★阿修羅♪ > 近代史3 > 399.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
チャンネル桜のアホ番組に出演する自称専門家の話は信じてはいけない
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/399.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 5 月 01 日 19:59:20: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: チャンネル桜の常連の三橋貴明はチャンネル桜関係者の受け売りしかできないアホだった 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 25 日 22:19:33)

チャンネル桜のアホ番組に出演する自称専門家の話は信じてはいけない


チャンネル桜 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E6%A1%9C

チャンネル桜 番組紹介『日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」』
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655

___


林原チャンネル - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%9E%97%E5%8E%9F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB


▲△▽▼


チャンネル桜関係者や水島総社長の問題は


大学で遺伝子学、考古学、民族学や歴史学を研究している専門家は全員 極左なので、彼らの言う事は一切信用できない

という判断をしていて、

西岡力や渡部昇一の様な詐欺師や田中英道の様なパラノイアのキチガイだけを出演させて嘘八百のデマを拡散している事なんですね。

南京大虐殺や慰安婦・徴用工強制連行は既に証明されていて否定できる筈もないのに、詐欺師の詭弁で視聴者を騙そうとしている。

そもそも、吉田清治さんの慰安婦強制連行の証言でも、歴史学会では疑っている人は昔から殆ど居ないのに、まだ詐欺師呼ばわりしているんですね:


経済ジャーナリスト・今田真人「従軍慰安婦・吉田証言否定論を検証するページ」
http://masato555.justhpbs.jp/newpage113.html

▲△▽▼

チャンネル桜関係者が拡散している悪質な嘘とデマについての詳細は

チャンネル桜や正論で大活躍中のアホ右翼・アホ陰謀論評論家 まとめ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/228.html

チャンネル桜の常連の三橋貴明はチャンネル桜関係者の受け売りしかできないアホだった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/374.html

西洋美術史の専門家だった(?)田中英道は何時から頭がおかしくなったのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/206.html

アイヌ人は先住民ではない、日本人は単一民族だというデマを撒き散らすチャンネル桜
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/323.html

チャンネル桜の常連 西岡力 の悪質な詐欺の手口
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/216.html

従軍慰安婦問題で詐欺師 西岡力と櫻井よしこが流した悪質な嘘とデマ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/133.html

吉田清治が詐欺師だというデマを広めた秦郁彦は歴史学会では誰にも相手にされない、資料改竄・捏造の常習犯だった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/136.html

今田真人「従軍慰安婦・吉田証言否定論を検証するページ」_ 吉田清治の話はやっぱり事実だった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/132.html

従軍慰安婦は売春婦として認可されない 13才、14才から働き始めているので売春婦では有り得ない
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/137.html

朝鮮や中国からの徴用工が日本の職場でバタバタと死んでいった理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/134.html

南京大虐殺30万人は過大評価なのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/129.html

南京大虐殺、南京での組織的略奪とその隠蔽は昭和天皇が直々に命令して実行させた?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/131.html

朝鮮人認定された天才ジャーナリスト 本多勝一 vs. 詐欺師の似非学者 渡部昇一
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/130.html

櫻井よしこ はその時点で一般大衆に受けそうな意見を受け売りしてるだけの無知蒙昧・無定見なオバサン
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/217.html

朝日新聞陰謀論 _ なんでもみんな朝日新聞が元凶だというアホ右翼の妄想
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/233.html

靖国神道は軍人を殺人の前に奮い立たせる為のものであって、信仰ですらないインチキ神道
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/127.html

昭和天皇の戦争犯罪問題が再燃すると困るから天皇一族は靖国神社に参拝できなくなった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/128.html

日本人と日本古来の文化を滅ぼそうとしているクリスチャンでグローバリストの天皇一族 _ 天皇は何人で何処から来たのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/102.html

秋篠宮文仁  僕の父親は一体誰なんでしょう? 皆さんも一緒に探してください
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/109.html

美智子妃も雅子妃もアメリカが皇室と天皇制を破壊する為に送り込んだスパイなのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/262.html

天皇一族の様な一重瞼・奥二重瞼は華北に居た漢民族にしかみられない
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/103.html

皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/313.html

日本のアホ右翼は太平洋戦争はアジアを植民地支配から解放する為にやったというデマを流しているが…
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/157.html

世界に比類なき日本文化 _ 名誉白人認定されたいアホ右翼は欧米人に金渡して「日本スゴイ!」と言わせている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/235.html

こうしてベストセラーは創られる _ 「見計らい本」で書店にヘイト本が並ぶ現象が問題に
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/225.html

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-10440] koaQ7Jey 2019年5月01日 20:27:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1650] 報告

君はアジアを解放する為に立ち上がった昭和天皇のあの雄姿を知っているか?
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/312.html

昭和天皇が戦争狂になった訳
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/321.html

原爆投下が日本を救った_ ユダヤ人とトルーマンと昭和天皇に感謝
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/327.html

戦争に行ったら こんな事もしてみたい あんな事もやってみたい__わくわく どきどき
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/313.html

後の日本人は本当に GHQ とマッカーサーに洗脳されて東京裁判史観・自虐史観を持つ様になったのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/232.html

2. 中川隆[-10430] koaQ7Jey 2019年5月01日 23:53:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1660] 報告

今週、チャンネル桜で大東亜戦争についての討論会があったけど、出演者の知的レベルがあまりにも低いので驚いた。

とりわけ酷いのは、小堀桂一郎や高山正之、田中英道、岩田温であった。

彼らは大東亜戦争を検討するにあたり、日本の「自存自衛」を強調していたが、これは戦後になってから偽装保守が吹聴した言い訳である。

かつての大日本帝国の行いを何とかして正当化し、美化したい人たちの中には、

「米英に対する日本の戦争(大東亜戦争)は、アジア人を欧米人の頸から解放する為の戦争だった」

と今なお強弁する人もいるが、もしそうなら、蒋介石政府と事を構える必要はなく、そのまま仏印や蘭印に攻め込めばよかった訳だし、韓国には「韓国人による韓国人の為の政府」を作るように促せばよかったのだ。

一般の兵卒は、大切な家族、郷里の先輩後輩、親友、祖国、皇室のためなら歯を食いしばって戦うが、見ず知らずの南方土人を救うために、自分の命を「鴻毛」の如く考えることはない。作戦参謀や政治家が、前線の若者に向かって

「可哀想なフィリピン人やビルマ人のために、女房子供、両親兄弟を諦めて命を懸けてください」

と言えるのか?

普通の日本人がアジア人に接すれば、「何だ、こいつらは !」と生理的な拒絶反応を抱いてしまうだろう。
例えば、漢文の教科書に登場する支那人は、君子とか詩人、大人(たいじん)といった立派な人物なのに、大陸で目にする支那人は、詐欺師よりも悪質な嘘つきで、弱者に対して残酷、強者に対して卑屈であったりする。
朝鮮人の場合は、もう救いようがないアカンタレで論外。小便で洗顔し、糞で作った薬を飲むような賤民には、なるべく近寄りたくない。

▲△▽▼

【アホ右翼の討論】もし大東亜戦争の開戦が無かったら?[桜H30-8-11] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=mZ0_wOxSUyY

◆もし大東亜戦争の開戦が無かったら?

アホ右翼のパネリスト:
 岩田温(政治学者・大和大学政治経済学部専任講師)
 上島嘉郎(元産経新聞社『月刊正論』編集長・ジャーナリスト)
 小堀桂一郎(東京大学名誉教授)
 山正之(コラムニスト)
 田中英道(東北大学名誉教授)
 西岡力(「救う会」全国協議会会長・モラロジー研究所歴史研究室室長)
 林千勝(戦史研究家)
 宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総

▲△▽▼


無敵の太陽 高山正之の異常な怨念 - 自存自衛を掲げて隷属国となった日本 2018年08月15日
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68729501.html


チャンネル桜の蛸壺会議
Takayama 1(左 / 高山正之 )

  保守派論客と称される知識人の中には、常識に欠ける人が珍しくない。今週、チャンネル桜で大東亜戦争についての討論会があったけど、出演者の知的レベルがあまりにも低いので驚いた。とりわけ酷いのは、小堀桂一郎や高山正之、田中英道、岩田温であった。彼らは大東亜戦争を検討するにあたり、日本の「自存自衛」を強調していたが、これは戦後になってから偽装保守が吹聴した言い訳である。もし、我が国の自存自衛を考えるなら、東南アジアにある西歐の植民地支配を攻撃せず、満洲を狙うソ連に向かって進撃すべきであった。つまり、「南進」という愚策を捨て去り、真に重要な「北進」へと舵を戻すべきであったのだ。

  ところが、小堀・高山・田中・岩田の四氏は、歐米諸国の人種差別を理由にして、日本軍の南進を正当化していたのである。南進や海軍の害悪については、中川八洋先生が『大東亜戦争と「開戦責任」』(第三章)と『山本五十六の大罪』(pp.225-253)で詳しく述べているから、ここでは立ち入らない。ただ、我々は大東亜戦争の本質を確認すべきだ。先の大戦は日本の独立や安全の為ではなく、祖国を英米とぶつけて疲弊させ、あわよくば壊滅的状態に持ち込み、共産主義革命を実現したいと願う左翼分子の画策であった。日本の軍部や政界、官界、学界などに潜む反日分子は、自分達が司令塔になって社会の隅々までをも支配したい、出来ればソ連の傘下に入って官僚主導の統制経済や全体主義を実現したいと望んでいたのだ。

  現在の日本人からすればアホらしく思えるけど、経済を知らない武闘派軍人や議会を嫌う革新官僚からすれば、自分達の命令通りに動く統制社会は素晴らしい。エリート意識の強い大蔵官僚とか観念型の中堅軍人は、自分の知能・知識で社会を設計できると思い込む。つまり、知的設計主義(intellectual constructivism)に流れる傾向が強い。共産主義に憧れる連中というのは、だいたいが試験秀才で、自惚れ屋というのが定番だ。彼らは「難しい試験に落ちた庶民は、優秀な俺たちの云う事を聞いていればいい!」という傲慢な態度に出やすい。しかし、生身の人間が暮らす社会を理性で設計なんて考えは最初から間違っている。だいたい、莫大な数の材料や商品を、役人が一つ一つ計画し、合理的に生産して流通させて行くことは現実的に有り得ず、失敗するのがオチだ。実際、ソ連の計画経済は破綻し、従った民衆が塗炭の苦しみを味わったじゃないか。

  保守派知識人の議論は本質と周辺部分をごちゃ混ぜにして議論するから、一般国民は何が何だか分からなくなる。日米開戦となった時、なるほど普通の日本人は祖国のためと思って闘ったし、アメリカの理不尽な圧力に対して怒っていたことも確かだ。しかし、その一方で、ソ連とその手先となった日本人が、日本を英米と戦わせ、漁夫の利を得ようと謀っていたのも事実である。近衛文麿や昭和研究会に集まった左翼知識人、「良識派」を装った海軍の極悪人である米内光政、陸軍の松村知勝・作戦部長、浅田三郎・情報課長などを思い出せば察しが付くだろう。本来なら、チャンネル桜に出演する言論人は、政府や軍部に蔓延る赤い人物を炙り出す役目を担っているのに、それを故意に避けているのか、それとも頭が悪くて見抜けないのか、ことさら国民の目を西歐の人種差別に向けさせる。こんな論調は一種の陽動作戦だ。

  外国人工作員にとって、反日左翼とボンクラ保守を操るのはいとも簡単。日本人が好む「エサ」を目の前にばらまけば直ちに食いつき、好きな方角に誘導できるからだ。日本人は本質的に西歐白人に憧れ、彼らと対等になりたいと望むから、その願望が打ち砕かれてしまうと、理性を失った変質者になってしまう危険性がある。戦前の日本人を見ていると、まるで「俺が愛していると告白したのに、あの女め、俺様に肘鉄を喰らわしやがった。おのれぇ〜、刺し殺して家に火をつけてやる !!」と憤慨するストーカーとそっくり。西歐人の白人至上主義とか植民地支配を非難する人ほど、白人に対する横恋慕が強い。だいたい、イギリス人やフランス人がアジアないしアフリカを征服したからといって、なぜ日本人が「解放」の天使になる必要があるのか? 何千、何万もの日本人が失う生命と、だらしないアジア人の独立が釣り合うとは思えない。たとえ、征服されたアジア人が日本の犠牲で白人支配から抜け出せても、我が国が帝國陸海軍を失い、米国の属州になってしまうのなら、何の為の戦争なのか分からなくなる。日本人は武士の伝統があるから「独立不羈」を渇望するが、アジア人は隷属が“自然状態”となっているので、独立しても少し時間が経つと、再び誰かの支配下になって元の木阿弥だ。第一、マレー人やインド人、ビルマ人、フィリピン人が真に自国の独立を望むなら、まず自分自身で強くなってから蹶起すべきで、日本人が流血を伴って支援すべき事柄ではない。

Colonial rule 1Colonial rule 2
(左: 西歐支配下のアジア人 / 右: 帝国時代のアフリカ人 )

  そもそも、安全地帯にいる作戦参謀や政治家が、前線の若者に向かって「可哀想なフィリピン人やビルマ人のために、女房子供、両親兄弟を諦めて命を懸けてください」と言えるのか? 一般の兵卒は、大切な家族、郷里の先輩後輩、親友、祖国、皇室のためなら歯を食いしばって戦うが、見ず知らずの南方土人を救うために、自分の命を「鴻毛」の如く考えることはない。機関銃を知らず鉛筆くらいしか持たない知識人は、勝手な「アジア人像」を拵えて、「アジア解放の大義に基づく聖戦」とか「東亜の新秩序」なる宣伝文句を口にするが、普通の日本人がアジア人に接すれば、「何だ、こいつらは !」と生理的な拒絶反応を抱いてしまうだろう。例えば、漢文の教科書に登場する支那人は、君子とか詩人、大人(たいじん)といった立派な人物なのに、大陸で目にする支那人は、詐欺師よりも悪質な嘘つきで、弱者に対して残酷、強者に対して卑屈であったりする。朝鮮人の場合は、もう救いようがないアカンタレで論外。小便で洗顔し、糞で作った薬を飲むような賤民には、なるべく近寄りたくない。

  日本国内で東南アジアを論じる知識人は、現地人の実態に触れず、もっぱら西歐白人に虐げられた憐れな東洋人と位置づける。しかし、実際に南方へ出向いた日本人には、違う感情が渦巻いていた。例えば、シンガポールには日本企業から派遣されたビジネスマンとか、ひと稼ぎしようと目論む商売人が結構住んでいた。当時の日本人居留者は、主に二つのグループに分かれていたという。一つは、「グダン族」と呼ばれる人々で、三井物産や台湾銀行、横浜正金銀行、日本郵船の支店などに勤めるエリート社員たちだ。もう一つは、「下町族」と呼ばれる人々で、南洋に骨を埋めるつもりでやって来た流れ者たちである。この移住者たちは、これといった学歴も無く、総領事やエリート社員たちとは違った世界に住んでいたようだ。つまり、一流企業に勤める「グダン族」とは口をきくような間柄ではなく、気心の知れた者同士で寄り添い合う庶民である。

  ただし、ほとんどの在留邦人は南洋に移り住んでも、おしなべて「日本的生き方」を貫こうとした。なぜなら、彼らは日本に帰っても幸せになれぬ人を除いて、誰しも日本に帰ることを希望していたからである。特に、エリート社員の日本人は、常日頃から「純粋なる日本人」を心掛けていたそうで、「現地の“土人”とは違うんだ」という意識が強かった。「グダン族」にはカイゼル髭を生やし、西洋帽子を被っていた者もいたらしい。中には、五つボタンが附いた詰襟の洋服を着ていた者まで居たというから驚きである。太陽が照りつけるインドシナの気候で、この服装だとかなり暑かったんじゃないか。現在でも、きちんとした服装を心掛けるサラリーマンは、真夏でも背広を着込んで山手線に乗ったりするけど、日本の気候でイギリス人紳士を真似るなんて馬鹿げている。敬虔なピューリタンでもないのに、ダーク・スーツを身に纏う日本人は滑稽だ。蒸し暑い日本なら、アロハ・シャツの方がよっぽどいい。

  もっとも、「南洋」支店に“飛ばされた”「本土族」の中には、「場末」に左遷されたと歎く者もいたそうで、日本人の見栄をかなぐり捨てて、だらしないステテコ姿になっていた人もいたようだ。しかし、選良族であれ下町族であれ、在留邦人が共通して持っていたのは、華僑や土民とはちがう「一等国民」という矜持(プライド)だった。スポーツを楽しむ時も、エリート社員はテニスやゴルフに興じ、下町族は野球や武道、相撲大会などを開いていたそうだ。確かに、立派な帝國海軍を持つ日本人には、アジア人とは違った上流意識があり、自分の身に何かあれば祖国の戦艦が助けてくれるという安心感と自慢があった。だから、「俺たちはヨーロッパ人の支配に甘んじている南洋土人なんかとは同類じゃない。日本は一等国だ。こんな茶色い連中と一緒にされては困る」と思っていた。こんな調子だったから、いくらインテリどもがアジア人との連帯を叫んでも、現地の日本人には通じなかったのである。

  世界の情勢に直面するとき、日本人の精神は矛盾と欺瞞に悩まされる。西歐列強のアジア支配に危機感を覚えてアジア民族との連携を考えるが、実際のアジア人を見ると、「こんな奴らが本当に頼りになるのか?」と不安になるし、「科学技術や生活水準で劣った民族」にしか思えないから、対等な民族とは考えない。むしろ、日本人にとって「お荷物」になる可能性の方が高いと見なしてしまう。実際、台湾は蛮族が棲息する島国だったし、朝鮮は乞食より貧乏なエタが住む後進国だった。日本の周辺を見渡すと、本当に情けない国ばかり。日韓併合なんて、腐った鶏肉を食べたようなものだ。いざ、朝鮮民族を統治してみると、支配による利益より、民度を高めるために投じた資金の方が大きく、税金の無駄遣いという後悔の方が強かった。今では常識になっているが、朝鮮半島に注ぎ込むお金があるなら、東北地方の日本人に投資した方がよっぽど有意義である。日本の議員や官僚は、幕府側についた日本人を無視するかのように、碌でなしの朝鮮に立派な学校や道路、橋、ダム、発電所など建設するんだから、冷血漢としか言いようがない。また、朝鮮に大量の税金を注ぎ込むことで、南満洲の防禦策が手薄になり、対ロシア戦略にとってマイナスとなった。

白人を憎むコラムニスト

  日本の保守派言論人は、こうした生々しいアジアを語らず、矢鱈と西歐白人に敵意を燃やす人が多い。例えば、ジャーナリストの高山正之は異様なくらいアメリカに憎悪を抱くが、日本の国益を考えればアメリカ人を味方につけた方が賢いはずだ。チャンネル桜の討論会に出演した高山氏は、セオドア・ローズヴェルト大統領が「白人の重荷」となる朝鮮を日本に押しつけたと憤る。(高山正之 / 藤井厳喜、 「新・大東亜戦争肯定論」、『WiLL』8月増刊号p.24) しかし、朝鮮半島を併合したかったのは、伊藤博文や陸奥宗光らを嫌った山縣有朋たちの一派だ。そもそも、なぜ伊藤博文が暗殺されたからといって、あの愚劣な朝鮮を吸収せねばならないのか? それに、伊藤が暗殺されたとき、兇弾の入射角度に疑問が湧き上がったが、なぜか調査は行われずうやむやにされてしまった。これはどう考えてもおかしく、普通なら納得できない。いくら何でも、総理大臣になった元勲が殺されたというのに、科学的検証が中止されたのだから、裏に何かあると思われても仕方ないだろう。筆者は陰謀論に組しないが、こうした“いかがわしい”事件が起きた場合、たいてい内部犯行という線が濃厚だ。(案外、伊藤を邪魔に思っていた山縣の差し金だったりして。)

Theodore Roosevelt 1Ito Hakubun 2Mutsu Munemitsu 1Yamagata Aritomo 1
(左: セオドア・ローズヴェルト / 伊藤博文 / 陸奥宗光 / 右: 山縣有朋 )

  高山氏は米国のフィリピン領有にも怒っていたけど、米国海軍がフィリピンに駐留することで我が国の背後が安全となったから良かったじゃないか。原始的なタガログ族とかイロカノ族を日本が統治したら、税金の浪費にしかならず、日本国民の方が搾取されてしまうだろう。でも、高山氏は日本がフィリピンを占領した方が国益に適うと考えているようだ。アメリカ白人に対し私怨でも抱いているのか、 高山氏は米国がハワイを占領・併合し、フィリピンまでも支配して、日本包囲網を構築したと述べていた。しかし、アメリカ国民に我が国への領土的野心があったのか? 合衆国政府にさえ日本占領の意思はなく、それどころか帝國海軍に対する脅威の方が強かった。日本だって米国との対決は望んでおらず、昭和天皇が英米との友好を望まれていたことは有名だ。日露戦争で苦労した帝國陸軍に至っては、ロシアが一番の敵であり、北進が伝統的な基本方針だったはず。しだかって、日本が英米を敵に回すのは愚の骨頂である。逆に、アメリカやブリテン、オーストラリアと組んでロシアに対抗するのが正論だ。「白人がアジア諸国を蹂躙したから、奴らを叩きのめせ !」というのは幼稚な書生論で、日本の国家戦略を考える大人の意見ではない。

  討論で熱弁をふるっていた高山氏は、西歐白人の植民地支配を激しく非難していたが、インドネシアやビルマ、インド、フィリピンが白人に征服されると、具体的にどんな被害が日本に及ぶのか教えてもらいたい。フランス人がベトナムを支配し、オランダがインドネシアで御主人様になってもいいじゃないか。日本の戦国時代を思い出せば分かると思うが、強い軍隊を持つ武将が他の領地に攻め込むのは当り前だった。現在の日本人は西歐列強の植民地を一方的に非難するが、植民地経営はそれほど儲からず、却って何かと出費が嵩むし、現地人の叛乱が起これば鎮圧部隊を派遣せねばならぬから、ひと苦労だ。日本人は根が真面目だから気付かないが、ビルマ人やインド人に手こずる英国の苦境は日本にとって好都合。中立的な日本が「善意の第三者」を演じて、叛乱軍と話をつければイギリス人に「貸し」を作ることができるし、現地人も非白人の日本人なら面子を保つことが出来るので妥協の余地が生まれてくる。日本の保守派知識人は無邪気にインドやビルマの独立を後押しするが、そうなると日本の重要性が減ってしまうので、我々にとってはマイナスだ。

  韓非子的な考え方になるけど、イギリス人に厄介者を持たせ続けて、「悩みの種」を増やすことは、日本人への依存度を高めることになるから、我々にとっては得策である。異民族支配に多額の税金を使う英国は、極東地域にまで艦隊を派遣する余裕が無くなるので、必然的に我が国と組もうとするはずだ。そこで、一流の諜報組織を持つ英国と昵懇になれば、日本にとって有益な情報が流れてくるから、我が軍の将兵の命が助かる場合も出てくる。また、オーストラリアを攻撃して反日感情を高めるなど暴挙としか言いようがなく、オーストラリアの白人を取り込んで英国社会に浸透する方が得である。西歐の上流社会にはお金を浪費するボンボンが多く、体面を保つためにお金で寝返る奴もいるから、そうした馬鹿を利用して人脈を開拓し、良質な情報を掴んだり、日本側にとって都合のいい情報を流すことも可能となるはずだ。「白人はケシカラン !」と興奮する高山氏は幼稚で、日本の為に友好関係を結ぶ方が遙かに賢明である。

Franklin Roosevelt 1Herbert Hoover 2Hamilton Fish 1
(左: フランクリン・ローズヴェルト / 中央: ハーバート・フーヴァー / 右: ハミルトン・フィッシュ )

  日本人は戦艦や戦闘機の製造・開発になると才能を発揮するが、宣伝戦や心理戦になると極端に能力が低下する。高山氏は合衆国政府の対日政策やアメリカのマスコミ界を糾弾するが、当時のアメリカ国民にはグローバリストが少数派で、自国優先主義に賛成する国民の方が多かった。したがって、日本政府は米国内の社会主義者や介入主義者を標的にした対外工作を実行すべきだった。日本の味方になりそうな保守派議員と民間団体を取り込み、彼らに赤いグローバリストを批判させれば対日戦争は回避できたし、米国内にジャパン・ロビーをつくれたはずだ。日米開戦となって日本兵が大量に死ぬことを考えれば、世論工作に大量の資金を投じた方が安上がりである。日本はローズヴェルト大統領や赤いニューディーラーに反対する保守的な大学生やキリスト教徒を育て、ハーバート・フーバー元大統領やロバート・タフト(Robert A. Taft)上院議員、ハミルトン・フィシュ(Hamilton Fish)下院議員、ジョン・W・ブリッカー(John W. Bricker)上院議員、ヘンリー・スタイルズ・ブリッジ(Henry Styles Bridge)上院議員などの政治家と連携すればよかった。特に、アメリカの内部には保守的な民衆党員が多かったので、ソ連を支援するようなユダヤ人官僚とか共産主義にかぶれたピンク左翼の正体を暴いて、民衆党員同士を反目させることも出来たはずである。

John Bricker 1Henry Styles Bridge 1Robert Taft 1
(左: ジョン・ブリッカー / 中央: ヘンリー・スタイルズ・ブリッジ / 右: ロバート・タフト)

朝鮮人並の感情論

  とにかく、アメリカ人やヨーロッパ人を酷評する高山氏の表情を見ていると、何らかの個人的な恨みでもあるのかと邪推したくなる。「白人だから悪い」とか「アメリカ人は根っからの悪党だ」との前提で国際政治を判断すると、物事の本質が見えなくなる。たとえ、日本人を嫌うアメリカ白人がいたとしても、どんな魂胆で反日言論を展開しているのか分からない。単に挑発的な記事や刺戟的なネタを書いて注目されたい記者かも知れないし、外国からお金をもらって故意に反日論評を書いているのかも知れないのだ。そもそも、日本人を称讃する良識的な記事より、残虐な日本人をテーマにして特集を組んだ方が編集部のウケがいい。また、アメリカの一般国民は驚くほど無知だから、嘘のような記事でも簡単に信じてしまう癖がある。

  高山氏が念頭に置く「アメリカ白人」とは、日本を貶すことで快感を得る下郎のジャーナリストか、地理を勉強したこともない底抜けの馬鹿、白人であること以外に自慢が無いクズ、「日本批判なら問題なし」と思っているリベラル派とかじゃないのか。産経新聞社時代、高山氏はロサンジェルス支局に勤めていたというが、どのようなアメリカ人と接触し、如何なる情報を貰っていたのか? 優秀なジャーナリストであれば、上質なネタを仕入れるために、ワシントンの政界やウォール街に詳しいアメリカ人と個人的に親しくなるはずだが、高山氏には何人くらい現地の友人がいたのか? もし、白人の友人が一人もいなくて、アジア系やヒスパニック、黒人ばかりだとネタが偏ってしまう危険性がある。アメリカで良質な情報を得ようとすれば、やはり上流階級にコネを持つ白人の存在が不可欠で、上院・下院議員はもちろんのこと、連邦政府の高級官僚、ペンタゴン勤務の軍人、政党の中堅職員、国際金融業界や軍需産業に顔が利くビジネスマン、大手シンクタンクの上級研究員などの人脈が必要だ。ジャーナリストが情報源を隠すのは分かるけど、高山氏は過去にどんな人物と会っていたのかを告白すべきだろう。

  これは筆者の勝手な推測だが、高山氏には個人的に親しいアメリカ白人が居なかったんじゃないか。日本での取材なら、仕事を離れた場所でも人脈を築くことができる。それに、いくら口の堅い官僚や議員といえども、長く付き合っていれば情が湧いてくるから、時折、上等なネタをリークしてくれるし、酒場で雑談しながら内部情報を聞き出すことも可能だろう。しかし、アメリカだと日本国内のように簡単ではない。まず、言葉と容姿が違うから、西歐系アメリカ人に近づくのが難しいし、たとえ接触できても親しくなるまでが大変だ。だいいち、高山氏にアメリカ人を籠絡するほどの英語力があるとは思えない。外人訛りの発音だと聞き取りづらいので、日本人と話していると鬱陶しく思うアメリカ人は結構多いのだ。でも、いくら日本人記者だからとはいえ、プロのジャーナリストであれば、「道具」としての英語は身に付けておくべきだろう。最もキツイのは、日本人に興味の無いアメリカ人を振り向かせるために、ユーモアのセンスを磨き、アメリカ人が好みそうな笑い話やジョークを予め仕込まねばならない事だ。落語家のように普段からネタ話を練習し、英語であっても流暢に披露できるよう準備せねばならない。官僚の留学なら気楽だが、民間企業から派遣される日本人は、現地で人脈を広げるために相当苦労する。

Korea old times 9Korea old time 4
(写真 / 貧乏時代の朝鮮人)

  これは言いづらい事だが、白人の植民地支配にケチを附ける高山氏を眺めていると、日本を激しく罵る夜郎自大な朝鮮人に見えてくる。外国の歴史や冷徹な国際政治を知らない朝鮮人は、国内で勝手な意見を吐くことで有頂天になるが、いざ日本に留学してみると、自分の愚かさと視野の狭さに気づくことがある。朝鮮の若者は同胞の教師から「日帝は朝鮮人の国土や文化、名前、言語を奪った。しかも、日本兵は朝鮮の少女を攫って性奴隷にしたんだ」と習う。ところが、先進国の日本に留学し、一次資料を調べてみると、朝鮮人教授の話が嘘っぱちだと分かる。また、アメリの名門校に留学すると、朝鮮人など全く相手にされず、朝鮮が何処にあるのかも知らないアメリカ人が多い事に驚く。朝鮮が「世界五大文明の一つ」という“歴史”は明らかな妄想である。

  日本にやって来て目が覚める朝鮮人はまだマシな方で、日本語が苦手で日本人との交流が少ない朝鮮人は、思い出に残るような喜びを味わえず、日本人の友人すら作れず日本を去ることになるる。こうした朝鮮人は、日本での孤独感や屈辱感を抱いたまま帰国するので、朝鮮に戻ってからも反日言論を繰り返し、冷たかった日本人への復讐に燃えてしまうのだ。もし、憧れの日本で優しい友人を持ち、日本人との親睦を通して朝鮮の過去を調べれば、朝鮮人の不甲斐なさに気付き、一方的な反日史観に疑問を抱くようになるだろう。高山氏はふて腐れた朝鮮人と似たような心情を抱き、邪悪なアメリカ人を主流とする合衆国を思い描いている。確かに、合衆国政府の閣僚や補佐官などには、他国を征服し、裏から操って覇権を握ろうとする連中がいるのも事実だが、その一方で、米国の介入主義と帝国主義に反対する保守派が少なくない。

Robert E. Wood 1(左 / ロバート・E・ウッド)
  とにかく、国際社会は弱肉強食の世界で、認識の甘いボンクラ国家が強国の餌食になってしまうのは常識だ。もし、米国が宣伝工作で日本の権益を脅かすなら、日本も米国社会に(第五列の)工作員を浸透させ、ワシントンの政界を攪乱すればいい。高山氏は支那人を使った反日宣伝を非難するが、それなら我が国も保守的アメリカ人を買収して、民衆党政権に反撃を企てればよかった。日本の知識人は米国の心理戦を批判するばかりで、積極的な対策や攻撃を提案しない癖がある。1930年代とか40年代には、国際介入を目論むグローバリストに反対する保守派がいたから、日本政府は国内優先主義(アメリカ・ファースト)の勢力を支援すべきだった。例えば、共和党系の軍人であったロバート・E・ウッド(Robert E. Wood)将軍、シカゴの名門家族出身で「シカゴ・トリビューン」紙の発行者であったロバート・R・マコーミック(Robert Rutherford McCormic)、毛沢東の共産党に反対していたウィリアム・ノウランド(William Knowland)上院議員、「ミスター・リパブリカン」と呼ばれたロバート・タフト上院議員、さらにネバダ州の有力者であったパトリック・マッカラン(Patrick A. McCarran)上院議員、ミシシッピー州の大物ジェイムズ・イーストランド(James Eastland)上院議員などを加えてもいいだろう。

Robert McCormic 1William Knowland 1Patrick McCarran 1James Eastland 2
(左: ロバート・マコーミック / ウィリアム・ノウランド / パトリック・マッカラン / 右: ジェイムズ・イーストランド )

  感情的にアメリカを批判する高山氏は、パワー・ポリテックスを知らない朝鮮人と同じで、もし、高山氏が軍事大学の教授や欧州貴族の外政官を前にして、自説を披露すれば大爆笑間違いなしだ。地政学や核戦略を勉強する日本人が高山氏を見れば、同胞として恥ずかしくなり、「日本では言論の自由があるので、ああいう人も存在可能なんです」と言い訳するしかない。昭和初期における日本の軍事力や経済力、ソ連の侵掠的脅威、庶民の生活水準を熟知している人は、英米との衝突を避けるべきと考えるはずだ。亡くなった岡崎久彦大使は、若い頃から歴史に詳しく、戦後ケムブリッジ大学で英国の教養人と接触した外政官だから、日英の格差をよく判っていた。しかも、特命全権大使として活躍し、自衛隊の装備や米軍との関係にも精通していたから、アングロ・サクソンとの協調が日本の安全保障になると確信していた。

  戦前もそうだったが、敗戦後の日本人は戦国時代の思考を忘れている。生死を賭けた戦(いくさ)に邁進した大名たちは、決戦はもちろんのこと、小競り合いにまで細心の注意を払い、敵陣の籠絡、情報攪乱、内部分裂の工作活動などにも熱心だった。秀吉や家康は「戦わずして勝つ」ことを狙って、他の武将を自陣に寝返らせたり、スパイを送り込んで偽情報を流していたという。心理戦に長けた秀吉は猜疑心も強く、軍師の黒田官兵衛にさえ疑念を抱き、豊臣家の安泰を考えていた。家康の方も用心深く、自分の軍事力が強大になるまで辛抱を貫いた。若い頃は今川家や織田家に服従していたし、秀吉が天下人になれば、その傘下に入って機会を伺っていたんだから狡猾だ。領地と家臣を守る為に、家康は多くの屈辱に耐え、将来を見据えていたから凄い。中国の覇者だった毛利家も「おしん」の典型で、コ川時代に領地を激減され、萩に暮らす羽目になっても爆発しなかった。コ川家のイジメによく200年以上も堪えたものである。支那事変の頃の日本人も、世界情勢を考慮して、どの国と妥協して、如何なる同盟を組み、誰を敵とするかを考えるべきだった。高山氏が好きな「植民地解放の為に西歐と戦う」という戯言(たわごと)を秀吉や家康が聞いたら、「この、たわけ者 !」と怒るに違い。戦国武将なら必ずや英米を味方につけ、ロシアの東進に対抗しようとするはずだ。戦争は国家の命運を賭けた外政だから、軽率なスローガンで始めてはならない。「歐米諸国の植民地統治を完全にひっくり返したから、政治的に勝ったのは日本だ」(上掲対談 p.21)と発言する高山氏には附ける薬が無い。米軍の補助部隊に零落れた自衛隊を毎日見る自衛官に意見を聞いてみたいもんだ。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68729501.html

3. 中川隆[-10421] koaQ7Jey 2019年5月02日 08:42:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1669] 報告

2018年12月29日
古谷経衡は元「ネット右翼」? / 有名になりたかった変節漢
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68747412.html


本籍は左翼でも有名になりたいから、保守派メディアに潜り込んでくる奴は多い。中西輝政などは三重大学や静岡県立大学にいた頃、岩波の『世界』や『月刊社会党』に招かれる同志だったのに、冷戦終結間際になると「ヤバい!」と思ったのか、『正論』や『諸君!』に鞍替えして「保守派論客」に成りすましていた。

加地伸行も同類で、支那人に媚びるチャンコロ屋なのに、保守派雑誌で知られる『月曜評論』に登場し、メジャーな紙媒体である『正論』、『WiLL』、『産経新聞』に進出して「伝統保守」を名乗っていた。小粒ながら古谷氏も同系の著述家だ。

チャンネル桜を踏み台にした元「保守派」の著述家

Furuya 1  今月27日の朝、偶然テレビをつけていたらテレ朝の『モーニング・ショー』が映っていて、以前チャンネル桜に出ていた古谷経衡(ふるや・つねひら)がゲストに呼ばれていたので、「あれっ!」と少々驚いた。筆者は古谷氏の意見に興味が無かったので、彼の著作を購入したり、新聞に掲載したコラムを熱心に読んだことはない。ただ、チャンネル桜の水島社長が朝日新聞に載った彼の記事を紹介していたので、「左翼陣営に鞍替えしたんだなぁ」と思う程度だった。古谷氏がどんな著述活動を展開しようが筆者の知ったことではないが、『モーニングショー』に出演し、玉川徹を前に「ネット右翼」なるものを語っていたので、「何だ、こいつ!」と思ってしまったのが正直な感想である。

  調べてみると、古谷氏は今回の番組以外でも民放の番組に出演し、評論家としてコメントを述べているようだ。チャンネル桜の「さくらじ」でキャスターをしていた頃と比べれば、「随分有名になったんだなぁ」と思えてしまう。あの頃はまだ駆け出しの素人で、大した知識も無く、ネットで話題になった社会問題を論じるくらいだったのに、今では政治問題のご意見番を気取って、「ネット右翼」や保守派言論人を批判しているんだから大したものである。最近まで知らなかったんだけど、古谷氏は「オフィス・トゥー・ワン」というタレント事務所に所属しているそうだ。ここには久米宏とか長谷川幸洋、森永卓郎が所属しているから、古谷氏がテレ朝に出演できた理由も納得が行く。昔、久米宏がキャスターを務めていた「ニュース・ステーション」は、オフィス・トゥー・ワンが仕切っていたから、テレ朝とは今でも太いパイプがあるんだろう。古谷氏は以前からテレビの世界に憧れていたというから、こうした事務所に入ったのは当然なのかも知れない。

  古谷氏がテレビ番組に登場して何を評論しようが勝手だが、元「ネット右翼」の著述家で、保守論壇に通じているとは笑止千万だ。彼の分析によると、「ネット右翼」と呼ばれる人々は、平均年齢が40歳から50歳くらいで、零細企業の経営者とか管理職、医者などが多いらしい。一般的に想像されているような、引きこもりの若者とか低所得者のブルー・カラーではなく、比較的お金に余裕がある人々であるそうだ。どのような調査で判明したのか分からないが、「ネット右翼」の人口は約200万人くらいらしい。そして、彼らには特定の思想とか主義主張は無く、保守派知識人の言説を鵜呑みにして盲従するのが特徴であるという。古谷氏が最も強調していたのは、「ネット右翼」の「韓国、中国、朝日新聞嫌い」という点である。この三つの内、一つでも好きなものがあれば「左翼」か「パヨク」になるそうだ。

  まぁ、一生懸命お勉強して、大所高所から「ネット右翼」を批判しているんだろうげど、南鮮と支那と朝日新聞を嫌いだと「ネット右翼」になってしまうなら、健全な日本人はほとんど「ネット右翼」になってしまうだろう。ただし、パソコンを使わない人でも、この三つを嫌いな人はいるから、“ネット”右翼ではなく「通常右翼」となる。古谷氏の定義に従えば、筆者も「ネット右翼」に分類されてしまうが、筆者は根拠も無しに朝鮮人や支那人を「嫌い」なんじゃない。ちゃんとした理由があるから嫌いなだけだ。たとえ、朝日新聞の支持者から「右翼」とか「極右」と呼ばれても、不愉快な連中は“嫌い”だし、はっきりと「キライだ!」と言っても赦される日本社会は素晴らしい。

  一方、朝日新聞の社員は一般国民のように、朝日の記事を「変だ!」「偏っている!」「間違っている!」と公言できるのか? 彼らの中には、上司や重役の目を気にしながら自分の意見を押し殺し、「生活と給料の為だ」と自分に言い聞かせたり、「出世が第一」と割り切って会社の方針に隷従している者もいるはずだ。朝日の社員だって内心では「おかしい」と気付いているだろう。例えば、在日朝鮮人とか帰化鮮人が罪を犯して逮捕されたとき、テレ朝や朝日新聞は通名だけを報道し、本名を隠すことがよくあった。若い社員だと、「どうして朝鮮人には特別なんだ?」と一般人から訊かれ、答えに詰まってしまうだろう。また、テレ朝の社員は私生活で不愉快な朝鮮人とか図々しい支那人と出逢って「何だ、あの野郎!」と思っても、「朝鮮人や支那人の全員が悪い訳じゃない!」と自己抑制している。だが、自分の祖国で生まれ育ち、故郷や東京で働き、言論の自由まで保障されているのに、支那人や朝鮮人に遠慮して本音を公言できないなんておかしい。案外、テレビ朝の局員とか朝日新聞の社員の中に、支那人や朝鮮人を嫌う「ネット右翼」がいて、匿名でネットに書き込みをしているかも知れないぞ。あるいは、「ネット右翼」を装って、わざと「ヘイト文言」を書き込み、「みなさん、ヘイト・スピーチを行うネット右翼が急増中です!」とヤラセ記事を書く社員がいないとも限らない。「サンゴ事件」を想い出せば分かるだろう。

  昭和の頃、戦前の意見を戦後になって翻した「変節の知識人」というのがいた。もしかすると、古谷氏は平成の変節漢なのかも知れない。チャンネル桜に出演していた頃は、借りてきた猫よりもオドオドして、慎重に保守派路線をなぞっていたけど、チャンネル桜から離れてオフィス・トゥー・ワンに入ってからは、テレビ局が好む左翼路線に変更したようだ。彼は「ネット右翼」と訣別し、過去を反省するかのように保守派を批判する。例えば、古谷氏は小林よしのりの『戦争論』を論評したとき、作者がネタ本にしていた渡部昇一先生の『かくて昭和史は甦る』を取り上げていた。渡部先生の著書を批評するのはいいけど、「渡部史観」なるものを作り上げ、幼稚な視点で酷評していたのは赦せない。

  例えば、渡部先生が示していた朝鮮統治の評価についてである。古谷氏によると、渡部先生は日本の帝国主義的傾向と植民地支配からの利益に言及していないそうだ。明治国家にとって台湾支配は「金のなる木」であったという。例えば、台湾銀行などは植民地経営の余剰金を日本に送っていたから、日本は利益を得ていたそうだ。この若手批評家によると、朝鮮統治も同様らしい。確かに、朝鮮支配は日本からの持ち出しの方が多かったが、大陸への進出にとって重要な軍事的橋頭堡になっていたから、植民地における収奪の多寡を以て善政・悪政と判断するのは「論外」らしい。(古谷経衡「ネット右翼の『思想的苗床』となった『戦争論』と再検証する」 ネット右翼十五年史 (3) 1998年夏」、現代ビジネス・オンライン、2017年10月3日) 朝鮮統治の検証をすると長くなるので省略するが、仮に「植民地支配」であっても、支配された朝鮮人にとっては、朝鮮史に類を見ない黄金時代であり、日本人による“収奪”なんて微々たるもんだ。こんな「植民地支配」ならインド人やアフリカ人は、「俺たちの国も日本の植民地にしてくれ!」と懇願するだろう。

  古谷氏の見解に一々反論するのは馬鹿らしいけど、もう一つだけ紹介する。彼は渡部先生の歴史用語にもイチャモンをつけていた。古谷氏は次のように述べる。

  この本で渡部氏は、一貫して中国大陸の人々を「シナ人」と呼称し、冒頭の付記でも「中国という語は、東夷、西戎、北狄、南蛮といった蔑称に対する概念として用いられる美称であり、日本においては拒否されるべき」と記している。・・・この理屈は、現在のネット右翼の間でも「シナ人が〜」の呼称が一般的なように、極めて普遍的にみられる倒錯した用法である。既にこの時点で、のちにネット右翼につながる無根拠なヘイト的世界観の片鱗が存分に伺えるのである。(古谷経衡 「『日本は負けたけど勝った』 現実を見ない『自称保守』の淵源」、現代ビジネス・オンライン、2017年10月12日)

  「支那」という呼称については筆者も『支那人の秘史 朝鮮人の痴史』(第4章, pp.174〜189)で詳しく述べたから、ここでは繰り返さない。古谷氏に説明しても理解できないだろうが、そもそも日本人が「中国」と呼べば、広島や島根、山口あたりを思い浮かべるのが普通だろう。そもそも、日本人が日本の慣習で話して何が悪いのか。「中国」というのは「日本」にある地域だ。例えば、日本人のドライバーが中国自動車道を利用するからといって、パスポートを用意してクルマを運転するのか? また、「中国銀行」といっても岡山県にある“日本”の地方銀行で、決して北京や上海を拠点(本店)にする金融機関ではない。以前、関東銀行とか九州銀行があったから、中国銀行という名称もおかしくはなかった。一般国民が「支那」を蔑称と考えてしまうのは、外務官僚や左翼学者のせいで、彼らが北京政府に阿(おもね)ったからである。

  「鮮人」禁止も同じ理由で、在日朝鮮人が「チョーセン」という響きを極端に嫌ったから、マスコミや学者が「禁句」にし、何も知らない一般人が追従しただけだ。冷戦時代、東西ドイツを呼ぶ際に「西独」や「東独」という略称は許されていたのに、なぜ朝鮮に関しては「南鮮」と「北鮮」をタブーにするのか? 常識的に考えて納得できない。マスコミの鮮人贔屓は念入りで、「朝鮮語」を避けて「韓国語」を愛用しているが、言語名は国名と一致するとは限らない。例えば、イラン人が喋る言葉は「ペルシア語」だし、スイス人はフランス語やドイツ語、イタリア語を話している。ドイツ人が使っている言語は、第三帝國時代でもワイマール共和国時代でも、大正時代でも「ドイツ語」だ。ドイツに詳しかった森鷗外が「ワイマール語」と呼んだことがあるのか? オーストラリアの国民が喋っているのも「オーストリア語」じゃなく「ドイツ語」だ。「オーストリア・ハンガリー語」なんて呼ばないぞ。こんな事くらい冷静に考えれば直ぐ解るじゃないか。だいたい、朝鮮人はドイツ人と違って“どこ”が「特別」なんだ? マスコミは理由をはっきりと述べるべきだろう。

  一端の評論家気取りなんだろうが、古谷氏の言論には軽薄なところが非常に多い。例えば、最近、彼は文化放送のラジオ番組に出演し、ゲストの竹田恒泰と一緒に皇室問題について語っていた。司会者が皇位継承問題に触れたとき、古谷氏は「女系天皇でもいいんじゃないか」とか、「女性宮家の創設には賛成」と述べていた。チャンネル桜の視聴者が聞けば、「おい、何だ、その考えは!」と憤慨するだろう。こんな見解なら巷の左翼評論家と変わらないじやないか。個人的な意見だから仕方ないけど、それならチャンネル桜に出演したとき、水島社長の前で堂々と持論を表明すればよかったじゃないか、と言いたくなる。また、竹田氏が陛下の宗教的側面について言及したとき、古谷氏は「天皇は宗教的な存在なんですか?」と尋ねていた。聞くところによると、現憲法では天皇が宗教的存在との記述は無く、「国民の象徴」としか書かれていないからだという。

  もう、馬鹿らしくて反論する気にもなれない。彼に西歐の憲政史を説明しても無駄だから言わないけど、簡単に言うと、当り前過ぎることは憲法に書く必要は無いのだ。例えば、イングランドの君主がキリスト教徒であることは“当り前”だから、カトリックとかプロテスタントの宗派に関して記述しても、貴族院や士族院の議員が自国民の誤解を懸念して、制定法にわざわざ「王様はキリスト教徒なんですよ!」と明記することはない。子供だって女王陛下がアングリカン教会の首長であることは知っているし、国家元首であることも承知している。日本人だと「自衛隊は軍隊なのかなぁ?」とか「国家元首は天皇か、それとも総理大臣なのか?」と迷ってしまうが、イギリス人なら「英国軍の総帥は国王で、誰が見ても国家元首」と分かっている。占領憲法を半世紀以上も温存している国民とは違うのだ。アメリカ人だって憲法の基本は分かっている。古谷氏にアレクサンダー・ハミントンやジェイムズ・マディソンの憲法観を話しても解らないから、結局は馬の耳に念仏になってしまうだろう。それでも説明すれば、憲法に記すのは基本的な事柄に限る。日本国憲法のように、個人の結婚についてまで明記する根本法なんて異常だ。

  左翼メディアで重宝されている著述家なんて論評する価値も無い。しかし、こうした男が「若手の保守派」を装って、チャンネル桜に出ていたんだから腹が立つ。結論を言えば、水島社長は古谷氏に利用されたということだ。つまり、古谷氏は無名人から有名人になるため、テレビ番組を運営する有力者に取り入り、顔と名前が世間に知れるや、“頃合いを見計らって”ポイ捨てにした、ということだろう。昔、西部邁も宮崎哲弥に利用されていた。まだ、無名の若造だった宮崎は、有名だった西部氏に近づき、彼が喜びそうな言論を吐いて可愛がられていた。宮崎は「ジジイ殺し」のコツを摑んでいたから、西部氏に同調し、「保守派」を名乗って左翼知識人を批判していただけだろう。筆者は準備号から西部氏の『発言者』を購読していたので、いかがわしい宮崎の正体が直ぐに判った。

ちなみに、『発言者』は保守派雑誌とは程遠く、常連執筆者は三流知識人ばかり。無味乾燥な文章を書き連ねる佐伯啓思とか、「パンク右翼」を自称する福田和也、憲法学の業績が無い憲法学者の八木秀次、民主党を支持する官僚上がりの榊原英資などウンザリするような面々だった。そこに、根暗の歴史家、保阪正康が連載を持っていたんだから、雑誌が行き詰まるのも当然だ。

  チャンネル桜の水島社長は、若者を育てるつもりで古谷氏にチャンスを与えていたのだろうが、本人は水島氏を踏み台にしただけだった。

本籍は左翼でも有名になりたいから、保守派メディアに潜り込んでくる奴は多い。中西輝政などは三重大学や静岡県立大学にいた頃、岩波の『世界』や『月刊社会党』に招かれる同志だったのに、冷戦終結間際になると「ヤバい!」と思ったのか、『正論』や『諸君!』に鞍替えして「保守派論客」に成りすましていた。

加地伸行も同類で、支那人に媚びるチャンコロ屋なのに、保守派雑誌で知られる『月曜評論』に登場し、メジャーな紙媒体である『正論』、『WiLL』、『産経新聞』に進出して「伝統保守」を名乗っていた。小粒ながら古谷氏も同系の著述家だ。

  ただし、古谷氏の場合、一般的に云う「知識人」とか「言論人」とはちょっと違う。彼がテレ朝の番組に起用されるのは、「こんな若い人が朝日路線に賛同してますよ!」と視聴者に仄めかすためだ。進歩的文化人の没落と左翼知識人の老齢化に悩む朝日にしてみれば、フレッシュな左翼世代は大歓迎。有名人になりたがっている古谷氏はまさに適役だった。社会問題を取り上げるワイドショーには、教養のカケラも無い幼稚な藝人が雁首を並べているから、俄(にわか)仕込みの知識を披露する古谷氏でも結構“知的”に見える。たぶん、古谷氏は一端の「知識人」に見えるよう計算しながら喋っているのだろう。彼が出演したある番組の動画をYouTubeで見たけど、その中で彼が軍事問題を論じていたので笑いそうになった。「出演前に一生懸命お勉強したんだねぇ〜」と思えるような説明だったから反論する気にもなれなかった。まぁ、目くじらを立てずに「憧れの職業に就けたんだから良かったじゃないか」と温かく見守ってやるのが“大人の対応”なんだろう。

今回、筆者が古谷氏のようなテレビ藝人を取り上げたのは、水島社長に同情したからだ。水島社長は自分の財産と時間を使ってインターネット放送を運営し、各地で政治活動や抗議デモを行っている立派な日本人である。このような人物を利用して出世した古谷氏を一般国民はどのように考えるのか? 筆者は日本に害をなす支那人や朝鮮人をちょくちょく批判するが、もっと嫌いなのは古谷氏のような日本人の方である。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68747412.html

4. 中川隆[-10420] koaQ7Jey 2019年5月02日 08:51:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1670] 報告

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68705769.html


どのツラ下げてモノを言っているのか

  先週、チャンネル桜の『夜桜亭』を観ていたら、視聴者からの質問をSayaさんが読み上げ、水島総社長が答えるコーナーがあり、昔キャスターを務めていた古谷経衡(ふるや・つねひら)の話になった。筆者は同番組の『さくらじ』をたまに観ていたので、古谷氏を覚えていたが、番組降板後の活動は気にしていなかったので、彼が何をしていたのか知らなかった。しかし、チャンネル桜を去った後、彼が同番組と出演者に対し陰口を叩いていたことを聞いて、少々不愉快になった。そこで、ちょいとインターネットで調べてみると、傲慢不遜な発言があったので「イヤな奴だなぁ」と思った次第である。  

  古谷氏は『文藝春秋』2017年10月号で、辻田真佐憲を相手に「ネトウヨが保守論壇をダメにした」という題目で対談を行っていた。彼はインターネット上の言論に詳しいようで、「ネット右翼」と政治をネタにしていたようだ。例えば、

  新聞やテレビを見ない若者へのネットの影響力は見過ごすことはできません。ネット右翼の基本的な傾向は「嫌韓」「嫌中」「嫌マスコミ」。安倍政権が韓国に対して厳しい態度を取ると大喜びします。たとえば円とウォンの通貨スワップが継続されずに終了したときなどは「ついに安倍総理がキレた」などと大変な盛り上がりようでした。

  古谷氏が言う「ネット右翼」とやらが、朝鮮や支那を嫌いなのは何も不思議なことじゃないだろう。まともな日本人なら昔からそうだ。逆に、朝鮮人や支那人が大好きな進歩的知識人とか朝日新聞などが異常なだけ。それに、マスコミが嫌いな人は、ネットユーザー以外にも大勢いるだろう。朝から晩まで下らない「森友問題」を取り上げているマスコミに、好意を抱いている国民の方が頭がおかしいんじゃないか。安倍政権が南鮮に厳しい態度を取るのは正常行為で、もしもNHKが喜ぶような「甘い態度」を取るなら安倍政権の評価はもっと下がるだろう。そもそも、南鮮に特別な「心配り」をする議員の方がおかしく、冷たく突き放すのが良識的な日本人である。我が軍の将兵を強姦魔とか侵掠者と侮辱する民族に優しくする義理は無い。

  そもそも、「ネット右翼」って誰のことなのか? 古谷氏の定義によれば、「保守系言論人や文化人の理論に寄生する烏合の人々」らしい。しかし、不特定多数から成る「烏合の衆」なら、節操も無く誰にでもタカるだろうし、こうした大衆は気紛れだから、何かの拍子で興味を失えば蜘蛛の子を散らすように離れて行くだろう。無節操な連中というのは、左翼が勢いづけば左翼知識人の理論に寄り添うし、自民党が多数を握れば、「寄らば大樹の陰」とやらで“俄仕込み”の自民党支持層となる。信念の無い大衆は小泉劇場が人気を博せば、小泉政権支持者となり、民主党が与党になれば、「政治改革だぁ〜」と浮かれて反日議員に靡く。たぶん、「ネット右翼」なる者は、状況次第で「ネット左翼」になるんじゃないか。烏合の衆はイワシの群れと似ていて、昨日の左翼も時勢に阿って右に傾くし、風向きが左に流れれば、また左翼に戻る。希望の党を支持した者が、小池百合子の没落を目にして失望し、願望を抱えて立憲民主党に傾く、なんてのはよくあることだ。

  筆者には断定する“これ”といったデータは無いが、所謂「ネット右翼」なる名称は、主要メディア、すなわち全国紙や地上波テレビを支配する左翼分子が、危機感を募らせて創り出した用語じゃないのか? 「ネット右翼」なる人々は“偉い”論説員の主張に従わず、別の情報源で勝手に判断するから、焦った左翼ジャーナリストが「あの連中は右翼だ !」と言い放ったのが起源かも知れないぞ。「ネット右翼」なる呼称が誕生した真相を是非知りたいものだ。元々、日本の国柄や日本人の精神を改造したい極左分子は、伝統的価値観や世間の常識で判断する庶民が大嫌いだ。日本の一般人は謙虚というか、自分の判断材料に自信がないから、どうしても偉い学者や高名な専門家の意見を求めたがる。しかし、こうした知識人が一体どんな指導教授に附き、如何なる勉強をしたのか不明なんだから、最初から信じるのは危険だ。たとえ恩師が偉大でも、弟子が碌でなしという場合も多い。小室直樹先生に附いて学んでも、宮台真司や副島隆彦みたいな弟子が生まれてくるんだから。

  ところで、「私はネット右翼です」といって言論を発信する人は、具体的に誰なのか? 筆者は「ネット右翼」に疎いので、現実社会の右翼しか知らない。例えば、古くは頭山満の「玄洋社」や内田良平の「黒龍會」、昭和の「蒼龍會」などは有名で、一般人でも耳にしたことがあるはずだ。マスコミ関係者なら「一水会」の木村三浩とか鈴木邦男を思い浮かべるだろう。だが、右翼を“脱した”鈴木邦男などは誠におぞましく、本当に元「右翼活動家」だったのか、と首を傾げたくなるような人物だ。今では社民党の福島瑞穂と「仲良し」で、福島は自分の対談番組に鈴木氏を呼び、「今日は、敬愛する鈴木さんをお招きしました !」と笑顔で述べていた。これには彼の右翼仲間もさぞかし驚いたんじゃないか。要するに、鈴木は昔から左翼体質の人間なのだろう。産経新聞に入社したのも「一水会」に属したのも、愛国者を演じたかったからじゃないのか。「右翼」を辞めた鈴木が極左分子の福島と昵懇なのは、元々あった“自分らしい”姿に戻ったからだろう。

  「右翼」の定義はともかく、古谷氏が云う「ネット右翼」は、自然発生的なものらしい。彼は次のように述べていた。

  ネット右翼のそもそもの始まりは自然発生的なものでした。2002年の日韓共催のサッカーワールドカップで、韓国代表の試合で、あまりにも酷い誤審が続き、世界ランク上位のイタリアとスペインに勝った。これは審判の買収などの陰謀があったに違いないという意見がネットでは噴出しました。一方で、既存のマスコミは、そうした声を報じることは一切なく「ワールドカップ万歳」「日韓友好」で押し切った。それが今に続く「嫌韓」「嫌マスコミ」につながっていきます。

  もしも、古谷氏が説明するように「ネット右翼」が「自然発生的なもの」ならば、それは日鮮友好を“ゴリ押し”するマスコミへの“自然な”反撥なんじゃないか。電通とNHKが裏で結託し、民放各局を巻き込んで「韓流ブーム」を仕掛けたんだから、敏感な国民が反感を抱いたのも当然だろう。2008年前後はこの「ブーム」の押しつけが最も激しく、各局とも南鮮人の歌手や俳優を番組に招き、不自然なほど彼らを持ち上げていた。例えば、笑福亭鶴瓶なんかは、深夜番組の「きらきらアフロ」で何回も鮮人歌手を褒めていた。でも、あれは番組プロデューサーやフジテレビへの「ゴマすり」だと思う。全部の歌番組を調べた訳じゃないから伝聞でしかないけど、いくつかの番組では“お抱え藝人”に「韓流ファン」のフリをさせ、「提灯持ち」の役を演じさせていたようだ。

  しかしこれって、詐欺師が安物の壺とか羽毛蒲団を売りつける手口とソックリじゃないか。例えば、お金を巻き上げようと謀る詐欺師が、アホな一般人の「カモ」を高級ホテルの大広間に招く。そこには「サクラ」が仕込んであり、彼らは口々に「えぇぇぇ、安い ! 買った ! 二つくれ!」と叫ぶ。すると、何も知らない客も焦りだし、「私にも一つ頂戴 !」と言い出す。詐欺師は「しめしめ」と呟いて笑顔がこぼれる。一般人というのは、みんながこぞって買い始めると、それが必要でなくても、「買わなきゃ損 !」とか「きっとお買い得なんだわ !」と勘違いし、我先にと求めてしまうのだ。悪党どもはこうした群衆心理を上手く突いて利益を手にする。フジテレビがつまらないK-POPをイチ押ししたのは、鮮人歌手のCD販売権を持っていたからだろう。この凋落したテレビ局は、儲けを出すためになり振り構わず、必死で鮮人ミュージシャンを称讃し、ネギを背負ってやって来る日本人を絶好のカモにしてきたんだから悪質である。

  そもそも、日本人は朝鮮文化が好きなのか? TBSとかフジテレビは南鮮のダンサー歌手やアイドル・グループを招いて「今、人気沸騰中の◯◯さんでぇ〜す」と紹介していたが、本当に話題の鮮人なのかどうか判らず、何となく怪しかったのを覚えている。不思議な事に、彼らは英語、あるいは拙い日本語で歌を披露し、朝鮮語の歌詞で唄うことは少なかったと思う。筆者が知らないだけで、実際は朝鮮語の歌が流行っていたのかも知れない。しかし、一体、どれ程の日本人が朝鮮語で彼らの歌を聴き、朝鮮語で一緒に唄っていたのか? そもそも、日本人で朝鮮語を理解する者が、そんなに多いとは思えない。朝鮮ドラマだって人気があった訳じゃないだろう。例えば、TBSは2010年に『アイリス』という南鮮ドラマを夜9時台に放映したが、視聴率は惨憺たるものだった。毎回、6%から7%をうろつくだけで、良心的なサラ金業者の金利みたいだ。

  もっとも、TBSの社員だって高視聴率は期待していなかたはず。彼らも私生活で外国ドラマを観るなら、アメリカ・ドラマの『24』や『プリズン・ブレイク』の方を選ぶだろう。毎日新聞の社員も、自腹で買うなら「東スポ」か「スポニチ」なんじゃないか。産経新聞社は系列の雑誌『正論』を読者に勧めているが、産経社員でそんなつまらない雑誌を読む奴がいるとは思えない。 『正論』を買い支えているのは真面目な高齢者くらいで、若者はそっぽを向いている。せいぜい月刊雑誌の『Hanada』を買うくらいだろう。話を戻すと、筆者は「話題沸騰」の南鮮ドラマを一度も観たことはないが、世間の噂でその惨状を想像できる。BS放送では今でも下らない南鮮ドラマを垂れ流しているが、こんな番組を観ている日本人は暇を持て余して死にそうなカウチ・ポテト族くらいだろう。 おそらく、他に流すコンテンツが無いから、BS放送局は仕方なく「時間潰し」として放送しているんじゃないか。もし、有料放送局のWOWOWで週末のゴールデン・タイムに南鮮映画を流したら、苦情が殺到し、解約者が出るだろう。無料放送局の視聴率は当てにならない。

  古谷氏は「チャンネル桜」が誕生したことで、ネット右翼が増大し、中堅以下の保守系言論人が世間の注目を集めるようになったと述べていた。

  古谷 / 今振り返ると2004年は、ネット右翼にとって大きなエポックメイキングだったと思います。右派系独立放送局の「チャンネル桜」がこの年に誕生しました。そして2007、8年頃から同番組はYouTubeとニコニコ動画へ転載されるようになり、爆発的に広まっていきます。このときから保守系の言論人と自然発生的に生まれたネット右翼の共依存関係が始まったんです。それまで、保守系言論人は『正論』などに原稿を載せても大した反響をもらえなかった。ところが、YouTubeに中韓の悪口を載せると3万回再生されたり、「先生のいうことは素晴らしい」などと反響が書き込まれる。櫻井よしこさんや故渡部昇一さんのような大御所ではなく、中堅以下のほぼ無名だった「保守系言論人予備軍」たちが一躍脚光を浴びるようになっていったのです。彼らは支持を増やすためにより過激によりわかりやすい「敵」への批判を繰り返していった。

  ここで古谷氏に尋ねたいのは、「中堅以下」の「保守系言論人予備軍」とは誰なのか、ということである。一般国民からすると、「予備軍」といった曖昧な表現ではなく、具体的に実名を挙げて説明してもらいたい。渡部昇一先生よりも格下で、支持者を増やすために「中韓」を過激に批判する保守系言論人の卵って誰なのか? また、古谷氏が「支那人や朝鮮人に対する悪口」という意見も、別の人にとったら「まともな批判」ということも有り得るだろう。誰のどんな「悪口」なのか知りたいところである。

  古谷氏が言う「保守言論人」には、彼自身も含まれているんじゃないか、と思えてならない。(ただし、彼が保守派言論人であるか否かは別問題。) 彼はこう述べていた。

  ネット右翼200万人のうちの0.5パーセントでも本を買ってくれれば、1万部売れることになります。書き手も出版社も儲かるからその手の本が粗製乱造されるわけです。

  確か、古谷氏は初めての著書をチャンネル桜で宣伝していたが、彼は同局の視聴者をどんな人々と考えていたのか? たぶん、彼の対談番組を観ていた人達だけは「非ネット右翼」で、自分の著書は高品質の本だと思っているのだろう。しかし、当時、まだ駆け出しの著述家だった古谷氏は、チャンネル桜の視聴者を主要な購読者層にしていたはずだ。水島社長の支援を受けて有名になった事は明らかで、古谷氏が自分一人の力だけで本を売ったとは到底思えない。筆者は貧乏なので古谷氏の著書を買う余裕が無いが、彼の意見を信じるなら、古谷氏の著作は中身の濃い高品質な本なんだろう。

  『夜桜亭』で水島社長が呆れていたけど、古谷氏は「喧嘩別れ」をしたチャンネル桜を小馬鹿にしていたそうだ。同局の世話になった古谷氏によれば、チャンネル桜に集まった人々はたいそう知的レベルが低いそうで、「偏差値38」程度であるらしい。彼は幻冬舎の新春対談で、従来の街宣右翼が衰退し、その代替として「ネット右翼」が台頭したと述べていた。そして、ここから派生したのが、「チャンネル桜」と「在日特権を許さない市民の会」であるそうだ。ただし、古谷氏はチャンネル桜のキャスター達とは違うらしい。彼はこう述べていた。

  僕自身はと言えば、チャンネル桜とは喧嘩別れしましたし、どこが本籍地ということはありません。でも、チャンネル桜に集まった人々と何年かつきあってみて、僕が彼らを過大評価してたと思い知らされました。渡部昇一さん(上智大学名誉教授)や長谷川三千子さん(埼玉大学名誉教授)をはじめ、名の通った論客が顔を揃えているから、まともな集団だと思ってたんですよ。 ・・・・でも実際にそこで仕事をしてみると、ファクトに基づいて議論するといった、メディアとして最低限の作法も身についていない。要するに「陰謀論」と「トンデモ」の巣窟なんです。偏差値61どころじゃない、言ってしまえば偏差値38だったんですよ。

  では、古谷氏が糾弾する「陰謀論」や「トンデモ」論を吐く人物とは誰なのか? まず思いつくのは、毎日の番組を担当するキャスターの面々だろう。具体的に言えば馬淵睦夫大使や渡邉哲也、有本香、高山正之、宮崎正弘、福島香織などだ。筆者はこうしたキャスターの偏差値がどれほどあるのか判らない。古谷氏がどのような方法で彼らの「偏差値」を測定したのかも不明だが、きっと「根拠」のある尺度で測ったのだろう。水島社長は番組の中で古谷氏の出演を呼びかけていたから、高い偏差値を誇る古谷氏はキャスター討論会に出演すべきだ。是非とも、目の前に坐る「トンデモ」論客の発言を指摘し、具体的な批判を加えてもらいたい。そうすれば偏差値の低い視聴者も納得するだろう。古谷氏がどれほど深い教養を持っているのか、皆の前で堂々と披露すべきだ。その時は偏差値の低い筆者も必ず拝見する。

後編へ続く。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68705769.html

5. 中川隆[-10419] koaQ7Jey 2019年5月02日 08:59:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1671] 報告

2016年08月02日
桜井誠の奇蹟 / 魂の独立記念日とチャンネル桜の魂が沈んだ日
黒木頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68565382.html


そもそも、チャンネル桜は保守派の草莽は、既存の左翼政治が嫌で保守運動を始めたのに、集団の成功を目指すあまり、批判してきた政治家に擦り寄ってしまった。

カメレオンのように態度を変える小池氏との同衾(どうきん)では、何の為に努力してきたのか分からない。移民問題や外国人労働者の政策に関し、水島社長は小池氏の回答に満足しいていたが、実際はどうだったのか。

そういえば、安倍晋三は保守派国民にとって期待の星だった。ところが、今や移民推進派の旗手になってしまい、チャンネル桜の支援者を裏切った。もっとも、側近が左翼議員ばかりだから、仕方ないという見方もある。だが、金貨で裏切るユダは他にもごまんといた。

チャンネル桜はバック・アップした政治家に裏切られてきた。野党時代の松原仁をゲストに迎えていたが、与党になった途端、掌を返して知らぬ顔。民主党で役職に就くと顔を合わせなくなった。

以前、日本の素晴らしさを讃えていた馬渡龍治は好印象だったが、落選して細川護煕の都知事選を手伝うようになると、原発反対派になってしまった。

更に酷いのが西田昌司。レギュラー・ゲストにしてやったのに、政治的妥協から有田芳生と協調し、言論弾圧法を作ってしまったのだ。


ヘイト・スピーチへの怯え
(写真 / 秋葉原で最後の演説する桜井誠)


  東京都知事選挙が投票日を迎え、予想通り小池百合子が約291万票を獲得して当選した。案の定、増田寛也の知名度は、終盤戦に於いても絶望的なくらい低く、自民・公明党の推薦があったにもかかわらず、獲得数はたった179万票しかなかった。これは一般の自民党支持者のみならず、動員をかけられた党員にも裏切り者が多く居たということだ。表面では仕方なく増田を応援していたものの、裏ではこっそり小池氏に投票したのだろう。だいたい、増田寛也の顔を見て自民党婦人部のオバちゃんたちが奮い立つのか? ダメ亭主みたいな風貌に加えて、演説に魅力が無く、何を言っても心に響かず、退屈であくびが出てしまう。中には、「増田」という名前さえ覚えられない高齢の有権者がいたり、応援演説に立った石原伸晃まで彼の名前を「増田たくや」と間違える始末。慎太郎の愚息が名前を呼び間違えるから、他の議員も伸晃につられて、「増田タクヤをよろしく」なんて叫んでしまった。宣伝カーの上で側に立つ増田氏は立つ瀬がない。こんな調子だから、党員でもない一般都民になるともっと酷い。ある人は増田氏と握手しながら、本人に向かって「増田さんはどこ?」と尋ねるんだから参ってしまう。選挙公約云々以前の問題だ。

Koike Uriko 3Masuda 1石原伸晃石原慎太郎


(左: 小池百合子 / 増田寛也 / 石原伸晃 / 右: 石原慎太郎)

  自民党は巨大な組織だが党員は人間だ。感情が入らなければ、支援している方だって辛い。党本部からの号令で動いている連中だけど、渋々手伝っているのは傍から見ていても分かる。彼らだって増田が当選するとは信じていなかったはずだ。「弾(タマ)が悪いよなぁ〜」というのが本音だろう。だって、増田なんかどう見たって、市役所の用務員みたいじゃないか。都知事というより庶務課の係長程度だ。鳥越俊太郎に至ってはもう論外。単に原発反対と憲法遵守くらいが公約で、後は「ガンに負けない」という健康キャンペーンをしているだけ。厚労省の宣伝キャラクターにでも応募した方がいいんじゃないか。こんな二人がライバルなら、小池氏は楽勝だとほくそ笑んだはずだ。彼女は師匠の小泉純一郎を真似て、巨大な自民党に一人で立ち向かう「ジャンヌ・ダルク」を演じればいんだから。公約なんかどうでもいい。どうせテレビを見て投票を決める有権者なんか、大した見識を持っている訳じゃないから、エンターテイメントを重視すりゃOKだ。当選が決まれば彼らは紙屑同然となり、いくらでも騙せる。したがって、小池氏はテレビ映りだけを注意すればいい。竹下登じゃないけれど、演説なんか「言語明瞭、意味不明」で充分。さらしを巻いた女任侠(にんきょう)を気取って、彼女が啖呵を切れば、オッちんゃんオバちゃんらは「よっ ! 大統領。じゃなかった、小池の女将 ! やっぱり粋だねぇ〜。小池の姐(あね)さんシビれちゃう !」と感心する。あとは褌(ふんどし)かパンティーを締め直せば勝利したのも同然だ。

Sakurai Makoto 3(左 / 選挙演説中の桜井誠)
  今回の選挙で最も輝いていたのは桜井誠である。有権者に媚びず、自らの信念を貫く姿が凜々(りり)しい。久しぶりに、演説らしい演説を聴いた気分である。たぶん、明治の頃は自らの本音を真摯に語っていた代議士がいたんだろうな。しかし、敗戦後に民衆政治が強化され、国家意識よりも銭の分捕り合戦に焦点が移ったから、選挙は地盤・看板・地盤と、議員の評判を守る為だけの行事に堕ちてしまった。ところが、桜井氏の公約は福祉のバラ撒きではなくかった。東京のみならず、日本全国へ向けてのチャレンジだ。国家意識を喪失した日本人への処方箋を示したのである。さらに、その鋭い舌鋒は、日教組教育で鈍くなった日本人の魂を覚醒させたのである。マイクを握って民衆を叱責する桜井氏は沖天(ちゅうてん)の勢い。日本人が抱く支那人や朝鮮人に対する遠慮を粉砕し、日本人の利益ならびに祖先への敬意、子孫への配慮を訴えていた。自分の国を愛せない左翼が、他人への愛を説くなど笑止千万。「日本第一主義」を嘲(あざ)笑う者こそ、「私益第一主義」という魂胆を持っている。NHKの受信料が視聴者の為ではなく、優雅な生活を送るNHK職員の為になっていることを思い出せば分かるだろう。

水島社長の懸念と誤謬

Mizushima 1(左 / 水島総)
  先週、チャンネル桜の水島総社長のコーナーを視聴した。どうやら、桜井氏の選挙活動をチャンネル桜が取り上げなかった事に不満を持つ番組視聴者がいるらしい。しかし、チャンネル桜が誰を支援しようが、それはチャンネル桜の自由だ。水島社長に文句を言うのはお門違いである。同番組に不満があるなら、自ら体を動かし、桜井氏の選挙活動を支援すれはいい。ただ、番組内で水島氏が殺人鬼の植松聖(さとし)と桜井氏をダブらせていたことには異議がある。過去に行われた在特会のデモ行進で、桜井氏が「朝鮮人をぶっ殺せ ! 朝鮮人を叩き出せ!」と叫んだのは確かである。実を申せば、筆者も民主党政権時代に、在特会の反鮮デモに参加したことがあるからだ。筆者には実際に在特会がどんな集会で、如何なる人達が参加しているのかに興味があった。実態を目にすることは重要である。もちろん、朝鮮人に対する抗議の意図もあった。

  筆者が見たところ、在特会は共産党や創価学会のような鉄の掟で束ねられた組織ではなく、素人の一般人が不満や理念を持って集まるクラブみたいなものであった。在特会の幹部を別にすれば、誰でもデモに参加でき、これといった資格を要求されない緩やかな団体である。したがって、会員や参加者の中には、純粋に朝鮮人への怒りを抱く者や現状の政治を憂える者、朝鮮人への優遇を打破したい者など様々である。もちろん、オープンな市民団体だから、悪意を持った人物や下品な者ばかりではなく、朝鮮人の回し者や在特会を内部から攪乱したい左翼分子が混じってくる危険性もあった。もともと豊富な活動資金を有する政治団体ではないから、有害な人物を摘発・排除したり、密かに監視を行う幹部を持っている訳ではない。したがって、在特会はいつ人的爆弾を仕掛けられてもおかしくはない状態であった。当時、筆者は過激分子で在特会が窮地に陥るだろうと危惧していた。なぜなら、在日鮮人がこうした組織を潰したければ、送り込んだ会員に不祥事を起こさせるはずだ、と推測できたからだ。もし、鉄砲玉がちょっとでも事件を起こせば、マスコミに潜伏した同志がそれを大々的に報道するだろう。そして、事情を知らぬ大衆は、在特会を「ならず者」が集まる極右団体と見なし、決して同調しなくなる。これは多少謀略工作を学んだ者なら分かるはずだ。

  それでも、在特会は左翼マスコミに少なからずショックを与えた。なぜなら、若者がタブーとなっていた朝鮮人特権に堂々と抗議し始めたからだ。テレビと新聞、雑誌を牛耳っていた左翼は、自分たちの縄張りを超えた領域で、新たな世代が誕生したことに焦った。つまり、インターネットの普及だけは、彼らのコントロールが利かなかったのだ。テレビ番組に満足しない若者は、動画の中に毅然として朝鮮人を批判する桜井氏を目にした。それは新鮮であり、かつ衝撃的であった。桜井氏は闇に葬られた歴史を地上に引き揚げ、政府による犯罪統計を根拠とし、常識に基づく正論を貫いたのである。とりわけ、兇暴な顔つきの朝鮮人に対し、一歩も退かなかった。むしろ、自ら進んで挑戦状を叩きつけた。桜井氏が放つ言葉の槍は、朝鮮人に媚びる役所にも向けられたから、観ている者は役所の不正が分かって憤りを隠せない。一般人なら決して気づくこともない、役所の闇を明るみに出したから痛快である。例えば、役人たちは年金受給の資格無き朝鮮老人に、「生活補助金」の名目で実質的な年金を渡していたのだ。また、地方議員による理不尽な圧力や、朝鮮人や支那人といったアジア系外人に対する特別配慮も浮き彫りになった。まったく以て腹立たしいが、「人権」という名の下で、外国人に生活保護が与えられていたのだ。

  水島社長が在特会メンバーによる下品な言葉遣いや殺人教唆めいた煽動を嫌うのは分かる。だが、それを以て桜井氏と植松を同一視することには納得できない。植松に関しては様々な評論がなされており、「ヒトラー思想」を持っていたとか、フリーメイソンの信者だった、障害者を侮蔑する精神の持ち主など、次々と情報が出てきた。しかし、表に出てきた情報のみを考察すれば、この植松は単なる卑怯者で社会のクズでしかない。精神科の医師や心理学者がテレビに登場し、あれこれ専門知識やご託を並べているが、植松は“憂さ晴らし”で大量殺戮に及んだのではないか。植松は大学時代に教師を目指したが、刺青を彫ったので教員にはなれなかった。ということは、世間の常識も知らない馬鹿が教職を目指していたということで、教員になるための知識さえあったのか疑問である。しかも、在学中から脱法ハーブに手を伸ばし、挙げ句の果てに大麻にも手を出していたという。教員になれなかった植松は、運送業の会社に入って運転手をしていたそうだ。これは単に生活の為だけだろう。

Uematsu 3Uematsu 1Uematsu 2

(写真 / 色々な顔の植松聖)

  本気で好きな職業ではないから長続きしなかったのも当然だ。そこを辞めて次に目指したのが、障碍者を世話する福祉施設というんだから呆れる。身体障碍者や智慧遅れ、寝たきりの老人などを看護する職業は、崇高な使命感を持つ人でなければ務まらない。西歐で修道女が養護施設やホスピスを運営できるのは、天主への信仰心が人一倍厚く、不幸な人々への愛に溢れているからだ。キリスト教会の聖職者には人に仕えるという気高い意思がある。そういえば、イエズス・キリストが殺される前に、弟子たちと食事を共にしたことがあった。その時、予想外の出来事があった。師と仰がれているイエズスは、手拭いを腰にまとい、たらいに水を汲んできて、弟子たちの足を洗ったのである。当時、このような足洗いは奴隷がやる仕事で、決して高位の人物がする行動ではない。イエズスは弟子たちの足を洗い終わると、彼らにこう告げたという。

  ・・・主であり、師である私があなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わねばならない。(ヨハネによる福音書第13章14節)

  つまり、イエズスは弟子に模範を示したということだ。偉い者が敢えて卑しい仕事をするのは、謙虚になるための試練なのかも知れない。高位のラビ(ユダヤ教徒の教師)なんかは、偉そうにふんぞり返って他人に指図するのが常で、自分は上品にタルムード(教典)のお勉強に勤しむだけ。足を洗わず赤ん坊のチンチンを吸うことくらいが趣味という奴も珍しくない。日本の女性は気持ち悪くなるが、ユダヤ教では伝統的儀式だからしょうがない。それはともかく、自活できない他人を介護するのは並大抵の決意がないとできない。それが無いと途中で心が折れてしまう。だいたい、思いつきで就職する奴が真剣に働くのか? 植松に高尚な職業倫理かあるとは思えない。給料目当てで勤めたんじゃないか。だから、嫌な仕事を続けているうちに、身体障碍者への侮蔑が芽生えてきて、「こんな奴ら生きてる価値があるのか?」と考え始めたのだろう。しかし、これは障碍者への差別ではなく、不本意な仕事しか見つからない自分への不満があったからじゃないのか? 惨めな自分を「偉人」にするために、障碍者の抹殺を思いつき、その私慾を隠すために「国家への貢献」とか「ヒトラー思想」を持ち出したんだろう。おそらく、低俗な雑誌か雑学本を読んで感激し、格好をつけたかったんじゃないか? いかにも低能児がやりそうなことだ。

Uematsu 5Uematsu 6(左写真 / 植松の刺青)
  植松が腕や背中に刺青を彫ったのも、みんなに見せびらかして自慢したかったからだろう。これといった能力の無い奴ほど、簡単なことをやらかして格好をつけるもんだ。例えば、タバコを吸って大人のふりをする中学生がそうである。タバコなんて誰だって買えるし、吸ったからとて偉くなるわけじゃない。時間が経てば誰もが二十歳になるのに、それを先に行ったからとて自慢にならないだろう。それよりも、勉強やスポーツに精魂を注ぎ、偉業を達成できるような人物になる方が素晴らしい。ただ、これは地道な努力の積み重ねが必要で、直ぐに披露できる結果に結びつかないから、意気地無しや半端者には不可能だ。植松のようなクズには理解できぬ事柄である。テレビに登場する評論家や藝人は、植松の心理や過去をあれこれ推測するが、そんなのは時間の無駄である。空っぽの頭をした単細胞が、殺人を英雄的行為と錯覚しただけの話である。しかし、この下郎はちゃんと「心神喪失」を前提に犯行を実行していた。つまり、逮捕されても精神喪失を訴えて、刑期を短くしてもらおうと企んでいた。だから、大島衆院議長へ宛てた手紙の中で、刑罰は二年くらいの懲役刑にしてください、と頼んでいたのだ。呆れた奴だが、馬鹿は馬鹿なりに計算していたのである。こんな奴は死刑にすべきで、精神鑑定など税金の浪費に過ぎない。

  水島社長が桜井氏を応援しなかったのは、チャンネル桜の方針だから構わない。しかし、水島社長が気違いの植松と立候補した桜井氏を結びつけるのは、強引な“こじつけ”としか思えず、かなり無理がある。いくら在特会に同意できぬ水島社長でも、桜井氏が「朝鮮人をぶっ殺せ」と叫んだからといって、本気で朝鮮人を殺すとは思っていないだろう。むしろ、桜井氏の周辺に集う仲間の中に過激派が潜んでいる可能性がある。もし、在特会のメンバーや賛同者が朝鮮人に危害を加えるような傷害事件を起こせば、マスコミはこぞって桜井氏との関係を報道するし、朝鮮人排除が刑事事件に結びついた点を協調するだろう。だから、水島社長は桜井氏たちの暴言に警告を発したに違いない。マスコミは国益を考える在特会の意見は無視するが、針ほどの事件を起こせば棒や電柱くらいの扱いで報道するだろう。よくマスコミはテレビ番組や新聞で使わないのに、在特会のデモを撮影したりしているが、それは在特会メンバーが事件を起こした時に特集を組むためだ。左翼は在特会が暴力集団であることを広めたいし、この鮮人差別団体が自滅するよう願っている。

辛いが「大人」の政治運動

Mizushima 2Koike Uriko 9


(左: 都知事選挙での田母神俊雄と水島社長 / 右: 小池百合子)

  水島社長が桜井氏と距離を置くのは、その過激な発言への嫌悪感だけではなく、チャンネル桜という組織を防衛するためだろう。もし、気軽に桜井氏を支援すれば、在特会や元会員が起こすかも知れない事件に巻き込まれるからだ。どんな連中が紛れ込んでいるかも分からぬ在特会に肩入れすれば、チャンネル桜へも火の粉が飛んでくるし、局の存続にも影響が出てくる。したがって、制禦できない在特会とは係わらないという水島社長の判断は妥当である。それに、今回の都知事選ではどうしても勝ち馬に乗りたくなるだろう。前回の都知事選では田母神氏を擁立し、大やけどを負ったから、もう二度と危険なギャンブルはできない。当初から桜井氏が当選できないことは明白だ。いくら一部の保守派に人気を博したからとて、東京という巨大な票田では一滴の清涼剤に過ぎない。それよりも、当選確実な小池氏を応援し、貸しを作って後で何らかのお願いを聞いて貰った方が得である。桜井氏を支援したって何の得にもならない。権力者に寄り添った方が悧巧である。

  今回、チャンネル桜で水島社長が、いきなり桜井氏の排外主義と植松の刺殺事件を関連づけたのは、桜井氏を応援しないための口実なのではないか。たぶん、チャンネル桜の視聴者から「なぜ小池氏を応援し、桜井氏を取り上げないのか」という意見が多数寄せられたのだろう。保守派のチャンネル桜としては、反朝鮮感情を持つ視聴者が多いから、彼らを納得させるため、何らかの正当な理由が必要だ。そこで、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の論理を組み立てたのだろう。だからこそ、一部の視聴者はその“こじつけ”に気づき、チャンネル桜へ批判を送り、チャンネル桜はそれを撥ねつけながら、断固たる方針を貫いたのかも知れない。国益を重視する保守派なら誰だって、小池氏より桜井氏の主張に共感するはずだ。しかし、現実は損得計算に基づく「大人の論理」で動いている。チャンネル桜の苦悩を理解すべきだ。それに、批判のコメントの中には、チャンネル桜を困らせる絶好の機会と捉え、視聴者の攪乱や保守派の分断を狙った連中がいたから、一概に水島社長を責めることはできない。大きくなった団体を守るのは大変である。小さな組織のうちはリスクを我慢できるが、影響力を行使できるくらい大きくなった組織だと、それを運営するだけでも骨が折れる。だから、気が進まなくても小池氏を担ぎ、惨敗のリスクを回避したかったのだろう。

abe Sinzo 1Mastubara 1Mawatari 1Nishida Shoji 1


(左: 安倍晋三 / 松原仁 / 馬渡龍治 / 右: 西田昌司)

  しかし、ここにジレンマがある。勝ち馬に乗れば利益が大きいが、その代わり不満が鬱積してくるからだ。そもそも、保守派の草莽は、既存の左翼政治が嫌で保守運動を始めたのに、集団の成功を目指すあまり、批判してきた政治家に擦り寄ってしまった。カメレオンのように態度を変える小池氏との同衾(どうきん)では、何の為に努力してきたのか分からない。移民問題や外国人労働者の政策に関し、水島社長は小池氏の回答に満足しいていたが、実際はどうだったのか。そういえば、安倍晋三は保守派国民にとって期待の星だった。ところが、今や移民推進派の旗手になってしまい、チャンネル桜の支援者を裏切った。もっとも、側近が左翼議員ばかりだから、仕方ないという見方もある。だが、金貨で裏切るユダは他にもごまんといた。チャンネル桜はバック・アップした政治家に裏切られてきた。野党時代の松原仁をゲストに迎えていたが、与党になった途端、掌を返して知らぬ顔。民主党で役職に就くと顔を合わせなくなった。以前、日本の素晴らしさを讃えていた馬渡龍治は好印象だったが、落選して細川護煕の都知事選を手伝うようになると、原発反対派になってしまった。更に酷いのが西田昌司。レギュラー・ゲストにしてやったのに、政治的妥協から有田芳生と協調し、言論弾圧法を作ってしまったのだ。でも、こうした例を挙げてチャンネル桜を批判するのは酷だろう。これまで築いてきた同局の功績を考えれば、政治家の裏切りなど些細な事だ。

桜井誠の栄光と伝説

Marines 4Marines 2

(左: 硫黄島での海兵隊員の記念碑 /右: 星条旗を掲げるアメリカ軍人)

  筆者の私的な感想で申し訳ないが、秋葉原で行われた桜井陣営の最終演説会を聴いて、心からの感銘を受けた。今まで数々のデモ行進に参加したが、桜井氏のグランド・フィナーレに集まった聴衆は格別だ。確か平成8年(1996年)頃だったと思う。筆者は竹島奪還・韓国への抗議デモに参加ししたことがある。当時はまだインターネットが普及しておらず、参加者募集も困難で、よほど熱心な保守派でない限り来ない。たまたま筆者は「国民新聞」や「月曜評論」、「動向」などを定期購読していたから、抗議デモの情報を掴んでいた。当日、筆者は大通りを行進しながら韓国への反対を叫んでいたが、デモ参加者の中には気恥ずかしそうな人も見られたし、大声を張ることに馴れていない女性もいたりで、今のような堂々としたデモ行進ではなかった。国旗を掲げることさえ躊躇する人がいたくらいである。偶然だけど、筆者は中学生の時、朝礼の国旗掲揚係を務めていたから違和感が無い。第一、戦勝国のアメリカ人が意気揚々と星条旗を振っていたのだ。これを知っていたから、いくら子供とはいえ別段恥ずかしいとは思わなかった。1980年代ならびに1990年代の左翼時代を目撃したから、チャンネル桜のデモに参加した時、みんなが当然の如く日の丸を掲げているのを見て、しみじみ「時代の変化」を感じたものだ。もちろん、桜井氏のような候補者が現れるとは予想していなかった。

Koike Uriko 12(左 / 当選した小池百合子)
  チャンネル桜の支援者や視聴者の中には、小池百合子の最終演説会が行われた池袋に赴いた人もいるだろう。しかし、彼らに本物の“感動”があったのか? なるほど、開票特番で即座に当確が出たから、支持者は歓喜に沸いたに違いない。自分の支持者が当選したから自然な反応である。でも、その感動は二、三日もすれば希薄になるんじゃないか。たぶん、勝利に酔いしれた支持者は、今は何事も無かったかのように暮らしているはずだ。 一般人は堅気の庶民だから、お祭りが終われば、いつもの仕事が待っている。一方、桜井氏のもとに馳せ参じた支援者は彼らと違う。勝ち馬が放つ権力の香りを求めたのではない。既存の候補者なら絶対に口にしない“自爆的”発言を聞きに来たのだ。桜井氏の落選は百も承知である。だが、それでも彼のもとに行きたい。何か心の底から湧き上がるものがある。我々の肉体に燻っている「情熱」だ。祖国への愛だ。これといった権力を持たない草莽は、敗北必然の桜井氏に喝采を送りたかった。当選しなくたって負けじゃない。マスメディアが無視しようが、桜井氏のオーラは消えないし、益々その輝きを増している。なぜか? それは桜井氏が日本を心から愛する草莽の心に火をつけたからだ。そして、彼らの胸にともった炎が桜井氏の雄姿に注がれたからだ。チャンネル桜と水島社長が逃したのは、この眩しい愛国的草莽の輝きである。

Sakurai Makoto akiba 1Sakurai Makoto akiba 5


(写真 / 秋葉原に集まった桜井氏の支持者)

  いかなる団体にも栄枯盛衰がある。保守派と見なされた雑誌の『諸君』は廃刊となり、生き残った『正論』や『Voice』、『WiLL』なども昔ほどの魅力は無い。『文藝春秋』に至っては菊池寛もピックするほど左傾化した。残念ながら、やがてチャンネル桜にも衰退がくるだろう。しかし、チャンネル桜の視聴者やスタッフの中に、「オレも池袋じゃなく、秋葉原に行きたかったなぁ」とか「本当は桜井の方がいいよなぁ」とつぶやく者がいたら、少しは没落を先延ばしにできるんじゃないか。繰り返すが、チャンネル桜は独立した組織だから、誰を応援するかは桜の勝手だし、小池氏を支援するのを非難することは筋違いだ。桜井氏を応援したい者は、たとえ独りでも応援すればいいじゃないか。世間は小池氏が291万票以上獲得したとはしゃいでいる。そして、左翼どもは桜井氏がたった11万4171票しか取れなかった、と言って喜んでいた。しかし、桜井氏へ票を投じた11万4171名は、彼の激しい魂に共鳴し、確信を持って投票したのだ。そして、勇気と希望を体現してくれた桜井氏に感謝したのである。「テレビによく出ていたから」とか「自民党だから」、「一番勝ちそうだから」、「女性都知事を見たいから」との理由で小池氏に投票した連中とは明らかに違うのだ。負け戦にあえて挑戦する桜井氏に票を投じた都民は、本気で日本を考える人々だった。

  桜井氏の最終演説に馳せ参じた者は、彼の「荒ぶる魂」に触れたはずだ。集まった聴衆は不甲斐ない政治に腹を立て、座して死ぬことができない庶民であろう。何の得にもならない集会なのに、桜井氏に喝采を送っていたのは、心臓の鼓動が高まったからじゃないのか。秋葉原での感動は永遠に皆の心に残るだろう。熱い感動は無益じゃない。桜井氏が喝破した「魂の独立記念日」は聴衆の心を突き刺し、彼らの脳裡に深く刻まれたはずだ。桜井氏が問いかける言葉の一つ一つは、聴衆の魂を根底から揺さぶり、日本人として生まれた事実を覚醒させ、一歩も二歩も前進させたのだ。秋葉原の駅前広場に響き渡った「魂」の歓声は、決して消滅することはない。たとえ権力者が押さえつけても、その都度浮かび上がってくる。歴史に刻まれた言葉は誰も消すことはできない。勝ち馬に喜ぶチャンネル桜の支持者は、本心から小池氏の当選に感動したのか? 駆けつけた池袋で、桜井氏の叫びを超える言葉を聞いたのか? 心が揺れたのか? 小池氏の勝利宣言は、心臓を鷲づかみにしたのか? 筆者の勝手な感想だけど、チャンネル桜は僅かに沈没した。しかし、心配ご無用。たった花びら一枚ほどの深さである。しかし、小池氏への虚しさが何万枚も降り積もれば、手のひらに感じるほどの重さとなるだろう。桜井支持派にとって秋葉原の集会は、「魂の独立記念日」になった。一方、小池支持に便乗した国民にとっては、「衰退への晩鐘」だ。チャンネル桜の魂が沈まないことを望む。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68565382.html

6. 中川隆[-10418] koaQ7Jey 2019年5月02日 09:28:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1672] 報告

2016年04月04日
屈折した日本人の心 (前編) / 高山正之は朝鮮人に似ている?
黒木頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68531273.html


白人社会への愛と憎しみ
white woman 33


  「ハートブレイカー(Heartbreaker)」という言葉は、よく歌の題名になりやすい。ちょっと記憶を辿れば、レッド・ツェッペリンやパット・ベネター、それにグランド・ファンク・レイルロードの名曲が思い浮かぶだろう。世間の歌手が恋に破れた者の気持ちをどう唄おうが勝手だが、国際政治で失恋の怨みに凝り固まって日本の国益が見えない人は困る。こんなことを言い出すのは、ちょっと前にチャンネル桜の「日いづる国より」を見ていたからだ。その番組では、コラムニストの高山正之がゲストに招かれていて、彼の発言を聞いてみたが、どうも気になって何となく違和感を覚えた。

Takayama2(左/高山正之)
  なるほど高山氏は左翼一色のマスコミ界では傑出しているが、悲しいかな、単純思考に嵌まったジャーナリスの域を出ていない。高山氏は無意識なのだろうが、白人に対して愛憎入り交じった感情を持っている。もしかしたら、ロサンジェルス勤務時代に白人ジャーナリストか、身近なアメリカ人に意地悪をされたのかも知れない。とりわけ、ジャーナリストには傲慢で卑劣なクズが多いから、高山氏はチンケな“黄色人種”と見なされたのではないか? 大した能力も無いくせに「白人」であることだけが唯一の自慢である新聞記者が、アメリカにはごまんと居るのだ。堅実な家庭に育った青年なら、ジャーナリストなんて職は選ばないだろう。それに、アジア人と似たような容姿を持つ日本人は、支那人か朝鮮人と一緒にされるからショックを受けることがある。こうした劣等民族と接して嫌な思いをしたアメリカ白人は、日本人に対しても侮蔑的な態度を無意識に取ってしまう。こう扱われれば、温和な日本人が腹を立てても当然だ。

  確かめたわけじゃないけど、普段の話し方を聞いた限り、高山氏は英語を流暢に話せるとは思えない。もしかしたら、現地のアメリカ人スタッフから馬鹿にされたんじゃないか。会社から派遣された日本人駐在員には、英語が苦手で周囲のアメリカ人にうまく反論できず、フラストレーションを貯め込む人が結構いたりする。また、たとえ英語を話すことが出来ても、アクセントおかしかったり、発音の強弱が下手でモゴモゴ話す日本人は、アメリカ人から相手にされなかったりするのだ。筆者もある大学でアメリカ人から孤立した日本人留学生を見たことがある。ある時、彼の水飴みたいにドロ〜とした英語の喋り方を聞いて納得してしまった。断っておくが、日本人は美しい日本語を話すことができれば良いのであって、英語が得意な支那人やフィリピン人になることが素晴らしいわけではない。しかし、英米に住むなら言語でハンディーキャップを背負うことになる。前もって会話で苦労することを覚悟すべきだ。それが嫌なら日本から出ない方がいい。

  筆者が何故こんなことを考えたのかと言えば、高山氏が朝鮮人的日本人に見えたからだ。朝鮮人が南鮮で日本の悪口を述べるのは彼らの自由だから構わない。朝鮮国内でぐちゃぐちゃ文句を垂れる蛙は放って置けばいいじゃないか。ただし、来日して我々を罵る朝鮮人がいたら、頭を傘バットで殴ってやれ。それが無い人は、靴下に小銭を入れて振り回し、勢いよく叩きつければかなりの効果を期待できる。でも、一般人は 「馬鹿な鮮人だ」と蔑んで相手にしないだろう。後進国から来たという事も弁えずに、勝手な理屈で日本を非難する朝鮮人は、身の程知らずの馬鹿であるからだ。日本に支えて貰っているくせに、その認識もないまま一等国民を気取る朝鮮人は、見ている我々の方が恥ずかしくなってしまう。一方、米国や西歐について辛辣に語る高山氏は、世間で好評を博す。たぶん、それは日本国民の奥底で燻る対米劣等感を癒やしてくれるからだろう。しかし、白人をことさら非難する日本人ほど、心の底で猛烈に白人を愛している。まるで、武家のご令嬢に片思いを寄せる町人か職人みたいだ。一目惚れの女から相手にされない男のヒステリーはみっともない。日本の知識人も同じだ。彼らは一生懸命歐米の学問を勉強しているから、日本に無関心だったり、日本について偏見や誤解を持っている西歐白人を目にすると、どうしても怒りが込み上げてくる。その気持ちは分かるけど、白人が日本について無知なのはしょうがない。だって、彼らが日本を勉強しなくても困ることはないじゃないか。

Burma British Colony 1Burma Vegetable_stand


(左: 植民地時代のビルマにいたイギリス人/右: 市場で物を売るビルマ人)

  ここで高山氏の見解が、どうして変なのかをいくつか例を挙げてみよう。まず、白人による植民地支配についてだ。高山氏は歐米列強がアジア・アフリカを支配したことを非難するが、それが日本にとってマイナスなのか、と問いたい。例えば、高山氏はイギリス人のビルマ支配を批判するが、日本は「植民地解放戦争」などせずに、英国のビルマ統治を継続させるべきであった。なぜかといえば、イギリス人が異民族を統治すれば、必ず民族対立が生じて無用な出費がかさむし、余計な人員をさかねばならず、植民地搾取で潤っても全体としてみれば、赤字経営になってしまう。しかも、半永久的ないざこざで常に悩まされるし、下層の白人から異人種混血が起こってイギリス人の肌が茶色くなる。強力な陸海軍を持つ日本なら、英国とビルマの仲をうまく調停する「善意のブローカー(honest broker)」を演じるチャンスが出てくるだろう。そうなれば、日本は両国に恩を売りながら、常に彼らがいがみ合うように仕組めばいいじゃないか。英国と対立するより、英国から技術や情報を貰った方がどんなに得なのか誰にでも分かるだろう。これは日露戦争で証明済み。ビルマ人が塗炭の苦しみを味わっても、我が国が有利な立場になるのなら、帝国主義を是非とも続けてもらいたい。高山氏はなぜ日本よりビルマの利益を優先するのか分からない。

white male 1white model 9Danielle Brooks 3


(左: 利用すべき白人男性/中央: 白人女性/右: 避けた方がいい黒人女性)

  日本人は米国の保守派白人を陰で支援すべきだ。高山氏は中南米移民を排斥するドナルド・トランプを賞讃せずむしろ批判的だが、日本を徹底的に制禦しようとする民衆党に比べればちよっとはマシだろう。それに、アメリカ人が人種的対立で揉めているなら、もっと騒ぎを大きくしてアメリカ社会が分裂するよう工作するのが、我が国の外政ではないのか。どうせ支援するなら、建国の民の子孫を応援し、日本人の味方につけた方がいい。白人保守派の方がメキシコ人や黒人より好ましいと思う日本人は多いはずだ。アメリカでは移民排除を主張する白人は少数派だから、なおさら日本政府は資金援助をして彼らを一大勢力にし、日本の擁護者にすれば慰安婦像撤去の運動で力強い味方となる。アメリカ人を仲間にするなら言論ではなく、札束でひっぱたくのが効果的だ。国土を神聖なものとみなす保守派は、穢らわしい朝鮮人の彫像など目障りと感じるだろう。だいたい、外交とは策略を用いるものだ。人種的亀裂を深めてやれば、白人を支援する日本人の株が上がり、日本研究を専攻する学生を確保しやすくなる。何はともあれ、アメリカ社会に日本の手下を増やすことが肝心だ。もし、アメリカ人を利用するなら、ハンサムな白人青年を見つけるべきだ。大衆は論理や演説内容で人を判断せず、外見や学歴で勝手な思い込みをするものだし、とくにオバはんのアメリカ人には色男の方が説得力をもつ。また、白人美女ならテレビ局が積極的に出演依頼をしてくるから、外務省の役人より数千倍も日本の国益を代表してくれるはずだ。高山氏のように白人を日本国内で非難したって、何の得にもならない。

  昔、アメリカ史を専門にしていた東大教授の猿谷要が、奴隷制度やインディアン撲滅を引き合いに出して、しょっちゅうアメリカ白人を非難していた。高山氏もこの左翼学者と同じような思考に染まっているのではないか。高山氏は白人がインディアンを虐殺したと騒ぐが、インディアンは無抵抗で殺されたわけではく、リトル・ビックホーンの戦いでも知られているように、勇敢に戦って敗れたのだ。皆殺しは可哀想だけれど、白人よりも強力な武器や兵力を用意しなかったのだから、負けたのはスー族やシャイアン族の不覚であろう。異文化を吸収しない戦闘民族は、戦場で惨敗しないと反省しないのだ。その点、日本は明治に近代化を成功させたから立派であった。家康がコ川家の安泰を優先させたため、日本が海軍を創設できなかったのは痛恨の極みである。幕末になって非常に苦しんだ事を思い起こせば、いかに鎖国政策がマイナスであったかが理解できるだろう。ついでに言えば、もし家康が西歐とのパイプを繋いでいれば、「グレート・ヘンリー(Henry Grace a Dieu)」とか「メアリー・ローズ(Mary Rose)」といったチューダー朝の軍艦を輸入し、日本海軍の建設が実現したかも知れない。(ヘンリー七世の建艦については別の機会に述べてみたい。興味のある方には、Geoffrey Moorhouseの「 Great Henry's Navy」という本をお勧めします。)

  日本人の研究者でも、白人入植者によるインディアンの虐殺を非難する人が多いが、日本史と違い世界史は残虐な戦争で満ちているから、アメリカ人を批判しようとすれば、たぶん世界の全民族を責めることになる。平和な日本の方が例外なのだ。高山氏は白人がインディアンの女子供を殺したことに言及するが、もしアメリカ人がインディアンの女子供を見逃していれば、再びインディアン戦士が白人に襲いかかったであろう。つまり、幼いインディアンは成長して、親兄弟の仇を討つはずだから、ジョージ・A・カスター中佐のようなアメリカ人であれば、将来の安全を確保するために鬼となるだろう。日本は同質民族というお陰で、みんな仲良く暮らしていたから、戦国時代でもそこそこ穏やかだった。敵軍を殲滅せずとも平和を保てたのだから幸せだ。「平和」とはある意味、徹底的な危険の排除である。脅威は芽のうちに摘み取ることが肝要だ。残酷なようだけど、地球ではこれが一般原則である。古代ローマを思い出せば分かるだろうが、宿敵カルタゴの土地に塩を撒いて荒れ地にしたのは、商業民族のカルタゴ人が二度とローマを攻めないようトドメを刺すためであった。また、戦地で強固な陣地を築いたのは、夜間でも安全を確保するためである。ところが、日本人ときたら鉄壁の兵営を戦地に建設しなかったし、工兵隊すらもたなかったというから呆れてしまう。安全に対する日本人の認識は甘いと言わざるを得ない。

  ただ、危機意識が低い日本人でも、戦国時代はちよっとマシで、冷徹なところがあった。家康はコ川家の将来を危うくする豊臣秀頼の存在を気にしていたから、何としても豊臣家を滅ぼす必要があったのだ。そこで難癖をつけて大阪冬の陣・夏の陣を無理やり起こし、豊臣家を徹底的に攻撃し、秀忠の将軍職を安定させたのである。戊辰戦争の時も、ちょっと残酷なところがあって、西郷隆盛はコ川慶喜の処刑にこだわっていた。大政奉還してもコ川家は依然として薩長にとり脅威で、いつ反撃されるか分からない。第一、強力な海軍力を誇る幕府軍は不安の種だ。慎重な大久保利通も慶喜の抹殺に賛成だった。しかし、勝海舟が断固として拒否したから慶喜公は命が助かったのである。高山氏は平和な日本人の感覚で白人国家を批判するが、日本の倫理基準で世界の民族を裁けば、どの民族も有罪となってしまうだろう。それでも、アメリカ白人を批判したいなら、日本人が彼らを攻撃し、アメリカ大陸から追い払うしかない。しかし、そんなことを妄想すれば、朝鮮人みたいになってしまうから、机上の空論は慎むべきだ。

アメリカが憧れだった日本人

  明治以来、日本人は妙にアジア人に肩入れし、ヨーロッパ人に反撥を覚えることが多かった。対米コンプレックスが強い高山氏も、やたらと白人優越主義を憎み、黄色人種という自己意識が根深い。しかし、日本人は白黒黄色の種族ではなく、「肌色人種」であるはずだ。外国で白人が何を言おうが、平然と構えていればいいのに、心に何らかの傷を持つ高山氏は、他の日本国民に同じような憎しみを持つよう焚きつける。日本で日本人差別が無ければ、欧米諸国やアジアの元植民地で人種差別があってもいいじゃないか。白人の縄張りで白人が威張っても当然だろう。モンゴル人がモンゴル帝國内で威張っていたり、イスラム圏でイスラム教徒が上流階級になっていても不思議ではない。レイシスト国家であるイスラエルでは、公然と黒人差別が横行し、パレスチナ人の虐殺はナチス並で、ユダヤ人とアラブ人との結婚を糾弾するラビでも普通に暮らしているのだ。しかし、日本人は気にしないだろう。白人がそんなに憎いのであれば、来日する白人を差別してやればいいじゃないか。これこそ相互主義だ。しかし、それを実行しないんだから、日本人の方が悪い。たぶん、西歐白人が来ないと寂しいから、アパルトヘイト政策を取れないんじゃないか。西歐人歌手やハリウッド俳優が来日しないと、商売が繁昌しないし、英会話講師が欲しい日本の学校も何かと困るから、ためらってしまうのだろう。

Jewish man 2arabic man 6Genghis Khan PortraitAsasyouru 1

(左: ユダヤ人 / アラブ人 / チンギス・ハン / 右: モンゴル人の朝青龍)

  日本では象牙の塔に閉じ籠もる知識人と、本音と建前を微妙に混ぜながら暮らす庶民は、色々な点で違っている。白人帝国主義を打倒して「大アジア共栄圏」をつくろうなんて幻想を抱く日本人は戦前にもいたけど、庶民はアジア人なんて本当は嫌いだった。アジア主義を唱えた頭山満や内田良平、安岡正篤(やすおかまさひろ)、細井肇(ほそいはじめ)なんかは、支那人の実態が分かっていなかったから、日本にとって有害だった。戦前は朝鮮総督府が「内鮮融和」とか「内戦一体」を謳ったが、朝鮮人の婿や嫁をとった士族などいなかったし、商人や勤め人、役人などでも朝鮮人と結婚する者はまずいなかった。朝鮮語を学ぶ者は稀だったし、総督府の役人ですら、給料の上乗せがあっても真剣に学ぶ者は少なかったのである。ましてや、ベトナム語とかマレー語を学ぶ日本人なんかいやしない。フィリピンに派遣された軍人だって、茶色のタガロク族女を好きになったからといって、婚約者にすべく郷里の両親に紹介するなんてことはきなかった。現地妻はあくまでも性慾の対象であって、実家の跡継ぎを産む母親ではない。

  日本の保守派知識人でも、戦前にアメリカ白人が日系移民を差別したことを恨んで、未だに批判する者が多い。西歐史に詳しい渡部昇一先生でも、日系移民への差別を非難していたが、肝心要な点を忘れていた。それは、日本人が自発的に米国へ渡ったという事実である。今では高齢者の日本人でも口にしないが、日系移民は出稼ぎ目的で渡米したのだ。彼らにとりアメリカは「憧れの地」あるいは「希望の国」であった。例えば、貧しい農家に生まれたニスケ・ミツモリさんは、高等学校に進学できず、授業料がタダの県立学校に進みたかったが、まだ17歳だったので入学できなかった。ところが、待っているうちに日露戦争が始まってしまい、兵隊になるのが嫌だったミツモリ氏は、進学を諦めアメリカに渡ろうと決心した。しかし、彼には明確な渡米目的はなかったという。それでも、ミツモリ氏はアメリカに着けば何とかなるだろうと楽観していたそうだ。(アイリーン・スナダ・サラソーン編『The 一世 パイオニアの肖像』 南条俊二 訳 読売新聞社 1991年15-16頁。)

  当時のアメリカは貧乏な日本と比較にならぬほど豊かで、大志を抱いた青年にとって夢を叶える国だった。リイチ・サトウ氏の父親は、若い頃かなり放蕩を重ねて財産を手放してしまったという。しかも、女房子供を抱えていたから、二進も三進も行かず地元で苦労していたらしい。そこで、彼は失ったものを取り戻すためハワイに渡って、サトウキビ畑で12年間働いたそうだ。ある程度のお金を貯めて帰国したサトウ氏の父は、失った田畑や山林を買い戻すことができた。そればかりか、彼は以前よりも財産を増やしたそうである。(上掲書 24頁。) 彼が持ち帰った2、3千ドルは、当時の日本人にとったら相当な大金で、日本に戻ってきた人は故郷で何でもできたらしい。例えば、家を建てたり田畑を買ったり、という具合。だから、アメリカに向かう人たちは期待で胸を膨らませていた。息子のリイチさんも村に残っていては埒が明かないと考え、日本より二倍の賃金がもらえるアメリカで働きたいと望んでいたそうだ。

  明治の頃の日本人は西洋の文化に驚きと魅力を感じていた。ある日、サトウ氏は村の表通りで、奥さんと赤ん坊を連れている牧師を見かけたという。その時、サトウ氏はビックリした。何と赤ん坊を抱いていたのは、一緒に歩いている奥方ではなく、旦那さん、つまり牧師の方だったからである。「そのような光景は、当時の日本では、まったく目新しく、珍しいことだったのです」とサトウ氏は語っていた。彼は家から飛び出し、その牧師を眺めたところ、「とてもモダンで西洋的、ハイカラだ」と思ったそうだ。彼はその頃から渡米を考え始めていた。儒教的倫理なら耳にタコができるほど聞かされていた日本人でも、女性に対する接し方には無頓着で、貴婦人に対する奉仕という概念が皆無だったから無理もない。今では道端でカップルがキスをしていても珍しくはないが、ひと昔前の日本人なら恥ずかしくてできないだろう。異性の友人同士が、送別会や引っ越しのときに抱き合って別れを惜しむなんてことは、普通の光景ではない。私的な体験談で申し訳ないが、筆者が学生寮を去る時、アメリカ人で女学生の友人が次々に抱きついてきて、別れを惜しんだことがある。その時、筆者は「日本とはかなり違うなぁ」と内心思った。でも、嫌じゃなかったことだけは確かだ。

designer's baby 4white girl 13white woman 47


(左: 西歐人の幼児 /中央: フランス人の少女 / 右: 西欧系の白人女性)

  そういえば、明治か大正時代にフランスへ旅行をした日本人の紀行文を読んだことがある。彼がフランス人の知人宅を訪れ、その家族としばらく談笑して帰ろうとした時のことだった。この知人には幼い娘がいて、たいそう可愛らしい少女であったという。まるでフランス人形のようなこの幼女は、別れ際に客である日本人に抱きついて「さよなら」と告げたらしい。抱きつかれた日本人は、祖国では体験できぬ西洋風の行動にいささか戸惑ったようだが、まんざらでもなく、逆に感動して嬉しく思ったと述べていた。案外、日本人は西洋人の風習に好感を持っているのかも知れない。我々は支那風の偽善的な作法と歐米人の気さくな態度を比較・体験した時、どうも西歐の風習に魅力を感じる傾向がある。江戸時代までは諸文化を比較できなかったから、支那を必要以上に尊敬していたが、明治になって歐米に渡航できるようになると、両者を“比べる”ことが出来るようになった。現在の我々でも、当時の日本人が儒教文化をゴミ箱に捨てた気持ちがわかる。それに、支那人に抱きつかれたら気持ちが悪い。やはり、支那人とは離れて暮らしたいものだ。

  アメリカに移住した日本人の体験談は面白いので、次回も引き続き紹介したい。くどいようだけど後編に続きます。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68531273.html


7. 中川隆[-10393] koaQ7Jey 2019年5月04日 19:59:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1698] 報告
2016年04月04日
屈折した日本人の心 (前編) / 高山正之は朝鮮人に似ている?
黒木頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68531273.html


白人社会への愛と憎しみ
white woman 33


  「ハートブレイカー(Heartbreaker)」という言葉は、よく歌の題名になりやすい。ちょっと記憶を辿れば、レッド・ツェッペリンやパット・ベネター、それにグランド・ファンク・レイルロードの名曲が思い浮かぶだろう。世間の歌手が恋に破れた者の気持ちをどう唄おうが勝手だが、国際政治で失恋の怨みに凝り固まって日本の国益が見えない人は困る。こんなことを言い出すのは、ちょっと前にチャンネル桜の「日いづる国より」を見ていたからだ。その番組では、コラムニストの高山正之がゲストに招かれていて、彼の発言を聞いてみたが、どうも気になって何となく違和感を覚えた。

Takayama2(左/高山正之)
  なるほど高山氏は左翼一色のマスコミ界では傑出しているが、悲しいかな、単純思考に嵌まったジャーナリスの域を出ていない。高山氏は無意識なのだろうが、白人に対して愛憎入り交じった感情を持っている。もしかしたら、ロサンジェルス勤務時代に白人ジャーナリストか、身近なアメリカ人に意地悪をされたのかも知れない。とりわけ、ジャーナリストには傲慢で卑劣なクズが多いから、高山氏はチンケな“黄色人種”と見なされたのではないか? 大した能力も無いくせに「白人」であることだけが唯一の自慢である新聞記者が、アメリカにはごまんと居るのだ。堅実な家庭に育った青年なら、ジャーナリストなんて職は選ばないだろう。それに、アジア人と似たような容姿を持つ日本人は、支那人か朝鮮人と一緒にされるからショックを受けることがある。こうした劣等民族と接して嫌な思いをしたアメリカ白人は、日本人に対しても侮蔑的な態度を無意識に取ってしまう。こう扱われれば、温和な日本人が腹を立てても当然だ。

  確かめたわけじゃないけど、普段の話し方を聞いた限り、高山氏は英語を流暢に話せるとは思えない。もしかしたら、現地のアメリカ人スタッフから馬鹿にされたんじゃないか。会社から派遣された日本人駐在員には、英語が苦手で周囲のアメリカ人にうまく反論できず、フラストレーションを貯め込む人が結構いたりする。また、たとえ英語を話すことが出来ても、アクセントおかしかったり、発音の強弱が下手でモゴモゴ話す日本人は、アメリカ人から相手にされなかったりするのだ。筆者もある大学でアメリカ人から孤立した日本人留学生を見たことがある。ある時、彼の水飴みたいにドロ〜とした英語の喋り方を聞いて納得してしまった。断っておくが、日本人は美しい日本語を話すことができれば良いのであって、英語が得意な支那人やフィリピン人になることが素晴らしいわけではない。しかし、英米に住むなら言語でハンディーキャップを背負うことになる。前もって会話で苦労することを覚悟すべきだ。それが嫌なら日本から出ない方がいい。

  筆者が何故こんなことを考えたのかと言えば、高山氏が朝鮮人的日本人に見えたからだ。朝鮮人が南鮮で日本の悪口を述べるのは彼らの自由だから構わない。朝鮮国内でぐちゃぐちゃ文句を垂れる蛙は放って置けばいいじゃないか。ただし、来日して我々を罵る朝鮮人がいたら、頭を傘バットで殴ってやれ。それが無い人は、靴下に小銭を入れて振り回し、勢いよく叩きつければかなりの効果を期待できる。でも、一般人は 「馬鹿な鮮人だ」と蔑んで相手にしないだろう。後進国から来たという事も弁えずに、勝手な理屈で日本を非難する朝鮮人は、身の程知らずの馬鹿であるからだ。日本に支えて貰っているくせに、その認識もないまま一等国民を気取る朝鮮人は、見ている我々の方が恥ずかしくなってしまう。一方、米国や西歐について辛辣に語る高山氏は、世間で好評を博す。たぶん、それは日本国民の奥底で燻る対米劣等感を癒やしてくれるからだろう。しかし、白人をことさら非難する日本人ほど、心の底で猛烈に白人を愛している。まるで、武家のご令嬢に片思いを寄せる町人か職人みたいだ。一目惚れの女から相手にされない男のヒステリーはみっともない。日本の知識人も同じだ。彼らは一生懸命歐米の学問を勉強しているから、日本に無関心だったり、日本について偏見や誤解を持っている西歐白人を目にすると、どうしても怒りが込み上げてくる。その気持ちは分かるけど、白人が日本について無知なのはしょうがない。だって、彼らが日本を勉強しなくても困ることはないじゃないか。

Burma British Colony 1Burma Vegetable_stand


(左: 植民地時代のビルマにいたイギリス人/右: 市場で物を売るビルマ人)

  ここで高山氏の見解が、どうして変なのかをいくつか例を挙げてみよう。まず、白人による植民地支配についてだ。高山氏は歐米列強がアジア・アフリカを支配したことを非難するが、それが日本にとってマイナスなのか、と問いたい。例えば、高山氏はイギリス人のビルマ支配を批判するが、日本は「植民地解放戦争」などせずに、英国のビルマ統治を継続させるべきであった。なぜかといえば、イギリス人が異民族を統治すれば、必ず民族対立が生じて無用な出費がかさむし、余計な人員をさかねばならず、植民地搾取で潤っても全体としてみれば、赤字経営になってしまう。しかも、半永久的ないざこざで常に悩まされるし、下層の白人から異人種混血が起こってイギリス人の肌が茶色くなる。強力な陸海軍を持つ日本なら、英国とビルマの仲をうまく調停する「善意のブローカー(honest broker)」を演じるチャンスが出てくるだろう。そうなれば、日本は両国に恩を売りながら、常に彼らがいがみ合うように仕組めばいいじゃないか。英国と対立するより、英国から技術や情報を貰った方がどんなに得なのか誰にでも分かるだろう。これは日露戦争で証明済み。ビルマ人が塗炭の苦しみを味わっても、我が国が有利な立場になるのなら、帝国主義を是非とも続けてもらいたい。高山氏はなぜ日本よりビルマの利益を優先するのか分からない。

white male 1white model 9Danielle Brooks 3


(左: 利用すべき白人男性/中央: 白人女性/右: 避けた方がいい黒人女性)

  日本人は米国の保守派白人を陰で支援すべきだ。高山氏は中南米移民を排斥するドナルド・トランプを賞讃せずむしろ批判的だが、日本を徹底的に制禦しようとする民衆党に比べればちよっとはマシだろう。それに、アメリカ人が人種的対立で揉めているなら、もっと騒ぎを大きくしてアメリカ社会が分裂するよう工作するのが、我が国の外政ではないのか。どうせ支援するなら、建国の民の子孫を応援し、日本人の味方につけた方がいい。白人保守派の方がメキシコ人や黒人より好ましいと思う日本人は多いはずだ。アメリカでは移民排除を主張する白人は少数派だから、なおさら日本政府は資金援助をして彼らを一大勢力にし、日本の擁護者にすれば慰安婦像撤去の運動で力強い味方となる。アメリカ人を仲間にするなら言論ではなく、札束でひっぱたくのが効果的だ。国土を神聖なものとみなす保守派は、穢らわしい朝鮮人の彫像など目障りと感じるだろう。だいたい、外交とは策略を用いるものだ。人種的亀裂を深めてやれば、白人を支援する日本人の株が上がり、日本研究を専攻する学生を確保しやすくなる。何はともあれ、アメリカ社会に日本の手下を増やすことが肝心だ。もし、アメリカ人を利用するなら、ハンサムな白人青年を見つけるべきだ。大衆は論理や演説内容で人を判断せず、外見や学歴で勝手な思い込みをするものだし、とくにオバはんのアメリカ人には色男の方が説得力をもつ。また、白人美女ならテレビ局が積極的に出演依頼をしてくるから、外務省の役人より数千倍も日本の国益を代表してくれるはずだ。高山氏のように白人を日本国内で非難したって、何の得にもならない。

  昔、アメリカ史を専門にしていた東大教授の猿谷要が、奴隷制度やインディアン撲滅を引き合いに出して、しょっちゅうアメリカ白人を非難していた。高山氏もこの左翼学者と同じような思考に染まっているのではないか。高山氏は白人がインディアンを虐殺したと騒ぐが、インディアンは無抵抗で殺されたわけではく、リトル・ビックホーンの戦いでも知られているように、勇敢に戦って敗れたのだ。皆殺しは可哀想だけれど、白人よりも強力な武器や兵力を用意しなかったのだから、負けたのはスー族やシャイアン族の不覚であろう。異文化を吸収しない戦闘民族は、戦場で惨敗しないと反省しないのだ。その点、日本は明治に近代化を成功させたから立派であった。家康がコ川家の安泰を優先させたため、日本が海軍を創設できなかったのは痛恨の極みである。幕末になって非常に苦しんだ事を思い起こせば、いかに鎖国政策がマイナスであったかが理解できるだろう。ついでに言えば、もし家康が西歐とのパイプを繋いでいれば、「グレート・ヘンリー(Henry Grace a Dieu)」とか「メアリー・ローズ(Mary Rose)」といったチューダー朝の軍艦を輸入し、日本海軍の建設が実現したかも知れない。(ヘンリー七世の建艦については別の機会に述べてみたい。興味のある方には、Geoffrey Moorhouseの「 Great Henry's Navy」という本をお勧めします。)

  日本人の研究者でも、白人入植者によるインディアンの虐殺を非難する人が多いが、日本史と違い世界史は残虐な戦争で満ちているから、アメリカ人を批判しようとすれば、たぶん世界の全民族を責めることになる。平和な日本の方が例外なのだ。高山氏は白人がインディアンの女子供を殺したことに言及するが、もしアメリカ人がインディアンの女子供を見逃していれば、再びインディアン戦士が白人に襲いかかったであろう。つまり、幼いインディアンは成長して、親兄弟の仇を討つはずだから、ジョージ・A・カスター中佐のようなアメリカ人であれば、将来の安全を確保するために鬼となるだろう。日本は同質民族というお陰で、みんな仲良く暮らしていたから、戦国時代でもそこそこ穏やかだった。敵軍を殲滅せずとも平和を保てたのだから幸せだ。「平和」とはある意味、徹底的な危険の排除である。脅威は芽のうちに摘み取ることが肝要だ。残酷なようだけど、地球ではこれが一般原則である。古代ローマを思い出せば分かるだろうが、宿敵カルタゴの土地に塩を撒いて荒れ地にしたのは、商業民族のカルタゴ人が二度とローマを攻めないようトドメを刺すためであった。また、戦地で強固な陣地を築いたのは、夜間でも安全を確保するためである。ところが、日本人ときたら鉄壁の兵営を戦地に建設しなかったし、工兵隊すらもたなかったというから呆れてしまう。安全に対する日本人の認識は甘いと言わざるを得ない。

  ただ、危機意識が低い日本人でも、戦国時代はちよっとマシで、冷徹なところがあった。家康はコ川家の将来を危うくする豊臣秀頼の存在を気にしていたから、何としても豊臣家を滅ぼす必要があったのだ。そこで難癖をつけて大阪冬の陣・夏の陣を無理やり起こし、豊臣家を徹底的に攻撃し、秀忠の将軍職を安定させたのである。戊辰戦争の時も、ちょっと残酷なところがあって、西郷隆盛はコ川慶喜の処刑にこだわっていた。大政奉還してもコ川家は依然として薩長にとり脅威で、いつ反撃されるか分からない。第一、強力な海軍力を誇る幕府軍は不安の種だ。慎重な大久保利通も慶喜の抹殺に賛成だった。しかし、勝海舟が断固として拒否したから慶喜公は命が助かったのである。高山氏は平和な日本人の感覚で白人国家を批判するが、日本の倫理基準で世界の民族を裁けば、どの民族も有罪となってしまうだろう。それでも、アメリカ白人を批判したいなら、日本人が彼らを攻撃し、アメリカ大陸から追い払うしかない。しかし、そんなことを妄想すれば、朝鮮人みたいになってしまうから、机上の空論は慎むべきだ。

アメリカが憧れだった日本人

  明治以来、日本人は妙にアジア人に肩入れし、ヨーロッパ人に反撥を覚えることが多かった。対米コンプレックスが強い高山氏も、やたらと白人優越主義を憎み、黄色人種という自己意識が根深い。しかし、日本人は白黒黄色の種族ではなく、「肌色人種」であるはずだ。外国で白人が何を言おうが、平然と構えていればいいのに、心に何らかの傷を持つ高山氏は、他の日本国民に同じような憎しみを持つよう焚きつける。日本で日本人差別が無ければ、欧米諸国やアジアの元植民地で人種差別があってもいいじゃないか。白人の縄張りで白人が威張っても当然だろう。モンゴル人がモンゴル帝國内で威張っていたり、イスラム圏でイスラム教徒が上流階級になっていても不思議ではない。レイシスト国家であるイスラエルでは、公然と黒人差別が横行し、パレスチナ人の虐殺はナチス並で、ユダヤ人とアラブ人との結婚を糾弾するラビでも普通に暮らしているのだ。しかし、日本人は気にしないだろう。白人がそんなに憎いのであれば、来日する白人を差別してやればいいじゃないか。これこそ相互主義だ。しかし、それを実行しないんだから、日本人の方が悪い。たぶん、西歐白人が来ないと寂しいから、アパルトヘイト政策を取れないんじゃないか。西歐人歌手やハリウッド俳優が来日しないと、商売が繁昌しないし、英会話講師が欲しい日本の学校も何かと困るから、ためらってしまうのだろう。

Jewish man 2arabic man 6Genghis Khan PortraitAsasyouru 1

(左: ユダヤ人 / アラブ人 / チンギス・ハン / 右: モンゴル人の朝青龍)

  日本では象牙の塔に閉じ籠もる知識人と、本音と建前を微妙に混ぜながら暮らす庶民は、色々な点で違っている。白人帝国主義を打倒して「大アジア共栄圏」をつくろうなんて幻想を抱く日本人は戦前にもいたけど、庶民はアジア人なんて本当は嫌いだった。アジア主義を唱えた頭山満や内田良平、安岡正篤(やすおかまさひろ)、細井肇(ほそいはじめ)なんかは、支那人の実態が分かっていなかったから、日本にとって有害だった。戦前は朝鮮総督府が「内鮮融和」とか「内戦一体」を謳ったが、朝鮮人の婿や嫁をとった士族などいなかったし、商人や勤め人、役人などでも朝鮮人と結婚する者はまずいなかった。朝鮮語を学ぶ者は稀だったし、総督府の役人ですら、給料の上乗せがあっても真剣に学ぶ者は少なかったのである。ましてや、ベトナム語とかマレー語を学ぶ日本人なんかいやしない。フィリピンに派遣された軍人だって、茶色のタガロク族女を好きになったからといって、婚約者にすべく郷里の両親に紹介するなんてことはきなかった。現地妻はあくまでも性慾の対象であって、実家の跡継ぎを産む母親ではない。

  日本の保守派知識人でも、戦前にアメリカ白人が日系移民を差別したことを恨んで、未だに批判する者が多い。西歐史に詳しい渡部昇一先生でも、日系移民への差別を非難していたが、肝心要な点を忘れていた。それは、日本人が自発的に米国へ渡ったという事実である。今では高齢者の日本人でも口にしないが、日系移民は出稼ぎ目的で渡米したのだ。彼らにとりアメリカは「憧れの地」あるいは「希望の国」であった。例えば、貧しい農家に生まれたニスケ・ミツモリさんは、高等学校に進学できず、授業料がタダの県立学校に進みたかったが、まだ17歳だったので入学できなかった。ところが、待っているうちに日露戦争が始まってしまい、兵隊になるのが嫌だったミツモリ氏は、進学を諦めアメリカに渡ろうと決心した。しかし、彼には明確な渡米目的はなかったという。それでも、ミツモリ氏はアメリカに着けば何とかなるだろうと楽観していたそうだ。(アイリーン・スナダ・サラソーン編『The 一世 パイオニアの肖像』 南条俊二 訳 読売新聞社 1991年15-16頁。)

  当時のアメリカは貧乏な日本と比較にならぬほど豊かで、大志を抱いた青年にとって夢を叶える国だった。リイチ・サトウ氏の父親は、若い頃かなり放蕩を重ねて財産を手放してしまったという。しかも、女房子供を抱えていたから、二進も三進も行かず地元で苦労していたらしい。そこで、彼は失ったものを取り戻すためハワイに渡って、サトウキビ畑で12年間働いたそうだ。ある程度のお金を貯めて帰国したサトウ氏の父は、失った田畑や山林を買い戻すことができた。そればかりか、彼は以前よりも財産を増やしたそうである。(上掲書 24頁。) 彼が持ち帰った2、3千ドルは、当時の日本人にとったら相当な大金で、日本に戻ってきた人は故郷で何でもできたらしい。例えば、家を建てたり田畑を買ったり、という具合。だから、アメリカに向かう人たちは期待で胸を膨らませていた。息子のリイチさんも村に残っていては埒が明かないと考え、日本より二倍の賃金がもらえるアメリカで働きたいと望んでいたそうだ。

  明治の頃の日本人は西洋の文化に驚きと魅力を感じていた。ある日、サトウ氏は村の表通りで、奥さんと赤ん坊を連れている牧師を見かけたという。その時、サトウ氏はビックリした。何と赤ん坊を抱いていたのは、一緒に歩いている奥方ではなく、旦那さん、つまり牧師の方だったからである。「そのような光景は、当時の日本では、まったく目新しく、珍しいことだったのです」とサトウ氏は語っていた。彼は家から飛び出し、その牧師を眺めたところ、「とてもモダンで西洋的、ハイカラだ」と思ったそうだ。彼はその頃から渡米を考え始めていた。儒教的倫理なら耳にタコができるほど聞かされていた日本人でも、女性に対する接し方には無頓着で、貴婦人に対する奉仕という概念が皆無だったから無理もない。今では道端でカップルがキスをしていても珍しくはないが、ひと昔前の日本人なら恥ずかしくてできないだろう。異性の友人同士が、送別会や引っ越しのときに抱き合って別れを惜しむなんてことは、普通の光景ではない。私的な体験談で申し訳ないが、筆者が学生寮を去る時、アメリカ人で女学生の友人が次々に抱きついてきて、別れを惜しんだことがある。その時、筆者は「日本とはかなり違うなぁ」と内心思った。でも、嫌じゃなかったことだけは確かだ。

designer's baby 4white girl 13white woman 47


(左: 西歐人の幼児 /中央: フランス人の少女 / 右: 西欧系の白人女性)

  そういえば、明治か大正時代にフランスへ旅行をした日本人の紀行文を読んだことがある。彼がフランス人の知人宅を訪れ、その家族としばらく談笑して帰ろうとした時のことだった。この知人には幼い娘がいて、たいそう可愛らしい少女であったという。まるでフランス人形のようなこの幼女は、別れ際に客である日本人に抱きついて「さよなら」と告げたらしい。抱きつかれた日本人は、祖国では体験できぬ西洋風の行動にいささか戸惑ったようだが、まんざらでもなく、逆に感動して嬉しく思ったと述べていた。案外、日本人は西洋人の風習に好感を持っているのかも知れない。我々は支那風の偽善的な作法と歐米人の気さくな態度を比較・体験した時、どうも西歐の風習に魅力を感じる傾向がある。江戸時代までは諸文化を比較できなかったから、支那を必要以上に尊敬していたが、明治になって歐米に渡航できるようになると、両者を“比べる”ことが出来るようになった。現在の我々でも、当時の日本人が儒教文化をゴミ箱に捨てた気持ちがわかる。それに、支那人に抱きつかれたら気持ちが悪い。やはり、支那人とは離れて暮らしたいものだ。

  アメリカに移住した日本人の体験談は面白いので、次回も引き続き紹介したい。くどいようだけど後編に続きます。

人気ブログランキングへ .
kurokihelionkurokihelion
コメント( 25 )
トラックバック( 0 )


2015年06月25日23:49

日本を占領した赤いユダヤ人

占領軍に潜むニュー・ディーラー

  日本の保守派論客には、敗戦利得者の左翼を隠そうとする者がいる。この間、チャンネル桜に高橋史朗が出演し、アメリカ占領軍が我が国に対して行ったウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム(WGIP)について語っていた。アメリカ政府が奸計を用いて日本人に罪悪感を植え付けたのだ、と高橋氏は熱弁を振るっているが、何となく白けてしまう。もちろん原爆攻撃や焼夷弾虐殺は許しがたい。しかし、惨敗した日本に反撃のチャンスはなかったのも事実。昭和天皇は新聞記者から原爆投下について質問を受けた時、「戦争ですから」とお答えになった。さすが陛下は鋭い。核心を突いたご発言である。明治の頃から「勝てば官軍、負ければ賊軍」というのは常識だった。勝者のアメリカ軍が日本を賊軍扱いしたのは当然じゃないか。我が軍だって多くのアメリカ兵を殺したのだから、アメリカ人が日本人に復讐しようとするのは自然な感情だろう。戦国時代だと、戦に負ければ家門の取り潰しの目に遭ったし、時には家系が断絶する事さえあった。コ川家康だって大阪冬・夏の陣で勝利を収めた後、豊臣家を滅亡させている。勝利を確実なものにするため、危険な芽はすべて摘んでしまったのだ。そのうえ、参勤交代制をつくることで、有力大名の財力を削ごうと謀ったのである。コ川家は戦後支配体制を盤石なものにした。こんなことは庶民の子供だって知っている。日本の保守派がアメリカの戦後支配体制を非難するのは分かるが、戦後の罪悪史観を大切に保存したのはアメリカ人ではなく日本人の左翼であった。占領期間が終わったのに、米軍の悪行を隠匿しようと努力した日本人こそ日本の敵である。

高橋史朗2aida yuji泉井久之助Yamamoto Isoroku


(左:高橋史朗 / 會田雄次 / 泉井久之助 / 右:山本五十六)

  江藤淳などの保守派知識人はアメリカ軍批判で矛を収めるので、占領軍の背後で甘い汁を吸った左翼を見逃しているのだ。日米開戦前から我が国は狂っていた。戦争計画を作成せずに大国アメリカとの戦争を決断した閣僚は、負けた時にどうなるのか考えていなかったのだ。極悪人の山本五十六など、1、2年暴れたあとに我が国がどうなろうと知ったこっちゃない、という態度であった。第一次世界大戦で、ドイツ皇帝ウィルヘルム2世が身の危険を感じ亡命したが、天皇陛下はどこかに亡命することが出来るのか? 一般には日本が軍国主義国と思われているが、ちっともミリタリズムの国家ではなかった。敗戦を想定しなかった政府首脳は怠慢である。立派だった會田雄次・京都大学教授がある思い出を語っている。昭和16年12月8日、會田先生はラジオで対米戦争が始まったという大本営発表を聞いたそうだ。先生はいつも通り京都大の西洋史研究室に通われ、進々堂で昼食を取ったという。そこには長大なテーブルがかあって、言語学の泉井久之助(いずい・ひさのすけ)教授がある人と一緒に坐っていた。泉井先生は海軍の招待で南洋委任統治の島々を回って帰国したところである。先生は土産話をかたったそうだ。

  サイパンもよい島ですが、マルタをくりぬいて大砲のように見せかけたのを葉っぱなどで要塞のように偽装し、グアムの方を向けて並べたりしている。あんな子供だましのようなことをしてアメリカを刺戟し戦争にでもなったら大変ですぜ。(會田雄次 『歴史家の立場』 PHP研究所 1997年 p.106)

  どうやら泉井先生とその友人はラジオのニュースを聞いていなかったらしい。そこで會田先生はもう戦争が始まった事を告げたのだが、泉井先生は「そんなことを言って脅かしちゃいけません」と相手にしなかったという。進々堂には話の邪魔になるのでラジオ等の音響機材を置いていなかったのだ。そこで、會田先生は泉井先生を近くの喫茶店まで連れ出し、大本営発表を繰り返しているラジオを聴かせたという。すると、泉井先生は「あっ」と小さく叫んで顔色を変えてしまった。みんな沈黙したままで、暗澹たる気持ちになったらしい。当時は、軍人でない一般人でも我が軍の戦闘能力を分かっていたのである。大学教師が分かるのに、前線で戦う将兵が米軍の実力を知らないわけないだろう。ましてや、戦略を日夜練っている参謀将校が知らぬ訳がない。惨敗を予想しても口に出せなかったのが実情だったのではないか。

  一方、敗戦によって共産主義革命を実現させようと大東亜戦争を起こした赤い軍官僚や政治家、知識人は対米戦争に勝つことよりも、現体制の崩壊とソ連による占領を望んでいた。敗戦で一番得をしたのは日本の共産主義者である。戦前は「天皇制打倒」なんて言ったら誰もついてこないし、むしろ離反者が増えて共産党が縮小してしまう。野坂参三だってその手段は遠慮していたのだ。しかし、日本が敗戦となれば帝政ロシアと同じ状態になって、共産主義革命がしやすくなる。だから、打倒すべき帝國日本が敗れたことは、日本人共産主義者にとって天佑(てんゆう)だった。日本にとって更に不運だったのは、占領軍に大勢の赤いアメリカ人、すなわちニューディールに共鳴する左翼分子が混じっていたことである。

  敗戦によって得をした日本人を述べる前に、アメリカ軍最高司令部に棲みついていた社会主義者やソ連シンパについて紹介したい。占領軍にはフランクリン・D・ローズヴェルト大統領と同じ種類の左翼分子が大量に流れ込んでいた。憎い敵国に送り込むのだから、行政官や軍人の人格検査などしていたかったのだろう。それに、ローズヴェルト政権内部には、赤い官僚やビンクの民間人がたくさん雇われていたから、各人が仲間を引きずり込んでいたのだ。左翼は自分の地位を最大限利用し、できるだけ多くの仲間にポストを与える。こうして出来たネットワークはとても頑丈になり、誰か一人が失脚したり退職しても赤い同志がすぐ後を引き継ぐのだ。保守的で立派な人間ほど徒党を作って権力を独占しようとしない。偉人は鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)、つまり凡人のなかに混じっている秀才みたいなものである。秀才の群れに凡人が一人混じっているなんて非現実的だ。立派な人は普通、鷲のように凜然(りんぜん)として存在するから、鳩や雀のように群れて行動しない。アメリカ軍でも事情は同じである。

日本に有害な占領軍のユダヤ人

Courtney Whitney 1(左/コートニー・ホイットニー)
  まず、左翼的アメリカ人の伏魔殿となっていたのがGHQの民政局(Government Section/GS)だ。局長のコートニー・ホイットニー(Courtney Whitney)准将は、共和党員だったが民衆党のニューディールを支持していた左翼的人物。彼はフィリピンでゲリラ組織を拡大すべく陸軍中佐としてマッカーサーの司令部に呼ばれた法律家であった。当時のアメリカでは不況を経験した民衆党支持者が多数派で、しかもインテリの間では社会主義が流行していたのだ。ホイットニーがローズヴェルト大統領の経済政策に惹かれていても不思議ではない。だが、こうした真っ赤ではないがピンク系の法律家が、責任者に就任すると人事的災厄が広がるものだ。ホイットニー准将はチャールズ・ケーディス(Charles Louis Kades)を次長に据え、国会課長にジャスティン・ウィリアムズ(Justin Williams)、法規課長にはマイロ・ローウェル(Milo Rowell)を配置した。その他アルフレット・ハッセー(Alfred Hussey)やジャック・ネピア(Jack Napier)といった人物を配下に据えて、日本の「民主化」に取り組んだのである。ホイットニーがこうした赤い軍人を排除せずに部下にしたのは、敵国日本がどうしようもないほど野蛮で遅れた劣等国という認識があったからだろう。容共主義者には進歩派を気取る知識人が多いので、ホイットニーも共産主義を軽く考えていた弁護士だったのであろう。

  アメリカ占領軍内でもケーディス民政局次長は最も有害な人物であった。彼はニューヨーク生まれのユダヤ人で、ハーバード・ロー・スクールを出た民事担当の軍人であった。「また〜ぁ、ユダヤ人なの」と嘆くなかれ。人口比率からすれば、アメリカではユダヤ人は少数民族なのに、知識層では多数派なのだ。ケーディスは激戦を経た武人ではなく、軍隊での事務をこなす役人といった方が適切である。彼は大学を卒業した後、公共事業局(Public Works Administration)のアシスタントを経て、ローズヴェルト政権下の財務省に入ったという。ということは、あのユダヤ人長官のヘンリー・モーゲンソー・ジュニア(Henry Morgenthau,Jr.)に仕えていたということだ。類は友を呼ぶ。左翼ユダヤ人同士、磁石のように引き合ったのか、あるいは財務省に巣くう赤い官僚の手引きで入省できたのか、実情はよく分からないまま。しかし、よりにもよってこんな左翼分子が、憲法草案の実質的指揮官になっていたのだから恐ろしい。

チャールズ・ケーディス1FDR 13


(左けチャールズ・ケーディス/中央けヘンリリー・モーゲンソー/右けフランクリン・ローズヴェルト)

  ケーディスのような赤いユダヤ人が描く「民主化」と、日本を弱体化させようと目論む最高司令部の意図が合致したのだから、我が国にとっては不幸の始まりである。GHQの基本方針は日本の「民主化」にあった。その為の第一歩はポツダム宣言に盛り込まれた条項の実施。つまり、アメリカに刃向かった戦争犯罪人を処刑して、戦争協力者をすべての公職から追放する事である。公職追放は1946年1月4日、マッカーサー元帥の指令により開始され、政財官はおろか社会・大学・言論界にまで及んだのである。その後2年間で約20万人以上が追放されてしまう。注目すべきは、この追放により保守的な日本人が大勢、重要な職場から排除されたことである。戦前の日本は軍国主義に傾き、侵略を好む超国家主義が君臨していたと説明されるが、実際は共産主義に染まり、国家転覆を企む赤い軍官僚に支配されていたのだ。彼らとは別に、要職にいた者が一般的に、日本の政策を支持する国家主義者だったのは当然だ。むしろ、政府の方針に背いて邪魔をする方が異常である。

  これはドイツにも当てはまることで、ナチ党に従ったからといって、保守的なドイツ人を糾弾する戦後の風潮は間違っている。アメリカにも公職追放に該当する軍人は多かった。日本の空爆を指揮したカーチス・ルメイは大量殺戮者だったが、戦後になっても処刑されなかったし、驚くことに日本政府から叙勲される栄誉も受けたのだ。民間人大虐殺の共犯、ロバート・マクナマラはフォードの社長になって、ケネディー政権で国防長官にまで出世した。両者とも負ければ戦争犯罪人になることを自覚していたのだ。とにかく、公職追放は我が国にとって大打撃となった。優秀な保守派が粛正されて、凡庸で左翼がかった人物が後釜に坐ったのてある。彼らにとり戦後は利益をもたらす時代だから否定するはずがない。特に大学では左翼学者が伸び伸びと活躍でき、人事を独占したのだ。戦後の体制を固守しようと必死だったのは、こうした敗戦利得者であった。しかし、新聞やテレビで、占領軍の対日政策で得をした日本人のリストは一切現れない。保守派言論人でさえ、アメリカ批判で追求の手を止めているのだ。本当は、アメリカの占領政策を陰で支えた日本人こそ一番の敵である。

チャールズ・ケーディス 4Curtis_LeMay_(USAF)Robert McNamara 4


(左:晩年のケーディス/中央:カーティス・ルメイ/右:ロバート・マクナマラ)

  ケーディス率いる民政局の左翼軍人たちは、「民主化」という口実のもと、彼らの「左寄り」ないし「社会主義的」政策の邪魔になる日本人を次々と追放したのである。GHQ内部からも民政局は優秀な日本人を取り除いてしまった、という批判が噴出したくらいだ。それに民政局の公職追放には、“身内贔屓(ひいき)”があった。社会党代議士の松本治一郎は東條英機の「翼賛選挙」で推薦議員になっていたから、当然追放の対象者になっていたはずである。しかし、民政局は松本が革新系議員であるから手心を加えたという。ケーディスは追放指令を出した覚えもないとシラを切り、松本を追放するつもりもないとまで公言したそうだ。ケーディスらの「民主化」とは社会主義的体制を目指した国家改造計画である。要するに、彼らは理想社会(実際は共産主義世界)を“計画”し、実行しようとする善人と自負していたのだ。馬鹿らしいが、知識人は自分の理性で社会を設計できると自惚れているから、社会を動かせる権力を握った瞬間、飛び上がって有頂天になる。責任を取らずにすむ地位に就くと、机上の空論を実行したくなるのだ。社会主義者ではないマッカーサーが彼らを許していたのは、当初日本人を兇悪な侵略主義者と見なしていたからである。日本をよく理解していなかった元帥は、極悪な日本の国家主義者を追放し、彼らの敵となっていた共産主義者を解放することは正しい政策だと思っていた。日本統治を成功させたいマッカーサー元帥は、占領政策を進めて行くうちに、次第にこの方針が間違いであったことに気づく。

  日本で権勢をふるっていたケーディスも、1948年になるとワシントンの対日政策が変化したことで失脚することになる。ソ連との対立を深刻に考えていたペンタゴンの将校たちは、日本を赤化しようとするケーディスの手法を批判していたのだ。しかも、ケーディスには弱点があった。彼は妻子持ちなのに、日本で元子爵夫人の鳥尾鶴代(とりお・つるよ)と不倫関係にあったのだ。これは彼を日本から追放しようとする者にとっては好都合のスキャンダルであった。このケーディスが失脚したことは、我が国にとって僥倖(ぎょうこう)である。それでも、ケーディスが残した爪痕は深い。マッカーサー憲法の草案、農地改革、選挙法改正、財閥解体など、日本社会をズタズタにしてしまったのだ。とにかく、日本は「民主的」ではなく、「軍国主義的」で「封建的」な遅れた国というのが、ケーディスら進歩的社会主義者の対日認識であった。軍人が国家の中枢にいたら「軍国主義」というならアメリカも同じだし、在郷軍人組織が全米各地にあるのはどう説明するのか? 武装して国土を守る民兵(ミリシア)という伝統がアメリカにはあるが、これを進歩派はどう解釈するのか? 騎士道精神がなかったユダヤ人は、テキサスやヴァージニアなどの南部白人が嫌いで、腕力で問題を解決しようとする西歐人にしばしば反発した。ユダヤ人は武藝よりも勉強を好み、軍隊よりも法律事務所に入りたがる。要は文弱なだけ。左翼系アメリカ人やユダヤ人は、「封建制」をも憎むが、そんなこといったら歐洲の貴族は軒並み遅れた思想の持ち主になる。特に英国の名門貴族はみな中世封建領主の子孫であり、有事になれば軍隊の統率者に様変わり。彼らの上に君臨する国王陛下はガーター騎士団の総長だ。しかも、アングリカン教会の首長も兼ねているから、国家宗教の頂点に立つ最高神祇官、封建貴族を束ねる武人の棟梁である。これでは天皇陛下みたいで、イングランド国王も、古くさい遅れた国の象徴になってしまう。

  日本の民主化を掲げる左翼イデオローグは、社会主義革命のためにその尖兵となる労働者を育成しようとする。赤いGHQスタッフが労働者の権利を強く推進するのは、何も日本人を助けるためではなく、革命の下ごしらえをするためであった。共産主義者が用意した「無産労働者/プロレタリアート」は、耳にするのも汚らわしい言葉である。左翼どもは憎しみを煽る言葉を次々と生み出す。資本家による労働者の搾取とか、暗いイメージの雇用関係を築き上げるのだ。こんな言い草を聞けば、江戸時代の日本人なら眉をひそめたくなるだろう。江戸の職人は宵越しの銭を持たないその日暮らしが多かったが、貧乏長屋に住む彼らが親方から搾取されているから、幕府もろとも雇用主を打倒しよう、なんて考えなかった。渡る世間が冷たくても、誰かが温かい手を差し延べてくれたし、職人を雇う親方だって無情な雇用主というわけでもない。職人や人夫を使う親方は、私生活に至るまで彼らの面倒をよく見たし、実の親みたいに慕われていた人物もいたのだ。

  役人にも立派な人物がいて、鬼平犯科帳で有名な長谷川平蔵(通称)はその代表格。火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためがた)の長谷川宣以(のぶため)は、人足寄場(にんそくよせば)で、犯罪者の更生事業にも熱心だった。罪を犯した者が手に職を以て喰っていけるように再教育を施したのである。その当時の罪人も素直で、ふて腐れず真面目に技術を習得し、平蔵の温情に感謝しながら人足寄席場を出て行ったらしい。感動する江戸時代の一面である。日本人は本当に素晴らしい民族で、当時の江戸の犯罪率は信じられないくらい低かった。こんな清い日本に、あの穢らわしいユダヤ人マルクスの思想が浸透し、日本人の精神が汚染されたのだ。共産主義者は日本人の魂を腐蝕させる不逞の輩である。たとえば、皇室打倒などまともな日本人には恐ろしくて想像できなかった。昔なら、犯罪者だって「天子様がいらっしゃるぞ ! 」となれば、襟を正して土下座する。可笑しいのは、明治の日本人は営利誘拐を憎んだという。銭のために子供を攫うなんて酷え奴だ、と怒ったそうだ。たとえ犯罪者でも子供を拉致するなど不届き千万。子供は皆で大切にするのが常識以前の良識だったから、誘拐犯をとりわけ憎んだという。でも、犯罪者は元々不埒な者じゃないのか? 犯罪にも倫理を求めてしまうとは、いかにも日本人らしい。こうしたことから日本が、如何に倫理の高い国だったかが分かる。 

  脱線したから話を戻す。F.W.マーカット(F.W. Marqat)率いる経済科学局には赤いスタッフが潜んでいた。経済科学局で労働関係を担当していたアンソニー・コンスタンチーノ(Anthony Constantino)は、日本に派遣される前、長期間左翼活動を行っていた前科を持つ。米国ではアメリカ鉄鋼労働費用議会にオルグ(組織世話人)として雇われていたらしい。つまり、労働者をまとめ上げる専属活動家であったわけだ。彼は1940年から41年にかけて4回も逮捕されているのにもかかわらず、その地位に就くことができた。コンスタンチーノはその逮捕歴を隠していたらしい。こうしたセキュリティーの甘さを見れば、アメリカ軍が適当に日本を扱っていたことが分かる。日本改造が懲罰事業だったので、軍政官の人物検査が杜撰だったのだろう。1946年6月にに起こった読売新聞社のストで、コンスタンチーノはこの労働争議を沈静化するどころか、さらに悪化させたのである。ストは労使の話し合いで6月25日に解決されたのに、彼はストが再開されるようこの騒動に介入したのだ。コンスタンチーノは最高司令部の許可も無しに警察、社長、その他の関係者を喚問し、ストの実行者に総司令部の指示があるかのような幻想を持たせたのである。そのため、労働者はストを再開し、デモを繰り広げ、脅しを掛けたり暴力に訴えたりしたという。ついでに、デモの労働者たちは反米・反占領軍のプラカードを掲げたというから、GHQのお偉方も立腹。とばっちりを受けた読売新聞の社長、正力松太郎(しょうりき・まつたろう)は辞任する羽目になり、ついには戦犯指定になってしまった。(この経緯は別の機会に話す。)

  コンスタンチーノは確信的左翼だった。共産主義シンパの彼は、1946年5月に起きた日本赤十字病院の労使争議でも、スト実行者を支持するような態度に出たらしい。 彼は他の労働争議でも自分の職権を超えて、スト実行者に支持を与えたり、総司令部は彼らに介入しないだろう、という印象を与えてストを煽ったのだ。チャールズ・ウィロビー(Charles Willoughby)によれば、コンスタンチーノは日本の共産党と親密な関係にあったようだ。特に、悪名高い志賀義雄(しが・よしお)と個人的に接触していたという。コンスタンチーノに仕えていたアシスタントのスターリング・D・コレット(Staerling D. Collet)もマルキストであったらしい。その他、経済科学局で左翼的思想の人物と見なされた人物には、調査統計課のジュリア・マーガレット・ストーン、労働条件課長のレオン・ベッカー、統計研究課のハリー・ブルンナーが挙げられる。それにしても、労働問題になぜ左翼分子が多く集まるかといえば、保守的な優等生は大学で労使関係を専攻しないからだ。労働問題という分野は暗いし、第一つまらない。健康で前途有望な人物が専門にする科目じゃないだろう。常識的に考えてみて、労働関係の教科書を開いて嬉しいと思う奴がいるのか? 高貴な精神を持つ保守派青年なら、無味乾燥した内容の文章を暗記するなんて堪えられない。それなら、美しい自然の中で乗馬をしたり、愛国心に燃えて軍事訓練をした方が有意義に思える。言いづらいことだが、資本家や経営者に怨みを抱く陰湿な学生が労務関係研究者になりやすい。マルクス主義といった下品な思想に惹かれる学生は、たいてい根性が賤しい輩(やから)である。他人の懐を覗いて嫉妬するなど、躾の良い家庭の子供ならできない。

正力松太郎1馬場恒吾(左:正力松太郎/右:馬場恒吾)
  労使闘争の放火魔たるコンスタンチーノには同類の相棒がいた。経済科学局労働課長のセオドア・コーエン(Theodore Cohen)だ。1946年に読売新聞でストライキが発生した時、これを収拾すべきコーエンは逆の行動を取った。彼は警察官や馬場恒吾(ばば・つねご)社長を自分の事務所に呼びつけ、総司令部の政策と偽り、ストライキ側を奨励したというのだ。(C.A. ウィロビー『GHQ 知られざる諜報戦 ウィロビー回顧録』 延禎訳 山川出版者 2011年 p.203) コーエンに勇気づけられたストの連中は、デモを企てたうえに、暴力行為の騒ぎを起こしたという。相次いで起きたストライキやデモの背後には、コンスタンチーノとコーエンがいたらしい。ところで、社会主義に染まった労働者を煽ったコーエンとは一体何者なのか? 勘のいい方は、もう推測できますね。毎度お馴染みの回答です。そう、彼はユダヤ人でした。何か八百長のクイズ番組みたいだが、左翼にはユダヤ人が多すぎるのだ。(これって民族的病気なのか?)

  セオドア・コーエンは1939年、コロンビア大学院で日本の労働運動について論文を書き卒業した。この修士論文を買われてOSS(アメリカ諜報局)に入ったという。彼が最初に手掛けた仕事は、太平洋のマーシャル諸島やカロライナ群島海域における対日政治戦略であった。その任務を果たしたのち、ローズヴェルト政権で副大統領を務めていたヘンリー・ウォレスが直轄していた経済戦略局敵国課に、OSSから出向いて編入したのである。経済戦略局は間もなく外国経済局に編成されたのだが、コーエンはこの局内で『民政ガイド 日本に於ける労働組合と団体交渉』という戦略ペーパーを書き上げた。これが後にアメリカの対日労働戦略の基本となるのだ。驚くことに、合衆国政府はミッドウェー開戦やソロモン開戦に勝った(昭和17年)頃、既に対日戦争後の占領政策に取りかかっていたのである。コーエンの『民政ガイド』は、こうした占領政策ガイドラインの一環であった。

  日本とは直接係わりの無いコーエンだが、なぜ日本の労働運動を修士論文のテーマにしたのか? ジャーナリストの大森実のインタヴューで、コーエンは理由を述べていた。当時のアメリカで日本の労働運動についての資料を入手するなど非常に難しかったはずなのに、なぜ選んだのか? そうした大森氏の質問に答えて曰く、

  別に動機なんてありませんよ。学位をとるためには、なにかを選択せねばなりませんね。当時、日本の労働運動なんか誰も知らないテーマでした。英語で書かれた例も少ないし、まったくないといえる状態でした。・・・・研究テーマというものは、ある程度まで深く研究された問題ですと、かなりの努力が必要とされるものでしょうが、日本の労働運動は、米国でまったく研究されたことのない課題だったので、新聞のようなはっきりした公開材料でも資料として役立ったわけです。(大森実 『赤旗とGHQ』 講談社 昭和56年 p.269)

つまり、コーエンが日本の労働運動を論文テーマに選んだのは、簡単に学位が取れるという理由からだった。確かに、論文を審査する教授でさえ、彼の選んだテーマについては素人であろう。だから、少々いい加減な解釈や調査でも、修士号がもらえたのかも知れない。第一、日本語の資料など誰も読めなかったろうから、コーエンが使った資料を検証することなどできない。したがって、ちょろまかしが可能だ。これがヨーロッパの労働運動なら、膨大な資料の精読をしなければならないから大変になる。教授陣の死角を突いたコーエンは狡賢い。

  しかし、いくら楽なテーマ選んだとしても、やはり日本の労働運動に目をつけるというのは珍しい。コーエンは元々社会主義に惹かれていたから、外国の労働問題にも興味を示し、論文のテーマで日本を選んだのではないか? 赤い頭のユダヤ人だったから、社会主義に関連していれば未知なる日本でも良いと思ったのであろう。西歐人と違って、ユダヤ人は外国文化に対しての抵抗感がない。やはり、千年以上も他国にたかって暮らしてきた寄生民族は、馴染みのない文化でも調べてみようとする好奇心がある。誰も手をつけていない領域には、もしかしたらお金儲けのチャンスがあるかもしれない。だから、ユダヤ人は世界各地に進出して拠点を築き、物流や情報網を支配して大金持ちになれるのだ。片田舎でのんびり暮らすアメリカ白人は、そもそも外国文化に興味を持たない。馴染みのある生活で満足する。日本人なんか別の惑星に住むエイリアンだから、その言葉を理解しようとは考えない。怠惰なアメリカ人は、英語の姉妹語たるドイツ語やフランス語でさえ勉強を嫌がるのだ。日本語が必修科目になったらアメリカ人は全員不登校になる。だから、文法や表記がまったく異質な日本語を、自ら進んで学ぶなどあり得ない。

  こう考えると、日本語を習得するユダヤ人は特殊だ。そういえば、シカゴで育ったデーブ・スペクターが少年時代、日本の漫画に興味を持ったのもユダヤ人だったからじゃないか? 日本語を覚えたスペクター氏が、ハリウッド関連ニュースを独占的に日本で紹介し、大儲けしたのもうなづける。こうした発想はアメリカ白人に少ない。ついでにいえば、スペクターは日本人女性と結婚しているが、コーエンも日本人女性を妻に持っていた。ユダヤ人は外国人配偶者に対しても抵抗がない。有名なロック・バンド「メガデス」のギターリストだったマーティ・フリードマンは、ツアー中にも日本語を勉強して、ついに日本語を習得したという。日本に移住後、日本のテレビ番組に多数出演していたし、夫人も日本人女性だ。ハリウッドスターのスティーヴン・シガールも日本人女性と結婚していて、大阪弁も流暢に話せた。しかも当時、合気道に興味を示して習得するアメリカ人は珍しかった。彼がこの不思議な東洋武術をアメリカ人に披露して有名になった事はみんなが知っている。本当にユダヤ人は異質な文化の習得が早い。

Dave SpectorMarty_FriedmanSTEVEN-SEAGAL 3


(左けデーブ・スペクター/中央マーティー・フリードマン/右けスティーヴン・シガール)

  日本での生活経験があるユダヤ人は、合衆国政府にとり何かと重宝な種族のようだ。戦後、国家安全保障法によって発足したばかりのCIAから日本に送り込まれたポール・ブルーム(Paul Charles Blum)もユダヤ人であった。彼はCIAから派遣された初代東京支局長である。彼の親友には、日本に帰化したドナルド・キーン教授がいた。キーン氏はアメリカ軍の諜報担当士官で、日本兵捕虜を尋問する際、通訳を務めていた経歴を持つ。キーン氏は友人ブルームの正体を知らず、国務省の外交官だと思っていたらしい。それというのも、マッカーサー元帥が占領時代の日本で、CIAの活動を認めなかったからだ。CIAとしては、マッカーサーに内緒でキャリア要員を送り込んでいたわけである。ただ、日本人で彼の正式な身分を知っている人物がいた。元海軍中佐の藤村義朗である。藤村中佐は戦時中、スイスでブルームと一緒に終戦工作に携わっていたので、ブルームが国務省の大使館員ではないことを分かっていたのだ。(春名幹男 『秘密のファイル(上) CIAの対日工作』 共同通信社 2000年 p.193)

  OSS(戦時諜報局)ベルン支局のアレン・ダレスの右腕として活躍したポール・ブルームは、横浜の外人居留地、山手に生まれたユダヤ人。父親のアンリはユダヤ系フランス人でアルザス地方の出身であったから、フランス人民戦線のレオン・ブルム首相とは遠縁に当たるそうだ。横浜のオッペンハイマー商会に務めた後、ウィトコフスキー商会の支配人になり、スイスの時計を輸入したり、絹や銀を扱っていたという。母親のローズはユダヤ系アメリカ人で、叔父の貿易商ステーツ・アイザックスを頼って来日したらしい。この叔父は根岸にある横浜競馬場を建てたことでも知られている。この両親から生まれたポールは横浜のセント・ジョセフ国際学校に通ったが、日本人の子供との交流はなかったという。当時の山手は普通の日本人と隔離されていたから、ポールは自然と日本語を学ぶことはなかった。アメリカのイェール大学を卒業後、第一次世界大戦が勃発すると、、アメリカ軍に志願し野戦衛生隊に所属したという。その後、ブルームはパリに居をを構え物書きになり、東京では三島由紀夫とも親しくなった。

Donald Keene 2(左/ドナルド・キーン)
ところが、ドイツ軍のパリ入城で、ブルームはニューヨークに逃れ羽目となり、コロンビア大学で日本語を学び直したのである。こうしたことから、偶然キーン氏に出逢ったのである。キーン氏は当時フランス文学を学んでいたが、ブルームは日本文学を薦めたという。 フランスで育ったアメリカ人はたくさんいるが、日本のことをよく知っているアメリカ人は少ないので、日本文学を専攻した方がキーン氏の将来にとって良かろう、と提案した。これまたユダヤ人らしい柔軟な発想だ。もっとも、キーン氏は日本人捕虜の尋問を行ったことで日本文学を目指したという。不気味な日本人だったのに、調べてみると繊細な感情を持つことが分かった。キーン氏は日本人青年が愚痴ばかりを手紙に記すアメリカ兵と違うことに気がついたという。彼は祖国で帰りを待つ両親を心配する一方で、国家に尽くすという純粋な気持ちに溢れた日本兵に感銘を受けたらしい。米軍が押収した日本兵の手記や手紙を読んで、キーン氏はとても感動したのだ。

  CIAの東京支局長になったものの、外交官を装っていたブルームには部下も少なかったし、マッカーサーの目を気にしながらの活動だから、どうしても情報収集には制約があった。そこで、彼は各界のリーダーと接触して、トップレベルの情報を集めようとしたのである。彼は毎月第二火曜日に著名人を集めた夕食会を開いたという。そこには、日本を代表する知識人が集まったのだが、あいにくこのメンバーは真っ赤であった。朝日新聞論説主幹の笠信太郎(りゅう・しんたろう)は、言うまでもなく近衛文麿が主催した「昭和研究会」の中心メンバーで「朝飯会」にも属していた。吉田茂に反して全面講和を主張し、日米安保闘争では岸信介に反対。絵に描いたような極左のジャーナリストである。しかも、世界連邦運動を提唱するなど、妄想もたくましく救いようのない馬鹿。日本をソ連に売り渡そうと頑張っていた頃の典型的朝日人だ。笠はまさしく左翼路線まっしぐらの黄金期を代表する人物。80歳代の朝日OBには懐かしいだろう。

松本重治2松方三郎松方正義2東畑精一 2


(左:松本重治 / 松方三郎 / 松方正義 / 右:東畑精一)

  国際文化会館理事長の松本重治は、明治の元勲松方正義の孫で、共産主義者の巣窟たる太平洋問題調査会(IPR)を通して国際活動を広げていた。彼も近衛の朝飯会に参加しており、近衛文麿や尾崎實秀、西園寺公一とも親しかったという。子だくさんの松方正義には妾の子がいて、松方三郎もその一人。共同通信社専務理事の松方もブルームの集会に顔を出していた。京都大学で河上肇の薫陶を受けたので、これまた真っ赤。彼もIPRに参加していた、国際派の隠れ共産主義者である。昭和研究会に属していた蠟山政道(ろうやま・まさみち)も、この火曜会に出席していたのだ。蠟山については以前述べたから省略。経済学者の東畑精一(とうはた・せいいち)も昭和研究会のメンバーで、社会主義かぶれの農業経済学者。戦後に活躍した経済学者はほとんどが左翼で、政治・経済での自由主義を掲げる学者などほぼ皆無だった。マルキストの大内兵衛(おおうち・ひょうべい)や都留重人(つる・しげと)など今となっては忘れ去られた過去の人で、彼らの著作は紙くず同然である。ブルームが集めた人物は左翼ばかり。ユダヤ人のブルームは任務として彼らと付き合っていたのか、それとも馬が合ったので交流していたのか、実際のところは分からない。彼は冷戦が深刻化した1950年代初期にCIAを辞めたらしい。ブルームは辞任後、親友の藤村義朗が経営する青山のジュピター社で非常勤取締役に就任したそうだ。

蠟山政道笠信太郎 2大内兵衛都留重人

(左: 蠟山政道 / 笠信太郎 / 大内兵衛 / 右: 都留重人)

  アメリカ占領軍の対日政策はソ連の台頭により、日本を懲罰することから、反共の砦にする方向へ舵が切られた。日本にとって幸運だったのは、GHQの参謀部G-IIにチャールズ・ウィロビーが配置されたことだ。左翼思想の持ち主が多いGHQの中で、反共思想を持つウィロビーは傑出していた。次回は彼について述べてみたい。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68531273.html

8. 中川隆[-10384] koaQ7Jey 2019年5月09日 09:36:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1714] 報告

東海アマブログ
テレビや新聞がつまらない。ネットでもYouTubeに登場する言論は体制派右翼ばかり
2019年05月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-732.html


 YouTubeを見ていると、自分が選んだわけでもないのに勝手に表示されるのは、安倍政権ヨイショ、右翼系のコンテンツばかりである。

 その大半が、チャンネル桜と、虎ノ門ニュースであるが、いずれも強力な安倍政権応援、正当化メディアとなっている。

 YouTubeを見ているうちに、勝手に、この種の動画ばかりが目に入ることで、自然に右翼的洗脳を受ける仕組みになっている。
 これはYouTubeやグーグルが意図的に、安倍政権と共謀して行っている政治的作為であろう。

 頼んだわけでもなく勝手に掲示されるコンテンツとはどのようなものか?

 まずは反中国論陣である。私自身は、数十年前まで毛沢東思想にシンパシーを感じていたのだが、その後、クメールルージュのジェノサイドや文革、天安事件のジェノサイドを見て、完全に反中国に鞍替えしたのだが、YouTubeに出てくる反中国論者は、自民党の政治的思惑に沿った安倍信者ばかりである。
 おそらく日本会議の思惑なのだろう。

 最近、人気が出て有名になっている妙佛は、上海帰りの名古屋居住日本人という触れ込みで、内容が非常に面白いのだが、思想的基礎は、明らかに自民党安倍政権支持の新自由主義者のように見えるので、右より姿勢を評価され、優遇されているように思える。
 https://www.youtube.com/watch?v=32euRq7Brs4

 川添恵子は中国に留学経験があり、福島香織・有本香とともに日本有数の中国通ではあるが、中国の軍事的脅威を全面に出して、日本の核武装の必要性を水面下で推進する文脈ばかりだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=UlP8OkwCaRM

 福島香織は、産経新聞中国支局出身で、具体的情報にかけては日本一の中国専門家(物知り)であるが、川添や有本、宮崎正弘とともに、チャンネル桜=日本会議の宣伝媒体の常連で、日本の核武装を推進するグループである。
 もうすぐ中国当局にスパイ罪で逮捕されるのでは?
 https://www.youtube.com/watch?v=i7I4a6IbvKI

 宮崎正弘も福島に並ぶ中国通だが、やはり右翼思想の持ち主で、チャンネル桜の常連である。彼らは、中国崩壊説を10年も前から繰り返しているが、残念ながら、これまで予測が当たったためしがない。
 現地調査を取材の基本にする姿勢は評価できるが、いずれ当局に拘束されて日本に戻って来られなくなるかもしれない。
 https://www.youtube.com/watch?v=4LkEifmpihE

 宮脇淳子は中国古代史の専門家であるが、武田邦彦と並んでチャンネル桜に登場し、天皇制の美化・神格化を前提にしていることにより、天皇家が秦氏・弓月氏の末裔であるツングース女真族であることなどを肯定せず、平泉澄の皇国史観に依った史実の歪曲を行う傾向がある https://www.youtube.com/watch?v=3aMilIlLcgQ&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX

 チャンネル桜と並ぶ右翼メディア、虎ノ門ニュースの常連、藤井厳喜は外交的情報の専門家だが、やはり安倍政権の応援団。
 しかし消費増税や、移民受け入れ政策には反対していて、藤井聡とともに、官邸からは煙たがられるようになっているようだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=zBIOWMdKM30

 YouTubeに勝手に登場する経済評論家たち

 藤原直哉と同じでウオール街、投資銀行社員帰りの及川幸久は、ソフトな語り口、分かりやすい論理的な分析で、最近、経済評論家として大きな人気を得ているが、その正体は、「幸福の科学」大幹部である。
 つまり文句なしの安倍政権応援団であり、トランプの支持者である。本人は、しきりに反グローバリズムを主張するのだが、私の目からは、金融資本主義者=グローバリストの典型にしか見えない。消費大増税にも反対しているフリをしているが、自民党の「今だけ金だけ……」思想は否定していない。
 これも、YouTubeが頼まれもしないのに露出頻度を増やしていて、つまりYouTube管理部門には幸福の科学のメンバーが入り込んでいるようにしか見えない。
 https://www.youtube.com/watch?v=cQYkBa7XnWQ

 ついでに言うが、いまや幸福の科学教団は、統一教会・創価学会とならんで、日本会議や右翼勢力の主力である。議員も着実に増やしていて、日本右翼政治連合の強力な一角になりつつあり、統一教会と同様、CIA機関としても活動していると噂されている。
 その思想は、どうみても金融グローバリズムであり、とうてい反グローバルには見えない。安倍とともにトランプの支持勢力としても侮れない。

 三橋貴明は、自民党員でありながら、現在は反安倍の急先鋒で、消費税の欺瞞を鋭く追求するようになった。
 これにより、YouTubeにおける三橋の露出は明らかに減らされている。彼の主張は、チャンネル桜に登場するような内容ではない。
 上念司とならんで、猛烈に頭が切れることでも知られる。
 https://www.youtube.com/user/mitsuhashipress

 上念司も猛烈に頭が切れる人物だが、幼い頃から情無用の競争主義に叩き込まれたせいか、他人に対する人情がカケラもなくて、戦争大好き主義者ともいえよう。
 人が金にしか見えないタイプで、底辺の生活者に対する同情が、まったく存在しない。自分の金儲けにしか興味のない人物である。
 https://www.youtube.com/watch?v=Rv52M2qT9n4

 武田邦彦は、チャンネル桜・虎ノ門ニュースの看板役者で、中部工大教授、うちの近所に住んでいるらしい。
 福島第一原発事故について、右翼系の評論家のほぼ全員が、放射能による人的被害を完全無視するなかで、たった一人、被曝被害の存在を認めている人物ではあるが、その思想は、天皇制絶対の皇国史観で、科学者であることを標榜しながら、こと天皇史観については、科学性が遠くに飛んでいってしまい、天皇家が満州=扶余=高句麗から来た史実を決して認めようとしないのは宮脇淳子と同じである。
 https://www.youtube.com/watch?v=LejBjefqxA8

 青山繁晴も、日本会議系の看板スターで、武田と同様に天皇制絶対、皇国史観の洗脳に染まりきっている。
 最近は、安倍の移民政策や消費増税に反対していて、いよいよ、右翼内での分裂が顕著になるのではと期待している。
 消費税反対派の核心にいるのは藤井聡であろう。
 https://www.youtube.com/watch?v=C0vYU7eYL30

 百田尚樹・須田慎一郎らは、取り上げる価値もない。

 ほんのわずかではあるが、上に紹介したのは右翼系メディアのスターたちである。彼らのコンテンツは、頼んでもいないのに、勝手にYouTubeの先頭に表示されるのである。
 私としては、金子勝や青木理。武田砂鉄などを視聴したいのだが、彼らはYouTubeから嫌われているようで、名前を直接、検索窓に入れない限り決して表示されない。
 これは、グーグルの検索でも同じことだ。

 このようなメディアの洗脳工作が、安倍のような阿呆政権を維持する上で、非常に大切な役割を果たしている。
 YouTube・グーグル・フェイスブック・ツイッターなどのSNSは、CIA・NSAと関係していると、スノーデンもアサンジも何度も暴露している。

 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/cia-ceb8.html
 https://wired.jp/2010/07/30/google%E3%81%A8cia%E3%81%8C%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%80%8D/

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49507?page=3

 なお、ヤフーは、グーグル以上に体制=自民党べったりで、私のブログが連絡もないまま勝手に削除されることが続いたのでFC2に移転することにした。
 ライブドアやはてな、mixiも、自民党の支持機関のようだ。

 こうしたメディアによる若者たちの右傾化洗脳工作がなければ、安倍政権など、とっくの昔に吹き飛んでいるのだ。
 NHKや読売・産経などの自民党宣伝メディアが体制維持にとって、これほど重要な意味を持っている時代はない。

 もちろん、私のような言論も、大半の人々にとって、わざわざ検索しなければ出てこないようなブログでは、ほとんど社会的な意味を持たない。
 少しずつ、読者が増えることに期待をかけてはいるが、7万近くあったツイッターのアカウントを、まったく不可解に(5年前のツイートが自殺幇助と決めつけられて)永久凍結とされ、復活させてもらえないことで、私の力は極めて小さくなってしまった。
 
 ネットは、1995年頃から発信しているから、すでに24年、下手な鉄砲数打ちゃ当たると、たくさんの情報を発信するなかで、少しは知名度もあった。
 しかし、ツイッターのように反応速度が早くないので、原発事故時などに、有効な発言はできないのが残念だ。

 そこで、我々はCIAの作為を受けない、独自の反体制メディアを作らなければならないのだが、そもそも組織とは縁遠い、裏庭メディアの我々では組織力も資金力もなくて、個人力だけが頼りの現状である。

 まとまった金を工面する能力もないし、組織力もないので、当分は、このブログで細々と声を上げていくしかないと考えている。
 それでも、金に余裕がある人がいたなら、ぜひとも総合的な反体制メディアの確立に協力をお願いしたい。ツイッターのような機能があれば、非常時での情報提供の対応も的確に行えると思う。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-732.html

9. 中川隆[-10527] koaQ7Jey 2019年5月13日 08:26:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1759] 報告

2013年08月02日
息を吐くように嘘をつく宮崎正弘
http://murakusai.doorblog.jp/archives/30259519.html


産経新聞のウンコ記事。 

『(略)中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「中国で5、6年前から、日本の高級木材がブームなのは間違いない。『マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツ氏が、別荘にヒノキ風呂を設置した』という話が広まり、お金持ちがマネをしている」といいながら、別の見方も披露する。

 「中国人は息を吐くように嘘をつく人が多い。『高級木材が欲しい』といいながら、実は水源林などの土地を狙っている可能性はある。以前、米国の鉱山会社を購入した大金持ちがいたが、まったく開発しなかった。結局、自分の隠し資産を米国に動かすための口実だった。今回の動きも、水源林確保や土地買収、資産隠匿の隠れみのかもしれない」

(略)ただ、ノンフィクション作家の河添恵子氏は、夕刊フジの連載「断末魔の中国」で、「『収益率』『儲け』に強くこだわる中国系企業が、太陽光発電の効率が悪い地域であえて積極的になる理由は『大規模な土地が二束三文で簡単に手に入るため』」と指摘した。

 そのうえで、高級木材を山林ごと購入しようという動きについて、河添氏は「間違いなく怪しい。危ない」といい、こういう。

 「熊本で『アタッシェケースに札束を詰めた中国人が森林を買いに来た』という話は聞いている。北海道では未遂に終わったが、中国資本が海岸沿いの300ヘクタールもの土地買収を計画していた。福島第1原発に近い耕作放棄地を狙っているとの情報もある。中国は着々と日本の領土を買い足している」

 狡猾な中国人には十分警戒しなければならない。』

まず、宮崎正弘の件。ネトウヨが「韓国人は息を吐くように嘘をつく」なんて馬鹿丸出しで言っているのを、自称知識人が何の躊躇なく平気で特定の民族に対して使用するのはまさに信じられない。

ここで宮崎に都合の悪い記事を引用しよう。

中国語が理解できないのに、中国事情に詳しいとやらの宮崎とは大違い、本物の中国研究者である矢吹晋によるものである。

http://www25.big.jp/~yabuki/doc11/n-ec0203.htm

『書評・宮崎正弘著『本当は中国で何が起きているか』(徳間書店、2002年2月)

著者宮崎正弘氏は、九八年一一月『人民元大崩壊――中国発「世界連鎖恐慌」の衝撃』を書いた。曰く、

「世界が恐れる人民元切下げは、確実にやってくる」
「中国経済の破綻寸前の悲惨な状況を看破、不可避の通貨暴落が世界経済と日本にどんな衝撃を与えるかを詳説」と。

見通しは的中したであろうか。人民元の「暴落」は、起こったであろうか。
答えは明らかにノーだ。狼少年もどき(狼中年か)の予測は大外れに終わった。

著者は九五年三月には『中国大分裂』を論じている。
当時流行した「ポストケ小平期の大分裂」論に便乗したものだが、現実はどうか。
ケ小平は九七年二月に死去したが、「大分裂」なるものは起こらなかった。

大きな見通しを二つも間違えたからには、土下座して読者に謝罪するのが礼儀であり、なぜ間違えたかのかを真摯に反省し、顔を洗って出直すのが筋というものだ。

著者には、「倫理観もモラルも」まるで欠如している。
恬として恥じず、顧みて他を言う、

「中国は倫理もモラルも消失した」(二八〇ページ)と。

『本当は中国で何が起きているのか』と題された本を再読しても何が起きているか、まるで分からない。「マスコミの報じない中国情報」といいながら、ほとんどすべての情報源は、内外マスコミの旧聞だ。しかも間違いだらけの引用ときている。羊頭狗肉、盗人猛々しいとはこのことだ。

何清漣著『中国的陥穽』は九八年一月に出て、評者が内山書店『中国図書』に紹介したのは九九年一月のことだ。四年前の本をいまごろ騒ぐのはどうかしている(八六ページ)。

「中国の就労階層」なるものを英『エコノミスト』誌から引用しているが(八九ページ)、原書は陸学芸主編『当代中国社会階層研究報告』(社会科学文献出版社、二〇〇二年一月、四四ページ)で、その「中国社会階層結構的演変」の孫引きだ。

何清漣と陸学芸の本をごちゃ混ぜにしたのは、一知半解の一例にすぎない。

「中国のデッド・レーシォは、(中略)韓国よりも悪い数字」(九八ページ)だという。Debt Service Ratio, Liability Ratio, Foreign Debt Ratio は『中国統計年鑑』(二〇〇一年版二七〇ページ)で公表されている。

この基本データさえ把握できずに、デタラメ引用を重ねるばかり。

「上海・花東大学」は「上海・華東大学」のはず(二一六ページ)。
「軍事委員会主任」は「軍事委員会主席」(二六四ページ)の誤り。
「徐匡迪」に「じょ・きょうゆう」とルビを振る無知(二七五ページ)。

著者のセリフ「噴飯モノ」(二七六ページ)は、本書への評語として最適であろう。』

まさに、宮崎正弘は息を吐くように嘘をついているのである。

どうでもいいが、河添恵子の意見も滑稽だ。

「中国は着々と日本の領土を買い足している」んだって。

それがどうした?所有権は中国人のものになっても、日本の領土であることに変わりはないではないか。

バブル時代、日本人はアメリカ人に同様のことを言われたことを忘れているのだろうか。そういう言説は、民族差別が原因なのだ。つまり、間違いなく河添は中国人を差別しているのだ。

違うというならその根拠を示していただきたいものだ。
最後の産経新聞のコメントも失笑もの。

「狡猾な中国人には十分警戒しなければならない。」合法的なビジネスを行っている中国人の何を警戒するのか。

経営危機に陥っている自社の状況をもっと警戒しろよと言いたい。
http://murakusai.doorblog.jp/archives/30259519.html

10. 中川隆[-10148] koaQ7Jey 2019年5月26日 05:34:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2199] 報告

これを聴けば、三橋貴明は人の話が全く聞けない人だというのが良くわかります。
本当に困った人ですね:


【経済討論】最終警告!亡国の消費増税[桜R1-5-25] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=BcbuxUBgJTY


パネリスト:
 青木泰樹(京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授)
 菊池英博(日本金融財政研究所所長)
 島倉原(経済評論家・株式会社クレディセゾン主任研究員)
 田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)
 浜崎洋介(文芸批評家)
 三橋貴明(経世論研究所所長)
 渡邉哲也(経済評論家)
司会:水島総



11. 中川隆[-9577] koaQ7Jey 2019年6月16日 21:10:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2897] 報告
朕はたらふく食っていた ― 食糧メーデー当時の宮中の献立 2017-06-20
http://vergil.hateblo.jp/entry/2017/06/20/235427

■ 敗戦前まではいなかった内地日本人の餓死者

意外に思われるかも知れないが、アジア太平洋戦争の後半、補給を無視した無謀な作戦により各地で日本軍兵士が続々と餓死(戦病死=栄養失調死)していった一方で、確かに食糧不足に悩まされていたとはいえ、敗戦に至るまで内地の日本人からは一人も餓死者は出なかった。占領地域から略奪した米などが大量に入ってきていたからだ。[1]


 日本内地の一人あたりカロリー消費量は1931〜40年を100として、44年86、45年66と低下した。公定価格を数十倍から100倍以上上まわる闇取引が横行した。
 しかし敗戦までに日本内地で、餓死した日本国民は一人もいない。日本人の主食は、外米を確保することで少なからず補われた。その外米の主要な供給地の一つは仏印(ベトナム)であり、先にみたように日本による米の略奪が主因となって、死者100万〜200万人という大飢饉が発生した。餓死者100万〜200万人対ゼロという両者の隔絶と因果関係を見落としてはなるまい。

日本人は、200万人のベトナム人の命の米を、「外米」「南京米」などと呼び、「まずい」「臭い」と文句を言いながら食っていたのだ。

■ 1946年の食糧危機

しかし、こうした収奪は降伏の瞬間から不可能になる。

敗戦の翌年、1946年に入ると、日本の食糧事情は急速に深刻さを増していった。1945年の米の収穫高は3916万石(587万4千トン)と、前年の2/3しかない凶作だった上、海外からの引揚者や復員兵で必要量は増える一方だったからだ。年明けから食糧事情は急速に悪化し、配給は遅配・欠配が続いた。闇では金さえ出せば食料は手に入ったが、45年10月時点で既に米1升が70円と、普通の労働者(月給数百円程度)が買えるような価格ではなくなっていた。[2]

結果、都市部では餓死者が続出した。最も悲惨だったのは戦災孤児、ついで空襲による被災者たちだ。食料を確保するには田舎に買い出しに行くしかないのだが、家を焼かれた彼らには食料と交換できる金も品物もなかったからだ。東京都世田谷区にあった旧陸軍砲兵隊の兵舎を転用した戦災者住宅では、「栄養失調で毎日のように一人、二人と死者が出た。兵舎のゲタ箱をこわして、お棺をつくり、仏サマをみんなしてリヤカーで火葬場に運ぶのが、町会役員の日課みたいになっていた」という。[3]


 戦災者住宅の周囲には、ヘビ一匹、カエル一匹いない、といわれた。だれかがとって、食べてしまうからだ。雑草もセリ、ヨモギなどはもちろん、アカザ、カンゾウ、スべリヒユ、ヨメナなど手当たりしだいに食用にされた。飢えにせっつかれる子供たちが、他人の家のゴミ箱をひっかき回して残飯をあさったり、果ては、家庭菜園の種イモまで掘り出して盗み食いすることすらあった。
(略)

「ビロウな話ですが、戦災者住宅の便所にはいったら、中の便が青い。みんな雑草ばかり食べていて、便までそんな色になっちゃってたんですね」
(略)

「私どもの戦災町会では、毎日一人、多いときは三人が栄養失調で死んでいます。きのうもオカユをいっぱい食べたいと、うわ言をいいながら、一人の子供が死にました。(略)」

そんな中、1946年5月19日、皇居前広場に25万人が結集した「食糧メーデー(飯米獲得人民大会)」が開催され、ここで「詔書 国体はゴジされたぞ 朕はタラフク食ってるぞ ナンジ人民 飢えて死ね ギョメイギョジ」というプラカードを掲げた松島松太郎氏(田中精機労組委員長)が「不敬罪」で逮捕されるという事件が起っている。


画像出典:昭和毎日「食糧メーデー」

■ 朕はたらふく食っていた

この食糧メーデーの一週間前にあたる5月12日、前記の戦災者住宅を会場に、「米よこせ世田谷区民大会」が開かれた。約1,200〜1,300名が集まったこの大会では、(1)遅配・欠配米の即時配給、(2)戦災者、引揚者への物資の重点配給、(3)非常米配給権を即時区民管理に移すこと、など18項目の要求を決議し、天皇にあてた「人民の声」を大会宣言として採択した後、二手に分かれて抗議デモに移り、その一隊は皇居に向かった。[4]


 午後二時半、演壇に使われていたトラック二台に分乗して、皇居デモ隊が出発した。社会党本部を経由して、午後四時過ぎ、坂下門前へ。

「戦前、戦時の皇民意識から、まだ意識が百八十度変わってないころでしたからね、天皇の人間宣言のあととはいえ、天皇のイメージは、なお“雲の上の人”という感じでした。とにかくエライ人にわれわれの窮状を知ってもらうんだ、貧乏人を代表してテンノウへイカに直訴するんだ、という佐倉宗吾のような必死の思いで行ったんですね」

 と、山田※1はそのときの自分の気特を語る。(略)

(略)戦災者住宅住民からは、男たちでなく、かなりの数のオカミさんたちが、しかも子供連れをまじえて参加したのだが、その人たちの意識は、といえば、「デモのリクツなんか分からなかったけど、これでいいんだろうかという思いひとつでしたね。皇居の中の生活はどうなんだろうか、見られるもんなら見てみたい、という気持もあったし……皇居へ行けば、へイカがなにかくださるんじゃないか、というモノ欲しさで夢中でついて行った人も多かったみたいでした」 (有井※2)

※1 山田展吾(東宝撮影所労組委員長 当時29歳)
※2 有井タケ(戦災者住宅住民 主婦 当時26歳)

皇居坂下門に到着したデモ隊113名は、押し問答の末、皇居内に進入する。皇居にデモ隊が入るという空前の事態が実現したのだ。デモ隊は宮内省当直高等官室で「人民の声」を読み上げた後、「天皇陛下はどんなものを食べているか、台所を見せてください」と要求する。

案内されたのはデモ隊が要求した「天皇の台所」大膳寮ではなく、宮内省の職員食堂だったのだが、それでもそこに積み上げられた食料の豊富さは、被災者たちのど肝を抜くものだった。[5]


(略)五十坪ほどの調理場には、百二十人分の夕食用麦飯が三つのタライに盛られ、マグロ半身、カレイ十五匹、スズキ一匹、サケ四匹のほかイモ、大根などが置かれてあった。しかし、この食品データは後日の宮内省発表で、即日のデモ隊側発表では「冷蔵庫に目の下一尺位のヒラメ三、四十尾、大ブリ五、六尾、牛肉五、六貫、平貝一山そのほか沢山」。タライ三つの中身も「麦入りはわずか、大半は銀メシ」ということだった。仮に宮内省側の発表によるとしても、“雑草食”の戦災・引揚者たちには、大変なゴチソウに見えた。オカミさんたちは目を丸くした。
(略)

 すさまじい光景となった。タライに手を突っ込んで、ゴハンをわしづかみにする。口にほおばる。口の周囲はゴハンツブだらけ。おぶった幼児にも、背中越しに「それよ、それよ」と、投げるようにゴハンを与える。あわててオムスビを握り、着物のソデにたくし込むオカミさんもいた、という。

このときたまたま、翌日に予定されていた「皇族会」の夕食メニューが黒板に書かれていた。その内容は以下のようなものだった。[5]

•お通しもの
•平貝
•胡瓜
•ノリ
•酢のもの
•おでん
•鮪刺身
•焼物
•から揚げ
•御煮物
•竹の子
•フキ

このデモ隊に参加していた、ある主婦のその後を、有井氏が次のように語っている。[6]


 皇居デモに赤ちゃんを背負い、幼児二人の手を引いて参加した鵜飼という姓の主婦がいた。戦災者住宅の住人だった。やせていた。皇居デモの時は、青白い顔でよたよたと、だがいちずに歩いた。デモのあと半年ほどして、食糧集めと育児の過労から倒れ、この世を去った。三人の子供は孤児院に送られたが、やはり、栄養失調で相次いで死んだ。一家全滅の後、生前の鵜飼が一日千秋の思いで復員を待っていた夫について、数年遅れの「戦死公報」が届いた。家族五人の死。有井タケから聞いた話である。

戦地で、また戦後の焼け跡で、「天皇の赤子」たちが続々と餓死していく中、その事態を招いた最大の責任者は、まさに「朕はたらふく食っていた」のだ。

[1] 江口圭一 『日本の歴史(14) 二つの大戦』 小学館 1993年 P.420
[2] 吉田健二 『松島松太郎氏に聞く(2)』 大原社会問題研究所雑誌535号 2003年6月 P.58
[3] 大島幸夫 『人間記録 戦後民衆史』 毎日新聞社 1976年 P.10-12
[4] 同 P.12-13
[5] 同 P.15
[6] 同 P.17
http://vergil.hateblo.jp/entry/2017/06/20/235427



▲△▽▼

上海戦でも補給無視だった日本軍 2016-12-18
http://vergil.hateblo.jp/entry/2016/12/18/112919

アジア太平洋戦争において、補給を無視した無謀な作戦が大量の餓死者を生み出したことはよく知られている。「餓島」と呼ばれたガダルカナル島での戦いや、インパール作戦などが典型例である。

しかし、三好捷三氏の『上海敵前上陸』を読むと、日中戦争初期の段階ですら、旧日本軍はロクな補給を行わず、兵士を飢えさせたまま戦いを強いていたことがわかる[1]。


 飢えといえば、私たちの食糧についてもふれておかねばなるまい。上陸後六日目の妙家宅までは一度の食糧配給もなかった。(略)そのために、私たちは携帯行糧だけを食べていた。丸亀でもらった一週間分である。携帯行糧というのは、乾パンなどの応急用の食糧で、普段は食べないのだが、食糧補給のない上海では食べないわけにいかなかった。

 そんなわけで、私たちが妙家宅におちついたころには、その携帯行糧もほとんど底をつき、つぎの補給がいつくるかわからないような状況だったので、何か食糧になるものをさがさなければならなかった。私たちに好都合だったのは、民家の周囲の畑にカボチャ、サトイモなどがあったことだ。私たちもはじめのころは砂糖や塩をもっていたので、代用食としてけっこう重宝したが、一部落に数百人もの兵隊がはいると、サトイモなどはたちまち掘りおこしてしまい、いくらもつづかなかった。もちろん、これは中国の農民たちが丹誠こめて育てたものである。しかし、当時の私たちはそんなことにおかまいなく、つぎつぎにたいらげていった。

 そのうえ、砂糖も塩もなくなってくると、いくらカボチャが手にはいっても、臭いクリークの水で煮たカボチャはさすがにノドを通らなかった。それからのちに、食糧がまったくなくなってくると、私たちはやむなく野生の草を食べるようになっていった。なるべく幅の広い草の葉をさがし出し、飯盒で煮て食べるのだが、これもなかなかノドを通らなかった。そして私たちは次第に消耗していった。

(略)

 候家宅から呉宅にいたる一週間のあいだに、私たちははじめて食糧の配給をうけた。前述したように私たちは、上陸以来二週間以上、まったく食糧の配給をうけず、最初丸亀でもらった一週間分の携帯行糧と、民家にあったカボチャ、サトイモなどですごしてきていた。もはや体力の消耗は限界に達し、私たちはヒゲヅラに青い顔をしてフラフラと歩いているありさまだった。

連合軍に制海・制空権を押さえられて補給困難だった南方戦線と異なり、戦場も近く、海上での妨害もなかった日中戦争ではいくらでも輸送船を送りこめたはずである。それでこの有様なのだから、軍上層部には兵隊など放っておいても(現地で勝手に食糧を確保するから)大丈夫という、根本的な補給無視の思想があったとしか思えない。

ちなみに、三好氏は栄養不良の上マラリアとアメーバ赤痢に罹患して南京攻略戦の急行軍についていけなくなり、途中で落伍してしまうのだが、その段階で氏の身体はこんな状態になっていた[2]。


 私は受付兵に誘導されて軍医の前に立ち、直立不動の姿勢をとって挙手の礼をした。軍医も受付兵と同じように、私の全身をじっと見つめていたが、すぐに、

「きさまは入院だ!」

 といった。しかし私は行軍の途中である。

「軍医殿、自分は太倉で落伍し、落伍兵九人をつれて南京への途中です。キニーネだけをいただきたいのです。キニーネをいただいたら南京へまいります」

「何、キニーネだと、文句をいうな! その身体で戦えると思うか。まず診察だ、裸になってこいっ! 兵隊には病院から連絡してやる」

 私は軍医にどなられてしまった。そのとき私は、入院など毛頭考えていなかったのである。

 私は別室にはいり、看護兵に手つだってもらってフンドシ一つの裸になった。そして、出征してからはじめて自分の身体を見ておどろいてしまった。すっかりやせほそった身体には骨がつきだし、足は両方ともスネから下の皮が全部なくなって肉が露出し、膿(うみ)と血が流れている。上陸以来私は、めったに巻脚絆(ゲートル)を巻きかえることがなかったので、自分の足を見たことがなかった。足を水びたしにしては乾かし、乾いてはまだ水びたしにするような毎日であったので、足が腐ったようになってしまったのだろう。

 私はそれを見て、本当に自分の身体なのか、と目を疑った。それと同時に、よくもここまで生きてきたものだ、という感慨がわきあがってきた。看護兵は私の目方をはかった。

「十一貫五百(約四十三キロ)」

 看護兵は機械的に目盛りを読みあげた。私が出征前に丸亀連隊で行なった身体検査では、十八貫(約六十七・五キロ)であった。上陸以来八十日、そのあいだに二十四キロあまりも体重が減ってしまったことになる。

 私はそのままの姿で軍医の前に立った。軍医はじっと私の裸を見ていたが、「お前はそんな姿になるまで、どうしてがんばっていたのか。どうして軍医に見せなかったのだ?」

 彼はなかばあきれ顔で優しく私にいった。私はその言葉をきいたとたんに感情がこみあげ、あふれる涙をとどめることができなかった。

「軍医殿はそういってくれますが、上海の戦場には薬も病院もなく、軍医にお願いしても相手にしてくれませんでした。毎日がひどい戦争だったのです」

 そして私はそのまま動けなくなってしまった。おそらくこれまでの長い緊張が一度に解き放たれてしまったためかも知れなかった。私は担送患者ということになった。担送患者というのは、重症で動けず担架で運ばれる患者のことである。私の枕元におかれたカルテには、

「アメーバ赤痢、マラリア、脚気、肺浸潤」

 と病名が書かれてあった。赤痢とマラリアは外部から菌と毒が侵入したためであり、脚気と肺浸潤は極度の栄養不足による病気であった。そして、これまでの行軍中、足にオモリをつけられたように感じたのも、じつはマラリアのためではなく脚気のためであることも知らされた。

自軍の兵士をこんなになるまで戦わせて恥じない日本軍が捕虜や敵国の民間人をどのように扱ったか、およそ想像がつくというものだ。
 
[1] 三好捷三 『上海敵前上陸』 1979年 図書出版 P.88-90
[2] 同 P.206-208
http://vergil.hateblo.jp/entry/2016/12/18/112919

12. 中川隆[-9550] koaQ7Jey 2019年6月18日 06:59:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2920] 報告
真理の徒は石もて追われ _ 日本人が自分達の間違いを明らかにする人間を絶対に許さない理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/481.html
13. 中川隆[-9281] koaQ7Jey 2019年6月26日 07:36:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3219] 報告

自称 中国・朝鮮問題の専門家 加瀬英明 : 慰安婦問題の最高権威 吉見義明のことは「知りません」、秦郁彦の『慰安婦と戦場の性』は「読んだことない」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/488.html
14. 中川隆[-9251] koaQ7Jey 2019年6月28日 09:58:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3254] 報告

右翼が 悪名高い偽書 でも何の疑いも無く信じてしまう例:


【桜無門関】馬渕睦夫×水島総 第7回「イラン、中国、そして日本〜トランプとディープステートの“世界支配”の違い」[桜R1-6-27] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=LSpzN66HgyE

出演:馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)・水島総(日本文化チャンネル桜代表)


の中で次の自称ユダヤ人の書いた大昔の本が絶賛されています:

Bell Boyd‏ @Bell_Boyd

モルデカイ・モーゼは日本人。

マルクスのユダヤ名がモーゼス・モルデカイ・レヴィであることから発想して自称したと思われる。
モルデカイはそもそもモーゼのことで、モルデカイ・モーゼはあり得ないユダヤ名。

その思想は日本会議系で、戦前のユダヤ研究を引き継ぐもの。江崎道朗氏と同じ系統。
21:40 - 2017年9月2日
https://twitter.com/bell_boyd/status/904202479444754433

あるユダヤ人の懺悔「日本人に謝りたい」(復刻版) – 2019
モルデカイ・モーゼ (著), 久保田政男 (寄稿)
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%82%8B%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%87%BA%E6%82%94%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AB%E8%AC%9D%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%80%8D%EF%BC%88%E5%BE%A9%E5%88%BB%E7%89%88%EF%BC%89-%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC/dp/499108900X/ref=sr_1_2?qid=1561675895&refinements=p_27%3A%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC&s=books&sr=1-2&text=%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC

商品の説明

日本国憲法の元となったワイマール憲法は、ユダヤ人が迫害されてきたヨーロッパでユダヤ人政府のワイマール共和国ができたときに、大多数のドイツ人の中に生きるユダヤ人が復権するために作った人民飼い殺し用の憲法らしく、どうせなので日本でもその写しを戦後の日本でも使ってやれ、と適用されたそうです。

(ちなみにドイツではその危機にドイツ人が感づき、反発でナチズムが横行してユダヤ人が迫害された)

で結果、日本では物質的豊かさと反比例して、日本人の精神・家族・国家をここまでぐちゃぐちゃにしてしまった。

で、このユダヤ人の老人モルデカイ・モーセさんは日本人にはいろいろよくしてもらったのに申し訳ない…最後に謝りたい、とこの告白をしたのがこの本というわけです。

憲法の内容とその効果、資本主義と共産主義をの両方を道具として生き残るための使ってきたユダヤの歴史などを詳しく紹介されています。


<馬渕睦夫氏による推薦文>

本書が東西冷戦最中の1979年に発刊されたのは奇跡と言えます。
当時ソ連を信奉してやまない日本の左翼とは、ユダヤ思想のエピゴーネンであることがばれてしまったからです。

本書を読めば、わが国の國体の真髄である「君民一体」こそ、最先端の民主主義体制であることに誇りを持てるはずです。
〜馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使) 〜

========================

<田中英道氏による推薦文>

戦後、日本を占領したアメリカといいGHQといい、その中核はユダヤ人であることを如実に示した好著である。

四十年前、この本が出た時、買い求めたが、これを左翼の論壇が抹殺したきた。
こうしたユダヤ人の懺悔を聞きたくなかったのだろう。
なぜなら、日本の論壇こそ、左翼ユダヤ人たちが支配してきたからだ。
〜田中英道(東北大学名誉教授)〜

========================

<著者略歴>

モルデカイ・モーゼ: 1907年ウクライナのオデッサ生まれ。父親は哲学者で革命家、ロシア革命では指導的役割を果たした。

レーニン没後ソ連におけるユダヤ権力の将来に見切りをつけた父親と共にワイマール体制下のドイツへ亡命。父親は美濃部達吉博士に「天皇機関説」を説いたゲオルグ・イエリネックと親交があった。

ベルリン大学で政治学、哲学を専攻後、国際連盟労働局で極東問題を担当。独ソ不可侵条約が結ばれると、その本質がユダヤ勢力の抑圧にあることを看破し、ハルビンを経て上海に亡命。

「サッスーン財閥」の顧問となり、日本の国体、神道、軍事力の研究に従事。1941年米国へ亡命、ルーズベルト等のニューディル派のブレーントラストとして活躍。1943年頃から対日戦後処理の立案にも参画。戦後十数回来日した。

========================

<復刻版にあたって>

本書は、1979年に日新報道から出版され注目された話題の書でしたが、作者と翻訳者の死亡、出版社の倒産などにより長らく絶版となっておりました。
まるで目からウロコが落ちるような興味深い著作は、賛否両論を交え、現在でもネット上で話題になっているほどです。

多くの日本人にこの著作を読んで頂きたく、このたび有志による自費出版でその復刻版をつくらせていただきました。 また、ありがたいことに、尊敬する馬渕睦夫先生、田中英道先生からの推薦文も頂くことが出来ましたので、ぜひご一読頂けますと大変幸いです。

沢口企画 沢口祐司 

▲△▽▼


カスタマーレビュー

小実昌 5つ星のうち3.0

英文のWikiでは作者は訳者自身だと書いています。 2014年11月7日


http://en.m.wikipedia.org/wiki/Antisemitism_in_Japan

「日本人に謝りたい」で検索すれば、ある方が章ごとの要約を紹介されています。ただし、その方は信ぴょう性があるのだろうかについてはいまだにわからないと書いています。

そこで調べました。日本語のwikiには載っていませんでしたが、英語のwikiにはありました。

訳者の自作だろうという内容です。

Post WWIIのところに掲載されています。英文の原文を探しましたが、どこにもありませんでした。多分これが正しいのでしょう。

ただし、面白いです。アルジャー・ヒスはヤルタ会談に同席していますが、ソ連のスパイであるとマッカーシーに追及され、公職追放されました。JFKはマッカーシーを尊敬したいたという話ですし、CPスノーを辱はじめ、アメリカに共産主義者は多いという話は昔からあります。ですから、書いてあることはたとえ訳者が自分で書いた内容であっても、本当または本当に近い可能性はあるのではないでしょうか。一人一人の読者が判断すべきなのでしょう。
http://en.m.wikipedia.org/wiki/Antisemitism_in_Japan

▲△▽▼

あらいやすまさ 5つ星のうち3.0
モルデカイ・モーゼ著「日本人にあやまりたい」のこと 2014年6月9日

 モルデカイ・モーゼ著「日本人にあやまりたい」のこと
1938年うまれ、男性です。

先日、私が所属する総合知に関する学会で ひとりの発表者から紹介された本です。 

*モルデカイ・モーゼ著(久保田政男訳)「日本人にあやまりたい」〜あるユダヤ人の懺悔 日新報道 2000年 新版です。

*この本の初版は1969年。(ちなみにこの年は 私がアメリカに留学します。日本は東大紛争。ヴェトナム戦争の反戦でアメリカの大学での運動が活発化。重厚長大の経済でGNP万歳のころでもありました)

唐突ですが イザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」は1970でした。
*上記のモーゼの本の目次を上げてみますと以下です;

1.戦前の日本に体現されていたユダヤの理想
2.二元論的思考法 典型的なユダヤ的思考パターン
3.日本人の知らない東京裁判の本質
4.戦後病理の背景
5.マルクス主義はユダヤ民族解放の虚偽仮説
6.極左的戦後改革を強行したユダヤの秘密


*内容の特徴

・資本主義と共産主義がユダヤ人の陰謀であるという説明をしています。

・ルッソー、レーニン、ルーズベルトそしてニューディール派がユダヤ人であるという前提としている。

・日本の天皇制はユダヤ世界制覇の筋では破壊すべきとされて 戦前から戦略が練られていた。

・日本への占領で知った昭和天皇の態度から天皇制、これがユダヤ人の理想であることを確認したという。

*内容に対する私見1

・全体の主張として ユダヤ人による世界制覇が民族の前提としていうという内容に貫かれているようです。
読者の日本人にとっては、すこしプライドをくすぐられるものでありましたが、とっさにある種の違和感を感じました。

・社会学者橋爪大三郎さんの「旧約をよむ」という公開講座をこの4年間受け、この夏で読み終わるところであるが、このなかで彼らはバビロン捕囚など 民族滅亡に瀕する受難をなんども経験するが かれらが一転、世界制覇につながる筋をあたえる根拠箇所が見いだされない。

旧約の経典外(apocrypha)については私は、目をとおしていないが 彼らの民族の規範となるのは、現在の旧約(タナハ)としてとらえてよいとおもう。


・「ユダヤ議定書」というのがあって、ヒトラーはこれを根拠にユダヤ世界制覇の魂胆がありとして 民族絶滅(cleanse)の口実としたのであるが この書は偽であったことが判明している。(ノーマン・コーン「ユダヤ人世界征服陰謀の神話」) 

・私は、著者モルデカイ氏が ユダヤ人であればたぶんこのような筋で 論を展開することはないであろうという直観をもちます。

・因みに イザヤベンダサン 「日本人とユダヤ人」1970(「ユダヤ人」と略す)でその著者と目されて、本人も否定しなかったのは山本七平( 1921~1991)です。
この本「ユダヤ人」は 当時の私にとっても世界のなかでの日本の文化を知るうえで つよい知的な刺激をうけたことを記憶しています。

・エール大学の博士課程で仏教天台宗の研究のために当時日本に滞在していた友人ポール・グローナー氏(いまはたぶん高名な教授になっているとおもいます)はイザヤベンダサンはユダヤ人かの私からの問いに対して 即座に日本人とおもうと答えました。なぜなら 彼があつかうへブル系の文献はごく一般的なものであるにかかわらず、日本系の文献はきわめて特異であるからと指摘していました。 彼の指摘が正しかったことはその後の経過で証明しています。


 
*いま仮説として モルドカイ・モーゼというペンネームのもうひとりの山本七平がいるとします。

・候補としては 以下の三人としてみます; 山本七平、訳者の久保田政男、そのほか(モーゼ氏)

・それで この著と「ユダヤ人」の出版時機を重ねてみるとおなじころです。ただ文体からくる個性や肝心の論の運びが異なり別人のようにおもわれました。(これも直感的で根拠はありません。)

・訳者久保田政男氏に焦点をうつします。奥付からは 1932(昭和32年生まれ、大阪)で 山本氏は(1921生れ、東京)で約一回り後の世代です。 共通しているのはともにキリスト教系の高等教育機関である青山学院に学んでいるところです。英字新聞の編集長などを経歴としていますが、この辺がトレースできうのかどうなるのか。一般論としてここでの学歴経歴の信ぴょう性が気になりました。。

・それ以外の著者としては やはり ユダヤ人のラビ、モルデカイ氏に焦点をあてます。

・奥付では、ウクライナ 1907生れ 父親が哲学者でロシア革命に関与したこと、ドイツに亡命してワイマール憲法に影響を与えたこと 本人もベルリン大学で哲学や法学で学位を獲たこと。高名な法学者ゲオルグ・イエリネックを通じて、美濃部達吉に「天皇機関説」を伝授したこと。アメリカに亡命してルーズベルトのブレーンになって 最後は日本の占領政策に関係したこととなっています。

・ところで、この書は訳書であるのに 原著の版権表示もありません。

・ここに書くほどの立派な人物ですから、英語のネットで はどうでるかMordekaiとMosで 当たります。

・Jewish Encyclopediaというのに確かにMordekaiというドイツ系ユダヤ人のアメリカ有数家系としてありました。とくに Mordekai Moseもでてきますが このひとは1707年ドイツ生まれのアメリカ人です。

・もちろん 先祖のなまえは継承しますから、ここにないからといって実在しないとはいえません。

*それやこれやで Wikipediaで項目「覆面作家」をひきますと、ここでは確定的表現でMordekai Moseは 久保田政男の「覆面作家」名であるとしてあらわれます。つまり 上記私の仮説である 「別の山本七平」がいるという結論をなります。

 
*内容に対する私見2

さて、出版のモラルという点に焦点を当てたいとおもいました。慣用的に「ペンネーム」や「覆面作家」(「覆面」と略します)で著者を表明し名乗る自由と権利は保証されるべきと考えます。問題は その意味するところが 他者の名誉を傷つけることになるかどうかで、ここに当然の品位と矜持が必要になります。


・ここでの 一番の問題は この著が ユダヤ人の人たちの目に触れるチャンスを配慮した前提に立っているかどうか。

・「覆面」効果によって 日本人にも、他民族に対する誤った認識をあたえる危険性もあります。
上であげた偽「ユダヤ議定書」とおなじ効果になります。

*そういうことを考えるうえで 非常に勉強になった本でありました。 


・章立ての構成が 筋通っているので, 小説として 仮説をたのしむという意味では 一読に値します。しかし、基本的には著者がユダヤ人であることに疑念がぬぐいきれません。 このことはものを書く人間としては もっとも重要なことであります。 こここを一歩誤ると日本人にたいしてもさることながら、ユダヤ人に対しても 彼らについての真の認識を遠ざけるものであります。、また、このことが、この本の価値をも傷つけてきます。

この本を原語であろう英語での発行も ひろく問題をなげかける意味でおもしろいのではないかと思います。 いずれにしても 読者の思考判断の力がためさる本であることを認めるものであります。。


▲△▽▼


夜帆。@楽利多マスター 5つ星のうち1.0
原爆機の名前が「天皇を抹殺せよ」という意味だったってホント? 2003年6月12日

 この本は、1972年に出た旧版で読んだ。
 正直、なかなか良い指摘もないではない。

 しかし、最終章へ来て、原爆搭載機の名前「エノ(ー)ラ・ゲイ」が「天皇を抹殺せよ」という意味であるという話になって、一挙にシラけてしまった (つ_;)。

 これが機長の母親の名前だというのはよく知られていることで、まさか機長の母親がたまたま「天皇を抹殺せよ」だったというわけでもあるまい。

 気になっていろいろ調べてみても、母親の名前説を覆すような資料は見つからなかったし、「天皇を…」説に言及している他の本の多くは出典が書かれておらず、まれに出典への言及があると、この本であった。

 そこで、ふと我に返って訳者の著作類の何冊かに目を通してみると、ホロコーストでヒトラーに悪用された例の有名な偽書『ユダヤ議定書』が、偽書であることを半ば知りつつ紹介したりしているではないか (これについてはノーマン・コーン『ユダヤ人世界征服陰謀の神話』を参照)。

 こうなると、いったい、本当のユダヤ人が、そのような人に自著の翻訳をまかせるだろうか、という疑問がふつふつと沸いてきた。

 このモルデカイ・モーゼという取って付けたような (失礼!) ユダヤ系の名前の人物は、本当に主張されている通りの経歴の人なのであろうか?

 あるいは、第二、第三のイザヤ・ベンダサン氏 (未亡人および子息の証言により、その正体が「訳者」の山本七平氏であることが判明している) なのではないのか?
 残念ながら、自分には、この疑念を充分に払拭してくれるような記述を、本書の中に見つけることはできなかった。

 このページに並んでいる「この本を買った人はこんな本も買っています」のコーナーに並んでいる本がどれも意義深いものばかりであるだけに、それと一緒にこの本が読まれているのかと思うと、何か暗澹としてしまうのである……。


___

黒住玲3年前

Enola Gayについて、宗教哲学に詳しくイディッシュ語が堪能な方々に質問する機会を得たので、結果を御報告します。Enola Gayは、●●を屠れ!という意味を持つ言葉なのだそうです。

順に説明すると、この言葉は母親の名前であると同時に、戦意高揚を目的とした米語の符牒になっているそうです。enolaの綴りを機体に描こうとしたとき逆に読んでalone。この場合のgayは派手に決めてやろう!という意味で、超兵器の原爆を日本に持って行って落す自分達一機だけで、天皇に対して戦争を終結に導く派手な決定的一撃を加えることができる!という意味を持つそうです。たった一発で世界大戦を終結できる超兵器を運ぶに相応しい機体のコードネームだと、ある方の指摘を受けました。

「●●を屠れ!」というイディッシュ語の説明のほうは、門外漢に分かり辛い専門的すぎる内容で、かなりの量の予備知識が必要になるうえに、一部私の理解を超えるためこの場ではしません。文字チャットで一時間半にも及ぶ量になりました。

要は米語との掛詞になっているのだそうです。母親の名前を入れれば、3重の掛詞ということになります。もちろん、元々は母親の名前から始まった戦意高揚の合言葉だと思われます。一般の人々は、米語の符牒と理解していれば十分でしょう。

___


あふぁ7年前

「シオンの議定書」といえば、陰謀論者のバイブル扱いされ、トンデモ本扱いされるか、「偽書」のひとことで切り捨てられているのが現状です。

私は決して陰謀論に全面的に与するものではありません。しかし、結果的に、その内容がマスコミなどを利用した大衆の愚民化手法や、金融による経済支配のノウハウなどを正確に述べているとしたら、出典がどうあれ、問題の書であることは間違いないと思います。

▲△▽▼


次郎 5つ星のうち2.0
自分には判断が付かないが 2011年5月13日

不勉強な自分では、どこがどうと具体例をあげてこの本の真偽を見極めることが難いのですが

もしこれらが本当なら、歴史がひっくり返るだろうってな内容であるにも関わらず、そう表だって議論にあがらない。そこそこ有名な本であるのに関わらず。
とすればそもそも、事実だと見なすには決定的な何かが欠ける、
或いは明らかな誤りがある、論外の産物だと取れるんではないかなと。

日本人の耳障りの良いことを並べ立ててあるところも、どこか不自然に思います。
とはいえ全部が全部嘘で固められたものでも無さそうで、
ここの批評で先の方が書かれてあった通り、何らかの目論見によるものだとすれば、
まさしく陰謀の陰謀って感じです。

___


イオンのバベル4年前

>もしこれらが本当なら、歴史がひっくり返るだろうってな内容であるにも関わらず、そう表だって議論にあがらない。そこそこ有名な本であるのに関わらず。
とすればそもそも、事実だと見なすには決定的な何かが欠ける、
或いは明らかな誤りがある、論外の産物だと取れるんではないかなと。

上のような見方は、非常に多くの人が抱いているのではないかと想像します。このような社会心理から事実を判定するのはおそらく根本的に誤まっています。このような巨大な歴史的な流れは、少しのことでは変わりようがないのではないか。いかに論理的に大転換を起こすような内容であっても、ただ1つの書物にしか過ぎない、とも言えるのです。また、この書物の場合は、日本の上層部を覆い尽くしている左翼勢力によって無視されているのが大きいでしょう。彼らにはこの本の内容は頭の中に入ってこないのです。そのように脳の神経回路が出来上がっていますからね。


▲△▽▼

Аmаzоn力ス夕マレビュ一 5つ星のうち1.0
純真な日本人の無知に付け込む悪質な差別プロパガンダの書 2006年6月8日


本書は、オデッサ出身のユダヤの長老がユダヤ人の立場からユダヤ陰謀論を肯定する内容になっていますが、山本ベンダサン同様、「訳者」久保田政男がユダヤ人を騙って書いた本であることは明白でしょう。根拠は以下の通りです。

1.訳書なら必ずある、原著の版権表示がない。

2.我々ユダヤ人はスクリーン、スリル、セックスの3Sで非ユダヤ人の思考力を奪い家畜化してきた云々という記述は、外国語が出来ない日本人に特有の誤りを含んでいる。(スリルの綴りはthrillです。sではありません)

3.エノラゲイはイディッシュ語で「天皇を殺せ」という意味だなどというデタラメを申し立てている。(「エノラ」も「ゲイ」もイディッシュ語の動詞の命令形とは語形が全く違います。それに、天皇に該当するイディッシュ語の名詞Keyserはどこにある?)

4.ロシア系ユダヤ人に「モーゼ」などという苗字はない。(モイセーエフ、モイセイヴィッチ等ならわかりますが)

山本ベンダサンは無知なりにユダヤ人に敬意を払っていましたが、久保田モーゼにはそれもありません。それも、イディッシュ語に対する一般日本人の無知につけこんで「天皇を殺せという意味だ」などという悪質なデマを流す段に至っては、ほとんど犯罪です。「ユダヤ陰謀論自体が一つの巨大な陰謀である」という皮肉なセオリーを雄弁に証明する一冊と言えるでしょう。

_____


黒住玲3年前 【1】日本人向けに書かれた、翻訳を前提とした原稿は存在しても、原著は存在しないと思いますよ。なぜあなたは原著が出版されていなくてはならないと考えたのですか?短絡的発想に基づく、根拠のないただの盲信にすぎないのではありませんか?もしくは、原著の存在を確認なさったのですか?御主張の根拠をお示しください。

【2】3Sの説明は日本人向けにしているのですから、ユダヤ人の著者が日本人のことをよく理解したうえで、言葉を選んで分かりやすく書いてくれているだけのことなのではありませんか?日本人のことを知り尽くしたうえでGHQの仕事をしていたユダヤ人の著者が、日本語と日本人の発想を知らないと考える根拠をお示しください。また、翻訳者は無教養な「外国語が出来ない日本人」であると断定した根拠をお示しください。色眼鏡を掛けて、完全な見当違いの錯誤に陥っているように見えますが、客観的な視点から正しい判断が出来ていますか?

【3】「エノラ」か「ゲイ」がイディッシュ語の動詞の命令形でなくてはならないと考える根拠は何ですか?母親の名前enolaの綴りを機体に描くとき逆に読んでalone。それにgay=派手に決めてやろう!という言葉を組み合わせれば、超兵器の原爆を日本に持って行って落す自分達一機だけで、天皇に対して戦争を終結に導く派手な決定的一撃を加えることができる!という意味を持つ、戦意高揚を目的とした米語の符牒になっているとは思いませんか?視野狭窄に陥って、こんな簡単な言葉の組み合わせにも気付かないあなたは、本当に著者や翻訳者を上から目線で侮ってバッシングできるほど、外国語に堪能な優れた正しい物差しを持った有識者なのですか?また、あなたはイディッシュ語が堪能なユダヤ人のラビ(長老)に向って、この符牒の意味について質問して、確かな見識に基づく回答を得てコメントをお書きになっておられるのでしょうか?じつは、皇統の母方のなかで最も貴いお家とされて真人の筆頭に位置付けられた、神功皇后を輩出したとされ、初日の出を拝んで天照大神の神託を下す神事を司る息長氏の斎王家の御宗主様の母親は、ヨーロッパ育ちです。そのため当代御宗主様はイディッシュ語が堪能です。女狩衣仕立ての軽装の御神服姿で、御宗主様がユダヤの長老達の参拝をお受けになった後に設けられた雑談の席では、御宗主様の言葉を取り次ぐ者と長老達の間でイディッシュ語が使われていました。そこで私は両者に対して尋ねてみました。結果、Enola Gayは「●●を屠れ!」という意味を持つ符牒という、双方同意の御回答を得ることができました。したがって、この言葉が米語とイディッシュ語の掛詞になっていることが理解出来ず、言葉の組み立てがよく分からないまま、間違った判断をなさっているのは、宗教哲学や伝統的な言葉に詳しい有識者の御宗主様やラビではなく、あなたのほうではないのですか?

【4】なぜモーゼがロシア語であると確信(盲信)なさっておられるのですか?私はモーゼはユダヤ人の姓の日本語の標準的な表記(正しい翻訳)だと思っています。違いますか?ユダヤ人を迫害して命を奪った帝政ロシアを嫌って流浪した結果、米国やイスラエルに在住することになったユダヤ人達が、捨て去ったロシア系の姓を好んで使いたがると本気でお思いになっておられるのですか?そう盲信なさる根拠は何ですか?私なら、レッドパージの迫害を避ける意味でも、GHQに所属した時点で本来の姓に戻すことを考えますが、この発想は間違っていますか?

あなたは、この本の著者と翻訳者を、悪質なデマを流す犯罪者と上から目線で無理解に誹謗中傷なさっておられるように見えますが、稚拙なレベルの錯誤だらけのバイアスがかかった暴力的な言葉を書き連ねた、冷静さや客観的判断を欠くレビューに陥っていませんか?

たとえば、「日本人は死んだ」という本を書いておられるユダヤの長老マービン・トケイヤー氏は、実際に大勢の日本人の前で講演なさっておられるので、実在を疑問視する人はまずいないようです。主張なさっておられることは、モルデカイ氏に近い内容です。つまり、ユダヤの長老達がある程度共通して抱いていた日本観が、正直にそのまま丁寧に記されている一書だとは思いませんか?  

カスタマーレビュー


夜帆。@楽利多マスター 5つ星のうち1.0
原爆機の名前が「天皇を抹殺せよ」という意味だったってホント? 2003年6月12日

 この本は、1972年に出た旧版で読んだ。
 正直、なかなか良い指摘もないではない。

 しかし、最終章へ来て、原爆搭載機の名前「エノ(ー)ラ・ゲイ」が「天皇を抹殺せよ」という意味であるという話になって、一挙にシラけてしまった (つ_;)。

 これが機長の母親の名前だというのはよく知られていることで、まさか機長の母親がたまたま「天皇を抹殺せよ」だったというわけでもあるまい。

 気になっていろいろ調べてみても、母親の名前説を覆すような資料は見つからなかったし、「天皇を…」説に言及している他の本の多くは出典が書かれておらず、まれに出典への言及があると、この本であった。

 そこで、ふと我に返って訳者の著作類の何冊かに目を通してみると、ホロコーストでヒトラーに悪用された例の有名な偽書『ユダヤ議定書』が、偽書であることを半ば知りつつ紹介したりしているではないか (これについてはノーマン・コーン『ユダヤ人世界征服陰謀の神話』を参照)。

 こうなると、いったい、本当のユダヤ人が、そのような人に自著の翻訳をまかせるだろうか、という疑問がふつふつと沸いてきた。

 このモルデカイ・モーゼという取って付けたような (失礼!) ユダヤ系の名前の人物は、本当に主張されている通りの経歴の人なのであろうか?

 あるいは、第二、第三のイザヤ・ベンダサン氏 (未亡人および子息の証言により、その正体が「訳者」の山本七平氏であることが判明している) なのではないのか?
 残念ながら、自分には、この疑念を充分に払拭してくれるような記述を、本書の中に見つけることはできなかった。

 このページに並んでいる「この本を買った人はこんな本も買っています」のコーナーに並んでいる本がどれも意義深いものばかりであるだけに、それと一緒にこの本が読まれているのかと思うと、何か暗澹としてしまうのである……。


___

黒住玲3年前

Enola Gayについて、宗教哲学に詳しくイディッシュ語が堪能な方々に質問する機会を得たので、結果を御報告します。Enola Gayは、●●を屠れ!という意味を持つ言葉なのだそうです。

順に説明すると、この言葉は母親の名前であると同時に、戦意高揚を目的とした米語の符牒になっているそうです。enolaの綴りを機体に描こうとしたとき逆に読んでalone。この場合のgayは派手に決めてやろう!という意味で、超兵器の原爆を日本に持って行って落す自分達一機だけで、天皇に対して戦争を終結に導く派手な決定的一撃を加えることができる!という意味を持つそうです。たった一発で世界大戦を終結できる超兵器を運ぶに相応しい機体のコードネームだと、ある方の指摘を受けました。

「●●を屠れ!」というイディッシュ語の説明のほうは、門外漢に分かり辛い専門的すぎる内容で、かなりの量の予備知識が必要になるうえに、一部私の理解を超えるためこの場ではしません。文字チャットで一時間半にも及ぶ量になりました。

要は米語との掛詞になっているのだそうです。母親の名前を入れれば、3重の掛詞ということになります。もちろん、元々は母親の名前から始まった戦意高揚の合言葉だと思われます。一般の人々は、米語の符牒と理解していれば十分でしょう。

___


あふぁ7年前

「シオンの議定書」といえば、陰謀論者のバイブル扱いされ、トンデモ本扱いされるか、「偽書」のひとことで切り捨てられているのが現状です。

私は決して陰謀論に全面的に与するものではありません。しかし、結果的に、その内容がマスコミなどを利用した大衆の愚民化手法や、金融による経済支配のノウハウなどを正確に述べているとしたら、出典がどうあれ、問題の書であることは間違いないと思います。

▲△▽▼


次郎 5つ星のうち2.0
自分には判断が付かないが 2011年5月13日

不勉強な自分では、どこがどうと具体例をあげてこの本の真偽を見極めることが難いのですが

もしこれらが本当なら、歴史がひっくり返るだろうってな内容であるにも関わらず、そう表だって議論にあがらない。そこそこ有名な本であるのに関わらず。
とすればそもそも、事実だと見なすには決定的な何かが欠ける、
或いは明らかな誤りがある、論外の産物だと取れるんではないかなと。

日本人の耳障りの良いことを並べ立ててあるところも、どこか不自然に思います。
とはいえ全部が全部嘘で固められたものでも無さそうで、
ここの批評で先の方が書かれてあった通り、何らかの目論見によるものだとすれば、
まさしく陰謀の陰謀って感じです。

___


イオンのバベル4年前

>もしこれらが本当なら、歴史がひっくり返るだろうってな内容であるにも関わらず、そう表だって議論にあがらない。そこそこ有名な本であるのに関わらず。
とすればそもそも、事実だと見なすには決定的な何かが欠ける、
或いは明らかな誤りがある、論外の産物だと取れるんではないかなと。

上のような見方は、非常に多くの人が抱いているのではないかと想像します。このような社会心理から事実を判定するのはおそらく根本的に誤まっています。このような巨大な歴史的な流れは、少しのことでは変わりようがないのではないか。いかに論理的に大転換を起こすような内容であっても、ただ1つの書物にしか過ぎない、とも言えるのです。また、この書物の場合は、日本の上層部を覆い尽くしている左翼勢力によって無視されているのが大きいでしょう。彼らにはこの本の内容は頭の中に入ってこないのです。そのように脳の神経回路が出来上がっていますからね。


▲△▽▼

Аmаzоn力ス夕マレビュ一 5つ星のうち1.0
純真な日本人の無知に付け込む悪質な差別プロパガンダの書 2006年6月8日


本書は、オデッサ出身のユダヤの長老がユダヤ人の立場からユダヤ陰謀論を肯定する内容になっていますが、山本ベンダサン同様、「訳者」久保田政男がユダヤ人を騙って書いた本であることは明白でしょう。根拠は以下の通りです。

1.訳書なら必ずある、原著の版権表示がない。

2.我々ユダヤ人はスクリーン、スリル、セックスの3Sで非ユダヤ人の思考力を奪い家畜化してきた云々という記述は、外国語が出来ない日本人に特有の誤りを含んでいる。(スリルの綴りはthrillです。sではありません)

3.エノラゲイはイディッシュ語で「天皇を殺せ」という意味だなどというデタラメを申し立てている。(「エノラ」も「ゲイ」もイディッシュ語の動詞の命令形とは語形が全く違います。それに、天皇に該当するイディッシュ語の名詞Keyserはどこにある?)

4.ロシア系ユダヤ人に「モーゼ」などという苗字はない。(モイセーエフ、モイセイヴィッチ等ならわかりますが)

山本ベンダサンは無知なりにユダヤ人に敬意を払っていましたが、久保田モーゼにはそれもありません。それも、イディッシュ語に対する一般日本人の無知につけこんで「天皇を殺せという意味だ」などという悪質なデマを流す段に至っては、ほとんど犯罪です。「ユダヤ陰謀論自体が一つの巨大な陰謀である」という皮肉なセオリーを雄弁に証明する一冊と言えるでしょう。

_____


黒住玲3年前 【1】日本人向けに書かれた、翻訳を前提とした原稿は存在しても、原著は存在しないと思いますよ。なぜあなたは原著が出版されていなくてはならないと考えたのですか?短絡的発想に基づく、根拠のないただの盲信にすぎないのではありませんか?もしくは、原著の存在を確認なさったのですか?御主張の根拠をお示しください。

【2】3Sの説明は日本人向けにしているのですから、ユダヤ人の著者が日本人のことをよく理解したうえで、言葉を選んで分かりやすく書いてくれているだけのことなのではありませんか?日本人のことを知り尽くしたうえでGHQの仕事をしていたユダヤ人の著者が、日本語と日本人の発想を知らないと考える根拠をお示しください。また、翻訳者は無教養な「外国語が出来ない日本人」であると断定した根拠をお示しください。色眼鏡を掛けて、完全な見当違いの錯誤に陥っているように見えますが、客観的な視点から正しい判断が出来ていますか?

【3】「エノラ」か「ゲイ」がイディッシュ語の動詞の命令形でなくてはならないと考える根拠は何ですか?母親の名前enolaの綴りを機体に描くとき逆に読んでalone。それにgay=派手に決めてやろう!という言葉を組み合わせれば、超兵器の原爆を日本に持って行って落す自分達一機だけで、天皇に対して戦争を終結に導く派手な決定的一撃を加えることができる!という意味を持つ、戦意高揚を目的とした米語の符牒になっているとは思いませんか?視野狭窄に陥って、こんな簡単な言葉の組み合わせにも気付かないあなたは、本当に著者や翻訳者を上から目線で侮ってバッシングできるほど、外国語に堪能な優れた正しい物差しを持った有識者なのですか?また、あなたはイディッシュ語が堪能なユダヤ人のラビ(長老)に向って、この符牒の意味について質問して、確かな見識に基づく回答を得てコメントをお書きになっておられるのでしょうか?じつは、皇統の母方のなかで最も貴いお家とされて真人の筆頭に位置付けられた、神功皇后を輩出したとされ、初日の出を拝んで天照大神の神託を下す神事を司る息長氏の斎王家の御宗主様の母親は、ヨーロッパ育ちです。そのため当代御宗主様はイディッシュ語が堪能です。女狩衣仕立ての軽装の御神服姿で、御宗主様がユダヤの長老達の参拝をお受けになった後に設けられた雑談の席では、御宗主様の言葉を取り次ぐ者と長老達の間でイディッシュ語が使われていました。そこで私は両者に対して尋ねてみました。結果、Enola Gayは「●●を屠れ!」という意味を持つ符牒という、双方同意の御回答を得ることができました。したがって、この言葉が米語とイディッシュ語の掛詞になっていることが理解出来ず、言葉の組み立てがよく分からないまま、間違った判断をなさっているのは、宗教哲学や伝統的な言葉に詳しい有識者の御宗主様やラビではなく、あなたのほうではないのですか?

【4】なぜモーゼがロシア語であると確信(盲信)なさっておられるのですか?私はモーゼはユダヤ人の姓の日本語の標準的な表記(正しい翻訳)だと思っています。違いますか?ユダヤ人を迫害して命を奪った帝政ロシアを嫌って流浪した結果、米国やイスラエルに在住することになったユダヤ人達が、捨て去ったロシア系の姓を好んで使いたがると本気でお思いになっておられるのですか?そう盲信なさる根拠は何ですか?私なら、レッドパージの迫害を避ける意味でも、GHQに所属した時点で本来の姓に戻すことを考えますが、この発想は間違っていますか?

あなたは、この本の著者と翻訳者を、悪質なデマを流す犯罪者と上から目線で無理解に誹謗中傷なさっておられるように見えますが、稚拙なレベルの錯誤だらけのバイアスがかかった暴力的な言葉を書き連ねた、冷静さや客観的判断を欠くレビューに陥っていませんか?

たとえば、「日本人は死んだ」という本を書いておられるユダヤの長老マービン・トケイヤー氏は、実際に大勢の日本人の前で講演なさっておられるので、実在を疑問視する人はまずいないようです。主張なさっておられることは、モルデカイ氏に近い内容です。つまり、ユダヤの長老達がある程度共通して抱いていた日本観が、正直にそのまま丁寧に記されている一書だとは思いませんか?  

____


英文のWikiでは作者は訳者 久保田政男だと書いています

日本人に謝りたい―あるユダヤ人の懺悔 (1979年) − – 古書, 1979/12
モルデカイ・モーゼ (著), 久保田 政男 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AB%E8%AC%9D%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8B%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%87%BA%E6%82%94-1979%E5%B9%B4-%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC/dp/B000J8CE02/ref=sr_1_1?qid=1561679615&refinements=p_27%3A%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC&s=books&sr=1-1&text=%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC

しかし、右翼を騙すのは簡単ですね(嘲笑い)

15. 中川隆[-9250] koaQ7Jey 2019年6月30日 07:20:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3299] 報告

右翼がその論拠にしている自称専門家まとめ


チャンネル桜関係者が大好きな自称日本史研究者 長浜浩明の学説(?)の何処がおかしいのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/498.html

西洋美術史の専門家だった(?)田中英道は何時から頭がおかしくなったのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/206.html

自ら 映画『主戦場』 を宣伝してくれる右派出演者たち
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/486.html

朝鮮人認定された天才ジャーナリスト 本多勝一 vs. 詐欺師の似非学者 渡部昇一
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/130.html

吉田清治が詐欺師だというデマを広めた秦郁彦は歴史学会では誰にも相手にされない、資料改竄・捏造の常習犯だった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/136.html

自称 中国・朝鮮問題の専門家 加瀬英明 : 慰安婦問題の最高権威 吉見義明のことは「知りません」、秦郁彦の『慰安婦と戦場の性』は「読んだことない」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/488.html

チャンネル桜の常連 西岡力 の悪質な詐欺の手口
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/216.html

日本の右翼のバイブル _ ニセユダヤ人 モルデカイ・モーゼ 日本人に謝りたい
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/494.html

16. 中川隆[-9224] koaQ7Jey 2019年7月01日 07:35:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3337] 報告

馬渕睦夫のユダヤ陰謀論はどこまで本当なのか?




国際金融資本の詐欺手口 『Monopoly Men』 Federal Reserve Fraud 日本語字幕版 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=HUtqp7Jboi4


2012/08/04 に公開

国際金融資本家のFRBによる国家乗っ取りや歴史が詳しく描かれています。
ロスチャイルドやロックフェラーなどの国際金融資本家によって
世界がコントロールされている実態がわかりやすく表現されています。
日本語訳もうまいです。

______


グローバリストの戦略 2013-11-22

消費税を増税しただけで、安倍不支持になる
TPPに交渉参加しただけで、安倍不支持になる
私は、そんな「お花畑保守」にひとこと言ってやりたい
お前らは、日本の総理がカダフィのように殺されてもいいのか?・・と


ちなみにボイドはリベラルだす〜(・ω・)/

それはそうと(笑)


最近、グローバリズムは「共産主義」だって人がいるんですね

でも、「資本主義」、「共産主義」って考える時点で、あなたは既に「昭和のお花畑」です(笑)

グローバリズムって「企業」の理論なんですよ

自分たちが儲かれば、国家や国民なんてどうなろうが、知ったこっちゃないわけです

つまり、「資本主義」(A)、「共産主義」(B)も、金儲けの道具でしかない

AとBが対立したら、AにもBにも武器(核兵器含)が売れて儲かるよな〜

これが、企業の戦略なんです


かつて、植民地時代に彼らは考えたんですよ

奴隷制度だと、奴隷のモチベーションもいまいち上がらないし、労働生産性が低いよな、と・・

やっぱ、奴隷にも必要最低限の「希望」と、必要最低限の「お金」を与えて、生産効率性を上げたほうがいい、と

生産効率化がもたらす利益−新奴隷に与えるコスト>旧奴隷がもたらす利益

考え方は、まさにROIであって、この損益分岐の上に生まれた新奴隷管理制度が「グローバリズム」です

なので、グローバリズムは、共産主義も、資本主義も一切関係なし

「生産効率性の向上と、最低限の統治コストを実現した新奴隷制度」

つまり、グローバリズムは「奴隷制度」なんです


さて、世界の歴史ってものは、国家戦略をベースに国家管理視点で書かれているんですね

なので、グローバリズムを理解するには、それを「企業戦略」の視点から、読み直す必要があるのです

労働者(奴隷)には、労働をさせるので、ストレスが溜まります

これが溜まりすぎると、暴動とかデモとかになって厄介なんですね

なので、適度にストレスを解消させる必要があります

人間には、そもそも闘争本能があって、本能的に「殺し合い」を見るのが好きなんです

古くはコロシアムですけど、今は、それが、サッカーとか、ボクシングとかになってます

政治的論争、民族的論争なんていうのも、同じです

そういうものを見て、わーわー応援、批判させることで、社会や企業に対するストレス、欲求不満を解消させるというのが、基本的な戦略です

今の東アジアだって、「韓国ガー」「日本ガー」ってやってるでしょう?(笑)

古くは、「右翼ガー」「左翼ガー」・・・

でも日本の戦後の右翼も左翼も、グローバル企業が人工的に作ったものだって、ご存知でした?(笑)


この形を変えたものが、軍事戦略です

(この軍事戦略というのは、国家の軍事戦略ではなくて、企業の軍事戦略ですね)


対立するAとBという勢力がある

AにもBにも武器を売ると儲かる

※日露戦争なんてまさにこれ

まずこういう基本戦略があります


AとBが平和的な状態であれば、争うように仕向ける

そして、AにもBにも武器を売ると儲かる

※北朝鮮がミサイル撃つぞ〜ってなると、日本がアメリカの迎撃システムを買う、なんてのはこれですね
※北朝鮮に払う賄賂<日本から入るお金、であればビジネス成立です


Aに敵対する勢力がなければ、人工的に敵対する勢力Bを作り出す

そして、Bから攻撃を仕掛ければ、Aに武器が売れて儲かる

※まぁ、これは中東でよく見かける光景です、反政府勢力とかですね


東西冷戦
朝鮮戦争
ベトナム戦争
イスラエル建国
イラク戦争
リビア紛争
シリア紛争←ついに失敗
(実は金融も、この軍事戦略の応用でかなり読み解けるんです)


で、100年近く騙されてきたのが、私たち新奴隷であると

さぁて、どうしてくれようか、と

それが2013年です(・ω・)/

大切なのは、国家戦略の視点だけでなく、企業戦略の視点からも世界を見ていくということですね
https://ameblo.jp/newliberal/entry-11705384946.html

▲△▽▼

ユダヤ陰謀論の無責任 (2014年12月、「時事評論石川」に「騎士」名義で寄稿)

イデオロギーを優先し、事実を無視した言論――。慰安婦報道の誤りで叩かれている大新聞の話ではない。元外交官が保守系出版社から最近出した本のことである。

元駐ウクライナ大使の馬渕睦夫は『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』(ワック)で、手垢にまみれたユダヤ陰謀論を縷々述べる。持ち出される数々の「証拠」は、これまで陰謀論者によって散々繰り返されてきたものばかりである。

たとえば、ロシア革命の指導者の多くはユダヤ人であり、革命を資金支援したのも米英のユダヤ系金融機関だったと馬渕はいう。しかしロシアのユダヤ人の多くは共産主義者ではなく、穏健な立憲君主制支持者だったし、共産主義を支持するユダヤ人も、その多数はレーニン率いるボルシェヴィキ側ではなく、対立するメンシェヴィキ側だったので、ソ連政権下では生き残れなかった。

資金については、歴史学者アントニー・サットンが1974年の著書で、モルガン、ロックフェラーといった米国のアングロサクソン系金融財閥が支援していたことを公式文書にもとづいて明らかにし、ユダヤ人陰謀説を否定している。

また馬渕は、米国の中央銀行である連邦準備銀行について、連邦政府の機関ではなく100%の民間銀行だと述べる。たしかに各地の地区連銀はその株式を地元の民間銀行が保有し、形式上は民間銀行といえる。しかしその業務は政府によって厳しく規制されているし、利益の大半は国庫に納めなければならない。地区連銀を統括する連邦準備理事会になると、完全な政府機関である。

馬渕はニューヨーク連銀の株主一覧なるものを掲げ、主要な株主は欧州の金融財閥ロスチャイルド系の銀行だと解説する。そこにはたとえば「ロスチャイルド銀行(ベルリン)」が挙げられているが、ベルリンには昔も今も、ロスチャイルドの銀行は存在しない。ドイツではフランクフルトにあったが、それも米連銀が発足する以前の1901年に廃業している。

前防大教授でもある馬渕はこうした嘘を並べ立てたあげく、ユダヤ人の目的はグローバリズムによって人類を無国籍化することであり、日本はナショナリズムによってこれに対抗せよと主張する。規制や関税に守られ、消費者を犠牲にして不当な利益を得てきた事業者やその代弁者である政治家・官僚にとってまことに都合のよいイデオロギーである。

約二十年前、オウム真理教が国家転覆を企てたのは、ユダヤ陰謀論を信じ、その脅威に対抗するためだった。無責任な陰謀論は、新聞の誤報に劣らず、害悪を及ぼすのである。
http://libertypressjp.blogspot.com/2017/06/blog-post_95.html


▲△▽▼

「正論」「チャンネル桜」でも売出し中の元外務省論客はユダヤ陰謀論者だった
2014年12月5日 LITERA(リテラ)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:9aBVXjacfvoJ:news.livedoor.com/article/detail/9545838/+&cd=30&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&lr=lang_ja


 天木直人氏、佐藤優氏、孫崎享氏......このところ、外務省は次々と個性的な論客を輩出している。外交の一線にいたことから育まれた彼ら独自の情報収集力と深い洞察力から表出されるそのオピニオンは、マスコミをはじめとする言論空間にさまざまな波紋を投げかけ続けている。
 その論客陣に仲間入りと目されているのが、元駐ウクライナ大使である馬渕睦夫氏だ。2008年に外務省を退官した馬渕氏は、2011年3月に防衛大学校教授を定年退職し、その後『国難の正体──日本が生き残るための「世界史」』(総和社)『日本の敵 グローバリズムの正体』(渡部昇一氏との共著、飛鳥新社)と次々出版。この10月には『世界を操る支配者の正体』(講談社)、『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』(ワック)を刊行している。クリミアをロシア軍が掌握しロシアに編入させたウクライナ危機もあって、馬渕元駐ウクライナ大使がウクライナを、そして世界をどう見るかに注目が集まり、売れているようだ。


『世界を操る支配者の正体』
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%93%8D%E3%82%8B%E6%94%AF%E9%85%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E9%A6%AC%E6%B8%95-%E7%9D%A6%E5%A4%AB/dp/406219175X


から、馬渕氏の主張を見てみよう。

「ウクライナ危機は単にウクライナ国内の政争ではありません。聖書のヨハネ黙示録の予言にある世界最終戦争、すなわちハルマゲドンになる可能性を秘めた、きわめて危険な事態なのです。平和な日本で育った私たちの想定には決してなかった世界の大動乱の危険があるのです」

 元大使によれば真相はこうだ。14年3月、ウクライナ領クリミアは住民投票を得てロシア連邦に編入されたが、その背景は「ヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領(1950年〜)が暴力デモで退陣を余儀なくされた事態に、クリミアのロシア系住民が急遽反応した」「ウクライナに暴力的政変によって親欧米派の政権ができたため、クリミアの地位、とりわけセバストポリ(引用者注・クリミアにあるロシアの軍港)の将来に対する不安がロシア系住民やロシア軍部に生じたとしても不思議ではありません。この暴力的な政変は要するにクーデターであり、このような非民主的な政権交代は1991年のウクライナ独立以来初めての経験であった」「歴史的に見てロシアが血の犠牲を払って死守したクリミア、ロシア人の人口がクリミア全体の6割を占める事実を勘案すれば、欧米が言うように国際法違反の住民投票であったと片付けることは正しくないと考えます」(同)

 つまり、暴力的な「反政府デモを主導したのはアメリカ」で親欧米派政権を樹立した。これに対抗する形でロシア側はクリミアを死守した──というのだ。

「読者の方々にぜひ知っておいていただきたいことがあります。それは、私たちは無意識のうちにメディアの報道に洗脳されているということです。私たちはあたかも自分の意見を持っているかの如くに錯覚していますが、これらの意見は自分の頭で考えた結果ではなく、メディアが報じる内容を鵜呑みにしているケースがほとんどではないかと私は見ています。(略)まさに皆さんが当然のようにメディアの報道からウクライナでの出来事を受け取っていること自体が、ウクライナ情勢の真相を見破ることを困難にしているのです」(同)
「我が国のロシア報道は残念ながら米ソ冷戦時代の旧思考に凝り固まっていて、新しい国際政治の現実からかけ離れた虚妄の議論に終始しています」(同)

 たしかに、日本のメディアはアメリカ寄り。これまでのアメリカのCIA(中央情報局)の国際的な工作活動から見ても、ウクライナでも暗躍していることは疑いがないだろう。

 しかし、元大使が「読者の方々にぜひ知っておいていただきたい」と指摘しているのはこういったレベルのメディア批判ではない。

「我が国を含む欧米の既存のメディアは、一定の方向付けをされているのです。誰がそうしているのかと言いますと、主としてアメリカとイギリスの主要メディアを所有、またはそこで影響力を行使している人々によってです。これらの人々はニューヨークのウォール街やロンドン・シティに本拠を置く国際金融資本家たちです。これら資本家の世界戦略に沿って事件の争点が決められているのです」(同)
 同時期に出版された『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』では、この国際金融資本家はユダヤ系だという。

「日本で『外資』と呼ばれているウォールストリートやロンドン・シティ(英金融街)の銀行家たちです。彼らの多くはユダヤ系です。彼らは世界で自由に金融ビジネスを展開しようとしている人たちで、国境意識も国籍意識も持っていません。彼らにとっては、各国の主権は邪魔な存在でしかありません。世界中の国の主権を廃止し、国境をなくし、すべての人を無国籍化して、自分に都合の良い社会経済秩序をつくろうとしています。彼らのグローバリズムの背景にあるのが、実は『ユダヤ思想』です」

 ユダヤ思想とは迫害されてきた歴史から生まれた「世界各国に散らばって住む」という離散(ディアスポラ)の生き方(国際主義)と国王や政府に金を貸してコントロールする金融支配のことだという。

「その考え方が、いま世界各地で問題を引き起こしています、金融至上主義、国境廃止、主権廃止、無国籍化を世界中に求めようとすれば、各国の国民性、民族性、勤労観などと衝突して軋轢が生まれるのは当然のことです」

 つまり、メディアはユダヤ思想によってバイアスがかかっている。ユダヤ金融資本がアメリカを牛耳っており、グローバリズムの名の下に世界支配を目論んでいる、といいたいようなのだ。

 ......うーん。「読者の方々にぜひ知っておいていただきたいことがあります」などと勿体ぶって言っているが、なんてことはない。単なる"ユダヤ陰謀論"ではないか。

『世界の陰謀論を読み解く──ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ』(辻隆太朗/講談社現代新書)では「陰謀論とは、?ある事象についての一般的に受け入れられた説明を拒絶し、?その事象の原因や結果を陰謀という説明に一元的に還元する、?真面目に検討するに値しない奇妙で不合理な主張とみなされる理論、である。もう少し簡単に言えば、何でもかんでも『陰謀』で説明しようとする荒唐無稽で妄想症的な主張、ということ」だという。著者の辻氏は宗教学者。同書によれば、「ユダヤは金融支配し国際主義を浸透させることを陰謀している」というユダヤ陰謀論のたぐいは、すべて、ユダヤ地下政府の会議での世界支配計画である「シオン賢者の議定書」と呼ばれる文書が元になっているのだが、この議定書じたいはロシア秘密警察が作った偽書だという。

「(歴史学者)ノーマン・コーンの研究によれば(略)一九世紀末パリ、製作者はロシア秘密警察である。その目的は帝政ロシアの存立を脅かす自由主義的・近代主義的潮流の責をユダヤ人に帰し、ユダヤ人迫害を煽り、既存秩序の正当化と延命を図ることだったと思われる」(同書より)

 帝政ロシアの作り出したユダヤ陰謀論がドイツのヒトラーにも影響を与えホロコーストの悲劇を呼んだ。戦後、ユダヤ陰謀論の発信源となったのは、ソ連だ。

「スターリンは一九四八年の国連でイスラエルの建国を支持した。イスラエルが社会主義国家になることを期待していたからだ。しかし周知のとおりイスラエルはアメリカと強い関係で結ばれ、期待を裏切られたソ連は、逆にユダヤ陰謀論の発信源となった。イスラエルとユダヤ系アメリカ人は現代の『シオン賢者』であり、イスラエルとユダヤ人は膨大な富と核兵器の脅威を利用して世界の出来事を操っている。このようなプロパガンダが、世界中の共産主義者たちから垂れ流されることとなったのである」(同書より)

 馬渕氏は駐ウクライナ大使の前は、駐キューバ大使だった経歴もある。旧共産圏に駐在しているうちに、いつのまにか、共産主義者のユダヤ陰謀論にかぶれてしまったようなのだ。

 馬渕氏の本を読まずともこの種の陰謀論はたくさんあるのだが、馬渕氏の本からは最新のロシア流ユダヤ陰謀論が読み取れる。ユダヤ陰謀論業界では、いまや、ユダヤとプーチンとの最終戦争の真っ只中なのだ。

『世界を操る支配者の正体』では、「2013年11月以来のウクライナ危機は、ロシア支配をめぐる戦いです。世界制覇を目論む国際金融勢力が、ロシアに最後の戦いを挑んできたのです」「ロシアとアメリカ(実際はアメリカ政府を牛耳っているウォール街に本拠を置く国際金融勢力)の新しい冷戦の開始です。(略)さらに、今回の冷戦は(略)場合によっては熱戦、すなわち第三次世界大戦に発展する危険性が決して排除されないのです」(同書より)。

「現在の世界は、グローバリズムとナショナリズムの壮絶な戦いの真っ只中にあります。グローバリズムの旗手がアメリカの衣を着た国際金融財閥であるとすれば、ナショナリズムの雄はプーチンのロシアです。ロシアを巡る戦いはグローバリズムとナショナリズムの最終戦争、つまりハルマゲドンであると言えるのです。(略)世界の運命を国際金融勢力とロシアのプーチン大統領のみに任せておいて、私たちはただただ傍観していてよいのでしょうか」(同書より)

 一九世紀末パリでロシア秘密警察によって作られたユダヤ陰謀論の2014年最新バージョンを日本の保守論壇にバラまく元駐ウクライナ大使。

 外務省には毎日、全世界の大使館から情勢報告や分析に関する公電(電報)が届くというが、ひょっとしたら、その内容はこういったウンザリな陰謀論ばかり、なのかもしれない!?
(小石川シンイチ)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:9aBVXjacfvoJ:news.livedoor.com/article/detail/9545838/+&cd=30&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&lr=lang_ja




▲△▽▼


2018.12.19
【WiLL, 2019.1号】2019年は迫りくるディープ・ステート(ユダヤ人勢力)と日本は戦う年になる!【馬渕睦夫】
https://rondan.net/4391

Contents
1 コテコテの陰謀論者・馬渕睦夫
2 ディープ・ステートって何?
3 日本に迫るディープ・ステート


コテコテの陰謀論者・馬渕睦夫

元外交官の肩書で次々とトンデモ陰謀論を披見してしまっている馬渕睦夫氏は、今時、ユダヤ人の陰謀説を大真面目に論壇誌に書いてしまうほどのお方です。現在、保守論壇ではコミンテルンの陰謀説が大流行なのですが、その流行に逆らって敢えて古臭いユダヤ人陰謀説を語る馬渕氏の言説は非常に新鮮です。

最新号の『WiLL』(2019.1号)に収載される馬渕氏の論考「2019年を占う:世界と日本の地政学」のなかで、「2019年は「ディープ・ステート」と「各国ファースト」が全面対決:我が国は日本人の価値観を見つめ直し、皇室をお護りしよう!」とその概要を述べています。

ディープ・ステートって何?

とりあえず「皇室を脅かすディープ・ステートって何?」って思うのですが、次のように説明されます。


二〇一六年の大統領選から今日に至るまで、トランプが戦い続けている真の敵は「ディープ・ステート」です。ディープ・ステートは、国境なきグローバル経済の恩恵を受けるユダヤ金融資本を核とするアメリカのエスタブリッシュメント層で、長らくピープルを搾取してきました。


トランプ大統領がそんな闇の組織と戦っているとは思いませんでした…。しかし「ユダヤ金融資本」とか唐突にユダヤ人陰謀論を挟んでくるところが香ばしくてたまりません。ユダヤ金融資本(国際ユダヤ資本などとも呼ばれる)というのは、ざっくり言えば「世界の金融を世界で操っているのはユダヤ人である」というありきたりで、かつ根拠のない陰謀説の一つとして有名です。しかし「長らくピープルを搾取してきました」って日本語何とかならなかったのかな…「人々」じゃだめなのでしょうか。

日本に迫るディープ・ステート

馬渕氏の理解によれば、@米露が接近したことや、AイギリスのEU離脱などを各国ファースト(自国第一主義)と位置づけ、なぜかこれをディープ・ステートに対抗するためだと理解します。どうも馬渕氏にとってこの世界で起こる動向は、すべてディープ・ステートと結び付けられてしまうようです。

ところで日本にもこのディープ・ステートをはじめ様々な魔の手は伸びているようです。具体的には次のような策謀が張り巡らされているそうです。

働き方改革はディープ・ステートの押しつけ。キリスト教的な「労働は苦役である」という価値観を持ち込もうとしているが、これは「日本人は働くな」と言っているに等しい。日本人にとって労働は神事である。

「寛大な社会を」「多様性を大切に」といった聞こえのいいポリティカル・コレクトネスは、伝統文化や秩序を破壊する。この背景にはフランクフルト学派の

「あなたが不幸なのは、今の社会が悪いからだ」
「既存の権威に挑戦し破壊しろ」

という考え方がある。

「ジェンダーフリー」や「男女共同参画」は伝統的秩序を侵略しようとするフランクフルト学派の策謀。

女性宮家・女性天皇・女系天皇といったものは皇統を断絶させるためのディープ・ステートの破壊工作の一環。

などなど、ともかくこの世で気に喰わないことがあれば、その原因としてディープ・ステートとかフランクフルト学派とか実際には存在しない仮想敵を想定してしまっていることは明白でしょう。というか田中英道氏の論文以外で、フランクフルト学派陰謀論が現れるなんて感動です。

2019年はこんなディープ・ステートやフランクフルト学派と戦わなければならないなんてワクワクしますね(棒読み) 
https://rondan.net/4391

_____


2018.12.09
【トンデモ】うっかり日本の世界征服を「和」だと言ってしまう保守(馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016)
https://rondan.net/956

世界最古にして、最先端―和の国・日本の民主主義 「日本再発見」講座 – 2016/9/24
馬渕睦夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%8F%A4%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E6%9C%80%E5%85%88%E7%AB%AF%E2%80%95%E5%92%8C%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9-%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%86%8D%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%80%8D%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E9%A6%AC%E6%B8%95%E7%9D%A6%E5%A4%AB/dp/4584137455


Contents

1 「日本だけが世界を救える」という独善。
2 憲法よりも「国体=和」が大切
3 日本型民主主義なら戦争もテロも起こらなくなる!
4 「日本型民主主義」は天皇中心国家!


「日本だけが世界を救える」という独善。

馬渕睦夫氏は、元外務省外交官という国際色豊かな保守論客です。経歴だけ聞くならば、保守とは正反対のグローバルな思想の方かと思いきや、まったく逆で反グローバリズムを唱えるコテコテの保守論客。チャンネル桜などのYoutubeで穏やかお顔と声に接することができますが、その内容は陰謀論にまみれたトンデモ説ばかりで驚かされます。そのスゴさは『和の国・日本の民主主義:世界最古にして、最先端「日本再発見」講座』(ベストセラーズ, 2016)にある次の一節に集約されるでしょう。


今、日本では、以前には考えられなかったような酷い事件や事故が起こっています。それは、日本という国全体の規律が弱まっている、緩んできているということです。しかし同時に、世界はもっとひどく緩んでいます。だから安心していい、というわけではもちろんありません。「世界の低いレベルに合わせてなんとなく満足している」という状況は、やはり打破していかなければなりません。

「日本だけが世界を救える」――。

それは決して大げさな話ではありません。もちろん、ただ日本を持ち上げて悦に入っていることでもありません。日本の「思想」、今の流行り言葉で言えば日本人の「DNA」と言えるかもしれませんが、その源流まで遡って行くと、「日本という国はあるべくして今、存在している」という気がしてならないのです。

 馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016, p. 24

世界は日本以上に堕落しているから日本はそれを正していこう、という思い上がりにも程がある発言に驚かされます。この「日本だけが世界を救える」という強烈な自負心は、結論的に言ってしまえば、天皇を仰ぐ国体こそが世界を救えるという点に集約されるのですが、このような一方的な独善は戦前日本の八紘一宇と何ら変わりはありません。

本記事では、そんな馬渕睦夫氏の『和の国・日本の民主主義』を紐解きながら、和やかな笑顔の裏に隠された世界征服の野望を紹介してみたいと思います。

憲法よりも「国体=和」が大切

この『和の国・日本の民主主義』という書は、タイトルにもあるように「聖徳太子の十七条憲法に説かれる「和」こそが日本型民主主義であり、それを広めていこう」と主張する内容なのです。しかし保守論客がこういう話を始めると、ともかくスケールが大きくなる傾向があります。なにせ「日本だけが世界を救える」と宣言する著者なら尚のことです。

まず馬渕氏は、憲法改正議論に言及しながら、憲法よりも国体の方が重要だと説きだします。


憲法議論というのは、国体に沿って行わなければまったく意味のないものです。むしろ、国体を無視した議論はしない方がいい。

 馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016, p. 28

ところで「国体」といえば、通常は「天皇制を中心とした国家体制」というような意味で用いられるのですが、さすがに馬渕氏はそのような定義付けはせず、「国体」とは「和」であると述べます。


それでは、日本の「国体」とはいったい何でしょかうか。それは、一言でいえば″和″です。……

この講座で、私は「和」ということを折に触れ強調して行こうと思っています。というのは、「和」というもの、つまり「日本型民主主義」が世界を救うことになる、と信じているからです。

 馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016, p. 28

もちろんこの「和」とは聖徳太子の十七条憲法にある「和を以て貴しと為す」からきています。稲田朋美議員もこの十七条憲法を引用しながら「民主主義の基本は日本古来の伝統」などと発言したことで話題となりました。しかして「和を以て貴しとなす」は『論語』学而第一「礼の和を用て貴しと為す」からの引用ですから、その原義を踏まえるならば、民主主義を唄う内容であるとは言い難いです(もちろん解釈としてなら有り得るでしょう)。

実際、戦前・戦中期に膨大に著された十七条憲法解説書を読むと、民主主義(デモクラシー)の思想は「国体」および「和を以て貴しと為す」の精神を破壊したとも説かれています(鶴岡操『聖徳太子十七条憲法と全体国家の建設』日本パンフレツト協会, 1937)。したがって、十七条憲法と民主主義を結び付けることは、「解釈」というレベルの話だと理解しておく必要があります。

日本型民主主義なら戦争もテロも起こらなくなる!

このように「和を以て貴しと為す」を基にした「国体=和」を重んじる馬渕氏は、そのような精神こそが記紀神話から続く「日本型民主主義」であり、戦後導入された「西洋型民主主義」よりも起源が古くかつ勝れたものであると主張します。


「戦後、アメリカが日本民主主義を教えてくれた」――、「西洋型民主主義」の故に、戦後の日本の混乱というのが始まったのです。
私たち日本人は、独自の民主主義というものを、何千年の昔から持っていました。……。

今、世界がなぜこれだけ混乱しているかということも、元を正せば「西洋型民主主義」に問題があるからです。反対に、「日本型民主主義」が世界に広まれば、テロも戦争も起こらないはずです。少なくともテロの興る可能性は低くなるということなのです。

 馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016, pp. 34-35

「日本型民主氏義」が世界に広まればテロも戦争も起こらないという、すさまじいお花畑的発想が鼻に付きます。というのも記紀神話を読めばすぐに気が付きますが、神武天皇をはじめとする歴代天皇は自身に従わなかった土蜘蛛や熊襲、蝦夷といった土豪たちを次々と打ち亡ぼしています。記紀をどう読めば戦争とテロが無くなるのか知りたいものです。

そして十七条憲法すらも、必ずしも非戦を訴えるものではありません。戦時中、「和を以て貴しとなす」の精神は、君民一体・上下総親和であり、これを邪魔した傲慢な蘇我氏が排されたのは当然と説明されていたりもします(森清人『皇国の書』東水社, 1941)。

そういえばKAZUYA氏の名著『超日本人の時代』の副題が「お花畑からの脱却」なのですが、人の批判より先に、まず保守をお花畑から脱却させて欲しいものです。

「日本型民主主義」は天皇中心国家!

ところで、世界に広めれば戦争もテロも無くなるという「日本型民主主義」とは何かといえば、それは「君臣一体」による天皇陛下中心の国家と定義されます。


「君臣一体」――。これが「日本型民主主義」のひとつの特徴であり、「階級闘争」から生まれた「西洋型民主主義」と決定的に違うところなのです。

馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』p. 61


世界最古の「和」の民主主義国家・日本。世界最先端の「君臣一体」の国民国家・日本。この中心におられるが天皇陛下です。先祖から連綿と受け継いできたこの日本国家の屋台骨を守るのは、私たち一人ひとりの草莽の役目であることを、ここで改めて強調したいと思います。

馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』p. 230

以上を総括するれば「日本だけが世界を救える」のであり、具体的には「「和」というもの、つまり「日本型民主主義」が世界を救うことになる」のですが、この「日本型民主主義」が「君臣一体」である以上、馬渕氏は再び大東亜戦争を起こして天皇を中心とした世界統一ができれば良いとお考えなのかもしれません。

この様に、保守の人が「和」を説くと、何故かどこか戦前回帰な本音が出てしまう好例なのでした。
https://rondan.net/956

_____

2018.12.09
【トンデモ】証拠はないけど常識をもって見ていれば「陰謀」に気が付く論(馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016)
https://rondan.net/1011

Contents

1 保守は陰謀を嗅ぎ付ける
2 小保方氏叩には裏がある。
3 STAP騒動の背景は、常識的に見ればわかる


保守は陰謀を嗅ぎ付ける

元外務省外交官でありながら反グローバリズムを唱える馬渕睦夫氏は、毎年のように保守系書籍を刊行し、加えてチャンネル桜などのYoububeなどで大変熱心に活動されている保守論客の一人です。

この馬渕氏は、なんと『和の国・日本の民主主義』(ベストセラーズ, 2016)では、「和」の精神が大切と言いながら、天皇を中心とした「君臣一体」を世界に広めるべきなどと、暗に大東亜共栄圏建設を主張してしまうほどお茶目な方です。
また、同時に熱心なユダヤ人陰謀論者でもあり、戦後の朝鮮戦争や冷戦の裏にはユダヤ国際金融資本があると主張するなど、古き良きトンデモを受け継ぐ正統派でもあります


小保方氏叩には裏がある。

そんなお茶目な馬渕氏の新たな一面を知っていただきたく、同書で取り上げられる「スタップ細胞=小保方潰しの背景」を紹介したいと思います。というのも馬渕氏のSTAP細胞事件理解には、典型的な(そして間違った)陰謀論が横たわっているからです。

2014年に小保方晴子氏が、STAP細胞なるものをつくったと雑誌Natureで発表し、脚光を浴びました。ところがこの論文には怪しむべき部分が多く、さらに誰もSTAP細胞を再現することができなかったことから、小保方氏は捏造論文なのではないかと疑いをかけられ大バッシングを浴びました。

結局その後、小保方氏本人もSTAP細胞をつくることが出来なかったわけですから、常識的に考えれば「STAP細胞は嘘だった」ということになるでしょう。しかしこの馬渕氏はそのようには考えません。


私自身は科学者でもありませんし、利権の事情に詳しいわけではありませんが、なぜ日本のメディアは一致して「スタップ細胞潰し」「小保方潰し」に走ったのかということを問題にしたいのです。

ここでも裏返して見ればわかりますね。「なぜ小保方氏を潰さなければならなかったのか」ということです。そうしなければならない″背景″があったはずです。

小保方氏が手記を出しました(『あの日』2016年1月)が、それに対してもメディアはこぞって反発しました。

 馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016, p. 99

この本が出版されたのは2016年で、STAP騒動が起きてから二年後のことです。常識的に考えれば小保方氏がSTAP細胞を再現できず、さらに研究不正をしていた可能性が高かったことが批判報道の主要因のはずなのですが、馬渕氏はそのように考えずその裏にある背景を構想しはじめます。

STAP騒動の背景は、常識的に見ればわかる

もちろん馬渕氏が想定する″背景″とは、個人的な利害関係とかそういう想定の範囲を超えて、陰謀論に発展します。


もうおわかりですね。彼女をそういうふうにして葬りさらなければならない″事情″があったのです。誤解を恐れずに言えば「日本にはスタップ細胞の研究をさせない」という誰かの”意思”があた。こういうことが背景が隠されていると私はおもいます。「おそらく、そのうちどこかの国の製薬会社か研究者、あるいは研究所がスタップ細胞を発見し、制作する。そして特許を取るだろう。日本は恐らくこの研究では先行していた。だから潰されたのだ」と、騒動を見ながら私はそう考えました。

 馬渕睦夫『和の国・日本の民主主義』ベストセラーズ, 2016, pp. 99-100

STAP騒動の背景に、日本潰しという外国の陰謀を察知してしまうとは驚きです。

さらに驚きは続きます。なんと馬渕氏は、確実な証拠がなくても常識的に見ていれば、このような陰謀に気がつくと主張しはじめます。


私は確実な証拠をつかんでいるわけではありませんが、一連のスタップ細胞騒動の報道を見ていれば想像がつきます。…「何かが隠されているな」ということは常識的に見ればわかるのです。

私は「常識」の話をしているのであって、別に怪しげな情報に基づいてこういう話をしているわけではありません。……日本が何かの研究で先行すると、必ずと言っていいくらい足を引っ張られるのです。


STAP騒動を見ているだけで、外国の日本潰しの陰謀を感じ取ってしまう「常識」とは如何に…。

このような証拠がなくても、自身の思い込みによって陰謀論を展開することは、馬渕氏に限らず、多くの保守論客に共通するものです。このような思い込みが強いと、わずかな状況証拠でも確定的証拠として扱われる場合が多々あります。
https://rondan.net/1011


▲△▽▼

HKennedyの見た世界 2016-09-21
馬渕睦夫氏と、グローバリズムという「陰謀説」
http://hkennedy.hatenablog.com/entry/2016/09/21/170000

馬渕睦夫氏
「我々が持っていた伝統的なというか因習的と言ってもいいんですが、そういったアメリカ観を変えなきゃいけないっていうか、アメリカ自身の正体を見るということでもあるんですが、そうしなければならないだろうと。

それはどういうことかと言いますと、私が理解するところによれば我々の従来の教科書的な理解とは逆でレジームチェンジをやってでも世界をグローバル市場化しようと推進しようとしているのがアメリカであって、つまり世界の革新勢力なんですよアメリカは。

我々は逆だと思っている。アメリカは世界の安定勢力だと思い込まされて来たんですがそうじゃなくてアメリカこそ世界の不安定勢力であり、そういう意味ではインターナショナル・レフトなんですよね。

世界のアメリカ主導のグローバル化に対してですね自国の国民経済を守ろうと、簡単に言えばですね、あるいは自国の天然資源を守ろうとしている典型的な例がロシアであって、むしろロシアの方が保守勢力。つまり右翼なんです。

これは今までのいわゆる東西冷戦とは逆なんですね。でも今起こっていることはアメリカが革新勢力で、つまり左であって、ロシアやその他の新興経済国の方が右なんです。こういう世界像が見えてきているんではないか。

だから私がアメリカ観を変えなければいけないというのはそういうことでアメリカこそ世界の革新勢力だということを理解しておかないと今回のウクライナ危機もわかんないと。


ウクライナ危機の本質はプーチン潰しです。どういうことかと言うとロシアの資源を欧米の資本が奪うということなんですね。それにウクライナは使われただけです。

これには根拠があるんでずっと、まあ遡ればロシア革命以来ずっとやってきたことなんですが、ソ連崩壊後ロシアが誕生して以来欧米の財閥、金融資本家がやってきたことはロシアの天然資源を抑えるということで、それに待ったをかけたのがプーチンだったわけですね。

ですから今起こっていることはロシアの天然資源を支配しようと。そういう野望を潰したプーチンを潰せと。こういう風に私は理解しているんですね。

だから欧米の狙いはこれを機にロシアをグローバル経済に組み込むということです。グローバル経済に組み込むということは彼らがロシアの天然資源をコントロールするということだと、それが今世界の大きな構図だと思っております。」
http://blog.livedoor.jp/aryasarasvati/archives/37928800.html

馬渕睦夫氏という方は、根拠を全く示すことなく、安易な反米思想、反ユダヤ思想を流される方だと思われます。

この方のくり返される辻褄の合わない論理というものは、ただロシア製陰謀説の垂れ流しであって、論理ですらありません。

この反米・反ユダヤ陰謀説は、アレクサンダー・ドゥギンを創始者とするネオ・ユーラシアニズムというイデオロギー、及びカルト終末論に見られ、ロシア国民の一定の割合によって信じられ、クレムリンは、反ユダヤ主義を除き、これを利用している感もありますが、恐らく馬渕氏も、このカルト・イデオロギーから影響を得たのでしょう。

馬渕氏のその主張の誤りはそれこそ各文に見られるともいえる程ですが、全体の主張の誤りを三つの視点から見たいと思います。

@「世界をグローバル市場化しようとして推進しているのがアメリカである」

まず、馬渕氏の仰っているアメリカとは、リベラル派や民主党を支持する人々のアメリカでしょうか、それとも、保守派、共和党を支持する人々のアメリカでしょうか。或いは、一国平和主義「リベタリアン主義」のアメリカでしょうか。

実は2016年の大統領選挙の候補者となっているヒラリー・クリントン候補は、以前支持していたTPPの参加について消極的な姿勢を見せています。一方、ドナルド・トランプ氏は中国やメキシコとの経済戦争を主張しつつ、NAFTA(北米自由貿易協定)などの条約の見直しに言及しています。特にトランプ氏の主張は無知を基本としたものですが、それでも彼のナショナリズム、一国平和主義的主張が、グローバリズムという「目に見えない敵に対峙するもの」である事は、支持者の発言からも理解できます。つまりアメリカと言ってもトランプ支持者にとっては、アメリカこそがグローバリズムの被害者であり、加害者は中国やメキシコ、日本と理解されているのです。この三人の候補者の主張からも、アメリカによる世界のグローバル市場化の意図は見られません。

A、ロシアの天然資源を欧米の資本主義が奪う行為を「ロシア革命以来ずっとやってきたか」

常識で考えて、振り子のように左右に揺れるアメリカの政治や政策が、1905年のロシア革命以来110年以上一貫してロシアの資源を奪おうとしていた筈がありません。これは現在の大統領選に於いて、共和党と民主党の間にそれぞれへの批判が絶えなず、オバマ大統領が「自分の功績を無駄にしないでほしい」と述べたことからも見られる通り、アメリカの政治は、誰が大統領であるか、議会は何党が占めるか、世論がどう考えるかによって揺れ動いてきました。絶えず躊躇し、方向転換をしてきたのがアメリカの政治特徴であると言えます。ですから、同じ外交政策を110年以上も一貫して掲げることなど出来ません。

また「欧米の資本」という言葉使われていますが、レーニンやスターリンの布いた恐怖政治で、反対者を虐殺し、共産主義によって国内に餓死者を出していたロシアから、欧米企業が奪えるものが何かあったでしょうか。勿論、欧米『資本』と言えど、国家の方針に逆らって企業が他国(ロシア)の天然資源を「奪う」ことはできません。

B、「欧米の狙いはロシアをグローバリズム経済に組み込み、天然資源を奪うこと」

ウクライナ危機と呼ばれるロシアによるウクライナ侵攻、クリミア不法占領によって、欧米はロシアに対して経済制裁を発動させました。「グローバリズム経済」に組み込むどころか、経済封鎖をしている訳ですが、これに不満を表明しているのがプーチン大統領です。それは勿論、経済制裁によってロシア経済が破たん寸前に陥っているからです。

馬渕氏は、グローバリズムによってロシアの天然資源が搾取されることを主張されるのですが、当然のことながら、ロシア経済を破たんに陥らせるのは経済制裁であって、この経済制裁によってプーチン大統領は苦境に立たされています。(また、グローバリズム経済への組み込みとクリミア不法占拠がどのように繋がりがあるのかという点については、あまりにも論理が飛躍しているので、ここでは言及しません。)


「陰謀説ではない」としながらも、ロシアのカルト・イデオロギーを基とした陰謀説そのものである馬渕氏の主張なのですが、馬渕氏が繰り返される「グローバリズム」というものについて、常識的な説明をさせて頂きます。

陰謀説と言われるものは多くありますが、『ナショナリズム』を正当するものとしてその対極にあると言われているのが『グローバリズム』であり、これを進める動きや人物を『グローバリゼーション』及び『グローバリスト』呼ぶようです。

これは、世界が統一、或いは同等に向けて動いており、ある国の国民が、他の国の国民と同じように考え、行動するという現象です。

例えば、ポーランドではアメリカのテレビ番組が放映され、日本の漫画がイランで読まれます。日本人が日本でマクドナルドに行き、アメリカ人がアメリカで寿司を食べる事も同様です。

このような現象は、多くの国のナショナリストたちを、「自国の独自文化が破壊され、アメリカナイズされる」と怒らせています。この『アメリカナイズ』の中には、同性愛者同士の婚姻なども含まれますが、そもそも同性愛はアメリカの独自文化ではなく、紀元前の時代からさまざまな国や文化で見られていた現象であり、国によっては、アメリカの「ピューリタン主義」の影響によって初めて、同性愛に対する文化的拒否感が生じた感すらあります。

ところが、これらの他文化からの影響は、実際にはインターネットや海外テレビ番組などのメディアの普及に伴って押し寄せたもので、誰かが意図的にグローバル化を狙って指揮している類のものではなく、情報に対して人々が反応している現象だと言えます。

人々が多文化を取り入れるという行為は、まず経済的な繋がりから生じます。企業は経費削減の為に製造コストの低い国で製品を作ります。ニュー・マネージメント方とは、ヴェトナムの作業員に対して、ドイツ人や日本人、アメリカ人労働者が製造するような電化製品や自動車を、ヴェトナムの作業員に対して、教えるマネージメント方法を指します。その結果、携帯電話にせよ、高性能の自動車にせよ、世界中、安価で購入する事が出来るのです。

但し、世界中の人々が安価で電化製品を購入する為には、これらの製造工場が生産コストのかからない国に置かれる必要が生じます。ですから豊かな先進国の国民は、発展途上国の国民に任せられる仕事とは違った、高い専門性や多くの知識を必要とする仕事を得るか、或いは安価な重労働で満足する必要に迫られ、時として、ここに社会経済の仕組みに対する不満や疑念が生じます。


また外国人労働者という移民も、グローバリゼーションに関係します。企業というものは、特にエンジニアリングに於いて、常に高い技術を持つ労働者を必要としています。また発展途上国に工場を持ち安価で生産をする企業と競争しなければならない為、高い技術を所持しつつ安価で雇用できる労働者として「外国人労働者」の移民を必要としています。これらの外国人労働者の移民無しでは、発展途上国に工場を移さなければなりません。このような必要に迫られて、多くの企業は外国人労働者としての移民を求めます。これは、世界どこでも必要に迫られて生じる現象であり、誰か、或いはいずれかの国が進めている陰謀ではありません。

以上は現実的な意味での『グローバリゼーション』ですが、もう一つの『グローバリゼーション』とは、「ある一部のグループ(大抵、ユダヤ人かアメリカ人、或いは国際金融機関)が、世界征服を行なう為に、国の特徴としての文化の破壊に努めている」という説です。このような『陰謀説』は馬渕氏のお得意な主張ですが、もちろん根拠はなく、先ほども述べた通り、ロシアのアレクサンドル・ドゥギンを教祖とし、反ユダヤ主義、反米主義、ネオ・ユーラシアニズムを説く、終末論新興宗教です。

Aleksandr Dugin - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Aleksandr_Dugin

| National Review
https://www.nationalreview.com/2014/06/dugins-evil-theology-robert-zubrin/

独自の文化を守る為、或いは自分たちの生活困窮の原因と称して、各国のナショナリストは、グローバリゼーションに反対をし、又他国との協調を主張する主張を『グローバリズム』と称しますが、現在の多国籍貿易の関係や情報社会の現状を考えれば、他国からの影響を無くし自国の文化特徴を固守する為には、北朝鮮の孤立のような一国主義が必要となります。

勿論その際には、劇的な経済の困窮が生じ、現在の生活の中でも賄える家電製品や電化製品などの購入は不可能となるでしょう。つまりナショナリストが何と主張しても、過去の自国文化の独自性を再現するためのは、現在の生活のレベルを大幅に下げ、他国との関わりのほぼ一切を避ける「経済封鎖」状態や「鎖国」状態に陥らせ、国力を著しく下げる必要が生じます。

他国がこれからも更に発展をしていく中で、自らの国を経済封鎖や鎖国状態に陥れ、自国の独自性を取り戻すという考えは、例えば日本の例で挙げれば、周辺国が更に発展を遂げていく中、日本だけが江戸時代に戻るようなものです。

この、グローバリゼーションという得体の知れない悪が存在しているという、半ばパニック状態に陥ったかのような感情的な不安感は「陰謀説」によって煽動されたものです。グローバリゼーションを否定したところで、それが北朝鮮に課せられている経済封鎖と根本的にどのように違うのか、馬渕氏の論理に納得する人々は落ち着いて考えるべきです。

しかも日本の独自文化を尊重するためにグローバリズムの拒絶に成功したとして、中国やロシア、北朝鮮のような周辺国は、日本にたいして軍事的侵略を試みることなく、放っておいてくれるでしょうか。
http://hkennedy.hatenablog.com/entry/2016/09/21/170000

17. 中川隆[-9224] koaQ7Jey 2019年7月01日 21:53:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3355] 報告

政治献金したりして世界を動かしているのは社会の0.1%の富裕層だからね
そして世界の大富豪の過半数はユダヤ人
それで、あたかもユダヤ人が全員手を組んで意図的に世界を動かしていると錯覚してしまうだけだよ

ユダヤ陰謀論者は何時もユダヤ思想、ユダヤ思想と言ってるけど、そもそもイエスはユダヤ教のラビだったし、キリスト教はユダヤ人だけが最後に生き残り、他民族はすべて滅びるという宗教だからね。

ブッシュみたいなアメリカのキリスト教原理主義者が旧約聖書だけしか取り上げないのは、アメリカのキリスト教が元々隠れユダヤ教だったからだよ。 ユダヤ人とは関係ない

18. 中川隆[-8857] koaQ7Jey 2019年8月09日 17:12:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3875] 報告

チャンネル桜の水島アホ社長、遂に狂ってきたね


【Front Japan 桜】山本太郎氏、桜対談を拒否-化けの皮「れい新・津田・大村 ・ペンクラブ」が剥がされた-表現の暴力と表現の自由 他[桜R1-8-8] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=hGuiSZHq__k

チャンネル桜の水島社長は

アイヌ人は先住民ではない
南京大虐殺や従軍慰安婦強制連行、徴用工強制連行は無かった
共産主義はグローバリズム、新自由主義と同じもの
ソ連、中共、北朝鮮はユダヤ人が作った


とか明らかなデマを信じて、それを元にデタラメな左翼史観をでっち上げているのが滑稽なんだけど

何故水島社長のまわりの人は何も言わないのかな?


水島社長の問題は、例えば日本史についての討論会でも大学の専門の研究者は絶対に呼ばないで、長浜浩明、田中英道や西岡力、馬渕睦夫みたいな素人同然の頭がおかしい自称専門家に話をさせる、そしてそれを何の検証もしないでそのまま信じてしまう。

大学の研究者は全員左翼だから信用してはいけないと信じているんですね:

『朝日』元記者・植村隆裁判で西岡力氏が自らの「捏造」認める
佐藤和雄|2018年9月26日10:23AM 週刊金曜日
 
 尋問を終えた西岡力氏。東京・霞ヶ関。(撮影/高波淳)


「慰安婦」問題否定派の旗手である麗澤大学客員教授の西岡力氏――。彼の論考や発言は、国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ氏をはじめ、右派言説の論理的支柱となり、影響を与え続けてきた。その西岡氏が9月5日に東京地裁で尋問に答えた内容は、彼らに失望と嘆息を与えるかもしれない。西岡氏が、いくつかの重要部分について「間違い」を認めたからだ。

東京地裁では、元「慰安婦」記事を「捏造」と記述され名誉を傷つけられたとして、元『朝日新聞』記者の植村隆・韓国カトリック大学客員教授が西岡氏らを相手取り、損害賠償などを求めた訴訟が2015年1月から続いている。

植村氏は1991年8月、韓国での「慰安婦」問題に取り組む市民団体への取材やその聞き取り調査に応じた女性(のちに記者会見で名乗り出た金学順さん)の録音テープを聞いてスクープし、同年12月にも証言を記事化した。

西岡氏は、植村氏の記事に対し、『週刊文春』2014年2月6日号で「名乗り出た女性は親に身売りされて慰安婦になったと訴状に書き、韓国紙の取材にもそう答えている。捏造記事と言っても過言ではありません」とコメントした。

しかし、尋問で「そう訴状に書いてあるのか」と問われると、「記憶違いだった」と間違いを認めた。金さんの記者会見を報じた韓国『ハンギョレ』新聞の記事を著作で引用した際、「私は40円で売られて、キーセンの修業を何年かして、その後、日本の軍隊のあるところに行きました」という、元の記事にない文章を書き加えていることを指摘されると、「間違いです」と小声で認めた。

西岡氏はまた、元「慰安婦」の証言集は読んでおりながら、「挺身隊」名目で「慰安婦」にさせられた韓国人女性の証言は「覚えていない」とし、自らの主張と異なる最新の調査・研究結果も読んでいないと答えた。

(佐藤和雄・ジャーナリスト、大学非常勤講師、2018年9月14日号)

_____

ユダヤ陰謀論の無責任 (2014年12月、「時事評論石川」に「騎士」名義で寄稿)


イデオロギーを優先し、事実を無視した言論――。慰安婦報道の誤りで叩かれている大新聞の話ではない。元外交官が保守系出版社から最近出した本のことである。

元駐ウクライナ大使の馬渕睦夫は『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』(ワック)で、手垢にまみれたユダヤ陰謀論を縷々述べる。持ち出される数々の「証拠」は、これまで陰謀論者によって散々繰り返されてきたものばかりである。

たとえば、ロシア革命の指導者の多くはユダヤ人であり、革命を資金支援したのも米英のユダヤ系金融機関だったと馬渕はいう。しかしロシアのユダヤ人の多くは共産主義者ではなく、穏健な立憲君主制支持者だったし、共産主義を支持するユダヤ人も、その多数はレーニン率いるボルシェヴィキ側ではなく、対立するメンシェヴィキ側だったので、ソ連政権下では生き残れなかった。

資金については、歴史学者アントニー・サットンが1974年の著書で、モルガン、ロックフェラーといった米国のアングロサクソン系金融財閥が支援していたことを公式文書にもとづいて明らかにし、ユダヤ人陰謀説を否定している。

また馬渕は、米国の中央銀行である連邦準備銀行について、連邦政府の機関ではなく100%の民間銀行だと述べる。たしかに各地の地区連銀はその株式を地元の民間銀行が保有し、形式上は民間銀行といえる。しかしその業務は政府によって厳しく規制されているし、利益の大半は国庫に納めなければならない。地区連銀を統括する連邦準備理事会になると、完全な政府機関である。

馬渕はニューヨーク連銀の株主一覧なるものを掲げ、主要な株主は欧州の金融財閥ロスチャイルド系の銀行だと解説する。そこにはたとえば「ロスチャイルド銀行(ベルリン)」が挙げられているが、ベルリンには昔も今も、ロスチャイルドの銀行は存在しない。ドイツではフランクフルトにあったが、それも米連銀が発足する以前の1901年に廃業している。

前防大教授でもある馬渕はこうした嘘を並べ立てたあげく、ユダヤ人の目的はグローバリズムによって人類を無国籍化することであり、日本はナショナリズムによってこれに対抗せよと主張する。規制や関税に守られ、消費者を犠牲にして不当な利益を得てきた事業者やその代弁者である政治家・官僚にとってまことに都合のよいイデオロギーである。

約二十年前、オウム真理教が国家転覆を企てたのは、ユダヤ陰謀論を信じ、その脅威に対抗するためだった。無責任な陰謀論は、新聞の誤報に劣らず、害悪を及ぼすのである。
http://libertypressjp.blogspot.com/2017/06/blog-post_95.html

▲△▽▼

「正論」「チャンネル桜」でも売出し中の元外務省論客はユダヤ陰謀論者だった
2014年12月5日 LITERA(リテラ)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:9aBVXjacfvoJ:news.livedoor.com/article/detail/9545838/+&cd=30&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&lr=lang_ja


 天木直人氏、佐藤優氏、孫崎享氏......このところ、外務省は次々と個性的な論客を輩出している。外交の一線にいたことから育まれた彼ら独自の情報収集力と深い洞察力から表出されるそのオピニオンは、マスコミをはじめとする言論空間にさまざまな波紋を投げかけ続けている。

 その論客陣に仲間入りと目されているのが、元駐ウクライナ大使である馬渕睦夫氏だ。2008年に外務省を退官した馬渕氏は、2011年3月に防衛大学校教授を定年退職し、その後『国難の正体──日本が生き残るための「世界史」』(総和社)『日本の敵 グローバリズムの正体』(渡部昇一氏との共著、飛鳥新社)と次々出版。この10月には『世界を操る支配者の正体』(講談社)、『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』(ワック)を刊行している。クリミアをロシア軍が掌握しロシアに編入させたウクライナ危機もあって、馬渕元駐ウクライナ大使がウクライナを、そして世界をどう見るかに注目が集まり、売れているようだ。


『世界を操る支配者の正体』
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%93%8D%E3%82%8B%E6%94%AF%E9%85%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E9%A6%AC%E6%B8%95-%E7%9D%A6%E5%A4%AB/dp/406219175X


これがチャンネル桜関係者とアホ右翼が信じている「ユダヤ陰謀史観」
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/505.html

から、馬渕氏の主張を見てみよう。

「ウクライナ危機は単にウクライナ国内の政争ではありません。聖書のヨハネ黙示録の予言にある世界最終戦争、すなわちハルマゲドンになる可能性を秘めた、きわめて危険な事態なのです。平和な日本で育った私たちの想定には決してなかった世界の大動乱の危険があるのです」

 元大使によれば真相はこうだ。14年3月、ウクライナ領クリミアは住民投票を得てロシア連邦に編入されたが、その背景は「ヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領(1950年〜)が暴力デモで退陣を余儀なくされた事態に、クリミアのロシア系住民が急遽反応した」「ウクライナに暴力的政変によって親欧米派の政権ができたため、クリミアの地位、とりわけセバストポリ(引用者注・クリミアにあるロシアの軍港)の将来に対する不安がロシア系住民やロシア軍部に生じたとしても不思議ではありません。この暴力的な政変は要するにクーデターであり、このような非民主的な政権交代は1991年のウクライナ独立以来初めての経験であった」「歴史的に見てロシアが血の犠牲を払って死守したクリミア、ロシア人の人口がクリミア全体の6割を占める事実を勘案すれば、欧米が言うように国際法違反の住民投票であったと片付けることは正しくないと考えます」(同)

 つまり、暴力的な「反政府デモを主導したのはアメリカ」で親欧米派政権を樹立した。これに対抗する形でロシア側はクリミアを死守した──というのだ。

「読者の方々にぜひ知っておいていただきたいことがあります。それは、私たちは無意識のうちにメディアの報道に洗脳されているということです。私たちはあたかも自分の意見を持っているかの如くに錯覚していますが、これらの意見は自分の頭で考えた結果ではなく、メディアが報じる内容を鵜呑みにしているケースがほとんどではないかと私は見ています。(略)まさに皆さんが当然のようにメディアの報道からウクライナでの出来事を受け取っていること自体が、ウクライナ情勢の真相を見破ることを困難にしているのです」(同)

「我が国のロシア報道は残念ながら米ソ冷戦時代の旧思考に凝り固まっていて、新しい国際政治の現実からかけ離れた虚妄の議論に終始しています」(同)

 たしかに、日本のメディアはアメリカ寄り。これまでのアメリカのCIA(中央情報局)の国際的な工作活動から見ても、ウクライナでも暗躍していることは疑いがないだろう。

 しかし、元大使が「読者の方々にぜひ知っておいていただきたい」と指摘しているのはこういったレベルのメディア批判ではない。

「我が国を含む欧米の既存のメディアは、一定の方向付けをされているのです。誰がそうしているのかと言いますと、主としてアメリカとイギリスの主要メディアを所有、またはそこで影響力を行使している人々によってです。これらの人々はニューヨークのウォール街やロンドン・シティに本拠を置く国際金融資本家たちです。これら資本家の世界戦略に沿って事件の争点が決められているのです」(同)
 同時期に出版された『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』では、この国際金融資本家はユダヤ系だという。

「日本で『外資』と呼ばれているウォールストリートやロンドン・シティ(英金融街)の銀行家たちです。彼らの多くはユダヤ系です。彼らは世界で自由に金融ビジネスを展開しようとしている人たちで、国境意識も国籍意識も持っていません。彼らにとっては、各国の主権は邪魔な存在でしかありません。世界中の国の主権を廃止し、国境をなくし、すべての人を無国籍化して、自分に都合の良い社会経済秩序をつくろうとしています。彼らのグローバリズムの背景にあるのが、実は『ユダヤ思想』です」

 ユダヤ思想とは迫害されてきた歴史から生まれた「世界各国に散らばって住む」という離散(ディアスポラ)の生き方(国際主義)と国王や政府に金を貸してコントロールする金融支配のことだという。

「その考え方が、いま世界各地で問題を引き起こしています、金融至上主義、国境廃止、主権廃止、無国籍化を世界中に求めようとすれば、各国の国民性、民族性、勤労観などと衝突して軋轢が生まれるのは当然のことです」

 つまり、メディアはユダヤ思想によってバイアスがかかっている。ユダヤ金融資本がアメリカを牛耳っており、グローバリズムの名の下に世界支配を目論んでいる、といいたいようなのだ。

 ......うーん。「読者の方々にぜひ知っておいていただきたいことがあります」などと勿体ぶって言っているが、なんてことはない。単なる"ユダヤ陰謀論"ではないか。

『世界の陰謀論を読み解く──ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ』(辻隆太朗/講談社現代新書)では「陰謀論とは、?ある事象についての一般的に受け入れられた説明を拒絶し、?その事象の原因や結果を陰謀という説明に一元的に還元する、?真面目に検討するに値しない奇妙で不合理な主張とみなされる理論、である。もう少し簡単に言えば、何でもかんでも『陰謀』で説明しようとする荒唐無稽で妄想症的な主張、ということ」だという。著者の辻氏は宗教学者。同書によれば、

「ユダヤは金融支配し国際主義を浸透させることを陰謀している」

というユダヤ陰謀論のたぐいは、すべて、ユダヤ地下政府の会議での世界支配計画である「シオン賢者の議定書」と呼ばれる文書が元になっているのだが、この議定書じたいはロシア秘密警察が作った偽書だという。

「(歴史学者)ノーマン・コーンの研究によれば(略)一九世紀末パリ、製作者はロシア秘密警察である。その目的は帝政ロシアの存立を脅かす自由主義的・近代主義的潮流の責をユダヤ人に帰し、ユダヤ人迫害を煽り、既存秩序の正当化と延命を図ることだったと思われる」(同書より)

 帝政ロシアの作り出したユダヤ陰謀論がドイツのヒトラーにも影響を与えホロコーストの悲劇を呼んだ。戦後、ユダヤ陰謀論の発信源となったのは、ソ連だ。

「スターリンは一九四八年の国連でイスラエルの建国を支持した。イスラエルが社会主義国家になることを期待していたからだ。しかし周知のとおりイスラエルはアメリカと強い関係で結ばれ、期待を裏切られたソ連は、逆にユダヤ陰謀論の発信源となった。イスラエルとユダヤ系アメリカ人は現代の『シオン賢者』であり、イスラエルとユダヤ人は膨大な富と核兵器の脅威を利用して世界の出来事を操っている。このようなプロパガンダが、世界中の共産主義者たちから垂れ流されることとなったのである」(同書より)

 馬渕氏は駐ウクライナ大使の前は、駐キューバ大使だった経歴もある。旧共産圏に駐在しているうちに、いつのまにか、共産主義者のユダヤ陰謀論にかぶれてしまったようなのだ。

 馬渕氏の本を読まずともこの種の陰謀論はたくさんあるのだが、馬渕氏の本からは最新のロシア流ユダヤ陰謀論が読み取れる。ユダヤ陰謀論業界では、いまや、ユダヤとプーチンとの最終戦争の真っ只中なのだ。

『世界を操る支配者の正体』では、「2013年11月以来のウクライナ危機は、ロシア支配をめぐる戦いです。世界制覇を目論む国際金融勢力が、ロシアに最後の戦いを挑んできたのです」「ロシアとアメリカ(実際はアメリカ政府を牛耳っているウォール街に本拠を置く国際金融勢力)の新しい冷戦の開始です。(略)さらに、今回の冷戦は(略)場合によっては熱戦、すなわち第三次世界大戦に発展する危険性が決して排除されないのです」(同書より)。

「現在の世界は、グローバリズムとナショナリズムの壮絶な戦いの真っ只中にあります。グローバリズムの旗手がアメリカの衣を着た国際金融財閥であるとすれば、ナショナリズムの雄はプーチンのロシアです。ロシアを巡る戦いはグローバリズムとナショナリズムの最終戦争、つまりハルマゲドンであると言えるのです。(略)世界の運命を国際金融勢力とロシアのプーチン大統領のみに任せておいて、私たちはただただ傍観していてよいのでしょうか」(同書より)

 一九世紀末パリでロシア秘密警察によって作られたユダヤ陰謀論の2014年最新バージョンを日本の保守論壇にバラまく元駐ウクライナ大使。

 外務省には毎日、全世界の大使館から情勢報告や分析に関する公電(電報)が届くというが、ひょっとしたら、その内容はこういったウンザリな陰謀論ばかり、なのかもしれない!?
(小石川シンイチ)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:9aBVXjacfvoJ:news.livedoor.com/article/detail/9545838/+&cd=30&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&lr=lang_ja

▲△▽▼


【桜無門関】馬渕睦夫×水島総 第8回
「国家の枠を超えた存在だった!世界を支配する者達が生み出した『中央銀行』という奇形児とトランプの戦い」[桜R1-7-25] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=CGi3-xR6XNQ  


国際金融資本の詐欺手口 『Monopoly Men』 Federal Reserve Fraud 日本語字幕版 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=HUtqp7Jboi4

2012/08/04 に公開

国際金融資本家のFRBによる国家乗っ取りや歴史が詳しく描かれています。
ロスチャイルドやロックフェラーなどの国際金融資本家によって
世界がコントロールされている実態がわかりやすく表現されています。
日本語訳もうまいです。

______


グローバリストの戦略 2013-11-22

消費税を増税しただけで、安倍不支持になる
TPPに交渉参加しただけで、安倍不支持になる
私は、そんな「お花畑保守」にひとこと言ってやりたい
お前らは、日本の総理がカダフィのように殺されてもいいのか?・・と


ちなみにボイドはリベラルだす〜(・ω・)/

それはそうと(笑)


最近、グローバリズムは「共産主義」だって人がいるんですね

でも、「資本主義」、「共産主義」って考える時点で、あなたは既に「昭和のお花畑」です(笑)

グローバリズムって「企業」の理論なんですよ

自分たちが儲かれば、国家や国民なんてどうなろうが、知ったこっちゃないわけです

つまり、「資本主義」(A)、「共産主義」(B)も、金儲けの道具でしかない

AとBが対立したら、AにもBにも武器(核兵器含)が売れて儲かるよな〜

これが、企業の戦略なんです


かつて、植民地時代に彼らは考えたんですよ

奴隷制度だと、奴隷のモチベーションもいまいち上がらないし、労働生産性が低いよな、と・・

やっぱ、奴隷にも必要最低限の「希望」と、必要最低限の「お金」を与えて、生産効率性を上げたほうがいい、と

生産効率化がもたらす利益−新奴隷に与えるコスト>旧奴隷がもたらす利益

考え方は、まさにROIであって、この損益分岐の上に生まれた新奴隷管理制度が「グローバリズム」です

なので、グローバリズムは、共産主義も、資本主義も一切関係なし

「生産効率性の向上と、最低限の統治コストを実現した新奴隷制度」

つまり、グローバリズムは「奴隷制度」なんです


さて、世界の歴史ってものは、国家戦略をベースに国家管理視点で書かれているんですね

なので、グローバリズムを理解するには、それを「企業戦略」の視点から、読み直す必要があるのです

労働者(奴隷)には、労働をさせるので、ストレスが溜まります

これが溜まりすぎると、暴動とかデモとかになって厄介なんですね

なので、適度にストレスを解消させる必要があります

人間には、そもそも闘争本能があって、本能的に「殺し合い」を見るのが好きなんです

古くはコロシアムですけど、今は、それが、サッカーとか、ボクシングとかになってます

政治的論争、民族的論争なんていうのも、同じです

そういうものを見て、わーわー応援、批判させることで、社会や企業に対するストレス、欲求不満を解消させるというのが、基本的な戦略です

今の東アジアだって、「韓国ガー」「日本ガー」ってやってるでしょう?(笑)

古くは、「右翼ガー」「左翼ガー」・・・

でも日本の戦後の右翼も左翼も、グローバル企業が人工的に作ったものだって、ご存知でした?(笑)


この形を変えたものが、軍事戦略です

(この軍事戦略というのは、国家の軍事戦略ではなくて、企業の軍事戦略ですね)


対立するAとBという勢力がある

AにもBにも武器を売ると儲かる

※日露戦争なんてまさにこれ

まずこういう基本戦略があります


AとBが平和的な状態であれば、争うように仕向ける

そして、AにもBにも武器を売ると儲かる

※北朝鮮がミサイル撃つぞ〜ってなると、日本がアメリカの迎撃システムを買う、なんてのはこれですね
※北朝鮮に払う賄賂<日本から入るお金、であればビジネス成立です


Aに敵対する勢力がなければ、人工的に敵対する勢力Bを作り出す

そして、Bから攻撃を仕掛ければ、Aに武器が売れて儲かる

※まぁ、これは中東でよく見かける光景です、反政府勢力とかですね


東西冷戦
朝鮮戦争
ベトナム戦争
イスラエル建国
イラク戦争
リビア紛争
シリア紛争←ついに失敗
(実は金融も、この軍事戦略の応用でかなり読み解けるんです)


で、100年近く騙されてきたのが、私たち新奴隷であると

さぁて、どうしてくれようか、と

それが2013年です(・ω・)/

大切なのは、国家戦略の視点だけでなく、企業戦略の視点からも世界を見ていくということですね
https://ameblo.jp/newliberal/entry-11705384946.html

19. 中川隆[-12723] koaQ7Jey 2020年5月13日 08:20:34 : bdtAPQH1aM : cWpqa0tHQTNSakE=[3] 報告
即時廃止せよ
テレビや新聞がつまらない。ネットでもYouTubeに登場する言論は体制派右翼ばかり
2019年05月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-732.html

 YouTubeを見ていると、自分が選んだわけでもないのに勝手に表示されるのは、安倍政権ヨイショ、右翼系のコンテンツばかりである。

 その大半が、チャンネル桜と、虎ノ門ニュースであるが、いずれも強力な安倍政権応援、正当化メディアとなっている。

 YouTubeを見ているうちに、勝手に、この種の動画ばかりが目に入ることで、自然に右翼的洗脳を受ける仕組みになっている。

 これはYouTubeやグーグルが意図的に、安倍政権と共謀して行っている政治的作為であろう。

 頼んだわけでもなく勝手に掲示されるコンテンツとはどのようなものか?

 まずは反中国論陣である。私自身は、数十年前まで毛沢東思想にシンパシーを感じていたのだが、その後、クメールルージュのジェノサイドや文革、天安事件のジェノサイドを見て、完全に反中国に鞍替えしたのだが、YouTubeに出てくる反中国論者は、自民党の政治的思惑に沿った安倍信者ばかりである。
 おそらく日本会議の思惑なのだろう。

 最近、人気が出て有名になっている妙佛は、上海帰りの名古屋居住日本人という触れ込みで、内容が非常に面白いのだが、思想的基礎は、明らかに自民党安倍政権支持の新自由主義者のように見えるので、右より姿勢を評価され、優遇されているように思える。
 https://www.youtube.com/watch?v=32euRq7Brs4

 川添恵子は中国に留学経験があり、福島香織・有本香とともに日本有数の中国通ではあるが、中国の軍事的脅威を全面に出して、日本の核武装の必要性を水面下で推進する文脈ばかりだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=UlP8OkwCaRM

 福島香織は、産経新聞中国支局出身で、具体的情報にかけては日本一の中国専門家(物知り)であるが、川添や有本、宮崎正弘とともに、チャンネル桜=日本会議の宣伝媒体の常連で、日本の核武装を推進するグループである。
 もうすぐ中国当局にスパイ罪で逮捕されるのでは?
 https://www.youtube.com/watch?v=i7I4a6IbvKI

 宮崎正弘も福島に並ぶ中国通だが、やはり右翼思想の持ち主で、チャンネル桜の常連である。彼らは、中国崩壊説を10年も前から繰り返しているが、残念ながら、これまで予測が当たったためしがない。
 現地調査を取材の基本にする姿勢は評価できるが、いずれ当局に拘束されて日本に戻って来られなくなるかもしれない。
 https://www.youtube.com/watch?v=4LkEifmpihE

 宮脇淳子は中国古代史の専門家であるが、武田邦彦と並んでチャンネル桜に登場し、天皇制の美化・神格化を前提にしていることにより、天皇家が秦氏・弓月氏の末裔であるツングース女真族であることなどを肯定せず、平泉澄の皇国史観に依った史実の歪曲を行う傾向がある https://www.youtube.com/watch?v=3aMilIlLcgQ&list=PLIL3IzoDnZkg6QBLzdm8ajRllsfHlK-PX

 チャンネル桜と並ぶ右翼メディア、虎ノ門ニュースの常連、藤井厳喜は外交的情報の専門家だが、やはり安倍政権の応援団。
 しかし消費増税や、移民受け入れ政策には反対していて、藤井聡とともに、官邸からは煙たがられるようになっているようだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=zBIOWMdKM30

 YouTubeに勝手に登場する経済評論家たち

 藤原直哉と同じでウオール街、投資銀行社員帰りの及川幸久は、ソフトな語り口、分かりやすい論理的な分析で、最近、経済評論家として大きな人気を得ているが、その正体は、「幸福の科学」大幹部である。
 つまり文句なしの安倍政権応援団であり、トランプの支持者である。本人は、しきりに反グローバリズムを主張するのだが、私の目からは、金融資本主義者=グローバリストの典型にしか見えない。消費大増税にも反対しているフリをしているが、自民党の「今だけ金だけ……」思想は否定していない。
 これも、YouTubeが頼まれもしないのに露出頻度を増やしていて、つまりYouTube管理部門には幸福の科学のメンバーが入り込んでいるようにしか見えない。
 https://www.youtube.com/watch?v=cQYkBa7XnWQ

 ついでに言うが、いまや幸福の科学教団は、統一教会・創価学会とならんで、日本会議や右翼勢力の主力である。議員も着実に増やしていて、日本右翼政治連合の強力な一角になりつつあり、統一教会と同様、CIA機関としても活動していると噂されている。
 その思想は、どうみても金融グローバリズムであり、とうてい反グローバルには見えない。安倍とともにトランプの支持勢力としても侮れない。

 三橋貴明は、自民党員でありながら、現在は反安倍の急先鋒で、消費税の欺瞞を鋭く追求するようになった。
 これにより、YouTubeにおける三橋の露出は明らかに減らされている。彼の主張は、チャンネル桜に登場するような内容ではない。
 上念司とならんで、猛烈に頭が切れることでも知られる。
 https://www.youtube.com/user/mitsuhashipress

 上念司も猛烈に頭が切れる人物だが、幼い頃から情無用の競争主義に叩き込まれたせいか、他人に対する人情がカケラもなくて、戦争大好き主義者ともいえよう。
 人が金にしか見えないタイプで、底辺の生活者に対する同情が、まったく存在しない。自分の金儲けにしか興味のない人物である。
 https://www.youtube.com/watch?v=Rv52M2qT9n4

 武田邦彦は、チャンネル桜・虎ノ門ニュースの看板役者で、中部工大教授、うちの近所に住んでいるらしい。
 福島第一原発事故について、右翼系の評論家のほぼ全員が、放射能による人的被害を完全無視するなかで、たった一人、被曝被害の存在を認めている人物ではあるが、その思想は、天皇制絶対の皇国史観で、科学者であることを標榜しながら、こと天皇史観については、科学性が遠くに飛んでいってしまい、天皇家が満州=扶余=高句麗から来た史実を決して認めようとしないのは宮脇淳子と同じである。
 https://www.youtube.com/watch?v=LejBjefqxA8

 青山繁晴も、日本会議系の看板スターで、武田と同様に天皇制絶対、皇国史観の洗脳に染まりきっている。
 最近は、安倍の移民政策や消費増税に反対していて、いよいよ、右翼内での分裂が顕著になるのではと期待している。
 消費税反対派の核心にいるのは藤井聡であろう。
 https://www.youtube.com/watch?v=C0vYU7eYL30

 百田尚樹・須田慎一郎らは、取り上げる価値もない。

 ほんのわずかではあるが、上に紹介したのは右翼系メディアのスターたちである。彼らのコンテンツは、頼んでもいないのに、勝手にYouTubeの先頭に表示されるのである。
 私としては、金子勝や青木理。武田砂鉄などを視聴したいのだが、彼らはYouTubeから嫌われているようで、名前を直接、検索窓に入れない限り決して表示されない。
 これは、グーグルの検索でも同じことだ。

 このようなメディアの洗脳工作が、安倍のような阿呆政権を維持する上で、非常に大切な役割を果たしている。
 YouTube・グーグル・フェイスブック・ツイッターなどのSNSは、CIA・NSAと関係していると、スノーデンもアサンジも何度も暴露している。

 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/cia-ceb8.html
 https://wired.jp/2010/07/30/google%E3%81%A8cia%E3%81%8C%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%80%8D/

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49507?page=3

 なお、ヤフーは、グーグル以上に体制=自民党べったりで、私のブログが連絡もないまま勝手に削除されることが続いたのでFC2に移転することにした。
 ライブドアやはてな、mixiも、自民党の支持機関のようだ。

 こうしたメディアによる若者たちの右傾化洗脳工作がなければ、安倍政権など、とっくの昔に吹き飛んでいるのだ。
 NHKや読売・産経などの自民党宣伝メディアが体制維持にとって、これほど重要な意味を持っている時代はない。

 もちろん、私のような言論も、大半の人々にとって、わざわざ検索しなければ出てこないようなブログでは、ほとんど社会的な意味を持たない。
 少しずつ、読者が増えることに期待をかけてはいるが、7万近くあったツイッターのアカウントを、まったく不可解に(5年前のツイートが自殺幇助と決めつけられて)永久凍結とされ、復活させてもらえないことで、私の力は極めて小さくなってしまった。
 
 ネットは、1995年頃から発信しているから、すでに24年、下手な鉄砲数打ちゃ当たると、たくさんの情報を発信するなかで、少しは知名度もあった。
 しかし、ツイッターのように反応速度が早くないので、原発事故時などに、有効な発言はできないのが残念だ。

 そこで、我々はCIAの作為を受けない、独自の反体制メディアを作らなければならないのだが、そもそも組織とは縁遠い、裏庭メディアの我々では組織力も資金力もなくて、個人力だけが頼りの現状である。

 まとまった金を工面する能力もないし、組織力もないので、当分は、このブログで細々と声を上げていくしかないと考えている。
 それでも、金に余裕がある人がいたなら、ぜひとも総合的な反体制メディアの確立に協力をお願いしたい。ツイッターのような機能があれば、非常時での情報提供の対応も的確に行えると思う。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-732.html

20. 中川隆[-11928] koaQ7Jey 2020年8月06日 09:58:19 : Sq9OvAHq8Y : NTBVeEl2MU0xWms=[3] 報告
先週、チャンネル桜が歴史修正主義をテーマにした討論会を放送し、ゲストの一人である筑波大学の掛谷英紀(かけや・ひでき)が、米国における人種問題と黒人暴動についてちょっと述べていた。掛谷氏は左翼思想と黒人運動を説明するため、若手知識人であるベン・シャピロ(Ben Shapiro)の著書を参考にしていたが、シャピロの保守主義には“胡散臭い”ところがあるので、そのまま信じるのは危険である。

掛谷氏の発言を切っ掛けに色々な事を述べてしまったが、チャンネル桜の視聴者のみならず、一般の保守派国民はアメリカ社会に興味を持っていても、その知識が乏しいので、ちょくちょく知識人から騙される。

なぜなら、一応「保守派雑誌」と呼ばれている『正論』や『WiLL』、『Hanada』といったオピニオン誌が、目先の話題を追求するだけの週刊誌(月刊の同人誌)になっているからだ。月刊『Hanada』の花田紀凱編集長は、元々『週刊文春』の編集長なので、時事ネタを扱って部数を伸ばせばいいという考えだ。それゆえ、知的な記事を求める読者でも、いつの間にか凡庸な論調に慣れてしまい、気楽な記事しか読まなくなる。

まぁ、『Hanada』は娯楽雑誌だからいいけど、問題なのは『正論』の凋落だ。編集長が上島嘉郎になってからは衰退が著しく、田北真樹子になったらもう廃刊前の『新潮45』と同じ状態だ。

  平成の頃から保守の言論界は徐々に落ちぶれてきた。こんな状態だから、チャンネル桜が掛谷氏を招くのも当然だし、彼がベン・シャピロに引っ掛かっても不思議じゃない。一般の視聴者は掛谷氏の解説に頷き、「さすが、掛谷先生すごい!」と大感激。「なんで?」と疑問に思う視聴者の方が圧倒的に少数派である。

日本の総合雑誌は「米国の保守派がどうなっているのか?!」については無関心だし、購読者自身が幼稚になっているから救いようがない。これじゃあ、雑誌の中身が適当な政治記事で埋め尽くされていても当然である。保守派雑誌を買う一般人は、国内政治のゴタゴタと「韓国・中国けしらからん!」という特集記事を目にすれば満足なんだから、馴染みの無い話題は敬遠となる。こうした知的頽廃に気づけば、どうして櫻井良子なんかが未だに支持されているのかが分かる。「チョコプラ」の松尾じゃないけど、Ikkoを真似て「驚愕ぅぅ〜!」と言いたくなるよねぇ〜。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68815064.html

21. 中川隆[-11853] koaQ7Jey 2020年8月15日 09:08:16 : XAcXkcJt3k : TjQybE9UVUxDQy4=[9] 報告

2020年08月14日
高山正之は日本版朝鮮人 / 劣等感に苛まれた日本人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68823847.html


悔しさが原動力となる反米感情
Dutch rule of Indonesia 1African pygmee 1

(左 : インドネシアを支配していたオランダ人 / 右 : アフリカのピグミー族を紹介する西歐白人)

日本人はカルト宗教の信者となっているのか、毎年毎年、飽きもせず八月になると「反戦・平和」の念仏を唱え、大東亜戦争でアジアに迷惑をかけたと反省している。しかし、保守派の一般人と評論家は左翼の自虐史観に反撥し、「そんなことはない ! 日本は侵掠国家でも犯罪国家でもないんだ ! 」と反論する。確かに、軍の上層部は愚かだったけど、末端の兵卒は愛国心に燃え、死に物狂いで戦っていたから、「戦争犯罪人」と言われれば腹が立つ。そこで、保守派の言論人は大東亜戦争の一面を評価し、「日本は対米戦争で負けたけど、我々が戦ったことでアジアの植民地は西歐列強の軛(くびき)から解放され、戦後、続々と独立できたのだ」と主張し始めた。

  こうした大東亜戦争肯定論は林房雄の著書で囁かれていたが、復活したのは渡部昇一先生の功績が大きい。昭和の末から平成にかけて、渡部先生の『日本史から見た日本人 / 昭和編』や『かくて昭和史は甦る』は大ヒット。左翼史観でガッカリしていた若い世代は、渡部先生の著作を貪るように読んでいた。獨協大学の故・中村粲先生と同じく、渡部先生が大東亜戦争の一面を評価したのは、それまでの歴史家があまりにも我が国の軍隊を侮辱していたからで、日本の敗戦を誤魔化すためではない。日本国民が大東亜戦争の本質を知る上で、我々の目を曇らせたのは、深田祐介が文藝春秋社から出した『黎明の世紀』(1991年)だ。深田氏はアジア諸国の指導者を東京に集めた昭和18年の「大東亜会議」を高く評価していた。しかし、この国際会議は対米戦争が始まってから招集されたもので、当初からある戦争目的ではない。むしろ、亡国政策を正当化するためのカモフラージュと考えた方が適切である。

  深田氏は大東亜会議は傀儡政権の代表を集めた茶番劇に非ず、と述べていたが、東條英機首相の本音を覗いてみると、言行不一致に思えてくる。例えば、東條は日本の影響下に入るアジア諸国を“内面指導”で発展させ、全体を“満洲化”しようと思っていたのだ。(『黎明の世紀』, p79-81.参照。) 昭和17年には「大東亜省」の設置を巡り、東條首相と東郷茂徳外相の間で大論争が起こり、東郷外相はこうした措置を日本からの内政干渉と見なし、相手国に不快感を与えかねないと危惧していた。なるほど、我が国はインドやタイ、ビルマ、フィリピンなどを西歐列強の植民地支配から解放しようと考えたのであろうが、その「善意」の下には陸軍による管理体制が潜んでいた。現在の高校生でも呆れてしまうが、小磯内閣は昭和20年3月になっても、まだ嘘くさい「悠久の大義」とやらを信じ、最高戦争指導会議で「第二回大東亜会議を四月中旬に行う」と考えていたのだ。昭和20年3月といえば、日本各地で庶民が空爆の被害に苦しみ、焼け野原で唖然としていた時期じゃないか。それなのに、「第二回の会議を開催」なんて、もうアホ丸出しである。

  それはともかく、役所が指導する行政と言えば、昭和時代、すなわち「護送船団方式」全盛時代を知っている世代なら、「厭だねぇ〜」と解るはずだ。特に、銀行員ならピンとくるんじゃないか。大蔵省は何の法的拘束力も無い「通達」を銀行に送って、“それとなく”各銀行を動かしていた。令和の大学生なら、「こんな紙切れ、ポイっと捨てちゃえば !」と言ってしまうが、お役人様の“さじ加減”怯えていた銀行員に、そんなマネは出来ない。天皇陛下からの「綸旨」みたいに、恭しく頂戴するのが普通だった。軍官僚の東條首相にしたら、日本は家父長で、アジア諸国は養子か後輩みたいなものだから、「内面指導」なんか当たり前。今だって財務官僚は、国税職員を引き連れて民間企業を脅しているんだから。

  まぁ、深田氏の肯定論などはまだ無邪気なもので、悪質なのは「保守派」を装う西尾幹二の方だ。『正論』や『諸君 !』、『Voice』で活躍していた頃から、西尾氏は歐米諸国の帝国主義を糾弾し、白人によるアジア支配を呪っていた。西尾氏はニーチェの研究家を気取っていたが、中央公論社から出した主著『ニーチェ』は哲学書ではなく、単なる評伝といった類いの代物で、本棚の奥に隠れている印刷物に過ぎない。筆者が前々から不思議だったのは、あれほど白人を非難する西尾氏が、一体どんな願望でドイツ留学を希望し、現地の教授や学生らと交流していたのか、である。というのも、筆者は学生時代、渡部昇一先生が出版した『ドイツ留学記』(上/下巻)を購入し、夢中になって読んだことがある。先生が経験したドイツでの生活や現地人との交流はとても魅力的だった。

Nishio Kanji 1(左 / 西尾幹二)
  ところが、西尾氏は自分のドイツ留学の体験をほとんど述べず、明かしたのは、せいぜいバイエルン州立図書館で古い書物や雑誌をコピーしたというエピソードくらい。約二年間ほど留学していたのに、この白人嫌いの大学教授は留学先の大学名も公表せず、友人や地元民との接触すら話したことは無かった。西尾氏はドイツの大学に留学してもゲルマン人とは交際せず、話し相手はもっぱらトルコ人やエジプト人の学生とか、ギリシア系やポーランド系の帰化人ばかりだったのか? ドイツの哲学を専攻し、ドイツ人教授のもとで勉強したのであれば、少しくらい当時の想い出とか、ハプニングや失敗談などをチャンネル桜で披露してもいいんじゃないか。渡部先生はテレビの対談番組や雑誌の座談会などでも、恩師との交流や貴族の館に招かれた話などを紹介していたぞ。西尾氏もチャンネル桜の対談番組に出演し、充分な時間があったはずだが、熱心に語るのは白人による虐待とか人種差別ばかりで、留学時代の楽しかったエピソードや、ドイツ人と交わした会話、食事や自宅に招かれた時の体験談などは皆無。まさか、「独り部屋に籠もって、ずっと勉強」という事はないだろう。

  今年、小池百合子は前々から疑われていたカイロ大学時代を暴露され、『女帝』を呼んだ日本人の多くが唖然とした。小池都知事とその父、勇二郎の面倒を見た朝堂院大覚(松浦良右)によれば、小池百合子のアラビア語は素人以下で、とても通訳になる程の腕じゃなかったそうだ。でも、竹村健一のアシスタントをしていた頃は、「カイロ大学を首席で卒業した才女」という触れ込みで、周りの関係者は語学の達人と思っていた。一応、小池百合子はアラビア語を話せるが、それは庶民のお喋り程度。とても学術論文を書ける能力じゃない。では、西尾幹二はどのくらいドイツ語が達者で、ゲルマン系のドイツ人と“どんな”交友関係を持っていたのか?

  語学能力はともかく、西尾氏は心の底から西歐の白人が嫌いなようだ。彼はアメリカ人の人種差別には殊のほか敏感で、人種差別と闘った日本を肯定し、大東亜戦争の大義は正しかったと思っている。ベストセラーになった『国民の歴史』でもアメリカ白人を非難し、日系移民に対する排日法を槍玉に挙げていたが、この吊し上げは一方的である。そもそも、なぜ日本人は「出稼ぎ先」としてアメリカを選んだのか? 明治の日本人だって、アメリカ合衆国が黒人奴隷を持ち、有色人種への差別に満ちていると知っていたはずだ。それなのに、自分から進んで渡米しようなんて馬鹿げている。でも、当時の日本人は精神異常者ではない。例えば、もし、家政婦として働く中年女性が、高い給料を貰えるからといって暴力団組長の自宅を選んだから、我々はどう思うのか? 一部の日本人は「愚かなバアさんだ」とせせら笑うが、別の人々は「きっと、その組長は筋道を通す昔気質の任侠なのかも・・・」と思うだろう。ただし、この家政婦が怖い組員と接触して怖い目に遭ったり、拳銃の流れ弾に当たっても、我々は「自業自得だ」と言い放ち、さほど同情することはない。世の中には高い給料だが危険な職業と安い給料だが安全な仕事がある。選ぶのは本人次第。米国の人種差別が厭なら、支那人が大勢いる満洲へ行けばいいじゃないか。

  西尾氏とは違い、出稼ぎ人となった日系1世は、アメリカを素晴らしい国と考え、希望を抱いていた。彼らの中には、日本での下らない仕事に愛想を尽かし、アメリカで一旗揚げようと考える者もいたらしい。西尾幹二や高山正之に扇動された日本人は、アメリカを差別大国と侮蔑し、白人天下の国と罵っていたが、アメリカへ渡って未来を開拓しようと考えていた日系1世は、彼らなりの夢や志(こころざし)を持っていた。例えば、「アイ・ミヤザキ」という女性は、女学校を卒業し、小学校の教師になったが、結婚相手には巡査のような下っ端じゃなく、軍の将校とか医者との結婚を望んでいたそうだ。彼女はこう述べていた。

  夫について私の理想は大変高かったので、日本では希望がかなえられず、アメリカに行くことを決心しました。自由で、大きな国に行き、私が助け、一緒に働くことのできる連れ合いを見つけたかったのです。(アイリーン・スナダ・サラソーン編 『The一世 パイオニアの肖像』 南条俊二 訳、読売新聞社、1991年p.48.)

  「タカエ(高枝)・ワシズ」という女性は、九人兄弟の貧しい農家に生まれ、畑で母や叔母の手伝いをしていたそうだ。彼女は渡米の理由をこう語っている。

  私の村からは、たくさんの人がアメリカに渡りました。私は村で粗末な扱いを受けたので、村が嫌いで、村を出たいと思っていました。(上掲書 p.51.)

  もし、アメリカが西尾氏の言う通り、差別と虐殺に満ちた国なら、どうして当時の日本人は、自前で、すなわち自分の貯金をはたいて、積極的に渡航したのか? 当時の日本人はいくら地元が嫌いでも、おぞましいアジア大陸に移住しようとは考えず、白人が主人となっているアメリカを選んだ。もちろん、アメリカが白人の国で、黒人とアジア人を侮蔑する差別社会であることは承知していた。が、そんなのは現状を見れば我慢できる些細な事だ。快適な教室で歴史の授業を受ける現代人には、身分格差が残り、貧乏な状態を耐え忍んでいた祖先を理解できない。高山氏のファンには納得できないだろうが、多くの出稼ぎ人は胸を弾ませる移民であった。西尾氏や高山氏の追随者は、米国の排日移民法を批判するが、元々は定住者に心変わりをした日本人の方が悪い。もし、帰国を念頭に置いた出稼ぎ人のままであったら、それほどの問題にはならなかったはずだ。確かに、戦争中は様々な嫌がらせを受けたけど、基本的に彼らはアメリカが大好きで、所帯を持って骨を埋める覚悟であった。実際、強制収容所から解放されても帰国せず、米国に留まった人も多いから、評論家の意見はともかく、アメリカ人は大したものだ。実際の生活を営む日系人は、悪い白人ばかりじゃなく「良い白人」もいると知っていたのだろう。一方、朝鮮半島に住んでいた内地人(日本人)は、敗戦後、自分の財産すら顧みず、さっさと日本に戻ってきた。やはり、肌で知る朝鮮人とは一緒に暮らしたくはない。

Takayama 001(左 / 高山正之 )
  西尾幹二と何となく似ているのは、「保守派」言論人の高山正之だ。筆者は高山氏のコラムに概ね賛成するが、彼の西歐批判には賛成できないところがある。なぜなら、彼は日本の国益よりも、個人的な感情を優先して歴史や政治を語っているからだ。高山氏は日本軍がインドシナやビルマに攻め込んだ日本軍を支持するようなコラムを書いているが、根本的に「南進論」は破滅への序曲であり、日本を敗戦革命に向かわせるための策略であった。ソ連を守りたい近衛文麿と昭和研究会の悪党は、心の祖国を攻撃する「北進論」を何としても阻止したく、必死で「南進論」を論じていた。もし、日本が北進を選択したら、ソ連はドイツ軍と日本軍との挟み撃ちになって敗北だ。モスクワのスターリンにしたら悪夢である。だから、日本の赤色分子を焚きつけるしかない。日本が英米仏蘭と激突すればシメたもの。石油資源を確保するためとか、アジア解放などは南方へ舵を切らせるための口実に過ぎない。

  八紘一宇とか五族協和などを叫びながら、西歐列強の植民地主義を批判するアジア主義者というのは、白人への嫉妬心や劣等感に苛まれる連中だから、どうしても国益主義者ではなく、怨念の塊になりやすい。共産主義にかぶれた日本人左翼は、ロシア人にとったら「便利な馬鹿」に他ならず、「南進論」の推進役には適任である。現在の日本人もそうだが、白人を批判する者ほど実は白人にベタ惚れで、片思いの白人からフラれると激怒し、ストーカーのように纏わりついたり、復讐心ゆえの放火魔になったりする。例えば、今でも我々はオーストラリアの白濠主義に目くじらを立てるが、あの大陸に住む国民が白人ばかりで何が悪いのか? 日本人は日本列島を大切にすべきで、日本を捨てて濠洲に移り住む奴の立場なんかはどうでもいい。皇室への忠誠心を棄てて外国に忠誠を尽くす日本人なんか不届き千万。何で庇う義理があるのか? それよりも、我々は不評の白濠主義を支持し、濠洲のイギリス人を味方につけた方がいい。そうすれば、ソ連と戦う時に背後が安心だし、英国との関係だって良くなる。

  だいたい、アジア人でもない日本人が、どうして有益な歐米人を敵に回し、情けないアジア人の“盟主”になろうとするのか? 個人の交友関係と同じで、親しくすべきは裕福で上品な人であり、アカンタレの下層民じゃない。歐米人と友好的な関係を築けば、最新の科学技術を見せてもらうことが出来るし、将来のどこかで役に立つ貴重な情報(intelligence)を手に入れる機会も増えてくる。もし、軍人や商人がヨーロッパ貴族と親しくなれば、様々な情報を集めることができるので、外政の裏取引や軍事バランスにおいて日本が有利な立場を占めることも出来る。日本の諜報員がもたらす些細な情報で、日本兵が救われることもあるし、敵国の裏をかくことさえ可能となるのだ。しかし、歐米諸国と対立すれば、日本へ入ってくる諜報は極端に少なくなり、それと比例して政府の判断にもミスが多くなる。保守派国民は、恨みを晴らす事と国益を優先する事のどちらを重要と思っているのか?

  高山氏は大東亜戦争中、日本軍が東南アジアで君臨していたフランス人やオランダ人、イギリス人を蹴散らした、と称讃しているが、こんなのは「強盗」を「正義」の名目で正当化する詭弁にすぎない。西歐人に恨みを抱く高山氏は、日本からの恩恵を受けながら日本人を恨む朝鮮人とソックリだ。この元産経記者はビルマやインドを支配するイギリス人を日本が成敗したと歓喜し、積年の怨みが晴れたように清々しく思っている。彼は『白い人が仕掛けた黒い罠』という著作の中で、ヤンゴン大学のタン・タット教授に言及し、「神のごとく振る舞った英国人が青ざめた」というタン教授の言葉を紹介していたが、日本の敵対行動は日本の国益になっていたのか?

  保守派の日本人は高山氏と同じく、「我が軍の将兵は、オランダ人やフランス人といった傲慢な白人を打ち破り、アジアの民をその鎖から解放したんだ !」と喜んでいる。しかし、アジア人というのは日本人が命を懸けて助けてやるような人間じゃない。日本人は“ちゃんとした”教育を与え、それなりに豊かになれば、日本のように繁栄し、独立国になれると思っていた。しかし、アジアの民は昔から隷属根性の持ち主で、強い者に巻かれる方を選ぶ。日本軍が騎虎の勢いならば尊敬するが、その形勢に翳りが見えると、掌を返すように元の「御主人様」に靡こうとする。

  高山氏は後にインドネシアの大統領となるスカルノを例に取り、彼の背信を挙げていた。インドネシアの独立記念塔には、地下ホールがあり、その中には歴史の展示場があったそうだが、オランダ人による強制栽培の話や残酷なオランダ人農園主の記述は無かったという。代わりに、恩人の日本軍に対する悪口があり、「オランダ軍が降伏すると、日本軍はインドネシアの資源や労働力を搾取した」と書いてあったそうだ。(高山正之『白い人が仕掛けた黒い罠』 ワック出版、2011年、p.30.) もっと情けないのは、日本人の悪口を言いふらして「良心派」を演じる反日分子がいた事だ。東アジア研究を専攻する早稲田大学の後藤乾一(ごとう・けんいち)教授は、ウンザリするほど酷かった。この早大教授によれば、「日本軍はスマトラのブキティンギで村人に防空壕を掘らせ、完成後に底なし穴へ三千人全員を生き埋めにした」らしい。(上掲書 p.28) 俄に信じられないが、実際にあった本当の話なのか?

  まぁ、左翼の巣窟になっている早稲田大学だから、こんな教授がいてもおかしくはない。ついでに言うと、昭和18年初頭、東條首相は「近くビルマとフィリピンに独立を与える」と表明したが、インドネシアは“除外”されていた。スカルノにとっては大きな衝撃であったらしく、「インドネシア民族の頭上に打ち下ろされた鉄槌である」と述べていた。彼の仲間であるモハマッド・ハッタも眉を顰め、「インドネシアに最も不愉快な侮辱と刺戟を与える」発言と憤慨していたそうだ。(『黎明の世紀』 p.178.) このハッタはスカルノと組んで独立運動に奔走した人物で、後にインドネシア国民教育協会の会長になっている。

  アジア大陸には様々な民族がモザイクのように暮らしているので、普通の日本人にはその複雑怪奇さが解らない。歐米人は日本人よりも頭がいいから、この対立構造をうまく利用していた。例えば、マレー人とかインド人を支配するときには、華僑を雇って間接統治を行い、直接の恨みを買わぬよう心掛けていた。土人の矛先は支那人に向くから好都合。また、インド人も英国の下僕となっていたので、御主人様に命じられれば、ビルマ人を虐(いじ)めることなんて朝飯前。彼らには「同じアジア人同士だから仲良くしよう」という気持ちは無いのだ。例えば、「サヤ・サンの叛乱」では、自由インド国民軍の中核となっていたパンジャブ・ライフル部隊がビルマ人を殺しまくったらしい。(『白い人が仕掛けた黒い罠』 p.46.)

  英国の「尖兵」となって活躍したグルカ人も同様で、ブリテン島からやって来た支配民族(master race)に忠実だった。例えば、日本の第15師団はインパール街道でブリテン軍の戦車部隊と遭遇したことがある。負傷者を抱えた日本軍は山へ逃げたそうだが、驚くような悲劇があった。高山氏が紹介した栃平主計曹長の記録は注目に値する。栃平氏は川沿いの道に輸送を待っていた重傷者30人の担架を目にしたらしい。そこへグルカ兵が現れ、容器に入っている液体を振りかけていたという。焼け付くような暑さだったので、曹長は負傷兵のために冷たい水を掛けてくれたのだろうと思っていた。ところが、このグルカ兵が撒いていたのはガソリンだった。次の瞬間、地獄の炎が担架を包み、日本兵の体からは黒煙が立ち上る。想像しただけでも恐ろしいが、辺り一面は火の海だ。(上掲書 p. 50.) ミッションヒルでブリテン軍の攻撃を受けた野戦病院でも、瀕死の日本兵は同様の地獄を見た。ブリテン軍の士官は捕虜にした傷病兵の検分を終えると、人々かをトラックに載せ、何処かへ輸送させたという。ところが、路上に残った傷病兵にはガソリンが掛けられ、地獄の炎で蠢くことに。この惨状を目撃した島田上等兵は、同胞の悲鳴を耳にしたそうだ。

  日本人は日本のために戦うべきで、アジア人の独立とか名誉のために命を懸けるべきではない。むしろ、英米仏蘭のアジア支配を支援すべきである。なぜなら、植民地経営は利益よりも負担の方が大きくなるからだ。例えば、イギリス人はインド人やビルマ人を傘下に収めていたが、時々起こる叛乱には手を焼いていたから、鎮圧となれば軍隊を派遣し、結構な費用と時間がかかる。しかも、人的被害が出れば、その後始末のコストも馬鹿にならない。となれば、日本は英国の負担が重くなるよう、その帝国主義を継続させ、現地のイギリス人官僚や軍人に「貸し」を作った方がいい。日本は「善意の第三者」としてイギリス人とインド人の仲介役となり、双方の面子を立ててやれば、頼もしい叔父貴(おじき)になれる。当時の日本は強力な海軍を有する大国だ。イギリス人でも日本人の言うことなら無視できないし、インド人も心の底でイギリス人に憧れているから、イギリス人と妥協する余地がある。日本は英国に「貸し」を作っても、それを「返せ」と要求せず、「何も無かった」かのように付き合うべきだ。そうすれば、イギリス人だって「いつか、この礼はするから」と考えるだろう。日本は本当に困った時だけ、昔の「借し」を仄めかし、本国のブリテン政府や植民地のイギリス人に動いてもらう方が得である。

Imperialism British empire 1Blacks 001


(左 : インド人の召使いを持つイギリス人 / 右 : 第二次世界大戦前のアフリカ人労働者)

  日本人は植民地の白人を“やっつけた”ことで気分爽快となるが、歐米諸国を敵に回すことは全般的に見て損である。例えば、日露戦争の時、日本は日英同盟があったお陰で本当に助かった。英国側からロシア軍の情報をもらえたし、英国の海底ケーブルを利用させてもらったことで、無線通信の欠点を補うこともできた。一方、インド人やビルマ人と仲良くなっても、戦艦の建造とか化学兵器の開発に役立つわけでもないし、日本の知的水準が向上するわけでもない。列強各国の内部情報すら入ってこないし、戦争になった時の仲介役にもならない。地下資源に恵まれていても、アジアの土民には画期的なた掘削技術とか輸送設備が無いから、宝の持ち腐れである。日本人が上等な知識を得るのは、いつも歐米諸国からで、東郷平八郎は若い頃、元の敵だった英国に留学したし、秋山真之はアメリカ、兄の秋山好古はフランス、乃木希典と川上操六はドイツへ留学した。戦前の優秀な大学生や青年士官は、科学や軍事を学ぶためにタイとかフィリピンに留学したのか?

  日本の保守派国民は歐米人への憧れと反感に苛まれているから、高山氏の白人批判に与することが多い。しかし、支那人やロシア人は日本を弱体化するために、この劣等感や怨念を巧みに利用する。狡猾な工作員は、バカどもを戦わせ、「漁夫の利」を得ようと考える。確かに、歐米と日本が正面衝突すれば、両者とも多大な損害を出し、勝者ですら国内がボロボロとなるから、毛沢東やスターリンのような極悪人は大喜びだ。実際、第二次世界大戦の勝者は支那とソ連の独裁者である。高山氏のようなジャーナリストは地政学や戦略論に弱いから、蛸壺史観に嵌まりやすい。すなわち、長期的、巨視的、世界史的な思考を持たず、日本国内だけで通用する感情論に夢中で、自分がどうなってしまうのか予想できないのだ。なるほど、日本の将兵が大量の血を流したお陰で、アジア人は独立できたんだろうが、肝心の日本が米国の属州じゃ、英霊は何のために戦ったのか判らない。

  高山氏は激怒するかも知れないが、彼のような日本人は我々に恨みを抱く在日朝鮮人とソックリだ。朝鮮人は日本人から多大な恩恵を受け、日韓併合で「国民」にもしてもらったのに、「搾取された」とか「差別された」「虐げられた」と言いたい放題。それなら、さっさと朝鮮半島に帰ればいいのに、子や孫、曾孫の世代になっても日本に居坐り、帰化申請で「日本国民」になろうとする。高山氏のような日本人は、奴隷制を持っていたアメリカ人やインドを植民地にしたイギリス人、インドネシアで暴君となっていたオランダ人を糾弾するが、一般国民は歐米の白人と絶交しようとは思わない。そもそも、ウイグル人やチベット人を虐殺する支那人と「友好関係」を築こうとする財界人があちこちにいるくらいだから、日本の民衆は外人の不幸に対して冷淡だ。

  筆者が「みっともない」と思うのは、日本人の二重思考である。高山氏の追随者は、日米同盟から恩恵を受けても、アメリカ白人の人種差別をあげつらい、日本人はパリの講和会議で人種差別撤廃を訴えた、と自己称讃。でも、実際の日本は違う。特に敗戦後の日本では、人種差別なんか普通だった。赤線の娼婦は黒人兵とも付き合い、中には黒人の子供を身籠もる女性がいたから大変だ。アフリカ人の顔つきで、縮れ毛の黒い子供なんて、実家の両親に会わせることはできない。たとえ、両親が受け容れても、近所の人々は噂話で持ちきりだ。都会のインテリだって本質的に変わりがない。彼らは大っぴらに声を上げないが、ひっそりと陰口を叩いて忌み嫌う。こんな塩梅だから、黒い赤ん坊を産んでしまったパンパンは、我が子を孤児院に預けるかドブに棄てるしかない。東南アジアに派遣された日本人も、人種平等の観念なんか無かった。高学歴で名門の紳士だと、現地のアジア人を見て、「こんな土人どもと一緒にされてたまるか !」と侮蔑していたそうだ。

  高山氏のような日本人は、個人的な体験から白人に恨みを持つ場合が多い。例えば、英国や米国に行ったとき、英語が上手く喋れず悔しい思いをしたとか、白人の同級生や同僚から小馬鹿にされ激怒したことがある、といったトラウマを抱えている。だいたい、白人が主体の国家に行って「白人の天下なんてけしからん !」と憤慨する方が間違っている。日本だって日本人が主体で、日本人が優先される国家じゃないか。ウガンダやナイジェリアに行った日本人で、「現地では黒人が威張っていて、日本人を支那人と間違え愚弄している。実にけしからん !」と怒る奴がいるのか? 昔、ガーナ人は日本人を「黄色いチビ」と馬鹿にしていたが、いきり立って街頭デモを起こす者はいなかった。厭な国には行かなければいいだけ。他人の心を強制的に変える事は出来ないので、日本人を嫌う白人に「差別はやめろ !」とか「日本人を好きになれ !」と言っても無駄である。我々は日本人を好きな歐米人とだけ付き合えばいい。

  一部の白人から馬鹿にされたから白人に反撥する高山氏を見ていると、「精神が弱いのかなぁ〜」と思ってしまう。劣等感に悩んでいる人やその劣等感を隠している人は、馬鹿にされることに敏感で、直ぐカッとなる。丁度、いじけた心を持つ在日鮮人が、「チョーセンジ」という言葉を聞いて激昂するのと同じだ。朝鮮人に生まれたことを恥じる在日鮮人は、ガラスの精神を持っており、ちょっとでも差別に遭うと狂ったように怒り出す。強い精神を持つ日本人は、外人の誹謗中傷に一々怒ることはない。日本人を侮蔑したり嫌ったりする白人がいてもいいじゃないか。日本人の素晴らしさを解らぬ白人の方が馬鹿なだけだ。知能が高く、国家や民族性を勉強した歐米人なら、日本人をアジア人と同じタイプとは思わないし、違った評価をして尊敬することさえある。

  たぶん、高山氏が出逢った白人というのは、教養や品性を持たぬジャーナリストなのかも知れないぞ。高山氏は新聞記者時代、ロサンジェルスに駐在したというが、どんな人物と交流し、如何なる種類の白人と付き合っていたのか? 上智大学の故・篠田雄次郎とか、同僚だった渡部昇一先生はドイツ人やイギリス人の友人を多く持っていたが、西尾幹二や高山氏が日本に友人を招いたという話は聞いたことがない。チャンネル桜がアメリカやドイツに取材班を派遣し、彼らの友人を訪ねたらいいのに、と思ってしまう。世界には差別と偏見が充満しており、こうした悪徳は何も歐米人に限ったことではない。支那や朝鮮、ロシアでは昔から庶民が奴隷だったし、インドはカースト制度で雁字搦めだ。イスラム教徒がアフリカ人を購入し、奴隷として売り飛ばすなんて当たり前。ユダヤ商人はローマ時代から奴隷を扱っており、米国のロードアイランドは奴隷貿易の中継地点として有名だ。まともな日本人は西歐以外の民族と国家について調べた方がいい。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68823847.html

22. 中川隆[-9556] koaQ7Jey 2020年11月28日 13:56:38 : fhXpTNTSFo : d2lndk56TWlqQjI=[13] 報告

2020年11月28日
パウェルが言う「クラーケン」とは何か? / ケント・ギルバートは素人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/


ケント・ギルバートは単なる宣教師兼弁護士

Mark Malloch Brown & SorosSidney Powell 110
( 左 : ジョージ・ソロスとマーク・マロック・ブラウン / 右 : シドニー・パウェル)

  11月25日に放送された「虎ノ門ニュース」は、ちょっと騒ぎになったそうだ。この日のゲスト・コメンテーターは、上念司とケント・ギルバートで、米国の大統領選挙に関する発言がなされていた。上念司は見るからに“鬱陶しい”から、ここでは論評を述べない。問題は大統領選挙を解説したケント・ギルバート氏の方で、一部の保守系視聴者は、彼の選挙評論に反撥を覚えたそうだ。筆者も噂を聞いて水曜日の番組を視聴したけど、本当に酷い内容だった。しかし、これは個人的な「好き嫌い」の問題じゃなく、彼らの知識と判断力に限界というか稚拙さがあるからだ。まぁ、筆者も苦情を呈する視聴者の気持ちは分かるが、元々ギルバート氏は日本にやって来たモルモン教徒の宣教師で、弁護士を兼任する一般アメリカ人に過ぎない。ただ、他のアメリカ人と違い、日本語を流暢に喋るので、外人を求めるテレビ業者に重宝されているだけ。ギルバート氏は「世界まるごHow Much」くらいが似合っている。

  ギルバート氏はシドニー・パウェル弁護士の主張を軽んじ、「重大な証拠は持っていないだろう」と推測した。そして、投票機器を納入した「ドミニオン社」は「大した問題」じゃないと斬り捨てる。果たしてそうか? ギルバート氏は日本に留まり、米国の主流メディアが流した情報に基づいて自説を述べているんじゃないか? 彼はパウェル氏のチームに入って内部資料を見た訳じゃないから、どんなネタを握っているのか知らないはずだ。したがって、今のところ、部外者の我々は訴訟の模様を眺めるしかない。でも、何となく彼女が狙っている標的と目的は理解できる。ただし、軍事と謀略戦を心得ている者ならば、だ。

Kraken 002US Cyber Command 1(左 : 「クラーケンを解放せよ」のワッペン / 右 : 「サイバー軍」の標章 )
  今回、パウェル弁護士は「クラーケン(Kraken)」なる言葉を発し、選挙不正に関与した者を告発するそうだが、そもそも、この「クラーケン」とは一体「何」なのか? 評論家の藤井厳喜は、B級映画に登場する怪物の名前と説明していたが、本当はアメリカ国防省(DOD)が使っている名称だろう。この「クラーケン」というのは、アメリカ国防省が発足させたサイバー戦プログラムの名称で、様々なハッキングやサイバー攻撃に対抗するための手段である。アメリカ軍にはインターネット上の攻撃に備える「サイバー軍(U.S. Cyber Command)」が存在し、これはNSA(国家 / National Security Agency)が2009年に創設した下部組織である。このサイバー部局は、NSAの本拠地であるメリーランド州の「フォート・ジョージ・G・ミード(Fort George G. Mead)」にあるそうだ。

Paul Miki Nakasone 1(左 / ポール・ミキ・ナカソネ)
  ちなみに、サイバー軍を統括するのは、諜報組織に精通している陸軍のポール・ミキ・ナカソネ(Paul Miki Nakasone)大将だ。彼は「仲宗根」という氏名で分かる通り、沖縄人を祖先に持つ日系アメリカ人3世。陸軍の大学や参謀育成機関を経て情報将校となり、サイバー戦の専門家となった人物である。たぶん、統合参謀本部での勤務が評価されたから、サイバー軍の司令官になれたんじゃないか。(「知らんけど」。大阪風。 )

  ギルバート氏は否定していたが、「ドミニオン社」のサーバーは実際、ドイツのフランクフルトにあったらしい。上念氏は興奮して「米軍が他国にある民間企業のサーバーを勝手に押収できるのか?」と反論していたが、米軍が襲撃した場所は、おそらくCIAの管轄下にある建物か、民間企業に偽装したCIAの施設だろう。だから、ドイツ政府がさしたる抵抗も示さず、米軍の動きを承認したんじゃないか。だって、アメリカの特殊部隊がCIAの敷地に侵入し、そのサーバーを確保したからって、ドイツ政府がどうこう言う問題じゃないだろう。それに、NATO軍の最高司令官はいつもアメリカ人で、歐洲の軍人や政府高官は米軍の極秘行動を黙認している。たぶん、今回の選挙に絡む事件に関しても、ドイツ政府は薄々気づいていたはずだ。もしかすると、ドイツ軍と対米諜報組織には、以前から選挙不正に関する情報が入っていたのかも。

  とにかく、日本人は炎上コメントに敏感だ。だいたい、「虎ノ門ニュース」に招かれるゲスト・コメンターなんて所詮「テレビ藝人」に過ぎず、その視聴者の大半は、地上波テレビに飽きた一般人だろう。したがって、両者に知的な議論は無い。せいぜい、百田尚樹の漫談くらいだ。それはともかく、今回注目すべきは、トランプ大統領が使うかも知れない「国家防衛承認法(National Defense Authorization Act / NDAA)」の方である。これは大統領に非常事態の権能を与える法律で、国内の敵、すなわち反乱分子や潜伏している工作員、政府転覆を狙うテロリストおよびその共犯者などを逮捕・拘束できる。刮目すべきは、大統領に与えられた非常手段で、たとえアメリカ国民(citizen)であっても、テロ行為を計画したり実行した者、あるいはその協力者になった者は拘束されるというのだ。通常、大統領はアメリカ国内で米軍を使う事はないが、NDAAは政府転覆を計画・実行する者、および破壊活動を行うテロリストに対しては例外措置を講じることができ、大統領が米軍を出動させてもよいとしている。(NDAAの第1021項を参照。)

  このNDAAの制定には、補助線となる法律があって、9/11テロの後、2001年に議会が通した「米軍発動許可法(Authorization to Use Military Force / AUMF)」が前段階となっている。2002年5月、シカゴのオヘア空港(O'Hare Airport)で、ブルックリン生まれのアメリカ国民であるホセ・パディラ(José Padilla)が捕まったけど、その時、彼は中東アジアから戻ってきたところだった。ジョージ・ブッシュ大統領によれば、彼は「アルカイダ(Al Qaeda)」と繋がりのある敵対戦闘員(enemy combatant)で、戦闘行為に等しい敵対行動を犯したそうだ。それゆえ、パディラは自身が持つアメリカ国民の権利を主張できず、そのまま「テロリスト」扱いで軍の刑務所に輸送された。第四巡回裁判所も反論せず、大統領の権能とパディラの拘束を認めていたという。

疑惑のソロスと怪しい相棒

Mark Malloch Brown 02(左 / マーク・マロック・ブラウン卿 )
  「虎ノ門ニュース」でギルバート氏はドミニオン社の問題を却下していたが、この会社には色々と疑惑が多い。例えば、提携先の「スマートマティック(Smartmatic)社」は、本当に怪しい企業で、その重役を目にすれば誰でも「あっ !」と驚くはずだ。ここの会長はジョージ・ソロスと親しいマーク・マロック・ブラウン卿(Baron George Mark Malloch-Brown)で、英国貴族のマーク卿は様々な職歴を経てユダヤ人大富豪の盟友となっていた。彼は国連の高等難民弁務官や国連の事務総長補佐を経て世界銀行に勤めた外政官。しかし、その一方で商売にも励んでおり、広告代理店の「Bozell Sawyer Miller Group」の経営者でもあった。

  とりわけ、マーク卿が世間の注目を惹いたのは、フィリピンの政権交代となったコラソン革命だ。華僑のホセ・コファンコ(José Cojuangco)の娘として生まれたコリー・アキノ(Maria Corazon Cojuangco Aquino)は、ベニグノ・アキノ三世(Benigno Aquino III)の未亡人であった。しかし、この支那系フィリピン人は野心家で、独裁者のフェルディナンド・マルコス大統領を追放するや、“民主的”なフィリピンの大統領に納まった。ただし、彼女の背後には外国人の影がちらつく。彼女を裏で操っていたのは歐米のグローバリストで、その内の一人がマーク卿というわけ。彼はアキノ夫人の演説原稿を書いてやり、女性大統領の演出に携わっていた。支那人が大好きな黄色を使って、「カラー革命」を仕掛けていたんだから、ユダヤ人は中々「おつ」な事をする。それにしても、ホント、ユダヤ人は世界各地で色んな事をしているもんだ。

Corazon Aquino 2Benigno Aquino 1Ferdinand MArcos 1


(左 : コリー・アキノ / 中央 : ベニグノ・アキノ三世 / 右 : フェルディナンド・マルコス )

  「チャンネル桜」とか「文化人放送」に出演する保守派言論人は、主流メディアが流す情報の批判ばかりしているが、「ドミニオン社」が陣取っていたカナダの「ロバートソン・ビルディング」をもっと調査すべきだろう。ドミニオン社は同ビルの貸部屋である、200番と370番のテナントであったが、360番の借家人は「タイズ・カナダ財団(Tides Canada Foundation)」であった。この「タイズ財団」はドラモンド・パイク(Drummond MacGavin Pike)が創った慈善団体であるが、その資金はジョージ・ソロスから流れていた。このパイクは元々赤い反戦活動家で、ソロスが好きそうなインテリ左翼だ。(ソロスの財団については、以前当ブログで述べたので、ここでは省略する。)

George Soros 6(左 / ジョージ・ソロス )
  マーク・マロック・ブラウン卿は、ジョージ・ソロスの懐刀みたいな存在で、彼はソロスの投資会社である「クォンタム・ファンド(Quantum Fund)」で副社長を務め、ゴロツキ連中を養う「Soros Fund Management 」や「Open Society Institute」の重役にもなっていた。今回の大統領選挙における不正疑惑で、トランプ大統領が手を焼いたのも当然で、痴呆症を患うジョー・バイデンの背後には、民衆党の大物や財界の重鎮が多数絡んでいるからだ。それゆえ、トランプ大統領は特殊作戦に詳しい叩き上げのクリストファー・ミラーを国防長官に任命したのだろう。バイデン陣営が速やかな政権移行をせかしているのは、大統領執務室の中でどんな情報が遣り取りされているか分からず、戸惑っているからだ。頼みの綱であるマーク・エスパー長官は解任され、CIAのジーナ・ハスペル長官も蚊帳の外に置かれているんだから、バイデン陣営には最新の情報が入ってこない。これじゃあ、彼らが焦っても当然だ。

  急いで書いたから説明が不充分だけど、保守派国民がギルバート氏に反撥するのは少々酷である。彼は自分の意見を述べただけで、特別熱心なバイデン支持者ではない。単に、主流メディアの報道に感化され、トランプ敗北を受け容れただけ。だいたい、日本人は弁護士とか医者といった肩書きに弱すぎる。世の中には専門職の人間が大勢いて、その分野に精通していても、他の分野に関しては素人である場合がほとんど。それを無視して、「ケントはけしからん!」と騒ぐのは愚の骨頂だ。「虎ノ門ニュース」のスポンサーであるDHCは、自社製品を売りたいから、番組を無料で公開しているに過ぎない。こうした娯楽番組を観て、ギャアギャア騒いでもしょうがないだろう。批判するなら、ツイッターのコメント欄じゃなく、自身のブログとかYouTube番組ですればしいいじゃないか。匿名でギルバート氏を罵倒する日本人は本当に醜い。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/

23. 中川隆[-7040] koaQ7Jey 2021年2月27日 12:17:54 : d0iBYUDfQo : UXE3bmpyektNRms=[13] 報告

2021年02月27日
ケント・ギルバートの話を拝聴する日本人
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68848507.html


選挙不正を否定するギルバート弁護士

Joe Biden 821Trump 0093245

(左 : 痴呆症が進むジョー・バイデン / 右 : 未だに高い人気を誇るトランプ大統領)

  2月25日、チャンネル桜が『アメリカ分断 ! バイデン政権の行方』という討論番組を放送した。出演ゲストには加瀬英明とか山岡鉄秀、井上和彦、古森義久、ロバート・D・エルドリッチといった常連メンバーが揃っていたが、珍しく弁護士のケント・ギルバートが招かれていた。番組の前半ででは、バイデン政権の状況や日本の政治対応が議論されていたが、昨年の大統領選挙に関する“不正疑惑”に話が及んでしまったから、“ヒートアップ状態”になってしまった。似たり寄ったりの評論家を並べるより、違った意見を持つゲストを混ぜた方が刺戟的である。

  今回の大統領選挙について、アメリカ人のロバート・エルドリッチ氏はギルバート氏とは異なり、“明らかな不正”があったという立場を取っている。すなわち、「疑惑」レベルの話じゃなく、堂々と「不正」が行われていた、という意見だ。一方、ギルバート氏によると、小さな不正は幾つかあったけど、それは全体の選挙結果を覆す程のものではなく、全体的に観れば「合衆国憲法に反するような不正は無かった」という苦しい見解である。しかし、この話題はギルバート氏の感情を揺さぶってしまったようだ。エルドリッチ氏や古森氏が「選挙不正」の話をし出すと、ギルバート氏は急に攻撃的になり、「それでは、どういった証拠があるんですか?」と食いつく。つまり、「もし、不正があったというなら、具体的な証拠を出せ !」という訳だ。

  これに対し、古森氏はピーター・ナヴァロが出した報告書に言及し、色々な人が宣誓証言(affidavit)をして不正行為を告発しているじゃないか、と反論する。ところが、ギルバート氏は、こうした宣誓証言を認めないのだ。いくら古森氏が証言者の供述を重視しても、法律に詳しいギルバート氏にとったら、そんなのは「単なる感想文」か「いい加減な発言」に過ぎない。古森氏との口論の中で、ギルバート氏は「宣誓供述書なんて紙クズ」と喝破していた。まぁ、アメリカでは法律家や学者によって解釈は様々で、一応、法廷ではある程度の“参考”になる代物なんだけど、決定的な証拠じゃない。ただ、宣誓証言をすれば、裁判で尋問を受ける破目になるから、あやふやな記憶に基づく「お喋り」では駄目。適当な嘘を混ぜてしまうと罰せられる、という危険性もあるのだ。

  なるほど、物的証拠を伴わず、反対尋問も受けない証言だけでは不充分だろう。ただ、次々と現れた証言者の意見を主要メディアが一切報じず、単なる「戯言」として扱ったことには疑問が残る。本当なら、PBSとかCBSの報道番組が特番で取り上げてもいいのに、それを「トランプ陣営の言いがかり」と斬り捨てるのはおかしい。古森氏の反論を受けた時、ギルバート氏は「そんなのトランプ陣営が言っていること」で、「州議会は取り上げてないんだから」と却下していたが、そもそも、マスコミがこうした宣誓供述書を封殺し、一般国民に知らせないというのは奇妙というより異常だろう。これがもし、バイデン陣営からの不満なら、主要メディアは連日連夜の大報道合戦だ。「トランプ大統領による票の不正操作、違法投票の隠蔽だぁぁぁ〜」と狂ったように騒ぎ出すに違いない。でも、一般人は政治に関心がないから、「トランプの弁護士連中が何か叫んでいるぞ!」といった認識しかないのだ。一般人は大手メディアの報道しか情報源が無い。だから、マスコミ各社が「報道しない自由」を行使すれば、「有った出来事」も「無かった事」になる。

  不正選挙については、日本の保守言論界でも色々と語られているので、ここでは繰り返さないが、「通常のまともな選挙」でなかったことだけは確かだ。日本の自衛官なら在日米軍の将兵に対し、「我々は以前、カンボジアに行ったことがあるので、もし、ジョージア州やミシガン州に問題があれば、我々も監視団の準備をしますよ !」と言うんじゃないか。今回ばかりは、米軍士官も恥ずかしくて何も反論できまい。さすがに、あれだけの犯罪を見てしまうと、潜水艦に乗り込むアメリカ人も、「ワシントンの沼にはあれほど多くの鰐(ワニ)が沈んでいたのか !」と寒気がする。

  普段、チャンネル桜で行われる討論会はつまらないが、今回の討論会だけは面白かった。何しろ、選挙不正の話題を否定したいギルバート氏が、顔面を紅潮させ、昂奮しながら古森氏に反論していたからだ。日本語で抑え気味にキレていたが、もし、英語で話していたら心の箍(たが)が外れて、「人の話を邪魔するな ! 俺が話しているんだから、横から遮るんじゃない ! 黙っていろ、馬鹿 !」と言ったかも知れない。確かに、古森氏の横槍は不愉快だ。せっかくギルバート氏が説明しているのに、話の腰をボキっと折るんだから、古森氏の方が悪い。公平に見れば、ギルバート氏が激怒するのも当然だ。カンカンに怒ったギルバート氏は理性を忘れてしまい、「帰る !」とまで言い出したんだから。

  ただし、ギルバート氏の反論には「反論」したくなる。彼は州の裁判所がトランプ陣営の訴えを却下し、州の議会もトランプ陣営の訴えを退けて、選挙結果を受け容れたんだから、「不正じゃない」と言い張った。なるほど、1月6日の連邦議会でも、各州で行われた選挙に異議を唱えず、疑惑の選挙結果を受け容れ、バイデンが勝ったことを承認したんだから、「不正選挙」ではない、とも言えるだろう。しかし、各州から集まった大勢のトランプ支持者は、こうした議会の決定に承服しないはずだ。なぜなら、激戦州の裁判所は最初から訴えを審議しないし、連邦議事堂で行われた上下両院の議会でも、不正疑惑を正面から取り上げる議員は少なく、大多数の連邦議員は「闇勢力の影」に怯えていたからだ。それに、共和党の議員だって反トランブの裏切者が多く、院内総務のミッチ・マコーネルに追随するだけの者もゾロゾロいた。さらに、乱入事件の勃発で反トランプの態度を取りやすくなったから、もう目出度し目出度し。「トランプ不利」と見定めた共和党員は、事件の真相を探らず、「長いモノには巻かれろ !」の原則で、主流メディアの世論操作に便乗した。アメリカの闇組織は、パニック状態を作って大衆を動かすことに長けている。

  チャンネル桜の討論会で、電子投票機器や集計システムに関する議論が無かったことは残念だけど、たとえ議題になっても、ギルバート氏は「そんな不正は無い !」の一点張りを繰り返していたことだろう。なぜなら、彼は昨年11月8日の時点で、「もうトランプは負けだなぁ〜」と判断していたからだ。ギルバート弁護士は開票作業の“疑惑”を耳にしていたが、「裁判での勝利はない」と判断し、トランプ陣営の負けと考えていた。それに、彼は「再集計しても票数はあまり変わらないなぁ〜」と呟いていたから、その見解を今でも貫いている。11月11日に上念司と一緒にDHCの「虎ノ門ニュース」に出演した時も、ドミニオン社の投票機器についての話題に言及したが、「ドミニオンはあまり強い話ではないと思う」と述べていた。11月25日の「虎ノ門ニュース」に出演した時も、不正疑惑の話には消極的で、トランプ陣営の主張を退けていた。彼の発言は以下の通り。

  ・ジョージア州知事は賄賂をもらっていない。
  ・集計マシーンはインターネットに繋がっていない。ドミニオン社の重役は否定している。見当外れだ。
  ・郵便投票が問題。
  ・シドニー・パウエル弁護士に爆弾的証拠は無い。シドニー・パウエル弁護士は証拠を出すと行っているが、私は軍の証拠は無いと思っている。あるとしても、それは信憑性が無いもの。あるとしたら内部告発だ。
  ・集計機器に焦点を当てるのは見当違い。時間の無駄。ドミニオンの資本は全てアメリカの資本、共産圏とは一切関係が無い。
  ・ドイツでサーバーが押収されたというのも嘘。

  とまぁ、これだけの発言をしていたんだから、ギルバート氏がチャンネル桜の討論会で選挙不正を認める訳がないだろう。11月の時点でトランプの敗北と判断し、「弁護士」として「法的な逆転は無い」と公言してしまったから、今更「あれは私の早とちりでした」とは言えまい。だから、選挙不正を言い立てる日本人が忌々しくて堪らないのだ。もしかすると、ギルバート氏も心の底では「選挙の不正があった」と思っているんじゃないか。疚(やま)しいことがあったのに、「大規模な不正は無い。憲法違反でもない !」と言い続けなければならないから、顔面を紅潮させて反論していたんだろう。もし、去年の11月から今年の1月まで、トランプ支持者と一緒になって、「あんな選挙は怪しいぞ !」と言い続けていれば、もっと気持ちが楽になっていたはず。選挙戦の裏事情を知らずに、あの討論会だけを観た視聴者は、「何でケントさんは民衆党支持者や主流メディアと同じ事を叫んでいるの?」と不可解に思うだろう。もし、本当にギルバート氏がインチキ無しでバイデンが勝ったと思っているなら、あんなに激昂しないはずだ。

  人によって判断はマチマチだけど、露骨に憤慨するギルバート氏を観ていた視聴者は唖然としたんじゃないか。同国人を眺めていたエルドリッチ氏も、内心では「駄目だ、こりゃ !」と呆れていたのかも知れない。というのも、ギルバート氏は「バイデンが8,000万票を獲得した」と言い張っていたんだから。彼は選挙結果に疑問を抱く古森氏と水島社長に対し、どうして8千万票を取っていないと断言できるのかを尋ねていた。でも、史上最大の8,000万票を取った大統領が、あんなに不人気なのはどうしてなんだ? 「落選」したはずのトランプ大統領の方が圧倒的な人気を誇っているじゃないか ! フロリダ州に戻ったトランプ大統領は、まるで凱旋将軍のようだった。

  一方、バイデンときたら家政婦に介護される痴呆老人みたいだ。演説を行っても、プロンプターの原稿を棒読みするだけ。自分で何を言っているのか分かっていないようだ。数字の間違えもしょっちゅうで、「これで最高司令官の職が務まるのか?」と不安になる。まぁ、衰弱したFDR(フランクリン・D・ローズヴェルト)に囁きながら背後で操っていたハリー・ホプキンス(Harry L. Hopkins)みたいな奴が居るんだろう。たぶん、小沢一郎よりも凄い奴らなんだろうけど、バーナード・バルーク(Bernard M. Baruch)みたいな悪党が、「担ぐなら、軽くてチョッとパーがいい」と嗤(わら)っているんじゃないか。それにしても、バイデンの記憶は日々薄れて行くし、ろれつも回らないから、もう無茶苦茶だ。しかも、ホワイトハウスがいつの間にか「特養老人ホーム」になっている。これじゃあ、悲劇の脚本で喜劇を観ている気分だ。志村けんは演技で惚(ぼ)けていたけど、バイデンはリアルなんだから。こんなボケ老人に敬礼する、否、敬礼しなければならない海兵隊員は、本当に気の毒だ。

Joe Biden 22FDR 001Harry Hopkins 02Bernard Baruch 03

(左 : 「操り人形」のバイデン / フランクリン・D・ローズヴェルト / ハリー・ホプキンス / 右 : バーナード・バルーク )

  話を戻す。確かに、部外者の日本人には具体的な証拠を挙げる事は出来ないが、司法省なら徹底的な調査をすることが出来たはずだ。しかし、ウィリアム・バー長官には全くやる気が無く、むしろ反トランプの民衆党側に通じていた。FBIは真相の追究どころじゃなく、悪事の隠蔽に精を出していた。CIAなんかはもっと悪質で、闇組織の手先になっていた疑いが濃い。ジョン・ラトクリフ情報長官が報告書を要求しているのに、ロシアによる介入を主張して長官に協力しないなんて異常である。

  ここで、ちょっとだけ不正選挙について言うと、ジョージア州の集計システムはインターネットに接続可能だった。州の司法委員会で投票用紙の偽造印刷を暴露したことで有名になったジョヴァンニ・ハットン・ピュリッツァー(Jovan Hutton Pulitzer)は、議員の前で疑惑を説明していた時、解析スタッフからの知らせを受け、「只今、投票システムにアクセスできました」と発言し、議員達を驚かせた。また、後にミシガン州でも投票機の「異常ソフトウェアー」に関する報告がなされ、トランプ票がバイデン票に移ることがバレてしまった。でも、ジョージア州では投票機器の記録データが何者かによって「消去」されてしまったので、ドミニオン社の役員は一安心。

Jovan Hutton Pulitzer 002Patrick Byrne 001


(左 : ジョヴァンニ・ハットン・ピュリッツァー / 右 : パトリック・バーン )

  ただし、手抜かりが一つあって、それが「郵便投票用紙の抜き取り」だ。一応、闇組織の下っ端が軍隊用のシュレッダーを使って、怪しい郵便投票用紙を”粉々”にしてしまったけど、トランプ陣営の者が何枚か抜き取ったので、証拠が残ってしまった。それにしても、細い紙に裁断する普通のシュレッダーじゃなく、復元不可能な特殊シュレッダーを使うなんて、本当に用意周到だ。集計システムの不正に関しては、トランプ陣営に参加した実業家のパトリック・バーン氏が詳しく述べているので、彼が自身のブログで発表した回顧録を参考にしてもらいたい。(Patrick Byrne, "How DJT Lost the White House, Chapter 2", January 31, 2021.) バーン氏の回顧録で刮目すべき点は、トランプの法律顧問を務めていたパット・シポローネ(Pasquale Anthony Cipollone)の裏切りである。この法律顧問はインチキ投票を炙り出す作戦を考えず、むしろトランプ大統領に敗北を認めるよう熱心に勧告していたのだ。これにはバーン氏も呆れたというよりも憤慨しており、シポローネが民衆党に通じているんじゃないか、とまで疑っている。以前、当ブログで述べたように、トランプの周りは敵だらけであった。

ギルバート氏は単なる宣教師に過ぎない

  一般の日本人は受験勉強や試験結果で辛い目に遭っているから、膨大な法律を暗記した人に対して畏敬の念をもっているようだ。テレビのワイドショーやバラエティー番組でも、有名事務所の弁護士や元検事がちょいちょい顔を出している。たぶん、日テレの『行列が出来る法律相談所』の成功が成功したから、無知蒙昧の藝人だけを並べるより、弁護士を混ぜた方が「報道番組らしく見える」と思っているのだろう。しかし、弁護士とか裁判官には元左翼や隠れ活動家が多い。たとえ、民事や刑事の裁判沙汰で“まとも”な見解を示す人でも、いざ政治や憲法の話となると豹変し、常識外れな意見を述べる人が少なくない。アメリカでも事情は同じで、弁護士や裁判官といっても、左巻きの人がほとんど。また、アメリカには驚くほど弁護士が多い。繁華街で石を投げれば弁護士に当たるくらいだ。昔、ソニーを創業した盛田昭夫会長が愚痴をこぼしていたけど、アメリカの若者は職人や技術者になるよりも、高額な報酬を得る弁護士になりたがる、と。まぁ、一口に「法律家」といっても十人十色だが、大手企業から膨大な賠償金をむしり取る恐喝屋とか、離婚訴訟で手切れ金や隠し財産を没収する吸血鬼、人権問題に没頭する極左分子など千差万別だ。

  日本人は日本語を流暢に話すアメリカ人を妙に重宝する。ケント・ギルバート氏は憲法問題や日弁連に関して保守的な意見を述べるから、「虎ノ門ニュース」の視聴者は彼を歓迎しているみたいだが、本当に「保守派」のアメリカ人なのか? 日本人の保守派はある意味“単細胞”なので、狡猾な西歐人に騙されることが多い。日本文化を持ち上げるデイヴィッド・アトキンソン(David Atkinson)を思い出せば判るだろう。保守派国民は日本の茶道や国宝、美しい観光地を絶賛する在日イギリス人に魅了されていた。しかし、彼がゴールドマン・サックス上がりの元アナリストで、国際金融業界の“廻し者”であることくらい誰にでも判る。過去を振り返れば、テレビ東京の「ワールド・サテライト・ニュース」に出ていた金融アナリストのロバート・フェルドマン(Robert A. Feldman)も同類で、彼は財政諮問会議のメンバーになっていたけど、その正体はモルガンスタンレー出身の東歐系ユダヤ人。IMFやソロモンブラザーズを経て、日銀や野村総合研究所に潜り込んでいた。「神戸生まれ」を看板にしていたリチャード・クー(Richard Koo / 辜朝明 / こ・ちょうめい)も野村総研のお雇い外人で、米国のニューヨーク連銀から日本へ派遣された華僑であった。

  脱線したので話を戻す。ギルバート氏は副業で弁護士や賃貸業者しているけど、基本的にはモルモン教の宣教師である。おそらく、彼が「保守派」のアメリカ人を演じているのは、保守派の日本人を自分の教会に勧誘するためだろう。左巻きの日本人なんて有害だから、ギルバート宣教師は最初から選ばない。標的は善良な日本人。赤い碌でなしと違って、保守派の日本人は躾が良く、モルモン教会にとって“プラス”となる改宗者だから、ギルバート氏は保守界隈に出現するのだろう。それにしても、保守派国民はどうかしている。だいたい、何で「日本語が上手」というだけで、アメリカ政治の批評家とか、ニュース・ショーの御意見番になれるんだ? 日テレは「パックン」と呼ばれているパトリック・ハーランを重宝し、フジテレビは左翼のモーリー・ロバートソンを起用している。でも、あんな連中の意見を聞いて利益があるのか? TBSやテレ朝が持ち上げるデイブ・スペクターなんかの「見解」なんて、せいぜい「便所の落書き」か「オカマのオナラ」程度だろう。

  例えばもし、米国のABCやCNNが橋下徹とか丸山和也を「日本問題の専門家」として招き、日本の政治や社会について尋ねたら、在米日本人は彼らの“御意見”とやらを拝聴するのか? ニューヨーク支店などに勤務する商社の駐在員とか、ロー・スクールに通って国際弁護士を目指す日本人留学生、外政や軍事の関係で派遣された役人などが、橋本の意見を耳にしたって、「へぇ〜、そうかい ! まぁ、いいんじゃねぇか。俺は違う意見だけどさぁ〜」と言って馬鹿にするだろう。冷静な人なら、せせら笑うくらい。もし、日本の事情に疎いアメリカ人が「ミスター・ハシモトは英語が上手い」と言えば、「九官鳥だって英語を喋るぞ」と日本人なら反論するはずだ。

  それに、「弁護士あがりの政治家」なんて碌な奴がいないじゃないか。昔、社会党には左派の伊東秀子がいて、バリバリの左翼弁護士だった。民主党の仙谷由人も、学生時代は左翼活動家で福島瑞穂の先輩だ。官房長官になったら反日のし放題。立憲民主党の枝野幸男は、革マル派の代弁者として悪名高い。橋下徹は出自を明らかにする国籍制度が大嫌いなので、数字だけで国民を管理する社会保障番号の導入に大賛成。北鮮人による「背乗り」には関心がない。

  とにかく、正常な日本人であれば、「英語が流暢だから何なんだ? 政治家を経験したから立派な人物だって? アホな議員なんか、そこら辺にいっぱい居るじゃないか。そもそも、弁護士なんて黒を白と言いくるめる詭弁家だ。六法全書を暗記したって馬鹿は馬鹿なままだ !」と言うはず。日本人は英語を隆昌に話す日本人に出逢うと「すごぉぉ〜」と称讃するが、米国や英国に行けば「当たり前の話」で驚く事ではない。路上の乞食だってちゃんと英語を話しているんだから。したがって、日本に住んでいるアメリカ人とか、商売で来日する外国人が日本語を上手に喋っても不思議じゃない。「日本語がペラペラ」というだけで、大橋巨泉の『世界まるごとHowマッチ』に出演できる方が異常だ。英語が上手いだけで、米国の娯楽番組や『クイズ・ミリオネアー』に出演できる日本人弁護士なんていないぞ。

  「虎ノ門ニュース」のファンには申し訳ないけど、ギルバート氏はバラエティー番組の方が似合っている。そういえば、もう一人の「外人タレント」であったケント・デリカットはどうしたんだろうか? 彼もギルバート氏と同じく、モルモン教の布教活動をするためにユタ州からやって来たアメリカ人だ。MBS(毎日放送)と制作会社のイースト・エンターテイメントは、どんな理由で彼らを雇ったのか? 1980年代までの日本では日本語を話す歐米人が珍しかったから、『世界まるごとHowマッチ』には色々な「外人タレント」が登場していた。山形弁を話すダニエル・カール(Daniel Kahl)とか、スポーツ・インスタラクターのチャック・ウィルソン(Charles Kent Wilson)、大阪弁を話すイーデス・ハンソン(Edith Hanson)がいた。ちなみに、ハンソン氏の父親はデンマーク人の宣教師で、娘のイーデスはインド生まれである。生まれ育った国が西歐世界以外だと、ヨーロッパ人とは精神的に違ってしまうようだ。

  普通の日本人はケント・ギルバートを「保守派のアメリカ人」と思っているが、筆者はミット・ロムニー(Mitt Romney)のような「リノ(RINO)」、すなわち「名ばかりの共和党員」ないし「民衆党に属さないだけの一般人」と見なしている。事実、モルモン教徒のロムニーは「七人の裏切者(Seven Traitors)」の一人で、トランプの弾劾裁判で賛成票を投じた隠れ民衆党員。保守派のアメリカ人なら「やっぱりねぇ〜」と思ってしまうだろう。共犯者のスーザン・コリンズ(Susan Collins)やリサ・マーコウスキー(Lisa Murkowsky)、ビル・キャシディー(Bill Cassidy)だって、「なぜ共和党員なんだ?」と質問したくなるほどのリベラル派である。そもそも、「アメリカの保守派」といってもピンからキリまであって、「ネオコン」の如き元民衆党の転向組から、ブッシュ家みたいなエスタブリッシュメント派閥、「リバタリアン」系の自由主義者、民衆党の左翼路線にウンザリした南部人(元のSouthern Democrats)、伝統的価値観を尊重する英国派の保守層(paleo-conservatives)あるいはエドマンド・バークの流れを汲む「バーキアン」まで、と多種多様だ。

Mitt Romney 7Lisa Murkowski 33Bill Cassidy 1Susan Collins 3

(左 : ミット・ロムニー / リサ・マーコウスキー / ビル・キャシディー / 右 : スーザン・コリンズ )

  筆者がギルバート氏自身のYouTubeチャンネルを視聴した時、一番興味を持ったのは、彼の家族、とりわけ母方の祖父についての動画である。ギルバート氏の御母堂は、ユタ州ではなくアイダホ出身の女性で、彼女が大学に進む前、父親からある注意(警告)を受けたそうだ。彼女の父親(ケントの祖父)は娘の結婚相手を心配していたから、どんな男性と付き合ってもいいが、黒人だけは勘弁してくれ、と要望したらしい。現在のアメリカとは違って、1960年代までのアメリカは、異人種間結婚をタブーとしていた。ゆえに、黒人との交際とかセックスなんて論外。息子や娘を持つ親にしたら“おぞましい”行為に他ならなかった。

Dean Rusk 04(左 / ディーン・ラスク )
  例えば、ケネディー政権とジョンソン政権で国務長官を務めたディーン・ラスク(Dean Rusk)には、マーガレット・エリザベス(MArgaret Elizabeth)という娘がいたが、当時18歳のマーガレットは空軍の予備役士官であるガイ・ギブソン・スミス(Guy Gibson Smith)と結婚したから、世間を騒がせる一大事となった。当時のアメリカ白人にしたら、堂々たる禁忌への挑戦である。予想通り、幸せなカップルは白人からの厳しい批判を受けた。ラスク長官の辞任も、この縁談が原因となったのだろう。アメリカには戦前から「反雑婚禁止法(anti-miscegenation laws)というのがあって、リチャード・ラヴィング(Richar Loving / 白人亭主)とミルドレッド(Mildred Loving / 黒人女房)による訴訟で判決がつくまで、すなわち1967年まで、異人種間の結婚は違法だった。

Margaret Rusk & Guy Smith 1Loving vs Virginia 01

(左 : マーガレット・エリザベス・ラスクとガイ・ギブソン・スミス/ 右 : リチャード・ラヴィングとミルドレッド夫妻)

George S. Patton 01Robert Byrd & Clinton 8Robert Byrd 7


(左 : ジョージ・S・パットン将軍 / 中央 : ヒラリー・クリントンにキスをするロバート・バード / 右 : 元KKKのロバート・バード )

  日本人は「ジム・クロウ」とか「人種隔離」を聞くと、「うぁぁ〜、白人至上主義者だぁ〜」と怯えるが、公民権運動の頃までは、白人が中心のヨーロッパ的社会なんて当たり前だった。人種差別主義者のKKKからリベラル派へと豹変したロバート・バード(Robert C. Byrd)上院議員は、転向組の代表格だ。あのヒラリー・クリントンが尊敬する民衆党の重鎮となっていたから、左翼陣営に寝返るのは結構「お得」である。共和党の院内総務を務めたトレント・ロット(Trent Lott)上院議員も若い頃は人種差別主義者で、「KKKの元メンバーでは?」と疑われていた。後に民衆党の大物議員となるストローム・サーモンド(James Strom Thurmond)上院議員も、若い頃は黒人との隔離に賛成していたそうだ。南部の政治家には優秀な人物が多く、上院議員からミシシッピー州の知事になったセオドア・ビルボ(Theodore G. Bilbo)やヴァージニア州の知事になったハリー・バード(Harry Floof Byrd, Sr.)、ミシシッピー州選出のジェイムズ・イーストランド(James Eastland)上院議員などは、「ポリティカル・コレクトネス」の標的となり、「白人至上主義者」として糾弾されている。ダグラス・マッカーサー将軍よりも有能だったジョージ・S・パットン将軍(Gen. George Smith Patton, Jr.)も、現在の基準で測れば人種差別主義者だ。

Theodore Bilbo 01James Eastland 01Harry Byrd 01Strom Thurmond 2


(左 : セオドア・ビルボ / ジェイムズ・イーストランド / ハリー・バード / 右 : ストローム・サーモンド )

  話を戻す。ケント・ギルバート氏の母親には妹がいて、四人の息子に恵まれたそうだ。彼女(叔母)の長男は大学に通い、金髪の白人娘と結婚したそうだが、幼い頃の病気が原因で子供を作れない体になっていた。しかし、この夫婦は子供を望んでいたので、養子を取ることにしたそうだ。ところが、養子にしたのは黒人の女の子。これは申し込みの段階で承知していたそうだ。彼らは更に三人の養子を迎えたが、これまた黒人ばかり。まぁ、健康な白人の赤ん坊は供給量が少なく、入手は極めて困難だ。したがって、どうしても欲しいとなれば、アジア人とかヒスパニック系の子供、それでも駄目なら黒人、というのが相場である。アメリカ人は絶対に口にしないけど、金髪碧眼の赤ん坊(北方種族の新生児)なんてメルセデス・ベンツよりも高く、フェラーリ・スパイダーかランボルギーニ・アヴェンダドールを求めるようなものだ。つまり、「高嶺の花」というか青い薔薇の類いである。

white baby & mother 8white baby 7white girl 002


(写真 / 「貴重品」 となっているアーリア人の子供)

  案の定、ギルバート氏の叔母は最初、息子の養子縁組に戸惑ったそうだ。彼女は口を閉ざし、沈黙を守り続けたという。彼女は「本当に、この孫(黒人の養子)を心から温かく迎えることができるのか?」と自問自答し、黒い孫を受け容れるのに二年間を要したそうだ。更に驚くのは、彼女の次男で、彼も黒人の養子(男子)を迎えたという。時代の流れと諦め、そして考え方の転換があったのか、ギルバート氏の叔母は黒人の孫に違和感を覚えず、温かく迎える気持ちに変わったそうだ。そこで気になるのは、彼女の父親、すなわちケントの祖父がどう反応したか、である。ギルバート氏の話によれば、祖父も考え方を改めたようで、孫のケントに対し「あれは昔の間違い」と認めたらしい。

black baby 832black baby 21black baby 003


( 写真 / 「供給量」が多い黒人の子供)

  ギルバート氏は家族の人種差別を「間違い」と断定し、彼自身は一度も黒人差別をしたことが無いと語っていた。彼は以前、成長した養子達がどうなっているのかと思い、国際電話で御母堂に尋ねたそうだ。すると、彼の母親は「どうして学校の友達が彼らを差別することがある? あの子達の母親は麻薬中毒者であったから、まともな家庭に引き取られて幸せになったのよ !」と、息子のケントを叱ったらしい。ユタ州の学校には黒人の子供が少なかったから、ギルバート氏はイジメを心配しただけなんだけど、御母堂は息子に差別の心があると勘違いしたのだろう。

  筆者はギルバート家の事情に全く文句は無い。家族を大切にする気風が強いアメリカでは、キリスト教徒の家庭が黒人の養子を取ることはしばしばある。筆者の友人も異人種の養子を迎えたから、一概に反対することはない。でも、筆者は異人種の養子を迎えた白人家族の心情や対応に疑問を抱いている。なぜなら、黒人の養子は正常な環境で育てられるが、自分が何者なのかで悩むからだ。養父母と街を歩けば、人攫いと間違えられるし、どんな関係なのか奇妙に思われる。また、両親の友人なども、人種に触れる話を避けるべく、微妙な“配慮”を示すから余計に傷つく。祖父母も優しく接してくれるが、会社の同僚や親友が実の孫を連れているのを目にすると、「どうして俺には黒人の孫なんだ」と哀しくなる。でも、そんな態度は決して見せないから、黒人の子供は余計に居たたまれなくなるのだ。

transracial adoption 4black child adopted 99


(左 : 黒人の子供を養子にした昔の白人夫婦 / 右 : 黒人の赤ん坊を養子に迎えた現代の夫婦)

  祖父母が立派な博愛主義者ならいいけど、普通の感情を持った老人だと厄介だ。彼らは心の底で息子夫婦の養子縁組に反撥し、感謝祭やクリスマス休暇でも訪ねないことがある。また、次男や長女に子供ができて、同種族に属する孫となれば、家族全員が集まったときに、実の孫だけを可愛がるケースもある。悲惨なのは、祖父や祖母が実の孫だけにクリスマス・プレゼントを用意し、黒人の孫には与えない場合だ。不憫に思った養父母は「あとで何か買いましょうね」と言ってくれるが、祖父母からオモチャをもらって喜ぶ「いとこ」達を目にした養子は、否が応でも自分が「よそ者」であることを実感する。黒い養子は近所の子供と遊ぶ時も何かと問題が多い。幼稚園児くらいだと、カッとなって喧嘩をしたとき、白人の幼児がつい、「何だよニグロのくせに !」と口走ってしまう場合もあるのだ。白人の子供同士なら、いくら喧嘩になっても、「何だよ、このコケイジアン(Caucasian) !」とか「アーリア人(Aryan)め、黙れ!」とは言わないだろう。また、無邪気な子供だと、黒人の縮れ毛を触って、「わぁぁ〜、トイプードルや羊みたい」と評してしまう。側で聞いている保母や母親は冷や汗ものだ。

  一般的に白人家庭で育てられた黒人の養子はまともに育つ。しかし、中には「白人社会の異物」という感情を抱く黒人青年もいるので、彼らは黒人としてのアイデンティティーを望むことが少なくない。だから、黒人の左翼活動家や「アフリカ文化」を称讃する民族主義者は、温かい家庭で育った孤独な黒人を目にすると、熱心にブラック・アイデンティティーを吹聴したりする。啓蒙主義者や人権派左翼は外見での区別に反対し、人種の平等性を唱えるが、黒人はやはり黒人同士で集まることに喜びを感じるようだ。白人の友達は決して差別を口にしないけど、白人に接する時のように、心を開くことはないい。表面的な善意は、結構バレるものである。

  ギルバート氏は人種別の同質社会に反対するが、筆者は西歐人だけの西歐社会の方が健全だと思っている。同じ種族の者同士でずっと暮らしている民族の方が、他人への配慮に敏感となるし、利他主義(altruism)の感覚が強くなる。(この点については、心理学者のジョナサン・ハイトが詳しい。) 世界中の民族を見渡してみれば判るけど、国民性や倫理面では、西歐人が一番日本人に近いと思う。明治維新後、乃木希典大将や川上操六大将はドイツに留学し、東郷平八郎元帥や杉浦重剛はイングランドに留学したけど、彼らは現地の文明に驚くと共に、こうした社会を築いた国民性に敬意を表していた。一方、明治や大正時代にインドやフィリピン、マレー半島を探検した日本人が、同じような敬意を現地人に示したのか? 南洋土人なんか野生動物と同じ扱いだった。支那大陸や朝鮮半島に渡った日本人などは、鼻をつまんで「臭い、汚い、気持ちが悪い」と不満を漏らしていたじゃないか。

adopted black girls 4black child adopted 991

(左 : 黒人の少女を養子にした白人女性 / 右 : 白人の兄弟と一緒に暮らす黒人少女 )

  日本人は根っからの差別主義者ではないが、やはり異人種の子供、特に黒人の子供を敬遠する。黒人にとったら日本は住みづらい社会だろう。敗戦後、赤線地帯で「立ちんぼ」をしていた娼婦の中には、黒人兵の子を宿した者もいたけど、彼女達は堕胎か放棄を選んだ。いくらなんでも、実家の両親には見せらない。「どうしたらいいのか」と困り果てた女性の中は、頭を下げてエリザベス・サンダース・ホームに預ける者も。どの程度か判らないが、出産後に「あの世」へ送られた赤ん坊もいたらしい。昭和の頃だと、黒人の子供を産むというのはかなり悲惨ことだった。黒人であることは罪じゃないけど、やはり黒人はアフリカに住むべきで、他国に住み着けば不幸なことが多くなる。そして、差別する日本人を恨むようになるから、黒人との混血児は知らず知らずのうちに性格が歪んでしまう事もあるのだ。

adopted Asian baby 11adopted black girl 222


(左 : 「養子マーケット」で斡旋されるアジア人の赤ん坊 / 右 : 自分の人種に目覚める黒人少女)

  ケント・ギルバート氏を見ていると、ホント、左翼教育の申し子だなぁ、と思うことがある。保守派というのは冷酷な現実を理解できる人で、ギルバート氏のようなアメリカ人は、聖書に基づく倫理・道徳を尊重するが、高邁な理想や空論で現実を断罪する癖がある。日本の若者も実社会で苦労すれば“まとも”になるが、生憎、大学に通ってクルクルパーにされるから、リムジン・リベラルが格好いいと思っている。若い頃、学生運動に浮かれた団塊の世代とか、高い地位に就く幼稚な老人を見れば判るじゃないか。でも、カタギの庶民は違う。多民族共生を刷り込まれていない日本人は、いくら子供が欲しくても、ベトナム人やラオス人などを養子に迎えないだろう。日本の庶民は血統の重要性を心得ているので、異人種の養子には愛情の限界があると分かっているのだ。自分の本音を隠しながら、養子を育てるなんて我慢できない。それなら、ペットを飼った方がマシだ。黒人の子供より、ゴールデン・レトリバーの方がよっぽどいい。

adopted Vietnamese children 1adopted Chinese boy with British parents

(左 : 養子にされたベトナム人の子供達 / 右 : 支那人の子供を養子に迎えたイギリス人夫婦)

  リベラル派のアメリカ人は黒人を毛嫌いする白人を非難するが、アメリカの白人には「白人だけの国家」を要求する権利は無いのか? ギルバート氏のようなアメリカ人は、西歐社会を望むアメリカ人を見棄てて、色々な民族がひしめき合うアフリカや東南アジアに移住すべきだ。インドなんか細かい部族に分かれているから、好きな村を選べるぞ。日本人はモルモン教に興味は無いから、さっさと見限って、普遍的宗教に興味を示すアジア人やアフリカ人を対象にした方がいい。それに、一部の保守的日本人はギルバート氏の本性を垣間見たから、もう彼を支援することはないだろう。おそらく、彼の話に耳を傾けるのは、「虎ノ門ニュース」の視聴者くらいだ。上念司はDHCの番組から追放されたそうだけど、ギルバート氏が今後どうなるのかはまだ分からない。でも、ギルバート氏のYouTube番組は無料だから、ある程度のファンは維持できるだろう。たとえ、彼の人気が低迷しても、日本で結構な銭を稼いだから、もう余裕の老後を楽しめるはずだ。

 筆者は彼の言論活動にあまり興味は無いけど、一つだけ知りたい事がある。それは、「何十年にも亙る宣教活動の中で、ギルバート氏はいったい何人の日本人をモルモン教に導くことが出来たのか?」という点だ。ギルバート氏が「保守派」を演じてきたのは、宣教活動に役立つと思ったからではないのか? ギルバート氏は反日活動を展開する外国人よりもマシだけど、彼のファンになった日本人を見ていると、何となく憐れに思えてくる。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68848507.html

24. 2021年6月23日 10:18:49 : LCGgsvClls : ekExSHp2NTFya1E=[1] 報告
慰安婦問題
https://in.kamijimayoshiro.jp/kjkj3_16800_0kan_2106?cap=vip

25. 2021年6月23日 10:23:20 : LCGgsvClls : ekExSHp2NTFya1E=[2] 報告
慰安婦問題
https://in.kamijimayoshiro.jp/kjkj3_16800_0kan_2106?cap=vip

吉田清治の息子が証言してる。

朝日新聞も捏造だと認めた。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史3掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史3掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
近代史3掲示板  
次へ