒に340m進みます(実際は気圧や温度で多少変わります)。 つまり1Hzの音の波長は、340mであるということです。10Hzの音の波長は34m、 100Hzの音の波長は3.4mになります。

例えば直径1mの円形平面バッフルの中央にユニットを取り付けて、宙吊りにして聴いたとしましょう。 スピーカーからリスニングポイントまでの距離を3mとすると、 ユニットから前向きに出る音の進む距離は図中Aのとうり3mですが、 ユニットの背面から出る音は図中Bのように遠回りをすることになり、 この距離は約3m54cmになります。 Heimen1

リスニングポイントでは、この遠回りする距離54cmが1波長となる周波数の位相が逆になります。つまり、


340(m)÷0.54(m)=630(Hz)

の音は打ち消しあって減衰してしまうのです。またこの54cmが半波長となる周波数315Hzでは、 リスニングポイントでの位相が同じになりますので、逆に増幅されることになります。 315Hz以下はどんどん減衰し、この周波数の1/4くらいまでは何とか再生します。


以上が平面バッフル型の動作原理ですが、実際は円形バッフルを宙吊りで使用することなどせず、 四角形のバッフルを床に置いて使用しますので少し様子が違ってきます。

四角いバッフルを使った場合、右図のように周辺までの距離は一定ではありませんので、 色々な周波数が減衰されたり増幅されたりする訳です (^_^)b 更に意識的に周辺までの距離を 色々な長さにするために、ユニットをエンクロージャの中心から少しずれたところに配置するような工夫をします。

このようにして作られた平面バッフル型スピーカーの周波数特性は、色々な周波数の減衰と増幅が重なって、 結果的にわりとフラットな特性が出来上がってしまうのです (^_^) Heimen2


作成上の注意点

実際に作ってみたいと思う人がいるかどうかは疑問ですが、注意事項を少し書いておきますね (^_^;)

1.まずバッフルは、できるだけ大きな面積にしましょう。上の説明でもお分かりだと思いますが、面積が
大きい程ローエンドが伸びますし、減衰・増幅する周波数帯域が低くなりますので、中域の歪が少なく
なります。最低でも600mm×900mm(サブロクの1/3)以上は必要でしょう (^o^)b

2.次にできるだけ厚い板を使いましょう。大きな平面の中央に振動するユニットがついているわけです
から、ユニットに合わせてバッフルも振動します。バッフルの振動は音が濁ったり、音像がボケたりす
る原因になります。できれば21mm厚以上の板を使用し、端材を用いて徹底補強をしましょう (^_^)

3.問題は設置方法ですね (^_^;) 一枚板ではセッティングできませんから、何らかの工夫が必要です。
また床に対して垂直に立てると安定しないので、少し斜めにセッティングする必要があります。つっかえ棒 やつっかえ板を用いて、工夫して下さい。


作ってみました (^o^)/

とりあえず実験だけのつもりなので、コスト優先! 12mm厚のコンパネ(880円)を半分に切って、 ユニットを取り付ける穴を少しだけオフセンターにあけただけです。加工費はホームセンターで140円!  いやぁ、安い安い (^_^)v

そのかわり上に書いたとおり、少しボリュームを上げると、バッフル全体が盛大に振動します (^_^;)  セッティングもTVの端に立て掛けるだけ! いいかげんだなぁ (^^ゞ

さてさて、どんな音になるのやら・・・ Heimen3


視聴 (^o^)♪

聴いてビックリ (´ο`) これは立派なスピーカーです!! こんな音が好きだって人、絶対いると思いますよ!
特にソロヴァイオリンの音はすばらしく、是非21mm厚のサブロク2枚重ねに、 もう少しfoが低いFE167Eあたりを取り付けて、聴いてみたいと思いました。 ( 高くつくけど・・・ (^_^;) )

1.交響曲第六番 「悲劇的」 第1楽章 ( マーラー )

全体的な雰囲気は出ますが、各楽器がピンポイントで鳴るのは無理で、横方向はどうしてもにじんでしま
います。 なぜか奥行きは非常に感じられました(ソフトのおかげかな?)。トゥッティ(オーケストラの全奏)
はやかましく聴こえます。 明らかに低音のレベルは低いですが、コントラバスが弦を引っかく音は不気味
な程、よく出ています。ティンパニは軽くなってしまい迫力不足ですが、小太鼓の細かな動きはバツグンで
す。圧巻はトライアングル・鉄琴(チェレスタかな?)・鐘などの金属系の高音です。音が透き通る程美しく
聴こえます。

2.ネル・コル・ピウによる主題と変奏曲 ( パガニーニ )

音像はボケボケで、巨大なヴァイオリンが鳴ってる感じです。但しピチカートは超高速!エンクロージャに
よる余計な音作り(響き)がないから、本物のホールエコーが聴こえます。弓が弦に触れるのが見えるよう
に聴こえますし、特に静かなピチカートは、他で聴いたことがないほどの色気を持っています。

3.Movin'on without you ( 宇多田ひかる )

ヴァイオリンと同じく、やはり大きな口が歌っているような聞こえ方で、スワン系とは違った意味で、スピー
カーを意識させないない鳴り方です。( 決して誉め言葉ではないです (^_^;) )
単体で聴いた時とは比べ物にならないくらい予想外の低音感はありますが、全体的にはハイ上がりです。
ベースの音が軽快にポンポン鳴っている感じなので、あとほんの少し低いところまで再生できれば、きっと
聴きやすいバランスなります。バスドラのパンチははっきり言ってダメですが、小音量で聴くのであれば、
全体的に問題ないと言えるレベルでしょう。


以上、平面バッフル型の原理から実際の視聴までをご紹介しました。ユニットに一切の背圧がかからない形式は この平面バッフルだけです。実際に聴いてみてそのすばらしさを痛感しました。 スピーカーはアンプから送られてくる電気信号を、正確に音に変換するのが仕事ですが、 ユニットが非力であればあるほど背圧に負けて、仕事ができなくなります。そう言った意味で、 微小信号に対する応答は平面バッフル型が最もよいはずであり、実際に聴いてもそのとおりであることが よく分かりました。

労力対効果(RP比?)という意味では、 きっと他のどんなスピーカーの追随も許さないはずです。市販品には満足できないけど、 スピーカー工作は面倒だという方には、是非お奨めです (^。^) 試してみては如何でしょうか?   実際作る時には私のマネなどせずに、もっと厚い板を徹底補強して、しっかり作って下さいね (^^ゞ
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/heimenn.html

平面バッフルには楽器にも使われるスプルス材がベスト


私のシステム
LowtherのスタンダードアコースタでユニットはPM6を使っていましたが、楽器にも使われるスプルス材を使った平面バッフルを自作、PM6を取り付けて使っています。

この平面バッフルはサイズを大きくするほどバランスが良くなっていくので、余った切れ端を足していったために継ぎはぎだらけになってしまいました。でも平面バッフルで37HZまで再生できるのですからまあまあでしょう。
http://www.ne.jp/asahi/solanon/non/audio/audio23.html

スプルース (スプルス) spruce

シトカスプルース・エンゲルマンスプルース・ウェスタンホワイトスプルース(カナダトウヒ)を単にスプルースと称す。 我が国では一般にベイトウヒ 【米唐檜】と言う。
建築材、造作材、パルプ材、家具材、器具材、箱材など。良質なものは、ピアノの響板やバイオリンの甲板など、楽器材としても用いる。
http://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/spruce.htm


スプルース柾目板のカット販売
北米産のスプルースの厳選した柾目材のみをご希望の寸法にカットして販売いたします。
木肌は緻密で加工性に優れ、家具、造作材、楽器材などに最適です。
家具等の素材に実際に使っている材料なので乾燥は充分してあります。
http://www.fuchukagu.com/etc/453.shtml


スプルース・スプルス【Spruce】/針葉樹
http://mokuzaikan.com/supurusu.shtml

25. 中川隆[-10444] koaQ7Jey 2020年10月29日 19:36:19 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[57] 報告

JBL LE8T 平面バッフル


目の上のたんこぶというか いまだに欲しい物のひとつにJBL LE8T がある

JBLの有名なフルレンジユニットだ

そのユニットを平面バッフルにマウントして楽しみたい

バッフルの設計はあのウエスタンエレクトリック

由緒正しき設計のバッフル

そしてウエスタンと縁深いJBL

良い音が出ないはずがない


じつはこのバッフル、雑誌ステレオサウンドの姉妹紙サウンドボーイの1980年の創刊号の特集(サウンドボーイは廃刊になっています)

板取と寸法がのっています

友人の大工さんに板と角材を裁断してもらって作ろうかと思って はや26年

いやはや気の長い話

サブバッフルを作り三菱610、アルテック・パンケーキ、フォスター103などシングルコーンを味わいたい

まだLE8Tは入手していない
程度のいい個体が欲しい

コメント


from: iichi 2006/07/02 8:28 PM

LE8Tは、サンスイの格子ネットの箱に入れたのをM工業さんに借りて聴いてましたが、なかなか良いユニットですね。

プレーン・バッフルは、癖が無くて魅力的ですよね。

自分が気に入ったのは、リチャード・アレンですね。

場所を取るのが、なんとも問題ですがね。

密閉型やバスレフとくらべて低音が出ないという事です

3×5mの壁バッフルですか すごいですね

僕の最初の平面バッフルはスゥイングジャーナルにのっていた長岡鉄男の90×180cmの三菱P610Aを片チャンネル8本をパラシリにつなぎ高音は日立5HH17ホーンツィターの2ウェイ
はり倒される用な馬力のある音でした。

次はサイズを忘れましたが岩崎千明氏にならい現在ハークネスで鳴らしている
JBL D130を平面バッフルで鳴らしました。

平面バッフルは一度使うとトランジェントの良さで ヤミツキになります。

from: 山田 2006/05/30 7:58 PM
これだけ大きさがあるとけっこうな低音が出ますよ。
コタツ板くらいでは何か足りないような音です。

LE8Tでは聴いてないですが、私のは3x5mの一つの壁です。
はぎれの良い、歪の無い音ですね。
スペースさえあればお薦めですが・・・


from: cozynm 2006/05/30 8:26 AM

スピーカーの背面に負荷がないのでスピーカーの反応が速く立ち上がりのよいいきいきとした音です

スネアのバチッというような音は凄くよくなります

重低音はでません。


from: kenmihokenmiho 2006/05/29 11:57 PMへぇ〜〜〜!
平面バッフルのフルレンジ一発っていうのは、こんなふうなんですかぁ。
文章ではよく見ますが、こんな状態になるとは予想外でした。

こんなにバッフルが巨大とは。。。
いったいどんな音がするんでしょう。
箱状のスピーカーしか知らないボクには凄く新鮮な写真です。
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=366792
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=366771

26. 中川隆[-10442] koaQ7Jey 2020年10月29日 19:38:05 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[59] 報告

平面バッフル 2011/8/14(日)


さて、材料は揃った・・・。

900×900のシナ合板。

900×600のシナランバ−コア合板。

どちらもネットで特価品を取り寄せた。

両方で¥3.000+送料。

それと、家にあった端材2本。

さあ、平面バッフルを作りましょう。

サイズは900×800. 傾斜角は80度。

この部屋で切り粉まみれになりながら作った、ALTEC 418B用の平面バッフル。

後の掃除の方が大変だった。(爆)

出来上がりはこんな感じ。

塗装はシェラック・ニス3回塗り。


以前より、モノラル用に418Bを活かさない手はないな〜と思いつつも、箱を作る気力もなく、たどり着いたのが平面バッフル。

良く言えば基本ですな。(笑)

サイズは900×800×21mmのシナ合板。

菅球王国Vol3に載っていたものを参考に。

近寄るとこんな感じ。

正直ここまでで力尽きた。

タンノイ1本、物置きに撤去したし・・・(笑)

こういう時に歳を感じますな。(爆)

ちょっと聴きでは、平面バッフルらしいストレスのない大変素直な音。

レンジは当然狭いものの、それなりにリアルな音を聴かせてくれる。

後日、ゆっくり聴いてみます。

また、おいおいと、こんなものも試してみましょう。

16cm用と20cm用サブ・バッフル。

さて、何を聴いてみましょうか?(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5360532.html


平面バッフル A 2011/8/16(火)

さて、ALTEC 418Bを使った平面バッフル。

楽器用38cmフルレンジ。

スペックは45Hz〜8000Hz 能率100dB

この平面バッフルは800×900×21mm

カットオフは90HzなのでSPは床面近くに取り付ける。

聴いてみると、90Hz〜8000Hzなので意外とバランスは良い。

スコーンと抜けたストレスの無い音。レスポンスは抜群に良い。

ただ、良く聴くとやはり中高域が少々歪っぽい。
ただ、私にとっていやな歪っぽさでは無い・・・。

まあ、楽器用SPはそれで音作りをしているんだから、当たり前といえば当たり前ですわな。(笑)

では、この418Bを活かすために色々やってみましょう・・・。

その前に、この2日間、原点に戻っていろいろとやってみた。  

まず、聴いてみたのは基本中の基本。 ダイヤトーンP-610+平面バッフル。

残念ながら P-610MBではなく、P-610FB。(笑)
フェライトマグネットですな。

20年以上前、AVサラウンド用に4本使っていたもの。
MBを4本も買えなかった・・・。(泣)


実は、P-610をこの大きさの平面バッフルで聴くのは初めて・・・。

・・・いいな・・・ 何だかホッとする ・・・。

意外とスケールの大きな音がする。 16cm1本とはとても思えない。 

箱入りではこうはいかんのでは?

ジャズ・クラシックとも素直な感じで、特に不満は無い。

16cmにハマる方がいるのもうなずけますね〜。

次に聴いてみたのはこれ。 

JBL D216

D130の20cm版。8ΩがD208で、16ΩがこのD216.

かつて4Wayをやっていた時にミッドバスとしてミッドバスホーンに入れて使っていた。

D130との繋がりは抜群だった・・・
って当たり前か・・・(笑)

良くも悪くも(あ、悪くはないんですが・・・)D130のミニチュア版の音。

やはりP-610に比べると、ソロ楽器がぐッと前に出て来る。

Jazzとの相性は抜群。

418B D130 D216と聴いてゆくと、いずれも同一延長線上にある感じ。

パーンと中域の張った、とにかく前へ出て来る音・・・。

Bunjin Hallはこれのもっともっとグレードの高い音ですな。

でもこのD216、モノラルの濃さとあいまって、聴いてて気持ちがイイ。 
時々煩く感じることもあるけど・・・(爆)

お次はこれ。ご存じ LE-8T。

普段はサンスイのSP-LE8Tの箱に入っている。 25年前に中古で入手したもの。

良くみると満身創痍です。

これも4Wayをやっていた時、ミッドバスとして使っていましたね。

こちらは、LE15Aとの繋がりが良かった。


こちらは、D216と比べると重心の低い音、 やはり1ランク上の音がする。

イメージでいうとD216が175ならLE-8Tが375かな?

というか、大変バランスの良い音。 Jazz、クラシックとも充分に聴ける。

極端な言い方だが、P-610を高級にした感じ。

ただ、20cmでJazzを聴くなら、D216かな・・・と思う自分に笑えてしまう。(爆)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5389271.html

平面バッフル B 2011/8/17(水)

MONO専用として試作した平面バッフル。まずは基本に戻ってということで、


ダイヤトーン P610FB(フェライト) ・・・16cm
JBL      D216        ・・・ 20cm
JBL      LE-8T ・・・ 20cm


と順に聴いてみました。それぞれが持ち味があって、平面バッフルで聴く限りこれはこれで「有り」なんじゃないか?という世界。

私的にはJazzに特化するとすればD216の音色が気に入った次第。

ただクラシックも聴くので、P-610かLE-8Tかと言えば、深みがあって音が前に出てくるLE-8Tになるが・・・。

弦の音色はP-610とLE-8Tで遜色はないと感じた。

ただ、LE-8Tのこの音色は、私のステレオシステム(LE15A+375+蜂の巣+075)のミニチュア版そのもの。

面白かったのは平面バッフルで聴く限り、LE-8Tは4343とか4344系ではなく375を中心としたシステムの音に近かったこと。やはり侮れませんな・・・(笑)


D216とLE-8Tの比較。

左側 : LE-8T
右側 : D216

同じ20cmでもずいぶんと大きさが違う。

これがそのまま音の厚味に反映されている感じ。

そう言えば、D216+075のコンパクトなシステムが古いJBLのカタログに載っていましたね。

↑追記:いつも寄らせて戴いているカッシーさん
http://blogs.yahoo.co.jp/kashi_oyaji/37094971.htm

のブログに載ってました。『D42020』です。

で、ALTEC 418B。

最初はこのままでも良いか?と思っていたが、16cm、20cmでの音を聴いてみるとやはり高い方が物足りない。

しまった! 175DLH売り払うんじゃなかった!!); 思っても後の祭り・・・(笑)

いまの我が家にある手持ちのツィーターはといえば、以下の4種しかない。

YL SH18 ・・・ 絶対に音色が合わない
テクニクス 5HH17G ・・・ 力なさすぎってあたりまえ?(笑)
パイオニア PT-R7V ・・・ クロスが8000Hz以上なので除外
コーラル H-1 ・・・ 少なくとも邪魔にはならない音色

で、取り敢えずコーラル H-1を引っ張り出して来た。 懐かしい!!

かつて、親に買って貰った最初のSPがコーラルの10CX50という同軸型を平面バッフルに取り付けたもの。

これの、ツィーター部が少々やかましかったので、このH−1に繋ぎ換えた思い出があります。

イメージ 2オールドファンには懐かしい・・・(笑)

一応クロスオーバーは2500Hz以上。

実際には5000Hz以上位が良かった。

高い方は10.000Hzあたりから、だら下がりだが今回はまあ良いかと・・・(笑)


バッフルに穴を開けて取り付け・・・。 
やはりバッフルに取り付けた方が力が出るかと。(笑)

ネットワークはJBLのLX2400を使用。

クロスは2500Hzだったかな?

で、聴いてみました。

ツィーターのレベルを一杯上げて・・・。

結構イイ感じです。

418B1発よりレンジが伸びて、うるささも減少。

音が前に出てくるし、Jazzには良い感じです。

クラシックもまあ聴けないことはないレベル。 弦が以外と聴かせます。

D216よりはスケールの大きい分、「よっしゃ!」って感じ。

調子に乗って、ボーカルを・・・・聴くんじゃなかった・・・;

なんと、サシスセソが・・・弱い・・・。 というか子音が聞こえない。

慌てて近寄ってみると、そこでは聞こえる・・・高域ダラ下がりのせいではなく、聴取位置まで届かない・・・力負け・・・。

そりゃ、普段 075を聴いていれば、大概のツィーターは力負けしますわな。(爆)

かといって、いちいち 075を外して取り付ける訳には・・・。
どこかに 075か175DLH落ちてないかな・・・(爆)

で、苦肉の策。 インピーダンス無視。
もう1本のH-1をシリーズにして載せてみました。(笑)

サシスセソが大分聞こえるようになって来ましたが・・・。

075どれだけ強いねん!!って改めて感心。

2本使っても、まだ075には及ばない・・・。

こうなったら、秘蔵のFOSTEX FE103Σを
ツィーター代わりに引っ張り出して来ますか。

適当な後面開放BOXにでも入れて・・・。

でも、音色が合うかな〜(笑)

075 1本どの位かなとネットで検索してみたらなんと1本 3まんえんもする。
175DLHは言うに及ばず、とても手が出ません・・・。

それとも、後ろに置いてあるTANNOYのツィーター部だけを使おうかな。
クロスは2500Hzだし、ウーファー部の影響は出ないでしょう。

TANNOY+ALTECでTANTECとか・・・(爆)
いやいや、それならTANNOY単体で鳴らした方まとまりが・・・。(笑)

D216 2発使いも考えないではありませんが、やはりALTECの低域は捨てがたいし♪

うじうじ・・・うじうじ・・・(笑)

我が家のMONOシステム、まだまだ道は遠そうです。(泣)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5400636.html

27. 中川隆[-10440] koaQ7Jey 2020年10月29日 19:39:04 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[61] 報告

JBL LE8T(組合せ) 岩崎千明

LE8Tを一本平面バッフル仕様としましたが、低域の伸びが不足しがちです。

1975年秋発行「理想のジャズ・サウンドを追求するベスト・コンポ・ステレオ25選」より


●組合せ意図、試聴感

 JBL大型システム・パラゴンを聴くようになってから、至近距離できくマルチウェイのシステムの持つ「ステレオ音像の不自然さ」がやたら気になるこの頃だ。

ほんの、ちょっと顔を左右にふっただけで、その正面の音像はスッと位置を変える。それだけならまだよくて、音域が変わるにつれて、その音像は大幅に移動してまるで躍るように動き廻る。首をふらなければそうしたことはほとんど意識されずにすむかも知れないが、逆に気になり出したら、頭を動かさなくても気になり出す。

 こうした現象を避けるために、永い間、ラジアル・ホーンとか、放射レンズつきの中高ユニットとの2ウェイで通してきたが、むろんスピーカーの振動板の構成がシンプルなほど有利になるので、シングル・コーンのフルレンジ型ひとつのシステムを用いることがもっともオーソドックスな解決法であり、理想的なテクニックでもあるといえよう。

 だから、ここではぐっと後戻りの印象を受けるかも知れぬがLE8Tを用いることにした。

もうひとつ考えられるのにアルテックの755Eパンケーキと呼ばれる永く愛されている755Eが考えられる。

 LE8Tのプロ・シリーズ2115は、それはハイエンドの拡大という点で一挙向上してはいるが、聴きやすさとか音楽としてのバランスの点でLE8Tの方が、かえっていいくらいといえそうで、ここでは予算が限られたこともこともあってユニットを購入して平面バッフルに取付けて用いることとする。

21mmのベニア合板を2つに切って90×90cmの板の中心からやや下にずらした所に17cmの穴をあけて用いる。

LE8Tを鳴らすのに、ちょうど出たばかりのヤマハCA−X1を採用した。決してこのX1はパワー競争の所産ではないので、あり余るパワーとはいえないにしろ、LE8Tというさして大きくないスピーカーをガンガン鳴らすには不足はまったく感じさせることはない。それどころかゆとりも感じるので、

低音コントロールを2ステップほど上げて、平面バッフルによる低域の不足を補うことさえできる。

つまりLE8Tを90×90cmという平面バッフルできくにはこの程度の補正は必要である。

●グレード・アップとバリエーション

──おもに「ドラム・セッション」のレコードなどを聴かせていただいたわけですが。

岩崎 そうですね。音の定位というものをここで少し考えてみたわけで、シングル・コーン一発という形をとってみようと思い、

LE8Tを一本、平面バッフル仕様としましたが、どうも低域の伸びが不足しがちで、「ドラム・セッション」での、あのオンな感じのドラムの音が間近に、力となって量感をともなって出てこないんです。

どうも箱がないとね。

そこで、グレードアップの第一としてはこのLE8TをサンスイSP−LE8Tの箱に収めるという作業ですね。

もちろん低域をアンプでブーストしてやるという手もあることはありますが。
http://audiosharing.com/review/?p=4951

28. 中川隆[-10295] koaQ7Jey 2020年11月02日 02:22:42 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[69] 報告
平面バッフルより良い音になるのは

>>20
ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

>>21
グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

伝説のデッカ デコラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html

伝説の ソナス ファベール ガルネリ・オマージュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/684.html

JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html

JBL パラゴン レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html

の様な楽器型スピーカーだけです:


JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
http://fukuroo3.com/

あれほど鳴らすのが難しいと言われ続け、どこで聞いても良い音で鳴っていたためしがなかったパラゴンが、私の場合は、我が家に到着した第一声で、恐ろしいほどの美声を放ったのだ。私は相当に驚き、我を忘れてうろたえるほどであった。

単にオーディオ的に良い音という低次元の話ではなくて、より根元的で、なんだか、その音は生々しくて妖艶に聞こえた。恐ろしくセクシーな音でもあったから、いたたまれないような気分にもさせられた。若い頃のハリウッド映画に、ウィンク一つで男を悩殺する、というフレーズがあったが、まさにそういう過激な音との出会いだった。

あまりに美しいブロンド美人を前にして、我を忘れ、出会った途端に悩殺ウィンクまでくらってしまい、とても音の姿を正視できない状態であったのだ。パラゴンの最初のウィンクで私はコロッと恋に落ちたのだった。単に良い音がしただけであれば、うろたえることなどなかったが、パラゴンのセクシーさに悩殺された私は、平静を失ったのだ。


ブロンド美人にも随分と格差があるものだと思う。最初のJBLとの出会いからすれば、もはや隔世の感がありました。JBLパラゴンは、それほど凄くて、恐ろしいほどの美女でした。

高貴なお姫様が、それも信じがたいほどの金髪グラマー美人が、何を思ったのか、気まぐれなのか、斜に構えたと思ったら、私に青い眼の悩殺ウィンクをしたのだ。

後に気付くことだが、パラゴンというスピーカーは、人を選ぶスピーカーだと思う。つまり、この時、私は選ばれたのだ。パラゴンを批評して

「これは姿は美しいが、音響的には失敗作」

という人達の場合は、最初の出会いで、パラゴンに選ばれることはないだろう。ドキドキやワクワクも無かろう。また、せっかく手に入れても、上手く鳴らせない多くのパラゴンオーナーも、パラゴンに嫌われた人達だと思う。

お姫様が相手に求める条件は、家柄も社会的地位も無関係だろう。なにせ姫自身が最高位だから、世の男どもは全員それ以下なんだろうし。資産や才能の有無も無関係だ。そして不思議なことに、部屋の大きさも無関係だと断言しておく。

ある評論家が、パラゴンは広くて立派な部屋が相応しいと言ったけれど、それはパラゴンと結婚しない人の言うことだ。そこそこの貴族階級か、お金持ちのお嬢さんなら、結婚相手に資産の有無やら、立派な邸宅を望むかもしれないが、そんなものに無頓着なほどまでに高貴なお姫様ともなれば、粗末な兎小屋住まいを面白がるのだ。

最初にパラゴンと組み合わせたパワーアンプはMC2300という巨大なマッキンのトランジスタ・パワーアンプで、グラマラスな音がするパワーアンプであった。だから、余計に悩殺度が高かったのだと思うけれど、私は最初から彼女のセクシーさにノックアウトされてしまった。その後の四半世紀を、パラゴン姫のしもべとして仕える事になったのは、むべなるかな・・であった。

パラゴンとの新婚当時も現在も、こうして我がボロ屋に鎮座ましましているパラゴン姫は、当初に比べて遥かに音も良くなったし、まだ先がありそうだ。

こうして、JBLパラゴンとの長い蜜月が始まった。パラゴン姫はこの世の中の、どんなスピーカーとも違う孤高のスピーカーでもあった。出会ったブロンド美人の中でも、JBLパラゴンは、他とは比較にならぬほど、凄味さえ帯びた美女であった。気難しい事もまた、最上級であったけれども、それはやむを得ない。

特有の低音ホーン泣きにしたところで、お姫様は生まれついてのグラマーなのだから、そのセクシーなお尻が問題と言われても、お姫様としては困るだけです。
ツィーターのコントロールが難しいというのも、生まれつき凄味のあるセクシーなオメメをしてらっしゃるのだから、今さら目つきが鋭いと言われても、お姫様が困るだけです。

JBLパラゴンと暮らして23年ほどになります。現在の音はどう変わったかというと、23年前と比べて迫力倍増に変貌しました。姿が大きくなった、という表現が相応しいでしょう。音場感が大きくなったのです。
セクシーな美しさも益々凄味を増していく一方で、しもべの私が、年々年老いてヨボヨボになっていくのに、姫君は年々美しさを増し、年々声が良くなっていくのです。なぜそうなるのかは解りませんが、JBLパラゴンは、箱鳴りを利用している楽器型スピーカーだからなのかもしれません。

あるいは、僅か1ワットで大音量になる高能率型スピーカーだからか。木製であるが故に乾燥も関係し、長い年月を鳴らしていることで音質向上が実現するのだろうか。近年の低能率型スピーカーでも同様の現象は起きるのだろうか?
木製のスピーカーではない近代スピーカーであれば、ひたすら劣化するだけと思えるのだが。

ヴァイオリンの名器も博物館に飾ったままでは、音が悪くなってしまうので、時々プロの演奏家に弾いてもらうようにしているそうだ。パラゴンも同様かと思う。

では、どれくらい鳴らし込めば良い音になるのかということですが、これは、皆さんの想像を越えて、長い年月を長時間鳴らさないといけないと、私の経験上から思います。というのは、私が早期リタイヤしてから、朝から夜まで毎日10時間以上鳴らすようになって、十年ほど経った頃に、急速に心地良く響くようになったからです。

勤めをしていた時期は、毎日聞いていても一日4〜5時間ほどが限度でした。この年代では、何年経っても、急速に音が良くなったとは感じなかったのです。リタイヤ後は12時間は鳴っている。そして、近年は、一時間程度の留守中なら、鳴らし続けていますから一日に15時間は鳴らし続けています。

ですから、一般の会社勤めの方々のように、帰宅後にパラゴンを鳴らして居る程度では、一生涯かかっても極上の音にはならないのかもしれない。鳴らすトータル時間で決まるのであれば、子供の時代が無理なら、孫の時代になってようやく、良い音になるのかもしれません。

でも、一日24時間の中での、絶対時間数が不足という事であれば、普通の使用状態では、永遠に良い音にならないという事も考えられます。

対策として、どこぞのオーディオ・マニアがやるように、留守中にエージングを早める目的でノイズ成分を出しっ放しにするような、姑息な手段は、パラゴンには無意味だと思います。博物館所蔵のヴァイオリンとて、機械で弓を動かすのではなく、プロの演奏家が高音から低音まで、まんべんなく音を響かせることによって、音色維持を図るのと同様に、オーナー自らがパラゴンと対峙して音を楽しみ、相思相愛という状況が最良と思います。

私はスピーカーは部屋と共に、呼吸するものだと考えています。
そんなことを言っても、仕事をしないでパラゴンを聞いていられないって?
でもね、相手のパラゴンは貴族のお姫様ですから、労働はしません。お姫様とお付き合いするのに必要なのは時間です。 高等遊民でないと、パラゴン姫には付き合いきれないということでしょう。
お金があれば、パラゴン姫の身体は得られても、愛を勝ち取れるわけもなし。姫君にとっては、オーナーの地位やら金持ちであることなど、なんの魅力にもならないのでしょうね。自分のお気に入りのオーナーが、自分と長時間一緒に遊んでくれるかどうかが、関心事なのでしょう。
23年間をJBLパラゴンと暮らして、様々な不可思議な体験をしたので、単なるオーディオ・スピーカーとは思えなくなっている。

パラゴンの中には魔物が住む。正気を失わせるものが棲み付いているように思いながら、毎日パラゴンが歌う声を聴いている。パラゴンの音にはそういう狂気を呼ぶものが存在する。

とにかく、伝説に彩られたスピーカーだけに不可思議な現象が有ると思っている。近年、クレル社のダゴスティーノ氏が完成させたLAT1というスピーカーは、メタルキャビネットで寸分の隙無く出来上がった工業製品だが、そのLAT1であれば私のパラゴンのような現象は起きないのではないかと推測する。超合金製の最新技術製品には、怪奇現象はおきそうもない。

第一、この手の新設計の高額スピーカーというのは、何処のメーカーでも当初は注目を浴びるが、長生きしない。数年すれば、直ぐに上位機種に置き換わって色褪せるのだ。

パラゴンは手作りの木工製工芸品と言える楽器型スピーカーですから、そのような最新工業製品的なスピーカーとは対極に位置する。JBLパラゴンくらいに完成されたスピーカーであれば、上位機種が発売されることもない。

最新型JBL K2 - S9800 は素晴らしい音がするけれど、エンクロージュアは人の憧れを誘うようなものではない。著名な評論家達は、ここら辺を物足りないと評している。物として人を魅了するには何かが足らないと言い、その顕著な実例としてあげられるのはパラゴンである。人を魅了するデザインというのは簡単には生まれない。

オペラ歌手が身体全体を使って歌い上げるように、パラゴンは全身を震わせて歌うスピーカーシステムなのだ。
http://fukuroo3.com/paragon55.html

パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表

パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、

「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ〜」

というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。

部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。

広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。

私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。

長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。

ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。

パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。

それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない


「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・

ウ、これは危ないな。

※そこまで過激にならなくても、フクロウさんのパラゴンのベストリスニングポジションを計ったら145センチだった。床面から耳の位置までの高さは90センチである。そんなに都合の良い椅子など存在しないから、家具作りが得意なフクロウさんの自作である。私の場合、自分にパラゴンを合わせる事は諦めて、私がパラゴンに合わせるようにしたのです。その結果が専用椅子作製となった訳だ。

なお、パラゴンを高いステージに乗せるというのはパラゴン使いなら誰でも考えつくのだが、私の場合は見事にパラゴン嬢にはねつけられた。素人の妻でさえ、台に乗せたら随分ひどい音になった、と言ったのだから、その酷さは並大抵のものではなかった。

よく喫茶店とか、公共の場等では台の上に乗せて鳴らしているパラゴンを写真で見るのだけれど、あの状態でマトモな音になっているのだろうかと不思議だ。店だから単なるBGM的な使い方でも良いのか?。

憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。

また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。

従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。

パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

29. 中川隆[-10065] koaQ7Jey 2020年11月09日 08:13:50 : tkQkWLqmCM : ZW14TmJkVjFwZG8=[2] 報告

平面バッフルではデッカ、ワーフェデールや初期ソナス ファベールの様な楽器型スピーカーには絶対に敵いません:


伝説の ソナス ファベール ガルネリ・オマージュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/684.html

ソナス・ファベール ガルネリ・メメント(2005)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1114.html

ソナスファベール 初代エレクタ・アマトール(1988)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1112.html

ソナスファベール オリジナル ミニマ(1990)・MINIMA Vintage(2008)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1113.html

ソナス・ファベール ストラディヴァリ・オマージュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1111.html


しかし、楽器型スピーカーも手廻し蓄音機の音には絶対に敵わないのです:


北関東蓄音機倶楽部 Sogaphon _ SP録音の CD復刻盤 は Sogaphon を取り付けた蓄音機で聴こう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/473.html  

ブリティッシュサウンドとは HMV蓄音機とロンドンウェスタンの音の事
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/477.html

驚異の音質を誇ったエジソン式蓄音器が滅びた理由
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/495.html


そして、更に言ってしまうと

ダイナミック型スピーカーの音は静電型スピーカーの音には絶対に敵わない
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1160.html

30. 中川隆[-9881] koaQ7Jey 2020年11月17日 12:28:49 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[20] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
フルレンジSPの口径について 2018年09月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/246dddee27f318c1ada567cabe290e30

フルレンジユニットは古くは「ロクハン」(16cm)ユニットが有名でした。ダイヤトーンP-610等沢山のユニットが有りました。20pユニットもテクニクスの「ゲンコツ」やJBL:LE8T等有名なものが沢山有ります。ヨーロッパのユニットは1970年代にはあまり知られていませんでした。ドイツやチェコにも良いユニットが有ります。ドイツのユニットは「パリッと乾いた」コーン紙で人の声など非常に良い再生音を出してくれました。

フルレンジユニットと云っても、シングルコーン、Wコーン、同軸2ウェイ等様々なユニットが世に出ています。同軸ユニットで有名なのがタンノイとALTEC。こちらはネットワークも入っているので本格的なSPシステムを作る事も可能です。

フルレンジユニットと云っても、口径が3cm〜38cmクラスまで在ります。一般的には16〜20pのシングルコーンユニットが代表的です。D130等38cm口径のモノも面白いです。1個のユニットで済むわけですので作るのも簡単です。

口径が違うと「低域再生能力」が一番変わって来ます。今年、オルソンの30pWコーンフルレンジを使って見て感心したのは、この低域再生能力でした。20p口径のLE8TやD208等とても敵いません。それでいて高域の再生も何不自由ないサウンドでした。

サブシステムには「20p口径」を頭の中に描いていたのですが、これからは「30p口径」を使う様にしたいと思っています。低域が豊かに出ると出ないでは大きな差が有ります。

ユニットもツルソニック・EV・JBL・ALTEC・ジェンセン・マグナボックス・GE・RCA等米国製や、イソフォン・テレフンケン・ジーメンス・サバ等のヨーロッパ系等沢山有ります。日本製も前述ダイヤトーン・テクニクス・ヤマハ・オンキョウ・コーラル・フォステクス等えりどりみどりです。

自分で1セット作って見れば、SPの内部の事が良く判るでしょう。特に「内部配線」には良い物をお使いください。自分もまたご縁が有ればトライしたいと思う事でしょう。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/246dddee27f318c1ada567cabe290e30  

31. 中川隆[-9880] koaQ7Jey 2020年11月17日 12:41:49 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[21] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
部屋の広さとスピーカーのサイズ 2018年11月08日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/aefd6760e869265fb26076b2bdf6c0a1

日本の一般的なオーディオマニアのオーディオを聴く部屋の広さは「6畳」ぐらいだそうだ。東京近郊の関東圏では6畳の一部屋を使えるだけでも恵まれていると思う。元々の地元で農家や商売をされている方ならまた別の広さになるだろう。

田舎でもオーディオ専用の部屋になると職業(サラリー)の違いによって変わって来るだろうが、関東圏の部屋の価格を考えると田舎は確かに安い。一般的なサラリーマンでは6〜8畳程度が主流になるだろう。田舎で農家されている方なら土地が有ればそう無理しなくても大きな部屋を作る事が出来る。

6〜8畳程度の広さが一般的ならスピーカーのサイズは「ブックシェルフタイプ」(W350・D300・H600前後)で十分に事足りる。ウーハー径なら20〜30p口径で良いだろう。90db前後の能率が有れば十分。それ以上のサイズのスピーカーを使うなら「狂信的な」と云う表現になるかもしれない。

45年前のオーディオマニアの中では38cmクラスのウーハーが1級品だと云われていた。能率も96〜101db/Wの高能率型が良いと云われていた。これを6畳の部屋で使うとなると「狂信的な」と云う表現になる。そんな狭い部屋でも使える様にしたのが、JBLの#43シリーズのモニターSPやALTEC#620Aモニターだろう。当時はJBLが圧倒的に強くて、620Aなどを聴く処が少なかった。その関係も有ってか数が少ないので今では人気がある。自分でそのどちらも使って見て思うのは「雑誌の記事に踊らされていた」と思う。やはり、自分の耳で確認して初めて選択できる事なのだと・・・。

スピーカーで「表現」が変わるし、部屋とのサイズの関係も有る。年が若い方なら「自分の部屋に合ったサイズ」のスピーカーをお勧めする。間違っても「一人で移動できない」代物は避けるべき。良い部屋を持てた時に大きなスピーカーを入れたら良いと思う。ただ時間の流れで欲しいスピーカーが後日有るとは限らない。オーディオメーカーはどこも短命なのだ。そういう業界なのだと思う。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/aefd6760e869265fb26076b2bdf6c0a1

32. 中川隆[-9856] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:18:17 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[48] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
エンクロージャーと音の傾向 2017年05月17日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/61cf12373b8435eba17479e94119d71b

オーディオの中心は「スピーカー」だと思う。どんなスピーカーを使うかでそのランクが決まって来る。表現力はSPシステムの性能で決まると思っている。何故なら「電気信号を音に変換するのはスピーカー」だからだ。

スピーカーには箱(エンクロージャー」が使われている。低域ユニットは安直に小型でFoが低く・・・と云った諸性能や使い勝手からダイナミック型(コーン型)に殆どなってしまった。コーン型ウーハーの低域ユニットが今では主流である。本当はコンプレッションドライバー型で低域ユニットが出て欲しかったのだが・・・。とんでもないマグネットと重量・サイズになる事は想像が付く。

エンクロージャーは材質や「作り」でかなりサウンドが違ってくる。重い箱からは重い低音が、軽い箱からは軽い低音が出て来る。「物性の音」がそのまま出て来ます。

その箱にどんなユニットを組み合わせるかでもサウンドは大きく違ってくる。38pの高能率SPユニットでは箱の特徴に敏感に反応する。例えばALTEC 604系のユニット。通称「銀箱」と呼ばれる#612箱や614箱が使われる事が多い。”612箱は米松合板製で作られているモノが多い。この箱は非常に軽く反応の良いサウンドを出してくる。同じユニットを#620箱にすると低域の重心が下がり落ち着いたサウンドになる。こちらは「パーチクルボード」を使って有る。それぞれ特徴のあるサウンドになるので「ニーズ」によって使い分ける必要が有る。

箱(エンクロージャー)のサイズ、材質、作り(補強の入れ方等)で「物性の音」が変わって来る。この物性の音とユニットの傾向とを合わせて音作りをしていくべきだと思っている。

ただどんなスピーカーシステムで有れ「セッティング」は重要だ。メーカー製でフロアー型となっているからそのままポン置きで良いなどと底の浅い考えはしない方が良い。メーカーがどんな思いで「袴」や「スパイク」を付けたのか分かったモノではない。個人的にはかなりいい加減な部分だと考えている。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/61cf12373b8435eba17479e94119d71b

33. 中川隆[-9855] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:21:11 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[49] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
SP系のデッドニングについて 2017年05月16日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/058abedeaba2a16193e8840a67676c20

先日のマイ電柱のTVを見ていたらSPシステムもチラリと映像に写った。エンクロージャーは非常にガッチリと作って有る上に、ユニットにはデッドニングが施されていた。

デッドニングには「功罪」が有る。自分も若い頃、色々試して見たが「音数」が減るので採用しなくなった。デッドニングをする方は一様に「SPのセッティング」の原理を理解されていない様に思う。単純に「目先」の音を求められている様なものだと思う。

「SPのセッティング術」を私は「お宅訪問」でまず一番最初に確認する。ここが「自然の原理」に合っているか?を確認する。ここが出来ていなければ自ずと出てくる音には「癖」が付いている。「生きた音」と「死んだ音」の分岐点はこのSPのセッティングにかかっている。何度も実験して自分なりに掴んだ原理である。

デッドニングの手法は自分は一切採用しないし使いもしていない。「自然に響かせる」事を心がけてセッティングをする。ただこれだけで「生きた音」がしてくる。デッドニングすると云う事は、余計な付帯音を嫌っての事だと思うが、セッティングがうまく出来ていないから使わざるを得ない訳で、「発生源対策」が不十分である証左でもある。

「付帯音」も「自然な立ち上がり・減衰」をする様なシステムでは「音数」として使える。「付帯音」を削ってしまえばいびつな「癖の有る」再生音になってしまう。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/058abedeaba2a16193e8840a67676c20

34. 中川隆[-9843] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:50:43 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[61] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
楽器は「響き」をうまく利用している 2017年03月07日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/a4b74c38b383b2c284ff4ba4567b2a9e


楽器は「響き」をうまく利用して作ってある。例えばチェロの脚は弾き易い様に高さを稼ぐ脚を持っているが、本体の「響き」を生かす様な部位に付けられている。バイオリン等も「共鳴板」を使って「響き」や「倍音」をうまく出せるように考えて有る。ドラム(太鼓)も革の振動が自然減衰する様に作られている。金管楽器は「ラッパ」(ホーン)を使っているので「響き」を非常に大切にされている。

ステレオの再生で非常に大事なのは「SPの響き」を自然減衰させる様にして、「生かす」事が重要だと思う。どんなにアンプやソース機器が良くても、スピーカーのセッティング一つで「生きた音」にもなり「死んだ音」にもなる。SPのセッティングは非常に大切だ。SPは楽器であると思う。

ただ歴史的に見て、SPのセッティングはメーカーも研究不足であったと言わざるを得ない。例えば「袴」や「スパイク」・「脚」と云ったフロアー型SPのSPについている「セッティング材」は「適当」にやられてきた感が有る。15年ほど前に「SPのセッティングの原理追求」をして来た。その為には「原理・原則」を理解する必要が有る。楽器のセッティング方法が一つの答えになると確信した。

実際に小型のSPで実験して見ると良い。大型では一人ではできない。小型のSPなら一人であーだこーだと色々と実験出来る。小型SPで「原理・原則」を掴めば大型SPにも適用できる。小型SPでOKでも大型SPでダメならそれはまだ「原理・原則」を完全に把握しているとはならない。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/a4b74c38b383b2c284ff4ba4567b2a9e

35. 中川隆[-9175] koaQ7Jey 2020年12月21日 09:35:16 : 3zP1R1s2bc : MG41NHJjem1sTW8=[10] 報告
ダブルウーファーは直列か並列か
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1126.html
36. 中川隆[-9118] koaQ7Jey 2020年12月21日 21:46:00 : 3zP1R1s2bc : MG41NHJjem1sTW8=[69] 報告
オーディオ懐古録掲示板
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/subject.cgi/music/11602/


再生音で鳥肌が立った経験は?
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1281523837/l50

名器は何?
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1261060674/l50

名器は何? 2器目
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1280755643/l50

原音とオーディオの音の違い
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1316431234/

原音再生ならぬ,原盤再生
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1169558721/l50

生の音とステレオの再生音とは?
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1159046059/

感動再現
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1250473037/l50

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フルレンジSPに戻った方(悟りを開いて)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1267522956/l50

フルレンジSPに戻った方 Part2
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1345370313/l50

フルレンジSPに戻った方 Part3
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1417941619/l50

37. 中川隆[-8943] koaQ7Jey 2020年12月25日 18:04:42 : FSuacswpLw : YmxBMnM2QW1TUC4=[34] 報告
561: RW-2 :2020/12/25(金) 17:56:16 HOST:252.18.135.27.ap.yournet.ne.jp

P610でもPE-16でもゲンコツでも、あの当時の真空管時代の設計のユニットは
やっぱ平面バッフルか後面開放箱で鳴らすのが宜しいようで。古色蒼然でワイド
レンジでもありませんが安心感の中に溌剌感もあって意外にリアリティある発声。

バスレフとかバックロードなる誤魔化し箱に入れますとその良さが消え失せます。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1417941619/l50

38. 中川隆[-8912] koaQ7Jey 2020年12月26日 21:49:56 : 9zopa4klGE : c3ZlY3dxYnpGdFk=[6] 報告
平面バッフルの部屋
https://openbaffle.hatenablog.com/
39. 中川隆[-8907] koaQ7Jey 2020年12月26日 22:37:55 : 9zopa4klGE : c3ZlY3dxYnpGdFk=[11] 報告
平面バッフル・スピーカーシステム
http://roktal.com/buffle_sp.html

平面バッフル・スピーカーシステムの前景平面バッフル・スピーカーシステムの後景バッフルには30cmのユニットが付く穴が空いています。

材質 クリ
仕上げ オイル・フィニッシュ
サイズ 幅・800×奥行・380×高さ・1000(mm)
価格 \150,000 (ユニット別・1本)


もともと自分の道楽用に作ったものです。厚さ27ミリのクリの無垢板の平面バッフル型スピーカーシステムです。ジャンク!フルレンジユニットの楽しみ にあるように、手持ちのスピーカーユニットを取りつけて音楽を聴いています。

前から見ると、ただの板に穴を空けただけのものですが、背面は複雑で強固な補強をしています。言うまでもなく、無垢板を使う以上必要となります。机の天板の加工と同じように、吸付き桟という組手で、無垢板のバッフルの収縮を逃がしながら反りを押さえています。

30cmのユニットは、バッフルに直接取り付け、それ以外の小口径のユニットはサブバッフルを介して取りつけます。

四辺いずれを下にしても設置出来るようにしてあります。それにより振動板と床の相対的な位置関係が変ります。

バッフルの開口部分は、二本の桟を残す形で穿ってあります。これだけで、ずいぶん加工の手間がかかるのですが、フルレンジユニット以外のウーファユニットを取りつけた際に、ツイータを取りつけ仮想同軸の配置をするためです。私は、フルレンジもしくは同軸のユニットが好きで、どうも、二次元的にユニットが別々に付いたものに拒否反応があります。

音は、好き好きですから何ともいえません。この種の平面バッフルは、振動板とバッフル端の距離により低音域でのピークやディップが出やすいと言われています。また、ある音域から下の周波数では、回り込みにより全く音がでないとされます。理屈ではその通りなのですが、実際には床や背面、側面の壁やの影響もあって、極端なピークもディップも感じません。ステレオ用に二つのバッフルを並べると、その相互の関係もあります。

個人的な感想を述べると、背面に不用な負荷のかからない、またバスレフとかバックロードホーンと言ったインチキな方法で低域を補わない伸び伸びとした鳴り方は、たいへん心地好い。これまで、密閉箱とかバスレフタイプの箱をいくつか作ってきましたが、もうああした窮屈な音には戻れないと感じています。

ただし、取りつけるユニットは選びます。軽い振動板で高能率の音の抜けの良いユニットが必要です。最近の、低能率の重い振動板のユニットの場合、バッフルの廻りに音がへばり付いたような、つまらない死んだような音になってしまいます。
http://roktal.com/buffle_sp.html

40. 中川隆[-8906] koaQ7Jey 2020年12月26日 22:39:42 : 9zopa4klGE : c3ZlY3dxYnpGdFk=[12] 報告
シーメンス SIEMENS COAXIAL 平面バッフル フルレンジ @31425
https://afroaudio.jp/products/detail.php?product_id=4942


販売価格(税込): 70,000 円
メーカー: SIEMENS

シーメンス SIEMENS COAXIAL 平面バッフル フルレンジ @31425


バッフルサイズ
W605×H1243(脚含む)×D350(脚部分)mm

音出し確認済みです。良い音で鳴っています。

外装は、小傷や汚れは見られますが、目に付くような傷や
破損などはありません。

https://afroaudio.jp/products/detail.php?product_id=4942

41. 中川隆[-8905] koaQ7Jey 2020年12月26日 22:49:51 : 9zopa4klGE : c3ZlY3dxYnpGdFk=[13] 報告
ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html


久し振りの ワーフデル SFB/3 砂入りバッフル
https://ameblo.jp/yyoshi5515777/entry-12639521833.html




42. 中川隆[-4103] koaQ7Jey 2021年6月22日 11:22:38 : PXcKNBzFzE : ZUhaNTZyelVoUGc=[7] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオで一番楽しいのは
2021年06月22日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/3d1460e30c4fbc9a58a0ad9979ee365b


鬱陶しい梅雨時の気分を追い払いたいとの出来心で取り掛かった「JBL」ユニットの導入だったが、意外な展開をみせてようやく「ジ・エンド」へ。

振り返ってみよう。

JBLのおかげで「低音域担当」からめでたく「フルレンジ」へ昇格となったのがワーフェデールの「スーパー10」(口径25センチ)。

うまく既成のエンクロージャーに収まった。

当初から、どこといって不満の無いサウンドであらゆる音楽ソースをこなす万能選手、「これは参ったなあ!」とばかり、丸1日心ゆくまで楽しんだが、そのうちやっぱりいつものように欲が出てきた。

本格的な低音は無理としても、もっと中低音域に「ふっくら感」があるといいんだけどねえ・・。

原因ははっきりしている。

画像をご覧の通り、SPボックスの板厚が4cmもあって響き(木の共鳴音)があまり良くない。

そもそもイギリス系のユニットはエンクロージャーの響きをうまく活用するように作られている。

たとえば、ずっと以前のブログ「スピーカーボックスによる板厚の違い」は今でも過去ブログでたびたび登場するほどの人気記事だが、AXIOM80について2台の箱で実験したことがある。


左側が自作の箱(板厚1.5cm)、右側が前述の「板厚4cm」の箱だが、圧倒的に自作の箱の方の響きが良かった。

居合わせた仲間も納得だったが、板厚による音の違いはメチャ大きい。我が家がSPボックスの自作に拘る所以である。

というわけで、「AXIOM80」(オリジナル)が入っている自作のボックスにもし「スーパー10」を入れたらどういう音が出るんだろう・・・。

いったん思いつくともう止まらない(笑)。

思い切って、我が家の至宝「AXIOM80」を取り外して(いつでもすぐに復帰できるようにしている)、「スーパー10」を取り付けた。

ワクワクしながら耳を傾けてみると、「AXIOM80よりも上かもしれないね、このサウンドは!」

自己陶酔は「はしたない」のでこの辺で止めておこう(笑)。

オーディオで一番楽しいのは間違いなく「スピーカー弄り」に尽きますね。なぜなら根本的なサウンドの変化が期待できるから。

繰り返すようだが、定評のあるアンプを使っても思い通りのサウンドが出ないときのスピーカー側の原因は「ユニット」と「箱」の責任が半分づつあると思えるほど「箱」の役割は大きい。特に「板厚」!

言い換えると、箱を改造あるいは自作しないと思い通りのサウンドは手に入らないというのが今回の実験、いや50年近い経験を通じて得られた我が家の教訓です。

とはいえ「どうしても自分の気に入った音で好きな音楽を聴きたい」という熱意に裏打ちされた旺盛な「チャレンジ精神」が必要ですよ!

それに手間の方が滅相もないほどかかるので明らかに「素(す)隠居」向きですね、これは。

ちなみに「隠居」にも二種類あって「楽隠居」(お金持ち)と「素隠居」(貧乏人)とがありますから念のため〜(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/3d1460e30c4fbc9a58a0ad9979ee365b

43. 中川隆[-5209] koaQ7Jey 2021年7月01日 07:54:08 : caVDg0Vgtv : Z2wxMGdxVDhidi4=[4] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
ハーベス markVの思い出
2021年06月30日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/3963f461a1a38969ae42f6bd8e2c4379
ハーベス markVのウーハーは「透けて」います。非常に面白い素材だと思います。それでいてしっかりした低音が出て来ます。

オリジナルの内部配線の状態です。スペンドールにせよ国産のSPにせよ似たり寄ったりの内部配線です。こんな配線でも「音」は出ます。しかし、「音質は?」と云うと、個人的に「全くダメ」の一言です。

内部配線を「極太」の銀メッキ線に交換して使っていました。こちらになるとエネルギー感も音数も質感までも大幅なグレードアップを果たします。別物のスピーカーに生まれ変わります。SPユニットの潜在能力を引き出して使う事が目的です。


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Mr.トレイルのオーディオ回り道
スぺンドールBC-Uの内部配線交換
2021年07月01日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/5e9773c619cc662f45342ec1b93703f0

先日は、ハーベス MK3の内部配線交換を記しましたが、同じ事をスペンドールBC-Uにも実際にやっていました。

オリジナルの内部配線は、前日のハーベスのモノと殆ど変わらない内部配線でした。「まともに音が出ているのかな?」と云う様な音に感じました。そこで、内部配線を交換したら全く別の世界と音数・音の密度が出てきました。表現力が全く違って来ます。配線材の断面積は大きい方が良い表現力を持ちます。

44. 中川隆[-15225] koaQ7Jey 2021年11月17日 16:02:21 : iuKUQXlOU6 : VzR3ZWRmakNxVUE=[17] 報告
1つの到達点(現在の基本形) | 平面バッフル実験工房
2021-01-03
https://ameblo.jp/iserim/entry-12647969681.html

テーマ:平面バッフル(完成形)

これまで、いろいろに試行錯誤をしてきたが、どうにか心地よく聴けるスピーカーにたどり着けたと思う。

竹による平面バッフルスピーカー
竹平面バッフルスピーカー
写真は竹合板を使った平面バッフルスピーカー。サイズは横60cm、縦90cm、厚さ2.5cm。その周辺に15cmくらいの羽(板)を付けている。竹は木材の中で、音の伝達速度が最速だそうな。
音の特長は、自然で、濁りがなく、響きがいいこと。
フルレンジユニットは8P-HF1
Ashidavox 8P-HF1(20cm, 8Ω, 5W)

メインユニットは史上最高のフルレンジユニットの1つだと思うAshidavox(アシダボックス)の8P-HF1(センターではなくバッフルの一番下に着いているのは音のためではなく、歴史的経緯によるもの:笑)。

音は、とにかく自然で誇張がなく、それでいて反応がよく、歪がなく、透明感が抜群。20cmフルレンジとしては信じられないほどの低音まで出せ、中低音の色気のある音にはぞくっとさせられる。さらに褒めてあげれば、聴き疲れすることなく何時間でも聴いていられる。実際に20時間くらい聴き続けたことがあるが、眠くならなかったらまだ聴けた。

弱点は高音があまり伸びないことだろう。製造後50年以上も経ってるので本来の性能が出ていない可能性もあるが、ネットなどの情報を勘案するとおそらく最初から高音は弱かったのではないか思われる。スペアナで測ってみると、7Kくらいからだら下がりになっている。人によるとは思うが、私はツィターを付けたほうがいい。実際にツィターを付けてみると、高域がだら下がりになっていることがかえってつながりがよくて好都合だったりするので、この弱点は大きな問題ではないと思う。

スーパーツィターとスーパーウーハーで音域拡張
基本はあくまでフルレンジスピーカーなので、ネットワークなどは入れずダイレクトにつないでいるが、フルレンジの特性から高音、低音ともに音域には限界がある。そこで、スーパーツィターとスーパーウーハーで音域を拡張している。ただし、ネットワークによる音質劣化を最小限にするため(それと簡単なため:笑)-6db/octでつないでいる。
スーパーツィターはHitachi H-54H

スーパーツィターにはHitachiのH-54Hを利用している。接続はコンデンサーだけでローカット。音は、絹のように、自然で繊細で歪がなく美しい。
ツィターはいくつか試してみたが、手に入る価格でこのユニットに敵うモノには出会えていない。ちなみに、いまでもヤフオクなどでペア8000円程度で入手できるのはありがたい。
スーパーウーハーはAltec 604-8G

8P-HF1は前述したように、すごく低いところまで(25Hzくらいまで)低音が出るのだが、平面バッフル方式のためその音量は周波数低下と共に減衰していく。やはりスーパーウーハーはあったほうがいい。
スーパーウーハーには、Altecの名器604-8Gをウーハーパートのみで利用している(515B相当?)。接続はコイルだけでハイカット。ユニットの能率が103dbと、現代では考えられないほど高いので、平面バッフル方式の低音減衰を補ってくれる。
音は、Altecらしいタイトで分解能の高い低音で気に入っている。
p.s.
この平面バッフルシステムの特長は、各ユニットを簡単に交換して視聴できることだ。その辺の実験は、また今度。

参考:

8P-HF1
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/8phf1.htm

オーディオの足跡 Lo-D H-54HD
https://audio-heritage.jp/LO-D/unit/h-54hd.html

オーディオの足跡 ALTEC LANSING 604-8G
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/604-8g.html

https://ameblo.jp/iserim/entry-12647969681.html

45. 中川隆[-15224] koaQ7Jey 2021年11月17日 16:03:43 : iuKUQXlOU6 : VzR3ZWRmakNxVUE=[18] 報告
平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/
46. 中川隆[-14721] koaQ7Jey 2021年12月08日 08:19:21 : SJtHPiXsUc : Sm45S0QzRkFPMFE=[20] 報告
昔のイギリスやドイツの高能率フルレンジスピーカーはバッフル板か後面解放箱に取り付けるのが基本です:

1. 平面バッフル
平面バッフル 製作いたします 五加音響研究所のオーディオ修理と製作
https://otoyas.exblog.jp/22515940/


竹集成材のスピーカー平面バッフル板 
材木商店【無垢材・積層材・化粧貼り・白ポリの木材メーカー通販サイト】
https://zaimoku-shouten.jp/works/%E7%AB%B9%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB%E6%9D%BF%E3%80%80201452/
http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0


2. 後面解放箱

真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


3. スピーカーのエンクロージャー製造メーカー

Hasehiro Audio (ハセヒロオーディオ) 奇跡の音質「バックロードホーンスピーカー」の製造・販売
http://www.hasehiro.co.jp/

スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

Lowtherの正規エンクロジュア ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html


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平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/

オーディオ空間 幸せ日記:SSブログ
https://801a-4242a.blog.ss-blog.jp/archive/c2304761631-1  

47. 中川隆[-14719] koaQ7Jey 2021年12月08日 08:22:25 : SJtHPiXsUc : Sm45S0QzRkFPMFE=[22] 報告
オーディオ懐古録掲示板

フルレンジSPに戻った方(悟りを開いて)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1267522956/l50

フルレンジSPに戻った方 Part2
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1345370313/l50

フルレンジSPに戻った方 Part3
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1417941619/l50

48. 中川隆[-14371] koaQ7Jey 2021年12月30日 17:48:18 : Px2cu61Sds : ektmNVFpdEpWdDI=[21] 報告
Date: 12月 30th, 2021
簡潔だから完結するのか(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=36320


私が熱心に読んでいたころのステレオサウンドには、
若いころ、オーディオのいろんなことに挑戦してきた人が、
ある年齢に達してからは、高能率のスピーカー(ラッパ)と直熱三極管のシングルアンプの組合せ。

これが一つのオーディオの「あがり」のように、
音楽を楽しまれているオーディオマニアの方が登場していた。

私がまっさきに思い出すのは、(その4)で触れている長谷川氏である。
ステレオサウンド 54号の「スーパーマニア」に登場されている。

長谷川氏のリスニングルームの写真を、十年ほど前に、
別のオーディオ雑誌でみたことがある。
JBLのパラゴンを鳴らされていたころの写真だ。

長谷川氏は「スーパーマニア」の本文を読んでもらえばわかるように、
まさしくスーパーマニアと呼べる人である。

ハイエンドオーディオ機器を一式揃えて鳴らしているから、といって、
その人をスーパーマニアと呼べるとは限らない。

その長谷川氏が、「あがり」として、
シーメンスのオイロダイン、伊藤先生製作のアンプ、EMTの927Dstである。

このスタイルが、すべての人にとっての「あがり」となるわけではない。
長谷川氏にとっての「あがり」であり、
長谷川氏にとっての「あがり」とは、耳に近い音の実現ではなく、
心に近い音を鳴らすことだった──、
今年になって、そうおもうようになった。

http://audiosharing.com/blog/?p=36320

49. 中川隆[-13634] koaQ7Jey 2022年2月26日 08:24:44 : 7284w1h2Yo : ZEVCUFByRTFDb28=[5] 報告
平面バッフル実験工房 -Open Baffle Testing Room-
平面バッフルの小型化に成功しました?!
2022-02-13
https://ameblo.jp/iserim/entry-12726673290.html

テーマ:平面バッフル(完成形)
 平面バッフルスピーカー方式の音の良さを皆さんに聴いてもらいたくて、持ち運べるサイズに小型化しようと思ったのは約1年半前。段ボールでの試作から始まって、ついにダウンサイジングに成功した(と思います)。

 驚いたことに、音質は当初の想定を超えたレベルになりました。何でもやってみないと分からないものだと、改めて思ったしだいです。


■本機の狙い
平面バッフルの長所を残してダウンサイジングし、普通の環境で普通の人が聴けるようにする。

■仕様
フルレンジ(16cm)+ウーハー(16cm) on 平面バッフル方式
・スピーカーユニット

 ダイトーボイス DS-16VF(フルレンジ)

 Visaton FR6.5(フルレンジをウーハーとして利用)

・ネットワーク

 ウーハー用にコイル(22mH)を1個だけ使い高域を-6dbでカット。

 フルレンジをアッテネータで絞り(-15db前後)、ウーハーと音量バランスを調整している。

・周波数特性 55Hz〜20000Hz(±10db:実測。F特参照)
・音圧 76db(計算値)
・耐入力 40W(ウーハーのカタログ値)

・バッフル 竹集積材(22cm×42cm 厚さ2cm)

■F特


■一般的な平面バッフルの特徴
長所
箱に閉じ込めていないので、スピーカーユニットに背圧がかからない。ゆえに、
・微細な音を表現でき、クリアー。
・余韻が長く美しい。
・全方面に音が出ているので、開放的で音場が大きく広がる。
・聴き疲れしない自然な音。
・低音の質がいい。など
短所

・低音が出にくいこと。出そうと思うと、1メートルくらいのバッフルが必要になる。
・裏面が部品むき出し。

■今回の工夫点

 普通の方法でバッフルを小さくすると低音がまったく出なくなるが、それを以下の方法で実用レベルの低音を得ている。

・ネットワークは音質劣化の要因になるので、コイル一個(ウーハー用)しか使っていない。

・フルレンジの音量をアッテネーターで絞るという、通常はやらない方法でウーハーとの音量を合わせることで、大型の平面バッフル以上の低音を得ている。

・バッフルに木材の中で音の伝達速度が最高といわれる竹を使用している。

■視聴

 平面バッフルの一般的な長所はすべて残せたと思う。特に、アコースティック系楽器の生っぽさやライブの臨場感などは上質。低音はF特の通りで重低音までは出せてないが、バスドラやコントラバスをどうにか表現できている。クラシックからロックまで聴いてみたが、オールジャンルでいけると思う。

 弱点としてはフルレンジの音量をアッテネーターで絞ってるので、音圧がかなり低いこと。ただ、マンションの部屋で普通に聴く音量なら5Wもあれば大丈夫なレベルではある。

 もう1つの弱点の背面の部品むき出しは、構造的な問題なので解決不能。

(fin)
https://ameblo.jp/iserim/entry-12726673290.html


▲△▽▼


平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/

オーディオ空間 幸せ日記:SSブログ
https://801a-4242a.blog.ss-blog.jp/archive/c2304761631-1  

50. 2022年10月10日 08:40:48 : hnlW9HEgdE : ZVJhUjVvV3FvV0k=[1] 報告
エンクロージャーをメーカー任せにする方が圧倒的に多いが、そういう方々はオーディオの「真髄」を味わえないまま(オーディオ)人生を終えることになるわけで実にもったいない話だと思う。

メーカー製は第一「見てくれ」がいいし、信頼したくなるのもわからないではないが、所詮は一定の規格に縛られた「建売住宅」のようなもので、個人の嗜好やそれぞれのオーディオ環境に配慮した代物ではない。それに所詮は企業なんだから儲けを念頭に置いた「コスト」第一主義であることを忘れてはいけない。

その点、薄い板厚にしたときのエンクロージャーによる表現力の多彩さ、背圧の逃がし方、音像定位のためのユニット同士の振動板の位置合わせ、吸音材の選び方、詰め方などまさに「宝の山」だと思うんだけどなあ〜。

このうち特に「薄い板厚」(1〜1.5cm)にしたときのエンクロージャーは響きの面でクラシック鑑賞には試してみる価値が大いにある。とにかく市販の製品は板が厚すぎて余韻が物足りない!
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d7ec5a8bfedd613ef6ccfd5ad54555c7

51. 中川隆[-12140] koaQ7Jey 2023年11月26日 18:28:36 : GPNnBBHkCA : Tk1IVEthc005YTI=[3] 報告
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晴耕雨聴
2023年11月25日
クラングフィルム・オイロダインを聴かせていただきました
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/501562857.html

 先日ベンプレ亭書斎に訪問されたN様のお宅にお邪魔し、クラングフィルム・オイロダインを聴かせていただきました。

https://kojomotohisa1958.seesaa.net/upload/detail/image/IMG_3819-thumbnail2.jpg.html

 N邸のオイロダインは私の所有するモデルと同じクラングフィルム・オイロダインの最後期型で、アルニコマグネット、直方体フレーム、金属製ホーンのモデルです。
 私は1台しかgetできませんでしたが、こちらはステレオペアで揃えておられます。
 平面バッフル等は自作だそうです。バッフル版は少し鳴かせるのがコツの様で、敢えて6.5oの合板です。
 二枚のスピーカーバッフルの間にもう一枚バッフル版を置かれています。
 センターバッフルは裏面中央にバッフルに垂直に板が立てられており、上から見るとT字型になっています。これでステレオセパレーションが向上するそうです。
IMG_3821.jpg
 バッフルの裏面です。角材で大きなフレームが組まれ、フレームの上部から3本の長いボルトでオイロダインを吊っておられます。
 オイロダインはバッフルに固定して持たせるのではなく、足台を汲んで乗せるか、フレームを汲んで吊るのが正しい使い方という事です。
 バッフルとオイロダインはネジ止めしてありますが、これはバッフルをオイロダインに引き寄せているだけです。

 ここは私も同じ様にしました(吊らずに足台に乗せましたが)。
 たまにバッフルでオイロダインを保持している方がおられますが、強度的にお止めになった方が良いと思います。
 流儀によりますが、バッフルとオイロダインは固定せず、少し隙間を開けて使われる方もいますね。
IMG_3820.jpg
 入り口はZYXのカートリッジ、ターレスのプレーヤー、同じくターレスの首振り型リニアトラッキングアームです。MCトランスはイケダとルンダールを使用しておられました。
 アンプ類は電源部に凝りに凝った特注品です。
 シャーシが沢山ありますが、プリアンプとステレオパワーアンプの2機種です。電源の筐体だけで5台?合計7シャーシかな?
IMG_3822.jpg
 ケーブル類にも驚きました。
 全て特注or自作です。
 出来合いのケーブルを買って、出来合いのプラグを付けるのが「自作ケーブル」だと思っていたのですが、このケーブルはウエスタンエレクトリックのトランスをほどいて、絹糸で巻き、その上からニスを塗ったものだそうです。
 フォノケーブルには更にシールドを被せておられるそうです。
 スピーカーケーブルもWEのトランスをほどいて絹巻したものですが、こちらはニスを塗っておられません。さらに±の線を離した方が良いそうです。
 これはすごい手間ですね !!

 ATTも特注のトランス式です。普通はデイブンなら大威張り、WEなら神ですが、その上を行っておられますね。

 音は素晴らしかったです。
 クラシック、ジャズ、ビートルズと堪能させていただきました、
 大変すばらしい音をたっぷり聴かせていただき有難うございました。

https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/501562857.html

52. 中川隆[-12035] koaQ7Jey 2023年12月08日 21:51:28 : CVL7DDxomw : WmJoTHN0eVVxdnM=[7] 報告
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「音楽&オーディオ」の小部屋
オーデイオは博打だ!
2023年12月01日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69cae8532d52c65bc3294458fde12ef5

オーディオはどこを弄っても大なり小なり「音」は変わるもの。

で、「現在、気に入った音が出ているのでどこも変えたくない・・」、それも結構。

しかし、そもそも「気に入った音がどういうものかわからない」という人がいるのも事実だね(笑)。

実は、自分がそれで常に「もっと気に入った音があるんじゃないか・・、いろいろチャレンジしてみよう」という希少人種に属している模様。

仲間からも、「貴方はどこかをしょっちゅう弄ってますね〜」と、やや呆れ気味に言われる。けっして自慢できる話ではないけどね・・(笑)。

とはいえ、たとえそのどこかを弄ったとしても、はたして気に入った音になるかどうかは保証の限りではないのがオーディオの面白くもあり、悲しいところでもある。

もちろん、ある程度理論的な根拠がないとチャレンジしないが、それでも出てくる音の複雑さはまだきちんと物理的に解明されているわけではない、なぜならそれぞれの機器の組み合わせや部屋の大きさなどの「変数」の複雑さも当然影響している。

そこで、長年培ってきた「カン」を働かせながら現象を実際に試すためにはどうしても実験が欠かせない・・、となるといかなるチャレンジもどこか「博打の要素」を帯びているというわけ。

つまり、「伸るか反るか、いっちょうやってみっか・・」、オーディオマニアという人種は博打好きが多い可能性がありますな(笑)。

今回のチャレンジもそうだった。

それは何の気なしにオークションに出品されたスピーカーを見たときに閃いた。

実に見事な箱の補強・・! (箱の)「剛性」も一段と強化されてきっと「いい音」が出るに違いないと思わせるものがある。

すぐに連想したのが5年ほど前に自作した「AXIOM80」用の箱。

市販の箱には無理な注文なので、「板厚」をわざわざ「1.5cm」と薄くして少しでも響きを良くしようという苦心の労作である。

ところが・・、いつのころからかどうも「箱の剛性」が足りないかもしれないという懸念が脳裡の片隅に芽生えてきていた。

そこで、たちどころにこのオークションの画像が背中を強く押したというわけ。

これほど立派な補強は自分のような素人には無理だが、せめて似たようなことは出来るはず。

いっちょう、やってみっか・・(笑)。

すぐに「ホームセルフ」の店に駆け込んで材料を調達した。

1mの棒を6本調達した。〆て「480円」なり〜(笑)。

これをどうすんの〜。

それぞれ適当な長さに切って、縦に2本、横に2本、きっちりと箱の内部に張り付けた。

「百聞は一見に如かず」でご覧のとおり。

少し斜めになっているけど、ハンマーで棒の端っこを横から微妙に叩いてガッチリ固定している。どうせ外からは見えないんだから見かけはどうだってよろし(笑)。

これで、きっと「箱の剛性」が一段と強化されたに違いない。

さあ、問題は出てくる音だッ、つうの・・。

まあ、悪く鳴(な)ったときは元に戻すだけだが、これまで幾度となくこの種の実験をしてきたものの、実は元に戻したことは殆んどない。

悲しいかな、人間の性(さが)で、どうしても新たにチャレンジした方に未練が残ってしまうのだ(笑)。

さあ、今回はどうなんだろう・・。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69cae8532d52c65bc3294458fde12ef5

空前絶後の「コスパ」
2023年12月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c47c545e1e76a45d32c27858830d3954

前回からの続きです。

オーディオ記事は、どちらかといえば(他の記事に比べて)不評なので、なるべく連続して投稿しないことにしている。「専門的過ぎてよう分からん」という声が多い・・。

ところが・・、前回の記事が予想外にも大好評!

ハイ、望むところです。それでは皆様のご期待に応えて続編といきましょう(笑)。

まずは、前回細工したスピーカーの映像を再掲しておこう。

縦に2本、横に2本の細い棒を縦と横にしっかり張り付けて箱の強度(剛性)を増したつもり。

とはいえ、逆に適度な「箱鳴り」が抑えられて、見るも無残な失敗に終わる可能性だって十分ありますな。

まあ、「伸るか反るかの大博打」である(笑)。

そして、わくわくハラハラしながら音出しへ・・、いわばオーディオの醍醐味の瞬間ですね〜。

そして、これは素晴らしい!!

音の透明感、歯切れの良さ、そして艶っぽくて色気に満ちた音色といい・・、これまでAXIOM80からまったく引き出せなかった魅惑の世界が目の前に広がった。それに、時折り感じてきたあの神経質くさい響きが完全に一掃されている!

不覚にもこの歳になって思わず目が潤みましたぞ・・(笑)。

いやあ〜、参った・・、天にも舞い上がる気持ち、そしてどうしてこの細工を早くからやらなかったのかという悔恨が入り混じって複雑な気持ちが交錯した。

それにしても、「AXIOM80」(初期版)が本領を発揮したらそれはもう凄いことになると実感した。

これまで、「オーディオ・フェア」でB&Wを始め各種の高級なスピーカーを高価なアンプでいくつも聴かせてもらったが、どんなに「いい音」が出ても所詮は「普通の音の域」を出ないものだった。

ましてや、一般家庭で出す音なんて・・。

ところが、この(適切な箱に入った)「AXIOM80」ときたら、もうまったく別次元の音になってしまい、これしか出せない音の世界へ誘ってくれるのだ。

まあ、どんなに口を酸(す)っぱくしても、理解してもらえないだろうから、一度聴いてもらうしかないだろうなあ・・(笑)。

で、読者の疑問は「なぜ箱の剛性を高めたことが、それほど功を奏したのか・・?」に行き着くはず〜。

「音響学」の専門家でもないので、あくまでも素人考えなのだが〜。

「箱は上下2枚の板、前後2枚の板、そして側板2枚の計6枚で構成されている。で、箱全体の剛性が高まると、これらの板が一斉に同じ振動(響き)になって全体のハーモニーに乱れが少なくなる」ということではないだろうか・・。

もちろん、厚い板を使っても箱の剛性は高まるが、これでは最初から板の振動(響き)が期待できない・・。アメリカ系のユニットならそれでいいのだろうが、イギリス系のユニットなるとそうはいかない。

で、実際に、現実のこととしてユニットと箱の見事な一体感がこれまでになく目立って感じたので、こういうコメントに繋がったわけ。

しかし、細工に使った「棒」の代金が「480円」で、こんなに目覚ましい効果が上がるなんてもう「空前絶後のコスパ(コスト パフォーマンス)」ですね。これは・・。

あまり大袈裟な表現は柄に合わないのだが、これ以外の言葉が浮かばない。

しかし、困ったことが出てきた・・、「AXIOM80」から、こんな音が出てくると、もうほかのスピーカーを聴く気がしなくて〜(笑)。

とまあ、以上のとおり「まるで熱病に浮かされた」ように縷々自分の感想を一方的に述べたわけだが、やはりここは冷徹な「第三者」の判断を仰いだ方がいいだろう。

さっそく、我が家のご意見番であり、「AXIOM80」の大ファンである「Y」さんに連絡してみた。

高齢者施設の理事長さん(常勤)なので、お仕事の邪魔をしないように平日は連絡しないことにしているが、今回ばかりは「驚天動地」の事態だから許してほしい(笑)。

すると・・、「ああ、ちょうど私から連絡するところでした。実はネットのサイト「ア〇〇〇」が全商品15%引きの一斉セールをやってましてね、実は今日(1日)でお仕舞なんです。

それでダントツの〇〇電機の「ブレーカー」をお宅用に購入しましたのであなたの家に付けて上げようというわけです。対象は200V用のオーディオ電源1個になります」

「エ〜ッ、それはご親切に・・、実にありがたいことですが、ブレーカーの交換は電気工事技師の資格が要るんじゃないですか・・」

「ハイ、私は施設の運営上、その資格を持っています。5分間ほどすべての電気機器を停電状態にして入れ替え作業をしますが、それで構いませんか」

「ハイ、別に構いませんけど・・」

そして、追い打ちを掛けるように「実は15%引きのセール期間なので、絶好の機会とばかり新しいDAC(SMSL)を購入しました。今日着いたばかりです。我が家のCDプレイヤーが故障して修繕に出していますので、ぜひお宅のAXIOM80で試聴させてもらいたいんですけど・・」

「ハイ、いいですよ、どうぞどうぞ・・」

これは、昨日(1日)のことだった。

メチャ忙しい午後になったわけだが、そこにはまったく想像を絶するような波乱万丈の展開が待ち受けていた・・(笑)。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c47c545e1e76a45d32c27858830d3954


新生なった「AXIOM80」の魅力
2023年12月04日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c927f7a3db2f2f8ccfbc78fa204df2d0

前々回の「空前絶後のコスパ」の続きです。

我が家のオーディオの「レーゾン・デートル」とでもいうべきスピーカー「AXIOM80」の「血沸き肉躍る」改変劇です(笑)。

ちなみに、毎年、このブログで12月後半に「この1年を振り返って」というタイトルで、オーディオ対策として効果があったものから順に「ベスト10」を発表しているが、早くも「ベスト1」はこれで決まりです。

さて、連絡してから15分ほどでお見えになった「Y」さん。手には新しい「ブレーカー」と、比較的小振りの「DAC」を小脇に抱えられていた。

「一度先にAXIOM80を聴いてみますか?、それとも作業後に聴きますか?」

「ハイ、作業の方を先にやりましょう・・」と、さっそくブレーカーの交換に取り掛かられた。ありがたいことである。予定通り5分ほどで完了。で、これが外した「ブレーカー」。

何とまあ、銘柄を見たら絶対に交換した方がいいと評価されていた最悪のブランドだったのには驚いた。

で、このブレーカーのどこが悪いかといえば、電線の「入」と「出」の間に質の悪い抵抗が入っていて、それが電流に悪さをするという。

なるほど・・、これは「オカルト」なんかではなくて「れっきとした」物理的対策である。オーディオの大元は「電源」なので、ここが拙いと全体に影響してくる。電流にとって抵抗は必要悪であり、無ければ無いに越したことはない。

オームの法則「電圧=電流×抵抗」により、電圧が一定の「100V」とすると、抵抗は小さいほうがいい。

とはいえ「素人の生兵法」なので、間違ってたらゴメンね・・(笑)。

ちなみに、ネットワークに使う「コイル」のうち「ムンドルフ」(ドイツ)が、なぜいちばん良いかといえば抵抗値が「極小」だからである。

改めて、縁の下の「力持ち」の「ブレーカー」にまで注意を向ける「Y」さんのご慧眼(けいがん)には恐れ入るばかり〜。さすがに「電気工事技師」さんである。

(それはさておき、くれぐれも電気の大元の「素人工事」は絶対にしないようにね、下手すると感電とか火事になりますよ!)

そして、次は新たに購入されたDACを接続。置き場所がないので、仕方なく「エルガー プラス」(英国dCS)の上に置いて、「CDトラポ」からのバランス・ケーブルを接続した。ちなみに電源ケーブルはPADの「ドミナス」である。

固唾を呑んで見守る中、各種機器のスイッチをオン・・。

ゆっくりと静かにそして厳かに音が広がっていった・・、そして二人して、思わず息を呑んだ。

前々回に述べた音質以上の仕上がりで、何という魅力的な音なんだろう・・。

「くどい」のは嫌いなのでこれ以上は控えるが、あの「やかまし屋」の「Y」さんが、しばし寂(せき)として声無しの状態・・、およそ想像はつきますね(笑)。

そして、感極まった面持ちで「これまで聴かせてもらった中で最高の「AXIOM80」です。素晴らしいの一言です! オーディオ愛好家であれば好き嫌いは別にして一度は聴いておくべき音だと思います・・、これもブレーカーの交換と新しいDACが大いに貢献していますね」と、Yさん。

負けじと「それもあるでしょうが、箱の剛性を強化した効果が大きいと思いますよ」と、健気(けなげ)に応戦する自分。

なんだ、なんだ・・、手柄争いの様相を呈してきたな〜(笑)。

まあ、どちらでもよろし、AXIOM80さえうまく鳴ってくれればそれでいいんだから〜。

それにしてもこの新しい「DAC」は優れものだった。あの「じゃじゃ馬」の「AXIOM80」をこうまで破綻なく手なづけるのだから〜。

「15%引きセールは今日(12月1日)まででしたよね?」

「そうです。注文するなら今日中がタイムリミットですよ」

う〜ん、何とも悩ましい・・、価格も手頃だしねえ〜。

結果は読者のご想像にお任せするとしよう・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c927f7a3db2f2f8ccfbc78fa204df2d0


脳はマンネリを嫌う
2023年12月07日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/10f5bad7b2c4b49ba992054589a5c7e5

SPユニットと大切な共存関係にあるエンクロージャー(以下、「箱」)。

このほどAXIOM80が入っていた箱の剛性を強化したところ、見事に変身〜。これまでのAXIOM80はいったい何だったんだろう・・、あまりの変わりように「新生AXIOM80」と呼びたくなった。

もうほかのスピーカーは要らないんじゃないか、とまで思い詰めたが、「脳はマンネリを嫌う」ようで、たったの1週間ほどでほかのスピーカーを聴きたくなった(笑)。

ちなみに「音楽を聴く」といっても、空気の振動を耳の鼓膜で感知し、それを音楽に変換するのは「脳」ですからね〜。

それに加えて、大編成のオーケストラを心ゆくまで堪能できないというのも一つのネックである。

そこで、出番となったのがグッドマンの「TRIAXIOM」。

口径30cmの同軸3ウェイで、オークションでもめったに見かけない希少品で、AXIOM80に次いで「我が家の至宝」的な存在。

グッドマン社は幸か不幸かユニットを単独販売するだけで、タンノイみたいに箱を作らなかったが、それが様々な悲喜劇を引き起こした。

音作りはタンノイよりはるかに上なのに、今では正当な評価を受けないまますっかり忘れ去られているのが惜しい。

我が家も例に漏れず「TRIAXIOM」用に薄板(厚さ:1.2cm)の箱を作り、それに容れて楽しんでいたが、このほど格好の実例が登場したことになる。

つまりAXIOM80のときのように「箱の剛性」を強化すれば、きっともっと素敵なサウンドになるに違いないという確信めいたものが湧いてきたので、似たような補強をやってみた。

箱を自作する人間だけにもたらされる至福の楽しみといえる。

楽屋裏を見ても気持ちのいいものではないが、この通り。

ご覧のとおり、補強といっても細い棒を縦、横に1本ずつガッチリ張り付けるだけである。

左右両方の作業が済んで音出しへ〜。

あれまあ・・・、まさに期待通りのカチっと引き締まった「極上のサウンド」へと大変身〜。

AXIOM80の精緻で凝った作り(それとは裏腹に壊れやすい・・)、とは違うので大音量を入れてもビクともしないユニットである。大編成のオケでもオルガンでもなんでも来てくれ〜(笑)。

それにしてもグッドマンが醸し出す音にますます引き付けられてしまった。ちょっと表現が難しいが、人間の琴線にそっと触れてくるとでもいおうか・・、センチメンタルな人に向いていそう。

(ただし、フェライトマグネットの時代に入った「301」以降は「似て非なる」もの・・)

それに比べて同じ英国製なのに「ワーフェデール」は明らかに違うサウンドである。どちらかといえば、心情に訴えかけるというよりも、物理的な佇まいというか、やや冷めたサウンドだといえそう。

同じ英国製なのにね・・、やはり違う。結局、ユニットの製作者が音楽好きだったかどうかに由来しそうな気がするが〜。

グッドマンのユニットはほかにも「AXIOM150マークU」(口径30cm、以下「マークU」)を保管しているが、何とか出番を考えてやらないと宝の持ち腐れになってしまうと痛切に感じた次第。

で、このほど、この「マークU」がオークションに出品され落札されていた。ほんの一昨日(12月5日)のことだった。

ご覧のとおり重量級の堂々たるマグネットが付いていて、持ち上げるのに一苦労するほど。

落札価格は「5万8千円」だったが、安っ! 性能からすると2倍でもおかしくないほどで、落札者はいい買い物をされましたよ〜。

で、この「マークU」の我が家の活躍場所を求めると・・、もはや「TRIAXIOM」がこうなった以上、ウェストミンスターの箱に収めるしか方法がなくなった。

あ〜あ、早く「スーパー12」(ワーフェデール)が故障しないかなあ・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/10f5bad7b2c4b49ba992054589a5c7e5

53. 中川隆[-12021] koaQ7Jey 2023年12月10日 08:24:21 : 9MLGdSYR5I : eHR5QmFPZ0czLkU=[2] 報告
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「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオ冬の陣〜スピーカー弄り〜
2023年12月10日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/321f1f6c7a0d7e8eaa480219ad62cebf

このブログの読者ならお分かりのとおり、我が家には6系統のスピーカーがある。

「それほど広くもない部屋にそういう余分なものを置いていると、音響的に悪いに決まっている」と厳しく指摘されるのが関の山だが、本人にとってみれば、気の向いたときに好みの音をドラスティックに変える楽しみともなると、そういうマイナス面を補ってあまりある・・。

で、このうち「AXIOM80」「TRIAXIOM」のグッドマン勢は箱の補強などでどうにか合格ラインに到達し、ほかにもモニター・オ−ディオの「PL100」と「口径20cmのユニット」もこれ以上弄る必要はなさそうで、一応目途がついた感じ〜。

で、残るはさらなる高みを目指していよいよ2系統のスピーカーに絞られてきた。

そのうちの一つがこれ。

ワーフェデールのスーパー10(口径25cm:赤帯マグネット)と最高音域を「075ツィーター」(JBL)でカバーした組み合わせだが、自分でいうのも何だがとても「いい音」には違いない。

代えるのがもったいないくらいだが、英国のスピーカーを板厚が4cmもある頑丈な箱に容れて聴くのがどうしても気になって・・。

総じて英国製のユニットは板厚の薄い箱に容れて微妙な箱鳴りとともに聴くのが本来の姿だと思っているし、これは我が家のポリシーといってもいい。

そこで、「スーパー10」を思い切って「D123」(口径30cm)に代えることにした。これでJBLユニットのそろい踏みである。

丁度季節も冬に入ったことであり鬱陶しい気持ちを晴らすためにも、いささか湿っぽい英国製のスピーカーとは違って、一つぐらいはスッキリ爽やかな、まるで「カリフォルニアの透き通った青空」のようなサウンドがあってもいいだろうという胸算用(笑)。

「D123」は専用のバッフルに取り付け済みなので、ものの20分もあれば十分という簡単な作業を経てこの姿。

コイルで700ヘルツあたりでハイカットし、075ツィーターは5000ヘルツあたりでローカットして2ウェイで聴いてみた。

アンプはもちろん別々で「D123」にはWE300Bシングルを、075ツィーターには「71Aシングル」を当てた。

ちなみに、我が家の場合「075」でヴァイオリンの音が気にならないアンプは9台のうちこれだけである。

「人間にたとえれば、スピーカーは「外見=容姿」にあたり、それに精神を吹き込むのはアンプである」という格言(?)がありますな(笑)。

前段管の「AC/HL」(英国マツダ:初期版)が「ハイミュー」の持ち主なのでメチャ利いている気がする。

で、ワクワクしながら耳を傾けると、ドドッと音の塊が噴出してくる感じで、その勢いに惚れ惚れした。やっぱり、アメリカ系のSPの良さも十分あるなあ・・。

この音でたっぷり2日間ほど聴いてみたが「好事魔多し」!

我が家のテスト盤となっているエンヤの「カリヴィアン・ブルー」の冒頭の一撃でガックリきてしまった。

音が大きな塊になって個々の楽器の音色がどうも判然としない・・、これが一番目の動揺〜。

二番目の動揺は「D123」は能率が高いせいか(102db)、アンプの微かなハム音までもを綺麗に捕えてくる「狩りの名手」なのだ(笑)。

つまり、日常使っている英国系のユニットはせいぜい「95db」前後なので目立たないが、「D123」だとかなりハム音が目立つ。

このせいで手持ちの9台のアンプの中で使えるのはせいぜい4台ほどに限定されてきた。

しばし、沈思黙考の上、思い切って別のユニットに取り換えることにした。どうやら我が家は「JBL」と相性が悪そうだ・・。

お目当ては「コロンビア」製の随分昔のユニットで口径25cm、もちろんアルニコマグネットの持ち主である。

ウーファー専用なのでコイルは不要というのが大いに助かる。

さっそく「カリヴィアン・ブルー」を聴いてみたが、音の塊(解像力)はそれほど変わらない気がしたが、少し小さくなり、何よりも音像がスピーカーの後方に広がる感じが気に入った。

結局、箱の板厚が4cmもあるとデリケートな余韻などの再生は無理なのかもしれない・・。チェロもヴァイオリンも胴体の箱はみんな薄いよねえ。

右往左往したが、どうやらこれにて一件落着といこう・・。

空は雲ひとつない冬晴れの好日で、わくわくはらはらした楽しい1日でしたよ〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/321f1f6c7a0d7e8eaa480219ad62cebf

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