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短足鰐 klqRq5hr コメント履歴 No: 100000
http://www.asyura2.com/acpn/k/kl/klq/klqRq5hr/100000.html
[雑談・Story41]  真夏は風呂温度が38度でも熱く感じるが、秋も深まると40度ぐらいでもぬるく感じるのは何故?
 真夏は風呂温度が38度でも熱く感じるが、秋も深まると40度ぐらいでもぬるく感じるのは何故?
 さらに真冬になると、42度ぐらいにしないとぬるく感じるはずだ。
 気温が高い季節は風呂温度が低いのが良く、気温が低くなる季節ほど適温が上がっていくというのは奇妙な関係ではないかと最近ふと思った。

 季節によって適温があることの指摘はあるが、何故こうなるのかの理由を解説したものが見つからない。
 統計をとれば、おそらく気温が下がるにつれ、最適風呂温度は(反比例しているかのように)上がって行くのは何故だろうか。
 この際、空気と水の熱電導度の違いは無関係と思う。

 風呂の適温は何度?
 https://www.eco-shopping.net/bath-water-temperature

 風呂上りにまず使うのは、湿ったタオルそれとも乾いたタオル?
 http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/794.html
 投稿者 短足鰐 日時 2014 年 5 月 17 日 20:38:50: 1dEIvwQCPSw5M
 
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/546.html

[雑談・Story41]  真夏は風呂温度が38度でも熱く感じるが、秋も深まると40度ぐらいでもぬるく感じるのは何故? 短足鰐
2. 短足鰐[58] klqRq5hr 2017年11月07日 19:40:39 : AwGcdXBWSE : aqe2wwHRfY4[1]
>1

 「人間の体が生まれつきそのようにできてる」で決まりですかね。

人間だけでなく猿やカピパラも冬は温泉が好きなようだし、北極熊やペンギンは、夏は氷水が好きなように。このあたりの事情は人間も動物も同じってことか。

 実はうまく説明できれば、イグ・ノーベル賞ものではないかという思いがフトかすめたのです。身近な疑問ということで。疑問を持つのがおかしかったか。
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/546.html#c2

[雑談・Story41] 和式風呂に縁を跨いで入る時、長足の方が短足より風呂の縁に引っかかりにくいだろうか?
 和式風呂に縁を跨いで入る時、足の長い方が足が短い方より風呂の縁に引っかかりにくいだろうか?

 実は小生、風呂に入る時縁に引っかかり易いので、これは自分が短足のせいかと考えたのが発端。 だがよくよく考えると長足が優理とも言えないのではないかと思った。
 長足では確かに洗い場床面からの座高は高くなるが、跨ぐ足の方は短足より下に垂れ下がるので、引っかかりにくさ(易さ)は短足と変わらないのではないかと、思いついたのである。いわば負け惜しみから出た思考。

 風呂の縁に引っかかりにくさ(易さ)は、長足でも短足でもほぼ同じということがうまく説明できれが、これイグ・ノーベル賞はいかがか?
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/548.html

[雑談・Story41] ヒートショックという現象は半世紀昔はなかったと思う。現代人は「ひ弱」になったか
 小生の少年時代の生活は、積雪の多い農村だった。庭先にある篠竹がたわわに曲がり、雪の音が吸収されてか、森閑としたものでシーンという音が耳の底で鳴ってる感じだった。
 風呂場は母屋から離れた家屋で、そこに五右衛門風呂があった。フタのような物が浮いていてそれを踏みつけて入ったものだった。
 寒い中で、平気で服を脱ぎ、お湯もかけずにソロソロと入った記憶がある。当時の田舎ではタオルなど見たこともなかった。風呂上りは手ぬぐいという布を良く絞って躰を拭き服を着た。それでへいちゃらだったし、年寄りが風呂場でひっくり返ったなんて話は聞いたことがなかった。

 現代人は脱衣所に電気ストーブを持ち込んで、それで火事になるケースも多く、先日は幼い兄弟がそれが原因でアパートで亡くなった。
 小生は今でも電気ストーブの必要性を感じない。昨日もみかんの皮を編袋に入れて湯に浸けてはいったが、匂いも良く温まる。

 現代人は冷暖房が整い過ぎ、寒暖差に耐える躰から著しく乖離してしまっているようの思えて仕方がない。
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/569.html

[環境・自然・天文板6] 「自由人物理」とは何か〜第一は学問のパラダイム化からの自由。第二はもっと重要なことで学問のビジネス化からの自由/西村肇
『自由人物理 波動論 量子力学言論』の著者、西村肇インタビュー なぜ自由人物理なのか
http://jimnishimura.jp/tech_soc/physics_fm/171019.html

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〔問〕まず本の題名について伺います。主題である「自由人物理」とは何か,具体的には何を指しているか聞く必要があると思うのですが,
 その前に初めて聞くこの「自由人物理」について伺います。文字通り「自由人の物理」ということでしょうか。著者には物理は何かに制約されて自由でなくなっている,自由を取り戻さなければならないという意識とか主張があってのことですか。
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〔答〕間違いなくそうです。
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〔問〕何からの自由ですか。
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〔答〕二つあります。第一は学問のパラダイム(Paradigm, 手本)化からの自由です。第二はもっと重要なことで学問のビジネス化からの自由です。
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〔問〕まずパラダイム化から伺います。
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〔答〕パラダイムとは,Thomas Kuhn が言い出したことで,Newtonの力学理論のような独創的で画期的な仕事が一つ現れるとそれから当
分は対象も方法もそれを真似るような仕事が続出して学問が大きく進む。この手本と真似の現象のことです。
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〔問〕しかし真似るのは,その方が研究が進むからであって,何も強制される訳ではない。真似るも真似ないもどちらも自由ではないです。
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〔答〕しかし人間のやることは全て組織の中で激しい生存競争の中で行なわれることを忘れないで下さい。物理の研究には学会という組織の中で競争・評価が必要です。仕事を得るのも研究費を得るのも賞を得るのも全て学会内の競争評価です。競争評価には競争ルールが必要です。
 各人の好き勝手な「走り」を見ては,順位付けはできません。「走る範囲」「走り方」についてルールを決めておいて初めて競争による順位決定が可能なのです。世界の物理の学会ではこの競争のルールに相当するのがKuhn のパラダイムなのです。
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〔問〕ということは自由人は学問の競争ルールであるパラダイムに反対ということですか。
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〔答〕そうです。
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〔問〕なぜですか。その前に,自由人であるあなたが,本書で反対を展開している現代物理学のパラダイムとは何なのかを具体的に示して下さい。
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〔答〕二つあります。まず,量子力学以前の古典物理学については,Newton を最高の天才と仰ぎ,Newton 力学を物理学全体のパラダイムとするのは間違いです。それによってねじ曲げられた科学の歴史を明らかにし,物理学思考の素直な発展を明らかにしたのが本書のT
「Newton の偉大と英国物理の死」の内容です。Newton Paradigmの陰で,軽視・無視・抹殺されていたのは,Leibnitz, Huygens, Bernoulli,Euler,Lagrange らの活き活きした役に立つ物理です。
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〔問〕現代物理学についてはEinstein による相対性理論のパラダイム,Heisenbergによる不確定性原理のパラダイムが確立しているように見えますが。
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〔答〕相対性と不確定性を「現代物理」の核心と見る見方は,今や「現代」を考える人々の間の広い常識となっています。物理学を全く勉強しなかった人の間でもです。こうなった原因は,実はノーベル賞にあります。Nobel 賞委員会は,最初は「相対性」を,次には「不確定性」を現代物理学の根本原理として表彰し,新聞が大宣伝し,哲学者たちがこれこそ「現代」の本質と絶賛したからです。
 これに対し,学会の頂点にいる物理学者たちは,「不確定性」を量子力学の基礎原理とするには,疑問を感じたのですが,あえて異を唱えませんでした。自分たちの地味な研究がNobel 賞の巨大な宣伝力を利用して社会的関心の中心になることを選んだのです。その結果,Nobel 賞が現代物理学のパラダイムを決めることになりました。パラダイムとはNobel 賞のことになりました。
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〔問〕自由人物理とは,学問をパラダイム化から守ることであるということの意味が少し解かってきた気がします。本書が三部構成になっていて,第二部のYに「量子力学最高位のHeisenberg を見直す」があるのはその為なのですね。
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〔答〕その通りです。不確定性が量子力学の基本定理だとする間違い= 虚像 = 神話を打ち砕くためです。量子力学は,10 数人の天才たちが競い合い,力を尽くして登りつめた巨峰ですが,Nobel 賞神話では,Heisenberg を除く多くの天才たちが不当な扱いを受けました。
 頂点に立つべきSchrödinger とDirac は矮小化され,激しく争っていた行列派と波動派の両者を総合した最大の功労者Born は軽視され,電子の波動性というとんでもないことを思いついて量子力学の第一歩になった。

de Broglie(ドブロイ)は無視され,行列力学を実際に作ったJordanは完全に抹殺されました。全てはHeisenberg の不確定性原理を神格化(神棚に上げる)するためです。
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〔問〕Nobel 賞が学会の物理学者と一緒になって作ったパラダイムを否定し,その裏に隠された真の姿を発見し世に問うことが著者の意図であることは分かりますが,学会の物理学者から嫌われるばかりのこのような仕事に著者を駆り立てている原動力は何ですか。
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〔答〕子供の頃から体質的に好きだった「物理」に対する愛着です。この素朴な物理屋がNobel 賞と一体となった学会の物理学者たちに向けて正面から問い掛けたい質問が二つあります。第1が物理は「職業か学問か」です。第2 は「物理は対象か精神・方法か」です。
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〔問〕これらに対し,自由人を主張する著者の答えを聞かせて下さい。
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〔答〕私はこのような問題に関し,物理のような学問は絵画のような芸術とは,基本的に変りはないと考えて判断します。物理を職業とする物理学者とは,物理で生活の資を稼ぎ,研究成果をもとに学会内地位を高めて栄誉栄達し,生涯にわたって安定的な研究費と生活費を得ることを考えている人でしょう。絵画の場合,自分の絵を売って生活の資を得る人は売絵画家と言います。その中には人気が高く国民的英雄となる人もいますが,基本的には売絵画家であり,芸術家とは呼ばれません。
 芸術家と呼ばれるのは,van Gogh(ゴッホ)やGaugin(ゴーギャン)やModigliani(モジリアーニ)のように絵は全く売れなくても,生活の資は稼げなくても,自分が画くべき絵を画いていた天才たちです。その中から次の時代の絵画は生まれました。物理屋の中にはNobel 賞受賞を最高の目的とする現代の主流物理学を職業とはしないで,自分が学問としての物理学はかくあるべしとの信念に従って物理学を研究している人がいると思います。それが「自由人物理」です。
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〔問〕「自由人物理」は,物理を最高の職業と見る思想に反対ということが分かりました。物理は職業ではなく学問だというのですね。では端的に伺いますが,Nobel 賞を志向する現代職業物理学と,自由人が考える学問物理とはどこが違うのですか。
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〔答〕一番の違いは,物理とは物理とみなされる専門対象ではなく,物理的と感じられる追求方法であり,さらに「さすが物理」と思わせる追求全体の精神です。科学には対象ごとに化学も生物も地学もありますが,物理にだけは決まった対象はありません。
 電波だって,半導体だって,遺伝子だって,まず物理学者が目をつけ,物理学的な方法と精神で取り組んで複雑な問題の門戸を開き,そこから新しい分野が始まっている訳です。学問としての物理学にとって一番大事なのは,この点だと「自由人物理」は考える訳です。
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〔問〕「自由人物理」とは,職業化した物理を嫌って学問としての物理の再建興隆を目指しているのだということ,学問としての物理は対象とする分野ではなく,物理的精神と物理的方法なのだというところまで理解しました。でも精神とか方法と言われると,自分で物理をやったことのない人間には何のことか全く分かりません。
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〔答〕そういう方々に物理学的精神を解かってもらうには,物理学と芸術の一つの共通性に気付いてもらうのが良いと思います。芸術の代表である音楽,絵画をとってみると,Beethoven(ベートーベン)の音楽,Da Vinci(ダヴィンチ)の絵画が,芸術性において最高と評価され,ゆるぎないのは,単なる美しさではなく,人を深く感動させる力が特別だからです。
 その感動とは,生き方として自由と美を希求させる強い力です。これが最高の音楽性,絵画性と評価されます。最高の物理性も同じと考えます。真実をあくまで客観的に追求する物理の中にあっても,人々に生き方として人間精神の自由と美しさを確信させるのが最高の物理と思います。
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〔問〕物理においてBeethoven やDa Vinci のような傑出した存在は誰ですか。いるのですか。
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〔答〕いません。でも1920〜30 年代の量子力学革命と言われる時期に,私が数学派と呼ぶ人々と激しく戦いながら量子力学を完成に導いた少数の人たちがいます。私は彼らを物理派と呼んでいますが,物理派がBeethoven に相当するというのが私の考えです。実はこの本はその考えで貫かれています。
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〔問〕著者が名付けた数学派,物理派は感覚的分類ですか,それとも定義されたものですか。
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〔答〕定義されています。物理の研究は,必ず矛盾について研究するものです。矛盾とは,言葉で考えて行くと行き詰まってしまう事柄です。この矛盾を課題として研究するのに二つの態度があります。一つは物理学は絶対確かな論理の積み重ねであるという信念から,反論を許さない正確精緻な数学理論を展開する人々です。ただし矛盾を対象にした問題でこれに成功するには,巧みに矛盾を回避する方法を見つける必要があります。
 実はこれがNewton の方法です。彼が選んだ回避方法は,矛盾の核心である「万有引力」を問答無用の公理にしてしまうことでした。そして数々の疑問反論には, 「hypotheses non fingo」(ごちゃごちゃしたことは言わない)と開き直りました。Newton をパラダイムとする職業物理家は,みんなNewton のこの方法に倣っています。

 これに対し,私が物理派と名付けた人々は,矛盾を回避せず,矛盾の解決に固執する人々です。しかし正面衝突は意味がないので,解決の答えを見付け出すため,矛盾に関連する周辺分野にはくまなく調査研究の手を伸ばします。まず物理学のどの分野に解決のカギがあるか分からないので,物理学の全分野を頭に入れます。
 次に物理以外の関連分野にも探求の手を広げます。広げただけで解決するルートが見つかるとは限りませんが,矛盾を見据えて努力を続ける人々で,私は「数学派」に対し,「物理派」と名付けました。主な人物は,Einstein, deBroglie, Schrödinger, Dirac, Feynman らです。
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〔問〕Nobel 賞志向物理に批判的な「自由人物理」には手本にする物理があって,それは「物理派物理」であることが分かりました。そこまで分かった読者に対し,著者が3 年かけた本書は,何のため,何を伝えようとするのですか。
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〔答〕「自由人物理」に共感した読者に,「自由人物理」を実行していくための力量をつける指導書です。「自由人物理」にまず必要なのは,Nobel 賞志向物理家を超える物理の実力だからです。さもないと売絵画家を超えるつもりの素人画家が,実は売絵画家の足許にも及ばない趣味のお遊びになっていることの生き写しだからです。
 物理派物理を目指す自由人物理家にまず必要なのは,物理学全分野についての正確な知識と理解を確実に頭の中に入れることです。頭の
中を変えることです。これは数学派物理家の多くはやっていないことです。できていないことです。その主な理由は,その必要を認めていないからです。もう一つの理由は,彼等は物理を数学で考えるものと決めつけていて,言葉で考える物理の重要性を鍛えられていないからです。数式の連鎖を考えていたのでは,物理の十の分野(古典力学,解析力学,電磁波理論,熱力学,統計力学,波動力学,行列力学,特殊相対性理論,一般相対性詩論,場の量子論)をすぐ出せる形で頭に入れることはできません。
 これら全ての分野がメモを見ないで頭に入っている物理学者は,殆ど居らず,それを本に表わせた人はLandau とFeynman,それに,
Landau の弟子のKompaneyets の3 人ぐらいです。この3 人といってもLandau だけで著書は10 冊ですが,自由人物理志望者にこれで勉強すればよいと奨めることはなかなかできないものです。一番読みやすいKompaneyets の『理論物理学』(山内恭彦訳)をとってもこれを1頁から順に読みだして1〜2 年かけて巻末まで読み通すことは,内容を既に半分以上知っている人でなければ無理です。
 2〜3 割しか知らない素人物理好きが独学でそれを行なうことは絶対に不可能です。かろうじて巻末にまで達しても,読み終えた所は全く頭に残っていないでしょう。理由は数年の勉学で何かマスターするには,前に進ませる見通し,続けさせる刺激と楽しみ,習ったことを忘れさせない話の組み立て方が必要です。そして優れた先生の講義では,表通りの本格的講義の他に,主題に触発された裏通りの放談があって,そこで表通りの公式的見解に対する補足,皮肉,逸話が語られます。
 これによって,無味乾燥だった表通りの話が急に活き活きして来るのです。特に天才たちに関する個人的逸話は絶対に忘れ難いものであり,主題に対する興味関心を忘れ難いものにし,次への学習意欲を駆り立てます。ところが,講義が教科書になると,表通りの話だけが補強されて完全にされますが,裏通りの放談はバッサリ切られてしまいます。そして,よほど強固な意志と関心がない限り,巻末までは読み続けられない教科書が出来上がるのです。
 そこで考えたのは,表通りと裏通りの比重を変えた教科書を書いてみようというアイデアでした。自分が講義するなら,するであろう裏
通りの話の方を中心に,これを補強し,本格的講義の方は最小限を加えた本を作ったらどうか,ということです。本格的講義の方は,教科書があるからそれでよい訳です。つまり教科書を脇に置いて読むサブリーダーです。名前はサブリーダーでも勉学者にとってはメインリーダーです。それがあるからこそ,物理全体を学ばなければならないという意味が分かり,意欲が湧き,楽しみが分かり,勉学に弾みがつくからです。こういうつもりでまず書いたのが,T「Newton」,U「Lagrange」,V「Maxwell」,W「Hamilton」,X「de Broglie(ドブロイ)」,Y「Heisenberg」,Z「Schrödinger」の7 つです。
 全て数々の大天才に関する興味ある逸話から始めて,主要な仕事の意味を原典から読み取って著者自身の言葉で語り,あとは著者の思想
と力量に基づいて,大胆に持ち上げ,こき下ろしています。今までどの物理教科書でも語られなかったことばかりと思います。
 この第1稿が出来上がって気付いた欠点があります。第1は古典力学から始めて量子力学の完成が主要関心事であったため,物理学全体のうち相対性理論が抜けていたことです。これに関連することですが,現代物理学を作った天才のうち,決定的な貢献をした二人,EinsteinとDirac がこのような章立てからは抜けてしまったことです。Planckのようにたった一つの仕事であれば天才列伝に載せやすいのですが,二人の場合はそういかないからです。もう一点,欠けていると感じられたのは,一人ひとりの天才について自由人物理の立場からの評価と批判は出来るのですが,自由人物理屋はなぜ物理学全分野が頭に入っていなければならないかということ,これこそが物理は物理的対象ではなく,物理的精神であるという自由人物理の精神ですが,これがどこにも入っていないことに気づきました。そこで書いたのが次の展望です。

@混迷を見透かす「物理派」眼鏡
A見えて来た現代物理学の骨格と本質
B電子こまスピンモデルの見直し
C化学と物理の断絶なくす新理論
D自由人物理の歴史と実績
 これらの展望は本書の華≠ナす。それだけに内容にも表現にも十分な力を注ぎました。展望はBird’s Eye View と名付けている方法で行ないました。これは単に鳥瞰図として知られている方法と違い,空高く飛ぶタカが地上の小ネズミを探し逃げたあとを追い求める目にある光景という意味です。これは全体を示す遠景図の中にネズミが走る近景と,逃げたネズミが岩陰に隠れる拡大図がはめ込まれているものです。
 これは著者が10 種の重大な病気を遺伝子から説明する『ゲノム医学入門』(2003 年10 月)を書いたときの方法で,遠景の中に拡大図を入れるBird’s Eye View こそ,重要な展望の書き方と思います。では早速出発しましょう。

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/702.html

[環境・自然・天文板6] 「自由人物理」とは何か〜第一は学問のパラダイム化からの自由。第二はもっと重要なことで学問のビジネス化からの自由/西村肇 短足鰐
1. 短足鰐[59] klqRq5hr 2019年3月16日 15:02:58 : ttD08wy9IE : aFlvTXk1d3BUY1E=[1]
【本書の目次】

◆第一部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
T Newtonの偉大と英国物理の死 大陸物理の自由と花開いたEuler
1.自由人物理の第1歩はNewtonを神棚から降ろすこと
2.貴族社会にすぐ受け入れられた『プリンキピア』
3.誰の仕事か 力学世界像の発見 Kepler(ケプラー),Huygens(ホイヘンス)
4.哲学に影響を与えた『プリンキピア』
5.偉大さと時代錯誤 Newtonの『プリンキピア』
6.数理物理学を作ったBernoulli(ベルヌーイ),Euler(オイラー)
7.人を自由に大胆にする数理物理
U 学問的総合としてのLagrange力学
1.社会における物理学のあり方,欧米と日本
2.Philosophyとは学問の総合
3.NewtonからLagrangeへ激変の時代
4.Lagrangeにおける力学の総合とは何か
5.Lagrange力学とは
6.Newton力学と違うLagrange力学の基本概念
7.Newtonの太陽系とLagrangeの剛体振子
8.Lagrange 解析力学の論理構造
V 場の物理学としてのMaxwell電磁気学
1.近接作用の数理物理学Maxwell
2.Maxwell方程式 議論の物理的基盤
3.物理と数学
4.次元と単位
5.真空の誘電率,透磁率とSI
6.Maxwell方程式の導き方,解き方,Faradayの電磁誘導とrotE
7.Ampere,BioSavartとrotB
8.Faradayの変位電流とdF /dt
9.残りの2式 divB,divE
10.ベクトルポテンシャル,スカラーポテンシャル, Lorentsゲージ変換
11.Maxwell方程式の解き方,とLorentzゲージ
W 古典力学の総合Hamilton力学
1.古典力学の最終的統一原理としての最小作用原理
2.最小作用原理とは何か
3.作用積分最小の変分原理Euler
4.力学体系の中心に最小作用原理Hamilton
5.NewtonとHamilton, EnglandとIreland
6.Hamiltonの正準変換と生成関数Lagrange力学とHamilton力学の違い
7.正準変換とHamilton方程式
8.正準変換とは何か
9.正準変換を生む生成関数
10.生成関数から導かれる正準変換群
11.複数粒子系の運動量と角運動量の保存
12.Hamilton-Jacobi方程式 主役,作用量関数Sの意味と循環座標
13.時間tとエネルギーEは正準共役,最終解へ
■分水嶺 Planck「量子発見」の見直し
1.原子論の古典論と量子論
2.原子論を救った量子論
3.物理学の大転換 量子の発見とは
4.量子の発見はPlanckかEinsteinか
5.量子を発見したとは言えないPlanck
6.Planckは「量子の発見」をどう論証すべきだったか
7.論証第1段 Maxwellによる取扱い
8.論証第2段 正準形式による表現
9.論証第3段 古典論と量子論の分かれ道
10.論証第4段 連続の否定,量子の発見
11.スペクトル実測値からプランク定数の決定
12.Planckの発見の物理学的意味はどうとらえるか

◆第二部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■混迷を見透かす「物理派」眼鏡
1.なぜ量子力学の混迷と解明という主題を選んだか
2.混迷と解明をどう扱い,どう論ずるか
3.対立するのは数学派と物理派
4.数学派と物理派,ホントの意味(回避する思考,矛盾を包囲する思考)
5.物理派の本質はAtheist(反神論)
6.数学派と物理派 粒子派と波動派への分裂
7.波動力学の起源について数学派朝永と物理派武谷の違い
8.Einsteinの光粒子説から波動論が生まれた
9.Einstein粒子性と波動性の統一の努力,波動力学への傾斜
10.物理とは西欧キリスト教社会に受容される現代物理
X 言葉で考える物理学 de Broglie (ドブロイ)
1.本能の遺伝
2.言葉で考える物理学
3.Newtonの場合
4.Lagrangeの場合
5.批判と反論への二つの態度
6.von Neumann の場合
7.再びLagrangeについて
8.de Broglieの場合
9.私とde Broglie
10.de Broglieの波動思想の根源
11.Rene Dugasの支持協力
12.Landau のすごさ
13.技術物理に説明させる
14.日本の教科書にあるde Broglie 波動モデルの間違い
15.de Broglie思想の原点と発展
16.最後の大発想 先導波動
Y 量子力学最高位のHeisenbergを見直す
1.「不確定原理」は原理でないのにノーベル賞
2.Heisenberg 1人受賞の不可解
3.Heisenbergの発見,本体は隠されている
4.Heisenbergの発見,ホントにわかる解説
Z Schrödinger波動方程式とSchrödinger
1.キリスト教嫌いのSchrödinger
■量子力学を確立した2年半の大論戦
■SchrödingerをPhilosopher (フィロソファー)と呼ぶ理由
■何がSchrödinger をフィロソファー にしたか
■フィロソファー Schrödinger が歩んだ道
■Schrödinger の現実に対する態度,思想に対する態度
■ヒンズー経典vedanta がSchrödingerに教えた世界観
2.猫のSchrödinger
■物理の3大方程式はNewtonの方程式,Maxwellの方程式,Schrödingerの方程式
■決して高くはないSchrödingerの評価
■量子力学における観測とは波動関数の波束の収束
■von Neumannの本「量子力学の数学原理」
■Schrödingerの主張:観測結果の説明表現に曖昧さを許容
■Schrödingerの猫がvon Neumannの致命傷になったわけ
3.Schrödinger方程式のSchrödinger
■Tomonaga「量子力学」による批判とそれへの反論
■第1論文が衝撃であった理由
■第1論文が反対を招く理由
■第1論文の物理的内容
■第2論文の役割
■第4論文が求める複素波動関数
■Schrödingerこそが量子力学混迷の中心
■Schrödingerの始めから1本道
■原論文にあらわれるℎとlog𝜓𝜓
■Scale factorとしてのℎ
■巨視世界と微視世界の違いの発見
■2スリット問題
■時間を含むSchrödinger方程式の発見と証明
■再び2スリット問題
■干渉に必要な複素数波動関係
■波動力学は実際面,原理面双方で量子力学
[ 見えて来た現代物理学の骨格と本質
1.なぜ本書は全て見直しなのか 思考老化障害治療だから
2.本章では何を現代物理と考えるか
1)場の量子論
2)Diracの電子論
3)特殊相対性理論
4)素粒子論
5)QED(量子電磁力学)
3.現代物理学の基礎法則と方程式
1)3つの基礎方程式
2)基礎方程式
3)Bornによる波動関数の確率解釈
4.特殊相対性原理
1)その意味と本質
2)Michaelson-Moreyの実験
3)LorentzとEinsteinとの違い
4)EinsteinによるLorentz交換の導出
5.一般相対性理論
6.場の量子論
7.素粒子論
8.QED量子電磁気力学
■電子こまスピンモデルを見直す新モデルの提案
1. 最初のボタンのかけ違い
2. Pauliの理論
3. Pauli理論の定式化
4. Pauli理論がわかる新モデル
5.モデルの改良された説明
6.スピンとは本当は何か Dirac電子論
7.Diracの物理観
■化学と物理の断絶なくす新理論
1.化学者と物理家の分裂と断絶
2.化学者の関心「化学結合論」とHeitler₋London論文
3.Heitler₋Londonの弱点
4.多体問題に数学的一般的解法はない
5.化学者の多体問題への貢献と弱点
6.原子,分子内の電子,化学者の感覚認識と教科書説明
7.Molecular OrbitalsとWoodward₋Hoffmannが物理と折り合わない理由
8.スピン新モデルの前史としての分子内電子走行論
9.de Broglieに従う分子内走行モデル
10.化学と物理を結ぶ基礎理論 分子内ドブロイモデル
(Molecular de Broglie’s Model)

◆第三部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■自由人物理の歴史と実績
1.超難題 リサイクルプロセスの最適化 物理派物理学の態度で解決
2.物理学を総動員して瀬戸内海汚染の研究
3.Nobel賞相当の自動車排ガス1/10規制を実現させた自由人東大教授
4.自由人として生きる者が常に覚悟すべき状況
5.自由人としての研究を遮られたら自由人しか通れない別の道を見付けて 乗り越える遺伝子工学研究
6.自由人物理にしかできなかった水俣病発生原因の解明

(本書のアマゾン書評)
 https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4904184912/ref=acr_search_see_all?ie=UTF8&showViewpoints=1
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/702.html#c1

[原発・フッ素51] 凍える4月 マスコミは全く報道せず 温暖化はどうなった?  魑魅魍魎男
10. 短足鰐[60] klqRq5hr 2019年4月03日 20:16:36 : QdcSgqk31M : VWVqYTQ5am42REU=[1]
『地球温暖化論』に騙されるな!/丸山茂徳
http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/397.html
投稿者 短足鰐 日時 2008 年 10 月 02 日 21:23:39: 1dEIvwQCPSw5M
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/307.html#c10
[原発・フッ素51] (再)地球はこれから寒冷化する〜温暖化の主犯はCO2ではない。それどころか−/丸山茂徳
地球はこれから寒冷化する〜温暖化の主犯はCO2ではない。それどころか−/丸山茂徳
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/236.html
投稿者 短足鰐 日時 2009 年 10 月 31 日 16:32:33: 1dEIvwQCPSw5M

雲量<宇宙線量−地球磁場の密接な関係。そして寒冷化は確実にやってくる。
http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/400.html
投稿者 短足鰐 日時 2008 年 10 月 03 日 20:14:39: 1dEIvwQCPSw5M
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/308.html

[環境・自然・天文板6] 「自由人物理」とは何か〜第一は学問のパラダイム化からの自由。第二はもっと重要なことで学問のビジネス化からの自由/西村肇 短足鰐
8. 短足鰐[61] klqRq5hr 2019年4月26日 21:26:16 : hhpSfm6Efs : cDlacXJabHhCODI=[3]
 ニュートン力学から始まる自然科学のパラダイムからの自由(脱却)という衝動は、イリヤ・プリゴジンの著作にも見られるものと同じではないかと頻りに思われる。(プリゴジンは読むのを断念。前置きが延々と続くような感じで、外人特有の”冗長度”が満点)
 西村先生の著作が図書館に見当たらない。いずれ読んでみたい。

 イリヤ・プリゴジン『混沌からの秩序』
 https://www.msz.co.jp/book/detail/01693.html

 amazon 書評
 https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4622016931/ref=acr_search_see_all?ie=UTF8&showViewpoints=1
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/702.html#c8

[自然災害22] [環境、天文(再)]『地球温暖化論』に騙されるな!ー丸山茂徳
 [環境、天文(再)]『地球温暖化論』に騙されるな!ー丸山茂徳
 http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/397.html
 投稿者 短足鰐 日時 2008 年 10 月 02 日 21:23:39: 1dEIvwQCPSw5M
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/734.html
[自然災害22] [再]地球はこれから寒冷化する〜温暖化の主犯はCO2ではない。それどころか−/丸山茂徳
 地球はこれから寒冷化する〜温暖化の主犯はCO2ではない。それどころか−/丸山茂徳
 http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/236.html
 投稿者 短足鰐 日時 2009 年 10 月 31 日 16:32:33: 1dEIvwQCPSw5M

http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/736.html
[環境・自然・天文板6] Einsteinの光量子説から波動論が生まれた。Neumannの超絶的技巧で得られた結果に、日本人でただ一人武谷三男が「結論の方向が間違っている」と声を上げた/西村肇
 Einsteinの光量子説から波動論が生まれた。Neumannの超絶的技巧で得られた結果に、日本人でただ一人武谷三男が「結論の方向が間違っている」と声を上げた/西村肇

8.Einsteinの光量子説から波動論が生まれた
X 言葉で考える物理学
〔6 von Neumannの場合〕
 Heisenbergの不確定性関係、これを基礎原理にして後はNeumannの超絶的技巧で築き上げられたのが彼の名を不朽にした著書『量子力学の数学的原理』です。ここに述べられている諸結論は、基礎となる事実から出発して純粋に数学的演算で得られたものですから、不確定性関係を事実として認める限り絶対に反論できないものです。
 …
 これに対し「それは間違っている」と思う物理学者は少なくないでしょうが、誰も声を上げません。ところが、昔、日本人でただ一人、声を上げました。Taketani(武谷三男)です、24歳、京大の学生の頃です。…Taketaniは物理学の歴史と哲学を徹底的に研究していました。そこに現れたNeumannの論文を見て、結論の方向が間違っていると 認識したTaketaniは、直ちに批判の論文を書いて公表しました。
 日本の小さな雑誌に出たTaketaniの批判はNeumannの目に触れる筈はありません。触れても無視したでしょう。適用するのは間違いというのは感情的主張で論理的主張になっていないからです。
 丁度同じころ、SchrodingerもTaketaniと同じ理由からNeumannを批判する論文を公表しました。しかし、Schrodingerといえども巨視的対象全体に量子力学を適用することの間違いを論理的に証明することはできません。
 そこでNeumannの結論のおかしさを徹底的に印象づける方針を取りました。それがSchrodingerの猫です。
 Neumannは数学派物理学者からは神のごとく畏敬されている物理学者ですが、私は、この人は言葉で考える物理学には弱かった人と見ます。

〔7.再びLagrangeについて〕
 Lagrangeはほぼ完璧な形で言葉による物理を実行して見せてくれました。これは非常に難しいことです。「式と計算でやる物理」も能力の完璧さに加えて、Philosopherでなければできないことだからです。自身が知力抜群のPhilosopherだったFriedrich大王が自分の身近に置く科学者としてEulerに替えてLagrangeを選んだのは、EulerにPhilosopherの不足を感じたからでした。

【出展】
 西村肇著「自由人物理 波動論 量子力学 原論」本の森‘17年
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/794.html

[環境・自然・天文板6] Newton物理学は私のような純粋の物理派の目から見ればキリスト教物理学ですー物理派と数学派の対立/西村肇
N ewton物理学は私のような純粋の物理派の目から見ればキリスト教物理学ですー物理派と数学派の対立/西村肇

第二部 混迷を見透かす「物理派」眼鏡
〔対立するのは数学派と物理派ー物理派の本質はAtheist(反神論)〕
 Newton物理学は私のような純粋の物理派の目から見ればキリスト教物理学です。それが純粋な物理学に見えたのは、それを生み、受け取った社会が、狂信的と言えるキリスト教社会だったからです。…
 普通の宗教(ギリシャ教、ヒンズー教、仏教)では、神の世界は人間の世界とは別であり、しかも神は多数います。これに対しキリスト教神が強いのは唯一人の神であり、神の世界でなく人間の世界に住み、あらゆることを厳しく見守っていることです。…この点ではキリスト教はまともな宗教ではありません。
 次に並外れて心に強い影響力を持つキリスト教の秘密について述べます。
第一は、現在キリスト教として定着しているのは、Jesus(イエズス)を神とするイエスキリスト教だという点です。(これは)マアイの死の150年後にJesusキリスト教が勝手に作り上げた虚位伝説です。
 …
 心の中では認めていることを、口では絶対に否定する、それがこの問題にかんするJesusキリスト教の態度です。やったことをやらないというのは「うそ」ですが、思っていることを思っていないというのはうそではないがHypocrisy(偽善)です。Jesusキリスト教徒はこの点から全員はHypocrisyと言って良いと思いますが、彼らはホンネとタテマエが違うのが偽善と考えます。いくら思っても口が裂けてもそれを口にしなければ偽善ではないと考えます。それが全てに及ぶのが白人のJesusキリスト教徒です。彼らはホンネというものは口にしません。どんな話し合いもタテマエだけで進めます。
 欧米社会は、100%がJesusキリスト教ではありません。これから外れる白人はまずユダヤ人とUnitarianです。おれらの人々はJesusキリスト教の虚構と偽善を良く知り嫌っています。ユダヤ人指揮者は普通はマタイ受難曲(バッハ)の指揮を拒否します。

7.波動力学の起源について数学派 Tomonagaと物理派Taketaniの違い
 このことを日本の有名な物理学者二人を選んで同じ問題に立ち向かわせて村違いを確認してみようと思いまます。数学派の代表にはTomonaga、物理派の代表にはTaketaniを選びます。私は二人の著作に多くを学んだばかいでなく…。
物理学者ばかりでなく社会全体にも大きな影響を与え続けたのがTaketani(武谷三男)でした。台湾出身の彼は内地人と違って人柄が開放的で、関心があくまで広く、単に勉強するのではなく、何事にもすぐに独自を判断を下しました。言葉の正しい意味でPhilosopherでした。
 最初の仕事は、中間子を予言する論文を知ってYukawaの天才を直感し、阪大のYukawaのもとに通って助教授のSakataと共に第2論文、第3論文を共著したことです。早熟でした。
 Yukawaの夢想する量子力学を超える力学は、本質論なのでその前に中間子という新しく発見された素粒子の徹底した物理研究が必要だと訴えたのです。この呼びかけで作られたのが素粒子研究会です。…その中心にいたのがTaketaniとSakataです。
Taketaniの判断で社会に大きな影響を及ぼしたのは原子力研究です。…大問題になった時、Taketaniは「すべきでる。しかし」として提案したのが、核研究3原則です。それは自主、民主、公開でした。
Taketaniの書いた本には「3段階論」を収めた『弁証法の諸問題』があり、ベストセラーとなりました。(その他、彼の仕事は傑出している)

【出展】同前
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/795.html

[環境・自然・天文板6] 宇宙は事実上、エントロピーの一定の状態で進化する/ユベール・リーヴズ
 宇宙は事実上、エントロピーの一定の状態で進化する/ユベール・リーヴズ

第二部 生の欲動
第五章 宇宙のエントロピー
≪宇宙のエントロピーを増大させる≫
 熱的嗜(し)眠状態は、未来にではなく遠い過去に位置する。それが宇宙背景放射」によって伝えられた世界のイメージである。しかも宇宙の歴史は、強力に組織化された原初の秩序が変質してゆく歴史ではない。それどころか、天文学、物理学、化学、生物学が私たちに誇示するのは、時間の経過にともなった複雑性のピラミッドの構築なのである。
 このような物質の組織化の増大と、熱力学の主張とは、どのように折り合いがつけられるのだろうか。かたや、予期される無秩序への自発的な傾向と、かたや、より複雑な階梯への緩やかな上昇との間には、際立ったコントラストが存在している。
 そのコントラストに、神の摂理の介入の証拠を、すなわち他処から到来する「最後の一押し」を見ようとする者たちもいる。だが今日では、そのような「奇跡」は余分なものと思われる。私は以下の頁で、物質がすでに宇宙の最初期から、複雑さへの上昇を開始し継続するのに必要なすべての情報を持っていたことを示そうと思う。
 だが、「なぜ物質はそうした情報を含んでいたのか」と問われれば、科学は(いまだ)その答えを与えてはくれないのである。

≪宇宙のエントロピー≫
 宇宙のエントロピーという表現に意味を与えることはできるのか。
 私たち宇宙が無限の広がりを持っているとしても(事実そう思われるのだが)、もし事を正確に運ぶなら、宇宙のエントロピーという表現にも厳密で利用可能な意味を与えることが可能でるし、それについて二つの異なった解釈を提示することさえ可能である。
―第一の解釈
 第一の定義は、極限の体積という観念を導入して、宇宙膨張の事実を重視する考え方である。…
 体積はすさまじく増えてゆく。宇宙背景放射は弱まりながら冷えてゆく。これら二つの効果を足し合わせた明白な結果として、極限的な体積における宇宙背景放射の光子の数は一定である。言い換えれば、極限的な体積当たりの宇宙のエントロピー(大部分は宇宙背景放射の光子によって担われるは、(事実上)時間とともに変化しない。宇宙の膨張はエントロピーの一定の現象であって、エントロピーを生み出すことはないのである。
 だから先にこう言っておいたのだ。宇宙は事実上、エントロピーの一定の状態で進化すると。

―第二の解釈
 自然界の他の粒子(陽子、電子など)に比べて、光の光子はかなり特別な振舞いと、独特の存在様式を持っている。電気を点けると、それまでには存在しなかった光子を生み出している。それは壁に当たると吸収され消滅し、もはや存在しない。
 逆に陽子や電子は、例外的な状況を除いては永遠に自己同一性を保ち続ける。原子や分子に結合され、また分離しても、それらの数は一定のままである。
 自然が宇宙のエントロピーを増大させ、それと並行して複雑性のピラミッドの階梯をよじ登ってゆくのは、(ほとんどどつねに)光子産出おいう現象によっている。
 今度は、光子のはかなさに対する核子(陽子、中性子)の永続性を用いて、宇宙のエントロピーの別の定義を示すことにしよう。
 宇宙には、陽子、中性子各一に対しで約10憶の光子があると算定されている。…そしてこの数が、宇宙のエントロピーを算出する別の方法として、核子ごとの宇宙のエントロピーを測る尺度となる。
 宇宙背放射放出以来、この数は核子一個につき、およそ光子百万個の割合で増えてきた。ふたたび千分の一である。…このあらたな計算によって得られる結論は先のものに等しい。
 つまり宇宙のエントロピーは、私たちに察知可能な最も遠い過去以来、事実上変化していないのである。

≪エントロピーと重力≫
 星はスープと違って逆の行動を取る。星は、熱を失って熱くなり、熱を獲得して冷たくなるのである。
 星が宇宙空間で惜しみなく消費する熱エネルギーのために、星の内部温度はその一生のあいだ、段階を追うごとに上昇してゆく。ガス星雲という形で誕生したときには冷たかった星が、しだいに熱くなり、死の直前には数百万度から数十億度に達するのである。
 こうした特別な熱的振る舞いのために、星は宇宙における温度差出現の大きな担い手となっている。ストーブと太陽おでは、なぜこうした熱に対する反応が異なるのだろうか。その責任は重力にある。
 ストーブも星も、宇宙のエントロピーを増大させるように振る舞う。しかしストーブは冷えることでエントロピーを増やし、星は熱くなることでエントロピーを増やす。星が輝くということは、エントロピーを持った光子を生み出し、それを宇宙空間に放出することを意味するのである。

第四部 希望のノート
第十二章 宇宙に対する人間の視点
 組織は「熱的死」によって、すなわち平衡状態の出現によってたえず脅かされている。だが実に幸運なことに、私たちの宇宙が特異な仕方で膨張を続けているおかげで、物質は「熱的死」という致命的な状態からますます遠ざかりつつある。私たちは猶予状態に置かれてはいるが、これはたえず延長されてゆく猶予状態なのであり、革新や創造にますます重要な役割りを与えるような猶予
状態なのである。

【出展】
 ユベール・リーヴズ著『宇宙・エネルギー・組織―宇宙に意味はあるか』国文社‘92年
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/796.html

[環境・自然・天文板6] 宇宙は事実上、エントロピーの一定の状態で進化する/ユベール・リーヴズ 短足鰐
4. 短足鰐[62] klqRq5hr 2019年12月29日 09:02:23 : dvPrAYtdjA : TmVBTGh2bGV5NVU=[1]
 最近のwikiは「熱的死」を否定しているように見える。

 方励之夫妻も、重力の存在が、宇宙の熱的死を回避できる可能性を指摘している。

 [熱的死wiki]
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E7%9A%84%E6%AD%BB

 Re:「宇宙が閉鎖系なら、永久機関ではない。開放系なら宇宙は永久機関である」と等価と思う
 http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/356.html
 投稿者 短足鰐 日時 2008 年 7 月 23 日 22:41:05: 1dEIvwQCPSw5M
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/796.html#c4

[環境・自然・天文板6] 宇宙は事実上、エントロピーの一定の状態で進化する/ユベール・リーヴズ 短足鰐
5. 短足鰐[63] klqRq5hr 2019年12月31日 13:50:17 : 5CEo0GMCf2 : YXlzZHVLNzRibnc=[1]

 「宇宙の終わり」について現代の物理学から予想される4つの可能性とは?
 2018年08月22日 07時00分 サイエンス

 https://gigazine.net/news/20180822-universe-end-possibility/
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/796.html#c5

[環境・自然・天文板6] アインシュタインが放った量子力学への疑問…「量子もつれ」の謎を解く物語がドラマティックすぎた/現代ビジネス
アインシュタインが放った量子力学への疑問…「量子もつれ」の謎を解く物語がドラマティックすぎた/現代ビジネス
山田 克哉 の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8C%E6%94%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%87%8F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E5%AD%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%96%91%E5%95%8F-%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%82%82%E3%81%A4%E3%82%8C-%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%82%92%E8%A7%A3%E3%81%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%81%8C%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F/ar-AA1mqlZc?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=aebfd22d76ba4ba39ad1c4e541623e0a&ei=29

直観と論理の狭間で、物理学者がもがく!

一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。

たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論……。

当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した本『宇宙は「もつれ」でできている』。これが物理学史上最大のドラマだ!

1世紀におよぶ量子力学構築の物語
『宇宙は「もつれ」でできている』の最大の魅力は、数式をまったく使うことなく、量子力学の構築に携わった物理学者たちがどんな考えやきっかけからどのような着想を得て、そしてどんな議論を通じてこの理論を精緻化していったかを、個々の人物のエピソードをふんだんに交えつつ、巧みに描写している点にある。

量子力学は、原子や原子核、素粒子から、広大な宇宙にいたるまで、その性質とふるまいを理解するためになくてはならない存在だが、たった一人の独創によって誕生した相対性理論とは対照的に、一夜にして生まれたものではない。

数多くの物理学者たちが取り組んだ結果、個々の科学者が打ち出した理論がすべて相互に関係していることが判明したのである。この驚くべき科学史上の紆余曲折について、『宇宙は「もつれ」でできている』は丹念に順を追って説明している。

量子力学の完成は必然的に、彼ら当時の物理学者たちが互いにコミュニケーションを取り合わないかぎり、ありえなかった。

アインシュタインやボーア、ハイゼンベルク、シュレーディンガー、パウリ、ボーム、ディラックら、錚々(そうそう)たる物理学者たちが直接会って会話をしたり、手紙のやり取り(当時は電子メールなどあろうはずがない!)をしたりすることで侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が闘わされ、世紀の初頭から約30年の歳月をかけて、1930年代に量子力学が完成したのである。

『宇宙は「もつれ」でできている』の著者であるルイーザ・ギルダーは、長年にわたって彼らが交わしたさまざまな形によるコミュニケーションを、あたかも彼女自身が直接、見聞したかのような鮮やかな“口調”で語っている。

本書の執筆にあたり、ギルダーは8年半もの歳月をかけて、先人たちが執筆した論文や書簡、公の場での発言や討論の記録などを渉猟したという。

史実に裏打ちされた再現ドラマは実にヴィヴィッドに描かれており、時に激しく、時に哀感をもって語られる物理学者たちのやりとりに、読者は生々しささえ感じることだろう。

量子力学誕生の舞台となった当時のヨーロッパは、ナチスドイツの台頭に伴って風雲急を告げる時代でもあった。純粋に科学だけを追究できない難しい時代の空気を追体験することもできる本書からは、理論物理学者である私自身、初めて知るエピソードが多く、大いに興味をそそられた。

ルイーザ・ギルダーは、2000年にアメリカの名門・ダートマス大学を卒業した若い科学ジャーナリストだが、描写が実に巧妙で、往時の物理学者たちの会話を見事に再現している。

存命の科学者たちへのインタビューも含め、20世紀初頭からの約1世紀におよぶ量子力学構築の物語を、まるで現場に居合わせているかのような迫力で体感させてくれる。その一端をご紹介しよう。

大きな論争の火種となった難問
アルベルト・アインシュタインは「神はサイコロを振らない」と言って、量子力学を受け入れようとしなかったことで有名だ。

彼は量子力学が「不完全な理論」であると主張したが、ニールス・ボーアは徹頭徹尾、量子力学を支持し、両者は互いに自身の主張を譲ろうとはしなかった。アインシュタインは巧妙な思考実験を思いつき、ある物理学会(ソルヴェイ会議)でボーアにそれを披露している。

さすがのボーアも「うーん」とうなってしまったが、「もしアインシュタインの主張が正しいなら、物理学はもうおしまいだ」と考えて、なんとしても量子力学を擁護しようと試みた。

その場ですぐには反論できなかった彼だが、翌日になって(前夜はおそらく、一睡もしなかったことだろう)、論敵の「一般相対性理論」を逆手に取り、こんどはアインシュタインをぎゃふんと言わせてみせたのだった。ギルダーは『宇宙は「もつれ」でできている』で、彼らの“論争”を間近に見ていたような鮮やかな描写で紹介している。

ギルダーはまた、ドイツでナチスが台頭し、ヒトラーが実権を握るようになって以降の、優秀なユダヤ人物理学者たちが散り散りになっていく姿を哀感を込めて描写している。

その象徴が、ノーベル賞こそ受賞しなかったものの、当時を代表する優秀なユダヤ人物理学者だったエーレンフェストを襲った悲劇である。障害のある息子とナチスの非道な政策の狭間でついに命を落とす彼の末期について、私は本書で初めて知った。

ギルダーが描く量子力学の発展史のなかで、とりわけ重要な役割を果たすのが「量子もつれ」という概念である。これもまた、アインシュタインとボーアの間で大きな論争の火種となった難問だ。本書の理解を促すために、ここでかんたんに「量子もつれ」について解説しておこう。

量子力学が一応の完成を見たとされる1930年からわずか5年後の1935年、「EPR論文」とよばれる有名な論文が発表されている。それは、「量子もつれ」を用いて、量子力学が「不完全な理論」であると指摘するものだった。

EPRとは、この論文の三人の共同執筆者であるアインシュタイン(Einstein)、ポドルスキー(Podolsky)、ローゼン(Rosen)の頭文字をとったもので、その内容からしばしば「EPRパラドックス」ともよばれている。

「量子」とは、ときに“波”のごとくふるまったり、ときに“粒子”のごとくふるまったりする物理的な「実体」で、光子や電子が典型的な量子である。一般に、量子は内部構造をもたないが、エネルギーや運動量、スピン(自転)などの物理量を有している。

二つの量子のあいだでいったん相互作用が生じると、その二つの量子は「相関」をもつと言われる。相関をもった二つの量子がどんなに離れていっても――たとえ互いに100兆km離れても――、その相関性は完全に保たれる。

二つのうち、一方の量子の物理状態(たとえばスピン)だけを実際に測定器を使って測定し、その値をはっきりと確定してしまうと、その瞬間(同時に、すなわちゼロ秒間で!)、100兆kmのはるか彼方にあるもう一方の量子の物理状態が、いっさい測定することなく自動的に決定してしまうのである。

このような意味で、二つの量子の間の相関性は「量子のもつれ」とよばれるようになった(名付け親はシュレーディンガー)。

EPR論文が提起したのは、100兆kmも離れた二つの量子の相関関係は崩れることなく、完全に保たれることに対しての疑問であった。

幽霊のしわざ!?
話を簡素化するために、ここでは二つの量子に「二つの電子」を選ぶ。

電子にもまた内部構造がなく、粒子としてふるまうときは点のごとくふるまうのだが、スピンしている。電子は2回転して初めて元の状態に戻るような量子であるため、1回転では「半分」まで戻るという意味で「スピン1/2」とよばれている。

右ネジを右回りに回すと前進し、左回りに回すと後進するように、スピン1/2の電子の「自転軸」には「上向き」と「下向き」の二つの方向がある(前者を「スピン・アップ」、後者を「スピン・ダウン」とよぶことにする)。

実際に、相関をもっていて100兆km離れた電子Aと電子Bとからなる系に測定器をかけて、それぞれの電子の状態を測定してみるとどうなるだろうか。

たとえば、測定器を電子Aに向けた結果、電子Aのスピンがアップであると測定されたとする。電子Aがスピン・アップと観測されたその瞬間(そう、まさにその瞬間、ゼロ秒間で!)、100兆km離れた場所にある電子Bのスピンは自動的に(観測することなしに!)スピン・ダウンに決定する。相関をもつ(つまり、もつれた)二つの電子の合計スピンは、必ずゼロにならなければならないからだ。

では、100兆km離れたところにある電子Bは、いったいどうやって電子Aのスピンが上向き(スピン・アップ)であることを知ったのか?

アインシュタインの特殊相対性理論によれば、信号伝達の最高速度は光の速度=秒速30万kmである。電子Aの測定結果が、光速度で100兆km離れた電子Bに到達するまでに要する時間は3.3億秒(約10年)であり、とても「瞬時」とは言えない。観測によって実際に現れる電子Aのスピンの状態が瞬時に電子Bに到達することは、明らかに特殊相対性理論に違反している。

それにもかかわらず、電子Aの測定結果が瞬時に(測定することなく)電子Bのスピンの状態を完全に決定してしまうということは、電子Aを測定する以前に(電子Aのスピンの状態いかんにかかわらず)、電子Bのスピンの状態がすでに「下向き」に決まっていたということにはならないか?

逆もまたしかりで、もし電子Aのスピン状態を測定した結果が「下向き(スピン・ダウン)」であったなら、その瞬間、100兆km離れたところにある電子Bのスピン状態は、なんの測定もなしに「上向き(スピン・アップ)」となる。やはり、電子Aに測定操作を施す以前に、電子Bのスピン状態はすでに決まっていたと結論せざるを得ない。

アインシュタインは、あたかも因果律を破るかのようなこの現象を“幽霊”による遠隔作用であると非難し、こうした不条理な結論をもたらす量子力学を「不完全な理論」であると批判したのである。

「隠れた変数」理論とは?
この問題を解決するためにアインシュタインやその他の高名な物理学者たちが持ち出したのが、「隠れた変数」理論だった。

量子力学は、ハイゼンベルクの「不確定性原理」等によって、実際に測定しても量子の測定値(物理量)をはっきりと決めることができないが、相関している二つの電子(合計スピンがゼロ)の場合には、一方の電子のスピンを正確に測定すると、もう一方の電子のスピン状態が測定なしに正確に決まってしまう。

「隠れた変数」理論とは、それがどんなものであるかは具体的にわからないものの、「隠れた変数」を用いることで不確定性原理による測定値の「あいまいさ」が消えてしまい、すべては古典物理学のように(測定器による測定誤差を除けば)測定値にはなんのあいまいさも残らず、明瞭に決定できる「決定論」に帰着できるというものだ。

つまり、「隠れた変数」によって、「EPRパラドックス」はパラドックスではなくなるというのである。この「隠れた変数」理論は、デヴィッド・ボームを虜にした。『宇宙は「もつれ」でできている』でギルダーが詳しく紹介しているように、ボームは1980年代まで、執拗にこの理論に固執することになる。

すべては「非局所的」に起こる
一方、物語の転換点が、1964年に訪れる。北アイルランド出身の物理学者、ジョン・ベルは当時、EPR論文にすっかりとりつかれ、夢中になっていた。ベルは当初、ボームの「隠れた変数」理論に大きな関心を寄せていたが、ある日、自ら「思考実験」を思いついたのである。

彼は、二つの粒子間の「相関性」について深く考え、EPR論文が理論を「局所的」に考えていることに気づいた。局所的とは、「情報が部分から部分へと伝わる」という意味である。

ベルは、二つの相関している電子が100兆kmも離れているのに、一方の電子の測定結果が瞬時にもう一方の電子の状態に影響を及ぼすということは、二つの電子の相関関係は局所的ではなく、「分離不可能」な一つの系(そう、全体で一つ!)を成していて、その系の中で起こることは部分から部分へと伝わるのではなく、系全体に瞬時に影響を及ぼすと考えたのだ。

すなわち、すべては系内の全範囲にわたって「非局所的」に起こるのだ、と。

「EPR論文」が示す二つの相関した電子は、たとえ100兆km離れていても一つの系内に収まっており、測定結果は系全体に非局所的に及ぶ。そこには、信号が伝わるという現象はいっさい起きていない。なぜ信号なしで情報が伝わるのか? それは、系内の粒子(量子)たちが「もつれて」いるから――。

もつれた粒子たちからなる一つの系は、「部分」に分けることができず、したがって「部分から部分に伝わる」ような局所的な現象は起こらない。「非局所性」と「分離不可能性」が一致しているのである。ジョン・ベルは、もつれた二つの量子の相関性の強さから、ある「不等式」を数学的に導き出し、それはやがて「ベルの不等式」とよばれるようになった。

その着想のもととなったのが、彼の同僚のラインホルト・ベルトマンの履く、左右で色の異なる靴下だった(このユーモラスなエピソードの顛末も『宇宙は「もつれ」でできている』で詳しく語られている)。

ベルの不等式が成り立てば「隠れた変数」の必要性が生じ、「非局所性」や「分離不可能性」は現れない。その場合には、系の部分部分を考えねばならず(局所的)、すべては決定論に従うこととなって、量子力学は不完全な理論となってしまう。一方、ベルの不等式が成立しなければ、すべては量子力学が主張するとおりの結果が得られる――。

1970年代以降、このベルの不等式を実験的に検証する試みが多くなされ、1980年代に入ってようやく、ある決定的な実験事実が発表されることになる。それは、ベルの不等式が成立しない(破れる)ということであった。

その結果、量子力学が完全に成り立ち、晴れてその正当性が認められることになったのだが、時すでに遅く、あれほど「量子力学は不完全であり、神はサイコロを振らない」と主張していたアインシュタインは、すでに他界していた。草葉の陰で、彼はどう思っていることだろう。

量子力学の理論としての正当性に難問を投げかけ、やがてその正当性を明確に示すことにつながった「量子もつれ」(Quantum Entanglement)。その奇妙でふしぎな現象は、アインシュタインやボーアをはじめとするあまたの物理学者たちの頭を悩ませ、時に人間関係をももつれさせながら、量子論の精緻化に貢献してきた。ギルダーが見事に解きほぐす「もつれの物語」を、ぜひ堪能していただきたい。

そして、本書『宇宙は「もつれ」でできている』で紹介されているエピソードの数々は、一般の量子力学について書かれた本(教科書や啓蒙書)では見受けることがないものが多い。この点においてもギルダーの仕事は貴重な存在であり、物理学専攻の学生にも一読する価値があると信じる。

宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/854.html
[環境・自然・天文板6] もしも太陽の中心に原始ブラックホールがあったら? 「ホーキング星」の可能性を探索/sorae
もしも太陽の中心に原始ブラックホールがあったら? 「ホーキング星」の可能性を探索/sorae
sorae によるストーリー • 11 時間
https://www.msn.com/ja-jp/news/future/%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%82%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%BF%83%E3%81%AB%E5%8E%9F%E5%A7%8B%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89-%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%98%9F-%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%92%E6%8E%A2%E7%B4%A2/ar-AA1myeme?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=b2b0f797296e4caebd3a8850582e418d&ei=19

宇宙誕生の直後、非常に小さな質量の「原始ブラックホール」が生成されたという説がありますが、その実物は現在1つも発見されていません。では仮に、恒星が原始ブラックホールを捕獲し、中心部に保持した場合、どのようなことが起こるのでしょうか?

マックス・プランク天体物理学研究所のEarl P. Bellinger氏などの研究チームは、太陽の中心部に原始ブラックホールがあると仮定した場合にどのような影響があるのかをシミュレーションしました。その結果、原始ブラックホールが小さい場合には、太陽に観測可能な変化を及ぼすことなく存在できることが分かりました。また、条件によっては恒星に変化をもたらすことも分かったため、恒星の観測を通じて、間接的に原始ブラックホールの数を推定することができるようになるかもしれません。

■原始ブラックホールとは?
「原始ブラックホール」とは、誕生直後の宇宙で発生した局所的な高密度空間で生成されたと考えられている、非常に小さなブラックホールです。通常のブラックホールは軽くても太陽の数倍程度の質量を持ちますが、原始ブラックホールは恒星質量よりもずっと小さく、最も小さいものは小さな山程度の質量を持つと考えられています(※)。

※…理論的には、原始ブラックホールは約0.02mg(プランク質量)より大きな任意の質量を持つと考えられています。しかし、宇宙誕生から現在までの時間経過により、ホーキング放射によって質量を失うため、現在まで生き残っている原始ブラックホールの質量は約1000万トン以上であると考えられています。

原始ブラックホールは、重力以外の方法では観測できない謎の重力源「暗黒物質(ダークマター)」の候補の1つです。他の多くの暗黒物質の候補とは異なり、原始ブラックホールには現代物理学の理論を書き換えずに存在を仮定することができるという利点があります。一方で、原始ブラックホールの観測には現在でも成功しておらず、本当に存在するのか、仮に存在するとした場合どれくらいの数が現存するのかは分かっていません。

■太陽に原始ブラックホールがあったとしても気づかない?
Bellinger氏らの研究チームは、恒星の中に原始ブラックホールが存在するとした場合、恒星の進化に影響があるのかどうかをシミュレーションしました。恒星が原始ブラックホールを保持する可能性は、1971年にスティーヴン・ホーキングによって提唱されており、Bellinger氏らはこのようなタイプの恒星を「ホーキング星(Hawking stars)」と呼ぶことを提案しています。

恒星が原始ブラックホールを取り込む状況は稀であると考えられますが、もしそれが起きた場合、原始ブラックホールは恒星の中心へと少しずつ落ち込み、そこで少しずつ恒星を飲み込んで成長していきます。しかし、恒星の中心部は放射が極めて強く、原始ブラックホールの重力を振り切って運動する物質が大半であるため、恒星は極めてゆっくりとしか消費されないと考えられます。

Bellinger氏らは、太陽が原始ブラックホールを取り込んだ場合に、太陽の性質や進化がどのように変化するのかを検討しました。様々な質量の原始ブラックホールでシミュレーションすることで、太陽の様子が標準的な状況から外れる可能性を検証できます。

シミュレーションの結果、恒星内部に存在するブラックホールの質量が太陽の100万分の1以下 (地球の約3分の1) の場合、太陽の明るさやニュートリノの発生量などに観測可能な影響が現れないことが判明しました。この程度の質量を持つ原始ブラックホールが誕生する可能性は理論的にも検討されています。

【▲図2: 通常 (左側) と、中心部に太陽の1000億分の1の質量の原始ブラックホールがある場合 (右側) との、太陽の明るさの時系列変化。通常の恒星は赤色巨星になる前でも少しずつ明るさが増大しますが、原始ブラックホールがある場合には、核融合の停止後により急激に明るさが増大します(Credit: Earl P. Bellinger, et al.)】

ただし、今は観測可能な影響が現れないと言っても、原始ブラックホールの重さによっては、太陽の未来は大幅に変更されるでしょう。

標準的な恒星進化論で考えると、太陽は今から約70億年後(誕生から約120億年後)には赤色巨星となり、外層が地球を飲み込むほど膨張した後に少しずつ離れて行き、最終的には白色矮星を残すと考えられます。

太陽の1000億分の1の質量(大きめの小惑星や衛星に匹敵する質量)を持つ原始ブラックホールが太陽の誕生直後から中心部に存在するシナリオの場合、今から約14億年後 (太陽誕生から約70億年後) のブラックホールの質量は太陽の1000分の1まで成長していると考えられます。中心部の物質が失われることで核融合が停止した太陽はブラックホール化する一方で、ブラックホールへと吸い込まれる物質の流れ(ボンディ降着流)による放射が生まれるため、太陽の明るさは核融合で輝いていた時以上になります。

また、中心部付近での部分的な核融合によって中心部から表面までの対流が起こるため、表面では大量のヘリウムが検出されるでしょう。この対流によって、太陽は通常の恒星進化論で想定される赤色巨星と比べてずっと小さなサイズ (約450万km) にしか膨張しません。地球は太陽に飲み込まれる運命を回避しますが、放射の増大によって海が沸騰するほど加熱される運命までは避けられないと考えられます。

一方、先ほどより10倍大きな質量の原始ブラックホール(太陽の100億分の1)で開始したシナリオの場合、誕生から約20億年で太陽がブラックホールに置換されてしまいます。シミュレーション結果は「取り込まれたブラックホールの質量が太陽の100万分の1以下であれば観測可能な影響を与えない」ことを示しているものの、このように「太陽の誕生直後に取り込まれたブラックホールの質量が太陽の100億分の1だった場合は20億年で太陽がブラックホール化してしまう」ため、仮に太陽の中心にこの質量のブラックホールがあるとしても、それは誕生直後から取り込まれたのではないことになります。

これとは逆に、最初のシナリオと比べて10分の1の質量の原始ブラックホール (太陽の1兆分の1) で開始したシナリオの場合、影響が現れるのは赤色巨星に進化してからとなるため、小さな原始ブラックホールほど影響はより小さいことが予想されます。ただし、どの程度の影響があるのかを正確な影響を評価するには、短時間で劇的に変化する恒星の後期段階の進化を詳しく検討する必要があるため、さらなる研究が必要となるでしょう。

■恒星中心部の原始ブラックホールを、将来的には発見できるかもしれない

【▲図3: 中心部に原始ブラックホールがある場合 (赤・青・黄・灰) での放射強度と表面温度の変化を、通常の恒星 (黒) と比較したもの。進化の途中で通常の恒星の進化から外れた、稀なタイプの恒星として存在するため、将来的には観測を通じて発見できる可能性があります(Credit: Earl P. Bellinger, et al.)】

今回の研究では、ホーキング星の状態となった恒星の性質の変化がホーキング星の発見に繋がり、間接的に原始ブラックホールを検出する可能性も示しています。原始ブラックホールを取り込んだ恒星は、進化の後期段階で「準準巨星(Sub-subgiant)」や「赤色はぐれ星(Red straggler)」と呼ばれる稀なタイプの恒星と似たような明るさや温度を示すことが今回の研究で明らかにされました。これらの恒星は詳しく研究されており、どのような環境条件でそのようなタイプの恒星が現れるのかも知られています。つまり、標準的ではない環境でこれらのタイプの恒星が見つかった場合、それは原始ブラックホールを取り込んだ恒星である可能性があります。ホーキング星の探索は、間接的に原始ブラックホールの数を推定する重要な要素となるかもしれません。

ただし、恒星が原始ブラックホールを取り込んでいる確率は、現状では極めて低いと考えられるため、実際に恒星が原始ブラックホールを取り込んでホーキング星になるかどうかは、より詳しい検証が必要となるでしょう。恒星が原始ブラックホールを取り込む状況は、お互いの相対速度が極めて遅いという状況を仮定しないといけません。典型的な原始ブラックホールはかなりの速度であり、このような状況が発生する確率は極めて低いと考えられます。

また、仮に原始ブラックホールが恒星に取り込まれたとしても、原始ブラックホールが恒星の中心部へ落ち込むまでにはかなりの時間がかかると推定されています。原始ブラックホールは極めて小さく、運動速度を減少させて中心部に落下する原因となる抵抗力をほとんど受けないためです。そのうえ、恒星は中心部以外の場所では物質密度が小さく、原始ブラックホールはほとんど物質を吸い込まないため、恒星の進化にほとんど影響を及ぼしません。この進行の遅さから、原始ブラックホールが中心部に落下する前に恒星が寿命を迎えてしまうこともあり得ます。

一方でBellinger氏らは、恒星が持つ固有の振動である「星震学」の手法で、ホーキング星を見つけられる可能性も示しています。原始ブラックホールの影響は恒星の表面に現れにくいため、恒星の内部の様子を知ることができる星震学の手法は、ホーキング星の探索に役立つ可能性もあります。ただし、その手法は最近になって考案されたものであるため、実際に利用できるかどうかを含めてさらなる研究が必要になるでしょう。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/855.html
[環境・自然・天文板6] 衛星画像を研究する科学者、35億年前から「時が止まった土地」を八件か/Forbes JAPAN
衛星画像を研究する科学者、35億年前から「時が止まった土地」を八件か/Forbes JAPAN
David Bressan によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E8%A1%9B%E6%98%9F%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%82%92%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85-35%E5%84%84%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%8B%E3%82%89-%E6%99%82%E3%81%8C%E6%AD%A2%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%9C%9F%E5%9C%B0-%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%81%8B/ar-AA1mFN8f?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=41475f39d1aa4cdeb77d5a6247f166aa&ei=17

アルゼンチンにあるアタカマ高地の砂漠地帯の衛星画像を調べていた米コロラド大学ボールダー校の地質学者ブライアン・ハイネックは、奇妙なことに気づいた。塩原と砂原の単調な灰色の景色が広がる中に、緑と青の斑点がいくつもあることに気づいたのだ。斑点の正体が何かはわからなかった。
アタカマ高地は海抜3000mを超える高原砂漠で、アンデス山岳地帯のさらに高い山々に囲まれている。この辺りは、地球上で最も乾燥した環境の1つだ。雨はめったに降らず、日光が容赦なく降り注ぐことにより、ほとんどの動植物が生存できない環境が形成されている。そのため、斑点が何らかの植物や人為的なものである可能性は低かった。

この謎を解明するために、ハイネックは環境コンサルティング企業PUNA.BIOの共同創立者で微生物学者のマリア・ファリアスとともに、この地域に足を運んでみることにした。

舗装されていない道をクルマで走り、ぬかるみの中を徒歩で進み、何時間もかけて現地に到着すると、斑点に見えたのは、互いにつながった12のラグーン(浅い湖)であることがわかった。このラグーンには特異な微生物の群集が生息しており、浅い水域に巨大なドーム状の岩を形成している。
ハイネックの予備的な観察では、この微生物群集は、35億年以上前の地球に生息していた最古の生命の痕跡であるストロマトライトに似ている可能性があることが示唆されている。

コロラド大ボールダー校の地質学部と大気宇宙物理学研究所(LASP)の教授を務めるハイネックは「このラグーンは、地球最古の生命の痕跡を示す、現代における最良の例の1つかもしれない」と説明する。「これは、私自身が今までに見たこともないようなもので、あるいは実際に、どんな科学者でもこれまでに見たことのないようなものだ」

ストロマトライトとは一般に、さまざまな微生物群集に関連する層状構造の岩石のことだ。現在の地球にも、カリブ海の島国バハマやオーストラリアの海岸沖などに存在するが、現生ストロマトライトは、比較的小型になる傾向がある。また、海中に浮遊する砂粒やその他の砕屑物を捕捉して受動的に成長する。

それに対して、古代のストロマトライトは、高さが6mにまで達することができた。周りの水からカルシウムと二酸化炭素を能動的に取り込み、周囲に無機物を沈殿させたのだ。

アタカマのラグーンに見られるドーム状の堆積物は、現生ストロマトライトよりは古代の微生物群集にはるかによく似ていた。サイズが大型で、幅4m高さ数mに達するものもあり、茶からピンク、緑へと色が変わる層状構造を示している。これらの色は、微生物群集の違いを表している。茶色は酸素を必要としない嫌気性の微生物、ピンク色は耐塩性の微生物、緑色は光合成独立栄養のシアノバクテリアで、ストロマトライトの外層を形成している。

微生物群集が、なぜこのような過酷な場所で形成されたかについては不明だ。このラグーンの環境が、古代の地球の状況に似ているのかもしれないと、ハイネックは指摘している。ラグーンの水は塩分濃度と酸性度が高いうえに、標高が高いために強烈な太陽放射にさらされることにより、特殊な微生物しか生存できないようになっている。

ハンマーで割られたストロマトライト。中心のピンク色の層が見えている(Brian Hynek/University of Colorado Boulder)

2023年12月に開かれた米地球物理学連合(AGU)年次総会で最初の研究結果を発表した研究チームは、できるだけ早くこのラグーンを再訪したいと考えている。
しかしながら、残り時間が少なくなっているかもしれない。アルゼンチン国外の企業が、蒸発する水から沈殿するリチウムや他の希少元素を採掘する目的で、すでにこの地域の土地を賃借しているからだ。

「他に類を見ないこの生態系全体が、数年のうちに消失してしまうかもしれない」と、ハイネックは話している。「この場所の一部を保護するか、もしくはせめて、永久に失われたり絶えず乱されたりする前に、そこにあるものを詳細に伝えることができるように望んでいるところだ」

追加資料とインタビューはコロラド大ボールダー校から提供された。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/857.html
[環境・自然・天文板6] マイクロソフトがリチウムに変わる新しいバッテリー素材発見 安全性の向上につながる/テレ朝news
マイクロソフトがリチウムに変わる新しいバッテリー素材発見 安全性の向上につながる/テレ朝news
テレ朝news によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%81%8C%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%AB%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E7%B4%A0%E6%9D%90%E7%99%BA%E8%A6%8B-%E5%AE%89%E5%85%A8%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%90%91%E4%B8%8A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8B/ar-AA1mRj3h?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=379994b98f7b4d2cbda0563c4df81318&ei=12

 マイクロソフトがリチウムに変わる新しいバッテリーの素材を発見しました。

 マイクロソフトとアメリカの研究機関が9日、共同で発表したのは既存のリチウムイオン電池よりも破裂しにくい新たなバッテリー素材です。

 研究チームはAI(人工知能)と量子コンピュータを使って計算し、3260万ある候補の中からこの素材を探し出すことに成功しました。

 従来の方法であれば約20年かかるものが、わずか数日で終わったそうです。
 リチウムイオン電池は機器の衝撃や過度な熱で発火の危険性があります。

 発見された新素材はリチウムの一部がナトリウムに置き換わっていて、安全性も向上していますが、実用化にはさらなる研究が必要だということです。

 AIと量子コンピュータの活用は様々な分野での科学的発見を加速させると期待されています。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/858.html
[環境・自然・天文板6] ホーキング博士の予言は本当に的中するのか?/YUMI
ホーキング博士の予言は本当に的中するのか?/YUMI
2024年1月13日 11:07
https://note.com/funaki2021/n/na5702860c925

ホーキング博士の予言が的中するかどうかについては、科学界では多くの議論があります。スティーブン・ホーキング博士は、20世紀から21世紀にかけての最も影響力のある理論物理学者の一人であり、ブラックホール、宇宙論、量子重力理論などに関する重要な貢献をしました。

ホーキング博士が提唱したいくつかの重要な予言や理論には以下のようなものがあります。

AIの進化に関する警告
スティーブン・ホーキング博士は、人工知能(AI)の急速な進化に関して、いくつかの重要な警告を発しています。彼は、AIが将来的に人間の知能を超える「特異点」に到達する可能性があると指摘しました。この状況を「技術的特異点」と呼び、AIが自己学習と進化を繰り返し、人間の能力をはるかに超えるレベルに到達する点を示唆しています。

ホーキング博士は、このような高度なAIがもたらすリスクについて深く懸念を表明しました。彼の主張によれば、高度に進化したAIは人間の制御を超え、予測不可能な行動を取る可能性があります。これには、AIが自己の目標や意思を持ち、それが人間の利益や安全と相反する可能性が含まれています。

また、ホーキング博士はAIの倫理的な側面にも注目しました。彼は、AIが決定を下す際に、人間の倫理観や価値観をどのように考慮するか、またはそれらを無視する可能性があることに懸念を示しました。例えば、雇用の自動化による職業の喪失、プライバシーの侵害、さらには軍事目的でのAIの使用など、AIの発展がもたらす潜在的な社会的、経済的影響についても指摘しています。

ホーキング博士のこれらの警告は、AIの未来に対する議論において重要な指針を提供しています。AIの進化が人類に利益をもたらすことは間違いないですが、その進化をどのように管理し、監督するかについては、引き続き慎重な考慮が必要です。彼の指摘は、AIの発展に伴うリスクを認識し、対応するための方策を模索するうえでの基盤となっています。

地球外生命体との接触に関する警告
スティーブン・ホーキング博士は、地球外生命体との接触に関して警告を発しています。彼は、宇宙には地球外生命体が存在する可能性が高いと述べつつも、そのような生命体との出会いが人類にとって必ずしも利益になるわけではないと指摘しました。ホーキング博士の懸念の一つは、地球外生命体が地球を訪れる目的が、資源の探求や領土の拡張など、侵略的なものである可能性があることです。

具体的にホーキング博士は、地球外生命体が高度な技術を持っている可能性があり、その技術レベルが人類のそれをはるかに超えている場合、彼らとの接触は地球にとってリスクを伴うことになると警告しています。彼は、地球外生命体が地球の自然資源に興味を持ち、それを利用するために地球に来る可能性があると指摘しました。このシナリオは、地球外生命体が地球の資源を奪い、地球の生態系や人類の社会に深刻な影響を与えることを意味します。

また、ホーキング博士は、地球外生命体との接触が地球の生物にとって新たな病原体をもたらす可能性があるとも指摘しました。これは、地球外の生物が地球上の生物とは全く異なる生物学的特性を持っている場合、予期せぬ病気や感染症が発生するリスクがあるという考えに基づいています。

これらの警告は、地球外生命体の存在とその潜在的な影響について、慎重かつ戦略的に考える必要があることを示唆しています。ホーキング博士の警告は、地球外生命体との接触に関する科学的、倫理的な議論に重要な影響を与え、人類が宇宙での他の生命体とどのように関わるべきかについて深く考えるきっかけを提供しました。

人類の将来に関する予言
スティーブン・ホーキング博士は、人類の将来に関して、地球を超えた居住地の探求の必要性について強く主張しました。彼の見解によれば、人類が長期的に生存し続けるためには、地球外の居住可能な惑星を探し出し、そこにコロニーを建設することが不可欠であるとしています。ホーキング博士は、このような行動が、地球上で直面している複数の危機から逃れるための重要な手段となると考えていました。

具体的には、ホーキング博士は地球上の自然資源の枯渇、人口の急増による過密問題、環境破壊の加速、さらには核戦争やパンデミックのような大規模な災害が将来的に人類の存続を脅かす要因になると指摘しました。彼は、これらのリスクを避けるためには、人類が単一の惑星に依存することをやめ、宇宙に拡散し、新たな居住地を見つける必要があると議論しています。

ホーキング博士は、火星や月の植民地化に関しても言及し、これらの天体が人類にとって最初のステップとなる可能性があると示唆しました。彼は、これらのプロジェクトが技術的な挑戦であり、大規模な投資と研究開発を必要とするものであることを認識していましたが、人類の未来を保障するためには不可欠な取り組みであると強調していました。

ホーキング博士のこの予言は、人類の未来に対する深い懸念と、宇宙探査への強い関心を反映しています。彼は、人類が地球外の居住地を探求することで、地球上のリスクから逃れるだけでなく、新たな科学的知見を得る機会を創出できると考えていました。

結論
人類の未来に関するホーキング博士の警告は、より広い意味での予言であり、これらは科学的な予測というよりも、現代の課題に対する彼の見解と考えることができます。

総じて、ホーキング博士の予言が的中するかどうかは、今後の科学的発見と技術的進歩によって明らかになるでしょう。彼の理論は引き続き多くの研究者によって検証されており、これらの理論が未来の科学にどのような影響を与えるかは、非常に興味深い問題です。

ホーキング博士の予言は本当に的中するのか?
©Getty Images
スティーブン・ホーキング(1942-2018)は、ブラックホールと一般相対性理論に関する研究でよく知られていた。しかし、この有名な物理学者はしばしば自身の研究分野の枠を飛び出し、その知名度を利用して、今後数十年の間に人類が直面すると思われる大きな課題や存亡の危機を強調した。エイリアンから世界の終末まで、彼の発言は大ニュースとなり、時には物議を醸した。

気になる?彼の最も有名な予言のいくつかをご覧下さい。

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/859.html
[環境・自然・天文板6] (速報)JAXA月探査機「SLIM」日本初の月着陸に成功 ただし太陽電池が発電できない状態/ sorae
【速報】JAXA月探査機「SLIM」日本初の月着陸に成功 ただし太陽電池が発電できない状態/
sorae によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/future/%E9%80%9F%E5%A0%B1-jaxa%E6%9C%88%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F-slim-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%9D%E3%81%AE%E6%9C%88%E7%9D%80%E9%99%B8%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F-%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%97%E5%A4%AA%E9%99%BD%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E3%81%8C%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E7%8A%B6%E6%85%8B/ar-BB1gXvEv?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=3ad7a548c9f14f22ba199e8058b8260d&ei=12

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は日本時間2024年1月20日2時10分、小型月着陸実証機「SLIM」の月着陸を確認したと発表しました。月面への着陸に成功したのは日本では初めて、世界では旧ソ連・アメリカ・中国・インドに次いで5か国目となります。ただし、探査機の太陽電池は電力を発生していない状態になっており、発表時点でSLIMはバッテリーに残った電力のみで稼働している状態だということです。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は日本時間2024年1月20日2時10分、小型月着陸実証機「SLIM」の月着陸を確認したと発表しました。月面への着陸に成功したのは日本では初めて、世界では旧ソ連・アメリカ・中国・インドに次いで5か国目となります。ただし、探査機の太陽電池は電力を発生していない状態になっており、発表時点でSLIMはバッテリーに残った電力のみで稼働している状態だということです。【最終更新:2024年1月20日2時台】

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【▲ 月着陸運用中の管制室の様子。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のライブ配信から(Credit: JAXA)】
【▲ 月着陸運用中の管制室の様子。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のライブ配信から(Credit: JAXA)】
© sorae
SLIMは月面へのピンポイント着陸技術を実証するために開発された無人探査機です。JAXAのX線分光撮像衛星「XRISM」とともに「H-IIA」ロケット47号機に相乗りする形で2023年9月7日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、同年12月25日に月周回軌道へ投入。2024年1月10日には着陸降下準備フェーズへ移行することが決定され、日本時間2024年1月19日22時40分には着陸降下に備えて高度約600×15kmの楕円軌道に投入されていました。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/860.html
[環境・自然・天文板6] 時空トンネル「ワームホール」は生成できる?:科学者たちの検証/The Daily Digest
時空トンネル「ワームホール」は生成できる?:科学者たちの検証/The Daily Digest
Zeleb.es によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%99%82%E7%A9%BA%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%81%AF%E7%94%9F%E6%88%90%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%A4%9C%E8%A8%BC/ss-BB1h2Ddy?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=2a8d47a1de1241a18a6d231d5a56bdb2&ei=21

画期的な研究
©The Daily Digest 提供
2022年12月、科学界に衝撃が走った。カリフォルニア工科大学の研究者たちがコンピュータ上で、生成後間もない2つの時空トンネル、つまりワームホールをシミュレーションできたと発表したのだ。

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/861.html
[環境・自然・天文板6] 探査機、エンジンが上を向いて着陸/共同通信
探査機、エンジンが上を向いて着陸/共同通信
共同通信社 によるストーリー • 4 日
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F-%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%81%8C%E4%B8%8A%E3%82%92%E5%90%91%E3%81%84%E3%81%A6%E7%9D%80%E9%99%B8/ar-BB1he6dZ?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=560e8da4885947b58643c0807eea81d9&ei=21

JAXAは、探査機スリムの着陸後の姿勢について、メインエンジンが上を向いたほぼ鉛直の姿勢で、太陽電池パネルは西を向いていると明らかにした。計画通りの姿勢ではなく、二つある主エンジンのうち片方の推力が、失われた可能性が高いとしている。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/862.html
[環境・自然・天文板6] 日本の月探査機SLIMが動力回復、過熱する月探査競争―独メディア/Record China
日本の月探査機SLIMが動力回復、過熱する月探査競争―独メディア/Record China
Record China によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%9C%88%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9Fslim%E3%81%8C%E5%8B%95%E5%8A%9B%E5%9B%9E%E5%BE%A9-%E9%81%8E%E7%86%B1%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9C%88%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E7%AB%B6%E4%BA%89-%E7%8B%AC%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/ar-BB1hswjS?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=d4bec51f39ef4bb7874263eafae64623&ei=28

2024年1月29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、着陸に成功するも充電システムがうまく作動していなかった日本の月面探査器が動力を回復したと報じた。

記事は、日本の小型月探査機「SLIM」が20日に月面着陸に成功するも、探査機の太陽電池パネルが向きの問題で発電できず、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「太陽の角度が変わったときに電力を回復できる」ようにするため、電力が12%残った時点で探査機をシャットダウンすることを発表していたと伝えた。

そして、JAXAが29日に、太陽の向きが変わったことで探査機が発電できるようになった可能性があると発表するとともに、X(旧ツイッター)で「昨晩、SLIMとの通信に成功し、運用を再開した。さっそくマルチバンドスペクトルカメラ(MBC)による観測を開始し、データが得られた」と発表したことを伝えた。

その上で、JAXAの情報として、SLIMは月の赤道付近の着陸目標地点から100メートル以内に着陸するという前例のない「高精度」着陸を達成し、この着陸技術によって月ミッションは「着陸しやすい場所ではなく、着陸したい場所に着陸する」ことが可能になったと説明。月の極地には水や酸素、燃料など、生命維持に必要な資源が眠っている可能性があり、SLIMが将来的に月の極地を探査するための強力なツールとなるだろうと評している。

記事は、ロシアや中国、韓国、アラブ首長国連邦などこれまで多くの国が月面着陸を試みてきたと紹介。昨年8月にはインドの探査機チャンドラヤーン3号が月の南極付近に歴史的な着陸を果たしたと伝えたほか、今回月面着陸に成功した日本もSLIMミッションに何度か月面着陸を試み、失敗してきたと紹介した。(翻訳・編集/川尻)

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/863.html
[環境・自然・天文板6] 4万5000年前の人骨化石=現生人類、ドイツ中部洞窟で発見―寒冷でも大型動物追う?・国際チーム/時事通信
4万5000年前の人骨化石=現生人類、ドイツ中部洞窟で発見―寒冷でも大型動物追う?・国際チーム/時事通信
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%EF%BC%94%E4%B8%87%EF%BC%95%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%90%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%AA%A8%E5%8C%96%E7%9F%B3-%E7%8F%BE%E7%94%9F%E4%BA%BA%E9%A1%9E-%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E4%B8%AD%E9%83%A8%E6%B4%9E%E7%AA%9F%E3%81%A7%E7%99%BA%E8%A6%8B-%E5%AF%92%E5%86%B7%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A4%A7%E5%9E%8B%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%BF%BD%E3%81%86-%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/ar-BB1hyBwc?ocid=hpmsn&pc=EUPP_LCTE&cvid=220d2283da884d52aa08e142d2a47ed0&ei=22

 ドイツ中部テューリンゲン州のラニス城にあるイルゼン洞窟を発掘し直し、約4万5000年前と推定される現生人類(ホモ・サピエンス)の骨片化石を発見したと、独マックスプランク研究所などの国際研究チームが31日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 当時の欧州中部は寒冷で、現代のシベリアや北欧のような気候だった。現生人類はアフリカで30万〜20万年前に出現した後、中東や欧州などに進出したが、約4万5000年前にアルプス山脈の北側に到達していたことが明確になったのは初めて。研究チームは寒さが厳しくても、狩りの対象となるトナカイなどの大型動物の群れがいる環境の方が魅力的だったとの見方を示した。

 イルゼン洞窟は岩山の下部にあり、上部には中世になってラニス城が築かれた。最初の発掘は1930年代に行われ、細長い木の葉のような形の石器が多数出土した。4万数千年前は旧人類のネアンデルタール人から現生人類への移行期に当たり、人骨と断定できる化石が見つからなかったため、どちらの人類が石器を作ったかが長らく不明だった。

 研究チームは2016〜22年に再発掘し、前回の発掘で調べられなかった地下の巨岩の下も調査。新たに見つかった骨片化石を前回出土して保存されていた骨片化石とともに最新の技術で分析したところ、細胞小器官ミトコンドリアのDNAやたんぱく質から現生人類の骨片を13個特定できた。放射性炭素に基づき年代も測定した。

 トナカイやバイソン、シカ、ウマなどの骨の化石も分類でき、狩りをして食べたとみられる。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/864.html
[環境・自然・天文板6] 「腰を抜かした」月面ピンポイント着陸に成功!困難な状況下でも運用再開 無人月面探査機「SLIM」が成し遂げたもの/FNNプライムオンライン
「腰を抜かした」月面ピンポイント着陸に成功!困難な状況下でも運用再開 無人月面探査機「SLIM」が成し遂げたもの/FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E8%85%B0%E3%82%92%E6%8A%9C%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F-%E6%9C%88%E9%9D%A2%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E7%9D%80%E9%99%B8%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F-%E5%9B%B0%E9%9B%A3%E3%81%AA%E7%8A%B6%E6%B3%81%E4%B8%8B%E3%81%A7%E3%82%82%E9%81%8B%E7%94%A8%E5%86%8D%E9%96%8B-%E7%84%A1%E4%BA%BA%E6%9C%88%E9%9D%A2%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F-slim-%E3%81%8C%E6%88%90%E3%81%97%E9%81%82%E3%81%92%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE/ar-BB1hA9MP?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=d8656ca9fa974d40b3a3b6884defd20c&ei=8

日本の無人探査機「SLIM」が2024年1月20日、みごと世界で5番目となる月着陸に成功した。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は1月25日に会見を開き、SLIMが、狙った地点から誤差100メートル以内のピンポイント着陸に成功したと発表。月からの「画像」も公開され、映像を見た担当者は「腰を抜かした」と感慨深く語った。

世界で5カ国目の快挙を達成 課題も
2023年9月、無人探査機SLIMは、H2Aロケット47号機で鹿児島・種子島宇宙センターから打ち上げられた。サイズ約3メートル×約2メートル×約2メートル、重さ約700kgの機体は、地球を周回しながら月の重力を利用するなどして軌道を変更し、約4カ月かけて、ついに直線距離で38万km離れた月にたどり着いた。
月面着陸成功は世界で5カ国目、日本では初めての快挙だったが、管制室では拍手もなく、記者会見でも担当者は浮かない表情だった。その理由についてJAXA・國中均理事は会見で、「太陽電池の発電ができていないという状況が確認されている。現状は電力が発生できていないので、搭載されているバッテリーで運用している」と述べた。

着陸後、何らかの理由で太陽光パネルが太陽の方向を向かず、発電ができない状態になっていたのだ。

SLIMは内蔵バッテリーでは数時間しか駆動できないことから、國中理事は「かなり辛口コメントをせざるを得ない立場なので」としたうえで「ギリギリ合格の60点としたい」とコメントしていた。

実はSLIMは月面着陸時、2つのエンジンのうち1つが何らかの理由で脱落し、想定と異なる着陸姿勢となってしまった。そのため太陽光パネルが太陽の方向を向かず、着陸時に発電ができなくなっていた。

JAXAによると、SLIMは着陸から約2時間半後、復旧時に再起動できなくなる事態を避けるため、いったん電源を停止した。

「ほぼ完璧」ピンポイント着陸に成功
しかしSLIMは、内蔵バッテリーで駆動する短い時間に地上にデータを送信していた。着陸から5日後、JAXAは会見で「狙った地点から誤差100メートル以内のピンポイント着陸に成功した」と発表した。

これまで各国が成功させてきた月着陸は、狙った地点から誤差数km〜数十kmだったが、SLIMは「狙った地点からわずか55メートル」の地点に着陸。しかも「高度50メートル付近までは、誤差たった3メートルという、ほぼ完璧な状態だった」と担当者は話した。

この日の会見では、SLIMの着陸直前に分離されたロボット「LEV-2」が撮影した実際の画像が公開された。生々しい月面の画像。そこに着陸したSLIMの姿を見事にとらえていた。

宇宙科学研究所・SLIMプロジェクトの坂井真一郎プロジェクトマネージャは「すごいですよね!自分たちのつくった衛星が本当に月に行き、隣にいるロボットが画像を撮ってくれたと思うと、あの画像を見た瞬間、私は腰が抜けそうになったんですが、それくらいすごいインパクトを受けた」と興奮気味に語った。

坂井プロジェクトマネージャは、さらに「正直なところ、よくあの形でとどまってくれた。太陽電池パネルが完全に地面を向いてしまっていれば、そこに太陽が当たる可能性はほとんどなくなってしまうので、今まで誰もなかったことを実現し、『降りられるところに降りる』のではなく『降りたいところに降りる』ことができると実証した。いろんな意味で新しい扉が開き、今後、これまでできなかったようなミッションができるようになるのでは。そこが一番の意義ではないか」とコメントした。

SLIMと通信再開 岩石を観測
想定と異なる姿勢で着陸したSLIMだが、太陽の当たり方次第では、発電が再開される可能性もあるとみて、担当者は復旧に向けて準備を進めていた。

そして、JAXAによると1月28日午後8時ごろからSLIMと通信ができるようになり、運用が再開された。復活したSLIMは、周囲にある「トイプードル」と名付けた岩石の観測を実施した。

月の昼間の時間にあたる1月いっぱいは、引き続き通信を試み、周囲の岩石の観測などを行い、月誕生の謎の解明につながる手掛かりを得たいとしている。今後の観測の成果が楽しみだ。

(鹿児島テレビ)
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/865.html
[環境・自然・天文板6] 宇宙における独特な立ち位置!地球は宇宙のどこにあるの?(図解プレミアム 宇宙の話)/ラブすぽ
宇宙における独特な立ち位置!地球は宇宙のどこにあるの?【図解プレミアム 宇宙の話】/ラブすぽ
ラブすぽ の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%8B%AC%E7%89%B9%E3%81%AA%E7%AB%8B%E3%81%A1%E4%BD%8D%E7%BD%AE-%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AF%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%AE-%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0-%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E8%A9%B1/ar-BB1hAwPK?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=077c3e76e9404e35ac7c5b748bcdcf52&ei=21

宇宙の片隅で、銀河系のはずれにある
私たちが住む地球は、太陽の周りを回っています。太陽は、地球を含めた8つの惑星とたくさんの衛星などで、太陽系というグループをつくっています。そして、その太陽系は「天の川銀河(銀河系)」と呼ばれる銀河のなかにあり、中心からおよそ2万8000光年の距離にあります。私たちはつい、地球が宇宙の中心ではないかと思ってしまいがちですが、宇宙には中心も終わりもありません。

全宇宙には1000億個以上の銀河があるといわれていて、天の川銀河はそのなかの1つです。そして、太陽系はその天の川銀河のはずれのほうに位置します。天の川銀河は約2000億個の恒星と星間ガスという物質によってできています。

麦わら帽子を2つくっつけたような形をしていて、真ん中のふくらんだ部分は「バルジ」といい、古い星やガスなどの物質によってできていて、その中心に巨大なブラックホールがあります。そして、帽子のひさしに当たる部分が「ディスク」。天の川銀河のディスクは渦巻き状になっており、バルジが棒状なので、棒渦巻銀河に分類されます。この銀河全体を包んでいる、広大で薄い球状の部分を「ハロー」といい、ここには球状星団が分布しています。
そしてハローを包み込んでいるのが、「ダークマター(暗黒物質)」と考えられています。天の川銀河の直径はおよそ10万光年、バルジの厚さはおよそ1万光年、ディスクの厚さはおよそ1000光年あることがわかっています。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』

「地球はどうやってできたの? 宇宙のどこにあるの? 」「太陽が巨大化するってホント?」「月のクレーターや『月の海』って?」「 宇宙はどんな構造?いくつもあるの? 」など素朴なギモンに即答で宇宙のナゾに迫る! ——地球の生い立ちから、お隣の天体・月の謎、太陽と惑星の素顔、恒星と銀河、宇宙論まで、最新の天文学、宇宙物理学、惑星科学に踏まえてやさしく解説。豊富なイラスト、61テーマと興味深い宇宙・星座コラムで、夢とロマンに満ちた、いちばん新しい宇宙の姿がよくわかります。太陽系のナゾから最新の宇宙理論まで、宇宙のフシギをズバリ解明します!
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/866.html
[環境・自然・天文板6] 私たちが住む地球はどうやってできた?面白い衝突と合体の繰り返しの過程とは?(図解プレミアム 宇宙の話)/ラブすぽ
私たちが住む地球はどうやってできた?面白い衝突と合体の繰り返しの過程とは?【図解プレミアム 宇宙の話】/ラブすぽ
ラブすぽ の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8C%E4%BD%8F%E3%82%80%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9F-%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%84%E8%A1%9D%E7%AA%81%E3%81%A8%E5%90%88%E4%BD%93%E3%81%AE%E7%B9%B0%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%81%97%E3%81%AE%E9%81%8E%E7%A8%8B%E3%81%A8%E3%81%AF-%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0-%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E8%A9%B1/ar-BB1hEjT8?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=c91e2f306f354dbb8fe306acf5a7a8b8&ei=8

地球は微惑星の衝突でできた?
地球生成のストーリーは、およそ46億年前、若い原始太陽の周囲にガスとちりからなる原始惑星系円盤が広がり、そのなかの微惑星同士が衝突・合体することからはじまります。微惑星が衝突・合体して大きくなると重力が強くなり、より遠くの微惑星が引き寄せられるようになり、「原始地球」ができ上がっていきました。このとき、地球が火星や金星よりも大きく成長できたことが、その後の地球の環境を決める大きな決め手になったと考えられています。

たとえば火星の場合、その質量は地球の10パーセントほど。そのため重力が弱く、長期間にわたってゆっくりと大気が宇宙空間に逃げてしまい、平均気温はマイナス40度しかありません。つまり、私たち生命体が存在できるか否かは、惑星の大きさがとても重要なのです。

加速度的に成長した原始地球の表面はドロドロに溶け、「マグマオーシャン」と呼ばれる状態になりました。そして、マグマオーシャンの熱がさらに深部の岩石を溶かしていくことで、重い鉄は中心に集まって「核(コア)」となり、軽い岩石成分は核の外側に移動して「マントル」になったと考えられています。
この核とマントルなどの地球の内部構造ができ上がることによって、のちのマントル対流や地球を覆う磁場の形成につながっていきます。また、微惑星に含まれていた水や炭素はマグマの熱によって蒸発し、大気層を形成して地表を覆いました。その後、惑星の衝突が少なくなり地表が冷えると、大雨が降り注ぎ、海ができ上がったのです。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』

「地球はどうやってできたの? 宇宙のどこにあるの? 」「太陽が巨大化するってホント?」「月のクレーターや『月の海』って?」「 宇宙はどんな構造?いくつもあるの? 」など素朴なギモンに即答で宇宙のナゾに迫る! ——地球の生い立ちから、お隣の天体・月の謎、太陽と惑星の素顔、恒星と銀河、宇宙論まで、最新の天文学、宇宙物理学、惑星科学に踏まえてやさしく解説。豊富なイラスト、61テーマと興味深い宇宙・星座コラムで、夢とロマンに満ちた、いちばん新しい宇宙の姿がよくわかります。太陽系のナゾから最新の宇宙理論まで、宇宙のフシギをズバリ解明します!

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/867.html
[環境・自然・天文板6] アインシュタインの脳にはなにが起こっていたのか?/StarsInsider
アインシュタインの脳にはなにが起こっていたのか?/StarsInsider
Stars Insider によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%84%B3%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B/ss-BB1hKja5?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=3a21ad7b06a8418abef77b9421655cf8&ei=14

アインシュタインの脳にはなにが起こっていたのか?

アルバート・アインシュタインは、物理学や歴史に消えない傷跡を残したこの世界を理解するために画期的な貢献をしたことで、象徴的な小説の受賞しました。彼のの革命的な理論、相対性理論や有名な方程式、E=mc^2は、科学的な考え方のまさに枠組みを形を変えてきました。しかし、亡くなった後も、アインシュタインの脳は倫理的な問題や科学的な探求を刺激するものを取り上げ、人を困惑されるような物語を巻き込みながら、注目の的であり続けました。

興味は沸きましたか?以下のギャラリーをクリックし、ぞっとする話の詳細をみていきましょう。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/868.html
[環境・自然・天文板6] 月が縮小、月面基地に影響か 数億年かけ周囲45m短く 米国が有人の月面着陸を計画/よろず〜ニュース
月が縮小、月面基地に影響か 数億年かけ周囲45m短く 米国が有人の月面着陸を計画/よろず〜ニュース
よろず〜ニュース によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%9C%88%E3%81%8C%E7%B8%AE%E5%B0%8F-%E6%9C%88%E9%9D%A2%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E3%81%AB%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%8B-%E6%95%B0%E5%84%84%E5%B9%B4%E3%81%8B%E3%81%91%E5%91%A8%E5%9B%B245%EF%BD%8D%E7%9F%AD%E3%81%8F-%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%8C%E6%9C%89%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%9C%88%E9%9D%A2%E7%9D%80%E9%99%B8%E3%82%92%E8%A8%88%E7%94%BB/ar-BB1hNQOt?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=55649072fe3444928b17b0d407a77c21&ei=19

月は、縮小しているという。研究者らによると、過去数億年の長い歳月をかけて、月の周囲が45メートルほど短くなったそうで、月面基地の建設への影響もささやかれている。

地球の衛星である月の縮小は、いずれ月の南極で強い地震を引き起こす可能性があると考えられており、NASAが将来宇宙飛行士を送ろうとしている場所と合致するそうだ。

NASAはアルテミス3号の打ち上げを2026年に計画。1972年のアポロ17号以降初めての人類の月面着陸を予定している。

国立航空宇宙博物館地球惑星研究センターのトーマス・ワッターズ氏は、月面における恒久的な基地の場所と安定性を検討する際、月の縮小による不安定性の危険を考慮しなければいけないと“警鐘”している。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/869.html
[環境・自然・天文板6] 地球は34億年前、豊かな生態系をすでに持っていた…最新の研究で/BUSINESS INSIDER JAPAN
地球は34億年前、豊かな生態系をすでに持っていた…最新の研究で/BUSINESS INSIDER JAPAN
Marianne Guenot によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AF34%E5%84%84%E5%B9%B4%E5%89%8D-%E8%B1%8A%E3%81%8B%E3%81%AA%E7%94%9F%E6%85%8B%E7%B3%BB%E3%82%92%E3%81%99%E3%81%A7%E3%81%AB%E6%8C%81%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A7/ar-BB1hPhko?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=1a731782e1ae41b197a4867d112b13d7&ei=12

科学者チームは、化石から初期の生命の証拠を抽出することに成功した。
南アフリカの岩石には、世界で最も古い化石が含まれていると考えられている。
これらを分析することで、34億年以上前の地球上の生命についての手がかりを得ることができる。
34億年前の地球は、微生物の複雑な生態系で満ちあふれていたのかもしれない。

ドイツのゲッティンゲン大学を中心とする研究チームは、南アフリカのバーバートン・グリーンストーン・ベルトにあるバック・リーフ・チャートから採取された化石を分析した。

この地域は、地表近くに保存状態の良い古代の堆積岩があることで知られており、そこから地球の歴史のスナップショットを得ることができる。
研究チームは、採掘した岩石の一部から、古代生物の多様性を知る手がかりとなる化学的特徴を発見した。これは地球における初期の生命に関する新たな証拠となっている。

「この研究から読み取れるのは、初期の生命も現在の生命と非常によく似た仕組みで存在していたということだ」と、フランス国立科学研究センターの古代生物学者、フランシス・ウェストール(Frances Westall、この研究には参加していない)はNew Scientistに語っている。

30億年以上前の地球に存在した生命
地球に生命が誕生したのは43億年前だと考えられているが、その時代にさかのぼって証拠を追跡するのは困難だ。

それでも科学者たちは世界各地で古代の岩石コアを採掘し、その中から炭素を多く含む特異な層を発見した。これらの層は、何十億年も前に岩石に閉じ込められた生命の化石だと考えられている。生命体の化石を含む岩石コアとして最も古いとされているのは350万年以上前のもので、オーストラリアのピルバラで発見された。

それよりも古い炭素を多く含む層も発見されているが、あまりにも古いため、これが化石なのか、それとも別の非生物学的プロセスによってできたものなのか、まだ分かっていない。

そのため、科学者たちは競うようにこれらの古代の化石からできる限りのことを理解しようとしている。そしてついに、30億年以上前の地球はすでに生命で満ちあふれていたということが明らかになった。

「保存状態の良い岩石が少ないため、傾向を見い出すのは極めて難しい」とウェストールは指摘する。

「生命が地球に誕生したのは、おそらく42億年か41億年前の冥王代だと私は考えている」

冥王代とは、地球誕生から約40億年前までの約5億年間のことを言う。

微生物の代謝は、34億年前からすでに複雑に進化
バーバートン・グリーンストーン・ベルトから採掘されたサンプルは、34億2000万年前のもので、これまでに見つかった化石の中で最も古いもののひとつだ。

先行研究によると、岩石中の微生物の化石は変化に富み、おそらく水辺に生息していたことが示唆されていた。

そして最新の論文では、微生物を構成する化学物質に注目することで、分析をさらに推し進めている。この論文は2024年1月12日付で査読付き学術誌「Precambrian Research」に掲載された。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/870.html
[環境・自然・天文板6] 2億年以上前の大量絶滅の時期、科学者が正確に測定―中国メディア/Record China
2億年以上前の大量絶滅の時期、科学者が正確に測定―中国メディア/Record China
Record China によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/2%E5%84%84%E5%B9%B4%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E5%89%8D%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%87%8F%E7%B5%B6%E6%BB%85%E3%81%AE%E6%99%82%E6%9C%9F-%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%8C%E6%AD%A3%E7%A2%BA%E3%81%AB%E6%B8%AC%E5%AE%9A-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/ar-BB1hPJCr?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=d170e62b7f1a452ba999466e8b9cf527&ei=8

南京大学が発表した情報によると、同校地球科学・工学学部の沈樹忠教授が率いる研究チームは高精度同位体年代測定法を駆使し、ペルム紀末期に赤道などの低緯度地域で陸上生物が大量に絶滅した時期を新たに測定しました。この研究は、生態系によって環境悪化に対応する速度が異なることを明らかにし、生物の大量絶滅のプロセスをより正確に復元するのに役立ちます。

沈教授によると、ペルム紀末期に発生した生物の大量絶滅は地質学史上最も深刻な大量絶滅事件であり、それにより海洋種の8割以上、陸生種の約9割が消滅しました。科学界ではこれまで、この大量絶滅は約2億5200万年前に起こったものと考えられていましたが、地域別、生態系別の大量絶滅の進行過程についての、より詳細な研究は不足していました。

今回、研究チームは十数年にわたる野外サンプリングと高精度同位体年代測定法により、ペルム紀末期の低緯度地域において陸上生物の大量絶滅が発生した具体的な時期を初めて正確に測定しました。研究者はまた、異なる緯度における陸上生物の絶滅と海洋生物の絶滅の時期を比較し、大量絶滅期間における生態系ごとの特徴も示しました。
最新のサンプリングによる年代測定は、ペルム紀末期における赤道など低緯度地域での陸上生物の大量絶滅は2億5188万年前に始まったことを示しています。低緯度地域における陸上生物の大量絶滅は、海洋生物の大量絶滅が始まった時期より少なくとも約6万年、高緯度地域における陸上生物の大量絶滅が始まった時期よりも少なくとも約43万年遅れていたことが明らかになりました。

研究者はまた、世界古生物ビッグデータバンクに基づき、大量絶滅前後の異なる緯度帯の生物多様性の変化について分析を行いました。その結果、低緯度地域では生物絶滅の発生が遅かっただけでなく、絶滅率も相対的に低かったことが示され、当時の低緯度地域における陸地生態系がより高い環境ストレス耐性を持っていたことを物語っている可能性があります。

紹介によりますと、最新の年代測定結果に基づいて、科学者は2億年以上前のこの生命の大惨事の発生過程をより正確に復元することが可能です。ペルム紀末期には、最初に高緯度地域で陸上生物の大量絶滅が始まり、徐々に中緯度、低緯度地域へと進んでいました。一方、海洋生態系の崩壊には独特のパターンがあり、全体としてはより急速に発生したとのことです。

関連する研究成果は2月1日に発表された米サイエンス誌のサブジャーナル「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に掲載されました。(提供/CRI)
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/871.html
[環境・自然・天文板6] 南海トラフ巨大地震は「連発」する…日本人が絶対に知っておきたい「後発地震の恐怖」/現代ビジネス
南海トラフ巨大地震は「連発」する…日本人が絶対に知っておきたい「後発地震の恐怖」/現代ビジネス
宮地 美陽子 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AF-%E9%80%A3%E7%99%BA-%E3%81%99%E3%82%8B-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E3%81%AB%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84-%E5%BE%8C%E7%99%BA%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E6%81%90%E6%80%96/ar-AA1n8U0P?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=a32133b693454d9ebb7aeca834f20a41&ei=15

首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火……過去にも起きた「恐怖の大連動」は、東京・日本をどう壊すのか。

いつやってくるかわからない震災に向き合うための必読書『首都防衛』では、知らなかったでは絶対にすまされない「最悪の被害想定」がありありと描かれている。

(※本記事は宮地美陽子『首都防衛』から抜粋・編集したものです)

「後発地震」に備えながらの救助活動
最大震度7、津波高が最大30メートル超にも達する史上最大級の南海トラフ巨大地震が襲来すれば、救援活動も容易ではない。
震度6弱以上または浸水深30センチ以上の浸水面積が10ヘクタール以上となる市区町村は、30都府県の737市区町村と超広域で被害が生じることに加え、時間差で起きる可能性がある「後発地震」に消防などが備えなければならないからだ。

一度の巨大地震発生であれば被災地に応援部隊が一斉に向かうことができるが、南海トラフ巨大地震の場合は「後発」を警戒して地元での活動にとどまることを余儀なくされる。

政府は被災地域で「自活のため最低でも3日間、可能な限り1週間分程度の備えなどへの理解を進めることにも取り組む」とするが、巨大地震の連発によって被災地の救援・救助に遅れが生じる可能性は捨てきれない。

関西大学の永田尚三教授(消防・防災行政)は「究極の事態では地域住民を守ることが最優先される。被害が少なくても、後発地震が起きるかもしれないという不確実な状況では、応援派遣できるかどうかは究極の選択を迫られる。できることには限りがあり、優先順位をつけなければならない」と語る。

事前避難の重要性
一度目の激しい揺れに耐えた建物でも時間差で再び巨大地震に襲われれば、倒壊するリスクも高まる。現在の設計基準は「連発」を想定していないためだ。

何とか避難して安心をつかんだと思っても、そのダメージから回復し切れていないときに二度目の大地震が襲うという信じられないことが現実に起こり得る。

政府は「半割れ」を想定し、2019年から「南海トラフ地震臨時情報」という防災情報の運用を始めた。南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合や地震発生の可能性が高まっていると評価した際に気象庁が発表するもので、テレビやラジオ、インターネット、防災行政無線などで伝達する。

「巨大地震警戒」と発した場合にはすぐに避難できる準備を呼びかけ、発生後の避難では間に合わない可能性がある住民は1週間の事前避難を行う必要があるとしている。

2016年版の「消防白書」によると、この年の4月14日と同16日に震度7を観測した熊本地震で地震の直接的な影響による死者50人、建物全壊8000棟超に達した。

ただ、一度目(M6.5)の揺れで4万4000人を超える住民が約500ヵ所の避難所に避難したため、約28時間後に起きた二度目(M7.3)の犠牲者を抑えることにつながったとされる。

早期避難に対応していなければ、二度目の強い揺れで倒壊した建物被害に巻き込まれるなどして死者が10倍以上に膨らんでいた可能性があるという。

国内観測史上最大のMw9.0を観測した2011年3月の東北地方太平洋沖地震は、本震の2日前にM7.3の地震が発生。約1ヵ月後にはM7級の余震が発生し、復旧の遅れにつながった。時間差で連続発生し得る南海トラフ巨大地震では、建物や地盤の崩壊、液状化による被害拡大・二次災害なども懸念されている。

政府は2024年春までに被害想定の死者数を8割減らす減災目標を掲げるが、達成は困難だ。国力を大きくダウンさせる巨大地震の到来を前に、我が国は人口減少・超高齢社会を迎え、財政力が弱い「過疎地域」も2022年4月時点で885市町村に上っている。今や全国の自治体の半分は過疎化の悩みも加わっているのだ。

南海トラフ巨大地震で甚大な被害が想定されている高知や徳島、和歌山も例外ではなく、ハード対策や隣近所との助け合いに不安を抱える。東側と西側で巨大地震が連発したとき、日本は「動ける国」であるのか。

被害を最小限に食い止めるカギは、やはり一人ひとりの避難準備と行動が握っているのは間違いない。

つづく「『まさか死んでないよな…』ある日突然、日本人を襲う大災害『最悪のシミュレーション』」では、日本でかなりの確率で起こり得る「恐怖の大連動」の全容を具体的なケース・シミュレーションで描き出している。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/872.html
[環境・自然・天文板6] 地球のプレートテクトニクスが始まったのは「33億年以上前」 最新研究/Forbes JAPAN
地球のプレートテクトニクスが始まったのは「33億年以上前」 最新研究/Forbes JAPAN
David Bressan によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%8C%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF-33%E5%84%84%E5%B9%B4%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E5%89%8D-%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%A0%94%E7%A9%B6/ar-BB1hTT9g?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=cfeffa86dba0400cb8bb85cdebe19471&ei=19

初期の地球には、プレートテクトニクスは存在せず、地殻変動活動のない固い外殻で地球全体が覆われていた可能性が高い。この動かない外殻が、地球のマントルの対流による作用で分裂した結果、それぞれの断片が最初の地殻構造プレートを形成した。
これが起きた時期については、まだ科学的に解明されていない。現在、プレートテクトニクスによって絶えず地殻はリサイクルされ、岩石の記録は破壊されている。30億年より古い時代の岩石層は極めて稀で、現在知られているのは辺境地域にある数カ所にとどまっている。

プレートテクトニクスで形成された、これまでで最古の岩石は25億年前にさかのぼるものだ。プレートの動きを再現できるのは、過去8億年間に限られる。

今回の最新研究では、32億7000万年前の岩石に含まれるカンラン石粒子を分析した。その結果、当時すでにプレートテクトニクスが機能していたことを示唆する証拠が見つかった。

南アフリカのバーバートン・グリーンストーン・ベルトは、世界最古級の地質構造の1つで、41億5000万〜33億年前の約8億年間にわたるさまざまな時代に形成された岩石で構成されている。名前が示すとおり、元は堆積岩だった珪岩(変成岩)と、古代の海洋地殻の残骸と考えられている、緑色がかった玄武岩質岩が連なっている。

カンラン石は、玄武岩に含まれる一般的な鉱物で、マグマから結晶化によって直接形成される。今回の研究をまとめた論文の筆頭執筆者で、中国科学院の地球化学者ドンジャン・オーヤンと研究チームは、カンラン石結晶の起源を再現するために、カンラン石に含まれる酸素と鉄の含有量を分析した。

化学組成の分析結果に基づき、このカンラン石が、現代のプレート沈み込み帯に似た、圧力と融解を受けた岩石の内部で形成されたことを、研究チームは明らかにした。これは当時、地殻の移動がすでに始まっていた可能性があることを示唆している。研究では特に、現代の火山弧環境について言及している。海洋プレート(海洋地殻とその下の上部マントル)が別のプレートの下に沈み込む地帯では、融解したプレートが地表の火山活動に供給され、弧状に連なった火山が形成される。

プレートテクトニクスは、現在のところ地球上でしか観測されておらず、惑星を居住に適した環境にするのに不可欠な要素である可能性がある。今回の最新の研究結果と過去の研究を総合すると、約38億〜36億年前の地球で何かが起き、動かない地殻からプレートテクトニクスに移行したことが示唆される。
今回の研究論文「Light oxygen isotopic composition in deep mantle reveals oceanic crust subduction before 3.3 billion years ago」は、科学誌Nature Communications Earth & Environmentに掲載された。論文はここで閲覧できる。(以下 略)
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/873.html
[環境・自然・天文板6] 月面探査機SLIM 奇跡の復活 何が起きたのか どんな成果をあげたのか解説します/水野倫之・nhk
月面探査機SLIM 奇跡の復活 何が起きたのか どんな成果をあげたのか解説します/水野倫之・nhk
2024年02月08日 (木)
水野 倫之 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/491548.html

世界5か国目となる月面着陸に成功した日本の探査機SLIM。発電できなかった状態から奇跡的に復活し、月面の観測を一旦終えた。そしてこの先もあるかもしれない。水野倫之解説委員が解説します。

こちらが月面に着陸したSLIMを捉えた画像。
エンジンを上にして逆立ちしたような状態だが、着陸していることがわかる。
月面は、夜となって発電できなくなっているのでSLIMは今再び休眠状態。

SLIMが月面着陸に挑戦したのは先月20日。JAXAの施設では関係者が見守った。
午前0時ちょうどに月面上空でエンジンを逆噴射して降下をはじめ、午前0時20分に探査機から月面への到達を示すデータも送られてきていた。
JAXAはその後の会見で着陸成功を発表したものの関係者の表情は硬いまま。
太陽電池が発電できず、探査機が機能停止してしまう瀬戸際にあったから。
何が起きたのか。
着陸点は傾斜地だったので、計画では5本ある脚の1本でまず着地した後、あえて倒れ込むように2段階で着陸して太陽電池を上に向けて、発電する事になっていた。
しかし着陸の姿勢が乱れ、太陽電池に太陽が当たらず、発電できなかった。
ただこの緊急事態でも、チームの対応は極めて冷静。
着陸前にトラブルを想定した運用訓練を何回も繰り返していたからで、その手順通りにバッテリーに切り替え。電力が持つのは3時間、即座に最も重要な飛行データを地球に送るようSLIMに指令。
これを送りきりやがて電力はなくなりSLIMは休眠状態に。

姿勢が乱れた原因については、飛行データを解析した結果、高度50m付近で、メインエンジン2基のうち1基が何らかのトラブルで破損したことがわかった。
実際SLIMが飛行中に捉えた月面の写真に円すい形をしたエンジンの一部が写っていた。
その影響でSLIMは横に流されながら着陸、予期せぬ姿勢となった。

飛行データを元に運用チームが予想した姿勢がこちら。
太陽電池は太陽と反対の西を向いているため、東にある太陽から光を受けられず発電できなかったわけ。
最初の画像とそっくり。
あの画像はSLIMが着陸直前に放出した2基の小型ロボットが連携して実際に撮影したもので、チームの解析・予想が正しかったことも証明された形となった。

画像を撮影したのはおもちゃメーカーなどが開発した直径8p、重さ250gの超小型ロボット。SLIMの中では球体だが放出されたあと左右に広がり、それぞれが車輪となって走行。
月面は砂地のところが多く、左右に振ることで砂をしっかり捉えることができるという。
そして撮影したSLIMの画像をもう1台のロボット経由で地球に送った。
2台はもともとは月面を探査する超小型ロボットの技術を実証するために開発されたが、こうした緊急事態にも役立つことがわかったことは、大きな収穫。

そしてさらなる解析の結果、着陸点は、エンジントラブルがありながらも目標から55mしかずれていないことも判明。
これが今回の最大の成果。
これまで各国の着陸は平坦な「降りやすいところに降りる」もので、着陸精度は数キロから10数キロ。これに対し、今回初めて精度100m以内の狙ったところへのピンポイント着陸に挑戦。


SLIMは月面を撮影しながら降下し、あらかじめインプットされている過去の探査機が撮影した月面のデータと照合することで自身の位置を把握して実現した。
今回日本は、「降りたいところに降りる」技術を獲得したことになる。

ピンポイント技術に挑戦したのは今後の月面探査に必要不可欠な技術だから。
近年月面に水が存在する可能性がわかった。

こちらはNASAによる月の南極の観測データ、青い部分に水がありそうだという。
水があれば飲料水や、電気分解して水素を取り出せばロケットなどの燃料として使える。
水は地球から運べば1L=1億円かかるので、現地調達しようと米中を中心に各国の探査競争が激しくなってきている。
というのも今の宇宙のルールでは月の資源について明確な取り決めがなく、早く見つけた国が優先的に利用できる可能性があるから。
水がありそうな場所に日本がピンポイントで行ければ、今後月面探査をリードしていける可能性も出てくるわけ。

そしてSLIMはこれで終わりではなかった。
着陸から8日目に奇跡的に復活し、観測を再開することができた。
月面では昼と夜は2週間ごとに訪れ、太陽は地上での見え方と同じ様に東から上り、西へ沈むように動く。なので、西に傾いた太陽の光が太陽電池に当たって発電ができたからだが、ただ自動的にSLIMが復活するわけではない。
チームは着陸後の解析とロボットが撮影した画像から、復活の可能性が十分あるとみて、太陽が当たる頃を見計らって起動するよう信号を送っていたからこそ実現したわけで、チームの粘り強さが功を奏したとも言える。

SLIMは復活後、黄色い印がついた月面の10の岩石について、特殊なカメラで観測し、その成分の分析を進めている。
これらの岩は、月に天体が衝突した際に月の地下のマントル部分から出てきた岩石。
その成分を調べて、地球のマントルの成分と比較することで、月の成り立ちに迫ることができる可能性がある。
というのも月は太古の地球に巨大な天体が衝突してはぎとられた地球の物質が再び集まってでできたとする説が有力。今回調査した月の岩の成分と地球のマントルの成分が同じならこの説が裏付けられることにもなるからで、科学的な成果も期待できる。

最後にSLIMの成果をまとめると、まず100m以内のピンポイント着陸に世界で初めて成功し、ロボットで自らの写真を撮って地球に送ることにも成功。
さらには月面の詳細な観測にも成功。
一方でエンジントラブルで2段階の着陸はうまくいかなかった。
今後トラブルの原因を究明し、次に生かしていかなければならないのは当然だが、日本が月面探査に大きな一歩を踏み出せたという意味で、ミッション全体は大いに評価できるものだったと思う。

そしてSLIM、この先続きがあるかも。
今月中旬には再び太陽が昇ってくる。チームは再復活に挑戦する。
ただ月面の夜は-170度で、機体は極寒に耐えられる設計とはなっていないため簡単ではないが、SLIMが観測再開できるのか、今後も注目していきたい。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/874.html
[環境・自然・天文板6] 日本列島の折れ曲がり、ふくらんだ側は「フィリピン海プレートの活動」で陸地が付け足されたところ…フォッサマグナは「単なる深いだけの溝」じゃなかった/現代ビジネス
日本列島の折れ曲がり、ふくらんだ側は「フィリピン海プレートの活動」で陸地が付け足されたところ…フォッサマグナは「単なる深いだけの溝」じゃなかった/現代ビジネス
藤岡 換太郎 によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%97%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%8A%98%E3%82%8C%E6%9B%B2%E3%81%8C%E3%82%8A-%E3%81%B5%E3%81%8F%E3%82%89%E3%82%93%E3%81%A0%E5%81%B4%E3%81%AF-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E6%B5%B7%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B4%BB%E5%8B%95-%E3%81%A7%E9%99%B8%E5%9C%B0%E3%81%8C%E4%BB%98%E3%81%91%E8%B6%B3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%81%AF-%E5%8D%98%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%B7%B1%E3%81%84%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AE%E6%BA%9D-%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F/ar-BB1hZShp?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=e49280bad56b476db9a1c405bb149cc7&ei=23

ハインリッヒ・エドムント・ナウマンが発見した「フォッサマグナ」は、日本列島の成立や、今後の変化や姿を考えるのに非常に重要な地質構造であると言われています。

しかし、それと同時に、謎もまた多く、そもそもその範囲さえ確定していません。

南北で大きな地質学的な違いがあるフォッサマグナは、地層をつぶさに観察することで、成立のストーリーがかなり見えてきますが、じつは日本を取り巻く海洋の地形や成り立ちとの関係で見てくると、より一層その特異な姿が浮かび上がってきます。

海から見たフォッサマグナ。南部フォッサマグナの成立にフィリピン海プレートが関与していそうなことがわかりました。今回は、フィリピン海プレートの活動史を軸に、南部フォッサマグナとの接点を探っていきます。関東南西部では、おなじみの3つの川は、なんとプレート活動の痕跡とか。まさに。極上の「地質謎解きミステーリー」です!
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/875.html
[環境・自然・天文板6] 月と地球は兄弟なの?二つの惑星の面白い関係性とは!(図解プレミアム 宇宙の話)/ ラブすぽ の意見
月と地球は兄弟なの?二つの惑星の面白い関係性とは!【図解プレミアム 宇宙の話】/
ラブすぽ の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%9C%88%E3%81%A8%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AF%E5%85%84%E5%BC%9F%E3%81%AA%E3%81%AE-%E4%BA%8C%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%84%E9%96%A2%E4%BF%82%E6%80%A7%E3%81%A8%E3%81%AF-%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0-%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E8%A9%B1/ar-BB1i41N0?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=477b311a432743c1b6849afbaed02e17&ei=9

月は惑星と地球の巨大衝突によってできた
月の直径は地球の約4分の1です。実は太陽系の衛星のなかで、惑星の大きさに対してこれほど大きい衛星はほかにありません。木星の衛星は27分の1、火星の衛星は310分の1ほど。月がなぜこれほど大きいのかについてはまだ解明されていません。そんな月の起源については長年議論されてきました。

月起源の主な説は次の3つでした。

• 親子説(分裂説)……誕生直後に、高速で自転する地球の赤道付近の一部が遠心力でちぎれて飛び出した。

• 兄弟説(共成長説)……微惑星から原始地球が形成されるときに、同じガスやちりからできた。
• 他人説(捕獲説)……別に形成された微惑星が、地球の引力にとらえられた。

しかし、計算上、微惑星表層がちぎれるほどの自転速度ではなかったことがわかったり(親子説)、地球と月の内部構造がまったく違うのは変だったり(兄弟説)、自分のおよそ81分の1を超える質量をもつ天体を捕まえることは困難だったり(他人説)と、どの説にも疑問が残りました。そこに登場したのが「ジャイアント・インパクト仮説」でした。この説を提唱したのはドン・デービスとウイリアム・ハートマン。1975年のことでした。

惑星と地球の衝突で誕生したのであれば、衝突した天体の破片と原始地球のマントル層が吹き飛ばされ主成分になったと考えられ、月に金属の核がほとんどないことも説明がつきます。これはコンピュータによるシミュレーションとも合致して、この説が現在ではもっとも有力視されています。

「地球はどうやってできたの? 宇宙のどこにあるの? 」「太陽が巨大化するってホント?」「月のクレーターや『月の海』って?」「 宇宙はどんな構造?いくつもあるの? 」など素朴なギモンに即答で宇宙のナゾに迫る! ——地球の生い立ちから、お隣の天体・月の謎、太陽と惑星の素顔、恒星と銀河、宇宙論まで、最新の天文学、宇宙物理学、惑星科学に踏まえてやさしく解説。豊富なイラスト、61テーマと興味深い宇宙・星座コラムで、夢とロマンに満ちた、いちばん新しい宇宙の姿がよくわかります。太陽系のナゾから最新の宇宙理論まで、宇宙のフシギをズバリ解明します!

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/876.html
[環境・自然・天文板6] 月面にピンポイント着陸した「SLIM」はどんな探査機?/The Daily Digest
月面にピンポイント着陸した「SLIM」はどんな探査機?/The Daily Digest
Zeleb.es によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%9C%88%E9%9D%A2%E3%81%AB%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E7%9D%80%E9%99%B8%E3%81%97%E3%81%9F-slim-%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F/ss-BB1hSUqI?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=19ce798e26364e8784997fd8350c8eba&ei=18

SLIMが月面着陸
©The Daily Digest 提供
1月20日、宇宙航空開発機構(JAXA)が開発した小型月着陸実証機「SLIM」がトラブルに見舞われながらも月面に着陸。これは昨年のインドに続き、世界5ヵ国目となる快挙だ。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/877.html
[環境・自然・天文板6] 中国の超伝導量子コンピューター「本源悟空」 世界からの利用者が100万人超/ Record China
中国の超伝導量子コンピューター「本源悟空」 世界からの利用者が100万人超/
Record China によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%B6%85%E4%BC%9D%E5%B0%8E%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-%E6%9C%AC%E6%BA%90%E6%82%9F%E7%A9%BA-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E3%81%8C100%E4%B8%87%E4%BA%BA%E8%B6%85/ar-BB1i6iab?ocid=hpmsn&pc=EUPP_LCTE&cvid=08a8672ad6b142438ceb506ce1e9153e&ei=14

1月6日に正式にネットに接続された中国で独自開発された第3世代超伝導量子コンピューターの「本源悟空」は、2月1日午前11時時点で、94の国や地域のユーザーのために1万4233件の演算作業を順調に実現し、アクセスした人数は延べ100万人を突破しました。

「本源悟空」は、本源量子計算科技(合肥)が開発した超伝導量子コンピューターです。量子コンピューターは従来型コンピューターに比べてより速い演算速度とより強いデータ処理能力を備えており、コンピューティング技術の未来形と考えられています。

超伝導量子コンピューターである「本源悟空」の演算能力は突出しています。量子計算には新素材の開発や薬物の設計、気候シミュレーション、ビッグデータ分析などの分野で比類のない潜在力があります。公式統計によれば、オンラインで「本源悟空」にアクセスしたユーザーは世界の94の国や地域に分布しています。アクセス数上位3カ国は米国、カナダ、トルコでした。

本源量子は中国初の量子計算会社で、すでに中国のユーザーに第1世代、第2世代の自主開発の超伝導量子コンピューターを提供し、さらに中国初の量子チップ生産ラインを建設して運営しています。「本源悟空」は72ビットの自主開発の超伝導量子チップ「悟空芯」を搭載し、現在のところ中国でも最も先進的なプログラム作りが可能で、提供が可能な超伝導量子コンピューターです。

本源量子の公式発表によると、同社は2025年までに1000ビットの量子ビットを突破し、1024ビットの量子ビットを実現する計画とのことです。また、量子計算を用いてさまざまな業界分野向けの専用量子コンピューターの開発に取り組んでいます。(提供/CRI)
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/878.html
[政治・選挙・NHK293] 日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう/アスキー
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう/アスキー
大河原克行 編集●ASCII によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%BC%B7%E3%81%95%E3%81%AF%E9%87%8F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E5%AD%A6%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81-%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%81%A8%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%84-%E5%BA%83%E3%81%92%E3%82%88%E3%81%86/ar-BB1i7UOH?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=c3adb62a51ea4f6a97f488e94b00cab5&ei=10

今回のひとこと
「大企業も、大学も、政府も、コヒーレント状態を作る必要がある。スタートアップ企業ともコヒーレントタイムを同期させることで、日本の失われた30年が、失われたわけではないということを示したい」

量子技術の利用者を1000万人、その生産額を50兆円規模に
 一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)と内閣府は2024年2月5日に「Quantum Startup Day 2024〜出会いの場〜」を開催した。
 量子技術スタートアップ企業の状況を理解してもらうことを目的にするとともに、ベンチャーキャピタル(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)とのマッチングの場として用意された初のイベントで、スタートアップ企業による講演やパネルディスカッション、ブース展示を通じたネットワーキングなどが行われた。

 2022年4月に内閣府が打ち出した「量子未来社会ビジョン」では、2030年に目指すべき状況として、国内の量子技術の利用者を1000万人にすること、量子技術による生産額を50兆円規模にすることに加えて、未来市場を切り拓く量子ユニコーンベンチャー企業を創出することを掲げている。とくに、ユニコーンベンチャー企業の創出では、官民が一体となって、起業家育成や研究開発支援、投資家とのマッチング、政府系ファンドを活用したリスクマネーの供給など、総合的な起業環境を整備。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の支援も活用している。

 ユニコーン企業とは、評価額が10億ドル(約1500億円)を超える未上場のスタートアップ企業であり、「量子未来社会ビジョン」においては、量子コンピュータ、量子暗号通信、量子計測・センシングの3分野において、ユニコーン企業を数社創出し、スタートアップ企業の参入による市場活性化を図ることを目指している。

 今回のイベントは、ここで掲げた量子ユニコーンベンチャー企業の創出を支援するものになる。

日本の強さはニュートン力学では説明が付かない
 Q-SATRの島田太郎会長(=東芝社長CEO)は、「量子未来社会ビジョンでは、ハードルが高い目標値を掲げたことで世間をざわつかせたが、そのなかのひとつに、量子ユニコーンベンチャー企業の創出がある」とし、「大企業も、大学も、政府も、波動が互いに干渉しあうコヒーレント状態を作る必要がある。スタートアップ企業ともコヒーレントタイムを同期させることで、日本の失われた30年が、失われたわけではないということを示したい」と、量子技術分野の言葉を使いながら、今回のイベントの狙いを語った。

 島田会長の今回の挨拶は、終始、量子技術に関わる言葉を用い、いまの状況を説明するというユニークな手法を取った。

 「世の中はニュートン(古典)力学で動いており、エントロピー(混沌)が増大している。エントロピーが大きくなった状態のひとつが戦争である。日本は失われた30年と言われるが、極めて安定した状態であり、世界中で最もエントロピーが低い状態にある。つまり、世界中で一番、最適化された状態にある。しかし、安定的で、最適化しているということは、変化が起こらないということでもある。この状態を保ったまま変化を起こすのは難しい。たとえば、ニュートン力学においては、仕組み自体を根本から変える『レボリューション』という方法がある。しかし、この方法は、いろいろな人にストレスがかかっていいことではない」とし、「量子技術の世界には『トンネル効果』がある。エネルギーの順位の高いところを通り抜けて、次の世界を作ることができる」と述べた。

 また、「日本の強さはなにか。それは、ニュートン力学では説明がつかず、よくわからない。たとえば、現場力が強いと言われても、現場力とは具体的にはなにかということになる。これを量子力学で説明すると、組織の壁を気にせずに、勝手にトンネル効果を行っている人たちがいるから成しえているものだと説明できる。日本は、トンネル効果をもっと活用できるようにしなくてはならないだろう」と語った。

 量子技術の専門家ばかりが集まったイベントということあり、「今日、ここにいる人たちは、私が言いたいことはだいたい伝わっただろう」と笑いながら述べたが、かなり高度な話だったことは間違いない。

進化が進む量子技術、日本の企業・研究機関も成果を出している
 一方、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局政策企画調整官の増田幸一郎氏は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)について言及。「シップと読む人がいるが、それは間違いであり、内閣府での正式な呼び方はエスアイピーである。ぜひエスアイピーと呼んでほしい」と述べたあと、「SIPは、複数の省庁に関係する課題を対象にしているプログラムであり、そのなかで、量子技術については、第3期において、先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進として、4つのサブ課題を設けている。今回のイベントは、サブ課題のひとつであるイノベーション創出基盤の研究開発テーマであるエコシステム構築において実施しているものになる」とし、「SIPは、5年間のプログラムであり、2023年度に第3期がスタートしたところである。技術だけでなく、事業、制度、社会的受容性、人材の視点からも取り組み、社会実装の推進と、スタートアップ企業の参画を積極的に推進することになる。SIPや今回のイベントを通じて、スタートアップ企業の活動を理解してもらい、発展に向けた情報交換、意見交換を活発化してもらいたい」と述べた。

 また、経済産業省 産業技術環境局 研究開発課 研究開発調整官の田中真人氏は、量子の産業動向について説明。「日々目まぐるしく新たな発見が起きている分野であり、足が速い領域である。それによって、産業化が一気に近づいている」と、量子技術を取り巻く状況を示しながら、「2023年度は、量子技術において大きな進展があった1年だった」と振り返った。

 2023年2月にGoogleが超伝導量子ビットのエラーを訂正する量子誤り訂正の実験に成功したこと、9月にはQuantinuumが、イオントラップにおいて、3論理量ビットのエラー率を約1桁低減したこと、10月にはAtom Computingが冷却原子により、1180量子ビットを搭載する次世代中性原子プロセセッサを発表したこと、12月にはIBMがエラー率を低減した133物理量子ビット機の開発を発表するとともに、量子ロードマップを2033年まで延長し、新たな技術進化を示したこと、QuEraが冷却原子において、48個の論理量子ビットの作成に成功したほか、誤り訂正量子アルゴリズムを実現したこと、2024年1月には、東京大学が光におけるGKP量子ビットの生成を世界で初めて実現したといった事例を示しながら、「これまでは物理量子ビットの量の議論が多かったが、それが質の議論に変わっている。超伝導だけでなく、イオントラップ、冷却原子、光量子といった様々な方式において、大きな革命が起きている」と語った。

 さらに、量子コンピュータによって、2050年までに創出される市場価値が最大110兆円に達すること、経済効果の80%はユーザーによる産業分野が享受すること、量子コンピュータそのものだけでなく、部材や素材のよる市場貢献も大きく、それが約1〜2割を構成し、日本が強みを発揮できる分野になることを指摘。「経済産業省では、ハードウェアやソフトウェアだけでなく、ユースケースや部材、素材にも力を注いでいきたい」と述べた。

 そのほか、2023年4月に、岸田文雄首相の指示により、量子未来産業創出戦略をまとめ、国立研究所や大学で構成される量子技術イノベーション拠点(QIH)を通じて、同戦略が実行されていること、経産省では量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)を産総研に創設し、量子技術による新市場創出やグローバルエコシステムの構築を目指しているほか、ABCI-Qと呼ばれるGPUスパコンを設置し、量子コンピュータと組み合わせたハイブリッド計算環境の構築や、大規模量子デバイスの試作設備を構築していること、量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業(旧量子・AIハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業)によるユースケースの創出に向けた取り組みを推進していることなどを紹介した。

 さらに経済産業省では、懸賞金型研究開発事業という新たな取り組みをスタート。コンテスト形式によって、最大1000万円の賞金が提供されることになるが、2024年度以降には、新たな量子分野もこの対象になる可能性を示唆した。

 経済産業省の田中氏は、「量子技術の世界において、日本がイニシアティブを取るためには、ハードウェアやソフトウェアだけでなく、ユースケースの創出、部材や素材開発の評価、人材育成も必要であり、NEDOプロジェクトなどを通じて支援を行っている。量子技術の産業化、社会実装に向けた施策を実行していく」と述べた。

量子技術の利用事例を創出する
 Q-STARでは、量子技術そのものを捉えるだけに留まらず、多くのユーザー企業が参加することで、ユースケースの創出を中心とした活動を推進しているのが特徴だ。そこに、量子技術分野において、日本が優位に立てる要素があると見ている。「量子技術を意識せずに使える社会の構築」がQ-STARの狙いである。進化が激しい分野において、産官学による連携に加えて、スタートアップ企業の創出と連携を加速させることで、「量子未来社会ビジョン」で示した2030年の高い目標の実現が近づくことになる。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/346.html
[環境・自然・天文板6] なぜ恐竜は姿を消した? 最新研究から見る「恐竜絶滅」のナゾ/コクリコ編集部
なぜ恐竜は姿を消した? 最新研究から見る「恐竜絶滅」のナゾ/コクリコ編集部
コクリコ編集部 の意見 • 1 時間
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%81%90%E7%AB%9C%E3%81%AF%E5%A7%BF%E3%82%92%E6%B6%88%E3%81%97%E3%81%9F-%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%82%8B-%E6%81%90%E7%AB%9C%E7%B5%B6%E6%BB%85-%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%BE/ar-BB1ieFy3?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=a424a84a31cd4887a05ab4651389387b&ei=19

6600万年前、地球を襲った隕石衝突により絶滅した恐竜。講談社の動く図鑑MOVE「恐竜2 最新研究 新訂版」より、最新の研究を元に「恐竜絶滅」の謎に迫ります。

恐竜は隕石衝突後、すぐに絶滅してしまったのか? 最新研究から解説します
今からおよそ2億3000万年まえに現れ、地球の覇者となった恐竜たち。その驚くべき姿や生態で、大人から子どもまで、私たちを魅了し続ける恐竜ですが、彼らの時代は約6600万年前に突然終わりを迎えました。その時、一体何が起こったのでしょうか?
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/879.html
[環境・自然・天文板6] 時空トンネル「ワームホール」は生成できる?:科学者たちの検証/he Daily Digest
時空トンネル「ワームホール」は生成できる?:科学者たちの検証/he Daily Digest
Zeleb.es によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%99%82%E7%A9%BA%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%81%AF%E7%94%9F%E6%88%90%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%A4%9C%E8%A8%BC/ss-BB1h2Ddy

画期的な研究
©The Daily Digest 提供
2022年12月、

科学界に衝撃が走った。カリフォルニア工科大学の研究者たちがコンピュータ上で、生成後間もない2つの時空トンネル、つまりワームホールをシミュレーションできたと発表したのだ。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/880.html
[環境・自然・天文板6] ホーキング博士の予言は本当に的中するのか?/ Stars Insider
ホーキング博士の予言は本当に的中するのか?/
Stars Insider によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%AE%E4%BA%88%E8%A8%80%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E7%9A%84%E4%B8%AD%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B/ss-AA1lEnTe?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=5591be99ed174ae690eda2322cbd6520&ei=16

スティーブン・ホーキング(1942-2018)は、ブラックホールと一般相対性理論に関する研究でよく知られていた。しかし、この有名な物理学者はしばしば自身の研究分野の枠を飛び出し、その知名度を利用して、今後数十年の間に人類が直面すると思われる大きな課題や存亡の危機を強調した。エイリアンから世界の終末まで、彼の発言は大ニュースとなり、時には物議を醸した。

気になる?彼の最も有名な予言のいくつかをご覧下さい。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/881.html
[環境・自然・天文板6] 約137光年先に「地球っぽい惑星」発見。地表に水があるかも/ギズモード・ジャパン
約137光年先に「地球っぽい惑星」発見。地表に水があるかも/ギズモード・ジャパン
宮城圭介 によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E7%B4%84137%E5%85%89%E5%B9%B4%E5%85%88%E3%81%AB-%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%81%84%E6%83%91%E6%98%9F-%E7%99%BA%E8%A6%8B-%E5%9C%B0%E8%A1%A8%E3%81%AB%E6%B0%B4%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%82%82/ar-BB1is1uJ?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=42f61be0ab5e42ef9392b2ffe5eee54c&ei=15

恒星と絶妙に良い距離感みたいです。

天文学者のチームが約137光年先の恒星を周回する巨大な地球型惑星スーパーアースを発見しました。

発見された惑星の名前はTOI-175 b と呼ばれ、太陽より低温で小型の赤色矮星(わいせい)の周りを回っています。

2018年に打ち上げたTESS(テス)が発見してくれました

発見したのは、米航空宇宙局(NASA)のトランジット系外惑星探索衛星(TESS)。
TESSは地球外生命体がいそうな惑星リスト作りをミッションに、2018年に打ち上げられました。

地球を周回しながら、太陽系の近くかつ、明るい恒星の周囲にある惑星の探索をコツコツと続けてくれていたんです。

探索開始時の様子やTESSから届いた画像などギズモードでも追いかけていました。

惑星表面に水が存在している可能性が高い
今回発見された惑星(TOI-175 b)の特徴は、

直径は、地球の約1.5倍

公転周期は、19日強

温度は、恒星に十分近く惑星表面に水が存在するのに適している

惑星は恒星との距離がちょうど良く、ハビタブルゾーンと呼ばれる惑星表面に水が存在できる温度帯にあると考えられています。

比較的近い距離にあることから、追加の大気調査なども行いやすいようです。

もしかすると、ここが人類の移住先になるかも?
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/882.html
[環境・自然・天文板6] H3ロケット2号機の軌道投入に成功…1号機の失敗から再挑戦 読売新聞
H3ロケット2号機の軌道投入に成功…1号機の失敗から再挑戦
読売新聞 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%EF%BD%88%EF%BC%93%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%92%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E3%81%AE%E8%BB%8C%E9%81%93%E6%8A%95%E5%85%A5%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F-%EF%BC%91%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E3%81%AE%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%8B%E3%82%89%E5%86%8D%E6%8C%91%E6%88%A6/ar-BB1iplOi?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=e0deac9217b74d39ea0fd9e40f974ed1&ei=13

 日本の新たな大型主力ロケット「H3」の2号機が17日午前9時22分頃、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは予定された軌道への投入に成功し、2基の超小型衛星のうち1基の分離も確認した。H3は、今後の日本の宇宙ビジネスや探査の屋台骨を担う基幹ロケットで、実用化によって、国際的に激化する宇宙開発競争に本格参戦したい考えだ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))によると、2号機は、予定の飛行経路をたどり、打ち上げから約5分後、昨年3月の1号機の打ち上げで失敗した第2段エンジンの着火に成功した。約16分後には、目標としていた高度に到達し、超小型衛星2基のうち1基の分離を確認。残りの衛星の分離についても確認中という。

 H3は現在の主力ロケット「H2A」の後継として、JAXAと三菱重工業が2014年から共同開発した。
 だが、開発の難航で1号機の打ち上げ予定は2度延期。昨年3月に打ち上げられた1号機は、第2段エンジンの電気系統に過剰な電流が発生してエンジンが着火せず、指令破壊された。搭載されていた政府の地球観測衛星「だいち3号」も喪失。JAXAは原因究明を進め、第2段エンジンの点火装置などに対策を施し、この日の再挑戦に備えた。

 2号機は、全長57メートル、直径5・2メートル。失敗のリスクを考慮して重要な政府衛星などを載せない一方、「だいち3号」と同じ重さになるよう超小型衛星2基とダミー衛星1基を搭載し、打ち上げの性能を試した。

 新規開発したH3の第1段ロケットの主エンジン「LE―9」の推力は、H2Aの約1・4倍で、様々な大きさの衛星に対応できる。また、自動車用の部品の採用などで大幅なコストカットを図った。打ち上げ価格はH2Aの約100億円に対し、H3は約50億円に引き下げる目標を掲げる。

 H2Aは、24年度に打ち上げられる50号機を最後に運用を終える。H2Aの退役後、JAXAはH3の運用を三菱重工業へ移管。同社は営業役も担い、国内外の衛星の商業打ち上げの受注獲得を目指している。

 政府の宇宙基本計画では、科学探査や安全保障などに関わる政府衛星の打ち上げの多くをH3が担うことになっている。衛星のほか、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける日本の新型補給船「HTV―X」の打ち上げなど、重要な国際ミッションに活用される。

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/883.html
[環境・自然・天文板6] ブラックホールと超新星から来る宇宙線がほぼ光速で地球に降り注ぐ理由を解明/BUSINESS INSIDER JAPAN
ブラックホールと超新星から来る宇宙線がほぼ光速で地球に降り注ぐ理由を解明/BUSINESS INSIDER JAPAN
Marianne Guenot によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A8%E8%B6%85%E6%96%B0%E6%98%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E6%9D%A5%E3%82%8B%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%B7%9A%E3%81%8C%E3%81%BB%E3%81%BC%E5%85%89%E9%80%9F%E3%81%A7%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AB%E9%99%8D%E3%82%8A%E6%B3%A8%E3%81%90%E7%90%86%E7%94%B1%E3%82%92%E8%A7%A3%E6%98%8E/ar-BB1inbUX?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=d2eae0f904804f2999bb2888c526a178&ei=22

・最近の研究によって、天体がどのようにして加速粒子を宇宙空間に送り出しているかが明らかになった。
・クエーサーや超新星から発生するジェットは、危険な宇宙線を地球に送り込む可能性がある。
・宇宙線がどのようにして光速近くまで加速されるのかが、初めて研究によって明らかになった。
神秘的な宇宙線がどのようにして宇宙を通り抜け、ほぼ光速で地球に衝突するのかを科学者たちが理解するのに、小さなブラックホールが役立っている。

高エネルギー宇宙線は絶えず宇宙から降り注いでいるが、科学者たちは宇宙線についてそれほど多くのことを知らない。長年の謎のひとつは、宇宙線はどのようにしてこのような速さで地球に到達するのかということだ。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/884.html
[環境・自然・天文板6] 宇宙ごみ「観察衛星」打ち上げ、東京の新興企業が成功…デブリ除去のビジネス化目指す/ 読売新聞
宇宙ごみ「観察衛星」打ち上げ、東京の新興企業が成功…デブリ除去のビジネス化目指す/
読売新聞 によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%94%E3%81%BF-%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E8%A1%9B%E6%98%9F-%E6%89%93%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%92-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E6%96%B0%E8%88%88%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%8C%E6%88%90%E5%8A%9F-%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA%E9%99%A4%E5%8E%BB%E3%81%AE%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E5%8C%96%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99/ar-BB1iuHfX?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=a395c38a74a34bf8b8cd9769ee533ae4&ei=18

 宇宙新興企業「アストロスケール」(東京)は19日、宇宙空間を漂う「スペースデブリ(宇宙ごみ)」に接近して観察する人工衛星「ADRAS(アドラス)―J」の打ち上げに成功したと発表した。デブリ除去の宇宙ビジネス化を目指す同社は、観察成果を技術実証に生かす。

 同社によると、衛星は18日午後11時52分、米宇宙企業のロケットでニュージーランドから打ち上げられた。衛星は高度600キロ・メートルの宇宙空間で分離され、予定の軌道に投入された。

 衛星は高さ約1・2メートル、横幅約80センチ。複数の小型推進器で、地球周辺を高速で周回するデブリに最短数メートルまで接近する。目標のデブリは、2009年に打ち上げられた日本の「H2A」ロケットの残骸で、搭載したカメラやレーザー測量機で損傷状態などを確かめる。
 衛星の開発は、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))が企業と連携し、除去技術を確立する実証の一環。アストロスケールは将来、衛星のロボットアームでデブリを捕獲して除去するビジネスを目指しており、今回の観察を技術開発に生かす。

 同社の新栄次朗プロジェクトマネージャーは「デブリへの接近と調査を行う世界初のミッションになる」としている。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/885.html
[環境・自然・天文板6] 宇宙で最も明るい天体が発見。正体は1日に太陽1個分を飲み込むブラックホール/ Gadget Gate
宇宙で最も明るい天体が発見。正体は1日に太陽1個分を飲み込むブラックホール/
Gadget Gate によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%A7%E6%9C%80%E3%82%82%E6%98%8E%E3%82%8B%E3%81%84%E5%A4%A9%E4%BD%93%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A6%8B-%E6%AD%A3%E4%BD%93%E3%81%AF1%E6%97%A5%E3%81%AB%E5%A4%AA%E9%99%BD1%E5%80%8B%E5%88%86%E3%82%92%E9%A3%B2%E3%81%BF%E8%BE%BC%E3%82%80%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB/ar-BB1iHjPc?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=0bf6921285fc41808349ff9bc757fcd3&ei=25

オーストラリア国立大学 (ANU) の天文学者らがNature Astronomyに発表した新しい論文によると、太陽系から約120億光年以上離れた場所にあるクエーサー「J0529-4351」はこれまでに発見されたなかで最も明るい天体であることがわかったという。

このクエーサーは、太陽の170億倍または190億倍の質量で、周辺の物質を1日に太陽1個分ずつ取り込んで急成長している超大質量ブラックホールを中心に据えているとのことだ。
ブラックホールは一般的に、その強い重力で光をも引き寄せて逃がさないとされている。クエーサーJ0529-4351の光源は、ブラックホールの周囲に直径7光年の大きさで形成されている降着円盤であり、その明るさは太陽の500兆倍以上という想像を絶するものになっている。

実は、このクエーサーは1980年にヨーロッパ南天天文台(ESO)の1mシュミット望遠鏡の画像に現れていた。しかし、そのあまりに特異な性質のため、それが非常に遠い位置にあるクエーサーとは認識されなかった。コンピューターによる分析では、既知のクエーサーに比べて明るすぎる天体は、比較的近い場所にある恒星と分類される可能性が高かったとのことだ。

しかし2023年、オーストラリアにあるサイディング・スプリング天文台2.3m望遠鏡による観測で、J0529-4351は恒星ではなく、非常に遠い場所のクエーサーであることが特定された。

ただ、これまでに発見された最も明るい天体かどうかについては2023年に発表された論文の時点でもわかっていなかった。当時の論文ではまだ、J0529−4351の明るさが重力レンズ効果によるものである可能性があることを排除していなかった。

今回発表された論文では、J0529−4351を捉えた画像は重力レンズによって生まれるひずみなどがなく、その手前には重力レンズを構成するような質量を持つものが存在しないことが判明した。

また、このクエーサーが重力レンズもなしに、他に類を見ないほど明るく輝いている理由は、ブラックホールが周囲の恒星を捕食するペースによるものだという。クエーサーの光は降着円盤からのものだと上に記したが、そのなかでは、ブラックホールに捕らえられた天体などの物質を構成する粒子が互いに衝突して加熱され、強いエネルギーを放出している。そのため、より多くの物質が降着円盤に含まれ、また降着円盤が巨大であるほど、発する光も強くなる。

ただし、あまり物質が多すぎても良いというわけではなく、その光の強さはブラックホールの質量や回転、取り込まれる物質の量といった要素を元に算出されるエディントン限界光度とよばれる指標による。

科学者らは、J0529−4351の中にある超大質量ブラックホールが、太陽170億個分、もしくは190億個分であるとの推定値を提案している。

これらの質量は、これまでに知られている超大質量ブラックホールの中で最大というわけではない(とはいえ、天の川銀河の中心にあるブラックホールが太陽400万個分の質量だと言えばその規模の違いがわかる)。

それにもかかわらず、このクエーサーが他に類を見ないほどの光を発しているということは、エディントン限界をわずかに下回るために年間370太陽質量の物質を取り込んでいることになる。だいたい1日に太陽1個を取り込んでいると言うことだ。

研究者は現在、J0529−4351がどうやってそれほど大量の物質を降着円盤に取り込めているのかを調べている。

ちなみに、過去には太陽の600兆倍の明るさを持つクエーサーも発見されているが、こちらは重力レンズ効果込みの明るさであるため、実際の明るさはもっと低い。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/886.html
[環境・自然・天文板6] H3ロケット 再挑戦成功! 衛星打ち上げビジネスで世界と競うには 何が課題となるのか解説します/水野倫之・nhk
H3ロケット 再挑戦成功! 衛星打ち上げビジネスで世界と競うには 何が課題となるのか解説します/水野倫之・nhk
2024年02月20日 (火)
水野 倫之 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/491925.html

去年初号機の打ち上げに失敗した日本の新型の大型ロケットH3が打ち上げ再挑戦に成功。小型、大型と相次ぐ失敗で危機的状況だった日本の宇宙開発はギリギリのところで踏みとどまった。ただ当初予定より3年遅れでようやくスタートラインにたてた状況で、衛星打ち上げビジネスで世界と競うには多くの課題を乗り越えなければならない。
きょうは、
▽再挑戦へ異例の対策
▽激変する衛星打ち上げ市場
▽世界と競うには
以上3点から新型ロケットへの期待と課題について、宇宙担当の水野倫之解説委員が解説。

先週、種子島宇宙センターから打ち上げられたH3の2号機。順調に上昇し、補助ロケットに続いて、第1段のメインエンジンを分離。
その後、初号機失敗の原因となった第2段エンジンにも無事点火。燃焼を終えてロケットは予定の軌道に乗り、搭載した衛星全てを分離し打ち上げは成功。
JAXAの岡田プロジェクトマネージャは「ようやくおぎゃあと産声をあげることができた。すごく重い肩の荷が下りた。」と安どの表情を見せた。

それもそのはず、今回の打ち上げ再開に日本の宇宙開発の命運がかかっていたからだ。
H3は今後20年間、日本の宇宙輸送の主力となるロケットとして、JAXAと三菱重工業が共同開発。これまでの主力 H2A より衛星搭載能力が3割アップ。
H3を新規開発したのは、H2Aが成功率98%と信頼性は高かったものの打ち上げコストが1回100億円と高く、商業打ち上げは5回にとどまり、衛星打ち上げビジネスで苦戦を強いられたから。
これを教訓にH3は、H2Aの半額の50億円が目標に。例えば心臓部の第1段メインエンジンの部品を3分の1に減らし、構造をシンプルにしてすることで信頼性とコスト削減の両立を目指し、当初より2年遅れとなったものの、去年3月初号機の打ち上げにこぎ着けた。
5か月前に小型のイプシロンロケットが失敗していた分、期待も高まったが、あえなく失敗。原因はH2Aでも使われ、一部を改良した第2段エンジンに着火しなかったことだった。

JAXAや三菱重工では地上で再現試験を繰り返して原因究明を進めた結果、点火装置のショートなどが直接の原因と判明。
そのシナリオとして、打ち上げの衝撃で点火装置の部品が損傷したケースや電子部品の電圧が想定を超えたケースなど3つに絞り込んだ。

そしてここから、政府とJAXAは再開に向け異例の対応を取る。
シナリオを一つに絞り込むことまではせず、すべてに対応できるよう部品の絶縁強化などの再発防止策を取った。
また今回、搭載予定だった大型の地球観測衛星はのせず、かわりに同じ重さのダミー衛星を搭載するなど信頼性確認に徹して打ち上げに再挑戦し、リベンジを果たしたわけ。

この異例の対応によって、地球観測衛星の打ち上げがさらに遅れるなど、ただでさえ初号機の失敗で影響を受けた日本の宇宙利用の影響が拡大することにもなった。
ただ、原因を最後まで絞り込まなかったことで打ち上げ再開を早めることができたほか、H3の信頼性の確認もできて、衛星打ち上げ市場参入へ何とか踏みとどまることができたわけで、妥当な判断だったと思う。

ただ失敗、再挑戦と足踏みし当初から3年遅れる間に、世界の衛星打ち上げ市場は激変した。
まず、衛星打ち上げ需要が急増。特に重さ数百キロ以下の小型衛星を多数打ち上げて地球規模の通信網を構築したりするサービスが急拡大。

アメリカの起業家イーロン・マスク氏のスペースX社はすでに5000機以上を打ち上げ、世界のほぼどこでも高速のネット利用を実現、日本でもサービスの利用が増えている。
また日本の複数のベンチャーも小型衛星でビジネスを始めており、通信や災害時の観測、それにロケットの残骸などいわゆるスペースデブリの観測を行うなどビジネスの範囲も広がりを見せている。
こうした小型衛星の打ち上げは、今では年間2000機を上回っており、さらに増えるとみられる。

これに伴い、世界のロケット打ち上げ回数も増え続け、去年は212回成功と、過去最多を更新。
最も多いのがアメリカ、中でもスペースX社が96回と最多、数日に1回のペースで打ち上げていて、ひとり勝ち状態。主力ロケット・ファルコン9の機体を再利用することで、打ち上げコストを削減。低コストと早さを武器に、日本を含む世界から多くの衛星を受注している。

これに対して日本は去年、H2Aの2回の成功にとどまり、世界との差は歴然。

H3にチャンスは残されているのか。
実際のところ、スペースXとすぐに真っ向勝負するのは現実的ではないと思う。
ただ衛星打ち上げ需要は旺盛で、スペースXだけで打ち上げきれるわけではなく、まずはこうした衛星をヨーロッパなどのロケットと競って、とっていき、力をつけていけるかが当面の勝負になると思う。
私は対応を急げば挽回は十分可能だと思う。

というのもウクライナ危機でロシアが衛星の打ち上げサービスを停止し、影響でロケット不足は続いている。いずれJAXAから移管を受けて商業打ち上げを行う三菱重工に対しても世界の衛星事業者からH3の再開状況について問い合わせがきつづけているといいます。
また円安も当面は続きそうで、ドル建てで海外の衛星事業者と契約することを想定しているH3にとっては有利な状況が続くわけで、このチャンスをものにしなければならない。

そのためにはH3も低コストと早さを早期に実現しなければならない。
まずは目標価格50億円の早期達成。
今回は信頼性の確認を優先したため、メインエンジンも安全に余裕を持たせてあり50億円は達成できていない。今後エンジンの主要部品を3Dプリンターで自動成形してコスト削減することも計画され、三菱重工は15号機までに達成したいというが、地上試験を急ぐなどしてエンジンの仕様の無駄を省き、達成時期を前倒ししていかなければならない。
また電子部品などに、より多くの民生部品を利用して、コストを下げていくことも必要。

そして衛星事業者が打ち上げたい時に打ち上げられる早さも重要で、そのためにも打ち上げ回数を増やせる発射場が必要。
今、種子島宇宙センターではH3の移動発射台は一つ、機体を追尾する設備も別の発射場と共用で、年間6回の打ち上げが限界だという。これを少しでも増やせるよう、こうした施設を充実させる必要。
ただコストもかかる。
政府は去年、民間の商業化を支援するため3000億円の宇宙基金を作った。どんなプログラムを支援するかは今後日本としての戦略を策定して決めていくというが、H3の商業化へこの基金の利用も検討するなどスピーディに対応していくことが求められる。

ここまでH3の課題をみてきたが、今回成功したとは言ってもようやくスタートラインに立てたにすぎない。まずは信頼性を上げていくことが最も重要。そのためにも今回の飛行データの解析を急いで今後の機体の調整に反映し、来年度予定している3回の打ち上げはもちろん、その後も成功を重ねて、信頼性を世界にアピールしていくことが求められる。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/887.html
[環境・自然・天文板6] サルには尻尾があるのにヒトに尻尾がない理由がついに判明/GIGAZINE
サルには尻尾があるのにヒトに尻尾がない理由がついに判明/GIGAZINE
https://www.msn.com/ja-jp/health/other/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%B0%BB%E5%B0%BE%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AB%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AB%E5%B0%BB%E5%B0%BE%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%8C%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%AB%E5%88%A4%E6%98%8E/ar-BB1j4PTV?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=1f2611d730134ef1a1f66224e994e29f&ei=12

ヒトを含む類人猿の祖先は約2500万年前にサルから遺伝的に分岐し、その他のサルが持っている尻尾を失いました。これまで、一体どういう遺伝的要因によって類人猿の尻尾が失われたのかは不明でしたが、新たな研究で「ヒトを含む類人猿には存在するが、尻尾を持つサルには存在しないDNA」が発見されました。

生物医学やゲノムの研究センターであるブロード研究所のボー・シア博士は、ニューヨーク大学・グロスマン医科スクールの博士課程在籍時に、類人猿がどのような進化によって尻尾を失ったのかを研究しました。 脊椎動物の尻尾の発達には、100以上の遺伝子が関連していることがこれまでの研究でわかっています。シア氏らの研究チームは、「尻尾の発達に関連する遺伝子に含まれる少なくとも1つ以上の突然変異が、類人猿の尻尾の喪失を引き起こした」という仮説を立てて、尻尾のない類人猿と尻尾を持つサルのDNAを比較しました。 分析の結果、尻尾を持つ動物における尻尾の長さに関連しているTBXT遺伝子に、類人猿にはあるもののサルには存在しないDNAが挿入されていることがわかりました。論文の共著者であるニューヨーク大学ランゴンヘルスのイタイ・ヤナイ教授は、「ボー氏は本当に天才です。これまで少なくとも数千人が見てきたものから、違うものを見いだしたのです」と述べています。

DNAの突然変異は動物の進化において大きな役割を果たしていますが、特定の形質や機能に関わる遺伝子が直接変異する以外にも、トランスポゾンというDNAの断片がさまざまな遺伝子に挿入されることでも進化が促進される可能性があると示唆されています。今回、シア氏らの研究チームが類人猿のTBXT遺伝子に挿入されていることを発見したDNAも、Alu要素と呼ばれるトランスポゾンの一種でした。Alu要素はヒトをはじめとする霊長類にみられる遺伝因子のひとつであり、遺伝性の疾患やがんと関連していると考えられているとのこと。 DNAはリボ核酸(RNA)に転写されてからタンパク質にコードされますが、転写されたすべてのRNAがタンパク質にコードされるのではなく、タンパク質にコードされる前にスプライシングというプロセスでRNAの一部が排除されます。この際、タンパク質にコードされる遺伝子配列をエクソンと呼び、コードされないものをイントロンと呼びます。 類人猿における尻尾の喪失に関連することがわかったAlu要素は、最終的にタンパク質となるエクソンではなく、スプライシングで排除されるイントロンに挿入されていました。研究チームは、ヒトと類人猿のTBXT遺伝子内の同じ位置にとどまるAlu要素がスプライシングに影響を与え、最終的に作られるタンパク質のコードと構造を変化させていたと報告しています。 実際に研究チームが、ヒトのTBXT遺伝子にみられるAlu要素をマウスに挿入したところ、マウスの尻尾が欠損または短くなることが示されました。また、尻尾を失ったマウスでは神経管の形成不全による二分脊椎の有病率が高いことも判明しました。 ヤナイ氏は、「今後の実験では、ヒトが尻尾を失ったことが、ヒトの新生児の1000人に1人に見られる二分脊椎のような神経管の先天性欠損症に関与したという、古代の進化のトレードオフが検証される予定です」とコメントしました。

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/888.html
[環境・自然・天文板6] アポロ計画から半世紀を経て “再注目” 今なぜ再び月を目指す? 「日本には他国より秀でた“勝てる技術”がある」/ ABEMA TIMES
アポロ計画から半世紀を経て “再注目” 今なぜ再び月を目指す? 「日本には他国より秀でた“勝てる技術”がある」/
ABEMA TIMES によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%8B%E3%82%89%E5%8D%8A%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%82%92%E7%B5%8C%E3%81%A6-%E5%86%8D%E6%B3%A8%E7%9B%AE-%E4%BB%8A%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%86%8D%E3%81%B3%E6%9C%88%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BB%96%E5%9B%BD%E3%82%88%E3%82%8A%E7%A7%80%E3%81%A7%E3%81%9F-%E5%8B%9D%E3%81%A6%E3%82%8B%E6%8A%80%E8%A1%93-%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B/ar-BB1jezl5?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=7fdcd61ff6554412b23a44e1829dbd62&ei=20

「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大なる飛躍である」。1969年に月面着陸を果たしたアポロ11号、アームストロング船長の言葉だ。

世紀の瞬間から55年。2024年2月23日、アメリカの企業が民間として世界初の月面着陸に成功した。27日時点で、船体は横倒しだったが電力供給の問題はなく、実験設備でのテストを開始。NASAのビル・ネルソン長官は「きょう半世紀以上ぶりにアメリカは月へ戻ってきた」と述べた。
中国が2020年に月の土を採取することに成功し、昨年にはインドも無人探査機を打ち上げて月面着陸に成功するなど、いま月面探査が再び注目されている。

日本もJAXAが無人探査機『SLIM』をピンポイントで月面に着陸させ、26日にはマイナス170℃の環境で2週間の夜を越え、無事に通信を再開させて驚きと感動が広がった。現在は着地地点が夜を迎えたため再び休眠に入り、月面が昼になる3月下旬に活動を再開する見込みだ。

なぜ、いま再び月面探査が活発になっているのか。『ABEMA Prime』では専門家とともに考えた。

なぜ月面探査が「再び熱い」のか

JAXAなどを経て独立、投資事業を通じて宇宙開発に携わる大貫美鈴氏は、『SLIM』について「14日間は夜マイナス170℃まで下がり、昼は100℃を越え、約300℃の温度差があった。この環境下で通信できたということは、他の様々な電子部品や、それを構成する全てのパーツが正常に生き残ったことの証左。それがすごい」と評価した。

『SLIM』は、昨年9月7日に打ち上げられ、先月20日に日本初、世界でも5カ国目となる月面着陸に成功。今月26日に活動を再開させた。

大貫氏は「日本の技術として示せたのはピンポイント着陸だ。100メートル以内を目標に、10メートル以内の精度で降りられたのではないか。少し不具合があったようだが、目標を達成する55メートルのところで降りた。他国の探査機だとキロを超える。これは科学技術として、国際協力でプロジェクトをやっていく上でも日本の売りになる」との見方を示した。

また、「アポロの時代は様々な国家間の競争があったが、今は月面に行って持続可能に探査・開発し続ける、あるいは住むことが目的。無人の探査目的ではなく“行くところ”になってきている」と、現状を説明。

「昨年から目に見える形でムーンラッシュと言われるようになった。今年着陸するのは数機だが、周回衛星を月に送ったり、ローバを全部数えると40ミッション以上ある。来月にも中国が周回衛星を入れてそこから小型衛星を放出するなど次々と動きが出てきている」というように、月面探索は再び活発になってきている。

さらに、将来的には月を拠点に火星を目指すことも期待されているが、「従来から火星は地球と似ているため興味の対象だったが、水氷が発見され“人間が住めるのではないか”“宇宙船の燃料にできるのでは”ということで、注目度が高まった」と解説した。

月への貨物輸送ビジネス 最大4兆8000億

大貫氏自身も宇宙開発に携わっている。

15日に打ち上げられたアメリカのインテュイティブ・マシーンズ『Nova-C』は、月への物資輸送を民間企業が担うNASA事業の一環で、民間企業で世界初となる月面着陸を成功させた。

今回、載せられた民間の搭載物資6つのなかの1つに大貫氏が携わる組織が載せた月面望遠鏡があり、その現状と今後を「目的は月からの観測。石が当たってまだ観測はできていないが、望遠鏡も生きていて通信もできている。民間初の望遠鏡で今年また次の挑戦がある」と述べた。

また、民間企業の動きについて「今は民間が事業として月への輸送ビジネスを行なっている。日本ではispaceがある。打ち上げとしては民間初で、取れたデータでビジネスなどを行う」と言及。

「いま2040〜2050年代を目指し、1000人が月面で暮らす“月面社会”を作る動きがある。そのためには水氷から空気を作って水素で燃料を作る必要があり、掘削して3Dプリンターで居住区を作って植物を栽培するなど、様々なことが考えられている。出張など約1万人も含めて月で働くために往還する、そんな展望の中で進められている」と、注目が増す貨物輸送ビジネスの展望を解説した。

月への貨物輸送ビジネスは急拡大し、2036〜2040年の5年間合計で、最大約4兆8000億円規模のビジネスに拡大すると予測されている。

大貫氏は、今後について「宇宙産業全体では2016年に約36.9兆円だった市場規模が、40年代に100兆円を超える見通しだ。2.7トリリオン=300兆円くらいの経済圏になると予測する調査もあり、月は大きなマーケットになっていく。最初の顧客は政府で、予算が作られ、それを“輸送してくれ”“データをくれ”と、民間に仕事を出すところから始まり、事業として拡大していく。国という資金源があるうちに、民間の事業として、官需に依存しない体制をいかに作っていくが重要だ」と指摘。

また、具体事例もあげ「スペースXが、無人で最初に月に着陸させる『スターシップ』はかなり大型なので、そこでコスト感覚がガラッと変わる。最初のビジネスは資源利用で観光もある。日本の宇宙産業は政府の支援もあり、宇宙関連の予算も上がっている。宇宙以外でも今の内閣はスタートアップ支援を強化しており、入口は広がっている。以前とは異なり、非常に追い風がある」と述べた。

「日本品質」に熱視線? トヨタから世界初の探査車両も

今後の宇宙開発に関する大きなトピックとしては、NASAが主導し、日本も参加する月面探査プログラム『アルテミス計画』がある。

これは2025年以降、月面に人類を送って月面拠点を建設する計画だが、大貫氏は『SLIM』のピンポイントで着陸できる技術が「売りになる」と分析。

アメリカ、日本、カナダなど8カ国が、アルテミス計画に先立ち「すべての活動は平和目的のために行われる」と合意しているが、「日本は最初から協定に入り、“一緒にやっていく”といち早く表明した。他国のパートナーとして見た時、他国より秀でた“勝ち筋技術”があることは重要。今後はビジネス的にどう進めていくかが問われる」と述べた。

また、自動車メーカーのトヨタが、2019年から月面での有人探査活動を目的に共同研究している有人与圧ローバー『ルナクルーザー』について「アポロの時に使われた、屋根などがなく、乗船に宇宙服の装着が必要なものが一般的だが、宇宙服を着なくても乗れる与圧ローバーを開発しているのは世界でトヨタだけ。注目されているし、日本人宇宙飛行士が月面に立つ日も近いかもしれない」と期待を滲ませた。

ジャーナリストの堀潤氏も、JAXAと三菱重工業が開発するH3ロケットを引き合いに「H3の完成品は、ここに三菱のマークが入る。三菱で打ち上げてトヨタが走る。日本人にとっては夢のような未来だ」と言及。

「H3の1回目の打ち上げ時に “それを俗に失敗と言う”などと一部報道で追及された。僕は失敗と思わない。次への経験が積まれたということだ」と述べた。

(『ABEMA Prime』より)
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/889.html
[環境・自然・天文板6] 極地を地球温暖化は逆転する可能性がある?/ Stars Insider
極地を地球温暖化は逆転する可能性がある?/
Stars Insider によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E6%A5%B5%E5%9C%B0%E3%82%92%E5%9C%B0%E7%90%83%E6%B8%A9%E6%9A%96%E5%8C%96%E3%81%AF%E9%80%86%E8%BB%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B/ss-BB1jhjLk

極地を地球温暖化は逆転する可能性がある?
©Shutterstock
6,800億トン(7,500億トン)もの氷が気候変動と地球温暖化のせいで溶けていることをご存知ですか? 南極周辺の海氷は、 2022 年初頭には、これまでに記録された最小の面積にまで縮小しました。科学者たちは、極地で、地球温暖化を逆転させるためにこれまでに考案された最も根本的な方法の1つを開発しようとしています。つまり、南極、北極を再度凍結させるという方法です!

SFから出てきたようなクレイジーなアイデアのように聞こえます。しかし、科学者はそのコンセプトは実現可能だと思っており、でそのようなプロジェクトに必要な方法論の概要を説明しているホワイトペーパーも出版しているそうです。では、具体的にはどうやって電柱を再凍結するのでしょうか?

クリックして、どんなに素晴らしい提案なのかを、見ていきましょう。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/890.html
[環境・自然・天文板6] 宇宙に関する最大の神話/ Stars Insider
宇宙に関する最大の神話/
Stars Insider によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A9%B1/ss-BB1jCUeN?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=5012c4d32dd54fc3b1c89a635b7dadf8&ei=20

宇宙に関する最大の神話
©Shutterstock
私たちは宇宙についてかつてないほど理解しているが、ハリウッドの影響もあり、宇宙に関する誤解はまだたくさんある。こうした誤解の中には、実際にもっともらしく、私たちの多くを欺くことができているものもある。例えば、水星が太陽系で最も熱い惑星なのは、太陽に最も近いからだと思いますか。ブラックホールは本当に核に物質を吸い込むのだろうか。

これらの疑問やその他の疑問の答えを見つけるには、宇宙に関する最大の神話に関する以下のギャラリーをご覧ください。クリックしてください!
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/891.html
[環境・自然・天文板6] なぜ宇宙は膨張しているのか?宇宙物理学者が語るダークエネルギーの謎と、過去、現在、未来の宇宙/JBpress
なぜ宇宙は膨張しているのか?宇宙物理学者が語るダークエネルギーの謎と、過去、現在、未来の宇宙/JBpress
関 瑶子 の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AF%E8%86%A8%E5%BC%B5%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%81%A8-%E9%81%8E%E5%8E%BB-%E7%8F%BE%E5%9C%A8-%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99/ar-BB1jMqXw?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=8af7d86fc26a4fefb99d1dc97c514dd6&ei=39

 2024年1月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による日本の無人月面探査機SLIM(スリム)が月面に降り立ち、日本列島は歓喜と興奮に沸いた。2024年2月29日現在も、SLIMは月面から様々なデータの送信を断続的に続けている。それらのデータは、月の起源を明らかにする研究への活用が期待される。

 とはいえ、宇宙は恐ろしく広い。地球からわずか38万km、約0.00000004光年離れた月の詳細ですら、我々はまだ知らない。となれば、138億光年先まで広がる宇宙は、さらに謎に包まれている。

 松原隆彦氏(高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所教授)は、シンプルな疑問をそのままタイトルにした書籍『宇宙とは何か』(SBクリエイティブ)を上梓した。宇宙とは何か──、松原隆彦氏に話を聞いた。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/892.html
[環境・自然・天文板6] ダークマター粒子の正体、銀河形成...宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器/ sorae
ダークマター粒子の正体、銀河形成...宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器/
sorae によるストーリー • 12 時間 • 読み終わるまで 4 分
https://www.msn.com/ja-jp/news/future/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%B2%92%E5%AD%90%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E9%8A%80%E6%B2%B3%E5%BD%A2%E6%88%90-%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%9C%AA%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%82%92%E4%B8%80%E7%9F%B3%E4%BA%8C%E9%B3%A5%E3%81%AB%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E9%9D%A9%E6%96%B0%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%A4%9C%E5%87%BA%E5%99%A8/ar-BB1lEeQN

「一石二鳥(two-for-one deal)」ということわざは宇宙に関する未解決問題においても望まれるようです。米国SLAC国立加速器研究所がダークマター(暗黒物質)の探索用に開発した粒子検出器が、2030年代に運用予定のX線プローブ(観測衛星)「Line Emission Mapper(LEM)」に搭載されることが決まりました。銀河周辺物質(CGM: Circumgalactic Medium)や銀河間物質(IGM: Intergalactic Medium)から放射されるX線を正確に計測することが目的だといいます。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/894.html
[環境・自然・天文板6] 「3つしかない」ノーベル賞科学者・山中伸弥が明らかにする、意外過ぎる「成功者」になるための裏ワザ/現代ビジネス
「3つしかない」ノーベル賞科学者・山中伸弥が明らかにする、意外過ぎる「成功者」になるための裏ワザ/現代ビジネス
山中 伸弥,羽生 善治 の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/3%E3%81%A4%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85-%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E4%BC%B8%E5%BC%A5%E3%81%8C%E6%98%8E%E3%82%89%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B-%E6%84%8F%E5%A4%96%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%8B-%E6%88%90%E5%8A%9F%E8%80%85-%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E8%A3%8F%E3%83%AF%E3%82%B6/ar-BB1lJJLY

想像を絶する速度で進化を続けるAI。その存在は既存の価値観を破壊し、あらゆる分野に革命をもたらしている。人知を超えるその能力を前に、人類はどう立ち向かうべきなのか。

それぞれの分野の最先端を歩む“ノーベル賞科学者”山中伸弥と“史上最強棋士”羽生善治が人間とAIの本質を探る『人間の未来AIの未来』(山中伸弥・羽生善治著)より抜粋して、新時代の道標となる知見をお届けする。

『人間の未来AIの未来』連載第22回

『【山中伸弥×羽生善治】「運命の出会がなくなる…」天才二人が予言する、「AI結婚」が蔓延るヤバすぎる未来』より続く

新しいことを思いつくのは不可能
羽生棋士をずっと続けてきて経験的に知ったことがいくつかあります。前例のない手が指され、それをきっかけに形勢が大きく有利に傾いたとき、その手を「新手」と言います。でも自分が「いい新手を思いついた!」ということがあっても、だいたい他の誰かがすでに思いついている、そう思ってほぼ間違いないんです。
山中先生の場合は、非常に斬新な発想とアイデアで研究を進めてこられました。他人と違う発想をするためには、どういうことが大切だと思われますか。

山中これは芸術家もそうかもしれませんが、研究者は特に他の人と同じことをやっていてはいけない、面白くない、ということは誰からも言われるんです。でも、いざ他人と違うことをしようとすると、至難の業なんです。僕もまさに羽生さんが今言われたのと同じように、「これはすごいアイデアを思いついた!」と思っても、だいたい他の人がすでに考えていますね。

とくに今、インターネットで誰もが情報を共有する時代です。インターネットが広まる前だと情報が共有されずに、その人しか知らないという特権をもとに、その人だけが考えつくアイデアもあったんですが、今はそれがもう、ほぼなくなっています。論文を発表したら、雑誌が発売される前にオンラインでリアルタイムに世界中に共有されますから。そうなってくると、人と違うことをするのは、もうほとんど不可能な状態になってきました。

独自のアイデアを生み出す方法
羽生そういった中で、独自のアイデア、発想というものは、どのようにして生まれるのでしょうか。

山中僕がいつも言っているのは、他の人と違うことをやろうと思ったら、3パターンしかないということです。

1つ目は、アインシュタインみたいに、もともと天才というパターンです。他の人は決して思いつかないことを思いつくことができたら、まさに王道ですよね。でも残念ながら、僕はそんなことは一回もありませんし、そんな天才に出会ったこともほとんどありません。これはわれわれ凡人には縁のないパターンです。

2つ目は、他の人も考えているようなことだけれども、一応自分も思いついた。生命科学の場合は、その仮説を実験で確かめます。実験をしてみて、予想通りの結果が出た。それはそれで、それなりにうれしいんです。でも、そうしてやった実験で、予想通りの結果ではなく、まったく思いもかけなかった結果が返ってくることがあります。

ユニークな3つ目のパターン
山中そのときがチャンスです。僕たちはいくら必死に考えても、他人と違うユニークなことはなかなか思い浮かびません。けれども、自然はまだまだ未知のことでいっぱいですから、僕たちが実験という手段で自然に問いかけると、まったく意外な反応を示してくれることがあるんです。自然がちょっとヒントを返してくれる、というんでしょうか。

実験をしてみて、予想していなかったことが起こったときに、それに食らいつけるかどうか。それが他の人と違うことをやる2つ目のチャンスですね。

羽生自分が予想しなかった結果や出来事が起こったときに、そこに深く疑問を持つというか、自分なりに原因を考えていくんですね。

山中そうです。期待していたものとは違った結果が出たときにがっかりして終わってしまうか、それを「これは面白い」と喜べるかどうか、ですね。

3つ目は、自分も他人もみんな「これができたら素晴らしい」と考えているんだけれども、「無理だろう」とあきらめて、誰もやっていないことに敢えてチャレンジするというパターンです。この3つが、僕の考え得る、他の人と違う研究をするパターンです。僕は、1つ目はもうダメだとわかっているので、2つ目と3つ目に懸けてきました。

羽生なるほど。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/895.html
[環境・自然・天文板6] 「中国天眼」FAST、900個を超える新パルサーを発見/ Record China
「中国天眼」FAST、900個を超える新パルサーを発見/
Record China によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%A4%A9%E7%9C%BC-fast-900%E5%80%8B%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B%E6%96%B0%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A6%8B/ar-BB1lL2JS?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=c3784ec3842d4cc3a6a41f52c8b6e224&ei=19

中国科学院国家天文台によると、「中国天眼」と呼ばれる500メートル球面電波望遠鏡(FAST)を通してこれまでに900個を超える新パルサーが発見されており、そのうち銀河サーベイで650個以上のパルサーが発見されました。この900個を超えるパルサーには、少なくとも連星パルサー120個、ミリ秒パルサー170個、暗弱な偶発パルサー80個が含まれており、これらの発見は人類の宇宙視野の限界を大きく広げることになりました。

1967年に人類が最初のパルサーを発見してからFASTが2017年10月に最初のパルサーを発見するまでの50年間で、世界で発見されたパルサーはわずか3000個余りでした。FASTが発見したパルサーの数は、同時期に世界で他の望遠鏡で発見したパルサーの総数の3倍以上になります。また、FASTは人類のパルサー放射強度の観測範囲を広げ、これまでに発見した900個余りの新パルサーの多くは世界の他の望遠鏡では発見しにくい暗弱パルサーでした。
専門家によると、最近発見された100個近くの暗弱な偶発パルサーは通常のパルサーに比べて放射流量密度が1段階低く、これらの偶発パルサーの研究は、銀河系の恒星が死んだ後にどれだけ高密度の中性子星の残骸が形成されるか、未知のパルサー放射物理過程などの解明に重要な意義があります。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/896.html

   

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