メディアは、相変わらず、あのような犯行をしでかしてもおかしくない男というイメージの形成に精を出している。
ＮＨＫは、今夜９時のニュースで、逮捕された男性は奪った車で着いたコンビニの駐車場から犯行現場のそばにある自宅に歩いて帰ったと報じていた。
どこかの茂みか廃屋などに隠れていて（漫画喫茶などを利用すればアウト）、ほとぼりが冷めてから自宅に帰ったという供述なら理解できるが、彼が犯人であるなら、コンビニからそのまま歩いて帰ってきたら、よほどずぼらで間抜けな警察官でないかぎり、職務質問をされ身柄を拘束されるに至ったであろう。
ＮＨＫは、逮捕直後の記事と同じように、身近なひとの話を引用して逮捕者の“人格”について先入観を持たせようとしている。
今回は「小学生のころの竹井容疑者」という小見出しで、小学生時代の担任教諭の話を紹介している。
【引用】
「当時、他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、目を合わせなかったり、挙動不審なところがあった。
ゲームセンターで遊んでいるのを指導したことがあったが、『自分だけではない』と言い訳したり、『自分はやっていない』と作り話をしたりした。そのときの様子と、今回、テレビの画面で見た逮捕される前、報道各社の取材に弁解するように答えている様子が一緒で当時と全く変わっていないと感じた」
小学生時代のこのような評価（印象）にことさら何か意味があるとは言えないだろう。小学生ならそれほど珍しくない言い訳である。
思慮なく、逮捕直後起訴前の段階で、週刊誌と変わらない“印象もの”を垂れ流しているＮＨＫのほうが危険でおかしい。
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通り魔 逮捕の男「社会に復しゅう」 ［ＮＨＫ］
3月6日 18時15分
今月３日、千葉県柏市の住宅街で４件の通り魔事件が相次ぎ、このうち会社員の男性を殺害しバッグを奪ったとして近くに住む２４歳の男が逮捕された事件で、男は「金が欲しかった」と供述している一方、社会への不満を口にし、「飛行機をハイジャックして東京スカイツリーに突っ込み、社会に復しゅうする」などと話しているということで、警察は詳しい動機などを調べています。
この事件で、千葉県柏市あけぼのの無職、竹井聖寿容疑者（２４）は、今月３日の午後１１時４０分ごろ自宅近くの路上で、会社員の池間博也さん（３１）の背中や首などを刃物で刺して殺害し、現金などが入ったバッグを奪ったとして強盗殺人の疑いで逮捕され、６日、検察庁に送られました。
警察によりますと、容疑を認め、残る３件の強盗などについても関与を認める供述をしているということです。
竹井容疑者は、現場から僅か数十メートルのマンションに住んでいて、通りかかった４人の男性を次々に襲ったとみられています。
これまでの調べに「金が欲しかった」と供述している一方、社会への不満を口にし、「飛行機をハイジャックして東京スカイツリーに突っ込み、社会に復しゅうする」などと話しているということです。
警察は事件に至る詳しい動機などを調べています。
小学生のころの竹井容疑者
竹井容疑者は、平成１４年に千葉県柏市内の小学校を卒業しました。
卒業アルバムの集合写真には、クラスメイトともに楽しげな様子で写っています。
アルバムの中の文集では、小学校生活の一番の思い出は修学旅行だったと記しています。
「楽しかった修学旅行」というタイトルで、「テレビが見れなくてつまんなかったけど、トランプとか温泉に入って楽しかったです。
なんと言っても楽しかったのは、ホテルの部屋で友達といろいろな話をしたりして過ごしたことです」とつづっていました。
旅行中のバスの挿絵も添えられていました。
竹井容疑者が小学校６年生のときに担任を務めた男性は、「当時、他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、目を合わせなかったり、挙動不審なところがあった。
ゲームセンターで遊んでいるのを指導したことがあったが、『自分だけではない』と言い訳したり、『自分はやっていない』と作り話をしたりした。そのときの様子と、今回、テレビの画面で見た逮捕される前、報道各社の取材に弁解するように答えている様子が一緒で当時と全く変わっていないと感じた」と話しています。
そして「当時、自分に自信が持てないのではないかと考え、熱中するものを持たせたいと思って指導したが、事件を聞いて、指導したことが全く生きていなかったことが分かった。
つらいし、悲しい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140306/t10015772221000.html
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柏・通り魔で逮捕の男「児童殺傷元少年の気持ち分かる」 ［ＴＢＳ］
千葉県・柏市で起きた連続通り魔事件は、５日夜遅く、２４歳の男が強盗殺人の疑いで逮捕されました。この男が、インターネット上でやりとりをしていた仲間に借金をしたり、「神戸の連続児童殺傷事件を起こした元少年の気持ちがよく分かる」などと話していたことが分かりました。
６日朝、千葉地検に身柄を送られた千葉県・柏市の無職、竹井聖寿容疑者（２４）。５日に強盗殺人の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、竹井容疑者は今月３日の夜、自宅近くの路上で会社員の池間博也さん（３１）の首などを刃物で刺して殺害し、現金が入ったバッグを奪った疑いが持たれています。
「馬乗りというか、しゃがむ感じだったと思います。笑っていたのは覚えています、異常な」（取材に答える竹井聖寿 容疑者）
竹井容疑者は池間さんと同じマンションの住人で、逮捕前には目撃者を装って取材に応えていました。取り調べに対し、竹井容疑者は「金を奪おうと思った」「被害者と面識はなかったが感情がたかぶった」と供述しているということです。
これは、インターネットでチャットする竹井容疑者の写真。竹井容疑者は「除悪（じょあく）」というハンドルネームで、ほぼ毎日、インターネットでチャットをしていたといいます。私たちは竹井容疑者と頻繁に話していたというチャット仲間に話を聞くことができました。
「ごはんを食べたり最低限のこと以外は外に出ない。外に出なよと言っても『外は危ないんだよ』と言って。いじめられるようになって、（中）学校に行けなくなったと言っていた。とにかく人を信用しない。いつも疑いながら人と接する」（竹井容疑者のチャット仲間）
チャット仲間によりますと、竹井容疑者は、最近、金に困った様子で、チャット仲間にも借金をしていたといいます。
「（別の男性が）２万円貸したら、返ってこない。大阪に行くから、お金を出してくれとか」（竹井容疑者のチャット仲間）
これは竹井容疑者が仲間に送った写真。ナイフやスタンガンを仲間に見せていたという竹井容疑者は、１９９７年に起きた神戸連続児童殺傷事件を起こした元少年の気持ちがよく分かるなどと話していたといいます。
「酒鬼薔薇も崇拝していた。あいつらすげえとか。ハムスターをペットショップで買って、ライターのオイルで焼いたのを映像公開して、残酷なことを楽しんでいる様子だった」（竹井容疑者のチャット仲間）
竹井容疑者は通り魔事件のおよそ３０分後にもチャット仲間の１人に電話をしていました。
「走ってきたのかなと。（Ｑ．息が切れている感じ？）少し」（事件の３０分後に話した女性）
この電話では、竹井容疑者は事件について一切、触れなかったということです。（06日11:11）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。