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2014年6月13日06時32分 〜
記事 [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信
通信機器リース「アルファ通信」に破産開始決定、負債30億円
(不景気.com 2014/6/11)
http://www.fukeiki.com/2014/06/alpha-tsushin.html

官報によると、東京都中野区に本拠を置く通信機器レンタルリース業「アルファ通信」は、6月2日付で東京地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。

1982年に設立の同社は、建設工事現場などに対し電話回線や携帯電話・交換機など通信機器のレンタルリース・販売を主力とするほか、騒音振動測定システムやリアルタイム放射線量測定システムのレンタルも手掛けるなど事業を拡大していました。

しかし、景気低迷による建設工事の減少で受注が落ち込むと、文部科学省から受注した福島県内に設置する放射線量測定システムについて「技術仕様を満 たしていない」として文科省より契約解除され、それに対し同社は「度重なる仕様変更があった」として契約の不当解除を理由に国を相手取り訴訟を起こすなど 信用問題に発展し、遂に債権者から破産手続を申し立てられ今回の措置に至ったようです。

なお、東京商工リサーチによると同社は営業継続中で、今後は破産開始決定の取消が行われる可能性があるとのことです。

2013年4月期末時点の負債総額は約30億円の見通しです。

---(引用ここまで)----

---(引用ここから)----

文科省「放射線量低く見せろ」要求応じず解約になったオンライン線量計
(J-CAST 元木昌彦氏の記事)
http://www.j-cast.com/tv/2011/11/24114166.html?p=4

ここで週刊誌の話題から外れることをお許し頂きたい。これを読んでいただいている読者の中には、11月19日(土曜日)の朝刊で以下のような記事を目にした方もいるのではないだろうか。
「文部科学省は18日、福島県内の学校や公園で放射線量を計測する『オンライン線量計』を発注した業者との契約を解除したと発表した。測定精度が低く、結果の送信ができないなどのトラブルで納期が守られなかったためと説明している」(朝日新聞より)

東京新聞などは1面トップだった。この業者というのは東京都中野区にある「アルファ通信」(豊田勝則社長)で、社長は私もよく知っている。

簡単に経緯を書くと、福島の学校などに600台の線量計を設置する工事を「アルファ通信」が落札し、工事を始めたのが9月からだった。線量計 を入れるカプセルの仕様が突然変更されたり、台風などもあったことで10月中旬の納期は双方了解して11月に延期した。次の納期は11月14日。600台 のうち480台までは設置が完了したが、100台と少しが残ったのは事実である。文科省の契約解除の理由は納期遅れだけである。

しかし、文科省は会見で、記事にもあるように「測定精度が低く」てと計数管にあたかも欠陥があったように話しているが、これは事実とは異な る。いちばん文科省が問題にしたのは、「アルファ通信」の使用している計数管がアメリカ製であることだった。これはアメリで校正(検定のようなもの)をし た国際標準の計数管である。

文科省がモニタリングポストなどで使っているのは、国内の日立系の会社の製品である。いまでは知られるようになってきたが、文科省が発表している放射線量は、モニタリングポストを高いところに据えたりして、市町村が発表している数値より低い。

子どもの背丈のところを測らないのでは意味がないという批判が巻き起こり、今回は地上50センチに設置することになった。しかし数値がモニタ リングポストより高く出ることに怯えた文科省は、「アルファ通信」の線量計の数値が低く出るよう仕様変更することを強硬に要求してきたのである。

聞くところ、期限ギリギリになっても「アルファ通信」の技術者を丸一日缶詰にして、アメリカ標準ではなくここは日本なのだから日本標準にせよとの一点張りで、聞く耳を持たず。その結果、設置の仕事にも影響が出てしまったというのだ。

このことが指し示している最大の問題点は、文科省が発表している放射能の線量は人為的に操作され、低く出るようにせよとメーカー側に要求し、 それを飲まなければ切るという理不尽とも思えるやり方をしていることである。「アルファ通信」側はこうした問題を含めて、記者会見を開く意向である。ま た、こうした官僚たちのいい分を、少しも検証することなく垂れ流す新聞にも猛省を促すつもりである。

---(引用ここまで)----

フランスFR3放送がアルファ通信の豊田勝則社長に取材をしています。

フランスFR3放送 「フクシマ・地球規模の汚染へ」 (14分38秒から)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=6JdXl7Ol5_U#t=878

和訳全文 (阿修羅 2014/3/13)
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/740.html


要するにアメリカで校正した国際標準の計数管では、表示値が高すぎて困るので、
数値が低く出るように改造しろと文科省は強要したが、アルファ通信の取引先である
アメリカの会社は当然それを拒否。
文科省は納入契約を解除し、裁判沙汰になったということです。

今回の倒産は、政府に逆らうとこうなるぞ、という見せしめでしょう。

政府の発注する計測装置がデタラメであることがはっきりした事件ですね。

御用測定器、御用測定値には注意しないといけません。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html

コメント [原発・フッ素38] 3年を経過した「フクシマの今」 海外にはこのように報道されている。放射能汚染の真実を伝えられないままの「可哀そうな日本人 赤かぶ
34. 国本勝 2014年6月13日 06:33:39 : 5bSCIcezlZt6g : olJtrI4WAE
          平成26年6月13日
被災地シングルマザー悪化する「貧困」「孤独」!!
元、現、国会議員各位803件、報道各位89件、関係各位817件に配信
         ファックス及びメール送信2頁
配信元、公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝

全文は http://masaru-kunimoto.com/26-06-13hinconcodoku.html に掲載。

安倍晋三総理大臣 殿 菅 義偉官房長 官殿 全国会議員 各位 

質問団体      公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝

政府に是正を求める
  3.11復興政策や福祉政策からこぼれ落ちる被災地のシングルマザーたち 悪化する「貧困」と「孤独」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/31/singlemother_n_5061000.html?ir=Japan&utm_campaign=033114&utm_medium=email&utm_source=Alert-japan&utm_content=Photo の是正と公共事業とどちらが優先なのでしょうか???安倍総理は国民を守るとの事、期待していますが???何故、自民党は相も変わらず旧態以前な政策を繰り返すのか!!その理由を平成26年6月末迄に戴ければ幸いです。

1頁
下記をご参考に!!
平成25年11月18日   国民に延々と負担を強いる国家とは! !
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://masaru-kunimoto.com/25-11-18futanosiirucokka.html

平成25年12月23日   日本国中の海岸が壁で囲まれてしまう!?
http://masaru-kunimoto.com/25-12-23kabedekacomareru.html

平成26年2月10日     恥なき豹変、誰のお金‼
http://masaru-kunimoto.com/26-02-10darenokane.html

平成26年2月21日     懲りない利権国家! !
http://masaru-kunimoto.com/26-02-21corinaicokka.html

平成26年3月21日     避難路確保と防潮堤どっちが先!!
http://masaru-kunimoto.com/26-03-21doucchigasaki.html

平成26年4月4日     !!ノミクスもおこがましい!!
http://masaru-kunimoto.com/26-04-04ocogamasii.html


公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝
事務所&自宅 〒299-5211 千葉県勝浦市松野578
自宅 電話/0470-77-1064  Fax/0470-77-1527
        携帯/090-4737-1910
メール/masaru.k@ray.ocn.ne.jp  http://masaru-kunimoto.com/
                  2頁
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/662.html#c34

コメント [国際8] ウクライナ問題で場当たり的なプーチン? 岡崎研究所(WEDGE) 赤かぶ
03. 2014年6月13日 06:35:32 : gTgjF7Yx2A
「アングロサクソンのケツさえ舐めていれば日本は安泰」の岡崎のシンクタンクかね?

プーチンが場当たり的なのは当たり前
仕掛けているのはアメリカだものw
エネルギーと言う最強のカードを持っているという以外は、ロシアは守勢にたたされている
相手の出方に対して、リアクションをとっていくしかない

そんなことすら分からんのか?いや分かってて書いてるのは知ってるけどよw
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/791.html#c3

コメント [戦争b13] だまされた国家親衛隊員らキエフに向かう(ロシアの声) 赤かぶ
04. 2014年6月13日 06:36:24 : ZZRN8DfbzY
南ウクライナ 独立派のマリウポリ市長 武装集団に拉致される

アゾフ海に面する南ウクライナ・マリウポリの独立派市長アレクサンドル・フォメンコ氏が、何者かにより拉致された。

市のサイトに掲載された情報によれば、武装した4人が、冶金労働者通りとカール・リープクネヒト通りが交差する地点で、市長が乗る黒い乗用車(ホンダ)を停車させ、市長と同乗していたもう一人の男性を車から降ろし、二人をいずこともなく連れ去った。
ウクライナからの独立を自ら宣言しているドネツク人民共和国のスポークスマンは、今回の事件を、独立派の市長を亡き者にしようとする企てだと非難した。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_06_12/273459951/
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/203.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK166] 公明の「政教分離」で政府見解に変更も…飯島氏:読売新聞の恥ずかしすぎる記事 あっしら
12. 2014年6月13日 06:36:37 : lInEUHTzJY
ムサシとネオコン シンクタンクがあれば、
もう公明さんは用済み・・・

といったところでショ!!
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/667.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK166] 脳科学者・茂木健一郎氏がTwitterで「ネトウヨ」を批判「きみたちが熱を上げていることって、本当に人生のエネルギーを… 赤かぶ
23. 2014年6月13日 06:36:55 : BVqwfGc3rw
2ちゃんねるにいるから、そういう気持ち悪い人種が目障りになるだけでしょう?

阿修羅にも右翼はいますけど、2ちゃんねるほど匿名性は高くないですから。

私は右翼を相手にしますが、ネトウヨという中途半端なものは知りませんよ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/701.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK166] 脳科学者・茂木健一郎氏がTwitterで「ネトウヨ」を批判「きみたちが熱を上げていることって、本当に人生のエネルギーを… 赤かぶ
24. 2014年6月13日 06:41:35 : BVqwfGc3rw
左によるにせよ右に傾くにせよ、政治的現実の世界って厳しいですからね。
中途半端な物言いは通用しない。

2ちゃんねるは小林よしのりに任せるので、こっちに持って来ないで下さいね。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/701.html#c24

コメント [政治・選挙・NHK166] <森口貢さん>サヨク活動家で自給一万円のプロ語り手。被爆体験の話はほとんどなく、個人的な政治的意見ばかり(保守速報) 会員番号4153番
01. 2014年6月13日 06:45:36 : BVqwfGc3rw
日本国憲法 前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

デフォルトでサヨクです。文句は改憲してからにして下さいね。

スットン教
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/716.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK166] 2015年問題を目前にして急ぎ働きをする安倍晋三(simatyan2のブログ) 赤かぶ
04. 2014年6月13日 06:48:46 : Rlr97AvzO2
投稿者さん、
安倍政権の庶民いじめがよくわかりますね。
これを応援している庶民やマスコミは一体、どこまで従順なのでしょうか。
これだと、戦争に行けと言われるとそのまま言ってしまいかねませんね。

残業代ゼロが成長戦略の目玉の一つとは
労働者を使い捨てにしていくことしか頭にないのでしょう。
非正規労働者の増加は、結婚できない若者が増加し、
ますます少子化が進行し、日本経済が衰退していくということが
わからないのでしょうか。

非正規労働者の増加に伴う課題と政策については香川大学の藤井将正先生の論文が
見つかりました。
http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~tetsuta/jeps/no6/Fujii.pdf#search='%E9%9D%9E%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E5%A2%97%E5%8A%A0+%E5%B0%91%E5%AD%90%E5%8C%96%E3%81%AE%E9%96%A2%E9%80%A3'

その要旨は、
非正規労働者とは、パートタイム労働者、契約社員、派遣労働者などの種類があること
増加の背景には、不景気の影響、社会保険制度の企業負担の軽減、解雇のしやすさ
があるとする。
非正規労働者における第一の問題が、賃金格差である。低賃金にすればするほど、消費の低迷、生産の縮小、内需の縮小、結婚減から少子化の進行へとつながるとする。
第二の問題が、社会保険の問題で、セーフテイネットの構築が必要とする。
第三の問題が、非正規労働者増加による正規労働者労働時間増加である。なばかり管理職の増加の原因がそこにあるとする。
以下、日本の非正規労働者をとりまく規制等を述べ、
積極的な雇用政策を展開しているスエーデンやデンマーク、またオランダの
雇用政策を紹介している。

残業代ゼロという経済縮小政策でなく、社会保障の充実が積極的な雇用政策に
つながると考える。

あと、経済に詳しい方に教えてほしいことが二つあります。
一つは、
非正規労働者の増加とモノヅクリ日本企業の衰退と
どう結びついているのか、たとえばソニーの衰退と非正規労働者の増加と関連があると思うのだが、どなたか教えていただけませんか。

二つめは、、
安倍政権がたしかに株価を上昇させたのですが、それは外国人投資家を儲けさせただけという説もあります。そのへんの数字を教えていただけませんか。

よろしくお願いします。

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/687.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団自衛権、自公が限定容認で一致…最終調整へ (YOMIURI ONLINE) : みんな、維新、石原新党等も賛成の方向 真相の道
22. 2014年6月13日 06:55:13 : JFBcDRs0dM

北方領土問題だって自民党が何も解決しない不作為外交をやって選挙にりようしただけ。

尖閣問題も何も努力しないで古い政府見解を死守しているだけ。

憲法の解釈などという二重に狂った政治手法で国民を欺こうとしているのが現政権だ。

邦人を救出する米軍の艦船が日本を守ってくれるのか?

相手に反撃の口実を際限なく許容するだけの結果も予想できないのか。

日本がやるべきことを日本が何もしないで日米同盟の集団的自衛などあるはずがないだろ。

日本の歴代政権は日本がやるべきことから逃げていながら世論を煽って日本の都合で米軍を利用することばかり考えているに等しい。

日米双方の国防関係者らが仮想現実の被害妄想によって現実を見誤り、誇大妄想狂の論理で自国の安全保障と言う傾向は、実際にはすべて国益の浪費と多大な犠牲を払う結果にしかなっていないという本当の現実を直視するべきではないのか。

力による現状変更を認めないという国際世論があるならば、日本は中国が軍隊を引っ込める条件を模索する努力と外交を展開しなければならない。

今の日本政府は確かにやるべきことをやらず、仮に起こる戦闘や自衛隊の火力の行使を何が何でもやりたい気でいるだけ。

日本政府は今の政治手法を百八十度転換しない限り中国だけではなく、ロシアやアメリカとも次第に対立の溝が深まっていくだけであろう。


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/695.html#c22

コメント [中国4] <遠藤誉が斬る>自国民への虐殺は忘れていいのか?――中国、「南京事件」や「慰安婦」を世界記憶遺産に申請 赤かぶ
01. 2014年6月13日 06:56:02 : yy7D5jhcis
天安門事件とライダイハンを世界遺産に!!
http://www.asyura2.com/14/china4/msg/364.html#c1
コメント [原発・フッ素38] 原発事故備え小学校に放射線遮断室 集中立地の福井県嶺南地方 (福井新聞) ナルト大橋
11. 2014年6月13日 06:59:54 : 8RJw3mVTxo
>10
 多摩散人です。

「福島に行って、原発作業員にならなければ原発賛成の意見を言ってはいかん」なんて子供じみたことを言っているのは、この阿修羅のコメンターだけです。そんなことを言うなら、ガス発電に賛成するためには、アルジェリアに行ってゲリラに殺される覚悟でガスプラントを作らなくてはならない。水力発電に賛成するなら、真冬の黒部ダムの点検作業員にならなくてはならない。もう何度も書きました。

 もう少し、ましな反論は出来ないんですか。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/683.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK166] 大手メディアを我々視聴者、購読者の手で潰そう  天木 直人 赤かぶ
18. 2014年6月13日 07:03:13 : 3YkaL2IPeo
司法と、マスゴミそのどちらかが腐ってるのならまだ救いは
あるのだが、困ったことにその両方が腐ってシンクロナイズしてるのが実情。

絶望的な気分になるよ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/671.html#c18

コメント [政治・選挙・NHK166] 泉田新潟県知事が、東電本社を柏崎刈羽原発敷地内に設置をと要求(かっちの言い分) 笑坊
02. 2014年6月13日 07:06:45 : MwGj4KIhpA
社長、会長以下全役員の家族も柏崎に居住させるべきだ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/705.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK166] これ、全て同じ人の事を言っているんですが誰の事でせう? gataro
11. 2014年6月13日 07:09:33 : S2ksoSFczA
>>10 さんへ

敗戦後、日本は米国の強い影響下(GHQの支配下)にあって、言論統制や検閲のほか、親米感情を醸成するための様々な政策が推進されてきました。ポダムのコードネームをもつ読売新聞の正力松太郎はCIAの情報宣伝活動担当者であり、日本軍の隠匿物資捜索のために設置された東京地検特捜部は、強制力を持つCIAの下部組織として設置されました。日本の政治・政策は常に米国の思惑に影響を受け、間接支配されてきました。

日米構造協議、年次改革要望書、日米経済調和対話などと言われる日米交渉は、米国資本による日本市場の開放の要求です。それは、米国資本が日本の市場を米国並みに明け渡すことを求め続けてきたことを意味しており、日本の関税障壁(関税)・非関税障壁(日本の制度による制限)を緩和もしくは撤廃し、米国資本の自由な活動を求め続けてきたものです。

小泉・竹中改革もこの流れにあります。小泉・竹中改革によって派遣労働の拡大と労働者賃金・雇用環境の極端な悪化がもたらされ、会計制度の改編などにより日本の優良企業の多くが外国資本の手中に納められました。当時の郵政解散選挙では刺客ともてはやされたにわか議員が多数当選しました。この時期、マスコミには5000億円ともいわれる宣伝費が米国資本から流れていると言われています。また、国益を重視する議員の多くが落選したのですが、あまりにも異様な結果だと思っています。(不正選挙?)

2009年の民主党政権樹立。鳩山・小沢による政権は「コンクリートから人へ」、「国民の生活が第一」の政治を目指したものでした。しかし、小沢一郎氏の元秘書逮捕を契機に小沢・鳩山両氏を標的とし、国会では与野党が、国会外ではマスコミによるバッシングが連日連夜続きました。東京地検特捜部が西松建設事件として元秘書が逮捕した当時、官房副長官である漆間巌氏は「西松建設事件において、捜査は自民党には及ばない」と旨のオフレコ発言をしています。つまるところ、小沢一郎氏を標的とした国策捜査であるという意味です。

小沢氏の元秘書らの裁判では、何ら決定的な証拠もなく、推認・妄想による有罪判決が下されました。また、10億円ともいわれる捜査費を使って捜査を続けてきた特捜部ですが、結局のところ小沢氏を不起訴としています。その後、正体不明の検察審査会で起訴相当とされていますが、結局のところ無罪となっています。

つまるところ、米国資本・日本の財界・官僚機構・自民党・報道機関という既得権益集団が鳩山・小沢政権をつぶそうとしてきたのです。鳩山政権以降、菅・野田の両政権では、消費増税・TPP参加・年次改革調和対話など、米国資本・官僚・財界などの既得権益に迎合した方針を掲げています。

これらのすべては、下記に引用した響堂雪乃氏の論説が核心を突いていると思います。(つづく)

>小沢一郎の疑獄事件には、この国の利権構造が集約されている
http://blogs.yahoo.co.jp/jun777self/10576510.html


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/612.html#c11

コメント [原発・フッ素38] 《狂気》 政府、福島原発から15キロの避難区域内に公営住宅を建設へ!5600uに20戸を建設予定!2年後には避難も解除! 赤かぶ
12. 2014年6月13日 07:10:47 : 8RJw3mVTxo
>08

反論は下に書きました。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/683.html#c11

>11

 賛成です。それに近いことを計画したり実行したりしている人たちはいます。私もチャンスがあったら協力したいです。ただ、今はそれより、左翼の放射能被害ヒステリーを治療する仕事とデマテロ(風評被害)を撲滅する仕事が忙しくてね。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/693.html#c12

コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
01. 函館の犬。 2014年6月13日 07:12:30 : bhbAK3m6MJQx2 : CTF2uNSq3o
狂った政府。国際基準さえ破棄。コイツら暴力団そのものである。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK166] 自民党、JA廃止を明記せず!強い反発で「新たな制度に移行する」との表現に変更!農業を5年で集中改革へ! 赤かぶ
01. 2014年6月13日 07:14:11 : rAZs4KvhOE
落としどころなんだよ。何時までもТPPに反対してると、本当に解体しちゃうぞって言うね。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/703.html#c1
コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
02. 2014年6月13日 07:15:49 : aiMZAOJQqY
政府が測定器メーカーに不正改造を要求していることが、外国の番組で世界中に報道される。

こういうことをしていると、日本政府はどんどん国際社会で信用を失っていくだろう。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c2

記事 [番外地6] アンチクライスト

1. タルコフスキー アンドレイ・ルブリョフ


Андрей Тарковский Иван Купала Отрывок из Андрей Рублев
http://www.youtube.com/watch?v=DE2K-SxW5eM

tarkovsky Andrey Rublev
http://www.youtube.com/watch?v=EjEkUPXdceI&feature=results_video&playnext=1&list=PL2354BE862810ED06


アンドレイ・ルブリョフはキリスト教のあり方に疑問を持ちます。

先輩画家からは、愚かな人間たちなどどうでもいいじゃないか、画は神のために描くものだと諭されます。

先輩画家は、愚かな人間たちの上にはもうすぐ最後の審判が下るぞと言います。

しかし、アンドレイ・ルブリョフは先輩画家の言葉に納得ができないのです。

アンドレイ・ルブリョフはモスクワ大公から依頼された修道院の壁画「最後の審判」を描くことができません。


そんなある晩、アンドレイ・ルブリョフは異教徒の祭りに迷い込みます。


すでにキリスト教化していたロシアでは、アニミズム信仰を持つ人びとが異教徒と呼ばれて、教化の対象になっていました。

森の奥から響くざわめきを聞きつけたアンドレイ・ルブリョフは好奇心に勝てずにひとりで奥へ奥へと進んでいきます。

裸の女たちが松明を持って川に飛び込んでいました。

アンドレイ・ルブリョフは異教徒の祭りを垣間見ます。

小屋の中では、ひとりの女がはしごをのぼっては飛び降りてを繰り返しています。

女が飛ぶごとに着物がはだけて女の裸体がちらつきます。

アンドレイ・ルブリョフがそんな光景に見とれていると、男たちに「黒い悪魔がいたぞ」とつかまって小屋の中にひきずりこまれて縛られてしまいます。


アンドレイ・ルブリョフは、

「何をする、やめてくれ、お前たちは、最後の審判が恐ろしくないのか」

などと口にします。

小屋の中にはアンドレイ・ルブリョフと女が残りました。

翌朝、アンドレイ・ルブリョフはうしろめたそうな顔をして村をあとにしました。
全裸の女がうるんだ瞳でアンドレイ・ルブリョフのうしろ姿を見送ります。


異教の女マルファとの会話

マルファ
なぜあなたは頭を下にしたいの?
気分がもっと悪くなるのに。
なぜあなたは天の火でわたしたちを脅すの? (ルブリョフが「最後の審判」を口にしたことへの反感)


ルブリョフ
裸になって君たちがしようとしていることは罪なのだ。


マルファ
何の罪ですって?
今夜は愛しあうための夜なの。
愛しあうのは罪なの?


ルブリョフ
こんなふうに人を縛り上げるのは愛なのか?


マルファ
あなたが他の修道士をよぶかもしれないからよ。
あなたの忠実さをわたしたちが受け入れることを強制しようとする人たちよ。
あなたは恐怖の中で生きることが容易なことだと思っているの?


ルブリョフ
君は恐怖のなかで生きている、なぜなら君が知っているのは愛ではなくて獣欲なのだ。
魂のない肉欲、しかし愛は兄弟愛のようであるべきだ。


マルファ
すべての愛は同じではないの?
ただの愛なのよ。


マルファはルブリョフに近づきキスをする。 
http://foonenbo.asablo.jp/blog/2010/03/21/4962351

アンドレイ・タルコフスキー 僕の村は戦場だった
http://www.youtube.com/watch?v=X-cOMy9k-6s


アンドレイ・タルコフスキー 鏡(1975)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9863922
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9863976
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864040
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864127
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864211
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864281

アンドレイ・タルコフスキー 惑星ソラリス 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2202085
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2202659
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2203283
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2203722
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2204067
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2204763
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2205261
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2205752
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2206278
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2206783

アンドレイ・タルコフスキー ストーカー 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1840924
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1841131
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1841280
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1841507
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1841694
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1841884
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1842217
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1842368


アンドレイ・タルコフスキー ノスタルジア
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864730
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864786
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864867
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864910
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864936
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9864961


アンドレイ・タルコフスキー サクリファイス
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2026762
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2025583
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2025880
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2026086
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2026399
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2027422
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2029092
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2031292


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2.ラース・フォン・トリアー アンチクライスト

プロローグ 

雪が降る夜、夫(ウィレム・デフォー)と妻(シャルロット・ゲンズブール)が愛し合ってる最中、快楽に陶酔するあまりに一人息子が窓によじ登っているのを気付かず、転落死させてしまう。

第一章:嘆き 

葬儀の日、妻は歩きながら気を失って倒れ、入院する。自らの不注意が原因で子供を失った妻は悪夢に悩まされ、セラピストである夫が支える。ある日、妻が恐怖から逃れる場所は森であり、そこはエデン(楽園)だと言い出す。妻の病の原因を探るため、エデンに向かう二人。 

第二章:痛み(混沌と支配) 

深い森の奥にある山小屋に着き、妻の治療に専念する夫。

第三章:絶望(魔女狩り)

夫は屋根裏部屋で過去に妻が残したGynocide(魔女狩り)など女性迫害に関する文献や日記を発見する。虐待を欲する歪んだ肉欲にかられる妻。夫に届いた検死報告書から、妻が息子を虐待していたことを知る。妻の本性を知った夫が自分を捨てるという妄想にとらわれた妻は、夫の脚に重い研石を埋め込み逃げないようにする。

第四章:3人の乞食

そして、狂気に駆られた最悪の結末を迎える。 

エピローグ      
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

ビデオは youtube
http://www.youtube.com/

『lars von trier Anticristo』

で検索すればすぐに見つかります。


まずプロローグ。

約5分間台詞無しでモノクロで紡がれる幻想的で美しいシーン。
他のシーンでも美しい映像美はあるんですがやはりこのシーンは圧巻ですね。


何が描かれているかといえば

セックスしている夫婦とその時の子供の行動です。
絶頂に達したときに子供が窓から落ちて死にます。

ボク的にはココで一つの解答というか真実が描かれていると思います。
いつでも悲劇というのは知らない所でヒッソリと進行しているものです。
大抵の場合はその事に気がつく事が出来ず自体があらわになるのは
最悪の状況になった時です。

故にその「悲劇」を事前に回避するのは難しく
回避できなかったこと自体に罪は無い。
しかしその事態を切り離して考える事が出来ない。
「あの時」の自分を責めてしまう。

それが人間的なのだと思います。

しかも事態が快楽の最中であればその思いは強くなる。

この物語はその「責め」を受け入れる(終える)事ができるかの物語。

セラピストであるダンナは妻の絶望と苦悩からの脱出を試みる訳です。
その方法が「恐怖の場に立つ事で恐怖の場でも大丈夫だ」と認識させる。
妻の「恐怖=怖い場所」はエデンと呼ぶ「森」。

この森はどう描かれているのかといえば
絵は美しく撮られているものの
自然の摂理・残酷性が強調されている。

夫婦は森でその恐怖との対峙を試みる。

この行為は妻の持つ「恐怖」
すなわち闇を解き明かす、
解き放つ結果になってしまう。


このペースで書いていくと感想ではなくて
全編紹介になってしまうので衝撃のシーン付近までかっ飛ばします。w


息子の検死結果ではほとんど不自然な事はなかった。
あくまでも事故であった。しかし一点、骨の変形がみられた。

ダンナが息子の写真をみてある事に気がつく。
彼女は息子に靴を左右逆に履かせていた。

これは息子が自分の元から離れないように
脚を奪う行為という事だったのではないでしょうか。


そして男ならばみんな内股になってしまう股間ドーンっ。

からの、脚に穴をあけ砥石を差し込むという行為。
股間ドーンはまた後述しますが
これも脚を奪う行為なんですよね。

つまり自分から離れていくという事に対する恐怖であり
妻が必要以上にセックスに執着する事も同じなのではないでしょうか?
「つながり」を物理的な距離や身体的繋がり(セックス)と
同一視しているという事だと思いました。

そして女ならばみんな内股になってしまう股間ジャキーンっ。

物理的距離、身体的接触をつながりとして感じる
彼女がその安心・実感を得るためのセックス。
その行為が同時に絶望と直結した快楽を生み出す。

ちょっとわかりづらいですかね。
冒頭の息子を失った瞬間に自分が絶頂の最中にいたという事で

つながり = セックス = 快楽 = 絶望

という、とんでもない構造が産まれてしまった。
という事ではないでしょうか。

だから、股間ドーンっであり、股間ジャキーンっ、となる。


ちょっと話は遡りますがセラピストのダンナが
彼女の治療として行った恐怖の解明。

「恐怖のピラミッド」というか良くある三角の概念図を描くんですね。
ピラミッドの真ん中に「森」がありその上に何があるのか?

最初の段階では「?」それが「SATAN(悪魔)」になり「ME(彼女自身)」

書いているのはダンナなのであくまでもダンナ目線の解釈。

つまりダンナは彼女の恐怖の対象は「ME(彼女自身)」と判断したんですね。

しかしこの映画の結末をみれば一番の恐怖の対象は
「YOU(ダンナ)」であったように見えるしもっと言えば
「ME」と「YOU」の間にある「何か」
そして「LIFE」であったのではないか。

とボクは感じました。

そしてそれは彼女だけの恐怖ではなく
「人間の原罪」とでもいうのか解き明かしても
決して解決出来ない闇だったのではないでしょうか。

つまりこの作品の描いている事は

「生(せい)」であり「性(せい)」 あり「性(さが)」である。

と、まぁ日本語の言葉遊びでは意味ないんですが(笑


そして結局ダンナは妻を殺し森(エデン)から逃げる。
途中、何かの実(キイチゴ?)を口にしますが
禁断の果実を食べエデンから追放されるかのように森を後にします。

彼女を苦悩から解放する行為が人間の原罪暴きになり
人間の危うさ、人間の本性を暴き出す結果になる。
そして原罪という観念は人を追い詰める。
故に「アンチクライスト」といった感じなのかなぁ。


とはいえですね。

この作品の描き方からすると、

例えばラストに顔の無い女性がわらわらと押し寄せる。とか

基本、


オンナこえぇ。


って作りになっていると思います。(笑
http://blog.livedoor.jp/uzazo/archives/1968923.html


ラース・フォン・トリアー監督の「アンチクライスト」を解読する

Posted by maribu on March 03 2011


この作品は「アンチクライスト」すなわち「反キリスト」と題名から明確に提示している。しかし、監督が意図するものはキリスト教という宗教に対する「アンチ(=反)」ではなく、キリスト(=神/善)の反対、すなわち「悪」について描いた作品と捉えることができるだろう。

では、「悪」とはなにか、というと旧来のキリスト教の考えに従えば「女性」である、という解釈をこの映画はしていると考えらえる。

物語は名前も明らかにされない妻(シャルロット・ゲンズブール)と夫(ウィレム・デフォー)の二人が性交渉をしている最中に、夫婦の幼い息子が転落死してしまうプロローグから始まる。このとき、映像は白黒のスローモーションで流れ、BGMとして流れるのはヘンデルの「涙流るるままに」だ。この曲の歌詞を大雑把に翻訳すると「残酷な運命に涙を流し、自由を求めることをお許しください」となる。二人の性行為そのものを象徴しているのか、それともその後の二人の運命を暗示しているのか、解釈は難しい。

子供を失った妻は精神的に抑うつ状態になって毎日泣いて暮らす日々が続く、心理療法士の夫はそんな妻と治療をかねて、妻が前年の夏に息子と二人で学位論文を執筆するために滞在した森の中の山小屋に行く。そこで妻は徐々に正気を失っていき・・・・という展開を見せる。

ここからは映画を見ていることを前提に考察を試みる。ネタばれがあるのでご注意を。

まず夫婦は山小屋に行くにあたって橋を渡る。この橋は執拗に何度も劇中に登場すりが、これは文明世界から自然(神の宿る世界)への架け橋と考えていいだろう。というのもヨーロッパ発売版のDVDに収録された監督のインタビューの中で監督は明確に「森は痛みを持つ場所、または神秘の場所と考えた」と言っているからである。
この辺りは西洋人の感覚なのかもしれない。たしかデイヴィッド・リンチ監督も「ツインピークス」の中で森を同じような意図で表現しようとしていた。

さて、森の中の山小屋は「エデン」と呼ばれている。これはもちろん、旧約聖書でアダムとイブの二人が住んでいた楽園の名前だ。その「エデン」に妻と夫、つまり男と女が二人だけで過ごすわけだから、当然この夫婦は「アダムとイブ」を象徴している。
聖書の創世記において、「神の姿に似せて」最初に創られたのは男性のアダムだ。イブはその後で作られたことになる。つまり、アダム(=夫)は「神そのもの」を象徴していると考えることが可能だろう。

旧約聖書によれば、イブは悪魔の誘惑に乗り、神に禁止されていた知恵の実を食べてしまう。その結果、アダムとイブの二人は楽園を追放されてしまう。
これらのことから、旧来のキリスト教の世界では女性は悪の象徴と捉えられていたのだ。それは中世カトリックの修道院が女人禁制だったことからも明らかであるし、また、中世の魔女狩りもこの「女性=悪」の概念を基礎としている。

実際、映画の中で、妻が前年の夏に取り組んでいた学位論文の内容とは「女性虐殺」の歴史であったことが明らかにされている。妻が使っていた資料はいずれもキリスト教における「女性=悪、または悪魔」という考え方の歴史を追うものばかりだった。

妻は女性に対するこういった虐殺・拷問の歴史を調べる中で、その根拠とされた「女性=悪」という概念に取り付かれ精神の均衡を失っていくわけだ。

それは前年に息子と二人で山小屋で過ごした際に、息子に関しても虐待に近い行為を行っていたことが暗示されることからも明らかだ。

精神の均衡を失った妻は激しく夫に肉体交渉を迫るだけでなく(これは悪魔の誘惑という解釈が成立するのかもしれない。というのも夫は妻の要求に結局は毎回応えているからだ)、ついには夫に残虐な暴行を試みるまでになる。命の危険にさらされた夫は妻に「俺を殺すのか」と尋ねる。すると妻は「三人の物乞いが来たら人が死ぬの」となにやら暗示めいたことを口にする。
いったい「三人の物乞い」とはなんのことなのか?

これは案外簡単に解けるはずだ。それはこの作品の各章の題名を見れば一目瞭然だろう。

「三人の物乞い」とは第一章の題名「grief(嘆き)」、第二章の「pain(痛み)」、第三章の「despair(絶望)」を指している。当然、各章に登場するものがそれぞれを象徴しているわけで、「grief」は第一章に登場する死んだ胎児をぶら下げている鹿、「pain」は第二章に登場する自分で腹を割いている狐、「despair」は夫が何度石で打ちつけても死なない不気味なカラスだ。
そして第四章の題名は「三人の物乞い」となり、ここでは鹿、狐、カラスの三匹がすべて登場する。

さて、結局は夫は危ないところで妻を殺し、その亡骸を荼毘に付すと山を降りる。

最後に再び画面は白黒のスローモーションに戻る。BGMも再びヘンデルの「涙流るるままに」だ。そんな中、夫は顔がぼやけて見えない無数の女性に取り囲まれている自分に気づく。そして物語は終わりを告げていく。

この終わり方の意味はなんなのだろうか。

おそらく、夫は妻(=悪/悪魔)を殺すことによって神に戻った(神が自分の姿に似せて創ったのはアダムだったことを忘れてはならない)ことを示しているのではないだろうか。そして、エデンを去って現実に帰ってくると結局は女性に取り囲まれてしまう。無数の女性の顔はぼやけて見えないので、これは「悪」そのものを象徴していると思われる。そのときに流れるBGMを考えても、結局は悪から逃れることのできない「神」と「人間」の宿命を象徴しているのだろうか。

なんともいろいろな解釈を許す映画だ。
http://maribupublishing.blog76.fc2.com/blog-entry-66.html


この「アンチクライスト」は、(プロローグ>(悲嘆(GRIEF)>(苦痛(PAIN)>(絶望(DESPAIR)>(3人の乞食>(エピローグ>の全6章で構成されてまして。まず、(プロローグ>なんですが、「私を泣かせてください」という有名な歌を流しながら、ハイスピードカメラで撮影したモノクロ映像を合わせて、“性交中に子どもを失う顛末”を実に幻想的に見せてました。

予告編を観てはいたものの、早速、ちょっとイヤな気持ちになりましたね。僕は全然気付かなかったんですけど、窓辺の兵隊人形には「悲嘆」「苦痛」「絶望」の文字が刻まれてて、その先の出来事を暗示してたみたい。


有名な曲ですが、初めてタイトルを知りました↓


で、(悲嘆>(苦痛>(絶望>(3人の乞食>と、章を追うごとに見事に状況が悪化していくというか。セラピストの旦那は子どもが死んで悲嘆に暮れる奥さんを見て、

「病院なんぞに任せておけるか!」

「オレが治す! (`・ω・´)キリッ」

と決意して、「恐怖を克服しよう」ということで、彼女が怖れる“森”にある山小屋「エデン」に2人で向かうんですが…。森に入ると、早速、“悲嘆”の象徴である鹿が登場しまして、それが“子どもを産みかけ”というビジュアル的に実にイヤな感じだったりして、「エデン」には最初から不穏な感じが漂いまくっているワケです。


「あら、可愛い鹿さんね (´∀`)」なんて思ったら、横を向くとこんな状態で心からゲンナリ。
http://ameblo.jp/kamiyamaz/image-10825352456-11080473169.html


三角絞めでつかまえて-悲嘆の鹿


せっかく治療をして奥さんが少し癒えたっぽい感じになっても、なぜか目の前の木から鳥のヒナが落ちてきて、それに蟻がたかったりして、猛禽類がそのヒナを残酷に食べたりと、基本的に森で起きることはイヤなことばかり。だから、彼女も全然治らない…どころか、イカレ具合がさらにエスカレート。突然、下半身裸で襲ってきて、旦那が抱いてくれないと見るや小屋を飛び出して、大自然の中で激しく自らを慰めるんですよ。旦那が彼女を追って行くとセックスが始まって、背景の木には人間の手が伸びてきて…と、僕自身もどう書いて良いのか分からないカオスな状態になってきまして。


幻想的かつ禍々しいセックスシーン。
三角絞めでつかまえて-木の幹でセックス!
http://ameblo.jp/kamiyamaz/image-10825352456-11080379502.html


さらには奥さんの幼児虐待疑惑なども出てきて、旦那さんも「どうしようかしら…」と思っていたところ、突然、「アタシを捨てる気か!」と奥さんが急襲! 股間を一撃して旦那を昏倒させると、足に穴を開けて大きい砥石とドッキングさせるという、ちょっと「ミザリー」っぽい展開になりまして。あーだこーだの挙げ句、何とか砥石を外した旦那は奥さんを絞殺してしまうんですね…。

旦那が奥さんの死体を焼いた後、(エピローグ>になりまして。「私を泣かせてください」がまた流れて、“悲嘆”の鹿と、“苦痛”のキツネ、“絶望”のカラスの“3人の乞食”が見守る中、下山しようとすると、顔にボカシが入った大量の女性たちが山にやってきて、映画は終了してました。

もうね、ストーリーの容赦の無さも恐ろしいんですけど、とにかく“性と暴力描写”が凄まじかったですね。「奥さんが旦那の股間を一撃した後、強引に発射させると血が飛び出るシーン」もマジで引きましたけど、「奥さんが自らのアレをハサミで切除するシーン」にはさすがに目を逸らしたくなりましたよ…。


だから、海外ではこんなポスターがあったりするワケですな。
三角絞めでつかまえて-海外版ポスター
http://ameblo.jp/kamiyamaz/image-10825352456-11080394291.html


“切除”した後の奥さんと乞食三兄弟。ちょっと余分三兄弟を思い出したり。
三角絞めでつかまえて-乞食三兄弟
http://ameblo.jp/kamiyamaz/image-10825352456-11080394286.html


奥さんは「赤ん坊が窓から落ちる直前、そのことに気付いたのに、肉欲の虜になって性行為を続けてしまった」ということの後ろめたさから(ただ、あのシーン自体は罪悪感が生み出したウソの記憶だと思う)、その“女性の性欲”を象徴する部分を切り取ってしまうんですが、もう衝撃的かつ不快としか言いようがないシーンというか。僕の隣には女性が座ってたんですが、「ヒッ!」って悲鳴を上げてましたよ。

この映画、僕ごときの人間には本当にショッキングかつ難解だったんですが、自分なりに解釈すると、「思い上がるなよ」という自然=本質=悪魔からのメッセージだと思いました。“本質”を人間が制御できるなんて思うことがおこがましいと。旦那はセラピストとしての自分を過信してしまい、結局は殺すことでしか彼女を救えなかったワケで。最後に“3人の乞食”が彼を見送ったのは「自然、舐めんな」ってことだと。そして、男性社会的な思い上がりが崩壊して、旦那の心が罪悪感に満ちていたからこそ、大量の女性たちの幻影を観た…という考えは間違ってますかね?


なんか、「ブラック・ジャック」のこのシーンを思い出しましたよ。
三角絞めでつかまえて-おこがましい…
http://ameblo.jp/kamiyamaz/image-10825352456-11080394288.html


この映画の何がスゴイって、奥さん役のシャルロット・ゲンズブールの演技がとにかく恐ろしかった。子どもが死んで悲嘆に暮れる演技が真に迫っていて実に可哀想なんですが、狂気に至るあたりもまたリアルすぎて、正直、かなりゲンナリさせられました。ウィレム・デフォーもあの顔面力が素晴らしかったですな。

ちなみに、ポスターでは「ANTICHRIST」の「T」が「♀」になってたり、劇中で奥さん自身が「女性=悪魔」的な発言をしたりするので、「女性嫌悪者の映画だ!」と感じる人もいるかもしれませんが、僕としては「女性の方が生命を作り出せる=より自然に近い存在」だから、こういう感じの作品になったような…っていうかね、すみません、いろいろ考えすぎて知恵熱が出てきました… (´д`lll)
http://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-10825352456.html


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3.グリフィス「散り行く花」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18744057
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18744111
http://www.youtube.com/watch?v=mx7wbYp5izw
http://www.youtube.com/watch?v=yqLnjgNiX-o&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=AVATXNggs1o&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=OpRwCTDT6sc&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=xYtIE3Is3iM&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=rTNnpAWK9zo&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=bvQQllxbDGI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=mFAuLODXgog&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=D9853ozGcsY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Hg1OUlNcR38&feature=related


アメリカ映画の父のD・W・グリフィスの「散り行く花」は多くの人が言及しているように戦前の最高のロリコン映画だと言っても間違いのないことだと思います。

 リリアン・ギッシュを「イントレランス」からさらにスターダムに押し上げた作品でもあり、私の高校の先輩 淀川長治は「國民の創生」「イントレランス」よりもこの作品をD・W・グリフィスの小品だが一番の見事な映画としています。  

ジャンリック・ゴダールは 「すべての映画はアメリカ映画である」 としてヒロインのリリアン・ギッシュが死ぬ直前に、 それまでも何度も無理やり義父に笑えと強制されてもどうしても笑えず仕方なく指で口元を広げて笑顔を作りだしていたのが、亡くなる前には自らすすんで指で笑いを作って泣き笑いの顔で逝く最高のシーンは、 ゴダールの 「勝手にしやがれ」 のラストでジャン・ポール・ベルモントの最期で引用されています。 

更に、その少し前に、恋人の中国青年の元から家に連れ戻されたリリアン・ギッシュが父から逃れて物置に逃げ込んだところ、、父親が斧でドアを壊していく凄まじい暴力の場面で直ぐに思い浮かぶのはスタンリー・キューブリックの傑作 「シャイニング」でジャック・ニコルソンが斧で同じようにドアを破壊してゆく場面であるに間違いありません。 

その上にサム・ペキンパーの 「わらの犬」 で村の人びとに追い詰められてドアに向けてライフルを構えるダスティン・ホフマンの恐怖の表情こそ、ペキンパーの頭の中には映画の題名から由来する「人間の行動は護身のために焼くわらの犬のようにちっぽけな存在にすぎない」という中国の古い諺よりも、 リリアン・ギッシュのこの「散り行く花」での「恐怖」のイメージの方があったのではないかと勝手に想像したりしてしまいます。

 D・W・グリフィス監督に関しては、 超大作「イントレランス」のセット建設に参加した二人の主人公を描いたタヴィアーニ兄弟が監督したイタリア映画の名作 「グッドモーニング・バビロン」で広く知られるようになりましたが、この監督の晩年は孤独な人生であったようで、 全然関係はないのですが、 同じような孤独な姿が私の大好きなバスター・キートンの晩年と重なってしまいます。
 
http://d.hatena.ne.jp/tougyou/20050621


何と健気で、儚い乙女。演じるは、20歳も半ばの、リリアン嬢。もうそこが凄いね。

ナボコフが「ロリータ」を書かなければ、美少女乙女路線は、リリアンコンプレックスになっていたかもしれない。

指で口の端をにって上げて、息絶えるシーン、これは公開後、幾百千万の(男の)心を捕らえてきたことでしょう。

永遠の乙女のイコン。グリフィス監督はここでサイレントの映画のテクニックを全て完成させた、とは映画史の語るところ。さらに、映画史は付け加える。


クローズアップが出現したのは、同監督がリリアン嬢を可愛らしく撮るために近づいたことによる、と。


なるほどなぁ。……また、この映画の、中国人の描かれ方に、人種差別の事は避けて通れないが、とはいえ、当時の一番進歩的なものではないか、と想像している。


例えば、長澤まさみ嬢の相手役が、日本人韓国人中国人西洋人以外の人種だとしたらどうだろうか。イランでもスーダンでもイヌイットでもいいが、それぐらいのものではあるまいか。また、仏教の浮き世と枯れる運命の花と儚い乙女との組み合わせで生きる脆さを故意に表しているならば、キリスト教を越えて、思想的にも進歩的でありそうだ。


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父子家庭に育った少女は、ボクサーである父親からDV を受けている。

(中川隆 注:今の言葉で言うと、性的虐待ですね)


DVに耐えかねた少女は、ふらふらと家出をするが、ある店の前で気を失い倒れてしまう。 その店の店主は、オタクで内気な青年で、かねてからこの少女をかわいいと思っていた。 そこでのこの状況!

青年は、迷わず気を失った少女を、自室のベッドへと寝かせ、軟禁に成功する。
看病をしながらも、少女の手をさすったりなでたり、と青年は自らの欲望を果たす幸せな毎晩を送る。

青年は、あこがれの少女を前に、ロリコン魂が燃え盛り、さぞかし夢見心地な毎夜だったに違いない。 でもそれは長くは続かなかった。 父親に少女を軟禁していることがばれ、父親が青年の家を訪れる。 そして、父親は娘を自宅へ連れ戻す。
淫らな行為をされたと思った父親は怒りが爆発。 その怒りの矛先は、少女への暴力につながった。

(中川隆 注 : 嫉妬に狂って愛人を殺してしまった という良くあるお話ですね)


父親の暴力により、少女は死に至る。 そこへ現れたオタクの青年。 父親を銃で撃ち殺してしまう。

まるで、某秋葉原無差別殺人事件の様に、衝動的な殺し方。 そして、その直後に、オタクの青年は自殺をしてしまう。 と、現代風に解釈するとこうなる。

http://www.jtnews.jp/cgi-bin/rv_4979.html


12歳の少女ルーシー(リリアン・ギッシュ)が父親から受けていたDVとは?


 近親姦にはおおざっぱに言って、「虐待」的な要素と、「お気に入り」的な要素の、両極端の二つの要素があるように思います。
虐待的な要素というのは、言葉の暴力や、肉体的な暴力などを伴いながら、強制的に行なわれる性行為のことです。

もう一方の、お気に入り的な要素というのは、いわゆる「お父さん子」とか言われるような、親子の親密で良好な関係を利用しながら行なわれる性行為のことを言います。

この二つの要素は、それぞれが単独で現われるケースもありますが、二つの要素が複雑に入り混じっているようなケースもたくさんあるのです。

 ではまず最初に、虐待的なケースから書いていきましょう。


これは、いわば家庭内レイプのようなものなのですが、通常のレイプ事件と違う点は、被害者には逃げ場がないということです。通常のレイプ事件というのは、もちろん被害者にとって非常にショックな出来事であり、精神的にも非常に大きなダメージを被るわけですが、それでも被害者には帰る家がありますし、そこには自分の寝室があり、自分のベッドや布団があるのです。しかし、家庭内で発生するレイプの場合には、どこにも安全な逃げ場がないのです。


夜、眠っているときに、父親が勝手に寝室に侵入してきて、脅迫しながら力ずくで強姦したりするのです。そして、通常のレイプと大きく違う点は、被害者は子どもであり、しかも犯人は、自分を育ててくれている実の親なのだということです。つまり、被害者である幼い子どもは、犯人である親と一緒に生活しなければならないのです。まだ幼い子どもは、衣食住のすべてを親に依存しなければなりませんので、このような逃げ場のない状況が、さらに大きなダメージを与えることになるのです。


 さらに、家庭内レイプには、虐待的な行為が含まれてくるのです。

たとえば、父親が幼い娘の膣に、むりやりペニスを挿入しようとして、膣口が裂けてしまったケースの写真を見たことがありますが、いったい、この親はなにを考えているのかと言いたくなるようなことが発生したりするのです。

虐待的な親たちは、こいう唖然とするような非常識きわまりない行為を、性的な衝動に駆られたままに、平気でやってしまうのです。


 虐待は、このような性交を強要するものばかりではありません。幼い子供に対しては、ペニスをマッサージさせたり、フェラチオを強要したり、精液を飲むように言ったりするのです。


もしも、子供が性的なサービスを拒否したりしますと、罵詈雑言を浴びせて、子どもの心をズタズタにしたり、浴室に連れ込んで、頭から小便を浴びせたり、あるいはトイレに連れて行って、泣き叫ぶ子どもの頭を便器の奥へ押し込んで、その上から水を流して溺れそうにさせたりするのです。


ほかにも、肛門にアイスピックを挿入して直腸に穴をあけたり、膣や肛門への異物の挿入、さらに殴る蹴るだけではなくて、裸にして縛って部屋に監禁したり、食事を与えないで放置したり、何回も妊娠させて、そのつど子どもに嘘をつかせて堕胎を繰り返させたりするのです。


このようにして、虐待的なケースでは、子どもの人間としての人格は完全に無視されてしまい、性的なオモチャのように扱われたりするのです。

 こういうケースでは、親は教育という名のもとに、子供のあら探しをすることがよくあります。そして、子どものやることに難癖をつけて、子どもを罰しようとするのです。そして、そのつど罰として性行為を強要して行くのです。


このような親は、あらゆる思考が性行為へと結びついていくのです。

このような虐待的な親の特徴としては、言うことがコロコロと変わったりして、非常に気まぐれなところがあったり、あるいは突然、怒りを爆発させたりするようなところがあるようです。怒りが暴走してしまいますと、親は自分でも感情をコントロールすることができなくなってしまい、場合によっては激怒に駆られて、突然子どもの首を絞めたりするようなこともあるのです。

そして、このようなケースでは、首を絞めている途中で子どもが静かになってから、はっと我に返ったりするのです。まさに、殺人の一歩手前まで行ってしまうのです。このような、親の衝動的な行動というのは、まったく予測不可能な面があるために、子どもはいつどんなことをされるか分からないままに、常に虐待の不安にさらされることになるのです。

 こういう虐待の被害者というのは、言っておきますが、まだ幼い子どもなのです。たとえ、大人がこのようなひどい扱いを受けたとしても、精神的に大きなダメージを被ることになりますが、まだ幼い子どもたちは、大人以上に大きなダメージを被ることになるのです。普通の家庭の子どもであれば、テレビで「ドラエモン」だとか「サザエさん」だとかいう、平和な家族を描いたマンガなどを見て、無邪気に楽しんだりするのでしょうが、

同じ年頃の子供たちの中には、親からフェラチオを要求されたり、むりやり強姦されたり、便器の中に頭を突っ込まれたり、首を絞められて殺されそうになったりしている子供たちがいるのです。


「家族」という閉ざされた扉の奥で、このような虐待行為が行なわれているのです。しかし、それでも、子どもたちは生きていかなければならないのです。どんなにひどい家族であっても、子どもたちはそこで生きていかなければならないのです。その環境の中で、なんとかして生きて行く方法を考えなければならないのです。

 そして、その生きて行くための方法のひとつが、「心を凍らせる」ということです。心が何も感じなくなってしまえば、もう苦しむこともないのです。たとえば、手術のときに麻酔をかけて、痛みの感覚を麻痺させてしまうように、子どもは、自分の心を凍らせて、感情を麻痺させてしまうのです。そうすれば、心をズタズタに切り裂かれたとしても、もう何も感じなくなってしまうのです。なにも感じなくなってしまえば、虐待にも堪えることが出来るのです。

そして、卑劣な親から強姦されるという、こういう忌まわしい出来事は、すべて忘れてしまえばいいのです。心を凍らせて、何も無かったことにしてしまえばいいのです。そうすれば、もうそのことで苦しむこともなくなるのです。このように、心を凍らせてしまうという行為は、激しいショックによって自分が発狂してしまわないようにするための、ひとつの安全装置として作用するのです。

 さて、このような近親姦を犯してしまう親というのは、どんな親なのでしょうか。一般的なイメージとしては精神異常者を思い浮かべるかもしれませんが、実際にはそうではないのです。たしかに、分裂病による精神的な混乱から近親姦に及んだり、知的障害者が近親姦におよぶようなケースもあります。しかし、これらは全体の一部でしかないのです。大部分は、一見普通の人たちなのです。
 
http://homepage1.nifty.com/eggs/jitai/incest/3jittai.html


1娘の凜(12) 投稿者:楓 投稿.2008/12/28 04:25:37


昨日私は、仕事でしたが主人と娘は、もう休みでした。 仕事が5時に終わり家に帰ると娘が泣きながら私に抱き付いて来ました。

どうしたのと聞くとパパが口にオチンチンを入れて気持ち悪い物を飲まされたと言いました。

私は、主人に凜に何したんと聞きました。すると何もしてないと言っていますがあきらかに動揺していました。

あんた凜にフェラさせたやろ?凜が泣きながら言っていたわ!

すると主人がゴメンと言って謝りました。私は、凜を連れて実家に帰って来ました。許す事は、出来ません。

まだ七歳の娘にフェラさせた主人とは、もう別れるつもりです。

もしやり直しても今度は、フェラ以上の事をして凜を傷つけるかもしれません。
どう思いますか? 別れた方がいいですよね?


12 投稿者:ひーろー .2009/02/06 18:53:57

ロリコンと結婚したあんたに責任があるんじゃないの?!
自分の身体で満足させれば子供に手をださなくなるよ。
http://www.nanbbs.jp/pc/res/71/BK-4AXI5/index.html

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4.尼僧ヨアンナ
http://www.youtube.com/watch?v=MYLKK78mA1M

ポーランドを代表する作家イワシキェウィッチが、17世紀フランスの史実に基づいて書いた短編小説の映画化で、舞台はポーランド北方に置き換えられている。

辺境の尼僧院に赴任しようという司祭スリンは、そこを目前にして近くの宿屋に泊まる。客や従業員たちの間では、院の話題で持ち切りだ。尼僧たちは、院長ヨアンナを始めとして、みな悪魔にとりつかれ、情欲のままにふるまっている。スリンはその悪魔払いのため来たのだが、先任者は完全にヨアンナの魔性に狂って火刑に処されたのだ。彼は悪魔と対峙する前にすでに震えおののく。そして会ったヨアンナは、平常時は美しく淑やかだが、ひとたび、その魂が悪魔を呼べば獣のように肉の交わりを求めて這いずり回るのだ。

自分を、そしてヨアンナにも、鞭打ってその誘惑を振り払わせる苦行を強いるスリンだが(白い聖衣が干している選択部屋の隅と隅に分かれてのシンメトリックな構図)、次第に彼女らの内奥にある魂の真実の叫びが彼にも届き始める。そしてヨアンナの中の悪魔を自ら引き受ける事でしか、彼女を解放する術はないと信じたスリンは、彼女を抱いて悪魔と一体になり、罪のない従者と宿屋の下男を殺す。その血によって彼の内に封印された悪魔は、やがて彼に下される火あぶりの断罪に彼と共に昇天するであろう、そんな余韻の中に映画は終わる。

果たして、悪魔とは字義通りのそればかりでなく、たとえば、カソリック教義自体が内包する神や悪魔を弄ぶ矛盾、ナチの残虐行為からスターリン圧政に連なるポーランドの問題を意味する言葉でもあろう。東欧映画に共通する理詰めの放縦とでも呼びたいカメラの運動にも圧倒される、鬼才カワレロウィッチによる真の恐怖映画。主人公が自分とそっくりの顔をしたラビ(ユダヤの僧侶)に教えを請うシーンが印象的。


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カメラに頭を向けて腹ばいで床に倒れている男という奇妙な構図のショットから始まる本作は、全編にわたって空間の深さを意識した構図を用いており、カメラの動きもそれに追従している。また、文芸作品らしいリアリズムで、SFX一切無し(逆廻しも無し)なのだが、ここまで得体の知れない存在を感じさせるのは流石である。観客を惑わす編集や、フレーム・イン、妙なタイミングが満載で、楽しめる。

苦悩に満ちながらも、どこか笑っているように見えるヨアンナの演技が怖い。村人たちの方も病的に見えるが、彼らは単純に欲や愚かさ(俗世界)を示しているのだろう。モノクロの、時に非現実的な色彩が、ポーランド映画のもつシンプルな画面によってより象徴的に、そして無機的に働いて、極度に精神的な中世ヨーロッパの雰囲気を上手く表現していた。何と言うか、ベルイマンの簡潔な世界観を物語的にしたような作品だった。


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童貞僧スリンに出会って恋に落ち、生理が始まってしまったヨアンナが、その経血を壁に塗り、悪魔に取り憑かれた笑みをたたえる有名なシーンが忘れられない。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16926


修道院に悪魔祓いのために派遣されるスーリン神父は,その途中の宿屋で,怪しい噂を耳にする。修道女たちに悪魔が憑き,みな裸で踊り回るなど狂乱状態だ。とくに尼僧長のヨアンナには,いくつもの悪魔が住み着き,どんな悪魔祓いの儀式も功を奏さない。神父の前任者も,このヨアンナの妖気に惑わされ,狂い死んだのだという。

不安でいっぱいの神父が,修道院で実際に出会ったヨアンナは,普段は魅力的な瞳を持った淑やかな女性。しかし,いちど悪魔が乗り移ると,野獣のように唸り,呪いの言葉を吐き,ほかの修道女とともに荒れ狂うのだ。

はじめは,教理に則って,公開の悪魔祓いの儀式をおこなうスーリン神父だったが,全く効き目がないことを悟ると,密室でのヨアンナとの一対一の対決を試みる。そして次第にヨアンナの苦しみ,真実の声を知るにしたがい,自らがその悪魔の犠牲になるほかに,ヨアンナを救う道はないと知る。

ついにそのときは訪れ,ヨアンナと抱き合った神父は,体の中に悪魔たちが乗り移るのをはっきりと感じる。その後,すっかり普通に戻ったヨアンナに対し,悪魔を受け入れた神父は,内なる悪魔との戦いの中で疲れ果て狂乱。ヨアンナの肉体に戻ろうとする悪魔を自らの内に永遠に閉じこめるため,悪魔にすべてを売り渡す。悪魔は神父に従者ら二人の少年を殺害させ,ふたたびヨアンナも狂うが,しばらくののち元に戻り,その後は長く修道院長をつとめる....。

http://www.tomita.net/review/y980318.htm


この作品はケン・ラッセル監督が1971年に撮った「肉体の悪魔」のルーダン憑依事件の後日談と位置付けられる作品。

この作品自体は1960年に作られた作品なのでケン・ラッセルの作品とは全く関係ない。しかし、ルーダン事件で尼僧院長ジャンヌ(ポーランド語でヨアンヌ)がグランディエ(この作品ではガルニェツ)の魅力に惑わされ、尼僧院全体がいわゆる集団ヒステリー状態に陥る。グランディエが尼僧に悪魔を憑かせた張本人として火刑に処せられる。

この作品ではガルニェツ(グランディエ)の火刑の後の話として展開する。

ヨアンナは依然として悪魔に憑かれた状態で神父スーリンが悪魔祓いに向かう。尼僧院で神父たちが繰り広げる悪魔祓いの演出は最高。教会の石畳に十字架のように横たわる尼僧たちを上から見つめるように撮るシーンは幻想的というよりはサイケな感覚の方が合っていると思う。

そして、ヨアンナの尋問でヨアンナがブリッジの格好になり悪魔の声で応じるシーンはウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」の階段をブリッジで降りるシーンとして完全に活用されている。

悪魔憑きが女性の男性に対する愛情や情欲であることはストーリーが進む中で明らかにされていくが、スーリン神父自体もヨアンナに魅了されていき悪魔に憑かれるという展開は、何とも「性(サガ)」を表しているようで物悲しさもある。

ヨアンナを演じたルチーナ・ヴィニエッカは同監督の「夜行列車」に引き続き妖しい魅力を出しており最高だった。さすがイェジー・カバレロビッチ監督ストーリー展開も映像の表現力素晴らしく一気に観てしまう傑作だ。


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17世紀のフランスで起こった“ルーダンの悪魔憑き事件”。これを題材にした有名な映画が2作あります。本作「尼僧ヨアンナ」と「肉体の悪魔」です。

この2作の間には、大きな違いがあるのですが、まず時系列で考えた時、「ヨアンナ」は「肉体の悪魔」の後日譚と捉えることができる、という点があります。 といっても、安易に〔続編〕と呼ぶことはできません。

「尼僧ヨアンナ」の原作は“ルーダンの悪魔憑き事件”をポーランドの作家イヴァシュキェヴィッチが独自の解釈を交えて書いた小説です。例えていうと、「赤穂浪士事件」に対する「忠臣蔵」のようなもの。一方「肉体の悪魔」の原作は、オルダス・ハクスリーが綿密な取材をもとに執筆したノンフィクション。舞台や世界観、登場人物の名前も違います。例えば;


  『肉体の悪魔』        『尼僧ヨアンナ』

  地方都市ルーダン   →  ルーディン(映画ではポーランドの無名の寒村)

  修道院長ジャンヌ   →  ヨアンナ(ジャンヌのポーランド語読みですね)

  グランディエ司祭   →  ガルニェツ神父

  イエズス会士・スラン →  スーリン神父

 (スランは原作のみ登場)


「肉体の悪魔」は、グランディエ(ガルニェツ)が火刑にされたところで終わります。一方「尼僧ヨアンナ」は、ガルニェツの死後、新たな悪魔祓い士としてスーリン神父が来るところから物語が始まります。
「肉体の悪魔」はフランスの地方都市(しかもかなりアヴァンギャルドなセットデザイン)が舞台で、映画のタッチは極彩色のエログロ絵巻。


「尼僧ヨアンナ」は東欧的な世界観の荒涼とした風景の中、モノクロの美しい画面であくまで静謐に、狂気が描かれます。この両作品の世界観・イメージはあまりにもかけ離れすぎているので、即・続編と捉えるにはかなりの抵抗が感じられます。しかし、これは多元宇宙的な世界観の中で展開する“ルーダンの悪魔憑き事件”を様々な視点から視ている、と考えれば、これほど面白い比較鑑賞法はなく、この事件を元ネタにしたと言われる「エクソシスト」も“ルーダン事件”の時空を超えた一面(憑かれた少女がとるリアクションの数々や、退魔士の神父の交代劇、といった展開は“ルーダン”事件そっくり)と解釈すると、メチャクチャ面白い映画の楽しみ方ができる、と言えないでしょうか?


本作「尼僧ヨアンナ」の魅力は、イェジー・カワレロウィッチ監督の手腕による、まさにアート映画と呼ぶにふさわしい、ゾクリとする程美しい映像の数々だと思います。


荒野の真ん中にポツリと建つ、白い修道院の幻想的な風景。


楚々と登場した瞬間から、その静かな貌に宿した狂気のまなざし。

ヨアンナ演じるルチーナ・ヴィニエツカのこの演技力!


「肉体の悪魔」でせむしのジャンヌ僧長を演じたヴァネッサ・レッドグレーヴの怪演も鬼気迫るものがありましたが、ヨアンナの貌に突然悪魔が現出するシーンの表情など、本当にコワイです。名女優相譲らず、の感・無量です。


悪魔が“女の血をかきたてて”白亜の壁につける「血の手形」。

礼拝堂の床に、腕を広げてバタバタと倒れる尼僧たち・・・真っ白い十字架が累々と横たわっているようです。

悲しみと嘲りがめまぐるしく交錯する、美しきヨアンナの大写しの貌。

そして、映画のラストで、ヨアンナを救うためにスーリン神父がとった行動とは・・・。


この映画は「悪魔憑き」という設定を通して神や悪魔の存在、そして愛とは何なのか・・・といった哲学的なテーマを問いただしているように思えます。 「肉体の悪魔」では、悪魔の存在そのものの問いかけよりも、「悪魔憑き」を政治的な陰謀に利用する人間たち、またその権謀術数により運命が狂わされていく人々のドラマを描いた作品だった、といえそうです。 同じ題材を扱っても、作品というものはここまで変わるものなのですね。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0036SKPYY/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=B00005FW0M&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0HJ33FGV1K0PYW9M5K1E


  かねてその評判は高いが、日本ではこれまで部分的引用でしか知られていなかった歴史人類学の大著、ミシェル・ド・セルトーの『ルーダンの憑依』(みすず書房 6500円+税)がはじめて全訳された。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%86%91%E4%BE%9D-%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC/dp/4622073978


「ルーダンの憑依」は、十七世紀フランスの田舎町の女子修道院で起きた、歴史上もっとも有名な集団的悪魔憑き事件である。

十七人の修道女からなるウルスラ会修道院に、数週間前に亡くなった告解師の亡霊があらわれた。霊はしばらく修道女のベッドの脇で泣いた。別の亡霊が次の日真っ黒な球のかたちで修道院の食堂にあらわれ、二人の修道女を乱暴に地面に押し倒し、その肩に乗った。やがて修道女たちの肉体と精神に奇妙な変調があらわれ、次々に判断力を失い、全身がすさまじい痙攣に襲われた。

 教会の上層部は動転し、調査をした結果、この事件の犯人は悪魔だと判断した。「悪魔祓い」が専門僧の手で行われた。 悪魔に名を名乗るように命じると、「神の敵だ」という。悪魔にとりわけ狂った院長の体から出るように命じると、院長は暴れ回り、吼え、歯をきしらせ、奥歯が二本欠けた。 悪魔と何度か問答を重ねた末、悪魔を彼女の体内に入れたのは、ユルバン・グランディエという別の教会の司祭であると判明した。


「彼女たちは叫び、(略)グランディエを探そうとして、修道院の屋根に駆け上がり、また肌着だけで木の上に、それも枝の先の方までよじ登ったのです。そこで恐ろしい叫び声を上げながら、風や雨に耐え、何も食べずに四、五日も留まっていた」という。


 この悪魔憑き事件は、たちまちヨーロッパ中に知れ渡り、ルーダンの街に何千もの野次馬が押しかけた(修道女が教会の尖塔に上り宙を飛ぶなどのウワサが広まった)。野次馬は何日も泊りがけで狂える修道女を見物した。野次馬に見られながら、修道女は吼え叫び、土の上でころげまわり、足や手を組み合わせ、足の裏をくっつき合わせたりした。卑猥なようすで舌を出し、つばを吐き、冒涜的な言葉を吐きちらかした。ミサの最中に、足と頭のてっぺんだけで背面位の体を支え、その体勢で階段をかけ上がり祭壇の上で司祭の服を引きミサを妨害した。

 やがて、修道女たちには、一人に何人もの悪魔が乗り移って(多い人には九人も)いるとわかる(悪魔がそう告白する)。修道女たちとグランディエとの対決が行われ、グランディエがどう否認しても、彼が悪魔に使われている証拠が次々に出てきた。六人の悪魔とグランディエが署名した「契約書」すら出てきた(「神を否認して悪魔に仕え、できる限りの悪を尽くし、なろうことなら人間でなくなり悪魔になることを願う」)。グランディエは、ルイ十三世直々の指名による特別法廷で魔法使いとして裁かれた。一カ月余の審理を経て(書類の読み上げだけで十八日間を要し、喚問した証人は百人をこえた)、膨大な証拠(悪魔との契約書など)によって、火刑による死刑が宣告された。刑は一万人以上の見物客の前で執行された。


 裁判中に、修道院長と修道女の一人が、無実のグランディエを告発して罪におとし入れたと告白したが、その告白も、魔法使いの魔力を証明するものとされ何の影響力も及ぼさなかった。

 この異常な事件は、欧米では繰り返し検証の対象となり数々の論文や小説が書かれた。映画も(カヴァレロヴィチ「尼僧ヨアンナ」、ケン・ラッセル「肉体の悪魔」)作られ、オペラも(ペンデレツキ「ルーダンの悪魔」)作られている。 本書は、驚くほど浩瀚な資料によって、この事件の背景を深く深く掘りさげている。なるほど名著といわれるだけのことはある。

 この事件をもっと大きな構図で知るためには、ポール・ケーラス『悪魔の歴史』(青土社 2718円+税)をあわせ読むとよい。悪魔という観念が、どれほど人類の頭を狂わせてきたかがよくわかる。特に、宗教改革と反宗教改革の時代は最も、悪魔観念にとらわれていた時代で、カトリックもプロテスタントも互いに他を悪魔とみなしていた。ルーダンは実は宗教戦争の最前線で、ついこの間まで、両教徒が殺し合いを続けていた場所だった。

 今世界で一番悪魔の存在を信じている人が多いのはアメリカで、半数以上の人がそれを信じている(ハリウッドは悪魔映画でいっぱい)。かつてアメリカ人にとって悪魔はソ連であり共産主義だった。いまは何なのか。テロリストであり悪の枢軸国家だ。イスラム原理主義者もアメリカは悪魔の国と信じている。だから殺し合いがつづく。

http://blog.livedoor.jp/phoyipsnoons/archives/64959390.html


『肉体の悪魔』の原作はオルダス・ハクスレーの『ルーダンの悪魔』という歴史研究書。 『ルーダンの悪魔』はルイ14世時代のフランスの修道院で実際に起きた悪魔憑き事件を、20世紀の視点で冷静に分析した本。

 田舎町ルーダンにやって来たセクシーな司祭(オリバー・リード)は町中の女たちを熱狂させた。その熱狂は男子禁制の修道院内にも感染し、なかでも修道院長(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は一度も会ったことのない司祭に恋焦がれ、彼に犯される淫夢を見るほどだった。

 ところが司祭は極秘にある女性と結婚してしまった。司祭のファンたちは嫉妬に狂い、精神の均衡を失う。 中央政府は、それが女性たちの性的欲求不満による集団ヒステリーだと知っていたが、権力を持ちすぎた司祭を葬るために政治的に利用する。 司祭が悪魔に魂を売って、修道女たちに悪魔を取り付かせたのだと。そして、政治ショーとしての悪魔祓いと魔女狩り裁判が始まる。

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090321


われわれ人類と悪魔との契約を記す文書で、今日まで遺されているものは数少ない。冒頭に掲げたユルバン・グランディエによる一書は、そのなかで最も明確に形を留めたものとされている。

このユルバン・グランディエなる人物は、十七世紀フランスを揺るがしたかの有名な「ルーダンの悪魔憑き」事件の被告であり、一六三四年に同市で火刑に処された札付きの放蕩司祭としてよく知られている。

 彼がサン=ピエール・デュ・マルシェの教区司祭に任命されたのは一六一七年、二十七歳のときであった。栄誉ある就任は彼の自尊心をしばし満たしたが、だからと云い、ひきかえにその美しい面貌を自然に朽ち果てるまで聴聞室の翳がりに埋れさせるつもりはまったくなかった。


 「いや聴罪司祭とは、その気になりさえすればあまたの女と一戦交えるのにこれほど都合のよい地位もあったものだ。まさしく俺にふさわしい、神が与えてくださった恩寵に違いない」


 という次第であり、以来、彼は自ら定めた勤行に忠実にはげむこととなった。のちの裁判が決めつけたような悪魔との取引こそなかったものの、それとは別に、彼は神のことなど識りはしなかったのである。

 この新任の司祭は、手始めとばかり、悔悛に訪れる娘たち次々とものにしていった。とりわけ王室顧問官の娘マドレーヌ・ド・ブルについては、その愛人関係を公けにして憚らなかったという。


 このようにしてグランディエは就任後の数年を思いのままに過ごしたのだが、やがて普通の女では飽き足らなくなってきたちょうどその折、一六ニ六年、同市にウルスラ会修道院が新設された。純潔の砦に集いし十七人の乙女たち――とりわけ「天使のジャンヌ」の誉れ高き院長ジャンヌ・デ・ザンジュのみずみずしい横顔は――さしもの女に食傷気味であったドン・ファンの裔にとっても、新たな意欲を掻き立てるに足るものであったらしい。それが司祭にあるまじき涜神行為になることなど、彼にとってはどうでもよいことであった。


 それにしても彼は、一体どのようにして院長のみか他の修道女たちをも芋蔓のごとく籠絡せしめたのだろうか。いかに名うてのプレイボーイといえど、たしかに悪魔に縋ったような話ではある。それゆえ彼がうまくやってのけた際には、いかなる手管を用いたのかは大いに人の怪しむところとなった。

 この一件はそれだけでは済まされなかった。さすがに聖ウルスラの美名を汚し、その験力をも侮ったとなれば、因果も来たりて誅槌を下すというもの。当初はグランディエに心底惚れ込み、修道院長の地位を譲り渡そうとさえしていたジャンヌであったが、グランディエを御するなどとうてい適わぬこと。頭を冷やして考えるならば、自分といい後輩たちといい、とんだ不始末をしでかしたものだ。このままでは世間の恥さらし、かくなるうえは すべてはグランディエと悪魔の謀りごとに帰してしまうのが上策であろう――というわけで彼女たちは、「悪魔憑き」のシナリオを描いた謀殺者らと利害の一致を見た。

 だが、グランディエの禍根はそれだけではない。誘惑者として中傷と非難を集めるかたわら、彼は政治家として、また著述家としても敵をつくることに余念がなかった。

 政治家としての彼は、聴聞を通じて地方要人の妻たちとのコネクションをつくりあげ、間接的に影響力を行使した。これは、ルーダンにもともといたカプチン会やカルメル派にとっては、あの学者面をした色男に女性告解者をことごとく奪われ、著しく影響を減退させられたかたちとなる。また当地のカルメル派の収入源であったノートル・ダム・ド・ルクヴランス(健康回復の祈祷を受ける聖母)というマリア像も、グランディエの嘲笑の餌食となり験力を失った。

 グランディエは執筆活動も精力的に行った。自由主義的な論文や風刺詩といったものに本領を発揮し、もう一つ機縁があったなら、同じイエズス会士であったルネ・デカルトやあるいは諧謔の思想家フォントネルのようなリベルタンとして名が挙がったかも知れないのだが、あくまでローカルな諷刺家に留まった彼は、当然の帰結として地元政治家や聖職者たちに疎まれる結果となった。

 総じて、彼は誘惑や挑発には長けていたが、保身のすべをまったく知らず、その子供のような無防備さゆえに、自ら火刑場の薪を積み上げていったのである。

 それでも、彼の著作のなかにはマドレーヌ・ド・ブルのために書かれたという『聖職者の妻帯権を求める訴状』といったものまで含まれているのを見るならば、この放蕩者にもそれなりのポリシー、内的な一貫性があったことを認めなければならない。

 「若い男性に禁欲を強いるということは、羊に向かって空を飛べと云っているようなものではないか? 羊を崖に追い立てたところ墜落して死んでしまったとしたら、その責任は羊ではなく牧者にあるのではないか? そのような馬鹿げた不可能事は信仰とは何の関係もない。

 読者諸賢よ、性欲、食欲、名誉欲といった欲望は、それが美辞麗句や欺瞞によって隠蔽されている時にこそ毀めるべきなのであって、それ自体は罪でないばかりか恥ずべきことですらない」

 してみれば、愛人との関係をとりたてて隠さなかったのも、彼なりの誠実さだったのかも知れない。とはいえ、彼の時代そして地位において、そんなことが理解されるはずもなかった。グランディエに対する共同体からの排除は、「魔女裁判」という最も陰惨なかたちで今しも始まらんとしていた。天使たちもまた沈黙のうちに彼の謀殺を許した。グランディエは、手遅れにならぬうちに自制を知る機会を、遂に得ることができなかった。

 ウルスラ会修道院の聴罪司祭であったミニョン神父が、最初の告発者となった。彼もまたグランディエと土地を争い、嘲笑を浴び、従姉妹を誘惑された、つまりはグランディエがつくった敵の一人であった。ルーダンで起こった悪魔憑きのすべては彼が仕組んだ芝居であったが、のちに同類の訴訟が積み上げられ、それは退け難いものとなった。枢機卿リシュリューは彼の風刺文に恨みを抱いていたし、検察官は娘を孕まされた復讐をする絶好の機会であった。そのうえフランチェスコ会、カプチン会、そしてグランディエ自身の属するイエズス会の神父までもが告発者のリストに名を連ね、グランディエの甘言を信じたために悪魔に憑依され翻弄されたという、かつて彼に捨てられた女たちが次々と証言台に立ったのである。

http://www.geocities.jp/mezusinnou/kaie05.html


尼僧ヨアンナ / イエジー・カワレロウィッチ監督の最高に美しい白黒映画


1960年ポーランド映画。何度も見ているが、これほどの美しい白黒映画を知らない。見る度に新鮮な感動を覚える。全編、考えぬかれた構図がぴたっと決まっていて、そんなところからもこの映画美に引きずり込まれる。

中世のポーランド、辺境の寒村の旅籠にスリン神父(ミエチスワフ・ウォイト)が着くところから映画は始まる。村の尼僧院の僧院長のヨアンナ尼に悪魔が乗り移っている。スリン神父は彼女の悪魔払いのためにはるばるやって来た。スリン神父は僧院で生まれ育った女を知らない敬虔なキリスト教徒であることをみこまれたらしい。前の教区司祭が夜な夜な美しいヨアンナ尼の寝室に忍び込んだために、彼女の肉体に悪魔が乗り移ったと村人は噂している。


旅籠から見ると小高い丘の上にその僧院はあり、中間あたりに、前の教区司祭が火あぶりの刑に処せられた刑場が今も残っている。その横を通って、僧院についたスリン神父はヨアンナ尼と対面する。対話が進むにつれて、ついに悪魔が本性を表して、神父に挑発する言葉と石壁に血の手形を残してヨアンナ尼が立ち去っていく。この時の映像が様々に媒体に使われているので、目に焼き付いている。

二人は誰も入れない広い屋根裏部屋で、苦行を続けるうちに、通いあう心が芽生える。ついに、口づけをきっかけに悪魔はヨアンナ尼からスリン神父の肉体に乗り移る。神父はヨアンナ尼への愛ゆえに、悪魔を自分の肉体に留め置こうと決意する。ヨアンナ尼を救う道はそれしかないことを悟って、悪魔と取引をする。取引の条件は殺人の罪を犯すことだ。スリン神父は二人の村人を斧で殺害して、ヨアンナ尼を悪魔から救う。

途中、悪魔払いに自信を失って、ユダヤ教の司祭を訪れて助言を求める。 ここでユダヤ人司祭はキリスト教徒のユダヤ人迫害を持ち出して、話しは決裂する。このシーンもあって、この映画はキリスト教徒の自己分析の映画ではないかと思った。根底にはナチスドイツのホロコーストがあるのかも知れないが、作者は普遍的なレベルを問題としているように思えてしかたがない。というのも、今見ても鮮度を失っていないと感じるから。

http://page.sgy3.com/index.php?ID=1162


中世末期。ポーランドの小村にあるウルシュラ修道院の尼僧長「天使の」ヨアンナの身体には6体の悪魔が憑いていた。悪魔はときとしてヨアンナの意識をのっとり、彼女に悲鳴を上げさせ身体を操った。彼女のほかの尼僧たちにも悪魔は憑き、修道院内は悪魔憑きの病的な空気に深く包まれていた。事態を収拾するため教会から派遣されたスーリン神父はヨアンナに憑いた悪魔を祓う祓魔式に臨むことになる。

スーリンが修道院に向う途中で聞くヨアンナの噂は不穏だったが、実際に彼女と面会してみればそこには憔悴した一人の尼僧がいるだけだった。しかし面会が終わり、神父が十字を切ったとき彼女は豹変する。表情は一変して恐ろしい形相となり、魂の奥底まで覗き込むような凄まじい目つきで神父を睨みつける。彼女に憑いた悪魔が目覚めたのだ。悪魔は彼女の口を借りていうだろう、「そう簡単に俺をこのかわいい体から追い出せると思うなよ」と。

ヨアンナの祓魔式は公開される。興味本位で集まる野次馬たち。ヨアンナをはじめほかの尼僧たちに憑いた悪魔たちまでもが暴れだし、修道院内は狂気のるつぼと化して儀式は失敗に終わる。スーリンは公開をやめ、屋根裏の密室での祓魔式に切り替える。時間をかけ相手の話に耳を傾け、精神を落ち着かせる。これは現在でいうカウンセリング式の精神療法によく似ている。面会を重ね、ヨアンナの人となりを知るにつれ神父に募っていく彼女への思慕の念。何としてでもヨアンナを癒し、彼女を聖女にしたい。その思いが嵩じたために、予想外のおそろしい事態を招いてしまう。

この小説は実際にあった悪魔憑きの事件を著者がアレンジして小説としたもので悪魔に直面した神父が自らの信仰を自問し、女への愛情を自覚する内面探求の物語となっている。これは著者の文学の特徴であって訳者は巻末の解説で著者についてこう述べている:

イヴァシュキェヴィッチの小説は、ポーランド近代文学が自らの宿命とみなしてきた政治性、愛国憂国亡国の問題、祖国の蜂起や戦争をめぐる主題などをそれ自体として全面に押し出すことがほとんどない。時局に対応して、作者自ら政治的寓意を含ませるということもほとんどなかった。焦点をあてられるのは、常に、愛や死、歴史の無常、あるいは美の衝撃に直面した個人の内面劇であった。


きわめてショッキングな内容を扱ってはいるものの、この小説においてもっとも注目されるのは結局はスーリン神父の内面の問題であり、悪魔憑きの事件は彼にとっての契機としてあるに過ぎない。

悪魔とは何であるか。それは誰のなかにも棲んでおり、われわれを日々罪へと誘惑する囁きのことではないのか。ヨアンナは敬虔な尼僧だが、彼女も人間であって傲慢さと無縁ではない。その弱点を意識しすぎるあまりの狂気の発作、それこそが悪魔の正体ではなかったか。

かつてスーリンの前に祓魔式に臨んだ美男の神父は、尼僧たちの関心を惹きすぎたために断罪された。女だけの閉鎖的な空間で厳しい戒律に縛られて続く禁欲的な日々。それが若い女たちの自然な欲求を歪め、集団ヒステリーを引き起こしたとしても異常とは思えない、むしろ自然な反応だと管理人には思える。最初の祓魔式の恐ろしいような狂気のカオスも集団ヒステリーの場面と捉えられなくはない。

修道院をときどき抜け出しては村の庶民たちと他愛ない噂話に興じて憂さ晴らしをしていたある尼僧だけは、悪魔憑きと無縁な健康体でいるという設定に注目すれば、管理人と同じ見解を著者もこの事件に関してもっているように思える。それにしても最後に勝利したのは悪魔だったのか、人間だったのか。

http://epi-w.at.webry.info/201104/article_1.html


フロイト的抑圧の光景 / 「尼僧ヨアンナ」 イェジー・カヴァレロヴィチ


フロイトそのまんまに、まずは書いていこう。もともと人間の「性」は抑圧されている。

そうしないと、秩序はうまく保たれないからだ。宗教や法や政治というのは、そのような「性」を封じ込めて、それで社会全体がうまく機能するようにするためのものといってよい。

そういう抑圧のシステムの中では、男性の側から一方的にみると、この映画の冒頭の下卑た宿屋の主人のセリフにあるとおり、女性というのは聖女であると同時に淫らな存在である。社会的な禁忌を破るものはすなわち「悪」であるとするならば、そのような性的な存在である人というものは、映画の中でカトリックの僧侶の主人公と問答をするユダヤ教の僧侶の認識とおり、もともと悪を秘めているし、そもそもそれが前提となって世界は出来あがっているということになる。


さらに、性的な抑圧は、時にそれがうまく機能しないと、人間の精神に破綻をきたすこともある。フロイトは単刀直入に、精神病の病理を性に結びつけて考えた。


この映画は、カトリックの修道院が悪魔に獲りつかれているため、その修道院に派遣されてきた僧侶の破滅の物語。
悪魔につかれた尼僧ヨアンナに、悪魔払いの様々な努力をするが、そのうちに僧侶自体がその悪魔に取り付かれていくという筋書きなのだが、映画のテーマは、性的存在である人間の悲劇といったところかと思う。

映画の観方は様々でよいと思うが、共産主義体制の抑圧の風刺うんぬんはちょっとピントがずれていると思う。この映画の取り扱っているのは、もう少し人間の禁忌の起源に触れるようなものであろう。

単純といえば、単純。

宗教と性・・・そのまんまフロイトのテーマである。


荒涼としたポーランドの風景に、精神の破綻を来たした女性の悪魔劇が延々と続いていく。そして、性的なものから隔絶した存在であるべき僧侶が、尼僧との対峙を通じて、人間の暗い性の世界に落ち込んでいく様を、完璧なカメラワークと清みかえったモノトーンの画面の中でゆっくりとゆっくりと描写していく。

悪魔に憑かれる、すなわち精神に破綻を来たした尼僧たちが、躍動する女性としてむしろ魅力的にみえるのは自分だけではないはず。それはこの映画の監督の狙いだったと思う。

http://masterlow.blog74.fc2.com/blog-entry-165.html


「悪魔憑き」の現象という戦略 ―― 封印され得ない欲望系との折り合い


  1) 閉鎖系の空間状況下での修道女たちのストレスと、ガス抜きされねばならないという構造性


 この映画を今回観直していて、私の脳裏を過ぎったのは、ピーター・ミュラン監督の「マグダレンの祈り」(イギリス・アイルランド合作映画・2002年製作)の幾つかのシークエンスである。

 それは、アイルランド各地から「非行少女」を強制隔離して、「堕落したあなた方も、信仰を取り戻すでしょう」と言い放つ、シスター・ブリジッドの訓示によって開かれた「マグダレン修道院」の苛酷な物語であった。 「未来の修道女」を目指すことを強いられる「非行少女」たちの実話であるから、観ていて余計総毛だったものだ。 とりわけ、修道院のルールに背いた「未来の修道女」に対するシスターたちの「教育」は、彼女たちの若い自我を壊しかねないほどの陰惨さに満ちたものだった。


 洗濯場で全裸にされた娘たちを一列に並ばせて、シスターが吐き出す言葉の暴力は殆んどサディズムと言っていい。

 「オッパイが大きすぎる子がいるわね。

フランシスは意外ね。こんな貧弱なオッパイは見たことはないわ。乳首もないわ。
見た?普通じゃないわ。ハハハハ。

一番のぺチャパイはフランシスね。一番のデカパイは?・・・」


 シスターによって、「陰毛賞」という低俗なるネーミングによるヘイトスピーチが吐き出され、その対象となった「未来の修道女」は泣き出すばかりだった。


 このエピソードで瞭然とするように、「マグダレン修道院」では、シスターを頂点とする「権力関係」が形成されていて、ここに寄生する修道女たちの日頃の不満やストレスをガス抜きする手段として、「未来の修道女」に対する陰湿な虐めや暴力が日常化しているという現実があった。 いや寧ろ、「権力関係」を保持する「潤滑油」として、この類の暴力が常態化していたと言ってもいい。

 ここで重要なのは、修道女たちのストレスが、このような方法論によってガス抜きされねばならないという、その構造性そのものである。 そこでは、厳然たる「権力関係」が存在し、閉鎖系の空間状況を現出させていた。 そして「権力関係」を補完的に強化するシステムが殆んど万全であり、何よりも、「不道徳なる娘たち」を矯正するという大義名分があった。 そして、このような施設の存在を認知する社会的背景があり、そこに送り込まれた娘たちの親族の、堅固な協力体制が厳然と存在していたのである。

 以上の言及は、1996年に閉鎖されたアイルランドの修道院の実話についてのもの。 ここからは、本作の修道院のケースを見ていきたい。


 2)「悪魔憑き」の現象という戦略 ―― 封印され得ない欲望系との折り合い


 本作の時代背景は17世紀半ば。 場所は、ポーランドの寒村の尼僧院。

 映画を観る限り、この尼僧院には、「マグダレン修道院」のような堅固な「権力関係」が存在したとは思えないし、まして「未来の修道女」に対する陰湿な虐めや暴力が常態化していた訳ではない。 いや、それ故にこそと言うべきか、尼僧院内部の閉鎖的環境下で生活する尼僧たちにとって、色彩感の乏しい日々の累積の中でストックした、様々なストレスを解消する手立ては相当に限定的であっただろう。 しかし、その限定性は相対的なものだった。 そこが、「牢獄」の如き「マグダレン修道院」の閉塞性と分れていたのである。

 個々人の欲望系が、抑性的に処理される技術のみが求められる生活の日常性は、そこに特段の破綻を来たす事態が招来しなければ殆ど問題ないが、閉鎖的環境下で許容された自由の濃度が相対的に深かったならば、却って、個々人の欲望系の出し入れが恣意的になりやすく、抑性的に処理される技術のコントロールも困難になるであろう。


 「聖」の象徴としての尼僧院が建つ丘の下に、まるで対極の構図のように構える、「俗」の象徴としての木賃宿。 そこに通う僧院の門番の話によると、尼僧院では、夜間でも門を閉めないから出入り自由であり、肉食も自由であると言う。 即ち、尼僧院の尼僧の個々人の欲望系は、「絶対禁欲主義」の縛りから相対的に解放されていたのである。 まして、美しい女性の尼僧院長であるヨアンナの下で、先の「マグダレン修道院」のような堅固な「権力関係」が形成されていた訳ではなかった。 尼僧たちは、適度なガス抜きを愉悦していたのである。

 現に、「聖」の象徴としての尼僧院に暮らす一人の尼僧は、折に触れ、「俗」の象徴としての木賃宿に通っていて、世俗の話題を存分に共有していた。 そればかりか、木賃宿の色好みの亭主に酒を飲まされ、軽快なテンポで歌まで歌うのだ。

 
 「惚れる男がいなければ、私は一生尼暮らし」


 こんな歌を平気で歌う尼僧が、スリン神父に見つかり、退散するシーンは印象深いものだった。 なぜなら、後に男との駆け落ちに失敗ししたこの尼僧は、男に捨てられて嘆いていたが、ここまで徹底的なガス抜きを愉悦していたならば、もう本質的に、彼女は「俗」の住人であるとしか言えないからだ。 そして重要なことは、この尼僧が「悪魔憑き」に捕縛されていなかったという厳然たる事実である。


 「俗」の住人には、「悪魔憑き」という現象が無縁であったこと。 それこそが、本作の根柢にある主題に関わる由々しき現実なのだ。

 ともあれ、そんな環境下にあったからこそ、美男で若いガルニエツ神父が、尼僧院の門戸を開けて、夜毎に美しいヨアンナの寝室に忍び込むことが可能だったのだろう。

 「尼僧たちは、神父の訪問を享楽していた。悪魔に取り憑かれた尼たちは、人目も憚(はばか)らず、大声で喚き立てていたのです。会堂で例拝の間にも、淫らな行為をしていました」

 これは、スリン神父が土地の者から聞いた話。
 
 そのスリン神父が、ヨアンナとの関係形成の中で、本人から直接聞いた話がある。 既に、「悪魔憑き」によって隔離を余儀なくされていたヨアンナは、スリン神父に語っていた。


 「神よ、このあさましい私は何ものですか?私はただの尼です。父は公爵でしたが落ちぶれて、スモレンスク(注)にいるとのことですが、不明です。八つの悪魔に取り憑かれたのは、私の落ち度でしょうか」


(注)17世紀初頭のロシア・ポーランド戦争の「スモレンスク包囲戦」によって、ポーランド=リトアニア共和国に割譲された都市。現在は、ロシア連邦に帰属。


 スリン神父に語った、このヨアンナの言葉をみても分るように、彼女は恐らく、他の多くの修道女がそうであったように、「聖女」を目指す強い「宗教的使命感」によって尼僧になった訳ではない。

 普通の欲望と感情傾向を持った美しい女性の、その閉鎖的な日常性の中にあって、存分なまでに世俗に塗れた世界との比較において、己が欲望系を封印されることを余儀なくされたとき、「聖」の世界に殉じる者の非日常の時間の広がりに同化していくに足る、「最適適応戦略」の要請が内側から強迫的に突き上げて来た心的プロセスが仮定できるだろう。

 しかし、その強迫的な時間の空洞を埋めるような事態が出来する。 これが、美男で若いガルニエツ神父の振舞いであった。 夜毎にヨアンナの寝室に忍び込む時間の形成の本質は、例えそこに「禁断」の印が張り付いていたにしても、その行為自身が「男女の恋愛」か、それとも、「男女の性的関係」の愉悦以外の何ものでもなかったことは否定できないだろう。 「禁断」の閉鎖空間で男女の関係が作り出されたとき、何かが大きく変わっていく。

 変わっていったものは、ヨアンナが日常的に封印していた生々しい欲望系の情感世界である。 その中枢の感情が、性欲であると言っても間違いないだろう。 しかし、「禁断」の閉鎖空間での睦みが世間に知られるに至って、生々しい欲望系の情感世界の延長は人為的に遮断され、その反徳行為は最も厳しいペナルティを招来した。 ガルニエツ神父の火刑である。

 「ガルニエツ神父の火刑の前夜、尼さんたちは裸で庭を走り回って、神父の名を叫んでいたということだ」

 これは、「俗」の象徴としての木賃宿で拾われた言葉。 「悪魔憑き」の現象である。 この「悪魔憑き」の現象が尼僧院で本格的に出来したのは、それ以降である。 これが、尼僧ヨアンナを中心とした尼僧たちの、その欲望系の情感世界が人為的に遮断された結果、そこに出来した最悪の現象の真実の様態だった。

 
 欲望系の情感世界が封印された中枢の空間で、禁断の印を存分に解いてしまった尼僧たちの自我にとって、なお封印され得ない欲望系と折り合いをつけるには、「悪魔憑き」の現象という戦略以外になかったのである。 「事件」が発覚し、ガルニエツ神父の火刑によって、そこで展開されていた人間の欲望の自然な発動のラインが破壊された代償は、「最適適応戦略」を容易に手に入れられないアポリアの中で、既に限定的であったということだろう。


 3) 我が身を鞭打つ肉塊の炸裂にまで上り詰めて


 「これからお前と闘わねばならない。お前の縄張りだろうと、私は神の使いだ。私は善で、お前は悪だ」


 これは、「悪魔」に対するスリン神父の戦闘宣言。


 「悪魔が女の血を掻き立てて、壁に付けるのです」


 これは、スリン神父の参戦に対するヨアンナの、「悪魔憑き」の現象という戦略による意思表明。 かくて、二人の「実存」を賭けた心理戦争が開かれた。


 「神を敬えと言われても、私にはできないことです。地上のどんな力でも、私を束縛できない。私はいつも自由です。束縛など嫌です」


 このヨアンナの言葉には嘘はない。 「悪魔憑き」の現象という戦略によって、彼女は閉鎖空間で、なお自分の思いを繋ごうとするのだ。 そんな彼女の振舞いを目の当たりにした司教たちによって、「悪魔払い」の儀式を経て、彼女は束縛されるに至る。 ヨアンナの叫びが、白一色の人工空間の中で刻まれた。 隔離されたヨアンナの苦悩を引き受けようと、スリン神父の苦行が開かれた。


 「愛は悪を追い払います」


 スリン神父は、ヨアンナに語った。


 「汚辱に満ちた誇りを捨てなさい。あなたの苦しみを全て吐き出すのです」


 スリン神父の熱意が、ヨアンナに連射されていく。


 「八つの悪魔に取り憑かれたのは、私の落ち度でしょうか」とヨアンナ。

 「子供のように純真になればいいのです。神はきっと愛して下さる」とスリン神父。

 「もし悪魔が、あなたに乗り移ったら?」とヨアンナ。


 際どい会話が、二人の心理戦争の濃密な時間の内に捨てられていく。 濃密な時間の内に捨てられた二人の心理戦争は、まもなく、屋根裏部屋に籠って我が身を鞭打つ肉塊の炸裂にまで上り詰めていくのだ。 スリン神父の手を取るヨアンナが、そこにいた。 思わず、その手を突き放した神父は、

「あなたが悪魔だ」


と洩らしてしまった。 泣き崩れるヨアンナが、そこに置き去りにされた。


 4)「神学論争」を超えるドストエフスキー的な教理問答 ―― 迫るラビと、立ち竦む神父


 悪魔払いに自信を失ったスリン神父が、ユダヤ教のラビを訪れた。 そこで展開された、ドストエフスキー的な教理問答は、以下の通り。


 「あなたは、何を指して悪魔というのですか?
それは何処から来て、誰が作り出したものですか?」

とユダヤ教のラビ。

 「それは神です」とスリン神父。


 「悪魔が世界を創ったとしたら・・・

神がこの世界を創造されたとするならば、死や病気や戦争が起こるのは何故ですか?

何故、私たちユダヤ人が迫害を受け、何代にもわたって侵略と虐殺の恐怖に苦しむのか」


 「それは原罪です」


 「原罪だと言うのか。アダムとイヴの堕落です。人間は何度も堕落し、立ち直りもする。人の犯す全ての悪業は、決して悪魔のせいではないのだ。

最初の人間の堕落と、最初の天使の堕落です。

なぜ天使は、人間の女に巨人を生ませたのか。答えて下さい、神父」


 「天使は不可解な存在です」

 「ヨアンナを天使の尼僧と呼ぶが、ただの女に過ぎない。では、天使とは何ですか?」

 「神の使いです」

 「悪魔もそうだ。神の意志で人間の心に取り憑く」

 「それはどんな時に?」

 「悪魔を強く愛した時です」

 「悪魔を愛するとは?」

 「愛はこの世で起こる、あらゆる物事の基です」


 この会話には、少し説明が必要だ。

 本来、ユダヤ教では、「悪魔」とは「神の敵対者」というよりも、「サタン」の語源がヘブライ語で、間違いを犯した人間に罰を与える「天使」を指していて、寧ろ「神の僕(しもべ)」という役割を持っていた。 

ところが、「神は慈悲深い愛」と説くキリスト教の成立過程において、現実社会で出来する理不尽な死や、災厄や戦争、繰り返される人間による迫害や悪業の根源について的確な解答を提示せねばならなくなったとき、そこで作り出された観念の産物が「神に対する絶対敵対者」としての「悪魔」という概念だった。 このユダヤ教のラビは、キリスト教の敬虔な神父に対して、その辺りの本質的な疑問を投げかけたのである。


 元来、ユダヤ教では性衝動や性行為を自然なものと考えているから、「セックス」を不浄視していない。 従って、「性欲」に懊悩するヨアンナを、「ただの女」、即ち、普通の人間であると言い切ったのだ。 

詰まる所、「悪魔」とは、人間の心が作り出したものであると断じているのである。 このユダヤ教のラビの究極の発問への答えに窮するスリン神父が、そこに立ち竦んでいた。 本作の根源に迫る最も重要なシークエンスは、こうして閉じていった。


 5) 確信的な破戒僧の「覚悟の愛」を受容する尼僧 ―― その裸形の人格像の逢着点


 教理問答を経て、スリン神父の中で何かが変っていく。

 「あなたを助けます」

 彼はヨアンナに会いに行き、自分の思いを告げる。 鉄格子の内側に閉じ込められているヨアンナは、今やもう、自分の中で騒ぐ情感の揺動を隠そうとしない。 彼女は「悪魔」への愛を語るのだ。


 「私は悪魔が大好きで、悪魔に抱かれているとき、私はどんな運命でも甘受します。悪魔は最高の存在です」


 ヨアンナは、スリン神父にそう言い切ったのだ。 ヨアンナへの思いが変わらないスリン神父は、自然の成り行きで彼女に近づいて、口づけした。 自ら犯した行為に驚愕し、神父は走り去って行った。 それは、「悪魔」を自分の体内に取り憑くことを受容する行為でもあった。

 「何でもするから、私に取り憑いていろ」

 スリン神父の覚悟を括った言葉が捨てられた。 彼は「悪魔」に語ったのだ。 その後のスリン神父の行為の異常性は、紛れもなく確信犯の範疇にある者の選択的行動だった。 ヨアンナから「悪魔」を憑依させたスリン神父は、「悪魔」の命によって、斧を使って二人の村人を殺害したのだ。 「悪魔」との取引である。

 ヨアンナへの愛の、彼なりの答えであるが、神父の犯した行動は、それ以外に考えられない最も象徴的な行為だったと言える。 二人の男を殺害することは、彼にとって、「悪魔」を内側に憑依させることだからだ。 破戒僧となったスリン神父は、自分の思いを、一人の女を通してヨアンナに伝えた。

 「全て愛が、そうさせたのだ」

 これが、スリン神父のヨアンナへの伝言。 伝言を任せられた女こそ、駆け落ちをして男に捨てられた尼僧である。 「俗」の象徴としての木賃宿との往還という適度なガス抜きをすることで、彼女は「悪魔憑き」から解放されていたが、「聖」の象徴としての尼僧院の生活を完全否定する駆け落ちへの流れ方は、「悪魔」への屈服であるから、男に捨てられる運命を余儀なくされるという「象徴性」を被されていたと読むことも可能だろう。 「覚悟なき愛」の逃避行は自壊するということか。

 ともあれ、その尼僧を介して、スリン神父の「覚悟の愛」を受容するヨアンナの表情からは、映像を通して初めて開く裸形の人格像が露呈された。 彼女は嗚咽したのである。 確信的な破戒僧の、確信的な行為を受容した瞬間である。 「聖」なるものの「象徴性」が一切剥ぎ取られたとき、そこに胚胎した未知の「前線」は、欲望系の情感世界を封印せずに済む地平に辿り着いたと言える何かなのか。 少なくともそれは、ヘビーなモノクロの映像が訴えるものの根源に触れる何かであったに違いない。

 そのヘビーなモノクロの映像を貫流する基本的構図が、今更のように想起される。 緑なき小高い丘に聳(そび)える、「聖」なるものの象徴としての尼僧院と、それを俯瞰する、「俗」なるものの象徴としての木賃宿との対極の構図である。 そして、この構図の中間スポットに、ガルニエツ神父が火刑にされた処刑場の残滓が剥き出しになっているのだ。 同様に破戒僧であったガルニエツ神父は、「聖」と「俗」を自在に往還し、「聖」なるものの中枢に「欲望前線」を全開させてしまったのである。 この「前線」には、尼僧院長のヨアンナばかりか、他の尼僧たちも求めてアクセスしたに違いない。 「淫靡(いんび)なる忍びの行為」を突き抜けて、無秩序に稜線を広げた「欲望前線」での振舞いへのペナルティは、ガス抜きの範疇を逸脱した反徳行為として裁かれるに至った。 ガルニエツ神父には、「悪魔」、「悪魔憑き」、「悪魔祓い」などという観念のゲームの発想は、恐らく初めから存在していないのである。

 ところが、スリン神父の行為は、


「悪魔憑き」→「悪魔祓い」→「悪魔の憑依」

という流れの中で、殆ど確信的に遂行されたものだ。 「聖」なるものの「禁断」の閉鎖空間に閉じ込められて、懊悩を極めるヨアンナの裸形の自我に触れ合うことができるのは、その方法しかないと考えたのだろう。

 実話にはない、殺人まで犯した神父の振舞いを描き切った作り手の意図は、普通の欲望と感情傾向を持った女性が「欲望前線」に踏み入れたとき、最も厳しいペナルティによって人為的に遮断される運命から免れないシステムを相対化するには、「覚悟の愛」を身体化する表現なしに具現できないと考えたのかも知れない。

 人間としてあまりに自然な「男女の睦み=『性』」を、「悪魔」の仕業と読み替えることの「愚」の問題も含意させた、この厳しくも真摯な構築的映像は、人間の「欲望前線」の尖りを極端に嫌う全体主義へのシステムへの批判とも受け取れるが、映像を観る限り、精神医学の臨床治療の格好の素材にもなり得る、人間の根源的問題を巡る省察と問題提起という文脈で把握する方が、寧ろ自然であるように思える。 人間の普遍的問題をも網羅した、このような構築的映像こそ、私の最も好む表現世界である。

http://zilge.blogspot.com/2010/08/61.html


イタリア産尼僧映画の系譜


世の中には尼僧映画と呼ばれるジャンルがある。英語ではNunsploitationと呼ばれ、その人気はいまだに世界中で根強い。欧米では専門の研究書まで出版されているほどだ。 尼僧映画がブームとなったのは主に70年代。そのルーツはイエジー・カワレロウィッチ監督のポーランド映画『尼僧ヨアンナ』(60)とされているが、もちろんそれ以前から尼僧を題材にした映画はヨーロッパ各国で作られてきた。しかし、現在認知されている尼僧映画の定義と照らし合わせると、やはり『尼僧ヨアンナ』がこのジャンルの原点であると言って差し支えないだろう。

 その定義を一言で述べるならば“抑圧”。性的抑圧、社会的抑圧、精神的抑圧など、男性主導の父性社会で女性が受けてきた様々な抑圧を集約したものが尼僧映画なのである。『尼僧ヨアンナ』では教会から“悪魔憑き”と見なされた尼僧たちの集団ヒステリーを題材に、女子修道院という狭い世界へ閉じ込められた女性たちの苦悩と哀しみを描きながら、このような非人道的な抑圧を強いる権力や社会の偽善を痛烈に批判した。それはすなわち、社会主義国だった当時のポーランドにおける理不尽な圧政へ対する批判だったと言えよう。

 この『尼僧ヨアンナ』によって撒かれた種が、その後の世界的な左翼運動の高まりによって“尼僧映画”という1つのジャンルを生み出すに至ったとも考えられる。各国で物議を醸して話題となったケン・ラッセル監督の問題作『肉体の悪魔』(71)も、このジャンルの盛り上がりに多大な影響を与えた。

 ただ、必然的に登場人物の殆んどが女性で占められ、多分にセクシュアルな題材を取り扱っていることから、やがて低予算のポルノ映画として応用されるようになっていく。そのきっかけとなったのは、やはりポーランド出身のワレリアン・ボロズウィック監督による『修道女の悶え』(77)である。抑圧された生活を送る尼僧たちの赤裸々な性欲を描いたこの作品は、芸術的なアート映画であると同時に大胆な性描写を含むポルノ映画的な要素も併せ持っていた。結局、そのポルノ映画的な部分が世間の人々の関心を集め、この作品は欧米で大変な話題となり、柳の下のドジョウを狙う尼僧ポルノが続出することとなったのだ。

http://angeleyes.dee.cc/nunsploitation/nunsploitation.html

ケン・ラッセル「肉体の悪魔」 (ルーダンのせむし女)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10368397
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10368373
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10368349


「ワイセツか!芸術か!血とSEXと残酷の嵐!
露出描写ギリギリで迫る史上最大の興奮巨篇!」

これは1971年、この映画の日本公開当時につけられたキャッチコピーです。

「ギラツク性!熱っぽい風!日夜身悶えてはONAるメスの○○集団!」

「異常快楽にふける野獣に若い女達はオール・ヌードで乱れに乱れる!」

「正常な人間ではとてもたえられない血と肉体の性宴!」

・・・まるでポルノ映画です。本作は“イギリス映画史上で最も凶悪な作品”とも呼ばれました。でもこれは、実際に起こった有名な悪魔憑き事件を描いた映画なのです。

17世紀、フランス。絶対王政の確立を目論む枢機卿リシュリューは地方都市の自治制度の廃止を宣言。ルーダンの町にも城壁を破壊するための使者がやってくるが、司祭グランディエ(オリバー・リード)は言葉巧みにこれを阻止する。

魅力的な風貌に明晰な頭脳を兼ね備えたグランディエは女性たちの羨望の的、のみならずプレイボーイでもあった。尼僧院の僧院長ジャンヌ(ヴァネッサ・レッドグレーブ)もまた、彼への想いに取り憑かれ、淫らな妄想に耽る・・・

しかし、グランディエの結婚の噂を聞き、嫉妬に狂ったジャンヌはヒステリー状態に陥り、彼を悪魔との密約者だと告発。彼女の狂気は他の尼僧たちにも次々と伝染していく。グランディエ失墜を狙っていたリシュリューはニヤリ。ここぞとばかりに、凄まじい悪魔祓いの儀式が幕を開ける・・・!

本作はイギリス映画界の異端児と呼ばれ、スキャンダラスな作品を連発した監督のケン・ラッセルの最高傑作の一つでもあり、内容的にもビジュアル的にも、相変わらずブッ飛びまくっているのです。 デレク・ジャーマンよるアヴァンギャルドなセットデザイン。そしておなじみ、シャーリー・ラッセル(監督夫人)によるポップでアートな衣装の数々。いつもながらの、時代考証なんかまるで気にしない暴走演出(笑)。中盤から始まるエクソシズムのシーンは、ほとんどアングラ・ロック・オペラ。

スキンヘッドで全裸の尼僧たちの、絶叫と狂乱。ロックスター(レノンそっくり)のような悪魔祓い師の過剰なパフォーマンス。


聖水の浣腸注射。ゲロ吐き。悪魔祓いをショウのように楽しむ聴衆たち・・・。

そしてグランディエは捕縛され、拷問の果てに火刑にされてしまうのです・・・。


本作は、「知覚の扉」で知られるオルダス・ハクスリーが、この事件について、当時の歴史・政治・宗教的な背景を含め徹底的に調べ上げて書いた力作「ルーダンの悪魔」と、ジョン・ホワイティングがそれを戯曲化した「The Devils」をケン・ラッセルが脚色したもの。

町山智浩氏によると、この原作こそ「エクソシスト」の元ネタとの事。ナルホド、読んでみると


「冒涜的な言葉で罵る」
「痙攣」
「嘔吐」(汚物を吐くのが悪魔憑きの証なのだとか)
「空中浮揚」
「アクロバット的行為」(ブリッジ&スパイダーウォーク、などの奇態)


といった要素はこの本の中に全て書かれています。ルーダンの悪魔憑き事件は、エクソシストものの原点、と言えそうですね。

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本作は、ケン・ラッセルが、最もスキャンダラスで油が乗り切っていた頃の1971年作品にして、何かとお騒がせな最大の問題作。事実、英国では、公開時“イギリス映画史上で最も凶悪な作品”と称された過激な映画である。 自分は長らく観る事が適わず、初見したのは、表現が緩和された(笑)アメリカ・ヴァージョンのトリミングされていないLD版(即ち、今ビデオと同等)で、であった。

17世紀のフランスの村ルーダン、時の枢機卿、旧教徒たちが、性的禁欲生活に抑圧された尼僧たちの淫らな欲情と妄想を利用して、中央集権化に反抗する好色の司祭を謀殺し、村を自治領下に置いたと言う極めて政治的なお話。

何度見ても、仰け反ってしまう激烈で猥雑な描写とグロテスクなクローズアップの多用、思わず裸足で逃げ出したくなるような凄まじくパワフルで爆走的な背徳的映像の連続。

ラッセル自身は、自分は敬虔なカソリック信者であり、今作を宗教的冒涜と評されるのは心外と語っているが、童貞だった中学時代に観た町山少年にとっては、間違いなくトラウマであっただろう(笑)。

マイエリズムを意識したかのような動きのヴァネッサ・レッドグレーヴ、せむしの身体をくびらせての怪演だが、自伝「ヴァネッサ・レッドグレーヴ伝」を読むと、彼女は、今作の撮影時、出演者を集め、イギリス政府の演劇人に対する労務管理法案について討議し、ストライキを打つ事をオルグ、決議させた一方、フランコ・ネロとの関係で身もごっていたベイビーを流産させてしまっていたらしい。あのファナティックな狂態を演じていた陰で、そんなドラマがあったとは、色々な意味で凄い女優である。

http://www.amazon.co.jp/%E8%82%89%E4%BD%93%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94-VHS-%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB/dp/B00005HCFF


本映画は、主人公、自治都市ルーダンの執政官にして司祭グランディエが、最初は彼は世界に絶望しており(映画のなかのグランディエの台詞「愛という名の情欲、そして病のような孤独と倦怠!」)ひたすら漁色家として淫欲に耽り、世界に絶望した刹那的変態エロエロな毎日を過しているのですが、彼のことを心から愛する純朴な少女マドレーヌと出会い、彼は最初はマドレーヌをただ、沢山いる女性の一人としてしか見ていませんが、彼女の真情、真心からの愛情を感じ、改心します(映画のなかのグランディエの台詞「私は、彼女を愛している!)。

そして彼女と結婚し、生涯彼女一人を愛することを誓い(一夫一妻の誓い)、そして新教徒も含めた万人の人々の幸せの為にルーダンの執政官かつ司祭として働くことを誓います。彼はイエズス会司祭(カトリック)なので、彼は新教徒を守る必要は教会での立場から考えると何もないのですが、彼は全ての人々を守る、新教徒も守るという姿勢で、新教徒虐殺を狙うリシュリュー枢機卿と対決します。


時はフランス王国ルイ13世治下、変態的漁色家で「首をちょん切っておしまい」な女王様(イギリス女王メアリ1世)並に簡単に人を殺す残酷さを持ち、変態的漁色家に耽って政治にやる気のない割には新教徒ユグノー派弾圧好きな無能王ルイ13世(史実のルイ13世がここまで無能な王かどうかは別として本映画ではとんでもなく無能な愚劣王として描かれています)の下で権力を握り、中央集権体制確立の為の自治都市破壊とユグノー派弾圧を行うフランス王国宰相、冷酷無比にして優秀な政治家であるリシュリュー枢機卿はユグノー派の拠点自治都市ルーダンを滅ぼそうとします。

ルーダンの人々が虐殺されるのを防ぐ為、マドレーヌとの愛により改心してルーダンの立派な領主となった主人公グランディエ司祭は、ユグノー派の拠点であるルーダンを殲滅しようとしているリシュリュー枢機卿の思惑を感じ、ルーダンを守る為、ルーダンに手をださないでくれと国王に必死の懇願に出かけます。

リシュリュー枢機卿は陰謀に長けた冷たいマキャヴェリストで人々を虐殺しまくり、フランスの中央集権制整備を名目に新教徒の拠点であり、グランディエが治めていたルーダンらの各地方自治都市を殲滅(自治都市を丸ごと滅ぼす虐殺)したのは史実です。リシュリュー枢機卿の評価は無能なルイ13世の元で実質的にフランスを統治し、フランスの中央集権制を確立した天才政治家という肯定的評価と、残酷非道な手を平気で使い、敵対する者(敵対領土)や邪魔者(自治都市・新教徒)は悉く皆殺しにした情け容赦ない行動の冷徹さに対する否定的評価があります。日本でいうと織田信長を彷彿とさせる宰相です。三国志でいうと曹操みたいな感じです。リシュリュー枢機卿は有名なデュマの小説「三銃士」の魔王的悪役、ラスボス的存在なので、結構有名かなと思います。

恐るべき人物リシュリュー枢機卿と自治都市ルーダン領主グランディエは対決することになります。ここで、狂気に駆られた修道院長ジャンヌが出てきます。
ジャンヌはグランディエに恋焦がれるあまり狂気に陥っており、彼の結婚を知って嫉妬に狂い、グランディエを『グランディエは悪魔の使い』であると讒言します。リシュリュー枢機卿配下の教会のカトリック幹部達はこの讒言を利用し、グランディエを拷問にかけて焼き殺します。自治都市ルーダン領主のグランディエ司祭が修道院長ジャンヌの讒言によりリシュリュー枢機卿配下の教会幹部から異端審問にかけられ火刑で焼き殺されたのは史実です。

国王の元で意志薄弱な国王を説き伏せて、『ルーダンには手を出さない』という許可を貰ったグランディエは喜びながら街に帰還すると、リシュリュー枢機卿配下の教会のカトリック幹部達がそこにはいて、拷問師までいて、あっという間に異端審問にかけられてしまいます。狂気の修道院長ジャンヌがまた酷い讒言をして、


『グランディエの睾丸には悪魔の印がある。睾丸を切って血が出たらそれは悪魔の印である』


とか意味不明なことを言って、グランディエは拷問され去勢されてしまいます。そして悪魔の使いであることを認めろと拷問をされ続けますがグランディエは決して屈服しません。

グランディエ司祭は自治都市ルーダンの執政官(領主)として人望があり、ルーダンの自衛軍を直属で動かせる立場にありました。まず最初、リシュリュー枢機卿配下の軍人がルーダンを滅ぼしに来た時は、グランディエは軍を率いてその軍人を見事に追い返しました。そして、国王へ

「ルーダンには手を出さないでください」

と懇願に向かったのです。ルーダンは強固な城砦自治都市であり、街の人々からの人望厚い領主、グランディエ司祭に治められている限り、陥落は容易ではありません。そのため、リシュリュー枢機卿はグランディエ司祭を悪魔の使いの異端として告発して、グランディエの人望を下げて、グランディエの街への領主としての影響力を低下させてルーダンを陥落させる作戦に出たのです。

その作戦はまんまとあたり、街はグランディエ司祭を支持する人々と、グランディエ司祭は悪魔だったという教会の情報操作を信じ込んで彼を批判する人々の二つに別れ混乱状態に陥ります。

そして混乱した街の中で拷問で見るも惨たらしくズタズタになったグランディエ司祭が黒こげになるまで焼き殺されます。

ここら辺は「裁かるゝジャンヌ」のジャンヌ・ダルクが焼き殺されるシーンにかなり似ていて、ラッセル監督は「裁かるゝジャンヌ」の影響を受けていると思います。


ただ、「裁かるゝジャンヌ」と違うのは、ジャンヌ・ダルクがボロボロ泣きながら焼き殺されて、ジャンヌを焼き殺すという行いは誤っていたとジャンヌ・ダルクを焼き殺した街の人々が気付くのとは違い、ルーダンの街の人々は最後まで自らの誤りに気付きません。


グランディエ司祭は黒こげになるまで腰の辺りまでメラメラ燃えていてもずっと必死に叫び続けます。


『ルーダンを守らないといけない!ルーダンの自由を守らないといけない!!

自由の為に戦わないといけない!!そうしないとみんな滅んでしまう!!』


と焼き殺されながら一生懸命に叫びますが街の人々は耳を貸しません。


最後は衝撃的で、グランディエ司祭がいなくなった後、無血開城した自治都市ルーダンはグランディエ司祭の必死の叫び通り、フランス軍によって殲滅虐殺され、誰もいない廃墟に、車裂き(拷問・処刑道具)が一杯立っていて、車裂きの上に街の人々が裂かれて乗っている凄いシーンになります。

ベルセルクの拷問車裂き乱立シーンの実写そのままのような凄いシーンでベルセルクファンは必見です。そして、グランディエ司祭が生涯の愛を誓った彼の奥さんマドレーヌが誰もいない廃墟の道をずっと独りただ静かに歩いてゆく後姿、神聖さを感じさせながら誰もいない道を歩んでゆく後姿を延々と映し出して映画は幕を閉じます。マドレーヌの後姿に強烈な神聖さを感じてとてつもなく衝撃でした。最初見たときは衝撃のあまり椅子から立ち上がれないほど衝撃的で、非常に優れた映画と思います。ラッセル監督がいうように真摯な宗教的映画と思います。


本映画は史実が元になっているのも凄いです。グランディエ司祭はフランスから弾圧されていた新教徒ユグノー派が大勢いる自治都市ルーダンを守ろうとして活躍した実在のカトリック司祭でして、修道院長ジャンヌの讒言で異端審問にかけられ火刑にされました。

彼を殺す重要な役割をした修道院長ジャンヌが本映画のように本当に狂気だったのか、政治的意図を持って讒言したのか、僕の歴史的解釈は後者だと思いますが(当時のカトリック修道院長クラスの宗教幹部は政治権力と結びついています、政治史的に考えて、リシュリュー枢機卿の政治勢力と修道院長ジャンヌが手を組んでいたと見るのが妥当と思います)、映画は前者(ジャンヌ修道院長はグランディエ司祭に恋焦がれており、彼の結婚を知って嫉妬に狂った)の歴史的解釈として描いています。

http://nekodayo.livedoor.biz/archives/829226.html


 まず、いきなりホモのルイ13世自ら演ずるグロテスクな「ヴィーナスの誕生」の一幕が描かれる。観客席には女装の取り巻き貴族たちに混じって、舞台の国王を冷ややかに見つめるリシュリー枢機卿の姿もあった。17世紀前半のフランス、ルイ13世は宰相リシュリーの傀儡と化していた。ヨーロッパのデカダンスは、ルイ14世太陽王の親政時代に絶頂に達したというが、それにしてもケン・ラッセルの描いた13世の乱痴気ぶりも、相当にすさまじい。しかも、ルーダンでの教会での悪魔祓いのシーンとなると、更にすさまじい。それは後述するとして、いまルーダンをめざす奇妙な一行があった。


巨大な荷を積んだ車を、新教徒たちが鞭打たれながら引いており、その指揮をとるのは、リシュリューの命をうけた顧問官のローバルドモン。彼の任務はルーダンの城壁を破壊することであり、奇妙な荷物はそのためのものであった。その時、ルーダンの城壁の中では、疫病で倒れた町の総督の葬儀が行われ、総督から町を任されたグランディエ司祭が演説していた。白い城壁と教会を背に、オリバー・リード扮する司祭は、「宗教戦争は終った。旧教徒、ユグノーにかかわらずルーダンを守るため尽くしてほしい」と いって、人々に向って演説する。司祭に対する人々の信頼は厚いらしい。
 
 この冒頭のいくつかのシークエンスの提示によるだけで、これから展開されるであろう波乱含みのドラマが、すでに予感される。このことはもちろん、ケン・ラッセルの力強い造形力と手際良い構成によるものであって、この作品は「史実にもとづく」とはいえ、かなり脚色されているようである。それを象徴するかのように、城壁のオープンセットは「ウルトラ・モダーン」(今野雄二氏)に作られており、冒頭の大演説シーンだけでも、この作品は一見の価値があるだろう。

或いは、悪魔祓いにルーダンに乗り込んでくる。ウイッチ(魔女)ハンターのバール司祭にしても、まるでどこかのロック・グループから抜け出して来たという感じだし、ルイ王が新教徒に黒い鳥の扮装をさせて殺人ゲームを楽しんだ後で、「バイバイ・ブラックバード」などと愛嬌たっぷりに言うなんてところは、ケン・ラッセルのオフザケと考えられないこともないだろう。この作品には、僕にそんなバカな想像をさせるものがある。

 この作品の中では、グランディエ司祭、リシュリュー、修道院長ジャンヌ(バネッサ・レッドグレーブ)らのからみを中心とするドラマが、あまりにも都合良すぎるほどに、実に見事に展開されるわけだが、これは前述のとおり、おそらくケン・ラッセルのモチーフに合せて、かなり史実を脚色してあるためである。


    映画と描かれた史実と

 「魔法−その歴史と正体」という本によれば、修道院長ジャンヌは「肉体の悪魔」の彼女ほどには、嫉妬深くいかがわしい女性ではなかったらしく、天使のジャンヌとさえ呼ばれていたそうだ。

彼女はグランディエに関するスキャンダルを耳にして、妄想を抱き精神錯乱におちいったが、そして他の修道女に彼女のヒステリーが伝染したが、ジャンヌは自分の気の弱さがもたらした事件にうろたえこそすれ、映画のようにミニョン神父にでたらめを告げるようなことはなかったようだ。

実際には、ジャンヌはミニョンに助けを求め、それがグランディエの敵に利用される結果となり、悪魔祓いの儀式がデッチ上げられたらしい。


また、修道女たちのヒステリーは、一時おさまり、再発してからの悪魔祓いも非常にゆっくり進められ、結局この事件が完全におさまったのは、グランディエの処刑の三年後、一六三七年であった。映画でのグランディエは、確たる証拠なしに火刑に処されるが、実際には、グランディエ家から「発見された」悪魔とグランディエによって起草された契約書なるものが残っている。

また、ジャンヌは一六ニ九年に、「悪魔アスモデウス」の署名で、「私はこの修道女から立去る」という内容の契約書を書き、そ れは現在も残っている。その後も彼女のヒステリー発作は続いたが、やがて平和が訪れ、一六六五年に清らかに死んだという。結局、彼女の常に犠牲者でしかなかったようだが、彼女がリシュリューや祈祷師たちよりも長く生きのびたとは、何とも皮肉な事だ。 以上が、事件のあらましである。


 この辺で「肉体の悪魔」の方へ戻ろう。ケン・ラッセルが、どのように史実を脚色したかをみれば、そこからこの作品のテーマが浮かび上がってくることと思う。

 まず最も重要な点だが、そもそも事件が起きた時点に於て、グランディエとリシュリューが対立していたとは考えられない。この作品は「ルーダンの悪魔」事件の発端から終結に至る二十年間を、ドラマ構成のため加速短縮し、きわめて意図的に歴史を再現しようとしているようだ。この作品が扱っている時代が、ヨーロッパ史の中でも非常に面白い時代であることに注目する必要がある。

フランスに於いては十六世紀のルネサンス期に、近代化の萌芽が準備され、その後一世紀を経て、いよいよ近代化への一歩を踏み出そうとする、まさにその時代が「肉体の悪魔」で扱われている。


中央集権化を押し進める国家と、崩壊寸前の中世都市。そのような歴史の流れの中で、当事者であるグランディエとリシュリューが、「都市」と「国家」という明確な意識をもって対立していたとは、まず考えられないことであり、ケン・ラッセルはこのフィクションを土台にして、彼のテーマを、白い城壁の中に構築しようと試みたにちがいない。

ヨーロッパの中世都市は10〜12世紀に成立し、都市法制定、特許状獲得など自治権を要求し、自衛のため城壁を築いたが、王権による中央集権化とともに崩壊し、近代都市へと移り変っ た。実際のグランディエが、どんな思想を持っていたかは知る由もないが、ケン・ラッセルは彼に、歴史にさからって中世都市を守り抜かせようとしたのである。グランディエの命をかけた反抗に、ラッセルはどんな意味を見出そうとしたのだろうか。

 初めグランディエは、権力、女、政治などに対する野望によって自らを滅ぼし、神と合体するのだ、と語っていた。その彼が火刑に処される時には、神は私をなぜ見放したかと嘆く。そして見物人たちに向って、


「自由を得たいなら闘え! 闘いぬけ! さもなくば諸君は奴隷になるのだ!」


と、火の中から叫び続ける。

http://www.asahi-net.or.jp/~hi2h-ikd/film/nikutainoakuma.htm

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5. イングマール・ベルイマン 魔笛

Ingmar Bergman's Trollflöjten (The Magic Flute) 1975
http://www.youtube.com/watch?v=DGVO2hCi15w


監督:イングマール・ベルイマン
脚本:エマヌエル・シカネーダー、イングマール・ベルイマン
音楽 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
指揮:エリック・エリクソン
演奏:スウェーデン放送交響楽団、合唱団


キャスト
タミーノ:ヨゼフ・コストリンガー
パミーナ:イルマ・ウルリラ
パパゲーノ:ホーカン・ハーゲゴール
パパゲーナ:エリザベト・エリクソン
夜の女王:ビルギット・ノルディーン
ザラストロ:ウルリック・コールド
モノスタトス:ラグナール・ウルフンク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E7%AC%9B_(1975%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)


映画の巨匠ベルイマンの魔笛です。通常の魔笛の舞台の映画ではなく長い準備期間と何ヶ月も撮影期間をかけた映像作品です。スウェーデンの国営放送のための番組として作られたので画面サイズは4:3のスタンダードサイズ、言葉もドイツ語でなくスウェーデン語です。子供も楽しめるように随所にスェーデン語の歌詞カードが出ます。

 この魔笛の特徴はものすごく官能的だということです。

3人の侍女の登場シーン(タミーノやパパゲーノ)のからみやモノスタトスのストレートな愛情表現、パパゲーノとパパゲーナのお互いの服を脱がしあうアリアなどすごくエロチックです。

 またザラストロよ夜の女王が国の覇権を争う分かれた夫婦という設定となっています。

1幕では子供を奪われた哀れな母親であった塊??の女王が2幕ではザラストを暗殺しようとする暗殺集団の長へと様変わりするのがわかりやすくなっています。
普通の魔笛はこのへん説明がないので見ていて頭がこんがらがるのですがなんとか合理性をもたせています。

 配役もよくできています。ものすごく人の良さそうなお兄さんのパパゲーノ、むちゃくちゃチャーミングなパパゲーナ、清楚なパミーノ、出だしは頼りないが少しずつ成長していくタミーノ。
本当に賢そうな賢者ザラストロ、前半と後半でドラマチックに変身する夜の女王。

ものすごく官能的な3人の侍女。

ものすごくきれいなメロディを歌う3人の童子だって服ぬいじゃいます。
いやらしさたっぷりでちょっと寂しいモノスタトス。ロールプレイングにも使えそうな設定です。

 さていろいろ書きましたが、この魔笛はなんと言ってもわかりやすいです。うちの奥さんも初めて筋が理解できたと言ってます。
色ぽいだけでなく歌もりっぱです。登場人物が多いので通常どこか配役に不満が出るのですがよくできています。録音もすごくいい。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B000091LEO/ref=cm_cr_dp_see_all_btm?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=bySubmissionDateDescending


ベルイマンが元旦の子供のための特別番組として演出・撮影した「魔笛」。
彼が子供の頃から愛好した数少ないオペラ。 演奏のテンポは遅め。
女性はみな美人で、特に三人の侍女はチャーミング!
沈黙の行の二人に侍女達が来る場面で、侍女たちは二人を熱く誘惑する。

弁者は書物に囲まれた学者。
パパゲーナは老婆ではなく醜女で登場。
雪の降る場面が特に美しい(パミーナの絶望の場面と、それに続いてパパゲーノの嘆きの場面)。魔法のベルが鳴って、パパパの二重唱が始まると、雪解けで花が開き始め、二人はぶ厚い毛皮のコートを脱ぎ始める。
タミーノとパミーナの試練の場を、この二重唱の後に移動していた。
試練の火の世界では、半裸体の群像がうごめく。
水の世界も同様。夜の女王の軍隊は四十人規模で黒い鎧を着ている。

吉田秀和『僕のオペラ』(海竜社、2010年)でも、観客の少女の映像には「つまらないことをする」と閉口していました。しかし、天下のベルイマンだからと最後まで映画館のひどい客席に我慢して座り、見つづけて良かった、

ベルイマンが性的なもの、肉欲的なものを罪悪と感じ、そのけがれにまどわされぬものこそ真の勝利者だと考えていることが判った

と屈折した批評を書いています。 同感です。
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/cr/rR2OJVHK9P9EOF4


私が初めて『魔笛』に親しんだのは、LPや放送ではなく、スウェーデンの映画監督のイングマール・ベルイマンの映画『魔笛』(1974年制作のテレビ映画)によってだった。
この映画はイントロダクションとして観客少女の視点が描かれる以外はほとんどこのオペラの舞台での歌唱・演技・演奏の全曲を映像化したもので、特にパミーナを演じた歌手(女優?)の美しさが印象に残っている。

そして、夜の女王とザラストロの関係についてはこの映画は非常に独特な個性的な解釈をしている。善が悪に、悪が善にという初歩的な破綻というほどのストーリーの不整合をどう考えるかがこのオペラの鑑賞の眼目の一つであり、ストーリーの破綻を棚上げして音楽だけを楽しもうという立場もあれば、それに合理的な説明をしながら全体を調和したものとみる立場もあり、その他にもいろいろな解釈がある(その一つに下記のフリーメーソン的な解釈があるあるようだ。)これについて、自分の中で解決がついたわけではないが、よくある神話的な不整合とみてもいいのではと思っている。
http://kniitsu.cocolog-nifty.com/zauber/2006/11/post_cd91.html


特徴的なのは、ザラストロと夜の女王が、憎みあって別れた夫婦になっていることでしょうか。そう見えました。親権を争う父母というところ。パミーナが、ひどく暗い陰険な表情を見せることもあり、これはちょっと印象的というか、迫るものがあります。じっくり眺めていると、なんというか、奇妙に暗い不思議な雰囲気が迫ってきます。ほとんど画面いっぱいの顔の大写しが、ある意味効果的なのかも・・・

ちらっと意味不明の場面も入ります。舞台裏を映しているのかしらとも思いますが、パルジファルという題の本を読んでいるザラストロに対して、だらしない格好でお付きたちに化粧を直させている女王とか。女王も侍女たちもなぜかたばこをふかしています。タミーノとパミーナは楽しそうにチェスをやってます。

場面の順序、多少入れ替え、カットも? があるようです。歌の繰り返し、台詞など、かなり省かれたり、短縮されているようで、演奏時間はおよそ2時間になっています。

パパゲーノとパパゲーナの年齢会話は、大笑いしながら、

「年は?」
「18歳と2分よ」
「ずいぶん若いんだね」
「恋人もいたりして・・」
「もちろんよ」
「若いの?」
「う〜〜ん、10歳ぐらい上」

と続きます。字幕情報です。この映画はスウェーデン語です。そして、フィナーレに、子沢山で登場します。
http://euridiceneeds.blog.so-net.ne.jp/2005-09-02


映画中には隠されたメッセージがいろいろあるように思われる。
例えば、第2幕でパパゲーノの持つ魔法の鈴がクローズアップされると、男女の艶めかしい姿(?)が描かれていたり

繰り返し何度も観て、ベルイマン監督の「魔笛」に刷り込んだ真意をより研究したいと思っているところ
http://classic.opus-3.net/blog/?p=10272

就寝中の姫を襲おうとする奴隷頭モノスタトスの歌にこめられた、女ができないのは自分の黒い肌のせいという嘆き。彼女にふられるのは、肌の色でなく貴方の心のありようだと伝えたいではないか。そこへ「夜の女王」がやってきて復讐を誓う有名なアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」 がははじまる。玉がころがるような難技巧コロラトゥーラを披露して盛り上がる女王の歌は、娘への威嚇でもある。姫にとっては父であり、自分にとっては夫であるザラストロを刺すようにと命じて剣をおしつける「夜の女王」の豹変ぶりに驚きおびえる姫。おびえるのは姫だけではない。

悪魔とののしられたザラストロが、思慮深く娘思いのパパだったと理解するにつれ、ママ「夜の女王」の憎い夫謀殺案の手口には、夫婦の深い溝と憎しみに笑えるくらいに戦慄する。悪と善が完全に入れ替わる意外性は、このオペラに大衆をあきさせないおもしろみと、社会のシステムへの不満のガスぬきをも与えている。これは、現代でも充分に通用する。またこのあたりの母と娘の関係は、妊娠中の安達祐実さんと、ヌード写真集を出すというママのあり方を彷彿させる。

軽率で野卑だが本音を炸裂するパパゲーノと、真面目でいいつけをきちんと守る王子の対比。一度は、王子の心変わりを疑い、絶望のあまり剣で自殺しようとまで思いつめた姫の純粋さと底の浅さ。未来の婿殿の肝試しをする父としてのザラストロの威厳と絶対性の息の詰まる迫力、復讐のためだったら娘さえも道具とする女の凄みを感じさせる夜の女王。
あくまでも格調高く芸術作品に撮ったイングマル・ベルイマンの映画をきっかけに、モーツァルトを再発見し、オペラの魅力にめざめつつある、かもしれない。やっぱりオペラは、CDで聴くだけではね・・・。
http://blog.goo.ne.jp/konstanze/e/5280ad0a4760e364c229874fd294a921


オペラ「魔笛」を超えたベルイマンの「魔笛」

12歳にして既にワグネリアン(ワーグナー信者)だったという。そんなベルイマンがフランス・オペラの作曲家アンブロワーズ・トマの「ミニョン」と共に無二受け入れたオペラがモーツァルトのオペラ「魔笛」。

本作「魔笛」は演劇と映画を知り尽くしている人だから撮りえた映像、演出方法だと思う。
オペラ「魔笛」を愛し、自らの血肉ともなっているからこそ描きえた作品だと思う。
そして子供も楽しめる楽しさ、分かりやすさ。
本作をみて私も改めて「魔笛」の魅力を教えてもらった。

「われわれの職業はエンタテイメントです。楽しさといっても陽気なのも深刻なのもありますが、重要なのはそれは皆観客のためのものだということです。観客なんかどうでもいいという人がいますが、ぼくには理解できませんね、われわれを認めてくれるのは観客なんですからね」(「ヴェッコ・レヴィーン」誌・1956年第九号) 

「魔笛」の序曲が流れる。
オペラ「魔笛」が上演されているストックホルム市郊外の小島にあるドロットニングホルム王立劇場の外観から始まる映像。

この劇場は1760年に建てられ、国王グスタフ3世の暗殺現場で彼の死後閉鎖されたままであったが、20世紀に入ってから封印が解かれ、夏の間だけオペラ上演がされるようになった劇場。200席ほどのこの劇場は、ロココ調の内装と18世紀当時の舞台機能がsんまま残されている稀有な劇場で、この映画で一躍世界的に脚光を浴びたそうです。長時間のライトの持込は危険なため、ほとんどのシーンをスタジオで再現して撮影とのこと。


そして舞台正面。
世界各国のあらゆる世代の人々の、舞台を見ている表情がクローズアップで次々と映し出されれていく。この中にはベルイマン作品の常連のエルランド・ヨセフソン、撮影のスヴェン・ニイクヴィストの貌も見える。そしてベルイマンとリブ・ウルマンの娘の顔も映されているとのこと。途中幾度か舞台をじっと見入る少女の顔が映し出されているけれど彼女かしら。二人によく似ている。利発そうな目をした子。

これも演出の一つなのでしょう。途中何度か舞台をみている少女の映像が挿入されるが、目障りでなく、むしろ見る側としてほっと一息つくそのタイミングで挿入されており、この辺りにも観客の呼吸に視線をおいたベルイマンの演出の巧みさというか、鋭い感性を感じる。見るものに舞台劇を印象付ける。

拍手と共に第一幕の幕が開く。
みるからに張りぼてのユーモラスな恐竜が現われ王子タミーノを襲う。3人の侍女が恐竜を退治し、夜の女王に報告に行く。舞台で演じられている劇であることを感じさせる。

画面が変わり、
ここから一挙に映画とオペラの「魔笛」の世界に誘い込まれる。
道化役パパゲーノが寝過ごして大慌てで舞台に登場する。

あくまでも額縁の中で演じられる舞台劇という印象を見せながら、スタジオ撮影の映像がなんの違和感なく舞台と繋がる。

また歌の場面では歌詞の一部がパネルで現われたり、幕間があり楽屋裏を映すという大胆な演出も行っている。けれど、この幕間がさらに登場人物たちをより強く印象付ける効果をもたらしている。それが次の第2幕に自然に引き継がれていく。
大胆奇抜ともいえるこれらの演出が、物語の世界を損なうことなく、むしろ見るものにより分かりやすく、その印象を深くしている。
オペラ「魔笛」も見ていて、舞台を現代に置き換えて映画化されたケネス・プラナーの「魔笛」も見た私は、そして見ている私が更に誘い込まれる、ベルイマンのこの演出は見事というしかない。知り尽くしたからこその演出方法。

舞台美術も素晴らしい。
撮影はベルイマンとコンビを組んでいるスヴェン・ニクヴィスト。彼の撮影する光は素晴らしい。

本作も冒頭の映像が素晴らしい。時刻は夕暮れでしょうか。茜色に染まる水の揺らぎ、そして夕日で茜色の中の木立、その向こうに見える劇場。「叫びとささやき」では北欧のしんと冷えたく冴え渡る空気すら感じる木立に差し込む光。好きな映像です。


本作は、スウェーデン放送協会が創立50周年の記念番組として1975年の元旦放送用に「魔笛」のテレビ版をベルイマンに依頼した作品とのこと。子供たちもわかるようにとオリジナルのドイツ語による歌唱ではなくてスウェーデン語による翻訳だったそうです。

出来上がった作品は世界が放っておく訳がなく、カンヌ映画祭では特別上映され、絶賛を浴び、その後各国で上映され、数数の賞を受賞し、全米批評家協会賞では「オペラをいいかに満足に映画化することへの実践」という特別賞を受賞しています。

台本はベルイマン自身によって改編され、原作のフリーメーソンの秘儀的な部分は大幅に削られ、また話の流れの順序も一部変更をしたそうです。登場する役者は全てオペラ歌手を起用していますが、美声よりも自然な声の持ち主のほうを採用したとのこと。
 


ベルイマンが「魔笛」で高らかに謳いあげているのは「愛」

愛はあらゆる試練を甘美にする
愛こそ毎日の暮らしの生気を与え、自然に生きる存在
何より尊いのは男女の愛。愛が人間を神性に導く。
二人の人間の真実の愛は叡智の始まりだ。 

パパゲーノとパパゲーナの生命力あふれる愛
タミーノとパミーナが煉獄の炎を越えて成就させる神聖なる愛

その一方で男と女の深い愛憎、確執も描いている。
深い淵を見るような夜の女王のザラストロに対する燃え滾る憎しみの炎
パミーナはザラストロと夜の女王との間の一人娘。二人の間にある確執は深い。
あの女に聖なる心が破壊されるというザラストロ。ザラストロに添う娘に「殺せ」と命ずる夜の女王。「ある結婚の風景」で分かれるときに内面生活を話す夫婦の凍りつくような溝と重なる。
ザラストロの家臣モノスタトスのパミーナに対する愛欲

彼は生きる意味を見つけたいと望んでいる。
二人が試練に耐え、それを示してくれるなら、私はこの領土を二人に譲ってもいいと思っている。 


「人間はどう生きるべきか」作品を通して常に問い続け、「人間の精神の冬を視つめる人」と言われるベルイマンの姿が、この「魔笛」でも、はっきりと存在している。

歌い上げる部分とセリフの部分が内面描写に、とても効果的に使い分けされており、子供たちにも登場人物の心の内が充分に伝わるだろうと思う。

これはもう、モーツァルトのオペラ「魔笛」の映画化というよりも、すでにベルイマンの「魔笛」という名の作品といえるほど、ベルイマンの他の作品に重なり、通じる。

本作は舞台で演じられるオペラ仕立てという設定だけれど、歌唱部分はあるけれど、それ以外は音楽というものが映像の前に出てこない。これはベルイマン作品全体についていえるのではないかしら。それだけ映像の引力が強いというより、音楽は流れているけれど、決して映像の前に出ることなく、音楽がさらに映像への集中力を高めている。以前ベルイマン特集を見たとき、重いから3本はきついかなって思ったけれど、見終わった後はなぜか心地よく、頭がしっかり冴えている。何故かなって思って、注意してみると、こんな風な音楽の使い方かなって気がしました。それに加えて作品の映像の素晴らしさにひきつけられる魅力もある。とても重いテーマなのだけれど疲れない。人の動きも自然な緩やかさのリズムをもっている。
映像と音楽と緩やかなリズムそして全体に流れる品位。

そして、タミーノ王子もパミーナもけっして美男美女ではないけれど、観ているうちに美しく魅力的に感じてくる。三人の童子たちも宗教画に出てくる天使のよう。


「ファニーとアレクサンデル」で少年アレクサンデルが卓上劇場で遊ぶ姿と、ベルイマンが重なる。「魔笛」をみて、改めてイングマール・ベルイマンという人の大きさと豊かさと深さを思い知った。
http://yorimichim.exblog.jp/5917972/


モーツァルトとフリーメーソン

モーツァルトは1784年にフリーメーソンに加入したようです。 理由についてはわかりません。しかし貧しくなってしまった晩年のモーツァルトにとって仕事の面でフリーメーソンに助けられたそうで すごくたすかったことでしょう。

そして「魔笛」には、 そのフリーメーソンの影響というか内部というかそういったものが見られ、 モーツァルトの同志への恩義への感謝といったものがあったそうです。 しかしこれは同志の秘密を公開したというひんしゅくを買ってしまい、 その後わずかな収入もなくなってしまうことになってしまいました。

では、「魔笛」のどういったところがフリーメーソンを表しているのかを 述べてみましょう。

序曲にはフリーメーソンの名の由来の石工の、石材を刻む音と取れる ところがあったりします。 第一幕で、ザラストロの神殿に、「自然の神殿」、「知恵の神殿」、「理性の神殿」と書かれてあり、 この三つはフリーメーソンの思想に通じるものです。

そしてその後主人公タミーノは「女を信じてはいけない」と忠告を受けますが、 これは女人禁制を示すものだそうです。

第二幕での歌「この神聖な殿堂には」では、 愛、友情、義務といったフリーメーソンの守るべきことが歌われ、 フリーメーソン賛歌と言われているそうです。
http://www.asyura2.com/sora/bd3/msg/617.html

《魔笛》に秘められた象徴

心理学者エーリッヒ・ノイマン(1905-1960)と、象徴学者アルフォンス・ローゼンベルグ(1902- 199?)の観点から《魔笛》を見てみます。

象徴としての数字
 まず始めに、2元性、2という数字の象徴について考えてみます。たとえば、上と下、右と左、天と地。これが転じて、日本語では、上手、下手、ドイツ語ではrecht(右、正しい)、link(左、間違った)といような対比的な意味に使われます。このような対比では、2つのものが一つになって完全なものになります。たとえば、光りと闇があってこの世は完全になります。光りが良い、闇が悪いと、一概には決めつけられないのです。

 《魔笛》には、この2元性の問題がたくさん出てきます。男性と女性、長調と短調、火と水、太陽と月、陽と陰。陽はエネルギーで、陰はそのエネルギーを受けています。具体的には、パパゲーノとパパゲーナ、タミーノ とパミーナ、ザラストロと夜の女王、といった対比です。
 3という数字は「時間」を象徴しています。過去、現在、未来。新月、三日月、満月。すなわち、3は時間とお月さまに関係しています。キリスト教の三位一体や、フリーメースンでも3は重要です。《魔笛》では、3人の童子、3人の侍女、タミーノが入ろうとした3つの神殿などが出てきて、随所に、3和音が3回現れる場面があります。

 一方、4という数字は場所を示します。部屋は四角いですよね。一年は春夏秋冬に別れます。すなわち、太陽と関係しています。東西南北も太陽の動きに関係した場所です。


フリーメースン
 《魔笛》の中には、フリーメースンの思想が入っています。フリーメースンとは何でしょうか。中世に大きな教会を造る時、建築家、大工さん、石工職人、彫刻家をヨーロッパ中から集めた。これらの職人達の集まりがフリーメースンです。彼らはとても優秀でした。彼らは政治や宗教の世界には直接は所属していませんでしたので、教会の枠を越えた科学技術の知識が豊かでした。その為、職業団体であったフリーメースンが、徐々に、知識階層のエリートクラブに代わっていったのです。知識を交換し、秘密を守り、通過儀礼として人間を鍛える。教会にとって、フリーメースンは聖 堂を建てるために必要だったけれども、その思想とは相容れない場合もあり、時代によってはフリーメースンを禁止しました。

フリーメースン思想でも、神が世界を造ったのですが、その後人間に世界を任せるところがキリスト教と異なります。フリーメースンによれば、神もコンパスを使って世界を設計した。フリーメースンの歌では神という言葉は避けていますが、一応、聖書を信じています。フリーメースンの儀式では、今も聖書、分度器、水準器、コンパスなどを使います。

 フリーメースンに入るためには入信会があり、そこで人間として鍛えられます。裸で自分の持ち物なしに、暗い部屋に入れられ、自分と対面する。タミーノが蛇に追われているときに気絶するのも、その象徴であるかもしれません。蛇というのが自分の一部で、それと始めて対面して気絶する。

 この入信会を経て、職人として弟子入りして、やがて親方(Meister)になる。これが、ドイツのマイスター制度で、原則として男性社会です。オペラの中でもザラストロとその僧侶達はフリーメースンの世界であり、女性の悪口ばかり言っています。しかし、不思議なことに、最後にはパミーナを仲間として受け入れる。

イシスとオシリス
 大昔の社会は女性社会でした。日本でも、天照大神がいます。《魔笛》にはイシスとオシリスというエジプトの神が出てきます。エーリッヒ・ノイマンは様々な文化での女神をとり上げて、die grosse Mutter という本を書いています。

 イシス・オシリス信仰によれば、母は海のようなもので、人間は生まれる時だけでなく、死ぬときも母に帰る。お母さんから生まれ、お母さんに戻る。女神イシスは男神オシリスより主導権を握っています。イシスは双子の兄弟のオシリスと結婚しますが、オシリスは殺されて、粉々にされてしまいます。イシスはその破片を集めて、もう一度命を吹き込んで、子供をもうけます。母性的なものが命の源泉になっている。これが、エジプト人のミイラ信仰となり、キリスト教では、復活思想として受け継がれます。

 グリム童話などでは、魔法使いとか悪いお母さんが出てきます。これは、母性の中に、そういう二つの面があるからです。子供は親がいなくても育つけど、親は子供が可愛くて手放したがらない。これは、夜の女王の心理に出てきます。ですから、タミーノがパミーナと結婚する条件は、パミーナを夜の女王の所に連れ戻すことです。夜の女王の心理は女神のようだといえるでしょう。


フルートの原型
 フルートと笛は、形は男性的ですが、音は女性的です。一方、太鼓は形は女性的ですが、音は男性的です。多くの古代文化では女性は笛を吹くことが許されなかった。戦争などで精神を鼓舞するために使う男性の楽器だったからです。
お祭りの笛でも男性的迫力がありますね。ギリシャ神話ではフルートはディオニソスという神の楽器でした。ディオニソス(バッカス)は踊り、お酒、そして女性に陶酔してしまう本能的な神です。それに対して、弦楽器はアポロンの楽器でした。アポロンは技術とか数学のような文化的な神様です。弦楽器の手入れは調律など大変で知識のいる楽器ですが、それに対してフルートは原始的です。弦楽器はそのあとの時代に生まれた文化的な所産です。


ジングシュピール
 《魔笛》はジングシュピールの形態をとっており、会話が多く取り入れられています。この形態は《魔笛》の前では《後宮からの逃走》にもみられます。フランス革命の時代ですから、このような庶民的な形態に人気がでてきました。

しかし《魔笛》にはせりふと同時にイタリアのオペラ・セリアから取り入れたレチタティーヴォ・アコンパニャートといった、音楽を伴った語りがあります。3人の童子は喋らないで歌うだけです。多分、モーツァルトにとってこの童子たちは人間ではなく、違う世界から来た天使なのでしょう。ウェーバーの《魔弾の射手》、ベートーヴェンの《フィデリオ》もジングシュピール的要素がありますね。

 《魔笛》の構成は2幕になっています。しかし、エーリッヒ・ノイマンは《魔笛》の台本をみて、これは実質的には3幕の構成とも考えられる、と言っています。2幕でタミーノとパミーナが二人で火と水の試練に耐え抜いた後の、フィナーレからが3幕ではないかというのです。

 この3幕説は、調性から考えても裏付けることができます。

 《魔笛》の調の構成は以下のようになっています。


第1幕
 Es [ c-C -Es-B-B-G-Es-C ]
第2幕(フィナーレの前まで)
 F- [ F-C-G-C-d-E-A-g-D-B-F ]
第3幕(フィナーレ)
 Es-c-F-C-G(g)-C-G-c-Es

この構成を見ると、音楽的にも第2幕フィナーレが第3幕といってもいいような構成になっていることが判ります。…
…(登場人物の主な調、調の特性についてピアノ演奏による実演説明)。

舞台装置、登場人物の類型
 舞台について見てみます。タミーノは「日本から来た」王子です。この時代の人はギリシャ神話に飽きて、東洋趣味がありました。タミーノがザラストロの寺院にくると、三つの入り口があります。Natur (自然、天性)、Vernunft(分別、理性)、Weisheit(知恵、知性)です。

 なぜ、ザラストロがパミーナを夜の女王から奪って彼の寺院に連れてきたか。
これにはいろいろな説があります。

通常の説は、パミーナの父親とザラストロが友人で、父親が死ぬときにパミーナをザラストロに託した、というものです。

もう一つの説は、本当はザラストロは夜の女王の旦那さんで、今は離婚した、というものです。

 エジプト風の寺院にパミーナは捕らわれています。そして、見張りの黒人モノスタトスに狙われています。モノスタトスの取り扱いには人種差別にならないように気を付けなければなりません。モノスタトスがこの寺にいる理由としては、彼が違う寺からここに見習いに来たという説と、アフリカからの留学生であったという説があります。なぜザラストロがモノスタトスのような邪心を抱く人間を自分の側に置きパミーナを見張らせているのか、は面白い問題で、次のようなノイマンの説があります。

ザラストロのような聖職者は、建前上、禁欲的な生活を送り奔放なことができない。

そのザラストロが押さえている邪心、すなわちザラストロの影としてモノスタトスが登場している、というものです。

ザラストロは立場上、パミーナが好き、とは絶対に言えない。モノスタトスを通して、その邪悪な心の一面を具現させている、というわけです。ここにも、《魔笛》の2元性が出ている、とエーリッヒ・ノイマンが言っています。

ですから、ザラストロがモノスタトスを罰するのは、自分の影を罰しているマゾヒズムでもあるわけです。

 このザラストロの人格を見るために、ベルイマンの映画の一幕のフィナーレを観てみましょう。……(鑑賞)……。 皆さんは、ザラストロの2元性についてどう感じましたか?

 パパゲーノは羽の付いた鳥人で、鳥を捕って夜の女王に捧げて暮らしている。
羽の付いた人間というのは、人間離れして少し天使に近いという象徴でもあります。


音楽的特徴 (一部省略)

拍子について 
 2拍子と3拍子について検討してみます。2拍子と4拍子は歩くリズムですが、3拍子は踊りのリズムです。昔は、3拍子は三位一体を象徴する神のリズムとして、完璧なリズム tempus perfectus と呼ばれていました。4拍子は(神からすると不完全な)人間が歩くのに自然なリズムなので、tempus imperfectusと呼ばれていました。4拍子を表す楽譜記号に現在、アルファベットの C を使いますが、これは、もともとは、不完全なリズムという意味で、半円を表していたのです。

 《魔笛》では3拍子は全体的には少なく、ここぞという箇所で効果的に使われています。……(一部省略、ピアノによる実演)。

6/8拍子が使われる場所
(1)第1番 中間部 G-dur allegretto 3人の侍女
(2)第7番 Es-dur andantino
            パミーナとパパゲーノ
(3)第16番 A-dur allegretto 3人の童子
(4)第17番 g-moll andante パミーナのアリア
(5)第20番 中間部 F-dur allegro パパゲーノ
(6)第21番 後半 G-dur allegro  パパゲーノ
        (g-moll andante)  
3/4拍子が使われる場所
(1)第4番 前半 g-moll largo
             夜の女王のアリア
(2)第10番 F-dur adagio ザラストロのアリア
(3)第21番 前半 Es-dur allegro 3人の童子
(4)第21番 中間部 F-dur andante パミーナ

何れも、神の助けと関連して、神への祈りのリズムとして使われていることがわかります。


ゲーテの《魔笛》続編
 ゲーテは、未完ですが《魔笛》の続編のジングシュピールを書いています。
《魔笛》と対比してみると興味深いので、粗筋をご紹介しましょう。

 ゲーテの話では、まず、パパゲーノとパパゲーナは結婚して、結婚のプレゼントとしてタミーノから魔笛を鳥あつめのためにもらいました。ところが、あれ程子供を望んだのに、子供ができない。

 パミーナとタミーノの間には子供が生まれますが、生まれたばかりの男の子は、夜の女王の依頼により3人の侍女とモノスタトスに盗まれてしまいます。夜の女王はモノスタトスと結婚の約束をしています。

 盗んだ子供は箱の中に入れられてしまいます。子供の居なくなったパミーナとタミーノは夫婦仲が悪くなってしまいます。タミーノはザラストロの後継者になっているので、ザラストロは、新しい道を求めて巡礼に出る。そして、パパゲーノとパパゲーナに会い、パパゲーノ達の魔笛でタミーノ達を助けようとする。ザラストロはパパゲーノ達に子供ができるように3つの大きな卵を与えます。その卵がかえって、パパゲーノ達は子供を 連れて宮殿に行き、魔笛を吹く。

そうするとパミーナとタミーノの間の愛情が戻ってくる。そして最終的に魔笛のお陰で、箱に入れられた子供も外に出ることができる。しかし、その子供はその時、天使のように羽が生えており、空に飛び去ってしまう。ここで、この物語は終わっています。

 ゲーテの物語では、《魔笛》では或る意味で不真面目とみられたパパゲーノがタミーノ達を救います。パパゲーノの自然のエネルギーが知恵のあるタミーノ達を助ける。知恵だけでは人生は旨く行かない、というゲーテの教訓です。また、権力のあったザラストロも新しいものを求めて出直している。すなわち、これらを通してゲーテが訴えようとしているのは、《魔笛》で出てくる Natur (自然)、Vernunft(分別)、Weisheit(知恵) の3つのバランスの大事さのようです。  
http://www.asyura2.com/sora/bd3/msg/617.html


モノローグ「魔笛」について

様々な工夫
このオペラ、鳥の羽根に覆われたパパゲーノが出て来たり、3人の童子が雲にのって現れたりするので、幼児でも楽しめるところがあります。WEBには、オーストリアでは「人生で最初に接するオペラ」、と「魔笛」を紹介する記事があります。目で観ても楽しめる上に、ワクワクするような旋律や、鳥や蛇などの動物も登場するので楽しい。しかし、「魔笛」はそれだけではないのです。

先に述べた「夜の女王」の最初のアリアはどんなイタリア・オペラより高い声を要する難曲ですし、技術的にも難しく、大変な曲です。大変親しみ易く、そして物凄く難しい曲。ああいう音の階段は滑らかにレガートで歌うのも良いし、逆に階段のエッジを立ててキリキリと歌うのも良いと思います。私自身はどちらかと言えば後者が好き。その方が、「魔笛」全体としての夜の女王のイメージと一致します。

もしこれを歌い分けて、2ツあるアリアのうち最初の方で滑らかさ、切なさ、哀しく訴えるさまを強調し、後のアリアの方では復讐や、怒り狂った心をキリキリと歌うのなら、本当に驚異的な夜の女王になりますが、実演でも録音でも、そういう歌い分けはまだ聴いたことがありません。

初期にTVで観たのは畑中良輔氏のパパゲーノ。ただし畑中氏は当時から少し中年太りだった(失礼)し、一般にパパゲーノ歌いと言われる人は殆どが中年太りです。まずい! ここで鑑賞に堪えるような体形をしたクヌート・スクラムとかチェーザレ・シェピのような人が演じたら良いのに、と考える次第。

3人の童子役は大概は大人の女声に頼っていますが、あれだって本来のボーイ・ソプラノ(ベルイマン監督の映画や、ショルティ盤はボーイ・ソプラノです)だったら良いのに、と思います(実際には、歌う勤務時間が深夜に及ぶので、不可能)。それでも第1幕第1場でパパゲーノとタミーノ、そして3名の侍女と夜の女王、と次々と現れるところは圧巻ですね。そして第1幕第2場に至ると黒人モノスタトスが登場し、舞台はエジプトっぽくなります。

これらはしっかりした演出があれば、確実に観衆の目を釘付けにできます。演出計画が肝要! めまぐるしい程の変化と、それぞれに珍しい人間の姿、これで子供の目を引きつけられないはずがありません。手練手管を尽くし、子供達でも退屈しないように工夫してあるのが「魔笛」。

これが第2幕に入るや否や全体がザラストロの支配に屈してしまう。
これは返す返すも残念です。音楽は良いのですが、あのプロットの醸し出す教訓臭さに、私はうんざりしてしまいます。

音楽の作曲が進んでいるのに、途中で劇の進行プロットが変更されたからですね。という訳で、私が楽しんで聴くのは主として第1幕です。
第2幕でも2人の武士が歌う壮大な2重唱とか、夜の女王の怒り狂う歌とか、素晴らしい音楽が次々と飛び出して来ます。でも、基本的にそこはザラストロの世界。尤もらしいが、しつこく、重厚壮大な一方、面白くもへったくれも無い結末になってしまう(これは全く私の独断です)。
第2幕で初登場するモノスタトスって、英語で言えばモンスター(化け物)ですし、ザラストロとは拝火教徒のゾロアスターでしょう? と書くと色々物議をかもし出すかも。


「魔笛」の筋立て
第1幕の時代は大昔。世の中は夜を支配する夜の女王と、昼を支配する昼の王がいました。両者の間にはパミーナという娘がいました。やがて昼の王が亡くなり、その後を継ぐのがザラストロ(プロットが混乱して、まるでザラストロがパミーナの父親のように思っている方は御注意)。

ストーリーの始め、ある国の王子タミーノは大蛇に追いかけられ、逃げ回っています。恐怖のあまり失神してしまったところ、夜の女王に仕える3人の侍女が現れ、大蛇を殺してタミーノを救います。そこにやって来たのがパパゲーノ。彼は自然児で、自由に鳥を捕らえては夜の女王に献上し、その代償としてパンやワインを貰って生計を立てています。彼が、目を覚ましたタミーノに問われ、大蛇もパパゲーノ自身が殺した、と説明します。

このウソに怒る3人の侍女達は、パパゲーノに罰を加えますが、そこに現れたのが夜の女王その人。娘を拉致された悲しみを歌い上げます。タミーノとパパゲーノはザラストロの宮殿に押し入る約束をして、一緒に救出に出掛けることにします。侍女達は魔法の笛と、危機から救い出してくれるグロッケンシュピール(チェレスタみたいな楽器)をタミーノ、パパゲーノに渡し、さらに3人の童子の乗った「空飛ぶ雲」の後をついて行くように申し渡します。

(ここまでは別段不思議でも無いのですが、それはプロット作者が最初はそのように書き、モーツアルトはそれを忠実にオペラ化したからです。ところがプロット作者はここで別の考えに基づき、悪玉だったザラストロを善玉の修道者にしてしまい、逆に善玉だった夜の女王はヒステリーを起こした哀れな女として悪玉にしてしまいました)

第2幕でパミーナはザラストロの集団の中にいますが、パミーナにはまだなぜ自分が此処に、という疑問が解けません(解けるはずが無い。ザラストロのやり方は拉致ですから)。タミーノは修道士たちから試練の大切さ、その難しさを刻み込まれ、もうすっかりザラストロの手中です。

夜の女王の侍女達が現れ、なぜそこに居るのですか、と聴きますがもう手遅れ。パミーナの目の前には夜の女王本人が現れ、父親手製の短剣を与え、あのザラストロを仕留めるように、と命じて消えます。パミーナは躊躇いを見せますが、そこに現れたザラストロから静かに時を待て、と言われます。

試練は続き、タミーノとパパゲーノは沈黙を守るよう教え込まれます。じっと我慢すれば、タミーノはパミーナを伴侶として得られ、またパパゲーノはパパゲーナを伴侶として得られることを告げられます。タミーノはそうしようとしますが、パパゲーノの口を塞ぐのは大変なこと。おまけにパパゲーノの目の前にはパパゲーナが変装して現れたりして、撹乱します。一方パミーナは沈黙を強いられたタミーノに何も聴いて貰えないので絶望しており、手にした短剣で自らの命を断とうとしますが、あの雲に乗った童子達によって止められます。ついにパミーナはタミーノと共に修練を積むことを許され、これから一緒に行くようにと言われます。多くの悪霊達のいる炎の中に入って行きますが、両人は修練に耐えました。

また夜の女王とその一群は最後の勝負に出ますが、あたわず、地面の割れ目に落ちて行きます。一方パパゲーノはそういうことに関心無く、パパゲーナと一緒に森の中に走って行って子沢山になったというストーリー。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/column-002/appendix/appendix_036.html

ベルイマン監督の「魔笛」

「魔笛」の楽しさを味わうのに最適なのは、筋がどんどん進む演出ではないか、と思います(特に余り慣れていない場合)。即ちモーツアルトに多いレシタティーヴォ・セッコの早口で喋る箇所を、本当に早口で喋らせてしまうのです。その方が時間も短くなって退屈せずに済む(本当はレシタティーヴォ・セッコにはそれなりの良さがあるのですが、それはオペラに慣れてからにしましょう)。特に子供達にオペラを観せるなら、レシタティーヴォ・セッコの省略はテです!

スウエーデンのベルイマン監督の映画「魔笛」がありますが、あれがイチオシでは無いでしょうか。よく考えられた劇進行と、演出です。昔私がニューヨークに行った時、Alからベルイマン監督の「魔笛」を観るように勧められたのですが、当時はまだ持っていませんでした

(「音楽のすすめ」第2章 第29話「ウオルドーフ・アストリア・ホテル」を参照)。
http://www.kit-ya.jp/etc/club/column-002/2nd/2nd-029.html

後で買って観たらナカナカのシロモノでした。そこで使われる言語はスウエーデン語です。基本的にドイツ語もスウエーデン語も同じ言語から進化した従兄弟同士ですが、Nein, nein(ナイン、ナイン)となっている所をネイン、ネインと発音するので、時々そうだった、これはスウエーデン語だったんだ、と苦笑しています。

ベルイマン監督の映画では序曲が遅く、どうしたんだろうと思いますが、いざ開始した時、舞台を右に左にと逃げ回るのは、ぬいぐるみになった(漫画チックな姿ですが)竜と、それに追いかけられて逃げ回るタミーノ。まずはこの演出で子供達の目が開きます!そして3人の侍女たちの満面笑みを浮かべた合唱と、それに続く夜の女王の登場。この場面では背後にあるウズ状の星空は夜の表現にピッタリ合います。そして見るからに楽しそうなパパゲーノの登場と、総勢が舞台から客席に向かって並んで歌う歌の場面!これにはやられた、と思いました。オペラでは堂々と歌手が客席を見ることは滅多に無いので。タミーノは歌わなければならない義務感が少し見えましたが、あとのメンバーは歌うことが楽しくて仕方がない、という風情。

そして天から気球が降りて来ますが、その中に3人の童子に扮した少年達が乗っています。童子を演じる子供達の思いっきりの笑顔を見て、これは相当な訓練をしたな、と思いました。あのシーンは大好きです。まだ小学校にも行っていないような年齢と判断しました。大きく口を開けているし、本当に歌っているんだろうな、と思った次第。

この後は、音楽は素晴らしいのですが、ザラストロの仲間に引き入れようとする一方的なお節介に、イライラします。まるで秘密結社に引き込もうとする拉致騒ぎみたい、というのが私の本音です。でも童子達が出て来てパミーナを説得しようとする場面とか、夜の女王が再度登場してタミーノを叱る場面は素晴らしい。特に夜の女王はこの第2幕のアリアで、スタッカートを強調して歌っているのに気がつきました。そうでなければイケナイのです!

第1幕はレガートに、そして第2幕は激しいスタッカートで、と使い分けなければいけません。ここの処理は全くの正解でした(但し、あの歌の味付けにはチョッと抵抗がありました)。純声楽的に見たとき、ビルギット・ノーデンというソプラノが本当にあの音色になるのかどうかは分かりません。私の耳には、高音部になるとエコーが聴こえましたし、弱い声なのかもしれません。夜の女王だけでなく、他のキャストも本当にああいう声が出ていたかどうかは疑問です。でもコレは子供でも楽しめる「魔笛」、しかし決して子供相手だからと言って手抜きの無い「魔笛」。その場合、トリックは許されるのでは無いでしょうか。

それにザラストロを除く全キャストは生き生きとしていますし、観ていても楽しい。あのバイキンマンを思わせるような帽子を被ったモノスタトスだって楽しい。パパゲーノの言うような、そんな説教は聞きたくない、それよりも食べたいし、寝たいし、女房が欲しいよ、という主張は実は勝手にプロットを変更されたモーツアルトの抗議だったのではないでしょうか。だから最終場面で幕が降りる時、パパゲーノとパパゲーナはドウしたんだろう、とフト湧く疑問に答えるべく、カーテンが着地する直前に、そのカーテンの前に両人が現れ、それも多くの生まれた子供達を引き連れて、舞台を食っていました。ああこれは楽しい世の中だなあ、と言うところ。これが「魔笛」。キャスト達の見せる極上の笑顔と最後のシーン、これですね。ザラストロは姿格好からして力がありません。モノスタトスのことを「あの嫌らしいムーア人」などと言っているのは今日的ではないし。

途中で出て来る多くの歌、例えばパミーナが歌う「恋する男は」とかタミーノの「おお永遠の夜よ」、「多分彼はパミーナに逢えたな」とか、あるいはグロッケンシュピールを鳴らしてモノスタトス一同を骨抜きにしてしまう箇所等(その一部にシューベルト「童は見たり」と聴こえて来る)は、本当にモーツアルトが天才だという証明です。

最後に気がついた箇所を2つ。それは第1幕でザラストロがモノスタトスに77回のムチを与えようと言う場面がありますね(翻訳の付いているものとして、ショルティ盤とフリッチャイ盤で確認)。映画の画面上に出る翻訳は確実に555回のムチと出ていました。あれは間違いではありませんか。同様に、第2幕で夜の女王が登場したあと、ザラストロはパミーナと対話するのですが、そこでパミーナはザラストロのことを父上と呼ぶ対話プロットが出ていますが、原文では単にHerrと呼びかけているだけですから、額面通り受け取ると間違います。尤も修道院等では長老のことを皆、父上と呼ぶのかも知れません。このレーザーディスクは、間違いが見つかれば書き直してくれるそうなので、それに期待しましょう。

ベルイマンの映画でパパゲーノを歌っているホーケン・ハーゲゴートの顔を見ていると、私は米国YYY機構のC君を思い出して懐かしく思います。30年前に初めて逢った当時のCの顔に似ているからです。その後30年の間に、Cはすっかり体脂肪がたまり、体の外観も変ってしまいましたが、初めからああだったのではなく、もう少し締まっていた(太めだとしても)のです。Cがモーツアルトが一番好きと言っていましたが、それはオペラ「魔笛」を含むものだったのでしょうか。それでは最後に、バイエルン歌劇場で録画したウオルフガング・ザヴァリッシュの指揮したものを通して聴いて(観て)みましょう。


それにしてもパパゲーノ達は、そのあと、どこに行ってしまったのでしょう?
パパゲーノがザラストロの集団の中で暮らすなんて考えられないし、最後のシーンにも特に登場しなくても可だろうと思うのです。解説を読むと、パパゲーノとパパゲーナはサアーッと森の中に消えて行った、とあります。それで良いのです。野生児パパゲーノの生き方です。

一つ心配なのは、パパゲーノは鳥刺しですが、今まで夜の女王が買ってくれましたが、女王がいなくなって(本当?)毎日の生活のカテをどこで得たのでしょうか。また3人の童子達のMentor(導師)は誰だったのでしょう。そして魔法の笛も、グロッケンシュピールの効力は誰が持ち主でも(ザラストロ側でも夜の女王側でも)続くのでしょうか。最後に私が得た印象は、このオペラ「魔笛」の主人公は間違いなくパパゲーノです。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/column-002/appendix/appendix_037.html


結論として、音楽がわかる人はみんなザラストロが大嫌いなんですね。
ザラストロをまともだ思う人は音楽も人間も全く理解できないという事ですね。


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参考 ベルイマンの映画

Kris (1946) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=ygRCsij7Es8


Port of Call (1948) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=dSgsvSkq_ic


Prison (1949) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=_lVVdpZ5eDk


Summer with Monika (1953) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=BMNxfoltCTM


Uma Lição de Amor - Ingmar Bergman - 1954
http://www.youtube.com/watch?v=jQ8RYhGtgkE


Ingmar Bergman: "Sommarnattens leende" (1955)
http://www.youtube.com/watch?v=Z_zP-zEylYk


イングマール・ベルイマン 夏の夜は三たび微笑む
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23167020
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23167047
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23167073
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23167105
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23167138

Smiles of a Summer Night (1955) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=EvikpyWw59g


ingmar bergman - el septimo sello (1956) subtitulos en español
http://www.youtube.com/watch?v=FBAPmaXVmLc

イングマール・ベルイマン 第七の封印
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23153039
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23153094
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23153162
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23153233
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23153305


Wild Strawberries (1957) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=9anlOTzIrkM


''Il posto delle fragole'' di Ingmar Bergman, 1957
http://www.youtube.com/watch?v=J_dDkRIAt60


FRESAS SALVAJES - INGMAR BERGMAN
http://www.youtube.com/watch?v=4HivG6fBC8M


Il settimo sigillo di Ingmar Bergman
http://www.youtube.com/watch?v=sLasN9RRYVw


イングマール・ベルイマン 女はそれを待っている
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23274691
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23274737
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23274752
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23274774


Brink of Life (1958) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=s9hHtfTmlTU


The Magician (1958) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=cRYnn4dJ70E


The Virgin Spring (1960) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=h82_I4kH6H8


Through a Glass Darkly 1961 - Ingmar Bergman
http://www.youtube.com/watch?v=5yTWFT-y718


Come in uno specchio - Ingmar Bergman (film completo ita)
http://www.youtube.com/watch?v=rhRyr42cG2I

O silêncio Tystnaden Ingmar Bergman Legendado em português completo YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=hJSBpmqEvwQ


El silencio (Tystnaden) Subtitulada
http://www.youtube.com/watch?v=V2dMM98pVm8


Persona (1966) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=vMfqSuRlerU


Shame (1968) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=HlyUC_pnL3c


L'ora del lupo - Ingmar Bergman (film completo ita)
http://www.youtube.com/watch?v=iN7O6GVIo2k


Hour of The Wolf(1968)
http://www.youtube.com/watch?v=ITG2SXj_-Rg&list=PLE95BC4EC7E6093C0
http://www.youtube.com/watch?v=b5gEfJDqQZY&index=2&list=PLE95BC4EC7E6093C0
http://www.youtube.com/watch?v=UtixhUSovMw&index=3&list=PLE95BC4EC7E6093C0
http://www.youtube.com/watch?v=hKrLw-B-yWs&index=4&list=PLE95BC4EC7E6093C0
http://www.youtube.com/watch?v=SAHt-EBdRac&list=PLE95BC4EC7E6093C0&index=5
http://www.youtube.com/watch?v=PWMTQChkcW8&list=PLE95BC4EC7E6093C0&index=6
http://www.youtube.com/watch?v=XY4UPN_xI9E&index=7&list=PLE95BC4EC7E6093C0
http://www.youtube.com/watch?v=P4ZiowHkbxU&index=8&list=PLE95BC4EC7E6093C0


Riten - Ingmar Bergman
http://www.youtube.com/watch?v=rqbnlbIDgKE


En Passion [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=lNjXnFS09RI


Sussurri e grida - Ingmar Bergman (film completo ita)
http://www.youtube.com/watch?v=ronxMVoINW8


叫びとささやき 1972 イングマル・ベルイマン
http://www.youtube.com/watch?v=DptXkyj0ldg
http://www.youtube.com/watch?v=1a8Jh-rtSQg


Scenes from a Marriage (1974) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=SwOQMpuIAa8


Face to Face (1976) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=NepL3SVL8NQ


The Serpent's Egg (1977) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=PTKIEr6V__k


イングマール・ベルイマン 秋のソナタ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23152464
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23152526
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23152592
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23152632
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23152720


From the Life of the Marionettes (1980) [MultiSub] [Film] - (Ingmar Bergman)
http://www.youtube.com/watch?v=jAGhiDgx1XA


Fanny and Alexander (1982)
http://www.dailymotion.com/video/x124pts_fanny-and-alexander-1982-pt-1_creation
http://www.dailymotion.com/video/x125vof_fanny-and-alexander-1982-pt-2_creation
http://www.dailymotion.com/video/x1277qu_fanny-and-alexander-1982-pt-3_creation
http://www.dailymotion.com/video/x128cvu_fanny-and-alexander-1982-pt-4_creation
http://www.dailymotion.com/video/x129olb_fanny-and-alexander-1982-pt-5_creation
http://www.dailymotion.com/video/x123m9v_fanny-and-alexander-1982-pt-6_creation


【リヴ&イングマール ある愛の風景】 特報映像!
http://www.youtube.com/watch?v=g4opdmMpGEk


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5. 魔笛のザラストロの道を進むと…

謎とき『カラマーゾフの兄弟』 江川 卓 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%AC%8E%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%80%8E%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BE%E3%83%95%E3%81%AE%E5%85%84%E5%BC%9F%E3%80%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E6%B1%9F%E5%B7%9D-%E5%8D%93/dp/4106004011/ref=sr_1_10?s=books&ie=UTF8&qid=1288951731&sr=1-10

ロシア正教の分派の中で「鞭身派」というのがある。

読んで字のごとく、身を鞭で打つのだが、

この宗派は、教会や聖書を介さずに直接にキリスト、精霊と交わることを求め、そのために、

男女の信徒が一部屋に集まって、祈祷、歌、踊りのあげくに、

最後には手や鞭で各々の身体を打ち合って、集団的恍惚を得る

儀式が行われていたのだという。


しかし、これ、キリストや精霊との直接の交感を求めていたこの儀式も、次第に乱交パーティー化していったという。

そうして、その反動として現れたのが「去勢派」である

性的堕落を激しく糾弾し、男は睾丸を、女は乳首を切除したり乳房を抉り取ったりするのだそうだ。

ゆえに、去勢派の人間はそろって顔色が悪く、傍から見ても「あいつは去勢派だ」ということが分かるくらいなのだという。

これはスメルジャコフの描写に見事に呼応している。

ちなみに、筆者はグリゴーリイは鞭身派だと指摘している。


さて、今では考えられないようなオカルト宗派(現在でも案外あるかも)、について、小説中ではどこにも直叙はされていないが、この分派は当時のロシアに、マイノリティではあるものの結構広く信仰されていて、認識はされていたようだ。

つまり、当時のロシアの読者であるならば、

スメルジャコフの描写や、マリヤとの同棲ではない同居を読むと、彼らが去勢派であるということは容易に推察できることなのである。
http://www.geocities.jp/maxi_japan/dokusyo_egawataku_nazo-k.html

「去勢派」については、江川さんが「謎ときカラマーゾフの兄弟」で次の様に書いています。

「ロシア分離派史上でも最大の人物と目されるコンドラーチイ・セイワーノフが登場した。〜〜〜

やがてセイワーノフは、鞭身派の性的堕落にいきどおり、自分は人類を肉欲から救い、「魂を滅ぼす蛇を退治する」ためにこの世にやってきた「神の子」であると宣言した。

むろん「蛇」とは男性の性器官の象徴であり、「蛇退治」は「去勢」の意味である。

このような形でセイワーノフによって開かれた新しい宗派が「去勢派」であり、信徒は「ぺチャ−チ」(刻印)と呼ばれる術を受けることになった。


女性の場合は、乳首だけを切除するのが「小ぺチャーチ」、

乳房まで切り取るのが「大ぺチャ−チ」と呼ばれた。

男性の場合の「小ぺチャ−チ」は睾丸を切断するわけだが、

「大ぺチャ−チ」については、手術を終えたあと、術者が切除部分を被術者の目の前に突きつけ、

「見よ、蛇の頭は砕かれたり、キリストはよみがえりたまえり」

と唱える、のだという。


〜〜〜鞭身派の聖母アクリーナから正式に「キリスト」と認められたセリワーノフは、

「魂を滅ぼす蛇を退治する」自身の事業をしだいに広め、十八世紀中葉には、信徒の数ももはや無視できなくほどの数に達していた。〜〜〜

ついに一七九七年には、ピョ−トル三世とエカチェリーナ女帝の遺児であるパーべェル一世と対面し、二人の間には次のような問答がかわされたという。


パーべェル帝「汝はわが父なるや?」


セリワーノフ「われは罪の父ならず。わが業(去勢)を受けよ。さすれば汝をわが子と認めん」


ファンタスチックとしか形容のしようのない対話で、パーべェル帝がセリワーノフを狂人と認定し、オブホフの精神病院に収容してしまったのも無理からぬことであった。

ところが奇妙なことに、パーべェル帝の後を襲ったアレクサンドラ一世は、すでに白髪の老爺となっていたセリワーノフの人柄に魅惑され、一八〇二年に彼を解放したばかりか、数次にわたつて彼と親しく面談し、セリワーノフのほうでも、大去勢によるロシア救済計画を帝に建議したといわれる。〜〜〜


つまり、「カラマーゾフの兄弟」の舞台となっている十九世紀の六十年代、七十年代にも、この奇怪な信者たちの問題は、けっしてたんなる昔語り、あるいは僻地のエキゾチックな風習ではなく、むしろすぐれて現代的な関心事であったということができるように思う。


「まぎれもなく「好色な人たち」である「カラマーゾフの兄弟」の作中人物たちのなかで、スメルジャコフ一人はいくぶん例外的に見える。

まず彼の少年時代の大好き遊びが猫の葬式ごっこだったことが想起される。

彼は幼い頃から、猫を首吊り台にかけ、そうしておいてその葬式ごっこをするのが大好きだった、と言われている。

葬式のときには、祭服に見立ててシーツをひっかぶり、香炉代わりに何やら猫の死体の上で振りまわしながら、歌をうたうのだという。

モスクワへ、コック人の修業に出されて戻ってきた彼は、

「すっかり面変わりがしていた。なんだかふいにめっきり老けこんだ感じで、年齢にまったくそぐわないくらい皺だらけになり、顔色は黄ばんで、去勢者に似た感じになっていた」

「大審問官」伝説をアーリョーシャに語った直後、家に戻ったイワンは、門のわきのベンチで夕涼みをしていたスメルジャコフを目にする。

「イワンは怒りと嫌悪の目で、びんの毛を櫛できれいに撫でつけ、ふっくらと前髪を立てたスメルジャコフの去勢者のように痩せこけた顔をにらめつけた」

 見るとおり、スメルジャコフはドストエフスキーによって、ことさら「去勢者」に、あるいはさらに進んで「去勢派信徒」になぞえられている。

さらに注目されるのは、マリアの家に移ったスメルジャコフが、母娘によっていたく尊敬され、二人はスメルジャコフを「一段上の」人間のように見ていた、という指摘である。

「一段上の」という言葉にこだわるのは、

鞭身派以来、代替わりのいわゆる「新キリスト」は、旧キリストあるいはマリアによって「一段上の人、最上の人」として彼らの共同体である「船」に迎えられる慣行があったからである。〜〜〜

スメルジャコフが「花婿」の資格でマリアの家に移ってきた、とされていることも見逃せない。

ロシア正教会においてばかりでなく、西欧のキリスト教会においても、「花婿」という言葉は、ヨハネ黙示録の「子羊」、つまり 花嫁たる教会を聖化する「花婿」、別の言葉でいえば、再来するイエスキリストその人を指す言葉であった。〜〜〜


ところで、スメルジャコフが去勢派の「白いキリスト」だということになれば「蛇退治」(フョードル殺し)は、当然、彼の宗教的、社会的使命だということになる。

こうして、もともとは多分に個人的であったかもしれないスメルジャコフの犯行の動機が、いわば去勢派流に「聖化」され、普遍的な意義を獲得することになるのである。〜〜〜

前にも触れたが、幼児期の彼が大好きだったという猫の葬式ごっ子のエピソードがそれに当ることは、あらためて言うまでもあるまい。

このようなスメルジャコフが、鞭身派、去勢派の「船」が数多くあったモスクワへ「修業」に出て行ったとき、「猫」ないし「蛇」に対する彼の憎悪は一つの基礎ずけを与えられ、同時に深く内攻していくことになった。

こうして彼は外なる「蛇」を挫く以前に、まず自身の内なる「蛇」を挫くことを決意するのである。

つまり、「去勢者に似た感じ」になってモスクワから戻ってきた彼は、すでに「白いキリスト」の自覚をもち、フョードル殺害にあたっては、もはや完全な確信犯として行動することができたのである。

ところで、スメルジャコフの犯行がそのような「使命感」に裏ずけられたものだったすれば、当然、彼の憎悪はたんに個々の「蛇」だけにではなく、「蛇」一般に、さらにはそのような「蛇」のはびこる現世そのものにも向けられていたと考えなければなるまい。

事実、彼の憎悪は、カラマーゾフ一族を生み出した土台であるロシアそのものにも向けられていた。


「私はロシア全体が憎くてならならないんですよ」とは、彼のマリヤへの告白である。

〜〜〜

スメルジャコフの憎悪は、むろん、ロシアだけに局限されはしなかった

「女にだらしがない点しゃ、外国人もロシア人も似たり寄ったり」だからである。

〜〜〜

一方、スメルジャコフが目撃するカラマーゾフ一家の「淫蕩」が、全ロシア的な、あるいは世界的な「淫蕩」の象徴的な縮図とするならば、それは、「大審問官」伝説に登場する「野獣にまたがる淫婦」を媒介にして黙示録的終末のイメージとも重なってくることになる。

折りしもいまは「蛇の季節」でもあった。

スメルジャコフはこの終末の世に、「蛇」を退治し「淫婦」を辱めるべき「白いキリスト」として再来したのだった」


(謎解き「カラマーゾフの兄弟」 江川卓 新潮選書 Z 白いキリストより)


去勢を血統転換に置き換えれば、統一教会の教えそのものになります。


(「謎ときカラマーゾフの兄弟」V好色な人々・Z白いキリスト ページ158〜159より
江川卓 新潮社)


________________


誰もが関心を持つのは、去勢派、鞭身派共に各派の聖女ですね。


去勢派の聖女マリア(スメルジャコフの花嫁?)はスメルジャコフの元にスープをもらいにやって来ます。

寄生派の花嫁は「○○○の毛まで抜かれる」と言われている通りに、はるばる海を越えて○○○の毛を抜きにやって来ます。

「合同結婚でも日本人同士のカップルならば安心だろう」と思うのは、早とちりです。

友人の場合は、結婚当初、現金で預金をしていたら奥さんがすべて教会に献金してしまうので、すかさず預金をマンションのローン頭金にあてて、間一発のところで無一文にならずに済みました。

お気に入りの食器やレコード類も、生活必要品としてすばやく居間に配置したので無事に残りました

それでも、僕の友人はまだ恵まれているほうで、献身者(統一教会系列会社で働いている夫婦)の場合は数家族の共同生活の家賃や食費はかかりませんが、朝から夜遅くまで働きずめで一家族1万二千円の月収です。

「カラ」兄弟でも、スメルジャコフは、フョードル宅からいつのまにか去勢派の共同生活場?らしきマリアの丸太小屋に移されていますね。
http://dostef.webspace.ne.jp/bbs/dostef_topic_pr_287.html


17世紀に分離派の一派として生れた宗派に鞭身派というのがある。

1700年1月1日に生きながら天に召されたダニイロ・フィリッポフが開祖とされており、この点では作中(カラマーゾフの兄弟)に登場する聖痴愚フェラポント神父にその面影が映されている。

鞭身派の教義の特質は、教会や僧を否定し、直接にキリスト、聖霊との交わりを求める点にあり、そのための手段として、

男女の信徒が一部屋に集まり、祈祷、歌、踊りのあげく、

最後には手や鞭でおたがいの全身を打って、集団的な恍惚状態に達する独特の儀礼が行なわれた。

この瞬間にキリストないし聖霊が信徒たちの胎内に入ると信じられたのである。


この教義の当然の帰結として、鞭身派には、初代キリストのイワン・スースロフをはじめ、何人ものキリストがつぎつぎと現われることになった。…

むろん「十二使徒」も信徒たちの中から選ばれ、「船」と呼ばれた信徒たちの共同体には、かなり厳格なヒエラルキーが確立していた。…
http://www5a.biglobe.ne.jp/~outfocus/page-he.htm


●ロシアの異端


鞭身派−肉、魚、にんにく、ジャガイモを食べず、酒も飲まない。

女はプラトークをまぶかにかぶる。

一部屋に車座になってすわり、入れ替わり立ち代わり踊り、罪のもとである肉を鞭で打ち続ける。

最後は乱交パーティーになる。

ラスプーチンもこの一派といわれる。


モンタヌス派−別名跳躍派。

集会で男女が手を取り合って飛び跳ね、そのあとで性交する。

聖書のロトと娘の性交、ソロモンの300人の妻にちなむ。


去勢派−淫行に走りがちな鞭身派を批判。

罪のもとである陰茎、乳首を切除する。

男性ホルモンの欠如からひげが生えず女性的な声なので外見からすぐに分かる。

「カラマーゾフの兄弟」のスメルジャコフは去勢派といわれる。

http://www.sapporo-u.ac.jp/~oyaon/kyozai/08.txt


鞭身派

17世紀末に起こった〈霊的キリスト者〉のセクトで、聖書と聖職者を認めず、

精霊(Святой дух)との直接的な交わりを求めて、熱狂的に踊り、歌い、互いに体を鞭打ったところから、その名が生じた。

神の化身である複数の〈キリスト〉、〈聖母たち〉あるいは〈母君(マートゥシカ)たち〉のもとに集まり、

祈り、祈りの最後に執り行なわれる独特の儀式(ラヂェーニエ)。

それが始まると、宗教的エクスタシーに達するまでみなが踊り狂ったという。

自らを〈神の人びと〉と称した。

旧タムボーフ、旧サマーラ、旧オレンブールグの各県、北カフカースやウクライナに彼らの小さな共同体が存在した。
http://www.seibunsha.net/prishivin/p15.html


帝政ロシアは政教一致を国是とし,ロシア正教が国教でしたが,国民のうちにはこの国教を奉じようとしない者もあり,政府と正教会はこれに手を焼いていました。

この反正教会的宗教潮流は,通常「ラスコールと諸セクト」と総称されます。

ラスコールは通常「分離派」と訳されるとおり,十七世紀の教会改革の際正教会を離れた人々のことで,改革を受け容れず古い儀式に固執したことから,「古儀式派」とも称されます。

分離派には穏健派から過激:派にいたる様々な流派がありますが,大略,司祭の存在を認める「司祭派」と,これを認めない「無司祭派」に分かれます。


無司祭派は教導者を擁するのみで,司祭も正典も宗規も有さぬところがら,次第に正教会はもちろんキリスト教そのものから離れ,キリスト教的要素を多く保持しつつも,新たな道をもとめて独自のセクトを生み出す傾向があります。

フルイスト派(鞭身派)の場合も,その発生時期(十七世紀半ば)からして,もとは無司祭派に端を発していると考えられます。
 
フルイストが鞭を意味するところがら,日本ではこれまで鞭身教徒と訳されていますが,この訳語は不適切であり,見当違いな憶測のもとになりかねません。

鞭身教徒という言葉から,人は漠然と,鞭打ちがこのセクトの特徴であると思うでしょう。

確かに鞭打ちは,中世の修道僧などが自らに課した苦行です。

しかしフルイストゥイの儀式において鞭打ちはなんの役割も演じておらず,この場合フルイストゥイの語はまったく別の由来を有しています。


このセクトの信者たちがなぜ「キリストたち」と呼ばれたかというと,それは彼らが多くのキリストを輩出したからです。


彼らの地域集団をカラーブリ(船の意。フリーメイソンのロージにあたるもの)と呼びますが,各カラーブリは必ず教導者たるキリストと生神女,さらに大抵は複数の預言者と女預言者を擁していました。

その儀式の主たる内容は輪舞(これをラジェーニエと言います)で,彼らはこの激しい身体運動によって法悦に達し,キリスト,生神女,預言者たちは忘我の気惚状態の内にあって,天候の如何,収穫の良し悪し,個人の身上等々を預言しました。

預言者には原則として誰でもがなれた。

もちろん預言者たる能力には個人差があって,預言者や女預言者になるのは,人一倍霊感を受け易い者たち,恍惚状態に陥り易い者たちでした。

 フルイストたち自身の言い伝えによれば,その教祖たちの行実とは次のようなものです。

 皇帝アレクセイ・ミハイロヴィチ(在位三64546)の時代,ウラジーミル県コヴロフ郡なるゴロジン山の頂に二軍のエホバが降り,コストロマ県の農民ダニーラ・フィリッポヴィチの内に入って彼を生ける神とした。

当時はニコンの改革に端を発する教会分裂の真最中で,人々はいかなる書物によって救われるかをめぐって争っていた。

人が救われるのは古い書物によってか,それとも新しい書物によってか。ダニーラ・フィリッポヴィチは,新たな啓示によってこの書物の新旧論争にけりをつけた。


すなわち,救われるためにはいかなる書物も要らない。

聖神そのものさえあればよい。

内心の祈りによってのみ神は人間に宿り,人は救われる。

彼は新旧の書物をすべてかますに詰め,ヴォルガに捨てさせました。


ダニーラ・フィリッポヴィチははじめコストロマ近郊のスターラや村に住み,のちコストロマに移った。

以来コストロマは「天上のエルサレム」,彼の住む家は「神の家」と呼ばれ,多くの信者を集めます。

書物の(つまり教会の)教えに頼らず,わたしの言葉のみを信ぜよ。

あるいは,預言者たちが忘我状態で口にする言葉(預言)のみを信ぜよというのが,彼の教えでした。

別の伝説によると,ダニーラのことを知った総主教ニコンは彼を幽閉したが,彼が釈放されてコストロマへ帰るまでの間,地上を一面の霧が覆った。

コストロマに帰った彼は,弟子たちに「十二誠」を与えた。

この十二誠とは次のようなものです。


1.我は預言者たちにより預言された神であり,人間の魂を救うため地に降り来たった。
  我以外に神はない。
2.他に教えはない。他の教えを求めてはならない。
3.汝の置かれたところに留まれ。
4.神の受命を守り,世の漁人となれ。
5. 酒を飲むな。肉の罪を犯すな。
6. 結婚するな。既婚者は妻と兄妹のごとく生きよ。未婚者は結婚するな。既婚者は離婚
せよ。
7. 悪罵を口にするな。悪魔,悪鬼等の言葉を口にするな。
8. 婚礼,洗礼式に行くな。宴会に出るな。
9.盗むな。一コペイカでも盗んだ者は,あの世でこの一コペイカを頭頂に貼りつけられ,
  これが地獄の火で融けるまで,赦されることはないであろう。
10.これら二二を秘表せよ。父にも母にも明かすな。たとえそのため鞭打たれ,火で焼か
  れようと,耐えよ。耐えきった者こそ信者であり,天国を,また地上では霊の喜びを,
  受けるであろう。
11.互いに訪れ合い,もてなし合い,愛し合い,我が誠命を守り,神に祈れ。
12.四神を信ぜよ。


 もっとも,コンラート・グラスというリトワニアの研究者によると,フルイスト派の伝説が伝える教祖たちのうち,ダニーラ・フィリッポヴィチについてはその実在を確証することができない。

歴史資料により実在が確証されるのは,次のスースロフからだというのです。

 万軍のエホバがゴロジン山に降りダニーラを生ける神とする十五年前,ウラジーミル県ムーロム郡マクサコフ村に,母親のアリーナ・ネーステロヴナが百歳の時,神の息子たるキリスト,イワン・チモフェーヴィチ・スースロフが生まれた

(これは,アリーナ・ネーステロヴナが生神女を務めていたカラーブリで,スースロフが霊的啓示を受けキリストとなった,という意味でしょう)。


 イワン・スースロフが三十歳になった時,ダニーラ・フィリッポヴィチは彼をコストロマへ呼び,神性を授け,彼を生ける神とした。

すなわち,スースロフはダニーラ・フィリッポヴィチにより三日間天へ上げられたのちオカ河の岸へ帰り,以後ここの一村を根拠地として教えを弘めた。

彼は若く美しい娘を連れており,彼女は生ける神の娘として,また生神女として崇められていた。

彼はまた,弟子たちのうちから十二人の使徒を選び,彼らと共に村から村へ布教を続けた。

 アレクセイ・ミハイロヴィチ皇帝(在位1645−76)はスースロフの布教活動のことを知って,彼を四十人の信者と共に捕らえ,訊問のためモスクワへ連行させた。

しかし司直は彼らから一言の供述も引き出すことができなかった。

拷問の火もスースロフの身体を傷つけえず,結局彼はクレムリン前の赤の広場で心墨に処された。

彼は木曜日に息を引取り,金曜日に埋葬されたが,土曜日から日曜日にかけての夜に甦り,モスクワ近郊の村に姿を現した。そこで再度逮捕され,拷問と礫刑に処され,再度甦った。


三度目に捕らえられた時,皇后ナタリヤ・キリーロヴナはピョートル・アレクセーヴィチ(のちのピョートル大帝)を懐妊中で(つまり1672年のこと),スースロフの釈放なくして出産は無事にはすまないという預言があったため,皇帝はスースロフを釈放した。

 以後三十年間(つまり1702年まで),スースロフはモスクワを中心に布教を続けたが,うち十五年間は政府の監視を避けてモスクワを去り,諸所の弟子たちのもとを転々とし,迫害が下火となったのちモスクワへ帰り,ここで男女の修道院に果多しく信者を増やした。


彼の住むクレムリン近くの家は,「神の家」とも噺しきエルサレム」とも呼ばれた。

 1699年には,百歳のダニーラ・フィリッポヴィチがコストロマからモスクワの「新しきエルサレム」へ移り来たり,ここから1700年1月1日,永い輪舞ののち,多くの会集者たちの見守るなか天に昇った。


以後それまでの9月1日に代えて,この日を新年の始まりと定めた。

三年後,スースロフ自身も多くの信者たちに見守られつつ昇天した。

ダニーラ・フィリッポヴィチは地上に遺骸を残さなかったが,スースロスは残した。

信者たちは遺骸を乞い受けてイワノフスカや女子修道院に埋葬し,石碑を建てた。


 スースロフのあとを継いでキリストとなったのは,ニージニー・ノヴゴロト(現ゴーリキー市)の元込士プロコフィー・ダニーロヴィチ・リープキンなる人物で,一部フルイストたちは,彼をダニーラ・フィリッポヴィチの実の息子であるとしています。
彼は1713年から1732年の死まで,キリストの地位にありました。

彼の妻アクリーナ・イワーノヴナは生神女で,二人の息子は剃髪して修道院へ入り,ここで教えを弘めます。


 十八世紀半ばから十九世紀初頭までの問に,フルイスト派はほぼロシア全域に行き渡り,国外ではガリシア地方に住むロシア人たちにまで及びました。

モスクワには四つのカラーブリがあった。

とりわけ信者が多かったのは,オリョール県とタンボブ県であったそうです。

信者はさまざまな階層にわたりましたが,主として農民都市の職人,小商人たちで,また多くの修道院がこのセクトの拠点でした。


 フルイスト派は結婚と生殖を認めませんが,ダニーラ・フィリッポヴィチやキリストの家系には血統が絶えぬよう配慮がなされていたようです。

コストロマから三十キロのスターラや村には,十九世紀半ばまでダニーラの門下と言われるウリアナ・ワシーリエワという女性が生存しており,彼女が修道院へ幽閉されてのちも,スターラや村はフルイスト派の聖地ベツレヘムといったものでしたし,ループキン直系の子孫もやはり十九世紀半ばまで存続していました。

 十九世紀の六十年代に至り,フルイスト派は個々のキリストを戴く多くのカラーブリに分裂し,それらカラーブリ同士が互いに対立し合うという事態を生じた。

 フルイスト派は,のちの去勢派ほどにはよく組織された教団ではありません。
それは半ば自然発生的にさまざまな地方に興つた,とすら見える。

諸カラーブリ間の横のつながりも,さして緊密なものではなかったらしい。


しかし各カラーブリにひとりのキリスト,ひとりの生神女がいて,ひとり,あるいは数人の預言者・女預言者がいるという構造は,共通していたようです。

また,儀式のうえではすべてのカラーブリが輪舞(ラジェーニエ)を採用していたことは事実ですが,儀式の細目については地方により時代により種々食い違いもあり,このことは,セクトが時とともに様々な派に分かれていったことを証するものです。

体系的な教義が成文化されず,教導者の意思が神の意思と見倣され,カラーブリの全成員がこれに絶対服従するような集団にあって,これは至って自然なことでしょう。

 ロシア正教というのは,概して形式にすこぶる拘泥する宗教です。

十七世紀の教会分裂自体,儀式や礼拝の細目における形式の変更をめぐって生じた。

そして分離派は,正教会以上に形式主義者でした。

彼らは,ニコンの改革が伝統的形式を歪めるものであるとして,旧来の伝統と形式の名において改革に反対したのです。

フルイスト派は,ロシア正教のこの形式主義への反動として興つたと言えます。

その意味で,ダニーラ・フィリッポヴィチがあらゆる書物をヴォルガへ捨てたという挿話が,フルイスト伝説の冒頭に位置していることは象徴的です。


書物や普通の祈りでは生ぬるい。

彼らは神性との一層直接的な接触・融合を求めた。

つまり激しいラジェーニエに訴えて肉体を疲労特牛させ,神を自らの内へ直接呼び降ろそう,神と合体しようとするのであって,これが彼らの祈りなのです。

彼らは,使徒行伝に引かれた預言者ヨエルの言葉が実現したものと信じていました。

「神いひ給はく,末の世に至りて,我が霊を凡ての人に注がん。

汝らの子女は預言し,汝らの若者は幻影を見,なんじらの老人は夢を見るべし。

その世に至りて,わが僕・師団に,わが霊を注がん,彼らは預言すべし」

(使徒2.17)。


 法悦に達するための舞踏としては,古代の宗教やシベリアのシャーマン等が思い浮びますが,フルイスト派の輪舞(ラジェーニエ)は他から借用されたものではなく,フルイストたち自身の内で見出され徐々に完成されたものらしい。

ミリューコフは,このセクトの民衆起源に鑑み,先ず初めにその外的・儀式的側面が成立したのであり,教義が整えられたのは遙かのち(おそらくは十九世紀)のことであったろうと言っています。

ローザノブも,ダニーラ・フィリッポヴィチは神との直接交流の手段たるラジェーニエを案出したことで,このセクトの教祖となり,生ける神として崇められたものであろうとしています。

 神性と直接合体せんという望みは,彼らが人格化された生ける神を求めたことと結びついています。

人間が神と直接合体しうるというのは,人間が神になりうるという人神思想なのです。

神の霊感を受けるものにとって,この霊感を神から受けたと考えることから,この霊感が自分の内から流れ出たと考えることへはほんの一歩です。

彼らが自らを神的な霊感の源泉,つまり自らの内に神を孕む者と考えるに至ったのは,至極当然の成行きでした。

あらゆる魂の奥所には聖神の萌芽がある。

自らの内へ降りゆく者は,ここに聖神のことば言を聞き,自らの魂の内に神の国を見出す。

自らの内にこの内的福音の声を聞いた者は,その瞬間から「神の宮」となり,もはや肉の内にはなく霊の内にある。

これこそ聖神を自らの内に宿すということです。

彼らにとってはイエス・キリストも,自分たちと同等な「神の言の籍身」にすぎない。

彼らはラジェーニエで,

「主よ,われらにイエス・キリストを与え給え」

と唱えながら踊りますが,その意味するところは,

主よ,かつてイエスに霊感を与えたように,われらにも霊感を与え給え

ということなのです。


こうしてフルイスト派の世界には無数のキリストと生神女が出現したのであり,多くのカラーブリでは,信者同士が互いを神として拝し合うことも行われました。


 輪舞(ラジェーニエ)のやり方については,個々のカラーブリにより多少の違いはあるものの,大筋のところはほぼ一致しており,大略次のようなものであったようです
(十九世紀前半におけるニジェゴロト県アルザマスのカラーブリ,コストロマ県ガーリチのカラーブリ等。メーリニコフによる)。


 晩の六時頃,カラーブリの成員が一軒の家に集まる。

人数は十人から四十人。

百人に及ぶことは稀である

(もっとも,ペテルブルクでのセリヴァーノブのラジェーニエは,六百人を集めたと言われます)。


部屋には窓がないか,あっても塞がれていて,音が外部に洩れないよう,しばしば地下に造られている。

ラジェーニエの行われる家は,「神の家」とも「エルサレム」とも呼ばれる。


 部屋の一隅に生神女が座を占め,信者たちは男女に分かれてベンチに腰掛ける。

全員裸足で,長い白衣を着ている。

はじめに福音書,使徒の書簡,教父の文章,聖者伝等が読まれることもある。

それから自家製の祈りの文句を唱える。

やはり自家製の歌を歌うこともある。

その際両手で両膝を打ち拍子をとる。

歌の合間に十字を切り,主の祝福を乞う。


 次いでキリストなり預言者なりがラジェーニエを命じ,一同立って輪になる。

時として預言者自らラジェーニエを始め,他の観たちがそれに従う。

出たちの輪の外に女たちの輪が形成されることもあるが,大抵は男女入り混じっての輪である。

彼らは

「主よ,われらにイエス・キリストを与え給え」


と歌いながら,飛び跳ねつつ,右回りに回る。

輪舞も各人の旋回も,必ず右回りである。

つまり,南面したとき太陽が東から西へ動くように,右回りでなくてはならない。

この踊りに酒神が降るのであり,「聖なる輪」に入る者は霊により国勢するとされる。

踊りは次第に速くなり,人々は息を喘がせて跳ね上がり,手を振り,両足で床を踏み鳴らす。

舞踏者たちの回転の速いことは旋風のようで,顔も見分けられないほどである。

彼らが旋回と跳躍の間中,畷り泣き,声を震わせて奇声を発するさまは,傍目にも恐ろしいほどで,壁越しにこれを聞くと,まるで何かを鞭打っているように聞こえる。


フルイスト派が樽の周りで自分たちを鞭打っているという噂が弘まったのは,このせいかもしれない。

 踊る者たちが自らのうちに霊を感ずるや,踊りはますます速くなる。
輪の外で拍子をとり声をかけている者たちは,舞踏者のとりわけ激しく速い動作を認めるや,

「彼に恵みが降った」

と言う。こうして預言者や女預言者が出現する。


ラジェーニエ中はなにも考えてはいけない。

さもないと霊は降らない。

預言者や女預言者になる人々は,概してラジェーニエへの強い嗜好を有しており,彼らにとってラジェーニエは,集中した断食ののち,言い知れぬ喜びを伴って自ずと起こるのだという。

人々はラジェーニエを,それがもたらす陶酔ゆえに「霊的ビール」と呼んでいる。

フルイスト派の教義が肉食,飲酒,夫婦の交わり等の厳しい禁欲的節制を課するものであったことに鑑みれば,ラジェーニエによる心理的陶酔が彼らにとって不可欠であったことは,想像に難くありません。

 踊りは大抵夜半まで続く。

白衣が汗でぐっしょりになると,白衣を脱ぎ捨て,裸のまま倒れるまで踊る。

 踊りが終わると全員が腰をおろし,手で膝を叩いて拍子をとりながら歌を歌う。
それから教導者に向かって脆き,十字を切り,聖神が預言者の口を通って彼らを訪れるよう祈る。

選ばれた預言者が人々に向かい合って立ち,身体を動かしながら,大きな声で預言を始める。

はじめに全員への預言があり,そのあと個々人への預言がある。

預言者は個々人の罪を暴き,罪人は十字を切って罪を悔い,時に涙を流して預言者を拝する。

 預言はしばしば明け方近くまで続く。預言が終わると全員で

「キリストは甦り給いぬ」

を歌い,教導者は十字架を聖像の下に置き,一同は脆拝して十字架に接吻する。


 フルイスト派にとって霊は善であり,肉は悪であり,ラジェーニエは霊によって肉を克服する手段であるわけですが,日常生活においても霊は肉に打ち勝たねばならない。

最初の罪はアダムとエヴァの肉の交わりによって生じた。

普通の正教徒たちは変わることなく罪のうちに孕まれ,罪のうちに生まれ,罪のうちに生きている。

罪を免れるには,この世と訣別せねばならない。

これは祈りと断食と,肉欲を断つことによって達せられる。

概して,女と交わることは,フルイストにとって最も重い罪です。

肉,魚,玉葱,大蒜を食べてはならない。

酒を飲んではならない。

遊びの集まりに行ってはならない。

悪罵を口にしてはならない。

女は華美な服や飾りを身につけてはならない。

被ったショールはなるべく深く眼まで下ろして結び,常に慎ましくあらねばならない。

これらの誠命をすべて厳しく守る者は,来世で永遠の生命を得るばかりか,ここ現世でも聖神の恵みに与り,神の息子ないし娘に等しいものとなる。

つまりキリストないし生神女となる。

「我が誡命を守りわが道を保つ者は我に在り,我もまた彼に在るなり」
(ヨハネ第一書3.24)。

イエス・キリスト自身そうした神の籍身に他ならなかった。

罪と訣別し新たな生へと生まれ変わり新たな霊となったわれわれは, 言たる神が宿るに相応しい者たちである。

男たちは皆キリストであり,女たちは皆生神女である。

 仲間に引き入れようとする者には,先ず自分たちが正真正銘の正教徒であることを確信させる。

「司祭たちはわれわれに何も教えてくれない。だから自分で本を読まねばならない」
と言い,絶えずキリストに祈り,なるべくしばしば教会へ行き,正教の司祭を敬うよう教える。

やがてこう教えるようになる,

「この世:には聖神の恵みを有する試しい人々がいる。

こうした人々の内にこそ神は生きている。

彼らこそ縛り審くカをもち,罪深い魂を地獄から天国へ導くことができる」。

しかしこうした人々が誰で,何処にいるかは言わない。

 新人がセクトへの加入に同意するや,彼は数日間の断食と斎戒を命じられる。
定められた日に,セクトの教導者ないし長老が彼を迎えに来て,信者たちの集会へ導く。

そこには信者たちが全員裸足に白衣姿で,男と女に分かれてベンチに坐っており,前方にひとりの女性(生神女ないし女預言者)が聖像の下に腰掛けている。


広い部屋には沢山の蝋燭が明々と灯されている。

生神女は新人に尋ねる,

 「ここへは何のために来たか」

 「魂を救うために」

と新入は,予め教えられていたとおりに答える。

 「魂を救うのはよいことである。で,汝は誰を保証人とするか」

 「天の王たるキリスト自身を」

 「キリストを辱めることのないよう努めよ」

 次いで新人は聖像に向い誓いを立てる。

誓いは次の三点から成る。


1. 聖なる信仰を受け容れ,決してこれに背かない。

2. しばしば教会へ行き,痛悔をし,聖体礼儀を受けるが,司祭に新たな信仰のことは一言も洩らさない。

3. 聖なる信仰のためにはいかなる苦難にも耐え,牢獄も,シベリアへの流刑も,死すらも恐れず,自らの信仰を誰にも決して明かさない。


 そのあと新参者は教導者の命ずるところに従い,一同が彼のために祈るよう頼む。

一同は円くなって坐り,彼らが「主への祈り」と称するものを民謡の節で歌う。

一同歌いながら,右手で膝を叩いて拍子をとる。


次いで三,四人の男女が円のなかへ出て,跳ねながら右回りに回り始める。

こうして新信者加入の儀式は,ラジェーニエへと移行する。


 ロシアにあっても国外にあっても,フルイスト派は永いこと忌まわしい淫祠邪教のたぐいと考えられてきました。

下着姿の男女により深夜人目を避けて行われるラジェーニエが,人々に性的放縦と乱交を連想させたのです。

フルイスト派の儀試について,バクストハウゼンはロシア人の秘書から聞いた話としてこう記している,

 「……祈祷の富士を満たした樽のなかに十五,六歳の少女を坐らせる。

数人の老女が彼女に近づき,その胸を深く切開し,左の乳房を切り取り,驚くべき巧みさで出血を止める。


〈……〉それから切り取った乳房を皿に載せ,小片に切りわけて一同に配り,一同はこれを食べる。

この人肉食が終わると,特にしつらえた高い台に少女を坐らせ,歌いながらその周りを回る」。


 バクストハウゼンのこの記述を信頼に値すると見,わたしも同様の話を聞いたとして,同じ乳房嗜食の話を紹介したのは,メーリニコフです。

そして彼はここに,嬰児供犠の話をつけ加えた。


生神女である少女が男の子を産んだ場合,この男子は生まれて八日目に,キリストに倣い脇腹を刺されて殺され,一同はその生血で聖体礼儀をとり行い,屍体は乾燥させて粉にし,パンに焼いてやはり聖体礼儀に使われる。 

やはりメーリニコフの挙げている例ですが,


ワシーり一・ラダーエフというアルザマスのキリストは,

「神秘的な死を死に,神秘的に甦って」キリストとなった者にはすベてが許される
という,一種の超人思想の持主で,これに基づき自らのカラーブリの十三人の女たちと関係をもっていました。彼は女たちに向って,自分がこれを要求するのではない,自分の内なる神が要求するのだ

と言って女たちに関係を迫り,彼女たちはこれを拒否できなかったといいます。

カラ〜ブリの成員は,自分たちのキリストに対しては絶対服従の義務を有し,キリストの命令とあらばいかなる法も眼中にないという有様でしたから,このキリストが不心得者であった場合はとんだ事態が生じかねない,ということはあるでしょう。


深夜の密儀と乱交,人肉食,嬰児供犠等は,大衆の猟奇趣味にはなはだ適っていました。

また,ロシアをヨーロッパの秘境と見倣したがる西欧人の好みにも適っていた。

ハクストハウゼンとメーリニコフのこの記述は,大衆のフルイスト像を決定してしまった。

 ロシアの作家たち自身例外ではなかった。
https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/5362/1/slc013p121.pdf

性を敵視するキリスト教

江戸文化史研究の第一人者で、法政大学教授の田中優子氏が興味深い示唆を与えてくれた。田中氏には、浮世絵研究家・白倉敬彦氏との共著『江戸女の色と恋――若衆好み』(学研刊)などがある。
 
「性に関するタブーのほとんどは西欧文化、特にキリスト教的宗教観の強い影響の下にあります。日本は明治維新とともに、政治と社会制度や経済体制、教育システムを刷新するだけでなく、性のタブーも受け入れてしまったのです」(田中氏)

 キリスト教的セックス観はいたってシンプルだ。性の営みは子孫繁栄のためにだけ存在するものであり、愉悦や快楽が介在してはいけない、というものだ。
「オーラルセックスやゲイなど生殖に関係ないセックスは、法律で厳しく罰せられました」(田中氏)

 欧米の一部では、今もこれらのセックスを禁止する法律が存在する。
“正常位”がカトリックの定めた“正しい体位”であり、後背位は獣と同じと否定されていたことも有名だ。ちなみに、江戸期に正常位は存在せず、この体位は“四つ手”と呼ばれていた。

 田中氏も笑う。「そもそも江戸の性には、正常と異常の境界線がなかったんです」
 
 欧米では、オナニーも生殖に直結しないという理由で罪悪視され続けた。ところが、江戸の自慰観は実に健全なうえ、医学的見地にも立脚している。江戸の性指南書『閨中紀聞枕文庫』は「男女とも若時婬欲をこらへるも頗(すこぶ)る毒なり」と看破しているのだ。

「おまけに西欧では女の性が抑圧され、快感はもちろん性欲すら抱いてはいけないという理不尽ぶりです」(田中氏)

※週刊ポスト2010年11月12日号
http://www.news-postseven.com/archives/20101103_5019.html


 1966年、イニス・ベアグ島のアイルランド系の島民に関する人類学的研究によって、島民の性生活において、19世紀のキリスト教の父権的パターンをもつ小型の文化が続いていることが明らかとなった。

女性はオルガスムを経験しなかった。女性はセックスを享受するよりも耐えるように訓練されていた。男性はいつも数秒で果てた。節度というものが抗しがたく両性の心を占めていた。

夫も妻も相手の裸体を見たことはない。前戯は寝巻の上から乱暴になでまわすだけであった。正常位Venus Observa以外の体位はとらなかった。

婚前交渉は事実上行なわれなかった。というのは若いカップルが2人だけになることはなかったから。旧式のデート方法である「散歩」さえも許されなかった。若者は性に関する知識はいっさい与えられなかった。結婚してから「成行きにまかせればいい」と島民は悪びれずに語った。

 男たちはしばしば小船に乗って海に出るが、泳ぐために人前で服を脱ぐのがいやで泳ぎを学ばなかった。「海水浴」というのは、服を着たまま海中を歩くことを意味した。海水浴をする男女は厳しく分けられた。男性は病気になったり負傷しても、本土の病院に行くよりも死を選んだのであった、というのは病院に行けば看護婦の目に自分たちの身体をさらすことになると考えたからである。

 イニス・ベアグ島ではイヌでさえも、陰部をなめたり、他の「卑猥な」振舞いをすると答で打たれた。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/sex.html

「キリスト教中世」は、「性的快楽は全て、男女を問わず、悪だ」と考えた。


「肉には善きことは何もない。神を恐れる者は、禁欲せねばならぬ」(聖クレメンス)。

「生殖を目的としないセックスは全て悪魔の仕業だ」(聖アウグスティヌス)。


これが、数百年にわたってキリスト教の「結婚道徳」の礎(いしずえ)となった。
十九世紀には、「女性の性」への敵意は、一種の歴史的集団ヒステリーにまで高まっていた。

「女性にオルガスムスがあるなどと考えるだけでも精神病者の妄想である。そんなものはありえない」(当時の精神科医の話)

「女性に性的な感覚があるなどという主張は、汚らわしい中傷だ」(当時のイギリスの権威、ウィリアム・アクトン)。
http://www.porsonale.co.jp/semi_i194.htm#1


キリスト教会が、女性は性的快感を覚えてはならず、子を産むためにのみ性交をすべきであると教えたために、成長期にある男子も女子も、できるかぎり女性の性的能力については知らされないようにされた。

医者でさえも、貞節な女性には陰核がないと信ずるようになった。

 中世以来、貞節な女性はその裸身を男性に、そして夫にさえもめったに見せることはなかった。

そのため、暗闇でごそごそと女体をまさぐっていた男性が、女体がどういう構造になっているかまったく知らなかったとしても、それは驚くにあたらないことであった。

信心の深い夫婦は頭巾のついたシュミーズを着ていた。それは前面に小さな穴の開いているたっぷりとしたナイトガウンで、肉体の接触は最小限で妊娠させることができるものであった。

 1593年の魔女裁判で、審問官(既婚者)は初めて陰核を見つけ、それを悪魔の乳首と思い、魔女の有罪を確証するものだとした。

陰核は「小さなこぶで、いわば、乳首のように突き出ていて、長さは半インチ」であった。

審問官は

「初めて陰核というものを見たが、それが見るのもいやらしい秘所に隣接しているために、誰にも見せないつもりであった。しかし結局、そのようなまことに珍しいものを隠しておくことができなくなって」、

彼はまわりにいる人々にそれを見せた。人々もそのようなものは見たことがなかった。魔女は有罪と宣告された。


 西欧社会は、たしかに、男根については熟知していて、男根崇拝はキリスト教時代になってもなくならなかった。Phallus Worship. しかし、陰核のことは忘れられていた。

 「人生のそもそもの始まりから、私たちはみな、主要な男性生殖器は男根であり、女性性器で主要なのは膣であると教わる。そしてそれらによって男であるか女であるかがはっきりわかるし、男女の違いが現れるものと考えられている……これは嘘である……女性の性的快感を考える場合、こうした定義があてはまらない場合が多い。

もし女性性器の目的が女性に快感を与えることであると思うならば、女性が性欲をはっきり自覚するのは別の器官によるし、それに集中する。幼児のころから、主要な男性性器は男根で、女性のは陰核であると、すべての者が教わるとよい」。


 19世紀の医学の権威者たちは、女性の性的能力を女性たちに気づかせまいと心を配ったようであった。男の子と同様に、自慰によってオルガスムが得られることを覚えた女の子は、医学的に問題のある子だけだとみなされた。

そういう女の子は、しばしば、陰核を切り取られたり焼灼されたりして「治療」され、「矯正」され、

あるいはまた、

「小さな貞操帯をはめられて、陰唇を縫い合わせて陰核に手がいかないようにされ、卵巣を外科手術で切除されて去勢されたりもした。

しかし医学的文献を見ても、自慰をやめさせるために男根を切断したり、睾丸を外科手術で切り取ったりしたということは、どこにも書いてない」 。

 アメリカで、自慰行為をやめさせるために陰核摘出をした記録の最後のものは、1948年のものであった。5歳の女の子であった 。

 カトリック教会は、1976年、自慰行為を「重大な道徳的退廃」だとしたが、それは、女性が自慰行為によってオルガスムに達することができることを恐れたこともあったのかもしれない。男性と同様に、自慰行為によって女性がオルガスムに達することは、今ではよく知られていることである 。ヴィクトリア朝時代、聖職者や医者たちは、「女性の性的能力を全面的に抑圧することが、女性を飼いならすのに決定的なことである」と思っていた。

アイザック・ブラウン・ベイカー博士のような指導的な権威者たちも陰核摘出を数多く行って、女性の神経衰弱、ヒステリー、強硬症、狂気、女性痴呆症、その他性的欲求不満の徴候を示す数々のふれこみ文句で言われている症例を治療しようとした。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/clitoris.html


マッサージ機の歴史


テーマ:芸能・エンターテイメント 「松島・町山の未公開映画」というマイナー番組。オセロの松島さんと、アメリカ評論家(?)の町山さんがアメリカ社会の事実をお届けするという番組。

今日はとても面白かった、町山氏の解説がね(笑)

そもそもヨーロッパでは、キリスト教の教えにより、女性にとって陰核刺激をすることは低俗なことであり、挿入快楽によって主人と同時絶頂が理想とされた。その考えは今も根強いとも言われる。

18世紀後半ビクトリア朝のイギリスでは、女性は束縛された。女性はきれいな言葉を使い、働いたらだめだし、さまざまな権利も保障されない。女性たちは当然、ストレスがたまり、欲求不満でイライラするようになる。

これは、当然の結果だ。にもかかわらず、当時イギリスでは、これを女性がかかる「ヒステリー」という病気だと断定した。

実際、束縛された女性たちはイライラがつのり、医師のところにどんどん行くようになる。

医師は、これに対してどういう治療をしたかというと、陰核刺激だった(爆笑)
女性たちは、医師による陰核刺激で絶頂に達し、すっきりして家に帰るわけである(爆笑)

夫たちも、別にその陰核刺激は、ヨーロッパでは性行為ではないという概念であるし、治療行為なので気にしないし、何せ妻がすっきりしてイライラがおさまるのだから、悪くはない。

さらに、女性たちは病院に通った(爆笑)

すると、今度は医師たちの指が疲れるわけである(笑)

そこで、バイブレーターというものが発明され医師たちに愛用された。その後、バイブレーターを肩などに当てても気持ちがいいということで、電動マッサージ機として発売されることになった。 つまり、電マで陰核刺激することは、バイブレーターに転用したということではなく、本来の使い方だったというわけである。

番組の本題は、アメリカで女性用バイアグラを政府が認可するか、しないかという話の前半であった。

アメリカでは女性が挿入絶頂しないのはなんと病気(FSD)だと今、半ば定義づけられており、政府がお墨付きで病気だと断定するか、しないかという段階だという恐ろしい話なのである。

病気じゃないものを病気だといわれると、昔のイギリスのような無知なアメリカの主婦たちが、その女性用バイアグラを買っていき、製薬会社はボロ儲けという構図なのである。

アメリカは性教育が発達していると思われる人が多いかもしれないが、実際は逆。 これはアメリカの最重要問題の人工中絶の是非の問題にもからんでくる。

アメリカの少し内陸部になると、ものすごく保守的で古いキリスト教義が根強く、人工中絶は禁止だし、性教育で生徒には、いまだに婚前交渉はだめであり、結婚後も避妊はだめだと教える。そういう土壌の中、保守的な女性たちにFSDは病気だと製薬会社が政府とつるんで教え込み、儲けようとしているのである。


加筆・・・・

翌週。結局、ホルモンを使った薬は今回は認可を阻止することができた。しかし時間の問題だという。そして一足先に、EUで認可されたそうである。 これについて、町山氏が松島さんに言う。2週にわたって、見てきたが、一回も「愛情」という言葉が使われなかったよね、と。

アメリカは、女性が絶頂に達しないのは病気であるとし、薬で絶頂に達せようとしたり、手術までしようとしたり異常としか言えない。

仮に、薬を飲んだり、貼ったり、したら快楽が増し絶頂に達するというのであれば、好きでもない男でもどんな男に対しても絶頂に達するということになる。それはおかしいことだ。女性はまず愛情があるからこそである。手を触られただけでも、大好きな人であれば、ドキっとするものであり、それは、科学だとか薬だとかの話ではない。

一切、そういう愛情というものを度外視して、ただ絶頂しないのは病気であり薬で解決させようとするのは、機械的であり、まったく、日本では理解できないものだ。 本当に、「愛」という言葉が1度も聞かれず、ただ絶頂に達することについてだけ議論しているという完全に異常、異様なVTRだった。
http://ameblo.jp/winterorange/entry-10691576426.html


かってヨーロッパのキリスト教国などでは、若い男女がマスターベーションを行う習慣をやめさせようとする時代がありました。19世紀には、特に女性のクリトリスは性的快感を与える以外には何の役にも立たず生殖出産には全く不要であるとして、クリの切除が合法化され、奨励されていました。

当時の高名なある医者は、オナニー(マスターベーション)の習慣をもつ多数の少女のクリトリスを、焼きごてで焼きつぶして、オナニーと言う病気、を治療したと明言しています。
http://mas.fromc.com/life-partner/danjyo~tame/kuritorisupenisu.htm


中世ヨーロッパのキリスト教国などでは、若い男女のマスターベーション、オナニーは禁止されていました。

今でもクリスチャンにはオナニーを悪魔の誘惑に負けることだといって、慎む人たちがいます。その中でも女性のクリトリスは性的快感を得ること以外に役には立たないという認識があり、こんなものは子供を作る際にも不要だ!ということで、クリトリスの切除が、奨励されていました。

「イタイ!!」

慢性的にオナニーの習慣を持つ少女に関しては、病気だと診断し、クリトリスを焼きつぶしたりしてオナニー癖を治したりしたそうです。

魔女裁判とも密接な関係があり貞淑な女性には性欲の象徴であるクリトリスがないものだという考えが浸透し、クリトリスがあると魔女扱いされたりしました。当時はオンナは、オトコの欲望、好奇心の対象物でしかなく、自らセックスの楽しむを得ることは許されてなかったのです。
http://htsx.blog.so-net.ne.jp/index/4

クリトリス切除はマスターベーションを防ぐ方法の一つだと考えられていたが、アメリカではコーンフレーク王のJ.H.ケロッグがまた別の治療法を考えだした。女の子が自分で楽しむのをやめようとしなければ、「純粋な石炭酸」をクリトリスに塗ればいいと提唱したのである。
http://diary.mrmt.net/2745

X線の最初に知られていた治療上の機能は女性のクリトリスを照射し、焼灼・破壊することだった。

1860年代からは clitoridectomyのための方法によって、取って代わられた。
http://www.brandbihar.com/japanese/women/history_female_sexuality.html

949. 名無し調教中。 [sage] 2006/12/07(木) 01:03:00 ID:m7yYpyRH

ヨーロッパじゃ一時期 オナニーに対して過剰な措置を取っていた時期があるよ。
ペニスにつけるアンチマスターベーションデバイスが売られたり、就寝時に子供の手を縛って性器に触れなくするとか。

953. 名無し調教中。 2006/12/07(木) 10:32:14 ID:XN5tKFeY

まあ、マスターベーションは精神病、特にヒステリーの原因と考えられた時代があってな。そのころは、クリトリス切除をマジで推進する医者が欧州にもいたんだと。精神に変調をきたした女から子宮摘出とかやってた時代だ。

954. 名無し調教中。 2006/12/08(金) 03:10:57 ID:gQmoBRBp

マスターベーション禁忌は聖書にも記載されているから、敬虔なキリスト教徒なら嫌うだろう。 逆に近代に入ってからの性感帯信仰が異常とも言える。

女子割礼反対の根拠ともされるが、クリトリスが女性の体にとって本当に欠かせないものかどうか怪しいな。

一つだけはっきりしていることは、どの社会でも女の性器に自由はあまり無いということ。男根のように放置されることはまず無い。 生理や出産など常にケアと点検が欠かせないからね。


955. 名無し調教中。 2006/12/08(金) 10:15:03 ID:NURGfebo

うんにゃ、聖書にオナニーしちゃいかんって記述はない。オナンが罰せられたのは姦淫の罪でだな。妊娠を目的にしないセックスをしちゃいかんというタブーならあった。

マスターベーションがタブーになったのはキリスト教とストア派が融合した結果、「肉なるものはずべて悪」って思想ができた時代だと思う。

意外に思うかもしれないが、イスラム世界のハレムでは女たちの同性愛と自慰が性的コンディションを高めるために容認というより奨励されていた。もっとも、子種を植える畑を耕しておくという意味においてだけど。
http://pink.nihongodeok.net/thread/pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1107523811/


「陰核切除」 

女子に対する「割礼」のことで、陰核を幼いうちに切り取ってしまうこと。


「陰核切除」の目的は、女性器性感を鈍化させることによる浮気封じにある。つまり男上位主義に基づく男の身勝手から出た発想で、女から性的快楽を奪うことにつながる。モハメツトは教典『口伝律(スンナト)』で、割礼は男のための儀式だが女にとっても名誉なこと、と言っている。しかし女の割礼を神聖な行事とするイスラム教の割礼儀式、ことに陰核切除は、中東やアフリカの一部に見られる残酷な弊習にすぎない。

従来、たいていの陰核切除手術で、施術者は少女を押さえつけ、麻酔も施さずにクリトリスを擦って勃起させ、その頂点で切り落とす。女の子は痛みに悲鳴を上げ、予後ケアーも不備なため、命を落とす者も珍しくなかった。

一八七〇年頃ヨーロッパで女のオナニー有害説が流布し、その影響もあってクリトリス切除が流行した。この傾向はアメリカにも飛び火し、一八九〇年代女たち(多くはプロスティテュートだが)は骨盤矯正という名目の手術を受け、その流行に乗ったことを証明するべく手術跡を見せ合ったという。
http://mistererog.seesaa.net/article/174587783.html



04. 中川隆 2014年6月13日 00:06:44 : 3bF/xW6Ehzs4I : 3cdYZYbVIc


欧米ではキリスト教道徳に由来する『女性のセクシャリティ(身体)の罪悪視』と『男性の性愛のダブルスタンダード』というのが女性を家庭・婚姻に位置づける上で大きな役割を果たしていました。

キリスト教にせよイスラームにせよ、父権宗教(男性的宗教)では『女性の性愛・快楽の抑圧と罪悪視』が必ず教義と宗教共同体の性規範に組み込まれており、男性の女性に対する性的欲求(独占欲)が女性へと投影されることで『女性の誘惑・媚態』が想像的に指弾されていました。

ヨーロッパやイスラーム圏の信仰心が頂点に達した中世は、男性にとってはともかく女性にとっては特別な身分・権力を有する女性を除いては『暗黒の中世』であり、共同体の性愛(男女関係)の秩序やルールに違反する女性(自由恋愛・売春・不倫)は『魔女』として弾圧されたり、性被害を受けた女性が逆に『一族の恥・男性をみだりに誘惑した』として処罰されるというような男性原理の理不尽な裁定が罷り通りました。

現代社会においてでさえも、性犯罪の二次被害として『女性の落ち度・誘惑・気の緩み』などを不条理に批判する声の問題が残っているわけですが、中世〜近世のヨーロッパの共同体では『婚姻関係・生殖目的のセックスのみが正常』という宗教的価値観が非常に根強く(この考え方は現代の一神教の根本主義としても見られますが)、結婚していない女性が性行為をすればそのすべてが『女性の誘惑・不貞・落ち度』として非難される風潮があったのです。


今から考えれば論理も説得力もない無茶苦茶な話なのですが、『女性の身体・快楽の罪悪視(女性は男性を誘惑して神の道を踏み誤らせる存在)』と『結婚の秘蹟によるセックスの認可(性愛の罪の赦免)』という父権宗教の伝統規範によって、女性は結婚しなければ性行為をしてはならないし、結婚したとしても身体的な快楽を感じることは禁じられていたのでした。


異常なまでに性道徳が厳格化した18〜19世紀(特に英国ヴィクトリア朝)では、どのようにして罪深い快楽を体験せずに生殖目的のみに限定したセックスができるのかを真剣に思い悩み、教会では聴罪司祭に自分がどのような性行為をしているのかを打ち明け、その性交の方法が罪に当たらないのかを恐れていたのでした。

性的エネルギーである“リビドー”の過剰抑圧、特に女性(淑女)は一切の性的快楽を感じてはならず、性の欲望も抱いてはいけないという抑圧が、『心因性のヒステリー』の原因となり、S.フロイトの精神分析の病理学・治療法へとつながっていったのでした。


基本的には、17世紀頃までは男性も結婚しなければ一切の性行為ができないとされていたようですが、性欲の抑圧で血気盛んな『青年集団』は、村落共同体の『大人集団』の管理下に置かれていたものの、時に暴行事件や性犯罪事件などを起こしても若気の至りとして重い処罰を科されることはありませんでした。


青年は『結婚』というイニシエーション(通過儀礼)を経験しなければ、『大人集団の正規メンバー』として認められず、合法的・倫理的に『女性との性関係』を持つこともできないという厳しい制限があったので、青年たちの結婚に対する動機づけは非常に高いものとなりました。


また、男性の場合は19世紀に近づくにつれて淑女(良妻賢母)と娼婦を巡る『性愛の二重基準(ダブルスタンダード)』が許されるようになっていくので、家庭内での妻との性的快楽は宗教的に禁圧されていても、家庭の外で娼婦から快楽を得ることが『マッチョリズム(男権主義)』のステイタスになっていたという経緯もあります。

20世紀前半までは、男性だけ『生殖のための性行為』と『快楽のための性行為』を区別できる二重基準が許されており、女性には『婚姻を前提とする生殖のための性行為』か『婚姻規範に違背する自由な娼婦』しか許されないという圧倒的なセクシャリティを巡る男女の格差(差別)が残っていましたが、淑女は性的な関心や快楽への意志を持たないものとされていたので、社会規範上はそれでも問題がないと考えられていたのでした。


17世紀までは暴力と処罰によって女性の性・身体は厳しく管理され、18〜19世紀初頭にはジェンダー教育と宗教的な敬虔さの内面化によって女性の性・身体が抑圧されることになります。17〜19世紀のゲマインシャフトの社会では、女性には『聖母(良妻賢母)』か『娼婦・魔女』かという社会的偏見に基づく自己規定しか無かったというのが、女性の社会的・宗教的抑圧の重石になっていました。
http://charm.at.webry.info/200912/article_7.html


S.フロイトの創設した精神分析は、イギリスのヴィクトリア朝時代(1837年-1901年)の余りに厳格過ぎる性道徳へのアンチテーゼとしての側面を持っており、19世紀のヒステリー(神経症)は性的な欲望や身体を罪悪視する社会的風潮(世論の圧力)と強い相関を持っていた。

現代からは想像できないことだが、近代ヨーロッパの黎明期には『女性の身体』は美しさや華やかさと結びつけられずに、罪深さ(恥辱)やはしたなさと結びつけられており、とにかく社会の中で女性の身体(肌)を見せることはタブー視されて抑圧されていたのである。

笑い話のようであるが、ヴィクトリア朝の貴婦人たちは『椅子の脚・テーブルの脚』を見ると不埒な性行為をイメージさせるということで、そういった家具の脚にカバーを掛けたり、設計段階でできるだけ脚の見えない家具を作ろうとしたりしていた。

ヴィクトリア朝の英国人はその意味では究極の妄想的な“脚フェチ”であるようにも思えるが、それは現代人が『女性の脚』を性的刺激として余り意識しなくなる程度に、社会(他者の視線)の中で脚を露出するファッションが一般化したからである。

現代でも、極端に丈の短いミニスカートや肌の多く見えるファッションを『道徳的に好ましくない』とする価値観は残っているので、女性の脚と性的刺激のイマジネーションを結びつける感覚が完全に消えたわけでは当然ない。しかし、全体的な傾向として近代以降、社会における『女性の身体性の解放』は留まることなく進んできたと見ることができるし、そのことは女性の身体の所有権が『男性社会・家長』から『女性個人』へと移行してきたことを示している。


各種の社会的格差はあっても『男女同権』は今では当たり前のことのように思われているが、19世紀後半に至るまで、女性は自分の身体に対する所有権すら男性並みに保障されていたわけではなかった。

女性のファッションの自由というのは、自分で自分の身体の見せ方をコントロールできる権利のことであり、

ヴィクトリア朝の上流階級では1850年代まで“クリノリンスカート”という全く機能的ではない重苦しく大きなスカートによって、女性の身体は足首から二の腕に至るまですべて社会から覆い隠されていた。


その意味では、19世紀前半までのヨーロッパ世界(中流階級以上の女性)では、現代のイスラームのブルカの宗教的衣裳と同じように、『女性の身体』を男性社会や家族(家長)が管理するという発想に立っていたと解釈することができる。『女性の身体を隠蔽しようとする文化』は近世まではヨーロッパ世界の主流の文化であったが、そこには男性原理や家父長制を肯定する『一神教』の影響があり、

女性は配偶者(家父長制の家族)の所有物であるかのようにその活動範囲を『家の周囲』に狭く制限されていたのである。


古代ギリシア・ローマの文化芸術では、男性も女性もその自然な身体性の美しさや魅力が賞賛されており、裸体の彫刻や絵画が『美のイデア』を模倣したものとして鑑賞されたが、それは古代ギリシア・ローマ社会が、女権社会(地母神崇拝)の痕跡を留める『多神教の宗教』を信仰する社会だったからと推測することができる。

しかし、キリスト教やイスラム教という『父なる神』を崇拝する男性原理の一神教がヨーロッパ世界を覆うに従って、女性の身体も分厚く面積の広い衣服によって覆われていき、理想的な女性のイデアは父・夫・子に純真無垢に尽くす『家庭の天使』に収斂していくことになった。


ヴィクトリア朝では『家庭の天使』になる女性には能動的な性欲は存在しないものと定義され、『女性の非性的な属性』を医学的な事実だとするウィリアム・アクトンのような保守的な医師も多かった。

19世紀前半のイギリスでは、積極的に自分から性的活動をしようとしたり、他愛ない話題でも不特定多数の男性に話し掛けたりする女性は、所謂、異常性欲の診断や娼婦への偏見を下される恐れもあった。


http://charm.at.webry.info/200910/article_7.html


ヒステリー患者に共通している二項目を挙げると、

一つは彼等が嘘をついていない事、

二つ目はいくら検査をしても医学的に悪い所が発見できない事である。

今まで行われたヒステリー研究ではその規模が小さく、また方法論に問題があって結果の比較が難しく、総合的結論が出せなかった。


フロイト以前にもヒステリーと言う言葉はあった。原語はヒステラでありギリシャ語で子宮を意味する。古代の医者の中には、餓えた子宮、間違った位置にある子宮が女性の病気の原因になっていると言う人もいた。ヒポクラテスは子宮理論の中で、女性の病気を治すには結婚が良いとした。

その後に現れたのが聖者であり、呪術師であり、悪霊に取り付かれた者達であった。

17世紀ではヒステリーは発熱に次ぐ最もありふれた病気であった。

19世紀に入りフランスの神経医学者であるジャン・マルチン・シャルコーやピエール・ジャネットがヒステリーの現代医学的基礎を作った。そして、シャルコーの生徒であり若き神経学者であったジークムント・フロイトが、劇的にヒステリーの見方を変えて大衆化させた。

フロイトの魅力は、何故ヒステリー患者が卒倒したり、痙攣したりするかを説明した所にある。

彼は「転換」と言う言葉を使い始めた。彼によれば、ヒステリーとは解決されない無意識の葛藤がヒステリー症状に転換したと言う。

彼のこの「体は心のドラマを演じている」に取って代わる理論は未だ現れていない。

「ヨーロッパの医者には、ヒステリーが体の病変と関係しているのでは無いかと考える人もいた。例えば、不幸な子宮、余りに細い神経、肝臓から出る黒い胆汁等がひきつけ、叫び、痛みを起しているのでは無いかとした。

フロイトがこの因果関係を逆転させ、心の葛藤がヒステリー症状を起すとした」とイリノイ大学の助教授であるマーク・ミケール氏は言う。


現在の神経学者は脳と心をを別々に考えていない。多くは未だ不確かではあるが、脳スキャンによる検査では、脳の感情の中枢が感覚野や運動野の回路を変調させているのが分かり始めている。


過去10年間にヒステリー患者の脳スキャンが多く取られ次の事が分かった。

患者の神経と筋肉には問題がない事、即ち構造より機能に障害がある事を示している。

患者では動きを指令する高度の部分、即ち意志の部分に問題が起きていると推察される。映画で言えば、俳優が駄目なのでなく、監督に問題がある。


手を動かすには次の一連のプロセスを必要としている。

先ず手を動かしたいと言う動機があり、次にどの筋肉をどのように収縮するかの計画、そして最後に実際に手を動かす実行がある。理論的にはこの3つの段階のどの段階に問題が発生しても麻痺は起きる。(シャルコーは1890年に既にそのように考えていた)

1997年に雑誌Cognitionで、カーディフ大学のハリガン氏の研究チームは、体の左半分が麻痺した女性の脳の機能を詳細に調べ、彼女の体、脳には病変がない事を確認した。

彼女が麻痺した左の足を動かそうとしても、活動すべき脳皮質が活性化していなかった。

その代わり、右眼窩前頭皮質と右前部帯状皮質が活性化していた。

この部分は行動と感情に関係する分野で、ここが運動を抑制して足の麻痺を起しているので無いかと判断した。

「患者は足を動かそうとしている。しかし、その意志が原始的な右眼窩前頭皮質と右前部帯状皮質を活性化し、動かそうの命令を阻止した。彼女は足を動かしたいのですが足は動かないのです」

とハリガン氏は言う。

その後に行われた研究でもこの考えは支持されて、転換性障害の患者では、感情を処理する脳に変調を来たし、動き、感覚、視覚の脳の回路が正常に働かなくなったとしている。

今後、このようにスキャンで診断する方法が主流になるであろう。従来の検査では悪い部分を発見出来なかったから、勢い、仮病ではないかの誤った偏見を医師に持たせる結果となった。


脳スキャン検査は医療関係者のヒステリーに対する偏見を取り去ろうとしている。

「ヒステリー患者は我々の間では大変評判が悪かった。彼等は、どうも奥深くの所で我々を騙しているのでは無いかと、我々が思うからです。

だから、わざとらしい症状を見ると

『ちょっとおかしいのじゃないの。足うごかせますよ』

と言いたくなるのです。

もう1つ好きになれないのは、彼等が良くならないからです。

それも意図的にしているように見える」


とバーモント大学の神経学助教授であるデボラ・ブラック氏は言う。

文化は変わっても症状は余り代わらない。

オーマンではジン(悪霊)がひきつけを起すと言う。

ナイジェリアとインドではヒステリー患者は頭、手、足にピリッとした痛みを感じる。カリブ海諸国では頭痛、震え、心臓の動悸、むかつきが一般的症状である。

イギリスでの帰還兵士の調査では、20世紀を通して心的外傷障害はなくならなかったと報告がある。本能が心に取って代わったのだ。


ヒステリーの広範性、人間の歴史と共に存在した長い歴史から見て、ヒステリーは恐怖に対する本能的反応であろう。

麻痺のような機能の完全喪失は、最早不可能な事態に直面した時に起こる反応とも考えられる。例えば、車のヘッドライトに目の眩んだ鹿を考えたらどうだろう。
http://saito-therapy.org/new_finding/hysteria.htm

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7. エマニエル夫人

ビデオは 『XVIDEOS.COM』で『Emmanuelle (1974) 』
で検索すればすぐに見つかります。


Emmanuelle(エマニエル夫人)− Pierre Bachelet

なぜフランス人とドイツ人は性的タブーを破り捨てたいのか?


イタリア人やスペイン人は、全般的に女性好きにも関わらず、あまり幼児性愛には関心がないように見受けられる。彼らは幼女ではなく、「女性」にぞっこんだ。陽気であけっぴろげだ。

しかし、北欧あたりの男たちが幼児性愛に関心があるようで、フランス・ドイツあたりの男がどうも他と違う。

特にフランス人が性的に不思議な感覚を持っているように見える。ディープキスは昔はフレンチ・キスと言われた。フランス人が好んでいたキスだったからだ。

フェラチオはフランス人がする変態行為だと言われていた。他の民族でそれは一般的ではなかった。フランスの性的な放縦さは突出していた。

また、ドイツも奇妙な性の探求で有名な民族だ。どうも、フランス人やドイツ人は性的に何か深いものを隠し持っている。


性に関して何かタブーを破ろうとする負のエネルギー

フランスと言えば、子供が怖がるほどに精巧に作られた「フランス人形」が伝統にある。

実はフランス人形を量産化させたのがドイツ人形で、やはりとても精巧で薄気味悪い感じがする。人形なのにリアルすぎるのである。

あれを見ても何か子供のためではないような、退廃的なものを感じてしまう人は多く、実際にロリコン気質のある男たちがそれをコレクションしていることで有名だった。

フランス人やドイツ人はロリコン気質があるのだろうか。実はあるかもしれない。アジアやアフリカで、ロリコン狂いをしているのはフランス人やドイツ人が多い。

彼らがその旧植民地をさまよってやっていることを見ていると、どうもロリコンだけでなく、セックス全体のタブーをあえて冒したいという意識すらも感じる。

どうもフランス人(と、ドイツ人)は性に関して何かタブーを破ろうとする負のエネルギーがあるように思えて仕方がない。

アジアの闇の中で、誰がどこにいたのかを後々よく考えてみれば、どうもそういう疑念が浮かんでしまう。

そこでふと思ったのが、「サディスト」の元祖マルキ・ド・サドのことだ。

サドは今でもその名を知らない者はない。未亡人を暴行したり、娼婦を虐待したりして刑務所と精神病院に放りこまれたが、そこで壮大な暴力小説を書いて、それが歴史に残った。

『ソドム百二十日』『ジュスティーヌあるいは美徳の不幸』『悪徳の栄え』などを読むと分かるが、そこには暴力と反体制にまみれた描写が執拗に続き、そのあらゆる不品行と堕落には陶酔さえ感じる。

サドはフランス人だった。


人形なのに、どこか精巧すぎて気味が悪いフランス・ドイツ人形。


堅苦しい社会をぶち壊したいという自由への欲求

また1970年にエマニエル夫人という映画が公開されて、そこから女性たちの性的概念の「パラダイムシフト」が起きた。

原作者は「タイ・バンコク生まれ」の女性エマニュエル・アルサンだった。

ジュスト・ジャカン監督シルビア・クリステルの映画は大ヒットして1970年代は、その亜流で映画が埋め尽くされた(この亜流のひとつである「ブラック・エマニエル」の主演女優はインドネシア人だった)。

私がエマニエル夫人を見たのはずっとあとの話だが、あの映画を見てもエマニエルの「哲学」がよく分からず、しかたがないから原作を買って読んでやっと何が言いたいのか理解した。

フランス文学はどれもそうだが、自己客観視と哲学に溢れている。この小説もまたそうだった。

もうこの小説を顧みる人もいないが、その根底を貫く哲学が「反処女(アンチ・バージン)」の概念だったのだ。

これはもちろん、キリスト教の強烈なアンチテーゼである。

私は今でもこのアンチテーゼを持ち出したエマニュエル・アルサンという女性に惚れている(シルビア・クリステルに惚れているわけではない)。

このエマニュエル・アルサンもまたフランス人だった。

フランス人であるサドもエマニュエル・アルサンも、その強烈な性的反逆を提示したのだが、この両者に共通するのが「反キリスト」の概念だ。

反キリストとは何か。表面を見ると、キリストや聖書に反対する立場のことを指す。

しかし、堅苦しい社会をぶち壊したいという「自由への欲求」でもあったのである。

宗教の堅苦しい枠から抜け出して、規定された常識に縛られず、自分の感覚のままに生きていきたいという欲求だ。

貞操や、常識や、文化に縛られたくない。自由に人を好きになり、自由にセックスを楽しみ、自由に振る舞いたい。

それは宗教に反しているのであれば、自分は自由のために「反キリスト」になりたい。そういう感覚が、「タブーを破りたい」というエネルギーにつながっていく。


映画「エマニエル夫人」のシルビア・クリステル。この映画が全世界の女性を性道徳から解放した。


ロリータも原作がドイツで、出版がフランスだった


1962年の映画「ロリータ」より。ドイツの原本にロシア系アメリカ人が着想を得てフランスの出版社が世に出して、これが映画化された。


そう考えると、フランス人やドイツ人が秘かに惹かれている幼児性愛(ペドフィリア)もまた、タブーを破る反キリスト的な行為であることが見えてくる。

ところで、幼児性愛のことをロリータ・コンプレックスと言うこともある。このロリータは小説「ロリータ」から取られた言葉だ。

この小説を書いたのはロシア系アメリカ人ウラジーミル・ナボコフなのだが、あちこちの出版社に断られて、最終的に出版の許可を出したのはフランスの出版社だった(ここにも「反キリスト」的なフランスが登場する)。

そして、このロリータには後日談があるのだが、この小説の原作がまた存在していて、こちらを書いたのがドイツ人ハインツ・フォン・リヒベルクだったという話だ(今度はドイツ人が出てくる)。

反キリストのニーチェもドイツ、サドの対極にあるマゾ(マゾッホ)はオーストリア(ドイツ圏)。ロリータも原作がドイツで、出版がフランス。

厳格なキリスト教がこの地域に根づいた反動なのだろうが、性的に逸脱したすべての概念もまたこの地域から生まれている。

彼らの中の反キリスト感情と、後進国で彼らが秘かに行なっているロリコン犯罪……。

ずっと心に引っかかっているのがフランス人・ドイツ人の、陰湿な性の探求だ。

彼らの中にある反キリスト、反道徳。もう彼らにはキリストは負担になっているのだろう。だから、そこに性のタブーを覆したいという欲求が見える。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20120912T0004430900.html

シルビア・クリステル死去。エマニエル夫人で一世風靡した女優 2012-10-18


シルビア・クリステルが死んだ。2012年10月18日、60歳だった。癌を患い、2012年7月には脳卒中を起こして寝たきりになっていた。それから3ヶ月で亡くなっているので、最期は意識もなかったのかもしれない。全世界の女性の性意識を転換させた女性の静かな死だった。

シルビア・クリステルという女優は、多くの映画で人々に感銘を与えた女優ではなかった。50本近くの映画に出ていたが、ただひとつ「エマニエル夫人」の3部作のみで人々の記憶に残った。最初から最後までエマニエルの呪縛から逃れることができなかったという言い方もできる。しかし、いろいろなインタビューを読むと、彼女はむしろそれを誇りにしていたようだ。

「エマニエル夫人」が、彼女の人生の使命だったのだ。


女性はもっと奔放に性を楽しむべきだ

「エマニエル夫人」は特異な映画だ。原作も駄作、映画自体もそれほどよくできた映画でもない。映画史から見ると、「エマニエル夫人」はキワモノであり、賞を与えるほどの名作でもなく、大金をかけた大作でもない。

しかし、シルビア・クリステルが映画の中で見せた瑞々しい肉体は、そのすべてを吹き飛ばし、全世界の女性にアピールした。時代が求めているものを、彼女は表現していたのだ。

1970年代はヒッピー・ムーブメントの時代であり、これは時代を縛っていた様々な既成概念を壊す動きだった。この打ち壊すべく既成概念のひとつに「女性の貞操観念」があった。

「女性はもっと権利を主張すべきだ」
「女性は自らを解放すべきだ」
「女性はもっと奔放に性を楽しむべきだ」


ウーマンリブの概念が生まれたのもこの頃だし、女性の社会進出が求められたのもこの頃だし、フェミニズムという思想が生まれたのもこの1970年代だった。この中で、「女性はもっと奔放に性を楽しむべきだ」という部分の起爆剤になったのが、シルビア・クリステルの「エマニエル夫人」だったのである。

1970年代の女性たちはこの映画で、シルビア・クリステルに導かれるように「性を謳歌する」道を歩み始めた。だから、この映画は「映画」として重要なのではない。「社会史」として重要なものだったのだ。


最初の映画に仕組まれていた「毒」とは何だったのか

エマニエル夫人は、ただの映画でも、ただのポルノでもなかった。時代が求めているものを表現したものだった。巧みな宣伝と、シルビア・クリステルの美しさと、映画全編に流れる美しい音楽すべてが相乗効果を発揮していたとも言える。

彼女のあとにも様々な女性がエマニエルを演じたし、エマニエルの亜流もまたたくさん作られた。しかし、そのどれもが興行的に失敗しているし、歴史の風雪を乗り越えることもできなかった。 実は、エマニエル夫人も「エマニエル夫人」「続エマニエル夫人」「さよならエマニエル夫人」と立て続けに作られたが、強い影響力を持って覚えられたのは、最初の「エマニエル夫人」だけだった。

なぜなのか。

実は、原作をなぞって作られた最初の映画には、美しさの裏に大きな「毒」が仕掛けられていたからだ。その「毒」は、原作を読んだ人間だけが知っているものだ。その「毒」を表現していたのが、まさに最初の一本だったのである。「続エマニエル夫人」と「さよならエマニエル夫人」は、ただヒットに釣られて作られた映画であり、原作の持つ「毒」はそこに表現されていない。


いったい、この最初の映画に仕組まれていた「毒」とは何だったのか。それは、実はブラックアジアで答えを書いた。ブラックアジアの会員の方は、その「毒」をもう一度確認してみて欲しい。


伝説の映画『エマニエル夫人』に仕掛けられていたものとは?

エマニエル夫人。汚れて「いない」と感じるのは恐ろしいわ


本当のエマニエル夫人の裏にあるものを知らなければ、何があったのか、何も分かっていないのと同じだ。答えはこの図が示しているものだ。


女性の肉体は世の中を変える力がある

多くの人たちは映画「エマニエル夫人」の奇妙な物語の裏側に何が隠されているのか、その意図を知ることもないし、見ることもない。ただ、シルビア・クリステル演じるエマニエル夫人が、性的に解放されていくという部分のみに目を奪われてしまっている。

しかし、エマニエル夫人を取り巻く男たちの言動はとても奇妙で、異様な哲学を持っている。その哲学は、現代になってもまだ実現していない先進性を持ったものである。そして、その一見、奇妙に見える哲学の裏側にあるのが、「毒」だったのだ。

「伝説の映画『エマニエル夫人』に仕掛けられていたものとは?」で示したフランス版の奇妙なイラストは、ひとつのサブリミナルになっていた。

しかし、そういった毒を毒と感じさせなかったのが、シルビア・クリステルという美しい女性の肉体だった。

毒のあるリンゴであっても、とても美しければ食べてみたくなる。時代は毒リンゴを求めていて、だからエマニエル夫人はその象徴となった。

女性の肉体は世の中を変える力がある。

これは、常にブラックアジアのひとつのテーマでもある。今、インドで「女性の肉体が世の中を変える」動きが加速していることも書いた。


エジプトでも起きている。(アリア・マフディ。あっさりと裸をさらしてイスラムに反抗 )

1970年代に、シルビア・クリステルが示したのがまさに、これだった。

「女性の肉体は世の中を変える力がある」
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20121019T0049500900.html

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参考映画


フェデリコ・フェリーニ 道
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8485221
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8485762
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8487033
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8487727
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8488311
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8488786
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8489419


テオ・アンゲロプロス 永遠と一日
Eternity and a day - Bus scene
http://www.youtube.com/watch?v=NZX6uvMAWks

Eternity and a Day - tracking shot
http://www.youtube.com/watch?v=GyoSHXAMpKs

Eternity and a day, Eleni Karaindrou at Concert Hall of Athens
http://www.youtube.com/watch?v=F1kZFlVTRB0

Eleni Karaindrou - Best Of (Collection - 55 minutes piano playlist)
http://www.youtube.com/watch?v=iQf6eBBZfBg


El espantoso Midori,la chica de las camelias.
http://www.youtube.com/watch?v=gWaGiXY33Fo&list=PL9iNRJRyCrIhMURMtOYNLzHuIWB1XmSUF


kazuo umezu's horror theater - bug's house sub Eng & Esp
[楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家]
http://www.youtube.com/watch?v=Sak3Nfz87ps

Tamami The Baby's Curse sub Español [赤んぼ少女]
http://www.youtube.com/watch?v=PDnwkWIsTnE

【Kazuo Umezu Horror Theater】 楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女
http://www.youtube.com/watch?v=eWgnHvhoG_w

【邦画】楳図かずお恐怖劇場 絶食(diet)(Eng Sub)full move2005
http://www.youtube.com/watch?v=vhx2ikZjbt4

Kazuo Umezu's Horror Theater - The Wish sub Eng & Esp
[楳図かずお恐怖劇場 ねがい]
http://www.youtube.com/watch?v=dIQ6aGcywwk

Kazuo Umezu's Horror Theater - The Present sub Eng & Esp
http://www.youtube.com/watch?v=a5JPjI4tVc4
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/484.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 「政教一致」発言、真意は? 集団的自衛権で揺さぶりか(朝日新聞) 赤かぶ
10. 2014年6月13日 07:17:09 : rAZs4KvhOE
>内閣法制局の発言を担保に、その積み重ねで「政教分離」ということに現在なっている

そうかそうか、だから解釈変更に「異様に」反対するんだな。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/685.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK165] 日本国民を社畜に変えた電通の奇怪な目(simatyan2のブログ) 赤かぶ
14. 2014年6月13日 07:18:09 : s5OjVk9RMc

http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/212.html#c14
コメント [戦争b13] 「日豪2+2」(『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』、ロシアの声) 無段活用
01. 2014年6月13日 07:21:50 : rAZs4KvhOE
気前よく「そうりゅう」潜水艦を輸出してやれ(吹っかけて儲けろよ)。
どうせ豪が運用開始する頃には日本では「そうりゅう改」潜水艦が竣工している。
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/206.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK165] 日本国民を社畜に変えた電通の奇怪な目(simatyan2のブログ) 赤かぶ
15. 2014年6月13日 07:22:12 : s5OjVk9RMc
洗脳できなかったら就職させない。
これが電通の必殺技
だからテレビを見るなと言う言葉が理解できる
先輩美人
恩和 美樹 恵瑛
同級美人
鈴美 和美 淳姫 順姫 純愛 幸子 里美 裕心 承実 寿恵 明華 純華 
令喜 舜伊 聖愛 福美 聖愛 愛香 淑姫
後輩美人
玉伊 裕順 純伊 明善 純伊 亜瑛 淳恵 明姫
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/212.html#c15
コメント [政治・選挙・NHK165] 日本国民を社畜に変えた電通の奇怪な目(simatyan2のブログ) 赤かぶ
16. 2014年6月13日 07:25:35 : s5OjVk9RMc
テレビをよく見るやつは知らないうちに洗脳されている。なので自分で考えることができない。その証拠が本を読まない。そして『就職』と言う武器を使って社畜かする。社畜化できない奴は『就職』からは排除する。恐ろしい。まるで菅直人を排除した原子力ムラと同じ論理だな。
中学の頃純愛と純伊に告白していたならセックスしていたかもしれない
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/212.html#c16
コメント [政治・選挙・NHK166] 田原総一朗:「バラマキ」は成功、問われるのは「ケチケチ」政策(nikkei BPnet) 赤かぶ
03. 2014年6月13日 07:26:24 : BVqwfGc3rw
テレ朝系文化人のこういう態度を見るにつけ、竹中ファンドみたいなヌエが相変わらずのさばっている原因がどこにあるのかを痛感させられますね。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/710.html#c3
コメント [国際8] 19世紀の本に「人間の皮」の装丁 ハーバード大(CNN) 赤かぶ
03. 2014年6月13日 07:27:55 : rAZs4KvhOE
19世紀だからな、今の基準で計っても・・・
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/794.html#c3
コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
03. 2014年6月13日 07:34:50 : bwFzMVs2eU

 何やっても、OK! キチガイ国家  

 信用信頼の以前の基準からキチガイ御上の決めた基準と機械までが 全てで 信頼は無くなってる

 逆に 「アルファ通信」の線量計 は信用信頼が有る事だ

 地道に 国民の為に行政に寄生せず 真っ当な 線量計を売ってくれ

 再建を期待する


http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c3

記事 [経世済民88] 個人金融資産過去最高に 恩恵受けたのは株に投資できた人だけ(週刊ポスト)
個人金融資産過去最高に 恩恵受けたのは株に投資できた人だけ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00000006-pseven-soci
週刊ポスト 2014年6月20日号


 安倍晋三政権になって国民の個人金融資産は過去最高の1645兆円(2013年末)へと約100兆円も膨らんだ。

「我が国の個人金融資産は世界一、対外純資産も世界一、こういった巨大な金融資産から成長分野への資金供給を考え、アジアナンバーワンの市場構築に取り組んでいかねばなりません」

 麻生太郎・副総理兼財務大臣は昨年9月の証券業大会でそんな大風呂敷を広げ、今年1月からは100万円までの株投資の利益を非課税にする少額投資非課税制度(NISA)を導入した。

 ならば、国民が増えた金融資産の1割(10兆円)を消費に回すだけで、GDPを2%押し上げ、増税不況は吹き飛ばせるはずだ。

 しかし、そんなにうまくはいかない。個人金融資産が増えたカラクリにその理由がある。

 国民の給料が上がり、生活に余裕ができて給料を貯蓄などに回したから金融資産が増えたのであれば、「欲しかったあの商品を買おうか」「家族旅行に行くか」という気にもなるだろう。

 そうではない。2012年末から2013年末までにどんな資産が増加したかの内訳を見ると、「株式」が106兆円→155兆円(39%増)、「投資信託」が61兆円→79兆円(28%増)と大幅に増えているのに対して、国民が広く浅く保有している「現金・預金」は854兆円→874兆円とわずか2%しか増えていない。

 個人金融資産が増えたといっても、その恩恵を受けたのは株に投資した人たちだけなのだ。

 総務省の家計調査でも、1世帯あたりの平均貯蓄額は1739万円だが、実は、半数近くの世帯は貯蓄1000万円以下で、500万円以下が3分の1に達する。金融資産を株の運用に回せる人はそう多くないのが現実だろう。

 つまり、大儲けしたのは保有株を大量に売却したソフトバンクの孫正義社長や楽天の三木谷浩史社長のような、もうこれ以上、買う物はないような大資産家たちで、欲しいものを買わずに我慢している庶民には縁遠い話なのである。

 政府はNISAの限度額を200万〜300万円に引き上げることを検討し、“にわか投資家”を株式市場に呼び込もうとしているが、うかつに麻生大臣の“口車”に乗って素人がこれから株に手を出すと、上がりきった株を高値でつかまされるのがオチである。



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/455.html

記事 [経世済民88] 1ドル=105円を超えていくような円安は米側の理解が得られぬ(NEWS ポストセブン)
1ドル=105円を超えていくような円安は米側の理解が得られぬ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00000001-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 6月13日(金)7時6分配信


 ドル/円の為替相場は今年に入って1ドル=101〜104円のレンジ相場が続いている。アメリカのテーパリング(金融緩和縮小)開始でドル高方向に進むとの見方が多かったが、そうはなっていない。その背景には何があるのか。為替のスペシャリストで酒匂・エフエックス・アドバイザリー有限会社代表の酒匂隆雄氏が解説する。

 * * *
 私は、現状の足元のドル/円相場の上値が重い最大の原因は、市場参加者のポジションが偏っていることだと考えている。投機筋のポジションがわかるCME(シカゴマーカンタイル取引所)の「IMM通貨先物ポジション」や、国内の個人投資家のポジションを見ると、ドルロング(=ドルの買い持ち)が大きく積み上がっている。特に、本邦個人投資家のドルロングは約130億ドルと直近では最大規模まで膨らんでいる。

 さらに、これは私見の範囲だが、現役の為替ディーラーにヒアリングすると、ほぼ全員がドルをロングにしている。つまり、市場参加者の多くはドルが上昇すれば売りたいと思っているわけで、ドルの上値が重いのも理解できる。

 こうした状態はしばらく続くだろう。というのも現状の101〜104円台という水準は、日米双方にとってリーズナブルな水準だと想定されるからだ。

 最近ではあまり言及されなくなったが、米国の通商政策には、対外的な為替レートに関する基準があるとされ、ドル/円の場合は1ドル=80〜100円と見られている。そして、アベノミクスがスタートしたとき、為替を円安に持っていくために、「円売り」による為替介入はNGだが、金融緩和なら米国サイドもOKする、という見方があり、しかも、当時は、米国の許容レートである100円を超えるような円安も容認されると考えられていた。

 この見方はある程度現在も通用するだろうが、今年は米国で中間選挙がある。金融緩和による円安といえども、105円を超えていくような円安が米国サイドの理解を得られるとは考えにくい。

 一方、日本にも、これ以上の円安に対する懸念がある。貿易赤字だ。財務省が4月に発表した3月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆4463億円の赤字。前年同月は3568億円の赤字だったため、前年比では赤字額は約4倍になっている。しかも、貿易赤字は21か月連続。

 中身を見てみると、輸出額は前年同月比1.8%増にとどまっているが、輸入額は18.1%増になっている。円安になれば輸出が増えると言われていたが、現実は輸出が伸び悩み、輸入が大きく膨らむ結果になっている。アベノミクスのスタートから1年以上が経過しており、経済の教科書的に言えば、すでに「Jカーブ効果」(為替レートが切り下がると当初は貿易収支が悪化するが一定期間後は改善する)が起きている時期のはずだが、そうはなっていない。

 これまで、日本経済には円安が良いとされてきた。だが、その考えを根本的に見直す必要があるのではないだろうか。日本の金融当局も、現時点からの大幅な円安には警戒感があると思われる。

※マネーポスト2014年夏号



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/456.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 新座市、夫婦から27年間税を過徴収 請求額払えず家失う(埼玉新聞)/市は失った家の損害賠償はせず 民間では考えられない gataro
03. 2014年6月13日 07:39:57 : 9Q1NI6EkcQ
新座市は廃止・廃市しましょう。
役人は全員解雇の上、市長は死刑。

こんなバカが公務員をやっていては
市民は不幸になるばかり。

でも、実際、役人や地方議会議員って
馬鹿ばかりなんだよね。

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/702.html#c3

記事 [経世済民88] 孫正義氏 14年前アリババに投資した20億円が5兆円に化けた(NEWS ポストセブン)
孫正義氏 14年前アリババに投資した20億円が5兆円に化けた
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00000005-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 6月13日(金)7時6分配信


「豆腐のように、売り上げを1丁(兆)、2丁(兆)と数えられるような会社にしたい」──約30年前、ソフトバンクの創業期に孫正義社長が語っていた言葉だ。それを聞いて、わずかしかいなかった社員は「この社長はおかしい」と逃げ出したという。

 それが今、「売上高は6兆円」「2015年3月期は8兆円」「営業利益は1兆円」と、かつての夢が実現された。次は「時価総額で世界ベスト10、200兆円」と語る孫氏。株式の約36%を保有する中国・アリババの成長と上場により大きな富がもたらされるなど好材料もあるが、一方で足元では混乱も起きている。孫氏の次なる夢を実現するために現場は奮闘するが、まだまだ多くの課題も残っている。

「NTTは118年。トヨタは65年。ソフトバンクは33年。創業から営業利益1兆円を達成するまでの期間です。これは史上最速です」

 ソフトバンクの孫正義社長は5月7日の決算発表会見の冒頭、誇らしげに語った。

 2014年3月期の営業利益は前期比35.8%増の1兆853億円。売上高は同108.2%増の6兆6666億円。純利益は5270億円。いずれもライバルのNTTドコモとKDDIを上回った。

 それらの数字と並んで市場の注目を集めているのが、中国でネット通販「淘宝網」などを運営するアリババの存在だ。ソフトバンクが株式の約36%を保有している同社はアメリカでの上場が予定されている。史上最大規模の上場とされ、時価総額は慎重に見ても10兆円、高ければ20兆円になると見られている。その3割強だから、ソフトバンクが持つアリババ株の価値はざっと4兆〜6兆円にもなる。

 アリババの創業者であり現会長の馬雲(ジャック・マー)氏に孫氏が初めて会ったのは2000年。約20社の新興IT企業経営者との面談だった。持ち時間は1社10分。創業間もないアリババは売り上げがほぼゼロで赤字の会社だったのに、孫氏は5分ほど話しただけで投資を即断即決する。孫氏によれば、こんなやりとりがあったという。

馬:「1億か2億円でいいです」
孫:「そう言うな、20億円は受け取ってほしい。お金は邪魔にならないだろう」

──事業計画書を見たわけでもなく、「動物的に?匂い?を感じた」「目つきで決めた」(孫氏)。

 14年前に投資した20億円が今、5兆円前後に化けたわけだ。それだけに孫氏を「アジアのウォーレン・バフェット」と評する声もある。

 もっともアリババが5月上旬に上場を申請すると、ソフトバンクの株価は2日間で約7%も下落した。SMBC日興証券アナリストの菊池悟氏が解説する。

「アリババに投資したい人たちは、これまでソフトバンク株を買っていた。その投資家たちがソフトバンク株を売って、アリババ株を買おうと換金し始めた、あるいは換金する人が多くなると考えられたため売られたのです」

 ヤフー、国内携帯4位のイー・アクセス、オンラインゲームのガンホーをはじめ、ソフトバンクグループは現在約1300社。昨年7月に1兆5000億円以上を投じて米携帯3位のスプリントを子会社化したのに続いて、携帯ゲーム大手のスーパーセル(フィンランド)、携帯卸の世界最大手の米ブライトスターなど相次いで1000億円規模の投資をしてグループを拡大している。「通信会社というより投資会社」(菊池氏)なのだ。

 一方で、有利子負債は9兆円以上に膨らんでおり、財務状況を懸念する声もある。菊池氏はこう語る。

「今は世界的に金余りなので借金しやすい。ただし、戦争の勃発や大災害の発生、2008年のリーマン・ショックのような事態が起きて世界的な信用収縮に向かうと、有利子負債が大きいソフトバンクは一転して厳しい状況に陥る」

●取材・文/永井隆(ジャーナリスト)と本誌取材班

※SAPIO2014年7月号



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/457.html

コメント [戦争b13] 「「戦争あれば真っ先に行くのは皆さん」 大田元知事、真和志高で講演:藤原直哉氏」(晴耕雨読) 赤かぶ
07. 2014年6月13日 07:42:49 : ZvcGS9qUik
>「忘れてはいけないのが、このふたつの紛争によっておびただしい数の民間人が犠牲になっているということです。

↑ 片手落ちです。↓が不可欠です。

「考えなくてはならないことは、これらの戦争によって、米国など参加国が利益をいくら上げたか、戦争による収支決算です。」

>>06
>アメリカが侵略を受けたなら我が国も兵を貸そう。
?? アメリカを侵略する国が何処にあるのか?
侵略=宣戦布告。何処の国がするのか?
日本が兵を貸す? 足手纏いだろうが。
詭弁にしか過ぎない。


http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/195.html#c7

記事 [医療崩壊4] 子宮頸がんワクチン薬害の19歳女性 症状悪化で親の顔忘れる(女性自身)
子宮頸がんワクチン薬害の19歳女性 症状悪化で親の顔忘れる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010001-jisin-soci
女性自身 6月13日(金)7時0分配信


「えっ、私入院しているの?ここは病院なの?」と語る1人の女性。入院して数日経つのに、ベッドに横たわるA子さん(19)は自分の置かれた状況すらわからなくなっていた――。

 1年前、女性自身では子宮頸がんワクチンの後遺症に苦しむA子さんを取材。ワクチンの副作用が全国的に広がっていたなか、被害にあった彼女の悲痛な叫びを報じた。そんなA子さんは、5月に容体が急変し緊急入院。昨年よりも症状を悪化させているというのだ。昨年からワクチンの薬害を取材してきた記者は、A子さんが入院する病院に向かった。

 彼女とは1年ぶりの再会だったが、記者に「この人は誰なの?」と怪訝な表情を浮かべた。前回の取材では2時間も話したのに、彼女はまったく覚えていなかった。実は、ずっと付き添って看病している父親のことさえわからなくなっていたのだ。「知らないオジサンがいつもずっと一緒にいる……」と最愛の娘に言われた父親は、悲しげだった。

 父親によると、大学の夏休みごろからA子さんの後遺症が進行。左半身の麻痺で外出もままならなくなり大学をやめることに。今年4月、医師の往診中に激しいけいれんの発作が起き、奇声を上げて意識不明。翌日に目を開けたが、症状はさらに悪化していたという。

子宮頸がんワクチンの危険性を指摘してきた宮城県『さとう内科循環器科医院』の佐藤壮太郎院長は、A子さんのケースをこう解説する。

「ワクチンに含まれるアルミニウム物質が原因で、体の免疫力が暴走し、脳細胞を破壊しているのではないかと思われます。ワクチンの副作用で、加齢によるぼけやアルツハイマーの記憶障害と同様な症状になってしまったのでしょう。接種後、当初は痙攣や体の痛みが出て、さらに時間と共に進んで記憶障害を引き起こしているようです」

 佐藤院長によると、これまでは50人に1人の割合でワクチンの副作用が起こっているという。娘の状態に父親は当惑しながら、記者にやるせない思いを吐き出した。

「こういう会話になると、認知症の老人と同じことを言うわけですよ。だからとても怖いんです。痙攣発作もいつ起こるかわからない。朝起きて、今日は調子がよさそうか、悪そうか。娘の顔色を見ながら付き添いの毎日です……」



http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/155.html

記事 [テスト30]  
 理化学研究所のSTAP細胞論文問題を受け、第三者による改革委員会がまとめた提言書の要旨は次の通り。

 

◇小保方晴子・研究ユニットリーダーの採用経緯

 2012年4月27日、小保方氏は理研神戸事業所でSTAP現象に関し説明した。同年10月、発生・再生科学総合研究センター(CDB)は特に幹細胞研究者の採用を掲げ、新任PI(研究室主宰者)の公募を開始した。11月14日の非公式な打ち合わせで小保方氏が候補となり、西川伸一・副センター長(当時)は小保方氏に応募するよう打診した。

 人事委員会は過去の論文や応募書類の内容を精査しないまま面接を行い、採用を事実上内定した。人事委は研究の秘密性が高いと判断し、英語による公開セミナーを省略し、これに代わる非公開セミナーも行わなかった。

 小保方氏の採用は、必要とされるプロセスをことごとく省略する異例ずくめのものだった。研究者としての資質と実績を評価して、というよりも、iPS細胞研究を凌駕(りょうが)する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれた可能性が極めて高い。

 日本の代表的機関で起こったとはにわかに信じがたいずさんさである。採用に加担した、竹市雅俊センター長、西川氏らCDBトップの責任は極めて重いと言わざるを得ない。

 

◇論文作成の経緯

 竹市氏や笹井芳樹副センター長は、小保方氏には論文を完成させる経験が不足していると認識していた。竹市氏は論文の作成指導を笹井氏に依頼した。笹井氏は、12年12月以降、STAP研究の重要性やインパクトを認識し論文の作成に積極的に取り組んだ。一方、秘密保持を優先し、外部からの批判や評価が遮断された閉鎖的環境を作り出した。

 論文作成の過程で、笹井氏は、小保方氏の過去のデータを批判的に再検討・再検証することなく信用し、結果として多くの誤りを見逃した。また、共著者との連絡を十分に行わず、共著者によるデータ検証の機会を減じる結果を招いた。

 14年2月ごろには、共著者として小保方氏の研究不正および論文の真正性を疑うべき事情が生じていたにもかかわらず、笹井氏は「STAP現象は有力仮説である」との発言を繰り返し、一般国民、とくに再生医療への応用を期待した難病患者に大きな期待を持たせた。成果主義に走るあまり、真実の解明を最優先として行動するという科学者として当然の基本をおろそかにした笹井氏の行動は、厳しく責任が問われるものである。

 

◇CDBの組織的欠陥

 小保方氏のデータ管理は極めてずさんで、実験の検証・追跡を不可能にした。実験ノートは日付や実験条件などについて明確に記されていないのみならず、半年以上の期間に3〜5ページ程度の記録しかないなど、質量ともに極めて貧弱だった。

 竹市氏はデータの記録・管理について確認・指導を行う責務を実施していないばかりか、その責務を負っていることさえ認識していない。CDBではデータの記録・管理は研究者任せであり、組織としての取り組みはほとんどなかったと言わざるを得ない。

 STAP問題の背景には複合的な原因があるが、いずれもCDBが許容し、その組織体制に由来するものでもあった。研究不正を誘発する、あるいは抑止できない組織としての構造的欠陥があった。

 ほとんど同一のメンバーによる長期のガバナンスは、なれ合いを生む土壌となる。CDBの組織としての構造的な欠陥の背景には、CDBトップ層のなれ合い関係によるガバナンスの問題があると指摘せねばならない。
 ◇理研の認識不足

 理研は、10年度から研究不正を防止するための研修の受講を管理職に義務づけていたが、11〜13年度の受講率は41%にすぎない。不順守が漫然と放置されていた。理研本体としても、実験データの記録・管理を実行する具体的なシステムの構築・普及が行われていない状態だった。

 STAP問題が生じて以降、理研のトップ層において、研究不正の背景や原因の詳細な解明に及び腰ではないかと疑わざるを得ない対応が見られる。原因の究明に時間をかけることなく幕引きを急いでいる感があり、STAP現象の存否について、科学コミュニティー内での真摯(しんし)な対話を踏まえた真実の究明を行う姿勢がほとんど見られない。

 1月28日に行われたSTAP研究に関する理研の記者会見資料で、iPS細胞との比較に用いられた数値は十分な検討がされておらず、結果として理研は、iPS細胞研究について社会一般に誤った認識を植え付け、STAP研究に不適切な期待を抱かせた。

 また、小保方氏の研究室やかっぽう着姿で研究する小保方氏を公開するなど、派手な広報が展開され、必要以上に社会の注目を集めた。報道発表の大部分は笹井氏が取り仕切り、正確で客観性の高い広報という視点からの報道発表ができなかった。報道発表は理研広報室が最終的な責任を負っているにもかかわらず、CDBをコントロールできず、大きな混乱を招いた。

 

◇再発防止策

 小保方氏の研究者倫理の欠如、科学に対する誠実さ・謙虚さの欠如は、研究者としての資質に重大な疑義を投げかけるものであり、小保方氏の研究不正行為の重大さと共に厳しくその責任が問われるべきなのは当然。極めて厳しい処分がなされるべきである。

 笹井氏はデータの正当性と正確性を自ら確認せず、共著者、責任著者としての責務および、小保方氏に助言する責務をいずれも軽視し、拙速に論文を作成した。組織上の職責、指導的立場に照らし、小保方氏と並び責任が問われるべきである。竹市氏の組織上の責任もまた、厳しく問われるべきである。

 CDBの構造的欠陥の背景には、CDBトップ層全体の弛緩(しかん)したガバナンスの問題があり、人事異動など通常の方法では欠陥の除去は困難である。任期制職員の雇用を確保した上で早急にCDBを解体すべきである。

 STAP現象の有無を明らかにせずうやむやにすることは、科学研究に対する国民の信頼を傷つける。正しい再現実験を行うことは国民に対する義務である。

 研究不正が認定されていない論文にも、複数の重大な疑義が判明した。速やかに調査を行い、研究不正の有無を明らかにすることを求める。2本の論文について、生データの確認などの検証が行われていない。前代未聞の恥ずべき不祥事の発生を許したプロセスの詳細な解明なしに不正根絶は困難である。

 公正な研究の推進、研究不正の防止の責を担う組織として、研究公正推進本部を理事長直轄の本部組織として新設し、強力な権限を付与することを求める。同本部の下で実験データの記録・管理に関する方針を定める。

 ガバナンス体制を改め、産学官から適材適所の人材を理事に登用する。少なくとも2人の研究担当理事を置く。外部有識者のみで構成される「理化学研究所調査・改革監視委員会」を設置する。

 論文はすべて撤回の見通しとなったが、STAP問題が日本の科学研究の信頼性を傷つけている事実は消えない。研究不正は科学者コミュニティーの自律的行動により解決されるという社会の信頼の上に、科学者の自由は保障される。理研がリーダーとして範を示すことが期待される。

 

◇改革委メンバー

 委員長=岸輝雄・東京大名誉教授▽委員=間島進吾・中央大教授、市川家国・信州大特任教授、塩見美喜子・東京大教授、竹岡八重子・弁護士、中村征樹・大阪大准教授


http://mainichi.jp/feature/news/20140612mog00m040023000c.html

http://www.asyura2.com/14/test30/msg/188.html
コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権「核心」突かれ、笑い飛ばした安倍首相の軽薄さ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
40. 2014年6月13日 07:44:03 : wYKs0pVe4c
「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)、そこで提出された報告書を借りよう。

<本来は集団的自衛権の行使の対象となるべき事例について、個別的自衛権や警察権を我が国独自の考え方で「拡張」して説明することは、国際法違反のおそれがある。例えば、公海上で日米の艦船が共同行動をしている際に、自衛艦が攻撃されていないにもかかわらず個別的自衛権の行使として米艦を防護した場合には、国際連合憲章第51条に基づき我が国がとった措置につき国連安全保障理事会に報告する義務が生じるが、「我が国に対して武力攻撃が発生した」という事実がないにもかかわらず個別的自衛権の行使として報告すれば、国際連合憲章違反との批判を受けるおそれがある。また、各国が独自に個別的自衛権の「拡張」を主張すれば、国際法に基づかない各国独自の「正義」が横行することとなり、これは実質的にも危険な考えである>

その通り。個別的自衛権の拡張論など海外で通用しない。国際法違反と一蹴される。現実問題、周辺事態(極東有事)で海自の自衛艦が防護すべき米艦は水平線の遥か先に展開する。それを「個別的自衛権で防護した」と安保理に報告したら、世界の笑い者となろう。笑い話で済めばよいが、「日本こそ危険な、平和の敵」と非難されかねない。

報告書を報じた2014年5月16日付の朝日新聞朝刊の1面記事は、総理会見が事例とした邦人輸送について「邦人が乗っていることから、日本が攻撃を受けていると見なして個別的自衛権の行使で対応できるとの考えもある。/安倍首相はこうした現在の憲法解釈でも対応できる可能性については説明しなかった」と皮肉っていたが、書いた記者はもちろん、編集局の誰一人、報告書をきちんと読んでいないのだろう。

報告書が指摘した通り「各国が独自に個別的自衛権の「拡張」を主張すれば、国際法に基づかない各国独自の「正義」が横行することとなり、これは実質的にも危険な考えである」。朝日新聞の独自解釈こそ危険である。国際法の根幹を1新聞社の判断で変えるという重大な問題を孕む。そう皮肉っておこう。

皮肉はさておき、個別的自衛権の拡張論など海外で通用せず、むしろ非難されかねないこそ、憲法解釈を抜本的に見直すべきだったのだ。この点では内閣の姿勢を評価できない。

もう1ヵ所だけ報告書を援用する。
<憲法第9条の解釈は長年にわたる議論の積み重ねによって確立したものであって、その変更は許されず、変更する必要があるならば、憲法改正による必要があるという意見もある。しかし、本懇談会による憲法解釈の整理は、憲法の規定の文理解釈として導き出されるものである>

その通り。だからこそ「従来の政府の基本的な立場を踏まえた考え方」ではダメなのだ。

2006年刊行の安倍晋三著『美しい国へ』(文春新書)はこう明記した。
<湾岸戦争では(中略)多国籍軍が派遣されたが、憲法上の制約から軍事行動のとれない日本は、参加しなかった。そこで、かわりに、と申し出たのが百三十億ドルという巨額の資金援助であった。/しかし、湾岸戦争が終わって、クウェート政府が「ワシントンポスト」紙に掲載した(中略)感謝の全面広告には、残念ながら日本の名前はなかった。/このとき日本は、国際社会では、人的貢献ぬきにしては、とても評価などされないのだ、という現実を思い知ったのである>

世阿弥の至言を借りよう。「初心を忘れるべからず」(『風姿花伝』岩波文庫)。安倍総理が守るべきは連立でも支持率でもない。その尊い初心である。

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/650.html#c40

記事 [経世済民88] パナソニック復活のカギ「脱エレキ」、なぜソニーはできない?広がる平井社長退任論(Business Journal)
パナソニック復活のカギ「脱エレキ」、なぜソニーはできない?広がる平井社長退任論
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 6月13日(金)3時0分配信


 2014年3月期決算で3年ぶりに黒字化を達成したパナソニックは、4月1日付で人事を刷新、津賀(一宏社長)体制が本格的にスタートを切った。

 津賀氏が社長に就任したのは12年6月だが、日本企業では新社長が人事権を掌握するのには時間がかかる。前社長や役員OBがさまざまな注文をつけるためだが、今回は津賀氏が社長になって初めての“自前”人事となり、取締役と執行役員の計8人が退任した。その一方で、独立採算でそれぞれビジネスを行う4つの社内カンパニー(社内分社)の社長は、代表権を与えられ、専務となった。

「企業向け事業(B to B)へ注力する」と宣言したパナソニックは、白物家電(アプライアンス社)、AV(音響・映像)製品(AVCネットワークス社)、住宅設備(エコソリューションズ社)、自動車・電子部品(オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社)の4つの社内カンパニーと「その他」の5つに再編した。

 社内カンパニー社長人事には、取締役からの二段階昇進や、執行役員から大抜擢したケースもあり、構造改革を急ぐ津賀氏のトップとしての強い意志を印象付けた。社内カンパニー社長の権限を強めて、巨大組織を円滑に運営できる体制に一気に変えた。

 また、AVCネットワークス社に置いていたテレビ、オーディオ、ブルーレイ・ディスク(BD)レコーダーの各事業を、アプライアンス社に移管し、アプライアンス社は白物家電とAV機器を含めた消費者向けの製品を担当する組織となった。旧体制を一新し、津賀カラーが前面に出た人事・組織改正である。これで津賀氏は完全に人事権を掌握したことになる。組織上もテレビを主力事業から外したことになる。

 今回の人事で、もう一つ注目されるのは、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社長としてB to Bビジネスの拡大に力を発揮した専務の山田喜彦氏が、海外戦略担当の副社長に昇格し、インドのデリーに常駐となったことだ。山田氏はインドで自動車や住宅など法人向けビジネスの新規開拓を率先垂範する。インド市場の15年度の売上高を、現在の約3倍にあたる3000億円にするのが当面の目標だ。

 津賀氏はパナソニックが創業100周年を迎える19年3月期に、車載事業と住宅事業でそれぞれ2兆円の売り上げを達成するという中期目標を掲げている。海外市場で目標達成の重要な任務を担うのが、山田氏なのである。山田氏はインドのほか中東やアジアなど、新興国の事業に全責任を持つ。津賀氏はB to B事業に完全に経営の舵を切った。

●脱エレキ、なぜパナソニックにできて、ソニーにできない?

 構造改革を加速させるパナソニックに対し、14年3月期決算で3度にわたる下方修正の末、純利益1283億円の赤字を計上し、さらなるリストラを発表するなど業績回復の兆しが見えないソニーは、一般消費者向け事業(B to C)事業重視の姿勢を崩さない。このソニーの姿勢に対しては、「これまでB to C事業で価格競争に巻き込まれ消耗戦を強いられてきたソニーが同事業重視の姿勢を崩さないのであれば、先行きは暗い」(業界関係者)との声も聞こえる。

 そんなソニーの経営戦略を担う最高戦略責任者(CSO)が13年末に交代した。新CS0の吉田憲一郎氏は、平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)がソネット社長から一本釣りしたのだが、CSOの交代を平井氏に強く勧めたのが元CEOの出井伸之氏だ。吉田氏はソニーの財務畑出身で、出井氏には社長室長として仕えたことがある。事業の「選択と集中」を決めるCSOに財務畑出身者を充てるのは、業績不振会社の常とう手段だが、吉田氏は就任後にVAIOブランドのPC事業の売却やテレビの分社化を決定した。

 ソニーの主流であるエレクトロニクス事業を経験したことがない平井氏は同事業を捨てられず、パナソニックで主流だった同事業出身の津賀氏が“脱エレクトロニクス”に踏み切るという、なんとも皮肉な事態となった。平井氏が2年前の12年にソニーCEOに就任して以降、同社は不振が続き、回復の兆しが見えない。この1年で業績回復のメドが立たなければ、「来春は退任に追い込まれるのではないか」(外資系証券会社アナリスト)との厳しい見方も広がり始めている。

編集部



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/458.html

記事 [経世済民88] がん保険、罹患しても保険金が払われないトラブル続出 儲ける保険会社の宣伝のウソ?(Business Journal)
がん保険、罹患しても保険金が払われないトラブル続出 儲ける保険会社の宣伝のウソ?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010000-bjournal-bus_all
Business Journal 6月13日(金)3時0分配信


「週刊現代」(講談社/6月14日号)の特集『被害者続出、いったいどういうことだ! 「がん保険」がんになってもカネは出ない』によれば、「いざ」という時のために加入したがん保険のはずが、実際にがんになっても、保険金が支払われないトラブルが頻発しているという。

「昨年度、国民生活センターに寄せられた医療保険に関するトラブルは1035件にも上っている。『実際に相談を受けている現場の感覚としては、がん保険に関するトラブルはとくに目立っています。具体的には、保険勧誘時の説明不足から生じるものが多い』(国民生活センター相談情報部担当者)」

●保険金が支払われない5つのケース

(1)保険金が支払われない種類のがんになったケース

 例えば、粘膜のような上皮内にとどまっているごく初期のがんである「上皮内新生物」では、保険金が出ない、もしくは一時給付金が減額される商品があるという。

 さらに、この上皮内新生物かどうかは最終的に病理医が判断するが、その判断は医師によってまちまち。「診断する病理医によって、保険金が出るか出ないか異なる可能性もある」と医療コーディネーターが語っているほどだ。

(2)加入後、すぐにがんになったケース

しかし、もし上皮内新生物でも保険金が下りるタイプのがん保険だったとしても、「責任開始日」の存在があることを忘れてはならない。責任開始日とは、がん保険の場合、加入した日(申し込み、診査<告知>、第1回保険料相当額払い込みの3つすべてが揃った日)を保険期間の始期とし、その日を含めて90日が経過した日の翌日が責任開始日となる。それ以前にがんが発覚しても保険金が出ないのだ。

(3)入院しないケース

 がん保険の中には「がんの治療を目的とする入院をしたこと」が保険金支払いの条件になっている商品もあり、通院治療だけの場合には保険金が出ない。

(4) 病歴告知をミスしたケース

 また、がん保険に入る前には過去の病歴や現在の健康状態を申告する必要があるが、後に申告漏れが発覚すると、「告知義務違反」とされて契約を解除されることがある。契約を解除されれば、保険金が出ないだけでなく、これまで払い続けてきたカネも戻ってこない。加入前の申告はごく簡単な質問項目しかないため、こうしたトラブルは起こりがちだ。

「加入してから2年以内に保険金を請求した場合は、必ず保険会社の調査が入ります。健康保険の情報から、その人の通院歴などを調べるのです」(医療コンサルタント)

(5)再発したケース

「診断給付金と手術給付金は一度限りという条件」の保険商品の場合、再発したがんに対しては保険金が出ない。

「診断給付金については、2年に1度を上限とする商品も多いですが、ある外資系生保のがん保険では、初回の診断から5年以上経過した場合という条件になっている」(医療コンサルタント)

●がん保険は保険会社が儲かる仕組み

 あの手この手でカネを支払わずに済まそうとする保険会社。がん保険でトクをするのは保険会社にほかならない。しかし、「2人に1人ががんになる」時代、万一の時に備えて、がん保険に入っておきたいというのも人情だ。

 ただ、この「2人に1人ががんになる」といわれているのも、保険会社側の都合のいい数字のトリックだと専門家はいう。がん罹患リスクを年代別に見てみると、「たとえば50歳の男性が10年後までにがんにかかる確率は5%。60歳の男性でも、10年後までにがんになる確率は15%。つまり現役世代だと、がん保険は90%ほどの確率で出番がない」(専門家)。

 がん罹患リスクが高まるのは高齢になってからの話。「リスクを恐れて40歳からがん保険に加入していても、がんになるまでの40年間に払い続ける掛け金はほぼすべてが保険会社の儲けになっていると言っても過言ではない」(同記事)

「代理店としても『がんになりそうもない、健康な顧客を積極的に集める』というのは暗黙の了解になっています」と保険代理店関係者。記事は「いざ」という時に裏切るがん保険よりも、ある程度の貯金が大事と、まとめている。

 また、コラム紹介サイト「マネーの達人」の6月3日記事『保険のプロが入るコスパが高い「がん保険」、とうとう販売終了へ…』(釜口博)によれば、インターネットや雑誌などで「ファイナンシャルプランナーがすすめるがん保険」「保険のプロが入る保険!」として常に上位にランクインするがん保険「AIG富士生命 がんベスト・ゴールド」は、人気が集まったために、6月いっぱいで販売終了となるというのだ。

「7月以降は『がんベスト・ゴールドアルファ』という商品名になり内容も改定。先進医療特約の上限金額が2000万円までに改定される。ところが、保険料は1.5〜2倍に跳ね上がることに」「顧客にとってメリットのある保険商品は、必ずと言っていいほど『販売停止』になる傾向がある」(同記事より)が、「AIG富士生命 がんベスト・ゴールド」も、その例に漏れずということのようだ。

松井克明/CFP



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/459.html

記事 [テスト30]  
 理化学研究所のSTAP細胞論文問題を受け、第三者による改革委員会がまとめた提言書の要旨は次の通り。
 

◇小保方晴子・研究ユニットリーダーの採用経緯

 2012年4月27日、小保方氏は理研神戸事業所でSTAP現象に関し説明した。同年10月、発生・再生科学総合研究センター(CDB)は特に幹細胞研究者の採用を掲げ、新任PI(研究室主宰者)の公募を開始した。11月14日の非公式な打ち合わせで小保方氏が候補となり、西川伸一・副センター長(当時)は小保方氏に応募するよう打診した。

 人事委員会は過去の論文や応募書類の内容を精査しないまま面接を行い、採用を事実上内定した。人事委は研究の秘密性が高いと判断し、英語による公開セミナーを省略し、これに代わる非公開セミナーも行わなかった。

 小保方氏の採用は、必要とされるプロセスをことごとく省略する異例ずくめのものだった。研究者としての資質と実績を評価して、というよりも、iPS細胞研究を凌駕(りょうが)する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれた可能性が極めて高い。

 日本の代表的機関で起こったとはにわかに信じがたいずさんさである。採用に加担した、竹市雅俊センター長、西川氏らCDBトップの責任は極めて重いと言わざるを得ない。
 

◇論文作成の経緯

 竹市氏や笹井芳樹副センター長は、小保方氏には論文を完成させる経験が不足していると認識していた。竹市氏は論文の作成指導を笹井氏に依頼した。笹井氏は、12年12月以降、STAP研究の重要性やインパクトを認識し論文の作成に積極的に取り組んだ。一方、秘密保持を優先し、外部からの批判や評価が遮断された閉鎖的環境を作り出した。

 論文作成の過程で、笹井氏は、小保方氏の過去のデータを批判的に再検討・再検証することなく信用し、結果として多くの誤りを見逃した。また、共著者との連絡を十分に行わず、共著者によるデータ検証の機会を減じる結果を招いた。

 14年2月ごろには、共著者として小保方氏の研究不正および論文の真正性を疑うべき事情が生じていたにもかかわらず、笹井氏は「STAP現象は有力仮説である」との発言を繰り返し、一般国民、とくに再生医療への応用を期待した難病患者に大きな期待を持たせた。成果主義に走るあまり、真実の解明を最優先として行動するという科学者として当然の基本をおろそかにした笹井氏の行動は、厳しく責任が問われるものである。
 

◇CDBの組織的欠陥

 小保方氏のデータ管理は極めてずさんで、実験の検証・追跡を不可能にした。実験ノートは日付や実験条件などについて明確に記されていないのみならず、半年以上の期間に3〜5ページ程度の記録しかないなど、質量ともに極めて貧弱だった。

 竹市氏はデータの記録・管理について確認・指導を行う責務を実施していないばかりか、その責務を負っていることさえ認識していない。CDBではデータの記録・管理は研究者任せであり、組織としての取り組みはほとんどなかったと言わざるを得ない。

 STAP問題の背景には複合的な原因があるが、いずれもCDBが許容し、その組織体制に由来するものでもあった。研究不正を誘発する、あるいは抑止できない組織としての構造的欠陥があった。

 ほとんど同一のメンバーによる長期のガバナンスは、なれ合いを生む土壌となる。CDBの組織としての構造的な欠陥の背景には、CDBトップ層のなれ合い関係によるガバナンスの問題があると指摘せねばならない。
 

◇理研の認識不足

 理研は、10年度から研究不正を防止するための研修の受講を管理職に義務づけていたが、11〜13年度の受講率は41%にすぎない。不順守が漫然と放置されていた。理研本体としても、実験データの記録・管理を実行する具体的なシステムの構築・普及が行われていない状態だった。

 STAP問題が生じて以降、理研のトップ層において、研究不正の背景や原因の詳細な解明に及び腰ではないかと疑わざるを得ない対応が見られる。原因の究明に時間をかけることなく幕引きを急いでいる感があり、STAP現象の存否について、科学コミュニティー内での真摯(しんし)な対話を踏まえた真実の究明を行う姿勢がほとんど見られない。

 1月28日に行われたSTAP研究に関する理研の記者会見資料で、iPS細胞との比較に用いられた数値は十分な検討がされておらず、結果として理研は、iPS細胞研究について社会一般に誤った認識を植え付け、STAP研究に不適切な期待を抱かせた。

 また、小保方氏の研究室やかっぽう着姿で研究する小保方氏を公開するなど、派手な広報が展開され、必要以上に社会の注目を集めた。報道発表の大部分は笹井氏が取り仕切り、正確で客観性の高い広報という視点からの報道発表ができなかった。報道発表は理研広報室が最終的な責任を負っているにもかかわらず、CDBをコントロールできず、大きな混乱を招いた。
 

◇再発防止策

 小保方氏の研究者倫理の欠如、科学に対する誠実さ・謙虚さの欠如は、研究者としての資質に重大な疑義を投げかけるものであり、小保方氏の研究不正行為の重大さと共に厳しくその責任が問われるべきなのは当然。極めて厳しい処分がなされるべきである。

 笹井氏はデータの正当性と正確性を自ら確認せず、共著者、責任著者としての責務および、小保方氏に助言する責務をいずれも軽視し、拙速に論文を作成した。組織上の職責、指導的立場に照らし、小保方氏と並び責任が問われるべきである。竹市氏の組織上の責任もまた、厳しく問われるべきである。

 CDBの構造的欠陥の背景には、CDBトップ層全体の弛緩(しかん)したガバナンスの問題があり、人事異動など通常の方法では欠陥の除去は困難である。任期制職員の雇用を確保した上で早急にCDBを解体すべきである。

 STAP現象の有無を明らかにせずうやむやにすることは、科学研究に対する国民の信頼を傷つける。正しい再現実験を行うことは国民に対する義務である。

 研究不正が認定されていない論文にも、複数の重大な疑義が判明した。速やかに調査を行い、研究不正の有無を明らかにすることを求める。2本の論文について、生データの確認などの検証が行われていない。前代未聞の恥ずべき不祥事の発生を許したプロセスの詳細な解明なしに不正根絶は困難である。

 公正な研究の推進、研究不正の防止の責を担う組織として、研究公正推進本部を理事長直轄の本部組織として新設し、強力な権限を付与することを求める。同本部の下で実験データの記録・管理に関する方針を定める。

 ガバナンス体制を改め、産学官から適材適所の人材を理事に登用する。少なくとも2人の研究担当理事を置く。外部有識者のみで構成される「理化学研究所調査・改革監視委員会」を設置する。

 論文はすべて撤回の見通しとなったが、STAP問題が日本の科学研究の信頼性を傷つけている事実は消えない。研究不正は科学者コミュニティーの自律的行動により解決されるという社会の信頼の上に、科学者の自由は保障される。理研がリーダーとして範を示すことが期待される。
 

◇改革委メンバー

 委員長=岸輝雄・東京大名誉教授▽委員=間島進吾・中央大教授、市川家国・信州大特任教授、塩見美喜子・東京大教授、竹岡八重子・弁護士、中村征樹・大阪大准教授


http://mainichi.jp/feature/news/20140612mog00m040023000c.html

http://www.asyura2.com/14/test30/msg/189.html
コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
04. 2014年6月13日 07:48:56 : Mzon4D21eU
言葉による装飾。
事実の隠蔽。
数値の改竄。

・・・

「うわべを取り繕う」

という性格が強くみてとれる。

文化の問題も考える必要があるように思う。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c4

記事 [経世済民88] 男性の育休取得率1.89%、なぜ普及しない?仕事や金銭面での不安大、取得者と企業双方にメリットも
男性の育休取得率1.89%、なぜ普及しない?仕事や金銭面での不安大、取得者と企業双方にメリットも
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010003-bjournal-bus_all
Business Journal 6月13日(金)3時0分配信


 男性が育児休暇を取得する割合は、スウェーデンは78%、ノルウェーでは89%にも上る(2008年厚生労働省レポートより)。しかし、日本に視線を移してみると、12年度で1.89%と惨憺たる状況だ。「イクメン」(育児をする男性)などの言葉が生まれ、男性の育児への関わり方には関心が高まっているように見えるが、なぜ男性の育休取得は普及しないのだろうか? 通信教育大手のユーキャンが、子どもを持つ全国の男性ビジネスパーソン497名を対象として5月に行った調査結果から、その背景を探ってみよう。

●育休を阻む厚い壁

 同調査では、男性が育休を取得することへの評価としては、育休未取得者で取得する意向のない人でも「あまり良いとは思わない」と回答した人は10.7%にとどまっており、好意的にとらえている人が多いことがわかる。では、男性の育休取得普及は遅々として進まないのはなぜか? そこには、心理的な壁が立ちはだかっているようだ。

「男性の育休取得率を上げるための現在の障壁」を聞いたところ、最も高い数値となったのが、「職場の理解が足りない」という回答。また「仕事を引き継げる人がいない」と業務に対する支障を懸念する声や、「出世に響きそう」と将来のキャリアを不安視する声が上がっている。また、会社の都合ばかりではなく、金銭的な面でも不安は多い。「育児休暇中の家計が不安」と回答した人は未取得者のうち56.0%に上っており、収入の減少を危惧する意見もある。

 しかし、今回の調査では、社会保険料の免除や年金額計算の特例など、育休中の各種社会保障制度の優遇措置を知らない人が多数を占めることも明らかになっている。この制度の存在が周知されれば、より多くの人々が安心して育休を取れるようになるのではないだろうか。

●育休が業務を効率化させる

 では、育休がもたらすメリットとはなんだろうか?

 育休取得者は「子育てに積極的に関わろうとする意識」(63.2%)、「家族と過ごす時間を確保しようとする意識」(61.9%)、 「家族への気配りの意識」(61.9%)などと、家族に対する意識が向上したと答えているほか、「職場の周囲の人を気遣う意識」(43.5%)、「業務の効率化に対する意識」(41.7%)など仕事に対する意識が高まったという意見もあり、復職後の業務に対しても好影響を与えている様子が浮かび上がってくる。

 また、育休制度を推進することにより、「企業・組織・団体のイメージが良くなる」と回答した人は、育休取得者のうち58.4%。また、時間の使い方に対する意識の変化から「残業代の抑制」(38.0%)につながるという回答もみられており、育休の推進は、企業のさまざまな面に影響を与えているようだ。

 まだまだ取得率が低く、男性が育休を取りやすい環境とはいいがたいが、女性の社会進出が必須とされている現在、男性による育休取得は不可欠だ。とはいえ、企業としてもデメリットしかない育休制度ならば、その推進に二の足を踏むのは当然のことだろう。ユーキャンが明らかにした育休のポジティブな面を世に広めていくことによって、男性の育休を取り巻く状況が改善されていくことを期待したい。

加茂萩太



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/460.html

記事 [テスト30]  
 理化学研究所のSTAP細胞論文問題を受け、第三者による改革委員会がまとめた提言書の要旨は次の通り。 

◇小保方晴子・研究ユニットリーダーの採用経緯

 2012年4月27日、小保方氏は理研神戸事業所でSTAP現象に関し説明した。同年10月、発生・再生科学総合研究センター(CDB)は特に幹細胞研究者の採用を掲げ、新任PI(研究室主宰者)の公募を開始した。11月14日の非公式な打ち合わせで小保方氏が候補となり、西川伸一・副センター長(当時)は小保方氏に応募するよう打診した。

 人事委員会は過去の論文や応募書類の内容を精査しないまま面接を行い、採用を事実上内定した。人事委は研究の秘密性が高いと判断し、英語による公開セミナーを省略し、これに代わる非公開セミナーも行わなかった。

 小保方氏の採用は、必要とされるプロセスをことごとく省略する異例ずくめのものだった。研究者としての資質と実績を評価して、というよりも、iPS細胞研究を凌駕(りょうが)する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれた可能性が極めて高い。

 日本の代表的機関で起こったとはにわかに信じがたいずさんさである。採用に加担した、竹市雅俊センター長、西川氏らCDBトップの責任は極めて重いと言わざるを得ない。 

◇論文作成の経緯

 竹市氏や笹井芳樹副センター長は、小保方氏には論文を完成させる経験が不足していると認識していた。竹市氏は論文の作成指導を笹井氏に依頼した。笹井氏は、12年12月以降、STAP研究の重要性やインパクトを認識し論文の作成に積極的に取り組んだ。一方、秘密保持を優先し、外部からの批判や評価が遮断された閉鎖的環境を作り出した。

 論文作成の過程で、笹井氏は、小保方氏の過去のデータを批判的に再検討・再検証することなく信用し、結果として多くの誤りを見逃した。また、共著者との連絡を十分に行わず、共著者によるデータ検証の機会を減じる結果を招いた。

 14年2月ごろには、共著者として小保方氏の研究不正および論文の真正性を疑うべき事情が生じていたにもかかわらず、笹井氏は「STAP現象は有力仮説である」との発言を繰り返し、一般国民、とくに再生医療への応用を期待した難病患者に大きな期待を持たせた。成果主義に走るあまり、真実の解明を最優先として行動するという科学者として当然の基本をおろそかにした笹井氏の行動は、厳しく責任が問われるものである。 

◇CDBの組織的欠陥

 小保方氏のデータ管理は極めてずさんで、実験の検証・追跡を不可能にした。実験ノートは日付や実験条件などについて明確に記されていないのみならず、半年以上の期間に3〜5ページ程度の記録しかないなど、質量ともに極めて貧弱だった。

 竹市氏はデータの記録・管理について確認・指導を行う責務を実施していないばかりか、その責務を負っていることさえ認識していない。CDBではデータの記録・管理は研究者任せであり、組織としての取り組みはほとんどなかったと言わざるを得ない。

 STAP問題の背景には複合的な原因があるが、いずれもCDBが許容し、その組織体制に由来するものでもあった。研究不正を誘発する、あるいは抑止できない組織としての構造的欠陥があった。

 ほとんど同一のメンバーによる長期のガバナンスは、なれ合いを生む土壌となる。CDBの組織としての構造的な欠陥の背景には、CDBトップ層のなれ合い関係によるガバナンスの問題があると指摘せねばならない。 

◇理研の認識不足

 理研は、10年度から研究不正を防止するための研修の受講を管理職に義務づけていたが、11〜13年度の受講率は41%にすぎない。不順守が漫然と放置されていた。理研本体としても、実験データの記録・管理を実行する具体的なシステムの構築・普及が行われていない状態だった。

 STAP問題が生じて以降、理研のトップ層において、研究不正の背景や原因の詳細な解明に及び腰ではないかと疑わざるを得ない対応が見られる。原因の究明に時間をかけることなく幕引きを急いでいる感があり、STAP現象の存否について、科学コミュニティー内での真摯(しんし)な対話を踏まえた真実の究明を行う姿勢がほとんど見られない。

 1月28日に行われたSTAP研究に関する理研の記者会見資料で、iPS細胞との比較に用いられた数値は十分な検討がされておらず、結果として理研は、iPS細胞研究について社会一般に誤った認識を植え付け、STAP研究に不適切な期待を抱かせた。

 また、小保方氏の研究室やかっぽう着姿で研究する小保方氏を公開するなど、派手な広報が展開され、必要以上に社会の注目を集めた。報道発表の大部分は笹井氏が取り仕切り、正確で客観性の高い広報という視点からの報道発表ができなかった。報道発表は理研広報室が最終的な責任を負っているにもかかわらず、CDBをコントロールできず、大きな混乱を招いた。 

◇再発防止策

 小保方氏の研究者倫理の欠如、科学に対する誠実さ・謙虚さの欠如は、研究者としての資質に重大な疑義を投げかけるものであり、小保方氏の研究不正行為の重大さと共に厳しくその責任が問われるべきなのは当然。極めて厳しい処分がなされるべきである。

 笹井氏はデータの正当性と正確性を自ら確認せず、共著者、責任著者としての責務および、小保方氏に助言する責務をいずれも軽視し、拙速に論文を作成した。組織上の職責、指導的立場に照らし、小保方氏と並び責任が問われるべきである。竹市氏の組織上の責任もまた、厳しく問われるべきである。

 CDBの構造的欠陥の背景には、CDBトップ層全体の弛緩(しかん)したガバナンスの問題があり、人事異動など通常の方法では欠陥の除去は困難である。任期制職員の雇用を確保した上で早急にCDBを解体すべきである。

 STAP現象の有無を明らかにせずうやむやにすることは、科学研究に対する国民の信頼を傷つける。正しい再現実験を行うことは国民に対する義務である。

 研究不正が認定されていない論文にも、複数の重大な疑義が判明した。速やかに調査を行い、研究不正の有無を明らかにすることを求める。2本の論文について、生データの確認などの検証が行われていない。前代未聞の恥ずべき不祥事の発生を許したプロセスの詳細な解明なしに不正根絶は困難である。

 公正な研究の推進、研究不正の防止の責を担う組織として、研究公正推進本部を理事長直轄の本部組織として新設し、強力な権限を付与することを求める。同本部の下で実験データの記録・管理に関する方針を定める。

 ガバナンス体制を改め、産学官から適材適所の人材を理事に登用する。少なくとも2人の研究担当理事を置く。外部有識者のみで構成される「理化学研究所調査・改革監視委員会」を設置する。

 論文はすべて撤回の見通しとなったが、STAP問題が日本の科学研究の信頼性を傷つけている事実は消えない。研究不正は科学者コミュニティーの自律的行動により解決されるという社会の信頼の上に、科学者の自由は保障される。理研がリーダーとして範を示すことが期待される。 

◇改革委メンバー

 委員長=岸輝雄・東京大名誉教授▽委員=間島進吾・中央大教授、市川家国・信州大特任教授、塩見美喜子・東京大教授、竹岡八重子・弁護士、中村征樹・大阪大准教授


http://mainichi.jp/feature/news/20140612mog00m040023000c.html

http://www.asyura2.com/14/test30/msg/190.html
記事 [経世済民88] 多重債務者救済の父、逝く! “戦友”宇都宮健児氏らが明かす、その心優しき素顔(週プレNEWS)
多重債務者救済の父、逝く! “戦友”宇都宮健児氏らが明かす、その心優しき素顔
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00031415-playboyz-bus_all
週プレNEWS 6月13日(金)6時0分配信


5月14日、「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」(被連協)の事務局長だった本多良男氏が、がんのため亡くなった。享年73。

本多氏は法律事務所の事務員だった1983年、借り手の幼い子供からも金をむしり取っていく非道な取り立ての現場に接し、こんなことを許すわけにはいかないと、94年に多重債務者の救済団体「太陽の会」を東京に設立。そして98年には、サラ金などの多重債務者の救済や生活再建、被害告発などを行なう全国の被害者団体の集まりである、被連協の事務局長に就任した。

彼が2013年に同職を退くまでの16年間は、多重債務者救済運動が最も盛り上がりを見せた時期に重なる。被連協は、弁護士、司法書士、学者、消費者団体などからなる「全国サラ金問題対策協議会」(現・全国クレサラ・生活再建問題対策協議会)と共闘してさまざまな成果を挙げたが、その白眉はなんといっても06年の、グレーゾーン金利撤廃や借入総量規制を盛り込んだ改正貸金業法の制定だ。そう、本多氏は、日本中の多重債務者が救われることになった、過払い金返還への筋道をつくった功労者のひとりなのだ。

ほかにも彼の在任中の被連協は、山口組系ヤミ金・五菱会(ごりょうかい)の摘発(03年)、青木ヶ原樹海への、借金苦での自殺を思いとどまらせる看板の設置(07年)、全47都道府県への多重債務被害者団体設置(08年)などに尽力している。

本多氏の活動は多岐にわたった。個々の多重債務者の相談に乗るのはもちろん、貸し手のヤミ金事務所を訪れての交渉、裁判所前でのビラ配り、集団訴訟における原告とりまとめ、被害の状況を訴える全国キャラバン・デモ・集会への参加、改正貸金業法制定後、政府内に設置された有識者会議への出席など。ほぼボランティアに近い仕事にもかかわらず多忙を極め、事務所で寝泊まりすることもたびたびだったという。だがそこまで頑張っても、活動の初期は報われないことのほうが多かった。

太陽の会で長年活動を共にし、被連協の現事務局長である司法書士の秋山淳氏が振り返る。

「思うような結果が出ず、さんざん苦杯をなめていたんですよ。でもその都度、本多さんはめげずに立ち上がり、また活動の先頭に立っていました。債務者救済運動は80年代に始まり、法改正という形で実を結んだのが06年なので、彼は20年以上、人生をかけて運動していたことになります」

また、本多氏の存在を疎ましく思う相手からの妨害もあった。

「ヤミ金業者らしき人物から、『おまえの子供を殺す、埋める』などと脅されたり、事務所に本多さん宛ての弔電が送られてくることもしばしば。でも彼本人は、どこ吹く風。いつも笑いながら、楽しそうに戦っていた」(秋山氏)

そんな本多氏が末期がんに侵されていることがわかったのが、12年12月。医師からは余命6ヵ月と宣告されながら、診断より1年も長く持ちこたえたのだが、結局帰らぬ人となってしまった。

長年、弁護士として多重債務者救済運動を牽引(けんいん)してきた本多氏の戦友、宇都宮健児氏は言う。

「涙もろくて、情に厚い人でした。覚悟はしていましたが、いざ本当に亡くなると、寂しい思いでいっぱいです。ただ、本多さんがちょうど活躍された時期に、運動の大きな成果が上がりました。その面では、達成感も持っていらしたのではないでしょうか」

ところがまた今、自民党の一部議員の中に、貸金業者の金利上限引き上げや、借入の総量規制を撤廃しようという、揺り戻しの動きが出てきている。

これでは本多氏も、安らかに眠っていられないではないか……。



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/461.html

記事 [環境・エネルギー・天文板5] 理研:改革委員会の提言要旨  毎日新聞
 理化学研究所のSTAP細胞論文問題を受け、第三者による改革委員会がまとめた提言書の要旨は次の通り。 

◇小保方晴子・研究ユニットリーダーの採用経緯

 2012年4月27日、小保方氏は理研神戸事業所でSTAP現象に関し説明した。同年10月、発生・再生科学総合研究センター(CDB)は特に幹細胞研究者の採用を掲げ、新任PI(研究室主宰者)の公募を開始した。11月14日の非公式な打ち合わせで小保方氏が候補となり、西川伸一・副センター長(当時)は小保方氏に応募するよう打診した。

 人事委員会は過去の論文や応募書類の内容を精査しないまま面接を行い、採用を事実上内定した。人事委は研究の秘密性が高いと判断し、英語による公開セミナーを省略し、これに代わる非公開セミナーも行わなかった。

 小保方氏の採用は、必要とされるプロセスをことごとく省略する異例ずくめのものだった。研究者としての資質と実績を評価して、というよりも、iPS細胞研究を凌駕(りょうが)する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれた可能性が極めて高い。

 日本の代表的機関で起こったとはにわかに信じがたいずさんさである。採用に加担した、竹市雅俊センター長、西川氏らCDBトップの責任は極めて重いと言わざるを得ない。 

◇論文作成の経緯

 竹市氏や笹井芳樹副センター長は、小保方氏には論文を完成させる経験が不足していると認識していた。竹市氏は論文の作成指導を笹井氏に依頼した。笹井氏は、12年12月以降、STAP研究の重要性やインパクトを認識し論文の作成に積極的に取り組んだ。一方、秘密保持を優先し、外部からの批判や評価が遮断された閉鎖的環境を作り出した。

 論文作成の過程で、笹井氏は、小保方氏の過去のデータを批判的に再検討・再検証することなく信用し、結果として多くの誤りを見逃した。また、共著者との連絡を十分に行わず、共著者によるデータ検証の機会を減じる結果を招いた。

 14年2月ごろには、共著者として小保方氏の研究不正および論文の真正性を疑うべき事情が生じていたにもかかわらず、笹井氏は「STAP現象は有力仮説である」との発言を繰り返し、一般国民、とくに再生医療への応用を期待した難病患者に大きな期待を持たせた。成果主義に走るあまり、真実の解明を最優先として行動するという科学者として当然の基本をおろそかにした笹井氏の行動は、厳しく責任が問われるものである。 

◇CDBの組織的欠陥

 小保方氏のデータ管理は極めてずさんで、実験の検証・追跡を不可能にした。実験ノートは日付や実験条件などについて明確に記されていないのみならず、半年以上の期間に3〜5ページ程度の記録しかないなど、質量ともに極めて貧弱だった。

 竹市氏はデータの記録・管理について確認・指導を行う責務を実施していないばかりか、その責務を負っていることさえ認識していない。CDBではデータの記録・管理は研究者任せであり、組織としての取り組みはほとんどなかったと言わざるを得ない。

 STAP問題の背景には複合的な原因があるが、いずれもCDBが許容し、その組織体制に由来するものでもあった。研究不正を誘発する、あるいは抑止できない組織としての構造的欠陥があった。

 ほとんど同一のメンバーによる長期のガバナンスは、なれ合いを生む土壌となる。CDBの組織としての構造的な欠陥の背景には、CDBトップ層のなれ合い関係によるガバナンスの問題があると指摘せねばならない。 

◇理研の認識不足

 理研は、10年度から研究不正を防止するための研修の受講を管理職に義務づけていたが、11〜13年度の受講率は41%にすぎない。不順守が漫然と放置されていた。理研本体としても、実験データの記録・管理を実行する具体的なシステムの構築・普及が行われていない状態だった。

 STAP問題が生じて以降、理研のトップ層において、研究不正の背景や原因の詳細な解明に及び腰ではないかと疑わざるを得ない対応が見られる。原因の究明に時間をかけることなく幕引きを急いでいる感があり、STAP現象の存否について、科学コミュニティー内での真摯(しんし)な対話を踏まえた真実の究明を行う姿勢がほとんど見られない。

 1月28日に行われたSTAP研究に関する理研の記者会見資料で、iPS細胞との比較に用いられた数値は十分な検討がされておらず、結果として理研は、iPS細胞研究について社会一般に誤った認識を植え付け、STAP研究に不適切な期待を抱かせた。

 また、小保方氏の研究室やかっぽう着姿で研究する小保方氏を公開するなど、派手な広報が展開され、必要以上に社会の注目を集めた。報道発表の大部分は笹井氏が取り仕切り、正確で客観性の高い広報という視点からの報道発表ができなかった。報道発表は理研広報室が最終的な責任を負っているにもかかわらず、CDBをコントロールできず、大きな混乱を招いた。 

◇再発防止策

 小保方氏の研究者倫理の欠如、科学に対する誠実さ・謙虚さの欠如は、研究者としての資質に重大な疑義を投げかけるものであり、小保方氏の研究不正行為の重大さと共に厳しくその責任が問われるべきなのは当然。極めて厳しい処分がなされるべきである。

 笹井氏はデータの正当性と正確性を自ら確認せず、共著者、責任著者としての責務および、小保方氏に助言する責務をいずれも軽視し、拙速に論文を作成した。組織上の職責、指導的立場に照らし、小保方氏と並び責任が問われるべきである。竹市氏の組織上の責任もまた、厳しく問われるべきである。

 CDBの構造的欠陥の背景には、CDBトップ層全体の弛緩(しかん)したガバナンスの問題があり、人事異動など通常の方法では欠陥の除去は困難である。任期制職員の雇用を確保した上で早急にCDBを解体すべきである。

 STAP現象の有無を明らかにせずうやむやにすることは、科学研究に対する国民の信頼を傷つける。正しい再現実験を行うことは国民に対する義務である。

 研究不正が認定されていない論文にも、複数の重大な疑義が判明した。速やかに調査を行い、研究不正の有無を明らかにすることを求める。2本の論文について、生データの確認などの検証が行われていない。前代未聞の恥ずべき不祥事の発生を許したプロセスの詳細な解明なしに不正根絶は困難である。

 公正な研究の推進、研究不正の防止の責を担う組織として、研究公正推進本部を理事長直轄の本部組織として新設し、強力な権限を付与することを求める。同本部の下で実験データの記録・管理に関する方針を定める。

 ガバナンス体制を改め、産学官から適材適所の人材を理事に登用する。少なくとも2人の研究担当理事を置く。外部有識者のみで構成される「理化学研究所調査・改革監視委員会」を設置する。

 論文はすべて撤回の見通しとなったが、STAP問題が日本の科学研究の信頼性を傷つけている事実は消えない。研究不正は科学者コミュニティーの自律的行動により解決されるという社会の信頼の上に、科学者の自由は保障される。理研がリーダーとして範を示すことが期待される。 

◇改革委メンバー

 委員長=岸輝雄・東京大名誉教授▽委員=間島進吾・中央大教授、市川家国・信州大特任教授、塩見美喜子・東京大教授、竹岡八重子・弁護士、中村征樹・大阪大准教授


http://mainichi.jp/feature/news/20140612mog00m040023000c.html

http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/512.html
コメント [政治・選挙・NHK166] 集団自衛権、自公が限定容認で一致…最終調整へ (YOMIURI ONLINE) : みんな、維新、石原新党等も賛成の方向 真相の道
23. 新共産主義クラブ 2014年6月13日 07:54:02 : w0NMVeciJ/Y.. : 183U02GDLU
>>17さん

>日本が専守防衛するときの、日米安保条約による共同対処のことを言っているんだよ。

それは、創価学会の小沢一派の見解でしょうね。

小沢一郎氏は、そうは言っていない。

★小沢一郎氏の発言については、下記リンクを参照してください。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/652.html#c16


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/695.html#c23

コメント [政治・選挙・NHK166] 米高官 日本の原発維持を歓迎:脱原発依存派の安倍首相がそれを国策にできない主要理由の一つが従米構造 あっしら
04. 2014年6月13日 07:54:08 : GQTnLlJV8k
だから、いくら脱原発と言っても、アメリカとの関係を根本的に変えない限り可能性は無いんじゃないか。国防も憲法も同じ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/714.html#c4
記事 [経世済民88] 日本 韓国から嫌われることはそこまで深刻な問題ではない(週刊ポスト)
日本 韓国から嫌われることはそこまで深刻な問題ではない
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00000008-pseven-kr
週刊ポスト 2014年6月20日号


 日本政府観光局によると、韓国を訪問した日本人は韓流ブーム以降増え続け、2012年に351万人と過去最高を記録した。しかし嫌韓ブームが高まった昨年はうってかわって、274万人(21.9%減)と大幅に減少している。

 韓国にとって、日本に嫌われることは大打撃のようだが、日本にとっては、韓国に嫌われることはそこまで深刻な問題ではない。

 まずは経済面。2013年の日韓貿易の総額は947億ドルで、双方にとって第3位の貿易相手国だ。とはいえ、韓国との貿易で生まれる日本の黒字は253億ドルで、割合にすれば、全体の0.35%(2012年)に過ぎない。

 むしろ、困るのは韓国の方である。韓国のGDPに占める輸出依存度は48.5%、輸入依存度は46%。一方日本はというと、輸出13.4%、輸入14.9%という数字となる。日本という“お得意様”がいなくなれば、たちまち韓国経済は立ち行かなくなるのだ。

 韓国経済に詳しい経済評論家・三橋貴明氏の話。

「韓国が日本から輸入しているのは石油製品や自動車部品などの資本財で、それらを組み立てて輸出しています。そのため輸入がダメになれば輸出もダメになる。韓国経済が大打撃を被るというのは、こういうカラクリがあるのです」

 例えば、日本からの輸入に依存する半導体の生産ラインに欠かせない「レアガス」などは、韓国ではほぼ生産能力がない。こうした資本財を日本が輸出しなければ、サムスンなど韓国企業の生命線は断ち切られる。

 逆に韓国からの輸入品で多くを占めるのが「電子機器」で、そのほとんどがスマートフォンだが、

「別にサムスンのスマホがなくなっても、日本製のスマホに切り替えればいいだけ。その方が日本経済のためにもなります」(三橋氏)

 石油製品やプラスチック類などの輸入もあるが、こちらも代替が可能。食材や衣類など中国製品への依存度の高さに比べると、韓国の消費財への依存度は微々たるものだ。

 欧州危機などで「ウォン安」傾向だった為替は、2012年後半から「ウォン高」が進行。日銀の量的緩和政策で「円安」、「ウォン高」のダブルパンチで、韓国経済は低迷している。

「朴槿恵政権の『反日』の行き過ぎで、困るのは誰かを知っているのは他ならぬ韓国財界です。だからこそ、このところ、日本を利用するという意味の『用日』などという奇妙な言葉が、韓国メディアで使われるようになった。『反日』はまずい、でも『親日』は無理。頭を下げて普通に仲良くしようとはいえないために編み出された言葉ですが、こんなご都合主義に付き合う必要はありません」(三橋氏)



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/462.html

記事 [経世済民88] 内部資料を入手 全国280施設「徳洲会」の崖っぷち経営(日刊ゲンダイ)
内部資料を入手 全国280施設「徳洲会」の崖っぷち経営
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150948
2014年6月13日 日刊ゲンダイ



徳田毅氏は議員辞職/(C)日刊ゲンダイ


「生命だけは平等だ」を旗印に拡大路線を続けてきた医療法人「徳洲会グループ」が“崖っぷち”だ。昨秋の公選法違反事件の影響で、病院のイメージがダウン。患者離れなどで経営状況が急速に悪化しているためだ。


「徳洲会グループ」は、北海道から沖縄県まで66病院を含む約280の医療施設を展開。年間の医業収入は約3800億円に上るが、日刊ゲンダイが入手した徳洲会グループの経営資料によると、4月の税引き前利益は前年同月と比べて8億円もダウン。13年度の税引き前利益は計画を88億円も下回った。


 深刻なのは「患者離れ」だけではない。関東地方の徳洲会病院では事件後、全看護師の3分の1が退職したほか、今年度の研修医の応募がゼロだったという。


「こうした状態が続けば、医師、看護師の人手不足は深刻になり、最悪の場合、診療科目の縮小などを検討する病院も出てきかねません」(ある病院幹部)


■反省知らずの同族支配


 資金繰りも厳しさを増しているという。
「7月に船橋市で移転新築した『千葉徳洲会病院』がオープンするのですが、事件の影響で福祉医療機構からの20億円の融資がなかなか実行されず、慌ててグループ内のカネをかき集めたと聞きました。徳洲会グループは約1900億円の借金がありますが、組織ぐるみで事件を起こした医療法人に銀行団は新たなカネを貸さないでしょう。そうなると、病院の建て替え費用などは自前で捻出しなければならず、今の経営状況が続けば資金ショートが現実味を帯びてくるわけです」(徳洲会関係者)


 さらに病院幹部らが危惧するのが国税の動きだ。
「徳洲会グループには現在、税務調査が入っています。それも大型案件を扱う『トクチョウ(特別調査官)』なので、再び大きな事件に発展する可能性がある。病院のさらなるイメージ低下は避けられず、仮に社会医療法人の認定取り消しとなれば、100億円近い追徴課税を迫られるでしょう」(司法ジャーナリスト)


 関東地方の徳洲会病院の幹部はこう憤る。
「本来なら医師や看護師の待遇改善に使うべきカネが政界工作などワケの分からないところに使われていたのだから許せない。事件後も創始者の虎雄氏が理事長を退いたとはいえ、関連会社の役員は徳田一族が独占したまま。グループ全体のカネの流れも不透明です」


 現場の危機感に対し、徳洲会本部はこう回答した。
「2万7000人の職員がいればネガティブマインドの人も一部にいるでしょう。いずれにしても、本部としては現場の要望を吸い上げて強力にサポートしたいと思います」(担当者)


 日本最大の医療グループに、激震は続く。



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/463.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 新座市、夫婦から27年間税を過徴収 請求額払えず家失う(埼玉新聞)/市は失った家の損害賠償はせず 民間では考えられない gataro
04. 2014年6月13日 08:08:37 : cUchBPexSM
なんでこういう不正義が横行するか。誰も責任を取らないですむ仕組みだからだろう。担当者に個人責任を取らせるべきだ。そうすれば恐れて間違いがないようにする動機となる。

それにしてもかねがね思うのは日本も中国と変わらないということだ。固定資産税は自分で買った土地、自分で建てた建物なのに毎年賃貸料を払うようなもんだ。払わないと所有権を取り上げられ、追い出される。どこが所有権だ。中国の長期占有権と変わらないではないか。

いわば土地建物の代金は賃借権の売買代金、固定資産税は賃貸料になる。オーストラリアでは高額物件の場合に土地税があるだけで、ドイツでも土地税があるだけだ。いずれも安い。消費税の税率で外国を引き合いに出すなら固定資産税でも同様に願いたいね。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/702.html#c4

記事 [経世済民88] 米ゴールドマン・サックスが総力結集した「W杯リポート」(日刊ゲンダイ)
米ゴールドマン・サックスが総力結集した「W杯リポート」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150952
2014年6月13日 日刊ゲンダイ



期待高まる/(C)日刊ゲンダイ


 アシックスの株価が12日も年初来高値を更新した。
「W杯関連の代表銘柄だけに、ものすごい勢いで高騰しています」(市場関係者)


 5月8日に2000円を切っていた株価(1969円=終値)は6月に入り急上昇し、この日は2357円で引けた。この間の上昇率は19.7%。日経平均の上昇率5.7%に比べ、4倍近いパフォーマンスだ。


「市場の関心はW杯一色になってきました。米ゴールドマン・サックス(GS)が5月下旬に出した『W杯と2014経済』への注目度も日に日に高まっています」(株式評論家の倉多慎之助氏)


■狙いはブラジル株高?


 GSリポートは67ページに及ぶ。出場32カ国の株価動向や、優勝国の株価パフォーマンスなどを分析。そればかりか、投資とは無関係に思えるベストメンバーや優勝オッズまで掲載している。グループリーグ突破、ベスト8、ベスト4などに進出する確率もはじいた(別表参照)。


「世界の証券トレーダーたちは、本業そっちのけでW杯に夢中になります。GSのW杯リポートも、通常の投資リポートより熱心に読まれています」(市場関係者)


 もっとも、GSがW杯に本腰を入れるのには事情があるようだ。
「W杯リポートは恒例ですが、今回のブラジル大会はいつも以上に気合十分だと思います。というのは、GSはブラジルへの投資を加速させているからです。かなりつぎ込んでいる可能性があります。世界中のマネーをブラジルに向けさせ株高をつくりだせれば、高値で売り抜けられます。GSは大儲けでしょう」(株式評論家の杉村富生氏)


 そうはいっても日本代表の評価は気になる。グループリーグ突破の確率は33.8%でC組の3番手。前回(南ア大会)の44.4%より低い。決勝進出は0.3%だが、優勝確率はガーナ、コスタリカなどと一緒で0%だ。


 市場関係者は、「日本代表の活躍によっては1万6000円乗せもある(12日終値は1万4973円)」と意気込む。GS予想を裏切る日本代表の躍進を兜町も祈っている。
◆国名(FIFAランク)/優勝オッズ/グループリーグ突破/ベスト8/ベスト4/決勝/
【A】
ブラジル(3)/4/99.0/78.8/71.7/60.3
クロアチア(18)/126/50.0/11.3/4.5/1.2
メキシコ(20)/126/36.2/7.7/2.8/0.7
カメルーン(56)/751/14.9/1.8/0.6/0.1


【B】
スペイン(1)/7.5/84.8/47.0/35.0/21.8
オランダ(15)/26/74.6/40.5/28.1/15.9
チリ(14)/34/29.1/10.3/5.0/1.9
オーストラリア(62)/1501/11.5/2.6/0.9/0.3


【C】
コロンビア(8)/23/59.7/26.7/6.0/2.5
ギリシャ(12)/301/60.6/24.6/5.9/1.8
コートジボワール(23)/126/45.9/17.4/3.3/0.9
日本(46)/151/33.8/9.9/1.4/0.3


【D】
ウルグアイ(7)/29/57.5/34.9/10.1/4.1
コスタリカ(28)/3001/19.2/7.7/0.9/0.2
イングランド(10)/34/54.3/34.8/11.8/5.2
イタリア(9)/23/69.0/44.1/12.1/5.6


【E】
スイス(6)/101/50.3/19.3/7.5/1.9
エクアドル(26)/126/59.8/25.8/10.5/2.4
フランス(17)/21/60.3/31.0/13.2/3.0
ホンジュラス(33)/2501/29.6/6.1/1.6/0.3


【F】
アルゼンチン(5)/5.5/92.4/74.8/55.9/34.3
ボスニア・ヘルツェゴビナ(21)/126/36.2/15.7/5.2/1.0
イラン(43)/2501/41.4/16.3/4.9/0.5
ナイジェリア(44)/201/30.0/11.1/3.2/0.4


【G】
ドイツ(2)/6.5/85.0/70.5/51.6/20.8
ポルトガル(4)/21/54.1/30.8/11.7/4.2
ガーナ(37)/201/19.9/9.0/2.8/0.5
米国(13)/251/41.0/22.4/8.7/2.2


【H】
ベルギー(11)/17/61.8/25.9/9.5/3.0
アルジェリア(22)/1001/24.6/4.4/0.8/0.1
ロシア(19)/81/64.5/25.2/9.5/2.1
韓国(57)/301/49.1/11.9/3.5/0.5


GSのリポートから作成。オッズは倍、それ以外は%。網掛けはグループリーグ突破率の上位2カ国


【優勝予想】
順位/国名/確率
1/ブラジル/48.5
2/アルゼンチン/14.1
3/ドイツ/11.4
4/スペイン/9.8
5/オランダ/5.6
6/イタリア/1.5
7/イングランド/1.4
8/ウルグアイ/1.1
9/ポルトガル/0.9
10/フランス/0.8

21/韓国/0.1
27/日本/0.0



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/464.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権行使容認の閣議決定を打ち砕いた江崎孝の国会質問  天木 直人 赤かぶ
61. 2014年6月13日 08:11:48 : pusx1Q1agw
集団自衛権に反対してるのが、相手がアメリカじゃなく中国だったら賛成という、そんな小沢みたいな奴によって撹乱されてることが問題
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/590.html#c61
コメント [戦争b13] ロシア側から戦車3両侵入、戦闘に ウクライナ東部(日経新聞) 赤かぶ
04. 2014年6月13日 08:12:50 : FNZmQN11mc
「ウクライナへのロシア軍戦車侵入」は本当か
小泉 悠 | 軍事アナリスト

2014年6月13日 1時51分

6月12日、ウクライナのアヴァコフ内相は、ロシアのT-72戦車3両が国境を越えてウクライナ領内に侵入してきたと発表した。
ウクライナ陸軍はT-72を保有していないため、事実ならばロシアが公然と軍事介入を介したことになる。
しかし、証拠とされている映像や画像を見るに、問題の戦車はT-72ではなくT-64の近代化改修型(T-64BV)であるようだ。

問題の戦車。明らかにT-64系の特徴を示している
T-64はすでにロシア軍からは退役している一方、ウクライナ陸軍では依然として現役であるから、むしろウクライナ軍の一部が寝返ったか、親露派が軍の戦車を接収した可能性の方が高そうである。
(※ただし、退役した戦車の大部分は装備保管基地に予備として保管されるため、こうした予備装備をロシアが親露派支援のために送り込んだ可能性は否定できない)
政治的に考えても、プーチン政権は5月25日の大統領選挙の結果を一応は認め、ウクライナ東部国境からロシア軍を撤退させたほか、懸案であった天然ガス価格の交渉にも応じている。
依然としてウクライナ東部での掃討作戦やバルト海・黒海での軍事的対峙などによって緊張は続いているものの、ここでロシア側がウクライナへの直接侵攻を始めるのはいかにも不自然なタイミングと言えよう。
というわけで、現時点では「ウクライナへのロシア軍戦車侵入」のニュースは何らかの誤認か、ウクライナ側の情報戦ではないかと見る次第である。
ただ、ウクライナ内務省が戦車を「3両」と発表しているのに対し、映像に収められたT-64と見られる戦車は1両のみである。
したがって、残る2両がT-72である可能性は理屈の上では否定されず、続報が待たれる。


貼り付け元 <http://bylines.news.yahoo.co.jp/koizumiyu/20140613-00036320/
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/212.html#c4

コメント [経世済民88] がん保険、罹患しても保険金が払われないトラブル続出 儲ける保険会社の宣伝のウソ?(Business Journal) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 08:14:28 : cUchBPexSM
保険は無意味だ。
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/459.html#c1
コメント [原発・フッ素38] 岩手,宮城,福島県の健康被害が話題にならない理由(とある原発の溶融貫通(メルトスルー)) 赤かぶ
14. 2014年6月13日 08:15:59 : 5y33NEKSuQ
国民はいずれバレる事を隠してどうするのかと考えがちだが、責任者は在任中に発覚しなければ自分の責任にならない訳で、この負のバトンタッチが今凌げば的な言い訳を助長している。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/687.html#c14
コメント [環境・エネルギー・天文板5] 「STAP問題は世界三大不正の一つ」理研改革委、小保方さん所属組織の「解体」提言(弁護士ドットコム) 赤かぶ
13. 2014年6月13日 08:16:33 : mahS03ng0E
厳しく監視をしていないと、学者という連中はどんな不正をやらかすかわかったもんじゃない、そうみなされたわけだ。
研究者に対して「性善説」ではなく「性悪説」の立場で見る必要があると。
アメリカのように、強制力を有した公的な監視機関の設置が必要になってきた。
まじめな研究者にとっては、耐えがたい屈辱であろう。
しかし、自浄能力がないのであるから、仕方あるまい。
今までのような、やりたい放題は許されないということだ。
当たり前だが。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/511.html#c13
記事 [原発・フッ素38] 生活圏で比較的多く 毎時3.8マイクロシーベルト下回る地点 除染実証事業(とある原発の溶融貫通(メルトスルー))
生活圏で比較的多く 毎時3.8マイクロシーベルト下回る地点 除染実証事業
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7723863.html
2014年06月13日08:04 とある原発の溶融貫通(メルトスルー)


東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域での環境省による「除染モデル実証事業」で、住民避難の目安となる毎時3・8マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト)を下回る地点は生活圏(住宅地、農地、道路)では比較的多かったものの、森林では全くなかった。同省福島環境再生事務所が11日明らかにした。


測定結果は【表】の通り。生活圏のうち、除染前の平均放射線量が比較的低い大堀地区(浪江町)や双葉厚生病院(双葉町)では、7割以上の地点で毎時3・8マイクロシーベルトを下回った。一方、除染前の平均放射線量が高い井手地区(浪江町)では、除染後も毎時3・8マイクロシーベルトを下回る地点は少なかった。


モデル事業は昨年9月〜今年2月まで、同省が双葉、浪江両町で実施した。帰還困難区域の除染方針は明らかになっておらず、政府は調査結果を踏まえ、除染の方向性を検討する。



福島民報( 2014/06/12 11:20 カテゴリー:主要 )
http://www.minpo.jp/news/detail/2014061216247
=========================================================




除染の目標値“倍に引き上げ”を協議
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7715346.html


年間1ミリシーベルトはグローバルスタンダード値
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7722531.html



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/697.html

コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
05. 2014年6月13日 08:19:52 : cUchBPexSM
文科省がやることか。まったくの国民を騙す詐欺ではないか。国家詐欺、国家テロであり解体すべきだ。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c5
コメント [中国4] <遠藤誉が斬る>自国民への虐殺は忘れていいのか?――中国、「南京事件」や「慰安婦」を世界記憶遺産に申請 赤かぶ
02. 2014年6月13日 08:19:53 : FPXsyToMVp
内モンゴル併合
新りょうウイグル併合
チベット併合
文化大革命
天安門事件 もお忘れなく。

このように並べてみると、
中国共産党政府は何人殺めたのだろう。

これこそ世界記憶遺産。
http://www.asyura2.com/14/china4/msg/364.html#c2

コメント [原発・フッ素38] 柏崎刈羽原発:「敷地内に本社を」新潟知事(毎日新聞) 赤かぶ
12. 2014年6月13日 08:20:10 : ZvcGS9qUik
>「(本社が)原発敷地内になければ、緊急時に責任ある対応ができない」
新潟県知事、バカ?

(本社が)原発敷地内になければ、緊急時に責任ある対応ができない?
福島第1の従業員は、真っ先に、9割もが20km先の第2に逃げたんだろ?

社長の勝俣などは福島に行かないし、その後、海外に逃げたと言う話もある。

緊急時に東電が知事に知らせるとは思えない。
気が付いたときはもぬけの殻、を前提にして話をしなければ・・・
県庁の一角に、副社長や部下の仕事場として東電デスクを置き、
技術部門の数名も勤務させ
緊急時には彼らを真っ先に駆けつけるようにさせなければ、担保できないのでは?
彼らまで逃げたときは、どうするかを決めておかなければ・・・・

ただ、事故が起こったら、次は東電は破綻だろ。そうすると何を決めても賠償は
得られず、新潟県が破綻するが・・・
事故が起こったときの費用を県庁に毎年、積み立てさせるか?

こんな責任ある行動は、東電はしないだろ。

火力発電だけの沖縄電力のコストのほうが100kw以下なら東電のコストを下回った。
原発が安いなどとは大ボラ。

ブレインを集めようよ。しっかりしろよ。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/675.html#c12

コメント [政治・選挙・NHK166] 「結党以来の公明党党勢拡大のチャンスなのに…:内田樹氏」(晴耕雨読) 赤かぶ
02. 2014年6月13日 08:20:52 : On8KixPIiA
公明党はゴマカシ合意連立維持で信者を失い一般人からの支持もさらに失い自然消滅でしょう
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/692.html#c2
コメント [原発・フッ素38] この国の乱れはトップの乱れから始まっている、原発事故の初期動作の失敗(隠蔽・捏造)が全ての根源(井戸川克隆) 赤かぶ
05. 2014年6月13日 08:22:01 : t9Q2WaTmwA
犯罪者、犯罪を行った企業をウソゴマカシをしてまで護っている。
その先頭を切ってウソを吐いて居るのが総理とは何たることか。

そうなると当然平気でウソをつき自己責任を取らない風潮が蔓延する。国民が選んだ国会議員と税金で養われている官僚と税金を国家に払っていない恥ずかしい大企業経営者の中に著しい。

そしてそのウソゴマカシにより一般国民が既に甚大な被害をこうむっている。にもかかわらず、なお緊急でも必要不可欠でもなく国民を縛り戦場に追い出す法律を、

やたらめったら引っ張り出すが、テレビ新聞に命じて国外の出来事を見たくもないのに目の前に広げ、聞きたくもないのに耳にねじ込んでは国民の関心をそれに逸らす手口を使って、成立させてしまおうという国会運営を続けている。

しかし規約のたぐいさえ無い仲間組織の中でも起こり得ない非現実的な言動不一致を重ねる議員や官僚や大企業経営者が、税金搾取と年金不払い低賃金で継続してさ

らに国民から血と汗の代価を取り上げようとする悪行に国民がいつまで耐えられるのか。国民自身が選んだ議員、税金で養っている官僚、税金を払っていない大企業をいつまで寛容に見続けられるか。

いま次々にゴマカシの事実が日本国内外から現政権に突き付けられている。死亡する年齢が若すぎる。死亡した人は何も言わないが、家族親族近隣に自己責任の無い

病状でいま正に身を切り刻まれている子がいるが、それを聞かずとも悲しみはその方ばかりでないと一般国民は思う。
それに思い至る議員、官僚、大企業経営者が日本に居て欲しいと思う。

日本国民は勤勉実直に働き納税を富国の為の義務とし生活している。その
国民を戦地に追いやり軍事大企業のみが利するような法律をつくる不逞のヤカラを

国民は決して許していない。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/691.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権問題に“紛争解決人”が「ジャイアンめざすな」〈週刊朝日〉 赤かぶ
01. 2014年6月13日 08:28:07 : CI3tnvI6gI
スネ夫じゃないの?

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/722.html#c1
コメント [環境・エネルギー・天文板5] 小保方リーダーが若山教授に渡した細胞の真実(植草一秀の『知られざる真実』) 笑坊
02. 2014年6月13日 08:30:01 : mahS03ng0E
学者にだって良識を持った、研究者としての矜持にあふれた方もいる。
一方、竹市センター長のように、重要な質問には逃げの一手の、卑怯極まる輩もいる。
今回の事件で、こいつらが淘汰されることになれば、大きな代償を払ったとはいえ、我が国の学会の健全化には結果オーライと言えるかもしれない。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/507.html#c2
記事 [原発・フッ素38] 「ほれみなさい、原発事故と関係していると言われかねませんので、 きちっとそこは注意して記載願いたい」西美和(広島赤十字
                    西美和(広島赤十字・原爆病院 小児科)


「ほれみなさい、原発事故と関係していると言われかねませんので、 きちっとそこは注意して記載願いたい」西美和(広島赤十字・原爆病院 小児科)6/10甲状腺評価部会(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3767.html
2014-06-13(06:41) みんな楽しくHappy♡がいい♪


甲状腺評価部会
2014年6月10日

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/ubbY79uYm7w?t=36m55s

西美和(広島赤十字・原爆病院 小児科)

11ページのですね、年齢の。
ですから16歳から18歳の受診率が50%ちょっとですから、約半数の人が今から二回目で検査を受けてきたら、
一番癌の発生率の疑いの高い年齢層ですから、
ここは今先ほど言いましたように、
よくよく今回の癌は初回の検査で引っかかったという事を言わないと、4〜5年目になりますから
「ほれみなさい、原発事故と関係している」と言われかねませんので、
きちっとそこは注意して記載願いたいと思いますし、

18ページのですね、結節の大きさがずーっと書いてありますよね、表が。
これで、この中に癌と癌疑いがどこにあるかわかるようにですね、
癌、癌疑いの人は大体どの位の大きさだったのかですね。
大体3cmや4cmっていうのがですね、原発事故後すぐに1年目2年目で発生することはないと思いますので、
ですからここにも、もし分かる範囲内ですね、この次でもいいですから、
1−18ですね。
結節の大きさのところに癌がどれが何人だとか書いてあればわかると思います。


配布資料
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-b3.html



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/698.html

記事 [雑談・Story40] コンテンツはストーリーと軸足 ― UCLA映画留学から起業し成功した背景を深堀りする ― 東洋経済オンライン)
http://toyokeizai.net/articles/-/38269

津谷祐司×楠木建 異色対談

海図なき航海を歩み始めた私たちが今持つべき武器とは何だろうか―――。一人の若手ビジネスマンが映画監督を目指し単身渡米、しかし、そこには大きな困難が待ち受けていた。そこから多くの壁を乗り越え、今度は起業家となってコンテンツビジネスを成功させていく。『コンテンツビジネスのすべてはUCLA映画学部で学んだ。』の著者であるボルテージファウンダー・会長、津谷祐司氏の"留学・起業"体験は、将来のキャリア形成に思い悩む多くの若手ビジネスパーソンに新たな武器を与えてくれるはずだ。今回、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』を書いた一橋大学教授の楠木建氏が、津谷氏の成功へのストーリーとコンテンツビジネスの要諦を探った。

津谷祐司
ボルテージ会長
1963年生まれ。85年東京大学工学部卒業後、博報堂入社。93年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)映画学部大学院監督コースに留学。97年帰国し、復職するも99年に独立し、ボルテージを設立。携帯向けの恋愛ゲームで急成長させる。2010年東証一部上場。13年に社長から会長に就任。アメリカ・サンフランシスコに拠点を置く。

楠木建
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
1964年生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て2010年より現職。専攻は競争戦略。著書に『ストーリーとしての競争戦略』、『「好き嫌い」と経営』(近刊)(ともに東洋経済新報社)のほか、『戦略読書日記』(プレジデント社)、『経営センスの論理』(新潮新書)などがある。


UCLA映画学部に3回目で合格
英語は不得意、映画もわからない

楠木 津谷社長はUCLAの映画学部を経てゲーム制作会社を立ち上げるというユニークな経歴をお持ちです。留学した当初からそのようなルートを想定していたのでしょうか。

津谷 1993年にUCLAの映画学部に留学したときには映画監督を目指していました。アメリカでは映画学部は人気があり、UCLA、ニューヨーク大学、南カリフォルニア大学がトップスリーと言われています。中でも監督コースが最も人気で、定員20人の難関です。私も合格するまで3回受験しました。

映画は好きでしたが、映画では食っていけないこともわかっていました。本当に映画で食っていけるのは100人に1人です。必死に勉強しても、おカネが稼げない。この状況をどうやって打開していくのか、ずっと考えていましたね。

楠木 最初から映画監督として、そう簡単にやっていけるわけではないということを、割と客観的に考えていたのですね。起業をお考えになったのは、いつ頃ですか。


津谷祐司
ボルテージ会長
1963年生まれ。85年東京大学工学部卒業後、博報堂入社。93年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)映画学部大学院監督コースに留学。97年帰国し、復職するも99年に独立し、ボルテージを設立。携帯向けの恋愛ゲームで急成長させる。2010年東証一部上場。13年に社長から会長に就任。アメリカ・サンフランシスコに拠点を置く。

■UCLA映画学部に3回目で合格 英語は不得意、映画もわからない

楠木 津谷社長はUCLAの映画学部を経てゲーム制作会社を立ち上げるというユニークな経歴をお持ちです。留学した当初からそのようなルートを想定していたのでしょうか。

津谷 1993年にUCLAの映画学部に留学したときには映画監督を目指していました。アメリカでは映画学部は人気があり、UCLA、ニューヨーク大学、南カリフォルニア大学がトップスリーと言われています。中でも監督コースが最も人気で、定員20人の難関です。私も合格するまで3回受験しました。

映画は好きでしたが、映画では食っていけないこともわかっていました。本当に映画で食っていけるのは100人に1人です。必死に勉強しても、おカネが稼げない。この状況をどうやって打開していくのか、ずっと考えていましたね。

楠木 最初から映画監督として、そう簡単にやっていけるわけではないということを、割と客観的に考えていたのですね。起業をお考えになったのは、いつ頃ですか。


津谷 日本に帰国して2年目です。広告代理店に復職したのですが、そこで始めた新規事業が中止になったため、独立を考え始めたのです。ちょうど「津谷さん、映画をつくっていたんなら、ゲームつくれない?」と声をかけてくれる人がいました。

私は、ゲームは基本的にまったくやらないのですが、「映画っぽいストーリーゲームならつくれます」と企画書を書いて渡したら、OKが出たんです。

楠木 そのときご自身でゲームのストーリーをお書きになったのですか。

津谷 私はディレクターの立場です。SF小説家の方と組んで、私は絵作りやゲームとしての仕組みを考えました。「ストーリーの構成をこうしてください」「ここにヤマ場をつくったらいい」と指示をしたり、自分で絵を描いてイラストレーターに渡すなど、全体のシステムをコントロールしていました。

■映画制作で学んだ視点が新しいゲームづくりに幸いした

楠木 独立してからはどのようなお仕事をされたのですか。

津谷 会社設立後すぐに「バトル東京」(2000年)というゲームを作りました。それで賞をもらって、3億円の資金を集めることができました。

それは携帯では世界発のリアルネット対戦ゲームでした。ゲーム業界出身の人は二次元の狭い画面で考えがちですが、映画は、カメラがどう移動していくのかをフレームで考える。それがどうもゲームとして新鮮だったらしいのです。

いわば、彼らにはない発想を私が持っていた。映画はわかるが、ゲームがわからないことが幸いしたのです。

楠木 いきなりヒット作が出たのはよかったですね。その後会社の経営はうまく回ったのですか。

津谷 設立から4年間はずっと赤字でした。手元資金もわずかとなり、最後の賭けで女性向けのコンテンツに集中することにしました。世の中には女性向けのコンテンツが少なく、競合も少ないということに気付いたからです。そこでやっと赤字を抜け出し、その後は占いやデコメ、着うた・着メロサイトなどを経て、「恋愛」ストーリー型コンテンツ(現:恋愛ドラマアプリ)に特化したことで、その後の急成長のきっかけをつかむことができました。


恋愛ドラマアプリは当初は女子高校生向けのものでした。彼女たちは携帯の最も先進的なユーザーでしたから。ところが、5年もやっているうちに彼女たちが大学生になり、さらにOLになっていく。私たちも、ユーザーの成長に合わせてコンテンツをつくり替えているのです。現在の中心ユーザーは27〜28歳の女性になっています。

楠木 コンテンツを絞ることで逆に成功の足がかりがつかめたのですね。その際、映画学部で学んだことは役に立ちましたか。

津谷 映画を勉強している中で、映画のストーリーとは、要するに「挑戦」と「恋愛」ではないかと思うようになりました。どちらも「幸せのかたち」を示している。最初に作ったバトルゲームにしても、その後の恋愛ドラマアプリにしても、挑戦と恋愛という基本線から大きく外れないようにしています。

■軸足を持ったコンテンツづくりが企業としての持続性を生む

楠木 挑戦と恋愛という、映画監督の勉強をされていたときに学ばれた、要するにストーリーの面白さ、人間にとっての幸せという、いわばポジティブなものが軸足となったのですね。コンテンツといえば、何でもありで無限ですが、そういうときに軸足がないとなかなかうまくいかないのでしょうね。

津谷 コンテンツをつくるというのは、結構難しいところがあります。投資家に説明しても属人的なものだと指摘を受けてしまう。技術がはっきりしていない。感性になってしまう。それでは企業は成り立たない。そこをどうするかに最も苦労しました。簡単に言えば、シリーズ展開をするとか、カテゴリーを絞っていくことが重要になってくるのです。

楠木 カテゴリーを絞りつつ、企画を継続していくために、具体的にどのような工夫をされましたか。

津谷 しつこいくらいにストーリーの根源は挑戦と恋愛だと話す一方で、クリエイティブのフォーマットを整備したり、社内に"コンテンツ会"というアイデアの発表会を作りました。自分の考えを皆の前で発表すると、面白くて、必死なものが出てくるようになる。アウトプットのためにインプットも一生懸命してくれるようになる。それが今のビジネスの好循環のもとになったと思います。

楠木 とは言っても、コンテンツづくりにはスキルだけでは駄目で、やはりセンスが必要ですね。

津谷 そうですね。コンテンツづくりはセンスが重要な要素でもあります。ただ、今後はそれだけではなく、グループ企業をいくつか立上げ、若い人に疑似的に経営者の役割を果たしてほしい。すでにボルテージ本体では経営を若いリーダーに託しています。

楠木 経営も自分でやってみないとわからない部分がありますからね。MBAで勉強してスキルは身につけたとしても、センスまでは手に入らない。たとえば、カラオケという場ができてから日本人の歌がすごくうまくなりました。なぜうまくなったのかというと、人前で歌うからうまくなるんです。経営はカラオケみたいなもので、やればうまくなる。小さくてもいいので、経営を丸ごとやる場を会社の中にどれだけ持てるのかというのが、その会社の長期的なキャパシティをすごく左右すると思いますね。

津谷 若い人たちに任せるだけでなく、私自身も再チャレンジしているんです。2012年にサンフランシスコに子会社を立ち上げました。ITのメッカ、シリコンバレーへの進出です。

楠木 シリコンバレーは特殊ですよ。人件費や州税、人々のロイヤリティなどを考えると、よほど色々な条件が成り立っていないと成功しません。特殊なインセンティブやモチベーションがないと難しいでしょうね。

津谷 モチベーションなら負けないつもりです。「挑戦」は人間にとっての幸せですから(笑)。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/821.html

コメント [政治・選挙・NHK166] <民主党>海江田氏の続投強まる…代表選前倒し論不発(毎日新聞) かさっこ地蔵
05. 2014年6月13日 08:37:33 : Xm9cy88rKQ
いじめられても同情されても代表の座にしがみつくなんとも組みし易い自民党公認の民主党代表。野党再編の足かせになっていることにいつ気がつくのだろう?
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/707.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK166] 新座市、夫婦から27年間税を過徴収 請求額払えず家失う(埼玉新聞)/市は失った家の損害賠償はせず 民間では考えられない gataro
05. 2014年6月13日 08:37:57 : bag4TyJZKU
>>04さん

 貴重なご意見・情報であると思います。

 ドイツオーストラリアの例は初めて知りました。多くの人たちが読んでくれることを願います。

 今後とも有用なコメントをお寄せ下さい。

 日本にだけ住んでいると、何事も当たり前のことと思ってしまい、疑問を感じなくなってしまいますね。

 国家の上層部は、自分達にだけ都合のよい海外の事例を国民に提示し、都合の良い方向に世論と国民を導くことに巧妙に取り組んでいることが良く理解できます。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/702.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK166] 泉田新潟県知事が、東電本社を柏崎刈羽原発敷地内に設置をと要求(かっちの言い分) 笑坊
03. 新共産主義クラブ 2014年6月13日 08:38:03 : w0NMVeciJ/Y.. : 183U02GDLU
露骨に地方税収アップのための知事の発言だが、東京都は収入が多いから東電が抜けても影響はない。


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/705.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK166] 脳科学者・茂木健一郎氏がTwitterで「ネトウヨ」を批判「きみたちが熱を上げていることって、本当に人生のエネルギーを… 赤かぶ
25. 2014年6月13日 08:39:15 : rrhrFN6JLd
04)君よりはよほどましだよ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/701.html#c25
コメント [原発・フッ素38] 《狂気》 政府、福島原発から15キロの避難区域内に公営住宅を建設へ!5600uに20戸を建設予定!2年後には避難も解除! 赤かぶ
13. 2014年6月13日 08:46:09 : QOZPRGjq9E

そんなにむきになんないでニコニコしてなきゃ、放射能が取り付いちゃうよ。
別に福島なんか行かなくても、多摩の辺りブラブラしてても大差ないから。
多摩さんが長生きしてデマテロだっつう事を知らしめ無きゃね。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/693.html#c13
コメント [雑談・Story40] コンテンツはストーリーと軸足 ― UCLA映画留学から起業し成功した背景を深堀りする ― 東洋経済オンライン) 五月晴郎
01. 2014年6月13日 08:46:33 : 2fxlaG0rIg
コピペ、重なっちゃったところがあります、すいません。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/821.html#c1
コメント [カルト13] 桂宮、大滝詠一、ダッシュ村のおじさん死亡、やはりキエフの三年目と同じである、可能な者は東日本を離れる事である。 ポスト米英時代
23. 2014年6月13日 08:46:51 : ZvcGS9qUik
小沢がカジノ最高顧問?
目的は?
カジノをやれば、パチンコ業界に流れていた金・脱税の金は
カジノの収入になり、税金も日本に入る。

パチンコ業者をカジノに入れないことが出来ての話だが・・・

岡山は、線量、関東並だよ。なぜか意外と高いよ。測ってから言うこと。
人形峠のウランは埋め戻しはきちんとしていないし、
使用済みのウラン鉱の廃材でレンガを作ったり変な所に混ぜたりしているし、
中国山脈など1000〜1200m位しかないので、PM2.5など、遮れないのでは?

松江の島根原発、愛媛の伊方原発、原発銀座の若狭湾もあるし・・・
そんなに言うほどでもないが・・・


http://www.asyura2.com/14/cult13/msg/134.html#c23

記事 [経世済民88] 60すぎたら、どんどん捨てなさい part5 子供になんか残すな!「カネは自分で使い切る」が正しい(週刊現代)
60すぎたら、どんどん捨てなさい【part5】子供になんか残すな!「カネは自分で使い切る」が正しい
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39079
2014年06月13日(金) 週刊現代 :現代ビジネス


 捨ててこそ、楽しい人生が始まる

■子供になんか残すな!「カネは自分で使い切る」が正しい

『人生の終いじたく』という著書もある、女優の中村メイコ氏(79歳)が言う。

「普段から子供たちには『お父さんもお母さんも一生懸命働いて、あなたたちが満18歳になったときに力を振り絞って留学させて、あなたたちも一本立ちしているんだから、私は何も思い残すことはない』と伝えてあります。

財産分与するほどの資産がなければ、遺言状も書かなくていいのよ。それよりも大事なのは、両親が生きている間に、子供たちにちゃんと、両親はこんなふうに生きましたよと背中を見せること。

『孫に小遣いはあげてたけど、意外と蓄えはなかったんだなぁ。お父さんもお母さんもおカネに執着のある人じゃなかったし、精一杯のことをしてくれて死んじゃったんだから、おカネがなくても当たり前よね』と子供たちに思ってもらえるように、私たち夫婦は生きてきたつもりです」

中村氏は「子供にモノやおカネを残す必要はない。とにかく余計なものはすべて捨てる」と断言する。

前章では人間関係をいかに整理するかを考えたが、本章ではモノ、そしてカネの話をしよう。

元銀行員で、都内在住の山崎茂さん(63歳・仮名)は言う。

「長年働いてきた会社を定年退職して、やっと自分のためにおカネと時間を使うことができるようになりました。残りの人生を楽しむために、何が必要かを考えてみたら―新たに必要なものなど何もなかった。むしろ、不要なものとオサラバすることこそが必要だと気づいたんです」

そのためにまず、山崎さんが選択したのは、「家を捨てる」決断だった。

「同世代の友人に聞くと、『いずれ息子夫婦が住むから』と言って一軒家を手放せない人が多い。しかし私は、『そんな必要あるのかな』と思ったんです。

息子には息子の人生がある。この家に住みたいかどうかもわからない。だとしたら『資産を残す』という発想はやめて、私たち夫婦が身軽に動けるほうがいいと判断しました」

山崎さんがこれまで住んでいた家は、サラリーマンとして働いていた40代半ばに建てた、神奈川県内にある一軒家だった。

最寄り駅から徒歩で20分の距離で、ここ数年は真冬や真夏には歩くのがキツくなった。それに子供が大学を卒業し、就職をして家を出ていってからはスペースを持て余し、空き部屋がみるみる物置のようになっていった。気がつけば、数ヵ月に1度の庭の手入れですら、山崎さん夫婦にとっては負担になっていた。

「週刊現代」2014年3月1日号より



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/465.html

コメント [原発・フッ素38] 311の事故後、福島市でプルトニウム240が出している中性子線を拾っている?? taked4700
05. 2014年6月13日 08:48:59 : cUchBPexSM
地上に到達する二次宇宙線の中性子に警報を出すようでは使い物にならんだろう。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/692.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権「核心」突かれ、笑い飛ばした安倍首相の軽薄さ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
41. 夏も爽席 2014年6月13日 08:49:17 : YlJzBCjjO2yEw : 4POvGfP6Fk
オバマの命令で
イラクに行くことに
なるんだろうな
自衛隊
アベゲリはジエイケンを
厳命されてるよアメ公にな
<中国との戦争>を煽るだのは
ただのカムフラージュ
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/650.html#c41
コメント [原発・フッ素38] 原発事故備え小学校に放射線遮断室 集中立地の福井県嶺南地方 (福井新聞) ナルト大橋
12. 2014年6月13日 08:50:37 : HwmqThnTfg

>>11

「福島に行って、原発作業員にならなければ原発賛成の意見を言ってはいかん」じゃないよ。勝手に自分に都合良く言い換えるなよ、卑怯者。

「福島へ行って、原発作業員になる覚悟がない原発賛成論は、人間としての誠実を欠いていて無責任で卑怯だ」と言っているんだよ。

どうだ。これにはまったく反論できないじゃないか。

そりゃ、これは勘弁してくれ、「もう少し、ましな反論」にしてくれ、と悲鳴も出るわけだ。君がまったく反論できない事実こそが、これが君への最良の批判、君にとっては最悪の批判であることの最善な証だ。

「被曝作業を自分でやるのは嫌だ、誰か他人にやらせたい」の原発賛成論なんて醜悪そのものだが、原子力ムラと右翼保守の間ではそれが「立派な議論」だ。だが、その「立派な議論」の人たちがいざとなれば真っ先に逃げることは、すでに福島事故での東電や経産官僚の「逃亡」で実証された通り。

そんな卑怯で姑息な「被曝作業を自分でやるのは嫌だ、誰か他人にやらせたい」原発賛成論など、もはやまともな日本人に通用しないのは、ここ阿修羅での多摩散人への無視ぶりが示す通りだ。

どうだ、悔しかったら福島へ行って見せろよ、多摩散人。


http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/683.html#c12

コメント [戦争b13] 「「戦争あれば真っ先に行くのは皆さん」 大田元知事、真和志高で講演:藤原直哉氏」(晴耕雨読) 赤かぶ
08. 夏も爽席 2014年6月13日 08:52:13 : YlJzBCjjO2yEw : 4POvGfP6Fk
イラクだよ
本命の行き先は
中国との対立は
ただのカムフラージュ
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/195.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK166] 政府の集団的自衛権15事例、国民がノーと言えない形に作文している 小沢一郎代表 定例記者会見要旨 赤かぶ
27. 2014年6月13日 08:52:50 : 26Jp8hdNlg
成りすましネカマの自演
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/652.html#c27
コメント [原発・フッ素38] 柏崎刈羽原発:「敷地内に本社を」新潟知事(毎日新聞) 赤かぶ
13. 2014年6月13日 08:53:01 : lgMmKdn9TI
68歳 永谷修(スポーツライター)急性骨髄性白血病で急死しました!
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/675.html#c13
コメント [政治・選挙・NHK166] 脳科学者・茂木健一郎氏がTwitterで「ネトウヨ」を批判「きみたちが熱を上げていることって、本当に人生のエネルギーを… 赤かぶ
26. 2014年6月13日 08:53:06 : Q8hhVJ6pGw
???
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/701.html#c26
コメント [雑談・Story40] コンテンツはストーリーと軸足 ― UCLA映画留学から起業し成功した背景を深堀りする ― 東洋経済オンライン) 五月晴郎
02. 2014年6月13日 08:56:40 : 2fxlaG0rIg
「おっさんひとり飯」を読んだときに感じる幸せ感、あれ筆者の挑戦(料理)と恋愛(行間など)だね。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/821.html#c2
コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
06. 2014年6月13日 08:56:41 : fsDqRCe1zM
こういう犯罪省が国民教育を行っているんだから、安倍下痢三や勝俣や米倉や役人や検察やマスゴミ人や御用似非学者みたいな極悪国家犯罪人間が製造されるんだようー。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c6
コメント [環境・エネルギー・天文板5] 「STAP問題は世界三大不正の一つ」理研改革委、小保方さん所属組織の「解体」提言(弁護士ドットコム) 赤かぶ
14. 2014年6月13日 08:57:02 : TCt9x3km4U
>>10
小保方サイドが反論できるならいくらでもやればいいと思うけど、
小保方もバカンティももうKOされてタオル投げてる状態でしょ。>論文撤回同意
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/511.html#c14
記事 [環境・エネルギー・天文板5] STAP細胞 元細胞の由来 論文と矛盾  日経サイエンス号外 2014年6月11日
理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが作ったSTAP細胞の一部が,論文に記したような新生児マウスの細胞から作ったものではないことが,理研の内部資料から明らかになった。小保方氏らが論文とともに公開した遺伝子データを新たな手法で解析したところ,STAP細胞に含まれるほぼすべての細胞が,8番染色体が3本ある「トリソミー」であることが判明。マウスの場合,8番トリソミーは胎児のうちに死亡し,生まれることはない。STAP細胞は新生児マウスから取って作ったのではなく,シャーレで培養された細胞だと考えられる。8番トリソミーは研究室で培養されているES細胞(胚性幹細胞)の2〜3割に見られるとの報告があり,この“STAP細胞”はES細胞だった可能性が高い。

資料によると,解析したのは理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員ら。東京大学の研究グループが同じ手法で解析し,同様の結果を確認している。

続きは次のPDFを参照のこと

http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2014/06/20140611STAP.pdf
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/513.html

記事 [マスコミ・電通批評14] テレビ局はネットの普及によって圧倒的優位性を失った事実を受け止めるべき!(現代ビジネス)
テレビ局はネットの普及によって圧倒的優位性を失った事実を受け止めるべき!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39508
2014年06月11日(水) 高堀 冬彦 現代ビジネス


2011年に地上波のデジタル化が完了したと思ったら、早くも巷の話題は4Kテレビに移った。4Kテレビは現行のフルハイビジョンより4倍の高解像度を持つ。

それどころか、家電メーカーは、8Kや16Kのテレビの開発を進めている。技術革新はとどまるところを知らない。テレビ局などの既存メディアは後追いするのがやっとだ。

「ニューメデイア時代なんて、本当に来るんでしょうかね」

ある民放のカリスマ経営者が、こう漏らしたのは1990年代半ばだった。放送記者を相手にした月例記者会見でのことだ。このトップは新しいメディアの定着に懐疑的だった。実のところ、その会見場の片隅にいた筆者も同じ考えだった。既存メディア側の人間の多くがそう思っていたはずだ。その読みが大外れしたのは言うまでもない。

■ネット世代には原始時代の光景に映る、かつてのメディアの形

今やネットの世帯普及率は約9割。BS放送の視聴が可能な世帯も約8割に達している。CS放送やケーブルテレビも贅沢品ではない。高校生に限って言えば、スマートフォンの所有率は約8割にもなる。

既存メディア側の旧世代人が読みを大外しした言い訳をさせてもらうと、まず、80年代から90年代にかけ、電話回線を使ったキャプテンシステムが大失敗した。91年に開局したWOWOWも苦戦続きだった。

ネットの未来にも暗雲がたちこめていた。90年代まで、通信コストがべらぼうに高かったためだ。40代以上の人なら記憶にあるだろう。通信速度も絶望的に遅く、一枚の画像を見るだけでも一苦労。携帯電話の加入料も約18万円して、通信料金もやはり高額だったから、モバイル端末で動画を見るなんて、『ドラえもん』の世界に過ぎないと思っていた。

通信機能のあるワープロさえもなかなか普及せず、いま50歳の筆者は30歳を迎えるころまで原稿を手書きでまとめていた。外から勤務先の会社に原稿を送る際は、FAXを探すために駆けずり回った。身近な場所にFAXが見当たらない場合、電話で原稿を読み上げ、社内に居る記者に書き取ってもらっていた。

「主語となる人の名字は山河さんです。『山』はマウンテン、『河』はサンズイのほう」といった具合で、まるで伝言ゲームだ。もしも、若年層が見たら、原始時代の光景に映るだろう。

今では記事の読まれ方も様変わりしたのはご存じの通り。90年代の筆者には電車内で読まれている新聞のシェアを目測する習性があったが、今では電車内で新聞を読んでいる人を見つけることすら難しい。大半の乗客の目はスマホ画面に向いている。

■止まらない視聴率低下となくならないヤラセ番組の要因

テレビの総視聴率も低下するばかりだ。見る側がネットやスマホに時間を費やすようになったのだから、当たり前の現象である。1日に2〜3時間もLINEに興じる中高生も珍しくないという。

テレビ局側はまだ気付いていないフシがあるが、視聴率低下よりも大きな変化がある。テレビ局が視聴者に対して持っていた圧倒的な優位性の消失だ。ひとたび見る側の反発を買いそうな番組を流せば、たちまちネット上で批判され、下手をすると、番組の存続まで危うくなる。そんなとき、テレビ局側は圧倒的優位性を失ったことが分かっていないから、反発したり、うろたえたりする。

番組批判ばかりではない。インモラルな手段での収録が行われれば、それを知った人にネット上でたちまち告発される。もともとテレビ局と視聴者の関係は対等なのだが、視聴者が自分たちの声を発信する術を得たことにより、立場は完全にイーブンとなった。

ヤメ検の敏腕弁護士・落合洋司氏が5月末、ツイッターでTBS『アッコにおまかせ』のスタッフの夜郎自大ぶりを辛辣に批判したが、これもスタッフが自分たちの圧倒的優位性が失われたことに気付いていない表れだろう。

「テレビには皆が協力すべきもの、という、傲慢、独善的な、ねじれた考えが染み付いているのだろう。電話してくる奴も、頭も人間性も、いかにも低レベル。馬鹿丸出し」(落合弁護士の5月31日のツイートより)

ヤラセの問題も同じだ。昨年10月、フジテレビ『ほこ×たて』のラジコン対決でヤラセがあったことが発覚し、番組は終了を余儀なくされたが、これも露見の端緒は対決に参加した人によるネット上での告発。しかし、テレビ局側はまだ自分たちに絶対的優位性があると思い込んでいるから、ヤラセ番組は後を絶たない。

ネット時代以前は、ヤラセは新聞や雑誌が暴くというのが通り相場だった。92年に郵政省(現総務省)が虚偽放送として厳重注意したドキュメンタリー『奥ヒマラヤ禁断の王国・ムスタン』(NHK)のヤラセをスクープしたのも朝日新聞だ。外部の記者が察知し、記事化しなければ、ヤラセは露見しなかった。裏ではヤラセを暴こうとする記者と、隠そうとするテレビ局側の凄絶な攻防戦があった。

ところが、今や誰でも簡単にヤラセを告発できる。瞬く間にバレてしまう。それでもヤラセが一向になくならないのは、テレビ局側が視聴者側をいまだに侮っているからだろう。

■時代の変化と視聴者の利便性を考えるべき

テレビの現状を見つめているはずの民放各社の批評番組さえ、圧倒的優位性を消失に気付いていないようだ。批評番組は自分たちで識者らを招き、主に自社番組を誉めてもらったり、あるいは辛口の言葉を投げ掛けてもらったりしているが、すでにネット上で視聴者側のジャッジは下されているのだから、現行のスタイルはほとんど意味を持たなくなっている。

低視聴率であっても良質の番組はネット上に賛辞の言葉が並び、どうしようもない番組はこき下ろされる。ところが、批評番組ではゲストが番組をボロクソに貶すのを見たことがない。批評番組側が自分たちでゲストを選んでいるのだから無理もないが、これでは予定調和に過ぎず、残念ながらネット時代の視聴者の胸には響かないだろう。

圧倒的優位性の消失をテレビ局側が認めていないから、テレビの最大の弱点である「一方通行性」も解消に至っていない。一方通行性とは、タイムテーブルに従っての番組視聴を義務付けていることだ。YouTubeやニコニコ動画、NTTドコモのdビデオなどと違い、テレビは見逃したらお終いである。

各局とも放送済み番組の動画配信を始めてはいるが、まだ利便性や料金面で難がある。PRも十分とは言えない。ラジオにおける「radiko」のようなネット上の同時配信も地上波にはない。ラジオは聴取率低下もあって、自分たちに優位性がないことを否応なしに気付かされている。だから、テレビの動画配信より簡便なポッドキャストも導入して、リスナーの利便性を追求している。

パナソニックが昨年4月に発売した「スマートビエラ」のCMが、各局から締め出されたのもテレビ局側が自分たちに優位性があると思い込んでいる表れだろう。スマートビエラはスイッチを入れた途端、番組画面とYouTubeなどのネットのコンテンツが並ぶ。これが、テレビ番組とネット情報の混同を招くとして問題視されたのだが、ネット普及率が9割の時代に両者の区別が付かないユーザーなどいないはずだ。

ましてスマートビエラを購入しようするくらいのユーザーが、商品特性が分からないとは思えない。これではテレビ局側が見る側の利便性を軽んじていると受け取られても仕方がないだろう。

ネットをめぐる事件が起こると、報道・情報番組のキャスター、コメンテーターは競ってネットの危険性を訴える。まるでライバル叩きをしているように映ることもある。だが、手紙がコミュニケーション手段だった時代には文通を巡る事件が頻発していたのだ。技術の進化に罪はなく、ネットを責めているだけで事件を防げるはずがない。

テレビ局側が気付いてなかろうが、認めまいが、ネットの出現によってテレビの圧倒的優位性が消失したのは事実だ。時代には抗えない。これからは従来通りに番組の質が問われる一方で、不誠実な番組づくりは許されず、さらに見る側の利便性を優先的に考えることが迫られるだろう。

テレビ局は免許事業である以外、ビールメーカーや自動車メーカーと変わらず、コンテンツ・メーカーに過ぎない。メーカーがユーザー本位で物事を考えず、成功を収められるはずがないのだから。

原始時代は終わっている。



http://www.asyura2.com/13/hihyo14/msg/412.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権の固執は“ヘタレ”の証拠 安全保障概念から防衛突出(世相を斬る あいば達也) 笑坊
01. 2014年6月13日 08:58:13 : xxUsNPvXTg

集団的自衛権行使容認反対の人は、小沢さんの限定的集団自衛権行使容認と、自衛隊を参加させる、国連集団安全保障・改憲にも反対しています。


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/718.html#c1

コメント [経世済民88] 60すぎたら、どんどん捨てなさい part5 子供になんか残すな!「カネは自分で使い切る」が正しい(週刊現代) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 08:59:57 : cUchBPexSM
消費と欲を捨てることだ。
あなたが捨てたものを喜々として拾い集めて蓄積している奴がいる。
そいつらが物欲しげに捨てろ捨てろと煽り立てているのである。
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/465.html#c1
コメント [医療崩壊4] 子宮頸がんワクチン薬害の19歳女性 症状悪化で親の顔忘れる(女性自身) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:00:36 : YuSAt7sN3M
この症状は“気のせい(心理的要因)”です。
回復が遅れる要因になりま「すから、周囲はチヤホヤしないようにすることです。

厚生省・予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/155.html#c1

コメント [戦争b13] 海上自衛隊と中国海軍が対戦すれば2時間で・・日本のテレビ番組の指摘に「日本の海軍はスゴイ」「でも空軍は・・」―中国ネット 赤かぶ
07. 夏も爽席 2014年6月13日 09:01:28 : YlJzBCjjO2yEw : 4POvGfP6Fk
中国との軍事対決など
アメ公が許さないから
絵空事
ユーシューな自衛隊海軍は
イラクに派遣されるんだろう
ジエイケンによる派遣法だ
オバマ→アベゲリ
の軍事命令体制が
もうすぐ完成するんだろ
ああイヤダ

http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/209.html#c7
コメント [戦争b13] 「「戦争あれば真っ先に行くのは皆さん」 大田元知事、真和志高で講演:藤原直哉氏」(晴耕雨読) 赤かぶ
09. 2014年6月13日 09:02:21 : gli9B2RAJ6
>>07 ZvcGS9qUik さん
>アメリカを侵略する国が何処にあるのか?
>侵略=宣戦布告。何処の国がするのか?

07さん
「アメリカを侵略する」ではなくて「アメリカが侵略する」の間違いじゃないですか?

「侵略=宣戦布告。何処の国がするのか?」ではなくて「何処の国をするのか?」
の間違いじゃないですか?

ベトナムはアメリカを侵略したのですか?
イラクはアメリカに宣戦布告したのですか?

てにをはを間違えると意味がまるで逆さまになりますけど。

http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/195.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権の固執は“ヘタレ”の証拠 安全保障概念から防衛突出(世相を斬る あいば達也) 笑坊
02. 2014年6月13日 09:02:46 : NNHQF4oi2I
安倍の 決断できる政治とは

 国民に犠牲を強いることは やりたがり


 自ら身を切る政治は何もできない 詐欺師

 ただの 犯罪集団
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/718.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK166] 麻生財務相と竹中平蔵氏が山分けする「派遣利権」553億円(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:04:41 : ltqV0hjvZQ
>昨年度は6社、今年度は7社が受託し、2年続けて竹中氏のパソナと、アソウ・ヒューマニーセンターが選ばれた。


こういうのを裁判所に告発することはできないんか?
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/721.html#c1

記事 [原発・フッ素38] こんな諸外国向け「真実報告?」を東電はしていた>チェルノブイリの4倍以上。広島原子爆弾の4023倍。(原発問題)
こんな諸外国向け「真実報告?」を東電はしていた>チェルノブイリの4倍以上。広島原子爆弾の4023倍。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c61332351d06c44c1b52d1821d9c062a
2014-06-12 22:36:40  原発問題


恐怖の後出しジャンケン!?2 (徒然熊)
2013-03-07 05:53:25
http://www.examiner.com/article/fukushima-cesium-equals-4-023-hiroshima-bombs
・・・・・こんな諸外国向け「真実報告?」を東電はしていたのですね。

チェルノの4倍!?、広島原爆の4023倍!?

国内のマスメディアはチェルノの1/6、・・・と(北海道新聞も!)

堂々と粉飾報道。

誰を信じるべきか明白ですね。

そして、いくら神経質になっても、「やり過ぎ」「気にし過ぎ」という事はない!!

・・・にしても、

外国(西側の)メディアに対しては素直になり過ぎか、東電は!

それとも、この英文記事がデタラメだというのか?
(いえ、やはりこちらが真実でしょうね。・・・)


上記URLからの情報(英文原文は、URL先を参照。和訳できなかった部分を一部省略)

Fukushima nuclear cesium fallout equals 4,023 Hiroshima bombs

最新の東京電力のセシウム放出量の推定

セシウムだけで4023個の広島爆弾に等しいと発表。

チェルノブイリの4倍以上

水曜日に、東京電力は以前に考えられていたよりも24倍高く、
4023個の広島爆弾に等しいセシウムが福島から漏れたと発表した。

最後の8月東京電力(東京電力)はセシウムの15000テラベクレルが、

日本で福島原子力発電所から流出したと推定していた。

一テラベクレルは1兆ベクレルに相当します。

当時、Telegraph紙は推定セシウムリリースは

第二次世界大戦中に日本に投下された

原子爆弾原子爆弾が唯一のセシウムの

89テラベクレルをリリースしていたように

”168個の広島の爆弾に等しい”と報告していた。

水曜日に、東京電力は福島から漏れた放射性物質の改訂推計を発表した。

それは昨年8月の推定値よりも24倍高く、
4023個の広島爆弾に等しいセシウム漏れを表しています。

見積もりは、大気中にセシウム放射線の85000テラベクレルを
放出していると推定、チェルノブイリの4倍以上です。

東京電力が新たに改定した福島から放出された放射性物質の量も、
すべて込みのものではなく、
災害時の開始から全体の日付の範囲をカバーしていません。

合計の大気開放の推定値は、
3月12日の間から31日までに収集されたデータ(2011年)に基づいている。

東京電力は、4月に大気中に放出される放射線の量を記載し、
次の月の間に月にリリースされた量のわずか1%である可能性が高い。

その量は ”取るに足らない”とみなされ、新たな見積もりには含まれません。

太平洋に漏出した放射線の推定量は、
3月26日から2011年9月30日に収集したデータから外された。

東京電力は、このデータは ”限られた面積で取得した少量のデータ ”
から収集されたと警告し、

さらにそれらの推定値の

”まだ有効性を調査するためにさらなるデータを集める必要がある”と警告した。

また、新しい推定は、

東京電力が貯蔵タンクに収集した汚染水に漏出した水ピットに
漏れた放射線量の数値については、提供しませんでした。

昨年6月、東京電力は、地下水ピットに漏れた放射線の量は
大気中に放出される放射線の量の、最大でほぼ2倍以上になると推定。

(終わり)


<ドイツから見た日本>

ドイツ人「福島で海開き??? 日本人は頭おかしいのか?」
http://newskenm.blog.fc2.com/blog-entry-18822.html より引用

ドイツ人「福島が海開きをしたらしいが、放射能汚染は大丈夫なのか?」(ドイツの反応)

Fukushima offnet ersten Badestrand 

福島県 2年ぶりの海開き日本の福島県いわき市は、原発事故後初めての海開きに踏み切った。楽しみにしていた何百人もの人々がこの海を訪れた。しかしもちろん、放射能への不安は依然として残ったままだ。

東京では、太陽の光が差し、笑っている子供たち、それを満足した顔で見守る母親たちがみられる。
さらに、いわき市の勿来海水浴場で楽しそうにしている人々の写真をみると、日本はあの全てを破壊した津波や、福島県原子力発電所でおこった原子力事故などから、元の日常に戻ったと思うかもしれない。
しかしその考えは間違っている。福島県は、水質は安全なものだと判断し、海開きに踏み切った。
このような決定に対する国への不信感は、増すばかりである。

c59
日本人って、ちょっと変だと俺は思う。だって、今完全に危険なとこに居るんだぜ?

abominog
私だったら、申し訳ないけど福島沿岸地域は少なくとも1万年から2万年避けるわね…

franco_potente
海開き?永遠に住めないとこで?みんな泳ぎにいって生きて帰ってこれるの?3本の腕になって?

schlachtvieh
どうやら、このことが後に取り返しのつかないことになる、っていう考えは日本人にはないみたいだな。
なんとなく日本は、もう全部良い方向にもっていきたいような感じがする。

MiniDragon
勇気ある日本人?普通ではないわね!
http://blog.livedoor.jp/trans_vienna/archives/5696392.html

(引用終了)


福島の癌化のスピードはチェルノブイリの5倍。尋常でない。

”甲状腺癌、白血病の報告が次々と届いている”

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c1b246f7df066f7b64a47b5474b8abe8

 * 「FRCSRJP・みんなのカルテ@FRCSRJP

  @YuriHiranuma FRCSR

   甲状腺癌、白血病の報告が次々に届いています。

  半年前、つまり事故から一年目にして発症の萌芽があったと思われます。

    チェルノブイリで癌の発症は5年から10年かかりましたが、

   癌化のスピードはチェルノブイリの5倍です。」

保険会社の幹部、死因や癌増加の驚愕データに恐怖して

『どんどん退職』『東京や日本から逃げ出してる』
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/b091f9b58fbc900f262f79e6943a6621
2014-05-14


東京駅 年間被ばく量57mSvに等しい線量。

これは、チェルノブイリ避難レベルの10倍(ENENews 2012/2/25)
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/765f09f4d751f5a23d6082fbd6f3c794
2014-04-03


<2011年3月東京から逃げる人でごった返していた!!>

子供にビニール袋を頭からかぶせて
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/2c74abdc4be2ba4fc3e5045d804b1376
2014-01-28



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/699.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 「政教一致」発言、真意は? 集団的自衛権で揺さぶりか(朝日新聞) 赤かぶ
11. 2014年6月13日 09:04:49 : 26Jp8hdNlg
池田は、ロックフェラー帝国の伯爵様だから、特権をほしいままにしてきたが、後継ぎは認められないだろ

管財全て公庫に没収だな
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/685.html#c11

コメント [戦争b13] オバマ米大統領、イラク攻撃の可能性排除せず  ロイター ダイナモ
01. 2014年6月13日 09:05:45 : cUchBPexSM
だったらさっさとやれ。やらないから本音は別と思われる。
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/213.html#c1
コメント [国際8] ブラジルW杯、外国人客をもてなすため、コールガール100万人が英語を学習―中国メディア 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:08:29 : cUchBPexSM
人類最古の職業というだけはあるな。
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/796.html#c1
記事 [経世済民88] 配偶者の価値を金額で表わすと、妻は9794万円、夫は7436万円(@DIME)
配偶者の価値を金額で表すと、妻9,794万円、夫7,436万円と2,358万円(前年調査1,155万円)も妻の価値が高い事が分かった。


配偶者の価値を金額で表わすと、妻は9794万円、夫は7436万円
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010001-dime-soci
@DIME 6月13日(金)8時43分配信


 来店型保険ショップ『保険クリニック』を運営するアイリックコーポレーションは、父の日を前に夫婦の価値に関する調査を20歳〜60歳までの既婚者、男性300名、女性300名を対象として、2014年6月に実施した。配偶者の価値を金額で表すと、今年も夫の値段は暴落しており、妻よりも夫が2000万円安くなるという結果になった。

■配偶者の価値を金額にすると

 配偶者の価値を金額で表すと、妻9,794万円、夫7,436万円と2,358万円(前年調査1,155万円)も妻の価値が高い事が分かった。前年調査よりもさらに1,000万円以上の差が開いた事になる。0〜2,999万円までで約44%に達する夫の金額に比べ、妻は約42%と全体的に妻の方が夫より価値が高いと評価されている現状が伺える。1997年以降、専業主婦の世帯より共働き世帯が多くなっていることも妻の価値を上げる原因となっていると言えそうだ。また、最近の好景気感により全体的に金額が高くなる傾向が見られた。

■自身の価値を金額にすると

 自身の価値を金額で表すと、夫6,090万円、妻5,008万円と夫の方が1,082万円(前回調査2,258万円)高い事が分かった。妻は全体的に配偶者から評価されている金額より自分自身を安く見ている傾向が伺える。特に専業主婦の場合、その傾向が強く表れている。0〜1,999万円までで約60%に達する妻の金額に比べ、夫は約54%となった。前年調査に比べると妻が自分の価値をしっかり評価しているのが伺える。

◎夫が思う自分の値段(平均) 6,090万円
◎妻が思う自分の値段(平均) 5,008万円

■アンケート概要
◆サンプル数 : 600名(男性300名、女性300名)
◆年 齢 : 20歳〜60歳、既婚者
調査方法: Webアンケート
調査期間:2014年6月3日〜6月5日

DIME編集部



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/466.html

記事 [国際8] 2014年米国中間選挙を控えて共和党有力議員カンター氏が地元予備選で早くも敗北:安倍政権に集団自衛権行使容認を急がせてい
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/33787899.html

新ベンチャー革命2014年6月12日 No.908



タイトル:2014年米国中間選挙を控えて共和党有力議員カンター氏が地元予備選で早くも敗北:安倍政権に集団自衛権行使容認を急がせている背後勢力は真っ青!



1.米国共和党有力議員エリック・カンター氏が地元予備選にて敗退の衝撃



 米国共和党に衝撃的な出来事が起きているようです、それは、米共和党有力議員エリック・カンター氏が本人の地元のバージニア州第7選挙区での予備選であろうことか、茶会党候補に敗れてしまったというハプニングです。共和党にとっては予期できない衝撃だったようです(注1)。



 共和党の有力議員が地元の選挙区でマイナーな茶会党に敗北したとは、これまでなかった現象でしょう。地元の選挙民はカンター氏が共和党の有力議員と知ってなお、落選させたわけです。とんでもないことが米国で起き始めています。



2.安倍総理と日米安保マフィアが期待するポスト・オバマの米共和党政権誕生が不透明となる



 米国戦争屋ネオコンの要請で安倍総理と日米安保マフィアは今、集団自衛権行使容認実現を強引に進めています。ちなみに、本ブログでは、この話は100%、米戦争屋の利益のためであって、日本の国益にはまったくならないとみなしています。



 安倍政権と日米安保マフィアが、自民党OBや公明党が難色を示している集団自衛権行使容認実現に血道を上げているのは、2014年の米中間選挙で共和党が勝利し、2015年以降、オバマ政権がレームダック化し、ポスト・オバマでは共和党政権が誕生すると読んでいるからでしょう。



 その証拠に、今年4月に安倍総理は日米安保マフィア官僚の巣窟・外務省のセッティングで、上記、カンター氏を含む米共和党幹部と会談を行っています(注2)。



なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.816の注記をご覧ください。



3.米国民は共和党に巣食う米国戦争屋ネオコンの正体に気付いたのか



 カンター氏の地元バージニア州は、米国防総省ペンタゴンやCIA本部があり、米戦争屋系政治家の強い地域です。そのような地域で、共和党ホープのカンター氏が敗れたことは何を意味するのでしょうか。



 カンター氏は共和党のリベラル系で、保守的右派ではないようですが、例によって東欧ユダヤ系の出身です。同氏は親イスラエル派のようですから、ネオコンに近い人物ではないかと思われます。



 今回、カンター氏が共和党幹部であるにもかかわらず、予備選で敗北したということは、このような人物を米国民が支持しなくなったということです。



4.安倍政権を背後から操る米戦争屋系ネオコンは米国民から支持されなくなっているようだ



 今回、予備選で敗北したカンター氏と同系の親イスラエル系ネオコン議員であったニュート・ギングリッチ氏も、結局、2012年の共和党大統領候補になれませんでした(注3)。この事実から、米国では、親イスラエル・ネオコンの正体がばれているということです。



 この現実は、2000年代のブッシュ政権時代、米国政権を乗っ取ったネオコンにとっても、米国内のイスラエル・ロビーにとっても逆境だということです。だからこそ、彼らにとってのラストリゾートが日本であり、安倍政権なのではないでしょうか。



 そう読むと、上記、カンター氏が今年4月に訪日して間もなくの5月、今度はイスラエルのネタニヤフ首相(カンター氏と親しい)が唐突に来日した目的が見えてきます(注4)。



5.米国ではなぜ、米戦争屋ネオコンが支持されなくなったのか



 それでは、今の米国民はなぜ、米戦争屋ネオコンを支持しなくなったのでしょうか。今の米国民の多くはブッシュ米戦争屋政権を誕生させたことを後悔しているのではないでしょうか。2001年にブッシュ米戦争屋ネオコン政権を誕生させたために、自作自演の9.11事件を引き起こされ、米国民はだまされて、イラク戦争に引き摺り込まれました、そして多くの米国若者が米国ではなくイスラエルの国益のために命を落としたと認識しているのでしょう。今の米国では9.11事件の恨みはアルカイダではなく、ネオコンに向かっているということです。われら日本国民も3.11事件の真相に早く気付くべきですが、安倍政権が米戦争屋ネオコンに操られている限り、それは絶望的です!



6.ヒラリー・クリントン氏は共和党大統領候補が勝てないときの代替候補



 今の米国では、上記、カンター氏など共和党の米戦争屋ネオコン系政治家の支持が広がらない可能性が出ていることを米戦争屋ボスはよくわかっているはずです。



 ところで、米民主党のヒラリー・クリントン氏が急に、大統領候補を意識したキャンペーンを始めていますが(注5)、上記の米国事情がわかると、その理由がみえてきます。



 本ブログでは、ヒラリー氏は米民主党内の米国戦争屋エージェントとみていますから、彼女が次期大統領になれば、民主党政権であっても米戦争屋ネオコンはそれなりに米政権を動かせるわけです。



 しかしながら、2012年の大統領選のとき、民主党はヒラリーを候補に選んでいませんから、果たして、2016年の次期大統領選で彼女が民主党の大統領候補になれるかどうかは不透明です。民主党の背後に控える欧米銀行屋はヒラリーの背後関係を知っているでしょうから、彼女を敬遠しそうです。ただし、ヒラリーは米戦争屋ボスのおかげでNY州の上院議員になれて米戦争屋に恩義があるだけで、彼女自身はネオコンではないと思われます。



 以上のように、米国民は米戦争屋ネオコンの正体に気付いているにもかかわらず、日本国民の多くは気付いていません、そして、米戦争屋ネオコンに操られる安倍政権を依然として支持しています、ほんとうに情けないことです。



注1:CNN“下院共和党のナンバー2、茶会系にまさかの敗北 州予備選”2014年6月11日

http://www.cnn.co.jp/usa/35049240.html



注2:外務省“カンター米国下院共和党院内総務、ライアン下院予算委員長等米国下院訪日議員団による安倍総理大臣表敬”2014年4月21日

http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_000451.html



注3:本ブログNo.521『イラン戦争を企む戦争中毒ネオコンの闇スポンサーはラスベガスの帝王だった』2012年1月28日

http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/28263753.html



注4:外務省“ネタニヤフ・イスラエル国首相の来日”2014年5月13日

http://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/il/page3_000762.html



注5:News Week “「ヒラリー大統領」待望論が高まる理由”2014年6月9日

http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2014/06/post-3289.php
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/800.html

コメント [政治・選挙・NHK166] 大手メディアを我々視聴者、購読者の手で潰そう  天木 直人 赤かぶ
19. 2014年6月13日 09:10:14 : EK1QoFFIR2
天木さんの言うようにいずれ絶滅危惧種の新聞テレビの役割は終わり、

「いずれ」では困るんだがね。

日本の現状は一刻を争うのだ。

現状では腐敗したマスメディアはふたたび日本の進路を誤らせるだろう。


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/671.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK166] 生活小沢代表の記者会見に見る、政治の明晰な分析と達観(かっちの言い分) 笑坊
05. 2014年6月13日 09:10:29 : 26Jp8hdNlg
1票でも多い方が全てを決めるby小沢

小沢も間接的に安倍擁護
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/658.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK166] 党首討論での安倍首相オバマ来日発言の虚偽引用(植草一秀の『知られざる真実』) 笑坊
13. おじゃま一郎 2014年6月13日 09:10:56 : Oo1MUxFRAsqXk : L6bgsvV6EI
>10
>北大西洋条約機構第5条(連盟国への攻撃を連盟国全体への攻撃と見なす)
>の様な条文を新日米安保条約に明記しなければ、役立つ、機能する
>軍事同盟になりません。

NATOの場合、どれかの加盟国に対する武力攻撃が起きても、
他の加盟国がすかさず集団的自衛権を行使するのではない。
集団防衛を発動するか否かは、NATO の意思決定プロセスに
基づき加盟国の合意によって決定される(第4条)。

NATOが最も重要視しているのは、締約国間のコンセンサスであり、
集団的自衛権の行使は、国連決議の出るまでの時限措置と明記している。



http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/653.html#c13

コメント [原発・フッ素38] 《狂気》 政府、福島原発から15キロの避難区域内に公営住宅を建設へ!5600uに20戸を建設予定!2年後には避難も解除! 赤かぶ
14. 2014年6月13日 09:12:40 : HwmqThnTfg

>>12

そのリンク先を見ましたが、言い換え言い逃ればかりで「反論」などどこにもないんですが。

まともな反論があると言うのなら、ちょっとここでやって見せていただけませんか。

念のため予め注意しておきますが、「福島へ行って、原発作業員になる覚悟がない原発賛成論は、人間としての誠実を欠いていて無責任で卑怯だ」と言っているのですよ。「福島に行って、原発作業員にならなければ原発賛成の意見を言ってはいかん」なんて言っていませんよ。自分の都合で勝手に言い換えないで下さいよ。

それができないのであれば、多摩散人は、原発推進を主張し実際にそれを行いながらいざ事故が起これば真っ先に逃亡する東電や経産官僚と同じ類の卑怯者だと言うこと。

まあ、多摩散人は右翼なんだから実際その通りなんだろうが、一応「反論」を待ちますよ。



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/693.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK166] 安倍首相が手を突っ込む 創価学会解体 〜内部はすでに四分五裂〜(週刊実話) 赤かぶ
25. 2014年6月13日 09:13:28 : 26Jp8hdNlg
どうやら池田が・・・・ということだろ
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/611.html#c25
コメント [原発・フッ素38] 《狂気》 政府、福島原発から15キロの避難区域内に公営住宅を建設へ!5600uに20戸を建設予定!2年後には避難も解除! 赤かぶ
15. 2014年6月13日 09:14:42 : rrhrFN6JLd
環境省や文科省職員の為の社宅だろ。やっと復興に目覚めたか?
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/693.html#c15
コメント [経世済民88] 内部資料を入手 全国280施設「徳洲会」の崖っぷち経営(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:16:13 : NNHQF4oi2I
<<本来なら医師や看護師の待遇改善に使うべきカネが政界工作などワケの分からないところに使われていたのだから許せない

 政界の恥部をさらけ出し
          自民党を潰せば国民は支持するだろう

 どうせ 犯罪組織なのだから 権力を握らせる方が悪

 民主党に浄化を期待したのだが まったく役立たずの詐欺
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/463.html#c1

記事 [不安と不健康16] 胃瘻を作ると何年生き続けるのか?(日刊ゲンダイ)
胃瘻を作ると何年生き続けるのか?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150934
2014年6月13日 日刊ゲンダイ


 社会医療診療行為別調査(厚生労働省)という統計資料があります。毎年6月の1カ月間に、全国で行われた各種検査や手術等の総数が分かる便利な資料です。2011年6月の統計によれば、胃瘻(いろう)増設件数は7777件、そのうちの7016件が65歳以上の高齢者に対するものでした。

 この数字を12倍すれば、1年間に実施された件数に近い数字になるはずです。約9万3000件、65歳以上に限れば約8万4000件に上ります。年によって変動はありますが、毎年このくらいの人数に胃瘻が作られてきたと思っていいでしょう。

 一方、日本病院協会が行った調査によると、存命している胃瘻造設者は全国で約26万人(11年)。その9割が65歳以上。つまり約23万4000人が胃瘻を抱えた高齢者ということです。

 この2つの数字から、65歳以上の胃瘻造設者は、胃瘻を抱えた状態で約2.8年間生き続ける計算になります。大ざっぱに3年間と言い直してもいいでしょう。

 胃瘻を作った高齢者の多くは寝たきり状態で、しかも呼びかけにもほとんど応じないほど意識レベルが低下しているといいます。その状態で3年間も生き続けるのですから、介護する側もされる側も大変です。そういうこともあって、胃瘻を敬遠する動きがいま、全国的に広まりを見せているのです。

長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)



http://www.asyura2.com/13/health16/msg/430.html

コメント [戦争b13] 次期哨戒機P1 小野寺防衛相をうならす「世界最高水準」の国産機(産経新聞) 赤かぶ
37. 2014年6月13日 09:17:04 : ZvcGS9qUik
ステルス性はどの程度?

北京行きのマレーシア機に、中国のステルスの特許保持者ら専門家20人が乗っていたとのことだが、彼らのステルス性能を喝破できているのかな?
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/181.html#c37

コメント [経世済民88] 4月の景気悪化が凄まじいことに!リーマンショックを超える減少幅!経常黒字76%減、百貨店12%減、マンション39%減… 赤かぶ
25. ただのひも 2014年6月13日 09:19:38 : Ku7SbOkZqp84A : TeJKNVsQeo
どんなにゴミが景気が良くなっただの、アベノミクスを持ち上げようと、自分たちの周りを見ればわかること。消費は縮小気味。これから、将来の不安が出てくると、耐久消費財にも影響が出てくる。
持ち上げて潰す。ゴミもそうだが、自民も同じこと。
批判を避けるために、中国の脅威を持ち出して、軍需産業で経済を支えようとするだろう。そうやって、国民の財産を食いつぶしていく。
気付いた時には金庫の中は空っぽだった、ということだ。

FRBが緊縮へシフトした以上、日本も早晩、緊縮せざるを得ない。しなければインフレが進み、破たんする。
いくら、債権があるといっても、債務が凌駕すれば、信用が瓦解する。
この世は信用がすべてだ。返済する力が無いと市場が判断すれば、総売りが始まる。株を持っている人たちは今のうちに売りの準備をしておいた方がいい。
売りが売りを呼ぶ底なしの狂乱が起きる。
少し持ち直しては暴落、の繰り返し。


http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/390.html#c25

コメント [環境・エネルギー・天文板5] 「超」不明朗なSTAP事件・・・関係者は全員、学問から身を引いてもらいたい  武田邦彦 赤かぶ
53. 2014年6月13日 09:21:41 : TCt9x3km4U
>>52
>どうしても個人では数が多すぎるというなら、「研究サイト」を作って、そこに自由に投稿するようにしたらよい。

自分で言っちゃってますね。
そう、個人ブログでは数が多すぎる。
数が多いということは、価値が薄まる。
玉石混交になり何を読んでいいのかわからなくなる。

結局、集約の方向に向かわなければならなくなり、
武田は「研究サイト」と言っているが
それは結局「科学誌」とほとんど変わらない。
人が集まれば「村」になるのである。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/497.html#c53

コメント [経世済民88] 「ゆでガエル」状態になりつつある日本 人口動態はウソをつかない(東洋経済) 赤かぶ
12. 2014年6月13日 09:21:55 : QsLdDyjABw
自分の老後を考えたら子供を作らずに貯金に励むのが正解だろう。
子供を育てるということは
万一を考えて掛け金の高い保険に入る。
生活費を切り詰めても学費を積み立てる
長年そんな生活をして育てても引きこもりになってしまうリスクもある。
子供を育てるのは自己責任で育った子供は前の世代の老後の収奪の対象になる。
人口バランスの問題は個人が子供を作るための指標にはなり得ないよ。
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/447.html#c12
コメント [原発・フッ素38] 柏崎刈羽原発:「敷地内に本社を」新潟知事(毎日新聞) 赤かぶ
14. おじゃま一郎 2014年6月13日 09:22:41 : Oo1MUxFRAsqXk : L6bgsvV6EI
「原発を東京に建設しろ」論が論破されると、今度は既存原発
に東電本社を移転させろか。知事という公的立場の者が発言
することではない!

反原発はこのように実施不可能なことを取り上げ議論にしようとするのは、
活動が衰退し消滅寸前であることを示している。

福島事故から三年が経過し、人々の間で事故が起こる主観的確率は
十分に減少し、事故以前に戻ったのだ。これから先事故が起きる
可能性は無視できるほど小さくなった。



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/675.html#c14

コメント [原発・フッ素38] 「ほれみなさい、原発事故と関係していると言われかねませんので、 きちっとそこは注意して記載願いたい」西美和(広島赤十字 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:25:00 : 4MwbzKOVYQ
御用学者の西先生がわざわざ「原発事故と関係していると言われかねません」と仰っているのだから、やっぱり関係しているのだろうな。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/698.html#c1
コメント [国際8] 2014年米国中間選挙を控えて共和党有力議員カンター氏が地元予備選で早くも敗北:安倍政権に集団自衛権行使容認を急がせてい 五月晴郎
01. 2014年6月13日 09:27:31 : 2fxlaG0rIg
誤解のないよう ユダヤ系とシオニストは同義ではない

参照;「キリスト教シオニスト」の実態〜 シオニズムとキリスト教原理主義の関係 〜
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/804.html

http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/800.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権「核心」突かれ、笑い飛ばした安倍首相の軽薄さ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
42. 2014年6月13日 09:29:15 : SJQ2DBf13c
>27 溜め込んでいる政党助成金の分配・連合票のこともあり、分裂できない

異分子の排除の為、分党でいいじゃないか
銭が欲しければ分け与えて、今後は政敵として扱えばいい

あんな出来損ないの前原某がなんで何度も当選してくるのか不思議だ。あっと、野田某も同じく
結局、京都、千葉には愚民が多いことの証明ですな
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/650.html#c42

コメント [原発・フッ素38] 「ほれみなさい、原発事故と関係していると言われかねませんので、 きちっとそこは注意して記載願いたい」西美和(広島赤十字 赤かぶ
02. 2014年6月13日 09:30:51 : SAkbcU4RQs
原発脳(NO:被曝との因果関係をハナッから否定)なんだね。
会議参加者皆が、共じみたいだね。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/698.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK166] 「安倍首相の勘違い」日本は国連憲章上「敵国」、国際紛争に「介入できず」、NATOのパートナーでもない(板垣 英憲) 笑坊
01. 2014年6月13日 09:31:23 : 4f7EbWHE7I
> ドイツ第3帝国とイタリアは「国体」が変わっているので、「敵国条項」の対象から外されているのに対して、日本だけは唯一、「敵国」であるが故に、「戦争」はもとより「国際紛争を解決する手段としての武力行使」は、認められていない。

「ドイツとイタリアは「国体」が変わっているので、「敵国条項」の対象から外されている」の根拠は?
国連でそのような議決が本当にされたのか?
それとも板垣 英憲氏の妄想か

> もし、日本を「武力行使可能な国」にしたいなら、何をさておいても、「敵国条項」による「敵国」から日本を正式に外すか、「敵国条項」そのものを削除してもらうことが、先決である。

ドイツとイタリアは「国体」が変わったと認められたのに、何故、日本は「国体」が変わったと認められないのか?

明治憲法では天皇は「第1条大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」であったが、現在の憲法では全ての政治権力を持たない「象徴」に変わっている。
それなにに、何故日本の「国体」が変わっていないのか?

> これは、日本が、ロシアや中国の軍事的動きに対して、「積極的に介入していく」と宣戦布告したことを意味している。

「いかなる主張も、@国際法に基づくべきでありA力による威嚇は許されずB平和的に解決されるべき、との原則を説明」すると「宣戦布告したことを意味している」?
この論理は理解不能。
板垣 英憲氏は某国の工作員か?
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/717.html#c1

コメント [原発・フッ素38] 3年を経過した「フクシマの今」 海外にはこのように報道されている。放射能汚染の真実を伝えられないままの「可哀そうな日本人 赤かぶ
35. 2014年6月13日 09:31:25 : ZvcGS9qUik
太平洋が汚染されたら、損害賠償が来ないかな?

日本、破綻では?
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/662.html#c35

コメント [政治・選挙・NHK166] 党首討論での安倍首相オバマ来日発言の虚偽引用(植草一秀の『知られざる真実』) 笑坊
14. ただのひも 2014年6月13日 09:32:26 : Ku7SbOkZqp84A : TeJKNVsQeo
サンケイ・読売もひどいが、ネットのyahooやMSNのニュースはもっとひどい。新聞を読むのをやめたら、これはもう、大本営発表に尾ひれがついたものを真実と思う人間だらけになってしまう。
安倍擁護が当たり前状態になっている。
最近、思うのだが、「アナ・・・」の歌詞を読むとこの曲を受け入れる日本人のフラストレーション解消の気持ちがわかる気がする。
ここまでくると、大がかりな国家的詐欺だ。まさに、ナチス。
しかも、巧み。複雑で気を付けていないと、「アナと雪の女王」は大好きだという人間が多く生まれ、無意識に民族主義を肯定してしまう。
これだけ高等教育を受けた人間が多いのに、民主主義の歴史が浅い。権力側の情報を無防備に受け入れることを是とする人間が多すぎる。


http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/653.html#c14

コメント [原発・フッ素38] こんな諸外国向け「真実報告?」を東電はしていた>チェルノブイリの4倍以上。広島原子爆弾の4023倍。(原発問題) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:35:19 : SAkbcU4RQs
先の報告が、極端に矮小化した虚偽報告なら、「船が沈没しそうなのに、動かないで」と一緒で、それに基づいて、避難対策を策定したりしているのだから、重い刑事罰に相当するだろう。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/699.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権「核心」突かれ、笑い飛ばした安倍首相の軽薄さ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
43. 2014年6月13日 09:35:31 : YhWdFR3Heo
まぁとにかくひどい首相答弁だった。鼻から議論する気もなく、頭から民主党首の言っていることがわからないと。まるでサンドイッチマンの漫才のボケを地で行く軽薄さ。さらにそうでしょ、と相槌求めて仲間議員に同意を得る様は、首相たる貫録もなければ、有料便所のガードマンの乗りでしかない。それに頷き嘲笑するアホの太郎の苦み走った頷きは、まさに総理失格者の類から抜け出せていないと感じる。このタイムは即刻環境を変えるべきで、大臣を侍らす必要はまったくない。首相に質問すべき英国の議会とはかけ離れ、権力者が相手を罵倒する場になり下がっている。NYタイムズ紙が書くように、民主主義が滅ぶ図を間のあたりにした。情けない人格者が総理の座を務めている恥を国民はさらにさらに思い、深く知らしめた党首討論の場であった。恥を知らぬ嘘つき首相は、これでまた、世界に信用を落としている事実を露呈したといえる。*浅吉*
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/650.html#c43
コメント [原発・フッ素38] <51人の甲状腺がん手術>「取らなくてよい癌を取っているのではない。リンパ節転移や肺転移などがほとんど」鈴木眞一氏 赤かぶ
29. 2014年6月13日 09:37:45 : VOoNZYXeyA
>24
自分の店のステマ噛ましてんじゃねぇ
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/660.html#c29
コメント [政治・選挙・NHK166] 「安倍首相の勘違い」日本は国連憲章上「敵国」、国際紛争に「介入できず」、NATOのパートナーでもない(板垣 英憲) 笑坊
02. 2014年6月13日 09:38:30 : hIEr0AlGlg
仮に日本がNATOに加盟すればクロアチアとセルビアが武力衝突を起こせばクロアチアを守るために自衛隊は集団的自衛権を行使して参戦せざるを得なくなる。こんなものが日本の国益に寄与するとは思えない。それを推進しようとする安倍首相はやっぱり頭が悪いということだ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/717.html#c2
コメント [原発・フッ素38] <51人の甲状腺がん手術>「取らなくてよい癌を取っているのではない。リンパ節転移や肺転移などがほとんど」鈴木眞一氏 赤かぶ
30. 2014年6月13日 09:39:48 : FPhSdJ1FgU
ここまで情報化社会が進み、大変な状況になっている事も皆知っているのに誰も騒がない。薄気味悪い国になってしまった。それとも元々こんな国なのだろうかね。だとしたら心底反吐が出る。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/660.html#c30
コメント [政治・選挙・NHK166] 国際政治学者 安倍首相の論理に「中国包囲網はむちゃな話」〈週刊朝日〉 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:41:40 : 4f7EbWHE7I
> そもそも集団的自衛権を中国の脅威との関係で語る点が間違いです。尖閣諸島が攻撃されたら、それは日本の個別的自衛権の範疇(はんちゅう)です。

アメリカ政府は尖閣諸島は日米安保の適用対象になると明言している。
日米安保の適用対象になっている尖閣諸島が「日本の個別的自衛権の範疇」だと主張する上智大学教授の中野晃一さんは、本当に「国際政治学者」なのか?

上智大学教授の中野晃一さんの尖閣諸島が「日本の個別的自衛権の範疇」との主張の方が「むちゃな話」である。

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/720.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権行使容認の閣議決定を打ち砕いた江崎孝の国会質問  天木 直人 赤かぶ
62. 2014年6月13日 09:43:22 : atxeyfN6Rs
>61
そうなんだ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/590.html#c62
コメント [経世済民88] 配偶者の価値を金額で表わすと、妻は9794万円、夫は7436万円(@DIME) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:45:07 : nJF6kGWndY

完全に無意味な調査

http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/466.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK166] 2015年問題を目前にして急ぎ働きをする安倍晋三(simatyan2のブログ) 赤かぶ
05. 2014年6月13日 09:48:03 : EAkIk2fULU
経済に詳しくはないですが、

非正規労働者の増加は財界の要請で政府が進めているもので、価格の国際
競争力を保つためだと思います。なので、ソニーの衰退と直接は関係しないと。

ソニーの衰退は、短期的なリターンを狙う株主により、長期でリスクの高い、
しかしソニーらしい製品が開発できなくなったことにあると思います。
東大卒が増えたことも。簡単に言うと守りに入ったため。

非正規労働者の中に、とんでもない発想を持った人間がいたかも、と考えると、
ソニーの衰退と非正規労働者の増加は関係あるかもしれません。正社員の
企画しか製品化されないと思われるため。

いずれにしても、非正規労働者の増加により、日本の産業が発想力という点で、
守りに入っている、ということは言えるかもしれません。

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/687.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK166] 政府の集団的自衛権15事例、国民がノーと言えない形に作文している 小沢一郎代表 定例記者会見要旨 赤かぶ
28. 2014年6月13日 09:48:52 : LKXRYf922A
>>13 新共産主義クラブさん

>小沢一郎氏が主張してきた政策は、安倍自民党がおこなっている政策によく似ています。

以上について、検討しよう。


(1)デフレ克服最優先、日銀法改正やインフレターゲットも視野=小沢氏

小沢一郎が、金融緩和を主張しているのは事実だと思う。ただし詳細な説明が無いので、自民党と同じなのか違うのか、明確にはわからない。


(2)周辺事態での集団的自衛権行使容認

これは間違いないだろう。ただし>>13で引用されている文章の、続きを引用しておく。
「一方、日本に直接関係のない紛争のために、自衛隊が同盟国の軍事行動に参加するということは、歯止めなき自衛権の拡大につながりかねないものであって、現行憲法9条は全くこれを許していないと考えております。」
これが、自民党との違いだ。


(3)所得税・住民税を半分にする 法人税の負担の軽減

上記に加え、小沢一郎は、もともと消費税増税論者だ。
現在では、自民党とは違い、消費税増税に反対している。これは「将来はあげるべきだが、景気の悪い今はあげる時期ではない」と言う事かと解釈できる。
それなら、財源はどうやって確保するのか?財政赤字はしばらく放っといても、日本は対外債務が少ないから、ギリシャのように財政破綻することはない、という楽観論があるのかもしれないが、税制全体に関する基本思想が不明確になっている感は否めない。
その点、「富裕税の創設」を主張する共産党の主張の方がすっきりしている。


(4)民間の事業活動に係る規制の撤廃等

これは事実であるが、「雇用の規制緩和」までは言っていない。
非正規労働者の正社員化や賃上げにより内需拡大による景気回復を目指す事など、共産党に近い事を言っている。
しかし「最低賃金を1000円に」までは言わないので、不徹底であると考える。


(5)農業、漁業の個別所得保障制度の充実を前提として、ETA、FTAをはじめ、広域的な経済連携も積極的に推進いたします。

小沢一郎は元々自由貿易論者だ。しかし自民党とは違い、TPPには反対している。これは自由貿易の問題だけではない弊害があるとしている。ISD条項の事を言っているのかもしれない。
ただし、食料自給率の向上も主張しており、全体として不整合と感じる。


(6)駆け付け警護は当然=生活・小沢代表

これだけをとったら、確かにそうだろう。
ただし、小沢は国連決議を必要と考えている。安倍の考えは、おそらく、安保条約のような二国間同盟のみによる他国での集団自衛権行使も認めているのだろう。


以下、>>13のあげた項目には無いが、いくつかの争点を追加する。

(7)普天間基地の辺野古移設

生活の党の政策は以下。

● 日米両国の相互信頼関係を築き、対等な真の日米関係を確立する。そのため日米同盟は日本の安全保障の根幹ではあるが、日米地位協定を改定、航空法特例法を改正し、日本領空においても米軍機も自衛隊機同様の運用にする。普天間基地の辺野古移転計画は中止し、国外・県外への移設を検討する。
(引用終り)

当然、自民党は、辺野古移設推進だから、小沢の考えとは違う。
私は、日米地位協定を盾に取られたら、アメリカの要求を断る事は困難だと思う。
だからといって、日米地位協定の改定交渉は、もっと困難だ。

日米安保条約の10条は以下。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/jyoyaku.html
第十条
 この条約は、日本区域における国際の平和及び安全の維持のため十分な定めをする国際連合の措置が効力を生じたと日本国政府及びアメリカ合衆国政府が認める時まで効力を有する。
 もつとも、この条約が十年間効力を存続した後は、いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意思を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行なわれた後一年で終了する。
(引用終り)

私は、共産党の主張するように、安保条約の「終了を通告」する事によるしか方法が無いと考える。

また、小沢一郎の国連重視の考えに従えば、10条の前半の文章によれば、小沢一郎は安保条約は終了させる事を主張すべきであると考える。


(8)原発
自民党は推進、小沢一郎は脱原発。違いははっきりしている。


以上、小沢ー生活の党の政策として出てくるものは、集団的自衛権と改憲(小沢は加憲と呼んでいる)を除き、自民党よりも共産・社民の方に似ている。ただし、小沢一郎は、最近新自由主義色は薄まったが、完全に手を切ったわけではないので、あちこちに論理不整合が出ていると考える。



http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/652.html#c28

コメント [政治・選挙・NHK166] 政府の集団的自衛権15事例、国民がノーと言えない形に作文している 小沢一郎代表 定例記者会見要旨 赤かぶ
29. 2014年6月13日 09:55:20 : EAkIk2fULU
新共産主義クラブとxxUsNPvXTgは安倍政権が続いてほしいと言いたいのだろう。

工作活動ごくろうさん。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/652.html#c29

コメント [経世済民88] 男性の育休取得率1.89%、なぜ普及しない?仕事や金銭面での不安大、取得者と企業双方にメリットも 赤かぶ
01. 2014年6月13日 09:58:21 : nJF6kGWndY

>男性の育休取得率1.89%、なぜ普及しない?

年功序列システムの正社員が多いからだろ

http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/460.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK166] 政府の集団的自衛権15事例、国民がノーと言えない形に作文している 小沢一郎代表 定例記者会見要旨 赤かぶ
30. 2014年6月13日 09:58:33 : gli9B2RAJ6
>>26 xxUsNPvXTg
>23、一主婦の長ったらしい、自慢じみたお説教。 うんざりです。

そんな事は有りませんよ。
あなたが読解力不足なだけです。
あなたのコメントの方がただ23さんを貶める為だけに書いただけの何の意味もない駄文です。
23さんは長くても明瞭に書いてありますよ。
普段字に慣れていなくて会話しかしていない人には煩わしいのかもしれません。
だったら、人の文章にケチなんかつけないで短いコメントだけ選んで読めば良いでしょ。

あなたはカレーライスが好きですか?ライスカレーが好きですか?それともオムライスが好きですか?
この意味分かります?

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/652.html#c30

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権・拉致問題と国民の視線[NHK]:4月→5月→6月と憲法解釈変更に反対の回答が増加しているNHK世論調査 あっしら
01. 2014年6月13日 09:59:03 : YylixLkL5Y
いずれにしてもまともにことを報道しない中で世論調査をやってもその数字に意味はない。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/715.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK166] 国際政治学者 安倍首相の論理に「中国包囲網はむちゃな話」〈週刊朝日〉 赤かぶ
02. 2014年6月13日 10:03:03 : hIEr0AlGlg
尖閣諸島での日中間の軍事衝突に日米安保が適用されるとすれば「日本:個別的自衛権の行使+米国:集団的自衛権の行使」という組み合わせになる可能性が高い。しかし5条の規定からして即座に適用というわけにはいかず日本の国会と米議会との間で意思の疎通がうまくいかなくなる可能性もある。その際に日本が独走して米国に捨てられる可能性も出てくる。ここが問題点。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/720.html#c2
コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
07. taked4700 2014年6月13日 10:03:27 : 9XFNe/BiX575U : S3Ws8mcShE
一般市民がやるべきことはアルファ通信を応援すること。何らかの形で、アルファ通信の再建を可能にすること。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c7
記事 [環境・エネルギー・天文板5] 疑惑続出なのに…小保方晴子さんに歩み寄る理研の“思惑”(日刊ゲンダイ)
疑惑続出なのに…小保方晴子さんに歩み寄る理研の“思惑”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/150954/1
2014年6月12日 日刊ゲンダイ



「生き別れ」どころか…/(C)日刊ゲンダイ


 これは“エア実験”を証明する決定打になるのではないか。理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)の「STAP細胞」に新たな重大疑惑だ。


 理研統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らと東大の2グループが、ネット上に公開された「STAP細胞」の遺伝子情報を分析。すると、ほぼすべての細胞に8番目の染色体が通常の2本より1本多くなる「トリソミー」と呼ばれる異常を見つけたという。


「この異常を持つマウスは通常、胎児の段階で死ぬために生まれてこない。STAP細胞を生後1週間のマウスから作った、と主張していた小保方さんの説明と明らかに矛盾します」(科学ジャーナリスト)


 渦中の小保方さんは「生き別れた息子を捜しに行きたい」と言い、理研の検証実験に参加していると報じられている。


■10年闘争回避、近づく解雇「Xデー」


 しかし、今回の分析結果が事実なら、「STAP細胞」は「生き別れた」どころか「生まれてもいない」ことになる。不思議なのは、次々と疑惑が出てくる小保方さんに対し、理研の対応が急速に軟化していることだ。


「STAP細胞の再現実験の総括責任者である理研の相沢慎一特別顧問は4月の会見で、検証には小保方さんを『加えることはない』と断言していました。ところが、ここにきて検証実験に参加を求めるなど非常に協力的になっています」(前出の科学ジャーナリスト)


 STAP細胞の再現チームによる検証実験の中間報告は7月だ。小保方さんの実験参加は、中間報告を待ってもよかったはず。なぜ、理研は急に彼女に歩み寄っているのか。


「早期解決を狙っているのでしょう。おそらく、理研は検証実験の結果、『STAP細胞は存在しない』と確信していると思う。しかし、結論を急げば、小保方サイドに『そんなはずはない』と反論されて10年裁判に突入です。理研は04年に論文の研究データに不正が見つかったとして研究員を解雇しましたが、裁判で和解するまで6年の歳月を費やした。今回はそんな長期闘争は絶対避けたいと考えているはず。そのため、あえて小保方さんを実験に巻き込み、反論材料をひとつずつ潰すつもりでしょう。そうやって『やっぱりできないよね』と説得したいのです。新たに指摘されたマウスの遺伝子疑惑についても当然、『どうなっているのかね』とやんわり追及し、解雇のために外堀を埋めていくのでしょう」(科学誌記者)


 今月中にも処分が出る小保方さん。いよいよ解雇の「Xデー」は近い。



http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/514.html

コメント [経世済民88] 4月の景気悪化が凄まじいことに!リーマンショックを超える減少幅!経常黒字76%減、百貨店12%減、マンション39%減… 赤かぶ
26. 2014年6月13日 10:07:55 : mwILmrhabQ
>>20
>私は毎日NHKを見ていますが景気が悪いと言う実感がありません。

J-CASTニュースをもとに、人手不足で時給が1500円へというスレが2チャンネルに
立っていた(安倍ヨイショの工作員だろう)。もとねたをみると、福島第一原発
至近の店で従業員のいなくなった店の時給が1300円台に上がったという特異な話だった。

さらに、一年前にくらべ平均で時給が6円上がっただけなのに、時給が爆上げという
印象の記事になっていた。900円台後半の時給が6円あがっても、1パーセント以下の
上昇だ。しかも1年かけて。これは統計に誤差の範囲でもある。

J-CAST ニュースはJカスとも冷やかされるほどカスのニュース元だ。工作員と組んで
安倍政権ヨイショをしている。

NHKにしてもはっきりウソと言える報道はしないだろう。だから、予算を大量にぶち込んで
いる土木建築関係は人手不足もおきているだろうし、そういう分野に限ればウソではないと
いえるかもしれない。が、財政破綻を起こしては意味ない。

馬鹿な若夫婦が借金しながらムダ使いをしていても、外からみれば景気がいいようにみえる。
それとおなじことなのだが、NHKはウソをついて安倍ヨイショをつづけている。
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/390.html#c26

コメント [政治・選挙・NHK166] <民主党>海江田氏の続投強まる…代表選前倒し論不発(毎日新聞) かさっこ地蔵
06. jk 2014年6月13日 10:09:14 : QW.9qSn21uBt. : tceVB0iwr6
自分の主張をメディアだのに言わず、先ず自分たちの党で議論をし、内部でキチンと決めるべきだ小沢一郎談。自分たちの遣って来た政治を総括することも反省もない前原さんよ。民主の今の現状を海江田に擦りつけるような言動に憤りを覚える。せめて自分の言った事には責任を持った政治家になりなさい、前原さん。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/707.html#c6
コメント [原発・フッ素38] 缶詰「さけの中骨」ふたに腐食、270万缶回収  (読売新聞) 魑魅魍魎男
07. 2014年6月13日 10:10:59 : mwILmrhabQ
>>05
>Sr−90は、β線しか出さない。

そうだけど、ベータ線は制動放射という理屈で副次的にX線をだしますよ。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/679.html#c7

コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
08. 2014年6月13日 10:12:20 : iZMnjfAAzI
見せしめもつもりが政府役人は己の首を絞めていることに気がついていない。

企業から金をもらい国民から搾取して生きているのを忘れているかのようだ。

この事実は世界中を駆け巡り日本製品の信頼は地に落ちるが、これも米国の

傀儡政府役人の日本破壊工作なのか?

物の尺度・量目のごまかしを為替相場を操作するのと同じ感覚でやっている。



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK166] 集団的自衛権「核心」突かれ、笑い飛ばした安倍首相の軽薄さ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
44. 2014年6月13日 10:14:42 : qQo4zpJqE2
安倍、麻生、石破が、先頭を切って最前線で戦うであろう。

そう我々は想定している。
何しろ、日本国民の命を守るのだから、、、

後ろで隠れていたら、許さんぞ!
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/650.html#c44

コメント [戦争b13] 海上自衛隊と中国海軍が対戦すれば2時間で・・日本のテレビ番組の指摘に「日本の海軍はスゴイ」「でも空軍は・・」―中国ネット 赤かぶ
08. 2014年6月13日 10:14:53 : atTg0dGWoc
日本の有する防衛力なるものが自衛隊単独で使い物になるなら宜しいですけどね。
それに、1対1ならともかくも数でこられたら対処不能かと。
イージスの迎撃についてもミサイルを5発程度同時発射されたらおそらくOUTでないですか? 用意周到な発射タイミングを見計らっての実地試験でも無理と思います。
例の超超音速ミサイルの命中精度が100%とすると1〜2発も撃たれたら終了でしょう。

日本は米の介在しない独自の防衛兵器開発および独自の防衛システム構築が必要で、それ抜きに超高額な買い物で品数を揃えました・・・というのでは話になりません。
開発すればするほど技術とノウハウの蓄積が山となるわけですが、重要品目は米国と傀儡に邪魔されて手がつけられないなどでは笑い話ですよ。
米国が正義で行動した例は皆無でありまして、何が集団的自衛か知りませんが、米軍の意に沿って行動を共にしないと100%の機能を発揮できないようなシステムでは使い物になりません。
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/209.html#c8

コメント [経世済民88] 1ドル=105円を超えていくような円安は米側の理解が得られぬ(NEWS ポストセブン) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 10:15:19 : nJF6kGWndY

経済指標次第だな

為替介入時代と違って政府の理解とか関係なし


http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/456.html#c1

コメント [原発・フッ素38] 「放射線量低く見せろ」との文科省の要求に応じず破産したアルファ通信 魑魅魍魎男
09. 2014年6月13日 10:16:06 : aiMZAOJQqY
おそらく、資金繰りが悪化した同社を支援しないよう、金融機関に政府から圧力が
かかったのだろう。

悪の片棒を担ぎたくなければ、国や自治体の仕事は引き受けないことだね。

この会社も客を私企業に限っていれば、こんなことにならなかったと思う。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/696.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK166] 2015年問題を目前にして急ぎ働きをする安倍晋三(simatyan2のブログ) 赤かぶ
06. 2014年6月13日 10:17:17 : qQo4zpJqE2
こいつは、馬鹿か。

これが総理大臣?
泣けてくる。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/687.html#c6

コメント [経世済民88] 配偶者の価値を金額で表わすと、妻は9794万円、夫は7436万円(@DIME) 赤かぶ
02. 2014年6月13日 10:17:25 : D5gqEFhwoc
人身売買でも始めるつもりかね
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/466.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK166] 大手メディアを我々視聴者、購読者の手で潰そう  天木 直人 赤かぶ
20. 2014年6月13日 10:19:37 : qQo4zpJqE2
愚民化政策なり。

アメリカ様のまねだ。
政治化は、日本の将来を考えてないようだ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/671.html#c20

記事 [自然災害19] 《警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識》人間&社会ドラマを読み解く古地震学(ZAKZAK)
1952年に大地震が起きたロシアのカムチャツカ地方。ただ、1737年の地震の記録は「誤り」と判明した


【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】人間&社会ドラマを読み解く古地震学
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140613/dms1406130830007-n1.htm
2014.06.13 夕刊フジ


 古地震の研究はいろんなところでつまずくことがある。

 古地震学で難しいことは、報告が地域的に偏在していることだ。西日本に比べて東北地方や北海道は古い報告がごく少ない。とくに北海道では先住民族が文字を持っていなかったために地震の歴史は150年ほどしかたどれない。

 本州でも、ある藩では記録が行き届いているのに、同じ地震でかなりの被害があったはずの隣の藩はほとんど報告がないことがある。

 記録をきちんと書き残しているかどうかという藩としての文化の違いもある。しかしそのほかに、地震の被害を書き残すことが藩の弱みを見せることになるという政治的配慮が働くことがある。逆に、幕府からの災害の復旧の金や年貢の減額を期待して誇張した文書もある。

 つまり地震の記録が残っていることにも、また残っていないことにも当時の事情が反映されているのだ。

 地震学から言えば、こういった記録の偏在があると、震源の位置や地震のマグニチュード(M)の推定が違ってきてしまうので、とても困る。

 Mは被害や揺れが及んだ範囲から推定されるし、震源は被害がいちばん大きかったところだと推定される。被害や揺れが震源から遠ざかると減っていく。震源の深さは、その減り方が多いか少ないかから推定する。震源が深いと、遠くへいっても揺れが小さくなりにくいからだ。

 それゆえ古地震学では、書き残された記録から紙の「裏」を読んだり、人間と社会のドラマを読みとることも必要なのである。

 こうした古地震研究の結果、日本だけではなくて世界でいくつかの地震の表が作られている。

 だが表がいつも正しいわけではない。もっとも権威があると思われている古地震学の表に「13万7000人が亡くなった北海道の大地震」という記録が載っている。

 時は1730年12月30日。こんな時代に、これほどの犠牲を出すほどの人口が北海道にあったのだろうか。

 このナゾは近年にようやく解けた。これは江戸で大被害を出した元禄関東地震の誤記だったのだ。

 元禄関東地震は西暦1703年12月31日に起きた。地震学では世界標準時(UTC。かつてグリニッジ標準時といわれていた)で地震の日時を表すのが普通だから、国際的には12月30日になる。そして学者が1703を1730と間違えた。そればかりではなくて、エド(江戸)をローマ字で書くと一文字しか違わないエゾ(蝦夷)に間違ったものだったのである。

 また1737年にはカムチャツカ(ロシアの極東)に巨大な地震津波が発生して死者3万人という記録もある。これも権威ある表に載っているので、地震学の教科書に引用されている。

 ところがこれは、その表が元にした原典で1行あとにあったコルカタ(インド。かつてカルカッタと呼ばれた)の地震の死者数を間違えて写してしまったものだということが分かった。

 学者といえども人間。ありそうな書き間違いではある。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。理学博士。東大理学部助手を経て、北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。『直下型地震 どう備えるか』(花伝社)など著書多数。



http://www.asyura2.com/13/jisin19/msg/787.html

コメント [経世済民88] 経済統計の虚偽と、金融市場(在野のアナリスト) 赤かぶ
02. 2014年6月13日 10:20:49 : nJF6kGWndY

>毎年こりもせず、下方修正をくり返すのは、一つに突発的事象を考慮していない、織りこむべきではないとして排除してしまう

そんなの当たり前の話

よほどのバカは除き、そうしたイベント発生を予想して普通の投資家は上下にブレるものと考える



http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/454.html#c2

コメント [経世済民88] 日本 韓国から嫌われることはそこまで深刻な問題ではない(週刊ポスト) 赤かぶ
01. 2014年6月13日 10:22:33 : qQo4zpJqE2
韓国は、ほかっておけ!
考えること自体、無駄である。無駄だ。
関与するな!

朝鮮、自ら自爆する。崩壊しても関係ない。
ほかっておけ。反日国家。
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/462.html#c1

コメント [原発・フッ素38] 福島トモダチ作戦に参加した空母ロナルド・レーガン乗組員が38歳で病死 魑魅魍魎男
07. 2014年6月13日 10:23:50 : SPDTUnciLE
>>04
>原発事故やトモダチ作戦での被曝とは無縁だ。

鈴木真一教授が福島県の小児甲状腺ガンについて転移しているものが多いと公表
した。これはスクリーニング効果を否定していることになる。つまり被曝による
甲状腺ガンの発症は被曝後4,5年かかると言ってきたことにも矛盾する。

被曝量が多ければ、発症は早くてもおかしくはない。実際吉田元所長も自身の
食道ガン(被曝後1年以内に発見された)を事故時の被曝によるものと示唆して
いた。
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/680.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK166] 渡辺喜美元みんなの党代表を市民連帯の会代表三井環が告発状を東京地検特捜部へ提出しました! ひらひら
03. 2014年6月13日 10:25:07 : wJZnV3B0jk
そうです、あれからめっきり渡部嘉美の五億の金銭問題も言わなくなり、徳洲会事件も猪瀬前知事で終り、もっと根が深い事を知りつつスルーです。この国の検察、警察のいい加減さ、人によって罪を着せられる無法国家という事が良く解ります。
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/698.html#c3

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