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トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/133.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 5 月 28 日 02:49:20: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった


平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html

トランプは反グローバリズムの旗手なのか? それとも自分の支持率や人気を上げる事しか考えていない無知蒙昧なアホなのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/493.html

トランプ米大統領はCOVID19治療薬として抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンを服用
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/895.html


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2020年5月30日 18:12:18 : 4D3OjxhHhg : TEswdkdERG1YZ0E=[11] 報告
https://phibetaiota.net/2020/05/camelot-castle-video-2-hrs-spy-improv-with-robert-david-steele-interviewed-by-baron-john-mappin-spouse-irina-mappin/
元スパイはデーヴィット ステイ―ルで17年度のノーベル平和賞候補者だ。
トランプもプーチンもメルケルも一応メガグループの一員で、エプスタイン他ペドフィリアのルシファー崇拝者と同列だが、ペドフィリアの被害者救済、DEEP STATE撲滅の旗手だから、よく政策をみる方がよい。政権の弱点はハザールマフィアが政権にまだいることと、シールされた犯罪者起訴リストを開かないことだ。忍耐のない者は不可能を求める(ヘーゲル《精神現象学の序論》)、じっくり革命を起こすのだよ。
日本はポツダム宣言10項でABC三国から日本人は人種として隷属させられたり、民族として破滅させられたりするのを望まないと言われているよね!自覚ない奴隷ほど悲惨なものはないとゲーテもいう。米国は奴隷解放運動中で旗頭はトランプだよ!
2. 2020年6月02日 08:06:23 : Me0jsaGOcM : UFZYM2dDRWpDRlk=[1] 報告
2020/6/1
アメリカの真のリスク・・・「RIOT」    

■ オバマの為に不満を飲み込んだアフリカ系アメリカ人たち ■

ミネアポリスでの警官による黒人殺害を切っ掛けに、全米30都市で暴動が発生しています。

私は常々、アメリカの最大のリスクは「RIOT」(暴動)だと書いて来ました。

リーマンショックの後にオバマ大統領が誕生したのには意味が有ります。それは「黒人暴動を防ぐ」事。(妄想)

リーマンショック時の政権はブッシュJr.でしたが、黒人達は彼を好きでは無かった。そんな折、リーマンショックで経済は悪化して失業率もウナギ登りでしたから、黒人達の不満は高まります。暴動も何回も起きていますが、それでも大規模化しなかったのは「黒人大統領への期待」。黒人達は、大統領の為に不満を飲み込んだ。


■ 明らかの火に油を注いでいるトランプ ■

今回の景観による黒人殺害は明らかに警官に責任が有る。彼は即罷免され、第三級殺人罪で訴追されます。

無抵抗の容疑者を後ろ手に縛り、頸部を膝で圧迫して「苦しいから緩めてくれ、息が出来ない」と訴える容疑者の首に延々と体重を乗せ続けるショキングな映像はネットやTVで瞬く間に全米や世界に拡散します。

以前から警官による黒人殺害は度々起きているアメリカですが、銃を取り出す様な不振な挙動から警官が発砲するケースも多い。しかし、今回は明らかに、容疑者は無力化されており、警官は「過剰」な行為を行っています。この行為は黒人のみならず、白人からも批判が多い。

コロナによってストレスが高まっていた所に、「黒人虐殺」の映像ですから、アフリカ系アメリカ人達の怒りは頂点に達します。ミネアポリスばかりでは無く、ロサンゼルスのダウンタウンやビバリーヒルズでも放火や強奪が発生し、夜間の外出禁止令が出ています。


これに対してトランプは「州軍は良くやっていいる」「連邦軍の派遣も辞さない」とツイッターで火に油を注いでいます。一見、リーダーとして相応しく無い言動ですが、彼のこの発言を喜ぶ連中がアメリカには沢山居ます。特に、南部の貧乏な白人などは「ヤツラの脳味噌をブチマケテやれ!!ヒャッハーーー!!」って感じで盛り上がっている事でしょう。

■ 今回の暴動は直ぐに収束するが、アメリカには絶えず暴動のリスクに晒されている ■

今回の暴動はやがて収束するでしょう。しかし、コロナ後の世界で「リーマン超級」の経済危機が発生したら、アメリカの社会の不安定さは増します。

今回は暴徒達は銃で警官や州警察に発砲する様な事態には至っていませんが、警官隊や州軍が黒人を殺害したら、報復としてビルの上から発砲する輩も現れるかも知れません。そして、それは黒人とは限らない。州軍の銃撃で倒れる黒人達を見たい白人の仕業かも知れないし、あるいはオズワルド宜しく「暴動と内乱を求めた誰か」の仕業かも知れません。

アメリカのアキレス腱とも言える「人種問題」ですが、アメリカのダウンタウンを歩いた事のある人には、ピンと張りつめた緊張感の中で暮らしている彼らの「恐怖」が理解できるはずです。「黒人が襲って来たらどうしよう・・・」これは多くのアメリカの白人が共通に抱える「恐怖」なのです。

リーマンショックやコロナショックで、アメリカで売り上げを伸ばすのは「縦断」と「スパムハム」。スパムハムは肉食の彼らの保存食。いざとなったら地下室に籠って銃で徹底的に応戦して家族を守る。これが銃社会のアメリカでは普通の考え方なのです。


それが分かっているが故に、暴徒達も決して銃を発砲する事はありません。これこそが、アメリカの「最後の一線」なのです。
https://green.ap.teacup.com/pekepon/2587.html#comment

3. 2020年6月02日 08:09:53 : Me0jsaGOcM : UFZYM2dDRWpDRlk=[2] 報告

「アンティファ」リベラルから派生した過激暴力集団がテロリスト扱いに
2020.06.01
https://blackasia.net/?p=13873

(2020年5月31日。いよいよトランプ大統領は極左暴力集団『アンティファ』を「テロ組織に指定する」と述べた。アンティファはかねてより問題の集団だった。一刻も早くこんな暴力集団をテロ組織に指定すべきだった。改めて以下を読んで欲しい)

2019年7月29日。ドナルド・トランプ大統領はツイッターで「アンティファ(Antifa)をテロ組織に指定することを検討している。警察も仕事がしやすくなるはずだ」と述べている。

日本人の中で「アンティファ」と聞いてすぐにその集団が思い浮かぶ人はほとんどいないはずだ。なぜなら、日本の大手マスコミは、アンティファという欧米の過激暴力集団に触れるのを頑なに拒否するからだ。

アンティファとは何者か。

「アンティファ」とは「アンチ・ファシスト(Anti-fascists)」を短く言った言葉なので、この暴力集団は「反ファシスト」を標榜する集団である。

ちなみにファシストというのは「全体主義的」を指す。では、全体主義とは何か。全体主義とは『全体の利益を第一とし、個人の価値は全体に奉仕する点でだけ認める(政治上の)主義』と説明されている。

アンティファは、この「ファシスト」を敵として狙いを定め、ファシスト的なものを暴力で制圧しようとするグループだ。今の欧米では、このアンティファの標的になっているのが保守派のグループや個人である。


アンティファの暴力

テロ組織に指定されるアンティファ

なぜこの「アンティファ」という集団がテロ組織に指定されるのか。

それは、トランプ大統領が言うように、彼らは自分の主張を通すためには暴力を振るうこともまったく躊躇せず、それこそ「無抵抗な人々の頭部を野球のバットで殴る」ような凶暴な行動をする集団だからである。

トランプ大統領支持の集会があると、場がかなり荒れる。なぜか。アンティファがやってきてトランプ支持派を襲撃するからである。

彼らは身元を特定されないために、黒い服を着てヘルメットやゴーグルやサングラスで顔を隠し、保守派を罵倒し、殴りつけて、場をめちゃくちゃにして去っていく。飲み物を相手にぶっかけたり、拳で女性を殴りつけたり、野球のバットで相手の頭部を打ったりすることも厭わない。

「多様性を守れ!」「差別反対!」と叫びながら自分の主張とは相反する保守派を襲撃し、暴力で叩きのめしていく。言って見れば暴力団やギャングと同じだ。暴力団やギャングなのだが、標的が保守派なのである。

それがアンティファのやっていることだ。

アンティファはリベラルに属しており、リベラルの人間たちとアンティファのつながりは深い。リベラルの中でも急進派の考え方をする人間たちがアンティファに合流している。そのため、実態はリベラルと言っても過言ではない。

アメリカではドナルド・トランプ大統領の登場からこの「アンティファ」の活動が過激化している。

その根底は、移民政策を厳格化し、民主党を激しく攻撃し、白人至上主義に理解を示すトランプ大統領への憎悪から生まれてきている。トランプ大統領を憎み、トランプ大統領の支持者を憎み、そしてその存在を認めない。

つまり、多様性を認めない。


ナチスを殴っても社会的規範は壊れない

2017年1月20日。「オルタナ右翼」の指導者リチャード・スペンサー氏が、テレビのインタビューを受けていたとき、デモ参加者が突如として彼に殴りかかって去っていくという出来事があった。殴りつけた男は「アンティファ」の一員だった。

2017年8月27日。カリフォルニア州で「マルクス主義に反対する」集会があったのだが、ここで黒い服を着て黒い覆面をした男たちが「ヘイトはやめろ」と書いた盾を持って乱入し、集会に集まった人たちを棍棒で叩きのめす姿があった。この男たちが「アンティファ」の一員だった。

2018年10月12日も、ニューヨークでトランプ大統領支持グループが集まっているところを待ち受けていた「アンティファ」の一員がモノを投げつけて、両者共に激しい乱闘が繰り広げられることになった。

その他、アンティファはトランプ支持者をパイプで殴りつけたり、ツバを吐いたり、トランプ支持の人々に卵を投げつけたり、水をかけたりするようなことを日常的に行っている。そして、リベラルなマスコミがそれを擁護するのである。

保守派はすべて「ナチス」呼ばわりされており、「ナチスには何をやってもいい。もっと殴れ」とアンティファは叫ぶ。

欧米では、ファシスト(全体主義)と言えば、誰もが「ナチス」を思い出す。マスコミもよくファシスト=ナチスのような説明をする。アメリカでは、オルタナ右翼のリチャード・スペンサーもナチス呼ばわりされていて、彼を殴ったことには擁護の声もあった。こんなものだ。

『ナチスを殴っても社会的規範は壊れない。社会的規範は、他者を根絶したい人間たちに言論の機会を与えた時に壊れる』

アメリカのマスコミはトランプ大統領をナチスになぞらえるのが好きで、トランプ大統領はヒトラーの再来で、トランプ支持者はナチスの親衛隊に似ているとか、そんな話をよく引き合いに出して、トランプ大統領の支持が危険であることをしばしば訴えている。

こうした状況から見ても分かる通り、今後も保守派はアンティファの暴力の標的になり続けるだろう。

リチャード・スペンサー。インタビューを受けている時に、突如としてアンティファのメンバーに殴られた。「リチャード・スペンサーはナチスなので殴ってもいい」という論理でこれは正当化された。


アンティファはトランプ支持者をパイプで殴りつけたり、ツバを吐いたり、トランプ支持の人々に卵を投げつけたり、水をかけたりするようなことを日常的に行っている。そして、リベラルなマスコミがそれを擁護するのである。

https://blackasia.net/?p=13873

4. 2020年6月23日 11:47:33 : SdKRyXdLoU : YWNCOS4wZ0FhbTY=[29] 報告

2020年06月23日
金の国アメリカ 歴代大統領が中国や北朝鮮からワイロ集め
http://www.thutmosev.com/archives/83257625.html


クリントン一家は慈善団体に寄付させる手口で中朝やギャングやマフィアからも金を集めた


トランプやクリントンは中朝のスパイだった

ボルトン前米大統領補佐官は暴露本で、トランプが習近平に大統領選の選挙協力を依頼したと書いた。

著書はまだ出版されておらず一部を公表しただけだが、現職大統領がスパイ行為を働きt工作員のようなことをしていた。

トランプは北朝鮮の金正恩とも取引をし、非核化したら日本が金を払うなどと言っていたようだ。

トランプは日本に関して米軍駐留費8500億ドルも払わせる計画で、まさにATM扱いしていた。

安倍首相は外交駆け引きがまったく分かっていない人なので、柴犬のように忠実に振舞い完全に舐められた。

こんな時トランプに重く扱ってもらいたいなら、北朝鮮のように核武装してアメリカに突きつけるのが正解。


そこまで度胸がないならマクロンやメルケルのように米国と対立姿勢を表明するのが良い。

国際社会では「敵対すれば重く扱われる」「従順であれば軽く扱われる」のは常識です。

例えば韓国は日本と敵対してきたので70年間特別待遇を受けてきたし、台湾は親日政策を取ったから軽く扱われている。


もし台湾が核武装して慰安婦像を世界中に建てていたら、今頃韓国より発展していたでしょう。

トランプは当たり前の事をして敵国の中国と北朝鮮を重く扱い、従順な日本をペット扱いした。

アメリカではワイロを受け取るのは違法ではなく、それが敵国の工作員からでも誰も問題視しません。

アメリカでワイロを集めるのは人望

トランプが大統領選を戦っていたころ、民主党のヒラリーと中傷合戦を展開していました。

その中に面白い事実があり、ヒラリーとビルのクリントン夫婦は大統領時代から慈善団体を運営していました。

慈善団体とは実際には政治家の集金団体で、ここに募金しないとクリントン大統領やヒラリー国務長官に面会できなかった。


逆に募金をすればギャングの親分でも中国のスパイでも誰でもクリントン大統領と面会できた。

クリントン夫婦はアメリカ政府公認のスパイだったわけで、中国や韓国や北朝鮮はこれを最大限利用して外交成果を上げた。

こういう事をやったのはクリントン夫婦やトランプだけではなく、アメリカの政治家はみんなロビー活動をしている。


ロビー活動を日本語で直訳すると「贈収賄」でアメリカではワイロを貰うのを罰する法律がありません。

アメリカの政治家がワイロで辞任に追い込まれたとか逮捕される話を聞かないが、ワイロは合法でみんなやっています。

大統領選ではいくらワイロを集めるかで勝敗が決まり、ワイロだと聞こえが悪いので寄付と言っています。


例えばメガバンクが安倍首相や黒田総裁に100憶円寄付したら大問題になるが、アメリカではまったく普通です。

外国人から寄付を受けても北朝鮮のスパイから大統領が金を貰っても、それを禁止する規則はありません。

さすが金の国アメリカというところです。

田中角栄もアメリカ人だったら問題にもなりませんでした

http://www.thutmosev.com/archives/83257625.html

5. 2020年6月26日 09:24:19 : Tjp29WtuHh : djdRUXBoYzFYYTI=[15] 報告
2020年06月26日
米中対立再開、中国ハイテク企業はすべて中国共産党の支配下


中国に民間企業は無く共産党と軍しかない。
こういう国と日米は対峙しているので甘ちゃんでは勝てない

画像引用:https://resize.indiatvnews.com/en/resize/newbucket/715_-/2020/06/huawei-1593021338.jpg

米中対立はトランプの演技か

米中対立はコロナ後の第二段階に突入しようとしており、試合前の駆け引きが活発化している。

米国内ではトランプ大統領に解任されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がトランプの暴露本を出版する。

トランプ大統領は中国の習近平に大統領選への協力を依頼し、米国製農産物を大量に買うよう勧めた。


見返りにトランプは「ウイグル弾圧を見逃す」と言ったというが、これが事実ならトランプはナチス以下という事になる。

トランプは「ウイグル人は強制収容所に入れれば良い」と言い、実際に中国はそうしているしアメリカは『見逃して』いる。

アメリカは表向き中国の少数民族弾圧を非難しながら、裏では見逃すことで見返りを得ていた。


こうした行為はトランプだけではなく、”人道派”のクリントン大統領はチベット弾圧を見逃して経済協力した。

オバマもウイグルやチベットを見逃す見返りに中国と経済協力していたし、一皮剥けば同じ穴のムジナだ。

トランプ大統領もそうだった訳で、国際社会とはこの程度の人たちによって構成されている。


とは言え大統領がどう考えようともアメリカの利害は中国を衰退させ潰す事にあり、そうしないとアメリカが亡ぶ。

もし1945年にアメリカが日独を潰せなかった世界を考えると、おそらく日独を中心に世界は動いていたでしょう。

アメリカが消滅する事はなかっただろうが、その後の戦後世界でアメリカは超大国になれなかった。

米中対立はトランプが中国のスパイでも変わらない

第二次大戦後にアメリカはソ連と冷戦を戦ったが、これも負けたらアメリカが大国でなくなる歴史的戦いだった。

途中で何人かソ連に譲歩したり取引する大統領が居たが、アメリカとソ連どちらかが消滅するまで戦いは続いた。

今度は中国であり、アメリカが経済競争に負けたら超大国でなくなり、ハワイやミッドウェーは「中国領」になるでしょう。


アメリカの防衛線は西海岸まで後退してしまい、もはや中国と戦う力は喪失してしまう。

事態は日米戦や米ソ冷戦の時と何も変わっておらず、変わったのはメンバー構成だけです。

仮にトランプが中国のスパイで次々に譲歩戦略を取ったとしても、アメリカの利害は変わりません。


米国防総省は最近、ファーウェイなど20社を「中国軍管理下にある企業」と名指しで指定した。

中国は民間部門と軍事部門の境界線を曖昧にして、多くのハイテク企業などを実質的な支配下に置いていると指摘した。

米軍は20社しか指定しなかったが、実際には「すべての中国企業」が共産党の支配下にある。


中国政府が許可したあらゆる国内企業は社内に共産党があり、中国共産党からの指示を受けて会社を管理している。

これはトヨタやホンダの中国合弁企業も同じ事で、共産党の管理下に置かれている。

中国に資本主義や民主主義は無く、あるように見せかけて外国を騙しているだけです
http://www.thutmosev.com/archives/83277493.html

6. 2020年6月26日 14:46:28 : Tjp29WtuHh : djdRUXBoYzFYYTI=[17] 報告
ボルトンが回顧録で暴露 トランプと“外交のアベ”の嘘八百(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/654.html

2020/06/26 日刊ゲンダイ


安倍首相は勇んでイランのハメネイ最高指導者と会談…(当時のトランプ米大統領とボルトン大統領補佐官、NYでは暴露本が平積み=右下)/(C)ロイター=共同

 昨年9月にトランプ米大統領に解任されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の回顧録「それが起きた部屋」が、安倍政権を直撃している。“外交のアベ”のお粗末な実態を次々に暴露しているのだ。

 ボルトンが「トランプと最も個人的な関係を築いている」と評する安倍首相は、本の中に100回以上も登場。米朝首脳会談を巡るやりとりにはア然だ。昨年2月のハノイ会談は物別れに終わり、「内閣の最重要課題」に掲げる拉致問題でトランプに支援を求める安倍首相にとっても、気が気でない状況だったはずだが、4月末に訪米した安倍首相はトランプをベタ褒めしていた。

<安倍は文在寅とはほぼ正反対の見解をトランプに示した。トランプが「ハノイで席を蹴った評価は高いんだ」と言うと、安倍は「結果は前向きなもの。席を蹴ることができるのはアナタだけ」と同意。「制裁を維持し、安易に譲歩しないことが大切です」と繰り返し強調した。安倍が「時間はわれわれの味方」と言うと、トランプも「その通り」と応じた>

 直後の会見で安倍首相は「次は私自身が、金正恩委員長と向き合い、解決する」とお決まりのセリフ。本当に2人は似た者同士。政権浮揚しか頭にないのがよく分かる。

 1カ月後の5月、令和初の国賓として再来日したトランプは安倍首相に緊張が続くイランとの“橋渡し”を依頼。ボルトンは当時をこう振り返る。

<失敗に終わる可能性が高い役割を安倍に押し付けたのは明らかなように思えた。安倍は注目を高めるため、イラン訪問を大阪G20サミット前の6月中旬と考えていた。トランプ訪日前、一足先に日本で会った安倍は「トランプの頼みでイランに行く。役に立てる見込みがある」と強調した。私はこのアイデア自体がひどいと思っていたが、とても口にできなかった>

 G20の2週間前、安倍首相は勇んで「41年ぶりの首相訪問」に臨み、最高指導者のハメネイ師と会談したが、「トランプ氏は意見交換するにふさわしい相手ではない」と突っぱねられる大失敗だった。

「特攻隊の生き残り」が大好物

 トランプは安倍首相の父親の安倍晋太郎元外相が「特攻隊の生き残り」というエピソードを好み、支持者向け集会でもなぜか話題にしている。

 ボルトンは<日本人がいかにタフか、とりわけ安倍がタフかを説明するのに使っていた>とし、こう書いていた。

<トランプはある時、「安倍の父親は天皇のための任務を遂行できなくてガッカリしていたんだぞ」と言った。父親がカミカゼ特攻を成功させていたら、安倍がこの世に存在しないことに気が付いていないようだった>

 なんだか切ない……。

7. 中川隆[-12218] koaQ7Jey 2020年6月27日 05:06:15 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[4] 報告
<ボルトン回顧録の衝撃>世紀の俗物大統領のカモにされてきた亡国首相(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/639.html


ボルトン回顧録の衝撃「日米蜜月」どころかカモじゃないか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275058
2020/06/24 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による


ゴルフクラブを背負った“カモ”(C)JMPA

 何が何でも出版を止めたかったわけだ。米国のボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が上梓した回顧録。トランプ政権の内幕を詳細につづった“暴露本”を巡り、政権側は「機密が含まれている」とワシントン連邦地裁に出版差し止め命令を求めたが棄却され、予定通り23日(現地時間)に出版された。

 2018年4月に大統領補佐官に就任した強硬派のボルトンは、トランプ大統領との意見対立から昨年9月に解任された。大統領執務室で起きた出来事を振り返った衝撃的な内容は、米国だけにとどまらず世界中に大きな波紋を広げている。

 日本に関する記述にも「ギョッ」とする。592ページに及ぶ回顧録には安倍首相の名前が100回以上も登場。多くは、トランプに舐めに舐められ、従うだけの“忠犬”としての姿だ。

 とりわけ情けないのは、在日米軍駐留経費の日本側負担「思いやり予算」について。ボルトンは昨年7月に訪日し、谷内正太郎国家安全保障局長(当時)と会談した際、思いやり予算の大幅増額を要求。トランプの意向として、現在の4倍以上にあたる年間80億ドル(約8500億円)の負担を求めたと記した。

 帰国後、トランプはこう指示したという。

「米軍を撤収させると脅せば、非常に強力な交渉上の立場を得られる」

 まるでチンピラのような言い草だ。トランプは北朝鮮のミサイル実験にも言及し、「(日韓両国に)お金を要求する良いタイミングだ」と話したというから、もう言葉も出ない。とことん、同盟軽視の「自分ファースト」大統領である。

 思いやり予算に関するボルトン証言について、安倍政権は「全く承知していない」(菅官房長官)、「政府として要求があったことはない」(河野防衛相)と全面否定。しかし、どちらの言い分を信じるのか迷う人はいないだろう。

この4年、ずっと務めたパシリ役

 ただでさえ、安倍政権は米国の言われるがまま。不要不急な高額兵器を言い値で“爆買い”。事実上の日米FTAでは平然と日本の農業を売り渡す。トランプが来日すれば、国賓待遇で税金を使って盛大にもてなした。今さら法外な思いやり予算を吹っ掛けられても何ら不思議ではない。

 ボルトンは米国とイランの緊張激化を受け、トランプが昨年、安倍に仲介を要請した際の内情も明かしている。日本の現職首相のイラン訪問は41年ぶりで、米国とイランの緊張緩和を促す狙いも成果ナシ。そもそもトランプは仲介を要請しながら成功への期待はゼロ。案の定、失敗に終わると、安倍に米農産物の輸入拡大の方がはるかに重要だと訴え、早期の輸入増を迫ったというのだ。

 いやはや、安倍はトランプに完全にカモにされ、パシリ程度にしか見られていないのである。経済アナリストの菊池英博氏はこう指摘する。

「安倍首相は『日米蜜月』を強調しますが、その実態は米国の対日貿易赤字の穴埋めに日本の富を毟られるだけ毟られてきただけ。安倍首相には思想も理念もなく、米国の言いなりになれば政権を潰されないとかたくなに信じている。まさに亡国首相です。そもそも在日米軍が日本から土地の提供を受けた上で、守っているのは主に米国です。思いやり予算の増額はあり得ません。安倍首相は4年前の大統領選直前にヒラリー候補とツーショット写真に収まったものの、トランプ氏がまさかの勝利。その負い目からトランプタワーを慌てて訪れ、ゴルフクラブを贈って以来、足元を見られている印象です」

 思いやり予算の増額交渉は11月ごろから本格化する予定だが、この調子だと、安倍は法外な要求を受け入れかねない。


目立ちたかっただけ(C)聯合=共同

永遠の属国化を前提にヨイショと税金献上

 ボルトンが暴いた米朝首脳会談の実態にも、あきれてしまう。トランプは自身が注目されることに執心し、中身や結果は二の次。歴史的会談は単なる政治的演出に過ぎなかった。

 18年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談で、トランプは事前に「これは宣伝のためだ」「中身のない合意でも署名する」と発言。ボルトンは「完全な非核化」の実現よりも自らのアピールに関心があったと指摘する。

 19年2月末のハノイで開かれた2回目の会談で、トランプはロシア疑惑を巡る元側近の公聴会からメディアの関心をそらすことに気を取られてばかり。金正恩・朝鮮労働党委員長が寧辺の核施設の廃棄と引き換えに国連制裁解除の提案に固執すると、側近たちに「スモールディール(部分合意)と席を立つのはどちらが大きな記事になるか」と尋ねてきたという。

 昨年6月の3回目もメディアに注目されることが動機とし、ボルトンは「トランプ氏は個人の利益と国益が区別できない」と猛批判。そんな世紀の俗物大統領にすがり、拉致解決を懇願してきたのが安倍その人だ。

 結局、トランプが「席を立つ」ことを選んだ2回目の会談後の昨年4月、安倍は首都ワシントンを訪問。回顧録によると、安倍は交渉決裂の判断に同意し、トランプを「交渉の場外に出ていくことができる唯一の人間だ」と持ち上げていた。必死でトランプをヨイショしながら、国民に黙って巨額のマネーを渡す準備も怠らない。北が非核化した場合、トランプは日韓両国にその対価を分担するよう希望し、日本もその意思を示していたのだ。

 昨年7月、ボルトンは日本と韓国を順に訪問した際を振り返り、「私の考えでは、その時点で日本は北朝鮮に相当な金額の小切手を切る準備ができていた」と明らかにしている。

互いに「やっている感」演出の共犯関係

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。

「散々トランプ大統領をおだて上げ、国民には秘密の小切手を用意しながら、当のトランプ本人は目立ちたがりで、本気で北朝鮮問題を解決するつもりはない。『やっている感』の演出は安倍首相のオハコですが、上には上がいるということ。そんな相手に拉致問題の解決をお願いするとは漫画のような滑稽さですが、本気で解決する気がないのは安倍首相も同じ穴のムジナ。拉致解決をトランプ氏に頼りきっている時点で本気度はうかがえません。つまり、両者は互いに『やっている感』を演出する共犯関係で、安倍首相は被害者家族を振り回しているだけです」

 ボルトン回顧録は、トランプの常軌を逸した人間性を暴くと同時に、日本のトップの裏の顔もえぐり出している。

 国内では“外交のアベ”を強調する一方で、裏ではひたすらトランプにひれ伏し、こっそり巨額の税金献上すら、いとわない。そんなミジメな姿をおくびにも出さない典型的な内弁慶。ボルトン回顧録が世界に訴えるのは、日本国民を愚弄する二枚舌首相の本性でもある。政治評論家の森田実氏が言う。

「トランプ政権の報復を恐れ、日本政府は回顧録の内容を否定せざるを得ませんが、命がけの告発は全て真実と理解すべきです。特に思いやり予算の増額要求について、米国側の当事者が明確に認めたのは大きい。沖縄の世論を無視した辺野古基地建設の強行に加え、法外な税金まで差し出すつもりなのか。いつまで米国の言いなりとなるのか。国民的議論を起こす必要があります。ボルトン氏が安倍首相を『世界のリーダーでトランプ大統領と最も個人的な関係を築いている』と評したのは皮肉な話で、世界で最も尻尾を振っていることの裏返し。永遠の属国化を前提にした安倍首相の振る舞いが世界の多くの人に知られること自体、日本の国益とプライドを損ねています」

 ボルトンの暴露本を機に、沖縄を中心とした倒閣運動のうねりが起こらなければ嘘である。

8. 2020年6月27日 07:44:59 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[10] 報告
明治大学海野教授がボルトン暴露本を解説
海野素央 (明治大学教授、心理学博士)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20041



ニューヨークの書店バーンズアンドノーブルに平積みされた『それが起きた部屋(The Room Where It Happened)』(REUTERS/AFLO)

 今回のテーマは、「ボルトン回顧録は米大統領選挙に影響を及ぼすのか?」です。ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が6月23日、回顧録『それが起きた部屋(The Room Where It Happened)』を出版しました。

 ボルトン前大統領補佐官は、11月3日の米大統領選挙の前に出版することを強く望んでいたと言われています。また、ボルトン氏がドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判で証言を行わなかった真の理由は、回顧録の影響力を最大限にするためだったのではないかという憶測を呼んでいます。

 ボルトン氏はトランプ大統領の言動を、実に詳細に描いています。おそらく、常に所持していた黄色のノートに記した大量のメモに基づいてこの回顧録を書いたのでしょう。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス及び大阪でのG20サミット(20カ国・地域首脳会合)に合わせて行われた米中首脳会談で、トランプ大統領は中国の習近平国家主席とどのような会話を交わしていたのでしょうか。ベトナムの首都ハノイ並びに南北非武装地帯(DMZ)で開催された金正恩朝鮮労働党委員長との会談の本当の目的は何だったのでしょうか。本稿ではボルトン氏の回顧録に基づいて、米中及び米朝首脳会談に焦点を当てます。


トランプの表裏

 ボルトン氏によれば、2019年に大阪で開催されたG20サミットの際の米中首脳会談で、習主席は米国の政治家が今日の米中関係を新冷戦だと呼んで、誤った判断をしていると指摘しました。トランプ大統領は政治家を民主党議員だと思い込み、習主席に賛意を表しながら同党の中に中国に対する敵意があると述べたと、ボルトン氏は振り返っています。

 その後でトランプ大統領が突然、習主席に中国経済は大統領選挙に影響を与えるとそれとなく言い、次の大統領選挙で勝つことを確実にするために、米国産の農産物の購入を熱心に頼んだというのです。ボルトン氏は、トランプ氏が農家の票と中国が米国産の大豆と小麦を購入することが重要だと強調したと明かしました。

 ただこの箇所についてボルトン氏は、トランプ大統領の正確な言葉で出版したかったが、出版前の政府による検閲プロセスの中で、別な方法で表現することになったと記述しています。

 米中西部アイオワ州及びウィスコンシン州などの農家は、トランプ大統領の極めて重要な支持基盤です。農家の票を固めて大統領選挙を有利に戦うには、中国による米国産の農産物購入が鍵を握ります。トランプ氏は昨年、演説の中で中国が米国産の農産物を大量に購入するので、農家は大きなトラクターと土地を買ったらどうかと勧めていました。

 トランプ大統領は米中貿易戦争において中国からの輸入品に容赦なく関税を課して厳しい態度をとり、表では有権者に「強いリーダー」をアピールしています。しかし裏では、習氏に「懇願」していたのです。回顧録でトランプ氏の表裏のある行動が明らかになりました。


「手玉」と「無知」

 ボルトン氏は米ABCニュースとのインタビューで、トランプ大統領は外国首脳にとってあやつりやすく、しかも驚くほど知識がなかったと率直に語りました。

 回顧録には18年12月にブエノスアイレスで開催されたG20サミットの際の米中首脳会談で、習主席がトランプ大統領に「あなたと一緒にもう6年間仕事をしたい」と伝えたと記されています。これに対して、トランプ大統領は「米国民は憲法で大統領の任期を2期までに制限しているのを廃止するべきだと語っている」と返事をしたというのです。

 同年12月19日に行われた米中首脳による電話会談においも、習主席はトランプ大統領に米憲法を修正して、大統領職に長く就いてもらいたいと述べたと、ボルトン氏は書いています。このあたりは、トランプ大統領を快適にして手玉に取ろうとする習主席の思惑がはっきり見えます。

 ボルトン氏は回顧録の中で、トランプ大統領が恥をかくような発言を紹介しています。例えば、トランプ氏が習主席に「あなたは300年の歴史の中で最も偉大なリーダーだ」と告げ、数分後に「中国の歴史の中で最も偉大なリーダーだ」と言い直したと書いています。米国は建国243年ですが、中国には3000年以上の歴史があります。

 さらに、トランプ大統領は民主化を求めて北京の天安門に集まった学生や市民を軍隊が武力行使で鎮圧した天安門事件に関して、「15年前のことは気にしない」と、ボルトン氏に語りました。天安門事件は1989年6月に起こりました。ボルトン氏は回顧録の中でトランプ氏の無知を指摘しています。


「席を立った」本当の理由

 19年2月にハノイで開催された2回目の米朝首脳会談に向けた事前のミーティングの中で、トランプ大統領は「席を立ってもOKだ」と述べていたと、ボルトン氏は記しています。同氏によれば、トランプ氏は金委員長との会談に当たり、完全な非核化と全面的な制裁解除を取引する「ビック・ディール」、部分的な非核化と制裁緩和を取引する「スモール・ディール」及び「席を立つ」の3つのカテゴリーに分類していたと明かしました。

 ビッグ・ディールに関してトランプ氏は、金委員長は完全な核放棄は受け入れないので実現は難しく、視野に入れていませんでした。一方、スモール・ディールは政治的に受け入れが困難でなので、拒否したというのです。そこで、浮上したのが「席を立つ」です。

 ボルトン氏の観察によれば、トランプ大統領は元顧問弁護士マイケル・コーエン氏のロシア疑惑に関する米議会での公聴会の報道をかき消すことに懸命でした。ハノイでの米朝首脳会談が「劇的な結果(dramatic outcome)」に終われば、目的を達成できるとみていました。そのためには、「席を立つ」が最も適切な選択肢であった訳です。

 ボルトン氏はハノイでのトランプ大統領の言動についても明かしています。トランプ氏はワシントンで開催されているロシア疑惑の公聴会を観るために、ハノイでのブリーフィングをキャンセルしました。

 金委員長との1時間の会談を終え、30分の休憩に入ると、トランプ氏は部屋に戻って、即座に米FOXニュースでコーエン氏の証言と米朝首脳会談の報道を確認しました。トランプ支持者がコーエン公聴会と首脳会談をFOXニュースで観ていたからでしょう。それほど、ワシントンでの動きが気になっていたのです。

 2回目の米朝首脳会談の結果について、ワシントンでは北朝鮮の罠に嵌って彼らに有利な合意をするよりもマシだったというトランプ大統領に対する一定の評価がありましたが、実は会談の決裂は「計画的」であったのです。



記念撮影と再選

 ボルトン氏は回顧録で19年6月30日に、南北非武装地帯で開催された米朝首脳会談に関しても言及しています。同氏によれば、トランプ大統領の動機は、非武装地帯での金委員長との記念撮影でした。再選の選挙に有利に働くからです。

 そう言えばトランプ大統領は最近、記念撮影で物議を醸しました。ホワイトハウス周辺に集まった反人種差別の抗議活動家を催涙ガスやゴム弾で追い払った後、徒歩で教会に向かい、聖書を掲げて記念撮影を行いました。このときも選挙目的でした。支持基盤のキリスト教福音派にアピールしたからです。

 ボルトン氏は、トランプ大統領のすべての意思決定は再選に動機づけられたものであると指摘しています。そのうえで、トランプ氏は私益と国益の区別がつかないと結論づけました。


共和党保守本流はどう出るか?

 以前説明しましたが、共和党保守本流の中にジョー・バイデン前副大統領を支持する動きがあります。レーガン及びブッシュ親子に仕えたボルトン氏の回顧録は、国益及び同盟国重視の保守本流から一定の支持を得て、バイデン氏にプラスに働く可能性が高いです。

 故ジョン・マケイン上院議員(共和党・西部アリゾナ州)の選挙参謀らが立ち上げた「リンカーン・プロジェクト」は、すでにボルトン氏の回顧録の内容を参考にして、ビデオ広告を打ちました。その中で、「犬のようにトランプは、再選するために習に助けを求めて懇願した」と、有権者に訴えています。
 このように、回顧録は反トランプの選挙運動に利用されています。ボルトン氏の狙い通りかもしれません。

 今回の大統領選挙は、共和党保守本流の票が、バイデン氏に流れるのかに注目です。




9. 中川隆[-12215] koaQ7Jey 2020年6月27日 08:27:32 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[12] 報告
ボルトン暴露本が明かす日米韓関係の光と影
高濱 賛 2020/06/27


© JBpress 提供 満面の笑みを見せるトランプ大統領と安倍首相


米国内よりも世界に強烈なインパクト

 ジョン・ボルトン前大統領補佐官の回顧録『The Room Where It Happened: A White House Memoir』(それが起きた部屋:ホワイトハウス回想録)は、米国内というよりも世界中のトップやメディアに強烈なインパクトを与えている。

 理由は2つある。

 一つは、ボルトンという頭脳明晰な学者兼外交官が身近で目撃したドナルド・トランプという稀有な大統領の実像・虚像が明かされているからだ。

 もう一つは、ボルトンという共和党歴代政権で常に日の当たる場所に身を置き、超タカ派思想を各政権に植えつけてきた外交のエキスパートが、何を見聞きし、どう分析していたかへの関心だ。

 メモ魔と言われるボルトン氏が機密情報漏洩スレスレに公開した中身も興味深い。

 どの国の指導者たちも対外交渉の中身は自国民には明かさないからだ。
 特に目につくのは韓国の文在寅大統領周辺と韓国世論の騒ぎようだ。今にも政権がぶっ倒れそうな感じすらする。

 在韓米軍駐留費交渉や米朝首脳会談の経緯を巡ってボルトン氏が暴露した裏話は、事実なら、文在寅大統領の政治生命は危うい。

 さらに言えば、ここまで書かれてしまった北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長や金与正党第一副部長はどんな顔をしているのだろう。

 この本に書かれていることは真実であり、事実なのだろうか。

 米テレビ局のインタビューで、「ホワイトハウス在任期間のノートはすべて破棄されたのに500ページもの本をどうして書けたのか」と聞かれたボルトン氏は、「私は生まれつき記憶力が良いからだ」と平然と答えている。
 ボルトン氏はイエール大学首席卒業の秀才。在学中には州兵予備役として入隊、陸軍予備役としてベトナム戦争に従軍する寸前までいっていた。
(このへんは仕えた大統領がすべて兵役を忌避していたのは大違いだ)
 その後、エール大学法科大学院で法務博士号を取得している。
 根っからの共和党員*1で、ロナルド・レーガン第40代大統領の下で司法次官、国務次官補などを歴任するなど要職をこなした。
*1=2014年以降、共和党の現職上下両院議員に政治資金を提供、2020年の上下両院選に再出馬している現職議員数人に選挙資金を出している。
https://www.thedailybeast.com/john-bolton-is-a-pariah-but-will-republicans-still-take-his-cash
 2003年のイラク侵攻では他のネオコン(新保守主義者)学者・官僚とともに旗振り役を演じた。
 今ではイラク侵攻は「間違った戦争」という概念が米国では定着している。
 ボルトン氏をよく知る主要シンクタンクの上級研究員K氏はこう指摘している。
「当時ブッシュ政権(子)で国務、国防両省の要職についていたネオコンはイラク戦争の『戦犯』として一掃されてしまった」
「そうした中でもボルトン氏はどっこい生き残った。トランプ大統領に拾われて最終的には国家安全保障担当補佐官にまで上り詰めた。それだけにリベラル派や主要メディアからは目の敵にされてきた」
「今回なぜ本を書いたのか。真意は分からない。トランプ大統領が違憲すれすれのことを外交でやっていたと批判しているが、それならなぜ2019年12月の下院司法委員会で証言しなかったのか」
 米国内でトランプ大統領の「犯罪」を追及するリベラル派の面々もその点が引っかかっている。
 軽いタッチで米政治社会を鋭くえぐるワシントン・ポストの女性コラムニスト、アレクサンドリア・ペトリ氏はこう辛辣にコメントしている。
「ボルトン氏の投げた手投げ弾は、言ってみれば飼っている子犬が大事にしているクッションに粗相をしたようなもの」
「もはや驚きもしない。しかしがっかりしている」
「見聞きしたすべての情報を下院で証言する代わりに本を書くためにとっておいたのだから」
https://www.washingtonpost.com/opinions/2020/06/18/heres-what-truly-shocking-revelation-would-sound-like-john-bolton/
 ボルトン手投げ弾で一番ショックを受け、慌てふためいているのは韓国の文在寅大統領だろう。
 文在寅大統領がこれまでやってきた対北朝鮮交渉が独りよがりで思い込みが激しく、文在寅大統領自身、お粗末な仲介者だったことを露呈しまったからだ。
 韓国の有力紙、東亜日報は「北朝鮮の非核化詐欺、韓国のお粗末な朝鮮半島運転者論や仲介論が虚像であることが暴露された」と大上段から構えた社説を載せている。
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20200623/2099449/1/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E9%9D%9E%E6%A0%B8%E5%8C%96%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%80%81%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%B2%97%E6%9C%AB%E3%81%AA%E4%BB%B2%E8%A3%81%E8%80%85%E3%81%AE%E8%99%9A%E5%83%8F%E3%82%92%E6%9A%B4%E9%9C%B2%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3%E5%9B%9E%E9%A1%A7%E9%8C%B2
日本について最も書かれた暴露本
 日本や安倍晋三首相に関する記述もふんだんに出てくる。
 米歴代大統領や閣僚経験者たちの回想録で、これほど日本の首相や日本関連の下りが出てくる本は稀有だ。
 すでに既報済みだが、日米関連政策に関するものとしては、2021年以降の在日米軍駐留費の日本側負担「思いやり予算」を巡る情報がある。
 これはボルトン氏の独断と偏見で書かれた「事実」だ。
 ボルトン氏が昨年7月に訪日した際、日本側にトランプ大統領が年80億ドル(約8500億ドル)を望んでいることを伝えた。
 2020年度予算に計上された「思いやり予算」は約1993億円だ。トランプ大統領の意向として日本にその4倍以上を望んでいるというわけだ。
 この80億ドル要求説はこれまでにも米メディアでは報じられているが、実名で当時の政府高官が明かしているのは初めてだ。
 ボルトン氏の日本政府への伝達が公式なのか、どうかは分からない。
 菅義偉官房長官は「増額を要求された事実はない」と否定している。少なくとも日米外務・防衛事務レベルでこうした提案が米側から出されたものではないということだろう。
「思いやり予算」を定める日米特別協定更新に向けた交渉は年内にも本格化する。その場で米側は80億ドルを要求するということなのかもしれない。
 ボルトン氏はさらにこう続けている。
「(私は80億ドルという数字を挙げたが)トランプ氏だけが彼の満足する数字を知っている。だから本当の数字を推測することは無意味だ」
「ただ(日本や韓国に対して)前もって数字を示し、警告することがトランプ氏の要求に対応する機会を(日本や韓国に)与えた」
「トランプ氏は(私に)駐留米軍を撤収するぞと脅すことで(日本や韓国との駐留経費の)交渉でこちらの立場を有利にできると語っていた」
トランプ大統領が頻繁に電話する外国首脳
 トランプ大統領は安倍晋三首相に頻繁に電話をしてきた。なぜか。
 米主要メディアのホワイトハウス詰め記者の一人、W氏はその理由についてこう指摘する。
「トランプ大統領は側近でも自分の言うことを黙って聞いてくれる人が好きだ。外国首脳でも同じ」
「安倍首相は聞き上手で、トランプ氏の話をよく聞いてくれるからだろう。トランプ氏は反論されるのが大嫌いだった。安倍氏は反論しないからだろう」
 しかし、どうもそれだけではなさそうだ。
 ボルトン氏は著書の中で安倍氏についてこう書いている。
「トランプ氏が世界中のリーダーで最も個人的に仲が良かったのはゴルフ仲間でもある安倍晋三首相だ」
「英国のボリス・ジョンソン氏が首相になり、(最も仲の良いリーダーは)安倍氏と肩を並べることになった」
「トランプ氏は、安倍氏の父親(安倍晋太郎氏)が旧日本軍のカミカゼ・パイロットだったことについて話をするのが好きだった」
「トランプ氏は日本人がいかにタフであるか、特に安倍氏はタフだと言っていた」
「安倍氏の父(安倍晋太郎氏)は特攻隊志願兵として天皇陛下のために命を捧げるつもりだったが、それを果たすことはできなかった*2。もし戦場に赴いていれば、今の晋三(1954年生まれ)はこの世には生まれていなかった」
*2=安倍晋太郎氏は1944年、東京大学入学後、学徒出陣として徴兵され、特攻隊に志願。45年、少尉任官直前に父親の安倍寛氏に「この戦争は負けるだろう。敗戦後の日本が心配だ。若い力が必要になる。無駄な死に方はするな」と止められて諦めた。
 なおトランプ氏は安倍首相の父親が特攻隊志願だった話を2019年8月、ニューヨークで開かれた政治資金集めの会合の席上、明かしている。
https://nypost.com/2019/08/09/trump-cracks-jokes-about-rent-control-kamikaze-pilots-at-hamptons-fundraiser/
 トランプ氏がこの話をどこから「仕入れた」のかは定かでない。安倍氏との初対面の時に国務省あたりが情報を入手し提供したのか。
 いずれにせよ、沈思黙考するのは苦手。思いついたことは何でも口にするトランプ氏が安倍氏についての情報をこうした形で入手していたとは驚きだ。
 と同時に、日本といえば、すぐ思い浮かべる「真珠湾奇襲」のトランプ氏がカミカゼ・パイロットに日本人の勇猛果敢さを見出し、それを安倍氏に投影させているというのも興味深い。
 日米を往復しながら日米関係を時系列的に分析している日本人研究者のY氏はこう言う。
「平均的な日本人の『トランプ観』は、ハチャメチャな男で世界中が迷惑をしているが憎めない男。日本人はトランプ氏が好きなのか嫌いなのか分からない」
安倍氏は対北朝鮮非核化、拉致では不変
 こうした安倍氏の父親譲りのタフネスぶりをボルトン氏は何度か、目撃している。
「安倍氏は金正恩氏を全く信用していなかった。日本は非核化と拉致問題について(金正恩氏から)具体的で明確なコミットメントを望んでいた」
「安倍氏はトランプ氏に『あなたはバラク・オバマ前大統領よりもタフだ』と強調した。今こそ、その点をトランプ氏に想起させる必要があると考えていたし、そのことを示した」
「シンガポールで行われた米朝首脳会談に先立ってワシントンでトランプ大統領と会談した安倍首相は北朝鮮について、『非常にタフでずる賢い』と言い切った」
 安倍氏は、『北朝鮮にはまず具体的な措置をとるべきだ。(我々は)安易に北朝鮮に対する制裁を解除すべきではない。今解除すべき必要などない』と忠告した」
 だが良いことばかりではない。
 ボルトン氏は2019年6月、安倍首相がイランを訪問した際の裏話を明かしている。
「後になって知ったのだが、トランプ氏は安倍氏に米国と(日本とは友好関係にある)イランとを取り持つように依頼した」
「2019年5月、私が東京で安倍首相に会った際、同氏は『トランプ大統領からの要請なので、イランを訪問する』と明かした」
「その直後の5月27日、東京で行われた日米首脳会談で安倍首相はトランプ氏にイランを6月に訪問すると伝えた」
「トランプ氏は、それを聞いて椅子から滑り落ちはしなかったし、大事な点を聞き逃してはいなようだったが、深い眠りに落ち込んでいた(つまり安倍氏が話している最中に居眠りをしていた)」
「安倍氏がイランの最高指導者、アリー・ハメネイ師と会談している最中、イラン沖で日本などの海運会社が運航するタンカーが攻撃された」
「イランは安倍氏に平手打ちする形で、日イラン首脳会談は完全な失敗に終わった」
「安倍氏は帰国後、トランプ氏と電話会談した。トランプ氏は『協力には感謝する。だが個人的には日本に米国の農産物をもっと買ってもらう方が重要だ』と、(自らが安倍氏に依頼した米国とイランとの関係を取り持つことなどよりも)すでに自分の関心事は(再選に向けた)農産物の輸出の話題に移っていた」
 朝令暮改、今朝言っていたことは夕方にはころりと忘れしまう。しかも最大関心事は常に2020年の大統領選でいかにしたら再選するか、そのために支持層に益となることを外交の主軸に据える。
 トランプ氏の外交について、ボルトン氏がこう言い切っているゆえんだ。
「トランプ氏には個人的な利益と国家の利益、つまり国益との違いを分別することができないのだ」
文在寅大統領:
「自衛隊には絶対に韓国の土を踏ませない」
 日韓関係のくだりでは、文在寅大統領の生の声が出てくる。
 ハノイでの米朝首脳会談後の2019年4月11日、ワシントンで米韓首脳会談が行われた。
「トランプ大統領は、ワーキングランチで文在寅大統領にこう尋ねた。『韓国は同盟国として日本と共に戦うことができるか』」
 これに対して文在寅氏はこう答えた。
「日韓で合同軍事演習はできる。しかし日本の兵力(自衛隊)が韓国の土を踏むことには韓国国民に(日韓併合時の)歴史を思い出されることになる」
 トランプ氏はさらに質問した。
「万一我々が北朝鮮と戦わなければならない状況に立ち入ったら、どんなことが起きるか。韓国は日本の参加を受け入れることができるか」
 文在寅氏は答えた。
「日本の兵力が韓国の地に足を踏み入れない限り、韓国は日本と一つになって戦う」
 韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長はボルトン暴露本に書かれた韓国関連部分についてこう指摘している。
「この本に書かれている相当部分は事実を大きく歪曲している」
「米韓両国政府間の相互信頼に基づいて(首脳会談をはじめとする政府間で行った)協議した内容に一方的に公開することは外交の基本原則に反する。今後の交渉に向けた国家間の信義を著しく殷損しかねない」
https://time.com/5856977/south-korea-john-bolton-book-kim-jong-un/
 トランプ大統領の超側近、マイク・ポンペオ国務長官はボルトン氏の暴露本について刑事上の責任を負うべきだと、6月23日のフォックス・ニュースとのインタビューで主張している。
「(現在情報漏洩罪など数十件の容疑で米連邦捜査局=FBIが捜査している)エドワート・スノーデン元米国家安全保障局(NSA)元分析官のように国家機密情報を暴露すればどうなるか。ボルトン氏も同じ目に遭うだろう」
https://www.foxnews.com/media/pompeo-john-bolton-not-dissimilar-edward-snowden
日米同盟関係を壊されることだけは避けよ
 話をトランプ大統領と安倍首相との関係に戻す。
 おそらく歴代首相で米大統領とこれだけ親しくなった(つまり米大統領がこれほど日本の首相に親近感を感じて付き合ったという意味では)ドナルド・シンゾー関係は、レーガン大統領と中曽根康弘首相とが築き上げた「ロン・ヤス」関係の上をいっているかもしれない。
 その親密な関係は日本にとって役立ってきたのか。
 長年日米関係をジャーナリストしてフォローしてきたY氏はこう指摘している。
「安倍氏は一見、トランプ氏におもねっているようで環太平洋パートナーシップ協定(TPP)締結にしろ、地球温暖化防止のパリ協定残留にしろ、米国とは一線を画す形で日本としての主張は貫いてきた」
「貿易面でもトランプ氏は当初、対日貿易赤字700億ドルを何とかせよと言っていたが、今は引っ込めている」
「安倍氏はトランプ流外交、つまり言っていることとやっていることの間にある乖離をうまく見抜いている」
「日本にとっての対米政策の根幹とは、日米同盟を崩さぬこと。長い日米関係の中ではトランプ政権は、まさに片時で瞬間的なもの」
「中長期的はおろか短期的にも戦術も戦略もないトランプ大統領にその根幹をいじくってほしくない。そのためにトランプ氏がカミカゼ・パイロットの安倍氏の父が好きだ、ということで安倍首相が好きだと言うなら、それを利用すればいいことだ」
 超タカ派で権力主義者を嫌い、人権尊重主義者、つまり中国の習近平国家主席や金正恩朝鮮労働党委員長が大嫌いなボルトン氏が渾身の力を絞って書き上げた暴露本。
 百人百様の読み方がありそうだ。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/ボルトン暴露本が明かす日米韓関係の光と影/ar-BB161b83?ocid=ientp

10. 2020年6月27日 11:31:27 : h8mTljU3UM : anJWam1WWEd1bjI=[15] 報告
解任されたボルトンがトランプに反撃 暴露本の破壊力は大統領選を左右する?(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/857.html

2020年6月23日(火)13時40分 ロビー・グレイマー、ジャック・デッチ ニューズウィーク


ボルトンの回顧録は11月の大統領選にインパクトを与えるのか JONATHAN ERNST-REUTERS

<前大統領補佐官の回顧録では、トランプが再選を確実にするために他国政府に働きかけ、G20大阪サミットでは習近平に協力を懇願していたことも暴露されている>

議会による弾劾裁判にまで発展したウクライナ疑惑は、氷山の一角にすぎなかった。ドナルド・トランプ米大統領が再選を目指して外国政府に行った工作は、はるかに大掛かりなものだった──。

トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、大統領と衝突して解任されたジョン・ボルトンの新著『それが起きた部屋(The Room Where It Happened)』(6月23日発売予定)は、トランプが再選を確実にするため外国政府に協力を求めていたと書いている。

本書でボルトンは、トランプが中国の習近平(シー・チンピン)国家主席に対し、大統領選で接戦が予想される激戦州の農家の利益になるような貿易合意を締結することで自らの再選を確実にするよう依頼したと主張する。

6月17日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)への寄稿で、ボルトンは改めてトランプを糾弾した。その前日、ホワイトハウスは「国家安全保障に損害を与える」として出版差し止めを求めて提訴している。そのため本書が現状のまま出版されるかどうかはこの記事を書いている時点では不明だが、報道されている内容で世に出れば、トランプの再選戦略に大きな傷をもたらすことになる。(編集部注:6月20日、首都ワシントンの連邦地裁はトランプ政権による出版差し止めの訴えを棄却。『それが起きた部屋』は予定通り、23日に発売される予定)

ボルトンは592ページに及ぶ新著の大半を、外交における大統領の悪行を告発することに割いているようだ。いくつかの書評記事によれば、トルコ国営のハルク銀行と中国の通信機器大手の中興通訊(ZTE)に関する疑惑捜査を早めに切り上げようとすることで、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と習のそれぞれに取り入ろうとしたと書かれているという。

ウイグル人弾圧も容認

新著によれば、トランプのそうした動きの大半は自身の再選のためだった。「私の在任中にトランプが下した重要な決断に、再選の策略に関係のないものを見つけ出すのは困難だ」と、ボルトンはWSJに書いている。

大統領史の専門家からは、トランプのように国の政策と個人の政治的利益を混同するようなケースは前例がないという声が聞こえる。「腐敗した大統領は過去にもいた」と、著名な歴史家のジョゼフ・エリスは言う。「共和党の大統領はカネ、民主党はセックスに絡んで腐敗する傾向がある。しかし、トランプのような鉄面皮な振る舞いをする大統領は前代未聞だ」


阪で握手するトランプと習 KEVIN LAMARQUE-REUTERS

ボルトンによれば、トランプは対イラン制裁違反を摘発されたトルコのハルク銀行の捜査を止めるよう、ニューヨーク州連邦地方裁判所に介入すると約束した。ワシントン・ポスト紙による新著の引用によると、「トランプは、対処するとエルドアンに伝えた。(ニューヨーク州の)南部地区連邦地裁にはオバマ政権に任命された検事たちがいるが、自分が指名した顔触れにすげ替えれば問題は解消すると説明した」と、ボルトンは書いている。

昨年6月には大阪でのG20サミットで習との首脳会談に臨んだ際、再選への協力を直接求めたという。「トランプは驚いたことに、大統領選に話を移した。中国の経済力に言及し、大統領選での勝利を確実にしてほしいと懇願した」と、ボルトンはWSJに書いた。「彼は選挙における農家の票と、中国が大豆と小麦の購入を増やすことの重要性を強調した」

ボルトンによれば、トランプは中国による少数民族ウイグル人の弾圧も容認した。新疆ウイグル自治区で100万人以上のウイグル人が収容所生活を送る実態を、マイク・ポンペオ米国務長官は「世紀の汚点」と呼んでいるのだが。

「通訳だけが同席した場で習がトランプに新疆ウイグル自治区に収容所を建設した理由を説明したところ、アメリカ側の通訳によるとトランプは建設を進めるべきだと応えた。トランプはそれが正しい選択だと考えていた」と、ボルトンはWSJに書いている。

さらにボルトンは、トランプが大阪での習との会談で、民主党議員は中国に「非常に強い敵意」を抱いていると主張したと指摘している。

一方でトランプは、中国に対して自分に有利に動くよう公の場で求めたこともある。昨年10月、ホワイトハウスでの会見中に中国政府に対し、自身が再選を目指す大統領選での民主党候補になるとみられたジョー・バイデン前副大統領について、息子が中国で商取引をしていたことから中国政府はバイデン親子を調査すべきだと主張した。

影響はどこまで広がる?

トランプはこれ以前に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にバイデンの調査に乗り出すよう圧力をかけて同国政府への軍事支援を保留にしたとされる疑いで弾劾訴追された。だが、今年2月に無罪評決を受けた。

ボルトンは本書で、ウクライナへの働き掛けを取り上げてトランプの弾劾を求めた民主党の下院議員らへの軽蔑をあらわにしている。ただしこれは、調査対象をウクライナ疑惑に限定し、政治的な理由から事を急ぎ過ぎたためだ。ボルトンによれば民主党側の過ちは、トルコのハルク銀行や中国のZTEの調査など他の疑惑にトランプが介入しようとしたとされる件などを考慮しなかったことにある。

ボルトンの暴露は、11月の大統領選での民主党候補指名を確実にしたバイデンにとって新たな攻撃材料になる。ただし今まで数々のスキャンダルが浮上してもトランプ人気に陰りが見られなかったことを考えると、この回顧録によって共和党内の擁護派や熱烈な支持層がトランプを見限るかどうかは分からない。

今回の大統領選でトランプは中国を狙い撃ちし、武漢で最初に発生した新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで自分こそが中国政府に立ち向かう最良の指導者だというイメージを打ち出している。

「責任を負うべき国が1つある。中国だ」というのが、トランプ陣営の最近の選挙CMのキャッチコピーだ。「彼らは嘘をつき、真実を隠した」。トランプを支持する政治活動団体「アメリカ・ファースト・アクション」はミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアといった激戦州(前回2016年の選挙ではいずれもトランプが制した)で1000万ドルを投じ、「北京バイデン」というネガティブCMを流しまくっている。

回顧録の出版を阻止したいホワイトハウスは、同書には機密情報が含まれていると主張。ボルトン側がホワイトハウスと確認を重ねた詳細を明らかにして反撃すると、政権は出版差し止めを求めて提訴した。トランプはボルトンが機密情報を開示すれば「刑事犯罪上の問題」になるとした上で、「私との会話は全て機密情報だ」と言い放った。

トランプに反旗を翻した元側近はボルトンが初めてではない。ジェームズ・マティス前国防長官は先頃、「トランプは私の人生において、アメリカ国民に団結を促そうとせず、そのそぶりさえ見せない初めての大統領だ。トランプは私たちを分断しようとしている」と語った。

ボルトンの回顧録が大統領選をどれだけ左右するかは分からない。だが、影響が小さいと見なすのは無理がある。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2020年6月30日号掲載>

11. 2020年6月27日 19:09:09 : Cl3DoREmFE : ekRnaTFXaFBZZWM=[3] 報告
トランプ氏、コロナ感染拡大を「見て見ぬふり」 ボルトン氏が指摘
2020.06.25 Thu posted at 11:03 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35155835.html


「トランプ氏はコロナの感染を見て見ぬふり」ボルトン氏が指摘

ワシントン(CNN) ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)は24日、CNNの番組に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大に対するトランプ大統領の対応について、信頼していないと語った。感染拡大当初の対応にも触れ、トランプ氏は中国の習近平(シーチンピン)国家主席に関する悪いニュースを聞きたくないとの考えから「見て見ぬふり」をしていたとの認識を示した。

ボルトン氏はこの中で、「大統領は友人である習主席についての悪いニュースを聞きたくなかった」と指摘。トランプ氏が聞きたくなかった「悪いニュース」として、中国でのウイルスの隠ぺいや、米中通商合意への影響、米経済や自身の再選に影響が及ぶ可能性を挙げ、「これら全ての初期の兆候を見て見ぬふりをしたことが米国の対応能力を損なったと思う。今も損なっている」と述べた。

トランプ氏の新型コロナ対応を信頼しているかとの質問には、「信頼していない」と答えた。

ボルトン氏は、専門家が1月に問題を察知し始めて以降、政権は不安定な対応に終始してきたと指摘。大統領が今後も同じパターンをたどることに懸念を示し、「包括的な戦略の一部になっていない。米国ほどの規模の国であれば、州や地方自治体が大きな役割を担うべきだが、連邦レベルでの対応は一貫していない」と述べた。

ボルトン氏はCNNとのインタビューに先立ち、「The Room Where It Happened(それが起きた部屋)」と題した回顧録を出版した。同書をめぐってはボルトン氏とトランプ政権の間で数カ月にわたり法的な争いが続き、政権は先週、出版差し止めを求める訴訟を起こしていた。

ホワイトハウス側は、ボルトン氏が守秘義務に違反したと主張。機密情報の開示により国家安全保障を危険にさらしたとしている。

12. 2020年6月27日 19:10:57 : Cl3DoREmFE : ekRnaTFXaFBZZWM=[4] 報告
「トランプ氏はコロナの感染を見て見ぬふり」ボルトン氏が指摘
2020.06.25 Thu posted at 10:51 JST
https://www.cnn.co.jp/video/19513.html


ボルトン前米大統領補佐官は24日、CNNの番組に出演し、新型コロナの感染拡大に対するトランプ氏の対応について、信頼していないと語った。

またトランプ氏は友人である中国の習近平(シーチンピン)国家主席に関する悪いニュースを聞きたくないために「見て見ぬふり」をしていたと伝えた

13. 2020年7月01日 14:34:12 : KGTi3bAGpg : SFpxaFFyRG42RUU=[5] 報告
最新6/30(火)収録【長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル#9】”特別編”『ボルトン暴露本 これでわかった!トランプ政権のリアル』





John Bolton−外交のプロ、原稿料?守秘義務違反?
OSAKA SUMMIT 習近平氏に自身再選のため中国による大豆と小麦の輸入拡大
イギリスは核保有国?フィンランドはロシア領?
安倍首相はゴルフ仲間、記述は130カ所。朝日「蚊帳の外」論は何だったのか
ボルトンは対北交渉の失敗を望んでいた。つまり、最初から失敗だった!
対中交渉も選挙第一。強硬路線と融和路線で行きつ戻りつの繰り返し。
「行動VS行動」路線の誤りは、限界効果にあり。マスコミも理解していない。
貿易赤字と知的所有権問題は関係ない。超強硬派どころか、実は正統派!
コロナは安全保障問題
香港国家安全維持法
ふるさと納税訴訟 大阪 泉佐野市勝訴
トランプ再選確率は!?

★出演者
長谷川幸洋(ジャーナリスト)
高橋洋一(数量政策学者)
14. 中川隆[-12188] koaQ7Jey 2020年7月02日 08:15:03 : VDKhC8n79o : TzRKSGMxQmhRVTI=[3] 報告
2020年07月02日
中国に舐められ切ったトランプ、香港統一も防止できず


外国から恐れられなくては自国を守ることはできない

トランプは腰抜け大統領?

アメリカの軍事・外交専門家によればトランプは「米国史上最も戦争をしない大統領」だそうで、確かに4年間派兵を伴う軍事行動をしていない。

別の表現では4年間も自分から戦争を起こさなかった大統領は、米国の240年の歴史の中で一人も居なかった。

裏を返すとトランプは諸外国から「腰抜け、腑抜け」と思われていて、北朝鮮の態度を見ると良く分かります。


金正恩は「トランプは絶対に攻撃してこない」と思っているからミサイルを連射して核開発を辞めようとしなかった。

あれだけの挑発をした北朝鮮にトランプは、首脳会談で正恩を友達扱いしたり攻撃しない保証を与えたりしました。

これでトランプの腑抜けぶりは世界に知れ渡り、ロシアや中国もアメリカが絶対に軍事行動を起こさないのを知っています。


中国とアメリカは貿易問題などで対立しているが、対応はせいぜい関税強化や輸入制限だけで、軍事行動は起こさないと分かっています。

例えば1962年のキューバ危機ではキューバに核ミサイルを配備しようとしたソ連にケネディは、「全面戦争も辞さない」と警告しました。

キューバだけではなく「米国のどの同盟国への攻撃もアメリカ本国への攻撃とみなす」と宣言しました。


これで日本など西側はアメリカの元に結集し、団結して共産勢力と戦い1990年にソ連崩壊で勝利しました。

トランプとケネディの違いを見ると、西側の結束はあり得ないし日米欧は同盟国ですらないのが分かります。

良い人には大統領や首相は務まらない

コロナ騒動の間米中は協力するかに見えたが、中国がウイルスを隠蔽したことで中国人旅行者を通じて世界中に拡散した。

中国は謝罪するどころかWHOを支配して中国への感謝を強要したり、マスクと交換に中国製IT機器購入を要求した。

アメリカに対しても「マスクが欲しければ対中制裁を解除しろ」のような事をやり、世界で反中感情が高まった。


さらに中国は香港の民主活動を中国国内と同様に取り締まる「国家安全法」を成立させ即日施行した。

中国の全人代を日本のマスコミは「国会」と言っているが、実際には報告会でしかない。

習近平の報告や提案に反対すると死刑になるので全員が賛成するのは予め分かっていて、国会などではない。


香港議会も元々香港市民に投票権がないうえに、中国共産党の推薦者しか立候補できない。

こうして誰の反対も受けないまま国家安全法が成立し、2020年7月1日にさっそく香港の民主団体に解散を命じた。

トランプはこれらに「激怒している」と表明したが、既に舐められ切っているので中国は何とも思っていない。


大統領や首相が外国から舐められるとはこういう事で、外国から恐れられなくては自由も民主主義も守れない。
http://www.thutmosev.com/archives/83325381.html

15. 2020年7月09日 08:53:57 : Mu0g15Rjmc : aWloQXY0NTNQc0U=[16] 報告
トランプ氏のめいの暴露本、「替え玉受験」のエピソードも
2020.07.08
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35156479.html

ワシントン(CNN) ドナルド・トランプ米大統領のめいメアリー・トランプ氏が近く出版する予定の暴露本で、トランプ氏が大学入試で替え玉を雇ったエピソードなどを明かしていることが分かった。CNNは7日、この本を入手した。

メアリー氏は大統領の兄、故フレッド・トランプ・ジュニア氏の娘で、臨床心理士の資格を持つ。本の中で、大統領が育った家庭の内情などを暴露している。

同氏によると、大統領のキャリアや性格は全て父親である故フレッド・トランプ・シニア氏によって形成された。

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フレッド・シニア氏はドイツ移民を父に持ち、不動産業で成功した人物。高圧的な態度で息子ドナルド氏の感情を抑え付ける一方、自分が手に入れることのできなかった名声をドナルド氏に得させようと、惜しみなく金をつぎ込んだという。

ドナルド氏が大統領として独裁的な指導者や権力者との親交を好む傾向も、父からの影響とされる。

一族が集まる席の雰囲気は、ちょうど現在の大統領を囲む側近らのようだったと、メアリー氏は振り返る。だれもがドナルド氏をおだてて話を合わせ、一番偉い存在として扱った。

ドナルド氏は常にうそやごまかしで外界から守られ、本気で努力する必要もなかった。メアリー氏によれば、大学入学時の試験には替え玉を雇い、事業で失敗しそうになるたびにフレッド・シニア氏が援助していた。ドナルド氏が後につくり上げた実業家としてのブランドには、父からの支援が不可欠だったという。

メアリー氏によれば、一家の中でドナルド氏ら兄弟を育てるのは父の担当で、母親は娘たちを担当していた。父も息子も同じように、女性を単なる性的な対象として扱っていた。

メアリー氏は12歳の時、フレッド・シニア氏が財布に入れていた写真を見せられた経験を明かしている。まだ十代とみられる女性のヌードだった。困惑して一緒にいたドナルド氏のほうを見ると、同氏もにやにやと写真に目をやっていた。

大人になってから、水着姿を見たドナルド氏から胸が大きいと声を掛けられたこともあるという。

フレッド・シニア氏は晩年、アルツハイマー病を患った。認知能力が落ちていく父を、ドナルド氏らは冷たい態度で見下すばかりだったとされる。

メアリー氏の父フレッド・ジュニア氏はうつ病とアルコール依存症に苦しみ、42歳の時に心臓発作で亡くなった。家族は同氏に治療を受けさせようともせず、ドナルド氏は危篤状態を知りながら姉と映画を見に行ったと書かれている。

ホワイトハウスのマシューズ副報道官は7日、メアリー氏の描写に反論。「大統領は父とは温かい関係だったと話している」「替え玉受験はうそだ」と主張した。

16. 2020年7月11日 09:44:41 : jbjSBehaxg : N2k2a0NTeFR0WjY=[5] 報告
身内からの暴露本で万事休す、トランプ大統領
高濱 賛 2020/07/11
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e8%ba%ab%e5%86%85%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e6%9a%b4%e9%9c%b2%e6%9c%ac%e3%81%a7%e4%b8%87%e4%ba%8b%e4%bc%91%e3%81%99-%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98/ar-BB16AYai?ocid=ientp

トランプ大統領の唯一の姪、メアリー臨床心理学博士© JBpress 提供 トランプ大統領の唯一の姪、メアリー臨床心理学博士

「叔父は社会病質人格障害者です」

 ドナルド・トランプ米大統領のただ一人の姪、メアリー・トランプさん(55=臨床心理士、博士)の「Too Much and Never Enough: How My Family Created the World's Most Dangerous Man」(尽きることなき貪欲さ:わが一族はいかにして世界一危険な男を作り上げたか)が14日、全米各地の書店の店頭に並ぶ。

 メアリーさんは、トランプ大統領の長兄、フレッド・ジュニアの一人娘だ。

 メアリーさんの本には2つの「爆弾」が装填されている。

 一つは、臨床心理士として叔父トランプ氏が「社会病質人格障害者」(Sociopathic Tendencies)であると断定した「カルテ」。

 もっともこれまでにも精神科医や心理学者ら37人が共同研究・執筆し、トランプ氏の不安定な精神状態が異常なことを指摘した本は出版されている。

 しかし、それらの診断材料はすべて公表されたデータ。どこまでも一歩離れたところで診断した「カルテ」だ。

 一方、大統領と濃い血でつながる姪の臨床心理士の「カルテ」とは迫力が違う。

https://www.amazon.com/dp/1982141468

Too Much and Never Enough: How My Family Created the World's Most Dangerous Man by Mary L. Trump Simon & Schuster, 2020© JBpress 提供 Too Much and Never Enough: How My Family Created the World's Most Dangerous Man by Mary L. Trump Simon & Schuster, 2020
 今一つの「爆弾」は、祖父フレッド・シニアの遺産相続をめぐってトランプ氏が税金詐欺と脱税を率先して行っていた「事実」を立証する納税申告書を含む財務記録文書。

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 折しも(判決は予定されていたものだが)発売の4日前、米連邦最高裁はトランプ氏の納税その他の財務記録をニューヨーク大陪審に開示することを命じた*1。

 判決は7対2。

 ジョージ・W・ブッシュ第43代大統領に指名された保守派ジョン・ロバーツ首席判事(最高裁長官)も賛成票を投じた。憲法尊重第一主義を貫く同判事の面目躍如といったところだ。

 トランプ大統領に任命された2人の保守派判事も多数意見に従った。

 政権就任以来、最高裁の保守化を最優先議題に掲げ、実現したと思っていたトランプ氏にとっては大誤算だ。

(米国の伝統的な保守主義が何かを分かっていない知的常識の欠如と言っては米大統領に対して失礼か)

 ロバーツ首席判事は判決文で「大統領といえども刑事容疑に関する召喚から免責されることはない」と読み上げた。

*1=ニューヨーク連邦検事局の検事がトランプ氏の元不倫相手(ポルノ女優)に対する「口止め料」支払い疑惑をめぐる捜査の一環として財務記録の提出を求めていた事案で、トランプ氏は現職大統領は完全な刑事免責を与えられると主張して開示を拒否してきた。なお野党民主党主導の下院司法委員会からの開示要求については下級審に差し戻した(こちらは大統領選を前にあまりにも生臭い政治問題が絡む。最高裁はその点を配慮したものと思われる)。

 最高裁がトランプ氏に「財務記録を大陪審に出せ」ということは本件だけではなく、トランプ氏が今までに開示を拒否してきたありとあらゆる「カネの流れ」の全容が明かされることを意味する。

 危機感を感じたのか、トランプ氏は判決直後、ツイッターで激しく反発した。

「これは明らかに検察による職権乱用であり、大統領に対するハラスメントだ」

「裁判所はこれまで(歴代大統領に対して)広範囲な敬意を払ってきたが、私にはそうしていない」

 大陪審は召喚した財務記録については秘守義務がある。審理が長引くことは必至なことからその全容が11月3日の大統領選までに明らかにはなりそうにない。

 そこでメアリーさんの本が暴露した財務記録文書が重要な意味合いを持ってくる。

 本で指摘されたトランプ氏の「カネの流れ」で、大陪審に開示される財務記録の内容が透かして見えてくるからだ。

 大統領選までに大陪審がいくら秘守義務を守っていても、有権者はメアリーさんの本でその中身が手に取るように分かってしまう。

 有権者の間に「トランプは脱税・税金詐欺の常習犯」といったイメージが広がるのは避けられそうにない。

特ダネ報道のニュース源はメアリーさん
 実は、この「カネの流れ」を示す納税申告書や遺産相続に関する記録を最初に暴露したのはニューヨーク・タイムズ(2018年10日付)だ。

「1990年代、トランプ大統領があからさまな詐欺行為による税金対策に加担し、両親から受け取った資産を水増ししていた」

 ニューヨーク・タイムズは、某筋から入手した膨大な資料と関係者の証言を得て「トランプ一族の巨額脱税の全貌」を特報した(現在もニュース源は秘守している)。

https://www.nytimes.com/interactive/2018/10/02/us/politics/donald-trump-tax-schemes-fred-trump.html

 今回メアリーさんは本の中で、そのニュース源が自分だったと告白している。

 無論、ニューヨーク・タイムズ報道をなぞる形でその全容を暴露している。

一、トランプ氏はよちよち歩きの子供の頃から今日に至るまで、父親フレッド・シニアから現在の価値に換算すれば、4億1300万ドルに相当するカネを得ている。

一、そのカネの多くは父親の脱税を手伝ったことから得たものだ。トランプ氏は兄弟、2人の姉と一緒に画策して数百万ドルの贈与を偽装するためにダミー会社まで設立していた。

 また父親が数百万ドルの課税控除を受けられるように手伝ったり、納税申告上、不動産資産を何億ドル分も低く見積もる工作もしていた。

 税務専門家によると、脱税はすでに時効が成立しているが、税金詐欺に対する民事訴訟には時間の制限はないという。

 司法省の申し渡し事項*2では、現職大統領は訴追されないが、トランプ氏が再選に失敗し、市井の人になれば、直ちに訴追されることになる。

*2=https://scholarship.law.georgetown.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=2573&context=facpub

 大陪審での審理はおそらく「百日裁判」になる。主要メディアの司法記者F氏は筆者にやや控えめにこう解説する。

「今回の最高裁判決が実際にトランプ氏にどのような影響を与えるかはまだ即断できない。長い審理になるだろうし、11月3日以降、来年の新大統領就任以後もずっと続きそうだ」

「ただ一つ言えるのは、再選を狙うトランプ氏にとっては、またまた新たな心配の種が増えたということだ」

「最高裁がゴーのサインを出したことで、トランプ氏とその一族はこれから数え切れないほどの法廷事案に直面するに違いない」

コロンビアで文学修士

アデルファイで臨床心理学博士

 メアリーさんの本に装填されている、もう「一つの爆弾」は「トランプという男は世界で最も危険人物だ」と臨床心理学的診断を下した「カルテ」の中身だ。

 メアリーさんはトランプ大統領とは血でつながる唯一の姪。アル中の父親フレッド・ジュニアとドナルド氏との不仲、祖父の築き上げた「トランプ不動産」の跡目争いでドナルド氏が見せた強引なやり口には憤りすら感じていたのだろう。

 だがメアリーさん自身も遺産相続では、トランプ氏と守秘義務を取り交わしてまで莫大なカネを得たはずである。

 そうした経緯があるにもかからず、今なぜドナルド氏の不正を暴こうとしたのか。

 大統領選を前に有権者に「叔父な危険な男を再選させてはならない」と警鐘を鳴らしたかったのか。あるいは印税を得るためか。

 いずれにせよ、メアリーさんは、父親フレッド氏を亡くした16歳の頃から叔父を定点観測してきた。

 自分の目と耳だけではなく、トランプ一族の人たちの記憶や実体験を聴取しながら専門の臨床心理学の知恵と経験を酷使して診断書を書き上げた。

 メアリーさんの臨床心理学をはじめとする知力はすでに立証されている。

 メアリーさんは優秀な成績で高校を出るや、名門タフト大学に進み、その後コロンビア大学院で文学修士号を取得している。

 メアリーさんがこの本の中で明かしているが、叔父のドナルド氏のように不正入学でペンシルバニア大学ウォールトン校(通常経営大学院として有名だが、トランプ氏が在籍したのは学部)に入ったのとは大違いだ。

 コロンビアでは米文学の巨匠、ウィリアム・フォークナー研究(特にフォークナーの小説に登場する架空の家族コンプソン・ファミリー研究)に没頭する。

 その後、メアリーさんは、アデルファイ大学大学院で臨床心理学を学び、博士号を取得している。

(臨床心理学を学ぼうとしたのは、フォークナーの描くコンプソン・ファミリーの家族崩壊・機能マヒの研究に触発されたのではないか、と見られている)

 大学院では発達心理学、トラウマ、精神病理学を講義する傍ら、カウンセリングやストレス解消などを指導するライフコーチング・クリニックを経営している。

金正恩やプーチンにおもねる理由
 その臨床心理士が本書に記述したトランプ大統領のメンタル(精神、心、心理)は以下のようなものだ。

一、ドナルド氏は、幼少期に母親マリー・アンさん(極度の精神病を患っていた)が他界しため、母親の愛情を「喪失」していたのに加え、起伏の激しい父親フレッド・シニアの厳格なしつけと溺愛を受けるという異常な環境に育った。

一、父親は長男のフレッド・ジュニア(メアリーさんの父親)よりも何でも言うことを聞くドナルド氏を可愛がった。

一、ドナルド氏はそうした父親の性癖を知り、父親の顔色をうかがう狡猾さを幼い頃から習得し、失敗した責任はほかの人間に擦り付け、自己防衛のためには平然とウソをつくようになった。

一、学校の成績は思わしくなかった。中学や高校の時には宿題は姉のマリアンヌさんにやってもらっていた。

一、大学はフォーダム大学に入ったが、その後名門ペンシルバニア大学に編入した。大学受験に必修なSAT(学習基準標準試験)を他人に受けさせて不正入学した。当時は写真付き受験生IDなど必要なかった。代替え受験した学生には高額の謝礼金を払った。

一、ドナルド氏のこれまでの生きざまを臨床心理学から診断すれば、社会病質人格障害者である。

一、叔父のような向こう見ずで無謀な指導者が出現した原因は、家族としての機能がマヒし、残虐な行為がまかり通ってきたトランプ一族の暗黒の歴史にある。

一、黒を白と言い張り、責任をすべて他人に擦り付ける欺瞞と不正を貫く叔父のような人間を作り上げたのはこの暗黒の歴史だった。

一、商売上、ドナルド氏に助言を与えたのはトランプ家の顧問弁護士、ロイ・コーン*3だった。ドナルド氏の不誠実さや感性の欠如はまさにコーンの影響を受けたといえる。

*3=当時有名な弁護士だが、弁護士になる前には「赤狩り」で名をはせた反共主義者、ジョセフ・マッカーシー上院議員の秘書として働いたことがある。

一、ドナルド氏が大統領になってから北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長やロシアのウラジーミル・プーチン大統領といった権力主義者に惹かれるのはコーンの影響大だ。

 だからドナルド氏はこうした権力主義者におもねり、おべっかを使って接近したがるのだ。深層心理の中に権力者指向があるからだ。

一、ドナルド氏にとって成人したのちの人生は慣行化している。

 その意味ではドナルド氏が現実の社会で自己流を貫き通しつつ目的を達成する方法を解明するのは困難だ。その解明には心理学や神経物理学を総動員した本格的な診断が不可欠だ。

客引き、ペテン師、極悪人
 すでにメアリーさんの本を通読したというリベラル系ニュースサイト「デイリービースト」の編集主幹、モリ―・ジョンファスト氏はこう評している。

「メアリー・トランプ氏はトランプ大統領がいかにクレージーな叔父であるかを白日の下に曝した」

「この本を読んで、我々はトランプというこの地球上では遭遇することはないと思っていた人種に出くわした現実を思い知らせてくれた」

「トランプという男がカーニバルの客引き、ペテン師、極悪人であることを再認識させてくれた本だ」

https://www.thedailybeast.com/mary-trumps-book-gives-crazy-uncle-a-whole-new-meaning

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e8%ba%ab%e5%86%85%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e6%9a%b4%e9%9c%b2%e6%9c%ac%e3%81%a7%e4%b8%87%e4%ba%8b%e4%bc%91%e3%81%99-%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98/ar-BB16AYai?ocid=ientp

17. 2020年7月15日 13:47:26 : 80UvX5r8DM : Z21HSjdVMWpKY0U=[6] 報告
ホワイトハウストランプ氏の姪 暴露本で米大統領は「精神病者」
2020年07月15日


7月14日、トランプ大統領の姪で心理学者のメリー・トランプさんは『あまりに多く 永遠に際限なく:私の家族が世界で最も危険な男を育てた物語り』を出版した。メリーさんはこの本でドナルド・トランプ氏の人生を分析し、心理学者の視点から同氏の心理的な病理を診断する試みを行っており、トランプ氏を精神病者だととらえている。

この本は出版を待たずして、すでにベストセラーとなった。先週は60万部の印刷が完了している。 


執筆したメリー・トランプさんは、ドナルド・トランプ氏の他の人間に対しても自分の行いに対しても全く意に介さないという性格は父親からの圧力と放任主義の中で形成されたものと観察している。
トランプ家の親族は必死で出版の差し止めを画策したものの、不成功に終わった。

メリー・トランプ氏はドナルド・トランプ氏の兄、フレッド・トランプ・ジュニアの娘。フレッド氏はトランプ家の財産を相続するはずだったものの、42歳でアルコール中毒で他界。フレッド氏はドナルド氏ではなく、さらにその下の弟を相続人に据えていた。

https://jp.sputniknews.com/politics/202007157611292/

18. 2020年7月17日 09:06:32 : LquaJkWHJM : NTlLUmxOSTJnWHM=[6] 報告

2020年7月17日トランプの姪は何を暴露したか?
海野素央 (明治大学教授 心理学博士)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20234


 今回のテーマは、「トランプの姪は何を暴露したか?」です。臨床心理士でトランプ大統領の姪のメアリー・トランプさん(55)が7月14日、同大統領に関する暴露本「Too Much and Never Enough: How My Family Created the World’s Most Dangerous Man(終わりなき欲望:どのようにして我が一族は最も危険な男を作り上げたのか」を出版しました。トランプ一族が初めて書いた暴露本として全米で注目を浴びています。


 メアリーさんは著書で、どのような環境要因が叔父にあたるトランプ大統領の性格形成に影響を与えたと分析しているのでしょうか。トランプ氏にはどのような思考回路及び行動パターンがあると観察しているのでしょうか。また、この暴露本は11月3日の米大統領選挙にどの程度影響を及ぼすのでしょうか。

 本稿ではメアリーさんと6月に回顧録を出版したジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の告発の共通点を取り上げながら、暴露本を読み解きます。

トランプのパーソナリティ
 メアリーさんはトランプ大統領の父親であるフレッド・トランプ氏の世界観が、同大統領の性格形成に多大な影響を及ぼしたとみています。フレッド氏のルールは、男はタフであり続けることでした。そのためにはウソは許容され、ミスを認めて謝罪することは「弱さ」だと叩き込まれたのです。トランプ家では謝罪はタブーで、親切心は弱さでした。

 何が正しくて悪いのかの価値基準が、トランプ家と学校では全く相違していたのです。従って、同家の評価方法は社会のそれとも異なっていました。

 さらに、フレッド氏の世界観は「人生における勝者は1人のみ。他は敗者である」でした。同氏は勝者と敗者を明確に区別していたのです。

 メアリーさんの父親で長男のフレッド・トランプ・ジュニア氏は、フレッド氏の厳格なルール及び世界観を受容できませんでした。メアリーさんによれば、あるときジュニア氏が仕事がうまくいかなかったために、フレッド氏に謝ると長男の失敗をあざけったというのです。

 父親と長男の関係を観察して学習したのが、次男のトランプ大統領でした。トランプ氏は兄よりも自分の方が優れていると父親に信じ込ませることに成功し、信頼を勝ち取りました。

父親の影響
 メアリーさんのトランプ大統領の性格形成の分析は、かなり説得力があります。というのは、筆者がこれまでに参加した大規模集会でトランプ大統領は支持者に向かって、「勝って勝って勝ちまくるんだ」と繰り返し強調していたからです。同大統領が過度に勝ちにこだわる点は、明らかに父親の影響です。

 トランプ大統領の思考回路では、米国のみが勝者なのです。国際協調は弱さです。そもそもトランプ氏には自分と相手の双方が勝つ「ウイン・ウイン(勝者・勝者)」という概念がないことを同盟国の政治指導者は理解するべきです。

 「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」には、勝者と敗者の論理が根底にあります。この点も父親の影響といえそうです。

 加えて、謝罪をしないこと及びウソをつくこともトランプ大統領の特徴です。あるトランプ集会に参加したとき、白人女性の支持者の1人が筆者に「トランプはめったに謝らない」と語っていました。例えば、バラク・オバマ前大統領がアフリカで生まれたと間違った主張をしたときも、謝罪しませんでした。

 トランプ政権のジェームズ・マティス前国防長官並びにボルトン前大統領補佐官はトランプ大統領はウソをつくと指摘しています。元政府高官が公の場で明確にそう述べるのは異例でしょう。

 トランプ大統領の思考回路には父親のルール及び世界観が完全にインプットされています。トランプ氏のすべての言動は父親に通じているのです。

「替え玉受験」の真相
 暴露本の中で米メディアが特に取り上げているのが、トランプ大統領の「替え玉受験」です。高校時代のGPA(Grade Point Average:成績平均値)が低く、トップクラスにはるかに及ばなかったので、希望校に入学できないと懸念したトランプ氏は、頭の良い生徒であったジョー・シャピロ氏に金銭を支払い、大学進学適正試験(SAT)を「替え玉受験」させたと、メアリーさんは記述しています。

 当時は写真付きの身分証明書やコンピューターによる記録の必要がなかったので、「替え玉受験」が簡単にうまくやり通すことができました。しかも、トランプ大統領はメアリーさんの父親にペンシルべニア大学の入試担当事務局で働いている友人に連絡をとるように頼んだというのです。おそらくトランプ大統領は兄に口を利いてもらいたかったのでしょう。

 米メディアによれば、シャピロ氏は1999年に死亡しました。弁護士のシャピロ氏は、ウォルトディズニーの役員でカリフォルニア州立大学の講師でした。元プロのテニスプレーヤーの未亡人は、トランプ大統領とシャピロ氏はペンシルべニア大学で出会い、ゴルフ仲間であり、「替え玉受験」はなかったと語っています。

 しかし、メアリーさんは米ABCニュースとのインタビューでトランプ氏の「替え玉受験」について、「叔父に近い筋から聞きました。真実だと確信しています」と述べました。

 さて、今回の米大統領選挙はコロナ禍の影響で郵便投票で行われる公算が高まっています。これに対して、トランプ大統領は郵便投票における不正の可能性を理由として挙げ、猛反対して、写真付きの身分証明書の提示による従来型の投票を主張しています。

 仮にメアリーさんの告発が真実であれば、トランプ大統領は写真付きの身分証明書の必要がなかったので「替え玉受験」ができました。そのトランプ氏が、今度は「替え玉投票」をさせないために写真付きの身分証明書を厳しく要求しているのです。

ボルトン回顧録との共通点
 メアリーさんとボルトン氏の主張には共通点があります。メアリーさんは「トランプ大統領が2期務めれば、米国の民主主義は終わりだ」と警鐘を鳴らしています。ボルトン氏は「米国は後戻りができなくなる」と警告しています。

 さらに、メアリー暴露本とボルトン回顧録からトランプ大統領の行動パターンが明らかになりました。メアリーさんは著書で、トランプ大統領の姉のマリアンさんが、「ドナルドは撮影のあるときのみ教会に行く(中略)原則がない。何もない!」と語ったと紹介しています。カメラが回っているときにトランプ氏が礼拝に行く理由は、信仰心が厚いと見られたいからです。

 そう言えば、ホワイトハウス周辺に人種差別反対の抗議デモの活動家が集まると、トランプ大統領は催涙ガスやゴム弾で彼らを追い払いました。その後、徒歩でホワイトハウスの近くにあるセント・ジョンズ教会に行き、その前で右手に聖書を掲げて記念撮影を行ったのです。記念撮影を通じて、信仰心が厚い大統領を支持基盤であるキリスト教福音派にアピールしました。

 ボルトン氏は回顧録で、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)での3回目の米朝首脳会談におけるトランプ大統領の目的は、記念撮影であったと明かしました。

 大統領就任前から、トランプ氏は記念撮影を利用して、意図したメッセージを戦略的に送信してきました。結局、トランプ大統領には記念撮影を強く意識して行動するパターンがあります。記念撮影はトランプ氏のコミュニケーション戦略において極めて重要な地位を占めていることは確かです。

大統領選挙への影響
 米ワシントン・ポスト紙によれば、メアリーさんは同性愛者です。同紙のインタビューで、彼女は16年米大統領選挙でヒラリー・クリントン元国務長官を支持し、20年大統領選挙ではジョー・バイデン前副大統領に投票すると語りました。ちなみに、民主党大統領候補指名争いでは、エリザベス・ウォーレン上院議員(東部マサチューセッツ州)を支持しました。

 さて、ホワイトハウスのケイリー・マクナニー報道官は、メアリー暴露本を「でっちあげだ」と一蹴しました。また、どうして今になって出版するのか、と疑問を呈する声もあります。

 これに対して、メアリーさんは著書で「金儲けや父の復讐のためにこの本を書きませんでした。もしそうならば、何年も前に書いていたでしょう」と記しています。そのうえで、「トランプ一族は、忠誠心と恐怖心から沈黙を保っています」と一族を批判し、過去3年間のトランプ大統領の言動が出版をする決意をさせたと説明しました。

 ボルトン回顧録もそうですが、トランプ支持者はメアリー暴露本をフェイク(偽)として片づけることは間違いありません。ただし、共和党保守本流で民主党のバイデン前副大統領を支持する「隠れバイデン」は、メアリーさんの暴露本によってトランプ大統領に対する不信感がさらに高まるでしょう。

 加えて、4年前に民主党支持者でトランプ大統領に投票をした「隠れトランプ」の中で、今年の大統領選でバイデン氏に投票する有権者は暴露本で描かれているトランプ氏の不誠実さに注目するに違いありません。

 要するに、メアリー暴露本とボルトン回顧録はトランプ支持者ではなく、「隠れバイデン」及び「隠れトランプ」に一定の影響を与える可能性があります。

19. 2020年7月20日 17:52:05 : ES84LdNrMS : SlBKRjMyRlBKaVk=[8] 報告
イラン、ソレイマニ司令官の所在を米国に教えた情報提供者の死刑執行© AP Photo
2020年07月20日

イランは、1月にイラクの首都バグダッドで米軍に殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ」のガセム・ソレイマニ司令官の所在に関する情報を米国に提供したマハムード・ムサビ・マイド死刑囚の刑を執行した。イランのメフル通信社が司法当局のメディアサービスを引用して報じた。

イラン最高裁は、ソレイマニ司令官の所在に関する情報を米国に提供したのはマイド死刑囚だと確定した。

イランはマイド死刑囚について、米中央情報局(CIA)とイスラエルの諜報機関モサドとつながっており、イラン革命防衛隊でスパイ行為を働き、ドルで報酬を受け取っていたと主張している。

ソレイマニ司令官の死亡
特殊部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は1月2日夜、イラクの首都バグダッドの空港で米国の空爆によって殺害された。ソレイマニ司令官と共にイラクのイスラム教シーア派組織「人民動員隊(Hashed al- Shaabi)」の司令官数人も死亡した。

その報復としてイランは8日にかけての深夜、イラク国内の米国の施設に対して数十発のミサイルを発射した。同作戦は「殉教者ソレイマニ」と名付けられた。

米国防総省は、バグダッドの空港への攻撃はトランプ米大統領の承認を得ていたと発表した。米国はソレイマニ司令官について、在イラク米大使館やイラクにある有志連合の基地への襲撃に関与していたと考えている。 

イランのザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害は「国際テロ行為だ」と指摘した。

https://jp.sputniknews.com/middle_east/202007207626035/

20. 2020年7月21日 19:13:17 : NKWW1U9Yak : NU9jdXVOR0hvSFE=[14] 報告

暴露本は中共にとってはダメージ
2020/06/22




21. 2020年7月25日 10:32:47 : YLHKqgJkDo : bGdCZGx0emtUSkE=[4] 報告
トランプ姪っ子のヤバすぎる「暴露本」 脱税疑惑で政治生命の危機に
週刊新潮 2020年7月23日号掲載


 今月14日、元側近のボルトン氏に続き、身内であるはずの姪っ子にまで暴露本『果てなき強欲』を出されたトランプ米大統領。

 国際ジャーナリストの山田敏弘氏によれば、

「著者で姪のメアリー・トランプは臨床心理士。トランプ大統領の異常な人間性をメアリーが解き明かしてくれると期待大でした」

 実際、その内容は期待通りのものだったといい、

「トランプの父親は非常に厳格で虐待まがいの躾(しつけ)は当たり前。自分にしか興味を持てない社会病質者だったそうで、それがトランプの人間性に大きな影響を与えていると分析しています。姉に宿題をやらせていたとか、大学受験で替え玉を使ったとか、姪の水着姿を見て“巨乳だな”と言ったとか。彼の生き方はズルそのものと、こき下ろされているんです」

 さらに、政治生命を絶たれかねない、こんな暴露も。

「彼女はトランプが父親から4億ドル以上の遺産を相続する際に、税金を“ズル”したことまで明かしている。トランプの脱税疑惑は、最高裁がニューヨーク連邦地検への納税記録の開示を命じるなど全米の注目の的。その開示も大統領選には間に合わないはずだったのですが、今回の暴露本で明かされることになってしまった」

 当然、トランプは猛反発。

「彼は出版を阻止すべく、ICUに入っていた瀕死の弟を退院させ、出版差し止めを請求させたと言われています。替え玉受験をしたという人物の妻が暴露本はウソだと主張しているのも、トランプの差し金ではともっぱらの噂」

 悪あがきも虚しく、早くも再選は赤信号。

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/07250557/?all=1

22. 中川隆[-12034] koaQ7Jey 2020年7月26日 08:18:01 : TLuHlrtDlY : RUNZN0x0eDhsV00=[2] 報告
トランプ大統領の圧力に屈し、安全が脅かされる日本の食卓
2020/07/23


危険な農薬が付着した食品が知らぬ間に日本に輸入されている(写真はイメージ)© NEWSポストセブン 提供 危険な農薬が付着した食品が知らぬ間に日本に輸入されている(写真はイメージ)

 新型コロナウイルスの影響で、食の安全が脅かされている。中国・北京市の新発地卸売市場では、輸入サーモンの加工に使われていたまな板から、新型コロナウイルスが検出されたと報じられた。その一方で、中国は、アメリカの大手食肉工場からの鶏肉の輸入をストップさせている。理由は工場での新型コロナウイルスの集団感染だ。


「鶏肉だけではありません。中国では、従業員600人以上の感染が確認されたドイツの食肉工場からも豚肉の輸入を停止しています。実はまな板の汚染について、中国は輸入したサーモンに原因があるという見方をしてもおり、中国に輸入される食材についてかなり疑心暗鬼になっているのです。中国はアメリカ、ブラジル、そしてカナダに対して、輸入する大豆が新型コロナに汚染されていないことを証明するようにも求めています」(全国紙外信部記者)

 そもそもなぜ、衛生面に配慮しているはずの食材を扱う場で集団感染が広がるのか。

「食品工場の労働環境は、お世辞にも整っているとはいえません。出稼ぎに来た外国人労働者や移民が中心の従業員は宿舎に詰め込まれ、仕事中も行き帰りも、そして休憩時も、常に同じ狭い空間で過ごしています。つまり、1人が感染すればそれが爆発的に拡大する素地が整ってしまっているのです」(前出・外信部記者)

 こうした劣悪な労働環境の改善が問題収束のカギになるだろう。実際に、工場を閉鎖して立て直しを図っている会社もアメリカにはある。しかし、かの国の大統領が一筋縄でいくはずがない。アメリカのトランプ大統領は食料を安定供給するため「国防生産法」に基づき、食肉工場が操業を停止できないようにする大統領令に署名したのだ。

「アメリカ政府の圧力は日本の食卓にも影響が出ていて対岸の火事ではないですよ」(流通ジャーナリスト)

 日本国内の移動の全面解禁を目前に控えた6月18日、厚労省は「ジフェノコナゾール」という耳慣れない農薬を、ひっそりと食品添加物に指定した。

 食品表示一元化検討会委員を務めたことのある薬学博士の中村幹雄さんは、こう説明する。

「これは“ポストハーベスト農薬”と呼ばれる類いのもので、じゃがいもの収穫後に防かび剤として散布されます。ジフェノコナゾールは浸透性が高いため、じゃがいもを洗ったり皮をむいたりしても、その内側に残留する可能性があります。今後、アメリカ産などのじゃがいもには添加物として、この“ポストハーベスト農薬”が散布されるリスクがあるのです」

 こうした規制緩和は今後も続く見通しだ。

「オレンジやレモンなどの柑橘類に使われている『アゾキシストロビン』という農薬も、近々、じゃがいもの防かび剤として使えるようになります。(厚労省の)薬事・食品衛生審議会で審議中ですが、食品安全委員会は許可を出しているので、時間の問題です。なぜこうした変更が続いているかというと、輸出を増やしたいアメリカ側の圧力に日本政府が屈したからです」(前出・中村さん)

 これまでは比較的安全だった食品も、安全なままではなくなってしまう。

※女性セブン2020年7月30日・8月6日号
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e3%81%ae%e5%9c%a7%e5%8a%9b%e3%81%ab%e5%b1%88%e3%81%97-%e5%ae%89%e5%85%a8%e3%81%8c%e8%84%85%e3%81%8b%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%a3%9f%e5%8d%93/ar-BB174or8?ocid=ientp  

23. 2020年8月25日 07:56:23 : WTRIxbreSo : SmdhZHJZU2RGaVE=[3] 報告
実姉がトランプ氏を「うそつき」、音声テープの内容が明らかに
2020.08.24 Mon posted at 13:00 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35158563.html


姉がトランプ氏を「うそつき」「残酷」

(CNN) トランプ米大統領の姉マリアン・トランプ・バリー氏が同氏を「うそつき」「残酷」などと批判した録音テープの内容が明らかになった。

トランプ氏のめいメアリー・トランプ氏が2018〜19年に録音した会話の音声と、そのテープから起こした記録を米紙ワシントン・ポストに提供。CNNも記録を入手した。

バリー氏は15時間分に及ぶメアリー氏との会話で、トランプ氏を「自分のことしか考えていない」と批判し、同氏の「ツイート」や「うそ」を非難している。

バリー氏はかつて連邦高裁の判事を務めた人物。これまで公の場でトランプ氏を批判したことはなかったが、テープの中では「全てがいんちき」「ドナルドは残酷」などと手厳しく指摘した。

さらに、トランプ氏が名門ペンシルベニア大学に編入した際の試験に替え玉を雇ったと語り、メアリー氏が「信じられない」と驚くやり取りも記録されている。メアリー氏は最近出版したトランプ氏に関する暴露本の中で、替え玉受験のエピソードを明かして波紋を呼んだ。

メアリー氏の報道担当者が22日夜、CNNに語ったところによると、同氏は一族の財産をめぐる争いに絡み、自分の立場を守る目的で、おばに当たるバリー氏との会話を録音し始めた。替え玉受験などの話を聞くことになるとは予想していなかったという。

これに対してトランプ氏は、ホワイトハウスが22日夜に発表した声明で「毎日何かしら違う話が飛び出すが、知ったことではない」「私は引き続き国民のためにがんばっていく」と述べた。

24. 2020年8月30日 07:13:05 : 8aTGXsjL5o : WFVobXovL2luNEE=[5] 報告
自国の将来は自分たちの意思で切り開くのが基本
2020/08/30





25. 2020年9月11日 14:19:41 : GFANGIOfgs : V3hmTDR2RFFmREU=[20] 報告
トランプ氏、コロナの真の脅威を知りつつ「隠ぺい」 ウッドワード氏新著
https://news.yahoo.co.jp/articles/4223f18b5c72904136de9e285a48605d9d832adc

トランプ米大統領が新型コロナウイルスによる米国初の死者が確認される数週間前の段階でこのウイルスの
危険性を認識しながら、公の場では繰り返しリスクを軽視する姿勢を示していたことが分かった。
著名ジャーナリスト、ボブ・ウッドワード氏の新著でトランプ氏が認めた。

トランプ氏は2月7日の時点で、ウッドワード氏に対して「これは致死的なウイルスだ」と語っていた。
トランプ氏はウッドワード氏に対し、新型コロナは「非常に驚きだ」と語り、
インフルエンザの5倍以上の致死性がある可能性も指摘した。

これとは対照的に公の場では、トランプ氏は当時、新型コロナウイルスは
「いずれ消える」「全てうまくいく」などと主張していた。

26. 中川隆[-11361] koaQ7Jey 2020年9月15日 17:42:32 : CPdEo490W2 : Lm5MY01XbzF4VlU=[20] 報告
2020.09.15
揺らぐ支配システムを米国は力で抑え込もうとしている
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202009140000/
 COVID-19(コロナウイルス感染症-2019)の感染拡大を抑え込むという名目で始められた対策が世界の経済システムを麻痺させ、倒産企業や失業者を急増させている。その一方で一部の富豪は財産を増やし、そうした富豪が世界を直接統治する体制が築かれようとしている。富豪はこれを「資本主義のリセット」と呼んでいるが、富の再分配が行われるわけではない。富をさらに集中させるだけだ。


 似たようなことは1991年12月にソ連が消滅した後にも引き起こされている。大多数の人びとは貧困化、街には犯罪者や売春婦があふれたのだが、その一方でボリス・エリツィン政権と結びついた一部の人間は巨万の富を手にしている。そして誕生したのがオリガルヒだ。オリガルヒの背後にはソ連時代の情報機関KGBの腐敗勢力やアメリカやイギリスの金融資本、いわゆるウォール街やシティが存在していた。


 西側世界を支配している富豪が「資本主義のリセット」を望んでいるのは、現在のアメリカを中心にした資本主義システムが行き詰まり、立ち行かなくなっているからにほかならない。


 アメリカが資本主義システムの中心に位置できたのはドルが基軸通貨として認められたからである。ドルを発行する特権を利用して商品を購入し、戦争を続けることが容易になった。


 そのシステムを維持するためにドルを実世界から回収する仕組みが作られているが、そのひとつがペトロダラー。石油取引の決済をドルに限定させることで各国にドルを集めさせ、産油国に集まったドルをアメリカ国債や高額兵器を購入させるという形で還流させるという仕組みだ。単に産油国の余剰資金を意味しているわけではない。その代償として産油国の支配者は安全と富を保証されることになっていた。


 金融規制の大幅な緩和で肥大化した投機市場もドルを実世界から吸い上げる役割を果たしているが、その吸引力を維持するためには投機市場を拡大させ続けなければならない。つまり相場を上昇させ続けなければならない。もし相場が下がり始めたならドルが実世界へ流れ出し、ドル体制は崩れ去る。勿論、富豪の資産は急速に減少、支配力を失う。

 そこで、流れ出た資金を人為的に投機市場へ戻す必要がある。2008年9月にリーマン・ブラザーズ・ホールディングズが連邦倒産法の適用を申請した際、アメリカ政府が「大きすぎて潰せない」ということで金融機関全体を救済、「大きすぎて罪に問えない」ということでその責任者を不問に付したが、それもそのためだ。言うまでもなく、その付けは庶民に回された。


 ドルを実世界から吸い出す仕組みが作られた理由は、アメリカの経済システムが行き詰まったからである。リチャード・ニクソン大統領が1971年8月にドルと金の交換を停止すると発表したのはそのためだ。ドルは金という裏付けをなくし、その価値を維持するためにペトロダラーの仕組みや巨大な投機市場が必要になった。


 ペトロダラーの仕組みを作り上げる過程で石油価格が暴騰している。1962年から86年までサウジアラビアの石油鉱物資源大臣を務めた​シェイク・アーメド・ザキ・ヤマニによると、1973年5月にスウェーデンで開かれた「ある秘密会議」でアメリカとイギリスの代表は400%の原油値上げを要求、認められた​という。その要求の中心にはヘンリー・キッシンジャーがいたとも言われている。

 その秘密会議とは、本ブログでもしばしば登場するビルダーバーグ・グループが開催したもの。その決定事項を実現させたのは1973年10月に勃発した第4次中東戦争だ。その直後にOPECは価格を4倍に引き上げている。


 その会議が開かれる前の月にチリでサルバドール・アジェンデ政権を倒す軍事クーデターがあった。そのクーデターを率いていたのはオーグスト・ピノチェトだが、その背後にはCIAの秘密工作部門、そしてキッシンジャーが存在していた。このクーデター後、チリでは新自由主義が導入されたわけである。そして投機市場の肥大化につながる。


 ドル体制を維持する柱のひとつがペトロダラーであり、産油国をアメリカがコントロールする必要がある。その産油国の中で最も重要な国がサウジアラビアだが、そのサウジアラビアがの体制が揺らいでいる。そうした事態を招いたのはた同国の皇太子で新自由主義を信奉しているモハンマド・ビン・サルマンの打ち出した政策。中でもダメージが大きかったと言われているのはイエメンへの軍事侵攻だ。この戦争は泥沼化して深刻な財政の悪化を招いた。


 ペトロダラーを揺るがしている原因のひとつはドル決済から離れる産油国が出てきたことにある。そうした産油国のうちイラクやリビアは潰されたが、ロシアは容易に潰せない。そこでアメリカやサウジアラビアは石油相場を暴落させる。ソ連を消滅させる際に成功した手口だ。


 WTI原油の場合、2014年5月には1バーレル当たり110ドルを超す水準にあったが、年明け直後には50ドルを切る水準まで下落、16年1月には40ドルを割り込んだ。値下がりが始まって間もない2014年9月11日にアメリカのジョン・ケリー国務長官とサウジアラビアのアブドラ国王は紅海の近くで会談、それから加速度的に下げ足を速めたことから原油相場を引き下げる謀議があったとも噂されている。


 ところが、アメリカの目論見は外れる。石油相場と同じようにロシアの通貨ルーブルも値下がりしたことからルーブル決済では問題が軽微。アメリカ支配層が望んだような効果はなかった原油価格の下落はロシアでなくサウジアラビアやアメリカの経済にダメージを与えることになった。2014年にサウジアラビアは約390億ドルの財政赤字になり、15年には約980億ドルに膨らんだという。


 ​2020年におけるサウジアラビアの財政赤字は500億ドル​と予想されていたが、これは1バーレル当たり60ドル強という前提での話。COVID-19の影響で経済活動が急減速、その影響で石油相場は今年に入ってから急落し、4月の後半には14ドルを切るところまで落ち込んでしまった。その後持ち直したものの、また40ドルを割り込んでいる。サウジアラビアの財政赤字は深刻で、金融資産が底をつくとも見られている。


 イエメンでの戦争はサウジアラビアの石油生産そのものを揺るがす事態にもなった。昨年9月14日にイエメンのフーシ派による攻撃でサウジアラビアの石油施設が大きなダメージを受けたのだ。


 その2週間後、9月28日にはサルマン国王が最も信頼していた個人的な警護の責任者だったアブドル・アジズ・アル・ファガム少将が射殺されている。少将は皇太子の政策を危険だと考えていたようだ。


 危機的な状況に陥ったサウジアラビアはイランとの関係を修復しようと考え、交渉を始めた。イラン側のメッセンジャーがガーセム・ソレイマーニー。イスラム革命防衛隊の特殊部隊とも言われているコッズ軍を指揮していた人物だが、今年(2020年)1月3日にイラクのバグダッド国際空港で暗殺された。イラクのアディル・アブドゥル-マフディ首相によると、緊張緩和に関するサウジアラビアからのメッセージに対するイランの返書をソレイマーニーは携えていたという。


 アメリカ軍がUAV(無人機、ドローン)で攻撃したのだが、ソレイマーニーの動きに関する情報をイスラエルから得ていたと言われている。アメリカとイスラエルはサウジアラビアとイランの関係修復を望んでいないということだ。


 こうした暴力的な政策に屈服する国もあるだろうが、反発も強める。実際、ソレイマーニーが暗殺された2日後、イラク議会はアメリカ軍に国外へ出て行くように求める決議を採択している。


 そして8月4日、レバノンの首都ベイルートで大きな爆発があった。インターネット上に流れている映像には核爆発を思わせるキノコ雲や衝撃波が映っている。保管されていた硝酸アンモニウムが爆発したという話が流されたが、その一方でミサイルを目撃したとする証言もあった。


 西側の有力メディアはミサイル説を偽情報だと一蹴したが、複数の映像が存在、最初の爆発はイスラエルが発射した対艦ミサイルガブリエル、2度目の爆発はF16が発射した核弾頭を搭載したデリラだとする説もある。爆発の様子やクレーターの存在などから小型核兵器、あるいは核物質を使った新型兵器だとも言われている。


 中東で小型核兵器、あるいは核物質を使った新型兵器が使われた疑いのあるケースは今回以外にもある。2006年7月から9月にかけてのレバノン侵攻でイスラエル軍はヒズボラに敗北、その際にイスラエルが誇るメルカバ4戦車も破壊されたが、その直後にウルスター大学のクリストファー・バスビー教授はレバノンへ入り、残されたクレーターを調査、濃縮ウラニウムを見つけている。レバノンやガザを走っていた自動車のフィルターからもそうした物質が発見されたという。


 ​バスビー教授はイラクの2011年10月にイラクのファルージャでも調査​、そこで濃縮ウラニウムが人の髪の毛や土の中から検出されたと語っている。


 アラブ首長国連邦とイスラエルが国交を「正常化」するとアメリカのドナルド・トランプ大統領が発表したのは、ベイルートで大きな爆発があってから9日後のことだ。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202009140000/

27. 2020年9月16日 07:55:43 : zaAIJxNdco : ejEwTDg5Y2ttc3c=[1] 報告
トランプ米大統領、シリアのアサド氏殺害企てたと認める−前言と矛盾
9/16(水) 0:13配信


(ブルームバーグ): トランプ米大統領はシリアのアサド大統領殺害を望んでいたと述べた。トランプ氏はこれまで、アサド氏殺害を企てた事実はないと主張していた。

「(アサド氏を)排除したかった」と、トランプ氏は15日にFOXニュースで発言。「すべてお膳立てはそろえたのに、(前国防長官の)マティスがやりたがらなかった」と語った。

トランプ氏は殺害見送りの決定を下したことを後悔していないと述べつつ、2019年に政権を去ったマティス前国防長官に責任を転嫁した。

トランプ氏はマティス氏について、「私から見れば、彼はひどい将軍だった。悪いリーダーだった」と批判した。

18年に発売された著名ジャーナリスト、ボブ・ウッドワード氏の著書によれば、トランプ氏はアサド氏殺害の計画を立てるようマティス氏に命じたが、マティス氏は従わなかった。シリアでは17年に民間人に化学兵器が使用され、シリア政権軍の関与が非難されていた。トランプ氏はウッドワード氏の著書が発売された後、アサド氏殺害を企てた事実はないとしていた。

28. 2020年10月01日 16:20:56 : B74PUDZOsk : Qm5DT2VLQzlKcDI=[28] 報告

2020年10月01日
米大統領選tv討論会、ののしりあいも過去最高視聴率で大人気

画像引用:https://www.nbcnews.com/business/economy/wall-street-falls-then-rises-after-chaotic-debate-fuel-investors-n1241539 Wall Street falls, then rises, after chaotic debate fuel investors' fears of contested election


第1回tv討論会

2020年秋に行われる米大統領選は、両候補者の非難合戦に終始し混迷の度合いを深めている。

共和党の現職トランプ候補と民主党のバイデン候補は9月29日にtv討論会を行ったが、番組は大混乱に陥った。

番組は90分間でほとんどは罵り合いに費やされ、「社会主義者」「ウソつき」などの言葉が飛び交った。


今までの討論会では1人の候補者が話し終わってから、別の候補者が話すというターン制のような暗黙のルールがあった。

今回は特にバイデン氏が話している最中、トランプ氏が「お前の息子はロシアから4億円もらった」など挑発する事が多かった。

トランプ陣営は討論会でバイデン候補に左翼のレッテルを貼ろうとしたが、うまく行かなかったようです。


バイデン候補はトランプ氏がしゃべっている間、笑顔を見せたりして「余裕を見せる」戦術だった。

だが余裕戦術はトランプ氏の挑発によって崩され、「おまえは米国史上最低の大統領だ」など罵り合いに参加した。

討論会を終えてメディアは「これまでで最もひどい討論会」と評したが、テレビ視聴者数は約8090万人で歴代最多だった。

バイデン大統領ならどうなる?

つまり討論会は過去最高の視聴者を引き付け、テレビコンテンツとして大成功したことになります。

しかも最初は離脱する人が多かったが、罵り合いが始まってからは視聴を辞める人がほとんど居なかった。

明らかに視聴者は罵り合いを歓迎し、スーパーボウルのようにテレビ画面にくぎ付けになっていた。


討論会後に実施されたCNN世論調査では60%がバイデン氏、28%がトランプ氏優勢と回答し、事前調査のバイデン支持よりやや多い。

CBSテレビの世論調査でもバイデン勝利と回答したのは48%で、トランプの41%を上回った。

このようにアメリカの世論調査は「どちらが勝者か」を質問し、どちらを支持するのかを聞いてはいません。


第一回討論会はバイデン優勢に終わったが、今後も討論会が行われ投票は11月なので、最後にどうなるかは分からない。

民主党バイデンが大統領になった場合のアメリカの変化だが、バイデンの方が「戦争が起きる」と考えています

アメリカの軍事専門家によるとトランプは「米国史上最も戦争をしない大統領」でシリア攻撃しかありません


2018年4月13日に米軍はシリア空軍基地に105発のトマホークを打ち込み、発射したものは全弾命中させました。

だがこれはレーダーなどをピンポイントに狙い、開始1分後には攻撃終了しました。

トランプ外交は最初に「戦争だ!」と大騒ぎするが実際は何もせず、相手との妥協点を探るものです。


バイデンは伝統的なアメリカ外交つまり「口で言って分からない奴はぶん殴る」に回帰する筈です。

イメージとは異なりトランプ大統領なら平和路線、バイデン大統領なら湾岸戦争や朝鮮戦争も起こりえる。

http://www.thutmosev.com/archives/84047331.html

29. 中川隆[-11039] koaQ7Jey 2020年10月04日 08:14:51 : 5azcZIYMDs : MmNSbGlKNzQyRS4=[9] 報告

2020年10月03日

素晴らしい遺伝子と過去を隠したい帰化鮮人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68827460.html

自分の血統を誇るトランプ

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(左 : スカンジナヴィア系の少女 / 右 : 白人保守層からの人気が高いトランプ大統領)

  不動産王から合衆国大統領になったドナルド・トランプは、色々な発言で物議かを醸し出すが、よくよく考えて見ると、意外にも“正直者”である。もちろん、ニューヨークやフロリダで土地取引や不動産の開発を手掛けたから、汚い事もやってきたし、裏社会との繋がりもあるようだ。したがって、善良なアメリカ人じゃないし、敬虔なキリスト教徒でもない。しかし、当選前、「メキシコから麻薬の密売人や強姦魔がやって来ている !」と公言したことで、保守派国民の人気を得た。普通の議員ならNBCが怖くて本音を吐くことはできない。やはり、金銭的に余裕のある人物は、テレビ番組をクビになっても平気なようだ。

  9月18日、トランプ大統領はミネソタ州で再選活動を行い、その席でまたもや問題発言をぶちかました。ミネソタ州には昔からスカンジナヴィア系の白人が多く、演説会に駆けつけた人々も、これまた白人がほとんどだった。もちろん、ちょっとは非白人の観客も混じっていたが、大多数は白人ファンであったので、トランプ大統領は観客を喜ばせるため、リップ・サーヴィスに余念がなかった。彼は支持者に向かって言う。

  君達は良い遺伝子を持っている。そうだろう ! 素晴らしい遺伝子だ。多くの事が遺伝子に関係しているとは思わないか? 競走馬の理論だよ ! 我々は他の者達と非常に異なっているよねぇ? ミネソタの諸君は良い遺伝子を持っているんだ ! (John Haltiwanger, "Trump told a crowd of his nearly all white supporters that they havegood genes", Business Insider, 21 September 2020.)

John Haltiwanger 02(左 / ジョン・ホルティワンガー )
  おそらく、会場にいた支持者達は上機嫌になって大拍手だろうが、この発言を聞いた黒人やヒスパニック、アジア系アメリカ人は不機嫌になったはずだ。特に、ユダヤ人は大激怒。彼らは人種や遺伝子の話が大嫌い。肉体の話題を耳にするや、狂ったようにヒステリーを起こす。この記事を書いたのもユダヤ人のジョン・ホルティワンガーで、彼は筋金入りのトランプ嫌いだ。試しに、ホルティワンガーのインスタグラムを覗くと、そこには「トランプは俺の大統領じゃない(#NotMyPresident)」とか、「トランプ嫌いを愛する(#LoveTrumpHate)」といったハッシュタグがある。特に酷いのは、トランプが大統領に就任した時(2017年1月21日)のインスタグラムで、彼は星条旗が燃えている写真を貼り付けていた。(言うまでもなく、トランプ大統領はドイツ系アメリカ人。)

  『ニューズウィーク』誌から『ビジネス・インサイダー』誌に移ったホルティワンガーは、とにかくトランプに関する批判記事を熱心に書いていた。とりわけ、「良い遺伝子」を口にしたから、彼は烈火の如く怒っている。ホルティワンガー曰わく、不届きなトランプの発言は、ナチスの「支配民族」や優生学と比較される程の暴言だ。さらに、ホルティワンガーは次のようにトランプを批判する。

  以前からトランプは自分自身を含む特定の人々を優越的遺伝子を持つ者と述べてきた。2016年、ミシシッピー州のビロクシで行われた集会では、次のように述べていた。「私はアイヴィー・リーグで教育を受けた秀才で、良い遺伝子を持っている。私は素晴らしい遺伝子と、自分が信じているもの全てを持っている」、と。・・・・2010年には、「遺伝子の信奉者」とCNNに語っていたし、2014年のドキュメンタリーでは、「ドイツ人の血が流れている事を誇りに思っている。実に素晴らしい」と述べていた。(上掲記事)

John Haltiwanger protestJohn Haltiwanger flagburning


(左 : 反トランプ・デモに参加するホルティワンガー / 右 : 星条旗が焼かれている写真)

  作家で歴史家のスティーヴ・シルヴァーマン(Steve Silverman)も、トランプ大統領の“暴言”に憤慨した一人で、彼も露骨に怒りを表していた。

  はっきり言って、これはユダヤ人や障碍者、LGBTQ、ロマ(ジプシー)、その他の人々を絶滅させようとしたナチスのレトリックと区別できるものではない。(Steve Silverman, September 20, 2020.)

Steve Silverman 01( 左 / スティーヴ・シルヴァーマン )
  常識的に考えれば直ぐ分かるけど、ホルティワンガーもシルヴァーマンも精神がいじけているんじゃないか。どうしてドイツ人が自分の血統や遺伝子を褒めたら悪いのか? 確かに、無辜のユダヤ人を迫害したのは悪いけど、ユダヤ人の虐殺なんて二千年前からよくあった恒例行事で、スペインを始め、イタリア、フランス、イングランドなどヨーロッパ各地で頻発していたのだ。(そもそも、イェルサレムに帰らず、歐洲にタカって生きてきたユダヤ人の方が悪い。) 強制収容所でチフスが蔓延し、多くのユダヤ人が亡くなったのは気の毒だけど、ドイツ人や日本人はもっと恐ろしい虐殺を経験し、文字通りの「ホロコースト」を味わっていた。ユダヤ人は死体になって焼かれたが、都会の日本人とドレスデンのドイツ人は生きたまま焼かれてしまったから、本当に悲惨である。(ユダヤ人はガス室で毒殺されたと思っているが、実際は病死で、焼却炉で灰になったのは冷たくなった遺体である。日本でもデボラ・リプシュタットの妄想に引っ掛かっている人は結構多い。それよりも、ユダヤ人が隠したがるナチスと連携したシオニスト組織やエヴィアン協議会を論じるべきだ。)

自分の人種差別に気づかない平等主義者

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(左 : ヨーロッパで美しいと目されるタイプの女性 / 右 : 円盤を唇に嵌めたアフリカ人女性)

  第二次世界大戦後、移民政策や社会問題で人種衛生学を論ずることはタブーとなったが、国家の構成員がどのような人間になるのかは重要な課題であり、従来の遺伝子プールを保護することは悪い事じゃない。地球上には様々な種族が存在し、各種族で肉体的な特徴が違っている。丁度、犬や猫にも種類があるように、我々人間にも種類があるのだ。日本の柴犬とドイツのシェパードは違うし、耳が折れ曲がったスコテッシュ・フォールドと三毛猫では、著しく違っている。しかし、我々はどちらの種類も可愛いと思うし、どちらの存在も否定はしない。たとえ、嗅覚や跳躍力に優劣が生じても、それを理由に排斥する事はしないのだ。

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( 左 : スウェーデン系カナダ人女優のマリン・アッカーマン / TVドラマ「ヴァイキングでラグナーを演じたトラヴィス・フィンメル / 同番組で「ビョルン豪腕王」を演じたアレクサンドル・ルドウィック / 右 : 同番組でヴァイキング戦士を演じたガイア・ウェス )

  特定民族への憎悪を警戒するあまり、人種の違いや好みの違いを断罪するのは間違っている。あるアフリカ人は唇に円盤を入れて優劣を競っているし、肌に傷を付けて模様を自慢しているのだ。普通の日本人はアフリカ人の風習を目にして「野蛮だ !」とか「醜い !」と言って目をそらすが、アフリカ大陸に住む地元の部族にとったら異様でも何でもない。彼らは「格好いい !」とか「お洒落 !」と思って体にナイフを入れているのだ。他方、北方種族は白い肌や金色の髪、青い瞳などを「美しい」とみなし、その理想に近づくよう日々努力を重ねている。古代ローマ人はゲルマン人の金髪を好み、そのカツラをつけていたが、それで以てゲルマン人に劣っているとは考えなかった。差別に敏感なユダヤ人も、仲間内では差別主義者で、異民族を侮蔑することなんて日常茶飯事だ。昔、ローマ帝国に潜り込んだユダヤ人は、エジプト人みたいな肌をしていたのに、黒人に出逢うと愚弄し、「クシュ(黒ん坊)」と呼んで馬鹿にしていた。現在でもユダヤ人は黒人が嫌いで、ニューヨークでの混血率は異常に少ない。トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナーのように、ゲルマン系の白人女性と結婚するユダヤ人は多いが、エチオピア人やケニア人のような黒人と結婚するユダヤ人は稀である。米国に帰化した支那人や朝鮮人でも、黒人と結婚する者はごく僅か。だいいち、両親が反対する。

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(写真 / 刃物で肌を切り裂き、様々な模様を刻んだアフリカ人 )

  翻って、日本人はどうなのか? 日本の知識人や人権派には、案外レイシストが多い。一般人は「えっ !」と驚くが、よくよく考えて見ると思い当たる節がある。例えば、人種平等を掲げる評論家は、殊さら歐米の白人ばかりに注目し、彼らがちよっとでも自分の容姿を自慢したら、すかさず「差別だ ! レイシストだ ! 白人至上主義者だ !」と大騒ぎする。でも、歐米の白人が自分の肉体を自慢したからといって、我々にどのような損害があるのか? 東京や大阪で「日本人お断り !」の公衆便所や市営バスがあるとは思えないし、白人専用のレストランがあるわげじゃない。「理想美」に関しても同じで、白人がどう言おうが、日本人は日本の美人を称讃すればいいじゃないか。国内で幸せに暮らす一般人は、女優の新木優子や本田翼とかを贔屓にして喜んでいる。日本人が日本国内で幸せなら、ヨーロッパやアメリカの社会がどんなにギスギスしようがいいじゃないか。

  だいたい、日本人は自ら“ノコノコ”とヨーロッパに赴き、言葉も通じないのに、矢鱈と色々な場所に行って日本と同じように振る舞っている。しかし、ヨーロッパ人からすれば、奇妙な支那人がやって来たくらいにしか思えない。現地人と会話ができぬ観光客は、「やっぱり、根っこの部分でアジア人蔑視があるよぇ〜」と愚痴をこぼすが、白人社会が厭なら渡航するな ! 支那やインド、イスラエル、ボスニア、ルワンダでも差別は酷いけど、まともな日本人なら、そんな場所に行かないじゃないか。別に、一生アジア大陸を旅行しなくても、健康や年金に支障は無い。そもそも、外国の人種偏見を気にする日本人は、下層民のアホがうろつくアメリカやヨーロッパに行かず、美しい京都や鎌倉を旅行すべきだ。日本の旅館は日本人のお客が減って困っている。これ以上、日本人が泊まらなくなったホテルに支那人観光客が押しかければ、益々日本人は近寄らなくなり、下劣な支那人や朝鮮人が詰めかけるだけだ。不愉快な支那人はなるべく入国をさせず、日本人の観光客を増やした方がいい。(それには景気を良くして、国民の所得を上げるべきなんだけど、国会議員が間抜けなのか、それとも確信犯なのか、日本政府は逆のことをずっとやり続けている。)

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(左 : 西歐人女性 / アフリカ人の少女 / 歐洲に住むユダヤ人 / 右 : イスラエルに住むアジア系のユダヤ人 )

  質問するのも野暮だけど、ヨーロッパの原住民には、発言の自由が禁止され、「手前味噌」の自慢が許されないのか? 日本の知識人が、どのような発想を持っているのか分からないが、アフリカ人やアジア人に人種平等を他民族に押しつける権利は無いはずだ。それなのに、なぜ、スカンジナヴィアの北歐人、あるいはウクライナとかベラルーシのスラヴ人が、自分自身の外見を誇りにしたら“いけない”のか? 日本の一般人はカザフスタンやトルクメニスタンでどんな容姿が「理想」とされているのか知らないし、どんな民族なのかも分からない。そもそも、我々は彼らに興味がないのだ。今、アルメニアとアゼルバイジャンが揉めているけど、大多数の日本人は対岸の火事と思っている。仮に、カザフスタンの女性とアフガニスタンの女性が、異なった「理想美」を持っているとしたら、日本人はどう対応するのか? 日本の平等主義者は現地に渡って、抗議デモを組織し、啓蒙活動に従事するのか? また、ベニンの二枚目ととガンビアの色男を比べて、激論を交える日本人女性は、いったい何人いるのか? もし、5万人とか10万人もいたら別の意味で大ニュースだ。

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(左 : アジア大陸に住むカザフスタン人のカップル / 右 : 「人種」が“はっきり”しない中東アジアのユダヤ人)

  インドでは肌を白くするクリームが好評だけど、日本人はイギリス人に憧れるインド人女性を叱ることができるのか? 日本人女性も「美白化粧品」を購入し、日傘を差して肌を白く保とうとしているじゃないか。筆者には、少量の「ロドデンドロール(Rhododendrol)」に数千円も出すなんて信じられないが、多くの女性が小瓶に入った液体を喜んで買っているので、日本人が世界統一主義(mondialisme)で動いているとは思えない。最近では、男性まで日傘を差して日焼けを避けている。平成の前半では、色黒の少女が街を闊歩していたが、次第に見かけなくなり、今ではほぼ絶滅状態だ。1990年代、筆者が日本に帰国し、神奈川県の桜木町を歩いていたら、南洋土人みたいな女子高生がいたので、信号待ちの時に「どういう訳なんだ?」と尋ねてみたことがある。話し方を聞いて「日本人」と判明したが、外見はパプア・ニューギニアのメラネシア族か、オーストラリアのアボリジニみたいだった。後に、夜の渋谷を歩いていたら、同様の女の子を目撃したので、「日本の流行は複雑怪奇だなぁ〜」と思ったことがある。

  日本の平等主義者は、なぜかアフリカ人を無視するようで、彼らの関心は歐米諸国にしかないようだ。でも、世界各国には独特の美的感覚があるようで、日本の美意識とは懸け離れたものも結構ある。例えば、ウガンダの女性は、“ふくよか”な体型を好むようだ。露骨に言えば「デブ好み」と評することもできるが、アフリカ大陸の黒人女性は、痩せることに熱心な日本人と違って、太った外見を「素晴らしい」と思っている。歐米諸国では尻が突き出た「ホッテントット(Hottentot)」の黒人女性が有名で、昔のヨーロッパ人はその姿を滑稽と思っていた。ところが、この黒い未開人が性器を露わにし、そこから延びた陰唇(labia)を見せたからビックリ仰天。性道徳にうるさいキリスト教徒には、アフリカ人の美的感覚が全く理解できなかった。現在のウガンダ人女性も大きな尻を自慢し、痩せている乙女は、もっと太るべく、たくさんご飯を食べているようだ。(Apophia Agiresaasi, "In Uganda, Where Curvy Is Beautiful, Women Round Out Their Figures with Padded Underwear", Global Press Journal, December 3, 2014. およびSusan Albers, "Fat is beautiful", Psychology Today, April 6, 2010.を参照。)

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(写真 / 大きなヒップを自慢するウガンダ女性)

  日本人はアフリカ人よりもゲルマン人の容姿を好むが、それは「趣味」の問題で、絶対的な美に基づく審判ではない。むしろ、西歐白人を目の敵(かたき)にする人権屋の方が差別主義者で、無意識のうちに西歐白人を「絶対的な理想像」と思い込んでいる。彼らがアフリカ人のコイコイ族やバントゥー族を取り上げないのは、話題にするほどの価値も無いからで、最初から相手にしていないのだ。もし、日本の左翼が人種平等主義者なら、ネパールやブータン、スリナム、ホンジュラス、ニジェールなどの理想美を取り上げるだろう。ところが、KKKを糾弾する日本人の中で、こうした問題意識を持つ者はほとんどいない。

  民族が違えば意識も違うのは当然で、それぞれの国民が独特の風習や歴史を持っている。違った人間がいるからこそ、別々に暮らすのが一番なのだ。ところが、グローバリストや左翼分子は、強引な思想を以て世界統一を謀ろうとする。彼らは地球市民を排斥するナショナリズムを憎み、各民族を隔てる国境を叩き潰そうとする。特に、我が国の反日分子は、アジア移民を引きずり込んで日本の國體を破壊しようと目論んでいるようだ。まず、在日朝鮮人を「日本国民」にして、日本人が持っている民族的絆に楔(くさび)を打ち込む。左翼が渇望した赤色革命が挫折したのは、日本人が皇室を戴く同質社会に住み、共産主義を拒絶する体質を持っているからだ。(アントニオ・グラムシやジョルジュ・ルカーチなら「その通り !」と賛成するだろう。) しかし、日本社会に朝鮮人や支那人の「国民」が増えれば、共通の民族意識はズタズタになり、根無し草の日本人が増えるだけ。こうなれば左翼陣営にとって好都合。民族主義で結束したた日本人は心身共に手強いが、人権思想でアトム化された個人は赤子も同然。ガラス細工よりも遙かに脆い。「日本人」という意識が無くなった日系人と、日系人ではない帰化人が増えれば、日本人が持っていた尊皇精神は希薄になる。抵抗勢力が激減すれば、女性宮家の創設や女系天皇の擁立はたやすい。

  本当に恐ろしいことだが、もし女系天皇が合法化されれば、皇室撲滅まではあと一歩。たぶん、左翼と連携した偽装保守が「男系じゃない皇統は異端」と叫ぶから、大衆は動揺して「そうかも・・・」と思ってしまうだろう。ここまでくれば、じわじわと“非伝統的”な皇室への支持が少なくなる。一方、朝鮮系や支那系の「日本国民」は、最初から皇室に興味が無いので、国民投票が行われ、皇室存続を訊かれれば、「どうでもいいじゃん !」とか「廃止」と答えるだろう。それに、アジア系が増えれば立憲民主党のような売国政党は大繁盛。朝鮮系議員や支那系サポーターが増えるので、反日左翼は騎虎の勢い。過去の官報を見れば分かるけど、毎年毎年、多くの朝鮮人や支那人が帰化申請を行っているので、本当に背筋が寒くなる。おそらく、アジア帰化人の激増で、白眞勲や陳哲郎(福山哲郎)みたいな国会議員が政界の重鎮になるだろう。もしかすると、あと何十年かで日本は朝鮮人や支那人が君臨する「人民共和国」となるかも・・・・。

あいつもこいつも朝鮮人

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(写真 / 朝鮮半島に住んでいた昔の朝鮮人)

  在日朝鮮人は自らの“血統”を恥じているのか、自分の出自を必死に隠そうとする。在日や帰化鮮人の親は、子供が傷つかないように、大きくなるまで家系の事を告げないそうだ。よく、高校生や大学生になった子供が、友達と一緒に海外旅行をしようとした時、自分の戸籍謄本を見て驚愕することがあるらしい。今まで「日本人」として暮らしてきたのに、本当は自分が「金」とか「朴」という朝鮮人である、と知って呆然とする。もう、頭の中が真っ白になるくらいの衝撃らしい。でも、その事実を受け容れると、今度はどうやって血筋を隠そうかと悩むそうだ。朝鮮人の大学教授や活動家は、「カミングアウトすりゃ、ええやん !」と気楽に言うが、本人からすれば「そんなの嫌だよぉ〜」と泣きたくなる。「友達の視線が違ってくるんじゃないか?」と不安になるし、「結婚相手が気にしたり、その親が反対するんじゃないか?」、と怯えてしまうのだ。比較的ヤクザな世界に生きる藝人だって、正体をバラすことには慎重で、「どうしようかなぁ〜」と迷うことが多い。例えば、亡くなったジョニー大倉は、「カミングアウトが早すぎた」と後悔していた。一方、相棒の矢沢永吉は賢く、彼は「趙永吉 / 巴山英吉」という本名を明かさず、ロックン・ロールの帝王として今も崇められている。たぶん、これからも自分の血統を明かさないんじゃないか。

  普通の日本人は気づいていないけど、藝能界には朝鮮人や支那人がとても多い。帰化人の名前を挙げると、一般国民は「えっ、あの人が !」と驚く。しかし、探偵や専門家が千人以上の著名人を調べたら、もっと多くの藝人が帰化人と判るだろう。以下、日本国籍を取得した著名人を何名か紹介する。

  以前、『脳内革命』という本がベストセラーになり、著者の青山茂雄がマスコミで取り上げられたけど、彼は「呉茂雄」という朝鮮人だった。(昭和41年1月12日に帰化。) 1998年に6億5千万円の所得隠しを暴露された青山氏は、2006年に自己破産を申告し、自身が経営する田園都市厚生病院も破綻する。しかし、今は立ち直り、恵比寿でクリニックを開業し、そこの院長となっているそうだ。

  早稲田大学の教授になった竹田青嗣(たけだ・せいじ)も帰化鮮人で、「姜正秀(かん・じょんす)」という在日2世であった。作家の伊集院静は元在日朝鮮人として有名だが、「西山忠來」という通名や「趙忠來」という本名は全く知られていない。関西テレビが放送した『たかじんの胸いっぱい』や、TBSの『ビビット』に出ていた遙洋子(はるか・ようこ)も帰化鮮人で、通名は「権藤洋子」であるが、本名は「権洋子」という。ちなみに、歌手や司会業をこなしていた「やしきたかじん」も朝鮮系日本人だった。死後になって判明したから、彼のファンはビックリ。でも、自分の番組で韓国批判をしていた時、「やしきたかじん」はどんな気持ちだったのか? 彼の番組には、大阪市立大学の朴一(ぼく・いる)教授も出演していたけど、この朝鮮人が「たかじん」の出自を知っていたのかどうかは判らない。ただ、「やしきたかじん」は朝鮮問題がテーマになっても、妙な忖度は無かったから結構偉かった。

   映画『ブレードランナー』でリック・デッカーは、人間とソックリの「レプリカント(人造人間)」を見分ける能力があったけど、朝鮮人も他人を嗅ぎ分ける能力があるようで、外見で同胞の「朝鮮人」を識別できるようだ。朴一がまだ大学生の頃、居酒屋で友人と一緒に酒を飲んでいた。たまたま、店内で松坂慶子のヒット曲、『愛の水中花』(1979年)が流れてきたそうだ。すると、朴氏の友人は、「松坂慶子、たまらんなぁ。在日ちゃうんかな、あの顔はもろ在日やで」と述べたらしい。(朴一 「日本の藝能・スポーツ界を支える『在日』が出自を隠す理由と苦悩」 週刊現代、2016年5月7日・14日合併号) この呟きを聞いた朴氏は、「ほんまかいな」と思ったそうだが、後に松坂氏の父親(松坂英明)が出版した『娘松坂慶子への遺言』を読んで驚いた。この美人女優は本当に朝鮮人であったのだ。

Matsuzaka 3( 左 / 松坂慶子)
  父親の本名は「韓英明」といい、15歳の時に釜山から日本へ渡ってきた在日南鮮人。妻となった女性が日本人であったから、娘の慶子は母親の戸籍に入って「日本国民」となったらしい。まぁ、血統はどうであれ、『愛の水中花』を唄っていた頃の松坂は凄かった。筆者も子供の頃、TBSの「ザ・ベストテン」で観たことがあるけど、その妖艶さには舌を巻いた。たぶん、昭和生まれの中高年男性は、レオタード姿の松坂慶子を覚えているんじゃないか。それにしても、朝鮮人の眼は鋭い。松坂氏の顔面を見て「朝鮮人」と判るんだから。もしかしたら、「朝鮮人特有の顔」というのがあるのかも知れない。

Kakizaki 01( 左 / 柿崎明二)
  最近、筆者は共同通信社を辞めて首相補佐官になった柿崎明二(かきざき・めいじ)に興味がある。インターネット界隈では、彼を「元在日鮮人」とか「帰化鮮人」と呼ぶ人もいる。実際のところ、どうなのか判らないので、ぜひ朝鮮の皆様に柿崎氏の顔面を検証してほしい。慧眼の持ち主なら「あの顔は、もろに在日やで!」と言いそうだ。もしかすると、「たぶん、朝鮮人とちゃうか?」と推測する朝鮮人がいるかも。大阪や神奈川で訊いてみれば、面白い結果になるんじゃないか。TBSの「ひるおび」とか日テレの「スッキリ」では、帰化鮮人の素性を隠したゲスト・コメンテーターがいそうだ。加工食品の成分表示と同じく、議員や学者、新聞記者、知識人を招くなら、前もって彼らの血統を視聴者に紹介すべきだろう。

  日本人でも「朝鮮人顔」の判別がつくこともある。藝人の「木村祐一」は何となく朝鮮人と判る人相だ。彼の本名は「朴佑一」で、昭和45年7月4日に帰化している。俳優の伊原剛志は自ら告白し、帰化鮮人(尹惟久)ということを名乗ったが、未だに名乗らず隠している有名人は少なくない。例えば、日本で初のミドル級世界チャンピオンとなった竹原慎二は、元朝鮮人で平成9年5月9日に帰化している。しかし、彼が世界王者となったのは、平成7年(1995年)の事だから、「日本人初」というのは虚偽の可能性が高い。なぜなら、平成9年(1997)以前は「在日朝鮮人」であったから。ただし、スポーツの世界では国籍無視が常習化しているので、あまり問題とはならないのだろう。

  筆者が一番か印象的だったのは、歌手のチャーリー・コーセーが帰化支那人であったことだ。彼は『ルパン三世』(1st シーズン)のエンディング曲を唄ったことで有名である。本名は「徐光星」で、平成4年3月25日に帰化した。歌手にも帰化人が多く、河島英五は「康英五」という朝鮮人であったし、演歌の瀬川瑛子は何人だったのか判らないが、「施瑛」という本名を持っている。(たぶん、支那か台湾系の家庭なんだろう。) 五木ひろし(李数夫)や都はるみ(李春美)は帰化人として有名だけど、アイドル歌手だった酒井法子が朝鮮系であることはあまり知られていない。筆者も断定はできないんだけど、覚醒剤所持で捕まった時、酒井氏の父親(酒井三根城)が報じられたので、出自の疑惑が持ち上がったことがある。彼女の父親は山口組系暴力団、伊豆酒井組の組長で、「金三根城(きん・みねぎ)」という名前を持っていた。でも、娘の法子は生まれながらの「日本国民」なのかも知れない。

  「正体隠し」で問題なのは、ワイドショーやニュース番組に出演する有名人の方である。民放各局は視聴者に告げず、ただ「専門家」とか「評論家」の肩書きで“怪しい”人物を招く。たとえ、不気味な人物じゃなくても、左翼メディアは朝鮮系のゲストを出演させて、鮮人社会にアピールするから、公共の電波を使った裏宣伝と同じだ。例えば、「スッキリ」とか「ワイドスクランブル」に出ていた犬山紙子は、帰化鮮人で本名を「趙純子」という。彼女の伯父は「アイリスオーヤマ」の社長らしいから、朝鮮人の家系ということがよく分かる。経営者の大山健太郎は「趙辮「」という名の帰化鮮人。「ワイドスクランブル」には、もう一人朝鮮系のゲストが出ていて、作家の若一光司(わかいち・こうじ)はゴリゴリの左翼だ。以前、佐野眞一が橋下徹の正体を暴いた時、若一氏は佐野氏の記事に激怒し、橋本擁護に廻ったけど、彼が憤慨したのは同じような境遇の人間であったからだろう。番組スタッフには学生時代からの左翼とか、元左翼、現役の活動家などが混ざっているので、時々、チャンスがあると「左翼仲間」を迎えたりする。ホント、事情を知らない一般視聴者は、簡単に操られてしまう。テレビ番組は用心して観るべし。

  昔、社会党の土井たか子が帰化鮮人じゃないのか、と疑われたことがあったけど、政治家には帰化鮮人が結構多い。本人が告白すれば別だけど、大抵の鮮人議員は自らの血統を隠し、生まれながらの「日本人」の如く振る舞っている。例えば、公明党の上田勇(うえだ・いさむ)は、財務副大臣に就任した衆院議員だが、「崔勇」という本名を持っている。彼は議員に出馬する前、平成5年4月23日に帰化した。民主党の菅内閣で防衛副大臣を務めた小川勝也(民主党参院議員)も、日本国籍を取得した元在日鮮人で、「林克雄 / 林克二」という名前を持っている。彼は昭和60年7月25日に帰化したようだ。テコンドー選手として名を馳せた尾辻かな子も帰化鮮人で、彼女は大阪府議会議員から衆院議員と参院議員になった。本名は「沈光子」で、平成9年4月24日に帰化している。

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( 左 : 上田勇 / 中央 : 小川勝也 / 右 : 尾辻かな子 )

  帰化鮮人かどうかハッキリしないのは尾立源幸(おだち・もとゆき)で、彼は最初「民主党」に属していたが、後に自民党へ移って二階派に所属した。尾立氏はパチンコ屋の支援を受けていて、在日鮮人の間で人気が高い。昔から彼は朝鮮人の参政権付与に熱心で、「在日同胞」に向かって「地方参政権の法案を上程しました !」と述べていた。この提案は南鮮の「亜洲経済」紙に掲載されたが、どうして尾立氏は「在日同胞」と呼びかけたのか? 日系日本人の国会議員なら、在日鮮人に向かって「在日同胞のみなさん !」と呼びかけないぞ。彼はいったい、“どんな”家庭に生まれたのか? 本当に謎である。

Odachi 01Kan Naoto 1(左 : 尾立源幸 / 右 : 菅直人)
  民主党には謎の人物が多く、総理大臣になった菅直人も怪しい。彼の政治資金団体である「草志会」は「市民の党」から派生した「政権交代をめざす会」に合計で6,250万円も流していたが、これらの団体は北鮮と繋がっている。そもそも、日本赤軍や北鮮工作員と繋がっている団体と日本の総理大臣がグルなんて、いったい我が国はどうなっているのか。そういえば、東北大震災で原発が非常事態に陥った時、菅総理は「謎の言葉」を発していたそうだ。この首相は興奮のあまり、奇妙な言葉で喚き散らしていたらしい。でも、待てよ。一体、「何語」で怒鳴っていたんだ? この非日本語を聞いた東電職員は唖然としたらしい。何しろ、焦った首相が変な言葉を発していたんだから、驚くのも当然だ。ただし、英語じゃないとすれば、ドイツ語かフランス語、フラマン語、スペイン語・・・なのか? まさか朝鮮語じゃないよねぇ〜。本人に訊いてみたい。

  とにかく、政治家や知識人は出自を明かしてから、公の場で発言すべきだ。他方、木下隆行(朴隆行)とかレッド吉田(鄭永憲)、トミーズ健(金健)、江原まさひろ(劉正洋)といったお笑い藝人なら、朝鮮系とか支那系でも構わない。藝人は才能を見せてギャラを貰うだけだし、政治的発言を行っても信頼性に欠けるから、世間が真剣に受け取ることは少ないと思う。マスコミで重用される評論家は、帰化鮮人の正体を暴くと、「差別主義者」とか「右翼」と非難するが、「どうして朝鮮人が素性を隠すのか」を説明しないからおかしい。アメリカ人やイギリス人の帰化人は、元の国籍や自分の人種を隠さず、堂々と公表する。しかし、朝鮮人や支那人は自分の血統を隠す。左翼知識人は探求する日本人を責めるが、問題は隠蔽する支那人や朝鮮人の方にあるのだ。日本人はアジア人に遠慮しないで、はっきりと「アジア人は歓迎できない !」と通告すべきだ。「仲間と思えないから祖国へ帰ってくれ !」と言って何が悪いのか? 日本は日本人の国である。日本をアジアの一部にしてはならない。愛国的な日本人であれば、朝鮮に戻りたくない在日朝鮮人を咎め、支那大陸を嫌う支那人を門前払いにすべきだ。国防は武器の調達だけではない。国家を構成する公民の遺伝子を守ってこそ国防なのだ。

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68827460.html

30. 2020年10月08日 12:28:15 : ccg0j8Swqw : azRQOG1hVmNuci4=[12] 報告


2020.10.08
バイデンを支える血まみれの人脈
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010080000/


 COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)に感染したとしてウォルター・リード・ナショナル軍医療センターに入院していたドナルド・トランプ米大統領が10月4日に退院した。有力メディアは今にも死にそうな話を流していたが、そうしたことはなかったようだ。

 アメリカでは「オクトーバー・サプライズ」ということが言われる。大統領選挙の前月、選挙を有利にするために何かを仕掛けるということだ。トランプの入退院はCOVID-19に怯えることはないというメッセージにも見えるが、オクトーバー・サプライズだったのかどうかはわからない。

 今回の大統領選挙は現職で共和党のトランプと民主党のジョー・バイデン前副大統領が争っている。共和党と民主党はいずれも巨大資本を後ろ盾とする親イスラエルの政党。大きな差はないのだが、2015年に支配者の内部で対立が生じ、トランプが出てきたのである。

 2015年の段階でアメリカ民主党の幹部はヒラリー・クリントンを次期大統領候補者とすることで合意、同年6月に​オーストリアで開かれたビルダーバーグ・グループの会合​へジム・メッシナというヒラリーの旧友が出席していたことから、支配者の内部で次期大統領は彼女で内定したと噂されていた。

 ヒラリーはリベラルでも平和的でもない。彼女は上院議員の時代からロッキード・マーチンの代理人と言われ、その側近中の側近と言われたヒューマ・アベディンはムスリム同胞団と密接な関係にあった。巨大金融機関やシオニストとも関係が深い。支配システムの中枢がヒラリーを支持していたのだ。

 そうした流れに変化が生じたのは​2016年2月10日​。ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問してウラジミル・プーチン大統領と会談、22日にはシリアでの戦闘を停止することで合意した。そしてトランプが有力候補として注目されるようになるのだが、それ以上に民主党の幹部や有力メディアを恐れさせることになったのはバーニー・サンダースだ。

 そこで民主党の幹部はサンダース潰しに動くのだが、そうした工作が発覚する。2016年3月にウィキリークスがヒラリー・クリントンの電子メールを公表、その中にはサンダースが同党の大統領候補になることを妨害するよう民主党の幹部に求めるものがあったのだ。当然、サンダースの支持者は怒る。

 ​7月にウィキリークスは民主党全国委員会(DNC)の電子メールを公表​、その中には2015年5月26日の時点で民主党幹部たちはヒラリー・クリントンを候補者にすると決めていたことを示唆するものも含まれていた。2011年1月24日の時点でヒラリー・クリントン国務長官は投機家のジョージ・ソロスからアドバイスを受けていたことも発覚する。ソロスはロスチャイルド系金融資本と結びついている。

 2016年の選挙でトランプが勝利した直後、​ジョージ・ソロス、その息子のジョナサン・ソロス、あるいはトム・ステイアーを含む富豪たちが音頭を取り、トランプ対策を練る秘密会談がワシントンのマンダリン・オリエンタル・ホテルで開かれている​。同じ日にベルギーのブリュッセルではイギリスとフランスを除くEUの外務大臣がトランプに関して話し合った。

 そこでDNCや有力メディアは情報機関や治安機関と手を組み、公表された電子メールはロシア政府がハッキングしたとする宣伝を開始するが、技術的な分析からクリントンの電子メールはハッキングではなく内部からのリークだった可能性が高いことは明白。(本ブログでは繰り返し書いてきたので、今回は割愛する。)

 そうした工作にもかかわらず2016年の選挙ではトランプが勝利したが、民主党だけでなく有力メディアはトランプ攻撃を続け、バイデンを支援してきた。

 トランプに問題があることは事実だが、それ以上にバイデンが危険な存在であることをジョン・キリアクという元CIAオフィサーが指摘している。キリアクは2007年12月、アメリカのABCニュースのインタビューでウォーターボーディングと呼ばれる拷問が行われているという話をCIAの同僚から聞いたと発言、その告発への報復として2013年1月に懲役30カ月の判決を受けた人物だ。

 ​キリアクが指摘したのは、今年8月、CIAやFBIの長官経験者を含む共和党で国家安全保障分野の幹部だった73名のグループがバイデンを支持すると宣言した事実​。その中にはCIAやNSAの長官を務めたマイケル・ヘイデン、CIAやFBIの長官を務めたウィリアム・ウェブスター、初代国家情報長官のジョン・ネグロポンテなども含まれている。

 ネグロポンテは1981年から85年にかけてホンジュラス駐在大使を務めていたが、そのときにニカラグアの革命政権に対するCIAの秘密工作に協力、死の部隊にも関係している。

 1984年から軍事顧問としてエル・サルバドルへ派遣され、特殊部隊の知識と技術を現地軍に教えていた死の部隊を編成、指揮していた軍人がジェームズ・スティール。リチャード・チェイニーやデイビッド・ペトレイアスはスティールの手法に感銘を受けたという。

 2003年にアメリカがイラクを軍事侵攻、サダム・フセイン体制を倒した後、副大統領になっていたチェイニーや第101空挺師団の司令官になっていたペトレイアスはイラクにスティールを呼び寄せている。ペトレイアスはチェ​イニーのほか、ヒラリー・クリントン、ドナルド・ラムズフェルドらに近い。

 イラクへ攻め込む前年、​2002年にジョージ・W・ブッシュ政権はベネズエラでクーデターを試みた​。計画のその中心人物はイラン・コントラ事件に登場するエリオット・エイブラムズ、キューバ系アメリカ人で1986年から89年にかけてベネズエラ駐在大使を務めたオットー・ライヒ、そして国連大使だったネグロポンテだ。

 このクーデター計画は失敗に終わるが、ウィキリークスが公表したアメリカの外交文書によると、​2006年にもアメリカ政府はベネズエラでのクーデターを計画​している。これも成功しなかった。

 アメリカの支配層が目の敵にしていたチャベスは2013年3月、癌のため、58歳の若さで死亡。その際にアメリカは体制転覆を目論むが、それも失敗した。チャベスを引き継いだのがニコラス・マドゥロ。アメリカの支配者がマドゥロを倒す手先に選んだ人物がフアン・グアイドで、アメリカ政府は「暫定大統領」というタグをつけている。この人物を支援しているひとり、マルコ・ルビオ上院議員は香港の反中国運動も支援している。

 こうした人脈にバイデンは支持されている。


https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010080000/

31. 2020年10月14日 10:53:41 : qeoz4h8Nwg : dm1xMUg1aTVyQWc=[11] 報告

2015年09月02日
トランプの切り札はユダヤ人 / 大統領にたかる異邦人 (前編)
ヒスパニック排除ならOK !
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68434409.html

  今やアメリカ合衆国の大統領は、イスラエルから任命されるアメリカ総督みたいだ。民衆党および共和党を問わず、大統領職を目指す候補者は、合衆国のユダヤ人有権者とイスラエルの指導者に媚びることが常識となっている。南部ではキリスト教徒に揉み手擦り手でおべっか使い。福音派教会の擁護者を気取るくせに、東部でふんぞり返るユダヤ人の前だと、自然と地べたにひれ伏す。シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)参りをすれば、いかにユダヤ教に理解があるのかを示すことが出来るから、とても熱心だ。どの有力候補も米国内のユダヤ人票を獲得しようと、イスラエル詣でを欠かさない。イエズス・キリストに唾を吐きかけるユダヤ教徒なのに、まるで親友のように交流する。イスラエルはアメリカ人の政治家にとって聖地だ。ユダヤ教徒みたいに小さな帽子(キッパ / ヤムルカ)をちょこんと頭に被せて、嘆きの壁でお祈りをする。彼らには「破廉恥」という言葉が分からない。当選のためなら先祖代々の信仰すら、弊履の如く捨て去るのが現実直視の政治家だ。支那人や朝鮮人の御機嫌を伺うために、北京やソウルを訪れる日本の売国議員と同じである。

Jeb Bush 4David Tepper 1Chris Christie 1


(左: ジェブ・ブッシュ / 中央: デイヴィッド・テッパー / 右: クリス・クリスティー)

  中世のユダヤ人は高利貸しだったが、現在のユダヤ人はキング・メーカーである。民衆党の有力候補となったヒラリー・クリントンには大富豪のハイム・サバン(Haim Saban)がついているし、ジェブ・ブッシュにはニュー・ジャージー州のヘッジ・ファンド王と呼ばれるデイヴィッド・テッパー(David Tepper)がついている。このテッパーというユダヤ人は、以前ニュー・ジャージ州知事のクリス・クリスティーが大切にしていた大口献金者だった。しかし、欲張りのジェブが彼を奪っている。(Jacob Kornbluh, Jeb Nabs Top Jewish Donor from Christie, Jewish Political News & Updates, July 10, 2015) 世界でも指折りのヘッジ・ファンド・マネージャーであるテッパーは、2013年だけでも35億ドル稼いだという。大統領を目指すクリスティーにとって、自分の領土(シマ)で長い付き合いの大富豪を攫われたのだから、憤懣やるかたない。一方、ヒラリーもニュー・ジャージー出身のミュージシャン、ジョン・ボン・ジョヴィをパーティーに招いて、50万ドルほど荒稼ぎしたそうだ。(Ken Kurson, Bush Lands David Tapper; NJ and NY Stops Show Strength in Christie Country, The New York Observer, July 8, 2015) まだ米国で売れていない頃、日本に出稼ぎに来て、一生懸命頑張っていたボンジョヴィも、随分と出世したものである。しかしまぁ、どいつもこいつも、ユダヤ人に近づいてお金をねだるなんて・・・。昔、英国首相のロバート・ウォルポールが下院の政治家を指して、「こいつらには値札がついてるのさ」と語ったらしいが、アメリカの政治家にも値札がついているのだろう。

Hillary Clinton 3Haim_Saban 1John Bon Jovi 1


(左: ヒラリー・クリントン / 中央: ハイム・サバン / 右: ジョン・ボン・ジョヴィ)

  今話題の大統領候補であるドナルド・トランプは、他の候補者とは違って選挙資金集めに苦労はしない。なぜなら、彼自身が大富豪だからだ。しかし、大統領の椅子を目指すなら、ユダヤ人へのゴマすりを忘れてはならない。ユダヤ人がホワイト・ハウスへの鍵を握るからだ。日本人だって思い出せば分かるだろう。ビル・クリントンにはロバート・ルービンやラリー・サマーズといったゴールドマン・サックスの回し者がついていたし、ジョージ・W・ブッシュには、ネオ・コンのユダヤ人が控えていた。オバマはラーム・“イスラエル”・エマニュエル(Rahm Israel Emanuel)に連れられてユダヤ人の有力者に紹介され、デイヴィッド・アクセルロッドの采配で大統領になれた。ちなみに、ラームの父親ベンジャミンは、元イルグン(Irgun)所属のイスラエル人である。イルグンは目的のためなら手段を選ばぬテロリスト部隊として悪名高い。こんな父親を持ったラームの忠誠心は、名前の通り「イスラエル」にあって、国籍を持つアメリカではないだろう。アメリカのユダヤ人は財務省のみならず、国務省にも浸透しており、シオニストだらけの国務省は、いわばイスラエルのアメリカ支店のようになっている。

  こうした枠組みが出来ているからこそ、イスラエル政府が国務省の機密を入手できるのだ。ジョナサン・ポラードのような裏切者は他にも居るだろう。ただ、忍者のように凡人を装っているから分からないだけだ。たとえ、怪しいユダヤ人職員を発見しても、軽率に捕まえるわけには行かない。イスラエルは「人権団体」を利用して仲間の救出に努力するからだ。今や、米国に於いてイスラエル・ロビーは天下無敵である。公然とユダヤ人を批判する政治家なんか居やしない。どの議員もジム・トラフィカント(Jim Traficant)元下院議員みたいに潰されたくないからだ。あのジェシー・ヘルムズ(Jesse Helms)上院議員だって、イスラエルの国益を損ねたから、落選間際まで追い詰められたという。彼は「早期警戒管制機A-WACS」をサウジ・アラビアに提供しようとして、イスラエルの逆鱗に触れてしまったのだ。「パワフル・セネター」と呼ばれた大物も、ユダヤ人組織によって散々な目に遭ってしまい、最終的に屈服したのである。たとえ、大統領や連邦議員であっても、反イスラエルの方針を取れば、ユダヤ人は即座に全米各地の組織を動かし、徹底的に謀反人を血祭りに上げてしまうのだ。強固な票田を背景にしたイスラエルの代理人は、無言の圧力をちらつかせて、大統領さえも脅かすことができる。最高司令官をイスラエルの執事にできれば、世界最強の陸海空軍を手にしたも同然。こうして、哀れなアメリカ人将兵はユダヤ人の私兵となる。

Benjamin Emanuel & Marsha 2Rahm Emanuel 1david-axelrod 5

(左: 父親のベンジャミン・エマニュエルと母親のマーシャ / 中央: ラーム・エマニュエル / 右: デイヴィッド・アクセルロッド)

  メキシコ人を始めとする、ヒスパニック系アメリカ人に対してなら毒舌を吐くトランプ氏でも、イスラエルのネタニアフ首相に対しては絶賛の言葉しか口にしない。曰わく、「私はイスラエルを愛している。私はイスラエルのために100パーセント否、1000パーセント戦うつもりだ。しかも永遠にだ ! 」と。(Uriel Heilman, When It Goes to Jewish Connections, Trump Trumps His GOP Competitions, Haaretz, August 8, 2015) 2013年、トランプ氏は選挙を控えるネタニアフ首相のためにビデオ・メッセージまで作って支援していた。トランプ氏が作成した30秒の宣伝はこうである。「あなたがたはベンジャミン・ネタニアフの中に、偉大なる首相をまじまじと見であろう。彼は勝者であり、大いに尊敬され、みんなから高く評価されている。さあ、ベンジャミンに投票しよう。イスラエルにとって最高の、すごい奴、すごいリーダーに」、だって。歯の浮くようなお世辞じゃないか。さすが、やり手のビジネス・マンは違うねぇ〜。お金持ちは世界の権力構造をよ〜く理解している。ウォール街で稼ぐ彼らは「自由の女神」なんか相手にしない。カメラをぶら下げた日本人観光客とは違うのだ。アメリカの守銭奴はイスラエル首相の胸像を拝む。ネタニアフの提灯持ちに徹するトランプは、生ぬるい中東政策を打ち出すオバマに関し、「イスラエルにとって最悪の敵」と酷評する。ユダヤ人の神輿に乗ったオバマなのに、イスラエルへの奉仕が足りないと言うのだ。じゃあ、トランプ氏が大統領になった曉(あかつき)には、それ以上の“ご奉公”があるのか。これじゃあコ川家に仕えた彦根藩の井伊家や会津藩の松平家も、三舎を避けるであろう。

Obama 21Donald Trump 6Benjamin Netanyahu 4


(左: バラク・オバマ / 中央: ドナルド・トランプ / 右: ベンジャミン・ネタニアフ)

  トランプ氏が親イスラエルになったのには他にも理由がある。実は、愛娘のイヴァンカ(Ivanka)がユダヤ人のジャレド・クシュナー(Jared Kushner)と結婚し、それがキッカケでユダヤ教に改宗していたのだ。トランプ氏には3回の結婚歴があって、それぞれの夫人との間に子供をもうけている。まあ、ザクセン選帝侯で強健王(Mocny)と呼ばれたアウグスト1世(Friedrich August I / August II, der Starke)より精力絶倫とは思えないが、少なくとも5人の子供をつくったのだから、少子化防止に貢献してんるんじゃないか。「英雄色を好む」じゃないけど、最初の妻イヴァナ・ゼリニチュコヴァ(Ivana Zelnickova)はチェコ人モデルだった。彼女との間には、ドナルド・ジュニアとイヴァンカ、そしてエリックが生まれてている。二番目はマーラ・メイプルズ(Marla Maples)という女優で、娘ティファニーが誕生。三番目の妻は、スロヴェニア出身のメラニア(Melania Knauss)というモデルだ。彼女との間にはバロン・ウィリアムという男の子が生まれている。お金持ちには女が集まるというが、ミス・ユニヴァース大会を主催するトランプ氏なら、地位と名声を求める美女が放っておく訳がない。そりゃそうだろう。トランプ氏は「100億ドルの資産を持つ」と豪語していたのだ。実際は、40億ドル程度という推測もあるが、いずれにしても大金持ちであることには間違いない。格差社会のアメリカでは、昔はミリオネアー(数100万ドル)が金持ちだったが、今じゃビリオネアー(数10億ドル)でなけりゃ、お金持ちとは言えない。女の話はともかく、大統領選挙に出馬したトランプ氏にとって、重要な存在となるのはイヴァナが結婚したジャレド・クシュナーの方である。

Donald Trump & Ivana 2Donald Trump & Marla Maples 1Donald Trump & Melania Knauss 1


(左: 1番目のイヴァナ夫人 / 中央: 2番目のマーラ夫人 / 右: 3番目のメラーニア夫人)


義理の兄弟を罠に嵌めたチャーリー

Ivanka Trump & Jared Kushner 1Charles Kushner & Seryl 2


(左: イヴァンカ・トランプ / 右: チャーリー・クシュナーとシェリル夫人)

  アメリカの政治で多大な影響力を及ぼすユダヤ人を前にして、プレスビテリアン(長老派教会)のキリスト教徒であるトランプ氏が大いばりできたのは、娘のイヴァンカがユダヤ教徒になって、ユダヤ人の孫が二人もできたからだ。元々、あまり敬虔とは言えないトランプ氏にとって、キリスト教の信仰など世間に向けてのジェスチャーに過ぎない。いつだって捨てても構わない下駄と同じである。ニューヨークで不動産業を営むトランプ氏にとって、キリスト教を罵倒するユダヤ人の方が大切なのだ。聖ペトロは主を裏切る時に躊躇いを感じたが、風見鶏のトランプ氏はユダから金貨を貰うことに罪悪感が無い。米ドルは誰が持っていても緑の紙幣である。キリストが「天に宝を積め」と諭しても、トランプ氏なら、財産をケイマン諸島に隠すんじゃないか。キリストは「カエサルのものはカエサルに返せ」と言ったが、トランプ氏なら、カエサルでもワシントンでも、手にしたお金は返さない。いずれ自分の肖像画が、紙幣に印刷されるかも知れないんだから。中身の無いキリスト教徒にとって、主の言葉は坊主の念仏ていど。可愛い娘がイエズスを罵る宗教に鞍替えしたって平気なのだ。ユダヤ教徒の男と結婚するんだからしょうがない。そもそも、イヴァンカが惚れたのジャレドとは、如何なる人物なのか?

  トランプ氏の婿殿ジャレド・クシュナーは、有名な雑誌社を所有する経営者。しかし、まだ30代の若者である。彼の父親は不動産会社を営むチャーリー・クシュナー(Charles Kushner)で、ホロコースト難民の息子として頭角を現した。彼は地元ニュージャージー州でドン・コルリオーネ気取りだ。ついでに触れれると、名作『ゴッド・ファーザー』の印象が強烈なせいか、日本人はマフィアと言えばすぐイタリア人を思い浮かべる。しかし、マフィアといったら腕っ節は強いけど頭の中が空っぽのイタリア人より、残酷で狡猾なユダヤ人を連想すべきだ。例えば、あの兇悪なマイヤー・ランスキーはロシアからやって来たポーランド系ユダヤ人である。本名はマイヤー・スコウランスキー(Meier Suchowlanski)という。また、映画にもなったバグシー・シーゲルもロシアから逃れてきたウクライナ系ユダヤ人で、ベンジャミン・シーゲル(Benjamin Siegel)というゴロツキであった。(ユダヤ人マフィアを述べると長くなるので省略する。日本では都合の悪い情報は封印されるので、ユダヤ人の暗い過去が消去されている。)

Marlon Brando 2Meyer Lansky 3Bugsy Siegel 1

(左: 「ゴッド・ファーザー」のマーロン・ブランドー / 中央: マイヤー・ランスキー / 右: バグシー・シーゲル)

話を戻すと、チャールズ・クシュナーは猛烈に働いた末に“のし上がった”典型的ユダヤ成金。彼は学問においては凡庸だったが、それでもホフストラ大学の法学院に進めたんだから大したものである。また、彼はニューヨーク大学で経営修士号を取得したというから、大変なな努力家だ。チャーリーには3歳上の兄マレー(Murray)がいて、ペンシルヴァニア大学を優秀な成績で卒業している。学問好きなマレーはそのまま大学院に進んで法律を学んだという。しかし、実社会では弟のチャーリーの方が優秀である。一方、彼らの父ジョセフは大工として一家の生計を立てていた。こうした苦労人の父親を敬う息子のチャーリーは、オヤジを誘ってクシュナー社を設立する。晴れて親子で独立したが、9ヶ月後に父親は心筋梗塞で死去。父を突然失ったチャーリーは、残された家族を率いて家長となる。彼は自分の帝國を築きながら、兄のマレーや妹のエスター(Esther)、リンダ(Linda)の面倒を見ていた。家族で団結するのがユダヤ人なので、マレーも弟の不動産業を手伝い、兄弟で会社を経営していたそうだ。

Murray Kushner & Lee 1James McGreevey 3

(左: 写真右側がマレー・クシュナーと左側リー夫人 / 右: チャーリー・クシュナー)

  会社が軌道に乗って順調となれば、儲けたお金をどう使うかが問題となる。稼いだお金を全部キャバレーの姉ちゃんや高級スポーツ・カー、あるいは豪華な別荘に注ぎ込むのは馬鹿。チャーリーは慈善活動にお金を割いた。ユダヤ人の学校やシナゴーグ、病院などへ献金したのだ。敬虔なユダヤ教徒のチャーリーにとっては当然の行為のように思えるが、ユダヤ人はそう単純じゃない。彼は政治献金も怠っていなかった。1990年代半ばから民衆党に献金をし始め、ニュージャージー州知事のジェイムズ・マクグリーヴィー(James McGreevey)に合計で150万ドルほど貢いでいたという。(Gabriel Sherman, The Legacy, New York Magazine, July 12, 2009) ユダヤ人の不動産王から献金をもらっていたマクグリーヴィーは、お礼にチャーリーをポート・オーソリティー(Port Authority)の役員に推薦する。このポート・オーソリティーとは、ニューヨーク州とニュージャージー州に跨がる港湾施設や交通インフラを管理する港湾公社だ。公社を委託された役員12名は、両州の知事から任命され、ハドソン河の港や橋ばかりではなく、JFK国際空港やラガーディアとかニューアークといった空港も管理し、様々なインフラ整備を任されている。順調に進めば、チャーリーはこの組織の長になる予定であった。

  親族経営の会社は結束の固さが長所になる一方で、感情的な問題を引き起こしやすいという短所を有する。学校の勉強では兄マレーが秀でていた。しかし、ビジネスでは弟の方が優秀である。不動産取引では、チャーリーの方が生まれながらの鋭い勘を持ち、兄のマレーを凌駕していた。やり手のチャーリーにとって、段々と兄は足手まといのような存在になっていたそうだ。仲の良かった兄弟も、次第に口数が減り始め、両者とも心の奥に不満を溜めるようになっていた。やはり、自然に蓄積されたマグマを押さえ込むのは不自然である。クシュナー家は2000年に爆発の瞬間を迎えた。彼らがマイアミのパームビーチで、ユダヤ教の「過ぎ越し祭」を迎えた時、チャーリーはある不動産取引の件でマレーに怒りをぶつけ、もう一緒に仕事をしないからな、と癇癪を起こした。それを受けてマレーも反撃し、「もしパートナーじゃなければ、俺たちは兄弟でもないぞ」とやり返したそうだ。火に油を注ぐように、側に居たマレーの妻リー(Lee)は、夫の肩を持ってチャリーを怒らせてしまった。カッとなったチャーリーは、今まで言えなかった本音をぶちまける。「お前は息子が自力でペンシルヴァニア大学に入れた、とでも思っているのか ? いいか、俺が入れてやったんだ ! 」と暴露するチャーリー。もしかしたら、本当に大学へ寄附をして、甥の入学を頼んだのかも知れない。侮辱されたリーは反駁しようとしたが、マレーに制止されてその場を立ち去った。翌年の祝日にマレー夫婦の姿はなかったという。

  チャーリーが兄のマレーに怒号を浴びせると、妹のエスターはマレーの味方についた。激怒したチャーリーは、過ぎ越し祭を祝うためにその場にいた40名ほどのゲストを忘れててしまい、来客が居るにもかかわらず、チャーリーは妹のエスターやその夫ビリー・シュルダー(Billy Schulder)を罵った。ビリーはチャーリーのビジネス・パートナーとしてクシュナー社で働いていたが、それは妹の亭主だから獲得できた地位である。実は前々から、チャーリーは彼を嫌っていた。というのも、ビリーが会社の女性社員に手を出していたからだ。チャーリーはビリーの息子ジェイコブと一緒に、みんながいる前で「君は敬虔だよな。ほらビリー、君が如何に敬虔な信者かを子供たちに話してやれよ」と白々しく話しかけた。その場に居合わせた誰もがビリーの浮気を知っていたのだ。エスターは亭主に向かって「もう何も言わないで !」と訴えかけた。「このアホんだらどもめ !」と怒り狂うチャーリーをよそに、エスターと娘のジェシーは部屋を飛び出してしまった。一旦問題がこじれると、ファミリー・ビジネスには深い亀裂が生じるから、滅多なことでは修復できない。こうしてクシュナー家はバラバラになった。

  数ヶ月が過ぎた頃、マレーはチャーリーが怪しい不動産取引で会社のカネを横領したと騒ぎ立てた。あろうことか、彼は弟を相手に訴訟を起こしたのである。この裁判は示談で片が付いたが、チャーリーの身辺にはまだ危険な火種が尽きない。ちょうどジェイムズ・マクグリーヴィーの選挙が近づいた頃だ。2002年、クシュナー社の会計係であるボブ・ヨンテフ(Bob Yontef)が、チャーリーの不正な政治献金について訴訟を起こした。マクグリーヴィーの選挙が上手く行けば、チャーリーは港湾公社の総裁になれるはずだった。ところが、裏切者は親族から出ていた。実は、マレーとエスターがFBIの捜査に協力していたのだ。チャーリーはマレーをチクリ屋(moser)と呼んでいた。ところが、驚くことに兄マレーのみならず、妹や夫のビリーまでもが警察側に寝返っていたのだ。そこで彼は一計を案じる。陰謀を企むチャーリーは、退職間際のジミー・オトゥール(Jimmy O'Toole)というアイリス系カトリックの警官を雇い、計画の全貌を打ち明けた。エスターの夫ビリーが女に弱いことを熟知したチャーリーは、エスターの口を封じるため、亭主を罠に嵌めようとしたのだ。

  アメリカには「エスコート・サーヴィス」とか「コール・ガール」という名称で、色々な娼婦が存在する。昔、「DCマダム」と呼ばれた高級娼婦館の女主人が逮捕された。もちろん、女を買った政治家や裁判官は真っ青になって動揺を隠せない。だが、裏社会の掟は厳しかった。口封じの指令が下ったのだろう。どこからともなく刺客が現れ、彼女はあえなく抹殺されてしまった。有力者の性的行為を暴露するとは、郭(くるわ)の女主人にしては愚かである。チャーリーは警備員として雇ったオトゥールに、「スザンナ」という東歐訛りの強い女を紹介した。スラリとした美脚を持つ金髪女性だったようで、ビリーを誘惑するのに適役であった。オトゥールは弟のトミーを呼んで、ビリーを嵌める仕掛けに取りかかった。トミーはルート22号線沿いにあるレッド・ブル・インというモーテルで部屋を借り、時計に隠しカメラを取り付けたそうだ。罠とも知らずにビリー・シュルダーは、仕事場の近くにある食堂で昼飯を食っていた。そこへ金髪美女が現れて、何気なくビリーに近づく。彼女は仕事の面接で街を訪れたけど、クルマのタイヤがパンクして困っている、とビリーに泣きついたらしい。“親切な”ビリーは彼女をクルマに乗せてやり、モーテルまで送ってやったが、その日は彼女の誘いを断り、電話番号だけを貰って帰ったという。しかし、翌日ビリーは彼女と肉体関係を持ってしまった。そりゃそうだ。浮気性の亭主が、若い美人から誘われて断るなんてあり得ない。オトゥールから連絡を受けたチャーリーは、妻シェリル(Seryl)の兄弟でビジネス・パートナーのリチャードをオフィスに呼び、届いたばかりの盗撮映像を鑑賞することにした。画面に映し出されたビリーは快楽の絶頂である。まさか録画されているとは思っていないビリーは、東歐美女から受けた懇切丁寧なフェラチオに大満足。ペニスをしゃぶられたビリーは思わず、「映画のようだ」と叫んでいたらしい。これにはチャーリーたち仕掛け人が大爆笑。満足したチャーリーは早速、トミーにコピーを作るよう命じた。

  チャーリーは匿名で録画テープと写真を、妹のエスターや彼女の息子ジェイコブに送ることにした。しかし、オトゥールはジェイコブに包みを送らぬよう諭したらしい。父親の破廉恥行為を知ることとなるジェイコブは、恋人との婚約を数日後に控えていたのだ。後にチャーリーはこの件を否定し、オトゥールたちの仕業にしていたが、とにかく送られてしまった。婚約の3日前に小包を受け取ったエスターは顔面蒼白。白黒写真を手にしたエスターは、すぐさま兄マレーに電話を掛け、「家に帰らないで。チャーリーに殺されるわよ」と警告した。心配になったマレーは元警官の護衛をつけた。妻のリーは放火でもされるんじゃないかと怯えていたそうだ。しかし、素人の奸計はすぐバレる。FBIの捜査が進んでチャーリーの犯罪が明るみになるのは時間の問題であった。しかも、オトゥールまでもがFBIの捜査に協力していたんだから。チャーリーは脱税や違法献金、司法妨害などの罪で服役することに。刑務所送りとなったチャーリーにとって、希望の光は息子のジャレッドただ一人であった。

不動産王の娘婿はメディア王に

  若くして脚光を浴びるビジネスマンには裏がある。ジョン・F・ケネディーには、禁酒法時代にぼろ儲けした父親のジョセフがいたように、ユダヤ版ケネディーを目指すクシュナー家には、野心家のチャーリーがいた。彼が自慢する息子のジャレッドは、長身で一流大学卒の好青年である。見た目には西歐系アメリカ人と変わらない。しかし、彼は普通のアメリカ青年と違っていた。このユダヤ人の若造は、20代でメディア経営者になったのだ。「えっ ! 」と驚いちゃいけないよ。ユダヤ人は13歳で成人となるんだから。とはいっても高等教育は大切で、チャーリーも大学の価値を痛いほど分かっていた。だから息子の学歴に箔をつけてあげなきゃ、と意気込んでしまう。それには、やはりハーバード大学だ。アメリカは実力社会だと言われるけれど、今じゃ階級のはしごを昇るためには学歴が重要となる。上流社会の子弟が競ってアイヴィー・リーグを目指すのは、学問を究めるためではなく人脈を築くためなのだ。『入学許可の値段(The Price of Admission)』を著したダニエル・ゴールデンによれば、1998年、お金持ちになったユダヤ人の不動産王は、ハーバード大学に250万ドルの寄附をしたそうだ。えっっ、日本円に換算すれば、約2億5千万円じゃないか ! こんな大金を投げつけられたら、顰(しか)めっ面のハーバード大学長だって、思わず顔が緩むだろう。

Jared Kushner 1Charles Kushner 2Frank Lautenberg 3ted kennedy 1


(左: ジャレド・クシュナー / 父親のチャーリー / フランク・ローテンバーグ / 右: エドワード・ケネディー)

  しかも、用意周到なチャーリーは地元ニュージャージー州選出のフランク・ローテンバーグ(Frank Lautenberg)上院議員に手を回していたのだ。このユダヤ人議員は、ソ連のユダヤ難民を米国へと手引きした張本人である。まったくユダヤ人は、ロクでもないことを次々と行うからタチが悪い。チャーリーの名代となったローテンバーグは、マサチューセッツ州の有力者テッド・ケネディー上院議員に働きかけ、要請を受けたケネディーはハーバードの入試担当責任者であるウィリアム・フィッツシモンズ(William Fitzsimmons)に「よろしくね」と言ったのだ。リベラル派を気取る奴ほど、裏で何をしているのか分かったもんじゃない。まぁ、裏口入学なんていう口利きは、民衆党の大御所たるケネディーにとって造作もないことだ。父親のお膳立てでハーバード大学に入門できたジャードは、名門クラブの「ザ・フライ(The Fly)」に加入した。アメリカの大学にはギリシア文字を冠したクラブがあって、そこで親睦を深めたメンバーは兄弟のような絆を作り、卒業しても一生固く結ばれた仲間になる。上流階級の子供が一流大学に入るのは、こうしたクラブで人脈を築くためなのだ。ジャレッドが入ったクラブの歴代メンバーを見てみれば納得できる。まず、ハーバード大学の名物学長であったチャールズ・ウィリアム・エリオット(Charles William Eliot)がいるし、セオドア・ローズヴェルトとフランクリン・D・ローズヴェルトといった大統領もいた。それに、世界を牛耳るアメリカ貴族のジェイ・ロックフェラー上院議員やクリントン政権で国家安全保障担当補佐官だったアンソニー・レイク(Anthony Lake)もいる。こうしたインナー・サークル(内輪)に入れたジャレッドを見れば、父親のチャーリーが行った250万ドルの投資も無駄ではなかった、と思えるだろう。 

Charles William Eliot 1Teodore Roosevelt 1Anthony Lake 1Jay Rockefeller 1


(左: チャールズ・ウィリアム・エリオット / セオドア・ローズヴェルト / アンソリー・レイク / 右: ジェイ・ロックフェラー)

  チャーリーは刑務所に閉じ込められたからといって、息子の教育を怠るような親ではない。名門大学に蝶ネクタイをして通う息子も、それを充分承知していた。成金の父親はジャレッドに財務表などの書類を送り、息子に評価させるといった訓練を施していたのだ。しかし、理論だけでは駄目である。そこで、チャーリーは息子に初の売買をさせることにした。ビジネスの実習として、ジャレッドはマサチューセッツ州サマーヴィルにある物件を買うことにした。資金の半分はチャーリーが用立て、残りの半分はジャレッドがチャーリーの友達から借りてきたという。こうしてチャーリーの実践教育が始まり、ジャレッドは他の物件も買うようになった。チャーリーはニューヨーク大学に300万ドル寄附を行い、後に大学の理事会メンバーとなる。2003年、ジャレッドはニューヨーク大学のロー・スクールに進学し、自分が所有するパック・ビルディングの3フロアーを大学側に貸すことになった。ただし、通常の賃貸料金よりも安くしたそうだ。たぶん、教育機関に恩を売るという魂胆だろう。ジャレッドは学生のくせにもう一端のビジネスマンになっていた。それに比べて日本の大学院生ときたら、助手になれるかどうかさえ分からず、不安な日々を送るのがせいぜい。巨額な資金を使って不動産物件を扱っている奴なんていないだろう。だいた、小切手帳を持って大金を動かす学生なんているのか? 大学院生が就ける職業なんて、せいぜいコンビニのバイト生か塾の講師くらいだろう。

Arthur Carter 1(左 / アーサー・カーター)
  大学院課程を修了したジャレッドは、メディア業界に食指を動かした。彼はマンハッタンの地方検事ロバート・モーゲンソーの法律事務所で見習いをしていたが、「ニュー・ヨーク・オブザーバー(New York Observer)」誌に目をつける。ちょうどその頃、オーナーのアーサー・カーター(Arthur Carter)は、赤字が続く週刊誌を売却する相手を探しているところだった。しかし、カーターは半年かけて面会に漕ぎ着けたジャレッドからの提案を蹴ってしまった。カーターは「なぁ、ジャレッド。君はいい青年だが、まだ25歳じゃないか」と言ってあしらった。ところがその時、オブザーバー誌を買いたいと申し込んでいた相手がいたのだ。ロバート・デ・ニーロなどが運営するトリビカ・フィルム・フェスティバルが買収先に決まりかけていたという。しかし、カーターは彼らが買収すれば愛着のあるオブザーバー誌を閉鎖するんじゃないか、と懸念していた。そこで、再びジャレッドに会おうとしたらしい。カーターは娘のマリーを連れて会合に現れた。ジャレッドはテーブルの上で小切手に金額を書き込み、それをカーターに差し出したという。そして、彼はオブザーバー誌にお金を注ぎ込んでウエッブ版を創設し、最終的には利益を出すビジネスにしたいと語った。これを聞いて腹を決めたカーターは、ジャレッドに雑誌社を売却することにしたという。翌日、ジャレッドは法律事務所のボスを訪ね、「雑誌社を買ったので辞めます」と言った。すげーなぁ〜。これが大学出たての小僧がすることか? 何か映画『白昼の死角』で金貸しを営んだ鶴岡七郎を思い出す。(これは夏八木勲が主役を務めた角川映画で、「光クラブ」事件を題材にした小説が基になっている。今思うと、夏八木氏の演技には迫力があったなぁ〜。) まったく、ユダヤ人ってのは商売上手だ。これじゃあ、アングロ・サクソン人の青年は適(かな)わない。

  父親譲りのビジネス手腕を発揮するジャレッドは、父と相談の上、マンハッタンにあるフィフス・アヴェニュー(5th Avenue)666のオフィス・ビルを買収することに決めた。彼は記録破りの値段18億ドルを払って、53番街に聳える41階建てのビルを手にしたのだ。庶民なら「ひぇ〜」と叫んで、仰天してしまうだろう。勢いに乗った息子は獄中の父に保有資産の売却を持ちかけた。2007年、ジャレッドはバブルが弾ける前に、クシュナー家のポート・フォリオを、あの大手AIGに売ってしまったのだ。彼が手にした金額は約10億ドル。「凄い !」の一言に尽きる。これが26歳の若造が行う商取引なのか。しかし、高価なビルを手にしてもその維持・管理は容易でない。それでも何とか乗り切るのがユダヤ人。「犬も歩けば棒に当たる」というが、ユダヤ人がブラブラ歩けば、ユダヤ人に巡り逢う。ジャレッドはFOXテレビを率いる総帥のルパート・マードック(Rupert Mardoch)を師匠と仰ぐ。雑誌社を手に入れたのも、権力へのアクセスを握るためだった。単なる不動産屋では権力者にすんなり会うことはできない。しかし、メディア経営者となれば容易に様々な有力者と会うことができる。だから、ユダヤ人はメディア業界に押し寄せるのだ。ジャレッドはメディア王マードックと一緒にヴァカンスを取っていた時、グーグルの創設者セルゲイ・ブリン(Sergey Miklailovoch Brin)とも一緒に過ごしていた。皆様ご存じのブリンはロシア系ユダヤ人。メディア界やIT業界って本当にユダヤ人が多い。フェイスブックの創設者マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)もユダヤ人だ。しかし、ジャレッドにとって更に重要だったのは、将来の妻イヴァンカと出遭ったことである。

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(左: ルパート・マードック / セルゲイ・ブリン / 右: マーク・ザッカーバーグ)

  ちなみに、FOXテレビで放送されていたドラマ『フリンジ(Fringe)』に出演していたアンナ・トーヴ(AnnaTorv)は、マードックの親戚である。彼の別れた妻はアンナ・マードック・トーヴ(Anna Mardoch Torv)という名前で、その名の通りトーヴ家の出身だ。彼女はアンナにとって父方の叔母に当たる。そんな関係もあってか、FOXドラマでオリヴィア・ダナム役に抜擢されたのだ。高額な予算を注ぎ込んだドラマで主役を射止めたのだから、アンナにとっては大女優への一歩である。まるでコネ採用みたいだが、総帥の親類ならドラマの制作者だってちょっとは考えるだろう。いいよなぁ、やっぱり有力者の親戚って ! そういえば、『フリンジ』の監督は今や人気のJ.J.エイブラムズ(Jeffrey Jacob Abrams)だ。『スタートレック』や『ミッション・インポシブル』を手掛けた引っ張りだこのユダヤ人監督で、今年は彼の『スター・ウォーズ』も公開される予定だ。しかし、キャスティングが多民族主義で魅力は半減。ユダヤ人は世界中の観客からゼニを取ろうとするから、色々な人種を役者に用いて、名作をメチャクチャにしてしまう。ユダヤ人って本当に嫌な種族である。それでも、世界規模の市場で配給するから、ハリウッドは大繁盛。アメリカ白人が演じて、ユダヤ人が製作する映画を、日本人がお金を払って観る。しかも、日本人なら高価な関連グッズも買ってくれるから、有り難いお得意様だ。実によくできた仕組みである。映画業界のカルテルを築いたユダヤ人は笑いが止まらないんじゃないか。

Anna Torv 3Rupert & Anna Murdoch 3JJ Abrams 2


(左: アンナ・トーヴ / 中央: ルパート・マードックとアンナ夫人 / 右: J.J.エイブラムズ)

  ユダヤ人は政治の表舞台に立たず、裏方で権力を揮う方を好む。確かに、上院議員や大統領は魅力的だ。しかし、大衆の好奇心が集まる公職を目指すと、色々と困ることが出てくる。なかでも資産公開はイヤだ。やましい方法で貯め込んだ財産はなるべく隠したい。だから、自分の代理人に投資をして、実利だけを手にしたいと考える。民衆政国家では一般人の嫉妬心が強いから、賢いユダヤ人はなるべく目立たぬよう心掛ける。昔、フォード政権で副大統領になったネルソン・ロックフェラーは、個人資産を詮索されて困ったことがある。彼は1970年の時点で所得税を一銭も払っていなかったのだ。石油で大帝国を築いたロックフェラー家の御曹司が税金を払っていなかったとは。アメリカ国民は唖然とした。ロックフェラー家の資産を管理していたリチャード・ディルワース(J. Richard Dilworth)によれば、このアメリカ貴族は様々な財団や信託組織を作って財産を分散していたのだ。(ディルワースは元クーン・ローブ社のパートナーであったから、帳簿や納税の操作に長けていた。)

Rockefeller 2Nelson Rockefeller 1Jay Rockefeller 1Richard Dilworth 1


(左: 石油王ジョン・デイヴィド・ロックフェラー / ネルソン・ロックフェラー / ジェイ・ロックフェラー / 右: リチャード・ディルワース)

ロックフェラー家は租税回避のために200以上もの財団を作って、家族がその役員となり、財団を実質的に支配していた。その他、スタンダード・オイルはもとより、IBM、テキサス・インストルメント、イーストマン・コダック、チェース・マンハッタン銀行、ミネソタ鉱山などの会社に投資をしたり、資産を移したりして、国税庁の追求を躱(かわ)していた。当時、ロックフェラー家の84名が持つ財産を集めても、たった10億3千3百万ドルくらいしかなかったのは、こうしたカラクリがあったからである。ロックフェラーはユダヤ系ではないが、やり口はユダヤ人と変わらない。ユダヤ人はお金に飢えた西歐人を子飼いにして政界で働かせる。自分が政治家になるとリスクが大きいから、他人を利用するのだ。仮に政治家となっても、庶民の猜疑心を招くような真似はしない。例えば、ジェイ・ロックフェラー4世(John Davison Rockefeller IV)元上院議員は、人種対立や健康保険といった目立つ国内問題を避け、庶民の関心が薄い軍事・外交面で要職に就いた。上院諜報委員会(Senate Intelligence Committee)の席に着けば、世界中の極秘情報にアクセスできる。これではロックフェラー家が、CIAやNSA、DIAといった諜報機関を私物化したのも同然だ。民間のビジネスマンがどんなに優秀でも、超大国が集めた機密情報は手に入らない。ロックフェラー家は地球儀を掴んで、どこに旨い話があり、どんな投資リスクがあるのか一目で分かる。日本の政治家が抱える弱みや日本企業の社内秘密なんかガラス張りだろう。

  西歐系アメリカ人から嫌われてきたユダヤ人は、自分のポスターを街中に貼って選挙に出ることはしない。当選すれば嬉しいが、もし落選したら不名誉になる。ギャンブルならラスベガスに行っていくらでもできるのに、わざわざ自分の面子を賭けて選挙に挑むのは愚かだ。汚いことなら手下の白人にやらせた方が悧巧である。スキャンダルになれば、さっさと切り捨てればいい。競馬で考えてみれば分かるじゃないか。サラブレッドの代わりに馬主が走ることはないだろう。馬鹿と白人は使いようである。したがって、一枚も二枚も上手(うわて)のユダヤ人は、何百億ドルもの政治献金を呉れてやっても惜しくはない。投資額を上回る配当が確実に入ってくるからだ。しかも、大統領を操って戦争を起こせば、戦争特需で多大な利益が期待できる。前もって戦争が分かっているから、株式相場の動きだって予想できるし、軍需企業の株を買ってしまえばいい。それに、戦場への補給で儲けた連中は、戦後処理を請け負って、更に儲けることも可能である。ユダヤ人投資家にとって、合衆国大統領はサンタクロースか福の神といった存在になるのだ。

  少々長くなったので、チャーリー・クシュナーとドナルド・トランプについては、また後編で述べたい。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68434409.html

32. 2020年10月14日 10:55:07 : qeoz4h8Nwg : dm1xMUg1aTVyQWc=[12] 報告

2015年09月08日23:34
フライデー・ナイト・スペシャル / 大統領にたかる異邦人 (後編)
増殖するユダヤ人
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68435274.html

  ユダヤ人は吸血鬼に似ている。人間が吸血鬼に噛みついても、ドラキュラ伯爵は人間に戻らないが、吸血鬼になった貴族が人間に噛みつけば、その犠牲者は吸血鬼になってしまう。ユダヤ信仰の有無は関係なく、ユダヤ人とセックスして身ごもった西歐女性は、ユダヤ人の子供を産むことになる。しかも、ユダヤ教徒は異教徒の配偶者に改宗を迫るから狡猾だ。ユダヤ教徒のジャレッド・クシュナーは、ドナルド・トランプの娘イヴァンカとデートを重ねたが、心配の種が一つあった。それは彼女が名目上であれキリスト教徒である点だ。ジャレッドの父チャーリーは敬虔なユダヤ教徒で、ジャレッドがキリスト教徒になるなんて想像も出来ないし、絶対に許さない。チャーリーは兄のマレーが西歐文化に同化したユダヤ人女性のリーを娶ったことでさえ気に入らなかったくらいだ。しかし、ジャレッドの心配は杞憂だった。大した信仰心も無いイヴァンカは、気軽に「OK !」と言ったかどうかは不明だが、すんなりとユダヤ教に改宗することを承諾したのである。善は急げとばかりに、彼女はラビのハスケル・ルックシュタイン(Haskel Lookstein)のもとに向かい、真面目にユダヤ教を勉強したそうだ。プレスビテリアン(長老派キリスト教徒)からユダヤ教徒に変身したイヴァンカには、ヤエル(Yael)というユダヤ名が与えらた。晴れて結婚した二人には、目出度く二人の子供が生まれ、娘はアラベラ・ローズと名づけられ、息子の方はジョセフ・フレデリックと命名されたそうだ。こうして、ドナルド・トランプは、真正なユダヤ教徒の孫を持つことで、ユダヤ社会の仲間入りが可能となった。娘の結婚式にはキッパ(ユダヤ教徒の帽子)を被って、祝福していたそうだ。

Ivanka Trump & Family 2Haskel Lookstein 1Donald Trump 3


(左: ジャレドとイヴァンカと子供たち / 中央: ラビのハスケル・ルックシュタイン / 右: ドナルド・トランプ)

  ユダヤ教に改宗するアメリカ人は少ないが、有名人でユダヤ教徒になった者を、ここでちょっと紹介したい。日本人には意外かも知れないが、大女優のエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)とマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)はユダヤ教徒であった。しかし、両者とも敬虔な信徒とは思えない。モンローは結婚3回で、野球選手のジョー・ディマジオと一緒になったことは日本でも有名だ。一方、テイラーは7回の結婚歴があり、俳優リチャード・バートンとは2回結婚している。彼女は元クリスチャン・サイエンスの信徒であったが、27歳の頃思うところがあってユダヤ教徒になったようだ。ちなみに、「クリスチャン・サイエンス」といえば、新聞の「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙を思い浮かべるだろうが、この宗派はどちらかと言えば、「オカルト」信仰ないし「超能力現象」を基にした宗教と理解した方がいい。信仰によって病気を治すとか、異次元の霊と語るための集会を催したりと、怪しげな宗教組織であったから、メジャーなキリスト教会とは一線を画していた。誤解を恐れずに言えば、俳優のトム・クルーズが夢中になった「サイエントロジー」の類いと考えた方が分かりやすいかも。とにかく、テイラーがユダヤ教徒になったのは、結婚がキッカケではなかったようだ。彼女のユダヤ名はエリシバ・レイチェル(Elisheba Rachel)である。

  結婚でユダヤ教に改宗した女優といえば、ケイト・キャプショー(Kate Capshaw)とアン・ハザウェー(Ann Hathaway)が挙げられる。映画『インディアナ・ジョーンズ』に出演したキャプショーは、離婚したけど、元スティーヴン・スピルバーグ夫人として知られている。一方、バットマン・シリーズの『ダーク・ナイト』で注目されたハザウェーは、元カトリック信徒で、幼い頃は修道女になりたかったほど熱心だった。ところが、兄のマイケルがゲイなので、兄弟思いのアンは同性愛を許さぬカトリック教会と訣別することにしたそうだ。そんな彼女の前に、ユダヤ人のアダム・シュルマンが現れ、恋仲となった二人は結婚に至る。でもさぁ〜、ユダヤ教も同性愛を否定しているんじゃないか。いやいや、心配ご無用。そんな時は、頭の良いラビが教義の解釈を何とか枉(ま)げて大目に見てしまうんだから。ユダヤ人にとって、こういう藝当は大得意。不思議なのは、誡律が厳しいユダヤ教に入信すると、藝能活動に支障が生じるのに、それでもアンがユダヤ教徒になった点だ。まさに女優の精神構造は謎である。もっとも、誡律に縛られない改革派に入ればいいのかも。しかしなんだねぇ〜、ユダヤ人に惚れた女はユダヤ教に改宗しやすいよなぁ〜。

Kate Capshaw 1Ann Hathaway 1Adam Shulman 1

(左: ケイト・キャプショー / 中央: アン・ハザウェイ / 右: アダム・シュルマン)

  ユダヤ教に改宗した有名人と言えば、大ヒット映画『ハンガー・ゲーム』とか『スパイダーマン』に出演したエリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)が挙げられる。彼女も結婚を機にユダヤ教に改宗した女優だ。彼女はカトリック信徒だったが、マックス・ハンデルマン(Max Handelman)と結婚したことでユダヤ教徒になった。もしかしたら、重役クラスのユダヤ人映画制作者に気に入ってもらえる、という計算があったのかも知れない。本人はそれでもいいが、家族の心情はどうなのか? ハリウッドにはユダヤ人がウヨウヨしているので、娘が藝人になることを許した親は、子供の改宗ばかりか、ユダヤ人の孫まで持つ覚悟をしなければならない。ちょうど、日本人の親が娘の藝能界入りを許すようなものだ。娘が朝鮮人を連れて結婚の報告に来る、という悪夢を想像するのと一緒。ヤクザまで横行する藝能界なら、娘が朝鮮人の藝能関係者に輪姦されて、ボロ切れのように捨てられることだって予想されるのだ。しかし、起こりうる悲劇を覚悟している親は少ない。黒人でユダヤ教に改宗する者は少ないが、タップダンスで名を馳せたサミー・デイヴィス・ジュニア(Sammy Davis, Jr.)は例外的存在だ。それに、サミーは白人女性と結婚する、というダブーまで犯している。昔のアメリカ社会を回想してみれば分かるじゃないか。もし1960年代のアメリカで、キリスト教徒の白人の娘が、黒人のユダヤ教徒を夫にする、なんて言ったら一大事である。サミーが結婚した相手はメイ・ブリット(May Britt)嬢だったが、彼女の両親はどんな気持ちだったのか。異人種結婚への嫌悪感が強かった当時、サミーの友人でさえ彼の結婚に反対したという。

Elizabeth Banks 1Elizabeth Banks & Max HandelmanSammy Davis & May Britt

(左: エリザベス・バンクス / 中央: マックス・ハンデルマンとエリザベス / 右: サミー・デイヴィスとメイ・ブリット)

  ユダヤ教に改宗した訳ではないが、ユダヤ人として知られていないのはエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)である。もっとも、彼は生真面目なキリスト教徒であったが、母親のグラディス(Gladys)がユダヤ系なのだ。ユダヤ人という本性は、母親を通して継承される。祖母のオクタヴィア(本名マーサ・タケット/Martha Tacket)がユダヤ人であったから、エルヴィスは自動的にユダヤ人となっていた。ロックン・ロールの神様がユダヤ系キリスト教徒であるのは残念だが、彼の遺伝子が損傷なく孫娘のライリーに継承されたから喜ばしい。1967年、エルヴィスが美人モデルのプリシラ(Pricilla)と結婚したことは、ゴシップ雑誌でよく取り上げられていたから、ご存知の方も多いだろう。だが、エルヴィスの幸せは長く続かなかった。1968年に生まれた娘のリサ・マリーは、1977年に父を失ってしまう。彼女は幼くして偉大なミュージシャンの父を亡くし、継父とは上手く行かず、麻薬に溺れる人生を送ってしまった。あのマイケル・ジャクソンとの交際は大変な話題となったから、今でも世間の語り草になっている。しかし、この大スターと結婚する前、彼女はミュージシャンのダニー・キーオと結婚していて、子供を二人もうけていた。その娘が女優となったダニエル・ライリー・キーオ(Daniell Riley Keough)である。

Elvis Presley & GlaydsElvis Presley 5Pricilla Presley 1

(左: エルヴィスの両親 / 中央: エルヴィス・プレスリー / 右: プリシラ・プレスリー)

  いやぁー、良かったねぇ〜、ライリーがマイケル・ジャクソンとの混血児に生まれなくて。ジャクソン氏の父親ジョセフは、息子の鼻を醜いと罵っていたから、マイケルはとても気にしていたそうだ。もし、マイケルが父親になっていたら、その鼻の形が娘に遺伝することだって充分考えられる。マイケルが鼻の整形手術を受けたのは父からの侮辱が原因なのかも知れない。晩年は鼻が崩れだして、端から見ていても気の毒であった。こうしたマイケルの人生を振り返れば、息子の外見を馬鹿にしたジョセフは残酷な父親である。ダニーを父に持ったライリーは美人に生まれて、女優やモデルになれた。祖母のプリシラ、母のリサ・マリー、孫娘のライリーを見たら、天国のエルヴィスも安心するんじゃないか。(そういえば、なぜリサは三度目の結婚を京都で挙げたのだろう? 夫のマイケル・ロックウッドが日本風の結婚式を提案するとは思えないから、リサの思いつきかも知れない。ローリンクストーン誌の記事には理由が載っていなかったので、真相は未だに不明なのままだ。)

Lisa Marie Presley 2Riley Keough 2Lisa Marie & Danny Keough

(左: リサ・マリー・プレスリー / 中央: ライリー・キーオ / 右: ダニー・キーオとリサ)

ちなみに、エルヴィスの大ファンであるニコラス・ケイジは、リサ・マリーと結婚して直ぐ別れたけど、彼の魂胆は何だったのか。以前、パトリシア・アークエットと結婚していたニコラスは、リサと離婚した後、ロサンジェルスの日本レストランで女給をしていた朝鮮人アリス・キムと結婚したそうだ。朝鮮人と結婚すると運(ツキ)がなくなるみたい。最近は、ヒット映画に恵まれぬニコラスには、朝鮮人妻というバチが当たったのだろう。でも、中野にある「まんだらけ」のファンであるニコラスには好印象を持っている。日本のアニメ・コミック文化を好きなニコラスには復活してもらいたい。

Michael Jackson 2Michael Jackson 1Joseph Jackson 2


(左: 少年時代のマイケル / 中央: 成人したマイケル・ジャクソン / 右: 父親のジョセフ・ジャクソン)

おぞましい男色の州知事

  随分横道に逸れてしまったので、ここらで本題に戻る。不動産業でのし上がったチャーリー・クシュナーは、政治家にかなりの政治献金を行っていた。なかでも地元ニュージャージー州の知事になったジェイムズ・マクグリーヴィー(James McGreevey)には大金を注ぎ込んでいた。彼には合計150万ドルくらい貢いでいたらしい。(Adam Dicker, Kushner's Fallout Unclear, The Jewish Week, July 23, 2004) しかも、そうした献金は家族ぐるみで行ったいたようだ。いくら何でも、チャーリーだけで民衆党に巨額の寄付をするわけにも行かないので、女房子供の名義でお金を渡していたのである。まだ21歳で大学生だったジャレッドが8万2千ドル、17歳だったジョシュアが4万4千ドルを寄附したと思いきや、19歳になる姉のニコールは6万7千ドルも献上していたのだ。2000年には、ニコールが3万ドルの小切手、ジョシュアが2万ドルの小切手を民衆党に渡していたのである。ユダヤ人と民衆党との癒着は珍しくもないが、クシュナーとマクグリーヴァーの仲は濃厚だ。しかし、この蜜月関係も両者の没落で消えて行く。

Charles Kushner 1James McGreevey & Dian 2James McGreevey & Dian 1


(左: 記者に囲まれるチャーリー・クシュナー / 中央: ディーナ夫人 / 右: 記者会見でのマクグリーヴィー夫妻)

  政治家にスキャンダルはつきものだ。島倉千代子じゃないけれど、人生色々、議員も様々。他人の不幸は蜜の味だから、隠し事を暴くのは楽しい。横領、脱税、不倫に暴力。政治家も人間だから誤りを犯す。しかし、同性愛のスキャンダルは致命的である。三年目の浮気は許せても、男同士の恋愛は許せない。なんてったって気持ち悪い。民衆党の人気者、マクグリーヴィー知事はゲイだった。驚くことに、二回とも女性と結婚した同性愛者で、それぞれの夫人との間に子供をもうけている。最初の結婚は1991年になされたそうで、相手はカレン・ジョアン・シュルツ(Karen Joan Shultz)という女性だ。マクグリーヴィ氏は彼女との間にモラグという娘をもうけたが、1997年に離婚となり夫人が娘を引き取ってカナダに移住。亭主がゲイじゃ離婚も当然だ。娘だって父親が男とキスでは嫌だろう。ところが、マクグリーヴィー氏は懲りなかった。2000年、彼はまたもや女と結婚。今度のお相手は、ポルトガル系移民の女性である。だが、2番目の妻となるディーナ・マトス(Dina Matos)夫人はくせ者だったった。(Michelle O'Donnell, "The Governor Resigns: The Wives; with Discretion, Two Women Stand Bythe Governor in His Time of Tribution", The New York Times, August 14, 2004.) 一見すると貞淑な妻に思えるディーナ夫人には意外な性癖があったのだ。これについては後で述べる。とにかく、ゲイの亭主は子作りには励んだらしい。彼らの間にはジャクリーヌという娘が生まれていた。

  政治家を利用しようとするチャーリーにとって、州知事が真面目でも変態でも構わない。マクグリーヴィー知事には金融業界に勤めるマーク・オドンネル(Mark O'Donnell)という恋人がいた。チャーリーはオドンネルとある不動産取引をして、クシュナー社から不正な資金を流していたらしい。その額は少なくとも30万ドルを下らなかったようだ。ところが、クシュナー社に出資していたウェストミンスター・バンクの頭取が、チャーリーの怪しい支出に目をつけて彼を訴えた。知事の愛人を相手とした取引なら、ビジネスというより賄賂に近いんじゃないか? 何はともあれ、マクグリーヴィー知事が男好きなら、その性格を受け入れて御機嫌を取った方が悧巧だ。そこで、チャーリーはイスラエル国籍のゴラン・シペル(Golan Cipel)という人物を知事の隣に置いてやった。気配りの利くチャーリーは、シペル氏が米国で働けるよう、正式な労働許可を取ってあげたそうだ。でも、この人物に与えられたポストがすごい。知事に仕える国家安全保障補佐官で、対テロリズム担当の要職に就いたのだ。しかも、年俸11万ドル(日本円で1千260万円くらい)なんだって。(Ronald Smothers, "Democratic Donor Receives Two-Year Prison Sentence", The New York Times, March 5, 2005.)

James McGreevey & Mark O'DonnellJames McGreevey 1Golan Cipel 1


(左: マーク・オドンネルと一緒の知事 / 中央: ジェイムズ・マクグリーヴィー知事 / 右: ゴラン・シペルと一緒の知事)

   ところが、シペル氏は国防政策や安全保障の知識なんて全く持ち合わせていないズブの素人だった。だって詩人だもん。「なにぃぃ〜ぃ ! 詩人だって?」と驚くのは普通の常識人。いくらポエムの達人だって、テロリストからアメリカ国民を守るなんて無理だろう。しかし、男性に目の無い知事にはどうでもいい事だ。給料なんか所詮みんなから集めた税金じゃないか。誰にいくら呉れようが、お代官様の勝手である。ところが、男の尻を見て我慢できなくなったのか、マクグリーヴィー知事はシペル氏にセクハラをはたらいてしまった。親切なチャーリーが贈ってくれた“遊び相手”と勘違いしたのだろう。男から性的辱めを受けたシペル氏は、知事が数百万ドルの慰謝料を払わなければ、セクハラ訴訟を起こすぞと迫った。これに対し、マクグリーヴィー知事は彼の脅迫を明らかな強請(ゆすり)だ、と反論したそうだ。(Yael Kohen, "McGreevey to Quit, Declears I'm A Gay American", The New York Times, August 13, 2004)

  シペル氏からの訴訟を恐れたマクグリーヴィー知事は、観念したのか、突如辞任表明を行った。これには州の有権者もビックリ。記者会見ではディーナ夫人を隣に置いて、深刻な表情を見せる知事が口を開いた。「真実を申せば、私はゲイのアメリカ人です !」と。彼は続けて「恥ずかしいことですが、私は或る男性と大人の肉体関係を持ってしまいました。これは我々夫婦の絆を損なうものです。私がしたことは間違いであり、愚かで、言い訳が出来ぬものであります」、だって。でもさぁ〜、なぜ、アメリカの政治家は性的不祥事を起こすと、被害者の女房を側に置いて記者会見に臨むのか? 高級娼婦を買った元ニューヨーク州知事のエリオット・スピッツァーも事件が発覚した時、夫人を伴って記者会見に応じていた。浮気をした亭主に附き添う女房は辛いよなぁ〜。マクグリーヴィー知事の場合は男との情事だったから、さぞかしディーナ夫人は恥ずかしかったに違いない。それに、娘のジャクリーヌだって学校に通えないだろう。

  夫のゲイ宣言で辛い立場になったディーナ夫人だが、この辞任劇が契機となって、更なる破廉恥行為が明らかになってしまった。輝かしい地位に就いた亭主がゲイとなれば、面目を失ったディーナ夫人が離婚に踏み切っても当然だ。ここまでは我々だって納得できよう。ところが、この離婚訴訟でマクグリーヴィー夫妻の驚くべき過去が暴露されたのだ。ディーナ夫人は法廷に於ける自分の証人として、選挙中の運転手だったテディー・ペダーセン(Teddy Pedersen)を召喚した。彼はジェイムズ・マクグリーヴィーが、まだウッドブリッジ市長の頃に雇われた運転手である。デディーとジェイムズ、そしてディーナは、いつも仲良し三人組だった。そう、本当に仲が良かったらしい。ただし、三人とも裸の付き合いだが・・・。何か嫌ゃ〜な予感がした人は正解。彼ら三人はセックス・パートナーであったのだ。(Jeane MacIntosh, "I Was MCG and Wife's Three-Way Sex Stud: Ex-Driver", New York Post, March 17, 2008) やっぱり、きゃ〜ぁ !!  

  三つ巴のセックスが始まったのは1990年代後半のことだった。当時はジェイムズとディーナがまだデート中で、結婚式を挙げる前だった。 彼ら三人のセックスは、たいていお酒を引っ掛けてから始まったそうだ。それも、お酒でリラックスしたことろで、ハード・コア・ポルノ並の絡み合い、というのが「いつものパターン」だった。名づけて「フライデー・ナイト・スペシャル」だって。でも、土曜日にもセックスをしたんじゃないか? しかし、「サタデー・ナイト・スペシャル」じゃコンビニ強盗みたいだから、“金曜日のお楽しみ”と呼んだのだろう。ディーナはジェイムズとのセックス行為を、そばでテディーに見て貰うのが好きだったという。テディーは二人のセックスを見つめながら、ディーナの脚をさすったり愛撫したりしたんだって。そして、テディーがジェイムズと抱き合っているのをディーナが眺める。もう、異常だ。山崎拓さんしか分からぬ世界である。山崎元副総理は、愛人とそのお母さんとプレーするのが夢だったそうな。実現しなくて良かった。

Teddy Pedersen 1James McGreevey & Teddy Pedersen


(左: テディー・ヘダーセン / 右: 仲良しの三人組)

  マクグリーヴィー知事は西歐キリスト教国に生まれて幸運だ。もし、イスラム教国に生まれていたら、今頃市中引き廻しの上、斬首刑になっていただろう。セクハラ訴訟を回避するために辞任した元知事は、意外なことにマンハッタンにある神学校に入った。子供の頃、カトリック信徒だったマクグリーヴィー氏は、同性愛が発覚したことでカトリック教会に居づらくなったのかも知れない。そこで、彼は英国系のエピスコパル教会に鞍替えしたそうだ。驚くなかれ。彼は同教会の司祭になりたいんだって。(Laura Craven, "McGreevey seeking to become Episcopal priest", N.J.com, May 2, 2007) 日本人ならもう呆れてしまうだろう。ホモであることがバレて辞めた政治家なのに、今度は教会の牧師になりたいなんて、ふざけるにしても程がある。だが、マクグリーヴィー氏は本気だった。大阪府知事だった横山ノックだって、セクハラで辞職してからテレビ復帰せずに亡くなったたじゃないか。たとえ、ノックが反省して坊主になっても、厳しい世間は許さないだろう。アメリカ人の政治家には「恥」という概念が無いのかも知れない。

  橋本龍太郎が支那人工作員を情婦にしたまま、涼しい顔をして総理大臣を続けていたので、保守派国民が激怒したことがある。公職に就いていた者が不祥事を起こせば、蟄居して謹慎生活を送るのが普通だろう。しかし、マクグリーヴィー元知事は違った。彼はキーン大学(Kean Unicersity)で法学と倫理学を教えることにしたそうだ。(Lloyd Vries, "Ex-N.J. Gov. McGreevey Noe Teaches Ethics", CBS News, April 19, 2007.) 確かに、彼は知事の職にあった時、道徳の頽廃を嘆いていたが、その偽善がバレたのに、大学で若者に倫理を説教するなんて・・・。彼を雇った大学もおかしいが、受講する大学生はどんな奴らなんだ? 元空き巣が防犯講師になることはあるが、男のペニスをしゃぶったゲイが教える倫理って何なんだ? まさか性別や国籍を超えた人類愛じゃないよな〜。まぁ、日本でも女装する東大教授の富永歩(とみながあゆむ)みたいなホモがいるから、アメリカの事をどうこう批判できないけど、学校の先生は立派で健康な常識人がいい。富永教授が教える「社会生態学」なんて、胡散臭い学問にしか思えない。乞食と大学教授は3日やったらやめられない、と言うから何でもアリなんだろう。

ユダヤ人をめぐる大統領選挙

  ドナルド・トランプについて述べるつもりが、チャールズ・クシュナーやジェイムズ・マクグリーヴィーの醜聞になってしまった。とにかく、アメリカの大統領選挙は異常である。民衆政治が金権政治に堕落し、政治家が一般国民をよそに、ユダヤ票の取り合いで夢中なのだ。合衆国大統領を決めるのはアメリカ国民なのに、数十ドルしか献金できない普通のアメリカ国民は蚊帳の外になっている。ヒスパニック移民を嫌う保守層はトランプ氏を熱心に支持しているが、彼の背後にはユダヤ人が控えているし、彼の野心はユダヤ人大富豪にかかっているのだ。トランプ氏はユダヤ人ビジネスマンのラリー・シュピワク(Larry Spiewak)の大ファンらしい。シュピワク氏は小間物を製造して財を成した有力者で、フラットブッシュにあるユダヤ人評議会(Council of Jewish Organization of Flatbush)の総裁である。彼はトランプ氏の娘が結婚式を挙げた時に同席していたという。

Larry Spiewack 1Michael Cohen 1

(左: 写真で中央がチャールズ・シューマーでその右側にいる髭面の男がラリー・シュビワク / 右: マイケル・コーエン)

  また、トランプ氏にはユダヤ人の側近がついている。オバマ大統領に首席補佐官のラーム・エマニュエルが附いていたように、トランプ氏にもユダヤ人のマイケル・コーエン(MIchael Cohen)が影のように附いている。彼はフィリップス・ニッツァー(Phillips Nizer)という法律事務所の共同経営者を経て、トランプ・オーガニゼーションの副総裁になった人物だ。(Josh Nathan-Kazis, "Meet Michael Cohen; Donald Trump's Jewish Enforcer", Haaretz, July 21, 2015) トランプ氏の忠犬(pit bull)と呼ばれたコーエン氏は、親分がマス・メディアに批判されれば即座に噛みつき、「お前が何か間違ったことをすれば、俺がお前の所に出向いて、テメエの首根っこを掴み、徹底的にとっちめるぞ !」と凄む懐刀である。こんな風にドスを利かすコーエン氏だが、2008年の大統領選挙ではオバマに投票した民衆党支持者である。更に遡った1988年の大統領選挙では、マイケル・デュカキスの応援団に属していたのだ。彼はテッド・ケネディー上院議員と一緒に、ヨットで航海をしたこともある。コーエン氏は典型的な民衆党支持のユダヤ人であるが、親分のトランプ氏だって、ヒラリー・クリントンはおろか、マリオ・クウォモ知事やチャールズ・シューマー上院議員を支持していたのだから、部下の過去をあれこれ言えないだろう。

Chelsea Clinton & Marc 3Marjorie Margolies Mezvinsky2Edward Mezvinsky 1

(左: チェルシー・クリントンとマーク・メツヴィンスキー / 中央: マリジョリー・マーゴリー / 右: エドワード・メツヴィンスキー)

  今回の大統領選挙では、候補者の周囲にはやたらとユダヤ人が多い。対抗馬となるヒラリー・クリントンの娘チェルシー(Chelsea)は、元ゴールドマン・サックスの投資家でユダヤ人のマーク・メツヴィンスキーと結婚。マークの両親は共に下院議員を務めたことがある。母親のマジョリー(Majorie Margolie)は元テレビ・ジャーナリストでNBCのワイドショーである「トゥディ・ショー」に出演していた。(彼女が結婚でユダヤ教徒になったのかは不明。) ユダヤ教徒の夫のエドワード(Edward Mezvinsky)が、ペンシルヴァニア州の民衆党大会を仕切っていた時、彼らは出遭って結婚したらしい。そこで、彼女は同州から下院に出馬して当選。しかしその後、議員を辞めた彼女は離婚して、ペンシルヴァニア大学の教授に納まった。問題なのは亭主のエドワード。1970年代にアイオア州選出の下院議員になったが、その後、金銭詐欺をはたらいてしまった。約1千万ドルもの大金をかすめ取ったという。彼は31件の容疑で有罪となり刑務所行き。しかし、精神病を理由に2008年釈放となった。元連邦下院議員のユダヤ人詐欺師なんて父親に持ちたくない。子供は両親と人種を選べないから不憫だ。呆れてしまうのはマークの父親だけじゃない。チェルシーの父親ビルは、兵役忌避者でマリファナを吸っていた浮気亭主。それだけでも酷いのに、ホワイト・ハウスでモニカ・ルウィンスキー嬢の口の中に、自分のペニスを入れていた破廉恥大統領ときている。その時ホワイト・ハウスに居た女房のヒラリーは、亭主の情事を知らなかったらしい。アメリカ国民は今頃になって、ヒラリーの外交手腕に疑問を投じているが、そんなの端っから分かっていたじゃないか。だいたい、亭主のチンチンが何処にあるかも分からなかったヒラリーが、国務長官になったからといって、世界中に潜伏するテロリストをあぶり出せるとでも思ったのか? ベンガジの一件だって真相は闇に葬られている。いずれにせよ、チェルシーもマークも、とんでもないオヤジを持っているというわけだ。

Monica Lewinsky 2Hillary Clinton 10

(左: ビル・クリントンとモニカ・ルウィンスキー / 右: ヒラリー・クリントン)

  黒人が大統領になれたから、いずれはユダヤ系かヒスパニック系アメリカ人が、大統領になれる日が来るだろう。民衆党代表を競っているヴァーモント州選出の上院議員バーニー・サンダース(Bernie Sanders)がユダヤ人であることはよく知られている。ユダヤ人が名実共にアメリカの支配者になる時代は、直ぐ近くにあるんじゃないか。しかし、問題なのはジェブ・ブッシユの方だ。ユダヤ人に対し不熱心だった父親のジョージ・ハーバートを反省したジェブは、ユダヤ人に殊のほか媚びている。彼の背後にはユダヤ人の大物が控えている。例えば、フレッド・ズィードマン(Fred Ziedman)はテキサス州ヒューストンを拠点としたユダヤ人で、セイテル社(Seitel, Inc.)の元会長。彼はインターシステム社のCEOも務めた人物で、ヒューストン・ヴェンチャー・キャピタルを創設したことでも知られている。ジョージ・ハーバート・ブッシュ大統領により、米国ホロコースト博物館評議会の会長に任命されたこともあるので、息子のジェブのために資金集めをしているという。フレッドの息子ジェイ(Jay Zeitman)は、ジェブの息子ジョージ・プレスコットと親しく、マーヴェリックPACの共同代表を務めながら、ブッシュ家のために尽くしているようだ。

bernie sanders 1Fred Zeidman1Jay Ziedman 1George Prescott Bush 1


(左: バーニー・サンダース / フレッド・ズィードマン / ジェイ・ズィードマン / 右: ジョージ・プレスコット・ブッシュ)

  もう一人のユダヤ人支援者はメル・センブラー(Mel Sembler)である。彼は元々ニュージャージー州知事を務めたクリス・クリスティー(Chris Christie)の支援者だったが、どうやら勝ち目のあるジェブに乗り換えたようだ。センブラー社を創設した者の経歴がこれまた凄い。彼は数々の銀行で重役を務めていたのだ。例えば、ナショナル・バンクやファースト・ユニオン・バンク、アメリカン・モニメンタム・バンクなどを経て、共和党全国委員会の共同代表になったという。しかも、彼はジョージ・ハーバート・ブッシュ大統領によって、駐イタリア大使に任命されたことがある。これならブッシュ家に仕えて当然だ。センブラー氏のほか、ジェブにはたくさんのユダヤ支援者がついている。例えば、大口献金者のポール・シンガー(Paul Singer)がそうだ。彼はユダヤ系雑誌『コメンタリー』の相談役だし、共和党ユダヤ連合(Republican Jewish Coalition)とか、ユダヤ国家安全保障研究所(Jewish Institute for National Security Affairs)で理事を務めていた。この他にも、中東メディア研究所(Middle East Media Research Institute)や安全保障政策センター(Center for Security Policy)、民衆政国家防衛財団(Foundation for Dedense Democracies)などを設立しているのだ。(Stphen Sniegoski, "Jeb Bush, James Baker, and the Pro-Israel Mega-Donors", My Cabinet Seat, May 24, 2015.) 最も注目すべきは、彼が作ったポール・シンガー財団から、ネオコンで有名なアメリカン・エンタープライズ研究所(American Enterprise Institute)に、資金が流れていたことである。ジェブの兄ジョージが、ネオコンのユダヤ人どもに取り囲まれていたことは有名だが、その偽装保守のユダヤ人に活動資金を提供していたのがポール・シンガーだった。この親玉は再びブッシュ家の息子を担いで、イスラエルのために合衆国の軍隊を動かすつもりなんだろう。

Mel Sembler 2Paul Singer 1


(左: メル・センブラーとジョージ・H・W・ブッシュ / 右: ポール・シンガー)

  合衆国大統領を目指なら赤いロバ(共和党のマスコット)と青いゾウ(民衆党のマスコット)は、ユダヤ人がぶら下げる人参に喰らいつく。オバマはヘッジ・ファンドの帝王ジョージ・ソロスから巨額の資金を貰っていた。ジェブも負けずにヘッジ・ファンド王のユダヤ人デイヴィッド・テッパー(David Tepper)をパトロンに持った。元ゴールドマン・サックスの投資家は、退社後自分の会社アパルーサ・マネージメントを設立し、数十億ドルの利益を上げている。特に有名なのは、リーマン・ショックの時下落した銀行株を買いあさって、最終的に70億ドルくらいの利益を得たことだ。こんなユダヤ人投資家がジェブにお金を注ぎ込んだら、何を見返りに求めるのか、容易に想像がつくだろう。ジェブには金融界の大御所だけではなく、政界の大物ユダヤ人が支援に回っている。あのエリック・カンター(Eric Cantor)だ。下院で共和党の多数派リーダーだったのに、共和党保守派の支援を受けたデイヴ・ブラット(Dave Brat)に予備選で敗れ、予想外の失脚に苦しんだ人物である。元下院議員のカンターは、ブッシュ陣営に加わることで復活を目指しているのだろう。資金集めが上手なカンターは、ジェブのためにその辣腕を振るい、当選の曉には閣僚ポストをねだるかも知れない。

David Tepper 3Jeb Bush 10Eric Cantor 3

(左: デイヴィッド・テッパー / 中央: ジェブ・ブッシュ / 右: エリック・カンター)

  現在のアメリカ政治を眺めていると、合衆国大統領選挙はイスラエル統治領の総督選挙のように思えてしまう。どの候補者もユダヤ人有権者やイスラエル・ロビー、ユダヤ教指導者に媚びている。今のところトランプやジェブ・ブッシュ、ヒラリー・クリントンが有力視されているが、意外な本命はネタニアフ首相じゃないか、という冗談すらあるのだ。ネオコンのユダヤ人ビル・クリストル(William Kristol)は、自身が主宰する『ウィークリー・スタンダード』誌でこう述べた。「ベンジャミン・ネタニアフ首相は共和党員の求心力となっている。もし、外人でも出馬が合法となれば、ネタニアフ首相が共和党の指名を獲得するんじゃないか」と。こんなジョークを笑えるのは政治の素人くらいなものだろう。誰が大統領になっても、イスラエル首相の勅命に背けないから、ネタニアフ氏が大統領にならなくても問題はない。今やアメリカ人はユダヤ人の下僕(しもべ)である。気前よくユダヤ移民や難民を受け入れた代償は大きい。異質な民族が増殖したことで、イギリス系アメリカ人は主流から傍流国民へと転落してしまった。日本人はこうした惨状を直視して、移民問題を考えなくてはならない。保守派に好評な産経新聞を読んでいたって、移民の脅威は理解できない。青木伸行みたいに適当な記事を書いて、毎月給料を貰っている産経のアメリカ特派員ていいよなぁ〜。月々NHKに受信料を払い、そのうえ空っぽ記事を載せる新聞を購読している日本の保守派って何だろう?

Benjamin Netanyahu 3William Kristol 1

(左: ベンジャミン・ネタニアフ / 右: ビル・クリストル)

http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68435274.html

33. 2020年10月14日 10:56:39 : qeoz4h8Nwg : dm1xMUg1aTVyQWc=[13] 報告

2020年10月10日
ジョー・バイデンはユダヤ人の家族に囲まれている
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68827463.html

ユダヤ人との姻戚関係が増える

Ivanka & father 1Ivanka & Jared Kushner 3

(左 : トランプ大統領と娘のイヴァンカ / 右 : イヴァンカと夫のジャレッド・クシュナー )

  来月には次の合衆国大統領を決める選挙が行われるが、再選を目指すトラン大統領や、対抗馬となったジョー・バイデン前副大統領の家族を見ると、「あれっ !」と思うことがある。それは両者の子供達がユダヤ人と結婚していることだ。トランプ大統領の娘であるイヴァンカ・トランプがジャレッド・クシュナーと結婚したのはよく知られている。当ブログでも以前、彼について述べたことがあるので、興味がある方は過去の記事を参照してもらいたい。(記事Aと記事B)

  日本人の中には、「子供の結婚相手がユダヤ人で何が悪いのか?」と反撥する人もいようが、もし、国会議員や有名企業の重役、テレビ局や新聞社の大株主を父に持つ青年が朝鮮人と結婚していたり、経団連の重要な地位を占める人物や自民党を牛耳る重鎮、与党への大口献金者、財務省や内閣法制局などの高級官僚が帰化鮮人、あるいはその子孫だった場合、我々はどう思うのか? たぶん、「えっ ! 何だそれ !」と驚き、眉を顰めることだろう。想像したくもないが、日本社会の中枢を占める人物の大半が、朝鮮人の配偶者か3世とか4世といった子孫だなんてゾッとするじゃないか。将棋じゃないけど、同級生や同僚の「歩(あゆむ)」君が、実は裏の名前を持っており、「金」君だったら「と金」みたいだ。日本人と思っていた「桂」さんが、朝鮮人の「桂(けい)」さんならビックリするだろう。(昔、「桂銀淑(けい・うんすく」という鮮人の演歌歌手がいた。) ちょっと笑ってしまうが、高利貸しで裕福になれば、これこそ「成金」だ。

  既に、我が国でも“素性”の怪しい議員がいて、本当に朝鮮人とか支那人の血が混ざっていない「日本人の祖先を持つ人物なのか?」と疑いたくなる国会議員がいる。例えば、意味不明な言葉を発した菅直人がそうだし、「鮫島(小泉)純也」を父に持つ小泉純一郎。純ちゃんの父親は小泉家の娘婿で、防衛庁長官になったことがある。後に小泉の姓を名乗る鮫島氏は、鹿児島の田布施村に生まれたということで、朝鮮部落と何らかの関係があるんじゃないかと疑われている。この件に関しては、インターネットで様々な偽情報が流れているので、根拠も無く信用し鵜呑みにするのは危険だ。やはり、プロの探偵が調べないと、実際どんな家系なのか判らない。ただ、機密情報を扱う防衛大臣や総理大臣になる議員には、三代前くらい血筋を遡って厳格な身元調査が必要だ。

  話を戻す。デラウェア州選出の上院議員、ジョー・バイデン(Joseph Robinette Biden, Jr.)は、一応カトリック教会に属するキリスト教徒になっている。父親のジョセフ・シニアはイギリス・アイリス・フランス系の人物で、母親のキャサリン・ユージニアもアイリス系であった。それゆえ、彼がカトリック信徒らなっても一向におかしくはない。ただ、1960年代までのアメリカでは、カトリック信徒の社会的地位は高くなかったから、プロテスタントのアメリカ人はイタリア人やアイリス人を見下すこともあったし、謂われなき偏見を持たれることもあったようだ。日本でも知られているように、上院議員だったジョン・F・ケネディーが大統領選挙に出馬した時、世間からローマ教皇への忠誠心を問題にされたことがある。青年時代のバイデンも多少苦労したようで、ネイリア・ハンター(Neilia Hunter)と交際した時、彼女の両親はカトリック信徒の婚約者を厭がったという。それでも、バイデンはネイリアと結婚し、乗り気でなかった両親も渋々認めたそうだ。

  ジョセフとネイリアの間には、長男のジョセフ3世(通称「ボー(Beau)」)と次男のハンター(Robert Hunter)、娘のナオミ(Naomi Christina)が生まれたが、この幸せは長く続かなかった。若い頃から野心家だったバイデンは、まだ州議員や下院議員にもなっていないのに、30代で連邦上院議員を目指していたのだ。幸運なのか偶然なのか分からぬが、ひょんなことからバイデンに上院へのチャンスが訪れた。1972年、彼は共和党の現職議員であるジェイムズ・カレブ・ボッグス(James Caleb Boggs)を相手に上院選挙へと出馬する。というのも当時、大統領だったリチャード・ニクソンがボックスに全面的な支持を表明したので、民衆党の有力候補だったピート・デュポンらは「勝ち目が無い」と悟り、及び腰になっていた。民衆党の劣勢が濃くなり、誰もが負け犬になると予想したので、「それなら一丁、“ダメもと”でバイデンの若造に任せるか !」となった訳である。ところが、政界は賭場でもあるので、駄馬と見なされていたバイデンに軍配が上がってしまった。

Beau Biden & family 3Hunter & Jose Biden 1

( 左 : ボー・バイデンとその家族 / 右 : 息子のハンターと父のジョー・バイデン)

  結果的には当選となった訳だが、選挙中のバイデンには悲劇が訪れていた。1972年12月18日、ネイリア夫人が子供達を連れてクリスマス・ショッピングをしたところ、彼女が乗っていたステーションワゴンが追突事故に遭ってしまい、運転していたネイリアと娘のナオミは亡くなってしまう。同乗していたボーとハンターは怪我をしたものの、命だけは取り留めた。突然の訃報にバイデンは激しいショックを受けたという。この哀しみにより、彼は選挙から撤退しようと考えたが、上院総務のマイク・マンスフィールド(Mike Mansfield)が説得したので、気を取り戻して選挙を続けることにしたそうだ。(このマンスフィールド議員は民衆党の大物で、1977年から1988年まで駐日米国大使を務めたことで有名だ。) 夫人を亡くしたことにより同情票が集まったのかどうか分からないが、バイデンは僅差でボックスに勝つことができた。

Joe & Neilia Biden 1Joe & Naomi Biden 1

(左 : ネイリア・ハンターとジョセフ・バイデン / 右 : バイデンと 娘のナオミ)

  30歳という若さで上院議員となったバイデンは、五年後にイタリア系アメリカ人のジル・トレイシー・ジェイコブズ(Jill Tracy Jacobs)と再婚する。彼女との間にはアシュリー(Ashley)という一人娘が生まれた。一方、成長したボーは父と同じく政治の路を歩み、デラウェア州の司法長官になった。弟のハンターはロー・スクールに通って弁護士の資格を得ると、ビジネスの世界へと入って行く。彼は叔父のジェイムズ・バイデンと共にヘッジ・ファンドの「パラダイム・グローバル・アドヴァイザーズ(Paradigm Global Advisors)」を買収するが、この会社はいかがわしい詐欺商売をしていたので、2010年、彼らは自主的に会社を清算してしまったそうだ。その後、ハンターは名門ハインツ家の御曹司、クリス・ハインツ(Christopher Drake Heins)とタッグを組み、共同で投資会社の「ローズモント・セネカ・パートナーズ(Rosemont Seneca Partners)」を設立した。

Jill Biden 2Joe & Jill Biden 1

(左 : 若い頃のジル・バイデン / 右 : ジル夫人とジョセフ・バイデン )

  このクリスはジョン・ケリー元国務長官にとっては義理の息子に当たる。というのも、クリスの母であるマリア・テレサ・T・シモエス・フェレイラが実父の死後、ケリー議員と再婚したからだ。ポルトガル系移民のマリアは、上院議員だったヘンリー・ジョン・ハインツ3世と結婚してアメリカに帰化した。ところが、1991年、夫のヘンリーは飛行機事故で亡くなってしまう。丁度その頃、テレサはジョン・ケリーと出逢っており、やがて二人は交際を始め、1995年に夫婦となった。それにしても、副大統領の息子と元国務長官の息子が一緒に商売を始めるんだから、アメリカの上流階級は色々な人脈で繋がっているものだ。

Christopher Heinz 1Teresa Heinz & John Kerry 2Henry John Heinz 1


(左 : クリス・ハインツ / 中央 : テレサ・ハインツ夫人とジョン・ケリー / 右 : ヘンリー・ジョン・ハインツ )

  オヤジの地位を利用して金儲けに走る息子は珍しくない。2014年、ハンターはウクライナの大手企業、「ブリズマ・ホールディングス(Brisma Holdings)」の重役となった。この会社は天然ガスの生産と販売を手掛けているそうだ。ハンターの強欲ぶりは、主要メディアで報道された通り。右から左へとガスを動かしているだけなのに「濡れ手に粟」なんだから、「有力者のお坊ちゃん」というのは羨ましい。一方、この「ブリズマ」は、ウクライナでオリガルヒ(Oligarch / 新興財閥)となったミコラ・ズロチェフスキ(Mykola V. Zlochevsky)ーが創設した会社である。一応、彼は元資源・環境大臣という肩書きで、「ウクライナ人の実業家」と呼ばれているが、もしかすると「隠れユダヤ人(crypto Jew)」なのかも知れない。名前だけでは断定できないが、以前、当ブログで紹介したように、ロシアやウクライナで幅を利かせるオリガルヒは、“ほとんど”がユダヤ人。西歐のユダヤ人が起こしたカラー革命は有名だが、ウクライナでも現地人の振りをしたユダヤ人は結構多い。

  米国でウクライナ系の有名人と言えば、映画監督のスティーヴン・スピルバーグや俳優のシルヴェスター・スタローンだ。スピルバーグの父親はウクライナ系ユダヤ人の家系である。一方、スタローンの父フランクはイタリア系だが、母親のジャクリーヌ・ラボフィッシュ(Jacqueline Labofish)は、ウクライナ系ユダヤ人の血筋に連なっている。したがって、「イタリアの種馬」と呼ばれたロッキーも、現実の世界では「ユダヤの英雄」で、ハリウッドよりもイェルサレムのスターが相応しい。日本人には知られていないけど、スライ(彼の渾名)の母親は強烈なインパクトを持つ女性で、怪しげな星占いが得意で、女子プロレスのプロモーターでもあった。ホント、ユダヤ人には凄い人物が多い。

Jackie Stallone 2Stephen Spielberg & father 1


(左 : ジャクリーヌ・スタローン / 右 : 父親と一緒のスティーヴン・スピルバーグ )

  コメディアンからウクライナ大統領になったヴォロディミル・ゼリンスキー(Volodymyr Zelinsky)もユダヤ人である。ところが、彼は選挙前、自身の家系を明らかにせず、曖昧なままにして、“わざと”隠していたのだ。(Cnaan Liphshiz, "Jewish comic who plays Ukraine president on TV leads Ukraine's presidential race", The Times of Israel, 13 March 2019.) イスラエルや歐米のユダヤ人なら、ゼリンスキーを一瞥しただけで「同胞だ !」と判るのに、日本のニュース番組ときたら脳天気で、アリバイ作り程度の報道でお茶を濁し、彼の素性や思想には一切触れなかった。この漫才師は「国民の公僕」を“売り”にしていたが、腐敗が常習化するウクライナで誰がそんな戯言(たわごと)を信じるのか? 当選後、彼は自分の家系を明らかにし、「私にはユダヤ人の血が流れている」と公言していた。("I have Jewish blood and I am a President", Religious Information Service of Ukraine, 20 January 2020.) この新大統領によれば、「ウクライナは世界中で最も反ユダヤ主義が少ない」国となっているが、それなら“どうして”選挙中に隠していたのか? 本当は根強い反ユダヤ感情が残っているから言いたくなかったんじゃないか? ちなみに、第二次世界大戦でドイツに占領された時、ウクライナではナチスに協力する者が多く、警官や軍人、ナショナリストが積極的にユダヤ人を迫害していたそうだ。やはり、祖国から不愉快な民族を一掃できると思ったから、喜んで協力したのだろう。フランス人やオランダ人と同じだ。

Volodymyr Zelensky 3Mykola Zlochevsky 1


(左 : ヴォロディミル・ゼレンスキー / 右 : ミコラ・ズロチェフスキ )

Hallie Biden 4(左 / ハリー・オリヴェール )
  脱線したので、バイデン家の話に戻す。地元のデラウェア州で政治に邁進していたボー・バイデンは、2002年にユダヤ人のハリー・オリヴェール(Hallie Olivere)と結婚し、娘のナタリーと息子のロバート・ハンター・バイデン2世をもうけていた。(Irene Connelly, "Everything you need to know about Joe Biden'sJewish Relatives", The Jewish Daily Forward, August 20, 2020.) しかし、2015年、彼は脳腫瘍が原因で亡くなってしまう。享年46。ところが、同情が愛情に変わったのか、弟のハンターは兄貴の未亡人と恋仲になり、2016年から2019年くらいまで付き合っていたそうだ。でも、彼が1番目の妻と離婚する間際だったから、何とも微妙な関係である。元々、ハンターは既婚者で、1993年、キャサリーン・ボール(Kathleen Buhle)と結婚し、娘のナオミ、フィネガン、メイシーの三人をもうけていた。2017年、ハンターはキャサリーンと正式に離婚し、ハリーを経て南アフリカ出身のメリッサ・コーエン(Melissa Cohen)と交際するようになった。英国との関係が深い南アフリカにはユダヤ人が多く、名前からも判るように、メリッサも同胞の一人だ。彼女は映画の制作に携わっていたという。二人の間には息子が一人生まれている。ただし、彼女も離婚経験者で、元の亭主はロサンジェルスに住むユダヤ人のビジネスマンであったらしい。

Hunter Biden & Kathleen 1Melissa Cohen 3

( 左 : ハンター・バイデン / 中央 : キャサリーン・ボール / 右 : メリッサ・コーエン )

  父親のジョセフとジルの間には、「アシュリー」という娘がいて、彼女もユダヤ人のハワード・クレイン(Howard Krein)と結婚した。("Why Did All of Joe Biden's Children Marry Jews?", Christians for Truth, October 24, 2019.) この娘婿は耳鼻咽頭科の医者らしいけど、普通の親でカトリック信徒なら、「またユダヤ人かぁ〜」と嘆きたくなる。でも、金銭と権力を愛するバイデンは違う。セム種族の息子は力強い味方となる。たとえ、「義理(法律上)」であっても、ユダヤ人の家族を持てば大富豪や権力者のユダヤ人から「仲間」と見なされるから都合がいい。建前上、ユダヤ人は「世界市民」を理想とするが、私生活となれば踵(きびす)を返した「身内贔屓」で、同じ種族の利益を優先する。ただし、西歐系白人となれば話は別で、彼らはチャンスを摑むと喜んで結婚する。ところが、黒人だと知らんぷり。というより、最初から問題外で、黒い赤ん坊なんて真っ平御免みたいだ。第一、両親が猛反対するから、黒人や茶色いアジア人には興味が無い。たぶん、自然と避けるというか、性的な魅力を感じないんだろう。やっぱり、いくら嫌われようが、残酷なアーリア人が大好き。

Ashley Biden & husband KreinChelsea Clinton 3Marc Mezvinsky 01


(左 : アシュリー・バイデンとハワード・クレイン / 中央 : チェルシー・クリントン / 右 : マルク・メツヴィンスキー )

  とにかく、近年の東部エスタブリッシュメントはユダヤ人との婚姻を嫌っておらず、むしろ歓迎しているようだ。例えば、ビル・クリントン元大統領とヒラリー・クリントン元国務長官の一人娘であるチェルシー・クリントンが結婚したのもユダヤ人であった。かつてはNBCで特別記者を務めていたチェルシーは、両親が設立した「クリントン財団」や「クリントン・グローバル・イニシアティヴ」を引き継いでいる。そして、彼女が結婚相手に選んだのは、「TPG Capital」を運営する投資家のマルク・メツヴィンスキー(Marc Mezvinsky)だ。彼は以前、有名な「ゴールドマン・サツクス」に勤めたことがあり、その後、「Social Capital」の副会長を経て、「3 P Capital」の上級パートナーとなっている。また、彼はヘッジ・ファンドの「Eaglevale Partners」も運営しているそうだ。

  クリントン政権で副大統領を務めたアルバート・ゴアとティッパ夫人にも娘がおり、長女がユダヤ人の亭主を持っていた。長女のカレンナ・ゴア(Karenna A. Gore)は、1997年にアンドリュー・シフ(Andrew Newman Schiff)と結婚し、2010年に別れている。このアンドリューは日本でも有名なジェイコブ・シフの子孫だ。アンドリューは如何にもユダヤ人らしく、様々な分野の知識を持つ。彼はブラウン大学で神経学を専攻し、コーネル大学の医学校に通って医師免許を得た。さらに、コロンビア大学にも通い、M.B.A.(経営学修士号)を取得している。学業を終えると、彼は様々な団体や製薬会社の顧問となり、現在は投資会社の「アイリング・キャピタル(Aisling Capital)」の運営に携わっているそうだ。二人には子供が三人できている。長男がワイアット・ゴア・シフで、長女はアンナ・ハンガー・シフ。次男がオスカー・アチソン・シフとなっている。

Karenna Gore & Andrew Schiff0002Al Gore & Kristin & Tippa

(左 : カレンナ・ゴアとアンドリュー・シフ / 右 : アル・ゴア元副大統領とティッパ夫人、娘のクリスティン)

Edward Emmett Kaufman 2(左 / エドワード・エメット・カウフマン )
  バイデンの家族ではないが、側近のエドワード・エメット・カウフマン(Edward Emmett Kaufman)もユダヤ人である。バイデンが副大統領に就任した時、長年持っていた上院議員の席が空いたので、カウフマンがバイデンの後釜となっていた。この後継者はロシア系ユダヤ人の父を持つが、母親のヘレンがアイリス系カトリック信徒なので、幼い頃からカトリック教会に通って成長したそうだ。彼は若い頃、ボランティアの身分でバイデンの選挙を手伝い、その後、一旦は別の仕事に就いたが、1976年に戻ってきてバイデンの選挙参謀となったそうだ。そして、1995年まで親分に仕えていたという。2008年、バイデンが副大統領になったので、デラウェア州知事のルース・アン・ミナーは、カウフマンを後任として指名し、彼は2009年から2010年まで代理の上院議員を務めていた。任期が切れてもカウフマンは出馬せず、クリス・クーン(Chris Coon)が当選して新たな上院議員となった。

  一般の日本人にはピンとこないが、アメリカにおけるユダヤ人の地位向上は本当に著しい。50年くらい前まではユダヤ人の台頭は好まれていなかったし、名門の組織で脚光を浴びることはなかった。例えば、1973年12月14日のウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ユダヤ人のアーヴィング・シャピロ(Irving Shapiro)が有名企業の「デュポン(DuPont)」社で経営者になったことを“わざわざ”報じていた。("Boss-to-Be at DuPont Is an Immigrant's Son Who Climbed Hard Way"という見出し。) もちろん、1973年以前にも裕福なビジネスマンはいたけど、老舗の有名企業とかワスプ(WASP)が君臨する大会社のトップには立てなかった。名門企業の幹部となれば、アイヴィー・リーグを出たオールド・ボーイズの人脈を持ち、同じような環境で育った紳士というのが定番だ。下品さが滲み出るユダヤ人などは、いくら勉強が出来ても仲間はずれである。第一、食事を共にするだけでも不愉快だ。ましてや、自宅に招いて親睦を深める間柄にはなれない。

  今や、政財界のみならず、官僚組織やエンターテイメント業界、アカデミズム、インターネット業界、ジャーナリズム界などではユダヤ人が主流を占めている。しかし、彼らがアメリカの総人口の中で占める割合は小さく、3%から4%くらいだ。これは驚くべき現象である。ユダヤ人というのは仲間同士で助け合い、タカリ先の支配階級になってしまうのだ。彼らの性質を眺めていると、本当に危険な種族であることが誰にでも解るだろう。もし、日本の政官財やメディア界、教育界を帰化鮮人が支配したらどんな事態になることか。各業界を牛耳る朝鮮人は、同胞同士で団結するが、決して日本人の為に働く事はない。彼らは心の底から日本を恨んでおり、「自分達を侮蔑した日本人を見返してやりたい !」と密かに思っている。子供の頃にイジメられたことがある朝鮮人だと、「あいつらを顎でこき使ってやる !」と鼻息が荒くなる。賤民として蔑まれてきた朝鮮人は、日本の皇室に対して1gの敬意も無い。あるのは無関心と敵愾心だけ。日本の伝統も彼らにとっては異邦人の慣習に過ぎない。天皇陛下に謁見するよりも、ジャニーズ事務所の歌手に会った方が感動するんだから。

  アメリカのユダヤ人も帰化鮮人と同じで、アングロ・サクソンの伝統文化などには関心が無く、たとえ、僅かな憧れがあっても、自分の文化じゃないから、必死で守ろうとする気概は無い。ユダヤ人に本当の保守派がいないのは、住み着いたアメリカが彼らの「祖国」ではないからだ。そのかわり、「心の祖国」であるイスラエルには特別な思いがある。熱心なシオニストや親イスラエル派のユダヤ系アメリカ人は、「裏切り行為」となるのに、イスラエルのエージェントに協力したり、政界工作や諜報活動に携わって「愛国心」を満たそうとする。建前上、ジャレッド・クシュナーはトランプ大統領の助言者となっているが、実質的にはベンジャミン・ネタニヤフ首相の代理人みたいだ。

Steven Mnuchin 1Edward Lampert 1

( 左 : スティーヴ・ムニューチン / 右 : エドワード・ラムパート )

  ちなみに、トランプ政権で異彩を放つのは財務長官のスティーヴ・ムニューチン(Steven Mnuchin)である。国防長官や国務長官は別の人物に代わっているのに、財務長官はずっと同じユダヤ人。スティーヴは元ゴールドマン・サックスのビジネスマンで、彼の父親であるロバートも同社に勤めていた。曾祖父はこれまたユダヤ人らしく、ロシア出身のダイヤモンド商人。ゴールドマン・サックスを辞めたスティーヴは、投資会社の「ESL Investment」に勤めるが、ここはイェール大学でルームメイトだったエドワード・ラムパート(Edward Lampert)が所有する会社で会った。この友人もユダヤ人。「類は群れる」というが、ユダヤ人には先天的な磁石があるみたいだ。

  バイデン家にユダヤ人が増えたのは偶然なんだろうが、支配階級に異人種が増殖するのは、どことなく不安だ。やはり、同種族の政治家や官僚でなきゃ安心できない。これは日本でも同じで、国会議員や高級官僚の名簿を見て、「金」「朴」「鄭」「李」といった名前がズラリじゃ目眩がしてくる。藝能界にも朝鮮人がウジャウジャいるから何となく気分が悪い。帰化鮮人の娘である「都はるみ」(日本名 : 北村春美/ 本名 : 李春美)は、政治家と違って無害だけど、ヒット曲の「北の宿」を改めて聴けば、「北鮮にある民宿なのかなぁ〜」と思えてくるし、1965年の曲「涙の連絡船」を聴けば「万景峰号」かな、と勘違いしそうだ。都はるみは、1973年に「遠くへ船で行きたいの」や「国盗り物語」という曲を唄っていた。これがもし「朝鮮人の日本乗っ取り物語」だと、戯(ざ)れ歌じゃなく叙事詩に聞こえてしまうよねぇ〜。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68827463.html

34. 2020年10月15日 11:19:32 : O4DetySqsQ : ZG9KcVZaVUpyTEE=[5] 報告

2020.10.15
苦境に陥ったサウジとトルコを米国が操り、戦乱を拡大させる動き
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010150000/


 シオニストの一派であるネオコンが描く世界制覇の絵図に乗ったサウジアラビアとトルコが苦境に陥り、中東の不安定要因になっている。アメリカはその状況を利用しようとしているようだ。

 サウジアラビアで実権を握っているモハメド・ビン・サルマン皇太子はアメリカのドナルド・トランプ大統領やイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と近く、政治経済の政策は新自由主義の影響を強く受けている。その政策が失敗、国は破綻の危機に直面している。

 新自由主義を導入したことが失敗だが、直接的には石油相場の大幅な下落が大きい。相場が大きく下がり始めたのは2014年の半ばだが、これはアメリカとサウジアラビアが仕掛けた結果。バラク・オバマ政権はロシアと中国に対する戦争を開始、2013年から14年にかけてウクライナでネオナチを使ったクーデターを実行し、14年から15年にかけて香港ではイギリスと「佔領行動(雨傘運動)」を仕掛けている。

 ソ連消滅の時に石油相場の下落が効果的だったという記憶があったようで、同じことをしようとしたのだろう。WTI原油の場合、2014年5月には1バーレル当たり110ドルを超す水準にあったが、年明け直後には50ドルを切る。2016年1月には40ドルを割り込んだ。

 値下がりが始まって間もない2014年9月11日にアメリカのジョン・ケリー国務長官とサウジアラビアのアブドラ国王は紅海の近くで会談、それから加速度的に下げ足を速めたことから原油相場を引き下げる謀議があったとも噂されている。

 ところが、原油価格の下落はロシアでなくサウジアラビアやアメリカの経済にダメージを与えることになった。ロシアの場合、石油相場と同じようにロシアの通貨ルーブルも値下がりしたことからアメリカ支配層が望んだような効果はなかった。

 2014年にサウジアラビアは約390億ドルの財政赤字になり、15年には約980億ドルに膨らんだという。2020年におけるサウジアラビアの財政赤字は500億ドルと予想されていたが、これは1バーレル当たり60ドル強という前提での話。COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で経済活動が急減速、その影響で石油相場は40ドルあたりで推移している。このまま進むと、​サウジアラビアの財政赤字は500億ドルを大きく上回る可能性​が高く、金融資産が底をつくとも見られている。

 そうした状況の中、サウジアラビアのサルマン国王は2017年10月にモスクワを訪問、ロシア製防空システムのS-400を購入したいという意向を伝え、ロシア側は受け入れる姿勢を示し、その半月ほど後にロシアのウラジミル・プーチン大統領がサウジアラビアを訪問した。それに対し、ビン・サルマン皇太子はその翌月に王族、閣僚や元閣僚、軍人などを大量に拘束して資産を取り上げる。

 ビン・サルマン皇太子による粛清で皇太子にものを言える人物が激減したが、例外的なひとりが国王の個人的な警護責任者だったアブドル・アジズ・アル・ファガム少将。国王が絶対的な信頼を寄せていた人物で、皇太子にとって都合の悪い情報も伝えていた。そのファガム少将が昨年(2019年)9月28日に射殺された。

 その2週間前、9月14日に18機のUAV(無人機。ドローンとも呼ばれる)と7機の巡航ミサイルでイエメンのフーシ派はサウジアラビアのアブカイクとハリスにあるアラムコの石油処理施設を攻撃、大きな損害を与える。サウジアラビアの支配層が動揺したことは言うまでもない。その翌日、フーシ派はサウジアラビアの3旅団を壊滅させたと発表していた。

 そこでサウジアラビアの内部にイランとの関係を修復しようと考える人が現れても不思議ではない。実際、イラクを仲介役として緊張緩和に関する話し合いが始まった。イラン側のメッセンジャーがイスラム革命防衛隊の特殊部隊とも言われているコッズ軍を指揮してきたガーセム・ソレイマーニーだ。

 サウジアラビアの自立はアメリカの支配システムを揺るがす。そこでドナルド・トランプ政権はイスラエルの協力を得て今年1月3日、ソレイマーニーをイラクのバグダッド国際空港で暗殺した。イスラエルから提供されたソレイマーニーに関する情報を利用し、アメリカ軍がUAV(無人機、ドローン)で攻撃したと言われている。国家テロだが、「国際世論」は沈黙した。

 イラクのアディル・アブドゥル-マフディ首相によると、緊張緩和に関するサウジアラビアからのメッセージに対するイランの返書を携えていた。これはイランへの宣戦布告行為であると同時に、サウジアラビアに対する警告でもあったのだろう。

 そして2月20日にアメリカのマイク・ポンペオ国務長官はサウジアラビアの国王と皇太子に会い、2月24日にはサウジアラビア国王は宮殿へイスラエル人ラビを迎え入れた。ソレイマーニー暗殺はアメリカやイスラエルにとって中東における和平の流れを断ち切る重要な作戦だったと言えるだろう。

 8月4日にはレバノンの首都ベイルートで大きな爆発があり、インターネット上に流れている映像には核爆発を思わせるキノコ雲や衝撃波が映っている。保管されていた硝酸アンモニウムが爆発したという話が流されたが、その一方でミサイルを目撃したとする証言や複数の映像も伝えられている。最初の爆発はイスラエルが発射した対艦ミサイルガブリエル、2度目の爆発はF16が発射した核弾頭を搭載したデリラだとする説もある。爆発の様子やクレーターの存在などから小型核兵器、あるいは核物質を使った新型兵器だとも言われている。

 その爆発から9日後にアラブ首長国連邦とイスラエルが国交を「正常化」するとトランプ大統領が発表。バーレーンがそれに続いた。アラブ首長国連邦もバーレーンも9月15日に調印したが、いずれもアメリカ、イギリス、そしてサウジアラビアの影響下にある国。この調印をサウジアラビアは承諾したと見られている。

 その​サウジアラビアは自国の戦闘部隊を8月26日にシリア北東部、ハサカにあるアメリカ軍の基地へ入れた​と伝えられている。戦闘部隊は約20名で編成され、石油を盗掘するため、その1週間前に現地入りしたサウジアラビアやエジプトの専門家を守ることが目的だという。昨年12月にはユーフラテス川沿いにあるシリアの油田地帯、デリゾールへ数十名のサウジアラビア兵がヘリコプターで到着したとも伝えられている。

 一方、トルコは経済が行き詰まっただけでなく、自らが使っていたジハード傭兵の扱いに苦しんでいる。アメリカの場合、士官クラスは救出したが、末端の戦闘員は放置しているようだ。そうした戦闘員は食べるために徒党を組み、中東を荒らし回ることになるだろう。

 中東や北アフリカの制圧に失敗したアメリカはプランBとして破壊と殺戮で「石器時代」にしようとするはず。雇い主を失った傭兵はそうした計画を実現することになる。

 しかし、トルコの場合、殺戮や破壊だけでなく略奪で稼いでいた傭兵はイドリブからトルコへなだれ込む可能性がある。そこで新たな行き先としてリビアやナゴルノ・カラバフへ流れ込んでいるようだ。

 アメリカの情報機関CIAはジョージアのパンキシ渓谷でチェチェンの反ロシア勢力を訓練してきた。シリアへ入っていたチェチェンの戦闘員だけでなく、稼ぎ場を求めて別の戦闘員がカフカスへ入ってきていると言われているが、これはロシアにとって好ましいことではない。トルコとアメリカとの間で何らかの話し合いが行われた可能性もある。セルゲイ・ショイグ露国防相がレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に電話で抗議したようだが、当然だろう。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010150000/

35. 中川隆[-10486] koaQ7Jey 2020年10月29日 09:32:19 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[14] 報告
2020/10/29
グレートリセットって何?!・・・妄想が止まらない  
https://green.ap.teacup.com/pekepon/2657.html
 

■ 陰謀論者に人気のトランプ ■

米大統領選が近づいていまうが、私はどちらが勝つかには、あまり興味が有りません。米大統領選はガチ対決では無く、シナリオの有る「民主主義のお祭り」だと妄想しているからです。

陰謀論者の一部には、「トランプはアメリカのディープステイトの抵抗している」などと妙に持ち上げる人達が居ますが、そんな人物がアメリカの大統領になれるハズは有りません。叩いて埃の出ない人物など居ませんから、選挙戦の最中に悪いニュースが広がって、しっかりと候補者の中から消えているハズです。或いは、間違って大統領になってしまったとしても、アメリカの伝家の宝刀によって消されている。

田中宇氏の陰謀論に私も一時期影響を受けました。「イギリスの資本家達は、アメリカの隠れ多極主義者となって、ネオコンなどを使いアメリカの覇権を壊そうとしている」「イギリスの帝国主義者はアメリカの軍産複合体を操り、世界支配を続け様としている」世界はこの二つの勢力の相克の上に成り立っている。」「トランプは隠れ多極主義者で中国がアメリカの影響から自立して多極化が進む事を推し進めている」

「隠れ多極主義=ロックフェラー」「軍産複合体=ロスチャイルド」などと考える人達も居ます。

彼の「多極主義」は日本人のルサンチマンをクスグリます。戦後、アメリカの属国と化した日本ですが、「多極主義者は日本や韓国の自立を促している」という説は、私達のねじ曲がった自尊心をクスグリます。「多極主義」による日本のアメリカからの独立を夢見る人達にはトランプは英雄に見える。

■ 世界はもっとズブズブの関係だと妄想する人力流陰謀論 ■

人力でGOの陰謀論は「誰得の陰謀論」です。権力やお金を有する人達は、対立より結託を選んだ方が利益が拡大します、ゲーム理論の一種です。個々も利害の衝突は有りますが、大勢では協調した方が利益が拡大する。

仮に、トランプがアメリカの力をワザワザ削いだとしても、それは世界の経営者の総意であって、トランプがディープステイトや世界の経営者に逆らっている訳では有りません。

アメリカにおいてトランプが大統領になったとしても、バイデンが大統領になったとしても、世界の経営者のアジェンダには変更は有りません。ダボス会議が指摘する通り、戦後資本主義システや通貨システムは既に成長の限界に有り、それら自身が世界の発展の妨げになっています。だから大統領が誰になろうとも、「グレートリセット」への準備は着々と進められています。

■ トランプは分断の装置 ■

トランプを世界の経営者が大統領にした理由は、「アメリカの分断」です。

アメリカには元々多くの「対立」が有りましたが、移民国家アメリカの歴史は「対立の克服」の歴史でした。南北戦争の結果の統一。黒人の人権獲得。女性の権利の獲得。移民の社会への受け入れ。アメリカは多くの対立を抱えながらも、それを克服する努力を惜しまない。

ところが、トランプは「対立」を強調する事で「分断」を作り出してしまった。一般的には「支持者拡大の為の政治手法」と捉えられていますが、その結果、露わになった「分断」はアメリカに致命的な影響を与えるハズです。元々、バラバラだったアメリカを人々の意思がかろうじて繋いでいたのに、その意思を無効化するウィルスがバラ撒かれた。それがトランプ。

今回の選挙でどちらが勝利したとしても、アメリカ国内では選挙結果を不服とする人々が大規模なデモを起こし、対向する勢力と衝突する。銃撃が発生すれば、この衝突はエスカレートしアメリカは内戦状態になるかも知れません。

■ 資本主義の限界とグレートリセット ■

グローバリゼーションによって世界は一つになると人々は考えた。中国やロシアの民主化が達成され、新興国や途上国はキャッチアップされ、市場は一体化される。

資本主義にとっては理想の世界が出来上がる様に見えましたが、その結果は大きな歪しか生まなかった。マルクスの予言の通り、発展し過ぎた資本主義は貧富の差を修復不可能にまで拡大した。

資本主義は資本効率を最大化する事を目的としていますから、効率の高い所にお金はどんどん集まってしまいます。政府が税金でこれを集めて再分配する事で社会は成り立っていましたが、企業に政府が隷属する現代においては、再分配はまともに機能しません。

タックスヘブンに売り上げを隠す企業を政府は本気で取り締まる事が出来ません。何故なら、政治家は献金によって企業の奴隷となっているからです。

タックスヘブンはヨーロッパの一部の国や、イギリスの周辺の島々に存在しましたが、今ではアメリカが最大のタックスヘブンとなりつつ有ります。州によって法人税が異常に低い州がそれに相当します。ある地域のタックスヘブンの顧客情報がリームされれば、他の地域に資金が写るだけです。「リーク」は正義では無く、資金移動の道具に過ぎません。

この様な「資本の最大化」を続けた結果、1割と9割の世界が出来上がってしまった。富は1割が独占し、結果的に中間層が貧困化して消費にブレーキが掛かり、資本の拡大を阻害する。これが成長の限界の正体です。

金融によって庶民も金利利益を得ている幻想に囚われていますが、それはお金が水膨れしているに過ぎません。実体経済の拡大が原則すれば、人々は徐々に貧しくなります。

■ AI化や自動化が分断を加速する ■

さらに高齢化やAIの普及が限界を早めます。

先進各国の少子高齢化は解決の出来ない問題です。将来的な高齢者の数は既に確定しており、将来的な労働者の減少も既に確定している。移民による労働力の導入は、分断を助長し、将来的な社会コストの増大を国家に押し付けますが、企業はこれを法人税という形では負担したがりません。

労働力の不足をAIや自動化で補えば人々は労働から解放されると夢見る人も居ますが、単純な頭脳労働から仕事は奪われ、次第に高度な判断を必要とす高給な仕事までAI化する。人々は一部のエリート以外では、「AI化で採算の合わない仕事=安い給料の仕事」に追いやられます。

AIに「人頭税」を掛ける事は難しいでしょうから、AIの導入は人件費を削減し、仕事の効率を高める事で資本の拡大を加速します。自動機械も同様です。

こうして、AI化も自動化も資本の偏在を加速する事で、資本主義経済自体は衰退して行く。これは一種の合成の誤謬であり、資本主義が抱えるジレンマとも言えます。


■ 通貨システム・金融システムの閉塞 ■

中央銀行制度も、金融システムも行き詰っています。

1980年代以降、アメリカを始めとする先進国は、労働と生産による成長拡大の時代が終わりを迎えます。近代化や戦後復興が一段落すると生産拡大による経済成長が不可能になります。さらに、資本家を効率を高める為に、日本やドイツを世界の工場にし、さらに韓国や中国へとそれは動いて行った。

そこで、イギリスやアメリカでは「お金でお金を稼ぐシステム」が急激に発展します。債権化や証券化といた「金融」です。

「金融」は絶えず資金が流入拡大していないと維持出来ないシステムですが、一方で制御が難しく直ぐに暴走を起こします。いわゆるバブルです。金融システムが暴走してシステムが崩壊しそうになる度に、中央銀行が金利を下げたり、量的緩和を実施して崩壊を食い止めて来ましたが、これも限界を迎えています。

ピーキーな金融システムの悪影響が実体経済に及ぶ様になったからです。始めの頃は「金融」に投資した一部のお金持ちが資金を失いましたが、現在では庶民の預金までもが「金融」によって運用されています。バブル崩壊の被害は庶民にまで及び、銀行システムの存続性が疑われる状況が生まれつつ有ります。

既に、リーマンショックでアメリカの投資銀行の多くは事実上破綻しました。次に起こる金融危機では、商業銀行を含む全ての銀行の存続が危険に晒されるでしょう。「銀行の信用喪失=お金の信用喪失」となります。人々が銀行に殺到して、預金を下そうとした瞬間、現在の「信用創造システム」は終焉を迎えます。同時に中央銀行は大量の通貨を刷りまくるので、通貨の信用が失われます。

■ 通貨のグレートリセットとしての電子マネー ■

金融システムの崩壊を元にした「通貨のグレートリセット」がどの程度の期間で進行するかは予想が難しい。長ければ10年〜15年掛かるでしょう。

しかし、仮に、大統領選の結果、アメリカが内戦状態になれば、ドルの信用は一瞬にして失われ、同時にドルを基軸とした現在の世界の通貨制度も一瞬で崩壊します。そして、ドルで構築された金融システムも破壊される。

主だった中央銀行は「電子通貨の実験」に来年から着手すると発表しましたが、これは追加のグレートリセットを念頭に置いていると思われます。

「電子通貨」は単なる紙幣の代わりでは無く、国民のNOと結び付ける事で、年金の給付や、税金の徴収を直接行えるシステムの構築が可能です。お金の流れがガラス張りとなる事から、税金を逃れる事も難しくなります。結果的に税の公平が保たれる。

一方で様々な給付も楽になります。その最たる例が「ベーシックインカム」でしょう。年金や生活保護もこれに一本化が可能です。電子マネーならば給付金にマイナス金利を掛ける事も可能です。


■ グレートリセット後の世界 ■

グレートリセット後の世界がどうなるか、非常に不透明ですが、私は「新な冷戦構造」になると妄想しています。

大きな社会変革の中で国民を統率する為には「敵」が必要です。かつて共産主義国家は自由主義国家を敵とする事で、革命後の社会を維持し、国民の不満を強権的に抑え込みました。

私はグレートリセット後の世界は、かなり強権的に様々なシステムの再構築が行われるので、国民を従わせる為に「戦時経済」の様な非常事態が演出されると妄想しています。

これが第二次世界大戦の様な直接的な戦争である必要は有りません。中東や東アジアで紛争が起こり、小規模な米中や米露の直接戦闘が起きれば、世界は再び鉄のカーテンが降ろされれます。

尤も、大統領選の後に、アメリカが今の形を保っているかは定かでは有りません。3つか4つの国家群に分断している可能性だって十分に有ります。


陰謀論的には妄想の暴走が泊まらない「グレートリセット」ですが、SFの描くバットな未来が実現しない事を願って止みません。

https://green.ap.teacup.com/pekepon/2657.html

36. 2020年10月31日 20:40:37 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[1] 報告

 大統領選の行方 2020年10月31日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1296.html


 鶴田浩二の歌 「傷だらけの人生」より

  何から何まで 真っ暗闇よ すじの通らぬ ことばかり 右を向いても 左を見ても
「ばかと阿呆の からみあい」 どこに男の 夢がある
 https://www.youtube.com/watch?v=sz0CuwJX6ZM&ab_channel=yarukyo893

 アメリカ大統領選の陳腐すぎる候補者を見ていると、知性を大切にする世界中の人々が、こんなことを思っているのではないだろうか?

 ヘーゲルは二百数十年前に、「世界は合理性によってのみ進化すする」と喝破したのだが、オバマからトランプに大統領職が受け継がれたとき、トランプのどこに、合理性や進化があるのか、理解できた人はいないだろう。

 無理矢理こじつけるとすれば、トランプは、オバマより、ちょっとだけ素直だ。オバマは、24時間かっこをつけようとする嘘つきだった。
 ビンラディンの射殺を眺めるオバマの顔は、911テロのとき、理由もなくフロリダの小学校を視察に出かけ、自分は無関係であるかのようなパフォーマンス=アリバイ証明を行ってみせたジョージ・ブッシュの表情と、まるでそっくりだった。
 https://www.youtube.com/watch?v=cC70xCYm34I&ab_channel=DzigaVertov2nd

 以下が、911テロのとき、フロリダの小学校にいたブッシュ大統領の動画だ。
 https://www.youtube.com/watch?v=nEB4njDv730&ab_channel=HISTORYCHANNEL

 実に不自然な緊張を浮かべた表情で、私は、これを見て、ブッシュこそ911の黒幕の一味だと確信したものだ。

 もちろん、トランプも平気で嘘をつける人間を代表する一人だ。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-918.html

 トランプは、「アメリカンファースト」という唯我独尊、徹底した利己主義を主張しまくり、良識的な価値観を持った人々から顰蹙をかいつづけているが、「馬鹿で悪いか!」と開き直っているところが、地球平板協会のような極右系アメリカ人から好感を持たれている。

 敗戦時、ブラジル移民のなかに「勝ち組」というのがいて、「神国日本は絶対に負けていない」と強硬に主張し、日本は負けたと認めた仲間の移民を、片っ端から殺害してまわった。
 私は、トランプの人間性は、およそ知性の対極にいて、妄想のなかに棲む、地球平板協会や勝ち組たちに共通すると思う。

 トランプは、ユダヤ人フリードマンが体系化し、レーガン・中曽根・サッチャーらが世界に拡散してきた「新自由主義」を信奉している。
 それなのに、新自由主義者=グローバリストの定義から外れているのも不可解だ。グローバリズムは、世界中に共通するルールを定めようというものだが、トランプは、それが面白くない。露骨にアメリカだけがトクをする政策を要求してきた。

 新自由主義の核心部は、「人の自由こそ最大の価値」 「自由とは個人の金儲けの自由だ」 「金儲けの自由を阻害する、あらゆる国家の規制を撤廃し、市場原理に委ねれば、すべてうまくゆく」
 というもので、この思想で誰がトクをするのかといえば、世界のユダヤ人金融資本家たちだけである。そして、たぶん、トランプもトクすると思ったのだろう。

 トランプも、またグローバリズムを作ったユダヤ教徒になった。ユダヤ教徒になる条件は、母の血にユダヤ人の血が含まれていることだから、おそらく大昔からトランプ家にユダヤ教徒が関与していたのも間違いないだろう。

  私は、トランプという知性の対極にいる、露骨な我田引水主義の人物が大統領になったアメリカというのは、もうとっくに国家としての使命を終えていると思うのだが、トランプに変わるべきバイデンというのが、中国から莫大なカネと利権を得てきた、一種の売国奴なので、とてもじゃないが、大統領選に夢も希望もあったものじゃない。
 https://www.youtube.com/watch?v=b-tBIZ_PnEA&ab_channel=%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80%E4%BA%BA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9

 どっちに転んでもクズしかいない。これでは良心的なアメリカ人がいるなら、みんな絶望でいっぱい。ニガヨモギの酒でも飲んで寝ているしかない。
 まあ、バイデンが大統領になれば、中国との利権を復活するかといえば、それは無理だろう。対中強硬姿勢を演出しなければ、命まで狙われることになるだろう。
 だから、選挙終盤では、大半のメディアがバイデン優勢を伝えている。

 https://www.youtube.com/watch?v=IrWXebXwIlI&ab_channel=ANNnewsCH

 ところがだ、アメリカ大統領選を本当に定める要素は何かということを知っている人たちは、トランプ劣勢報道のなかで、結局、トランプのどんでん返し勝利を予告している。
 その代表が、前回の選挙でもトランプ最終勝利を予言した、民主党支持映画監督の、マイケル・ムーアだ。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20201031-00205635/

 ムーアは、共和党の思想的勢力=キリスト教福音派、原理主義者、そしてユダヤ教徒の怖さを本能的に感じ取っているのだ。
 アメリカという国を動かしてきた精神性=宗教的信念は、シオニズムなのだ。トランプは典型的シオニストである。バイデンは違う。
 アメリカという国は、ユダヤ人によって動かされている。
 アメリカ特権階級の9割がユダヤ人だといわれる。

 新自由主義を代表する投資家三羽ガラス、バフェット、ロジャーズ、ソロスのうち、ソロスはホローコストを生き抜いた典型ユダヤ人だが、バフェット・ロジャーズは、よく分からない。しかし彼らのビジネスパートナーは全員ユダヤ人である。
 GAFAの大半がユダヤ人によって経営されている。
 https://japan.cnet.com/article/35143822/

 ベゾス(アマゾン)とゲイツ(MS)が、直接ユダヤ人である証拠は確認できないが、経営陣の大半がユダヤ人であることは間違いない。
 世界資産の9割は、彼らユダヤ人の掌の上にあるといわれている。
 https://president.jp/articles/-/15685?page=1

 何度も書いたが、トランプは大統領選前にユダヤ教に改宗したといわれる。ユダヤ教会派のなかでは、おそらく長老派と思われるが、娘と同じ正統派かもしれない。
 https://toyokeizai.net/articles/-/173824

 つまり、トランプは、アメリカンシオニズムを代表する福音派に加えて、世界資産の9割を保有する全ユダヤ教徒を味方につけた。
 トランプはシオニズムとユダヤ教のために働くと宣言したのだ。
 これは、とてつもなく恐ろしいことで、つまり、自分からイスラエルの手先であると宣言したわけだが、同時に、これによって世界最強のカルトがトランプ支持に回った。

 これは、アメリカ・リベラルメディアによるバイデン有利報道の何千倍も恐ろしい現実であり、バイデンが逆立ちしても勝てない岩盤勢力を手に入れたことになる。

https://www.afpbb.com/articles/-/3259252
 トランプは、上のリンクにあるように、「ユダヤ教国籍法」に署名した。これは、ユダヤ人に対する批判を、すべて国家ヘイトとして弾圧するための法である。
 これによって、アメリカにおけるユダヤ教徒の地位は桁違いに高くなったといえるだろう。

 こうしたユダヤ教徒に対する利権サービスの姿勢は、トランプが反知性主義の馬鹿であることの何百倍も重要であり、トランプの大統領としての地位を守る威力になっている。

 もう一つの要素は、トランプが現職大統領であり、中国の南沙諸島基地軍事基地に攻撃命令を下せる立場にあるということだ。
 トランプが、どんなに劣勢であっても、南沙基地を空爆すれば、立場は一瞬にして逆転する。ただし、これは場合によっては第三次世界大戦の引き金を引くことになるので、相応の国際的世論の支持を演出しなければならない。

 例えば、中国解放軍が暴走して、米駆逐艦あたりをミサイルで撃沈する、トンキン湾事件のような陰謀が必要なのだ。
 だから、アメリカは挑発を繰り返して、なんとかして中国軍を暴走させようとしているが、まだ成果は出ていない。残り数日で、それが起きるのだろうか?

 まあ、どちらに転んでも「馬鹿と阿呆のそろい踏み」なので、大きな影響は出ないが、どちらにしても第三次世界大戦に限りなく近づいてゆくだろう。
 それは、習近平が、台湾軍事侵攻を焦っていると伝えられるからだ。
 こうなれば、トランプ、バイデンのどちらであっても、戦争はエスカレートしそうだ。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1296.html

37. 中川隆[-10298] koaQ7Jey 2020年11月02日 01:16:10 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[66] 報告


2020.11.02
シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011020000/


 アメリカの次期大統領は11月3日の投票で決まる。事前の世論調査では民主党候補のジョー・バイデンが共和党候補で現職のドナルド・トランプを8%ほどリードしていることになっているのだが、ドキュメンタリー映画を製作している民主党支持者のマイケル・ムーアは8月30日、トランプが勝ちそうだとしていた。2016年の選挙と同じことが起こる可能性があるというわけだ。有力メディアを操る支配システムへの不信感から調査に対し、本音を言わない人が増えているという。

 ムーアがトランプが勝つ可能性があると指摘した直前の8月11日、バイデンは副大統領候補としてカマラ・ハリスを選んでいる。ハリスはカリフォルニア州のオークランド生まれ。父親はジャマイカ出身で、スタンフォード大学で経済学の教授をしていた人物。母親はインドからアメリカへ移り住んだのだが、生家はバラモン階級、つまりカーストの最上位に属し、インド政府高官を輩出している。インドのデリー大学を出た後、アメリカではカリフォルニア大学バークレー校で栄養学と内分泌学で博士号を取得した。カリフォルニア大学で夫妻は知り合っている。彼女は同大学の動物学科の癌研究所で研究を続け、落ちに乳癌大統領特別委員会に加わった。

 それに対し、カマラ・ハリスは法律の世界へ進む。2004年1月から11年1月までサンフランシスコ第27地区検事を、また11年1月から17年1月までカリフォルニア州司法長官を務めたのだが、エリート一家の出身ということもあり、社会的な弱者には厳しかった。その当時のことを民主党の大統領候補者選びに参加していた。タルシ・ガッバード下院議員に批判されている。

 州司法長官時代のカマラは人びとを刑務所へ入れることに熱心で、不登校の子どもの親も刑務所へ送り込んでいたが、それ以上に批判されているのはケビン・クーパーという死刑囚に対する姿勢だ。

 この人物は1983年に引き起こされた殺人事件で有罪となり、2004年2月10日に死刑が執行されることになっていた。逮捕されたときから彼は無罪を主張、DNAの検査をするように嘆願していたが、検事時代も州司法長官時代もカマラは拒否している。主張を変えたのは大統領選挙が視野に入り始めた2018年である。こうした経歴のカマラを副大統領候補に選んだことから、バイデン、あるいは民主党の幹部は大統領選挙で敗北する道を選んだのではないかと勘ぐる人がいた。

 バイデンにしろトランプにしろ、アメリカで大統領の有力候補はイスラエルを盲目的に支持している。議員の大半も同じだ。ただ、詳しく見ていくと違いはある。ヒラリー・クリントンもそうだったが、民主党は金融資本と結びついたネオコンとの関係が深い。ヒラリーとの関係が電子メールで明らかになった投機家のジョージ・ソロスはハンガリー系ユダヤ人で、そうした強大な金融資本のネットワークに属し、ソ連/ロシアを制圧するために活動してきた。

 それに対し、トランプのスポンサーとして有名なシェルドン・アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と緊密な関係にあるウクライナ系ユダヤ人。1988年、55歳の時にカジノの世界へ入り、ラスベガス・サンズの会長兼CEOを務め、ラスベガスのほか、ペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営している。​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと主張するような人物​でもある。

 その2013年にアデルソンは来日、自民党幹事長代行だった細田博之に対して東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明、議員たちは動き出した。利権のに臭いを嗅ぎ取ったのだろう。

 そして自民党などは2013年末にカジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための法案を国会に提出、14年2月にアデルソンは日本へ100億ドルを投資したいと語ったと伝えられている。

 ところが日本側の動きが鈍いとアデルソンは感じたいようで、2014年5月に来日したイスラエルの​ベンヤミン・ネタニヤフ首相は日本政府の高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めた​という。この話はイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えたのだが、この記事をハーレツ紙はすぐに削除した。この記事が事実なら、犯罪になる可能性があるからだと見られている。

 2016年の選挙ではアデルソンをはじめとするユダヤ系の富豪が資金を出していたと言われているが、ここにきてトランプはネタニヤフ政権が望むような政策を次々に打ち出している。

 トランプはキリスト教系カルトからも支持されていた。マイク・ペンス副大統領やマイク・ポンペオ国務長官はキリスト教系カルトの信者。ブラックウォーター(XE、そしてアカデミへ名称変更)を創設したエリック・プリンスも信者仲間だ。プリンスの姉であるベッツィ・デボスはトランプ政権で教育長官を務め、夫のディック・デボスは「アムウェイ」の創設者として知られている。

 前回の大統領選挙の場合、2015年の段階ではヒラリー・クリントンの当選が内定していたと言われている。そうした流れに変化が生じたと見られるようになったのは2016年2月10日。​ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問​、ウラジミル・プーチン大統領と会談したのだ。22日にはシリアにほいて停戦で合意している。

 バラク・オバマやヒラリーはロシアとの関係を破壊、軍事的な緊張を高めていた。その流れの中、オバマ政権のネオコンはウクライナの合法政権を2014年2月にネオ・ナチを使ったクーデターで倒している。同じ年の9月から12月にかけて、香港では「佔領行動(雨傘運動)」を展開して中国を揺さぶっている。香港ではCIAがイギリスの情報機関MI6と連携、法輪功というカルトが手先として使われていた。

 法輪功が出現したのは1992年。その教義は仏教と道教を合体したものだとされているが、創始者の劉振営はキリスト教系カルトの信者で、「エルサレムへ戻ろう」という運動を行っている。つまりシオニスト。

 この団体は反コミュニズムでも有名で、アメリカの支配層はその点を評価。アメリカの政府機関であるUSAGM(米国グローバル・メディア庁)から法輪功へ資金が流れているのもそのためだろう。法輪功はイギリスのフィリップ王子を含むグループとつながりがあると言われ、ユーゴスラビアへの先制攻撃をビル・クリントン政権の国務長官として推進したマデリン・オルブライトからも支援されている。

 オバマ政権はこうした工作でロシアや中国を脅すつもりだったのだろうが、本性を現したアメリカにロシアと中国は警戒を強め、互いに接近していく。その後、両国はパイプライン、道路、鉄道などの建設で結びつきを強め、戦略的な同盟関係に入った。

 ロシアと中国を分断、あわよくば対立を煽って戦わせようとしていた人びとにとってネオコンの戦術は好ましいものではなかったはず。キッシンジャーのロシア訪問やトランプの台頭はそうしたことの反映だろう。

 そこでトランプはロシアとの関係修復を訴え、ロシアと中国との接近にブレーキをかけようとしたのだろう。そのトランプが安全保障の責任者に据えたのがマイケル・フリン元DIA局長。

 ​フリンが局長だった2012年8月にDIAはオバマ大統領に対し、シリア情勢に関する報告書を提出​、その中でシリアの反政府軍はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だと指摘、戦闘集団の名称としてアル・カイダ系のアル・ヌスラ(AQI)を挙げている。アル・ヌスラの主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団。オバマ大統領が言うような穏健派はシリアに存在しないと警告したのだ。

 また、そうしたオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告していた。その警告は2014年に入ってダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)という形で出現した。そうした中、2014年8月にフリンは解任されている。

 そのフリンをトランプは国家安全保障補佐官にしたのだが、CIA、軍の強硬派、そして有力メディアに攻撃され、2017年2月13日に解任されている。この時点でトランプはネオコンに妥協、あるいは屈服した。今回の大統領選挙でバイデンとトランプ、どちらが勝っても期待はできない。問題はアメリカを中心とする支配システムに対抗できる勢力が育つかどうかだ。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011020000/

38. 2020年11月03日 18:41:28 : TuqvwFp9Ek : UFloSzJYUlNNUjY=[23] 報告
トランプ一家、米大統領選敗北なら“監獄行き”の可能性も…脱税、ロシアと共謀し選挙介入
https://biz-journal.jp/2020/11/post_188153.html
2020.11.02 05:55 文=浜田和幸/国際政治経済学者 Business Journal


 アメリカの新たな大統領が選ばれる11月3日が間近に迫ってきた。現職のトランプ陣営も、世論調査ではリードを保っていると見られるバイデン陣営もあらゆる手段に訴え、票の上乗せに余念がない。しかし、当日に結果が判明する可能性は少ない。なぜなら、事前投票者の数がかなり多いため、11月3日中に集票作業が終わりそうにないからだ。しかも、両陣営ともすんなりとは結果を認めない雰囲気が濃厚となっている。

 トランプ大統領に至っては「集票作業の過程で操作が行われている可能性が高いため、その確認には数週間から数カ月の時間がかかる」と、今から票の数え直しを示唆する有様である。しかも、自らの支持者に対して、「全米各地の投票所に銃を持って出かけ、不正が行なわれていないか監視するように」と呼びかけている。まさにアメリカ史上かつてないほど緊張が高まっているのである。

 問題はどちらに軍配が上がっても、負けたとされる側が黙っていないと思われることである。黒人差別反対運動が各地で暴徒化しているが、選挙結果に納得できないと主張し、暴力に訴える過激な動きはすでに顕在化している。そのため、ニューヨークでもシカゴでも、多くの住民が難を逃れようと安全な地方や海外に移動を始めている模様だ。

 ニューヨークのトランプタワーは焼き討ちの標的になることが懸念されている。民主主義の象徴であるはずの直接投票で自分たちの大統領を選ぶはずが、その結果に満足できないなら、腹いせに暴力や破壊行為に訴えるというのでは、とても民主的な国家とはいえない。なぜそんな状況に陥ってしまったのだろうか。

 世界が注目した第1回のトランプ対バイデン両大統領候補者によるテレビ討論は「アメリカ史上最悪」とまで揶揄された。まさにそのハチャメチャぶりにはアメリカの有権者のみならず、アメリカの行方に関心を寄せる世界の人々が驚いた。「民主主義の旗手」や「唯一の超大国」といったお飾りのメッキが剥げた瞬間といっても過言ではないだろう。

 自らの主張や政策を内外に訴える最高の場であるはずの「大統領候補者による直接対決」は「ウソと罵り合いの場」でしかなかった。ディベート(討論)の基本ルールである「発言時間の順守」や「指定されたテーマについて議論を深める」ことなど、一切が無視されていた。

 特にひどかったのはトランプ大統領である。バイデン候補が与えられた時間内で発言しているにもかかわらず、何と73回も横やりを入れ、議論を混ぜ返したからだ。司会者はFOXニュースのベテラン記者で、どちらかといえば共和党寄りであったはずだが、トランプ大統領の傍若無人なルール無視の発言には、さすがに何度も注意を促したほどである。

 しかし、そんなことは織り込み済みのトランプ大統領。かつて人気テレビ番組で司会を務め、「You are fired ! (お前は首だ!)」の決め台詞で一世を風靡した経験の持ち主である。視聴者の気を引く手練手管はお手の物というわけだ。

 真面目な姿勢が目立ったバイデン候補に対して、「ワシントンの政界に47年間もいて、何もできなかっただろう」「お前の息子は薬物乱用で軍隊を除隊させられたんじゃなかったのか」「第一お前は大学を卒業した時の成績はビリだったらしいな」「中国からお金をもらっているだろう」と、言いたい放題。

 さすがのバイデン前副大統領も堪忍袋の緒が切れたようで、「所得税を750ドルしか払っていないウソつき男」「コロナウィルスは自然になくなるのでマスクは要らない、と言いつのり、専門家の意見を聞こうとしなかったため、アメリカは世界最悪の感染国になってしまった。その責任を認めようとしないで、ワクチンはもうじきできると、またぞろ平気でウソをつく」と反論。

 実は、トランプ大統領は前回の2016年の大統領選の時にも、所得税について同じような指摘を受け、「じきに公開する」と答えていたが、4年たった今でも一向に情報開示しないままである。何しろ、自らのヘアスタイルを維持するために7万ドルの整髪代を「必要経費」として計上しており、税務の専門家からは「いくらなんでも問題だ」と指摘を受けているほど。

 さらには、ニューヨーク郊外にゴルフ場建設のために200万ドルで購入した土地が土壌汚染で利用できそうにないとわかると、そのことを隠して2600万ドルの鑑定書を付けてニューヨーク州政府に寄付をしたのである。それは寄付による税金控除を受けるためであった。今ではこの土地は「ドナルド・トランプ州立公園」の看板だけが残る荒れ地となっている。

 もし、この不正行為が発覚すれば、間違いなくトランプ本人と関わった弁護士や税理士は監獄行きとなる。トランプ一家とすれば、あらゆる手段を講じて再選を勝ち取り、現職大統領特権で逮捕を免れる必要があるわけだ。その後2回のテレビ討論会が予定されていたが、2度目のネット討論会はトランプ陣営がキャンセル。そこで、最後となった討論会であるが、1回目と比べると相手候補が話している間はマイクの音声が切られるという横やり禁止措置が取られたこともあり、比較的落ち着いた雰囲気で行われた。

 とはいえ、双方とも相手の信用を貶めようという意図は見え見えであった。トランプ大統領はバイデン候補の息子がロシアやウクライナに加えて中国からも多額の金品を受け取り、父親のバイデン候補が副大統領であったことを利用し、政治的便宜を外国企業に提供したと批判し、「バイデン一家は不正一族だ」とこき下ろした。

 もちろん、バイデン候補も黙ってはいなかった。前回同様、トランプ大統領が納税証明書を公開すると言いながら、長年、隠し続けているのはなぜか、と追及。また、トランプ大統領は今でも中国の銀行に口座を維持しているのは、「利益相反の疑いがある」と批判したのであった。両者とも品位のかけらもない「泥仕合」を平気で演じているのである。

■超リッチとプアに分断

 いずれにせよ、こうした状況に多くの国民が失望感にさいなまれているに違いない。これではどちらの候補が大統領になってもアメリカの凋落は食い止められないだろう。日本としてもアメリカの現実を冷静に直視する必要がある。かつては世界最強の富と指導力を誇っていたアメリカが凋落の一途を辿っている現実から目を逸らすわけにはいかない。

 歴史の必然かもしれないが、かつての超大国アメリカの屋台骨はことほど左様に崩れ始めている。その引き金を引いたのは新型コロナウィルス(COVID−19)だ。何しろ、感染者数でも死亡者数でも世界最悪の記録を更新中である。追い打ちをかけるように、アメリカ各地では人種差別に反対するデモや破壊行為が過激化する一方になってきた。第2四半期のGDPは通年ベースで32.9%の減少となり、これはアメリカ史上最悪の数字にほかならない。

 コロナ禍の影響は甚大で、日本もそうだが、アメリカでも観光業や飲食業の落ち込みは半端ない。全米レストラン協会によれば、少なくとも15%のレストランは廃業に追い込まれてしまった。州別で見れば、観光客依存度の高いハワイ、ネバダ、ニューヨーク各州の状況は特に悲惨だ。ディズニーランドに限らず、航空会社や鉄道会社も大幅な人員削減に追い込まれている。結果的に、全米の失業者数はうなぎ上りである。なんと失業保険を申請する人の数は30週連続で毎週100万人を超えている。全米の勤労者数は1億5200万人であるが、3人に1人は失業者という。

 GAFAに代表されるようなIT関連企業やテレワークで大躍進のZoomなどは絶好調で「わが世の春」を謳歌しているようであるが、大半のビジネスは活気を失ってしまった。いわば、一握りの超儲かり企業と、その他のほとんどは破綻寸前という極端な格差社会になったわけだ。少し前までは「1%の富裕層と99%の貧困層」といわれていたアメリカが、今では「0.1%の超リッチと99.9%のプアに分断されてしまった」と言われるゆえんであろう。

 さらに深刻な問題は、白人警察官が黒人容疑者の首を絞めて殺害した事件がきっかけとなり、全米に広がった人種差別反対のデモや破壊行為である。BLM(黒人の命は大切だ)運動は過激化するばかりで、各地の警察署が放火されたり、白人の女性や子供までもが殺されたりする事態に陥っている。こうした危機的状況に対して、効果的な歯止めをかけられない政府への不満や不信は高まるばかりだ。

 トランプ政権が実行している対策といえば、ドル紙幣の増刷一本やり。未曾有の感染症対策と称して、アメリカ政府が去る6月ひと月間に発行したドル紙幣の総額は8640億ドルだった。この金額はアメリカ建国以来200年間に発行されたすべての金額を上回るもの。まさに国家破綻を招く以外の何物でもない無責任な増刷ぶりである。世界に例を見ない超インフレばらまき政策といえるだろう。もはやドル紙幣の価値は額面の1%といわれる有様だ。金(ゴールド)に投資マネーが流れるのも当然だといえる。

■大統領選挙におけるロシアの介入

 そんな危機的状況下で行われているのがアメリカ大統領選挙である。コロナ騒動が湧き上がる以前は、「トランプ大統領の再選で決まり」という雰囲気であった。ところが、コロナ旋風によって潮目が激変することに。各種世論調査によると、ホワイトハウスの奪還を狙う民主党のバイデン前副大統領の人気が現職のトランプ大統領を上回っている。

 アメリカのコーネル大学が10月1日に発表した「コロナウィルスとデマ」に関する報告書は衝撃的な内容だった。アメリカを含む全世界で公開された3800万本のニュース記事の内、実に52万本以上は根拠のないデマ情報であったという。そして、そうしたデマを最も多く流した張本人がトランプ大統領だったと結論付けたのである。最も多かったのは「新型コロナウィルスは時間が経てば自然に消滅する」というトランプ流の「奇跡が起きる」発言だった。ほぼ30万本もの記事が、この“奇跡”発言を紹介している。

 とはいえ、何を言われようと馬耳東風を決め込んでいるのがトランプ大統領だ。新聞、テレビ、ネットでどんなに非難されようが、「フェイクニュースだ」と無視。確かに、不動産王として成功し、テレビの人気番組を長年仕切ってきた経験もあり、大統領選には欠かせない候補者同士の討論では「決して負けない」との自信があったのであろう。そこで繰り出されたのは「ウソか本当かに関係なく、相手を痛めつけるためのネタの暴露」のオンパレードであった。

 そんな折、上院の情報特別委員会が3年半を費やして調査した報告書が公表された。題して、「2016年大統領選挙におけるロシアの介入」。940ページに及ぶ報告書の結論は「プーチン大統領の指示で、ロシアの諜報機関がトランプ陣営の選対本部長のミューラー氏らと共謀し、民主党のヒラリー・クリントン陣営にハッカー攻撃を仕掛け、激戦区での選挙人争奪戦でトランプ候補が有利になるように工作を行った」というもの。

 注目すべきは、この委員会の構成メンバーは共和党が過半数を占めていることだ。今回の結論に関して、委員会の14名が賛成し、反対したのは1人のみだった。要は、プーチン大統領がロシアのスパイを総動員してトランプ大統領の誕生に不可欠の裏工作を実行したという衝撃的な内容にほかならない。しかも、共和党の現職上院議員が挙(こぞ)って承認したというからさらに驚く。

■ロシアと中国が描く未来図

 いずれにせよ、トランプ大統領は必死である。なぜなら、ホワイトハウスを去れば、韓国と同じで、お縄になるという大統領の運命が待っていると自覚しているからであろう。マンハッタンの地方検事局ではトランプ一家の脱税疑惑やドイツ銀行を巻き込んでの不正融資問題にメスを入れ、捜査も最終段階に来ている模様だ。娘婿のクシュナー氏の関与も前々から取り沙汰されており、不名誉な結末が待ち構えているに違いない。

 そうした事態を回避するには、ホワイトハウスに居座り、免責特権を維持するしか生き残る道はないと思われる。「自分が再選されれば、次は娘か娘婿に大統領の座を譲れば良い」との心づもりのようだ。これでは「アメリカ・ファースト」ではなく、単なる「トランプ・ファースト」にほかならない。

 いずれにしても、かつて世界に轟いたアメリカの威光は見る影もない。残念ながら、そんなアメリカとの同盟関係に外交や安全保障を全面的に委ねているのが今の日本政府である。安倍首相は体調不良を理由に辞任したが、後任となった菅義偉新首相にはアメリカの現実を冷静に見極め、その二の舞を踏むことのないようにしてもらいたい。

 来(きた)る11月3日にどちらが勝利宣言をしたとしても、相手側は認めず、混迷と混乱の続くアメリカになるだろう。そうした事態を高みの見物と決め込み、ポスト・アメリカの未来図を密かに描いているのがロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席である。日本は独自の国家戦略を打ち出すチャンスと心得るべきだ。

39. 中川隆[-10144] koaQ7Jey 2020年11月05日 19:45:23 : QCRIRvqEQ6 : RGU1TWNOaTZGclE=[55] 報告
トランプ支持者の素顔、実は白人富裕層 2020年11月5日
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/21270


 事前予測とは裏腹に史上稀に見る大接戦となっている米大統領選挙。選挙から一夜開けた11月4日の時点で獲得代議員数はジョー・バイデン氏の253人に対しトランプ大統領が214人となっている。バイデン氏はあと17人で大統領の座を射止めることになる。


 バイデン氏の勝利がほぼ確定しているアリゾナ州、ネバダ州を合わせると代議員は17人となるため、このままではバイデン氏の勝利は固いと見られる。トランプ大統領側は有利と見られていたウィスコンシン、ミシガンを落としたことが痛手となった。

 しかしバイデン氏の代議員が270人に達しても、トランプ政権は敗北を認めることはないだろう。現在いくつかの州の開票差し止めを訴えており、郵便投票に不正があった、と裁判に持ち込むことは間違いないだろう。その場合、年内いっぱいもしくは来年まで次の大統領が決定せず、国が混乱することも予想される。


実際にトランプを支持しているのは白人富裕層
 ではなぜトランプ大統領はあれだけの悪評を抱えながら、依然支持されるのか。ニュースでは熱狂的なトランプ支持者がよく取り上げられるが、低所得の白人労働層というイメージは正しくはあるが間違いでもある。実際にトランプを支持しているのは白人富裕層だ。

 理由として、民主党政権になった場合、現在の富裕層への減税措置が廃止され、高い税率に戻ることが確実であること、法人税も引き上げられ、株式の配当にも影響が出る可能性があるからだ。

 若者がバーニー・サンダース氏を支持した理由は「公立大学の学費無償化」「公的健康保険」「公立の保育園」「学資ローンの減免」などだ。米国の大学は私立ならば4年間で少なくとも3000万円程度、公立でもUCLAなどの有名校では2000万円程度が必要、と言われる。安い公立大学もあるが、多くが2年制で3年次からは別の大学に編入する必要がある。

 また医療保険は内容によって大きな差があり、最高のケアを受けるためには1人あたり月に1000ドル以上かかるのが普通だ。安い保険では受診できる病院が限られる、医師がレントゲンやその他の検査の必要性を訴えても保険会社の許可が下りなければ不可、などのデメリットが多い。

 しかし富裕層は子弟を奨学金なしに有名私大に通わせることができるし、最高の健康保険を持っているから最高のケアも受けられる。それができない人々に自分たちの税金が回されることを実は快く思っていない。


トランプは嫌だが共和党は支持
 そのため富裕層は決してトランプを支持するわけではないが、民主党よりも共和党政権の方が自分たちに有利、という理由からトランプに投票する。筆者の友人は「一番良いのはトランプが再戦された後に弾劾されてペンスが大統領に就任すること」だと語っていた。トランプは嫌だが共和党は支持、という層が多いことが世論調査からは抜けていた。

 もう一つ、「自分は愛国者だ」と思っている人に、トランプに投票した人が多い。トランプの政策は酷評されはしたが、「国益を犯す外国人の排斥、国力増強、貿易戦争に打ち勝つ」など愛国的なものが多い。なぜ米国が世界の警察として治安を負担しなければならないのか、貿易赤字を背負って他国の経済的発展を支えなければならないのか、と疑問に感じていた人は多い。トランプが次々に打ち出す政策は、彼らにある種のカタルシスを与えたことも事実だ。

 興味深かったのは、「日本はどちらの大統領を望んでいるのか」と問われ、「メディアなどの報道を見る限りバイデン当選を好意的に見ているようだ」と答えたところ、「バイデンが大統領になれば親中国になる。バイデンの息子は中国ビジネスで多額の利益を得ている。そうなれば日本にとっては不利なはずなのに、なぜ日本はトランプ再選を望まないのか」と言われた。

 確かに安倍前首相とトランプ大統領の蜜月ぶりなど、日米関係を考えれば日本政府はトランプ再選を願っても良さそうだ。しかしそれを言うのは憚られる雰囲気があるのか、あるいはトランプよりバイデンの方が読みやすい、つまり相手をしやすい、という思いがあるのか。考えてみれば日本はトランプ政権からそれほど不利益を被っていない。国際的にもイスラエル、北朝鮮などはトランプ再選の方が自国に有利と考えているはずだ。

 トランプは国を分断した、と批判されるが、これも考えてみれば感情論であって事実に即しているとも言い難い面がある。貧富の差では、99%運動(国の人口の1%が国の財産の半分を所有している、という格差解消運動)が始まったのはオバマ政権時代だし、人種差別は米国建国時から常に存在している。共和党支持が多い中高年に対し民主党支持が圧倒的な若者世代、という構図も目新しいものではない。


歴史が検証するトランプ政権
 バイデン氏は大統領候補者討論の中で石油会社を「環境を汚染する企業」と語ったが、脱炭素を性急に進めれば多くの失業者が出てそれこそ国を分断する一大議論に発展する可能性がある。それぞれの政策には元々賛否両論があり、それが時には抗議デモを生んだり人々の不満を燻ぶらせることになるが、トランプ時代にはそれが顕著に出ただけ、という見方もある。

 唯一はっきりと失敗したのはコロナ対策だが、これは米国に限らず多くの欧州諸国も失敗している。そしてもし政権が厳しい外出制限などを率先して行ったとしても、国民の不満が爆発していただろうことに変わりはない。つまりコロナ対策と経済の両立を考えると正解は存在しないに等しい。

 11月3日、勝者が確定しなかったために暴動などの大きな騒ぎは起こらなかった。開票作業が進みバイデン氏が当確となっても、トランプ政権は理由をつけてゴネるだろうし、そのときになってまさに国を両断するような騒動が持ち上がる可能性は否めない。しかしトランプ政権の4年間が本当に「壊滅的」で国力を衰えさせることになったのか、そうでないのかは、今後の歴史の中で検証されていくことになるだろう。

40. 中川隆[-10142] koaQ7Jey 2020年11月06日 12:13:39 : kW6RB4mKA8 : RXpaSHNGUmhrRVE=[5] 報告
【重要・5G】次世代の通信規格とルーターはすべて中国のもの!? ロックフェラー、キッシンジャー、軍産複合体とトランプ政策を超解説【NWO】
2020.06.20
https://tocana.jp/2020/06/post_158952_entry.html


 世界情勢の裏側を知り尽くすエージェント・ジェームズ斉藤が、今回は「5G」にまつわる陰謀と、各国の思惑を解説! 


──次世代通信規格5Gについては健康問題がトカナでも問題視されていますが、以前のジェームズさんの記事にもあったように5Gは中国が完全にインフラを握ってるわけじゃないですか? この状態を米国はこのまま放置しておくつもりですか?

ジェームズ斉藤氏(以下、ジェームズ) 中国の情報戦略ですが、以前にもお話したように5GとTP-Linkで完全に世界をリードしています。次世代の通信規格とルーターを押さえてしまったのですから、現時点では圧勝ですよ。米国がやれることといえば、国内から中国を排除するぐらいですね。いま5Gの中国排除を強く唱えているのはアメリカ国内だと米軍ぐらいですよ。まあ、最近共和党の重臣が今後の生き残り戦略として親トランプしか道が残っていないことを悟り、新しいネタ探しのために、最近5Gに飛びついていますけどね(笑)。

──それにしてもなぜこれほど中国にやられちゃったんですか? 油断してたとしか思えないんですけど。

ジェームズ 油断というよりもクリントン、ブッシュ、オバマという3政権で中国強化政策がなされていたんです。厳密にいうとレーガンも中国強化制度をずっとやっていました。だから、ケ小平の時代からアメリカは、国策として中国強化政策をやっていたんですけど、トランプになって国内があまりにも中国勢力に侵入されているんで、「正さないといけない」となっているんですよね。

 しかし、ここで重要なのは、トランプは対中強行派に見せかけて実は中国強化政策をやっている、ということです。といっても、オバマやクリントンなんかがやってきた中国強化策とはまったくやり方は違うんですが。中国と真っ向から対抗して、すべてを中国のせいにすることで、アメリカは世界からどんどん手を引いていく、というやり方です。WHO(世界保健機関)から手を引こうとしているのがいい例ですね。

──「拠出金を最も出しているのはアメリカなのに、WHOは中国の言いなりになっている。そんな組織とは手を切る」ということでしたよね。でも、そんなことしたらWHO内の中国の影響力が余計に強まるばかりじゃないんですか? 

ジェームズ そうです。中国の影響力を強くしてるんです。


──しかし、それってアメリカを弱くすることですよね? 世界に対する発言権を損なうことにもなるんですけど、それでいいってことですか?

ジェームズ そこが今までの政権と大きく違うところで、前から言っていますけど、トランプは撤退屋なんです。米国国内さえ良ければいいんですよ。だから、スティーブン・バノン(トランプ大統領の元主席戦略官兼上級顧問。現在もトランプの右腕的存在)などの極右のものが中国をコテンパンにしてやるとか言ってますけど、それにだまされてはいけないんですよ。その証拠に、トランプの対中政策においていろいろ指示を出しているのはヘンリー・キッシンジャー(元米国国家安全保障問題担当大統領補佐官)ですからね(笑)。

──あの親中派と呼ばれるキッシンジャーですか? 

ジェームズ 彼は去年も習近平と会談したりして、いまだ現役ですよ。彼の勢力がトランプの裏でしっかりと糸を引いています。あとはロックフェラー派の勢力も強いですね。トランプはそれをよしとしているわけです。

──ロックフェラーも中国推しなんですか、今?


ジェームズ ロックフェラー派は全世界レベルでお金儲けがしたい人なので、アメリカだけが一番で、ほかは全部その他大勢みたいな、一極化した世界構造をとても嫌っていたんですよ。彼らは多極派なんです。いろんな強い勢力がバランスを取り合う世界構造をロックフェラー派の人たちは狙うんですよね。また、キッシンジャーも2014年に『WORLD ORDER』という本を書いているんですが、その本の主旨はアメリカの一極化時代は終わったと。これからの世界秩序はナポレオン戦争の時に現れたウィーン体制を目指すべきだと書いてあるんです。ウィーン体制とはいろんな国が協力しあってバランスを取り合う世界なんですよ。それを世界レベルで実現しようと言ってるんです。


画像は「Amazon」より引用
 具体的に言うと、米中露を軸にインド、日本、オーストラリアなんかが加わっていって、国際ネットワーク全体でバランスを取り合いながら協力し合おうと。しかし、これを実現させるにはアメリカの力を落とすしかないんですよ。アメリカの力をワザと落として、中国と協力しないとやっていけないような状況にして、それで世界秩序を回していくという戦略なんです。

──でも、それはアメリカの戦略というよりもロックフェラー派の政策、トランプ派の政策ですよね? 「そんなのはごめんだ。アメリカはナンバー1だ」という人たちもいるんですよね?

ジェームズ だから、アメリカではいま異常な権力争いが行われているんです。ミネアポリスの事件が全米に広がる暴動になったのも権力争いの結果なんです。以前、ディープステートの話をしましたが、新旧ディープステートの争いでもあるんです。

 ロックフェラー勢力やキッシンジャー勢力というのは70年代ディープステートの遺品です。彼らが強かったのはキッシンジャーが現役だったころの70年代で、あの頃はロックフェラーのアメリカみたいな状態だったんです。だから、中国に接近して毛沢東とディールしてソ連ともディールしていた。あの当時の世界秩序というのは本当に米中露が回す世界構造だったんですよ。そのあとに今の、ディープステートである軍産複合体の勢力が盛り上がってきて、アメリカが単独で世界を支配するという政策に方向転換したんです。中国、ロシアと敵対してアフガン戦争にも介入していくわけです。

 今、トランプが敵に回しているのがこの一極構造を理想とする人たちで、ほとんどが軍産複合体ですけど、彼らが現在、誰を支持しているのかというと民主党のジョー・バイデンなんですよ。バイデンが当選したら戦争で儲けるという。対してトランプは撤退屋なんで戦争はしたくないんですよ。ただし、必要最低限の戦争はやるしかないんで、それが特殊部隊や宇宙軍、サイバー軍などですし、ブラックウォーターなどの民間軍事会社を使うことなんです。
 イーロン・マスクなんかは超親トランプで、トランプ派のディープステートの一員です。つい最近、「宇宙でナンバー1になれない者が、どうやって地球でナンバー1になれるのか」って発言してましたよ。つまり、地球でナンバー1になるには宇宙でナンバー1になるしかない、と言ってるんです。完全にトランプの戦略に乗せられていますね(笑)。それがトランプの掲げるスペースフォース=宇宙軍の構想なんですよ。

 日本も宇宙作戦隊というのを航空自衛隊が作りましたが、完全にトランプ政権の戦略に乗せられています。ワシントンではここ2年ぐらい日米防衛協力の話は宇宙のことばかりでしたから、作ると思ってましたけど(笑)。宇宙船やミサイルを作れば、三菱重工なんかが儲かるんで「どんどん作りましょう」となってるんでしょう。ただし、宇宙で一番肝心なのはサイバーなんですよ。宇宙船とミサイルを地上からどうやってコントロールするのですか? って話なんです。

──あっ、そこで5Gが重要になってくると。

ジェームズ 根本的な話なんですよ。どんな高性能な宇宙船を作っても、強力な大陸弾道弾を作っても通信で乗っ取られたら一発で終わりですよ。ところが、日本はすぐに重機の話になってしまいますね。宇宙船とか実体のほうばかり考えてしまう。しかし、宇宙で戦争する場合はサイバーが一番重要です。サイバー空間が地球と宇宙をつないでいるんですから、そこでコケていたら宇宙作戦なんてできないんです。

──となると、ますます5Gを中国に取られるのはまずいんじゃないんですか?

ジェームズ そうです。ですから、アメリカはいま独自の規格で5Gを推し進めています。日本の場合はそこまでの理解がないんで、完全に儲け話に乗せられて重機を作っているだけで、かなり情けない状況になってますね。ただ、米国の5Gネットワークも中国にだいぶ入り込まれているので勝負はもうついていますけど。

──勝負がついてしまっていいんですか? 中国一極化になってしまいそうですけど。それはそれでトランプ派も嫌なんじゃないんですか?

ジェームズ 嫌でしょうね。ただし、5G問題って結局、規格の話なんですよ。「次世代通信規格5Gにおいては中国が勝ちました。チャイニーズ・スタンダードになりました」というだけの話で、アメリカは発想の転換をして6G、7Gで勝負かければいいだけなんです。米国の本音は5Gで負けても別に痛くも痒くもないんです。ただし、それを言わないのはトランプが選挙対策のために対中恐怖を煽る一環にしているからです。

 実際問題、米国内で最も5Gを問題視しているのは米軍です。それはさっき言ったサイバー空間の問題があるからですが、6G、7Gになってしまえば即解決する問題です。それを騒いでいるのは彼ら軍人たちが目の前の問題しか見ていないからです。こういってはなんですが、軍人はナイーブな人たちばかりで、命令されたことしかできない人たちです。中国の5Gは脅威だと言われたら、どうやって5Gに勝つかしか考えないんです。そういう意味では軍人たちもトランプの手のひらに乗せられています。トランプはもともとニューヨークの不動産屋で、相手を謀略で貶めることばかりやっていたので、一枚上手なんですよ。

──結局5Gにおける通信戦略上の問題は、実は問題でもなんでもないんですね。

ジェームズ ありません。問題があるように見せているだけで、これも選挙対策であり、トランプの戦略です。日本はトランプに圧力をかけられてクソ真面目に5G対策をやろうとしていますが、やればやるほど属国化するだけです。世界中の人はトランプをバカだと思っていますけど、謀略にかけてはどんなことでもします。日本なんか簡単に切り捨てると思いますから気をつけるべきです。

 いずれせよ、アメリカ史上でも屈指の謀略政権トランプ政権からはますます目が離せませんね。

文=ジェームズ斉藤
https://tocana.jp/2020/06/post_158952_entry_3.html



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【超重要】ZOOM、5G、TP Linkと華僑の陰謀…コロナ後、世界は完全に中国に乗っ取られる!スパイが暴露!
2020.05.13
https://tocana.jp/2020/05/post_155565_entry.html


 新型コロナウイルスのパンデミックが続いているが、世界はすでに「その後」をめぐる戦いの渦中にある。その中で特に注目すべきは中国の動きである。某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤氏が緊急解説する。


──中国の諜報活動がいま凄いことになっている、ということですが、どういうことですか?

ジェームズ斉藤氏(以下、ジェームズ) 中国人の新型コロナウイルス研究者の不審死の話題でも触れましたが、いま中国の情報統制はアメリカの大学内で完璧に機能しています。アメリカの大学にある中国人留学生のためのサークルは実は中国共産党のエージェントたちが作ったもので、彼らの行動や発言はしっかり中国本国に送られていて、ちょっとでも反中的発言があると洗脳教育が待っています。ですから、アメリカにいる中国人留学生は基本的に中国の諜報活動の協力者です。


──今、アメリカの大学って中国人留学生だらけですよね?

ジェームズ 中国人留学生たちは皆優秀ですから、卒業後もアメリカのIT企業に就職したり、大学院に残って研究活動をしています。ということは、アメリカの大企業や大学院のコンピュータシステムは、ほぼすべて中国にハッキングされていると言っても過言ではない状態で、これはもう止めようがないですね。例えば、中国人の留学生が「論文が入っているんで」ってUSBを大学のコンピュータに差したら、それで終わりです。ですから、アメリカにおけるサイバーセキュリティってはっきり言ってしまうと幻想なんですよ。

──防御する以前に、もうすでにハッキングが完了しているんですね。

ジェームズ その通りです。しかも、それがアメリカの有名大学であったり、GAFAなんかの話ですから、大元がすでに汚染されていますよね。さらに、今は新型コロナウィルスでどこの企業もテレワークに切り替えているのも、攻撃側にとって有利に働いています。会社で使っていたパソコンを家に持って帰ってるわけですから、当然セキュリティは甘くなっています。しかも、大企業や政府のサーバーに絶対リンクされているんで、最初からガードが高い政府のサーバーを狙うよりもガードが低い、生活の一部になっているスマホやノート型パソコンを狙うほうが早いんです。

──ZOOMがまさにそうですね。

ジェームズ ZOOMの場合は完全に詐欺です。セキュリティの脆弱さや暗号化の問題が指摘されてますけど、ZOOMアプリを入れるだけでWindowsのログイン情報が全部盗られるというのは最初からの仕様だったんです。これって脆弱性の問題とかそういうレベルの話じゃないですよ。暗号化のエンドツーエンド問題なんか特にそうです。そもそもエンドツーエンドというのは通信している端末で暗号キーを作っていくものなんですよ、物凄く簡単に言ってしまうと。ところが、ZOOMの場合は、中国のサーバーで暗号キーを作ってるんでエンドツーエンドでもなんでもない。しかも、中国は暗号キーを持ってるんでどれだけ暗号化しても解読し放題ですよ。うっかりとかそういうレベルじゃなくて最初から情報を抜こうとして作られています。

 ZOOMの社長のエリック・ユアンは大学卒業までずっと中国に居た人で、それから日本、そしてシリコンバレーに来てるんですね。共産圏でそういう行動が許されるのは政府のバックアップがないと難しいですし、彼は起業家ですから、起業のための資金だって必要だったはずなんです。それをどこから手に入れたのか? それにアメリカの企業がなぜ中国にサーバーを置くのか?って問題もありますよね。アメリカのサーバー代が高いというならパナマ諸島とか安くて近いところがいくらでもあるのに、わざわざ中国に置くのは、完全に中国のオペレーションです。

──新型コロナウイルスによる封鎖とZOOM人気はリンクしてますから、うがった見方をしたくなりますね。

ジェームズ 実際、今回ZOOMが広まったのも華僑ネットワークが相当動いていますからね。しかし、実はZOOMは氷山の一角というか、本当に気をつけなければいけないのはTP Linkのほうです。

──ん? ルーターの会社ですよね。そういえば、あそこは完全に中国企業でした。

ジェームズ 世界シェアの42%を牛耳る世界一のルーターメーカーです。しかし、テクノロジー業界では、あそこは中国の諜報企業と見られています。実際、TP LinkRE200というルーターのセキュリティに脆弱性が見つかっています。これはWiFiの範囲内に入れば、そこにつながってるどの端末にも簡単に侵入できるバックドアみたいものだったんですが、そんなものが世界シェアの42%ですよ。

 これが見つかったのは2018年だったんですが、きっかけはロシアのGRUという軍事インテリジェンスのハッキング部隊がこの脆弱性を利用して米国中のルーターにマルウェアを撒き散らしたためです。FBIがそれに気づいて「国民の皆さん、ルーターを再起動してください」という要請を出すまでに至ってしまっています。

 さらに昨年にはSR20という機種でarbitrary code execution(ACE)というゼロデイ脅威を持ってることが発覚しました。これはかなり悪質で、最初にGoogleのエンジニアが発見して、TP Link に問い合わせたんですよ。サイバーセキュリティの世界では90日の間に脆弱性を修復するというルールがあるんですが、TP Linkは修復しなかったんです。それどころか、Googleの問い掛けにも答えなかったんです。

──無視したってことですか?

ジェームズ 完全無視です。ということは最初からわかってやってるとしか思えない。TP Linkのトップ層が人民解放軍の傘下で働いている可能性が極めて高いですね。

──そんな企業が世界シェアの半分を握っていると。しかも、ルーターじゃないですか? 結構、大元を握られていませんか?

ジェームズ 完全にインフラレベルです。ですから、これは5G問題といっしょで、中国は今インフラレベルのサイバー戦争を仕掛けてきていて、すでに結果が出ています。いえ、決着が着いたと言ってもおかしくないレベルですよね。5Gとルーターですから。

──じゃあ、コロナ後の世界はどうなるんですか?

ジェームズ 簡単な話で、これから世界の情報はすべて一旦中国を通過してから我々の手元に届くということになります。つまり、コロナ後の世界はすでに中国に乗っ取られ済みということです。以前、紹介したハイパー監視社会を目論む「チャイナ・モデル」をコロナ危機対策の口実で世界に輸出し、ますます中国の覇権が拡大していきます。中国というビッグブラザーが情報統制をしていく「自由ゼロ」の世界が極めて近い将来現実化するということですね。

※=ジェームズ斉藤

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白人警官による黒人殺害は「偶然ではなく必然」だった!? デモ中に「金を撒く白人リーダー」も激写…トランプVSディープステートを現役スパイが解説!
2020.06.06
https://tocana.jp/2020/06/post_158711_entry.html


 米黒人暴行死デモの真相とは…!?

──ジェームズさん、いまアメリカはどうなってるんですか? 全米各地で暴動が起きて、首都ワシントンD.C.まで炎上してトランプ政権はもう保たないんじゃないですか?

ジェームズ いや、それはまったく逆ですね。今回の暴動でトランプの基盤はかなり盤石になってきてますね。まず、この暴動は2016年に起きた暴動から現在までの流れを追っていかないと見えてこないんですよ。まず、2016年に何が起きたのかというと、白人警官による黒人の射殺事件です。これによって全米各地で大規模なデモが起こり、暴動に発展して白人警官が5人殺されるといった事件になっています。だから、基本的には今回と同じなんですよ。

 また、翌年2017年の1月20日にも大規模なデモが発生します。この日はトランプ大統領の就任式当日で首都のワシントンで、トランプ大統領に反対する勢力が破壊略奪行為を起こしていました。このトランプ反対勢力がいま話題になっている極左集団のアンティファです。アンティファに対抗する組織がオルタナ右翼で、扇動していたのがスティーブン・バノンというトランプ大統領の元主席戦略官兼上級顧問です。この2つの勢力は17年の8月にシャーロッツビルというところで激突しているんですが、オルタナ右翼が負けたんです。


2016年の記事
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/focus/f20160901_11.html


──えっ、意外に弱い右翼だったんですね。

ジェームズ いえ、やりすぎたんですよ。オルタナ右翼の者がアンティファの女性を車で轢き殺したんです。それで一気に評判が悪くなってしまって、バノンも失脚したんです。以降、トランプも金正恩とのサミットとか外交に力を入れるようになっていたんですが、このコロナ騒動に乗じて急にバノン色を復活させたんですよ。

■暴動はトランプ側が仕掛けている!?

──ん? ちょっと待ってください。いまの言い方だとこの暴動をトランプが仕掛けているように聞こえるのですが。

ジェームズ そうです、トランプ側が仕掛けているんです。今回の暴動を含む11月の大統領選挙までの用意された一連の計画の概要はトランプ陣営要人に今年の2月の時点で直接聞いていますから。計画の全容が表に出ることはないでしょうが、日本の皆さんに今回の暴動の背景、そして日本では意図的にフィルターされた米国のヤバい現実を理解してもらうために一部をお話します。

──えっ、どういうことですか!? いまトランプはTwitterで暴動を煽る発言をしていますけど、そういうのも含めてすべて11月の選挙で勝つための策略ということですか?

ジェームズ 最初から仕掛けています。世界の人々は暴動を煽って「トランプはやっぱりバカだ」と思ってるわけですが、彼は完全に狙ってやっていますね。

──えーーっ、あんなことをやってて勝てるんですか!?


ジェームズ これで勝てるんです。そこで重要になってくるのがオルタナ右翼の戦略の転換です。さっきも話したようにバノンは17年のシャーロッツビルで負けて失脚してから、極左と真正面からぶつかる戦略を捨てるんです。代わりになにを始めたのかというと、極左になりすまして、アンティファの中枢まで入り込み、内部崩壊を起こすという工作なんですよ。この諜報オペレーションを担ったのがエリック・プリンスです。悪名高き民間軍事会社ブラックウォーターの社長ですね。彼が全米中のアンティファ勢力に対してスパイを送り込んで、リーダーシップを握ってしまったんです。実際、暴動の真ん中で白人のリーダー格の男が、暴れている黒人たちに金を配っているんですよ。

──ほ、本当ですか!?

ジェームズ その動画はすでにSNSで拡散されていますからね。だから、今回のデモをよく見ると、矛盾だらけです。アンティファというのは普通、民主党の親衛隊であって暴力や破壊工作を通じての謀略工作を担当しています。しかし、有色人種に対しては寛容的で、有色人種の側に立つんですよ。ところが、今回のデモをよく見ると黒人の家とか、有色人種に関連する施設を壊しまくっているんです。


──マクドナルドとか、スーパーマーケットの「ターゲット」なんかが破壊されたり、火をつけられたりっていう記事をSNSなんかで見ますけど、あれは黒人系なんですか?

ジェームズ 黒人系というよりマクドナルド、スターバックス、ターゲットというのはみんな民主党系の大企業なんですよ。そしてTPP推進派です。こういった企業は中国の安い労働力がないとビジネスができない勢力ばかりです。「ターゲット」なんて特にそうですよね。こういった勢力は陰謀論的に言えば「ディープステート」と言われる反トランプ派と言われていますが、今回の暴動ではそういった企業も狙われていますね。


──ディープステートも関係してきますか。

ジェームズ もちろんです。ただ多くの人は少し勘違いしていて。トランプ派にも「ディープステート」はあるので、それはあとでお話します。

 ともかく、全米に広がる暴動にするには組織的に動く人間たちがいないと無理なんですね。象徴的なのが、さっきの金をばらまく白人ですし、そもそも暴動のきっかけを作ったのも白人なんですよ。このデモってもともとは平和的な抗議行動だったんですよ。それが一転して暴動になったのはフードにガスマスクで顔を隠した白人が突然、破壊活動を開始したためです。

 この白人は突然デモ隊の近くに現れてデモ隊に参加するわけでもなく、いきなり黒い傘で店の窓ガラスをバンバン割っていったんです。そこにアンティファたちもドッと参加していって、警官たちもそれに対応してゴム弾なんかを撃ち出したんですよ。で、この問題の白人ですが、顔認証でたどっていくと警官姿の男に行き着くんです。


問題の警官

──えーっ、警官が破壊活動のきっかけを作ったってことですか!?

ジェームズ その可能性が高いです。米国では通常テロ対策の名目で警察やFBIがスパイを送り込みます。CIAなどには、偽旗作戦(敵になりすまして行動し、結果の責任を相手側になすりつける秘密作戦)は隠密作戦の一環として実行する法的権限まで与えられています。唯一の制限は大統領の署名がいることです。裏を返せば、トランプ大統領が偽旗作戦を承認し、署名した瞬間に合法になります。今回の警官による破壊行為の誘発は完全に偽旗作戦にあたり、仮にトランプ大統領の署名がなく、イチ警官が自発的にやったとしても、もはや完全に諜報戦になっているんです。しかも、ミネアポリスのデモ隊のほとんどはミネアポリスの住民じゃないわけすよ。みんな州外から動員されているんで、かなり組織性がありますからね。

──トランプもそれはTwitterでつぶやいていましたね。だからアンティファはテロリストだと。

ジェームズ その発言でトランプは非難されていますが、さっきも言ったようにいま暴れているアンティファは結果的には民主党を支える勢力を潰しています。ビバリーヒルズではGUCCIとかルイヴィトンとかブランド店が破壊されているんですよ。ああいう勢力というのは完全に民主党の左派です。ハリウッドって民主党左派の巣窟なので、そういう人たちが全部いま狙われているんです。

──よく見るとトランプ側ばかりが得して、民主党側はダメージのほうが大きいんですね。

ジェームズ 民主党側のダメージはまだあります。この暴動によってアメリカの憲法修正第2条つまり銃所持の法律に説得力が出てきたんですよ。

 民主党はここ数年、銃所持に対して反対だったんですね。アメリカで銃の乱射事件が頻発するのはこの法律があるからで、自己防衛なんて言い訳は通用しないってずっと言ってきたんです。ところが、いま本物の暴徒を目の前にした人々はみんな銃を持つようになっています。なにしろ、警察もデモ隊の対応に追われててんてこ舞いですから、自分の身は自分を守るしかないんです。特に店舗はそうですよね。ミリシャという民兵を雇ってどこも自分の店を守っていますよ。

 民兵たちは普通のピストルじゃなくて堂々とAK47とかマシンガンなんかを携帯して守ってるんで、店としては心強いですよ。しかも、銃を持つようになった店舗は元来民主党系だった企業ですからね。今後、こういった企業は銃所持の法律に反対できませんよ。もしかしたら、トランプ派に鞍替えするかもしれない、という状況まで生まれています。つまり、これはゲリマンダリング(ある政党や候補者を有利にするように選挙区を区割りすること)なんですよ。いままで民主党の支持基盤だったところが全部狙われ、崩されているんです。そもそもミネアポリスなんてかなり極左の地域で、いまの市長は民主党でユダヤ人で典型的な左の人なんです。


──国の中が荒れるってことは現政権の能力不足が問われると思ったんですが、それ以上に民主党側にダメージを負わせられるというメリットがあったんですね。

ジェームズ そうです。暴動に関するトランプの発言に関する評価はCNN、MSNBC、ニューヨークタイムスといった大手のメディアでは「暴動を煽っている」といって非難していますが、彼らメディアはもともとトランプ政権に批判的ですからね。だから、大手メディアがいくら騒いでもトランプ政権にダメージってないんです。そもそもトランプの支持者というのはいまいった大手メディアを信じていないですし、ニューヨークタイムスなんて読まない。全部ソーシャルメディアですから、トランプ支持者が減るということはないんですよ。


■ディープステート徹底解説

──そういう構図だったんですね。見方がガラッと変わりました。ところで、さっきちょっと話していたディープステートについてもお聞きしたいんですが。

ジェームズ 米国におけるディープステート(deep state)というのは国際金融資本勢力、軍産複合体、マスコミなどからなる、非民主的なシステムのことを指します。いわゆる裏権力です。ディープステートの威光をバックにした組織がCIA、FBI、NSAなどの諜報機関を主体にした影の政府(shadow government)で非民主的な行政組織です。

 ディープステートと影の政府には、右派も左派もあり、政権のカラーでおおむね決まります。具体的に言えば、CIAにも右派と左派があって、それぞれディープステートと影の政府両方の一部なんですね。左派系のディープステートは軍産複合体、プラス議会、マスコミで、簡単に言えばグローバリストで世界にアメリカの軍事派遣を拡散する人たちなんです。彼らが一番力を持っていたのは90年代ですが、9・11以降はどんどん勢力が落ちてきて、現在トランプがそれを完全に排除しようとしているんです。

 ですから、トランプはいまトランプ派のディープステートを強めるために暴動を煽っているし、それが選挙の勝利にもつながっていく、という構図もあるんですよ。


画像は「Reuters」より引用
──興味深いですね。もともとは白人警官による黒人の殺人という偶発的な事件だったじゃないですか。それがここまで大きくなる、ここまで大きな暴動に仕立て上げるって凄い手腕ですね。

ジェームズ いや、それはどうですかね。あれは本当に偶発的なんですかね? 私にはまったくそう思えないんですよ。
──えっ、どういうことですか? 最初の白人警官による黒人殺人事件は偶然じゃないってことですか!?

ジェームズ 私はそう思っています。というのもあの事件そのものが不可解なところばかりなんですよ。

(中編に続く)

文=ジェームズ斉藤

【黒人暴行死・デモ】警官と被害者は知り合いだった!? 計画殺人疑惑、解剖医がエプスタイン担当者、Qアノンの思惑…!
2020.06.07
https://tocana.jp/2020/06/post_158713_entry.html

 ジョージ・フロイドさん殺害をきっかけに全米に広がった暴動の影にはトランプ大統領も巻き込んだ陰謀があった。そもそも、今回のデモの発端となったジョージ・フロイドさん殺害にも様々な不審点があるというが……。


フロイドさん死亡時の様子。画像は「YouTube」より引用

ジェームズ いえ、あれは本当に偶発的なんですかね? 私にはまったくそう思えないんですよ。

──えっ、ミネアポリスの事件は偶発的じゃないということですか!?

ジェームズ というのもあの事件って奇妙な話が多いんですよ。そもそもあれは、白人警官のデレク・ショービンがジョージ・フロイドさんの首を膝で押さえて窒息させたという事件ですよね。しかし、ショービンとフロイドさんはもともと知り合いなんですよ。同じバーの用心棒をしていたんです。この情報自体はすぐに記事になっていたんですけど、同じ店で働いていただけで知り合いじゃないという報道だったんですね。ところが、フロイドさんの遺族たちは「知り合いだった」と。だから、「あれは計画殺人だ」と言い出しているんです、いま。

 そうすると不思議なのは、現場でフロイドさんは死にかけているのにショービンに対して他人行儀というか、「俺たち知り合いだろ。殺す気か」という感じじゃない。なにか、変な印象があるんです、あの現場は。


逮捕された4人の警官。一番左がデレク・ショービン。画像は「CNN」より引用
──確かに、拡散されている動画では警官と容疑者という以上の仲は感じないですね。

ジェームズ ですよね。しかも、あそこにいた警官たちもおかしいんです。フロイドさんを逮捕した時、ショービンのほかにルー・タオという中国系の警官もいたんですが、この二人の住所が書類上同じだったり、ショービンの連絡先がルー・タオ名義のメールアドレスになっていたりするんですよ。しかも、ショービンが住んでいた土地で話を聞いてみると、彼が警官だったってことを近所の人たちは知らないんです。近所の人たちは彼のことを不動産屋だと思っていたんですよ。

──えっ、どういうことですか!? 隠密行動でも取っていたんですか?

ジェームズ ほぼ確実だと判断しています。そうなると考えられるのは、彼らはCIAの非公然謀略部隊ネットワークの一部だったということなんですが、不思議な話はまだあって、ジョージ・フロイドさんの死因です。最初は窒息死と言われてましたよね? フロイドさん自身が「息ができない」と訴えていたあとに死んだわけですから。ところが、遺体を解剖してみると心臓疾患が見つかって首の血管を膝で押さえられたことが死因だとなったんですね。しかし、遺族が雇った解剖医に見てもらうとそんな心臓疾患はないと。やはり窒息死だとなったんです。

──ん? えっと、それはなにを意味しているんですか?


数々のセレブや権力者をペドセックスパーティで結び付けたエプスタイン
ジェームズ 実は遺族が雇った解剖医というのは、ジェフリー・エプスタインを検死した解剖医なんですよ。

──えーっ! ここでエプスタインが絡んでくるんですか!?

ジェームズ だから、興味深いんですよ。この解剖医はエプスタインの時も警察側が自殺だと言っているのを自殺ではないと断定した人なんです。今回も警察の発表をひっくり返して「窒息死だった」と言っているんです。だから、フロイドさんの遺族が言っている「彼は計画殺人で殺された」という意味っていろんな解釈ができるんですよ。


──もしかしたら、フロイドさんは死んでいない!?

ジェームズ 実はその可能性も否めないのです。解剖医は二人とも政権側の人間で、CIAが本気を出せば一人の人間など「死んだことにしておく」ことなど朝飯前です。それをわざわざ二度も解剖し、わざわざ曰く付きの解剖医を雇い、異なる結論を出しているのも、事態を撹乱させる意図が感じられます。普通は解剖検査など一回で済まし、重要事件の場合は解剖された遺体を公開します。JFK暗殺の時も公開してましたから。今回の解剖は異例なんですよ。

 また、そもそも白人警官が黒人を殺すという事件はこれまでアメリカでは頻繁に起こっています。それがなぜ、この事件だけ、こんな大きくなって全米にまたがる暴動事件に発展したのか。私はCIAの非公然謀略オペレーションが絶対にあったと確信しています。

 その理由のひとつとして注目したいのが現CIA長官のジーナ・ハスペルの存在です。彼女は生粋の工作部門出身で、トランプ大統領の大のお気に入りです。トランプがハスペルの非公然謀略工作案に署名すると即実行となるほど、現政権とCIA工作部門はいま親密な関係を持っています。だから、暴動が一気に全米に飛び火したんです。こんなことは全米ネットワークを持っている組織にしかできないんですよ。


ジーナ・ハスペル氏。画像は「Wikipedia」より引用
 前の記事でも言及していますが、CIAには左派と右派があって、アンティファは当然CIA左派の親衛隊で、トカナの記事にもなっていましたが、アンティファのバックには世界的投資家のジョージ・ソロスが莫大な資金を出しています。一方、CIA右派にはオルタナ右翼がいて、スティーブン・バノンがいます。こういった勢力は「コントロールされた反対勢力」と呼ばれて右派政治家、左派政治家の下にそれぞれついていて、彼らの意のままに動いています。むしろ、トランプ自身もCIA右派の者なのです! この点に関しては後日改めて解説します。

──おぉ、よろしくお願いします! で、例えば、トランプを応援する「Qアノン」という組織がありますが、彼らもそういった「コントロールされた反対勢力」のひとつなんですか?

ジェームズ 「コントロールされた反対勢力」というのは、レーニンが「反対勢力をコントロールする最高の方法は誘導することである」と明言したように、CIAなどがスパイを敵組織中枢に忍ばせ、体制側に有利な方向に導くことで成り立っています。まさに今回のデモはQアノンが考えている終末論的な方向に導かれています。彼らQアノンは、クリントン、ジョージ・ソロス、オバマ、ジョー・バイデンに代表されるペドフィリアで悪魔崇拝者の連中が国を動かしていると思っているんですよ。それに唯一立ち向かえる勢力はトランプだけであると。トランプをかつぐことで、このペドフィリア勢力と対抗するという構図を作っているんですね。

(つづく)
文=ジェームズ斉藤

米暴動の裏側を暴露! QアノンはCIAが作り出した!? トランプとペドフィリア勢力、新型コロナとアンティファの実態!
2020.06.08
https://tocana.jp/2020/06/post_158754_entry.html

 黒人男性の死亡事件に端を発し、日に日にエスカレートする米国の暴動。その背後にある陰謀、そしてQアノンについて、エージェントが解説する。


──例えば、トランプを応援する「Qアノン」という組織がありますが、彼らもそういった「コントロールされた反対勢力」のひとつなのでしょうか?

ジェームズ 「コントロールされた反対勢力」というのは、レーニンが「反対勢力をコントロールする最高の方法は誘導することである」と明言したように、CIAなどがスパイを敵組織中枢に忍ばせ、体制側に有利な方向に導くことで成り立っています。まさに今回のデモはQアノンが考えている終末論的な方向に導かれています。彼らQアノンは、クリントン、ジョージ・ソロス、オバマ、ジョー・バイデンに代表されるペドフィリアで悪魔崇拝者の連中が国を動かしていると思っているんですよ。それに唯一立ち向かえる勢力はトランプだけであると。トランプをかつぐことで、このペドフィリア勢力と対抗するという構図を作っているんですね。

──でも、それって完全に陰謀論ですよね。

ジェームズ そうです。しかし、Qアノンの論調を信仰してる人はかなりの数いるんで、アメリカを理解するには重要なキーワードですね。一方、私たちエージェントの側から見ると、彼らはCIAの右派が作り出したムーブメントのひとつですね。CIA右派なのに、前述のレーニンの名言(「反対勢力をコントロールする最高の方法は誘導することである」)を実践しているのは皮肉ですけど(笑)。

 ともかくCIA右派はいろんなネットワークを持っています。有名なところでは、『インフォウォーズ』というニュースサイトを運営しているアレックス・ジョーンズもエージェントのひとりです。彼はずっとオルタナ右翼のムーブメントを煽っていています。普通に見ると陰謀論ばかりのサイトなんですけど、2016年トランプは大統領選挙キャンペーン中に、そこに出て世間を驚かせたんですよ。


 はっきり言って『インフォウォーズ』のような陰謀論まみれのサイトに登場したら落選確定なんですよね。ところが、当選した。つまり、ここがトランプの巧妙なところで、『インフォウォーズ』に出ることで、アレックス・ジョーンズが抱えるサイレント・マジョリティにアピールする戦略を取ったんです。彼ら、トランプ派のサイレント・マジョリティが「Qアノン」ですね。前述したように、トランプ、ジョーンズ、QアノンもすべてCIA右派なので、すべての整合性がすでに取れているわけです。

──わかりました。「Qアノン」というのは「オルタナ右翼」のような暴力組織とは全然性格が違うんですね。

ジェームズ 「オルタナ右翼」は完全に謀略のための下部組織で、トランプ派ディープステートの親衛隊です。じゃあ、なぜそんな暴力装置が必要なのかというと、政治の矛盾を解決するには議会や話し合いではもう無理だからです。今はもう暴力しかないんですよ。

 実際、議会で話し合ってもなにも変わらないですよね? 大企業が得するばかりじゃないですか。政治家はみんな大企業の金で動くので絶対に変わらないんです。だからこそ、右派も左派も「ここぞ」という時の暴力装置を持っています。これは半ば公然化していて、権力側が行うテロ活動にはホワイトテロリズムという名前までつけられているほどです。その指導的立場を有するのがCIAの右派や左派、実行部隊がオルタナ右翼やアンティファということです。

 実際、今回の暴動でいろんなことがリセットされています。前回紹介した銃規制の話もそうですし、もうひとつ今回の暴動によって、新型コロナで都市封鎖をした意味だってなくなりました。

──ああ、確かにデモをやってますからね。

ジェームズ 濃厚接触しまくってるわけです。しかし、全然それが注目されていないし、さほど問題にもされていません。ということは都市封鎖した意味がなかったじゃないか? と言えるわけですよ。もともとトランプはロックダウン反対派だったんで、ロックダウンの責任を全部民主党側になすりつけるためにこれをやってるという面もあるんです。民主党はずっとロックダウン支持派だったんですからね。しかし、ロックダウンをやったことによって経済がストップして、特に貧困層である黒人の不満が溜まっていった。それが一気に暴動につながったんだと言えるんです。

──しかし、ですよ。こんなことをやっていたら本当に国が壊れませんか?

ジェームズ いえ、それがトランプの狙いです。彼はあえて二極化を狙っているんですよ。二極化を狙って、バイデンの支持者である民主党エスタブリッシュメントのバックについてる企業をトランプ側に引き込むという作戦です。だから、大企業がいっぱいターゲットにされてるんですよ。

 これはトランプの側近のバノンの長年の持論なんですが、「近い将来必ず人種戦争が起きる。我々はそれに備えないといけない」と。で、バノンは今年の4月に入ってから人種戦争論を拡大していって「もう時期的に頃合いだ」と言い出していたんですね。そんな中で、ミネアポリスの事件が実際に起きたんです。


 この暴動に関しては全米の警察も結構黙認してるんです。デモ隊が撮った警察側を映した動画には白人至上主義者のハンドサインをしている警官の姿が映っていて、ほかの警官がそれを見て大笑いしてるという。彼ら警官たちはこういった風潮を正す気がないですし、どちらかと言えば助長してるようなことばかりしてるんです。実際、ワシントンのFBI支部によると、首都で起こった暴動はアンティファは関与してないってことがもうわかってきました。デモを招集したのは白人至上主義者グループがソーシャルメディアを使ってやっていたんです。

──デモは人種差別に対する抗議じゃなかったんですね。

ジェームズ そうです。そう見せていただけで、中身は全然違うんです。トランプはアンティファをテロ組織に指定すると言って騒いでいますし、大手メディアはそんなデタラメな話があるかと騒いでいますが、見当違いの方向に注目を集めさせられているんです。今回のデモにも暴動にもアンティファはほとんど関与していない可能性が極めて高いんです。これがアメリカの闇なのです。


──見えているもの、本質がまったく違うんですね。ちなみに、今後11月の大統領選挙はどうなりそうですか? 

ジェームズ 私はトランプの圧勝だと思っています。そう分析しているエージェントは多いです。民主党勢力はこの暴動で大打撃を受けましたし、それでも民主党の息の根が止まっていなければ、さらにバイデンを骨抜きにするような情報をトランプ側は握っていると聞いています。

 2016年にセス・リッチという民主党本部で働いていたデータアナリストがいるんですが、これが選挙期間中に射殺されているんです。この事件にはかなり裏があるんで、そのカードを出してくると民主党は厳しいと思いますね。これについては前述したトランプ陣営の要人からセス・リッチ暗殺説のカードを準備していると今年の2月の時点で聞いております。といっても選挙は水ものですから100%トランプの勝利とは言い切れません。ですから、いま言えるのは、今回の件を受けてトランプは断然有利になった、圧倒的に有利になったという程度ですね(笑)。

文=ジェームズ斉藤

41. 中川隆[-10111] koaQ7Jey 2020年11月07日 06:57:45 : rBzhPMJiBc : eXgyN1czclhOai4=[6] 報告
トランプ氏は「負けても“亡霊“として残る」 モーリー・ロバートソンさんが語るアメリカ大統領選
2020/11/06

© ハフポスト日本版
2020年アメリカ大統領選の開票が大詰めを迎えた11月5日。「バイデン氏優勢」という事前の世論調査の結果に反して拮抗した争いを見せるトランプ氏。トランプ氏を支持する人々の心のうちを分析しながら、トランプ氏の価値観に頼るアメリカの「いま」と「これから」について、大統領選に詳しい3人にハフライブで聞いた。

出演したのは、郵便投票で日本から投票をしたモーリー・ロバートソンさん(タレント、国際ジャーナリスト)、長年大統領取材を現地でしてきた長野智子さん(ハフポスト日本版編集主幹)、ラストベルト(五大湖周辺の産業の衰退が進む地域)で400人以上の有権者に話を聞いてきた金成隆一さん(朝日新聞機動特派員)だ。

トランプ氏の勝敗にかかわらず、分断を煽る発言を繰り返すトランプ氏によって残されるアメリカ社会の課題について話し合った。

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「子供の見本にならない」だけど支持

© ハフポスト日本版
今回の大統領選挙でトランプ氏支持者の動きを「トランプ・マジック」と語ったのは、ロバートソンさん。「これまでは、選挙はスーパーボウルを見ているような感じで娯楽だったのに今回は、(有権者が)フェス(のノリで)はなく本気になっている。『トランプじゃないと幸せにならない』『もうこの国に住めない』と冷静さが失われている。トランプさんのマジックにかかっている状態」とトランプ支持者の心のあり方を解説した。

また、トランプ氏は人々にとって「身近にいる心地の良い存在」になっていると指摘。「新型コロナにかかっても不死身をアピールして、1日に4、5回演説する。演説を重ねても声が枯れないのでちゃんと発声しているということもわかる。70歳台なのに体が強い。(ある層にとっては、トランプ氏は)憧れるし、本音だけをいう優しくていい人なのです」。

トランプ氏が有権者の心を捉えるのは、「リベラル嫌い、タフさ、本音を話す」という三つのキーワードであると同時に、ビジネスパーソンであることが大きいと金成さんは指摘する。

「トランプさんは『バイデンさんが大統領になったら経済がシャットダウンになる。自殺やアルコールが蔓延し、独立記念日も(これまでのように)集まれないかもしれないぞ』『アメリカ人の生活変わるかもしれないぞ』と言い続けてきた」。経済をよくして欲しいと願う人々の心を捉えたという。

© ハフポスト日本版
根拠のないことを次々に主張するトランプ氏をそれでも支持するのはなぜなのか。実は支持者は、トランプ氏の言っていることは真実ではないと分かっているのにもかかわらずそれでも支持してしまうという。

金成さんは「誰もがトランプ氏は問題があると言う。子供の見本にはならないと。けれども、『でもね』なんですね。多くの人が、問題のある点を大目に見る。(トランプ政権前は)ラストベルトの人々は、諦めていたのです。自分たちのものは売れない、生活は苦しい。諦めていたところにトランプさんがきたのです」と金成さん。

ロバートソンさんは、「トゥルービリーバー、つまり、どんな不正をしても正義で、何がなんでもトランプさんなんだと思う人と、ややトランプ支持といった人々はいる」とした上で、「(激戦州である)オハイオが赤くなった(=トランプ氏が制した)理由は、(既存の政治は)金融街のウォールストリートと結託し、自分たちの資産を流出させている、私たちは生贄にされ、安楽死をさせられているのだという『静かな怒り』が満ちている」と解説。「クリスマスには自分の家に呼びたくないけれど、今の状況を変えるにはカンフル剤を打つしかない。それで消去法でトランプさんを支持している層がいるのではないか」と読み解いた。

トランプ氏は負けたとしてもアメリカに”亡霊”として残る
© ハフポスト日本版
4年前と異なり、見逃せない変化も起こっている。

ロバートソンさんによると、人々がトランプ氏が根拠なく発言してきた数々の内容も事実だと捉えて、信じてしまっている人がいる点が前回の選挙と違うというのだ。

そしてトランプ氏は負けたとしても「亡霊と言う形で残る」という。「トランプさんに救いを求めている素朴な人々がいる。(陰謀論を唱える極右集団である)Qアノンが流布するような民主党による組織的児童虐待などの話をネタとしてではなく信じている」

金成さんも同様の状況を報告。4年前に取材した人に選挙の1週間前に電話取材したところ「会話が成立しなくなっていた」という。「コロナで心が疲れているのか、いわゆるネタのような話を真剣に口にする人がいる」と話した。

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分断社会どう乗り越える?

© ハフポスト日本版
トランプ「信奉」ともいえる支持者が生まれ、人々の間での対立も激しくなっている。一方で、新しい価値観をもたらすZ世代の動きもある。

Z世代である史上最年少の女性下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスさんは、大統領選と同時に行われた連邦議会選挙で再選を果たしている。

ロバートソンさんは、こうしたZ世代が活躍し、多様性を政治にも確保することの大切さを指摘。世代の「新陳代謝」によって、今の世代では達成できない価値観が出てくることに期待するとした。

これまでの大統領選で現地取材を重ねてきた長野さんは、こうした分断には「想像力」が解決の糸口になるとした。相手はどうしてそういうことを言うのかを考える意識が大事だとし、日本でも起きる分断に繋がることだと示唆した。

改めて「真ん中」の存在価値に着目すると話したのは、現地で取材を続ける金成さんだ。「(保守系の)FOXニュースと(トランプ大統領が根拠なく名指しで批判する)CNNは全く別の世界を描き出している。こうした状況にアメリカでは疲れている人も多く、自分と違う社会を見に行こうという人も増えている。『真ん中』というのがもっと尊重されれば、社会が一つにまとめるためのキーになる。バイデンさんはキャラとしては立っていないが、真ん中な人だ」と話した。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e6%b0%8f%e3%81%af-%e8%b2%a0%e3%81%91%e3%81%a6%e3%82%82-%e4%ba%a1%e9%9c%8a-%e3%81%a8%e3%81%97%e3%81%a6%e6%ae%8b%e3%82%8b-%e3%83%a2%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc-%e3%83%ad%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%bd%e3%83%b3%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%8c%e8%aa%9e%e3%82%8b%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e9%81%b8/ar-BB1aKQZ4?ocid=ientp

42. 中川隆[-9893] koaQ7Jey 2020年11月17日 09:23:07 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[2] 報告
世界を振り回した男、トランプ氏の落選にほっとした
筆坂 秀世 2020/11/17

(筆坂 秀世:元参議院議員、政治評論家)

 米大統領選で民主党のバイデン候補が事実上勝利したというニュースが流れた際、ほっとした気持ちになった。

 トランプ大統領の下品な言動には辟易していたし、平気で嘘をつく姿には失望とやりきれなさを覚えるだけであった。イラン核合意やパリ協定からの離脱、WHO(世界保健機関)からの脱退など、アメリカ第一主義で世界のルールを壊すやり方にも我慢がならなかった。アメリカさえ良ければ、否、自分さえ良ければ世界はどうなっても良いというのがトランプ流だった。

 このトランプ流には、世界中が心身ともに疲れ果てたのではないか。

 米国内での分断も拡大した。経済格差は拡大し、警官による黒人暴行死を契機に、アメリカ社会の病理である人種差別への怒りも噴き出した。そして新型コロナウイルスである。当初、トランプ氏は「アメリカでは完全にコントロールされている」などと虚言を振りまいていた。信じたのはトランプ信者くらいのものだろう。よくわからないウイルスをコントロールできるわけがない。

 だが結果は、世界最多の感染者と死者を出し続けている。ワクチンや治療薬でも根拠ない楽観論を振りまいてきた。これによって多くの人々が仕事を失った。普通の国なら、この大失敗だけでも選挙に出馬することすらできなかっただろう。

自国の選挙制度を信用できない大統領
 トランプ氏は、今回の選挙でも、選挙結果が出る前に「我々は勝った」と一方的な勝利宣言を行った。その一方で、何の根拠も示さずに、「不正があった」「選挙が盗まれた」などと言って法廷闘争に持ち込んでいる。ミシガン州では、トランプ支持者が「トランプ氏が大きくリードしていたのに、まるで魔法のように、バイデン氏の票が深夜に何千票も投下された」と主張している。

「アホか」としか言いようがない。魔法ではなくアメリカ国民の明確な意思表示だ。

 郵便投票も立派な一票だ。トランプ氏は郵便投票を批判しているが、これは法律で認められた投票方法である。コロナ禍で郵便投票が増えたのは、当然のことだった。トランプ氏支持者も郵便投票は行っている。ましてや開票を「止めろ」などというのは、国民の選挙権を奪う暴論である。法律で決められた選挙方法が、自分に不利だから認めないなどというのは、民主主義の基本を壊そうとするものである。

 だが、何の証拠もない法廷闘争が勝てるわけがない。ジョージア州、アリゾナ州、ネバダ州では、不正の証拠を示せず、いずれも訴えを退けられている。当然だ。トランプ氏やトランプ陣営が言うように、郵便投票に大規模な不正があったとしたなら、トランプ陣営だって不正があったことになる。

 現職大統領が、自国の選挙制度を信用できないのなら、選挙にそもそも出るべきではない。

政権委譲を拒否する異常
 11月13日には、米国全50州での勝敗が判明した。バイデン氏が306人の選挙人を獲得し、トランプ氏の232人を大きく上回った。15日、トランプ氏はようやく負けだけは認めたものの、「彼が勝利したのは、選挙が不正だったからだ」と根拠も示さずにまだ不正選挙を主張している。これほど往生際の悪い男を見たことがない。本当にみっともない限りだ。

 トランプ政権は、今なおバイデン氏への政権委譲を拒否している。トランプ氏に忠誠を尽くすポンペオ国務長官は、11月10日の記者会見で「トランプ政権の2期目へ円滑に移行する。私たちは準備ができている」と述べた。日本の菅義偉首相や各国首脳がバイデン氏に祝意を伝え、首脳会談の準備に入っている時に、まさに異常事態である。

 だがそれでもトランプ氏を支持する米国民も少なくない。まだすべての州の票数が出そろっていないが、得票数はバイデン氏が7700万票を超え、トランプ氏も7200万票を超えている。真っ二つに割れているのだ。

 2006年の大統領選挙でオバマ氏に敗北した共和党のジョン・マケイン氏は、選挙結果を潔く受け入れ、オバマ氏への祝福と協力と連帯を呼びかけた。名演説として、高く評価されている。こういう政治家が共和党にいないことも、事態を深刻化させている。

 この時以上にアメリカの分断は深刻化している。バイデン氏は、勝利演説で「分断ではなく、統合を目指す大統領になる」「品位を回復する」と述べた。今のような異常事態と分断が続けば、アメリカは国内政治も、対外政策もさらに衰退するだろう。バイデン氏と民主党の力の見せ所だ。

トランプ氏に物言えぬ共和党議員
 オバマ前大統領が、今の異常事態についてインタビューに答えていたが、印象的だったのは、今の共和党の幹部への失望であった。本来ならこの異常事態を共和党こそが正すべきなのだ。だがペンス副大統領からも何の発言も出てこない。ポンペオ氏に至っては、先に紹介した通りだ。

 ブッシュ元大統領がバイデン氏に祝意を伝え、「今回の選挙は根本的に公正であり、結果は明白だ」と語った。だが、現職の共和党上院議員の多くが、トランプ氏と同様に不正があったと主張している。誰もトランプに進言できない。なぜこんなに弱腰なのか。

 在米コンサルタントの渡邊裕子氏は、11月12日付朝日新聞で、「4年前の大統領選挙までは『トランプだけはあり得ない』と批判していたのに、この4年間トランプ氏の目的達成のため、『たいこ持ち』のように動いた共和党議員が多く、今回も再選されています。逆に、理念を大切にし、トランプ氏を批判していたマケイン氏のような共和党の政治家の多くは、亡くなったり、政界を引退したりしてしまいました」と語っている。

 トランプ陣営は訴訟費用調達のため「トランプ選挙弁護基金」を立ち上げているが、この資金の4割は、共和党全国委員会に割り当てられる。トランプ氏は、負けたとはいえ、4年前よりも1000万票多い約7230万票を獲得した。共和党議員からすれば、“トランプにくっついていれば資金も票も手に入る”という目論見がある。このため批判を避けているということなのだろう。

どこまでも自分本位のトランプ氏
 トランプ氏は、11月13日の記者発表で米製薬大手ファイザーが開発する新型コロナウイルスのワクチンについて「早ければ4月にも全国民に提供できるようになるだろう」と述べた。ただ、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が、トランプ政権が推奨するワクチンの安全性などに懸念を表明していることを踏まえ、「ニューヨーク州は除外する」と語った。

 トランプ氏は米食品医薬品局(FDA)が早期に緊急使用許可を出すとの見通しを示した上で、政権としてワクチン開発を支援してきた実績を強調し、「ほかの政権であれば、開発に3〜5年はかかっただろう」と成果を訴えた。

 まだ開発の成功したわけでもないのに、いつものように“根拠なし”の発言である。トランプ氏の発言通りなら、とっくにワクチンも治療薬も開発が終わっていたはずだ。また他の政権であったなら、ここまで米国内での感染を拡大させなかったであろう。

 ニューヨーク州のクオモ知事がワクチンの許認可プロセスが「政治化されている」と懸念を示し、「率直に言って、連邦政府の意見を信用するつもりはない」と述べたのも当然である。

 ニューヨーク州は、多様な専門家からなる諮問委員会を設置し、安全性を評価。その結果を踏まえて住民に助言を行う。ワクチンが必要な人に優先的に行き渡るよう、配布についても専門のチームを設置して対応する、としている。

 クオモ知事の方がはるかにまともである。トランプ氏は「アメリカ・ファースト」で国際関係も、民主主義も、人権も壊そうとしてきたように思えてならない。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e4%b8%96%e7%95%8c%e3%82%92%e6%8c%af%e3%82%8a%e5%9b%9e%e3%81%97%e3%81%9f%e7%94%b7-%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e6%b0%8f%e3%81%ae%e8%90%bd%e9%81%b8%e3%81%ab%e3%81%bb%e3%81%a3%e3%81%a8%e3%81%97%e3%81%9f/ar-BB1b482T?ocid=ientp

43. 2020年11月24日 10:39:23 : s0KWgdgip6 : Wm12b1o3YzVJYms=[6] 報告
2020.11.24
バイデン政権を見据え、米国務長官がサウジで同国皇太子やイスラエル首相と会談
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011240000/

 アメリカの大統領選挙でドナルド・トランプは敗北を認めていないものの、支配層の内部ではジョー・バイデンを次期大統領にすることで合意しているのだろう。年齢の問題やスキャンダルを抱えていることもあり、いつまで持つかは不明だが、とりあえず大統領に就任しそうだ。

 バイデンの大統領就任はイギリスが中東に作り上げたふたつの国、イスラエルとサウジアラビアに影響を及ぼすことになる。

 まず、トランプのスポンサーとして知られているラスベガス・サンズの会長兼CEO、シェルドン・アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に大きな影響力を持っている人物。アデルソンはウクライナ系ユダヤ人で、1988年、55歳の時にカジノの世界へ入り、ラスベガスのほかペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営している。​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと主張​しているが、その年に彼は来日、自民党幹事長代行だった細田博之に対して東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明、議員たちは動き出している。

 ベンヤミン・ネタニヤフは父親であるベンシオン・ネタニヤフは修正シオニズムの創始者とも言える人物はウラジミール・ヤボチンスキーのアメリカにおける秘書だった。米英の金融資本と近いシオニストであるネオコンとは人脈に違いがある。そのネオコンに担がれているのがバイデンだ。

 サウジアラビアの政策を決めてきたのは皇太子のムハンマド・ビン・サルマンだと言われている。この人物が皇太子になったのはトランプが大統領に就任した直後の2017年6月のこと。

 前任者のムハンマド・ビン・ナーイフはヒラリー・クリントンに近い人物で、彼女が次期大統領に内定したと言われている2015年の4月から皇太子を務めていた。クリントンが大統領になるという前提の人選だったと見られている。

 バイデンが次のアメリカ大統領になると、ネタニヤフとビン・サルマンの立場は揺らぐ可能性がある。そうしたこともあるのか、マイク・ポンペオ国務長官は中東を訪問、イスラエルが併合しつつあるヨルダン川西岸、イスラエルが不法占拠しているゴラン高原を訪問してパレスチナやイスラエルを挑発、その後でサウジアラビアへ入った。イスラエルでの報道によると、そこで​ポンペオはビン・サルマンとネタニヤフに会っている​。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011240000/

44. 中川隆[-6238] koaQ7Jey 2021年3月29日 09:34:57 : U6kLTmD2iU : cmZlNW1GRFFJREU=[17] 報告

2021.03.29
ソレイマーニー暗殺後、ヒズボラに機密情報を伝えていた米国防総省の語学担当
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103280000/

 アメリカ国防省の語学担当者だったマリアム・タハ・トンプソンが有罪を認めたと3月26日に発表された。アメリカの情報源に関する情報をヒズボラにつながっている人物へ伝えていたという。トンプソンは最高機密にアクセスする許可を得ていた。

 トンプソンが情報を漏らすようになった切っ掛けはカーセム・ソレイマーニー暗殺だった。2020年1月3日、アメリカはイスラエルの協力を得て、イスラム革命防衛隊の特殊部隊と言われているコッズ軍を指揮してきたソレイマーニーをイラクのバグダッド国際空港で暗殺したのだ。ソレイマーニーはサウジアラビアとイランとの間で進められていた関係修復を目指す交渉のメッセンジャーを務めていた。

 この当時、サウジアラビアはイラクを仲介役としてイランへ接近、和平交渉を始めていた。ロシアに対する経済戦争の一環としてサウジアラビアはアメリカと共同で石油相場を暴落させたが、ロシアよりもサウジアラビアの方が大きなダメージを受けることになった。

 暴落が始まったのは2014年の半ば。WTI原油の場合、2014年5月には1バーレル当たり110ドルを超す水準にあったが、それから大きく下落し、年明け直後には50ドルを切り、16年1月には40ドルを割り込んでいる。

 値下がりが始まって間もない2014年9月11日にアメリカのジョン・ケリー国務長官とサウジアラビアのアブドラ国王は紅海の近くで会談、それから加速度的に下げ足を速めたことから原油相場を引き下げる謀議があったと噂されている。

 この相場下落で2014年にサウジアラビアは約390億ドルの財政赤字になり、15年には約980億ドルに膨らむ。2018年には原油相場は70ドルを超す水準まで戻したが、サウジアラビアにとって厳しい状況は続いている。COVID-19(新型コロナウィルス)騒動によって経済活動が世界規模で急減速、これも逆風になっている。イエメンに対する侵略戦争の失敗も大きなダメージになっている。こうした状況を打開するためにサウジアラビアはロシアやイランに接近したが、こうした動きにアメリカの支配者は怒ったわけだ。

 このソレイマーニー暗殺でバーレーンのムハラク基地に駐留していたイギリス空軍の秘密部隊が重要な役割を果たしたとする情報が流れている。これまで隠れていたイギリスがここでも姿を見せた。

 アメリカ、イギリス、イスラエルはソレイマーニーを暗殺せざるをえないところまで追い詰められたのかもしれないが、この作戦で状況が好転するとは思えない。実際、トンプソンはこの暗殺によってアメリカと敵対する道を歩み始めたのである。2015年9月30日にシリア政府の要請でロシア軍がシリアでの戦闘に介入、これによってロシア軍の強さを世界の少なからぬ人びとが知った。そうした中、暗殺という手段を選んだことは致命的なミスだと言えるだろう。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103280000/

45. 中川隆[-6203] koaQ7Jey 2021年3月30日 15:55:21 : Mk6i2Jm7R2 : cWt3SDk2UmtRZDY=[27] 報告
2021.03.29
ソレイマーニー暗殺後、ヒズボラに機密情報を伝えていた米国防総省の語学担当
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103280000/

 アメリカ国防省の語学担当者だったマリアム・タハ・トンプソンが有罪を認めたと3月26日に発表された。アメリカの情報源に関する情報をヒズボラにつながっている人物へ伝えていたという。トンプソンは最高機密にアクセスする許可を得ていた。

 トンプソンが情報を漏らすようになった切っ掛けはカーセム・ソレイマーニー暗殺だった。2020年1月3日、アメリカはイスラエルの協力を得て、イスラム革命防衛隊の特殊部隊と言われているコッズ軍を指揮してきたソレイマーニーをイラクのバグダッド国際空港で暗殺したのだ。ソレイマーニーはサウジアラビアとイランとの間で進められていた関係修復を目指す交渉のメッセンジャーを務めていた。

 この当時、サウジアラビアはイラクを仲介役としてイランへ接近、和平交渉を始めていた。ロシアに対する経済戦争の一環としてサウジアラビアはアメリカと共同で石油相場を暴落させたが、ロシアよりもサウジアラビアの方が大きなダメージを受けることになった。

 暴落が始まったのは2014年の半ば。WTI原油の場合、2014年5月には1バーレル当たり110ドルを超す水準にあったが、それから大きく下落し、年明け直後には50ドルを切り、16年1月には40ドルを割り込んでいる。

 値下がりが始まって間もない2014年9月11日にアメリカのジョン・ケリー国務長官とサウジアラビアのアブドラ国王は紅海の近くで会談、それから加速度的に下げ足を速めたことから原油相場を引き下げる謀議があったと噂されている。

 この相場下落で2014年にサウジアラビアは約390億ドルの財政赤字になり、15年には約980億ドルに膨らむ。2018年には原油相場は70ドルを超す水準まで戻したが、サウジアラビアにとって厳しい状況は続いている。COVID-19(新型コロナウィルス)騒動によって経済活動が世界規模で急減速、これも逆風になっている。イエメンに対する侵略戦争の失敗も大きなダメージになっている。こうした状況を打開するためにサウジアラビアはロシアやイランに接近したが、こうした動きにアメリカの支配者は怒ったわけだ。

 このソレイマーニー暗殺でバーレーンのムハラク基地に駐留していたイギリス空軍の秘密部隊が重要な役割を果たしたとする情報が流れている。これまで隠れていたイギリスがここでも姿を見せた。

 アメリカ、イギリス、イスラエルはソレイマーニーを暗殺せざるをえないところまで追い詰められたのかもしれないが、この作戦で状況が好転するとは思えない。実際、トンプソンはこの暗殺によってアメリカと敵対する道を歩み始めたのである。2015年9月30日にシリア政府の要請でロシア軍がシリアでの戦闘に介入、これによってロシア軍の強さを世界の少なからぬ人びとが知った。そうした中、暗殺という手段を選んだことは致命的なミスだと言えるだろう。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103280000/
63. 中川隆[-6204] koaQ7Jey 2021年3月30日 15:54:02 : Mk6i2Jm7R2 : cWt3SDk2UmtRZDY=[26] 報告
▲△▽▼
2021.03.29
ソレイマーニー暗殺後、ヒズボラに機密情報を伝えていた米国防総省の語学担当
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103290000/

 アメリカ国防省の語学担当者だったマリアム・タハ・トンプソンが有罪を認めたと3月26日に発表された。アメリカの情報源に関する情報をヒズボラにつながっている人物へ伝えていたという。トンプソンは最高機密にアクセスする許可を得ていた。

 トンプソンが情報を漏らすようになった切っ掛けはカーセム・ソレイマーニー暗殺だった。2020年1月3日、アメリカはイスラエルの協力を得て、イスラム革命防衛隊の特殊部隊と言われているコッズ軍を指揮してきたソレイマーニーをイラクのバグダッド国際空港で暗殺したのだ。ソレイマーニーはサウジアラビアとイランとの間で進められていた関係修復を目指す交渉のメッセンジャーを務めていた。

 この当時、サウジアラビアはイラクを仲介役としてイランへ接近、和平交渉を始めていた。ロシアに対する経済戦争の一環としてサウジアラビアはアメリカと共同で石油相場を暴落させたが、ロシアよりもサウジアラビアの方が大きなダメージを受けることになった。

 暴落が始まったのは2014年の半ば。WTI原油の場合、2014年5月には1バーレル当たり110ドルを超す水準にあったが、それから大きく下落し、年明け直後には50ドルを切り、16年1月には40ドルを割り込んでいる。

 値下がりが始まって間もない2014年9月11日にアメリカのジョン・ケリー国務長官とサウジアラビアのアブドラ国王は紅海の近くで会談、それから加速度的に下げ足を速めたことから原油相場を引き下げる謀議があったと噂されている。

 この相場下落で2014年にサウジアラビアは約390億ドルの財政赤字になり、15年には約980億ドルに膨らむ。2018年には原油相場は70ドルを超す水準まで戻したが、サウジアラビアにとって厳しい状況は続いている。COVID-19(新型コロナウィルス)騒動によって経済活動が世界規模で急減速、これも逆風になっている。イエメンに対する侵略戦争の失敗も大きなダメージになっている。こうした状況を打開するためにサウジアラビアはロシアやイランに接近したが、こうした動きにアメリカの支配者は怒ったわけだ。

 このソレイマーニー暗殺でバーレーンのムハラク基地に駐留していたイギリス空軍の秘密部隊が重要な役割を果たしたとする情報が流れている。これまで隠れていたイギリスがここでも姿を見せた。

 アメリカ、イギリス、イスラエルはソレイマーニーを暗殺せざるをえないところまで追い詰められたのかもしれないが、この作戦で状況が好転するとは思えない。実際、トンプソンはこの暗殺によってアメリカと敵対する道を歩み始めたのである。2015年9月30日にシリア政府の要請でロシア軍がシリアでの戦闘に介入、これによってロシア軍の強さを世界の少なからぬ人びとが知った。そうした中、暗殺という手段を選んだことは致命的なミスだと言えるだろう。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103290000/

46. 2021年4月19日 15:33:20 : ECAMO1LgFY : WmJmTXVaMHpQaHc=[48] 報告
2021.04.19
Q信者への処方箋B クシュナーさんの正体 ロスチャイルドBチーム
https://golden-tamatama.com/blog-entry-kushner.html


さて、ワタスだって一時信じてしまった。
反省を込めて書くQ信者への処方箋シリーズ。

あぁ騙された。本当に騙された。

一昨日あのイヴァンカさん。
めっちゃ美人なトランプさんの娘さん。

大統領選挙後は何の発信もせず鳴りをひそめてますたね。

しかし最近みごと復活。

そして久しぶりにこんなツィートしたようですた。

今日、(ワクチン)接種を受けたよ!
皆さんも同じことをしてくれるよう願う!トーレス看護師、ありがとう!!


ぇえ?

この事象をQ信者はどのように説明するのでしょうか。

だから〜もう分かってでしょ!
あんた!
いい加減にしなさいよ〜

陰謀に全然詳しくない近所のおせっかいおばさんだって諭すことでしょう。

あんたね。
ジャレッド・クシュナーさん知ってる?

ジャレッド・クシュナーさん。イヴァンカさんの夫。
結構イケメン。


これは家族写真。
身長197cm。トランプ氏よりちょっと背が高い。


トランプ氏はこのイケメン娘婿のクシュナーさんに全幅の信頼を寄せてるのですた。

そもそもアメリカでは縁故法で、親族は大統領顧問など政権の要職にはつけないことになってる。

でも、無給ならOKということで、クシュナーさんは大統領上級顧問になった。

イヴァンカさんとクシュナーさん。
とってもお似合いで良かったですね。

末永く幸せにお暮し下さい。

って、このクシュナーさん。
それだけじゃ済まない。

この人は、あのイスラエルのネタニアフ首相と親の代から知己の中ですからね。

以下はお父さんのチャールズ・クシュナーさん。
この人は、昔からネタニヤフ首相と大親友。


そのためクシュナーさんちには子供のころネタニヤフ首相が良く泊まったりもしてた。

だから大人になってもおじさん久しぶり〜
知己の中。


そもそもトランプ政権は完全、親イスラエル政権ですたよね。

トランプ政権になってから、アメリカ大使館をテルアビブから聖地エルサレムに変更したりもした。

これは2018年5月、エルサレムの米国大使館の奉献式。
クシュナーさんは大統領上級顧問として参加。


イェーイ!
エルサレムの新アメリカ大使館前でネタニアフ夫妻とクシュナー夫妻が記念撮影。

イスラエルではトランプさんを救世主!
と記念硬貨も発行したりした。

イスラエル建国70周年記念コイン。


うーん。

そもそもイスラエル建国したのがロスチャイルド家ですよね。

以下は、イスラエルの金貨や紙幣になっているエドモンド・ロスチャイルド男爵。


パレスチナの地になぜユダヤ人の国が建国されることになったのか。

その始まりになったのがイギリスのバルフォア宣言。

それは、当時のイギリスの外務大臣アーサー・バルフォアさんが、
イギリス議員ライオネル・ロスチャイルドに対して表明したものですた。


イスラエルを作ったのはロスチャイルド=シオニスト。

シオニズムとは、全世界に散らばったユダヤ人が聖地エルサレムに帰還しよう。
グレートなイスラエルを作ろうという運動な訳で。

ネタニアフさんはパレスチナ住民を追い出して
もっとでっかいイスラエルを作ろうよ!

シオニストの急先鋒であり、ロスチャイルドの手先な訳で。

それはつまりQ信者がいうディープステートな訳ですよね。

こういう歴史的経緯をすっ飛ばして、
Qが世界を救うってあんた。

すっとこどっこい過ぎる。。

まるで股間を晒して歩いてるのに自分は正義の味方だ!
と叫んでるようなものです。

トランプ政権=クシュナー政権。

以下は、トランプ氏とスティーブバノン氏を見つめるクシュナーさん。

スティーブ・バノンさんは大統領上級顧問でもあり、
前に書いた、あのケンブリッジアナリティカの役員です。

トランプさんとネタニアフさんのやり取りを微笑んで見つめるクシュナーさん。

Qはクシュナーさんの依頼によりイスラエルの諜報機関が作った。

ちなみにクシュナーさんとイヴァンカさんの仲を取り持ったのは、メディア王のルパート・マードックの前妻ウェンディ・デン。
元英国首相のトニー・ブレアと浮名を流した人物ですた。

真ん中がルパードマードック氏。


ルパード・マードック氏と言えばあのFOXニュースの創業者じゃないですか。

他にもクシュナーさんの華麗なる人脈。

https://www.gqjapan.jp/culture/column/20170217/the-kushner-family-about-jared

・ヘンリー・キッシンジャー:国際政治の最長老格

・マイケル・オービッツ:ハリウッドの大物エージェント、元ディズニー社長

・マーティン・ソレル:世界最大の広告代理店グループWPPのCEO

・ロン・ペレルマン:世界有数の投資コングロマリットのCEO

・バリー・ディラー:巨大メディアのCEOを歴任した超大物

・ダイアン・フォン・ファステンバーグ:ファッションデザイナー、ディラーの妻でもある

って訳で、普通にディープステートの一員。

Qが救世主と言ってるのは、ディープステートのBチーム。
親イスラエル派のBチームでありクシュナーチームのこと。

どっちが勝っても別にディープステートにとって痛くも痒くもない。

という訳で、いい加減期待するのは止めたらいいんじゃないでしょうか。

ワタスも一時信じてしまって全然人のこと言えないのですが。
ひじょーに反省中。

今後お互いイスラエルの心理作戦に引っかからないようにしましょうね。
ちゃんちゃん。
https://golden-tamatama.com/blog-entry-kushner.html

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