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2012年10月13日09時53分 〜
コメント [音楽9] M&M - We're Falling Apart お子茶魔
04. 2012年10月13日 09:53:44 : 8eINxzDIHQ
お!?御レスポンスがあったとは、意外なり(笑)あざーっす。

こないだ、どっかでボビー・ブラウン飽きた言うたでしょ(多忙中で未読?)
あの人はNJSだ、とか、ずーっと前に教えて貰うたよね。
リズムとか似たようなノリだし。
でも、これはたぶん飽きんでしょう。名曲かもよ。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/681.html#c4

記事 [原発・フッ素27] 浜岡原発住民投票否決の裏側「16万5127人の市民の声を無視した県議たち」報道するラジオ10/12(内容書き出し) 
浜岡原発住民投票否決の裏側「16万5127人の市民の声を無視した県議たち」報道するラジオ10/12(内容書き出し・参考記事・全県議の名前)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2428.html
2012-10-13(07:38) みんな楽しくHappy♡がいい♪


「浜岡原発再稼働めぐる住民投票条例案の否決」

報道するラジオ 2012年10月12日放送

水野:
報道するラジオ
毎日新聞ホット兵庫編集長の平野幸夫さんと私水野晶子でお送りしておりますが、
平野さん、今の日本の閉塞感ってね、
「自分らの思いが、何で政策として実現されへんねん」という、
この怒りに満ちている状況じゃないかな、と。

平野:
そうですね、議会制民主主義が機能していないと。
今の国会がその象徴ですよね、1カ月間も開かれていないという。

水野:
そうですよね、どんなことやねんと。
そういう象徴的な存在として、今日ご紹介するのは、浜岡原発をめぐる動きです。

昨日、静岡県の県民投票条例案が県議会の本会議で否決されました。
「住民たちでこの浜岡原発再稼働をどうするべきか?という事を決めさせてくれ」
という思いで運動をしていらっしゃった方達が多いんですが、
結局県民投票は実施されない事になったんですね。
あの、もともと浜岡原発って、平野さん、
東海地震の震源域になっていると言われているんですね。

平野:
そうですね。
3.11の以前から、最も危険な原発だと言われてですね、
住民の方々が、それぞれに反対運動を繰り広げた原発ですよね。


水野:
で、今回は住民が「何とか再稼働を自分たちで決めたい」という事で動いて、
集まりはった署名が16万5127人の方の署名。
これ、16万ってどういう数字かと言いますと、必要だった数字が6万人なんです。

平野:そうですね。

水野:
6万人でいいところを16万人以上、16万5000人以上の署名を集めたんだけれども、
これがうまいこといかへんと。いう事なんですね。
こうした署名の動きっていうのは東京でも大阪でも住民投票をめぐってありましたよね。

平野:
そうですね、
しかし、これまでもいろいろと首長さんというか石原さんも、反対でしたよね。

水野:
そうでした。
ところが静岡県の場合は違うんですよ。
県知事が「賛成です」と、

平野:そうなんですよ。

水野:「賛成です」という意見を付けて提出したんですよ。

平野:
そうですね、ま、当初川勝知事はあんまり、こう積極的ではなかったんですけれどね、
しかしこの数がですね、一挙にこれだけの

水野:16万

平野:
声をくみ取ろうという、知事としての
立ち居振る舞いというのをきちんと示されたんですよね。

水野:
だから知事も賛成した。
16万人以上も集まった。
それでも、こんなに大きな声をあげても住民で決めることができないって、・・・
いったいここの裏側に引っ掛かろうという事で、お送りしたいと思います。
これからお電話をつながせていただきますのは、昨日静岡県で県民条例案否決されましたけど、
この住民投票の実現に向けて動いたキーパーソンでいらっしゃるいます。
民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一さんとお電話をつながせていただきます。
池谷さん、こんばんは。
水野と申します、よろしくお願いいたします。

池谷:よろしくお願いいたします。

平野:毎日新聞平野と申します。

水野:
まずはですね、昨日否決されてしまいました、この県民投票条例案。
池谷さんは何とかこれが可決されるようにと動かれたと聞いていますが、
結局ダメでした。
感想を一言いかがでしょう。

池谷:
もう、残念としか言いようがないですね。
本当に16万5000人のですね、直接その意思を表明したいという、請求者が集まった訳ですけれども、
そのみなさんの思いにこたえられなくて、もう、一言で残念っていうしかないですね。

水野:これ、住民のみなさんからはどんな、昨日から今日にかけてどんな声が聞かれていますか?

池谷:
あのーやはりわたくしがですね、修正案をですね、わたくしどもの側で出したんですが、
その行為について「大変ありがたい」というような、メールとかですね、お手紙を頂いております。

水野:
はぁー。
あの、最初の原案で上手くいかないから、じゃあ、修正してもう一回やろうという事で、
池谷さん達は動かれたんですけど、
それについては「ようまァ頑張ってくれた」という意味ですね。

池谷:そうですね

水野:
ただその、修正案の中身ですけれども、
どんな事を修正しなきゃいけないようになってたんですか?

池谷:
まずですね、この条例案、原案ですね、
原案がだいぶ昔の、機械委任新聞?があった頃のものを、どうも参考に作られたみたいでして、
今は、県と市・町というのは対等の関係にございまして、
そういう基本的なところがまず間違っていたというところがございまして、

水野:
それは住民の方達が原案を作られた訳ですから、
いうてもね、素人さんでしょ?

池谷:そうですね。

水野:
そりゃぁ、そんな。
「今の法律ではこないなってます」って言われても、むずかしいでしょうね。

池谷:
若干古いですね、沖縄の条例とかを参考にされたようです。
ただまァ、これは今おっしゃられたようにですね、
住民の方がそんな細かい法制度まで知っているっていう事はほとんどありませんし、

水野:そりゃありますよ。

池谷:
ですからね、わたしどもで、やはりあの、これがですね、条例としてですね、
条例で、市・町に当会表示網?をやってもらわなければならないんですよ

水野:市や町にね、はい。

池谷:
で、元の条例は県がですね、具体的に、
たとえばですね、市・町の当会表示網を選挙管理委員会に、
市・町のですね、選挙管理委員会に委託と言いますか、そういう形でやるというような条例が
全く別の県と市・町は別の公共団体ですので、これは制度上無理なんですね。

水野:
ああ・・・すみません。池谷さん、その話を今聞いただけで頭がこんがらかりました。
もう全然私分からない。

池谷:わからない。

水野:
つまりそんなんを住民の皆さんにね、そんな事を求められても、
いや、これがまず一つ私が引っ掛かったとこですわ。
まぁいうたら、そんな事までせな、住民がやらなね、
こういう住民で物事を決めようという事を進められないのかと、いうことですね。

池谷:はい。

水野:
いやもっともっと詳しい法律的なことはあるんでしょうけれども、
で、結局はこうやって修正案も出されたんですですが、
でも、結局それが否決されてしまったというのは、
どういう立場の人がどういう事を主張したから否決されたんですか?

池谷:
あの、実はですね、川勝という静岡県知事なんですが、
県知事の反態勢の方々がですね、

水野:ほぉ

池谷:
実は自民改革会議という会派なんですが、
県議会の、もう多数を占めているんですよ。

水野・平野:ふぅ〜ん

池谷:
で、最初からですね、この聞いたところによりますと、
今回の請求自体に対して、あんまり、こう、積極的じゃないというか、
反対という事を最初から表明されていたんですね。

水野:自民党系の方達が反対なさる根拠はなんでしょう?

池谷:
うーん、ですから、私はその…どれだけ議論したかは分かりませんけれども、
その入り口部分でね、「反知事」という事があったのかなと思っています。

水野:あ、知事さんは民主党系なんですよね。

池谷:はい。

水野:あぁ・・・

池谷:
で、知事の方の私どもの会はは20人しかいないんですが、
あのー、自民改革会議さんは34人いるもんですからね、
それで、まァ、もともとがそういう状況であったので、

水野:
もともと自民党系の議員さんの方が数が多いから不利だったというのもあるんですが、
ただですよ、民主党系の方が20ににらしたんならば、
20人は少なくとも皆さんこの住民投票の案に賛成はなさったんですか?

池谷:いえ、それがですね、そこ、そこなんですよ。

水野:それちゃいますのん、池谷さんそこでっせ。

池谷:
うちの方もですね、明確に賛成って、同意も署名をするんですが、
その20人のうち7名しか署名を集められなかったんですね。

水野:えぇぇっ!?20人のうち7人しか署名を集められなかった。
後の13人はどうしはったんですか?

池谷:
えー、ま、最終的に投票で賛成という方も、ま、何人かいたようなんですけれども、
その他のですね、あのー、方々は、いろんなあの、選挙事情と言いますか、
その、ご自分が県議になられた背景、ま、組織とかですね、そういうものを背負って出ていますから、

水野:はぁ!

池谷:そういう皆さんの理解が得られなかったという事じゃないかなっていうふうに思います。

水野:平野さん、今の池谷さんの言葉の裏をちょっとわたくしに説明していただけませんか?

平野:
言わば、まあ、地方議会の方々の既得権益っていうんですか、
選出基盤という事がどうしてもこう・・・

水野:たとえばどこかの企業の組合とかですか?

平野:
たとえば電力会社の労働組合の支援を受けてたら、
それは当然、その、住民投票に賛成という判断はしにくいですよね。

池谷:はい。

平野:
そういう積み重ねが、民主党の中でもそうだろうし、
特に自民党というのはさまざまな交付金を周辺の自治体も受けて、
県議会の議員さんであればそういう周辺の市町村から選ばれている方々ですよね。

池谷:はい

平野:だから、
その事がすごい重、くびき(自由を束縛するもの)になって、
あのー、住民の方々の危機意識っていうのをなかなか汲み取れない構図ですよね。

水野:でも、私から言わせたら、「次の選挙で落ちるのが怖いさかいに」っていうことちゃいますのん?

平野:
まァまァ選挙権も、しかしこの、新たな見方も出来ますよね。
こういう住民の危機意識をくみ取れない地方評議会の議員というものは、
もっとこう、シビアに次の選挙では判断されるという事も、あの、これから考えられますよね。

水野:その儀式もありますね。

池谷:
私もそう思います。だから今回の投票行動をですね、見ていただいて、
間接民主主義の立場じゃないですか、我々地方議員は。
そうするとどうしてもですね、直接今回はダメだったんですが、
そうすると間接的に意思を県議会に諮るという事になるわけですから、
そういう人を選んでいただくっていう事だというふうに思いますけどね、次は。

水野・平野:んー…

水野:
結局住民の思いを実現させるためには、
普段の議員さんを選ぶ時の、選挙で。
よーーーく見ておかなくちゃっていうことですか。

池谷:ええ。
今回よく分かったんじゃないかなというように思いますけれどもね、
だから無関心ではダメだっていうことですよね。

平野:そういうことですよねー。

池谷:
やはり選挙で誰を選ぶか?っていことについて、しっかりと人物を見ていただいて、
そして判断を、しっかりと投票行為でですね、していただきたいなというふうのもいますけどね。

水野:
たとえば民主党という、一つの党だったら一枚岩か?というとそうではないという事が、
今回はもうはっきりと出てしまいましたよね。

池谷:そうですね。

水野:
だからもう個人個人で、この人はこういう問題でどういう投票行動をしたかと
この情報をやっぱりみなさんが得て、自分と同じ人を選んでいくと。
もう、そこまでしないと「なんでやねん!」という事になるんですね。

池谷:はい。とおもいます。

水野;今日はどうもお忙しいところありがとうございました。

ーーーー

浜岡原発:県民投票条例案否決 16万人の声届かず 
与党も態度割れ /静岡
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20121012ddlk22010190000c.html
毎日新聞 2012年10月12日 地方版

中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案は、
11日の県議会(定数69、欠員3)で原案、修正案ともに否決され、住民投票は実現しなかった。
最大会派の自民改革会議(37議席)が反対したうえ、
住民投票に賛成する川勝平太知事の与党、民主党・ふじのくに県議団(20議席)は態度が割れ、
半数以上が修正案の反対に回った。
約16万5000人の署名を集めた市民団体「原発県民投票静岡」のメンバーは
「議会は県民を見ていない」と憤りをあらわにした。【樋口淳也、山本佳孝、小玉沙織、舟津進】

賛否が分かれた修正案で、
賛成にまわったのは小楠和男議長を除く全65県議のうち17県議のみ。
無記名投票だが
公明党県議団(5議席)、
みんなの党・無所属クラブ(2議席)の1人、
富士の会(2議席)の計8人が賛成を公表。
民主会派は7人が修正案の提出者となっており、同会派の中から過半数が修正案に反対した計算になる。

反対した県議からは
「可決されたとしても実施は不可能だ」との指摘が相次いだ。
法制度上の不備を指摘された原案を踏まえ作成された修正案でも、
投票に関する業務への市町の協力を1市町でも欠いた場合には住民投票が実施できない
などと規定しているためだ。

浜岡原発が立地する御前崎市の原子力政策室は、
「再稼働をするには極めて専門的な知識が必要で、(判断を)多くの住民に求めるのは適当ではない」
と話すなど、住民投票そのものに難色を示す自治体がある。
実際に住民投票を行えるかは不透明だった。

川勝知事もこの点について、
「(全国)どこにおいても同じ問題がでてくると思う。
中央政府にも検討してもらうよう働きかけていこうと思う」と述べ、
法制度上の問題が明らかになったとの認識を示した。

自民改革会議には、もともと反対だった川勝知事が賛成に回ったうえ、
条例案の不備を指摘した経緯を「人気取りの政治的計算」と受け止め、冷ややかに見る向きが多かった。

否決後、自民党県連の杉山盛雄幹事長は
「県議の中で原発に関する議論が不十分だったとの反省はある」と指摘。
「党として議員連盟設立を提案する」と述べ、
原発に関する超党派の議連を、今月中にも設立する方向で民主党などと調整を進める考えを表明した。

 ◇「理由に説得力ない」 市民団体代表、会見で無念の表情

市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表は11日、県議会閉会後に記者会見を開き、
「極めて残念。修正案も否決されたことには憤りを感じる。理由に説得力がなく、議会の形骸化だ」
と無念の表情を浮かべた。

鈴木代表は議会での議論を振り返り
「県民投票の是非や、浜岡原発の安全対策はどこまでやれば区切りがつくのかなど、
県民が関心をもっていることに議論がなかったのは、返す返すも残念だ」と述べた。

また、鈴木代表は県から請求前に渡されたマニュアルに
「条例制定案は完全である必要はなく、立法技術上の多少の不備は問わない」などと書いてあると指摘。
川勝平太知事が投票の実施時期など条例案の「不備論」を議会開会前に指摘したことで
県議会の議論も影響を受けたとして、
「川勝知事の発言で議論が混迷し、本質的な議論が深まらなかった。知事の責任は大きい」と話した。

「今日一つの終結を迎えたので、団体としての活動は終わり」と述べ、
団体は解散し再び直接請求を行うことはしないとの考えを示した。【小玉沙織】

 ◇「へりくつだ」最大会派を批判−−知事

川勝平太知事は閉会後記者らの取材に応じ、
「(自民改革会議が)『修正案は修正ではなく、あまりに中身が違って全面改定だ』とし否決したのは
ややへりくつだ」と述べ、
原案と中身との違いを理由に反対した最大会派の主張を「入り口論」と批判した。

有志県議らの修正案を
「大変立派なもので、今後直接請求する際のモデルとなった。
県外などに情報発信して生かしていくことができると思う」と評価。
他方で、市民団体に対し
「条例案の問題点を指摘したにもかかわらず、
(不備を認めるなど)謙虚な姿勢でいなかったことが否決の原因」と苦言を呈した。【樋口淳也】

浜岡投票条例 県議会が否決
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20121012/CK2012101202000078.html
中日新聞 2012年10月12日

◆修正案 反対48賛成17

静岡県議会9月定例会は最終日の11日、
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案の原案と、
超党派の議員が提出した修正案をともに否決した。修正案は賛成17票、反対48票。
原案は65人全員が反対だった。東日本大震災後、原発立地県で初となる住民投票は実現しなかった。

条例制定を請求した市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望共同代表は
「民意を実現できず残念だ」と述べた。再度の署名活動と直接請求は否定した。

投票実施に賛成していた川勝平太知事は「原案と修正案の中身が違うと入り口論で否決された」と指摘。
条例案を次の県議会にあらためて提出することには
「住民自らが意思表明する本来の趣旨を抜くことになる」と消極的な姿勢を見せた。

投票資格を18歳以上とした市民団体の原案は問題があるとして、五日の総務委員会で全会一致で否決。
修正案は11日の本会議に提出され、民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一政調会長が
「投票資格は二十歳以上」などとする案の趣旨を説明した。

最大会派で過半数を占める自民党会派の自民改革会議は
「国策である原発再稼働の是非を県の住民投票で問うのは妥当ではない」と両案に反対討論。
修正案に賛同する公明党県議団などは
「原案の不備を理由に門前払いはできない」と修正案に賛成討論した。

市民団体は必要数(6万2000人)を大幅に上回る16万5000人分の署名を集め、
8月27日に県に条例制定を直接請求。
川勝知事は実施に賛成する意見を付け、9月19日の県議会初日に条例案を提案していた。

原発再稼働をめぐる住民投票条例案は、大阪市議会と東京都議会でも否決された。

住民投票 地方自治法の規定に基づき、
有権者の50分の1の署名が集まれば、地方自治体に住民投票条例の制定・改廃を直接請求できる。
制定には議会の同意が必要。
議会で可決され投票が実現しても、結果に法的拘束力はない。
市町村レベルでの投票実施例は多数あるが、都道府県単位では唯一、1996年9月に沖縄県が
日米地位協定の見直しと米軍基地の整理縮小に対する賛否を問う県民投票を実施、賛成が8割以上を占めた。

誰がどのような投票をしたか?
政党ではなく、個人個人をチェックすることが大切だと番組では話していたけれど、
その事を一般市民が知ることはとても難しい。
たとえば今回の静岡県議。
党内で割れた場合には、誰がどうなのか?
調べてみてもなかなか答は出てこなかった。


自民改革会議 37名
(16万5127人の声を無視!市民より自分が大事)
下田市・賀茂郡 森竹治郎 
伊東市 小野達也 
伊豆市 石橋康弘
伊豆の国市 小野登志子
田方郡 仁科喜世志
三島市 宮沢正美
裾野市 鳥澤由克
御殿場市・駿東郡北部 和田篤夫
沼津市 杉山盛雄  多家一彦
富士市 植田徹  遠藤榮  鈴木澄美
富士宮市 吉川雄二
静岡市葵区 天野進吾 天野一 山田誠
静岡市駿河区 相坂摂治
静岡市清水区 深澤陽一
焼津市 塚本大 良知淳行
藤枝市 落合愼悟
牧之原市・榛原郡南部 大石哲司
島田市・榛原郡北部 伊藤育子
御前崎市 藪田宏行
菊川市 宮城也寸志
掛川市 増田享大  東堂陽一
袋井市・周智郡 渡瀬典幸
磐田市 安間英雄
浜松市中区 竹内良訓
浜松市東区 中沢公彦
浜松市西区 鈴木洋佑
浜松市南区 小楠和男 議長 採決に参加せず
浜松市北区 鈴木利幸
浜松市浜北区 渥美泰一
浜松市天竜区 中谷多加二

民主党・ふじのくに県議団 20名
熱海市 橋本一実
駿東郡南部 田泰久
御殿場市・駿東郡北部 池谷晴一  賛成
沼津市 曳田卓
富士市 櫻町宏毅 
富士宮市 四本康久
静岡市葵区 小長井由雄
静岡市駿河区 鈴木智
静岡市清水区 林芳久仁
藤枝市 佐野愛子
島田市・榛原郡北部 大池幸男
磐田市 三ッ谷金秋
浜松市中区 岡本護  藤田寛
浜松市東区 源馬謙太郎
浜松市西区 田口章
浜松市南区 田形誠
浜松市北区 野澤義雄
浜松市浜北区 阿部卓也
湖西市 田内浩之

公明党静岡県議団 5名  (全員賛成)
沼津市 蓮池章平
富士市 早川育子
静岡市葵区 田好浩
静岡市駿河区 前林孝一良
静岡市清水区 盛月寿美

みんなの党・無所属クラブ 2名
(どちらか一人が賛成・一人が反対)
三島市 遠藤行洋
磐田市 柏木健

富士の会 2名 (全員賛成)
静岡市清水区 中澤通訓
袋井市・周智郡山 本貴史

市民の声に向き合って賛成票を投じてくれた県議は17県議
公明党県議団(5議席)、
みんなの党・無所属クラブ(2議席)の1人、
富士の会(2議席)の計8人
民主党は単純に引き算すると9名が賛成


自民党系は全員市民の声無視だから分かりやすいけれど、
どこで調べれば、だれが反対したかが分かるのですか〜?
特に民主党系の県議で反対した人が知りたいでーす☆。◕‿◕。)ノ♡
ご存じの方がいらしたらコメント欄で教えて下さい。
赤や青に色分けしていきたいと思います。ლ(◉`ൠ′◉ლ)



http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/889.html

コメント [マスコミ・電通批評13] 日本でなぜか報道されない IMF専務理事の発言内容     スカイツリー
05. 2012年10月13日 10:03:05 : OTOSIyOeKE
財務相に都合の悪いことは、記者クラブメディアは報道しない、出来ない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121009-00000054-reut-bus_all
日本は低金利ゆえ急激な財政再建の必要ない=IMF調査局長
[東京 9日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)のブランシャール経済顧問兼調査局長は、東京での記者会見で、日本の財政性政策と金融政策について、非常な低金利であるために財政再建を急いで進める必要はそれほどないとしながら、消費税の引き上げを評価し中期的な課題に取り組む必要性を強調した。

同局長は、「日本は多くの問題に直面している」と述べ、「外需の弱さ、デフレ、財政再建という3つの課題」を挙げた。財政再建については、「そのスピードが重要。財政再建による(マイナスの)乗数効果は、通常より強まっている。流動性の罠に陥っている先進国もあり、金融政策の効果が通常より期待できないため」と指摘、財政再建をあまり急ぐと世界経済にとって好ましくないとの認識を示した。

こうした認識のもとで、日本についても、すでにゼロ金利状態が続き、金融政策の効果が薄いことや、低金利による利払い負担は小さいことなどから、急激な財政再建はかえって好ましくないとの考えを示した。そのうえで、日銀について「正しい措置をとっていると思うが、さらなるステップを取るべき」とした。一方で、政府についても構造改革を進めるべきだと指摘した。

(ロイターニュース 中川泉)
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/435.html#c5

コメント [音楽9] パリは燃えているか〜日本消滅のシナリオ ♪ペリマリ♪
08. ♪ペリマリ♪ 2012年10月13日 10:04:31 : 8qHXTBsVRznh2 : pl7hIhwSFU
米高官の一人が言った言葉。
「ヒトラーのような悪役が敵にいるのは得難い恩恵なんだ。
我々はそれを理由にどんなことだって出来るんだからね」


加古隆の「パリは燃えているか」をBGMに、
ヒトラーの「名言」を掲げた動画は素晴らしい傑作だよね。
ここにすべてのことが言い尽くされていると思う。
ヒトラーが何を演じていたかが。

「悪の枢軸」も「我々」も「テロ」も、同じ命令系統で動いている。
パレスチナ解放戦線のテロリストは、イスラエルの指示で動いている。
北朝鮮も「シナ」も韓国も、ポチたちは一つの命令系統で動いている。
小泉純一郎を「純ちゃん」と慕わしく呼ぶ石原慎太郎も、その末席を汚している。
慎太郎の妻典子を通じて二人は親戚同志でもある。


ブッシュは911の後、世界に向かって「旗を見せろ」と脅した。
「我々につくのか、そうでないのか、我々につかないならテロ側と見做す」
小泉純一郎が旗を振って、歌まで歌って、自衛隊がイラクに派遣された。
その自衛隊は米海兵隊の手ほどきで尖閣諸島上陸の演習をやっている。


憲法改正→尖閣諸島武力行使→アジア核戦争→日本消滅のシナリオの演習に見える。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/653.html#c8

コメント [原発・フッ素27] 「原子力損害の賠償に関する法律」を読む 手紙
01. 2012年10月13日 10:06:33 : 6Fk3HhU3EI
手紙様
>田中眞紀子氏の官僚に物怖じしない性格と豪腕に期待。
今度の組閣に小沢氏の力が及んだとすれば、これは快心の一手か。
文部科学大臣よ民主腐敗政治の鶏群一鶴たれ。

「豪腕に期待」
振るうとすると、「第六条原子力事業者は、原子力損害を賠償するための措置(以下「損害賠償措置」という。)を講じていなければ、原子炉の運転等をしてはならない。」の「賠償するための措置」でしょうか。

東電が国庫に預けているのは、証書なのです。
それを現金にしろと、難癖をつけるやりかたがあります。

現金を国庫に入れるまでの間、大臣は事業者に運転中止を命令できます。
他にも、いろいろ手がありますよ。

86年4月から反原発、反核の運動が国民の間に拡がりました。
そのとき、勉強をしました。


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/875.html#c1

コメント [経世済民77] 韓国経済崩壊:30大財閥が1000兆の巨額負債!ヒュンダイ・サムスンも借金地獄!国際金融資本が韓国人をインフレ地獄へ 墨染
10. 2012年10月13日 10:10:13 : Y28uZ2IjEw
韓国の宗主国はアメリカ。宗主国が植民地を助けるのは当たり前。韓国はアメリカに泣きつけばよいのだ。これが普通に日本人が考えることである。しかし、アメリカは使い捨ての国だから泣きついたら捨ててくれる。アメリカは食い尽して用が無くなれば捨てるのである。そのために米韓FTA締結した。うすうす韓国も捨てられそうと気づいたのか中国に擦り寄り始めたようだ。中国も日本のように甘くは無い。益々奴隷への道を進まれているようだ。自殺率世界一が終わる事は無い。もうひとつ韓国の問題は韓国人がアメリカに毒されたこととサムソンヒュンダイ等世界にマーケットを持つ企業があることでうぬぼれていることだ。輸出立国でありながら中国人に対抗して世界に出て行く活力は無い。結局残るのは韓ドラとキムチだけになる。全員がまた百姓になりそしてまた工場が立つの繰り返しだ。北を笑うことはできない。元は同じなのだから。中国に擦り寄っているしもしかして北に吸収される可能性もある。日本に泣きついてきた時は放っておけばよい。ただ日本にはなりすまし日本人がいるのが心配だ。こいつらを早く駆除しなければならない。選挙が近い。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/894.html#c10
コメント [原発・フッ素27] 山下俊一 もうひとつの大罪  Divina Commedia
09. 2012年10月13日 10:12:11 : k4RApOpgqc
> 予防原則に立って被災住民の被曝を最低限に抑えることが最大の責務であるはずの放射線被曝専門医師が、 国の無為無策に加担し、人の道を外れ、自らの野望の虜となり

自らの野望の虜となって人体実験で科学的業績を上げたい山下俊一福島県立医科大学副学長と、無為無策によって福島から県民がいなくなることを避けたい佐藤雄平福島県知事の利害が一致したというのが、今の福島の現状である。
福島県の汚染地帯で生活する人々の人権は奪われてしまっていると言えよう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/874.html#c9

コメント [自然災害18] HAARPに地震波か? 研究用67:最大級650nT到来!    スカイツリー
07. 2012年10月13日 10:12:14 : Gz7wjPZXx5
******************************
日本での頻度の目安は以下の通り。規模の小さなものは、1小さくなる毎に10倍になると考えればよい。
M9.0以上:確認されたのは2011年に発生した東北地方太平洋沖地震の1回のみ
M8.0〜8.9:10年に1回程度
M7.0〜7.9:1年に1〜2回程度
M6.0〜6.9:1年に10数回程度
また、M5程度の地震は世界のどこかでほとんど毎日発生しており、
M3〜4程度の地震は日本でもほとんど毎日発生している。
wikipedeiaより
******************************

>震度4から5クラスが到来しました。
『なんとそこに311以降最大級の650nTの地震電磁波が到来していたからだ。』
マグニチュード5ですね。

日本の場合マグニチュード5なら週2ぐらいのペースで起きておかしくなく
東北太平洋沖地震のマグニチュードと比較するとそのエネルギーは100万分の1です。

これをHAARPモニターと地震に相関関係があると強弁する材料にするなら
「○月○日に日本で象が車に追突される事故が予想される」
 ↓
道路で犬が轢き殺されていた
 ↓
「動物が車に当たったのだから予想は間違っていなかった」
が正しいと言わねばなりません。

これをおかしいと思わないのが「HAARP=地震と関係がある」と信じる者の
レベルです。

04さんは、象に車が追突されるという予想が当たったと考えますか?
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/560.html#c7

コメント [音楽9] Common - The Light 元ネタ付w お子茶魔
01. 2012年10月13日 10:12:41 : 8eINxzDIHQ
このリズムもそーゆー種類みたいな・・

彼女役はキュートな人じゃねぇ。
それにしても、なんもせん横着オンナとマメな彼氏w
隣にあったエリカていう人も聞いたけど、同じ人だったり??
可愛すぎる。

コールドウェル、なんとなく覚えてますぞ。
元ネタ主とか、素人にはちょっと判らんよね。
よっぽど詳しい人じゃないと無理だ。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/682.html#c1

コメント [カルト10] 官僚と民自公3党の復興予算流用がばれて消費増税撤回選挙どころではなく次期衆院選は税金返せ選挙となるだろう。 ポスト米英時代
06. 2012年10月13日 10:14:37 : XVUNIhXf4Y
復興予算流用は民主党です。自民党、公明党ではありません。
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/256.html#c6
コメント [カルト10] 米国人の二割若者の三割が宗教離れ、キリスト再誕詐欺も宇宙人詐欺も無理、一神教詐欺は誤りで日本の多神教がベストである。 ポスト米英時代
01. 2012年10月13日 10:16:32 : WrBl7tYjLY
いつも笑わせてもらえる投稿にいつの間にかファンとなってしまい職場でも笑いを取りながら爺解説を行えるポスト米英氏

さて、誤解があってはいけないので失われた十部族が日本を建国したという偽玄米偽列島人の夢を真に受けないようしてもらいたい・・・

日本の神道にしても真言宗にしても成立期(7〜8世紀)には、道教(多くの夏華人が日本に)と仏教(半島経由)とそして大秦(ローマ)景教(キリスト教)の影響やキリスト教書物からの引用が結構見られるのは事実でそこから
申命記などの生活のきまりの影響がないとはいえない。

そこで日本こそは偽ユダヤよりも正統の家系を持つ国だと

一部狂信的天皇制支持者も出てくる昨今で
誤解も大きくなれば本当になってしまう。

それもしばらくは有効だがいつかは破綻をきたすのが歴史の流れ。

まずは、証拠の文字が(土器などあれば)公表されるまで冷静に・・・
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/260.html#c1

コメント [カルト10] 米国人の二割若者の三割が宗教離れ、キリスト再誕詐欺も宇宙人詐欺も無理、一神教詐欺は誤りで日本の多神教がベストである。 ポスト米英時代
02. 2012年10月13日 10:19:50 : WrBl7tYjLY
1です。訂正・・・・真言宗は9世紀でしたね。
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/260.html#c2
コメント [戦争b10] NATOのシリア侵略:まもなく始まりそう グッキー
18. 2012年10月13日 10:20:56 : pHqvOt98xM
911のビル倒壊なんか誰がどう見ても、見事なぐらいの爆破解体なのに
それを言うと陰謀論者というレッテルを貼られるので黙ってしまう

嫌な世の中だぜ
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/292.html#c18

記事 [経世済民78] 牛丼チェーンが、高価格路線に舵を切り始めた・・原材料価格の上昇を逆手に!
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1210/12/news009_2.html

値引き競争を展開してきた牛丼チェーンが一転、高価格路線に舵を切り始めた。これまで値引き競争を繰り広げてきたが、安売りに魅力を感じなくなった客を呼び戻すことが狙いだ。
値引き競争を展開してきた牛丼チェーンが一転、高価格路線に舵を切り始めた。ゼンショーホールディングス(HD)が展開する「すき家」は「豚かばやき丼」(630円)を3日に発売、吉野家ホールディングスの「吉野家」は「牛焼肉丼」(480円)を先月投入した。安売りに魅力を感じなくなった客を呼び戻そうという狙い。

 すき家に新登場した「豚かばやき丼」は、じっくり蒸して炭火で焼いた豚肉を白米に載せたもので、「箸で切れる」という柔らかさが売りもの。

 入れ替わりで販売終了した豚肉メニュー「豚とろ丼」(380円)と比べても高価。同社は「昨年、一昨年は割引で来店を促したが、新たな魅力を出していく」(広報)と意欲的だ。

 すき家は8月下旬にも、丼ものメニューでは最も高い「牛トロ丼」(680円)を発売。280円の牛丼と比べると2倍以上の価格だが、これまでのところ売れ行きは好調という。

 吉野家が先月13日に発売した「牛焼肉丼」も、丼ものでは牛丼(380円)や牛鍋丼(280円)を上回る。発売に先だって会見した門脇純孝専務は「(牛丼の)ディスカウントはせずに新商品を投入する方へと考え方が変っている」と戦略の転換を強調する。

 2大チェーンが相次いで高付加価値路線を志向する背景には、ここ2、3年続いた牛丼の値引きによる集客効果が薄れてきたことがある。値引きに慣れた消費者が新鮮味を感じにくくなっているためだ。
牛丼の期間限定値引きキャンペーンを積極的に展開してきたすき家は、昨年9月から今年9月まで13カ月連続で既存店売上高の前年割れが続く。

 2月に牛丼の値引きキャンペーンに代わる誘客策として牛丼以外の3商品を交代で値引きする新たなキャンペーンを打ち出したものの、効果は限定的で6月1日で打ち切っていた。

 吉野家も上期(3〜8月)の既存店売上高は前期比1.9%減にとどまった。今年は、夏季恒例の牛丼値引きキャンペーン「夏の牛丼祭」を行わず、この時期に牛丼よりも10円高い新商品「焼味 ねぎ塩豚丼」(390円)を投入している。

 またこの間、米や牛肉、油などの原材料価格が上がっており、「原料高のなか、ここ1、2年のような低価格競争的なことは仕掛けづらい」(吉野家HDの河村泰貴社長)という懐事情もあるようだ。


http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/104.html

コメント [雑談専用40] 俺達、義務教育の間に男女平等と「洗脳」されてきたなぜ男女平等なのにデート代男持ち?男の責任に揺れる若者たち福井(2ch) 木卯正一
02. 2012年10月13日 10:27:05 : Gz7wjPZXx5
>俺達、義務教育の間に男女平等と「洗脳」されてきたなぜ男女平等なのにデート代男持ち?

二人で払えばいいでしょ。それで愛想つかされるなら、それまでだってこと。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/219.html#c2

コメント [原発・フッ素27] 放射線量10シーベルト、緊張感走る報道陣 福島第1原発公開ルポ palクン
04. 2012年10月13日 10:30:24 : JQhTnGL4yI
人は8シーベルト放射線を浴びると100パーセントお亡くなりになると小出さんが話されていた。

とてつもなく放射能で汚染された物体が転がっていることを示した記事だ。

福島3号機爆発で紛れも無く飛び散った、プールあった使用済み燃料の残骸が、テレビ映像で見られたように垂直方向に黒い塊となって打ち上げられ吹き飛ばされた後に、ここに落ちてきたのだろう。ないしはその場所に後からよけられたのだろう。

原子炉建屋内のプールに使用済み燃料を残した状態で、原発を絶対に稼動してはならないことを決定的に裏付けている。もはや原発は使用済み燃料の移管なくしては稼動不可が必然なのだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/882.html#c4

コメント [原発・フッ素27] 北海道、室蘭市沖でもマダラからセシウム100ベクレル (日々雑感)  赤かぶ
07. 恵也 2012年10月13日 10:31:20 : cdRlA.6W79UEw : 5cvy4Mozto
>>01 お化けマダラとか、巨大マダラとかもあり得るだろう。

植物では巨大なタンポポなんて聞くけど、動物では聞いたことがない。
映画やテレビで活躍したゴジラは核実験の放射能で巨大化したというけど
空想の産物しかないようだ。

動物の成長は甲状腺ホルモンでコントロールしてるけど、甲状腺が破壊され
成長が出来なくなるか、死んでしまうのではないかな。
むしろ発見できるのは大きくならない小さなマダラか、奇形になったマダラでしょう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/883.html#c7

コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
06. 2012年10月13日 10:31:21 : 8eINxzDIHQ
そーりー、とぅ、いんたらぷと、ゆー。

へ〜〜〜。お二人はだいたいおんなし位の年代なんですね。ワッカw
グッキーさんって不思議な名前だなー・・・と思っておりましたが
そうだったんですね。なんとなくすっきりした(笑)

そう言えば、ピノキ先生もメルヘンチックなHNですよね?(辺りを見回す)
いや、ファンタスティック鴨?
いずれにしても、音楽板はロマンチストばっかしだと判明しました。終り
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c6

コメント [戦争b10] もし日中が戦ったら…自衛隊が圧勝!専門家が徹底シミュレーション (ZAKZAK)  赤かぶ
190. 2012年10月13日 10:33:48 : cUqQ10tEi6
>アカと言っている場合ではないぞ! 日本のこのザマは何だ。安部の殺害予告もあるぞ。お前のようなウヨの仕業。

それは、犯人の人格問題。警察の仕事だから、あんたが頭突っ込む必要はないよ。アカってこんな事も分からないんだ(笑)。

>チェルノブイリは共産主義のせい。福島は資本主義のせい。こんなこともわからないのか。

バカがここにいた。原発関連の企業や関係者や国の責任だろ?頭悪いね。原発事故は主義に全く関係ないというのが分からんのか?

>ウヨのくせにおまえもアメリカが怖いのだろ

アメリカよりも狂ったアカの方が怖いね。すぐブチ切れるし、訳の分からない主張はするし、世の中を理解しようとしないし、何かあったら暴力を訴えるから。


アカの思考能力って幼稚園並みですね。もうちょっといい言葉を見つけてから反論しろ!アメリカなんてどうでもいい。今の所、日本にデメリットなんてないしね。
お前らのようなアカは、日本に何をしたか知っているか?北朝鮮の日本人拉致事件を否定し、発覚後も北朝鮮をかばう。領土問題を最初から解決する気なんてなく、領土よりも友好を大事にする。日本赤軍のようなバカが出現し、バカな事件を引き起こした。何でもアメリカのせいにする。などなど・・・。
お前のような腐ったアカは日本から出て行け!アカは日本の最大のガンだ!大体、、国際社会では忌み嫌われている社会主義を絶賛するなんて論外だ!経済も分からん人が、雇用とか賃金とか言う資格なんてないね。貴方のもっともらしい俗説など糞食らえだ!
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/187.html#c190

コメント [原発・フッ素27] 「食べて応援しよう」協賛している企業リスト!天皇陛下は放射能を危惧しているのに、拡散をする連中毒入り危険 食べたら死ぬで てんさい(い)
01. 2012年10月13日 10:34:10 : k4RApOpgqc
子供には、これらの企業の提供する食べ物は与えないようにしよう。
念のため。

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/887.html#c1
記事 [原発・フッ素27] 福島の農家「農業と原発、両立できぬ」 生物多様性会議(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210120534.html

福島の農家「農業と原発、両立できぬ」 生物多様性会議(朝日新聞)

 【ハイデラバード=神田明美】インド・ハイデラバードで開かれている国連生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)の関連イベントで、福島県で有機農業に携わる男性2人が11日、東京電力福島第一原発事故が農業に与えた影響を報告した。農業は土や水を通して生態系の保全と関係が深く、「農業と原発は両立できない」と訴えた。

 参加したのは喜多方市の農家浅見彰宏さん(43)と、福島市の農業研究者長谷川浩さん(51)。COP11では政府間の協議と並行して、各国のNGOなどが参加するイベントも開かれており、その一つに日本のNGO「国連生物多様性の10年市民ネットワーク」が2人を誘った。

 浅見さんは脱サラして1996年に喜多方市に移り、有機農業を続けてきた。発表では「私の仕事は土と水、家族、私の作物を買ってくれる人の安全を守ること」と自己紹介した。

 2人は放射能汚染の広がりや農業をやめる人が相次いだことを報告。放置された水田が雑草に覆われている様子も示した。浅見さんは「私たちの土地には豊かな森があり、農業用水はきれいで飲むことができるほどだった。原発事故で自然の財産が失われようとしている」と語った。


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/890.html

コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
07. 2012年10月13日 10:35:57 : 8eINxzDIHQ
また忘れとったw
どっちも美しい歌でした。ありがとうございます。
上の方は歌手名が書いてないですが
もすかすて・・・新妻聖子さんですか?

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c7
コメント [お知らせ・管理20] 「空耳の丘57」で多数の記事が表示不可、見れません、まさか・・・。 kokopon
01. 2012年10月13日 10:38:38 : kFSBHHnrzo

3台目のPCでは普通に見れました。
使用ブラウザも設定も同じのままなのに。
試しに複数のブラウザでテスト、見れる、見れない、あり。
やり繰りで一応は見れますので、しばし様子をみます。

「タブブラウザ委員会」 複数のブラウザ比較一覧
http://tabbrowser.info/imradris.html


http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/813.html#c1

記事 [原発・フッ素27] 3号機の鉄骨ぐにゃり 福島第1原発を公開/廃炉の準備、作業環境なお厳しく(日経新聞)
福島第一原発の「高放射線地点」を初めて撮影(12/10/12)
http://youtu.be/kQb06u4uHCM

福島第一原発で事故後、最も高いレベルの放射線が測定されたのが、1号機と2号機の間にある排気筒の辺りです。1時間あたり1万ミリシーベルト、人が一度に浴びると確実に­死ぬといわれる量が測定されました。今まで公開されていなかった建屋付近を12日、初めて取材することが許されました。


事故から1年7ヵ月 記者が見た福島原発の今 投稿者 gataro-clone
東京電力・福島第一原発の事故から1年7ヵ月たちました。きょうは、本格的な運用が始まったばかりの放射性物質を取り除くための新しい装置などが報道陣に公開されました。福島第一原発を取材してきたばかりの植田記者と電話がつながっています。

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http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1203T_S2A011C1CC1000/?dg=1

3号機の鉄骨ぐにゃり 福島第1原発を公開/廃炉の準備、作業環境なお厳しく(日経新聞)
2012/10/12 21:25

 東京電力は12日、福島第1原子力発電所を報道陣に公開した。事故から約1年7カ月たち、4号機付近を中心にがれきはかなり撤去され整然と作業が進んでいる。多量の放射性物質を出したとされる2号機や鉄骨がむき出しの3号機の建屋は、ほぼ事故時のまま。放射線のため屋外に長時間はとどまれず、廃炉へ向けた作業の道のりは遠いことを改めて印象づけた。

 日本の報道陣向けの原発公開は4回目。45人が2台のバスに分乗した。1〜4号機の海側を通った後、山側に回って1、2号機付近を通過。途中、4号機の山側と工事中の新しい水処理施設の前で降車した。

 4号機前の降車は放射線を浴びすぎないよう10分に制限。地面に置かれた格納容器の黄色い上蓋に約15メートルまで近づいた。直径約9メートル、重さ約52トン。工事を進めやすくするため8月に原子炉建屋から撤去した。大きな傷やへこみは見られない。

 最上階のプールから燃料を取り出すため建屋のカバーと専用設備の設置工事が始まり、無線操作で無人の大型クレーンがゆっくり動いていた。2013年中に本格的な燃料撤去を始める計画だ。

 建屋を間近に見上げると壁は所々崩れ、穴から鉄骨がのぞいていた。福島第1原発の高橋毅所長は「建物の劣化が進んでいないか、定期的にコンクリートの強さや傾きをチェックしたい」と、安全性を確認しながら作業を急ぐ考えを示した。


4号機の南側にある廃棄物処理建屋に残る津波の爪痕(12日、福島県大熊町)


がれきの除去など作業が進む3号機の原子炉建屋

 隣の3号機はぐにゃりと曲がった鉄骨の塊が見え、爆発のすさまじさを感じさせた。3号機ではプールに鉄骨を落とす事故があったばかり。損傷の有無などを調べるカメラが真上からクレーンでつるされていた。

 今回のルートで、放射線量が最も高かったのは4号機タービン建屋の海側。毎時約1000マイクロシーベルトで、過去と比べあまり下がっていない。この付近は津波で運ばれてきたとみられる車がひっくり返っているなど、がれきや残骸が放置されていた。


4号機のタービン建屋の海側では、押しつぶされたタンクがそのままだった。この付近では毎時約1000マイクロシーベルトを計測した

 初めて公開した1、2号機の山側は壊れかけた建物など障害物が多い。昨年8月には1、2号機主排気筒の地面近くにある配管の表面で毎時10シーベルトを計測。1時間浴びると命の危険がある高さだ。バスは十数メートルまで近づいたが、線量はそれほど上がらなかった。「場所が少しずれるだけで線量は大きく変化する」(東電担当者)という。

 坂を西に向かって上がった広い敷地では、多核種除去装置と呼ばれる新しい汚染水処理システムがほぼ完成。作業員が最終調整していた。近く汚染水を試験的に流す。従来のシステムでは難しかった放射性物質のストロンチウムの除去が可能になる。

 敷地内にある燃料保管の共用プールは近く満杯になる。空気で冷やす乾式の仮保管庫を建設し一部を移す計画で、基礎工事が始まった。正門近くではPR館が撤去され、新たな作業拠点とする工事も進行中。

 爽やかな秋晴れにもかかわらず、わずか2時間半の取材でも防護服を着て全面マスクを着けると暑く疲労感に襲われた。冬には寒さ対策も必要になるといい、作業環境はなお厳しい。(編集委員 安藤淳)


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/891.html

コメント [雑談専用40] 不幸とは違和感のことである 真理を愛する者
04. 2012年10月13日 10:41:39 : j4RUfjD3fY
人間はまともなら誰も自分の環境を整えたいと思うものである。自分の
環境を整えるのに何十年かかっているのだろう。政界でなくても組織内では
権力闘争になるのは当たり前である。それに負けると自分の環境も悪化する。
金を持っている者ほど自分の環境を整えるのが容易なのは言うまでもない。
人間一生環境を整えて何をしようと言うのだろう。切ないなあ。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/211.html#c4
コメント [原発・フッ素27] 「原発ゼロ」挫折の影に浮かび上がる核武装問題 原爆5000発分のプルトニウムをどうするのか MR
18. 2012年10月13日 10:44:26 : VbWAbFllIA
>>13,>>16
別に原発を擁護するわけでは無いが、日本人には有終の美を飾るという
考えが古来より根付いている。
政府の首脳が安全保障に必要と言っているのはあながち妄想ではない。

第2時大戦の末期に沖縄が陥落したのを機に軍部には本土決戦の
雰囲気が高まった。1億総玉砕計画だ。
まあこれは原爆と昭和天皇の決断で回避されたが。
日本には廃炉も含めて54機の原発がある。これを攻撃すれば
どうなるかは明らか。フクイチはまだ格納容器の一部が壊れている
だけでこれだけの放射能の飛散状態。
仮に通常の巡航ミサイルで原発を破壊すれば日本全土は放射能の海となり
敵は1歩も日本には入れないはず。
敵にとられる位なら城を壊して自決が日本人の生き方。

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/858.html#c18

記事 [経世済民78] TPPはアメリカ資本家の一方的な搾取手段だ・・アメリカ人もTPPに警鐘を鳴らす!
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-255.html#comment12093

アメリカ国民でさへTPPに警鐘を鳴らしています。
あまりにもアメリカ資本家のご都合主義であり、フェアな協定ではない・・・

◆【注目動画】『米国市民団体がTPP協定に警鐘を鳴らす』http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/0623e544f8713c801af5645d86989c96

今回紹介する動画は、日本でも既に多くの人がその危険性を指摘している「TPP」について、アメリカ国民目線に立って警鐘を鳴らす内容である。
早い話、「TPP」により”焼け太り”をするのは、いつもの「1%」のクズどもである。
(以下、紹介文内容)
デモクラシーナウ!(米国ニューヨークにある非営利の独立放送局)
日本語タイトル:TPPは貿易協定の衣を着た企業による世界支配の道具
日本語版放送URL : http://democracynow.jp/video/20120614-2

日本では昨年から危険な秘密貿易協定として大騒ぎになっているTPP。
環太平洋パートナーシップとか環太平洋戦略的経済連携協定とかいろいろに呼ばれていますが、中身が分からないのに一旦参加したら抜けられないと言われる馬鹿げた国際協定です。
米国でも一般には知られておらず、通商代表部が企業側と連携しながら進めているので国会議員でさえ内容を知ることができない始末です。
交渉の草案がリークされて、ようやく議論に上るようになりました。
2011年3月に「知財関連の条項」がリークされたのに加え、今回(2012年6月)には「投資条項」の草案がリークされました。
リーク文書を掲載している市民団体パブリック・シチズンのロリ・ウォラック氏は、
「これは貿易協定ではない、企業による世界支配の道具です」
「1%の富裕層が私たちの生存権を破壊する道具です」と断罪します。


http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/105.html

コメント [原発・フッ素27] 発信箱:ヤマナカ話法=榊原雅晴(毎日新聞)つめのアカを煎じて飲ませてあげたい ジャック・どんどん
02. 2012年10月13日 10:47:48 : EoXlNNJLwY
生物学系の実験の研究者の扱いは本当にひどいらしいからね。

歴史を学べば、日本で反科学の人が多いのは60年代のスプートニクショックの影響が大きいようだ。このころまではカリキュラムも増加傾向だったが、70年代以降から低下しはじめる。原発同様、むりに推進すると反対派もあらわれてきて、ロジスティック曲線に従ったというわけで、指数関数的にいくらでも発展させるのは、社会的には難しいようである。教育や研究に関しては、国家予算を投じなかった。

そういうわけで、日本が研究開発に公的資金を投じないのは昔っから。私学や私企業が頑張るしかなく、そういった応用研究や技術開発だけが先行し、基礎にまで金が回らなかったからアメリカからフリーライダー呼ばわりされ、80年代からアメリカに潰されはじめた。当時私立の理系大学や学部、私企業の研究所が大量生産された。私学はノーベル賞やフィールズ賞を取らないからレベルが低いとはしばしば言われるが、もともとアカデミックな目的で作られたのではなく、こういった歴史も勘定する必要がある。アメリカは基礎に大量の資金を投じていたが、基礎研究から新産業を生み出し、国を繁栄させるというモデルも日本が企業だけが技術開発して成功したのが不思議でならないらしいが、、、
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/860.html#c2

コメント [原発・フッ素27] 山下俊一 もうひとつの大罪  Divina Commedia
10. 2012年10月13日 10:49:47 : ZrMDpsyito
ミスター100ミリシーベルト山下俊一、永遠に称えられるべき「卑しき医学者」の象徴である。永遠に語り継ぐべし。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/874.html#c10
コメント [原発・フッ素27] 〈琵琶湖もすでに汚染されていた!?〉 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 (ぽぽんぷぐにゃん)  赤かぶ
01. 2012年10月13日 10:50:07 : qEqycsVtxE
四国中央あたりでも、或る農家で、農薬なしでも米が取れたりした。いもち病か、そうした対策が要らなかったから。原因不明と言っている。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/888.html#c1
コメント [中国3] 東シナ海の領土紛争:東京で初の反中デモ(RFI) 無段活用
06. 2012年10月13日 10:51:41 : EcvzSYHECy
亜細亜はユダ菌のテロリカの物です。

なにか文句ある?
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/253.html#c6

コメント [お知らせ・管理20] 2012年10月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。 管理人さん
44. 2012年10月13日 10:52:10 : pl7hIhwSFU
管理人さんに質問


自分の意見投稿のフォローアップを別の版でやるのって規定違反ですか?
フォローアップして展開したい内容が、別の版の方がふさわしいのですが、
一つのテーマを追うという意味で内容が連続しているんです。
こういう場合どうしたらいいでしょうか?
別の版のフォローアップしても可ですかね?
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/803.html#c44

コメント [経世済民77] 韓国経済崩壊:30大財閥が1000兆の巨額負債!ヒュンダイ・サムスンも借金地獄!国際金融資本が韓国人をインフレ地獄へ 墨染
11. 2012年10月13日 10:58:35 : Y28uZ2IjEw
>09
あまりにひどいのでトヨタは中国から撤退を決めたようですよ。売り上げ激減は当然でしょう。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/894.html#c11
コメント [戦争b10] もし日中が戦ったら…自衛隊が圧勝!専門家が徹底シミュレーション (ZAKZAK)  赤かぶ
191. 2012年10月13日 11:02:23 : cUqQ10tEi6
↑追加
既に20世紀にたくさんの国が試してみて、社会主義や共産主義では社会成長もないし、結果貧しい人も助けられないことが分かっている。
社会主義や共産主義はただ競争を無くして人を堕落させましょうという事ですよ。
ソ連、中国、北朝鮮をみてもまだ社会主義(共産主義)が良いって言うんですか?そうだったらあんたはただのバカか社会主義(共産主義)の実態を見ようとしないバカでしょ?
まあ、貴方が頭が鈍いのは実証済みだからね。アカは、現実や社会を見ないし、何でも社会のせいにするいう事がよく分かったしね。おまけに間違った知識をもっているようだし。所詮、日本のアカの知識は、幼稚園並みのレベルか。
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/187.html#c191
コメント [スポーツ1] ジーコ監督「日本がグループ1位になるのは間違いない」 (スポーツナビ) BRIAN ENO
01. 2012年10月13日 11:03:03 : vJU3bamU3M
★日本、フランスを破る
 【サンドニ(フランス)共同】サッカーの国際親善試合は12日、パリ近郊のサンドニで行われ、日本はフランスを1−0で破り、同国から初勝利を挙げた。

[ 共同通信 2012年10月13日 6:04 ]

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20121013-00000001-kyodo_sp-spo.html

☆highlight(goal scene)
http://www.youtube.com/watch?v=NkAJQMMLJrQ
http://www.youtube.com/watch?v=84VdrZZUykU
http://www.asyura2.com/09/sports01/msg/424.html#c1

コメント [原発・フッ素27] 山下俊一 もうひとつの大罪  Divina Commedia
11. 2012年10月13日 11:05:45 : 6Fk3HhU3EI
Divina Commedia様
「福島県で好き勝手やりたい放題の山下俊一センセイにひとこと物申す」の>>26でコメントさせて頂いた者です。
立場は反原発、反核です。

福島の放射線が起因で被ばくの初期と言われている症状が現れています。
そして、晩発性障害も現れてきます。

そのさい、政府は認定の制度を作ると、思います。
広島も長崎もビキニも急性障害だけは、体験上判るようです。
しかし、晩発性については、判らないようです。
それで、統計と疫学の手法で、晩発性については判定するようです。
広島・長崎などは、その手法に基づいて7種類の病気が、原爆の放射線に起因すると、推測されているようです。

医学は、戦争と労働者への政策から発展した学問です。
個人や個体が対象となりません。
被ばく者本人の体や心をはなれて、統計学と疫学で、晩発性を認定されることが、
大変、困ったことです。
上から、基準をあてはめることですから。
これが、科学の正体です。
現実に、生きている人間は、基準に合うでしょうか。

広島や長崎の被ばく者、原発労働者を含めての放射線取り扱い者への追跡機関があります。
これらを体験した者としては、調査自体が、為政者の被ばく者への影響をつなぎ止めておく働きがあります。
ですから、政治の焦点は、支配の枠につなぎ止められるのか、否かになります。

コメントの多くが、対象の変化を求めていますが、自分の変化が含まれておりません。
これでは、床屋談義と同じようだと思います。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/874.html#c11

コメント [原発・フッ素27] 「食べて応援しよう」協賛している企業リスト!天皇陛下は放射能を危惧しているのに、拡散をする連中毒入り危険 食べたら死ぬで てんさい(い)
02. 2012年10月13日 11:06:10 : qEqycsVtxE
 ジャスコは炊飯米パック米の多くは福島米で、一時、山形栃木茨城米が赤袋の廉売米として、山積みしていたけれど非難があったからか、近頃では赤袋の廉売米は、千葉産米にしている。
 相も変わらず茨城の紅東芋、レンコン等は地域名産の徳島産に負けずに、殊更店頭に山積みにして火曜市の日には自覚の足らないこちらの方々に買わせている。
 その代わり島根米や比較的廉価で美味しい米は一切このあたりでは売らなくなった。ジャスコは世界展開しているのだから外国の自分の店にも食べて協力を求めて汚染地品を世界市場で売って御覧なさい。国内人だけに内部被爆を売らないで。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/887.html#c2
記事 [原発・フッ素27] 脱原発こそ成長への道!「大阪維新の会」公開討論会に参加してあらためて感じた「原発=低コスト」という役所情報のデタラメ(現
現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33497

2012年09月10日(月)高橋 洋一

高橋洋一「ニュースの深層」

 大阪市の橋下徹市長が率いる大阪維新の会は、9月9日、「維新八策」を巡る公開討論会を開いた。討論会後、橋下市長は、「みんな価値観は一緒だと思う」と述べた。

 出席者を記しておこう。配布された出席者リストでは、以下のようになっていた。
有識者として、堺屋太一、北岡伸一、古賀茂明、高橋洋一、上山信一、鈴木亘、田原総一朗(欠席)。国会議員として、松野頼久、松浪健太、石関貴史、水戸将史、小熊慎司、上野宏史、桜内文城。首長・経験者として大村秀章、河村たかし、東国原英夫、斎藤弘、中田宏、山田宏、松田直久(欠席)。それと大阪維新の会のメンバーだ。会場は、「マイドームおおさか」(大阪市中央区)3Fの会議室であった。

価値観の違いが鮮明になる「外交」が抜けたのは残念

 午後1時から6時までの公開討論会と聞いていたが、出席者リストについては、30分くらい前に到着した別室ではじめてみた。他の出席者も異口同音に、誰が出席するのか事前に知らなかったという。

 大阪維新の会議にはこれまで何回も出席しているが、いつも事前調整などは一切なく、ぶっつけ本番ばかりだ。どのように会議を進めていくかという話もなく、会議の冒頭に橋下市長がだいたいの流れを説明して、それではじめてわかるという具合だ。これが大阪維新流なのだ。

 中央官庁に長くいた筆者のように、出席者の応答メモが事前に用意され、分刻みの会議進行が時間どおりに行われ、予定調和で終わる会議に慣れた者にとっては、この事前シナリオなしの会議方式は新鮮に見える。

 こうした会議方式にもかかわらす、今回、橋下市長やすべての出席者がいっているように、出席者の価値観はおおむね同じだった。もともと、「八策」が新聞紙上にもでていて、それを見て公開討論会に出席している人ばかりなので、当然といえば当然だ。

 ただ、議論をやり残した部分がある。当初の予定では、教育、経済・財政、社会保障、外交、統治機構とすべてを網羅する予定だったが、教育に多くの時間がさかれ、外交、統治機構は議論できなった。特に外交では価値観の違いが鮮明になるために、この部分が抜けたのは残念だった。

 それと、橋下市長がいうように「原子力発電所に対する考え方は、ちょっと気になるところがある」。実は、大阪維新の八策では「脱原発依存」というマイルドな表現だ。いろいろな方面への対応のためであろうが、しっかりした方向性をまだ出していない。

 橋下市長は公開討論会では「2030年までのゼロ」といっていたが、これでは政府の調査結果をみても、国民の大多数の最低ライン要望であろう。民主党も気楽にこの程度の公約をしてくる可能性は大いにある。

 もっとも、民主党は書いてあることはやらない党という評判が定着したので、誰もまともに聞かないかもしれない。また、国会が全会一致で設立した国会事故調(黒川清委員長)が事故原因を検証したうえで今後のための提言を行ったが、前回の国会で民主党はそれを無視した。仮に「脱原発」といってもリップサービスだ。

ほとんどの発電方式よりコストが高い原子力

 出席者は原発問題について役所からの情報に依存しているようだった。例えば、原発のコストであるが、内閣府国家戦略室のコスト検証委員会が発表した各エネルギー源による発電コスト(円/kW時)はつぎのとおりとしている。

原子力発電 8・9以上
石炭火力発電 9・5
LNG火力発電 10・7
石油火力発電 38・9
陸上風力発電 9・9 〜17・3
洋上風力発電 9・4 〜 23・1
地熱発電 8・3?10・4
太陽光発電 33・4〜38・3
ガスコジェネ 10・6〜19・7

 コスト検証委は原子力の再処理・廃棄物処理費などの「バックエンド・コスト」を最終的に20兆円程度と見積もり、kW時1・0円程度のコストとはじいているが、かなり甘い計算だ。その3〜4倍以上になるので、それだけでコストは2・0〜3・0円以上のアップとなる。

 さらに、技術開発への補助金が含まれていない。1・6円程度だが、国民にとっては立派なコストだ。また、従来の政府の試算では、送電費用がコストに含まれていない。発送電分離をしていないのでドンブリ勘定だが、分離したらコストになる。これが2・0〜4・0円程度だ。

 最後に保険のコストだ。深刻な事故を起こしたので、事故のための保険に入る必要がある。政府の保険があるが、これはワークしておらず、結局、電力料金値上げという形で国民負担にはね返ってくる。これは本来、負担を平準化する保険で対応すべきものだ。

 現段階でこうした保険を引き受けてくれる再保険会社はない。500年に1度の重大事故だとすれば、標準的な原子炉1機の被害額1兆円に対して保険料は0・3円程度と計算できる。今回のように福島原発事故で40兆円程度の被害額とすれば、それをカバーするための保険料で3・0円程度は必要だ。

 これらをすべて合算すると、コスト検証委員会の数字に8・6〜11・6円を上乗せして、原発の真の発電コストは17・5〜20・5円となる。石油火力や太陽光を除くと、ほとんどの発電方式よりコストが高くなる。

「脱原発」には成長促進効果がある

 つまり、政府が出している資料には、再処理・廃棄・保険・技術開発コストが書かれておらず、これらを含めて見ると、原発は、太陽光や石油火力を除くと、もっともコストが高いエネルギー源になる。このことは、市場原理(発送電分離)を使えば原子力は自ずと価格競争力がなくなり、次第にフェードアウトしていくという意味になる。

 単純な比較はできないが、米国エネルギー省資料でも同じような傾向になっている。このため、あえて原発を続けようとすれば、政府からの特別な支援が必要になっている。

 以上のことは、決して「原発が安い」と主張する経済界が嘘をいっているというものでない。経済界にとって、原発に関して見えるコストは、政府のコスト検証委のいうとおりだろう。しかし、ここでいいたいことは「見えないコスト」があるということだ。

 これは、政府で負担されているものもあるし、いまだに顕在化しないものもある。だが、最終的には国民負担になる。そうしたものをトータルで考えてみれば、原子力の価格競争力はかなり失われているといわざるを得ない。こうしたコストを国民に知らせて、どのようなコスト負担をしていくかを考えるのが、エネルギー政策である。

 今の段階でも、バックエンド・コストや保険加入を義務づけると、限界コストが割高になる。他の発電方式の利用が可能であれば、原発を再稼働するより他の方法にするほうが合理的だ。脱原発は低コストのエネルギーを使うわけで、成長促進効果がある。

 また、脱原発の方向に進むと、エネルギー輸入で経常収支が赤字になって大変になるという、役所発の情報を正しいと思い込んでいる人も多かったようだ。事実だけをいえば、経常収支赤字で金利が上がるわけでもなく、成長が阻害されるわけでもない。オーストラリア、カナダ、デンマークなどは長い間経常収支赤字であったが、経済成長できなかったわけでない。

 最後に、河村たかし名古屋市長が主張する「国民背番号制反対」はまったく理解できなかった。東国原英夫氏は「八策に書いている」と冷やかしていた。大村秀章愛知県知事は必要性を理解していたので、河村市長と早急に政策のすりあわせをすべきだろう。

 なお、言うまでもないが、筆者は大阪維新の会のいかなる決定にも一切関わってない。本稿は有識者としての感想にすぎない。




http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/892.html

コメント [カルト10] 米国人の二割若者の三割が宗教離れ、キリスト再誕詐欺も宇宙人詐欺も無理、一神教詐欺は誤りで日本の多神教がベストである。 ポスト米英時代
03. K24 2012年10月13日 11:14:18 : RUW.8Yy8eqVmQ : DrLgLqNQkg
>米国人の二割若者の三割が宗教離れ、

こうしたことは何も米国に限ったことではないでしょう。
特定宗教にのみハマるのはイスラム圏や国教を持つ国、後はカルトくらいなものでしょう。

宗教離れは既存の宗教がその役割を終えつつある過渡期に見られる現象でしょう。
これからは特に組織宗教の衰退が顕著になっていくものと見積もられます。

こうした既存の宗教は、いずれは『もっと普遍性をもった何か』によって取って代わられ、それが世界に広がっていくはずです。


http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/260.html#c3

記事 [原発・フッ素27] それは当然だが(3) 「原発+新エネ=一定」なら原発  武田邦彦 
それは当然だが(3) 「原発+新エネ=一定」なら原発
http://takedanet.com/2012/10/post_f1a0.html
平成24年10月12日 武田邦彦(中部大学)


政府が「エネルギーの選択」という事で、原発を0%、15%、25%の3つの案を出して討論した.このことを報道した報道機関は政府の回し者でもある。

というのは、この案は「原発をどうするか」という案ではなく、「原発を止めると新エネルギーになるけれど、そんなもの(新エネ)はない。だから原発しかない」というシナリオになっている.

もし、万が一、原発がゼロになっても、その利権(税金)を新エネルギーに使えば良いのだから役人は困らない. 世界各国がしているように(図を添付)、増えるエネルギーは石炭、天然ガスなどで「代替え」するのが常識なのに。

これほどグローバリゼーションしているというのに、日本のテレビも新聞もまったく外国のエネルギー事情を報道せず、政府のことばかりだ。マスコミはそれを知っているけれど、「世界の常識より、日本のみんなが考えている事」を報道しないとバッシングを受けることを知っているので、報道しない。やっぱり国民の責任か?

この前、ブログに「クールビズ」のことを書きましたが、日本人はすっかり政府がお膳立てをしなければなにもできなくなったような気がします。みずから日本のエネルギーはどうするかという案ができないので、政府が用意した3案だけが報道されます。



http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/893.html

コメント [原発・フッ素27] 「原発ゼロ」挫折の影に浮かび上がる核武装問題 原爆5000発分のプルトニウムをどうするのか MR
19. 2012年10月13日 11:18:53 : 3HSsY9hSLs
アホちゃうか
一億総玉砕なんて国民は誰も望んでいなかった。どのみち絞首刑の軍部官僚が国民を人間の盾にしようとしただけ。
死してお国のためなんて国民性も捏造されたもので、そんな文化は日本の伝統にもなかったことも解明されている。兵士は国のためなんかじゃなく、家族が郷里で恥辱を受けないために無茶な命令にも従ったんだよ。

ま、今の原子力村の連中は当時の軍部官僚と同じメンタリティだろうな。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/858.html#c19

コメント [環境・エネルギー・天文板4] 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 てんさい(い)
01. 2012年10月13日 11:20:33 : 8avUuVNn7c
環境変化による鮎の排卵数の減少か絶対数が減ってるのか調査しないといけないのでは?
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/828.html#c1
コメント [経世済民77] サラリーマンを滅ぼす絶望の未来は、すでに解き放たれている! 墨染
11. 2012年10月13日 11:22:12 : qKgxSgApcI
歴史は繰り返される。過去日本の100年でもかなりの動乱の時代が存在する。
その都度 ご和算願いましては… となっている。
企業でも削るのは人件費 厚労省も時短時短と言っているがなかなか進まないし
進むはずもない。そうこうしていると労基署が乗り込んでくる。
世界基準に合わせる必要もないしドメスティックでいいのではないかと思う。
やはり半農半Xが一番いいのかなと思えてならない。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/879.html#c11
コメント [近代史02] 尖閣「国有化」は、もっと早い時期に行うべきだったのでしょうね。 アカラサーマ
02. アカラサーマ 2012年10月13日 11:24:09 : pko0u9BjCO3u6 : 8avUuVNn7c
aho(五月晴郎)が語るとこうなる「歴史」

なぜ、八百万(やおよろず)の神々は11月に出雲大社に集まるのか? (気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板)
http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/821.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 23 日 00:33:01: ulZUCBWYQe7Lk

邪馬台国の謎を解く (気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板)
http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/825.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 24 日 23:32:37: ulZUCBWYQe7Lk


あほって言葉好きな人ですね、この人(五月晴郎)。
これまでの人生経験から、人は言われつけている悪口を条件反射的に
気に入らない人物に使うように思いますが、その典型なのでしょうかね。
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/716.html#c2

コメント [中国3] 2012年9月11日の領土問題日本共産党はこう考えますを読む 手紙
50. 2012年10月13日 11:25:09 : HNPlrBDYLM
どうでも良いこと事に必死だね。

古代中国の戸籍の史料も知らないのか。

だから中国人は知恵遅れだと言われるんだ。

中国の戸籍制度――古代の戸籍制度――〔「戸籍制度」の基本知識〕(解法者)■□■□■

◆◆◆ 中国の戸籍制度(0) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月22日(日)16時00分22秒 ◆◆◆

 「戸籍」が整備されたのは「唐」代である。この制度が日本、韓国に伝えられ後世の「戸籍」制度を生んだ。中国においてもその後の時代の「戸籍制度」は「唐」代のそれを模範としている。日本および朝鮮の「戸籍制度」を考えるときは「唐」代より後の「戸籍制度」を探究することはあまり意味がない。
 中国の「戸籍制度」についての研究は非常に少ない。日本の「戸籍制度」がこれを模倣しているにもかかわらずである。それは「唐」代の「戸籍」が「敦煌文書」および「トルファン文書」で断片的にしか残ってないことになる。むしろ、「唐」代の「戸籍制度」については日本の古代の「戸籍制度」から推定される。「唐」代の「戸籍制度」については
日本で研究した方が早い。さらに、「宋」、「元」、「明」の戸籍も現存してないので、詳細は不明である。

 ここで、「戸籍」についての用語を説明したい。「戸籍」は「戸」ごとの構成員を国家が編製するものであるが、これは「戸主」の「戸」ごとの構成員を申告した「手實」という申告書に基づいて作成された。
「唐」の「天聖戸令」に「人戸をしてその丁口田宅の實を具さしむ」(『続資治通艦長編』巻二五四神宗熙寧七年癸亥条呂恵郷議、『唐令拾遺』240頁)との記録があり、「唐」『唐令拾遺』239頁、『唐令要』巻八五団貌、『冊府元亀』巻四八六邦計部戸籍、などに規定がある。
 「計帳」とは一定の地域の人民の集計表をいう。わが国では『養老戸令』造計帳条に「凡造計帳、毎年六月卅日以前 京国官司、責所部手實」との規定がある。
 「差料簿」とは縣が管内の人民を役務に徴発するための名簿台帳に当る文書で、県の長官が自から作成する建前であった(『大唐六典』巻三十)。わが国にも『養老賦役令差料条』に「凡差料 先富強 後貧弱」、「徭役は富める者から先にし、貧者は後にせよ」という条文がある。これは「唐」の字句とほぼ一致しているから、「唐」の制度を真似た
ものである。
 「戸籍」については「帳籍」、「籍帳」という呼び方もある。これは「戸」ごとの記載かどうかを判定できないものがあるから、慎重を期してそう呼ぶが、それも含めて「戸籍」と呼ぶことにする。
 古代および唐の「戸籍」制度については、末尾の資料に全面的に依存した。

 ※ 『中国古代籍帳研究−概観・録文』池田 温 東京大学東洋文化研究所
   1979年5月10日
   「戸籍」仁井田 陞(『唐宋法律文書の研究』仁井田 陞
   東方文化学院東京研究所 650頁 1937年3月25日)


◆◆◆ 中国の戸籍制度(1) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月24日(火)06時54分8秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(1)<

 中国で「戸籍」がいつ現れたかは明らかではないが、「周」代〔紀元前1046年ころ〜771年〕に「「司徒(後に「司空」)」と呼ばれる戸籍官が庶人六百又五十又九夫を王より賜った」(第3代王「康王」〔紀元前1002年?〜同993年?〕23年の「大孟鼎」)という記録があることから、「戸籍」が存在していたことがわかる。ただ、具体的な「戸籍」が残されてないので、詳しいことはわからない。人民の統治は「殷」代〔紀元前1600年ころ〜1046年ころ〕から始められたとされているので、その時代にも存在したかもしれない。
 「戸籍」制度は春秋時代にも引き継がれ、南辺の「楚」でも「大戸(戸籍調査)が行われた」という記録がある(成公2年〔紀元前589年〕―『春秋左氏伝』成公2年9月条)。
「秦」の献公10年〔紀元前375年〕に「為戸籍相伍」、「戸籍を造り5軒組を整える」との記録がある(『史記』巻六始皇本紀巻末秦記289頁)。『戸籍』という用語が現れたのはこれが最初である。
 具体的な「戸籍」がわかる資料としては紀元前252年が最初で、次のとおりとなっている(雲夢県睡虎地第11号秦墓の棺中から発見された「竹簡」(「封守」−訴訟文書))。

〈1〉見 出
  某里士伍甲 家室 妻 子 臣 妾 衣器 畜産一覧
〈2〉本 文
  甲室 人
   一宇二内 各有戸 内室皆瓦蓋 大木具門 畜産
  妻曰某 亡 不会封
  子大女子某 未有天
  子小男子某 高六尺五寸
  臣某 妾小女子某
  牡犬一

 このように「戸」の家産も記載したのは「戸籍」が賦課を目的として編製されたからである。

 ★ 士伍−平民  甲−姓名
 ★ 周
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8
   殷
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%B7

 ※ 『古代中国』貝塚茂樹・伊藤道治 講談社(講談社学術文庫)
   2000年2月10日 240頁


◆◆◆ 中国の戸籍制度(2) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月24日(火)06時51分53秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(2)<

 人民の年齢区分については、身長が使われた。これについては先の墳墓から発見された官吏および官奴婢の給与規定がある。

類 別    身 長            月 粮
嬰 児                   禾半石
未能作    5尺2寸以下         禾1石
小 臣    5尺2寸以下〜6尺5寸    禾1石半
小 妾    5尺2寸以下〜6尺2寸    禾1石2斗5升
大 臣    6尺5寸以上         禾2石(田者2〜9月 禾2石半)
大 妾    6尺2寸以上         禾1石半

 「秦」代では人民の年齢区分が4種に分けられていたことがわかる。人民の年齢区分については、「漢」代では「大」、「中」、「未使」で、後世の「黄」、「小」、「中」、「丁」の4種に該当する。ただ、「漢」代以降では「身長」ではなく「年齢」で区分されている。
 先のとおり、「戸籍」は賦役のために編製されたため、人民の逃亡は避けられなかった。
 先の墳墓の「竹簡」には、成丁に達した者を隠して申告しなかったり、身体障害者の申告が不実であれば、里典(里正)・里老に耐(労務刑)を科すことができた。また、入老の年にならないのに「老」としたり、「老」に達したのに申請しなかった者は鎧(甲)2個を、里典・里老を申告しない者は鎧(甲)1個を納める罰を、伍人(5軒の隣組)は1軒ごとに盾1個を納め、移住させる罰を科した。
 「秦」の始皇帝の代に「戸籍」は整備されていったとされる。強大な権力を有するためには「賦課」が必要で、それには「戸籍」の整備が必要不可欠だったのであろう。


◆◆◆ 課税単位 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月25日(水)05時46分13秒 ◆◆◆

 「戸籍」は国家による課税、徴兵のために創設されたものであることは先に説明してきたとおりである。

 古代エジプトでは「ナイロ・メ−タ」というものが設けられていた。
 ナイル川は毎年氾濫していた。
 これはナイル川の水かさがどのくらいに達しているかを計るもので、もちろん目盛がついている。
 水かさが多ければ、それだけ氾濫の度合いが大きいことを意味していた。
 氾濫 肥沃な土壌を運んでくれるから、氾濫が大きな年にはそれだけ収穫が多いことを意味していた。
 したがって、「ナイロ・メ−タ」で計った水かさで「課税」が行われていたのである。これは一々収税官が課税対象の畑の収穫の度合いを見回る必要がなく、当時としては極めて合理的な課税方法であったといえる。
 紀元前3000年前からこの方法が使われていた。
 今でも、ナイル川沿岸には当時の、「ナイロ・メ−タ」が残されており、そのうち何ヶ所かを今回見学してきた。紀元前3000年前というから歴史を感じた。
 課税には「戸籍」の整備は欠かせないから、当時から「戸籍」が存在していたことは間違いない。今回の訪問時では聞き漏らしたが、現存しているのではなかろうか。当時の「収税官」の墓も何ヶ所か地下にもぐって見学してきた。「収税官」の地位が高かったことがうかがえた。

 なお、現在のエジプトはナイル川の流域しか農業が発達しておらず、灌漑施設が貧弱なのには驚かされた。したがって、今でも穀物輸入大国となっており、今回の穀物高騰によりパンの価格が上がって暴動が起きている。あれだけの大河が流れているにもかかわらず、農業が不振であるとは思ってもいなかった。これも貴重な体験であった。
 遅まきながら、ナイル川の支流を造るという計画が持ち上がっているが、この資金も外国頼みだという。これで「アラブの盟主」を自任しているから、これもよく理解できなかった。

 中国の古代では生年月日は記録されないこともあり、また徴税回避のため偽装することも多かったと思われるから、中国の身長による課税方法もまた合理的であったのではなかろうか。


◆◆◆ 中国の戸籍制度(3) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月26日(木)07時55分21秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(3)<

 『漢書』地理志(「班固」〔32年〜92年〕編製−「前漢書」ともいう)で「民戸千二百二十三万三千六百十二、口五千九百五十九万四千九百七十八」とある。中国の巨大さと相当精密な「戸籍」が存在したことがわかる。「前漢」は統一国家としての体裁を整えていた。
 「漢」(単に「漢」というときは「前漢」、「後漢」をいう)が精密な「戸籍」を作成したのは「人頭税」を実施していてからであるとされる。
 残念ながら「漢」の「帳籍」は残されていない。ただ、次のような「符(パスポ−ト)」は残されている。永光4年〔紀元前4年−「前漢」時代〕のものである。身体の色まで記載されている。

            妻大女昭武万歳里□□歳?二(42)
 永光四年正月酉    子大男輔年十九歳
            子小男広宗年十二歳     皆黒色
            子小女々年九歳
            輔妻南来年十五歳

 年齢区分は次のとおりである。身長による区分は廃止されている。
6歳以下     未使男・未使女   小男・小女
7歳〜14歳   使男・使女     小男・小女
15歳以上    大男・大女

 そのほか、「秦」代と同じく給与簿も発見されている。
 「後漢」時代には、全住民を県都に集め首実検を行ったという記録がある(『後漢書』巻39江革伝 1302頁)。こうして「戸籍」は毎年9月に作成されていたようであるが。残されていない。この時代も賦課を嫌っての「逃亡」に悩まされていた。「流民の名数無くして届出(占)するを欲する者は人ごとに(爵)1級を賜え」という記録が残されている。


◆◆◆ 中国の戸籍制度(4) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月26日(木)07時51分50秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(4)<

 「漢」が滅び三国六朝時代を迎え、さらに十六国時代となり、北朝時代となっても、「戸籍」は編製され「戸籍」は定着していった。「西魏」時代の「戸籍」(547年)が敦煌から発見されている。ここで注目されるのは、年齢区分が緻密になっていることである(末尾の山本達郎の書籍)。

黄   1歳〜3歳    小   4歳〜9歳    中男  10歳〜17歳
中女  10歳〜結婚   丁男 18歳〜64歳   丁妻  結婚〜64歳
老   65歳以上

 年齢区分が緻密になっていることは、それだけ「戸籍」編製が発達していることを示している。この年齢区分は後の「唐」にも伝えられ、日本、朝鮮での模範となっている。
 長い間の群雄割拠時代を経て、「隋」という統一国家を迎えるが、当然、「戸籍」の編製に力が注がれ、その最盛期の「戸数」−8,907,536、「口数」−46,019,956、という記録が残されている(『随書』巻29 地理志 808頁)。

 ※ 「敦煌発見計帳様文書残簡(上)」山本達郎(『東洋学報』37巻2号
   1頁 1954年9月30日、「同(下)」同3号 同年12月31日 83頁)

http://www.asahi-net.or.jp/~xx8f-ishr/koseki_china.htm
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/272.html#c50

コメント [芸能ニュース等2] 嵐・大野智の"大麻3P疑惑"当事者女性 故・AYAさんの自殺真相が明らかに! 姉葉大作
45. 2012年10月13日 11:33:10 : YSf4pYqrTM
知らない人でも、死んじゃったら悲しい・・・

大野君がどうこうっていうよりも、人が死んでるんだから、

人として、そこは考えなければいけないと思う。

これが真実ではないという事を祈りたいです。

私も、嵐が大好きだから・・・・

元気がでる、あのキレイな声と、メロディ、

大好きです。
http://www.asyura2.com/09/geinou2/msg/351.html#c45

コメント [原発・フッ素27] オレンブルグの訓練場で 古い弾薬が爆発(The Voice of Russia)(ロシアのきのこ雲爆発) こーるてん
04. 2012年10月13日 11:34:38 : EoXlNNJLwY
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C#.E6.A0.B8.E5.88.86.E8.A3.82.E7.94.9F.E6.88.90.E7.89.A9

核分裂生成物を調べれば、何が爆発したのかわかるようだ。ウランとプルトニウムでは核分裂生成物が違うらしいがWikipediaにはウランしか載ってない。

キノコ雲なら巨大な爆発ならば出てくると思う。核分裂生成物のデータ必要。とくに半減期が短いやつだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/873.html#c4

コメント [マスコミ・電通批評13] 「たね蒔きジャーナル」打ち切りに至る舞台裏 リスナーの存続を求める声にカンパ1000万円!(今西憲之)  赤かぶ
02. 2012年10月13日 11:37:02 : rrhrFN6JLd
政府糞民主と総務省からの圧力。本当の事を拡散されると困るから。MBS自体が社会の木鐸ではなく営利企業だから。公正な報道はしない方針。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/439.html#c2
コメント [経世済民77] 中国経済“反日”で崩壊に拍車!不良債権240兆円も…その自爆シナリオとは  赤かぶ
09. 2012年10月13日 11:37:44 : vtaXSg5Mqs
 中国の長い歴史では用済みとなった政権は新しい勢力により追放されてきた。中共政府が用済みだと国民が判断すれば政権幹部は虐殺され追放されるだけだ。
 日本の歴史と根本的に異なることを理解しなければならない。ケ小平氏がかつて「白い猫でも黒い猫でも鼠を獲る猫は良い猫だ」と発言したのを思い出して頂きたい。中国国民は「どんな政権でも国民を餓えさせなければ良い政権だ」と思ってきた。そして役立たずと判れば新しい政権と交代させるだけだ。その場合は日本のような民主的手段で行われることはない。
 中国国民は中国の外の世界を知った。そしてGDP世界第二位の地位まで占めたと自己満足させてきた。それも餓えない前提があってのことだった。経済のハードランディングで失業者が国中に溢れるとどのような事態になるか、誰にでも想像がつくだろう。そうなる前に中国から撤退することだ。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/886.html#c9
記事 [ペンネーム登録待ち板2009] リッチドール
風俗店を探よりココ!!男性は報酬あり!☆-(ゝω・ )ノ http://cat.gffz.biz
http://www.asyura2.com/09/nametoroku5/msg/938.html
コメント [原発・フッ素27] 衝撃の専門書 「川魚の放射能はなくならない」 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
09. 2012年10月13日 11:43:16 : EoXlNNJLwY
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E6%B8%9B%E6%9C%9F#.E3.81.84.E3.82.8D.E3.81.84.E3.82.8D.E3.81.AA.E7.89.A9.E8.B3.AA.E3.81.AE.E5.8D.8A.E6.B8.9B.E6.9C.9F

福島レベルの汚染では300年でもなくならない。何百万、何千万ベクレルが数万ベクレルになっても変わらないだろう。半減期30年のものは100年で10分の1にしかならない。こう聞くとどんどん減って行くように聞こえるかもしれない数字のマジックだ。未だに、半減期もわからずに現実から目を背ける奴が多すぎる。

閉じた生態系のほうがやばいとは思うが、、、四号機倒壊で1キュリーぐらいに汚染されたら立ちいることもままならなくなるだろう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/855.html#c9

コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
08. 2012年10月13日 11:44:37 : Ks3t0NCRRU
>「放射性物質の人体への影響は9割以上が内部被ばくだった」ことを明らかにし、・・・。

余りにも、ウクライナ緊急事態省の報告書(Twenty-five Years after Chernobyl Accident: Safety for the Future. National Report of Ukraine.)とかけ離れた内容なので驚いています。

内部被曝さえ注意すれば、高濃度に汚染された福島の浜通り、中通り地方でも、生活できると言外に示唆しているようで、福島エートスプロジェクトと同じ精神を感じます。

報告書(109ページ)、図表3.2
Cs−137による土壌汚染が1平方メートルあたり3万7千〜18万5千ベクレルの地域では、1986年から2011年までの外部被曝、内部被曝の線量は、
それぞれ、5.5ミリシーベルトと5.4ミリシーベルトである。

同じ様に18万5千〜55万5千ベクレルの汚染地域では、21ミリシーベルトと
6.9ミリシーベルトである。

55万5千〜144万ベクレルの地域では、69ミリシーベルトと14.8ミリシーベルトである。

144万ベクレル以上の高濃度汚染地帯では、231ミリシーベルトと81ミリシーベルトである。
http://www.kavlinge.se/download/18.2b99484f12f775c8dae80001245/25_Chornobyl_angl.pdf#page=109

内部被曝が9割の根拠を示すべきだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c8

コメント [音楽9] Troop - Blowin My Mind お子茶魔
147. ♪ペリマリ♪ 2012年10月13日 11:50:16 : 8qHXTBsVRznh2 : pl7hIhwSFU
>>ero潜

ちょっと他のことにかかりきりになっていたので、遅れてレスするよ。
具体的に証明できないから却下、砂かけ婆だって決めつけるの没論理的だと思う。
じゃあ聞くけどさ、砂かけ婆だって具体的に証明できるの?


カノーブス氏の印象批判にも首肯できない。
あなたは被害者の気持ちを斟酌する立場を取るように見せながら、
恥ずかしいから自分から言うはずない=ヤラセだと決めつけていると思う。
本当に被害者だったらカムアウトするはずないって。


でも沈黙を守ってきた被害者が告発するケースはあるんだよ。
沈黙してきた沖縄の人たちが、軍が集団自決を強要したことを否定されて、
初めて声を上げたように、被害者はギリギリの尊厳をかけて声を上げる時がある。


確かに従軍慰安婦問題だけが取りざたされる不自然さには同意するよ。
ero潜が言っているように目的が別にあると思う。
日本軍が手を染めた麻薬戦争や細菌戦争については紛糾しないね。
そういう意味では従軍慰安婦う問題はネタとして利用されていると思う。
たぶん次期総裁に阿倍晋三が予定されているのとタイミングを合わせて、
韓国が国際提議しているんだと思う。対立関係を脚色するために。


しかし被害自体があったかどうかは別の問題。次元が違う。
ガセだとは決めつけできないよ。峻別するべきだ。
DAYS JAPANに証言や公的資料が載せられているけど、
これらがすべてガセだというなら、ero潜が引いた「具体的記述」も同列だ。
そうするとすべての記述が意味をなさなくなる。論議も成立しない。
私はなぜあなたが一つの視点だけで、被害者を易々と冒涜できるのか分からない。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/435.html#c147

コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
09. 2012年10月13日 11:53:54 : 3HSsY9hSLs
>内部被曝さえ注意すれば、高濃度に汚染された福島の浜通り、中通り地方でも、生活できると言外に示唆しているようで

「年間空間線量1ミリシーベルト以下」とはっきり言っとるやん

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c9

記事 [経世済民78] 急落が続く日本銀行株の背景・・何か変だぞ!米銀も株価下落で恐怖指数は上昇!
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/

日本銀行株が急落しており、現時点では2.92%安(950円安)の31,550円となっており、投げ売りが続いています。

日本銀行株は一般個人が保有する株ではなく、銀行の頭取や名士と言われる資産家が所有してきた株ですが、
ここにきて一気に売られている背景にはいったい何があるでしょうか?

日銀を破たんさせ、日銀券を無効にすれば、円は消滅しますが、同時に日本銀行株も無効になります。

その情報を得た特定の「資産家・名士」が株を売っているとしたら・・・。
日銀株の動きには警戒が必要です。


◆元気ない・・何か変だぞ!米銀行株下落で恐怖指数は上昇
http://skywalker333.blog27.fc2.com/blog-entry-1667.html

何か変だぞ。JPモルガンとウェルズ・ファーゴの決算は過去最高益であったが株価下落。原油、金も下落。イタリア、スペイン10年債は利回り低下。海運指数は上昇中。
★銀行株下落で恐怖指数は上昇。動きにくいというかやる気がしね〜というか儲けにくい。
・ナスダック -0.17% 3044 ダウ +0.02% 13328 S&P -0.3% 1428 BDI +23 926
・VIX +3.53% 16.14 VXX +1.06% 35.38
・ドルINDEX 76.77 ドル円 78.45 ユーロドル 1.2950 原油 91 金 1752
・イタリア10年債 4.98% スペイン10年債 5.63%
元気ないですね。


◆米国株式市場に見られる変化・・米銀の裏口は過剰流動性!
http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51364668.html

いきなり問題です!
【Q】 現在、米銀で、時価総額が最大の銀行はどこでしょうか?
【A】 JPモルガン
JPMのマーケットキャップは約1600億ドルです。
正解はウェルズ・ファーゴ(WFC)です。
WFCの時価総額は約1850億ドルとJPMよりも15%も大きいのですね。

ウェルズ・ファーゴの決算
そのWFCなのですが、3Qの決算が過去最高益となっています。
過去最高ですよ!
純利益が49億4000万ドルなのです(1株当たり88セント、予想は87セント)。
2Qの純利益が46億2000万ドル、2011年3Qは40億6000万ドルでした。
住宅関連からの収入の伸びて、収益を押し上げています。

住宅ローンのレートは低下しており、借り換えや新規のローンが増加しており、その恩恵を受けているのですね。
いや、何ともすごい銀行です。
とは言うものの、ほぼ予想通りの決算ため、株価は下落(3%強の下落)していますね。

JPモルガンの決算
一方、巨大な投資銀行部門を持つJPMは予想を大きく上回る決算となっています。
JPMの3Qの決算は、やはり、住宅関連の収入増で、純利益が大幅に増加しています。

3Qの純利益は57億1000万ドルでした(1株当たり1.40ドル、予想は1.20ドル)
2Qの純利益は49億6000万ドル、2011年3Qは42億6000万ドルでした。
こちらの株価は、予想よりも強い決算だったため、株価も朝方売られたものの、すぐ値を戻しています

好決算の背景
共通しているのは、住宅ローン金利の低下が収益に結びついているということです。
米国では、昨年まで、6%以上の住宅ローン金利を支払っていましたが、ここ最近は3,5%近辺まで、金利が低下しています。
ということは、借り換えをすれば、相当な支払い負担の軽減になり、その変化が非常に大きいのです。
だから、WFCもJPMも良い決算なのです。

話はそれますが、日本の住宅ローンの金利は、すでに2%だったものが1.5%に下がったという感じですから、その変化は、大きくはないですね。
だから、超低金利に慣れきった日本では、ほとんど劇的な変化はないのです。

ワークディのIPO
米国では、この(長期の)金利低下で金余りが発生している可能性があるのです。
そのように感じた例が本日あります。
本日、ワークディ(WDAY)というソフトウェアの会社が、新規上場(IPO)しました。
これ、いいですか、IPOの目論見書に、「当面、利益が出る見込みはない」と書かれているのです。

それにもかかわらず、IPOの売り出し価格は当初計画の21〜24ドルを上回る28ドルでした。
これだけでも、「そんなに高いの」と思いますよね…
実は、そんな事で驚いてはいけません。
本当に驚いたことは、IPOの本日の初値は、なんと、48ドルでした。

金余りの可能性
「米国の注目は銀行株」というブログ書いて、米国株の先行きを上に警戒すべきかもと書きましたが、このウォークディのIPOで、
★これは、想像以上の金余り、つまり、過剰流動性相場があるかもと思ってしまいますね。銀行といい、IPOといい、ちょっと、変化のサインかもしれません。


(参考記事)
★米国株(12日):S&P500下落、週間では4カ月ぶり大幅安
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MBSRS96S972C01.html

10月12日(ブルームバーグ):12日の米株式市場では、S&P500種株価指数が下落。同指数の週間の下げは4カ月で最大となった。消費者信頼感は市場予想に反して上昇したものの、軟調な欧州株相場や金融株の下げに押された。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)を中心に金融株が下落。S&P500種の主要10業種では金融株指数の下げが最もきつかった。ウェルズ・ファーゴも安い。同行が発表した7−9月(第3四半期)決算は、利益が過去最高を達成したものの利益率は低下した。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は14%急落。第3四半期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気された。

S&P500種は前日比0.3%下げて1428.59。一時は0.4%上昇する場面も見られた。ダウ工業株30種平均は2.46ドル(0.1%未満)高の13328.85ドルとなっている。米証券取引所全体の売買高は約54億株と、3カ月平均を9.4%下回った。

スチュワート・キャピタルのマルコム・ポーリー最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「決算シーズンたけなわだが、ぱっとしない」とし、「わたしはマクロ経済の数値より、企業の視点に関心がある。実際に何が起きているのかは、企業の方が良く感じ取っていると思うからだ。ビジネスは緩慢で、大半の企業は近い将来に改善が見られるとは考えていない」と述べた。 (以下略)

http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/106.html

コメント [音楽9] ヴェルベット・アンダーグラウンドでこれまた聞きやすいポップな曲「ロックンロール」 BRIAN ENO
05. 2012年10月13日 12:17:45 : 8eINxzDIHQ
>前にも、似たような質問受けましたが、
 アメリカです・・

すみません。すっ飛んでました。
アメリカにも屈折したようなアーティストが少なからずいるってことですね。
ボブ・ディランもそうですし。

あー、わかった。
ユダヤ系の頭良さげな人は、どこの分野でも天才的な人多いですよね。

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/676.html#c5

コメント [音楽9] ヴェルベット・ウアンダーグラウンドでこれまたポップな名曲「クール・イット・ダウン」 BRIAN ENO
03. 2012年10月13日 12:21:20 : 8eINxzDIHQ
日本人に受けないのはどうしてでしょう?
ボブ・ディランもキャロル・キングも人気あるのに。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/677.html#c3
コメント [Ψ空耳の丘Ψ58] 横山やすしの芸人生命を奪った暴行事件の犯人とは??? チベットよわー
10. オンブズマン 2012年10月13日 12:24:36 : QhKy1IZrtar1g : 8xGqZBXyJY
真実は元ヤクザです。
http://www.asyura2.com/10/bd58/msg/383.html#c10
コメント [原発・フッ素27] 「食べて応援しよう」協賛している企業リスト!天皇陛下は放射能を危惧しているのに、拡散をする連中毒入り危険 食べたら死ぬで てんさい(い)
03. 2012年10月13日 12:25:48 : TUPxsc98ho
和光堂は赤ちゃん向けの会社ですね。本当にひどい。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/887.html#c3
コメント [原発・フッ素19] デトックス・抗酸化・抗ガン・アレルギー 雑談スレ 3 SaveChild厨
230. 爺さん 2012年10月13日 12:25:56 : pkMRoq8j2xu8g : xvEkpdnWgM
>229
雑談
そうかもしれませんね。こんな辺鄙なスレでも1年くらい書き続ければ、少しは目立つ変化が起きると思いました。
私が誰だか不明なこともありますが、このスレが12月から引用されたのは、知っている限り、3件です。
ここは著作権のないところだから、それもありここにしましたが、それにしても・・とほほ。

まあ、何か表立って言って馬鹿な反撃をされるよりは、金と地位があれば、IDIOTたちが自分の体験から後の祭りで学ぶのを待ったほうが、得です。
そうしているうちに、ナチスに絡めとられたワイマール共和国の知識人みたいにならないといいですね。

倒れて2日で回復し、調子に乗っていたら、おとといの夜また倒れました。昨日も昼間は仕事を休んで寝ていました。今朝調子が良かったので、医者からの薬を飲まずにコーヒーを飲んだら、もう、神経系のバランスが崩れて、世界はメリーゴーランド。
まあ、昨年3月に、私はむせこむ外気をたくさん吸い込んでいます。こんな投稿をしてきて、家族の中でも最初に死んでしまったら、笑いものですね。
突然まったく投稿しなくなったら、その程度の話だとお考えください。
昨日は、気が遠くなって、死んでいった祖先と生まれる前に死んだ子供に、まだしなければならない事があるから、あと15年生かしてくれと願をかけていました。
自分はずいぶんと周りに迷惑をかけて、やりたいように生きてきたと思うと涙が出ました。
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次回こそ、甲状腺などの続きを。
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学会、どうですかね。もう大昔の30年も前のことですが、私の研究テーマと似たような事をしていた権威は国内に2人いました。当時、アメリカとヨーロッパにはたくさんいたのに。
そのうちの一人のところに、弟子にしてくれと、世界中の関連研究者のレビュー論文を携えて頼み込みに行きました。その権威は、私を敵とみなして攻撃するだけでした。・・・・悔しかったんでしょうね、国内では自分がオリジナルだとしていたことを、世界ではたくさんの先行者がいた。たぶん、その権威がまねしたあたりも、私は全部書き連ねてしまいました。若気の至りというか、学問的正義が存在すると信じていました。
・・・で、私は田舎にこもって、子供と虫取りをする生活になりました。
・・・なんとなく本当に死んでしまうような気もするので、ひとつだけ思い出話を書かせてもらいました。

http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/911.html#c230

コメント [原発・フッ素27] 放射性セシウム販売容疑、2人逮捕 (TBS)  赤かぶ
08. 2012年10月13日 12:27:37 : pPJ5gJb78A
これは校正に使う標準線源だよ。
1マイクロキュリー (37000ベクレル)のセシウム137をプラスチック容器に入れ封止したものだ。

製造年月が表示されているが、このときに1マイクロキュリーだったということ。
半減期の30年経つと半分になる。その減衰分を計算に入れて線量計などの校正を行なう。

線量計とともに、国民に手にしてほしくないものだね、政府にとっては。
なぜなら、標準線源があると、測定器を不正調整をして低めに表示させていることがわかってしまうから。

もっとも悪質な政府のことだから、すでに標準線源自体に手を加えて流通させているかも知れない。

たとえば1マイクロキュリーの標準線源に、2マイクロキュリー分のセシウム137を詰め込む。
実際は2マイクロキュリーであっても、表示は半分になるわけだ。

この業者は無届け販売だから違法は違法なのだろうが、裏にはこういう事情があるのだろう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/876.html#c8

コメント [原発・フッ素27] 使用済核燃料における「再処理」という言葉は、「毒性の軽減」という意味で、一般の「再利用」・「リサイクル」ではない。 ナルト大橋
11. ナルト大橋 2012年10月13日 12:32:23 : YeIY2bStqQR0. : CGK1QuuD2w
投稿者ですが、失礼します。

コメント欄には、再処理について詳しい方がおられるようですが、質問にお答え頂けませんでしょうか。

@再処理は、結局のところ、プルトニウムを抽出するために高コストをかけ、毒物のおまけをさらに撒き散らしている。プルトニウムを抽出したあとの「出涸らし」は、やはり高濃度放射能汚染物で、これまたどうしようもない厄介者で、プールにつけられれいる(???)しかし、そんな副産物、俺様(原子力ムラ)の知ったこっちゃない・・・ということですか?

A結局、再処理によって、使用済核燃料は、毒性さえも軽減できず、毒物の環境への「再バラ撒き」をやっていることだとすれば、「再処理」・「再処理工場」という言葉自体が不適切ではないですか。「再拡散」・「再拡散工場」と言ったほうが、正しいのではないですか?

Bもんじゅは、一体何をやっているのですか?>10様のとおり、再処理の実験炉という認識で正しいのですか?

宜しくご回答お願いします。


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/844.html#c11

コメント [原発・フッ素27] 山下俊一 もうひとつの大罪  Divina Commedia
12. Divina Commedia 2012年10月13日 12:33:16 : XldEHmInhjvqQ : s3sayX4hUw
11様
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。

今回のKKK調査(県民健康管理調査)が福島医大の倫理審査会にかけたられた時に提出されたもの自体がすでに、

「本格調査では、放射線の甲状腺に対する影響を評価でき、現時点で予想される外部及び内部被ばく線量を考慮するとその影響は極めて少ないことが明らかにできる」

ですから、初めから結論ありきでまともな調査ではありません。
くわえて、統計学にしても疫学にしても、そこには研究者の恣意的なバイアスが入り込む余地はいくらでもあります。

ですから、他の疾患はいまのところ難しいかもしれませんが、とにかく小児甲状腺癌に関してだけは、正当な統計学や疫学を用意すること、放射線被曝による甲状腺癌に特徴的に現れる遺伝子レベルでの変化などの知識(まだ確立はされていないと思いますが)を援用していくことが重要なのだと思います。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/874.html#c12

コメント [音楽9] こちらのルルは別人・・豊満ボディをあらわにし、垂直に立った鉄棒で セクシー?なパフォーマンス? BRIAN ENO
01. 2012年10月13日 12:36:20 : 8eINxzDIHQ
ああ〜〜おもしろかったぁ!!ですw

実はあっちのルルさんとこの最後のメニューを見て
「えーー!こんな激太りの時があったんか?ガクっ」となりました。
ゲンナリしたくなくて見るの止めたんです。
それが実はこうだったとは・・・(@_@)これぞ瞠目のOMGですよ。

司会のナイスガイいいですねー(笑)

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/674.html#c1

コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
10. 2012年10月13日 12:45:09 : pPJ5gJb78A
>>01
>たとえば、おおまかに言って福島では汚染された食物・牛乳を食べて
>内部被曝を多く受けたというケースはほとんど皆無に近い。

このおじさん、セシウム合計2万5千ベクレルですが、何か?
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/808.html

綿密に検査すれば、この程度の内部被曝を抱えている人はいくらでもいるでしょう。

セシウム134の半減期は2年だから、WBCの測定値が下がってくるのは当たり前。
けれども、それで安心というわけにはいかない。

チェルノブイリでは、この10年でWBCの測定値はかなり減少しているが、
健康被害は逆に深刻になっている。

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c10

記事 [リバイバル3] 癌掲示板は見てはいけない

癌掲示板は製薬会社直営、信用すると恐ろしい事になる:

癌掲示板
http://www.gankeijiban.com/


1. 癌掲示板の目的は…


ここに医療ビジネスや御用学者の事を書くと強制的に人目に付かない所へ移動されます。

強制下げにされた投稿:

原発関連御用学者リスト(医学関係)
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340494644/l50

掲示板の画面からはこのスレを簡単には見つけられない様に色々と工夫していますねwww

癌掲示板 民間医療 TOPページ
http://www.gankeijiban.com/bbs/minkan/

【スレッド一覧】がんの掲示板  .. 民間医療
http://www.gankeijiban.com/bbs/minkan/subback.html

医療ビジネスを批判するスレを立てるとすぐに管理人が現れ、掲示板を訪れた人が誰も気付かない所へ移動します。 僕も次の4つのスレを建てたのですが、今は…:


88:放射能汚染から身を守る“除染食”のススメ<18>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340529162/l50

89:玉川温泉<50>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1141228219/l50

90:癌に効く?温泉2<17>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1317686488/l50

93:原発関連御用学者リスト(医学関係)<29>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340494644/l50

医療ビジネスをやっている製薬会社の社員や御用医者は健康食品を売っている業者より遥かに悪質です。気を付けて下さい。

___________
___________


2.がん掲示板選びも、寿命のうち

http://www.d4.dion.ne.jp/~doi-jimu/keijiban1.htm

インターネットの掲示板などで、どういう訳か、執拗に代替療法を中傷し、ひたすら抗がん剤を賛美する、正体不明の異様な男女(悪質投稿者)が暗躍しています。

 これら一連の覆面集団は、ネチネチした実にいやらしい言い回しで、人を小バカにしたような、悪意に満ちた書き込みをするので、すぐそれと分かります。

 この手の悪質な書き込みがある、あるいは、悪質な書き込みを削除せず、放置している掲示板には近寄らないよう、くれぐれもご注意ください。

 「医者選びも、寿命のうち」、「掲示板選びも、寿命のうち」。

 


”ネット掲示板”人間性の問題 癌掲示板より

 家族や遺族を徹底的にたたき落とす人。何のため?


(膵がん患者)
Kのつぶやき+Kの闘病記録 より 2009-03-27
 
癌掲示板には「民間療法」についての情報も集まっているが、どうも、頭から否定してしまって、情報に先入感を持って対応している人が数名いるようである。
http://www.gankeijiban.com/bbs/minkan/


膵臓癌では、手術不可とされる場合も多い、後は、民間療法や代替療法に頼るしかなく、法外な金額の詐欺療法というのは問題であるが、ワラにもすがりたい人の「ワラを叩き潰して悦に入っても仕方ない」と思う。 
(末期がん、夫と妻の支え方とその後:キャンサーノート)

癌掲示板を辞めた理由 より
Posted by admin on 1st 11月 2009

 

何かの相談の書き込みをしたとしよう。それに対して、返事の書き込みがあった。経験者からのその体験に基づいたアドバイスが書かれている。

しかし、その1時間後には相談者への批難が書かれている。
お礼の返事をもっと早くしろ!と他の人の書き込みだ。

辞めた。これは、相談にならない。ストレスが溜まるだけ。


ネット掲示板で情報収集
 癌掲示板(176) 投稿日:2010/02/22(月) 11:42

誰が書いたか判断することが出来ないこんな掲示板では何も参考になりません。
(中略)
ネット掲示板で情報収集はしないほうがよいと思います。
同業者が書き込んでもアンチが書き込んでもそれは誰にもわかりませんから。
  

(注) 元々、「癌掲示板」には、「代替医療」関係の掲示板はありませんでした。今は、「代替医療」の掲示板のみならず、健康食品の広告や、代替医療の書籍の広告までありますが、実態は、「反代替医療の標準治療派」のままのようです(羊頭狗肉か?)。がん掲示板には、それぞれ「性格」があります。特に初心者の方は、くれぐれもご注意ください。

 ちなみに、「癌掲示板」は、「がん患者などが個人的に開設した一般的な非営利の掲示板」ではありません:


癌掲示板 管理運営会社 ユーテック株式会社(新潟県柏崎市)
http://www.u-tec.org/

まあ御用医者と製薬会社の社員が医療ビジネスとしてやっている以上、どうしてもこうなってしまいますね。大事なのは患者ではなく金儲けですから

_______________
_______________


3. 工作員に注意

103 名前: take 投稿日:2002/10/02(水) 23:02
 
( リョン = ryon = ryon_cancer は、) ホントに困った人物 です。
 
1.あえて健康食品をひどく中傷するスレッドを作る(もしくは中立のような
スレッドを作り中身でひどく中傷する)

2.餌にかかるのを待つ

3.健康食品を推奨する人が現れる

4.徹底的にたたく

5.相手が怒る(ryonが刺激するようなことを言うので当然)

6.それに対して仲間一同で徹底的に袋叩きにする

7.最後には健康食品業者として罵声を浴びせる

ヤフーで繰り返されていることです。
私の知っている限りで10名は楽に越えます。

ただ、たちの悪い健康食品業者が多いことも確かでそれに対しては非常に
効果的であることは否めません。
しかしそのうちの数名は間違いなく善良なるガン患者やその家族です。
すいませんが私は許すことができません。
みなさんにもよく考えていただきたい。
http://www.d4.dion.ne.jp/~doi-jimu/keijiban4.htm


独特の用語ですね。 2005/ 6/ 7 11:07 [ No.1141 / 2097 ]
dam*b*anca8** 女性/-

陰謀説に下克上がない
陰謀説の信憑性が下がる
トンデモ告発
トンデモ療法
バカ丸出しのアホ教授
ワクチンでなくバカチン

掲示板検索で陰謀説を検索すると良く分かるが、この用語を多用することが不可解なの。まず、特定のプロパガンダなのかもしれません。
「陰謀説に下克上がない」この言葉の意味内容の解釈が果たして可能なのか疑問です。
「陰謀説の信憑性が下がる。」陰謀説というからには最初から信憑性が無いのですから、信憑性の上下なんて、問題にするのが理解できません。

陰謀説と決め付けてよいのは、内容を検討してからでなければなりません。しかし、「トンデモ告発」「トンデモ療法」「藤田教授はバカ丸出しのアホ教授」「丸山ワクチンでなく丸山バカチン」
と内容の検討をせずに、「レッテル貼り」に終始していることから、これらの発言者には真摯な議論をする意思が認められません。

このような用語は知的訓練の末、習得したものではなく、アジテーターのレッテルはりの手法であって、組織的工作訓練によるものです。このような用語を用いて罵倒するのは、知的で、教養ある人の発言を封じる目的である場合と解されます。
軽薄な言葉、汚い言葉に対しては、ある程度の知的訓練を受けた人は、議論しても不毛の結果となり、精神的に消耗することから、沈黙してしまうのです。

(投稿者のID/ニックネーム:damablanca830)
これは メッセージ 1140 ryon さんに対する返信です
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=2000676&tid=4ddbb3a5oa5afa5aa5sa4ac8za4a4a4fa4a4a4kjfda19&sid=2000676&mid=1141

 (ryonさん)何している人なの??

毎日、毎日・・凄いレス。

(注) 一か月の投稿数、約400。

そして、言葉使いが悪く、捻(ひね)くれてる(^^; 
そして、自意識過剰でプライドが高く、自分が1番正しい。と思っている・・・ (784)

______


 真面目を装う○務員? 偉そうに人に意見ばかりしとるけど、普段は
たいした事してないんとちゃうか?

 どう考えてもあんた(ryon_cancer)の意見はド素人やで。もっと仕事を
真面目にせ〜よ。仕事中にこんな掲示板ばかりして大丈夫なんか?

(ばれたらクビやで) (494)
http://www.d4.dion.ne.jp/~doi-jimu/keijiban4.htm


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4.これが医療ビジネス関係者の本音

YAHOO掲示板から転記

病院で見放されました、死を待つだけ? 2006/ 2/27 11:56 [ No.1 / 17 ]

この1月に還暦を迎えた母なのですが、一昨年の9月に直腸癌→肝転移が見つかり、国立ガンセンターで通院治療を受けていました。5FU+イリノテカンの抗がん剤を8ヶ月、効き目がなくなってきたのでその後はオキサリプラチンを半年弱やりましたが、これも効き目がなくなり、副作用も強かったために11月に抗がん剤は中止になりました。ガンセンターでは、もう治療が出来ないと言う事でホスピスを紹介されました。

その後は在宅で静養し、週に二回緩和ケアの為に地元の病院から先生が来ておりますが、抗がん剤を中止して三ヶ月たった今は様態も悪化し、全身の痛みが増し、痛みどめのパッチと坐薬で抑えています。食欲もなくなり、若干ですが黄疸も出てきております。このまま何の治療もせず、日に日に弱っていくのを見ている事しか私たち家族には出来ないのか、毎日混沌としております。

この様な状態で再度治療をされた方、おりましたら情報をお願い致します。

それに対してsecond_third_opinion先生斯く語りき


がんセンターで外来化学療法まで受けて、『病院に見放された』という言い草は感心しません
地元の先生の緩和のため治療も治療であり、抗がん剤の使用も含めて継続しているものです
ないものねだりしても、インチキ商売している連中に狙われるだけのこと
『何の治療もせず』というが、緩和療法も立派な治療であり、患者の容態を見守りながら充分な努力が払われているのです
在宅で治療するのが困難というけれど、今、療養型病床削減が政府から提案されています。
この方針が通れば、在宅で見守ることの出来ない癌患者、老人が列をなして病院を求めてさまよい、入院したらした入院したで、急性期病院の出口を塞いで、本来必要な医療をすれば助かる人まで受け入れることができなくなり、助からなくなります
自身の家族の不幸を振り返りながら、他人の不幸を防ぐためにはどうしたら良いのかということも考えて頂きたい それが社会人というものです


YAHOO掲示板から転記

Re 病院で見放されました、死を待つだけ? 2006/ 2/27 [ No.3 / 17 ]


美容/健康@あめざーねっとIII に

癌の通常療法
癌の原因(環境)
癌の原因(食べ物)
癌に効く食べ物
癌の鍼療法
癌に効く温泉
アタマに効く温泉・アトピーに効く温泉
http://www.amezor.to/life/beauty/


を纏めました. 是非参考にして下さい.


777さん有難うございました 2006/ 2/27 22:16 [ No.6 / 17 ]

早速見てみます。母は黄疸が悪化し、腹水もある状態です。一人での歩行は困難で、有明癌研究所のセカンドオピニオン外来も受けました。

癌の名医、H岩先生の面談も受けました。けれどどれも見解は同じで
今は癌自体の治療は出来ないそうです。痛みを取る事しか出来ないと・・・
H岩先生は、何も治療しなければ余命二ヶ月と言われました。
日に日に弱る母を目の前に、なすすべのない状態に申し訳ない気持ちです。


________


それに対してsecond_third_opinion先生は斯く語りき


タコがタコ壺を見つけて、わざわざ嵌り込む様が見えて感慨深い
タコ相手に、ゴミを売りつける商売が成り立つ所以であろう
もはや救い難いタコである

がんセンターの医師がビックリしていたのは、君がタコだと知ってしまったからではないのか?

窓口で8万円払うって高いのか?高額医療の補償もあれば、確定申告での還付もある 無駄な『癌に効く健康食品』で散財して、医療費が高いとは、不届き至極である ついでに気功で騙されて、丸裸にひん剥かれれば自覚できるのか?タコにはタコ壺が似合いである


YAHOO掲示板から転記

バカがタコ壺で搾取されるのは無関係と言えば無関係
通常診療では、そういったバカも含めて面倒を見ないといけない
貧乏だからというなら、バカに付き合って浪費している余裕はないだろうと言いたい

『無害である』から効果のないものを飲んで自己負担できて納得できるのであれば、自己負担比率を上げて社会負担を減らすべきであろう バカの面倒を見れるほど、納税者の負担は軽くないし、癌診療も楽ではない 評論だと思うなら勝手に思えばいいが、国が貧乏になれば、それなりの医療しか提供できないし、医者が(本来あるべき)公務員のように高い倫理観を備えて診療してくれると期待するのは間違っているだろう
バカが平均値であれば、バカに相当する医療しか提供し得ないということをバカに知らしめるべきであろう

保険滞納している不届きなバカも含めて、冷酷に現実を知らしめるべきである時期に来ているのだとの認識である。  自己負担できないと言う自称貧乏人に関しては、福祉のお世話になるまで固有財産を使い果たしてから、社会に負担を求めなさいと言いたい
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1154867537


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関連投稿


調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html

食物によし悪しなし! 柴田流健康長寿の14か条  健康リスクを回避する、食肉生活のススメ (PRESIDENT )
のコメント 『衣食住・・・日本文化を見直そう』 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/550.html

性交渉での「HPV感染」が子宮頸がんを招く (週刊朝日)
のコメント 『子宮頸がん検診はしない方がいい。』 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/548.html

恐怖の玉川温泉 _ 本当に怖いのは強酸性のお湯ではなく玉川温泉信仰
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/308.html

中川隆_温泉・健康関係投稿リンク
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak50/msg/159.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/332.html

コメント [昼休み50] 中川隆_温泉・健康関係投稿リンク 中川隆
16. 2012年10月13日 12:53:47 : HNPlrBDYLM

癌掲示板は見てはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/332.html

http://www.asyura2.com/11/lunchbreak50/msg/159.html#c16
コメント [日本の事件30] 時速60キロ超で電柱激突 京都・祇園19人死傷事故 (ANN) 衝突までの暴走動画  赤かぶ
競泳 鈴木聡美選手がパレード

ロンドンオリンピックの競泳で3つのメダルを獲得した鈴木聡美選手が、ふるさとの遠賀町でパレードし、大勢の人から祝福を受けました。
遠賀町出身の鈴木聡美選手は、ロンドンオリンピックの競泳で、銀ひとつ、銅ふたつのあわせて3つのメダルを獲得しました。
オリンピック競泳女子の個人種目で、日本の選手が同一の大会で複数のメダルを獲得したのは初めての快挙です。
鈴木選手は、13日、地元の遠賀町の中心部をオープンカーに乗って1キロあまりパレードし、大勢の人が健闘をたたえて祝福しました。
鈴木選手は声援に応えてさかんに手を振ったり、首にかけた銀メダルを掲げたりしていました。
パレードに来た40代の男性は、「初めて間近で見た鈴木さんは、やはりすてきでした。これからメダリストとしてのプレッシャーを抱えて、戦うことになると思いますががんばってほしいです」と話していまた。

10月13日 12時40分

http://www3.nhk.or.jp/fukuoka/lnews/5015701191.html

コメント [戦争b10] もし日中が戦ったら…自衛隊が圧勝!専門家が徹底シミュレーション (ZAKZAK)  赤かぶ
192. 2012年10月13日 12:55:29 : uXlx5HsWxI
>それは、犯人の人格問題。警察の仕事だから、あんたが頭突っ込む必要はないよ。アカってこんな事も分からないんだ(笑)。

>やっぱりお前が犯人か。

>バカがここにいた。原発関連の企業や関係者や国の責任だろ?頭悪いね。原発事故は主義に全く関係ないというのが分からんのか?

関係あるのがわからんのかバカ

>アメリカよりも狂ったアカの方が怖いね。すぐブチ切れるし、訳の分からない主張はするし、世の中を理解しようとしないし、何かあったら暴力を訴えるから。

 いまアカはいないぞ。お前がそう言ってるだけ。

>社会主義や共産主義では社会成長もないし、結果貧しい人も助けられないことが分かっている。

 助けられるのだよ。何も知らないくせにアホ

>お前らのようなアカは、日本に何をしたか知っているか?北朝鮮の日本人拉致事件を否定し、発覚後も北朝鮮をかばう。

長い間、北朝鮮から拉致されたのも知らない、何もしなかった日本は情けない国。まだ事件は解決されていないぞ。お前がはやく解決してみろ。アホ

>日本のアカの知識は、幼稚園並みのレベル

 こんなアカがアメリカより怖いのかアホ。いい加減にせい
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/187.html#c192

記事 [昼休み52] 癌掲示板は見てはいけない

癌掲示板は製薬会社直営、信用すると恐ろしい事になる:


癌掲示板
http://www.gankeijiban.com/

1. 癌掲示板の目的は…


ここに医療ビジネスや御用学者の事を書くと強制的に人目に付かない所へ移動されます。

強制下げにされた投稿:

原発関連御用学者リスト(医学関係)
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340494644/l50


掲示板の画面からはこのスレを簡単には見つけられない様に色々と工夫していますねwww

癌掲示板 民間医療 TOPページ
http://www.gankeijiban.com/bbs/minkan/

【スレッド一覧】がんの掲示板  .. 民間医療
http://www.gankeijiban.com/bbs/minkan/subback.html


医療ビジネスを批判するスレを立てるとすぐに管理人が現れ、掲示板を訪れた人が誰も気付かない所へ移動します。 僕も次の4つのスレを建てたのですが、今は…:


88:放射能汚染から身を守る“除染食”のススメ<18>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340529162/l50

89:玉川温泉<50>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1141228219/l50

90:癌に効く?温泉2<17>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1317686488/l50

93:原発関連御用学者リスト(医学関係)<29>
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340494644/l50


医療ビジネスをやっている製薬会社の社員や御用医者は健康食品を売っている業者より遥かに悪質です。気を付けて下さい。


___________
___________

2.がん掲示板選びも、寿命のうち

http://www.d4.dion.ne.jp/~doi-jimu/keijiban1.htm


インターネットの掲示板などで、どういう訳か、執拗に代替療法を中傷し、ひたすら抗がん剤を賛美する、正体不明の異様な男女(悪質投稿者)が暗躍しています。

 これら一連の覆面集団は、ネチネチした実にいやらしい言い回しで、人を小バカにしたような、悪意に満ちた書き込みをするので、すぐそれと分かります。

 この手の悪質な書き込みがある、あるいは、悪質な書き込みを削除せず、放置している掲示板には近寄らないよう、くれぐれもご注意ください。

 「医者選びも、寿命のうち」、「掲示板選びも、寿命のうち」。

 


”ネット掲示板”人間性の問題 癌掲示板より

 家族や遺族を徹底的にたたき落とす人。何のため?


(膵がん患者)
Kのつぶやき+Kの闘病記録 より 2009-03-27
 
癌掲示板には「民間療法」についての情報も集まっているが、どうも、頭から否定してしまって、情報に先入感を持って対応している人が数名いるようである。
http://www.gankeijiban.com/bbs/minkan/

膵臓癌では、手術不可とされる場合も多い、後は、民間療法や代替療法に頼るしかなく、法外な金額の詐欺療法というのは問題であるが、ワラにもすがりたい人の「ワラを叩き潰して悦に入っても仕方ない」と思う。 
(末期がん、夫と妻の支え方とその後:キャンサーノート)

癌掲示板を辞めた理由 より
Posted by admin on 1st 11月 2009

 

何かの相談の書き込みをしたとしよう。それに対して、返事の書き込みがあった。経験者からのその体験に基づいたアドバイスが書かれている。

しかし、その1時間後には相談者への批難が書かれている。
お礼の返事をもっと早くしろ!と他の人の書き込みだ。

辞めた。これは、相談にならない。ストレスが溜まるだけ。

ネット掲示板で情報収集
 癌掲示板(176) 投稿日:2010/02/22(月) 11:42

誰が書いたか判断することが出来ないこんな掲示板では何も参考になりません。
(中略)
ネット掲示板で情報収集はしないほうがよいと思います。
同業者が書き込んでもアンチが書き込んでもそれは誰にもわかりませんから。
  


(注) 元々、「癌掲示板」には、「代替医療」関係の掲示板はありませんでした。今は、「代替医療」の掲示板のみならず、健康食品の広告や、代替医療の書籍の広告までありますが、実態は、「反代替医療の標準治療派」のままのようです(羊頭狗肉か?)。がん掲示板には、それぞれ「性格」があります。特に初心者の方は、くれぐれもご注意ください。

 ちなみに、「癌掲示板」は、「がん患者などが個人的に開設した一般的な非営利の掲示板」ではありません:


癌掲示板 管理運営会社 ユーテック株式会社(新潟県柏崎市)
http://www.u-tec.org/

まあ御用医者と製薬会社の社員が医療ビジネスとしてやっている以上、どうしてもこうなってしまいますね。大事なのは患者ではなく金儲けですから


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3. 工作員に注意


103 名前: take 投稿日:2002/10/02(水) 23:02
 
( リョン = ryon = ryon_cancer は、) ホントに困った人物 です。
 
1.あえて健康食品をひどく中傷するスレッドを作る(もしくは中立のような
スレッドを作り中身でひどく中傷する)

2.餌にかかるのを待つ

3.健康食品を推奨する人が現れる

4.徹底的にたたく

5.相手が怒る(ryonが刺激するようなことを言うので当然)

6.それに対して仲間一同で徹底的に袋叩きにする

7.最後には健康食品業者として罵声を浴びせる

ヤフーで繰り返されていることです。
私の知っている限りで10名は楽に越えます。

ただ、たちの悪い健康食品業者が多いことも確かでそれに対しては非常に
効果的であることは否めません。
しかしそのうちの数名は間違いなく善良なるガン患者やその家族です。
すいませんが私は許すことができません。
みなさんにもよく考えていただきたい。
http://www.d4.dion.ne.jp/~doi-jimu/keijiban4.htm


独特の用語ですね。 2005/ 6/ 7 11:07 [ No.1141 / 2097 ]
dam*b*anca8** 女性/-

陰謀説に下克上がない
陰謀説の信憑性が下がる
トンデモ告発
トンデモ療法
バカ丸出しのアホ教授
ワクチンでなくバカチン

掲示板検索で陰謀説を検索すると良く分かるが、この用語を多用することが不可解なの。まず、特定のプロパガンダなのかもしれません。
「陰謀説に下克上がない」この言葉の意味内容の解釈が果たして可能なのか疑問です。
「陰謀説の信憑性が下がる。」陰謀説というからには最初から信憑性が無いのですから、信憑性の上下なんて、問題にするのが理解できません。

陰謀説と決め付けてよいのは、内容を検討してからでなければなりません。しかし、「トンデモ告発」「トンデモ療法」「藤田教授はバカ丸出しのアホ教授」「丸山ワクチンでなく丸山バカチン」
と内容の検討をせずに、「レッテル貼り」に終始していることから、これらの発言者には真摯な議論をする意思が認められません。

このような用語は知的訓練の末、習得したものではなく、アジテーターのレッテルはりの手法であって、組織的工作訓練によるものです。このような用語を用いて罵倒するのは、知的で、教養ある人の発言を封じる目的である場合と解されます。
軽薄な言葉、汚い言葉に対しては、ある程度の知的訓練を受けた人は、議論しても不毛の結果となり、精神的に消耗することから、沈黙してしまうのです。

(投稿者のID/ニックネーム:damablanca830)
これは メッセージ 1140 ryon さんに対する返信です
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=2000676&tid=4ddbb3a5oa5afa5aa5sa4ac8za4a4a4fa4a4a4kjfda19&sid=2000676&mid=1141

 (ryonさん)何している人なの??

毎日、毎日・・凄いレス。

(注) 一か月の投稿数、約400。

そして、言葉使いが悪く、捻(ひね)くれてる(^^; 
そして、自意識過剰でプライドが高く、自分が1番正しい。と思っている・・・ (784)

______


 真面目を装う○務員? 偉そうに人に意見ばかりしとるけど、普段は
たいした事してないんとちゃうか?

 どう考えてもあんた(ryon_cancer)の意見はド素人やで。もっと仕事を
真面目にせ〜よ。仕事中にこんな掲示板ばかりして大丈夫なんか?

(ばれたらクビやで) (494)
http://www.d4.dion.ne.jp/~doi-jimu/keijiban4.htm

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4.これが医療ビジネス関係者の本音


YAHOO掲示板から転記

病院で見放されました、死を待つだけ? 2006/ 2/27 11:56 [ No.1 / 17 ]

この1月に還暦を迎えた母なのですが、一昨年の9月に直腸癌→肝転移が見つかり、国立ガンセンターで通院治療を受けていました。5FU+イリノテカンの抗がん剤を8ヶ月、効き目がなくなってきたのでその後はオキサリプラチンを半年弱やりましたが、これも効き目がなくなり、副作用も強かったために11月に抗がん剤は中止になりました。ガンセンターでは、もう治療が出来ないと言う事でホスピスを紹介されました。

その後は在宅で静養し、週に二回緩和ケアの為に地元の病院から先生が来ておりますが、抗がん剤を中止して三ヶ月たった今は様態も悪化し、全身の痛みが増し、痛みどめのパッチと坐薬で抑えています。食欲もなくなり、若干ですが黄疸も出てきております。このまま何の治療もせず、日に日に弱っていくのを見ている事しか私たち家族には出来ないのか、毎日混沌としております。

この様な状態で再度治療をされた方、おりましたら情報をお願い致します。

それに対してsecond_third_opinion先生斯く語りき


がんセンターで外来化学療法まで受けて、『病院に見放された』という言い草は感心しません
地元の先生の緩和のため治療も治療であり、抗がん剤の使用も含めて継続しているものです
ないものねだりしても、インチキ商売している連中に狙われるだけのこと
『何の治療もせず』というが、緩和療法も立派な治療であり、患者の容態を見守りながら充分な努力が払われているのです
在宅で治療するのが困難というけれど、今、療養型病床削減が政府から提案されています。
この方針が通れば、在宅で見守ることの出来ない癌患者、老人が列をなして病院を求めてさまよい、入院したらした入院したで、急性期病院の出口を塞いで、本来必要な医療をすれば助かる人まで受け入れることができなくなり、助からなくなります
自身の家族の不幸を振り返りながら、他人の不幸を防ぐためにはどうしたら良いのかということも考えて頂きたい それが社会人というものです

YAHOO掲示板から転記

Re 病院で見放されました、死を待つだけ? 2006/ 2/27 [ No.3 / 17 ]


美容/健康@あめざーねっとIII に

癌の通常療法
癌の原因(環境)
癌の原因(食べ物)
癌に効く食べ物
癌の鍼療法
癌に効く温泉
アタマに効く温泉・アトピーに効く温泉
http://www.amezor.to/life/beauty/


を纏めました. 是非参考にして下さい.

777さん有難うございました 2006/ 2/27 22:16 [ No.6 / 17 ]

早速見てみます。母は黄疸が悪化し、腹水もある状態です。一人での歩行は困難で、有明癌研究所のセカンドオピニオン外来も受けました。

癌の名医、H岩先生の面談も受けました。けれどどれも見解は同じで
今は癌自体の治療は出来ないそうです。痛みを取る事しか出来ないと・・・
H岩先生は、何も治療しなければ余命二ヶ月と言われました。
日に日に弱る母を目の前に、なすすべのない状態に申し訳ない気持ちです。


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それに対してsecond_third_opinion先生は斯く語りき


タコがタコ壺を見つけて、わざわざ嵌り込む様が見えて感慨深い
タコ相手に、ゴミを売りつける商売が成り立つ所以であろう
もはや救い難いタコである

がんセンターの医師がビックリしていたのは、君がタコだと知ってしまったからではないのか?

窓口で8万円払うって高いのか?高額医療の補償もあれば、確定申告での還付もある 無駄な『癌に効く健康食品』で散財して、医療費が高いとは、不届き至極である ついでに気功で騙されて、丸裸にひん剥かれれば自覚できるのか?タコにはタコ壺が似合いである

YAHOO掲示板から転記

バカがタコ壺で搾取されるのは無関係と言えば無関係
通常診療では、そういったバカも含めて面倒を見ないといけない
貧乏だからというなら、バカに付き合って浪費している余裕はないだろうと言いたい

『無害である』から効果のないものを飲んで自己負担できて納得できるのであれば、自己負担比率を上げて社会負担を減らすべきであろう バカの面倒を見れるほど、納税者の負担は軽くないし、癌診療も楽ではない 評論だと思うなら勝手に思えばいいが、国が貧乏になれば、それなりの医療しか提供できないし、医者が(本来あるべき)公務員のように高い倫理観を備えて診療してくれると期待するのは間違っているだろう
バカが平均値であれば、バカに相当する医療しか提供し得ないということをバカに知らしめるべきであろう

保険滞納している不届きなバカも含めて、冷酷に現実を知らしめるべきである時期に来ているのだとの認識である。  自己負担できないと言う自称貧乏人に関しては、福祉のお世話になるまで固有財産を使い果たしてから、社会に負担を求めなさいと言いたい
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1154867537


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関連投稿


調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html

食物によし悪しなし! 柴田流健康長寿の14か条  健康リスクを回避する、食肉生活のススメ (PRESIDENT )
のコメント 『衣食住・・・日本文化を見直そう』 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/550.html

性交渉での「HPV感染」が子宮頸がんを招く (週刊朝日)
のコメント 『子宮頸がん検診はしない方がいい。』 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/548.html

恐怖の玉川温泉 _ 本当に怖いのは強酸性のお湯ではなく玉川温泉信仰
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/308.html

中川隆_温泉・健康関係投稿リンク
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak50/msg/159.html


http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/448.html

コメント [原発・フッ素27] 放射能の食品を避けるために毎日気を付けていることを書いてみました。 CERISES
19. Philip 2012年10月13日 12:58:10 : 0UHQB3NNvoDXs : qoQ1xrLR1w
裏日本って何?

食糧調達お世話になってる県を馬鹿にした言い方はやめなさい。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/804.html#c19

コメント [原発・フッ素27] 中下大樹和尚が、福島で生で聞いた「福島で必死に生きる人々の生の声」をツイートしたというその内容がスゴイと話題  赤かぶ
15. 恵也 2012年10月13日 13:01:14 : cdRlA.6W79UEw : Fx2WfctMXo
>>06 アメリカの支配とかになると、金融だとか企業会計だとか為替だとか商法だとか

そんな理解は必要じゃない。
何かあったら、すぐにアメリカまで行ってお伺いし実行する政治家がエージェント。
支配者の手先になってるから交渉が出来る。

オスプレイや脱原発でアメリカにお伺いしてた政治家がいたよね。
お伺いして帰ってきた後には、マスコミも反対派も黙ってしまったけど黙らされた
ということは日本が「巨大な見えない力」で支配されてる証拠というべき。

小沢一郎が「安保は第七艦隊だけで良い」とか「日本と中国や米国と等距離外交」
と言い出したら民主党幹事長の地位を追われるほどの圧力を受ける。
独立国として当たり前の思想なのに・・・・

今の韓国でも検察庁が政治権力者を贈収賄で追いつめてるという。
どうもCIAの策動がある感じが俺にはする。
アメリカは内政干渉に無神経になってしまったのだろうか・・・

俺には、菅や岡田を使うといってたウィキリークスの暴露記事が気になるよ。
政治家だけ使って、検察庁を使わないということはないからね。

ウィキリークではアメリカの極東政策責任者であるキャンベル国務次官補が2月
に鳩山政権の北朝鮮政策に怒り、菅・岡田を何とかしようと意思表明してます。

2月頃日本では鳩山政権にどんな出来事があったか。
1、東京地検が石川知裕議員らを起訴(政治資金記載ミスで)
2、北海道地検が民主党小林議員のガサ入れ(団体献金違反)
3、3ヵ月後の5月、鳩山政権退陣。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/863.html#c15

コメント [原発・フッ素27] 〈琵琶湖もすでに汚染されていた!?〉 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 (ぽぽんぷぐにゃん)  赤かぶ
02. 恵也 2012年10月13日 13:01:38 : cdRlA.6W79UEw : Fx2WfctMXo
>> 約2億粒で、平年値の113億粒を大きく下回っている

アユの値段が高くなっても、俺にはあまり関係ないけど日本人もこんなに
影響を受けてしまうのかね。

人間と動物は紙一重というけど、1億3000万の人口が2%の260万人に
なるのは時間の問題なのかな・・・・

地震大国日本に原発を50機も作るなんて売国奴の仕業だ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/888.html#c2

記事 [原発・フッ素27] 「原発ゼロ」を阻む「日米協定」〜未だ主権が“占領国”にある国 (朝日新聞webronza→janjanblog)
http://www.janjanblog.com/archives/82634

2012年 10月 8日 21:14

成瀬裕史

■「原発ゼロ」発表の翌日から“後退”が始まった民主党「脱原発」政策

 9月14日、政府は「2030年代の原発稼働ゼロ」を目指す、「革新的エネルギー・環境戦略」を決定した。
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120914/20120914_1.pdf

 しかし、この中でも原発存続が前提となる使用済み核燃料の再処理事業は当面継続するとした。

 また、翌9月15日、枝野経産相は青森市で三村青森県知事と会談し、同県大間町に建設中の電源開発大間原発について「すでに設置許可を与えており変更しない」と述べ、工事継続を認める意向を示した。

 さらに、9月19日、政府は閣議で、“原発ゼロ”を目指す「革新的エネルギー・環境戦略」を“参考文書”として扱い、事実上閣議決定を見送った。

 「原発ゼロ」は目指すが、「使用済み核燃料の再処理事業」と「大間原発の建設」は“当面継続”、そして「原発ゼロのエネルギー戦略」は閣議決定事項ではなく“努力目標”扱いに…。

 新聞諸氏は、この「原発ゼロ」政策の“後退”について、「地元・青森県への配慮」としているが、もう一つ、見逃してはいけないのが、「日米原子力協定」の存在、米国への配慮であろう…。

■「日米原子力協定」には、何が書いてあるのか?

 先の自民党総裁選、候補者4人が揃った9月19日の日本外国特派員協会の記者会見で、石破茂氏は、「日米原子力協定から目をそらしていないか。このことを忘れてはならない」
「我が国が平和的に原子力を利用するということが、どういう意味なのか」
「日米同盟にとって、どういう意味を持つものなのかということをしっかり認識し、合衆国に説明することが必要であり、国民にも、それを説明しなければならない」と述べた。

 「軍事オタク」と自他共に認める石破氏が持ち出した「日米原子力協定」には、一体、何が書かれているのであろうか…?

 ネットで検索すると、文部科学省のHPに掲載されていた。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/23/s630702_05.pdf

 正式名称は「原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定」で、昭和63年に条約として締結されている。

 この中で、第2条では、原子力の平和的利用のための両国間の協力方法として、「専門家の交換」、「情報の提供・交換」、「資材、核物質、設備の供給・受領」、「役務の提供・受領」が掲げられ、ヒト・技術・モノの全てにわたる「緊密な協力関係」が謳われている。

 また、第3条では、核兵器の原料となる「プルトニウム及びウラン233並びに高濃縮ウラン」については、この協定に基づいて移転又は移転された核物質・設備で使用・生産されたものは、「両当事国政府が合意する施設においてのみ貯蔵される」とされている。

 また、第11条では、第3条の規定の適用を受ける活動を容易にするため、両国政府は別個の取極を締結し、かつ、誠実に履行するとし、その取極として、
「原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定第11条に基づく両国政府の間の実施取極」が併せて締結されている。(先の文科省HP「日米原子力協力協定」のP18〜)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/23/s630702_05.pdf

 この中の、「附属書」に、「プルトニウム及びウラン233並びに高濃縮ウラン」の形状・内容の変更、貯蔵を「合意する施設」が掲げられている。

■「六ヶ所」「大間」「もんじゅ」の名前が並ぶ“附属書”

 それでは、この「附属書」には、どんな施設が掲げられているのか?

 先の文科省HP「日米原子力協力協定」のP23から「附属書」は始まるが、
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/23/s630702_05.pdf
当初の附属書1,2には、東海村の再処理工場や英国核燃料公社セラフィールド工場、仏核物質会社ラ・アーグ工場、そして新型転換炉「ふげん」などが並んでいたが、
後に追加された附属書4(計画中又は建設中の施設であつて必要とされる時点において附属書1,2に追加されることが予定されるもの)は、次のとおりとなっている。

1 再処理施設
―――――――――――――――――――――――――――――――
所有者又は操業者の名称  施設名          設備能力   所在地
―――――――――――――――――――――――――――――――
日本原燃サービス株式会社 六ヶ所村商業用再処理施設 800t/年 青森

5 原子炉
(a) 新型転換炉/重水減速軽水冷却
――――――――――――――――――――――――――
所有者又は操業者の名称  施設名  設備能力   所在地
――――――――――――――――――――――――――
電源開発株式会社       大間   606MWe  青森

(b) 高速増殖炉/ナトリウム冷却
――――――――――――――――――――――――――
所有者又は操業者の名称  施設名  設備能力   所在地
――――――――――――――――――――――――――
動力炉・核燃料開発事業団  もんじゅ  280MWe  福井

 何と、「原発ゼロ目標」決定後も“継続”とされた、「六ヶ所村再処理施設」や「大間原発」が“名を連ねている”のであった…。
 さらには、あの「もんじゅ」の名も…。

■“非”核保有国で唯一、「核燃料再処理」を許された国・日本

 「日米原子力協定」では、“合意した施設”である「六ヶ所村再処理施設」や「大間原発」などでなければ、プルトニウム等の「形状・内容の変更、貯蔵」を行えないとされている。

 しかし、言い換えると、我が国・日本は、“非”核保有国で唯一、「核兵器開発」に繋がる、使用済み核燃料の再処理・プルトニウム抽出を、この「日米原子力協定」により、米国から許された国なのである。

 この「日米原子力協定」の前文には、
「両国政府が核兵器の不拡散に関する条約の締約国政府であることに留意」し、「両国政府が国際原子力機関の目的を支持していること及び両国政府が不拡散条約への参加が普遍的に行われるようになることを促進することを希望していることを確認」し、協定したと書かれており、
「核兵器の不拡散」を最大限意識した協定となっている。

 しかし、我が国が「原発ゼロ」を目指し、「再処理」で抽出されたプルトニウムを“燃やす”ための「大間原発」などの原発を止めてしまったら、「核兵器」の原料となるプルトニウムだけが残ってしまい、「核兵器の不拡散」を謳う「日米原子力協定」に“反する”ことになってしまう…。

 これが、「大間原発」の“建設継続”と、「原発ゼロ」戦略の“閣議決定見送り”の「表向き」の理由であろう…。

■「核燃料再処理」にこだわる本音は「核武装」の思惑!?

 今年の4月、米国の国家安全保障問題専門通信社NSNS( National Security News Service)が報じた調査結果が、ネット上で話題となっていた。 
http://www.dcbureau.org/201204097128/national-security-news-service/united-states-circumvented-laws-to-help-japan-accumulate-tons-of-plutonium.html

“United States Circumvented Laws To Help Japan Accumulate Tons of Plutonium”(日本のプルトニウム蓄積を助けるため米国政府は法を曲げた)と題する、このリポートでは、

カーター大統領が、米国内のプルトニウム生産の増殖炉研究停止を決断し、核技術・設備の国外移転を禁じるために制定した、「1978年核非拡散法(原子力法)」を、
レーガン政権下、米国内の原子力推進派が巻き返しを図ってこれを覆し、増殖炉で蓄積した増殖技術や遠心分離器など設備を、《核武装を狙って兵器級プルトニウムの備蓄を進めようとする》日本側に売り渡す「日米原子力協定」の締結に漕ぎつけたとし、
日本の宇宙開発も、「核武装の思惑によるもの」と報じている…。

(なお、京大助教の小出裕章氏も、我が国が事故後も原発を推進する理由として「核兵器に転用できるプルトニウムを保持したいとする国家的欲望がそこにある」と新聞などで指摘している…)

 これが“本当”だとすると、我が国は「米国の核の傘の下」など、とうに通り越し、「核兵器技術の共同開発者」となっているのではあるまいか?

 だとしたら、米国の「日米原子力協定」遵守の意向は、「核兵器の不拡散」の遵守ではなく、「核兵器技術の共同開発」の遵守なのではないだろうか…?

 なお、「六ヶ所村再処理施設」や「大間原発」のある、青森県下北半島の付け根・三沢市には米軍三沢基地があり、F16戦闘機が配備されている…。

■「反原発」の一歩は「日米同盟関係」の見直しから!? 

 思えば、レーガン政権時、日本では中曽根首相が長期政権を維持し、レーガン大統領と「ロン・ヤス」関係を誇っていたが、
彼は日本における原子力発電導入の草分け的存在であり、「不沈空」や「核武装」などの発言で物議を醸していた…。

 日米首脳が「緊密な関係」をアピールすればする程、日米間の「軍事的関係」も“強化”されていくのではあるまいか…。

 “対米追従”姿勢が顕著(?)な松下政経塾の“出世頭”野田首相も、「対米関係」を最優先としており、オスプレイ配備に対しても、
「配備自体は米国政府の方針だ。どうしろ、こうしろという話ではない」と7月の報道番組で発言している。

 実際、「世界一危険」な普天間基地に、12機の「未亡人製造機」オスプレイの配備が、先日、完了した。

 実は、日米安全保障条約に基づく
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/pdfs/jyoyaku.pdf
「日米地位協定」では、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/kyoutei/index.html
第2条(施設及び区域の許与、決定、返還、特殊使用)で、
「合衆国は、相互協力及び安全保障条約第6条の規定に基づき、日本国内の施設及び区域の使用を許される」とされており、
これに基づく基地や空域については、何をしようが「米国の勝手」なのである。
 まさしく、先の野田首相の発言のとおり「米国政府の方針だ。どうしろ、こうしろという話ではない」のである…。

 たとえ、大勢の市民がデモなどにより、「反原発」や「オスプレイ配備撤回」を訴えても、「日米原子力協定」や「日米地位協定」により、「主権者」日本国民の意向は“反故”にされてしまう。

 そんな日本国民の“主権”を脅かす「日米同盟関係」が、「自由と平等」を国是とするアメリカ国民にとって、受け入れられるものなのであろうか…。

 「対等な日米関係」を謳った民主党・鳩山政権は、「普天間」問題で頓挫してしまった。
 その後を引き継いだ菅政権の唯一の“ポイント”であった「脱原発」も、その後の野田“松下政経塾”政権では、「原発ゼロ」方針も敢え無く“閣議決定見送り”となってしまった…。

 我々日本国民が「主権」を行使して「政権交代」を実現させた民主党政権での、唯一の“成果”と思われる「原発ゼロ」方針は、“真の主権者”(?)米国の意向で「一夜にして覆されてしまった」ように思える…。

 我々日本国民が「主権」を取り戻すには、もう一度、総選挙で、「反原発」、そして「対等な日米関係」を訴える政治勢力に、「政権交代」を託すしかないのではあるまいか…。

 ―そんな「勇気ある政治家」が、もしも我が国に「存在するならば」の話ではあるが…。


成瀬裕史記者のプロフィール

1960年生まれ。北日本の一地方在住。一次産業を主とする“地方”の復興のため、明治維新から続く中央集権・官僚主導の国家体制の“CHANGE”を志す。

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/894.html

コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
11. 2012年10月13日 13:07:46 : SGAT7C3jjU
>>10
そのリンク先で引用されてる坪倉ってのは小物だから御用リストには出てないけど
東大医科研から福島に派遣されてる御用医師で、その記事の真意は「福島の内部被曝は
悪くてもチェルノブイリの1/10以下だけど山菜やイノシシなど食ってたこのおじさんは
例外的にこれだけの内部被曝でした。でもピンピンしてますけどねハハハ」って話。
内部被曝は変なもの食べなきゃ心配ないですよ、と言いたいのが真意。
でも「福島の内部被曝はチェルノブイリの1/10以下」て根拠が何も示されてないし、もしWBC検査をサンプリングして行ったと言うのなら、それは>>10さんが指摘されてる通り、「内部被曝してなきゃ出ないが、してても出ない事も多いので、安心材料にしてはならない数字」に過ぎない。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c11
コメント [原発・フッ素27] 山下俊一 もうひとつの大罪  Divina Commedia
13. 2012年10月13日 13:08:17 : NVKjDJpmmY
皆様の大好きな日刊ゲンダイより

日刊ゲンダイ 【話題】 毎週金曜の恒例行事「脱原発デモ」で不倫カップル急増
http://togetter.com/li/388660

脱原発デモは出会いの場?
デモの中心は全共闘世代の60代じゃないのか?
スルーするなよ放射脳ども
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/874.html#c13

コメント [原発・フッ素27] 山下俊一 もうひとつの大罪  Divina Commedia
14. 2012年10月13日 13:18:56 : 6Fk3HhU3EI
Divina Commedia 様
11です。

ご返事をありがとうございます。

>ですから、初めから結論ありきでまともな調査ではありません。
くわえて、統計学にしても疫学にしても、そこには研究者の恣意的なバイアスが入り込む余地はいくらでもあります。

ご指摘に同意いたします。
この立場は反原発の利益です。

>ですから、他の疾患はいまのところ難しいかもしれませんが、とにかく小児甲状腺癌に関してだけは、正当な統計学や疫学を用意すること、放射線被曝による甲状腺癌に特徴的に現れる遺伝子レベルでの変化などの知識(まだ確立はされていないと思いますが)を援用していくことが重要なのだと思います。

私は「正当な統計学や疫学」について疑義を持っている者です。
旧来の手法では、3月11日以前の福島県地域の調査データーが必要です。
さらに、3月11日以降にかんしては、他の地域の調査データーが必要となります。

これでは、反原発派が、住民に山下機関に寄り掛かせることになります。
政治闘争では、すでに負けになります。
原子力ムラは、原子核力を核、医療、工業、農業の分野で利用し、利権を得る勢力です。

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/874.html#c14

コメント [原発・フッ素27] 浜岡原発住民投票否決の裏側「16万5127人の市民の声を無視した県議たち」報道するラジオ10/12(内容書き出し)  赤かぶ
01. 2012年10月13日 13:21:54 : maxkpWHZCo
賛成したのか反対したのか票英させ
落選運動をしていけばいい
モナオが金いたんだろうな
反対派の寝返りに対して
1人当たり1千万
安いよな
静岡の嫌疑は
ゴキブリばかりだな
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/889.html#c1
コメント [リバイバル3] 癌掲示板は見てはいけない 中川隆
01. 2012年10月13日 13:22:36 : HNPlrBDYLM

下のスレも医療ビジネス関係者には都合が悪かったのですね。

すぐにスレッドの一番下に落とされてしまいましたwww:

がんの掲示板 ..>肺癌の本当の原因は? _ 戦後肺癌が増えた理由
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340407324/l50
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/332.html#c1

コメント [昼休み52] 癌掲示板は見てはいけない 中川隆
01. 2012年10月13日 13:23:53 : HNPlrBDYLM

がんの掲示板 ..>肺癌の本当の原因は? _ 戦後肺癌が増えた理由
http://www.gankeijiban.com/bbs/read/minkan/1340407324/l50


このスレも医療ビジネス関係者には都合が悪かったのですね。

すぐに癌掲示板民間療法スレッドの一番下に落とされてしまいましたwww

http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/448.html#c1

コメント [音楽9] Common - The Light 元ネタ付w お子茶魔
02. 2012年10月13日 13:25:13 : Xf01BK2Ow6

叔母ちゃま
>なんとなく覚えてますぞ。

夕陽のシルエットが差し込む、ヒルトン・タイペイのある一室。
I.W.ハーパーのオンザロックを既に5-6杯飲んでいた私は、ドアのノック音に
気づいた。
ドアを開けると白いスーツ姿、「吉高由里子似」の女の子が立っていて、
一言「私で いいですか?」と聞いてきた。
*
二人とも着衣を済ませると、ヒルトンからタクシーに乗り、中山北路の「飲茶舗」
でディナーをとり、そのあと、斜向かいにある「大世界」というカラオケ店の、
30畳はあろうかという個室で女の子に聞かせてあげた曲がこれ:
http://www.youtube.com/watch?v=LgsgFiRGZY4

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/682.html#c2

記事 [原発・フッ素27] 社説 農協の脱原発 都会からも応援しよう(東京新聞)
社説 農協の脱原発 都会からも応援しよう(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012101302000129.html
2012年10月13日

 JAグループの脱原発宣言は、不思議でも何でもない。農業は命を扱う仕事であり、持続可能であることが大前提だからである。農業の安全は都会の安心に結びつく。消費者として応援したい。

 福島原発事故は、被災地の農村景観をすっかり変えた。

 実りの秋を迎えるはずの水田は、伸び放題の草が埋め尽くし、牛や豚の姿は消えた。耕作や収穫が可能でも、農水産物への風評被害は絶えず、収入の道を失って、農地を離れた農民は多い。来年の実りのために種をまく。このような農業の持続可能性が断ち切られ、ふるさとの景色は荒れていく。

 持続可能性とは、未来に希望を持てること。来年もまた、実りの秋を迎えたい。消費者に秋の実りを届けたい。それが農家の希望であり、生きていく糧なのだ。

 新潟県出身の万歳章・全国農業協同組合中央会(JA全中)会長は全国大会前の会見で「(原発は)私たちの目指す持続可能な農業の実現とは相いれない」と結論づけた。同感だ。原発事故はこの国を内外から脅かす。それを教えてくれたのが3・11だった。

 JAグループは、向こう三年間の活動方針の中に「東日本大震災に伴う原発事故の教訓を踏まえ、将来的な脱原発をめざすべきと考えます」と明記した。3・11で苦汁をなめ、持続可能な農業と農村社会を守る視点から、議論を積み重ねた結果である。

 外部に働きかけるというよりも、農村資源を生かし、太陽光や小水力を農村から地域社会に広めていくことで、結果として原発への依存を徐々に減らしていこうという取り組みだ。すでに耕作放棄地に太陽光パネルを敷設したり、畜産し尿のメタンガスを利用するバイオマス(生物資源)発電などは進んでいる。売電などによる利益も、十分期待できるだろう。

 農村の安全は、都会の食の安全を支えている。ドイツで脱原発が進むのは、チェルノブイリ原発事故の放射能の影響で、新鮮な農産物を断たれた記憶が今も鮮明だからということもある。消費者としても、自然エネルギーに取り組む産地の農産物を大いに食べて、積極的に支援したい。

 JAは自民党の強力な支持団体として知られてきた。しかし、農は国の基であり、それを守り抜こうという意思は、より強い総意だろう。農家の思いと消費者の支援が重なって、大方の消費者の気持ちは重なっているはずだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/895.html

コメント [マスコミ・電通批評13] 「たね蒔きジャーナル」打ち切りに至る舞台裏 リスナーの存続を求める声にカンパ1000万円!(今西憲之)  赤かぶ
03. 無段活用 2012年10月13日 13:25:45 : 2iUYbJALJ4TtU : t4Q18rL20Y
東海アマ氏のツイート

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私のニセモノに注意 私のニセモノに注意 ‏@tokaiama

MBSが関西電力の立場を勝手に慮って小出氏という反原発の旗頭のような
人の声をずっと流すと困るだろうと判断。小出氏だけを番組から外すと体面が
い。番組を打ち切ればとなったようです いずれ関西電力からたくさん広告が
もらえればという、商魂も
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/10/13/imanishi_2012oct10/?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed


2012年10月13日 - 7:38
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/439.html#c3

コメント [原発・フッ素27] 「原発ゼロ」を阻む「日米協定」〜未だ主権が“占領国”にある国 (朝日新聞webronza→janjanblog) ナルト大橋
01. 2012年10月13日 13:32:34 : 3HSsY9hSLs
論理が飛躍してるよ朝日の成瀬記者。ま、この飛躍は石破や自民の原発推進派の主張をなぞってるだけだが。

「オスプレイ配備」は在日米軍の配備計画に日本が口を挟めないことでそれはもともと米国にとっては日米安保で当然日本は容認している事になっている話。

しかし日米原子力協定は日本に再処理施設ともんじゅの運営を許可したという話。米国に取って日本が核兵器技術の共同研究者とみなされるような話はどこにも書いていない「想像の」範囲。
既に核兵器を山のように開発し原潜も何十隻も運用している国が、核兵器の基礎技術すら持たず原子力船一隻もまともに動かせない国の技術をあてにすると思うか?

今回の半原発に釘を刺されているのはそんな格好いい話じゃないよ。米国内の産業界から中国韓国やアジアの原発市場をシュリンクさせかねない日本の原発ゼロの動きをけん制しろとロビー活動されてるわけだ。
それを石破などは精いっぱい思わせぶりに、軍事同盟だから原発もやるのである、と恰好つけてるだけだ。ママにいいつけるぞ、ってことだね。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/894.html#c1

記事 [原発・フッ素27] <重要>除染で発生した高濃度汚染物の取り扱いは産業廃棄物並に厳格化しないと、一部の業者が勝手に他県へ搬送して野山に不法投

除染で発生した高濃度汚染物の取り扱いは産業廃棄物並に厳格化しないと、一部の業者が勝手に他県へ搬送して野山に不法投棄してしまうという話(DOGDAYS)


----引用開始-----

*本内容は自由に転載してもかまいません。転載の場合は全文転載をお願いします。


福島や近隣県での除染作業が活発化しています。

この除染作業で発生した高濃度汚染物の取り扱いについては、しっかり管理されているのでしょうか?

国は一応通達を出しており、民家などの除染で発生した物を一時的に民家の敷地や近くに埋める場合は、台帳を作るよう指導しています。
しかし「近くに埋める場合」と違って、「業者が他所へ持っていく場合」については、どうも指導があやふやなように見えます。

高濃度汚染物の取り扱いについては、産業廃棄物並にトレーサビリティを充実させ、さらに取り扱いを違反した場合に重い罰則を与えるようにしないと、心無い業者が勝手に他県へ移送して野山に不法投棄を繰り返し、日本各地の汚染を進める事になってしまいます。
(場合によっては水源近くに高濃度汚染物を大量に不法投棄する事も……)


現地では除染で発生した高汚染物の保管に困ってる方も多いですが、例えば一部の業者が「うちは他所よりちょっと除染にかかる代金が高くなるけど、その代わり除染で発生した高濃度汚染物はあなたの家の敷地内に一時保管するのではなく、他所へ搬送してあげますよ」と言ってきたら、多少高くてもそういうところに除染を依頼しようとする方も出てくるのではないでしょうか。

で、そういう業者に頼むと、確かに他所へ持っていってくれた。
だが、実際はその業者は高汚染物は他県へ持っていって、野山に不法投棄していて……。


産業廃棄物では、取り扱い業者は資格を必要としています。
誰も彼もが取り扱いできてしまうと、金稼ぎのために杜撰な取り扱いや廃棄をする業者が暗躍してしまうからです。

除染についても同様に、どの業者でも自由に除染作業をできてしまうと、前述のように一部の業者が除染で発生した高汚染物について杜撰な取り扱いをしてしまいかねません。


産業廃棄物の取り扱いについては、


・取り扱い業者は資格を必要とする。
・廃棄物のトレーサビリティが充実している。
(廃棄物を出した業者、引き受ける業者、処理する業者、最終的に埋め立てる業者など、それぞれの段階で搬出量などのデータを事細かに残すよう義務化しているため、不法投棄しにくくなっている)
・取り扱いを違反した場合は重い罰則を課す。


となっています。

除染で発生した汚染物は、場合によってはkgあたり数万ベクレル(あるいは10万ベクレル以上も)と、ひどく汚染されたものもあり、そういうのが他県に勝手に運ばれて野山に不法投棄されるのは絶対阻止しなければいけません。

除染については、


・除染を依頼する側は、その業者が「国が認定したまともな業者」かどうか、政府が作った専用のサイトで確認してから依頼する事。未認定業者に依頼をした場合は、『依頼した側』に罰則を与える。
(罰則を与えるようにしないと、杜撰な処理をする未認定業者に依頼をしてしまう人が出てくる)
・除染を引き受ける事ができる業者は国が認定した者のみとする。
(変な業者が入ってこないよう)
・除染した場所から他所へ汚染物を移動する場合は、トレーサビリティを充実させ、各段階で細かいデータを残す事を義務化する事。
・違反した場合は業者に重い罰則を与える事。

という風に、高汚染物の取り扱いを上記のように厳格化しないと、金を稼ぎたいだけの一部の業者が、現地で除染を引き受け、除染で発生した高濃度の汚染物を日本のあちこちに勝手に移動して、人気の少ない深夜のうちなどに野山に不法投棄してしまう事になりかねません。

また、すでにそのような事がされてないかどうかも、マスコミや市民でチェックを行った方がいいでしょう。
もしかしたら、ある日突然、ニュースで「一部の業者が除染で発生した高濃度汚染物を他県へ勝手に搬送して、野山に不法投棄していた事が判明しました。」みたいに報道されて話題になるかもしれません。

----引用終了----


実際は、もうこういう風に一部の業者が除染で発生した数万ベクレル/kgの土や草、他を他県へ移動して廃棄してるのでは?

北海道や西日本にも・・・・。


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/896.html

コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
08. 2012年10月13日 13:36:17 : 8eINxzDIHQ
新妻聖子seiko niizuma「愛をとめないで〜always lovin' you」(画質向上)
http://www.youtube.com/watch?v=5jfV3KvMXsI&feature=related

ちがうかなー?声質よう似とるわ。
ミュージカル畑の歌手ですが・・
彼女のアニメの歌は見つかりませんでした。

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c8
コメント [原発・フッ素27] <重要>除染で発生した高濃度汚染物の取り扱いは産業廃棄物並に厳格化しないと、一部の業者が勝手に他県へ搬送して野山に不法投 aba
01. 2012年10月13日 13:37:15 : o8NF0LGgW2
http://dogdaysdog.seesaa.net/article/297152252.html?1350102438

元の記事のurl張り忘れてしまった・・・。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/896.html#c1

記事 [カルト10] 一年坊主11人が新党準備、不信任案可決確実、野田ブー総辞職で真紀子VSモナ男、民・生連立で実質小沢内閣誕生だろう。
民主党の内部調査でとうとう当選50人という数字が出て一年坊主200人もようやく置かれた立場が分かったようである。
全員落選と言われてもピンとこなかったものが自分が大惨敗で落選する事を一人一人自覚したようである。
残るも地獄出るも地獄でそこから野田ブーおろしと新代表で小沢と連立という起死回生の策に走ったのだろう。
偽キムチの野田ブー一派による民主党潰しと自民への合流がギリギリで回避されそうである。
ここに至るまでには小沢事件の決着、自公のバブル人気による民自合併の消滅、偽キムチ維新の自滅等々が出揃うのを待たね
ばならなかったがようやくハプニング的に実現したようである。
小沢事件は西松詐欺も水谷詐欺も期ズレ詐欺も偽ユダヤが偽キムチに命じ馬鹿官僚が検察・審査会・最高裁・マスコミを動かし
たでっち上げである事がばれ検察は担当者が左遷、最高裁は幽霊審査員の懺悔告発をマスコミに連載させマスコミも小沢バッシング
から小沢スルーに転換し今や事件が無かった事にしたい姿勢がアリアリである。
偽キムチはまだ小沢潰しに走りたいようだが官僚がこれ以上検察と最高裁を傷つけるのは耐え難く反省からではなく保身からでは
あるが撤退モードであり偽キムチも戦後偽ユダヤの手先として破壊活動をしてきた事がばれ明博君の天皇侮辱とも相俟って小沢を
民主党から追い出したら自分達が日本から追い出されそうな勢いで法務大臣自身が辞任どころか議員辞職まで迫られそうな勢いで
あり馬鹿丸出しである。
自公も民主党と偽キムチ維新の凋落に伴う相対人気に浮かれ野田一派の合流話も偽キムチ維新との連立話もご破算となりバブル人気
でイケイケである。
民主党はもはやモナ男人気では焼け石に水でありゴリラというかダイナマイトというか真紀子という毒薬を使う以外に解散を避ける
道は無くなり解散直前まで野田ブーで引っ張るという姑息な作戦が使えなくなり野田降ろしというよりブタ落としをしなければ野田
で解散に追い込まれるという最悪の事態を迎えたのである。
国民からすると何とも虫がいいが火事場の馬鹿力というか特売品コーナーを仕切るオバタリアンというか今の彼らは視野狭窄に陥り
自分がどうしたら助かるかという事だけに集中しその集中力は最後の最後でサヨナラヒットを打ったイチロー以上の迫力であり小沢
を追い出した経緯などすっかり忘れており偽キムチ議員以外は神様仏様小沢様という感じで福田自民との大連立失敗の責任を取って
辞任しようとした小沢を羽交い締めにした時とデジャブである。
あの時も偽キムチ仙谷が一人で悪態をついていたが結局雑魚に権力を持たせてみればこのザマで自分の下の世話もできない体たらく
で豚に真珠で猫に小判で偽キムチに権力だったという事である。
ゴリラ真紀子が予想通り真紀子節を炸裂させ始めたがコンピューターなしブルドーザーは野田ブーをペチャンコにして海ゆかばを口
ずさみながらゴーインニマイウェーで首相の椅子めがけて突進しその座をゲットするだろうがブレーキなしダンプだから誰にも止め
られないのである。
後ろには自分が落選しなければなんでもいい一年坊主が一山いくらという感じでニ百人が暴走族というかコンボイという感じで続き
田中軍団というよりもレディースの総長という感じである。
これから凶器を持って乱入してくるヒラリー婆と真紀子のクソババー金網デスマッチは見ものである。
ナイとアミとマイケルとカーティスをアックスボンバーで失神させてヒラリー婆をコブラツイストでギブアップさせられるのは類は
友を呼ぶ気違いでなければ無理なのであり国民の事などこれっぽっちも考えず自分のテレビ映りしか考えていない真紀子だが皮肉に
もその気違いパワーが日本を救うのでありロデオのように乗りこなせるのが小沢騎手という事だ。
政治とは狂気の世界であり我々の物差しでは理解不能であり自公への先祖返りを防ぎ偽キムチを追い出し偽ユダヤを松沢病院に叩き
込めればなんでもいいのであり我々はまな板の上で刺身にされないようにしながら気違いプロレスを観戦していればいいのである。

http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/261.html
コメント [日本の事件30] 世田谷立てこもり殺人 86歳元警視に刀を取らせた農薬と野良猫 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
05. 2012年10月13日 13:42:15 : jUycTf8xzk
被害者が何かのきっかけで加害者側に・・・他人事とは思えません。いずれにせよ、常識・道徳心のない連中はそこいらに溢れかえっている。やったほうが悪いのか、火をつけたほうが悪なのかこれもその場に直面してみないと、だれもが成りうるであろうこの事件に、国民を守るはずの警察はどういう結論を出すのか、出さないのか・・・常識は時には非常識になるのかもしれない。
http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/555.html#c5
コメント [音楽9] ゴルゴ13 ラ・カルナバル BRIAN ENO
01. 2012年10月13日 13:44:32 : 8eINxzDIHQ
ゴルゴ13の名前を初めて知りました。

My Name is Golgo 13
http://www.youtube.com/watch?v=5eFBNywxuiY&feature=fvwrel
Golgo 13 Theme (Translated Lyrics)
http://www.youtube.com/watch?v=mwFhV9y3YZc&feature=related
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/649.html#c1

コメント [自然災害18] 「ニビルの季節」 イギリスで2つ目の太陽が現れたと話題に。&純金のウンコを出す生物? kokopon
17. 2012年10月13日 13:45:14 : 7oSKGju5kA
浅草の金色ウンコの話かと思ったら違ったのね…
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/559.html#c17
記事 [戦争b10] いよいよ 日中戦争勃発か、、、米国の利益のために、日本のパレスチナ化を目指す という訓練でしょうか?   
写真は、日米軍事演習が行われる沖縄県入砂島付近

●沖縄離島で奪還訓練 自衛隊と米軍、11月実施(10/13 SANKEI)
日米両政府は12日、来月の日米共同統合演習(実動演習)で、沖縄県の無人島を使い自衛隊と米軍の島嶼(とうしょ)防衛訓練を行う方針を固めた。事実上の離島奪還訓練で、国内の離島での共同奪還訓練は初めて。中国による離島侵攻の脅威が高まる中、事態が起きる危険性の高い沖縄での訓練が不可欠と判断した。訓練を通じ日米共同対処能力を高め、沖縄県・尖閣諸島をめぐり高圧姿勢を強めている中国を牽制(けんせい)する狙いがある。

共同統合演習は11月上旬から中旬にかけ、九州・南西方面を中心に全国各地で実施する。日本側は陸海空3自衛隊、米側は陸海空軍と海兵隊が参加。主要な訓練は(1)島嶼防衛を含む海上・航空作戦(2)弾道ミサイル対処(3)統合輸送−になる見込みで、部隊や艦艇、航空機が各基地と海空域に展開する。

島嶼防衛訓練は沖縄県渡名喜村(となきそん)の入砂島(いりすなじま)で行う。那覇の西北約60キロにある無人島で、米軍は島を「出砂島(いですなじま)射爆撃場」と呼称し、戦闘機やヘリコプターによる爆弾投下訓練などに使っている。訓練では島嶼防衛の中核である陸自西部方面普通科連隊(長崎)と、在沖縄の主力戦闘部隊の第31海兵遠征部隊(31MEU)が中心になる。

島が敵に占拠されたとのシナリオで、洋上からボートに分乗し、上陸作戦や敵部隊襲撃などを訓練する。

陸自と米海兵隊は9月、米グアム島やテニアン島で離島奪還訓練を実施。島を使った共同訓練はそれが初めてだったが、今回は舞台を沖縄に移し、尖閣や先島諸島での事態を念頭に部隊の展開方法も確認する。

防衛省は訓練にあたり「特定の国や島を想定していない」と強調することにしているが、中国の反発が予想される。

尖閣の国有化をめぐり日中間の対立も先鋭化したため、防衛省は野田佳彦首相の判断を仰ぐ異例の措置をとった。首相は最終的に島嶼防衛訓練を含め演習内容を了承した。

ただ、島嶼防衛訓練の実施には慎重論があり、訓練を非公開とすることも検討しているが、ある政府高官は「脅威に即した常識的な訓練として淡々と公開すべきだ」と指摘している。


以下おまけ


日本と中国の戦争を画策する大魔王 ハーバード大学院長「ジョセフ・ナイ計画書」を紹介

●ジョセフ・ナイ「対日超党派報告書」 Bipartisan report concerning Japan より

かつてCIAを統括する米国大統領直属の国家安全保障会議NSCの議長で、同時に東アジア担当者であり(クリントン政権)、後に安全保障担当の国防次官補であったジョセフ・ナイが、米国上院下院の200名以上の国会議員を集め作成した、対日本への戦略会議の報告書である。

ナイは現在、米国の政治家養成スクール、高級官僚養成スクールであるハーバード大学ケネディ行政大学院の院長であり、そこから輩出された無数の政治家・行政マンの司令塔となっている人物である。この人物が「事実上」、米国の政策を起草している。

内容は以下の通り。

1、東シナ海、日本海近辺には未開発の石油・天然ガスが眠っており、その総量は世界最大の産油国サウジアラビアを凌駕する分量である。米国は何としてもその東シナ海のエネルギー資源を入手しなければならない。

2、そのチャンスは台湾と中国が軍事衝突を起こした時である。当初、米軍は台湾側に立ち中国と戦闘を開始する。日米安保条約に基づき、日本の自衛隊もその戦闘に参加させる。中国軍は、米・日軍の補給基地である日本の米軍基地、自衛隊基地を「本土攻撃」するであろう。本土を攻撃された日本人は逆上し、本格的な日中戦争が開始される。

3、米軍は戦争が進行するに従い、徐々に戦争から手を引き、日本の自衛隊と中国軍との戦争が中心となるように誘導する。

4、日中戦争が激化したところで米国が和平交渉に介入し、東シナ海、日本海でのPKO(平和維持活動)を米軍が中心となって行う。

5、東シナ海と日本海での軍事的・政治的主導権を米国が入手する事で、この地域での資源開発に圧倒的に米国エネルギー産業が開発の優位権を入手する事が出来る。

6、この戦略の前提として、日本の自衛隊が自由に海外で「軍事活動」が出来るような状況を形成しておく事が必要である。

以上のように、米国は日本海の「パレスチナ化」計画を策定しており、米国は日本を使い捨てにする計画である。そして、この計画の下に自衛隊の海外活動が「自由化」され始めている。

上記の米国エネルギー産業とは、もちろんロックフェラー=ロスチャイルドのである。

このロックフェラー=ロスチャイルドの利権のために日本軍と中国軍に「殺し合いを行わせる」、これが米国政権中枢の戦略文書に明確に書かれているのだ。


●動き出す「戦争屋」たち

「日本と中国の戦争を画策する者達 」より続く。

かつてCIAを統括する米国大統領直属の国家安全保障会議NSCの議長であり、同時に東アジア担当者であり(クリントン政権)、後に安全保障担当の国防次官補となったジョセフ・ナイ。

そのナイは現在、米国の政治家養成スクール、高級官僚養成スクールであるハーバード大学ケネディ行政大学院の院長となり、そこから輩出された多数の政治家・行政マンの司令塔となっている。ナイは長年、「事実上」の米国の政策のナビゲーターとなって来た。

そのナイが、米国上院・下院、民主党・共和党の200名以上の国会議員を集め作成した、対日本・アジアへの戦略報告書「Bipartisan report concerning Japan」には、「米国は、中国と日本との紛争・戦争を助長し、それを誘発する戦略を取る」と明確に語られている。

アジアにおける超大国である中国と日本が紛争を起こし、場合によっては戦争を起こす事は、超大国同士が「疲弊」し、米国のアジアにおけるプレゼンス・地位を「大きく」し、「アジア・コントロール」を容易にする。日本と中国が戦争を起こせば、両国に兵器を納入している米国軍事産業が「莫大な利益を得る」。

つまり、「アジア人同士に殺し合いを行わせろ。それが米国の利益だ。」と言う戦略である。

米国産の狂牛病に犯された汚染牛肉の「輸入」が現在も継続しているが、その報道は全く行わない日本のマスコミ。一方で、深刻な事実ではあるが中国の食品汚染の報道から、ダンボール肉マンといった「デマ報道」に至るまで、日本人の反中国感情を「アオル報道だけは連日、繰り返される、異常なアンバランス」は、ナイ・レポートに記載された米国の対日戦略を「無条件に、ウノミ」にする事によって展開されている。

現在、このケネディ行政大学院は、ドバイに一大拠点を形成しつつある。

「アジアに、対立と紛争・戦争を引き起こし、漁夫の利益を得る」ケネディ行政大学院の「戦略」は、アラブに向かってターゲットを絞りつつある。外来種であるサウジアラビア王家が打倒されるのは、いずれ時間の問題である。

「アラブに、対立と紛争・戦争を引き起こし、漁夫の利益を得る」ナイ戦略は、ここに文字を入れるナイ直系のズビグニュー・ブレジンスキーをブレーンとするオバマ次期大統領によって、「どのように画策・実行されて行くか」、注視と監視が必要である。

http://ameblo.jp/don1110/
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/297.html

コメント [経世済民78] 牛丼チェーンが、高価格路線に舵を切り始めた・・原材料価格の上昇を逆手に! 墨染
01. 2012年10月13日 13:47:05 : HNPlrBDYLM
アメリカ牛肉を使ってる時点で高級化は無意味
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/104.html#c1
コメント [原発・フッ素27] 〈琵琶湖もすでに汚染されていた!?〉 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 (ぽぽんぷぐにゃん)  赤かぶ
03. 2012年10月13日 13:47:35 : uQjvtdhtTs
平年の98%減って尋常じゃない。何故ニュースで報道しないんだ(っていつもの事か)
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/888.html#c3
コメント [原発・フッ素27] 放射性セシウム販売容疑、2人逮捕 (TBS)  赤かぶ
09. 2012年10月13日 13:52:42 : uQjvtdhtTs
凄いねえ。日本中、世界中に物凄い量の放射能を撒き散らした東電は誰一人として逮捕されないのに。逮捕された人達も「これは無主物」とか言えばよかったのに。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/876.html#c9
コメント [雑談専用39] 昔の日本はエロかった。 学校やマスコミが絶対に教えてくれない『裏・日本民俗史』 エテ公
10. 2012年10月13日 13:57:34 : M9yACkF1iU
今の日本では 昭和40年代まで多かった未成年者の凶悪事件は減少した反面、
いじめ問題が深刻化している。これは、今の社会が子供の世界を管理しすぎて
おり、昔のようなテレビでのラブシーンの消滅等できれいな部分のみを子供にみせようとする姿勢や 受験の為の教育など子供を型にはめすぎるのではないか。
としており、反対にインターネットで裏の部分を眼にするというギャップによるものではないかと考える。子供同士の共同体はなくなり孤独である.自分の存在を確認する為
弱い者をいたぶる。上記の共同体は全肯定できないが、信頼できる女性の適切な性指導も必要ではないかと思う。それにより強姦事件が減少すればよい。ただし、
女の子の場合は健康上問題があるので差し控えるべきだ。子供の世界は大人の世界の縮小版であり、ある程度のオープンであって然るべきではなかろうか。
http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/611.html#c10
コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
12. 2012年10月13日 14:01:06 : eMvQJG75E2
>>09
報告書を読んでいないようですね。

Cs−137による土壌汚染が1平方メートルあたり3万7千〜18万5千ベクレルの地域では、1986年の内部被曝、外部被曝の線量は、それぞれ、1.8ミリシーベルトと5.4シーベルトである。
 
3万7千ベクレル以下の地帯において、初めて0.2シーベルトと0.33シーベルト
と、1シーベルト以下になる。

つまり、年間1ミリシーベルトを守ろうとするならば、3万7千シーベルト以上の汚染地域には住んではいけないのです。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c12

コメント [マスコミ・電通批評13] 多様性の芽を摘み異論を排除する日本の幼稚な言論空間に変化を!  週刊 上杉隆 (ダイヤモンド)  赤かぶ
02. 2012年10月13日 14:02:36 : b3WKJrt4f6
確かに日本人社会と日本語文化に、議論の重要性はあまりみられない。

民主主義と声高にいいながら、議論がはじまるとすぐに感情論になり、自分の正否、正しさばかりを問うようになる。

それといまだ、お上にはたてつけない脅迫観念に縛られている。

鎖国していたときだったら、それでもいいが、いまはいろいろな条件、環境、差異のなかで進めなければならない。

いつまでも、議論がはじまると、これは日本のいいところだから、日本人だけは例外だから、リスペクトされているから、日本バンザイといってて、思考停止におちいる。

http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/437.html#c2

コメント [原発・フッ素27] 福島県内の河川や湖沼などの土壌中放射性セシウム半年で大幅増加!9倍になった箇所も (日々雑感)  赤かぶ
05. 2012年10月13日 14:03:50 : rrhrFN6JLd
ほとんどの地域が0.2μシーベルト以上で生物の住める環境ではない。
2011年3月11日以前ならこれだけ汚染させれば即逮捕。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/872.html#c5
コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
09. グッキー 2012年10月13日 14:05:23 : Cbr3d6O9vj7Mc : glttGIfJko
>上の方は歌手名が書いてないですが

秋吉満ちる   現在は↓
Monday Michiru (Monday満ちる) - Sands Of Time
http://www.youtube.com/watch?v=TycBeLure74

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c9

コメント [音楽9] ゴルゴ13 AT PIN-HOLE! BRIAN ENO
01. 2012年10月13日 14:08:49 : 8eINxzDIHQ
実写版の映画があったんですね(笑)

GOLGO13 MOVIE Starring JJ Sonny Chiba ゴルゴ13 実写版 九竜の首 千葉真一
http://www.youtube.com/watch?v=KmRQHhC3YCM&feature=related

これはぜんぜん関係ない歌手ですが
ゴルゴ13に登場してもいいようなおねえさん・・・
と思って聞いていたら、「ピエロ」の方はどうも北斗の拳の歌みたいですね。
B'zのカバーだとか。
北海道出身(27?)だそうですよ。超美人だ・・・

上木彩矢 / Revolver
http://www.youtube.com/watch?v=uDYI8h1inZA&feature=related
Kamiki Aya - ピエロ
http://www.youtube.com/watch?v=EYXBPjtw2VI&feature=fvwrel
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/650.html#c1

コメント [マスコミ・電通批評13] iPS報道、読売新聞が「調査」 共同、誤報認めおわび   森口氏、資格は看護師 職を転々 MR
02. 2012年10月13日 14:09:37 : VYU0wKSuHA
看護系で細胞いじるのは無理
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/438.html#c2
コメント [原発・フッ素27] 「社説:原賠法の改正 重大事故への備え急げ」を読む 手紙
09. 2012年10月13日 14:12:26 : 7oSKGju5kA
>>06
「負担が大きすぎるので実質上継続不可能」ってところがミソです。
原発の運用経費の逆鞘構造を白日に晒して自覚を促す。ここですね。
「それでもやるなら続けなさい。禁止してはいませんよ。どんどんやってください。
 でも自分でお尻が拭けないんですからトイペ代金はいただいて置きます」
てなかんじです。

一旦全廃して3〜40年ぐらいかけて供託金積み立てて、それから新規建設なんてな手が無いわけでもありませんねえ。
でも多分割に合いませんね。
その供託金で新設できるのはせいぜい一機ですし、その更新の際にも供託金は取るわけですから。
痛快ですね!

「信用保証にまったく打撃はありません」「でも運転できる現金は0円以下になっていただきます」
っていう風なとらえ方でもおkです。
所謂究極の選択ってやつです。 お好きに選択させてやりましょう。

電力会社が負うべき筈だった究極の選択の皺寄せを住民被災民は彼らに強要されてるわけですものね。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/853.html#c9

コメント [日本の事件30] 元警視の警察官 日本刀で女性を殺傷  事件現場の気になるストリートビュー    スカイツリー
08. 2012年10月13日 14:15:51 : TjCByRUsqE
働いている間は警察官としての権力行使に麻痺していて、
退職後は自治会の権力(実際は存在しない)を仮想して路地の取り締まりにせいを出していたんじゃないかな)
http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/551.html#c8
コメント [原発・フッ素27] ロシアで銀行の紙幣から“2万倍”の放射線量 (ANN)  赤かぶ
17. 2012年10月13日 14:17:49 : sgolhP60mA
>>15 82mSv / 20000 = 0.0041mSv = 4.1μSv

確かに変ですね。日本では μSv/時間 の数字が使われている。
単に 82mSv だと、何のことか分かりませんね。

まさか、1日当たり? それなら
(82mSv/24)/20000 = 0.17μSv
で、通常が0.17μSvと考えられていることになり、少し多いけれどまずまず。

紹介されたサイトで動画を見てもアナウンサーは82mSvと言うだけ。
ANNの常識を疑います。放射能のことを知らないのでは?
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/846.html#c17

コメント [原発・フッ素27] 〈琵琶湖もすでに汚染されていた!?〉 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 (ぽぽんぷぐにゃん)  赤かぶ
04. 2012年10月13日 14:18:52 : TjCByRUsqE
琵琶湖の仔アユは全国の養殖の基礎に使用されているのだからけっこう重要問題でしょう。

おそらく理由は今夏の水温の高さと思われますが。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/888.html#c4

コメント [原発・フッ素27] オレンブルグの訓練場で 古い弾薬が爆発(The Voice of Russia)(ロシアのきのこ雲爆発) こーるてん
05. こーるてん 2012年10月13日 14:21:04 : hndh7vd2.ZV/2 : txKoq6KBVw
>Wikipediaにはウランしか載ってない

311以降放射能関係の隠蔽が酷くなってるようです。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/873.html#c5

コメント [原発・フッ素27] <重要>除染で発生した高濃度汚染物の取り扱いは産業廃棄物並に厳格化しないと、一部の業者が勝手に他県へ搬送して野山に不法投 aba
02. 2012年10月13日 14:24:03 : txKoq6KBVw
いままでもさんざんやられてるみたいだけどな・・・。
北九州の瓦礫焼却が始まる以前に熊本で奇形植物があった。
市民がガイガー持ち歩いてパトロール隊組むしかないのかな。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/896.html#c2
コメント [戦争b10] 「日本軍が攻めてくる」と中国人民が恐れ、北京など各地で、空襲警報が鳴り響き、退避訓練の光景が見られる  板垣 英憲  赤かぶ
17. 2012年10月13日 14:24:51 : TK5oP2Y6m2
今の若い草食男子になにができますか。
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/281.html#c17
記事 [近代史02] 映画評論:戦場のピアニスト (太田述正コラム)
http://blog.ohtan.net/archives/52044340.html
http://blog.ohtan.net/archives/52044509.html
http://blog.ohtan.net/archives/52044684.html

(2010.12.2公開)

1 始めに

 NHK-Hで、ロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト(The Pianist)』(2002年。ポーランド・英仏独合作映画)(A)を鑑賞したのは10月18日の夜ですが、その直後にmixiの太田コミュで「ウーム、映画評論の対象にするかどうかビミョー。」と書き、翌日、ツイッターで「ダワーにせよ、昨晩TVで鑑賞した『戦場のピアニスト』の監督のロマン・ポランスキーにせよ、結局のところ身内びいきの史観を露呈してしまっている。弱き者、汝の名は人間なり。」とつぶやいたところです。
 本日、ガーディアンの書評(G)で、この映画の原作である体験記の著者のピアニストのウワディスワフ・シュピルマン(Wladyslaw Szpilman。1911〜2000年)を貶める本 'Accused: Wiera Gran' が紹介されており、これを読んで、やはりこの映画評論を書くべきだという気になりました。
 明日が祝日だということもあり、このシリーズには一人題名のない音楽会的要素もあります。
 まず最初に、(BやAを読んで)この映画の粗筋を頭に入れておいて下さい。

A:http://en.wikipedia.org/wiki/The_Pianist_(2002_film)
(11月2日アクセス。以下同じ)
B:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%AE%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88
C:http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_the_Jews_in_Poland
D:http://en.wikipedia.org/wiki/Roman_Polanski
E:http://en.wikipedia.org/wiki/W%C5%82adys%C5%82aw_Szpilman
F:http://en.wikipedia.org/wiki/Wiera_Gran
G:http://www.guardian.co.uk/world/2010/nov/01/wladyslaw-szpilman-pianist-collaboration-claims

 なお、この映画は、カンヌ映画祭では最高賞であるパルムドールを受賞し、また、アメリカのアカデミー賞でも7部門にノミネートされ、うち監督賞、脚本賞、主演男優賞の3部門で受賞しています。(B)

2 背景事情

 (1)シュピルマンの偉大さ

 シュピルマンは、ユダヤ系ポーランド人だったわけですが、戦前クラシックとポピュラーのピアニスト兼作曲家としてポーランドで既に有名な人物でした。
 彼は、1935年にポーランド放送に入り、クラシックとジャズのピアニストとして活躍します。
 戦後は、1945年から63年まで、このポーランド放送の音楽局の局長を務めますが、その間、いくつかの交響曲、約500の歌、及びラジオ劇や映画のための音楽を作曲します。
 この交響曲や歌は、今でもポーランドで人気があります。(E)
 
 つまり、シュピルマンは、単に名の知られたピアニストであったのではなく、偉大な音楽家であったということです。
 そのことは、彼の演奏や、彼の作曲したクラシック曲を聴けば、すぐに分かろうというものです。

 まず、彼の演奏についてですが、ユーチューブに載っているものは、以下でおおむね網羅していると思うので、ご自分のお好きな曲でも知っている曲でもいいですから、少なくともどれか1曲以上を聴いてみてください。
 いずれ劣らぬ名演奏ですよ。
 (実のところ、この映画で有名になった、ショパンの「遺作」をこれまで(コラム#3095、4261で)とりあげた時、シュピルマンによる演奏は紹介しませんでした。
 彼の演奏は、あっさりし過ぎているように思ったからです。
 しかし、改めて聴いてみたところ、実にいぶし銀のような名演奏だと認識を新たにするに至りました。)

バッハ シャコンヌ(ブゾーニ編曲)ニ短調
http://www.youtube.com/watch?v=YiBaeBE1cU4&feature=related 以下
ショパン 夜想曲第20番「遺作」 (0:26と1:43の音は原譜と違うのでは?)
http://www.youtube.com/watch?v=C8ECpeex5hc&feature=related
同 幻想ポロネーズ 作品61
http://www.youtube.com/watch?v=kmQ1pBl1s-8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tSvMhdb4WYE&feature=related
同 マズルカ 作品17第4番
http://www.youtube.com/watch?v=FHFipSOjRys&feature=related
同 ポロネーズ 作品53
http://www.youtube.com/watch?v=SLNrm3KNMSs&feature=related
同 バラード 作品52第4番
http://www.youtube.com/watch?v=U47UhgvQk_A
ラフマニノフ 前奏曲作品32第12番
http://www.youtube.com/watch?v=ZqRCcAJZWgE&feature=related
同 チェロ・ソナタ チェロ Ciechanskiと
http://www.youtube.com/watch?v=9gdfcv_Ckag&feature=related 以下
同 パガニーニの主題による狂詩曲 ワルシャワ国立フィルと
http://www.youtube.com/watch?v=NEqxKMF_a5A&feature=related 以下
クライスラー Liebesleid(ラフマニノフ編曲)
http://www.youtube.com/watch?v=IxE30lAQ9eo&feature=related
アルベニス コルドバ
http://www.youtube.com/watch?v=vLgbF0Of43I&feature=related

 次に、彼が作曲した曲ですが、残念ながら、ユーチューブにアップされているのは次の2曲だけです。
 どちらもクラシック曲であり、彼のポピュラー曲、とりわけ歌がアップされていないのは残念です。
 とまれ、この2曲、なかなか結構でしょう。

Concertino for Piano and Orchestra (ワルシャワのゲットーで1940年に作曲)
http://www.youtube.com/watch?v=tWYY-gYvt4w
Little Ouverture(1968年作曲)
http://www.youtube.com/watch?v=SJPmkt4bwf8&feature=related

 (2)ヴィエラ・グランとシュピルマン

 上出の'Accused: Wiera Gran' は、シュピルマンがナチ(ゲシュタポ)への協力者であったと非難しています。
 ヴィエラ・グラン(Wiera Gran。1916〜2007年。ユダヤ系ポーランド人の歌手・俳優)に関する本にどうしてそんな話が出てくるかと言うと、彼女自身が、ワルシャワのゲットーで一緒だったシュピルマンについて、生前、そう書き記しているからです。
 彼女は、シュピルマンがギャングを募って彼女を殺そうとしたとまで記しています。
 しかし、それはどう考えても言いがかりというものです。
 というのは、シュピルマンは、この映画の原作となる体験記を戦後すぐ出版しているのですが、これまで、同ゲットーで生き残ったユダヤ人の誰もシュピルマンを指弾したことなどないからです。
 同ゲットーの生き残りで後にポーランドの外相を務めた人物は、とんでもない言いがかりだと非難しています。
 この本の著者及び出版社は、映画のお陰で超有名人となったシュピルマンを利用してこの本の宣伝をやっている、と見られても仕方ないでしょう。
 逆にグランの方は、ナチへの協力に関し、濃厚な疑惑がある人物なのです。
 グランがゲットーにいた頃、彼女及び彼女が活躍していたキャバレーの音楽家や俳優達は、シュピルマンと対立関係にあったところ、彼女はゲットーから逃亡しますが、ポーランド人及びユダヤ人の地下運動のメンバー達によって上記キャバレーの音楽家や俳優達のうちの2人かが戦争中に死刑を宣告されています。(1人は処刑され、もう1人は逃亡。)
 上記体験記で、グランについて、「K夫人」として肉感的だが道徳的に疑問符の付く人物として描写したシュピルマンは、戦後の1947年に、ナチへの協力の廉でグランに対して提起された裁判において、検事側の証人として証言をしていますが、結局証拠不十分のままこの裁判は終わっています。
 その後グランは、移住先のイスラエルでも裁判を提起され、やはり証拠不十分で裁判が終わっています。
 イスラエルにも居づらくなったグランは、結局、フランスでモーリス・シュヴァリエ(Maurice Chevalier)やシャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)の下で歌手として働くことになるのです。
 (以上、F及びGによる。)

 ここで、彼女の歌唱をどうぞ。

Fernando 彼女の有名な持ち歌(F)
http://www.youtube.com/watch?v=v0jgya7Ck4s
Trzy listy 同上
http://www.youtube.com/watch?v=0gcUMAkWZL8&feature=related
Gdy odejdziesz 同上
http://www.youtube.com/watch?v=fb0vR7J2P84&feature=related
La vie en rose これは彼女の持ち歌ではありませんが、誰でも知っている曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=J-j4v5dbUI8&feature=related

 思うに、普遍的才能のあるユダヤ人には敵味方双方から助けの手が伸びたけれど、グラン程度の才能では、きれい事だけでは生き残ることができる可能性はなかったのに対し、シュピルマンくらの才能の持ち主となると、きれい事だけで何とか生き残れる可能性があった、ということではないでしょうか。

 (3)ポーランドにおけるユダヤ人迫害

 ポーランドでも、カトリシズムに由来するユダヤ人に対する偏見と容易に同化しないユダヤ人に対するナショナリスティックな反感から根強い反ユダヤ人意識がありました。
 ユダヤ人は、ロシア革命をその多くが支持した、という印象を持たれたことから、第一次世界大戦後、独立を回復したポーランドにおいて、反ユダヤ人意識が一層高揚しました。
 にもかかわらず、頻発するポグロム(ユダヤ人虐殺)やロシア内戦を逃れてウクライナとソ連からどんどんユダヤ人がポーランドに流入して来ました。
 戦前のポーランドでは、約10%のユダヤ人しか同化していたとは言えず、80%はすぐにユダヤ人と分かる人々だった、という説があります。
 例えば、1931年時点のデータですが、ポーランドのユダヤ人でポーランド語を第一言語とする者は12%しかおらず、大部分の者の第一言語はイーディッシュ語でした(一部がヘブライ語)。
 ユダヤ人に対して理解のあった首相が1935年5月に亡くなると、ポーランドにおけるユダヤ人迫害は更に激しくなります。
 例えば、ポーランドの大学はユダヤ人枠をしぼったため、1928年には大学生の20・4%を占めていたユダヤ人は、1937年には7.5%まで減ってしまいます。
 また、ユダヤ人は公的な仕事に就くこと等を禁じられていたため、彼等はそれ以外の仕事に就かざるをえず、実に、医者の56%、教師の43%、ジャーナリストの22%、弁護士の33%をユダヤ人が占めました。
 ただし、ポーランドのユダヤ人には貧しい者も多く、戦争直前の段階で、350万人弱にという、欧州最大規模に達していたところの、ポーランドのユダヤ人は、西欧のユダヤ人の中で、概ね最も同化しておらず、かつ貧しいと言ってよい状況でした。
 さて、第2次世界大戦中に約600万人のポーランド国籍の人が亡くなりましたが、その半分がユダヤ人です。
 ドイツがソ連に対しバルバロッサ作戦を開始すると、ソ連占領下のポーランド東部のユダヤ人の虐殺をナチが敢行しますが、その中にはポーランド人が協力して、あるいはポーランド人の積極的参加の下で行われたものがあります。
 ポーランドは、ナチスによって占領された国の中で唯一、ユダヤ人をかくまったり助けた者は誰であれ、死刑を科された国です。
 しかも、家族、隣人達、そして場合によっては村全体が連座して死刑を科されました。
 このような過酷な状況下であったことを考慮しなければならないわけですが、戦争の間、迫害されていたユダヤ人に対してカトリック教会は一貫して否定的態度を維持しましたし、また、一般のポーランド人の中にも否定的な態度をとるものが少なからずいました。
 ロンドンのポーランド亡命政府の中にさえ、反ユダヤ感情がわだかまっていました。
 他方、杉原千畝が授与されているところの、自らの生命の危険を冒してまでユダヤ人を守った非ユダヤ人に授与されるヤド・バシェム(Yad Vashem)賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%8E%9F%E5%8D%83%E7%95%9D
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%A0%E8%B3%9E
を、諸国の中では最も多く、6195人ものポーランド人が授与されている、ということもまた事実です。
 戦後、ポーランドでは、生き残ったわずかのユダヤ人と、ドイツやソ連から流入したユダヤ人を合わせてもユダヤ人人口は18万から24万人にまで縮減してしまっていました。
 ところが、そのユダヤ人にポーランド人による迫害が再開され、たびたびユダヤ人殺害事件が起きるのです。
 これに加えて共産主義ポーランドへの忌避感等もあり、機会をとらえてユダヤ人で国外移住する者が続出し、ユダヤ人人口はその約半分にまで減ってしまいます。
 1967年の中東戦争によってソ連圏が支援していたアラブ側が壊滅的敗北を喫するとポーランド政府は反ユダヤ政策をとり、ユダヤ人人口は国外追放によって更に減ります。
 こうして、ポーランドの共産主義政権が倒れた1989年時点におけるポーランドのユダヤ人人口は、わずか5,000〜10,000になってしまっていたのです。
 (以上、特に断っていない限り(C)による。)
 このように、ポーランドにおいても、ユダヤ人は、20世紀の間も、一貫して迫害され続けたわけです。

 (脚注)
 ポーランドのユダヤ人で有名な人に、エスペラントを創案したルドヴィーコ・ラザーロ・ザメンホフ(Ludovico Lazzaro Zamenhof。1859〜1917年。眼科医・言語学者
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%95 (英仏独語のウィキが存在しない!)
)、1978年にノーベル文学賞を授与されたイーディッシュ語作家アイザック・バシェヴィス・シンガー(Isaac Bashevis Singer。1902〜91年。1935年に米国に移住
http://en.wikipedia.org/wiki/Isaac_Bashevis_Singer 
)、2007年にノーベル経済学賞を授与されたレオニード・ハーヴィッツ(Leonid Hurwicz。1917〜2008年。経済学者・数学者。ドイツのポーランド侵攻時にロンドンにおり、結局米国に移住
http://en.wikipedia.org/wiki/Leonid_Hurwicz
)がいるほか、イスラエルの首相になったところの、どちらもワルシャワ大学で学んだベギン(Menachem Begin)とシャミール(Yitzhak Shamir)がいる。

 (4)ロマン・ポランスキーという人物

 ロマン・ポランスキー(Roman Polanski。1933年〜)は、ロシア生まれのユダヤ人の父親とカトリックの母親の下にパリに生まれますが、1936年に両親とともにポーランドに移住します。
 戦争中、父親はMauthausen-Gusen強制収容所に入れられますが、生還を果たすも、アウシュヴィッツ強制収容所に入れられた母親はそこで亡くなります。
 ポランスキー自身は、クラクフのゲットーから1943年に逃亡し、ポーランド人の複数の家族に匿われて生き延びます。
 彼の最初の結婚は、1959年であり、その相手は彼の映画で主演したポーランド人女優でしたが、1961年に離婚します。
 1968年には、やはり彼の映画に出演した米国人女優のシャロン・テート(Sharon Tate)と再婚しますが、彼女は、ポランスキーとの間の子供を身籠もっている身でチャールス・マンソン(Charles Manson)らによって翌1969年に惨殺されます。
 1976年には、15才だったドイツ人女優のナターシャ・キンスキー(Nastassja Kinski)と愛人関係になり、それが1979年まで続きます。
 1989年には、フランス人の元ファッションモデルで女優兼歌手と三度目の結婚をし、彼女との間で女と男の子をもうけ、現在に至っています。
 ポランスキーと彼の子供達はポーランド語で会話をしています。
 ここまでなら、彼は、女性遍歴の多い人物、というだけのことです。
 しかし、1977年、つまりはキンスキーと愛人関係にあった頃、ポランスキーは、米国で、13才の女の子にシャンペンと睡眠導入剤を飲ませた上で、いやがるこの子に性交を含むありとあらゆる淫行を行い、大陪審によって起訴されるも、米国から逃亡し、現在に至っていることは、ご存じだと思います。(D)

 結局、ポランスキーはまだ裁かれていないわけですが、彼は、ほぼ間違いなくこのような犯行を行ったと思われます。
 確かに、ポランスキーはホロコースト体験、そしてテートの悲劇的死、と大変なトラウマとなっても不思議ではないところの、他者によって自分や自分の近親者が殺害されるという経験を二度もさせられています。
 しかし、だからこそ、抵抗できぬ弱者たる他者に自分が危害を加えるようなことだけは絶対避けるべきところ、ポランスキーは取り返しの付かない悪行に手を染めてしまった上、卑怯にも裁きの場を回避して逃げ回っている、と強く非難されてしかるべきでしょう。 フランスの戯曲家で政治活動家のジャン・ジュネ(Jean Genet。1910〜86年
http://en.wikipedia.org/wiki/Jean_Genet
)は犯罪を繰り返してあわや終身刑を科されかけた人物ですが、その犯行とはこそ泥、男娼等であり、ポランスキーの犯行の方がはるかに悪質です。

3 映画の評価

 シュピルマンは、戦前、戦中、戦後を通じて、ポーランドのユダヤ人の中では最も恵まれていた一握りのうちの一人であり続けました。
 この間、戦前と戦後はポーランド人から、そして戦中は主としてドイツ人から、ユダヤ人は死を含む迫害を受け続けました。
 ポーランドのユダヤ人の数が、1939年から89年までの50年間に350分の1ないし700分の1に減ったことが、その累積的迫害の凄まじさを物語っています。
 これは、前述したように、シュピルマンの普遍的能力が傑出しており、ユダヤ人、非ユダヤ人双方から敬意を抱かれていたからこそですが、彼の抜け目なさや精神的・肉体的たくましさのたまものでもある、と考えられます。
 しかし、映画で描かれるシュピルマンは、どこにでもいるプロ・ピアニストであるところの、トロくてひ弱な人物です。
 まず、これでは、どうしてユダヤ人もポーランド人も、はてはドイツ人までもが彼に救いの手を差し伸べたのか説得力が乏しく、私自身、映画を見ていて首をひねりました。
 (戦中、シュピルマンは立派な大人であり、ポランスキーのような小学生の可愛い盛りではありませんでした。)
 たまたまシュピルマンが酔狂なユダヤ人、ポーランド人、とりわけドイツ人とばかり関わりを持ったということなんだな、と自分を納得させた次第です。
 次に、それにしても、よくもまああんなにトロくてひ弱な人物が生き残れたものだ、と首をひねりました。
 これについては、シュピルマンは、ツキに恐ろしく恵まれていたということなんだろうな、と自分に言い聞かせましたね。
 結局、私が実際のシュピルマンについて知った時、ようやく全部の疑問が氷解しました。

 より根本的な問題は、ポランスキーが、シュピルマンの戦中だけを切り取った映画をつくったことです。
 シュピルマンの体験記は戦中を対象としたものであったところ、それ以外にシュピルマンは自伝を書いていなかったわけですし、いずれにせよ、彼の人生の中で最もドラマティックなのは戦中です。
 ポランスキーが、自分自身の戦中体験を、シュピルマンの体験と重ね合わせ、シュピルマンを通じて描きたかった、ということも当然あるでしょう。
 それはそうなのですが、(話が完結した形にならないため、戦前や戦後もほんのちょっとは映画に出てきますが、)戦前、戦後をまともに描くと、ポーランド人によるユダヤ人迫害に触れざるを得ないところ、ポランスキーにしてみれば、それは絶対に避けたかったに相違ありません。
 一つは、彼自身が、その善意のおかげで戦中を生き延びることができたことに対してポーランド人にいささかなりとも感謝の念を抱いているであろうため、もう一つは、恐らくより大きな理由であると思いますが、彼が現在米国による国際手配の対象となっているスネに傷のある存在であり、活動の拠点としている(彼の出生地であるとともに現在の奥さんの国でもある)フランスと、自分の古里であ(り自分の第一言語の国でもあ)るポーランドとが彼の心の拠り所になっているため、ポーランド人のご機嫌を損ねるようなことはしたくない、ということでしょう。

 しかし、ポランスキーによる以上のようなメーキングや配慮の結果、この映画は、悪玉であるナチスドイツと善玉であるユダヤ人・ポーランド人・ドイツ人とがせめぎあう、超一級品の、しかし平板な、(珠玉の音楽を刺身のツマとするところの)お涙頂戴のメロドラマ(soap)として提供されることとなり、数々の賞を総なめするのです。
 いささか厳しすぎるかもしれませんが、この映画にパルムドールやアカデミー監督賞・脚本賞等を授与した審査員達は、生来的犯罪者とおぼしき人物に、その程度を見透かされ、まんまとしてやられた、といったところでしょうね
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/717.html

コメント [カルト10] 官僚と民自公3党の復興予算流用がばれて消費増税撤回選挙どころではなく次期衆院選は税金返せ選挙となるだろう。 ポスト米英時代
07. 2012年10月13日 14:25:41 : UanV0Apv1M
6君、嘘を言ってはいけないね。
民主党の偽キムチ執行部は財務省を通じて自公と繋がっている。
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/256.html#c7
コメント [経世済民78] 急落が続く日本銀行株の背景・・何か変だぞ!米銀も株価下落で恐怖指数は上昇! 墨染
01. 2012年10月13日 14:26:16 : 63wS9olNNs
株の下落プット・オプションで大儲けするために、コンピューター・ソフトで市場を人工的に操作しているインサイダーが過去4か月ほど荒稼ぎしている。

コンマ数秒単位で動くソフトだから一般のトレーダーが追いつけるはずがない。

そして金融業界もそれを取り締まろうとしてない。

イカサマなのさ。
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/106.html#c1

コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
10. 2012年10月13日 14:28:16 : 8eINxzDIHQ
桃、桃、もしかして・・・
新妻さんもっとお聞きになりたい方がいらっしゃるとか??

では、グッキーさんスマセ。出しゃばってモチョッとだけ。
帰国子女で、英語の発音いいです。
【PV】ありがとう short ver. /新妻聖子【Seiko Niizuma Official】
http://www.youtube.com/watch?v=tjA1LEp-HBM
新妻聖子 - Over The Rainbow
http://www.youtube.com/watch?v=S18E325QRMU&feature=fvwrel
新妻聖子 Niizuma Seiko トゥナイト〜ウエストサイド物語 Tonight
http://www.youtube.com/watch?v=fhFoz9pDWV4&feature=related
新妻聖子 Andante(アンダンテ)
http://www.youtube.com/watch?v=QaS5mxX9Wng&feature=related
新妻聖子 *島唄*
http://www.youtube.com/watch?v=Y4W7f2yxpNQ&feature=related



http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c10

コメント [近代史02] 中国大好き 中川隆
40. 2012年10月13日 14:31:48 : HNPlrBDYLM

                    , ; '"´/    _...--..\,-ー- _
              ,; '"   /    /"~~""'''ヽヽ r'")
            ,;'"   /     /         ヾ..
            ;'    /     /             ヽ
          ;'   /     /                 ';
         .;'   .::"     /                  ';
         i  .'      ./::     ..             ';
         i /.,      ;'::..    .:::::::              i
       ,;;'"´И      .|:::::_,,,,,.、.::::::::              i
      ,;;'"´   |     ..., l 巛  ミヾ,、         ,,,,,,     ;'
      .':     | t    ;' lヽ  `”"ノノ        厂三ミ、 ,'
  _...-' ./     V\  ; |              / ,'""^',::/|,
   ̄~ア       / \ .| \            ヽヾミ彡.' l";
  /       /|.   ~ |"''''     ,..,,;;;;;;;;;;;,,__, '"   ...::'  '.
  / .     /:::::И    ';     /”U凵:::::J」|i!;     ;'  yl
 .| /./   / ./:::::::::::::.V-_ |'-._ '.   厶⌒ヽ⌒ヽ /      ノ  /ノ'.
 .r| .i   / ./::.,:::::::::::::::::: ':i  ";_    ヾ、,   `ヽ   _..-'"::::|y'' '.. ';   
  '_|  / .,'/|:::::::::::::::::::::.|    '-._    `ー-‐'" _-'":::::::::::::'::::::| '. .;
   .t  .| ..|  |:::::::/|:::::/.|     `'- .._   _..-'"::::::::::::/|::/._:::| | .:
   ヽ._ '. |   |:::/  ヽ'  |         `'''f/"|::::::::/ ノ" ヽ| l./
     ' ._|   v     .|          .|   .|;/      j/'
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漢民族とは何か?


それは首里城の「琉球貢表」から始まった。平成16年、那覇の首里城に行ったときのことである。展示のひとつに、乾隆帝時代の清朝に琉球王朝が朝貢として贈ったもののリストであるという「琉球貢表」があった。なんとその正文は満洲文字で書かれていたのである。印刷されたようにきれいに書かれた満洲文字。その隣に、ガリ版刷りのように粗末な漢字の文書がある。

 相手の公用言語に合わせて書かれたのが満洲語のものであり、漢文は琉球王朝用のものであったのは明白である。これを見ても何だろうと首を傾げるだけで見学者は誰もその意味を理解しないのであった。私は満洲文字というものがあり、清朝の第一公用語が満洲語であることは黄文雄氏らの著書で知っていたから、このことは論理的には当然のことのはずであった。

 だが眼前の満州文字で書かれた公文書は衝撃的だった。乾隆帝は1735年〜1796年の治世、清朝の中興の皇帝。18世紀である。太祖ヌルハチから100年以上後の人である。満州族は漢族に同化していったと言われることが多い。ところが王朝成立の100年後にも満洲語は生きていたのである。このことからは宮廷をはじめとする北京周辺では満洲語が使われていたと考える方が普通である。

 そして英語のmandarinは北京語のことであるが、北京官話とも訳され、元や清朝の宮廷で官吏が話していた公式言語だという。これらの事をつなぎ合わせると、論理的には北京語は満洲語であるという、従来の常識からすれば馬鹿馬鹿しい結論が導かれるのである。それを演繹するとそれには止まらない結論が導かれた。それが本論である。

 もちろん私は言語学は何も知らない。それどころか中国語のイロハも知らない。本書は言語学などから導かれた結論ではない。各種の公刊図書を論理により推測したものに過ぎない。それ故に常識にとらわれないですむ。その結論は奇妙なものであった。だが本書の結論は現在の「中国」世界の現状を説明する一助となると信じている。

 漢民族とは何者であるかを理解するのは、漢民族が少数民族を支配している、と言われる中国を理解するに益があると信じている。むしろ常識となっている中国の民族構成は、過去の歴史的経過やヨーロッパなど他の地域の歴史と現状と比較すれば、矛盾に満ちていると云わざるをないのである。

 遠い昔から、漢民族は周辺の異民族から攻撃を受け、時には支配される。しかし、永い間に蛮族である異民族は、高い文明を持つ漢民族の文化の影響を受け、次第に漢民族化されてしまう。常に大陸の中央には不変の文化文明を持つ「漢民族」がいて、周辺民族を同化してしまうというわけである。

 しかしヨーロッパなど他の地域が民族の争いを繰り返した歴史をみると、それはあまりに不自然なことではないか。外敵に繰り返し支配され、抗争を繰り返し民族の移動を繰り返しながらも、相変わらず不変の漢民族なるものがいる。支配されても支配しても、不変の漢民族がいる。そのようなことは歴史的にありえないのである。各種の民族に支配されたにもかかわらず、何の影響も受けず普遍の漢民族がいるなどということはありえない。

 中国四千年の歴史において漢民族が一貫して存在した。実はそのような主張はギリシア、ローマに始まる四千年の歴史に、一貫して不変の「ヨーロッパ民族」が存在したなどと言うのと同様に、荒唐無稽であると考えるのがむしろ自然である。

 なぜ漢民族に同化されるか。その答えを漢字に求める人がいる。しかしヨーロッパにしてもベースはアルファベットという共通の文字がある。漢字の表意文字という特殊性に注目する人もいる。しかし古典たる漢文を読めるのは古来支那人の中でも極めて例外である。現実に通用するのは北京語、広東語という漢字表記すら必要のない口語なのである。長い間、言語は表記手段がなかった。

 漢文は中国の古代の言語の文字表記ではないという。単なる意志伝達の手段であるという。大多数の支那人が読めもせず、支那のいずれかの言語の文字表記でもないものが「漢民族」の連続性の保証であるはずがない。漢民族という言葉は各時代において、政治的に利用されているのに過ぎない。ある民族が大陸に居住する他の民族を支配して政権を取るための錦の御旗に過ぎない。ある民族とは、血族を中心としたパンと呼ばれる結社かもしれない。そのグループがわれこそは、支那大陸を支配する正統たる漢民族なるぞ、といって支配権を主張するのである。

 異民族王朝とされる元や清の崩壊するときには必ずその手が使われた。しかし倒した当の本人たちは、単に現在大陸に居住するだけであって、漢民族であるという保証は何もないのである。単に現在の血族相続の王朝を倒して政権を奪おうという輩の集団に過ぎないのである。

 よく考えていただきたい。支那大陸の王朝は、必ず前の王朝の一族を絶滅している。これを易姓革命と言う。しばしば禅譲という建前が使われるが、これは事実ではないことがよく知られている。日本の政権移譲が、おおむね平和裏に行われるのに対して、支那大陸における、前王朝の粛清は民族性の相違として扱われる。ところが、これを異民族による政権奪取として考えれば何の不思議もない。政権を奪った、新しい民族が旧支配民族を粛清するのは当然でさえある。そして被支配層においても、新興民族は支配民族として、旧支配民族を弾圧する。まことに全ての「中国専門家」は盲目である。

 琉球貢表のことをもとに、北京語のルーツは満洲語ではないか、と言う説を要約して雑誌「正論」に投稿した。誰かの目に止まり何ら学問的根拠のないこの仮説を補強して、さらに発展させてくれる人がいないかと期待したのである。しかし反応は何もなかった。あまりに奇矯な説であったためであろうか。実は本論も同様なことを期待している。本論は公刊された図書を基に書いたもので、特別な研究や学識によるものではない。私はこの方面に何の学識のない者である。全て直感である。直感が正しいと信じているのみである。

 付言するが後に訪れた時には「琉球貢表」の展示はなかったので問い合わせたところ、臨時展示であったとのことであり幸運だったのである。「琉球貢表」の写真撮影などについて管理センター職員に問い合わせたところ、「琉球貢表」が満洲語であることを職員は認識していた。しかるに展示には満洲語であるという説明が全くなされていなかったので、不思議がっていた観光客もいたが、皆それから先を追求するのは私くらいなものであったろう。

 当時の支那が満洲人に支配されていたが故に満洲語が公文書に使われていたという事実は、中共政府は自慢したくない事実であろう。しかるに管理センターでは暗黙のうちに中共政府に配慮したのであろう。現代日本にはそのような中共政府に対する配慮で事実を隠蔽しようとする人間に満ちている。
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~k-serizawa/sub2.html


1章 支那

1.1 首里城の満洲文字

 平成16年、出張で沖縄に行く機会があった。那覇泊で時間が取れたので、ついでに首里城に行った。十年位前にも首里城を訪れたが、当時も首里城の再建は成っていて、余り変わらないだろうとは予想さ
れた。果たして風景は余り変わらないが、壮大で異様な形状に思えた石垣は左程とも思われない。最初の感動があまりに強いと、その印象が時間の経過とともに膨らみ、二度目に見た時は膨らんだ印象と現実の光景を比較することになるのでこのような印象の落差となって現れる。

 正殿に向かって右の南殿が展示スペースになっている。二階の展示に「琉球貢表」というものがあった。清朝の乾隆帝に琉球王朝より貢物を贈った際の貢物のリストを含む公文書だというのである。二種類あり一通は漢字で書かれているが、もう一通を見て驚いた。漢字とは似ても似つかぬ、アラビア文字に似た、ミミズがのたくったというしかないような奇妙な文字である。

 中国の王朝では文書に漢文を使っているに違いないという先入観からは意外であったが、黄文雄氏の著書に清朝の第一公用語は満洲語であったと書かれていたのが閃いた。これは満洲文字に違いないのである。今でも、条約などの公文書は相互の国の公用語で書かれるのが常だからである。

 日付は乾隆二十七年 (西暦1762年)十月である。後日首里城管理センターに問い合わせると満洲文字だとの回答があった。漢文のものはガリ版刷りのような雑なものである。するとこちらが琉球王朝のものなのであろう。当時、日本でも公文書は漢文で書かれていたから左程不思議なことではない。東京に帰り図書館で「世界の言語ガイドブック」という本の満洲語という項を引くと間違いなく満洲文字であっ
た。

 満洲文字で書かれた貢表は活字で印刷されたように美しく揃っている。満洲文字はモンゴル文字を真似て創られたものだそうである。私が新発見に興奮しているのに、他の観光客は貢表を見ても首を傾げるばかりで、満洲文字などとは思い至らないのであろう。清朝で満洲文字が使われていたということの意味は大きい。清朝の宮廷で話し、かつ書かれた言語は満洲語であるに違いないと思い至ったのである。

 序にも書いたように、このことは以前雑誌「正論」に投書した。投書はインターネットで公開されている。そのことを知ったのは「琉球貢表」というキーワードで何か新しい情報がないか探した。ところが引っかかったのは自分自身の投書だけだった。琉球貢表なるものに興味を持つものは私以外誰もいないのである。

1.2 支那とは

 支那について語る場合、まず用語について述べなければなるまい。本書では中国という言葉は現在の中華人民共和国の支配地域に対する歴史的概念としては用いないこととする。ここでは歴史的概念としての「日本」に対応する言葉としては「支那」という言葉を用いることにする。支那については親中派日本人は差別用語として忌避して、中国と言うべきだと主張している。

 しかし多くの論者が支那という言葉のほうが正当性があり、差別用語ではないと詳しく実証しているのでここでは、文献を紹介するだけにして(@)簡単に触れる。支那の語源は「秦」であり、これがヨーロッパでChina(英独語)でフランス語ではChineでシーヌと発音する。これが漢字で支那と表記されたものである。支那が差別用語なら欧米言語も変えなければなるまい。そして「中国」は中央の国という普通名詞であり、固有名詞にはふさわしくない。日本でも中部とか中国とは、位置関係からきた国内の呼称だから、日本から見て他国を中国という言葉を歴史的概念に当てはめるのはおかしい。

 また現在の中華人民共和国あるいは中華人民共和国成立以前の支那大陸政権、国民党政府の中華民国を省略した言葉として中国と呼ぶこともあることとする。現在の中華人民共和国についてだけ述べるときは、中共と呼ぶこともある。


1.3 支那はヨーロッパである

 支那大陸に国民国家は存在しない。現在の中国と言う国は多民族国家を自称している。国際法で認められた国家の中に多数の民族が居住しているという意味では、多民族国家といえよう。しかし米国のような意味での多民族国家ではない。

米国が多民族国家であるというのも、黒人奴隷を使った経緯を考えると多くの影がある。しかし現在の中国は漢民族を自称する民族の集団が、ウィグル、チベット、モンゴルなどの異民族国家を征服してできた帝国である。これに類似した最近の国家としては旧ソ連がある。

 ソ連はロシア帝国の遺産を継承して異民族国家をかかえると同時に、バルト三国を侵略して併合した。同様に清朝崩壊後、約50年の内戦を経て、清朝の帝国を継承しチベットなどを再侵略して併合するとともに、今まさに台湾を侵略せんとしている。

 支那大陸は古来、多数の民族による中原の支配競争と勝者による統一、再度の分裂と統一を繰り返している。ヨーロッパの歴史は複雑である。ギリシア、ローマの時代から現在に至るまで、ローマ帝国、神聖ローマ帝国などの統一と分裂を繰り返してきた。チンギス・ハーンによる支配もあった。ゲルマン民族の大移動があった。グレート・ブリテン島ですら先住のケルト族がアングロサクソンに滅ぼされて滅亡した。

 このような統一と分裂の結果が現在の国民国家群である。おおまかに言えば、ゲルマン、ラテン、スラブ、ケルトなどの諸民族がいるが一民族一国家ではなく、ドイツとオーストリアのように、一民族が複数の国家を形成している。ラテン系といってもフランス人とスペイン、ポルトガル人とは明らかに異
なる。

 このようなことは世界史の中ではむしろ自然である。支那大陸はそうではないのか。実は支那大陸もヨーロッパと同じなのである。漢王朝は周囲の異民族に滅ぼされて五胡十六国の時代が到来した。そのうち漢王朝の民族が形成した国家はわずかであった。支那大陸は非漢民族が主流となる国家群に分裂した。次の統一大王朝の隋は鮮卑族が樹立した王朝であるという。既に唐代に本来の漢民族の系譜は滅びたのである。

 支那大陸の変遷はこのようにして中央にある統一国家ないし国家群が常に周辺の異民族に滅ぼされて分裂するか、統一支配されるかの繰り返しである。実は完全な統一と言える期間は、支那大陸でもわずかである。このような多数の民族の入れ替わりの模様はヨーロッパ大陸と同じである。このことを詳述すると本論の結論になってしまうのでここでやめよう。

 ヨーロッパのように各種の民族が入れ替わり統一なり分裂なりした国家を作り、ある民族は駆逐されて別の地域で国家を形成するようなことを繰り返すのは、歴史としてごく自然なことである。あれだけの広大な地域に、漢民族という不変の民族が存在し、異民族支配をはねのけて常に「支那」あるいはいわゆる「中国」という国が存在するということは歴史的物理的に不可能である。それは幻想である。そう。支那というのはヨーロッパと同様地理的概念であって国家としての概念ではない。支那はヨーロッパである、と理解すれば現実が明瞭に見えてくる。

1.4 支那とヨーロッパの違い

 支那は国家の概念ではなく、ヨーロッパのような地域の概念であると言った。だから統一支那というのはあるべき姿ではなく、ローマ帝国のように強権で統一された仮の姿である。しかし現在の支那大陸の現状は、共産党政権により軍事支配されて、多くの民族が圧政に呻吟している。かの大清帝国ですらそんな事はなかった。清朝における満州族の支配は比較的緩く、モンゴル、「漢民族」、チベット、その他の各民族はハーン、皇帝、ダライラマなどの伝統的な統治を通じて間接支配されていた。

現在の支那は中央集権により、各民族を圧迫し異民族言語である北京語などの「漢民族」の文化を強制するために、「中華民族」なる言葉さえ発明した。多くの親中日本人は無頓着だが、これは異文化の強制と言う恐ろしい意図が隠されている言葉である。これらの強権政策は国家として多数の異民族を無理して、直接統治しているためである。これを解消するのは支那の分割しかない。その前に何故支那はいったん適正規模に分裂しても再び帝国のようになってしまい、ヨーロッパのように歴史的進化とともに、帝国の時代から、適切な規模の国民国家に移行しないのか考えてみる。つまり支那はなぜヨーロッパのように、適切な歴史的発展をせずに、帝国の時代と分裂の時代を繰り返し、今もって古代帝国の時代に停滞しているのか考えてみよう。


1.4.1 地理的要因

まず第一は地理的要素である。ヨーロッパを常識的に、ロシアを除いた、ウクライナやバルト三国以西の地域と考える。これらの国々は互いに連携抗争を繰り返してきた地域である。これと中共と比較すると、明白な地理的特徴がある。平面形から見ても、ヨーロッパはスカンジナビア半島、イベリア半島、などの多数の半島とグレートブリテン島などの島嶼があり、変化に富んでいる。中共の領土は半島は少ない。大きく半島のように突出しているのは、旧満洲だけである。大きな島といえば海南島だけに過ぎない。

次に三次元の形である。ヨーロッパにはアルプス山脈があり、中共にはチベット高原がある。アルプスはスイスが独立した地域を形成し、チベット高原はチベットが、中共の時代に至るまで、支那の政権から直接支配を受けていないことから、大きな地域的障壁と言える。朝鮮半島も属国支配を受けたとしても、朝鮮が直接統治されたことが少ないのも、半島という地理的障壁によるものであろう。チベットが中共により歴史上初めて統治されることになったのは、軍隊の近代装備が地理的障壁を超えるのに有効だったというのは、チベットの不幸であった。チベットが無防備だったのは支那の軍隊がチベット高原で活動出来まいという、油断もあったのかもしれない。

こう考えるとヨーロッパが適正規模の国民国家に収斂したのは、半島や島嶼、山脈などによる地理的障壁によることが一因だったのは、これらの障壁が国境を形成している事でも分かる。逆にポーランドが東西の大国から繰り返し蹂躙されたのも地理的障壁が少ない事によるのだろう。北アイルランドが未だに紛争地域であるのも、同じ島内で国境を接しているのも原因の一部である。台湾が歴史的に支那政権に服従したことがないのは、地理的障壁にもより、日本時代に開発されて国民国家を形成する基盤ができていた事にもよる。逆に海南島はそのような時代がなかったために、支那政権により、海軍基地として活用されているのに過ぎない。


1.4.2 漢字

 支那が帝国による統一支配を行う口実になっているもうひとつの要因は漢字である、と言ったら驚くだろうか。他の項でも言っている事も多いが、重複を恐れずに言おう。漢字を使うから漢民族、というのが日本では常識である。しかし考えてみれば、こんなインチキな民族の定義が大手をふってまかり通っているのが不思議ですらある。漢字を発明したのが漢民族で、それを継承しているから漢民族というのだが、それならばアルファベットを発明したのが古代ローマ人であるから、それを使っているのは古代ローマ人の直接の末裔だ、と例えればいかに馬鹿げているかがよく分かる。今ベトナムですら、便利さからアルファベットを使っている。

 そもそも古代と言ったのは現代に生きているローマ人とは別であることを意味している。この例えが分かるように、ある民族が発明した文化遺産を継承しているのは、必ずしもその民族の末裔ではない。何故漢民族にだけこのような奇妙な定義がまかり通るのであろう。それは漢民族と総称される人々が言語、文化、DNAなどあらゆる要素において共通項がないからである。つまりドイツ民族とか大和民族とかのように定義できないからである。定義できないのに、漢民族を自称する人たちがいるから無理やり定義せざるを得なかったのである。

 このように定義するのは、大和民族やドイツ民族というのと同様に、漢字を発明した漢民族が連綿と現在まで継続しているという幻想がある。他の項でも述べたが、日本の支那の専門家は、秦や漢といった漢字、漢文を発明した正真正銘の漢民族は、五胡十六国の時代の混乱で、事実上絶滅した。それなのに同じ漢民族が存在するかのように言う事自体おかしいのである。漢民族というものが、他の民族と同様な意味で定義できなければ、他の民族と同じ範疇での漢民族というものはない、というように考えるのが正しいのである。このように強引に漢民族を定義するから、支那大陸には漢民族の統一国家が必要だと考える、革命の指導者が輩出する。もちろん孫文や毛沢東もその輩である。

 毛沢東は一時不便な漢字表記を止めて、ローマ字表記にすることを考えたという。ところがローマ字表記にしたとたん、福建語、広東語、北京語など、従来漢語の方言と言われていたものが、すべて異なる言語であることが露呈する事を知ってこの企てを放棄した。漢民族というのが幻想にすぎないことがばれるのに気付いたのである。そうすれば、統一支那政権の夢は霧散するからである。このように大陸の支配者は、漢民族とひとくくりにすることによって、より広大な領土を支配する口実ができるというメリットを考えているのに過ぎない。これはさらに中華民族という観念を発明して、言語も文化もすべて異民族であることが明白な、チベットやウィグルを支配する口実としている現状と軌を一にしている。いわば中華民族とは漢民族の拡大版である。極言すれば世界支配の口実ともなる恐ろしい概念なのである。

 支那大陸に住む大多数の住人にとって、支配者が漢民族であろうが夷敵であろうが、日々の生活の安寧が守られれば良い。そうやって長い間彼らは暮らしてきた。清朝などはその典型である。ところがその時点での王朝打倒を画策した指導層などは違う。漢民族の統一国家が必要なのだと言うのだ。単に自らが大陸の覇権をとりたいのに過ぎない。嘘ではない。清末「漢民族」の知識階級は滅満興漢を唱えて清朝打倒を計画したのがその典型である。満州族の国家、清朝を倒して漢民族の国家を樹立するのだと。確かに彼らエリートは官僚になるための漢文の試験の科挙を通っていたから漢文に精通していた。

 しかし彼らは北京語、広東語、福建語など各種の言語を話していたからお互いの言葉は全く通じない。そこで日本やアメリカで打倒清朝の革命の密談を巡らすのに、日本語や英語を使っていたというのだ。明治維新の日本で薩摩、長州、土佐の藩士は、互いの方言であっても通じる日本語で話していたというのと事情が異なるのである。漢字の恐ろしさは現在残る唯一の表意文字だという事である。あらゆる文字は元来表意文字から長い時間を経て、抽象化の過程で転化して表音文字となった。でなければ人の話す言葉を表記できないからである。日本でも漢字を輸入しながら日本語を表記するために、漢字から表音文字の仮名を発明した。漢文は意志の伝達手段であっても、話し言葉を記録する手段ではないのである。

 だがなぜ漢字が現在まで表音文字にならなかったのだろうか。それは漢字が表音文字に熟成される前に、多数の古典が漢文によって書かれたからであろうと私は推定している。それは漢字が短時間で完成して、漢文という未熟な文章作成法のままに、それまで蓄積された思想が急遽記録されたからであろう。アルファベットのように表音文字に移行する以前に、四書五経と呼ばれる立派な古典が完成してしまったのである。だから支那大陸を支配した色々な民族は、ヨーロッパにおける公正の各民族が古代ギリシア・ローマの古典を文化文明の基礎として尊重したように、四書五経を尊重したのである。

 これは漢文で書かれた古典を受け入れたのであって、漢字漢文を発明した民族の言語を受け入れたのではない。この意味で構成の大陸の支配民族は漢民族化したのではない。それはラテン語で古代ローマの文明を受け入れて発展させて栄えたヨーロッパ人は、自らのドイツ語フランス語といった言語は維持したのであって、ローマ民族化したのではないのと同じである。現代ヨーロッパ人とて古代ギリシア・ローマ人とは断絶があり、その断絶を橋渡ししたのがオスマントルコなどのイスラム系の王朝であった。元代ヨーロッパですら古代ヨーロッパとは決定的な断絶がある。その点は支那大陸においても類似している。

 漢字を発明した漢民族が滅びて後、支那大陸を支配したいろいろな民族は、漢字を発明した民族とは言語も文化も関係ないのである。漢文が発明者の漢民族の使っていた言語とは異なることは、四書五経が古典として優れている事とは別な問題である。だから後の各支配民族がこれらの古典を尊重したとしても、彼らはオリジナルの漢民族の言語を習得して漢化したのではない。それどころか、外から来た異民族が北京などに首都を構えると、周辺の住民はこれに迎合して外来民族の言語風俗を習得した。考えてみれば支配者に大多数の被支配民族が迎合するのは世の常である。

そして弱体化した外来民族を打倒するのに、すでに定住していた民族の指導者は、自らを漢民族と自称して、現在の政権打倒の正当性の根拠としたのである。外来の民族が別な民族により、革命と称して支配の立場から追放されて大陸の一角に定住したとき、漢文は尊重しても、言語は元の民族言語を維持した。それは漢文が言語表記ではないため、いくら漢文を習得しても、自らの言語体系が壊れることがないためでもある。支那大陸を支配した外来民族が定住により漢化したというのは嘘である。現に北京語や京劇、辮髪、支那服というのは、満州族のオリジナルである。これが西欧では典型的な漢民族文化とみなされていたのは滑稽でさえある。

 このようにして周辺の民族がその前の王朝を倒すたびに、各地に知識層は文章は漢文を使うが、各住民が元の民族の言語を維持する地域の分布が出来上がっていった。同様の経緯を経て、ヨーロッパにもそのような民族分布が定着していった。ヨーロッパではそれが各民族による民族国家の基礎となっていったのである。しかしヨーロッパにおけるローマの古典は、単に古典に過ぎなかった。同じアルファベットを使って、各民族の言語を表記していったから、民族の相違が言語の上でも明らかにわかる。ところが支那大陸ではその間の事情が異なった。

 それは漢字が表意文字だったから、どの民族の言語を表記することはできなかったのである。多数の言語があったにもかかわらず、支那大陸では漢字以外はわずかに、チベット文字とモンゴル文字と、それに起源を発する満洲文字があるだけだった。その他の各民族は文字表記としては漢字による漢文しかなかった。しかも漢文は言語と関係がなく、文法がなく、習得が困難だったから、漢文を使えたのはわずかな知識層だったのである。つまり漢文を使う人たちが一部にいる「漢民族」とはいえ、漢字漢文が分かるのはごく一部だったのである。つまり自らの言語とは関係のない漢字を使う事は、庶民にとって何の意味もなかったし、漢字に代わる文字もなかったから、多数の民族のほとんどの庶民は文盲であるしかなかった。

 しかしほとんどの民族には、文字といえば漢字しかなかった。この人たちを漢民族と総称したのである。そして前述のように、夷言語を話す異民族の清朝末期の革命の志士は日米で、日本語や英語を話しながら、「漢民族」の同志として革命を論じるという奇妙な光景が生まれたのである。彼らの密談の結論は、満州族を追放して漢字を使う漢民族の統一国家を作るべきだ、ということであった。彼らは漢字を使うという共通項だけで、無理やり多数の民族を束ねて、統一国家を作るということに何の疑問を感じなかったのである。表音文字のアルファベットが、民族の個性を反映することができたのに対して、表意文字の漢字は各民族の言語の個性を反映できなかったために、かえって漢民族による統一国家という幻想を生んだ。

 しかし奇跡的なことが起こった。清朝末の白話運動である。まず北京語を漢字で表記するという運動である。その後広東語でも同様な事が起きた。漢文という異様な文章体系にだけ使用可能なはずの漢字で、話し言葉に近い文章を書くことを可能にしたのである。表音文字という漢字の特性からして、これはやはり奇跡に近い。しかし異言語は異言語である。広東語と北京語では漢字の読み方が違う。同じ漢字表記でも北京語と広東語では表記方法は同一ではないが、表意文字だけあって、全く違うわけではない。

 しかし北京語と広東語では漢字の読みが違う。それは元の話し言葉が異なるからである。だから奇妙な事が起こる。つまり話し言葉を文字に書いても、同じような漢字で書かれるのに、全く異なる発音で読まれるのである。ヨーロッパの各言語は、けっこう同一の語源、たぶんラテン語などからきているため、似たような単語が多い。しかし似たようなアルファベット表記であれば似たような発音になる。しかし支那の言語では、同じ文字で別な発音がされる。

 似た単語による異言語が多いヨーロッパでは多数の民族の国民国家に発展したのに、同じ文字で違う発音がされる支那大陸は、中共という唯一の中央集権国家に統一されている。それもこれも同じ漢字を使う、漢民族という幻想を共有しているためである。ために民衆は適正規模の国民国家を持てず、強権的な古代の帝国の支配に呻吟しなければならない。それもこれも、支那大陸の地理的特性とと、漢字というまれにみる不思議な文字の共有が原因である。


1.5 満洲と支那

 私はここで念のため満洲と支那の関係について説明しておいた方が良いように思われる。私にとっては満洲と支那とは別物であり、満洲がいわゆる中国固有の領土ではないことは既に常識の範疇であった。戦前の日本人にも自明のことであった。昭和13年に創刊された岩波新書にも明瞭に支那と満洲は区別されている。しかし多くの日本人にとって確かにそれは常識ではない。

 そして満洲と支那が民族的、地理的、歴史的にも別物であるという前提がなければ、前述した満洲文字が漢字と別であるという事実に対する理解も、それに対する衝撃もない。単に「中国」の一部地域で特殊な文字が使われていたこともあったという解釈に終わる。現に首里城で同じく琉球貢表を見ていた観光客親子は満洲文字を見て、変わった字だねの一言だけであった。ちなみに歴史的に満洲と呼ばれるのは、現在の中共の黒龍江省、吉林省、遼寧省の3省がほぼこれに相当する。清末にはアイグン条約などにより、ロシアに黒龍江省の北方の領域を奪われたから、この地域も歴史的には満洲である。

 分かりやすいのは黄文雄氏や岡田英弘氏あるいは宮崎正弘氏らの支那関係の著書であり、これらを参照されたい。ここでは「満洲事変の国際的背景」Aによることとする。

 満洲の地における固有民族はツングース族である。彼らは、紀元前四世紀頃から、すでにシナとは別個の勢力を持ち、粛慎、挹婁、夫餘、高句麗、靺鞨、渤海、契丹などの諸政権を樹立してきた。ことに一二世紀初頭、ツングースの一派女真が金を建国、長城を超えて北シナに侵入した。金は一旦元に追われたものの、元滅亡後、後金すなわち清国を興して全シナを征服、大移住を行った。以後三世紀にわたって全シナ四億の漢民族を支配したのである。

とある。長城とは万里の長城である。万里の長城は秦王朝以来支那の王朝の国境を定める防壁であった。支那においては殷周の都市国家以来、都市周辺に防壁を作って囲う習慣があった。万里の長城はこの延長で、北方民族の国との国境を意味していた。女真族とは満洲族とほぼ同義である。満洲族の王朝が粛慎や金という漢字で書かれているから、漢民族の一派だと誤解されやすい。

 これは後の漢文で書かれた支那の歴史書の呼称である。ヨーロッパで古典がラテン語で書かれるように、支那大陸とその周辺の歴史は漢字漢文で書かなければならなかったからこのように表記される。漢文が古代中国語の文字表記ではないことは2章で説明する。米国、英国と書いたところでこれらの国は日本や支那とは関係ない国であるように、漢字表記された金という国は漢民族の国ではない。

 ヨーロッパの言語が日本や支那の国を表記するのに、アルファベットを用いるのと同じことに過ぎない。現在の中共は確かにチベットや満洲を実効支配し、国際法上からもこれが認められている。しかしチベットや満洲が歴史的に支那の王朝の領土であるということはできないのは前掲書の通りである。

 中共は中華民国の時代を経て実力で満洲族の王朝の清朝の版図を引き継いだ。戦前の中華民国は国際連盟にも加盟して認められていた国ではあったが、実態は北京政府、広東政府、張作霖の満洲といった具合に群雄割拠しているのが実態であり統一政府の実態はない。このことは戦前の日本の新聞で広東政府の誰々が、などと当たり前のように使っていたことからもうかがい知れる。

 現在の日本人は忘れさせられたが、中華民国に統一の実体がないというというのは戦前の日本国民の等しく理解していた事実であった。だから1912年に清朝が滅亡して以来、1949年に中共が成立するまで支那に統一はなかった。蒋介石の中華民国は成立以来、一地方政権に過ぎなかった。そして台湾に移っても支那全土支配を主張したが、蒋経国、李登輝といった指導者を経て、実態は台湾共和国というべき国民国家が台湾に成立した。

 日本の教科書では満洲事変による侵略を非難したとして教えられる、リットン調査団が国際連盟に出したレポートBも基本的な認識は支那と満洲は別個のものであるというものである。これに言う。

 満洲ハ有史以来各種「ツングース」族居住シ蒙古韃靼人ト自由ニ雑居シタルガ優越セル文明ヲ有スル支那移住民ノ影響ヲ受ケ団結心ニ目覚メ数個ノ王国ヲ建設シ此等王国ハ時ニ満洲ノ大部分並ニ支那及朝鮮ノ北部地方ヲ支配セリ。殊ニ遼、金及清朝ハ支那ノ大部分又ハ全部ヲ征服シ数世紀間之ヲ支配シタリ。(原文は旧漢字使用)

 韃靼はリットン調査団の英文ではTartar である。従ってタタール人又は正確に韃靼でよかろうと思う。いずれにしても、日本の満洲侵略を批判したとして戦後引用されるリットン調査団の報告書ですら、満洲は支那とは別個のものであると述べているのは注目すべきである。そもそもこの報告書では常にManchuria(満洲)とChina(支那)という言葉を常に区別しているのだ。

 なおリットン報告書では次のように述べているのが注目される。

 ・・・又一国の国境が隣接国ノ武装軍隊ニ依リ侵略セラレタルガ如キ簡単ナル事件ニモ非ズ。何トナレバ満洲ニ於テハ世界ノ他ノ部分ニ於テ正確ナル類例ノ存セザル幾多ノ特殊事情アルヲ以テナリ。

 と説明する。何と満洲事変は侵略ではないとリットン報告書は語っているのだ。このことは一部では有名な事実であるが、多くの歴史家は原本を引用せずに一方的に侵略と決め付けている。リットン報告書による勧告は、日本の侵略を止めさせて無条件に満洲を中華民国に返還すべしというものではない。

中国の主権は認めるものの中華民国政府では安定した統治ができないということで、満洲の国際管理を勧告している。これは英米の意向に従った狡猾な話といわざるを得ない。それまで満洲の地には日露戦争で得た日本の権益しかない。国際管理ということは、満洲に権益を持たない英米、特に鉄道王ハリマンの満洲鉄道の共同管理を日本に拒否された米国としてはリターンマッチであったに違いない。

 脱線ついでにチベットについても言う。チベットも現在では、国際法上中共の支配下にある。しかし独立国チベットの侵略は狡猾にも朝鮮戦争のどさくさにまぎれて行われた。チベットの鎖国状態がなおさら国際社会に情報が伝達されず、朝鮮で手一杯の米国の介入も許さずやすやすと中共は広大なチベットを侵略した。チベットから中共の侵略を訴えにインドに行ったチベット政府代表の中国による侵略の報告についても、ネールは耳を貸さなかったというD。日本ではネール首相を持ち上げるが、所詮自ら独立を保持し得なかった国の人。アジアの独立にも奔走した日本人とは比較にならない。

 チベットは満洲族の王朝、清の版図であっても支那の王朝の歴史的領土であったことはない。むしろチベットが北京まで支配した時代もあったのである。清代には満洲族の皇帝がチベットの支配者や支那大陸の皇帝、モンゴルの支配者たる大ハーンを兼務していた。1877年英国のヴィクトリア女王はインド皇帝を兼ねて、英国のインド植民地化が完成したことと酷似しているではないか。

 この意味ではチベット、モンゴル、支那は満洲族の植民地であった。もし満洲族皇帝の支配する植民地たる支那が、歴史的に満洲を支配する権利があるというなら、インドは英国を歴史的に支配する権利があるというべきである。これは単なるアナロジーではない。事実である。繰り返す。満洲は支那ではないことが理解していただけたと思う。私は怪しむ。多くの良心的と自称する日本人の多くがチベットの侵略を非難しもしない。それどころか前掲書に書かれたような中共のチベットにおける目を覆うような残虐行為を無視する。日本の「残虐行為」を非難する巨大な中共の公式施設。これに比べればチベットの訴えはマイナーなものに過ぎない。

 誰の支援もないからだ。見よ東京芸大の元学長の平山郁夫画伯の中共政府に対する献身。日本に対する非難。その陰に多くのチベット国民が残虐な支配に苦しんでいる。彼らは誤った贖罪意識から、中共の暴虐に目をつむる。彼らには真の良心はない。前掲書に書かれた中共のチベット人に対する残虐行為は、私がここに書き得ないほどむごいものである。多くの日本人は目が曇っている。
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~k-serizawa/sub21.html

2章 支那の言語と文字

 2.1 北京官話

 mandarinを英和辞典でひくと、北京官話とある。北京官話とは清朝の時代に北京の宮廷で使われていた言葉であるという。要するに皇帝の使用した言葉である。王朝の皇帝がどのような言語を使っていたか。清朝は漢民族ではない満州族が支配していた。皇帝と重臣などの支配者は満州族である。皇帝は満洲語を話すはずである。もちろん皇帝の祖先は北京の外から来たのであるから、当時北京では満洲語以外の言語が使用されていた。そこに来た皇帝の先祖はどうしたか。わざわざ苦労して外国語である北京土着の言語を話すはずがない。

 北京土着の言語と断ったのにはわけがある。単純に漢語とは言わないのである。それは別項でも書くように、現在漢語とくくられる言語には、北京語、広東語、福建語その他いくつもの言語があり、それらの間にはドイツ語、フランス語、英語、スペイン語といった程度の差異があるということである。つまりこれらの漢語には方言とは言い得ない相違がある。そして満州族が支配を始める以前の北京では、漢語と総称されるもののうちのいずれが話されていたかわからないのである。漢語といってしまったら、ヨーロッパ語というがごときわけのわからないことになってしまうのである。だから満洲族支配以前の土着言語と断る。

 北京で皇帝は満洲語を強制した。当然であろう。周囲の土着民族は皇帝ととりまきの宮廷人と話すときは満洲語を話さなければならない。苦労して新しい言語を覚えなければならないのは、土着の支那の住人であって皇帝であるはずがない。土着の支那の住人と言ったのにも意味がある。後述のように明末の北京に住んでいたのは現在では漢族といわれるが、実際には殷周秦漢までの時代の本来の漢民族とは言い得ないからである。単純に当時北京に住んでいた人間を言うのである。

 これは英国や米国に支配されたインドやフィリピン人が、支配者である英米人と英語を話すのと同じことである。北京官話は北京だけではなく、出先に北京から派遣された中央官僚の共通言語となったという。これも自然なことである。英米に支配されたインド、パキスタン、フィリピンといった国の公用語は、現在でもヒンズー語、ウルドゥー語、タガログ語といった土着の言語ばかりではなく、英語も公用語である。それはヒンズー語、ウルドゥー語、タガログ語は多数言語であるにしてもインド、パキスタン、フィリピンにはこれらの言語とは全く異なる言語を使う民族がいるからである。

 これらの異言語を話す民族にとっては、ヒンズー語、ウルドゥー語、タガログ語を話すより英語を使うほうがプライドが傷つかないというのである。これは明治時代に日本に滞在した支那人同士が話すとき、日本語か英語を使ったという事情と似ている。支那には相互に通じない異言語が多数あるために、共通言語として皇帝の民族言語としての満洲語を使うことが便利だったのである。

とっくに結論が出ている。清朝における北京官話とは満洲語である。そして英和辞典のmandarinとは北京官話と同時に北京語ともある。北京語は満洲語であるという結論が論理的に導かれる。北京語は満洲語がルーツである。これを補強するのが1章で述べた首里城の琉球貢表の満洲文字である。清朝中興の祖、18世紀乾隆帝の時代でも満洲語が公用語として使われていたのである。満洲語は漢語の群れに消えたのではなかった。

 なぜ異民族言語としての満洲語が北京語として土着したか。それは満州族が最後に支那の外から来て残留したからである。正確には最後に異民族言語として残ったのは香港の英語であるのかもしれない。もっとも北京語が正確に満洲語を継承しているとはいえないのであろう。フィリピン人やパキスタン人の英語は公用語であるにもかかわらずなまりが強く、フィリピングリッシュやパキスタングリッシュなどとも言われる。日本人は日本なまりの英語のジャパングリッシュを堂々と話せばよいと推奨する人さえいる。

 最近のインド映画で「レッドマウンテン」というのがある。印パ紛争をインド側から描いたものである。言語はヒンズー語とDVDには表示されているにもかかわらず英語が混じる。下級兵士は数字以外は全く英語を使わないが、階級が上がると英語の混じり方が多くなり、幹部軍人に至っては完全な英語である。こんな言語の混淆の仕方もあるのだと考えさせられる。

 北京の土着民族は努力して満洲語を習得し、なまりながらも満洲語は北京語として定着した。これが実情であろう。満とmanの音の共通性から、西洋人ははじめから北京語が満洲語だと理解していたからmandarinと命名したのである。西洋人はなぜ私のように満洲語を支那の異民族言語と理解しないのだろう。それは西洋人にとってはマクロにみれば満洲人もその他の支那に居住する言語も民族も、等しく支那大陸に居住する民族と言語の一つに過ぎないのである。

 そして支那大陸の歴史と民族をヨーロッパのそれとアナロジーで見てみれば、むしろ正しいのだと思わざるを得ない。すると漢語と俗称される広東語、福建語、客家語なども実は単なる支那の土着言語ではなく北京語と同様の歴史的経過を経て土着して現在に至ったのであると。それは英語、フランス語、ドイツ語などヨーロッパの言語、ヨーロッパの民族が民族混淆の歴史的経過を経て、現在に至ったのと同様ではなかろうかと考えられるのである。

 ここでひとつだけ注釈しておかなければならない。北京語は場合によっては北京における方言とされる。現在の中国語は、オリジナルは北京語であるが、清朝滅亡後に日本語や英語の影響を受けて、漢文ではなく口語の漢字表記が発明されたことによりできた言語である。魯迅などの行ったいわゆる白話運動によってできた標準語というべきものである。

 この結果できあがったのが元は北京語ではあるが現在は「普通話」と呼ばれる言語である。この言語は口語の漢字表記ばかりではなく、改良された口語としても支那政府、当時の国民党政府に採用され、中共政府にも引き継がれて現在に至っている。日本における中国語の教科書では一般にこの関係を東京弁と標準語の関係になぞらえているが、この比喩は正しい。

 現在の日本語の標準語とその表記方法も明治の文豪たちが中心になって完成したものであり、その基礎は江戸弁つまり古典落語で使われる言葉である。東京弁と標準語の差はかなり少ない。北京官話と普通話すなわちいうところの、中国語の差異も僅かであろう。「普通話」と広東語や福建語などの差異が方言の程度ではなく異言語に等しいのと全く異なる。このことを頭の隅において本稿を読んでいただきたい。

2.2 康熙帝伝

 日本では、多くの場合、支那大陸に異民族が侵入して支配しても、いつの間にか漢民族の風習におぼれ、漢化していく、と言うのが一般的である。例えば代表的に中国ウオッチャーで中国にきわめて批判的な、宮崎正弘氏は「オレ様国家中国の常識」で次のように述べている。

 清王朝は北京に乗り込んだときから漢族の文化に魅せられ、満洲語を田舎の言葉と恥じたのか、宮廷では使わずに、むしろ被征服民族の漢語を喋り、自らの言葉を重視しなかった。現在の中国語というのは「普通語」(標準語)のことで、それは華北で通用した中国語を満洲族の訛りで発音したのが北京語である。北京語は日本にあてはめると江戸弁である。つまり北京語と普通語は江戸弁と標準語の違いがある。

 具体的にはこれから検証するが、華北で通用した中国語を満洲族の訛りで発音したのが北京語である、という見解は極めて不可解である。当時の北京とその周辺は『華北で通用した中国語」を話す人たちは満洲族より圧倒的に多かったであろう。満洲族が無理に中国語を話すのなら満洲語訛りがあっても当然だが、元々中国語を話す人たちが゛満洲語訛りになるのはあり得ない。まして満洲族は漢語に憧れているのだから、訛りは矯正されるのであって本来の中国語を話す人たちに影響を及ぼすことはあり得ない。さてこれから資料により、宮崎氏の主張を検証しよう。
 
 「康熙帝伝」Dはフランス人宣教師ブーヴェが康熙帝時代に北京に滞在して、主に実際に見聞したことを書かれた物語である。内容はフランス人の北京滞在記といってよい。解説にも書かれているように、支那で布教する宣教師という立場から、王朝に対して評価が甘くなるという傾向になりがちであろうと考えられるにしても、外国人だから王朝の公式記録よりはるかに客観性があると考えられる。

 康熙帝は1654年〜1722年の人である。康熙帝伝には清朝の宮廷でいかなる言語が使われていたか、生き生きと描かれている。康熙帝伝には韃靼という言葉がよく使われている。韃靼とは広辞苑(第三版)によれば「蒙古系の一部族タタール(塔塔児)の称。後、蒙古民族全体の呼称。明代には北方に逃れた元朝の遺裔に対する明人の呼び名。また、南ロシア一帯に居住するトルコ人も、もと蒙古の治下にあった関係から、その中に含めることもある。」とある。

 康熙帝伝における韃靼はタタールの訳語であろう。タタールとは一般にはロシア人の言う、タタールの軛(くびき)である。すなわちモンゴルの恐怖の支配である。従って一般にはタタールとは蒙古と考えられるが、支那大陸の北方民族一般の呼称で、康熙帝伝で意味するところは前後関係からして満洲族の意味であろう。皇帝は満洲人だから満洲語を話すはずである。そして皇帝は韃靼語を話したと書かれているからである。

康熙帝伝に次のような記述がある。P95の注に

 「宣教師の多くは漢語の研究に志したが、その至難なことに辟易して、この研究を放棄するのが常であった。しかるにヴィドゥルー師はこつこつ(漢字)として倦まず、ついに漢語を征服するに至った。」

とある。前段でみんな韃靼語は容易に習得したとあるが、これは前述のように満洲語のことである。現代でも西洋人にとって広東語などの「中国語」が満洲語より遥かに難しいとは考えられない。西洋人はもちろん支那人自身にすら習得が極めて難しいのは漢文である。つまり、ここでいう漢語とは漢文のことである。それはこの文に続いて

 「・・・殊に康熙帝の第一子は書経の一節を示して、ヴィドゥルー師の学殖を試験し、その学力に敬服し、絹本に賛辞を書いて送ったそうである。」

とあることでもわかる。当時漢字表記の口語文はありえず、書経は漢文で書かれている。次節以降で述べるように書経などの漢文は広東語などのような、口語のいわゆる漢語とは関係のない文章だけの体系である。だからここでいう漢語は間違いなく広東語などの口語ではなく、漢文である。つまりここでも満洲語以外の言語が宮中で話されていないことが証明された。強調しておくが、皇帝は漢文を読めたが、満洲語以外の北京の土着の話し言葉を話すことができたと言う証言は、康熙帝伝にはない。

 康熙帝は、書経の漢文を読んで見せたのであって、話し言葉としての漢語を喋ったのではない。この電気で分かるのは宮中では、漢人も含めて漢語は使われておらず、満洲語で会話がなされていたのである。康熙帝の時代は清朝中期である。段々満洲王朝の漢化が進んでいたのであれば、この時期既に皇帝は漢語を使っていなければならないがそうではなかった。ブーヴェはむしろ漢民族の満洲化が進んでいた事を示唆している。

 現在インドやパキスタンでは土着言語の他に英語が公用語となっている。インドに支配者としていたイギリス人は僅かであったのにもかかわらず、である。当然であろう。どうして武力で征服した民族が面倒な土着言語を憶えなければならないのか。土着民族に支配者の言語を強制する方がよほど自然なのである。

*康熙帝伝・東洋文庫155・平凡社・ブーヴェ

2.3 漢文とは何か

 日本では漢文について誤解がある。この誤解の糸を解きほぐすことが、支那大陸の歴史理解の重要な鍵である。結論から言おう。漢文は支那の言語ではない。漢文は支那の口語を文章化したものではない。古代中国語の文字表記でもない。最も原始的な表意文字という、誰にでも簡便に利用できる意思伝達手段である。

 岡田英弘氏の「この厄介な国中国」Eを見てみよう。

(P122)あるフランス人学者は「漢文とは書くための言語だ」と喝破したが、それは明察である。漢文は中国で話されている言葉(中国語)とは全く無縁の言語体系なのである。・・・
 たしかにラテン語は、はるか昔に廃れた言語ではあるが、漢文に比べればとても理解しやすい言語である。なぜなら、ラテン語には品詞の分類があり、活用語尾があり、また耳で聞いても理解できるからである。

 あえて類例を用いて比較するなら、漢文は古代エジプトのヒエログリフと言えるかもしれない。

 しかしそのヒエログリフにしても、当初は漢字のように表意文字として使われ続けていたけれども、やがてひとつの文字にひとつの音が対応するようになり、英語のアルファベットのように使われ、話言葉をそのまま表記することも可能になった。ところが漢文には、そのような変化が起きなかった。あくまでも孤立した「書き言葉」のままで、話す言葉とは無縁のものでありつづけたのである。

 そして漢文が進化して話し言葉の表記法となるのを阻止したのは秦の始皇帝である。悪名高い焚書とは、実はそれまで私家版の本などで不統一だった、漢文の表記や表現を政府公式に統一したというのが真実であると書く。つまり標準の漢文表記や表現の文書をひとつ選定し、それ以外のものを全て焼却処分したというのである。

 それは初耳の人には意外な事実かもしれないが、中国語の現代の書籍を読める現代中国人が全く漢文を理解できないことから意外なことではない。注意しておくが、現代中国人が漢文を読めないのは、ほとんどの現代日本人が源氏物語や枕草子を読めないのとは、全く意味を異にする。漢文の本質の理解は本書では重要なことだから、以下に敷衍する。実際に使われる漢文の表記の順序を無視して考えてみよう。「私」という単語と「行」という単語を使うものとする。ふたつの表意する意味を知っていれば、「行私」「私行」と書こうと「私は行く」と言おうとしているのはわかる。

 ところが正確に言えば「私は行った」のか「私は行こうとしている」のか「私は今行っている最中」なのか区別がつかない。いやそもそも品詞がないのだからF、行という文字は行くという行為の動詞的意味とは限らず、行く事という行為の名詞的意味かもしれないのである。漢文は時制も何もないのだから意味は多義に解釈できる。このような原始的な表記手段なのである。漢文の翻訳は原文の数倍になる。それは意味が多義なので前後から推定して日本語を補足しているからである。

 漢文の解釈がいくつか存在するのも、古代の文章のゆえではなく、漢文に文法がないことによるものである。そして科挙の試験のように難しい漢文の試験を行うのも、古典による文章例を記憶させることによる作文と解釈の統一を図るためであった。漢文が古代中国語でないとするならば、漢文による古典、いわゆる漢籍の位置づけも常識とは異なってくる。漢籍とは既に滅びた古代支那で作られた古典である。現代の漢民族と自称するひとたちと何の関係もないものである。

 これは現代西洋人における現代語とラテン語による古典の関係とよく似ている。西洋人の教養ある人たちはラテン語を習得する。これは彼らの現代語とは関係なく、古代の知恵を教養として習得するに過ぎない。だからルネッサンスの時代にはラテン語の古典がアラビア人によって受け継がれていて、アラビア語訳されていたものをさらにドイツ語、イタリア語などに翻訳して読まれていたのである。ラテン語の時代と現代ヨーロッパ語の間には、アラビア語という深い断絶がある。

 ずるい西洋人はそのことを無視して、あたかも古代ギリシア、ローマ時代と現代ヨーロッパが連続しているかのように「ルネッサンス」すなわち文芸復興であるという手品を発明した。実態は復興ではなく、異文明異文化を獲得したのである。支那大陸において本来の「漢民族」は古代ギリシア、ローマ時代の民族のように滅び去って漢籍という古典だけを残した。清朝においては皇帝はこの古典を普遍的教養として満洲語に全て翻訳した。これはラテン語の古典をアラビア語に翻訳した事業に似ている。

 満洲人の努力は無駄ではなかった。「世界の言語ガイドブック」Oという本によれば、現代に満洲語を習得するメリットは支那の古典を満洲語に翻訳されたものから理解できることである、というのだ。つまり漢文は誰にとっても難しいが、通常の言語体系である満洲語によって古典を習得できるというのだ。満洲語により支那の古典を理解することは、ルネッサンスの時代にヨーロッパ人がアラビア語からラテン語の古典を理解したのに似ている。

 ここでいう満洲語とは満洲文字で表記された本来の満洲語である。北京官話となって、その後白話運動により口語の漢字表記が発明された北京語とは、少し異なることは言うまでもない。漢文に文法も品詞もないということについては説明を要する。行という漢字は一般には動詞と解釈されやすい。それならば名詞があるはずである。だがないのだ。だから行という漢字は動詞でも名詞でもない。前述したように、行くという概念を表すのか、行くという行動を表す動詞なのかの区別はない。もちろん動詞ではないのだから、過去なのか未来なのか現在なのかの区別もない。

 英語でもドイツ語でも名詞と動詞が同じ単語はある。しかし名詞か動詞かは文型から置かれる位置と格変化でわかる。インチキ漢文で考えてみる。「私行山」とかけば英語からの類推でSVOと考えて行を動詞と考える人がいる。だが漢文では決してそう教えない。山が私の後に来るのは動詞だからではない。古典に書かれた先例から行はこの位置に置くべきだと判断できるのである。


2.4 漢字について

 漢字は現存する唯一の表意文字であろう。従って外国語を輸入する場合、表音文字ではアルファベットのように音声を一致させるだけだが、表意文字である漢字では音声を一致させるととんでもない意味の単語が出来上がることが多い。日本語のように「コンピュータ」とそもまま音で輸入するわけにはいかない。そして現在使われている「漢語」のうち、全てが漢字表記できるわけではない。例えば「世界のことば小事典」Nによれば、福建省や台湾、海南島で使用されている「福建語」には漢字表記がないという。しかも福建語を使っているのは四千万人もいるという。上海語の単語には音を借用した当て字として漢字を使っているために、単語の意味とは無関係な漢字を当てているものがあるという。

そもそも支那の口語の初めての漢字表記は中華民国初期の白話運動による北京語の漢字表記から始まった。多くの漢語で漢字表記がないのは、口語の漢字表記の困難さを示す。長い間漢字は漢文のために使われていたのであって、口語が漢字表記すなわち文字表記された歴史は百年程度しかない。口語で漢字表記がないものがあっても不思議ではない。繰り返すが、漢文は文章専用の漢字表記法であって、口語文に対する文語文ですらない。文語文のひとつである日本の漢字書き下し文体はあくまでも日本語の漢字仮名まじり表記法であって、日本語の一種である。漢文は中国における文語文ですらないのであることを銘記しておかなければならない。

 文字の国といわれた支那で大多数が文盲であったのはこのようなわけである。長い文明を持つ国の中では他の諸国に比べはるかに、言語の文字表記が遅れたという事実が浮かび上がる。奇妙だが漢字をはるかに遅れて学んだ後進国日本ですら、紫式部の時代には既に漢文ではなく、日本語の文字表記が行われていた。漢字が珍重されるのは、古典として優れていたゆえである。漢文は中国語ではないから、漢文を珍重することは中国語を珍重することではない。

  言語の文字表記という意味ではなく、古典という意味において漢文は西欧におけるラテン語のようなものである。ギリシア、ローマの文化はラテン語の古典がペルシアなどアラビア語文化を経由して現代ヨーロッパに伝わっているように、支那の文明にも断絶がある。唐、モンゴル、満洲などの各民族が間に入った断続がある。現代支那の言語は漢文とも古代支那語との連続性はない。ヨーロッパ言語がアルファベットを借用して各民族言語を表記するように、単に古代漢民族の発明した漢字を借用して、北京語、広東語などの現代支那言語を表記しているに過ぎない。ただ漢文が表音文字という抽象性を欠いた原始的表記法であったために、現代支那言語との落差が大きく、口語の漢字表記は困難であった。

 漢字が発明されて以後、支那では長い時間の経過があったにもかかわらず、文化的熟成がなかったために、日本のようにかな文字という表音文字を発明することができず、相変わらず漢字漢文をそのまま使うということを、わずか百年前まで行っていたのである。世界の文明が進歩している二千年の間に、何の変化もなく相変わらず漢字漢文をそのまま利用し続けるのは、相対的には退化である。簡体字は単に字画数を減らしただけで、本質に変化はない。漢字が何万字もあるのも当然である。漢字は一語一語が単語だからである。例えば嶋という言葉をつくるときには、山と鳥を組み合わせてひとつの漢字にするのである。

 山鳥と2字で書いてはならないのである。その点で嶋を島と略した日本人はあながち間違いではない。この点明治の日本人が西欧の概念を哲学、経済など2字の熟語にしたのは正統な漢字の使い方ではない。漢字の発明者ではない日本人は勝手にphilosophy、economyに対応する一字の漢字を作り出すことはできなかった。しかし複数の漢字表記により新単語を造語する手法は日本人の独創による新発明である。日本による造語の単語を直輸入している現代支那人は、漢字を発明した漢民族ではない無神経さで和製漢語を受け入れて恥じない。


2.5 漢文と支那の言語との関係

 言語は口語と文語に分離しやすい。江戸時代までの日本の文語は源氏物語のような大和言葉によるものと、漢文調のものがある。また多くの古典や論文が漢文そのもので書かれていたから、三種類の文語があったように思われる。漢文は日本語ではない別の言語である。ただ日本では漢文を日本語の音で読み、不足する音も補足して読むから、文字として見ると外国の言語であるが、読みを聞いていると日本語となるという奇妙なことになる。漢文を読むときの音声の順に漢字を並べ、ひらがなを補足すれば、漢文調の文章ができる。候文もこの範疇である。

 かつての日本語には複数の系統の書き言葉があったが、話し言葉と書き言葉に大きな乖離が生じていた。英語などの西洋の言語は書き言葉と話し言葉、すなわち口語と文語の差異は比較的少ない。そこで日本では明治時代に、西欧の言語が文語と口語の差異がないと考えて言文一致の運動がおきた。言文一致の文語のモデルとなったのが江戸時代の落語、古典落語である。言文一致の文章、つまり現代文語の成立の過程は二葉亭四迷の浮雲によく表されている。浮雲の最初は現代人からは違和感のある文章であるが、最後になるとほとんど現代の文章と変わりがなくなる。英語でも口語と文語は全く同じというわけではない。洋画の導入部の語りと本編のせりふの相違でそれがわかる。

 現代の中国語の文章は現代日本文と同じ意味での文語であって漢文ではない。中国語の文章はやはり明治時代に白話運動として、日本の言文一致運動の影響を受けて成立したもので、漢文ではない。正確に言えば漢文とは全く異なる。だから現代中国語を読めるからといって、中国人は論語などの漢文を読めるわけではない。漢文を特別に学んだほんの一部の専門家が漢文を読めるだけである。これは現代の日本人が源氏物語が読めないのとは全く意味が異なる。源氏物語がもともと日本語の話し言葉を基礎としているのに対し、漢文は意味の伝達のために表意文字を並べただけだからである。たとえば「行東京私」とランダムに漢字を並べて「私は東京へ行く」という意味を表していると主張してもよいのである。これが漢文の本質である。

 中国人が「私」「行」「東京」という漢字の意味を日本人と共有すれば、互いの話し言葉が理解できなくても意味は伝達できる。漢文のインターナショナルなゆえんである。日本人が中国に行って筆談が通じたと喜ぶ人がいるが、これは漢字発生時に使われていた原初的用法である。だが三つの単語だけだったからこんなでたらめができたが、ひとつの文章で使われる単語が多数になるとこんな芸当はできない。漢文が複雑な表現ができないひとつの理由である。

 漢文を北京語なり広東語なりの発音で読んでも中国語とはならない。それは「私」など個々の漢字の意味が北京語、広東語などと異なるというレベルの事象ではない。漢字は元来一つの文字はひとつの読みしかない。北京語と広東語では同じ漢字を違う発音をする。しかし原則として北京語のなかでは同じ文字がふたつの発音を持つことはないはずである。ところが白話運動で作り出された北京語では、名詞などはともかく接続詞などは、口語の発音をその意味の漢字であてるために、使い方によって発音が異なるということにならざるを得ないのであろう。表音と表意を常に一致させることはできないからである。ひらがなのような完全な表音文字ですら「は」を使われ方により「は」と読んだり「わ」と読んだり使い分けている。

 ここで漢字と漢文の面白い特性の例をひとつ。平成13年に佐世保の旧偕交社跡の記念館に行った時のこと。出征する兵士の遺書が漢字だけで書かれているものがあった。漢文かと思って読むとすらすら読める。私が漢文を読めるはずがない。よくみたら漢文ではない。漢文書き下しのような日本文の平仮名の部分を省略してあるのだ。だから一見漢文だが本来の漢文ではない。しかし日本人にはすらすら読める。しかしこれは漢字と漢文の特性を生かした漢字漢文の本来の使い方といってもよい。

 漢字は表意文字だからそれを日本語読みするのは正しい。そしてそれを日本語の語順に並べて日本人が読めるようにするのは、古代のグローバル文字たる漢字の本来的な使い方である。実は現代の北京語の漢字表記も同じことをしている。つまり漢字をアルタイ語系の読みとアルタイ語系の語順に並べたもので、本来の漢文の語順ではない。そして先の日本語漢文とは異なり、発音の必要があることから、省略した平仮名に相当する文字を漢字で補っている。従ってこれは漢字を現代日本文の漢字と平仮名の二役に使っているのだ。

 現代の漢字による漢文でない中国語の表記は、漢文ほどではないにしても口語を十分に表記できているものではないのであろう。例えば英語でも日本語でも、口語と文語に乖離があるのは事実である。しかし、インタビューやディスカッションの録音をともかくアルファベットなり漢字かな混じりの文に書き示すことは可能である。

 もちろんそれはきちんとした文章にはなってはいないのだが。ところが中国語の漢字表記ではこのようなことは不可能であろう。漢字では話した音をそのまま書き下せないから、表記するとしたら口語をきちんとした文語に書き改めなければならないであろう。それほどに漢字表記は不便なものである。前述のように発明以来原理が一切改良されていないことが原因である。発明当時最新のテクノロジーであっても何千年も経てば時代にはるかに遅れるのは当然である。漢字漢文の不幸はあまりに早く発明されたことである。発明当初は文字は、記録ができ言葉でなく意志の伝達ができるという革命的なものであ
った。

 初期の発明だから直感で分かりやすい絵文字から発展した象形文字であったというのは、発明の容易さからであろう。例えばメールで使う(^^)が「笑い」の意味であるのは洋の東西を問わず分かるようなものである。漢字は絵文字がある程度進化した段階で改良をやめてしまった。岡田英弘氏はそれを秦の始皇帝の罪だと指摘するのだが。

 ところが漢文自体は口語の言語に対応するものではないから、漢文で書かれたものは異言語の民族間でも意志伝達手段として便利である。漢文は特定民族のものではなく、インターナショナルなものとして使われていたのである。それこそ支那大陸では多数の民族が交易交流していたのである。漢文の表記法は四書五経などといわれる古典が書かれる時代に固定化した。古典は支那社会で普遍的なものとして尊重されることとなった。

古典が貴重なのは、本来伝えられている思想の内容であろう。だが支那では古典を尊重するあまり、漢文という表記法をも固定化してしまった。文字が発明されると初期の表記法が改良されて、民族の言語を表記する手段とはならなかった。日本ですら最初に漢字が紹介されて以来、万葉仮名など各種の苦闘を経て「日本語」を漢字仮名交じり表記するという画期的な改良をした。支那ではやっと明治時代に魯迅などの白話運動により、漢文を捨て口語である「漢語」を直接漢字表記するに至った。この間には絶対的な断絶がある。

 日本でも同時期に二葉亭四迷などの文学者により口語文が発明され、現代文に至っている。だがそれ以前に使われていた、漢字仮名交じり文や源氏物語などの古文は日本語の文字表記である。明治日本では欧米の言語が口語と文語に日本ほど差がないことに刺激を受け、文語と口語の乖離が大きい日本語の改良を目指したのであった。だから中国のような文章表現の断絶はないのである。

 漢字と支那の言語が関係ない事実を示そう。広東語四週間*に妙な記述がある。まず一ページ目に「音に対する漢字が無い場合には、□で示した。」とある。そこで巻末の「広東語語彙索引」を見ると確かに□が登場する。例えばbahngと発音する言葉の意味は「動詞で「もたれる」という意味だとあるのだが、漢字が□なのである。

 もたれるという言葉に対する漢字は無いのである。48ページある索引に対して34の□が登場する。1ページに平均25個の単語があるから、約3%の単語に漢字が存在しない。これは驚くべき数字である。例外的に漢字が無いのではない。そもそも漢字の国といわれる支那に漢字で書けない単語が存在するのが、これまでの常識を超えているではないか。

 予想されるのは動詞が多いだろうということである。その通りであった。しかし日本語の「場所」、「濃い」、「茎」などの形容詞や名詞にさえも対応する漢字が無いという奇妙なことになっている。これでも漢字が支那の言語と直接リンクするものではなく、強いて当てている文字に過ぎないことが分か
る。ちなみに北京語を学ぶにはピンインと呼ばれるローマ字表記の発音記号を使わなければならないのはご存知だろう。ヨーロッパ言語はアルファベットを基礎にした発音記号で発音を表す。日本語は仮名を使う。漢字王国の支那は全くの外来のアルファベットを使わなければならないのである。

 そして広東語はピンインは使えない。イェール大学が考案した「イェール式ローマ字表記法」が使われるというのである。そういえば中共政府の刊行する日本向け観光地図には、旧満洲、河北地域及び別章で述べる支那南方方言の使われる地域以外の大部分の地名表記はカタカナである。この地域には地名の漢字表記が無く、ローマ字表記しかないことを示している。

 私は広東語に漢字表記できない単語が多数あることに驚いた。引用したのは入門書だから高度な単語になったら、漢字で表せない単語の比率はさらに増えるだろうことは容易に類推できる。前述のように、福建語にはそもそも漢字表記自体がないのである。これらのことは素人の私には驚くべき事実でも、支那言語の専門家には常識なのに違いないのである。私はこのことに何の疑問も感じずに、中国は漢字文化の国などと語る「中国」専門家の見識を軽蔑する。


 余談だがレンタルビデオショップに行くと面白いことがわかる。ジャッキー・チェンなどの香港映画の言語である。音声に中国語と書いてあって、字幕に日本語の他に簡体字、繁体字と書いてある。または音声に北京語と広東語の二つが表記されているものがある。字幕はさきのものと同じ場合が多い。皆さんこの意味を理解できるだろうか。ビデオの言う中国語とは北京語のことである。そして北京語と広東語の二種類を併記する場合には中国語、広東語と書いては奇妙だから「北京語、広東語」と書く。字幕の簡体字とは北京語字幕のことである。同様に繁体字とは広東語字幕のことである。

 これは北京語が簡体字で、広東語が繁体字表記されるのが一般的だからである。ご存知のように簡体字とは漢字が難しいため、中共政府が推薦する簡略化された漢字である。しかし日本人の省略した漢字に比べ、簡体字なるものは漢字とは言いがたいくらいに崩れているとしか思われない。だが繁体字の字幕の漢字をそのまま簡体字の漢字に置き換えれば、広東語字幕が北京語字幕になるのではないのに注意していただきたい。北京語と広東語では漢字表記法も違うのである。

 だから広東語しか理解できないものにとっては、「中国語」の音声のビデオは繁体字すなわち広東語の字幕が必要なのである。ドイツ語のビデオに英語の字幕サービスのあるようなもので、北京語と広東語にはそれだけの言語の相違があることを意味する。そのことは両言語をローマ字表記するとさらに明瞭となる。ちなみにジャッキー・チェンは香港生まれで英語も話すが、母語は広東語である。そして巷間で売られている「中国語会話」のテキストとは例外なく北京語会話のテキストである。広東語を習いたかったら広東語入門の本を買わなければならない。


2.6 漢字が支那の歴史をわかりにくくしている

 「漢民族」なるものは言語風俗からはフィクションである。漢民族に共通する言語も風俗も存在しない。ところが一般にはそのフィクションが事実として通用している。その原因のひとつは漢字、すなわち漢文というマジックにある。例えば女真族が立てたのが金王朝と表記される。すると金は明、清、宋、元などの歴代王朝と並列に並ぶ。このように大陸に存在した王朝、すなわち国家の名称は漢文では漢字一字で表記するという慣習がある。

 こう表記してしまうと各王朝の支配民族が何であるかが、全く意識されなくなってしまうのである。今列記した民族の歴史は現在では漢文という文章言語で表されている。実はこれらの王朝の支配者がどのような言語を話していたかは不分明である。現在では「漢語」を使っていたということが暗黙の了解となっているが、事実とは異なるはずである。それは一般的に漢文が漢語の文字表記であるという誤解がなされていることによる。

 漢文は支那における話し言葉と何の関係もないことは前項までに述べた。漢文書き下しの日本文であっても、候文であっても、古文であっても口語の日本語との関連性がある。漢文と広東語などの口語との関係はこのような関連性が全くないことを想起してほしい。支那大陸の各王朝の歴史が漢文で書かれていたということと、王朝の口語での公用語が漢語系であったかどうかということは対応しないのであ
る。このことに気がついたのは、琉球王朝の琉球貢表であった。琉球貢表の正文は満洲文字で書かれていた。満洲文字は表音文字であったから口語と対応していたはずである。従ってこの時代の支那、清朝の公用語は満洲語であった。口語も文語も満洲語が公用語であったのである。

 このことは既に黄文雄氏ら多数が指摘していることだから新事実でも何でもない。清朝での第一公用語は満洲語で、第二がモンゴル語、漢文および漢語は第三公用語に過ぎないというのである。琉球貢表からは公文書は満洲語で書かれていたことがわかる。貢表が書かれていたのは乾隆帝の時代で、既に18世紀である。「康熙帝伝」の項で説明したように、満洲人が皇帝である清朝の宮廷では満洲語が話されていた。

 するとモンゴル人の王朝である元朝ではモンゴル語であったはずである。以前放送されていたNHKの大河ドラマでも、フビライ汗がモンゴル語を話していたから、現代中国でもそのことを認めているのであろう。漢民族の王朝とされる宋、明では何語が使われていたのであろうか。私の知る限りこれを説明する文献はない。謎なのである。

 その謎があたかも漢民族というフィクションを成立させている。福建語のように漢語と呼ばれるもののうちにすら、漢字表記できないものがある。しかも彼らは漢文なぞ読めないのである。漢字を使う民族が漢民族であるとしたら、現在漢民族と自称する人たちには漢民族ではない者が多数いるということになってしまうのではないか。

 北京語の漢字表記は西欧の進出を恐れ日本の勃興に刺激され、日本語や英語表記を参考にして白話運動により作られたものである。唯我独尊が二千年後崩壊したと悟ったときに始めて生まれた現象である。とすれば、白話運動以前の「漢民族」の大部分は口語の漢字表記もなく、漢文を読めなかった。漢文はごく少数の知識階級の独占物であった。とすれば支那大陸の大多数の住人に漢字というアイデンティティーはなかった。

 現在の中国語講座などがアルファベットの発音表記を用いざるを得ないところをみると、いずれ漢字表記だけでは済まなくなるだろう。しかし、その暁には中国の言語、ひいては中国社会に画期的変化を齎すであろう。そのときに大陸社会の近代化が始まる。中国は中世社会すら経験していない。古代社会のままである。古代から中世に変化ができないものが近代に脱皮できようはずがない。

 支那大陸は漢字に呪われている。漢文に呪われている。あたかも歴代王朝のほとんどが漢民族支配であり、例外的にモンゴルと満洲に支配されていたというフィクションに呪われている。現代では更にエスカレートして、チベットや満洲人まで含めて中華民族というフィクションまで作り出した。病は深くなるだけである。

 漢滅亡後起こった隋唐は明らかに外来の異民族である。なぜなら戦乱飢餓、疫病で死に絶えた地域には外から人が来て定着支配するしかないからである。その外来の異民族も次の外来民族から襲われて追いやられる。そのように以前に定住した異民族が、その後やってきた後発の異民族支配を脱却して再度勃興することもあった。例えば、清朝打倒の標語として使われていた「滅満興漢」の「漢」とは単に支那に先住していた満洲族以外の民族のことである。そのような抗争の繰り返しによって大陸における言語地図は完成していった。

 ところが漢王朝以前のいわゆる漢民族が牢固として中国全土に永住していて、そこに異民族が入ってきて漢民族に同化したり、異民族を追放して漢民族が復活して永遠に存在する、というのが支那大陸の公式の歴史である。そのようなことがありえないことはヨーロッパの歴史が示している。北京語、広東語、上海語といった支那大陸における多数の言語の分布は、大陸における民族抗争の結果を記録した年輪のようなものである。

 ヨーロッパ大陸との大きな相違は、漢字漢文という異様な表現手段である。それが唯一の表記手段として存在したために、漢民族というフィクションが生まれた。どの民族も歴史を語るのに、多くの場合漢文を用いたからである。その意味に限定すれば漢字を用いるのが漢民族であるというのは正しい。それならば漢民族は単一ではなく、いくつもの言語風俗に全く共通性のない異民族の複合といった方が正確である。大和民族といった意味での「民族」とは全く意味が異なると言わざるを得ない。

 異民族の痕跡を明瞭に残したのは元と清である。元は故地モンゴルに帰って現代まで存続し、固有の言語と固有の文字を持っているからである。清は現代に続く近い時間の出来事であり、まだ歴史の彼方に埋もれることはないからである。またモンゴル文字のまねとは言え固有の満洲文字を残したからである。漢王朝滅亡以後の外来民族は、広東語、福建語、上海語などの言語や料理、風俗などに民族の痕跡を残した。

 それではなぜ漢文だけがそれほど珍重され永続したか。一般に誤解されているが、蛮族とされる周辺民族は、固有の文字を持たずとも優れたテクノロジーを持っていたから定住していた既存の王朝を倒すことができたのである。しかし人間の道徳や哲学というものは、テクノロジーの進歩と必ずしも関係が
ない。現代人はテクノロジーは優れており、社会制度も経験により改善されているが個人の道徳や哲学という面で全て優れているとはいえない。むしろ退化していると言わざるを得ない面もある。道徳や哲学についての記述というのは古典で書き尽くしたと言えないこともないのである。必ずしも古典が書かれた時代に、その道徳や哲学が実践されていたというわけではない。

 そのような優れた古典が珍重されたとしても不思議ではない。まして漢文には異言語間の民族相互のコミュニケーション手段として優れているという特性がある。そのことが文字を持たない多数の民族の跋扈する支那大陸で重用されたのである。繰り返すがその原因は表意文字の故である。表意文字は即物的であり、表音文字のような抽象性が少ない。それ故、文字の歴史の初期に発生しやすい。発声しやすいが故に古いのである。最古の文明の一つである黄河文明に表音文字が生まれるのは、作るのが即物的で楽であったからに過ぎない。

 それは漢字の価値を低めるものではないが、表意であるゆえの障害も大きいのである。漢字に固執したことは現代に至るまで、漢民族といわれるひとたちに国民国家を発生させなかった一つの原因となり、古代国家の圧制の不幸を現在まで継続させている。


2.7 漢字の発音

 漢字は表意文字である。だから何と読んでもかまわない。猫を訓すなわち大和言葉で読めば「ねこ」と発音する。音すなわち「ある時代の」支那の発音では「びょう」と読む。これは便利な機能である。「猫」という漢字を「ねこ」を意味する、ある言語の発音で読めば使えるからである。だから猫をcatと発音してもよいのだ、というのは極端な例えではないことが理解していただけると思う。

問題は猫と書いても各人がどう読んでいるか分からないことである。だから中国語会話のテキストはローマ字を使っている。日本人は仮名を発明することでこれを克服した。表意文字になじまない「は」「である」などや動詞の語尾変化、例えば「行く」などに平仮名を使って補った。発音は仮名によるルビなどで指示できる。表音文字であるはずの英語でも発音は発音記号を使わなければ正確にはわからない。アルファベットが完全な表意文字ではないことは、同じスペルでも英独仏語で発音が明らかに異なることでもわかる。

 読みがわかりにくいのは日本文で使う際の漢字ばかりではない。特に英語の読みは独仏語より規則性が崩れている。英語でも母音の基本はa,e,i,o,uの5つしかない。なぜなら他に母音を表すアルファベットがないからである。aとeの中間母音があるが、中間母音はあくまでも中間母音であって、aとeとは全く別の発音ではない。

 日本語にしても中間母音は意識せず使われている。aufというドイツ語は日本語表記ではアウフとアオフの中間の発音であるが、日本語の青(あお)に近い発音だと教わったことがある。「言う」と書いて正確に「いう」と発音したら硬すぎて不自然だが、「ゆう」と発音したらだらしなく聞こえる。実際には前後の関係で「いう」と「ゆう」の中間のどこかの発音で使っている。これに気がついたのはラジオ英会話の日英バイリンギュアルの講師が「言う」を常に明瞭に「ゆう」と発音していたのをだらしなく感じたためであった。

 閑話休題。現代中国語の文字表記でも「私は」の「は」に相当するものを漢字で表記している。だから一見漢字だけで表記されているが、日本語の平仮名に相当する機能の漢字が使われている。漢文にはこのような機能をする漢字は一切使われていない。だから漢字表記の現代中国語と漢文とは全く別物なのである。

 重要な問題は漢字の読みである。岡田英弘氏によれば(*p85)後漢当時はサンスクリットのbrahmaは音訳を使って漢字で「梵」と表記されるという。だから当時は「梵」の発音はbramという二重子音で読んだ。漢字の読みにも二重子音があった。ところが隋王朝で編纂された「切韻」という漢字の発音辞典では二重子音がなくなっているという。

 切韻ではRで始まる漢字は全てLに変わっている。この原因はトルコ語、モンゴル語、満洲語などの北アジアのアルタイ語系の遊牧民族の発音が使われていたからだという。その後切韻は現在に至るまで、漢字の読みの基本となっているという。これは五胡十六国時代に漢語はアルタイ語化したという次節の黄文雄氏の説明と一致している。

 そればかりか切韻を編纂したのは漢民族とは明らかに異なる鮮卑人であるというのだ。だから岡田英弘氏は秦・漢の中国人は二世紀末にほとんど絶滅したので、隋・唐の中国人はその子孫ではないと結論
する。岡田氏は指摘していないが、発音は変わっても漢字が単音節で読まれるという伝統だけは維持されたのであろう。なぜならbrahmaでは2音節になってしまうからである。brahmaをbramと読み替えて発音した理由は、bramなら単音節になるからであろう。

 漢字一字を一単語と考えれば、単音節に限定するのは非常に発音の種類が少なくなり、同音の確率が高くなるからヒヤリングが困難となる。日本人の才覚はこの不便な原則を漢字の読みに導入せず、素直に大和言葉で読んだことである。例えば兎は英語ではrabbitであり単音節ではない。このように世界の言語では単語は単音節ではないのが主流である。in, atなどの接続詞に単音節が使われることが多いのは言葉の音の流れをスムーズにする機能があるためと思われる。

 岡田氏は隋唐がそれ以前の漢語とは隔絶した言語となったと指摘する際にひとつの誤りを犯していると私は考える。すなわち支那大陸の各方言がともに、一律にアルタイ語系の発音となり、その後の出発点になったという点である。これによれば方言とはいうものの支那大陸の言語が同一の基礎に基づくということになってしまう。これは支那の言語の均質論である。支那の言語は均質ではない。

2.8 漢字が一音節であることの意味

 漢字の発音は現在では読みが全く異なっても一音節という原則は変わらない。切韻の時代以前の四書五経の時代も全く読みが異なってもこの原則であるという。このことは漢字の古さに関わっていると思われる。漢字は基本的に一字一単語であると既に書いた。どの言語でも古くからある基本的な単語は一音節であるものが多い。英語のI、you、goなど。ドイツ語のIch、du、binなど。フランス語のJe、ne、pasなどである。

 言語が未発達の時代にアーとかウーとか言って意志を通じていた名残なのだろう。だが一音節だと漢字の日本の音読みの同音異義語が多くて混乱するように、単語の識別が困難だという不便さが発生する。しかし前述のように、日本語以外は母音も子音も多いから、日本語で一音節の単語を使うときのような、識別上の不便は比較的少ないのである。

 漢文は古代支那言語ではないとはいえ、個々の単語の発音が当時の古代支那言語と異なるはずはない。やはり古代支那言語の単語も一音節の同じ発音であったはずである。しかし現代「中国語」の漢字表記は漢文とは使い方の異なる文字を補って表記する。それは話し言葉を比較的忠実に再現しようとするからである。そこで現在過去未来や仮定法、その他の微妙な表現が可能になった。

2.9 アルタイ語化していた北方言語

 「世界のことば」Gにこのような記述がある。「たとえば、中国語は元来、動詞が先行する言語であり、『私は北京に行く』は『我去北京』というはずだが、北京語ではむしろ『我到北京去』と日本語のように動詞『去』が後置されるのがふつうである。」

 その通りだとすれば、北京語は日本語と同じ語順、すなわちアルタイ語系の語順を持つことになる。ただし、別項で述べるように北京語すなわち北京官話は多くの方言がある。「ふつうである」と書いてあるのは、そうでない北京語方言も稀にはあるということである。そして中国語の教科書、すなわち、ある普通話の教科書には、「他去北京」と書いて彼は北京に行くの意味だとある。これで行くと普通話を採用するときには稀な語順を持つ方言を採用したということであろうか。

 この著者の誤解は「征服者として君臨したものの、文化的には漢民族に劣る満州人は、次第に自らの言語を忘れ、中国語を学ぶようになる。」と書くことである。それでは満洲族の民族衣装である、支那服が典型的な中国の民族衣装とされ、満州族の演劇である「京劇」を中国の伝統芸能としているのはなぜか説明できない。

 もちろん満洲族の文化が優れ、それを中原に住む「漢民族」が競って取り入れたからである。このように満洲人やモンゴル人の文化はそれ以前の支那文化をほとんど追放してしまった。この著者の矛盾は「満洲語は中国語とは、全く構造の異なる、むしろ日本語に近い言葉である。」として、さらに北京語は満洲語の影響で日本語のような構造になってしまったと認めていても、北京語は満洲語ではなくあくまでも漢語だと主張する点にある。

 更に岡田英弘氏によれば漢字の読み方である切韻もアルタイ語系に完全に置き換わったという。語順も発音も満洲語化した言語、これを常識ある人は満洲語と判断するのではなかろうか。漢字で表記された北京語これは満洲語の漢字表記というのである。もちろんこれは「漢文」ではない。

 さらに黄文雄氏によれば H

 四百年にわたる天下大乱と五胡の侵入によって北方漢語の基礎構造は、アルタイ語系に変わり、「雅言」が五胡言語の音韻に変わった。古代漢語のアルタイ語化である。

 これは正しい。黄氏によれば、最初の漢語である「雅言」も夏人の言語を基礎として、各語族が物々交換するときに使った「市場語」。だから漢文もただの文字の不規則な羅列だけで、註解しないと意味がわからない、曖昧で不完全な表記文字体系であるという。

 3章で説明するように黄河以北の支那北方地域は、五胡十六国の時代に漢民族が、北方民族から駆逐されて匈奴、鮮卑といった北方の非漢民族の居住する地域となった。 五胡十六国時代、隋唐以後は杉山徹宗氏の説によればI、漢民族は絶滅したのであり、東洋史通論の通説によっても、五胡十六国時代に漢民族は黄河流域を追放され南下したのである。いずれの説でも中原に漢民族はいなくなったのである。非漢民族が漢語を話すはずがない。

 中原の言語は匈奴などの言語となり、アルタイ語系になったのである。ここにこの地域が同じアルタイ語系の満洲語を受け入れる素地はすでにあったのである。むしろ「南方中国語諸方言」(2.11 項)を押し付けられる方が受け入れ難かったであろう。北京官話すなわち北京語が満洲語をルーツとしているというのは奇矯なものではないのである。


2.10 支那の言語の種類

 北京語を母国語とする人間が、広東なり上海に行って仕事をする場合、言葉を覚えなければならないが、そのためには語学校に行かなければならないという。日本ではそのようなことはない。東北や鹿児島の田舎で老人と話すのは困難だが、慣れにより克服できる範囲である。それは方言だからである。中国語の場合はそうではない。異言語だからである。

 このような相違はどうして発生したのか。例えばフランス語とドイツ語はゲルマン系とラテン系の相違がある。異民族だから異言語である。英語は古ドイツ語から分化したものであるという。だが単に分化しただけではない。フランス語の影響を受けたのである。半分以上の単語はフランス語語源でもあるという。また英語への変化はそれだけが原因ではない。民族の相違がある。元々ベースとなる言葉がありそれを基礎に異民族が受け入れたために単なる方言ではなく異言語となったのである。すなわち異言語になるのは単に地域の隔離や時間の経過だけでは発生しない。元々の基礎となる部分に相違があるからである。

 時間や地域の隔離だけが原因なら、そこに生じるのは方言というべき相違だけである。だから北京語などの言語間の相違は、地域や時間の隔離によるものだけではない基礎的な違いがあると見なければならない。基礎的な違いとは各言語を話す人たちの出自の相違すなわち民族の相違である。北京、広東、上海、福建などの言語の相違は、その人たちの民族の出自の相違によるものである。このことを以下の項で見ていく。

2.11 南方中国語諸方言の分布

 現在の中共のいわゆる漢語圏とされる言語は、北方の「北京官話」と南方の「南方中国語諸方言」に大別される。まず南方中国語諸方言について検討する。「世界のことば」Gに漢語の分布図がある。これを現在の中華人民共和国の省と台湾の地図に重ねると面白いことがわかる。

呉方言;上海語・・・江蘇省南半分と浙江省

閩方言;福建語・・・台湾、福建省、海南島

粤方言;広東語・・・広東省、北部の一部を除く江西省

客家方言;客家語・・・広西省と湖南省の境界地帯、江西省南端の一部と福建省南端の一部

韓(字見つからず、仮字)方言・・・江西省と安徽賞南部

湘方言・・・湖南省北部

 この本には圧倒的に多くの面積を占める、残りの地域の言語には言及されていない。チベット、ウイグル、青海、甘粛、内モンゴルなどは明らかにチベット語、モンゴル語、ウイグル語などの非漢語が使われている。しかし河北、山東、山西、河南、寧夏、陝西、湖北、貴州、四川、雲南などの地理的には中共中央部の大部分を占める地域の言語の種類が書かれていない。まさか全てが一律に北京語が使われてるというわけではあるまい。また一般に黒龍江、吉林、遼寧の旧満州国に属する地域は北京語を話すとされているがこれについても言及されていない。

 またこの文献にも中国語の方言は言葉が異なり「もしも漢字という紐帯がなければ、中国はいくつかの言葉がせめぎあう今日のヨーロッパのような状態になっていただろう、と想像する人は多い。」と書く。これは認識の誤りである。支那が国民国家らしく統一されたのは歴史上現在が始めてである。黄文雄氏や岡田英弘氏らが指摘するように、統一帝国と言われる清朝や元ですら皇帝はモンゴル、チベット、満洲、「漢民族」地域などの複数の民族国家群の名目君主であって、統一的に支配していたわけではない。例えば清朝の皇帝とは支那に対しては清という王朝の皇帝であり、モンゴルに対しては大ハーンである。

 支那人はモンゴルや満洲には住めないのである。この支配形態はヨーロッパの神聖ローマ帝国に似ている。国境の無いひとつの神聖ローマ帝国があったのではない。正確ではないがドイツ、フランス、オーストリアという支配領域があり、それらの代表として神聖ローマ帝国があった。別な文献にも中共と台湾の言語分布が示されているJ。「世界のことば」は地図の描き方が正確ではないがこちらの文献では、現在の省区分と正確に対比されている。これによれば、先にあげた6種類の言語は包括して南方中国語諸方言と呼ばれている。この文献に示された南方方言と地理の関係を以下に示す。

呉方言;上海語・・・江蘇省南の一部と浙江省

閩方言;福建語・・・台湾、福建省、海南島と広東省の東の一部

粤方言;広東語・・・広東省西部、北部の一部を除く江西省

客家方言;客家語・・・江西省と広東、福建省の境界地帯、他に福建省に散在するほか広く周辺各省に散在する。

韓(字見つからず、仮字)方言・・・江西省と湖北省の南東部の一部

湘方言・・・北西の一部を除く湖南省

 以上のように両文献はほぼ一致する。後者の文献では省の区分と言語分布が重ね合わせてあり、より正確に読み取れる。Wikipediaによれば福建語の音は日本語の「音読み」に似ていて、北京語とは異なるために福建語は古中国語の残存が見られるという。例えば目・モクは北京語でイェン、福建語でバクという。走・ソウは各々パオ、ツァウという。子音からしても北京語は特異である。

 だがこれには注意を要する。日本語の訓は遣唐使の唐代に輸入された発音である。別項で述べたように隋、唐の漢字の読みすなわち切韻はそれ以前の漢字の読みと異なり、二重子音を持たない鮮卑系の音声である。つまり古中国語といっても隋唐の時代のものである。このように「中国語」の発音には少なくとも隋唐以前と以後、そして北京語の三系統はあることになる。民族にも最低限これに対応する数の種類があるはずである。現在の漢字表記に隠された発音には民族の分布が隠されている。ヨーロッパとのアナロジーでいえば漢字でも簡体字と繁体字に分かれる。

 例えばロシア語がキリル文字であり、同じアルファベットでもフランス語のアクサン・グラーブ、ドイツ語のウムラウトといった発音表記の若干の相違がある。発音に至ってはゲルマン系でもドイツ語のwが英語のvに相当するような相違がある。このように言語の表記発音分布でも複数の「中国語」とヨーロッパの各言語にはアナロジーがある。


2.12 北京官話の分布

 北京官話に移ろう。北京官話系の北方言語の分布は前項の残りの地域のうち

河北、山東、南の一部を除く江蘇、南部の一部を除く安徽、山西、河南、寧夏、陝西、南東の一部を除く湖北、貴州、四川の東部、雲南の東部、江西の北西部、甘粛である。また黒龍江、吉林、遼寧の旧満州国に属する地域は正確に含まれる。

 また北京官話はJ、

@北方官話・・・東北部すなわち旧満洲と北方(黒龍江、吉林、遼寧、河北)
 原著によっても河北はどこにも入れそうもないので仮にいれた。原著では北方官話は黒龍江、吉林、遼寧の旧満洲国領だけ。

A西北官話・・・黄土台地とその西方地域(甘粛、寧夏、陝西、河南、湖北、)

B西南官話・・・四川とその近隣地域(四川東部、貴州東部、雲南)

C東方官話・・・南京とその周辺(江蘇、安徽、山東)

 以上のように分布しているとされる。()内は私の推測である。北方官話がよりオリジナルの満洲語で、他の方言は満洲語が清朝支配以前の土着の言語の訛りで変化したものと私は推定する。フィリピン人のタガログ語訛りの英語が、タガログ語を母語としていた民族が英語を習得したためにできたようなものである。

2.13 支那大陸の言語分布と民族

 前項までに見てきた、北京官話と南方中国語諸方言の分布から、民族との関係に映ろう。これまで見てきた言語の地域分布は土着言語の相違を反映しているものと考えられる。また南方言語内の相違は異言語であるが、北京官話内の相違は方言の範囲に止まると記されている。両文献をさらに分析するとさらにこれらの言語分布は歴史的経過を反映していることが分かる。北京官話は満洲語である。「世界のことば」の閩方言の「閩」とは広辞苑によれば、五代の十国の一。後梁の世、王審知が福州を都として建てた国。三代を経て南唐に滅ぼされた。

 すると閩は10世紀初頭に福州を都とした国である。福州は現在の福建省の省都である。閩の言語が上海語のルーツとなる。その系統を探るには閩の民族を調べなければならない。いずれにしても漢王朝までの本来の意味での漢族が滅びた以上、これらの言語は古代漢語とは異なる言語であることは間違いない。呉方言の呉とは紀元前2世紀に蘇州を都とする蛮族の国の名称がルーツと中国の諸言語には書かれている。呉にはふたつあり、紀元前5世紀頃の春秋戦国時代に蘇州を都とする国と三国志の呉で南京が首都とある。

 いずれも時代は一致しないが、蘇州も南京も上海の近傍で江蘇省南部にある。南京は官話を話すので、上海語圏の蘇州とすれば蛮族と言われた紀元前の春秋戦国時代の呉ということになる。とすれば当時の蛮族の言語、非漢語をルーツとした言語であろう。しかし同じ地域に時代が変わっても同一名の国家があったというのは偶然ではない。

 例えば西フランク王国が後のフランスになったのはフランクがフランスの語源になったというべきである。ふたつの呉にもこのような歴史上の関連性があってもおかしくない。すなわち蘇州南京上海あたりの地域は「呉」と称されるべき地域であったのである。その意味でもし中共が分裂していくつかの国家群になったとしたら上海語を話す江蘇省南部の一部と浙江省に「呉共和国」ができてもおかしくはない。同一言語を話す国民国家という観点からは、コミュニケーションその他からもその方が住民にとって幸せである。

 広東語は三をサームと読むというから、必ずしも全ての漢字の読みが一音節ではないのではないか。このように漢字の読みの原則も「漢語」の各言語に相違があるのに違いないのである。だから「漢語」には複数の異なる系統の言語の集合である。だから広東語と北京語を比較すれば、南方系と北方系の相違がわかると思うのである。


2.14 支那の言語の現代表記法

 北京語広東語などの支那の言語の相違はドイツ語フランス語ほどのヨーロッパ言語の相違があり、方言と呼べるものではないと繰り返し述べた。これについて例証する。「私は日本人です」という言葉を北京語、広東語及び上海語で表記してみる。


@北京語(普通話)
・漢字表記
 我是日本人
・ローマ字表記
 Wo shi Ribenren.

A上海語
・漢字表記
 我是日本人
・ローマ字表記
 Gno zhi Zhakbnnin.

B広東語
・漢字表記
 我係日本人
・Ngoh haih Yahtbunyahn.

 ここでは語順ではなく、発音を見る。漢字表記はほぼ3言語とも同じだが、発音が全く異なることがわかる。確かに漢字は表意文字としてしか機能していないことが分かる。それどころか、「〜である」に相当する漢字も、是と係という二種類の漢字が使われている。これでは漢字は表意の機能さえしていないことになる。もし漢字を廃止してローマ字表記しても3つの言語は機能する。もともと支那における文語は漢文しかなかった。そして漢文は口語の漢字表記ではないと言った。

 ほとんどの支那大陸の住人は漢文が読めない。庶民は文字のない話し言葉だけの世界で生きてきた。ほとんどが文盲だったのはこのためてある。気の利いた一部の人が漢字の意味だけを知っていて、少しの字を並べて簡単な表現ができるといった程度であった。

 表意文字の原則を通せば、同じ漢字でも言語が違えば発音が違うのは当然である。元々支那の書く言語の発音も、漢字の読みからきているのではないから、ローマ字表記でも間に合う。この点は西洋言語と同じである。支那の言語は漢字漢文とは関係なく発達したから、発音さえ表記できれば良いから、支那の言語の表記には漢字よりローマ字の方が適しているという倒錯したことになる。

 一方日本語では多くの言葉を漢字の意味を使って作って取り入れてしまった。日本語の発音は母音も子音も圧倒的に支那やヨーロッパの言語よりも少ないから、漢字の「音読み」から作った日本語の単語の意味は発音だけでは認識しにくい。「貴社の記者が帰社した」というのは下手なジョークではない。従って日本語をローマ字表記すると意味が極めてわかりにくくなる。日本語には漢字仮名交じり表記が適しているのであって、ローマ字表記はなじまない。漢字を廃止した韓国でも同じことになると危惧している日本人識者がいるが、朝鮮語では日本語よりは母音も子音も多い。

 したがってハングルによる表音表記は馴染むのかも知れない。ただ漢字ルーツの単語は本来の意味が分からなくなる。しかし実用上は支障ないのであろう。このように「中国語」はむしろローマ字表記が適していることを理解した毛沢東はローマ字表記の運動を始めた。

 しかしすぐ気がついたのは、北京語、広東語、上海語などは別言語だということが明瞭になるということである。そしてこれらの言葉には地域性がある。するとこれらの異言語の地域はヨーロッパのように別の民族の別な国家であるべきではないかということになる。中華民族どころか、漢民族というのは複数の民族をまとめて呼称しているに過ぎない、いんちきな民族であることがばれるのだ。ちょうどヨーロッパ人と十ぱ一からげに呼ぶのと同じである。

 すぐに毛沢東はローマ字運動を中止した。先の三種類の支那の言語を漢ローマ字表記すると全く別言語だと分かるが、漢字表記だとあたかも同じに見えるのだ。そこで漢字を使う漢民族という空想に戻れる。そしてモンゴルやチベットなどだけは漢民族にあらざる「少数」民族であるということにした。多数派の漢民族にわずかな例外である少数民族を抱えた中華民族という幻想。その幻想を支えたのが漢字である。だから中共政府にはローマ字表記は好ましくない。

 しかし実態はローマ字表記の方が、はるかに実態にも合い便利である。従って支那の言語のテキストには発音を表記すると称してローマ字表記が使われている。このローマ字表記は英語などの発音記号とはやや性格が異なり、発音を表すばかりでなくベトナム語のように正規の文字表記となる可能性がある。永い間にローマ字表記が発音記号ではなく、本来の文字表記に移行する可能性すらある。漢字は簡体字を作らなければならないほど不便なものだからである。ローマ字表記は中共を解体する底辺からのきっかけになる。

 繰り返すが、日本語の「しあわせ」をsiawaseとローマ字表記しても意味は分かる。ところが漢字から発明した「幸福」をkoufukuとローマ字表記したら、降伏、幸福、降服、口腹などの区別が困難になる。もちろん文脈から分かる可能性はあるのだが、なぜしあわせのことを「こうふく」というのか不明になってしまう。それは「しあわせ」を意味する漢字の幸の支那の読み方のひとつの「音」から借りてきた読み方をしただけだからである。

 ところが支那で幸をkouと読むとすれば、支那のある言語でしあわせを意味する言葉をkouと発音していたから、しあわせを意味する漢字の幸をkouと読んだのに過ぎない。漢字がなくてもkouと話せば「しあわせ」の意味は通じていたのである。そして漢字の読みが支那の各言語で全く異なる。幸をどこかの支那の言語でkouと本当に発音するのかは知らない。これは単に例示として言っただけであることを付記する。

 日本語では多数の言葉を漢字の意味から合成して、音読みした単語を多数発明してしまって、本来の日本語たるやまとことばの単語よりはるかに流通している。従って現在の日本語の文字表記にこそ漢字は必要である。

 ところが支那大陸の言語の漢字表記はもともとの言語の発音に、該当する意味の漢字をあてているに過ぎないから、漢字が消えてローマ字表記となっても何ら支障ない。例えばコンピュータの訳語である「電脳」という言葉は、支那の各言語で発音が異なるのであろう。しかしどの言語で発音しても「電脳」は「電」という意味の単語と「脳」という意味の単語をくっつけたということは明瞭にわかる。だから「電脳」という漢字ではなく、ローマ字だけでも単語の発明者の意図は分かる。

 繰り返すが、このように支那の言語の漢字表記に必然性はなく、ローマ字表記でも足りるのである。それならばなぜ漢字表記がなぜまかり通るのか。それは前述のように一面は中共の統一政策、独裁のための政策である。しかしそれを支えているのは圧倒的な文盲の多さであろう。教養のない地方の庶民にまで漢字表記を行きわたれば、漢字表記の不便さがわかり、ローマ字表記の便利さがわかるであろう。漢字の発音はローマ字で表記して教えられるのだから、多くの漢字の上にローマ字も覚えるよりは、いっそローマ字だけでよいということになるであろう。

 現に漢字の不便さから簡体字が発明された。だが簡体字は表記の簡素化だけであって、何万という漢字を覚えなくても済むわけではない。これに比べ24文字覚えれば済むローマ字は一般庶民には何と楽なことか。また単音節が多い支那の言語では、ローマ字表記でもさほど長たらしくはならない。なぜ北京官話の文字表記の運動である、白話運動が満洲文字ではなく漢字表記によったのか検討する。辛亥革命をになっていたのは知識人だった。知識人は言語としてはメジャーな北京官話である満洲語を常用していたが、古典の教養として漢字漢文を理解していたのである。

 さらに辛亥革命は滅満興漢を標語に行われていた。満洲人王朝打倒後の文字は、満洲文字ではなく漢字でなくてはならないのである。革命同志の言葉が北京語以外にも広東語、上海語と言葉が違っていたからこそ、同志の連帯を作るのは漢字というアイデンティティーしかなかったのである。そして漢字はかつての「漢民族」の古典に使われていたという、いんちきでも都合良い誇りもある。

 実際には血統は本来の漢民族とは異なっていてもである。そのことは現代のヨーロッパ人が血統が繋がらない古代ギリシア、ローマの文化文明を自己のものであるかのように誇るのと同じ虚構である。実際には言語風習文化などで満洲人は支那の民族を同化したにもかかわらずである。なぜ満洲語ルーツの北京語が残ったのか。仕方ないであろう。

 風習と同じく300年にわたって支配されて言語も同化してしまったのである。既に母語となってしまったのである。なぜ満洲文字が消えて漢字になったのか。それには他の原因もある。満洲文字はモンゴル文字から作られた比較的歴史の浅い文字だからである。もうひとつは清帝国全体としての文盲率の高さである。漢字にしても満洲文字にしてもどのみち識字率は低かった。そこに西洋文明を導入するために漢字による白話運動が起き、広く学校教育が行われた。空白地帯に漢字が流れ込んだのに等しいのである。

2.15 科挙は清帝国全土で行われてはいなかった

 科挙は隋の時代に始められた。3章などで述べるように、本来の漢民族が絶滅した時代に始まったのには意味がある。官僚は文章の世界である。文章が書けなければ仕事にならない。支那王朝唯一の書き言葉は漢文である。四書五経の漢文を発明した民族にとって漢文はさほど難しいものではなかったのであろう。あるいは日常的には漢文で表しにくい、複雑な文章を作ることはしなかったのかもしれない。

 しかし漢民族は絶滅して外来民族がその言語文化とともに流入定着した。その民族が言語を表記する文字を持たなければ、命令を伝達して支配する手段として漢文は官僚文として必要である。こうして新たに漢文を読み書きできる官僚を育てるために科挙を行わなければならなかったのである。本来の漢民族ではない隋唐以後には、漢文は難しい科挙により育成しなければならなかったのである。あるいは官僚の文章として複雑な文章を頻繁に作らなければならないから、四書五経の古典の学習を必要としたのかもしれない。

 ところがモンゴル帝国の元が支配すると科挙を廃止してしまった。それはモンゴル文字を持っていたからだと私は推測する。モンゴル語を全土で使う第一の公用語としたからである。しかし漢文は旧隋王朝あたりの領域、元々漢字しかなかった地域では、第一公用語のモンゴル文字とあわせて、漢字が使われていたのであろう。その証拠に旧隋王朝の領域の支那に土着していた民族が宋を建国すると科挙は復活した。正確には元末からであるが。

 すると再び北方から侵入した清帝国の場合はどうだったのだろうか。別項で述べるように、元と同じく満洲人も領土の2元支配を行っていた。英国のヴィクトリア女王がインド皇帝を兼務していたように、モンゴルに対しては大ハーン、支那に対しては清朝皇帝を兼務して君臨していた。従って正確には清朝とは支那だけにおける国号というべきであるが、現在では満洲族の帝国を現す名称が残されていないために、便宜的に清朝と呼ぶしかないのである。

 そこでこの項ではモンゴルなどを含む満洲人の帝国を清帝国と呼び、支那に対する支配者としての王朝を清朝と呼ぶことにする。ここで使った「支那」とはどこを指すのであろうか。清帝国は明朝を倒して支那を支配する。支那に対しては明朝を継承したのである。従ってここでは支那は旧明朝の領土と民である。明朝では漢文が公用文として使用されていた。だから公文書に漢文を使うために科挙が行われていた。

 さてここで私の仮説に入る。本稿自体が全て仮説と言えるのだから、あらためて宣言することもないかも知れないのだが。清朝で科挙が廃止されずに継続されていたことは知られている。しかしモンゴル、チベット、満洲ではそれぞれの文字があったから漢文の必要はない。

 そして琉球貢表が立証しているように、対外的には第一公用語、公用文として満洲語と満洲文字が使用されていた。すると科挙が行われていたのは、漢文が使用されていた地域であり、清朝すなわち旧明朝の領土なのだというのが私の仮説である。それでは明朝の領土とはどの範囲か。

 逆に科挙が行われていなかったと考えられる地域を、現在の中共の省などの区分で列挙する。まず旧満州国領、黒龍江、吉林、遼寧の三省である。次に新疆ウイグル、内モンゴル、チベットと青海も明らかに科挙は行われていなかった。河北省も北京の清帝国直轄として行われていなかった可能性が高い。四川、雲南、貴州省もあやしい。清帝国が元帝国と異なり科挙を支那に残したのは、自治の幅が大きかったことの他に、モンゴル文字が比較的古いのに対して満洲文字がモンゴル文字を元に作った新しい文字であったことにもよるようにも思われる。

 ちなみに科挙の最高位として皇帝自らが行う殿試があるが、康熙帝伝でも康熙帝は満洲語を話すことができる他、漢文の読み書きができたことが書かれているから、殿試はできたのである。何も試験官は皇帝なのだから、受験者よりも漢文に熟達している必要がないのはもちろんである。

 他の項で述べるように当時の読みは既に四書五経が書かれた当時とは別の、切韻と呼ばれる読み方がなされていたから、考えて見ると奇妙なものである。これは類似の読みをする欧州言語ですら、ドイツ語で書かれた文章をフランス語風に読んだら奇妙なことになることを想像していただければわかる。ドイツ語の文をフランス語風に読んだら、ドイツ人が聞いてもフランス人が聞いても意味がわからないのである。

 Hitlerはよく知られているようにイットレルと発音する。ドイツ語では逐一発音するのに対してフランス語ではhを発音しないとか、末尾のtを発音しないとか様々な相違があるから、ドイツ語をフランス語風に発音すると滑稽なことになる。科挙はこのように四書五経を作った当時の漢民族が聞いたら笑い出すようなことを大真面目にしていたのである。

 康熙帝が漢文を学んだのは価値ある古典としての漢文で書かれた古文書を読むためである。それは現在ではほとんど使われていないラテン語を教養としてヨーロッパ人が学ぶのとよく似ている。ラテン語はローマ帝国の公用語として使われていたが、その後いくつかの異なる言語に分化していって、現在では直系に近いラテン語が使われるのはバチカン市国だけであるといわれる。

 現在ではラテン語は学術用語として使われている他、水族館をラテン語の水を意味するaquaからaquariumと造語したように新語を作るのに使われている。イギリス人とローマ帝国の住人とは血統も文化も本来関係がないのにもかかわらずである。これは日本人が特に明治時代に西欧の輸入言語を、漢字を使って造語したのと酷似している。

 そして康熙帝などにとっても漢文の古典は異文化であったが普遍的古典として尊重したのである。満洲族にとって漢文は異文化であることは、清帝国では漢文の古典の全てを満洲文字を使った満洲語で翻訳させたことからも証明される。漢文は発生が古く、表意文字という特性のために他の言語の文語に比べると極めて不完全な文章だから、解釈の幅が広く著者の真意を読み取るのが困難であり自ら書くことも困難である。だから科挙という困難な試験があったわけである。

 私がなぜ清帝国の全土で科挙が行われていなかったという仮説を強調するのか。それは科挙がチベットなども含めた全土で行われていたと漠然と考えると、既に清帝国の時代に清帝国の全土が漢字文化化されていた、すなわち漢民族化されていたという誤解がされかねないからである。

 また支那すなわち清朝は清帝国の一部に過ぎないことを明示したかったのである。あくまでも科挙は清帝国の一部地域の限定版であった。中共がチベットやウイグルなどの旧清帝国の領域を領有するのは単に軍事的暴力のゆえんであって、歴史的正当性のゆえではないというのである。すなわち植民地インドが英本土を呑み込んだようなものである。満洲人は支那人に比べわずかであったから、呑み込まれても仕方ないと言うなかれ。英本土の人口と植民地インドの人口の比率を考えたら、そんな理由は成り立たないことは明瞭である。


2.16 北京語とは支那言語訛りの満洲語である。

 2章の最初に述べたように、mandarinは北京官話と訳される。北京官話とは、北京の宮廷で使われる言語の事である。大雑把に言えば、現在の北京語すなわち、支那の標準語は北京官話をアレンジしたものであると言われている。北京官話が宮廷で使われている言葉であるとすれば、最後の北京官話は満洲語である。これまでに論じてきたように、少なくとも康熙帝の時代には宮廷では漢人といえども満洲化して、満洲語を話していた。康熙帝伝の宮中では、使われている言語と言えば満洲語と漢文しか登場しない。漢文とは繰り返し述べたように、四書五経のような書き言葉であり、広東語のような話し言葉とは何の関係もない。そして乾隆帝の時代の公文書は満洲文字を使った満洲語で書かれていた。

 さらに難解な漢文の四書五経などの支那の古典は全て満洲語に翻訳されていた。この意味するところは明瞭であろう。現在の北京政府が普及しようと努めている標準語、普通話とは、満洲語を基礎としたものなのである。満洲語を話す漢人が、魯迅などの白話運動によって漢字表記ができるように改良されたものである。この事は日本でも明治期に、二葉亭四迷などによって、これまでの文語体しかなかった文章が、落語などの江戸言葉を基礎として口語文に改良され、これが基になって標準語が出来た経緯と似ている。いや、白話運動とは日本語の口語文成立の過程に触発されたものなのである。

 繰り返し述べたように被支配民族は強制であれ自発的であれ、支配民族の言語を習得するものなのである。しかし土着の言語があるから、その言葉は土着言語の訛りがある。例えばフィリピンやパキスタンの英語はフイリピングリッシュとかパキスタングリッシュとか揶揄される。これはフィリピン訛りあるいはパキスタン訛りの英語、と言う意味である。我々が現在中国語と称している支那の標準語とは、支那訛りの満洲語を改良したものなのである。英語で北京官話の事をmandarinと書くのは満の音をなぞったものと私は想像している。

 康熙帝以後の北京で満洲語が使われていたことを証明する資料はない。しかし康熙帝時代まで北京を首都として百年近く経つ。このころまでに北京の宮廷では満洲化した漢人が当たり前になるほど、満洲文化は普及したのである。当然満洲化した漢人や宮廷に出入りする漢人によって、これらの満洲文化は周辺地域に広く普及していった。この事は言語ばかりではなく、支那服や京劇が満洲文化オリジナルであることからも証明されるように、満洲化の傾向は康熙帝以後強まる事はあっても弱まる事はないと考えるのが自然である。さらにその後の乾隆帝の時代にも、公文書が満洲語で書かれていた事は「琉球貢表」で証明した。満洲人が漢化したと主張する人に聞きたい。支那服や京劇をあたかも漢民族文化であるごとく主張する現代中国人の倒錯をいかに説明したらいいのか、と。

 東洋で英国やフランスの植民地だった地域は言語や文化まで宗主国に染まっていたのと同じことが支那大陸ででも起きていたのである。そう。支那は満洲人の植民地だったのである。孫文らが滅満興漢と叫んだのは、彼らの独立運動である、との意識の表れである。独立を果たしてもインドが公用語として英語を採用しなければならなかったのと同じ事情か中華民国や中共にも起きた。インドやパキスタンあるいはフィリピンではそれぞれ、ヒンズー語やウルドゥー語あるいはタガログ語がメジャーであるとはいえ、多言語国家国家である。そこでどの民族語に属さずに、既に習得もなされている外国語たる英語も共通言語としての公用語に採用されたのである。

 このアナロジーが支那大陸でも発生した。漢民族といっぱひとからげにいっても、広東語、上海語といった多言語の地域である。そこで共通語として採用されたのが首都北京周辺で一般化していた支那訛りの満洲語を採用したのである。同時に、孫文などの辛亥革命の指導者はそれこそ満洲文化にどっぷり浸かっていたのである。袁世凱にしても漢人とは言え、清朝の軍人であったから、宮廷に出入りしていたから満洲文化が当然身に付いていたのであろう。同じく支那大陸を支配していたモンゴル人との違いは何か。モンゴル人は帰る土地を持っていたのである。すなわち朱元璋が反乱を起こして、元朝を倒すとハーンはゴビ砂漠の北方に逃げ、そこに王朝を移動した。明朝成立以後でもモンゴルの皇帝のハーンは存在した。モンゴル王朝は支那の支配を止めて故地に帰ったのであって、消滅したわけではなかったのである。

 当然北京周辺には、モンゴル化した漢人はいたのであろう。しかし彼らは漢人の報復を恐れて家族ごとモンゴル人について行ったのである。モンゴル化した漢人のモンゴルへの帰属意識がいかに強かったかについては、明朝に投降を呼びかけられた南方の漢民族出身の元朝の軍人の多くが投降を拒否して処刑されたことからも分かる。彼らは南方にいたために皇帝ハーンと共にモンゴルについて行くことが出来なかったのであろう。一方清朝最後の皇帝の愛新覚羅溥儀は袁世凱に騙されて北京の紫禁城に残る道を選んだ。恐らくは故地の満洲の地がロシアに軍事占領されていたり、漢人が入植していたりして、もはや帰るべき土地ではなくなっていたからでもあろう。こうして満洲人は満洲化した漢人に混じって支那北部に土着していった。それがモンゴル語が内モンゴルという一部地域に限定される地方言語になったのとは逆に、標準語として採用されるようになったのは皮肉である。

 インドやパキスタンで英語が公用語であるとはいっても、英語が通用するのは首都などの大都市周辺だけである。実際には香港では広東語が話されているように、標準語による統一が成立するとは私は思わない。現に日本で発行されている中国の反体制新聞の「大紀元時報」(平成22年8月12日付け)は、広東語擁護を掲げ市民抗議デモ、という記事を書いている。ここには「広東語は、海外の華僑圏でも広く使われている言語であるとともに、最も古い中国語の要素が残っている方言として、北京語を基礎とした普通話(標準語)が代表する文化とは大きく異なる固有の文化を育んできた」という興味深い記事がある。さらに「彭氏は、普通話は満洲族の言語の影響なども受けた北方方言の一つであるのに対して、広東語は二千数百年前の春秋戦国時代からすでに存在しており、文化的基盤が深淵である上、広東語のほうが真の中原文化を伝える言語であると述べた」と書く。私はこの主張を「普通話は北方方言の影響を受けた満洲族の言語である」とひっくり返しているのである。

 大紀元時報の主張はあたかも、たかだか数百年の支配の歴史しかない満洲族の言語文化を拒否しているようではないか。そして滅満興漢の主張のようではないか。話を基に戻すと、支那大陸では二千年続いた北方民族の侵入の繰り返しにも拘わらず、言語の分化は強くなっているように思われるのである。そして北方民族の侵入と土着化による多言語化はむしろ満洲王朝は例外ではなく、多くの異民族王朝の崩壊に伴う一般的な現象なのである。つまり広東語や上海語などのいくつかの言語のうちの多くは、かつて倒れた王朝の民族の残滓である。つまり支那大陸の言語の分布はかなり民族分布を代表していると考えられる。その事はヨーロッパの現在とのアナロジーがある。つまりドイツ語を話すドイツとオーストリーはゲルマン民族であり、フランス人はラテン系の民族であると言ったように、言語と民族の分布には、全くイコールではないにしても相関関係がある。

 こう考えると支那大陸に侵入した北方民族の興亡としては、満洲人は標準的な過程を経過したのであって、モンゴル人が例外なのである。現在漢民族と呼ばれる人たちのほとんどは漢字文化を成立させたオリジナルの漢民族からいえば、侵入者たる異民族だったのである。その点で満洲族が漢民族の一部である、と言われるのも逆の意味では当り前であろう。私がオリジナルの漢民族と考えているのは客家と呼ばれる人たちである。しかし客家語は必ずしも広東語など他の言語のようのような明瞭な地域分布がない。あるいは客家と呼ばれて中国各地に分布している場合が多い。つまりオリジナルの漢民族は外来民族に蹂躙されて、大陸の各地に分散したのである。このことは、ユダヤ人と似ているともいえる。外来民族が定住の地を得たのに対して本来土着とも言える民族が定住の地を持てないというのは皮肉である。

 ちなみにモンゴル語だけが明瞭に非漢語であるとされるのは単純な理由である。前述のように、ともかくも北方に逃亡して支那大陸以外に民族国家を維持し続けたからである。だから内蒙古と書こうとも、支那にいるモンゴル人はモンゴル人であり漢民族ではない、とされるのである。別項でも述べたように支那大陸の歴史や言語はやはりヨーロッパとのアナロジーで考えるのが正しいのである。
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~k-serizawa/sub2-2.html


3章 漢民族滅びる

3.1 地形と国家

 国境はアフリカのように、植民地の旧宗主国が人工的に分割したのでない限り、山脈や河川により区切られている。日本の江戸時代の藩や現代の県境についても同様である。すなわち藩の境界にしても戦乱を繰り返したことにより確定したものである。天然の障害が、文化的交流を困難にするとともに、戦闘の際に越えがたい障害ともなってそこが妥協点となるからであろう。

 今、ヨーロッパの地図を見るとアルプスをはじめとする高山が多い。これに対して歴史的に漢民族が住んでいるとされる地域は、日本よりはるかに広大であるにもかかわらず、三千メートル級の高山は少ないばかりか、山脈と呼ばれるものはあるものの、連続していて障害となると考えられるものは少ない。これがヨーロッパに多数の国民国家が分裂して定着し、支那大陸が多数の国民国家に分裂して定着しない一因を成していると考えられる。同一言語の民族でもドイツとオーストリアが分かれているのも平地の民族と山岳民族という相違があるのであろう。山岳民族は地の利を生かして、平地民族の侵入を防ぐことができる。

フランスとドイツは異言語異民族であって、紛争が起こりやすいのは地形的障害が少ないからであろう。現に第二次大戦の際にドイツ軍は中立国のベルギー経由したのも地形的障害の少なさが電撃作戦を可能にするからである。朝鮮は半島という要因ばかりではなく、チャンパイ山脈などの障害があったことが、属国とは言っても中国に対する文化的独立性維持と異なる国家であることを可能にした。

 中国が統一と分裂を繰り返し、適正規模の国民国家に収斂しない不幸の一原因は「漢民族」居住区の平坦な地形にある。軍事技術の優れた周辺の蛮族が中原に侵入して豊かな富を手にすると、漢民族地域ではない周辺地域に一気に膨張した。かえって中原より統一を起こした国家、宋や明にはそのような活力はないから、かつての漢民族地域より大きく拡大することはない。

 唐や元、清といった周辺から起こった異民族国家が極端な膨張をして、世界帝国とも言える国家を樹立したのは偶然ではないのである。共産中国は、日本アメリカソ連といった国の軍事技術を利用して膨張し、再び清朝の版図を入手した。地形が中国を不幸にしている。


3.2 異民族の名前

 井沢元彦氏が、愛親覚羅という満洲人の姓を説明するのに漢民族に同化したと述べた。これはおかしい。一字の漢字姓にせずして同化したとはいわない。
 「東洋史通論」Kに次のような記述がある。

・・・異民族の侵入を招いた。まず西方の巴族(氏)の李雄が四川の地をとり、帝を称し国を成と号し、ついで山西北部に居住していた南匈奴族の首長で晋軍の将校であった劉淵が、山西南部の平陽によって国を漢(後趙)と号し帝を称した。

 まず気付くのは異民族であるにもかかわらず、名前が李雄や劉淵という漢民族風であることだ。実際に彼らが漢民族風の名前であった可能性は低いと考えるのが自然であろう。しかし、中国史に出てくる異民族の名前はほとんど漢民族風の名前で記録されている。これは漢字が表音文字ではないことにひとつの原因がある。

 アルファベットやカタカナなら不完全ながら、名前を言語の発音に近く表記できる。ところが漢字は表音文字であるために、音を合わせると奇妙な意味を持つことになる。漢語ではコンピュータを電脳と訳しているが、読みは英語と全く異なる。ややこしいことに漢字は意味を表すのが目的なので、電脳と書いても北京語と広東語では発音が異なる。

 中国で有名になったエドガー・スノーなどの西洋人も中国では漢字表記で呼ばれる。これはラフカディオ・ハーンが小泉八雲と自称したのとは少し意味が違う。日本では記録する際に元の名前と日本名を記録することができるが、漢語ではそのようなことは不可能である。あたかも漢民族風の名前をつけて歴史に記録するしかないのである。

 文字を持たない民族も漢文で歴史を残すとなるとこのような手法しかないのである。例外はモンゴル族であろう。チンギス・ハーンなどである。これはモンゴル人がモンゴル文字という表音文字を持ち、しかも現在も固有の国家を持っているからと考えられる。満州族も歴史には愛親覚羅溥儀などという漢民族らしからぬ漢字表記が使われている。

 だが彼らは本来固有の音の名前を持っていたのに違いないのである。だが満洲文字を失い、自らの固有の国家を失うことによって、漢民族と称される人たちの使う漢字表記に埋没してしまったのである。愛親覚羅溥儀という名前もいつか失われるのかも知れない。いつか溥儀などという名前だけで表記されるのかもしれない。

 そのときはあたかも溥が苗字で、儀が名前であるように理解される。このようにして漢文で記録される歴史では、漢民族風の名前で記録されることになる。そして満州族は漢化したなどという虚偽の歴史が語られることになる。漢文で記録された歴史上の異民族が漢民族風の名前で表記されるのは、必ずしも事実を反映しているとは限らないであろう。

 なるほど香港出身の中国人も、ジャッキー・チェンなどという西洋風の名前を本名以外に持っている中国人もいる。これは英国統治による影響であろう。それでも漢民族風の名前を失っているわけではない。漢文表記の歴史での人物が、漢民族風の名前を持っていることは必ずしも事実を反映していない。つまり当時そのような名前で呼ばれていたとは限らないのである。

 周辺の異民族が支那本土で暮らすうちに漢民族に同化したというのは事実ではない。歴史が漢文で記録されたということに過ぎない。彼らの名前も言葉も風俗も文化も失われたわけではない。むしろ漢字を発明した、本来の意味での漢民族は異民族に埋もれ、事実上絶滅したのに近いといえるのである。

 漢以前の記録の支那人の名前と隋唐以後の名前に差異はないか、漢以前は苗字二字以上ではなかったかを確認する必要があろう。現在の漢民族風の名前の付け方は漢王朝成立当時は蛮族と呼ばれていた周辺の異民族の風習ではないかを確認する必要がある。

3.3 清朝皇帝像の謎

 私は故宮博物院紫禁城出版社の出している「清代皇帝像」という絵葉書集を持っている。太祖ヌルハチから始まり溥儀で終わる清朝皇帝12人の肖像である。溥儀が写真である他は全て肖像画である。何人かは生存中に描かれ、何人かは没後のものである。ひとつの特徴はこの手の肖像画にありがちな顔つきをそれらしく美男子やら威厳のある顔に変えたという形跡が皆無であることである。ヌルハチは眠そうな細い目をしているし、道光帝は極端に頬のこけた浅黒い逆さラッキョウのような貧相な顔であるし、威豊帝、同治帝は狐のような目つきである。

 強いてよく描かれているとすれば、乾隆帝と次の嘉慶帝であろうか。それでも乾隆帝は目の落ち窪んだ様子までリアルに描かれている。とにかく皇帝らしく格好よく見せる誇張の様子が感じられないのである。もう一つの特徴はそれ以前の東洋絵画にあまり見られない写実さである。ヌルハチ像は線描を多用しているものの顔の立体感の表現がある。そして世代を経るに従って線描が徐々に陰を潜め、特に顔の立体感がよく描かれリアルになる。この変化が徐々に起きているところを見ると、生前描いていない像もそれほど後になって描かれていないことが推定される。

 有名な若き乾隆帝の馬上の像の乾隆帝大閲図は郎世寧(ジョゼッペ・カスティリオーネ)はイタリア人で有名な馬上の乾隆帝を描いている。帝自身や着衣は写実的だが馬や背景の風景になるとそれ以前の支那の絵画の形式的表現を残しているように思われる。郎世寧は西欧絵画と支那の絵画の融合を図ったとされることが原因であろう。

 画家は宮廷おおかえの絵師と説明されているから、絵師は必ずしも郎のような西洋人ばかりではないだろう。先に支那絵画との融合を図ったと書いたが、郎がベースとした支那の絵画は、それまでの支那のより細密で異なると思われる。郎は満洲族の絵画の伝統を引き継いだ可能性がある。

 それまでの支那の絵画がお粗末だったとは言わないが、これらの歴代皇帝像は絵具の製造など高度なテクノロジーに支えられているのである。すなわち満洲族が蛮人と呼ばれるような低い文明で、武力だけで支那大陸を支配したという常識は誤りであることを証明する。そして圧倒的少数で最大の版図を築いたのは軍事技術にも優れていたことも証明する。すなわちそれまでの明代の支配者よりも高度な文明を持ったのが満洲族であったのである。

 むろんこれらの絵画にそれまでの支那大陸の絵画との共通性があるのは、地域的近親性から不思議ではない。そして満洲族の文明が支那大陸の文明の発展形であったとしても不思議なことではない。現代の文明の覇者である米国の文明にしてもヨーロッパ大陸の発展形であるが、そのことが現代米国の文明の高さを否定するものではない。

 米国の優れた軍事技術の多くはヨーロッパ特にドイツの技術の継承である。しかしその上にコンピュータやインターネットと言った独自の技術を生み出した。ハリウッド映画も同様である。もちろんヨーロッパやロシア、日本などの優れている部分もあるが、マクロに見れば米国の優位は疑えない。当時の満洲族あるいは元朝のモンゴル族は世界にそのような地位を占めていたはずである。

 それどころか満洲族やモンゴル族は宋や明に侵入する以前から独自の優越した文明を涵養し、その力で宋や明を滅ぼしたのかもしれない。現に支那服や京劇などの中国文化とされるものは明らかに満洲族のオリジナルであり、むしろそれ以前の「漢民族」のオリジナルの文明文化の痕跡は少ないとさえ言える。

3.4 漢民族とは何か

 漢民族とは一般には漢字を使う民族であるとされる。考えてみれば、それは他の民族の区分と比較すると実に不思議なことである。ヨーロッパ大陸の民族は東方のキリル文字を使う民族を除けば、皆アルファベットを使用している。だが彼らはアルファベット民族とか、ヨーロッパ民族と呼ばれることはない。

 漢字は単に意志の伝達手段としての文字に過ぎない。アルファベットが表音文字としての普遍性を持ち、そのためベトナム語など全くの非ヨーロッパ民族の言語の表記にさえ使われる。同様に漢字も普遍性を持つために、朝鮮や日本などの異民族においても長い間公式文書に用いられてきた。単に表記手段として用いられてきたばかりではない。日本では漢字仮名交じりという簡易表記を発明していたにもかかわらず、公文書としては長く漢文そのものを用いていたのである。にも関わらず日本人や朝鮮人は漢民族とは異なる。漢民族を先のように定義するとこのような矛盾が生じる。

 ここでヨーロッパにはアルファベットを共通の文字を使用する、ラテン系、ゲルマン系などという異種の民族がいるということを支那大陸に演繹するとどのようなことになるか。明らかに異民族とされる中国の少数民族、チベット族、モンゴル族など以外にひとくくりされる漢民族とは何者だろうか。漢民族もアルファベットを使うヨーロッパと同様、事実は複数の異民族に分かれていると考えた方が自然である。すなわちフランス語、スペイン語、イタリア語などのラテン系の言語の民族、オーストリア、ドイツなどのゲルマン系の言語を使う民族、オリジナルはゲルマン系の言語である英語を話すイギリスなどと比較するとどのようなことになるか。

 漢民族といっても、北京語、上海語、広東語、福建語などの各種の言語がある。これらは一般には漢語の方言とされるが、その際は日本語などの方言と違い、先にあげたヨーロッパ諸民族の言語と同程度の差異があり、他の漢語方言の習得には慣れという程度では間に合わず、語学校に通わなければならないという。あるいはアメリカに居住すればネイティブの漢語ではなく、英語を共通の話し言葉として使用するほうが便利であるという。ヨーロッパの民族構成と言語も歴史の経過により複雑である。同様に複数の言語がある漢民族と呼ばれる集団においても、その民族構成は単純ではあるまい。

 そして多数の異民族の侵入と征服、定住や移動という、ヨーロッパ大陸と類似した歴史を持つ支那大陸において、漢民族という単一民族が存在するというのは、むしろ考えにくい。中国人の作家柏楊氏は「醜い中国人」(カッパブックス)で中国では、外部から侵入した民族は定住すると中国の漬物甕文化に溶かされて腐食して異物に変質同化していく、と批判した。

 これは倒錯した仮説である。この説によれば中国には古来、漬物甕のような不変のものが元々存在したということになる。つまり文明なり、文化が時間の経過とともに進歩しないで元の姿に戻るということだからだ。昔から不変の文明を持つ漢民族なるものがいて、異民族を同化するということだからだ。はヨーロッパの歴史からわかるように、このようなことはあり得ない。

 日本人でさえ狭い地域で、多年かかって多数の民族が日本語という共通言語を醸成して単一民族と言われるに至った。それでも一部の人たちに言わせれば、日本人が単一民族というのは幻想であると言う。まして多数の言語が融合しない漢民族が単一の民族であるというのは、漢字の不可思議さが醸成した壮大なフィクションである。まして先に挙げた多くの漢語と呼ばれるもののうち、漢字で表記することのできるものは、北京語、広東語などごく一部である。また現代の漢民族の大部分は漢文を全く理解できないというに至っては、漢字を使うのが漢民族という定義は意味をなさない。

 漢民族とは漢字を使用する民族である。とすれば単に漢字を借用して口語を表記しているだけの現代支那人は漢民族ではない。アルファベットを使用するヨーロッパ人がひとつの民族ではないのと同じである。ヨーロッパ人はギリシア文字から発達したアルファベットを借用しているのに過ぎないのと同様である。またベトナム語が現代ではアルファベットを使用しているのと同じである。アジアとヨーロッパの違いがあるというのは間違いである。ギリシア、ローマはアラビア文化を経由して隔絶している。

3.5 民族名の消えていく支那大陸史

 支那大陸の歴史にはヨーロッパの歴史と異なり、固有の民族名というものがめったに登場しない。例外は満州族とモンゴル族だけである。あるいは登場しても瞬時に消え去る。すなわちみな蛮族か漢民族に分けられてしまう。しかも女真族というのが満州族というように勝手に変化するので固有の民族の連続性がわからない。

 西洋史のようにアングロサクソンというように継続して存在しない。魏呉蜀などという異民族は後世の漢字名で呼ばれる。するとあたかも漢民族だけが普遍でその他は生まれてすぐ消えるように思わせてしまう。例えば北方の異民族が支那本土に侵入して魏という国を作る。そして周辺の国、呉蜀などと争う時代が来る。

 その物語が始まった頃は魏が漢民族ではないなどということは忘れられ、あたかも漢民族の国家の如くなってしまう。中国の王朝は一字の漢字で表されるというのだ。イギリスでケルトが追い出されて別な民族に置き換わったなどというような歴史は支那では書かれない。異民族の侵入にさらされている歴史を繰り返すのに、支那大陸の中原を支配するのは常に漢民族という奇妙な現象となる。

 そうではない。支那大陸では各民族は漢民族に同化したのではない。各民族は固有の言語風俗を維持しつつも漢民族を自称するようになったのに過ぎない。この点は各民族の出自を持つ皇帝が異民族を支配統一するのに都合がよかったのかもしれない。いずれにしても歴史が比較的新しい元や清においては満洲族やモンゴル族といった異民族支配の記憶が新しいために、異民族により支配された国家として正しく理解されているのはせめてもの救いである。

 モンゴル人は王朝崩壊とともに原郷に帰ったためにモンゴルなる民族名が残った。しかし清王朝は辛亥革命により倒れても、袁世凱にだまされて北京に残り、故地満洲に帰らなかったために、満州族の名前は中共政府により薄められて、漢民族に同化したなどと吹聴されている。事実は満洲語が北京語として支那全土に強制されることにより、支那大陸全土が満洲化されようとしているのだ。

 だから多くの異民族、広東、福建、上海などの民族は実は自らの民族言語を放棄せずにしたたかに生きていくであろう。支那大陸ではそのような歴史が繰り返されてきたのだ。だからチベットやウィグルなども含めた、統一中国における中華民族なる概念を創出しようなどという試みは失敗するだろう。いや失敗しなければ大陸住民にとって大いなる損失と不幸を現出する。ソ連ですらロシア人による異民族支配は失敗した。

 ここでヨーロッパと比較してみよう。フランス人、ドイツ人は民族名ではない。にもかかわらず、歴史の経過のなかで固有の言語と文化を形成してあたかも一民族であるかのようにして国民国家を形成した。西ヨーロッパの本来の民族名はゲルマン、ラテン、アングロサクソンなどである。

 支那においては越人、鮮卑、突厥など中原以外から侵入した民族が定住した。これらの名称は時代により異なる民族を指していることがあるから、ラテン、ゲルマンなどに比べると普遍性は少ないが、ともかくも支那の歴史においてはラテン、ゲルマンに相当する民族名と考えてよい。そして長い歴史の経過の中で広東語、上海語、福建語などの言語に分化するとともに、各々固有の文化を持ち、特定の地域に定住するようになった。例えば広東料理、北京料理など食文化の面でも固有のものに分化している。日本人はこの差異を軽視しすぎるのである。

 これらの言語と地域の関係は2章で詳説した。するとフランス人、ドイツ人と呼称するのと同様に、広東人、福建人と呼称することができるのである。さらにいえばヨーロッパとの類推からは広東国、福建国という国民国家が将来形成されても不思議ではないのである。現在の中共は清帝国と同様に多数の異文化地域を強制的に統合し、さらに清帝国でも行わなかったように、中華民族という概念を創出して巨大な国民国家を作ろうとしている。このことは徒労である。モンゴル、チベットはもちろん、「漢民族」が住んでいると言われる地域においてすら、前述のように広東、福建、上海といった異文化が融合せずに対立している。

 現在の中共の状況はヨーロッパにあてはめれば、国民国家出現前の神聖ローマ帝国のような統一ヨーロッパ帝国と似ている。本来の意味での漢民族が滅亡した後から現在までの支那大陸の千五百年の歴史は停滞と混乱の歴史であった。しかし停滞の底で秘かに固有の文化を持つ地域に分化して、将来の噴出を待つマグマを形成している。停滞は表面的なものであったのに過ぎないかもしれないのである。この意味でも支那はヨーロッパである。


3.6 満洲化した漢人

 日本には、支那大陸には漢民族が定住していて、外来の異民族が支配しても長い間に漢民族に同化されるという定説のごときものがある。例えば、評論家の石平氏は次のように書くP。

 大陸の漢民族は、その長い歴史において、侵入してきた外来民族によって支配されたことが何度もあるが、外来民族の建てた政権が崩壊してしまうと、漢民族自体は何も変わらず、そのまま生き延びてきたという実績がある。
 しかもその際、変わってしまったのはむしろ支配者としての外来民族の方である。たとえば満州から中国本土に入って清王朝を作った満州族の場合、数百年にわたって漢民族を支配しているうちに、彼ら自身はその文化的純粋さと原初性を失って完全に漢民族に同化されてしまった。気が付いたら、独自の文化を持つ満州族というものはもはや存在しなくなっているのである。

 昔から今までずっと漢民族が大陸にいる、という俗説を信じればこの主張は正しいかに聞こえる。だが、論理的に考えれば明らかにおかしい。紀元1世紀前後に漢民族なるものが成立したものとすれば、その時既に、漢民族なるものの、言語、風俗、文化なるものが完全に確立していて、その後全く変化がないのでなければこの説は成立しない。

 つまり二千年前に現代と同じ漢民族の文化、風俗、言語を持っていたという奇妙な主張になるのである。そんなことはあり得ないのは普通の頭脳の持ち主なら分かるはずである。この主張は支那人が尚古の精神、すなわち昔の昔の文物や制度を尊ぶことを言うのと類似の主張である。古代には理想が実現されていたというのである。これは幻想であって現実ではない。これが間違いであることを閲していく。
 康熙帝伝に次のような記述がある。

「朝廷の尊貴の子供達と韃靼人と『韃靼化した漢人』すなわち韃靼人の麾下に即する漢人の中で、・・・」 (P67)「パルナンは満洲人に仕える奉公人を二種類に分けて、次のように述べている。『これらの公子 (宗室の)たちに仕える奉公人を二種類があります。・・・かれらに賜わる満洲人、もしくは満洲人化した漢人であります。』」 (P182別注)

 つまり満洲人化した漢民族が満洲貴族に奴婢として使われているという驚くべきことが書かれている。一般には支那大陸の周辺民族は支那に定住することによって漢民族に同化するということが言われる。ところが黄文雄氏は逆に、「華化」は虚構、漢民族の夷化が真実、として漢人がモンゴル、日本、満洲などの風習に容易になじむ例をあげる。康熙帝伝はそれが事実であることをフランス人ブーヴェの証言で証明している。

 前述のように、北京語のルーツは満洲語である。すると康熙帝伝の証言を適用すれば、現在、北京語を話す中国人とは満洲人ないしは満洲化した漢人ということになる。ハワイにいる日系二世や三世はほとんど日本語を話せない。特に三世などは全くだめである。だが容貌は全くの日本人である。彼らは日系であるというのは人種上の区別だけで、英語を話しメンタリティーもアメリカ人である。完全にアメリカ化している。日系というのは容貌だけのことである。

 同様に満洲人化した漢人とは満洲人に等しい。康熙帝伝でブーヴェが奴婢でも満洲人と満洲化した漢人とを区別しているのは注目される。風俗と言語が満洲化していて外国人にもその区別がつく、という事は恐らく容貌上で区別がつくということしか考えにくい。つまり、同じ東洋人でも日本人とフィリピン人程度の容貌の差異が、当時はまだあったのではなかろうか。現在では同じ満洲語 (北京語)を話すもの同士が混血して区別がつかなくなっているのであろう。つまり北京語を母語として話すひとたちの居住する地域は、満洲人の居住区ということになる。ハワイの日系人と同様に、もとの民族のDNAは関係ないのである。

 常識では支那大陸では異民族が侵入して王朝を建てても、長く定住化しているうちに土着の漢民族に同化して漢民族化していく、ということになっている。しかし康熙帝伝の証言は、逆に土着の民族が外来の民族に同化していったことを証明している。これを敷衍すれば、支那大陸の歴史はこのことの繰り返しであったと考えられる。

 このように考えると、次のような仮説が成立する。中国には広東語、福建語、上海語など全くことなる言語を話す地域の区別が厳として存在する。歴史のかなたに忘却されているが、これらの地域は周辺から侵入した異民族が支那に王朝を作って、定住していった痕跡なのである。広東、福建、上海などの各地域に居住する漢語系の言語を用いる人たちを、通常、チベット、朝鮮、モンゴルなどのいわゆる少数民族と区別して、漢族と総称しているが、実は漢族などという民族は存在せず、それぞれの言語に対応した民族に分かれているのであろうと考える。

 漢語族言語とひとくちで言っても、アルタイ語、タイ語、ベトナム語系など多数の周辺民族の言語の系統に分かれているという。もし漢民族なるものがいて、異民族を同化してしまって漢化しているのなら、全て同一の系統の言語に収斂しなければならない。そうではないのだから、もともと漢民族なるものが中原にいたとしても、結局は地域ごとに異民族に同化されたと考えるのが自然である。

 それならばなぜ、分布した民族ごとにヨーロッパのように各々の民族国家を形成するように収斂しなかったかという疑問が残る。そのひとつの回答は、支那大陸ではヨーロッパのような封建制度が発生しなかったということであろう。封建制度とは日本の藩と同じで、統一国家だとしてもその中に、多数の半独立国を持つ、いわば中央集権の逆のいわば拡大した地方自治である。

 類似民族ごとに半独立国をある程度束ねて、適正規模の国家を作る。ゲルマン系、ラテン系、アングロサクソン系、ケルト系など。ヨーロッパではさらに同系統の民族も、スペイン、ポルトガルあるいはドイツ、オーストリアなどのように分裂している。ならば中国はなぜ封建制度が出来なかったか。それは支那の統一志向で説明されることが多いように思われる。それならば統一志向がなぜ起こったかということを検討しなければならない。

 それは地域の特性の相違に求めなければならない。現在でも支那大陸は地域格差がはなはだしい。上海、北京などで日本にもいないような高収入の者がいる反面、地方では極貧以下としか言えない地域が広がっている。一般には改革開放による外国資本の投資によるものとされている。しかしそれなら投資されるような好環境の地域と、そうでない地域の区別がはじめから存在したはずである。

 中原と呼ばれる地域は、もともと天候や運輸などの好条件が揃っていたのではないか。だから古代文明が発生したのである。各地域にそれぞれの個性があり、各々の特性を生かして個々に発展する条件があれば封建制度は成立する。少なくとも地域格差がある程度少なければ、人はその地域で努力して定住する。中国は改革解放以前から移動の自由がない。その当時から放っておけば中原に集まってしまうほどの格差があったからではないか。支那大陸の住民は常に生活に好条件の整った中原を目指した。チベット人ですら北京を占領した。よい生活の出来る場所を目指したのである。

 支那大陸の地形的生害の少なさが、それを容易にした面もあろう。これが中国における統一志向の正体ではないか。中原に行ってよい暮らしをしたい。そして中原にいたものを追い出して皇帝一族として居座るのだ。だから各々の地域で安住して封建国家を形成することはない。これがヨーロッパとの相違なのであろう。周辺地域にいるから文化文明が低いということではない。人は条件が悪ければ努力して技術開発する。そして戦争技術に長けた周辺民族が中原をめざすのである。

 中央で安定しきって武に衰えた民族を倒す。中原を占拠した支配民族はその地の利を生かし、さらに自らの生存を安定させるために周辺地域を併呑して拡大する。すると力が拡大するから領域も拡大して統一王朝なるものに拡大する。その版図は力次第であろう。中央から追放された民族はどこかに逃れて、一地方民族として存続する。

 その分布が現在のような多言語の地域として、例えば広東、福建等として存続している。中国の言語分布はこれほど統一されても混淆することはない。それは異言語すなわち異民族という対応がある程度あるからである。漢民族なるものがあり、異民族を漢化させるのであれば、ひとつの漢語になり、現在のように異なる系統の言語が常に存続するということはあり得ないのである。

 中国の統一志向の正体は中央志向ということである。中共政府はそれを知っているのではないか。だから賢くなった政府は国民の移動を制限する。そうしなければ自分たちは滅ぼされてしまう。歴史からそう学んだのではないか。つまり支那大陸は過去の歴史に起きたような分裂をすることはあり得るのであろう。しかしそのことがヨーロッパのような適正規模の国家群に収斂することになるのだろうか。

 ソ連はロシア帝国を継承した一種の帝国である。独立国を侵略併合して各共和国群を置く制度をとった。露骨に行われたのは第二次大戦のどさくさにまぎれて行われたバルト三国の併合やフィンランドやポーランド領の一部割譲である。この点は中共が清帝国を継承したのとよく似ている。朝鮮戦争のどさくさにまぎれてチベットを侵略し、最近ではフィリピンなどからスプラトリー諸島の領有を主張して一部を強奪した。

 ソ連は崩壊してバルト三国などの多くの独立国が解放された。もし中共が崩壊したら、という仮説はソ連の例とは異なる。ソ連の崩壊はチベットや内モンゴルが独立したようなもので、単なる帝国の崩壊である。中共がヨーロッパのように適正規模の国家群に分裂するという仮説は、現在「漢民族」の居住地域と言われる、広東、福建、江南などの普通の省の地域までが言語風俗などの共通性にあわせて独立するという意味である。

 現在のロシア共和国でもチェチェンなどの異民族地域をまだ抱えているが、その事情も中共の「漢民族」地域とは異なる。この地域はロシア共和国とは異なり徹底的に異なる「民族」の地域に等分されている。中共の解体とはこれらの地域毎に分裂するということであって、ご本尊のロシアを残したままチェチェンが独立することとは異なるのである。

3.7 中国文化のルーツ

 チャイナドレス、京劇、辮髪などはすべて清朝に起源を有する。京劇の化粧は明らかに明や唐、宋の時代とは異なるどぎつい趣味である。このように中国文化と理解している多くのものはほとんどが満州族のものである。そして現在中国古来の文化なり習慣として理解されているもののうち、本稿でいう本来の漢民族すなわち漢王朝以前に遡るものは少ない。有名な纏足は唐末に始まったといわれている。19世紀の支那人の風俗として有名な辮髪は満州族に強制されたものである。

 唐の始祖安禄山は父がイラン系ソグド人(胡人)、母がトルコ系突厥人(705〜757)であったというH。そして唐王朝は民族国家ではなく、複合民族国家であるという。すなわち纏足は異文化を受け入れたのである。このことから唐は実は元王朝、清王朝がモンゴルや満州族による多民族国家であったように、それこそアラビア系民族による多民族国家であったということになる。

 宦官のルーツではっきりしているのは秦王朝の趙高という者である。趙高は秦王朝の宮廷で権力をふるったとされる。宦官は珍しく漢民族ルーツであった。しかし宦官はそもそも家畜に対する去勢から始まったため、牧畜文化であるという説が強い。従って実は農耕民族であった漢民族のオリジナルではなかったのかも知れない。あるいは秦朝自身も西方から来た遊牧民族であるという説もある。

 火薬や印刷技術の発明についても中国人の発明と簡単に言われるが、むしろ異文化交流のなかから生まれたものと言える。支那大陸をヨーロッパに例えたが、これらの支那大陸から生まれた発明を単純に中国人の発明とするのはおかしいのである。現に火薬は元朝のモンゴルで武器として発明されたのである。モンゴルの軍隊が強かったのは、このオリジナルの発明によるのも一因である。何でも中国人の発明とするのは、一部中国人の自尊心を満たすだけで科学技術や文化史研究の観点からは正確ではないと言わざるを得ない。

 支那大陸がいかに異民族と言われる征服王朝の影響を絶大に受けているかを示す証拠がある。2章で述べたように中共の言語で北京官話を使う地域は、黒龍江、吉林、遼寧、河北、甘粛、寧夏、陝西、河南、湖北、山西、四川東部、貴州東部、雲南、江蘇、安徽、山東の16省にわたる。人口にいたっては「中共人民」の大多数であるとされる。

 北京語のルーツは2章で述べたように満洲語である。だから北京語は旧満州の3省と北京を中心とする北方地域に分布する。複数の異言語からなる「南方諸方言」が北京語とは異なる言語として残ることができたのは、清朝の首都北京からの距離が遠かったためもあろう。

 もうひとつ重要なのは、清朝皇帝とは満洲人に対しては「8部族の部族長会議の議長」であり、モンゴル人に対しては「大ハーン」であり、チベット人に対しては「チベット仏教の最高の保護者」、東トルキスタンには「ジューンガル帝国の支配権を受けついた者」、そしていわゆる漢字を使う「漢人」に対しては明朝皇帝の後継の「皇帝」という多元支配をしていたこととも関連するF。それは英国のヴィクトリア女王がインド皇帝としてインドを支配していたのと類似している。すなわち皇帝の直轄地域と漢字を使う人たちの地域は明瞭に分かれていたのである。だから北京の影響力が少なく、距離の遠さとあいまって南方では独自の言語が残存する要因があったのであろう。

 距離による中央の影響力の低下という事は、フィリピンでも英語の影響が強いのは首都周辺であり、地方に行くと、多数の言語が依然として残されていて、土着言語の主力であるタガログ語で統一することはできないのと同じ事情であろう。フィリピンでは地方になると英語の影響力が少なく土着言語が残りやすかったのは、アメリカの支配が50年と短かったためもあろう。

 それでも満洲語すなわち北京官話の影響は絶大であった。300年の長い支配があったため北京官話は比較的均質であり、4つの方言に分かれているだけだが、南方では6つの異言語が融合せずに残った。もとはいくつかの異言語の言語分布があったにもかかわらず、北京語の影響力で満洲語を基層とする方言という程度の言語差に統一されてしまったのである。方言は50年や100年では定着しないであろう。満洲王朝の影響は300年近くもあったのである。その影響の大きさの証拠が多数の話す「北京語」の均質性である。そのことは南方諸方言の方言とはいえない異言語性と比較すれば明瞭となる。


3.8 被支配民族が支配者の言語風俗を受け入れるのは当然

 清朝で満洲語が話され、地元の支那人に定着して行ったということは、考えてみれば自然なことである。満洲人は支配者とはいえ漢民族に対して圧倒的少数だといわれる。しかし、そのことは、言語の影響を及ぼしたか否かということと何の関係もない。欧米の旧植民地では上流階級と知識層は全て旧宗主国の言語を話せる。

 しかも植民地に滞在する宗主国の人間は圧倒的少数であった。それにもかかわらず宗主国の言語が植民地に普及したのは、ひとえに支配層の言語だったからである。米国は19世紀末にフィリピンを支配したが第二次大戦後独立するまで、わずか50年しかなかったにもかかわらず、英語はフィリピンの公用語のひとつになったのである。300年近く支配した満州族の言語が普及しないと考えるのがおかしい。満州族の少なさと北京への定住を言うなかれ。モンゴルは北京に定住し、少数であったにもかかわらず、モンゴルの言語風俗は「漢民族」化されなかった。

 ただしヨーロッパの植民地において宗主国の言語が残存しているのが、上流階級、知識層であり、首都なり大都会の周辺である。満洲語が北京語として旧満州と北京周辺で話されているのと事情は類似している。皮肉なことに北京政府は、満洲語を全国に普及させようとしているがなかなかそうはいくまい。それならばモンゴル語はどうした、という疑問がわく。モンゴルの支配が終えてから明、清という異言語民族の支配があり、モンゴルは元朝崩壊後祖地に撤退した。モンゴル化した北京の支那人はモンゴル人とともに逃亡したのであろう。ベトナム戦争に負けた南ベトナムの人々の多くがアメリカをはじめとする世界各地に逃避定住したのと似ている。

 しかも清朝でもモンゴル地域は支配され、中共時代にもモンゴル地域の半分は支配されたのであった。中国における異言語のひとつモンゴル語はモンゴル支配の残像として残った。満洲語も北京語として残った。満洲語が中国語の一部とされて、モンゴル語が明瞭に支那の言語と異言語とされるのはなぜか。モンゴル人が故地に帰り帝国を残存させたから、モンゴルという名前が支那の外に残ったから、モンゴル語は支那人の支配下にあってもモンゴル語なりモンゴル文化と指摘できるのである。そうすると満州族と同様に唐などの異民族支配時代の民族の言語風俗はどうなったのであろうか。

 それは必ず残っているのに違いないのである。すると支那大陸における多くの言語、福建語、上海語、広東語などはかつての支配民族の言語であったのではなかろうか。すなわちこれらの言語を話すのは、かつての支配民族すなわち大陸の東西南北周辺にいた異民族が大陸を支配して、その後別の周辺民族に滅ぼされて残った民族の末裔なのであろう。

 漢民族は漢王朝末に戦乱と疫病で民族としてはほぼ絶滅し、その後周辺から乱入したいわゆる蛮族に取って代わられている。すなわち漢民族はこのとき少数民族に転落した。その後は外来民族が支配し、その支配がまた周辺民族に取って代わられるという歴史を繰り返したのである。その結果、次々と各種の言語と風俗が各地に定着したのが現在の支那大陸の民族言語地図である。つまり支那大陸は各種民族の雑居する地域なのである。そして広東語の地域は広東語の地域であるごとく、決して地域が地域外と融合することはない。ヨーロッパの類似で言えば、広東語を話すのは広東族としかいいようがないのである。国民国家が成立するとすれば、広東国としかいいようがないのである。

 それらの国が合体して中華人民共和国という帝国を構成している。毛沢東が江南の出身であったように、支配者は各地から競って次々と現れる。漢民族はいない。正確に言えばわずかに客家として残った。これが一つの仮説である。それではなぜ異民族の言語が残存したのであろうか。欧米の言語が東南アジアに残ったのと同じである。かつての支配者の言語であったことと、優れた文明を持っていたと考えられることである。満洲語が北京語として定着したのは長期間支配されていたということで十分である。満洲語は北京官話として地方に派遣された官吏の共通言語としても使われていたから普及しないはずはない。

 北京語と広東語との相違は英語とドイツ語、フランス語ほどの大きな相違で、方言といえるものではないといわれる。だがヨーロッパ系のどれかの言語を話す者が、英独仏語を外国語として習得する事は、北京語広東語を習得するよりははるかに容易であろう。だからインド人やフィリピンが英語を習得するよりは、広東語を話す者が、北京語を習得する方が容易である。すなわち「漢民族」が満洲語を習得して満人化することは大いにありうるのである。

 満州族の方が文明として優れていたと支那の原住民が考えていた証拠もある。支那服は満洲人の服装である。支那服が衣服として、高度な技術を持って作られているのは明瞭である。京劇も紫禁城の中の文物も満州族のものである。支那人はこれらの文化風俗を中国の文化遺産として誇っている。すなわち優れたものと考えている。これらのものを取り入れた原住民が、満洲語を取り入れるのは当然であり、現在も残存するのは当然であろう。満洲民族が漢民族に同化したのではない。北京語を話す漢民族と自称する人々は満洲民族に同化した人たちである。

 そんなに満洲の支配がいやであったのなら、清朝を転覆したときに漢民族の言語風俗を取り戻せばよかったのではないか。それはできないのである。清朝転覆に奔走した孫文ら上流階級、白話運動を行った魯仁ら知識階級は何百年もの満洲人の支配で言語風俗まで完全に満洲化しており、取り戻すべき漢民族文化など既に持たなかったのである。地方の民衆はともかく、高度な知識を持ち学問に優れたもの、あるいは財力のあるもの、すなわち革命の原動力を担うことのできる者ほど満洲化していたのである。ちなみに辮髪は残らなかった。すなわち良いものと悪いものは選別されていたのである。

 だから彼らの支那訛りの満洲語を北京語とし、満洲服を支那服と偽り、満洲という単語を駆逐忌避するしか、自らのアイデンティティーを満洲文化と区別することはできなかったのである。漢民族という共通した民族は存在せず、異民族が侵入するたびにそれぞれの地域に定住していった、異民族の複合であると規定すれば、中国人なるものの性格は理解できる。チベット、モンゴルなどの少数民族以外、すなわち漢民族と称される人々は概して、個人主義でエゴが強く、他人を信用せず、血族だけを信用するという、ヨーロッパや日本の現代人にあるまじき性格である。すなわち人間不信の世界である。

 大陸の歴史は、常に異民族が侵入して王朝が交替することを繰り返した。元々は多数の民族の集合であり多少の戦乱はあっても、日本では多年の同化混淆の後に安定し一民族として融合する歴史を経過した。支那大陸で繰り返された戦乱は日本の戦国時代の比ではない。社会は安定する前にすぐに壊される、賽の河原の歴史を繰り返している。社会のルール、共通した常識やモラルというものが熟成されることがなかったのである。すなわち社会に埋没して安心して暮らせる社会が決してできることがなかったのである。もし漢民族という共通したアイデンティティーがあるならば、このような不幸な社会になるはずがないのである。

 せめて広東語、福建語といった共通言語を話す社会の中だけで排他的に安定する社会を作ることができたなら、そのようなことはなかったであろう。共通言語を話す民族同士でも戦乱と統一の繰り返しの中で、共通したアイデンティティーを持つことが妨害された。だから他人を信用せず、血族だけに頼るという事が不幸な「漢民族」の唯一のアイデンティティーとなってしまったのである。彼らが安定した社会を構成するには言語風俗を共通する人々だけで個別の国民国家を構成するしかないのであろう。

 しかし長い支那大陸の歴史を閲する限り、分裂したところでそこで安定することがなく、再び統一するといった歴史を繰り返している。すなわちヨーロッパのように国民国家を形成する方向に収斂するということはないように思われる。それならば、唯一あるべき姿は、いわゆる漢民族と自称する人たちの地域と、チベット、内モンゴル、ウイグルなどの非漢民族の地域を分離し、後者がいくつかの独立国となることである。自称「漢民族」の地域は勝手に戦乱と統一を繰り返していればいいと思うのである。


3.9 漢民族滅びる

 杉山徹宗氏は次のように書くI。

 時代は下がるが、特に三国時代 (三世紀)の末期、蒙彊の諸民族やチベット族が大挙して漢民族居住地に侵入し、いわゆる五胡十六国時代(四世紀から五世紀ごろ)を現出させるが、これによって、それまでの漢民族という人種をほぼ絶滅させ、異民族との混血による新たな漢民族を出現させたことは特筆すべきことであった。したがって隋(五八一〜六一九年)から始まる現在の中国人は、新種とも言うべき漢民族なのである。

 これは驚くべき記述である。秦の始皇帝や孔子といった人たちが活躍し、漢字を発明した時代の漢民族は隋成立以前に滅んで、もはやいないというのである。なるほど中国には孔子の何代目と主張する中国人はいる。雪舟の息子が英国に行き、現地で英国人と結婚したとする。そのようにして英国で代々結婚を繰り返して残った人がいて、一方で本国の日本民族が絶滅したとする。すると英国に行った人の末裔が雪舟の子孫だと主張することは勝手だが、民族としての連続性から考えれば何の意味もないのである。紅毛碧眼で日本語を完全に忘れ、風俗文化も継承しないそのような日本人の末裔が、日本人の子孫であると主張することに何の意味もない。孔子の末裔とはこのようなものであろうと想像する。

 「東洋史通論」Kには次のような記述がある。

 五胡とは匈奴、羯、鮮卑、氏、羌の五つの異民族のことで、これらは西晋の衰亡に乗じて華北に侵入し各々国をたてて互いに抗争し約百三十年間に前後十八国(国名は略)の興亡を見た。その中、西燕は存立期間がきわめて短いために、また後魏(北魏)はのち諸国を平定して江北を統一したので、この二国を除き他の国々を五胡十六国と称する。ただし前涼と西涼、北燕は漢族である。

 これは五胡十六国時代の説明である。18国あったうちのわずか3国が漢族であり、残りは漢民族以外の異民族だと言うのだ。その上、これら諸国を異民族の後魏という国が平定して、江北を統一したということなのである。ここにも漢民族の国家が滅びたことが書かれている。通論は杉山氏の著書と異なり定説をのせた教科書的なものである。通論には滅んだ漢民族国家の民はどうしたかと言えば、大量に南下して漢文化の南方への移植を果たしたとある。元来、揚子江流域は開発は進まず、土地は肥沃であったが農耕生産も少なかった、とある。

 農耕生産がすくなければ、当然人口は希薄であったに違いない。そして漢文化が南下したということは、当時の揚子江流域には漢文化はなかった、すなわち漢民族はいなかったということである。地図を見るに揚子江は河口付近が平地であるだけで、すぐ上流と揚子江南部は山地であり黄河周辺とは地形が異なり人口が少なかったと想像される。

 そして別項で述べるように、このころ南下したのは最初の「客家」と呼ばれる人たちである。そして客家は移住先に混じることなく、独自の文化を維持していたというのは定説である。つまり南部に新たに漢民族国家を形成することはなかった。つまり杉山徹宗氏の言う、漢民族も漢民族国家も絶滅したというのは正しいといえよう。漢民族は隋帝国以前に絶滅したということは、歴史を考える上で重大な事実である。漢字と古代中国文明を発明したあの漢民族は単に消えてしまったのか。その答えは次章にある。

 中原にいた本来の漢民族は五胡十六国の時代を経て、彼らの言う夷狄により滅ぼされて言語も文化も異なる北方系の新しい王朝、隋唐の時代となる。正確に言えば秦自体の出自も地理的に言えば、春秋戦国時代にかつての周の西の外れにあったから、夷狄というべき西戎出身といわれる。いずれにしても殷周の時代あるいは秦漢の時代に中原を支配した民族を漢民族とすれば、その後漢民族は絶滅して新しい文化に置き換わった。かろうじて残ったのは漢字だけである。この経緯はギリシアローマが滅びて、彼らの文字の発展形であるアルファベットだけが残って西欧近代世界となった経緯とも類似点がある。現在のイタリア人もギリシア人も古代ギリシアローマの末裔ではない。

 ちなみに古代ローマの末裔を主張しているのは文字通り現在のルーマニア、すなわちローメニアンである。宋の時代とて支那大陸に外から定住した非漢民族が前王朝を倒したに過ぎない。大事な点は、これらの非漢民族は支那で漢民族の言語風習を受け入れて漢化したのではないということである。漢民族は滅びて言語も風俗も絶えたのであるから。これらの民族は自らの言語風俗を維持したのは当然のことである。

 四書五経の読み方は、作成された当時の漢民族の読み方から切韻というアルタイ語系の読み方に変わっている。これは英語の文章を勝手にドイツ語読みしたりフランス語読みするのに等しい暴挙である。風俗風習も同様で、隋唐以後は非漢民族の各種の民族が入れ替わり立ち代り支配するたびに、彼ら自身の風俗風習を維持し定住していった。

 彼らは決して秦漢当時の言語風習を取り入れて漢化するなどということはなかったのである。こうして中国には各種の民族分布が出来上がっていく。モンゴルに支配された支那大陸はモンゴルが故地に帰ると、支那大陸に定住していたどれかの民族が有力となって、支那大陸を支配する。これが明王朝である。これを異民族を漢民族が追放したなどというのは間違いである。モンゴルにとって替わったのが滅びた漢民族でありうるはずがない。それは秦漢の時代に北狄、南蛮、西戎、東夷と呼ばれた民族が漢民族を滅ぼして中原と大陸を支配して定住したなれの果てである。漢民族の復興などというのは、支那大陸を支配するものの正統の象徴であって事実ではない。

 我こそ漢民族の復興をなしたる者なるぞ。我が支配に従えというときのせりふである。だから歴史書は支配民族の出自を漢民族と偽って書かされるというのは既に常識である。あれだけ民族の支配被支配が繰り返された支那大陸で、常に不変の漢民族がいて周囲の異民族が漢化されるというのは、ヨーロッパ史のアナロジーからもあまりに馬鹿げている。第一蛮族に滅ぼされるのは蛮族が、野蛮どころか実は文明文化が優れていたからである。現在の米国は軍事力でもテクノロジーでも、文化でも世界を席巻している。テクノロジーが優れているから軍事力が優れ、テクノロジーが優れているから、それにより新しい文化を生むことができる。ハリウッド映画の特殊撮影はテクノロジーに支えられている。

 王朝を倒したのは、倒した民族が優れたテクノロジーに支えられた軍事力があったからである。現に「漢民族」は征服者たる満洲族の民族衣装を支那服として取り入れてしまい、京劇として喜んでいる。征服者は優れているから征服者であった。2章でフランク王国とフランスの関係が支那史で関連のない王朝とされるふたつの呉王朝にもあるはずだと書いた。このような整理を行っていくと、支那大陸史は実はヨーロッパのような民族の離合集散が行われていることが発見されるはずである。

 このような整理を阻んでいるのは支那史における統一願望である。大帝国とされる唐、元、清にしても統一が保たれているのは建前の期間の半分にも満たない。そう考えれば統一されていた期間は十分の一にも満たないだろう。統一は願望であっても例外であった。そして統一といっても現在の世界各地で見られるような国民国家の統一とは全く異なる。

 元朝を例に取る。フビライハーンの帝国は元朝というから誤解される。フビライはモンゴルの元首である大ハーンである。そして支那の元朝の皇帝であり、チベットではダライ・ラマの庇護者として支配といった具合である。それぞれの領域に対して各々の伝統的支配形態をそのままにした君主として君臨したのである。このときの元朝の領域とは、2章で説明した南方方言の使われる地域と北方では河北、河南、山東、山西、江蘇あたりの各省の領域に限られる。そしてここに住む支那人は他の地域に住んではならないのであった。すなわち異国だからである。

さらに支那人の居住域ですら各地では言語が違う。言語が違うまま保持されるということはこれらの地域内の交流はなかったということである。モンゴルの帝国はこのような程度のものであった。さらに漢にしても隋唐にしても似たようなものであったし、各帝国が興ってから滅びる間の大部分は名目上も統一されていなかった。このように支那大陸の統一とは願望であって実態ではない。また2章のような現在の言語分布を考えると、奇妙なことがわかる。客家語は別かもしれないが、南方方言の地域は6つの互いに通じない異言語地域に分かれている。しかし北方方言の地域では地域内の言語の相違が希薄で、互いに何とか通じる範囲であるというのだ。

 この明白に区分された南北の相違になぜ疑問を持つ人がいないのだろうか。この区分を地図にしたものを見ると実に不自然である。北方は北京官話で統一されているのに、南方は互いに通じない言語地域に細分化されている。これが奇妙でなければ奇妙なことはない。北方の北京官話の地域とは満洲と首都北京の周辺が主である。北京官話とは満洲人の王朝で話されていた言葉である。そして宮廷には多数の満洲化された漢人がいると書いたことを思い出して欲しい。

 ハワイ旅行に行ったときに日系人のみやげもの売り場に若い日系人の若者がいた。普通に英語を話すが日本語は全くの片言。日本語で書かれたパンフレットを見せると漢字が面白いからくれないかといわれた。だが読めないのである。しかし容貌は全くの日本人だから日系人同士で結婚した何世かであろう。白人と混血してはいないから血統は完全な日本人である。しかしこの人は民族としては日本人ではないとしかいいようがない。言語も風俗も完全に米国化したのである。康熙帝伝でいう満洲化した漢人というのはこのような人たちであろう。

 すなわち首都近辺の満洲人の支配力の強い地域では土着の支那人−漢民族ではなく、かつて北方西方から来て定住した、鮮卑トルコ系などの人たち−は競って満洲化した。元の出自が各種あり、地域の隔離があるから必然的に方言が生起する。しかし宮廷の満洲人やそのとりまきと交流するから、言語と文化は一定の範囲に収斂する。互いに通じなければならないからである。このように満洲と満洲王朝の影響力の強い地域では、三百年の間に満洲化する。三百年は長い。彼らは満洲人の支那服を着る。満洲人の北京官話を話す。満洲人の京劇を演じ、鑑賞する。血統から言える満洲人がどれ位いるかは問題ではない。中共建国直後満洲族は2〜3百万人と言われた。

 それが満洲人を名乗ってもバッシングされないと分かると突然満洲人は一千万人を超えた。しかし彼らは言語風俗も漢民族と区別がつかないといわれる。そうではない北方の地域が満洲化したのだ。聞きたい。言語風俗のどこに孔子孟子の時代の漢民族の痕跡があるというのだ。すなわち現在、北京官話を話す人たちは満洲人である。南方の人たちは、はなから漢民族ではない。一部はベトナムなどの東南アジア系であろう。このことは言語にも証拠がある。繰り返して言う。漢民族は二千年近くの昔に滅びていない。四書五経を作った漢民族はいない。

 「世界の言葉」Gは「現在の中国語の南方諸方言の基層に東南アジアや南島語の要素があることを指摘する学者が間々ある。その説に従えば、かつてこのあたりに住んでいた非漢族が後に漢語を習得した結果できあがったのがこれら南方方言ということになる。」と書く。これは筆者の意図とは反してこれら南方方言を話す人たちは漢民族ではないということを言っている。そもそも言語の基層が漢語ではないのに、なぜ漢語を習得したと言えるのだろう。この本の筆者は牢固として中国に入ったら言語は漢語に支配されると信じている。しかしこれらの言語は南方民族が自らの言語を発展させた結果に過ぎない。

 例えば英語である。英語は古ドイツ語から発展したものである。言語の基層はドイツ語である。これはドイツ語と英語を比較することによって、両方の言語の理解に役に立つとされていることからもわかる。しかし英語は徹底的にフランス語の影響も受けている。英単語の60%までもがフランス語ルーツであるといわれている。これほどの影響を受けても文法の基本はドイツ語である。すなわち英語の基層はドイツ語にあるといえる。つまり言語の基層は失われないのである。

 この地域は中原ではない。漢語ははなからないのである。別項で述べたように漢語を話す客家は北方から逃げてきて、土着民とは混淆していないのだ。そして2章で述べたように客家語は広東福建江西の各省にまたがる地域にわずかに存在するに過ぎない。これがオリジナルの南方語を大きく変容する影響があるとは考えられない。南方方言を話す民族は北方と同じく漢民族ではなく、東南アジア系であると断定せざるを得ない。この地域でも漢民族は存在しないのである。

3.10 軍管区と言語と中共の分裂

 週刊誌・サンデー毎日の平成18年10月29日号の北朝鮮の核実験による金正日体制崩壊特集に面白い記事がある。金正日体制が崩壊した場合、中国は緩衝地帯を失いその影響で中国も分裂してしまうだろうというものである。分裂は人民解放軍の7つの軍管区の管轄に分裂するだろうというものである。軍管区は現在軍閥化して半独立国家になっていると言われるから、荒唐無稽なことではない。天安門事件の際も国際社会は各軍管区がどう動くかを注目したが、結局北京政府に従った。もしかすると北京以外の軍管区が離反して中国が分裂するのではないかと疑ったのである。

 ちなみに中国における軍閥とは戦前の日本軍を指して言う軍閥とは意味が異なる。中国の軍閥とは頭目が私兵を雇用して、軍事ばかりではなく農耕など全生活にわたって一体化して共同体もしくは半独立国家化したものである。戦前の支那大陸は実際には多数の軍閥が群雄割拠する社会であった。蒋介石も毛沢東も張作霖も実態は軍閥の頭目であった。

 蒋介石は英米から金をもらい私腹を肥やし、毛沢東はモスクワの指示で動く傀儡であったし、張作霖は日本の支援を受けて利用されていた。軍閥は戦争などで略奪して子分を養う、日本で言えば強盗集団であり、良くて戦国武将である。支那軍閥の様子はパール・バックの「大地」に描かれている。だが軍閥が分裂して独立するためには、言語との関係をチェックしなければならない。軍管区に異言語があまり混在するようでは、独立の条件としては厳しいからである。独立後、国内に複数の対等の勢力を持つ民族が並立するのは困難だからである。

 2章では北京官話の分布を次のように推定した。

@北方官話・・・東北部すなわち旧満洲と北方(黒龍江、吉林、遼寧、河北)

A西北官話・・・黄土台地とその西方地域(甘粛、寧夏、陝西、河南、湖北、山西)

B西南官話・・・四川とその近隣地域(四川東部、貴州東部、雲南)

C東方官話・・・南京とその周辺(江蘇、安徽、山東)

 一方「中国人民解放軍」Lによれば、中共の人民解放軍の軍管区は

@瀋陽軍管区・・・黒竜江省、吉林省、遼寧省

A北京軍管区・・・北京、天津、河北、山西省、内モンゴル

B済南軍管区・・・河南省、山東省

C南京軍管区・・・上海、浙江省、江蘇省、福建省、安徽省、江西省

D広州軍管区・・・湖北省、湖南省、広東省、広西省、海南島

E蘭州軍管区・・・陝西省、甘粛省、寧夏省、青海省、新疆ウイグル

F成都軍管区・・・四川省、雲南省、貴州省、チベット

 軍管区の区分で注目されるのは、となりに本国というべきモンゴルがあり、独立志向の強い内モンゴルが中共政府の直轄というべき北京軍管区に入れられて監視されていること、独立地域というべき広大な新疆ウイグルとチベットが単独の軍管区を構成せずに、他の軍管区に入れられて、これも監視されていることである。

 軍管区と言語の分布との比較でひとつの特徴は、2章で説明した漢語と呼ばれる言語のうち、北京語を除いた、南方中国語諸方言と呼ばれている6種類の言語、呉方言(上海語)、閩方言(福建語)、粤方言(広東語)、客家方言(客家語)、韓(字見つからず、仮字)方言、湘方言は、広州軍管区と南京軍管区に完全に包括されていて、軍管区の方がやや広い

 さらに詳細に見ると、海南島を例外とすれば、広州軍管区は広東語と湘方言の分布地域であり、南京軍管区には福建語、上海語、韓方言が含まれる。この境界は比較的明瞭である。客家語は両軍管区の中央にまたがって分布しているが、2章で述べたように客家語は土地との結びつきがやや薄いことを考えれば、客家語は例外と考えるべきであろう。

 軍管区独立説との関係を見よう。新疆ウイグル、チベット、青海省と四川省西部、雲南州西部などの北京語でも南方中国語諸方言でもない、いわゆる非漢語の地域は、軍管区とは関係なく各々別途独立すべきものと考える。残りの北京語を使う軍管区では、旧満洲の黒竜江省、吉林省、遼寧省の軍管区は他の軍管区と隔離されていること、方言としてもまとまりがあること、旧満州であることを考慮すると、これも分離独立する要素があると考えられる。

 さらに残った北京語を話す軍管区では方言という程度の差なので、長い間に軍閥としての軍管区内の結びつきが強くなっていれば、方言の区分ではなく軍管区での区分で独立する要素があるというのはおかしな話しではない。

 南方方言の2軍管区は軍管区内での言語の差異が大きいと考えられるので、軍閥としての軍管区内のまとまりが、言語の差異を超えることができるかにかかっている。このように考えると、中共の軍管区による独立説は荒唐無稽とは言えない。中共の分裂は歴史のあるべき姿としてのヨーロッパ化である。しかし多くの暴動が現在でも起こっていることを考慮しても、中共が近いうちに分裂するという徴候があるとは私には考えられない。

 中共の分裂は「あるべき姿」と書いたように、私の願望である。ソ連の場合にも私は同じ願望を抱いた。バルト三国などは明らかに第二次大戦のどさくさにまぎれて侵略されたのだし、ウクライナなどは明らかにロシアではない。だからいつか分離独立すべきだと考えた。ただ私が生きている間には到底あるまいと考えた点と、あそこまで多数の共和国が短期間に一気に分離独立した事は予想もできなかった。

 中共の分裂の願望もそう簡単には成立しまい。歴史的に見て支那の元、清といった征服王朝は300年近く支配を続けた。まだ中共の帝国は60年程度の歴史しかない。歴代王朝の転覆は内部崩壊の場合には白蓮教などと呼ばれる民間の秘密結社の反乱であった。しかし当時と比べると武器の発展が著しく、政府軍の持つ武器と民間の武器の格差が著しい。

 戦車や爆撃機の前に民間のライフルは無力である。実は秘密結社ともいわれる法輪功は簡単に弾圧されたではないか。軍管区分裂説の背景にはこのような武器の発展がある。軍管区は戦車どころか核兵器も持つから、軍管区が独立の意志を持つときは中共政府に対抗できる。民間による反体制運動より軍管区独立説の方が現実味はある。それどころか内モンゴルという内敵を抱える北京政府直轄の北京軍管区は、内部に反対勢力を抱える不安定勢力である。ただし現在の各軍管区には分離独立の動機が見当たらないのである。

 しかしいつの日か中共は分裂する。その日を私は見ることはできない。しかし中共の分裂は歴史の予言するところである。しかし分裂が従来の歴史的パターンと異なり、ヨーロッパのような国民国家化として定着すべきであると考える。従来の弾圧と搾取と反乱の繰り返しから脱却し住民が真の幸福を得られる唯一の条件だからである。それはひとえに言語の問題にかかっている。
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~k-serizawa/sub2-3.html

4章 漢民族の末裔

4.1 漢民族の末裔

 「客家」は広辞苑によれば、

 中国の広東省を中心に東南部の諸省において、かつて華北から南下移住してきた漢民族の子孫として、原住民とは区別されてきた集団。独特の風俗を保ち、言語も独特の方言をなす。

とある。この説明も注意して読めば、現在の常識からは実に奇妙であることがわかる。現在の常識では広東省にいる人々は漢民族そのもののはずである。ところがこの説明では漢民族とは異なる原住民がいたというのである。そして華北から来た漢民族は、「原住民とは区別されてきた集団である。

 独特の風俗を保ち、言語も独特の方言」を持ち続けたということだから、原住民と同化せず原住民も漢民族に同化せずに区別されて現在もそれを維持していると言っているのだ。それならば漢民族である客家とは現在でも異なる言語、風俗を持つ広東省の人たちは漢民族ではないという奇妙なことになる。

 「日本大百科全書」(小学館1995年)によれば客家とは、

 「原郷は黄河中流域の中原地方であることが知られる。紀元4世紀、東晋の時代以後、五胡乱華によって第一回の南渡を経験して以来、十九世紀後半の清朝同治年間まで五回(説によっては三回)南下移民を余儀なくされたとされる。」

とある。五胡の乱華とは五胡十六国の時代のことである。漢王朝が北方民族に滅ぼされて乱れた時代のことである。このとき南下したのは、間違いなく漢王朝支配下の民族、すなわち漢民族のことである。その後数回に渡って南下したのは純粋に近いのか、北方民族と混血、文化も混淆したのかは不明である。いずれにしても黄河中流の中原を原郷としたということは、漢民族の正統であると主張していることを示している。

 「世界大百科事典」(平凡社2005年)によれば客家とは

 「・・・独立心に富み団結力が強くて簡単に土着民と融和せず・・・もっとも代表的な客家語は、広東語と古い中原地方の漢語との2要素からなっている。」

とある。一方で中原とは広辞苑によれば、現在の河南、山東、山西の大部分と河北、陝西の一部の地域であるという。実はこれは実在が証明されている最古の支那王朝の殷の領域に等しい。漢民族とは殷、周、秦、漢の4王朝に渡る期間に熟成された民族で、最後の漢王朝の名をとったものと考えられる。周の領域も殷と重なって中原である。そして秦は戦国時代に周の一部、現在の河南あたりの領域を支配していた。

 秦の始皇帝の焚書坑儒は悪虐で有名だが、これは漢文の表記方法が各流派に分裂していたものを統一するために、始皇帝が決めた流派以外のものを処分したというのが一方の真相だという説がある。すると漢字漢文はこの時代に完成したことになる。秦は数十年しか続かないからこの成果は漢王朝にすぐに引き継がれる。だから漢字漢文漢民族というわけである。歴史上の支那の初の王朝ではないが、秦は初の中国「統一王朝」とも呼ばれる。

 それは現在のウィグル、チベット、四川、雲南、内モンゴル、甘粛などの諸省を除いた本来の支那本土を支配した初めての王朝であるということを意味している。すなわち漢民族の本土中原から一挙に支配を拡大したということである。しかし秦は現在のベトナム北部も支配していることになっており、ベトナムは明らかに言語文字なども明らかに異民族であり漢民族と同化していないことからもわかるように、これらの支配の拡大は中原の漢民族による異民族支配すなわち植民地に等しかったのである。そうでなければ広辞苑のように広東省に原住民がいて客家は独特の風俗を保ったということにはならない。

 さてこれらの知識と先の3種類の辞書の表現を総合する。大雑把に言うと客家は漢王朝が滅びて五胡十六国の時代となると大挙して広東の方面に逃げて独特の風俗を保つ客家となった。漢民族は中原から追放されて滅びた。三国時代(三世紀)末にモンゴルやウィグル、チベットなどの民族が侵入して五胡十六国の時代となり、漢民族なるものは戦乱と飢餓で数千万の人口が数百万に激減した。これは事実上の民族の滅亡である。

 五胡十六国の時代の18ヶ国のうち漢民族は3国に過ぎないといわれている。そして大多数は南方に逃亡した。中原に残った漢族はモンゴルやウィグル、チベットなどの異民族に吸収された。すなわち本来の漢民族としてかろうじて残ったのは客家である。正統の漢民族といえる資格のあるのは客家である。

 これは知る限り誰もとなえたことのない私の仮説である。常識はずれの仮説であるとは百も承知している。だが論理的にはそう結論せざるを得ない。客家語とは漢時代の本来の漢語を基層として広東訛りの混じった言語のことであろう。漢民族の末裔は客家である。客家が独特の言語と風俗を維持したのは、中原の文明の始祖という誇りなのであろうと思う。他の支那大陸の諸民族は北方、南方あるいは西方から来た蛮族の末裔であると。

 客家語とは地域との関係が、他のいわゆる中国語と異なる。例えば、北京、広東、上海、福建の各言語が主に使われている地域に定着しているから、言語の名称も地域名を使っているのに対して、客家語だけが客家というグループに使われていて、地域の名称を言語名に使っていない。そして客家は定住する地域を持たない。この点で客家はユダヤ人と似ていると言えなくもない。中原を追われ、かといってどこにまとまって定住するでもなく、新しく国を作るでもない流浪の民。

 華僑の多くは客家出身であるという。華僑は世界各地に商売をしに散っていった。この点でも客家はユダヤ人と似ている。想像をたくましくすれば、ユダヤ人がパレスチナの地をあくまでも原郷としてこだわったように、客家は中原の地にこだわっているのではあるまいか。

 私は客家を漢民族の末裔だと書いたのが奇矯な論理でないことを強調したい。通説に従っても、どれも客家は漢民族の発生した中原から北方の異民族に追放されて南方に逃げ、南方の土着民と混淆せず、独自の言語風俗を保ったと記している。それは単純に客家はオリジナル漢民族そのものの末裔だということではないか。

 ただし前出の世界百科事典にも記されているように、客家が中原から南下した時期は漢末ばかりではない。Wikipediaにも客家は「・・・唐から元のころに華北から移住してきた人々の子孫・・・」と書かれている。五胡十六国の時代で支那の民族が断絶しているとすれば、唐から元のころに南下した客家は別系統である。すなわち客家全てがオリジナル漢民族の末裔とは限らないということになる。してみると客家とは、中原から逃避していった流浪の民の総称であろう。

4.2 その他の民族のルーツ

 Wikipediaによれば福建語は発声、語彙、文法の面で古中国語の残存が見られるという。しかし2章で述べたように、福建語の発音は古中国語といっても隋唐代のものであって、それ以前のものではない。そしてWikipediaにはかつて中原にいた漢族が南遷したため、その時代の中国語が中国南部や海外に残されたものだと推定している。しかし前述のように正確にはオリジナルの漢族ではなく、中原を一時期支配した隋唐の鮮卑族系の人たちのはずである。

 Wikipediaによれば広東語は韻母のタイ語やチワン語などと共通する特徴があり、もともとはタイ語系の基層に古中国語がかぶさってできた言語であると推定している。そしてチワン語自体はタイ語と深い関係があり、雲南省、貴州省、広西省、ベトナム北部に住むチワン族の言語であるという。

 広東語自体は文字通り広東省を中心に分布する言語だから、広東語、チワン語の分布は支那言語の最南端に属する地域に分布していることから、これらを話す民族は中原から来た満洲族、鮮卑、漢族などの人々でもなく、南方から来た民族であろう。そして福建語や広東語に代表されるように、これらの民族は元の言語風俗を維持して定住している。つまり支那大陸における言語の分布は民族の分布地図となっていると考えられる。


4.3 近代支那の指導者のルーツ

 滅満興漢といわれるように、清朝崩壊以後は漢民族であると単純に考えられている。だが以上閲したように事はそれほど単純ではない。そこで清朝滅亡以後の指導者の出身地を確認してみよう。出典は「世界政治家人名事典」・日外アソシエーツ刊(亀戸図書館)である。また地域から言語も推定した。


@清朝末
康有為・・・広東省南海県、広東語または客家語

A国民党時代
孫文・・・広東省中山県、広東語または客家語・・・Wikipediaによれば客家
袁世凱・・・河南省項城県、北京官話
汪兆銘・・・広東省番禺県、広東語または客家語
蒋介石・・・浙江省奉化県、上海語

B共産党時代
毛沢東・・・湖南省、湘方言
林彪・・・湖北省黄岡県、北京官話
劉少奇・・・湖南省寧南県、湘方言
華国鋒・・・山西省交城、北京官話
ケ小平・・・四川省交安県、北京官話・・・Wikipediaによれば客家
胡耀邦・・・湖南省、湘方言
江沢民・・・江蘇省揚州、上海語
胡錦濤・・・上海、上海語

 指導者はトップ以外にも思いつくまま無作為に選んだが、この分布には明白な特徴がある。すなわち共産党以前と以後とに出身地の重複がただの一人もいないことである。共産党以前は広東省が主流であり、共産党支配になってから毛沢東の湖南省主流に移る。

 そして江沢民以後は上海を中心とした江蘇省に移るという傾向を読める。そして両方に共通するのはメジャーな広東省、浙江省(蒋介石)、江蘇省はともに海岸の豊かな地帯にあるということである。この経緯を要約すると辛亥革命は豊かな海岸地帯から生まれ、これに対する抵抗勢力の共産党は湖南省、山西省、四川省といった貧しい山間地から発生した。しかし改革解放で上海を中心とした海岸地帯が豊かになり、再び中心勢力となったのである。

 言語について言えば良好な関係にあった孫文と汪兆銘は同じ広東語か客家語を話し、これと対立した蒋介石はこの時代では例外的な上海語の指導者である。毛沢東が北京語を話さなかったから毛沢東の言葉はわからないといわれたのは有名である。袁世凱は清朝末の漢族出身の軍人である。しかし北京語を話したはずだから、康熙帝伝の言うところの満洲化した「漢民族」であろう。

 いずれにしても清朝滅亡以後、北京官話を話す有力な指導者が少ないというのは象徴的である。ケ小平は四川省出身だが四川省は北方官話と南方方言をも話さない地帯を多く抱えているので、北京官話を話さなかったのかもしれない。客家語の分布も少しあったので客家語を話した可能性もある。ちなみにWikipediaによれによればケ小平は客家だというから、それが事実ならば、間違いなく客家語を話したのであろう。

 共産党初期の指導者が北京官話というのは似つかわしくない。袁世凱は清朝の軍人官僚出身であったから北京官話は当然であり、従って辛亥革命の関係者としては当然異端であり、自ら皇帝にならんとして失敗した。やはり民族出自はともかく清朝の末席にあった。このように言語や地理に地域的特長が出るのは支那が血族社会だからであり、背後に祖先の民族の繁栄をになっていると考えてよかろう。

 共産党政権はかつての王朝のように世襲制度ではないから特定の民族支配は困難である。しかしやはり血族社会だからケ小平にしても江沢民にしても権力中枢にいる者たちは常に血族を国営会社の幹部にする措置を取るなど、かつての血族支配の伝統の残滓がある。しかしこのことが共産党政権の安定をもたらすものか否かは不明である。

 いずれにしても中共政権は民族出自という観点からも、分析し直す必要があると考える。なお私には公刊された資料から支那の各指導者の使った言語を確認できなかったから、上記のような稚拙な推定となってしまった。誰か彼らの使用言語を教えていただければありがたいと思う。

4.4 支那大陸のヨーロッパ

 これから中国の民族分布を大胆に推測する。現在の中共の領土のうち、新疆ウイグル、チベット、青海、内モンゴルは明らかに言語も民族もいわゆる漢民族ではないことは明白である。さらに2章で述べたように、四川省西部と雲南省西部もいわゆる非漢語地域である。

 すると残りのいわゆる漢語を話す地域の「漢民族」は均質なのであろうか。既に述べきたったように答えは否である。南方諸言語は客家語を除くと5つの言語分布地域に明瞭に分かれる。これらは歴史的経過で形成された国家内国家とでも言うべき領域に分かれているのである。客家語を話す人たちを除いたのは、客家語は地域との結びつきがやや薄く、人間に属すとでもいうべき性格から独立「民族国家」を形成しているとは言いがたいと考えたからである。

 残りは北京官話ないし北方諸方言が使われる地域である。北方諸方言のうち東北部すなわち旧満洲は北方官話が使われているとされる。地図を見ればわかるようにこの地域は他の北方諸方言の地域とは地理的に隔離していること、旧満州であることなどから満洲族であるといってよい。定説では満洲族は漢民族に同化して事実上消滅したとされる。ところが2章で説明したように、言語の面からも満洲語は生きている。そして康熙帝伝で例証したようにこの地域では漢族、すなわち清末に流入した支那人が言語も風俗も満洲族化したのである。アメリカに住む日系2世3世が日本人の風貌をしていても、完全に米国人化しているように、この地域の人間は満洲族化した人たちである。

 そして同じモンゴロイドだから混血しやすく、血統的にも混淆した新満洲族とでも呼ぶべき民族の地域である。残りの北方諸方言については推定する手段を持たない。しかし地域による方言の分布は3つに分かれて確かにあるのである。方言が発生して定着するには50年や100年では不可能であろう。

 清朝滅亡から現在まではわずかに100年に過ぎない。清朝滅亡後に形成され定着した方言ではない。清朝が支配して満洲語すなわち北京官話を300年にわたって普及した結果、形成されたものが残りの北方諸方言である。なぜ方言に分化したか。それが鍵である。北方諸方言の地域における、方言の形成には言語の基層の相違に起因するものがあるのに違いない。すなわち北方諸方言は、差異は少ないとはいうものの構造などにも若干の違いがある。

 その違いは北京官話を受け入れた元の民族の元の言語の差によるものである。受け入れた側の民族すなわち言語の相違が方言として残ったのである。同じ英語の訛りでもフィリピンとパキスタンとは異なる。フィリピングリッシュやパキスタングリッシュと呼ばれるゆえんである。それは英語を受け入れる側の元の言語に、タガログ語とウルドゥー語という違いがあったからであろう。それでも互いに英語としては通じるのである。このように北方諸方言の民族の差が方言の差として残ったのである。満洲族以外の3つの北方諸方言には3つの民族が潜んでいるというのが一つの結論である。

 次は、なぜ南方諸方言が満洲語化せずに残ったかである。第一の要素は距離と言語基層の遠さであろう。元々ベトナムやタイ語と共通する部分もある南方の諸方言は言語の基層が満洲語と異なることと、北京から遠いことによって北京から来た役人が官話を話そうと、土着民族の言語にはさほど影響を与えなかったのである。

 英国の女王がインド皇帝に就任したのと同様に、清朝の皇帝は単独の民族の長としてではなく、チベット、満洲、ウイグル、漢族、満洲族の五族の各々の皇帝なり大ハーンといった形態の異なる長に就任することによって五族を分割統治していたことは既に述べた。漢族すなわち漢文が使用される地域の民族、実は南方諸方言を話す6つの民族がまとめて自治区のようにして統治されていた。だからこの地域の言語は保存されたという側面もある。チベットが清朝に支配されながら満洲語を受け入れず、チベット語が保存されたのと同様な現象なのである。

 以上のように私は中国の民族分布を推定した。現在の中共政府は北京語を普通話として全土に普及させ、「漢民族」の文化で全土を覆うことにやっきとなっている。ところがこれらの言語や文化は、実はオリジナルの「漢民族」のものではなく、満洲族のものであることは縷々説明したとおりである。従って中共政府が行っているのは実は中共全土の満洲化である。この試みは恐らく成功しないだろうことは支那大陸の歴史が実証している。


4.5 漢民族均質説の欠陥(文献にみる漢民族)

 平成19年の1月に「漢民族とは何か」Mという著書を手にした。「漢民族はいなかった!?」という章があったので驚いたのである。もしかして私と同じ考え方の人がいるのではないかと考えたのである。私の従来の説に対する不満は次のようなものである。

 現在の支那大陸の住民、いわゆる漢民族が漢字漢文を発明した人たちとは言語もDNAも異なることはほぼ定説といっていい。しかしその後がいけない。多くの文献においては新しい均質な漢民族が現在定住しているかのようにいうのである。ここで均質というのはすべて同じ性格を持っているという意味ではなく、漢民族といっても言語や風俗が個人によって大きく幅があるということは認めるのだが、ヨーロッパの国々のような地域によるまとまりがなく、ある範囲に様々な人が雑多に住んでいるということである。

 多くの場合、チベット、モンゴル、ウイグルなどの従来より異民族と考えられている民族の居住する地域以外に住む者をまとめて漢民族と称して、雑多ではあるもののあたかも上記の意味において均質な漢民族がいるかのようである。

 例えば岡田英弘氏は次のように述べる。F

 つまり秦・漢の中国人は二世紀の末にほとんど絶滅したので、隋・唐の中国人はもはやその子孫ではなかったわけである。

 岡田氏らは以前よりこのような説を唱えており、私の説の重要なひとつの基礎になったのである。岡田氏らの説には、漢民族王朝の民が王朝崩壊の際の戦乱や飢餓、疫病で激減しそこに外部から異民族が入ってきて入れ替わるというのだから説得力がある。そして秦の始皇帝から清の宣統帝までの二千百三十二年間のうち明瞭に非漢人とわかる皇帝の在位期間の四分の三であると結論する。さらに

・・・皇帝制度は中国文明の本質ではあるが、その皇帝は非漢人のほうが圧倒的に多いのだから、中国文明は漢人の専売特許ではない。

 なるほど。でもどこかおかしくはないか。秦・漢の漢民族は絶滅したのだから、その後は漢民族ではないはずである。岡田氏は隋・唐以後の漢民族をどう定義しているのであろうか。岡田氏は明言しない。そこで文脈から読み取る限り、王朝の外部から侵入して王朝を倒したものを非漢人としているだけなのだ。

 そして王朝の内部に以前より定住していて王朝を倒した者を漢人と判断しているのに過ぎない。これはおかしいのである。外部から侵入しても長い間定住すると漢人になってしまうと言っているのだ。これはよく言われる漢民族に同化するという俗説を基礎にしているのに過ぎない。

 繰り返し述べたように、例えば清朝の持ち込んだ満洲民族の文明は、支那服や京劇など、明瞭にわかっているだけでもそれ以前の「漢人」の文明を駆逐して入れ替わっている。決して満洲族は漢民族に同化して漢人になったのではない。岡田氏の卓見も従来の説に引きずられている。黄文雄氏はさすがに漢民族文明が異民族を同化したのではなく、その逆であると述べる。しかしそこから先の展開がないのである。

 そこで私は安達氏の説を閲してみようと思う。この本は戦前から戦後の支那に関する文献を渉猟しているのに、現代中国にはおおまかには5つくらいの方言があると述べるような杜撰さがある。おそらく彼にはモンゴル語、チベット語、北京語、漢語といったおおまかな分類しかないのだろうか。これが間違いである事は既に述べた。

 「漢民族とは何か」は明らかに不定見である。「漢民族はいなかった」の章では冒頭で、「漢民族なるものはいなかった」というのが現在における小結論であるとし、漢民族という言葉は一種の記号論的用語であるとする。要するに漢民族という概念は実在のものではないというのだ。しかしそれに止まらず「漢民族とは何か」という本書のメインテーマを何と「現在の中国人を形成している人びととはだれだったのか」と問い直すというのだ。この言葉に多くの「中国」民族論の重大な欠陥がひそんでいる。

 これはソ連が崩壊した現在、「ソ連民族とは何か」という疑問を追及しているのと同じであると言えばわかりやすい。崩壊したロシア帝国に代わってロシア帝国の版図を回復しようとして、周辺のバルト三国やポーランドなどを次々と侵略して成立したソ連の住民をまとめて定義することの滑稽さは現在では容易に理解できるだろう。

 現在の中共の領土は、支那大陸の歴史のうちの一時期を占めるに過ぎない清王朝の版図を清朝崩壊後の50年近い内戦の時期を経て、チベット、ウイグルなどの周辺国家を侵略して成立した。中共の指導者は「漢民族」を自称するが、漢民族の支那王朝がチベットやウイグルを支配したことはない。このように周辺の民族を侵略して成立した現在の中共の民族を普遍的に自明な、中国人として定義しようなどというのは、ソ連民族とは何かを問うに等しい愚挙だということはわかるはずである。

あとがき

 やっとあとがきに達した。しかしこれは始まりであって終わりではない。何回も述べたように私から見れば、支那大陸の歴史は奇妙な理解をされているとしか言いようがない。私は以前から「中国史」は日本史のように単一民族と言えるような国の変遷の歴史ではなく、ヨーロッパの歴史に近いものではないかということを漠然と思っていた。

 常に漢民族なるものが大陸に存在していて周辺民族を同化していくというのは歴史の力学からもあまりに不自然だからである。そのことを簡単に「中国はヨーロッパのようなものである」と簡単に指摘する識者はわずかであるが、いるにはいた。しかしそのことを誰も掘り下げないのである。

 そして首里城で「琉球貢表」を見るに至り、一挙に疑問が吹き出た。中国史はおろか歴史の専門家ではない私が雑誌「正論」に投書すれば、この疑問を専門的に補強して展開してくれる人が現れると期待した。しかし期待は外れて私の考えに賛同してくれる人は誰もいなかったようである。それどころか反対意見の投書すらなかった。

 そこで自分で考えるしかなかったのである。その結果がこれである。しかし専門家でもなく時間もない私の「研究」はあまりに不完全で不整合で齟齬が多く荒削りなのは間違いない。だが私の直感は大筋において間違いないと確信している。だから私の考えを理解して引き継いでくれる人が出るのを望む。そんな人がいるとしたらその筋の専門家ではないだろう。専門家はあまりに常識に囚われ過ぎている。

 始まりであるというのにはもうひとつの意味がある。これを本格的に書き始めたのは平成18年の夏だった。この文章はそれと比較してすら内容もボリュームも大幅に変化している。今後も変化するはずである。その意味でも始まりの途中である。


引用文献

@雑誌「諸君」平成13年11月号「支那は差別語にあらず」高島俊男

A満洲事変の国際的背景・渡辺明・国書刊行会

Bリットン報告書・昭和7年・中央公論付録・訳及び原文

C中国はいかにチベットを侵略したか・マイケル・ダナム・講談社インターナショナル

D康熙帝伝・東洋文庫155・ブーヴェ・平凡社

Eこの厄介な国中国・岡田英弘・ワック文庫

F誰も知らなかった皇帝たちの中国・岡田英弘・ワック文庫

G世界のことば・「朝日ジャーナル」編・朝日選書・1991年

Hそれでも中国は崩壊する・黄文雄

I中国4000年の真実・杉山徹宗・祥伝社刊・平成11年

J中国の諸言語−歴史と現況・S.R.ラムゼイ著・高田時雄他訳・大修館書店・1990年

K東洋史通論

L中国人民解放軍・矢吹晋・講談社選書メチエ・1996年

M漢民族とはだれか・右文書院・2006年

N世界のことば小事典・柴田武・大修館書店・1993年

O世界の言語ガイドブック2(アジア・アフリカ編>東京外国語大学語学研究所編・三省堂1998年

P雑誌「正論」平成19年8月号・東方人記・石平
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~k-serizawa/sub2-4.html



http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/287.html#c40

コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
13. 2012年10月13日 14:36:16 : eMvQJG75E2
二本松市も避難ではなく、除染です。

>二本松市除染 実施 計画(第 1版) 平成24年 平成24年 10 月1日
http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/uploaded/attachment/12509.pdf

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c13

コメント [原発・フッ素27] ロシアで銀行の紙幣から“2万倍”の放射線量 (ANN)  赤かぶ
18. 2012年10月13日 14:38:54 : 1laTubqZew

Moscow bank issues radioactive money to pensioner
( http://themoscownews.com/local/20121002/190307292.html )

を見ると

The woman called emergency workers, who determined that the radiation levels were 20,000 times higher than the norm, and was comparable to the dose received after catastrophes at nuclear power stations.

Radiation experts were then called to the flat and examined the money. The radiation level was 8.2 Ra per hour, when the normal level of background radiation is 10-20 micro Ra per hour.

となっているんだが Ra なんて単位は知らないな。ひょっとすると rad の事かもしれん。もし rad なら

8.2rad/h = 0.082Gy/h = 82mGy/h

となり、γ線なら 82mSv/h で投稿内容と整合する。但し

10-20 micro Ra per hour

なら

8.2 Ra per hour

8.2/0.00002〜8.2/0.00001 倍
   ↓
410000〜820000 倍

なのだから

>通常の2万倍です。

という表現は誤りだ。

お婆ちゃんの線量計が通常の2万倍までしか測れなかったんじゃないか?


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/846.html#c18

コメント [お知らせ・管理20] 2012年10月 削除依頼・削除報告・投稿制限連絡場所。突然投稿できなくなった方は見てください。 管理人さん
45. 2012年10月13日 14:39:42 : TjCByRUsqE
>>43
>俺も他の人もヴォランティアじゃありません。

すごい自白だと思うんだけど、volunteerじゃないならば誰に金を貰っているのですか? ついでに自白してください
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/803.html#c45

コメント [カルト10] ヤフー、小沢新党29%無党派27%自民25%民主4%、中高年男性の小沢支持は堅く偽キムチマスコミの0.6%は嘘である。 ポスト米英時代
13. 2012年10月13日 14:41:50 : iWY7M5rzH2
11,12へ: 総合的な軍事力というのは,13億人で一斉突撃の人間「塵芥」戦術のことか?
まあ,文化大革命では自国民が1000万人死んでも苦しゅう無いと宣った毛沢東を神と崇めているからな.
党籍剥奪になったハクキライは,紅衛兵として党幹部だった自分の父親の肋骨を3本も折ったという「人でなし」だが,チャイナ9に後一歩だったというではないか?
毛沢東も,劉少奇や林彪というNo.2を次々と粛清して,今も中国で神の如く祀られる史上最大の独裁者だし.
ケ小平は,2度失脚しても復活して,松下幸之助はじめ日本人を見事に騙した挙げ句,ベトナムに侵攻して荒し回り,南シナ海でベトナム水兵を70人殺して島を奪い,天安門では多数の学生を戦車で文字通りペシャンコのピンクのお好み焼きに変えてしまった.
江沢民は,父親が日本の特務機関協力者だったので,アリバイ造りのために反日を声高に叫び,天皇の晩餐会に国民服で出席して日本批判を滔々とと述べたという厚かましさ.
ポスト米英ご贔屓のコキントウは,チベット弾圧の功績で国家主席となったが,長野の北京五輪聖火リレーでは,日本人や亡命チベット人に対する動員中国人の暴行(国防動員法のリハーサル)に日本の警察が目を瞑ったので御満悦だったようだ.
 中国人の肉便器になりたければ,二人とも中国行けばよい.
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/246.html#c13
コメント [経世済民77] 中国経済“反日”で崩壊に拍車!不良債権240兆円も…その自爆シナリオとは  赤かぶ
10. 2012年10月13日 14:41:52 : 4Q9Z8Jq1Wk
でも今後は中国、インドの時代だと感じますが。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/886.html#c10
コメント [原発・フッ素27] 〈琵琶湖もすでに汚染されていた!?〉 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 (ぽぽんぷぐにゃん)  赤かぶ
05. 2012年10月13日 14:42:53 : txKoq6KBVw
不妊の女性も増えるだろう


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/888.html#c5

コメント [戦争b10] いよいよ 日中戦争勃発か、、、米国の利益のために、日本のパレスチナ化を目指す という訓練でしょうか?    スカイツリー
01. 2012年10月13日 14:50:28 : EszHBBNJY2
米国の総意ではない。
米国の一部の戦争屋が画策していることだろう?
でも、その米国の一部が日本の支配権層をほとんど支配していることも確か。
中東やアラブでのいつもの手口。
米国にとっては少なくとも3度は美味しい飴が舐められる。
日中戦争(例え局地戦で終了しても)で相対的に米国の地位は磐石になる。

調停、停戦、終戦で、中国国内と日本国内はボロボロ。
中国は分裂の芽が出て、日本は財政破綻&本土に甚大な被害。
米国産業の軍事物資は大量に売れ在庫一掃。

西太平洋の覇権と海底資源開発は米国産業。
世界の工場は閉鎖と、多民族小国国家の乱立。
多民族国家群同士の紛争と、米国企業による資源略奪と武器売却。

100年は美味しい汁にありつけるということか。
そして目的を達したら、米国議会は日本にも厳しい対応を取ってくるだろう。
相対的に露も地位を上げてくるので、こちらも極東で侮れん動きをするだろうな。

韓国? 韓国は壊滅していると思うが・・・。



http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/297.html#c1

コメント [原発・フッ素27] チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島 (毎日新聞)  赤かぶ
14. 2012年10月13日 14:52:12 : eMvQJG75E2
>>12訂正します。
「1986年の内部被曝、外部被曝」正しくは「1986年の外部被曝、内部被曝」です。

二本松市の除染が絶望的な理由。
水田などの土壌調査ですが、Cs−137が570Bq/kgの場所が大部分です。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/map/pdf/04_04data_fukushima.pdf

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/879.html#c14

コメント [マスコミ・電通批評13] iPS報道、読売新聞が「調査」 共同、誤報認めおわび   森口氏、資格は看護師 職を転々 MR
03. 2012年10月13日 14:54:11 : txKoq6KBVw
兵頭正俊 ‏@hyodo_masatoshi

デマ新聞の面目躍如。世紀のデマは、ウラを全くとらずに書く、いつもの習性から生まれたもの。日本の「記者クラブ」メディアの劣悪を世界に暴露した。デマに基づく小沢バッシングと国民洗脳は謝罪しないのか?

http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/438.html#c3

コメント [スポーツ1] なでしこ:澤、INACに合流 チーム練習に想定外”ファン500人! (毎日) しゅっぽ
27. 2012年10月13日 14:54:53 : 4AKJ4QUJxg
☯女子サッカー プレナスなでしこリーグ 2012 試合結果⁅Women’s Football Plenus Nadeshiko League 2012 Match Result⁆〘10/13〙

☯伊賀フットボールクラブくノ一⁅Iga Football Club Kunoichi⁆0‐1 INAC神戸レオネッサ⁅Inac Kobe Leonessa⁆(前半終了⁅EndOfFirstHalF=HALFTIME⁆:0‐1)

http://match.nadeshikoleague.jp/2012/nadeshiko/match_page/m70.html

❍ASエルフェン狭山FC⁅As Elfen Sayama Fc⁆0‐2 スペランツァFC大阪高槻⁅Speranza Fc Osaka Takatsuki⁆⁆(前半終了⁅EndOfFirstHalf=HALFTIME⁆:0‐1)

http://match.nadeshikoleague.jp/2012/nadeshiko/match_page/m67.html
http://www.asyura2.com/09/sports01/msg/340.html#c27

記事 [医療崩壊3] 担当医 野田
医療は、騙し消費管理のプロトタイプであるが、野田の新しさとは、国民医療の文体を初めて政治に持ち込んだところにある。

癌患者に、恐怖と消費的医療を強いる中堅管理職医師にそっくりな、初めての首相である。

現在の政治システムも、騙し医療経済システムにそっくりだ。
メンバーが重複しているのだから当然か。

早期発見、予防、歩けないのは筋力低下、除菌、痛みは変形が原因…
政治では何が対応しますか?
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/589.html

コメント [近代史02] 中国大好き 中川隆
41. 2012年10月13日 15:03:25 : HNPlrBDYLM

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256082 中国(東洋)も皆殺しの歴史と認識転換すべきではないか?

 
>五胡十六国の戦乱時において、秩序を全く維持できず、人口が5000万人から700万人まで激減する人が人を食うというような異常事態に陥っていくことになる。

東洋は、服属、西洋は、皆殺しという認識でいたが、中国の歴史をみていくと(上記は一例である)、中国の方が、西洋に較べて皆殺し率が高いのではないだろうか?
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=256082


中国の人口の歴史−−人口推定の方法、人口崩壊のサイクル、など

広島大学総合科学部助教授 加藤徹

 中国人は古くから人口についての記録を残してきた。人口の増減は政府の租税収入に直結し、また、人口の増減が政治の良否の指標であると考えられてきたからである。

 歴史的に見ると、中国の人口は、常に世界最大級の規模を維持し、周辺世界との人口の流出・流入の比率が少なく、また人口増加と人口崩壊が周期的におとずれた、など興味深い特徴が見られる。

 ちなみに現在われわれが「中国」と呼ぶ地域は、ほとんどが中華人民共和国の領土と重なる。しかし歴史的に見れば、中国という語が指し示す領域の面積は、時代によってかなり変化してきた。古代の黄河文明の時代には、中国と呼びうる領域は今よりはるかに狭かったし、逆に、最後の王朝である清(西暦1636−1912年)の領域は現在の「中国」よりも広く、ロシアの一部やモンゴルも含んでいた。

 以下、本稿で「中国」と呼ぶ場合、原則として、その時代の漢民族の居住範囲、という意味で使用する。

 日本で最初に全国的な戸籍が作成されたのは天智天皇9年(西暦670年)である。残念ながら当時の戸籍は現存していないが、日本では7世紀以前の人口は推定によるしかないわけである。

 一方、中国の全国的な戸籍登録人口の最古の記録は、前漢の平帝の元始2年(西暦2年)の数字で、人口59,594,978人、戸数12,233,062戸、という数字が残っている。この数字には課税の対象外だった少数民族や奴婢が含まれず、また、相当な脱漏・遺漏があると見込まれるので、実人口は約7千万から8千万くらいだったと推定されている。

 これ以前の中国の人口については、種種のやり方で推定するほかはない。その推定の方法が中国の歴代の社会を反映しているので、以下にやや長くなるが紹介しておく。


夏から西周まで

 俗に「中国四千年の知恵」と言うが、中国最初の王朝は、伝承によれば、約4000年前に成立した夏王朝である。夏の領土は黄河流域の狭い領域を占めるにすぎなかった。はるか後世、西晋(西暦265−316年)に書かれた『帝王世紀』という書物には、夏王朝の人口として13,553,923人という数字がまことしやかに書かれているが、もちろん信用しがたい。そもそも、夏という王朝自体がなかば神話伝説の世界にあり、中国の歴史学界でこそ実在した中国最古の王朝とされているものの、日本など外国の学界ではまだその実在を疑問視されている。

 現時点で実在したことが世界的に認められている中国最古の王朝は、殷(紀元前千五百年ごろから紀元前千年ごろ)である。その領土も現在の「中国」よりはるかに狭いものであるが、すでに高度な青銅器文明の段階に入っていた。直接的に総人口を示す資料は残っていないが、断片的に人口の規模を伺わせる考古学的遺物が残されている。例えば、


1.甲骨文字の記録によれば、婦好という名の王妃は女性ながら一万三千人の軍隊を率いて西の異民族と戦争したという。

2.殷のころはまだ殉死や人身御供の風習が残っており、多数の人間が祭の度にいけにえとなった。甲骨文の資料によれば、武丁という王が死んだときは三百人の異民族が犠牲になり、また、一度の祭祀で五百人もの奴隷や戦争捕虜が犠牲になったこともあるという。実際、殷墟の遺跡からは大量の殉死者の人骨が発見されている。


 これらから考えると、殷の時代の人口の具体的な実数は不明なものの、対外戦争や大量の犠牲を可能にする相当規模の人口であったことがわかる。

 紀元前11世紀ごろ、殷が滅び、周王朝が興った。前述の『帝王世紀』は周初の人口として13,714,923人、というまことしやかな数字を伝えるが、もちろん信用できない。周初の人口については、三百万人から一千万人前後まで種種の推計があるが、いずれも推定の域を出ない。

 周は紀元前770年に、西の異民族の圧迫を受けて、都を東に遷した。これ以前を西周、東遷以降を東周(前770−221年)と呼ぶ。ちなみに周の東遷のとき、周王室が保管していた多数の歴史史料が混乱の中で失われたため、中国の年号・年代で確定されているのは、この周王朝が東遷した紀元前770年が最古である。これ以前の歴史的事件についての年代は、すべて推定である。


春秋時代の人口推定は保有戦車数が根拠

 東周は統治力が衰えたため、各地で諸侯が割拠し、それぞれ富国強兵政策を行った。春秋時代(西暦紀元前770−前403年)にはまだ戸籍調査は行われた気配はないが、国力を戦車の保有数であらわすようになったので、この数字をもとに当時の人口を推定することができる。

 「千乗の国」とか「万乗の君主」という言い方がある。これは、「千両の戦車をもつ大国」「一万両の戦車を保有する偉大な王」という意味である。『周礼』によれば、一般に、戦車1両につき、馬4頭、甲士10人、歩兵20人が随うと規定されており、また別に輜重車もあって一定の比率で戦車にまぜて配備された。当時の記録によれば、春秋時代後期の各国の戦車保有数の合計は25,000両であった。戦車・輜重車の比率とそれぞれの規定随行人数から単純計算すると、各国の兵力合計87万5千人となる。古代中国では、戦争の形態が現在とは違い、徴兵率は全国民の五人に一人という高率が一般的だったので、結局、春秋時代の後期の総人口は推定で500万人前後になる。これが中国の学界の定説に近い数字となっている。

 ただし、筆者が思うに、戦車の保有数などというのは、戦前の日本陸軍の「員数主義」などと同じような気がする。また、徴兵率が全国民の五人に一人というのも高すぎるように思われる。ともあれ、兵器の保有数を基準に当時の人口が推定せざるを得ないというところが、いかにも春秋時代の時代雰囲気を反映していて興味深い。


戦国時代は兵員数が人口推定の根拠に

 戦国時代(紀元前403−前221年)には鉄製農具が普及し、また、中国世界自体が周辺に拡大しはじめたため、人口は増加した。人口増加は戦争の形をも変えた。春秋時代には都市国家どうしの戦車戦が主流であったが、この戦国時代には領土国家どうしの歩兵戦が主流になった。一回の戦闘に参加する兵員の数もほぼ十倍に増え、戦闘も長期化するなど、戦争形態は大きく変化し、有名な『孫子』の兵法があらわれた。

 戦国時代の中国は「戦国の七雄」と呼ばれる七大国に分裂していた。各国の人口統計の記録は残っていないが、兵力数は残っている。司馬遷の『史記』によれば、秦・楚の兵力は百万、魏は七十万、あとの四カ国は数十万ずつだったという。

 仮に強国だった趙と斉の兵力をそれぞれ80万、小国だった韓と燕をそれぞれ50万と仮定すると、七カ国の総兵力は合計530万となる。春秋時代の兵力総計90万弱の、実に6倍である。当時の法令の記録によると、当時の一戸の平均人数は大体5人、その5人のうち2人を「卒」とした、とある。これで計算すると七カ国の戸数合計は265万戸、人口1325万人となる。当時の中国には、七大国以外にも、衛や宋などの小国があり、また、中国の西南部・南部にも相当数の人口が存在したと推定されるので、戦国時代の中国の全人口は約2千万人前後と推定される。

 筆者の私見によれば、秦や楚の兵力が百万などというのは、戦時中の日本でよく「関東軍百万」と言っていた類の、たぶんに宣伝的な数字という気がする。しかし、戦車の保有数ではなく、歩兵の兵員数で国力を表現するようになったことは、戦国時代の特徴をよく表している。

 推定2千万という人口は、現在から見れば少数であるが、当時の中国世界の面積から見ればすでに過密ぎみであった。中国で環境破壊が社会問題となるのは、実にこの戦国時代にはじまる。たとえば、儒教の思想家である孟子(前372年−前289年ごろ)も「斉の大都会の郊外にある牛山という山は、かっては美しい森林で覆われていたのに、木材の乱伐と過放牧の結果ハゲ山となってしまい、今の人はもともと牛山はハゲ山だったと誤解している」と嘆いている。

 孟子と同時代の日本列島は、やっと縄文時代から弥生時代への移行期である。中国の環境破壊問題の歴史の長さと深刻さが、わかるような気がする。

秦・漢帝国の人口について

 秦の始皇帝が中国を統一した紀元前221年、中国の人口は、戦国時代とそれほど変わっていなかったろう。秦はわずかな期間に万里の長城を作り、壮大な始皇帝陵を作り、直道を作った。約2千万人という当時の国力では無理があったようで、秦の国力は疲弊し、始皇帝の死後まもなく秦は滅亡した。

 前漢(前202−後8年)の人口についてもいろいろな推定方法があるが、ここでは省略する。

 前述のように、中国で最初に全国的な戸籍が作られたのは、前漢の末期、平帝の元始2年(後2年)で、全国の人口59,594,978人、戸数12,233,062戸、であった。これ以降の中国の総人口については、ともかく戸籍登録人口をもとに論じることができるようになる。

中国の人口増減の基本的サイクル

 これ以降の中国の歴史は、模式的に言うと、以下のようなサイクルを繰り返しであった。


1.建国期 新しい王朝が建国されたときは、人口は少なく、政府は一般に税金を安くして民を休めるという「小さな政府」の政策を進める。その結果、農民を中心とする中国の人口は急激に増え、太平の世の中となる。

2.繁栄期 人口増加の結果、税収が増える。この豊かな財政を背景に、王朝は、大規模な土木工事や領土拡張など積極的な政策を行いはじめる。ただし外見の繁栄とはうらはらに、民の負担が増えるため、生活は悪化する。また農地の開拓は一般に人口増加に追いつかないため、農民一人あたりの可耕地面積は減少し、世代がくだるにつれて生活環境が悪化する。ちなみに、儒教思想が徹底していた中国の伝統社会は、江戸時代の日本と違い、兄弟による均分相続が普通に行われていたため、農地は細分化されやすかった。

3.衰退期 建国後おおむね十世代ほどで一人あたりの食糧供給量が飢餓線のラインに近づき、社会不安が広まり、農民反乱が頻発するようになる。はじめは王朝政府による反乱鎮圧などの政策が奏功するが、いずれそれも無効になる。

4.交代期 王朝政府の支配力が弱まり、地方政権・地方軍閥が半独立状態となる。戦乱が起こり、王朝は滅亡する。人民の大量死亡と出生率の激減の結果、人口崩壊が起こり、人口は減少して適正ラインにまで下がる。そして新しい王朝が勃興し、サイクルの最初にもどる。ちなみに新しい王朝の支配階級は、多くの場合、前王朝末期の農民反乱グループなり軍閥なりの一つであるか、あるいは、前王朝末期の混乱に乗じて中国本土にはいってきた異民族集団である。

 中国の歴史は、おおむね上記のサイクルの繰り返しであった。一つの王朝の寿命は十世代三百年を越えて存続することは難しく、人口崩壊期には極端な人口減少が見られる。

 特にわれわれ現代人の興味を引くのは、王朝交代期の人口崩壊である。これは、日本の歴史には見られなかった現象である。以下、具体例に即して述べる。

具体例1:
前漢末、六千万人近かった戸籍登録人口は、短命に終わった新王朝(西暦8−23年)期の動乱によって激減した。この動乱を収束し、後漢王朝を開いた光武帝(西暦25−57年)は、都を大都市である長安から、より小振りな洛陽にうつし、対外消極政策を取り、内政の充実をはかった。

それでも光武帝の治世末期の中元2年(西暦57年)の戸籍登録人口は、わずか21,007,820人にすぎなかった。六千万から二千万へ、政府の戸籍把握力の低下を考慮に入れても、戦慄すべき減少ぶりである。現代の中国の人口学者たちは、両漢交代期の人口崩壊によってわずか一世代の間に人口が半減したと見積もっている。


具体例2:
後漢末の永寿3年(西暦157年)、戸籍登録人口は前漢末に近い、56,486,856人にまで回復した。しかし、当時の中国の可耕地面積と農業技術では、戸籍登録人口六千万という数字が一つの限界であった。一人あたりの食糧供給量が低下し、社会不安が広まった結果、中国史上屈指の規模の農民反乱である黄巾の乱が起き(西暦184年)、いわゆる「三国志」の英雄豪傑が地方に群雄割拠する動乱期となり、後漢は滅亡した(西暦220年)。

中国は魏・呉・蜀の三国に分裂したが、それぞれの戸籍登録人口は蜀が940,000人(西暦263年)、魏が4,432,881(西暦263年)、呉が2,300,000人(西暦280年)に過ぎなかった。三国合計でも戸籍登録人口は一千万人に届かなかった訳である。ちなみに、この三国を統一した西晋(西暦265−316年)の戸籍登録人口は16,163,863人(西暦280年)であった。

 実人口の減少はこれほどではなかったと推定されるが、西暦3世紀が中国史上、空前絶後の人口崩壊期であったことは確実視されている。現に、中国の人口崩壊に乗じて北方の遊牧民族が南進し、次の4世紀には「五胡十六国」時代(西暦304−439年)がはじまる。中国は、後漢の滅亡(西暦220年)から隋の中国統一(西暦589年)まで、中国史上異例ともいえる長期に渡って分裂・混乱を繰り返し、統一王朝が現れなかった(途中、西晋が一時期中国を統一したかに見えたが、その期間はわずか一世代にすぎない)。その最大の要因は3世紀の人口崩壊の痛手がなかなか回復しなかったためである。

 ちなみに、隋の戸籍登録人口は46,019,956人(西暦609年)、唐の玄宗皇帝の天宝14年の戸籍登録人口は52,919,309人であり、いずれも前漢末の数字に及ばない。中国の戸籍登録人口が前漢末の記録を追い抜くのは、実に北宋(西暦960−1127年)まで待たねばならない。


 これ以後も中国の人口歴史はジグザグ状に拡大して現代に至るが、途中の経緯は長くなるので省略する。

 近代の中国の人口について見ると、清朝の康熙帝(在位1661−1722年)の統治の末年、一億人の大台に乗ったころから未曾有の人口増加がはじまった。乾隆帝(在位1735−1795年)の末年には約3億にまでふくれあがり、道光帝の道光13年(西暦1833年)の戸籍登録人口は398,942,063人となった。わずか百年あまりの間に、実に四倍にまで増加したのである。

 この清の人口爆発を説明できる決定的な学説はなく、今でも中国史上の謎の一つとされている。

 ちなみに、19世紀以降、中国の近代化が遅れた原因の一つは、人口増加にともない一人あたりの生活水準が劇的に低下し、資本の原始的蓄積ができなかったからである。一方、日本は江戸時代中期以降、「間引き」などの荒っぽい人口抑制法により静止人口を維持したため、江戸時代後期の一人あたりの生活水準は急速に向上した。この江戸時代の蓄積なくして、明治以降の急速な近代化は不可能だったと言われる。

 近代の中国は、毛沢東(1893−1976)が死去するまで「生めよ増やせよ」の時代が続く。

 現在、中国人の人口は約13億人と言われる。中国政府の「ひとりっ子政策」の結果、人口増加率は減少しつつある。この政策が成功するかどうかまだ不明であるが、これを「新しいタイプの自発的人口崩壊」と見なすうがった観測もある。


中国の人口史から学ぶこと


 人口崩壊という現象自体は、実は、世界的に見れば珍しいものではない。中世のフランスは百年戦争の戦禍と黒死病の結果、人口が半減したと言われるし、近世のドイツも三十年戦争の結果、全人口が三分の二に減少した。近代における南北アメリカ大陸の先住民の激減と、タスマニア先住民の絶滅は、人類史上最悪の人口崩壊であった。

 われわれ日本人は、一度も全国規模の人口崩壊を経験していない。縄文時代の最末期に人口崩壊があったと主張する学説もあるが、それも有史以前のことである。日本は、16世紀の戦国時代ですら、各地の大名の富国強兵策によって人口が増加していた。あの過酷な第二次大戦のときですら、日本人の人口損耗は一割にも達しなかった。人類史上の例外といえる。

 一方、中国は何度も人口崩壊を経験してきた。飢饉や戦乱による直接的な死者数もさることながら、乳児死亡率の急上昇と出生率の低下で、人口は短期間に減少してしまったのである。その「もろさ」の原因は、人口の構造的不安定さにあった。

 そもそも中国に限らず、前近代社会の人類の平均寿命はおおむね二十歳代であり、子供を5人生んでも大人まで育つのは2人か3人というのが普通だった。ヨーロッパでさえ、たとえば産業革命期のイギリスの労働者階級の出生時平均余命は20歳程度にすぎなかったという(エンゲルスのあげた数字)。

 前近代の人口構造は、どの国でも、本質的に不安定で崩壊しやすかった。
 ただ、近世のヨーロッパ人は「捨て子」によって(童話のヘンゼルとグレーテルがその典型)、近世の日本人は「間引き」や姨捨によって人口増加を抑えようと試みた。江戸時代の日本では「田分けは、たわけ」という論理で、次男坊以下に遺産を分けないことまで行われた。

 しかし中国では、儒教思想の影響で、財産は均分相続が原則で、老人は大事にされ、子供の数は多いほどよいとされた。人口増加を抑制する歯止めが存在せず、結局、いつの時代も行き着くところまで行くしかなかった。

 かくて、中国の人口崩壊は、他の地域に見られぬ特徴を持つようになった。すなわち、


1.周期的に繰り返したこと

2.歴代の王朝政府があらゆる知恵を結集して人口崩壊の予防策を講じたにもかかわらず、結局、人口崩壊の回避に一度も成功しなかったこと

3.人口崩壊のあと、中国は必ずよみがえったこと


の三点である。

 近代以前の中国は、他の文明圏からほとんど孤立状態にあり、人口の出入りも少なかった。残酷な言い方をすれば、この巨大な「金魚鉢」の中で、中国人は人口崩壊と回復のサイクルという壮大な実験を、生物学の法則どおりに繰り返してきたわけである。

 ただし、中国は毎回、必ずよみがえり、現在に至るまで世界最大の人口規模を確保した。これは、シュメールやローマなど他の多くの文明が一度の人口崩壊のあと二度とよみがえらなかったのと対照的であり、驚くべきことである。

 中国が不死鳥のようによみがえった理由は何か。いろいろと考えられるが、最大の理由は、「農業」という再生産可能な資源を、ともかく確保できたからである。例えばシュメール文明が一回かぎりで滅亡したのは、千年以上にわたって灌漑農業を繰り返したため、地下水位上昇による塩害をまねき、農地が荒廃したからである。中国の場合、南中国では水田稲作、北中国では灌漑によらない小麦栽培を行うことで、なんとか数千年にわたって耕地の地味を保全してきた。

 日本人が弥生時代以降、一度も全国規模の人口崩壊を招かなかったのは、島国という地理的条件もさることながら、水田稲作農業という地味保全型の農業を行ってきたことが大きい。その日本の水田は今日、どうなっているのだろう。−−−

 現在、われわれが住む地球は、小さな金魚鉢になってしまった。これまで急増する人類の人口をかろうじて支えてきたのは、近代的灌漑農業技術の技術革新であったが、それも限界に近い。現に、北米大陸ではコンピューターと連動した巨大スプリンクラーを使って灌漑農地を行ってきたが、近年、急速な地味低下が報告されている。人類は、かつてシュメール文明がたどった滅亡の過程を、フィルムの早回しのように繰り返しているだけなのかもしれない。

 どうやら、人類の人口は、あと一世代か二世代で限界に達しそうである。

 そのとき、一体なにが起きるのか。こんな不吉な問題提起で筆を置くのは残念であるが、中国の人口史を振り返ることは、同時に、人類の未来を考えることにもなるのである。
(1999.5.20)
http://www.geocities.jp/cato1963/jinkou996.html


中国の戸籍制度――古代の戸籍制度――〔「戸籍制度」の基本知識〕(解法者)■□■□■

◆◆◆ 中国の戸籍制度(0) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月22日(日)16時00分22秒 ◆◆◆

 「戸籍」が整備されたのは「唐」代である。この制度が日本、韓国に伝えられ後世の「戸籍」制度を生んだ。中国においてもその後の時代の「戸籍制度」は「唐」代のそれを模範としている。日本および朝鮮の「戸籍制度」を考えるときは「唐」代より後の「戸籍制度」を探究することはあまり意味がない。
 中国の「戸籍制度」についての研究は非常に少ない。日本の「戸籍制度」がこれを模倣しているにもかかわらずである。それは「唐」代の「戸籍」が「敦煌文書」および「トルファン文書」で断片的にしか残ってないことになる。むしろ、「唐」代の「戸籍制度」については日本の古代の「戸籍制度」から推定される。「唐」代の「戸籍制度」については

日本で研究した方が早い。さらに、「宋」、「元」、「明」の戸籍も現存してないので、詳細は不明である。


 ここで、「戸籍」についての用語を説明したい。「戸籍」は「戸」ごとの構成員を国家が編製するものであるが、これは「戸主」の「戸」ごとの構成員を申告した「手實」という申告書に基づいて作成された。

「唐」の「天聖戸令」に「人戸をしてその丁口田宅の實を具さしむ」(『続資治通艦長編』巻二五四神宗熙寧七年癸亥条呂恵郷議、『唐令拾遺』240頁)との記録があり、「唐」『唐令拾遺』239頁、『唐令要』巻八五団貌、『冊府元亀』巻四八六邦計部戸籍、などに規定がある。

 「計帳」とは一定の地域の人民の集計表をいう。わが国では『養老戸令』造計帳条に「凡造計帳、毎年六月卅日以前 京国官司、責所部手實」との規定がある。

 「差料簿」とは縣が管内の人民を役務に徴発するための名簿台帳に当る文書で、県の長官が自から作成する建前であった(『大唐六典』巻三十)。わが国にも『養老賦役令差料条』に「凡差料 先富強 後貧弱」、「徭役は富める者から先にし、貧者は後にせよ」という条文がある。これは「唐」の字句とほぼ一致しているから、「唐」の制度を真似たものである。

 「戸籍」については「帳籍」、「籍帳」という呼び方もある。これは「戸」ごとの記載かどうかを判定できないものがあるから、慎重を期してそう呼ぶが、それも含めて「戸籍」と呼ぶことにする。

 古代および唐の「戸籍」制度については、末尾の資料に全面的に依存した。

 ※ 『中国古代籍帳研究−概観・録文』池田 温 東京大学東洋文化研究所
   1979年5月10日
   「戸籍」仁井田 陞(『唐宋法律文書の研究』仁井田 陞
   東方文化学院東京研究所 650頁 1937年3月25日)


◆◆◆ 中国の戸籍制度(1) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月24日(火)06時54分8秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(1)(

 中国で「戸籍」がいつ現れたかは明らかではないが、「周」代〔紀元前1046年ころ〜771年〕に「「司徒(後に「司空」)」と呼ばれる戸籍官が庶人六百又五十又九夫を王より賜った」(第3代王「康王」〔紀元前1002年?〜同993年?〕23年の「大孟鼎」)という記録があることから、「戸籍」が存在していたことがわかる。ただ、具体的な「戸籍」が残されてないので、詳しいことはわからない。人民の統治は「殷」代〔紀元前1600年ころ〜1046年ころ〕から始められたとされているので、その時代にも存在したかもしれない。

 「戸籍」制度は春秋時代にも引き継がれ、南辺の「楚」でも「大戸(戸籍調査)が行われた」という記録がある(成公2年〔紀元前589年〕―『春秋左氏伝』成公2年9月条)。

「秦」の献公10年〔紀元前375年〕に「為戸籍相伍」、「戸籍を造り5軒組を整える」との記録がある(『史記』巻六始皇本紀巻末秦記289頁)。『戸籍』という用語が現れたのはこれが最初である。

 具体的な「戸籍」がわかる資料としては紀元前252年が最初で、次のとおりとなっている(雲夢県睡虎地第11号秦墓の棺中から発見された「竹簡」(「封守」−訴訟文書))。


〈1〉見 出
  某里士伍甲 家室 妻 子 臣 妾 衣器 畜産一覧

〈2〉本 文
  甲室 人
   一宇二内 各有戸 内室皆瓦蓋 大木具門 畜産
  妻曰某 亡 不会封
  子大女子某 未有天
  子小男子某 高六尺五寸
  臣某 妾小女子某
  牡犬一

 このように「戸」の家産も記載したのは「戸籍」が賦課を目的として編製されたからである。

 ★ 士伍−平民  甲−姓名
 ★ 周
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8
   殷
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%B7

 ※ 『古代中国』貝塚茂樹・伊藤道治 講談社(講談社学術文庫)
   2000年2月10日 240頁


◆◆◆ 中国の戸籍制度(2) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月24日(火)06時51分53秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(2)(

 人民の年齢区分については、身長が使われた。これについては先の墳墓から発見された官吏および官奴婢の給与規定がある。

類 別    身 長            月 粮
嬰 児                   禾半石
未能作    5尺2寸以下         禾1石
小 臣    5尺2寸以下〜6尺5寸    禾1石半
小 妾    5尺2寸以下〜6尺2寸    禾1石2斗5升
大 臣    6尺5寸以上         禾2石(田者2〜9月 禾2石半)
大 妾    6尺2寸以上         禾1石半


 「秦」代では人民の年齢区分が4種に分けられていたことがわかる。人民の年齢区分については、「漢」代では「大」、「中」、「未使」で、後世の「黄」、「小」、「中」、「丁」の4種に該当する。ただ、「漢」代以降では「身長」ではなく「年齢」で区分されている。

 先のとおり、「戸籍」は賦役のために編製されたため、人民の逃亡は避けられなかった。

 先の墳墓の「竹簡」には、成丁に達した者を隠して申告しなかったり、身体障害者の申告が不実であれば、里典(里正)・里老に耐(労務刑)を科すことができた。また、入老の年にならないのに「老」としたり、「老」に達したのに申請しなかった者は鎧(甲)2個を、里典・里老を申告しない者は鎧(甲)1個を納める罰を、伍人(5軒の隣組)は1軒ごとに盾1個を納め、移住させる罰を科した。
 「秦」の始皇帝の代に「戸籍」は整備されていったとされる。強大な権力を有するためには「賦課」が必要で、それには「戸籍」の整備が必要不可欠だったのであろう。


◆◆◆ 課税単位 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月25日(水)05時46分13秒 ◆◆◆

 「戸籍」は国家による課税、徴兵のために創設されたものであることは先に説明してきたとおりである。

 古代エジプトでは「ナイロ・メ−タ」というものが設けられていた。
 ナイル川は毎年氾濫していた。

 これはナイル川の水かさがどのくらいに達しているかを計るもので、もちろん目盛がついている。

 水かさが多ければ、それだけ氾濫の度合いが大きいことを意味していた。
 氾濫 肥沃な土壌を運んでくれるから、氾濫が大きな年にはそれだけ収穫が多いことを意味していた。

 したがって、「ナイロ・メ−タ」で計った水かさで「課税」が行われていたのである。これは一々収税官が課税対象の畑の収穫の度合いを見回る必要がなく、当時としては極めて合理的な課税方法であったといえる。

 紀元前3000年前からこの方法が使われていた。

 今でも、ナイル川沿岸には当時の、「ナイロ・メ−タ」が残されており、そのうち何ヶ所かを今回見学してきた。紀元前3000年前というから歴史を感じた。

 課税には「戸籍」の整備は欠かせないから、当時から「戸籍」が存在していたことは間違いない。今回の訪問時では聞き漏らしたが、現存しているのではなかろうか。当時の「収税官」の墓も何ヶ所か地下にもぐって見学してきた。「収税官」の地位が高かったことがうかがえた。


 なお、現在のエジプトはナイル川の流域しか農業が発達しておらず、灌漑施設が貧弱なのには驚かされた。したがって、今でも穀物輸入大国となっており、今回の穀物高騰によりパンの価格が上がって暴動が起きている。あれだけの大河が流れているにもかかわらず、農業が不振であるとは思ってもいなかった。これも貴重な体験であった。

 遅まきながら、ナイル川の支流を造るという計画が持ち上がっているが、この資金も外国頼みだという。これで「アラブの盟主」を自任しているから、これもよく理解できなかった。

 中国の古代では生年月日は記録されないこともあり、また徴税回避のため偽装することも多かったと思われるから、中国の身長による課税方法もまた合理的であったのではなかろうか。


◆◆◆ 中国の戸籍制度(3) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月26日(木)07時55分21秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(3)(

 『漢書』地理志(「班固」〔32年〜92年〕編製−「前漢書」ともいう)で「民戸千二百二十三万三千六百十二、口五千九百五十九万四千九百七十八」とある。中国の巨大さと相当精密な「戸籍」が存在したことがわかる。「前漢」は統一国家としての体裁を整えていた。

 「漢」(単に「漢」というときは「前漢」、「後漢」をいう)が精密な「戸籍」を作成したのは「人頭税」を実施していてからであるとされる。

 残念ながら「漢」の「帳籍」は残されていない。ただ、次のような「符(パスポ−ト)」は残されている。永光4年〔紀元前4年−「前漢」時代〕のものである。身体の色まで記載されている。


            妻大女昭武万歳里□□歳?二(42)
 永光四年正月酉    子大男輔年十九歳
            子小男広宗年十二歳     皆黒色
            子小女々年九歳
            輔妻南来年十五歳

 年齢区分は次のとおりである。身長による区分は廃止されている。

6歳以下     未使男・未使女   小男・小女
7歳〜14歳   使男・使女     小男・小女
15歳以上    大男・大女


 そのほか、「秦」代と同じく給与簿も発見されている。

 「後漢」時代には、全住民を県都に集め首実検を行ったという記録がある(『後漢書』巻39江革伝 1302頁)。こうして「戸籍」は毎年9月に作成されていたようであるが。残されていない。この時代も賦課を嫌っての「逃亡」に悩まされていた。「流民の名数無くして届出(占)するを欲する者は人ごとに(爵)1級を賜え」という記録が残されている。


◆◆◆ 中国の戸籍制度(4) 投稿者:解法者 投稿日:2008年 6月26日(木)07時51分50秒 ◆◆◆

>古代の戸籍制度(4)(

 「漢」が滅び三国六朝時代を迎え、さらに十六国時代となり、北朝時代となっても、「戸籍」は編製され「戸籍」は定着していった。「西魏」時代の「戸籍」(547年)が敦煌から発見されている。ここで注目されるのは、年齢区分が緻密になっていることである(末尾の山本達郎の書籍)。


黄   1歳〜3歳    小   4歳〜9歳    中男  10歳〜17歳
中女  10歳〜結婚   丁男 18歳〜64歳   丁妻  結婚〜64歳
老   65歳以上

 年齢区分が緻密になっていることは、それだけ「戸籍」編製が発達していることを示している。この年齢区分は後の「唐」にも伝えられ、日本、朝鮮での模範となっている。

 長い間の群雄割拠時代を経て、「隋」という統一国家を迎えるが、当然、「戸籍」の編製に力が注がれ、その最盛期の「戸数」−8,907,536、「口数」−46,019,956、という記録が残されている(『随書』巻29 地理志 808頁)。

 ※ 「敦煌発見計帳様文書残簡(上)」山本達郎(『東洋学報』37巻2号
   1頁 1954年9月30日、「同(下)」同3号 同年12月31日 83頁)
http://www.asahi-net.or.jp/~xx8f-ishr/koseki_china.htm

【中国】 春秋、五胡十六国など長い戦乱の繰り返しで、共同体を失ったがゆえに「均田制」が登場した

日本の場合、末端の村落共同体は、田植えや稲刈りなどの共同作業、道路・用水路・入会地などの管理、年貢の割りあてと納入、そして集団としての規範など、村落集団を秩序化し統合する機能を有していた。

そしてこの自主管理能力を持つ農村の上に、幕府や藩がのっかっていた。(同様のことは、座や仲間が機能していた商工業にもいえる。)

この末端の自主管理能力をもつ共同体の存在が、支配層が入れ替わろうとも社会を秩序化させていた。

一方、中国の場合、春秋(戦国)時代を経由した漢の時代になると、農村の自主管理機能は失われ、末端の農村に共同体としての規範は喪失する。

このことが、次の漢崩壊時〜(2Cの寒冷化を経由した)五胡十六国の戦乱時において、秩序を全く維持できず、人口が5000万人から700万人まで激減する人が人を食うというような異常事態に陥っていくことになる。

農業生産を基盤とする中国は、帝国の安定期には人口が急激に増加する。

しかし、農業生産が人口過剰に追いつかない状態に陥いり、飢饉、疫病、内乱、そして周辺遊牧民の侵入などにみまわれると、秩序を維持できずに人口が大激減し大量の流民を発生させる。これは、この末端の自主管理機能をもつ共同体の喪失ゆえである。

そして、流民の頭目か、それを鎮圧した将軍か、遊牧民の族長が、戦乱を制覇し新たな王朝を建てるが、荒廃した国土と崩壊した秩序の上にゼロから支配体制をつくりあげることになる。

その際にみられるのが「住民の強制移住」である。

これは、流民に土地を与えて定着させる、(魏のように)激減した人口を一カ所にかき集める、無人となった地帯に入植させる、逆に(南宋のように)国境に無人地帯をつくる、といったさまざまな目的で行われる。

こうして人為的につくられた村落社会では、連帯感や規範意識は薄く、自主管理機能は期待できない。

そのため、租税を集めたり治安を維持したりする地方行政は、中央国家がやらなくてはならない。

中国が「専制の中央集権国家」になるのは、末端の共同体を喪失したがゆえの当然の帰結である。

そして、春秋、五胡十六国など長い戦乱を繰り返す中国は、社会基盤となる(村落などの)自主管理機能をもつ共同体を失ったがゆえに、(戦乱後の荘園地主の増大を抑制するためもあるが)根本的には、この人工村落社会を維持するために、「均田制(口分田を与えて租庸調を課す(唐))」、「10戸を1甲とし110戸で1里とする(明)」といった中国特有の画一的な人民編成の制度が不可欠になる。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=255837


ANECDOTA  皇帝専制と官僚制

 中国政治史の最大の特徴は、「皇帝専制」とされる。「完備された官僚制を手足に、皇帝が全中国を中央集権的に支配した」というものである。その体制は官吏登用制と官制の変遷をつうじて時代とともに強化され、明清期に完成した、とするのが教科書や概説書での一般的な説明である。

 ただ、歴史というのは難しいもので、ある時代なり地域なりを理解する上で便利なモデルが、かえって実態を見えづらくすることもある。たとえば「皇帝専制」というと、君主が人民をすみずみまで管理し搾取するような体制をイメージしがちである。しかし実際には、中国の王朝は大ざっぱな形でしか人々を支配できなかったし、時代をへるごとに(独裁が強化されるごとに)その傾向が顕著になっているのである。

 事実、人民を把握する力は王朝ごとに弱まっていて、唐の後半には兵役が、明の後半には労役が、清の中頃には戸籍にもとづく徴税そのものが放棄されてしまう。足立啓二氏の『専制国家史論』によれば、前漢期には社会的剰余の60%を国家が吸い上げていたのに、その割合はどんどん低下していったのだという。皇帝独裁の頂点とされる明・清の統治能力は、地方分権の典型である同時代の日本の幕藩体制より相当劣っていたことはまちがいない。

 理由としてまず考えられるのは、統治の末端の問題である。田植えや稲刈りなどの共同作業、道路・用水路・入会地などの管理、掟の制定と違反者の制裁、年貢の割りあてと納入など、日本の農村は多様な機能を備える権力体だった。こうした自己管理能力を持つ農村の上に、幕府や藩がのっかっていたのである。同様のことは、座や仲間が機能していた商工業にもいえる。

 ところが中国の場合、前漢の頃には存在していた農村の自治機能は失われ、やがて個々の農民がただ集まって暮らしているだけの場になってしまった。商工業でも、座やギルドのような、そこに所属し規範に従うことが営業の前提となるような団体は中国史にはない(行:こうは同業者組合ではなく、有志による慈善団体としての性格を持つ)。

 私見なのだが、こうした現象は、中国が世界史上でもまれな激しい人口の増減と移動を経験してきたことと無縁ではないように思う。

 人口過剰な中国が飢饉、疫病、内乱などにみまわれると、大量の犠牲者とともに、数十万〜数百万単位の流民がしばしば発生する。黄巣の乱のように、流民集団が掠奪と破壊の限りをつくしながら中国全土を往復することもある。長城外にいる遊牧民がなだれこんできた場合も、避難民の奔流が生じる。ある地域の住民が入れかわってしまうこともある(「中国四千年の虚実」参照)。そのうち、流民の頭目か、それを鎮圧した将軍か、遊牧民の族長が新たな王朝を建てるが、荒廃した国土と崩壊した秩序の上にゼロから支配体制をつくりあげる作業を強いられる。

 その際にみられるのが、住民の強制移住である。これは、流民に土地を与えて定着させる、(魏のように)激減した人口を一カ所にかき集める、無人となった地帯に入植させる、逆に(南宋のように)国境に無人地帯をつくる、といったさまざまな目的で行われる。明の初期にも大がかりな強制移住が実施され、華北の村落のほとんどはこの頃を起源として記憶しているのだという。

 こうして人為的につくられた社会では連帯感や規範意識は薄く、自己管理は期待できない。となると、租税を集めたり治安を維持したり行政サービスを提供したりといった仕事は国家がやらなくてはならない。ある意味、「専制」は当然の帰結だったのである。「口分田を与えて租庸調を課す(唐)」「10戸を1甲とし110戸で1里とする(明)」といった中国特有の画一的な人民編成は、(逆説的だが)アナーキーな社会の産物である。

 ただし、こうした体制がきちんと機能するかは、実務を担う官僚制度の能力にかかってくる。結論からいえば、中国の官僚制はそのような力量を持っていなかった。

 新たな王朝ができると、とりあえず百官が任命され、前王朝をまねた官僚制がつくられる。中国を支配するしくみが他にないからである。しかし、(今日の日本をみてもわかるが)官僚制は往々にして内輪の論理で動くものであり、必ずしも君主の言いなりになるわけではない。前漢の頃、官僚を実際に率いていたのは丞相(じょうしょう)であった。各省の長官が自分の裁量で部下を任命したり、郡・国の長官が独自の法令を制定することもできた。

 これに対し、皇帝は権力を握るため、側近をあつめた組織をつくる。しかし、これも制度化するとともに官僚化はまぬがれない。すると皇帝はまた別の直轄機関をつくる。三省→中書省→内閣→軍機処という具合に、王朝を経るごとに上部組織が改廃・追加されるのはそのためである。地方でも同様で、長官を監督する役人を送り、さらにそれを監督する役人を送るというくり返しになる。清の時代には、州県の上に府・道・布政使司・巡撫・総督が積み重ねられていた。

 決定権はこうして皇帝に集中する。明の洪武帝は、8日間に3391件(!)の上奏を決裁したという。同時に、官僚機構は自らの力でなにも決められなくなる。「皇帝独裁の完成」とはつまり、官僚制が骨抜きにされることなのである。

 さらに、中国王朝の統治能力をはかる上で重要なことは、官僚そのものの生態である。

 隋唐以後の王朝を支えていた科挙官僚は、現代日本の国家公務員などとずいぶん違う。彼らは超難関試験を突破したスーパーエリートではあるが、行政のプロではない。科挙で要求されるのは儒教経典の丸暗記や規則に従って詩文をつくる能力であり、法令や行政や経済の知識ではないからである(この点は宋の王安石が改革しようとしたが、うまくいかなかった)。彼らは実務も地方の実情も知らないまま派遣されてきて、数年でまた転勤となる。

 では、実務を担当したのは誰なのか。それが、「胥吏(しょり)」とよばれる土着の下級役人(行政請負人?)である。彼らには採用試験がなく、地位は世襲によって受けつがれ、任期は終身である。国家から支給される給料はゼロで、行政手続きの際に庶民から手数料をとったり、賄賂をもらったり、租税をピンハネしたりして暮らしている。「皇帝専制」を末端で担っていたのはこうした人々なのである。

 ちなみに、科挙官僚もきわめて薄給で、地方官クラスでは一家が食っていくのでやっとだった。そこで、彼らも胥吏と同様の「副業」にいそしむことになる。彼らは権力を握っているから、税を余分に取ったり、官船をつかって商売したり、外国と密貿易することもできた。豊かな任地をまわって一財産築けば、土地を買い地主になって一生裕福にすごすことができた。これらは当たり前のこととみなされ、よほどひどい場合以外は問題にならなかった。宋の真宗の「勉強すればすべてが手に入る」という歌はつまり、「国から給料がたくさんもらえる」のではなく、「地位と職権を利用して稼げる」ことを意味しているわけである。

 専制、アナーキーな社会、制度化された汚職。これらは(意図するとしないとにかかわらず)歴代の王朝に受けつがれ、現代にいたっている。最近、中国政府は汚職追放のキャンペーンを大々的に行っているが、ことが社会の根幹に関係するだけに、前途は暗いといわざるをえない。
http://homepage3.nifty.com/ryuota/emperor.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/287.html#c41

コメント [戦争b10] 中国破滅予言 2013年 歴史から中国が消える  戦争実践経験ゼロの中国軍の末路    スカイツリー
11. 2012年10月13日 15:04:02 : EszHBBNJY2

日中戦争を喉から手が出るほど欲しているのは、米国軍産複合体と
一部の議員と日本在住の戦争屋の手先。
多くの日本人と中国人はよく理解して解っている。
それでも、謀略と策略で誘導させられている。
米国議会も米国の一部の戦争屋に引きずられてしまうのか?

奴らにとっての起死回生の、2度も3度も美味しい日中紛争を無理やり起こすだろう。
局地戦で終了しても、日中は共に沈んで、権益はすべて米国産業が抑える。

米国は世界中で何度も何度も何度も同じ手を使っているではないか?
それでも煽られてしまうのはなぜ?
相手が巧みなのか、国民が馬鹿なのか?政治家がアフォなのか?
売国奴がマスコミや官僚に蔓延して、手先が知事をやっているからなのか?


http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/296.html#c11

コメント [戦争b10] もし日中が戦ったら…自衛隊が圧勝!専門家が徹底シミュレーション (ZAKZAK)  赤かぶ
193. 2012年10月13日 15:06:22 : cUqQ10tEi6
もう何言っているか分からない(笑)。お前のようなアカは、幼稚園どころか三歳児のレベルだね(爆)。言い返す言葉すら見つからなくて、ただ怒鳴っているだけのバカそのもの。これこそ、無能である。いい加減に貴方が無能であるというのはよ〜く分かったから、さっさと荷物をまとめて日本から出て行け(笑)!
アカがアメリカよりも怖いのは当たり前。アカが政権とったら、自由は無い分、異論者は死刑か強制収容所送りになる。情報網は盗聴され、毎日、最高指導者に栄誉を送る報道ばかり。政府の都合の悪い情報は握りつぶされる。これじゃ、独裁国家かナチスと同じ。こんな政治体制は、誰だって嫌だね。だから、社会主義は敬遠されたんでしょ?こんな事も分からないようじゃ、貴方のようなアカは、ただのバカ。
大体、憲法改正や自衛隊の存在を許さない左翼バカがいるから、日本がダメになっているのが分からないようだ。アカは、日本のガンというのがはっきりと分かった。
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/187.html#c193
コメント [原発・フッ素27] 原発ゼロ「2030年代に判断」…資源エネ庁強調 (読売新聞)  赤かぶ
09. 2012年10月13日 15:06:46 : EJWYycQSvg
地震大国に原発はいらない
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/767.html#c9
コメント [近代史02] 中国大好き 中川隆
42. 2012年10月13日 15:07:01 : HNPlrBDYLM

              |ノ ヽ         .|::::| |
       {     !|::::| |  _,, -ェェュ、 |::::|__|
ィ彡三ミヽ  `ヽ   |::::| |ハミミミミミミミミミ| ..|_
彡'⌒ヾミヽ   `ー |::::|__|ハilミilミliliミliliミ| ..|
     ヾ、       |二二二二二二二| ..|
  _    `ー―' | ..|.:.\\_::::::::::::::|_||
彡三ミミヽ       | ..|ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠|    日本鬼子・・・・・
彡' /| ヾ、    _ノ|_|: ̄二ー:: : ::::ソ ・ ,|
  / ./|.  `ー '    {ヘラ' ・_>シ;テツ"''''"|    ぜったい許さない
 ,ィ| |::|ニミヽ   __.ノ ヽヘ`" 彡' 〈     |
彡'| .:|:::|   ` ̄       `\   ー-=ェっ |    
  | .|:::|   _  __ ノ  {ミ;ヽ、   ⌒   |
.  | |:::|,ィ彡'   ̄        ヾミミミミト-- '  |  
三ミ| |:::|        /⌒ / ̄ ̄ | : ::::::::::|  
.   | |:::|  ィニニ=- '     / i   `ー-(二つ 
   | |::|彡'          { ミi      (二⊃
   /| |::|        /  l ミii       ト、二)
 彡 | |::|    __,ノ   | ミソ     :..`ト-'
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    | |::|       ノ / ヾ\i、   :.:.:.:.:|
.    | |::| .ィニ=-- '"  /  ヾヾiiヽ、 :.:.:.:.::::|  
     | |:::|     ./  `/ ̄ ̄7ハヾヾ : .:.:.|   
   ノ .| |:::|  _/   /   /  |:. :.:.:.:.:.:.:|

■中国の皆殺しの歴史って凄い


もうね、すぐ皆殺しにするの。

まず粗相した奴がわりとすぐ死刑になって驚くけど、

本人だけじゃないの。三族皆殺し。

この三族って言うのは父方一族母方一族妻の一族。

これの近いところは全部処刑。


戦争で勝ったら城砦の中の人間全部殺す。

戦闘員全部殺すし非戦闘員も殺す。

もちろんとっくに抵抗諦めて命乞いしてるのを殺す。

壁に覆われた街を落とせば街の中を全部殺す。

もう人道とか慈悲とかいうレイヤーじゃないの。

合理的理由がわかんないぐらい殺す。

京観って言葉があるけど

あれもともと三国志の司馬イが敵兵皆殺しにして門みたいに積み上げたのが語源だから。

死体積み上げて門作って愉快愉快っていう快事として言葉が残ってる。

それぐらい殺す。

王朝が変われば前王朝の主だった一族や家臣を殺す。

ついでに民衆も殺してみたり埋めてみたりする。千とか万とかじゃないの。

十万百万。

征服したとこから美顔の童子を選抜して連れてきて、これは殺さないんだけどチンコ切ったりする。


でも紀元前からああやって皆殺ししまくってなければ

あの大陸とか周辺アジアとかとっくに人口増えすぎてパンクだったのかな?

って思うとビビッてばかりいないで感謝しなきゃいけないのかな?


でもって、

次に彼らの皆殺し遺伝子が発動するのはいつかな?
http://anond.hatelabo.jp/20100830111442
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/287.html#c42

コメント [原発・フッ素22] Re: 群馬県地方新聞おくやみ欄に見る死亡年齢 継続情報 爺さん
54. 爺さん 2012年10月13日 15:07:12 : pkMRoq8j2xu8g : LXFAPnKnoc
(9/9)
前橋市 89,82,73,59
高崎市 97,89,75,72,68,65,64,63,56
桐生市 94,76
伊勢崎市 83,73,48
太田市 79,69,68
館林市 90,69
渋川市 97,96,80
藤岡市 98,77,75
富岡市 86,52
安中市 79,71
みどり市 94,60
甘楽町 92
東吾妻町 87
玉村町 91
千代田町 92
昭和町 90

(9/11)
前橋市 93,92,88,86,85,83,83,79,74,72,67,66
高崎市 93,85,78,77,75
桐生市 92,91,87,62
伊勢崎市 103,89,86,84,78,76,72,58
太田市 100,98,91,81,74
沼田市 35
館林市 86
渋川市 101,86,78,76
藤岡市 96,79
富岡市 99,90
みどり市 77,77,74,73
吉岡町 81
下仁田町 93
長野原町 53
草津町 79
みなかみ町 91,85,83,83,76
玉村町 83,75
大泉町 88
南牧村 88
片品村 89
昭和村 96

(9/12)
前橋市 95,90,88,87,85,82,74
高崎市 97,96,89,88,84,69,47
伊勢崎市 97,90,89,78
館林市 90,85
藤岡市 83,76,75,72,72
安中市 89,86
みどり市 88
玉村町 72,68
大泉町 85
榛東村 87

(9/13)
前橋市 95,90
高崎市 97,92,88,86,86,85,80,75,70
桐生市 84,76
伊勢崎市 90,89,88
太田市 85
沼田市 92,30
館林市 100
渋川市 81
富岡市 91,61
安中市 79
みどり市 85,84,51
吉岡村 82
玉村町 96,85
千代田町 73
邑楽町 87

(9/14)
前橋市 92,86,83,78,64,64,57
高崎市 90,88,86,79,74,64
桐生市 93,85,85,79
伊勢崎市 93,87,79,73,48
太田市 84,70
館林市 80
渋川市 84,81
富岡市 86,70,67
安中市 90,85
みどり市 80
吉岡村 82
みなかみ町 78,68,52

(9/15)
前橋市 98,91,91,91,86,86,80,73,67,67
高崎市 94,87,85,76,48
桐生市 96,72
太田市 89,83,74,63
沼田市 88
館林市 92,69
藤岡市 67
富岡市 94
安中市 77,30
みどり市 67
千代田町 82
大泉町 97,39
榛東村 93
川場村 81

(9/15)
前橋市 97,95,93,83,77,76,68,46,39
高崎市 91,87,87,86,86,86,84,79,68
伊勢崎市 94,77,70,61
太田市 86,81,54,4
沼田市 84
館林市 83
渋川市 105,98,84
藤岡市 84,84,82,77
中之条町 79
東吾妻町 84
板倉町 71
明和町 92
大泉町 78
邑楽町 88,80
榛東村 83
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/359.html#c54

コメント [戦争b10] もし日中が戦ったら…自衛隊が圧勝!専門家が徹底シミュレーション (ZAKZAK)  赤かぶ
194. 2012年10月13日 15:13:37 : cUqQ10tEi6
↑追加
>長い間、北朝鮮から拉致されたのも知らない

言っておくが、ずっと前、脱北者から拉致された日本人がいるという情報は、とっくの昔からあった。しかし、アカは真っ向から否定し、事件そのものが明るみにでても、陰謀だ!と叫び続けた。
こんなんだから、左翼や社民党はつまらない。アカは、日本よりも他国の方が好きらしいし、誘拐(拉致)を認めないらしい。貴方のようなアカは、とっとと北朝鮮にでも亡命したら?日本にはアカは不要だよ。
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/187.html#c194

コメント [カルト10] 一年坊主11人が新党準備、不信任案可決確実、野田ブー総辞職で真紀子VSモナ男、民・生連立で実質小沢内閣誕生だろう。 ポスト米英時代
01. 2012年10月13日 15:22:00 : iWY7M5rzH2
「ポスト米英」という御仁は,おそらく学生運動華やかな時代の学生だったようだが,年齢は62〜70歳の範囲だろう.というのも書いていることが,社会主義や・共産主義お花畑思考に毒されている.かつての朝日ジャーナルの読み過ぎなんだろうな,と昨日購入した「別冊正論:日中国交40年 汚辱と背進の系譜」を読んで確信を深めた.偽ユダヤという発想自体が,共産主義者のプロパガンダ(南京30-40万人虐殺,日本が尖閣を盗み取った)と同質のものだ.まさしくカルトであると自覚していることも,このカルト板に投稿している理由の一つだろう.左翼思想に嵌まりながらも,サラリーマンを長年勤めたが大してウダツも上がらず,それでいて社内の人間力学にも洞察が働くという中途半端な人生を,反米+親中露の幻想で穴埋めして生きている,といったところか.人生末期を無知な(?)中国人の若者が飾ってくれるかもしれないという果敢ない幸せを満喫中なのかね〜? (こう皮肉っぽく書くのは,「ポスト米英」の記事に毒される読者が少なからずいるということに大きな危惧を抱くからだ.偽ユダヤ的な組織や人脈が無いとは云わないが,ウイグルやチベットを弾圧し民族浄化し,他国の領土に言い掛かりをつけて,日中友好と騙して侵略を謀る大国が現実に存在することが認識できないのが,戦後から今日までの平和ぼけした日本人だ.このコメントに批判的な読者は,上記の「別冊正論:日中国交40年 汚辱と背進の系譜」を一読することをお勧めする.なお,朝日新聞とNHKの中国礼賛プロパガンダにはくれぐれも気をつけるように:中国は自国にとって不都合な真実は必ず隠す.政治家,財界人,マスコミ,知識人は必ず接待づけで,要するに,日本の大手マスコミは霞ヶ関の記者クラブ制度で官報に成っていると同様に,中国様の官報になっているということだ.特に,朝日新聞とNHKは酷い.)
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/261.html#c1
コメント [原発・フッ素27] 中下大樹和尚が、福島で生で聞いた「福島で必死に生きる人々の生の声」をツイートしたというその内容がスゴイと話題  赤かぶ
16. 2012年10月13日 15:24:54 : EffUPft9k2
www.youtube.com/watch?v=lEvHkyEUK0Y&feature=plcp
福島県庁の食堂は1べクレル以下、福島市の学校給食は10べクレル以下、で、安心安全。
しかも県庁の食堂はゲルマニウム測定だし。現知事、更に罪を重ねる。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/863.html#c16
コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
11. 2012年10月13日 15:27:15 : 8eINxzDIHQ
おおっ!気が付きませんでした。
ありがとうございます。
勝手なことしてしまってごめんなさい。

それは予想だにしない人でした。
秋吉敏子さんのお嬢さんですよね。
前に茶魔さんwに紹介してもらって
すっかりファンになった人です。

マンディーさんにしても新妻さんにして
もっと売れてもいい歌手だと思うのですが。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c11

コメント [近代史02] 中国大好き 中川隆
43. 2012年10月13日 15:27:33 : HNPlrBDYLM

日本以外の地球上の殆どの地域は血なまぐさい殺戮の歴史に塗られている。

とくにユーラシア大陸、欧州大陸、中国大陸など陸続きの大陸民は皆殺しの歴史が殊の外多い。とくに中国の歴史は血生臭く、征服王朝が変わるごとに数百万人単位で死者が出た。

近代以降でも、太平天国の乱、文化大革命、一つ一つが数千万人単位の死者を出している。また、中世のモンゴル帝国の殺戮のしかたも凄まじく、モンゴル騎馬兵は侵略した村々の老若男女の喉を悉く掻き切った。


・各大陸にある街に行くと、多くの街は堅牢な城壁で囲まれている。とくに欧州の各都市は城壁の保存状態が良いのでそれが良く分かる。城壁を突破されたら最後、皆殺しになる。

「戦に負けることイコール皆殺しに遭うこと」という切迫した危機感を一時も忘れずに生きねばならなかったのが「世界の常識」で、「親方様が戦に負けて、新しい領主は年貢の取り立てが厳しくなった」などという日本人とは切迫感が天地の違いである。


・日本のように領主の城だけが石垣と掘に囲まれていて、領主以外は無防備、というのは世界的にも珍しい。確かに日本でも権力闘争はあり、戦に負けたら城主は城と領地を明け渡す慣習はあったが、日本人は単一民族であり、勝った側も負けた側も同じ民族であるために、都市民を皆殺しする理由は日本にはなかったのだ。


・日本にも皆殺しに遭う危機は何度かあった。

第一回目が、モンゴル人の中国元王朝による侵略戦争の1274年の「元寇」である。このときは奇跡的な台風のお陰で元の大軍の船が難破して難を逃れた。現在でも使われている「神風(カミカゼ)」はここから由来している。

第二回目が、1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵である。この時は日本領土には実質的な危険はなかったが、秀吉が朝鮮出兵できたのは、当時の中国明王朝の勢力が弱体化していたからであり、もしも明の勢力が強ければこの朝鮮出兵の失敗の後に明が日本に攻め入ってきてもおかしくはなかった。徳川幕府が300年間も鎖国政策を続けられたのは、明王朝の弱体化と清王朝の非侵略政策のお陰である。

第三回目が有名な幕末時代で、このとき列強が日本を植民地化する危険があったが、薩長による倒幕と富国強兵でかろうじて難を逃れた。

第四回目が、第二次世界大戦後の米国の占領統治で、これは実質的に侵略を受けたが、上記のように皆殺しも奴隷然の扱いも受けなかった。

・こうして見ると、日本は海に囲まれた島国であるという地理的特性だけでなく、明らかに類い希なる幸運によって侵略も受けず皆殺しにも遭わなかったと言うしかない。温暖な気候風土、モンスーン気候で雨に恵まれたこと、四方を山々と海に囲まれ常に海の幸と山の幸に恵まれていたこと、稲作農耕社会で共同体精神が育成され易かったことなどが、良くも悪くも日本人をお人好しで極楽トンボで人好きがして超性善説的で暢気で優しい国民にしたと考えられる。

■皆殺しする動物学的動機

・因みに、動物学的に言うと、皆殺しする理由は、


1)敵からの復讐を恐れる能力、

2)皆殺しによる戦功が富や権力に結びつくことを知る能力、

というチンパンジーと人間だけに備わった頭脳によるものらしい。例えば、オオカミなど群れを作る他の哺乳類集団は、敵集団と戦うことはあっても、敵集団を皆殺しにはしない。これは

「この機会に皆殺ししておかないと、何時か復讐されて皆殺しに遭う」

という高度な(?)知能を持たないためである。逆に、チンパンジーや人類は、復讐を恐れる余り「種の保存」という本能を忘れて同種間で皆殺しをする。また、興味深いことに、チンパンジー集団は、食物が有り余っている状況にあっても敵集団を襲撃する。これは食物や縄張りを確保するために攻撃するという動物本来の本能を逸脱している。この行為は、敵集団を殲滅することによって味方集団内での序列が向上するという論功行賞的な高度な(?)知能が存在するためであると推定されている。

人類の場合には、単に集団の連帯感を増すためとか、民衆からの政権批判を避けるためという「極めて非本来的な動機」で他国を侵略することが多い。いずれにしても、皆殺し行為はチンパンジーと人類の専売特許であり、人類の歴史の多くは皆殺しの歴史であり、皆殺しの歴史のなかった日本は極めて希有な幸運に恵まれたと言える。
http://honu81.blog28.fc2.com/?tag=%B3%A7%BB%A6%A4%B7%A4%CE%CE%F2%BB%CB
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/287.html#c43

コメント [原発・フッ素27] 中禅寺湖、地元の漁協関係者「ヒメマス大量、大量!」「魚体はたったの140ベクレル/kg!ヨカッタ〜たいした事なくて」  赤かぶ
41. 2012年10月13日 15:29:03 : EffUPft9k2
福島県庁も負けません。
www.youtube.com/watch?v=lEvHkyEUK0Y&feature=plcp
福島県庁の食堂は1べクレル以下、福島市の学校給食は10べクレル以下、で、安心安全。

http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/815.html#c41
コメント [原発・フッ素27] 中禅寺湖、地元の漁協関係者「ヒメマス大量、大量!」「魚体はたったの140ベクレル/kg!ヨカッタ〜たいした事なくて」  赤かぶ
42. 2012年10月13日 15:35:09 : 0FHVjGtNWY
福島県庁の食堂は、1ベクレル以下の食品しか提供しませんのでご安心下さい。

福島市の学校給食では、10ベクレル以下の食品しか出しませんので、親御さんどうか安心して下さい。

中禅寺湖のヒメマスは、調べてところ、
 魚体140ベクレル
 卵は51ベクレル
 精子は37ベクレル
しか検出されませんでしたので、どうか皆さんご安心下さい。


http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/815.html#c42

コメント [近代史02] 台湾は中国ではないんだけど 中川隆
02. 中川隆 2012年10月13日 15:35:53 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

ポリネシア人のルーツと移民の流れ


トール・ヘイエルダールが唱えた南米からの植民説、ベン・フィニーらが唱えたアジアからの植民説があるが、1975年にハワイで建造された双胴の航海カヌー、ホクレアによる数々の実験航海や、言語学的・人類学的な各種の検証により、現在では東南アジア説が定説となっている。

アボリジニーの祖先となったオーストラロイド系の民族は中国大陸から約5万年前にスンダランドに移住。一部は後に現在のオーストラリアへ渡る(その逆で、彼等がアフリカ、南アジアからスンダランド経由で北東アジアに移住していったという見解もある。)のだが、ポリネシア人の祖先とされるラピタ人の移住はもう少し後の時代である。

ラピタ人はオーストロネシア語を話すモンゴロイド系の民族で、元々は台湾にいたのだが、その一部は紀元前2500年頃に南下を開始した。この時に別のグループは黒潮や対馬海流に乗って日本列島にも渡っており、縄文人の骨格との類似性から、縄文人と現在のポリネシア人を形成した人種は共通するとされている。ちなみに日本語は文法がアルタイ諸語のものであるが、音韻体系はポリネシア語の属するオーストロネシア語族と共通している部分がある。

一方、南下したグループはフィリピンを経て紀元前2000年頃にインドネシアのスラウェシ島に到達した。ラピタ人はここで進路を東に変え、紀元前1100年頃にはフィジー諸島に 到達する。現在、ポリネシアと呼ばれる地域への移住は紀元前950年頃からで、サモアやトンガからもラピタ人の土器が出土している。サモアに到達した時点 でラピタ人の東への移住の動きは一旦止まるのだが、その間に現在のポリネシアの文化が成立していったと考えられている。

再び東への移住を開始するのは紀元1世紀頃からで、ポリネシア人たちはエリス諸島やマルキーズ諸島、ソシエテ諸島にまず移住した。その後、ソシエテ諸島を中心に300年頃にイースター島、400年頃にハワイ諸島、1000年頃にクック諸島やニュージーランドに到達した。ポリネシア人の移住の動きはこれ以降は確認されていないのだが、ポリネシア人の主食のひとつであるサツマイモは南米原産であり、西洋人の来航前に既にポリネシア域内では広くサツマイモが栽培されていたため、古代ポリネシア人は南米までの航海を行っていたのではないかと推測されている。


生活

元来のポリネシア人の生活は極めてシンプルで石器や貝殻を用いた漁撈を主としていた。カヌー製作や航海技術に卓越した知識を保有し、天体や波のうねりなどから各島の位置を察知し、頻繁な海上交流を行っていた。漁法は環礁での単純捕獲のほか、投槍、漁網、釣り針、毒など多彩な手段を用いていたことが判明している[3]。通常の魚だけでなくカニ、エビ、ナマコなど様々な魚介類を捕食しており、特に外洋での危険を伴うサメやクジラの捕獲は胃袋を満たすだけでなく個人の名声を高める手段のひとつでもあった。

食材を葉にくるんで蒸焼きにするウム料理が一般的で、魚介類のほかにはタロイモ、ヤムイモ、バナナ、ココヤシ、パンノキ、サツマイモなどの農作物が採られた。一部儀礼の際には犬肉や豚肉も食される[1]。飲料はメラネシア人などと同じくコショウ科植物の根を原料としたカヴァが飲まれていたが、アルコール性飲料は一般的では無かった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E4%BA%BA

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/288.html#c2

コメント [音楽5] ダンス天国 ウイルソン・ピケット&ウォーカー・ブラザース BRIAN ENO
01. 2012年10月13日 15:39:04 : 8eINxzDIHQ
消えてましたので、英語タイトルの分にしました。

Wilson Pickett - Land Of 1000 Dances
http://www.youtube.com/watch?v=BWoQ_pZtXCY&feature=fvwrel
これもついでにw
学園天国
http://www.youtube.com/watch?v=rN4rqBB7LbU
http://www.asyura2.com/11/music5/msg/400.html#c1

コメント [経世済民77] 中国での売上激減、日本企業大打撃。石原を使役したユダ米の思うがまま。目を覚ませ単細胞愛国者ども 墨染
12. 2012年10月13日 15:39:19 : izMXmMozZe
日本経済の現実は10>さんが丁寧に説明してくれたとおりです。

数億円単位で中国に進出している中小企業にとって、「ささっと日本に帰ってこい、もともとリスク覚悟で行ったのだろう。」と言葉を浴びせるのは簡単。
しかし事業とは、短期の視点で進出したりやめたりしていたのではいくら金があっても毎回損失です。

現実には、大手企業の対中国戦略は今回の事件を経ても変更はないようです。
ただし賃金の上昇・土地バブル崩壊の予感など構造的な要素を考慮してペースを慎重モードにしていく企業も出現してくるでしょう。

中国進出の理由は、最早国内の代替としての位置づけでなくなっていると思います。(マスコミがこの辺の理解をする努力がないためかなりの誤認識があると思います。)

アセアン全体で形成されたサプライチェーンと地域全域の発展需要が中国を含むアジア各国への工場・店舗の進出理由なのです。
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/880.html#c12

コメント [原発・フッ素27] 〈琵琶湖もすでに汚染されていた!?〉 琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 (ぽぽんぷぐにゃん)  赤かぶ
06. 2012年10月13日 15:40:53 : EszHBBNJY2

ワカサギなどは全滅でほとんどいなくなった。
ひめますなどは、大丈夫。
あゆは、わかさぎなどと同様に、放射能物質に極端に耐性がないのかもしれない。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/888.html#c6
コメント [近代史02] 台湾は中国ではないんだけど 中川隆
03. 中川隆 2012年10月13日 15:41:25 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

沖縄県先島諸島の住民、遺伝的に本島と最も近いことが判明 台湾先住民や東南アジア系とは近縁性なし 2009/10/23(金)


先島住民 遺伝的に本島と近く 琉大と東大大学院研究 台湾先住民と近縁性なし

 先島諸島(宮古島、石垣島)の住民は沖縄本島住民と遺伝的に近く、いわゆる「琉球クラスター(集団)」の一つであることが22日までに、琉球大学医学部と東京大学大学院の共同研究で分かった。

考古学的には沖縄本島と先島諸島は約1000年前まで文化的交流は少なく、先島諸島は台湾先住民を含む東南アジアの海洋民との共通点が多いとされてきた。
しかし、今回の研究で現在の先島住民は遺伝的には沖縄本島に最も近く、台湾先住民との近縁性はないことが明らかになった。(黒島美奈子)


 研究は琉大医学部形態機能医科学講座解剖学第一分野研究室と、東大大学院新領域創成科学研究科が共同で実施。

2007年に3代続けて住む石垣島の高校生63人、宮古島の高校生66人、沖縄本島の専門学校生95人の歯形、血液、唾液(だえき)を採取し分析した。


 結果、母方の遺伝を示すミトコンドリアDNA配列は沖縄本島、宮古島、石垣島が琉球クラスターに属し、台湾先住民とは離れた系統に位置した。

同じく父方の遺伝を示すY染色体データに基づく系統樹でも3島の集団は、台湾先住民とは離れた。

 歯形の分布では沖縄本島の今帰仁、嘉手納の住民と、宮古島、石垣島の住民は、
歯の幅が狭い上に唇と舌の間の歯ぐきが太く、日本や東アジアなど、ほかのどの地域とも異なる位置に存在することも分かった。

 琉球大学医学部の石田肇教授は

「活発な文化的・遺伝的交流があったとされる琉球王朝時代に、琉球クラスターができあがったのではないか」

と推測する。

 日本人の起源に関する研究でアイヌ民族と琉球人はともに東南アジア起源の縄文時代人の直接の子孫であるとされてきたが、石田教授は

「琉球クラスターは昔からある縄文集団に、ある時点でほかからの移入があり、個性的な要素を持った可能性がある」

と分析した。


ソース 沖縄タイムス 10/23
http://logsoku.com/thread/yutori7.2ch.net/news4plus/1256302453/


アイヌ人・琉球人・本土日本人はGm遺伝子ではどういう違いが認められるのだろうか。

  このグラフはもちろん現代の人々のデータである。従って松本によれば、例えばアイヌの人々のデータは、遺伝学的に60〜70%の純粋さしかないという。しかしそれでも、本土日本人との同化が進んだ現代において、奇跡的なデータといわねばならない。

 また宮古島の人々は一般の沖縄の人との間に言葉が通じない、あるいは民俗的にも違いが見られる人々であるという。上図のデータはそういう風に出来るだけ本来の姿に近づける努力をした結果の数値であると、松本は言う。

まずアイヌ人と琉球諸島人とくに宮古人とは、非常に高い青のag遺伝子と、極端に低い赤のafb1b3遺伝子をもつという明らかな等質性が認められる。アイヌ人と琉球人が二重構造モデルにもあるように、縄文人の直接の子孫の可能性がGm遺伝子からも窺える。しかもそのGm遺伝子の頻度は、きわめて北方的であり、南方系の可能性はほとんどない。

しかし奄美から与那国までの集団は、afb1b3遺伝子の頻度が非常に低い、極めて北方的な遺伝子セットになっている。アイヌ系と言ってもいいのかもしれない。
 そしてひとたび台湾に入ると、afb1b3が76%という高頻度の南方的なGm遺伝子のセットになる。ab3stという北方蒙古系の標識遺伝子も台湾ではほとんど認められない。

 すなわちGm遺伝子で見ると、日本の南西諸島と台湾とでは断崖絶壁というような集団間の違いがある。もし海上の道を南方の集団が島伝いに北上したとするなら、そういう絶壁のような遺伝子の断絶は見られず、なだらかに南方要素が大から小へ、北方要素が小から大へ推移するはずである。

 したがって、 松本秀雄は言っている。

 −−「現在の日本民族の基層となっている原日本民族が南方から琉球諸島、奄美大島を島づたいに遡上し、原日本民族を形成した」ということは、Gm遺伝子の分布に基づいた人類遺伝学的検証の結果では、全く考え難いことである。もし、南方から遡上したとするならば、南方型蒙古系の標識遺伝子・赤のafb1b3は与那國のみならず、琉球、奄美大島においても、もっと高い値を示すはずである。(p.109)
http://www.geocities.jp/ikoh12/honnronn1/001honnronn_08.html


縄文人、アイヌ人、琉球人と日本人は遺伝子は非常に近い。

台湾原住民と台湾内省人の遺伝子は非常に近い。

しかし、(縄文人・アイヌ人・琉球人・日本人) と (台湾原住民・台湾内省人) は完全に別グループ

台湾原住民と台湾内省人の遺伝子は非常に近い:

Gm遺伝子の頻度
http://www.geocities.jp/ikoh12/honnronn4/004_08_2Ysennsyokutai_karamita_sosenn..html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/288.html#c3

コメント [日本の事件30] 池田信夫、自らのメールアカウントを乗っ取られ今日も見事な醜態を晒す 五月晴郎
04. 五月晴郎 2012年10月13日 15:41:29 : ulZUCBWYQe7Lk : mfxTdm8VZs
>>3

木卯ちんは、いつもながらで、ばかで傷つきやすいな。
http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/545.html#c4

コメント [音楽7] ウォーカー・ブラザーズで「ダンス天国」(動画埋め込みの為、再投稿) BRIAN ENO
02. 2012年10月13日 15:41:54 : 8eINxzDIHQ
これよく聞いてました。
景気のいい曲でございます。

http://www.asyura2.com/12/music7/msg/275.html#c2
コメント [音楽9] Legend of the Galactic Heroes 1st Opening グッキー
12. グッキー 2012年10月13日 15:42:22 : Cbr3d6O9vj7Mc : glttGIfJko
愛をとめないで〜always lovin' you、ありがとう

愛ってなんか重そうで嫌だね
何か軽そうな愛って無いの?

ぜんぜん意識させないが、春の陽射しのように暖かいとか

ちなみにグッキーとは惑星トランプの生き残りの1000年以上
生きているネズミビーバー
テレパス、テレキネス、テレポテーション何でも出来ちゃう超能力の
持ち主。
遊び好きで好奇心旺盛。
怒ると相手を空中浮揚させちゃう

茶魔さんはさしずめ、頑固で口の悪いブリー役かなw
さんざん空中浮揚させられた経験があるw

http://www.asyura2.com/12/music9/msg/679.html#c12

コメント [カルト10] 一年坊主11人が新党準備、不信任案可決確実、野田ブー総辞職で真紀子VSモナ男、民・生連立で実質小沢内閣誕生だろう。 ポスト米英時代
02. 2012年10月13日 15:44:52 : iWY7M5rzH2
01投稿に補足: 現在の中国は,共産党政権を名乗っているが,その実態は,かつての共産主義者の権謀術数(要するに陰謀と権力闘争)だけが残存するヤクザの集団だ,しかし,そのヤクザ組織は,中華思想,帝国主義(とりわけ反日)で国民を鼓舞して内政の腐敗を糊塗している利権談合集団指導独裁体制である.このような体制は,通常の国家であれば早晩崩壊するのが常であるが,毛沢東の文化大革命を経ても毛沢東の神格化が揺るがないという民族的,地政学的特殊性(中華思想と華夷秩序)によって継続し,ついには共産主義者の妄想(全世界の共産主義的解放)を中国人の世界帝国で実現しようと企てていることを日本人をはじめ世界が認識していないことが最大の問題である.
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/261.html#c2
コメント [カルト10] 一年坊主11人が新党準備、不信任案可決確実、野田ブー総辞職で真紀子VSモナ男、民・生連立で実質小沢内閣誕生だろう。 ポスト米英時代
03. 2012年10月13日 15:45:20 : WYuW6EvtzQ
1さん、ずいぶんと意地の悪い方ですね。

あなたにはポストさんの心の声が聞こえませんか?

日本人のひいては人類の存続を摸索していらっしゃるのだと思います。

独特な語り口で、大胆にご自分の直感と想像力を駆使して。

こうした特異な人の声は大切にしなければいけませんよ。

カルトに甘んじていらっしゃるということを、考えてくださいね。


http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/261.html#c3

コメント [経世済民77] 韓国経済崩壊:30大財閥が1000兆の巨額負債!ヒュンダイ・サムスンも借金地獄!国際金融資本が韓国人をインフレ地獄へ 墨染
12. 2012年10月13日 15:47:12 : Q3V6f0zWRw
未だに、ヤンパンの支配する韓国だから、こんな国になったのだろう。
明日の日本を こんな国にはしたくないものだ。


尖閣・竹島・四島・・・領土と国(4) 朝鮮
★「朝鮮人は中国人を嫌わずに、日本を嫌うのか? それは本当の姿か?」
 19世紀の終わりには帝国主義時代で、「清、ロシア、日本」のいずれかに併合される。
 1910年に日本が韓国を併合してから朝鮮は発展し、多くの朝鮮人が幸福になりました。
★朝鮮の支配層は「日本より中国に支配されるなら良い。ロシアでも良い」としていましたが、
それはやや精錬潔癖を望む日本では貴族の地位が危うくなることでもあった。
★1910年の併合前後、当時の李朝朝鮮は中国の支配下にあって国は乱れていました。
 ヤンパン(上流階級)が一般国民を農奴ように支配する社会で、ヤンパンは清朝に隷属。
 その様子は女流旅行家:イザベラ・バードの手記。
★朝鮮人官僚界の態度は、改革のひとつひとつが憤りの対象となった。
日本が改革に着手したとき、朝鮮には階層(盗む側と盗まれる側)が二つしかなかった。
★「朝鮮人の支配層」が自分たちの利権を守るために日本人が来るのをいやがっていた。
http://takedanet.com/2012/09/post_3122.html

http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/894.html#c12

コメント [エネルギー2] 9割が 原発ゼロ支持=エネルギー政策の意見公募−政府 「jiji.com」 蓄電
32. 2012年10月13日 15:47:12 : dulLiAJIyM
7千基のバイオマス発電所も 「脱原発」ドイツの実態〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121012-00000000-sasahi-soci
dot.
 福島原発事故を機に、ドイツ南西部のバーデン・ヴュルテンベルク州で、環境政党の「緑の党」が与党に躍進した。「脱原発」の道を進むドイツの再生可能エネルギー開発の現状をジャーナリストの邨野継雄氏がレポートする。

*  *  *
 ドイツではすでに、バイオマスは熱利用に関する再生可能エネルギーのうち9割強を占めている。電力利用と合わせると、再生可能エネルギー全体の3分の2に相当する。

 州立ホーエンハイム大学に併設されている農業技術・バイオエナジー研究所の農学博士のハンス・オクスナーは言う。

「バイオマスは、燃料として使用する一方で、発生するガスから電気もつくれます。もちろん、ドイツ全体のエネルギーをバイオマスで賄うのは無理ですが、消費電力を節約して半分にするなら、全体の30%を占めるのは可能だと思います。節約を前提とすれば、ドイツの電力はバイオマスと水力、風力、太陽光の四つの発電量でやっていけるのです」

 現在、ドイツには7千基のバイオマス発電所があり、2.5ギガワットを発電している。この発電量は原発2基分に相当するという。オクスナーはこの数字を踏まえて、「バイオマス発電所の数を、当面、現在の2倍にしたい」と言う。

 昨年6月のメルケル首相の脱原発宣言は、この研究所にも大きな刺激を与えた。

「なにしろ2022年までに国内17基の原発をすべてストップするというのですからね。それまでに代替エネルギーをどこまで確保することができるのか…。私たちにとっては大変な仕事になりました」

 たかだかひと夏の電力需給をめぐって、原発の再稼働に右往左往し、いっこうに将来的なエネルギー政策の展望を明らかにできない日本の現状と、国家意思が現場の研究者に決意を促すドイツと、どちらが健全かは言うまでもない。

※週刊朝日 2012年10月19日号
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/746.html#c32

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