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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100349
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[リバイバル3] 真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない 中川隆
5. 中川隆[-10908] koaQ7Jey 2019年10月13日 18:03:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1931]

アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では絶対に まともな音にならない理由 _ 6

EARの音の秘密

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/

ヤフオク! -「EAR acute」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=1&p=EAR+acute&fixed=0&x=0&y=0


真空管アンプで有名なEARです。このDACはかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこのDACの音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。EARのパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。


人間の聴覚と音質について


帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。


オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。
2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。
「EAR Acute」はヤフオクで20万円で手に入りますが、修理できるかどうかわかりません。


EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。
この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。

さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。

Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。
このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html#c5

[リバイバル3] 真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない 中川隆
6. 中川隆[-10907] koaQ7Jey 2019年10月13日 18:04:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1932]

アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では絶対に まともな音にならない理由 _ 7

有名なWE18GA ブラック 単線シングルスズメッキは ビンテージケーブルか・・・?
2018年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/yk1231yk/e/f473e42f2ecf06da00f29fbcddc43adb?fm=entry_awp

WesternElectric 18GA単線シングル ビンテージケーブル単線シングルスズメッキの入手である、

WEの単線スズメッキ単線を入手してみました。早いも勝ちのようでスグに完売してしまったようだ。

正式名は「WesternElectric 18GA ブラック 単線シングルスズメッキ」というらしい、ただWEの名

資料によるとALTECのA5やA7等といったアメリカンヴィンテージのシステムと相性が良いそうです。此のケーブルはヴィンテージスピー

カーには頗る相性が良いらしい、撚線も良いが、単線が効果的と言われる可なりの癖はあるので、た

だし全てに適合するとは言えないが、古いヴィンテージエンクロージャーには相性は良さそうである

らしくオールドTANNOY駆動には期待は出来る。


同じWE18GAにも撚線もある、こちらは色が黒と赤になっているようです、勿論復刻版のようで、こ

の撚線にも古い物が価値があるようで、新しく低コストのため技術革新は製品の品質が落としたと聞

くWEは現在は閉鎖されて商品在庫も少なくなり、ヴィンテージコードとして取扱してるようです。

WE18GA撚線について調べると「ウエスタンエレクトリック(以下WE)のケーブルも基本的にヴィン

テージスピーカーを使用している場合は単線がお薦めである。特に今回紹介する18GAはとても汎用

性が広く、見つけたら即買いをお薦めする。」などの紹介記事もあった、此のような書き込みも見つ

けたから早速20メートル程注文する、貧困老人にも手が出せる価格送料込みで20メートル約\12,000

考えて見れば高額なケーブルです。


更に注意事項として復刻版についての注意書きがある非常に気になることが書いてありました。

サイズ14GA:低域が力強い

サイズ16GA:低域から高域までバランスが良い

サイズ18GA:広がりがある、ツイーターや内部配線向き

という説明がされていました。

下の写真がWE(Western Electric)の14・16・18GA、A.I.W.社による、より線の「復刻版」だそう

です確かに復刻版は撚線で単線とは違う、単線シングルスズメッキのオリジナルの品物です。


もし、WEの復刻版スピーカーケーブルを購入しようと思った方がおられたら、WEのスピーカーケーブ

ルの正しい使い方はこうです。単線も同様である。

サイズ14GA:5〜6mほどの長さで使うこと

サイズ16GA:3〜4mほどの長さで使うこと

サイズ18GA:2mほどの長さで使うこと

特に1950年代前後のものは希少である。


WE、それは単に古いだけでなく、現代でも追いつけることの出来ないノウハウを持っていた企業なのです。
1987年製と、細かい年式が明らかなこのケーブルは、綿巻きに樹脂巻、錫メッキのケーブルである。WEのケーブルは古いほど音は良くなるそうだ、そこはタンノイも同様である新しくなるほど絶縁にコストダウンが見られ質は落ちたようである。これほど技術が進んでもWEのケーブルが重視されるのも可笑しい話ではある、でも使う素材は確かに良いようだ銅の質は単純なタフピッチ銅(純度99.9%程度)と見られる。これで十分である。屋内配線はすべてタフピッチ銅だ。これが一番安定しているのである。純度と音は関係ない。一番関係するのは絶縁の仕方だ。ビニール系の高分子化合物は静電気を誘発するのでイケない。

「例えばこんな経験はないだろうか。特に汚れた環境では無いのにケーブルの外皮が汚れる。これは電気が流れることで静電気が発生し、細かい汚れを付着させるからである。」

WEのケーブルは1940年代にはそのことが分かっており、この会社のノウハウは素晴らしい静電気が極力起きない絶縁材を使用していたのである。此のためエナメル皮膜に絹巻、又は綿巻きである。現在日本でも70年以前に作られた戦艦大和は擬装の部分は今の技術だけではは出来ないそうです、造船技術以外の分野で例えば46センチの砲身、三連の主砲等、体験を元に技術も向上する、技術とはそのようなもののようです。


アンプ変更時の簡素化のため、本来ならFURUTECHのバナナプラグを使用したいが、高額なのでオイデヤ電気のBP-208CG 金メッキ波形バナナプラグを代用しています。価格も安価で仕上がりも良いので筆者はこのプラブは定番にしています。

今回のWE撚線18GA ブラックは昔のヴィンテージ物なので注文すると早速配達された。現在使用しているプラグはネジ止めする為シッカリ接続され重宝しています。今回のWE18GA単線シングルスズメッキケーブルと筆者のシステムとは実に良い組み合わせのようだ、丁寧に2メートルにカットして繋ぐ、

この音が出るまでのドキドキする瞬間は何時も興奮を覚える・・・

しかし冷静に考えれば、40年前の機器を聴く為に、このような些細なとこに真剣に取り組んでいるのが実に馬鹿げた話ではある、接続コードに可なりつぎ込んでしまったようだ、(笑)

最近もフルテック オーディオグレードUSBケーブルを注文してしまった。以前からオーディオインターフェースに接続ケーブルを交換すると音質が良くなるというコメントが気になった。


どのような音がでるのか?現在アナログケーブルはWEを使用しているが、BELDENに交換したが今回のスピーカーケーブルの違いは少なかった、現在在庫で BELDEN8428・BELDEN88706 があるが BELDEN88706 がいい感じがした、ゆっくりの試聴が必要か?

庭にはホテイアオイが水槽に一杯で片隅に咲く睡蓮の花に癒やされます。


筆者も以前のブログにWE16GA(撚り線)single(緑)を使用したが音は良く気に入ったが今回のWE18GA単線はそれより細い、早速スピーカーケーブル・コネクター装着し、試聴する、

この細い単線はTANNOYの端子には此の細さは穴に入りやすい細さで大変ありがたい。

交換し改めて試聴する、次はWanda Landowskaのゴルドベルグ変奏曲を聴く、聴きなれているはずなのに、驚いたことに音質が全体に良く聴こえる特に豊かなまとまるの良い低域に驚く?

今回此のWEの単線スズメッキWE18GA撚線ブラックを繋ぎ視聴する全体的に音の密度が上がった気がするこのたびオリジナルのWE18GA撚線ブラックを購入して、指定のように2メートルのコードにカットして繋ぎ試聴してみた。結果その差に驚く。

「部屋中にまろやかな音楽が響く・・・」これぞ望んだ音かもしれない・・・・?

以前BELDENのコード?やFOSTEXも良いとされ、種類も色々変えてはみたが、納得は出来WE16GAに留まる銀メッキが良いと言われ、銀メッキコードにも交換したが、筆者のシステムには合わず、変更を繰り返すうちに最終的にははWE16GA(撚り線)single(緑)を使用していましたが換える前まではもうこれ以上良い音は望めないと思ってましたが、こんなに簡単に上回る製品があったのだWE18GAは断トツに情報量が多く、音がしっかり聴こえます。

あえて言うならば、少し音源が近づくのが問題箇所ですかネ♪

特にジャズのヴィブラフォンのアタック音はまさに生っぽいの音、低音もさらに低く伸びた感じの音、自然な低域まで充実した音、こんなに細いスピーカーケーブルで・・・Western Electric 恐るべし。全く驚くようなケーブルでアッパレである。これはヴィンテージスピーカー専用かも知れない。
https://blog.goo.ne.jp/yk1231yk/e/f473e42f2ecf06da00f29fbcddc43adb?fm=entry_awp

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html#c6

[リバイバル3] 真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない 中川隆
7. 中川隆[-10906] koaQ7Jey 2019年10月13日 18:11:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1933]

アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では絶対に まともな音にならない理由 _ 8

伝説のアンティーク・アンプの音の秘密


管球プリアンプ、Marantz#7は古今の名器とされる多種多様なオーディオ機器の中でも、今日のワイドレンジなソースにも十分以上に対応するだけでなく、近年の機器にない豊かな音楽性を備えた名器中の名器とされ、未だに50年以上も前に作られた中古品が高値で取引されています。

私が考える#7の美点は何よりも抜けの良い、明るく暖かで上質な音質であること、躍動感あふれる豊かな中低音であり、底抜けのダイナミックレンジにも驚かされます。一言で言えば#7は音楽のあらゆる相反する要素、例えば繊細さー彫りの深いある種の線の太さ、暖色―寒色の多種多様な美しい音色、静―動のコントラスト等々を一つに兼ね備えているということです。

そして驚くべき事は、この優れた#7が米国で発売されたのが、1958年、今からおよそ60年も前の出来事であり、世にステレオのLPが発表され市場に出てから2年も経過していない時期であったという事で、そのステレオ初期にこのような優れた完成度の高い工業製品が生まれたことにも畏怖の念を禁じえません。


何故、Marantz#7が単なるヴィンテージ機器の枠を超え、未だに銘機足り得るのかを考察してみたいと思います。

もちろんその最大の要素は奇才と言われた、ソウル・B・マランツによる優れた回路設計による物である事は論を待たないでしょう。特に抜きん出ているのは、前段のフォノイコライザーだと言われていて、回路の安定度を重視する立場からは在り得ない設計と様々に解説されてきたのですが、一度あの生き生きとした再生音を聴いてしまうと、#7以後のこれを越えようとする様々な機種のフォノイコライザーの試みが果たして成功したのだろうか、と思わざるを得ないのです。

そして60年代後半より日本の著名な各メーカもこの#7を意識して、同様の回路も試みたのですが#7ほどの名声を勝ち得なかった事実を考察すると、単に回路だけが優れていたわけではない事にも思い至ります。


これは自作真空管アンプマニアであれば、自明の事実なのですが、当時の米国製の個々の部品の持つ優れた個性も最終的な音質に大きく寄与していると言えるのです。


例えば、カップリングに使われているコンデンサー、名高いスプローグのバンブルビー、ブラックビューティ、アーレン・ブラッドレイのソリッドカーボン抵抗はすでに生産も中止され入手も難しくなっていますが、未だにNOS品を求めるマニアがいるのも如何にこれらのパーツに魅力にあふれているかの傍証と言えると思います。

もちろん、例えば何故、ABのソリッドカーボン抵抗が高抵抗の箇所に使われて好ましいのかは、定性的には語られてきました。例えば、抵抗体となるカーボンの純度が極めて高いからだ、あるいは構造上、L成分を含まないからだと。

これはコンデンサーの世界にも言えることで、初段のカソードのパスコンとして当時の銀タンタル(湿式タンタル)に敵うコンデンサーはないのですが、残念なことにその原因について定性的に語る事はできてもそれらの部品の持つ特性を物理的に、定量的に解析し、聴感特性と関連付けるのは、たとえ最新の測定手法を駆使したとしても至難の業であるというのが、現時点での到達点なのです。

そうであるならば、オーディオ機器開発に関わる我々のなすべき責務は、貪欲に優れた音質のパーツを求めて実際に機器に組み込み、自らの聴感と感性を最大限に磨きあげ、ここにその部品の良否の判断の基準を求める事なのではないでしょうか。
http://www.spec-corp.co.jp/message/index.html


01/09/12--23:51: マランツ#7のパイロットランプが切れた。

数週間前から点いたり消えたりしていたのだが、今日になって全く点かなくなった。しかし、僕が入手したマランツ#7は、店頭展示品で殆ど使われていないものではなかったのか。店頭で電源入れっぱなしだったのか。腑に落ちないが、蓋を開けて各部の電圧をチェックしても、セレンの劣化は感じられないし、実際音も素晴らしい。50年以上昔に作られた電球だから、現在の電球よりも品質が落ちる事は、十分考えられる。僕はメンテ用に、マランツ7Kキットを持っており、これから流用して新品の電球に交換したのだが、今までよりも暗い。定格電圧が違うのかもしれない。しかし、暗いという事は、それだけ電球が長持ちするという事だから、とりあえず良しとしよう。究極を追求するなら、電源を整流して抵抗を入れ、白色LEDにする事だと思うが、今回は代替えの電球が有ったので、これでしばらく使ってみようと思う。

それにしても、マランツと心中する覚悟を決めて入手したマランツ7Kキットだが、これは、オリジナルとは似て非なる全くの別物である。パーツのグレードを別としても、切り替えスイッチのシャフトの太さは違うし、電球の明るさも違う。プレッシーの紙コンデンサや国産ソリッド抵抗の品質の低さは、今さら言うまでもない。これでは良い音は求めるだけ無駄である。

しかし、僕はマランツ#7オリジナルを入手するまでは、マランツと同じ回路で、パーツを最新にしたプリアンプを使っていた。音には満足していたが、レプリカは知らないが、オリジナルマランツ#7と比べると、何ともギラギラした悪い意味で艶っぽい音である。パーツの性能は上がっているのだろうが、50年以上昔に作られたマランツ#7の音には、言葉では言い表せない味が有る。これは、今となっては旧式の、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗に、バンプルビーのオイルペーパーコンデンサだからこそ出る音なのであろう。オーディオの奥深さに、改めて恐れ入っているところである。

オリジナルのマランツ#7は多数出回っているが、50年以上前に作られたアンプだから、当然劣化しており、劣化していないとしても、改造されていたり、修理の際にオリジナルと違うパーツに交換されていたりと、本当のオリジナルの音を保っているものは少ない。僕のマランツ#7は、中身はオリジナル無改造、外側は、ツマミをシャンペンゴールドの新品に、ノブは茶色マーブルの新品に交換し、一見すると古いアンプには見えない。マランツの普遍的なデザインは、現在のアンプにも踏襲されている。全くもって画期的なデザインと言えよう。ウッドケースは、多数流通している突板仕上げではなく、木の無垢で手塗りでニスを塗った味わい深いもの。電源スイッチのスライドスイッチだけが時代を感じさせるが、これは変更のしようが無い。これからどんなトラブルが待ち受けているかわからないが、愛着を持って使い続けようと思う。
http://uninferably2.rssing.com/chan-1376984/all_p2.html

03/05/12--09:52: またまたマランツ#7

今回、ヘッドフォンを新しくし、ヘッドフォン・アンプをどこにつなぐか迷ったのだが、理屈だけで判断すれば、CDプレーヤーに直結するのがベストなはずなのだが、必ずしもそうならないのがオーディオの奥深さ。結局マランツ#7のプリアウト端子に接続するのがベストという結論に達した。これは理にかなっている。プリアンプとパワーアンプはペアであるが、この場合、ヘッドフォン・アンプがパワーアンプに該当するからである。

それにしても、素晴らしい音である。電気の知識も無いオーディオ評論家なる職業の人間が、「真空管アンプはCDのデジタル臭さを消す」とまことしやかにオーディオ雑誌に書いており、「本当かねぇ」と思っていたが、オリジナルマランツ#7を使ってみて、本当である事が分かった。

マランツ#7はとてつもないプリアンプである。単なる増幅器だから、回路自体はシンプルだが、蓋を開けて中を見ると、高密度ベークによるラグ配線。美しい配線の引き回しなど、これはもう芸術品である。これはとても真似できない。単に同じ回路で組めば同じ音が出るというものではない。これはオリジナルマランツ#7を入手して初めてわかった事である。それまでは、同じ回路で自作したアンプを使っていたが、オリジナルの音を初めて聴いた時はショックを受けた。

メーカーも50年以上プリアンプの王者として君臨するとは考えていなかったようで、真空管ソケットやピンジャックの取り付けがリベットであるなど、今後のメンテナンスに心配な面は有るが、それでもマランツ#7は不滅の名機である。とにかく、運を天に任せて、壊れるまで使うつもりである。

とにかく、これを超えるプリアンプは二度と現れないであろう。なお、真空管アンプは、使う真空管によって音が激変する。中国球などもっての他で、せめてロシア製。出来ればテレフンケン・ダイヤマーク。僕も色々試したが、やはり、テレフンケン・ダイヤマーク以上の音が出る球は無かった。

僕が持っているマランツ#7は、店頭展示品で殆ど使われていない50年以上昔に作られたオリジナルであり、ヴィンテージ・コンデンサなど、全て当時のままで、全く手を付けられていない。この素晴らしい音は、当時のパーツからしか出ない。オリジナルマランツ#7には、修理の際オリジナル以外の部品に交換されたものや、改造されたものも多く、オリジナルの音を保っているものは少ない。また、修理などすべて自分で行う必要が有り、誰にでもはお勧めできない。

不滅の人気にあやかってレプリカも作られたが、使われているコンデンサなどが異なり、僕はレプリカの音は知らないが、少なくとも中国製の真空管だけは交換するべきである。テレフンケンとまでは行かなくても、例えばロシア製ムラードなどでも音が激変するはずである。これをしないと「宝の持ち腐れ」である。中国球は安かろう悪かろうなので、良い音を求めるのであれば、絶対に使ってはならない。

僕のマランツ#7がいつまで良い音を奏でてくれるかわからないが、楽しめるうちに思う存分楽しみたい
http://uninferably2.rssing.com/chan-1376984/all_p3.html

▲△▽▼

-私のオーディオ人生-第18回 -
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

 マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。

マランツ#7レプリカモデルのフロントパネル、リアパネル


 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


マランツ#7の異母兄弟


 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、

 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・

マランツ#7レプリカ


 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)
 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、

 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。

 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、

マランツ#7のレプリカを入手


 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、

 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)

 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」

 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、

売られた喧嘩


 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。

 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、

 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。

 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、

マランツ#7レプリカの音


 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、

 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、

 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)

 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!


レプリカの改造計画


 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、

 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、

 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。

 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。
 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、


オリジナルとレプリカのパーツの違い


 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、

 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)

 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。


オリジナルとレプリカのパーツの比較


オリジナル レプリカ

真空管 テレフンケン12AX7 中国製12AX7
電解コンデンサー スプラーグ 30D マロリー
コンデンサー ブラックビューティー EFCフィルムコン
抵抗 アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー
ボリューム クラロスタット クラロスタット
B電圧用整流器 セレン ダイオード
ヒーター整流器 セレン ブリッジダイオード
コネクター シンチ 多分シンチと思う
ハーネス BELDEN BELDEN
スイッチ類 CRL CRL

 上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。

 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、


マランツ#7レプリカ改造

 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。

1.真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り

2.整流素子をダイオードからセレンに変更する。

3.信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換

4.イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更

※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。

以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う5.半田付け手直しと引き回し配線のやり直し
 
レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム


 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換


 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン
レプリカの部品交換


 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、

 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。

レプリカの内部処理


 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、

 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。

 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。


改造完了とマランツの音

 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。
 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。

 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。

 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。

カルチャーショック


 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、

 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、
 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、

 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、

 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、

オリジナル#7との鳴き比べ

 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、
 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。

 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、

 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。


最後にブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーの音の違い


 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー

あとがき

 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

-私のオーディオ人生-第17回
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017


マランツステレオコンソールModel7


 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。


マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか
マランツ#7のパネルレイアウト


 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、

 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、


オリジナルマランツ#7の補足説明


 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、

 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、


オリジナルマランツ#7

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)
 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、

 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、

 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、
 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、

 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。


マランツ#7の問題点

 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、

 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。

 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。

 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。

 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、


それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピン コネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜 き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、
 
最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸 い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、

 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、

 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、


以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。
 
一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「ア ホか!」と思う、首まで「棺 桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・

 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、


マランツ#7キット

 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。

 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、

 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。

 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!

 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。

 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、

 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017


私のオーディオ人生-第26回
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026

今回は300Bの交流点火方式のコラムになります。

外装をステンレスパネルに合うように黒色塗装を施したSV−91Bアンプ

300Bの本当の音


 名出力管の王様と云えば皆さんもご存じの鳴く子も黙るWE−300Bになります。刻印タイプのWE−300B、オールド管のプリントタイプ、最近まで生産されていたWE−300Bその他に中国製やロシア製、日本製の300Bが沢山あります。

 巷で云われている300Bアンプはフィラメントへの供給は直流点火がほとんどで交流点火の300Bは一部を除いてありません。また再生産のWE−300B、中国製、ロシア製の300Bは音が悪いとケチを付ける真空管マニアの方が沢山いますがその様なマニアは直流点火でしか聴いた事の無い音を判断して評価しているのではないだろうか、

 オールウェスタンを愛用しているスーパーマニアで小松市にお住まいの中氏に言わせると本来の300Bは交流点火で動作するのが本物の音と力説していますが、この件に関しては私も同感ですが残念ながら交流点火の音を一度も聴いた事がありませんから正直わかりません。

 大橋氏の店主日記にヒーターの交流音と直流音の違いの日記が載っていた記憶がある。直流点火は音痩せするが交流点火の場合はゾリゾリ感のある音になるらしい、またハムノイズを嫌ってバッテリー電源でフィラメントを供給すると確かに残留雑音は低下しますが痩せ細った音になるらしい、またすべての300Bアンプを交流点火に変更すれば良いとは云えない、

 雑誌の記事で発表している先生方、俺こそは自作アンプの師匠とか達人と豪語しているマニアでも残留雑音の多さに悩まされるのを避けて直流点火の300Bアンプで製作されるのがほとんどだ、

 その昔、故浅野勇氏が設計された75−76−300B−274B、伊藤喜多雄先生が発表された6SH7−6SH7−300B−274Bはすべてオール交流点火のアンプです。
 かの有名なウェスタンの91Bアンプも交流点火である。確かに300Bアンプを安易に交流点火にすれば膨大なハムに悩まされるのは間違いないと思うが製作の基本を守ってきちんとセオリー通りに組み立てればそれなりに上手くいくのではないだろうか、

 私の聴いた300Bはすべて直流点火になりますから交流点火の300Bは聴いたことがありません。一度自分で組立ながら交流点火の音と直流点火の音の比較をこの耳で確かめてみたい好奇心がある。

交流点火の残留雑音

 300Bをプッシュプルにして交流点火で行うとハムの打ち消しで残留雑音は少なくなりますがシングルの場合は打ち消しがありませんから一つ間違えるととんでもないハム音に悩まされます。

 また直流点火方式は上手く作れば残留雑音は0.5mmV以下に抑えることは可能だが交流点火の場合は下手をすると10mmV以上の膨大なハムに悩まされ音楽を聴くどころの騒ぎではなくなるから自作アンプマニアはハムに悩まされるのを嫌がって簡単な直流点火で逃げてしまう、またこのWE−300Bに限ってと思うがこの球はフィラメントノイズの多い球であるのがわかったのとフィラメント電圧が5Vであるがため難しさが先に来る。回路図も読めない、修理や回路変更、改造も出来ないマニアには絶対無理であるから簡単に交流点火方式に改造することは望ましくない、

 今回は自分のノウハウを注ぎ込んでこのWE−300Bを交流点火にして実験を兼ねて挑戦することにした、もし上手く行かなければダイオード、3端子レギュレターを残して何時でも直流点火に戻せば失敗しても気にはならないはずだ、目標としている残留雑音は3mmV以内に抑えれば成功と思う。また比較対象にしているPP5−400シングルアンプは全段交流点火に係わらず残留雑音は1.3mmVに抑えてあるアンプですからこの91Bアンプも全段交流点火方式にすれば完成後に交流点火同士の音の違いを十分比較することができる。

テスター1本と耳だけで作る91Bアンプ


 本来は周波数発振器、ミリバル、オシロ、歪率計等の測定器を駆使して調整しながら1台のアンプを仕上げるが91Bの回路は決まっていますから今回は測定器にご厄介にならずテスター1本と永年のノウハウと耳だけで作ることにした、

 お医者様なら聴診器と永年の感だけで病気を当てて治すようなものと良く似ている。また折角今迄使用してきた91Bアンプだが皆さんは自分で完成されたアンプを再度オーバーホールして作り直す阿呆な方はまずいない、完全にオーバーホールするのには勇気がいるがY下は異端者ですからAC点火のためならオーバーホールも苦にならない、


91B回路の変更点

 今回は自分の納得のいくパーツを使うことにした、例えば抵抗器はアーレンブラッドレーに統一、カップリングコンデンサーはスプラグのバンブルビー、カソードパスコンは銀タンタルコンデンサー等である。また配線色は多色を使えば誤配線は少なくなるのをあえて同一の線色にして製作したが誤配線の元になる恐れがあるから真似をしないでほしい、

 問題となるフィラメントの供給電圧はSV−91Bの場合は300Bのトランスのタップは7Vですからダイオードブリッジを使って直流に変換後3端子レギュレターで5Vにして供給していますが交流点火にする場合は7Vタップからドロッパー抵抗を入れて5Vに下げないと使えない、また310Aのフィラメント供給電圧は10Vですからこの部分もドロッパー抵抗が必要になってくる。91Bのヒーターのタップはセンタータップが出ていませんからハムバランサーを使わなくてはならないのが少し不利な条件になってくるのと91Bのシャーシースペースが直流点火用の設計であるがため製作は大変困難を要するからパーツ配置、引き回し配線等を十分考慮しないと改造することは難しい、

7回も作り直した91Bアンプ


 SV−91Bアンプの回路を変更してフィラメントを交流点火にするのはシャーシースペースが不足しているので無理のような気がする。本来は交流点火にする場合はモノラル2台で作るのが正しいと思う、特に電源部からのノイズの影響もあるので対策を施さずに製作すると失敗してしまう、今回は直流点火に戻したり再度交流点火に変更したり試行錯誤を繰り返して7回も作り直したため人には見せたくない汚い中身になってしまったのだが交流点火には限界があるような気がしてきたがこれが最後と思い電源回路を手配線からプリント基板に作り直すと今迄悩んだハム音が少なくなってきた、

 もう少し抑えれば完璧である。最後は皆さんには教えられないマル秘テクニックを使ってテストをしてみたら自分でも納得のいく雑音レベルまで下げる事に成功した、

 直流点火方式に戻しても91Bアンプはこの状態で聴いているのには何ら不満はない、スピーカーのそばに耳を近づけても微かなノイズしか聞えない、直流点火の場合は残留雑音の少ない優秀なアンプに仕上がるが交流点火方式にすると確かにスピーカーの近くで微かにブーンとハム音が聞こえてくるが2〜3mぐらい離れたポジションで音楽を聴くにはほとんど気にならないぐらい小さいが今回ほど悪戦苦闘するアンプには苦労を通り越して嫌気が刺したのは偽らざる事実だ、

 最後の確認でミリバルを使って雑音レベルの測定をしましたらLチャンネル側は20mmVでRチャンネル側は2.4mmVであった、Rチャンネル側の雑音レベルが高いのは多分電源トランスの磁気の誘導の影響と思われるがこのレベルなら合格である。

 電源回路はパターン設計を行い基板で実装、ダイオードが4本実装されているが失敗を考慮して直流点火でも動作させる予定であった、

使用機器と音源

 同じ300Bでも交流点火にしたプッシュプルとシングルとは根本的に出音の表現力が違いますから一概に絶対この音とは云えないのをご理解して頂きたい、
早速スピーカーに接続して音出しを確認した、

使用機器と音源は以下の通りです。

アナログ系は 
カートリッジ ELAC EMC−1 
MCカートリッジ

デジタル系 
CDプレーヤーCEC TL51X
D/Aコンバーター Model2
ライントランス UTC A−21
プリアンプ マランツ#7(改)

スピーカー
GOODMANS 3Wayのホーンタイプ、
ネットワークは自作、
ボックスは米松合板を使った特注品

使用音源は

アナログ盤 
ナタリーコール Still Unforgettabie 

デジタルCD
マイスキー バッハ無伴奏ソナタ 

以上のシステムと音源を使って試聴

≪試聴ソース≫

ナタリーコールの名盤Still 

UnforgettabieのLPレコードで録音は大変良く一番のお気に入りだ、CDとは違う温かみのあるアナログらしい音、

いつものリファレンス用マイスキーのバッハのチェロ


交流点火と直流点火の音の違い

 まずはテスト的に交流点火と直流点火のフィラメントの切り換えは配線を少し変えるだけで分かるように全段交流点火と全段直流点火にした、全段直流点火の音ですが、まったく問題なくいつも聴くWE−300Bらしい音色で中域の厚みと抜けと味わい深い音で油の乗りきった素晴らしいサウンドだ、ナタリーコールの歌声は色気満点で心地よいサウンドでさすがアナログレコードらしく心に響く、

 デジタルCDはマイスキーのチェロの胴鳴りが大変心地よく聴かせてくれる。もうこれ以上は望まないと云えるぐらい良い、自分で納得しながら電源を落としてすぐに配線を変更して再度投入、投入後はブーンとハムが聞こえ始めたが時間の経過と共に無くなっていく、15分後に早速マイスキーの無伴奏チェロをトレーに入れて音出し開始である。不安と期待でこの時ほど緊張した事はなかった、

 チェロが鳴り始めると先程の音とは別な音質と音色を持っているのがわかる。今迄聴いてきたチェロの響きや音色が違うのが一目瞭然で何とも云えない心地よくゾリゾリ感にふくよかさと奥行き感を伴ってしかも不思議と先程の直流点火と違って暖かい響きが特徴だ、

 ナタリーコールは濡れ色的な甘い囁きのある声で男心を燻ぶるのには参った、これがWE−300Bの音なのか今迄聴いてきた音とは違う、直流点火のWE−300Bを交流点火にすると別の300Bに聞こえて来る。WE−300Bの音は交流音と直流音の2種類の系統を持ち合わせている新しい発見でもあった、

 直流点火でも不満はないがマニアの間で評価されているWE−300Bや他の300Bの音は直流点火の音を聴いて良い悪いと評価しているが交流点火の音は言葉では言い表せないもっと奥が深い音に変わるがこれこそ本当の300Bの音なのかも知れない、

ヨーロッパの名球PP5/400対WE−300B


 PP5/400はイギリスのEdiswan Mazdaが1920年〜30年代ごろに製造されたオーディオ用の直熱三極管になります。同等管は有名なPX−25があります。このPP5/400も全段交流点火を採用したアンプですからWE−300Bなら相手にとって不足はありません。早速鳴き比べを行いました。使用音源はナタリーコールとマイスキーのバッハのチェロソナタです。
 
先にPP5/400を聴いてからWE−300Bに切り換えて聴き比べしました。
 PP5/400は高域の抜け具合、中域の瑞々しい爽やかな透明感のある素直な音質は大変好感が持てて特にマイスキーのチェロの響きは直熱三極管らしくさすが英国の名出力管の面目躍如で音の押し出し感は見事です。次に300Bと比較しますと300Bは高域の抜けも然ることながら音に粘りがあり低域の安定感のある土台のしっかりした音作りと味のあるサウンドになっている。此処まで来ると正直好みの世界になる。

 最近のWE−300Bはオールド管でも新しいタイプでもあまりにも高価になってしまったのでどうしても中国球に頼らざるを得ないが上手く作れば中国球でも十分使えるはずだ、今回はWE−300Bで行ったが中国球で交流点火すれば今迄とは違う顔の表情が出ると思うから一度テストしてみたいものである。PP5/400はウェスタンに負けないヨーロッパの名球の一つでもあるが音質音色これは好みと云えば好みですがこの球も大変希少価値があるのと非常に高価になってしまった、

WE−300Bと比較に使用した自作のPP5/400アンプ

左側がヨーロッパの名出力管PP5/400ナス管、右側はウェスタンのWE−300Bになります。

あとがき


 今回のコラムはWE−300B交流点火の音を題材にしましたがWE−310Aを含むすべて交流点火方式を採用した為一概にこれが300B交流点火の音とは断言できないのと前段とドライバー管の310Aのみ直流点火にすれば残留雑音は少なくなるような気がします。

 今回は交流点火を試みたが決して直流点火は悪いとは思っていない、300Bは直流点火のSN比の良さで比較すると点交流点火は惨敗だが暖かみのある特徴もあるからこのコラムを鵜呑みにして無闇に改造しないで頂きたい、一つ間違えるとトランスや大切な球を壊す恐れもあります。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026

マランツ7C については

オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html#c7

[リバイバル3] 真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない 中川隆
8. 中川隆[-10905] koaQ7Jey 2019年10月13日 18:13:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1934]

アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では絶対に まともな音にならない理由 _ 9

直流点火のアンプなんか聴く価値は無い


真空管アンプ「カトレア」 交流点火の刻印300B と PP5-400 のコンパチブル モノラルアンプ 2018年08月14日
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=149

交流点火の刻印300BとPP5-400を差し替えで聞くことの出来るアンプを制作しました。

WE製の球で作りました
トランスドライブでキャノン入力です。初段はSTCの310を使用しました。

刻印の300B と PP5-400
元祖300BとPX-25の元祖PP5-400と究極の球で交流点火でオーダー品を作りました。
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=149

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「新大陸」300Bの交流点火シングルアンプ
http://www.cattlea.jp/product/?no=71

価 格 330,000円

サイズ W430*D280*H200 17kg

回路構成 ダブルチョーク回路

入力感度 1.5V

出 力 8W+8W

使用真空管 プスパン300B 6SL7 GZ-34

シャーシー カリン材の無垢

NFB回路 なし

納 期 1ヶ月


図面
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/71/f_01.PDF


「新大陸」300Bの交流点方式を使用し、銅パイプのアースライン、ルンダールのアウトトランス、チョークはダブルとここまで拘り、実用新案の回路を載せて(登録第3193415号)究極の300Bアンプを作りました。

別バージョンでさらに電源トランスを大型し電源回路を2回路にした新大陸デラックスも作れます、プラス6万円。
http://www.cattlea.jp/product/?no=71

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直流点火のアンプなんか聴く価値は無い _ 2


KR PX-25 「the・ヨーロッパ V 」
http://www.cattlea.jp/product/?no=11


価 格 360,000円

サイズ W440 x D270 x H220

回路構成
CR結合 交流点火

入力感度
1.5V  100KΩ

出 力 7W + 7W

使用真空管 6C8G 5R4

シャーシー マホガニー材

B電源回路 独立二回路

NFB回路 なし

納 期 1ヶ月

図面
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/11/f_01.pdf


さらに進化したステップ15の交流点火回路を使用しました。カトレア美学を追究して完成させた「the・ヨーロッパ」ヨーロッパトーンの音質と木目の美しい形にKR製のPX-25とスエーデンのルンダールトランスで鳴らし重心の低い安心感の高い音質になりました。回路的には電源回路が前段と終段と二回路に分け強力にドライブしています。また貴重な球の寿命を少しでも延ばすためとPX-25の音質を最大限に発揮できるよう交流点火で作りました、交流点火で音楽を楽しめるのはカトレア製だけです。

高級パーツやオリジナルの電源トランス等こだわりのアンプに仕上げています。外見は無垢のマホガニーの木製シャーシーを使用し音質と同じように外見も暖かみのあるデザインにしました。球なしで販売していますので お好きなPX−25で聞いて下さい。 また別売りで KR PX−25ペア70,000円で販売もしています ※SPは8Ωオンリー

写真2はオシロスコープの最大感度時のノイズ波形です。
カトレア回路がバージョン20へステップアップしました。ハムノイズは0.7mV以下です
http://www.cattlea.jp/product/?no=11

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直流点火のアンプなんか聴く価値は無い _ 3


KR PX−25 トランスドライブ
http://www.cattlea.jp/product/?no=57


価 格 430,000円

サイズ W440 x D290

回路構成 トランスドライブ

入力感度 1V 100KΩ

出 力 6W + 6W

使用真空管 6SN7  KR PX-25   5R4

シャーシー カリン材

B電源回路 独立二回路

NFB回路 ナシ

納 期 1ヶ月

PX-25 回路図
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/57/f_01.pdf


KRの真空管はとても作りが良く 音質もなかなかの物が多く今回 日本の代理店が変わり 新規入荷が始まりました これを記念し ヨーロッパトーンの音質にこだわり タムラのパーマロイトランスで柔らかく立体感の有る音質を楽しんで下さい。回路的には電源回路が前段と終段と二回路に分け強力にトランスドライブしています。

また、最近生産し始めたKRのPX-25も挿せるように定電圧ヒーター回路で動作させ高級パーツやオリジナルの電源トランス等こだわりのアンプに仕上げています。外見は無垢のカリンの木製シャーシーを使用し音質と同じように外見も暖かみのあるデザインにしました。

特別にヨーロッパの古典球のPX-25を使用したアンプも作れます。
※古典球のPX-25の場合 プラス75,000円です
http://www.cattlea.jp/product/?no=57

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直流点火のアンプなんか聴く価値は無い _ 4


かけがえのない「音の記憶遺産」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年07月09日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/72092f44e94c1c7280b2f73b09dab4eb

東海地方にお住いのメル友「I」さんから、このほど「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」というメールが届いた。


拝読させていただくと、明らかにじぶんのオーディオ記事よりもずっと上質だし、システム自体の新鮮さもあるのでご同意をいただいたうえで広くオープンにさせていただくことにした。

ちなみに「ペンションすももの木」といえば山梨県の山中湖畔にあって老舗の真空管アンプ工房としてもつとに有名。

    

「ペンションすももの木」に行ってきました。お客さんの少なそうな曜日を狙って行ったため、私達の他は家族4人連れの一組だけでしたので、チェックイン後に音を聴かせていただくことができました。

装置の写真がうまく映っていませんが、部屋は24畳のダイニングルームです。

アルテックのヴォイスオブシアターより少し大きな小池さん設計のフロントロードホーンに、

ドイツ製でオイロダインの元になったという励磁型の40pウーファー、
ドライバーはヴァイタボックスのS−3、
これにヴァイタボックスのホーン(クロス450HZ)
ツイーターは、なんとヤマハのJA0506・・・当方の愛好品(クロス4000HZ・・記憶が曖昧です)以上LCネットワークです。


アンプは300Bの交流点火(よくわからないのですが、全国で小池さんのアンプだけだそうです)。

初めにジャズで、カインド・オブ・ブルーとアートペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクションを掛けていただきました。とにかく、シームレスのスムースさです。特上の大型フルレンジを聴いているようです。


Fレンジも、拙宅のを比較に持ち出すのもおこがましいのですが、当家のシステムが、低域が100HZくらいからダラ下がりの限界が60HZくらいとすると、すももの木システムは、50HZまでフラットという感じです。


音色ももちろん素晴らしく、キャノンボール、ペッパーのアルトがなまめかしく響きます。リズムセクションも文句なし! 


クラシックに移り、モーツアルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(五嶋みどり盤)、弦楽五重奏曲(スーク+スメタナ四重奏団)がほんとにいい音で再生されます。音場もナチュラルで心地いい。


次の展開が驚きでした。ムターの弾くツゴイネルワイゼンの時に、小池さんが「アンプを換えますね」といった後のヴァイオリンの音が絶品でした。


きめが細かく、柔らかく、澄んでいて、伸びやかで、音像の定位もきまっている!! こんなヴァイオリンは初めて聴きました。B&Wの802Dなら出るのかも・・・。


換えたアンプはKRのPX25、交流点火。

アンプによる変化にはびっくりしました。ブログで拝見している、〇〇様が楽しんでいる中身が、少し覗けたような気がしました。

300Bも素晴らしいと思って聴いていましたが、このPX25のヴァイオリンには思わず拍手でした。


小池さんのお話では、LCネットワークのSPシステムを練り上げて、ジャズには300B、クラシックにはPX25、それと大編成用に大型真空管のアンプと、計三種類のアンプで音楽をカバーするのが楽しいとのことでした。


夕食後、一杯やりながらオーディオの話をしましょうと誘っていただき、ゴロゴロしているドライバーやフルレンジユニットをいろいろ見せていただきました。これも楽しかったです。


今回はいい音が聴けて、本当に良かったです。あの音に、ヤマハのJA0506が一枚かんでいるとは愉快でした。」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/72092f44e94c1c7280b2f73b09dab4eb

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直流点火のアンプなんか聴く価値は無い _ 5

2018年12月04日 2013年から交流点火に拘るカトレアアンプの世界
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=152


[更新日]: 2019年01月11日


交流点火に拘るカトレアアンプ
実用新案に続いて完成回路を特許申請に進化しました。完成度も上がり。世界初の4Vから20V管で全て交流点火が可能になりました。

2013年に845、300Bを管球王国に交流点火方式で発表し211,DA30、DA-100、PX-4、VT-52、MC1-60、50、3X−75B、PX-25,GM-70と全て交流点火シングルアンプの世界を楽しんで来ました。2014年実用新案 登録番号3193415、約40回の実験と改良を加えて、2018年特許申請 出願番号2018-221529 確実に追従型交流点火回路が完成に至りました。


交流点火回路特徴1
NO1 AC100V波形ノイズ
NO2 ヒラメント波形

追従型交流点火回路のため電源に変化する高調波が載っている電源でもつ追従しながら電源ノイズを消してくれます。この画期的な回路は特許申請中です。NO1 AC100V波形で第10高調波まで載っています。 NO2 ヒラメント波形はハムバランサーでバランスをとった波形です。写真は300Bです。音楽を聴きながら電源ノイズだけを追従しながら消してくれます。


交流点火回路特徴2
合成後の波形
出力の値


追従型の回路で出力管のグリットにキャンセル信号を合成すると、綺麗にヒーターハムが消えます。カソードで合成すると電流帰還が掛かり音質が落ちます。(実験済み)この完成度を聞いて下さい。(オシロスコープは最大感度です)


高圧遅延回路


高圧遅延回路を使用すると電源系にリレーなどを使用しないので接点が有りません。この回路にモスFETを取り付けてB電源がソフトスタートでコンデンサーほか球に優しい動作となり、ラッシュ等も防止出来ます。これもカトレアオリジナル回路です。


交流点火方式のお客様の感想1

4年程前に845を直流点火動作したアンプを作り今回交流点火方式に改良しましたので交流点火方式の良さが聴けたと思います参考にして下さい。(有名オーケストラの演奏家です)交流点火、凄く良いです。低音が床下から鳴るようになりました。実際、防音室の床が振動します。全体の響き、音楽感が別物と思うくらい良くなりました。オーケストラはもちろん素晴らしいのですが、大好きな女性シンガーUruさんの声も変わりました。口や顔の筋肉の動きまで判るような気がします。先日、ノイズが聞こえると電話でお話ししましたが、最近全く聞こえなくなりました。(アルテック604)耳が慣れたのではなく、実際にスピーカーに耳を近づけなければ、聞こえないレベルになりました。「交流点火は音が良い」という話はオカルトの世界かも?と半信半疑でしたが、本当だったのですね!感激です。(THE富士山845アンプ)
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=152

2019年01月11日
交流点火に拘るカトレアアンプの新世界V お様の感想です
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=153

実用新案に続いて完成回路を特許申請に進化しました。完成度も上がり。世界初の4Vから20V管で全て交流点火が可能になりました。ここでお客様の声を紹介します。(特別に直流点火式のアンプを交流点火方式に改良したアンプの感想です、新しい球の世界を聞いて下さい)

完成の交流点火用基板


特許申請中のヒーターハムキャンセル回路です。ほぼ全ての球を交流点火で動作が可能にしました。又 追従型の回路ですから音楽を聴きながら変化する高調波ノイズに対応していますので消すことが出来ます。2013年から開発してきた集大成です。


お客様の声  球はAT-20 ヒーター6V

自作のAT-20シングルアンプを「交流点火」に変更した。

 私の思いとしては、交流点火は先ず直流点火よりも真空管にとってやさしく、球の動作も自然なものになるだろう。音はともかく、真空管を自然な状態で動作させたい。また私のまわりにいるオーディオマニアの古老のみなさんは、ハムノイズがあっても、交流点火での再生音を求めていた。音楽への思いの強い先輩諸氏がここまでこだわる交流点火のサウンドの魅力はそれ相応の深いものがあるだろうと理解してきた。しかし、そうは思ってもppの緊張感の中でのあのハムノイズには耐えられず、「直流点火」を選択してきた。

 正月あけ、出来上がったアンプが自宅で試聴できる運びになった。いよいよ交流点火のサウンドをノイズ無しで、静寂の中で再生できる。期待がふくらむ中でスイッチオン、ブーンというノイズの後、動作に入り、いわゆる6v管のAT-20のノイズが続く、すぐにすーっとノイズが消え、アルテック38pウーハに静寂がくる。
 先ずはcdでピアノトリオで女性ボーカルから、一聴してこれまでの音とは異なる。一段とクォリティアップしたサウンドに驚いた。自分の慣れ親しんだオーディオシステムで聴く、アンプの変化に明確な違いを感じた。

 低域の厚み、広がり、それでいて芯のしっかりとしたベースの音の頭、立ち上がりも一段と鮮明になっている。何よりも大きな変化は弦バスのしっとりとした弦の質感が出ている。ピアノもそれぞれの音の厚みを感じる。速いパッセージでも輪郭のしっかりした動きである。ボーカルもしっとりした質感を感じさせる。ドラムスと管のリズムの縦の線がきっちり出て小気味よく、ブレーヤーの息の合った表現の意図が読み取れる。これはラテン音楽の試聴でも管楽器の息づかいとパーカッションのリズムの切れのよさを感じた。シェラザードのバイオリンのソロ部分では音の艶、スピード感の変化がくっきりと伝わってくる。弱音までしっかりと再生されていると感じた。

 このように感じることは、全体として音が静かになり、VRの位置が自然に上がっていることに気付いた。それを音量としてではなく、サウンドのダイナミクスとして感じる。ちなみにこのアンプはクラーフ結合(パラフィード結合)で、真空管アンプとしては帯域は広い。その良さも交流点火でさらに生きてくる。オーディオマニアは良質な音を求めて、各種のケーブルや部品等の選択をしている方も少なくないと思うが、交流点火のような回路の基本的な所での改善は、部分の改善だけではなく、音楽再生の本質的な変化を生み出していると感じた。
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=153

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html#c8

[リバイバル3] 真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない 中川隆
9. 中川隆[-10904] koaQ7Jey 2019年10月13日 18:15:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1935]

という事で、自作の酷い音のアンプを我慢して聴くより、本物のプロにカスタムアンプを作って貰うのが正解です:


チューブ オーディオ ラボ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/index.html

真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/

サウンドパーツ
http://www.soundparts.server-shared.com/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html#c9

[リバイバル3] スピーカー自作は時間と金の無駄 _ 自作ではまともな音にならない 中川隆
3. 中川隆[-10903] koaQ7Jey 2019年10月13日 18:41:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1936]

自作でも問題が起きないのは フルレンジスピーカーを平面バッフルか後面解放箱に取り付ける事くらいでしょうか

1. 平面バッフル

平面バッフル 製作いたします 五加音響研究所のオーディオ修理と製作
https://otoyas.exblog.jp/22515940/


竹集成材のスピーカー平面バッフル板 
材木商店【無垢材・積層材・化粧貼り・白ポリの木材メーカー通販サイト】
https://zaimoku-shouten.jp/works/%E7%AB%B9%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB%E6%9D%BF%E3%80%80201452/
http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0

2. 後面解放箱

真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50

3. スピーカーのエンクロージャー製造メーカー

Hasehiro Audio (ハセヒロオーディオ) 奇跡の音質「バックロードホーンスピーカー」の製造・販売
http://www.hasehiro.co.jp/


株式会社 サカエ工芸
フォスター電機の主要製造拠点海外移転を機にフォスターグループから独立
フォスターブランドのエンクロージャー製造を継続する一方、独立系メーカーとして主要オーディオメーカー各社にエンクロージャー供給を開始。パトリシアン他、エレクトロボイス社へのホーム用、PA用各種エンクロージャーを供給。
http://www.soundstage.jp/SAKAE.html


スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

Lowtherの正規エンクロジュア ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1005.html#c3

[お知らせ・管理21] 管理人さんへ 長文コピペのキング 中川隆さんの 取り扱いで要望です 知る大切さ
32. 中川隆[-10902] koaQ7Jey 2019年10月13日 19:02:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1937]

赤かぶは中国の工作員グループ


現在の中国には五毛党(1件当たり5毛<約6円>の報酬で、中国政府に有利な発言をネット上に書き込む世論工作員)や、「自乾五(自発的に政府擁護の論陣をネットで展開する中国ネットユーザー)」がいる。
義和団は清朝に反対する人々を「漢奸(売国奴)」と呼んだが、五毛党や自乾五も中国政府と異なる意見を持つ者を「漢奸」呼ばわりしている。
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/548.html


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馬渕睦夫
日本では5万人の中国人が工作活動に従事している:


河添恵子#8-1 ゲスト:馬渕睦夫★リアルに存在するスパイ&工作員の実態 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ukhGim45GB0


阿修羅掲示板で毎日毎日膨大な時間と手間をかけて嘘八百のデマを垂れ流している自称赤かぶ氏は明らかに中国の工作員グループですね。


赤かぶ=中国の工作員グループ

は真実を隠蔽し埋没させる為に毎日毎日必死の工作活動をしているのです


http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/499.html#c32

[近代史3] 台風19号 _ 「ホームレス」が避難所での受け入れを拒否される 中川隆
1. 中川隆[-10901] koaQ7Jey 2019年10月14日 02:19:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1938]

週刊朝日 10/13

台東区では、「ホームレス」とみられる人が、避難所での受け入れを12日に拒否された。台東区の広報担当者は、「住民のための自主避難所だったのでお断りした。結果として援助対象から漏れてしまった」という。

 ほかの自治体では今回のような緊急性のある場合は、住民以外でも基本的に受け入れている。台東区では避難所をこれまで開設したことが少なく、「住民以外にどう対応するかの観点がなかった。これからの課題として検討したい」(同担当者)としている。

 今回の台風では計画運休のため、駅や地下鉄施設などが早い段階で閉鎖され、雨風をしのげる場所が少なかった。12日夜には台東区内の上野駅や浅草駅周辺で、ビルの入り口などでうずくまる複数のホームレスとみられる人たちがいた。区の対応には批判が相次いでおり、今後責任が問われそうだ。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/666.html#c1

[近代史3] 台風19号 _ 「ホームレス」が避難所での受け入れを拒否される 中川隆
2. 中川隆[-10900] koaQ7Jey 2019年10月14日 02:26:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1939]
【台風19号】「人命」より「住民票」? ホームレス避難所拒否で見えた自治体の大きな課題〈AERA〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191013-00000012-sasahi-soci
AERA dot. 10/13(日) 13:40配信 AERAオンライン限定記事


猛雨の中、浅草寺近くの横断歩道を歩く人たち(c)朝日新聞社


 全国各地に甚大な被害をもたらした台風第19号。東京都内でも各地に避難所や自主避難施設が開設され、多くの人が避難した。そんななか、台東区では「ホームレス」と呼ばれる路上で生活する人々が、避難所での受け入れを拒否される事例があった。

 10月12日午後、強まる雨を受けて、路上生活者支援などを行う団体「あじいる」は、上野駅周辺の野宿者らにタオルと非常食、避難所の地図を配った。同団体の中村光男さんはこう話す。

「かなり雨も強まってきて、テレビやラジオでは不要不急の外出を控えるよう頻繁に呼び掛けている。路上で過ごしている人の様子が心配でした」

 中村さんらは台東区立忍岡小学校で職員が避難所開設準備を進めていることを確認し、路上生活者のもとを回ったという。しかし、非常食や地図を配り終えようかというところで、「住民票がないから避難を断られた」という路上生活者の男性に出会った。

 災害対策本部に問い合わせたところ、「路上生活者は避難所を利用できないことを対策本部で決定している」との返答だったという。中村さんらは、再度、路上生活者のもとを回って事情を説明し、謝罪した。

「なかには、私たちから地図をもらって避難所へ行ったけれど、断られたという人もいました。ぐしょぬれになりながら避難所へ行って断られ、また戻ってきた人たちもいます。私たちや行政に嫌みを言うこともなく、諦めているような様子でした」

 台東区では12日、自宅での避難が不安な区民のための避難所を4カ所、外国人旅行者などを念頭に置いた帰宅困難者向けの緊急滞在施設を2カ所に開設した。

 避難所では氏名・住所などの避難者カードへの記入を求め、「住民票がない」と答えた路上生活者の受け入れを拒否したという。

「避難所に詰めている職員から災害対策本部に対応の問い合わせがあり、災害対策本部の事務局として、区民が対象ということでお断りを決めました」(台東区広報担当)

 台東区は、「差別ではなく住所不定者という観点が抜けていた。対策の不備」と強調するが、避難所を訪れた路上生活者の受け入れを拒否する際に、旅行者向けの緊急滞在施設を案内することもなかった。さらに、風雨が強まり、警戒レベルが「避難準備・高齢者等避難開始」に引き上げられても区は対応を変えなかった。

 あじいるの中村さんはこう憤る。

「避難所の窓口で慣行として断られたというのならまだわかる。ただ、災害対策本部の事務局として対応を検討し、拒否を決めたとなると行政が命を軽んじているとも言え、あり方としては深刻です」

 災害法制などに詳しい弁護士の津久井進さんによると、人道的な観点から問題があることはもちろん、台東区の対応は法が定めた原則からも大きく逸脱しているという。

「災害救助法では、事務取扱要領で現在地救助の原則を定めています。住民ではなくても、その人がいる現在地の自治体が対応するのが大原則。また、人命最優先を定めた災害対策基本法にも違反する。あり得ない対応です」

 ほかの区はどの様に対応したのだろうか。例えば渋谷区は、「原則として区民の方が避難する場として開設している」としながらも、「人命にかかわる事態で、拒否することはない」という。今回の台風でも、避難者名簿へ住所の記入がない人がいたが、区民と同じように受け入れた。

 平成30年1月の調査によると、東京都内の路上生活者は1242人。首都直下地震が起きれば、さらに多くの路上生活者が避難所を訪れることも考えられる。

 津久井弁護士はこう懸念する。

「災害対策が進んでいると自負していた東京都でさえ、基本原則が理解されていない現場があることが露呈した。法律の趣旨原則に通じていない自治体が次なる大災害に対処できるのか、極めて強い不安を覚えます。同時に、法律が複雑なうえ、災害救助法は昭和22年に制定された古い法律です。国も、さらなる法整備を進める必要があるでしょう」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/666.html#c2

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン

長岡鉄男 スーパースワン - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%95%B7%E5%B2%A1%E9%89%84%E7%94%B7+%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3


ヤフオク! -「長岡鉄男 スーパースワン」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E9%95%B7%E5%B2%A1%E9%89%84%E7%94%B7+%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3&x=0&y=0

ヤフオク! -「長岡鉄男 スワン」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E9%95%B7%E5%B2%A1%E9%89%84%E7%94%B7+%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3&x=0&y=0

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えりか先生のでぼこぼミニシアターvol.6 スーパースワンというスピーカーのお話 014-05-19
https://ameblo.jp/atomic1480/entry-11854364460.html


風呂場のスピーカーの故障からフォステクスのフルレンジスピーカーの音質の良さを知りました。フルレンジって聞きやすくて素直で。自然な音なんですよね。

ヤフオク眺めていましたら。上のスーパースワンっていうスピーカーが安価に出ていました。これは自作スピーカーのなかで名作と言われているものです。15年ぐらい前にすごく流行ったものですね。見た目は焼却炉みたいなぶさいくなものなのですが。音はすごくいいとされているのでした。バックロードホーンっていう形式のもので。それは市販スピーカーではほとんど無い形式なんですよね。作るのがすごくメンドクサイから。

本来自分で合板などをきったり貼ったりしてつくる前提で設計されたスーパースワンなのですが。ヤフオクでプロが精度よくつくったものがブームがすぎたせいかえらく安価に出ていたんですよね。二個で22000円ほど。1個11000円です。これに13000円のフルレンジスピーカーを買ってきて取り付けました。EF108EΣっていうものです。

早速アンプをつないで音を出してみたところ。けっこうおどろきました。ホントにいい音だったんです。おおお!ってぐらい。先日買ったオンキョーのスピーカーは1本が定価11万円。今度のスーパースワンは箱とスピーカーあわせて24000円ほど。ですが私はスーパースワンのほうがいい音だとおもいました。フルレンジの素直で美しい音と量感たっぷりの低音が両立してるんですよね。


このスーパースワンの前身であるスワンっていうスピーカーは自作スピーカー界のカリスマ長岡鉄男って人が最初に作ったのですが。当時オーディオ雑誌記者だった立花隆が取材しにいって、その音を聞き、イスからころげ落ちるかと思う程おどろいた、っていう記事を書いたという伝説が残っています。

私はそこまでは驚きませんでしたが。このスワンシリーズのスピーカーが自作マニアにもっとも多く作られた、と言われている意味はすごくよくわかりました。生まれて初めて、このスピーカーいい音だな、とほれぼれしました。

すごく細かい事言えばオンキョーに比べるとずしっとしたドスの利いた低音ではなく、もうすこしふんわりした感じはします。でもオンキョーはある程度デカイ音でないといい音にならない感じがするんですよね。もっと音量上げたくなるタイプです。

その点スーパースワンは小さい音でもいい音だな、って思えるんですよね。この年になっても知らなかった世界があるな、バックロードとフルレンジの組み合わせっていいな、と思いました。
https://ameblo.jp/atomic1480/entry-11854364460.html


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スーパースワンD-101S − 故長岡鉄男氏設計のスピーカー自作 2009年夏
http://www.ces-dur.sakura.ne.jp/e_work/super_swan.html


□スピーカーユニット FE108-Sol への交換について、末尾に補足しました。

■スーパースワン D-101Sとは

・2009年夏に、オーディオ評論家だった故長岡鉄男氏設計の「スーパースワン D-101S」
を作った。これは、10cmユニットを使ったバックロードホーンで、独特の形状からス
ワンと名づけられている。白鳥の頭部分は小型箱のスピーカーユニット、胴体部分は
折りたたまれたホーンである。小型箱の音場再生とバックロードホーンの音を融合さ
せることに成功したユニークで合理的な設計だ。


・長岡鉄男(1926-2000)は、スピーカー自作派にはよく知られ、その設計アイディアは
いまだ頼りにされている。オーディオ製品の評論についてもそうだったが、情緒的、
神秘的要素を排して理詰めでありつつ、柔軟な考え方をする人だった。


■製作まで

・長岡鉄男設計のスピーカーは、30年前に20cm一発のCW型(コンスタント・ワイズ)
バックロードホーン Dー3MKU(フォステクスFE203Σ、コーラルH104 スーパーツィー
タ)を製作し、10年ほど使った。低域は出にくいものの、高能率で小音量でもやや乾
いた音が軽々と出て、市販スピーカーに無い良さを持つスピーカーだった。


・子どもたちが小さい時期は音楽を聴くことが少なくなり、大きさが邪魔になって、スピ
ーカーを処分した。その後は、ヘッドフォン派になった。その間、「スワン」とその発
展形が次々と発表され、大いに興味があったが遠くから見ていた。


・2009年2月、パシフィコ会議センターで開かれたAVフェアをたまたま見たら、フォス
テクスのブースで、スーパースワンにマグネシウム振動板の新製品10cmユニット、MG
100HR-Sが取り付けられ、鳴っていた。

 その時は「特段の特徴はなく、周波数レンジも広くない普通の音だな」と、大して印
象を受けずにいた。その後、雑誌で、炭山アキラ氏がこのユニットを使ったCW型バック
ロードを発表し、音を相当褒めていたので、30年ぶりの自作に取り組む気になり、ユニ
ットを購入した。


・ユニットは、内部損失が大きいマグネシウムを特殊な形状に成型し、鳴きや分割共振を
抑えているのが特徴だ。ユニットの裸特性は、公称の高域は何と55kHzまでという。だ
が、5kから20kにかけて5dBくらいのへこみがある。バックロード向け設計だが、Qoは
0.27でそう低くはない。また、バックロード用10cmとしては、実効質量moが5.4gと
重く、能率も86.5dB/w(1m)と低めだ。マグネットがもっと強力でも良かったのでは
ないか、この点でFE108Super、FE108ESの後継とは言えない、というのが、ネット上
の風評である。


・このユニット用のエンクロージャーだが、メーカーのフォステクスは「D-101Sスー
パースワンを推奨」と明記している。AVフェアでも鳴らしていたし、スーパースワン
に装着することを前提に開発したようだ。

 ただ、スーパースワンは、1992年当時限定発売されたFE108Superを使う前提で、
その強力な磁気回路、オーバーダンピングの特性を最大限に活かすよう設計されたス
ピーカーだ。オリジナルとは異なる特徴を持つMG100HR-Sとの相性は本当のところ
どうなのか。

 一方、このユニット用の新たなCW型バックロードホーンの設計も、コンパクトさの
順に炭山アキラ氏、浅生 ム氏、フォステクスの自社設計の3種類が発表されている。

 さてどれにするか。ネット上の評判では、周波数レンジのフラットさでは炭山CW、
点音源再生ではスーパースワンの評判が高い。結局、スワン型へのかねてよりの興味
から、スーパースワンを採用することにした。


■製作


・長岡鉄男のオリジナル設計をなるべく忠実に守ることを基本にした。

・板材は、横浜市内、京急線黄金町駅に近い米屋材木店で、シナアピトン積層合板15mm
厚 3尺×6尺 2枚、3尺×3尺 1枚、カット加工費込みで5万円強。

 この店には、バーチ合板、ブナ合板もあった。さらに重く硬質なので、高域の響きが
美しいかもしれない。迷ったが、シナアピトンは、硬いアピトンと柔らかいシナの組み
合わせ。内部損失が適度である可能性があるかも、と考えこちらに賭けることにした。

 米屋材木店の良いのは、オーダーで一般DIY店に比べはるかに丁寧なカットをして
くれること。ルーター加工も可能。店主の自作スピーカが店頭で鳴っており、長岡スピ
ーカーにちゃんと理解がある。スピーカー向き合板が何種類もあることも含め、スピー
カー自作者にとって、他にはない強い味方の店だ。

 6月下旬にカットができ、納品された。

・長岡設計との違いは、前面の化粧板の幅を広げ、前板を二重にして補強を兼ねたこと。
オリジナルの板幅で、ルーター加工で3mm幅の溝を掘り、デザイン上のアクセントをつ
けた。ほかは、ネックの付け根の補強板について、木口を正面から側面に変え、見た目
を変更したことくらい。

 それ以外は、全てオリジナル設計どおりとした。ヘッド部の面取り、音道の曲がり角
にあたる木口の面取りまで、気は心ということで、忠実にオリジナルに従った。

・組み立てには、長岡スピーカーの三次元見取図を掲載している「T'z Audio Crafts」
のウェブサイトが大変参考になり感謝している。2×4材とM8長尺ボルトを使った自作
の固定締め具と仮釘止め、木工用ボンドと部分的にエポキシ接着剤で組み立てた。作業
は土日ごとに、少しずつゆっくり行い、結果として接着剤を乾かしながら段階的に進め
た。

 直角を出し、隙間を作らないことには注意した。米屋材木店の正確なカットに大いに
助けられた。しかし、接着剤をたっぷり塗って締め具を締めるとわずかずつずれること
は避けられない。下の写真でもずれているのがわかる。かんなやペーパーで調整し、エ
ポキシ接着剤や木工用パテで念には念を入れた。

・塗装は、ペーパーがけの下地作りのあと、薄く希釈した透明ウレタンニスを布で拭き塗
り・ペーパー研磨を2、3回繰り返し、最後につや消しウレタンニスの刷毛塗り・ペー
パー研磨で仕上げた。

 つや消しウレタンニスは、全くのつや消しではなく半つやで上品に仕上がり、かつ、
むらが目立たない。素人には最適の塗装だと思う。

・吸音材は、長岡氏の設計では、音道の底板部分に5〜10mm厚のフェルトなどを貼る、
としている。フェルトは、吸湿性があり、経年変化で虫食いなどの劣化もあるので、
コイズミで購入したシンサレート吸音材10mm厚を、吸音特性が大きいので厚さを半分
にして貼った。

・ユニットは、背後のマグネットに、コイズミで購入した純鉛 φ68×20mm 0.8kgの
円板を接着した。これは、長岡氏のスワンaの設計で推奨し、スーパースワンでは参考
として記述している方法。エンクロージャーへの取り付けは、鬼目ナットM4を下穴
にエポキシ接着固定し、パッキンは省いて、しっかりとりつけた。

・エンクロージャー内の配線材は、オヤイデのEXPLORER 2.0 を採用。2.0スクエア。
ターミナルは使わず、30cmほど直接引き出して、スピーカーケーブルに圧着スリー
ブで接続。

・約1か月乾燥させてからユニットを取り付けて音出しし、さらに1か月後に胴体中央
部のデッドスペースに、左右それぞれ、鉛チップ 8.5kgとジルコンサンド1.5kgを
入れ、最終完成した。

■音の評価(2009年末)


・製作後、3か月が経ち、ユニットもエンクロージャーもエージングが進んだ。


・ネット上での評判では、スーパースワンとこのユニットとの相性は、オリジナルであ
るFE108Superに比べ、高域がおとなしくなり低域が豊かで、クラシック向き、という
ものであった。ユニットの裸特性とスーパースワンによる低域増強により、そのよう
な評価はうなづける。


・私は、オリジナルユニットFE108Superや、その後継ユニットでのスーパースワンの音
を知らないが、クラッシック中心のリスニングであるので、現在のマグネシウムユニ
ットでの音はなかなか良いと思っている。

 fレンジ、dレンジともそこそこ広い。低域は、40Hzまでは出ており、オーケス
トラも、ジャズのベースも不足なく、かつてのD3よりたっぷり出てバランス良い。高
域は、素直だがおとなしい、といえばおとなしい。そこは使いこなし。スピーカーを
リスニングポジションに向けて内側に振る、TEACのCDプレイヤのDACがフルエンシ
ー型で高域が伸びてはいるがおとなしい似たタイプなので別のDACを使う、などの工
夫をしている。ツィータ追加の必要は感じない。

・全体に、ナチュラルで癖が無い。乾燥した音ではなく湿り気の多い音でもない。弦楽
器、管楽器、ピアノ、それぞれそれらしい、自然な音色として聞こえる。

 音はバックロードらしく、軽々と出ており、鈍重な音ではない。普通に良い音とい
う感じだ。小口径フルレンジの単音源の良さで、音場は広い。ボーカルは音像が一点
だし、録音によっては、スピーカーの外に音場が広がる。

■補足 スピーカーユニット FE108-Sol への交換(2015年12月)


・スーパースワンを製作して6年が経った。この間、ユニットMG100HR-Sの片側のエッジ
に剥離が生じてFostexに送り修理してもらったが、それ以外は問題なく、音にも不満
なくここまで来た。


・先月、Fostexのサイトで新たなユニットFE108-Solが限定販売になると知った。
 20年以上前、強力な10cm径バックロードホーン用ユニットとしてFE108S(Super)
が限定販売され、スーパースワンが生まれた。その後、メーカーのFostexは、少しず
つ設計変更を加えながら、このFE108S系バックロードホーン用ユニットを何年かおき、
断続的に限定販売してきた。それが久々に出たわけだ。

 私の使ってきたMG100HR-Sもその系列の一つではあるが、純マグネシウム振動板を
使っていて、紙コーンを使った他のFE108S系とはだいぶ違う音と言われている。他を
使った経験が無い私にはわからないが。FE108S直系ではなく、傍系といったところか。

 そんな背景があり、MG100HR-Sに不満はないと思いつつ、直系ユニットを試してみた
い好奇心が高まり購入に踏み切った。この辺が電気工作好きの馬鹿なところだ。


・今回のFE108-Solは、紙コーンであること、強力な磁気回路であることはFE108Sと
共通している。FE108という名称をもらい、「バックロードホーンでの使用に適した
スピーカーを目標に開発しました」とうたわれているので、Fostexとしても直系とい
う位置づけなのだろう。

 ただ、バックロードホーン向きのユニットであるかどうかの指標となるQoが、これ
までのFE108S系が0.3未満であるのに対し、0.34といささか高い。


 MG100HR-S、FE108Sとパラメータを比較してみると次のとおり。

             FE108-Sol   MG100HR-S    FE108S
    実効質量mo     2.9g      5.4g       2.7g
     Qo        0.34      0.27       0.25
     fo        70Hz      70Hz       80Hz
    再生周波数帯域  fo〜35kHz    fo〜55kHz    fo〜18kHz
    出力音圧レベル    90dB/W    86.5dB/W    93dB/W
    マグネットサイズ    φ100×15    φ100×15    φ100×15
    発売年       2015年     2009年     1992年


 FE108Sと比べて、実効質量とマグネットサイズがほぼ同じにもかかわらず、Qoは
高めだ。能率も90dB/Wと少し低い。foは低い。高域も35kHzまでと広い。説明書の
周波数特性グラフを見てもかなり平坦だ。正面方向は2kHzから15kHzまで10dBほど上
がっていくが、30度方向は10kHzまでほぼフラットだ。

 FE108Sは思い切ったオーバーダンプの特性で、バックロードホーン以外に使えない
極端な性格のユニットだったのだろうが、FE108-Solは極端さをならし総合点を上げた
優等生として設計されているようだ。バックロード用、バスレフ用の中間かもしれない。

 Qoの高さが気になるところだが、計測条件の違いもあるかもしれないし、あまりと
らわれても仕方ない。いずれにせよ、スーパースワンに取り付ければ、当然オリジナ
ルのFE108Sとは別の音になることだろう。まあどんな音になるか、お楽しみだ。

・ユニットの交換は、切り抜き径とねじ穴がこれまでと共通なので割と簡単にできた。
接続用に金メッキ・ファストン端子のケーブルが付属してきたが、接続として不確実
と思うので、これまでのケーブルをハンダ付けした。(ボイスコイルへの線材の放熱
処置をしながら。)また、端子・接続ケーブルを逃がす位置だけは異なるので、鋸で
少し切り欠きを入れた。MG100HR-Sで行った背中へのデッドマス付加は、やってい
ない。

・新ユニット、きりっとした感じで見た目は悪くない。

■音の評価、試聴会(2016年1月)

・ユニット交換後、50日ほど経過した。エージングも進んだと見なせるだろう。エンクロ
ージャーは作って6年以上経つので、エージングはユニットだけの問題なのだが。

 実のところ、このユニットは交換直後から変な音を出さず、バランス良く鳴っていた。
その後も、音の基本的な印象は変わらずにきている。


・スーパースワンとFE108-Solの組み合わせの音は、ニュートラルでクセが無い。低域・
高域の不足感や特定の帯域の強調はなく、すこぶるバランスが整った音だ。適度にしっ
とりした音で、乾いた音や過度に艶やかな音ではない。元気でやんちゃなじゃじゃ馬で
はなく、意外におとなしい落ち着いた音と言える。MG100HR-Sの音とも似ている。

 おとなしさ、落ち着きといっても、バックロードホーンの反応の速さ、能率の高さは
MG100HR-Sを上回る感じだ。パーカッションなど打撃音のカツンと耳にくる立ち上がり
はバックロードならではである。ダイナミックなだけでなく、管楽器、弦楽器の音色の
ニュアンスもよく感じられる。

 また、スワン型バックロードの特徴である音場再生も、無論しっかりできている。細
かい音が出ているため、ソースによってスピーカーの存在を意識させないほど上下左右
に音場が広がる。


・2016年1月23日、秋葉原のコイズミ無線の本店内でFE108-Solを使ったバックロードホー
ンの試聴会があったので行ってみた。講師は炭山アキラ氏と浅生 ム氏。わが家と同じ
「スーパースワン」、炭山氏のFE108-Sol用の新作「ヒシクイ」(Stereo誌 2月号掲載)、
フォステクスのFE108-Sol用CW型(コイズミ製真鍮リング付き)の三種の聴き比べという、
願ってもないイベントだった。

 三種とも良く鳴っていたが、比べると、スーパースワンは低域がやや太くたっぷりし
ている。ヒシクイは低域が適度にひきしまって音域バランスが良く、ベストと感じた。
フォステクスも似た音で悪くない。三種とも、ビル・エバンス・トリオのピアノにつや
が無いと感じたのは古い録音のせいか。その一方でドラムのブラシは、スーパースワン
がそれらしい音だった。高域は、バックロードによる影響がほとんど無いはずなので、
ユニットの個体差だろうか。

 ヒシクイはスーパースワンに比べて音道が少し短く、開口が前面である。また、スロ
ート面積を5cm×7cmに減らしてQo=0.34に対応している。メカニカル・クロスオーバー
も違ってくる。新たに作るなら、設置面積が小さめで鳥型のヒシクイが良さそうだ。

 スーパースワンも、低域の太さはあるが不具合というほどではなかった。また、中域
のたるみなどは感じられなかった。使いこなしでカバーできる程度の違いだ。それを確
認できたのが、この日の収穫だった。まあ、理想的にはオリジナルの6cm×7cmのスロー
ト面積を、ヒシクイ並みに狭めると良いのだろうけれど。

 Qo=0.34について尋ねたところ、炭山氏は「自分も大丈夫かなと思っていたが、出来
上がってみると全く問題なかった」と答えてくれ、浅生氏もウンウンと頷いていた。炭
山氏は、Stereo誌 2月号でもこの点に触れて、駆動力が弱いということはないと断言し
ている。現にこの日の試聴で、三種のいずれにおいてもバックロードホーンをしっかり
駆動できていると実証していた。気にしなくて良いのだろう。むしろ、炭山、浅生両氏
は口を揃えて、バックロード用として良くできたユニット、と推奨していた。

・試聴会に行って改めて感じたのは音量の違いだ。試聴会での音量は過大ではないが、そ
れ相応の大きさであった。私の場合、鉄筋コンクリート造集合住宅の4畳半程度の狭い
洋間、近い距離で小音量、という条件でのリスニングだ。音量は、ある程度の大きさで
ないとスピーカー本来の力量が発揮されないものだ。どうしても箱庭的にこじんまりに
なってしまい、迫力や躍動感が減り、情報量も少なくなる。

 FE108-Sol+スーパースワンがわが家で力を出しきれていないのは明らかだが、この点
はいかんともしがたい。ただ、同じ小音量という条件下で、小口径フルレンジで高能率
のスワン型バックロードは、他の形式のスピーカーに比べてやはり優位と思うので、こ
れを使っている。

 知ったふうなことを書いているが、私のリスニングはそうした部屋、下記のような中
級の機器という制約下のものである。また上述のとおり、オリジナルのFE108Sもその後
の系列ユニットも、私は音を知らない。その点、ご承知おき願いたい。


(参考)わが家の機器(ヘッドフォンを音質の基準にしています。)

NAS:QNAP TS-119
サーバPC:PC Engines APU.1D4 + ligtmpd(64bit)
クライアントPC:Intel i7-3770S Windows機 + GMPC
USB-DAC・ヘッドフォンアンプ:Oppo HA-1
ヘッドフォン:ULTRASONE Edition9(バランス接続に改造)
       Sennheiser HD-650(同上)
プリメインアンプ:SONY TA-A1ES
スピーカー:スーパースワン D-101S

http://www.ces-dur.sakura.ne.jp/e_work/super_swan.html

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大山美樹音 スピーカー追求道 長岡鉄男 D-101Sスーパースワン
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1506d101s.html


D-101Sスーパースワン
長岡スピーカー人気No 1ー究極のスワン



基本データ

シナ合板+カット代金※1 30,325円
ユニット代金※2 (FE108EΣ)17,072円
その他必要コスト※3 5,000円
サイズ D-101sスーパースワン
縦1010mm×横370mm×奥行き360mm


長岡鉄男氏推奨ユニット FE108S
代替ユニット1 FE108EΣ
代替ユニット2 FE108ES
代替ユニット3 FE108ESU

製作難易度※4 4

参照図面1  長岡鉄男の最新スピーカークラフトB
参照図面2 長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術@
参照図面3 長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術C
参照図面4 FM FAN92年12号
参照図面5 長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術specialedition図面集編T

音道データ 長岡バックロードの音道データ

周波数特性

FE108S搭載のD-101sスーパースワン

D-101s+FE108S

FE108EΣ搭載のD-101sスーパースワン

D-101S+FE108EΣ

大山のコメント

 長岡師のスピーカーの中で最高傑作といわれるスピーカーがこれ。自作マニアならずともオーディオマニアであれば一度は聞いておかなければ一生後悔することになるだろう。現在は108Sが進化した108ESUを利用するマニアが多い。FE-108EΣを利用する場合はD101aを利用した方が良いと長岡師は述べられている。

※1合板代金は東急ハンズ新宿店の価格表を参考に必要合板代金(シナ合板)とカット代金を  足したものです。あくまで参考程度に考えてください(2006年10月現在)。

※2ユニット代金は長岡鉄男氏推奨ユニットを用いた場合の金額です。小泉無線での価格をネットで調べたものが参考となっております。値段の変動等の可能性のあるものですから参考程度に考えてください(2006年10月現在)。

※3その他コストとは主に、ターミナル・内部配線・ファストン端子・ネットワーク用コイル・コンデ ンサ、木工ボンド、オニメナット、木工道具などなどを合算して5000円としております。

※4製作難易度は5段階に分け、1が最も簡単で5が最も難しいとしています。スピーカーのサ イズ・構造の複雑さ・実際に大山が作った経験を基に書いた主観的なものです。
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1506d101s.html

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大山美樹音 スピーカー追求道 D-101Sスーパースワン 視聴編http://www.diyloudspeakers.jp/3000html/3020d101s/3021d101s.html


•初視聴
•翌日
•周波数特性の分析
•超長寿スピーカー―スワン
•視聴2週間後〜ただひたすらエージング
•スワンスピーカーの優位性検証
•スワンスピーカーの優位性検証2
•スワンスピーカーの優位性検証3
•スワンとソースの相性1
•視聴1ヶ月目のスワン〜中低域の改善
•FE-108EΣ装着のスーパースワン
•6NFE108ES搭載のスーパースワン
•6NFE108ESU搭載のスーパースワン
•FE108ES2の裸の特性 バックロードホーンはいかにして低域をかせぐのか
http://www.diyloudspeakers.jp/3000html/3020d101s/3021d101s.html

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大山美樹音 バックロードホーン 〜 スピーカーの最終理想形 〜
https://otokoubouz.com/z700/top.html


フルレンジ一発による全帯域再生。
音工房Zのバックロードホーンがオーディオファンの夢を叶えます。


ラインナップ


音工房Zのバックロードホーンキット・完成品は累計で3379セット(2018年9月現在)販売させていただきました。

Z1000-FE168NS


2019年の新作モデル。FOSTEXのSolシリーズの進化系NSモデルを初採用。

完成品

Z701-Modena(V3)


8センチフルレンジからは信じられない低音をだします。音工房ZのフルレンジNo1ロングセラーキット。
自作キット

音工房Zが追求するスピーカーの最終理想形
バックロードホーン


簡単に自己紹介させてください。音工房Zの安達真と申します。
以前にインターネットで大山美樹音(おおやまみきお)というペンネームを使っていたので、現在もそのまま使っています。

私はこの仕事を始める前まではオーディオは単なる趣味の1つでしかありませんでしたが、長岡鉄男先生の自作スピーカーとの出会いが私の人生を根底から変えてしまいました。

長岡先生のスピーカーはたくさん製作しましたが、最も感銘を受けたスピーカーがD101Sスーパースワンというバックロードホーン型スピーカーです。



ヘンテコな形状のスピーカーからでる音場感と定位感、そしてネットワークレスの鮮度の高さは市販のマルチウエイではあり得ないものだと感じました。長岡鉄男先生はお亡くなりになられてしまい実際に会うこともできませんでしたが、、、

私はこの長岡先生の意志を勝手に引き継ぎ自作スピーカーを研究するサイト「究極の自作スピーカー追求道」を初めたのが2004年、そして2009年から本格的にスピーカーやキットを販売する「音工房Z」をはじめさせていただきました。

幸い多くの方にご支持をいただき2018年2月時点で7000名を超えるユーザー様に弊社の商品を御利用いただき、コアなリピーター様に支えられ新作は発表と同時に大量のご注文をいただけるようになりました。




バックロードホーン型スピーカーとは


「バックロードホーンスピーカー(=バックローデッドホーンスピーカー)」という言葉を知らない方もいると思いますので、全く初めての方にも分かるように簡単に解説したいと思います。(ご存知の方は流して読んでいただけたらと思います)

まず、市販のマルチウエイ型スピーカーと比較すると分かりやすいと思いますのでイラストをあげてみます。1枚目は一般的なスピーカーで多くのメーカーが採用しているバスレフ型スピーカーの内部構造、2枚目がバックロードホーン型スピーカーの内部のイラストです。



スピーカーユニットは前からも後ろからも音が出ますが、スピーカーユニットの背面(ボックス側)から出た低音をどちらの形式も利用します。

バスレフ型エンクロージャーは低音の狭い帯域を持ち上げますが、バックロードホーン型エンクロージャーは低音から中低音のより広い帯域を大きく持ち上げることができます。

そのためアンプの能率を高くとることができない真空管アンプの時代には、単純に能率をかせぐ(=大きな音を出す)ためだけにバックロードホーンエンクロージャーは用いられてきました。真空管アンプからICのアンプに変わりアンプのパワーは飛躍的に大きくなりました。そのためスピーカーは振動板の重い低能率タイプをアンプの力でドライブして低音を出すスピーカーが主流になりました。



[画像1] FE208-Sol


[画像2] FE108EΣ


[画像1、2]バックロードホーン専用の軽量振動板、マグネットが強力なオーバーダンピングユニット(Σ、Super、Solなど)

バックロードホーン型スピーカーはその製造工程の複雑さと、設計の難しさから大手メーカーが作るバックロードホーンスピーカーはほとんどなくなってしまいましたが、フルレンジ1発のバックロードホーンスピーカーは、マルチウエイやバスレフにはない多くのメリットがあり、自作オーディオファンを中心に脈々と利用され続けています。

そのバックロードホーンスピーカーのメリットを紹介したいと思います。


バックロードホーンの6つの強み

1. 点音源に近いスピーカーになるため、音場感・定位感が良い


弊社で販売しているバックロードホーン型スピーカーはフルレンジ1発のスピーカーを使います。 バックロードホーン型エンクロージャーは低音を持ち上げる力が強いので、ウーファーを使わない前提の設計をします。

人間の耳に敏感な中域より上の帯域は全てフルレンジユニット1つから全ての音がでますので、点音源に近いスピーカーに必然的になります。

200〜300Hzあたりから下の低音だけはホーンを介してでますが、指向性の強い中域より上は全て1点からでますのでそれは音場感の良さ、定位感の良さにつながります。



一般的な2way、3way型スピーカーの場合は中域にクロスを置かざるを得ないので音がウーファーとツィーターの両方からでますが、それは定位の悪化につながります。

2. スピーカーユニットとアンプを直結してつなぐため、音の鮮度が高い


マルチウエイ型のスピーカーは帯域を分割するためにLCR(コイル、コンデンサー、抵抗)と呼ばれるデバイディングネットワークが必要になります。これらは全て抵抗成分ですので音の鮮度を下げます。

一方フルレンジスピーカーだけで構成されるバックロードホーンスピーカーは帯域の分割が必要ありませんので、スピーカーユニットとアンプを直結してつなぐ(スルー接続)ことができます。抵抗成分がないので、音の鮮度は高いままです。

マルチウエイ型スピーカーは各ユニットのレベル調整をデバイディングネットワークが行うことでベストな状態にもってゆきます。



フルレンジ1発のバックロードホーンの場合はフルレンジユニットの素の実力と、バックロードホーンエンクロージャーの箱の力の2点だけで音が決まります。ネットワークでの音量調整ができない分、高度のスピーカーユニットの選択眼と箱の設計についてノウハウが必要になります。

3. 高能率でスピーカーの鳴りっぷりが良い


アンプの出力が弱い真空管アンプが主流の時代はホーンにより能率を少しでもかせぐことができたためにバックロードホーンを利用することがありました。高能率というメリットはアンプの力が大きくなった現在でも生きています。能率の高いスピーカーは鳴りっぷりがよく、元気な音が楽しめます。

4. 小音量再生時でも解像度が高く、低音再生に強い


音工房Zのバックロードホーンは細かい音の再現に強い、低音量の再生に強いというメリットがあります。

FOSTEXのFEシリーズ限定販売ユニットはマグネットが強力で振動板がよく動くタイプのものを利用しますが小音量時の解像度が特に高いです。バックロードエンクロージャーの背圧の影響が少ないことも一因かと思います。

現在市販されている低能率型のマルチウエイスピーカーと比較するとその優位がよく分かります。小音量でも輪郭が「ぼやける」ことなく「鮮明」な音が楽しめます。

5. ホーンロードのかかった音特有の音離れの良さ


特にFOSTEXのオーバーダンピングユニットを使ったバックロードホーンの音は大口径のウーファーを使った低音と違って音離れが良いと言われています。これは振動板に重さのあるウーファーの音とホーンロードのかかった音の違いです。ドシンとくる低音なのにスピーカーにまとわりついた感じではなく音が前に前にでてきます。

6. バスレフ型スピーカーよりもローエンドを伸ばせる


ローエンド部分の量感については同一口径のスピーカーユニットを使った場合、バスレフより低い帯域まで再生することができます。箱やユニットにもよりますがバスレフのローエンドは急降下します。


徹底的に作り込んだ設計


音工房Zのバックロードホーンはこれまでに設計を繰り返してきた多くの経験、ユーザー様のお声、スピーカーユニットごとに徹底的な試作の作り込みによるテスト&エラーの繰り返しにより仕様を最終決定します。これは1台のバックロードホーンが出来上がるまでの代表的な工程を御紹介します。

1. ユニットのエージング・素性確認


2. 箱の方針を決定


過去に製作した箱にユニットを入れてどのような箱を作るか方針を決定。
市販品とのブラインドテスト比較を行います。


3. パーチクルボードやMDFで試作箱の作り込み


4. 開口部分のダクト調整、空気室の容積調整


5. 音道の微調整・ 無響室での測定


6. ベニヤの種類を変えての本試作・聴感により仕様を決定




バックロードホーンの欠点を克服するための方法


バックロードホーンのメリットを中心に書いてきましたが、「バックロードホーン」にデメリットはないのでしょうか?

バックロードホーンには実はメリットと同じくらいデメリットも存在します。音工房Zではこれまでの設計ノウハウや販売経験、設計段階で徹底的にテスト&エラーからデメリットを克服できるよう努力してきました。

バックロードホーンはユニット選定と箱の設計が全てです。
箱の内部構造によって全く違う音に変わってしまいます。

弊社の商品が多くのユーザー様にご支持いただけたのも長岡鉄男先生が築き上げてこられたバックロードホーンシステムに絶え間なく改善を行ってきたからだと自負しております。

1. 低域と中域のバランスの悪さを綿密な設計により調整


バックロードホーンのエンクロージャーの不満の第一は「適切な量感の低域がでないこと」「中域が膨らみすぎてしまうこと」です。音工房Zのバックロードホーンはこの課題に真正面から取り組んできました。

ホーンカーブの改善、最終開口部分の桟による絞込み、内部吸音材の調整等をスピーカーユニットごとに行い適切でバランスのよい低音をお楽しみいただけます。

2. 低域の遅れを箱の設計により回避


スピーカーユニットの前面からでる距離と、背面の迷路を通ってでる距離が違うので低音だけが遅れて聞こえるのではないか?というのはバックロードホーンエンクロージャーの欠点としてよく言われます。

しかし、軽量振動板のフルレンジの鋭い立ち上がりと、重量級のウーファーの遅い立ち上がりで比較すると、バックロードホーンが必ず低音が遅れて聞こえるということはありません。

バックロードホーン箱の設計で中域に大きなピークがあるとどうしても遅れ感として認識されてしまう場合はあります。ここは箱の設計で回避が可能です。

3. ボーボーというパイプ共鳴音への対策


スワンに代表される長岡鉄男先生のバックロードホーンの箱でも視聴環境によってこのパイプ共鳴音は気になる場合がありました。これは低音がこもりやすい環境で、大音量で利用される場合に特に気になるところです。

このパイプ共鳴音はバックロードホーンだから必ず起こるものではなく主に中域帯域の膨らみによって起こるもので箱の設計で量をうまく調整できると考えています。 ここは設計の最難関なところで、適当に作ると「スカスカ」もしくわ「ボーボー」のどちらかになりやすいところです。

この中域帯域はスピーカーにとっても必要なものなので単純にゼロにしてしまえばよいわけではないです。音工房Zのバックロードホーンはスピーカーのホーン開口部分の開き具合を調整する方法を取り入れてソースや試聴環境に左右されない設計を目指しています。

4. 難しい部屋やセッティングとの相性問題を解決


バックロードホーンの周波数特性はバスレフ・密閉型に比べるとフラットにならずに特定の帯域に凸凹がでてしまうのは避けられません。そのためセッテイング位置の影響で低音のある帯域が大きく膨らんで聞こえたり、ある帯域は量感が非常に少なく聞こえてしまうことがあります。

これはスピーカーのセッティング位置を変えたり、リスナーの位置を変えたりする必要がありノウハウが多少必要になります。音工房Zのスピーカーをご購入いただいたユーザー様にはメールでご質問を私にぶつけていただければ、問題が解決されるまでお手伝いさせていただきます。


自作キット初心者の方も安心のサポート


バックロードホーンは製作が難しくて大変というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、弊社のバックロードホーンキットは全て初心者の方でも簡単に製作できるように様々なサポートご用意し、初めて製作される方を力強くバックアップします。

高精度のベニヤカット


ベニヤのカット精度が良いと、初心者の方でも簡単に綺麗にスピーカーを組み立てることができます。

音工房Zでは自社工場で高精度のベニヤカットをNCマシン等を駆使して正確な検品のもと出荷しております。


分かりやすい取扱説明書


スピーカーの組み立てに必要な要点をおさえた解説をした紙の取扱説明書を同封しています。

取扱説明書は紛失した場合でも弊社のサポートページからダウンロードできます。

組み立ての詳細を書いたPDFレポート


取説に書ききれない細かい作り方のコツなどを解説しています。

商品発送時にお送りするメールに書きますパスワード付きの「購入者様特典ページ」からご覧いただけます。


動画セミナー


スピーカー製作時に問題になるところを短い動画にまとめております。

商品発送時にお送りするメールに書きますパスワード付きの「購入者様特典ページ」からご覧いただけます。

同時購入による割引動画やクランプ


スピーカー製作に欠かせない自作式のクランプを弊社のキットとの同時購入に限り格安で販売しています。

また製品並みの仕上げを目指したい方のために、突板貼りや塗装の有料動画セミナーを割引価格にて販売いたしております。


ユーザー様の声

たくさんのレビューを頂戴したなかのほんの一部を御紹介させていただきます。



“ バックロードホーンは初めてでしたが、もう他のタイプには戻れないのでは・・・・そんな感じですね。”
ご利用者様 藤井 徹 様
ご利用者機種 Z700-FE108EΣ

完成までには毎日少しずつ時間をかけ20日間ほどかかりました。
でもその期間はひさしぶりにとても楽しい日々を過ごさせてもらうことが出来ました。

購入前は、「組み立てするのにハタガネは持っていないし、電動工具も持っていないのできっとうまくいかないだろな。」と思い購入を躊躇していたのですが、大山様からのメルマガ、商品紹介ページを読むにつれ欲しい気持ちがマックスになり「ポチ」っと購入してしまいました。



“市販品の10万超えのスピーカーと比べてもいい勝負をする、ものによっては超えているとさえ思えます。 ”
ご利用者様 マイト 様
ご利用者機種 Z701-ModenaBHBSmini(V1)

※スピーカーユニットは弊社のアドバイスによりお客様が置換されております。

Z701BHBSのエージングがほぼ終わりましたので、レビューしたいと思います。 音源は、プレーヤーがSONYのHAP-Z1ES、アンプがOctaveの真空管プリメインV70SEです。

まず、2つの点で驚きました。恐ろしいくらい正確な板材カットのおかげで実に組みやすかったです。組む時間が短くてすみましたので、一気に突き板も張ってしまいました。ローズの突き板を張り、つや消しウレタンニスにて塗装しました。突き板張りセミナーも大変有効で、初めての体験でしたが、そこそこ上手く貼れました。

このカットならば、初心者の方でも誰でも組めると思います。



“ 低域はバックロードホーンの威力を思い知らされました。”
ご利用者様 堀 暢雄 様
ご利用者機種 Z701-ModenaBHBSmini


小生55歳になる自作初心者です。製作前は多少の不安もありましたが、何度も工程を確認しながら、土日でコツコツと1か月かけて製作しました。

出来ばえにも満足し、こんなに夢中に取り組んだのは何十年ぶりかと、楽しい時間を過ごしました。さて肝心の音質ですが、とにかくびっくりです。一言で言えば音が生々しいのです。クラシック、ジャズを中心に幅広く聴きますが、まず驚いたのはホールのライブな音空間を見事に再現することです。



“ 10cm一発でこれ程までに低音が出るとは思っていませんでした。もちろん、中高音も十分です。
ご利用者様 今立 宏之 様
ご利用者機種 Z700-FE108EΣ


購入してから約半年とやや遅くなりましたが、感想です。

Z-700-FE108EΣを購入して大満足です。10cm一発でこれ程までに低音が出るとは思っていませんでした。もちろん、中高音も十分です。洋楽POPS女性ヴォーカルが好みなのですが、このスピーカーだとクラシックが聴きたくなります。


“ 鬼です・恐ろしいバランスで製造されています。 まさにZマジックです。”
ご利用者様 林 康樹 様
ご利用者機種 Z1000-FE103Sol

段ボールが2重に梱包され非常に丁重に扱われていました。
[製作・塗装] 高級家具の様に美しい出来映えで、インテリアとしても気を遣われているのだなと思いました。

[音の印象] 泣かせてくれます。(本当に涙が流れています)音がピュアーでスピードが速い。低音はしっかりと出ています。高音はここまで一発で出るかと思わせる程、きらめいています。

「目隠しをされて3WAYスピーカーでござい」と言われても分かりません。でも、ピュアーさは、隠しようがありません。鬼です・恐ろしいバランスで製造されています。まさにZマジックです。


“ これほど、世にある優秀なスピーカーですら難しい、すごい音が小さなスピーカーから生まれることを感動しています。”
ご利用者様 TG 様
ご利用者機種 Z1000-FE108Sol

昨日は、大変お世話になりました。
試聴会では、Z1000-FE108Solの素晴らしい音響効果を体験させていただきました。

これほど、世にある優秀なスピーカーですら難しい、すごい音が小さなスピーカーから生まれることを感動しています。
スワン、B&Wそれぞれに良さと弱さがあることもよくわかりました。



“ この試聴会のレビューは提出していませんが、正直言ってビックリして書けなかったです。”
ご利用者様 竹井 裕二 様
ご利用者機種 Z700-FE108Sol

40年間スピーカーを自作してきた者です。長岡式FE103バックロードホーンが好きで、これまでいくつも製作してきたものの、ガラクタがどんどん積み上げられて居住空間が破綻する毎に作品は処分されました。

2002年にFE16**Σ(もうなんだったかわからない)のバックロードホーンにしてから、もう新たに製作することもなくなり落ち着いていたのですが、いつか10cmに回帰したいと想っていました。


ラインナップ


Z1000-FE168NS


2019年の新作モデル。FOSTEXのSolシリーズの進化系NSモデルを初採用。

完成品


Z701-Modena(V3)


8センチフルレンジからは信じられない低音をだします。音工房ZのフルレンジNo1ロングセラーキット。
自作キット

「ハイエンドの音を追求するスピーカー専門工房」
音工房Z


音工房Zはこだわりのスピーカー職人大山美樹音(本名:安達 真)が設計・製造・販売をてがけているオリジナルオーディオブランドです。
音工房Zの製品は自社工場で職人が一台づつ手作りで仕上げています。

弊社がスピーカー作りの指針とする評論家 長岡鉄男先生には次のような想いがありました。

何百万円もするハイエンドスピーカーの1/10位のコストで同等の自作スピーカーを作る。

「ハイエンドの音を追求するスピーカー専門工房」 という理念には、そんなコストパフォーマンスが極めて高いスピーカーを商品として提供し、お客様のオーディオライフをより良いものにしたいという夢を込めております。
https://otokoubouz.com/z700/top.html

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オーディオ解体新書 D-101S スーパースワン
http://kameson.net/audio/d-101sc.htm

言うまでもない、長岡氏のナンバーワンスピーカー(家庭用としては)の、スーパースワンです。ユニットの入手が困難になっているので、なかなか作れませんでした。

木材はMDFでカット済みのものを、オークションで購入。

早速 サクサクとパーツごとに組み上げます。
ハタガネは、使い方が難しい(抑えるときにズレル〜抑えている間にもずれる)ので、ココ一発というときはステンレスビスを併用しました。接着剤は、良く使用される木工用の白いヤツで合計1キロ使用しました。

長いハタガネが無かったので、まず外枠を作ってから、その後内部に仕切り板を設置するという工程にしました。

この時点で、思ったより大きいな〜という印象です。

接着剤が半乾きになってから、ビスを打ち込みます。


続いてヘッドの取り付けです。
ヘッドの裏板は、まだこの時点では取り付けません。


オリジナルの補強材の取り付け


四方の板と天板を接合しつつ、音道が理想カーブに近づけるような・・・気持ちで!!

あくまで<気持ち>です。天板との接合面積は2倍になっているので、強度差は出るかと。


ここもビス固定+接着材ですね。


最終工程です。
吸音材は、第一ターンに少しグラスウールを入れました。
もう少し多くても良いと思います。


スピーカーターミナルは、ヤフオク購入の製品。
良いのかどうかだか判らない。


モンスターケーブルを加工して・・・・


ユニットを取り付け!
この時点で、空気室の裏板を取り付けます。


ユニットは、6N-108ESです。
ただし振動板はオリジナルではなく、
センターキャップとの接着に、備長炭(?)含有の接着剤を使用した、
最新の108用の振動板になっています。

紙臭いサウンドを解決したとかいう噂です。


試聴です!!

スーパースワンの下には、御影石のプレートを設置。
上には、鉛インゴットを乗せます。

前側の飾り板は塗装後に取り付けます。中空部分にはまだ何も充填していません。


軸上1メートル;基本的にハイ上がり
特に2-4KHZの盛り上がりは酷くないか??
この帯域が持ち上がっていると、明るく、明瞭で、歯切れの良いサウンドとして
感じられるだろうが・・・・。


3メートル;カマボコ型のF特性。

低域はしっかり再生できているのは100HZまで。
コレを見る限り、スーパースワンの正直な再生帯域は100HZ-15KHZですね。


ちょっと小細工。

100HZの低域の音圧が少し上がりました。
これは聴いていても効果がわかります。


後部のホーンにマイクを突っ込むと、こんな感じ。
低域が100HZまでというのは、サイズから来る限界みたいですね。

中低音に独特に雰囲気があり、それが音場感に繋がっています。
しかし、少なからず、板の共振によって、創生される音もあるようで、私的にはその音がプラスの方向に作用しています。

低域は量感はありますが、それはあくまで200-400HZ程度の範囲の話。

でも、独特の雰囲気を持ったスピーカーですね。

詳しいインプレッションは、こちらを参照のこと。


アンプはパイオニアのA-828、CDPはSONYのCDP-555ESJとCDP-555ESAで聴いてみました。
この組み合わだと、ちょっと音が硬いかな〜。
A-838は強力な電源で、低域の制動力の強いハズですが、ティンパニーの音とかは悲惨ですねえ。
酷いもんです。聴くに耐えません。アコースティックギターとかも、ボンボン音が響く感じで良くないです。

女性ボーカルのポピュラーミュージックとか、チェロのソロ演奏には合っていますが、
少し共鳴音が誇張された感じになります。

スワンというのは特別なスピーカーで、他のスピーカーでは代わりにはならないと思いますが、
スワンも他のスピーカーの代わりにはならないような気がします。
http://kameson.net/audio/d-101sc.htm

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スーパースワンのユニット交換
http://naturephoto.kachoufuugetu.net/manager/audio/super_swan/super_swan.htm


 2001年12月末日、スーパースワンのスピーカー(以下SP)ユニット交換をしました。
スーパースワンは、長岡鉄男氏設計の自作SPで、SPユニットはFOSTEX(フォステクス)の限定販売品。12月4日からユニットのFE-108ES2が限定発売されると聞き、飛びつきました。この限定販売は2001年の2回目で、1回目は情報を聞き漏らしました。(^_^ゞ


○長岡鉄男氏設計 スーパースワン

←SPユニットは10cmフルレンジ一発で、中高音は主に前面から放射され、低音はSPユニット裏側から下の首の部分を下って、胴の部分へ入り、胴の内部で何度も上下に折り返されて、胴の背面下部から放出されます。

こういう型式を「バックロードホーン」(BH)と言うのですが、長岡鉄男氏は長年「音が悪い」とされてきたBHに独自の設計を取り入れ(本人談では「設計が悪いから音が悪い」との事)、高音質SPにしています。

なぜこんなややこしい事をして低音を(BH)で出すかと言うと、低音、中音、高音、専用のSPユニットをずらりと並べるよりは、ユニット一発(場合によっては+トゥイーター)の方が音がいいからなんですね。
(書き始めるとキリがないので、詳細省略)

今回は上の「←」で指した部分のSPユニットを交換。
写真の旧ユニットはもう7〜8年は使っていて、『新しいのが欲しいなぁ〜』と、思っていたところだったんです。

私のスーパースワン、組み立てに釘を一本たりとも使っていないんです。全部木工用ボンドで接着しただけ。釘は使わない方がいいようですよ。組み立てに時間がかかりますけどね。


○現行ユニット取り外し

現行ユニットは、6N−FE108S。
6Nは、銅純度99.9999%の銅線使用という意味。

SPユニットへのリード線は半田付け。
反対側はSPターミナルへ。

ターミナル付けした穴は、木工用ボンドで穴埋め


で、赤い2つの印は何かと言うと・・・

○買ってから分かった仕様変更(T-T)

SPコードを取り付ける位置、Sではユニット下から2本なんですが、ES2はサイドから1本ずつで、そのままでは取り付けられない・・・(T-T)

で、上の写真の赤い部分、コードを通すために削らなければならなくなってしまいました。(面倒くさい・・・)

○ユニット比較(左:ES2、右:6N−S)


○ついでに(左:ES2、右:ただのS)
見た目は同じですが。


 デカイですね、ES2のマグネット。新素材マグネットでそれがダブルですから、駆動力は相当強力そう。6N−SとSは何の変哲もないコーンですが、ES2は分割共振を抑えるリブ、高音域のコントロールをしていると思われる、センターキャップになっています。
また、エッジは割と複雑な形状のタンジェンシャルエッジで、これも分割共振対策でしょう。見ての通り、SPコードの取り付け位置が違います・・・。


○ザグリました

下のくぼみがS、6N−SのSPコード取り付け位置。

左右ちょっと斜めに削れているところが
ES2のSPコード取り付け位置。

FOSTEXの指定よりも必要最小限に小さく加工。(あんまり意味無いけど)

内部の下に「音道」が見えます。


○これで削りました

本体を作ったときに使ったヤスリ。
写真に写っている方は目の粗い方。
細かい方でも常識から見るとすごく粗いです。

よー削れる・・・。


☆取り付け前、取り付け後

見た目はかなりリフレッシュ。
ネジ穴がES2は4個余っていますが、ヘッドにあまり穴を開けたくないので、ネジ4本で取り付け。まぁ、とくに問題はないでしょう。

○早速試聴

第一声(?)はとにかくひどい音。
中域に妙なクセがあり、低音がボンついて、高音が神経質。
『こりゃ、まずったか』と思いましたが、最初からいい音が出るワケはないので、ボチボチと箱(エンクロージャー)に慣れていくでしょう。

1時間ほど鳴らしたところでは、中低域の張りと中域の解像度の高さはなかなかのもの。ボイスコイルやエッジの慣らしが終わると、音の角は取れると踏んでいます。
中低域のクセと低域のボンつき、これが一番心配・・・。
それにしても、スーパースワンはすごいスピーカーです。

○一週間後、本格テスト

鳴らし始めはそれはもうひどい音だったんですが、だんだんユニットがこなれて、箱(エンクロージャー)に馴染んできたようです。そこで本格テスト。


○☆試聴ディスク

LaSpagnaBIS-163
FUUIN-FueImprovisation(風韻−笛 即興演奏) CBS/SONY 32DG49
輪廻交響楽/芸能山城組 ビクター VDR-1200
IMPACT 日本オーディオ協会 GES-9080

LaSpagnaは、試聴ディスクの定番なんですが、ES2ではより音像定位が明快になって、ギターの一弦一弦や、タンバリンの鈴が見えてくるよう。

一番驚いたのが風韻。
これまではバスマリンバの音像が膨らみ、多重録音部分で音が濁っていたものが、きれいに分離分解され、音像も締まって音程明確。(部屋のそこかしこからビビリ音が・・・)
途中で入ってくる篠笛は、息を吹き込む場所がまるで見えるかのようなリアルさ。
どう聴いても目前で演奏しているとしか思えない!
三十弦箏もリアルで、低音部のアタックは音の塊が飛んでくる感じ。能管の音の鋭さはこれまでに聴けなかったもの。このディスクの本当の良さが初めて発揮されたような気がしますね。

芸能山城組の場合は、やはり中高域の定位の明快さと、低音の締まりが印象的。
「ボワン」としたところが無く、余分な音が出ていない感じですね。人間の声の移動もリアルすぎて気持ちが悪い。「さらばたけんうだぎゃでぃ・・・」ああ、気持ち悪ぅ。

IMPACTには色々な音が録音されていて、ガラス粉砕音は高音のトランジェントチェック、雷鳴は空間表現、全域のトランジェント。自動車のエンジン音も入っています。こういうパルシブなソースにも余裕で対応できているのか、音像は引き締まって明快、本当にリアルな音です。


FE−108ES2、交換は大成功だったようですね。v(^-^)
これまでのユニットだと、箱内部の抵抗にユニットが負けて、特定の周波数で(主に低音)共鳴が大きくなることがありましたが、ES2ではかなり抑えられています。
まだ鳴らし込みが足りないので、中高音域にキャラクターを感じますが、いずれそれも解消されていくことでしょう。
(2001.12)
http://naturephoto.kachoufuugetu.net/manager/audio/super_swan/super_swan.htm

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スピーカー工作 (^.^) 本当に安い? (^.^)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/yasui.html


安いと思う人にとっては安いし、高いと思う人にとっては高い!!
ずばり! 価値観の問題です (^o^)b

1.何を我慢するかが問題!

メーカー製の高価なスピーカーを買えば、音が良くてかっこいいのは当たり前ですよねぇ (^o^)b  要するに

・ いい音をとるか?
・ 安いスピーカーをとるか?
・ 見た目(かっこよさ)をとるか?

自作スピーカーを安いと思うかどぉかは、これで決まります (^_^) 全部を望む人は、頑張って高価なスピーカーを買いましょう (^_^;) でも「見た目はいいやっ! メーカー製の音は好きじゃない」って人にとっては、自作によるスピーカーがピッタリです (^^♪ 工作が好きなら、「もぉ最高!」

例えば 「初めてスワンを聴いた人が、大切にしていた高級スピーカーを投げ出して自分でもスワンを作った」 なんて話がたくさんあります。私の友達にも、私のスワンaやD−55を聴いてスピーカー工作に 目覚めた人が何人もいます。この人達はみんないい音(メーカー製では味わえない音と言うべきかな)を選んだってことですね!

・ 「コブラ」を作ったN氏
・ 「スワンa」を作ったN氏
   確かFE208Sを買ってたけど、D−55も作ったのかなぁ?
・ 「スーパースワン」を作ったM氏
・ 自分で共鳴管を設計したU氏
・ 「スーパースワン」を作ったY氏
・ フォステクス推奨のダブルバスレフを作ったK氏

みんなメーカー製を捨ててまで、自作しちゃいました (^o^) みんなのスピーカーは元気で鳴ってるのかなぁ (^_^)?

スワンは確かに凄いスピーカーです。あの音質と音場感は決して市販品で味わえるものではありません。 しかし、世の中、あの奇妙な形に耐えられる人がどれだけいるでしょうか? D−55のように四角いスピーカーなら、塗装技術やホーンの開口にネットを用いるなどすることで美しく仕上げることはできますが、中途半端な工作技術では無理で、家具職人並みの技術が必要です。

右の写真は、現在の私のリファレンスであるスーパーフラミンゴです。 スワンをご存じない方は、このフラミンゴがもぉ少し太った形を連想してもらえば、スワンになります。 さて、これがフラミンゴに見える人がどれだけいるでしょうか? 限りなく焼却炉に近い形と思いませんか?長岡教の信者は、この形を美しいと思っているんですけどね・・・ 普通の感覚なら、みっともなくて 部屋に置くことをためらってしまいますよねぇ(^_^;)

だらだら書いてしまいましたが、何が言いたいのかというと・・・

・ この写真を見ても抵抗がない
・ スピーカーに何十万円も掛けたくない
・ 5〜10万程度のスピーカーの音に納得できない

この条件に合う人は、絶対に自作をオススメします (^_^)b
スーパーフラミンゴ


2.いくら位かかるの?

では実際にどのくらいのお金が必要になるのか、例を示しておきます。 ユニットやターミタルは定価ですので、実際はもぉ少し安く入手できます。板はシナ合板の価格ですが、見た目を全く気にしない方は、ラワン合板が約半額で入手できます。 カット料金は当然自分でカットすれば無料ですが、素人にはまず不可能ですので、東急ハンズやホームセンター等のカットサービスを利用して下さい。店によって価格が違いますから、高い目の価格を示しておきます。 ターミナルは一律で示しておきますが、300円くらいからあります。 この他に仕上げをしたい方は、塗料代等がかかります。
どぉです? 高いと思いますか? (^_^)


BS−69「ボトル」 (長岡先生小型バスレフの代表作)

ユニット FOSTEX FF125K 4200円×2
ターミナル 直出しのため、なし 0円
15mm厚シナ合板 900mm×900mm 3500円

カット料金 約1500円
その他 ボンド・ケーブル等 約1000円
合計 約14500円


D−83「フラミンゴ」 (私の「フラミンゴ大改造」のページを参照してください)

ユニット FOSTEX FE83E 2980円×2
ターミナル FOSTEX T−150 2000円×2
15mm厚シナ合板 サブロク 6500円×2

カット料金 約8000円
その他 ボンド・ケーブル等 約1000円
合計 約32000円


F−90「河童」 (私の「河童」のページを参照してください)

ユニット FOSTEX FE107E 4100円×2
ターミナル FOSTEX T−150 2000円×2
15mm厚シナ合板 サブロク 6500円

カット料金 約5000円
その他 ボンド・ケーブル等 約1000円
合計 約25000円


D−100 (12cmフルレンジによる、トールボーイのフロア型のバックロードホーン)

ユニット FOSTEX FF125K 4200円×2
ターミナル FOSTEX T−150 2000円×2
15mm厚シナ合板 サブロク 6500円×2.5

カット料金 約6000円
その他 ボンド・ケーブル等 約1000円
合計 約39000円


F−63 (前後にフルレンジを取り付けたダクト兼用スタンド一体型バスレフ)今私が一番聴きたいスピーカー!

ユニット FOSTEX FE103E 3800円×4
ターミナル FOSTEX T−150 2000円×2
15mm厚シナ合板 サブロク 6500円×1

カット料金 約6000円
その他 ボンド・ケーブル等 約1000円
合計 約33000円
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tsucchiy/yasui.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
1. 中川隆[-10899] koaQ7Jey 2019年10月14日 03:53:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1941]

大山美樹音 スピーカー追求道 長岡鉄男の人気機種15トップ
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1501ninkinagaokasp.html


長岡鉄男の残したもの

  このコーナーは長岡鉄男先生のスピーカーを研究するために、多くのマニアがこれまで作ってきた長岡鉄男先生のスピーカー15機種をピックアップし、大山が実際に製作したもののデータを公開するのが目的です。

 全15機種を作り終えるまでまだコンテンツの全ては完成しませんが、現在半分ほどの機種を作り終え細かなデータを載せております。なおここで作ったものに関しては「長岡SP視聴編」でさらなる音の改良・追求を行っておりますのであわせてご覧ください。


 --注意点--

1.極力客観的な情報を目指すが、全ては大山美樹音個人の主観によってかかれたものであります。

2.合板代金は合板代+カット代金です。シナ合板は15mm厚と21mm厚のサブロク合板をそれぞれ1枚7140円/9996円(東急ハンズ新宿店で2006年10月1日現在)で計算しております。

3.ユニットは小泉無線での価格をネットで調べたものが参考となっております。これも値段の 変動等の可能性のあるものですから参考程度に考えてください(2006年10月現在)。

4.製作難易度は5段階に分け、1が最も簡単で5が最も難しいとしています。スピーカーのサイズ・構造の複雑さ・実際に大山が作った経験を基に書いた主観的なものです。

難易度1 一度もスピーカー工作をしたことのない人向き。
難易度2 木工工作好きであれば大丈夫。
難易度3 初めての自作スピーカーにはけっこう難しい。
難易度4 端金などの工具がそろってないとつらい。
難易度5 木工技術・人手・道具類・スペースが要求される。

人気機種一覧

名前 サイズ(縦×横×奥行き) 製作に必要なコスト エンクロージーの形式 ユニット口径

1 D-83
フラミンゴ  960×290×243 30,253円 BH 8センチ

2 D-88
Sフラミンゴ
980×290×250 42,667円 BH 8センチ

3 D-101S
Sスワン 1010×370×360 50,237円 BH 10センチ

4 D-10
バッキー 580×180×370 21,340円
BH 10センチ

5 D-100 900×210×400 27,411円
BH 12センチ

6 D-111
エスカルゴM 550×470×180 21,961円 BH 12センチ

7 D-37 1000×300×450 72,783円 BH 16センチ

8 D-55  931×444×540 121,839円 BH 20センチ

9 D-58 1042×444×553 167,981円 BH 20センチ

10 BS-8 175×130×145 8,782円 バスレフ 8センチ

11 BS-10 260×170×180 12,708円 バスレフ 10センチ

12 SS-66
モアイ 1000×250×370 132,810円 バスレフ 16センチ

13 SW-168 570×250×360 41,429円 バスレフ 16センチ

14 F-2000
ネッシーJr 2070×230×300 70,318円 共鳴管 16センチ

15 MX−1 270×400×190 22,484円 バスレフ 10センチ

 次のページにはunit口径・コスト・サイズ・エンクロ形式の分類による一覧表をまとめました。
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1501ninkinagaokasp.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c1

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
2. 中川隆[-10898] koaQ7Jey 2019年10月14日 03:59:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1942]

mixiユーザー(id5343821)の日記 2017年06月19日

寺町電気街で昔、一時期だけ、スワンの商品版(京都人さんのところにあるやつ)やハーベスが置いてある個人の店があった。

スワンよりハーベスのほうがずっとよい音だった。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1961064625?org_id=1960821625


▲△▽▼


Harbeth Compact 7ES-3 [ペア]
登録日:2011年 1月25日
最安価格(税込): \387,399
https://kakaku.com/item/K0000221461/


ハーベスで初代 HLコンパクト唯一つだけ人気が出た理由
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/687.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c2

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
3. 中川隆[-10897] koaQ7Jey 2019年10月14日 04:26:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1943]

2013.06.23
長岡鉄男ってそんなに偉いの?
http://secondbest.hatenablog.com/entry/2013/06/23/212115

iPod世代の私には、なかなか理解できないのだけど、
長岡鉄男という人は、いまだに一部のオーディオマニアに絶大な人気を誇っている。

長岡鉄男のオーディオ哲学を熱烈に支持する、いわゆる「長岡教」の信者も根強い。
相田翔子の親衛隊は消滅してしまったというのに、まったく長岡教の影響力恐るべし、である。*1

なぜ長岡鉄男の人気は途絶えないのか?
なぜオーディオ界隈で神格化されるのか?

その答えはつぎの3つにあると思う。

自作スピーカーへの特化

長岡鉄男といえば「自作スピーカー」。
レコードからCDになろうが、iPodになろうが、スピーカーの技術は陳腐化しない。

そもそもオーディオレビューは、ジャーナリズムとしての価値しかない。
ひたらくいえば、消耗品でありナマモノなのだ。
新しい製品がでたら、旧世代の製品には誰も見向きをしなくなる。
同様に、古い製品を事細かにレビューしたところで、消費者は興味を示さない。

スピーカーだけは別格。
しかも自作スピーカーならメーカー製品のように廃盤の憂き目にあうこともない。
かたや、タンノイのオートグラフを賞賛した五味康祐の名前を耳にすることは少ない。


メーカーにこびず、軽妙な語り口

辛口コメントとユーモアある文体も長岡鉄男氏の特徴。
文芸批評と違い、オーディオレビューで堅苦しい文体はウケが悪い。
その点、コント作家出身の長岡鉄男氏が人気になるのは想像にたやすい。

オーディオ業界が縮小し、大手某社の悪口を書くと仕事がもらえない、
そんな袋小路に追い込まれた現在と違い、当時は各メーカー百花撩乱。
オーディオ評論家の”センセー”はひっぱりだこ。多少の辛口はご愛嬌だっただろう。


オーディオ・サークル「ミューズの方舟」

現在の活動している「ミューズの方舟」は、長岡鉄男氏が発起人らしい。
もともとはメーカー主催セミナーが打ち切りになったのがきっかけだというが、
同好の志のつながりを思いやる長岡鉄男氏の人となりがうかがえるエピソードだ。

マーケティング理論っぽくいえば、
コミュニティを提供したことでディープな「ファン」をつくることに成功し、
他のオーディオ評論家とは一線を画す「長岡鉄男」というブランドの神格化を決定付けたのかもしれない。


まとめ

1.自作スピーカー
2.辛口&ユーモアのある文体
3.「ミューズの方舟」の主催

この3つの要因を考えると、長岡鉄男の人気が根強いのにも合点がゆく。

では、カリスマ 長岡鉄男氏がオーディオ業界に及ぼした影響はなにか?
次回はその功罪を考えてみたい。


*1:アイドルは次から次に若くてカワイイ子がデビューするのに対して、「オーディオ評論家」は時代背景の影響が強い職業なので「長岡の後に長岡なし」という状況なんだと思う。
http://secondbest.hatenablog.com/entry/2013/06/23/212115

長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 基礎編 SpecialEdition 1
音楽之友社
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4276240514/akb2011-22/ref=nosim/


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c3

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
4. 中川隆[-10896] koaQ7Jey 2019年10月14日 04:37:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1944]

長岡教
https://shangkato.exblog.jp/5568159/
  

私は長岡教徒である。
上は教祖様の写真である。
なにも知らない人に言ったら白い顔されるが、言わずと知れた、故長岡鉄男氏とその代表作スワンである。

例に漏れず私も長岡鉄男に感化された一人である。
彼の独特の表現、オーバーな表現に良くも悪くも影響された。
A級外版、機器への重量信仰、鉛を載せたり、合板のラックを作ったり、ベストバイ推薦機器の購入などなど。

長岡鉄男に対してはオーディオ界では賛否両論ある。
否定派は、音を聴いていて音楽を聴いていないとか良くいわれる。
一面それも真実だろう。波の音だとか、鐘の音だとか、はたまた自衛隊の演習音まで。
なかには長岡鉄男は本当は耳が悪かったという人もいる。
真偽はともかくとして、好き嫌いがあるのはたしか。

ただし彼の文章にひきつけるものがあったのは事実。
オーディオ以外が話題のコラムにも面白い文章は多々あった。
FOSTEXビイキのところはあるが、概ね公平な評価をしていたのも事実。
亡くなる数年前はアキュやLuxなど高級機器を使い、言っていることとやっていることが違うのではという人もいたが、それくらいは、もう当時老後だったのだし、それでも海外の数千万もするものを使っていたわけでもないのだから、いうのもおこがましいが許してやりたい。

インターネットが普及して、傲慢なコメントをしている唯我独尊の方を多数お見受けするが、実際にお会いして、この方ほどえらそうにしていない人はいなかった。普通先生、先生とおだて上げられている方々は、鼻持ちならない方が多いが、ここまで有名になったのにも係らず、初対面の一ファンを自宅に招きあげてくれる方は、そうはいない。

死して多くのものを残していかれた方だが、わけ隔てなく、人に接する態度だけは学びたい。

日本に帰ったら、長岡SPをもう一度作ってみよう。
https://shangkato.exblog.jp/5568159/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c4

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
5. 中川隆[-10895] koaQ7Jey 2019年10月14日 04:40:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1945]

長岡教の御本尊 ・・・Lo−D HMA−9500
2008/2/27(水) 午前 1:33  オーディオ☆千一夜
https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/19972.html


イメージ 1
イメージ 2


ローディ HMA−9500(パワーアンプ)
1976年発売 定価:270,000円


もはやアンプ界の伝説と化している、MOS−FETを世界で最初に採用したオーディオ用アンプが
このローディ HMA−9500である。

小生が始めて手にしたセパレートアンプ(パワーアンプ)である。

小生が入手したのは、HMA−9500が発売されてから10年後の1986年である。
当時、ケンウッドのプリメイアンプKA−1100SDから、セパレートアンプへステップアップするに当たり、
いろいろ検討した結果、選択したのがHMA−9500(プリアンプはヤマハC−2を選択)であった。

HMA−9500が発売されてから30年以上たつ現在も、なお根強い人気をほこるのは、
やはり、オーディオ評論家の故・長岡鉄男氏が20年以上にもわたって愛用したことが大きいのは
言うまでも無い。

小生も、当時は多分にもれず「長岡教」信者であった。
わかる人はわかると思うが、当時小生のオーディオ機器の上は、いたるところ鉛板だらけだった(笑)。
よくFMfanなどの長岡鉄男氏の記事を読み漁ったものである。

長岡鉄男氏の歯に衣を着せない評論、オーディオ機器の金額の高低、メーカーの大小にかかわらず
ズバッと一刀両断に切り捨てる気概、またその切り口の鋭さに、小生大変魅かれたものである。
また、オーディオに限らず、政治経済など時事ネタや社会的コラムなども幅広い知識を背景に
実に魅力的な文章を書かれる方であった。

現在では、長岡鉄男氏のように確固たる主張を持ったオーディオ評論をする評論家が見受けられないのは
寂しい限りである。

「長岡教」の御本尊といえば、まず思い浮かぶのが、
スワンやD−55に代表されるオリジナルのバックロードホーン・スピーカー群、
プリアンプの名機デンオンPRA−2000、そしてこのHMA−9500であろう(あと鉛ね!)。
さしずめ長岡教の本殿は「方舟」か。

当時、小生使用のプリアンプのC−2は、正相と逆相の2種のプリアウト(だったと思う)があり
スピーカーの接続の仕方で、ステレオパワーアンプをモノラルパワーとして使用することができた。
そこで、まず秋葉原のラオックス・オーディオ館(今はない)で1台、相前後して銀座数寄屋橋のハンターで1台、
計2台を購入、モノ使用として愛用した。

その音色は、決して力で押してくるアンプでなはく、
長岡鉄男氏の風体のように、スリムだが繊細、そしてなによりスピード感溢れる鋭い切れ味が特徴であった。
完全なオーバーホールを施せば、現在でも第一級のアンプであることは疑いない。

HMA−9500×2台は、その後、会社のオーディオ仲間に2台6万円(安い!)で譲った記憶がある。
今頃、あのHMA−9500はどうしているのだろうか・・・

現在、小生のシステムにMOS−FET素子を使用したアンプはないが、
機会があればもう一度MOSアンプを使用してみたいものである。


☆ローディ HMA−9500(×2台)
 1986年、「ラオックス・オーディオ館」、および「銀座数寄屋橋ハンター」にて入手。
 1990年、オーディオ仲間のもとへ嫁ぐ。

この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/namechan999/3018605.html

https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/19972.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c5

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
6. 中川隆[-10894] koaQ7Jey 2019年10月14日 04:52:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1946]

ID非公開さん 2018/10/28

よくオーディオマニアがスーパースワンというベニア板で作られた奇っ怪なスピーカーを使っていますよね。あのスピーカーは音がいいのですか?どんな、音が出ますか?

スーパースワンの間に座ってニアフィールドリスニングをすればなんか良さそうな感じがしたので。


アンサー


たけちゃんさん 2018/10/28 23:44:51

聴いたことが無いので、偉そうなことは言えませんが、普通の2ウェイや3ウェイ等と違い、ネットワーク(コンデンサーやコイル)を使っていません。
スピーカーは、アンプと直結です。
そのままでは、10pフルレンジですので、低音が出ません。
それで、バックロードホーンの構造で、低音を増幅したスピーカーです。
それと、バッフルが小さいので、音は殆ど、点音源です。

従って、録音次第ですが、広大な音場再現を得意としています。
小型フルレンジスピーカーは、そのような音を奏でます。
サラウンドなんて要らないほどです。
残響が部屋いっぱいに広がり、大げさかもしれませんが、スピーカーの存在が消えて、楽器のみが鳴っているスピーカーになると考えられます。

私は、20pフルレンジに0.47μFのフイルムコンデンサーを追加した、バックロードホーンを愛用していますが、同じような音で鳴っています。

あくまでも20pフルレンジですので、スーパースワンは、さらに広大な音場を再現できるでしょう。

普通?のオーディオマニアは、音のみにこだわり、広大な音場を再生出来るスピーカーを聴いたことがないと思います。(失礼)

音は、ともかく広大な音場空間を再現することにかけては、たとえ1千万円越えのハイエンドと比べ物にならないでしょう。
それに、はまると他のスピーカーは聴きたくなくなります。

どんなに良い音でも、いかにもスピーカーから鳴っているハイエンドのスピーカーは、不自然です。(ハイエンドお持ちの方ごめんなさい)

以上の理由で、多くのオーディオマニアが使っているのです。


val********さん 2018/10/29 17:05:54.

フルレンジ1発で最高のスピーカーを目指そうとしたもので、私はすきです。

理想のスピーカーは点音源でそれを容易に可能とするのが1発構成、
これや
https://www.yg-acoustics.com/product/sonja-tm-series

これも
http://dynaudio.jp/?page_id=2557

マルチユニットを使いながらもネットワークや位相を緻密なまでに追い込んで、(世には存在しない)理想のフルレンジ1発を追い求めている音ですよ。
で、私は好きです。

小型ユニットを使用するメリットは小音量でも能力を発揮できることですが、既出のようにスワンやバックロードは小型ユニットを使用しているとはいえ、ニアフィールド向きではありません。
出来の良い箱であれば「こんな小さなスピーカーから信じられない!」というワイドレンジな音がでてきますよ。

良い音かどうかは、好みですね。

まあ、実際に自分の耳で聞いてみないと。
聞いた話だけでは何にもわからないですよ、本当にそのスピーカーを聴いたことがあるかも判らない人のコメントからは。
信じるものは、貴方の耳だけです。

余談ですが、市販品含めほとんどのスピーカーBOXは安価なものはMDF材、少しコストをかけたものはベニヤ板が原料ですよ。



hat********さん 2018/10/29 10:54:50.

何だかんだ良いことを言っても所詮10cmですよ(笑)
中高音はユニット也、低音感はあるけど本物の低音とは程遠い代物です(キッパリ)

支持者によれば「三次元に定位する、音場が広大」ということらしいですが、それらを活かせるソース(音源)は極めて少ないのが現状です。

そもそも、床占有面積が1332cu(W.37xD.36cm)有ったれば、フロア型の20〜30cm、2〜3WAYクラスを置いたほうが懸命です。


何だかんだ良いことを言っても所詮10cmですよ(笑)...


kem********さん 2018/10/29 06:51:08

先日、偶然にスーパースワンを試聴しました。
小口径のユニットを使い、低域を出す物です。

感じたことは。
低域というよりも低域の雰囲気を感じる。 要するに、ダクトを利用した共振を利用した物ですから、本当のあ意味の低域ではありませんので違和感が有ります。
高中域は、小口径ですからシッカリした音が出ていましたので好感が持てます。

全体的には低域をごまかしている様な音ですから、良い音とは思われません。
大口径の、直接ユニットより出している低域を聞きなれている人にとっては、魅力は無いですね。



ioioioxyzさん 2018/10/29 04:59:35

設計者曰く、

理想的には100万クラスのハイパワーアンプで、広い空間で利用する事が前提。

つまりニアフィールドリスニングで聴く目的で、設計された物では無いと言う事です。

だからと言って使い方は利用者の勝手。

>音がいいのですか<

FOSTEXのユニットを使ったスピーカーは、
幾つか聴いた事は有りますが多くの場合、
音で語れる感じでは自分には思えませんでした。

音もペラペラで安っぽく製品によってはカンカンしたり、
紙臭い?付帯音が、まとわり付く感じです。

その点でもニアフィールドで聴くにはどうかなと、思わせる感じです。
設計者も直接音で聞かせるより広い空間でゆったりと、響かせる事を念頭に入れて設計したのでしょう。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12198270572

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c6

[近代史3] 台風19号 _ 「ホームレス」が避難所での受け入れを拒否される 中川隆
3. 中川隆[-10893] koaQ7Jey 2019年10月14日 08:23:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1947]

 【台風19号】「人命」より「住民票」? ホームレス避難所拒否で見えた自治体の大きな課題〈AERA〉2019年10月13日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-902.html

 【台風19号】「人命」より「住民票」? ホームレス避難所拒否で見えた自治体の大きな課題〈AERA〉

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191013-00000012-sasahi-soci

以下全文引用
 **********************************************************************
 全国各地に甚大な被害をもたらした台風第19号。東京都内でも各地に避難所や自主避難施設が開設され、多くの人が避難した。そんななか、台東区では「ホームレス」と呼ばれる路上で生活する人々が、避難所での受け入れを拒否される事例があった。

 10月12日午後、強まる雨を受けて、路上生活者支援などを行う団体「あじいる」は、上野駅周辺の野宿者らにタオルと非常食、避難所の地図を配った。同団体の中村光男さんはこう話す。

「かなり雨も強まってきて、テレビやラジオでは不要不急の外出を控えるよう頻繁に呼び掛けている。路上で過ごしている人の様子が心配でした」

 中村さんらは台東区立忍岡小学校で職員が避難所開設準備を進めていることを確認し、路上生活者のもとを回ったという。しかし、非常食や地図を配り終えようかというところで、「住民票がないから避難を断られた」という路上生活者の男性に出会った。

 災害対策本部に問い合わせたところ、「路上生活者は避難所を利用できないことを対策本部で決定している」との返答だったという。中村さんらは、再度、路上生活者のもとを回って事情を説明し、謝罪した。

「なかには、私たちから地図をもらって避難所へ行ったけれど、断られたという人もいました。ぐしょぬれになりながら避難所へ行って断られ、また戻ってきた人たちもいます。私たちや行政に嫌みを言うこともなく、諦めているような様子でした」

 台東区では12日、自宅での避難が不安な区民のための避難所を4カ所、外国人旅行者などを念頭に置いた帰宅困難者向けの緊急滞在施設を2カ所に開設した。

 避難所では氏名・住所などの避難者カードへの記入を求め、「住民票がない」と答えた路上生活者の受け入れを拒否したという。

「避難所に詰めている職員から災害対策本部に対応の問い合わせがあり、災害対策本部の事務局として、区民が対象ということでお断りを決めました」(台東区広報担当)

 台東区は、「差別ではなく住所不定者という観点が抜けていた。対策の不備」と強調するが、避難所を訪れた路上生活者の受け入れを拒否する際に、旅行者向けの緊急滞在施設を案内することもなかった。さらに、風雨が強まり、警戒レベルが「避難準備・高齢者等避難開始」に引き上げられても区は対応を変えなかった。

 あじいるの中村さんはこう憤る。

「避難所の窓口で慣行として断られたというのならまだわかる。ただ、災害対策本部の事務局として対応を検討し、拒否を決めたとなると行政が命を軽んじているとも言え、あり方としては深刻です」

 災害法制などに詳しい弁護士の津久井進さんによると、人道的な観点から問題があることはもちろん、台東区の対応は法が定めた原則からも大きく逸脱しているという。

「災害救助法では、事務取扱要領で現在地救助の原則を定めています。住民ではなくても、その人がいる現在地の自治体が対応するのが大原則。また、人命最優先を定めた災害対策基本法にも違反する。あり得ない対応です」

 ほかの区はどの様に対応したのだろうか。例えば渋谷区は、「原則として区民の方が避難する場として開設している」としながらも、「人命にかかわる事態で、拒否することはない」という。今回の台風でも、避難者名簿へ住所の記入がない人がいたが、区民と同じように受け入れた。

 平成30年1月の調査によると、東京都内の路上生活者は1242人。首都直下地震が起きれば、さらに多くの路上生活者が避難所を訪れることも考えられる。

 津久井弁護士はこう懸念する。

「災害対策が進んでいると自負していた東京都でさえ、基本原則が理解されていない現場があることが露呈した。法律の趣旨原則に通じていない自治体が次なる大災害に対処できるのか、極めて強い不安を覚えます。同時に、法律が複雑なうえ、災害救助法は昭和22年に制定された古い法律です。国も、さらなる法整備を進める必要があるでしょう」

********************************************************************
 引用以上

ホームレスを死の危険に満ちた暴風のなかに追い出した、「未必の故意による殺人犯」とでもいうべき「服部征夫 台東区長」

 hattoriyukuo.jpg


経歴 自由民主党 福岡県立八女高等学校、日本大学法学部卒業、ブリジストン勤務
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%8D%E9%83%A8%E5%BE%81%E5%A4%AB

 私は、かつてタクシー運転手時代に、社会の上から下まで、さまざまな人物と接して、ホームレスのなかにも、かつて社長や所長などと言われた人物が少なからずいて、必ずしも人生の敗者ばかりでないことを知った。
 なかには、趣味でホームレスを演じている人もいた。

 私の印象では、新自由主義のような、何もかもカネを基準にして価値を判断する社会が嫌で仕方なくて、社会による、納税や「人生の鯛焼き押しつけ」から逃れて、何の圧迫もない人生を送りたいという人が多かった。

 私の若い頃、国立駅前で「企業戦士」なるレッテルを貼り付けられたサラリーマンが、小さな演台に立たされて大声で、自分がどれほど馬鹿だったかを告白する「合理化セミナー」に無理やり参加させられている、あまりに哀れで気の毒な姿を見て、「こんなことをさせられるサラリーマンとして生きてゆくならルンペンの方がマシ」と思ったものだ。

 その通り、そんな「企業戦士」に嫌気がさして、鬱病を発症し、もう普通の企業生活が送れなくなってホームレス生活を始めた人も少なくない。
 多くのホームレスが、心を病んでいたのだ。

 今回、史上最悪クラスの台風のなかで、ホームレスの避難を拒否して、暴風雨の街に追い出した台東区職員たち、責任を負うべき区長は、新自由主義の価値観から外れて自由な生活を求めている者たちには、生きる資格も価値もないと決めつけ、死の闇に向かって追い出したのだ。

 台東区が行ったようなホームレス差別は、今後、自民党の新自由主義政策の浸透により、階級差別が激しくなってゆくなかで、「一般人とホームレス」を隔てる垣根が、じわじわとホームレス側に拡大してゆく結果になることを知るべきである。
 やがて、私のように、月5万円の年金暮らしで最低の生活をしている老人も、避難施設への入所を拒否されるようになるのだろう。
 余命宣告された癌や難病患者たちも、いずれ避難を拒否されるようになるだろう。
「お前たちは、生きている資格がない」と新自由主義価値観のフィルターで、人間が色分けされる時代がやってくるのだ。

 何よりも、我々は「因果応報」の宇宙原理のなかに生きている。
 他人に対して行った行為は、すべて、自分の人生に還ってくるのだ。だから、服部区長はじめ、避難担当職員たちは、今回行った非人間的な「ホームレスよ死ね!」というべき行為が、すべて自分の人生に完全無欠に還ってくることを覚悟すべきである。

 人に温かい対応をしていれば、自分の人生も温かくなる。人に冷たい対応をすれば、自分の人生も冷たくなる。人に死を求めれば、結局、自分に残酷で悲惨な死が還ってくる。
 人に親切にしてきた人が、悲惨な人生を迎えることはない。しかし、どんなにカネや財産、モノを持っていても、他人に冷たい人生を送ってきた人の末路は孤独で悲惨である。

 それは、還暦を過ぎて、たくさんの人生を見てきた我々が、人生経験のなかで思い知るところだ。だから、年寄りは、だんだん他人に親切になってゆく。
 人生でもっとも大切なものは、他人に温かく接し、親切にして、その笑顔を見ることだと、長い人生経験から思い知るからである。

 服部台東区長よ、あなたの人生には地獄だけが待っている……。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-902.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/666.html#c3

[リバイバル3] 「住宅は資産」という幻想で誰があなたをカモにするのか? 中川隆
260. 中川隆[-10892] koaQ7Jey 2019年10月14日 08:28:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1948]

巨大台風襲来で明暗分かれる「風水害」に強い家、弱い家 2019/10/14
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%b7%a8%e5%a4%a7%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e8%a5%b2%e6%9d%a5%e3%81%a7%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%80%8c%e9%a2%a8%e6%b0%b4%e5%ae%b3%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e5%ae%b6%e3%80%81%e5%bc%b1%e3%81%84%e5%ae%b6/ar-AAIJ1Vr?ocid=ientp#page=2

風害のチェックポイントは「瓦」と「窓」。水害はハザードマップの確認をしておきたい Photo:AFP/JIJI© Diamond, Inc


9月の台風15号に続いて本州に上陸した台風19号は、猛烈な風雨で大きな被害をもたらした。強い台風や爆弾低気圧などの「風水害に強い家」とは、どんな家なのだろうか?(さくら事務所会長 長嶋 修)


相次ぐ地震や風水害で

関心高まる「災害に強い家」

 強い勢力の台風上陸や大雨に見舞われることの多い日本列島。地球温暖化の影響とも言われているが、こうした傾向から近年、住宅を購入予定の方からホームインスペクション(住宅診断)の依頼が増えている。地震も含め、「あらゆる災害に強い家」へのニーズが高まっているのだ。

 9月に千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号襲来の1週間後、某テレビ局の取材で千葉県館山市を訪れた。自治体の被害認定調査員に同行して、大きな被害を受けた住宅を回ったのだ。

 被害に遭った多くの住宅に共通していたのは、まず「昔ながらの屋根瓦の家」であること。近年主流のスレート瓦は隙間がなく、軽いために空気抵抗も少ない。一方、昔ながらの屋根瓦は飛びやすい。古いタイプの屋根瓦の家が密集している地域では、近隣から屋根瓦が飛んできて壁や窓が壊れるという被害の連鎖が起きていた。

 たかが瓦と侮るなかれ。窓ガラスが割れるのは当然で、中には瓦が命中して、壁が壊れて大穴が開いたケースもあった。また、屋根に巨大な穴が開いて家の中に雨水が降り注いだ家もあった。周りを家に囲まれるなど風通しが悪い家の場合、台風からたった1週間でカビが発生し、背丈10センチものキノコが生えていた。持ち主は「もう住めないから解体する」とおっしゃっていたが、悪夢のような話である。

 意外にも、築年数と被害状況はあまり関係ない様子だった。旧タイプの屋根瓦であれば、築浅であっても被害は大きかったのだ。

 ちなみに、屋根瓦をスレートに変えるには、撤去と付け替え工事費込みで50〜100万円が相場である。


台風後にチェックしたい

「わずかな損傷」ポイント

 また、瓦と同様に被害を受けやすいのが「窓」部分だ。

 最近はコスト削減のために、1階のみに雨戸を設置し、2階以上の窓は雨戸なし、という家も増えているが、こんな台風時には、やはり雨戸はあった方がいい。シャッタータイプの雨戸なら、工事費用込みで1ヵ所あたり数万〜10万円程度で後付けできる。

 強烈な台風が通過した後、気をつけるべきは「悪徳業者」と「わずかな損傷」である。悪徳業者は、台風に限らず地震など、大きな災害に見舞われた地域では必ず見られる。「点検商法」のような手口で、被災者の不安をあおり、「今すぐ修理が必要だ」などと迫ったり、法外な工事代金を請求したりする。

 もう1つの「わずかな損傷」も注意すべきだ。すぐさま修理が必要なほどではないが、軽微な損傷を受けている場合、これを放置しておくと、だんだん家が劣化していくからだ。

 目視で構わないから、外壁のひび割れや剥がれ、屋根瓦の欠けやガタつきなどをチェックすることをおすすめしたい。屋根は通常なら「20年に1回の点検でいい」などと言われているが、今年のようにとんでもない台風が襲来したあとは、一応チェックしておいた方がいい。

 さらに注意したいのは、半地下タイプの構造の家の「排水ポンプ」。急激に水が流れ込んだ時にポンプが動かなければ命に関わる。実際、東京でも過去、死亡例も報告されている。排水ポンプが動くかどうかを定期的に確認するのはもちろん、工務店によっては2台のポンプを備えることを勧める場合もある。非常時には、そのくらい重要になる設備なのだ。


沖縄の住宅が

なぜ台風に強いのか

 台風19号では、関東甲信越地方や東北地方で河川の氾濫や堤防の決壊が相次いだ。

 自治体の出しているハザードマップで浸水しやすさを確認したり、国土地理院のホームページから、元々どんな土地だったのかを調べておくのも役に立つ。私は子どもの頃、埼玉県三郷市に住んでいたことがあるのだが、少しの雨でも浸水しやすかった。それもそのはず、国土地理院の地図によると、かつて川が流れていたところを埋め立てて作られた住宅地だったのだ。

 特にこれから家を買う予定のある人は、ぜひこれらのマップで立地をチェックすることをお勧めしたい。

 とはいえ、今年の15号、19号クラスの台風になると、取れる対策は限られるのが実情である。強烈な台風に毎年見舞われる沖縄では、実は木造の住宅は少なく、大抵は鉄筋コンクリート造りである。耐震については木造でも鉄筋でもあまり変わらないのだが、防風にはコンクリートが圧倒的に強い。また、窓のサッシ回りも頑丈に作ってある。

 一方、本州では、新築住宅の7〜8割が木造である。プレハブも十数%のシェアは持っているが、これらは鉄筋コンクリートよりは風に弱い。

 今後、もし沖縄のように猛烈な台風が関東を襲ってくることが当たり前になったら、住宅仕様も変わってくるのかもしれない。
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%b7%a8%e5%a4%a7%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e8%a5%b2%e6%9d%a5%e3%81%a7%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%80%8c%e9%a2%a8%e6%b0%b4%e5%ae%b3%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e5%ae%b6%e3%80%81%e5%bc%b1%e3%81%84%e5%ae%b6/ar-AAIJ1Vr?ocid=ientp#page=2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/615.html#c260

[リバイバル3] 苗場スキー場の元高級リゾートマンションが遂に10万円になった 中川隆
551. 中川隆[-10891] koaQ7Jey 2019年10月14日 08:32:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1949]
巨大台風襲来で明暗分かれる「風水害」に強い家、弱い家 2019/10/14
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%b7%a8%e5%a4%a7%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e8%a5%b2%e6%9d%a5%e3%81%a7%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%80%8c%e9%a2%a8%e6%b0%b4%e5%ae%b3%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e5%ae%b6%e3%80%81%e5%bc%b1%e3%81%84%e5%ae%b6/ar-AAIJ1Vr?ocid=ientp#page=2

風害のチェックポイントは「瓦」と「窓」。水害はハザードマップの確認をしておきたい Photo:AFP/JIJI© Diamond, Inc

9月の台風15号に続いて本州に上陸した台風19号は、猛烈な風雨で大きな被害をもたらした。強い台風や爆弾低気圧などの「風水害に強い家」とは、どんな家なのだろうか?(さくら事務所会長 長嶋 修)


相次ぐ地震や風水害で

関心高まる「災害に強い家」

 強い勢力の台風上陸や大雨に見舞われることの多い日本列島。地球温暖化の影響とも言われているが、こうした傾向から近年、住宅を購入予定の方からホームインスペクション(住宅診断)の依頼が増えている。地震も含め、「あらゆる災害に強い家」へのニーズが高まっているのだ。

 9月に千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号襲来の1週間後、某テレビ局の取材で千葉県館山市を訪れた。自治体の被害認定調査員に同行して、大きな被害を受けた住宅を回ったのだ。

 被害に遭った多くの住宅に共通していたのは、まず「昔ながらの屋根瓦の家」であること。近年主流のスレート瓦は隙間がなく、軽いために空気抵抗も少ない。一方、昔ながらの屋根瓦は飛びやすい。古いタイプの屋根瓦の家が密集している地域では、近隣から屋根瓦が飛んできて壁や窓が壊れるという被害の連鎖が起きていた。

 たかが瓦と侮るなかれ。窓ガラスが割れるのは当然で、中には瓦が命中して、壁が壊れて大穴が開いたケースもあった。また、屋根に巨大な穴が開いて家の中に雨水が降り注いだ家もあった。周りを家に囲まれるなど風通しが悪い家の場合、台風からたった1週間でカビが発生し、背丈10センチものキノコが生えていた。持ち主は「もう住めないから解体する」とおっしゃっていたが、悪夢のような話である。

 意外にも、築年数と被害状況はあまり関係ない様子だった。旧タイプの屋根瓦であれば、築浅であっても被害は大きかったのだ。

 ちなみに、屋根瓦をスレートに変えるには、撤去と付け替え工事費込みで50〜100万円が相場である。


台風後にチェックしたい

「わずかな損傷」ポイント

 また、瓦と同様に被害を受けやすいのが「窓」部分だ。

 最近はコスト削減のために、1階のみに雨戸を設置し、2階以上の窓は雨戸なし、という家も増えているが、こんな台風時には、やはり雨戸はあった方がいい。シャッタータイプの雨戸なら、工事費用込みで1ヵ所あたり数万〜10万円程度で後付けできる。

 強烈な台風が通過した後、気をつけるべきは「悪徳業者」と「わずかな損傷」である。悪徳業者は、台風に限らず地震など、大きな災害に見舞われた地域では必ず見られる。「点検商法」のような手口で、被災者の不安をあおり、「今すぐ修理が必要だ」などと迫ったり、法外な工事代金を請求したりする。

 もう1つの「わずかな損傷」も注意すべきだ。すぐさま修理が必要なほどではないが、軽微な損傷を受けている場合、これを放置しておくと、だんだん家が劣化していくからだ。

 目視で構わないから、外壁のひび割れや剥がれ、屋根瓦の欠けやガタつきなどをチェックすることをおすすめしたい。屋根は通常なら「20年に1回の点検でいい」などと言われているが、今年のようにとんでもない台風が襲来したあとは、一応チェックしておいた方がいい。

 さらに注意したいのは、半地下タイプの構造の家の「排水ポンプ」。急激に水が流れ込んだ時にポンプが動かなければ命に関わる。実際、東京でも過去、死亡例も報告されている。排水ポンプが動くかどうかを定期的に確認するのはもちろん、工務店によっては2台のポンプを備えることを勧める場合もある。非常時には、そのくらい重要になる設備なのだ。


沖縄の住宅が

なぜ台風に強いのか

 台風19号では、関東甲信越地方や東北地方で河川の氾濫や堤防の決壊が相次いだ。

 自治体の出しているハザードマップで浸水しやすさを確認したり、国土地理院のホームページから、元々どんな土地だったのかを調べておくのも役に立つ。私は子どもの頃、埼玉県三郷市に住んでいたことがあるのだが、少しの雨でも浸水しやすかった。それもそのはず、国土地理院の地図によると、かつて川が流れていたところを埋め立てて作られた住宅地だったのだ。

 特にこれから家を買う予定のある人は、ぜひこれらのマップで立地をチェックすることをお勧めしたい。

 とはいえ、今年の15号、19号クラスの台風になると、取れる対策は限られるのが実情である。強烈な台風に毎年見舞われる沖縄では、実は木造の住宅は少なく、大抵は鉄筋コンクリート造りである。耐震については木造でも鉄筋でもあまり変わらないのだが、防風にはコンクリートが圧倒的に強い。また、窓のサッシ回りも頑丈に作ってある。

 一方、本州では、新築住宅の7〜8割が木造である。プレハブも十数%のシェアは持っているが、これらは鉄筋コンクリートよりは風に弱い。

 今後、もし沖縄のように猛烈な台風が関東を襲ってくることが当たり前になったら、住宅仕様も変わってくるのかもしれない。
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%b7%a8%e5%a4%a7%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e8%a5%b2%e6%9d%a5%e3%81%a7%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%80%8c%e9%a2%a8%e6%b0%b4%e5%ae%b3%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e5%ae%b6%e3%80%81%e5%bc%b1%e3%81%84%e5%ae%b6/ar-AAIJ1Vr?ocid=ientp#page=2

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/565.html#c551

[昼休み53] 千葉県にだけは住んではいけない 中川隆
317. 中川隆[-10890] koaQ7Jey 2019年10月14日 08:33:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1950]
巨大台風襲来で明暗分かれる「風水害」に強い家、弱い家 2019/10/14
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%b7%a8%e5%a4%a7%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e8%a5%b2%e6%9d%a5%e3%81%a7%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%80%8c%e9%a2%a8%e6%b0%b4%e5%ae%b3%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e5%ae%b6%e3%80%81%e5%bc%b1%e3%81%84%e5%ae%b6/ar-AAIJ1Vr?ocid=ientp#page=2

風害のチェックポイントは「瓦」と「窓」。水害はハザードマップの確認をしておきたい Photo:AFP/JIJI© Diamond, Inc

9月の台風15号に続いて本州に上陸した台風19号は、猛烈な風雨で大きな被害をもたらした。強い台風や爆弾低気圧などの「風水害に強い家」とは、どんな家なのだろうか?(さくら事務所会長 長嶋 修)


相次ぐ地震や風水害で

関心高まる「災害に強い家」

 強い勢力の台風上陸や大雨に見舞われることの多い日本列島。地球温暖化の影響とも言われているが、こうした傾向から近年、住宅を購入予定の方からホームインスペクション(住宅診断)の依頼が増えている。地震も含め、「あらゆる災害に強い家」へのニーズが高まっているのだ。

 9月に千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号襲来の1週間後、某テレビ局の取材で千葉県館山市を訪れた。自治体の被害認定調査員に同行して、大きな被害を受けた住宅を回ったのだ。

 被害に遭った多くの住宅に共通していたのは、まず「昔ながらの屋根瓦の家」であること。近年主流のスレート瓦は隙間がなく、軽いために空気抵抗も少ない。一方、昔ながらの屋根瓦は飛びやすい。古いタイプの屋根瓦の家が密集している地域では、近隣から屋根瓦が飛んできて壁や窓が壊れるという被害の連鎖が起きていた。

 たかが瓦と侮るなかれ。窓ガラスが割れるのは当然で、中には瓦が命中して、壁が壊れて大穴が開いたケースもあった。また、屋根に巨大な穴が開いて家の中に雨水が降り注いだ家もあった。周りを家に囲まれるなど風通しが悪い家の場合、台風からたった1週間でカビが発生し、背丈10センチものキノコが生えていた。持ち主は「もう住めないから解体する」とおっしゃっていたが、悪夢のような話である。

 意外にも、築年数と被害状況はあまり関係ない様子だった。旧タイプの屋根瓦であれば、築浅であっても被害は大きかったのだ。

 ちなみに、屋根瓦をスレートに変えるには、撤去と付け替え工事費込みで50〜100万円が相場である。


台風後にチェックしたい

「わずかな損傷」ポイント

 また、瓦と同様に被害を受けやすいのが「窓」部分だ。

 最近はコスト削減のために、1階のみに雨戸を設置し、2階以上の窓は雨戸なし、という家も増えているが、こんな台風時には、やはり雨戸はあった方がいい。シャッタータイプの雨戸なら、工事費用込みで1ヵ所あたり数万〜10万円程度で後付けできる。

 強烈な台風が通過した後、気をつけるべきは「悪徳業者」と「わずかな損傷」である。悪徳業者は、台風に限らず地震など、大きな災害に見舞われた地域では必ず見られる。「点検商法」のような手口で、被災者の不安をあおり、「今すぐ修理が必要だ」などと迫ったり、法外な工事代金を請求したりする。

 もう1つの「わずかな損傷」も注意すべきだ。すぐさま修理が必要なほどではないが、軽微な損傷を受けている場合、これを放置しておくと、だんだん家が劣化していくからだ。

 目視で構わないから、外壁のひび割れや剥がれ、屋根瓦の欠けやガタつきなどをチェックすることをおすすめしたい。屋根は通常なら「20年に1回の点検でいい」などと言われているが、今年のようにとんでもない台風が襲来したあとは、一応チェックしておいた方がいい。

 さらに注意したいのは、半地下タイプの構造の家の「排水ポンプ」。急激に水が流れ込んだ時にポンプが動かなければ命に関わる。実際、東京でも過去、死亡例も報告されている。排水ポンプが動くかどうかを定期的に確認するのはもちろん、工務店によっては2台のポンプを備えることを勧める場合もある。非常時には、そのくらい重要になる設備なのだ。


沖縄の住宅が

なぜ台風に強いのか

 台風19号では、関東甲信越地方や東北地方で河川の氾濫や堤防の決壊が相次いだ。

 自治体の出しているハザードマップで浸水しやすさを確認したり、国土地理院のホームページから、元々どんな土地だったのかを調べておくのも役に立つ。私は子どもの頃、埼玉県三郷市に住んでいたことがあるのだが、少しの雨でも浸水しやすかった。それもそのはず、国土地理院の地図によると、かつて川が流れていたところを埋め立てて作られた住宅地だったのだ。

 特にこれから家を買う予定のある人は、ぜひこれらのマップで立地をチェックすることをお勧めしたい。

 とはいえ、今年の15号、19号クラスの台風になると、取れる対策は限られるのが実情である。強烈な台風に毎年見舞われる沖縄では、実は木造の住宅は少なく、大抵は鉄筋コンクリート造りである。耐震については木造でも鉄筋でもあまり変わらないのだが、防風にはコンクリートが圧倒的に強い。また、窓のサッシ回りも頑丈に作ってある。

 一方、本州では、新築住宅の7〜8割が木造である。プレハブも十数%のシェアは持っているが、これらは鉄筋コンクリートよりは風に弱い。

 今後、もし沖縄のように猛烈な台風が関東を襲ってくることが当たり前になったら、住宅仕様も変わってくるのかもしれない。
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%b7%a8%e5%a4%a7%e5%8f%b0%e9%a2%a8%e8%a5%b2%e6%9d%a5%e3%81%a7%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%80%8c%e9%a2%a8%e6%b0%b4%e5%ae%b3%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e5%ae%b6%e3%80%81%e5%bc%b1%e3%81%84%e5%ae%b6/ar-AAIJ1Vr?ocid=ientp#page=2

http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/390.html#c317

[近代史3] 実は「暴走老人による死亡事故」は激減していた

プレジデントオンライン
実は「暴走老人による死亡事故」は激減していた 2019/10/14
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%ae%9f%e3%81%af%ef%bd%a2%e6%9a%b4%e8%b5%b0%e8%80%81%e4%ba%ba%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e4%ba%8b%e6%95%85%ef%bd%a3%e3%81%af%e6%bf%80%e6%b8%9b%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%9f/ar-AAIJ26H?ocid=ientp#page=2


最近、高齢ドライバーの引き起こす交通事故がたびたび報じられた。高齢者からは免許を取り上げたほうがいいのだろうか。統計データ分析家の本川裕氏は「死亡交通事故率を調べると、75歳以上の減少幅はほかの世代よりも大きい、高齢ドライバーの事故はむしろ激減している」という——。


http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%ae%9f%e3%81%af%ef%bd%a2%e6%9a%b4%e8%b5%b0%e8%80%81%e4%ba%ba%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e4%ba%8b%e6%95%85%ef%bd%a3%e3%81%af%e6%bf%80%e6%b8%9b%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%9f/ar-AAIJ26H?ocid=ientp&page=2&fullscreen=true#image=1


高齢者の事故が増える以上に、高齢者が増えている

歩行者を巻き込んで高齢ドライバーが引き起こした痛ましい死亡事故が大きく報道され、運転能力の衰えた高齢者が引き起こす交通事故が増える一方であるという印象を国民は抱いていると思う。自らの運転能力を過信して免許を返上せず深刻な事故を引き起こす高齢者の身勝手さを非難する声も大きくなっている。

まず、この点に関して統計データは何を語っているかを見ていこう。本当に高齢者は身勝手なのであろうか。

警察庁はドライバーの年齢別の死亡交通事故の件数を公表している。この10年間の変化を図表1で追った。最初のグラフは死亡事故の件数の実数変化だ。65歳以上の高齢ドライバーの死亡交通事故の件数自体はあまり変わっていないが、それより若い非高齢者(65歳未満)の事故件数が急減していることが分かる。

このために、年齢別に事故件数のシェア割合の変化を示した下の図を見ると、65歳以上の高齢者の死亡交通事故の割合がいずれの5歳きざみにおいても上昇していることが分かる。これが高齢ドライバーの引き起こす交通事故が増えている印象をもたらす大きな理由であることは間違いなかろう。

高齢ドライバーの割合は2000年37.0%→2018年56.6%

ただ、65歳以上の高齢者ドライバーによる死亡交通事故の割合の上昇は、そもそも高齢者の人数自体が日本では非常な勢いで増加しているためだと思われる。また、以前よりもクルマを運転する高齢者が増えているのがもう1つの大きな要因である。

高齢者の人数や比率の上昇、すなわち高齢化の進展については、語られ尽くしている感があるので、ここではあえてデータを掲げず、むしろ、あまりメディアで紹介されないクルマを運転する高齢者の増加についてのデータを以下に掲げた(図表2)。

データは、ふだんの外出の際に自分が運転する乗用車を利用する60歳以上の高齢者の割合の変化である。2000年に日本の高齢者の割合は37.0%であったが、2018年には56.6%に達している。たった20年弱で5割以上の増加である。

ここではグラフにしてはいないが、こうした傾向は60歳以上のどの5歳きざみにおいても同様である。最高齢区分の80歳以上でマイカー外出する割合は、2005年の12.4%から2018年の26.4%へと倍増している。

米国では80歳以上の7割以上がクルマを運転している

これは、モータリゼーションの普及(特に地方圏での)によって、バスなどの公共交通機関が衰退し、マイカーを利用しないと買い物、通院などの日常生活を送りにくくなったためである。パワステなどでクルマの運転が容易になる一方で、高齢者の肉体年齢が若返っていて、かなり高齢になっても運転が可能となっているのも一因であろう(これが若返っていると過信して事故を引き起こす高齢者の身勝手さの印象を一方で生じさせているのであるが)。

こうした状況は、日本だけの現象ではないことが図表2を見れば明らかである。自動車大国米国の高齢者のマイカー外出比率は日本を大きく上回る81.5%に達している。ドイツでも日本よりも高い値となっている。米国においては、最高齢80歳以上のマイカー外出比率も、2005年から2015年にかけて49.0%から71.7%へと上昇している。米国では80歳以上でも7割以上が自分でクルマを運転して外出しているのであり、日本の26.4%などまだかわいいものだといえよう。

実は大きく低下している高齢者の死亡事故率

ところで、高齢ドライバーの死亡事故が本当に上昇しているかどうかを統計データとして確かめるためには、年齢別に免許人口当たりの死亡事故率を計算してみなければならない。図表3に警察庁が公表しているこの計算の結果を示した。

そもそも死亡事故率が高いのは、むちゃをしがちな20代までの若い層と、心身が衰えてくる70歳代以上の高齢者層とであるが、すべての年齢層で死亡交通事故率が低下している中で、若い層と高齢者層のどちらも他の年齢層以上に事故率は大きく低下しているというのが実態である。

特に75歳以上の減少幅が大きい点が目立っている。つまり高齢ドライバーの事故の割合は確かに母数である高齢ドライバーの急増で増えているが、事故率はむしろ大きく低下しているのであり、高齢者の身勝手さを非難してしかるべき状況にはないことが分かるのである。

そうだとするとなぜ、われわれは高齢者が身勝手であると感じてしまうのであろうか。この点を次に見ていこう。

「高齢者は人のために生きるべき」というロールモデルの崩壊

結論から言うと、高齢者が実態以上に身勝手だと見えてしまう背景には、知らず知らずに進んでいる「年齢別ロールモデルの崩壊」という現代社会の変化が影響しているというのが私の見方である。

若いうちは好きなことをやって、その後、結婚し家族ができ、社会的にも責任のある立場となると、自分のことというより、周りの人のことを考えて行動するようになる。というのが一般的な人の生涯経路(ライフコース)だと考えられてきた。

高齢者の生き方・考え方が昔とは全然異なる

ところが、後述のように、遊び、勉学、仕事、家事、余暇(老後)という順番で年齢別にはっきり分かれていた生活パターンが、幼年から中高年にかけいずれの年齢でも濃淡はあるもののすべてを行う生涯モデルに変化しつつある中で、こうした年齢ごと、世代ごとのロールモデルは衰退してきている。

同一設問で長期的な意識調査を5年ごとに継続的に行っている統計数理研究所の日本人の国民性調査では、「自分の好きなことをしたい」か、それとも「人のためになることをしたい」かというシンプルな問いをもうけている。図表4では、この設問の年齢別結果の推移を追ったが、これを見るとその傾向がはっきり理解できる。

1978年には、若者は「自分の好きなこと」をし、中高年は「人のために生きる」という意識の違いがはっきりしていた。

ところが1993年にかけて、いずれの年齢でも注目すべき意識の変化が起こる。「自分の好きなことをしたい」という意識が強まるとともに、そう意識する率の年齢別の差が縮まったのだ。

一方、また、「人のために」という意識も全体的に弱まるとともに年齢差も小さくなった。1993年までは、なお、バブル時代の精神的影響が大きかった時期であるが、そのためでもあろう。ちなみに「おいしい生活」というキャッチコピーがコピーライターの糸井重里によって考案されたのは1982年である(翌年まで西武百貨店のコピーとして使用された)。

それ以降、2013年にかけて、さらに、この傾向、なかでも年齢差の縮小がさらに進んだ。30代までの若年層は「人のため」をより重視するようになり、40代以降の中高年はますます「わがままに生きよう」と考える者が増えている。そして、何と、20代の若者については、「好きなこと」より「人のため」を重視する者が多くなるという逆転現象まで生じている。

世の中、変われば変わるものだという印象がぬぐい得ない。

なお、付け加えておくと、図表4の最新年次の2013年には、いわゆる団塊の世代がなお60歳代であった。70歳以上が、なお、他の世代と比べて、「自分のため」というより「人のため」の意識を保持しているのはそのためであろう。その後、6年が経過して昨年行われたであろう2018年の70歳以上の結果は、より「人のため」が減り、「自分のため」が増え、もっと他の世代の意識に近づいていると思われる。

なぜ現代の高齢者は「身勝手」に見えるのか

従来型の人生行路は、子ども期に遊び、学童期に勉強し、青年期に仕事も習うとともに恋愛して家庭をもち、その後、定年まで仕事に邁進し、定年後は、余暇を楽しみながら、後進を指導するなど社会に貢献するというパターンが一般的であった。

現代では、図表5に見られるように技術や社会環境の変化スピードが著しく速くなったことが、このようなかたちで、段階を踏んで人間が成長していくというモデルが時代遅れとなっているのではないかと考える。

まず、何よりも学童期から青年期に学んだ知識や技術がすぐ陳腐化してしまうので、若いころ勉強して、大人になってそれを生かして仕事するというモデルはまったく有効でなくなった。

いい例が情報機器である。

タイプライターを習得してもパソコンに代替されてその技術は役に立たなくなる。まだパソコンのキーボードが重要であるうちはまだよいが、主たる入力がマウス、タッチパネルへと変遷し、今や、音声入力や考えただけで入力されるというような時代になってきている。

若いうちにはどんな事でも習得するという習慣さえ養えばよいのであって、実際に使いこなさなければならない技術は何歳になっても覚えなければならないのである。

10月1日から消費税が8%から10%に引き上げられたが、スマホを使えないと消費低迷を防ぐため政府によって用意されたポイント還元制度を十分に利用できないというのだからひどいものだ。かつて未熟な若者に能書きを垂れていた高齢者は、新技術をいち早く習得した若者から使い方を教わらなくてはならない時代になったのだ。図表5に見られるように、現代の新技術の普及速度は1世代より確実に短くなっているのである。米国で発明された新技術を遅れて取り入れる日本のような国では特にそうである。

人生の節目に関して「適齢期」がなくなりつつある

「生涯学習」「リカレント教育」が時代の潮流になっているのはそのためである。こうした教育の新潮流は、生活に余裕ができたので、定年後になって大学に入りなおして勉強するといった悠長なものではない。時代変化のスピードアップから余儀なくされている生き方を示す言葉なのである。

それとともに、結婚や出産や定年などの時期は人それぞれでかなりズレが生じるようになってきている。周りが女性を追い回しているから、それに同調して行動し、結局はみんなで結婚になだれ込むという「昭和」までの習慣は絶えてしまっている。

人生の節目に関して「適齢期」というものがなくなってきている。早く親元から独立する者もいれば、いつまでも親に依存して生活する者もある。うかうかしていると婚期を逃す。

また、若年出産も高齢出産も選択の問題になりつつある。同級生の行動を見て自分もそれにならうというような時代ではないのだ。離婚も結婚直後には限らず、いつ襲ってくるか分からないので常に注意すべきなのだ。

なかでも大きいのは高齢化に対応した年金制度の維持対策のために年金受給年齢が高年齢化していっている影響である。いつまで働き続けるかという点についても「適齢期」がなくなりつつあるのである。遊びについても、子どもの時期や定年後に遊べばよいなどと考えていると、結局一生遊べなくなる可能性が強い。勉強、仕事、家事をしながらも時間を見つけて遊ばなければならない。

現代の高齢者の中に「自分中心」な者が増えている

こうした人生行路における大きな変化を踏まえて、上で見たように、年齢別ロールモデルというべきものが崩壊している。若者はこうであるべきだ、老人はこうであるべきだというような見方はもはや通用しない。

かつては、向こう見ずな若者は時代を切り開く存在として自分勝手が許され、経験を積んだ高齢者は、社会の指導的な立場に立つべき存在と見なされていた。若者は革新的、高齢者は保守的であるのが当然だった。

時代は大きく移り変わり、上の意識調査の結果で見た通り、こうした若者と高齢者の意識差は大きく縮まっている。ところが、かつての時代の年齢別ロールモデルが刷り込まれた年代の人間にとっては、若者みたいな高齢者を見ると違和感を抱き「身勝手さ」を強く感じてしまうのである。

「おやじ系週刊誌」の記事内容が週刊プレイボーイ化

橋本治という文筆家がいる。東大紛争のさなか、「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」というコピーを打った東京大学駒場祭のポスターで注目され、イラストレーターを経て、小説『桃尻娘』を振り出しに、文筆業に転じた経歴からもうかがえる通り、通り一遍な見方からは遠い評論で知られている。

しかし、彼も、最近の「おやじ系週刊誌」(『週刊現代』や『週刊ポスト』)を見て、森友学園問題や日大アメフト部の不適切タックル問題など政界やスポーツ界のスキャンダルが騒がれている中、そうした「社会に対する関心」が皆無となる傾向がある一方、「自分に関すること」、例えば、こうすれば資産運用や相続で損をしないという記事、あるいは「こうすればまだやれる!」といったセックス記事、そしてお決まりのヌード写真も若いころ憧れたアイドルの記事が読者に人気、という現状を知って愕然としている。

「年取れば視野が狭くなるとは言うけれど、閉じつつある自分のことにしか関心を持てない男達が、ある程度の量確実にいることを知らされて、「それでいいのかよォ!」と言いたくなる」(『思いつきで世界は進む』ちくま新書、2019年、p.14)と書いている。

「おやじ系週刊誌」の記事内容が『週刊プレイボーイ』のような青年週刊誌に近づいただけで、こんなふうに感じるものなのである。

現代の高齢者の中に「自分中心」な者が増え、かつての若者に近づいているというだけで、だからといって、人の迷惑まで無視しているわけでもないのに「身勝手」になっていると感じてしまうのは、致し方がないことなのであろう。
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%ae%9f%e3%81%af%ef%bd%a2%e6%9a%b4%e8%b5%b0%e8%80%81%e4%ba%ba%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e4%ba%8b%e6%95%85%ef%bd%a3%e3%81%af%e6%bf%80%e6%b8%9b%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%9f/ar-AAIJ26H?ocid=ientp#page=2
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/667.html

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
7. 中川隆[-10889] koaQ7Jey 2019年10月14日 09:16:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1952]
.

kxf********さん 2018/5/11 9:48:35
真空管アンプの質問です。

スーパースワン FE108sol搭載 と 相性の合う おすすめ真空管アンプをアドバイス下さい。
ジャズをメインで聴いております。


アンサー

jun********さん 2018/5/21 3:13:38

真空管アンプの特徴は、ダンピングファクター(DF)が小さいことです

このため、スピーカーのインピーダンス特性に応じた周波数の凸凹が生じます

https://souzouno-yakata.com/2002/05/09/2144/


スピーカーのインピーダンスは、必ず低域で山ができます

フルレンジは、高域でだらだらと大きくなることが多いです

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14189779644

貼付画像の上は、Fostex の FE103En をJIS標準密閉箱(内容積は600Lまたは450L)あるいは平面バッフルに取り付けた時の特性です

https://www.fostex.jp/products/fe103en/


このスピーカーを真空管アンプでドライブすると、豊かな低音と艶のある中高域という、半導体アンプでは得難い音質になります

一方、バックロードホーンは、低域のインピーダンスの鋭い山が複数できます

貼付画像の下は、FostexのFE103Eをスワン(D101s)に入れた時の特性です

https://www.geocities.jp/meimei_8/kousaku/swan_sp.html


インピーダンスの山はホーンの共振によるものですから、低音の量感は増しますがダンピングが悪く、”トンネルで音楽が鳴っている” 感じになります

”トンネルで音楽が鳴っている” ような音質が好きなら別ですが、普通は良いとはいえません

”トンネルで音楽が鳴っている” ような音質を避けるには、DFの大きいアンプを使えばよいのです

DFが大きい真空管アンプも探せばありますが、特性は半導体アンプと大差なくなり、大きくて重く、電力を食って発熱します

真空管の定期的な交換が必要で、故障も多く維持が大変です

どうしても真空管アンプを使いたいなら、DFが概ね20以上(最低でも10以上)のアンプを探して下さい

最近のアンプは知りませんが(DFを表示していない製品がほとんど)、LUXMAN MQ36(8ΩでDF=32)なら十分ですし、LUXMAN MQ80 (DF=15)ならぎりぎりの特性です

https://audio-heritage.jp/LUXMAN/amp/mq36.html
https://audio-heritage.jp/LUXMAN/amp/mq80.html


真空管アンプを使いたい、という気持ちは理解できますが、真空管アンプの特徴に乏しいアンプを選ぶことになり、苦労しても半導体アンプと音質は変わりません


真空管アンプの特徴は、ダンピングファクター(DF)が小さいことです...



hat********さん 2018/5/21 6:35:29

845や211等の高圧管を使った球アンプなら駆動力、制動力があるのでスーパースワンでも十分制御可能です。

尚、アンプのダンピングファクターは気にしなくても全然OKです。
もし真空管アンプを使ってみて、低音のキレが悪い、締りが悪いと感じたら、、、
音工房Zの『D101Sスーパースワン低域量感調整キット (大型バーチブロック付セット) 』といったアクセサリーを使ってみると良いでしょう。
ホーン開口部を塞いでダクトを付けると「低音のキレ、量感」の調整が可能になります。

ただ845、211等のメーカー完成品はお高いですね。
この際ですから、球アンプの自作、、、行ってみますか?(笑)


845や211等の高圧管を使った球アンプなら駆動力、制動力があるのでスーパースワンでも十分制御可能です。...


たけちゃんさん 2018/5/12 3:25:50

「スーパースワン FE108sol搭載 と 相性の合う おすすめ真空管アンプをアドバイス下さい。」というご質問に反しての申し訳ない回答ですが、残ながら、スーパースワン FE108solは、広大な音場空間を再現出来るスピーカーです。

従って、真空管アンプより、トランジスターや FETアンプの方が良いです。

フルレンジは、音場の広い事がメリットです。
理由は、ネットワーク(コンデンサーやコイル)を使わないからです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14189779644
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c7

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
8. 中川隆[-10888] koaQ7Jey 2019年10月14日 09:39:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1953]

フォステクスのスピーカー・ユニットについては


最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c8

[リバイバル3] 最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。 中川隆
4. 中川隆[-10887] koaQ7Jey 2019年10月14日 09:41:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1954]

フォステクスを使った有名なスピーカー スーパースワン については


長岡鉄男 スーパースワン
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html#c4

[リバイバル3] 最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。 中川隆
5. 中川隆[-10886] koaQ7Jey 2019年10月14日 09:43:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1955]

スピーカー自作は時間と金の無駄 _ 自作ではまともな音にならない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1005.html



▲△▽▼


1. 平面バッフル

平面バッフル 製作いたします 五加音響研究所のオーディオ修理と製作
https://otoyas.exblog.jp/22515940/


竹集成材のスピーカー平面バッフル板 
材木商店【無垢材・積層材・化粧貼り・白ポリの木材メーカー通販サイト】
https://zaimoku-shouten.jp/works/%E7%AB%B9%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB%E6%9D%BF%E3%80%80201452/
http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0


2. 後面解放箱

真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


3. スピーカーのエンクロージャー製造メーカー

Hasehiro Audio (ハセヒロオーディオ) 奇跡の音質「バックロードホーンスピーカー」の製造・販売
http://www.hasehiro.co.jp/


株式会社 サカエ工芸
フォスター電機の主要製造拠点海外移転を機にフォスターグループから独立
フォスターブランドのエンクロージャー製造を継続する一方、独立系メーカーとして主要オーディオメーカー各社にエンクロージャー供給を開始。パトリシアン他、エレクトロボイス社へのホーム用、PA用各種エンクロージャーを供給。
http://www.soundstage.jp/SAKAE.html


スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

Lowtherの正規エンクロジュア ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html#c5

[リバイバル3] スピーカー自作は時間と金の無駄 _ 自作ではまともな音にならない 中川隆
4. 中川隆[-10885] koaQ7Jey 2019年10月14日 09:47:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1956]

作ってはいけない・買ってはいけない自作用スピーカー


長岡鉄男 スーパースワン
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html


最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1005.html#c4

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット


買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売]
https://www.kit-ya.jp/

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 真空管プリメインアンプ・キット
https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=8&bland_id=14

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 真空管パワーアンプ・キット
https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=11&bland_id=14

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 真空管プリアンプ・キット
https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=10&bland_id=14

▲△▽▼

【偽バレ】サンバレー天守スレ【1周年記念】
https://www.google.co.jp/search?lr=lang_ja&hl=ja&tbs=lr%3Alang_1ja&ei=pCbZW8OQMcL78QWbwongCw&q=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A4%A9%E5%AE%88%E3%82%B9%E3%83%AC&oq=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A4%A9%E5%AE%88%E3%82%B9%E3%83%AC&gs_l=psy-ab.3..0i30k1.2397.2397.0.3804.1.1.0.0.0.0.107.107.0j1.1.0....0...1c.1.64.psy-ab..0.1.106....0.oVL4-HnC8Qs

真空管アンプについての よく有る誤解 _ SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 大橋慎が書いたインチキ本の書評
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/923.html

買ってはいけない 300B ダメ・アンプ _ SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) SV-91B
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/124.html

乗鞍高原 ペンション ウインズ _ ザ・キット屋の詐欺商法の片棒担いだのが運の尽き?
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/328.html

▲△▽▼
▲△▽▼


SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキットを買うとこういう目に遭う _ 1


壊れにくい真空管アンプと壊れやすいアンプの内部の違い
http://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1963912500


こちらのアンプでは複数に安定動作せず、故障が早かったり苦労させられたのであえて悪例として紹介します。

サンバレー キット屋の SV-91B という 300B真空管アンプです。

http://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1963912500

この○を付けた部分の電解コンデンサーが早晩ドライアップして故障した例が多くレポートされているようで無理もありません。

平蔵のアンプです。
300B と WE252A 真空管双方を刺せるコンパチブルアンプです。


同じ機能の回路部分に赤丸を付けました。

http://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1963912500


こちらは比較的能率の低いソナス・ファベール社ガルネリやアマティーを鳴らすためのEL156プッシュプル真空管アンプです。

同様の部分です。

http://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1963912500


違いがわかりましたでしょうか?


・発熱するホーロー抵抗の耐圧の違いで、キット屋のそれはおそらくギリギリ。
 平蔵のは余裕ある2倍ないし3倍のW数
 これでホーロー抵抗の表面温度に倍以上の差が出てきます。

・ホーロー抵抗と電解コンデンサーが接近しすぎ。

・発熱する部品は上に、熱に弱い電解コンデンサーは下にの熱対流の法則を守れていない

おそらく設計者はこのイトケンこと伊藤健一さんのこのような本を読んだことは無いのでしょう。


ワットと熱と故障のはなし (SCIENCE AND TECHNOLOGY) 伊藤 健一
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E7%86%B1%E3%81%A8%E6%95%85%E9%9A%9C%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97-SCIENCE-TECHNOLOGY-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E5%81%A5%E4%B8%80/dp/4526037273/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1540958165&sr=1-1&keywords=%E5%81%A5%E4%B8%80+%E4%BC%8A%E8%97%A4+%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E7%86%B1

余裕を持ったシャーシを使わないそもそもの設計が悪いのだと思います。
このように商品として売られていても、耐久性など考えられていない設計製品は故障が早いので要注意です。

デザインや利益を優先するあまり、こういったセオリーが守られていない市販オーディオ製品もたくさん見ます。
内部をしっかり観察した上でないと買えません。

コメント

mixiユーザー2017年11月30日 06:48

そりゃ電解枯れますね(汗)。

PC電源の話になります。
数年前デスクトップPCの電源部を交換する時、それまでの500W物から、
CPU等搭載部品から推定し、ピークに必要な350Wの倍近い650W物、
かつ変換効率ワンランク上に換え、夏場でも排気FANの静粛化を目指しました。
今だと排気FANは気持ち程度の風量で済んでます(PCが暖房にはならない)。


____

mixiユーザー2017年11月30日 06:55
> mixiユーザー 

ここのアンプは都合3台も誤って所有しました。
どれも多かれ少なかれかような問題を内部から観測することが出来ました(^_^;)。

伊藤健一著作シリーズによると、メーカーの熾烈なコスト競争から定格ギリギリは避けなければならないものの、せめて2倍の抵抗とされていました。
コンデンサーらも同様でしょう。

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mixiユーザー2017年11月30日 07:05
> ゴルゴ平蔵さん


引退した知り合いの古い電気工事屋さんが、最近の電源は定格以上流れる事を想定せず、ギリギリの部品しか使ってない、と嘆いていましたっけ。
定格でも発熱しているとも。
コストダウンし過ぎですね。


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mixiユーザー2017年11月30日 07:11
> mixiユーザー 

商業ビルやマンションの電線。中華無印当たり前だそうで、アンテナケーブルのシールドは網線も使わず、皮を剥くとばらりと銅線がたらーっ(汗)


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mixiユーザー2017年11月30日 07:20
> ゴルゴ平蔵さん

ムンクの叫ぶ男になりそう。

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mixiユーザー2017年11月30日 07:45
> mixiユーザー 

修理費用で儲かる。閉鎖したVW audiを売っていた地元のファーレンというディーラーの店長の朝礼挨拶を思い出しました。「皆さん、まだオープンして2年、苦しい!でも後1年我慢してください、車検と修理で最低維持できる利益が出るのですから!」

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mixiユーザー2017年11月30日 07:57
> ゴルゴ平蔵さん

電線だと最悪、火事ですけね。
車だって、冬の高速でエンコしてオーナーが瀕死の目に合ったら訴訟になりそう。


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mixiユーザー2017年11月30日 08:00
> mixiユーザー 

オーディオの電解コンデンサーを早くドライアップさせたところで火事もなければ保証期間は動けば足りて、訴訟しても客が負けますねげっそり


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mixiユーザー2017年11月30日 08:13
> mixiユーザー 

イトケンこと伊藤健一著作シリーズによると、電線メーカーはその火事だけ避ければ足りるので、電力ギリギリ。その代わり瞬間電圧降下の問題は避けられず、精密電気製品の誤動作や、オーディオの音質悪化は避けられないようです。電線メーカーに文句言っても駄目。それは機器の設計が悪いとされるそうです。

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mixiユーザー2017年11月30日 12:03
> ゴルゴ平蔵さん

安定した揺るぎ無い電源が全ての基礎ですね。

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mixiユーザー2017年11月30日 12:05
> mixiユーザー 

そうですね。イトケンさんもホンネはギリギリ耐圧の3倍くらいのケーブルやCRは使いたいんだと推測しました。

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mixiユーザー2017年12月01日 00:18
> mixiユーザー

キット屋さのアンプ…営業妨害になるので、余り言いたくは無いですが、部品が粗悪過ぎます。

トランスは菅野電気製ですから信頼性は中華製とは比較になりませんが、特性は悪いし、音もイマイチ…

また電解コンデンサはTKとか余り良いものではありません。
電解の事故は良くありまして、私はニッケミ、ニチコン、スプラグ、ローデンシュタィン、シーメンス辺りしか信用しません。

また抵抗器も余り良く無く、中華か台湾辺りのものが使われて居ると思います。
抵抗器も福島双葉とか日本抵抗器、デール等の信頼のあるものでなければ信用出来ません。

そう考えると、残念ながらキット屋さんのアンプは音もイマイチで、安かろう、悪かろうとなります。

____


mixiユーザー2017年12月01日 08:43
> mixiユーザー 

ここのSV501というアンプの300BのUXタイトソケット、だんだん端子が緩んでくるので、ラジオペンチで端子を締め直したら、端子が折れてしまいました。
SV63というアンプでは、始終電源FUSEが飛ぶとしたら、アンペアの大きなFUSEを送ってきて、とうとう出力トランスから煙りが立ち上がりました。

自作アンプのプロ用仕様状況にかかわらずの安定状況はレポートしたとおりです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1963688283&owner_id=8290003

さすがはおわかりのようですね。


____

mixiユーザー2017年12月01日 08:52
> mixiユーザー


アンプから発煙ですか…Σ(・□・;)
一歩間違えれば、火災じゃ無いですか…

ソケット、コネクタ類は一番重要な箇所ですね!
安物を使うと、結局接触不良で泣くことになる…

しかし、カソード抵抗でバイパスコンデンサーを炙るとか、もう電気のこと何も分かって無いですね(*´Д`*)

そんなアンプに古典球、恐ろしくて刺せません。

私も学生の頃20年くらい前ですが、安いし、憧れたものですが…f^_^;
http://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1963912500  



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html

[リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
205. 中川隆[-10884] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:28:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1957]
買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c205
[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
1. 中川隆[-10883] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:32:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1958]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキットを買うとこういう目に遭う _ 2


半導体アンプに慣れていると、無音時のノイズが気になるかもしれません、特に高能率のスピーカーをお使いなら目立ちます。
サンバレーさんに無音時のノイズを相談しても

「こんなものです」

と断られますのでご注意願います。
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/


これがノイズ満載の大昔の有名アンプのインチキ・レプリカを売っている SUNVALLEY AUDIO

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売]
https://www.kit-ya.jp/


WE91B型を 10畳以下の部屋で楽しむには?

オリジナルのWE91Bはそのまま一般の家庭の部屋に設置して聴くというのには結構問題が多く 静かに音楽を楽しむためには知識とあきらめ(妥協)が必要になってきます 

まぁ簡単に入力低いし
全体ゲインは高いし 
は取れないし・・・・

などなど

時にはSPからブーンブーンうるさいくらいになっているのに大きな音を聞かせて

どう 91Bはいい音するでしょう?

みたいなWEフリーク?さんもおられます(-.-)
http://www.audio-collections.com/cgibin/nik/nik.cgi?log=201105&id=1305034755

▲△▽▼

電源について考えてみる 2008年 12月 22日


 商用電源は汚れていると言います。極性も気にする必要があると…

しかしながら、昨日から悩みを告白した


SV-722(マッキントッシュ C22 のイミテーション・アンプ)
SV-722(マランツ7C のイミテーション・アンプ)
https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=10&bland_id=14


のノイズについても実は商用電源の汚れが問題ではないかと考えています。

対策として200V電源を引きステップダウントランスで100Vにすることです。

バランス電源なのでコンセントの極性も気にしなくてよいとか…。

 そこで今夜は「電源」について考えてみようかなと。

 真空管アンプにしてから電源に非常に敏感な気がする。

メインの方は電源を専用にとっているが、プリ側はデジタル機器と同一コンセントであり「悪い」と知りながら使用している。すると電源のループだろうか、リスニングルームのリビングと接する台所の電源を落とすと軽くノイズが飛び込む。

同じ環境下でトランジスタアンプは問題なかった…。

さらにサンバレーさんのアンプは電源に敏感か気がする。
恐らく回路も相当シンプルで音の鮮度を優先していて、電源などにもろ影響を受ける気がする。

ここに根拠はないので本当なら電源を切り分けるためにまずはタップを購入しデジタル機器と同居するプリの電源を分けるテストをしようとしたが、近所のホームセンターには三極のタップはなかった…テストはおあずけだ。

 しかしながら、200Vをステップダウンして100Vにすることが良いことは何度も耳にしており実際にこの目でも見た(変な表現だが)。

SV-722にのるノイズもSV-722自身がもっていると言うより拾っている可能性が高い。

無論、ピンケーブルも購入品と自作での比較もしてみたがピンケーブルの差によるノイズの載りはなさそうだ。

「うーん、やはり…」

手をつけるべくは、電源かな…。
アースも確実にとる必要があるし…。

あまり深入りしたくない内容だが粗悪ガソリンで良いエンジンが回る訳はないし、良いガソリンでエンジンは見違える程伸びるし、改質軽油でないとエミッションをパスするディーゼルは成り立たないし…。
それほどベースのエネルギーは大切なのだ…。


Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 02:30
電源のデジ・アナ分離、その後進められましたか? デジタル系は2Pプラグでアースループが出来ないようにされた方が聴感上好結果が得られるようです。 またSV-722の球のグリッド線をシールド線がしっかりした(例えばRCAケーブルを切ったもの)とかに換装されるとグンっとノイズが減る可能性がありますよ。(私はSV-91Bのグリッド線を交換してノイズが皆無になりました)


Commented by rhr_nally at 2009-01-17 07:38
「SV-722の球のグリッド線」がどれになるのか、回路がさっぱり分からない私です。回路図をよーく見ながら挑戦しますね。


Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 07:48
12AU7のピン配置は2番、7番になります。
 http://www.mizunaga.jp/tubepin.html


まず1本線を作って気になるチャンネル(LorR)側で一箇所取り替えてみる度に試聴されれば対策が早いと思います。
 http://homepage.mac.com/elanmiki/SV722/Sites-Pages/Image18.html


透明被覆の配線材かもしれません。
http://rhrsp.exblog.jp/9262286/


シンプルが故の難しさ… 2009年 07月 12日

久しぶりにRHRの音を聴いてみると…

「重い音だなぁ…歯切れが悪いなぁ…梅雨だしなぁ…
おや?なんだこのノイズ…」

曲の音量が下がってくるとリズミカルな「ポッ、ポッ、ポッ…」とノイズが出ているのです。そのノイズは、プリアンプの音量に関係なく一定な音量で出ています。

「…またトラブルかぁ…」

なんとなく

「プリアンプSV-722」が影響しているのではないか?

と予測してプリの電源を切りますと、コンデンサーに残された電荷を吐き出しながら、リズミカルなノイズは消えて行きます。

「やっぱり…」

夜聴くときはこんなことはないのですが(今夜も夜はノイズがのりません)。
いままでこんなことはなく折角の日曜の昼間なのですが…。

シンプルな構造故、外乱に敏感な気がします  


 前に中途半端なネットワークだったRHRの頃、半導体アンプONKYO P-308をつないだ時、発振して困りました。この時、SV-722(C22)はボンネットを軽く叩くと「ボンボン」とボンネットを叩く音がSPから聴こえるのです。

まるで、レコードプレーヤーのターンテーブルのハウリングの様でした。

この問題を解決するのに、地中アースを取り全ての機器を接続したところ、P-308は激しい発振を起こさず普通に聴ける状態になりました。

 しかし、アースは曲者かもしれません。

今回の正体は突き詰めていませんが、722に乗ったノイズはアースを通じて入ったのではないかと推測しています(原因追及前にそのノイズは消えました)。

 我が家の商用電源は測定すると100Vをやや下回り97V程度です。

会社のオシロを利用して波形を見てみればいいのですが、おそらく相当なノイズが乗っていると思います。

当然、AUDIOについては極性とデジタル系とアナログ系の音源を分けています。
しかし、どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした。

これでは、どこからとっても同じ電源だと思います。

 200V化を考えているのですが、いい機会なので投入しようかなぁと考えています。

200Vは極性を考えなくてもよいので煩わしさから開放されますし。
我が家は、200V化には有利な環境にあり安い工賃で200V化は可能です、後はどんなステップダウントランスを選択するかなのですが…。

 しかし我が家のSV-722を含む真空管機器は構造が単純なせいか「外乱」に非常に弱い気がします、シンプルが故に外乱をそのまま音に反映する、商用電源の汚れやノイズの影響をもろに受けるのではないかと。

トランジスタ機器ではこんなことで悩むことはありませんでした。音の鮮度優先でこの辺のフェイルセイフ(こう言っていいのかなぁ?)が甘いのが良くも悪くもなのでしょうね…

ここらへんは、同じ真空管アンプでもEARはしっかりしていました。

すると真空管アンプや真空管機器を良い音で聴くには電源造りが大切なのではないかと…。
当たり前な結論かもしれませんが、ここを改造するには結構お金がかかりますし…うーむ…。


 シンプルが故のハンドリングの難しさ。

真空管アンプを使用している人たちは、皆さん同じような経験がおありなのでしょうか?
(今回の問題が再発した場合、プリのアースを外してみようと考えています)


Commented by きゃーる at 2009-07-12 23:03
実は私もこの間604のユニットにTU-879を繋いだ時、左側から、ポッ、ポッ、ポッと音がしました。
ケーブルを左右入れ替えたらノイズも入れ替わったのでアンプのノイズだと思います。
アート・ペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクション(XRCD版)も曲内の音が出てないところでサーノイズがでます。

これは今まで私が持っている最も能率の高いSP(ダイアトーンDS-37B 能率90db)では気づかなかったことでした。
TU-873やSV-722はまだつないでませんがイヤな予感が・・・

高能率SPってシビアなんですね。

私の場合は片CHなのでキットの工作精度っぽいですが、rhr_nallyさんは電源周りですか・・・

「電源の最終回答」なんてうたっているメーカーがありますが、
どうなんでしょうね。怪しすぎますが(汗)


Commented by rhr_nally at 2009-07-12 23:29
もし電源をいじりステップダウントランスを購入するならオヤイデのトランスがいいみたいです。


Commented by 欄太郎 at 2009-07-13 05:12
>どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした(

私は、2階から1階に移動して、家電周りのノイズをほとんど拾わなく成りました、 rhr_nallyさんのノイズが空中ノイズだとすると電源を分けても効果がありませんよね、私の場合大きいブレーカは1個、小さいブレーカーで8カ所に分かれていて、下の部屋は小分けに分けたブレーカーのせいか、家電から一番遠い、下の部屋のせいか分かりませんが、ノイズは気にならなく成りました。

スピーカーの湿気の影響ですが、ウッドコーンが動きが鈍く、高域の抜けが非常に悪いです、2時間ほど聴いてとそれでも良く成ります、コーンが振動しながら乾燥するのでしょうか(笑)、今使っているスピーカーは3台はマグネシューム系の合金、1台はパークの17pパルプコーン(表面に樹脂製のコーティング有り)全て元気に鳴ります、特にマーク、オーディオのフルレンジは高域の抜けは最高です。


Commented by altum at 2009-07-13 09:25
>高能率SPってシビアなんですね。

高能率のスピーカーで聴いて、異常が認められなければどんなスピーカーに繫いでもOK!・・・最終的な試験機としても使えますよ
特に直熱管シングルのハム音!(笑)
家でも、A7で近くでは若干ハム音は感じますがM8DMT以下他のスピーカーでは傍に居てもウン・・・とも、聴こえて来ません(笑)


Commented by きゃーる at 2009-07-13 11:49
直熱管はもっとやばいのですね(汗)
とりあえず異音がなくなるように処置してみます。


Commented by koba at 2009-07-13 13:53
家のスピーカーも38とホーンで能率が107あるので直熱管が使いづらくなってしまいまして300Bとか使わなくなってしまい遊んでます。EL34でやっと我慢できるかも?

前段のお遊びによる音の変化がよーく出てくることよ  
他人の家で僅かな変化しかしなくても家ではびんびんに変化するんですわ。


Commented by 元新潟のU at 2009-07-13 21:58
100Vじゃだめですか?nallyさん。
入力・出力共に100Vの絶縁トランスを使用して、2次側の中点タップをアースすれば同じだと思うのですが・・・
余り見かけないトランスなので2次側50Vのトランスを2台使用する手もあります。
あと、電源プラグを逆に挿すと音が変わりますが如何でしょうか。


Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:03
「直熱感シングルのハム音」…。「グさっ!」と来ました(笑)
今の我が家の一番悩ましいのがこの内容なんです。
2007のハム音がなんだかなぁです。
どこをどうすればいいのか分からないし、何を点検すれば良いのか…ハムバランサーをいじっても…。


Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:06
EAR859は本当にハムノイズのないアンプだったんですよ。
直熱管じゃぁないからですかね…うーむ面白い。


Commented by koba at 2009-07-13 23:08
能率が高いと小出力のアンプでOKなんですが同時に交流点火が×になってしまうんですよ。ハムがしっかり聞こえてしまうんです。泣


Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:14
いや、100Vがだめな訳じゃぁないんですよ。
実は私もきゃーるさんにお知らせした、オヤイデのトランスを知ったのが実はサンバレーさんの試聴室でした。

それ以前は、例の「究極の回答」で有名な(実際はたいしたことないですよ(笑))ショップで盛んに叫んでいる電源を注視していました。
サンバレーさんの評価云々でなく、200Vとこのトランスに注視している方が結構います。

私は、たまたま環境が整っていて(今の家の電源事情はそんなこと意識していませんでした、本当にたまたまです)200Vを2万円以下で工事できそうなんです。
極性を考えなくてよい。200V化で他の電源から切り離される、SV-18Dを調整しても不安定な電源みたいな我が家…なんかを考えると200V化をどこかで必ずしようと考えていたのでまぁいい機会かなぁと。


Commented by altum at 2009-07-14 09:21
>2007のハム音がなんだかなぁです。

これは211と同じ電圧(10V)&電流(3.25A)と思いますので・・・
フィラメントの整流回路にチョーク・コイル&トランスは入っていますか?
コンデンサーの容量は?・・・市販の小さなフィラメント用のチョークを売っています

0.5H/3.5A・・・それにコンデンサーの容量と耐電流10000μF&4A位は必要かと思います・・・私はここに当時販売していたタンゴの専用チョークと業務用コンピュータの電源に使われている大きな姿のブロック形のコンデンサーを使っています

今の2007(845)のケースには入らなくなるかも・・・です
ここまで、書いてかわら版を見ましたチョーク!は無いですね
抵抗0.2Ω/10Wがここにチョークを入れるとかなり改善が期待できますよ

フィラメントの電源にスイッチング電源の12V5A位を使って10Vに調整すれば一番良いとは思いますが・・・電源ユニットケースの後ろ辺りにを背負わなくては・・・

接続箇所は抵抗0.2Ωを出た所のコンデンサーの所・・・

この電解コンデンサーは要らないと思いますよ・・・ユニットは完成品!ですからこれが一番の安上がり!の方法かもチョーク・トランスも結構高いですから(笑)
私も、カレコレ組上げて30年近くになってきてますので、それこそ電解コンデンサーが不安なので、今度はスイッチング電源を使おうかなと思っています・・・省スペースにもなる
http://rhrsp.exblog.jp/10601189/


2009年 04月 04日
722と言うアンプはなかなか面白いアンプです。

失敗の連続でなかなか灯を入れることが出来なかった苦い思い出のアンプなのですが、出てくる音はご機嫌なものです。

 SV-722(C22)の嫌いなところは、以前所有していたEARと比較してハムノイズが大きいことです。

これは、最初に722を聴いていれば別に気にしなかったと思いますが、EARを先に聴くとその差が耳につきます。能率の高いSPだと更に耳につくらしいです。

 しかしそのハムノイズに目をつぶっても音の鮮度は、EARと比較して目を見張るものがあり私は722を入手しました。722はマッチングバランス(妥協点)で音の鮮度を優先して、このハムノイズをやや犠牲にしたのでしょう。

私の722は、標準の真空管12AX7 SOVTECからμの低い(増幅能率が低い意味らしいです)5751に差替えました。

SV-2(2007)の6SN7GTBのバリエーションでRCA 5672を手にした時「高信頼性管」と言うものの頼もしい作りに惚れ、高信頼性管系統の5751を選びました。

レコードイコライザー部は、東芝の5751でフラットアンプ部は、自衛隊の流出品だと言うGEらしい5751に入れ替えています。

5751にしてμが低くなり(100→70)「大人しい音になる」との話もありましたが、フラットアンプ部にはGEらしい快活な音を出し、フォノイコライザー部はRIAA特性の「精確」な再現を考えて、生真面目な国産らしい東芝の端正な音としてみました。
余談ですが、東芝の5751をフラットアンプ部に入れると真面目過ぎて私の好みではありませんでした。

 こんなふうに真空管チューンした722は高域まで伸びた音だと思うのですが、「キーン」とした鋭い伸びでなく私には「マッシブ(塊)」的音に感じます。
但し、「マッシブ」と言っても低分解能な塊ではありません。

その反面マランツタイプは、「キーン」としたタイトな高域のようで非常に興味深く感じています。

 ただ、722は音の鮮度を優先するあまり非常に構造がシンプルなのでしょう。

冬場の静電気が帯電した体で触ると「パチッ!」と音を立て、同じ部屋の電気機器のスイッチON/OFFに非常に敏感に反応します。

これだけ電源に敏感に反応すると言うことは、家庭の電源を200V化してステップダウントランスで改善した電気を流すとその鮮度は更に上がるのではないかと期待もしています。

 このように、SV-722と言うアンプはチューニングしがいがあり、そのチューニング結果を素直に出すアンプだと感じています。

 SV-722を賞讃する反面、

「プリアンプは極力カラー(色)をつけず、ドライブ(CDPやレコード)の信号を正確に再現するのが良いのではないか…」

とも感じています。すなわち、半導体プリ+真空管メインと言う組合せもありではないかと考え込んでいます。


Commented by へうたむ at 2009-04-05 04:12
ハムノイズについては、サンバレーさんのマニュアルに、シャーシ・アース・ポイントなどの説明はあるでしょうから、そのとおりにはされていますよねえ‥‥
管球プリは、アースの引き回し、シャーシのアース・ポイントでずいぶんハムが違ってくるように思います。


Commented by Rocky at 2009-04-05 06:39
私もSV-722(C22)を持っています。Jensen化もしましたが、何とか取り付けました。(手違いで左にある0.22uFも買ってしまい、一緒に交換しています。こちらはあまり効果はないと思いますが、、)

ハムノイズは私もあります。電源コンセントを逆に差し替えたらハムノイズが少しは減ったので、まあいいかと思っています。真空管アンプのボリュームを絞るとノイズは減りますが、音が曇ってしまうので全開で聴いています。


Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 11:07
半導体プリ+真空管メインはC-200X改+SV-91Bをちょくちょくやっています。

C-200X改+SV-91Bは 過不足ない というかSX-710との組み合わせに比較すると音のエッジがしっかりしてSV-91Bからズーンと腰の入った低音が聴けます。
これが半導体プリのおかげと言えるのか、C-200X改の個性(良さ)なのかはWE310Aラインアンプとの組み合わせで改めて比較してみます。


Commented by rhr_nally at 2009-04-05 11:08
電源コンセント、すなわち電源極性ですよね。
一時、気合いを入れて合わせていたのですが、色々試聴で機器を出したり入れたりしているとついつい面倒になり…。
アドバイスありがとうございます、検電ドライバーを手に頑張ってみます。


Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 13:26 x

半導体プリ+真空管メイン、真空管プリ+真空管メインと比較してどうか?
 難しい! です。
WE310Aラインアンプは残留ノイズが少々高目だったのでP-300に比較して91Bはゲインが低目なのでノイズが耳に付き難くなりました。
球(WE310A)同士の接続なので相性は文句なし。音が弾みます。
C-200X改に比べて前後方向が少し向上と言えるかもしれませんが、大きな変化なし。

単純に 球プリ、 半導体プリ と論じられないです。
それぞれの機器の個性で デバイスの差を語れない というのが感想です。
ご期待に添えなくて申し訳ないです。
http://rhrsp.exblog.jp/9980527/


AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日

 サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。
真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。

 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインのEAR859に始まりプリアンプではEAR834Lと2台のEARを経験してきました。

EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。

そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。
音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。

しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。

「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。

そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。
AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか?
さて肝心の出て来る音なのですが…

 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。

私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。

ところが様相は少々違ったようです…

電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。

「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。

また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。

実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした…

ノイズの「質」の違い、
SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、
ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。

 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。

ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。
私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。

この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。
ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。
ATC-1は私の期待した

「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」

とはなりませんでした。

 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。

私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。

手放して分かるSVー722の良さ(笑)

SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。
自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ…
もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。

今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。


Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25
AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^
いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^
しかし好みの音質ではなかったですかorz

SV-722手放したんでしたっけ・・・
クマさんチューニングすごそうですよね^^
SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。
操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^
私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・

プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^;


Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24
アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。

EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは?


Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42
無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
音楽性で言うなら別ですが…
SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。


Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25
EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。

私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。


Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31
>無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。

はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。

確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。

我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑))

くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。


Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16
2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。

ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥
ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。

お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。

ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。
が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。


Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20
プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。

そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。

しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^;


Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20
利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。
12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。

TU-875はご指摘の通りです。
電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます)
パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。
マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。


Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33
レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。
はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。

AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏
ほど前衛的ではなかったようです、
AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。
ガジェット的には最高ですけどね(笑)


Commented by merlion at 2010-08-25 07:36
実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。


Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57
ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。
また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。
http://rhrsp.exblog.jp/13108804/


SUNVALLEY試聴記 〜前編 プリ試聴…2年ぶりです〜 2011年 07月 08日

サンバレーさんで試聴するのも久しぶりですね…2年ぶりかなぁ…。
サンバレーさんの試聴室に出入りしなくなった理由は簡単で「聴きたい機種がなかった」からです。

しかし反面、SV-722(TYPE:C22)を手放した後にあの鋭く伸びる高域と透明感のある音色が忘れられず「チャンスがあったらまた手に入れたいなぁ…」と思っていました。

「真空管プリが欲しい…」と言う思いは強くあるイメージを持ちながら途中、AIR TIGHT ATC-1を手に入れたりしましたが私のイメージと少し違っていました。
あと個人的にEAR 834Lも一時所有していたのでEARも気になるのですが834Lの上のクラスになるとなかなか手が出ません。

 そんな時、耳にしたのが「サンバレーさんのSV-310がV型になって復活した」との情報。あのプリアンプは、個性的なプリなのでこれには非常に興味があります、そしてネット上で試聴コメントをなかなか見かけない「SV-192A/D」も興味があります。 そんなこんなで試聴室に出向いたのです…

SV-722(TYPE:M7)

以前私は、C22タイプと呼ばれるものを所有していました。
このプリは、非常に澄んだ音色を聴かせるアンプでした。
この「澄んだ音色」を聴かせる プリアンプは非常に貴重だと思うのです。
音色は真空管のもつイメージの「暖かさ」と言うより「切れ味の鋭いソリッド感」が非常に心地良く私の好きなMALTAのサックスなんか抜群の切れ味。
手放した後に分かる良さですね(笑)

 今回は、C22ではなくより高域が冴え渡ると評判のM7タイプを試聴させて頂きました。予想通りの伸びの良さですね…真空管のガラス管の澄んだイメージそのものだと思います。このソリッドな感じがツボに入ると心地良い…私的にはこのプリの出すサックスやトランペットの音色はいいですねぇ…。
タイプとしては「音場型」
広く澄んだステージが広がる感じがなんともいいですね。

このプリの難儀なところは「キット作製」でしょう。
もちろん、完成品もあるので完成品を選ぶ選択肢もあります。

SV-310V
どうです、この個性的なデザイン…ガジェット感にこだわる私の心をグラグラさせます(笑)
他でも出会わない「異様な形状なプリアンプ」ですよね…。
今回私が一番注目しているアンプです。ただ

「音質についてはトランスの支配力が強いのではないか」

と先入観を持ってしまいます。レコードプレイで言うところのMCカートリッジの「フォノイコの音色」と「昇圧トランスを通した音色」的なイメージでしょうか…。

先入観はさておき、実際の音を聴いてみましょう…
これが良い意味で期待を裏切ってくれます。

SV-722対比極端なトランス色がついている訳ではなく、サンバレーさんのプリらしく「透明感のある澄んだ音色」を基礎に「やや温度感のある」トランスの音色を足した感じです。

カートリッジの昇圧トランスの様な音色でなく、このトランスは上品に上手くまとめられていると思います。

ひょっとすると以前のトランスの方が「濃い」音色だったかもしれませんが、V型の橋本電気製トランスは「適度な濃さ」に感じます。

タイプとしては「音像型」ですが、SV-722をやや「音像型」にした程度で「音場」は広いと思います。
これは、見た目も音色もなかなか楽しいプリですね…いや、予想外(笑)

SV-192A/D

このプリの多機能さは、ここでは説明のしようがありません(笑)
さて出てくる音なのですが…
思わず腕組をしてうなってしまいました(笑)
どうして「うなってしまった」のか…このプリは、SV-722との差が見つけにくい…SV-722系の音色です。

透き通り伸びる高域と広がる音場…ただ、よーく聴きこんでみると個人的にどこかSV-722の方が音が「シンプル」に聴こえます…
まぁ、これだけ機能てんこ盛りになりますと回路も複雑ですからね…。
ここは、機能差で選べばいいかと思います。

と久しぶりに3機種ものプリを試聴させて頂きました。
非常に興味深い試聴でしたが一貫して言えるのは、どのプリも「澄んだ音色」がすることでしょうか。
http://rhrsp.exblog.jp/15084601/


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/02(土) 22:30:32.57 ID:xINzPju6

マッキントッシュMC275に回路がそっくりのアンプあるけど・・・

本物のMC275  :歪率0.5%以下/75W時(保証値)
275のそっくりさん:歪率10.0%/55W時(社内試作時の結果)

いや分ってる。そう・・・、特性なんて関係ない。値段だって全然違うんだ。
そんなこと疑問に思うことが間違いなんだ・・・!


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 12:38:33.51 ID:q3KTU1uR

こういうのってマッキントッシュに許可取ってんの?


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:22:25.01 ID:HHyZwMUQ
>>23
取ってない。
この他にもそっくりさん商品多数有り。技術情報等も他所から無断引用多数。
コンプライアンス、モラル無視のデタラメ業者。


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:38:34.57 ID:q3KTU1uR
マジで?w


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 16:56:30.56 ID:MZAF2vma

バイファイラー巻きはマッキンに許可取らなくてもよかったと思うよ。
たしか特許の有効期限はとっくに過ぎてる。
模倣するのはいい。取り入れる事は悪いことではない。
本物のスポーツカーを買えない人が、模型を買って愛でるということはある。
おもちゃ相手に熱くなっても仕方ないさ。それはそれで趣味の世界。


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 19:00:52.62 ID:BH7cVKl/

技術が全く無くて中華に丸投げなのに、本家に勝るかのような誇大表現なセールス手法。

中身は当然本家と同じ訳もない粗悪品。

外観と型番をそっくりにし、本家を連想させ期待をさせる詐欺的誇大表現で、
また煽るような売り方を数々行ってきた悪質な業者。


28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 05:03:36.65 ID:pHCC/xcK

英国本家QUADUの本物     :歪率0.3%/12W(保証値)
産婆霊のQUADUのソックリさん :歪率 10%/15W
ラジオ技術QUADUレプリカ(非買):歪率0.3%/20W(実測値)

言論の自由は結構ですからね。でもね、特性と音は関係ありませんよ。
批判するなら聞いてからにしてくださいよ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1334442103/


RE787さん
私は、サンバレーのSV-722(C22)を所有していました。

まず、価格を優先してキットタイプを購入すると制作難易度が結構高いです。特に、6本の真空管と基板から出ている素子の足をハンダ付けするのは、かなり難しいです。

オリジナルマッキンC22もチャンスがあり試聴しましたが、SV-722(C22)とは全く別物です。

オリジナルの様な「熱い」「ネットリとした」音色を求めると外れます。
SV-722はマランツ7タイプとマッキンC22タイプの双方ともにどちらかと言うと澄んだ」「透明度」の高い音色です。

サンバレーブランドですが、中身はアドバンスと言うメーカーの製品です。

ADVANCE AUDIO
http://www.advance-audio.com/


アドバンスカラーの強いプリアンプと理解して下さい。

トーンコントロールは、内部にディプスイッチが付いていて、ON/OFFの2段階で調整できますが、連続可変でないため期待する程のトーン調整が出来るか不明です。
またいちいちボンネットを開けなくてはならず、実用的かと言われれば疑問です。

もし、興味をお持ちなら同じアドバンスさんの08-TEQをお勧めします。
こちらは制作難易度も低い(ブロック枚の基板ハンダ付けする程度)価格もSV-722に近似しておりお求めのトーンコントロールも充実しています。
2012/06/19 22:18 [14701193]


サンバレーは色々なメーカーの寄せ集めですね。
やはりオリジナルのC22を買うしかないなのでしょうかね?
フェイクは近い音にすら届かないのでしょうね?
独自で負けないようなプリアンプはないものでしょうか?
とても参考になりました。ありがとうございました。
2012/06/23 22:33 [14717251]
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/


 エレキットさんのキットアンプは有名でその音質も高い評価を受けている。
アドバンスさんのキットアンプも有名でその音質の評価も高い。
ソフトンさんのDAC MODEL2もその音質の高さとコストパフォーマンスの良さから有名。

 そんないずれの商品もサンバレーさんは取り扱っている。
サンバレーさん自身は製造出来る訳でなく、商社機能が中心。ただ、単なる商社でなく一般的な知名度はなくて優秀なアンプメーカーなんかをプロディユースしてサンバレーさんの販路で販売しているのだと思う。

このプロディユースの際、音作りの意向を明確に伝えるのだろう。そこでは、セールスエンジニア的にある程度の技術力がないと話もできない。そして有名ではないが優秀な技術と製造ラインをもつメーカーとタッグを組むもんだからコストパフォーマンスの優れたaudio機器が生産出来るのだろう。

そしてこれは邪推だが、「キット」と言う手法を使うことで商社にとって一番リスクの高い「品質保証」を自己責任にしてクレーム費用を回避するのだと思う。小さな会社(豊田自動織機グループだから決して小さくはないけど)がクレームのリスクを背負うのは非常に厳しい。「作ることの喜び」と「クレーム費用の回避」を上手くミックスした商売だと思う。
http://rhrsp.exblog.jp/9236569/


おかえりなさい… 〜Sunvalley SV-722修理完了&Modefai〜 2010年5月15日

春の武者修行を前に私の真空管キットプリ、サンバレーさんのSV-722が沈黙したことは、レポートさせて頂きました…。

いや、本当に機器の故障とは悲しいものです。

「どないすんねん…こいつ」と呆然とSV-722を眺めていて、ふと…「そうだ!Altumさんに相談しよう」と思いついたのを通り越してAltumさん宅に持ち込んでしまった次第(笑)

Altumさんは、私のド厚かましいお願いに嫌な顔一つもせずSV-722を修理してくれました。
今日、我が家に戻ってきたSV-722に灯を入れてみました。

「おかえり、SV-722…」

でもAltumさんは、ただ修理しただけではなかったのです…。


 SV-722について、少しおさらいしておきますと。

この製品は、サンバレーさんのキットアンプですが基本設計・製造は「アドバンス」さんの様です。

マッキントッシュのC22を範としたものと、マランツ7タイプを範としたものの2種類があります。

双方共に共通なのは「澄んだ音」がすることでしょうか。
半導体のプリとは、趣を変えた「鋭い」音がします。

これは、真空管にノスタルジーを求める人には向きません…ね(笑)。

個人的な感想では、

マッキンタイプは、どちらかと言うことコントラストに主眼をおいたタイプ、
マランツ型は「その鋭さ」を伸ばしたタイプでしょうか。

私は、マッキンタイプを選んでいます。


 このアンプはハンドリングとノイズに難があります。

そもそも、プリのような繊細な信号を扱うアンプを「キット」として組立てていいのかなぁ…と言う疑問はありました、アクロバティックな配線に焦げそうなリード類。

悪戦苦闘の末、完成し恐る恐る灯を入れてみて、ぐったりとした体に飛び込む鮮度の高い澄んだ音…

「やった!」とほくそえまずにはいられないのです(笑)

しかし…その「音の鮮度」とトレード・オフしてしまった無音時のスピーカーから聴こえる「シャー音」の大きさ、

確実に電源を落とさずにピンケーブルの交換なんぞしようものなら「ボンボン」と共振と言いますか振動音と言いますかSPから出てきて「ぎょっ!」とします、半導体アンプとは大違いです(いや、半導体アンプも電源落とさないといけないんでしょうが、横着効かないですねぇ…)。

もちろん「ガジェット」感を求めてはいけません(笑)
このアンプの一番寂しいのがこの部分です…ね。

 プリアンプは、ユーザーにとって操作頻度が一番高く、システムを支配する一番偉い人(笑)。
そんなアイテムには「ガジェット」感は欠かせないと思うのですが…確かに「キット」ですよ…でも二桁万円払う訳ですから…

いえね、マッキンやマークレビンソンに追いつけだの、EARやアルケミストを追い越せなんて絶対言いませんけどメーカーさん…
でもまぁこんなものかも知れませんね(笑)

最近同社から出たプリは、私には業務用機器にしか見えませんから数倍プリらしいか…(やばいやばい(笑))

 機能・音質最優先で得たハイスピードで鮮度の高い澄んだ音。

CounterPoint Solid-M8の熟れたオレンジの柑橘系的甘さを含んだ音と対照的な音が聴けるものです。
(これも組合せ次第だと思います、我が家では真空管メインとM8の相性がいいみたいです)

SV-722は、まるで辛口の口に含むと痛いウイルキンソンのジンジャエールみたいな味です。
これがクロックチューンしたTL51X改とサンバレーさんの細身に傾くDAC SV-192Sと合わせると真空管のノスタルジーなんて微塵も感じさせない鋭い突き抜けたモニター調の音が聴ける…なかなかいない個性の持ち主なのです。


でも…「もう少し、無音時のノイズが少ないならなぁ…」

これは、SV-722ユーザーの皆さんの悩み(私だけでしょうか?(笑))のようです。
特に高能率な、TANNOYのユニットとは相性が悪いようです(笑)

そんな手放し難いSV-722がAltum工房にて修理完了し戻ってきました。

測定結果メモ…さすがです…


 久しぶりにワクワクして音だしです。

まず一聴して驚いたのが、いつも聴く音量での無音時のノイズの減少です。

「シャー音」が確実に減ってます。

もちろん、ボリュームMaxの状態ではノイズ「シャー」「ブーン」はしますよ、でもいつもの音量ではステップダウントランスの唸りの方が耳につきます(これも最近なんですよ…嫌だなぁ…)。

 いやぁ驚きました。Altumさんからは「少し減りましたかね」とのコメントでしたが私には十分過ぎます。

こうなってくるとですよ…
少しでもノイズを減らそうとして装着していた12AX7の互換球5751を元のSOVTEC12AX7-LPSに戻してみようかな?と言う気にさせます。

露球は、個人的にチャイナ球なんかとは違い「鋭さ」や「硬さ」が出せる球だと思うのです。

私が、このSV-722に求めている「澄んだ鋭さ」にまさにジャストミートするのではないかと…。

さて12AX7-LPSに交換してみます。

ここで大活躍するのが、以前ご紹介したテクソルさんで販売しているエレハモ印の「チューブグローブ」です。

SV-722ユーザーになら分かってもらえるのですが、6本の12AX7を交換するのに5分とかからないのですよ!(このグローブを手に入れる前は、ひどい時、1時間は必要としたかもしれません、特にSOVTECは他の12AX7より太いのです)。
これは、もう奇跡としか言いようがないのです(笑)

出てくる音は…

 あれぇ…以外ですねぇ…このキットのマッキンらしさが出てしまいました(笑)
中域が厚く、線が太くなるんです…いや当然十分分解していますよ音を…でも5751の時の方が細身な音がしていたと思います。

でもこれが開発者が意図した音でしょうから「元に戻っただけ」なのですが…悪くはないですが、また5751に戻そうかなぁ…(笑)


Altumさんに頂いた東芝製12AX7です。日本の真空管の出来映えはさすがですねぇ…


コメント

Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:42
この記事の後、SV-722の数名のユーザー様よりノイズ低減の打診を受けました。
このプリが抱える共通の悩みですが、店主さまに相談しても極めて丁寧に断られるでしょうから(笑)

みんな悶々としているんでしょうね…。

本当なら、我がSV-722を実験台に提供して徹底的にAltumさんにメスを入れて頂いてもいいのですが…なにせAltumさんの300Bアンプなんて、アルテックの高能率SPを通して、ましてや三極管でシングルとノイズ的に不利にも係わらず、静寂そのものでしたから…。

SV-722も手術次第では生まれ変わるんだと思いますけど…。
でも元の音を維持できるか…ここが何事も難しい「塩梅」ですよね…。


Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:46
初めてメール致します。自分はSV-3を作ったのですが、全く同様にホワイトノイズが至近距離のスピーカーから耳について困っていました。

SV-3をサンバレーに送って店主様にチェックして貰っても、ノイズはおかしくないとの反応。TESLAにしても変らず。

しかし、e-bayで購入したSIEMENSのNOSのE88CC/6922(RCAブランド)に差し替えた途端、急にノイズがほとんど聴こえない状態になりました。

しかも透明感、定位、響きも素晴らしい。球による違いの大きさを実感した次第です。特に小音で聴く夜に違いを感じますね。同じ悩みの方々がいて納得しました。今後ともよろしくお願い致します。


Commented by rhr_nally at 2010-05-24 09:05
このノイズの件ですが私も低ノイズの真空管(5751)に交換してやや薄れました。

そうなんですよね、低音量でクラッシックなんかPPの時に「サーっ」では興ざめします。

サンバレーさんも「現代の真空管アンプ」と言うことで、昔は避けて通れなかったノイズ問題を「PPでもノイズは皆無」みたいなものを売り文句にしてくれれば、「最近の真空管アンプは凄い!」になってインパクトはあるのですが

「問題ないノイズレベルです」

と言われると困りますよね(笑)

そしてそれは「キットだから仕方ないか…自分の自作の腕も低いしね」と言った暗い気分にさせます。トランジスタ世代の私にしてみれば、音質に影響させず、ここはなんとか解消して欲しいところです。「昔の常識」を覆して欲しいものです。
http://rhrsp.exblog.jp/12644806/

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本当に真空管アンプは SUNVALLEYアンプ みたいに ノイズが出るのが当たり前?

管球アンプのブーンと云うノイズについて - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年10月19日


管球アンプを自作したり、使って有る処を訪ねてみると、「ブーン」と云うノイズが殆どの所で入っている。

私はこのノイズを出す事を許せない。音楽を楽しむのに邪魔だからだ。

大体ノイズが出る原因は5つ位に原因が有る。複合型ももちろん有る。


1)電源ケーブルでノイズを拾う・・・グレードの低い直出し電源ケーブル自体がノイズを拾う

2)内部配線がノイズを拾う・・・・内部配線のグレードが低いので配線自体がノイズを拾う

3)グランドラインに粗末な配線を使って有る・・・グランドラインにも信号は流れている

4)真空管ソケットと真空管のピンとの馴染みが取れていない・・・クリアランスが有る

5)真空管自体がノイズを発生させている・・・出来の悪い真空管では止まらない


以上がノイズの大きな原因だと自分の経験で知っている。

それぞれに対策が必要で、特に真空管自体がジーっというノイズを出すのはロシア製・中国製に多い。

真空管の場合は致命的だ。他の真空管に変えるべきだ。

手作りの時代の真空管は結構作りが良い。古典管と呼ばれるものはノイズが出ないか少ない傾向にある。合わせて長寿命だ。

キチンと理解し対策を摂ればノイズは皆無に出来るし、¥100万円超のTr型アンプに引けを取らないSN比の管球アンプも作れる。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/55ccf03eae81ba7c1259060fea9393ba

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真空管アンプにはノイズが付き物?
http://jazz-audio.music.coocan.jp/audio-13.html

巷では『真空管アンプはノイズが出るのが当たり前。』という噂がよく聞かれます。

その噂を証明するかのように古い真空管アンプは『ブーン』というハム・ノイズや『ジー』という連続的なノイズを出しているものが非常に多いと思われます。

また、販売する側も

『アンティークなものだから少しのノイズは当たり前、気にしすぎは禁物。』

だとか

『こんなちょっとのノイズを気にしていたら売ることが出来ないし、お客さんもうるさいことは言うべきでない。』

などと思ったり、言ったりした事はないでしょうか?


私の場合、コントロール・アンプのSMEが挿し込まれる真空管に大変敏感で手を焼きました。

SMEにはミニチュア管の6DJ8(ECC88)が3本使用されていましたが、購入した時に付属していた真空管(メーカー不明)ではノイズは皆無でした。

ところがスペアーとして購入したロシア製の高信頼管6922(E88CC)の選別品(ノイズ・レベルの低さでは最高のもの)を1本1万円程度で購入して挿したところ、1週間もしないうちに『ジー』という連続的なノイズが出始めました。

1度気になりだすと音楽を聴いている場合ではありません。

毎日がノイズ探しの日々となりました。

購入したお店に返品して取り替えてもらいましたが結果は芳しくありませんでした。

その後、独シーメンス製の高信頼管6922(E88CC)を1本7千円程度で手に入れて挿したところ、ノイズは皆無でした。

その他『ヒューレット・パッカード製のもの(1本800円程度)』や、『テレフンケンの社名が印刷されていましたが恐らく共産圏で作られたであろう中古のものと米GE製の中古のもの(1本500円程度)』を試してみました。

前者の hp製のものはノイズが大きくて使い物にならず、後者の中古品はノイズが皆無でした。

SMEの場合の結論としては挿し込まれる真空管に非常に敏感ですが、ぴったりとくる真空管を挿し込んでやりさえすればノイズは皆無でした。ボリュームをMaxに廻し切った場合でさえもノイズはゼロでした。


パワー・アンプのウエスタンにおきましては、購入前からお店で聴かせて貰っていましたが全くのノイズ・ゼロ状態を現在も維持しています。

スペアーのオリジナル真空管を一揃え集めて聴いてみましたが、やはりノイズは皆無です。

お店では他にウエスタンの124や92も長い間に何組も聴かせていただきましたが、さすがにメンテの完璧なウエスタンは全てノイズは皆無でした。

そのアンプ達に鳴らされているスピーカーに耳を近付けて(10cmぐらいの近距離)さえもノイズは聴こえませんでした。

東京のウエスタン・サウンド・インクの方とお話をする機会がありましたので、その事を報告いたしますと

『ノイズがあるのは故障しているからですよ。』

といとも簡単に答えてくださいました。


マランツでもマッキントッシュでも全ての真空管アンプにおいて、ノイズがあるのは故障しているからとハッキリと言い切ってくださいました。

この項目での『真空管アンプにはノイズが付き物?』という疑問の回答は、上記ウエスタン・サウンド・インクの方のお話に要約されています。

ですが、これらノイズの心配はトランジスターのアンプを使っていれば必要のないものです。


真空管アンプの音は柔らかくてレトロ?


よく『球のアンプの音は柔らかくて絶対にきつい音は出ない。』とか『球のアンプの音は懐かしいレトロな音だ。』と言われる場合が多いですね。

確かに私が聴いた真空管アンプの中にはそのような【ぼんやりした音】のものも存在していたことは事実です。

何故、そのような【ぼんやりした音】をその真空管アンプは奏でていたのかは今もって私には分かりませんが、設計がそういう設計であったのか、部品の経年変化のためにそうなったのでしょう。

私が今までに使った真空管アンプは全くそのような気配を見せたものはありませんでした。ですから、真空管アンプが全て『柔らかくてレトロな音』を出すと思われるのは絶対にまちがいです。

私の場合は逆で、真空管アンプだからこそ『ハイスピードな音』や『純粋な音』を期待してきました。

それは真空管アンプは部品点数が非常に少ないこと、真空管の動作原理がトランジスタ ーに比べて純粋な電子の移動のみに限定されていること等によります。

その私の期待に見事ウエスタンのパワー・アンプは応えてくれました。


ですが、『ハイスピードな音』や『純粋な音』を最重要項目として設計される最新のトランジスターのアンプを使っていれば、その狙い通りの音は簡単に手に入れることが出来ます。


私は本当は真空管アンプは『使いたくない』のです。
お金も手間もかかる真空管アンプは私は『大嫌い』なのです。
http://jazz-audio.music.coocan.jp/audio-13.html




http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c1

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
2. 中川隆[-10882] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:36:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1959]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキットを買うとこういう目に遭う _ 3

古いアンプに出やすい「ギャングエラー」という症状があります。

これはボリューム0〜1ぐらいの時に左右のバランスがちぐはぐになるというもの。極端な場合、片方からしか音が聴こえなかったりということもあります。大きな音で聴く環境の方にはいいのですが、例えば夜中に小さい音でじっくりとオーディオを楽しむときに困ります。修理してみても、モデルによっては改善に限界があるので、「ギャングエラーのことは多少は仕方ない」、と不便なまま楽しんでおられる方も多いと思います。

 先日こういった症状で修理に出したアンプについて、いつもお世話になっている修理のご担当者様からこういったお話を伺いました。

「こういったアンプが作られた1960〜1970年代には、ライン入力が今よりも小さかったんです。じつは今のCDプレーヤーなどの出力は当時のチューナ―やテープレコーダーのライン出力よりも、倍ほどの音量に設定されています。」

「なるほど!」これを伺ったとき、長年思っていた疑問が解けた様な気がしました。

 つまり、昔のアンプに今のCDプレーヤー等をつなぐと、「入力信号が想定されているより大きいために→必然的にボリュームツマミを極わずかに回しても大きな音が出る」という状態になっているのです。そして小さい音で聴くにはツマミのごくごく最初の部分を使わざるを得ない。当時アンプを設計した人たちはそんな状態を想定していないですから、最初の0〜1位置での左右の音圧差についてはあまり気にしていなかった…。ということではないでしょうか。

 そのような場合、打つ手は?と尋ねてみました。

「アンプよりも手前にボリュームがあれば、それをしぼってみてください。例えばCDプレーヤーには固定出力(FIXED)端子と、可変出力(VARIABLE)がついているものがあります。その場合ならVARIABLEにつないで、OUT LEVELを半分ぐらいにしていただくと、当時の出力に近いので、ギャングエラーが気にならない状態でお使いいただけると思います。またプリアンプの後につないでいるパワーアンプにボリュームがあれば、そちらを小さめにしても同じ効果があります。」
こうすれば、アンプのボリュームが9時ぐらいでちゃんと聴けるようになりますね。なるほど。

 もちろん、CDの出力はFIXEDで出した方が「信号が大きい+ボリュームを通さない」→音が良いのでそちらにつなぐのがセオリーなのですが、ギャングエラーによってお困りの場合にはこういった方法も有効かと思います。VARIABLE端子がない場合は、途中でアッテネーターなどをつなぐのも良いかもしれません。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/131101/index.html

▲△▽▼


サンバレーの管球プリアンプ ボリュームのギャングエラー対策出来ず 2012年03月20日
https://web.archive.org/web/20171225112720/http://community.phileweb.com/mypage/entry/1990/20120320/29669/


2年ほど前に中古で入手したサンバレーの管球プリアンプ「SV310」、スピーカの能率の良さもあって、夜などでボリュームを絞り気味すると左右音量差が気になります。

ボリュームは「コスモス」のAカーブ20kΩが標準で、今回もう少しボリュームを開け気味にできる方が?との安直な考えと部品バラツキでギャングエラーが少ないことを祈りつつ、同じ「コスモス」の50kΩに交換してみました。
#配線は中古購入のまま引き直していないのであしからず。

ついでに、電源スイッチ、入力セレクターなどのノブもパネルとの隙間が広めだったのでワッシャやナット位置で調整してクリアランスを改良してみました。

トラブルが無い限り、滅多にケース内を覘くことが無いので、またまたついでにチューブラのカップリングコンデンサが「チュウブラりん」になっていたので事故や精神衛生上、当然振動から来る音質にも影響が有ろうかと「ホットメルト」でサブシャシーに固定しておきました。

蓋を閉めて入出力の機器類を接続してみれば、本来の目的であった「ギャングエラー対策」は効果無しでした。しかも20kΩと50kΩではそれ程ボリュームの位置は変わっていないようです。Aカーブの対数に因るものからでしょうか?

結局釈然としない投資と作業となってしまいましたが、こころなしか低域の厚みが増したような気がします。これがボリュームなのかコンデンサの固定なのか定かでは無いですが…

本来対策をしたかったギャングエラー、ディテント式のアッテネータしか対策無いのでしょうか…

【追記:備忘】
サンバレーに相談の結果、プリのアンプゲインを犠牲にするのはオススメ出来ないこと。パワーの入力ゲインで調整するのがベターとのことで、聴感で様子を見ながら約16dBの入力アッテネータ挿入。
(R1:HOT側…18kΩ/R2:GND側…3.3kΩ)

レス一覧

北の旅人さん、始めまして!!
O'Audiと申します。

私も下手ながら半田ごてを握ります!!
新参ものですが、どうぞ宜しくお願い致します。

VRのギャングエラー、厄介ですよね...私も良く苦しめられます(^^;)

さて、お写真を拝見したところ、ボリュームの3本足(片chあたり)の全てに配線が接続されているようですが、恐らくそれらは「入力」、「出力」、「GND(0V)」の3つではないでしょうか?
もしそうだとすると、ボリュームの「分圧比」で音量を調節しているものと思われます。
その場合、「ボリュームの回転角度」と「出力」の関係は、20kΩと50kΩでほとんど差が出ないと思われます。

さて、肝心のギャングエラーですが、以下のような対策はいかがでしょうか?

@ボリュームの入力ピンと入力(青色の配線)の間に直列に抵抗を入れる。
Aボリュームの出力ピンとGNDピンの間に並列に抵抗を入れる。

それぞれ、異なる副作用や制限事項が御座います。
また、いずれの場合でも、音色(音質)に何らかの影響を与えるかもしれません。

もし御興味があれば、より詳細にご説明させて頂きます。
(音色(音質)に関しては、駄耳ゆえ、あまりお力にはなりません...(^^;))

また、既にご存知の内容でしたら、読み飛ばしてくださいませ。m(_ _)m

では。

byO'Audi at2012-03-20 23:34


O'Audiさん 初めまして。

コメントを頂き有り難うございます。

仰ること理解できました。確かに20kΩであろうが50kΩであろうが抵抗分割の中点電位を拾っている訳ですから比率としては同じですね。
本来の半固定抵抗の抵抗変化成分のみが、音量変化として使えれば良いのですが、回路図も無いので少しWeb上で探してみます。

また仰せのようにシリーズで入力側にR追加、或いはGND側にパラってR追加も試してみたいと思います。
音質的には後者の方が抵抗による汚染要素?が少ないような気がします。トライしてみます。

有難うございます。今後とも助言、ご教授宜しくお願い申し上げます。

by北の旅人 at2012-03-21 21:12

https://web.archive.org/web/20171225112720/http://community.phileweb.com/mypage/entry/1990/20120320/29669/


▲△▽▼

中古美品★サンバレー SV−310U 真空管プリアンプ サンバレー完成品
https://web.archive.org/web/20171225162430/https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c628098128
サンバレー SV−310U 真空管プリアンプ を出品します。
こちらのプリアンプはキット品ではなく、サンバレーによる完成品です。 
2007年の組立品です。 小さな打ちキズはございますが、ヘコミなどなく状態は良好です。

中古で購入し、購入後1年ほど使用し、ここ数年は使用頻度は極端に少なくなっていました。

動作は問題ありませんが、製品のボリュウームを絞り込んだ(時計でいうと8時〜9時あたり)時にギャングエラーが発生します。

これは音質重視でパーツを選定しているため、製品の仕様とのことです。

プリアンプ本体に、スベトラーナWE310A互換球2本、フィリップス5R4GYS1本、組立マニュアル、検査書、電源ケーブル(動作確認用)が付属します。

到着時に動作しない以外は基本的にノークレームノーリターンでお願いします。
https://web.archive.org/web/20171225162430/https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c628098128


▲△▽▼

管球オーディオ雑感記。
謎体験??→解決。 2012-03-13
https://web.archive.org/web/20171225164020/http://cello300b.exblog.jp/14857128/


本当は SCORE 邸訪問第2弾を書くつもりだったのですが、ちょっと不思議な体験をしたので。

こないだ強盗もとい、ギャングエラー退治の話は書いたのでご存知だとは思います。
アルプスのRK272連Aカーブの10Kオームを取り付けたのですが・・・
念の為 サンバレーの大橋さんに報告をしたら、

「10kだとギリギリかな・・・という部分が(標準は20k。)ギャングエラー的には高い VOL で受けた方が有利〜(細かく刻むのと大きく刻むのではどちらが誤差がでやすいか)

〜私どもでは音質的見地で20Kで決めたわけですが、電気的には20k以上であれば問題ない〜

プレイヤーのなかには一部出力インピーダンスの高い機器もあるので、安全をみると高くしておく方が無難〜」との返答が。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど・・・と思い、早速こばちゃんさんから頂いたVOLに交換を試みました。


https://web.archive.org/web/20171225164020/http://cello300b.exblog.jp/14857128/


へったくそ〜。からげられなかったし・・・


まずはアルプスRK27の100kオーム。こばちゃんさんのお古です。

なんとか頑張って(最近半田つけは億劫・・・)繋いだところ・・・あれ!?
再び強盗出現!!そして軽い「ジー」ノイズ(VOL最大で止まる)。あちゃ〜。
半田づけが悪かったのかもしれませんが。
ともかくギャングはダメなので取り外し。こばちゃんさん、悪くおもわないでね。

次はカナダPEC製の100kのボリューム。これは(取り付けて気づいたのですが)シャフトが太く、
標準のツマミが使えなくなります。

今度はギャングも退散、でもやっぱりジーノイズ(328管と整流管の間に手を挟むと収まる)。

そして音がちょっと色がついていて(ビンテージ的??これはこれでいいかも)、ちょっとメインシステムには合わない気がしたので・・・最後のRK27の50kを試すのが面倒になり・・・
(というよりノイズが恐怖だったので10kに戻したら・・・)


やっぱりノイズ治まります。そして10kが一番音が解れて厚みを感じる。
(SPに拠ると思います。100kに替えたSCOREさんちでは全く気にならないですから)
↑勘違いでした。訂正。SCOREさんは20kの別のに替えたそうです。

なぜですかね〜?不思議。

サンバレーの大橋さんの「私どもでは音質的見地で20Kで決めたわけですが」と関係あるのかな。
今度聞いてみようと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜という訳で、10kオームに戻してしまったんですよ。一体なんなんだ〜(雄たけび)!!
10kで困る機器が出てきたら、改めて検討しようと思います。


^〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜その後〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

大橋さんと再びお話を伺ったら(要約しました)・・・

「入力インピーダンスは高いほうがベターで10kより20k、20kより100kの方が負荷に対しドライブしやすくなる。つまり下がれば下がるほど前置機器から見て重い負荷となる。

ただ音質に関してはこれとは別で、必ずしも高い方がベターとはいいきれない。

なので音質的にSV-310は20kを選んだ経緯が。一部DVDプレーヤーやSACDプレーヤーには10k程度のものがある。

原則的に前置機器の出力インピーダンスの20倍以上の入力インピーダンスで受けるべきとされているので、一般的機器の出力インピーダンス600Ωを標準だとすると20倍は12kという意味でギリギリ。

VOL位置でも変わる。という理由で20k以上がお薦め。
ただ特に音質に問題がなければこのままでも問題はなし〜」


との答えが。

という訳で・・・面倒くさがりの自分は当分10kかな(笑)。ノイズもなく、音も良い。
少し配線も熱で被覆が溶けかかっているし。

Comments(6)  


Commentedby Owariの眞 at 2012-03-14 10:46 x

おはようございます。

100kΩとすると、入力インピーダンスが高くなって、ノイズを拾いやすくなっているのではないかと。多分50kΩあたりが限度かと。
どうしても100kΩを使うなら、VR〜グリッド入力ピンまでの間を片側のシールドを落としたシールド線でつなぐといいかもです。
Commentedby こばちゃん at 2012-03-14 10:55 x


お騒がせいたし、誠に申訳ございません。

どうも不良品とまではいかなくとも、許容範囲を超えた偏差があ
る個体ですね。
大橋さんが言われるのは、インピーダンス適合の問題もあります
が、普及品のボリュウムは構造上摺動子タイプなので、塗りムラ
の面からは、薄くて済む小抵抗のものがエラーが少ないというこ
とじゃないかなと考えますが。。

それもですが、気になるのは「ジー」ノイズの出現ですね。
音的にはアースラインからのノイズに思えますが、なんでシャー
シの上の状態(手をかざすこと)によって収まるのかということと、
なんで高抵抗のものだけ出るのか分かりません。
シールドケースに入れたら収まりそうですが。。
賢者の登場をお待ちします。
Commentedby score1204 at 2012-03-14 13:08


あれれ、うちはアルプスのミニデテント20kですよ。若松通商の店頭においてあるのを偶然手に入れました。
ジーノイズ、なんですかね〜??
私もアースラインのような気がしますが、正直判りません。
Commentedby kennoy-mini at 2012-03-14 18:59


Owariの眞様、対策ありがとうございます。
憶えておきます。
Commentedby kennoy-mini at 2012-03-14 19:01


こばちゃnさんこんばんわ。
管のせいかも。差込が良くなかった回だったのかもしれません。
何にせよ、10kだと以前より静かです(笑
Commentedby kennoy-mini at 2012-03-14 19:02


すいませんSCOREさん、訂正しました!!
ラッキーでしたね!
https://web.archive.org/web/20171225164020/http://cello300b.exblog.jp/14857128/


▲△▽▼

サンバレー SV‐310? 真空管プリアンプ修理の巻 2016/9/26
https://web.archive.org/web/20171226131644/https://blogs.yahoo.co.jp/goldzg2003/70800350.html

今日はこの真空管プリアンプの修理ですね。


見たコトないアンプだね?(サンバレーとゆ〜キット屋さんが出してる、SV‐310Uとゆ〜アンプですね。


どんな故障?(最弱音部のボリューム調整がとてもシビアなので、これを直して欲しいとゆ〜コトです。

ドッカンなの??(そ〜ですね、ゆっくり上げていくとまず左が出て、その後に右がドン!と出ますね。

直せそう?(最初は中にサブ・ボリュームを入れようとゆ〜話をしてましたが・・・・


方針変更?(お客様のご要望で東京光音電波製のボリュームに替えるコトにしました。。

ふ〜ん、そこのはい〜の??(私は初めて使いますけど、評判はいいみたいですよ。


じゃ早速分解ね。。(まずは古いボリュームを外しちゃいましょう。。


これはナニ?(これはすぐに溶ける低温半田で、ボリュームに同封されてたんですよ。

ナンで??(東京光音電波製は”3秒以内”に半田付けしないと、熱で変形するらしいんです。


で、それ使ったんだ。。(いや、3秒以内なら楽勝なので、いつも使ってるオーディオ用を使いましたよ♪

ついでにケーブルも替えちゃったのね。。(ノイズ拾いそうだったから、外したついでに同軸を使いました。。


さ、ど〜かな??(へ〜、同じA20kΩなのに小さい音の調整範囲が広いですね〜。。( ̄0 ̄;)

音も同時に出るみたいね。。(厳密には右が一瞬早いけど、ほとんど差が無くほぼ同時と言っていいですね。

やっぱり違うんだ。(普通の3倍のお値段ですから、さすがに精度が高いですね♪(⌒-⌒)

じゃ本テストね♪(はい、これならバッチリですね♪ヽ(*⌒o⌒)ノ


まあ、これくらいは出来ないとね。。(はい、これくらいならチョロイもんですよ♪

でも最初に配線間違えてノイズが出たコトは内緒にしといたげるね!(あ〜、バラしちゃダメですよ。。(/へ\*)

ナニ言ってんの、忘備録として書いとかなきゃ。。(そんなの忘れてしまいたいくらいですよ。( ̄ω ̄;)


書いといてもど〜せ忘れるじゃん!(どんだけ忘れっぽいと思ってるんですかっ!?Σ(|||▽||| )
https://web.archive.org/web/20171226131644/https://blogs.yahoo.co.jp/goldzg2003/70800350.html


▲△▽▼

【偽バレ】サンバレー天守スレ16【1周年記念】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1537717438/


100名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/05(金) 19:00:25.47ID:jog38ZNT>>107

簡易プリメインについているボリュームは音量を上げるための機構ではなく、
アンプに入力される電圧を絞って適正ゲインに調節するための"アッテネータ"(減衰器)であるということ。
https://web.archive.org/web/20170222005407/http://www.kit-ya.jp/etc/20170216_first%20step%20for%20tube%20amplifier.pdf

1ビットの分解能は1/65536であり、最大出力の2Vに対して僅か30μVに過ぎません。
この微小電圧を簡易プリメインでは掬い上げることが出来ません。
https://web.archive.org/web/20160408040951/http://tubeaudio.exblog.jp/25295030/

その理屈をハイレゾに当てはめると、ハイレゾは24ビットぐらいある。
しかも、サンバレーのプリアンプはCDなどのライン受けはバッファーも通さず直接ボリウムに入れている。

当たり前だが、ボリウムは減衰器だから、減衰してしまいますね。簡易プリメインはアッテネータ、プリアンプは違う、
と思ってるとしたら、どうにかしている。ボリウムの後ろにアンプが来てる。それはパワーアンプだって同じことだもの。

しかもハイゲイン上等の産婆アンプ群はゲインが高いのでCDやDAC入力だとボリウム位置8時9時で爆音になるので
ギャングエラーが出る程絞り込まなきゃ使えない、と来た。

つまり、天守理論によると、ボリウム絞るとCDでもダメらしいから、ハイレゾの1ビットなんて全くもって無意味、
にならないかいw  なんか、あまりに低レベルなんで、書いてて情けなくなってきたよwww

ものすごく単純な理屈なんだけど、それすら考えずに思い込みだけでおしゃべりする、自分でそれを信じこむ、
そうやって、摩訶不思議な珍説が生まれるんでしょうなあ。 


101名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/05(金) 19:10:40.71ID:jog38ZNT

産婆アンプは低NFBでハイゲイン、つまりS/N的には不利だし、実際残留ノイズも多いという話もある。

まともなメーカー製とちがって、きちんとスペック出してくれてないので、想像になってしまうが、
CDの理論でのダイナミックレンジは16bitで約96dBだから プリ、パワーを合わせた総合S/Nがそれ以上
ないと、理論的には1bitなんてすくい上げられないことになるんよねw
実際家庭で静かに聞くレベルだと、録音されてても聴感上聞こえない音域ってのがあるわけで、
あんまり問題にならないんだけど、ボリウム通ったら1bitがすくい上げられないとか、その根拠とするものは
なんなのか、知りたいところですわ。 ボリウムは、抵抗分割回路だから、理論通りに微小な電圧がでるだけ。

それがノイズに埋もれるかどうかは、その系のノイズレベルとの兼ね合いであって、ボリウムを通るから
微小電圧がすくい上げられないわけではない。

簡単な抵抗分圧も、理解できないのかな、彼はw


102名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/05(金) 20:59:19.92ID:eP+pSjZf

技術がわからないからなのか、
"音は人なり"とか"誰々さんの人生が鳴るときのような音"とか
全く技術的にも論理的にもおかしなカルト宗教じみたことを言うw


103名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/05(金) 23:08:00.44ID:jog38ZNT

産婆プリのライン入力はいきなりボリウム。
天守理論だとボリウムは減衰し、抵抗体を通るので音が曇る

産婆プリ+産婆パワーはトータルでCDやDACのライン入力をスピーカーで鳴らす目的としては
ゲインが高すぎるので、8時、9時で爆音が出てしまう。
8時、9時の位置というのは当然抵抗体を通るので音が曇るはず。

何度も書くけどw インピーダンス云々で説明しようとしても、プリの入力でも
パワーの入力でも同じことが起きるはずで、プリのボリウムでは起きない、
パワーでは起きるというのは明らかに矛盾するわけです。
これは、電気分からなくても容易に理屈が通らないことが理解出来るとおもいます。

CDやDACのソリッドステートのライン出力はたいていとてもインピーダンスが低い。
産婆プリのカソードフォロアなんて目じゃないと思う。だからインピーダンスで説明してもダメすよw

プリを入れたほうが好ましい音になる、という言い方であれば、疑問は持たないけど、
無理くり理屈をつけようとして、逆に矛盾をさらけ出している事にも気が付かない。

素晴らしいプロフェッショナリズムと言えよう


104名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/06(土) 00:25:18.34ID:5gmNjsuw

さて、ボリウムの抵抗体を通ると音が曇る、としようw まあ、そういう事もあるかも、しれない。
だとすれば、CDから産婆パワー直で、ボリウムを大きく開けて使う場合の抵抗体を通る量と、

CDから産婆プリ入れてパワー(天守理論で入力全開)繋いで、プリのボリウムを絞って使う場合の
抵抗体を通る量

同じ音圧で試聴するばあい、ボリウムの抵抗を通る量は、明らかに後者のほうが大きい。
プリのゲイン分、余計に絞らなければならないからだ。

で、なんだっけ、抵抗体を沢山通ると、音が曇る、って理屈なんだっけ。
じゃぁ、プリ入れたほうが余計に曇るわけ、だよね。

はい論破w

ほんと、純朴で疑わず、自分で調べない、分からない人が、そういうの鵜呑みにして、
パワー全開にして、プリを思いっきり絞って、ギャングエラーがでて困ってしまう、という悲劇が
現実に起きているという事実・・

https://web.archive.org/web/20171225112720/http://community.phileweb.com/mypage/entry/1990/20120320/29669/
https://web.archive.org/web/20171225162430/https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c628098128
https://web.archive.org/web/20171225164020/http://cello300b.exblog.jp/14857128/
https://web.archive.org/web/20171226131644/https://blogs.yahoo.co.jp/goldzg2003/70800350.html


このプリ、30万ぐらい、するんだっけ。 お金は出せても、知恵は買えない、
お金を出しても、正しい知恵は得られず、珍なる説明をもらって納得してがまんするしかない人たち。

1人でもいいから、そのおかしさに気がついて、解脱されん事を祈りたいです 
西蓮寺の観音様彼らをお救いください 合掌


105名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/06(土) 14:31:02.26ID:FHRzmbWG>>108

デタラメを言ってはいけません。
大恥は過去の名機やブランドの威光にタダ乗りし、ウソ、デタラメ、珍説をばら撒き
偽ブランド商品や粗悪品を売りつけて真空管オーディオを冒涜するとんでもない反社会的悪徳商人です。


Yoshihiro@オデオ垢
@DiaryOneword

この前のTriodeの山ア氏とか、
あとはサンバレーの大橋氏とか、確かな情熱で真空管アンプの啓蒙活動をされている方々もおられるからねえ…

真空管オーディオの世界を絶滅に追い込みたくない、理解者を一人でも増やしたい、という思いは我々だって同じなんだわ。
5:17 - 2018年10月4日
https://twitter.com/MakotoOhashi/status/1048398279124209664
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)


106名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/06(土) 14:55:51.72ID:YyJNxEvQ

数少ない信者フォロワーの賞賛の言葉ですから大切にしましょうw
でも気に入らない発言があればキット屋倶楽部の時に本人に断りや連絡もなく一方的にリンクを消したように
ツイッターもフォローを外すのでしょうねw


107名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/06(土) 15:03:52.00ID:xu/6VJ2T
>>100
その微小電圧をハムノイズ多い下手くそ半田付けアンプは雑音に埋もれさせるだけw


108名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/06(土) 16:09:34.40ID:5gmNjsuw
>>105
真空管アンプって、天守とかがネット販売するまえから、
少しづつ復活基調だったのよ。天守はその基調と、ネット通販の普及に
うまくシンクロさせて安キット作ってるところを探し出したというだけ。
彼は、あちこち電話かけまくって、作ってくれるところ開拓したって、言ってたでしょ。

むしろ乱売や取っ替え引っ替えのおかしな風潮を作り出して、
昔からコツコツと、大きな商売にならずとも細い線を繋いでいたガレージレベルの店や
静かに楽しんでいた自作派とかは大迷惑の感が強いんでないか。

結局売って儲けることに情熱を掛けてるだけ。それは商売人だから、あたりまえ。
それ自体は非難すべきことではないが、

中露球をGEだのJANだの言ってるのを見ても、
5R4は5V3Aと吹聴してクレーム付けられたらその経緯を消去改ざんしてしまう、
それが、確かな情熱というんだから、そういうの見せられてる方としては、たまらんわけよw


109名無しさん@お腹いっぱい。2018/10/07(日) 13:12:15.21ID:RbN2b7qs

【注意喚起】
本日と明日、損保会館(東京)で反社会的悪徳企業サンバレーによる東京洗脳ミサが行われます。
技術を全くわかっていない主宰大恥によるウソ、デタラメ満載の口先だけのインチキ詐欺トークに
騙されないよう注意しましょう。

試聴再生は様々なバイアスをかけ、騙しのテクニック満載です。事前のトークによる印象操作、
加工された音源、ボリューム操作等に要注意です。
特に前方の列はサクラ信者で固められていると思われます。同調圧力をかけてくるのでこれも要注意。

催眠商法の手口(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/shoho/saimin.html

クーリングオフをご存知ですか
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/shoho/anote4.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c2

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
3. 中川隆[-10881] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:39:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1960]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキットを買うとこういう目に遭う _ 4


SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 大橋慎の真空管・オーディオ本当のはなし – 2018/10/17
立東舎
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%A9%8B%E6%85%8E%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E7%AE%A1%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97-%E7%AB%8B%E6%9D%B1%E8%88%8E/dp/4845633043


SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 大橋慎の人気番組「真空管・オーディオ大放談」の エッセンスが1冊の本に!

「真空管アンプに興味はあるんだけど、今一歩足を踏み出せない」「真空管アンプは持っているけど、使い方をもっと知りたい! 」……そんな方々に向けた、真空管・オーディオの新しい教科書が登場です。

本書は、ミュージックバードのオーディオチャンネルで人気の「真空管・オーディオ大放談」(パーソナリティ:大橋慎)のエッセンスをギュッと1冊に詰め込んだもので、真空管アンプの基礎知識から実際の使用方法、さらにはタマやカップリングコンデンサーを換えることによる音の違いの楽しみ方までを、一挙にご紹介しています。

大橋氏は音に定評のあるオーディオメーカーSUNVALLEY audioの製品開発者で、真空管アンプのことは隅から隅までご存じ。その専門知識に裏打ちされた、真空管アンプを楽しみ尽くすための知恵の数々を、ぜひ堪能してください。


_________


カスタマーレビュー

Vacuum Tube Audio VINEメンバー


5つ星のうち1.0
これが真空管・オーディオの新しい教科書? ご冗談を2018年11月4日


パーソナリティー大橋慎氏は、「真空管機器開発だけでなく、広い音楽知識を有し」とありますが、看板に偽りあり、と言えるでしょう。

以下、ちょっと読んだだけですが、疑問点を挙げましょう。


1. 用語の独特な解釈

P.9三極管の内部構造とありますが、これは単なる回路図記号です。
ド・フォレストの三極管はこのような構造でしたが、オーディオ用で使われる一般的な真空管はこのような構造ではありません。

またフィラメント(A電源)、プレート(B電源)、グリッド(C電源)とありますが、B電源がプレートに直接つながることはカソードフォロワ以外ないですし、グリッドも直接C電源につながることはありません。

ここでA電源、B電源、C電源の話をする必要はないでしょう。


2. 真空管アンプを使うと倍音が乗る(P.11)

「真空管の出力波形は二次(偶数次)の高調波を多く含み」、「トランジスターの出力波形は三次(奇数次)を多く含み」とありますが、真空管であってもプッシュプルアンプであれば、偶数次の高調波はほとんど出ません。

SUNVALLEYのアンプではプッシュプルでも偶数次の高調波が出るのかもしれませんが、それは設計不良・調整不良というものです。

仮に、偶数次の高調波が快いものであっても、それはあくまでも単音の場合であり、和音が入力されると、混変調歪みが生じます。

これは高調波歪みと違って、倍音関係にない、周波数の和や差の音が生じますから、音を非常に濁し、ガチャガチャした音になります。

真空管アンプの音の良さを倍音の発生に求めるのは無理があります。

3. 初段がファーストギア、出力段はトップギア? (P.20)

トップギアというと、回転数は高いがトルクが低いわけですが、なぜ重い負荷をドライブする出力段がトップギアなのでしょう。
まったく喩えになっていません。


4. ダイオード(P.22)

二極管のことをダイオードというのを知らないのでしょうか?
英語の真空管のマニュアルを見たことがないのでしょうね。
シリコンダイオードというべきでしょう。


5. プリアンプの是非(P.48)

簡易プリメインの入力部にあるのはボリュームではなくアッテネーターなんだそうです。
で、このアッテネーターは全開で使用すべきであり、そのためにプリアンプを使った方がよいとのこと。

プリアンプについているボリュームと、簡易プリメインの入力部にあるアッテネーターってどこが違うのでしょうか?
アンプの設計者ならだれでも知っているはずのことです。

プリアンプを使うとゲインが増えるので、今まで拾い上げられなかったローレベルの信号を救えるようになる、とのことですが、そんなことはありません。
ゲインがいくら上がっても、同じ音量で聴くのなら、どこかでレベルを落とさなければなりません。

メインアンプのアッテネーターで絞らなければ、すべてプリアンプのボリュームで絞ることになるわけです。
今まで拾い上げられなかった信号はますます弱くなり、ノイズまみれになります。


6. ブースターアンプの復活(P.51)

P.44で、「真空管アンプの歪み率は1W前後が一番少なく設計されているわけです」とあるのに、ゲインが12dBブースターアンプを付ければ、その歪み率がもっとも小さい出力は16Wになってしまいます。

店主自身が一番おいしいところといっているところは、ブースターアンプを使うとノイズまみれになってしまいます。

これは仮にブースターアンプが一切の歪みとノイズを発生しない場合での話ですが、実際にはブースターアンプの歪みやノイズがさらに加わります(歪みは打ち消されることもありますが)。


7. MUSIC BIRDの放送について

番組内で、真空管アンプの出力にダミーロードを付けて、アンプや真空管の違いを放送しているようですが、それで音が変わったら、デジタル放送なのですから、データの違いとなって現れるはずです。
是非、それを検証してもらいたいものです。

今は昔と違って、デジタルですべてメモリーできてしまいますから、音の違いは測定できない、などというのは言い訳でしかありません。

また、インピーダンスが周波数により変わるスピーカーではなく、純抵抗のダミーロードを使って音の違いを知る、などというのは意味がないでしょう。
それで音が違うなら、確実に測定でわかります。

このような人が書いたものが教科書たり得るのでしょうか?
読者自身が判断してください。


_____

Y

5つ星のうち1.0
事実に基づかない、あるいは理屈に合わないおかしな記述が多い2018年11月9日


ネットで色々噂されてる方の本なので、目を通して見ようと思い置いてある書店に赴いて目を通してみました。
残念ながら、買おうとおもう気持ちは微塵も湧きませんでした。そっと閉じて、店を出ました。

”本当の話” ”新しい教科書” と銘打たれてますが、本当で無い事が沢山書かれており、とても教科書などと言えるものには、私にはとても思えませんでした。あまりにも、事実に基づかない、あるいは理屈に合わないおかしな記述が多いのです。

詳細は省きます。他の★一つ評価のかたが詳細に書いてくれてますが、そのとおりです。
おそらくは、自分の思い込みだけで、なんの検証もなく、誰からも監修も受けずに書いてるんだろうとおもいます。真空管は2次歪だから音が良い、半導体は3次歪で音が悪い、とか、半導体がもたらした特性競争とか、事実誤認も良いところです。嘘と言っていいぐらいです。

半導体が無かった時代から、特性競争がありました。電子回路技術が発達したのはそういう特性競争の結果です。半導体の特性競争というのは、昭和の時代の、メーカー間の販売競争、シェア争いがあっただけです。日本には世界的メーカーが沢山ひしめいていたというだけの話です。この方は、歴史を俯瞰して眺められない、あるいは調べずに思い込みだけで書いているのでしょうね。

佐伯多門氏の素晴らしいスピーカーの歴史に関する本を読み終えてその内容、執筆の姿勢に感動した後なので、余計に落差を感じました。この本は、真空管、半導体とわず、プロ、アマチュアとわず、真面目にオーディオアンプの研究をしている方から総スカン喰らうんではないか、と思える様な本だというのが、私の感想です。 
無学の方が信じてしまうと困ることになるかも。パワーアンプのボリウムは全開というのが良い例ですね。既に別の★1つの方も書かれていますが。 ちょっと呆れてしまうぐらい、常識からかけ離れてることを、正しい事として書いてる。
ちょっとした恐怖です。まあ、この会社のアンプのファンの方のカタログの本として存在してるのかもしれませんね。


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マーボウ

5つ星のうち1.0
スピーカーが壊れる恐れあり2018年11月8日


前半では真空管アンプの基礎知識が述べられていますが、肝心のUL接続の解説が全く無いのが残念。
後半はSUNVALLEY製真空管アンプのコマーシャルの要素が大きかったです。

真空管を取り換えたり、カップリングコンデンサを取り換えたりして音の変化を説明していますが、
耳の悪い私には信じがたく、空間、空気感、表情など抽象的表現のオンパレードでいい加減うんざりしました。

真空管アンプをやたら褒め称えていますが、最近の中華製D級半導体アンプなどは廉価で良い音がします。
パワーアンプとプリアンプの接続に関して、著者の説明通りパワーアンプのボリュームを最大にしたところ、S/Nの
最悪なノイズまみれな状態となり、とても音楽を聞けたものではありません。
パワーアンプのボリュームが最大であれば、入力された微小なノイズも増幅されてノイズまみれとなるのは誰が考えてもわかる話だと思います。

特にレコードでは、フォノイコライザーアンプの増幅度が高いので最悪でした。
又、その状態でパワーアンプの入力切替SWを誤って切り替えてしまい、爆音が発生し危うくスピーカーを壊すところでした。

皆さん、パワーアンプのボリュームはなるべく絞って、プリアンプのボリュームで音量調節するようにしましょう。
その方がとても良い音がしますし、スピーカーが安全です。

_____

mayu-chan

5つ星のうち1.0
オマージュという言葉のもとに名機の模倣品・コピー商品を企画販売している大橋氏の著作である 2018年11月11日

McIntosh のパワーアンプ MC275 の模倣品 SV275、
BBCモニター LS3/5a の模倣品の KIT LS3/5a、
Western Electricの通称パンケーキと呼ばれるスピーカー WE755aのコピー商品 LM 755A

を企画販売(自前の工場を持っていないので企画製造販売とは書かない)している大橋氏の著作である。

大橋氏の販売している商品は基本的に中国または国内小メーカーの製品の寄せ集めであるため、統一した思想が無い。

意匠についても商品それぞれバラバラである。

大橋氏の文章・説明には多くの疑問点があり一々挙げるときりがないがいくつか指摘しておく


・ゲインの問題

特に問題があると感じるのは商品群に統一した思想がないため、大橋氏の販売するプリアンプとパワーアンプの組み合わせはゲインが過剰であることだ。

大橋氏の言に従えば、パワーアンプの Volume は最大にしてプリアンプで音量調整をすることになるが、前述のとおり全体のゲインが過剰なため、プリアンプの Volumeをほんの僅か開いたところでしか使えない。少し上げると爆音になってしまう。

更には Volume のギャングエラーの多い部分で使用する羽目になる。

当然のことながら、大橋氏の言とは逆にパワーアンプの Volume を積極的に使用して、プリアンプ部の入力信号はクリップしない程度までできるだけ大きくとるほうが再生系全体のアンプの残留雑音の影響を小さくすることができるしギャングエラーの影響も避けることができる。現在のプロ用の機器でパワーアンプの入力 Volumeが無い機材は無いといっても良い。

レコード(Phono)の極めて小さな信号を増幅するため名機 Marantz7 は 12AX7 の 3段増幅をしていたが、大橋氏の企画販売しているプリアンプ Pre1616D は CD のようなレコードに比べて極めて大きな入力信号を扱うのに Marantz7 の回路で3段増幅させており(ちなみに Marantz7 は Tapeや Auxのような大信号の入力では3段目のみで増幅している)、結果として入力 Volume を少し開けると爆音となる。

ゲインを抑えるということはNFBの処理に大きく関係するが、発振問題もありそれには知識と経験と実験が必要である。それが欠如しているためゲインがうまく設定できていないのではないかとも想像する。


・半導体アンプ

筆者は真空管アンプも半導体アンプも設計自作するが、真空管アンプは適当に作っても鳴る。
半導体アンプは熱設計も含め真空管アンプよりも厳密な設計が必要となる。

その違いはあるものの、大橋氏の主張するように半導体が劣っているようには全く思わない。

現代の録音ソースは半導体機器(更にはOPアンプICを使った)によって作られている。プロ用の機器も半導体である。半導体のない時代の Western Electric を引き合いに真空管押しをすること自体ナンセンスであり、過去の有名ブランドの威を借りることは哀れでもある。


書き出すときりがないので簡単にまとめると、結局この本は読者費用負担の販売用宣伝冊子であると思ったほうが良い。

真空管アンプについて知識を得たいのであれば、Amazonで購入可能な


情熱の真空管アンプ /木村 哲
真空管アンプ設計製作自在―オーディオ用プリアンプからパワーアンプまで /長 真弓
真空管アンプの素 /木村 哲
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%A8%E6%9D%91-%E5%93%B2/e/B004LR2JM0/ref=dp_byline_cont_book_1


なども一読してはいかがか

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c3

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
4. 中川隆[-10880] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:40:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1961]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキットを買うとこういう目に遭う _ 5

サンバレーの2a3アンプの出力16Ωの設定のしかた。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14155352919

kir********さん 2016/1/31 15:57:04
出力16Ωの設定のしかた。

https://dl.dropboxusercontent.com/u/74140044/IMG_1775.JPG

サンバレーの2a3アンプを買いました。

上が回路図です。アンプは間違いなく、正しくつくられています。
しかし、出力16Ω設定が何度もトライしてもできません。

通常は出力トランス8Ωが出力端子についていて、16Ωの線がフィードバックされています。

それで、16Ωの線を出力端子につなぎ、そこから線を伸ばしてフィードバックさせてもキューンという音がなり、音がなりません。

何度もトライしてもこの調子で、八方塞がりです。(もう一年近くも悩んでいます。)
通常のマニュアル通り8Ω設定にすれば音はなります。

以前他社のシングルアンプで、同じように16Ωがフィードバックだったので、16Ωを出力端子につなぎ、そこから伸ばしてフィードバックされてあげたら、音は無事鳴りました。
工作的にこの手法が間違っているとは思いません。

また、出力トランスも変えてチャレンジしても、同じようにキューンという音がなってしまうので、出力トランスの問題でもありません。どこか回路的なものだとは思います。

どなたか分かりますでしょうか。また、真空管も何度も交換しているので、真空管に起因するものでもなさそうです。

ベストアンサーに選ばれた回答

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jun********さん
.

2016/1/3117:32:09
.

結論を簡単にいうと、設計がまずくて発振寸前のアンプが、負荷が変動したために発振したのです

このアンプ、信じがたい設計ですね

3段構成ですべて単純なカソード接地回路

段間は全てCR結合

位相補正は何も無し

・・・

これでまともに音が出るのが不思議ですね

配線がまずければ低域でも発振します

大幅に回路を変更することを勧めます

でも

大幅な変更は無理なようですので、負帰還抵抗に並列に20〜100PF程度のコンデンサーを入れてみてください

下の方の回答に「オシロ・・・」がありますが、発振を止めるだけなら不要です


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c4

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
5. 中川隆[-10879] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:40:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1962]

(株)サンバレー SV-S1628D キット(改)2017-12-10
https://ameblo.jp/yagihide-ameba/entry-12335266763.html

株式会社サンバレーさんの真空管アンプキット「SV-S1628D」を組んでみようと思う。

↓完成形はこんな感じ。


(・・・だった。当初はね。いつの間にか(改)が付いたケド)

そもそもは、納戸にVT-4C(211)が眠っており、何とかしたかったのだが、Eb=1250V、Ib=175mAに耐えられる出力トランスが。。。

(山水(橋本)トランスは適合なし。タムラトランスは全品生産中止。タンゴは、価格の桁が違うんじゃね?って感じ)

そんな中、株式会社サンバレーさんの真空管アンプキット「SV-S1628D 845/211シングルパワーアンプキット」の情報が有ったのだ。


まずは少し、真空管のお勉強をしておきましょう。

211(VT-4C)と845(VT-43)は共に、大型三極管で有名ですね。

プレート損失100W、煌煌と輝くトリウムタングステンのフィラメント、全長約20cm、直径約6cmの堂々とした風貌。

真空管好きなら、1度は手にしたい誘惑に駆られた事が有るのでは無いだろうか?


VT-4C(211)は送信管として開発された球で、プレート曲線でプラス側においても、その間隔が崩れない、高周波特性の良い強力な送信管である。

一方、VT-43(845)はVT-4Cのグリッドピッチを粗くし、高周波特性を犠牲にして、オーディオ帯域用に特化(使いやすく)した電力増幅管である。

【845は送信管では有りません】

(プレート曲線でプラス側の特性も無いです)

フィラメント電圧/電流、プレート損失は同じであるが、増幅率はVT-4Cが12倍、VT-43が5倍とVT-4Cの方が大きいが、出力は12Wと21Wとかなりの差がある。

これは、グリッドバイアス電圧の差に有るようで、VT-4Cは−61V、VT-43は−155Vと倍以上違う。

この為、両者共にプレート電圧1000V、プレート電流も53mAと65mAと大差が無くても、VT-43の方が高い入力信号電圧を必要とする反面、大きい電力を得る事が出来るコトを意味している。

裏を返せば、VT-4Cは同じ出力を得る為には、小さい入力信号電圧で良く、VT-43はそれより大きい信号を入れてやらないと同じ出力が得られないというコトに成る。

オーディオアンプを設計する側から観ると、VT-4Cの方が遥かに作りやすい。って訳だ。

(VT-43もブースターアンプとしてなら、話は別だが...)

※米国軍用ナンバーで書いてしまってゴメン。

845が送信管だと言っている輩が多すぎる...

つい熱く成ってしまった。。。


話を元に戻そう。

このアンプキットは、845/211シングルパワーアンプキットと成っており、845と211を差し替えて使える様に成っている。

また、初段は12AU7のParallel。次段を12BH7のSRPPとし、出力管をドライブしている。

(盤面のスイッチを切り替える事により、845使用時は、Fixed-Bias。211使用時は、Self-Biasで動作させている)

(個人的な意見たが、回路設計時における音質傾向は、Fixed-Biasは、輪郭のハッキリした音質。Self-Biasは、温かく厚みのある音質。に成る傾向が有る。必ずしも当てはまる訳でも無いが。。。)

(845と211の俺の音質イメージは、逆なんだケドね。設計屋の考えとして設計をする時には、ある程度狙う音質が有って、それに見合った回路構成にする訳だ)


さて、実際の組み立てだが、A3判のマニュアルに詳細に記載されているので、マニュアルに沿って作業を行えば、問題は無さそうである。


個人的な意見を言わせて頂くと、欲を言えば部品表(左)と実装図(右)を付き合わせて、チェックしながら作業を進めたいので、実装図の隅っこにも、そのページで使用する部品表が欲しいトコ。

(個人的には、この辺りはエレキットの説明書の方が、解りやすいかな?)

メイン電源部はプリント基板化されているので、作業は楽々。

ヒータ電源部については、アルミ板とラグ端子でブロック化。

初段部は、ラグ端子で配線。

まぁ、マニュアル通りに作業を進めれば、問題なく完成するでしょう。

ただ、最終チェック時に、1000Vレンジの有るテスターが必要です。

調整は、845使用時のバイアス調整のみ。

ハムバランサーは、中央で良いでしょう。

(残留雑音は、1mVってトコ)

音質の方は。。。

211使用時は、元気で明るく爽やか且つ柔らか。

845使用時は、安定した低域に中高域の厚さが加わる。

211と845どちらを選んでも、記憶に深く刻まれる事であろう。。。

キットのレポートはここまで。

以上‼

----- 以下、独り言。。。 -----

・シャーシ。板金、塗装、シルク印刷、良い仕事してますねぇ。

・左側にボリュームは嫌だなぁ。

・出力トランスが5kΩかぁ。(845でB1が800Vだとそんなモン。211だと、8〜9kΩだからチョット辛いかなぁ。まぁ、4Ω端子に8Ωのスピーカーを接続すれば.....)

・配線色は、何を基準に(何に準拠)してんだか。。。

 (JISの色識別では無さそう)

・シングルなのに、NFBねぇ。。。

 211の優れた高域特性をNFBで殺すってか。。。

・出力管を差し替えるのは、盤面でスイッチ1つなのに、スピーカーのインピーダンスを替えるには、裏返しにして底板外して、半田ごてが必要なのね。。。

・211のフィラメントをDC点火しているのに、ハムバランサー???

・ACの入力ケーブルはFG付きなのに、アンプ内のFGは無し???

 (ACインレットが2PのFGなし)

 絶縁破壊(漏電)したらどぉ〜すんだぁ?

 電線スイッチは、金属のトグルスイッチだべぇ。

 (電源ON-OFFの時、手で触るとビリビリするから、漏電すれば解るだろ?ってか?)

・出力トランスの一次側のケーブルって何を使っているのかなぁ〜ぁ。

 設計値だと810Vかかるしねぇ。

 品川電線さん。

 難燃規格、VW-1。

 ULファイル、No.E42933ですねぇ。

 良いケーブルですねぇ。

 電線の定格は...ん? 600V???


3000Vで試験しているケーブルなので、810Vは大丈夫です。ってか?違くね?

そもそも、定格が600Vのケーブルで定格不足だから、ガラス繊維チューブを付けて配線しろってか?

それは違うだろぉ〜ぉ。

じゃあ、トランスの中は平気なん?

・取り付けるヒューズは10Aねぇ。


 ACインレット、電源スイッチは15A物でOK。

 ヒューズボックスは10Aで定格ギリでOK。

 AC入力ケーブルの定格は7Aで失格っ!!

 (ヒューズが切れる前に、ACの入力ケーブルが焼き切れるから、アンプはヒューズ含め壊れません。ってか?焼き切れたAC入力ケーブルと、焼けたお家を交換して下さいってか?)

 そもそも、10Aは妥当な数値なのかねぇ?

まぁ、販売(お金を頂戴)するからには、もっと裏付けされた様々な膨大なデータが有って、絶対に安全だ!大丈夫だ!と言えるから、販売(お金を頂戴(諭吉さん14人))しているんでしょうケド。。。

音質は二の次だべ。

まずは、安全第一でしょ。

(いくら音が良くたって、ビクビクしながら聴きたくねぇし)

何を考えて設計してんだかなぁ。。。

誰かが設計した回路のデッドコピーの組み合わせかなぁ。

シングルなのに、不要なNFBをかけるクセの有る(見覚えの有る)回路。

DC点火なのに、不要なハムバランサー。

定格割れの部品。。。

FG接続なし。。。

だんだんと人間不信になるオイラです。。。

キットだからノーマルのまま、チョチョイッと組んで終わりにしようと思ったのに。。。

株式会社サンバレーさんですかぁ。

なるほどね。

ISO14000は取得しているけれど、ISO 9000は未取得なのねぇ。

物を作るならまず、ISO 9000だろぉ。

 (安全を裏付けするデータも、大丈夫だとチェックする機構も無さそうだなぁ)

 (まぁ、トヨタ(グループ)は、未取得だから、仕方ないですな)

 (まぁ。日産、スバルが無資格検査で問題になった。。。ISO管理項目の資格取得の管理がまずかった(台帳に名前が無かった)ダケだろうに。。。)

今すぐにでも、この忌々しいキットを焼却(爆破)処分したいが。。。

保証規程は・・・と。

「キットに保証はございません」かぁ。

そもそも、間違いがない、大丈夫であると認めて、責任を持って、製品として出荷してんだろうケド。(それを保証って言うんだケドね)

まぁ、こんな低レベルの設計や部品選定で保証されたくも無いがね。

大金出してコレとはなぁ。

今まで色々なキットを作ってきたケド、ここまで酷いキットは、初めてだなぁ〜ぁ。

なぁ〜ぁん だかなぁ〜ぁ。

どぉ〜すっかなぁ〜ぁ。。。

しょうがねぇ。

やるかぁ。


以下、キットの改造に成ります。

悪い子や、お馬鹿な子は、真似しないでね。

(きっと、良い子は真似しない・・・)

まずは、3PのACインレットと、定格15AのACケーブルを別途購入。

(左がキット付属のケーブル。太さが全然違うし)


どうせヤルなら、安そうな電源スイッチも、安そうなスピーカー端子も全部取り替えちゃえ!

何でチェック端子が白(プラス)と黒(マイナス)なんだね。

葬式じゃあるまいし。

配線もJISの5色や9色でも無さそう。。。


ヘアラインシルバーアルマイト処理されたアルミパネルと、取っ手、2mmのアルミ板を購入。

キット付属のシャーシは、穴加工。

(綺麗なシャーシには、加工したく無かったが・・・)

鉄シャーシは加工すると、赤サビが出るのが嫌なので、下地が出たトコは、黒サビ加工しておきます。

(ここまで、ボコボコと穴加工するとは、思わなかったなぁ。この加工が嫌(面倒)だからキットを買うのだが・・・)

さぁ、やっと部品の取り付けです。

ん?


あれれぇ???

取り付け方を間違ったか?

そんな訳無い!?

何で一個だけ高さが違う???

そもそも、ソケットの高さが違うし。

・・・ったく。

ソケットも全部、替えちまえっ!

ん?

何だコレ‼

汚ったねえトランスだなぁ。。。

仕上げがボコボコ。。。

(背面も作り替えてマス)

上側のネジと、下側のネジが同じ長さだし。。。

下側は、M5×75で良いけど、上側は、M5×70で良いんじゃね?

そんなこんなで、やっと完成。


(回路構成は基本キットのままのハズ。たぶん)

ヘアラインシルバーアルマイト加工のアルミパネルも良いねぇ。

音出し3分。

音質は、先に書いた通り。

おっ。

チャゲアスも良いねぇ。

♪あなたの愛をもっとぉ

♪ぬくもりをもっとぉ

♪あふれるほどにぃ

♪あなたの愛をもっとぉ

♪ぬくもりをもっとぉ

♪感じていたかったぁ


あっ。

完成〜す‼


取っ手がとっても良いねぇ。ガーン


バイバイキーン🚀


コメント(2)


Re:ソケットの高さ?

>kiyankiyan777さん

まいど。

ソケットの高さ違いには、ビックリでしたよ。
「まさか‼」です。
購入メーカが替わったか?ロットが替わったか?何かが有ったんでしょうな。
油紙で一つ一つ包んであったので、見ているとは思うのですが。。。

やぎひで 2017-12-13 19:50:56


ソケットの高さ?

何時も手際の良い工作を、見せてもらって、見習いたいと思うのですが・・・

それにしても、ソケットの高さが違うのは、どうかと思いますね。(^_^)
考えられないです‼︎

でも、良い音で良かったですね。(^_^)

kiyankiyan777 2017-12-11 22:26:36
https://ameblo.jp/yagihide-ameba/entry-12335266763.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c5

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
6. 中川隆[-10878] koaQ7Jey 2019年10月14日 10:46:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1963]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキットを買うとこういう目に遭う _ 6


2019年05月23日
いっとき使ったサンバレーの真空管アンプには驚きました。

肝心のプリアンプのVOLは無印(部品そのものに製造メーカーや型番の表示なしの最低部品を無印と呼びます)アキバ最安値の中華?
ロータリースイッチも同様の100円するかしないか。。

往時のオーディオなら、ラジオ、ラジカセかミニコンレベルに付いている部品レベルでした。

売るのに1年後、2年後なんて関係ない、最初の1ヶ月〜数ヶ月まともに音が維持できれば(T_T)。ああ、今のオーディオ儲けはこうしてやるんだな(苦笑)
こういうのを10万単位で買うのも市民からは音基地。

とにかくオリジナルパーツで直してもらわないと価値もないメンテです!となる現代では各種性能の悪いコンデンサー1個、鮮度命の電解コンデンサーなのに、どうしてもウン十年前のオリジナルでとに1個数千円〜数万円払うヴィンテージオーディオらも音基地外レベル?

誰にも迷惑なく、じゃんじゃんと浪費するのはこの厳しい時代にいいことでしょうけど(*^^*)

問題はトーマンら12,000円〜本国で売っている業務用アンプ類。

その他同社製品類をご覧ください。1Kwまでのアンプまで10万円もしないであります。
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1971622097

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c6

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
7. 中川隆[-10877] koaQ7Jey 2019年10月14日 11:24:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1964]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の 300Bアンプが高く評価されていた時代もあった _ 1

Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第6回 - SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-00

福井県の永平寺町のM月氏


私の友人のM月氏より部屋をリフォームしたのでウェスタンサウンドの真髄の音を聴きに来ないかとお誘いがありました

私も過去には沢山のウェスタンスピーカーを聴いて来ましたがアンプからスピーカーまでオールウェスタンの音など一度も聴いた経験はありません。果たしてウェスタンはどんな音なのか、聴かせていただく以上は検事の耳で聴くためには比較対照は私が使用しています マランツ#7、サンバレーのSV−91B(C−タイプ)と D/AコンバーターはModel−2 を持参してウェスタンアンプとの違いを自分の目と耳で美化した建前論でなく本音で皆さんにお伝えしたい、

 ウェスタンマニアやウェスタンを扱うビンテージショップ等は

(ウェスタン以外はオーディオではない!)

とウェスタン以外のオーディオを(小バカ)にしていますが、本当にウェスタンサウンドは別世界の音なのか、今回は「泣く子も黙る」ウェスタンサウンドの真髄と魅力をコラムをお借りして迫りたいと思います。


 ウェスタンと言えばスピーカー、真空管の300Bが巷では最高峰と言われていますが、オーディオシステムの中でスピーカーシステムは自分の個性が特に主張されます、高いスピーカーは良い、安いスピーカーは悪い、とは誰も断言は出来ません。自分の好みに合えばそのスピーカーこそが最良の友であり伴侶でもあります。

ウェスタンサウンドを考えるとそれ以前のサウンドは蓄音機のサウンドであり、かの有名なビクトローラ・クレデンザがウェスタンの原点ではなかろうか、実際クレデンザのホーン構造を見ますとウェスタンの12A、15A、のカールホーンに良く似た構造をしています。(蓄音機の音等は良い音ではない)と思われがちですが、本当に良い音とは電気臭くない音ではないだろうか、生の音を良く聴きますと電気の音はしません、(エレキギター、シンセサイザーは別物)

生の音こそ自然な音です。音はすべてに生が基準になります。

 クレデンザのサウンドボックスを外してウェスタンの555ドライバーを実装して試聴した経験から不思議とクレデンザの音に非常に近い音になります。その時の印象ではアコースティクな響で現代の音とはかけ離れた音に脅威を感じました、これこそ電気臭くない自然な音なのかも知れません。

 アルテック、JBLはウェスタンから分かれた会社ですが、ウェスタンサウンドを聴きますと両者ともあきらかに音の違いが認められます。永い間アルテックやJBLでオーディオを楽しんでこられた方は最終的にはウェスタンに(はまる)方が沢山お見えでそれだけの魅力があるのがウェスタンかも、

過去のビンテージスピーカーでアルテック、JBLに限らずタンノイ、グッドマン、ヴァイタボックス、などの初期型のスピーカーはウェスタンの音色と音作りに一脈通じる気がします。皆さんもタンノイのスピーカーをお持ちの方が沢山お見えですがこのスピーカーも原点はウェスタンになります。タンノイでもモニターシルバー実装のオートグラフを私の友人宅で聴きますとウェスタンの香りが漂ってきます。このように書きますとウェスタンこそがオーディオの源流かも知れません。

写真の左側がウェスタンのスピーカーシステムになります。右側のホーン付きのドライバーがかの有名な555Wです。このドライバーは励磁型と呼ばれています。ホーンは12A,15Aとは違うストレートホーンの25Aです。

555Wのドライバーユニットのアップ写真でウェスタンエレクトリックとシールが貼ってあります。右側のスロートは15個の口がありこの部分へアタッチメントを取り付けて555Wドライバーを実装します。

ウェスタンとの比較試聴に使用しました我がサンバレーのSV−91B(C−TYPE)とマランツ#7、Model2です。SV−91Bアンプはサンバレー主催のペンションウィンズで行なわれたアンプ持ち寄りの会に持参したものです。

右側の写真は新藤ラボラトリー製の特注のネットワークでコンデンサーはすべてウェスタンを使用している。

使用アンプは WestrexのRA−1574

RA−1574アンプは遥か昔の映画が全盛の時代のアンプである

パワーアンプの内部写真です。使用している球は807パラプッシュで出力は150W×2の300Wの大出力アンプです。頭にRAが付くのがレコーディング用でTAが付く場合はシアター用になります。このアンプの価格はモノラール2台で¥250万以上もするそうです。アンプ内部の使用トランスは不明ですがアンプのカップリングコンデンサーは私の大好きなスプラーグのブラックビューティータイプのカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサーが使われています。

RA−1574アンプの正面よりの写真でメーターが付いているのがパワーアンプで下側が電源装置になります。

写真の右側がウェスタンの25Aマルチセラーホーンです。材質は鉄かダイキャストで出来ていると思います。ホーンの長さは約1mでこのスピーカーが劇場で使用されていたと思うと凄い

低音はウェスタンのTA−4181ウーファでサイズは46cmの巨大スピーカーです。クロスオーバーは500Hzで使用しています。右側の写真はこのシステムの所有者でM月氏です。これを見ますとウェスタン25Aのホーンの巨大さが理解できると思います。スピーカーボックスは米松合板の特注ボックスを使用、TA−4181と555WのタンガーバルブはSPボックス内に収容されています。

今回の試聴用CDプレーヤーはLINのNMIMIKを使用して試聴しました。


 システムのラインナップ

CDP LINN MIMIK
D/A サンバレーModel2
プリアンプ マランツ#7
メインアンプ サンバレーSV−91B(C)


試聴CD   アールヒーブ コジェーナのヘンデルの歌曲


すべての接続が完了して早速の音出しになった、チェロの独奏が鳴り出した瞬間、素晴らしいの一言です。チェロの胴鳴りと弦をこする震えが聞こえる大変心地よい響きでコジェーナの歌声がしびれるぐらい魅力的です。音のバランスはピラミッドバランスになって押しの強いしかも奥行き感を伴った音である。試聴に立ち会ったN氏もただ唸るばかりだ、

このSV−91Bでウェスタンを鳴らすと今までの違う顔が見えてくる、例えを言えば水を得た魚のように生き生きと音楽が迫ってくる。私も今まで沢山のウェスタンを聴かせて頂いたがこの音こそ紛れも無いウェスタンの音で私が聴いた限りでは自他ともに認める日本でもトップクラスの音だ、

 持ち主のM月氏も言葉が出ないぐらいだ、M月氏いわく

「この音は木の香りがする電気臭くない音だ」

と絶賛している。木の香り?音をお風呂で言うならポリのユニットバスとヒノキ風呂を例えにした違いなのか、

 確かにこのサウンドは枯れた音であるが、この音色はアルテックやJBLとは違う味のある独特な音を持っている、間髪を入れずに友人のN氏が

「このウェスタン555Wの音はY下氏のグッドマンの3Wayと非常によく似た音ではないか、グッドマンはもう少しスケールダウンした感じだ、」

確かに目を閉じてウェスタンスピーカーをじっくりと試聴していくとこの音は私の愛用しているグッドマンの3Wayと非常に良く似た音色になっている、イギリスのグッドマンはどちらかと言うと薄曇的な多少暗い音になるがウェスタンは多少明るい開放的な浸透力のある感じがした、そう思うとウェスタンのスピーカーが無くてもグッドマンのスピーカーで十分である。

グッドマンと言えばAXIOM−80,AXIOM−301が巷では有名であるが、私の使用しているホーンタイプのグッドマンは多少音の抜けや音色がAXIOMタイプとは異なる。 この点をM月氏に問いただすと

「グッドマンこそウェスタンサウンドに近い、ウェスタンのツィーターは594よりグッドマンのトレバックス100の方のが相性がある」

と指摘していた、ウェスタンのレベルを上げて行くとグッドマンと変わらない音になるのか、グッドマンのレベルを上げて行くとウェスタンサウンドになるのか、グッドマンはウェスタンを意識した音作りのように思える。M月氏はこのウェスタンスピーカーとは別に名古屋の日劇で使用されていたグッドマンのスピーカーを持っている。将来このウェスタンをすべて売却して最後はグッドマンで聴きたいと洩らしていたのが印象に残った、

私が想像していたウェスタンサウンドはもう少しアコースティクな音を期待していたが現実は多少違っていた、しかしこのサウンドこそ紛れも無いシアターサウンドで俗に言うコマーシャル的なサウンドだ、こんな雄大な素晴らしいサウンドならもっと広い部屋で鳴らせば恐らく感動ものであろう、しかし現実的に日本の家屋では無理だと思う、


 いよいよ我がサンバレーのSV−91BとRA−1574との鳴き比べになった、

 早速Westrex RA−1574を接続、プリアンプはマランツ#7を使用、果たしてどのように音が変化するのか三人とも固唾を呑んで見守った、CDは先程試聴したコジェーナのヘンデルの歌曲集である。CDをトラック4にしてボリュームを同じレベルに合わせた、

 先程のチェロの独奏から音出しでコジェーナの歌声が流れた瞬間、さすがにWestrexは違うと言いたいが残念ながら微妙な音の変化しかつかめない、多少高域がナローな音であるがSV−91Bとは差がでないがRA−1574は出力管がUY−807にもかかわらずWE−300Bと遜色のない音で鳴るのは立派としか言いようがない、ただWestrexの方のがシアターサウンドらしい音の出音だけれども緻密さはSV−91Bのが良い、これにはN氏、M月氏も同感であった、一番的確な違いを言うならRA−1574とSV−91Bとは音作りの方向性が若干ではあるが違うのが感じられる、その違いとはRA−1574は倍音の量が少なく感じるがSV−91Bのが倍音の量が多く感じる、その差ぐらいで音の広がり、ホールトーンの効いた奥行き感は変わらない、

管球王国などやオーディオ雑誌でのウェスタン試聴記の記事などを読むとウェスタンサウンドは別格の存在に見られるが、私個人としては別格な存在とは思えない、ウェスタンのスピーカーシステムを鳴らすにはSV−91Bでも十分過ぎる位、素晴らしいサウンドを聴かせてくれるのがわかり大変勉強になった一日であった、


世のウェスタン所有者はとかく王様になるタイプが多い、

「俺の装置はウェスタンだ、下々のマニアとは違う、」

と見下げた感覚で簡単には聴かせてくれないウェスタンマニアが多い、このようなマニアこそ私に言わせれば「猫に小判、豚に真珠」と言いたい、

ウェスタンマニアになるとケーブルからパーツ迄何でもウェスタンでないと気にいらない、(これは一種の病気としか思えない)このようなマニアこそ良い音を出す術を知らない、また音さえわからないから音作りは他人まかせ、ウェスタンだから良い音が出るだろうと思ったら考えが甘い!、

確かに上手く鳴らせば素晴らしい音になるのだろうが、本当に良い音で鳴らされているウェスタンマニアは極少数だと思う、これだけの大がかりなシステムになれば至難のワザだと感じる、私はウェスタンサウンドが最高の音とは思っていない、ウェスタンの10分の1いや20分の1の費用でウェスタンと同等の音は出るはず、それがオーディオの面白さだ!  

今回は高価なケーブルなど一切使用せずホームセンターで売られているケーブル類での試聴だがそれで十分である、世にある高価なゴムホースのようなケーブルで音が良くなるのなら誰も苦労はいらない、そんな所に投資するならもう一台アンプを買うか好きな音源を集めたほうのが利口である。

 M月氏は沢山のウェスタンのアンプをとっかえひっかえして使ってきた豊富な経験の持ち主である、苦労に苦労を重ねて最後はこのシステムこそ自分が求める音であると強い眼差しがヒシヒシと伝わってくる、彼にとってはこの音こそオーディオの桃源郷もしくは極楽浄土なのかも、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-006

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c7

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
8. 中川隆[-10876] koaQ7Jey 2019年10月14日 11:29:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1965]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の 300Bアンプが高く評価されていた時代もあった _ 2


Sunvalley LM91A
http://www.youtube.com/watch?v=TXGrsg1NC4I
http://multi845.exblog.jp/16213149
http://multi845.exblog.jp/16440436/
http://score1204.exblog.jp/17723612
http://score1204.exblog.jp/18068006


このうち、Sunvalley LM91A はサンバレーと中国 Line Magnetic社とのコラボ作品:

仏山市の製造メーカー「Line Magnetic社」
http://www.geocities.jp/iios9402/page049.html


アンティーク・アンプのイミテーション製品で悪名高いサンバレーは唯の商社で Sunvalley 製品はすべて外注です。


▲△▽▼


サンバレー SV-86Bです。これはひところサンバレーのフラグシップ機だったのですが今はカタログから消えています。

何故このアンプかと言うと、WEのアンプを使っている人間は最後はWE-86を目指します。しかしこの86の状態の良いものなんて買える金額では有りません(外車が買えます)

そこでそれに準ずるものとして存在は知っていたのですがこれも中々手の出る金額では無かったのですが今回は見つけて思い切って(次にいつ出会うかわかりませんから)。

それにこれは私のあくまで独断ですが、理由もあるのです。

WEのオリジナルアンプは出力トランスの高域特性は延びていません。特に私の使っていた124は放送局仕様ですから電波に乗る帯域は確実に保証しますがその帯域を保証するための設計になっています。

もちろんWEのオリジナルアンプの音は他の追随を許さない唯一無二の存在だということは承知しています。ただどうしても10K以上延びていないアンプですと限界があります。10Kから上がストンと落ちるわけでは有りませんが・・・・・・・

今回の物には初段(310B)とドライブ段(311B)にはWE球が付いています。

274はエレハモ製、300Bはサンバレーマーク品のナス管が新品で付いていました。かなり力強い音が出るらしい(笑)

さて音出しのテストをしてみたのですが、テスト用のフルレンジから驚くような音が!!!!!!!

これは!!と思いメインのWE555+22A・597・テクニクスに繋ぎました。
http://blogs.yahoo.co.jp/izumikta/24020429.html

ベームのモーツァルトは名演です。ここまでの名演は装置がどうでもよく聞こえてしまいます。でもこのアンプは濃くて熱い音が出ますね〜

本物の86と同じ傾向の図太くて濃い音ですね。124は耳障りの良い音でしたがアンプの流れが違いますね。

交流点火でトランスドライブの300Bプッシュでなければ出ない音だとキット屋店主の大橋さんが自慢していました。

コメント

非常に熱い音がするアンプ
多分同シリーズの91Bもそうですね。
熱い音がするアンプはとても貴重な存在ですので
末永くメインにしてほしいですね♪
私の91Bも一生モノです♪
2012/10/10(水) 午後 7:14

確かにSEED様のお好みなら絶対91Bだと思います。
オリジナルのWE(300B系)でも91と86は傾向が違うのです。

もちろんステレオタイプの91の方が新しい分フラットに延びた傾向に有ります。
トランスドライブのPPモノラルである86は力強さ(実はこれが吉と出るか凶と出るか微妙)が身上ですね。

私の知っているWEマニアの中でも

フルレンジ+ツィータの方は91派で
大型ホーンの方は86派が多いのですよ。

私も音の傾向から行くと91の方が好みなのですがやはり大型ホーンを駆動するとなると86の力強さが必要になってしまうのですね。
2012/10/10(水) 午後 7:38


そうでしょうね シングルアンプを聴いてプッシュプルを聞くとやはり純度的にはシングルに軍配をあげざるを得ないですね

しかし、全体のイメージで力を必要とするスピーカーとなるとプュシュの力が必要になると思います。実は自宅でもそのような経験をしました。

そのときに思ったのはやはり自分はシングルの音が好きでそれにあわせたスピーカーをチョイスするのがいいと思いました。
アンプから先に選ぶなんてセオリーに反していますよね

やはり通常でしたらスピーカーありきなので力を発揮すると思いますね
聴きたいですね♪
2012/10/10(水) 午後 8:37
http://blogs.yahoo.co.jp/izumikta/24020757.html

降臨!SV-86B!

待ちに待ったSV-86Bが降臨しました! 素晴らしいサウンド! 
いつか由布院で聴いたオリジナル86Bと全く同じ音がしています。
まさにウエスタン・サウンドです。

出力管はPrime Tube 300B Ver.2ですが、初段はWE310A(スモールパンチ)。
整流管はWE274Aを奢りました。

いつかWE300Bを手に入れるのを楽しみにしていたいと思いますが、この構成でもう十分と言う美音が出ています。限りなく透明感を感じつつ、味にコクがある、このアンプ以外には考えられない音です。

Commented by soundbox at 2011-06-25 08:44
遂に来ましたね、SV-86B!
思い通りの音を奏でて呉れている様で、何よりです。
いや、でも凄いなぁ、300B PPのモノアンプ、、、
整流管は274Bで無く、274Aですか。5U4Gはそのままだと使えないのかなぁ?


Commented by score1204 at 2011-06-25 13:11
274Aは4本足、274Bは5本足でピン配列が違うみたいですね。
電気的特性はほぼ同じだそうですが・・・
よって5U4G等はそのままでは使えないですね。
4本足の同等管としては5Z3というのがあるようですが、私は1本も手持ちがありません。そんなに高い球でもないようですので、バックアップ用に何本か仕入れておこうと思っています。

弦楽器の弓が弦の上を滑っていくのが判るような生々しい音です。これは凄いですよ!
http://score1204.exblog.jp/16178874/

美しいものは良いですよね。素晴らしいと思います。

だけど、美し過ぎるものは良くありません。正気を失わされます。

今回導入したSV-86Bの音はまさに「正気を失わせる美音」だと思います。

正直言ってこの世のものとは思えません。

真空管アンプの世界にはまだこんなに美しいものがあるんだ、と感動を新たにしました。ほんとに奥深い世界です。

SV-86Bの内部です。トランスドライブということもあって部品点数は少ないですね。あまり回路等は詳しくないのですが、球の素性やトランスの質が問われる回路ではないでしょうか?

いつもならある程度聞き込んだ段階でカップリングをJENSENに交換してみよう、なんて考えるのですが、今回だけは触らないでおこうと思います。それほどまでに目の前で鳴っているSV-86Bの音に惚れ込んでおります。

ラックに押し込む際に、足を真鍮&ステンインシュレーターに変更しました。付属の足と比べると明らかに音の解像度が増すのが判ります。この手のインシュレータはプリアンプやDACに大きな効果を齎しますが、パワーアンプにも効果があります。ただ、変化の度合いとしてはプリやDACほど大きなものではありません。興味のある方は是非お試し下さい。


SV-86Bの300Bは交流点火。ですがハムは皆無です。

とても馥郁とした美しい音です。甘いところもなければ辛いところもない。

極めて高度なレベルでバランスが取れている音だと思います。音楽をありのまま美しく聞かせてくれます。

私はウエスタンの音をそれほど知っているわけではありません。ですがその数少ない経験からでも、ウエスタンの美質は自分なりに理解しているつもりです。そのような浅薄な経験しかありませんが、

このSV-86Bの類稀な美音はまさにウエスタンの音だと言う事は判ります。

この世界にこれ以上の美音を発するアンプがあるのだろうか?

真面目にそう思わせられるほど他のアンプとは隔絶した世界の音のように思われます。

私の環境ではSV-86Bを鳴らすとスーパーツィータが必要なくなります。空間がひと回り以上大きくなったように感じますし、プッシュプルならではの響きの良さが余計にスーパーツィータの必要性を減じさせているようです。

全体の音調としては、引き締まった低域、艶のある高域、ふくよかな中域、と如何にもウエスタン的美質を備えた音ですが、全体を丸く聴かせながらも細部には繊細感が宿っている、というようなビンテージ的な音に現代の解像度が同居しているところが素晴らしいと思います。また、弦楽器の音が極めて美しく、リアリティに富んだ音が出ているように思えます。

多分、これからもまだまだアンプ道楽は続くと思いますが、恐らくこの先これ以上の音に出会うことはないでしょう。そう思わせられるほど美しく、説得力のある音だと思います。SV-86B、最高です!


Commented by soundbox at 2011-06-26 20:45
いや、大層な気に入り様。心から御喜び申し上げます。
でもシンプルな内部配線ですね。此が美音の鍵なのではないでしょうか。


Commented by score1204 at 2011-06-26 23:16
SV-86B はオールドタンノイとすこぶる相性が良いような気がしています。
特にオートグラフの箱を上手く鳴らしてくれているような感じがします。
オケの全ての楽器がフォルティッシモで鳴るところなど、ガッチリと音を底支えしてくれており、とても安心して聴いていられます。
大橋さんがこのアンプを第二試聴室の相棒に使っている理由も良く判りますね。
http://score1204.exblog.jp/16182873/

サンバレーの SV-86B と LM91A はオリジナルと同じ交流点火方式にしたのが成功の理由の様ですね:


300Bの交流点火

外装をステンレスパネルに合うように黒色塗装を施したSV−91Bアンプ


300Bの本当の音

 名出力管の王様と云えば皆さんもご存じの鳴く子も黙るWE−300Bになります。刻印タイプのWE−300B、オールド管のプリントタイプ、最近まで生産されていたWE−300Bその他に中国製やロシア製、日本製の300Bが沢山あります。

 巷で云われている300Bアンプはフィラメントへの供給は直流点火がほとんどで交流点火の300Bは一部を除いてありません。また再生産のWE−300B、中国製、ロシア製の300Bは音が悪いとケチを付ける真空管マニアの方が沢山いますがその様なマニアは直流点火でしか聴いた事の無い音を判断して評価しているのではないだろうか、

 オールウェスタンを愛用しているスーパーマニアで小松市にお住まいの中氏に言わせると本来の300Bは交流点火で動作するのが本物の音と力説していますが、この件に関しては私も同感ですが残念ながら交流点火の音を一度も聴いた事がありませんから正直わかりません。

 大橋氏の店主日記にヒーターの交流音と直流音の違いの日記が載っていた記憶がある。直流点火は音痩せするが交流点火の場合はゾリゾリ感のある音になるらしい、またハムノイズを嫌ってバッテリー電源でフィラメントを供給すると確かに残留雑音は低下しますが痩せ細った音になるらしい、またすべての300Bアンプを交流点火に変更すれば良いとは云えない、

 雑誌の記事で発表している先生方、俺こそは自作アンプの師匠とか達人と豪語しているマニアでも残留雑音の多さに悩まされるのを避けて直流点火の300Bアンプで製作されるのがほとんどだ、

 その昔、故浅野勇氏が設計された75−76−300B−274B、伊藤喜多雄先生が発表された6SH7−6SH7−300B−274Bはすべてオール交流点火のアンプです。

 かの有名なウェスタンの91Bアンプも交流点火である。確かに300Bアンプを安易に交流点火にすれば膨大なハムに悩まされるのは間違いないと思うが製作の基本を守ってきちんとセオリー通りに組み立てればそれなりに上手くいくのではないだろうか、

 私の聴いた300Bはすべて直流点火になりますから交流点火の300Bは聴いたことがありません。一度自分で組立ながら交流点火の音と直流点火の音の比較をこの耳で確かめてみたい好奇心がある。


 

交流点火の残留雑音

 300Bをプッシュプルにして交流点火で行うとハムの打ち消しで残留雑音は少なくなりますがシングルの場合は打ち消しがありませんから一つ間違えるととんでもないハム音に悩まされます。

 また直流点火方式は上手く作れば残留雑音は0.5mmV以下に抑えることは可能だが交流点火の場合は下手をすると10mmV以上の膨大なハムに悩まされ音楽を聴くどころの騒ぎではなくなるから自作アンプマニアはハムに悩まされるのを嫌がって簡単な直流点火で逃げてしまう、

またこのWE−300Bに限ってと思うがこの球はフィラメントノイズの多い球であるのがわかったのとフィラメント電圧が5Vであるがため難しさが先に来る。回路図も読めない、修理や回路変更、改造も出来ないマニアには絶対無理であるから簡単に交流点火方式に改造することは望ましくない。

交流点火と直流点火の音の違い

 まずはテスト的に交流点火と直流点火のフィラメントの切り換えは配線を少し変えるだけで分かるように全段交流点火と全段直流点火にした、全段直流点火の音ですが、まったく問題なくいつも聴くWE−300Bらしい音色で中域の厚みと抜けと味わい深い音で油の乗りきった素晴らしいサウンドだ、ナタリーコールの歌声は色気満点で心地よいサウンドでさすがアナログレコードらしく心に響く、

 デジタルCDはマイスキーのチェロの胴鳴りが大変心地よく聴かせてくれる。もうこれ以上は望まないと云えるぐらい良い、自分で納得しながら電源を落としてすぐに配線を変更して再度投入、投入後はブーンとハムが聞こえ始めたが時間の経過と共に無くなっていく、15分後に早速マイスキーの無伴奏チェロをトレーに入れて音出し開始である。不安と期待でこの時ほど緊張した事はなかった、

 チェロが鳴り始めると先程の音とは別な音質と音色を持っているのがわかる。今迄聴いてきたチェロの響きや音色が違うのが一目瞭然で何とも云えない心地よくゾリゾリ感にふくよかさと奥行き感を伴ってしかも不思議と先程の直流点火と違って暖かい響きが特徴だ、

ナタリーコールは濡れ色的な甘い囁きのある声で男心を燻ぶるのには参った、
これがWE−300Bの音なのか
今迄聴いてきた音とは違う、

直流点火のWE−300Bを交流点火にすると別の300Bに聞こえて来る。WE−300Bの音は交流音と直流音の2種類の系統を持ち合わせている新しい発見でもあった、

 直流点火でも不満はないがマニアの間で評価されているWE−300Bや他の300Bの音は直流点火の音を聴いて良い悪いと評価しているが交流点火の音は言葉では言い表せないもっと奥が深い音に変わるがこれこそ本当の300Bの音なのかも知れない。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c8

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
9. 中川隆[-10875] koaQ7Jey 2019年10月14日 11:32:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1966]

上でサンバレー信者に絶賛されている Sunvalley SV-86B ですが、残念ながらオリジナルとはかなり違っている様ですね:


サンバレー(管球式パワーアンプ) SV86B 発売当時価格 \398,000


製品仕様

W40xH21xD26cm 重量21s 

出力:20W
 
入力感度:0.3V
 
負荷インピーダンス:8Ω、16Ω
  
使用真空管:WE310A, WE311B, RCA5Z3, Billington gold 300B×2。

ハムバランス調整及び総合点検調整済み(性能チェック・データ測定表付属)。


英国ビリントン社製300Bのマッチドペア球を2ペア(4本)を当店にて換装。

本機は、ウェスタンエレクトリックがトーキーシステム用のアンプとして1934年に発表したWE300A(B)プッシュプルのパワーアンプ86Bがお手本となっている。

できるだけオリジナル機の性能や音に近づけることを目標に作られた出力20W(最大)のモノーラルパワーアンプ。

単に86Bをコピーするのではなく、現代のオーディオソースに密度高く対応する性能、現在マーケットに出ている全ての300Bアンプの頂点に立つような高いクオリティの獲得を目指して作られている。

従って、トーキーシステム用に開発されたオリジナル機とは異なる点がいくつかある。例えば、

電圧増幅段を一段省いて二段としてあったり、

入力トランスを用いず信号がダイレクトに初段管に入るように設計されている点など。

電圧増幅段の真空管も、オリジナル機の電圧増幅段は3極管のWE262Bだが、本機の電圧増幅段は5極管のWE310AとWE311Bという構成になっている。

一方、WE311Bと300Bプッシュプルのファイナル段の間にインターステージトランスを設けて、300Bを強力にドライブするように設計されていたり、2つのチョークトランスと3つの電解コンデンサーを組み合わせたダブルのπ型平滑フィルターなど、オリジナル機を彷彿させるような手法を採用した部分も少なくない。

尚、86Bの特徴の一つである美しくデリカシーのある音に少しでも近づかせる為、インターステージトランスのコアにパーマロイを使って開発されたもの。 音は、レンジ感が広く、しかも中〜高域にかけて透明で実に美しい。それに分解能が高く、描き出しがとても緻密。

その為、オーケストラでは弱奏から強奏に向かって徐々に音が大きくなっていく、言わば音のグラデーションのようなものが充分に満足できる解像度を伴って鮮明に再現されるし、楽器の細かな動きもクリアーに聴かせる。

ピアノや弦楽器のソロも、ふくよかでしなやかなタッチの中にも適度な切れ込みを保って艶やかに響かせるという好ましい聴かせ方をする。ジャズ、ポップス系では、軽快に弾むピアノ、量感豊かなベース、パンチの効いたドラムスがエネルギッシュに溶け合ってエキサイティングなピアノトリオや、まるで目の前で歌っているかのように生々しいヴォーカルなど、どれを取り立てて言うほどの欠点が見当たらない程素晴らしい出来栄え(「管球王国Vol29」より)。
http://ustation21.jp/ghtm/2262.htm


WE-91B のレプリカも Sunvalley ではなく P&C Electronics の方をお薦めします:


P&C Electronics WE91AMP レプリカキット
http://www.pandcamp.com/wepartamp/we91kit.htm
http://www.pandcamp.com/ampkit/ampkit.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c9

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
10. 中川隆[-10874] koaQ7Jey 2019年10月14日 11:33:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1967]

最近の300Bシングルアンプは殆んど

・直流点火方式
・NFBなし
・安物の出力トランスを使っている
・ステレオ仕様にしている


ですが、これでは WE-91B の この世の物とも思えぬ幽玄な音色は出ないのですね:

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/12(水) 19:16:38.59 ID:q1EL38/8

サンバレー SV-91B は、WEに見合う価値のあるアンプですか?

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 05:07:44.38 ID:xWKduPs1

それまで、300Bには高級OPTを組合すのがセオリーだったが、WE91Bの原点に立ち返り、ちんけなOPTでも一般には十分ということを証明した最初の300Bアンプだったな。

その後、OPTをけちって価格を下げた300Bアンブが乱立した。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1218645947/

143 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/01 08:44:33  

91B型をステレオで作っちゃいけないよ。
91B型はモノアンプじゃなくっちゃね。

第一、ステレオ分の電流負わせたら274Bが可哀相。

274Bの最大整流電流は入力コンデンサ4uFで150mA、
入力コンデンサを増やすと140mA

ステレオ構成の300B 2本と310A 4本分だと、ギリギリだよ。
本来の91型モノラル構成なら大いに余裕があるよ。
http://desktop2ch.info/pav/1287185199/

5 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/09/29 21:56 ID:???

復刻版で91Bタイプ(ただしNO NFB)を作ったけど、低rp の割には低音ボケボケ。
高域も310Aの電極間容量のために18kHzぐらいまでしか伸びず透明感なし。

せっかくの300Bが半ばお蔵入り状態。
2A3 や 211シングルのほうがよっぽどいい。

7 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/09/29 22:22 ID:???
>5
とりあえずNFB掛けたら?
それと91B「タイプ」ではだめ。
完全に91Bの回路で。


8 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/09/29 23:03 ID:???
>>6 >>7
NFBは5dBほど掛けたことはあります。
低音のしまりはそこそこになるのですが、高域の透明感は出ません。
いっそのこと310Aを6SL7あたりのSRPPにしようかなと思っています。
91B回路の完全コピーだとハイゲインすぎて使いづらくなりますよね。


9 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/01 16:58 ID:???
>>8
減衰器入れたら?

11 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/01 19:48 ID:???

 とりあえず結論から言うと...

 3 0 0 B に N F B は 必 須 。

 馬鹿の一つ覚えみたいな雑誌の製作(政策)記事にはだまされませぬよう、呉々も御注意のほどを。

 NFB=害悪と書くというのは、非常に記事を書くのが楽になるのでね。
 悪者を一人立てて、それを叩くというのは、時の権力者が良く使う方法である。

 それとこの回路、浅野先生の回路だね。
 回路図見ているけど、出力トランスをNFループに入れているのがちょっとな...


13 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/01 20:51 ID:???
>>11
300Bのプレートから帰還した方がいい?


14 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/02 00:03 ID:???
>>13
 そうしたほうが賢明かと。
 ただ、出力トランスには、良質なるものを採用したほうが良いと思われ。
 その音がまるっきり出るので。

 NF量はお好みで、5dB以上適当に。
 あとは各段のデカップリングを厳重に。
 完成後は測定を怠らず、ピークが出たりしたら、きちんと潰すことですな。


15 ギルビーsage02/10/05 22:12 ID:???

近所の2店のうち、1店はNFBを適度にかけたアンプ、
もう1店はNFBをかけると時間情報がメチャクチャになるからとNO NFBのアンプ。

前者はスッキリしたハイスピードで水彩画風、
後者はコッテリした油絵風。


16 名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/06 18:15 ID:???
>>15

ハイスピード/水彩画はWEの本来の音に近そうな感じ。
−−−−−−−−−−−
↑はNFB後のWEサウンドの基本だからのぅ...

時間情報?なんなんでしょうかねぇ...


17 ギルビーsage02/10/06 23:31 ID:???
>>16
WEかぶれなのはNON−NFBの油絵風アンプを造っている店です。

時間情報と言うのは言い換えると(3次元的な?)音場感のことらしい。
歪み低減の為に信号を戻すことで時間情報が狂い、でたらめな音になる
と主張しています。


21 名無しさん@お腹いっぱい。002/10/08 22:02 ID:???
>>17
分かっております。
WEサウンドはNFB技術なしでは作れません。
http://hifi.denpark.net/1033302255.html

WE91Bが普通のアンプになってしまった!!

入力を618Bのトランス結線をするにあたって幾つか実験を試みてみました。

自作をされる方々や、真空管の先輩方に前から言われていたことですが


310の二段増幅ではゲインが高すぎる!

二段増幅は必要がない!

310一本の一段増幅にすれば音がピュアになる

あんなに深くNFBが掛かっていて音が良いわけがない、

NFBは音が死ぬ

Etc


私も言われた時はもっともなご意見だと思った

一度試して見たかったがなかなか機会が無かったので

トランス入力を試すにあたって、ついでなので

初段を外してNFBのかからない状態で310一本の一段増幅で音出しをしてみた、

が、


う〜ん音は良い、すばらしい〜

本当に音がピュアになった


なるほど


でもつまらない!


スピーカーに音がへばりついている

レンジは広くなったように感じるがエネルギー感はない

音色もきれいだが、ウエスタン特有のコクが無いし全然楽しい音がしない、
これではただの音の良いシングルアンプ


ジャンルを変えて一応数曲聞いてみるが結論は同じ


世間一般の音の良い300Bシングルアンプである


なるほど

同じWE300Bを使ったシングルアンプでもこんなに音作りが違うんだ

これではいろいろな店や記事で見る一般的な91型のアンプがあのような評価なのはうなずける


ほかにも入力を試したが、結論は

310を2本使った二段増幅でNFBをたっぷりかけないと

あの張りのある前に押し出す音の濃い音色は聴けない

そう、音が濃いのだ


618Bの入力トランスを入れるとそれに輪をかけてコクと張りが出る


貴重な体験をしたもんだ同じアンプで同じ球で同じ部品で回路をちょっと変えただけなのに入力回路をシンプルにして、球を減らして、NFBもかけないでいわゆる、シンプルIsベストの状態にしたのに、ウエスタンの世界では違うんだ


このアンプで聞いていると今まで出会ったアンプとは基本線が違うような気がしてきた


単に技術や発想だけでは語れない

音色ずけ、音作り

このアップは劇場で聴き手が

泣いたり
笑ったり
驚いたり

それを演出するため

音によって聴き手に映像以上に感動を与えるための演出装置としてのアンプ


それがWE91Bなのかもしれない

そんな気がしてきた
http://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/7a917c08cf2dcbe96220681fbe10f7dc

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c10

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
11. 中川隆[-10873] koaQ7Jey 2019年10月14日 11:34:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1968]

キット屋オリジナル-真空管オーディオ
http://www.kit-ya.jp/index.php?cPath=86_87


サンバレーの300Bアンプ

SV−86(WE86Bのイミテーションアンプ)
http://www.youtube.com/watch?v=aFLMFoaC6og


一番気に入った。低域が締まって分解がよい。音も美しく
音色が綺麗。一番お値段がするってのが悲しいけど現実なんでしょう。

SV-91B(WE91Bの最初のイミテーションアンプ)
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=86_87&products_id=667


これは501より 音が強く 低域もボリュームアップ。
ちょっと膨らむことがあるけれど 力感があるし分離も良い。
音楽的

SV-501SE
http://audio.jakou.com/sunvalley.html


300Bシングルとして 超お得。しなやかで低域や柔らかい
ある程度以下の低域は切れて無さそう。でもシングルアンプらしく
音が前に出て それが歌う。
10万円以下で300Bシングルの美音が味わえる ◎!

SV−63 Ver.2
3年前の時に サンバレーのブースで一番気に入った63の復活版か?
音はとても個性的。中域に明瞭で力強い帯域があって、低域も力と分解能が
あってガッチリ鳴る。SP とリスナーの好みに合えば 抜群。
ダントツに力がある感じ。

VPー3000SE
しなやかだけどちょっと弱いかなぁ。優しい音
http://dentalbeginners.com/wanko/13sinkukan/13sinkukan.htm

LM91A (WE91B の最新のイミテーションアンプ)

受注が終了した幻の300Bs、LM91Aです。
完成品のみ、球なし、税・送料込みで735,000円です(ToT)/~~~

このアンプの大きな特徴は交流点火です。キットにしたらハム乗りまくりで大変なことでしょう。
本家ウエスタンエレクトリックのものを分解してトランスの巻き方まで調べたらしいです。
オリジナルはかなりの高利得ですが、それでは使いにくいので、本家が五結の所を三結にしたり、現代向きの利得(28dB)になっています。
スペック的には20Hz〜13kHzの狭帯域ですが捨てがたい音色です。
http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyuki_ui1962/30841482.html


サンバレーについて語ろう


567 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 00:11 ID:TAHMm+13

一度はオリジナルWE91Bを聴いた方が 1回は店(エルタス)で3回ほど個人宅で聴かせてもらった。
浸透力あるボーカルが何とも言えずよかった。
ただ現代の広帯域録音にどうかは???だったが。
個人的には91Bがシングルアンプのひとつの方向性であることは認めるが、最高峰とは絶対に言えない。


568 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 01:25 ID:TAHMm+13

ちなみにWEの41,42,43モデルからは86はすでにコストダウンが始まったモデルとされている。

91は86を使えなかった小さな映画館用にレンタルされたモデルではなかったか?

108 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/17 23:13 ID:91kAvBjt
>>103さん
300Bにこだわられる理由は何でしょうか?
2A3等の他の球を考慮されない理由はなんでしょう?
大編成のアンサンブル中心に聴かれるのであれば、わたしならプッシュを選びますけど、シングルアンプをご選択されるのはどうしてでしょう。


112 名前:103:03/07/18 09:24 ID:???

以前サンバレーのJB300BとSV86Bを聞く機会がありまして、特にSV86Bの音に非常に惹かれましたので、それ以来300Bに興味を持っているのです。
全くの真空管未経験者なので、評判と憧れで300Bに目が行っているだけというのもあります。(^^;

大編成のアンサンブルは殆ど聴かずクラシックは小編成を聞くことが多いです。
でもそれは今使っている1BITが小編成に向いているからという理由もあります。
雑食ですので聞けるものなら大編成も聞きたいと思っています。
あとシングルに目が行く理由は部屋が狭いこともあります。マンションの四畳半の部屋で小型2wayで聞いております。


113 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/21 20:45 ID:TRO8pECJ
>>112
了解しました。実は300B云々を質問させていただいたのは、300Bのある意味おいしいものはオールドの1本、15万円や20万円もしてしまうのです
他方、今度手に入れた2A3の1940年代シルバニア刻印(バネ吊り)なんて1本15.000円という300Bの中国かロシア管と同じような値段で手に入ります。音もチャイナ管などに比べればある意味いい。
300Bを大量に使っている立場で何なんですが、300Bは突き詰めると金食い虫なのと、中音中心のはっきりくっきりが一般的鳴り方なんで、お聞きしました。
是非、オーディオフェアのデモのような大音量ではなく、普段の小音量で、2A3などとも聴き比べてみてください。

158 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/03 17:51 ID:kR2Z3S+3

SV−91Bも登場したぞ


172 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/14 21:58 ID:RQBlmU53

サンバレーは相変わらず美しい音出してましたね。
SV-91Bはなかなか良かったけど、86Bを聞いてしまうとやはり86Bの音のほうが耳に焼き付いてしまう。
で、前二つに比べると細身なんですけどSV-501SEも妙に印象に残る音でしたね。


178 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/15 23:39 ID:gAr7+zjJ

SV86が良かったのには同感。
SV91は個人的には気に入らなかった点が・・これなら501SEの方が

179 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/16 00:25 ID:qv+JPy2g

91Bの個人的に気に入らなかった点てどういう点ですか?
501SEの方がどこがどう良かったの?きちんとレポートしてね

182 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/16 09:01 ID:rhsySjgG
>>179
だって、前の方で聞いた人3名位同じこと言ってたよ。
言い換えれば、501で十分ということでつね
値段も倍以上違うし。
帰還のかけすぎかなあ


183 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/16 09:14 ID:rhsySjgG

86だけは圧倒的によかったね
それと86のみオールWE球なんだよね 
501は中国ころがし球、91は中国選別球

184 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/16 09:29 ID:rhsySjgG

要は、アンプ対決ではなくて、300B球比較すなわち
ちょっと古めの転がし球、最新球選別もの、WE球の比較でもなくてね。
球の素人さんなら仕方ないけど、それらの球自体差し替えるとものすごい違いがあることも知っているでしょ。


198 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/17 22:17 ID:CwUbfbRg

91Bを鳴らすとしたら、ラインアンプはどうしますか??
やっぱりWE???
WEものでオススメありますか?


199 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/17 22:50 ID:mqrkIPoy
>>198
音質云々じゃなくて単にゲインだけで言えば91Bには不要では?


335 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/18 22:48 ID:v5AhK1LV

310単段の91Bはむか〜し聴いたけど中域重視のボーカルがいい感じだったなあ
特に310 ゲインが高い2段で強く前段部分にNFかけているようだから、310の中域の独特な雰囲気が出ているか 特にインプレキボンヌ


342 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/20 22:39 ID:x3oiiPJY

市販の91型といってもご承知のように310単段から2段まで、2段は大抵オリジナル91BのようにオールオーバーのNFだからサンバレ方式ははじめて見た。

個人的には広帯域だからWE単線よりも、銀単線の方がどうかと思うけど、オリジナルに拘る方法もアリですね
むか〜し 91型310単段で森進一聞いたら感動した。こんなに歌感情籠もっていたのかって。


買えるぞ。Sも最低限このレベルの部品、球使えばな〜。

384 名前:377:03/12/15 10:39 ID:DHWkbkm+

WEのコピーアンプのことだけど、サンバレーだってWEが3段なのを2段にして出しているのあるんだよね。一概に2段を否定できないはずなんだ。
測定器をつかえば、どう考えたって3段が2段より波形がいいはずがないんだよなぁ。
したがって、世間の2段アンプが単にコストダウンのために2段化しているんじゃないはずなんだよ。
それにプリアンプを入れると次定数は増える一方。
そこに管球式DACが入る。正直な話し、
「出てきた音は良いかも知れない。いやきっと良いだろう。しかし元の波形からほど遠い。」
その差は、ケーブルを変えたことによるものなんてもんじゃない。そうとうなはずだよ。

2段で300Bをドライブするのは難しいのはわかる。
特にフルスイングは結構シビア。
そう言った理由で3段を選択されたことだろう。
しかし、他社を「名ばかりの・・・」はちょっとちがうよな・・・。

やはり、非常に優秀な商売人説が正しいと思う。

474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/29 09:36 ID:d9Lh3Us2

せっかく買ったのにアレだけど 球無しにしてもらってオールド300B
と310小パンチを別に買った方がいいと思われ
特にレプリカ再生産300Bはあまり勧めない


476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/29 10:01 ID:d9Lh3Us2

ところで91Bは何処製だった?


477 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/29 10:04 ID:d9Lh3Us2
>>475
91Bの場合終段まで帰還がかかっていないから300Bの違いはよりはっきりとわかると思うよ。作ってからのお楽しみということで。


478 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/29 14:30 ID:+IYXfEhX

そうそう、とりあえずラージパンチと再生産品である程度きつさがなければいいんじゃない?

まあ再生産品は材質違いから長時間もたないって話と
イントラがベストという話をよく聞く・・・・。
でも本来の91B回路は、高域が出ないから・・・
どの辺でまとめているかが鍵ですね。

479 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/29 15:00 ID:d9Lh3Us2

その91Bはオリジナルにはない強烈なNFを初段 前段にかけています
それで高域を特性上出していると思っています
これがいいかどうかは聴いていないのでわかりません

484 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/30 20:16 ID:aaxGZSQh

ところで50年代60年代JAZZなら

たとえばコルトレーンの咆哮とかエルビンジョーンズの熱いドラミングなんかはSV63やSV275 SV2の方が出ると思うんだけど 
どないしてあえて300Bシングルにしたの?


485 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/30 20:23 ID:oYtlUoD5

ジャズは、プッシュなんて言いますが、
今までの経験上、がっつりしたシングルの音が似合っているようです。
NFBも今は、かけていません。
さっきまで、4DBぐらいかけていましたが、
Non-NFBにして、スピーカにゆとりが出来たようです。

300Bのプッシュとは、86Bかなぁ??
トランスで振るのもいいですよね〜〜。
でも、僕は、300Bのそのものの音を楽しみたいので、あえて91Bを選びました。
最高です。

300Bの音は、育ちの良いお嬢さんなどと言われることがありますが、
前段の振リ方が91Bは、普通のシングルアンプとはまったく異なり、非常に近い音であり、男性的な響きです。
シンバルの臨場感は、涙ものです。
きつめのKT88もパワーありますからね〜。
いいっすよ。C-275あたりですかね??


492 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/30 21:52 ID:rw1bxLXL

SV91Bいいなあ〜
このトランスですがTAMURAですか?


493 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/30 22:44 ID:RinzCXT3
>>492
カンノだと思う。

579 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 09:41 ID:TAHMm+13

SV91Bはトランスの形状からしてウェルカム製に見えるけどどう?


494 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/30 23:12 ID:oduNxEIe

安物アウトプットトランス
現在パートリッジトランス探しています。


516 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/31 14:44 ID:uV/oY1lL

自分で勉強して内部にちょっと明るくなるとサンバレーさんは????????????
が多いんよ・・・・・。
パーツも心引かれるもの少ないし・・・・。
最近やっとジェンセンでしょ。
きっとエイフルさんから引いてるのでしょう・・・・。
コスト面でつかえないパーツが多いんじゃないの?
って気がします。


507 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/31 02:16 ID:o5/8KwTQ

私もやはり300B単段がよろしいよな気がいたします。
音も聞こえてこないです。

本来のWEの意図は、人間の発声の帯域を明瞭にすることでありそれが

WE300Bの、悪く言えば高域がギスギスした眠い音を相殺する91B型の中域重視の回路(高域のでない回路)だったはず・・・。

また、劇場でプリ無しなのでゲインを稼ぐドライバー段・・・・。
やっぱりサンバレーさんは????????だな。

ちょい高いけど森川さんちのオーディオ専○さんにしようっっと。
こっちは、本物のタムラがついてるもん・・・・・。


566 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/06 00:06 ID:UooWpRoG

自分は、サンバレーに91Bを名乗って欲しくないです。
サンバレーは変なインプレしか読んでいないけどさぁ、
やはり本来の91Bの中域重視の音とは違うみたいだよね。
3段構成でドライブ力があるからって・・・。
所詮91Bタイプの一つのモデルでしょう。
WEサウンドインクの91Bオリジナルとコピーものを聞いてみな・・・。どう考えても中域重視だよ。
だいたい回路からして上が出ないようになっているんだよ。
なぜ、それをワイド化するんだ?
だったら違う結合方法があるでしょ。
サンバレーはGC作れないんだっけ???

657 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/17 17:37 ID:yLDTpDIE

91型なのに15Hz〜43KHz (-3dB, 1W, 8Ω)はおかしい。
回路から言って、オリジナルを尊重すれば15Hz〜15Hz(−3dB)ぐらいになるはずなんだよ。
ここらへんが分からない香具師が多いから
初心者と思われる。

だいたい、大橋氏もそうだよ。
おそらく、300BシングルのWEで有名なのが91型
あとは、3段ということかな?
だから、名前を借りたんでしょうね。
広帯域のアンプなら91型じゃない。
GC結合等が普通だよね。
これ常識なんだけど・・・・。

667 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/18 00:55 ID:6bdwuLni

91もWE91Bとは違う91型回路を参考にしたひとつの300Bシングルアンプとして善し悪しを語れば良いのではないかな。

ウェスタンエレクトリックが今蘇る・・・

とするからおかしくなる。


668 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/18 01:37 ID:6bdwuLni

サイトにもWE91Bの現代版とも書いていないし最後に300Bシングルと
書いてあるだけだよ


669 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/18 02:19 ID:5DhxHibj

SV-275 だってマッキン275 とはまるで違うし、
SV-86B だって WE86B とはまるで違う

けど、どっちも普通に音よかったよ。
あんまり古典的名機のイメージを借りない方がかえっていいんじゃないかな。


670 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/18 05:43 ID:6bdwuLni
>>669
たしかにサイトには下のようだからどこにも

WE86アンプやマッキン275がよみがえる

とか、その現代版とか、類似の音質などはどこにも書いていないね。

一部のオリジナルの音を知らないユーザーの勝手なイメージかもしんないね。
91くん見ていたらサイトの「ウェスタンエレクトリックが今よみがえる」の
部分は削除した方がいいんじゃないかな。率直に音質がどうか書けばいいのよ。


(SV-86B について)
全ての真空管アンプのオリジンとも云うべき伝説のアンプ「WE86B」をモチーフに、キット屋ならではのオリジナリティを加味した超絶の新製品。
新開発のパーマロイコア採用の超高級トランス群は言うに及ばず、全ての300Bアンプの頂点に立つ数々の特徴を秘めて堂々のデヴューです。


(SV−275 について)
雑誌「無線と実験」の当社広告で発売を予告以来、本機が大反響を呼んで来たのは単に「マッキントッシュMC275」に酷似した外観だけではありません。
EL34、KT66と無条件差し替え可能な自己バイアスULプッシユプル回路、特注OPTによる当社アンプ中で最も広帯域な周波数特性、極端な大出力よりも まろやかな音色と長期安定を求めた高級パーツの選定など本商品に注いだ我々の情熱は尋常ではありません。神々しいまでのたたずまいの美しさに魅了されるばかりでなく、音の良さでも他を寄せ付けないアンプです。

671 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/18 05:48 ID:6bdwuLni

ただ何とかの頂点に立つとか超絶、音の良さでも他を寄せ付けない、神々しいまでのたたづまいの美しさとかの部分が気に障るのかな?
やっぱ広告だからこの位思い切った表現をしないとアイキャッチしないからかな。


690 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/30 01:55 ID:Q7rmPHPr

SV91Bは力感があって遠くへ飛ぶ音ですね。
多少映画館で末席まで明瞭に音声を飛ばすことが必要とされたWE91Bの片鱗を感じます。
対局にあるのはアドバンスHC−1その次にエレキット8730、そうしてJB300B、それとほぼイコールで501SEの順に力感が増す感じですかね。この辺は好みかと。
まったり系、やわらか系癒し系を求める方ではSV91Bは好みではないでしょう。

あと付属のスベトラーナ300Bではサ行が多少きつくなりました。WEのオールド球を挿すとその辺が改善されました

757 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 17:29 ID:Qi0d2pSW

エイフルでの故浅野勇氏設計の300Bシングル
http://www.eifl.co.jp/index/main.html

を売るのかな?

これなら出力トランスもマグネクエストだし、部品も悪くないだろうから
いいんじゃないの?
強力な販売力を頼っていろいろなところが売り込みに来るんだろうね。

758 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 19:06 ID:DNfZqw3p
>>757
どうだろうね。個人的に入手したとは確かに考えにくいけど、価格帯やコンセプトがもろに 91B とバッティングするよね。
あと浅野アンプはマニュアルを一から作り直さないとサンバレーでは売れないだろう。


761 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 22:42 ID:XNL6cRcK
>>758
聴いたことあるが、SV91Bとは全然違うよ。回路やパーツはもちろん、オール三極管構成だし、何といってもキーパーツが管球王国でも一押しのマグネクエストだからね。17,8万で売り出すと思うが。
91 310の大量入手がむずかしいんでしょ。


762 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 00:25 ID:xo/A2mzT
>>761
うん、音がまったく違うだろうことは簡単に予想できる (浅野アンプは聴いたことがないので) けど、20万位の大規模300Bシングルっていう点では商品ライナップとしてバッティングするのではないかと思っただけ。
でも 91B を 310B 入手困難を理由にディスコンにすればいいわけか。
というより 91B の代わりとして考えてるのかな?


763 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 01:58 ID:Neb6adQZ

別にバッティングしてもいいんじゃない?巨人大鵬300Bだからまず予定数は捌けるでしょ。
91Bよりはもしかしたらいいかもよ。各種年代の300Bを見事に鳴らし分けたトランスがいいんだろうね。マグネクエスト(ピアレス系)だからね。
いよいよ有名トランスなどの高級パーツ路線へだな。いいことだと思うな。

764 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 02:03 ID:Neb6adQZ

SV91Bもトランスをマグネクエストあたりにすると相当いいかも。ただ値段は中国球仕様が25マソあたりに跳ね上がるだろう。310がコストアップしているし。
いずれにしても5極管の310を2段通すのと、オール三極管構成では音が違うし、三極管のおいしい音を堪能できるから併売しても両方売れるだろう。球アンプは次から次へと買いたくなるから両方買う椰子がいてもおかしくない。


765 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 02:19 ID:xo/A2mzT
>>763-764
高級路線へシフトしてきてるのは感じるね。
浅野アンプ聴いてみたいなあ。どういう音なの?


766 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 09:40 ID:Neb6adQZ

ふわっとした音、女性ボーカルが特によかった


767 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 10:47 ID:p9mOYz0+

女性ボーカルの声に何とも言えない深みが感じられた


768 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/18 16:37 ID:p9mOYz0+

それから日記のスペック比較を見ると、もう少し浅野アンプはプレート電圧、電流を上げてあげれば闊達な音になると思うね。このスペックは当時今以上に高価であったとされるWE300Bのロングライフを狙ったのかもしれないし、あるいは音質的な面であえてそうしたのかもしれない。

逆に91Bのスペックは今の300Bアンプとしても上の方のスペックだから球のライフの面では短くはなるのだろうね。中国球、ロシア球ならショートライフでもかまわない
http://hifi.denpark.net/1053626434.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c11

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
12. 中川隆[-10872] koaQ7Jey 2019年10月14日 11:36:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1969]

【真空管】サンバレーの製品を語るスレ【キット】


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/02(土) 22:30:32.57 ID:xINzPju6

マッキントッシュMC275に回路がそっくりのアンプあるけど・・・

本物のMC275  :歪率0.5%以下/75W時(保証値)
275のそっくりさん:歪率10.0%/55W時(社内試作時の結果)

いや分ってる。そう・・・、特性なんて関係ない。値段だって全然違うんだ。
そんなこと疑問に思うことが間違いなんだ・・・!


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 12:38:33.51 ID:q3KTU1uR

こういうのってマッキントッシュに許可取ってんの?


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:22:25.01 ID:HHyZwMUQ
>>23
取ってない。
この他にもそっくりさん商品多数有り。技術情報等も他所から無断引用多数。
コンプライアンス、モラル無視のデタラメ業者。


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 16:56:30.56 ID:MZAF2vma

バイファイラー巻きはマッキンに許可取らなくてもよかったと思うよ。
たしか特許の有効期限はとっくに過ぎてる。
模倣するのはいい。取り入れる事は悪いことではない。
本物のスポーツカーを買えない人が、模型を買って愛でるということはある。
おもちゃ相手に熱くなっても仕方ないさ。それはそれで趣味の世界。

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 19:00:52.62 ID:BH7cVKl/

技術が全く無くて中華に丸投げなのに、本家に勝るかのような誇大表現なセールス手法。
中身は当然本家と同じ訳もない粗悪品。
外観と型番をそっくりにし、本家を連想させ期待をさせる詐欺的誇大表現で、また煽るような売り方を数々行ってきた悪質な業者。


242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/16(土) 11:48:51.06 ID:fGLzX+1N

なんかお薦めのキットとか無いの? ここ


243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/16(土) 16:33:43.78 ID:Jd5476xF
>>242
そりゃもう、SV-4でしょ。

格好なんかQUADが現行発売しているレプリカよりずっとオリジナルに似ているんだから。
名機 QUAD II 型パワーアンプのオマージュですよ。オマージュであって、パクリではありません。


SV-4 (KT66プッシュプル・パワーアンプ)
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=86_87&products_id=698

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/16(土) 18:41:50.58 ID:XWxuwfGw

外見は良さそうですが肝心の回路、部品、トランス等は如何でしょうか?


245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/16(土) 18:49:47.83 ID:Jd5476xF

そりゃあ、あくまでオマージュですので。外見にコストを割いております。


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/17(日) 14:01:14.07 ID:uom2tz9s

SV-4サイコーだね。本家QUADを凌ぐかもしれない実に綺麗な作りだ。
ところで音はどんなん?
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1351600851/

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 05:03:36.65 ID:pHCC/xcK

英国本家QUADUの本物     :歪率0.3%/12W(保証値)
産婆霊のQUADUのソックリさん :歪率 10%/15W
ラジオ技術QUADUレプリカ(非買):歪率0.3%/20W(実測値)

言論の自由は結構ですからね。でもね、特性と音は関係ありませんよ。
批判するなら聞いてからにしてくださいよ。


29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 19:44:41.87 ID:/YxQeBLi

一応商売でやってる営利企業なら
他の会社の製品のレプリカなんてやるべきじゃないな
こっそりやる分にはまだいいけど、
「○○社のコピーです」なんて堂々と主張していいわけないだろ


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 23:34:27.28 ID:pHCC/xcK

コピーじゃないよ、オマージュだよ
と言うか、コピーなんてできないよ


32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/05(火) 14:02:12.04 ID:J1mYBGuz

マッキン275の技術を本当にマネ出来るもんならしてみろ!ってんだ。


33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/05(火) 21:16:08.33 ID:fKFxz6X6

そりゃ真似出来るならこんなマイナーメーカーのままのわけないだろw


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/05(火) 22:42:06.17 ID:ciPjSPhR

サンバレーはメーカーじゃないから丸投げされている下請けの技術力の問題だな。
しかしコピー品がオリジナルを超えることは無いわけで。


35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/05(火) 22:48:00.47 ID:nnt1Z0uK

MC275のトリファイラ巻き出力トランスを、産婆がお願いして作ってくれるところなんかないんじゃない?
ここ参照→ http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/SOMEYA/6L6CSPP_SOMEYA.htm

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/15(金) 22:12:55.59 ID:njIR9kD+

歪みが大きいだけに思えるけどね
まともなメーカーの製品の後に聞くと明らかに歪みっぽい感じがする
真空管アンプだからでは済まされないくらいに

    

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/24(土) 12:55:02.43 ID:X9a9leS8

ここのなんか安っぽいもんなぁ
目先だけで勝負してる感じ
トライオードとかも


71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/22(土) 11:42:14.53 ID:wyuXuETG

安っぽいのは概観だけじゃない
音色も安っぽいw


200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/02(土) 15:37:30.15 ID:PGA8BhXs

20万以下の製品だけど、他社同価格帯と比較試聴すると、サンバレーはトランスが弱い。特に電源トランス。
サンバレー10万程度の製品より他社3万のほうが、低音の伸びと押し出しで勝っているものすらある。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1351600851/


72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/22(土) 11:45:33.54 ID:0P451kxC

どこの馬の骨ともわからないトランスを使ってるのを隠すためのトランスカバーですし

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/22(土) 12:13:48.06 ID:LCn87BsX
>>72
ウエルカム仕様のSELじゃなかったかな>馬の骨


75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/02(土) 16:23:46.89 ID:6SwyMSfl

ウェルカム仕様の〜て何ですか? 東栄以下ですか?


76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 16:34:40.57 ID:gi7BNQ6/

タンゴ≧ソフトン>>>タムラ>>東栄>>>春日=橋本>ウェルカム>野糞


77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 16:36:25.62 ID:gi7BNQ6/

サンバレーのは低インピ基準で巻いてあるからウェルカムや粕日よりはマシ


78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/04(月) 00:05:34.21 ID:rDdHbSPI
ええ〜
タムラ>橋本>タンゴ>以下はゴミ、使う価値無し
だろう。


80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/04(月) 09:19:42.74 ID:mVH84vm+

メーカーで序列はつけられんだろ。

昔は、ラックス≒タムラ>サンスイ>>>タンゴじゃった。でも今は違う。

タムラでも、アモルファスの高価なやつはとても良いと思うが、昔からあるF-三桁のやつは、タンゴの新しい設計のXEシリーズよりはだいぶ劣る。評価はグレードや機種によって変わる。

橋本は微妙。タンゴよりも押し出しの利いた音になるが、NFはタンゴの方がかけやすい(超
高域特性がタンゴの方が良い)。全体的にタンゴより割高だと思うね。


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/04(月) 09:34:50.37 ID:ywq90MFo

音楽の芸術性を聞けるトランスとなると各社の最高級品だと思う、
そうなると検討に値するのはタムラと橋本とタンゴだけ。
それ以外は音楽の芸術性の再現には適さないゴミなんじゃないか。
サンバのアンプでは橋本を用いた物のみ検討の価値がある。
専科やサンオーディオもタムラとタンゴが主体だ、
分かっているメーカーはタムラと橋本とタンゴ以外は相手にしない。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 00:20:11.48 ID:/ucKjMvK

OPTブランド格付(反論不可)

S ラックス、サンスイ、タンゴ
S´ソフトン
A タムラ、SEL、エレキット
B 東栄、イチカワ
C ハシモト(笑)、粕日・ウェルカム・サンバレー(SEL)
Z 野糞


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 01:13:50.65 ID:thIfwrph

ハモンドも知らない男の人って…


88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 06:34:51.77 ID:qDE2Hbrv

UTC、RAPHAELITE、HATオーディオラボのトランスは?


89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 08:35:55.42 ID:9dcbQl1c

やっぱ最高位はカナダのプライトロンだろう。
特性抜群、音最高。


90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 08:37:19.86 ID:qDE2Hbrv
ここはどうよ?

エイトリックトランスフォーマー 
http://www.eightrictrans.jp/


91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/05(火) 13:28:49.11 ID:/ucKjMvK

OPTブランド格付(反論不可)

S ラックス、サンスイ、プライトロン
S´ソフトン、タンゴ、パードリッジ
A タムラ、SEL、REX、エレキット、ISO(劣化タンゴ)
B 東栄、イチカワ、RAPHAELITE
C UTC、WE、マグネクエスト、ハモンド、ハシモト(笑)、粕日・ウェルカム・サンバレー(SEL)、HATオーディオラボ、エイトリック
Z 野糞

よく考えたらタンゴのケースはソフトン以下だ

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/28(木) 00:29:36.12 ID:zMPQWHbW

オープン当初はリーズナブルで良い感じだったのに
すっかり成金目当ての趣味の悪い店になってしまった
野糞トランスみたい

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/28(木) 02:06:50.24 ID:wxRl/rfX

安いもん買った客に、
もっとカネ出せばこんないいのが・・・
と買い増し&陳腐化政策で定番を作らなかったツケが今というわけ。


106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/28(木) 02:30:13.45 ID:Bu2sBrgH

最初は習作だったのかもしれないが、その後なんの勉強も技術開発もせず、外観だけ似せた全く志の無いガラクタを、オマージュだなんだと口先だけはさぞ素晴らしいものであるかのような大ボラを吹きまくって客を騙して売りつける

たかが10年そこらのぽっと出の営業マンくんだりがオーディオのオーソリティであるかのような傲慢、尊大な上から目線の鼻持ちならないヤツに増長していく様を見て、こういう人間になったらおわりだなとつくづく思う

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/28(木) 10:11:08.12 ID:gKJBRjML

シナ系と手を組むと数を買わされ捌けなければ在庫の山となる。
利用するつもりが利用されてしまったのか。


108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/28(木) 10:26:13.88 ID:R/5j2beU

サンバレーの製品は、下位機種は確実に音が悪い。ノイズと、低音のダンピングだ。
アマチュアの試作品のようなスピーカーでモニターしてるようでは、決して良いアンプは作れないだろう。
物によったらケースに触れば誘導電流でビリビリ来るのもある。そういった基本すらままならない状態なのに、それを改良する意志もない。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。::2013/03/28(木) 12:41:13.16 ID:LqpgYzNX

何やかや言ってもサンバはアンプの商社でしょ???


110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/29(金) 22:41:09.65 ID:L+bOEhFq

未だにメーカー扱いしてる無知が居るんだ?
設計から製造販売まで丸投げの商社なのに(笑
技術開発って(笑笑


113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 00:35:14.24 ID:h+O2YxjV

実態は中華に丸投げのパチモン商社なのに、大恥はそれでは恰好がつかないから
くだらないミエを張ってモノづくりだの設計だの開発だのまるでメーカーであるかのような戯言を言ってるんだよな


114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 05:48:54.88 ID:g2rWSez0

その通りだね。
彼の場合は「ニセモノづくり。」

トヨタのように関連企業の頂点に立とうとトヨタごっこをしようとしたが
技術も魂もなく、LMにヘコヘコしてる姿が想像できる。


115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 07:00:50.99 ID:sHfZmQXr

ここの部品悪いからすぐに壊れるorz


116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 10:26:32.76 ID:WiKHM09Y

中華だろうが商社だろうが関係ない
普通の人は出来て来たもので評価するだけ


117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 10:35:45.41 ID:fj7ZvRm2

普通の人は粗悪なパクリパチモンは買わない


118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/30(土) 11:43:30.79 ID:R9bShoWw

パクリパチもんの中華製で音が悪くても買うか?
日記で強引に祭り上げて「一番」と言い続けていた。
その事実がコンプライアンスで日記差し止めになって約1年がたった今に現れいるのさ
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1334442103/

【迷走】サンバレー天守スレ3【独裁】

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/30(火) 21:40:51.20 ID:8IkHkMiF

もはや死に体である、真空管アンプキット販売国内最大手のサンバレー「天守」について皆さん語り合いましょう。
サンバレー(ザ・キット屋)の店主日記(オワコン)やイベントについての感想、経営手法などについて、賛否両論、自由に語り合うスレです。


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/01(木) 18:51:54.14 ID:L+0v+51y

ネット上で裾野を広げて、利ザヤの少ない安価なキットを売るよりも、ネットワークビジネスで、金満家や小金持ちの団塊に売り込み、利ザヤガッポリの高額キットを何台も買ってもらったほうが、経営効率が良いという判断により、貧乏人切り捨て商法に転向。

顧客みんなが「数台買ったのでもう要りません」という状況が、閉店セールを呼び込む。


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/03(土) 21:09:34.66 ID:uaLTC0W/

上得意様は高級スポーツカーと素敵なお家と素晴しいオーデイオの持ち主だな
昨年の震災救援物資確保処分バザーでタップリ買い込んでいたな


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/07(金) 12:05:02.94 ID:SOFI5Atq

今更物量投入してない300Bシングルじゃなあ


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/09(日) 14:42:22.17 ID:G4/KezUO

知恵袋でなにかといえばサンバレーばかり推してるやつってなんなの


20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/09(日) 15:44:29.87 ID:OgZqHhHS

天守じゃねぇの?w


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/09(日) 16:50:43.99 ID:oVXMCZLH

質問してるやつも天守の身内だったりして


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/09(日) 17:50:27.73 ID:YYjxvnu7

クマとか言うやつだったらキット屋倶楽部の信者だろ

気儘なクマの気儘日記
http://multi845.exblog.jp/i2/

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/10(月) 21:01:22.27 ID:AfoKsAfR

一桁万円のキットを減らし、かたやトランスは質の悪い安物に換え、
二十〜三十万円のボッタクリ・キットを増やし、
SPでもWE信者が釣れるWEパチモン商法で利ザヤがっぽり、
マトモなキット愛好者がどんどん離れてく・・・


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/10(月) 19:33:30.15 ID:XBg7vBHQ

年末商戦真っ最中というのに、日記も閉鎖、媒体への露出も無しのここはお通夜状態だね
今期末で事業解散もありえそうな雰囲気


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/11(火) 08:19:01.06 ID:PRnmHHpl
>>媒体への露出も無し

知恵袋が金かからなくていいみたいw

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/21(金) 14:17:55.86 ID:W8MQcc/0

技術もオリジナリティも無いのに上から目線で傲慢、尊大な態度だから誰からも協力してもらえなくなったんだね

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/13(木) 18:07:27.03 ID:9S7fUwcn

LM755A in WEランドセル[パクリカ] (ペア)
年内若干数間に合います! と煽っても 全然売れないね
何日もこの表示のまま
去年の今頃はまさかこんなことになるなんて考えてなかったんだろうな


LM 755A in WEランドセル (WE755Aのイミテーション・スピーカー)
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=2_27&products_id=723
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?products_id=720

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/26(水) 09:22:56.17 ID:Qp1SAn/9

そうですね。ランドセルに限らず、この店のものはどれも形だけのノスタルジーで売ってる物ですから、一巡したら終わりです。これで音も良ければ売れ続けるんだろうけど。


48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/27(木) 08:37:11.41 ID:TzpDA6+I

入り口から出口までみんな揃えようと、開発が曖昧でスピーカーまでは明らかな失敗。 たった3人であれだけの機種を開発できるはずなく、放り投げて出来たものに、適当に褒めあげて売る方法がわかり始めたのだろう。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/27(木) 19:33:02.33 ID:xtfkMhYE

口先だけのインチキ詐欺フェストの民主党が惨敗して下野したように、
パチモンだらけのゴミ製品を口先だけのペテン詐欺的インチキトークで売りつけようなんてデタラメ商売が長く続く訳ないよな
復活するとすれば、どちらも民度次第だなw

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/17(木) 02:04:27.85 ID:7h9G6Gyx

N響ネズミ男、戸塚ヨットバイオリン弾きくらいしか相手にしなくなったね。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/06(日) 08:00:04.33 ID:ZTFBYduN

中国91アンプの写真を使いながら解説なし。自信ないのだろうな。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/07(月) 14:21:42.73 ID:uLPLW2lM

えっ、知らないの中華91アンプ(LM91)は在庫完売で大量の受注残かかえていて、
これ以上注文取れん状態なんだよ。断るのに苦労してるみたいだよ。


Sunvalley LM91A
http://www.youtube.com/watch?v=TXGrsg1NC4I
http://multi845.exblog.jp/16213149
http://multi845.exblog.jp/16440436/
http://score1204.exblog.jp/17723612
http://score1204.exblog.jp/18068006


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/07(月) 16:25:38.76 ID:QlguG9kh

必死に限定商法↑


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/08(火) 13:30:29.30 ID:+fnG24Hp

高価格品の少量販売に切り替えたんだろうから、会社役員、医者、弁護士とかがメインの客なんだろう。
もうリーマンは相手にしないんじゃないの。キットもいつまで続けるんだか。


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/08(火) 14:07:24.43 ID:iBcTUlcM

注文があっても商品がないんじゃ利益にならない。
LM91 と同じもの他でも売ってるし。


P&C Electronics WE91AMP レプリカキット
http://www.pandcamp.com/wepartamp/we91kit.htm
http://www.pandcamp.com/ampkit/ampkit.htm


72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/08(火) 18:36:52.06 ID:CpPnikwf

こんな部品まで中国製のWE91コピーもん使って恥ずかしくないのかな。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/30(水) 17:14:49.52 ID:HoWfq/vs

展示会の概要見たけど、相変わらずのインチキ商売だなぁ
デモ機材は中華に丸投げの外観だけそっくりのゴミガラクタだし
またペテン詐欺トークでお布施を搾り取る気かね
日記中止の意味を全く反省せず、コンプライアンスなんて関係無いという姿勢が改めてハッキリしたな


157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 15:10:27.01 ID:PiAyh+ib


東京試聴会、まともなスピーカーを持って行く気はないようだな。
アンプの基本性能を知るのにいちばんわかりやすいところは、低音の駆動力を見ることなのだが、
今回の試聴会には低音の出るスピーカーは一台もないので、こりゃアンプ屋さんのデモとしては、あまりにご都合主義と言うか、逃げと言うか、、、
よくこんな試聴会に行く人がいるもんだ。あほくさ〜。


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/21(木) 15:23:38.62 ID:QwPenXXp

なんちゃってウェスタン・スピーカーと
なんちゃってクオード・アンプと
なんちゃってマッキントッシュ・アンプを
厚顔無恥の売り込むためのパッチモン試聴会。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/25(月) 11:58:54.78 ID:jtbs25S3

オートグラフを物欲しげに外観だけ真似して、中身はホーンをよう作らんからバスレフ、その安直さは中華以下だな。
その程度のスピーカーを鳴らすのにちょうど良いアンプということか。


172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/25(月) 13:28:14.26 ID:gOp0n2ox

もともと見た目だけそっくりにしたパクリパチモンアンプだらけ
まともなスピーカーで鳴らしたらボロが出る
ゆえに口先だけ魅力的なペテン詐欺的トークというふりかけをたっぷりかけて騙して売るしかないのだ
モラルやコンプライアンスなど糞喰らえですな


209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/08(金) 19:03:20.27 ID:AQ2YOTL5

今じゃ中華と価格勝負するしかないサンバ
付加価値をどこでも生めない展開をしてきたツケだな


259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/19(火) 18:07:20.21 ID:Gb07kbam

Yaqin、Choraleのような中華格安真空管アンプが出回るようになって、安い価格帯のキットは太刀打ちできなくなった。

高額なものも過去の名機をパクるだけで、独自の技術で良い物を開発する力がないので、技術的に優れた老舗のキットメーカーや完成品メーカーに勝てない。

今まではそれを日記やセールストークでごまかしてきたが、今となっては完全にメッキが剥がれたという感じ。
売れていた時に買ってくれた客の中に、ものすごいアンチな人が多々生まれているのでなおさら始末が悪い。


211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 10:28:07.16 ID:IV88cQgB

近所のオーディオショップでここのSV-63の中古が売ってるんですけど、どんなもんでしょうか


213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 13:01:48.13 ID:JUK6DQXY

あのアンプで6C33C-Bが次々に3個も逝ってしまった人が、サンバレーに疑問を投げたら、サンバレー側が不貞腐れて

いい加減なものを売った覚えはない、そんなに不満なら返金するから返品しろ、

と啖呵を切って、他の客がその対応はまずいだろ、と大騒ぎになった、いわくがある。 サンバレーに啖呵を切られるのが好きな人にお勧めしたいアンプだ。


223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 00:08:51.33 ID:ZKjq0Zau
>>216
そのブログ見たいな。


228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 18:42:10.39 ID:Vl0iz1ml
これか?
http://eedjp1941.blog.shinobi.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA/%E7%B5%90%E6%9E%9C#comment

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 02:14:55.12 ID:QftpyqCw

6C33C-Bが次々に3個も逝ってしまった人 
店主に言ったらFUSEのアンペアどんどん上げたのを送ってきて、とうとう出力トランスから煙が出てそうなったそう。

火事にならなくてよかったね。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 03:50:40.59 ID:QftpyqCw

サンバレー パッパッと外注にコスト無理して作らせて十分な点検の時間もかけずに売るからそういうアンプが出てくる。


221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 19:56:47.53 ID:gSUUjP9m
>>217
設計してたのがアドバンスの前社長で
不具合出まくり始めた頃にちょうどお迎えが来ちゃって
大恥以下サンバの能力では改善考え付かなかったというオチ


225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 02:29:09.67 ID:rTlH2uhX

SV-501もハムバランサーから固定バイアス調整可変抵抗に無印カーボン。
そろそろガリが出て問題が発生しまくりではないか。 修理で儲けかな。


226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 05:56:31.89 ID:rTlH2uhX

ジュビリーシリーズのハムバランサーも無印カーボンだったか。
入力VOLもそろそろガリ出まくりだろ。


230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/11(月) 23:55:39.75 ID:kSpz6GKs

ガリが出ない巻き線Volもけちるからそうなる。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/09(土) 16:27:11.12 ID:a8IeHvHx

調子のよい口先だけのきれいごとの詐欺ペテンまがいトークで売りつけるのはうまいが、クレームや異見に対しては耳をふさぎ、おこちゃまのような対応
もともと見た目だけそっくりの志の低いいかがわしいパクリパチモンだから品質など望むべくもない
こりゃ、以前にやってた会社が潰れたのも当然だな


260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/20(水) 06:58:31.77 ID:q6DkvzqZ

私の場合はキットに問題のある部分があったので(マニュアル指定電圧の50%オーバー)メールでやり取りしたが、有薗氏にその程度は問題ないと言われたが、粘って、何とか真空管を交換してもらった。

交換後は症状は正常の数値に治まった。
この件があってからキット屋の対応のいい加減さを実感したので2度と購入する気が失せた。

問題発生前の対応は恐ろしく親切だったので、余計にそれを感じた。


261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/20(水) 11:56:34.27 ID:B44ImsI/

釣った魚に餌はやらない主義かw

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/20(水) 12:24:04.06 ID:V9lz7x/8

ここは売るときだけ揉み手でやってきて、正当な文句や注文、意見、異見、質問をすると態度が豹変するからな
元々商売がデタラメな上、対応できる技術力や技術背景が無いからな
何も疑わず、文句も言わず、黙って買ってくれる信者しか受け入れないカルトみたいなもの

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 10:06:37.91 ID:7hCIJoGH

著名なオーディオ名機の外見だけ似せたパッチモンを作り
プレミアがついたその名機の市場価格の3割引きでパッチモンを売りぬけるインチキ商法だな。
他人依存のにわかづくりでは、音質が伴うはずもない。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 11:17:28.19 ID:tBCqerq9

上から目線で中国製造業者を舐めてかかていたら、技術のなさと契約内容と違う要求ばっかりであっという間に捨てられた天主 w

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 15:31:50.28 ID:iu7lKi+F

これだけいかがわしいパチモン品を口先だけで売ってしまうのは、ブラック企業の営業マンの鏡


222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 20:25:04.05 ID:DuUO0edy

大恥は技術も能力も無いくせに、俺はオーディオや音楽はみんなわかってるんだなどという謙虚さのかけらも無い、芸術家気どりの傲慢尊大厚顔無恥な振る舞いをしているからみんなから嫌われる


269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/23(土) 09:06:53.39 ID:ixSWenF2

良い評判を聞いたことが無いレベル
やっすい完成品欲しいなら普通にトライオードあたりの安モノ買えば?
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1351600851/

きちんとしたオリジナルそのままのレプリカを作っていたら誰からも批判されないんですけどね。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c12

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
13. 中川隆[-10871] koaQ7Jey 2019年10月14日 12:06:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1970]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の 300Bアンプが高く評価されていた時代もあった _ 3


Totさんの部屋
http://totsanhp.la.coocan.jp/index.htm


真空管の部屋
http://totsanhp.la.coocan.jp/shinkuukan.htm


キット屋さんを訪問した時の記事
http://totsanhp.la.coocan.jp/asahi.htm


2004年2月にキット屋さんを訪問した時、取材されてしまいました・・・・・!  まだ若かったなぁ


真空管オーディオのネット通販/サンバレー


 じゅうたんを敷き詰めた室内は広さ約30平方メートル。流れるのはモーツァルトのピアノの調べ。棚に並ぶオーディオアンプからは、大小さまざまな真空管が突き出している。その姿はレトロにも見え、未来的にも見える。

 訪れた人はソファに腰を下ろし、いろいろなアンプの「音色」を聴き比べる。岐阜県各務原市から来たピアノ講師の坂川安子さん(54)は「コンサートに近い臨場感を出すにはトランジスタより、真空管です」という。

 トランジスタ回路は録音された音声を忠実に再現するのにはいい。しかし、真空管回路の温かみのある音の方が音楽には向いているらしい。

 JR刈谷駅に近いこの部屋は、豊田自動織機の生協が株式会社化した「サンバレー」のショールーム兼試聴室だ。同社のオーディオグループは真空管アンプの手作りキットのインターネット通販で熱心な音楽ファンをつかんでいる。顧客は7千人おり、6割近くが2台以上買っている。4割はトランジスタやデジタルの世代と言える30〜40歳代というのも面白い。

 キットの組み立てには数日かかる。坂川さんの夫で元航空エンジニアの典正(みちまさ)さん(56)は3台買った。「きれいにはんだづけできた瞬間がたまらない。愛着がわき、はまってしまう」

 真空管アンプは年5億円ほどの市場。ここでシェア4割を取るまでにビジネスを育てたのが、グループリーダーの大橋慎(まこと)さん(39)。10万円を超すアンプを平均7万円にした。「ネットビジネスのいいとこ取りです」。店舗費や問屋マージンを省いたのだ。

 大橋さんは小学生のころから名古屋・大須の電気街に出入りしていた。自室の入り口に手作りのセンサーを付けた。家族が来るとブザーが鳴る。読んでいた漫画を隠し、勉強のふりをする。そういう少年だった。真空管アンプづくりも趣味だった。

 アパレルのバイヤーなどを経験した後、95年に知人の紹介でサンバレーに移り、新事業として提案したのが真空管アンプのビジネスだ。

 ネット通販なればこそ、こだわっているのが「同好のよしみ」。真空管オーディオへの情熱や人柄を伝えようとホームページに日記を掲載し、月2千件に及ぶ注文・問い合わせの電子メールにも必ず返事を出す。

 真空管は一つひとつが微妙に異なる音を作り出す。このため、好みのニュアンスをつかんで、ぴったりの真空管を選ぶことが欠かせない。「商売というより、お客様と一緒に欲しいものを探すコンサルタントです」

 中には飛行機で宮崎や岩手からやって来る客もいる。「ニッチなネットビジネスの可能性は無限。やり方次第でオンリーワンになる道があります」


 ■■■サンバレー■■■
 本社・愛知県刈谷市。資本金2千万円。90年に豊田自動織機の生協から株式会社に転換。織機が9割、残りもグループの2社が出資する。社員は約110人。織機工場の売店経営、保険や旅行の代理店などが主な事業で、真空管アンプのネット通販も1部門。02年度は全体の売上高が32億8千万円、前期比1・5%増、経常利益1億1200万円、同9・8%増でいずれも過去最高。真空管アンプの売り上げは1億円だが、03年度は2億円に達する見込み。
http://totsanhp.la.coocan.jp/asahi.htm


▲△▽▼


Totさんの現用オーディオ機器

 他の趣味と同様に、オーディオも年季が入っています。若い方には判ってもらえないものが多いとは思いますが・・・・・
(船橋オーディオさんの”地下の住民”氏には、スペア・パーツの保持を定めた7年をはるかにハルカニに超えていることから『法律違反です』とからかわれています)

・メインシステム(1F 応接間兼オーディオルーム)

(1)カートリッジ        オルトフォン SPU−GE   初めて聞いたSPUの音に虜になって48年になります・・・
                 エンパイア  4000D/V  これ以外にもグレースF−8LやB&Oも持ってます

(2)レコード・プレーヤー    パイオニア  PL−1400C 結婚の御祝いに友人から頂いたものです 40年モノ
   DVDプレーヤー      パイオニア  DV−535
   CDプレーヤー       エレキット  TU−878CD 電源ライン分離改修済み
   カセットデッキ       SONY   TC−K222

(3)昇圧トランス       フィディリティリサーチ FRT−3

(4)プリアンプ         サンバレー  SV−722 マッキントッシュC-22タイプ 

(5)メインアンプ        サンバレー  SV−275  SV−2(2003年版)
                 サンバレー  JB300B
                 自  作   PX−4シングルアンプ
                 自  作   6LU8超三結シングル
                 エレキット  TU−877改 超三結シングル
                 トライオード  VP−mini88 (NF回路 一部改修)


(6)プロジェクター       サンヨー   LP−Z1

(7)80インチスクリーン    キクチ    sup-80HDAM/R   (リトラクタブル型)

(8)コーナー型スピーカー    ステレオサウンド コーネッタ(キット製作)
                (SPユニット:タンノイ 10インチ HPDユニット)

・サブシステム(1F リビングルーム)

(1)CDプレーヤー       デンオン   DCD−1100

(2)ブルーレイプレーヤー    SONY   PS−3 本来はゲームマシンですが優秀です!

(3)メインアンプ        エレキット  TU−870改 超三結シングル       

(4)スピーカーシステム     自  作 無指向性土管スピーカー 大学生時代の作;45年以上昔
                       (SPユニット:フォステクスFE165K + 桜材削り出しディフューザ)
http://totsanhp.la.coocan.jp/audio.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c13

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
14. 中川隆[-10870] koaQ7Jey 2019年10月14日 12:34:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1971]

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の 300Bアンプが高く評価されていた時代もあった _ 4


N響の有名な奏者まで SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の 300Bアンプの大ファンだったというのが何かな-


オーディオの小道

今までひとりごとの中で思いつくままに書いてきたオーディオに関する事をこのページにまとめる事にしました。
http://www.nezu.ms/komiti.html


序章

 これから良い音を求めての旅に出ましょう。その前にまず旅立ちの準備です。

第1回:良い音?

 「演奏する人がオーディオに求める最も大切な音の条件とはなんでしょうか?」という質問に対する答えです。

 簡単に言い切ってしまうと、音がよく通ってうるさくない事です。
 よく通る音と大きい音とは本質的に違うものです。本物の楽器の場合よく通る音は f (フォルテ)も p(ピアノ)も同じように会場に浸透していきます。弱音( p )でも音が痩せずに通って行く、これが一番求められるのです。弾いている本人に大きく聞こえる音はほとんどの場合いわゆる「そば鳴り」の状態なのです。

  オーディオの場合も音量を上げないと満足できない音はこの「そば鳴り」でしかないのです。弾き手は聴いている人をもてなすように弾こうと努力しているのです。聴いている人が身をすくめるような音量は禁物なのです。音量でハッタリをかませるのは本来あるべき姿ではないのです。(勿論大音量の ff の部分もありますが、それはホンの限られた部分でちゃんとコントロールされた範囲で出されるものです。)

 大音量派の人が共通して陥りやすいのは、よく通る音と大きい音の区別をしない事です。演奏の場合よく通る音は不思議な事に力を抜くと出てくるのです。(これこそ私がN響で大家と共演していつも感じる事です。本当に上手い人はどんな所でも余裕を持って弾いているのです。その余裕を持てる事こそが上手さの証明なのです。)

  オーディオも同じでコーン紙やホーンのストロークを大きくとれば良いのではないでしょう。大音量派というのは器械の持っている能力の100%を常に出そうと欲張っているのでしょうが、器械の能力をよく引き出すためには85〜90%位までに押さえておくのが大切です。そのホンのちょっとした違いが何年も経つと勤続疲労で腰の抜けたような音といつまでも気持ち良く反応してくれる音の違いになるのだと私は信じています。(だからといって負荷を掛けなければ良いと言っているのではありません。私は器械が疲労しない範囲で出来るだけ良い負荷をかけるように心掛けています。) 

第2回:良いオーディオ?

 まずオーディオとはなんでしょうか?私にとっては生を聴く事のできない人の演奏を聴くための手段です。演奏で一番大切にしなければいけない事は何かと言うとそれは生命感です。リズム感と言っても良いです。音楽は時間の上に成り立つ芸術です。一定の時間の進行の元に色々な様相が変化して行く様を愉しむのが音楽です。つまり音楽は過渡的現象の集積なのです。それなのに定常状態で近似して全てを理解できると信じて研究しているのが今の流行です。(勿論傾向を掴むという意味で定常状態で近似するのは有効な方法でしょう。でも過渡現象は系統的に扱えないのですから、ヒアリングを併用して音をまとめる必要があるのです。)

 今オーディオ雑誌などでもてはやされている某メーカーの製品など帯域によって音のスピードが違うので、聴いていてリズム感が悪く聞こえてしまいます。まず全帯域で音のスピード感を同じにする事の方が大事です。音の全体像をまとめてから、細部を少しずつ詰めていくという方法をとらないといつまで経ってもまとまりません。

 そこで本題の良いオーディオですが、音に存在感がちゃんとあって違和感を起こさないのが良いオーディオと言えるでしょう。難しいのは違和感を感じた時にその原因を見つける事です。これは経験が物を言うところです。

 と色々書いてきましたが実は答は最初に出ているのです。演奏を聴く事が目的なのですから、生の音を彷彿とさせる音が出るのが良いオーディオなのです。つまり答は生の音の中にあるのです。(生を聴かないで良い音にまとめるのは、無理とは言わないにしても無駄が多過ぎてお奨めできません。)

 音の感想を文字で理解しようとするからおかしな事になるのです。音を言葉に翻訳しないで感じましょう。なまじ言葉にするから、その感想を聞いた人まで言葉で音楽を理解できるような気になってしまうのです。音楽は頭で理解するものではなく、心で感じるものなのです。 

第3回:出発地、目的地

 第1回には良い音、第2回には良いオーディオについて書きましたが、ここで書いた事は結論ではありません。本当の結論は誰にもいつまでも分らないのです。その幻のユートピアを求めての長旅がオーディオの楽しみなのです。演奏家がいくつになってもより良い演奏を求めて苦労するように、オーディオもいくつになってもこれで完成などという事はないのです。私が最初の2回に書いたのはこのユートピアへの長旅の最初の方向性の提案です。長旅の最初の方向があさってを向いていたのではそれこそ悲劇です。旅立ちの最初の方向性として「音が通るけどうるさくない!」、「生の演奏を彷彿とさせるオーディオが良い!」という2つを軸にするのが誰にとっても分りやすいと思うのでこの2つを提案したのです。

 この旅の出発点は現状、目的地はこれから自分で捜すのです。更に言えば「これで良い!」と思えたところがその人の目的地であり到着地なのです。気楽に考えれば目的地はすぐそこ、でも本気になると.........

 たしかに難しいこの旅ですが、色々心配しないでとにかく自分の感性を信じて上に書いた「音が通るけどうるさくない!」、「生の演奏を彷彿とさせるオーディオが良い!」を目安にして旅立って下さい。

 この孤独な長旅を演奏の立場からお手伝いしようというのがこのコーナーです。次回からは系統的ではありませんが色々なトピックについて出来るだけ簡潔にご説明していきます。


旅立ち

第4回:出会い

 いよいよ自分の理想の音を求めての旅が始まりました。これから色々の物と出会うでしょう。

 ここで例として初対面のヴァイオリンとの出会いの場で何が起こるかご説明します。初手合の相手と向き合った時にまず気になるのは相手の力量でしょう。私の場合今までの自分の経験を元に相手の反応から相手の力量を想像するのですが、この自分の経験というのが曲者なのです。相手が自分より格下なら相手の全体像は見やすいでしょう。でももし相手がはるかに格上だと相手の全貌どころか部分でさえ掌握できないものです。「地の果てまで飛んでいって柱に名前を書いてきたと思ったら、何とそれはお釈迦様の掌だった。」という西遊記のお話です。ヴァイオリンも普段自分が弾いている楽器と同格ないし1つ格上くらいの物でしたらなんとか全貌は掴めるでしょう。でもそれ以上クラスが違うとヴァイオリンに遊ばれてしまうのです。普段大した楽器で弾いてもいない人が突然Stradivariusを弾いても本来のStradの音など出せないうちに試奏の機会は終わってしまいます。そんな状態で得た感想などハッキリ言って信頼性はないものです。(ですから私は幸運にもStradを弾く機会が持ててもその感想は公表しません。なぜなら普段弾いている楽器とあまりにも違う世界で、普段の自分を根拠に物を言ってもなんの説得力もないからです。ただ人がそれを弾くのを聴いてどう感じるかについては自信を持って言えます。それがオーケストラマンである私の限界です。)

 私が一番言いたい事は、楽器でもオーディオでもこういう出会いの中で得る感想というのは相手が物を言わないので弾き手(使い手)の人間の言い放題になりますが、本当は感想というものは相手との相対関係の中で初めて意味を持つという事です。(楽器が物を言ったら、「もっと勉強してから私を弾いてね!」と言っているかも......?)

  そうなると色々な物を聴いた時にどうすれば良いかという事になりますが、私は相手を2つに分類する事をお奨めします。それは1.レベルに達している物、2.達していない物です。この1に分類された物だけに限ってまた聴き直してその中から自分に合う物を選んでいくのです。このレベルはそれぞれの人が自分で決めるのです。そういう事を何回か繰り返す事によってレベルの決め方も段々的を得たものになっていくでしょうし、同時に聴き方も育っていくというものです。自分の世界を作るのですから、大事にするものは自分で決めなければウソです。(だから自分の感性を信じて下さいと言うのです。)

 特に大切なのは新しい物を聴く時にTHE BESTを選ぼうと思わない事です。全ての分野にわたってBESTを求めるから無理があるのであって、BEST ONESを選ぼうと思う事が大切なのではないでしょうか?そういう気持ちで選べばそれぞれの物の得意不得意の部分がよく見えてきて、それぞれの時点で自分が何をとるべきかがよく見えてきます。どんな人でも長所があれば短所もあるのとまったく同じです。自分はBESTしか相手にしない等とかたくなに思い込まない事です。逆にオーディオがBESTな聴き手を選んだりして.......その時に真っ先に外されないように気をつけないと......!!? 

第5回:弾き手の心意気

 弾き手は聴き手の皆さんの前で演奏する時にどのような気持ちで弾いているのでしょう。

 演奏というのは弾き手のイメージを聴き手の皆さんに伝える作業です。演奏する時はもっと上手い人がいようと別の面白い弾き方をする人がいようと、自分はこの曲の真の姿はこうなのだと信じるものを聴き手に伝えないといけないのです。それが出来なければその人の演奏家としての存在価値はない事になるのです。自分の感じるものこそ絶対だと信じて聴き手に提供するのでなければ、聴き手は納得しません。たしかに「絶対」というものはないかも知れませんが、演奏という作業の場で聴き手が期待するものはその人の提供する世界に浸れる事です。

 たしかにあとで考えれば絶対はないという事は言えるでしょう。でも演奏家はそんな他人事みたいなセリフを吐いていてはいけないのです。

 ある時期これこそ自分の音と思っても、次の瞬間には違う方向に傾くかもしれないです。でもそれぞれの瞬間には「これこそ(私にとっての絶対)!」と思って弾かなければ演奏にならないのです。 (こんなもんでいかがでしょう?などという程度では誰も納得しません。)

 ただし今の自分に自信を持つ事は大切ですが、新しい物をいつでも受け入れられるだけの柔軟性と謙虚さは常に持っていないといけません。つまり自分が出来る範囲ではこれこそBEST!というという自信と、それが自分が接する事が出来た範囲で選んでいるという限界の両方をハッキリ意識しておかないといけないのです。

 皆さんも自分のオーディオの音を決める時に同じような心意気を持って頂きたいです。「これぞ私の音!」と胸を張って言えるような音になるまでオーディオと仲良くならないといけないのです。出来るだけの事をして、現時点で私が接した範囲ではこれこそBESTという物を選びましょう。これなら誰にもできるはずです。1回や2回間違いがあっても、必ず近いうちに自分にとって正しい方向は見えてきます。

 ただし自分の感じる事だから何をやっても良いという事ではありません。演奏は風呂場の鼻歌ならともかく人様の前で入場料を取って演奏するのなら、少なくとも来て下さった方を楽しませるだけの説得力は持っていなければいけません。

 オーディオも自分が愉しむだけで一切人に聞かさないし意見も感想も述べないなら別ですが、人に共感を求めるのだったら少なくともその音がそれを聴いていただいた方にも説得力を持っていなかったら話にならないでしょう。この説得力に欠ける発言がいささか目立つのが残念ながらオーディオの世界ではないでしょうか、というのが私の偽らざる感想です。 ですから皆さんにはご自分の耳と感性を信じてご自分なりの感想を是非持って頂きたいのです。 


第6回:Sweet Spot

 Sweet Spotとは一番美味しいところという事ですが、音量については3つのSweet Spotがあります。それは自分という人間の、そして自分のいる部屋の、そして鳴らしている器械のSweet Spotです。

 自分のSweet Spotとは自分はこれ位の大きさで聴きたいなという音量です。

 自分のいる部屋のSweet Spotというのはその部屋ではどの位の大きさで鳴らした時に良い音がするかという事です。あまり小さい音で部屋一杯に音が浸透しないのでは寂しい音にしかなりません。逆にある音量以上になって部屋が飽和してしまうとそれ以上音量を上げても音が詰まってしまって息苦しくなってしまいます。(これには器械の音質音色の問題もからんできます。同じ音量でも器械によって感じ方が違うのです。)

 そして器械のSweet Spotとは良い音の出る音量です。一般的に言って音量を0から上げていくと、あるところで音が活きてきます。そして更に上げていくとあるところで飽和します。その中で細かく音量を変えると表現力のある音量レベルの幅がある事に気付きます。

 普段自分の聴く音量だけでやるのではなく、小さい方大きい方に少し振ってみるのです。そして音がどう変わるか聴いて下さい。そして効果のある方でしばらく聴いてみて下さい。演奏でもそうなのですが一般的に言って、小音量で充実した音を出す事の方が大音量で聴かせるより何倍も難しいものです。演奏家も気の利いた人ほど小音量の表現力を気にしています。オーディオでも早くこの音楽の持つ小レベルの表現力表現の幅に気がついていただきたいです。それを大事にすると音量は自動的に落ちてくるものです。なぜなら大音量で耳に痛い刺激があるような状態ではそういう細かいニュアンスを聴き取ろうという気が起きないからです。人間はそんな大音量の中で細かいニュアンスを聴き取れるほど器用には出来ていません。(私達が演奏する時に周りが ff で弾いている中で pp でニュアンスを大事に弾けるかと言われたら、馬鹿馬鹿しくてそんな気にはなれません。どうやっても聞こえないのですから当然でしょう。オーディオも同じです。)

 このように現状から少し動いてみてその傾向を掴んで新しい基準点を作り、しばらくそれを聴いて下さい。またしばらくしたら同じような事をトライしてみて下さい。最初はかなり大きな幅で基準点が動くでしょうが、段々その幅は小さくなっていきます。目的地が近くなってきたという証拠です。

 例えば最近私自身が経験したのは、サンバレーのプリアンプSV-3を聴いている時にレベルを半ノッチほど上げたら「これっ!」という感じになった事があります。ニュアンスを大事にするならレベルは下げれば良いというような簡単な話ではないのです。とにかく大小両方に振ってみて「よく通るけどうるさくない音」に近づいて下さい。(出来るだけ広い範囲で音が活きて欲しいのです。)

 この3者はお互いに関連しているので、厳密に区別はつけられません。でも特に自分と器械のSweet Spotの違いには気をつける必要があるでしょう。なぜなら器械のSweet Spotと自分のSweet Spotに接点がなかったらそれは何をやっても自分には合わないものだからです。(こういう事から候補が段々絞られてくるのです。たとえどんなに良い物でも自分の感性と接点のないものはやはり扱い切れないと思います。)

 3者で考えるのが難しかったら自分の中と外の2つの要素で考えてみたらどうでしょう。自分の気の持ち方で外の要素に合わせられるか試すのです。そして何が一番問題なのかを見つけるのです。

 それともう1つ、Spotというと点という印象がとても強いですが、実際にはかなりの幅があります。その意味ではSweet Bandなのかもしれません。 (これは演奏する時の音程と同じで、よく響く音の幅というのは実際にはかなりあるものです。もしこれが本当に点だったらヴィブラートなど聴いていられない事になります。)

 このようにオーディオを聴くにあたって実際に音を出す側の都合も知って頂くと、オーディオの調整に当たって気にした方が良いところとアバウトでも良いところがある事がお分かりいただけて、気楽に色々トライして頂けると思います。1つ1つは小さい事でそれ自体は大差は生じないものでも、その全てに1つの方向性を持たせられると「チリも積もれば山となる。」という事です。深刻に考えず楽しく聴きながら、少しずつ自分に合う自分にとって良い方向に歩いていきましょう。これ1粒で全てが解決する秘薬(例えばこれをつければつまらない音が良くなるというアクセサリーの類)などないのです。演奏でも上手い人はやるべき事をちゃんとやっているだけです。 


第7回:聴き方

 今まで小難しい話の連続でしたので、今回はとても簡単な話です。

 試聴会などに行くと皆さんとても怖い顔をしてオーディオと向き合っていらっしゃいます。演奏会でもそうなのですが、身じろぎもせずに皆さん修業のような顔をしていらっしゃるのです。もっとリラックスして聴いていただきたいのです。聴く場所も2等辺3角形の頂点でなくても良いのです。私の家のリビングなど私のいる場所は左寄り、栄子先生の場所がSweet Spotになっています。でもそういう位置で人に聴かせてあげるつもりになっていると、色々問題点が浮かんできます。また自分がSweet Spotから外れているので、自分のところでも良く聞こえるように調整していくとサービスエリアが広がります。1階のレッスン室でも定位置で座って聴く以外に、立って聴いたり床に寝転がったり生徒の座るチェストベンチで聴いたりとさまざまです。

 ついでに言うと勉強のために聴く時も定位置に正座している訳ではありません。どこで聴いても音楽の骨格は聴き取れるものです。

 私のお奨め:オーディオをそして音楽を聴く時は場所も聴き方ももっと自由にして、どこでも音楽を愉しめるようにサービスエリアを拡げる事です。そうすると肩から力の抜けた気持ちの良い音場が目の前に広がりますよ。そうなると自然に装置の影は薄くなっていって、音楽だけが聞こえてくるようになっていくのです。食事したりお茶を飲んだりしながら音楽を聴くようにすると、かしこまって聴くのがバカらしく思えてきますよ。自分も愉しんで人も愉しませなければ........ 

来し方

第8回:転機

 これからしばらく今までの私の遍歴について書きます。

 今回は私の今までのオーディオ遍歴の中で経験した大きな転機2つをご紹介します。

 1つ目は2001年の5月末に同僚横山さんにエレキットのTU-870を聴かせてもらった事です。 その時の事を私は以下のように書いています。

 夜になってYさんに借りた6BM8シングルのアンプを鳴らしてみたのですが、たった2Wとは思えない音でビックリしました。普段使っているのはQUAD606ですが音のクリアさは6BM8の方がずっと勝っています。面白くて色々なCDを聴いてみたのですが、元の状態に戻したらたしかにいつもの音ではあるのですが全然楽しくないのです。Yさんにさかんに奨められていたのですが、実際に聴いてみて納得しました。KT88シングルのアンプがあるようなので、それに乗換えようかなと思っています。LINE入力が3つあるので主に使うCD等をいつもつないでおいてLINE3にセレクターをつけて前に引き出しておけば色々なものを切り替えて使えるので今のままで行けます。こうやってみるとプリアンプというのは不要なものだとしか言い様がありません。最近タンノイのデヴォンの音がつまらないなと思っていたのですが、アンプのせいだったようです。

 プリアンプの音質のコントロールというのはほとんど使わないというかキャンセルする場合がほとんどなので、プリアンプを使っても音質を劣化させる意味しかないのが現状です。それに真空管のアンプは得難いキャラクターを持っています。ピアノよりヴァイオリンの方が音が良くなっているような気がします。

 いまはプリについての考えはまるで変わってしまいましたが、この時の真空管のインパクトはいまでもよく覚えています。

 2つ目は2003年3月1日のサンバレーの店主のひとりごとです。それまでDevonの音についてずっと抱いていた疑問があったのですが、ユニットを耳の高さに持ってくると良いという事が紹介されたのです。それまで木やブロック、重量ブロック、鋳鉄など色々な材質のブロックの上に置いてみたのですが、今一つも二つもしっくり来なかったのです。それを読んで早速秋葉原に行ってスピーカースタンドを探しました。Devonのような大きな物を載せるスタンドが見つからないので、スタンドを2つ1組で使う事にしました。ここら辺の経緯はこちらをどうぞ。(更に下にその当時の様子があります。)

  それまでキャスターの上に載せて近い高さまで上げた事はありましたが、キャスター自体が弱いので使い物になりませんでした。スタンド自体が65cmもある物に載せるという事は考えもしなかったのですが、やってみたらとても良い音です。(スタンドの足の中に半分くらい土を入れてあります。)

 これによって今までしっくり来なかった部分も解決しました。この2つの転機によって、音が自然に飛び出してくると言ったら良いのでしょうか、音の自発性が増したのです。

 この他にも色々私にとって印象的な出来事はたくさんあります。それをこれからご紹介していこうと思っています。 

第9回:TANNOYを選ぶまで

 私がオーディオに最初に触れ合ったのは父親によってです。父は若い頃自作オーディオに目覚め2A3のプッシュプルをトランスまで自作したほどの筋金入りでした。私は小さい頃この父の力作のアンプと、父の自作のスピーカーで色々の音楽を聴きました。私が小学生の頃の話です。段々父も忙しくなり自作の時間が持てなくなり、 私が高校の頃には市販のステレオで聴くようになりました。その頃どんな陣容だったのかは今では覚えていません。それにその頃はレコードでここはこんなテンポでこんな感じに弾くのだ、という事を聴くのが目的だったのです。つまり再生装置によって音楽が違って聞こえるというような事には全然関心がありませんでした。

 しかし私が東大に入って当時の学生運動の中で芸大に転身する事を決意した頃から少しずつオーディオに興味を持ちました。といってもその頃は自分で買える訳ではないので、秋葉原のショールームなどに行って良い音を聴くと指をくわえてうらやましがるだけでした。いよいよ芸大を卒業してN響に入り、自分で給料を頂くようになって自分のステレオをいよいよ買えるようになりました。

  N響はその頃から渋谷のNHKホールで月3本の定期公演をやっていました。定期の初日、ゲネプロが終わるとお昼を食べて渋谷の町に繰り出すのです。その頃公園通りの東武ホテルの向かいにサトー無線の渋谷店がありました。いつもゲネプロの後2時〜5時位までここに居座って色々な物を聞かせてもらいました。 何も買わないのにずっと居座るさぞかし嫌な客だったのでしょうが、ここの方たちはニコニコと応対してくれました。特に店長さんだったKさんには大変お世話になりました。前にも書いた事がありますが、この頃私が目をつけていたのはまるで違う4つのタイプでした。1つはファミリーオーディオに徹した物、2つ目は大きなホーンスピーカーを中心とした物、3つ目はコンデンサスピーカーを中心とする物、4つ目はモニタースピーカーを中心とする物です。2は夢ではあるのですが家はせまいので諦めました。3は全体として予算オーバーになるのでこれも諦めざるを得ませんでした。残るは1と4です。私は可愛らしいオーディオをリビングで団欒の場で聴くのが夢だったので、4のモニター系にもすごい魅力を感じながらも1をとる事にしました。

 そして自分で買ったシステムはプレーヤーはたしか最初はVictor(型番は覚えていません。カートリッジはグレースだったような気がします。)、

プリはQUADの33、メインは同じくQUADの303、スピーカーは今も現役のTANNOYのDevonです。

 この後2年ほどして結婚したらなんと栄子先生もスピーカーはTANNOYを持っていました。1サイズ小さいEatonでしたが。私達夫婦はオーディオ遍歴の初めからともにTANNOY党だったのです。

 もし私が最初にモニター系を選んでいたら今どうなっていたのでしょう?多分今の私のような感性にはなっていなかったでしょう。という事は今のように真空管アンプに入れ込む私はいなかったでしょう。(ご存知のように2〜3年ほど前にRogersを手に入れました。一時期メインスピーカーとして聴きましたが、私はとても良い物だとは思うのですがいつも居住まいを正されるような気がしています。)今の家に入るようになって広い部屋は出来たのですが、やはり家族団欒の中で家族と一緒に音楽を聴くという生活が夢なのでこれから先も大型ホーンスピーカーはうらやましいと思いながらも自分の物にする事はないでしょう。コンデンサスピーカーも今の倍位のホールでも持たない限りは買わないでしょう。普段の生活の中で聴くオーディオですから、現状でも特にレッスン室はやり過ぎなのかもしれません。でも音を聴くとどうしてもこれ位は欲しいです。

 今の私の環境のバックボーンTANNOYを選ぶようになるまでの私の遍歴を書きました。次はこれから今の状態になるまでの遍歴をご紹介します。 

第10回:その後

 最初のシステムを導入してからどういう順番かは覚えていませんが、プレーヤーがLINNのLP12(アームはSMEです。)になり、アンプがQUADの44、404の後、66、606に替わり、CDプレーヤーとしてMERIDIANの207IIを新しく買いました。カートリッジもORTOFONのMC20、30になりました。まだオーディオが黄金期で、良い物がまだたくさん市場に出ていた時代でした。QUADかMERIDIANのどちらかは今では覚えていませんが、どちらかを買ってからオーディオに変化はありませんでした。

その間にオーディオは衰退の一途を辿り、私が真空管アンプに目覚めた頃にはとても寂しくなってしまいました。CDプレーヤーも性能は良いけど音は今一というような物ばかり、アンプも良く言えば繊細、線が細くて私の好みには合いません。また特にスピーカーが音のまとまりがない物ばかりで悲惨でした。

 その時期に大橋さんとメールのやり取りをするようになり、アンプについてはなんとかなりそうな期待が持てました。そうこうするうちに秋葉原のラジ館のサトー無線で渋谷店でお世話になったKさんに再会しました。そしてRogersやMYRYADのMCD500を紹介して頂きました。一番の問題はスピーカーでした。やはり私の好みから言えばTANNOYのStirlingしかないであろうという事になりました。(同じようでもTurnberry HEの音はStirlingとはかなり違います。音はStirlingの方が上です。)

 この頃から後の事はご存知の方も多いと思いますが、簡単にご紹介します。


 真空管アンプに目覚めたのは2001年5月でした。

切掛けはエレキットのTU-870(6BM8シングル)でしたが、自分で最初に持ったのはトライオードのKT88のシングルアンプ(VP-Mini88MkII)でした。

その頃ラジ館のサトー無線でトライオードの6BQ5のシングルアンプ(VP-Mini84 MkII)を見つけこれも手に入れました。

それからエレキットのプリアンプのキット(TU875)やエレキットの300Bのメインアンプ(TU-873)を作りました。そして色々のアンプを聴いて300Bの音に魅了されました。

それからHyuGER HK-300BS、サンバレーのSV-501i、SV-501 SE、SV-91Bと300Bのメインアンプを作りました。

またプリアンプはADVANCEのPRA-1(EQ付)、サンバレーのSV-3、SV-722(Macintosh型)、SV-310(つい最近完成しました。)今の陣容はステレオのページをご覧下さい。

 去年の秋くらいまでは色々新しい物を作る事が主流だったのですが、去年の秋から細部の手直しが始まりました。スーパーツイーターを導入し、管をWEにし、1階にあったプリSV-722を2階に持って行き、最後はスピーカーを入れ替えました。

 このページを書き始めて1週間も経たないうちに10回目まで勢いで書いてしまいました。ここで取り上げて欲しい事がもしありましたらメールでお知らせ下さい。出来るだけ対応致します。 


第11回:基本はスピーカー

 機器の移り変わりについては前回ご紹介しましたが、オーディオの基本はなんと言ってもスピーカーです。

 2001年の5月に真空管アンプに目覚めたのですが、その伏線はその前に開いた2つの演奏会にあります。その演奏会の準備のために色々なCDをたくさん聴こうとしたのですが、フランクとかブラームスなどの長いソナタを1曲聴いただけで満腹になってしまっていたのです。音が鼻詰まりで伸びがなく、妙にポルタメントが鼻につくのです。

 それまでも例えばスピーカーのセッティングについては色々な本を参考に高さ、開き、角度などを色々試してみましたし、スピーカーを載せる台の材質も色々試しました。またアクセサリーの類も色々試しました。何をやってもほとんど効果が出てこなかったのです。その時の苦い思い出があるので、私はアクセサリーの類についてはほとんど信用していません。(たしかに違いはあるのですが積極的に良くなったとはとても評価できないものばかりです。)

 結局その2つの演奏会の時はひたすら我慢をしながらCDを聴いて勉強したのです。

 ところが2001年の5月に同僚横山さんに貸してもらったエレキットのTU-870を聴いたら、それまで気になっていた音の伸びと自然さが感じられて驚きました。この出来事がそれまでステレオはこんなものだとある意味諦めていた私に火をつけてくれました。これが1番目の転機でした。

 たしかに真空管アンプによって音は良くなったのですが、再生される音は残念ながら今1つでした。何かが足りないのです。ここに更にもう1つの出会いがありました。それがサンバレーの大橋さんのひとりごとでした。(第8回:転機をご覧下さい。)音の軸を耳の高さにあげる事がTANNOYを使う場合一番大切だという事です。今までも耳の高さに上げてみた事はあったのですが、しっかりしないキャスターの上に載せていたので音は良くありませんでした。?マーク半分で試してみたら(ブックシェルフ用のスタンドに載せて試してみました。)、思った以上の効果がありました。

 これで基本線は掴めましたが、これからがセッティングの微調整です。スピーカーの間隔をどうするか、後ろと横の壁からの距離をどうするか、内向きの角度をどれ位にするのか等色々の問題があります。これらはそれぞれのお宅の作り(2×4か在来工法か、壁がクロス張りかペイント仕上げかなどの条件が家によって違います。)によって条件が異なりますので、それぞれトライしてみて下さい。要は何らかの方法で音の軸を耳の高さに持っていく事です。(後で手に入れたStirlingの場合には前だけにスパイクを付ける事によって音の軸を上向きにしています。)初めは範囲が広過ぎて手の出し難いセッティングですが、ある程度まで追い込むと色々条件を変えるとそれが音にハッキリ出てくるようになります。そうなれば後は自分の耳を頼りに追い込んでいけます。

 私の家の場合はスピーカーの間隔は140cm、スピーカーから聴衆位置までは240cm、後ろの壁からは25cm、横の壁からは1m、内向きの量はスピーカーを載せているスタンドの脚の前後で3cmほど振っています。でもこれは2×4の輸入住宅で壁がペイント仕上げになっている私の家の場合ですから、他の方のご参考にはならないと思いますが参考までにご紹介しました。とにかくTANNOYの場合は音の軸の向きが耳にまっすぐ向くようにしてみて下さい。

 今のオーディオ界について私が疑問を抱くのは、私が色々やってみて転機になった出来事が全て人脈から得られたもので、たくさん出版されている雑誌や本等からではない事です。このようなオーディオ遍歴の途上で参考にできるような雑誌や本ってないのでしょうか? 


第12回:基本はスピーカー(続)

 私は今までTANNOYだけを使ってきた訳ではありません。自分のレッスン室ができた時には違うメーカーのスピーカーに挑戦するつもりでした。それで某有名メーカーのトールボーイタイプを手に入れたのですが、これが大失敗。その当時に再会を果たしたKさんがヒョッとすると合うかもしれないという事で、お知り合いの持っていらっしゃったRogersの中古を紹介して下さったのです。これを家に持ち帰ってつないでみたら切り替えて聴く必要もない位に良い音がしました。この当時の事を全部書くととても大量になるので、結論だけご紹介します。

 この当時は既にアンプは300Bのシングルになっていました。300BシングルでRogersを鳴らすと今までの某迷器(?)に較べれば格段に良いのですが、音の粒が思ったほど細かくならず発音の時に何かに引っ張られているような感じが拭えなかったのです。それでKさんのところで色々スピーカーを聴いてやはり現行器ではStirlingしかないと思いこれに移ったのです。この音の粒というのは耳に感じる音の塊の最小単位の事です。これが細かいと細部までよく分る代わりにサラッとし過ぎて粉っぽくなり力感が不足します。逆に粒が大きいと発音が全て鈍重に聞こえ、ダンプトラックで裏道を行くような歯痒さを感じてしまいます。Rogersについてはある程度の音量になった時に音の芯を掴み切っていない事とpp 等の弱音でなぜか音の粒が大きくなってしまう事が気になっていたのでした。色々やってみたらメインアンプに原因がありました。可愛いプッシュプルアンプSV-9Tで試してみたら豹変したのです。Rogersには出力は小さくてもプッシュプルが合うのでした。(我が家では理恵子はRogersの音が大変気に入っています。自分の演奏を客観的に聴くという使い方にはたしかにRogersの方が合っているでしょう。私はSympathyの方をより強く聴きたいのですが、これも年齢のせい?)

 参考までに某迷器について言うと、聴いていて粒を感じないのです。音の粒の隙間に何かを塗り込んでしまったようで、つるっとした感触で「なにこれっ?」という感じです。ではなぜ買ったのかと言うと、急いで何かスピーカーを手に入れる必要があったのでその時某有名店の店頭で聴けた物の中では最も良いと感じたからです。 このメーカーのフラグシップモデルも何ヶ所かで聴きましたが、似た傾向でした。

 この感触は数値にはならないので、これを比較するのは試聴しかありません。 メーカーの皆さんもこのような聴き方をする者もいるのだという事を知って頂きたいです。この聴き方はそれぞれの特徴をよく捕まえられると自分では思っていますが、いかがでしょうか?

 私はいつも音を聴く時にこの音の粒を聴き取ろうとは思っていませんが、しばらく聴いているとそこに耳が行ってしまうのです。私はこの音の粒は細かい方が好きですが、細かすぎると聴いていて醒めてきてしまいます。やはりある程度の手応えのある大きさの方が好きです。

 その点でDevonとStirlingを較べるとStirlingの方が粒の大きさは好みです。でもDevonは25年以上聴き込んできた歴史があり、「打てば響く」反応の良さは抜群です。そこで背圧がかかる感じのする1階において様子を見ていますが、パラメーターの微調整を再度する必要があるのでしょう。Stirlingは2階の方が気持ち良さそうに活き活きと鳴っているので、これをまた1階に持って行く気はありません。2台ともStirlingにする?......考えた事もあるのですが、ここまで付き合ってくれたDevonは天寿を全うするまで大事に現役で使ってやります。(コーン紙の鳴らし込みは、この25年の歴史の末にやっと得られたものです。それにしても楽器の寿命は長いですね。今最高と評されるStradの黄金期は1715年です。今からほぼ300年前、建築物なら1000年以上もつのですから木の持つ活力とはすごいものです。)

 以上の事を見ても私がもし最初にモニター系への道をとっていたら、まるで違う方向に向いていた事がお分かり頂けるでしょう。初めは私がスピーカーを選んだのですが、それから先はスピーカーとの共同作業で道を進んでいるのです。つまりスピーカーが私に返してくれたFeed Backのおかげで私も成長できたのです。皆様も是非良いフィードバックを返してくれる良き伴侶を見つけられる事を祈っております。(離婚再婚と色々な人と付き合うのも別の人生かもしれませんが.......?) 

第13回:オーディオと音楽

 オーディオは音楽を聴く時の相棒ですが、聴き較べはその相棒に何を選ぶかを決める機会です。そこではこれから長い間付き合えるかどうかが選択の一番の基準です。(まず試聴の時に自分の家来を選びたがる事が間違いの大元です。)楽器にしろオーディオにしろそれ自体が音楽性をもっている訳ではありません。勿論使い手の要求に応える幅がたくさんある物とあまりその幅を持たない物はたしかにあります。ですが出てくる音に音楽性があるかどうかは使い手次第なのです。問題になる事はこちらが要求した時にその候補がその要求に応える能力を持っているかどうかです。

 また演奏は毎回違う事をやろうとしているものです。同じ曲でもそれまでの常識の範囲内で演奏している場合もあれば、新しい事に挑戦している場合もあります。それを試聴の段階でこの音楽はこのような音楽だからと決めてかかるのはいささか筋が違います。

 それに何よりこの音楽がどういうスタイルであるべきかを論じるのは音楽の範疇なのであって、オーディオを論じる時に出てくるべき議論ではありません。オーディオは演奏を再現する道具であって、演奏家の考えと持ち味を分らせてくれればそれで立派に役を果たしているのです。演奏のスタイルはそれがクリアされてから音楽の場で議論すべきものです。

 前にも書きましたが、オーディオと演奏とはハッキリ切り離して考えるべきだと思います。例えばこの曲のこの部分で低音がハッキリ聞こえたからこれは良いアンプだ、等という判断は私には納得できません。なぜならほとんどの場合そのように聞こえるのは実際の演奏が低音を大きく弾かせて高音には少し遠慮してもらっているからです。低音が大きく聞こえたから良いアンプなのではなく、それは演奏がハッキリ低音を聴かせるようにしたからで演奏が良かっただけなのです。(つまり低音がハッキリ聞こえないアンプの方が曲者なのです。マトモな物なら低音が大きく聞こえて当たり前なのです。観点というか聴き方が根本的に違うのです。)オーディオと演奏との関わりについてはいくらでも言いたい事はありますが、少なくとも演奏とオーディオの区別はハッキリつけて欲しいものです。オーディオ評論は音楽を論ずる場ではありません。

 こういう混乱を放ったままオーディオの話をするから話が前に進まないのだという事を私は声を大にして二度でも三度でも言いたいです。活き活きとした音楽を活き活きと聴く事がオーディオの眼目なのであって、何が良いかのコンペをするのがオーディオの目的ではありません。大元に音楽を良い音で聴きたいという本能にも似た気持ちがなければ、オーディオなんて魅力ありません。これこそが今のオーディオが劣勢である事の最大の原因です。本来オーディオに言葉はいらないのです。この小道など書かなくてすむのが本来の姿です。でも最近笑って済ませられる限度を越えてきています。このままではオーディオは死に体です。いま商売ではなく自分で聴くためのオーディオを作っているメーカーがどれだけあるのでしょう?

第14回:言葉の限界

 オーディオ評論も演奏評論も実際にその音を聴けない人にその音を紹介するには言葉の助けを借りる以外に方法はありません。その事は絶対に認めざるを得ないのですが、それと同時に言葉に頼る事による限界もあります。例えば家で栄子先生とCDを聴いていてとても上手いので思わず2人で顔を見合わせてしまう時があります。この時の私達2人の気持ちを文章にすると、何か興ざめで歯痒い思いをしてイライラしてきます。「前のフレーズから次のフレーズへのつなぎの一瞬がとても魅力的で.....」等と書かざるを得ないのですが、聴いている時はホンの一瞬の響きに酔っているだけなのです。でも人に伝えるにはこのように書かざるを得ないのです。他にやりようがありませんから。でもそれを読んだ人には私達が演奏を聴いてその一瞬に感じた心の豊かさは伝わらないのです。思わず顔を見合わせている様子を言葉で表現する事のバカらしさは皆さんにもおわかりいただけると思います。

 この事には2つの重大な側面があります。


1.評論とは

 私は今まで批評家に対して批判ばかりしてきましたが、批評家は文章で音の印象を伝える事を仕事にしている訳で、その中で読者からいわれのない批判をされる事が数限りなくあったのだと思います。その中から読みようによってはどうとでもとれる文章で身を守るようになってしまったのでしょう。でも私に言わせればそれでも批評を仕事にするのなら、自分の意見をハッキリ書くのが任務でしょう。でも彼らをこのような状況に追い込んだのはわれわれ読者側にも責任があるのです。このような状況を作り出して困るのは誰あろう読者自身なのです。

 私は演奏家として自分が愉しみ勉強する為に使っているオーディオ機器について「聴いてどう感じたか?」だけに特化して書いています。それ以上の技術論には私は触れるつもりは全然ありません。どんな物であれ自分の求める音が得られるのならば、それがどんな形であっても良いのです。


2.すべての基本は生

 オーディオが生を聴けない人の演奏を聴くための装置であるという前提での話です。

 演奏を聴いてその良さを伝えようと思って文章にしても書き手には違和感が残るのですから、 本当の良さを知るためには生を聴くしかないのです。「でも生は聴けないよ!」。たしかにそうでしょう。私だって生を聴けない演奏家の方が圧倒的に多いです。ですから録音された音から生を想像せざるを得ない訳で、それが出来るためには出来るだけ生を聴かないといけないのです。矛盾なのですが、最初に書いた事を前提とするなら仕方ないのです。演奏のエッセンスは生にあるのです。

 オーディオについても同じ事が言えるでしょう。オーディオ機器の聴き較べを考えても、まず最初に聴き手の耳と心を通しているのです。つまり評論は書いている人の音楽性や音楽感に基づいて書かれている訳で、読む側はその書き手の感性に同感できなければ読んでみてもなんの参考にもならないのです。オーディオも原点はそれから出てくる生の音です。それを聴いて自分がどう感じたかが一番大切なのです。(人がどう言おうと!) 

第15回:SV-501とSV-91B

 しばらく脱線していた話を元に戻して、今回はメインアンプについて書きます。次回はプリアンプです。

 私は6BM8のシングル(エレキットのTU870)で真空管に目覚めた後、KT88(トライオードのVP-Mini88MkII)、6BQ5(トライオードのVP-Mini84 MarkII)のシングルを手に入れ、思い出の6BM8シングルを作りました。 当初はKT88を聴いていたのですがそのうち300Bのシングルが欲しくなり、エレキットのTU-873を作りました。私は音の自然さと伸びやかさを最も重要視するので、直熱三極管それも300Bの音に魅かれて行きました。当時は秋葉原の店頭で色々な種類の管の音をずいぶん試聴したものです。そのうち同僚の伝手もあってサンバレーと接触を持ちました。その当時はサンバレーの300BのアンプはJB300BとSV-501iだったと思います。JBも捨てがたかったのですが、SVの方を選びました。このSV-501はコスト・パフォーマンスの点では右に出る物は滅多にないという名品だと思います。それが更にSV-501 SEになって見かけは i とそっくりですが音はまるで変わりました。

 またしばらくして今度はSV-91Bが出てきました。この両者の違いは何度も書いていますが、要点だけをもう一度書きます。501SEの方はなんと言ってもその流麗さが特徴、91Bの方は力強さが特徴です。前にも書いたように501は固定バイアスなので、レッドゾーンに入るか入らないか位のところまでプレート電流を流すとDefaultの状態とは違うDarkな音が出てきます。(私の家でこの状態で動作させるようになって9ヶ月が経ちますが、いまだに快調です。501 SEは2階リビングに置いてありますが、毎日必ず最低でも30分ほどは音を出しています。つまりこの程度では300Bに悪影響はないという事でしょう。501に挿している300BはWEの9952です。)

 1階のレッスン室にあるSV-91Bの方は501に較べると音を出す頻度がいくぶん下がります。 91BはもともとPrimeTubesが付いていましたが、これにSvetlanaやGolden Dragonを挿したり、PrimeTubesのVer.2を挿したり色々と試しました。この時点ではPrimeTubesのVer.2で決まりだったのですが、WEの300B(8826)と整流管274Bを挿したら更に音が活きて聞こえ、今ではWEになってしまいました。(整流管274Bの違いによる音の変化はかなり予想より大きいのですが、274Bは品薄で高価な事を考えるとどなたにもお奨めという訳にはいきません。)WEにしたらそれだけの意味があるかという事になると、これは人によるとしか言えません。今の時点でWEでなければダメなのかと聞かれたら、私は決してそんな事はないと答えます。今PrimeTubesで聴いても普通に聴くのであれば何の不都合もなく音楽を楽しめます。

 高い真空管を買う金があったらその差額でソフトを買うという選択の方が現実的でしょう。管のコレクションを楽しむのなら別ですが。

 結論として今501と91Bのどちらをとるのかと言われると、私は両方とも大事ですとしか言えません。

 それに色々ステレオに手を入れて行くと、段々2つが似かよった持ち味を持ってくるのです。結局どのアンプだからという事より、私が自分の好みで音を作っているという事の影響力の方がはるかに大きいのです。今の2階の501は多分他で聴ける501とはかなり違うベクトルを持っているように思います。(管をWEにするか否かは、全体のセッティングを充分やった後に調味料程度に効いてくるものです。WEでなければダメというような事は決してありません。実際スピーカーの高域のレベル調整の方が影響力は大きいです。でも無視できない事も事実です。だから悩むのです。皆さんご自分の耳で聴いてお決め下さい。傾向だけは今申し上げた通りです。) 

第16回:プリアンプ色々

 私がオーディオを始めた頃はレコード(アナログ)が中心で、FMがそれを補う位置にありエアチェックで知らない曲に巡り合う楽しみがありました。レコードの再生にはEQが必須で(レコードはCDのようにフラットに音が入っているのではなく、LPの場合はRIAAのカーブにそって音が入っています。)従ってプリも必須でした。それが媒体がCD中心になってからEQの必要がなくなり、プリがなくても普通に聴けるようになってしまいました。そこでプリ不要論が起こり、私も当初はプリはない方が音がクリアに聞こえていました。しかしそれが曲者でした。今から思うとこの一見クリアに聞こえるところが今の薄味の存在感のないオーディオの主流と同じ線上にあるような気がしています。

 私は今までプリアンプと称するものはQUADの33、44、66、エレキットのTU-875、CREEKのP43、サンバレーのSV-3、SV-722(Macintosh型)、SV-310と使ってきました。この他にも試しただけという物もいくつかあります。ここではそれぞれを比較する事はしませんが、傾向としては2つのタイプがあるように感じます。1つはおとなしいタイプ、もう1つは積極的にメインをドライブしようとするものです。

 今はプリの機能は入力切替だけのインテグレーテッドアンプが多くなっています。CDダイレクトというのは妙なプリを入れるのだったらない方が良いという論理から来ているのでしょう。この理屈もある意味では当たっています。わざわざ使っているのにその恩恵を感じさせないプリも残念ながらかなりあります。ですから色々試さざるを得なかった訳です。

 これは私の個人的な感想ですから違う意見の方もいらっしゃると思いますが、プリを入れて繊細にクリアに聞こえるようになったという印象が第一だとしたら私はその環境ではプリを使わない方が良いと思います。一見クリア、実は線が細いだけというのが今のオーディオが入り込んでいる迷路だというのが私の意見です。最初に書いたタイプ1のプリはたしかにあってもなくても変わらないので、それならない方が安くて良いという意見には私も大賛成です。プリの存在価値は他の条件がきっちり煮詰められていないと出てきません。聴いてその必要性を感じられない方の環境では多分プリは活きないのです。特にスピーカーのセッティングがきちんと出来ていないと、プリなんかあってもなくても同じという感想を持っても当然だと思います。

 「タイプ2は付帯音をつけているだけじゃない?」という意見が聞こえてくるようですが、響きという付帯音のつかない演奏などないのです。「楽器本体から出る生の音をそのまま再生するのが本来のオーディオの姿だ!」という一見もっともに聞こえるご意見は、本物の音楽をご存知ない頭の中で音楽を理解しようとされている姿です。そんなに付帯音が嫌だったら無響室で演奏を録音して聴いて下さい。こんなつまらない音はないものです。もっともそんな環境で演奏してくれる演奏家など絶対にいませんが。勿論プリアンプが演奏の本質を変えても良いと言っているのではありません。

 プリなしの音プリ付の音の違いは簡単に言うと車で馬力優先かトルク優先かに近いニュアンスを持っていると思います。これだけの電圧を与えればメインの出力はこれだけ出るから充分、というように考えるならプリはいりません。真空管アンプの魅力に取り憑かれた方はこの出力なのになんでこんなに表現力があるのだろうと感じた瞬間が数限りなくあると思います。これこそが真空管のドライブ力(トルク)でしょう。プリも数字合わせのためなら特にいりません。

 私は音を聴いてその表現力に今一つというものを感じられるのだったら、良質のご自分の好みに合うプリの使用をお奨めします。 プリにはそれぞれ個性があります。(個性がない方が良いのだったらプリは使わないで下さい。)よく試聴して自分に合うものを選ぶしかありません。

 私自身はSV-722とSV-310というかなりキャラクターの違うものを使っていますが、これは私の二重性の表れなのでしょう。 どちらか1つと言うなら310ですが、どちらも素晴らしい音を持っています。(リビングで楽しむなら722+501 SEでしょう。自室で音楽と向き合うのなら310+91Bです。あくまでも私の好みです。) 


第17回:もう1つの転機

 前に書いた転機の他にもう1つ大きな転機がありました。それはスーパーツイーターです。前から奨められていたのですが、TANNOYの手ごろなスーパーツイーター(ST-25)が生産中止になるという話を聞きあわてて入手しました。これ以上高域を伸ばしたいという希望はないので特に必要はないというのがそれまでの気持ちでした。ですが実際にやってみるとスーパーツイーター自体からはほとんど音が出ていないのに、中低域の音の肌理が細かくなったのです。音が今まで以上に落ち着いたのです。最初はStirlingにつけたのですが、Devonにもつけてみたくなりなんとかもう1つ手に入れました。

 現在でもST-25は時々オークションに出てくるようです。それに上位機種はいまだに販売されています。といってもとても高価で、二の足を踏む状態です。

 スーパーツイーターはたしかに効果があるのですが、その使い方には注意が必要です。内輪に抑え気味に使わないと元のバランスを崩す事になってしまいます。私は2階では18kHz89dB、1階では18kHz85dBにしています。部屋によっても装置によっても微妙に違います。それに使っていく事によって音が馴染んできて高域を出しても平気になってきます。ちょっと試せばすぐ候補は二者択一位に絞られてきます。その先を決めるのはある程度の期間が必要でしょう。でも自然と1つに絞られてきますので、最初に思うほど選択肢が多くて困るという事でもありません。

 TANNOYの純正のスーパーツイーターだから気楽に試せましたが、他社の製品だったら多分トライしなかったと思います。なぜ他社だったら試さないのかというと、最大の問題は音のスピード感です。同じTANNOYなら自社製品に合わせて作っているので帯域によってスピードが違うという事はないでしょうが、他社の場合はまずそれを合わせる事が難しいのです。(もっとも2ウェイや3ウェイで帯域によってスピード感の違うスピーカーを出しているメーカーもありますから、純正だから良い訳でもありません。)  

第18回:もう1度良い音?

 ここまで色々の事を書いてきましたが、ここでもう1度良い音について考えてみます。

 音楽の3要素とはリズム、メロディー、ハーモニーです。

 どの要素についても最も大切なのは音の立ち上がりの速さでしょう。つまり音を静的なものとして捉えるのではなく、動的な常に変化して行くものとして捉える必要があるのです。(今のオーディオ評論は静特性しか問題にしていません。といっても動特性を系統的に扱う方法はないのですから、やりようはないのですが。ですからヒアリングが大切なのです。)ここで音の変化へ追随して行く時に大切なファクターは2つあります。 1つは速さ、1つは重さです。

 音の変化についていけるためには速さが必要なのは当然です。ですが速ければ何でも良いという訳ではありません。速く動いていても紙のように薄くて軽いのでは存在感がなくて、白々しく聞こえてしまいます。今のオーディオ評論にはこの観点はありませんが、これこそ聴いた時の感じを決定的に左右するものだと思います。私は自分で聴く時は音の粒の大きさと重さを一番大切にしています。(粒が細かくなければ細部は聴き取れません。ですがそれだけ音は軽くなるのです。粒が大きくなるとスケール感は出やすいですが、その分鈍重に聞こえる危険があります。つまり音の粒の大きさと重さが大事なのです。)今のハイエンドと言われるオーディオはこの粒が細かすぎるのだと思います。粒が細かくなり過ぎると当然その粒の重さは軽くなる訳で、どんどん存在感が薄い音になってしまうのだと思っています。(この音の粒の大きさは同じ物でも部屋の特性やセッティングによって大きく変わります。例えば2階に置いてあったDevonが1階ではかなり印象が違って聞こえています。)

  私は音を聴く時にまず音色を聴き取ろうなどとは思っていません。この音の粒の細かさと重さが私の好みに合うように調整出来ると、音の肌触りなどは自然に音の中から浮き上がって聞こえてきます。音色は聴く場所が違うと違って聞こえますが、どこで聴いても演奏の本質は聴き取れるのです。つまりそのどこで聴いても聴き取れるものこそが演奏家の個性であり、それをちゃんと表現出来るステレオこそが求められているのです。ただそこでは聴く側に求められるものもとても大きく、ハードだけがどんなに良くても聴く人まで含めてソフト的な面(使いこなしと聴き手の音楽性というか才覚)も良くないと良い音は出て来ないのです。ですから私達は常に良い音に接してそのイメージを心の中に育てるようにしているのです。そういう努力なしには良い音に接する事は出来ないものです。要するに本物に触れないで本物を知る事は出来ないというすこぶる当然の事が今のオーディオ界では無視されているように見えます。

 こういう音に関する事は自分の耳で聴いて感じるしかありません。感性の世界の出来事は感じる事が出発点です。文章に全てを籠められる訳ではありません。(書いている私が言葉に制約されてとても歯痒い思いをしているのですから。)でも文章にしなければ伝わらないので、仕方なく文章にしているだけだという事を是非ともご理解下さい。 

第19回:良いオーディオ?(再)

 最初に良いオーディオとは生の演奏を彷彿とさせるものであると書きました。演奏家が良い音であると信じる自分の音で演奏し、それを録音したものを通して聴衆の皆さんに伝えるのがオーディオの役目です。最初に良い音とは「よく通るけどうるさくない」事、良いオーディオとは生を彷彿とさせるものと書きました。ここで良いオーディオについて私の感覚を改めて説明します。

 楽器にしてもスピーカーにしても発音体は振動して音を発します。その振動の仕方に良い音悪い音の違いが潜んでいるのです。楽器もスピーカーも振動する時には使い方によって振動の基本単位が決まってきます。大音量だと全体に一方向への振動はするのですが、いくつかの細かい部分に分かれてそれぞれがニュアンスを生むという事はありません。つまりとても単調な振動モードになってしまうのです。その代わりそのモードに馴染むのにはあまり長時間を必要としません。逆に小音量で楽器やスピーカーを馴染ませるのはとても長い時間を必要とします。その代わり馴染んだ時にはとても粒が細かく表現出来るようになります。とても粒が細かく小音量でも浸透力のある音が出てきます。ただエネルギー感についてはいささか欠ける部分もあります。ですがこれも音の重心を下げる事によってかなりの部分カバー出来るものです。

 アンプについても管を替える事によってこの重心が変わって良くなったり悪くなったりします。

 昨日も書いたように音のスピードと重さがとても重要です。発音の立ち上がりについて行ける事と、適切な重量感を持っている事です。オーディオ評論の世界では全然触れられていませんが、音には重さがあるのです。そしてその音を出すのにはとてもたくさんのエネルギーが必要なのです。仮に小さい音であっても弾き手はとても細かい神経を使います。(むしろ f 強音より p 弱音の方が神経を使うものです。)その時に楽器やスピーカーが轟音モードの物だととても単調な聴くに堪えない音しか聞けません。だからといって粒が細かすぎると力感が生まれてきません。これをどうバランスをとるかが難しいのですが、このヒントは生の演奏の中にあるとしか言えません。やはり本物の生を聴いてそこで起こされる感覚を道標にするしか方法はないのです。それも回数を重ねれば重ねるほど新しい発見があるものです。(私達だって毎回何かしら新しい発見をします。だからこそ音楽は楽しいのです。)真空管というデバイスは音の適切な重量感の表現に長けているのです。そして同じ出力でも聴感上の温度感重量感密度感の点でSolidStateより優れています。

 今回の結論は「よく通るけどうるさくない音が良い」のは当然の事ですが、オーディオ選びの時には音の粒立ちと重さに着目して欲しいという事です。 

第20回:ソース色々

 今回は私が普段使っているソースについてご紹介します。
 私が使っているソースはメインは勿論CDです。その他にレコード(アナログ・ディスク)、FM、DAT,MDを使っています。
 CDについてはもともとはMERIDIANの207 IIを使っていました。MERIDIANを買ってしばらくしてからQUADからもCDプレーヤーが出ましたが、もしタイミングが逆だったらQUADにしたでしょう。真空管アンプに目覚めてからは2ヶ所にCDプレーヤーが必要なので、MYRYADのMCD500を買いました。MERIDIANが色々不具合を起こすようになってからARCAMを買いましたが、Model2を通したりCECのTL51Xを買って音がとても落ち着きました。

  レコードはプレーヤーはLINN SONDEKのLP12にSMEの短いアームを付けたものを使っています。4年ほど前にこのLINNのLP12はオーバーホールをしてもらいました。(LINNのプレーヤーは持ち運ぶのが難問なのです。)カートリッジは歴代ORTOFONを使っています。最初にプレーヤーを買った時はVICTORのプレーヤーにGRACEのカートリッジを付けたものを使っていました。ORTOFONのカートリッジはMC-10、MC-20と使ってきました。本当はSPU-Aを使いたかったのですが高くて手が出なかったのです。今はKontrapunkt b+T-1000の出力をCREEKのOBH-8というMM用のEQアンプに入れて、それをSV-310を通してSV-91B+Devonで鳴らしています。(年末にはSV-310EQが出るようなので、今からそれが楽しみです。)

 CDとレコードで同じソースを持っている物もあるので、それを聴き較べる事があります。どの場合でも私にはレコードの音の方が共感を感じます。頭出しが簡単とか扱いが便利とかCDの良さは無視出来ないので普段はCDを聴く機会の方が圧倒的に多いのですが、 音や演奏の雰囲気の点ではレコードの方に説得力を感じます。これと同じ意味で真空管とSolidStateの違いも大きく感じます。

 これを考えるとオーディオはかなり昔に行き着く所まで行ってしまっているように見えます。でもそれでは商売にならないので色々な理屈をつけて新製品を出していますが、一番肝腎なところが抜けているように見えます。ヒアリングを大切にしないスペックのオンパレードがステレオを迷路に追い込んでいるのですが、残念な事にその先頭を行っているのがオーディオ界の人達自身なのです。普通の聴衆はそこら辺を漠然と感じているので、 その動きのうさん臭さを感じてオーディオ界から離れて行ってしまったのです。

 FMについては最近までTRIOのKT8000を使ってきましたが、2005年8月にサンバレーのSV-11FMを作ってからはそれにハマっています。

 私はオーディオを始めた時のイメージが小さくて可愛いステレオで良い音を聴きたいというものでしたので、プレーヤーもアンプも可愛くて良い音が聴けるという事でLINNとQUADというものを選んだのでした。スピーカーも大きいフロア型にも憧れはあるのですが、生活空間がステレオに占領されるのが好きではないのでブックシェルフ型の中で大きめのDevonを選んだのでした。山椒は小粒でピリリと辛いが信条なのです。(最近はサイズは幾分大きい物にシフトしていますが.......)ですから雑誌によく出てくるようなどでかいオーディオは最初から候補から外しています。(私達夫婦は普通の生活空間の中で音楽を弾いて聴くのですから、決してステレオが主役ではないのです。)

 勿論オーディオを中心とする生活をする人がいても不思議ではありませんが、ほとんどの人は今の自分の生活空間の中で音楽を聴きたいのです。私は音楽を仕事にしていますが基本的に生活の方が大切なのです。生活の中でのオーディオ機器という観点をもっともっと推し進めて行って欲しいといつも私は思っています。  TOPへ

第21回:求める音

 私がヴァイオリンを弾きステレオを聴く時に大事にする事について書きます。
 私は実際に音楽を弾く場合も聴く場合も手応えのある事を重視しています。薄い身のない音にならない事を一番大切にしています。楽器にしてもスピーカーにしても表面だけではなく出来るだけ芯まで鳴らす事を心掛けています。ただ芯まで鳴らすためには大きな質量を振動させなくてはいけないのです。そのため発音に際して準備というか予備動作が必要です。でも遅れてはいけないのです。その時に必要なのは力ではないのです。楽器を芯まで鳴らすのには柔軟な瞬発力が必要なのです。スピーカーも同じで、大出力のアンプでねじ伏せようと思ってもダメなのです。前にも書いたように力任せにやっていると振動モードが全面一緒に動くような単純なものにしかならないのです。それではニュアンスなどいくらやっても出てきません。

 スピーカーの鳴らし込みもとても微妙なもので、正弦波を何時間鳴らしても鳴らし込みにはなりません。音楽は正弦波のような定常状態ではないのですから、音楽を実際に鳴らして時間をかけてエージングしないといけません。このようなやり方をすると鳴らし込みが出来るまでにはとても長い時間がかかりますが、傾向だけは割と早い時点で分かると思います。

 音は習慣性のとても強いもので、普段聴いている音がその人の音に対するイメージを決めてしまうのです。ですから普段から生の良い音をたくさん聴いて自分の耳をそれに馴らしてしまわなければ良い音の方向性など掴めるものではありません。私達演奏する者も普段接する人達の音が決め手になるのです。同じ私もN響にいるからこそ今の音の感覚を掴めたのであって、別のオーケストラにいたら全然違う感覚の持ち主になったでしょう。ここでは音楽について書く場所ではないのでその詳しい事は省きますが、普段聴いている音はとても大切です。

 更に言うとステレオから出てくる音が良くなるためには、持ち主の音に対する感覚に新しい発見がなければいけないのです。今までの延長線上に今までとは違う大発見があるという事はありません。同じ楽器を弾いても人によって出てくる音が違うように、同じスピーカーを持っても持ち主によって出てくる音はまるで違ってきます。

 ですから人の感想は参考にはなりますが、最終的にはそれぞれの人が自分で判断するしかありません。大体音を文字で理解しようとする事自体が無理なのです。(言葉で表現しようとした途端に逆に言葉の制約に捕まってしまうのです。)  


第22回:300B色々

 私は300BのアンプはキットでエレキットのTU-873を初めとして、ヒノのHK-300BS、サンバレーのSV-501i、SV-501 SE、SV-91Bと作ってきました、そして300Bはエレキットについてきた中国管、Svetlana、Golden Dragon、Prime TubesのVer.1と2、最後にWEの88年版と99年版を使ってきました。


 Prime TubesのVer.1は2003年10月、Ver.2は2004年7月、WEは2004年10月に導入していますので、その時の感想についてはひとりごとの方をご覧下さい。ここではそれをまとめてみます。

 色々のアンプを色々の管で聴いて何が音を一番決めるのでしょう。私の結論はアンプが一番決定的なファクターを握っているという事です。回路の構成や動作点の置き方で基本的なキャラクターは決まってしまいます。ですから設計者の求めるものが一番表に出てくるのです。管はそのキャラクターを発揮させるための脇役なのですが、ある意味準主役のような働きまでします。(ヴァイオリンで言うと管は弦というよりは弓に近いと言えるでしょう。)

 例えばSV-501 SEとSV-91Bですが、どんな管を使っても91Bから501のような音は出せません。91Bは音が塊で前に出てきて、501は音の粒の細かさと色彩の多さが特徴です。基本的にどちらのキャラクターを求めるのかをまず決めて、それをそのまま活かそうとするのか、あるいは自分の好みの方向に微調整するのかによって管選びが違ってくるのでしょう。(固定バイアスの501の場合は電流の調整によってもかなり音の肌合いが変わります。)勿論だれでもその片方で満足する人はいないと思いますが、二股をかけるようなやり方はしない方が良いです。基本的にどちらかをとって、それから管選び、そしてスピーカーのセッティング(置き方とレベル調整)までやって自分の好みの音にして行くべきだと思います。

 今言った事と矛盾するようですが、管を替えるとかなりアンプの性格が変わります。私が現在評価する管はPrimeTubesのVer.2とWEです。絶対的な評価についてはWEの方が上なのですが、何しろ値段は3倍以上違うのです。それだけの違いがあるかと言われると「?」としか言えません。でもWEでしか聞けない音がある事もたしかです。それこそその人の価値観の問題です。(音楽をどう思うかだけではなく、音楽そしてオーディオが自分の生活の中でどのような位置づけになるのかという事です。) 普段の生活の中で音楽を聴く事を大事にするのでしたら私はPrimeTubes Ver.2をお奨めします。WEのビンテージ物を持っていても普段は大事にとってあるというのでは本領は発揮してくれません。普段からそれをどんどん鳴らしているのでなければ本当の音など聴けません。91Bに挿している88年版は毎日聴いている時と2〜3日間をおいて鳴らした時では最初の反応からハッキリ違います。どんな管でも毎日短い時間でも必ず聴いてあげる事の方がずっとずっと大事だと思います。(ヴァイオリンもまったく同じで、アマチュアの人にとって悩ましいのが毎日弾けない事でしょう。)

 音を決める要素としては私はSV-91Bの場合300Bよりは整流管の影響の方が大きいような気がしています。整流素子によって音が違うというのはよく聞く話です。ただWE274Bは1本8〜9万する上になかなか手に入らないです。こうなるとコストパフォーマンスの問題で、その違いに意味を見いだして投資するかの問題です。私は単純に興味があるのでWEにしてそれなりに良さは味わいましたが、そこまでやる意味があるかどうかはいまだに分かりません。

 300Bに限らず管を替えれば音は必ず変わります。SV-722の12AX7(ECC83)、SV-501 SEの前段の6BM8(ECL82)、SV-91Bの310BとAなど換えると面白いほど音は変わります。現状はSV-722は厶印の83、501のECL-82はTUNGSRAM、310はAになっています。でも基本的なキャラクターまでは変えられません。あくまでもアンプの持ち味を最大限に活かすための調味料のようなものです。例えば塩にも赤穂の塩もあれば岩塩もあるというようなものでしょう。 

第23回:夫唱婦随

 音楽を聴く人は自然に自分の好きな演奏を何度も聴くようになります。同じ演奏が好きだとしても人によって気に入っている部分は微妙に違います。聴く人は自分の最も気に入っている部分が最も良く表現されるように自然に環境を整えて行きます。

 同じアンプ、同じスピーカーを持っていても出てくる音がまるで違うという事はよく経験すると思いますが、それはこの持ち主の感覚の違いから生じるのだと思います。例えば2人の人が同じ演奏が好きだとしても、ひとりは演奏家のエネルギー感溢れるところが好きでも、もうひとりは演奏家の鋼のようなバネの強さが気に入っているかもしれないのです。同じようでもこれは聴く時の音量に微妙な違いを生じます。エネルギー感を聴きたい人は音量を上げるでしょうし、バネの感じが気に入っている人は小レベルの反応の良さを求めるでしょう。このような微妙な違いを毎日繰り返しているのですから、持ち主に付き合ってくれるステレオの方も自然に鳴り方が変わってくるというものです。

 それを聴いて人間の方も感じ方聴き方が変わって行きます。それによってまた求めるものが微妙に変わり、それに合わせてステレオの方も変わってくれるのです。これが今回の題「夫唱婦随」です。聴き手とステレオはお互いに高め合って行くのです。自分がご主人様だなどと思っていると「夫唱婦不随」になってしまいます。

 これからが一番難しい事なのですが、このような色々の過程を経て聴き手も変わって行くのですが自分の個性を守って筋を通していながら新しい事を柔軟に受け入れないといけないのです。何でも節操なく受け入れているのでは今までの経験の積み重ねが活かされません。でも逆に他のやり方をかたくなに拒否するのでは折角のチャンスを無駄にする事になるのです。このバランスが難しいのです。この指標になるのが生の音なのです。ですから生を聴く事が一番の近道だというのです。

 「そんな機会を持てない人はどうすれば良いの?」という声が聞こえて来るようですが、生の音の代わりになるような特効薬はありません。素晴らしい演奏会の印象をどう再生出来るかがステレオの命なのですから、とにかく生を聴くようになさるしか良薬はありません。 

第24回:試聴

 私が試聴によく使うディスクをご紹介します。

オーケストラ:

1.スラブ舞曲(ドヴォルザーク):ノイマン指揮チェコ・フィル[スプラフォン COCO-75522]

 このディスクは特に打楽器が活躍するので、その打楽器の聞こえ方に注目します。うるさく聞こえるようだとどこかがおかしいのです。
2.交響曲第3番ライン(シューマン): クーベリック指揮バイエルン放送響[SONY SBK 48270]

 このディスクはとても良くまとまったどちらかと言うと地味な録音で、分離の良さを強調していません。このよくまとまった響きの中でメロディーが色々な楽器に受け渡されていくのが聴き取れるかを聴きます。同じシリーズの2番[SBK 48269]のスケルツォなどもこの受け渡しの妙味が聴けます。全体のまとまりの中での音色の変化が聴き取れるかが問題なのです。(SONYとは書いてありますが、日本版ではありません。)

ヴァイオリン:

1.オイストラフとミルシュタインの小品集

 Pieces rares et virtuoses pour violonというオイストラフの小品集[Harmonia mundi LDC278945]とミルシュタインのA Tribute to Nathan Milstein[PROMPT URS-50020]という小品集の2つです。このStradを弾くけれど全然スタイルの違う2人の巨匠の違いをどう表現出来るかを聴くのです。(この2つのディスクは今では手に入れるのは至難だと思います。)

ピアノ:

1.ポブウォツカ先生の弾くショパンの作品
 理恵子の師エヴァ先生の弾くショパンの作品集では、先生らしい緻密さと女性には珍しい豪快さが聴き取れるかが問題です。


2.理恵子のリサイタル の実況録音CD

 理恵子のリサイタルを録音したCDは3枚ありますが、その音の違いを出せるかがテーマです。

室内楽についてはこれという定番(定盤?)はありません。手持ちの色々なCDを聴きます。

 どんなディスクでも良いのですが、そこから何を聴くかが問題です。私はスピーカーの前の空間一杯に伸び伸びとした音が広がるかどうかだけを問題にしています。その時低域がどう、高域がどうというような事は全然気にしていません。目の前に広がる音の空間に隙間があるようだとどこか間違えているのです。(セッティングが悪かったり、アンプやプレーヤーの選び方がおかしかったりしているのです。)

  SPの復刻盤などたしかに高域は伸びていませんが、新しい高性能なはずの録音よりはるかに存在感があります。フーベルマンやティボーのCDなども同じように名演で、聴いていて全然飽きません。試聴する時は絶対に名演で聴き較べるべきです。自分の好きな演奏なら今までの経験でどのように聞こえるのか聞こえるべきなのかが分かっているからです。それにその名演のここが好きという部分がどう聞こえるのかという楽しみもあります。

 良くない演奏で試聴すると演奏の良くないところばかりが気になって、落ち着いて演奏を聴けません。自分の好む方向に合っているかを試聴するためにも必ず自分のお気に入りのソースで聞き較べて下さい。オーディオは自分の音楽に対する夢の具現化だからです。つまりステレオは自分の分身みたいなものなのです。  TOPへ

行く末

第25回:オーディオとは

 今まで現状への批判を書いてきましたが、これからへの展望と希望について何回かに分けて書きます。
 オーディオとは一体何をしてくれるものなのでしょう?ソースに入っている演奏のイメージを目の前に再現してくれる夢の道具です。私が求めるのは演奏家が演奏している場の雰囲気の再現です。場の雰囲気とは何かと言うと演奏家が演奏している様子を想像させてくれる事です。音自体がどうかという事より、演奏家がどこをどのように弾こうとしているかという事が分かる事が問題なのです。つまり私にとってはハードとしてオーディオがどうなのかという事はほとんど問題ではないのです。(つまり歪率がどうとか周波数特性がどうとかいう事には興味がないという事です。勿論特性は良ければそれに越した事はありませんが。)
 一番問題なのは実際の演奏の場が想像出来る事です。ですからオーディオの作者には良き音楽愛好家でいて頂きたいのです。オーディオの作者には自分で聴いて気に入った演奏を自分の作った装置を通して多くの人にその演奏の姿を伝えて欲しいのです。その為には生演奏の魅力をよく分っていて欲しいのです。イギリスのメーカーなどは作者たちは自分達で室内楽を演奏して楽しんでいるそうです。日本のメーカーの人達も是非ご自分で演奏するくらいになって欲しいものです。自分で演奏する事によって名演奏家が偉大な事が分かり、それをオーディオを使う人達に伝えたくなると思うのです。

 私が誰かの演奏を聴く時にいつもベストの席で聴ける訳ではありません。でも良い演奏と良くない演奏の違いくらいはハッキリ分ります。演奏の魅力は何と言っても生命力なのです。生命力というのは違う言葉で言えばリズム感という事になります。勿論音色もとても大切な要素ですが、何と言っても常に前向きの生命力(生きている事の喜び)を感じられる事の方が大切なのです。その時には歪率や周波数特性など出てくる場所はないのです。そんな事よりバネの強さと反応の速さが一番問題なのです。バネの強さを表現出来るためには反応の速さと同時に実体感というか音の重さも必要です。音の重さを表現出来て初めてバネの強さが表現出来るのです。

 これは演奏する立場からの発言ですが、バネの強さを感じさせられる演奏というのは音の響きを表現出来ていると同時に、力んで音を潰していないという事が絶対条件になるのです。力まずに大きいよく響く音を出すという事はとても大変な事なのです。これがちゃんと出来ればそれだけで名演奏家の条件を満たしているとも言えるでしょう。

 音楽を聴く時には何といってもマスとしての音の存在感を一番大事にして欲しいものです。松やにの飛ぶような音とか派手な演奏雑音やうなり声を聴く事が音楽ではないのです。まず作り手に変わってもらわないと一般の聴き手も変われないでしょう。ですからオーディオの作者には絶対に生の名演を何度も何度も聴いて心に刻み込んで欲しいです。(良くない演奏はいくら聴いても参考になりません。悪い演奏は耳を悪くさせるだけです。何でも聴けば良いというほど単純ではないのです。弾き手も良くない演奏ばかり聴いていたのでは上手くなりません。同様に聴き手も良い演奏により育って行くのです。) 

第26回:音?気配?

 昨日私の家の音を聴いていただいた経験から感じた事を書きます。

 今まで私の求める「音」について書いてきましたが、私が一番求めているのは「音」そのものではなく「気配」なのだという事に気がつかされました。娘理恵子がポーランドに留学して2年が経ちますが、時々日本に戻ってくる時を除いて私達はCDを通して理恵子の音を聴くしかないのです。そこでリビングの隣の部屋で理恵子が弾いている時と同じ感触をリビングで味わいたいと思い、音の感触肌合いを中心に本能的に調整した結果が今の音なのです。スピーカーを通して聞こえて来た音の延長上に本物の理恵子の気配が感じられるようにしたいというのが夢だったのです。

 その延長線上にリアルに聞こえるミルシュタイン、オイストラフ先生たちがいるのです。本当にすぐそこに弾き手が立っていて、話をしようと思ったら出来るような錯覚を得られるようにしたかったのです。何度も言うように音には重さがあります。そして会場の空間に広がる音には軽さがあります。矛盾するようですが音には両面があるのです。

 ガラミアンがその著書で書いているように演奏の音には「子音的側面」と「母音的側面」があります。音の本体は母音なのですが、広い会場で隅々まで聞こえるためには音を飛ばすために子音的要素が不可欠です。この子音的要素が発音のアクセントに代表される演奏雑音です。この両者のバランスの取り方で音が活きたり死んだりするのです。母音が多すぎると音が立たなくてボーボーした感じになり、子音が強過ぎると耳に痛い嫌味な音になるのです。このバランスがとても難しいのです。

  このように簡単に言い切ってしまう事は危険なのですが傾向としては音の重量感は母音が担い、音の浸透力というか軽さの部分は子音が担っています。この両者が相まって初めて1つの言葉になるのです。

 今書いた事は演奏上の事ですが、これを再現するオーディオでもこの両者を上手くバランスとって再現出来ると素晴らしい効果を持てるのです。広い空間に頭打ちなく音を充満させるという事はとても難しい事で、聴いて不自然だと分かっても「じゃあどうすれば良いの?」という事になってしまいます。

 私には音をどうしたいという指針がハッキリあるので比較的容易に今の音に到達出来ましたが(といっても何年もかかっています。そんなにかかったのは単に私が鈍いから.......?)、そういう指針を持てない方にとっては至難の業かもしれません。でも再生音楽の音を良くしたいのだったら避けて通れない関門なのです。再生音を良くする指針は何度も言うように生の演奏の中にヒントがあるのです。是非とも生のそれも名演を聴いて下さい。(といってもこの名演というのが曲者で、音楽の世界にもオーディオ界と同じくらい魑魅魍魎が跋扈しています。) TOPへ

第27回:私の調整ポイント

 今回は私が色々の調整をする時のやり方を少しご説明します。
 まず最初に現状の音を心ゆくまで聴きます。なぜ心ゆくまでなのかと言うと、熟れた柿が熟し切って自分から落ちるように現状をどうしたいかという事が自分の心にまとまるまで現状の音を聴き続けるのです。それを続けると自然に自分の中にどこをどうしたいという要求がまとまります。

 アンプやプレーヤーの置き方についてはとにかくしっかりした場所に設置する事に気を配ります。不安のある時はコーリアンの板の上に置きます。その場合コーリアンの板は1枚だけ使います。(例えばコーリアンを重ねて使ったりコーリアンの板の上にコーリアンの脚受けなど置くような事はしません。その場合は金属の脚受けを使うとか必ず違う素材を使うようにしています。出来るだけ違いを大きくした方がそれぞれの短所をお互いにカバーしてくれます。)

 接続コードについては太く短くの2点だけを大事にしています。コードで音が変わる事は経験しますが、それによってオールマイティの効果があった試しはありません。そんな事に手間と暇を費やす余裕があるのだったら他にもっとやる事があります。ただ最短でつなぐとつなぎ替える事が出来なくなるのでそれだけの余裕は持たせています。

 一番大きな影響を持つのがスピーカーのセッティングでしょう。

Stirlingの脚は前だけ、脚受けは金属製
音の軸が上向きなるようにしています。
Devonはスタンド2つを1組にして、
スピーカーとの間には金属製のスペーサーを入れています

 私の家の壁はペイント仕上げですから後ろの壁からも反射がかなりあります。普通の壁紙仕上げとは違い部屋の中は基本的に日本製のツーバイフォーの家よりかなりライブです。この事が良い音場を得る事に大きな貢献をしてくれているのだと思います。

 スピーカーの置き方は生活空間として困らないようにごく普通の置き方をしています。内振りの角度は聴いて不自然に感じない範囲で出来るだけ音場が広がるようにしています。(響き全体が1つにまとまって、どの音域も平均してよく抜けるように心掛けています。)

 ツイーターのレベル調整が一番難物でしょう。私は高域についてはいつも絞り気味にしています。中域の基本振動をまずきちんと鳴らしてやらないで高域をいじり過ぎると安定感のない妙な響きになります。スーパーツイーターもホンのかすかに効かすだけで充分です。

 一応基本を押さえて音出しをしてみます。ここまでは誰がやっても同じなのですが、ここからが問題です。出てきた音を聴いてその問題点をピックアップします。今出ている音を聴いてどこをどうしたいか分からないうちは何をやっても中途半端で終わります。 自分の今までの演奏経験を基準にどこをどうするかを決めて、スピーカーの置き方(壁からの距離、スピーカー同士の間隔、内振りの角度、高域のレベル調整など)を色々やってみます。自分なりの結果を出してから家族に聴いてもらい、更に微調整を続けます。

 私の家ではスピーカーは後ろの壁から少し離した方が響きが良いです。2階についてはスピーカーの前面はラックより少し前に出しています。1階はピアノがあるのでそれを弾くのに邪魔にならない範囲で出来るだけ前に出しています。どちらの場合もスピーカーの置き場所は生活する事を考えるとここしかないのです。結果的にはこの場所がベストのようです。

 この先音を追い込むのは持ち主の感性です。持ち主が自分の好みで音決めをするしかないのです。誰にでも通用する万能薬などありません。だからこそオーディオは面白いのです。私が今まで色々やった経験から皆様に1つお奨めするのは「考えられる事はすべてやってみて下さい!」という事です。思い込みは厳禁です。今自分の持っている物の良さをフルに発揮出来る環境を作ってから評価を下して下さい。そこまでやれば自然に進むべき道は見えてきます。

 今つくづく思うのは私の家が壁はペイント仕上げ、床がしっかりしたオークのフローリングである事が多分良い響きを出せている最大の原因なのでしょう。それに窓がダブルハングであるため外からの雑音が気にならないのです。

 やはり自分の音の好みが誰をも納得させられるかどうかが一番の問題です。個性と言える以前の単なる癖(悪癖)に終わらないように気をつけるべきだといつも自分に言い聞かせています。 

第28回:再度Sweet Spot

 第6回にSweet Spotについて書きましたが、私の本心から言うとSweet Spotではなく、Sweet Bandとでも言うべきものだと思うのです。Sweet Spotとは一番美味しいところという事ですが、Spotは点という事です。実は本当に良い物は美味しいところは点ではないのです。本当に実力のある物はある程度の許容範囲のものは何の分け隔てもなく受け入れてその良さを発揮出来るくらい包容力があるのです。例えばこの装置でこの曲を聴く時はボリュームはここにしないとダメというような厳しいというか包容力のない状態というのは本物ではないと私は思っています。自分の思った通りになっていなくてもそれを笑顔で受け入れられるくらいの包容力があるものが本物です。

 例えばボリュームをちょっといじったくらいで音が変わってしまうようではその装置は残念ながら包容力があるとは言えないのです。少々ボリュームを変えてもたしかに音量は変わるけれど質感に変化があるようではいけないのです。Sweet Spotと言っているうちはまだ本物ではないと私は思っています。

 たしかに細かく言えばベストの点はあるのだと思いますが、演奏についても良い状態は点ではありません。そんなにシビアだったらとてもそれを維持出来ないからです。演奏のように時々刻々変化するものに許容範囲がなかったらとても良い状態を維持出来るものではありません。

 私は良い状態はある巾を持っているものだと思っています。勿論聴いているうちに無意識のうちに細かく追い込んではいますが、私は出てきた音がある範囲にあれば良いと思っているので、装置の方も包容力を持って応えてくれるのでしょう。とにかく装置をおだてて気持ち良く鳴るようにしてあげる事が一番大切な事です。そうすれば装置の方も自然についてきてくれるものです。もし私のステレオが良い音で鳴っているとしたらそれはスピーカーとアンプの包容力のおかげです。皆様も是非良い状態をポイントでとらえないで、一定の許容範囲内にあれば良いというように考えてあげて下さい。そうすればステレオの方もそれに必ず応えてくれます。 TOPへ

第29回:音の決め手

 良い演奏良い音とは何かということを再度取り上げてみましょう。良い演奏とは思い切りよく自分の考えを前向きに出したものです。良い音とは伸びのあるよく響く音です。なかなか分かっていただけないのが音の伸びです。これはオーディオを聴いているだけでは分からないと思います。生の名演を聴いて頂くとその意味がよく分るのですが、なんと言っても音の響きにバネのあることが一番大切なのです。音が活きているという事です。今の流行りの音は良く言えば繊細なのですが線が細いのです。そして何と言っても一番問題になるのが音の重さを感じさせない事です。音はあるボリューム(容量)を持っているのです。当然それなりの重さがあります。問題はその重さの質です。鈍重な重さではダメなのです。重さがありながら動きには身軽さがなければいけませんし、音の発音には強力で柔軟なバネがなければいけません。(音自体に重さを感じるようでは残念ながらそれは鈍重なのです。スポーツマンの体重のように見ていて重く感じるようではダメなのです。でも音に重さがないと変わり身は速いのですが、存在感のない白々しい音にしかなりません。)

  「バネって何ですか?」という声が聞こえて来るようですが、バネの意味は説明して分かるようなものではありません。でもこれこそが音の決め手であり、これこそたくさんの音楽を聴いて初めて体得できるものです。

 話が進めば進むほど生の音を聴いてそこから何かを体得しないといけないという話になってしまい生の音を聴く機会の少ない方には気の毒なのですが、生の音を知らないで生の音を再現するのは無理というものでしょう。何度も言うように音は理屈ではありません。とにかく無心に音を聴いて下さい。そうすれば自然に進むべき道は見えてきます。

第30回:私からの提案

 この小道の一応のまとめとして現時点で私から皆様へご提案をします。

 ステレオの音をまとめるための私のやり方です。まず自分が大好きな気に入った演奏家を取り上げます。その人の演奏の気に入った所をオーディオを通して表現出来るように色々工夫するのです。ツイーターのレベル調整とかスピーカーのセッティングが一番影響が大きいでしょうから、まずスピーカーの音のキャラクターを自分の求める方向に合わせます。

 スピーカーのセッティングについてはまず後ろと横の壁からの距離を音の全体のバランスが良くなるようにとります。(どこかの帯域だけが目立ったりへこんだりしないようにします。)それから2つのスピーカーの距離と内振りの角度を決めます。それからツイーターのレベルの調整をします。これも全体がまとまる事を最重要課題とします。(スーパーツイーターなどを加える場合はまずそれをつけない状態で充分追い込んでから、全体のバランスを崩さないようにレベルを聴感で決めます。)

 音の出口が決まったところで今度は入口を決めます。今はCDがソースの中心ですから、CDプレーヤーについて書きます。まず音を聴いてみてどう感じるかをまとめます。ディジタルアウトがある場合は外付けのDACに挑戦しても良いでしょう。特に音の存在感を増す為には真空管を使ったDACが有効です。(私の場合はModel2が良かったでした。その管のブランドを替えるのも選択肢の1つです。プレーヤー内蔵のDACでは音が硬かったのに、真空管のDACにしたら途端に音がまとまったという事もあります。)

 この後スピーカーからの音離れが自分好みになるようにアンプを決めます。私は音の太いアンプが好きなのでSV-91Bのようなタイプのアンプが好きです。ただしリビングには音が厳し過ぎるのでこちらはSV-501 SEを使っています。(もちろんSV722+SV-501 SEの音が甘いという意味ではありません。これはまたSV-310+SV-91Bとはまるで違う良さを持っています。どちらのシステムも同じように気に入っています。)

 基本的キャラクターが決まったところで、微調整として管を替えてみます。管を替える事によって場合によっては音のトルク感が増して、まるで大排気量の車の良さのような感じを持つ事があります。どんなに貴重な管であってもやはりそれなりに負荷をかけてやった状態でフルにドライブしてやらないとその良さは出て来ないです。定格の75〜80%位は負荷をかけないと本来の音は出ないのでは?

 前にも書きましたが、演奏中にボリュームをいじらないでも聞き通せるような状態になっていないといけません。演奏中にボリュームをいじるという事はローレベルの音の抜けが悪いか、ハイレベルで音が詰まってしまうかのどちらか(最悪の場合はその両方)です。ほとんどの場合はローレベルでの音抜けが悪いのです。それもあるレベルから下がると突然音が死んでしまう場合がほとんどです。 その分岐点を出来るだけローレベルよりに追いやる事が調整の上で一番大切な事だと思います。

 そして一度決まった状態でしばらく聴いてから、再度調整をします。これを何回か繰り返すと本当に自分好みの音にまとまって行きます。
http://www.nezu.ms/komiti.html



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ステレオ(2005年夏版)
 http://www.nezu.ms/stereo_05_summer.html

私が家で音楽を聴くためのステレオをご紹介します。

 ヴァイオリン弾きである私が自分の勉強と楽しみのために聴いているステレオです。リビングと家の中の3つのレッスン室にステレオを置いていますが、リビングと私のレッスン室をメインにしています。

 第一に音の芯がしっかり伝わること、そして音の質感密度感スピード感が全帯域で同じであること、そしてステレオの存在を忘れられる事が私の求める条件です。私にとってスピーカーから出る音は広帯域で分離が良い事より、まとまりの良い事の方が大事です。そういう条件のもと集めたのが私のシステムです。


今までひとりごとの中でステレオについて書いた事を「オーディオの小道」というページにまとめました。


リビングのシステム


スピーカー:TANNOY Stirling HE+ST25
メインアンプ:サンバレー SV-501 SE
プリアンプ:サンバレー SV722 Macintosh型
CD:CEC TL-51X
DAC:サンバレー Model2
DAT:Pioneer D-07A
プレーヤー:REGA Planar25
カ−トリッジ:Ortofon Kontrapunkt a
MC昇圧トランス:Ortofon T20MkII

 2005年の7月にリビングのDevonと1階のレッスン室のStirlingを入れ替えました。

 以前2階に置いていたDevonは昔は木のスピーカースタンドを横にしてその上に置いていました。ですがキット屋さんのホームページに出ていたTANNOYのStirlingの置き方の記事を読んでスタンドの上に載せることにしました。スタンドは小さなブックシェルフ用(高さ60cm)の2つを一緒にして使っています。(下の1階レッスン室の写真をご覧下さい。)

 またStirlingに組み合わせたTANNOYのスーパーツイーターST25はレベルは85dBクロスオーバー周波数は18kHzに設定しています。この最も弱くスーパーツイーターを効かせる設定が一番バランスが良く聞こえます。なおStirlingのツイーターは1段階落とした設定にしています。

 2004年5月半ばにMERIDIANの207 IIがとうとうレーザーが弱くなってディスクを読まなくなってしまいました。そのあとARCAMのFMJ23Tにサンバレーの真空管を使ったDAC Model2を組み合わせて使っていましたが、2004年11月からはCECのベルトドライブのTL-51XとModel2の組み合わせになりました。

 プリアンプはサンバレーのプリアンプSV-722 Macintosh型です。プリアンプは管にする必要はないというのが定説ですが、音楽の芯を伝えてくれるという点と音の密度の点でかなりの表現力の違いがあります。


私のレッスン室

 1階のレッスン室のシステムはTANNOYのDevonが中心になりました。


スピーカー: TANNOY Devon+ST25
メインアンプ:サンバレーSV-91B
プリアンプ:サンバレーSV-3
CD:MYRYAD MCD500
MD:Victor XM-D11
チューナー:TRIO KT-8000
プレーヤー:リンソンデックLP12
カートリッジ:Ortofon Kontrapunkt b
MC昇圧トランス:Ortofon T-1000
EQアンプ:CREEK OBH-8

 Devonのエッジの劣化を2004年4月に張り替えて修理しました。
 このシステムのカナメDevonは買ってから25年近く経っているので、よく鳴らし込んであるので音は軽く出てきます。TANNOYのスーパーツイーターST-25を追加したら音に重量感がプラスされて良い感じになりました。(スーパーツイーターを加えたのに全域にわたって効果が見えました。)

 リビングとこのレッスン室のステレオのセッティングについてはサンバレーの店主のひとりごとがとても参考になっています。皆様も是非お読みになって下さい。

 2005年8月、ちょっと見るとメインアンプに見えるプリアンプSV-310を作りました。更にこの後今年の年末頃に出てくるであろうEQアンプも楽しみです。

 SV-310はボリュームを下げていても音が痩せません。また反応自体はとても高速なのですが、聴いていると曲の進行がゆったり聞こえてくる不思議な感触のプリです。表現力のあるプリに共通した表現で、2階のSV-722も同じ傾向を持っています。(どちらかと言うとSV-310の方がその傾向は強いです。)音の立ち上がりから収束まですごくよく聴き取れるのです。


RogersのLS5/9

 今までRogersは予備としておいてあったのですが、サンバレーの6GW8のプッシュプルアンプSV-9TでRogersを鳴らしてみたら予想していたよりはるかに充実した音が出てきました。今までRogersを300Bのシングルアンプで鳴らしていた時には、音は練れてはいるのですが今一つ押出しの弱い感じがしていました。プッシュプルでドライブしたらヒョッとすると一皮むけるかもという予想が見事にあたり、今まで出てこなかったような音が聴けたのには驚きました。そのRogersを使わずに置くのはあまりにも勿体ないので、離れの防音室で聴くようにしました。


全く性格の異なる2つの300Bアンプ(SV-501 SEとSV-91B)

 今リビングではSV-501SEを、1階のレッスン室ではSV-91Bを使っています。これほど性格の異なる2つのアンプをどうして使っているのかについて説明します。
 リビングでは寛ぎながら(コーヒーとお菓子を楽しみながら)音楽を聴いていますが、こういう環境にはSV-501がよく合います。SV-91Bだと音が重くて深刻に聞こえるのです。逆にレッスン室で聴く時にはSV-91Bの方が良く聞こえます。どちらか1つをとるとすれば私はSV-91Bの方をとります。同じソースでもその時の目的によって色々な聴き方をするので、例えばある演奏家の弾き方を細かく聴きたい時や演奏家をすぐそこに感じたい時は91で、コンサートを聴きに行った時のように楽しむのだったら501で聴きます。501の方は色々な音色があり細かい音がよく聞こえますが、91の方は音の厚みとエネルギー感が優れています。私達演奏家が忘れてはならない音の厚みを出す事などはそれこそ91Bの独壇場でしょう。(お茶漬けのようなサラサラした音ではいけないのです。音と音がいつもつながっていて(legato)、それでいて1音1音発音はハッキリしないといけないのです。この感覚を日本に住んでいて持ち続ける事[特に和風の住宅で]はとても難しいのです。この感覚は91Bの方がよく表現できています。)それに91でジックリ聴いたソースを501で聴くと、何かサラッと流れて行ってしまうような気がするのも事実です。でも91Bではあまり出てこないが501 SEではよく見えてくる面がある事もまた事実。この2つの相反するような面を両方とも欲しい欲張りな私にとってはレッスン室のメインシステムもリビングのサブシステムもどちらも大事で、優劣はつけられません。単純に聴く回数はリビングのサブシステムの方が多いです。聴きたいと思う時はリビングにいる時の方が多い上に、91Bの方は聴くのに良い意味で覚悟がいるからです。


寝室の簡易システム

 寝室のステレオは大変簡単なもので、エレキットの6BM8のアンプTU-870とALR JordanのEntrySのセットです。ソースは携帯用のCDプレーヤーです。自分の部屋で寝る時に聴くためのものですが、気楽に聴くならこれで充分です。(簡易システムが欲しい方にはこの組み合わせを推薦します。バカにできない表現力を持っています。今お使いのCDプレーヤーにModel2をつなげば良いです。)


エレキットのTU-870

ALR JordanのEntry S


私が求める音

 私はCDやレコードを聴く時演奏家の意図がよく分かるように会場の客席で聞こえる音を聴く事を一番大切にしています。ですが演奏家の弾き方を聞き取ろうと思う時は演奏家と同じステージの上で聴いているような感じで聴きます。(但しその場合も演奏家から少し距離をおいた感じで聴きます。演奏を至近距離で聴くのは迫力はたしかにありますが、全体のバランスが悪過ぎて一番大切な全体の構成が聞き取れないからです。それに音を遠くに飛ばす為の演奏雑音が強過ぎるのです。)

 まともな演奏家は演奏雑音で人をビックリさせるようなお行儀の悪い演奏はしません。弾いている本人に聞こえる音はある意味とても人にお聴かせ出来るような音ではありません。指や弓が弦にあたる音が聞こえるのはたしかに面白いでしょうが、音楽を聴くという面から言うとそういう音が客席でハッキリ聞こえるのはやり過ぎです。(大家の場合許されてしまうこの種のパフォーマンスはその人だから許されるのです。手本にはならないものです。)

 音楽は生命への賛歌です。常に時間に支配されながらも生きていく喜びを音で表現しているわけです。音楽を聴く時、演奏の技術や音色、音楽性も勿論大切なのですが、一番感動するのは何といってもその演奏の生命力に対してです。その生命力はテンポとリズムにあるのです。たとえ音色などは充分に表現されなくても、演奏の一番根幹をなす生命力(テンポとリズム)はラジカセを通してでも聴きとれるのです。だからこそスペックの劣る媒体を通しての演奏を聴いても、いくらでも感動できるのです。

 どんな芸術でもそれを理解するには前提条件があります。音楽の場合はその3要素リズム、メロディー、ハーモニーがそれです。ピアノの中に頭を突っ込んで演奏雑音を有難がって聴くより、ある程度の距離をおいて演奏家の弾く姿全体を冷静に見ながら演奏に同化した方が音楽の楽しみを満喫出来るというものです。音楽は何の理屈もなしに聴いて楽しむものなのですから。

  ところがその音楽を装置を通して聴かせるオーディオの世界では良い音が出ている時に、それが演奏が良いからなのか装置が良いからなのかを分けて考えていないのです。良い再生装置というのは何を聴いても良い音がするものではありません。良い演奏は良くつまらない演奏はつまらなく、真の姿を伝えなければ良い装置ではないのです。そういう良い装置で聴くのはある意味とても厳しいものです。何でも良く聞こえるのは元の姿を脚色しているだけです。

 音楽の中核をなし、聴く人に最も訴えかけるのは中域の音です。ですから古い録音や器械でも中域がしっかり出ている物はいつの世でも良い評価を得るのです。前にご紹介した結合音の例を見ても、音は倍音だけで出来上がっているのではありません。(この結合音は奏者の近くでは聞こえますが、離れると聞こえません。つまり客席で聴いている人には意識される事のない現象なのです。)

  また音楽は正弦波の重ね合わせで表現出来るものではありません。(これは近似的に定常状態の場合には有効な分析法です。)音楽は過渡的現象と言われる例外的な現象の連続なのです。理論的には倍音列を出来るだけ上まで再現すれば生の音に近くなる筈なのに、実際は違和感のみが強調されるのは皮肉な事です。

 音は一瞬で消えてしまい証拠が残らないので現状では何を言っても許されていますが、そんな事を続けていると段々人が離れていってしまいます。(それが今では凋落してしまったオーディオの世界の現状です。)音楽やオーディオは音が大事なのであって、理論(にもなっていないものが圧倒的に多いですが.....?)が先にあるものではありません。理論は聴いて得られた感覚を説明するために後からついてくるべき物なのです。理屈の上に音楽の感動は花開かないという事を是非とも感じて頂きたいです。(聴いている人はいつも同じレベルで音楽に対している訳ではありません。楽しむだけなら上の寝室の簡易システムで充分です。細かい事は気にしたくないけど、良い音楽を聴きたいという場合などこれで充分なのです。)
http://www.nezu.ms/stereo_05_summer.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c14

[近代史3] 今、大人気の小泉進次郎は場の親密性を優先し、揉め事を嫌い、誰の意見に対してもにこやかに応接する非常にできた人物 中川隆
17. 中川隆[-10869] koaQ7Jey 2019年10月14日 16:49:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1972]
小泉進次郎には父・純一郎のような「狂気に近い信念」がない
週刊新潮 2019年10月10日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/10141101/?all=1

特集「メッキの剥がれ方が凄すぎる 国会空転のキーマンは『小泉進次郎』」より

 小泉進次郎氏を見て思う。弁舌爽やか、眉目秀麗。だが「外身(そとみ)」を剥けども剥(む)けども、彼の「中身」に辿り着けない。一体何がしたいのか。父に似た「信念」を内に宿しているのか。もしかして、空疎な日本版たまねぎ男?

 ***

 自身へ向けられた批判の集中砲火にも“セクシー”に対応できるだろうか。

 9月に発足した安倍改造内閣の新閣僚たちが、猛烈な逆風にさらされている。中でもメッキの剥がれるスピードがさらに加速しそうなのは、今月からの臨時国会において、与野党攻防のキーマンに挙げられる小泉進次郎環境大臣(38)である。

 就任早々、話題を振りまいているのは相変わらずだ。例えば、原田義昭前環境大臣が福島第1原発の処理水について、希釈して海に放出するしかないと主張すれば、福島の皆さんを傷つけたくない、と即座に謝罪、否定。さらに、ニューヨークで開かれた国連の気候行動サミットで「環境問題にはセクシーに取り組むべき」と語り、その中身を問われ、

「説明すること自体がセクシーじゃない」

 そう煙に巻くのだった。こうした一連の言動が“意味不明瞭”“ポエム”などと揶揄され、「実は中身のない」新大臣ではないか、と批判する声が引きも切らないのである。

 進次郎氏へ取材経験のある政治部デスクが言う。

「彼は大臣就任前から都合の悪いことを聞かれると、“私的なこと”を話し出す癖がある。9月13日の会見で、処理水の質問に福島でノドグロが獲れるという話をし始めたのが良い例。これまでは、そうですか、で終わっていましたが、大臣の今はどういう意味か、聞かないといけない。そこにうまく答えられず、ボロが露見している状態です」

 来る国会で野党が手ぐすねを引いて待ち受けている。

「10月第2週には予算委員会が開かれる予定。そこで、質問攻めに遭うことは間違いないでしょう」(同)

 とはいえ、就任してわずか1カ月余り。無論、ポスト安倍の有力候補のひとりであり、直近の産経新聞の世論調査でも最も活躍を期待する閣僚としてトップの数字を誇る。過去2度の総裁選で進次郎氏の票を得た石破茂元自民党幹事長は、

「そりゃ、進次郎さんにとっても試練だろうよ。これを乗り越えてこそ立派な政治家になる」

 とエールを送るし、父・純一郎元総理の実弟の正也氏も身内だけにこう擁護するのだ。

「(兄と)同じ年齢の頃に比べれば、進次郎の方が発信力、影響力は大きい。よく頑張っているよ。大臣になりたてで国連に出席するなんて大変なことだ」

 父である純一郎氏は1988年、46歳のときに竹下登内閣で厚生大臣として初入閣した。2001年、3度目の総裁選で自民党トップの座を射止めることになるも、国民的人気を得たのは、その直前のことだった。

「当時、絶大な人気を誇っていた田中真紀子さんらの支援を受け、総裁選で圧勝。『自民党をぶっ壊す』といったワンフレーズで国民を惹きつけ、劇場型政治と評されました」(先のデスク)

 放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏は、

「アメリカでは“サウンドバイト(耳に残る一言)”と言って、30秒以内のコメントでないとテレビで扱いにくい。純一郎さんのワンフーズは、まさにテレビを意識したものでした」

 09年に政界引退後、進次郎氏が地盤を引き継いだ。

「初当選した選挙でも演説の仕草が父親そっくり、と地元で話題になっていた」(神奈川県政関係者)

 その立居振る舞いは今も父の影響を色濃く感じさせる。敬愛する父の話し方を学び、体得したと言われるが、皮肉にも、その受け継いだ話術が槍玉に挙げられているのだ。一体、純一郎氏とは何がどう違うのか。

 元通産大臣で自民党総務会長も務めた深谷隆司氏が指摘する。

「お父さんが若い頃は目立つ方ではなくてね、郵政民営化を言うようになって、頭角を現しました。強引な手法で進めたけど、その時にこんなに迫力があったのか、と。彼は世に出るまでに長い助走期間があって、官僚の使い方などを学んだのです。しかし、それが進次郎さんにはない。環境大臣になってから、通訳もつけずに話す姿を見ると、不安が的中しつつあります。逸材なのだから、大事に育ててほしいのですが」


「微動だにしない」

 01年の総裁選で純一郎氏を支持した渡辺喜美参院議員は親子の決定的な違いをこう語る。

「親父さん(純一郎氏)は優先順位も何も考えずに、郵政民営化だけをやってきた人。令和に改元する前、宮中の茶会に行ったら、親父さんがいましてね、長時間立ち話したんですよ。すると今度は、脱原発の話ばっかり。最初から最後まで、徹頭徹尾です。相変わらず、狂気に近い信念を持った方なんです。それが息子には感じられないですよね」

 05年の「郵政選挙」の時には法案に反対した議員に刺客を立てた。中には飲み仲間で親しかった綿貫民輔元衆院議長なども含まれた。尊敬する歴史上の人物は織田信長。「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」と言えば聞こえは良いけども、その言動は信長を彷彿とさせる「狂気」そのものだった。

 一端を知るのが、進次郎氏の前任、原田前環境大臣だ。中選挙区時代、純一郎氏と同じ神奈川の選挙区で戦い、厚生大臣時代には政務次官として仕えた。当の原田氏が述懐する。

「純一郎さんは地元の郵便局関係の会合に一緒に出ても公然と民営化を主張していました。“20万人の全逓信労働組合よりも1億2千万人の国民の方が大事だ”と、こちらが震えるようなとんでもないことを言う。票になる人が目の前にいるのに、微動だにしないのです。また、郵政選挙で刺客を送ったことでどれだけの人の人生が変わったのか。並の政治家ができることではありません」

 一方の進次郎氏はどうか。先の渡辺氏が後を受ける。

「(過去に)提唱した『こども保険』は財務省OBの若手議員の振り付けです。そういうものを簡単に受け入れてしまうあたりに彼の信念のなさが現れています」

 原発政策についても純一郎氏は原発即時ゼロを唱えるが、進次郎氏は会見で、

「どうやったら(原発を)なくせるか、考えたい」

 そう言って「脱原発」を匂わせるのみ。

「国連での記者会見で、火力発電をどうやって減らすか聞かれて6秒も沈黙してしまった。再生エネルギーを増やす、とでも答えればいいのに、尊敬する親父のことがふと頭をよぎったのではないですか」(渡辺氏)

 威勢の良さが売りのはずなのに、空を切る進次郎氏の言葉。風船がしぼむがごとく、期待値も急落しかねないのだ。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「純一郎さんは総理時代、イラク派兵で、“どこが戦闘地域か、聞かれてもわからない”と言い切るなど、ひどい発言も多い人でした。しかし、内容の是非はともかく思い切りは良かった。父親に比べると、進次郎さんは何事も中途半端です。大臣になったのだから、選挙演説のようなウケを狙った発言をまずやめるべきでしょう」

 精神科医の片田珠美氏は、

「子は“偉大な”父を持つと、その父を超えられるか葛藤します。周りからは常に比べられるゆえ、子である進次郎さんは大衆にどう受け止められるか、ということばかり気にしているように見受けられます」

 人に嫌われたくない、という思いが前面に出てしまって、進次郎氏の顔つきには父譲りの“覚悟”がないようにも見える。“クール”で“セクシー”だとしても、“変人”だった父と同じ宰相への道を歩むには、甚だ心許ない。その最初の試金石が今回の臨時国会である。



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/627.html#c17

[近代史3] 社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由 中川隆
24. 中川隆[-10868] koaQ7Jey 2019年10月14日 17:18:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1973]

2019年10月14日
中国の軍事費が10年間で2倍 軍隊という経済活動でGDP拡大

軍隊とは経済活動であり、これだけの軍艦が動けばこれだけGDPが増える

画像引用:CNN.co.jp : 中国海軍、世界展開を加速 バルト海でロシアと合同軍事演習 - (1/2)https://www.cnn.co.jp/world/35104573.html


軍事小国は経済でも軍事大国に負ける

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると最近10年間でもっとも軍事費を増大させたのは中国だった。

2009年から2018年までの増加率は83%で、金額は2018年に2500億ドル(約27兆円)に達した。

アメリカの2018年国防費は6490億ドル(約70兆900億円)で、日本は約5兆円にすぎなかった。




各国には表の軍事費の他に隠された軍事費もあり、アメリカにはNASAという軍事研究所があり兵士の福祉厚生は別になっている。

NASAや福利厚生や将来の医療費補助を含めると軽く80兆円を上回るが、中国も負けていない。

中国も宇宙予算を軍事費に含めていない他、国内の治安部隊が存在し、やはり兵士の医療や福祉も必要になる。


中国政府発表の公式な軍事予算は1兆1898億元(約19兆8千億円)だが、その2倍に達している可能性がある。

日本は米国から軍事費増額を求められ、「周辺予算を含めるとGDP比1.3%を負担している」と反論しました。

仮に日本の本当の軍事費が発表の5割増しだったとしても7.5兆円に過ぎず、中国の3分の1以下になっている。


中国GDPのかなりは人民解放軍や軍事産業であり、軍隊=経済というのが世界の常識です。

90年代前半に日本の軍事費はアメリカに次ぐ世界2位だったが、今では韓国にすら抜かれそうになっている。

軍隊は経済活動なので軍隊が弱い国は経済も弱くなり、日本のGDPは実質ゼロ成長を続けている。

韓国の軍事費は50兆ウォン(約4兆3640億円)で軍部は年8%増を要求しているので2年後には日本を抜く計算になる。


中国のGDPが実際より少なかった場合、中国の軍事費はGDP比5%以上になる。(その可能性は高い)


韓国のGDP成長率は以前は3%以上だったが人口減少や輸出不振で2%前後に落ち込んでいる。

軍隊とは国家の最大の経済活動

韓国がこれほど軍備増強する理由はいうまでも無く日本に追いつき追い越すためで日本の大半を射程の弾道ミサイルも配備している。

韓国はより長射程の弾道ミサイルも開発していて、数年後に日本全土を攻撃可能になる。

韓国のGDPは日本の4分の1程度なので、GDP比3%台に増やすと軍事費は日本と同じになります。


中国の軍事費はGDP比2%から3%、韓国は3%台、他の国々も3%前後で日本だけが1%以下になっています。

軍事費は経済的負担になるというのは遠い過去の考え方で、現代では軍隊や軍事産業も経済の一翼を担っている。

例えはリーマンショックで打撃を受けなかった国と打撃が大きかった国を並べると、不思議な事に軍事支出が大きい国ほど打撃を受けなかった。


リーマンショックで最大の打撃を受けたのは日本で世界最小の軍事費、震源地のアメリカはあまり打撃を受けずすぐ回復した。

この種明かしは軍隊は最大の「公共事業」だからで、軍事費3%の国は常にGDP比3%の公共事業をしています。

日本は1%しか公共事業をしていないので経済危機に極めてもろく、公共事業が多い国は経済を軍隊が下支えします。


年3%も公共事業をしたら国の借金が増えるはずだが、世界の軍事支出が多い国は、必ずしも借金が多いわけではない。

日本が財政難に陥っているのは高齢化で医療支出が増えたためで、軍事支出はなんら影響していません。

却って軍事支出が大きい国は軍隊で若者を大量雇用するので、失業対策としての効果もあります。


日本は今人手不足だが、デフレ不況で自衛隊が20万人ほど若者を雇っていたら、不況は起きなかったかも知れません。

このように現代では軍隊も経済として考えるのが一般的で、もちろん自衛隊やアメリカ軍もGDPに計上されています。

軍隊が大きい国は経済の成長率が高くなるので、GDPも大きくなるのです。
http://www.thutmosev.com/archives/81231412.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/203.html#c24

[自然災害22] 大型台風が来るのはプレート運動が活発化をして海底からの熱が海水に供給され、 海面 温度が上がってるからです taked4700
15. 中川隆[-10867] koaQ7Jey 2019年10月14日 17:21:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1974]
>>13
>なお自分は例えば中川さんが反論として投稿された内容についてちゃんと具体的にどこが誤解かを指摘をしていま
す。


エネルギー方程式を書いて、シミュレーション結果を示せと何度も言ってるだろ
回答は全くなされていない

http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/751.html#c15

[リバイバル3] 株で損した理由教えてあげる 新スレ 中川隆
208. 中川隆[-10866] koaQ7Jey 2019年10月14日 17:47:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1975]
平野憲一の株のお話 2019.10.14

期待材料である先週8日に明言したパウエル議長のFRB資産再拡大ですが、11日に毎月600憶ドル(6兆5000億円)の短期国債を購入すると正式発表しました。

年間78兆円の資金供給ですから、3〜5兆円の補正予算に期待している日本市場とは桁が違います。

パウエル議長は「量的緩和」の再開ではないと言っていますが、月500憶ドルの資金吸い上げの時も、「量的引き締め」ではないと言っていました。しかし、「引き締め効果」は大きかったですね。今度も「緩和効果」が大きいと思います。

 そうなると明日火曜日から本格化する米国企業7〜9月期決算にも期待が高まるかもしれません。
http://kasset.blog.fc2.com/

米国、実質的に量的緩和の再開を宣言
グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート2019年10月12日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/8440

10月11日、米国の中央銀行であるFedは債券買い入れによりバランスシートを拡大することを発表した。要するに中銀が国債を市場から買うことによって市場に資金を注入するということであり、少し前まではそれは量的緩和と呼ばれていた。しかしパウエル議長は今回これを量的緩和とは呼びたくないようである。

「量的緩和」再開

とにかくFedが何を発表したかを確認しよう。Fedは短期金融市場の安定化のため、毎月約600億ドルの国債を買い入れる。この措置は少なくとも2020年第2四半期まで行われる。行われることを客観的に見れば、これは量的緩和である。

ただ、前回の記事でも述べたように、今回の措置は短期金融市場の混乱への対策であり、長期金利に対する影響は少ないとFedは強調している。短期金融市場で最近何が起こったかについては、前回の記事で説明してあるのでそちらを参考にしてほしい。

•パウエル議長、バランスシートの拡大再開を示唆、レポ市場の混乱で

それでも国債買い入れは国債買い入れであり、量的緩和によって長期金利が下がったことが不動産市場や株式市場に影響したように、短期市場から国債を吸い上げることは元々短期国債を持っていた投資家の資金を別の場所に追いやることになり、長期国債の金利にも影響を与えるだろう。

そこで、問題となるのは金額である。月額600億ドルというのはどうなのか? 例えば前回のFedによる量的緩和は元々月額400億ドルで開始し、途中で850億ドルに増額され、その後徐々に減額されながら停止された。

要するに買われる国債が短期側であることはさておき、金額で言えば結構な規模の措置ということになる。

「量的緩和」

パウエル議長はこの措置を「量的緩和と混同しないように」と言っているが、投資家にとっての問題はこの措置がどういう名前で呼ばれるかということではない。

一番の問題は、今の状況から長期国債を積極的に買うような本来の量的緩和を始めたいと思ったとしても、それが大した追加緩和にならないだろうということである。現状から「本来の量的緩和」への変更とは、単に買い入れる債券を長期国債へと切り替え、月額600億ドルを850億ドルへ増額する程度のものである。金融危機や景気後退が起きたときにそういう変更を発表して市場にどれだけの効果があるだろうか?

つい先日ECB(欧州中央銀行)も量的緩和再開を宣言したが、こちらも買い入れ額に多少の増額余地があるものの、増額を発表したところで衝撃的とは言い難い追加緩和にしかならないだろう。

•ECB、量的緩和再開を決定、今後の相場の試金石に

結論

日銀に緩和余地がもう残っていないことは周知の事実だが、ユーロ圏とアメリカはどうなったか。追加緩和の余地は確かに多少存在する。しかし景気後退や金融危機に対応出来るようなものは既に何も無くなってしまったのではないか。

資産価格とは常に未来への期待によって成り立っている。ビットコイン価格の天井がビットコイン先物の上場であったように、これ以上の資金流入イベントがこの先起きないということを市場が認識してしまえばどうなるだろうか?

世界史上最大の暴落イベントが近づいてしまったのではないか。こうした話は誰もしていないためにこの状況に何の問題もないかのようだが、筆者は非常に憂慮し始めている。世界中の中央銀行が弾切れになったとき、世界市場には何が起こるのか?


•世界最大のヘッジファンド、量的緩和バブルの限界と金価格上昇を予想
•2019年後半以降の株式市場・ドル円の推移動向予想


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/8440
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/823.html#c208

[近代史3] 台風19号 _ 「ホームレス」が避難所での受け入れを拒否される 中川隆
4. 中川隆[-10865] koaQ7Jey 2019年10月14日 17:54:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1976]

「お前らは人間じゃないと言われてるようだった」男性は避難場所のすぐ外で台風の夜を過ごした
10/14(月) 12:11配信 BuzzFeed Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191014-00010001-bfj-soci

夜の上野公園


「風をしのぐために避難場所の外にいただけでも、ここは入り口だから移動してくれと言われた。お前らは人間じゃない、と言われてるようだったね。私たちも人間ですよ」

台風19号が東京を襲った12日、上野公園で一夜を過ごした路上生活を送る男性(79)はこう話す。

男性が野宿をしたのは、台東区が外国人観光客や日本人の帰宅困難者が避難できる場所として解放した、東京文化会館の裏だった。

台東区の災害対策本部は「住所がない」という理由で12日、路上生活者に対し自主避難所の利用を断った。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】

「お前らは人間じゃないと言われてるようだった」男性は避難場所のすぐ外で台風の夜を過ごした


男性が仲間と一夜を過ごした文化会館の外。雨風をしのげるものは周りにない。


強い風が回るように吹いていた12日の夜

男性は12日午後、迫ってくる台風の夜をどこで過ごすか、他に上野公園で野宿をしている人たちと話し合い、その中で「自主避難所」という選択肢も話題に上がったという。

「避難所に行こうか話し合ったけど、たぶんダメだろうと一人が言い出した。話し合っているうちに、上野公園から一番近い自主避難所の小学校まで歩いて行った仲間が『ダメだった。断られた』と帰って来たんです」

男性は、ぽつりぽつりと台風の夜について話し始めた。

日中は観光客で賑わう上野公園だが、東京文化会館や動物園の営業などが終了して夜になると、公園や付近で野宿する人々がいつも会館の屋根の下に風をしのぐために集まるという。

男性は、台風15号の時も上野公園で野宿をしていた。15号の時は、風は強かったが一方方向に吹いていたために、どうにかしのげた。しかし19号では風が回るように吹いていたために、周りで野宿していた他の人たちと共に、避難できる場所を探した。
.


「お前らは人間じゃないと言われてるようだった」男性は避難場所のすぐ外で台風の夜を過ごした


上野公園内では、木が折れるなどの被害もあり、所々「立入禁止」の黄色いテープが張られていた。


「避難場所の入り口なのでここにはいないで下さい」

文化会館の入り口付近に、塀で囲まれている箇所があり、そこに避難したという。すると移動するようにと告げられたのだ。

「警備員もいるが、暗黙の了解のようなもので、いつもはそこに集まって寝ている。しかし昨晩は『ここは避難場所の入り口なのでここにはいないで下さい』と言われた」

「文化会館はガラスばりで中が見える。見たときはガラガラで、ほとんど人もいなかった。風雨が強くなったら中へ、というのが普通の考えだと思うけど。お前らは人間ではないと言われているようで、非常に腹が立ったね。まともに考えて、差別だよね」

都内でも川が氾濫し、浸水などの被害があった12日夜、台東区は区内に4カ所の自主避難所を設置した。

加えて、交通機関が計画運休をしたために区内に留まらざるを得なくなった外国人観光客や、国内遠方からの訪問者のために、東京文化会館と浅草文化観光センターの2カ所を避難・宿泊できる「緊急滞在施設」として解放していた。

「私たちも人間だ」

避難場所のすぐ外で野宿を強いられた男性はこう語る。

「最近は路上生活者だって、教会や支援施設で風呂も入っているし、綺麗にしている。でももし風呂に入っていなくったって、私たちも人間だ」

「職業が何か、金を持っているかで判断するものじゃない。まあでもそういう考え方は行政だけじゃなくて、世間全体でも同じですね」

今回の件で台東区役所への批判が高まる中、男性はさらに排除の動きが強まらないか、少し懸念を抱いているという。男性は滞在先を転々としており、たまに上野公園で野宿をしているが、長期にわたって同公園で野宿をする人への影響を心配する。

「この公園に5年も10年も住んでいる人がいるんですね。上野公園は路上生活者にとって比較的やさしい場所ですけど、今回問題になったから全面的に路上生活者を追い出すとなってしまえば、また一から寝る場所を探さないといけなくなる。彼らはここにしか住むところがないんです」
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「お前らは人間じゃないと言われてるようだった」男性は避難場所のすぐ外で台風の夜を過ごした


公園内には風雨で折れた木の枝が散乱していた。


「住所がない」「避難所は区民の方への施設」

路上生活者の自主避難所利用を拒否した理由として、台東区役所の広報課担当者はBuzzFeed Newsに12日、「住所がない」「避難所は区民の方への施設」ということを挙げた。

「住所不定者の方が来るという観点がなく、援助の対象から漏れてしまいました」と説明したが、路上生活者が避難所を利用できないという判断は、「区の決定」で「災害対策本部の事務局が判断した」とも話している。

だが、広報担当者によると、外国人観光客や国内の遠方から来た帰宅困難者向けに解放された施設には、名前や住所を記入する「避難者カード」は入り口に設置していなかった。

つまり、住所を確認して利用の可否を判断されたのは、路上生活者だけだった。路上生活者は、東京文化会館では、入り口の外側で風雨をしのいでいただけでも移動するように言われている。
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「災害とは生存をめぐる問題」

12日午後、上野駅付近や上野公園で路上生活者の見回りや物資配布をしていた、一般社団法人あじいるのメンバー、中村光男さんは「災害とは生存をめぐる問題です。ある特定の人を排除し、区が差別をしているということは酷すぎます」と話す。

中村さんら、ボランティアのメンバーは12日午前、路上生活者に配る食材やタオル、着替えなどを準備し、午後に見回りと呼びかけに出発したという。

まず上野公園から一番近い自主避難所に指定されていた小学校へ行き、職員が4人と避難者が4人いたことを確認し、駅と公園に向かった。

避難所はガラガラで、路上生活者を断るなど思いもしなかったメンバーは、避難所の場所が印刷された地図のチラシを配って、早めの避難を促した。

すると路上生活者の一人が「その小学校に行ったけど、断られた」とボランティアらに説明したという。実際にボランティアが区役所の災害対策本部に電話すると、路上生活者は利用できないという旨を説明された。

「避難所の利用を断られた方は怒りをあらわにするでもなく、『いつものこと』『行政は我々には手を差し伸べてくれない』と言っていました」

気象庁は台風19号は甚大な被害が予想されるとして、「命を守る行動を最優先に」と呼びかけ、報道機関も繰り返し「最大級の台風がくる」「できる限りの対策を」と呼びかけていた。

そのような中で路上生活者も「あまりに風雨がひどくなったら避難所を利用するしかないんじゃないか」と心配し、中村さんたちは見回りから事務所に戻ったあと、再度、災害対策本部に電話で、警戒レベルが上がったり、避難指示が出た場合の対応を確認したという。

すると「区で決定しているために、(台風や避難指示が)レベルアップしても決定が覆されない限り利用できない」との返答があったという。


「首都直下型地震対策に大きな宿題」

中村さんは長年、路上生活者の支援をしており、以前台風が東京を直撃した際には、隅田川が氾濫寸前まで増水し、ブルーシートの小屋ごと流された人をボランティアらで救ったりしたこともあったという。

しかしその際にも都も区も助けてくれず「行政というのはこんなところ」という落胆と失望の思いが今でも残っている。

今回も「またか」という思いはあるが、「今回の問題は大きな宿題として残った」とも指摘する。東京都が進めている首都直下型地震対策だ。

「台風は1日で過ぎますが、直下型地震となるとそうはいきません。避難者数も大量になりますし、考えなければならない問題」

海外では、災害の際には路上生活者に対しても駅や公共施設を避難先として解放し、ホームレスシェルターの設置を拡充させている国も多い。そんな中で東京都でこのような問題が起き、中村さんはこう語る。

「命に対する社会のあり方が問われています」


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/666.html#c4

[お知らせ・管理21] 2019年10月 削除依頼・投稿制限・等管理スレ。突然投稿できなくなった方も見てください。 管理人さん
199. 中川隆[-10864] koaQ7Jey 2019年10月14日 18:04:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1977]
>>198

プレート運動が活発化して海底からの熱が海水に供給され、 海面 温度が上がってるとかデマを何百回も繰り返しているだろ。

武田さんにはエネルギー方程式を書いて、シミュレーション結果を示せと何度も言ってるだろ
回答は一度もなされていない

地球温暖化の研究者はみんな現段階で一番妥当な方程式を元に大型計算機でシミュレーション解析した結果を公表しているんだ。


武田さんのスレだけでなく原発板のスレもすべてデマだけど、阿修羅掲示板は悪質な風説を流布する危険サイトだと判断されて、

・5ちゃんには阿修羅へのリンクを貼れなくなった
・Google 検索では阿修羅のスレは検察対象から除外される様になった


武田さんと魑魅魍魎氏は風説を流布する異常性格者なんだよ



http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/570.html#c199

[近代史3] 韓国輸出規制の目的 _ 韓国企業に渡してたフッ化水素(ウラン濃縮素材)の3割は北朝鮮に流れていた 中川隆
27. 中川隆[-10863] koaQ7Jey 2019年10月14日 18:18:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1978]

【韓国チョ・グク辞任発表】文在寅政権崩壊が始まった! 元・韓国陸軍中将緊急インタビュー
「週刊文春デジタル」編集部 2019/10/14
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%90%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%83%81%e3%83%a7%e3%83%bb%e3%82%b0%e3%82%af%e8%be%9e%e4%bb%bb%e7%99%ba%e8%a1%a8%e3%80%91%e6%96%87%e5%9c%a8%e5%af%85%e6%94%bf%e6%a8%a9%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%8c%e5%a7%8b%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%81-%e5%85%83%e3%83%bb%e9%9f%93%e5%9b%bd%e9%99%b8%e8%bb%8d%e4%b8%ad%e5%b0%86%e7%b7%8a%e6%80%a5%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/ar-AAIJ1EC?ocid=ientp#page=2

 韓国の゙国(チョ・グク)法務部長官が10月14日、辞任を電撃発表し、今まさに文在寅政権の崩壊が始まろうとしている。

「゙国はこの国に巣くう悪魔でしょう? 文在寅もそうでしょう? さらに真の悪魔がいます。 金正恩です!」

 韓国の保守系の集会としては史上最大となった10月3日の「反・文在寅」デモ。会場となった光化門広場に設置された壇上で、数十万人のデモ参加者を強い口調で鼓舞したのが、韓国軍の元陸軍中将の申源G(シン・ウォンシク=61)氏だ。

 韓国軍で、大統領の信頼が厚い人物が任命される首都防衛司令官や、実質的な軍No.2ともいわれる合同参謀本部次長などの要職を歴任した実力者で、2016年の退役後は、国政選挙にも出馬した経験も持つ。現在は高麗大学研究教授や最大野党・自由韓国党の南北軍事合意検証特別委員会委員を務める。いま「反・文在寅」の急先鋒として存在感の増している人物だ。「週刊文春デジタル」取材班は、ソウル市内で申氏に話を聞いた。

◆◆◆

 韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄の一報を受け、私は文在寅大統領の異常な決断に、「これは文在寅が敷いた、韓米同盟破壊へのハイウェイだ」と強い危機感を覚えました。

 GSOMIAには、膨張する中国に軍事的に対抗する「韓米日三カ国同盟」を実現するための第一歩という意味合いがありました。これを韓国の側から破棄してしまったことになります。アメリカとの距離が広がる中、韓国国内では資本主義陣営と社会主義陣営に分かれて戦った朝鮮戦争と全く同じ構図が生まれている。朝鮮戦争の“リターンマッチ”が行われようとしている。私にはそう見えるのです。


「国軍の日」式典に立つ文在寅大統領(10月1日) ©AFLO© 文春オンライン 「国軍の日」式典に立つ文在寅大統領(10月1日) ©AFLO
韓国がGSOMIA破棄で受けたダメージ

 韓国軍にいた一人として、GSOMIA破棄で韓国は軍事的に大きな損害を受けたといえます。

 GSOMIA破棄で影響を受けるのは、なにより韓国です。それは韓国が、日本よりもずっと多くの恩恵をGSOMIAによって受けてきたからです。

 少し詳しく解説しましょう。軍事情報は、大きく3つに分類できます。まず、1つ目が映像や動画、写真の情報。2つ目が、信号や通信の情報。3番目が、人間を通じた情報、いわゆるヒューミントです。

 この中で唯一、韓国が優れていると言われていたのがヒューミントでしたが、親北路線だった金大中大統領時代に、この人的情報網が破壊されてしまい、いまでは即時に北朝鮮の情報を集めることが難しくなっている。ですから、韓国から日本に提供できる情報はほとんどありません。

 一方、映像などの情報については日本が優れており、信号や通信分野は韓日が同水準だと言われていました。韓日が直面するミサイルの射程や着弾についての情報は、初期の段階では衛星からの画像で伝えられます。韓国には軍事的に使える衛星がないので、日本かアメリカから提供してもらうしかない。また、日本はレーダーの情報も8隻ある日本のイージス艦や、地上のレーダーなど多様な情報収集網を持っています。

 2016年11月にGSOMIAを結ぶ前は、韓国はアメリカを仲介して日本の情報を提供してもらっていました。しかしアメリカから「韓日で直接情報を共有してほしい」という要請があり、GSOMIA締結に至った経緯があります。それゆえに、韓国がGSOMIAを破棄することは、自国で得られない情報を、自ら捨ててしまう行為だったのです。いまや韓国は情報がない暗闇の中で戦っているような状況です。

異常な判断に従うしかない韓国軍

 この文在寅政権の異常な決断にもかかわらず、現役の軍人は表立って批判できません。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が国会で、「GSOMIA破棄で一番利益を受けるのは北朝鮮、ロシアだ」と答えるのが精いっぱいでした。

 思い起こせば、2018年12月、日本の自衛隊のP1哨戒機に韓国の駆逐艦が火器管制レーダーを照射した事件の際もそうでした。レーダー照射を受けたという日本側の主張が個人的には正しいと思いますが、あのときと同様に、現場の軍人は政権の意向に逆らえない状態にあるのです。

 政権から距離をとる有志の退役軍人たちは、今回のGSOMIA破棄が俎上に上がった8月7日、文在寅政権を強く批難する声明を、あえて日本語でも発表しました。

〈中国がロシアと北朝鮮との軍事的結束を背にして周辺国を圧迫する新冷戦時代にGSOMIAは、韓日安全保障協力の架け橋で、韓米日三角安保の土台〉

〈安保危機状況で、これと言った方策もなく"竹槍論"で国民を扇動してGSOMIAの破棄まで考慮することは国政の失敗を国民に転嫁する恥ずべき行為だ〉

〈文在寅政権の無責任な反日扇動は、国民の経済的苦痛を加重させるだけでなく、私たちの生存の重要な軸である韓米日安保協力を破壊する致命的な失策だ〉

 現役の韓国軍幹部も公には言えませんが、GSOMIA破棄は間違っていると思っているでしょう。

日本批判は「アメリカ離れ」するため

 いま日本との関係が緊迫しているのは、もちろん安倍晋三首相が日本国内の政治に利用している面もあるでしょうし、日本人が右傾化しているという問題があることも知っています。ですから、日本にも責任の一部はあるのでしょうが、文在寅政権の問題の方がより大きいと思います。

 文在寅政権は、北朝鮮と連携することを目的とした異常な政府です。つまり、日本との関係を悪化させているのも、北朝鮮との関係のためです。

 どういうことかと言えば、韓日関係の先にある、韓米同盟を破棄するための“渡り石”として韓日関係の悪化を利用しているに過ぎない。自由民主主義に基づいた歴代政権を否定し、韓国を“北朝鮮化”したい文政権にとって、最終的にアメリカが邪魔になるからです。

 ただ一方では、いまやアメリカの姿勢も変化してきています。トランプ大統領は北朝鮮の短距離ミサイル発射について容認する姿勢をみせている。韓国とアメリカは、日本とアメリカと同様に相互防衛条約を結んでいるにもかかわらず、です。

 事を日本に置き換えて考えてみてください。仮に、東京周辺にミサイルが飛ばされることを、アメリカが容認するような事態になれば、日本国内で防衛条約上の大問題になるでしょう。憲法9条を変えなくてはいけないし、核武装も検討されるかもしれない。いま韓国では、この事態が現実のものとして起こっているのです。

 韓国はこれまでも、朝鮮戦争、ベトナム戦争をはじめとしたアメリカの対外政策の影響を大きく受けてきましたが、孤立主義へ回帰するアメリカの方針転換は、これらと並ぶ歴史的な事件です。

 トランプのアメリカの孤立主義と、文在寅大統領の「南北関係」優先主義。この出会いが北東アジアの安定を揺さぶっている原因なのです。

「徴用工」も「慰安婦」も韓国政府に不満を言うべき

 日本との歴史問題について私が問題視するのは、文在寅大統領が、反日感情を巻き起こすことで、「政治的利益」を得ようとしていることです。

 徴用工問題について言えば、1965年の韓日基本条約で賠償は整理されています。当初、日本側は元徴用工に対して個別的に支払うと主張したにもかかわらず、当時の朴正煕政府がこれを拒みました。朴正熙は一括でもらい受けた賠償金で、浦項製鉄(POSCO)を作り、ソウルから釜山まで京釜高速道路を敷いて、その後の「漢江の奇跡」と呼ばれる経済的急成長につなげたのです。この時点で徴用工問題は解決済みでした。盧武鉉政権でこの問題について再調査がされたときでさえ、日本の賠償の責任はないと結果が出ているのです。

 慰安婦問題は、徴用工問題とまた違う問題です。慰安婦については「日本政府が絡んだ」とか、「いや売春会社が募集していた」などと、様々な議論が出ています。それ自体は議論の余地があることです。ただ、これについても安倍首相が日本の責任があることを認めて、2015年12月に韓日政府の間で慰安婦合意をしました。すでに一応の整理・解決がなされています。

 2つの問題に共通するのは、解決済みだった問題を、文在寅政権が掘り返して問題にしていることです。いずれも、政府と政府の間で合意した話です。もちろん合意された内容に満足できない人もいるでしょうが、その不満は韓国政府に向かって言えばいいのです。

 それにもかかわらず、文在寅政権は合意内容に不満を持つ人々を諫めるどころか、むしろけしかけている。何故かと言えば、朴正熙政権、その娘の朴槿恵政権の自由民主主義の価値や精神を断罪するという政治的な目的があるからだと考えられます。

チョ・グクは枝、文在寅は木。根っこは……

 2017年の就任以降、文在寅の言動は異常なものでした。その思想を共有した「盟友」こそ、゙国です。

 ゙国は韓国を破壊して社会主義を建てようとする、急進的左翼組織「南韓社会主義労働者連盟」で過激な活動をして拘束された経験があります。ソ連のような社会主義体制を建設するという文章までペンネームで執筆している。レーニン主義者であり、社会主義者、共産主義者でもある。先日、国会の聴聞会でも゙国は、自分は社会主義者であると発言しました。

 正常な大統領であれば、彼のような人物を絶対に法務部長官に任命しません。なぜ、すべての批判を甘受しながら、゙国を指名したかと言えば、韓国の法治体制を破壊するためだと思います。

 結局彼らは、同じ考えを持っているのです。文大統領の言動から例を挙げましょう。

 まず、文大統領は、自身の自叙伝である『運命』の中で、ベトナムが共産化した時には喜んだと書いています。また平昌オリンピックの開会式のレセプションでは、北朝鮮の金永南・最高人民会議常任委員長やアメリカのペンス副大統領、安倍首相の前で、韓国の思想家である申栄福(シン・ヨンボク)を尊敬しているという話をしましたが、彼は北朝鮮の指令を受けていたスパイで、韓国で刑務所生活をしていた人物です。

 さらに今年の6月6日、朝鮮戦争の戦死者を追悼するために始まった「顕忠日」という記念日の発言もありました。北朝鮮で労働相や最高人民会議代議員などの要職を歴任し、朝鮮戦争時に南進し、韓国侵略を主導した金元鳳(キム・ウォンボン)の名前を挙げて、彼こそが韓国軍のルーツだと宣言したのです。

 これらの発言でも分かるように、文在寅は社会主義を目指しだ国と、韓国を破壊し、共産主義国家をつくろうとしているわけです。つまり、゙国が「枝」なら、それを操っているのが文在寅という「木」の幹です。そして、さらに辿ると「根元」に金正恩がいる。

なぜ異常な大統領が選ばれてしまったのか

 そんな文在寅がどうして大統領に選ばれたのか。日本の皆さんはそれが不思議でならないと思います。

 韓国では、1980年代に学生運動がありました。そのなかで、金日成主義を讃美する「主体思想」と呼ばれるイデオロギーが盛り上がりました。その後1990年代、韓国の民主化が進むと、学生運動家たちは「民主化人士」と呼ばれ、社会の様々な領域に散らばっていったのです。いま、この世代が韓国社会のなかで権力を持つ世代になっています。

 イタリア共産党の創始者にアントニオ・グラムシという思想家がいます。彼の理論には「陣地戦」という、時間をかけて社会のなかで革命戦士が散らばって「陣地」をつくり、決定的な瞬間に集合して一挙に革命を実現するという考えがあります。ヨーロッパでは失敗した理論でしたが、韓国では散らばっていた民主化人士が2016年の朴槿恵事件で一挙に結集し、革命を成功させてしまったのです。

 その意味で、大韓民国はまさにいま、戦後、いや建国以来の歴史的大転換点に直面しています。

私が日本人に伝えたいこと

 私は、文大統領が目指す国家像、つまり韓国の共産化は100%失敗するだろうと確信しています。それには4つの理由があります。

 まず、1つ目は経済です。韓国は「漢江の奇跡」以降も、奇跡的な経済成長を遂げています。20年前には日本の約10分の1だった経済規模が、昨年には3分の1まで成長しています。自由民主主義、市場経済のもとで米国や日本と緊密に連携した結果です。この経験を、多くの国民は共有しています。

 しかし、文在寅政権の経済政策はうまくいっていません。最低賃金の引き上げなど、広がる格差に対して所得の再分配を意識した所得主導の成長政策を掲げたものの成功しておらず、海外からも厳しい目が注がれています。いまや韓国経済は悪化の一途。国民世論の離反が止められません。

 2つ目は、韓国はこれまで、北朝鮮から数千回もの軍事的挑発を受け、物理的攻撃も受けていて、共産主義、全体主義への忌避感があることです。

 3つ目は、国民の世論を無視し、平気で嘘の情報を流す文在寅政権は、非道徳的であることです。あまりに腐敗していて、間違ったことも認めず、国民を無視する。こういう政権は、民主主義の中で成功した例がありません。

 そして、最後の4つ目が、世界でも文在寅の「正体」が明らかになってきていることです。アメリカはGSOMIA破棄以降、韓国のことを、それまでのように「政府(Government)」や「大韓民国(Republic of Korea)」とは呼ばなくなりました。破棄を批難する国務省の報道官、国防総省も「文政権(Moon Administration)」と呼んだのです。これはまさに「韓国と文在寅政権は別々に考える」という意思表示にほかなりません。この数カ月、激化している「反・文在寅」デモを見ても、国際的な評価を見ても、文在寅政権は孤立しはじめているのです。

 最後に日本国民にお話ししたいのは、いま皆さんの前には2つの韓国があるということです。ひとつは、日本との友好関係を築き、同じ自由民主主義という価値観を信じて市場経済で発展してきた「これまでの韓国」。もうひとつは、韓国国旗を掲げながら、実態は北朝鮮化する「文在寅の韓国」です。

 文在寅政権が倒れれば、また日本やアメリカと同じ価値観にたつ、これまでの韓国が戻ってきます。大多数の国民は元の韓国に戻すべく頑張っています。もう少しの間、愛情を持って待っていてください。

(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%90%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%83%81%e3%83%a7%e3%83%bb%e3%82%b0%e3%82%af%e8%be%9e%e4%bb%bb%e7%99%ba%e8%a1%a8%e3%80%91%e6%96%87%e5%9c%a8%e5%af%85%e6%94%bf%e6%a8%a9%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%8c%e5%a7%8b%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%81-%e5%85%83%e3%83%bb%e9%9f%93%e5%9b%bd%e9%99%b8%e8%bb%8d%e4%b8%ad%e5%b0%86%e7%b7%8a%e6%80%a5%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/ar-AAIJ1EC?ocid=ientp#page=2
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/518.html#c27

[自然災害22] taked4700さんは今後 新規投稿=スレ建ては月に1つまで、とします。 管理人さん
4. 中川隆[-10862] koaQ7Jey 2019年10月14日 18:21:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1979]
>>3

プレート運動が活発化して海底からの熱が海水に供給され、 海面 温度が上がってるとかデマを何百回も繰り返しているだろ。

武田さんにはエネルギー方程式を書いて、シミュレーション結果を示せと何度も言ってるだろ
回答は一度もなされていない

地球温暖化の研究者はみんな現段階で一番妥当な方程式を元に大型計算機でシミュレーション解析した結果を公表しているんだ。


武田さんのスレだけでなく原発板のスレもすべてデマだけど、阿修羅掲示板は悪質な風説を流布する危険サイトだと判断されて、

・5ちゃんには阿修羅へのリンクを貼れなくなった
・Google 検索では阿修羅のスレは検索対象から除外される様になった


武田さんと魑魅魍魎氏は風説を流布する異常性格者なんだよ
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/762.html#c4

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
9. 中川隆[-10864] koaQ7Jey 2019年10月14日 19:01:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1977]

tri********さん 2016/2/24 12:18:58

バックロードホーン自作にて、スワンとフラミンゴどちらを勧めますか。
ユニットは、FOSTEX-FE108EΣ・FE83Enどちらかで、部屋は京間8畳のフローリングです。

D-83 フラミンゴ 
960×290×243 30,253円 BH 8センチ
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1504d-83.html


D-88 Sフラミンゴ
980×290×250 42,667円 BH 8センチ
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1505d-88.html


D-101S Sスワン
1010×370×360 50,237円 BH 10センチ
http://www.diyloudspeakers.jp/1000html/1500ninnki-nagaokasp/1506d101s.html

アンサー


iBook-2001さん 2016/2/24 18:18:35

私もフォステクスのFEシリーズはウン十年と楽しんでいます。

これ、同じシリーズでは在るのですが、8センチ、10センチ、16センチ、20センチと、それぞれかなり音の印象が違って来ます。

正面軸上の特性では、どのサイズでも充分に高音域まで再生出来ているのですが、実際に鳴らした時、室内反射等も含めますと、16センチ、20センチともなると、中低域がボリューミーに感じられ、結果的に高音が出ていない?という感じに鳴りやすく成って来ます。

この逆で、小口径になるほど、低域のボリューミー間が減ってしまい、中高域よりのバランスに感じられて来ます。

10センチ、8センチは私も長い事、いろいろなユニット/箱を組み合わせて楽しんでいます。
個人的には8センチの「音あじ」が好みですが、全般的には10センチの方を好むのが一般的です。
(個人的感想ですが、FEの10センチ系は、明るく元気な音で、8センチ系は少しおしとやか。というイメージかな?)

8センチは、BHを利用したとしても、充分ボリューミーな低域間は得にくく、何よりも大きな音量では破綻しちゃうので、小音量再生でないと、「良さ」を引き出しにくい、という絶対的な限界があります。
(普段は小音量で楽しんでいても、タマには大きめの音で、、、という時、ガッカリです。)

私の様なちょっと変わり者? FEの8センチが好き、と言う人なら、フラミンゴでも良いと思いますが、大多数の一般的感覚であれば10センチのスワンを選択した方が良いだろう。と考えます。

過去に、FE-88ESを想定したBHを組んで、それなりに満足はしたものの、後にユニット交換(まぁ、そういう可能性を想定して、バッフル版を交換式に造り、空気室の調整も出来る構造としていて、最初から3種のユニット用のバッフルも造っていたけれど、、、苦笑)

一時期は、FE-104を取り付けていましたが、今はLC−12Sを付けています。
(FE-88ESは、小型密閉で少々クセが在るがパワフルに鳴ってくれています。)

まぁ、FE-83系と、FE-88ESは音感から考えれば全く別物、FE-103Σの弟分で、アニキより少しヤンチャかな??(笑)

ところで、スワンもフラミンゴも、実際に造ると、大きくて重いよぉ〜。セッティングは体力勝負でしょう。


キー坊さん 2016/2/24 16:30:22

かなりのグルメSPですから、ソース(音源)を選びます。
(部品サイズが違うだけで、難易度はほとんど同じ)

8p:https://youtu.be/8dTrVBF2FzU →FE83E
10p:https://youtu.be/JuKHcnGH4yM →FE108S

dai********さん 2016/2/24 15:37:11

人気はスーパースワンですね
実力もしかりだと思います

長岡先生はスピーカーは点音源と中音が再生音の胆と言われて10cm口径で設計されてますからやはりFE103Σですね。

大事業になると思います。心置きなく立派なスーパースワン制作してください

と言ってもフラミンゴでも良いと思います
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14156266164
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c9

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
10. 中川隆[-10863] koaQ7Jey 2019年10月14日 19:11:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1978]


gka********さん 2013/9/15 07:12:35

スピーカー作りについて質問です

スーパースワンというスピーカーをfe108eΣ(ユニット)使用しで作ってみたのですが
低音は満足なレベルなのですが、私としては高音がやや鮮明でなく悩んでいます
ツイーターの使用はしたくないのでユニットを fe83en に変更しようと思うのですが
スーパースワンにfe83enを使用するとどうなるでしょうか?
想像で構いませんのでどうか教えてください


アンサー


iBook-2001さん 2013/9/15 09:48:42

スワン、スーパースワンは、指定されたFE-103系の強力タイプを最大限に活用する設計です。

私個人はFE-83系の割と大人しいサウンドが好みです。
しかし、103に比べて振動板面積も小さくサスペンション系も稼働範囲が狭い、マグネットも、、、
ということで、バックロードにすると、思い切りおっとり系のサウンドになりがち、しかもそれは専用に設計して非常にマッチングが良い箱という場合に限られます。

たしか、ヘッド部を変えて、83を2発、という作例はどこかで見かけた気がしますが、成功はしていなかったと記憶します。

完成してから、何ヶ月利用されていますかねぇ、結構複雑な構造の箱ほど、音が馴染むのに期間がかかります。

108EΣの高域側がどうしても好まない、という場合は、アッサリと高域カットしてツイーターの追加、という方向の方が手っ取り早いと思いますが、、、、、

フォステクスユニットには高域側に個性があるのが多く、それを好めば名機と感じられます、しかし、個性が嫌いとなれば、抜本的な対策が必要。

私も同社のユニットはいろいろ利用していますが、高域の部分は、個人的に違う方向が好みなので、フルレンジで良しとするか、2ウエイ化するか、ケースバイケース、近年はツイーターにはフォスてクス製品を利用することはかなり少なくなった。

おそらく、安価なものばかり使っているから、高級機種は違うのかもしれませんが、目立ちすぎず、素直な音調の安価なツイーターに出会ってからは、そちらを多用しています。

バックロードは特殊なユニットに特化した箱ですから、基本ユニットを変えてしまうと、おそらく失敗に終わりそうです。
これだけはほぼ間違いありません。

でも、こういう実験もスピーカー工作の経験になって行きますから、元に戻せる前提で、ぜひ試して見るのも良いと思います。
83は近接環境で低域を欲張らず、小音量で聞く分にはとても綺麗な音を出してくれます。サブ機にも良いですよぉ♪


キー坊さん 2013/9/15 10:45:04


>スーパースワンにfe83enを使用するとどうなるでしょうか?

単純に想像すれば、大人用のチューバを小学生が吹くイメージかな。
震動板面積が小さいうえに耐入力の乏しさで、ホーンをドライブしきれない。
オークションでは、今現在でも各種限定版ユニットが多く出回っているので
スーパースワン指定ユニットである「限定ユニット」の入手を図りましょう。
そうすれば、もっとバランスのとれた表現力を得ることに繋がります。
狙い目はこれ 「FE103En-S」 高域の伸長も図られている。

FE83Enの駆動力&表現力に合致するのは、兄弟機種の「フラミンゴ」の方で
低域が如何とか、高域が如何とかの印象ではなく、表現力の自然さにあり
そのバランスのとれた表現力は、8cmユニットの限界を超えている感じ。

参考 :一世代前、FE-83Eの表現力は以下の通りです。

http://youtu.be/dXi2Ba-4_vU
http://youtu.be/51e5YpqcTNU
http://youtu.be/8dTrVBF2FzU


ura********さん 2013/9/15 10:26:37

・ユニットをFOSTEXのFE83enに変更すると、勿論音は出ますが、完全なミス・マッチングとなって、低音はスカスカになってしまうと思いますのでお勧めは出来ません。

・高域が鮮明に聴こえないのは、高域に対して相対的に低域が膨らんでいる為ではないかと思います。

・原因はいくつか考えられます。


@ スーパー・スワンとFE108EΣのミスマッチングの可能性・・・

・スーパー・スワンと言うバックロード・ホーンにとって、FE108EΣと言うユニットは少々非力なユニットなので、ドライブしきれずに低域が膨らんで聴こえるために、相対的に高域が聞き取りにくくなっている可能性があります。

・改善策としては・・・

1) ユニットと同寸法の市販のフェライト磁石を購入し、キャンセル方向に接着し、磁力を強化して低域の制動力を高める。

(ここで購入できます)・・・
http://www.neomag.jp/neoexpress/shoppingcart/itemdetail.php?cid=3&shape=3&itemno=331995490501600&qty=1

(やり方は私の過去のブログに・・・)
記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/sakudou01/10588335.html


A スーパー・スワンの設置位置と部屋のミスマッチングの可能性・・・

・スーパー・スワンと言うバックロード・ホーンは、その極小のヘッドによる優れた音場再生能力と、長めの音道を持つバックロード・ホーンによる低域再生能力を巧みにクロスさせた、メカニカル2Wayであると思います。
なまじ低域再生能力が優れているゆえに、部屋と設置位置のマッチングが取れないと低域が膨らむことがあります。

(後方の壁と、左右の壁からかなりの距離を取る必要あるのですが、設置状況はいかがでしょうか?)

B 軸上周波数特性と30度方向の周波数特性の偏差の影響を受けている可能性・・・

・添付した画像はFE108EΣの周波数・インピーダンス特性グラフですが、軸上と30度のラインを見ていただくと10KHzで10dB以上低下している事がお解りいただけると思います。


・改善策としては・・・

1) スーパー・スワンを左右それぞれ8度〜15度内振りにして、左右方向の実効的な高域のレベルを高める。

2) 貴方が聴取される際、椅子に腰かけられていれば、耳の高さは100p〜115pになると思いますので、スーパー・スワンと床の間にウッド・ブロック(木レンガ)などを挿入し、貴方の耳の高さに合せて上下方向の実効的な高域のレベルを高める。


・・・とりあえず、3項目書いてみましたが、AとBは手間だけなのですぐに実行可能と思いますので、ぜひやってみてください。

・・・@の方法は、劇的に音が良くなりますがお金と、かなりの作業が必要です。(私が自身で実行して確認済みです)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12113488272
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c10

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
11. 中川隆[-10862] koaQ7Jey 2019年10月14日 19:17:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1979]


tor********さん 2015/1/16 18:33:16

自作スピーカーについてです。

長岡さんのスーパースワンってスピーカーを作りたいのですが、現在市販されているユニットを使うとしたら、どれが適していますか?

(過去の商品の説明しかインターネットに載ってなくて、限定品は無理そうなので、、)おすすめを教えて下さい。

もし、なければ、スワン系のスピーカーでおすすめを教えて下さい。

それと、スーパースワンを6畳の部屋で使うのはやめえておいたほうがいいですか?


アンサー

dm5********さん 2015/1/17 18:06:38

やめとけ( `ー´)ノ

長岡信仰式は趣味の域を脱していないので、実用性に耐える音は望めないのが実情で、バスレフが一番安心して聴けるし、丸ダクトであればチューニングも簡単にできる。

それと、今時のホームセンターには複雑な板取をしてくれる職人はいないので、まともな箱は出来上がらない。

キー坊さん 2015/1/16 20:24:36

10pのsol(ユニット名)を用いた普通のスワンも良いが
8pの定番ユニットを用いた“フラミンゴ”がお勧めです。

一応4.5〜30畳までの広さで鳴らしてみたSPSで
ソースの質さえ良ければ、その表現力は半端無い。
この口径であることが信じられますか?

http://youtu.be/8dTrVBF2FzU


iBook-2001さん 2015/1/16 18:52:23

一応、FE-103シリーズや、ほぼ同系のユニットが利用可能です。

ただ、元がFE-103の協力型ユニットを前提に設計していますので、現行ユニットであれば、FE-108EΣが妥当だと思います。
http://www.fostex.jp/products/fe108esigma/

故:長岡 氏の考え方は、軽量な振動系に強力なマグネット、結果的に中高域の能率が高く、オーバダンピングで低域が追いつかないようなユニット というのがバックロード向き と想定していたようです。


kla********さん 2015/1/16 18:38:36

ユニットは、FOSTEXシリーズのフルレンジで良いと思います。

http://www.fostex.jp/speaker-unit/

6畳和室でも、問題ないと思いますが、振動や共振を避けるため、鉛インゴットやコンクリートブロックなど使い、重石として使用すると良いでしょう。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12140736557
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c11

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
12. 中川隆[-10861] koaQ7Jey 2019年10月14日 19:31:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1980]


jap********さん 2010/9/5 11:24:31

スーパースワンやD55等のバックロードホーンのスピーカーって場所を取る割りに低域が出ませんし、低音が遅れるのに何であんなスピーカーが人気があるのでしょうか?

定位が良いっていってもTD712には負けてますよね?

アンサー

バルブ・アンプつかいさん 2010/9/5 15:08:47

≫低音が遅れるのに何であんなスピーカーが人気があるのでしょうか?
人気があるのは、自作派のごく一部の長岡教の信者だけでしょう。

いまの、自作派で、ある程度経験を積んだものは、スワンなど見向きもしませんよ。

ある一定以上の音質(10pのフルレンジ1発でよく頑張っているという感じ)は、出ていると思いますが、オーディオを本格的に取り組もうと考えているオーディオファイルには、このスピーカーが最終的な究極のスピーカーか、というと、そんなことはあり得ませんね^^;

キー坊さん 2010/9/5 13:00:01

>低域が出ませんし・・

それ↑パッチ物でしょう?

材料や精度に拘り、完璧に仕上げたものを
木質系のシッカリした部屋で、聴いてごらんなさい。
それこそ半端で無いほどの表現しますよ。

幾多のブランド最高級大型システムのオーナー達に
「バックロード臭さ」「低域の遅れ」を尋ねましたが
誰一人、そんなことを指摘した人は居ませんでした。

(みなさん歴20年以上の、猛者ばかりです)

「音からバックロードって感じを受けますか?」って尋ねますが
今の今まで「いや、全く・・」という返答しかありませんし
それどころか、否定していた人までもが一様に
試聴後、何故か無口になってしまうのです。
そしてオーディオ熱が再燃するんです(笑)

世間の噂だけを鵜呑みにするのは危険です。
ご自分の感性を落とすことにしかなりません。

それから “フラミンゴ” は世界1の名器です。

チエさん 2010/9/5 12:27:57

オーディオファンの中にはいろいろな嗜好の方がお見えです。
レコードやCDに特化して収集に翻弄する方、形に憧れる方、自作する方、ブランドに惹かれる方、理論に同意される方、特性にこだわる方、いい音や正確な音または原音にこだわる方・・・きりがないほどです。

バックロードホーンは明らかに特性も悪ければ理論的にも矛盾してるし、いい音、正確な音で聞きたい方々からは受け入れられないものの一つです。
これは形に憧れる方、理論に同意される方があとを絶たないし、根強いファンがいるからでしょう。

自作することの楽しみや喜びも捨てきれない要因ですね。
TDに関しては、〇×9やタメーカーの波動なんチャラ等はとてもオーディオのわくには入らないようなスピーカーシステムですが、TD712のように、ある程度、オーディオとして認めても良いシステムもありますね。


yan********さん 2010/9/5 11:46:51

いや、そんな人気ないし。

何をもってそう言ってるのでしょうか。オーディオマニアがスピーカーを解説もしくは設計・製作しているようなページに良く登場するという理由なら…それはその手のオーディオマニアに長岡鉄男ファンが多いからとか…。「人気がある」とする根拠としては弱い。

各家庭の所持しているスピーカーを調べて回ったら、割合としてはバスレフが一番多く普及しているはずですし。(ただし、これも「人気がある」とする根拠としては弱いので、バスレフが人気があるというつもりも無いですが。)

あと、きちんと設計されたバックロードホーン系スピーカー(例えばPMC)であれば、遅れたりもしない優れた低音を聴かせるということも書き添えておきます。


ric********さん 2010/9/5 11:39:22

「長岡教」の信者に見られるように、再生レンジの広さや周波数バランスを無視して、中音域の応答の速さを求めてそれが快感になる人のためのものです。

その意味ではTD712も再生レンジは狭いし、その割には値段がバカ高い「由井教」の信者向け。一種の霊感商法です。

というわけで「目くそ鼻くそを笑う」といったところでしょう。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1446492059?__ysp=6ZW35bKh5pWZ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c12

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
13. 中川隆[-10860] koaQ7Jey 2019年10月14日 19:46:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1981]

mixiユーザー(id5343821)の日記 2017年06月19日

寺町電気街で昔、一時期だけ、スワンの商品版(京都人さんのところにあるやつ)やハーベスが置いてある個人の店があった。

スワンよりハーベスのほうがずっとよい音だった。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1961064625?org_id=1960821625


▲△▽▼


Harbeth Compact 7ES-3 [ペア]
登録日:2011年 1月25日
最安価格(税込): \387,399
https://kakaku.com/item/K0000221461/


ハーベスで初代 HLコンパクト唯一つだけ人気が出た理由
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/687.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c13

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
71. 中川隆[-10859] koaQ7Jey 2019年10月14日 20:19:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1982]

アコースティックラボ「第60回Acoustic Audio Forum」レポート
ただの壁はオーディオに悪影響!? プロが教える「高音質な部屋」づくりのコツとは? 2019年04月24日
https://www.phileweb.com/review/column/201904/24/709.html


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オーディオにとって“部屋”はスピーカーやプレーヤー同等、いや、場合によってはそれ以上に重要な要素となる。オーディオ機器から良い音が鳴っていても、その音が鳴り響く部屋の環境が整っていなければ魅力をフルで味わえないからだ。

そんな“部屋”の重要性を体験できるイベントを定期的に開催しているのが、“音楽家のための防音工事会社”を謳う「アコースティックラボ」だ。「壁」をテーマに開催された最新回「第60回Acoustic Audio Forum」の模様をレポートする。


■部屋づくりのプロによる「AL式オーディオルーム」での定期イベント

アコースティックラボは、オーディオファンがオーナーである物件の防音工事を多数手がける会社。プロのミュージシャンやエンジニアが使う音楽スタジオも手がけるなど、音楽再生のための部屋づくりについて豊富なノウハウを有している。

そんな同社のノウハウをもとに、“高音質な部屋”づくりを体験できるのが、今回レポートする「Acoustic Audio Forum」。防音ショールーム「蔵前ヴィレッジ」を舞台に、月一回のペースで定期的に開催されている恒例イベントだ。

蔵前ヴィレッジ メイン試聴室のオーディオシステム
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=5

同社では、音がいい部屋をつくる上では、「縦/横/天井高という部屋の各辺の寸法比(低音の定在波対策)」、「壁/床/天井の剛性(不要高調波輻射音対策)」に留意すること、そして、そのうえで響きの長さを調整するなどといったことがポイントだと説明。これらをちゃんと踏まえて構築した部屋を、社名にちなんで「AL(Acoustic Lab)式オーディオルーム」として提唱している。試聴会の会場である「蔵前ヴィレッジ」も、そんなAL式オーディオルームの代表例だ。

■現代建築での壁はオーディオに悪影響!?

今回のイベントのテーマは「オーディオルームの壁の構造を防音と響きの両面から考える」。部屋を構成する要素のなかでも特に「壁」に注目して、防音性能およびオーディオの音質への影響を解説するというものだ。

同社の鈴木代表は「現代住宅の壁は、内装材と一番外側の構造体の間に空間がある中空構造になっている」と解説。「断熱や耐震性などの観点からはメリットが大きいのだが、音楽を楽しむときに限界が見えてくる」と語る。

現代建築での壁の構造
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=1

音楽再生にとって現代住宅の壁がデメリットになるのはなぜか? それは「軽くて振動しやすい」という点がまず第一に挙げられる。壁の内装材に使われる石膏ボードのような軽い面材では、振動が原因の「コインシデンス効果」が起こって遮音性能が低下するばかりか、二次音源として空間に放出される。そして、それが特に中高音域のカラーレーションにつながるのだ。

コインシデンス効果の解説
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=3


また、上記の中空構造も問題になる。ちょうど太鼓のような構造が原因なので「太鼓現象」とも呼ばれるが、低音域での共振が起こり、中低音域が必要以上に吸音されてしまったり、低音共振に伴う副次共振による歪音が発声してしまうのである。

太鼓現象の解説
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=7


こうした問題に対し、同社の防音工事では、壁(だけではなく床や天井も含めて)の剛性を高める設計を採用。厚く重い材料を用いることで剛性を高め、振動しにくい壁・床・天井を構築する。オーディオファンにとって剛性や振動対策の重要さは馴染み深いものがあるが、機器だけでなく部屋にとっても重要な要素である点が興味深い。

壁材の石膏ボードを3枚張りにするだけでも振動が大幅に減少したという実験データも紹介
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=9

■オーディオ機器メーカーの試聴室も「壁」に注目

そしてイベントでは、「壁」という観点から考えたときにわかりやすい事例として、ネットワークプレーヤーを中心とした製品を展開するメーカー「スフォルツァート」の試聴室に言及。

スフォルツァート社の試聴室。実は同じ棟内の別部屋を賃貸として貸し出しており、そちらの住民への配慮もあってかなり高レベルな防音性能を持たせている
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=8


「深夜でも気にせず製品開発に没頭できるように、ふつうのオーディオ再生だけなら本当は必要ないほど高いレベルの防音性能を実現した部屋」(同社スタッフの草階氏)とのことで、その防音性能の根拠となるのが壁の構造なのだという。

この部屋では、通常よりも断面の大きい柱を使った上でロックウールの吸音材を使用。そして厚さ5cmの壁材を使い、さらに漆喰で壁を仕上げている。重たい壁と外壁の間の空気層によって非常に高い防音性能を実現したのだそうだ。

投入された様々なこだわりが紹介された
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=709&row=2


そして、こうして高剛性の壁によって太鼓現象の発生も回避。「我々の防音工事でなら、防音性能を高めるのと同時に、音質面にもメリットがある」とアピールした。

■密かに注目が高まるLAN-DAC機能のデモも

また、この日は「LAN-DACの音の良さを検証する」をサブテーマに据えて、PCオーディオのデモも実施。オーディオ用途に特化したパソコンを展開するオリオスペック社より酒井社長も駆けつけ、PCオーディオについての解説も行われた。

LAN-DACとは、音楽信号をUSB-DACのようにUSBケーブルで伝送するのではなく、LANで伝送するというもの。「実はUSB規格は音についてはほとんど考慮されていないのだが、便利だからオーディオ用にも使っているのが実情。各社が様々な工夫を凝らしているが、突き詰めていくとやはり限界はある」と酒井氏は説明する。

オリオスペック 酒井氏


LAN-DACでは、音楽伝送に最適なプロトコルを突き詰めて開発された「Diretta」という新規格を使用。「PCやプレーヤー側から送られた信号を、DAC側がそのままDA変換すればいいだけの状態にしてあげようということを目的にしている」(酒井氏)とのことで、「DAC側に負担がかからないので、それが音質の良さにつながるという考えだ」と紹介された。

アコースティックラボがレファレンス機器として導入しているオリオスペックのオーディオPC「Canarino Fils9」(写真下)


■次回テーマは「天井」。4月26日(金)・27日(土)に開催

さて、そんな本イベント「Acoustic Audio Forum」、次回は今週末4月26日(金)・27日(土)に開催が決定している。

次回テーマは「住宅の天井は振動しやすく、響きのニゴリ、雑味の原因になっている」。本記事でレポートした「壁」に続き、今度は「天井」がオーディオに与える影響について解説するというものだ。

同社では「天井の下地構造は薄く軽い構造でできていて、100〜300mmの天井裏空気層をもっている」とし、「したがって100Hz以下の低域で共振しやすく、その結果低音の必要以上の吸音と雑味成分の多い2次反射音が発生している」と説明。当日は理論やデータをもとに部屋づくりのノウハウと音出しデモを行う。

あわせて、平面振動板スピーカーにもフィーチャー。ビームテック社の「Nova2101」も体験できるようにする。
https://www.phileweb.com/review/column/201904/24/709.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c71

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
72. 中川隆[-10858] koaQ7Jey 2019年10月14日 20:27:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1983]
アコースティックラボ主催「第61回Acoustic Audio Forum」レポート
オーディオ音質向上のカギは「天井」にアリ!? “音がいい部屋”づくりのポイントをプロが徹底解説!2019年05月21日
https://www.phileweb.com/review/column/201905/21/731.html


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天井は家のなかでも特に華奢につくられている部分なのだそうだ。……いきなりこんなことを書くと、オーディオビジュアルに関係なさそうな話題に思えるかもしれないがそうではない。この天井がオーディオの音質にも大きく関わってくるファクターだからだ。そんな「オーディオにとっての天井の重要性」が体験できるイベント「第61回Acoustic Audio Forum」の模様をレポートする。


■“音がいい部屋”「AL式オーディオルーム」で部屋づくりのポイントを体験

イベントを主催するのは、オーディオファンやミュージシャン向けの物件や音楽スタジオなどを専門に扱う防音工事会社「アコースティックラボ」。単純に音が外に漏れない/外の音が聴こえない防音室をつくるのではなく、音楽の再生や演奏にとって最適な響きを持つ“音がいい防音室”をつくる豊富なノウハウを持つ会社だ。

そんな同社が定期的に開催している試聴会が「Acoustic Audio Forum」。毎回テーマを変えながら開催されており、本記事でレポートする“第61回”では、「住宅の天井は振動しやすく、響きのニゴリ、雑味の原因になっている」をテーマに解説や音出しデモが行われた。

会場となったのは同社の防音ショールーム「蔵前ヴィレッジ」。社名(Acoustic Lab)にちなんで提唱する「AL式オーディオルーム」の思想の下につくられた、“音がいい部屋”の見本となる防音室だ。

会場となった「蔵前ヴィレッジ」メインルームのオーディオシステム
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=731&row=5


「AL式オーディオルーム」では、音がいい部屋をつくる条件として「縦/横/天井高という部屋の各辺の寸法比(低音の定在波対策)」、「壁/床/天井の剛性(不要高調波輻射音対策)」に留意すること、そして、そのうえで響きの長さを調整するなどといったことがポイントだとしている。そして、これらのポイントのなかにも言葉があるように、「天井」は音質を左右するキーファクターのひとつなのだ。

■天井で音が変わるとは?

さて、冒頭にも書いたが天井は現代建築のなかでも特に華奢につくられている部分のひとつ。壁や床のように普段から人がぶつかったりする場所ではないからだ。

これをオーディオ的に言い換えれば、天井は剛性が低いということ。剛性が低いということは振動しやすいということであり、不要な振動が音に悪影響を及ぼすのはオーディオファンにとってはおなじみだろう。スピーカーからの再生音が天井で反射する際に、天井の不要な振動によって音に雑味が混ざってしまうのである。

一般的に、通常の(防音工事などをしていない)住宅の天井は野縁(のぶち)と呼ばれる細長い横木に石膏ボードと仕上げ材を貼り付けている。石膏ボードは厚さ9.5mm程度であることが多く、さらにその上にある2下位の床の材料と空気層との関係により、計算上の共振周波数は40〜70Hzほどという。

これに対し、アコースティックラボが過去に施工した例では、大元の家の躯体から独立した野縁を組んだ上で吸音材と遮音複合ボード(38mm厚)、仕上材を使用して遮音天井を構築。計算上の共振周波数は30Hz程度に下げられる上、天井材そのものが重く振動しづらい構造となることも重要なポイントだ。

防音天井と一般的な天井の構造の違
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=731&row=4


なお、剛性が重要なのは天井だけでなく壁や床も同じ。天井同様に現代建築の壁や床も軽くて剛性が低く素材でつくられており、また、躯体と内装材の間に空気層を設ける中空構造であることも相まって、オーディオの音質にとって不利な条件だ。

「我々の防音工事ではそうしたポイントに気を配って設計・工事を行う。工事によって部屋の剛性があがることで反射音が濁らなくなるため、同じスピーカーでも工事前後で音が違ってくる。『防音工事をすると音がよくなる』と我々がアピールしているのはそのためだ」と、同社の鈴木代表は説明した。

■過去事例で具体的に部屋づくりをイメージ

イベントでは同社がこれまで手がけた物件の工事過程やポイントを解説する過去事例紹介も実施。この日は、アナログレコード収集やサックス演奏が趣味のため、大きな音を出せるよう防音工事の依頼があったというオーナーの物件について紹介された。

この物件では、基礎のコンクリートの上に緩衝材としてグラスウールを敷いてさらにコンクリートを流す「浮床コンクリート」構造にしたり、壁も石膏ボードを3枚に増やすなどで部屋全体の剛性を確保。振動しにくい部屋にすることで反射音の質を高め、防音と同時にオーディオの音質向上も実現させた。

設計図や工事時の写真なども紹介されるため部屋づくりを具体的にイメージしやす
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=731&row=1
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=731&row=2


なお、完成前には遮音性能の測定も行い、設計時の性能をきちんと実現できているかの確認を行うとのこと。もちろんこの物件でも問題なく予定通りの「かなり高い遮音性能」(担当したアコースティックラボの草階氏)を実現できていたという。

完成後の部屋
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=731&row=3


オーナーからも非常に好評で、以前からずっと使っていたスピーカーの音質も大きく向上したように感じられるようになり、予定していた買い替えを取りやめるほどだったそうだ。部屋による音質向上の効果を如実に物語るエピソードと言えるだろう。

■ユニークな平面スピーカーも登場

また、この日はビームテック社がULTIFI(アルティファイ)ブランドで展開するエッジレス平面振動板スピーカー「Nova2101」もデモに登場。開発者である同社の菅沼氏が製品の特徴を紹介した。

ULTIFI「Nova2101」
https://www.phileweb.com/review/column/image.php?id=731&row=6


Nova2101では、振動板の外周とフレームとの間にある隙間を極めて狭くすることでスピーカーの前後を音響的に遮断。これによってエッジレス構造を実現し、エッジを使用する弊害を排除したという。また、平面振動板を採用することで、コーン型スピーカーが原理的に持つ形状による弊害も排除している。

これらにより、音の位相が崩れることなく高い忠実度で再生されるとし、音のリアリティーを高められていると同社はアピール。分割振動による音の汚れがなく、長時間でも聴き疲れしないともしている。イベントでは津軽三味線の音の立ちあがりの速さをきちんと再現できていることなどでその能力をアピールし、参加者も興味深そうに聴き入っていた。


次回テーマは「良い音と音響設計とはどういうふうに繋がっているのか?蔵前オーディオルームを分解」。今回から6回のシリーズで展開するとのことで、初回はまず「床・壁・天井の構造について」を主眼にイベントを実施する。

同社では、「音を聴く前提となる部屋の音環境の基本的な条件を考えることはとても重要です。なぜならオーディオ機器の評価に大きく影響し、再生される音楽の感動も大きく左右されるからです」と、オーディオにおける部屋の重要性についてコメント。こうした考えに基づき、同社のノウハウを投入してつくった“音がいい防音ショールーム”「蔵前ヴィレッジ」を例にとりながら、建築音響について解説していくという。
https://www.phileweb.com/review/column/201905/21/731.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c72

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
15. 中川隆[-10857] koaQ7Jey 2019年10月14日 21:14:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1984]

>>14
>N響の有名な奏者まで SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の 300Bアンプの大ファンだったというのが何かな-

オーディオ談義〜音楽家がオーディオに無関心なのはなぜ?〜
「音楽&オーディオ」の小部屋 2009年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bea9fbbcc4c2214a8492b005b592c002


これまで長いこと「音楽とオーディオ」に親しんできたが、唯一気になっているのが「楽譜」の存在。

日頃聴いている音楽はすべて作曲家の手になる「楽譜」に基づいて演奏されているので、「楽譜」が読めさえすればもっと深い曲趣の把握が出来たり「いい演奏」の判断材料になるのに、と思うわけ。

したがって楽譜を見ながら聴いたり楽器を演奏できる人がちょっぴりうらやましいというのが本音で音楽評論家たちもこれに含まれる。

こういう人たちは四六時中、生の音楽にどっぷり浸(つ)かっているだろうから耳のほうも物凄く肥えていて、家庭においてもオーディオ装置にうるさい人が多いと考えるのがまあ普通というもの。

ところがである。どうもこれまで幾多の音楽専門誌を読んでみても、こういう専門家の間で、総じて「オーディオにあまり関心を示さない人を見受けるのは一体どうしてなんだろう?」と思うことがしばしば。

というわけで、素人が簡単に思いつく理由をいくつか挙げてみた。

1 常日頃、半分仕事みたいな意識で生演奏に携わっているので家に帰ってまで音楽を聴こうとは思わない、つまり日常生活の中に仕事を持ち込みたくない。

2 ほとんど毎日、歪みのない生の音を聴いているので、電気回路を通した音は人工的で聴く気がしない。

3 他人の演奏をなるべく聴きたくない、芸術的な見地から影響を受けるのがイヤだから。

4 他人の演奏のアラが分かるから聴きたくない。むしろ音楽というよりも演奏者のテクニックの上手下手に関心がいってしまう。 

こういう問題は実際に「実在の音楽家(演奏家)」に訊いてみるのが一番。

O市にお住まいのEさんは学校の先輩で、在職中ひとかたならぬお世話をいただいた方。同じ職場で上司と部下の関係となり五味康祐氏の著作「西方の音」を貸してあげたりして音楽の趣味を通じてたいへん懇意にさせていただいた。

Eさんは学生時代のときからトロンボーンを奏されており、職員で運営する私設の吹奏楽団でずっと活躍、今でもお元気で顧問として活躍されている。

それにトロンボーンに限らず管楽器全般に詳しい方でオーケストラの演奏を聴いてたちどころにどこそこの楽団だと的確に言い当てられる。(ご本人の言)

管楽器の演奏にその楽団の独自の特徴が表れるのでそれが目安になるとのことで、まあ、いわばセミプロみたいな方。

自分とはまるでレベルが違う音楽の聴き方をされている!

そのEさんも例によってオーディオ装置にはほとんど関心を示されず、たしかご自宅に二度ほどお伺いしたことがあるが古い英国製のたしかスペンドールとかいった小振りのスピーカーがずっと放置したまま。

さて、失礼を承知で「オーディオに関心を示さない理由」を単刀直入に聞いてみた。

その結果、1〜3までいずれも少しずつ該当するが、一番大きな理由は4とのこと。

また、「いい音」を得るためには、それなりの手間と投資額も必要になるがそれもまた面倒で「オーディオは”そこそこ”でいい」とあっさりおっしゃる。

いかにも飾らないEさんらしい言い方。

結局、表題の回答としてはこの辺に落ち着くのだろう。

自分はてっきり2だと思っていたので見事に予想が外れたが、4が主な理由だとすると、これはこれでまた結構割り切れない話。

素人考えだが演奏者のテクニックのアラに気をとられてしまって、それが肝心の音楽鑑賞の障害になるなんて「本当に音楽が好きなんだろうか」という素朴な疑問が湧き起こる。そういうことならむしろ「楽譜」が読めないほうがいいとさえ思う。

それに上記の1とも関連するが日常生活の中で身近に音楽を本格的に楽しむ機会を設けないというのもこれまた音楽家として淋しすぎる話。

いつぞやのNHKハイビジョンの番組の中で女流ピアニストのマリア・ジョアオ・ピリスが日常生活の中でそれこそ普段着のままで気軽に楽しむのが本来の音楽芸術のあり方だと力説していたのが妙に記憶に残っている。

具体的に彼女が言うのには、「決められた一定の時刻と時間内にきちんと正装して演奏会に出向き衆人環視のもとで音楽を聴いて本当にそれで心から音楽が楽しめるのだろうか」といった趣旨だった。

これにはまったく同感。

音楽愛好家といっても、およそ演奏会重視派とオーディオ重視派とに大別されるが、どちらが本当の「音楽好きなのか」一つの答えが出されているような気がするが。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bea9fbbcc4c2214a8492b005b592c002
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c15

[リバイバル3] CD プレーヤーは進歩しているのか?  中川隆
108. 中川隆[-10856] koaQ7Jey 2019年10月15日 05:42:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1985]

オーディオ談義〜「1枚800円のCD−R」〜
「音楽&オーディオ」の小部屋 2009年12月01日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9d7db1741dc81deeedd23ea93ec489b6


通常、コピー用のCD−Rといえばせいぜい150円程度、それもまとめ買いすれば100円ぐらいというのが”おおかた”の相場というものだろう。

それが、10枚セットの消費税込みで7,980円のCDーR(CDR−80SPMPT)をネットで見かけた。つまり1枚約800円なり。最近では録音済みのCD原盤が500円程度で売られている場合もあるので随分と割高な勘定。

しかし、これだけの値段をつけている以上よほど性能に自信があるのに違いない、一度購入して試してみようかとすぐに食指を動かすのが「オーディオ愛好家」という人種。早速注文したのはいうまでもない。

とりあえず、オーディオ仲間のM崎さんに「1枚800円の高性能のCDーRを知ってますか?」と、やや自慢げにお訊ねしたところ案の定、ご存じなかった。

しかし、M崎さん、返す刀で「おそらく値段ほどの差はないんじゃないかな。多分そういうCD盤はエッジを丸くしてあると思うが自分の場合は独自に工具でエッジを丸くしているのであえて購入する必要性を感じない」とのこと。

ウーム、そうきたか!

いつぞやのブログでCD盤の円周部分の90度に角ばったエッジが高速回転時にレーザー光線を乱反射して音質にマイナスになるとの話を投稿したことがある。

爾来、回転ドリルを使ってヤスリなどで工夫して小まめに手持ちのCD盤のエッジを丸くしてきたところだが、このCD−R盤は最初から丸くしてあるとなると相当に音質を研究したメーカーに違いない。

さて、注文したCDーRが届いたのが29日〔日)の午前中。丁度、図書館に出かけていて留守中だったのでカミサンが「代引き」で受け取っていた。

「マズイ」と思ったが、まあ1万円以内の買い物だからと大目に見てくれたようで小言なし、別にご機嫌の方も悪くなさそうでホット一息。

しかし、自分の「小遣い」で買うのに何でこんなに気兼ねしなければいけないんだろう?

それはさておき、早速、封を開けて真っ先にエッジ部分を確かめたところ記録する面の円周部分を見事に丸くなめらかに加工してあった。さすがによく「分かっている」メーカーである。また盤面にもきちんとシールが貼ってある。微細なゴミの吸着を予防したものらしいが極めて念の入ったつくりといえる。さすがに高価だけのことはありそう。

     「記録面に貼り付けてあるシール」 
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f5/ae500b415455f372b4be80fdffcf2641.jpg
   

さ〜て、あとは肝心の通常の価格の約5倍の値段と性能とがつり合うかどうかの確認。

こればかりは実際に音声信号を記録して確かめる以外に方法はない。夕食後に早速作業にかかった。

こういうときに助かるのが「iTunes」。

先般、パソコン用の外付けCD−Rドライブを購入したのをきっかけに「iTunes」をジャンルごとにきれいに再整理していたのでCDーR盤作成用の「プレイリスト」の編成もお手のものとなった。これも次の解説本のおかげ〜。

   「iPodパーフェクトガイド2010」(2009.10.26)
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/f6/4eff107a41657ab1607f9f8c8fad9eb7.jpg

  

そして、試聴の対象はM崎さんのご希望に沿って内田光子さんが弾く次のCD盤に決めた。  

   ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ30番〜32番」    

ベートーヴェンの後期の作品はひときわ高い山を仰ぎ見る感があるが、そのうちでもこれは白眉とされる作品。

長年にわたってこの曲目は「バックハウス」の演奏にトドメをさすと思ってきたが内田光子さんの演奏はどうだろうか。以前聴いたときとは装置も様変わりしているので新たな興味が湧いてくる。

ともあれ、まず、外付けCD−RドライブでこのCD盤を「iTunes」に取り込んで1と2の作業へ移る。

1 「iTunes」から4倍速で通常の音楽用CD−Rに収録

2 「iTunes」から4倍速で今回のCD−R(80SPMPT)に収録

3 原盤

以上の3種類のCDを比較試聴してみた。

試聴のポイントは、とにかく3が出生地なのでこれに1と2がどれだけ肉薄できるかということに尽きる。

使用するCDトランスポートは「ワディアの270」、DAコンバーターは「ワディア27ixVer3.0」だから、まあ不足はあるまい。

まず1を聴いてみたがやや響きが少ない印象を受けたものの充分鑑賞できる範囲。

次に2を聴いてみたが、これがあまりの違いに愕然。ピアノの響きがまったく違うのである。粒立ちの良さというか、磨きぬかれた一音一音が立体空間の中をゆったりと漂っている気配がして思わず鳥肌が立った。まるで振るいつきたくなるような音。

途中でCD−R盤をトレイから引き出すのが惜しくてとうとう30番と32番をまるごと聴いてしまった。これほどの名曲と名演奏と名録音に正面から対峙すると何ものにも替えがたい至福の時間となる。

改めて内田さんの演奏に大感激した。女流なのに(?)この深遠なソナタをこれだけ弾きこなすのだから何も言うことなし。本当の美は人を沈黙させる!

もう「音質の比較」なんてどうでもいい気分になったが、このブログを仕上げる以上そうもいくまい。

この音質なら800円でもすっかり納得。いやあ、参りました。

次に3を聴いたが2との差はごくわずかで、よほど注意しないと違いが分からない。3の方がやや音階が明瞭になる程度。

翌日の30日(月)は先日お借りした「大地の歌」のCD盤3枚をお返しに湯布院のA永さん宅に直行。ついでに上記の3枚のCD盤を携行したのは言うまでもない。

ウェスタンの「555+15Aホーン」が朗々と、憎らしいほどに”ふてぶてしく”鳴っている中、これら3枚を一緒に試聴したところA永さんもあまりの情報量の違いにビックリされていた。

A永さん曰く、3が10点だとすれば2が8〜9点、1が4〜5点とのこと。自分もまったく同感。

これからは、歌謡曲やポップスのコピーは普通の音楽用のCD−Rで十分だと思うが、クラシックはダイナミックレンジが広いので「SPMPT」のCD−Rに限ると思った。

それにしてもこのCD−Rはどうもエッジを丸くしている以上にいろんな工夫をしているように思える。そうでないとあんな豊富な情報量は湧き出てこない。

改めてネットで検索してみると次の情報があった。興味のある方は「CD−R SPMPT」をクリック。

とにかくどんなに値段が高くても性能が見合うと思えばまったく損した気分にならない。このCD−Rが今後ますます普及して、いい音質がもっと楽しめるようになれば音楽愛好家にとって実に喜ばしいことと思う。


追伸:12月2日〔水)

オーディオ仲間の奈良県のM中氏からメールをいただいた。要旨は「「iTunes」を経由して”取り込み”と”書き込み”を行うと2回の変換となる。それよりも、別のソフトを使って両者を同じレートでもってコピーする方がずっといいのでは」とのこと。あくまでも”音質にこだわる”のなら”そうすべし”と納得。貴重なご意見ありがとうございました。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9d7db1741dc81deeedd23ea93ec489b6

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オーディオ談義〜「マック」は「ウィンドウズ」よりも音がいい?〜
「音楽&オーディオ」の小部屋 2009年12月03日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bf9eae5572a8ad95605ddacbb3500234


前回のブログで投稿した「1枚800円のCD−R」の衝撃が冷めやらぬ間にオーディオ仲間のM崎さんがご来宅。(12月1日の火曜日)

ちょっと”しつこい”ようだが、さらに込み入った音質実験をすることになった。

なお、蛇足になるがこの種の実験は少しでも「いい音」で「音楽」を聴くことで、より一層深い感動に浸りたい趣旨のものであり、決して「音キチ」になる積もりは毛頭ないので念のため〜。

さて、自分は現在、ウィンドウズのパソコンを使用しているが、M崎さんはマックを使用されている。ご存知のとおり「iTunes」と「iPod」、そして「マック」の本家本元は「アップル社」である。

したがって、「iTunes」がらみの音楽づくりは音質の良さも含めて「ウィンドウズ」よりも「マックに一日の長がある」とは巷間、流布されている話だがそれも併せて確認してみようというわけ。

実験に使う材料は次のとおり。 

☆ 曲目は内田光子さんが弾くベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ31番の第一楽章」

                   

☆ CDトランスポートは「ワディア270」、DAコンバーター「ワディア27ixVer3.0」
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b8/00ed9bbdc80b5302384b46dcd3f2594e.jpg
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/e0/75663ca65f4d1d274747b7d22d38b24e.jpg

                     

☆ 「iPod」と「ワディア170iトランスポート」(「吉田苑」の電源を使用)
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/87/9f179ebee0ae92586273d608a1844f31.jpg
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9a/7c06f14386a0006b27d12c791f1edb3d.jpg

                     

CD−R盤は次のとおり。

1 マックの「iTunes」で8倍速でコピーした通常の音楽用CD−R

2 ウィンドウズの「iTunes」で4倍速でコピーした通常の音楽用CD−R

3 ウィンドウズの「iTunes」で4倍速でコピーした高性能の「SPMPT」のCD−R

4 原盤

最後に、4と比較するため

5 「iPod」と「ワディア170iトランスポート」による再生

特に4と5の比較は興味深い。110万円のCDトランスポートと6万円の「170iトランスポート」との対決。

まず、最初に基準となる4の原盤を10分ほど試聴して音質を耳に叩き込む。

次に3へ。「ほとんど4と変わらないな〜」とM崎さん。「そうでしょう〜」と自分。

次に2を試聴。「かなり落ちる」というのが共通した感想。

そして1を試聴。「3よりは落ちるものの2よりはいい」というのが結論。大方の予想どおり「ウィンドウズ」よりも「マック」の方がいいことを確認した。もっとも、断定は禁物で「この条件下のもとでは」という但し書きつき。

最後に、4と5の比較に移ったが両者互いに拮抗しているのに驚く。値段の差を考えれば驚異的である。強いて言えば5がやや音の重心が上がるようで、高域に華やかさがある代わりに落ち着きのない音になる。

最近「オンキョー」から出ている15,000円程度の同種のトランスポートのほうが「ワディア」よりも低域が充実しているとの話だが別付けの電源部が発売されるともっといいのだが。

いずれにしても、万一「ワディア270」が故障しても「170iトランスポート」で充分代用ができそうなのがうれしくなる。CD盤さえあれば「iTunes」に取り込んで「iPod」に同期させれば簡単に聴けるんだから。

以上の実験を通じて、今後の方向としては明らかにCDよりも「iPod」などを利用としたデジタル・オーディオへと歩みが速まることが予想される。将来「配信音楽がタダになる時代」がやって来るが、そうなればなおさらである。この辺は次の資料を使っていつぞやのブログで紹介したことがある。

       「2008年7月29日号:エコノミスト誌」    

したがって、いずれウィンドウズとは別に音楽専用のパソコンとして手ごろなマックを購入するのも一案という気がする。少なくともCDプレーヤー(トランスポート)を買い直すよりはずっと合理的。

「圧縮の少ない良質の配信音楽 → マック → USB端子と接続できるDAコンバーター」が主流となる時代がやってくるとなると、いつまでも「パソコン嫌い」を通すわけにもいかないか。

やれやれ・・・。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bf9eae5572a8ad95605ddacbb3500234


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/842.html#c108

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
16. 中川隆[-10855] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:16:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1986]
>>15
>音楽家がオーディオに無関心なのはなぜ?


音楽家は貧しいからオーディオに何百万円も掛けられないんですね:


オーケストラの経営学 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2015年03月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2184f4b06de8f2631d21d7a6e2bdc575


音楽鑑賞をするうえで欠かせないのがオーケストラ(以下「オケ」)による演奏。その「オケ」について演奏レベルなどの芸術的な見地からアプローチした本は多いが、そういう中、ビジネスの観点も含めて多角的に「オケ業界」についてつまびらかにしたのが次の本。

「オーケストラの経営学」(2008.12、東洋経済新聞社刊) 
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%81%AE%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%AD%A6-%E5%A4%A7%E6%9C%A8-%E8%A3%95%E5%AD%90/dp/4492501886
                    

著者の「大木裕子」さんは東京藝術大学でヴィオラを専攻し卒業後もプロフェッショナルとして演奏活動を続けたが現在〔出版時点)は経営学者として京都産業大学経営学部准教授。

オケの素晴らしさの秘密を知りたい、同時に日本のオケが今よりももっとよい「ビジネス」として成立出来ないものかというのが本書の執筆の動機。

「芸術」と「ビジネス」は水と油の関係かもしれないが、現代においてはないがしろに出来ないテーマである。野次馬根性丸出しで興味のある項目を2点ほど抜粋してみた。

☆ 日本のオケ楽団員の平均年収

「楽団員にとっては経済に関する話は無縁であまり関心もない。もともと金儲けに興味があれば音楽家にはなっていない」とのことだが、音大に行かせる投資対効果が低い(幼少から音大卒業まで3000万円以上の投資:桐朋学園大学の2008年度納付金だけでも4年間で約800万円)という現実を踏まえて公開されているのが次の資料。(本書の出版時点での数値)

平均年収 700万円以上    NHK交響楽団、読売日本交響楽団

〃    500〜700万円    東京都、札幌、群馬、京都、九州 各交響楽団、
                    アンサンブル金沢、名古屋フィル、大阪フィル

〃    400〜500万円    大阪センチュリー、広島交響楽団、神奈川フィ
                      ル、山形交響楽団

〃    300〜400万円    日本フィル、ニューフィル千葉


〃    300万円以下      関西フィル、京都フィル

「他人の懐具合を知ってどうする」と叱られそうだが、日本にある交響楽団(管弦楽団)員は果たしてアルバイト無しで喰っていけるのかという意味で取り上げてみた。

因みに飛びぬけて高いのはNHK交響楽団で958万円(平均44歳)。

また、指揮者のコンサート1回の報酬は、だいたいオーケストラの楽団員の年収が相場で、楽団員の年収が500万円なら1回の指揮者の報酬も500万円というわけ。もちろんこれは一般的な話でコンクール受賞歴がないというだけで1回30万クラスもいるし、小澤征爾クラスになると1000万円以上というランクの指揮者もいる。

さらにソリストもギャラが高くて、特に歌手は飛びぬけている。三大テノール・クラスのコンサートともなると、億を超える出演料がかかる。

☆ なぜ日本には世界的オケがないのか

英才教育が盛んな日本のクラシック音楽のレッスンはテクニックに偏り、音を楽しむという本来的な音楽教育が不足していることが原因のひとつ。

関連して優秀な人材が海外のオケに流出するのは、日本のオケには無い「何か」があるから。その「何か」とは演奏者間のコラボレーション(合作)にある。もともと日本には教会の響きの中で賛美歌を歌いながらハーモニー(和声)を創っていくという習慣が無い。

NHK交響楽団は弦楽器奏者が使用している楽器の値段の合計からいくとおそらく世界一だがそれだけで世界一のハーモニーとならないのは問題がコラボレーションにある。

したがって、日本のオケは「職人的だが、創造性は高くない」というのが定評となっている。

以上のとおりだが、それで思い出したのがベルリンフィルの新しい楽団員の採用方法。当人の「コラボレーション能力」の有無を判定するため、楽団員の全員投票(指揮者でさえも1票にすぎない)によって決定している。

ちなみにオーディオマニアの観点から言わせてもらうとオケに限らずオーディオ機器においても国産品と外国製品との違いは顕著のように思う。国産品は物理特性はいいのだが肝心の音質についての魅力が乏しい。総じて「冷たい音でハモりにくい」といってよい。真空管とかトランスなどの小物類でも同じことが言えるようだ。

しかし、自分が知らないだけでほんとうは国産品でもいいものがあるんだろうが、全体的にマイナス評価が定着しているのでマニアとしても安全な橋を渡りたいばかりに、つい海外製品に目が移ってしまうのは否めない。

しかも、国産品を使うと「何だ、その程度か」と思われるものもちょっとシャクだしねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2184f4b06de8f2631d21d7a6e2bdc575


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c16

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
17. 中川隆[-10854] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:31:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1987]

2016.10.28
「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」「音楽家が奏でるAudio再生とは?」
元NHK交響楽団バイオリニスト 根津昭義
https://acaudio.jp/1574/


29日(土)は、千葉県市川市のアコースティックエンジニアリングが施工した音響サロン「レゾナンス」での出張開催になります。


プロのバイオリニストであるご主人は、真空管オーディオのマニアでもあります。40人収容可能な空間にTANNOYのSPを持ち込み、レッスンの合間にオーディオを愉しんでいるだけでなく、往年の名バイオリニストのCD・LPを生徒さんに聞かせて役立たせてもいるようです。それと、オーディオの聴き方は十人十色とはいえプロの音楽家のオーディオ観、実際にどのような鳴らし方をしているのかも参考になるのではと思います。


「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」(初日)

 当フォーラム初めてのテーマ「真空管オーディオ」はサンバレーさんのご協力により、大型出力管845の単段アンプをお借りしての会となりました。「ブースターアンプ」という名の由来からして、?と思われる方も多いと思います。その昔、アメリカで業務用として開発されていた形式だそうで、なんとパワーアンプでドライブされるアンプなのです。多少の理屈をこねられるラジオ少年だった小生にも「…それってアリなの?」「…合理性あるのかな?」と興味津々でした。ブースターアンプの商品化は現代では初とのことです。

当日は、純正組み合わせである、トランス出力300Bプリアンプまでご用意頂き、当社常設の「B&W 802 D3」を余裕で鳴らし切っていました。30W程度の出力ですが、現代の大型スピーカーとの相性も十分に良いようです。真空管オーディオは昔懐かしいレトロのイメージではなく、20kHz以上の倍音も鮮やかに鳴らす鮮明な現代アンプにようにも見えました。

しかし、白眉だったのは、会終了後居残った5〜6名での二次会(?)でした。わざわざ名古屋から駆けつけてくれたサンバレー大橋氏持参の300Bシングルパワーアンプを、ブースターアンプの前置きアンプとして挿入した音は一段と素晴らしいものでした。

とびぬけて音の良いコンポーネントに出会ったときというのは、小生の感性とボキャブラリーがプアな面もあるのですが、往々にして、その音の良さを表現するのに困るものです。あえて言えば、「空気が変わる…新しい広々とした音場が現れた…」という感じです。

真空管アンプには半導体アンプとはまた違った奥深い世界がある気がしてきました。

…どうも当社常設機材の一員に加わりそうです。

サブテーマ2日目「音楽家が奏でるAudio再生とは?」

 オーディオ再生は十人十色だと言われています。その中でも、オーディオファイルは原音に忠実な音を求めて昼夜工夫しながら愉しんでいる(時に苦しんでいる)人種と定義しても良いのではないかと思います。プロの音楽家は日々「生の音」に接している訳でして、原音に極めて近い関係の人が、どのようにオーディオ再生をしているのか、興味がある所ではないでしょうか?

今回NHK交響楽団のバイオリニストであった、根津昭義氏の居城である、コンサートサロン「レゾナンス」におきまして、オーディオ試聴会を開催するという大変貴重な機会を頂きました。

「レゾナンス」は本来30〜40人が収容可能なサロンコンサートホール兼レッスン室として、本宅の離れに計画され、当社が一貫して旧家屋の解体から完成までを設計・施工した物件です。そこに氏が所有しているオーディオ装置を移設し、オーディオルームとして愉しむ傍ら、往年の名バイオリニストのCD・LPをかけレッスン生に聞かせるといった部屋にも使っておられます

 響きが豊かな大空間なので、小出力の真空管アンプ+タンノイスターリングの組み合わせであっても、スケールの大きな再生が可能であることが分かり、氏のメインオーディオルームになっているという経緯があります。

 根津氏の再生音は決して大きくはないのですが、空間に細かくリアルに響き渡ってゆくという様な聞き方をしていることが伺えました。

 根津氏の機材はDAコンバーターからプリアンプ、2wayマルチチャンネルアンプの全てがサンバレーさんの真空管機材で構成されています。N響の名古屋公演のおりによく、刈谷市のサンバレーを訪れていて、団員仲間にも同じサンバレー製品を愛用する人が何人もいるとのことです。曲の響きを良く表現してくれるということが、真空管オーディオの愛好につながっていることをおっしゃっていました。

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 会の主催者として、根津氏と参加者の皆様にお詫びしなければならない点があります。「音楽家が奏でるAudio再生とは?」の趣旨を表現しきれなかったことです。

 本来、「レゾナンス」は1〜2名の在室でベストチューニングされていたのに、30名もの吸音力が加わったことにより、部屋の響きが大きく変化していました。当然アンプの出力はアップすることになるのに加えて、イベントのため大編成のオーケストラCDを大きめの音量でということになり、当日の再生音は、普段の根津氏が奏でている音とは違っていたかもしれません。

 それにも関わらず、音楽とオーディオの話を交えながらの試聴会は大変貴重な体験をさせていただきました。また、ご友人として参加されたサンバレーの大橋氏のいつもながらのトークも大いに楽しめました。参加者からも建物に対する質問や真空管オーディオにかかわる質問も飛び交い、会終了後も帰りがたい人達との試聴会がしばらく続いたのは、いつものことでありました。

根津様、大橋様、それと参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。
https://acaudio.jp/1574/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c17

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
18. 中川隆[-10853] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:41:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1988]
音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか?

 ネット上のオーディオ系掲示板で、こんな話題が出ていました。

「実際に楽器を演奏する人と聴くだけの人とでは、選ぶオーディオ機器や嗜好が違うのではないか?」

 おもしろそうなお題なので、ちと今回はこれについて思考してみます。ただし今回の記事は私自身や仲間の体験も交えた、あくまで個人的な見解とお断りしておきます。

 まずオーディオの世界でよくいわれる定位や音場感、空間表現などですが、これらはいわば客席に座った人がステージを見たときに覚える感覚です(厳密には違うが後述)。オーディオ機器を使えば、それと同じ感覚を自宅で居ながらにして体感できます、というお話でしょう。

 たとえばオーディオ機器から出る音を聴き、「おっ、実際にドラマーが右奥に座ってドラムを叩いているように聴こえるぞ」的な感覚もそのひとつですね。

 こうした思考に伴う目線の方向は、あくまで客席から見たステージです。オーディオルームに置き換えるなら、楽器を演奏する人はスピーカーであり、リスナーはそれと対置する存在です。

 結論から先に言えば、オーディオ的な定位や音場感、空間表現などの概念は、楽器を演奏しないお客さんによる、お客さんのための劇場感覚です。お客さんが自分たちのために作ったある種のフィクションみたいなものでしょう。

■演奏者の最大の関心事は楽器の音色だ

 一方、プレイヤー(演奏者)はいつもステージにおり、音源のすぐ近く、いわば音場の真っ只中に立っています。しかもステージ上ではお客さんと違い、モニターの音を聴いています。ですから「自宅であのライブの雰囲気を再現できるかどうか?」てなことにはお客さんほど関心ありません。(もちろん人によるでしょうが)

 演奏者にとって最大の関心事は、音色です。自分がステージで楽器を演奏するとき、イメージした通りの音色を楽器から出せるかどうか? これが大問題です。だからプレイヤーは自分好みの音色を作るため、楽器を含めた機材のセッティングを鬼のように研究します。

 たとえば初心者の方が、ベースギターのセッティングを試行錯誤する例を上げればこんなふうです。

「試しにベースアンプのTREBLEをフルにし、BASSを2や3程度にしか上げないとどうだろう? おや、音の輪郭と指のアタック感だけが際立ち、中から下が抜けた『ギャイン』という音しか出ないな。これはベースの音じゃないからダメだなぁ。もっとTREBLEを下げ、BASSのツマミをひねってみようか」

 このへんはオーディオと同じでしょう。ともあれプレイヤーにとっての問題は、「狙った音色をいかに出すか?」ということです。

■リスナーはPAを通した「フィクション」を聴いている

 また定位や音場感、空間表現といえば、あたかもステージから発される「本当の音」、「本当の音響空間」を希求する概念であるかのように思われがちです。

 ところが音楽ジャンルを問わず、ステージで演奏されるアコースティック楽器から出た生音を直接お客さんに聴かせていた時代とちがい、いまやステージと客席の間にはPAシステム(Public Address System=人々に伝達するシステム)が介在しています。

 ではPAとはいったい何か? ひとことでいえば音質やバランス調整機能付きの巨大な拡声器です。まず各楽器の音はシールド/マルチケーブルを通し、PAの中核に当たるミキサーにいったん集められます。ミキサーでは定位や音量、音質のほか、エフェクターの効き具合なども聴きやすいように調節されます。

 で、プレイヤーはステージの上で、自分自身やバンド仲間の音をモニタースピーカーで聴いています。かつモニターから出る音は、あくまでプレイヤーが演奏しやすくするための音です。たとえばギタリストならギターの音はアンプから充分聴こえてるからほかの楽器の音だけ返してやる、みたいな。

 一方、お客さんの側は、ステージ脇に山と積まれたメインスピーカーの音を聴いています。こうしてミキサーでは音やバランスに手が加えられる上、演奏者とお客さんとはちがう音を聴いていたりもするわけです。

 こんなふうにリスナーとは立ち位置が違うミュージシャンから見れば、定位や音場感、空間表現などの劇場感覚は「フィクションだよね」という感じでしょう。それより関心事はまず音色です。ですから演奏者とリスナーとでは、オーディオの選び方や聴くツボが違っていても何ら不思議はないでしょう。

 もちろん「だから定位や音場を取り沙汰するのはまちがいだ」なんて話ではありません。仮にフィクションだとしても、オーディオのひとつの楽しみ方として当然アリですね。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-18.html

▲△▽▼

吉田苑が考える「いい音」は音楽家の考える「いい音」と同じか?

DYNAUDIO Audience42
https://blog-imgs-40-origin.fc2.com/d/y/n/dynaudia/20090621065640c03.jpg

●我が家の初代スピーカー「DYNAUDIO Audience 42」(まだまだ現役です)

 私がいいと思うオーディオ機器は、なぜか吉田苑というオーディオショップがすすめる機器とかぶっています。ですが私は吉田苑に特別な思い入れはありません。それどころか吉田苑のサイトを見ることすら、ほとんどないです。なのにたまたま同じ機材を「いい」と感じているから不思議です。


オーディオ専門店【吉田苑】
http://www.yoshidaen.com/


 たとえば吉田苑が考える「いい音」の基準(以下のリンク)を見ると、驚いたことにほとんどの項目が私の価値観と一致します。とすればまあ、当然の帰結かもしれません。

『吉田苑の「いい音」基準』
http://www.yoshidaen.com/qanda/poliocy.html

 ところがです。リンク先をよく見ると、一箇所だけ決定的なちがいがあります。そしてこのちがいは、楽器を演奏する人とオーディオマニアの感覚のちがいではないか? というのが今回のテーマです。

■立体的な鳴り方を目指す吉田苑

 私が考える「いい音」と吉田苑が考える「いい音」のちがいは、前掲『吉田苑の「いい音」基準』のうち、周波数特性(レンジ)の項目にあります。その文末に「吉田苑は位相とレンジの二者択一を迫られた時は、位相をとります」とあるのがそれです。

 吉田苑が位相を重視するのは、立体的な鳴り方を目指すからです。いわゆる空間表現ですね。低・中・高域のスピードが揃うと(位相の揃い)、あたかもスピーカーが消えたかのような立体感のある鳴り方をします。このときヴォーカルは中央、ギターは右手、ベースは左、ドラムは中央の奥、などとプレイヤーの配置が目に見えるように定位します。

 また例えば曲のフィルインのとき、ドラマーが左にあるスネアからタムを右へ回して「パシン」と最後にシンバルを打つ、などという一連の動きが流れるように見えます。音場は左右だけでなく上下や奥行きまで体感でき、眼前に分厚い音符の壁が現出します。我が家のDYNAUDIOはこんなふうです。

 ですがどんなオーディオ機器でもこうなるとは限りません。位相が揃っていない機材は立体的に鳴りにくいのです。カギは低域にあります。

 一般に低域はスピードが遅く、もともと中・高域と差があります。なのに「ドウゥーン」などと低音の量感が多いと、ますます他の帯域とスピードに差が出ます(位相の崩れ)。すると音像が曖昧な鳴り方になり、空間を表現する力が落ちてしまうのです。

 例えば『吉田苑の「いい音」基準』では、こう説明しています。

レンジが広い事は良い音の条件と思います。
ただし、特にスピーカーは位相と密接に絡む事項になりますが、低音域の音は大抵スピードが遅く、高音は逆に早くなります。
低音の量感を欲張ると位相が狂い、低音だけボヤけたり箱鳴り、音像の出方が不自然になります。(中略)
ごく少数ながら位相も良く、レンジも広いスピーカーも存在しますが高額です。(中略)
一切の妥協を排すならば、超低歪、ワイドレンジ、超ハイスピードで位相もバッチリ揃っているのならば原音再生となると思いますが、中々全てを兼ね備えさせる事は難しいようです。

吉田苑は位相とレンジの二者択一を迫られた時は、位相をとります。

『吉田苑の「いい音」基準』より

 吉田苑がいう「レンジ」とは、この文脈では主に低域の量感を指します。つまり引用部分の最後の一行をわかりやすく翻訳すると、吉田苑は空間表現と低域の量感の二者択一を迫られたら、空間表現を取りますという意味になります。

 一方、もし私がどちらか選べといわれたら、もんどりうちながらも低域の量感を取ります。それは低域の量感が、音色やノリ(=リズム)を決定的に左右するからです。

 さてこう書いた瞬間、もう誤解している人がたくさんいるかもしれません。低域の量感を優先するといっても、それはブリブリにブーミーで量ばかり多いボワーンと曖昧に鳴る低音のことではありません。

 私が求めるのは音の芯と適度な輪郭があり、締まっていながらも音符がぎっしり詰まった密度感や弾力が豊かな質のいい低音――ひとことで言えば適度な量感のある低音です。

■私は空間表現より演奏のダイナミズムを選ぶ

 前々回の記事では、「楽器を演奏する人の最大の関心事は音色だ」と書きました。

 楽器から狙った音色を出せるかどうか?

 自分の機材のセッティングやPA環境を通し、イメージ通りの音色で鳴らせるかどうか?

 あらかじめ研究し、セッティングで仕込んだ音色を、ライブの本番で再現できるかどうか?

 これらはミュージシャンにとって死命を制する問題です。

 また本番だけでなく、楽器を買うときも音色はカギになります。たとえばエレクトリックな楽器のプレイヤーでも、楽器の購入時にはアンプを通さず鳴らしてみて響きをチェックします。私はクラシックの世界は知りませんが、十中八九、彼らも音色に類する要素で購入を決めているでしょう。

 楽器を買うことは、ミュージシャンにとってすべての始まりです。そしてライブの本番とは結末です。つまり楽器を演奏する人にとって初めから終わりまで、音色は重要な役割を演じることになります。

 さて本題です。さっき私は二者択一を迫られた場合、苦渋の選択として、空間表現より音色を左右する低域の量感を選ぶと書きました。では低音で音色はどう変わるのでしょうか。そのひとつは温度感です。

 たとえば一般に暖色系の音(暖かみのある音)は、一定の低域の量感を伴っていることが多いです。逆に低域が痩せていくにつれ、往々にして音の響きは寒色系になります。

「熱のこもった演奏だ」てな言葉はよく聞きますが、熱=暖かみは迫力を生みます。つまりどっちか選ばなきゃ殺すぞと言われたら、私は空間表現よりも演奏のダイナミズムを選ぶということです。

■低音の量感は「ためたノリ」を生む

 私がオーディオ機器を試聴するときには、「音が躍動しているかどうか?」をまず見ます。音楽を聴いていて、気がつけば知らない間にカラダでリズムを取っていた――そんな経験は誰にでもあるでしょう。ですが、それは音が躍動していればこそです。

 音を躍動させるメインのパートは、ベースギターとバスドラムの音です。どちらも低音部ですね。もちろんタムやハットなどの上物もひと役買いますが、人間の腰を浮かせるのは低音です。つまり適度な低音の量感は、音楽のノリまで変えてしまうのです。

 また低音の量感はノリのよさに影響するだけでなく、ノリの種類も左右します。

 たとえば狂いのないリズムマシンで「タン、タン、タン、タン」と正確に刻んだリズムを仮に、ジャスト・ビートとします。こうした機械のように正確な拍の取り方から一転し、気持ちうしろにアクセントを置きながら、ため気味にリズムを刻むことを後(あと)ノリなどといいます。

 こういうため方は独特のグルーヴ感を生み出します。いわゆる「地を這うようなノリ」ですね。オーディオ機器でいえば低域の量感を備え、音に厚みがあるとこの種のノリになりやすいです。有名どころではB&Wのスピーカーなどはこれに近いですね。

 また楽器のアタック感が目立たない(アタック感を強調しない)オーディオ機器は、そのせいで音の立ち上がりが「ため気味」に聴こえ、結果的に重いノリに感じられることがあります。

 一方、例えばギターが前へ前へと突っ込み気味に、ザクザクと歯切れよくコードを刻んでいると、「あいつは前ノリだな」などと言うことがあります。そしてこういう聴こえ方をするオーディオ機器は、往々にして低音がタイトであることが多いです。

■日本人のDNAには「裏で乗る」感覚がない

 オーディオに詳しくなると、トランジェント特性(立ち上がり/立ち下り)や空間表現のような機器の物理特性的な要素に目が行きます。ですが反面、音楽を構成する一大要素であるリズムの感覚、タイム感に無頓着だったりします。
 
 それどころか「低音の量感がリズムを左右するなんて本当か?」、「機器によって音色が変わることはあっても、リズムまで変わってしまうなんてあり得るのか?」なんて人もいるはずです。ですがそう考えるのは珍しいことでもなければ、「悪いこと」でもありません。なぜならこれは実際に楽器を演奏する人と、オーディオマニアの感覚のちがいだからです。

 楽曲をパッと1小節聴いただけで、「後ノリだな」と瞬間的に感じる――。

「2拍目と4拍目のアクセントが違うぞ」などと頭で考える(分析的に聴く)のでなく、「裏」のノリが瞬時にカラダでわかる――。

 こういう人は楽器を演奏したことがある人の中でも一部です。ですから楽器に無縁な人なら、こんな発想自体をもっていなくて当然です。

 だいいち日本人の血の中にある拍の取り方は、民謡を聴けばわかる通り典型的な「表拍」です。だから「裏で乗る」感覚とか、裏にアクセントを置いたノリ、リズムの概念なんてもともと日本人のDNAの中にはないのです。

【中間まとめ】

(1)低域の量感は、プレイヤー(演奏者)が重視する音色と密接な関係がある。

(2)低域の量感は、音楽のノリを決定的に左右する重要な要素である。

(3)楽器を演奏したことがない人は、特に上記(2)の感覚が「ない」ことが多い。

 こんなところでしょうか。

■他人に価値判断を委ねるな

 さてここまで、吉田苑のように位相の揃いを重視することで立体的な鳴り方を目指すのか? あるいは私みたいに低域が生むグルーヴ感を大切にするのか? 両者のちがいを見てきました。

 空間表現を取るか、躍動感を取るか。もちろん好みの問題です。どっちがいい悪いの問題ではありません。(オーディオについて語るとき、私はしょっちゅうこのフレーズを使います)

 そして驚いたことに、くだんの『吉田苑の「いい音」基準』が記されたページをよく見ると、冒頭のいちばん目立つ位置にこう断り書きがしてあります。

また
「吉田苑が良いと言った機器=皆様にとって良い音がする機器」
とは必ずしも一致しないと思います。

基準の中に皆様の賛同を得れる部分もあるでしょうし、そうでない部分もあると思います。
吉田苑が低評価したからと言って、誤解しないで下さい。

 つまり私にとっての「いい音」が、あなたにとっての「いい音」とは限りませんよ、好みの問題ですよ、ということです。こんなところまで私と同じだから参ります。

 自分をしっかりもち、自分の頭で考えること。他人に価値判断を委ねず、自分の内なる価値観で判断すること。世界にひとつしかない確立した「個」で、自分らしいオーディオの聴き方をすること――。

 彼らはプロですから、その大切さをよく知っているのでしょう。だから自ら「吉田苑がいいと言うからといって、流されるなよ」とわざわざ冒頭に大書してあるわけです。

 ところが宗教的な情熱をもって吉田苑を信奉する方々ほど、この吉田苑の教理経典から離れてしまい、「吉田苑がすすめる機器かどうか?」、「吉田苑が目指す音かどうか?」だけを基準に価値判断する吉田苑原理主義、吉田苑絶対主義の臭いがするのは皮肉なことです。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c18

[リバイバル3] 古いアンプやスピーカーにはリスクが有る 中川隆
62. 中川隆[-10852] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:45:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1989]

中古オーディオを平気で買う人の気が知れない


 中古オーディオは、「美品」、「完全メンテ済み」などと標記してあっても鵜呑みにできない。たとえば前オーナーが片側のツィーターを交換修理していたあるスピーカーなどは、完全に左右のバランスが狂っていた。左右のかすかな音量の違いがあるのだが、そのせいで定位がめちゃくちゃなのだ。

 その中古品は音の強い側のスピーカーに定位がひっぱられ、すべての楽器の定位がそちら側にズレていた。ボーカルのセンター定位はもちろん、その前後左右に立体的に位置するはずの複数の楽器の音像定位が、すべてきれいに片側へ微妙にズレている。あれはかなり気持ち悪かった。

 左右の音量差は本当にわずかなちがいで、相当注意して聴かなければわからない。だが自分がふだんよく聴くCDで定位を見れば一目瞭然だ。

 交換修理した側のツィーターは新品である。だがもう片方のツィーターは相応に経年変化している。バランスが同じになるはずがない。で、メーカーによっては片側のユニットだけが壊れた場合でも、両方のユニットを同時に交換するのを推奨しているところもある。

 オーディオ専門店といえども、こういう微妙な音量バランスの違いや定位の狂いが見逃され、「完動品」として売られているケースもある。ましてや素人が売りに出しているネットオークションの機器なんて、一体どこにどんなトラブルが潜んでいるかわかったもんじゃない。中古オーディオを平気で買う人の気が知れない。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-187.html


続・中古オーディオを買う人の気が知れない

コンデンサの劣化は目視できない

 私は、中古オーディオを買う人の気が知れない。特にヤフオクである。

 例えば電解コンデンサーの劣化などは、目視では確認不能だ。信頼できるオーディオ専門店の完全メンテ品などならまあ別だが、問題はヤフオクである。

 ヤフオクで、かつ売り手が素人の場合、なんの保証もない。そんな相手に、「電解コンデンサーはどれくらい劣化していますか?」などと聞いてもムダだ。

 まあアンプの使用期間が分かれば一応の目安にはなるが、もし相手がウソをついていたら、もうどうにもならない。

 よく「ヤフオクなら相手の『評価』を見ればいい」などと言う無責任な人がいるが、「相手がどれぐらいウソをついているか?」なんて評価に表れようがない。

 ウソをついて売っても故障しないケースもあるし、そもそもウソをつかれた買い手の側に『売り手を「評価」する能力』があるのかどうか自体、疑わしい。しょせん、素人同士の売買なのだから。

 また売り手が素人で、「自分が売ろうとしているオーディオ機器が『内部的』にどれくらい劣化しているか?」を本人がまったく自覚してなければ、相手の言うことなんて何の目安にもならない。

「程度のいい中古を見つけた」などと言う人がよくいるが、そんなものはあくまで外見の話だ。内部的にどれだけ状態がいいか? などという話ではない。

 オーディオマニアは常日頃から「音のよさ」に病的な関心を示すが、その同じ人が平気でヤフオクなんかでアンプを買っていたりするのだから笑える。

「あなたが買ったアンプはどれだけ劣化しているか、自覚はありますか?」という話である。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-264.html


新・中古オーディオを平気で買う人の気が知れない

ネットワークがサビだらけ

 アンプの中古は、内部パーツの劣化が心配だ。だがスピーカーの中古なら大丈夫だろうーー。そう思っている人は、結構いそうだ。

 だがそういう人は、スピーカーの内部ネットワークが経年劣化したらどうなるか? を知らない。

 例えば私が過去に見たその中古の個体は、ネットワークがサビだらけでミミズのようにサビで膨れ上がっていた。まるで地下に数十年、埋められっ放しだったサビだらけの水道管の内部のようだった。

 ネットワークの周囲には全体にびっしりとサビが何ミリもこびりつき、とても正視に耐えられなかった。

 ひと目見ただけで吐き気がした。

 だが、それでも異常なくふつうに音は鳴っていたから、スピーカーの劣化は外からではわからない。実際に中を開けてみない限りわからないのだ。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-266.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/832.html#c62

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか?

音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか?


 ネット上のオーディオ系掲示板で、こんな話題が出ていました。

「実際に楽器を演奏する人と聴くだけの人とでは、選ぶオーディオ機器や嗜好が違うのではないか?」

 おもしろそうなお題なので、ちと今回はこれについて思考してみます。ただし今回の記事は私自身や仲間の体験も交えた、あくまで個人的な見解とお断りしておきます。

 まずオーディオの世界でよくいわれる定位や音場感、空間表現などですが、これらはいわば客席に座った人がステージを見たときに覚える感覚です(厳密には違うが後述)。オーディオ機器を使えば、それと同じ感覚を自宅で居ながらにして体感できます、というお話でしょう。

 たとえばオーディオ機器から出る音を聴き、「おっ、実際にドラマーが右奥に座ってドラムを叩いているように聴こえるぞ」的な感覚もそのひとつですね。

 こうした思考に伴う目線の方向は、あくまで客席から見たステージです。オーディオルームに置き換えるなら、楽器を演奏する人はスピーカーであり、リスナーはそれと対置する存在です。

 結論から先に言えば、オーディオ的な定位や音場感、空間表現などの概念は、楽器を演奏しないお客さんによる、お客さんのための劇場感覚です。お客さんが自分たちのために作ったある種のフィクションみたいなものでしょう。

■演奏者の最大の関心事は楽器の音色だ

 一方、プレイヤー(演奏者)はいつもステージにおり、音源のすぐ近く、いわば音場の真っ只中に立っています。しかもステージ上ではお客さんと違い、モニターの音を聴いています。ですから「自宅であのライブの雰囲気を再現できるかどうか?」てなことにはお客さんほど関心ありません。(もちろん人によるでしょうが)

 演奏者にとって最大の関心事は、音色です。自分がステージで楽器を演奏するとき、イメージした通りの音色を楽器から出せるかどうか? これが大問題です。だからプレイヤーは自分好みの音色を作るため、楽器を含めた機材のセッティングを鬼のように研究します。

 たとえば初心者の方が、ベースギターのセッティングを試行錯誤する例を上げればこんなふうです。

「試しにベースアンプのTREBLEをフルにし、BASSを2や3程度にしか上げないとどうだろう? おや、音の輪郭と指のアタック感だけが際立ち、中から下が抜けた『ギャイン』という音しか出ないな。これはベースの音じゃないからダメだなぁ。もっとTREBLEを下げ、BASSのツマミをひねってみようか」

 このへんはオーディオと同じでしょう。ともあれプレイヤーにとっての問題は、「狙った音色をいかに出すか?」ということです。

■リスナーはPAを通した「フィクション」を聴いている

 また定位や音場感、空間表現といえば、あたかもステージから発される「本当の音」、「本当の音響空間」を希求する概念であるかのように思われがちです。

 ところが音楽ジャンルを問わず、ステージで演奏されるアコースティック楽器から出た生音を直接お客さんに聴かせていた時代とちがい、いまやステージと客席の間にはPAシステム(Public Address System=人々に伝達するシステム)が介在しています。

 ではPAとはいったい何か? ひとことでいえば音質やバランス調整機能付きの巨大な拡声器です。まず各楽器の音はシールド/マルチケーブルを通し、PAの中核に当たるミキサーにいったん集められます。ミキサーでは定位や音量、音質のほか、エフェクターの効き具合なども聴きやすいように調節されます。

 で、プレイヤーはステージの上で、自分自身やバンド仲間の音をモニタースピーカーで聴いています。かつモニターから出る音は、あくまでプレイヤーが演奏しやすくするための音です。たとえばギタリストならギターの音はアンプから充分聴こえてるからほかの楽器の音だけ返してやる、みたいな。

 一方、お客さんの側は、ステージ脇に山と積まれたメインスピーカーの音を聴いています。こうしてミキサーでは音やバランスに手が加えられる上、演奏者とお客さんとはちがう音を聴いていたりもするわけです。

 こんなふうにリスナーとは立ち位置が違うミュージシャンから見れば、定位や音場感、空間表現などの劇場感覚は「フィクションだよね」という感じでしょう。それより関心事はまず音色です。ですから演奏者とリスナーとでは、オーディオの選び方や聴くツボが違っていても何ら不思議はないでしょう。

 もちろん「だから定位や音場を取り沙汰するのはまちがいだ」なんて話ではありません。仮にフィクションだとしても、オーディオのひとつの楽しみ方として当然アリですね。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-18.html


▲△▽▼


吉田苑が考える「いい音」は音楽家の考える「いい音」と同じか?

DYNAUDIO Audience42
https://blog-imgs-40-origin.fc2.com/d/y/n/dynaudia/20090621065640c03.jpg

●我が家の初代スピーカー「DYNAUDIO Audience 42」(まだまだ現役です)

 私がいいと思うオーディオ機器は、なぜか吉田苑というオーディオショップがすすめる機器とかぶっています。ですが私は吉田苑に特別な思い入れはありません。それどころか吉田苑のサイトを見ることすら、ほとんどないです。なのにたまたま同じ機材を「いい」と感じているから不思議です。


オーディオ専門店【吉田苑】
http://www.yoshidaen.com/


 たとえば吉田苑が考える「いい音」の基準(以下のリンク)を見ると、驚いたことにほとんどの項目が私の価値観と一致します。とすればまあ、当然の帰結かもしれません。

『吉田苑の「いい音」基準』
http://www.yoshidaen.com/qanda/poliocy.html

 ところがです。リンク先をよく見ると、一箇所だけ決定的なちがいがあります。そしてこのちがいは、楽器を演奏する人とオーディオマニアの感覚のちがいではないか? というのが今回のテーマです。

■立体的な鳴り方を目指す吉田苑

 私が考える「いい音」と吉田苑が考える「いい音」のちがいは、前掲『吉田苑の「いい音」基準』のうち、周波数特性(レンジ)の項目にあります。その文末に「吉田苑は位相とレンジの二者択一を迫られた時は、位相をとります」とあるのがそれです。

 吉田苑が位相を重視するのは、立体的な鳴り方を目指すからです。いわゆる空間表現ですね。低・中・高域のスピードが揃うと(位相の揃い)、あたかもスピーカーが消えたかのような立体感のある鳴り方をします。このときヴォーカルは中央、ギターは右手、ベースは左、ドラムは中央の奥、などとプレイヤーの配置が目に見えるように定位します。

 また例えば曲のフィルインのとき、ドラマーが左にあるスネアからタムを右へ回して「パシン」と最後にシンバルを打つ、などという一連の動きが流れるように見えます。音場は左右だけでなく上下や奥行きまで体感でき、眼前に分厚い音符の壁が現出します。我が家のDYNAUDIOはこんなふうです。

 ですがどんなオーディオ機器でもこうなるとは限りません。位相が揃っていない機材は立体的に鳴りにくいのです。カギは低域にあります。

 一般に低域はスピードが遅く、もともと中・高域と差があります。なのに「ドウゥーン」などと低音の量感が多いと、ますます他の帯域とスピードに差が出ます(位相の崩れ)。すると音像が曖昧な鳴り方になり、空間を表現する力が落ちてしまうのです。

 例えば『吉田苑の「いい音」基準』では、こう説明しています。


レンジが広い事は良い音の条件と思います。
ただし、特にスピーカーは位相と密接に絡む事項になりますが、低音域の音は大抵スピードが遅く、高音は逆に早くなります。
低音の量感を欲張ると位相が狂い、低音だけボヤけたり箱鳴り、音像の出方が不自然になります。(中略)
ごく少数ながら位相も良く、レンジも広いスピーカーも存在しますが高額です。(中略)
一切の妥協を排すならば、超低歪、ワイドレンジ、超ハイスピードで位相もバッチリ揃っているのならば原音再生となると思いますが、中々全てを兼ね備えさせる事は難しいようです。

吉田苑は位相とレンジの二者択一を迫られた時は、位相をとります。

『吉田苑の「いい音」基準』より

 吉田苑がいう「レンジ」とは、この文脈では主に低域の量感を指します。つまり引用部分の最後の一行をわかりやすく翻訳すると、吉田苑は空間表現と低域の量感の二者択一を迫られたら、空間表現を取りますという意味になります。

 一方、もし私がどちらか選べといわれたら、もんどりうちながらも低域の量感を取ります。それは低域の量感が、音色やノリ(=リズム)を決定的に左右するからです。

 さてこう書いた瞬間、もう誤解している人がたくさんいるかもしれません。低域の量感を優先するといっても、それはブリブリにブーミーで量ばかり多いボワーンと曖昧に鳴る低音のことではありません。

 私が求めるのは音の芯と適度な輪郭があり、締まっていながらも音符がぎっしり詰まった密度感や弾力が豊かな質のいい低音――ひとことで言えば適度な量感のある低音です。

■私は空間表現より演奏のダイナミズムを選ぶ

 前々回の記事では、「楽器を演奏する人の最大の関心事は音色だ」と書きました。

 楽器から狙った音色を出せるかどうか?

 自分の機材のセッティングやPA環境を通し、イメージ通りの音色で鳴らせるかどうか?

 あらかじめ研究し、セッティングで仕込んだ音色を、ライブの本番で再現できるかどうか?

 これらはミュージシャンにとって死命を制する問題です。

 また本番だけでなく、楽器を買うときも音色はカギになります。たとえばエレクトリックな楽器のプレイヤーでも、楽器の購入時にはアンプを通さず鳴らしてみて響きをチェックします。私はクラシックの世界は知りませんが、十中八九、彼らも音色に類する要素で購入を決めているでしょう。

 楽器を買うことは、ミュージシャンにとってすべての始まりです。そしてライブの本番とは結末です。つまり楽器を演奏する人にとって初めから終わりまで、音色は重要な役割を演じることになります。

 さて本題です。さっき私は二者択一を迫られた場合、苦渋の選択として、空間表現より音色を左右する低域の量感を選ぶと書きました。では低音で音色はどう変わるのでしょうか。そのひとつは温度感です。

 たとえば一般に暖色系の音(暖かみのある音)は、一定の低域の量感を伴っていることが多いです。逆に低域が痩せていくにつれ、往々にして音の響きは寒色系になります。

「熱のこもった演奏だ」てな言葉はよく聞きますが、熱=暖かみは迫力を生みます。つまりどっちか選ばなきゃ殺すぞと言われたら、私は空間表現よりも演奏のダイナミズムを選ぶということです。

■低音の量感は「ためたノリ」を生む

 私がオーディオ機器を試聴するときには、「音が躍動しているかどうか?」をまず見ます。音楽を聴いていて、気がつけば知らない間にカラダでリズムを取っていた――そんな経験は誰にでもあるでしょう。ですが、それは音が躍動していればこそです。

 音を躍動させるメインのパートは、ベースギターとバスドラムの音です。どちらも低音部ですね。もちろんタムやハットなどの上物もひと役買いますが、人間の腰を浮かせるのは低音です。つまり適度な低音の量感は、音楽のノリまで変えてしまうのです。

 また低音の量感はノリのよさに影響するだけでなく、ノリの種類も左右します。

 たとえば狂いのないリズムマシンで「タン、タン、タン、タン」と正確に刻んだリズムを仮に、ジャスト・ビートとします。こうした機械のように正確な拍の取り方から一転し、気持ちうしろにアクセントを置きながら、ため気味にリズムを刻むことを後(あと)ノリなどといいます。

 こういうため方は独特のグルーヴ感を生み出します。いわゆる「地を這うようなノリ」ですね。オーディオ機器でいえば低域の量感を備え、音に厚みがあるとこの種のノリになりやすいです。有名どころではB&Wのスピーカーなどはこれに近いですね。

 また楽器のアタック感が目立たない(アタック感を強調しない)オーディオ機器は、そのせいで音の立ち上がりが「ため気味」に聴こえ、結果的に重いノリに感じられることがあります。

 一方、例えばギターが前へ前へと突っ込み気味に、ザクザクと歯切れよくコードを刻んでいると、「あいつは前ノリだな」などと言うことがあります。そしてこういう聴こえ方をするオーディオ機器は、往々にして低音がタイトであることが多いです。

■日本人のDNAには「裏で乗る」感覚がない

 オーディオに詳しくなると、トランジェント特性(立ち上がり/立ち下り)や空間表現のような機器の物理特性的な要素に目が行きます。ですが反面、音楽を構成する一大要素であるリズムの感覚、タイム感に無頓着だったりします。
 
 それどころか「低音の量感がリズムを左右するなんて本当か?」、「機器によって音色が変わることはあっても、リズムまで変わってしまうなんてあり得るのか?」なんて人もいるはずです。ですがそう考えるのは珍しいことでもなければ、「悪いこと」でもありません。なぜならこれは実際に楽器を演奏する人と、オーディオマニアの感覚のちがいだからです。

 楽曲をパッと1小節聴いただけで、「後ノリだな」と瞬間的に感じる――。

「2拍目と4拍目のアクセントが違うぞ」などと頭で考える(分析的に聴く)のでなく、「裏」のノリが瞬時にカラダでわかる――。

 こういう人は楽器を演奏したことがある人の中でも一部です。ですから楽器に無縁な人なら、こんな発想自体をもっていなくて当然です。

 だいいち日本人の血の中にある拍の取り方は、民謡を聴けばわかる通り典型的な「表拍」です。だから「裏で乗る」感覚とか、裏にアクセントを置いたノリ、リズムの概念なんてもともと日本人のDNAの中にはないのです。

【中間まとめ】

(1)低域の量感は、プレイヤー(演奏者)が重視する音色と密接な関係がある。

(2)低域の量感は、音楽のノリを決定的に左右する重要な要素である。

(3)楽器を演奏したことがない人は、特に上記(2)の感覚が「ない」ことが多い。

 こんなところでしょうか。

■他人に価値判断を委ねるな

 さてここまで、吉田苑のように位相の揃いを重視することで立体的な鳴り方を目指すのか? あるいは私みたいに低域が生むグルーヴ感を大切にするのか? 両者のちがいを見てきました。

 空間表現を取るか、躍動感を取るか。もちろん好みの問題です。どっちがいい悪いの問題ではありません。(オーディオについて語るとき、私はしょっちゅうこのフレーズを使います)

 そして驚いたことに、くだんの『吉田苑の「いい音」基準』が記されたページをよく見ると、冒頭のいちばん目立つ位置にこう断り書きがしてあります。


また
「吉田苑が良いと言った機器=皆様にとって良い音がする機器」
とは必ずしも一致しないと思います。

基準の中に皆様の賛同を得れる部分もあるでしょうし、そうでない部分もあると思います。
吉田苑が低評価したからと言って、誤解しないで下さい。

 つまり私にとっての「いい音」が、あなたにとっての「いい音」とは限りませんよ、好みの問題ですよ、ということです。こんなところまで私と同じだから参ります。

 自分をしっかりもち、自分の頭で考えること。他人に価値判断を委ねず、自分の内なる価値観で判断すること。世界にひとつしかない確立した「個」で、自分らしいオーディオの聴き方をすること――。

 彼らはプロですから、その大切さをよく知っているのでしょう。だから自ら「吉田苑がいいと言うからといって、流されるなよ」とわざわざ冒頭に大書してあるわけです。

 ところが宗教的な情熱をもって吉田苑を信奉する方々ほど、この吉田苑の教理経典から離れてしまい、「吉田苑がすすめる機器かどうか?」、「吉田苑が目指す音かどうか?」だけを基準に価値判断する吉田苑原理主義、吉田苑絶対主義の臭いがするのは皮肉なことです。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-20.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html

[リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
206. 中川隆[-10851] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:51:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1990]

音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c206
[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
1. 中川隆[-10850] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:56:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1991]

2016.10.28
「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」「音楽家が奏でるAudio再生とは?」
元NHK交響楽団バイオリニスト 根津昭義
https://acaudio.jp/1574/


29日(土)は、千葉県市川市のアコースティックエンジニアリングが施工した音響サロン「レゾナンス」での出張開催になります。


プロのバイオリニストであるご主人は、真空管オーディオのマニアでもあります。40人収容可能な空間にTANNOYのSPを持ち込み、レッスンの合間にオーディオを愉しんでいるだけでなく、往年の名バイオリニストのCD・LPを生徒さんに聞かせて役立たせてもいるようです。それと、オーディオの聴き方は十人十色とはいえプロの音楽家のオーディオ観、実際にどのような鳴らし方をしているのかも参考になるのではと思います。

「魅惑の真空管オーディオを愉しむ会」(初日)

 当フォーラム初めてのテーマ「真空管オーディオ」はサンバレーさんのご協力により、大型出力管845の単段アンプをお借りしての会となりました。「ブースターアンプ」という名の由来からして、?と思われる方も多いと思います。その昔、アメリカで業務用として開発されていた形式だそうで、なんとパワーアンプでドライブされるアンプなのです。多少の理屈をこねられるラジオ少年だった小生にも「…それってアリなの?」「…合理性あるのかな?」と興味津々でした。ブースターアンプの商品化は現代では初とのことです。

当日は、純正組み合わせである、トランス出力300Bプリアンプまでご用意頂き、当社常設の「B&W 802 D3」を余裕で鳴らし切っていました。30W程度の出力ですが、現代の大型スピーカーとの相性も十分に良いようです。真空管オーディオは昔懐かしいレトロのイメージではなく、20kHz以上の倍音も鮮やかに鳴らす鮮明な現代アンプにようにも見えました。

しかし、白眉だったのは、会終了後居残った5〜6名での二次会(?)でした。わざわざ名古屋から駆けつけてくれたサンバレー大橋氏持参の300Bシングルパワーアンプを、ブースターアンプの前置きアンプとして挿入した音は一段と素晴らしいものでした。

とびぬけて音の良いコンポーネントに出会ったときというのは、小生の感性とボキャブラリーがプアな面もあるのですが、往々にして、その音の良さを表現するのに困るものです。あえて言えば、「空気が変わる…新しい広々とした音場が現れた…」という感じです。

真空管アンプには半導体アンプとはまた違った奥深い世界がある気がしてきました。

…どうも当社常設機材の一員に加わりそうです。

サブテーマ2日目「音楽家が奏でるAudio再生とは?」

 オーディオ再生は十人十色だと言われています。その中でも、オーディオファイルは原音に忠実な音を求めて昼夜工夫しながら愉しんでいる(時に苦しんでいる)人種と定義しても良いのではないかと思います。プロの音楽家は日々「生の音」に接している訳でして、原音に極めて近い関係の人が、どのようにオーディオ再生をしているのか、興味がある所ではないでしょうか?

今回NHK交響楽団のバイオリニストであった、根津昭義氏の居城である、コンサートサロン「レゾナンス」におきまして、オーディオ試聴会を開催するという大変貴重な機会を頂きました。

「レゾナンス」は本来30〜40人が収容可能なサロンコンサートホール兼レッスン室として、本宅の離れに計画され、当社が一貫して旧家屋の解体から完成までを設計・施工した物件です。そこに氏が所有しているオーディオ装置を移設し、オーディオルームとして愉しむ傍ら、往年の名バイオリニストのCD・LPをかけレッスン生に聞かせるといった部屋にも使っておられます

 響きが豊かな大空間なので、小出力の真空管アンプ+タンノイスターリングの組み合わせであっても、スケールの大きな再生が可能であることが分かり、氏のメインオーディオルームになっているという経緯があります。

 根津氏の再生音は決して大きくはないのですが、空間に細かくリアルに響き渡ってゆくという様な聞き方をしていることが伺えました。

 根津氏の機材はDAコンバーターからプリアンプ、2wayマルチチャンネルアンプの全てがサンバレーさんの真空管機材で構成されています。N響の名古屋公演のおりによく、刈谷市のサンバレーを訪れていて、団員仲間にも同じサンバレー製品を愛用する人が何人もいるとのことです。曲の響きを良く表現してくれるということが、真空管オーディオの愛好につながっていることをおっしゃっていました。

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 会の主催者として、根津氏と参加者の皆様にお詫びしなければならない点があります。「音楽家が奏でるAudio再生とは?」の趣旨を表現しきれなかったことです。

 本来、「レゾナンス」は1〜2名の在室でベストチューニングされていたのに、30名もの吸音力が加わったことにより、部屋の響きが大きく変化していました。当然アンプの出力はアップすることになるのに加えて、イベントのため大編成のオーケストラCDを大きめの音量でということになり、当日の再生音は、普段の根津氏が奏でている音とは違っていたかもしれません。

 それにも関わらず、音楽とオーディオの話を交えながらの試聴会は大変貴重な体験をさせていただきました。また、ご友人として参加されたサンバレーの大橋氏のいつもながらのトークも大いに楽しめました。参加者からも建物に対する質問や真空管オーディオにかかわる質問も飛び交い、会終了後も帰りがたい人達との試聴会がしばらく続いたのは、いつものことでありました。

根津様、大橋様、それと参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。
https://acaudio.jp/1574/


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オーディオの小道

今までひとりごとの中で思いつくままに書いてきたオーディオに関する事をこのページにまとめる事にしました。
http://www.nezu.ms/komiti.html


序章

 これから良い音を求めての旅に出ましょう。その前にまず旅立ちの準備です。

第1回:良い音?

 「演奏する人がオーディオに求める最も大切な音の条件とはなんでしょうか?」という質問に対する答えです。

 簡単に言い切ってしまうと、音がよく通ってうるさくない事です。
 よく通る音と大きい音とは本質的に違うものです。本物の楽器の場合よく通る音は f (フォルテ)も p(ピアノ)も同じように会場に浸透していきます。弱音( p )でも音が痩せずに通って行く、これが一番求められるのです。弾いている本人に大きく聞こえる音はほとんどの場合いわゆる「そば鳴り」の状態なのです。

  オーディオの場合も音量を上げないと満足できない音はこの「そば鳴り」でしかないのです。弾き手は聴いている人をもてなすように弾こうと努力しているのです。聴いている人が身をすくめるような音量は禁物なのです。音量でハッタリをかませるのは本来あるべき姿ではないのです。(勿論大音量の ff の部分もありますが、それはホンの限られた部分でちゃんとコントロールされた範囲で出されるものです。)

 大音量派の人が共通して陥りやすいのは、よく通る音と大きい音の区別をしない事です。演奏の場合よく通る音は不思議な事に力を抜くと出てくるのです。(これこそ私がN響で大家と共演していつも感じる事です。本当に上手い人はどんな所でも余裕を持って弾いているのです。その余裕を持てる事こそが上手さの証明なのです。)

  オーディオも同じでコーン紙やホーンのストロークを大きくとれば良いのではないでしょう。大音量派というのは器械の持っている能力の100%を常に出そうと欲張っているのでしょうが、器械の能力をよく引き出すためには85〜90%位までに押さえておくのが大切です。そのホンのちょっとした違いが何年も経つと勤続疲労で腰の抜けたような音といつまでも気持ち良く反応してくれる音の違いになるのだと私は信じています。(だからといって負荷を掛けなければ良いと言っているのではありません。私は器械が疲労しない範囲で出来るだけ良い負荷をかけるように心掛けています。) 


第2回:良いオーディオ?

 まずオーディオとはなんでしょうか?私にとっては生を聴く事のできない人の演奏を聴くための手段です。演奏で一番大切にしなければいけない事は何かと言うとそれは生命感です。リズム感と言っても良いです。音楽は時間の上に成り立つ芸術です。一定の時間の進行の元に色々な様相が変化して行く様を愉しむのが音楽です。つまり音楽は過渡的現象の集積なのです。それなのに定常状態で近似して全てを理解できると信じて研究しているのが今の流行です。(勿論傾向を掴むという意味で定常状態で近似するのは有効な方法でしょう。でも過渡現象は系統的に扱えないのですから、ヒアリングを併用して音をまとめる必要があるのです。)

 今オーディオ雑誌などでもてはやされている某メーカーの製品など帯域によって音のスピードが違うので、聴いていてリズム感が悪く聞こえてしまいます。まず全帯域で音のスピード感を同じにする事の方が大事です。音の全体像をまとめてから、細部を少しずつ詰めていくという方法をとらないといつまで経ってもまとまりません。

 そこで本題の良いオーディオですが、音に存在感がちゃんとあって違和感を起こさないのが良いオーディオと言えるでしょう。難しいのは違和感を感じた時にその原因を見つける事です。これは経験が物を言うところです。

 と色々書いてきましたが実は答は最初に出ているのです。演奏を聴く事が目的なのですから、生の音を彷彿とさせる音が出るのが良いオーディオなのです。つまり答は生の音の中にあるのです。(生を聴かないで良い音にまとめるのは、無理とは言わないにしても無駄が多過ぎてお奨めできません。)

 音の感想を文字で理解しようとするからおかしな事になるのです。音を言葉に翻訳しないで感じましょう。なまじ言葉にするから、その感想を聞いた人まで言葉で音楽を理解できるような気になってしまうのです。音楽は頭で理解するものではなく、心で感じるものなのです。 


第3回:出発地、目的地

 第1回には良い音、第2回には良いオーディオについて書きましたが、ここで書いた事は結論ではありません。本当の結論は誰にもいつまでも分らないのです。その幻のユートピアを求めての長旅がオーディオの楽しみなのです。演奏家がいくつになってもより良い演奏を求めて苦労するように、オーディオもいくつになってもこれで完成などという事はないのです。私が最初の2回に書いたのはこのユートピアへの長旅の最初の方向性の提案です。長旅の最初の方向があさってを向いていたのではそれこそ悲劇です。旅立ちの最初の方向性として「音が通るけどうるさくない!」、「生の演奏を彷彿とさせるオーディオが良い!」という2つを軸にするのが誰にとっても分りやすいと思うのでこの2つを提案したのです。

 この旅の出発点は現状、目的地はこれから自分で捜すのです。更に言えば「これで良い!」と思えたところがその人の目的地であり到着地なのです。気楽に考えれば目的地はすぐそこ、でも本気になると.........

 たしかに難しいこの旅ですが、色々心配しないでとにかく自分の感性を信じて上に書いた「音が通るけどうるさくない!」、「生の演奏を彷彿とさせるオーディオが良い!」を目安にして旅立って下さい。

 この孤独な長旅を演奏の立場からお手伝いしようというのがこのコーナーです。次回からは系統的ではありませんが色々なトピックについて出来るだけ簡潔にご説明していきます。

旅立ち

第4回:出会い

 いよいよ自分の理想の音を求めての旅が始まりました。これから色々の物と出会うでしょう。

 ここで例として初対面のヴァイオリンとの出会いの場で何が起こるかご説明します。初手合の相手と向き合った時にまず気になるのは相手の力量でしょう。私の場合今までの自分の経験を元に相手の反応から相手の力量を想像するのですが、この自分の経験というのが曲者なのです。相手が自分より格下なら相手の全体像は見やすいでしょう。でももし相手がはるかに格上だと相手の全貌どころか部分でさえ掌握できないものです。「地の果てまで飛んでいって柱に名前を書いてきたと思ったら、何とそれはお釈迦様の掌だった。」という西遊記のお話です。ヴァイオリンも普段自分が弾いている楽器と同格ないし1つ格上くらいの物でしたらなんとか全貌は掴めるでしょう。でもそれ以上クラスが違うとヴァイオリンに遊ばれてしまうのです。普段大した楽器で弾いてもいない人が突然Stradivariusを弾いても本来のStradの音など出せないうちに試奏の機会は終わってしまいます。そんな状態で得た感想などハッキリ言って信頼性はないものです。(ですから私は幸運にもStradを弾く機会が持ててもその感想は公表しません。なぜなら普段弾いている楽器とあまりにも違う世界で、普段の自分を根拠に物を言ってもなんの説得力もないからです。ただ人がそれを弾くのを聴いてどう感じるかについては自信を持って言えます。それがオーケストラマンである私の限界です。)

 私が一番言いたい事は、楽器でもオーディオでもこういう出会いの中で得る感想というのは相手が物を言わないので弾き手(使い手)の人間の言い放題になりますが、本当は感想というものは相手との相対関係の中で初めて意味を持つという事です。(楽器が物を言ったら、「もっと勉強してから私を弾いてね!」と言っているかも......?)

  そうなると色々な物を聴いた時にどうすれば良いかという事になりますが、私は相手を2つに分類する事をお奨めします。それは1.レベルに達している物、2.達していない物です。この1に分類された物だけに限ってまた聴き直してその中から自分に合う物を選んでいくのです。このレベルはそれぞれの人が自分で決めるのです。そういう事を何回か繰り返す事によってレベルの決め方も段々的を得たものになっていくでしょうし、同時に聴き方も育っていくというものです。自分の世界を作るのですから、大事にするものは自分で決めなければウソです。(だから自分の感性を信じて下さいと言うのです。)

 特に大切なのは新しい物を聴く時にTHE BESTを選ぼうと思わない事です。全ての分野にわたってBESTを求めるから無理があるのであって、BEST ONESを選ぼうと思う事が大切なのではないでしょうか?そういう気持ちで選べばそれぞれの物の得意不得意の部分がよく見えてきて、それぞれの時点で自分が何をとるべきかがよく見えてきます。どんな人でも長所があれば短所もあるのとまったく同じです。自分はBESTしか相手にしない等とかたくなに思い込まない事です。逆にオーディオがBESTな聴き手を選んだりして.......その時に真っ先に外されないように気をつけないと......!!? 


第5回:弾き手の心意気

 弾き手は聴き手の皆さんの前で演奏する時にどのような気持ちで弾いているのでしょう。

 演奏というのは弾き手のイメージを聴き手の皆さんに伝える作業です。演奏する時はもっと上手い人がいようと別の面白い弾き方をする人がいようと、自分はこの曲の真の姿はこうなのだと信じるものを聴き手に伝えないといけないのです。それが出来なければその人の演奏家としての存在価値はない事になるのです。自分の感じるものこそ絶対だと信じて聴き手に提供するのでなければ、聴き手は納得しません。たしかに「絶対」というものはないかも知れませんが、演奏という作業の場で聴き手が期待するものはその人の提供する世界に浸れる事です。

 たしかにあとで考えれば絶対はないという事は言えるでしょう。でも演奏家はそんな他人事みたいなセリフを吐いていてはいけないのです。

 ある時期これこそ自分の音と思っても、次の瞬間には違う方向に傾くかもしれないです。でもそれぞれの瞬間には「これこそ(私にとっての絶対)!」と思って弾かなければ演奏にならないのです。 (こんなもんでいかがでしょう?などという程度では誰も納得しません。)

 ただし今の自分に自信を持つ事は大切ですが、新しい物をいつでも受け入れられるだけの柔軟性と謙虚さは常に持っていないといけません。つまり自分が出来る範囲ではこれこそBEST!というという自信と、それが自分が接する事が出来た範囲で選んでいるという限界の両方をハッキリ意識しておかないといけないのです。

 皆さんも自分のオーディオの音を決める時に同じような心意気を持って頂きたいです。「これぞ私の音!」と胸を張って言えるような音になるまでオーディオと仲良くならないといけないのです。出来るだけの事をして、現時点で私が接した範囲ではこれこそBESTという物を選びましょう。これなら誰にもできるはずです。1回や2回間違いがあっても、必ず近いうちに自分にとって正しい方向は見えてきます。

 ただし自分の感じる事だから何をやっても良いという事ではありません。演奏は風呂場の鼻歌ならともかく人様の前で入場料を取って演奏するのなら、少なくとも来て下さった方を楽しませるだけの説得力は持っていなければいけません。

 オーディオも自分が愉しむだけで一切人に聞かさないし意見も感想も述べないなら別ですが、人に共感を求めるのだったら少なくともその音がそれを聴いていただいた方にも説得力を持っていなかったら話にならないでしょう。この説得力に欠ける発言がいささか目立つのが残念ながらオーディオの世界ではないでしょうか、というのが私の偽らざる感想です。 ですから皆さんにはご自分の耳と感性を信じてご自分なりの感想を是非持って頂きたいのです。 

第6回:Sweet Spot

 Sweet Spotとは一番美味しいところという事ですが、音量については3つのSweet Spotがあります。それは自分という人間の、そして自分のいる部屋の、そして鳴らしている器械のSweet Spotです。

 自分のSweet Spotとは自分はこれ位の大きさで聴きたいなという音量です。

 自分のいる部屋のSweet Spotというのはその部屋ではどの位の大きさで鳴らした時に良い音がするかという事です。あまり小さい音で部屋一杯に音が浸透しないのでは寂しい音にしかなりません。逆にある音量以上になって部屋が飽和してしまうとそれ以上音量を上げても音が詰まってしまって息苦しくなってしまいます。(これには器械の音質音色の問題もからんできます。同じ音量でも器械によって感じ方が違うのです。)

 そして器械のSweet Spotとは良い音の出る音量です。一般的に言って音量を0から上げていくと、あるところで音が活きてきます。そして更に上げていくとあるところで飽和します。その中で細かく音量を変えると表現力のある音量レベルの幅がある事に気付きます。

 普段自分の聴く音量だけでやるのではなく、小さい方大きい方に少し振ってみるのです。そして音がどう変わるか聴いて下さい。そして効果のある方でしばらく聴いてみて下さい。演奏でもそうなのですが一般的に言って、小音量で充実した音を出す事の方が大音量で聴かせるより何倍も難しいものです。演奏家も気の利いた人ほど小音量の表現力を気にしています。オーディオでも早くこの音楽の持つ小レベルの表現力表現の幅に気がついていただきたいです。それを大事にすると音量は自動的に落ちてくるものです。なぜなら大音量で耳に痛い刺激があるような状態ではそういう細かいニュアンスを聴き取ろうという気が起きないからです。人間はそんな大音量の中で細かいニュアンスを聴き取れるほど器用には出来ていません。(私達が演奏する時に周りが ff で弾いている中で pp でニュアンスを大事に弾けるかと言われたら、馬鹿馬鹿しくてそんな気にはなれません。どうやっても聞こえないのですから当然でしょう。オーディオも同じです。)

 このように現状から少し動いてみてその傾向を掴んで新しい基準点を作り、しばらくそれを聴いて下さい。またしばらくしたら同じような事をトライしてみて下さい。最初はかなり大きな幅で基準点が動くでしょうが、段々その幅は小さくなっていきます。目的地が近くなってきたという証拠です。

 例えば最近私自身が経験したのは、サンバレーのプリアンプSV-3を聴いている時にレベルを半ノッチほど上げたら「これっ!」という感じになった事があります。ニュアンスを大事にするならレベルは下げれば良いというような簡単な話ではないのです。とにかく大小両方に振ってみて「よく通るけどうるさくない音」に近づいて下さい。(出来るだけ広い範囲で音が活きて欲しいのです。)

 この3者はお互いに関連しているので、厳密に区別はつけられません。でも特に自分と器械のSweet Spotの違いには気をつける必要があるでしょう。なぜなら器械のSweet Spotと自分のSweet Spotに接点がなかったらそれは何をやっても自分には合わないものだからです。(こういう事から候補が段々絞られてくるのです。たとえどんなに良い物でも自分の感性と接点のないものはやはり扱い切れないと思います。)

 3者で考えるのが難しかったら自分の中と外の2つの要素で考えてみたらどうでしょう。自分の気の持ち方で外の要素に合わせられるか試すのです。そして何が一番問題なのかを見つけるのです。

 それともう1つ、Spotというと点という印象がとても強いですが、実際にはかなりの幅があります。その意味ではSweet Bandなのかもしれません。 (これは演奏する時の音程と同じで、よく響く音の幅というのは実際にはかなりあるものです。もしこれが本当に点だったらヴィブラートなど聴いていられない事になります。)

 このようにオーディオを聴くにあたって実際に音を出す側の都合も知って頂くと、オーディオの調整に当たって気にした方が良いところとアバウトでも良いところがある事がお分かりいただけて、気楽に色々トライして頂けると思います。1つ1つは小さい事でそれ自体は大差は生じないものでも、その全てに1つの方向性を持たせられると「チリも積もれば山となる。」という事です。深刻に考えず楽しく聴きながら、少しずつ自分に合う自分にとって良い方向に歩いていきましょう。これ1粒で全てが解決する秘薬(例えばこれをつければつまらない音が良くなるというアクセサリーの類)などないのです。演奏でも上手い人はやるべき事をちゃんとやっているだけです。 

第7回:聴き方

 今まで小難しい話の連続でしたので、今回はとても簡単な話です。

 試聴会などに行くと皆さんとても怖い顔をしてオーディオと向き合っていらっしゃいます。演奏会でもそうなのですが、身じろぎもせずに皆さん修業のような顔をしていらっしゃるのです。もっとリラックスして聴いていただきたいのです。聴く場所も2等辺3角形の頂点でなくても良いのです。私の家のリビングなど私のいる場所は左寄り、栄子先生の場所がSweet Spotになっています。でもそういう位置で人に聴かせてあげるつもりになっていると、色々問題点が浮かんできます。また自分がSweet Spotから外れているので、自分のところでも良く聞こえるように調整していくとサービスエリアが広がります。1階のレッスン室でも定位置で座って聴く以外に、立って聴いたり床に寝転がったり生徒の座るチェストベンチで聴いたりとさまざまです。

 ついでに言うと勉強のために聴く時も定位置に正座している訳ではありません。どこで聴いても音楽の骨格は聴き取れるものです。

 私のお奨め:オーディオをそして音楽を聴く時は場所も聴き方ももっと自由にして、どこでも音楽を愉しめるようにサービスエリアを拡げる事です。そうすると肩から力の抜けた気持ちの良い音場が目の前に広がりますよ。そうなると自然に装置の影は薄くなっていって、音楽だけが聞こえてくるようになっていくのです。食事したりお茶を飲んだりしながら音楽を聴くようにすると、かしこまって聴くのがバカらしく思えてきますよ。自分も愉しんで人も愉しませなければ........ 


来し方

第8回:転機

 これからしばらく今までの私の遍歴について書きます。

 今回は私の今までのオーディオ遍歴の中で経験した大きな転機2つをご紹介します。

 1つ目は2001年の5月末に同僚横山さんにエレキットのTU-870を聴かせてもらった事です。 その時の事を私は以下のように書いています。

 夜になってYさんに借りた6BM8シングルのアンプを鳴らしてみたのですが、たった2Wとは思えない音でビックリしました。普段使っているのはQUAD606ですが音のクリアさは6BM8の方がずっと勝っています。面白くて色々なCDを聴いてみたのですが、元の状態に戻したらたしかにいつもの音ではあるのですが全然楽しくないのです。Yさんにさかんに奨められていたのですが、実際に聴いてみて納得しました。KT88シングルのアンプがあるようなので、それに乗換えようかなと思っています。LINE入力が3つあるので主に使うCD等をいつもつないでおいてLINE3にセレクターをつけて前に引き出しておけば色々なものを切り替えて使えるので今のままで行けます。こうやってみるとプリアンプというのは不要なものだとしか言い様がありません。最近タンノイのデヴォンの音がつまらないなと思っていたのですが、アンプのせいだったようです。

 プリアンプの音質のコントロールというのはほとんど使わないというかキャンセルする場合がほとんどなので、プリアンプを使っても音質を劣化させる意味しかないのが現状です。それに真空管のアンプは得難いキャラクターを持っています。ピアノよりヴァイオリンの方が音が良くなっているような気がします。

 いまはプリについての考えはまるで変わってしまいましたが、この時の真空管のインパクトはいまでもよく覚えています。

 2つ目は2003年3月1日のサンバレーの店主のひとりごとです。それまでDevonの音についてずっと抱いていた疑問があったのですが、ユニットを耳の高さに持ってくると良いという事が紹介されたのです。それまで木やブロック、重量ブロック、鋳鉄など色々な材質のブロックの上に置いてみたのですが、今一つも二つもしっくり来なかったのです。それを読んで早速秋葉原に行ってスピーカースタンドを探しました。Devonのような大きな物を載せるスタンドが見つからないので、スタンドを2つ1組で使う事にしました。ここら辺の経緯はこちらをどうぞ。(更に下にその当時の様子があります。)

  それまでキャスターの上に載せて近い高さまで上げた事はありましたが、キャスター自体が弱いので使い物になりませんでした。スタンド自体が65cmもある物に載せるという事は考えもしなかったのですが、やってみたらとても良い音です。(スタンドの足の中に半分くらい土を入れてあります。)

 これによって今までしっくり来なかった部分も解決しました。この2つの転機によって、音が自然に飛び出してくると言ったら良いのでしょうか、音の自発性が増したのです。

 この他にも色々私にとって印象的な出来事はたくさんあります。それをこれからご紹介していこうと思っています。 


第9回:TANNOYを選ぶまで

 私がオーディオに最初に触れ合ったのは父親によってです。父は若い頃自作オーディオに目覚め2A3のプッシュプルをトランスまで自作したほどの筋金入りでした。私は小さい頃この父の力作のアンプと、父の自作のスピーカーで色々の音楽を聴きました。私が小学生の頃の話です。段々父も忙しくなり自作の時間が持てなくなり、 私が高校の頃には市販のステレオで聴くようになりました。その頃どんな陣容だったのかは今では覚えていません。それにその頃はレコードでここはこんなテンポでこんな感じに弾くのだ、という事を聴くのが目的だったのです。つまり再生装置によって音楽が違って聞こえるというような事には全然関心がありませんでした。

 しかし私が東大に入って当時の学生運動の中で芸大に転身する事を決意した頃から少しずつオーディオに興味を持ちました。といってもその頃は自分で買える訳ではないので、秋葉原のショールームなどに行って良い音を聴くと指をくわえてうらやましがるだけでした。いよいよ芸大を卒業してN響に入り、自分で給料を頂くようになって自分のステレオをいよいよ買えるようになりました。

  N響はその頃から渋谷のNHKホールで月3本の定期公演をやっていました。定期の初日、ゲネプロが終わるとお昼を食べて渋谷の町に繰り出すのです。その頃公園通りの東武ホテルの向かいにサトー無線の渋谷店がありました。いつもゲネプロの後2時〜5時位までここに居座って色々な物を聞かせてもらいました。 何も買わないのにずっと居座るさぞかし嫌な客だったのでしょうが、ここの方たちはニコニコと応対してくれました。特に店長さんだったKさんには大変お世話になりました。前にも書いた事がありますが、この頃私が目をつけていたのはまるで違う4つのタイプでした。1つはファミリーオーディオに徹した物、2つ目は大きなホーンスピーカーを中心とした物、3つ目はコンデンサスピーカーを中心とする物、4つ目はモニタースピーカーを中心とする物です。2は夢ではあるのですが家はせまいので諦めました。3は全体として予算オーバーになるのでこれも諦めざるを得ませんでした。残るは1と4です。私は可愛らしいオーディオをリビングで団欒の場で聴くのが夢だったので、4のモニター系にもすごい魅力を感じながらも1をとる事にしました。

 そして自分で買ったシステムはプレーヤーはたしか最初はVictor(型番は覚えていません。カートリッジはグレースだったような気がします。)、

プリはQUADの33、メインは同じくQUADの303、スピーカーは今も現役のTANNOYのDevonです。

 この後2年ほどして結婚したらなんと栄子先生もスピーカーはTANNOYを持っていました。1サイズ小さいEatonでしたが。私達夫婦はオーディオ遍歴の初めからともにTANNOY党だったのです。

 もし私が最初にモニター系を選んでいたら今どうなっていたのでしょう?多分今の私のような感性にはなっていなかったでしょう。という事は今のように真空管アンプに入れ込む私はいなかったでしょう。(ご存知のように2〜3年ほど前にRogersを手に入れました。一時期メインスピーカーとして聴きましたが、私はとても良い物だとは思うのですがいつも居住まいを正されるような気がしています。)今の家に入るようになって広い部屋は出来たのですが、やはり家族団欒の中で家族と一緒に音楽を聴くという生活が夢なのでこれから先も大型ホーンスピーカーはうらやましいと思いながらも自分の物にする事はないでしょう。コンデンサスピーカーも今の倍位のホールでも持たない限りは買わないでしょう。普段の生活の中で聴くオーディオですから、現状でも特にレッスン室はやり過ぎなのかもしれません。でも音を聴くとどうしてもこれ位は欲しいです。

 今の私の環境のバックボーンTANNOYを選ぶようになるまでの私の遍歴を書きました。次はこれから今の状態になるまでの遍歴をご紹介します。 


第10回:その後

 最初のシステムを導入してからどういう順番かは覚えていませんが、プレーヤーがLINNのLP12(アームはSMEです。)になり、アンプがQUADの44、404の後、66、606に替わり、CDプレーヤーとしてMERIDIANの207IIを新しく買いました。カートリッジもORTOFONのMC20、30になりました。まだオーディオが黄金期で、良い物がまだたくさん市場に出ていた時代でした。QUADかMERIDIANのどちらかは今では覚えていませんが、どちらかを買ってからオーディオに変化はありませんでした。

その間にオーディオは衰退の一途を辿り、私が真空管アンプに目覚めた頃にはとても寂しくなってしまいました。CDプレーヤーも性能は良いけど音は今一というような物ばかり、アンプも良く言えば繊細、線が細くて私の好みには合いません。また特にスピーカーが音のまとまりがない物ばかりで悲惨でした。

 その時期に大橋さんとメールのやり取りをするようになり、アンプについてはなんとかなりそうな期待が持てました。そうこうするうちに秋葉原のラジ館のサトー無線で渋谷店でお世話になったKさんに再会しました。そしてRogersやMYRYADのMCD500を紹介して頂きました。一番の問題はスピーカーでした。やはり私の好みから言えばTANNOYのStirlingしかないであろうという事になりました。(同じようでもTurnberry HEの音はStirlingとはかなり違います。音はStirlingの方が上です。)

 この頃から後の事はご存知の方も多いと思いますが、簡単にご紹介します。


 真空管アンプに目覚めたのは2001年5月でした。

切掛けはエレキットのTU-870(6BM8シングル)でしたが、自分で最初に持ったのはトライオードのKT88のシングルアンプ(VP-Mini88MkII)でした。

その頃ラジ館のサトー無線でトライオードの6BQ5のシングルアンプ(VP-Mini84 MkII)を見つけこれも手に入れました。

それからエレキットのプリアンプのキット(TU875)やエレキットの300Bのメインアンプ(TU-873)を作りました。そして色々のアンプを聴いて300Bの音に魅了されました。

それからHyuGER HK-300BS、サンバレーのSV-501i、SV-501 SE、SV-91Bと300Bのメインアンプを作りました。

またプリアンプはADVANCEのPRA-1(EQ付)、サンバレーのSV-3、SV-722(Macintosh型)、SV-310(つい最近完成しました。)今の陣容はステレオのページをご覧下さい。

 去年の秋くらいまでは色々新しい物を作る事が主流だったのですが、去年の秋から細部の手直しが始まりました。スーパーツイーターを導入し、管をWEにし、1階にあったプリSV-722を2階に持って行き、最後はスピーカーを入れ替えました。

 このページを書き始めて1週間も経たないうちに10回目まで勢いで書いてしまいました。ここで取り上げて欲しい事がもしありましたらメールでお知らせ下さい。出来るだけ対応致します。 

第11回:基本はスピーカー

 機器の移り変わりについては前回ご紹介しましたが、オーディオの基本はなんと言ってもスピーカーです。

 2001年の5月に真空管アンプに目覚めたのですが、その伏線はその前に開いた2つの演奏会にあります。その演奏会の準備のために色々なCDをたくさん聴こうとしたのですが、フランクとかブラームスなどの長いソナタを1曲聴いただけで満腹になってしまっていたのです。音が鼻詰まりで伸びがなく、妙にポルタメントが鼻につくのです。

 それまでも例えばスピーカーのセッティングについては色々な本を参考に高さ、開き、角度などを色々試してみましたし、スピーカーを載せる台の材質も色々試しました。またアクセサリーの類も色々試しました。何をやってもほとんど効果が出てこなかったのです。その時の苦い思い出があるので、私はアクセサリーの類についてはほとんど信用していません。(たしかに違いはあるのですが積極的に良くなったとはとても評価できないものばかりです。)

 結局その2つの演奏会の時はひたすら我慢をしながらCDを聴いて勉強したのです。

 ところが2001年の5月に同僚横山さんに貸してもらったエレキットのTU-870を聴いたら、それまで気になっていた音の伸びと自然さが感じられて驚きました。この出来事がそれまでステレオはこんなものだとある意味諦めていた私に火をつけてくれました。これが1番目の転機でした。

 たしかに真空管アンプによって音は良くなったのですが、再生される音は残念ながら今1つでした。何かが足りないのです。ここに更にもう1つの出会いがありました。それがサンバレーの大橋さんのひとりごとでした。(第8回:転機をご覧下さい。)音の軸を耳の高さにあげる事がTANNOYを使う場合一番大切だという事です。今までも耳の高さに上げてみた事はあったのですが、しっかりしないキャスターの上に載せていたので音は良くありませんでした。?マーク半分で試してみたら(ブックシェルフ用のスタンドに載せて試してみました。)、思った以上の効果がありました。

 これで基本線は掴めましたが、これからがセッティングの微調整です。スピーカーの間隔をどうするか、後ろと横の壁からの距離をどうするか、内向きの角度をどれ位にするのか等色々の問題があります。これらはそれぞれのお宅の作り(2×4か在来工法か、壁がクロス張りかペイント仕上げかなどの条件が家によって違います。)によって条件が異なりますので、それぞれトライしてみて下さい。要は何らかの方法で音の軸を耳の高さに持っていく事です。(後で手に入れたStirlingの場合には前だけにスパイクを付ける事によって音の軸を上向きにしています。)初めは範囲が広過ぎて手の出し難いセッティングですが、ある程度まで追い込むと色々条件を変えるとそれが音にハッキリ出てくるようになります。そうなれば後は自分の耳を頼りに追い込んでいけます。

 私の家の場合はスピーカーの間隔は140cm、スピーカーから聴衆位置までは240cm、後ろの壁からは25cm、横の壁からは1m、内向きの量はスピーカーを載せているスタンドの脚の前後で3cmほど振っています。でもこれは2×4の輸入住宅で壁がペイント仕上げになっている私の家の場合ですから、他の方のご参考にはならないと思いますが参考までにご紹介しました。とにかくTANNOYの場合は音の軸の向きが耳にまっすぐ向くようにしてみて下さい。

 今のオーディオ界について私が疑問を抱くのは、私が色々やってみて転機になった出来事が全て人脈から得られたもので、たくさん出版されている雑誌や本等からではない事です。このようなオーディオ遍歴の途上で参考にできるような雑誌や本ってないのでしょうか? 

第12回:基本はスピーカー(続)

 私は今までTANNOYだけを使ってきた訳ではありません。自分のレッスン室ができた時には違うメーカーのスピーカーに挑戦するつもりでした。それで某有名メーカーのトールボーイタイプを手に入れたのですが、これが大失敗。その当時に再会を果たしたKさんがヒョッとすると合うかもしれないという事で、お知り合いの持っていらっしゃったRogersの中古を紹介して下さったのです。これを家に持ち帰ってつないでみたら切り替えて聴く必要もない位に良い音がしました。この当時の事を全部書くととても大量になるので、結論だけご紹介します。

 この当時は既にアンプは300Bのシングルになっていました。300BシングルでRogersを鳴らすと今までの某迷器(?)に較べれば格段に良いのですが、音の粒が思ったほど細かくならず発音の時に何かに引っ張られているような感じが拭えなかったのです。それでKさんのところで色々スピーカーを聴いてやはり現行器ではStirlingしかないと思いこれに移ったのです。この音の粒というのは耳に感じる音の塊の最小単位の事です。これが細かいと細部までよく分る代わりにサラッとし過ぎて粉っぽくなり力感が不足します。逆に粒が大きいと発音が全て鈍重に聞こえ、ダンプトラックで裏道を行くような歯痒さを感じてしまいます。Rogersについてはある程度の音量になった時に音の芯を掴み切っていない事とpp 等の弱音でなぜか音の粒が大きくなってしまう事が気になっていたのでした。色々やってみたらメインアンプに原因がありました。可愛いプッシュプルアンプSV-9Tで試してみたら豹変したのです。Rogersには出力は小さくてもプッシュプルが合うのでした。(我が家では理恵子はRogersの音が大変気に入っています。自分の演奏を客観的に聴くという使い方にはたしかにRogersの方が合っているでしょう。私はSympathyの方をより強く聴きたいのですが、これも年齢のせい?)

 参考までに某迷器について言うと、聴いていて粒を感じないのです。音の粒の隙間に何かを塗り込んでしまったようで、つるっとした感触で「なにこれっ?」という感じです。ではなぜ買ったのかと言うと、急いで何かスピーカーを手に入れる必要があったのでその時某有名店の店頭で聴けた物の中では最も良いと感じたからです。 このメーカーのフラグシップモデルも何ヶ所かで聴きましたが、似た傾向でした。

 この感触は数値にはならないので、これを比較するのは試聴しかありません。 メーカーの皆さんもこのような聴き方をする者もいるのだという事を知って頂きたいです。この聴き方はそれぞれの特徴をよく捕まえられると自分では思っていますが、いかがでしょうか?

 私はいつも音を聴く時にこの音の粒を聴き取ろうとは思っていませんが、しばらく聴いているとそこに耳が行ってしまうのです。私はこの音の粒は細かい方が好きですが、細かすぎると聴いていて醒めてきてしまいます。やはりある程度の手応えのある大きさの方が好きです。

 その点でDevonとStirlingを較べるとStirlingの方が粒の大きさは好みです。でもDevonは25年以上聴き込んできた歴史があり、「打てば響く」反応の良さは抜群です。そこで背圧がかかる感じのする1階において様子を見ていますが、パラメーターの微調整を再度する必要があるのでしょう。Stirlingは2階の方が気持ち良さそうに活き活きと鳴っているので、これをまた1階に持って行く気はありません。2台ともStirlingにする?......考えた事もあるのですが、ここまで付き合ってくれたDevonは天寿を全うするまで大事に現役で使ってやります。(コーン紙の鳴らし込みは、この25年の歴史の末にやっと得られたものです。それにしても楽器の寿命は長いですね。今最高と評されるStradの黄金期は1715年です。今からほぼ300年前、建築物なら1000年以上もつのですから木の持つ活力とはすごいものです。)

 以上の事を見ても私がもし最初にモニター系への道をとっていたら、まるで違う方向に向いていた事がお分かり頂けるでしょう。初めは私がスピーカーを選んだのですが、それから先はスピーカーとの共同作業で道を進んでいるのです。つまりスピーカーが私に返してくれたFeed Backのおかげで私も成長できたのです。皆様も是非良いフィードバックを返してくれる良き伴侶を見つけられる事を祈っております。(離婚再婚と色々な人と付き合うのも別の人生かもしれませんが.......?) 


第13回:オーディオと音楽

 オーディオは音楽を聴く時の相棒ですが、聴き較べはその相棒に何を選ぶかを決める機会です。そこではこれから長い間付き合えるかどうかが選択の一番の基準です。(まず試聴の時に自分の家来を選びたがる事が間違いの大元です。)楽器にしろオーディオにしろそれ自体が音楽性をもっている訳ではありません。勿論使い手の要求に応える幅がたくさんある物とあまりその幅を持たない物はたしかにあります。ですが出てくる音に音楽性があるかどうかは使い手次第なのです。問題になる事はこちらが要求した時にその候補がその要求に応える能力を持っているかどうかです。

 また演奏は毎回違う事をやろうとしているものです。同じ曲でもそれまでの常識の範囲内で演奏している場合もあれば、新しい事に挑戦している場合もあります。それを試聴の段階でこの音楽はこのような音楽だからと決めてかかるのはいささか筋が違います。

 それに何よりこの音楽がどういうスタイルであるべきかを論じるのは音楽の範疇なのであって、オーディオを論じる時に出てくるべき議論ではありません。オーディオは演奏を再現する道具であって、演奏家の考えと持ち味を分らせてくれればそれで立派に役を果たしているのです。演奏のスタイルはそれがクリアされてから音楽の場で議論すべきものです。

 前にも書きましたが、オーディオと演奏とはハッキリ切り離して考えるべきだと思います。例えばこの曲のこの部分で低音がハッキリ聞こえたからこれは良いアンプだ、等という判断は私には納得できません。なぜならほとんどの場合そのように聞こえるのは実際の演奏が低音を大きく弾かせて高音には少し遠慮してもらっているからです。低音が大きく聞こえたから良いアンプなのではなく、それは演奏がハッキリ低音を聴かせるようにしたからで演奏が良かっただけなのです。(つまり低音がハッキリ聞こえないアンプの方が曲者なのです。マトモな物なら低音が大きく聞こえて当たり前なのです。観点というか聴き方が根本的に違うのです。)オーディオと演奏との関わりについてはいくらでも言いたい事はありますが、少なくとも演奏とオーディオの区別はハッキリつけて欲しいものです。オーディオ評論は音楽を論ずる場ではありません。

 こういう混乱を放ったままオーディオの話をするから話が前に進まないのだという事を私は声を大にして二度でも三度でも言いたいです。活き活きとした音楽を活き活きと聴く事がオーディオの眼目なのであって、何が良いかのコンペをするのがオーディオの目的ではありません。大元に音楽を良い音で聴きたいという本能にも似た気持ちがなければ、オーディオなんて魅力ありません。これこそが今のオーディオが劣勢である事の最大の原因です。本来オーディオに言葉はいらないのです。この小道など書かなくてすむのが本来の姿です。でも最近笑って済ませられる限度を越えてきています。このままではオーディオは死に体です。いま商売ではなく自分で聴くためのオーディオを作っているメーカーがどれだけあるのでしょう?


第14回:言葉の限界

 オーディオ評論も演奏評論も実際にその音を聴けない人にその音を紹介するには言葉の助けを借りる以外に方法はありません。その事は絶対に認めざるを得ないのですが、それと同時に言葉に頼る事による限界もあります。例えば家で栄子先生とCDを聴いていてとても上手いので思わず2人で顔を見合わせてしまう時があります。この時の私達2人の気持ちを文章にすると、何か興ざめで歯痒い思いをしてイライラしてきます。「前のフレーズから次のフレーズへのつなぎの一瞬がとても魅力的で.....」等と書かざるを得ないのですが、聴いている時はホンの一瞬の響きに酔っているだけなのです。でも人に伝えるにはこのように書かざるを得ないのです。他にやりようがありませんから。でもそれを読んだ人には私達が演奏を聴いてその一瞬に感じた心の豊かさは伝わらないのです。思わず顔を見合わせている様子を言葉で表現する事のバカらしさは皆さんにもおわかりいただけると思います。

 この事には2つの重大な側面があります。


1.評論とは

 私は今まで批評家に対して批判ばかりしてきましたが、批評家は文章で音の印象を伝える事を仕事にしている訳で、その中で読者からいわれのない批判をされる事が数限りなくあったのだと思います。その中から読みようによってはどうとでもとれる文章で身を守るようになってしまったのでしょう。でも私に言わせればそれでも批評を仕事にするのなら、自分の意見をハッキリ書くのが任務でしょう。でも彼らをこのような状況に追い込んだのはわれわれ読者側にも責任があるのです。このような状況を作り出して困るのは誰あろう読者自身なのです。

 私は演奏家として自分が愉しみ勉強する為に使っているオーディオ機器について「聴いてどう感じたか?」だけに特化して書いています。それ以上の技術論には私は触れるつもりは全然ありません。どんな物であれ自分の求める音が得られるのならば、それがどんな形であっても良いのです。


2.すべての基本は生

 オーディオが生を聴けない人の演奏を聴くための装置であるという前提での話です。

 演奏を聴いてその良さを伝えようと思って文章にしても書き手には違和感が残るのですから、 本当の良さを知るためには生を聴くしかないのです。「でも生は聴けないよ!」。たしかにそうでしょう。私だって生を聴けない演奏家の方が圧倒的に多いです。ですから録音された音から生を想像せざるを得ない訳で、それが出来るためには出来るだけ生を聴かないといけないのです。矛盾なのですが、最初に書いた事を前提とするなら仕方ないのです。演奏のエッセンスは生にあるのです。

 オーディオについても同じ事が言えるでしょう。オーディオ機器の聴き較べを考えても、まず最初に聴き手の耳と心を通しているのです。つまり評論は書いている人の音楽性や音楽感に基づいて書かれている訳で、読む側はその書き手の感性に同感できなければ読んでみてもなんの参考にもならないのです。オーディオも原点はそれから出てくる生の音です。それを聴いて自分がどう感じたかが一番大切なのです。(人がどう言おうと!) 


第15回:SV-501とSV-91B

 しばらく脱線していた話を元に戻して、今回はメインアンプについて書きます。次回はプリアンプです。

 私は6BM8のシングル(エレキットのTU870)で真空管に目覚めた後、KT88(トライオードのVP-Mini88MkII)、6BQ5(トライオードのVP-Mini84 MarkII)のシングルを手に入れ、思い出の6BM8シングルを作りました。 当初はKT88を聴いていたのですがそのうち300Bのシングルが欲しくなり、エレキットのTU-873を作りました。私は音の自然さと伸びやかさを最も重要視するので、直熱三極管それも300Bの音に魅かれて行きました。当時は秋葉原の店頭で色々な種類の管の音をずいぶん試聴したものです。そのうち同僚の伝手もあってサンバレーと接触を持ちました。その当時はサンバレーの300BのアンプはJB300BとSV-501iだったと思います。JBも捨てがたかったのですが、SVの方を選びました。このSV-501はコスト・パフォーマンスの点では右に出る物は滅多にないという名品だと思います。それが更にSV-501 SEになって見かけは i とそっくりですが音はまるで変わりました。

 またしばらくして今度はSV-91Bが出てきました。この両者の違いは何度も書いていますが、要点だけをもう一度書きます。501SEの方はなんと言ってもその流麗さが特徴、91Bの方は力強さが特徴です。前にも書いたように501は固定バイアスなので、レッドゾーンに入るか入らないか位のところまでプレート電流を流すとDefaultの状態とは違うDarkな音が出てきます。(私の家でこの状態で動作させるようになって9ヶ月が経ちますが、いまだに快調です。501 SEは2階リビングに置いてありますが、毎日必ず最低でも30分ほどは音を出しています。つまりこの程度では300Bに悪影響はないという事でしょう。501に挿している300BはWEの9952です。)

 1階のレッスン室にあるSV-91Bの方は501に較べると音を出す頻度がいくぶん下がります。 91BはもともとPrimeTubesが付いていましたが、これにSvetlanaやGolden Dragonを挿したり、PrimeTubesのVer.2を挿したり色々と試しました。この時点ではPrimeTubesのVer.2で決まりだったのですが、WEの300B(8826)と整流管274Bを挿したら更に音が活きて聞こえ、今ではWEになってしまいました。(整流管274Bの違いによる音の変化はかなり予想より大きいのですが、274Bは品薄で高価な事を考えるとどなたにもお奨めという訳にはいきません。)WEにしたらそれだけの意味があるかという事になると、これは人によるとしか言えません。今の時点でWEでなければダメなのかと聞かれたら、私は決してそんな事はないと答えます。今PrimeTubesで聴いても普通に聴くのであれば何の不都合もなく音楽を楽しめます。

 高い真空管を買う金があったらその差額でソフトを買うという選択の方が現実的でしょう。管のコレクションを楽しむのなら別ですが。

 結論として今501と91Bのどちらをとるのかと言われると、私は両方とも大事ですとしか言えません。

 それに色々ステレオに手を入れて行くと、段々2つが似かよった持ち味を持ってくるのです。結局どのアンプだからという事より、私が自分の好みで音を作っているという事の影響力の方がはるかに大きいのです。今の2階の501は多分他で聴ける501とはかなり違うベクトルを持っているように思います。(管をWEにするか否かは、全体のセッティングを充分やった後に調味料程度に効いてくるものです。WEでなければダメというような事は決してありません。実際スピーカーの高域のレベル調整の方が影響力は大きいです。でも無視できない事も事実です。だから悩むのです。皆さんご自分の耳で聴いてお決め下さい。傾向だけは今申し上げた通りです。) 


第16回:プリアンプ色々

 私がオーディオを始めた頃はレコード(アナログ)が中心で、FMがそれを補う位置にありエアチェックで知らない曲に巡り合う楽しみがありました。レコードの再生にはEQが必須で(レコードはCDのようにフラットに音が入っているのではなく、LPの場合はRIAAのカーブにそって音が入っています。)従ってプリも必須でした。それが媒体がCD中心になってからEQの必要がなくなり、プリがなくても普通に聴けるようになってしまいました。そこでプリ不要論が起こり、私も当初はプリはない方が音がクリアに聞こえていました。しかしそれが曲者でした。今から思うとこの一見クリアに聞こえるところが今の薄味の存在感のないオーディオの主流と同じ線上にあるような気がしています。

 私は今までプリアンプと称するものはQUADの33、44、66、エレキットのTU-875、CREEKのP43、サンバレーのSV-3、SV-722(Macintosh型)、SV-310と使ってきました。この他にも試しただけという物もいくつかあります。ここではそれぞれを比較する事はしませんが、傾向としては2つのタイプがあるように感じます。1つはおとなしいタイプ、もう1つは積極的にメインをドライブしようとするものです。

 今はプリの機能は入力切替だけのインテグレーテッドアンプが多くなっています。CDダイレクトというのは妙なプリを入れるのだったらない方が良いという論理から来ているのでしょう。この理屈もある意味では当たっています。わざわざ使っているのにその恩恵を感じさせないプリも残念ながらかなりあります。ですから色々試さざるを得なかった訳です。

 これは私の個人的な感想ですから違う意見の方もいらっしゃると思いますが、プリを入れて繊細にクリアに聞こえるようになったという印象が第一だとしたら私はその環境ではプリを使わない方が良いと思います。一見クリア、実は線が細いだけというのが今のオーディオが入り込んでいる迷路だというのが私の意見です。最初に書いたタイプ1のプリはたしかにあってもなくても変わらないので、それならない方が安くて良いという意見には私も大賛成です。プリの存在価値は他の条件がきっちり煮詰められていないと出てきません。聴いてその必要性を感じられない方の環境では多分プリは活きないのです。特にスピーカーのセッティングがきちんと出来ていないと、プリなんかあってもなくても同じという感想を持っても当然だと思います。

 「タイプ2は付帯音をつけているだけじゃない?」という意見が聞こえてくるようですが、響きという付帯音のつかない演奏などないのです。「楽器本体から出る生の音をそのまま再生するのが本来のオーディオの姿だ!」という一見もっともに聞こえるご意見は、本物の音楽をご存知ない頭の中で音楽を理解しようとされている姿です。そんなに付帯音が嫌だったら無響室で演奏を録音して聴いて下さい。こんなつまらない音はないものです。もっともそんな環境で演奏してくれる演奏家など絶対にいませんが。勿論プリアンプが演奏の本質を変えても良いと言っているのではありません。

 プリなしの音プリ付の音の違いは簡単に言うと車で馬力優先かトルク優先かに近いニュアンスを持っていると思います。これだけの電圧を与えればメインの出力はこれだけ出るから充分、というように考えるならプリはいりません。真空管アンプの魅力に取り憑かれた方はこの出力なのになんでこんなに表現力があるのだろうと感じた瞬間が数限りなくあると思います。これこそが真空管のドライブ力(トルク)でしょう。プリも数字合わせのためなら特にいりません。

 私は音を聴いてその表現力に今一つというものを感じられるのだったら、良質のご自分の好みに合うプリの使用をお奨めします。 プリにはそれぞれ個性があります。(個性がない方が良いのだったらプリは使わないで下さい。)よく試聴して自分に合うものを選ぶしかありません。

 私自身はSV-722とSV-310というかなりキャラクターの違うものを使っていますが、これは私の二重性の表れなのでしょう。 どちらか1つと言うなら310ですが、どちらも素晴らしい音を持っています。(リビングで楽しむなら722+501 SEでしょう。自室で音楽と向き合うのなら310+91Bです。あくまでも私の好みです。) 

第17回:もう1つの転機

 前に書いた転機の他にもう1つ大きな転機がありました。それはスーパーツイーターです。前から奨められていたのですが、TANNOYの手ごろなスーパーツイーター(ST-25)が生産中止になるという話を聞きあわてて入手しました。これ以上高域を伸ばしたいという希望はないので特に必要はないというのがそれまでの気持ちでした。ですが実際にやってみるとスーパーツイーター自体からはほとんど音が出ていないのに、中低域の音の肌理が細かくなったのです。音が今まで以上に落ち着いたのです。最初はStirlingにつけたのですが、Devonにもつけてみたくなりなんとかもう1つ手に入れました。

 現在でもST-25は時々オークションに出てくるようです。それに上位機種はいまだに販売されています。といってもとても高価で、二の足を踏む状態です。

 スーパーツイーターはたしかに効果があるのですが、その使い方には注意が必要です。内輪に抑え気味に使わないと元のバランスを崩す事になってしまいます。私は2階では18kHz89dB、1階では18kHz85dBにしています。部屋によっても装置によっても微妙に違います。それに使っていく事によって音が馴染んできて高域を出しても平気になってきます。ちょっと試せばすぐ候補は二者択一位に絞られてきます。その先を決めるのはある程度の期間が必要でしょう。でも自然と1つに絞られてきますので、最初に思うほど選択肢が多くて困るという事でもありません。

 TANNOYの純正のスーパーツイーターだから気楽に試せましたが、他社の製品だったら多分トライしなかったと思います。なぜ他社だったら試さないのかというと、最大の問題は音のスピード感です。同じTANNOYなら自社製品に合わせて作っているので帯域によってスピードが違うという事はないでしょうが、他社の場合はまずそれを合わせる事が難しいのです。(もっとも2ウェイや3ウェイで帯域によってスピード感の違うスピーカーを出しているメーカーもありますから、純正だから良い訳でもありません。)  


第18回:もう1度良い音?

 ここまで色々の事を書いてきましたが、ここでもう1度良い音について考えてみます。

 音楽の3要素とはリズム、メロディー、ハーモニーです。

 どの要素についても最も大切なのは音の立ち上がりの速さでしょう。つまり音を静的なものとして捉えるのではなく、動的な常に変化して行くものとして捉える必要があるのです。(今のオーディオ評論は静特性しか問題にしていません。といっても動特性を系統的に扱う方法はないのですから、やりようはないのですが。ですからヒアリングが大切なのです。)ここで音の変化へ追随して行く時に大切なファクターは2つあります。 1つは速さ、1つは重さです。

 音の変化についていけるためには速さが必要なのは当然です。ですが速ければ何でも良いという訳ではありません。速く動いていても紙のように薄くて軽いのでは存在感がなくて、白々しく聞こえてしまいます。今のオーディオ評論にはこの観点はありませんが、これこそ聴いた時の感じを決定的に左右するものだと思います。私は自分で聴く時は音の粒の大きさと重さを一番大切にしています。(粒が細かくなければ細部は聴き取れません。ですがそれだけ音は軽くなるのです。粒が大きくなるとスケール感は出やすいですが、その分鈍重に聞こえる危険があります。つまり音の粒の大きさと重さが大事なのです。)今のハイエンドと言われるオーディオはこの粒が細かすぎるのだと思います。粒が細かくなり過ぎると当然その粒の重さは軽くなる訳で、どんどん存在感が薄い音になってしまうのだと思っています。(この音の粒の大きさは同じ物でも部屋の特性やセッティングによって大きく変わります。例えば2階に置いてあったDevonが1階ではかなり印象が違って聞こえています。)

  私は音を聴く時にまず音色を聴き取ろうなどとは思っていません。この音の粒の細かさと重さが私の好みに合うように調整出来ると、音の肌触りなどは自然に音の中から浮き上がって聞こえてきます。音色は聴く場所が違うと違って聞こえますが、どこで聴いても演奏の本質は聴き取れるのです。つまりそのどこで聴いても聴き取れるものこそが演奏家の個性であり、それをちゃんと表現出来るステレオこそが求められているのです。ただそこでは聴く側に求められるものもとても大きく、ハードだけがどんなに良くても聴く人まで含めてソフト的な面(使いこなしと聴き手の音楽性というか才覚)も良くないと良い音は出て来ないのです。ですから私達は常に良い音に接してそのイメージを心の中に育てるようにしているのです。そういう努力なしには良い音に接する事は出来ないものです。要するに本物に触れないで本物を知る事は出来ないというすこぶる当然の事が今のオーディオ界では無視されているように見えます。

 こういう音に関する事は自分の耳で聴いて感じるしかありません。感性の世界の出来事は感じる事が出発点です。文章に全てを籠められる訳ではありません。(書いている私が言葉に制約されてとても歯痒い思いをしているのですから。)でも文章にしなければ伝わらないので、仕方なく文章にしているだけだという事を是非ともご理解下さい。 


第19回:良いオーディオ?(再)

 最初に良いオーディオとは生の演奏を彷彿とさせるものであると書きました。演奏家が良い音であると信じる自分の音で演奏し、それを録音したものを通して聴衆の皆さんに伝えるのがオーディオの役目です。最初に良い音とは「よく通るけどうるさくない」事、良いオーディオとは生を彷彿とさせるものと書きました。ここで良いオーディオについて私の感覚を改めて説明します。

 楽器にしてもスピーカーにしても発音体は振動して音を発します。その振動の仕方に良い音悪い音の違いが潜んでいるのです。楽器もスピーカーも振動する時には使い方によって振動の基本単位が決まってきます。大音量だと全体に一方向への振動はするのですが、いくつかの細かい部分に分かれてそれぞれがニュアンスを生むという事はありません。つまりとても単調な振動モードになってしまうのです。その代わりそのモードに馴染むのにはあまり長時間を必要としません。逆に小音量で楽器やスピーカーを馴染ませるのはとても長い時間を必要とします。その代わり馴染んだ時にはとても粒が細かく表現出来るようになります。とても粒が細かく小音量でも浸透力のある音が出てきます。ただエネルギー感についてはいささか欠ける部分もあります。ですがこれも音の重心を下げる事によってかなりの部分カバー出来るものです。

 アンプについても管を替える事によってこの重心が変わって良くなったり悪くなったりします。

 昨日も書いたように音のスピードと重さがとても重要です。発音の立ち上がりについて行ける事と、適切な重量感を持っている事です。オーディオ評論の世界では全然触れられていませんが、音には重さがあるのです。そしてその音を出すのにはとてもたくさんのエネルギーが必要なのです。仮に小さい音であっても弾き手はとても細かい神経を使います。(むしろ f 強音より p 弱音の方が神経を使うものです。)その時に楽器やスピーカーが轟音モードの物だととても単調な聴くに堪えない音しか聞けません。だからといって粒が細かすぎると力感が生まれてきません。これをどうバランスをとるかが難しいのですが、このヒントは生の演奏の中にあるとしか言えません。やはり本物の生を聴いてそこで起こされる感覚を道標にするしか方法はないのです。それも回数を重ねれば重ねるほど新しい発見があるものです。(私達だって毎回何かしら新しい発見をします。だからこそ音楽は楽しいのです。)真空管というデバイスは音の適切な重量感の表現に長けているのです。そして同じ出力でも聴感上の温度感重量感密度感の点でSolidStateより優れています。

 今回の結論は「よく通るけどうるさくない音が良い」のは当然の事ですが、オーディオ選びの時には音の粒立ちと重さに着目して欲しいという事です。 


第20回:ソース色々

 今回は私が普段使っているソースについてご紹介します。
 私が使っているソースはメインは勿論CDです。その他にレコード(アナログ・ディスク)、FM、DAT,MDを使っています。
 CDについてはもともとはMERIDIANの207 IIを使っていました。MERIDIANを買ってしばらくしてからQUADからもCDプレーヤーが出ましたが、もしタイミングが逆だったらQUADにしたでしょう。真空管アンプに目覚めてからは2ヶ所にCDプレーヤーが必要なので、MYRYADのMCD500を買いました。MERIDIANが色々不具合を起こすようになってからARCAMを買いましたが、Model2を通したりCECのTL51Xを買って音がとても落ち着きました。

  レコードはプレーヤーはLINN SONDEKのLP12にSMEの短いアームを付けたものを使っています。4年ほど前にこのLINNのLP12はオーバーホールをしてもらいました。(LINNのプレーヤーは持ち運ぶのが難問なのです。)カートリッジは歴代ORTOFONを使っています。最初にプレーヤーを買った時はVICTORのプレーヤーにGRACEのカートリッジを付けたものを使っていました。ORTOFONのカートリッジはMC-10、MC-20と使ってきました。本当はSPU-Aを使いたかったのですが高くて手が出なかったのです。今はKontrapunkt b+T-1000の出力をCREEKのOBH-8というMM用のEQアンプに入れて、それをSV-310を通してSV-91B+Devonで鳴らしています。(年末にはSV-310EQが出るようなので、今からそれが楽しみです。)

 CDとレコードで同じソースを持っている物もあるので、それを聴き較べる事があります。どの場合でも私にはレコードの音の方が共感を感じます。頭出しが簡単とか扱いが便利とかCDの良さは無視出来ないので普段はCDを聴く機会の方が圧倒的に多いのですが、 音や演奏の雰囲気の点ではレコードの方に説得力を感じます。これと同じ意味で真空管とSolidStateの違いも大きく感じます。

 これを考えるとオーディオはかなり昔に行き着く所まで行ってしまっているように見えます。でもそれでは商売にならないので色々な理屈をつけて新製品を出していますが、一番肝腎なところが抜けているように見えます。ヒアリングを大切にしないスペックのオンパレードがステレオを迷路に追い込んでいるのですが、残念な事にその先頭を行っているのがオーディオ界の人達自身なのです。普通の聴衆はそこら辺を漠然と感じているので、 その動きのうさん臭さを感じてオーディオ界から離れて行ってしまったのです。

 FMについては最近までTRIOのKT8000を使ってきましたが、2005年8月にサンバレーのSV-11FMを作ってからはそれにハマっています。

 私はオーディオを始めた時のイメージが小さくて可愛いステレオで良い音を聴きたいというものでしたので、プレーヤーもアンプも可愛くて良い音が聴けるという事でLINNとQUADというものを選んだのでした。スピーカーも大きいフロア型にも憧れはあるのですが、生活空間がステレオに占領されるのが好きではないのでブックシェルフ型の中で大きめのDevonを選んだのでした。山椒は小粒でピリリと辛いが信条なのです。(最近はサイズは幾分大きい物にシフトしていますが.......)ですから雑誌によく出てくるようなどでかいオーディオは最初から候補から外しています。(私達夫婦は普通の生活空間の中で音楽を弾いて聴くのですから、決してステレオが主役ではないのです。)

 勿論オーディオを中心とする生活をする人がいても不思議ではありませんが、ほとんどの人は今の自分の生活空間の中で音楽を聴きたいのです。私は音楽を仕事にしていますが基本的に生活の方が大切なのです。生活の中でのオーディオ機器という観点をもっともっと推し進めて行って欲しいといつも私は思っています。  TOPへ

第21回:求める音

 私がヴァイオリンを弾きステレオを聴く時に大事にする事について書きます。
 私は実際に音楽を弾く場合も聴く場合も手応えのある事を重視しています。薄い身のない音にならない事を一番大切にしています。楽器にしてもスピーカーにしても表面だけではなく出来るだけ芯まで鳴らす事を心掛けています。ただ芯まで鳴らすためには大きな質量を振動させなくてはいけないのです。そのため発音に際して準備というか予備動作が必要です。でも遅れてはいけないのです。その時に必要なのは力ではないのです。楽器を芯まで鳴らすのには柔軟な瞬発力が必要なのです。スピーカーも同じで、大出力のアンプでねじ伏せようと思ってもダメなのです。前にも書いたように力任せにやっていると振動モードが全面一緒に動くような単純なものにしかならないのです。それではニュアンスなどいくらやっても出てきません。

 スピーカーの鳴らし込みもとても微妙なもので、正弦波を何時間鳴らしても鳴らし込みにはなりません。音楽は正弦波のような定常状態ではないのですから、音楽を実際に鳴らして時間をかけてエージングしないといけません。このようなやり方をすると鳴らし込みが出来るまでにはとても長い時間がかかりますが、傾向だけは割と早い時点で分かると思います。

 音は習慣性のとても強いもので、普段聴いている音がその人の音に対するイメージを決めてしまうのです。ですから普段から生の良い音をたくさん聴いて自分の耳をそれに馴らしてしまわなければ良い音の方向性など掴めるものではありません。私達演奏する者も普段接する人達の音が決め手になるのです。同じ私もN響にいるからこそ今の音の感覚を掴めたのであって、別のオーケストラにいたら全然違う感覚の持ち主になったでしょう。ここでは音楽について書く場所ではないのでその詳しい事は省きますが、普段聴いている音はとても大切です。

 更に言うとステレオから出てくる音が良くなるためには、持ち主の音に対する感覚に新しい発見がなければいけないのです。今までの延長線上に今までとは違う大発見があるという事はありません。同じ楽器を弾いても人によって出てくる音が違うように、同じスピーカーを持っても持ち主によって出てくる音はまるで違ってきます。

 ですから人の感想は参考にはなりますが、最終的にはそれぞれの人が自分で判断するしかありません。大体音を文字で理解しようとする事自体が無理なのです。(言葉で表現しようとした途端に逆に言葉の制約に捕まってしまうのです。)  

第22回:300B色々

 私は300BのアンプはキットでエレキットのTU-873を初めとして、ヒノのHK-300BS、サンバレーのSV-501i、SV-501 SE、SV-91Bと作ってきました、そして300Bはエレキットについてきた中国管、Svetlana、Golden Dragon、Prime TubesのVer.1と2、最後にWEの88年版と99年版を使ってきました。


 Prime TubesのVer.1は2003年10月、Ver.2は2004年7月、WEは2004年10月に導入していますので、その時の感想についてはひとりごとの方をご覧下さい。ここではそれをまとめてみます。

 色々のアンプを色々の管で聴いて何が音を一番決めるのでしょう。私の結論はアンプが一番決定的なファクターを握っているという事です。回路の構成や動作点の置き方で基本的なキャラクターは決まってしまいます。ですから設計者の求めるものが一番表に出てくるのです。管はそのキャラクターを発揮させるための脇役なのですが、ある意味準主役のような働きまでします。(ヴァイオリンで言うと管は弦というよりは弓に近いと言えるでしょう。)

 例えばSV-501 SEとSV-91Bですが、どんな管を使っても91Bから501のような音は出せません。91Bは音が塊で前に出てきて、501は音の粒の細かさと色彩の多さが特徴です。基本的にどちらのキャラクターを求めるのかをまず決めて、それをそのまま活かそうとするのか、あるいは自分の好みの方向に微調整するのかによって管選びが違ってくるのでしょう。(固定バイアスの501の場合は電流の調整によってもかなり音の肌合いが変わります。)勿論だれでもその片方で満足する人はいないと思いますが、二股をかけるようなやり方はしない方が良いです。基本的にどちらかをとって、それから管選び、そしてスピーカーのセッティング(置き方とレベル調整)までやって自分の好みの音にして行くべきだと思います。

 今言った事と矛盾するようですが、管を替えるとかなりアンプの性格が変わります。私が現在評価する管はPrimeTubesのVer.2とWEです。絶対的な評価についてはWEの方が上なのですが、何しろ値段は3倍以上違うのです。それだけの違いがあるかと言われると「?」としか言えません。でもWEでしか聞けない音がある事もたしかです。それこそその人の価値観の問題です。(音楽をどう思うかだけではなく、音楽そしてオーディオが自分の生活の中でどのような位置づけになるのかという事です。) 普段の生活の中で音楽を聴く事を大事にするのでしたら私はPrimeTubes Ver.2をお奨めします。WEのビンテージ物を持っていても普段は大事にとってあるというのでは本領は発揮してくれません。普段からそれをどんどん鳴らしているのでなければ本当の音など聴けません。91Bに挿している88年版は毎日聴いている時と2〜3日間をおいて鳴らした時では最初の反応からハッキリ違います。どんな管でも毎日短い時間でも必ず聴いてあげる事の方がずっとずっと大事だと思います。(ヴァイオリンもまったく同じで、アマチュアの人にとって悩ましいのが毎日弾けない事でしょう。)

 音を決める要素としては私はSV-91Bの場合300Bよりは整流管の影響の方が大きいような気がしています。整流素子によって音が違うというのはよく聞く話です。ただWE274Bは1本8〜9万する上になかなか手に入らないです。こうなるとコストパフォーマンスの問題で、その違いに意味を見いだして投資するかの問題です。私は単純に興味があるのでWEにしてそれなりに良さは味わいましたが、そこまでやる意味があるかどうかはいまだに分かりません。

 300Bに限らず管を替えれば音は必ず変わります。SV-722の12AX7(ECC83)、SV-501 SEの前段の6BM8(ECL82)、SV-91Bの310BとAなど換えると面白いほど音は変わります。現状はSV-722は厶印の83、501のECL-82はTUNGSRAM、310はAになっています。でも基本的なキャラクターまでは変えられません。あくまでもアンプの持ち味を最大限に活かすための調味料のようなものです。例えば塩にも赤穂の塩もあれば岩塩もあるというようなものでしょう。 


第23回:夫唱婦随

 音楽を聴く人は自然に自分の好きな演奏を何度も聴くようになります。同じ演奏が好きだとしても人によって気に入っている部分は微妙に違います。聴く人は自分の最も気に入っている部分が最も良く表現されるように自然に環境を整えて行きます。

 同じアンプ、同じスピーカーを持っていても出てくる音がまるで違うという事はよく経験すると思いますが、それはこの持ち主の感覚の違いから生じるのだと思います。例えば2人の人が同じ演奏が好きだとしても、ひとりは演奏家のエネルギー感溢れるところが好きでも、もうひとりは演奏家の鋼のようなバネの強さが気に入っているかもしれないのです。同じようでもこれは聴く時の音量に微妙な違いを生じます。エネルギー感を聴きたい人は音量を上げるでしょうし、バネの感じが気に入っている人は小レベルの反応の良さを求めるでしょう。このような微妙な違いを毎日繰り返しているのですから、持ち主に付き合ってくれるステレオの方も自然に鳴り方が変わってくるというものです。

 それを聴いて人間の方も感じ方聴き方が変わって行きます。それによってまた求めるものが微妙に変わり、それに合わせてステレオの方も変わってくれるのです。これが今回の題「夫唱婦随」です。聴き手とステレオはお互いに高め合って行くのです。自分がご主人様だなどと思っていると「夫唱婦不随」になってしまいます。

 これからが一番難しい事なのですが、このような色々の過程を経て聴き手も変わって行くのですが自分の個性を守って筋を通していながら新しい事を柔軟に受け入れないといけないのです。何でも節操なく受け入れているのでは今までの経験の積み重ねが活かされません。でも逆に他のやり方をかたくなに拒否するのでは折角のチャンスを無駄にする事になるのです。このバランスが難しいのです。この指標になるのが生の音なのです。ですから生を聴く事が一番の近道だというのです。

 「そんな機会を持てない人はどうすれば良いの?」という声が聞こえて来るようですが、生の音の代わりになるような特効薬はありません。素晴らしい演奏会の印象をどう再生出来るかがステレオの命なのですから、とにかく生を聴くようになさるしか良薬はありません。 


第24回:試聴

 私が試聴によく使うディスクをご紹介します。

オーケストラ:

1.スラブ舞曲(ドヴォルザーク):ノイマン指揮チェコ・フィル[スプラフォン COCO-75522]

 このディスクは特に打楽器が活躍するので、その打楽器の聞こえ方に注目します。うるさく聞こえるようだとどこかがおかしいのです。
2.交響曲第3番ライン(シューマン): クーベリック指揮バイエルン放送響[SONY SBK 48270]

 このディスクはとても良くまとまったどちらかと言うと地味な録音で、分離の良さを強調していません。このよくまとまった響きの中でメロディーが色々な楽器に受け渡されていくのが聴き取れるかを聴きます。同じシリーズの2番[SBK 48269]のスケルツォなどもこの受け渡しの妙味が聴けます。全体のまとまりの中での音色の変化が聴き取れるかが問題なのです。(SONYとは書いてありますが、日本版ではありません。)

ヴァイオリン:

1.オイストラフとミルシュタインの小品集

 Pieces rares et virtuoses pour violonというオイストラフの小品集[Harmonia mundi LDC278945]とミルシュタインのA Tribute to Nathan Milstein[PROMPT URS-50020]という小品集の2つです。このStradを弾くけれど全然スタイルの違う2人の巨匠の違いをどう表現出来るかを聴くのです。(この2つのディスクは今では手に入れるのは至難だと思います。)


ピアノ:

1.ポブウォツカ先生の弾くショパンの作品
 理恵子の師エヴァ先生の弾くショパンの作品集では、先生らしい緻密さと女性には珍しい豪快さが聴き取れるかが問題です。


2.理恵子のリサイタル の実況録音CD

 理恵子のリサイタルを録音したCDは3枚ありますが、その音の違いを出せるかがテーマです。

室内楽についてはこれという定番(定盤?)はありません。手持ちの色々なCDを聴きます。

 どんなディスクでも良いのですが、そこから何を聴くかが問題です。私はスピーカーの前の空間一杯に伸び伸びとした音が広がるかどうかだけを問題にしています。その時低域がどう、高域がどうというような事は全然気にしていません。目の前に広がる音の空間に隙間があるようだとどこか間違えているのです。(セッティングが悪かったり、アンプやプレーヤーの選び方がおかしかったりしているのです。)

  SPの復刻盤などたしかに高域は伸びていませんが、新しい高性能なはずの録音よりはるかに存在感があります。フーベルマンやティボーのCDなども同じように名演で、聴いていて全然飽きません。試聴する時は絶対に名演で聴き較べるべきです。自分の好きな演奏なら今までの経験でどのように聞こえるのか聞こえるべきなのかが分かっているからです。それにその名演のここが好きという部分がどう聞こえるのかという楽しみもあります。

 良くない演奏で試聴すると演奏の良くないところばかりが気になって、落ち着いて演奏を聴けません。自分の好む方向に合っているかを試聴するためにも必ず自分のお気に入りのソースで聞き較べて下さい。オーディオは自分の音楽に対する夢の具現化だからです。つまりステレオは自分の分身みたいなものなのです。  TOPへ

行く末

第25回:オーディオとは

 今まで現状への批判を書いてきましたが、これからへの展望と希望について何回かに分けて書きます。
 オーディオとは一体何をしてくれるものなのでしょう?ソースに入っている演奏のイメージを目の前に再現してくれる夢の道具です。私が求めるのは演奏家が演奏している場の雰囲気の再現です。場の雰囲気とは何かと言うと演奏家が演奏している様子を想像させてくれる事です。音自体がどうかという事より、演奏家がどこをどのように弾こうとしているかという事が分かる事が問題なのです。つまり私にとってはハードとしてオーディオがどうなのかという事はほとんど問題ではないのです。(つまり歪率がどうとか周波数特性がどうとかいう事には興味がないという事です。勿論特性は良ければそれに越した事はありませんが。)
 一番問題なのは実際の演奏の場が想像出来る事です。ですからオーディオの作者には良き音楽愛好家でいて頂きたいのです。オーディオの作者には自分で聴いて気に入った演奏を自分の作った装置を通して多くの人にその演奏の姿を伝えて欲しいのです。その為には生演奏の魅力をよく分っていて欲しいのです。イギリスのメーカーなどは作者たちは自分達で室内楽を演奏して楽しんでいるそうです。日本のメーカーの人達も是非ご自分で演奏するくらいになって欲しいものです。自分で演奏する事によって名演奏家が偉大な事が分かり、それをオーディオを使う人達に伝えたくなると思うのです。

 私が誰かの演奏を聴く時にいつもベストの席で聴ける訳ではありません。でも良い演奏と良くない演奏の違いくらいはハッキリ分ります。演奏の魅力は何と言っても生命力なのです。生命力というのは違う言葉で言えばリズム感という事になります。勿論音色もとても大切な要素ですが、何と言っても常に前向きの生命力(生きている事の喜び)を感じられる事の方が大切なのです。その時には歪率や周波数特性など出てくる場所はないのです。そんな事よりバネの強さと反応の速さが一番問題なのです。バネの強さを表現出来るためには反応の速さと同時に実体感というか音の重さも必要です。音の重さを表現出来て初めてバネの強さが表現出来るのです。

 これは演奏する立場からの発言ですが、バネの強さを感じさせられる演奏というのは音の響きを表現出来ていると同時に、力んで音を潰していないという事が絶対条件になるのです。力まずに大きいよく響く音を出すという事はとても大変な事なのです。これがちゃんと出来ればそれだけで名演奏家の条件を満たしているとも言えるでしょう。

 音楽を聴く時には何といってもマスとしての音の存在感を一番大事にして欲しいものです。松やにの飛ぶような音とか派手な演奏雑音やうなり声を聴く事が音楽ではないのです。まず作り手に変わってもらわないと一般の聴き手も変われないでしょう。ですからオーディオの作者には絶対に生の名演を何度も何度も聴いて心に刻み込んで欲しいです。(良くない演奏はいくら聴いても参考になりません。悪い演奏は耳を悪くさせるだけです。何でも聴けば良いというほど単純ではないのです。弾き手も良くない演奏ばかり聴いていたのでは上手くなりません。同様に聴き手も良い演奏により育って行くのです。) 


第26回:音?気配?

 昨日私の家の音を聴いていただいた経験から感じた事を書きます。

 今まで私の求める「音」について書いてきましたが、私が一番求めているのは「音」そのものではなく「気配」なのだという事に気がつかされました。娘理恵子がポーランドに留学して2年が経ちますが、時々日本に戻ってくる時を除いて私達はCDを通して理恵子の音を聴くしかないのです。そこでリビングの隣の部屋で理恵子が弾いている時と同じ感触をリビングで味わいたいと思い、音の感触肌合いを中心に本能的に調整した結果が今の音なのです。スピーカーを通して聞こえて来た音の延長上に本物の理恵子の気配が感じられるようにしたいというのが夢だったのです。

 その延長線上にリアルに聞こえるミルシュタイン、オイストラフ先生たちがいるのです。本当にすぐそこに弾き手が立っていて、話をしようと思ったら出来るような錯覚を得られるようにしたかったのです。何度も言うように音には重さがあります。そして会場の空間に広がる音には軽さがあります。矛盾するようですが音には両面があるのです。

 ガラミアンがその著書で書いているように演奏の音には「子音的側面」と「母音的側面」があります。音の本体は母音なのですが、広い会場で隅々まで聞こえるためには音を飛ばすために子音的要素が不可欠です。この子音的要素が発音のアクセントに代表される演奏雑音です。この両者のバランスの取り方で音が活きたり死んだりするのです。母音が多すぎると音が立たなくてボーボーした感じになり、子音が強過ぎると耳に痛い嫌味な音になるのです。このバランスがとても難しいのです。

  このように簡単に言い切ってしまう事は危険なのですが傾向としては音の重量感は母音が担い、音の浸透力というか軽さの部分は子音が担っています。この両者が相まって初めて1つの言葉になるのです。

 今書いた事は演奏上の事ですが、これを再現するオーディオでもこの両者を上手くバランスとって再現出来ると素晴らしい効果を持てるのです。広い空間に頭打ちなく音を充満させるという事はとても難しい事で、聴いて不自然だと分かっても「じゃあどうすれば良いの?」という事になってしまいます。

 私には音をどうしたいという指針がハッキリあるので比較的容易に今の音に到達出来ましたが(といっても何年もかかっています。そんなにかかったのは単に私が鈍いから.......?)、そういう指針を持てない方にとっては至難の業かもしれません。でも再生音楽の音を良くしたいのだったら避けて通れない関門なのです。再生音を良くする指針は何度も言うように生の演奏の中にヒントがあるのです。是非とも生のそれも名演を聴いて下さい。(といってもこの名演というのが曲者で、音楽の世界にもオーディオ界と同じくらい魑魅魍魎が跋扈しています。) TOPへ

第27回:私の調整ポイント

 今回は私が色々の調整をする時のやり方を少しご説明します。
 まず最初に現状の音を心ゆくまで聴きます。なぜ心ゆくまでなのかと言うと、熟れた柿が熟し切って自分から落ちるように現状をどうしたいかという事が自分の心にまとまるまで現状の音を聴き続けるのです。それを続けると自然に自分の中にどこをどうしたいという要求がまとまります。

 アンプやプレーヤーの置き方についてはとにかくしっかりした場所に設置する事に気を配ります。不安のある時はコーリアンの板の上に置きます。その場合コーリアンの板は1枚だけ使います。(例えばコーリアンを重ねて使ったりコーリアンの板の上にコーリアンの脚受けなど置くような事はしません。その場合は金属の脚受けを使うとか必ず違う素材を使うようにしています。出来るだけ違いを大きくした方がそれぞれの短所をお互いにカバーしてくれます。)

 接続コードについては太く短くの2点だけを大事にしています。コードで音が変わる事は経験しますが、それによってオールマイティの効果があった試しはありません。そんな事に手間と暇を費やす余裕があるのだったら他にもっとやる事があります。ただ最短でつなぐとつなぎ替える事が出来なくなるのでそれだけの余裕は持たせています。

 一番大きな影響を持つのがスピーカーのセッティングでしょう。

Stirlingの脚は前だけ、脚受けは金属製
音の軸が上向きなるようにしています。
Devonはスタンド2つを1組にして、
スピーカーとの間には金属製のスペーサーを入れています

 私の家の壁はペイント仕上げですから後ろの壁からも反射がかなりあります。普通の壁紙仕上げとは違い部屋の中は基本的に日本製のツーバイフォーの家よりかなりライブです。この事が良い音場を得る事に大きな貢献をしてくれているのだと思います。

 スピーカーの置き方は生活空間として困らないようにごく普通の置き方をしています。内振りの角度は聴いて不自然に感じない範囲で出来るだけ音場が広がるようにしています。(響き全体が1つにまとまって、どの音域も平均してよく抜けるように心掛けています。)

 ツイーターのレベル調整が一番難物でしょう。私は高域についてはいつも絞り気味にしています。中域の基本振動をまずきちんと鳴らしてやらないで高域をいじり過ぎると安定感のない妙な響きになります。スーパーツイーターもホンのかすかに効かすだけで充分です。

 一応基本を押さえて音出しをしてみます。ここまでは誰がやっても同じなのですが、ここからが問題です。出てきた音を聴いてその問題点をピックアップします。今出ている音を聴いてどこをどうしたいか分からないうちは何をやっても中途半端で終わります。 自分の今までの演奏経験を基準にどこをどうするかを決めて、スピーカーの置き方(壁からの距離、スピーカー同士の間隔、内振りの角度、高域のレベル調整など)を色々やってみます。自分なりの結果を出してから家族に聴いてもらい、更に微調整を続けます。

 私の家ではスピーカーは後ろの壁から少し離した方が響きが良いです。2階についてはスピーカーの前面はラックより少し前に出しています。1階はピアノがあるのでそれを弾くのに邪魔にならない範囲で出来るだけ前に出しています。どちらの場合もスピーカーの置き場所は生活する事を考えるとここしかないのです。結果的にはこの場所がベストのようです。

 この先音を追い込むのは持ち主の感性です。持ち主が自分の好みで音決めをするしかないのです。誰にでも通用する万能薬などありません。だからこそオーディオは面白いのです。私が今まで色々やった経験から皆様に1つお奨めするのは「考えられる事はすべてやってみて下さい!」という事です。思い込みは厳禁です。今自分の持っている物の良さをフルに発揮出来る環境を作ってから評価を下して下さい。そこまでやれば自然に進むべき道は見えてきます。

 今つくづく思うのは私の家が壁はペイント仕上げ、床がしっかりしたオークのフローリングである事が多分良い響きを出せている最大の原因なのでしょう。それに窓がダブルハングであるため外からの雑音が気にならないのです。

 やはり自分の音の好みが誰をも納得させられるかどうかが一番の問題です。個性と言える以前の単なる癖(悪癖)に終わらないように気をつけるべきだといつも自分に言い聞かせています。 


第28回:再度Sweet Spot

 第6回にSweet Spotについて書きましたが、私の本心から言うとSweet Spotではなく、Sweet Bandとでも言うべきものだと思うのです。Sweet Spotとは一番美味しいところという事ですが、Spotは点という事です。実は本当に良い物は美味しいところは点ではないのです。本当に実力のある物はある程度の許容範囲のものは何の分け隔てもなく受け入れてその良さを発揮出来るくらい包容力があるのです。例えばこの装置でこの曲を聴く時はボリュームはここにしないとダメというような厳しいというか包容力のない状態というのは本物ではないと私は思っています。自分の思った通りになっていなくてもそれを笑顔で受け入れられるくらいの包容力があるものが本物です。

 例えばボリュームをちょっといじったくらいで音が変わってしまうようではその装置は残念ながら包容力があるとは言えないのです。少々ボリュームを変えてもたしかに音量は変わるけれど質感に変化があるようではいけないのです。Sweet Spotと言っているうちはまだ本物ではないと私は思っています。

 たしかに細かく言えばベストの点はあるのだと思いますが、演奏についても良い状態は点ではありません。そんなにシビアだったらとてもそれを維持出来ないからです。演奏のように時々刻々変化するものに許容範囲がなかったらとても良い状態を維持出来るものではありません。

 私は良い状態はある巾を持っているものだと思っています。勿論聴いているうちに無意識のうちに細かく追い込んではいますが、私は出てきた音がある範囲にあれば良いと思っているので、装置の方も包容力を持って応えてくれるのでしょう。とにかく装置をおだてて気持ち良く鳴るようにしてあげる事が一番大切な事です。そうすれば装置の方も自然についてきてくれるものです。もし私のステレオが良い音で鳴っているとしたらそれはスピーカーとアンプの包容力のおかげです。皆様も是非良い状態をポイントでとらえないで、一定の許容範囲内にあれば良いというように考えてあげて下さい。そうすればステレオの方もそれに必ず応えてくれます。 TOPへ

第29回:音の決め手

 良い演奏良い音とは何かということを再度取り上げてみましょう。良い演奏とは思い切りよく自分の考えを前向きに出したものです。良い音とは伸びのあるよく響く音です。なかなか分かっていただけないのが音の伸びです。これはオーディオを聴いているだけでは分からないと思います。生の名演を聴いて頂くとその意味がよく分るのですが、なんと言っても音の響きにバネのあることが一番大切なのです。音が活きているという事です。今の流行りの音は良く言えば繊細なのですが線が細いのです。そして何と言っても一番問題になるのが音の重さを感じさせない事です。音はあるボリューム(容量)を持っているのです。当然それなりの重さがあります。問題はその重さの質です。鈍重な重さではダメなのです。重さがありながら動きには身軽さがなければいけませんし、音の発音には強力で柔軟なバネがなければいけません。(音自体に重さを感じるようでは残念ながらそれは鈍重なのです。スポーツマンの体重のように見ていて重く感じるようではダメなのです。でも音に重さがないと変わり身は速いのですが、存在感のない白々しい音にしかなりません。)

  「バネって何ですか?」という声が聞こえて来るようですが、バネの意味は説明して分かるようなものではありません。でもこれこそが音の決め手であり、これこそたくさんの音楽を聴いて初めて体得できるものです。

 話が進めば進むほど生の音を聴いてそこから何かを体得しないといけないという話になってしまい生の音を聴く機会の少ない方には気の毒なのですが、生の音を知らないで生の音を再現するのは無理というものでしょう。何度も言うように音は理屈ではありません。とにかく無心に音を聴いて下さい。そうすれば自然に進むべき道は見えてきます。


第30回:私からの提案

 この小道の一応のまとめとして現時点で私から皆様へご提案をします。

 ステレオの音をまとめるための私のやり方です。まず自分が大好きな気に入った演奏家を取り上げます。その人の演奏の気に入った所をオーディオを通して表現出来るように色々工夫するのです。ツイーターのレベル調整とかスピーカーのセッティングが一番影響が大きいでしょうから、まずスピーカーの音のキャラクターを自分の求める方向に合わせます。

 スピーカーのセッティングについてはまず後ろと横の壁からの距離を音の全体のバランスが良くなるようにとります。(どこかの帯域だけが目立ったりへこんだりしないようにします。)それから2つのスピーカーの距離と内振りの角度を決めます。それからツイーターのレベルの調整をします。これも全体がまとまる事を最重要課題とします。(スーパーツイーターなどを加える場合はまずそれをつけない状態で充分追い込んでから、全体のバランスを崩さないようにレベルを聴感で決めます。)

 音の出口が決まったところで今度は入口を決めます。今はCDがソースの中心ですから、CDプレーヤーについて書きます。まず音を聴いてみてどう感じるかをまとめます。ディジタルアウトがある場合は外付けのDACに挑戦しても良いでしょう。特に音の存在感を増す為には真空管を使ったDACが有効です。(私の場合はModel2が良かったでした。その管のブランドを替えるのも選択肢の1つです。プレーヤー内蔵のDACでは音が硬かったのに、真空管のDACにしたら途端に音がまとまったという事もあります。)

 この後スピーカーからの音離れが自分好みになるようにアンプを決めます。私は音の太いアンプが好きなのでSV-91Bのようなタイプのアンプが好きです。ただしリビングには音が厳し過ぎるのでこちらはSV-501 SEを使っています。(もちろんSV722+SV-501 SEの音が甘いという意味ではありません。これはまたSV-310+SV-91Bとはまるで違う良さを持っています。どちらのシステムも同じように気に入っています。)

 基本的キャラクターが決まったところで、微調整として管を替えてみます。管を替える事によって場合によっては音のトルク感が増して、まるで大排気量の車の良さのような感じを持つ事があります。どんなに貴重な管であってもやはりそれなりに負荷をかけてやった状態でフルにドライブしてやらないとその良さは出て来ないです。定格の75〜80%位は負荷をかけないと本来の音は出ないのでは?

 前にも書きましたが、演奏中にボリュームをいじらないでも聞き通せるような状態になっていないといけません。演奏中にボリュームをいじるという事はローレベルの音の抜けが悪いか、ハイレベルで音が詰まってしまうかのどちらか(最悪の場合はその両方)です。ほとんどの場合はローレベルでの音抜けが悪いのです。それもあるレベルから下がると突然音が死んでしまう場合がほとんどです。 その分岐点を出来るだけローレベルよりに追いやる事が調整の上で一番大切な事だと思います。

 そして一度決まった状態でしばらく聴いてから、再度調整をします。これを何回か繰り返すと本当に自分好みの音にまとまって行きます。
http://www.nezu.ms/komiti.html


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ステレオ(2005年夏版)
 http://www.nezu.ms/stereo_05_summer.html


私が家で音楽を聴くためのステレオをご紹介します。

 ヴァイオリン弾きである私が自分の勉強と楽しみのために聴いているステレオです。リビングと家の中の3つのレッスン室にステレオを置いていますが、リビングと私のレッスン室をメインにしています。

 第一に音の芯がしっかり伝わること、そして音の質感密度感スピード感が全帯域で同じであること、そしてステレオの存在を忘れられる事が私の求める条件です。私にとってスピーカーから出る音は広帯域で分離が良い事より、まとまりの良い事の方が大事です。そういう条件のもと集めたのが私のシステムです。


今までひとりごとの中でステレオについて書いた事を「オーディオの小道」というページにまとめました。


リビングのシステム


スピーカー:TANNOY Stirling HE+ST25
メインアンプ:サンバレー SV-501 SE
プリアンプ:サンバレー SV722 Macintosh型
CD:CEC TL-51X
DAC:サンバレー Model2
DAT:Pioneer D-07A
プレーヤー:REGA Planar25
カ−トリッジ:Ortofon Kontrapunkt a
MC昇圧トランス:Ortofon T20MkII


 2005年の7月にリビングのDevonと1階のレッスン室のStirlingを入れ替えました。

 以前2階に置いていたDevonは昔は木のスピーカースタンドを横にしてその上に置いていました。ですがキット屋さんのホームページに出ていたTANNOYのStirlingの置き方の記事を読んでスタンドの上に載せることにしました。スタンドは小さなブックシェルフ用(高さ60cm)の2つを一緒にして使っています。(下の1階レッスン室の写真をご覧下さい。)

 またStirlingに組み合わせたTANNOYのスーパーツイーターST25はレベルは85dBクロスオーバー周波数は18kHzに設定しています。この最も弱くスーパーツイーターを効かせる設定が一番バランスが良く聞こえます。なおStirlingのツイーターは1段階落とした設定にしています。

 2004年5月半ばにMERIDIANの207 IIがとうとうレーザーが弱くなってディスクを読まなくなってしまいました。そのあとARCAMのFMJ23Tにサンバレーの真空管を使ったDAC Model2を組み合わせて使っていましたが、2004年11月からはCECのベルトドライブのTL-51XとModel2の組み合わせになりました。

 プリアンプはサンバレーのプリアンプSV-722 Macintosh型です。プリアンプは管にする必要はないというのが定説ですが、音楽の芯を伝えてくれるという点と音の密度の点でかなりの表現力の違いがあります。


私のレッスン室

 1階のレッスン室のシステムはTANNOYのDevonが中心になりました。


スピーカー: TANNOY Devon+ST25
メインアンプ:サンバレーSV-91B
プリアンプ:サンバレーSV-3
CD:MYRYAD MCD500
MD:Victor XM-D11
チューナー:TRIO KT-8000
プレーヤー:リンソンデックLP12
カートリッジ:Ortofon Kontrapunkt b
MC昇圧トランス:Ortofon T-1000
EQアンプ:CREEK OBH-8


 Devonのエッジの劣化を2004年4月に張り替えて修理しました。
 このシステムのカナメDevonは買ってから25年近く経っているので、よく鳴らし込んであるので音は軽く出てきます。TANNOYのスーパーツイーターST-25を追加したら音に重量感がプラスされて良い感じになりました。(スーパーツイーターを加えたのに全域にわたって効果が見えました。)

 リビングとこのレッスン室のステレオのセッティングについてはサンバレーの店主のひとりごとがとても参考になっています。皆様も是非お読みになって下さい。

 2005年8月、ちょっと見るとメインアンプに見えるプリアンプSV-310を作りました。更にこの後今年の年末頃に出てくるであろうEQアンプも楽しみです。


 SV-310はボリュームを下げていても音が痩せません。また反応自体はとても高速なのですが、聴いていると曲の進行がゆったり聞こえてくる不思議な感触のプリです。表現力のあるプリに共通した表現で、2階のSV-722も同じ傾向を持っています。(どちらかと言うとSV-310の方がその傾向は強いです。)音の立ち上がりから収束まですごくよく聴き取れるのです。


RogersのLS5/9

 今までRogersは予備としておいてあったのですが、サンバレーの6GW8のプッシュプルアンプSV-9TでRogersを鳴らしてみたら予想していたよりはるかに充実した音が出てきました。今までRogersを300Bのシングルアンプで鳴らしていた時には、音は練れてはいるのですが今一つ押出しの弱い感じがしていました。プッシュプルでドライブしたらヒョッとすると一皮むけるかもという予想が見事にあたり、今まで出てこなかったような音が聴けたのには驚きました。そのRogersを使わずに置くのはあまりにも勿体ないので、離れの防音室で聴くようにしました。


全く性格の異なる2つの300Bアンプ(SV-501 SEとSV-91B)

 今リビングではSV-501SEを、1階のレッスン室ではSV-91Bを使っています。これほど性格の異なる2つのアンプをどうして使っているのかについて説明します。
 リビングでは寛ぎながら(コーヒーとお菓子を楽しみながら)音楽を聴いていますが、こういう環境にはSV-501がよく合います。SV-91Bだと音が重くて深刻に聞こえるのです。逆にレッスン室で聴く時にはSV-91Bの方が良く聞こえます。どちらか1つをとるとすれば私はSV-91Bの方をとります。同じソースでもその時の目的によって色々な聴き方をするので、例えばある演奏家の弾き方を細かく聴きたい時や演奏家をすぐそこに感じたい時は91で、コンサートを聴きに行った時のように楽しむのだったら501で聴きます。501の方は色々な音色があり細かい音がよく聞こえますが、91の方は音の厚みとエネルギー感が優れています。私達演奏家が忘れてはならない音の厚みを出す事などはそれこそ91Bの独壇場でしょう。(お茶漬けのようなサラサラした音ではいけないのです。音と音がいつもつながっていて(legato)、それでいて1音1音発音はハッキリしないといけないのです。この感覚を日本に住んでいて持ち続ける事[特に和風の住宅で]はとても難しいのです。この感覚は91Bの方がよく表現できています。)それに91でジックリ聴いたソースを501で聴くと、何かサラッと流れて行ってしまうような気がするのも事実です。でも91Bではあまり出てこないが501 SEではよく見えてくる面がある事もまた事実。この2つの相反するような面を両方とも欲しい欲張りな私にとってはレッスン室のメインシステムもリビングのサブシステムもどちらも大事で、優劣はつけられません。単純に聴く回数はリビングのサブシステムの方が多いです。聴きたいと思う時はリビングにいる時の方が多い上に、91Bの方は聴くのに良い意味で覚悟がいるからです。


寝室の簡易システム

 寝室のステレオは大変簡単なもので、エレキットの6BM8のアンプTU-870とALR JordanのEntrySのセットです。ソースは携帯用のCDプレーヤーです。自分の部屋で寝る時に聴くためのものですが、気楽に聴くならこれで充分です。(簡易システムが欲しい方にはこの組み合わせを推薦します。バカにできない表現力を持っています。今お使いのCDプレーヤーにModel2をつなげば良いです。)


エレキットのTU-870

ALR JordanのEntry S


私が求める音

 私はCDやレコードを聴く時演奏家の意図がよく分かるように会場の客席で聞こえる音を聴く事を一番大切にしています。ですが演奏家の弾き方を聞き取ろうと思う時は演奏家と同じステージの上で聴いているような感じで聴きます。(但しその場合も演奏家から少し距離をおいた感じで聴きます。演奏を至近距離で聴くのは迫力はたしかにありますが、全体のバランスが悪過ぎて一番大切な全体の構成が聞き取れないからです。それに音を遠くに飛ばす為の演奏雑音が強過ぎるのです。)

 まともな演奏家は演奏雑音で人をビックリさせるようなお行儀の悪い演奏はしません。弾いている本人に聞こえる音はある意味とても人にお聴かせ出来るような音ではありません。指や弓が弦にあたる音が聞こえるのはたしかに面白いでしょうが、音楽を聴くという面から言うとそういう音が客席でハッキリ聞こえるのはやり過ぎです。(大家の場合許されてしまうこの種のパフォーマンスはその人だから許されるのです。手本にはならないものです。)

 音楽は生命への賛歌です。常に時間に支配されながらも生きていく喜びを音で表現しているわけです。音楽を聴く時、演奏の技術や音色、音楽性も勿論大切なのですが、一番感動するのは何といってもその演奏の生命力に対してです。その生命力はテンポとリズムにあるのです。たとえ音色などは充分に表現されなくても、演奏の一番根幹をなす生命力(テンポとリズム)はラジカセを通してでも聴きとれるのです。だからこそスペックの劣る媒体を通しての演奏を聴いても、いくらでも感動できるのです。

 どんな芸術でもそれを理解するには前提条件があります。音楽の場合はその3要素リズム、メロディー、ハーモニーがそれです。ピアノの中に頭を突っ込んで演奏雑音を有難がって聴くより、ある程度の距離をおいて演奏家の弾く姿全体を冷静に見ながら演奏に同化した方が音楽の楽しみを満喫出来るというものです。音楽は何の理屈もなしに聴いて楽しむものなのですから。

  ところがその音楽を装置を通して聴かせるオーディオの世界では良い音が出ている時に、それが演奏が良いからなのか装置が良いからなのかを分けて考えていないのです。良い再生装置というのは何を聴いても良い音がするものではありません。良い演奏は良くつまらない演奏はつまらなく、真の姿を伝えなければ良い装置ではないのです。そういう良い装置で聴くのはある意味とても厳しいものです。何でも良く聞こえるのは元の姿を脚色しているだけです。

 音楽の中核をなし、聴く人に最も訴えかけるのは中域の音です。ですから古い録音や器械でも中域がしっかり出ている物はいつの世でも良い評価を得るのです。前にご紹介した結合音の例を見ても、音は倍音だけで出来上がっているのではありません。(この結合音は奏者の近くでは聞こえますが、離れると聞こえません。つまり客席で聴いている人には意識される事のない現象なのです。)

  また音楽は正弦波の重ね合わせで表現出来るものではありません。(これは近似的に定常状態の場合には有効な分析法です。)音楽は過渡的現象と言われる例外的な現象の連続なのです。理論的には倍音列を出来るだけ上まで再現すれば生の音に近くなる筈なのに、実際は違和感のみが強調されるのは皮肉な事です。

 音は一瞬で消えてしまい証拠が残らないので現状では何を言っても許されていますが、そんな事を続けていると段々人が離れていってしまいます。(それが今では凋落してしまったオーディオの世界の現状です。)音楽やオーディオは音が大事なのであって、理論(にもなっていないものが圧倒的に多いですが.....?)が先にあるものではありません。理論は聴いて得られた感覚を説明するために後からついてくるべき物なのです。理屈の上に音楽の感動は花開かないという事を是非とも感じて頂きたいです。(聴いている人はいつも同じレベルで音楽に対している訳ではありません。楽しむだけなら上の寝室の簡易システムで充分です。細かい事は気にしたくないけど、良い音楽を聴きたいという場合などこれで充分なのです。)
http://www.nezu.ms/stereo_05_summer.html

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参考

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売]
https://www.kit-ya.jp/


【偽バレ】サンバレー天守スレ【1周年記念】
https://www.google.co.jp/search?lr=lang_ja&hl=ja&tbs=lr%3Alang_1ja&ei=pCbZW8OQMcL78QWbwongCw&q=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A4%A9%E5%AE%88%E3%82%B9%E3%83%AC&oq=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%A4%A9%E5%AE%88%E3%82%B9%E3%83%AC&gs_l=psy-ab.3..0i30k1.2397.2397.0.3804.1.1.0.0.0.0.107.107.0j1.1.0....0...1c.1.64.psy-ab..0.1.106....0.oVL4-HnC8Qs


真空管アンプについての よく有る誤解 _ SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) 大橋慎が書いたインチキ本の書評
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/923.html

買ってはいけない 300B ダメ・アンプ _ SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) SV-91B
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/124.html

買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html

乗鞍高原 ペンション ウインズ _ ザ・キット屋の詐欺商法の片棒担いだのが運の尽き?
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/328.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c1

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
2. 中川隆[-10849] koaQ7Jey 2019年10月15日 06:57:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1992]

オーディオ談義〜音楽家がオーディオに無関心なのはなぜ?〜
「音楽&オーディオ」の小部屋 2009年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bea9fbbcc4c2214a8492b005b592c002


これまで長いこと「音楽とオーディオ」に親しんできたが、唯一気になっているのが「楽譜」の存在。

日頃聴いている音楽はすべて作曲家の手になる「楽譜」に基づいて演奏されているので、「楽譜」が読めさえすればもっと深い曲趣の把握が出来たり「いい演奏」の判断材料になるのに、と思うわけ。

したがって楽譜を見ながら聴いたり楽器を演奏できる人がちょっぴりうらやましいというのが本音で音楽評論家たちもこれに含まれる。

こういう人たちは四六時中、生の音楽にどっぷり浸(つ)かっているだろうから耳のほうも物凄く肥えていて、家庭においてもオーディオ装置にうるさい人が多いと考えるのがまあ普通というもの。

ところがである。どうもこれまで幾多の音楽専門誌を読んでみても、こういう専門家の間で、総じて「オーディオにあまり関心を示さない人を見受けるのは一体どうしてなんだろう?」と思うことがしばしば。

というわけで、素人が簡単に思いつく理由をいくつか挙げてみた。

1 常日頃、半分仕事みたいな意識で生演奏に携わっているので家に帰ってまで音楽を聴こうとは思わない、つまり日常生活の中に仕事を持ち込みたくない。

2 ほとんど毎日、歪みのない生の音を聴いているので、電気回路を通した音は人工的で聴く気がしない。

3 他人の演奏をなるべく聴きたくない、芸術的な見地から影響を受けるのがイヤだから。

4 他人の演奏のアラが分かるから聴きたくない。むしろ音楽というよりも演奏者のテクニックの上手下手に関心がいってしまう。 

こういう問題は実際に「実在の音楽家(演奏家)」に訊いてみるのが一番。

O市にお住まいのEさんは学校の先輩で、在職中ひとかたならぬお世話をいただいた方。同じ職場で上司と部下の関係となり五味康祐氏の著作「西方の音」を貸してあげたりして音楽の趣味を通じてたいへん懇意にさせていただいた。

Eさんは学生時代のときからトロンボーンを奏されており、職員で運営する私設の吹奏楽団でずっと活躍、今でもお元気で顧問として活躍されている。

それにトロンボーンに限らず管楽器全般に詳しい方でオーケストラの演奏を聴いてたちどころにどこそこの楽団だと的確に言い当てられる。(ご本人の言)

管楽器の演奏にその楽団の独自の特徴が表れるのでそれが目安になるとのことで、まあ、いわばセミプロみたいな方。

自分とはまるでレベルが違う音楽の聴き方をされている!

そのEさんも例によってオーディオ装置にはほとんど関心を示されず、たしかご自宅に二度ほどお伺いしたことがあるが古い英国製のたしかスペンドールとかいった小振りのスピーカーがずっと放置したまま。

さて、失礼を承知で「オーディオに関心を示さない理由」を単刀直入に聞いてみた。

その結果、1〜3までいずれも少しずつ該当するが、一番大きな理由は4とのこと。

また、「いい音」を得るためには、それなりの手間と投資額も必要になるがそれもまた面倒で「オーディオは”そこそこ”でいい」とあっさりおっしゃる。

いかにも飾らないEさんらしい言い方。

結局、表題の回答としてはこの辺に落ち着くのだろう。

自分はてっきり2だと思っていたので見事に予想が外れたが、4が主な理由だとすると、これはこれでまた結構割り切れない話。

素人考えだが演奏者のテクニックのアラに気をとられてしまって、それが肝心の音楽鑑賞の障害になるなんて「本当に音楽が好きなんだろうか」という素朴な疑問が湧き起こる。そういうことならむしろ「楽譜」が読めないほうがいいとさえ思う。

それに上記の1とも関連するが日常生活の中で身近に音楽を本格的に楽しむ機会を設けないというのもこれまた音楽家として淋しすぎる話。

いつぞやのNHKハイビジョンの番組の中で女流ピアニストのマリア・ジョアオ・ピリスが日常生活の中でそれこそ普段着のままで気軽に楽しむのが本来の音楽芸術のあり方だと力説していたのが妙に記憶に残っている。

具体的に彼女が言うのには、「決められた一定の時刻と時間内にきちんと正装して演奏会に出向き衆人環視のもとで音楽を聴いて本当にそれで心から音楽が楽しめるのだろうか」といった趣旨だった。

これにはまったく同感。

音楽愛好家といっても、およそ演奏会重視派とオーディオ重視派とに大別されるが、どちらが本当の「音楽好きなのか」一つの答えが出されているような気がするが。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bea9fbbcc4c2214a8492b005b592c002



▲△▽▼

>音楽家がオーディオに無関心なのはなぜ?


音楽家は貧しいからオーディオに何百万円も掛けられないんですね:


オーケストラの経営学 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2015年03月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2184f4b06de8f2631d21d7a6e2bdc575

音楽鑑賞をするうえで欠かせないのがオーケストラ(以下「オケ」)による演奏。その「オケ」について演奏レベルなどの芸術的な見地からアプローチした本は多いが、そういう中、ビジネスの観点も含めて多角的に「オケ業界」についてつまびらかにしたのが次の本。

「オーケストラの経営学」(2008.12、東洋経済新聞社刊) 
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%81%AE%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%AD%A6-%E5%A4%A7%E6%9C%A8-%E8%A3%95%E5%AD%90/dp/4492501886
                    

著者の「大木裕子」さんは東京藝術大学でヴィオラを専攻し卒業後もプロフェッショナルとして演奏活動を続けたが現在〔出版時点)は経営学者として京都産業大学経営学部准教授。

オケの素晴らしさの秘密を知りたい、同時に日本のオケが今よりももっとよい「ビジネス」として成立出来ないものかというのが本書の執筆の動機。

「芸術」と「ビジネス」は水と油の関係かもしれないが、現代においてはないがしろに出来ないテーマである。野次馬根性丸出しで興味のある項目を2点ほど抜粋してみた。

☆ 日本のオケ楽団員の平均年収

「楽団員にとっては経済に関する話は無縁であまり関心もない。もともと金儲けに興味があれば音楽家にはなっていない」とのことだが、音大に行かせる投資対効果が低い(幼少から音大卒業まで3000万円以上の投資:桐朋学園大学の2008年度納付金だけでも4年間で約800万円)という現実を踏まえて公開されているのが次の資料。(本書の出版時点での数値)

平均年収 700万円以上    NHK交響楽団、読売日本交響楽団

〃    500〜700万円    東京都、札幌、群馬、京都、九州 各交響楽団、
                    アンサンブル金沢、名古屋フィル、大阪フィル

〃    400〜500万円    大阪センチュリー、広島交響楽団、神奈川フィ
                      ル、山形交響楽団

〃    300〜400万円    日本フィル、ニューフィル千葉


〃    300万円以下      関西フィル、京都フィル

「他人の懐具合を知ってどうする」と叱られそうだが、日本にある交響楽団(管弦楽団)員は果たしてアルバイト無しで喰っていけるのかという意味で取り上げてみた。

因みに飛びぬけて高いのはNHK交響楽団で958万円(平均44歳)。

また、指揮者のコンサート1回の報酬は、だいたいオーケストラの楽団員の年収が相場で、楽団員の年収が500万円なら1回の指揮者の報酬も500万円というわけ。もちろんこれは一般的な話でコンクール受賞歴がないというだけで1回30万クラスもいるし、小澤征爾クラスになると1000万円以上というランクの指揮者もいる。

さらにソリストもギャラが高くて、特に歌手は飛びぬけている。三大テノール・クラスのコンサートともなると、億を超える出演料がかかる。

☆ なぜ日本には世界的オケがないのか

英才教育が盛んな日本のクラシック音楽のレッスンはテクニックに偏り、音を楽しむという本来的な音楽教育が不足していることが原因のひとつ。

関連して優秀な人材が海外のオケに流出するのは、日本のオケには無い「何か」があるから。その「何か」とは演奏者間のコラボレーション(合作)にある。もともと日本には教会の響きの中で賛美歌を歌いながらハーモニー(和声)を創っていくという習慣が無い。

NHK交響楽団は弦楽器奏者が使用している楽器の値段の合計からいくとおそらく世界一だがそれだけで世界一のハーモニーとならないのは問題がコラボレーションにある。

したがって、日本のオケは「職人的だが、創造性は高くない」というのが定評となっている。

以上のとおりだが、それで思い出したのがベルリンフィルの新しい楽団員の採用方法。当人の「コラボレーション能力」の有無を判定するため、楽団員の全員投票(指揮者でさえも1票にすぎない)によって決定している。

ちなみにオーディオマニアの観点から言わせてもらうとオケに限らずオーディオ機器においても国産品と外国製品との違いは顕著のように思う。国産品は物理特性はいいのだが肝心の音質についての魅力が乏しい。総じて「冷たい音でハモりにくい」といってよい。真空管とかトランスなどの小物類でも同じことが言えるようだ。

しかし、自分が知らないだけでほんとうは国産品でもいいものがあるんだろうが、全体的にマイナス評価が定着しているのでマニアとしても安全な橋を渡りたいばかりに、つい海外製品に目が移ってしまうのは否めない。

しかも、国産品を使うと「何だ、その程度か」と思われるものもちょっとシャクだしねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2184f4b06de8f2631d21d7a6e2bdc575


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c2

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
3. 中川隆[-10848] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:08:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1993]

宇野功芳が語るSPの世界:ワルター盤を中心に

SP盤特別鑑賞会 2003/10/12 金沢蓄音器館


金沢蓄音器館ホームページ
https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/index.html


1)シュトラウス,J./皇帝円舞曲(1937年録音)
2)ブルーノ・ワルターから宇野功芳氏にあてた声のメッセージ(1952年録音)
3)ベート−ヴェン/交響曲第6番ヘ長調,op.68「田園」〜第2楽章(1936年録音)
4)ハイドン/交響曲第100番ト長調「軍隊」〜第1楽章(1938年録音)
5)ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調,op.67〜第2楽章のリハーサル風景の一部(1958年頃)
6)モーツァルト/セレナード第13番ト長調,K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」〜第1楽章(1936年録音)
7)シューベルト/交響曲第8番ロ短調「未完成」〜第1楽章抜粋(1936年録音)
8)ブラームス/交響曲第3番ヘ長調〜第1楽章抜粋(1936年録音)
9)モーツァルト/ドイツ舞曲,K.605-3「そりすべり」(1937年録音)


●演奏
ブルーノ・ワルター1,3-9)指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1,3-4,6-9);コロンビア交響楽団(5),ブルーノ・ワルター(語り*2)
宇野功芳(解説),水口哲哉(聞き手)
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↑今回の鑑賞会に使われた蓄音器。これは始まる前に撮影したので,扉が閉じていましたが,これをあけるとかなり豊かな音が出ていました。


日本のクラシック音楽評論の世界では,恐らく吉田秀和さんと並んでもっとも著名な方である宇野功芳さんが金沢に来られ,ブルーノ・ワルター指揮のSPレコードを蓄音器で一緒に聞きながら,解説をしてくれる,という企画が行われました。私自身,宇野さんの推薦するブルーノ・ワルターのLPレコードを聞きながら,クラシック音楽への関心を高めていきましたので,「生の宇野さんを見てみたい」というミーハーな気持ちでこの企画に参加してきました。

宇野さんといえば,「○○は△△だけ聞けば十分である」といった率直な語り口で,いろいろと毀誉褒貶の激しい方ですが,宇野さんの語る曲やCDを聞いてみたいという意欲をかき立ててくれるという点で,大変大きな功績を残してこられました。特に朝比奈隆さんのブルックナーがあれだけ注目されたのはこの方の力によるところが大きいと思います。

今回は,14:00からと18:30からの2回に分けてSPレコード鑑賞会が行われました。とても立派な蓄音器(宇野さんの話によると,今回使われたクレデンザ42078という蓄音器は,家一軒分ぐらいの価値のある,大金持ちにしか持てないようなすごい蓄音器とのことです)を沢山所蔵している金沢蓄音器館にとっては,資源の有効利用という点からも大変相応しい企画だったと思います。

会場には50人ほどしか入れないのですが,年輩の方を中心に満席になりました。蓄音器というのは,かつては,その存在自体が偏愛の対象になっていたようですが(宇野さんのトークの中でも「盤よりも蓄音器が大事」という話が出てきていました),その魅力の片鱗に触れることができました。

第1回目では「宇野功芳が語るクラシック小品」と題して,クライスラーの自作自演など,小編成の曲目が掛けられたようですが,私が出掛けた第2回目の方では宇野さんが敬愛するブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルの歴史的名盤が集められました。いずれもこの館で所蔵しているSPレコードだったようです。この館で所蔵していたということは,それだけ当時から名盤だった,ということが言えそうです。

会場は,金沢蓄音器館の1階にある多目的ホールでした。この建物に来るのは2回目なのですが,蓄音器自身の音を聞くのは初めての経験でした。どういう音が出てくるのか期待しながら待つことにしました。今回使われた蓄音器は,先にも書いたとおりの名機だけあって,音量も十分でした。蓄音器といえば,貧しい音というイメージがあったのですが,大変豊かな音だと思いました。もちろん,迫力のある重低音はなく,ダイナミックレンジも狭いのですが,刺激的な響きが全くしない,自然なサウンドはデジタルな音声に覆われている現代人にとっては,癒しの音色だと思いました。蓄音器というのは,CDプレーヤーなどとは違い,楽器に近い雰囲気があると,宇野さんは語られていましたが,そのことも納得できました。

今回の鑑賞会は,宇野さんと聞き手の水口哲哉さんによる対談形式で進められました。この水口さんの質問がとても率直で,しかも的を得たものだったので,宇野さんから面白いお話が次々と出てきました。宇野さんは,既に70歳を越えられていますが,とても若々しく見えました。話ぶりにも文章そのままの明快さと率直さがあり,聞いていて飽きるところがありませんでした。

以下,プログラム順に話された内容などを箇条書きで要約してみました。


●皇帝円舞曲

ワルター/ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲 Op.437 1937
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13833997

宇野さんがアルバイトをして初めて買ったレコード。宝物だったが,戦後,父親に「(家計を助けるために)売ってくれ」と頼まれて,仕方なく売った。
この曲はシュトラウスの曲の中ではドイツっぽい曲で,ウィーン出身の指揮者クレメンス・クラウスなどは取り上げていない。オーストリア人は意外に好まない曲である。
この演奏からは,昭和初期の音がする。全然力んでいない。


●ワルターから宇野さんへのメッセージ
宇野さんは1952年頃からワルターと文通していた。その辺の経緯は「クラシック・プレス12号」(その付録CDにそのメッセージが収録されている)に詳しく書いてある。ワルターがマーラーの大地の歌をデッカにレコーディングした頃のことである。
ワルターの弟子(住み込みの書生のようなもの)にして欲しい,という今から思うと無茶なお願いをしたこともある。


●ベートーヴェン:田園〜第2楽章

Bruno Walter, 1936, Beethoven, Symphony No. 6 in F major, Op. 68 "Pastoral"
https://www.youtube.com/results?search_query=Bruno+Walter++1936+++Beethoven++Symphony+


情緒たっぷりのウィーン風の演奏。
楽器(特に木管楽器)の音の溶け合い方がすばらしい。クラリネットはウラッハだろう。

SPレコードは数分単位で盤を裏返したり交換したりする必要がある(この日は蓄音器館の方が担当されていましたが,大変ご苦労さまでした)。この曲は何回も聞いたので,CD復刻版で聞いていても,裏返す箇所が来ると立ち上がりたくなる。
楽章の最後はとてもあっさり終わり,悲しいはかなさが残る。

宇野さんはベートーヴェンの交響曲の中では3番,6番,9番が好みである。「7番はできそこないですよ」などとおっしゃられていました。

「朝比奈さんは「7番の2楽章を自分の葬儀の時に演奏して欲しい」と語っていましたけど...」と水口さん話を向けると,宇野さんは「照れ隠しですよ。本当は「英雄」の葬送行進曲を演奏して欲しかったのではないですか」と反論。


●ハイドン:軍隊〜第1楽章

ハイドン 交響曲第100番「軍隊」 第1楽章 ワルター指揮 1938年録音
http://www.nicovideo.jp/watch/nm6566510
https://www.youtube.com/results?search_query=Bruno+Walter+++Haydn+++Symphony+++Military+1938


ハイドンは男性的で粗野なところがある。ワルターはこれをモーツァルトのように演奏した。テンポがとても遅い。

近頃,この曲でワルター盤を推薦している評論家は私だけである。

学者たちは「当時は一弓で弾いていたからテンポは速かったはず」というが,「だから速く」と考えるのは間違いである。

#私の感想:テンポの落とし具合が絶品。おっとりとした雰囲気から微笑みが感じられる。


●ベートーヴェン:運命〜第2楽章のリハーサル

ベートーヴェン 交響曲第5番 《運命》 第1楽章
https://www.youtube.com/results?search_query=Bruno+Walter+Columbia++Beethoven++No.5

ワルターが80歳を越えた頃のリハーサルを収録したもの。
とてもゆったりとしたテンポである。呼吸が深い。若い指揮者はこの深い呼吸がなかなかできない。

#この演奏のみLP盤だった。恐らくコロンビア交響楽団が演奏しているものだと思われる。


●モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク〜第1楽章

Bruno Walter, 1936 - Mozart, Eine kleine Nachtmusik, K. 525
https://www.youtube.com/results?search_query=Bruno+Walter++1936+Eine+kleine+Nachtmusik


コロンビア交響楽団との演奏は,ワルターが教え込んだような音楽だが,ウィーン・フィルとの演奏は,ウィーン・フィルに任せているところがある。冒頭などは,即興的で様子を見ながら始まっているので,アタックがとても弱い。
角のない演奏で,とても女性的である。

ワルターはウィーンには4年ほどしかいなかったが,とても相性が良く,第2のふるさとのように思っていた。

ただし,ウィーン・フィル時代のワルターは,「ウィーン・フィル+ワルター」というところがあり,ワルター本来の持つドイツ的な面はあまり出ていない。
#この演奏はSP盤の片面に収録されていたので,曲中に中断することはなかった。


●シューベルト:未完成〜第1楽章抜粋

Bruno Walter-Unvollendete-1936-VPO
http://www.youtube.com/watch?v=zrH8CbNdFcw
http://www.youtube.com/watch?v=80AVBrIflDk

http://www.youtube.com/watch?v=kyY32OVwqYs
http://www.youtube.com/watch?v=-snx_QsjIOE
http://www.youtube.com/watch?v=pBJzWHnsNqo
http://www.youtube.com/watch?v=vneay2YZ1Pw
http://www.youtube.com/watch?v=UoSTdlDgoOY
http://www.youtube.com/watch?v=j-BjD6B9trA


この曲は最近,7番と呼ばれるが,やはり8番。偶数ですよ。この曲は「8番「未完成」」しか有り得ない(宇野さんは,偶数番と奇数番と曲の印象とのつながりを重視していらっしゃるようです)。学者は頭が堅いだけです(宇野さんの方が堅いという説も...)。

だけど,ドヴォルザークの8番は何番でも構わない(この辺は結構勝手ですね。だけど,何となく気持ちは分かるような気はします)。

1楽章最後がディミヌエンドで終わるのはとてもはかなげである。これを最近はアクセントで演奏することが多い。曲のイメージが全然違ってしまった。学者の説もマユツバだと思う。

聞き手の方が

「それにしてもこの楽章は暗い曲です。宇野さんは指揮されたことはありますか?」

と尋ねると,

「ない。私は,自分が過去の名演より良い部分を出せる曲だけ振っています」

との回答。


●ブラームス:交響曲第3番〜第1楽章抜粋

ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17639121

ブラームスの好きな人は多いですが...宇野さんはあまりお好みではないようです。水口さんの方は「私は好きです」

3番はちょっと変な曲です。この点は聞き手の方も「同感」。特に最後,ゆっくり終わるのが辛い。ブラームスは,そういう人である。「優柔不断なんですよ」
クララ・シューマンに対する思いから話がそれて,マーラーの奥さんのアルマ・マーラーの話題に。当時の芸術家はみんなアルマのことが好きで,アルマも次々恋人を作っていた。マーラーは馬鹿にされていたのでは?

だけど,この演奏は良いです。ブラームスではなく,ワルターの演奏が良い。ホルンがとても良い。


●モーツァルト:そり滑り
#中間部の鈴の音の響きが夢を見るように美しい。鑑賞会はこの小品で締められました。


●SPレコードについて

SPレコードは,ソロ楽器の方が合っている。いくらクレデンザでもオーケストラだと音が固まってしまう。

というわけで,「○○は好き,△△は嫌い」という宇野さん独特の言いまわしもポンポンと出てきて楽しめるトークとなりました。今回,ワルターの演奏と宇野さんのトークを聞いて私が感じたのは次のような点です。

SPレコードに収録されている演奏は,SP盤を裏返す時間を意識してテンポ設定がされているのでは?戦前の演奏は,主題呈示部の繰り返しをしているものは,ほとんどないが,SPレコードで聞いていたことを考えると納得できる。

今回のトークの中で,「悲しさ」「はかなさ」という言葉が何回か出てきた。SPの魅力はこの辺にありそう。

宇野さんは,「学者がこういうから」という演奏が嫌いである。世の中全部が,一つの方向に向かったら面白くない。宇野さんのような考えの演奏家が居た方が面白いと思った。
http://www.oekfan.com/review/2003/1012.htm

古雅、優美のきわみ〜ヴァルター&ヴィーン・フィルの「田園」 2011年07月29日

戦前のヴィーン・フィルの響きがどれほど美しいものだったかはいろんなところで語られている。一番よく知られ、影響力も大きかったのは宇野功芳氏が書いたヴァルターとヴィーン・フィルの戦前録音についての評論だろう。

私も氏一流の名調子に乗せられた?くちで、この世のものとも思われぬ究極の美、とか何とかそんな感じの口上を目にして、それほど美しい音ならぜひきいてみたいと思い、EMIからヴァルター、ヴィーン・フィルのモーツァルト録音を集めたセットが出た時に、貧乏学生が清水の舞台から飛び降りる思いで購入した。そして、期待に胸を躍らせながらきいてみて、拍子抜けというか、はっきり言えば非常にがっかりし、失望したのを覚えている。これのどこが美しい響きなのか?こんなものに大枚(当時の私には)をはたいた自分の愚かさを悔やんだが、後の祭りである。その頃からヴァルターをあまりきかなくなったのは、その心の傷?がいくぶんか、あるいは大いに影響したのだと思う。

まあ、当時の私はうぶな素人で何も知らなかったのだが、失望させられたのはある意味で当然である。今の私も依然として素人だが、悪達者な知恵だけはついたので、それがどういうことだったのか今ではわかる。私が購入したEMIのCD復刻は、上と下からプレス機にかけて押しつぶしたような音で、中高域だけが妙に強調されてキンキンと下品に響き、もやついてふやけた低域のせいで腰の据わらないヘナヘナの演奏にきこえるという、きわめてろくでもない代物であった。まあ、今はもっとひどいものが世に出回っているが・・・いずれにせよ、あんな音ではヴィーン・フィルもBBC響も大して変わりはない。

その後も何度かヴァルター、ヴィーン・フィルのSP録音が復刻され、そのたびに「今度こそ・・・」の望みをかけて購入しては、やはり失望させられる・・・というのを繰り返し、ついに私はあきらめた。戦前のヴィーン・フィルがいかに素晴らしいか、という話そのものがガセで、香具師の口上にうまうま乗せられた自分が馬鹿だったのだ、と思うことにしたのである。さらにORFEOレーベルから続々と出た「正規音源」による戦後のヴィーン・フィルのライブも、そのもっさりとした鈍く暗い音で追い討ちをかけてくれた。その後しばらく、ヴィーン・フィルほど名声ばかり高くてろくでもないオーケストラはない、というのが私の中では「定説」となった。(音盤に詳しい方であれば上記のくだりを大笑いしながら読まれたことだろう。だが、実際には笑いごとではない。復刻の粗雑さ、無神経さが実際に貴重な文化財の真価を損ない、見誤らせているのである。)

その見方が変わったのは比較的最近になってのことである。フルトヴェングラーやシューリヒトとヴィーン・フィルの音源を良心的な復刻でいくつかきき、自分が「メジャーレーベル」「正規音源」というブランドや「リアルなSP復刻」などという売り文句に惑わされていたのだ、ということに気が付いた。たしかにヴィーン・フィルの音は、紛れもなくヴィーン・フィルの音だったのである。それに気付いてから、あらためてヴァルターとヴィーン・フィルによる戦前録音の良好な音源を探し始めた。そうして、ようやく納得の行く音源をいくつか入手することができた。そのうちのひとつが、今回ご紹介する「田園」である。

この「田園」にきく最盛期のヴィーン・フィルの響きは、たしかに後にも先にもきかれないような絶世の美である。舌の上で淡雪のように解けていく上等の砂糖菓子みたいなすっきりとした甘さ、軽さ、柔らかさ。そう、こくのある充実した響きなのに、何とも音の身ごなしが軽く、柔らかなのである。陰翳、色彩感の妙、独特のアクセント、すべてが魅力的で、古雅、優美のきわみ、といいたい。ヴィーン・フィルの響きの見事さだけでなく、ヴァルターの指揮ぶりも実に端正で行き届いたもので、この時期のかれのセッション録音では出色の出来だと思う。

ただ、この演奏ではひとつだけ、ひどく気に入らないところがある。終楽章のクライマックスで、唐突な(としか私には思えない)ディミニュエンドとクレッシェンドが繰り返されることだ。これは当時の演奏習慣なのか、楽譜に何らかの根拠があるのか、ヴァルター独自の解釈なのか、それは別にいい。たんに効果的でなく、演奏から受ける感銘をスポイルしているだけだ。ヴァルターは後年のコロンビア響との録音でも、ずっと目立たない形ではあるが同じことをやっている。目立たないというだけで効果的でないことに変わりはない。実演などではこの解釈がうまく「決まった」例もあるのかもしれないが、この演奏では感動を深めるよりは削いでいると思う。

今回公開する音源についてひと言。いくつかある手持ちの音源の中から、プライベートLPから起こしたものを選んだ。金属的な針音がやや耳に付くが、それを差し引いても音のたたずまいと品の良さが一番優れているのをとった。
http://blog.livedoor.jp/thetatoshi/archives/cat_157467.html


オーパス蔵 ホームページ
http://www.opuskura.com/index_j.htm


OPUS蔵の位置 2007年05月08日

OPUS蔵というレーベルをご存じだろうか。第二次大戦前後のSPからCDに復刻して販売するレーベルである。CDの帯に宇野功芳氏の熱いコメントが書かれているものもあり、私もつい乗せられたりしてこのレーベルのCDを10枚以上所有している。

本来は、マスターテープを所有しているEMIなりPHILIPSなりがCDを制作したほうが、いい音でできるはず。だが、OPUS蔵が出す復刻CDは、不思議や不思議、本家本元が出すCDに肉薄するか凌駕することがほとんどである。もっとも、SP復刻だけあって、チリチリというノイズがどうしても発生するから、それを嫌う人には向かない。

私はこれまでOPUS蔵から発売されるCDを高く評価してきた。既に同じ録音を所有している場合でも、OPUS蔵から発売されると買い直したこともよくあった。iPodやその他mp3ウォークマンが全盛の時代、少しでも良い音質を求めてCDを買い直すなんてまったく時代に逆行するようでもあるが、本人が楽しいのだからいいじゃないか。それに私の周りの知人に聴かせれば、大抵は音の違いはわかってくれる。音楽をさほど聴かない人でも大抵は違いを認識する。「そんなに違わないでしょ」と私の趣味を嘲笑する人も、いざスピーカーを前にすると「なるほど」とうなずく。

とまあそんな訳で、いい状態の録音を探す旅を正当化しつつ続けるわけである。ちなみに今まで最も多く入手した録音は、カザルスが演奏したバッハの無伴奏チェロ組曲とドヴォルザークのチェロ協奏曲、それからフルトヴェングラーの第九(1951年,有名な「バイロイトの第九」)じゃないかな。CD,LP合わせるとどちらも6種類ずつ購入した。メンゲルベルクのマタイ受難曲は4種類。もちろん演奏日まで含めて完全に同一の演奏。ここまで来ると、さすがに無駄じゃないかなと自分でも思うが、慣れてくると段々と知識が増えてきて、「この復刻のほうがいいはず」という判断が可能になってくるから、後に買った物ほど大体いい音質をしている。だから後悔はあまりなく、「いい買い物をした」という思いが強い。

さてOPUS蔵の話に戻るが、ターンテーブルを購入しLPを聴くようになるまでは、OPUS蔵はどうしようもないEMIのヒストリカルレコーディングの復刻を補ってくれるよい選択肢だったが、今はもう一つの選択肢がある。つまり、古い時代のLPを直接手に入れる、という方法である。「古い時代の」という限定をしたのは、80年代に再販されたLPで音質の悪い物が何枚かあって、買い直しを余儀なくされたという苦い経験ゆえである。この選択肢だと、HS2088方式なりARTリマスタリングなりの人工的なサウンドから解放されてまともな音質で聴ける。そこで、昨日、友人たちが拙宅に集まったのをいい機会と、私を入れて5人で聴き比べをしてみた。もっとも、本格的な聴き比べをするなら、使用するLPの選定から徹底的にやらなければいけない。ゆえに、以下のレポートは、


「OPUS蔵ってホントにいいの?」

「マスターテープから作ってないCDってどうなの?」

ということを少々考えてみたいための記事、気軽にお読みください。


第1試合:ワルター指揮ウィーンフィルのモーツァルト「プラハ」(1936)

使用LPは、Angel Records の GR-19。昨日届いたばかりのLPをかけてみて、思いの外、音質がよくなかった。なんかフィルターを通して聴くようなもやもやした音。1936年の録音とはいえ、悪すぎる。1920年代の録音ぐらいにしか聞こえない。古き良き時代のウィーンフィルの雰囲気こそ伝わってくるが、音が貧弱で分離も悪く、オケの各声部がどうかけあっているのか楽しめない。
(このLPの名誉のために言えば、カップリングされているモーツァルト「ジュピター」は、まっとうな音で聴ける。)

一方で、OPUS蔵は、うってかわって、音が硬くてウィーンフィル特有の土臭い雰囲気をやや失っているところと、低音の響きが甘いのが残念であるが、LPに比べれば遙かにクリアな音質で素晴らしい。ライナーノートに、「『プラーハ』はこもり気味の音なのでなるべくクリアーなものを用いたつもり」と書いてあるから、エンジニアの努力が見事に実を結んだ格好であろうか。いい仕事をしてくれたと賞賛したい。

この録音については、LPの音を好んだ人もいたが、OPUS蔵のほうが、優勢であった。LPで聴くなら、もっと状態のよいものを探さねばなるまい。


第2試合:ティボーのヴァイオリン小品集よりヴィターリのシャコンヌ(1936)

使用LPは、Angel Records の GR-79。一聴して、ヴィターリのシャコンヌが哀切極まる響きで奏でられていることに驚いた。それほどにティボーの演奏を私は素晴らしいと思った。そして、EMIの録音の捉え方の深さを、賞賛したいと思った。

対して、OPUS蔵は、以前にジャック・ティボーを聴くの稿でも書いたとおり、この演奏家のヴァイオリンの響きを伝えるにはあまりに音が硬質すぎて、魅力が減衰してしまう。音は明瞭に捉えられており、その意味ではLPで聴いたよりも聴きやすいかもしれないが、ヴァイオリンの表情が半分以上失われているように聞こえるのは残念である。

ティボーについては、フランクのソナタも聴き比べたがやはりLPの勝利だった。


第3試合:カザルスのバッハ「無伴奏チェロ組曲」より第6番(1938)

使用LPは、Angel Records の GR-2018。これはLPもOPUS蔵もともにしっかりと音が入っており、評価が難しかった。だが、低音域の締まりのよさにおいて、OPUS蔵はLPに一歩劣る。

カザルスが低い音を弾いた時、OPUS蔵だと「ぼわーん」と間抜けな音が聞こえてくる。その他の点では、充分に善戦していたし、購入を推薦できるCDと思われるだけにあと一歩及ばず残念であった。

ということで昨日の3試合は2勝1敗でLPの勝ち。たまたまEMIに偏ってしまったので付言すれば、先日メンゲルベルクの演奏したバッハ「マタイ受難曲」をLPとOPUS蔵で聞き比べたときはLPの圧勝だった。マスターテープから制作されたものに勝てないのは仕方ないかもしれないが……。

おそらくは機会を改めてまた書くことになると思うが、平林直哉氏がリマスタリングしているGrandMasterシリーズは、よっぽど状態のよいLPを探してこないと勝ち目がないぐらいによくできたCDだと思っている。それに比べれば、OPUS蔵は復刻の仕方が少し甘いと思う。

もしLPをもっと買い揃えて比較すれば、さらに分は悪くなろう。加えて、エンジニアの音の好みが(ある程度は仕方ないにせよ)露骨に現れているのもちょっと首を傾げてしまう。ターンテーブル買うのはお金と場所が……という向きもわからないではない(私が長らくそうであった)。だが、OPUS蔵の音よりも簡単に安価で手に入るLP(ヤフオクで数百円〜千円程度)の音質が良かったりすることはザラにありそう。

OPUS蔵が店頭のヒストリカルレコーディングの棚に並ぶCDの中ではいい音質を誇ることは間違いないが、所詮は「復刻」であると言わざるをえないのだろうか。きちんとマスターテープから制作されたLPを聴かないのはもったいないよと警告しつつ、一方で、もっとよい復刻レーベルが登場することを期待するのである。
http://muse.senrenja.net/2007/05/opus.html


オーパス蔵:究極のコレクション 2007.07.23 Monday

 この一覧を改めてみていると、本当に良いもの目白押しですね。私の大好きなブルーノ・ワルターなんかが特に。「田園」と「アイネクライネ」なんて凄いカップリングですよね。こけは確か私の手元になくてBBピアノに置いてあるような。

 まだ買っていなてけど、ブラームスの第3とハイドンの86番というのもいいですね。ブラームスは「KOCH」の輸入盤で持っています。ハイドンも「Pearl」か「IronNeedle」かどちらか忘れましたが持っています。第86番のワルターはやりたい放題もいいところで、ここまで表情たっぷりな演奏も、そう聴けないと思います。

 マーラー第9は「Dutton」の高音質リマスタリングをずっと愛聴しつづけました。オーパス蔵だとどうでしょうか。因みにこれはナクソスのリマスタリングも出ていますね。

 他の指揮者を見てみると、メンゲルベルクのチャイコフスキー「弦セレ」。これはいいです。ポルタメントかけまくりのロマン溢れる演奏です。私は確か「DANTE」で持っていたかな。因みに1987年時点での宇野功芳氏のこの曲のベスト3は、メンゲルベルク、ストコフスキー、バルビローリだったと思います。


コメント こんにちは、torefoglinefan様。

 「オーパス蔵」とは簡単に言うと、主に戦前に録音されたクラシック音楽のSPやLPといった音源からCDへと復刻化し販売している日本のメーカーの事です。「Dutton」は同じくオーストリアのCD復刻会社。「Dante」・「Peal」等はちょっとどこの国か分かりません。
 
 CD・レコードの場合、演奏を録音し、その録音音源を保有しているレコード会社は著作隣接権という権利を50年間保有します。その期間には他のメーカーからその録音のコピーが販売すると著作権法に触れることになりますが(著作権は一部の国を除き世界的に保護が受けられる)、50年を過ぎると著作隣接権が消滅するため、録音音源を保有しているレコード会社だけでなく、どのレコード会社からも販売するということが事実上可能となります。「オーパス蔵」は、その著作隣接権が切れた録音を、かつて市販された保存状態の良い状態のSPやLPを探しだし、それぞれのプレイヤーで再生・CD化を専門で行っています。
 
 何故、そのような古い演奏を聴くのか?現在のデジタル録音の演奏で聴けば良いのでは無いか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、torefoglinefan様が名前を挙げた、フルトヴェングラー、ワルター、メンゲルベルクなどは、21世紀の現代には絶滅したと言ってもよい19世紀後期ロマン派の流れを汲んだ貴重な名指揮者達ばかりなのですし、オーケストラの団員の中には晩年のブラームス・マーラー直々に指導を受けたプレイヤーもいるはずなのです。実際私のCDラックの中にも1930年代のSP録音がいくつかありますし、40・50年代のテープ録音の愛聴盤が数多くあります。しかし、残念ながら、年代のため音質が良くないものが当然ながら多いのですが、それでも元の録音保有メーカーの復刻CDよりも、別のメーカーから発売された復刻CDの方が音質が良く、尚かつ演奏そのものが別物のように生まれ変わるというケースが時折あります。そのため、クラシック・ファンの間には名演奏と評される演奏のメーカー通しの音質聴き比べという現実が特に90年代から生まれてきたのです。

私は「オーパス蔵」のCDはあまり好きではありません(ゴメンナサイ)。SP(LPも)音源特有の針音が気になりますし、頭痛がして聴き疲れしてしまいます。
基本的にワルターの戦前の録音は本家の東芝EMIなどの復刻で聴いていますし、戦前のフルトヴェングラーの演奏は、93年ロシア・メロディア社保有(ドイツでテープ録音された音源は、戦後処理の際、戦勝国ソ連により戦利品として摂取された)のマスターテープからの復刻CDを聴いています(基本的に80年代末にソ連から独・グラモフォン社へ返還されたテープより音が生々しい。マスターテープのコピーをソ連が”返還”したとよく言われますが、非常にミステリアス!)。

但しオーストリアの「Dutton」社は聴きやすく音質も素晴らしいですよね。torefoglinefanさん絶賛のワルター指揮マーラーの第九交響曲はもちろん、往年の名チェリスト・カザルスのチェロ協奏曲や、バルビローリ指揮のシベリウス交響曲選集(2番は宇野氏も絶賛!)も本家のEMIを超えたものとしてお勧め!


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オーパス蔵の復刻は、音に厚みがあり中低域が豊かで弦楽器が美しく私は大好きです。

ワルターの復刻版では「田園」「アイネクライネ」「ジュピター」が特にすばらしい音だと思いますし私の愛聴盤となっております。
  
他には「カペー弦楽四重奏団」、「クライスラーの小曲集」、「カザルスのバッハ無伴奏組曲集」を愛聴しております。

それにしても、20世紀前半の名演奏家達の名人芸を手軽に聴くことが出来るのは、本当に素晴らしく幸せなことだと思います。magnet


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「Pearl」はイギリス、「DANTE」はフランス、「IronNeedl」はイタリア、「KOCH」はオーストリア。確かそうだったと思います。

 オーストリアには「Preiser」というところもあり、ワルターの「田園」や「軍隊」のSP復刻がとても良かったです。ところでこのレーベル、スレザークの歌ったドイツ歌曲集もあり、これをカタログで見つけたときは嬉しかったです。確かキングインタがこのレーベルを取り扱っていたので、上記交響曲2枚とともに、地元のCDショップの方に言って取り寄せてもらいました。ただし、「オーパス蔵」が出てこちらの方が音が良いと思います。

 magnetさん、カペエSQを忘れていました。私も「Bidulph」(英)で出ているのを買い集めました。言われてみるとこれが「オーパス蔵」で出ているのですね。これは買いでしょう。

 因みにこのカペエSQ、なぜ知っているかと言いますと、「ワルターの田園」の項で触れた例の1960年代の音楽誌。交響曲をはじめとした名盤の紹介は、宇野功芳氏よりも前からレコ芸の交響曲部門を担当しておられる小石忠男氏が書かれたのですが、これとは別の紙面に、いろいろな評論家が選んだ「この一枚」がありました。そのなかで宇野が選んだのは、「今さらこんな古いものをと言われるかも知れないが、」と前置きしたうえで、カペエの四重奏曲だったのです。

これが1960年代の文章ですよ。因みにカペエの録音も1929年。当時から宇野さんは骨董趣味だったのでしょうか。
http://trefoglinefan.jugem.jp/?eid=82


ワインガルトナーのベートーヴェン

このCDは宇野功芳氏が絶賛していたので、買った次第。


ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 交響曲第8番
ワインガルトナー(指)ウィーン・フィル 録音1936年

フルトヴェングラーやシューリヒトにも匹敵する「エロイカ」の登場
オーパス蔵の大ヒット
迫力を求める人には物足りないと思っていたワインガルトナーの表現が全く違う感動をあたえてくれたのである。

今回オーパス蔵によって復刻された「エロイカ」を試聴し、そのすばらしさに驚喜した。こんなに凄いベートーヴェンだったのだ!

ワインガルトナーの表現が全く違う感動を与えてくれたのである。

8番は従来、涙をのんでS=イッセルシュテットの方を推薦して来たが、オーパス蔵盤の登場により「第8」のベストワンはワインガルトナーと躊躇なく言えるようになった。今までのCDに比べ音に力のあること華やかささえ感じられることにびっくりさせられるだろう。/宇野功芳(ライナーノートより)


この人の薦めるCDは小生にはあまりヒットしない。我が家はモノラルの古い録音でも鑑賞に堪えるが、あえてこのCDを聴く必要はなかろうと感じる。名演なんだか知らないが音が悪過ぎる。結論として、SPで室内楽はOKだが、オケはダメだ。宇野氏と自分とではひと世代違うのである。
http://compact.exblog.jp/12398855/


フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲第3番「英雄」 2012年 01月 12日
"ウラニアのエロイカ" オーパス蔵

今日は1944年、フルトヴェングラーがウィーンフィルと残したベートーヴェン交響曲第3番「英雄」、通称"ウラニアのエロイカ"を聴きます。

使用した音源は、「オーパス蔵」で復刻したCDで、 これは以前ニコニコ動画に投稿して、記事にもしていたんですが、楽章単位でより高音質で再投稿して欲しいと言う要望ありましたので、今回再登場と相成りました。

フルトヴェングラー "ウラニアのエロイカ" オーパス蔵 音質改善版 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16659502?via=thumb_watch
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16660123?via=thumb_watch


この「ウラニアのエロイカ」いわれるレコードの復刻は過去たくさんありまして、其々の音質評価等詳しくはこちらをどうぞ。

ウラニアのエロイカ
http://homepage1.nifty.com/classicalcd/FurtwanglerCD/Beethoven/sym3/19441219.htm

この「Classical CD Information & Reviews」さんを見るとたくさんあるんですよね・・ オーパス蔵盤は例の宇野功芳氏が絶賛したものです。もうこれが決定版だと。笑

今回は音源アップ時の音声ビットレートは640kbps、ちなみにYouTubeは映像込みで一律360kbps、CDは1411kbpsですね。

果たして・・

【ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55『英雄』】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1944年12月16〜20日(19日)、ウィーン、ムジークフェラインザール


多少は、エネルギーが凝縮された感じで、以前の音源より緊張感が感じられます。ただ、オーパス蔵の音にいつも付きまとうある種の抜けの悪さは変わらないですので、恐らくその抜けの悪さのようなものはオーパス蔵の音なんでしょう。

復刻レーベルの音としては、情報量的には
「グッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR」
http://goodies.yu-yake.com/

の方が正しいでしょう。SPに刻まれた情報をくまなく拾った、そんな音です。ただちょっと腰高で音が客観的なので、そこをどう聴くかでしょうね・・

オーパス蔵の方はやはりその音の抜けの悪さを何とかして欲しい気はします。この辺は、使用している機材の影響を受けますから、オーパス蔵さんには機材の再考が必要なのかもしれないな、と最近思います。
http://sucala.exblog.jp/17597987/


うーん、要するにオーパス蔵のCD は宇野功芳さんの様に


1. 高年齢になってもう3000ヘルツ以上の高音が聞こえない

2. 高音も低音も出ない真空管アンプ(マランツ♯7 + クォードU)とスピーカ( ワーフェデール + Axiom80)を使っている

の条件を満たさないと良い音にならないという事でしょうか?


次の音楽界の七不思議の答えもどうもこの辺にありそうですね :


@ 何故 二流指揮者のカラヤンにあれだけ人気が有るのか?

A 何故 死んだ音しか出せない B&W のプロ用モニター・スピーカーがあれだけ一般向けに売れるのか?

B 何故 音楽も音もわからない菅野沖彦さんがオーディオ評論の第一人者と思われているのか?

C 何故 演奏の良し悪しが全くわからなかった吉田秀和さんが音楽評論の第一人者と思われているのか?

D 何故 知性も教養もゼロの宇野功芳さんが音楽評論で前代未聞・空前絶後の成功を収めたのか?

▲△▽▼

ブルーノ・ワルターやフルトヴェングラーは SP復刻盤だけでなくモノラール録音もすべて


手廻し蓄音機 + 曽我ホーン


で再生しないと演奏の凄さがわからないです。


Wilhelm Furtwängler site by shin-p
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu01.htm


フルトヴェングラーの全名演名盤 (講談社プラスアルファ文庫) – 1998/5
宇野 功芳 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%85%A8%E5%90%8D%E6%BC%94%E5%90%8D%E7%9B%A4-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AE%87%E9%87%8E-%E5%8A%9F%E8%8A%B3/dp/4062562650/ref=sr_1_9?qid=1570825619&s=books&sr=1-9


名指揮者ワルターの名盤駄盤 (講談社プラスアルファ文庫) – 1995/3
宇野 功芳 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E5%90%8D%E6%8C%87%E6%8F%AE%E8%80%85%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%90%8D%E7%9B%A4%E9%A7%84%E7%9B%A4-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AE%87%E9%87%8E-%E5%8A%9F%E8%8A%B3/dp/4062560852/ref=sr_1_10?qid=1570825619&s=books&sr=1-10

参考


原音とは何か?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/890.html

ブリティッシュサウンドとは HMV蓄音機とロンドンウェスタンの音の事
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/477.html

驚異の音質を誇ったエジソン式蓄音器が滅びた理由
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/495.html

北関東蓄音機倶楽部 Sogaphon _ SP録音の CD復刻盤 は Sogaphon を取り付けた蓄音機で聴こう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/473.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c3

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
4. 中川隆[-10847] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:11:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1994]

フルトヴェングラーが CD時代になってから人気が無くなった理由

SPの復刻はナローレンジでノイズもあるので、どんなスピーカーでも十分に再生出来るように思えるかもしれないが、実際には非常に難しい。

それは、SP盤のころは再生装置による音響効果も計算に入れて音作りをしていたため、ディスクに入っている音をそのまま再生しただけでは不十分だからである。

そのような録音の再生は邪道であるというのなら、ヌブーとハシッドだけでなく、エネスコ、ティボー、クライスラー、そして、全盛期のカザルスらの芸術を良い音で聴くという喜びが味わえなくなってしまう。

ところが現実には、これらSP全盛期の録音は、特に弦楽器のソロに関して、現在の不自然な録音よりも好ましいというベテランのオーディオ愛好家が少なくない。それほど、当時の録音エンジニアの見識は優れていたのである。

したがって、ディスクには半分しか入っていないヴァイオリンの音を補間する能力は、ラッパにとって非常に重要である。その点においてオイロダインはまずまずであった。ハシッドよりもヌブーが良く、やや金属質ながら、艶やかな美しさが勝った。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10222


▲△▽▼

音海先生は壁際にある蓄音機のほうへ行き、ゼンマイを巻き始めた。ジージーと音をたてて20回ほど巻いてから、脇にあるもう一台の蓄音機の上に置きっぱなしだった78回転のSPレコード盤をターンテーブルに乗せた。金色のサウンドボックスにサボテンの棘で出来たソーン針を固定し、回転ストッパーを外すと、レコード盤がゆっくりと回転し始めた。数秒でガバナーが効いて定速に達したので、音海先生は針をレコード盤の溝に載せた。上品な梨地に金メッキされたサウンドボックスやアームのような音で、ピアノ伴奏のアルペジオに導かれたヴァイオリンが鳴り出した。それはスピーカーやヘッドホンなどから出て来る、電気信号を増幅して再生される音とはまったく素性が異なる音色であった。

スペック紳士:「なんて素敵な音楽なんだろう。まるでビロードのような、でも、けっして老いた感じのしない不思議な演奏ですね。」

音海先生:「さすがはスペック紳士。この演奏は10歳代半ばのヴァイオリニストによるもので、早死にした天才の最後の録音じゃ。」

猛実験君:「自分はクラッシックをあまり聴きませんが、とても感動しました。それになんだか、演奏が間近で行われているように感じました。」

音海先生:「このSPレコードには5 kHzぐらいまでしか記録されていないが、とてもそんな風には聴こえんかったじゃろう。100 kHzのたった20分の1しかないが、音楽の濃さはこちらのほうがはるかに上じゃな。周波数帯域が狭くて性能の悪い録音装置しかなかった時代の演奏が、これほどの質で記録できたということは驚きじゃ。なによりも演奏がすばらしいこと、そして、それをレコード盤に閉じ込めるエンジニアや関係者の教養と音楽への理解が重要なのじゃ。まあ、レコード文化をダメにしたのは我々大衆かもしれんがのう。」

 もう一枚、音海先生は別のヴァイオリニストのレコード盤をかけた。今度はもう少し古い時代の録音なのでシャーシャーとノイズが聞こえたが、蓄音機の上ぶたを閉めると気にならなくなった。曲はヴィターリのシャコンヌで、先ほどと同じヴァイオリンという楽器とは思えないほどドラマティックな演奏が鳴り響いた。それまでは曲の途中で議論を始めていた三人が、心で直接聴いているかのように無言のまま聴き終えた。ひとしきりの沈黙の後、前回のケーブル騒動のときとは打って変わった神妙な調子で別れの挨拶を交わすと、二人の客は帰った。音楽の余韻に包まれた静かな山中に、帰り道でスペック紳士が控えめにふかすエンジン音が響いた。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10145&i=10412

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c4

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
5. 中川隆[-10846] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:12:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1995]

宇野功芳さんもフルトヴェングラーは CD で聴くより LP で聴く方が遥かに良いと言っていますが

音楽評論家 宇野功芳が 50年間ずっと使い続けている装置


スピーカー

Wharfedale スーパー3
Wharfedale スーパー15
Goodmans AXIOM80

エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型


プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台


宇野功芳

上のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。


青木周三
Marantz とマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない

Axiom80 は JBL の 30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


____


クラシック音楽の世界に於ける音響的な部分に対する異常とも言える執着は、音楽ホールやオーディオ製品に強く反映している。いづれの場合でも、音楽の核心を確実に聴き手に届けると言うよりも聴き手に"快く感じさせる"ということに重点が置かれる。

音楽評論家であり、指揮者でもある宇野功芳という人は若い人にカリスマ的人気があるらしい。

その人のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

特に多声的な音楽に対しては致命的なマイナス条件なのだがその様な装置で聴けばゲシュアルトやモンテヴェルディのマドリガルはつまらない曲だと思えるのが当然だ。

しかし元々そんなものは価値のないものだと思っているとすれば自分の装置が真実を伝えて居ないことに気付かずに終わるであろう。


 そして、分離の良すぎない音、つまり、分離の悪い音が良い演奏会場の条件だと言うことになってしまう。

宇野功芳という人は

「名ホールとは演奏を美化する。これが第一条件だ、

舞台上の残響に身を包まれて演奏しているとホールが自分を助けてくれている、という喜びで体を満たしホールに任せる気になる…・・

強い和音が鳴った後に残る長い残響はいつまでもその中に浸っていたいと思う程で……」

と述べている。


私は宇野功芳がクソミソに言う日比谷公会堂や東京宝塚劇場(昔の)でシンフォニー オブ ジ エア、ウィーンフィル、ボストン響、イタリアオペラの数々を聴くことが出来た。

それらの体験は確実に音楽の世界に引き入れてくれたのである。今にして思えば、優れた演奏家は美化される必要がないと言うことだったのだと思う。

美化とは或る意味で歪曲なのだから(それは宇野功芳本人も認めている)なのだ。

昔からタイル張りの風呂場で唄を歌うと、上手になったような気がすると言われてきた。現在のカラオケサウンドもそういう錯覚に基づいているのだ。

残響の長いホールというものは演奏家が自己陶酔に浸る分にはいいのかも知れないが、肝腎の聴衆が音楽の核心を掴むことを妨げる、ということに気付くべきなのではないだろうか。

80年代以降、いわゆる"音響の良いホール"が全国各地に出来たのだが、正にそれに符節を合わせるようにクラシック音楽人気が凋落してきているのは偶然ではないだろう。
http://www.amadeo.jp/kyuukyoku.html


>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は
「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、


つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:


クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」


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山之内 正の週刊 AVラボラトリー
音楽評論家・宇野功芳氏の試聴室再訪 − 音が激変した理由とは?
2013年 07月 17日 (水曜日)
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


先日、音楽評論家 宇野功芳氏の自宅試聴室を再訪した。

宇野氏と私の共著『音楽と音の匠が語る目指せ! 耳の達人 』(音楽之友社刊)の企画で互いの試聴室を訪ねたのは昨年の秋だったと思う。 ところが、

「最近、再生システムの音がガラリと変わったので、山之内さん、ぜひもう一度聴きに来て!」

とレコード芸術最新号の誌面でご指名があった。それを読んだ私がディスクを何枚か持参し、9ヶ月ぶりに訪問したのである。

宇野功芳氏の愛用システムは数十年変わっていないが、今回プレーヤーとプリアンプ間のラインケーブルを交換した宇野氏の再生システムはどの製品も使用歴数十年以上と、年季が入っている。

マランツ#7、Quard II、ワーフェデールという組み合わせはアナログレコード時代から不変で、CD登場後にスチューダーのD730とラックスマンのD7を追加。

ワーフェデール製ユニットを収めたスピーカーは途中でミッドレンジをグッドマンに変えるなど小さな変更はあるが、こちらは半世紀以上愛用しているという。

再生音については前掲の本に詳しいが、全帯域で分解能が高く、音の速さもよく揃っているので、演奏のニュアンスがよく伝わり、低音と高音のバランスも良好。

空間表現は最新のシステムほど得意ではないが、音数や基本的な情報量では遜色がなく、演奏評にはとても適していると思う。

前回の訪問時に唯一気になったのは、D730 では中高域がやや硬めの音色になることで、それが目立ちにくいラックスマンの D7 をメインにすることをお薦めした。

「音がガラリと変わった」という冒頭の感想は、機器を入れ替えたためではない。

D730 と #7 の間のラインケーブルをインフラノイズの LIBERAMENTE に変え、D730につないでいた同社のクロックジェネレーター GPS-777 との配線も LIBERAMENTE のクロックケーブルに入れ替えたら、音が大きく変わったのだという。

D730 にはインフラノイズのクロックジェネレーター GPS-777 がつながっている。

クロック用ケーブルもインフラノイズの LIBERAMENTE に新調


「以前はD730の音を長時間聴いていると疲れやすく、ある種のうるささがありましたが、ケーブルを変えたらそれが気にならなくなりました」

と宇野氏は説明する。また、システム導入以来ずっと #7 のトーンコントロール機能で低音を 1ステップ下げて聴いていたのが、ケーブルを交換した後はノーマルの位置でちょうど良いバランスになったという。これも実に興味深い話だ。

#7 のトーンコントロールが数十年ぶりにノーマル位置に戻った。

これまでは1ステップ絞った位置で聴いていたという実際にケーブル変更後のシステムで CDを再生してみた。

宇野氏が大阪フィルを振った《フィガロの結婚》序曲(EXTON OVCL-107)を聴くと、以前は硬さが気になっていたオーボエが他の楽器と自然に溶け合う音色に変わり、低弦の旋律と内声のリズムは以前よりも明快な音で耳に届き、細部まで動きがクリアだ。

トーンコントロールをノーマルの位置に戻したことで低音の量感は増しているはずなのだが、中低音はこもるどころか、前よりもすっきりとした響きを獲得している。これはたしかに大きな変化である。

佐藤久成のヴァイオリン独奏(『オード・エロティーク』 Years & Years Classics YYC 0004)は、以前聴いたときに感じた余分な圧力が一掃され、本来の自然なアタックが蘇っている。ブレースやフレージングが以前よりなめらかに感じられるのもその影響だろうか。


次に、最近私が試聴会などで使っている優秀録音盤のなかから何枚か試聴。

まずはレーゼルのピアノ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲(モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第27番 KING RECORD KIGC12)を聴いた。ドレスデンのルカ教会で収録された注目の新録音で、上方に抜ける柔らかい残響と、力みのない音色で緊密な響きを作り出すピアノとオケの見事なアンサンブルが聴きどころだ。

演奏の特徴を忠実に引き出すだけでなく、録音会場の広々とした空間など、立体感の表現にも開放的な伸びやかさが感じられる。

同じシステムなのに以前とはかなり印象が変わった。


次に、グールドが演奏する《ゴールドベルク変奏曲》の石英ガラス CD(StereoSound SGCD02)を聴いた。

数え切れないほど聴いた演奏なのに、いま初めて聴くような鮮度の高い音が澄んだ音色で浸透し、グールドのハミングはもちろん、ブレスまでもリアルに再現、スピーカーの奥にグールドが座っているような臨場感がある。宇野氏も

「これまでは彼の声がない方がいいと思っていたけど、これで聴くと嫌じゃないね。演奏のニュアンスもとてもよくわかる」

と感心していた。


そのほか、ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのチャイコフスキー《悲愴》など数枚のディスクを聴き、以前に比べて中高域のきつさが影をひそめる一方、明らかに音色がクリアになっていることを確認した。


「いまのバランスが凄く気に入っている」

という宇野氏の目下の心配事は、「これ以上音が良くなったら困る!」ということ。

なんとも贅沢な悩みだが、その気持ちはよく理解できる。

音の基準が変わったら演奏の評価基準にも影響が及ぶのは避けられないからだ。

しばらくは機材やケーブルを変えず、いまのバランスを維持した方が良いのでは?というのが私のお薦めだ。
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/


インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/


『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)

音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。

宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。

山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。

宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。


宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。

鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。

録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。

音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。

演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。

昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。


山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。


オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。

音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。

もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。

応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。


再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。

オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。

ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。


さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。

音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。

音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。

楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。


録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm


再生音はどこを目指すか


私は生の演奏が好きである。様々な音楽をオーディオだけでなく、生でも聴く。ロックや民謡、浪曲から、クラシック、ジャズまで。音楽芸術が好きなのである。

生の音を聞き、自分のオーディオの音とを比べる。

違和感があれば、どこが違うのか追求する。

録音する際、エンジニアによって音は変わっているということは百も承知である。しかし、広く色々な音楽を聞くうちに、何となく基準となるものが出来上がっている。


私が感じる実際の音楽の特徴は次のようなものだ。


1.音量が大きくても、あまりうるさいという感じはしない。

2.音の出方は前では無く、左右後方、上方に広がる。ホールであれば、エコー成分が良く聞こえる。

3.楽器の音は、オーディオでいわれるほど分離感はなく、全体から聞こえる。

4.聞き疲れしない。

5.ホールなどでは、小さな音でも良く聞き取れる

6.意外と刺激的な音はしない。


どうだろう。

もう一つ、マイクを通した音は聞きづらいことがあっても、オペラやクラシックなどマイクを通さない音は意外と聞き取れることを感じたことはないだろうか。

未経験の方は是非クラシックの演奏会へ行ってみてもらいたい。

小さな音でも良く聞き取れるのである。何が違うのか。

私はこれを“聴感上歪”に起因すると考えている。

物理学など、科学によって求められた低歪の現代のオーディオ機器。

本来歪など無いはずなのに、音量を上げるとうるさい、と感じる方は多くいらっしゃるだろう。

私はこれを聴感上歪と呼んでいる。

つまり、オーディオで音楽を聴く場合、音量を上げてもうるさくならない音。

簡単にいえばこれが、一番重要である。

聴感上の歪が無いのである。

高音から低音まで綺麗に再生されて、それでいてうるさくない音。

ある程度の音量でも会話ができ、音は前にではなく、左右後方上方に広がり、エコー成分(または気配など)が綺麗に再生されること。

スピーカーの存在が消えるなど、オーディオのクオリティが上がれば自然にこのようになっていく。


人間の耳はまだまだ未科学である。科学で、絶対と思って作った製品が必ずしも実際の音と同じように聞こえないのは、エンジニアならだれでも分かっているはずである。

1930年代の頃は原音重視であった。アメリカやドイツは国の威信かけて開発していた。

私は、オーディオ機器はこの時点でほぼ完成してしまったと思えるのである。

そして、現代の技術を加えれば、真空管式アンプやフィールド型スピーカーが最も原音に近い再生音が出るというのは私にとって揺るぎが無い事実なのである。
http://omsound.exblog.jp/15834589/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c5

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
6. 中川隆[-10845] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:13:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1996]

オーディオで一番美味しいのは高音域の残響音

どうしたら あの音を体験できるか?


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              ノ:ノ::ノ;/;;;;;i;;i   あ…ん? ああ…あああ…いや? いや? ダメぇ!
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音楽に魔法をかけよう 美しい天使の響きを手に入れよう
http://metamor1.zouri.jp/musicmagician0.html


リバーブとディレイを駆使して作る極上のサウンド

昔から憧れた天使の響きを自分で作ることに成功!


貴方は、感じたことはありませんか?
ボーカルがはいっているCDを聴いていてたまに「シュワ〜ン」という余韻が残るのを....


私はこれを天使の響きと命名し、長い間憧れてきました。どうせ高価な機材を買わなきゃ手に入れられる訳がないと思っていました。しかし、今は昔とは違い高価な機材とスタジオでしか作れないサウンドが、PCを使えば近いものを得ることができます。

天使の響きの作り方!まさにミュージック・マジシャンの魔法と呼ぶにふさわしい術ですよ。

大きなポイントは、これでもかというくらい高音を強調してリバーブとディレイをかけることによって天使の響きを作ることが出来ます。まずは、天使の響きを体験してみてください。
http://metamor1.zouri.jp/musicmagician0.html


左図が天使の響きを得るための仕組みの概要を示したものです。

点線で囲まれた部分が従来の設定であると仮定します。具体的には天使の響き用にトラックをもう1つ追加して響きのみを発生させ、最後に従来の音と新たに作った響きの音をミックスすることで実現することが出来ます。原理はこういうことです。

さて、具体的な説明をする前にまずは、準備が必要です。以下のエフェクタが、貴方の音楽ソフトに含まれるか確認してください。ちなみにMetamor1はMMS(MusicStudioStandard)というシーケンサに付属のソフトを使っています。今時の音楽ソフトなら多分付属していると思います。ない場合は、揃えるしかありません。ご自分のソフトにあったプラグインがひょっとするとフリーで供給されているサイトがあるかも知れません。こりゃ買うしかないと揃えてしまうのも一つの方法ですが、一応調べてみたほうが良いと思います。無駄なお金はかけないほうが良いに決まっています。

 1)コンプレッサ
 2)イコライザ
 3)リバーブ
 4)3TAPディレイ


 前提条件としてエフェクタが付属しているシーケンサで実現するものとして説明します。録音したボーカルのトラックと、天使の響きを作るトラックを2つ用意します。上の2トラックを同時に再生することで天使の響きを持つボーカルを手に入れることができます。録音したボーカルのトラックは特に変更する必要はありません。では、天使のトラックのエフェクト設定を試して見ましょう。
ソースは、録音したボーカルと同じソースに設定します。


1)コンプレッサの設定

左図が、コンプレッサの設定例です。
 録音したボーカルのコンプレッサの設定と同じぐらいにします。
 従来側も、天使の響き側も基本的に同じ設定でかまいません。


2)イコライザ
 左図を一応、従来設定していたイコライザの設定とします。天使の響き側の設定はこの従来の設定に対して相対的にさらに高音をブースト、低音をカットした設定にします。この設定の加減で天使の響きの聴こえ具合が大きく変わります。要するに天使の響き側は高音だらけの設定にすればするほど良いわけです。設定例を示すと下図のようになります。


3)リバーブ
自分の好きなリバーブの設定を選びます。ここは、あまりいじらなくても従来用意されている規定の設定で構わないと思います。できれば、この設定例にあるような豊かなリバーブを得られるエフェクタを使うと天使の響きが一層引き立ちます。単純なリバーブを使う場合、とにかくHIGHパラメータだけは100%近くにして高音を強調した設定を心がけることです。単純なリバーブでも設定さえちゃんとすれば天使の響きを得られると思います。高音が強調されない場合は、残響というより原音を繰り返すような粒々感が感じられます。そう聴こえる場合は設定が悪いはずなのでもう一度設定を見直してみることです。


4)3TAPディレイ
 左図にディレイの設定を示しますが、ここが一番の勘所です。
Highは、100%近くにして高音が強調されるように設定することが1つ。
もう1つは、ドライレベルを50〜80%ぐらいに設定して粒々感ををなくしホワ〜ンという感じの余韻がでるように設定値を決めることです。

 もうご存知とは思いますが、各TAPのディレイタイムは、その曲の速度の4分音符、8分音符、16分音符と同期するように設定します。えっ、どうすれば良いか判らないって?

えーと、速度が、80(4分音符)の場合だと、4分音符に同期させたい場合は、60000÷80=750mSに設定します。8分音符ならその半分の375mSです。16分音符ならさらに半分の188mSに設定します。んっ、187.5mSじゃないとだめじゃないかって?

0.5mSの誤差など人間には感知できないからこれでいいですよ。貴方のディレイが小数点以下まで設定できるなら187.5mSにしてもいいです。でもPCではそこまで正確なカウントはできないかも?


【あとがき】
 さて、これで設定は全て完了です。天使の響きを体験できるよう期待しています。

 それから、注意事項をひとつ。この天使の響きは、「サシスセソ」の歌詞だけにのみ通用するということを理解しておいてください。例えば、「やさしさわすれない〜でって」の「さしさ」の部分で「シュワ〜ン」と響きますが、「ねがいをこめ〜た」とかでは響きません。

 天使の響きで貴方の音楽が少しレベルアップできたら良いですね。
http://metamor1.zouri.jp/magician1_6.html


★超初心者・MIDI-DTM入門講座★
http://roundsquaretriangle.web.fc2.com/dtm/index_01.html

MIDIなにかいいことないかな
http://www2.odn.ne.jp/~cbu69490/MIDI_index.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c6

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
7. 中川隆[-10844] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:15:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1997]
オーディオマニアが求めているのはウソっぱちの音


やはり、ヨーロッパの装置で聴けるクラシックというのは、アメリカの装置で聴くクラシックとは何かが違っている。ほとんど苦労しないで、ちゃんとクラシックが聴けるというところで、最初から全くレベルが違う。

アメリカ製品を使い始めて、濃厚な感じにどっぷりと嵌ってきたので、久々にこういう音を聴くと、こっちも必要だと思うようになった。
最初はちょっと物足りない感じがしたが、次第にこの方が正しいのじゃないか?と思い始めた。

前に、ムジークフェラインの1階のど真ん中で聴いたときに、ずいぶんと物足りなさを感じた。

ああ、実際は、こんな音だったんだ・・・と思ったのを覚えている。

どこから音がとんできているのか、さっぱりわからないくらいに、音がブレンドされまくっていて、その響きがまさにムジークフェラインのホールの特質というか、美点というのか、だろう。

オーディオで聴くような、セパレーションの良い音なんて、全くのウソっぱちだった。

じゃー、アメリカの音響製品は、ウソっぽいのか?ということになる。

デフォルメされた音、メリハリのきいた音は、面白くないかというと、ものすごく面白く感じるわけで、実際の音に迫る必要がないというところに立てば、全くのエンターテイメントであっていいわけで。

そこらへんは、マッキンアンプは実に上手いと思う。

家庭での音楽の楽しみ方というものを、実に上手く提示してくれる。
それは全くのウソっぱちの音だとしても。
http://blogs.yahoo.co.jp/gonta4350a/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=2



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クラシックの核心 片山 杜秀 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%A0%B8%E5%BF%83-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%BE%E3%81%A7-%E7%89%87%E5%B1%B1-%E6%9D%9C%E7%A7%80/dp/4309274781

「フルトヴェングラー」の章では「音は悪くてかまわない」と、小見出しがあって次のような記述があった。(137頁)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

オーディオ的にみて興味のある話で、そういえば明晰な音を出すのが得意の我が家の JBLシステムでフルトヴェングラーをまったく聴く気にならないのもそういうところに原因があるのかもしれない。

通常「いい音」とされているのは、端的に言えば

「分解能があって奥行き感のある音」

が通り相場だが、指揮者や演奏家によっては、そういう音が必ずしもベストとは限らないわけで、そういう意味ではその昔、中低音域の「ぼやけた音」が不満で遠ざけたタンノイさんだが、逆に捨てがたい味があるのかもしれないと思った。

「いい音とは」について、改めて考えさせられた。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9426791e31fc7636d184b63f894b6d3f


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c7

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
8. 中川隆[-10843] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:19:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1998]

原音再生 なんて 幻想 だ!
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-16.html

 
さて、ピアノに JBL サブシステムを乗っ取られたので(陰の声:それが目的でピアノを買ったんじゃないの?)、当然ながら、サブシステム用のスピーカー購入が急務となった。 手持ちは、QUAD, JBL なので、当然、それ以外のメーカーからの選択が妥当だ。

スピーカーが、そのシステムの音質を、おおよそ方向づけるのはよく知られたことだ。 

私は、原音再生なんて、幻想だと思っているので、いろいろな傾向をもつシステムがあった方がよいと考えているからだ。

原音再生とは何なのか? そもそも原音とは存在し得るのか?

とあるサイトで、ホールの場所によって音が変わるので、原音再生なんて幻想だという論に対して、それならホールの中央前列の音を原音と定義すれば良いと、原音再生派が強弁されておられた。 

原音再生派の幻想も、ここまでくると、私にはただの滑稽な喜劇である。 

私自身は、同じホールでも、演奏の種類によって、異なる席を選ぶのを常にしている。 例えば、オーケストラであれば、ホールのほぼ中央よりやや後方。 室内楽ならほぼ中央よりやや前方。 ピアノであれば、中央は避けて、少し側方にずれる。 ピアノの反響版からの直射音は単調で、つまらなく聞こえるからである。 

このように席を選ばないと、心地よい音が得られないのである。 

こんなことは、クラシック音楽聴きには常識なのだが、オーディオ評論家にはわかっていないらしい。
ホールの中央前列の音をオーディオ再生の目標にされたら、どんな音が聞こえるのであろうか? 
もちろん、そんなデリカシーの欠けた音を聞くのはごめんこうむりたい。

『原音を横に用意して、その都度比較しながら再生音を評価すると、記憶の曖昧さがなくなって飛躍的に精度は向上する。これが「原音比較法」である。その例を挙げてみよう。

 一番簡単なのは直流の掛かっていない場所の結合コンデンサーである。短い銅線でショートした時の音を原音として、コンデンサーを通した音を「そのコンデンサーの音」と評価すれば良い。小生が何度か実施したコンデンサーの音質評価はこの方法である。』

とあるサイトより引用

これは、一見正しい論法のように見えて、実は、何の意味もない方法である。 

ちょっと電気に詳しい方なら、すぐにおわかりいただけると思うが、直流がかかっていないところに、何故に結合コンデンサーをいれる必要があるのか? 
そんなところにコンデンサをいれて、音質の評価になるのか? 

結合コンデンサは、そもそも直流電圧がかかっているところにおかれるものであり、直流がかかっているときと、かかっていないときでは、そのコンデンサの音質が異なるというのは、良く知られた話である。 OS コンなんかは、そういう状況でないと、正常に動作できないことが良く知られている。 そもそも直流がかかっていたら、導線でショートしたら、電気的に回路が正しく動作しなくなってしまう。

 この意味で、上記の「原音比較法」というのは、ただのまやかしに過ぎないように私には思える。 

文句があるなら、私を論破して欲しいし、加えて、トランジスタなどの増幅素子の「原音比較法」をどうやって実現するのかも説明して欲しいものだ。 

上記の原音再生論は、MJ「無線の実験」にも執筆なさっている方のページにからの引用であるが、よりよい音楽を聴きたい、一介のオーディオファンの私から見てさえも、論点があやふやで、議論に耐えないレベルに思える。

かくいう私自身も、20 年前は、原音再生という錦の旗をふりかざしていたものであるが・・・。
http://www.schumann.jp/old/audio/au02-16.html  

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c8

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
19. 中川隆[-10842] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:35:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1999]
音楽家がオーディオに熱心ではない理由 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年10月03日

日頃から不思議に思うことが一つ。

楽器を演奏する人をはじめ音楽評論家、さらには音楽学校に学んで専門的に勉強した方などのほとんどに、オーディオに熱心な方をまず見受けない。こういう方々こそ日頃から生の音に接しているのでひときわ「いい音」には敏感なはずなのに。

いったい、なぜだろう?

素人考えでいくつか挙げてみよう。

1 常日頃、半分仕事みたいな意識で生演奏に携わっているので自宅に帰ってまで音楽を聴こうとは思わない、つまり日常生活の中に仕事を持ち込みたくない。

2 ほとんど毎日、歪みのない生の音を聞いているので電気回路を通した人工的な音を聴く気がしない。

3 他人の演奏をなるべく聴きたくない。芸術的な見地から影響を受けるのがイヤだから。

4 他人の演奏のアラが分かるから聴きたくない。むしろ音楽を聴くよりも演奏者のテクニックの上手下手に関心がいってしまう。

5 ちょっと「ましな音」で聴こうと思っても、オーディオ装置はどうも高価すぎる。それくらいのお金があれば「いい楽器」のほうを優先する。

以上のとおり、アトランダムに挙げてみたが実は「決定的とも思える理由」をメル友さん(東京)から教えていただいた。ことはオーディオに対する姿勢にも及ぶとてもユニークな内容だった。

そのまま引用させてもらうとしよう。

「音楽家がオーディオに熱心ではない理由」について決定的と思われる理由をメル友さん(東京)からご教示いただいたのがこの文面。

『私も貴方同様にいつも「聴衆・観客」の一人で、演奏をした経験は皆無なのですが、あるピアニストと話をしていて貴方とまったく同じことを感じました。

彼女は、私が持ち込んだiPodスピーカーのトランジスタ・ラジオと変わらぬ貧しい音響にすぐに感激して”良い音ですね”と言うのです。聞かせた演奏の特徴もズバリ言い当てて楽しんでいます。身体がすぐに反応します。

私が感じたのは、随分と想像力が豊かなんだなあということでした。元の音を想像して実際の演奏の様子をすぐに復元できるようなのです。その復元を楽しんでいる。とても我々のできることではありません。

オーディオは単なる「手がかり」に過ぎない。想像による復元のために最低限の情報を提供してくれればよい。それで充分だと思っているようです。彼ら音楽家にとっては(オーディオとは)その程度のものでしかないようです。

また、オン・ステージで演奏する側では聞える〔というより身体で感じる)「音」そのものが違います。他方、我々が求めるオーディオの「音」は客席の音です。

この二つは決して同じではない。そして彼ら演奏家は客席でどう聞えるかをあまり気にしていないのではないか。どうもそう思えてならない。我々との間には、越えがたい溝があるのではないかという気がします。〜以下、略〜』

というわけで以上のご指摘に基づき前回の「音楽家がオーディオに熱心にならない」理由の5つ(再掲)に加えて6番目を追加させてもらうことにしよう。

1 常日頃、半分仕事みたいな意識で生演奏に携わっているので自宅に帰ってまで音楽を聴こうとは思わない、つまり日常生活の中に仕事を持ち込みたくない。

2 ほとんど毎日、歪みのない生の音を聞いているので電気回路を通した人工的な音を聴く気がしない。

3 他人の演奏をなるべく聴きたくない。芸術的な見地から影響を受けるのがイヤだから。

4 他人の演奏のアラが分かるから聴きたくない。むしろ音楽を聴くよりも演奏者のテクニックの上手下手に関心がいってしまう。

5 ちょっと「ましな音」で聴こうと思っても、オーディオ装置はどうも高価すぎる。それくらいのお金があれば「楽譜」や「楽器」のほうを優先する。

6 オーディオは単なる「手がかり」に過ぎず、「元の音を想像して復元する」ための最低限の情報を提供してくれればそれでいい。したがってオーディオに熱心になる必要性をあまり感じない。

実にもっともらしい回答を得てこれで理由のすべてを網羅できた気がする。

音楽と真剣に向き合あうリスナーにとっては素敵なオーディオシステムもさることながら、それを手がかりにして豊かな想像力を磨くことこそ重要なのかもしれない。

たとえば五味康介さんの著作「西方の音」の中でフォーレの音楽を聴いて海浜で貴婦人に抱かれているシーンを妄想するくだりがあるが、豊かな想像力を磨くとはそういうことなんでしょう。

いくら「いい音」とか「悪い音」とかいってみても、結局「いい音楽」とはリスナーの頭の中で創造するものなのだ・・・。

おっと、身の程知らずで少し大上段に振りかぶりすぎたかな?

以上、「迷える子羊」からの「世迷い言」でした(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/375cefe97bde45c7fe6d0c6d83b877a1
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/92bca154e20feac003a4ab443b7ee626



▲△▽▼

音楽家がオーディオに熱心ではない理由〜補完編〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年10月16日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7cb2562009994da5172529dc86029db1


2週間ほど前のブログ「音楽家がオーディオに熱心ではない理由」(2018.10.3)の内容だが、タイトルに関して、身近な例では桐朋学園を卒業後、渡独して指揮者「チェリビダッケ」の薫陶を受けた高校時代の同窓生をはじめ、プロと称される音楽家でオーディオに熱心な事例を未だ見聞したことがないので素直な疑問をメル友さんのお知恵を拝借してまとめたものだ。

我がブログについてはいつも仕上がりが不揃いなので搭載後に自己採点しているが、これは優良可でいえば良というつもりだったが、意に反して鋭く盲点を突いてこられた匿名のメールをいただいた:

この度の「音楽家がオーディオに熱心でない理由」ですが、貴兄の箇条書きされた内容、また、メル友さんの「手がかりに過ぎない」は、なるほどと感心しました。

全て当てはまるような気がします。が、決定的なことが漏れているのではないかと思いました。

ここでの「音楽家」が「プロ」なのか「アマチュアにちょっとプラスアルファ」なのかわかりませんが私には「彼らには決定的に時間が足りない」のじゃないかと思います。

「人様が演奏しているのなんか聴いている暇があったら練習しなくてはいけない」のだと。

「1日でも練習をサボったらそれが聴衆にわかってしまう」と言ったのは、ピアニストの誰だったか・・・。晩年のホロヴィッツだったかもしれません。

卑近かつ低次元な話で申し訳ありませんが私も30代末から十数年間ピアノ教室に通いつつ練習していましたが趣味とはいえ発表会の前、数か月は余暇はすべて練習に費やしました。(それにしては「ヘボ」でしたが)

そんな私でも「一日でも練習をサボったら、二日分後退してしまう。」と脅迫観念に囚われたものです。

ましてや、プロともなれば1曲を仕上げるのに、数か月いや年単位でしかも1日じゅう寝食を忘れて練習が必要でしょう。そのプレッシャーたるや如何ほどのものか・・・。想像するだに恐ろしい。

たしか内田光子さんだったと思いますが「1日8時間は」とインタビュー記事にあったような記憶が・・・。

でも、この辺のプロ事情は文献などで貴兄の方がよほどお詳しいことと推察いたします。

また「音楽家」がiPODの音に”いい音ね”って簡単に感激するのは実は彼らなりのリップサービスで真意は「プロでないあなたたちこそ音楽をほんとうの意味で楽しんでいるのね!」ってことでしょうか。

私も先生から「生徒さんこそいろんな音楽を知ってて楽しんでるのよね〜」ってマジで言われたことがあります。

そうなんです!彼らは自らが演奏するジャンル以外の音楽に関しては無知であることを強いられているのです。

しかも、最も多感な時期にず〜っと。これも「決定的に時間が足りない」からでしょう。

また「彼らは客席でどう聞こえるかはあまり気にしていない」も、たぶん違うような気がします。

彼らの関心事はただただ「自分の演奏が聴衆にどう聞こえ、かつ訴えかけるのか」では、無いでしょうか。

何しろそれが「プロがプロたる所以」なのですから・・・。

ここでも「一日でも練習をサボったら聴衆にバレてしまう」という苦悩に満ちた告白が思い起こされます。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c19

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
9. 中川隆[-10841] koaQ7Jey 2019年10月15日 07:36:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2000]

音楽家がオーディオに熱心ではない理由 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年10月03日

日頃から不思議に思うことが一つ。

楽器を演奏する人をはじめ音楽評論家、さらには音楽学校に学んで専門的に勉強した方などのほとんどに、オーディオに熱心な方をまず見受けない。こういう方々こそ日頃から生の音に接しているのでひときわ「いい音」には敏感なはずなのに。

いったい、なぜだろう?

素人考えでいくつか挙げてみよう。

1 常日頃、半分仕事みたいな意識で生演奏に携わっているので自宅に帰ってまで音楽を聴こうとは思わない、つまり日常生活の中に仕事を持ち込みたくない。

2 ほとんど毎日、歪みのない生の音を聞いているので電気回路を通した人工的な音を聴く気がしない。

3 他人の演奏をなるべく聴きたくない。芸術的な見地から影響を受けるのがイヤだから。

4 他人の演奏のアラが分かるから聴きたくない。むしろ音楽を聴くよりも演奏者のテクニックの上手下手に関心がいってしまう。

5 ちょっと「ましな音」で聴こうと思っても、オーディオ装置はどうも高価すぎる。それくらいのお金があれば「いい楽器」のほうを優先する。

以上のとおり、アトランダムに挙げてみたが実は「決定的とも思える理由」をメル友さん(東京)から教えていただいた。ことはオーディオに対する姿勢にも及ぶとてもユニークな内容だった。

そのまま引用させてもらうとしよう。

「音楽家がオーディオに熱心ではない理由」について決定的と思われる理由をメル友さん(東京)からご教示いただいたのがこの文面。

『私も貴方同様にいつも「聴衆・観客」の一人で、演奏をした経験は皆無なのですが、あるピアニストと話をしていて貴方とまったく同じことを感じました。

彼女は、私が持ち込んだiPodスピーカーのトランジスタ・ラジオと変わらぬ貧しい音響にすぐに感激して”良い音ですね”と言うのです。聞かせた演奏の特徴もズバリ言い当てて楽しんでいます。身体がすぐに反応します。

私が感じたのは、随分と想像力が豊かなんだなあということでした。元の音を想像して実際の演奏の様子をすぐに復元できるようなのです。その復元を楽しんでいる。とても我々のできることではありません。

オーディオは単なる「手がかり」に過ぎない。想像による復元のために最低限の情報を提供してくれればよい。それで充分だと思っているようです。彼ら音楽家にとっては(オーディオとは)その程度のものでしかないようです。

また、オン・ステージで演奏する側では聞える〔というより身体で感じる)「音」そのものが違います。他方、我々が求めるオーディオの「音」は客席の音です。

この二つは決して同じではない。そして彼ら演奏家は客席でどう聞えるかをあまり気にしていないのではないか。どうもそう思えてならない。我々との間には、越えがたい溝があるのではないかという気がします。〜以下、略〜』

というわけで以上のご指摘に基づき前回の「音楽家がオーディオに熱心にならない」理由の5つ(再掲)に加えて6番目を追加させてもらうことにしよう。

1 常日頃、半分仕事みたいな意識で生演奏に携わっているので自宅に帰ってまで音楽を聴こうとは思わない、つまり日常生活の中に仕事を持ち込みたくない。

2 ほとんど毎日、歪みのない生の音を聞いているので電気回路を通した人工的な音を聴く気がしない。

3 他人の演奏をなるべく聴きたくない。芸術的な見地から影響を受けるのがイヤだから。

4 他人の演奏のアラが分かるから聴きたくない。むしろ音楽を聴くよりも演奏者のテクニックの上手下手に関心がいってしまう。

5 ちょっと「ましな音」で聴こうと思っても、オーディオ装置はどうも高価すぎる。それくらいのお金があれば「楽譜」や「楽器」のほうを優先する。

6 オーディオは単なる「手がかり」に過ぎず、「元の音を想像して復元する」ための最低限の情報を提供してくれればそれでいい。したがってオーディオに熱心になる必要性をあまり感じない。

実にもっともらしい回答を得てこれで理由のすべてを網羅できた気がする。

音楽と真剣に向き合あうリスナーにとっては素敵なオーディオシステムもさることながら、それを手がかりにして豊かな想像力を磨くことこそ重要なのかもしれない。

たとえば五味康介さんの著作「西方の音」の中でフォーレの音楽を聴いて海浜で貴婦人に抱かれているシーンを妄想するくだりがあるが、豊かな想像力を磨くとはそういうことなんでしょう。

いくら「いい音」とか「悪い音」とかいってみても、結局「いい音楽」とはリスナーの頭の中で創造するものなのだ・・・。

おっと、身の程知らずで少し大上段に振りかぶりすぎたかな?

以上、「迷える子羊」からの「世迷い言」でした(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/375cefe97bde45c7fe6d0c6d83b877a1
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/92bca154e20feac003a4ab443b7ee626



▲△▽▼

音楽家がオーディオに熱心ではない理由〜補完編〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年10月16日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7cb2562009994da5172529dc86029db1


2週間ほど前のブログ「音楽家がオーディオに熱心ではない理由」(2018.10.3)の内容だが、タイトルに関して、身近な例では桐朋学園を卒業後、渡独して指揮者「チェリビダッケ」の薫陶を受けた高校時代の同窓生をはじめ、プロと称される音楽家でオーディオに熱心な事例を未だ見聞したことがないので素直な疑問をメル友さんのお知恵を拝借してまとめたものだ。

我がブログについてはいつも仕上がりが不揃いなので搭載後に自己採点しているが、これは優良可でいえば良というつもりだったが、意に反して鋭く盲点を突いてこられた匿名のメールをいただいた:

この度の「音楽家がオーディオに熱心でない理由」ですが、貴兄の箇条書きされた内容、また、メル友さんの「手がかりに過ぎない」は、なるほどと感心しました。

全て当てはまるような気がします。が、決定的なことが漏れているのではないかと思いました。

ここでの「音楽家」が「プロ」なのか「アマチュアにちょっとプラスアルファ」なのかわかりませんが私には「彼らには決定的に時間が足りない」のじゃないかと思います。

「人様が演奏しているのなんか聴いている暇があったら練習しなくてはいけない」のだと。

「1日でも練習をサボったらそれが聴衆にわかってしまう」と言ったのは、ピアニストの誰だったか・・・。晩年のホロヴィッツだったかもしれません。

卑近かつ低次元な話で申し訳ありませんが私も30代末から十数年間ピアノ教室に通いつつ練習していましたが趣味とはいえ発表会の前、数か月は余暇はすべて練習に費やしました。(それにしては「ヘボ」でしたが)

そんな私でも「一日でも練習をサボったら、二日分後退してしまう。」と脅迫観念に囚われたものです。

ましてや、プロともなれば1曲を仕上げるのに、数か月いや年単位でしかも1日じゅう寝食を忘れて練習が必要でしょう。そのプレッシャーたるや如何ほどのものか・・・。想像するだに恐ろしい。

たしか内田光子さんだったと思いますが「1日8時間は」とインタビュー記事にあったような記憶が・・・。

でも、この辺のプロ事情は文献などで貴兄の方がよほどお詳しいことと推察いたします。

また「音楽家」がiPODの音に”いい音ね”って簡単に感激するのは実は彼らなりのリップサービスで真意は「プロでないあなたたちこそ音楽をほんとうの意味で楽しんでいるのね!」ってことでしょうか。

私も先生から「生徒さんこそいろんな音楽を知ってて楽しんでるのよね〜」ってマジで言われたことがあります。

そうなんです!彼らは自らが演奏するジャンル以外の音楽に関しては無知であることを強いられているのです。

しかも、最も多感な時期にず〜っと。これも「決定的に時間が足りない」からでしょう。

また「彼らは客席でどう聞こえるかはあまり気にしていない」も、たぶん違うような気がします。

彼らの関心事はただただ「自分の演奏が聴衆にどう聞こえ、かつ訴えかけるのか」では、無いでしょうか。

何しろそれが「プロがプロたる所以」なのですから・・・。

ここでも「一日でも練習をサボったら聴衆にバレてしまう」という苦悩に満ちた告白が思い起こされます。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c9

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
10. 中川隆[-10840] koaQ7Jey 2019年10月15日 08:15:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2001]
>>9
>あるピアニストは、私が持ち込んだ iPodスピーカーのトランジスタ・ラジオと変わらぬ貧しい音響にすぐに感激して”良い音ですね”と言うのです。聞かせた演奏の特徴もズバリ言い当てて楽しんでいます。身体がすぐに反応します。


iPod の音質について誤解しているみたいなので真実を書いておくと


2007/11/58 Yoshii9 へのiPodの接続…iPodは高音質か?
https://web.archive.org/web/20130312141851/http://shyouteikin.seesaa.net/article/63516831.html


 これについては私も色々と探求したこともありました。

iPodは高音質か?

 これについては私は一定の条件下では高音質だと思います。

その条件とは

 CD→iTunes→iPod

 ただしiTunesの画面で、編集→設定→詳細→インポートと選び
 (なおiTunesの最新版は編集→設定→一般→インポート設定と選びます)

 インポート方法において、WAVエンコーダを選び
 設定において、カスタム サンプルレート44.100kHzと選択し

 その画面上で

 オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用するにチェックを入れる

 そして

 iPod のヘッドフォン・ジャックからLineを取るのではなく

 UniversalDockのLineOutから音を採り
 UniversalDock.JPG UniversalDockLineOut.PNG

 SONY RK-G129を使って接続する…というものです。


そもそも私は Yoshii9 に出会う前から秋葉原を何十年も徘徊し続けるオーディオマニアでしたので(笑)

 CDプレーヤーについても

 やれ、トランスポーターは、どうするか…
 やれ、D/Aコンバータは、どうするか…
 やれ、クロックジェネレーターは、どうするか…

などと本業のヴァイオリンと楽弓の価格を超えることはないものの
 本業のヴァイオリンと楽弓の価格の1/10程度の金額にはなる装置にまで
 探求の範囲を広げていましたが

それほど高額なCDプレーヤー群…といいますよりも
それほど本格的なCDプレーヤーとて、上述の方法で聴くiPod の前には惨敗で

私が行きつけのヴァイオリン店でも私が上述の方法でiPodの音を店内スピーカで再生すると

 そのお店の社長さん以下全店員さん方が驚き
 その場で購入が決まり

私が行きつけのヴァイオリン工房の職工の方も
 私が上述の方法でiPodを再生すると
 驚きのあまり「それを買います」と仰られ
 翌日には買いに出かけられたほどです。

などと書きますと

「あんなオモチャみたいな装置の再生音に驚くほど
 ヴァイオリン弾きや
 ヴァイオリン店の社長や店員やヴァイオリンの職工は、耳が悪いのか?」

と思われる方も居るかもしれませんが
 それは大きな誤りです。

そもそも

 長年に渡り海外から楽器を買い付け販売して信用を築いて来た店の
 社長や従業員が、良い音が判らないはずがなく

さらには

 日本を代表する名奏者が集う名工であるとともに
 自ら大変なオーディオマニアとして
 オーディオマニアならば誰もが知る垂涎の的である一流機器を取り揃えている
 ヴァイオリンの職工が、耳が悪いはずがありません。

これは
ひとつには

 iPodに付属しているイヤフォンはかつての製品よりは改良が加えられ
 数千円程度のイヤフォンよりは高音質とはいえ
 必ずしも最良の音とはいえないのに対して
 上記の再生の場では、いずれも相当本格的な再生機器に接続していたこと以上に

ひとつには
 CDのデータを取り込むiTunesの設定が
 各種圧縮ファイルではなく

 WAV44.1kHzエラー訂正ありで取り込んだデータをiPodに入れ

 (iTunesの画面で、編集→設定→詳細→インポートと選び
  iTunesの最新版は編集→設定→一般→インポート設定と選び
  インポート方法において、WAVエンコーダを選び
  設定において、カスタム サンプルレート44.100kHzと選択し
  その画面上で
  オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用するにチェックを入れる
  という設定のことです)

そしてさらにiPodとAV機器の接続に際しては
 iPod のヘッドフォン・ジャックから接続するのではなく
 UniversalDockや既出のdin SIK-IP-000002を使いLineOutから接続し

接続ケーブルとしては
 各種ケーブルや高級ケーブルなどではなく
 むしろ SONY RK-G129でつなぐと波形の乱れが少ない良い音がします。
 http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/cord/acc/index.cfm?PD=1749

この様な設定・接続にすることで
CDプレーヤーの場合は

 CD盤面の情報の一発撮りであるために
 CD盤面の情報の読み落としが発生した分は、読み返しがかけられず
 CDプレーヤー側が補完するのに対して

iTunesの上記の設定であれば
 CD盤面の情報に対して、直接再生してしまうのではなく
 まず一旦PCのHDD上に読み込むリッピング動作においてより正確にCD盤面の情報が読み込める様で

 それをiPodに移行した音は CDプレーヤーよりも高音質で聴ける…等々

色々な説明を見聞きしこの様な原理説明に対しては

 やれ、CDプレーヤーはレッドブックという規格なので、その通り…ですとか
 やれ、CD盤面情報の読み落としなど、ごく僅か…ですとか
 やれ、CDのトランスポーターからの読み出し音も差が無い…ですとか
 やれ、iTunesのエラー訂正は、本当にCD盤へ読み返をしているか?…ですとか
 やれ、その様な設定でiPodを実際に聞いてみたものの、音が良くなかった…

等の色々な意見も見聞きしましたが
そうした感想の一部については
 iPod のヘッドフォン・ジャックからLineを取ってしまっていて
 UniversalDockやその他の接続ケーブルを使った
 LineOutからの再生であれば解決する場合もあることを
 ご存知ないが故の誤解によるものでありそうなケースもあるのですが

基本的には
 そうお書きになられていらっしゃる方が
 ほんとうにその様に設定されてみて、なお
 ほんとうにその様に「iPodの音は良くない」と感じていらっしゃるらしいことに
 私もいまだに「どうして、その様にお感じになるのだろう?」と判らないほど
 既述の様に

 iPod←iTunesWAV44.1kHzエラー訂正あり←CD

 それを
 UniversalDockやその他の接続ケーブルを使ったLineOutから
 SONY RK-G129で接続して聴く音のほうが
 いかに安価・シンプルなポータブルのCDやDVDプレーヤーでの再生は勿論 
 いかに高額・高度なCDプレーヤーでの再生音よりも
 はるかに高音質であることは
 べつにYoshii9 につなぐ…ということではなくとも
 私において可能な限りの再生機器での比較・試聴において
 聴感上、紛れも無い事実であると私は感じています。

(なお「エラー訂正」といいましても
  PCであれCDプレーヤーであれ、ドライブが有するエラー訂正の機能と
  iTunesがソフトとして有するエラー訂正の機能は、全く異なるものであり
  iTunesがソフトとして有するエラー訂正の機能は
  CD-DAを読み込む際に、少しずつ重複して読み込むことでズレが無い様に
  チェックする機能であるので
 CDプレーヤーでの読み込みデータも
 iTunesでの「エラー訂正」ありの読み込みデータも
  データの違いは生じることがなく
  データの違いとは別の聴感上の問題として、事実音質が異なるため
 私はiTunesで
 「エラー訂正」=「オーディオ CD の読み込み時にエラー訂正を使用する」
  の機能にチェックを入れ、その機能を使っています)

そして
既述の様な
 今にして思えば詐欺商法にひっかかっていた…とまでは言いませんが(笑)
 お金の無駄使いであった
 各種CDプレーヤー関連機器への浪費から解放されただけではなく
 CDプレーヤーなどでCDを聴いていると

 ひとつには、細かいニュアンスが再生されないために、音楽的センスが鈍感になり

 ひとつには
 主音としての音程は合ってはいるものの
 倍音としての成分が乱れているために、器楽演奏上においては有害なレベルで
 音程感覚が悪化するといった
 音楽学習上有害な、悪魔の機械と縁を切るべく
 iPodのその様な素晴らしさ
 iPodをその様な素晴らしい音で聴ける方法を示唆いただけた由井社長には
 今でも深く感謝しています。

 CD→iTunes→iPod

 ただしiTunesの画面で、編集→設定→詳細→インポートと選び
 インポート方法において、WAVエンコーダを選び
 設定において、カスタム サンプルレート44.100kHzと選択し

 その画面上で

 オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用するにチェックを入れる

 そして

 iPod のヘッドフォン・ジャックからLineを取るのではなく
 UniversalDockやその他の接続ケーブルを使いLineOutから音を採り
 SONY RK-G129を使って接続する…という方法で聴けば
 どれほど本格的なCDプレーヤーとて、iPod の前には惨敗です。

ですから
通常の音楽鑑賞ということであれば、それで十分だとは思います。

ひとつには

 「CD<LP」(LPのほうが音が良い)と言われていたのが

 実はある方法で再生すると
 「CD>LP」(CDのほうが音が良い)となることや

ひとつには

 「Win<Mac」(マッキントッシュのほうが音が良い)といわれていたのが
 
実はある方法で再生すると

posted by Yoshii9 ユーザー 小提琴奏者 at 2007年10月

https://web.archive.org/web/20130312141851/http://shyouteikin.seesaa.net/article/63516831.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c10

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
20. 中川隆[-10839] koaQ7Jey 2019年10月15日 08:16:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2002]
>>19
>あるピアニストは、私が持ち込んだ iPodスピーカーのトランジスタ・ラジオと変わらぬ貧しい音響にすぐに感激して”良い音ですね”と言うのです。聞かせた演奏の特徴もズバリ言い当てて楽しんでいます。身体がすぐに反応します。


iPod の音質について誤解しているみたいなので真実を書いておくと


2007/11/58 Yoshii9 へのiPodの接続…iPodは高音質か?
https://web.archive.org/web/20130312141851/http://shyouteikin.seesaa.net/article/63516831.html


 これについては私も色々と探求したこともありました。

iPodは高音質か?

 これについては私は一定の条件下では高音質だと思います。

その条件とは

 CD→iTunes→iPod

 ただしiTunesの画面で、編集→設定→詳細→インポートと選び
 (なおiTunesの最新版は編集→設定→一般→インポート設定と選びます)

 インポート方法において、WAVエンコーダを選び
 設定において、カスタム サンプルレート44.100kHzと選択し

 その画面上で

 オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用するにチェックを入れる

 そして

 iPod のヘッドフォン・ジャックからLineを取るのではなく

 UniversalDockのLineOutから音を採り
 UniversalDock.JPG UniversalDockLineOut.PNG

 SONY RK-G129を使って接続する…というものです。


そもそも私は Yoshii9 に出会う前から秋葉原を何十年も徘徊し続けるオーディオマニアでしたので(笑)

 CDプレーヤーについても

 やれ、トランスポーターは、どうするか…
 やれ、D/Aコンバータは、どうするか…
 やれ、クロックジェネレーターは、どうするか…

などと本業のヴァイオリンと楽弓の価格を超えることはないものの
 本業のヴァイオリンと楽弓の価格の1/10程度の金額にはなる装置にまで
 探求の範囲を広げていましたが

それほど高額なCDプレーヤー群…といいますよりも
それほど本格的なCDプレーヤーとて、上述の方法で聴くiPod の前には惨敗で

私が行きつけのヴァイオリン店でも私が上述の方法でiPodの音を店内スピーカで再生すると

 そのお店の社長さん以下全店員さん方が驚き
 その場で購入が決まり

私が行きつけのヴァイオリン工房の職工の方も
 私が上述の方法でiPodを再生すると
 驚きのあまり「それを買います」と仰られ
 翌日には買いに出かけられたほどです。

などと書きますと

「あんなオモチャみたいな装置の再生音に驚くほど
 ヴァイオリン弾きや
 ヴァイオリン店の社長や店員やヴァイオリンの職工は、耳が悪いのか?」

と思われる方も居るかもしれませんが
 それは大きな誤りです。

そもそも

 長年に渡り海外から楽器を買い付け販売して信用を築いて来た店の
 社長や従業員が、良い音が判らないはずがなく

さらには

 日本を代表する名奏者が集う名工であるとともに
 自ら大変なオーディオマニアとして
 オーディオマニアならば誰もが知る垂涎の的である一流機器を取り揃えている
 ヴァイオリンの職工が、耳が悪いはずがありません。

これは
ひとつには

 iPodに付属しているイヤフォンはかつての製品よりは改良が加えられ
 数千円程度のイヤフォンよりは高音質とはいえ
 必ずしも最良の音とはいえないのに対して
 上記の再生の場では、いずれも相当本格的な再生機器に接続していたこと以上に

ひとつには
 CDのデータを取り込むiTunesの設定が
 各種圧縮ファイルではなく

 WAV44.1kHzエラー訂正ありで取り込んだデータをiPodに入れ

 (iTunesの画面で、編集→設定→詳細→インポートと選び
  iTunesの最新版は編集→設定→一般→インポート設定と選び
  インポート方法において、WAVエンコーダを選び
  設定において、カスタム サンプルレート44.100kHzと選択し
  その画面上で
  オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用するにチェックを入れる
  という設定のことです)

そしてさらにiPodとAV機器の接続に際しては
 iPod のヘッドフォン・ジャックから接続するのではなく
 UniversalDockや既出のdin SIK-IP-000002を使いLineOutから接続し

接続ケーブルとしては
 各種ケーブルや高級ケーブルなどではなく
 むしろ SONY RK-G129でつなぐと波形の乱れが少ない良い音がします。
 http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/cord/acc/index.cfm?PD=1749

この様な設定・接続にすることで
CDプレーヤーの場合は

 CD盤面の情報の一発撮りであるために
 CD盤面の情報の読み落としが発生した分は、読み返しがかけられず
 CDプレーヤー側が補完するのに対して

iTunesの上記の設定であれば
 CD盤面の情報に対して、直接再生してしまうのではなく
 まず一旦PCのHDD上に読み込むリッピング動作においてより正確にCD盤面の情報が読み込める様で

 それをiPodに移行した音は CDプレーヤーよりも高音質で聴ける…等々

色々な説明を見聞きしこの様な原理説明に対しては

 やれ、CDプレーヤーはレッドブックという規格なので、その通り…ですとか
 やれ、CD盤面情報の読み落としなど、ごく僅か…ですとか
 やれ、CDのトランスポーターからの読み出し音も差が無い…ですとか
 やれ、iTunesのエラー訂正は、本当にCD盤へ読み返をしているか?…ですとか
 やれ、その様な設定でiPodを実際に聞いてみたものの、音が良くなかった…

等の色々な意見も見聞きしましたが
そうした感想の一部については
 iPod のヘッドフォン・ジャックからLineを取ってしまっていて
 UniversalDockやその他の接続ケーブルを使った
 LineOutからの再生であれば解決する場合もあることを
 ご存知ないが故の誤解によるものでありそうなケースもあるのですが

基本的には
 そうお書きになられていらっしゃる方が
 ほんとうにその様に設定されてみて、なお
 ほんとうにその様に「iPodの音は良くない」と感じていらっしゃるらしいことに
 私もいまだに「どうして、その様にお感じになるのだろう?」と判らないほど
 既述の様に

 iPod←iTunesWAV44.1kHzエラー訂正あり←CD

 それを
 UniversalDockやその他の接続ケーブルを使ったLineOutから
 SONY RK-G129で接続して聴く音のほうが
 いかに安価・シンプルなポータブルのCDやDVDプレーヤーでの再生は勿論 
 いかに高額・高度なCDプレーヤーでの再生音よりも
 はるかに高音質であることは
 べつにYoshii9 につなぐ…ということではなくとも
 私において可能な限りの再生機器での比較・試聴において
 聴感上、紛れも無い事実であると私は感じています。

(なお「エラー訂正」といいましても
  PCであれCDプレーヤーであれ、ドライブが有するエラー訂正の機能と
  iTunesがソフトとして有するエラー訂正の機能は、全く異なるものであり
  iTunesがソフトとして有するエラー訂正の機能は
  CD-DAを読み込む際に、少しずつ重複して読み込むことでズレが無い様に
  チェックする機能であるので
 CDプレーヤーでの読み込みデータも
 iTunesでの「エラー訂正」ありの読み込みデータも
  データの違いは生じることがなく
  データの違いとは別の聴感上の問題として、事実音質が異なるため
 私はiTunesで
 「エラー訂正」=「オーディオ CD の読み込み時にエラー訂正を使用する」
  の機能にチェックを入れ、その機能を使っています)

そして
既述の様な
 今にして思えば詐欺商法にひっかかっていた…とまでは言いませんが(笑)
 お金の無駄使いであった
 各種CDプレーヤー関連機器への浪費から解放されただけではなく
 CDプレーヤーなどでCDを聴いていると

 ひとつには、細かいニュアンスが再生されないために、音楽的センスが鈍感になり

 ひとつには
 主音としての音程は合ってはいるものの
 倍音としての成分が乱れているために、器楽演奏上においては有害なレベルで
 音程感覚が悪化するといった
 音楽学習上有害な、悪魔の機械と縁を切るべく
 iPodのその様な素晴らしさ
 iPodをその様な素晴らしい音で聴ける方法を示唆いただけた由井社長には
 今でも深く感謝しています。

 CD→iTunes→iPod

 ただしiTunesの画面で、編集→設定→詳細→インポートと選び
 インポート方法において、WAVエンコーダを選び
 設定において、カスタム サンプルレート44.100kHzと選択し

 その画面上で

 オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用するにチェックを入れる

 そして

 iPod のヘッドフォン・ジャックからLineを取るのではなく
 UniversalDockやその他の接続ケーブルを使いLineOutから音を採り
 SONY RK-G129を使って接続する…という方法で聴けば
 どれほど本格的なCDプレーヤーとて、iPod の前には惨敗です。

ですから
通常の音楽鑑賞ということであれば、それで十分だとは思います。

ひとつには

 「CD<LP」(LPのほうが音が良い)と言われていたのが

 実はある方法で再生すると
 「CD>LP」(CDのほうが音が良い)となることや

ひとつには

 「Win<Mac」(マッキントッシュのほうが音が良い)といわれていたのが
 
実はある方法で再生すると

posted by Yoshii9 ユーザー 小提琴奏者 at 2007年10月

https://web.archive.org/web/20130312141851/http://shyouteikin.seesaa.net/article/63516831.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c20

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
11. 中川隆[-10838] koaQ7Jey 2019年10月15日 08:34:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2003]

因みに、プロの音楽家は音楽を左脳で言葉として聴いていて、右脳で音楽を聴いている唯の音楽ファンやオーディオマニアとは脳の使い方が全然違うのですね。
プロの音楽家には音楽や音がわからない人が多いのはそういう事情が有るのです。


▲△▽▼

絶対音感のカラクリ〜「ド」は「ド」(其の三)
音感の正体


前回の

「絶対音感は1つ1つの音高を記憶している」

と言う説では実はもう1つ、
絶対音感保持者が音高を特定する際に
音名は正しいがオクターブを間違える、
いわゆる

「オクターブエラー」

と呼ばれる現象の説明がつきません。

もし絶対音感が1つ1つの音高を記憶しているのであれば、
明らかに高さの違う2つの音を間違えるはずがありません。

「ドレミファ〜」と徐々に音を高くしていくと、
「〜ソラシド」と再び「ド」の音に戻ってきた感覚になります。

このとき、最初の「ド」と最後の「ド」の音は
高さと言う概念で考えれば、

「周波数が異なる明らかに別の音」

であるにもかかわらず、
不思議なことに人間には音の高さが違っても
どちらも当たり前のように「ド」の音として認知されます。

これを

「オクターブ等価」

と言いますが、このとき2つの「ド」の音は
周波数比が1:2(周波数が2倍)の関係にあります。

なお、絶対音感保持者が原曲キーで唄えなくても
オクターブ違いなら唄える仕組みは、

「オクターブエラーと同じ原理」

だと私は考えています。
http://raykawamoto.hatenablog.com/entry/2014/11/18/204324

▲△▽▼

音がわかる=「オクターブエラー」する のが一流音楽家
音がわからない= 「オクターブエラー」しない のが三流音楽家


絶対音感保持者でないとこういう芸当はできない:


若きブラームスが完璧なピアノ・テクニックを象徴する有名な逸話。

巡業先で半音高く調律されたピアノに遭遇したヴァイオリニストのレメーニは、
弦が切れるのを怖れて調弦を上げられない。そこでブラームスは、
《クロイチェル・ソナタ》のピアノ・パートを公開演奏の場で、
瞬時に半音低く移調して弾いた。[※半音高くと移調したという説もある]

移調できるとかできないという次元の問題ではなく、
《クロイチェル・ソナタイ長調》とは全く異なる《クロイチェル・ソナタ変イ長調》用に、
指の準備が即刻できてしまう能力を持っていた。

この他に、メイの伝記中、ハ短調を半音上げて弾いた話があり、こちらの方が有名。
さらにこの回想録シリーズの第2巻でも、似たような移調演奏のエピソードがある。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1992.html?sp


▲△▽▼

カクテルパーティー効果 2016/08/25

音が身体に及ぼす影響というテーマの
中でカクテルパーティー効果について
述べました。

大勢の人が会話を楽しんでいる、大きな
騒音が満ちているパーティー会場の中でも、
例えばあなたの名前がどこかで囁かれた
とすると、その音はちゃんと聞こえて
きてしまうのです。それは名前だけでなく
いつも頭から離れない関心の強い何か、
かも知れません。

この効果(?)を最大限に活用している
のがフルオーケストラを指揮している
指揮者だと言えるかも知れません。

第二ヴァイオリンの奏者の一人が一音
フラットしてしまったことも聞き逃さない
のは、プロの指揮者としては当たり前の
技能かも知れませんが、オーケストラ
全体の音量と第二ヴァイオリンの
一奏者の音量を比べると、それは驚異的
な能力と言わざるを得ません。

絶対音感の持ち主でもある世界的な
指揮者、佐渡裕さんが若かりし頃、
そう小澤征爾さんがいきなり優勝してしまった
あの若手指揮者の登竜門と呼ばれている
ブザンソン音楽祭のファイナルで、
こんなテストを受けたそうです。
オーケストラの間違い探し!課題曲を
オーケストラが譜面通りに演奏しているか
否かを指揮しながら指摘していくという
ものです。いくつも仕掛けられた罠を
見事に指摘し、エンディングを迎えるとき
何か『違和感』を覚えたそうです。
音の違いではないし、何かがおかしい?
オーボエとクラリネットが入れ替わり
互いのパートを吹いていたそうです。
佐渡さんはその違和感に気づき、この
間違え探しのテストにも満点で合格。
結局、その年の優勝者に選ばれました。

意識を向けることによって、大音量の
中の小さな音を捉え分析することが
出来るのです。世界的な指揮者に与え
られた才能でもあるし、もっと身近な、
宴会の中の噂話が聞こえてきてしまう
という誰にでもある経験のように、
ヒトの聴覚がもっている特徴とも言える
能力です。

これほど繊細な聴覚にこれからどんな
音を与えていくか。
新しい選択が生まれました。エムズ
システムのスピーカーが奏でる音は
自然で、そこに音楽が生まれた瞬間の
空気感が生まれます。

ぜひ一度ご体感ください。
http://mssystem.co.jp/article/detail.php/722/314325

▲△▽▼

職人たちの超感覚。 科学の忘れもの
http://www.abiroh.com/jp/sensitive-human/1065.html


ミクロン単位の誤差を指先で感知するレンズ研磨職人、玉鋼の加熱状態を秒単位で制御する刀匠、数千数万の匂いを嗅ぎ分ける香水調合師……職人たちの繊細な感覚技術のそれぞれの要素はいま、科学技術によって置き換えることが可能になりつつあります。しかし職人たちが感じているのは、誤差や温度や匂いだけではありません。そのときどきの気候や、対象が発する光や音に応じて、彼らの技はコントロールされています。さらには想定外、つまりは不測の事態に即座に対応できることも、名工であるための必要条件です。按配し臨機応変する能力の裡にこそ、職人たちの真骨頂があるのです。


◉現代では職人といえば、主に手工業に携わる人々を指しますが、もともとは特殊な技能を持っている者のことでした。古代では鉄器鍛冶や庭師がその代表です。中世になると貨幣経済と物流が発展したことと相まって、多様な職人たちが登場します。そして近世までの「職人」は、単にモノを生産する人を意味したわけではありません。連歌師や白拍子、勧進聖や神主などコトにかかわる者、つまり芸能者や宗教者たちも、職人と呼ばれていました。市や街道は、そんな職人たちによるモノやコトが交換される場所だったのです。

◉才能という言葉があります。才と能は別の意味を持ちつつ、切り離すことができません。かつて才は「ざえ」と読み、人間の側ではなく素材の側に備わっているものとされていました。木や石、場合によっては風景や気象の才に感応し、これを引き出す人間の力が能であり、それはマジカルな力であるとも考えられていました。漢字の「職」が耳につけられた呪術的なしるしをあらわしているように、職人とは、常人には聞くことのできない自然や神仏の声を聞く能力を持つ人々だったのです。もちろんここで言う「聞く」は音響だけに対応するわけではありません。

◉中世には職人を題材とした「職人歌合」が流行しました。歌合は歌の優劣を競う遊びですが、職人歌合は、朝廷や貴族に従属する職人を描写することによって、怨霊や祟りを鎮めることが目的とされていたといいます。江戸時代には、三味線の名手の原武太夫が、弦の音色がいつもと違っているのを聞き、津波を予見して仲間の命を救ったというエピソードも残されています。

◉レンズや金属加工の領域でミクロン単位の対象の変化を触知するというような単純な物理量をめぐる感覚は、確かに超絶的ではありますが、テクノロジーによって置き換えることが可能となりつつあります。しかし琴の音色で、それがナイロン弦なのか絹糸製であるのかはもちろん、絹糸をつくった蚕の飼育方法や飼料の変化を聞き分けたり、墨の匂いで古文書の書写年代を嗅ぎ当てたりといったことは、コンピュータでは代替できそうにはありません。また、調香師になるためには最低600以上の匂いを正確に記憶しなくてはなりません。それ自体は物質分析の領域ですが、調香師の本領はそこから先、つまり未知の香料や香水をつくり出すことにあり、ときには好き嫌いのような感覚にも深くかかわる以上、テクノロジーでは単純には代替できません。そもそも人間の感覚は気分や体調によって大きく左右され、そのこと自体が例外的な感覚に結びついていたりもします。少なくともいまのところ、スーパーコンピュータを駆使した天気予報でさえ、経験豊富な漁師たちの感覚や勘には、まだまだ及びもつかないようです。


◉人間は成長にしたがって感覚が発達し、肉体の成熟とともに感覚の能力もピークに達するといいます。その後は経験とトレーニングによって感覚は磨かれますが、基本的な能力は減衰する一方です。確かに言語をめぐる感覚や、渋味や苦味などを味わう感覚は、成人の方が豊かであるようにも見えます。しかし絶対音感は生来のもの、あるいは幼児期に獲得できるものであり、外国語の習得もスタートが早い方が有利であるともされています。ちなみに絶対音感は、必ずしも「絶対的」な音感ではなく、また環境音まで西洋音楽の十二平均律に「翻訳」してしまう傾向があるなど、一概に音楽的に優れた能力であるとは言えないようです。また母語習得前に外国語を学ぶことへの弊害も指摘されています。

◉我々は、たとえば日本人ならば同じアジア人であっても、インドの人々の顔だちは皆、同じように見えてしまいます。逆にインド人にとっては、日本人の顔は似たり寄ったりに見えているはずです。最近では多くのメディアによって欧米人の顔に馴染んでいるため、欧米の俳優や政治家の顔の区別はできるようになっていますが、江戸時代の日本人にとっては、白人は一様に、赤ら顔の鼻の極端に尖った人たちに見えていました。また動物園の猿山のニホンザルをその顔で区別できる人は、当の飼育員でない限りほとんどいないと言っていいでしょう。かろうじて毛色や大きさや傷の有無などで判別できるくらいです。ところが多くの幼児は、この猿山の猿たちの顔を見分けることができます。この例では、成長にしたがって、すなわち人間社会に馴染み、言葉によるコミュニケーションに習熟するにしたがって、猿の個性が見分けられなくなっていくわけです。どうやら我々の一般的な感覚は、本来の能力にフィルターをかけることによって成立しているようです。いちばんのフィルターは、言葉です。職人たちの超絶的な感覚は、収斂によって研ぎすまされるのと同時に、このフィルターをあらためて剥ぎ取ることで獲得されているのかもしれません。

◉確かに言葉は、脳に保存されている膨大な感覚の記憶をプログラムし、オペレーションするための有効な道具でした。それによって人類は文明を獲得したと言うこともできます。しかし言葉の獲得に続いて文字が発明されると、我々の感覚にはさらに強力な拘束がかかり、同時に感覚の中で視覚が圧倒的な優位に立つことにもなりました。もしかすると絶対音階、あるいは平均律も聴覚への何らかの拘束になっているのかもしれません。犬や猫、鳥や魚などの動物たちがときに地震や天候の変化を予知することができるのに、人間がそれを苦手とするようになってしまったのは、言葉によって生来の感覚に蓋をされてしまったためなのでしょう。方向感覚や時間感覚も、文明や科学技術によって鈍化している可能性があります。
http://www.abiroh.com/jp/sensitive-human/1065.html

▲△▽▼

2018年12月14日
文字を色で感じ、音を匂う〜共感覚の可能性。
http://web.kansya.jp.net/blog/2018/12/6603.html

文字が色つきで見えたり、言葉を匂いつきで感じたりする共感覚を持つ人がいます。1000人に一人とか100人に一人とか言われていますが、幼児の多くはこの共感覚を持っているそうで、大きくなにつれてこの感覚は無くなっていき、文字は文字、言葉は言葉としか認識できなくなるのだそうです。

今回はこの共感覚について考えてみます。

以下(http://www.abiroh.com/jp/sensitive-human/1065.html)より引用します。
———————————-

人間は成長にしたがって感覚が発達し、肉体の成熟とともに感覚の能力もピークに達するといいます。その後は経験とトレーニングによって感覚は磨かれますが、基本的な能力は減衰する一方です。確かに言語をめぐる感覚や、渋味や苦味などを味わう感覚は、成人の方が豊かであるようにも見えます。

しかし絶対音感は生来のもの、あるいは幼児期に獲得できるものであり、外国語の習得もスタートが早い方が有利であるともされています。ちなみに絶対音感は、必ずしも「絶対的」な音感ではなく、また環境音まで西洋音楽の十二平均律に「翻訳」してしまう傾向があるなど、一概に音楽的に優れた能力であるとは言えないようです。また母語習得前に外国語を学ぶことへの弊害も指摘されています。

?我々は、たとえば日本人ならば同じアジア人であっても、インドの人々の顔だちは皆、同じように見えてしまいます。逆にインド人にとっては、日本人の顔は似たり寄ったりに見えているはずです。最近では多くのメディアによって欧米人の顔に馴染んでいるため、欧米の俳優や政治家の顔の区別はできるようになっていますが、江戸時代の日本人にとっては、白人は一様に、赤ら顔の鼻の極端に尖った人たちに見えていました。

また動物園の猿山のニホンザルをその顔で区別できる人は、当の飼育員でない限りほとんどいないと言っていいでしょう。かろうじて毛色や大きさや傷の有無などで判別できるくらいです。ところが多くの幼児は、この猿山の猿たちの顔を見分けることができます。この例では、成長にしたがって、すなわち人間社会に馴染み、言葉によるコミュニケーションに習熟するにしたがって、猿の個性が見分けられなくなっていくわけです。

どうやら我々の一般的な感覚は、本来の能力にフィルターをかけることによって成立しているようです。いちばんのフィルターは、言葉です。職人たちの超絶的な感覚は、収斂によって研ぎすまされるのと同時に、このフィルターをあらためて剥ぎ取ることで獲得されているのかもしれません。

?確かに言葉は、脳に保存されている膨大な感覚の記憶をプログラムし、オペレーションするための有効な道具でした。それによって人類は文明を獲得したと言うこともできます。しかし言葉の獲得に続いて文字が発明されると、我々の感覚にはさらに強力な拘束がかかり、同時に感覚の中で視覚が圧倒的な優位に立つことにもなりました。もしかすると絶対音階、あるいは平均律も聴覚への何らかの拘束になっているのかもしれません。

犬や猫、鳥や魚などの動物たちがときに地震や天候の変化を予知することができるのに、人間がそれを苦手とするようになってしまったのは、言葉によって生来の感覚に蓋をされてしまったためなのでしょう。方向感覚や時間感覚も、文明や科学技術によって鈍化している可能性があります。
—————————————
こどもの成長は、人類の進化過程を辿っている。とすれば、人類が言葉を話すようになり、文字を発明したとき、それまでの先端感覚だった嗅覚や色覚を動員して新しい情報を認識しようとしていたのかも知れません。

共感覚についての研究はまだあまり進んでいないようですが、レオナルドダビンチも共感覚の持ち主だったと言われており、数学者のファインマンは数式を思い浮かべると色がついて見えると言っていたそうです。

感覚を研ぎ澄まして追求する過程で、この共感覚は創造性や思考の深さにプラスの影響を及ぼしている可能性が考えられます。

共感覚をもつ子供たち。言葉や文字で豊かな感覚機能に蓋をすることなく、その感性を伸ばしていくことができれば・・・色々な可能性が広がっていくような気がします。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c11

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
12. 中川隆[-10837] koaQ7Jey 2019年10月15日 08:37:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2004]

音がわかる=「オクターブエラー」する のが一流音楽家
音がわからない= 「オクターブエラー」しない のが三流音楽家


絶対音感保持者でないとこういう芸当はできない:


若きブラームスが完璧なピアノ・テクニックを象徴する有名な逸話。

巡業先で半音高く調律されたピアノに遭遇したヴァイオリニストのレメーニは、
弦が切れるのを怖れて調弦を上げられない。そこでブラームスは、
《クロイチェル・ソナタ》のピアノ・パートを公開演奏の場で、
瞬時に半音低く移調して弾いた。[※半音高くと移調したという説もある]

移調できるとかできないという次元の問題ではなく、
《クロイチェル・ソナタイ長調》とは全く異なる《クロイチェル・ソナタ変イ長調》用に、
指の準備が即刻できてしまう能力を持っていた。

この他に、メイの伝記中、ハ短調を半音上げて弾いた話があり、こちらの方が有名。
さらにこの回想録シリーズの第2巻でも、似たような移調演奏のエピソードがある。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1992.html?sp

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「クララ・シューマンの弟子たちの回想録 その一 私のブラームス回想録(1905年) フローレンス・メイ」


フローレンス・メイは、ロンドンでクララ・シューマンのレッスンを受けた後、ドイツのバーデンバーデン近郊にあるリヒテンタールの別荘で、クララのレッスンを受けるようになった。クララが演奏活動でスイスへ行っている間、メイはブラームスのレッスンを受けることになる。

 ブラームスのひととなり

当時、ブラームスは38歳。身長はやや低めで体格はがっしり。後年の肥満の傾向は全くなし。

理知的な額を有する堂々たる頭部と頭脳の明晰さを表わす青い瞳。挙動には気取りがなく、社交性と慎み深さが同居する、親しみのもてる人という印象だった。

ブラームスは自分について話すのを極端に嫌っており、自分の作品について話すことはめったになく、集まりではどんなに頼んでも、絶対に演奏しなかった。

ブラームスは極端な気分屋で、演奏しろといわれるのが嫌いなうえに、演奏する彼自身のムードと演奏される側、つまり作品の雰囲気がぴったり合わないと、全くだめだった。

ご機嫌なのは先生(クララ・シューマン)たちと一緒の時で、彼女にはいつも下僕のように使え、態度には尊敬の念が表れていた。それは息子が母に持つ愛情と、芸術家同士の共感とがないまぜになったような感覚−弟子のメイにはそう思えた。

ブラームスは大の散歩好きで、自然への愛着もひとしお。夏の間は4時か5時には起き、自分でコーヒーをいれ、それから朝のおいしい空気と鳥の歌を満喫しに、森へ出かけるのが日課だったという。

ブラームスのピアノ指導法

クララは「ブラームスは最高のピアノ教師」だと言っていた。実際、メイがブラームスのレッスンを受けると、「何一つ欠点のない、全ての資質を備えた理想的なピアノ教師」だった。

ブラームスの頭の中には、技術的な修練方法が、細かなことまで全て入っており、しかもそれをきわめて短時間で教えることができた。

メイがテクニックの弱点を説明して、クレメンティの《グラドゥス・アド・パルナッスム》を弾き始めると、その指をほぐして均等にする作業に取り掛かった。
レッスン初日から、目的に達するにはどうするのが一番なのかの解説付きで、音階、分散和音、トリル、重音奏法、オクターヴといった技術訓練を次々と与えていった。

レッスン中ブラームスは椅子に腰かけ、弟子の指を見ながら、誤った動きを指摘し、自分の手の動きで正しい形を見せながら、夢中で指導していたという。

ブラームスは、通常行われる五本指のエクセサイズがメイに有効だとは思わず、もっぱら一般の作品や練習曲を使い、自ら習得した、困難なパッセージを克服するための練習法をメイにも教えた。

メイの手首も、聞いたこともないブラームス独自の方法で、ほとんど苦労しないまま二週間ですっかりほぐれ、指の付け根の固い出っぱりが、大方消え失せた。

ブラームスは、指づかいには特にうるさかった。特定の指に頼らず、全ての指をできるかぎり均等に働かせるよう注意した。

バッハの楽譜はメイがイギリスから持ち込んだもの。指使いが書かれていなかったので、ブラームスはツェルニー版の運指を使うように(それ以外の書き込みには従わないように)指導した。

当初、レッスンの大半はバッハの《平均律》か《イギリス組曲》。メイの技術が向上すると、レパートリーも音楽の本質を学ぶ時間も少しづつ増えていった。

ブラームスは、曲の細部に至るまで厳しく気を配れと注意する一方、「フレージング」はできるだけゆったりととるように言った。繊細な詩集の外側を縫い進み、飾り付けていくように、フレーズのアウトラインを大きく一筆書きするのである。音楽の陰影を使って、フレーズをつなげたりもした。

音色、フレーズ、感覚など、ブラームスのイメージが音になるまで、バッハの一部分を十回でも二十回でも演奏させた。

ブラームスは些細なことまで信じられないほど誠実で、生徒に向かって物知りぶったり、イライラしたり貶したりしなかった。趣味はほめることで、どんな曲でもまず好みどおりに演奏すると「いいねえ、言うことなし」で、「そこはこう変えて」とはならなかった。


 ブラームスのピアノ演奏法

レッスンの終わりに、メイに頼まれてブラームスが自らピアノを弾くようになったが、一番多く取り上げたのはバッハ。

《48の前奏曲とフーガ》(平均律)を解説付きで、1曲か2曲、暗譜で弾き、その後は気分によって楽譜集から曲を選んで弾き続けた。

ブラームスは、著名なバッハ信奉者達のように、「バッハはただ流れるように演奏すべし」などとは思っておらず、彼のバッハ解釈は型破りで、伝統的な理論に捉われていない。

ブラームスが弾く《前奏曲》は躍動感溢れる力強い演奏で、濃淡と明確なコントラストがついて、まるで詩のようだったという。

バッハの音符一つ一つは感性あふれるメロディを作ってゆく。たとえば深い哀感、気楽なお遊び、浮かれ騒ぎ、爆発するエネルギー、えもいわれぬ優美さ。しかし、情緒は欠けておらず、決して無味乾燥ではない。情緒(センチメント)と感傷(センチメンタリズム)は別物なのだ。組曲では、音色とタッチを様々に変え、テンポも伸縮自在だった。

彼はバッハの掛留音をこよなく愛していた。「絶対にきこえなければならんのはここだ」と言いながら、タイのかかった音符を指し、「その後ろの音符で最高の不協和音効果が得られるように[前の音符を]打鍵すべし、でも、準備音が強くならないように」と強調した。

激しさも要求する一方、「もっとやさしく、もっと柔らかく」が、レッスン中のブラームスの口癖だった。

ブラームスは、バッハ、スカルラッティ、モーツァルトなどの「小奇麗な演奏」を認めなかった。巧みで均一で、正確かつ完全な指づかいは求めたが、多様で繊細な表現が絶対条件、いうならば呼吸のようなものだった。

作曲家が何世紀の人間であろうが、聴く人に作品を伝えるために、ブラームスはモダン・ピアノの力をためらうことなく利用した。

ブラームスは「安手の表情」をつけるのを好まず、特に嫌がったのは、作曲家の指示がないのに和音を分散させること。

メイがそんなことをすると必ず「アルペッジョじゃない。」と注意した。

ブラームスは音の強弱に関係なく、スラーのかかった二つの音符の醸しだす効果に重きを置き、それを強調したため、メイは、「こういった記譜部分は、彼自身の作品でこそ特別な意味を持つことが飲み込めた」と書いている。[※これは、ブラームスが多用していたヘミオラのこと?]

メイが聴いたブラームスの演奏は、「刺激的かつ独特で、到底忘れることはできない。名人芸を自由に操るといっても、それはいわゆるヴィルトゥオーゾ的演奏ではなかった。どんな作品でも、うわべの効果は決して狙わず、細部を明らかにし、深い部分を表現しながら、音楽の内部に入り込んでいるようだった。」

メイが、ブラームスの作品を練習させてほしいと頼むと、「僕の曲は、強い筋力と手の強い掴みが必要なので、今の君には向かないだろう」。自分が書いたピアノ曲は、女性には向いていないと思っていたらしい。

「どうしてピアノ用に、とんでもなく難しい曲ばかり作曲なさるのですか」とメイが詰め寄ると、ブラームスが言うには「(そういう音楽が)勝手にこちらにやってくるんだ。さもなきゃ、作曲なんかできないよ(I kann nicht anders)。」

 「クララ・シューマンの弟子たちの回想録 そのニ 私のブラームス回想録(1905年) アデリーナ・デ・ララ」

クララ・シューマンのレッスンで、ブラームスの《スケルツォOp.4》の一部分を弾き終えたとき、ブラームスが突然部屋に入ってきて、「今弾いた所をもう一度」。

最初のフレーズを弾き終わると、「違う違う、はやすぎる。ここはがっちり提示するんだ。ゆっくりと、このように」。

ブラームスが自ら演奏。鍵盤の上でゆったりとくつろいでいるようにしか見えないのに、それが豊かで深みのある音を、そして雲の上にいるようなデリケートなppを紡ぎだす。あのスケルツォのオクターブを一つも外さず、ものすごいリズム感で演奏するのだ。

ブラームスは生徒が自分の作品の低音(ベース・ライン)を弱く弾こうものなら、烈火のごとく怒った。その作品はきわめて深い音で、そして左手は決然と弾かなくてはならない。ブラームスは先生[クララ・シューマン]と同じで感傷的な演奏を嫌い、「決してセンチメンタルにならず、ガイスティック(精神的)でなくてはならない。」

日常生活では全く飾らず、ユーモアの感覚にあふれ、冗談を飛ばす。こんな人が真に偉大な巨匠だなんて、思い出すのも難しいほど。最初に会ったとき、ブラームスは40歳だったと思う。

 「クララ・シューマンの弟子たちの回想録 その三 ブラームスはこう弾いた ファニー・デイヴィス」

ブラームスの演奏を文字で書き表すことは、非常に難しい。それは孤高の天才が、作品を作ってゆく過程を論じるようなものだからだ。

巨匠の演奏に向かう姿勢は自由かつしなやかで、余裕があり、しかもつねにバランスがとれていた。たとえば耳に聞こえてくるリズムの下には、いつでも基本となるリズムがあった。特筆すべきは、彼が叙情的なパッセージで見せるフレージングだ。そこでブラームスがメトロノームどおりに演奏することはありえず、反対に堅牢なリズムで表現すべきパッセージで、焦ったり走ったりすることも考えられなかった。下書きのようなザッとした演奏をするときも、その背後には楽派的奏法がはっきり見てとれた。推進力、力強く幻想的な浮遊感、堂々たる静けさ、感傷を拝した深みのある優しさ、デリカシー、気まぐれなユーモア、誠実さ、気高い情熱、ブラームスが演奏すれば、作曲家が何を伝えたいのか、聴き手は正確に知ることになったのだ。

タッチは温かく深く豊かだった。フォルテは雄大で、フォルティシモでも棘々しくならない。ピアノにもつねに力感と丸みがあり、一滴の露のごとく透明で、レガートは筆舌に尽くしがたかった。

"良いフレーズに始まり良いフレーズに終る"−ドイツ/オーストリア楽派に根ざした奏法だ。(アーティキュレーションによって生じる)前のフレーズの終わりと、次のフレーズの間の大きなスペースが、隙間なしにつながるのだ。演奏からは、ブラームスが内声部のハーモニーを聴かせようとしていること、そして、もちろん、低音部をがっちり強調していることがよくわかった。

ブラームスはベートーヴェンのように、非常に制限された表情記号で、音楽の内面の意味を伝えようとした。誠実さや温かさを表現したいときに使う <> は、音だけでなくリズムにも応用された。ブラームスは音楽の美しさから去りがたいかのごとく、楽想全体にたたずむ。しかし一個の音符でのんびりすることはなかった。また、彼は、メトロノーム的拍節でフレーズ感を台なしにするのを避けるために、小節やフレーズを長くとるのも好きだった。

若きブラームスが完璧なピアノ・テクニックを象徴する有名な逸話。

巡業先で半音高く調律されたピアノに遭遇したヴァイオリニストのレメーニは、弦が切れるのを怖れて調弦を上げられない。そこでブラームスは、《クロイチェル・ソナタ》のピアノ・パートを公開演奏の場で、瞬時に半音低く移調して弾いた。[※半音高くと移調したという説もある]

移調できるとかできないという次元の問題ではなく、《クロイチェル・ソナタイ長調》とは全く異なる《クロイチェル・ソナタ変イ長調》用に、指の準備が即刻できてしまう能力を持っていた。

この他に、メイの伝記中、ハ短調を半音上げて弾いた話があり、こちらの方が有名。さらにこの回想録シリーズの第2巻でも、似たような移調演奏のエピソードがある。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1992.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c12

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
13. 中川隆[-10836] koaQ7Jey 2019年10月15日 08:53:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2005]

要するに、音楽家は音程と音色しか聴いていないんですね。

オーディオマニアみたいに定位、音場感、音の分離とか位相のずれを気にする人は一人もいないのです。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c13

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
21. 中川隆[-10835] koaQ7Jey 2019年10月15日 08:57:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2006]
因みに、プロの音楽家は音楽を左脳で言葉として聴いていて、右脳で音楽を聴いている唯の音楽ファンやオーディオマニアとは脳の使い方が全然違うのですね。
プロの音楽家には音楽や音がわからない人が多いのはそういう事情が有るのです。

▲△▽▼


絶対音感のカラクリ〜「ド」は「ド」(其の三)
音感の正体

前回の

「絶対音感は1つ1つの音高を記憶している」

と言う説では実はもう1つ、
絶対音感保持者が音高を特定する際に
音名は正しいがオクターブを間違える、
いわゆる

「オクターブエラー」

と呼ばれる現象の説明がつきません。

もし絶対音感が1つ1つの音高を記憶しているのであれば、
明らかに高さの違う2つの音を間違えるはずがありません。


「ドレミファ〜」と徐々に音を高くしていくと、
「〜ソラシド」と再び「ド」の音に戻ってきた感覚になります。

このとき、最初の「ド」と最後の「ド」の音は
高さと言う概念で考えれば、

「周波数が異なる明らかに別の音」

であるにもかかわらず、
不思議なことに人間には音の高さが違っても
どちらも当たり前のように「ド」の音として認知されます。


これを

「オクターブ等価」

と言いますが、このとき2つの「ド」の音は
周波数比が1:2(周波数が2倍)の関係にあります。


なお、絶対音感保持者が原曲キーで唄えなくても
オクターブ違いなら唄える仕組みは、

「オクターブエラーと同じ原理」

だと私は考えています。
http://raykawamoto.hatenablog.com/entry/2014/11/18/204324


▲△▽▼


カクテルパーティー効果 2016/08/25

音が身体に及ぼす影響というテーマの
中でカクテルパーティー効果について
述べました。

大勢の人が会話を楽しんでいる、大きな
騒音が満ちているパーティー会場の中でも、
例えばあなたの名前がどこかで囁かれた
とすると、その音はちゃんと聞こえて
きてしまうのです。それは名前だけでなく
いつも頭から離れない関心の強い何か、
かも知れません。

この効果(?)を最大限に活用している
のがフルオーケストラを指揮している
指揮者だと言えるかも知れません。

第二ヴァイオリンの奏者の一人が一音
フラットしてしまったことも聞き逃さない
のは、プロの指揮者としては当たり前の
技能かも知れませんが、オーケストラ
全体の音量と第二ヴァイオリンの
一奏者の音量を比べると、それは驚異的
な能力と言わざるを得ません。

絶対音感の持ち主でもある世界的な
指揮者、佐渡裕さんが若かりし頃、
そう小澤征爾さんがいきなり優勝してしまった
あの若手指揮者の登竜門と呼ばれている
ブザンソン音楽祭のファイナルで、
こんなテストを受けたそうです。
オーケストラの間違い探し!課題曲を
オーケストラが譜面通りに演奏しているか
否かを指揮しながら指摘していくという
ものです。いくつも仕掛けられた罠を
見事に指摘し、エンディングを迎えるとき
何か『違和感』を覚えたそうです。
音の違いではないし、何かがおかしい?
オーボエとクラリネットが入れ替わり
互いのパートを吹いていたそうです。
佐渡さんはその違和感に気づき、この
間違え探しのテストにも満点で合格。
結局、その年の優勝者に選ばれました。

意識を向けることによって、大音量の
中の小さな音を捉え分析することが
出来るのです。世界的な指揮者に与え
られた才能でもあるし、もっと身近な、
宴会の中の噂話が聞こえてきてしまう
という誰にでもある経験のように、
ヒトの聴覚がもっている特徴とも言える
能力です。

これほど繊細な聴覚にこれからどんな
音を与えていくか。
新しい選択が生まれました。エムズ
システムのスピーカーが奏でる音は
自然で、そこに音楽が生まれた瞬間の
空気感が生まれます。

ぜひ一度ご体感ください。
http://mssystem.co.jp/article/detail.php/722/314325


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職人たちの超感覚。 科学の忘れもの
http://www.abiroh.com/jp/sensitive-human/1065.html


ミクロン単位の誤差を指先で感知するレンズ研磨職人、玉鋼の加熱状態を秒単位で制御する刀匠、数千数万の匂いを嗅ぎ分ける香水調合師……職人たちの繊細な感覚技術のそれぞれの要素はいま、科学技術によって置き換えることが可能になりつつあります。しかし職人たちが感じているのは、誤差や温度や匂いだけではありません。そのときどきの気候や、対象が発する光や音に応じて、彼らの技はコントロールされています。さらには想定外、つまりは不測の事態に即座に対応できることも、名工であるための必要条件です。按配し臨機応変する能力の裡にこそ、職人たちの真骨頂があるのです。

◉現代では職人といえば、主に手工業に携わる人々を指しますが、もともとは特殊な技能を持っている者のことでした。古代では鉄器鍛冶や庭師がその代表です。中世になると貨幣経済と物流が発展したことと相まって、多様な職人たちが登場します。そして近世までの「職人」は、単にモノを生産する人を意味したわけではありません。連歌師や白拍子、勧進聖や神主などコトにかかわる者、つまり芸能者や宗教者たちも、職人と呼ばれていました。市や街道は、そんな職人たちによるモノやコトが交換される場所だったのです。

◉才能という言葉があります。才と能は別の意味を持ちつつ、切り離すことができません。かつて才は「ざえ」と読み、人間の側ではなく素材の側に備わっているものとされていました。木や石、場合によっては風景や気象の才に感応し、これを引き出す人間の力が能であり、それはマジカルな力であるとも考えられていました。漢字の「職」が耳につけられた呪術的なしるしをあらわしているように、職人とは、常人には聞くことのできない自然や神仏の声を聞く能力を持つ人々だったのです。もちろんここで言う「聞く」は音響だけに対応するわけではありません。

◉中世には職人を題材とした「職人歌合」が流行しました。歌合は歌の優劣を競う遊びですが、職人歌合は、朝廷や貴族に従属する職人を描写することによって、怨霊や祟りを鎮めることが目的とされていたといいます。江戸時代には、三味線の名手の原武太夫が、弦の音色がいつもと違っているのを聞き、津波を予見して仲間の命を救ったというエピソードも残されています。

◉レンズや金属加工の領域でミクロン単位の対象の変化を触知するというような単純な物理量をめぐる感覚は、確かに超絶的ではありますが、テクノロジーによって置き換えることが可能となりつつあります。しかし琴の音色で、それがナイロン弦なのか絹糸製であるのかはもちろん、絹糸をつくった蚕の飼育方法や飼料の変化を聞き分けたり、墨の匂いで古文書の書写年代を嗅ぎ当てたりといったことは、コンピュータでは代替できそうにはありません。また、調香師になるためには最低600以上の匂いを正確に記憶しなくてはなりません。それ自体は物質分析の領域ですが、調香師の本領はそこから先、つまり未知の香料や香水をつくり出すことにあり、ときには好き嫌いのような感覚にも深くかかわる以上、テクノロジーでは単純には代替できません。そもそも人間の感覚は気分や体調によって大きく左右され、そのこと自体が例外的な感覚に結びついていたりもします。少なくともいまのところ、スーパーコンピュータを駆使した天気予報でさえ、経験豊富な漁師たちの感覚や勘には、まだまだ及びもつかないようです。


◉人間は成長にしたがって感覚が発達し、肉体の成熟とともに感覚の能力もピークに達するといいます。その後は経験とトレーニングによって感覚は磨かれますが、基本的な能力は減衰する一方です。確かに言語をめぐる感覚や、渋味や苦味などを味わう感覚は、成人の方が豊かであるようにも見えます。しかし絶対音感は生来のもの、あるいは幼児期に獲得できるものであり、外国語の習得もスタートが早い方が有利であるともされています。ちなみに絶対音感は、必ずしも「絶対的」な音感ではなく、また環境音まで西洋音楽の十二平均律に「翻訳」してしまう傾向があるなど、一概に音楽的に優れた能力であるとは言えないようです。また母語習得前に外国語を学ぶことへの弊害も指摘されています。

◉我々は、たとえば日本人ならば同じアジア人であっても、インドの人々の顔だちは皆、同じように見えてしまいます。逆にインド人にとっては、日本人の顔は似たり寄ったりに見えているはずです。最近では多くのメディアによって欧米人の顔に馴染んでいるため、欧米の俳優や政治家の顔の区別はできるようになっていますが、江戸時代の日本人にとっては、白人は一様に、赤ら顔の鼻の極端に尖った人たちに見えていました。また動物園の猿山のニホンザルをその顔で区別できる人は、当の飼育員でない限りほとんどいないと言っていいでしょう。かろうじて毛色や大きさや傷の有無などで判別できるくらいです。ところが多くの幼児は、この猿山の猿たちの顔を見分けることができます。この例では、成長にしたがって、すなわち人間社会に馴染み、言葉によるコミュニケーションに習熟するにしたがって、猿の個性が見分けられなくなっていくわけです。どうやら我々の一般的な感覚は、本来の能力にフィルターをかけることによって成立しているようです。いちばんのフィルターは、言葉です。職人たちの超絶的な感覚は、収斂によって研ぎすまされるのと同時に、このフィルターをあらためて剥ぎ取ることで獲得されているのかもしれません。

◉確かに言葉は、脳に保存されている膨大な感覚の記憶をプログラムし、オペレーションするための有効な道具でした。それによって人類は文明を獲得したと言うこともできます。しかし言葉の獲得に続いて文字が発明されると、我々の感覚にはさらに強力な拘束がかかり、同時に感覚の中で視覚が圧倒的な優位に立つことにもなりました。もしかすると絶対音階、あるいは平均律も聴覚への何らかの拘束になっているのかもしれません。犬や猫、鳥や魚などの動物たちがときに地震や天候の変化を予知することができるのに、人間がそれを苦手とするようになってしまったのは、言葉によって生来の感覚に蓋をされてしまったためなのでしょう。方向感覚や時間感覚も、文明や科学技術によって鈍化している可能性があります。
http://www.abiroh.com/jp/sensitive-human/1065.html


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2018年12月14日
文字を色で感じ、音を匂う〜共感覚の可能性。
http://web.kansya.jp.net/blog/2018/12/6603.html

文字が色つきで見えたり、言葉を匂いつきで感じたりする共感覚を持つ人がいます。1000人に一人とか100人に一人とか言われていますが、幼児の多くはこの共感覚を持っているそうで、大きくなにつれてこの感覚は無くなっていき、文字は文字、言葉は言葉としか認識できなくなるのだそうです。

今回はこの共感覚について考えてみます。


以下(http://www.abiroh.com/jp/sensitive-human/1065.html)より引用します。
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人間は成長にしたがって感覚が発達し、肉体の成熟とともに感覚の能力もピークに達するといいます。その後は経験とトレーニングによって感覚は磨かれますが、基本的な能力は減衰する一方です。確かに言語をめぐる感覚や、渋味や苦味などを味わう感覚は、成人の方が豊かであるようにも見えます。

しかし絶対音感は生来のもの、あるいは幼児期に獲得できるものであり、外国語の習得もスタートが早い方が有利であるともされています。ちなみに絶対音感は、必ずしも「絶対的」な音感ではなく、また環境音まで西洋音楽の十二平均律に「翻訳」してしまう傾向があるなど、一概に音楽的に優れた能力であるとは言えないようです。また母語習得前に外国語を学ぶことへの弊害も指摘されています。

?我々は、たとえば日本人ならば同じアジア人であっても、インドの人々の顔だちは皆、同じように見えてしまいます。逆にインド人にとっては、日本人の顔は似たり寄ったりに見えているはずです。最近では多くのメディアによって欧米人の顔に馴染んでいるため、欧米の俳優や政治家の顔の区別はできるようになっていますが、江戸時代の日本人にとっては、白人は一様に、赤ら顔の鼻の極端に尖った人たちに見えていました。

また動物園の猿山のニホンザルをその顔で区別できる人は、当の飼育員でない限りほとんどいないと言っていいでしょう。かろうじて毛色や大きさや傷の有無などで判別できるくらいです。ところが多くの幼児は、この猿山の猿たちの顔を見分けることができます。この例では、成長にしたがって、すなわち人間社会に馴染み、言葉によるコミュニケーションに習熟するにしたがって、猿の個性が見分けられなくなっていくわけです。

どうやら我々の一般的な感覚は、本来の能力にフィルターをかけることによって成立しているようです。いちばんのフィルターは、言葉です。職人たちの超絶的な感覚は、収斂によって研ぎすまされるのと同時に、このフィルターをあらためて剥ぎ取ることで獲得されているのかもしれません。

?確かに言葉は、脳に保存されている膨大な感覚の記憶をプログラムし、オペレーションするための有効な道具でした。それによって人類は文明を獲得したと言うこともできます。しかし言葉の獲得に続いて文字が発明されると、我々の感覚にはさらに強力な拘束がかかり、同時に感覚の中で視覚が圧倒的な優位に立つことにもなりました。もしかすると絶対音階、あるいは平均律も聴覚への何らかの拘束になっているのかもしれません。

犬や猫、鳥や魚などの動物たちがときに地震や天候の変化を予知することができるのに、人間がそれを苦手とするようになってしまったのは、言葉によって生来の感覚に蓋をされてしまったためなのでしょう。方向感覚や時間感覚も、文明や科学技術によって鈍化している可能性があります。
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こどもの成長は、人類の進化過程を辿っている。とすれば、人類が言葉を話すようになり、文字を発明したとき、それまでの先端感覚だった嗅覚や色覚を動員して新しい情報を認識しようとしていたのかも知れません。

共感覚についての研究はまだあまり進んでいないようですが、レオナルドダビンチも共感覚の持ち主だったと言われており、数学者のファインマンは数式を思い浮かべると色がついて見えると言っていたそうです。

感覚を研ぎ澄まして追求する過程で、この共感覚は創造性や思考の深さにプラスの影響を及ぼしている可能性が考えられます。

共感覚をもつ子供たち。言葉や文字で豊かな感覚機能に蓋をすることなく、その感性を伸ばしていくことができれば・・・色々な可能性が広がっていくような気がします。





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音がわかる=「オクターブエラー」する のが一流音楽家
音がわからない= 「オクターブエラー」しない のが三流音楽家

絶対音感保持者でないとこういう芸当はできない:


若きブラームスが完璧なピアノ・テクニックを象徴する有名な逸話。

巡業先で半音高く調律されたピアノに遭遇したヴァイオリニストのレメーニは、
弦が切れるのを怖れて調弦を上げられない。そこでブラームスは、
《クロイチェル・ソナタ》のピアノ・パートを公開演奏の場で、
瞬時に半音低く移調して弾いた。[※半音高くと移調したという説もある]

移調できるとかできないという次元の問題ではなく、
《クロイチェル・ソナタイ長調》とは全く異なる《クロイチェル・ソナタ変イ長調》用に、
指の準備が即刻できてしまう能力を持っていた。

この他に、メイの伝記中、ハ短調を半音上げて弾いた話があり、こちらの方が有名。
さらにこの回想録シリーズの第2巻でも、似たような移調演奏のエピソードがある。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1992.html?sp


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「クララ・シューマンの弟子たちの回想録 その一 私のブラームス回想録(1905年) フローレンス・メイ」


フローレンス・メイは、ロンドンでクララ・シューマンのレッスンを受けた後、ドイツのバーデンバーデン近郊にあるリヒテンタールの別荘で、クララのレッスンを受けるようになった。クララが演奏活動でスイスへ行っている間、メイはブラームスのレッスンを受けることになる。


 ブラームスのひととなり

当時、ブラームスは38歳。身長はやや低めで体格はがっしり。後年の肥満の傾向は全くなし。

理知的な額を有する堂々たる頭部と頭脳の明晰さを表わす青い瞳。挙動には気取りがなく、社交性と慎み深さが同居する、親しみのもてる人という印象だった。

ブラームスは自分について話すのを極端に嫌っており、自分の作品について話すことはめったになく、集まりではどんなに頼んでも、絶対に演奏しなかった。

ブラームスは極端な気分屋で、演奏しろといわれるのが嫌いなうえに、演奏する彼自身のムードと演奏される側、つまり作品の雰囲気がぴったり合わないと、全くだめだった。

ご機嫌なのは先生(クララ・シューマン)たちと一緒の時で、彼女にはいつも下僕のように使え、態度には尊敬の念が表れていた。それは息子が母に持つ愛情と、芸術家同士の共感とがないまぜになったような感覚−弟子のメイにはそう思えた。

ブラームスは大の散歩好きで、自然への愛着もひとしお。夏の間は4時か5時には起き、自分でコーヒーをいれ、それから朝のおいしい空気と鳥の歌を満喫しに、森へ出かけるのが日課だったという。


ブラームスのピアノ指導法

クララは「ブラームスは最高のピアノ教師」だと言っていた。実際、メイがブラームスのレッスンを受けると、「何一つ欠点のない、全ての資質を備えた理想的なピアノ教師」だった。

ブラームスの頭の中には、技術的な修練方法が、細かなことまで全て入っており、しかもそれをきわめて短時間で教えることができた。

メイがテクニックの弱点を説明して、クレメンティの《グラドゥス・アド・パルナッスム》を弾き始めると、その指をほぐして均等にする作業に取り掛かった。
レッスン初日から、目的に達するにはどうするのが一番なのかの解説付きで、音階、分散和音、トリル、重音奏法、オクターヴといった技術訓練を次々と与えていった。

レッスン中ブラームスは椅子に腰かけ、弟子の指を見ながら、誤った動きを指摘し、自分の手の動きで正しい形を見せながら、夢中で指導していたという。

ブラームスは、通常行われる五本指のエクセサイズがメイに有効だとは思わず、もっぱら一般の作品や練習曲を使い、自ら習得した、困難なパッセージを克服するための練習法をメイにも教えた。

メイの手首も、聞いたこともないブラームス独自の方法で、ほとんど苦労しないまま二週間ですっかりほぐれ、指の付け根の固い出っぱりが、大方消え失せた。

ブラームスは、指づかいには特にうるさかった。特定の指に頼らず、全ての指をできるかぎり均等に働かせるよう注意した。

バッハの楽譜はメイがイギリスから持ち込んだもの。指使いが書かれていなかったので、ブラームスはツェルニー版の運指を使うように(それ以外の書き込みには従わないように)指導した。

当初、レッスンの大半はバッハの《平均律》か《イギリス組曲》。メイの技術が向上すると、レパートリーも音楽の本質を学ぶ時間も少しづつ増えていった。

ブラームスは、曲の細部に至るまで厳しく気を配れと注意する一方、「フレージング」はできるだけゆったりととるように言った。繊細な詩集の外側を縫い進み、飾り付けていくように、フレーズのアウトラインを大きく一筆書きするのである。音楽の陰影を使って、フレーズをつなげたりもした。

音色、フレーズ、感覚など、ブラームスのイメージが音になるまで、バッハの一部分を十回でも二十回でも演奏させた。

ブラームスは些細なことまで信じられないほど誠実で、生徒に向かって物知りぶったり、イライラしたり貶したりしなかった。趣味はほめることで、どんな曲でもまず好みどおりに演奏すると「いいねえ、言うことなし」で、「そこはこう変えて」とはならなかった。


 ブラームスのピアノ演奏法

レッスンの終わりに、メイに頼まれてブラームスが自らピアノを弾くようになったが、一番多く取り上げたのはバッハ。

《48の前奏曲とフーガ》(平均律)を解説付きで、1曲か2曲、暗譜で弾き、その後は気分によって楽譜集から曲を選んで弾き続けた。

ブラームスは、著名なバッハ信奉者達のように、「バッハはただ流れるように演奏すべし」などとは思っておらず、彼のバッハ解釈は型破りで、伝統的な理論に捉われていない。

ブラームスが弾く《前奏曲》は躍動感溢れる力強い演奏で、濃淡と明確なコントラストがついて、まるで詩のようだったという。

バッハの音符一つ一つは感性あふれるメロディを作ってゆく。たとえば深い哀感、気楽なお遊び、浮かれ騒ぎ、爆発するエネルギー、えもいわれぬ優美さ。しかし、情緒は欠けておらず、決して無味乾燥ではない。情緒(センチメント)と感傷(センチメンタリズム)は別物なのだ。組曲では、音色とタッチを様々に変え、テンポも伸縮自在だった。

彼はバッハの掛留音をこよなく愛していた。「絶対にきこえなければならんのはここだ」と言いながら、タイのかかった音符を指し、「その後ろの音符で最高の不協和音効果が得られるように[前の音符を]打鍵すべし、でも、準備音が強くならないように」と強調した。

激しさも要求する一方、「もっとやさしく、もっと柔らかく」が、レッスン中のブラームスの口癖だった。

ブラームスは、バッハ、スカルラッティ、モーツァルトなどの「小奇麗な演奏」を認めなかった。巧みで均一で、正確かつ完全な指づかいは求めたが、多様で繊細な表現が絶対条件、いうならば呼吸のようなものだった。

作曲家が何世紀の人間であろうが、聴く人に作品を伝えるために、ブラームスはモダン・ピアノの力をためらうことなく利用した。

ブラームスは「安手の表情」をつけるのを好まず、特に嫌がったのは、作曲家の指示がないのに和音を分散させること。

メイがそんなことをすると必ず「アルペッジョじゃない。」と注意した。

ブラームスは音の強弱に関係なく、スラーのかかった二つの音符の醸しだす効果に重きを置き、それを強調したため、メイは、「こういった記譜部分は、彼自身の作品でこそ特別な意味を持つことが飲み込めた」と書いている。[※これは、ブラームスが多用していたヘミオラのこと?]

メイが聴いたブラームスの演奏は、「刺激的かつ独特で、到底忘れることはできない。名人芸を自由に操るといっても、それはいわゆるヴィルトゥオーゾ的演奏ではなかった。どんな作品でも、うわべの効果は決して狙わず、細部を明らかにし、深い部分を表現しながら、音楽の内部に入り込んでいるようだった。」

メイが、ブラームスの作品を練習させてほしいと頼むと、「僕の曲は、強い筋力と手の強い掴みが必要なので、今の君には向かないだろう」。自分が書いたピアノ曲は、女性には向いていないと思っていたらしい。

「どうしてピアノ用に、とんでもなく難しい曲ばかり作曲なさるのですか」とメイが詰め寄ると、ブラームスが言うには「(そういう音楽が)勝手にこちらにやってくるんだ。さもなきゃ、作曲なんかできないよ(I kann nicht anders)。」


 「クララ・シューマンの弟子たちの回想録 そのニ 私のブラームス回想録(1905年) アデリーナ・デ・ララ」

クララ・シューマンのレッスンで、ブラームスの《スケルツォOp.4》の一部分を弾き終えたとき、ブラームスが突然部屋に入ってきて、「今弾いた所をもう一度」。

最初のフレーズを弾き終わると、「違う違う、はやすぎる。ここはがっちり提示するんだ。ゆっくりと、このように」。

ブラームスが自ら演奏。鍵盤の上でゆったりとくつろいでいるようにしか見えないのに、それが豊かで深みのある音を、そして雲の上にいるようなデリケートなppを紡ぎだす。あのスケルツォのオクターブを一つも外さず、ものすごいリズム感で演奏するのだ。

ブラームスは生徒が自分の作品の低音(ベース・ライン)を弱く弾こうものなら、烈火のごとく怒った。その作品はきわめて深い音で、そして左手は決然と弾かなくてはならない。ブラームスは先生[クララ・シューマン]と同じで感傷的な演奏を嫌い、「決してセンチメンタルにならず、ガイスティック(精神的)でなくてはならない。」

日常生活では全く飾らず、ユーモアの感覚にあふれ、冗談を飛ばす。こんな人が真に偉大な巨匠だなんて、思い出すのも難しいほど。最初に会ったとき、ブラームスは40歳だったと思う。


 「クララ・シューマンの弟子たちの回想録 その三 ブラームスはこう弾いた ファニー・デイヴィス」

ブラームスの演奏を文字で書き表すことは、非常に難しい。それは孤高の天才が、作品を作ってゆく過程を論じるようなものだからだ。

巨匠の演奏に向かう姿勢は自由かつしなやかで、余裕があり、しかもつねにバランスがとれていた。たとえば耳に聞こえてくるリズムの下には、いつでも基本となるリズムがあった。特筆すべきは、彼が叙情的なパッセージで見せるフレージングだ。そこでブラームスがメトロノームどおりに演奏することはありえず、反対に堅牢なリズムで表現すべきパッセージで、焦ったり走ったりすることも考えられなかった。下書きのようなザッとした演奏をするときも、その背後には楽派的奏法がはっきり見てとれた。推進力、力強く幻想的な浮遊感、堂々たる静けさ、感傷を拝した深みのある優しさ、デリカシー、気まぐれなユーモア、誠実さ、気高い情熱、ブラームスが演奏すれば、作曲家が何を伝えたいのか、聴き手は正確に知ることになったのだ。

タッチは温かく深く豊かだった。フォルテは雄大で、フォルティシモでも棘々しくならない。ピアノにもつねに力感と丸みがあり、一滴の露のごとく透明で、レガートは筆舌に尽くしがたかった。

"良いフレーズに始まり良いフレーズに終る"−ドイツ/オーストリア楽派に根ざした奏法だ。(アーティキュレーションによって生じる)前のフレーズの終わりと、次のフレーズの間の大きなスペースが、隙間なしにつながるのだ。演奏からは、ブラームスが内声部のハーモニーを聴かせようとしていること、そして、もちろん、低音部をがっちり強調していることがよくわかった。

ブラームスはベートーヴェンのように、非常に制限された表情記号で、音楽の内面の意味を伝えようとした。誠実さや温かさを表現したいときに使う <> は、音だけでなくリズムにも応用された。ブラームスは音楽の美しさから去りがたいかのごとく、楽想全体にたたずむ。しかし一個の音符でのんびりすることはなかった。また、彼は、メトロノーム的拍節でフレーズ感を台なしにするのを避けるために、小節やフレーズを長くとるのも好きだった。


若きブラームスが完璧なピアノ・テクニックを象徴する有名な逸話。

巡業先で半音高く調律されたピアノに遭遇したヴァイオリニストのレメーニは、弦が切れるのを怖れて調弦を上げられない。そこでブラームスは、《クロイチェル・ソナタ》のピアノ・パートを公開演奏の場で、瞬時に半音低く移調して弾いた。[※半音高くと移調したという説もある]

移調できるとかできないという次元の問題ではなく、《クロイチェル・ソナタイ長調》とは全く異なる《クロイチェル・ソナタ変イ長調》用に、指の準備が即刻できてしまう能力を持っていた。

この他に、メイの伝記中、ハ短調を半音上げて弾いた話があり、こちらの方が有名。さらにこの回想録シリーズの第2巻でも、似たような移調演奏のエピソードがある。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1992.html




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要するに、音楽家は音程と音色しか聴いていないんですね。
オーディオマニアみたいに周波数特性、定位、音場感、音の分離とか位相のずれを気にする人は一人もいないのです。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c21

[リバイバル3] どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
10. 中川隆[-10834] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:17:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2007]
音楽を聴くか? 音を聴くか?

モニタースピーカーは何のため?

 一部のオーディオマニアは「プロ用だから」などと言い、スタジオなどで使用されているモニタースピーカーをありがたがる。だが、えらいカン違いだ。

 モニタースピーカーは音楽鑑賞するためのものではなく、業務でモニタリングするためのものだからだ。

 レコーディングスタジオで使われるモニタースピーカーは音楽ではなく「音」をチェックし、修正するために存在する。音楽を楽しむためではなく、仕事で音をモニタリングするためのものだ。

 ゆえに人を感動させる必要などないし、音楽の奥深さを音で表現する必然性もない。もちろん音楽で人生を考えさせることもしない。モニタースピーカーはただひたすら、正確に音をモニタリングできれば用が足りる。

 この「業務に徹した正確さ」という特性を有難がる人もいるが、彼らは音を聴いているのであって音楽を聴いているのではない。

 むろんオーディオでお寺の鐘の音を聴くのは個人の自由だし、それについて他人がどうこう口出しするいわれはない。オーディオで大砲の音を聴こうが、嵐の様子を聴こうが自由だ。

 だがそういう世界は少なくとも私には関係ない。

 それだけのことである。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-268.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/944.html#c10

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
35. 中川隆[-10833] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:17:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2008]
音楽を聴くか? 音を聴くか?

モニタースピーカーは何のため?

 一部のオーディオマニアは「プロ用だから」などと言い、スタジオなどで使用されているモニタースピーカーをありがたがる。だが、えらいカン違いだ。

 モニタースピーカーは音楽鑑賞するためのものではなく、業務でモニタリングするためのものだからだ。

 レコーディングスタジオで使われるモニタースピーカーは音楽ではなく「音」をチェックし、修正するために存在する。音楽を楽しむためではなく、仕事で音をモニタリングするためのものだ。

 ゆえに人を感動させる必要などないし、音楽の奥深さを音で表現する必然性もない。もちろん音楽で人生を考えさせることもしない。モニタースピーカーはただひたすら、正確に音をモニタリングできれば用が足りる。

 この「業務に徹した正確さ」という特性を有難がる人もいるが、彼らは音を聴いているのであって音楽を聴いているのではない。

 むろんオーディオでお寺の鐘の音を聴くのは個人の自由だし、それについて他人がどうこう口出しするいわれはない。オーディオで大砲の音を聴こうが、嵐の様子を聴こうが自由だ。

 だがそういう世界は少なくとも私には関係ない。

 それだけのことである。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-268.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c35

[リバイバル3] ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは 富山誠
148. 中川隆[-10832] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:18:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2009]
音楽を聴くか? 音を聴くか?

モニタースピーカーは何のため?

 一部のオーディオマニアは「プロ用だから」などと言い、スタジオなどで使用されているモニタースピーカーをありがたがる。だが、えらいカン違いだ。

 モニタースピーカーは音楽鑑賞するためのものではなく、業務でモニタリングするためのものだからだ。

 レコーディングスタジオで使われるモニタースピーカーは音楽ではなく「音」をチェックし、修正するために存在する。音楽を楽しむためではなく、仕事で音をモニタリングするためのものだ。

 ゆえに人を感動させる必要などないし、音楽の奥深さを音で表現する必然性もない。もちろん音楽で人生を考えさせることもしない。モニタースピーカーはただひたすら、正確に音をモニタリングできれば用が足りる。

 この「業務に徹した正確さ」という特性を有難がる人もいるが、彼らは音を聴いているのであって音楽を聴いているのではない。

 むろんオーディオでお寺の鐘の音を聴くのは個人の自由だし、それについて他人がどうこう口出しするいわれはない。オーディオで大砲の音を聴こうが、嵐の様子を聴こうが自由だ。

 だがそういう世界は少なくとも私には関係ない。

 それだけのことである。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-268.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html#c148

[リバイバル3] B&W なんて買うと 10年後に後悔しまっせ _ 超高性能だけど中高音がキンキンして音楽にならないダメダメ・スピーカー 中川隆
10. 中川隆[-10831] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:19:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2010]
音楽を聴くか? 音を聴くか?

モニタースピーカーは何のため?

 一部のオーディオマニアは「プロ用だから」などと言い、スタジオなどで使用されているモニタースピーカーをありがたがる。だが、えらいカン違いだ。

 モニタースピーカーは音楽鑑賞するためのものではなく、業務でモニタリングするためのものだからだ。

 レコーディングスタジオで使われるモニタースピーカーは音楽ではなく「音」をチェックし、修正するために存在する。音楽を楽しむためではなく、仕事で音をモニタリングするためのものだ。

 ゆえに人を感動させる必要などないし、音楽の奥深さを音で表現する必然性もない。もちろん音楽で人生を考えさせることもしない。モニタースピーカーはただひたすら、正確に音をモニタリングできれば用が足りる。

 この「業務に徹した正確さ」という特性を有難がる人もいるが、彼らは音を聴いているのであって音楽を聴いているのではない。

 むろんオーディオでお寺の鐘の音を聴くのは個人の自由だし、それについて他人がどうこう口出しするいわれはない。オーディオで大砲の音を聴こうが、嵐の様子を聴こうが自由だ。

 だがそういう世界は少なくとも私には関係ない。

 それだけのことである。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-268.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/955.html#c10

[リバイバル3] 音楽家とオーディオマニアは音楽の聴き方が違うか? 中川隆
14. 中川隆[-10830] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:21:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2011]

音楽を聴くか? 音を聴くか?

モニタースピーカーは何のため?

 一部のオーディオマニアは「プロ用だから」などと言い、スタジオなどで使用されているモニタースピーカーをありがたがる。だが、えらいカン違いだ。

 モニタースピーカーは音楽鑑賞するためのものではなく、業務でモニタリングするためのものだからだ。

 レコーディングスタジオで使われるモニタースピーカーは音楽ではなく「音」をチェックし、修正するために存在する。音楽を楽しむためではなく、仕事で音をモニタリングするためのものだ。

 ゆえに人を感動させる必要などないし、音楽の奥深さを音で表現する必然性もない。もちろん音楽で人生を考えさせることもしない。モニタースピーカーはただひたすら、正確に音をモニタリングできれば用が足りる。

 この「業務に徹した正確さ」という特性を有難がる人もいるが、彼らは音を聴いているのであって音楽を聴いているのではない。

 むろんオーディオでお寺の鐘の音を聴くのは個人の自由だし、それについて他人がどうこう口出しするいわれはない。オーディオで大砲の音を聴こうが、嵐の様子を聴こうが自由だ。

 だがそういう世界は少なくとも私には関係ない。

 それだけのことである。
http://dynaudia.blog26.fc2.com/blog-entry-268.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1009.html#c14

[近代史3] 関西電力の不正金品授受問題 _ 関電が助役に逆らえなかったのは、背後に部落解放同盟の存在が在ったから 中川隆
4. 中川隆[-10829] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:48:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2012]

【怒れるスリーメン】Part47-D メディアで報じない、関西電力金品授受 問題。 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WipP8BO6x54


10月08日収録

【出演者】
・加藤清隆(政治評論家)
・高橋洋一(嘉悦大学教授)
・渡邉哲也(経済評論家)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/660.html#c4

[リバイバル3] 買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプキット 中川隆
22. 中川隆[-10828] koaQ7Jey 2019年10月15日 10:56:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2013]

という事で、

元NHK交響楽団バイオリニスト 根津昭義さんはタンノイと 300B の音色が気に入っていただけなんですね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1008.html#c22

[近代史3] 退任するCEOの半数、辞任ではなく解任

退任するCEOの半数、辞任ではなく解任
2019.10.14 Mon posted at 18:04 JST

CEOの半数は「解雇された」との調査結果も/Photo Illustration: Shutterstock / CNN


(CNN) 最高経営責任者(CEO)の退任を発表するとき、企業は幾らでもあいまいな理由を並べ立てるかもしれない。だが、CEOの「解任」を発表したり、正確な理由を説明したりすることはまれだ。

ある研究によると、ラッセル3000指数に入る企業が過去2年間で発表したCEO退任のうち、52%は引導を渡された可能性が高い。この中には、辞任だったと説明する人や離任の潮時と感じただけだと語る人、突如として家族と過ごす時間を増やしたい衝動に駆られたという人も含まれる。

「別の言い方をすれば、CEOの半数以上は強いプレッシャーにさらされて辞めたということだ」。経営陣の離任を追跡調査するサービス「エクスチェンジ」の創業者、ダニエル・シャウバー氏はそう語る。

エクスチェンジは、退任するCEOに0〜10の「更迭」スコアを割り当てた。「0」は退任がほぼ確実に自発的であった場合を示し、「10」は公然と解任されたことを示唆する。スコアが「5」より大きければ更迭の可能性を考えるべき理由があることを示している。

スコア算出に当たっては退任に至るスピード、年齢や在職期間、企業の株価、公式発表の文言など様々な要素を考慮した。

たとえば、50代前半のCEOが短い在職期間で説明なしに会社を離れ、株価は低迷、後任選びは不透明、取締役会からの称賛も熱意に欠けるという場合は高スコアがつく可能性が大きい。

秘密主義の理由は?

取締役会がオブラートに包んだ声明を出すのは、会社とその名声を守り、訴訟の可能性や非難を避けるためだろう。

CEOや取締役会に助言を行う「ボズウェル・グループ」の幹部、ケリー・サルコウィッツ氏は「取締役会がCEOを解任する場合、自分たちの失敗を直視する必要が出てくる。雇ったのは取締役会なのだから、失敗の責任は必ず自分たちにもある」と指摘する。

取締役会にはまた、退任するCEOの評判を傷つけたくないとの思惑も働く。多くのケースでは互いの非難を控えるという合意が存在し、あしざまに言えば後任に良い候補が集まりにくくなるためだ。

CEOの側で不当解任だと感じたとしても、懸かっているものが余りに大きいため、通常は公に不満を口にすることはない。

解任されても全ての終わりではない

重大な犯罪や企業倫理にもとる行為に及んでいない限り、解任されたCEOでも、正しく対応すれば経営トップとしてのキャリアを終える必要はない。

CEOや取締役会への助言を行うghSMART社のエレナ・リトキナ・ボテロ氏は「早くに窮地を脱した人は、自分の視点から経緯を説明できる」と指摘する。

こうした元経営者なら冷静に「事実関係はこうだった。自分が望んだようには運ばなかった。そして、私の対応策はこうだった」と語ることができるという。

これとは対照的に、解任されたCEOの中には、非難をかわすのに忙しく、互いの合意に基づく辞任だったとの話を作り上げることに汲々(きゅうきゅう)とする人もいる。

一方で、いつまでも打ちひしがれていたり、恥の意識でいっぱいになっていたりする人の場合、新しいポストを手に入れようとしてもうまくいかないだろう。

あるCEOは多額の負債を抱えた企業から解任されたが、在任期間中は債券市場が悪化していたうえ、経営再建が強みなわけでもなかった。それなのにこの男性は恥ずかしい思いで一杯で、本来適任だったはずの新たなCEO職の面接ではこれが伝わってしまった。「雰囲気も口調も敗北主義者のそれで、うまくやれなかった」という。
https://www.cnn.co.jp/business/35141449.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/668.html

[近代史3] 人類進化史 中川隆
27. 中川隆[-10827] koaQ7Jey 2019年10月15日 12:36:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2015]

2019年10月15日
ドイツ南部の青銅器時代の社会構造
https://sicambre.at.webry.info/201910/article_29.html


 ドイツ南部の青銅器時代の社会構造に関する研究(Mittnik et al., 2019)が報道されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。『サイエンス』のサイトには解説記事が掲載されています。

日本語の解説記事
https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2019-10/aaft-5_3100819.php

もあります。古代DNA研究により、ヨーロッパ中央部における先史時代の遺伝的変化が明らかにされてきました(関連記事)。しかし、その社会構造に関しては、未解明の点が多く残されています。考古学では、前期青銅器時代には、豪勢な墓が確立していったことから、階層的な社会的構造が進展した、と考えられています。同位体分析では、広範な地域にわたる長期の族外結婚ネットワークの存在が示唆されています。

 本論文は、後期新石器時代から中期青銅器時代までの、小さな農場が密集するドイツ南部のレヒ川渓谷における、高解像度の遺伝的・考古学的・同位体データを提示します。本論文は、これらレヒ川渓谷の後期新石器時代〜中期青銅器時代遺跡群の104人のゲノム規模データを生成し、約120万ヶ所の一塩基多型データでその遺伝的系統と親族家系を推定されました。この時期のレヒ川渓谷の文化的区分は、紀元前2750〜紀元前2460年頃の縄目文土器文化(Corded Ware culture、CWC)、紀元前2480〜紀元前2150年頃の鐘状ビーカー文化(Bell Beaker Culture、BBC)、紀元前2150〜紀元前1700/1500年頃の前期青銅器時代、紀元前1700〜紀元前1300年頃の中期青銅器時代(MBA)となります。後期新石器時代〜中期青銅器時代レヒ川渓谷集団(以下、レヒ川渓谷集団)の遺伝的データは、993人の古代人および1129人の現代人と比較されました。また、レヒ川渓谷の後期新石器時代〜中期青銅器時代の139人のストロンチウムおよび酸素同位体データが得られ、生涯の移動履歴が推定されました。

 レヒ川流域集団は遺伝的にはヨーロッパ集団の範囲内に収まり、ポントス-カスピ海草原(中央ユーラシア西北部から東ヨーロッパ南部までの草原地帯)の青銅器時代牧畜民と中期新石器時代および銅器時代ヨーロッパ人の間に位置します。レヒ川流域集団の古代系統は、青銅器時代以降の多くのヨーロッパ集団と同様に、ヨーロッパ西部狩猟採集民系統とアナトリア農耕民系統とポントス-カスピ海草原の牧畜民であるヤムナヤ(Yamnaya)系統の混合として表されます。レヒ川流域集団では、BBCから中期青銅器時代にかけて次第にアナトリア農耕民系統の割合が増加しており、新石器時代以来のヨーロッパの在来集団と、後期新石器時代以降となるポントス-カスピ海草原からの外来集団(ヤムナヤ系集団)との混合の進展を示します。

 CWC 集団ではX染色体と比較して常染色体でヤムナヤ系統の割合が顕著に高いことから、ヤムナヤ系の割合の高い集団と在来集団との当初の混合は、前者の男性と在来集団の女性に偏っていた、と示唆されます。これは、後期新石器時代〜青銅器時代にかけてのヨーロッパにおけるヤムナヤ系集団の拡大では男性が主体だった、とする以前の見解と一致します(関連記事)。しかし、後のレヒ川流域集団ではこうした性的偏りは観察されていません。レヒ川流域集団男性のY染色体ハプログループ(YHg)は、ほとんどが紀元前三千年紀のヨーロッパ中央部および西部で高頻度のR1b1a1b1a1a2で、ヤムナヤ系統を有するCWC 集団の拡散に由来すると推測されます。このCWC 集団がヨーロッパ中央部に拡散してきて定着し、ヤムナヤ系統の割合の低い在来集団との混合が次第に進展していった、と考えられます。

 ストロンチウムと酸素の同位体比は、男性と未成年よりも女性において外来者が多かたことを明らかにします。これは、男性が出生地に居住し続けたか、出生地に埋葬されるという父方居住制を示唆します。すでに以前の研究では、後期新石器時代〜前期青銅器時代のレヒ川渓谷において父方居住の配偶形態と、知識の伝達における女性の役割が指摘されており(関連記事)、本論文は以前の研究を改めて確認し、さらに詳しく解明しています。ただ、成人男性のうち3人は例外的で、思春期に出生地を離れ、成人になると帰郷した、と推測されます。外来の女性は、思春期もしくはその後にレヒ川流域に到来した、と推測されます。

 レヒ川渓谷集団の血縁関係も推定され、2世代が3家系、4世代が1家系、5世代が2家系です。10組の親子関係のうち、母親と子供の組み合わせは6組で、子供は全員男性でした。また、10組の親子関係のうち、9人の子供は成人でした。これは、息子ではなく娘が出生地を離れた、と示唆しており、同位体比から推測される父系的な族外婚と一致します。ミトコンドリアDNA(mtDNA)に基づくと、レヒ川渓谷集団では母系が継続しなかったのに対して、父系は4〜5世代続いたと推定されます。さらに、YHgで支配的なR1b系統に分類されない男性は、同じ墓地に近親の被葬者がいないことも明らかになりました。

 副葬品では、男性における短剣や斧や鏃といった武器と、女性における銅製頭飾・太い青銅製足輪・装飾された銅製ピンなどといった精巧な装飾品は、おそらく社会的地位と関連しており、豊かな副葬品はその家系の富と地位を示す、と考古学では指摘されています。前期青銅器時代のレヒ川渓谷集団の墓地では、複数世代にわたる家系で男女双方ともに副葬品の顕著な蓄積が見られます。これを男女に分けて分析すると、この相関は男性で顕著です。武器は、親族のいない男性の墓地よりも、親族のいる男性の墓地で顕著に多く残っています。WEHR遺跡では、16人のうち母親と息子2人の計3人のみに副葬品が備えられており、富と地位が両親から子供へと継承されていたことを示唆します。成人間近の個体でも副葬品が充実しており、社会的地位は、自らの活動により獲得していくというよりもむしろ、出自により継承されることを示唆します。中核的家族は通常、隣接して埋葬されており、社会的つながりが強調されています。POST遺跡では、副葬品の高い地位は墳墓の建設と木製の柱により強調されます。これは、中核的家族への所属と精巧な形式の埋葬とのつながりを示唆します。

 各データを総合すると、埋葬者は、血縁関係があり副葬品の豊富な個体群と、それとは異なる2集団が識別されました。この2集団の構成員は、中核的家族とともに各農場で居住していた、と推測されています。その一方は外来の女性で、プレアルプス低地を越えてレヒ川流域に到来した個体もいます。これらの女性は血縁関係があり副葬品の豊富な個体群と血縁関係にはありませんが、そのほとんどで副葬品が豊富でした。もう一方は、他の個体群と血縁関係がなく、副葬品も乏しい個体群です。血縁関係のある副葬品の豊富な集団、血縁関係のない副葬品の豊富な集団、血縁関係のない副葬品の乏しい集団という3集団の間では、古代系統の顕著な違いは見られませんでした。豊かな副葬品と血縁関係を考慮すると、異なる地位および血縁関係の人々はおそらく同じ農場に居住し、複雑で社会的に階層化された組織だっただろう、と本論文は推測しています。復元された家系図と改善された個人の直接的推定年代を考慮すると、POSTの墓地では、家系全体の年代は233〜169年になる、と本論文は推測しています。

 古代の家族構造と社会的不平等の調査は、古代の人類集団の社会的組織の理解に重要となります。これまで、前期青銅器時代における社会的地位の違いは、多数の小作農と少数の傑出した支配層として推測されてきました。この支配層は、裕福な農民もしくは広大な地域あるいは集団を社会的・経済的に支配した王および王族と考えられてきました。本論文は、前期青銅器時代における社会的不平等の異なる形態を示します。それは、富と地位を子孫に継承するより高い地位の核となる血縁関係にある構成員と、血縁関係になく裕福で地位の高い外来女性と、地元出身で地位の低い個体群から構成される複雑な家族構造です。本論文は、こうした社会構造が700年以上という長期にわたって安定的に継続した、と推測しています。

 副葬品の比較に基づくと、高い地位の外来女性の何人かは、レヒ川渓谷から少なくとも350km東方となる現在のドイツ東部やチェコ共和国に存在した、ウーニェチツェ(Únětice)文化集団から到来しました。ドイツ南部のほとんどの前期青銅器時代の証拠はレヒ川渓谷遺跡群とたいへん類似しており、レヒ川渓谷のような社会的構造はずっと広範な地域に存在した、と本論文は推測しています。さらに本論文は、前期青銅器時代レヒ川渓谷集団の社会構造は、血縁関係にある人々と奴隷から構成される、古典期ギリシアやローマの家族制度と類似しているように見える、と指摘します。ただ、使用人的なそうした社会構造は、古典期よりもずっと前に存在していたのではないか、というわけです。本論文は、学際的な方法で先史時代の社会構造を明らかにしています。伝統的な個別の方法では解明の難しい先史時代の社会構造も、学際的な方法ではかなりの程度分かるようになる可能性を提示したという意味で、本論文は注目されますし、こうした方法が広く用いられ、研究が大きく進展するだろう、と期待されます。

 本論文は、前期青銅器時代のドイツ南部において、すでに社会的地位と富が出自に基づいて継承されており、階層化社会が確立していた、と示します。社会的地位の高い家系の女性は、外部の集団に送り出されて地位の高い家系の男性と結婚し、地位の低い人々は配偶機会に恵まれないか、そもそも墓地に埋葬されることが少なかった、と考えられます。また本論文は、前期青銅器時代のドイツ南部の社会が父系的だったことも示しています。社会的地位の上下で古代系統の割合が大きく変わらないことと、地位の低い男性のYHgが支配層のR1b系統とは異なっていることから、ヤムナヤ系統の割合の高い外来集団、おそらくはCWC集団が男性主体で征服者としてドイツ南部に拡散してきて、その男系子孫が高い社会的地位を確立して継承していった一方で、在来の男系子孫は社会低層に追いやられ、配偶機会も少なくなっていった、と推測されます。

 こうした父系的社会は世界各地で珍しくありませんが、現生類人猿が現代人の一部を除いてすべて非母系社会を形成することから、人類は元々母系社会で、「社会的発展」により父系社会に移行した、という説明は根本的に間違っている、と私は考えています(関連記事)。この問題についてはまだ勉強不足なので明快には述べられないのですが、類人猿はずっと非母系社会を形成しており、ヒト・チンパンジー・ゴリラの最終共通祖先の時点で時として父系的な構造の社会へと移行し、チンパンジー系統では明確な父系社会へと移行し、ヒト系統では、父系に傾いた非母系社会から、双系的な社会を形成していったのではないか、と考えています。そうした中で、母系に特化した社会も形成されたのであり、母系社会は人類史においてかなり新しく出現したのではないか、というのが現時点での私の見解です。


参考文献:
Mittnik A. et al.(2019):Kinship-based social inequality in Bronze Age Europe. Science.
https://doi.org/10.1126/science.aax6219

https://sicambre.at.webry.info/201910/article_29.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/581.html#c27

[近代史3] 女に政治や経営は任せられない 中川隆
3. 中川隆[-10826] koaQ7Jey 2019年10月15日 12:40:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2016]

男性社会の中で、女性の進出を阻む「ガラスの天井」は依然として存在する2019.10.15
https://blackasia.net/?p=15218

「女のくせに」という先進国の多くの男性の無意識は、ほんの小さな拒否感、拒絶感、嫌悪感となって現れる。そして、女性はふとそれに気付くのだ。そして、多くの女性は何度も何度も挑戦しながら、最後には疲れ果てて能力を発揮する機会を自ら降りてしまう。男性社会の中で、女性の「ガラスの天井」は依然として存在すると私も考えている。(鈴木傾城)


1980年代に生まれた「ガラスの天井」

「女性にはglass ceiling(ガラスの天井)がある」と欧米ではよく言われる。「ガラスの天井」というのは、女性がどんなに努力しても、頑張っても、素質があっても、「女性」というだけでそれよりも上に行けないという意味を指す。

社会には「見えないガラス」があって、向上心を持った女性はそのガラスにぶち当たって能力を押さえつけられる。

この言葉は、1980年代からアメリカで言われるようになっていた。アメリカは1970年代にウーマンリブの運動が燃え盛り、女性の社会進出がどんどん進んでいた。今では女性の警察官もいれば軍人もいる。そして女性の経営者もいれば役員もいる。

タフで、知的で、判断能力が高い人は、性別に限らず、人種に限らず、年齢に限らず、あらゆるところに偏在している。

しかし、女性はどんなに有能であっても、女性というだけでトップになれない時代が長く続いた。1980年代に生まれた「ガラスの天井」という言葉は、そんな女性たちの苛立ちを指す言葉だった。

それから数十年経った。

アメリカでは男性社会の「ガラスの天井」を打ち破る女性が次々と登場してきた。しかし、どこの国よりも男性女差別がないと思われているアメリカでさえも、いまだに女性たちは「ガラスの天井」がそこにあると訴え続けている。

女性には責任のある地位を任せられない?

女性は、男性に比べて賃金が低く設定されていることが多い。女性は知的な仕事に関しては男性よりも劣っていると今も考えている男性もいる。

中には、「女性はすぐに感情的になるから合理的な判断ができるわけがない」と、信じている経営者さえもいる。

女性には、「妊娠・出産・子育て」という大事な仕事があるので、会社では責任のある地位を任せることはできないと思っている男性も多い。「男性は外で稼ぐのが仕事、女性は家庭を守るのが仕事」と言う人もいる。

家庭を守ることを選択した女性も、それは立派な選択である。家庭をしっかり守ってくれる女性がいるから子供がきちんと育つ。

しかし、社会に打って出て仕事に生きることを選択する女性もいる。

そうした女性の選択の自由は守られなければならないし、その女性が有能であればトップになって当然である。無能な男性のリーダーよりも、有能な女性のリーダーの方が組織にとって有益であれば、絶対に有能な方を選択しなければならない。

組織にとって重要なのはトップが男性か女性かということではない。有能かどうかという一点のみだ。組織に利益をもたらしてくれるのであれば、女性であっても何ら差し支えがないのである。

しかし、世の中は合理的ではない。

合理的ではないが故に、どんなに有能な女性がいたとしても無難な男性がリーダーになることが多い。何度も何度もそんな状況が繰り返されて、男性たちのネットワークの中で働く女性は常に疎外感と差別感を感じる。まるで自分が「どこかのお客様」にされていると思う。

「いや、そんなことはない。アメリカでは多国籍企業を率いる女性のCEO(最高経営責任者)もいるではないか」と男性たちは言う。しかし、アメリカのトップ企業500の中で見ると、女性のCEOはわずかに5%程度しかないわけで、かなりの「少数派」であることが分かる。

日本では東証第一部を構成する企業で女性社長は1%程度であると言われており、アメリカよりもさらに「少数派」だ。


「女のくせに」という反撥が生まれる?

女性は「男性よりも劣っている」からこのような結果になっているのだろうか。それとも、「ガラスの天井」があるから、このような結果になっているのだろうか。

女性経営者が少ない理由というのは、様々な要因がいくつも積み重なっていて、必ずしも「女性を差別している」という理由だけでそうなっているわけではない。

しかし、すべての女性が感じているのは「女性だからという理由で最初から重要な場面で除外されている」というものである。「女性には重責が担えない」という男性側の意識を、女性は敏感に感じ取っているのである。

「ガラスの天井」を突き破ろうとする女性には、その裏側で激しい中傷が渦巻き、「女性」を理由にして足を引っぱられるような事態に追い込まれる。

男性が力強く場を引っ張るとリーダーシップがあるということになるが、女性がそれをすると「女のくせに図々しい」という言われ方をすることもある。

男性が知的な能力を発揮すると「頭が切れる」という言い方になるが、女性が知的な能力を発揮すると「女のくせに難しいことを言って可愛げがない」という言い方になる。

女性があまりにも知的で論理的で相手を論破する能力に長けていると、男性の多くはプライドが傷ついて「女のくせに」という反撥を持つようになる。

「女はスタイルが良くて可愛いければそれでいい。難しいことは考えるな」というのが社会における男性たちの総意なのかもしれない。それを超えると、とたんに「女のくせに」ということになっていく。

「女のくせに」というのは、それ自体が「ガラスの天井」になっていると女性たちは考える。しかし、男性はそれを無意識に言っている。男性にはガラスの天井の存在は見えないのである。

棘(とげ)のように女性たちに突き刺さる

イギリスでは、女性首相であるマーガレット・サッチャーがフォークランド戦争を決断した歴史がある。

フォークランド諸島をアルゼンチンに取られそうになった際、サッチャー首相は「ここに金玉をぶら下げた者はいないのか?」と言って戦争に踏み切った。強硬で、どんな批判にも折れないことで、「鉄の女(アイアン・レディー)」とサッチャー首相は称されていた。

スリランカでは、チャンドリカ・クラマトゥンガが女性として大統領になったが、テロに巻き込まれて片目を失った後、萎縮するどころか逆に雄々しく復帰して、反政府組織の掃射を決断した歴史もある。

賛否両論もあるが、ドイツのメルケル首相もまた信念の人であり、長きに渡ってドイツとEU(欧州連合)を率いている。そのメルケル首相を追い詰めている保守政党「ドイツのための選択肢」の当初の代表も「フラウケ・ペトリ」という女性だった。

女性が重大な決断を下すことができるのは歴史が証明している。

それでも「女が的確な判断を下せるわけがない」という言葉は繰り返し出てくる。「いざとなったら、女性は弱い」と男たちは繰り返し女性に投げつけたり、思い込んだりして女性を重職から外す。

女性たちに投げつけられる中傷は棘(とげ)のように女性たちに突き刺さっていく。

タフな男性であっても、陰で悪口や中傷を執拗に投げつけられたら心が折れたり壊れたりすることもある。執拗な中傷で夜も眠れなくなったり、鬱病になる人も多い。

「ガラスの天井」を突き破ろうとする女性も競争社会に巻き込まれた時、ほぼ孤立無援の中で、陰湿な中傷や悪口にさらされる。支援や支持されるよりも引きずり降ろされることもある。

「女のくせに」という先進国の多くの男性の無意識は、ほんの小さな拒否感、拒絶感、嫌悪感となって現れる。そして、女性はふとそれに気付くのだ。

そして、多くの女性は何度も何度も挑戦しながら、最後には疲れ果てて能力を発揮する機会を自ら降りてしまう。男性社会の中で、女性の「ガラスの天井」は依然として存在すると私も考えている。

日本もまたそうだ。日本には日本の男性よりも強烈に日本のことを思い、強い意志、揺るぎない信念を持った女性も多い。

私は、いつか日本の社会をより良い方向に根底から変える強い女性が、社会の様々な分野で登場すると思っている。そうした女性が登場しないのであれば、日本も終わりだとも同時に思っている。

ちなみに、現実から浮遊した馬鹿げたフェミニストの話をしているのではない。今のフェミニストには激しい嫌悪感を感じているし、まったく何の期待もしていない。むしろフェミニストに敵視されるような凄まじい女性(アイアン・レディー)が立ち上がるはずだ。

『マーガレット・サッチャー: 政治を変えた「鉄の女」(冨田 浩司)』。英国初の女性首相サッチャーの功績は、経済再生と冷戦勝利だけではない。その真価は、ケインズ主義的なコンセンサスを破壊し、国家と個人の関係を組み替えたことにある。なぜ彼女は閉塞感に包まれていた社会を変革できたのか。
https://blackasia.net/?p=15218
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/546.html#c3

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
14. 中川隆[-10825] koaQ7Jey 2019年10月15日 13:35:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2017]


kur********さん 2015/5/31 00:21:24

長岡鉄男のスピーカーを作成依頼出来る業者は無いですか?



アンサー


jun********さん 2015/5/31 21:50:02

板切るのがいやなら、ホームセンターで板切ってもらえば良い

あとは接着剤と木ネジで止めればおしまい

音は・・・・・

一般論でいえば、個性的だわな

だから良いというヤツもおれば、ボロくそにけなす輩もおる

金出して買ったら、つまらん

作る過程と格好を楽しむ

趣味のオーディオ万歳!だな


dm5********さん 2015/5/31 17:15:58

所で、長岡氏が設計した各種エンクロージャーって、聞くに堪えるの?

無理やり良い点を見つけて評価をするだけで、本来の音のバランスからすると無理があり過ぎじゃないのかな?

バックロードやスパイラルの長岡式ホーン型を5台程作ったけれども、バランスの悪さのいらだちに全部捨ててしまい、今じゃ全てのユニットがバスレフ箱に入っています。

何と言うバスレフのフラット感でしょうか。

長岡氏は低域のf特を改善することだけで、低域を改善し本来の楽器の低音を再現する事とは掛け離れているし、フォステックスのユニットそのものが楽器の低域を再現する事ができないのに、なぜ拘るのか不思議でたまりません。

fo=100Hz付近であっても405-8Hは、低域の音圧は低くてもバスレフで低音のニュアンスを再現してくれます。

音に神経質でなければ、長岡氏の考案も有と思いますが、さて本来の音でしょうか?

これは、アンプであれば金田式にも当てはまる、オーディオ自作界の
2大カルト教の集団だと思っています。

キー坊さん 2015/5/31 01:59:58

人気機種はオークションに幾つか出品されてます(MDF)
オーディオ機器→スピーカー→一般→FOSTEX
無いものでも、その旨問い合わせれば或いは可能かもです。

例えば http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/ducaducatwin
例えば http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/kumiko_7613

私の場合は「完全自作」で、既にかなりの数をこなしています。
ご自身が工作されては如何ですか?安価に済みますしね。
https://youtu.be/rx2aiXE7hrk


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11146168156
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c14

[リバイバル3] 長岡鉄男 スーパースワン 中川隆
15. 中川隆[-10824] koaQ7Jey 2019年10月15日 14:21:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2018]

tot********さん 2013/8/3 18:01:39

長岡鉄男の自作スピーカーをご存知の方いらっしゃいますか?

昔雑誌「STEREO]等で長岡氏の自作スピーカーが紹介されるたびにいつかは自分も作ろうと思っていたのですが当時は仕事に忙殺され休日はほとんど寝て過ごしていました。

最近になって時間も取れるようになり是非チャレンジしたいのですが実際使われた経験のある方に質問です。

@音に満足されていますか?どういうところが素晴らしいですか?

A満足されていない方、どんなところが不満ですか?

Bどんなキットをお使いですか?出来れば品番、当時の価格等分かる範囲でお教え下さい。

C今も購入は出来るのでしょうか?お勧めのキット等があればお教え下さい。



アンサー

iBook-2001さん 2013/8/3 18:53:02

小学高学年の頃に、スピーカーと言う物に興味を持って、大人に成った今もスピーカー工作が趣味の一つ、と言う者です。

故:長岡氏の書籍は幾つか所有しています。
私の場合は、製作例をまんまコピーしたのは中学か高校生くらいまでだったかなぁ。

私個人の場合ですが、サウンドに関しては、必ず非常に良い面と悪い面、両面を持っていますので、コレが良い、なんて言う事では無く、いろいろ造って、それぞれの良さをk楽しむ、気分によっていろんなスピーカーで音楽を楽しむ、そんな方向に成っています。

スピーカーに関しては、キットを利用した経験が在りません、小学生の頃にユニットを取り付ける丸穴を父が開けてくれた板に取り付け、それを大きな段ボール箱に固定、という、全くの工作からスタートしたからかもしれません。

アンプ類はかじった程度で専門外の為、基本的には基盤キットなどを利用します。化粧パネル付のフルキットはまだ組み立てた事は無い。

今では、昔からのオーディオ人口が少なく、携帯音楽プレーヤーやパソコンを利用した大衆オーディオが多く成ったので、家電店では自作向けはおろか、高級コンポーネンツも見掛ける事は少なく成りました。

しかし、大衆向けでは無く、趣味の世界としてしっかりと残っています。

スピーカー自作ということですと、まずは コイズミ無線 さんを ご紹介しなくてはね♪
http://www.koizumi-musen.com/

私が中が羽の頃には、返信用の封筒を入れて、希望のユニットやその他のパーツ類を列記し、かんたんな図を付けて、こういう組み合わせで大丈夫かどうか? と言う問い合わせ兼見積もりを頂き、その後注文書として郵送し、同僚込みの見積書をもらって、郵便局から送金、問い合わせから現物を手にするまで、数週間から1ヵ月以上なんて言う時代も在りました。(その後、FAXを使えるように成ると、文書だけは数日で返事が来て、早ければ1週間で入手。)
今は、ネット販売で、ポチ。 便利な世の中です(笑)

故:長岡氏の書籍は、今でも人気が有るようで、ネット上のオークション等でもすぐに売れてしまう事が多いようです。
雑誌の方は、あまり人気がないのか、出物も少ないのか、見掛ける事が少ない様な気がしますが、単に私の探し方が違うだけなのかな??

市販品は、多くの人が好むように、バランスが良く、悪く言えば特徴を特化せずに、無難な音になっています。
自作スピーカの面白さは、弱点は在るが、他のスピーカーでは体感出来ないよい部分が発揮出来る場合が在る、と言う部分でしょう。

木工のための工具を一通り揃えて、それなりに使えるように成るのは少々費用と手間と根気が必用になります。
その意味では、最初はキットでスタートされた方が、良いと思いますよ。

私の場合、父が工作好きだったので、道具は結構家に在った、中学2年までは電動工具は触らせてもらえなくて、スピーカーの丸いアナを開けるのに、ハンドドリルと回し引き鋸を使い、ネジアナにはキリでガイドを造って、、、

箱の場合、そういう細部の加工を行なったフルキットもあれば、単に寸法通りにカットした板材のみ、というケースもあります。

手持ちの工具や道具に応じて、鈍な者が良いかは、sれぞれの状況で考えた方が良いでしょう。

コイズミ無線 さんは、店名は無線ってついてるけど、無繊機は売っていない、スピーカーパーツの専門店で、それに関する書籍とか、お客のレベルに合わせたアドバイス等、歴史が在る分、そういうノウハウも豊富なので、お勧めしたいと思います。


sai********さん 2013/8/5 14:05:16

@好みですが、音はいいです。というよりメリットとしていいと感じるところはあります。

小型フルレンジの低域楽器の質感はなかなかのものです。あまり低音がですぎると
マスキングされちゃうスピーカーは多いですが、この辺りはビクターのフルレンジ
などのスピーカーと同じでしっかりとした解像度を保っていながら量感も確保されていました。

もちろん材質やユニットによるところも大きいと思います。

A満足されてないところ、これはどんなスピーカーにも多少存在はするものです。
個人的にはとくにこれといったデメリットは感じません。フルレンジの音って感じです。
それがデメリットとなる人もいると思います。加工に根気が必要なのと、その加工の割
に合う音がでるかどうかじゃないでしょうか?

BC私は使っていませんが、実験程度につくるなら

http://store.shopping.yahoo.co.jp/fb-sound-tanashi/ashk-003.html

こういった商品を使えばいいんじゃないかと思います。つくりは長岡式に
合致します。

これはMDFですが、無垢材だったら何十万とする可能性も高いです。
個人的にはMDFは形や加工の面で優れているだけで
音的にはイマイチに思います。加工費が高いだけでこういう
特殊なエンクロージャは買うと非常に割高なのは覚えておいてください。


自作に興味をもたれたならいきなり長岡式はお勧めしません。
ホームセンターなどで安く売られているワランやポプラなどの合板を切り出してとりあえず一般的なバスレフや密閉型のSP
加工がらくなものから始めるほうがいいです。値段の割りになかなかいい音がでるのでお勧めです。
箱作りの楽しさにはまるというのも自作の文化です。

長岡式といっても長岡さんの嗜好でそれらの嗜好に合う人もいると思いますが。
長岡式じゃなくてもいいなだったり、長岡式は嫌だと思う人もなかにはいます。
密閉でつくってバスレフなどに加工してみたりといった
経験を積んだ上で最上を探し出していく必要があると思います。
まず長岡さんの音作りの意図をしり共感できるかが一番の問題です。

もしかしたら嗜好的に長岡式にはたどり着かない?かもしれませんし。

自作の良さはなんといっても自分好みに箱鳴りなんかを利用して音を出すスピーカーが作れることです。
長岡式だけじゃありませんが、自作スピーカーの多くは心地よい箱鳴りがしたりしてます。
今のMDFの市販品のSPにはない良さが得られる点だと思います。

MDFなどの合板で作られたSPで吸音材タップリいれらたSPは音勢いがなく、面白みにかけます。
低音もイマイチ芯がないもが多くて。


ホームセンターなどでカットしてもらった合板
自由錐
電動ドリル
ユニット
スピーカーターミナル
必要かどうかは個人個人ですが
吸音材


があればとりあえずできます。

dm5********さん 2013/8/4 17:19:18

推奨:アルテック405-8HとD-104フロアータイプスパイラルホーンの組合せ。
これさえあれば、特に他のスピーカーシステムは個人的には不要。

逆にこれを他のスピーカーシステムの調整用にマスターとして使用中。
但し、低音の延びを良くするために、人工皮革のエッジと張り替えることは必須。

板取:関東地区であれば桶川のドイト、中部地区であれば豊田市のヒラサダ
職人次第であるが、上記のホームセンタで合板を購入して板取を依頼すれば、
バックロード等複雑な構造でも寸分の狂いも無くカットしてくれるのでボンドだけで組み立て可能。
バッフル板の穴あけは、糸鋸で真円にカットするゴッドハンド。驚嘆の一言。
このとき『また、自作スピーカーかい!メンドクセー!』と言う職人は特に腕が良い。

私見:他人の意見ばかり求めず、色々挑戦しなさい!私は小学生の時から、家電ゴミからスピーカーを取り出して、天井パネルであれば、カッターナイフで加工できるので、バックロードホーンを自作して楽しんでいました。


キー坊さん 2013/8/3 23:43:08


超小型とか小型SPSをお考えならば・・
仰るところの“stereo誌”の付録で、システム構築が可能です。

因みに、過去にも発売されていて、オークションで現在も入手可能です。
もちろん、推奨箱なども色々入手可能なので、合わせてどうぞ。
(本年8月号買っちゃいました。部屋中ユニットだらけ^^)

自作SPSに関して、音質云々を本気でお考えの場合には
部屋と相談して、できるだけ大掛かりなSPSが必要です。
こればかりは “大は小を兼ねる” が当て嵌まります。

@音は大満足です(F&Dレンジ広大、トランジェント抜群)
A不満は、必ずと言うほどCD依存症になっちゃうこと。
BD−55(ケガキから塗装まで、完全自作)+α(追加工作)
C聴かれる音楽と経験値が分からなければ、お勧めしようがありません。


一例:大型バックロード・ホーンの場合(増厚&精密仕上)
* 超優秀録音盤を使用しました。
http://www.youtube.com/watch?v=u9atLr3yZIc


ー追伸ー

ご覧の通り、初版(オリジナル)そのものです。
20年過ぎて、改めて彼の偉業が理解できました。
本来の凄味は、板材の吟味と精度の高さに掛かります。
ですから、これで十分という終わりは無いと思います。
(方々のD‐55を試聴して確認しました)

チエさん 2013/8/3 21:36:04

totobig1967さん

試作は10Cmスワン(他1点)です。

@音に満足されていますか?どういうところが素晴らしいですか?

音には不満ですが、工作の楽しみを与えてくれたので満足です。

A満足されていない方、どんなところが不満ですか?

たぶん細く長い共振空間ができたためと思われる強烈な音色
が耳に付くことと、ユニットそのものの歪音が不満。

Bどんなキットをお使いですか?出来れば品番、当時の価格等分かる範囲でお教え下さい。

キット購入ではなく自作ですので3×6合板からの切り出しです。

C今も購入は出来るのでしょうか?お勧めのキット等があればお教え下さい。

わかりません。

maz********さん 2013/8/3 21:26:56

自分では持っていませんが、長岡先生のお宅の方舟というリスニングルームでスワンシリーズとその後継機?の音を聴かせていただいたことがあります。1990年頃、3回ほどうかがった記憶があります。

詳しくは覚えていませんが、いくつものシステムを次から次へと聞かせていただきましたがみな同じ方向性の音色で、きっちりと意志を持った音づくりをされていることが伺えました。中高音以上は当然ユニットの音ですが、中低域はかなりブーストして膨らませた感じの音でした。重低音に関してはメーカー製のサブウーファを併用されていました。

方舟というのがお宅の敷地の都合で五角形の部屋なのですが、天井(地下室なので1回の床)が高く広い室内に充満する低音は一種独特のものでした。私が聞いたのはスピーカーの音と言うよりはリスニングルームの音だったかもしれません。どちらかというとスピード感よりはゆったりたっぷり鳴る感じの低音です。自分自身は密閉型のブックシェルフスピーカーを使っているので方向性という点では全く正反対だったのですが、こういうのもゆったりして良いなぁと感じたことを覚えています。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12111257907
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1007.html#c15

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