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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100380
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[] 在日朝鮮人タレント
108. 中川隆[-14766] koaQ7Jey 2020年1月07日 17:36:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1746]
2020年01月07日
重光武雄の生涯 ロッテは何企業? 日本か韓国か

引用:http://blog-imgs-67.fc2.com/t/o/r/toriton/l91d0ae75d218a00a5391f438f2669180.jpg

ロッテは日本で創業したが創業者が韓国人であり、本国の韓国の方が後に創業しました。

兄弟で日本と韓国のロッテを相続したが、後継者を巡る争いが奇妙な展開になっている。

日本のロッテは日本企業なのだが争いは韓国で行われ、韓国では韓国企業として振舞っている。


亡国の後継者争い

ロッテの後継者を巡って創業者の息子達が争っているが、創業者重光武雄はロッテをどうやって築き上げたのだろうか。

重光武雄は朝鮮半島南部の慶尚南道の蔚山で1922年(大正11年)に生まれました。

有名な釜山から50キロほど東にある中規模の都市で、半島ではあまり栄えている地方ではない。

韓国併合は1910年(明治43年)だったので、併合から12年後の誕生で、日本風の名前をつける事は珍しくなかった。

重光武雄という以外に辛 格浩(シン・キョクホ)という名前を持っているが、生誕時の名前がどれかは分からない。

日本の敗戦後は朝鮮半島出身者は韓国人になり、日本政府は全員帰国するよう言い渡したが、従わない人が日本に残った。


重光武雄が若い頃は朝鮮半島は世界的に見ても遅れた地域で、日本の方が高収入を期待できた。

1942年に渡航して早稲田大学に入学し、1946年に卒業している。

戦時中だった事を考えても、かなり優秀な成績だったと伺える。

終戦から日本残留

戦後の帰国命令に従わずに日本に残り、在日となった訳だが、韓国名の他に複数の通名を登録できた。

朝鮮総督府では漢字、日本語、ハングルの3つの文字を教えていて、この時代の人は最初から3つの表記を持つ事が多かった。

学徒動員も無く無事に戦争をやり過ごすと進駐軍がやってきて、噛んでいるガムを見てガム製造を思い立ったと書かれている。


南朝鮮は1845年9月に朝鮮総督府から米軍の統治下に入り、1948年8月15日に大統領選挙の後で韓国が建国された。

1948年9月9日に北朝鮮が独立し、朝鮮戦争が始まったのが1950年6月25日と大変に忙しい時期でもあった。

この間、日本に居た半島出身者は「不法滞在者」と位置づけられ、帰国するように日本政府から指示された。


南朝鮮における米軍の占領政策は最初から大きな反発を買い、評判は良くなかった。

朝鮮半島は第二次大戦中戦場にならず、徴兵も徴用もあまりされなかったので、戦争は他人事だった。

そこへアメリカ兵がドヤドヤと乗り込んで新しい主人になったので、反米運動が巻き起こった。


一方北朝鮮にはソ連軍が進駐してきて、こちらはもっと不幸だった筈だが、情報が途絶えたので日本からは分からなかった。

大戦終了時に200万人以上居た韓国人は、韓国独立時点で数十万人に減少し、残った多くは日本に残留を申し出た。

その時点の調査では全員が自ら希望して日本本土に渡航し、自分の意思で残留したのが分かっている。

帰国してもロクなもんじゃなかろうと考えたのでしょう。

ロッテの創業

敗戦後の1945年、重光武雄は悲嘆にくれたり日本の将来を憂いたりせず、嬉々として新商売を始めた。

焼け野原となった東京の荻窪でドラム缶と油でポマードをつくり販売し、その後石鹼製造に移行しました。

この頃見たのが例の「進駐軍のチューインガム」で、パッと何かが閃いた彼は新大久保に移り、ガムの製造を始めた。


ガムの原料の天然チクルは輸入禁止品の一つだったが、どういう訳か手に入れて製造している。

社長自らリヤカー にガムを積んで焼け野原を歩いて移動販売をしていたとされている。

その頃の製品スペアミントガムと、グリーンガムは今でも販売されていて、多分創業者の希望からでしょう。


拠点となった新大久保は当時すでに韓国人が集まっていて、ロッテが雇用することで「韓国人城下町」を形成した。

会社の態を成していないロッテがどのようにして一等地の敷地を手に入れたのかは謎であり、どこにも書かれていない。

正式に購入したかもしれないし、そうでは無かったのかも知れない。


彼は土地を入手した経緯について、日本人の知人が6万円(約1億円に相当)を出資したと話した。

この時彼は早稲田の学生で、まだ事業を始めておらず、日本にコネも無い頃である。

どう考えてもXXXXしたのだろうとは、多くの人が語っているところです。


重光武雄は1948年に株式会社ロッテを設立し、代表取締役社長に就任しました。

ガム製造は見事に当たり、日本の菓子製造のトップ企業に上り詰めていった。

その後1954年のサッカーW杯(予選)や1964年の東京オリンピックで韓国チームを支援し、韓国と関係を深めた。

韓国での成功と跡目争い

重光武雄は1967年に韓国ロッテを設立し、念願の「祖国復帰」を果たしている。

1967年というと1965年に日韓基本条約で国交樹立した直後であり、ロッテは一番乗りで乗り込んだと言えた。

この頃の韓国はまだ朝鮮戦争の傷跡が生々しく、ソウルには戒厳令が敷かれ軍政統治されていました。


この間に韓国人、日本人、韓国人と3人の妻を持ったとされていて、この3人の夫人との間に3人の子供をもうけた。

順番から言って長男と次男は第1夫人の重光初子(日本人)の子、長女は第三夫人(韓国人)の子供のようです。

長男の重光宏之は在日韓国人で日本語しか話さない。次男の重光昭夫は現在は韓国人で在日では無く韓国語を話す。


ロッテは日本では数多くの菓子メーカーの一つでしかないが、韓国では巨大財閥を形成し、日本の10倍の規模に発展した。

長男は日本を、次男は韓国を取り仕切っていたが、重光武雄が老境に入ると兄弟の争いが本格化した。

韓国には合議制はないので、どちらかが追放されるまで戦いは終わらないのでしょう。


相続争いの過程で、重光武雄からグループを譲られた次男は、地位を固めるために創業者の武雄も追放した。

李氏朝鮮の後継者争いのようだが、父と2人の息子、そして娘とそれぞれの嫁が加わって最高権力者の地位を狙っている。

この分では創業者が亡き後、あまり良い事が起きなさそうな予感がします。
http://www.thutmosev.com/archives/39406532.html

http://www.asyura2.com/2002/dispute2/msg/515.html#c108

[近代史3] 「現在の在日韓国人」の大半は日韓基本条約の永住権がない 中川隆
6. 中川隆[-14765] koaQ7Jey 2020年1月07日 17:38:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1745]
2020年01月07日
重光武雄の生涯 ロッテは何企業? 日本か韓国か

引用:http://blog-imgs-67.fc2.com/t/o/r/toriton/l91d0ae75d218a00a5391f438f2669180.jpg

ロッテは日本で創業したが創業者が韓国人であり、本国の韓国の方が後に創業しました。

兄弟で日本と韓国のロッテを相続したが、後継者を巡る争いが奇妙な展開になっている。

日本のロッテは日本企業なのだが争いは韓国で行われ、韓国では韓国企業として振舞っている。


亡国の後継者争い

ロッテの後継者を巡って創業者の息子達が争っているが、創業者重光武雄はロッテをどうやって築き上げたのだろうか。

重光武雄は朝鮮半島南部の慶尚南道の蔚山で1922年(大正11年)に生まれました。

有名な釜山から50キロほど東にある中規模の都市で、半島ではあまり栄えている地方ではない。

韓国併合は1910年(明治43年)だったので、併合から12年後の誕生で、日本風の名前をつける事は珍しくなかった。

重光武雄という以外に辛 格浩(シン・キョクホ)という名前を持っているが、生誕時の名前がどれかは分からない。

日本の敗戦後は朝鮮半島出身者は韓国人になり、日本政府は全員帰国するよう言い渡したが、従わない人が日本に残った。


重光武雄が若い頃は朝鮮半島は世界的に見ても遅れた地域で、日本の方が高収入を期待できた。

1942年に渡航して早稲田大学に入学し、1946年に卒業している。

戦時中だった事を考えても、かなり優秀な成績だったと伺える。

終戦から日本残留

戦後の帰国命令に従わずに日本に残り、在日となった訳だが、韓国名の他に複数の通名を登録できた。

朝鮮総督府では漢字、日本語、ハングルの3つの文字を教えていて、この時代の人は最初から3つの表記を持つ事が多かった。

学徒動員も無く無事に戦争をやり過ごすと進駐軍がやってきて、噛んでいるガムを見てガム製造を思い立ったと書かれている。


南朝鮮は1845年9月に朝鮮総督府から米軍の統治下に入り、1948年8月15日に大統領選挙の後で韓国が建国された。

1948年9月9日に北朝鮮が独立し、朝鮮戦争が始まったのが1950年6月25日と大変に忙しい時期でもあった。

この間、日本に居た半島出身者は「不法滞在者」と位置づけられ、帰国するように日本政府から指示された。


南朝鮮における米軍の占領政策は最初から大きな反発を買い、評判は良くなかった。

朝鮮半島は第二次大戦中戦場にならず、徴兵も徴用もあまりされなかったので、戦争は他人事だった。

そこへアメリカ兵がドヤドヤと乗り込んで新しい主人になったので、反米運動が巻き起こった。


一方北朝鮮にはソ連軍が進駐してきて、こちらはもっと不幸だった筈だが、情報が途絶えたので日本からは分からなかった。

大戦終了時に200万人以上居た韓国人は、韓国独立時点で数十万人に減少し、残った多くは日本に残留を申し出た。

その時点の調査では全員が自ら希望して日本本土に渡航し、自分の意思で残留したのが分かっている。

帰国してもロクなもんじゃなかろうと考えたのでしょう。

ロッテの創業

敗戦後の1945年、重光武雄は悲嘆にくれたり日本の将来を憂いたりせず、嬉々として新商売を始めた。

焼け野原となった東京の荻窪でドラム缶と油でポマードをつくり販売し、その後石鹼製造に移行しました。

この頃見たのが例の「進駐軍のチューインガム」で、パッと何かが閃いた彼は新大久保に移り、ガムの製造を始めた。


ガムの原料の天然チクルは輸入禁止品の一つだったが、どういう訳か手に入れて製造している。

社長自らリヤカー にガムを積んで焼け野原を歩いて移動販売をしていたとされている。

その頃の製品スペアミントガムと、グリーンガムは今でも販売されていて、多分創業者の希望からでしょう。


拠点となった新大久保は当時すでに韓国人が集まっていて、ロッテが雇用することで「韓国人城下町」を形成した。

会社の態を成していないロッテがどのようにして一等地の敷地を手に入れたのかは謎であり、どこにも書かれていない。

正式に購入したかもしれないし、そうでは無かったのかも知れない。


彼は土地を入手した経緯について、日本人の知人が6万円(約1億円に相当)を出資したと話した。

この時彼は早稲田の学生で、まだ事業を始めておらず、日本にコネも無い頃である。

どう考えてもXXXXしたのだろうとは、多くの人が語っているところです。


重光武雄は1948年に株式会社ロッテを設立し、代表取締役社長に就任しました。

ガム製造は見事に当たり、日本の菓子製造のトップ企業に上り詰めていった。

その後1954年のサッカーW杯(予選)や1964年の東京オリンピックで韓国チームを支援し、韓国と関係を深めた。

韓国での成功と跡目争い

重光武雄は1967年に韓国ロッテを設立し、念願の「祖国復帰」を果たしている。

1967年というと1965年に日韓基本条約で国交樹立した直後であり、ロッテは一番乗りで乗り込んだと言えた。

この頃の韓国はまだ朝鮮戦争の傷跡が生々しく、ソウルには戒厳令が敷かれ軍政統治されていました。


この間に韓国人、日本人、韓国人と3人の妻を持ったとされていて、この3人の夫人との間に3人の子供をもうけた。

順番から言って長男と次男は第1夫人の重光初子(日本人)の子、長女は第三夫人(韓国人)の子供のようです。

長男の重光宏之は在日韓国人で日本語しか話さない。次男の重光昭夫は現在は韓国人で在日では無く韓国語を話す。


ロッテは日本では数多くの菓子メーカーの一つでしかないが、韓国では巨大財閥を形成し、日本の10倍の規模に発展した。

長男は日本を、次男は韓国を取り仕切っていたが、重光武雄が老境に入ると兄弟の争いが本格化した。

韓国には合議制はないので、どちらかが追放されるまで戦いは終わらないのでしょう。


相続争いの過程で、重光武雄からグループを譲られた次男は、地位を固めるために創業者の武雄も追放した。

李氏朝鮮の後継者争いのようだが、父と2人の息子、そして娘とそれぞれの嫁が加わって最高権力者の地位を狙っている。

この分では創業者が亡き後、あまり良い事が起きなさそうな予感がします。
http://www.thutmosev.com/archives/39406532.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/566.html#c6

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
11. 中川隆[-14773] koaQ7Jey 2020年1月07日 18:00:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1744]
封印を解く者 2020年01月07日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-989.html

 1946年生まれの第45代アメリカ大統領、ドナルド・トランプが2017年初頭に登場したとき、TPPを排除し、アメリカの利益のためだけに行動すると自称するトランプを「反グローバリスト」と位置づけて拍手喝采した者が多かった。

 だが私は、トランプの共和党リバタリアニズム丸出しの利己主義人生観と、金儲けだけの、優しさの欠落した強欲な発想に、強い不快感を抱いた。
 「もしかしたら、この男が人類を破滅に導くのかもしれない」
 という小さくない不安な印象を抱いた。

 その後、トランプが、2017年5月に、エルサレムの「嘆きの壁」を参拝したことで、私の危惧は確かなものに変わった。
 https://www.cnn.co.jp/world/35101577.html

 このとき、アメリカ福音派の支持を受けて当選したトランプは、共和党リバタリアンではなく、ヤムルカという、ユダヤ教徒だけに許された聖帽を被り、明確にユダヤ教徒としての姿で、ユダヤ教最大の聖地を参拝したのである。
 このことは、ユダヤ教を少しでも知る者なら、「ユダヤ教徒の一員としてイスラエルとユダヤ人に奉仕する」と宣言した、と受け止めるのである。

 これまで何度も、このブログに書いてきたとおり、ユダヤ教徒は、基本的に旧約聖書とタルムードの世界観のなかで生きている。
 ユダヤ教徒にとって、もっとも大切なものは、旧約聖書、創世記15章に記されている、「約束の地」を実現することであり、次に大切なことは、タルムードに描かれている、「ユダヤ教徒だけが人間で、他のすべての人々は、ユダヤ教徒に奉仕するための家畜(ゴイム)である」という世界を実現することである。
 これは「神に選ばれた人々」なのだから、当然なのである。

 このもの凄い選民主義と独善、そして抜きん出た金儲けの才覚ゆえに、ユダヤ人は世界中で嫌われ、迫害されてきた。
 欧州の多くの土地で「ボグロム」と呼ばれるジェノサイドに遭ってきた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%A0

 どうして、こうなってしまったか? といえば、諸説あるが、ユダヤ人たちが、キリスト教徒の子供たちを生け贄の儀式で殺してしまう習慣を持っていたとの解説が多い。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%82%B7

 「こんな事実があったはずがない」と誰もが虚構だと信じるのだが、欧州には、子供たちの虐殺遺体が大量に発見されている場所があって、何者か(カトリック?)が、子供の虐殺を繰り返したのは間違いない歴史的事実である。
 https://matome.naver.jp/odai/2148855831728187001

 欧州のユダヤ人は、ヒトラーナチズムによいるホローコストに遭って、600万人という凄まじい大虐殺が行われ、証拠もはっきりしている。
 これが、欧州で経済的に高い地位にあって安住していたユダヤ人たちを、殺戮の恐怖によってイスラエルに帰還させるシオニストの陰謀であることは、すでに何度も解説している。

 この証拠を示すサイトは、10年前まで、ネット上にたくさんあったのだが、なぜか今はほとんど削除されている。ユダヤ系団体の情報操作によるものだろう。
 こんな真説が流布されたなら、これまでナチズムを糾弾してきたユダヤ人社会の立場がなくなってしまうからだ。

 ユダヤ人社会=ユダヤ教徒は、「約束の地」=シオンに帰還する宗教的義務を負っている。

 約束の地
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%AE%E5%9C%B0

 ナイル川とユーフラテス川に挟まれた広大な「約束の地」は旧約聖書によって、「ユダヤ人が神から与えられた土地である」との認識がユダヤ教徒の行動原理であり、この土地の中心がエルサレム=シオンであることから、これをシオニズムと呼んでいる。

 シオニズムを宗教的原理に置いているのは、ユダヤ教徒と、アメリカの福音派キリスト教徒(右派)であり、彼らをクリスチャンシオニストと呼んでいる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0

 https://synodos.jp/international/21819/2

 2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。
 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。
 
 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200104/k10012235181000.html

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。
 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。
 https://www.mag2.com/p/news/433749

 上のリンクから引用

 【ソレイマニ司令官殺害は、トランプ大統領の指示によると国防総省は発表しているので、何かの意図を感じ取る。トランプ大統領は、「ソレイマニ司令官は過去20年間に1,000名をこえる市民を拷問し殺害してきた世界ナンバーワンのテロリストだ。彼を殺害する行動を米国はもっと早い時期に取るべきだった」と、また「米国人を死傷する攻撃を計画した」と米国市民の殺害計画を述べて、トランプ大統領は、行動を正当化しているが、違う理由がある。
 トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】
**************************************************************

 引用以上

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%99%E7%A4%BA%E9%8C%B2%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%91%E5%90%B9%E3%81%8D

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。
 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。

 もちろん、アブラハムの子、ユダヤ教やキリスト教の先祖であるイサクと、その兄でイスラム=モスリムの先祖であるイスマエルの、子孫どうしの最終戦争のことである。
 トランプは、先に述べた「嘆きの壁」にユダヤ教徒として参拝しているのだが、このときエルサレム第三神殿の再建にも言及している。

 第三神殿を再建するためには、イスラム最大の聖地であるアルアクサモスク(岩のドーム)を破壊しなければならない。
 すなわち、世界20億人のモスリムを真正面から敵に回し、ジハードをはじめさせることになるわけだ。
 つまり、トランプも、ハルマゲドンをやる気満々と考えてもよいかもしれない。

 そこに、今回の世界中の度肝を抜いて、「第三次世界大戦勃発!」を指し示すような、イラン革命防衛隊司令官の殺害が起きた。
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200107/k10012237171000.html

 殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。
 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 こうなると、もう喧嘩両成敗とか、国際社会の仲裁とかのレベルではなく「やるかやられるか」という国家のメンツの世界に突入したのである。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-986.html

 トランプは、イランの報復に対し、「52カ所の軍事攻撃を実施する、その中にはイランの歴史的文化も含む」と恫喝した。
 もちろん、こんな愚かな恫喝は、イランの怒りに大量のガソリンを注ぐようなものであり、今やイランは凄まじい報復の世論に燃えている。
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/52300.php

 まったく、我が目を疑うほど愚かなトランプの言動だが、もう絶対に確実なイランの軍事報復に対して、福音派=共和党は、ますます猛り狂って、「核ミサイルを撃ち込め」と扇動するのは火を見るより明らかであり、イラン側が米本土でトランプ暗殺に成功したりすれば、間違いなく第三次世界大戦に発展するだろう。

 理由は、中国とロシアが、イランを支持することを表明したからである。
 https://www.sankei.com/world/news/200105/wor2001050012-n1.html

 つまり、イランに核ミサイルが撃ち込まれれば、中ロは、間違いなく米本土に報復ミサイルを撃ち込むことだろう。
 ちょうど、米中経済戦争で、中国側の敗色が濃厚ななかで、これほど中国共産党のメンツが立つ話もないからだ。
 彼らは、自国民の命を守る気持ちなどさらさらない。守るのは中国共産党の利権体制だけなのだ。

 こんなわけで、今は、世界経済崩壊を前にして、第三次世界大戦が目の前に迫っていることを、我々は理解すべきである。
 悪いことに、史上最悪のアホ宰相が、米国側に加担することが明らかであり、代理戦争として、中国やロシアからの軍事攻撃も考える必要があるのだ。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-989.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c11

[リバイバル3] アンプの音はトランスで殆ど決まってしまう 中川隆
22. 中川隆[-14775] koaQ7Jey 2020年1月07日 18:59:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1743]


インターステージトランスの活用 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年03月26日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/6dc3ba45f0c6541dc2e0441505af80fa


すっかり忘れていた。

2週間ほど前の記事「AXIOM80愛好家の集い〜第10回・その2〜」(2016.3.10)の中で、次のようなことを記載していた。

Kさん宅の「WE349A・PPアンプ」はインターステージトランスを使っていないのにどうしてあんなに「いい音」がしたんだろう?

<昨日(9日)、この疑問を率直に「北国の真空管博士」(以下、「博士」)にぶつけたところ、実に興味深い回答が返ってきたが長くなるのでここでは省略し、稿を改めて紹介することにしよう。>

その「稿を改めて」が今回の記事。

もっとも、読者から「あの続きはいったいどうなったのか?」との問い合わせがいっさい無かったので、気にしているのはおそらくじぶんだけだろうが(笑)。

さて、博士の回答はこうだった。

「インターステージトランスの可否についてはPPであるかシングルであるかには関係しません。どのような球にどのようなインターステージトランスを組み合わせるのか、OPTやインプットトランスの合成特性がどのようになるのかにかかっています。

インターステージトランスを使用したアンプの作製は複雑なパズルを紐解くようなものなのです。

うまくいけばCR結合アンプには無い耳当たりの良い音が実現できますが、使い方が拙ければCR結合には及びません。(出力管の)171系、245系、250系はインターステージトランスをあまり選ばない傾向がありますが、WE300B、PX25、DA30、2A3等の出力管はインターステージトランスとの相性問題があります。

インターステージトランスを使いこなすにはそれなりの経験と技術が要求されるといえます。ご存知のとおりWE349Aは五極管ですが、五極管やビーム管は高価なインターステージトランス使用しなくても良いように開発された球です。

また、五極管は三極管よりも入力容量が小さいため、三極管の使用を前提に設計されたインターステージトランスと組み合わせると高域に著しいピークが出ることがあります。出力管が多極管の場合インターステジトランスを使わない方が好結果を得られることが殆どです。

個人的にはCR結合でトランス結合的な音が出ないか日々考えていますがいまだ良い案は浮かんでいません。独SIEMENSが製造したクラングフィルムのシアターアンプは、出力の小さなRE604のシングルを採用したCR結合タイプです。

私はその音を聴いたことがないのですが、ヨーロッパのマニアの間では非常に評価が高いようです。今、私が少しずつ製作を進めているアンプは、このクラングフィルムのアンプの回路を参考にしています。どのような音がでてくるのか楽しみですが、完成は少々先になりそうです。」

というわけで疑問が氷解した。

インターステージトランスの活用はいろんな条件のもとで「複雑なパズルを紐解くようなもの」というのだから、まずもって製作者の力量に負うところ大で、ただ単純にアンプの回路に挿入すればいいというものではなさそう。

ところで、なぜ、それほど「貴方はインターステージトランスにこだわるのか」と問われそうなので我が家の実例をご紹介しよう。

          

まったく同じタイプの「71A」アンプが二つ並んでいる。初めに左側のアンプを購入し、とても素直な71Aの音に惚れ込んでスペアとして右側のアンプを購入した。前者を「71A・1号機」、後者を「71A・2号機」としておこう。

ところが程なく「71A・2号機」が故障。2台とも同じアンプでは芸がないので、この際とばかりドライバー管を「AC/HL」(英国マツダ)に、そして「UTCのインターステージトランス」を挿入して大幅改造してもらったところ、音が激変。

「71A・2号機」の方が、音の艶といい、奥行き感といい、分解能といい段違いに良くなった。そこで真空管アンプはインターステージトランスを挿入したものに限ると思ったわけだが、前述どおりそれほど単純なものではなくこれでは短慮の謗りを受けても仕方がない。

さて、いよいよ今日(26日)は我が家が当番となって「AXIOM80愛好家の集い〜第11回〜」の日である。

まるでピアノ教室に通う小学生が発表会を迎えるような気分だ(笑)。

この「71Aアンプ・2号機」をはじめ「71A・PPアンプ」そして「PP5/400アンプ」たちと3系統のスピーカーの百花繚乱となるが、試聴結果やいかに〜。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/6dc3ba45f0c6541dc2e0441505af80fa 

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/760.html#c22

[リバイバル3] アンプの音はトランスで殆ど決まってしまう 中川隆
23. 中川隆[-14774] koaQ7Jey 2020年1月07日 19:25:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1742]

トランスとアナログ感 ~ 中国音楽の再生と録音 - 二胡弦堂
http://www.cyada.org/oto/audio/053trans.html

 音響というものはコイル、つまり鉄心に銅線を巻いたものが最も重要であることについてはすでにお話してきました。

マイク、スピーカーはボイスコイルを持っていますし、アンプに使われるトランスもおおまかに、電源トランス、チョークコイル、出力トランス、インターステージトランス、インプット・アウトプットトランスがありますが、すべて決定的に重要です。

しかし世間一般ではこの見解は否定的な方が多く、トランスを使うと音の鮮度が失われると考える人が多くいます。本当に素晴らしいトランスは多くはない、楽器と一緒ですのでトランスに否定的な見解が多くなるのはもっともなことです。

 トランスというとやはり代表的な人物はRupert Neveです(Neveは実務に携わっている人にしては珍しい論客で自社製品のセールス文さえおそらく自分でやっていますが商業的にそれほど成功してきませんでした。本家Neve Electronics社は独Siemensに買収(以降 AMS Neve)されたのでNeve(以下"爺")の元にはないし、爺はというとテキサスの砂漠に追いやられて(自分で行ったと言っていますが英国から出たわけですから)小規模なオフィスを構えているだけです。経済面以外は圧倒的に成功しているのですが、それでも最近は若い人に経営を任せ、自分は製品開発に注力する方向で安定はしているようです)。その爺が設計したアンプの、爺自らによるセールス文にWhy Transformers?というのがあります(現在は日本語に改められ表現が柔らかくなっています)。「何でトランス?」という意味です。その出だしからこれです「トランスに関する冗長な議論は、ここでは不適切です」・・爺は新作の機器にトランスを入れると反対意見があるだろうと予想してこの項を設けたわけです。それなのに初っぱなから「議論は要らん!」の一喝で突き放しています。そして続く説明ではわかっている人間にしかわからないことを言っています。これ、セールスページだったのでは? 爺自らがかつて設計したシステムはトランジスタとトランスで成功したというようなことを言っています。モトローラのトランジスタとマリンエア・トランスに感動したことのある人間には効果のある袖から出してきた印籠的一撃ですが、知らない人間には意味がわからない、外人に印籠のようなものです。結局爺の言いたいことは、現代でもNeveのヴィンテージシステムが使われて録音が行われているぐらいトランス主体のアンプが力を持っているのに、お前たちはそれでもまだ否定するのか?という半ば呆れてしまった、もう帰れ的な、二度と来るなというそういうことなんだと思います。そして唐突にノイズとデシベルについて測定とか、いきなりお堅い教科書的話題に移っていますが、トランスの特性面を批判する連中にはしっかり測って勉強しろということなんだろうと思います。びっくりしました。素人が爺のアンプを偉そうに批評するからイラっと来ることもあるのでしょう。ところでセールスはどうなったのでしょうか? しかし爺の中では迷走ではない通常運転・・あっぱれです。こういう内容では株主総会で投資家から何か言われたりはしないのでしょうか。株主の言うことは聞かんでしょうね。爺はトランスについて熱く語るのをやめたようなので、本稿においても追随したいということで、トランス使用の是非についてはこれぐらいにしておきたいと思います。爺が音響界に蔓延した無知に対して何か言いたいのはわかりますが、それだったら本を出したらおもしろいでしょうね。しかし中国においては、トランスが価値があるというのは常識です。古い機器からトランスを外して使うのも常識です。否定する人はこれまで見たことがありません。トランスの必要性についての議論自体が存在していません。

 写真は爺によるPortico II Channel Stripの中身ですが、上は海外の専門サイトが2010年に撮影したもので、下はイケベ楽器さんが2014年に撮影したものです。よく比べるとかなりマイナーチェンジされていることがわかります。特にはっきりわかるのは出力トランスです。2010年にはケースでシールドされていましたが、2014年のものでは剥き出しのトロイダルに変わって大型になっています。マイクの入力に使っている小型のトロイダルはどちらもシールドされていません(2010年の方では右下隅)。ハイエンドメーカーがこのように長年販売し続けている製品を改良し続けるのは珍しいことではありませんが、トランスまで調整してゆくというのは大変なことです。顧客からフィードバックがあっての改良と思われます。昔の機器ではそういうことはなされず、製作者側の主観が相当に反映されたものでしたからトランスも後々変更ということはほとんどなかったようですが、現代では音楽が多様化しているのでそういうわけにはいかないのでしょう。

 コンシューマー(民生)再生機器の場合は、プリアンプというのがあってイコライザーがついていたりします。しかしこんなものは要らんという意見が多くあります。ラウドネスとかドルビーのスイッチがハイエンド機器からなくなっていくぐらいの頃からイコライザー機能も邪魔ではないかという見解が主流になってきて、そのプリアンプ自体も不要という風になっていきました。トランスが不要というのと同じ理由です。余計なものを無駄に通して音が劣化するだけというものです。プロ機器の場合は基本が再生ではなく録音なので、ここで言うプリアンプなるものはないですが、だけどイコライザーは通すし、コンプレッサーやその他いろんなアウトボードを通します。いろいろ通して劣化しないのでしょうか。それどころかラインアンプにも通すことがあります。ラインアンプとは何でしょうか。ラインとはケーブルのことです。ケーブルのように素通しする以外何もしないものです。そういうアンプがあります。その単体では基本的に音を入れて出すだけです。それでツマミなどの外部からアクセスするものは何もありません。外観はただの箱です。後ろで入出力端子を挿すだけです。中はアンプなのですからゲインを持っていますが、接続によってゲインを0にできれば、60dBぐらいは持たせることもできるものもあるのでマイクアンプに使うことが可能なものもあります。しかしコンソールにはマイクアンプはそのために設計されたものを使うので当然ラインアンプはラインアンプとして使います。昔はテープを使って録音し、持っているチャンネル以上のトラックが必要な時には一旦ミックスして空いたトラックを作ってそこへまた録音する必要があるなど、音が劣化する原因がありました。そのため音の鮮度を保つ努力が必要なのですが、それなのにそこへさらにラインアンプでした。もちろん意味もなく入れてはいません。ビートルズは真空管式のテレフンケン V72をラインアンプにして常に最終段に入れていたと言われています。トランジスタ全盛の時代に真空管です。しかも通すだけです。真実は「良いものに通したら良くなるし、悪いものに通したら悪くなる」というそれだけです。だから、プリアンプを使ったら音が悪くなると言っている人はかわいそうです。民生用のプリアンプでも感動的なものはあるからです。業務機器は素晴らしい音がしますが、ラインアンプのように無理がない、どうしても20~40dBの増幅ぐらいはするようですが、そういうものは特別美しい音が鳴ります。コンソールはモジュールの組み合わせなので、それらを前後で繋ぐときにマッチングが悪い場合、ラインアンプあるいはハイインピーダンスからローに変換するバッファーとも言いますが、そういうものを間に挟んで使います。今でもバッファーは単体だけで商品として成立するぐらい使う人はいます。こういう一見して良さがわからないものを勧めるメーカーというのはかなり真面目に仕事をしているところだと思います。業務用のラインアンプは最低でもトランスは2つ入っているので、その機能の乏しさと比較すれば非常に贅沢なものです。そして覚醒すると、世の中で最も素晴らしいアンプは、ラインアンプであるということに目覚めるでしょう。デジタルは色々通すと劣化しますが、アナログはそうではないということにも開眼するでしょう。

 トランスにしろ、アンプや、トランスが内蔵されたアンプにしても、音を通せば良くなるのであれば、たくさん使ったらどうでしょうか。これは素人でも考えたらすぐに思いつくので古くから使われてきたテクニックでした。問題点もあったりして実施には注意が必要ですしコストもかかりますが、その問題点を解決して一台に組み込んでしまう、すでに上手くチューニングされた複数回路を通過できる形式で難しいことを抜きにして簡単に優れた効果を得るというものがあります。有名なものでは、FMR AUDIO RNC1773のスーパーナイスモードがあります。連結された3台のコンプを通すことでナチュラルさを得るというものです(実際はデジタル制御で3回回しているだけ)。本当に3台繋ぐと細心の調整が必要ですが、そこをボタン1つでONにしたらOKとシンプルにしているというわかりやすさです(RNC1773はAMEK System 9098のコンプ部を参考にし、ほぼ同様の回路構成と言われています。AMEK 9098は爺の有名な製品の一つです)。しかしRNC1773はスーパーナイスモードを切ると全くナイスではありません。米では「クールじゃない」と言うんですかね? 皆さんの方が詳しいかもしれないので慎重に言葉を選びたいですが、とにかくつまみを多少なりとも回しすぎたら使えないですね。PAとかで割とイージーに使いたい環境では良いかもしれない、小店はどこからもスポンサードされていないので率直に言いますと、RNC1773は20万の機材に匹敵するとされていますがそれは絶対ない、スイートスポットでは割と使える、しかしインプットゲインボリューム以外にもスイートスポットが存在する時点でどうなのか、漠然とした言い方ですが、真ん中あたりで前後にチョロっと回す分には良い、この値段だからしょうがないのでしょう。使いようでしょうね。いわゆるナイスな位置で使う分には十分いけるので適材適所で考えると安いとなるでしょうね。小さいですし。ナイスな位置が存在しているという事実を評価したいところです。

 爺の現代の設計で、昔のテープの音を再現するという機材(機器?)があります。Portico 542 Tape Emulatorというものです。デジタルは便利が良いので良いところだけ取って後はアナログで行こうという潔さの最たるものという気がします。ここで言う「テープ」とはレコーディングスタジオや放送局で使われていたオープンリールデッキのことですが、民生用のウォークマンとか、そういうものも基本的には同じで、その最上質のものを再現しますということです(あえて民生用の方を再現するというものもあります)。YouTubeでいろんな人が実際にこの機器を使って実験していますので感じは掴めると思います。爺はやっぱり中途半端な仕事はしないと思いますね。テープに記録するところをテープヘッドと言いますが、これもコイルなのでトランスの一種です。それでこのテープエミュレーターではテープヘッドに相当するところにトランスで代用しています。テープデッキの回路をそのまま載せているという本格的なものです。しかし肝心のテープは入っていないのです。リンク先説明文の表面パネル説明写真がある左側に「一台で3基のトランスを自在に可変制御できる」という気になる記述があります。この辺がテープの部分だと思うのですが、中は見たことがないので定かではないですが、書いてあるので実際に3つのトランスが入っているのでしょう。爺も相当なトランスマニアですね。開発に当って「数え切れないくらいのトランスや回路デザインを検討しました」と言っているので、ここが要である、ということになるのだろうと思います。複数のものを通すとそれだけ難しくはなりますが、上手くチューンできればより優れた効果が得られるということだろうと思います。トランスは作るのがやっかい、コスト高ですので、爺の技術力を以て3つを1つに減らせないでしょうか。そういうことを言うとあなたが大株主でも爺に「ばかやろう!」を喰らうでしょう。これは素人目にも作るのが難しいんじゃないかと思いますが確かにその通りで、他にはDIYRE 15IPS Tape Saturation Colour KitかKUSH AUDIO UBK FATSOぐらいしかありません。あんまり需要がないのでしょうか。そんなことはありません。マスタリングでリミッターを使うのはテープのリミット感を再現する目的も1つにあって、この目的の機器では実際に本物のテープを内蔵して書き込んだらすぐに出力という方法でテープサウンドを抽出するというもので名機が幾つか知られている程です(以前にうっかりローランドのテープエコーなるものを購入しかけたことがあります)。この種は現代では作っていないと思います。違う個性のコンプを2つ繋いで後ろの方をリミッター設定で使うといったことはあると思います(貸しスタジオで初めからそういう設定で置いてあるところが多いようです)。使い方にはいろんな可能性があるので、コンプの場合自分の音楽には合わないという場合でも売り払ってはいけないとよく言われます。テープが最高の記録媒体の1つであるのは現代でも変わっていないし(ここにきてテープの生産数が増えているという奇妙な現象が発生しているらしいです)、ハードでテープの再現は難しくともソフトだと何とかなるということでエミュレーションプラグインはたくさんあるようです。フリーまで出るぐらい盛況で、かなり人気があります。だけどソフトとハードでは圧倒的にハードの方が良い、それどころかソフトは散々批判されていて比較の対象にすらなっていないという状況なので、ハードがもっと出てきても不思議はありません。しかし始めから爺にこういうクォリティのものを出されると後発がお手上げでしょうね。とりあえず現状本格的なものは爺のところしか設計できないようです。あまりにも本格的過ぎて本物のデープデッキと同じ問題も出るというというようなことまで書かれています。テープの効能はアナログ時代から積極的に用いられ、60年代に英国の天才エンジニア ジョー・ミーク Joemeekが、すでにコンプで圧縮済みの音源をさらに真空管を使ったテープレコーダーに記録する作業を意図的に1段追加し、そこからレコードのマスターにカッテングするという方法で斬新なサウンドを作り出しました。Joemeekが1967年に37歳で亡くなった後にも彼の名を冠した音響会社が存続し、現代でも中国深圳で生産しています。爺はというと経営に行き詰まりNeve Electronics社を売却、その後も設計者として留まりますがやがて居場所を失い、それから現在のRupert Neve Designsを設立するまで様々な会社で設計していました。その内の1つがJoemeek社との提携で、この時にVC3というマイクアンプ、コンプ、エンハンサーを小さな筐体に詰め込んだ安価な製品を発売しています。英国製の初期型が爺の設計で生産台数は言い伝えによると1000台を超えるぐらいで、すぐに別回路に変更されて現在に至っています。これはトランスが入っていません。それでも濃厚な英国サウンドを堪能できます。かなり強烈なブリティッシュサウンドなので、用途も限られてくる可能性はあります。

 冷戦時代に香港と大陸はどれぐらいの交流があったのかわかりませんが、英国領という状況において当時のいわゆる資本主義国と経済的関係にあって、大陸とはそれなりの壁があったのは間違いないと思われます。それでも工業製品は上海製造のものが香港に輸出されたりもしていました。今では製造業は広東省全域に移っているので、香港にはほとんど工場はないと思いますが、以前は香港製というものがありました。上のラジオはその1つです。香港製ですが英国特許とあり、スピーカーは台湾製と明記されています。一体どんな音が鳴るのかと思って聞かせて貰いますと、これはバリバリのブリティシュでした。不思議なものです。この種のラジオでトランスが2つ入っているものは高級品だったものです。

 確かに一口にUK(英国)の音と言っても色々あります。UKのヴィンテージトランスも様々なメーカーがあってそれぞれの音ですが、それでも全部UKの音でいずれも評価されています。トランスが入っていない機器でも以前はUKの音がしていました。Neveもトランスの有無に関わらずUKの音でした。従って、NeveがUKの音を作っていたのではなく、UKで作っていたからUKの音になったという考え方はできます。というのもRupert Neveは17歳までアルゼンチンで育った人で、その後英国には渡りますが大戦中だったので通信の部隊に所属していました。中国で生まれて育った日本人、満州育ちとかそういうのではなくて、完全に中国だったところで育った人というとイメージしやすいでしょう。ほとんど中国人ですが親が日本人なので日本にも親和性があるという特殊な立ち位置の人間です。つまり大雑把にはNeve Electronicsはアルゼンチン人が英国機器を設計していた会社なのです。ブエノスアイレスはタンゴの国、アルゼンチンは当時南米で最も経済発展した国でした。そういう国から欧州に戻った人としてはカルロス・クライバーが有名ですが、イタリアとかスペインとは全然違うラテン系の人間になってしまっていて、元がドイツ人とは到底思われません。しかし文化水準の高いブエノスアイレスからやってきたというのは大きなアドバンテージで、しかも生粋の南米人ではなかった、親がドイツ人であったり英国人だったりしたわけですから家では南米人ではなかったといういささか複雑な背景が独特の芸術を生み出す土台になっていました。生粋の英国人よりも魅力的なものが作れる素地がありました。Neveのあのサウンドの色合いはブエノスアイレスのもの、当地の音楽のルーツはスペイン・ロマ(ジプシー) - アラブ - オリエントを源流としたエキゾチックなもので、それが英国の重厚感に包まれた時に魅力を放ったと考えられます。Neveは結婚する時の条件として定職に就くことを求められたので、英国のトランスメーカーで主任を務めていました。その経験が後にサウンドの肝となりました。そしてJoemeek VC3を設計した時に重要な手段を失いました。トランスが使えなかったからです。そのことによってVC3はブエノスアイレスから解放され、ゴリゴリの英国調になったものと想像されます。しかしNeveによって設計されたことによって細部に至るまで配慮された傑作になったものと観て良いでしょう。

 この写真には繁体字で、入力トランスと出力トランスの2つが示されています。入力トランスのインピーダンスはインターステージと見做した方が良い数値ですが。電波を高周波回路から低周波に変え、カソードフォロワー回路でインピーダンスを下げて入力トランスに入れるという順序になっているものが結構あります。アンプ部で前段からインターステージトランスで位相反転を行い出力段に送るというものもありますが、この場合も慣例?なのか入力トランスと呼ばれます。このトランス2つ式の回路も掲載しておきます。B1とB2がトランスです。当時のラジオの場合、トランスが1つだけとか全く使っていないものもありました。このトランスは中華の音色を決定づける重要なパーツです。そうすると、香港製のラジオに組み込まれているトランスはどこで巻いたものでしょうか。英国からの輸入ではないと思いますし、これは香港製だと思います。本当はこのラジオは英国というより香港の音だったのかもしれません。ほとんど市場価値のないものではありますが、今となっては珍しいものではあると思います。

 中国で公園に行くとお年寄りが多いことに気がつきます。彼らの定番の持ち物は幾つかありますが、1つにラジオ、テープデッキがあります。コンパクトなもので紐を腕に掛けて落さないようにできるタイプが多いように思います。自転車に乗るとラジオを前の籠に入れて鳴らしながら帰宅します。鳴らすのは北京であれば決まって京劇です。こういう視聴環境はもはや伝統であるらしく、もうかれこれ何十年もこうやって楽しんできたのだと思います。中国音楽を聴く、おそらく最良の方法は1つはここにあります。家でパソコンのmp3(中華では「エムピーサン」と言います)で京劇を聴いて何が良いのかさっぱりわからなくても、公園に行って老人らと陽に当っておればその魅力がわかることがあります。

 ラジオというものは、放送局の最高の機器で音楽を聴けるものです。特に国営放送はその国の基調をなす個性を体現しています。理由はわかりませんが、なぜか国営放送というものはお国柄を反映します。自国の企業と共同開発するからかもしれません。最高峰の音響技術が投入されているものでもあります。FMを聴かないと本物のサウンドはわからないと言っても良い程です。この種のラジオのスピーカーは中国伝統のチューニングになっています。現代でも国内向けに生産しているスピーカーは伝統を維持する方向で作ってあって、そういうものは外国に出荷していません。特に伝統音楽を聞く人からだけ支持されているわけでもありません。中国人は何を聴く場合でも、それほど意識せずに国産のスピーカーから出る音を好む傾向があります。もっともこういう傾向は中国人に限らないと思います。外国のものはそれはそれで楽しみますが、国産も同列に評価しています。伝統的な中華系機材というものがまだ生産されていて、ラジオもその一種なのでしょうけれども伝統音楽をより良く聴く条件としては比較的良好ということは言えると思います。

 イコライザーは、周波数を決めるために抵抗、コンデンサー以外にインダクターを使うものもあります。これはコイルです。抵抗の代わりにインダクターを使うのですが、これはトランスを使うか使わないかという違いと共通します。抵抗を使う場合でもどの種類の抵抗を使うかで特徴が変わってきますので、設計者の音色に対する狙いが表れますが、その中の1つの選択肢としてインダクターがあります。コスト高なのにインダクターを巻く旧式の方法に拘るのは、やはりコイル特有のサウンドを求めているからに他なりません。

(クリックしたら拡大します)
 例は米Quad Eigut 712 イコライザーの回路図ですが、全部で7つのインダクターを使っています。設計の難易度や製造コスト、開発費と時間などあらゆる点でインダクターは不利です。そこを使っていく、それもこれだけ使うというのは普通ではない、かなり贅沢な品です。


 インダクターは電源回路にも使われることがあります。これはチョークコイルと呼ばれます。しかしほとんどの使用例は真空管回路で、ディスクリート初期のドイツ製のコンソールにも時に使われていました。真空管回路用は特に耐圧が必要なので大型です。電源回路は信号の主要経路ではありませんが、音の傾向に対して大きな影響があります。抵抗を使うのに比べて非常にコスト高で設置スペースも必要なので贅沢なものでしたが、それでもその大きな効果から積極的に多用されていました。しかしドイツのコンソールモジュールはプロ用の機材であるため、全ての方法が慎重に検討されていたことで常にチョークコイルが使われていたわけではなく、必要なところへ投入されるに限られていました。信号経路にもインダクターがフィルターとして入れられることがあり、これは古いドイツモジュール独特の特徴です(左写真 Siemens V274)。カソードに入れられている例もあります(右写真 Telefunken V72)。このようなものはドイツモジュール以外ではほとんど見られないと思います。ドイツの巻線技術でようやく成し得たという考え方もできるでしょう。おそらく真空管式コンプレッサーのみに採用されていたと思われますが、インプットトランスから初段管の間にローパスフィルターが置かれている例があります。Telefunken U73では1段(正負でインダクターは2つ)でしたが、左下写真例、1967年製造のU71では2段(4つ)に強化されています。インプットトランスにワイドレンジのものを使わなければ良いだけのようにも見えますから、このような手の込んだものが採用されている例は他にはないと思います。Fairchild 660/670にもありません。U71より少し早く設計されたディスクリートのU273/U274にもインダクターは採用されていませんでした。ドイツでは真空管式コンプレッサーにはどうしても必要という考え方があったようです。しかしディスクリート時代にインダクターが消滅したわけではなく、イコライザー以外にも散見されます。より広帯域を求める場合は不要なので、古いモジュールを入手した時には既に後代のエンジニアによる改造でバイパスされている例が多くあります。ドイツの設計師たちが無駄に加えているなら、全ての設計でインダクターが採用されている筈なので、熟慮の上で入っているものを外すということなのですから、ちょっと違ったものになってしまいます。このような改造は元に戻さなければ音に落ち着きを取り戻せないと思えます。インプットトランスを外してしまうのも同じことが言えます。インダクターに関わらず、ドイツのモジュールに手を入れて好結果を得ることは稀であろうと思います。

 人間の耳は、20~20kHzまで聞こえるとされますが、音楽や音声の再生は必ずしもその枠を守ることが快適とは限らず、音響の黎明期から様々な試みがなされてきました。初期の頃はまず電話から、そして映画館でした。電話は送受信機の規格を整備することで音響を一定に保ちやすいですが、映画館は建物の影響を受けるのでかなり苦労があったようです。世界大恐慌で経済的に難しい時代でもありましたが、まだテレビがなく娯楽も少ない中で映画は大人気となり、多額の投資が可能だったことで優れた開発や研究が行われていました。映画館経営者の方からも品質に関する要求がかなりあり、他の映画館よりも優れたサウンドを提供するためには幾ら払っても良いという感じだったようです。当時の技術的水準は、現代と比べるとまだ存在していないものも、例えばトランジスタやICはありませんでしたが、コスト圧力が低かった状況で、むしろ現代よりも高品質な製品が提供されていました。可能再生周波数帯域についても、十分にハイファイなものも開発に成功していたようですが、採用されたものはそういうものではありませんでした。すでにSPレコードで8kHzまで、実際にはもっと入るようですがこれぐらいがベストというところで収録されていた時代に、映画館では電話やラジオと同じような帯域で放映されていました。

・蓄音機 SPレコード ラッパ吹込 (200~4kHz)
・蓄音機 SPレコード マイクとアンプ (100~8kHz)
・LPレコード (70~10kHz) レコードを生産している東洋化成によるとこの周波数帯が最もカッティングに適しているということです。当時のノイマンマイクは40~16kHzぐらいと当時としては広帯域でしたし、レコードもこれぐらいの周波数帯はカバー可能なので、広帯域で録音されていたものもあったようです。しかしLPレコードに最適なスペックで収めるため、多くのイコライザーに10kHzのローパスが用意されていました。SPの後期とスペックはほとんど変わらなかったことになります。
・CD (20~20kHz)
・電話 (300~3.4kHz)
・ラジオ (150~3kHz)

 これぐらいの帯域に制限して音を送るのが一番人間にとって快適だという研究に基づいてこういう規格になっており、トーキー映画時代には欧米では大きく3社、米ウェスタン・エレクトリック(WE)の特許を使用したワーナー・ブラザーズ、米ジェネラル・エレクトリック General Electric(GE)の特許を使用したRCA、独テレフンケン(クラングフィルム)の特許を使用したUFAで覇権が争われ技術の向上が競われていましたが(後に独占禁止法回避のためエリアで担当を分けるようになりました)、それでも大原則は全く変わらず、周波数帯域がむやみに広げられることはありませんでした。それは各家庭に電話やラジオなどの端末が普及するようになった時にも一貫していました。古い音楽を古い装置で聴くと驚くほど美しいが、現代のステレオで聴くと全くスカスカになるのはこの辺りに理由があります。そうすると聴く音楽によって時代ごとに装置を用意せねばならないということになって、実際にそうするマニアもいます。場所を取るし、古い機器のメンテナンスなどとても大変なことなので、トランスの差し替えで対応する人もいます。この場合、古い音楽はイコライザーではなく帯域が制限されたトランスを繋いで聴きます。帯域を絞って収録されているものをハイファイで聴くのは周波数特性が狂っているということになり、本質がよくわからない、演奏を分析しようにもおかしくてよくわからないということになります。演奏の細かい部分まで分析するのにも支障を来します。

 中国にも19世紀末より上海にSPが入ってきて外国の企業が覇権を争っていました。いくつかの企業があるのでここにまとめます。

・百代(仏パテ。1928年に本体のパテが英コロンビアに買収され、さらに31年にコロンビアがHMVと合併しEMI。インド製が多い)
・勝利(米ビクター)
・高亭(独オデオン)
・蓓開(独ベカ)
・歌林(英コロンビア。インド製が多い)
・宝塔(米RCA)

 周波数帯域を考慮する場合、大まかに3段階で捉えることができます。4kHz以下、8kHz以下、それ以上の3種です。古いものがハイファイでないということはなく、業務録音機器用のトランスは半世紀以上前のものでも広帯域です。医療用も広帯域ですし、高周波用すらもあります。一方で再生に使うものは帯域を絞ってあります。中国音楽においても同様で、具体的には4kHz以下ではラジオに入っている小型のトランス、8kHz以下では蓄音機に入っています(写真例は蓄音機のハラワタで、左下端に2つのトランスが見えます)。中華蓄音機に内蔵されているトランスは中国国内では人気があって結構取引されています。流通量は少ないですが、かなり濃い音が鳴るので古い音楽やクラシックなシステムに合わせて使われています。しかしハイファイなトランスはもっと高値で取引されていて、これも中華風の濃厚なサウンドが楽しめます。軍や放送局、レコーディング会社などに供給されていたタイプです。ハイファイなものは音自体を変えてしまうぐらいのインパクトのある変化はしないですが、その微妙なさじ加減が重要なのであって、長く聴いていると大きな違いと感じられます。

 トランスを使う場合、前後のインピーダンスマッチングに留意する必要があります。機器にはいろんな規格、スペックがありますが、各機器を連結していく時に参照するのはインピーダンス(内部抵抗)です。もし機器に抵抗がなければ電気は素通りして留まることはありません。電球はフェラメントがあるのでそこで電気が停滞し光り輝きます。同様に機器も内部抵抗が必要です。出力端子のインピーダンスに対する入力側インピーダンスとの関連性が合わないと周波数特性に狂いが生じます。昔のプロ機器は600Ω同士で合わせる転送方法が多くあります。現代はもっと高くて4.7kΩ基準のようです。機器は単体で設計され、前後にどのような機器を連結しても使えるようになっているものは、入力インピーダンスはマイク入力は最低でも1KΩ、ここはマイクしか繋がないので特に問題にならないと思いますが、その他はラインは10kΩ、楽器は470kΩぐらいです。この値より低いインピーダンスのものであれば接続できます。一方、出力は150Ωぐらいのようです。後段に低すぎる特殊なもの以外、大抵の機器は繋げられます。40Ωぐらいまでであれば大体20kHzまでは保障しているようです。

 ラジオの回路図を載せていますが、インターステージトランスの前にトランジスタが1つあります。そのさらに前に47kΩのボリュームがあります。ここを入力にしてそれより前のラジオを切り離せばアンプだけ使えます。ペアで揃えるのは困難なのでモノラルになりますが、中国音楽を聴くのにはベストのアンプの1つであろうと思います。どうしてもトランス単体として用意したい場合はおそらく最も無難なのは米国の電話用のトランスを使うことだと思います。これはギターのDIに使うのにもちょうど良いので市場に割と出ています。戦前の中国音楽はこのタイプが特に合うと思います。1920年代頃のラジオ初期はパーツ販売で、つまりスピーカーやトランスをバラ売りで買ったりセットもありますが、自分で必要物を連結して使うものでした。それでトランスだけというものが商品としてありました。トランスを金属ケースに収めて外部に端子を出してコードをネジで固定できるようになっていました。このタイプは真空管用でインピーダンスが高いのですが、広帯域は問わない用途なのでより低いインピーダンスで使用してもほとんど影響がありません。もちろん試しにインピーダンスがきちんとマッチングする接続でも使い確認しますが、聴感上でも測定でもほとんど変わりません。写真例のトランスは表面のラベルには「2.2:1」という比率(レシオ)が書いてあります。つまりインピーダンスが明記してありません。トランス単体で販売されていたわけですから何に接続されるかわからない状況が想定されているため、インピーダンスに関係なく巻線比率だけで使えるようになっています。音質はデジタル時代の現代でも対応できるほど素晴らしいものです。非常に暖かい音で柔らかい、それでいて結構明晰な音が鳴ります。どちらの場合でも、個性は生産地の影響が大きく、用途はほとんど影響ありません。材料も時代によって異なるので年代も影響があります。

 ここで、世界のトランスにはどういうものがあるのか見ておきたいと思います。トランスの個性は国によって特徴があります。

・アメリカ Western Electric(WE)、UTC、JENSEN、TRIAD、Peerless(ALTEC)などのメーカー、ブランドがありますが、UTCが作ったものをWE銘で販売したりといったことがあって、主に公共のライフラインに関係していますので全体で1つの企業体、半国営カルテルですから、まとめて"米国産"というくくりで考えられます。ジャズであれば米国産が最良の選択です。
・英国 当初は米国からの技術の輸入でWE子会社のロンドン・ウェストレックス London Westrexから、すぐに独自開発に切り替え、マルコーニ Marconi、パルメコ Parmeko、フェランティ Ferranti、パートリッジ Partridge、ガードナーズ Gardners、GEC、マリンエア Marinair、セント.アイヴス ST.IVES、ベルクリア Belclereなどがありますが、いずれも大人気で入手は比較的難しい傾向があります。この系譜は現在カーンヒル Carnhill(旧 ST.IVES)やソーター Sowterによって受け継がれています。重量感のある有機的で含蓄の籠った響きです。いわゆる"ブリティッシュ・サウンド"と言われます。ロック系に合うとされます。
・ドイツ プロ機器用の製造は真空管時代からトランジスタの初期までクラングフィルム Klangfilm/シーメンス Siemensが製造し、それ以降はアウフェ Haufe銘に変わり、ほとんどのトランスを製造していました。少数ですがベイヤー製もあります。IC時代に入ってくるとピカトロン Pikatron製に切り替わりますが、古いアウフェ・トランスの絶対的な信用は現代でも揺るぎないものがあります。清らかな響きです。クラシックに合います。
・日本 代表はタムラです。古典的な和の音がします。ハシモト(旧山水。トランジスタ用は安価で、"ローファイ"というハイファイと逆の言葉がありますが、蓄音機時代の音を現代の装置でリアルに再現して聴くためのアナログパーツとして一定の人気があります)、東栄(チョークコイルの欄の下方に太文字でラインナップしています。驚異的な安さです。これだと中国の一般のより安いです。秋葉原の部品屋さんです。かなり音が硬く、エージングも効かないらしいので機械巻きだと思います。このあたりについてはK&T完全手巻ピックアップを参照して下さい)、タンゴ、日本光電、理研、春日無線、ゼネラルトランス、染谷電子、大阪高波、共立電子産業、アテネ電機、エイトリック・トランスフォーマーなどがあります。

 トランスは鉄心に銅線を巻き付けただけの単純な構造の物体ですが、どうしてこうもお国柄が音に反映されるのか不思議なものがあります。"楽器"と見做すべきでしょう。もちろんその他の音響機器もすべて楽器と見做すべきです。そしてケーブルさえも楽器として扱うのはプロの現場では当たり前です(ケーブルは曲げるなど金属ストレスを与えてはいけません)。トランスは楽器を選ぶように吟味すべきものです。スウェーデンのトランスメーカー・ルンダール Lundahl社はドイツ系です。クラングフィルム系のメーカーがプロ機器の中でも特別仕様のグレードを作る場合、北欧の工場で作らせていましたので、北欧も高い技術力があります。その系譜の中で最も有名なのはデンマークのオルトフォン Ortofonです。レコードのカートリッジを作るメーカーですがこれも製造はトランスと同じコイルです。デンマークのコイルトランス関係はJSが作っています。オランダのフィリップス Philipsはドイツ系の影響は受けつつもセンスは異なるので、ドイツ系の少し違ったタイプと見なせますが業務機器は評価は高いものの数は少ない傾向があります。スイスのステューダー Studer、EMTもドイツの上位モデルを生産し、解像度の高さに定評があります。

 中国の音ということと、トランスは手工品ゆえ楽器のようなものなのでお国柄を反映するということを考え合わせた場合、中国音楽に対しては中国のトランスが最良なのは間違いありません。中国の工場の整備は大躍進政策時に一度行われ、再度文革が始まってすぐの66年頃にも行われたのですが、生産が伸びてきたのは70年代ぐらいからです。文革で学生が学校に来なくなったため、工業学校を閉鎖して工場に変え、教職員を開発製造に当たらせるという例までありました。皮肉にもそれで開発が加速し、工業の質が高められたともされています。文革期には人材や技術の交流も活発だったようです。我々が手に入れられる中華のクラシックなトランスというと大躍進時代の工場群製造による50年代以降のものになると思います。中国のトランス製造地はかなり多く、詳しいデータがありません。音響関係者に評価が高いのは上海無線電27廠です。中華牌の機材を作っていた頃の中国唱片廠の中国音楽録音はあまねく27廠のトランスを使用しており、上海におけるプロの音響機材というといずれも27廠のトランスが使われていました。上海でトランスを製造していたのは27廠だけではありませんでしたが、民生機器、カラオケの高級モデルにも27廠のトランスが使われていました。中華トランスに関しては北京無線電1廠(現・797音響)、杭州無線電廠もあって、いずれも味は異なりますが、中華の毒はまず27廠について語られます。大陸にはこの27廠トランスを以って「国宝」という人もいます。27廠に関しては聖地ということで、現在の様子をストリートビューで確認します。

 大きな広場があります。そして奥に双子のビルが渡り廊下のようなもので繋がれています。左の方にはロゴがあります。見えにくいですが「双灯」とあります。27廠は元々2廠からの分家で、2廠製品では「紅灯牌」を使っていました。「双灯牌」は27廠製品のブランドでした。右のビルは道路に面していますので、その方に回ります。

 幽霊ビルです。これは使っていないように見えるし、そもそも窓や壁がなく内部が完全に外に解放されているような酷い状態です。明らかに廃墟です。しかし何故かもう1つのビルからは比較的新しい廊下で繋がれて支えられています。現場に赴けば当然新ビルの方には侵入を検討したいのですが、こちらの方は現在「上海双灯电子技术开发实业公司」という会社になっています。企業情報によると照明器具以外に、テレビの部品、トランスもまだ作っているとあり、その他あまりにも広範で、百貨経営方式服務ともあります。この会社について詳細を調べるもほとんど何もわかりません。何をやっているのかわかりません。トランスを巻いているようには見えません。27廠が前身ということも明らかにしていません。社長が誰かもわかりません。製造ではなくて研究機関のように見えるし、それも表向きにやっているところでない気はします。幽霊ビルは外から見えるところでわざと残しているのでは?もうそっとしてあげた方がいいのでしょうか。いずれにしても、かつてはトランスが巻かれていたであろう幽霊ビルが、理由はなんであれ残されているのは良かった・・何が良いのかわかりませんが、歴史的建造物ですからね、暇な方は、中華の音響への思い入れにもよるのでしょうけれども、見に行っていただければ。尚、この事情であれば侵入は控えた方が良いでしょう。幽霊ビルの写真もビルの向かって左側に保安がいますのでそこで事情を説明してから撮影するようにして下さい。自分は音響関係者で、ここは27廠のビルだから、とか言えば問題ないと思います。保安は大抵教育水準が低すぎるのに権限は持っているという極めてややこしい、つきあいにくい人たちで、道理は一切通らないということと、怒鳴られても喧嘩しないように注意して下さい。幽霊ビルよりも生きている人間の方が怖いんじゃないですか。まあ、行かないのが無難でしょう。位置は、丹阳路60号です。

 新品のトランスは音が硬いです。二胡と一緒ですね。やっぱり楽器みたいなものなんでしょうね。しばらく使わないと本領は発揮しないし、それに真の実力を予測するのも難しいものです。たいてい優秀なトランスでまだポテンシャルを発揮していないものは機械的な程ガチガチです。ある意味データ的には優秀と言ってもいいぐらいです。エージングが進むと角が取れて良い具合になります。1,2時間程鳴らしてほっておくと翌日には柔らかくなっていますが、これを繰り返すと甘くなってきます。それからでないと評価できません。古いヴィンテージトランスでしばらく使われていなかったものも同じです。眠っておられるんでしょうね。起きたらすぐに活発になるものもあれば、しばらくまどろんでいるものもあります。評価は急がないということですね。

 トランスがこんなに素晴らしいものであればどうして現代の多くの音響機器には使われていないのでしょうか。重い、コスト高、大きくなる、良いものは作るのが難しい、といったいろんな障害があります。もちろん機械を使って自動でも作れるので産業用はそのように作っていますが、音響用トランスは手工生産です。職人技です。設計も職人技で企業秘密です。設計会社と製造会社間で情報を秘匿し絶対に漏らさないという暗黙の了解が(中国以外で)あります。中国の場合は確かに一般企業が洩らす場合もありますが、基本的にそういう技術、外国から入手したものだけでなく自社で開発したものなど何でも国に申告し、国全体で技術を共有することが法律で義務付けられているので、完全に概念が異なっている、かなり特殊なところです。職人技をコンピューターで解析すればどうでしょうか。現状これには成功していません。職人がどうしても必要、数も潤沢に提供できません。現代では作れなくなった巻き方のトランスさえあります。だからトランスを入手して使うということはとても贅沢なことです。トランスを巻く職人を育てるのに力を入れている企業もあります。

 特殊なトランスで高周波用というものがあります。ラジオとか無線機器用のものです。オーディオ用の低周波は周波数特性でトランスの性能を表示しますが、高周波用はパルスの応答速度で表示します。周波数特性は100k~50MHzで低周波用とは使う帯域が異なっています。これは低周波に使ってはいけないのでしょうか。そこで実験いたしました。巻線比の関係である程度の増幅率が見込めるところでしたが、逆に音量は低下しました。20dBぐらい減少しています。当然でしょう。100kHzから降下して可聴帯域の20kHzあたりに達した時にはすでに下がりきっているからです。しかし音はしっかり抜けるところからすると低空飛行である程度は一定しているものと思われます。それよりも目立ったのは、サウンドの優れた応答速度です。極めてスムージーな、歯切れの良い音が鳴って曖昧さが感じられません。それぐらいでないと高周波では使えないのでしょう。中国物ともなるとそこへ独特の甘さも加わります。これは演奏の研究用には細かいところも見えますのでベストです。失ったゲインさえしっかり補償すれば十分に使えます。音楽鑑賞用としても問題はありませんが、基本的には演奏の細かいところまで聞き取るための研究用という感じがします。超高域スピーカーという可聴帯域を超えた聞こえない高域を出すという特殊なスピーカーがあります。TAKE T BATPUREというものです。全く聞こえないわけではなく、耳を近づけるとシャラシャラした音は鳴りますが、聞こえる程鳴っているのは音が大きすぎるので実際の使用では聞こえない状態に抑えます。聞こえないのに影響は大きいので、聞こえない音の音量調整が必要という、聞こえる音でそのバランスで調整するという、そういう特殊なスピーカーです。写真は拙宅での視聴実験の様子ですが、このBATPUREに高周波用トランスはかなり相性が良くサウンドはより鮮明になり奥ゆかしさもあります。しかしトランスを使うならアンプは別に用意しなければならず、この場合ではインターフェースに付いているヘッドフォン端子から出力してBATPURE専用に供給しています。トランスを使わない場合でもBATPUREには別個にアンプを使う方が好結果です。

 アナログとデジタルの録音が違うのは言うまでもないことなのですが、最初にどのように記録するかも大きな影響があるように思います。つまり、テープで録音するのとパソコンを使うのは違うのですが、最終的にテープの質感が欲しいという時に、デジタルで録っておいて後からテープに通すのと、初めからテープというのは随分違うということです。かといって、アナログが良いからといってテープを用意するというのはかなり面倒なことです。デジタルもどんどん良くなってきていますし、一方でアナログにも問題がないわけではないので、ちょうど良い具合を探りたいというのはあると思います。そもそも何でこういう話が出るかというと、中国楽器はデジタルだと難しくなる、アナログとデジタルは空間、響きの捉え方が変わるような気がするし、アナログであれば割とそれなりに録れてしまうところにデジタルとなるとハードルが高くなるように思います。その要因として市販の機器が西洋中心で、デジタルだとその特性が露骨に出るということがあると思います。だけど今更アナログは避けたいというところで折衷案のようなものが得られれば、何もしないよりは味わいのある音が採れると思うのです。デジタルで収録するにしても記録する前の段階でそれなりに対応できないかということなのです。しかしこの段階で西洋色が出てしまうので少なくともそれだけはなんとかせねばなりません。中国の技術者はやはり本場ということで、この辺の対応は巧みですが、国産で一定の水準のものが用意できないとか特注で機器を用意するのでなければ西洋のものでも色付けがないとされる個性を極力省いたもので対応したりする例があります。アナログ感と東洋感のこの2つの方面から考える必要があります。

 たまたま池上通信機の昭和30年代のアンプがジャンク品で見つかったので修理して使ってみると独特の東洋的アナログの質感が得られたのでラインアンプ、プリアンプなどを介する類の1つの可能性ではありますが、場合によってはこういうものを使うこともできると思うようになりました。この個体は「増幅器」と記載がありますが、コンソールに差し込んだ時に見えなくなる側面に高域と低域を調整できるボリュームがあります(写真では側面に穴が2つ見えますがここをマイナスドライバーで調整)。イコライザーなのですが調整は固定で使うのが前提になっているということになります。ということはこれはテープのカーブを調整するものであろうと思われます。テープは特性上フラットには記録できないのでズレた分を再生側で戻すのですが、それでも高域と低域はそれぞれ減衰しやすいのである程度補償しておく必要がある場合があります。それでこのイコライザはどちらもプラスにのみ調整できるようになっています。テープデッキに繋がないのであればフラットのままで良いのでそれだと普通の増幅器になります。ダイヤルは0が最大で測りますと+50dB、20が+30dBでした(つまり20は-20dBの意)。∞はOFFでした。イコライザを使うと減衰しますが使わなければ最大50dBのゲインがあるということになります。もしこの回路をコピーして製作する場合はイコライザは3連ボリュームも面倒ですし、使わないのにコストの無駄になるので省くのも1つの方法です。しかし僅かであれば善用も可能なのでもっと小さい値のボリュームと固定抵抗に変えて運用するという方法であれば使いようもありそうです。結構ナチュラルで快適な効き具合です。

 修理の時に回路図を書きましたので左側に貼ってありますが(クリックで拡大します)、インプットトランスが600:7k(巻線比1:3.4 +10.7dB)で、アウトプットトランスは20:600(1:5.5 +14.8dB)です。右側に貼ってあるのは中国杭州・西湖牌のコンソールのものですが、こちらもインプットトランスが600:5k(1:2.9 +9.2dB)、アウトプットトランスは150:600(1:2 +6dB)と似たような感じになっています。これはマイク入力ですので同列には比較できませんが、トランスである程度昇圧する共通点はあります。中国唱片廠に納入された中華牌コンソールの中身を開けた写真例では、600:6k(1:3.2 +10dB)のインプットトランスが入っているのが見えます。こちらもマイクです。このように昇圧の一部をトランスに依存すればトランス特有の味が乗りますので、現代の感覚で言うところのヴィンテージ感が出ます。現代ではハイエンドのプロ機器以外はトランスレスの方が普通ですし、ハイエンド機器であっても70年代以降のノイマン、SSLあたりから始まるトランスレスの流れもありますけれども、それは音楽が非常に多様になってきて、現代では日本国内でも世界中のあちこちの音楽の専門家がいて昔には考えられなかった状況であるし、何でもそれなりに対応しようという場合多少なりともトランスで色付けされてしまうのはやりにくい面があって、またエンジニア自身が持っている固有の音に達する方法論も確立されているところであらかじめ手が入れられている風の音はやりにくいので嫌うということがあります。しかし現代より交通の発達していなかった時代では、それぞれの国や地域で土地固有の常識があるし、それが当たり前という状況で最善を尽くせばトランス式が優れていた、なによりサウンドがナチュラルになることで採用されていたという、そしてそのことが現代の観点からみた時に固有のサウンド、ヴィンテージ感が感じられるのであろうと思います。もちろん現代でも味を重視する考え方はあって、マイクの選択に続いてヘッドアンプにもそれなりの方向性がないと使いづらい、そうすることで守備範囲が狭まってもしっかりした特徴が押し出されている方がやりやすいという見方のエンジニアもいます。つまり東洋の音を追求するという一事にしても、トランスを使うことで親和性を高めるのか、それとも全く特徴を消してより自然なサウンドを追求するのか、大まかに2通りの方向性がありそうだということです。どちらかのやり方に偏っている人もいれば(偏った方がコストはかからないから偏っているという人がほとんどかもしれません)、あらゆる選択肢を可能性から排除しないというエンジニアもいます。トランスを使うとは言っても、マイクアンプのインプットに入れるトランスは今も昔も難しいものでコストもかかりますので中国においてもほとんどのアンプにトランスは入っておりませんでした。トランスインプットは極限られたプロ機器に限定されていました。

 日本の古い放送・映画機材は東洋の基準での音作りなので、中華の録音に相性が良いのは容易に想定できます。池上の個体は結構増幅率があるので一応コンデンサーマイクを刺してみますがマイク用のアンプではないのでどうしても増幅があまり稼げずSN比もよくありません。それなりに増幅率もあることで一応録音は可能なので全く使えないこともありませんが無理があります。これは劣化したトランジスタを交換してアース対策も施した上でのことですが、交換前はラインでもかなりノイジーでした。テープの場合は(ある一定以上の年齢の方しかわからないと思いますけど)再生した時にテープが回転してどこかに擦れたような衣摺れのようなノイズがあってこれが味わいと落ち着きをもたらしていた面があったかと思いますが、本個体の音を聴くとあれは実はテープが擦れていたのではなく、こういう機材から出ていた雑音だったらしいと気付かされます。雑音が何でも悪い訳ではなく、あった方が緊張感や生命感の伝わるものもありますから、こういう雑音は欲しい感じはします。よく聞かないと聞こえないぐらいのレベルですし、全くの無音よりは静謐なノイズがある方が体にも気持ちが良いし格調も感じられます。しかしノイズをしっかり消すとより明瞭度が高まるので本来はノイズは容認すべきではないでしょう。結局最終的に消してメンテを終了しました。ちょっと残念な気はしましたが、デジタル時代、やむを得ません。

 日本の業務機器のトランスはタムラが製造していますが、こういう古い池上のモジュールであっても音色はタムラ主導という印象です。ですから音色だけであればタムラのトランスだけでも充分かもしれませんし、この東洋の音こそが中国楽器との相性を考えた時に価値があると思います。このようなモジュールを組み合わせると存在感と力強さが増します。こういう特徴は60年代の世界的な傾向かもしれません。まだ真空管の影響があったであろう時代でこの独特のサウンドの重みは米英独のものにも見られるからです。まず感じられるのは音の重心の位置です。東洋は西洋より前です。音が濃厚に感じられる一因でもあります。この概念の違いはおそらく楽器の構造と関係があります。西洋の楽器は容積で聴かせます。胴にそれなりの空間があり、楽器の中で響かせた音を放出します。これは弦管共に同じです。東洋は笛、ラッパ、琴などいずれも容積は音を作る空間ぐらいの印象、比較的狭くなっています。オリエントから入ってきた楽器には共鳴弦が付いていましたが、これは楽器そのものの振動を響きに変えるものでした。つまり空間内で生成された音を空気の振動として生かすのか(西洋)、或いは物体に移すのか(東洋)という違いです。胴鳴りというのは奥の方で鳴るものです。特に低音の楽器はそういう印象ですが、その重心を前に出してしまうと低音の塊そのものの印象になってしまいます。逆に控えて奥行きを与えると空間的響きになります。重みがあって濃厚になるのは前に出した方なのですが、しかしそれだと空間を感じる響きは失います。欧米の感覚で東洋楽器の収音だと、ないもの、どちらかというとあまり良くない部分を採りにいく事になる、胴鳴りに注目されると美しくはないのにそこが気になってしまう音が採れてしまいます。東洋は重心を前に置いて音の密度を高めた方が本来の美しさが出やすいということなのです。西洋では楽器だけでなくホールにも響きを求めます。東洋では舞台で作った響きを放出します。例えば円形のドームのようなものは西洋では建物の天井がそういう構造ですが、中国の劇場では舞台の上に吊ってあります。やはり楽器も演奏場所も概念は同じです。音の減衰に対する考え方の違いです。東洋の楽器は減衰時間が短い傾向です。西洋では音の余韻をサスティンと言って重視します。二胡は擦弦楽器なので余韻は関係ないように思いますが、西洋のアンプを使うと妙なキラキラが出ることがあります。このような研究で放送局を除けば最も熱心なのはサンプリング音源を作る会社です。本物の楽器を録音してその細切れな音をパソコンなどでつなぎ合わせることでいろんな曲に対応させる音のサンプルを販売する会社です。どうしてもこの種のものはユーザーからの要求が高くなりがちなので相当拘って作る傾向があります。しかしそのノウハウは企業秘密です。当たり障りない部分のみ公開していることがほとんどです。しかし1つ言えるのは、西洋録音を池上に通すと明らかに変化しますが、これらサンプリングの和楽器の音を池上に通しても全く変わらないということです。
 
 この辺りの国産の機材についてあちこちに尋ねたり、池上本社にも出向いたりしましたが、わかっているのはもちろん年配者になるのですが、受ける印象が総じてネガティブ、音楽は舶来機材が一番、国産は真似して作っただけと切り捨てるように言う人が結構います。そこらの近所のおっちゃんではありません。皆、当時からの専門家です。作って供給していた側の人たちです。この感情は決して意味はわからなくはありません。若い方は古い国産の音は想像にしくいと思うので、ネットで60年代のNHK録音を探して聴いてみて下さい。なぜかピアノが多いと思うのですが、昔の戦後の日本を体現したような音です。高度経済成長より前の苦しい中で夢を見ていた時代の音です。外国物の方が特に米製などは活き活きとしているし、その時代に生きていた方であればなおさら深く考えたくはないという気持ちは理解できます。しかし我々は東洋の音を追求しているし、東洋の機材で西洋楽器たるピアノを録音したものなどどういう印象になろうが関係ありません。ただそれにしても当時はこの音で良かったのか? 違うんじゃないか? という感じもするのです。現代ではデジタルに変えられたもので聴いていたりもするわけですから、どこかでおかしくなっているのではないかという気もしないではありません。そこでタムラのやはり同時代のトランス1つを使い、これに通すと全然印象が違います。根暗な感じが消え失せ、力強い生命感の漲った音に変わります。これは素晴らしい、トランス1つだけでこの結果であれば、当時の再生システムではもっとだったでしょう。60年代特有のゴリっとした、魅力的なサウンドが展開されます。しかしタムラは今も昔も最高級品(ヤフオクは安いものも見つかりますが)、庶民がそれほどのクォリティのパーツを使用した再生装置を持っていたとは思えず、やはり当時の大多数はチープなままで聴いていたのではないだろうかとも思うのです。今や欧米の音というのは誰でも体感で知っていますが、欧米のあのままでNHKで時にやっている邦楽の三味線やら琴や鼓などを聴きたいと思う人はおらず、やはり現代でも和製の音でやっているのです。それがやっぱり自然に美しいのです。

 そこで今回の池上のモジュールですが、同じ型番のものを同じ販売者がもう一つ販売しています。それでそれも買い上げます。約2年後に製造されたもので、製造会社は最初に購入した古い方はOKI(沖電気)で、後で購入した新しい方はITCです(内部写真は左がOKI、右がITC)。池上は以前に医療関係機器も設計しており、それも製造がITCでした。そのためか現在ITCは医療関係の会社になっております。この2つは外観は違えど回路が非常に似ており、回路も違う部分が少なくないので新しい方も図を添付しました。OKIは初段の2SB73の表面が削られていて何なのかわかりませんでしたが、しかし当時のトランジスタでローノイズの初段管は2SB73しかないので、これで間違いないだろうと周辺の定数も合っているし、しかし削られた理由はおそらく粉が吹いてきたりしてノイズが出てきたので綺麗に磨いたと思われ、やはり交換はした方が良いということで実施しますとノイズはかなり低下しました。ITCの方を見て2SB73が入っていたのでやはりこれで間違いなかったようです。ノイズは他も新品に交換すれば劇的に改善されると思われ、そう思ったのはOKIは最終段の2SB80が新品に変えられていたからでした。ITCの方では2SB63が入っており、これは表記の読み取りが困難な程表面が荒れています。オリジナルは63と思われ、これが手に入らないので80に変えたのではないか、違うものですが問題はないと思いますね。定格範囲内であれば大概行けそうな感はありますし。ITCの方は2SD73が2SD192に変えられていて、これだけToshibaの金ピカのものが入っています(基板の左下端)。後で変えられたものと推測できます。しかしこれも錆だらけです。オリジナルは2SB73,2SB77,2SD77,2SB63と考えるのが自然でしょう。違うもので修理しても回路の定数は変えている形跡がないので、OKIとITCでは同じモデルを製造しながら回路は独自で決めていたのか、クライアントに合わせたものを製造していたのかどちらかだと思います。後者の可能性が高いと思いますね。なぜなら回路の基本は同じなので。独自に設計していたらこうはならないでしょう。使われている抵抗はITCには理研のカーボンが入っていますが、一部修理もされていて交換されています。メーカーがわからないのですがおそらくニッコームの金属皮膜で、エミッタ抵抗は同じくニッコームの角板型を使っています(基板上の右上端のオレンジ)。音の抜けを向上するための変更のように思います。カソード抵抗に巻線が採用されるのは1つのノウハウで、どちらも1Ωの2本に使われています。電源の入力にも使われていますが、こちらは回避できるようにもなっています。基板の色が違っているのは工場と年代が違うというのはあるかもしれませんが、おそらく用途の違いがわかりやすいようになっていたものと思います。製造時期は2年も離れていないのに随分違う印象です。実際に聴いてみるとサウンドはそれほど変わりません。

 パーツの実装方法はかなり特殊で、普通端子は90度に曲げて基板に刺しますが、OKIでは一回転、ITCでは2回転(コンデンサは回転なし)となっているのがわかります。このような面倒なことをするのは見た目が理由ではないでしょう。そもそもこんなことをすればインダクタンスが発生します。小学の理科で銅線を巻いてラジオから音を出したりということをやりますが、とにかく電子回路で巻くというのは何らかの影響があるので普通は避けるものです。今まで生きてきてこんなのは初めて見ましたね。ノウハウでしょうね。また電解コンデンサはアルミ剥き出しのケースになっており、現代のようにビニールで包まれていません。これを剥ぎ、表面にマイナス側、容量、耐圧を記入します。音が明瞭になります。アルミ面には極力傷をつけないようにするということと、アルミ面が配線に触れて導通しないように配慮が必要です。この回路図通りであれば逆相になりますので、入力か出力を反対に繋ぐ必要があります。逆相になっている理由はわかりません。前後の機器の関係でしょうか。OKI,ITC共に逆相なので意図的にそのように設計されているのは確かと思われます。

 OKIを通すことによる音の変化を波形で比べますと、ほとんど変わっていないのですが、ほんの僅かに加わっている部分と失われた部分があります。これが聴感上感じられる音の変化なのでしょう。秋葉原のラジオデパート地下のゼネラルトランスさんに伺った時に社長が「最高のトランスはファインメットである」と言って購入するよう強く勧めました。やはりトランス専門店だけに拘りが凄いんでしょうね。理由を伺いますと曰く「昔の機器は位相がずれている。トランスやパーツ、それぞれが特有の位相を持っていて、それがごちゃ混ぜになって音が出てくる。ファインメットは速度が違う。位相の問題は出ない」とのことでした。トランスの問題点を解決した極めて理想的なものであるとのことで、それだったらトランスを使わないのと同じだから、完全にトランスレスに出来ないところでトランスを嫌う向きで使うことになるから、トランス好きの人には勧められません。勧めた相手を間違ったね。社長の言う位相のズレがOKIにも出ており、しかもインダクタンスが発生するであろう実装までなされているという、この辺りが味の秘密なのかもしれません。そのすぐ後にAKB48劇場の前にあるアンディクス・オーディオにお邪魔しますと面白いものが見つかります。LUXの古いトランスです。型番はType 6056Xです。親父に「これは?」と聞きますと「わからない。何に使うのか? 数値もわからない。わかれば値段は付くのだけれどわからないからどうしようもない」。これは弦堂が持ち帰り調査しますと、LUXは43年に錦水電気工業株式会社と改称しますが、トランスの表記には「KINSUI DENKI KOGYO K.K. OSAKA JAPAN LUX DIVISION」とあります。低周波用(A.F.)との表記もあります。インターステージトランスで2.2:1ぐらい、戦中なら軍の通信用、戦後であればラジオの用途で使われていたものであろうと推測されます。LUXも50年代に入ると外観がもっと近代的になっているので、この個体は戦中或いは戦後間も無くのものという感じがします。大阪は現代でも精密な部品で世界でここだけしか作れないものを作っている中小工場が多いところなので、トランスに関しても特性が極めて優秀なものを作っていました。ハムバッキング巻きとあって、主にヴィンテージトランスで採用されていた巻き方ですが、商用電源の50或いは60Hzのノイズをキャンセルするためのものです。ハムバッキングと言えばレスポール型、そこまで味が濃いわけではありませんでしたが、AMラジオ用と思えるような密度を高めた、音が前にしっかり出てくるような音色でした。ソースは選びますが二胡は確実に大丈夫、むしろエネルギーが必要とする帯域に集中しますのでコンプを使わなくても自然に音圧が高められます。幾ら安いからといってこういうものを購入した上で張り紙を見て「こちらもファインメットトランスを扱っているのですか」と聞くから親父は「味はないのでトランスが好きな人にはお勧めできない」そうでしょうね。ファインメットは極めて澄んだ音がするという。雑味とか僅かな歪みこそが味わいをもたらすという考えとは異なりますが、位相のズレによる影響を考えさせるものにはなります。歪みを意図的に足しているのではないかと言われる昔の名機もありますが、池上の実装方法もその一種と思われ、東洋の1つのノウハウとして記憶しておきたいところです。

 波形についてはITCも同様に僅かな変化しか確認できませんので掲載していません。OKIのメンテについては、電解コンデンサはまだ容量があり使用可能でしたのでとりあえずこのまま鳴らし、その後新品に交換しました。交換不要のようにも感じられますが、しかしトランジスタが劣化でノイズが出ているぐらいなのに、結構容量が高めに出すぎる半世紀前の古い電解を使い続けるのも怖い気がします。色々考えた結果、京都・ニチコンのオーディオ用で一番安いKAを採用します。300uF2つは同じくニチコンのグレードが高いミューズKZ,330uFx2を入れます。昔の機器なので古典的なパーツを使いたいというのがありますので、最新の研究が反映されたものを避ける方向で、KZに関しては手持ちがあったから入れただけです。オリジナルと音が変わらなかったのでこれで良しとします。しばらく慣らし運転をしているとなんとなく高域が不足している感じがしたので、これはイコライザがついているので調整するも、そういう問題ではない感があったので、KAの470uF1本を新たに購入して330uFx2と交換するとピッタリでした。今300uFというのがなくて全て330uFですが、昔は値がいい加減だったので変わらない筈なのです。同じように20uFは今は22uFだし、大きく出すぎているのかというところで少し抑えると丁度良かったのです。なるべくオリジナルパーツを残すというところで狂いが出ている分のズレが修正されたという感じがします。続いてITCに関しては音が変わってしまうのも覚悟の上で少し攻めることにし、今回は横浜・エルナのシルミックIIで試しました。これは名前から推測できるように中の電解紙に絹を織り込んであります。「全く新しいハイグレード品」という自信作で「シルクの”しなやか”が音楽の振動エネルギーを暖和し、高音域でのピーク感、中音域での粗さが大幅に減少し、さらに低音域の量感が増加させられるという、今までの電解コンデンサでは得られなかったハイクオリティーサウンドを実現」とあります。そのため確実に音は変わることになるのですが、実際、メーカーが言うように劇的に美しくなります。音の忠実さというのも難しい問題で、マイクで集音したそのままだと音の荒さが強調されがちだし、それだったらシルミックIIのようなものに通した方が実際に耳で聞く音により近いだろうということになります。しかし原音とは違うという言い方もできます。もちろんメーカーの方がそこは考えて開発しているのでバランスは絶妙ですが、もはやこういう議論自体が無意味と思える程の美しさで鳴るようになりますから、オリジナル以上に魅了されます。一方オリジナルの無骨さも残しておきたいということでこの2台体制でしばらく行くことになりそうです。その後、古いパーツがドミノ式に不調に陥っていき、サーミスタについては以下に言及しますが、この時にITCの低音のフィルター部にあります1.5uFが急速に抜けていき、これはテスターを使わずとも聴感ではっきりわかるほどでした。低音がなくなってスカスカになります。ここはタンタルコンデンサーが入っています。タンタルは故障するとショートするので危険とのことで(この池上の回路はフィルター部なので大丈夫です)オーディオ用というのはもう作られていないように思いますが(工業用はあります)、独特の甘さがあるので替えがないというのは頭の痛い問題です。ITCに関しては他にも0.4uFなど替えに迷うものもあるので、OKIの方も含めてそもそもまずこれらをコピーして自作しようという人はいないとは思いますが、仮に自作するにしてもITCは少々採用し難い面はあると思います。1.5uFというのが電解で有れば良いのですがないので3.3uFをシリーズで繋ぐ、この場合も誤差は問題になってきそうですし、フィルムはしっくりこない(クリアな音を望めばこの方がいいかもしれない)、オイルが良いのですがデカイ高いはまだしも1.5uFというのが見つかり難いと思いますね。ここはかなり音質に影響する箇所です。タンタルは電解とは異なり寿命はないとされているようですが、ヴィンテージ機器に入っている古いタンタルで狂っていないものは稀だし、しばらく使っていなかったであろうこういうパーツに活を入れるとさらなるご乱行に及ぶことが誠に多い、一番手堅い交換パーツは電解になると思います。もし見つかるなら、ニチコン、松尾のタンタルはオーディオ用にも使えると思います。ニチコンのタンタル部門は2012年に京セラへ売却されたので新規には作っていません。松尾は現行で製造しています。OKIには松尾の緑色のオイルコンデンサが入っています。NCCと表記がありますが、阪急電車神戸本線に乗ると車内から松尾の本社が見え、ビルの上にNCCと表記があります。オーディオ用にも産業用にも優れたコンデンサを供給しており、写真例の黄色の古いオイルコンデンサはLUXのアンプに使われていたものです。産業用にはAppleなどのパソコンや携帯用に出荷しています。

 回路図中に出力段の上下のベースを繋いでいるNTCサーミスタがあります(写真ではパワートランジスタの間に取り付けてある、赤でB-2Bと表記された白い物体)。その上にネジ穴がありますが、ここに金具をつけて固定してありました。パワートランジスタが熱くなってきた時に保護する目的で、温度が上がってきたら抵抗値を下げるようになっています。サーミスタは温度で値を変える抵抗です。20度常温で300Ω、30度で0.8倍ぐらいまで下げます。この300Ωというのが秋葉原にも売っておらず、DegiKeyでないと入手は難しそうです。しかし300Ωの固定抵抗に変えてしばらく運用してもトランジスタは熱くはなってきません。サーミスタでなくても大丈夫だと思いますね。プロ機器なので故障を避ける万全の組み方になっているのでしょう。しかし現代でもトランジスタは貴重品なので故障を避ける万全の体制は欲しいですね。そこで初めから0.8倍に落としておけばいいのではないかと思うようになりました。音を確認するも全く変わりありません。OKIとITCではパラレルに繋いでいる抵抗が違うのでそれぞれ計算します。OKIは200Ωとサーミスタ300Ωですが、両方外して100Ωにしました。なぜならこのサーミスタが古すぎて調子が悪く5分も使うと抵抗がゼロになってしまうからです。サーミスタの代わりに200Ωを抱かせても良かったのですが、1本に変えることにしました。同じくITCの方も1.2kとサーミスタを外して200Ωにしました。どちらも付いていたサーミスタはB-2Bでした。これはデータがないので自分で計測しました。一方、1倍で行くという手もありますが、その場合はOKIが120Ω、ITCは240Ωになります。この場合、微妙に熱があるような気がします。ほとんどわかりません。どうしても気になる場合は、放熱を万全にするか、僅かに抵抗値を下げるということになります。

 こういうラインアンプ的モジュールで音を決めていくやり方はビートルズで有名で、何か独自の固有のサウンドが欲しいという場合は、他にもいろんなやり方があると思います。ビートルズの場合は成功していたから資金面は潤沢だったし、録音技術も発展の過程にあったので、EMIのスタジオも様々な挑戦が可能だったのだろうと思います。英国のスタジオ内で独自の機器を製造したりもしていた中でドイツの既製品、Telefunken V72を入手して、しかしこれを改造して必ず最終段に入れていたと言われています。今でもラインアンプ自体は比較的安価なので同じようなことはやりやすい面はあります。今回の池上のもののようにテープ関係の機材は今のデジタル時代にはよりマッチングするように思います。オープンリールに内蔵されているアンプとか、物自体は結構残っているのでやろうと思えば、面倒ではありますが可能だと思います。ビートルズはテープに録音というところに真空管式V72、現代では同じことは難しくトランジスタの方が手堅いと思います。


 さらに踏み込む場合は、マイクアンプに手を出すことが考えられますが、国産では古いものは極めて入手難です。それに理想は中華の機材です。見つかっても80年代ぐらいのものになってきます。文革以前のものはこれまで見たこともないですね。80年代のものが見つかってもモバイルコンソールがほとんどです。しかしこの場合はたくさんのチャンネルが一度に手に入ります。そこで弦堂は中華牌の5チャンネルミキサーを入手しました。ノイズの方が大きくて面食らいましたが、サウンド自体は中華の味がします。もう覚悟はしていたのですがすぐに壊れ、今は残骸になっています。ハラワタをじっくり検分します。回路図の方は途中経過ですが掲載してあります。ほぼ全貌は把握してあります。トランジスタは日本では全く入手できないので大陸で購入しての修理になります。回路は特に出力段が特殊だと思います。モバイル電圧6V特有の対策と思われますがよくわかりません。しかし今では電池仕様のモバイルミキサーはほとんどないでしょう。あっても品質に満足のいくものではなく、一般に売っているものはプロ仕様には耐えないと思われます。集積回路で省エネしても難しいのに、そこへ昔の中国で国営レコード会社がモバイルミキサーを使っていたというのも不思議な気がします。そもそもプロ機器が標準24Vのところを6Vとか、エフェクターですら9V、如何なものかと思うのですが、こうやって敢えて抑えるところがキモらしい、ラジオとかそういうものの方が魅力的に鳴ることも多い大陸音楽特有のノウハウと思われ、修理を経てのさらなる究明が待たれます。電圧が低いことによる問題はヘッドルームが狭くなり歪みやすくなるという点ですが、多くのプロ機器が24Vを採用しているのは、これぐらいあれば十分ということなのでしょう。しかし歴史的には比較的後発のSSL4000は±18Vに下げています。さらに現代のAPI500モジュールは±16Vとさらに下がっています。一方、ファンタム電源は24Vを倍電圧整流して48Vを得たとされています。この経緯についてはいろんな説明がありますが、電圧を高くした方が余裕のある音が録れるということだと思います。しかし場合によってはヘッドルームが広すぎることに疑問を持つ技術者もいるということです。だから電源電圧の設定は考え方の現れる部分です、まだ中華牌がなかった一昔前に後に中華牌を作る工場になった上海無線電18厰は18Vでプロ用コンソールをモノラルで作っていました。同時期の西湖牌は24Vでした。そこをステレオ時代に6Vにまで下げることになったのは電池駆動が求められたためと思われますが、だからと言って使えない音になってしまう機器は使えないし、それどころかこのコンソールは非常に評判が良いのです。電圧が低いためトランジスタの個数を増やして丹念に少しずつインピーダンスを下げながら増幅しています。18Vだった時には3DG6Cを3つ並べていただけでしたが6Vになると様々な種類のトランジスタを6つ組み合わせています。6Vの方は中国音楽専用のものなのでこの電圧設定は鍵になる部分です。電解コンデンサーが大量に使われていますが、これは流石にそのまま使うのは怖いので、これに関しては全て交換、ニチコンKAの採用としました。他のパーツは多少狂っておろうが、極力現状維持で修復することになります。


 さて、東洋音楽は東洋の機材で採るのが相応しいという考え方はプロの現場ではどのように考えられているのでしょうか。先日、贾鹏芳さんにお会いした時に先ほどまでレコーディングされていたとのことで少し話を伺いますと服部克久さんの作品に二胡を入れたとのことでスタジオで撮影した写真を見せていただきました。これはどこのスタジオですかと聞きますと、麹町のサウンドインとのことでした。お写真はCスタジオでした。施工は日本音響エンジニアリングが手がけ、そのWebサイト内の技術ニュースの項にNESスピーカーシステムについてという記事があります。こういう記事はいつの間にかなくなる傾向がありますがコピーするわけにいかないのでスクリーンショットを貼っておきます。このスタジオ入口の大きな造形は光舜堂の西野さんが手がけられたということでした。ストリートビューで見てみて下さい。工事は結構大変だったと言っておられました。

 やっぱりこうなるんですね。納得すると同時にがっかり、違う新しいやり方を期待していたのにやっぱりこうなのかという印象でした。西洋のものはそれはそれでいいのですが、合わないものはどうしても出てきます。音楽専門のレコーディングスタジオには少ない概念で、放送局独特と言えると思います。一般に放送局のスタジオは解放されていませんが、日本テレビ内にあるここはレンタルできます。Cスタジオはその国産オリジナルのコンソール・Over Quality(通称:オバQ)が入っている部屋です。NHKはもちろん、他の局でも解放はしていないだけで同じようなことはやっていると思われます。なぜなら、放送局というのはできる限りそのままを伝えなければならないのに、例えばの話、二胡を視聴者の皆さんに聞いていただいてサウンドはなぜかアメリカンとか、個人事業だったら好きにしたらいいですよ、公共電波なのでそういうわけにいかないのです。そして日本でやっている以上、そういうシーンは多々あるわけです。だからここも自社開発の国産コンソールの部屋が2つもあるのです。稼働率がそれぐらい高いのです。プロはわかっているのでこういうところを借りるわけです。西洋機材でも色付けがない個性を除いたとか、そういう部分が売りの機材がありますが、そういうものですらも放送局の概念では受け入れられないのだろうと思われます。そうでないと自社開発とか面倒でコスト高なことはしませんからね。そしてこのことは東洋の音が手に入りにくいということも示しています。しかもこの日本テレビの自社開発品はディスクリートであるという、そうすると古いパーツを使わざるを得ず(或いは中国がまだトランジスタを復刻しています)、一方弦堂は古い機材を修理していますが、小規模だからそれで間に合っているだけで、放送ともなると作るしかない、そこは違いますが本質的にはやっていることは変わらないわけで、結局こうなっていくしかないように思います。他にもやり方はあるかもしれないと思って、和楽器を得意とするスタジオの音を聞いたり、機材リストを見て推測したりしますが、やっぱり出てくる音はというと西洋ナイズされている感が強いのです。マイクは国産であってもです。それだけでは間に合いません。放送局の結論が唯一絶対とは断言できないですが、ここで言えることがあるとすれば簡単ではない、これだけは確かだろうと思います。レコーディングされる方で西洋系の作品を並べているならまだ良いかもしれないですが、伝統曲を収録したいという場合、放送系のスタジオを探すのは1つの方法だろうと思います。機材の準備がそれほどでなくても、技術者が対策を持っている可能性は高いと思います。放送でやってきた人材ですから、少なくとも話が通じないということはないでしょう。
http://www.cyada.org/oto/audio/053trans.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/760.html#c23

[近代史02] タイは天国に二番目に近い国 3 _ 鴨ネギにされる日本人 中川隆
69. 中川隆[-14773] koaQ7Jey 2020年1月07日 19:28:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1741]
タイで邦人襲撃事件。日本人の多さ故に「慣れがち」なタイ生活に潜む危険性
ハーバー・ビジネス・オンライン 2020/01/07
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/タイで邦人襲撃事件。日本人の多さ故に「慣れがち」なタイ生活に潜む危険性/ar-BBYGIZd?ocid=ientp



© HARBOR BUSINESS Online 提供
12月21日に起こった事件現場はこのエカマイ通りの小さな小路。表通りでさえ深夜は人も車も少ない

タイで日本人男性が強盗被害

 日本でも報道されたが、2019年12月21日未明、タイの首都バンコクで37歳の日本人男性が2人組の強盗に襲われ、刃物で後頭部などを切りつけられるという重傷を負った。男性はこれにより2万バーツ(約7万円)が入った財布を奪われ、搬送された病院では集中治療室に入った。

 その後、同月30日にタイ警察は容疑者2人を逮捕した。23歳と18歳のタイ人男性だった。彼らはほかにも強盗をしたことを供述していて、警察は余罪を調べている。
 不幸中の幸いで、男性は命に別状はなかったようだ。襲われたのが深夜であることと、人通りの少ない小路をひとりで歩いていたことなどもあり、当然ながら強盗が一番悪いのだが、外国、それも東南アジアの一角をひとり歩いていた被害者にも注意が足りなかったのではないか、という声もあるようだ。

 しかし、タイ在住者からすると果たしてそうだったのか、という気もする。発生場所が日本人居住者が多い地域で、もしかしたら襲われたのは自分だったかもしれないと思えるような事件だったからだ

「治安が悪い」ことが忘れられがちなタイ

 タイは治安が悪い。10万人あたりでは殺人事件の発生件数が日本の10倍超にもなる。しかし、数万人もいる長期滞在日本人のほとんどが身の危険を感じたことがないのではないか。事件などはよほど辺鄙なところに行かない限り遭遇しないという感覚で誰もが過ごしていたはずだ。
 だから、この被害者も深夜にひとりで歩いていたのだろう。言われてみれば、在住約20年の筆者も深夜に平気でひとりで歩くようになっていたし、実際にこの事件が起こった地域をひとりで夜中3時前後に歩いたこともあった。
 事件当日の昼間、被害者の妻が自身のブログで事件の概要を紹介して注意喚起をし、また日本でも報道されることになった。SNSの書き込みでは、報道は日本の方が先で、タイ警察の発表があとだったという話もある。おそらくタイ警察にとっては数ある強盗事件のひとつと判断した可能性もある。だとすれば、なおさらタイは治安の悪い国だと実感せざるを得ない。
 今回の事件は多くの日本人が身近に感じ、改めて自身の行動を反省したことだろう。
「外国人」が凶悪犯罪に巻き込まれなかった理由
 かねてより日本人が犯罪被害に遭うことはあった。在タイ日本大使館は邦人保護件数がずっとトップなほどである。ただ、置き引きやスリといった身の危険のなかった事件も含まれる。とはいえ、年に何度か新聞沙汰になるような事件に日本人が巻き込まれることもあった。その中には日本人居住者が多い地域もあった。
 2015年には日本人居住者や飲食店の多いトンローという地域で日本人が強盗に遭っている。ただ、このときはその日本人によって撃退された上に現行犯逮捕もされている。以前、筆者はある雑誌の取材でタイのギャングやマフィア構成員に話を聞いたことがある。そのときに言っていたのは、「強盗でもケンカでも、襲うのはタイ人だけだ。外国人は別世界の人だから」というようなことだった。
 タイにインドのようなカースト制はないが、目には見えない経済的な階級制がある。低所得者層は高級店に入れないし、富裕層が低所得者層の店に足を運ぶことはない。しかし、外国人は関係ないので観光客はいろいろな店に顔を出す。そういったときに、ギャングたちは外国人を階級の外側の人と見なし、相手にしないというわけだ。2015年のトンローで起こった事件では、犯人が逮捕後に「外国人だと思わずに襲ってしまった」というような供述をしていた。
 しかし、景気が悪くなれば犯罪者たちもそうは言っていられない。
目に見えない「不景気」に侵されつつあるタイ
 タイ人はあまり貯金をしない傾向にあり、消費行動は活発だ。それにより、一見内需が高くて好景気に見えたのだが、タイはここ10年以上ずっと不景気だという経済研究家などの話もあった。しかし、2019年になっていよいよタイ人も不景気だと口にするようになってきた。
 製造業の日本人は、「自動車の生産量ががくんと減っているみたいで、タイから撤退する日系企業も出始めているようです」と言う人もいて、タイ人ワーカーの仕事も減りつつある。景気が悪くなれば治安も悪くなるのは容易に想像がつくが、実は日本人居住者が多い地域は、そういった工場の閉鎖や不景気の影響をダイレクトに受けてしまう低所得者層が暮らす地域にかなり近い。そのため、今回の強盗事件は起こることが必然だったのかもしれない。
 たとえば、日本人居住地域から見て南側にクロントーイ港というタイ最大の港がある。この周辺にはタイ最大とされるスラム街があり、港湾施設での日雇いなどで日銭を稼いでいる人々が暮らす。しかし、2006年から続く政情不安の中で、ときどき諸外国からタイとの輸出入制限といった制裁が加えられ、そのたびにダイレクトにスラムの人々の懐に影響を与えてきた。最近だと2014年の軍事クーデター時がひどく、スラム地域の若者によると見られるひったくりなどが日本人居住エリア近くで多発していた。筆者の友人もスマートフォンを奪われるなどがあり取材をすると、ちょうどスラムと日本人が多いエリアを小路が結んでいて、逃走経路ができあがっていた。
 そう考えると、冒頭の12月に起こった強盗現場も他地域から入り込み、逃走しやすい小路が無数にある。だから、安全と思われていた日本人の多いエリアは常に危険にさらされていた状態なのだ。
最大の防衛策は?
 幸いというか、タイは治安が悪いことで防犯カメラが至るところにある。自治体や警察が設置しているものは多くないが、民間企業や店舗、民家が設置していることが多く、タイ警察は捜査の際にそれらの映像を繋ぎ合わせて犯人逮捕に臨む。これによって今回の強盗事件も犯人逮捕に繋がった。
 とはいえ刃物で刺されては、犯人が逮捕されたからといって諸手を挙げて喜ぶわけにもいくまい。タイは銃社会でもあるので、刃物だけでなく拳銃による事件も少なくない。冒頭の事件の報道では、後頭部は財布を差し出したあとに傷つけられたという。
 これは在住者だけでなく、観光客にも関係することだ。ナイト・エンターテインメントのが充実したバンコクでは、深夜に飲みに出かけて帰ることはよくある。その際は宿泊先の目の前までタクシーを使うことをおすすめしたい。さすがに繁華街・歓楽街で、そして守衛のいるホテルやアパートの玄関先で強盗する犯罪者はそういない。だから、これが最低限、かつ最大の防犯対策なのだ。
<文/高田胤臣>

【高田胤臣】
(Twitter ID:@NatureNENEAM)
たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/タイで邦人襲撃事件。日本人の多さ故に「慣れがち」なタイ生活に潜む危険性/ar-BBYGIZd?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/379.html#c69

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
250. 中川隆[-14772] koaQ7Jey 2020年1月07日 19:36:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1740]
米国系ヘッジファンドの売買が70%を占める?東証がNYダウの株価に引きずられるワケ=吉田繁治 2020年1月7日
https://www.mag2.com/p/money/875949


東証での株の売買は1日平均2.5兆円。対する米国は日本の8倍の1,850億ドルです。NYダウが下がると翌日の日経平均は高い確率で下がります。その理由を解説します。


ヘッジファンドが買い越すと上がり、売り越すと下がる日本株
日本の個人投資家は、「下がったら買い」の逆張りオンリー

東証での株の売買は1日平均2.5兆円と少ない。米国は日本の8倍の1,850億ドル(NYSE+ナスダック=20兆円/日)です。このため、米国系ヘッジファンドの東証での売買が70%を占めるくらい大きくなります。

日経平均は、ヘッジファンドが買い越すとき上がり、売り越すとき下がる傾向をもちます。日銀の株ETFの買いが発動されるのは、前場で日経平均が1%以上(230円以上)、下がったときが多い。株価を下げないためです。

ヘッジファンドの売買は、80%以上がプログラムによるHFT(超高頻度売買:1,000分の1秒に数十回)です。世界の株式市場で、コンピュータによるHFTでの売買は60%を占めています。ファンドマネジャーは、売買はしてはいません。ほぼ3か月に1度、プログラムやパラメータ(独立変数)の変更のとき介在しているだけでしょう。

日本の株の投資家は、機関投資家(生損保と民間銀行)と、700万人の個人投資家でした。2013年からは政府系金融(GPIF、郵貯、かんぽ生命:総資金量450兆円)と日銀(総資金量は無限)が加わっています。

政府系金融を除いて、機関投資家と個人はリーマン危機での損失のあと、12年売り越しを続けています。政府系金融は、自分で運用する技術をもたない。投資信託に委ねるか、株ETFの売買をしています。日銀は、信託銀行に委託して株ETFを買っています。

個人投資家700万人(名寄せ後推計)は、全体では株価が下がったとき買い越すという「逆張り」しかしていません。合計では、12年間、一貫して、売り越しを続けています。個人投資家の株式保有シェアは、1970年の40%から2018年には17%に減っています。増えたのは、外国法人(30%)と、日銀を含む政府系金融だけです。
※参考:図5 主な投資部門別株式保有比率(市場価格ベース)‐独立行政法人 労働政策研究・機構

個人投資家の売買方法である、株価罫線(時々刻々の株価の動きのグラフ)と、遅れた平均値である過去25日、50日、100日などの(例えば25日移動平均=25日の株価合計÷25)乖離で売買すれば、「下がったときに買い、上がったときに売る」という逆張りにしかなりません。

(注)当方のシステムトレードでは「移動平均より遅れない加重平均値である指数平滑(超短期、短期、中期の3種)」を使っています。利益が上がりやすいという結果が出たからです。超短期、短期、中期のパラメータは、バックテストで最適値にしています。下がったあと上がるタイミング、上がったあと下がるタイミングを、確率的に見極めるためです。

安倍政権の2013年以降、日本株を買い越しているのは、

・日銀による、株ETF(残高31兆円:年間6兆円:週間1,150億円)、
・総資金量450兆円の政府系金融(現在は買いが少ない)、
・米国に倣って増えて来た、事業法人の自社株買い(2019年は、10兆円に急増)です。

米国系ヘッジファンドのポートフォリオ調整で日本株は変動

ヘッジファンドは、ポートフォリオ投資(構成比を決めた分散投資)をします。株式では米国株は30%、日本株は8%、欧州株は20%というような、GDPにほぼ比例する構成が多い。

他に、国債、社債、CLOなどのデリバティブ、金先物、原油先物、穀物などにも一定の割合で投資しています(決算の3か月サイクルで、投資構成比を見なおす)。

米国株が上がったときは、プログラムで決めた投資構成比を上回ることになります。このため、日本株、欧州株を買い増して、構成比を維持します。

構成比維持の買いのためNYダウ、日経平均、欧州のFTSE100などは、1秒の遅れもなく、同時に上がります。米国株が下がるときは、同時に下げるのです→スイスのDUCASCOPYやTrading Viewでは、10秒単位で観察ができます。

これを見ながら、つぎの10秒は上げるか、下げるかを当ててみると面白い(1分足でもいい)。回数を重ねると、50%しか当たらないはずです(ということは当たらない)。株価の短期予想は、丁半博打と同じことを示しています。

※参考:ダウ平均株価 リアルタイムチャート

米国株の総時価は3,000兆円であり、日本株の総時価600兆円の5倍もあるので、「米国株の上昇(金額が6倍)→日本株上昇(金額は1倍)、米国株の下落(金額は6倍)→日本株の下落(金額は1倍)」になることが多い。

米国株と日本株の下げが連動しない時間は、ヘッジファンドの売り越しより、日銀の株ETFの買い(1週間平均1,150億円)が多いときです。

日経平均の上昇と円安、下落と円高が連動することが多いのは、ヘッジファンドが日本株を買うときのリスクはドルから見た円安です。日本株が10%上がっても、10%円安になれば、ドルから見た利益は0%に減るからです。

ヘッジファンドは投資のときリスクヘッジをします。ドル圏から日本株を買い増すときのリスクは、円安です。円の先物を売って、円が下がったとき、ドルベースの株価で減った利益を外為で回復できるようにしています。

日本株が10%上がるとき、円が10%下がる性質があるときは、日本株を買い増す金額の円先物売りをします。日本株が10%上がり、円が10%下がったときは、外為で10%の利益が出ます。円で10%上がっても、ドルに対しては0%の日本株の上昇を、10%にすることができるからです。

こうした、ヘッジの円の先物売り(または先物買い)があるので、「日本株高」が「円安」と連動します。

(注)米国株は、日本株と逆に、「ドル高=米国株上昇」になることが多い。海外からの米国株買いが多く、「ドル買いをしてドルで米国株を買うこと」が同時になるからです。

以上の、マネーの流れの構造はメディアがほとんど解説していないことでしょう。日々、日米の株価、およびドルと円の罫線の動きを観察すればわかることですが…。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c250

[リバイバル3] 株で損した理由教えてあげる 新スレ 中川隆
225. 中川隆[-14771] koaQ7Jey 2020年1月07日 19:37:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1739]
米国系ヘッジファンドの売買が70%を占める?東証がNYダウの株価に引きずられるワケ=吉田繁治 2020年1月7日
https://www.mag2.com/p/money/875949


東証での株の売買は1日平均2.5兆円。対する米国は日本の8倍の1,850億ドルです。NYダウが下がると翌日の日経平均は高い確率で下がります。その理由を解説します。


ヘッジファンドが買い越すと上がり、売り越すと下がる日本株
日本の個人投資家は、「下がったら買い」の逆張りオンリー

東証での株の売買は1日平均2.5兆円と少ない。米国は日本の8倍の1,850億ドル(NYSE+ナスダック=20兆円/日)です。このため、米国系ヘッジファンドの東証での売買が70%を占めるくらい大きくなります。

日経平均は、ヘッジファンドが買い越すとき上がり、売り越すとき下がる傾向をもちます。日銀の株ETFの買いが発動されるのは、前場で日経平均が1%以上(230円以上)、下がったときが多い。株価を下げないためです。

ヘッジファンドの売買は、80%以上がプログラムによるHFT(超高頻度売買:1,000分の1秒に数十回)です。世界の株式市場で、コンピュータによるHFTでの売買は60%を占めています。ファンドマネジャーは、売買はしてはいません。ほぼ3か月に1度、プログラムやパラメータ(独立変数)の変更のとき介在しているだけでしょう。

日本の株の投資家は、機関投資家(生損保と民間銀行)と、700万人の個人投資家でした。2013年からは政府系金融(GPIF、郵貯、かんぽ生命:総資金量450兆円)と日銀(総資金量は無限)が加わっています。

政府系金融を除いて、機関投資家と個人はリーマン危機での損失のあと、12年売り越しを続けています。政府系金融は、自分で運用する技術をもたない。投資信託に委ねるか、株ETFの売買をしています。日銀は、信託銀行に委託して株ETFを買っています。

個人投資家700万人(名寄せ後推計)は、全体では株価が下がったとき買い越すという「逆張り」しかしていません。合計では、12年間、一貫して、売り越しを続けています。個人投資家の株式保有シェアは、1970年の40%から2018年には17%に減っています。増えたのは、外国法人(30%)と、日銀を含む政府系金融だけです。
※参考:図5 主な投資部門別株式保有比率(市場価格ベース)‐独立行政法人 労働政策研究・機構

個人投資家の売買方法である、株価罫線(時々刻々の株価の動きのグラフ)と、遅れた平均値である過去25日、50日、100日などの(例えば25日移動平均=25日の株価合計÷25)乖離で売買すれば、「下がったときに買い、上がったときに売る」という逆張りにしかなりません。

(注)当方のシステムトレードでは「移動平均より遅れない加重平均値である指数平滑(超短期、短期、中期の3種)」を使っています。利益が上がりやすいという結果が出たからです。超短期、短期、中期のパラメータは、バックテストで最適値にしています。下がったあと上がるタイミング、上がったあと下がるタイミングを、確率的に見極めるためです。

安倍政権の2013年以降、日本株を買い越しているのは、

・日銀による、株ETF(残高31兆円:年間6兆円:週間1,150億円)、
・総資金量450兆円の政府系金融(現在は買いが少ない)、
・米国に倣って増えて来た、事業法人の自社株買い(2019年は、10兆円に急増)です。

米国系ヘッジファンドのポートフォリオ調整で日本株は変動

ヘッジファンドは、ポートフォリオ投資(構成比を決めた分散投資)をします。株式では米国株は30%、日本株は8%、欧州株は20%というような、GDPにほぼ比例する構成が多い。

他に、国債、社債、CLOなどのデリバティブ、金先物、原油先物、穀物などにも一定の割合で投資しています(決算の3か月サイクルで、投資構成比を見なおす)。

米国株が上がったときは、プログラムで決めた投資構成比を上回ることになります。このため、日本株、欧州株を買い増して、構成比を維持します。

構成比維持の買いのためNYダウ、日経平均、欧州のFTSE100などは、1秒の遅れもなく、同時に上がります。米国株が下がるときは、同時に下げるのです→スイスのDUCASCOPYやTrading Viewでは、10秒単位で観察ができます。

これを見ながら、つぎの10秒は上げるか、下げるかを当ててみると面白い(1分足でもいい)。回数を重ねると、50%しか当たらないはずです(ということは当たらない)。株価の短期予想は、丁半博打と同じことを示しています。

※参考:ダウ平均株価 リアルタイムチャート

米国株の総時価は3,000兆円であり、日本株の総時価600兆円の5倍もあるので、「米国株の上昇(金額が6倍)→日本株上昇(金額は1倍)、米国株の下落(金額は6倍)→日本株の下落(金額は1倍)」になることが多い。

米国株と日本株の下げが連動しない時間は、ヘッジファンドの売り越しより、日銀の株ETFの買い(1週間平均1,150億円)が多いときです。

日経平均の上昇と円安、下落と円高が連動することが多いのは、ヘッジファンドが日本株を買うときのリスクはドルから見た円安です。日本株が10%上がっても、10%円安になれば、ドルから見た利益は0%に減るからです。

ヘッジファンドは投資のときリスクヘッジをします。ドル圏から日本株を買い増すときのリスクは、円安です。円の先物を売って、円が下がったとき、ドルベースの株価で減った利益を外為で回復できるようにしています。

日本株が10%上がるとき、円が10%下がる性質があるときは、日本株を買い増す金額の円先物売りをします。日本株が10%上がり、円が10%下がったときは、外為で10%の利益が出ます。円で10%上がっても、ドルに対しては0%の日本株の上昇を、10%にすることができるからです。

こうした、ヘッジの円の先物売り(または先物買い)があるので、「日本株高」が「円安」と連動します。

(注)米国株は、日本株と逆に、「ドル高=米国株上昇」になることが多い。海外からの米国株買いが多く、「ドル買いをしてドルで米国株を買うこと」が同時になるからです。

以上の、マネーの流れの構造はメディアがほとんど解説していないことでしょう。日々、日米の株価、およびドルと円の罫線の動きを観察すればわかることですが…。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/823.html#c225

[近代史3] 社会主義の20世紀 カストロの選択
社会主義の20世紀 第04回|カストロの選択 〜米・ソのはざまの30年〜


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/791.html
[番外地7] 若き日の西部邁先生は CIAから金を貰って活動していた偽左翼
若き日の西部邁先生は CIAから金を貰って活動していた偽左翼でした:

あの安保闘争では、デモを指導していた全学連の上層部が、右翼の田中清玄やCIAから資金援助を受けていた。
そして、彼らは後に米国に留学し、中曽根康弘の手先として自民党の御用学者となった(西部邁、香山健一、佐藤誠三郎など)。

安保闘争はデモを指導していた学生がCIAに取り込まれ、ガス抜きに利用された(当時の岸信介首相は、CIA工作員)。

 
学生運動や極左運動では、凄惨なリンチやテロが相次いだ。だが当時の極左指導者も、裏では公安とツーカーだった。よど号事件では、犯人が北朝鮮(旧日本軍の残地諜者が建国した国)に亡命し、人質の一人が日野原重明(笹川人脈)だった(聖路加国際病院は戦時中は空襲に遭わなかったし、地下鉄サリン事件では被害者の搬送先となった)。

重信房子は、父・重信末夫が右翼の大物で、四本義隆や佐々弘雄(佐々淳行の父)とつながりがあった。当時、数々の極左テロ事件の鎮圧を指導したのが佐々淳行と後藤田正晴だ(佐々と後藤田は、後に中曽根首相の側近となった)。冷戦期のグラディオ作戦の日本版が、日本の極左テロ事件だ(西欧で起きた数々の極左テロは、実は民衆の世論を反共へ誘導するためNATOが仕組んだもの、というのがグラディオ作戦)。


 オウム事件では、オウムは裏で統一教会や北朝鮮と関わりがあったが、当然、CIAの関与もあったはずだ(オウムが撒いたとされるサリンは、米軍製のサリンとなぜか成分が同じだ)。麻原は拘置所で薬漬けにされ、口封じされた。

 
安保闘争も、学生運動や極左テロも、オウム事件も、裏では支配層が巧妙に運動や組織をコントロールしていた。そして、これらの政治的事件の顛末は、日本人に「政治には無関心でいるのが無難」という意識を植えつける、悪影響をもたらした(それが、属国日本の支配層=米国の手先の狙いだったのだから)。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/421.html

[近代史3] カジノ(IR)を巡る贈収賄事件で、アメリカが独占しようとしているカジノ利権に中国が手を突っ込んで来たから、東京地検特捜部を動かして排除した
カジノ(IR)を巡る贈収賄事件で、アメリカが独占しようとしているカジノ利権に中国が横から手を突っ込んで来たから、CIA日本支部=東京地検特捜部 を動かして排除した
https://green.ap.teacup.com/pekepon/


2020/1/8
巨悪を見逃し、雑魚に容赦無い特捜部・・・IR疑惑  

 

■ CIA日本支部 ■

カジノ(IR)を巡る贈収賄事件で、東京地検特捜部は久しぶりに国会議員を逮捕しました。これをして「東京地検特捜部=正義」と勘違いしている人が世間には未だ沢山居る様です。

又、安倍政権にとって二階派と菅官房長官が邪魔だから、その手下を逮捕して二人を脅迫しているという憶測もメディアでは見かけます。

しかし、この事件はもっとシンプルに考えるべきで、アメリカが独占しようとしているカジノ利権に中国が横から手を突っ込んで来たから、CIA日本支部=東京地検特捜部 を動かして排除しただけだと私は妄想しています。

■ 下っ端議員でも削られると影響は出る ■

今回は自民党や日本維新の会の雑魚議員が標的となっています。

300万円とか、100万円とか・・・ちょっと情けない金額で離党や議員辞職に追い込まれていますが、選挙資金の乏しい彼らにとっては、「貰っておいて損は無い」金額なのでしょう。

自民党の派閥はボスが大企業から集金して下っ端に配るシステムですが、下っ端の数がボスの権力の源になる。そこだけは民主的システムです。下っ端の数を削られると派閥のボスにも影響が出ます。

■ 偽物国士の自民党と日本維新の会 ■

今回は日本維新の会の議員も中国企業から資金を受け取っていますが、本来彼らは「中国けしからん、韓国けしからん」と声高に主張する政党です。

一方で、大阪維新の会を見れば分かる様に、彼らの支持基盤は関西の貧困地域(在日が多く住む地域)です。「反中・反韓」はカモフラージュに過ぎず、関西の公共工事の利権に在日企業がありつく為の政党が維新の会の正体です。

自民党も似たり寄ったりで、中韓と裏で繋がっている議員は多いでしょう。その最たるものが安倍首相であったり、二階氏であったりするのでしょう。(妄想です)

ともすると中国にも尻尾を振る日本の政権に対し、トランプ政権特捜部を使って明確な意思表示をした。トランプ政権の後ろ盾の一つは、アメリカの巨大カジノ企業ですから当然です。「日本に3か所カジノを作るならば、全てアメリカに独占させろ!!」と脅しているのです。


■ 中国と日本の関係改善を邪魔するトランプ政権 ■


対中国で強硬な姿勢を崩さないトランプ政権は、安倍政権が中国と関係改善をする事も邪魔しています。

国賓で来日予定の習主席への手土産として、日本政府はフィリピンで勧めるスマートシティー構想での中国企業の協業を検討していました。和泉内閣総理大臣補佐官が進めていたプロジェクトです。習主席の来日に合わせ、分かり易い成果を安倍首相が経産省に要求して、話が進んでいた。しかし、米政府は中国参入に警戒感を隠さず、中国外しを日本に要求して来た様です。

これを「内政干渉」と怒る気は毛頭ありませんが、「アメリカって結構きちんと日本を監視してるのね・・・。」という驚きは覚えます。

これでは隠れ親中、隠れ親韓の自民党や維新の議員は容易に動きが取れません。


■ 日本の議員の動向はアメリカに筒抜け? ■

IR疑惑に限らず、日本の国会議員や内閣府の動きはアメリカに筒抜けの様です。当然、情報提供者が居る訳ですが・・・。

国家安全保障局を作ろうが、週刊誌にネタをリークされまくる様では、国家機密など無いに等しい。そして、誤魔化す為に嘘を付く度に、リークされる情報が増えるのだからタチが悪い。

安倍政権の誤魔化しは、もう「なりふり構わず」といった状況ですが・・・官僚の公費デート・スキャンダルまでスッパ抜かれる昨今、「面従腹背」のお家芸が機能しないアメリカに日本はどう対処すれば良いのか・・・。

石破待望論も出ている様ですが、アメリカが使いにくいので自民が下野しない限り彼に自民党総裁の目は在りません。当然、首相にはなれない。


自民党は裏の党是として「アメリカからの独立」を掲げて来たのでしょうが、それによって自縄自縛に陥っています。その際たる例が安倍政権なのでしょう。安倍氏を支える勢力の思いとは裏腹に、安倍政権はアメリカに雁字搦めにされている。

東京地検特捜部すら解体出来ない自民党に、何を期待する事が出来るのでしょうか・・・・。
https://green.ap.teacup.com/pekepon/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/792.html

[リバイバル3] 中川隆 _ 欧米文化関係投稿リンク 中川隆
124. 中川隆[-14773] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:01:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1738]
カジノ(IR)を巡る贈収賄事件で、アメリカが独占しようとしているカジノ利権に中国が手を突っ込んで来たから、東京地検特捜部を動かして排除した
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/792.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c124
[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない

2020年01月08日
農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 


アメリカの農業は面積が広いだけで効率が悪く、補助金で存続している


引用:http://s3.amazonaws.com/fallingrain/uploads/cc3c5a058f9a47b4a48a503c69530c71/large/Wheat_Farm.jpg?1356317678


アメリカの農家は収入の半分以上を政府の補助金から受け取っている。

1割台の日本こそ「競争社会」でアメリカ農業に競争などありません。

アメリカの農業補助金


農業自由化交渉やTPP交渉を巡って、アメリカは毎回「日本は農業を保護し、不公正貿易をしている」と言っていました。


農業だけでなく、どんな品目でも必ずアメリカは「日本は保護貿易をしている」と非難します。


しかし実際は不公平なのはアメリカの方であり、補助金と貿易障壁で自国産業を保護しています。




今回はアメリカの農業を取り上げて、いかに保護され不公正な貿易をしているかを暴きます。

アメリカの農産物(とうもろこし、麦、大豆、米、綿花)の生産コストは、生産コストが販売額を上回っています。

少数の例外品目を除いて、アメリカの全ての農産物は赤字で生産していると断言して良いと思います。


例えばアメリカが日本に輸入するよう迫っている米(占領時に盗んでいった日本米)の生産コストは、販売額の100%以上です。

農作物の相場は年によってかなり違うが、生産コストが販売額の200%を超える年もあった。

米を1万円で作って5千円を政府が補助し、5千円で販売している事になります。


小麦、トウモロコシ、大豆も販売額の100%から200%の生産コストが掛かっていて利益は出ていません。

アメリカの農業は世界最強ですが、補助金の金額が世界最強なのでした。

農業に出している補助金は製造業とかIT産業とか、国民の税金で支払っています。


お金が足りなければ中央銀行のFRBがいくらでも印刷するので、足りなくなる事は起こりません。


日本の方が過酷な競争社会だった


一方でアメリカは関税に関しては低く15%前後、日本は平均50%前後と高くなっている。

これを根拠にアメリカは「日本は農業を保護している。アンフェアだ!」というのですが、アメリカは補助金を高くして関税を安くしています。

日本の農業の補助金割合は15%といった所で、アメリカの50%以上とは大きな差がある。


関税で保護するか補助金で保護するかの違いだけで、補助金のほうが上等という事はありません。

むかしNHKのテレビ番組でアメリカの米農家の特集をして褒めちぎっていました。

彼らはヘリコプターで種を撒いて水を入れたら、収穫までほったらかしみたいなやり方をしていました。


それで良い米が取れるなら農家は楽で良いのですが、後で調べたらそれは「工業用のクズ米」でした。

テレビではアメリカの農業がいかに近代的で、日本が遅れているかを強調していましたが、種証しはそんな物です。

アメリカの農業予算は年間10兆円以上で、アメリカの農業生産額は17兆円に過ぎません。


対する日本は農業生産額約7兆円で農業予算3兆円です。

この数字を並べて分かるのは、アメリカの人口は日本約3倍弱なので、一人当たりの農業生産額は大差ありません。

アメリカの農業は凄く巨大だという印象を受けますが、『国民一人当たり』に直せば同じです。

このカラクリはアメリカが大量に作っているのは小麦やトウモロコシなど安いものばかりである事です。


反対に日本が作って居るのは生鮮野菜とか高級和牛とか値段が高いものが多い。

日本の農家は過当競争によって崩壊しようとしているが、アメリカの農家は補助金で良い生活をしている。

アメリカの農家は平均4万ドルの補助金を受け取っているが、日本は1万ドル未満に過ぎませんでした。

貿易交渉で「日本はアンフェアだ」とアメリカ代表が発言したら、机を蹴っ飛ばして投げつければ良いのです。

以前農林部会長だった小泉進次郎が「日本の農家は甘やかされているので競争原理が必要だ」と言っていました。


このレベルのアホが農政をやっているとしたら、日本の農業は滅びるしかありません。


そして農業が滅んだ国はひとつの例外もなく国が滅亡しています。
http://www.thutmosev.com/archives/38917711.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html

[外国人参政権・外国人住民基本法01] トヨタの為に毒塗オレンジを食べさせられている日本人 _ 日本を農業の無い国にして良いのか? 中川隆
127. 中川隆[-14772] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:19:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1736]
2020年01月08日
農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 


アメリカの農業は面積が広いだけで効率が悪く、補助金で存続している


引用:http://s3.amazonaws.com/fallingrain/uploads/cc3c5a058f9a47b4a48a503c69530c71/large/Wheat_Farm.jpg?1356317678


アメリカの農家は収入の半分以上を政府の補助金から受け取っている。

1割台の日本こそ「競争社会」でアメリカ農業に競争などありません。

アメリカの農業補助金


農業自由化交渉やTPP交渉を巡って、アメリカは毎回「日本は農業を保護し、不公正貿易をしている」と言っていました。


農業だけでなく、どんな品目でも必ずアメリカは「日本は保護貿易をしている」と非難します。


しかし実際は不公平なのはアメリカの方であり、補助金と貿易障壁で自国産業を保護しています。


今回はアメリカの農業を取り上げて、いかに保護され不公正な貿易をしているかを暴きます。

アメリカの農産物(とうもろこし、麦、大豆、米、綿花)の生産コストは、生産コストが販売額を上回っています。

少数の例外品目を除いて、アメリカの全ての農産物は赤字で生産していると断言して良いと思います。


例えばアメリカが日本に輸入するよう迫っている米(占領時に盗んでいった日本米)の生産コストは、販売額の100%以上です。

農作物の相場は年によってかなり違うが、生産コストが販売額の200%を超える年もあった。

米を1万円で作って5千円を政府が補助し、5千円で販売している事になります。


小麦、トウモロコシ、大豆も販売額の100%から200%の生産コストが掛かっていて利益は出ていません。

アメリカの農業は世界最強ですが、補助金の金額が世界最強なのでした。

農業に出している補助金は製造業とかIT産業とか、国民の税金で支払っています。


お金が足りなければ中央銀行のFRBがいくらでも印刷するので、足りなくなる事は起こりません。


日本の方が過酷な競争社会だった


一方でアメリカは関税に関しては低く15%前後、日本は平均50%前後と高くなっている。

これを根拠にアメリカは「日本は農業を保護している。アンフェアだ!」というのですが、アメリカは補助金を高くして関税を安くしています。

日本の農業の補助金割合は15%といった所で、アメリカの50%以上とは大きな差がある。


関税で保護するか補助金で保護するかの違いだけで、補助金のほうが上等という事はありません。

むかしNHKのテレビ番組でアメリカの米農家の特集をして褒めちぎっていました。

彼らはヘリコプターで種を撒いて水を入れたら、収穫までほったらかしみたいなやり方をしていました。


それで良い米が取れるなら農家は楽で良いのですが、後で調べたらそれは「工業用のクズ米」でした。

テレビではアメリカの農業がいかに近代的で、日本が遅れているかを強調していましたが、種証しはそんな物です。

アメリカの農業予算は年間10兆円以上で、アメリカの農業生産額は17兆円に過ぎません。


対する日本は農業生産額約7兆円で農業予算3兆円です。

この数字を並べて分かるのは、アメリカの人口は日本約3倍弱なので、一人当たりの農業生産額は大差ありません。

アメリカの農業は凄く巨大だという印象を受けますが、『国民一人当たり』に直せば同じです。

このカラクリはアメリカが大量に作っているのは小麦やトウモロコシなど安いものばかりである事です。


反対に日本が作って居るのは生鮮野菜とか高級和牛とか値段が高いものが多い。

日本の農家は過当競争によって崩壊しようとしているが、アメリカの農家は補助金で良い生活をしている。

アメリカの農家は平均4万ドルの補助金を受け取っているが、日本は1万ドル未満に過ぎませんでした。

貿易交渉で「日本はアンフェアだ」とアメリカ代表が発言したら、机を蹴っ飛ばして投げつければ良いのです。

以前農林部会長だった小泉進次郎が「日本の農家は甘やかされているので競争原理が必要だ」と言っていました。


このレベルのアホが農政をやっているとしたら、日本の農業は滅びるしかありません。


そして農業が滅んだ国はひとつの例外もなく国が滅亡しています。
http://www.thutmosev.com/archives/38917711.html
 

http://www.asyura2.com/09/gaikokujin01/msg/518.html#c127

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
1. 中川隆[-14771] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:21:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1735]
2019年12月18日
農業は補助金で保護すれば良い フランス農業の9割は補助金

フランス農家は怠け者で非効率なのに高収入
その理由は国の補助金で労働する「実質国家公務員」だからです

農業を貶める日本の官僚・政治家・マスコミ

日本の農業は競争力がなく、補助金漬けで農家に多額の税金を投入しており、財政赤字の原因になっている、という話が定説になっている。
農水省が毎年懸命になって創作する食料自給率の嘘のグラフがあり、日本の自給率は39%なのだが現実は65%です。

農水省の操作は次のように行われる。


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神戸牛とか山形牛は肉は国内産牛肉として販売されているが、農水省は「アメリカ産牛肉」として自給率0%にしている。
なぜかというと牛が食べているエサがアメリカ産だからアメリカ産牛肉だそうです。
こうして国産の牛、豚、ニワトリなどで、日本生まれの外国産が大量生産されています。

一見すると理に叶っているようだが、アメリカ人は牛の世話をしているのでしょうか?
牛のエサなんか米国産でもアフリカ産でも中国産でも良いのだが、エサの輸入国を変えると産地が変わります。
養殖の魚とかも全てこのように、なるべく日本の自給率が低く見えるように操作してあります。

肝心のデータそのものも、世界中で日本しか使用していないカロリーで計算する事で、さらに低く見せかけています。
国連などで使われている金額で計算すると、日本の食料自給率は65%から70%で、世界でもかなり高い数字になります。

こうして「日本はダメだ、世界最悪だ、日本はどうしようもない」と繰り返すことで自分の存在を高めています。

まるで有名大学の左翼系教授や左翼系マスコミ人のような生き方です。
しゃべり出すと必ず「日本はダメだ」と言い始める有名な司会者がいますが、あれと同じで不安を煽って金儲けをしています。


補助金はばら撒け

次は補助金漬けで農家に多額の税金を投入しているという定説ですが、農業は世界の全ての国で補助金で成立しています。
考えれば分かると思いますがトヨタが1時間に10台づつポンポンと自動車を生産するのに、田んぼで米が成長するのを待つのでは競争にならない。

トヨタと農業を同じ資本主義ルールで自由競争させたら農業が崩壊し食べ物がなくなるので、トヨタの儲けを農業にばら撒きます。

アメリカでもフランスでもイギリスでも中国でもインドでも、全世界でそうしています。
日本の一部の人が理想として挙げるフランスの農業は、農家の収入の5割から9割が政府の補助金です。
ルノー日産とかが納税したお金をブドウ農家とかにばら撒いて、日本に輸出しているのです。

アメリカの農業も補助金漬けで、牛肉、トウモロコシ、小麦、オレンジなど全て補助金で維持しています。
農家の所得が工場労働者の半分だったら、だれも農業をやらず、食べ物がなくなるからです。

これを「補助金をなくして自由競争しろ」と言ってるのが日本の経済学者やタレント、マスコミ、官僚、政治家です。

農業補助金なんか空からヘリでばら撒くくらいの勢いでちょうど良いのです。
一時問題になったバター不足は、農水省が農家への補助金を減らしたせいで、牛の生産が減ったからでした。

国産バターが減った分、ニュージーランドから輸入しましたが、ニュージーランドの農家も補助金をジャブジャブ受け取っています。

農業は全世界がこんなものなのです。
欧州ではEUという組織があるが、予算の40%を農業補助金で使っている。
これだけで全EU加盟国GDPの約3%に匹敵します。
こんな組織が日本には「補助金撤廃」だの「自由貿易」を主張しています。


農家に補助金を出さないのは全世界で日本だけ

日本では多くの農産物が補助金ゼロや極めて低額しか支給しておらず、外国の農産物に価格競争で負ける原因になっている。
良くマスコミでは『日本の農産物は価格競争で負けている』と言い、その原因を農家や農業に求めています。

アメリカのように無限の土地がある国は置き、欧州の国は日本と同じくらい人件費が高く地価も高いのに、これは不自然です。

日本の農作物が欧州各国より高いのは、単に「政府の補助金が足りない」だけなのです。
EU各国の補助金を合計するとGDP比14%にも達しているが、日本の農業補助金はGDP比7%に過ぎません。
当然フランスの農作物は日本より低価格なのに、農家の収入は日本の2倍だったりします。

これが知識人が褒め称える欧州農業の正体です。
アメリカの農業も同様で、地平線の裏側までずっとトウモロコシを栽培している農業企業を除くと補助金で成り立っている。

シリコンバレーやIT企業との自由競争で農業が生き残る筈が無いので、資本主義など捨てています。

補助金で育てた牛肉を格安で出荷し、外国には「自由競争だ」といって関税を撤廃させています。
その尻馬に乗ってアメリカや欧州に加担しているのが、日本の官僚、政治家、マスコミという訳です。

農家への補助金をジャブジャブばら撒いて、外国に輸出すれば儲かるというのが各国の考え方です。

農家の所得が増えれば買い物をし、税金を支払うので、補助金程度の支出は元が取れているのです。

なぜ日本だけがそうしないのでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/36339251.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c1

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
2. 中川隆[-14770] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:22:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1734]
2019年09月11日
日本の生産性問題 他人の時間を大切にしない
日本の生産性が低いのは、他人の時間にだらしがないから

画像引用:生産性向上は効率化だけではない!海外から見た日本の課題と解決方法 | KACHITSUKUhttp://changeva1ue.com/productivity2/

日本人は几帳面ではなくルーズ
デフレ期から日本では生産性という言葉が良く使われるようになり、日本は先進国で最も生産性が低いなどと言われている。
生産性が高いのは良い事とされるが、生産性にはいくつかの種類があり、一般的には労働生産性が良く使われる。
労働生産性は1人の労働者が一定時間に生み出す価値(金額)の事で、時給や時間あたりの成果に近い。


日本の労働生産性が先進国最低だった大きな理由がサービス残業で、仕事をしているのに1円も稼いでない状態です。
サービス残業の間労働者は何も生み出していないことになり、8時間で帰る人と16時間働く人の報酬が同じなら、給与から計算した生産性は半分になります。
労働生産性で世界トップクラスなのはドイツだが、現在のドイツは先進国で最も労働時間が短く、同じ価値を短時間で生み出している。

日本とドイツの国民一人当たりGDPはそれほど変わらないので、結局違うのは労働時間とサービス残業です。
日本企業でよく言われるのが「1分の遅刻にも煩いのに、何時間でも残業させる」ルーズさで、終業時間で見ると世界で最も時間にだらしがない。
勤勉でまじめとされる日本だが、計算して見ると日本人は意外にだらしがなく、時間を守れないのが分かる。

良くあるのが企業がちょっとした用事で下請けや立場が弱い人を呼びつけて、無償労働をさせる。
以前ヤ〇ダ電機でメーカーから出向した人に販売員をやらせ、無料労働者として使っていたことがあった。
今問題のコンビニ店長では、オーナーや店長の弱い立場に付け込んで、過労死するまで連続で働かせた事もあった。

日本人が時間に几帳面なのは「自分にメリットがある時」だけで、他人の時間を浪費する事にはルーズなのです。

生産性向上で農村は貧しくなった
もうひとつの生産性問題は農業の生産性で、こちらは低すぎるのではなく「高すぎる」事が問題を引き起こしている。
一種の都市伝説として言われているのが、日本の農業は効率が悪く高コストだから外国に対抗できないという定説です。
実際には日本の農業がコストで他の先進国に負けているのは、トウモロコシや大豆や小麦など低品質でも良い大量生産穀物だけです。

アメリカの地平線まで続く農地から生産される穀物には絶対に敵わず、さらに安価な家畜用穀物を餌にする畜産でも日本は敵いません。
だが人間が食べる品質が重視される農作物、たとえば野菜などでは日本が圧勝で、実は米でも日本のほうが低コスト高品質です。
アメリカでは農家の収入に50%の政府補助金を出しているので、カリフォルニア米の補助金なしの価格はコシヒカリよりも高い。

マスコミが褒めたたえるフランスの農業は農家収入の5割から9割が補助金で、ブドウ農家は国家公務員のように国から給料を貰って生産しています。
北欧でも英独でもすべて同じで、欧米の農作物が日本より安いのは、政府が補助金で安くしているからです。
日本農業の問題点は「生産性が高すぎる」ことで、農業という産業は生産性を上げるほど貧しくなります。

工業製品なら今まで100円で作っていた製品を10円で製造できるようになったら、売り上げが100倍増えて利益は10倍以上になるでしょう。
だが農作物は値段を下げても販売量が変わらないので、生産性を上げてコストを安くしたら、その分売り上げや収入が減ります。
ある村で合計1億円の農作物を作っていたが、生産性を上げると売り上げ5000万円になり、機械化で人手が不要になり半分が失業します。

日本のすべての農村は実際にこうなっていて、農業の生産性が高まるほど農家収入が減って農村は貧困化し人口が減少しています。
http://www.thutmosev.com/archives/80927860.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c2

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
3. 中川隆[-14769] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:23:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1733]
2019年07月12日
欧米農業は非効率 補助金で日本に輸出している

このように大量生産できるのは家畜用飼料だけで、人間用は生産できない

Wheat_Farm
引用:http://s3.amazonaws.com/fallingrain/uploads/cc3c5a058f9a47b4a48a503c69530c71/large/Wheat_Farm.jpg?1356317678


フランスの農家は国家公務員
日本にはどういう訳か欧米の農家は自由競争をしているという都市伝説のような考えが広まっている。
政治家もこう信じていて自民党の小泉進次郎農林部会長は以前「日本の農家は補助金漬けで甘やかされている」と農業批判を展開した。
この人は農林部会長に選ばれたとき「素人なのでこれから勉強したい」と言っていたほどなので、まったく無知だったのでしょう。

実際には日本の農家は補助金漬けどころか補助金など受け取っておらず、欧米の農家が補助金漬けです。
自由競争だと固く信じられているアメリカの農業は、農家収入の50%が農業補助金から支出されています。
日本では農業の模範とされているフランスでは、たとえばブドウ農家は収入の9割の補助金を受け取っています。

収入の9割が補助金というのはもはや国家公務員であり、フランスでは政府が農民を雇って給料を払っている。
それを日本の有識者とかが「日本はフランスを見習って先進的な農業をするべきだ」と言うので話がおかしくなる。
フランスなど欧州の農業は日本よりずっと遅れていて競争力が無いが、国の補助金で高収入なのです。

なるほど日本もフランスを見習って農家に給料を払うべきだが、さっきフランスを褒めた人は日本の農家が「甘やかされている」と言うのです。
実際には甘やかされているのはフランスやアメリカの農家であり、日本の農家は政府から虐待されています。
戦後70年以上ずっと日本政府は農業をお荷物として扱い、農業人口は今や200万人を割り込んでいます。

年間10万人以上減っているので、2030年代には農業人口がゼロになるのです。

日本にも農業補助金が必要
もうひとつの都市伝説はアメリカの農業は効率的で世界一安いというもので、まったく事実に反している。
テレビでよく見るのは飛行機やヘリコプターで地平線まで続く農地に種まきし、半年放置して超大型の機械で収穫する。
それを連結巨大トレーラーで出荷して、鉄道で港に行き巨大タンカーに積みかえて日本などに輸出している。

何もかも巨大で効率的で、これは日本が戦争に負けるのも仕方がないと納得するほど効率的です。
だが実はこうした巨大機械で大量生産できるのは家畜用作物だけで、コメでも豚に食わせる餌しか作れません。
大量生産で作った米はマズイ、臭い、固いの3拍子揃っているので、人間用に売られることはありません。

アメリカでも人間用のコメは日本と同じように水田に水を張って毎日手入れしてやっと収穫しています。
そうして収穫したカリフォルニア米の値段は北海道米と同じくらいで、コシヒカリより安い。
だがアメリカ政府が50%の補助金を出しているのを考えると、実際に売られている2倍が本当の値段です。

米とか人間用の野菜ではトウモロコシを作るような訳にはいかず、人間が毎日手入れするしかないのです。
補助金なしの価格では日本の農作物はアメリカや欧州より安く、むしろ生産効率がいい。
日本政府が甘やかさずに農業叩きを続けたおかげなのか、日本の農業は欧米より効率的です。

だが日本の農業が効率的であっても、5割から9割も補助金を出している欧米に押され、このままでは滅亡します。
だから日本の農業がこれ以上衰退する前に、日本も農業補助金を出す必要があります。
http://www.thutmosev.com/archives/80367300.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c3

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
4. 中川隆[-14768] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:28:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1732]
TPPへの参加がもたらすもの (ビル・トッテン) 2011年1月20日

11月、貿易自由化の推進をうたうアジア太平洋経済協力会議(APEC)が閉幕した。「さらなる成長を目指す」ためにアジア太平洋自由貿易圏の実現に向けて具体的な手段をとるといった首脳宣言が採択され、日本政府、財界、アメリカが強く後押しするTPP参加を強調する場となった。

TPPとは環太平洋戦略的経済連携協定の略語で、2006年に発効した自由貿易協定である。その後アメリカやオーストラリアも参加して9カ国で枠組み作りに向けた交渉を行い、農産物を含む製品やサービスの100%関税撤廃を目指している。

自由貿易が国家にどのような影響を及ぼすのか、NAFTA(北米自由貿易協定)締結後のメキシコをみるといい。1994年のNAFTA発効以後、アメリカからメキシコへのトウモロコシ輸出量は3倍以上に増えた。メキシコでトウモロコシを作っていた農家は大打撃を受け、雇用は減少し、貧困が急増したのである。

トウモロコシを作っているアメリカの大規模農場は高額の補助金をアメリカ政府から受けている。実に農家の収入の3割は補助金というのがアメリカの平均である。この不公正貿易が自由貿易の真実なのだ。

それでも、消費者としては安い農産物が手に入ればいい、という人もいるかもしれない。しかし大量に農薬やポストハーベスト(収穫後の防かび剤など)が使われたり、遺伝子操作された大豆やトウモロコシには安全性という問題もある。また日本の農業が崩壊すれば、今でもアメリカの言いなりの日本政府だが、防衛だけでなく、それなしには人間の命を維持できない食料までもアメリカの手に委ねることになる。アメリカが食料を切り札に様々な干渉をしてくることは目に見えている。さらに、天候不順などで世界的に農作物が不作になれば日本への食料輸出が途絶え、国民は飢餓にあえぐことになるだろう。

仙谷官房長官が、日本がTPPに参加しないことについて、「日本人の精神のありさまが鎖国状態になっている、開国して競争力を持った産業を興すことで生き抜く術を身に付けなければならない」と言ったというが、まさにこれはアメリカ市場に輸出したい財界と、日本市場に牛肉はじめ農作物を売り込みたいアメリカの声を代弁しているにすぎない。

TPP参加を第二の開国だというのなら、第一の開国の歴史を振り返ってみるといい。1856年、アメリカ総領事ハリスが貿易開始の条約締結を要求し、1858年に日米修好通商条約が結ばれたが、これは日本に関税自主権がない不平等条約だった。そのため貿易が始まると外国から毛・綿織物などが輸入され、日本は生糸や茶などを輸出して国内では生糸の品不足から絹織物業が圧迫され、また機械製の安価な綿織物が大量に輸入されて綿織物業は成り立たなくなったのである。

自給自足など無理、自由貿易で他国と協力していけばいいという考えは現実を見ていない。国際秩序の基本は協力ではなく、貪欲(どんよく)だ。エネルギー支配で戦争が起き、その次は食料や水の支配、となっていくのはもはや目に見えている。
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1194935_629.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c4

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
5. 中川隆[-14767] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:29:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1731]
ビル・トッテン 公正もたらす“自由”

自由貿易が国家にどのような影響を及ぼすのか、NAFTA(北米自由貿易協定)締結後のメキシコをみるといい。
1994年のNAFTA発効以後、アメリカからメキシコへのトウモロコシ輸出量は3倍以上に増えた。メキシコでトウモロコシを作っていた農家は大打撃を受け、雇用は減少し、貧困が急増したのである。
トウモロコシを作っているアメリカの大規模農場は高額の補助金をアメリカ政府から受けている。実に農家の収入の3割は補助金というのがアメリカの平均である。この不公正貿易が自由貿易の真実なのだ。

http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1194935_629.html

TPPと同じ自由貿易協定であるNAFTAによって、アメリカからのメキシコへのトウモロコシ輸出量は3倍以上に増え、メキシコのトウモロコシ農家は大打撃を受けた。
これはアメリカ政府がトウモロコシを作る大規模農家に補助金を出しているためで、自由貿易ならぬ不公正貿易によって、メキシコの農家は税金で補助された安いトウモロコシと競争しなければならなくなったのである。
最近のアメリカ中間選挙で課題の一つとなったのは不法移民だったが、危険を冒してまで不法に入国し、低賃金でも働きたいと思うのはどんな場合だろう。なぜ多くのメキシコ人がアメリカへ不法に入国するのか。その一つの理由がNAFTAにある。
メキシコにとって、NAFTA導入の謳い文句は、国営企業や政府の規制が強いメキシコがそれを自由化し、関税を撤廃して工業製品の輸出国となれば経済が繁栄する、というものだった。しかしNAFTA導入当初こそ製造業は成長したものの、雇用の増加には至らなかった。農業分野での失業者数がそれを上回ったためである。そして投資の自由化で外国企業の参入、企業買収が相次ぎ、結局メキシコ経済が浮上することはなかった。
このNAFTAで成長した企業の一つに、スミスフィールド・フードというアメリカ系多国籍養豚会社があり、カリフォルニアとメキシコの両方に工場を持つ。メキシコでは農家を廃業したメキシコ人を安く雇い、アメリカから安く輸入した飼料を餌に養豚をして、同社はメキシコ一の豚肉会社になった。
このような形でアメリカ農家への補助金は多国籍企業に利点を提供している。
またメキシコには厳しい環境規制もないため、スミスフィールドの養豚工場では多くの豚が狭い不潔な場所に入れられ、周囲に悪臭が広まってもなんの問題もなかった。一昨年、メキシコで数十人の死者をだした豚インフルエンザが、この工場がある町で起きたのも偶然ではないだろう。

NAFTA施行のあと、アメリカからメキシコへの食糧輸出は主食であるトウモロコシをはじめ、大豆、小麦、米、そして豚肉、鶏肉、牛肉が急増したという。これらアグリビジネスはすべてアメリカ政府から多額の補助金を受けており、補助金のおかげで生産コストよりも安く海外に輸出できる。これはWTOが定義するダンピングにあたる。

NAFTAが約束した製造業の成長もなかったし、多国籍企業がその工場をメキシコよりも安価な労働力の国に移転することで、メキシコに多くの職がもたらされることもなかった。そして穀物価格が下がっても、トウモロコシ粉は大手2社が独占していたために、メキシコ人の主食であるトルティーヤの値下げにはつながらなかった。むしろ、2007年には価格が暴騰し、暴動も起きたほどだった。

結局、NAFTAは独占と集中をもたらし、勝者はメキシコ市場を手にしたアメリカ企業、多国籍企業だった。菅首相と財界が推進するTPPは、日本にメキシコと同じ道を辿らせようとしているようである。

http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1195202_629.html


1992年に米国、カナダ、メキシコで結ばれた北米自由貿易協定の場合、米国のマスコミは、今回、日本のマスコミが行っているような、バラ色の未来を宣伝していた。
ニューヨーク・タイムズは「仕事と富と経済の活発化」を約束していた。さらに「低所得層の助けになる」と説いた。
ワシントン・ポストは「好機と利益は数えきれない」と書いた。
ウオールストリートジャーナルは「物価が安くなる」と説いた。
http://www.fair.org/index.php?page=1396

経済政策協会が1997年に出した報告書では、米国に於いて、推進者が主張した20万人の雇用は生み出されず、逆に42万人の雇用が失われた。
さらに海外移転を理由に給料や労働条件が低く押さえ込まれた。
日本のマスコミは、製品の競争力が強くなり貿易が増えるので雇用も増えると宣伝するが、米国からメキシコへの海外移転を阻止することはできなかった。
(例に出される自動車工業は、米国内に工場を持っている。さらに、米国の不況で今後、販売台数の伸びも期待できない。)
メキシコでは1993年から2年間で失業者は倍増した。1996年の労働者の給料は1980年より37%下がった。労働人口の19%は最低給与以下で働き、66%の労働者には何の保障もなかった。人口に占める最貧層が32%から51%に拡大した。800万人が中間層から貧困層に落ちた。カナダでは失業率は高止まりのままだった。
http://www.epi.org/publications/entry/studies_failedexp/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c5

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
6. 中川隆[-14769] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:32:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1733]
TPP参加に向けての国民無視の暴走を止める 平成24年7月11日 東京大学 鈴木宣弘

過保護な日本農業にショック療法を?

しかも、農業は過保護なんだからTPPでショック療法しなければいけないんじゃないのかと思っている人がいるかもしれませんが、これも間違いです。実はさっきの1兆円の補助金と補助金なしの日本でもそうですが、TPPをやっても米国は1兆円の補助金を使い放題で、日本は全てゼロ関税、不公平ですよね。しかも日本の農業所得に占める補助金の割合は15.6%しかありません。世界で最も少ないほうです。

米国の稲作、あの巨大な300haの稲作でも所得の60%は補助金です。ヨーロッパの各国の農業所得にいたっては95%くらいが補助金です。こんなの産業かと思われるかもしれませんが、これだけ食料というのは命を守り、国土を守り、国境も守っているということで、徹底して国家で支えるという国がけっこうあるということです。それに対して日本では所得も支えていません。価格を支える制度も全部やめたのは日本だけです。だから過保護だから耕作放棄地が増えているとか自給率が下がっているとかいうのは残念ながらウソです。ほんとに現場で効果が実感できる政策がもっともっと浸透していれば農業はもっと元気になるはずです。逆です。

米国は競争力があるから輸出国なのかと思ったら、競争力はないのです。米の生産コストもタイやベトナムの2倍もするのにさっき言ったように1兆円もの巨額の補助金を使うことによって輸出を増やしています。生産コストから見れば輸入国になっているはずの米国が生産量の半分以上を輸出しています。競争力があるから米国が輸出国なのではなくて、これは徹底した戦略があるからなのです。日本は過保護だから自給率が下がったのではなく、現場で効果が実感できる戦略的支援が足りないからそうなっているのです。これまでも、関税も国内保護も削減し続け、米価も10年で半分になってしまいました。これ以上、食料・農業について徹底した自由化をすれば、そのときは自給率は13%まで下がると試算されています。正念場です。
http://notpp.jp/21020711_NobuhiroSuzuki.pdf
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c6

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
7. 中川隆[-14768] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:33:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1732]
2016年09月19日
日本政府の農業虐待 就業人口、5年で2割減
http://thutmose.blog.jp/archives/65972544.html

アメリカの農業が効率的で低コストというのは真っ赤な嘘、ほとんどの農作物で日本よりコストが高い。
引用:http://bcgneeds.com/wp-content/uploads/2014/03/AirTractor_402.jpg

アメリカやフランスの農業が近代的で効率が良いという都市伝説は、いい加減終わりにしたい。
実際には欧米の農業には50%から90%の補助金が出ていて、補助金無しだとどんな農作物でも日本より高い。

欧米の補助金で圧迫される日本農業
2015年11月の農業人口調査で、前回の2010年と比較して、51万6000人減少し209万人となり、19・8%減少しました。
離職者が多かったのと、高齢のため跡継ぎがないまま他界したりしたと考えられる。
残った大半も兼業農家であり、農業では生活出来ない、子供を養えないので減少しています。


ところで日本の食料自給率は39%で世界最低水準、金額ベースでは66%なのだが、減少しているのは間違いない。
食料が輸入出来ない有事の際に、お金を食べることはできないので、農水省が主張する「カロリーベース」はある意味では正しい。
カロリーベースは戦前の日本軍や戦後の食糧危機で重視された数値で、国民や兵士を飢えさせないためにカロリーが重要だった。

食料自給率が低い理由は日本の農作物の価格が高く競争力がないからで、アメリカや外国の農作物は安い。
アメリカでは飛行場くらいの広大な田んぼに、飛行機でバラバラっと苗や種を撒いて、秋まで放置して収穫しています。
「アメリカの米は日本の10分の1のコスト」とコメ市場議論で散々テレビ放送されましたが、あれは全部テレビ局の捏造です。

空から種を撒いて放置して10分の1の値段で売っているのは「家畜米」や「工業米」で人間は食べていません。
カリフォルニア米などの人間用の米は、アメリカの価格で、日本で売られている北海道米とかと同じくらいです。
アメリカでは米など多くの農作物に50%以上の補助金を出しているが、日本は補助金ゼロで日米ほぼ同じ価格という事は、実はカリフォルニア米の元々の値段は、北海道米の2倍なのです。

それが米政府が50%の補助金を出し、さらに為替レートが円高になると、カリフォルニア米が国産米より何割か安くなります。
米国は米の国と書くだけあって、米以外の小麦やらトウモロコシやらジャガイモ、牛肉豚肉など、ほとんどの農作物に50%の補助金を出しています。
それでいて「日本は保護貿易で不公正だ」と言って市場解放を迫り、自分は農業補助金で市場を保護しているのです。

安倍晋三はアメリカの工作員か
間抜けなことに日本政府と日本マスコミは米政府の言い分を鵜呑みにして、調査もせずに「日本の農産物は高い」と認めてしまいました。
アメリカは酷い国だと思いますが、欧州はもっと酷くて、日本人が好きなフランスのブドウは90%以上が補助金で生産されています。
テレビでよく「南仏やイタリアの農業は人間的で素晴らしい」と褒めているが、それは収入の9割が補助金だからです。

年収50万円しかない農家でもフランスやイタリアでは500万円の補助金が出るので、遊んでいても暮らしていけるのが「南仏プロバンスの農業」なのです。
日本では農家がどんなに必死に働いても政府は補助金を出さず、それどころが欧米の補助金つき農作物を大量に輸入しています。
これはもはや農業政策ではなく、農業虐待だと言えます。

「日本の農業は生産性が低い」「日本の農作物は価格が高く競争力が無い」というのは常識として学者や政治家まで言っています。
だが「価格」に補助金を足して「本当の価格」を比較すると、実は日本の農作物は先進国で最も安く、最も生産性が高いのです。
カリフォルニア米は補助金なしだと魚沼産コシヒカリより高くて不味いので、競争力なんか全くありません。

小麦やトウモロコシやじゃガイモも同様で、補助金を取っ払うと日本の国産品の方が安い場合が多いのです。
さらに日本政府は自由貿易だと言ってTPPなどで「関税を撤廃しよう」と言っています。
安倍晋三はアメリカやフランスの工作員なんじゃないか、と思うほど農業政策が酷いです。

マスコミが絶賛する南仏プロヴァンスの農家、赤字で農業をやって生活費全額を国が支給している「準公務員」です。
引用:http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/005/612/91/N000/000/000/120203902023616305062.JPG

用水路より補助金を出す必要
アメリカが50%補助金を出すなら、アメリカと競合する農作物では日本も50%補助金を出すのが当然です。
そのための予算は不要な用水路を作りまくっている農水省の予算から引っ張れば良いのです。
アメリカの農業予算は年間10兆円以上だが、アメリカの農業生産額は17兆円に過ぎないので、産業として完全に赤字です。

日本は農業生産額約7兆円で農業予算3兆円なので比率としてはそれほど変わらないが、農水省が予算を使うのは「用水路」だけなのです。
日本中に用水路を作りまくって子供や老人を転落させているくせに、農家への補助金は1円も出していない。
これが日本では農業で食えない原因で、アメリカの農家が大儲けしている理由です。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c7

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
8. 中川隆[-14767] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:34:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1731]
2016年10月03日
農業でも外国人労働者 農業特区で解禁へ
http://thutmose.blog.jp/archives/66298795.html

アメリカの農家は全部赤字だが、国からの補助金で生産している
http://agrinasia.com/wp-content/uploads/2016/01/blue_river_tech_robot.png

外国人労働者に農業をやらせる政策
報道によると政府は農業に外国人労働者を、特区で解禁する方向で検討を始めています。
いわゆる単純労働者ではなく、高度な技能を持つ技術者に限定し、日本人と同等以上の賃金を条件にする。
農業を巡っては過去30年間で農業従事者が50%減少し200万人を割り込み、しかも兼業農家が増えています。

  

また外国人実習生を低賃金労働者として雇用し、給料をほとんど払っていないなどの問題も発覚した。
日本の食料時牛率はカロリーベースでは先進国中最下位で、欧米の輸出農作物にすら国内市場で負けている。
国は外国人労働者によって農業を活性化しようと目論むが、この政策は正しいのだろうか。

まず日本の農業が後進国はおろか人件費が高い先進工業国にも負けている原因は、農業自体にはない。
欧米先進国はいずれも、農家に50%から90%もの補助金を給付していて、赤字で生産しても国が給料を払っています。
一方日本は建物や用水路や農道は建設するが、補助金は出していないので農家は価格転嫁せざるを得ず、日本の農作物は高い。

日本の自給率が低い原因は農業補助金が少なすぎるからで、農家自体に問題はない。
むしろ日本の農業は「農業先進国」とされるアメリカや欧州より生産性が高く、同じ競争条件なら価格でも品質でも勝っています。
するとこれは日本政府に問題があるので、農家をどういじくっても解決しません。

日本政府の農奴政策
政府はどうしても農家への補助金を出そうとせず、関税だけ減らしてさらに生産量を減らそうとしています。
とどめはTPPで、関税を撤廃してアメリカの農作物を自由に輸入しようと言っています。
アメリカの農家が米を生産すると政府から50%の補助金を貰えるので、半分の値段で販売しています。

日本の農家は補助金なしなので、アメリカの半分のコストで生産しても、同じ販売価格になるのです。
欧米諸国が事実上のダンピングをやっているのに、日本政府は抗議すらせず「日本の農家は怠け者」などと罵っています。
話を戻して外国人労働者を受け入れて日本の農業は改善されるかというと、される筈がありません。

日本の農業は既に生産性が高く、品質は世界一であり、改善すべき点がなにもないからです。
トヨタの工場に外国人労働者を入れるようなもので、それで生産性が上がったりはしません。
農業人口の減少を外国人で補うという意見があるが、原因と結果を履き違えています。

農業が儲からない、農業では食えないから農業をやらないのであって、今の若者だって年収1千万円稼げるなら農業をやります。
農業では生活できないから、外国人実習生をタダ働きさせようというのは、南北戦争以前のアメリカ農場の考え方です。
安倍首相はアフリカから農奴でも連れて来たいのでしょうか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c8

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
9. 中川隆[-14766] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:35:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1730]
"現在の"グローバリズムには、欺瞞があります。

 一つ目ですが、そもそも本気で「自由貿易」を謳うならば、「関税なし、投資全面自由化、補助金・助成金等禁止」とやらなければならないはずなのです。とはいえ、現実には、各国共に特定の製品については関税で国内供給者を守り、投資についても外資制限をかけています。

 穀物輸出を武器として使うアメリカは、相変わらず輸出補助金で他国市場を食い荒らしています。

 つまりは、「あらゆる保護主義に反対する」など、端から成立していないのです。各国は、安全保障などが目的で、保護主義的な措置を採っています。

 さらに、相手国の制度を変えさせ、「自由貿易」とやる際には、国家ではなく、特定の企業や投資家の「ビジネス」が優先されます。

 日本の農林中金やJA共済に「改革」を求めているのは、在日アメリカ商工会議所ですが、その裏にはもちろんアメリカの保険会社がいます。日本に「カジノ解禁」を求めているのは、もちろんラスベガスのカジノ王たちです。一般のアメリカ人にとっては、どうでもいい話でしょう。

 そもそも、自由貿易を他国に強制する「帝国主義」を最初に始めたイギリスは、インドに対し「綿製品」の関税撤廃を要求しました。つまりは、イギリス国内のランカシャーなどの衣料産業が、インドに自由貿易を求めたのです。

 貿易協定の交渉において、我々は何となく「国 対 国」という印象を受けてしまいますが、実際には「特定の産業 対 外国の市場」というケースがほとんどというか、全てなのでございます。

 要するに、ビジネスです。

 単なるビジネス上の都合が、「自由貿易」「グローバリズム」といった、ふわっとした「言葉」により薄められているというのが真実なのです。

 さすがに、
「我が国の保険産業のビジネスのために、日本よ、JA共済を潰し、その市場を明け渡せ」
 などと、交渉するわけにはいかないため、「グローバリズム」「日本の閉鎖的市場」といった抽象用語が活用されるわけですね。

 今回のG20において、アメリカは「現行のルールが、我が国にとって都合が悪い」として、「自国に都合がいいルール」を求める姿勢を明確化しました。

 「理想の言葉」に覆い隠された欺瞞を捨て去り、むき出しの「アメリカ第一主義」を前面に出してきたわけですが、
「自由貿易は、自由だからやるんです!」
 といった、抽象論による誤魔化しと比べると、好感が持ててしまいます。グローバリズムとは、元々「そういう話」なのです。

 そもそも、グローバリズムのルールは「誰かのビジネス」のために決められるわけで、「自由」といった理想の実現が目的ではないのです。

 企業や投資家が、自らのビジネスにおける利益最大化のため、他国に「自由貿易」を求める。グローバリズムとは、端から「そういう話」であり、その欺瞞が今、世界的に暴かれつつあるのだと思います。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12257991524.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c9

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
10. 中川隆[-14765] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:36:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1729]
2017年06月30日 日欧EPAは日本が一方的に損をする経済協定

欧州の農家は国が給料を払っている「国家公務員」だが、それは交渉すらしない
引用:http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170624/20170624-OYT1I50002-L.jpg

日欧EPAの不愉快な中身
日本とEUの自由貿易協定であるEPA(経済連携協定)は、もうすぐ合意しそうだと言われています。
日本は農産品関税の9割を撤廃し、EUも自動車関税の9割を撤廃するとされていて、一見するとフェアな交渉に見える。
だが実際にはこれは、日本だけが100%譲歩し、EUだけが得をする協定に過ぎない。
          

その前に日本政府が何の疑問も持たずに行っている「自動車関税と農業関税の取引」は、まず前提が間違っている。
日本は90年代にアメリカとも「農業を捨てれば自動車輸出を増やせる」と様々な農産品を自由化したが、それで1円でも儲かったのか?
牛肉、オレンジは日米摩擦に発展し、自動車を売るためだと言って政府は農業を犠牲にしてアメリカに解放しました。

その結果食料自給率は下がり、農業が主要産業だった東北などは貧困に陥り、日本経済そのものも縮小しました。
人口問題と農業は深い関係があり、多くの国で農業生産と人口は連動しています。
多くの国で食料自給率が100%を上回っていると人口が増加し、食料を自給できない国は人口が減少しています。

例外を見つけ出そうとすればいくらでも発見できるが、歴史的に、自給できる食糧が人口の上限なのです。
もし食料が輸入できなくなったら大変な事になると、まともな政治家なら考えるが、残念ながら日本政府の官僚と政治家はまともでは無いようです。
日本の食料自給率をもっと下げれば、当然の結果として日本の人口は現在よりもっと減少するが、なぜかこれを理解しない人が居る。

安倍首相は日本を滅ぼしたいのか
人口増加率がプラスだったり、人口が多い国では食料が余って輸出していて、中国は食料が自給できなくなったら人口が減ろうとしています。
インドの人口は14億人弱で世界一になり、インドはIT大国と言われていますが、食料自給率は今の所プラスです。
アメリカの人口は増えていますが、食糧生産も増えていて、逆に言えば食糧生産が増えたから人口も増えたのです。

最初に文明が生まれたメソポタミアやエジプトが衰退し、ローマが栄えた理由は要するに、ローマのほうが食料を多く生産したので人口が増えたからでした。
メソポタミアやエジプトは砂漠化が進行し食料生産が減ったので人口も減り、最初は進んだ文明だったのに衰退しました。

世界の歴史上食糧生産を減らして人口が増えた例はほぼ皆無で、日本政府の政策がどれだけ非合理的で理に叶っていないか分かります。
今回の日欧EPAによって日本の食糧生産はさらに減り、日本の人口も減少します。
もっと不愉快なのは日欧EPAで解放するのは日本側だけで、欧州側は美味い汁を吸うだけなのです。

EUも自動車関税の9割を撤廃するが、日本には最初から自動車関税がなくベンツやVWをコストゼロで販売しています。
それをフェアにするのだからEUが自動車関税を撤廃するのは当然で、なんで日本が農業を差し出さねばならないのか?
さらにもっと不愉快なのはEUの農業は補助金漬けであって、フランス産のブドウ農家は所得の9割が政府補助金です。

日本のテレビに出てくる南仏の農家はほとんど働かず、怠けていて高収入ですが、その理由はフランス政府が農家に給料を払っているからです。
これでは日本のテレビが言うように「フランスの農業は人間らしくて素晴らしい」のは当然で、オランダ・イギリス・ドイツなども皆同じです。
日欧EPAでは欧州農業の補助金は議論されず、補助金で生産した農作物を一方的に日本に輸出して良い事になっています。

せっかくアメリカが脱退したTPPにしがみ付いている件と言い、残念ながら安倍首相には「売国奴」という称号を贈らざるを得ない。
問題はアメリカと欧州が農家に配っている補助金なのに、それは議論せず「日本の農家は怠け者だ」などと言うので呆れるしかない。
http://www.thutmosev.com/archives/71576563.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c10

[近代史3] 農業補助金が収入の5割 アメリカ農業は競争社会ではない 中川隆
11. 中川隆[-14764] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:37:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1728]
コメより水が高く売れる時代

マスコミが褒める南仏農業は生産性が低いが、政府が給料を払っている
引用:http://www.merlotresor.se/public/images/destinations/bourgogne/slideshow/11.%20Bourgogne%20-%20Anne%20Svensson%20-%20Hova.jpg

日本の農業は政府から虐待されている
2018年から米の減反補助金(生産補助金)が廃止され、コメ農家を廃業したりコメ生産を辞める農家が多い。
そのせいで低価格米やお握りの値段が上昇しているが、このコメ価格がおかしい。
例えば200g(茶碗大盛り一杯)のご飯はコメだと約87g、5キロ2000円の米だと約35円です。


一方ミネラルウォーター、要するに水はコンビニでは500mL100円が多く、200gあたり約40円になります。
スーパーで買うか大容量のボトルを買えばもっと安いが、特定の条件下ではコメより水の方を高い値段で買っています。
これがドリンクやコーヒーだともっと差が付き、グラムあたりコメの2倍する商品も多い。

はたして「ただの水」にコメと同じ価値があり、ドリンクにはコメより価値があるのでしょうか。
コメ価格が異常に安くなった理由は輸入農産物が低価格だからで、だいたい何でも輸入品のほうが安い。
だが輸入農産物はもともと安いのではなく、各国政府が補助金を出して安くして、日本に売っているとしたらどうでしょうか。

農業改革が叫ばれて久しく、「農家は怠けている」「農業は補助金で保護されている」という声が上がっている。
だがこれらの農業叩きには事実誤認が多く、たとえば日本は世界でもっとも農家への補助金が少ない国です。
アメリカやフランスなど欧州では輸出農産品に50%から90%もの補助金を出して農家の収入になっています。

アメリカの広大なコメ農地を見て日本人は驚愕するが、実は豚の餌など家畜飼料で人間用ではない
人間用の美味しいコメは、農家が手間隙かけて育てるので日本より生産コストが高い
AirTractor_402
引用:http://bcgneeds.com/wp-content/uploads/2014/03/AirTractor_402.jpg

アメリカの人間用農作物は日本より高い
有名なフランスのブドウ産地では、前近代的な方法で生産していて、まるで絵画の世界のような農村風景が残っている。
だが彼らが100年前と同じやり方で農業を続けられているのは、収入の大半を国家が補償しているからで、国家公務員と言っていい。
最近オランダで植物工場が成功して「日本も見習うべきだ」とマスコミが言っていますが、同じように補助金で運営されています。

野菜工場や果物工場の類は日本にもあるが、補助金や優遇制度無しで利益を上げた例は一つも存在しません。
太陽光や原子力で発電した電気で植物を照らして、それで野外の畑より安く出来るなら、世界中が全部植物工場になっています。
欧州農業は徹底的に保護されていて補助金で生産してEU域外に輸出しているので、欧州農業に見習う点などひとつも在りません。

唯一日本が見習うとすれば、手段を選ばず補助金で農業を保護して外国に売りつける、その徹底ぶりでしょう。
欧州とアメリカの農業が政府から保護されているのに対して、日本の農業は政府から虐待されています。
アメリカはジャガイモやトウモロコシ、小麦などを非常に安い価格で生産し輸出するので、アメリカの農業は効率的だと勘違いしている人が居ます。

アメリカで安く生産できるのは豚の餌にするような飼料だけで、ポテトやコーンなら人間用も家畜用も大差ありません。
だがこれが人間用の野菜やコメなどになると、やっぱり政府補助金で生産していて、補助金無しだとコメ価格は日本より高いです。
統計ではアメリカの人間用農作物は、平均して50%が政府補助金に頼っていて、例えば2000円のカリフォルニア米が売られていたら、本当の値段は4000円です。
http://www.thutmosev.com/archives/74947567.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/793.html#c11

[近代史3] 第三世界に変わったドイツ 中川隆
3. 中川隆[-14763] koaQ7Jey 2020年1月08日 11:55:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1727]

2020年01月08日ドイツ人の4人に一人が移民 崩壊する欧州の民族国家


難民騒動で欧州には300万人の難民が押し寄せ、100万人がドイツに定住した

引用:https://livedoor.blogimg.jp/jin115/imgs/b/6/b6aa8334-s.jpg


2015年頃に発生した中東から欧州への大量難民流入の結果、ドイツ人の4人に1人が移民になろうとしている。

当時EUでは条約で移民の受け入れが義務化されていて、国内法で拒否はできない事になっていた。

欧州のほとんどの首都は移民が住民の過半数を超え、人種の交代が起きています。


移民に混乱するドイツ

ドイツ連邦統計局の調査で2014年に、ドイツ移民(と子孫)の人口が1100万人に達したと発表していました。

ドイツの人口は約8000万人で、「5人に一人が移民になった」としていたが、これは2015年の難民騒動前の時点でした。

2015年前後に約300万人が欧州に移住し、そのうち100万人はドイツに定住したと見られています。


2014年時点ではドイツ人5人に一人が移民か移民の子孫、8000万人のうち1600万人が「外人」という事になる。

日本の人口のうち2500万人が中国人や朝鮮人になったようなもので、大変な事態です。

現在ドイツの人口は8300万人だが元々のドイツ系人種の人口は減少し、5年間で増えた300万人は全員が移民とその子孫でした。


ドイツでは移民の増加を嫌ったドイツ系人種の国外移住が増加しており、我々がイメージするドイツ人はどんどん減っています。

この現象はイギリスやイタリアなど移民が増加した欧州先進国に共通で、移民に祖国を乗っ取られて追い出されています。

アラブ人や中国人に占領された故郷で暮らすより外国に移住したほうがマシだと思うようです。


これはドイツだけではなく、EUに加盟した全ての国で同時に起きていて、元々住んでいた白人は少数者になろうとしている。

難民騒動以前EUでは必ず移民を受け入れなければならず、制限を設けてはならないと定められていた。

この結果欧州のほぼ全ての国の首都で、元々の自国民より外人が多数派になってしまいました。

”原住民”が少数者になっている

パリでもロンドンでもベルリンでもローマでも、今では移民の方が多数です。

ロンドンでは白人が移民を嫌ってロンドンを脱出し、「白人都市」を形成しています。

ニューヨークやアメリカの大都市でも白人は少数者になってしまい、お金がある人は田舎に「白人都市」を作っています。


自分の周囲が中国人だらけになったのを想像すれば、彼らの心境は良く理解できる。

移民はアフリカや中東など貧しい国から来るので、仕事の多い大都市と首都に集中的に住みます。

するとその国の首都は移民が多数者になり、議会でも「外人」勢力が多数派になります。


移民の人口増加率は先住人種の何倍もあるので、先住民は減少しインディアンのような存在になります。

これが欧州全体で起こっていて、今世紀中に欧州から白人が絶滅すると予測されています。

「フランスでは人口がプラスになった」と物知り顔の人が言っているが『増えたのは移民だけ』なのです。


フランスは人種別の人口調査は禁止しているが、実態として先住民は減少し、アラブやアフリカ系が増えました。


移民と先住民の衝突が欧州中で起きている。

引用:http://lpt.c.yimg.jp/im_siggKpe5SvhJYQjDXsC0sEzLhA---x734-y900-q90/amd/20150122-00010001-yjnews-000-view.jpg


移民の経済効果は好景気の時だけ

このマヌケな状況を作ったのはEU主要国のドイツ、フランス、イギリスで、移民を増やせば儲かるという理屈でした。

特にドイツは過去のユダヤ人迫害を『反省しています』という姿勢を見せるため、移民を無条件に受け入れるようにした。

ドイツへの移民の多くはEU内の貧困国からなので、日本人には一見すると「同じ人種」のように見える。


EUは難民も無批判に受け入れてきたため、アフリカや中東から大量の難民が押し寄せて問題になった。

2015年だけで約300万人がドイツに押し寄せ、200万人は他のEU諸国に住み着いて100万人がドイツに定住した。

ドイツ政府の統計では2003年にドイツに居住する移民系住人は730万人に過ぎなかったが、15年間で2倍に増えました。


計算すると毎年平均50万人以上の外国人をドイツ一国で受け入れている事になります

外国人だけの50万人都市が「ボン、ボン、ボン」と毎年誕生していったのです。

確かにそれだけ人口が増えたらGDPも増えるでしょうが、金以外の弊害が起きています。


ドイツは10年以上好景気を謳歌し、大量の移民を受け入れても失業率は悪化しなかったのですが、不況になれば移民は負の遺産になります。

溢れる失業者、暴動を起こす国民と移民、社会保障費の増大で財政悪化、こうなりつつある。

肝心の移民による経済効果はどうだったのだろうか?


2005年から10年間のユーロ圏GDP実質成長率は1%にも満たず、同じ期間の日本の実質成長率は0.6%なので、あまり変わりません。

2019年のドイツ成長率は0.5%程度(予測)で日本は1.6%なので日本より景気悪化しています。

移民の経済効果は好景気の時だけであり、不況になったら失業者と犯罪者になります。
http://www.thutmosev.com/archives/39123015.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/567.html#c3

[番外地7] アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

2020/1/7 18:36
投稿者:777

第45代アメリカ大統領、ドナルド・トランプが2017年初頭に登場したとき、TPPを排除し、アメリカの利益のためだけに行動すると自称するトランプを「反グローバリスト」と位置づけて拍手喝采した者が多かった。

 だが私は、トランプの共和党リバタリアニズム丸出しの利己主義人生観と、金儲けだけの、優しさの欠落した強欲な発想に、強い不快感を抱いた。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。
 
 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。
 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。
 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


2020/1/8 10:44
投稿者:777

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。


2020/1/8 11:18
投稿者:人力
777さん
そう言えばアメリカ、イギリスを追い出された原理主義者の作った国でした。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/422.html

[番外地7] 帝国主義や他民族の支配・搾取は、農耕民だったユダヤ人ではなく、遊牧民だったゲルマン人の考え方

帝国主義や他民族の支配・搾取は、農耕民だったユダヤ人ではなく、遊牧民だったゲルマン人の考え方


2020/1/7 14:38
投稿者:777

米英は狩猟民族ではなくて遊牧民族ですね:

帝国主義や他民族の支配・搾取は、農耕民だったユダヤ人ではなく、遊牧民だったゲルマン人の考え方

RK: 彼らのやり方は、少数によって大多数の人々を管理して富を独占する。
  そのやり口を見ていると、まるで人間を家畜と考えていて、
  ある意味非常に効率的に管理支配していますね。

BEN:ここが農耕民族である日本人には理解しにくいところで、
  彼らの発想は非常に遊牧民的というか、非常に残酷なのです。
  乳牛でもちょっとでも乳の出が悪いとすぐ殺処分するし、
  主人の言うことを聞かない暴れるオスだと、すぐに断種して
  睾丸を抜いてしまうんです。

  だけどこれが農耕民族だと、牛や馬は家族扱いにして大切にする。
  彼ら動物は田畑を耕したり、荷物を運んだりする使役動物だから、
  日本の昭和初期頃までは家の中で大切に飼って、
  潰して食用にすることもあまりなかった。それだけ感覚がまったく違うわけです。
  事実、遊牧民たちは農耕民族のことを、草を食べる
  あるいは穀物と言い換えてもいいのですが、
  羊人(Sheeple シープル)と呼んでいます。

  その羊人である農耕民族を管理するために「羊飼い」としての一神教
  (キリスト教やユダヤ教)があり、その神を動かすことで
  全体を支配するという考えです。
  これまでもその発想でずっと世界を支配してきたのです。
  ですから支配者たちから見ればその他大勢の庶民は同じ人間ではなく、
  「羊人」という家畜にすぎません。

  だから増えて管理が面倒になれば「間引こう」となるし、
  劣等な種族は断種して子孫を作らせないようにする。
  家畜を使って利益を得れば、当然のように牧場主がすべてを奪い取る。
  文句を言えば餌を減らし、ムチで叩いて大人しくさせる。
  このようにして食料と軍事力で世界を管理・コントロールしている連中が
  存在しているのです。

2020/1/7 17:58
投稿者:777
帝国主義やグローバリズムは、農耕民だったユダヤ人ではなく、遊牧民で戦争と略奪を生業としていたゲルマン人の考え方です。

「タキトゥスの「ゲルマーニア」(岩波文庫1979年4月。原著は97-98年(1世紀))に以下のような記述があります。

 「人あって、もしゲルマン人に地を耕し、年々の収穫を期待することを説くなら、これ却って、・・戦争と[他境の]劫掠<によって>・・敵に挑んで、[栄誉の]負傷を蒙ることを勧めるほど容易ではないことを、ただちに悟るであろう。まことに、血をもって購いうるものを、あえて額に汗して獲得するのは欄惰であり、無能であるとさえ、彼らは考えているのである。」(77頁)

 これは、ゲルマン人の生業が戦争であることを物語っています。つまり、戦争における掠奪(捕獲)品が彼らの主要な(或いは本来の)生計の資であったということです。

「これは、ゲルマン人の生業が戦争であることを物語っています。つまり、戦争における掠奪(捕獲)品が彼らの主要な(或いは本来の)生計の資であったということです。」

 ゲルマーニアには、「彼らは、公事と私事とを問わず、なにごとも、武装してでなければ行なわない。」(70頁)というくだりも出てきます。

 つまり、ゲルマン人の成人男性は全員プロの戦士であったわけです。

 以上のように、ゲルマン民族は一人一人が戦士であり、戦争を生業とする人々であったようです。額に汗して働くことよりも、自分が負傷したり命を落とすリスクがあっても、戦争によって掠奪品を得るほうが、はるかに効率がよく得るものも大きいと、当然のように考えている人々だったのです。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/423.html

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
12. 中川隆[-14762] koaQ7Jey 2020年1月08日 12:50:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1726]
アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

2020/1/7 18:36
投稿者:777

第45代アメリカ大統領、ドナルド・トランプが2017年初頭に登場したとき、TPPを排除し、アメリカの利益のためだけに行動すると自称するトランプを「反グローバリスト」と位置づけて拍手喝采した者が多かった。

 だが私は、トランプの共和党リバタリアニズム丸出しの利己主義人生観と、金儲けだけの、優しさの欠落した強欲な発想に、強い不快感を抱いた。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。
 
 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。
 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。
 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


2020/1/8 10:44
投稿者:777

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。


2020/1/8 11:18
投稿者:人力
777さん
そう言えばアメリカ、イギリスを追い出された原理主義者の作った国でした。

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c12

[近代史3] カジノ(IR)を巡る贈収賄事件で、アメリカが独占しようとしているカジノ利権に中国が手を突っ込んで来たから、東京地検特捜部を… 中川隆
1. 中川隆[-14761] koaQ7Jey 2020年1月08日 14:36:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1725]
『癒やされぬアメリカ 先住民社会を生きる』 著・鎌田遵
書評・テレビ評2020年1月8日

 安倍首相が2017年2月に訪米したときの夕食会で、トランプ大統領が米カジノ大手ラスベガス・サンズのシェルドン・アデルソン会長を安倍にひきあわせ、ラスベガス・サンズの日本参入に協力を求めた。その1年半後の2018年7月、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法が国会で成立した。昨年末、中国のカジノ企業から賄賂を受けとったとして、元IR担当内閣府副大臣の秋元司が逮捕されたが、それは中国のカジノ企業を排除したい米カジノ大手への忖度とも映る。

 さてそのアメリカ本国では、カジノは主に「インディアン」と呼ばれる先住民の居留地につくられている。それは先住民がアメリカで歴史的にどのように扱われてきたかということと密接にかかわっている。亜細亜大学准教授でアメリカ先住民研究が専門の著者が、トランプ登場後の新しい状況を含めてそのことについて書いている。

 アメリカの先住民は、コロンブスが「新大陸を発見」するはるか以前から、アメリカの大地で狩猟民族として暮らしてきた。「新大陸発見」後は、侵略者による虐殺によって滅亡の淵に追い込まれ、同時に植民地主義と熾烈な同化政策にさらされた。10万人以上の先住民の子どもたちが強制的に寄宿学校に入れられ、各部族の言語や文化は否定されて、白人に、それも男は農夫、女は家政婦に仕立てる教育が施された。

 対先住民戦争に備え、教育目標の一つに「インディアンを殺して人間を救え」を掲げた学校もあったという。

 その後、先住民は全米各地の狭い居留地に押し込められた。そこでは仕事はなく、朝から何もやることがない失業者があふれ、ドラッグやアルコール依存症も蔓延してきた。

 そうしたなか米国政府は「失業対策」という名目で、先住民の居留地にカジノをつくり、各部族をその経営にかかわらせるようにした。もともと米国内では、ネバダ州やニュージャージー州アトランティック・シティなど特定の州や地域でしか賭博は合法ではなかった。それが1988年に先住民賭博規制法ができてから一気に拡大し、現在では247の部族が全米29州の居留地でカジノ経営に参入している。

 それが、今も続く人種差別に抗う先住民の貴重な収入源になっているのは事実。ただ居留地の生活は大部分を連邦政府の資金援助に頼っているが、それが削減されるなか、カジノの収益が居留地のインフラ整備や小学校の建設などに充てられる関係にある。カジノでできた雇用も、賭博は景気の影響を受けやすく人員削減が頻繁なうえ、少ない雇用を先住民と移民が奪いあう状況があるようだ。

 そしてカジノには国内だけでなく外国の犯罪組織がもぐり込み、窃盗の横行や偽札の使用、スロット・マシーンへの不正行為などが横行するため、一つのカジノに400台もの監視カメラを設置し、客が入ってから出るまですべてを監視している。先住民のギャンブル依存症も深刻化しているという。

核実験で生活や健康破壊され
後遺症に苦しむ住民

 著者が指摘する先住民をめぐるもう一つの問題は、先住民の居留地はウランや石炭など天然資源に恵まれた場所が多く、白人によってしばしば略奪の対象にされ、彼らの生活や健康が破壊されてきたことだ。

 合計928回もの核実験がおこなわれたネバダ実験場は、もともとウェスタン・ショショーニ族の領土で、サザン・パイユート族の生活圏と隣接していた。核開発のためのウラン採掘は、おもにニューメキシコ州やアリゾナ州などの先住民の大地でおこなわれてきた。放射能についての知識もないまま、防護服も着ないで、低賃金で採掘に従事させられたたくさんの先住民の元坑夫たちが、今も後遺症に苦しんでいる。

 現在トランプ政府は、資源採掘の規制を緩和するために、居留地の一部民営化を進めている。連邦政府管轄下の居留地を民営化すれば、個人所有となった土地には多額の税金がかかるようになり、支払いが滞れば先住民は土地を失い、大資本が吸収できるというシナリオだ。彼らの強欲さに終わりはない。

 本書では、失業率の高い居留地の先住民は、軍隊に志願する若者の割合が、他のどの人種と比べても一番高いことにも触れている。第二次大戦では、先住民の全人口35万人のうち4万4000人が軍隊に入隊し、硫黄島やサイパンの最前線に送られたが、それはベトナム戦争でも、9・11後の現在も変わっていないという。同化政策で白人がつくった国家に忠誠を尽くすことを徹底的に仕込まれた彼らは、肉弾として最前線に送られている。

 こうしたアメリカ先住民の報告は、アメリカの従属国日本の将来への警鐘とも読める。

 (集英社新書、350ページ、定価1000円+税)
https://www.chosyu-journal.jp/review/15226
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/792.html#c1

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
13. 中川隆[-14760] koaQ7Jey 2020年1月08日 14:43:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1724]
2020.01.08
ソレイマーニー暗殺の喪が明けた直後にイラン軍が米軍基地をミサイル攻撃

 暗殺されたガーセム・ソレイマーニーの喪が明けた直後の1月8日の早朝、​イラン軍はアメリカ軍が駐留しているイラク西部のアイン・アル・アサド空軍基地やエル・ビルを含も2基地に対して約35機のミサイルで攻撃​、犠牲者が出ているとも伝えられている。50分後にエルビル空港近くの米軍基地などに対して第2波の攻撃があったという。

 ソレイマーニーが暗殺された後、イランのゴムにあるジャマカラン・モスクには報復を象徴する赤い旗が掲げられた。イラン・イラク戦争の際にも掲げられなかったもので、その意味するところは重い。

 アメリカ軍は6機の戦略爆撃機B-52をディエゴ・ガルシアへ送り込んでいるが、8日早朝の攻撃を受けてアラブ首長国連邦の基地から米軍のF-35が飛び立った。それに対し、自分たちを攻撃した航空機が離陸した国も報復攻撃の対象になるとイランは警告している。

 一方、ロシアのウラジミル・プーチン大統領は1月7日に正教会でクリスマスの礼拝に出席した直後、シリアを突如訪問し、バシャール・アル・アサド大統領と会談している。

 現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。

 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。

 この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。

 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。新約聖書の研究者である田川健三によると、「ヨハネの黙示録」の原著者もそうした考え方の持ち主だったが、この文書には大きな問題があるという。原著にユダヤ至上主義に基づく妄想を書き加えた人物がいるというのだ。田川はギリシャ語の原文を分析、思想の違いとギリシャ語の語学力の違いからその結論に到達したとしている。

 書き加えられた箇所ではユダヤ人以外皆殺しという主張が展開されているのだが、キリスト教ファンダメンタリストと呼ばれている人びとは、その書き加えられた部分に心酔している。彼らが2011年3月11日に三陸沖で巨大地震が発生した際に喜び、殺戮と破壊を望み、核戦争を待望する心情には根深いものがある。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001070001/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c13

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
14. 中川隆[-14759] koaQ7Jey 2020年1月08日 15:02:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1723]
イランを強化するトランプのスレイマニ殺害
2020年1月7日   田中 宇
http://tanakanews.com/200107iran.htm


1月3日、イラク駐留米軍がトランプ米大統領の命令を受け、イラン革命防衛隊のスレイマニ司令官を無人機を使って殺害した。スレイマニは軍人だが、彼のこの数年の活動の多くは、イラクやシリア、レバノンなどに対するイランの影響力を拡大したり、サウジやクウェートなどとの関係を改善するなど、外交官としての任務だった。スレイマニは頻繁にイラクを訪れており、今回はレバノンを訪問した後、定期便の民間航空機でバグダッドに到着し、外交旅券での入国審査を経て空港からバグダッド市内に向かおうとした時に空爆され殺された。スレイマニは、テロリストでなく外交官だった。イラクが仲裁する、イランとサウジの和解交渉をやりに来て殺されたという説もある。 (Iranian Revenge Will Be a Dish Best Served Cold) (Soleimani Was in Baghdad on Mission for Saudi Peace) (Gabbard blasts Iran strike: 'Trump's actions are an act of war' タルシ・ガッバードが一番正しい)

トランプは19年4月に、スレイマニが率いていたイラン革命防衛隊(国軍よりずっと強いイラン軍)を「テロ組織」に指定しており、トランプ流の理屈としてはいつでもスレイマニを殺す可能性があった。しかし、さらに一歩踏み込んで考えると、イラン革命防衛隊の任務はシーア派を殺戮してきたISアルカイダと戦うことであり、防衛隊はテロ組織どころか逆に「テロ組織と戦う組織」だ。防衛隊のテロ指定自体がトランプ特有のお門違い策の一つだった。米国は覇権国だから、イラン防衛隊をテロ組織指定するお門違いな不正な策が世界的に黙認されてきた。スレイマニはイランの防衛相に相当する閣僚であり、しかも外交活動のためにイラクに来ていた。スレイマニ殺害は米国による戦争行為だと言っているイラン政府は正しい。トランプの側近たちは、トランプか本気でスレイマニを殺そうとしているのを見て仰天したという。 (Pentagon Officials Reportedly “Stunned” by Trump’s Decision to Kill Soleimani) (Armed Forces of the Islamic Republic of Iran - FWikipedia)

イラン防衛隊のテロ指定やスレイマニ殺害は不正行為であるが、トランプ的な理屈では不正でない。しかし、トランプ的な理屈を使っても、なぜ今スレイマニを殺したのかは説明できない。それまで米国側はイラク滞在中のスレイマニの居場所をほぼ常に把握していたが殺害しなかった。米国(軍産でなくトランプ政権の側)はISISを退治しようとしており、イランもスレイマニを司令官としてISISを退治しようとしていたので、米国とイランは隠然とした協力関係にあった。ISISやアルカイダは、米国の軍産複合体が育てたスンニ派テロ組織で、シーア派とは仇敵どうしだった。トランプはISカイダを作った軍産と仇敵の関係だった。イラン側は、米軍がスレイマニを殺すとは全く思っていなかったはずだ(思っていたらスレイマニはイラクに来るのをやめただろうし、居場所をわかりにくくしたはずだ)。これまで自由に泳がせていたスレイマニを殺すことにしたトランプの転換の意図は何か。なぜ今なのか。 ("Calm, Cool & Collected": How Trump's Risky Decision To Kill Soleimani Unfolded) (Donald Trump's Iran Policy Comes Down to One Word: Chaos)

トランプは、スレイマニ殺害の前に、12月29日に米軍にイラク民兵団(PMU。イラン系)の拠点を空爆させている。米軍がイラクで、ISISでなく民兵団を攻撃したのは2014年に米軍がイラクに戻って以来初めてであり、これ自体が、米国がイラクを敵視し始めたこととして画期的だった。空爆された側の民兵団は激怒して大晦日からバグダッドの米国大使館を占拠・破壊しており、それへのトランプからの再報復が1月3日のスレイマニ殺害だった。12月29日の米軍による民兵団空爆は、その前の12月27日に何者かがイラクのキルクーク近郊の米軍基地を砲撃したことへの報復で、米軍は「砲撃してきた犯人はPMU民兵団に違いない」と決めつけて民兵団の基地を攻撃したが、実のところ27日の攻撃の犯人は民兵団でなくISISだった可能性が高い。キルクーク近郊の米軍基地はISISと戦うイラク国軍を訓練していたからだ。トランプ側は、民兵団に濡れ衣をかけて攻撃し、民兵団との対立を意図的に激化した疑いがある。トランプは、なぜ今のタイミングで民兵団やイラン側との対立を激化しているのか。 (Targeted Killing of Iranian General Puts U.S. at Crossroads in Middle East)

「トランプはイランと戦争する気になった」と考えるのは間違いだ。トランプはスレイマニを殺した直後、イランと戦争する気はないと表明している。トランプは、イランが米国と交渉する気ならいつでも受けるとも言っている。イランの方から報復としてイラク駐留米軍などを攻撃してきて米イラン戦争になる可能性もゼロだ。イランは軍事力が米国よりはるかに弱いので、自分の方から米国に戦争を仕掛けない。トランプは中東撤兵の意志を変えておらず、WSJやFTといった軍産エスタブ系のマスコミも「米国とイランは戦争しない」という趣旨の記事を早々と出している。ロシアと中国は今回の殺害後、早々とイラン支持を表明している。米国がイランに戦争を仕掛けたら、露中とも戦争になりうる。たとえトランプがそれをやりたがっても、軍産や米議会が全力で阻止する。軍産が望んでいる戦争は、世界大戦でなく、米覇権維持のための小競り合いだ。 (More Conflict Is Inevitable; War With Iran Isn’t) (US Slams Russia, China For Blocking UN Statement On Baghdad Embassy Attack) (Trump Says US Not Seeking Iran Regime Change, Or To Start A War)

スレイマニ殺害後の大きな影響は、軍事でなく政治面で出ている。イラク議会は1月5日、駐留米軍に撤退を求める決議を初めて行った。この決議はイラク政府を拘束するものでないので決定的ではないが、これまで不満を表明しつつも米軍駐留に正式に反対してこなかったイラク議会の主流派(親イランのシーア派の2派が最大会派)が、初めて米軍に撤退を求めたものとして画期的だ。 (Iraqi Parliament Votes in Favor of Expelling U.S. Troops) (170 Iraqi lawmakers sign draft bill to expel US military forces from country)

イラク駐留米軍は、2011年にオバマ前大統領が軍産の反対を押し切っていったん撤兵したものの、軍産はISISを育てて決起させた。イラク北部をISISに占領されたイラク政府は困窮して米軍に再駐留を求め、オバマもしぶしぶ了承し、米軍が14年からイラクに再駐留した。その後、トランプ時代になってシリア内戦が露イランアサドの勝利・軍産ISカイダ米トルコの敗北で確定し、ISカイダは大幅縮小し、残党が、トルコの監視下でイドリブに幽閉されたり、米軍の監視下でシリアから撤退してイラクの砂漠に逃げ込んでいる。 (US forces transferring Daesh terrorists from Syria to Iraq) (US influence in Iraq wanes as Iran strengthens grip)

ISカイダの大幅縮小と同時に、今春来、イラクでは米軍に撤退を求める声が強まった。しかし同時にイラクには、イランに支配されることを嫌がるナショリズムの国民感情もあり、米軍など米国勢が撤退すると、イラクの支配勢力がイランであることが露呈してイラク人の反イラン感情が高まりかねなかった。そのためイランは米軍や米国勢をイラクから追放するのを急がず、イラクが米国とイランの影響力のバランスの中で存続し、イランのイラク支配が隠然とした状態のまま続くようにしてきた。米国側もこの状態を認知していたので、イラン上層部でイラク支配を担当するスレイマニがイランに頻繁に来てバグダッドなどをうろうろしても米軍は黙認してきた。 (戦争するふりを続けるトランプとイラン)

昨年10月からは、イランに支配されているイラクの政府や議会を批判する反政府運動がイラク各地で強まり、イラク政府は親イランの首相が辞めたまま後任が決まらない混乱状態になっている。この反政府運動は、シリア内戦の敗北で力が低下している米国の軍産・諜報界が、イラク占領中に張り巡らしたスパイ網を使って、イランの力を削ぐために扇動している運動と考えられるが、この運動に対してもイランはあまり対抗せず、慎重な態度をとって放置していた。イラク各地のイランの領事館は、反政府運動に襲撃されるままになっていた。 (As Tensions With Iran Escalated, Trump Opted for Most Extreme Measure) (イラクやレバノンの反政府運動がスンニとシーアの対立を解消する)

トランプのスレイマニ殺害は、このようなイラクにおける米国とイランの均衡状態を破壊した。スレイマニはイランでもイラクのシーア派の間でも英雄視されてきたので、殺害はシーア派の琴線に触れる「英雄の殉教」として扱われ、イランとイラクのシーア派が一気に結束し、米国に復讐する姿勢になった。マスコミは、イラン側が急先鋒な軍事的に米国に報復するかのように喧伝するがそれは間違いで、イラン側は時間をかけて政治的に報復し、米国を中東全域から追い出す策をこれから何年もかけて展開していく。 (Iraqi armed factions vow revenge for Shiite commanders’ killings) (S400迎撃ミサイル:米は中露イランと戦争できない)

イスラエルは表向きスレイマニ殺害を歓迎しているが、それと同時に1月5日、ネタニヤフ首相が初めて自国が核保有国であることをポロッと表明した。すぐに訂正したが、これは意図的な表明だろう。イスラエルは米国の中東撤退を予測し、その後は自国の核兵器しか抑止力がなくなることを覚悟している。 (Netanyahu calls Israel a ‘nuclear power’ before correcting himself in apparent slip of tongue)

1月5日のイラク議会の米軍追放決議は拘束力の弱いものだが、これはまだ初盤戦として出されてきている。トランプは「イラク側が米軍基地の建設にかかった全費用を賠償しない限り撤兵しない」と、いつもの独自の強硬姿勢を表明している。だがその裏で、米軍の司令官がNATO側に対し「米軍が撤退していくので後のことは頼んだ」という感じの書簡を出していたことが報じられている。米国防総省は「あれは出来の悪い草案が漏れたもので、正式には撤兵などしない」と否定したが、撤兵の草案があること自体は間接的に認めてしまった。米軍と一緒にイラクに駐留していたNATO諸国は「撤兵について事前に何も聞いていないし、米軍だけ撤退した場合の代替案も作っていない」と大騒ぎになっている。NATO軍が総崩れで動揺しているのを見て、イラクのシーア派やイランはますます強気になり、この趨勢を利用して米軍やNATO軍をイラクから総撤退させようと言い出している。いずれ、もっと拘束力が強い米軍追い出し決定をイラクの議会や政府が出すようになる。 (Chaos: Pentagon Denies "Poorly Worded" Iraq Withdrawal Letter, Esper Says "No Decision To Leave Iraq, Period") (Nato warns on Iran crisis as EU powers scramble to cool tensions)

トランプは、この手の流れが起きることを予測した上でスレイマニを殺したのだろう。スレイマニ殺害はイラン敵視に見えるが、実のところ、イラクの米国敵視・イランを許す国民感情、米国よりイランの方がマシだという感情を思い切り扇動し、米軍や米国がイラクから追い出される状況を作っている。イラク政府が正式に米軍に撤退を要求しても、しばらくトランプは撤退を拒否する演技をするかもしれないが、それをやるほど同盟諸国が米国に愛想をつかして離反していき、米国の覇権が低下する。トランプは米国の覇権を弱め、イランを強化している。彼は「隠れ親イラン」である。これは、覇権放棄屋・隠れ多極主義のトランプの意図的な策略である。 (Iran's New Top Military Commander Vows To "Remove America From The Region" As Vengeance For Soleimani) (Trump Says "US Will Not Leave" Iraq Unless Billions For Air Base Are Repaid)

スレイマニは、イランの中東支配戦略を立案実行していた責任者で、イランの体外戦略において、最高指導者のハメネイ師に次ぐ権力を持っていた。イラクやシリア、レバノン、イエメンなどのシーア派の民兵団がスレイマニの傘下にいた。スレイマニは、内戦後のシリアでアサド政権を軍事的にテコ入れしたり、イラクに駐留する米軍をシーア派議員らが追い出す動きを支援したり、レバノンでシーア派のヒズボラが政権をとり続けることを助けたり、イエメンのシーア派の武装勢力フーシ派を支援してサウジを停戦に追い込んだりしてきた。スレイマニの死は、これらのイランの中東支配戦略にとってかなりの打撃だ。しかしそれは短期的な悪影響だ。長期的には、イラクの反米感情が扇動され、米軍が追い出されていき、イランが再び漁夫の利を得る。WSJなどマスコミもそう書いている。 (Pelosi: House To Introduce 'War Powers Resolution' To Limit Trump In Iran) (Soleimani’s Death Hands Iran a Reason to Retake Mideast Initiative)

「米軍が撤退したらISアルカイダが復活し、イラク自身が混乱して損するぞ」とマスコミが書いているが、軍産マスゴミのプロパガンダはいい加減にしろだ。ISアルカイダは、米軍など軍産にこっそり支援されてイラクなどで人殺ししてきた。米軍など米国勢力がイラクから撤退させられると、中長期的にISカイダはイラク民兵団などに潰されて雲散霧消していく。軍産マスコミは世界最大のテロ組織である。ISカイダと同時にマスコミも潰れた方が世界が平和になる。多くの軽信者たちからの反論誹謗を恐れずに書くと、欧米流のジャーナリズム自体が撲滅されるべき存在だ。 (The U.S., Iraq and Iran - The Baghdad vote isn’t the last word on American troops)

米軍を完全に撤退させたら、イラク政府は米軍の代わりにロシア軍から空爆支援を受けられる。安定しつつあるシリアから、イラクのISISの残党を退治しに、ロシア空軍やレバノンのヒズボラがが支援しに来てくれる。シリアが安定したら、アサドのシリア政府軍も恩返しのためにイラクのIS退治に参加してくれるだろう。非米的なISカイダ退治はシリアの成功で先例がある。もう米軍は要らない。

トランプのスレイマニ殺害が逆効果で理不尽なものなので、米国では民主党が支配する議会下院で、トランプがイランと戦争する前に議会の承認を義務づける法案を出そうとしている。もともと米国憲法では、戦争開始の決定権が議会下院にある。01年の911事件直後の有事立法で、大統領が議会にはからずにテロ戦争を遂行できる法律が作られ、それ以来ずっと、議会は大統領の戦争に口出しできない違憲な状態が続いている。911後の米大統領主導の戦争は、アフガニスタン、イラク、リビア、シリアなど全て失敗している。この間、米議会は何度か大統領から戦争権限を奪おうとしてきたが、軍産・米諜報界にとっては議会でなく大統領を動かして戦争させる方がやりやすいので、軍産傀儡の議員たちが賛成せず、戦争権限は米大統領が持ったままだ。しかし今回、トランプがイランと戦争しそうな演技を続けるほど、米議会は民主党主導で戦争権限の剥奪を本気でやろうとする。トランプは表向きこれに抵抗し続けるが、本音では議会に戦争権を奪ってもらった方が軍産の力を削げるのでこっそり剥奪を歓迎している。 (Democrats try to hold Trump to account over Iran strike) (Bernie Sanders introduces law to stop Trump from starting war with Iran)

CFRのハース会長は、米国とイランが世界を巻き込んで戦争するかもしれないと、おどろおどろしい警告を発している。私から見ると、まったくのプロパガンダである。これからしばらく、ハースの警告に象徴されるような、今にも戦争になりそうな感じの仮想現実の醸成が続くかもしれない。多くの人が、戦争になりそうだと思い込むほど、反戦運動が拡大し、米国の戦争権限が大統領から議会に戻り、軍産が濡れ衣戦争をやりにくくなり、軍産が米国の覇権を牛耳ってきた状況が終わりになる。CFRも隠れ何とかである。 (America must be ready for Iranian retaliation) (CFR President Says "The World Will Be The Battlefield" After Iran Escalation)

http://tanakanews.com/200107iran.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c14

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
15. 中川隆[-14758] koaQ7Jey 2020年1月08日 16:32:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1722]

2020年1月8日
トランプがイラン司令官を殺害した本当の理由
海野素央 (明治大学教授、心理学博士)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18352


 今回のテーマは、「トランプのイラン司令官殺害の動機」です。ドナルド・トランプ米大統領は2020年1月3日、イランの英雄ガセム・ソレイマニ司令官をイラクで無人機攻撃により殺害しました。トランプ大統領は米国に対する「差し迫った脅威」を司令官殺害の理由に挙げました。

 しかし、トランプ大統領の司令官殺害の動機は一体何だったのでしょうか。本稿ではトランプ氏の動機に焦点を当てます。

2012年と2013年のツイッター

 大統領に就任する前の2012年10月9日、トランプ氏は自身のツイッターに再選を狙うバラク・オバマ前大統領に関して、「オバマの支持率が急落している。彼がリビアかイランを攻撃するのを注意してみろ。彼は絶望的だ」と投稿しました。同月22日には「再選のために戦争をするというイランカードをオバマに使わせるな。共和党、気をつけろ!」とツイッターで警告を発しています。

 さらに、トランプ氏は2013年9月16日、「オバマ大統領は面子を保つために、ある時点でイランを攻撃するだとう」とつぶやきました。

 2012年米大統領選挙において筆者は、研究の一環として南部バージニア州フェアファックス市にあるオバマ選対に入り、ボランティアとして活動をしていました。筆者が知る限りでは、選対の中でオバマ前大統領のイラン攻撃の可能性について話題が挙がったことはありませんでした。ただ、トランプ氏は再選を狙うオバマ前大統領が投票日の直前にイランカードを使用して戦争を仕掛けてくるとみていました。

「心のブレーキ」と「最大のジレンマ」

 オバマ・トランプ両氏の立場は、今逆転しています。上で紹介した3つのツイッターを読むと、再選を狙うトランプ大統領の頭の中には、自身の面子及び支持率維持のために、イランカードを切って、大規模な攻撃を加えるというオプションが存在しているとみてよいでしょう。

 ただし、トランプ大統領は支持者を集めた集会で「自分は若い米兵を帰国させるために、大統領に選ばれた」と繰り返し主張しています。トランプ支持者は世界の出来事に対する米国の無関与を支持しているので、中東に米兵3000人を増派する決定は公約違反に成りかねません。

 従って、イラン攻撃の決断に迫られたとき、トランプ大統領の心にブレーキがかかる可能性は否定できません。その結果、トランプ氏は「最大のジレンマ」に陥ることになります。

司令官殺害の動機

 年末から年始にかけて一連の流れがあました。昨年12月19日、キリスト教福音派の雑誌「クリスチャニティ・トゥデー」が論説で「トランプ大統領は上院か次の選挙で罷免されるべきである」と訴えました。キリスト教福音派は、トランプ大統領の支持基盤の一角を構成しています。

 ピュー・リサーチ・センターによると、2016年米大統領選挙でキリスト教福音派の81%がトランプ大統領、16%がヒラリー・クリントン元国務長官に投票しました。キリスト教福音派においては、トランプ氏がクリントン氏に対して65ポイント差で圧勝しました。

 トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。

 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。

 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。

 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機の1つあったとみることができます。

「第2のベンガジ」とオバマ前大統領の存在


 周知の通り、トランプ大統領は常にバラク・オバマ前大統領を意識して行動します。リビア東部ベンガジで2012年9月、米領事館襲撃事件が起こり、駐リビア米国大使を含めた4人が死亡しました。このとき、再選を狙うオバマ前大統領は共和党から適切に対処できなかったと非難を浴び、米領事館襲撃事件が大統領選挙の争点になりました。

 イラクの首都バグダッドにある米大使館が2019年12月31日、親イラン派のデモ隊によって襲撃される事件が起きました。仮に「第2のベンガジ」になれば、今年の大統領選挙の争点になり、トランプ大統領は民主党候補から攻撃を受けるのは必至です。従って、是が非でも第2のベンガジは回避したかったはずです。

 加えて、トランプ大統領は共和党から「弱いリーダー」「何もしないリーダー」と見られたオバマ前大統領と同じ轍を踏みたくなかったことは明らかです。イランに対して報復措置をとって、オバマ前大統領よりも「強いリーダー」として見られたかった訳です。司令官殺害の動機には、オバマ氏の存在があったと捉えることも可能です。

「弾劾(impeachment)」の削除

 イラン司令官殺害の動機をもう1つ挙げましょう。米メディアは、昨年11月に米議会下院で初の弾劾公聴会が開催されると、連日トランプ弾劾について報道してきました。トランプ大統領は紙面の1面から「弾劾」の文字を削除したかったことは確かです。米国民の目を弾劾からそらすには、対イラン政策において「極端な選択肢」を選ばなければならなかったはずです。それがソレイマニ司令官殺害でした。

 司令官殺害後、米メディアは弾劾よりもイラン危機を大きく扱うようになりました。トランプ大統領は自身のツイッターに「弾劾に時間を浪費するべきではない」「弾劾は即座に終了するべきだ」と投稿し、重要な問題が他にあるとつぶやきました。「米国対イラン」の対立構図をより鮮明にして、米国民の関心を弾劾からイラン危機に向けたかったのでしょう。

 結局、司令官殺害は弾劾と無関係であったとはとても思えません。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c15

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
16. 中川隆[-14757] koaQ7Jey 2020年1月08日 18:01:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1721]
#2020/01/08 カクめイ防衛隊とは何か?


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c16
[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな

トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。

 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。

 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。

 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。

 

 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。

 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。

 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


_____


アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
1. 中川隆[-14756] koaQ7Jey 2020年1月08日 18:29:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1720]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
トランプ大統領がイランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。
トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。

 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。

 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。

 

 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。

 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。

 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


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アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c1

[番外地7] アイヌ人の起源 中川隆
1. 中川隆[-14755] koaQ7Jey 2020年1月08日 18:58:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1719]
77 7
縄文人とアイヌ人の Y-DNA は D1b2b
現代日本人の Y-DNA は D1a2a
全く違うのですね。

船泊縄文人ではYHg- D1b2bが確認されています
「縄文人」では、現代日本人で多数派のD1a2a(旧D1b1)はまだ確認されていません(関連記事)。これは、現代日本人のD1a2aが弥生時代以降にアジア東部大陸部から到来した可能性を示唆します(関連記事)。もちろん、現時点では東日本の「縄文人」でしかYHgは確認されていないので、今後西日本の「縄文人」でD1a2aが確認される可能性は低くないでしょう。しかし現時点では、現代日本人のD1a2aが「縄文人」ではなく弥生時代以降にアジア東部大陸部から到来した集団に由来する、という想定も有力な仮説の一つとして扱われるべきだと思います。
https://sicambre.at.webry.info/201909/article_24.html
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/416.html#c1

[近代史3] 自称共産国家の中華人民共和国が世界史上最悪の階級社会になった理由 中川隆
23. 中川隆[-14754] koaQ7Jey 2020年1月08日 19:20:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1718]

2020年01月08日
中国で自動車を買える人口は4億人しかいない


今も年収数万円の農民が数千万人存在している

平均年収が同じなら農村が貧しいほと都市住人は豊かになる


画像引用:https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-81-c7/yutahon0281/folder/489809/80/42025780/img_2_m?1453169993


おかしな経済大国

中国は経済大国と言われていますが、調べれば調べるほどおかしな点が出てきます。

その一つが自動車販売台数で、今や中国の新車販売は世界一で2900万台(2017年)で世界の3分の1を占めました。

中国の人口は13億人も居るので一見あたりまえだが、中国の一人当たりGDPはまだ1万ドル弱というところです。




そしてその国の人々の年収は、およそGDPの半分くらいになる傾向があります。

例えば日本の一人当たりGDPは約400万円だが、パートタイマーを含む労働者全員の最頻値は約250万円弱でした。

労働人口は55%ほどしかいないので、全国民の年収はせいぜい150万円以下、これが本当の日本の姿です。


労働者の年収が250万円程度なので、車を買うとしても多くの人は軽自動車で、それも中古にしようかな等と考えます。

翻って中国を眺めると、1人当たりGDPからは、非正規や非合法を含めた中国人労働者の年収はせいぜい60万円に過ぎない。

この年収で買えるのはスーパーカブの中古くらいの筈なのに、ベンツやレクサスなど高級車が飛ぶように売れた。


こんな状況はどう考えたっておかしいのであり、中国人はまだ自動車を買えるような経済大国ではありません。

平均年収からは買えない自動車が売れたのは、公用車が多いのと貧富の差の激しさに起因している。

中国経済の8割は今も公営や公的企業が生み出していて、西側のような民間企業はほとんど存在しません。

一生車を買えない9億人

公的企業で役職がつくと公用車を貰えるので、会社の金でBMWなどをバンバン購入していました。

これは自動車販売台数を増やす国策でもあり、役所や共産党や公的企業がお金を出して車を買い与えました。

もう一つは貧富の差で、中国人労働者の平均年収が70万円以下であっても、平均の人が中国には存在しません。


中国には江戸時代の士農工商より厳しい階級制度があり、一番上は共産党員や上級公務員で、国や党からベンツを買ってもらえます。

次は都市戸籍の労働者で約4億人がおり、日本や欧米人のように有名企業に就職してボーナスを貰い、社会保障も充実しています。

次が農民工で3億人弱だが、かれらは農村から出てはいけないのに勝手に出稼ぎをしている不法労働者です。


違法なので給料は都市戸籍の半額ほどで、社会保障はなく有名企業には絶対に就職できません。

次が農村戸籍の農民で6億人程存在するが、一生農村に縛られて農業に従事するのが義務付けられています。

このうち自動車を買ったり貰ったりできるのは特権階級と都市戸籍住人だけで、農民工と農民は貧困層です。


平均年収70万円以下でも貧困層が9億人も居れば、都市戸籍の4億人は平均より遥かに高い収入を得られます。

北京や上海では年収200万や300万のサラリーマンや公務員が存在するが、自費で新車を買えるのはこの人たちだけです。

9億人は一生自動車を買うことは無いので、実は中国の自動車人口は4億人+公用車需要です。


日本の新車販売は人口1.2億人に対して520万台、アメリカは3.3億人に対して1700万台と人口比20分の1前後の販売数でした。

中国は13億人で2600万台と50分の1前後だが、都市戸籍の4億人が2600万台買ったとすると人口比15分の1になる。

ある中国研究者は「中国は4億人の貴族と9億人の貧困者である」と言ったが、そう考えると納得がいく。
http://www.thutmosev.com/archives/81895978.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/354.html#c23

[近代史3] アメリカの医療費は何故常識では考えられない程高額なのか? 中川隆
6. 中川隆[-14753] koaQ7Jey 2020年1月08日 19:37:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1717]

アメリカの、凄まじい医療マフィアの実態 2020年01月08日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-990.html


 

 以下は、2016年のツイートから
https://news.cardmics.com/entry/usa-kossetsu-2000man/ 

amerika1.jpg

 
旅行会社大手のJTBの「2014年度海外旅行保険事故データ」によると、アメリカで呼吸困難を訴え、肺塞栓症・肺炎・肺結核と診断されて49日間入院した人が、9335万円の医療費を請求されている。

 ほかにも、ハワイで肺炎・敗血症と診断された人が6080万円、アメリカで交通事故にあい脳挫傷・くも膜下出血と診断された人が5664万円などの高額請求の例もある
 https://diamond.jp/articles/-/82621
**********************************************************************
アメリカの医療費がマジやばすぎww保険に加入してるのに自己破産する現実
https://matome.naver.jp/odai/2142562547617133501

19歳から64歳のアメリカ人の3500万人が医療費未払いの督促状を受け取り、1500万人が預金全てを医療費の支払いに充てました。

 医療コストがかかるのは入院、救急、専門医受診だから、保険会社はこれらをへらすことにやっきになる。

大手保険会社二社が九六年に合併したとき、そのCEO(最高経営責任者)は九億j(約九〇〇億円)もの臨時ボーナスを手にした。

 おなじ病気でも、低所得者ほど金持ちより多くの医療費を負担しなければならないのだ。

アメリカ人の破産理由の62%は医療費で、そのうち80%は保険に入っていたそうだ。

アメリカはレベルが違います! 盲腸の手術(入院1日)で医療費550万円! 民間保険会社の保険が利いても自己負担110万円!

 働き盛りの35歳〜44歳の自己破産の28.9%、45歳〜54歳の26.4%が医療費負担を原因に破産しました。
***********************************************************************

アメリカの医療費は実際いくらかかるのか体験談を書いてみた
https://www.megumi711.com/2018/04/27/iryohi/

とんでもなく高いアメリカの保険代
保険代をいくら払っているかは家庭によってバラバラです。

日本のように国民健康保険がないので、勤務している会社で加入している保険に入る人がほとんどで、うちのようにフリーランスの仕事の家庭だと自分で保険に加入しなければなりません。

私の家族の場合は家族3人で月に約10万円払っています。

アメリカの保険は歯医者さん、目医者さんに行く保険は別料金を払って付けなければいけないのですが、うちの場合は歯医者さんの保険も込みで10万円です。

保険代月10万円でも、実はこれ保険会社の中で一番安い保険のプランです。
*************************************************************************:

 引用以上

 上の記事を見て、これまでアメリカの医療費の実情を知らなかった人が、初めて事実を知ったなら、たいていの人が腰を抜かすか、度肝を抜かれるだろう。
 保険未加入の旅行者が急性虫垂炎を発症したなら、入院一日で600万円請求される。旅行保険に入っていても、自己負担額が100万円を超える。

 何だ、この凄まじい金額は! と世界中が驚愕するのだが、この理由については、
 @ 保険会社の利益率が巨額であること。CEOの報酬が900億円(臨時ボーナス)とされたことがあり、ほとんどの経営幹部が最低数十億円〜数百億円を持ってゆく。しかし、一般社員の平均年収は1000万円程度。
 ちなみに、日本生命の平均年収は651万円、経営幹部は数千万円であるという。
 https://career-picks.com/average-salary/nihonseimei-nensyuu/

 A 医師の給与がベラボーに高いこと。
 先進国の医師の給与の平均は、800〜1600万円程度。しかしアメリカでは、2200万円、世界平均の二倍以上の給与を持って行く。
 理由については、以下で説明している。
 https://www.mag2.com/p/news/357338

 しかし、それにしても「骨折治療費2000万円」が、どこにゆくのか? といえば、保険会社の経営幹部の取り分にゆくと考えるのが正しいようだ。
 ここまでくると、まさしくアメリカ医療体制は、「医療マフィア」と断言すべきだろう。

 アメリカにおける健康保険と医療事情 ジョージア日本人商工会
 https://www.jccg.org/nowhow/28-healthcare/97-insurance

 【アメリカ】テロよりひどい! 知られざる最悪の医療制度の実態
 https://matome.naver.jp/odai/2135110127483054201

 民間保険は、一ヶ月で 平均一人 300〜500ドル、カップルでその倍、子供がいると(子供の数にもよる)$2000 近くかかる。(約 20万円程度)

 アメリカの総人口は、2019年時点で約3.3億人だが、健康保険代金を支払えない人々が5000万人近くいるといわれる。

 オバマ政権時代の2010年3月に、全国民に医療保険加入を義務付けることなどが盛り込まれた「オバマケア(医療保険制度改革法)」が制定され、2014年1月に適用が始まった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E4%BF%9D%E9%99%BA%E5%88%B6%E5%BA%A6%E6%94%B9%E9%9D%A9_(%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB)

 しかし、2017年に大統領に就任したトランプは、このオバマケアの廃止を公約に掲げ、自分が大統領在任中に、低所得者層への無駄な医療サービスが金持ちの収入を圧迫しているとし、富裕層を代表して、必ずオバマケアを廃止してみせると意気込んでいる。
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019040102000129.html

 多くのアメリカ下層大衆は、怪我をしても病気にかかっても、保険がないため医療を利用できないか、保険があっても自己負担額が驚くほど高額なため、医療サービスを利用できない状態で、治療を受けないまま死んでゆく人が非常に多い。
 このため、世界最高度の医療設備と体制の整備されたアメリカ社会における平均寿命は、日本に比べて5歳以上低い。
 https://toyokeizai.net/articles/-/161060

amerika2.jpg


 1人当たりGDP世界最高水準の国であるにもかかわらず米国の平均寿命は短いが、特に黒人男性の平均寿命は21世紀に入っても60歳代と低く(2008年にやっと70歳を越えた)、医療保険の問題が背後にあるのではないかと考えられる(図録1700参照)。
https://honkawa2.sakura.ne.jp/1600.html

 黒人男性の平均寿命が60歳代というのは、日本の平均寿命推移のなかの、どこに位置するのか?

amerika3.jpg


 実に、今から66年前、1953年の日本人男性平均寿命と、2019年におけるアメリカ黒人男性の寿命が同じなのである。
 これは、アメリカ共和党支持者たちが、有色人種を敵視し、トランプに代表されるように、「自分たちに負担のかかる医療サービスを与えるな」と圧力をかけ続けた結果といえるだろう。

 逆にいえば、日本の医療皆保険制度が、世界的にみても、抜群に優れた民衆本位の制度であったことが証明される。
 実は、現在、EU離脱中のイギリスが、離脱の最大の根拠としてあげているのが、EUが、日本に類似したイギリス医療保険制度を破壊して、アメリカ型に変えようとしていることだともいわれる。
 イギリスの医療
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%8C%BB%E7%99%82

 この世界でもっとも優れた医療保険制度に対し、自民党議員たちは、医療費負担が国政に与える影響を下げる必要があるとし、アメリカ型の民間保険制度に変える意思を表明している。
 自民党公約は、中高年の視力の衰えた人に読ませないよう、極小文字で表示されている。
 https://www.jimin.jp/activity/colum/117461.html

− 自助・共助・公助の適切なバランスに留意し、自立を家族の助け合いなどを通じて支援していく

− 税金や社会保険料を納付する者の立場に立って、負担の増大を抑制しつつ、持続可能な制度を実現する

− 国民が広く受益する社会保障の費用をあらゆる世代が広く公平に分かち合う観点などから、社会保障給付に要する公費負担の費用は消費税収を主要な財源とする

など、自民党の社会保障政策の基本理念が全面的に反映されたものになっています。

●公的年金制度、医療保険制度、介護保険制度については、「社会保険制度を基本」とすることを明確にするとともに、各分野で国民の負担の適正化やサービスの範囲の適正化など必要な改革の実施を規定しています。また、少子化対策では、単に子育てに対する支援にとどまらず、就労、出産、育児等の各段階に応じた支援を幅広く行う。待機児童に関する問題を解消するための即効性のある施策を推進するといったわが党の考え方がそのまま盛り込まれています。さらに、生活保護制度の見直しでは不正受給への厳格な対処、生活扶助、医療扶助等の給付水準の適正化、就労の促進など、自助を基本としたわが党の生活保護制度の見直しの方針を反映したものとなっています。

***************************************************************************
 引用以上

 何が書かれているかというと、年金、医療、介護など社会サービスは、まず家族や身内が自分でやれ(自助努力の強要)、国の負担はどんどん外してゆくとしている。
 また、社会サービスの原資は、底辺=貧乏人から直接分捕ることのできる消費税に切り替えるとも書いている。
 生活保護は切り捨ててゆくとも表明している。

 後期高齢者医療制度廃止法案
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E6%9C%9F%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%88%B6%E5%BA%A6%E5%BB%83%E6%AD%A2%E6%B3%95%E6%A1%88

 この先もあると思うな国民皆保険、麻生発言は全然アホらしくない
 https://ironna.jp/article/11055

  麻生氏の発言は下記になります。
 「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」

 また、「自身も同じ考えか」という質問に麻生氏は「生まれつきのものがあるし、一概に言える簡単な話ではない」と答えています。ちなみに、2008年にも「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と経済財政諮問会議で発言し。
*****************************************************************

 麻生太郎も安倍晋三も、今はまだ直接、医療皆保険制度を廃止すると言っていないが、発言の端々に、「なんで金持ちが貧乏人の医療費を負担しなくちゃいけないんだ」と語り続けている。これは、アメリカでオバマケアを廃止せよと叫んでいる共和党支持者たちと本質的に同じ考えである。
 だから、安倍・麻生の自民党政権が続くなら、間違いなく、日本の健保制度は廃止され、アメリカと同じ民間保険型に切り替えられてゆくだろう。

 もしも、日本がアメリカと同じような民間保険型医療制度に変わったなら、冒頭に紹介したような、凄まじい医療マフィアの暗躍する社会に変わり、日本人の平均寿命は、間違いなく10歳くらいは低下することになるだろう。
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7129.php

 自民党・公明党・維新は100%アメリカ追従であり、例えば、アメリカのモンサントやカーギルなど種苗食品産業が行った食品安全近代化法案と同じもの=自分の畑で種子を採取したら懲役10年、罰金1000万円という法律を同じものを日本でも可決しようとしている。
 http://www.jpkeizai.info/jeco_weco/approval.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-977.html

 これをみれば、次は、アメリカと同じ健保廃止に至るのも時間の問題であろう。
 あなたは、日本の健保体制をアメリカ型に変えようとする自民党を許すのか?

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-990.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/254.html#c6

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
17. 中川隆[-14752] koaQ7Jey 2020年1月08日 20:18:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1716]
#2020/01/06 オレの話し。かくメい防衛隊司令官をアタック どうなる?中東情勢


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c17
[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
2. 中川隆[-14751] koaQ7Jey 2020年1月08日 20:52:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1715]
ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。

 アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。

 今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。

現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。

 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。

 この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。

 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。新約聖書の研究者である田川健三によると、「ヨハネの黙示録」の原著者もそうした考え方の持ち主だったが、この文書には大きな問題があるという。原著にユダヤ至上主義に基づく妄想を書き加えた人物がいるというのだ。 書き加えられた箇所ではユダヤ人以外皆殺しという主張が展開されているのだが、キリスト教ファンダメンタリストと呼ばれている人びとは、その書き加えられた部分に心酔している。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c2

[近代史3] 欧米のキリスト教徒全員の行動指針となっているヨハネの默示録 中川隆
3. 中川隆[-14750] koaQ7Jey 2020年1月08日 21:05:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1714]

 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。新約聖書の研究者である田川健三によると、「ヨハネの黙示録」の原著者もそうした考え方の持ち主だったが、この文書には大きな問題があるという。原著にユダヤ至上主義に基づく妄想を書き加えた人物がいるというのだ。

2020.01.08
ソレイマーニー暗殺の喪が明けた直後にイラン軍が米軍基地をミサイル攻撃


 暗殺されたガーセム・ソレイマーニーの喪が明けた直後の1月8日の早朝、​イラン軍はアメリカ軍が駐留しているイラク西部のアイン・アル・アサド空軍基地やエル・ビルを含も2基地に対して約35機のミサイルで攻撃​、犠牲者が出ているとも伝えられている。50分後にエルビル空港近くの米軍基地などに対して第2波の攻撃があったという。

 ソレイマーニーが暗殺された後、イランのゴムにあるジャマカラン・モスクには報復を象徴する赤い旗が掲げられた。イラン・イラク戦争の際にも掲げられなかったもので、その意味するところは重い。

 アメリカ軍は6機の戦略爆撃機B-52をディエゴ・ガルシアへ送り込んでいるが、8日早朝の攻撃を受けてアラブ首長国連邦の基地から米軍のF-35が飛び立った。それに対し、自分たちを攻撃した航空機が離陸した国も報復攻撃の対象になるとイランは警告している。

 一方、ロシアのウラジミル・プーチン大統領は1月7日に正教会でクリスマスの礼拝に出席した直後、シリアを突如訪問し、バシャール・アル・アサド大統領と会談している。

 現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。

 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。

 この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。

 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。新約聖書の研究者である田川健三によると、「ヨハネの黙示録」の原著者もそうした考え方の持ち主だったが、この文書には大きな問題があるという。原著にユダヤ至上主義に基づく妄想を書き加えた人物がいるというのだ。田川はギリシャ語の原文を分析、思想の違いとギリシャ語の語学力の違いからその結論に到達したとしている。

 書き加えられた箇所ではユダヤ人以外皆殺しという主張が展開されているのだが、キリスト教ファンダメンタリストと呼ばれている人びとは、その書き加えられた部分に心酔している。彼らが2011年3月11日に三陸沖で巨大地震が発生した際に喜び、殺戮と破壊を望み、核戦争を待望する心情には根深いものがある。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001080000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/506.html#c3

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
3. 中川隆[-14749] koaQ7Jey 2020年1月08日 21:12:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1713]
ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。

 アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。

 今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。

現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。

 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。

 この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。

 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。

実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c3

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
18. 中川隆[-14748] koaQ7Jey 2020年1月08日 21:58:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1712]

イラン軍司令官を殺しておいて本当の理由を説明しようとしないトランプは反アメリカ的
2020年1月7日ジョシュア・キーティング
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92076.php


トランプの嘘はイラクに大量破壊兵器があると言ったブッシュの嘘よりひどい? 


<ほとんど衝動的に外国の軍司令官を殺害し、差し迫った攻撃を阻止するための自衛策という当初の説明が、翌日にはやられたからやり返したという説明にすり替わる軽さは、敵に塩を送るだけだ>

米軍は1月3日、イラン革命防衛隊の精鋭「クッズ部隊」のカセニ・スレイマニ司令官をドローン攻撃で殺害した。ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)とAP通信の週末の報道によればこの攻撃は、2019年末にイランの指示とみられるイラク駐留米軍への攻撃が増加したことを受けて、政府高官がドナルド・トランプ大統領に提示した「複数の対応策」のひとつだった。

NYTによれば、「国防総省関係者はこういう場合、まず絶対に選ばれない端な提案も選択肢に入れて、自分たちが推す対応策が選ばれやすいようにすることがある」。スレイマニ殺害案もそうしたあり得ない策のひとつだったが、トランプはそれを選んだ。国防総省は驚いたという。

だがトランプはこの3年間、アメリカの従来の軍事・外交政策を何度も(気まぐれで)覆してきた。国防総省はなぜ、トランプが最も極端な策を選ぶことを予想できなかったのだろうか。イランと和解して中東における終わりのない戦争を回避したいと言っていたトランプのウソを真に受けたのだろうか。今回の事態は、諸外国の指導者の言動を分析することも職務の一部である国防総省の担当者が、自国の指導者のことさえ理解できていないことを示唆している。

スレイマニを殺害したことについての説明も、トランプ政権の当初の説明はウソだったようだ。トランプは、この攻撃は、スレイマニ率いる特殊部隊の攻撃を阻止するために必要な「自衛策」だったと説明した。トランプが3日に出した声明はこうだ。「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」


在イラク米大使館の攻撃に「激怒」

だがその後の報道によれば、差し迫った攻撃など存在しなかった。スレイマニ殺害は最初、「自衛」策としてではなく、一週間前の12月27日にイラクの米軍基地に対する攻撃でアメリカ人の請負業者1人が殺されことへの「報復」として提案された。この時トランプが選んだのは、イランが支援するイスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の拠点をドローン攻撃するというより「穏やかな」選択肢だった。

NYTによれば、トランプがその後スレイマニ殺害という「極端な」策を選んだのは、12月31日に在イラク米大使館がイランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたのをテレビで見て「激怒」したからだという。バラク・オバマ前政権時代にリビア東部のベンガジで起きた米領事館襲撃事件を彷彿とさせる映像が、アメリカを弱く見せ、大統領選にも響くのではないかと恐れたのだ。

<参考記事>軍事力は世界14位、報復を誓うイラン軍の本当の実力
<参考記事>トランプが52カ所攻撃するなら、イランは300カ所攻撃する


時系列はやや曖昧だが、APの報道によれば、米政府はドローン攻撃を「法的に正当化」するため、「スレイマニがアメリカの外交官を攻撃する計画の最終調整のために中東に向かうという諜報を提出する」準備をしていた。だがその準備が整う前に、トランプはスレイマニ殺害を最終決定し命令を出してしまったという。

報道陣や議員からは、この諜報がどれぐらい確かなものだったのか、またその脅威がどれだけ差し迫ったものだったのかを疑問視する声が上がっている。マーク・ミリー統合参謀本部議長も、スレイマニが死んでも、問題の攻撃が「実行される可能性はまだある」と認めている。

今回のトランプ政権の説明は、誤った情報を根拠にイラク戦争開戦に踏み切ったジョージ・W・ブッシュ政権の嘘よりもひどい。イラク戦争に例えるなら、米軍がイラクに侵攻した「翌日」に、サダム・フセインが大量破壊兵器を開発していたと言い始めたようなものだ。

「悪党をひとり排除した」

いずれにせよ、トランプはスレイマニ殺害の翌日には「自衛」という見え透いたウソを翻し、「彼らが攻撃をしてきたから、我々は報復した」という広い意味の「報復」論とすり替えてツイートした。同時に、スレイマニがイラクで複数の米兵を殺したと非難するツイート(これは正しい)や、彼がベンガジの攻撃を指揮したとするツイート(これは誤り)をリツイートした。

もちろん、以前からアメリカがスレイマニを脅威と見なしてきたのは事実だ。だがブッシュもオバマも、そしてトランプ自身も、12月末までは、スレイマニは生かしておくより殺した場合のリスクの方が大きいと考えていた。

トランプの側近のスレイマニ殺害についての言い分は詰まるところ、ポンペオ国務長官が言うように「戦場から悪党をひとり排除した」というぐらい単純なのだろう。ある国務省関係者は非公開の会見で記者団に言ったという。「我々には自分たちの行動の理由を説明する義務などない」

問題は、今回のように軍事的な緊張が高まっているなかでは、攻撃の動機が誤って解釈される事態も避けられないということだ。もしも今回のドローン攻撃が本当に自衛のために行われたのなら、トランプ政権はその証拠を提示しなければならない。もしもトランプが何であれスレイマニ殺害を正当なものと確信しているなら、その根拠を示すべきだ。

問題は、今回のように軍事的な緊張が高まっているなかでは、攻撃の動機が誤って解釈される事態も避けられないということだ。もしも今回のドローン攻撃が本当に自衛のために行われたのなら、トランプ政権はその証拠を提示しなければならない。もしもトランプが何であれスレイマニ殺害を正当なものと確信しているなら、その根拠を示すべきだ。

トランプはその場しのぎで理由をつくっているようにしか見えない。それが、スレイマニ殺害はまったく不当だとするイランの主張を本当らしく見せている。それだけではない。スレイマニ自身のテロ行為に対する批判も今や説得力をもたなくなっている。西側諸国はアメリカを擁護しにくくなり、中東のシーア派各国はスレイマニを英雄視し、反米に熱狂する。

自分の行動の理由を説明することができないと、敵に都合のいい説明をされてしまうことになる。



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c18

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
19. 中川隆[-14747] koaQ7Jey 2020年1月08日 22:15:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1711]

2020年1月8日
アメリカへの忖度による「自衛艦派遣」で、日本はイランから「テロリスト」認定されかねない
From 藤井聡@京都大学大学院教授
https://38news.jp/politics/15193

中東から、トンデモないニュースが流れてきました。

アメリカが、イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊の
カセニ・スレイマニ司令官をドローン攻撃で殺害したのです。

この殺害について、トランプ大統領は、

「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、
差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、
我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」

との声明を、その殺害直後に出しています。

つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、
説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、
早速報道されています。

つまり、自衛ではなく、
イラクの米軍基地に対する攻撃によって
米軍の請負兵が一人殺害されたこと
(ならびにイラク米大使館が
イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)
に対する
「報復」
が目的だったとのこと。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92076.php

自衛と報復では、
攻撃・殺害の正当性が全く異なります。

しかも、トランプ大統領は、
イラク米大使館が攻撃されたのがTV放送されたのを目にして、
「大統領選にも響くのではないかと恐れた」
から、過剰なスレイマニ司令官作戦を
するように指示したと伝えられています。

どうやら、政府関係者が
大統領に軍事オプションを提示する際に、
「絶対に選択しないだろう極端な案」
を提示し、関係者が「落としどころ」と考える
オプションに誘導することが一般的だったそうなのですが、
あろうことかTV放送を見て激高したトランプが、
あろうことか、
「絶対に選択しないだろう極端な案」
を選択してしまったため、スレイマニ司令官殺害が
敢行されてしまったとのこと。

いずれにしても、こうなればイランとしては、
もう絶対に黙っては居られません。

即座にイランは「報復」を宣言。

すると今度はトランプは、
「文化施設を含む52施設を攻撃する」
と応じています。

この「国際法違反」の恐喝は、
イランのみならず、全世界中が、
そして、米国内からも強烈な反発が生じます。

そんな中、イランは、
イラク国内の米軍基地にミサイル攻撃を始めます。
https://www.sankei.com/world/news/200108/wor2001080004-n1.html

・・・

以上が現時点までのことの経緯ですが、
筆者の第一印象は、
アメリカは超えてはいけない一線を越えてしまった・・・
というもの。

当方の海外の友人からも、

「アメリカは大陸をなめている・・・一線を越えた」

というメッセージがすぐに届きました。

政治学者で、大統領補佐官も経験したブレジンスキーは、

「もしアメリカがイランとの戦争を始めれば、
それでアメリカ帝国は終わりだ、
イランとの戦争は泥沼状態になり際限がないから、
アメリカは中東とヨーロッパに対する支配力を失うだろう」

とも言っていたと言われています。

そもそも、
イランはイラクとはレベルの違う中東の大国なのです。

ペルシャ帝国として、長い歴史を持った国家であり、
アメリカが片手間に戦ってすぐに勝てる
楽な相手ではないことは、
少しでも国際政治に関心のある方ならば誰もが
認識していること。

しかも、
米国内では早速、トランプ大統領のイラン対応に批判が高まっており、
ベトナム戦争と同様、
国内世論の関係で戦い続行が困難となりかねません。

そもそもベトナム戦争の時の様に、
共産主義化を食い止めるという大義が、
イランとの戦いには欠落しています。

何といっても、半ば、選挙対策のために
イラついたランプ大統領が始めてしまった戦い・・・
ともすでに報道されているわけですから、
米国内の国内世論が持つはずもありません。

・・・

そんな中、我が国日本は、中東に
「調査研究のため」に
海上自衛隊を派遣することを閣議決定しています。

政府はもちろん、今のところ、
アメリカとイランとの戦いに中立を保つ体裁を保っているようですが、
いかに「調査研究のため」とはいえ、
中東に軍艦を派遣すれば、
イランは明確にアメリカ軍に日本軍が加勢したと解釈するでしょう。

何といってもイランは今、米軍全てを
テロリスト指定しているのです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200107-00000030-jij_afp-int

場合によっては、国内には調査研究のためだと言いながら
イランから「テロリスト」認定され、
挙句に派遣した護衛艦が沈められることすら
起こりかねません。

そもそもスレイマニ司令官殺害が、不法な殺害、
つまりテロルであるとするなら
このイランの決定を論理的に覆すことは
困難なのですから・・・。

もし、日本にはイランと戦う気が皆無であるのなら、
調査研究のためとは言え、自衛隊派遣を慎重に考える態度が、
今の日本政府には必要不可欠です。

今、日本が本当に主体的な自立した国家なのか、
それとも、アメリカの顔色をうかがうこと以外、
何もできない無能な臆病者国家なのかが問われています。

湾岸戦争の時のShow The Flagと、
今日のイラン情勢とは、
全く異なる状況なのです。

保守派の論客も政治家も、
きちんとした理性でもって、
状況を把握しなおす必要があります。

サヨクが世界の現実を見ないお花畑なら、
ホシュもまた、世界の現実を見ない
完全なるお花畑なのです。

追伸:
この無用なアメリカ・イランの対立の帰結は、
イランとロシアの関係強化と
アメリカの中東からの撤退の加速を導きます。
・・・にも拘わらず、日本はアメリカにすがりつく
だけの対応に終始することでしょう・・・
この情けなき現状を予め想定していたように、先月敢行した
クライテリオンの最新刊
「引き籠るアメリカ、すがり付く日本」
をご一読ください!

https://38news.jp/politics/15193

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c19

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
251. 中川隆[-14749] koaQ7Jey 2020年1月09日 08:15:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1710]
2020年01月09日
東京五輪後の日本経済は、おそらく崩壊しない


これらの国が五輪不況になったのは、五輪施設完成で公共支出を減らしたから

画像引用:https://job.hn/wp-content/uploads/2018/08/img190530-02.png

経済のパラドックス

過去の五輪開催国で五輪前に好景気、五輪後に不況になった事から、東京五輪後も不況になると言われている

こうした過去の経験から得られた法則は結局、有効な場合もあるが”当てにならない”事が多い。

特に経済危機に関しては、危機は必ず予測していない時に発生し、危機が予測される時には起きていない。

例えば特に危険な交差点があるとして、ある日その場所で事故が起きるのが分かっていたら、誰もその交差点を通らないので「事故は起きない」事になる。

高い確率でその日墜落するのが予測できる飛行機があるとしたら、その飛行機は運行を取りやめるので墜落しない。

たばこでガンになるのを皆が恐れたとしたら、誰も吸わないのでたばこは無害になってしまう。


こんな風に危機が「あらかじめ予測されている」としたら、その危機は起きないので危機予測は外れる。

日本では毎年10回以上は台風や豪雨や地震の被害が各地であるが、十分な備えをし警戒していると、何も起きないことが多い。

その経験則から警戒を緩めた頃に、大水害や大被害が起きるパターンが多い。


経済もまったく同じで、「間違いなく経済危機が起きる」と専門家が一致した時に、危機が起きたことは無い。

2007年7月に世界経済危機が始まったが、その1か月前まで全世界の専門家は「空前の好景気だ」と言っていました。

第二次世界大戦を引き起こした1929年の大恐慌も誰も予想しておらず、最大の好景気の真っただ中で発生しました。

左翼はいかなる時も「日本は崩壊する」と言う

1991年に日本はバブル崩壊したが、その前年の大納会は日経平均史上最高値を付けていました。

日経が3万8千円で終えた正月に経済専門家たちは「日経10万円は通過点だ」と太鼓判を押していた。

本物の経済危機とはこんな風に経済が何もかも絶好調に見えた翌月くらいに発生しています。


東京五輪後に大不況になると言っているのは左翼の言論人や経済評論家、左翼メディアが中心で、多分に彼ら自身の願望を語っている。

彼らはいついかなる場合でも日本について悲観的な予想をし、好景気であっても実は不況であると言い張ります。

日本を除く全世界の国々はこの10年好景気で、金余りで余った金のやり場に困り、フェラーリ投資などをしていました。


フェラーリを買うと確実に値上がりするので、購入して車庫に入れておくだけで数年後に数倍の価値になりました。

日本のバブル期にも同じようにゴルフ会員権だのピカソの絵だのを買って、保管するだけで値上がりする投資法が存在しました。

この手のバブルはいつか必ず崩壊するが、それと東京五輪は関係ないです。


イギリスのEU離脱もアメリとイランの戦争も、中国バブル崩壊も韓国の経済危機も、みんな東京五輪とは無関係です。

左翼はこうした一見関係ありそうだが実は無関係な材料を並べ立てて、いつも「日本経済は最悪の状態だ」と言います。

1989年のバブル全盛期でもNHKは「地上げ」や「住宅難」などの社会問題を連日特集し、日本は貧困国家だと言っていました。

公共支出を減らさなければ五輪不況にはならない

左翼はこうした悲観論や絶望論を振りまいて、「頼れるのは鳩山さんしかいない」と思わせて民主政権を誕生させました。

その後日本国民は「民主党に騙された」と怒ったが、民主党に投票したのは自分であり、自分がバカだから政治家がバカなのです。

話は東京五輪後に好景気の反動で不況になるという定説ですが、これは公共支出の増減と関連しています。


過去に五輪開催した国は五輪開催に合わせて借金をし、公共支出で公共事業をして好景気になりました。

五輪施設が完成したら公共事業はパタリと止まってしまい、当然ながら好景気から不況に変わりました。

言ってみれば当たり前の事で、特に五輪の法則ではなく公共事業の増やせば好景気、減らせば不況になるだけです。


2020東京五輪でも国立競技場などの公共支出を行った分経済成長し、五輪後に減らせば元通りになります。

だが東京五輪後も同じ規模で公共投資を続ければ、不況にならず少なくとも同じペースを維持するでしょう。

安倍首相がまた財政再建や緊縮財政で予算の伸びを抑制すれば、五輪後は不況に陥る可能性が高い。


だが水道や橋や道路など日本のあらゆるインフラが老朽化しており、公共事業を増やす時期に来ている。

公共事業を増やせば経済成長率が上昇し、その分は赤字国債で将来の借金にすれば良いです。

50年債や100年債を発行すれば返済は50年後なので、その間に経済成長すれば良いのです。
http://www.thutmosev.com/archives/81899812.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c251

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
20. 中川隆[-14748] koaQ7Jey 2020年1月09日 08:31:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1709]
2020.01.09 今年も米国関連諸事変でビビらないように。トランプマジックだから。

 8日のNY株。ダウは161.41ドル高の2万8745.09ドル、ナスダックも60.66ポイント高の9129.24ポイントと反発。ナスダックは終値での史上最高値を4営業日ぶりに更新。
 

イラン外相は、自衛のための相応の措置を実施し「完了」したとツイートしました。

日本時間8日未明、イラク内の米軍事基地へのミサイル攻撃でテロリスト80人を殺害したとし、ホメイニ師も、自国の英雄の殉死に対して十分な報復を完了したと発表しました。

これに対しトランプ大統領は記者会見を開き、死傷者は出なかったことを強調し、追加経済制裁を課すことを発表しました。その会見の中に「軍事的報復」の言葉はありませんでした。これで今回のイラン事変は終結しました。

 12月ADP雇用リポートは前月比+20.2万人で、伸びは予想外(予想+16.0万人)に大幅で4月来の20万人台、11月分も+12.4万人へ+6.7万人から上方修正されました。
 10年債利回りは1.70%から1.87%まで上昇。ドル円は一気に109円台です。
http://kasset.blog.fc2.com/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c20

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
4. 中川隆[-14747] koaQ7Jey 2020年1月09日 08:45:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1708]
イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。

実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c4

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
5. 中川隆[-14746] koaQ7Jey 2020年1月09日 08:49:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1707]
キリスト教原理主義者 トランプ大統領の悪質な嘘を許すな
イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。

実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c5

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
6. 中川隆[-14745] koaQ7Jey 2020年1月09日 08:57:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1706]
キリスト教原理主義者 トランプ大統領の悪質な嘘を許すな

イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。

つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

トランプ大統領は、イラク米大使館が攻撃されたのがTV放送されたのを目にして、「大統領選にも響くのではないかと恐れた」から、過剰なスレイマニ司令官作戦を するように指示したと伝えられています。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。

実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c6

[昼休み53] 阿修羅掲示板はパラノイアや統合失調症患者の投稿が多いので、真に受けない様に気を付けて下さい 中川隆
34. 中川隆[-14744] koaQ7Jey 2020年1月09日 10:00:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1705]

植松聖。妄想と錯乱で支離滅裂な男が起こした重度障害者大量殺人の行方2020.01.09
https://blackasia.net/?p=16662

植松聖は神奈川県相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持って忍び入り、意思疎通のできなかった知的障害者を次々と殺害していった男である。いったいこの男はなぜこのような事件を起こしてしまったのか。


「重度障害者は安楽死すべき」という持論

2020年1月8日。植松聖(うえまつ・さとし)の初公判があったのだが、植松聖は「深くお詫び致します」と述べた後に口の中に手を入れて暴れ出し、裁判は休廷になった。

植松聖は言うまでもなく、神奈川県相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持って忍び入り、意思疎通のできなかった重度知的障害者を次々と殺害していった男である。

殺害前からすでに友人やインターネットで犯罪予告を出していて、入所者の知的障害者を明確に殺害する意図を持って施設に侵入し、刃物で次々と首や身体を刺していた。結果的には19名が死亡し、26名が重軽傷を負うという凄惨極まりない事件となった。

植松聖はこの施設で働いていた職員だった。施設に入居している障害者たちに暴行したり暴言を吐いたりする問題行為もあった。

その上、介護職員でありながら「重度障害者は安楽死すべきだ」という主張を繰り返し、施設側から批判されていた。

植松聖が激しくそれを主張して意見を変えなかったために解雇に近い形で自主退職に追い込まれて、「危害を加える恐れがある」と警察に通報されていた。それほど「重度障害者は安楽死すべき」という持論を強く持っていたということだ。

この男は中学の頃から酒とタバコに染まり、大学生になるとクラブで出回っているドラッグをやり始めるようになり、身体に刺青を入れて、半グレたちと付き合うようになっていた。

植松聖は帝京大学卒業だが、卒業してから運送会社の仕事やデリヘルの運転手などの職を転々として、「津久井やまゆり園」に非常勤職員と勤務するようになっていた。

しかし、ここで植松聖は重度障害者と接触し、独自の持論を持つようになった。「重度障害者は安楽死すべきだ、抹殺すべきだ」という持論である。

この極端な持論は、かなり強い思い込みとしてこの男の脳に刷られたようだが、この「思い込みの強さ」は、この男の行動を説明する一つのキーワードでもある。

植松聖は中学の頃から酒とタバコに染まり、大学生になるとクラブで出回っているドラッグをやり始めるようになり、身体に刺青を入れて、半グレたちと付き合うようになっていた。


私は障害者総勢470名を抹殺することができます

ドラッグが思い込みの強さを深化させていた可能性は十分にある。

植松聖は働きながらも相変わらずクラブに出入りし、マリファナや危険ドラッグに高じていたことが分かっている。「マリファナは効かない」というので、徐々に危険ドラッグの方に移行していたということなのだが、マリファナと危険ドラッグではその悪影響は相当違う。

ヘヴィードラッグに似た成分が含まれた危険ドラッグは、マリファナと違って著しく精神を破壊してしまうのである。

2015年には介護施設の非常勤職員の仕事以外に、刺青の彫り師の仕事にも弟子入りしていたのだが、師は「ドラッグを使用している可能性が濃厚だ」と判断して植松聖を破門していた。

植松聖はこの彫り師にも「重度障害者は抹殺すべき」という持論を語っていたのだが、その持論は、この男が衆議院議長・大島理森氏公邸に訪れて渡した手書きの手紙によって明らかにされている。ちなみに、この手紙には冒頭からこのように書かれていた。


『私は障害者総勢470名を抹殺することができます』

植松聖がこの狂気に満ちた手紙を衆議院議長の大島理森氏に渡そうと思っていたのは、この男が「重度障害者を安楽死すべき」というのを大島理森氏に支援してもらうつもりだったからだ。


日本国と世界平和の為に何卒よろしくお願い致します。想像を絶する激務の中大変恐縮ではございますが、安倍晋三様にご相談頂けることを切に願っております。


私が人類の為にできることを真剣に考えた答えでございます。衆議院議長大島理森様、どうか愛する日本国、全人類の為にお力添え頂けないでしょうか。何卒よろしくお願い致します。


「本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐため」の実行

植松聖は手紙の中でこのように持論を進めている。


私は障害者総勢470名を抹殺することができます。

常軌を逸する発言であることは重々理解しております。しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界の為と思い居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。

理由は世界経済の活性化、本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考えたからです。

障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております。車イスに一生縛られている気の毒な利用者も多く存在し、保護者が絶縁状態にあることも珍しくありません。

私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。

重複障害者に対する命のあり方は未だに答えが見つかっていない所だと考えました。障害者は不幸を作ることしかできません。

植松聖はそれが常軌を逸する発言であることを認めながら、保護者の同意を得て安楽死できる世界にすることは「本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐかもしれない」と述べている。

障害者を抹殺すると言って、唐突に「世界経済の活性化」だとか「本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐため」というのだから、この男の頭の中は何かしらの異様な妄想が詰まっていることが分かる。

妄想でなければ錯乱だ。様々な「思い込み」が妄想になり、錯乱になり、この男の頭の中を彩っていた。

実はこの手紙には奇妙な飛躍や文章が散見されている。いかに「思い込み」で生きていて現実感が喪失しているのかがよく分かる。


外見はとても大切なことに気づき、容姿に自信が無い為、美容整形を行います。進化の先にある大きい瞳、小さい顔、宇宙人が代表するイメージ。それらを実現しております。私はUFOを2回見たことがあります。未来人なのかも知れません。

障害者を抹殺すると言って、唐突に「世界経済の活性化」だとか「本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐため」というのだから、この男の頭の中は何かしらの異様な妄想が詰まっていることが分かる。

精神的に何が異常があるのは感じられる

さらに、この手紙には犯行計画も書かれていた。以下のようなものだ。


見守り職員は結束バンドで身動き、外部との連絡をとれなくします。職員は絶対に傷つけず、速やかに作戦を実行します。2つの園260名を抹殺した後は自首します。

作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます。逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせて下さい。心神喪失による無罪。

新しい名前(伊黒崇)、本籍、運転免許証等の生活に必要な書類、美容整形による一般社会への擬態。金銭的支援5億円。これらを確約して頂ければと考えております。

手紙の冒頭には「障害者総勢470名を抹殺」と書いているのに、後半ではいつの間にか「260名を抹殺した後は自首」という話になっていて整合性が取れていないのが分かる。

整合性がないと言えば、他にも「重度障害者の安楽死」というテーマとはまるっきり関係のない医療用マリファナの話やパチンコの話やフリーメーソンの話などが、延々と書かれていた。全体を通して読むと、妄想と錯乱が混じっていて支離滅裂なのである。

植松聖は、当初は衆議院議長の確約が取れてから実行しようと考えていたようだが、それを前倒しにしたのは、「暴力団が自分を狙っている」と思い込んだからだ。ここにも妄想と現実の区別がついていない状況が見える。

「誰かが自分を狙っている」という妄想は覚醒剤使用者に多い症状なのだが、覚醒剤の成分が入った危険ドラッグによって生まれたものであったとしても不思議ではない。

犯行前日に、この男は彼女と高級焼き肉を食べて最後の晩餐にしているのだが、その後にマリファナを吸って高級デリヘルで女性を呼んで性サービスを受けている。強い妄想を持ちながら、こういう計画性は持ち合わせていた。

植松聖は小学生の頃は「まとも」で「優しい」子だったと当時の級友は語っている。おかしくなったのは、アルコールやドラッグに溺れるようになってからだ。

もともと思い込みの激しい性格がアルコールやドラッグで強化されて、強固で自分勝手な思い込みが妄想と錯乱を生み、それが悲惨な事件を引き起こしたのではないか。

裁判ではこの男に責任能力があったのかどうかが問われるのだが、事件時は心神喪失状態だったと判断されたら無罪になる。心神喪失とは「精神上の障害のため是非善悪を弁別できない状態」である。

「重度障害者は安楽死すべきだ、抹殺すべきだ」と強く思い込んで、正義のためにそれをしたと考えていた植松聖は心神喪失状態だったのだろうか。

最近は日本の司法もおかしくなっているのだが、日本がこの男をどのように裁くのか、私は注目している。

『大量殺人の“ダークヒーロー”――なぜ若者は、銃乱射や自爆テロに走るのか?(フランコ・ベラルディ(ビフォ) )』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4861826411/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=asyuracom-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4861826411&linkId=63cbc4852f4ea8548939cf6b87aa5826


https://blackasia.net/?p=16662
http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/899.html#c34

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
21. 中川隆[-14743] koaQ7Jey 2020年1月09日 11:28:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1704]
2020.01.09
サウジがイランや中国に接近、石油のドル決済が揺らぐことを米国は恐れたとの説


 イラクを公式訪問したコッズ軍のガーセム・ソレイマーニー司令官をアメリカ軍はバグダッド空港で暗殺したが、その理由としてドルの問題が語られている。

 本ブログでも書いたことだが、9月14日にはイエメンのフーシ派による攻撃でサウジアラビアの石油施設が大きなダメージを受け、9月28日にはサルマン国王が最も信頼していた警護責任者のアブドル・アジズ・アル・ファガム少将が射殺されている。イエメンへの軍事侵攻を主導してきたモハメド・ビン・サルマン皇太子に対する国王の信頼度が低下しているとも言われている。

 サウジアラビア国王は2017年10月にロシアを訪問して防空システムのS-400に関心を示し、昨年10月にはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束している。その半月ほど後にロシアのウラジミル・プーチン大統領がサウジアラビアを訪問した。アメリカの強い影響下にあると考えられているサウジアラビアだが、その影響から逃れようとしているようにも見える。

 アメリカは基軸通貨を発行する特権で生きながらえている帝国で、製造能力は放棄している。基軸通貨発行の特権と金融市場を操作する能力が支配力の源泉だと言えるだろう。

 ドルを基軸通貨に留めておくため、アメリカの支配層は発行したドルを回収、あるいは吸収する仕組みを作った。そのひとつがペトロダラー。どの国も必要としている石油を産出するOPECに決済をドルに限定させ、貯まったドルをアメリカへ還流させる仕組みだ。産油国の中心がサウジアラビアである。

 そのサウジアラビアがイランに接近することはペトロダラーの仕組みを揺るがすことになる。しかも、そこへロシアだけでなく中国も接近している。

 今回の暗殺はアメリカから自立することは許さないという脅しだという見方があるのだが、そうした脅しにはアメリカ離れを加速させるという側面もある。

 脅すためにアメリカは実際に武力を使わざるを得ない情況なのだが、それによってアメリカの軍事力が見かけ倒しだということが明らかになっていることも大きい。ここにきてのアメリカによる脅しはイランだけでなくイラクでも反米感情を高めてしまった。

 イラン軍はアメリカ軍が駐留しているイラク西部のアイン・アル・アサド空軍基地やエル・ビルを攻撃した。アメリカ側は犠牲者が出ていないように説明しているが、イラン側は約80名のアメリカ軍関係者が死亡したと主張している。

 アイン・アル・アサド空軍基地は暗殺に使われたUAV(無人機。ドローンとも呼ばれる)が飛び立った場所であり、エル・ビルはシリアを占領しているアメリカ軍向けの物資が保管されているのだという。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001090000/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c21

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜
社会主義の20世紀 第06回|おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html
[リバイバル3] 中川隆 _ 欧米文化関係投稿リンク 中川隆
125. 中川隆[-14742] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:08:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1703]
社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c125
[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
1. 中川隆[-14741] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:16:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1701]
映画『存在の耐えられない軽さ』

1) Two Guitars (Две гитары)
http://www.youtube.com/watch?v=t2-T5DrTWoU&feature=related
The Unbearable Lightness of Being ~ Tomas, Tereza & Sabina Coda
http://www.youtube.com/watch?v=OaHS8CnKhFo


irina slutskaya March 2006, Moscow, Evgeny Pluschenko & Edvin Marton Ice Show
http://www.youtube.com/watch?v=FCCHS5oABus

Two Guitars by Paul Mauriat
http://www.youtube.com/watch?v=4L47R2LH0CA
http://www.youtube.com/watch?v=fB9rYzsLo4s&feature=related

две гитары HQ dve gitary дина дурбин deanna durbin
http://www.youtube.com/watch?v=0Zhmyl1Wk7Y

Валентина Пономарева - Две гитары
http://www.youtube.com/watch?v=a2YNWI1nN0U

Russian Gypsy music - Two Guitars" - "Две гитары
http://www.youtube.com/watch?v=D2JEz0VqHac

TWO GUITARS - Noy Gorodinsky
http://www.youtube.com/watch?v=_338SHdoxYA&feature=related

_______


ジプシーの娘(Цыганочка)
http://saison-nouvelle.homeip.net/tsuiganka.pdf
русская народная песня
слова... неизвестный автор
музыка... неизвестный автор

ロシア語ではジプシーを‘цыган’と言い、女ジプシーを‘цыганка’と言います。Цыганочкаは、その指小形です。
ロシア民謡をアレンジしたポール・モーリア(Paul Mauriat)の古いアルバム(日本フォノグラム、1966)の解説によると、

「ロシアには多くのジプシーが住んでおり、街頭でギターをひいたり踊りをおどったりするほか、トランプ占いなどで生計をたてていますが、これはそのジプシーの歌の一つで、『黒い瞳』と並んで世界中に知られた民謡曲です。何ともいえない悲しみをたたえて流れる2つのギターの調べ──それは、若い男女のやるせない愛情を象徴しているのです。」

 ポール・モーリアの作品──彼が日本で有名になる前の作品ですので、チェンバロとトランペットを多用した例のややマンネリ化した演奏ではありません──この作品を聴いてみますと、確かに叙情的なもの悲しい雰囲気に浸れます。

しかし、10年程前にロシアでリリースされた、『魅力的な目』というアルバム(Очаровательные Глазки, студия“Союз”, 1996)に収録されている“Цыганочка”(ジプシーの娘)という曲のイメージは、聊か異なります。
アルバムに添付されている歌詞には書かれていないのですが(別のテキストには書かれています)、この曲には一種の掛け声のようなコーラスが用いられています。それは、ウォッカを呷るときの掛け声ではないですか。そうであるとすると、この曲は宴会の席で余興にうたわれる歌ということになります。
 ロシア人は動物の脂身をつまみにして、小さなコップでグィッ、グィッと何杯もウォッカを呷るのだそうです。因みに、ウォッカはводкаと表し、「水のような酒」という意味になります。「水」を意味するводаは、英語のwaterに対応します。

古い歌で、作詞も作曲も「不詳の作家」となっていますので、全文を訳出してみます。

Если б я была цыганка,
もしもあたしが女ジプシーで、

Да притом красивая,
おまけに美しかったら、

Что бы стала со мной делать
あたしに何をしはじめるだろうか

Маменька родимая.
あたしを生んだ母さんは。

Да, эх, раз, еще раз,
さあ、さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз,
続けて一杯、もっともっと、

Эх, раз, еще раз,
さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз.
続けて一杯、もっともっと。

За цыгана выйду замуж,
あたしはジプシーに嫁ぐ、

Хоть родная мать убей,
実の母があたしを殺そうとも、

Карты в руки, шаль на плечи –
手の中のカードが、肩に掛かったショールが、

И обманывать людей.
人を騙すんだ。

Ты цыган и я цыганка,
あんたはジプシー、あたしは女ジプシー、

Оба мы цыгане,
うちら2人ともジプシーなの、

Ты воруешь лошадей,
あんたは馬を盗み、

а я ворую сани, ох-ох-ох-ах.
あたしは橇を盗む、おほほほ。

Ой, девчоночки, беда
ああ、お嬢ちゃんたち、困ったな

Да куда мне деваться,
おらは何処へ隠れていようか、

По колено борода,
ひげが接吻する2人の口元に

Да лезет целоваться.
覆い被さっているではないか。

У милёночка мово,
あたしのカレシは、

Да волосы волнистые,
髪がウェーブしてんの、

Я его не заменю
あたしは彼を取り替えないわ

На горы золотистые.
いくらお金を積まれても。

Да, эх, раз, еще раз,
さあ、さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз,
続けて一杯、もっともっと、

Эх, раз, еще раз,
さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз.
続けて一杯、もっともっと。

В поле ветер, огоньки,
草原に風が、炎が、

Дальняя дорога,
長距離の旅、

Сердце бьётся от тоски,
哀しくて心臓が鼓動する、

А в душе тревога.
そして心には不安がある。

Да, эх, раз, еще раз,
さあ、さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз,
続けて一杯、もっともっと、

Эх, раз, еще раз,
さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз.
続けて一杯、もっともっと。

Да, эх, раз, еще раз,
さあ、さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз,
続けて一杯、もっともっと、

Эх, раз, еще раз,
さあ一杯、もう一杯、

Еще много-много раз.
続けて一杯、もっともっと。
http://saison-nouvelle.homeip.net/gypsy.htm
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c1

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
2. 中川隆[-14740] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:20:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1700]
2) 映画『存在の耐えられない軽さ』_ ヘイ・ジュード

存在の耐えられない軽さ
出演: ダニエル・デイ・ルイス, ジュリエット・ビノシュ, レナ・オリン
監督: フィリップ・カウフマン

「人生は私にはとても重いのに、あなたにはごく軽いのね。私、その軽さに耐えられないの」

一人の男と二人の女。彼らは"プラハの春"を生きた---。
1968年のプラハ。国内外に民主化の風が吹き荒れる中、有能なる脳外科医トマシュは自由奔放に女性と付き合い、人生を謳歌していた。そんな彼の生活が、出張先で立ち寄ったカフェでウェイトレスをしていたテレーザと出会ったことで一変する。テレーザはトマシュのアパートに押しかけた挙句、同棲生活を始めると言い出したのだ。女性と真剣に付き合ったことのないトマシュは困惑しつつも承諾するが、以前から付き合っている画家のサビーナとの関係も終わらせたくない。こうして一人の男と二人の女の微妙な三角関係が始まった---。
"プラハの春"を生きた三人の男女を描いたミラン・クンデラの同名ベストセラー小説を名匠フィリップ・カウフマンが映像化。

_______


もう今から15年近く前でしょうか、当時付き合っていた女性が観たいと言って付き合いがてら映画館に入りました。いわゆる自称アート系文化人を気取った(当時はそんな言葉はまだ無かったが)連中が観にいきそうなこの手の映画(と決め付けていた)で正直あまり気は乗りませんでした。上映開始後、30分、1時間、2時間・・・「長げぇなー」と正直少々退屈したりもしていたのですが、

主人公2人が死んだと知らされた後のラストシーン、ダニエル・デイ・ルイスがビノシュから、

「今何考えているの?」
と聞かれ、
「How Happy I am」

と答え、物語は終わり、エンドロールが静かに流れ始めてから・・・ポロッ、ポロポロッ、と涙が静かにこぼれ始め、暫く止まらなくなり、なかなか席を立てなかった事を、今でも鮮明に覚えてます。

_______

画面に漂うアンニュイと哀しみが印象的な映画でした。「あのラストは何だろう」という感想を目にしましたが、この映画の結末は(ゲーテの)『ファウスト』第一部の結末とオーバーラップしています。因みに「むく犬」や「メフィスト」という名の豚などが出てきました。それを思い合わせると、いろいろなことが考えられるでしょう。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005R236/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4087603512&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0BJ7FT9YMKB5NS5T8D5R


The Unbearable Lightness of Being

http://www.youtube.com/watch?v=E57_BJ1dbzE
http://www.youtube.com/watch?v=iJHVryYwIaM
http://www.youtube.com/watch?v=ifd_aR25QPE
http://www.youtube.com/watch?v=dQ75t1hAh70
http://www.youtube.com/watch?v=fltp_2tDZlc
http://www.youtube.com/watch?v=x5YXj8Mkxtg
http://www.youtube.com/watch?v=AmQBpXtXXsc
http://www.youtube.com/watch?v=wMdJV5G1y0U
http://www.youtube.com/watch?v=TBkWDeioaos
http://www.youtube.com/watch?v=et4uxZL2U5E
http://www.youtube.com/watch?v=DOhI0uJU0OA


たぶん20年以上前に劇場公開されたカウフマン監督・製作の映画。原作はミラン・クンデラの同名小説。当時、まだ新人だったジュリエット・ビノシュとダニエル・デイ・ルイス主演で、プラハの春前後のチェコが舞台。全編にわたってヤナーチェクの音楽が使われている。
この映画は、劇場公開の時に見て、ストーリーは面白く、映像も綺麗だったけれど、なにより印象に残ったのがヤナーチェクの音楽。全く聴いたことがない音楽だったけれど、とにかく旋律と響きの美しい曲ばかりだった。
それに”プラハの春”でソ連軍が戦車でプラハに侵攻してくるシーンで、ビートルズの「ヘイ・ジュード」が流れていたのもしっかり覚えている。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1188.html

もう一つの「ヘイ・ジュード」
1989年のチェコスロヴァキアのビロード革命の折に、1960年代のチェコの歌手マルタ・クビショヴァーによる、チェコ語でのカバー曲が、民主化運動を行う民衆を励ます曲として、「マルタの祈り」と共に民衆によって歌われた。
クビショヴァーによる「ヘイ・ジュード」は、1968年にチェコにソヴィエト軍が侵攻し、いわゆる「プラハの春」を弾圧した事件に抵抗する為に「マルタの祈り」等と共にレコーディングされていたのであった。
なお、チェコ語版の歌詞においては「ジュード」は女性という事になっている。

The Beatles, in Hey Jude
http://www.youtube.com/watch?v=QQ7ssWOufCg

Hey Jude -- by Marta Kubišová
http://www.youtube.com/watch?v=g9QLFJKqaMw
http://www.youtube.com/watch?v=SfU5wdoBpGM

Marta Kubišová - Modlitba pro Martu (1968)
http://www.youtube.com/watch?v=S3UaBQSYQCU&NR=1


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c2

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
3. 中川隆[-14739] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:21:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1699]

3) 映画『存在の耐えられない軽さ』_ ヤナーチェクの音楽

これはCD盤サントラ。管弦楽・合唱曲以外のヤナーチェク作品で有名な曲が収録されている。

収録曲

1. 「おとぎばなし」〜第3楽章
http://www.youtube.com/watch?v=LO0pXCJJJbE&feature=related
2. フリーデックの聖母マリア〜ピアノ組曲「草かげの小径にて第1集」より
http://www.youtube.com/watch?v=UXvFHQyL-4g&feature=player_embedded#at=33
3. 「霧の中で」〜第2曲
http://www.youtube.com/watch?v=qFkLUxyPERM&feature=player_embedded#at=144
4. ヘイ・ジュード
5. ヨーイ,ヨーイ,ヨーイ
6. 弦楽四重奏第2番「ないしょの手紙」〜第4楽章
http://www.youtube.com/watch?v=1jh7aXjRj08&feature=related
7. ヴァイオリン・ソナタ〜第4楽章
http://www.youtube.com/watch?v=CVXopT58dP4&feature=related
8. 病気の鳥はなかなか飛ばない〜ピアノ組曲「草かげの小径にて第2集」より第4曲
http://www.youtube.com/watch?v=oe_Wd60IBow
9. 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」〜第3楽章
http://www.youtube.com/watch?v=T51LNetyAUw&feature=player_embedded#at=30
10. 飛んでいった木の葉〜ピアノ組曲「草かげの小径にて第1集」より
http://www.youtube.com/watch?v=OsmmbUqwydA
11. おやすみ〜ピアノ組曲「草かげの小径にて第1集」より
http://www.youtube.com/watch?v=PlNugjlcNLA
12. 弦楽のための牧歌〜第5曲アダージョ
http://www.youtube.com/watch?v=kBMW1NBO11o

http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1188.html
http://ameblo.jp/sepharad/entry-10275254941.html

_______


Leoš Janáček - In the Mists/Firkušný
http://www.youtube.com/watch?v=2EnEL7Bq9QA
http://www.youtube.com/watch?v=GwD97I13u9A


Leoš Janáček - On the Overgrown Path /Firkušný
http://www.youtube.com/watch?v=y_SxMhX-1_g
http://www.youtube.com/watch?v=_CY-ajcev2c
http://www.youtube.com/watch?v=dseSjmX3a2Y
http://www.youtube.com/watch?v=RQFgz4ipiqg
http://www.youtube.com/watch?v=XQLokcVzBEo

Janáček - Radoslav Kvapil - Po zarostlém chodníčku - La vierge de Frydek
http://www.youtube.com/watch?v=iFxNqnyCLDI

Janacek - Josef Páleníček (1943)- On the Overgrown
Bk1 - 1 Our Evenings
http://www.youtube.com/watch?v=zf9e02OVAQs
Bk1 - 2 A Blown Away leaf
http://www.youtube.com/watch?v=OsmmbUqwydA
Bk1 - 3 Come With Us!
http://www.youtube.com/watch?v=3Wy7EcxZXOM
Bk1 - 4 The Madonna of Frydek
http://www.youtube.com/watch?v=7zn1Vqu9KZs
Bk1 - 5 They Chattered Like Swallows
http://www.youtube.com/watch?v=ZBRvpl8BELg
Bk1 - 6 Words Fail!
http://www.youtube.com/watch?v=RPoK_RSqn10
Bk1 - 7 Good Night!
http://www.youtube.com/watch?v=PlNugjlcNLA
Bk1 - 8 Unutterable Anguish
http://www.youtube.com/watch?v=CZ-I6r3mfzA
Bk1 - 9 In Tears
http://www.youtube.com/watch?v=JoR3fJDlLbw
Bk1 10 The Barn Owl Has Not Flown Away!
http://www.youtube.com/watch?v=LBZJa-AoSsM


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c3

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
4. 中川隆[-14738] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:22:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1698]
ヤナーチェク

The Unbearable Lightness of Being ~ Tomas, Tereza & Sabina Coda
http://www.youtube.com/watch?v=OaHS8CnKhFo

Janacek- String Quartet No. 1/Alban Berg Quartet
http://www.youtube.com/watch?v=Z81FjYsizec
http://www.youtube.com/watch?v=qJcrZiupxPI
http://www.youtube.com/watch?v=ae_k1OsCv20
http://www.youtube.com/watch?v=sXASQGRLRMc

Leoš Janáček / The Janáček Quartet, 1966: String Quartet No. 1 - "Kreutzer Sonata" – Complete
http://www.youtube.com/watch?v=1HomVPLyZCo

Janacek- String Quartet No. 2
http://www.youtube.com/watch?v=qPWn7W4fK8M
http://www.youtube.com/watch?v=CtCq6BitlkE
http://www.youtube.com/watch?v=8-Mf1_hOvwY
http://www.youtube.com/watch?v=r0_fAN3gT5E

Leoš Janáček / The Janáček Quartet, 1966: String Quartet No. 2 - "Intimate Letters" – Complete
http://www.youtube.com/watch?v=NYmMDDLPy20

Mackerras/Leoš Janáček 'Sinfonietta'
http://www.youtube.com/watch?v=zyY55_KNZPc
http://www.youtube.com/watch?v=0toF0rucTnc
http://www.youtube.com/watch?v=xqoR_LH5XqY
http://www.youtube.com/watch?v=DcUf1xdsUe4
http://www.youtube.com/watch?v=X2GlzDCpqlQ



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c4

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
6. 中川隆[-14737] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:25:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1696]

ヘイ ジュード

Hey Jude / Marta Kubišová, recitál Proudy, FSB 1969
http://www.youtube.com/watch?v=g9QLFJKqaMw

Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better
Hey Jude, don't be afraid
You were made to go out and get her
The minute you let her under your skin
Then you begin to make it better
And anytime you feel the pain
Hey Jude, refrain
Don't carry the world upon your shoulders
For well you know that it's a fool who plays it cool
By making his world a little colder
Hey Jude, don't let me down
You have found her now go and get her
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better
So let it out and let it in
Hey Jude, begin
You're waiting for someone to perform with
And don't you know that it's just you
Hey Jude, you'll do
The movement you need is on your shoulder
Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her under your skin
Then you'll begin to make it better
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c6

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
8. 中川隆[-14735] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:27:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1694]
片足走者の長距離レース〜クンデラの「めぐり逢い」を読む

クンデラの父、ルードヴィクはヤナーチェクに師事した音楽学者だった。そんな縁もありヤナーチェクの死の翌年にブルノで生まれたクンデラは幼少より彼の音楽に馴染んでおり、本書でも「最初の愛」と題された章においてヤナーチェクの音楽こそが自分の芸術上の原点であるとして、2編のエッセイ(「片足走者の長距離レース」、「最もノスタルジックなオペラ」)を寄せている。
クンデラは、機会あるごとにヤナーチェクについて触れており、邦訳されたものにはエッセイ集「裏切られた遺言」に納められた「一家の嫌われ者」があった。本書の「片足走者の長距離レース」は、「一家の嫌われ者」と通じる内容で、いかにヤナーチェクが誤解され、現代音楽としての真価が認められていないかについて語っている。
クンデラは、亡命先のフランスで、ヤナーチェクについてラジオで語る機会を何度か得て、その後は音楽誌にCD評を寄せるようになった。しかし、満足できる演奏が少なく、その原因は技術的な問題というより作品の独自性への無理解にあるという。そして、ヤナーチェクは、その作風が長く誤解され、彼を理解する擁護者も少なかったと述べ、そうしたハンディを背負った苦しい戦いを「片足走者の長距離レース」に喩える。
クンデラはヤナーチェクへの無理解はいまだにあると嘆き、CDのライナーノートに
「スメタナの精神を受け継ぐ者※」という記述を見つけては腹を立て、有名なラルース大辞典(Larousse)の項に
「彼は民謡の体系的な収集を行い、その成果は彼の作品と政治意識全般に影響を与えた。」
「(彼の作品)はきわめて愛国的で民俗色が濃い」
「(彼のオペラ)は社会主義的なイデオロギーに裏打ちされている」という記述を拾っては、「ありえない戯言」、「現代音楽の国際的文脈外におく言い草」、「まるでナンセンス」と痛罵している。
また、この辞典に初期作品『シャールカ』は記されているのに、晩年の傑作『死者の家から』の記述がないことに強い不満を示している。
クンデラが評価する数少ない例外は、録音ではアラン・プラネスによるピアノ曲集(HM)とアルバン・ベルクSQの弦楽四重奏曲(EMI)、その他、演奏家ではマッケラスやブーレーズである。
私からみるとクンデラのヤナーチェク観は少々脱チェコ音楽に傾きすぎているように思える。どこまで意図的なのかわからないが、ヤナーチェクとドヴォジャークの強い繋がりや、民謡への傾倒、チェコの演奏家については触れていない。また、クンデラほどの大作家が、なにもライナーノートや辞典の記述にそんなに目くじらを立てなくても良いのにとも思う。
チェコを代表する作家といえば多くの方がクンデラの名を挙げるだろうが、彼としては祖国に対し少々複雑な思いがあるのだろう。実際、チェコ国内ではクンデラに対し外国に逃げて成功した作家という妬みの混じった評価もあると聞く。クンデラがチェコ音楽を越えた現代音楽の文脈にヤナーチェクの独自性を位置づけることに拘るのは、多分に個人的な思いも含まれているのかもしれない。

※スメタナ、ドヴォジャーク、ヤナーチェクはチェコの国民楽派として一括りにされるが、スメタナは当時国際的な主流だったワグネリズムから国民音楽を創造しようとし、ドヴォジャークやヤナーチェクは独自路線を歩んだ。そのため、ドヴォジャークやヤナーチェクはスメタナ派から激しく攻撃されたという背景がある。


クンデラの最新エッセイ集「めぐり逢い」の中のもう一編、「最もノスタルジックなオペラ」では、『利口な女狐の物語』の幾つかの場面を例に、ヤナーチェクがオペラ作品においてどのように音楽に主導的な役割を与えたのかについて論じられている。
その場面とは、序曲の冒頭や、2幕で泥酔した校長先生が想いを寄せる女性と間違えてヒマワリを口説くシーン、3幕、居酒屋で森番と校長先生、パーセクのおかみさんがしんみり語り合うシーン、そして森番が回想するラストシーンである。いずれもオペラの筋に大きく影響しないがユニークが音楽が付けられているところだ。
少し長いが当会対訳解説書からヒマワリの場面のセリフを引用する。

校長(小道を歩みながら)
 わしの重心が動いてるのかな,
 それとも地球が西から東へ回ってるのかな。
 今日は何かおかしい。
 ・・・・
 ありゃりゃ!(倒れる)
(ビストロウシカがヒマワリの後ろに入りこむ)
(校長はびっくり眼でヒマワリをみつめる)
 スタッカート!【校長の心の中で音楽が鳴る】
(ぎくっとして人差指を高くあげる)
 フラジオレット!
【お気に入りのコントラバスのように,杖の首根っ子をなでる】
(一陣の風,ヒマワリは妖しげに震える)
(校長は驚いて目を上げる)

 ああ,テリンカ! 君にここで会えると分かってたら,
 あんな酔っ払い二人ととっくに別れてたのに。
 わたしを愛してる? さあ,言ってくれ!

(謎の存在は頭を振る)

 わたしはもう長いことあなたを愛してる,
 わたしの運命は君の手中にある,そして答えを待ってる!
 恋の炎に燃える,か弱き男を許してくれ!
 わたしは君についてく。この腕に君を抱きしめたい!
(ヒマワリは垣根からお辞儀する)
http://members3.jcom.home.ne.jp/janacekjapan/vixen.htm


クンデラは、太字のセリフについて手描きの譜例を添え、この短く何気ない音楽にもストラヴィンスキーばりのどきりとするような不協和音が含まれていることを指摘し次のように述べる。
これが老いたヤナーチェクの智恵なのだ。彼は感情のおける馬鹿げた要素に芸術性が乏しいわけではないことをよく分かっている。校長先生の情熱が真剣で偽りないほどに、この場面はいっそうコミカルで、また物哀しいものになる。(この点、このヒマワリの場面に音楽がないことを想像してみるがいい。滑稽なばかりだろう。薄っぺらで滑稽だ。音楽があってこそ隠された痛みが示されるのだ。)
ヒマワリへの恋歌についてもう少し考えてみよう。このわずか7小節ばかりは反復も回帰もされず長引かされることはない。これは、長い旋律を深め拡げることにより単相の感情状態を増幅させるワグネリアンの主情主義と対極にあるものだ。ヤナーチェクとって感情は強調されるのではなく高度に集中すべきもので、だからこそ短くなる。この世は回転木馬のようなもので、感情は通り過ぎ、回転して、飛び散り、はじけていく。そして、その矛盾にもかかわらず、しばしば間髪入れず手応えを感じさせるだろう。これこそがヤナーチェクの音楽全てに独特な緊張感を与えているのだ。
(Kundera:Encounter 137-138p)


そして、気怠くノスタルジックなモチーフとスタッカートのモチーフがぶつかる序曲の冒頭を例に、整合しない感情的要素が重ね合わされる効果を指摘する。
また、森番にカエルが語りかける幕切れを例に、ヤナーチェクが19世紀のロマンチシズムから脱していることを指摘し、次のように書いている。
19世紀において中欧はバルザックもスタンダールも産まなかった一方、オペラを崇めた。中欧以外では見られない程にオペラは社会的、政治的、国家的役割を果たした。そしてオペラにまつわる諸々、その精神、人口に膾灸した大言壮語は偉大なモダニストたちに皮肉な苛立ちを巻き起こした。例えばヘルマン・ブロッホにとって、ワーグナーのオペラはその虚飾性と感傷性、非リアリズムからキッチュの典型の最たるものだった。
その作品の芸術性において、ヤナーチェクは中欧の偉大な(そして孤立した)反ロマンチシズムの星座に位置していた。彼は生涯をオペラに捧げたが、オペラの伝統や慣習、身振りに対する考えはブロッホと同様に批判的なものだった。
(Kundera:Encounter 141p)

このエッセイは、いささか老いの繰り言めいた「片足走者の長距離レース」よりもずっと面白かった。といっても、ここでクンデラが指摘したことはヤナーチェク好きなら皆感じていることだろう。しかし、クンデラは、それらを明晰な言葉にしてヤナーチェクの芸術を中欧の文化の文脈に位置づける。そこが刺激的だった。「ヤナーチェクとって感情は強調されるのではなく高度に集中すべきもので、だからこそ短くなる。」というのは、まさにこの作曲家の本質だと思う。
ヤナーチェクのオペラを愛する人なら誰でも、ささやかなフレーズに心揺さぶられる思いをしたことがあるだろう。
例えば『利口な女狐の物語』の3幕パーセク亭での校長先生の一言。

パーセク夫人
 うちの人に手紙をよこしたわ。淋しいって・・・
森番(不意に)
 勘定だ,わしは帰る。
校長(驚き,優しい口調で)
 こんなに早くどこへまた?
(歌劇『利口な女狐の物語』)

例えば『マクロプロスの秘事』の第2幕で若い二人を横目に「あの二人、もう寝たのかしら」という会話。人生に倦み果てた337歳のヒロインが漏らす一言。

エミリア
 いずれそうなるってことよ。そんなのとるに足らないことよ。
プルス
 じゃあとるに足るというのはどういうこと。
(歌劇『マクロプロスの秘事』)

確かに、このような味わいは、この作曲家ならではだ。そして、このような箇所を聴きこむほどに発見するのも、ヤナーチェクのオペラを聴く醍醐味といえるだろう。

http://pilsner.blog100.fc2.com/blog-entry-133.html
http://pilsner.blog100.fc2.com/blog-entry-136.html


まあ お国自慢はともかく、クンデラが愛したヤナーチェクの“重い音楽”より酒場でジプシーが歌っていた“軽い音楽”Two Guitars の方が遥かに名曲でしたね(wwwwwwwww

__________


4) 重さの霊

いっさいの重いものが軽くなり、いっさいの肉体が舞踏者に、いっさいの精神が鳥になることが、私のアルファであり,オメガなのだ。
見よ、上もなく、下もない。おまえを投げよ、まわりへ、かなたへ、うしろへ。
おまえ、軽快なものよ。歌え、もはや語るな。
――ことばはすべて重い者たちのためにつくられたものではないか。軽やかな者にとっては、ことばはすべて虚言者なのではないか。歌え、もはや語るな。――

わたしの弁舌は――民衆のそれである。わたしは絹毛の兎に聞いてもらうには、あまりに乱暴に率直に語る。そしてわたしのことばはすべてのインキ魚(いか)とペン狐にとっては、いっそう耳慣れぬものとして響く。
わたしの手は――落書き好きの阿呆の手である。すべての机と壁、また阿呆の装飾癖とぬたくり書きの癖をそそる余白をもっているものは、災難である。
わたしの足は――駿馬の足である。この足でわたしは広野をまっしぐらに、また縦に横に十文字に走る。そしていつも疾駆の喜びに夢中になる。
わたしの胃は――鷲の胃であろうか、子羊の肉を最も好むから。いずれにせよ、それは空飛ぶ一羽の鳥の胃である。.
とるに足りない物をわずかの量だけ摂ることで身を養い、いつも飛ぼう、飛び去ろうという気短な身構え、これがわたしの性癖だ。それは鳥の性癖をもっているとは言えないだろうか。
そしてとくに、わたしが重さの霊の敵であること、これこそ鳥の性癖である。まことにそれは不倶戴天の敵、宿敵、根本の敵である。おお、わたしのこの敵意はすでに八方にむかって翼をふるったのだ。
それについてわたしは一篇の歌曲をうたうことができるくらいだ――そしていまそれを歌おうと思う。もっともわたしは森閑とした家にただひとりいて、それを自分自身の耳に歌って聞かせるほかはないのだが。
もちろん、ある種の歌い手たちは、会場が満員になってはじめて、その喉はやわらかになり、その手は能弁になり、その目は表情をまし、その心はいきいきとしてくる。――わたしはそういう歌い手ではない。

将来いつの日か人間に飛ぶことを教える者は、いっさいの境界石を移したことになる。かれにとっては境界石そのものが、いっせいに空に舞い上がったも同然である、大地にかれは新しい名を与えるだろう――「軽きもの」と。.

駝鳥は、最も速い馬より速く走る。しかしその駝鳥も、重い大地に頭を重々しく突き入れる。まだ飛ぶことのできない人間もそうである。
かれは、大地と生を重いものと考える。重さの霊がそう望むのだ。だが、重さの霊に抗して軽くなり鳥になろうと望む者は、おのれみずからを愛さなければならない――それがわたしの教えである。

もちろん病患の者たちの愛で愛するのではない。病患の者たちにおいては、自愛も悪臭をはなつ。
人はおのれみずからを愛することを学ばなければならない、すこやかな全き愛をもって。――そうわたしは教える。おのれがおのれ自身であることに堪え、よその場所をさまよい歩くことがないためにである。
こういう、よその場所をさまよい歩くことが、「隣人愛」と自称しているのである。このことばで、今までに最もはなはだしい嘘がつかれ、偽善が行われてきた、ことに世界を重苦しくしてきた者たちによって。
そしてまことに、おのれを愛することを学びおぼえよという命令は、きょうあすに達成できるようなことではない。むしろそれは、あらゆる技術のうちで、最も微妙な、最もこつよ忍耐を必要とする、最終的な技術である。
という意味はこうである。真に自己自身の所有に属しているものは、その所有者である自己自身にたいして、深くかくされている。地下に埋まっている宝のあり場所のうち自分自身の宝のあり場所は発掘されることがもっともおそい。――それは重さの霊がそうさせるのである。
ほとんど揺籃のなかにいるときから、われわれは数々の重いことばと重い価値とを持ち物として授けられる。「善」と「悪」――これがその持ち物の名である。この持ち物をたずさえているのを見とどけて、人々はわれわれにこの世に生きることを許すのである。
また人々が幼子たちを引き寄せて愛護するのは、幼子たちがおのれみずからを愛するようになることを早い時期から防ぐためなのだ。こういうことも重さの霊のせいである。
そしてわれわれは――人々から持たされたものを、忠実に運んで歩く。こわばった肩にのせ、険しい山々を越えて。われわれが汗をかくと、人々はわれわれに言う、「そうだ、生は担うのに重いものだ」と。

だが、重いのは、人間がみずからを担うのが重いだけの話である。そうなるのは、人間があまりに多くの他者の物をおのれの肩にのせて運ぶからである。そのとき人間は、駱駝のようにひざまずいて、したたかに荷を積まれるままになっている。
ことに、畏敬の念のあつい、重荷に堪える、強力な人間がそうである。かれはあまりに多くの他者の重いことばと重い価値の数々を身に負う。――そのとき生はかれには砂漠のように思われるのだ。
だが、まことに、人間が真に自分のものとしてもっているものにも、担うのに重いものが少なくない。人間の内面にあるものの多くは、牡蠣の身に似ている。つまり嘔気をもよおさせ、ぬらぬらしていて、しっかりとつかむことがむずかしいのだ――。
ところが、しばしばこういうことも起こる。貝殻がみずぼらしくて、悲しげで、あまりにも貝殻そのものであるために、人間のもつさまざまの特質が見すごされるのである。こうして多くの隠された善意と力がついに察知されることがなく、このうえもない美味が、その味わい手を見いださない。
女たち、この、最も外見の美しいものたちは、その消息を知っている。もう少し太りたいとか、もう少し痩せたいとかが、彼女たちの苦心である。――おお、どんなに多くの運命の転変が、このようにわずかなことにかかわっていることか。
人間は、その真相を見つけだすことがむずかしい。ことに自分が自分を見つけだすことが、最もむずかしい。しばしば精神が魂について嘘をつく。これも重さの霊のなすわざである。
しかし、次のような言を発する者は、自分自身を見つけだした者である、「これはわたしの善であり、悪である」と。これによって、かれは、もぐらと侏儒の口をつぐませたのだ。もぐらどもはこう言うのである。「万人にとっての善、万人にとっての悪」と。
まことにわたしは、すべてのことをよしと言い、さらにはこの世界を最善のものと言う者たちをも好まない、この種の人間をわたしは、総体満足家と呼ぶ。
あらゆるものの美味がわかる総体満足、それは最善の味覚ではない。わたしは、強情で、気むずかしい舌と胃をたっとぶ。それらの舌と胃は、「わたし」と「然り」と「否」ということばを言うことを習得しているのである。
それに反してあらゆるものを噛み、あらゆるものを消化すること――これはまさしく豚の流儀だ。いつも「イ・アー(然り)」としか言わないのは、驢馬と、驢馬的精神をもつものだけである。――

深い黄と熱い赤。わたしの趣味はそれを欲する。――わたしの趣味は、すべての色に血を混ぜるのだ。だが、おのれの家を白く上塗りする者たちは、白い上塗りの魂をさらけだしているのである。

ある者たちはミイラに惚れこみ、また別のある者たちは幽霊に惚れこむ。両者ともにいっさいの肉と血に敵意をもっている、――かれらはわたしの趣味に反する。わたしは血を愛する者だ。
みんなして痰やつばを吐き散らすところに、わたしは滞在しようとは思わない。わたしの趣味から言えば――それよりはむしろ盗賊や偽誓者のあいだで暮らすほうがましだ。そういうところには口に金をふくんでいる者は一人としていないのだから。

だが、それよりもわたしに厭わしいのは、ひとのよだれをなめるおべっか使いだ。そしてわたしが見いだした最も厭わしい人間獣に、わたしは寄生虫という名をつけた。この生き物はひとを愛しようとはしないが、愛してもらって生きようとしているのである。
悪い動物となるか、悪い動物使いとなるか、この二つのうちの一つを選ぶことしか知らない者たちを、わたしはあわれな者と呼ぶ。こういう者たちのいる場所には、わたしは小屋を建てようとはしないだろう。

また、いつも待っているほかに能のない者たちをも、わたしはあわれな者と呼ぶ、――これらの者もわたしの趣味に反する。収税吏、小商人、王や国々の番人、店の番人などはこれである。

まことに、わたしも待つことを学びおぼえた。しかも徹底的に学びおぼえた。しかし、わたしが学びおぼえたのは、ただわたし自身を待つことである。しかも、何にもまさってわたしの学びおぼえたことは、立つこと、歩くこと、走ること、よじのぼること、踊ることである。

すなわち、わたしの教えはこうだ。飛ぶことを学んで、それをいつか実現したいと思う者は、まず、立つこと、歩くこと、走ること、よじのぼること、踊ることを学ばなければならない。
――最初から飛ぶばかりでは、空高く飛ぶ力は獲得されない。縄梯子で、わたしはいくるかの窓によじのぼることを学んだ。敏捷に足をうごかして高いマストによじのぼった。認識の高いマストの上に取りついていることは、わたしには些細ではない幸福と思われた。――

――高いマストの上で小さい炎のようにゆらめくことは、わたしには些細でない幸福と思われた。なるほど小さい光ではあるが、座礁した船の水夫たち、難船者たちには一つの大きい慰めとなるのである。――

わたしはさまざまな道を経、さまざまなやりかたをして、わたしの真理に到達したのだ。この高みにいて、わたしの目は、目のとどくかぎりの遠方へと遊ぶが、ここまで至りついたのは、かぎられたただ一本の梯子をよじのぼって来たのではない。

そしてわたしがひとに道を尋ねたときは、いつも心が楽しまなかった。――それを聞くことはわたしの趣味に反した。むしろわたしは道そのものに問いかけ、道そのものを歩いてためしてみたのだ。

わたしの歩き方は、問いかけてためしてみるということに尽きていたのだ。――そしてまことに、人はこのような問いかけに答えることをも学びおぼえなければならぬ。それは、――「わたしの趣味」と答えることである。

――よい趣味でも、悪い趣味でもない。ただわたしの趣味なのだ。この趣味をわたしはもはや恥じもしなければ、かくしもしない。
「さて、これが――わたしの道だ――君らの道はどこにある?」「道はどこだ」とわたしに尋ねた者たちにわたしはそう答えた。つまり万人の道というものは――存在しないのだ。
http://togetter.com/li/49200
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c8

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
9. 中川隆[-14734] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:28:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1693]
存在の耐えられない軽さ (集英社文庫) ミラン・クンデラ (著)

原作を読んだものの立場からだと・・・。, 2006/9/16 By gizaemon -

 小説と、それを基にした映画はまったく違うものであり、異なる評価をすべきという意見もあるだろうが・・・。

 まず、映画版ではかなりのシーンがカットされている。テレザの母親とのかかわり、フランツとサビナとの「理解されなかったことば」のほぼすべて、ペトシーンの丘のくだりなど。
それがいけないのではない。だが、フランツとサビナのすれ違い感を知ることなしには、なぜサビナが「軽く」振舞ったのかよくわからないし、テレザの母親との関係を知らずして、なぜ彼女が「重く」あろうとしたのかがよくわからない。プロットは同じでも、その内実が少々浅いように思えてしまうのである。
永遠回帰的なテーマ性も含ませていない(それなくしては「重さ」「軽さ」いずれかをえらぶかという必然性が生まれないのでは?)。どうも映画のほうはよくある表層的なストーリーとして捉えられてしまうような気がして少々さびしく感じる。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005R236/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4087603512&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0BJ7FT9YMKB5NS5T8D5R

重さと軽さをめぐる万華鏡, 2001/7/15 By uno

重さと軽さという「もっともミステリアスでもっとも多義的」な対立をめぐり、クンデラお馴染みの小説的思弁が繰り広げられる、面白くて仕方がない「哲学的」小説。映画も評判だったが、原作の方が遥かに面白い。それも当然、この小説でクンデラがラブストーリーに託して展開する考察、時にはエッセイにまで逸脱して行く考察は、はじめから映像化不能なのだ。
重さと軽さをメインテーマに、心と身体、偶然、キッチュなもの、等々を語るクンデラの口調は軽やかで優雅、時にはアイロニックで、深い洞察に満ちているが決して難解ではない。面白いばかりでなく、哲学や思考が美しいポエジーになることをこの小説は確信犯的に証明してくれる。
「存在の耐えられない軽さ」とは、トマーシュが浮気性で「軽い」ためにテレザが苦しむ、などどいうつまらない意味ではない(映画だけ観た人、そう思ってませんか?)。
愛とは宿命的な(重い)ものなのか、それともたまま偶然に発生した置換可能な(軽い)ものなのか? 物語の進行とともにクンデラの「軽さ」はネガティブにポジティブにとその色合いを変え、読者を幻惑する。そしてそれらの「小説的思考」を従えて展開するラブストーリーの深さと美しさは、巷にあふれる恋愛小説の比ではない。この哀切かつ美しい結末を見よ!時には時間が入れ替わり、作者が顔を出し、メタフィクショナルな遊びや洒落っ気にも事欠かず、これはとことん優雅で楽しめる知の饗宴です。

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Unique, 2009/9/19 By DESIRE

私にとってのこの小説のいう「軽さ」は、私たちは本来ひとりひとりまったく異なったUniqueでかけがえのない(重い)存在である筈が、国にとって(特に共産国では)、社会にとって(今や日本では特にそうであろう)、また愛しい恋人にとって、簡単に取り替えの効く居なくなっても大して影響のない「軽い」存在なのだという視点です。

テルザの母親は、その美しさから自分を「かけがえのない、誰よりも幸せを手にする権利を持つ者」から、どこにでもいる中年女へと転落し、娘を初めからどこにでもいるありふれた小娘とみなして育て、娘のユニークな美点を認めなかった。
テルザは自分を「かけがえのない取り替えのきかない存在」と認めてくれる他者が必要な娘に育ち、「どの女も違う(Unique)」ことを正当に評価するからこそドンファンであるトマーシュと出会う。しかし彼にとって、自分がやはり簡単に取り替えの効く軽い存在であるかも知れないことに苦しみ続ける。
トマーシュの外に自分のUniqueを見つけ出そうとして挫折し、その結果選択する行動がトマーシュを成功=自己実現から遠ざけてしまう。常にトマーシュに苦しめられていると思いこんでいた彼女が「自分が大きな愛で彼をみていたら彼を不幸にしなかっただろう」と気づくところがとても哀しく、自分のもたらした今の不幸について彼に確かめたとき、トマーシュが「テルザが幸福であれば自分は幸福なのだ」のように応える。きっとトマーシュは同じことを何度もテルザに伝えていたであろうに、テルザは自分と同じように他の女を抱くトマーシュばかり見ていて気づかなかったのだろうと思います。救いは二人が幸福のうちに死んだであろうことです。
一方「トリスタン(ひとりの女を愛し抜いた人物)として死んだトマーシュ」と受け止めたサビナの心を考えると、息苦しくなります。トマーシュは求めるまま「自分」として生き、その結果は「重さ」に行きついた。サビナもまた「キッチュなもの」=ステロタイプを敵とする「個」として生き抜き、死後は風葬されることを望み、限り無く「軽さ」へと向かう。サビナの孤高さと強さが、テレザの孤独と弱さを対比させ、登場人物の持つ個性がもたらす必然(重い)としての死(軽い)は衝撃的です。
テルザのように恋人のハンティング・ゲームの的になる夢は、恋愛における女性の苦しみの典型だと思います。そして、人生に同じことは2度なく、常に私たちは未経験の選択にさらされていること。私たちには過去の経験はなく、今の自分にとって必然の選択を、間違っているかもしれないとしても選ぶ。 読後に息苦しさを覚えるほど感動したのは久々です。ギリシャやヨーロッパの神話が挿入され、相当に読みにくい本でありながら、生涯読み続けたい本です。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%AE%E8%80%90%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E8%BB%BD%E3%81%95-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A9/dp/4087603512

暗く悲惨な体験だからこそ、軽く羽のように書きたい。

『存在の絶えられない軽さ』の原著は1984年。まさにクンデラがチェコスロバキアからパリに脱出し、チェコスロバキアの国籍も剥奪された時期の発表なんだ。それにしてもクンデラは、プラハの春が蹂躙されるように終った後で、占領軍の政府に運命をさんざん翻弄され、悲惨な体験をかいくぐったはずなのに、この文体の軽さはどうだろう。この(意地でもの)軽さにこそ、クンデラの真骨頂がある。おれはそこに、「暗く悲惨な体験だからこそ、軽く羽のように書きたい。」というクンデラの意思を感じる。
小説『存在の絶えられない軽さ』は、一方で、ドンファンで女たらしの男とおぼこで嫉妬深い女の悲恋、そしてそのドンファンと芸術家肌の美女との三角関係、(いや、正確にはもうひとりサビナの愛人で学者のフランツが出てくるから、四角関係)を描いたものである、と同時に、それは「プラハの春」とその終りを描いたレクイエムでもある。
この小説は、書き方が凝っているから、一回読んだだけでは、かなりとっつきにくいだろう。しかし、2度めに読み返してみると、不思議なことに、物語がぐいぐい胸に染み込んでくる。あるいは、一度読んだ後で、映画版を見るのもいいだろう、
(クンデラはこの映画版を不快におもったらしいだけれど、しかし)、無防備に横たわる女優レナ・オリンは伝えてくれる、サビナのお尻の夢のような美しさを。そしてその映像は、あなたをふたたび小説の世界へと連れ戻すだろう。
読み進んでゆくと、物語はけっこうイイ感じなんだ。女好きでドンファンで次から次へと女とやってる遊び人の外科医が、ちょっとした気のゆるみで、ほんらいだったらゼッタイ恋愛対象に入らないような、おぼこで純情な田舎のウェイトレスのねえちゃんに、憐憫の情と愛情と性欲の入り混じったパッションを萌えあがらせちゃって、そこから人生を狂わせてゆくわけよ。
お、いいじゃない、そうこなくっちゃねぇ。この遊び人外科医の名前は、トマーシュ、これまでの人生でざっと200人の女とセックスを重ねてきた。(がんばるね)。かれは3の規則を遵守してきた、

「同じ女と短い間隔で会ってもいい、
ただし3度以上はだめだ。
その女と長期にわたって何度つきあってもかまわない、
ただしデートのあいだには少なくとも3週間の間隔を置くこと。」

こうしてこれまでかれは軽く、軽く、人生を楽しみ続けてきた。ところがあるとき、なんの気の迷いか、その、おぼこで純情な田舎のウェイトレスに、ちょっとした憐憫の情を寄せてしまう。さぁ、たいへん、彼女はかれを追って、かれの住む都会まで追いかけてきて、なんとかれの「おしかけ女房」になってしまうのだった。
その田舎のウェイトレスだった彼女の名前は、テレザ。 テレザにとって、トマーシュは救いの神だった。なぜって、そもそもテレザは自分の母親との関係に厄介を抱えていたからね。
だって彼女のママは(2度の結婚に失敗し、人生の夢破れ)、いつのまにか、品のない女になり果てていてね。窓の外の人目も気にしないで裸になったり、恥ずかしげもなくおならをぷーぷーするような下品なおばちゃんなんだ、いわばね。テレザはそんな母親を嫌だなぁ、っておもってるわけだけれど、でもその他方で、娘である自分自身が、ママの失敗した結婚の、負の遺産なのね、なんておもっちゃって、いわれのない負い目も感じてもきた。
テレザ、かわいそうでしょ、けなげだよね。しかも彼女は15歳のときからウェイトレスをして働いて、稼ぎはママに渡してきた。そりゃテレザはママとの暮らしが息苦しかったろう、でも、テレザは逃げ出すことができなかった。そんなときテレザは、トマーシュと出会ったってわけ。テレザにとってトマーシュこそが、まさに、それまで甘んじてきたみじめな牢獄かから、文化の香りのする高い世界へ、「わたし」を救い出し、「わたし」を向上させてくれさせてくれる、そんな救世主のような存在だっておもったわけ。
そんなふうにふたりの暮らしが始まったものの、しかしトマーシュのドンファン・ライフはいっこうに収まらない。そりゃそうだよね、女好きとか尻軽とか、たいてい一生治らない。あるときテレザはサビナという名の女からのトマーシュへのラヴレターを発見して、しかもそれが自分と付き合いはじめてからのものだったから、もう嫉妬の炎が燃え上がっちゃって、たいへん。いつしかテレザは、世界中の女が潜在的なトマーシュの女、って疑心暗鬼になっちゃって、すべての女に警戒心を抱くようになってゆく。怖いですねぇ、超怖い。そんなかテレザはおもいがけず写真家になってゆく。
他方、もちろんトマーシュにはあいかわらずたくさんの恋人がいる、モテるのよ、トマーシュはほんっと女たちを惹きつけるフェロモン出してる。そしてそんなトマーシュにとって心が休まるのが、絵描きのサビナ。映画版ではレナ・オリンが演じていたね。
サビナはいたって気も軽く、しかも尻も軽い。その上、トマーシュの魂に美質さえ見てくれる。しかもサビナは(トマーシュに紹介されてテレザと知り合い)、実はテレザはサビナに嫉妬を抱いてるのに、テレザからの要望に応じて、彼女のヌード写真のモデルを務めさえするわけ。ちなみにここは映画版だと、テレザ役のジュリエット・ビノシュがニコンのカメラのファインダー覗きながら、横たわるサビナ(レナ・オリン)の美しい背中を舐めるように眺めたあげく、なにか決心したようにひとおもいに、サビナのパンティを引き摺り下ろし、桃のように美しいお尻を露わにする場面がある。フィルムは即座にカットアップして、サビナのぎょっとした表情に繋いだっけ。(いやぁ、生きてて良かったっておもったよ)。

さて、そんななかソヴィエトの軍隊がチェコに侵入して来る。この事件はむろん悲劇なんだけれど、ただしクンデラはそれを
「たんに悲劇であったばかりでなく、不思議な幸福感に満ちた憎悪の祭典であった」
なんて書くわけ。こういうとこがクンデラの文学者としての凄みで、表現の奥行きを感じる。
さて、テレザはこの歴史的瞬間の写真を大いに撮りまくる。こうして、ドンファン男と嫉妬深い妻の物語は、そして気の軽い絵描きの美女の、奇妙な三角関係の物語は、政治の惨劇とともに、おもいがけない方向へと転調し、それぞれの人生は、風にもてあそばれる木の葉のように変転してゆく。社会主義国家、怖いね。もっとも、運命がおもいがけない偶然に左右されるのは、われわれだって一緒だけれど。
http://bookjapan.jp/search/review/200805/002/01/review.html
http://bookjapan.jp/search/review/200805/002/01/review2.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c9

[近代史3] 社会主義の20世紀 おしつぶされた改革 〜プラハの春・ドプチェクの証言〜 中川隆
11. 中川隆[-14732] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:36:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1691]
ロシア民謡「二つのギター」(ДВЕ ГИТАРЫ)

ギターのかき鳴らす音色に心もかき乱されるまま酒に酔いしれる歌。
作詞:А.グリゴーリエフ /  作曲:И.ヴァシーリエフ
1857年成立

Two Guitars - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=Two+Guitars+&sp=mAEB
https://www.youtube.com/results?search_query=%D0%94%D0%B2%D0%B5+%D0%B3%D0%B8%D1%82%D0%B0%D1%80%D1%8B&sp=mAEB

Occhi chorni (Очи Чёрные) on accordion (Russian Gypsy music) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MkUOxJv4jmA  
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【ロシア音楽】二つのギター (Две гитары) (日本語字幕) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=UEGU-1gOPWE

ポール・モーリアの編曲や、シャンソン歌手のシャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)によるカバー(Les Deux Guitares)でも知られる、ロシア・ジプシー民謡。映像は1999年、ロシアのテノール歌手、オレグ・ポグディン(Олег Погудин)による歌唱。

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Irina Slutskaya Gipsy - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=u2NEzk4Jgp4
https://www.youtube.com/results?search_query=Irina+Slutskaya+Gipsy+
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The Unbearable Lightness of Being  存在の耐えられない軽さ  
https://www.youtube.com/watch?v=t2-T5DrTWoU&feature=related
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6128180
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Occhi chorni (Очи Чёрные) on accordion (Russian Gypsy music) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MkUOxJv4jmA  

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ジプシーの娘 Цыганочка - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%D0%A6%D1%8B%D0%B3%D0%B0%D0%BD%D0%BE%D1%87%D0%BA%D0%B0

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『Две гитары』はロシアの歌曲です。
作詞はロシアの詩人アポロン・アレクサンドロヴィチ・グリゴーリエフ(Аполлон Александрович Григорьев、1822年〜1864年)、
作曲はイヴァン・ヴァシーリエヴィチ・ヴァシーリエフ(Иван Васильевич Васильев、1810年代〜1870年代)がロマ民謡を元として執筆したものです。
当初は「Цыганская венгерка(ジプシー風ハンガリー舞曲)《の題で1857年に発表されました。
 この歌は、フランスのシンガーソングライターのシャルル・アズナヴール(Charles Aznavour、1924〜存命)のフランス語詞歌唱や、フランスの作曲家・指揮者のポール・モーリア(Paul Mauriat、1925年〜2006年)によってアレンジされたバージョンでも知られています。  
http://ezokashi.opal.ne.jp/russiaframe.html

二つのギター(ジプシーの娘)

『二つのギター』は、作詞・作曲者不詳のロシア民謡・ジプシー音楽(ロマ音楽)。
歌詞は存在するが、YouTube動画などで検索してみると、歌ありバージョンよりは、ギターやバイオリン(ヴァイオリン)などの歌なし器楽曲(インストゥルメンタル)として人気があるようだ。

特に、『二つのギター』という題名だけあって、二人でギター合奏(デュエット)する動画もよく見られる。ギター独奏曲としても親しまれ、各種アレンジされた楽譜も一般的に市販されている。
ジプシーダンスの曲としても人気
なお、『二つのギター』と同じメロディがジプシーダンス・舞踊のための楽曲として用いられる場合は、『ジプシーの娘 Цыганочка』と題された別の歌詞が用いられる。ただ、こちらも歌詞あり版はあまり用いられないようだ。
YouTubeで『ジプシーの娘』を検索してみると、タイトル通り、比較的若い女の子がジプシー系の衣装を身にまとってジプシーダンスを披露する動画をいくつか見つけることができる。
ポールモーリアのアレンジで世界的に有名に
『二つのギター』が世界的な知名度を獲得した背景には、フランスの作曲家ポール・モーリア(Paul Mauriat/1925-2006)による1960年代から70年代頃のイージーリスニング版カバー『Les deux guitares』の存在が非常に大きいと思われる。
同カバー版を収録した音源の解説には、「2つのギターの調べ」が奏でられるロシア民謡曲であることが説明されている。
「ロシアには多くのジプシーが住んでおり、街頭でギターをひいたり踊りをおどったりするほか、トランプ占いなどで生計をたてていますが、 これはそのジプシーの歌の一つで、『黒い瞳』と並んで世界中に知られた民謡曲です。 何ともいえない悲しみをたたえて流れる2つのギターの調べ──それは、若い男女のやるせない愛情を象徴しているのです。」
なお、このポール・モーリアによるイージーリスニング版が発表される以前に、『二つのギター』と呼ばれるロシア民謡・ジプシー歌曲が存在したのかどうか、また、ジプシーダンスに用いられる『ジプシーの娘 Цыганочка』とはどういう関係にあるのか、等の詳しい経緯については定かではない。
http://www.worldfolksong.com/songbook/russia/two-guitars.htm

▲△▽▼

1.
ギターが二丁、壁の向こうで
せつなげに嘆きはじめた…
幼い頃からの忘れがたい節回し、
愛する人よ、君なのかい?
さあ一度、もう一度
それから何度も、何度でも!

2.
これは君だ、と僕にはわかったよ
ニ短調で弾く君の弾き方と
素早い爪弾きかたでやる
君のメロディーの出し方で
さあ一度、もう一度
それから何度も、何度でも!

3.
どうして僕には君のことが分からないんだろう?
君の周りを悲しさが取り囲んでいる
情熱的な朗らかさの〔悲しさが〕
猛烈な二日酔いの〔悲しさが〕
さあ一度、もう一度
それから何度も、何度でも!

4.
君のことさ、がっつり飲むんだ
パンチ酒のそばにゃ、湯たんぽと
ハンガリー風モチーフの
きみのメロディーがある
さあ一度、もう一度
それから何度も、何度でも!
5.
ああ痛い、ああ痛い
二日酔いのせいで頭が…
さあ飲もうよ、僕らはこれから飲むんだ
一週間ずっと!
さあ一度、もう一度
それから何度も、何度でも!
http://ezokashi.opal.ne.jp/russiaframe.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/794.html#c11

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
22. 中川隆[-14731] koaQ7Jey 2020年1月09日 12:40:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1690]

2020年01月09日
イランによる米基地攻撃 国民を落ち着かせる「演出」だった



トランプが危険な男として振舞えばテロ国家は大人しくなり、トランプが平和主義者になれば核武装する


画像引用:https://images.axios.com/9eHruapFBG0-0hkFtObqwk3hXxI=/0x109:3894x2299/1920x1080/2020/01/04/1578149304274.jpg

イランの反撃は吠える真似

イランは2020年1月8日、1月3日に米無人機がイランのバグダッド国際空港を攻撃し、ソレイマニ司令官がなくなった報復を実施した。

隣国イラクに駐留する2つの米軍基地へ向けて十数発のミサイルを発射し、イラク国営テレビは米国人80人がなくなったと放送した。

一方米トランプ大統領は同日、イラクからの攻撃で米国人の被害はなかったと説明し、反撃しないつもりだと語った。



ミサイル多数が命中して被害がなかったのは奇跡だが、実はイランは事前にイラク政府に通知していた。

具体的にどうしたのかは不明だが、おそらく弾頭を装填していない状態で、空き地や滑走路や基地の外に落下させたのかも知れない。

実際数発は基地の外の民間区域に落下し、イラク人数名がなくなったという報道もされていました。


イラクの米軍基地はパトリオット等の防空ミサイルを配備している筈だが、使用されたという情報は無い。

本当に米軍基地に多数のミサイルが撃ち込まれたら、米軍は直ちに反撃に出る筈なので、攻撃自体が「演技」だったのかも知れない。

トランプ大統領は攻撃への報復として、ただちにイランへの追加経済制裁を発動すると表明した。


イランの最高指導者であるハメネイ師は8日、「テロリストに強烈な報復を実施した」と語った。

イランでは「英雄」ソレイマニ司令官がなくなった事に民衆が激高し、葬儀では数十人が将棋倒しでなくなった。

ハメネイはアメリカに報復したというパフォーマンスを装い、民衆の怒りを抑える演技を行った。


こうした大げさなパフォーマンスは北朝鮮の金一家を連想させる。

平和主義者が戦争を起こす

米国とイランの第一弾の戦闘を振り返ると、イランは司令官を1人失いアメリカは無傷だった。

だが米下院はトランプ大統領のイラン攻撃権限を制限する決議案を採決しようとしている。

米下院は民主党多数、上院は共和党多数であり下院で可決しても上院では否決されるでしょう。


もし大統領の戦争権限を縮小すると、イランは米軍から攻撃される可能性がなくなり、安心して核武装しアメリカに届くICBMを完成させます。

そうさせないためには「トランプは何をするか分からない危険な男」と思われた方が良い。

平和主義者が戦争を起こすという過去の歴史からは、トランプはここで平和主義者になってはならない。


北朝鮮に対してもアメリカは絶対に攻撃しないという態度を取ったからここまで増長してしまった。

もしクリントンやブッシュが北朝鮮に一度でもミサイル攻撃していたら、北はここまで増長しませんでした。

イラクには居丈高に振舞ったブッシュJrは北朝鮮にはネコのように大人しくなり、その結果北はは自らを「超大国だ」と思い込むようになった。


むろんブッシュは北朝鮮の背後で守っている中国やロシアと戦争にならないよう配慮したのだが、そのような態度を示したら相手は増長するだけです。

トランプが「いつ攻撃するか分からない」と思われるのは良い事で、そう思われてこそイランや北朝鮮のようなテロ国家は思いとどまる。

今後も米国はイランや北朝鮮の要人を、定期的に攻撃して葬った方が良い。

イランの苦境は始まったばかり

米国とイランの対立は両国や世界経済を混乱させたが、米側の混乱は一日で収まりつつある。

イランがロケット弾を撃ち込んだ1月8日午前6時10分、ウクライナ航空ボーイング737がイランの首都テヘラン郊外で墜落した。

火を噴きながら高度を下げ落下した動画がツイッターで広まっているが、イラン政府は「技術的な問題だった」と説明した。


今のところ詳細は不明だが、イラン軍の対空砲火やミサイルで火を噴いた可能性は、当然ながらある。

現場はイラン国内なのでイラン政府が調査する事になり、たとえ撃墜だったとしても隠蔽するでしょう。

176人が乗っておりイラン人82人、欧州人が20人ほどだがアメリカ人は乗っていなかった。


この”事故”を受けて主要航空会社はイラン上空の飛行を避けているが、強制ではないので今後も格安航空会社は燃料節約などの為に最短距離を飛行するでしょう。

イランは2018年6月にホルムズ海峡上空で米軍の無人機を撃墜しており、今後も同様の行為に出る可能性は高い。

産油国イランの緊迫化を受けて原油と金価格が急上昇し、原油は4日で7%上昇しイランを儲けさせた。


だが本物の戦争が始まれば海上でも陸上でもイランからの輸出はできなくなり、イランは資金源を断たれる。

戦争に至らなくてもアメリカは同盟国にイラン産原油を買わないよう働きかけるが。ロシアの例では息の根を止める事はできていない。

アメリカは経済制裁でイランを封じ込めようとするが、イランはロシアのように抜け道を作ってテロ国家として生き延びるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/81907768.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c22

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
23. 中川隆[-14730] koaQ7Jey 2020年1月09日 16:34:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1689]
ソレイマニ司令官の葬列に数百万人の群衆 イラン各地で過去最大規模 「米軍は中東から撤退せよ」2020年1月9日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15239

 米軍の空爆で殺害されたソレイマニ司令官の葬儀が6日(日本時間)、イランの首都テヘランでおこなわれ、市街地を数百万人の大群衆が埋め尽くした。その規模は、イラン革命を指導し、イラン・イスラム共和国を建国したホメイニ師の葬儀(1989年)以来、最大規模といわれる。長年イランへの制裁を強めながら、「抵抗の国際的な顔」(ハメネイ師)といわれる司令官の殺害にまでおよんだ米国の武力制裁は、イランのみならず列強国支配に苦しんできたイスラム諸国の民族的な怒りに火を付け、中東全域に進駐する米軍の撤退を求める動きとなってさらに広がる趨勢をみせている。


最高指導者ハメネイ師を中心に棺を囲む人々(6日、テヘラン)

 イスラム教シーア派の最高指導者アリ・ハメネイ師の主宰でおこなわれた葬儀では、イランのロウハニ大統領も参加し、ソレイマニ司令官を含む空爆犠牲者の棺に礼拝を捧げた。同じく空爆で死亡したイラクのシーア派組織「カタイブ・ヒズボラ」の指導者であるアブ・マフディ・アルムハンディス氏の棺とともに母国の国旗に覆われ、死を悼む人人の手から手へ渡される形で運ばれた。棺を乗せたトラックが群衆の中にくり出すと、道路を埋め尽くした人人が哀悼の言葉とともに「米国に死を!」「厳しい報復を!」「米国には妥協も降伏もしない!」などのスローガンを唱和しながら迎えた。


 登壇したソレイマニ司令官の娘ゼイナブ・ソレイマニ氏が「米国とシオニスト政権、イスラエルは肝に銘じるべきだ。わが父の殉教によって、なにもかも終わったわけではなく、抵抗の前線にいる人人をさらに覚醒するであろうことを。それによってあなた方は暗黒の日を迎えることになり、その住処は崩落するだろう」と訴えると、群衆から一斉に共感の声がわき起こった。


 イラン最高指導者の選出義務を担う専門家会議は「(米国による司令官殺害は)イスラム共同体に対する宣戦布告に等しい。イスラムの教えに照らせば、イスラム圏における無神論者の駐留及び彼らによる軍事基地の設置は禁止されている。いまこそ戦わねばならない」「イランは決して戦端を開くことはないが、イスラム共同体の利益を脅かす侵略者に対しては手痛い打撃を与えるだろう」との声明を発した。


 葬列は、イラクおよびイラン南西部アフワーズ、北東部マシュハド、テヘラン、シーア派の聖地コムなど各都市での葬儀を経て、七日未明には司令官の故郷であるイラン南東部ケルマンに運ばれた。聖地コムでは100カ国から神学生や若者らが自国旗を掲げて参加するなど、各地で大群衆が出迎えた。英BBC放送によれば、昨年末には反政府デモが起きていた地域でも、ソレイマニ司令官への弔意で市民の結束が強まっているとされ、イランへの打撃を狙った米国による司令官殺害は、逆にイラン国民を反米で結束させる結果となっている。


 イランのザリーフ外相は7日、大群衆が参加した葬儀の様子について「西アジアでの米国の悪魔のごとき駐留を終結させるプロセスが開始された」とのべ、「ドナルド・トランプよ。あなたの人生においてこれほどの大群衆の大海原を見たことがあるか」「この大群衆とその偉大なる思想をないがしろにすることはできない」と投げかけた。

  

 先立つ4日、聖地の一つコム市のジャムカラン・モスクに赤い旗が掲揚された。同モスクはシーア派のもっとも重要な礼拝の場であり、シーア派の伝統によると赤は「不正に殺されたものの血と犠牲者の復讐」を意味する色とされている。赤旗の掲揚は歴史上初めてで、過酷な復讐作戦を宣言する明確な意思表示といわれる。

イラク首相が暴露
サウジとの和平交渉中に殺害


米国への厳しい復讐を求める声があがったソレイマニ司令官の葬儀(6日、テヘラン)

 隣国イラクでも米国に対する非難の声が高まっている。


 トランプ大統領は、ソレイマニ司令官殺害の理由を「彼が米国の外交官と軍人への攻撃を企てていたため防衛措置をとった」としたが、イラクのアブドルマハディ首相は、米軍の攻撃を受けた日はイランとサウジアラビアの関係修復の仲介役として、サウジ側のメッセージをイランに送り、それに対するイラン側の返事をソレイマニ司令官から受けとる予定であったことを議会で証言した。


 ソレイマニ司令官が殺害されたのは、サウジへの返書をイラクの首相に渡すためにバグダッドを訪れた直後であり、米国の空爆による司令官殺害は「防衛措置」どころか、両国の和平の機会を潰したことを意味する。イラク首相は「私が返書を受けとる前に彼は殺された。政治的な暗殺だった」と米国のテロを批判した。


 サウジアラビアは、イスラエルとともに新自由主義政策で中東支配を続ける米国にとっては軍事的にも経済的にも必須の同盟国であり、中東における対イラン包囲網の拠点であった。そのサウジアラビアとイランとの関係修復は中東全体の安定化につながる一方で、米国の影響力低下を意味しており、米国やその代理人であるイスラエルにとっては強力な足場を失う展開といえる。トランプの主張する「ソレイマニが攻撃を企てていた」は、サウジとイランの和平交渉を進めていた司令官殺害を正当化するためのでっち上げとの見方が濃厚となっている。


 さらにソレイマニ司令官は、イランにとどまらず中東全域に広がるシーア派統一戦線を統括する地位にあり、テロ組織イスラム国(IS)やヌスラ戦線の討伐戦闘においてもっとも実行力のある人物として知られており、イラン外相は「そのため米国による国際テロの標的になった」と指摘している。「テロとのたたかい」を駐留の口実にしながら、事実上テロ組織を助ける米国の単独行動に国際的な疑いの視線が向けられることは避けられず、有志連合の足元を揺さぶっている。有志連合の一角であるドイツは7日、イラクに駐留する軍の一部撤退を表明した。


 米国の軍事介入はイラクの反米機運にも油を注ぐこととなり、イラク外務省は6日、国連総会と安保理にイラク軍事基地への攻撃と同国軍副司令官の暗殺は「イラクに対する国家主権の侵害」として米国を提訴。イラク議会は5日、米軍のイラク撤退法案を可決した。イラクのアブドルマハディ首相は7日、閣僚会議で、「イラクに駐留する外国軍はテロリスト集団ISの掃討以外の目的を持ちはじめた」「イラクが現在の状況から抜け出す唯一の方策は、イラクから米国および外国軍が撤退することだ」とのべた。

 イラクの米軍撤退法案可決を受けて、NATO加盟国イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は「イラクに対する世界的な支援の重要性」をイラク首相に電話会談で伝えた。同国軍は8日からイラク・バグダッドの駐留部隊の撤退を開始した。


 サウジアラビアに隣接するイエメンでも6日、北部サアダ州で数万人が米国による司令官殺害テロに抗議するデモをおこない、「抵抗者の血は犯罪者を滅ぼす」などのスローガンを叫んだ。米国の空爆を端緒にした反米デモは、アラブ諸国やインド、パキスタンにまで広がっており、核軍事力を背景にして恫喝を重ねてきた米国への抵抗機運が横に繋がりながら熱を帯びている。
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15239

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c23

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
24. 中川隆[-14729] koaQ7Jey 2020年1月09日 16:35:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1688]
「中東の泥沼化に拍車かける愚行」 海外メディアの見解にみる中東情勢 2020年1月9日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15251

全アラブの反米世論に火付けた宣戦布告

 米国政府がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した問題を巡って、海外メディアやジャーナリストが「米国によるイランへの宣戦布告」「中東全域を戦火に巻き込む攻撃」と強い警告を込めて報じている。国内メディアの報道からは何ら事態の意味合いなどが伝わってこないなかで、海外メディアやジャーナリストの評価や見解の要旨を見てみた。


ソレイマニ司令官の棺を見送る数万人の群衆(テヘラン)

「国際法違反の侵略犯罪」 N・タイムズ元支局長

 イランなど中東地域の報道に7年間携わった経歴を持つ『ニューヨーク・タイムズ』元中東支局長のクリス・ヘッジス氏はネット上で次のように発信した。


 米国によるソレイマニ司令官暗殺は、イラクの過半数を占めるシーア派のアメリカを標的にする広範な報復攻撃を引き起こすだろう。レバノンとシリア、中東全域でイランが支援する民兵と反乱軍を活性化させ、20年にわたる米国の過失の結果である同地域の暴力や戦争がより危険な大火になるだろう。米国はイラクで包囲され、おそらく国外に追い出される。イラクにはわずか5200人の米軍しかいない。イラクの米国民は即出国するよういわれ、大使館と領事業務は閉鎖された。この状況はわれわれをイランとの直接戦争に引き込む可能性がある。アメリカ帝国は音を立てて崩壊するように見える。


 無人機による攻撃でイラク民兵軍司令官代理ムハンディスや、他のイラク・シーア派民兵指導者の生命も奪った。攻撃は窮地に立たされた二人の暗殺計画者ドナルド・トランプとイスラエルのネタニヤフ首相の政治的生命を一時的に延命するかもしれないが、それは米国の自殺行為だ。肯定的結果はあり得ない。


 石油価格は2倍、3倍になり世界経済を破壊するだろう。イランによる、イスラエルに対する報復攻撃、イラクのアメリカ軍施設への攻撃は数千人もの死者を出すだろう。サウジアラビアからパキスタンにまで至る地域のシーア派は、イランへの攻撃をシーア派に対する宗教戦争と見なすだろう。200万人に及ぶサウジアラビアのシーア派信徒は石油が豊富な東部の州、イラクのシーア派の大半、バーレーン、パキスタン、トルコのシーア派コミュニティに集中しており、アメリカと同盟国を攻撃するだろう。ペルシャ湾での石油生産の妨害が起き、レバノン南部のヒズボラはイスラエル北部への攻撃を再開するだろう。イランとの戦争は地域紛争を引き起こし、アメリカ帝国を終焉させる。


 2003年のアメリカによる侵略と占領後、統一国家としてのイラクは破壊された。かつての近代的インフラは荒廃し、電気や水道の供給も不安定だ。失業率は高くなり、政府の腐敗が横行した結果が反政府デモにもつながった。アフガニスタンでの戦争も『ワシントン・ポスト』が公表したアフガニスタン・ペーパーの通り敗北している。リビアもイエメンもシリアも大変な事態にある。


 するとなぜイランと戦争をするのか? なぜイランが違反していない核合意から離脱するのか?なぜ極めて激しやすい地域を一層不安定にするのか?


 これらの戦争を開始した将官や政治家は、自分がつくり出した泥沼に対する責任をとろうとしていない。彼らには身代わりとなる生け贄が必要なのだ。それがイランだ。


 対イラン戦争は地域全体でシーア派に対する戦争と見なされるだろう。だが2006年のイスラエルによるレバノンへの爆撃は、人口400万人のレバノンを制圧できず、逆にレバノン人を結束させた。それなのに領土がフランスの3倍、人口8000万人の国(イラン)を米国が攻撃し始めたらなにが起きるだろうか?


 米国はイスラエル同様、国際法をズタズタに切り裂き、違反して孤立している。米国の先制攻撃開始は国際法の下では、でっち上げの証拠に基づく「侵略犯罪」と定義される。われわれは国民として米国政府にこの犯罪の責任をとらせなければならない。そうしなければわれわれも共犯者になる。

    

「米国に居座る権利なし」 経済学者やジャーナリストら

 経済学者のピーター・ケーニッヒ氏(元世界銀行職員)は「イラン対アメリカ ガセム・ソレイマニ少将殺害」と題し、オンライン誌で次のように発信した。


 「ソレイマニ少将は単にイランで最も人気が高い司令官だっただけでなく、影響力もあり中東中で尊敬されていた。米国とNATOが「少なくとも3年はかかる」と想定したISISとの戦闘を1年未満で打ち負かしたイラク軍を訓練した代表も務めた。シリアでもISISなどを打ち破るためシリア軍の訓練に尽力した。このソレイマニ司令官殺害はイランに対する明確な宣戦布告だ。


 トランプは国民の拍手喝采を期待していた。大統領選が2020年であり、彼は人気の高まりと支持率が必要なのだ。再選されるために、彼以前の大統領と同様に殺人を犯したり、何百万人も殺す戦争を始めたりするのを尻込みしないのだ。それはオバマがしたことでもある。彼は米国との2つの戦争(アフガニスタンとイラク)が進行しているなかで大統領の座についた。彼が大統領の座を去ったとき、米国は7つの戦争(アフガニスタン、イラク、リビア、シリア、スーダン、ソマリア、パキスタン)の途上だった。


 それに加えてアメリカが訓練し、資金供給し、武装させたテロリストなどによる無数の代理紛争もある。
 ほとんどの米国大統領は、計画中あるいは進行中の侵略によって、世界中での殺人をどれほどいとわないかということと、彼らがアメリカ軍需産業の権益とイスラエルのAIPAC(米・イスラエル公共問題委員会)をどれほど良く代弁するかを基準に選ばれる。


 12月31日のバグダッドの米国大使館に対する非武装イラク人の抗議や攻撃は、12月29日にイラク民兵軍を25人殺害し、50人以上負傷させた米軍の攻撃に対する報復だった。アメリカがイラクに居座る権利はまったくない。シリアでも中東の他のどこでも、アメリカ国境外では同じだ。だから世界、国連、国連安全保障理事会はそれに応じて行動すべきだ。米国の際限ない侵略は止めさせなければならない。世界がそれに慣れ、異常が通常になっている。それは反転させなければならない。


 イラン政府は報復を警告したが、もっともなことだ。だが、それはワシントンと国防総省が望んでいるものだ。これで彼らは全力攻撃したり、イスラエルにアメリカを支持して全力攻撃するよう要求したりできるからだ。


 中東と世界が対処しているのは死にかけた獣だ。アメリカ帝国はそうなったのだ。獣が死ぬ間際に周囲へ激しく襲いかかっている。団結だけがこの怪物を打ちすえることが可能なのだ」。


 BBC(英国放送協会)防衛外交担当編集委員のジョナサン・マーカス氏は、「イランのソレイマニ司令官殺害 なぜ今でこれからどうなるのか」と題し次のように解説している。


 「ソレイマニ司令官をアメリカが殺害したことによって、これまで低強度で推移してきた両国の対立は劇的に悪化した。その余波はきわめて深刻なものになり得る。


 報復が予想される。攻撃と反撃の連鎖で、両国は直接対決に近づく可能性がある。イラクにおけるアメリカ政府の将来にも疑問符がつくようになる」。


 オバマ前政権でホワイトハウスの中東・ペルシャ湾政策を調整していたフィリップ・ゴードンは、ソレイマニ殺害はアメリカからイランへの「宣戦布告」のようなものだとのべている。


 「コッズ部隊は、革命防衛隊の海外作戦を担当する。レバノン、イラク、シリアと場所を問わず、攻撃を計画したり現地の親イラン派を後押しし、イランの影響力を拡大した。その中心に長年いたのがソレイマニだった。


 米政府からすれば、ソレイマニは大勢のアメリカ人を死なせてきた張本人だが、イランでは人気があった。米国による制裁や圧力に対抗するイランの反撃を主導してきた存在だった。


 ソレイマニ殺害の決定にあたり、米国防総省は過去の行動を強調するだけでなく、今回の空爆による殺害は抑止的行動だったと力説した。同司令官が“イラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していた”と。


 この次どうなるのかが大問題だ。トランプ大統領は劇的な一手でイランをしり込みさせ、米国に疑心暗鬼を募らせるイスラエルやサウジアラビアなど中東の同盟諸国に米国の抑止力はまだ効くことを証明して見せたと、一石二鳥を期待しているだろう。しかしイランが強力な反撃に打って出ないとは考えられない」。

「後悔するのは米国」 ムーン・オブ・アラバマ

 また海外メディアの『ムーン・オブ・アラバマ』は「アメリカはソレイマニ暗殺を後悔することになる」という記事をネット配信した。そこでは「アメリカは、イランとイラクに、宣戦布告した。アメリカが手に入れるのは戦争だ」とし、次のように続けている。


 「コッズ部隊はイランのイスラム革命防衛隊の海外部隊だ。ソレイマニはイランの外でイランと政治的、戦闘的運動に全責任を負っていた。メッカ巡礼をしたイスラム教徒のソレイマニは、対イスラエル2006年戦争時はレバノンのヒズボラに助言し、イラクとシリアでは『イスラム国』打倒に貢献した。イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、パレスチナのイスラム聖戦、シリア、イラクの民兵などはすべてソレイマニの助言と支援を得ていた。かれら全員が復讐行動をするはずだ。


 イラクで何百万という支持者を指揮するシーア派聖職者ムクタダ・サドルは彼の軍事部門『マフディー軍』を再び活性化させる命令を出した。2004年から2010年までマフディー部隊はアメリカのイラク占領とたたかった。かれらは再びそうするだろう。


 ソレイマニほどの高位指揮官のあからさまな暗殺は、イラン側による同規模の反撃が避けられない。中東や他のどこかを旅行しているすべてのアメリカ将官や高位政治家は警戒しなければならず、どこにも安全な所はない。


 トランプは敵を殺害した後が大変だということを思い知るだろう。
 2018年にソレイマニはイランを脅迫するトランプのツイッターへ公的に返答した。それは『あなたはわれわれが非対称戦争でどれだけ強力かご存じだ。かかって来い。あなたは戦争を始められるかも知れないが、終わりを決めるのはわれわれだ』という内容だった。


 米国はこの攻撃で何も勝ちとっておらず、今後何十年にもわたり、その結果を思い知らされることになる」。


 ニュージーランドのジャーナリスト・ケイトリン・ジョンストン氏は「世界大戦に火をつける可能性がある米国によるイラン軍最高司令官暗殺」と題し、さまざまな人人の見解を発信している。その主な内容は次の通り。


 「非常に情報に詳しいある人に、ソレイマニ暗殺に対するイランの対応が何だろうかについて話した。これはイランによるペトレイアスやマティス暗殺に匹敵するだろうと私は主張した。だがその知人は“いいえ、これはそれより遥かに重大だ”と答えた」(米ワシントンのシンクタンク・クインシー研究所代表=トリタ・パルシ氏)


 「ソレイマニは、イラン外のイラクとシリア両国で作戦をおこなうイラン革命防衛隊の司令官だ。両国でアルカイダとISISとの闘いで功績が認められている。これは非常に重大だ。アメリカは、最も尊敬されている軍人をイラク国内で暗殺することで、本質的にイランに宣戦布告した。人民動員隊のトップを殺害することで、アメリカはイラクにも更に多くの敵を作った。地域の報復があるだろう。それを防ぐことはできそうにない」(ジャーナリスト=ラニア・ハレク氏)


 「これが本当なら全中東を変え得る可能性があるといっても過言ではない」(ライジング=サーガー・エンジェティ氏)


 「これが事実であれば、アメリカは実質的に軍事的にロシアと中国の結びつきを確立したイランへの宣戦布告だ。これが第三次世界大戦を引き起こすといっても誇張ではない」(グレイゾン=ダン・コーエン氏)


 この記事のなかではイギリスの元海軍大将ロード・ウエスト氏が昨年、デイリースター・オンラインで「イランとの戦争に勝利するには、アメリカは、百万人以上か世界中の現役米軍人員のほぼ全員が必要だろう。たとえこれが第三次世界大戦にならないにせよ、ベトナムとイラクを足したより酷いだろう」と警告したことにも触れている。
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15251

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c24

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
25. 中川隆[-14728] koaQ7Jey 2020年1月09日 16:36:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1687]
自衛隊の中東派遣見直しを 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏が発信2020年1月9日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15264

 アメリカがイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことが引き金になって、第三次世界大戦に発展しかねないきわめて緊張した情勢があらわれ、安倍政府による自衛隊中東派遣の中止を求める世論が高まっている。この中東をめぐる情勢をどう見るかについて、現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏が自身のフェイスブックで発信している。大手メディアが伝えない重要な内容を含んでいるため、その内容を本人の承諾を得たうえで紹介する。日付は配信日。

◇ ◇

◇標的殺害は許されない―トランプの戦争犯罪(1月3日)


イラク政府が発表した写真には、空爆で燃える車両が映っている。(3日、バグダッド)

 米国のトランプ大統領は、イラン革命防衛隊の精鋭部隊「クッズ(エルサレム)部隊」のガセム・ソレイマニ(ガーセム・ソレイマーニー)司令官を殺害することを命じた。ソレイマニ司令官は、イラクやシリアでIS(「イスラム国」)との戦いに「功績」があった人物で、米国は実質上の同盟勢力の司令官を殺害したことになる。3日未明、イラク・バグダッドの国際空港でロケット弾攻撃によって同司令官は殺害されたが、この殺害がイラクの主権を侵害し、裁判も経ないでおこなわれた超法規的措置であることはいうまでもなく、国際法の観点からも許容されない。トランプ大統領はソレイマニ司令官のことを「テロリスト」と形容するが、「テロリスト」は標的殺害をおこなうトランプ大統領の方だ。


 この殺害で米国はイランとの軍事的緊張を高めることになったが、トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐって米上院で弾劾裁判が始まる直前だった。トランプ大統領には国民の目を対外的危機に転じさせようとした意図もあるに違いない。トランプ版の『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』である。このアメリカ映画(1997年)は、大統領選挙期間中に明るみになった大統領のセックス・スキャンダルから国民の目をそらすために、架空の敵国アルバニアが選ばれ、アルバニアの悪辣なイメージを強調するために非道なアルバニアというイメージがねつ造され、戦争の正当性を喧伝するというコメディーだった。


 イランが何らかの軍事的報復をおこなっていくことは明らかで、トランプ大統領のイラン政策は、イラン核合意から離脱したことと合わせて中東を平和や安定に導くものではまったくなく、愚かしいといわざるを得ない。イランは報復としてイラク国内のシーア派勢力に、駐イラク米国大使館を襲撃させたり、イラク駐留米軍を攻撃させることを考えたりするだろう。


 米国は、ソレイマニ司令官とともに、イラクの人民動員隊のアブー・マフディ・ムハンデス副司令官も殺害したが、ムハンデス副司令官は民兵組織の指導者だけでなく、国会では四八人の議員が所属する政治連合の「アル・ファタハ」を率いていた。イラク議会が主権を侵害した米軍のイラクからの追放を決議する可能性もある。


 トランプ大統領は国連安保理でも追認された核合意から離脱し、国連決議を経ない制裁強化をイランに科している。後先を考えないトランプ大統領のイラン政策が中東を米国自身も制御できない状態に置くことになっている。日本には、不合理な緊張をつくるトランプ政権の軍事行動に加担しないことが求められ、米国とイランの緊張の高まりを受けて自衛隊の中東派遣も見直したらどうだろう。

◇イスラム・シーア派 ―トランプとの闘争(1月4日)


イラク・カルバーラ(4日)

 3日、イギリス労働党のジェレミー・コービン党首は、米国によるソレイマニ司令官の「暗殺」は、世界に影響を及ぼす極めて深刻で、危険な紛争をエスカレートさせるものであり、イギリス政府は米国、イラン双方に自重を求め、米国の好戦的行動とレトリックを拒絶すべきであると説いた。


 米国の同盟国であるイギリスでもソレイマニ司令官の殺害が「暗殺」と受け止められているのは、当然といえば当然である。ソレイマニ司令官は、米国に例えていえば、統合参謀本部議長にも相当するような人物で、イランが激怒してもまったく不思議ではない。


 トランプ政権のイラン制裁強化は、イランを核兵器保有から遠ざけるどころか、イランには核エネルギー開発を再開する動きもあり、またイランを米国のライバルであるロシアや中国に接近させ、さらにイラン国内の強硬派の立場を強化するものだ。ソレイマニ司令官の殺害は、イラクの米国や米軍施設の安全を損ねることになり、米国の国益を守ることにはまるでならない。また、ソレイマニ司令官の殺害は、米国の国際社会における影響力を低下させ、米国の内外で暮らす米国人の安全を高めることにもならない。


 オサマ・ビンラディン、ムアンマル・カダフィ、サダム・フセインを殺害したことが米国の安全保障上の問題を解決したことはなかった。かえって暴力と紛争が中東地域を席巻していった。米国はソレイマニ司令官がイラクで米国に対する大規模な攻撃を計画していたと主張するが、しかし司令官は民間航空機でイラクを訪問し、バグダッドの空港ではパスポート・コントロールも受けた。


 12月にイランと関係が深いイラクの民兵組織がロケット攻撃で米国の民間人1人を殺害したが、それがイランの指示を受けたものであるという証拠はなにもない。トランプ政権はこれに空爆で応じ、25人の犠牲者を出すと、親イランのデモはバグダッドの米大使館を襲撃した。


 ソレイマニ司令官の暗殺はイランのナショナリズムや、シーア派の宗教感情にも火をつけることになった。イラン、イラク、パキスタン、インドではシーア派住民たちによる反米デモが発生するようになり、「米国に死を! イスラエルに死を!」が唱えられるようになった。シーア派には預言者ムハンマドの孫で、シーア派の第三代イマーム(シーア派が考える預言者の後継的指導者)のイマーム・フサインが現在のイラクのカルバラーでウマイヤ朝軍に殺害されたという殉教の精神が強くしみ込んでいる。フサインの殉教は「闇と悪」に対する戦いであり、これを現在に置き換えれば、トランプ政権の米国はシーア派の人人にとって「闇と悪」である。

◇イラクでいよいよ高まる反米の潮流(1月5日)


イラクでのソレイマニ司令官の葬儀(4日、バグダッド)

 イラクでは4日、米国のドローン攻撃によって殺害されたイラン革命防衛隊のガーセム・ソレイマニ司令官と、イラク人民動員隊のムハンデス副司令官の葬儀がおこなわれた。イラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相、ヌーリー・アル・マリキー前首相などイラク政府高官たちをはじめ、葬列には10万人が参加したという見積もりもあるほどで、イラク人の間には主権が無視され、イラク同胞、シーア派同胞が殺害されたことに対する憤りや反発がいやがうえにも高まった。


 イラク人民動員隊は、2014年6月にISがモスルを支配すると、危機感を覚えたイラク政府が、イランの支援を受けておよそ40の武装集団を集めて創設した民兵組織で、イラク政府軍と連携して活動をおこない、イラク政府が民兵たちの俸給も支払っている。人民動員隊は準軍事組織で、シーア派だけでなく、ISから迫害を受けたスンニ派、クルド人、ヤジディ教徒、クリスチャンたちからも構成され、15万人の兵力がある。その副司令官を殺害されたのだからイラク人の間で反米感情が高まるのは無理がない。


 イラクでは、2003年に開始されたイラク戦争、また8年半に及ぶ外国軍の駐留によって、反米感情が募り、2016年4月に明らかにされた世論調査では、93%のイラク人が米国を「敵」と考えている。今回の攻撃についても、米国はイラク政府と事前に協議したり通告したりすることなく、イスラエル、サウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)と諮って実行した。4日の葬儀では、イランで革命以来聞かれていたスローガン「アメリカに死を! イスラエルに死を!」が大勢の人人によって唱えられ、普段はナショナリスティックなイラク人の間でもイラン国旗が振られる様子もあり、イランとの連帯が強調された。


 司令官たちの遺体はイラク・バグダッド郊外のカーズィマイン廟に横たえられたが、ここにはシーア派第七代、第九代のイマーム(シーア派で預言者ムハンマドの後継者と考える最高指導者で、ムハンマドの血筋を引く者)の墓がある。さらに遺体は、シーア派の聖地カルバラーに運ばれて、イラク・シーア派の最高指導者アリー・シスターニ(スィースターニー)師の息子の出迎えを受けた。これは、シスターニ師もまた米国トランプ政権の措置に反発していることを表わすものだ。


 イラクには兵力5000人の米軍が活動し、ISとの戦闘のためにイラク軍を訓練するというのが駐留理由になっているが、ソレイマニ司令官を殺害したことは、米国がイラクの利益よりも、イラン対策としてイラクを利用している姿勢があらためて明らかになった。米兵たちへの危険も高まったことは間違いないだろう。


イラクの首都バグダッドでの葬列(4日)

◇歴史に無知な大統領によるイラン文化財の破壊は許容できない(1月7日)

 トランプ米大統領は、イランとの緊張を受けてイランの文化財を攻撃することも辞さないという考えを明らかにした。「国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)」は6日、米国もイランも調印する、文化・自然遺産を意図的に害することを禁ずる国際条約を順守すべきだという考えを明らかにした。


 トランプ大統領は文化財の歴史的価値も理解していないことだろう。今年7月4日、米国の独立記念日におけるリンカーン記念堂でのスピーチで、ジョージ・ワシントンと独立戦争に触れながら、「大陸軍(Continental Army)」(独立戦争で、合衆国となった13の植民地から編成された軍隊)は、イギリスから空軍基地を奪取し、制空権を掌握したと語った。合衆国の独立は1776年、ライト兄弟が有人動力飛行に成功したのは1903年だから驚愕の発言である。トランプ大統領はなぜ2つの中国があり、朝鮮半島が分断されたという歴史的背景も知らないとも言われている。トランプ大統領は、とにかく読書をせず、書かれた文字を読むのが苦手のようだ。(「アトランティック」18年1月5日の記事)


イラン・イスファーンのイマームモスク

 アケメネス朝、サーサーン(ササン)朝、サファヴィー朝の歴史も知らないに違いない。イランには22の世界文化遺産、また2つの世界自然遺産がある。文化遺産の数では米国の倍の数がある。


 世界遺産の認定を行う国連教育科学文化機関(ユネスコ)の憲章前文には「戦争は人の心が起こすものだから、人の心に平和の砦を築かなければならない」とある。世界遺産は平和のシンボルであり、また戦争の歴史への反省を世界にアピールするものだ。


 イランのアケメネス朝は、紀元前559年から紀元前330年まで継続した王朝で、その支配は寛容なものだった。キュロス大王、ダリウス大王の治世時代には征服した土地の人々がその宗教、習慣、商慣習を維持することを許し、また地方自治も行わせることもあった。世界遺産のペルセポリスは、アケメネス朝の神殿、宮殿、葬祭殿があったところで、国の栄華を今に伝えている。


 イランのイスファハーンは、サファヴィー朝(1501〜1736年)時代に「世界の半分」とも称されるほどの繁栄を謳歌したが、イスファハーンが繁栄した様子は、現在でもかいま見ることができる。縦が50メートル、また横が300メートルの「イマーム(シャー)の広場」を中心にモスク、バザール、宮殿、また神学校が建築された。「イマームの広場」の南には「イマーム(シャー)のモスク」が、また東にはシャイフ・ロトフォッラー・モスク、北にはカイサリーヤ・バザール、さらに西にはアーリー・カープー宮殿が接している。「イマームの広場」は、現在その大部分が池からなっており、夏にはその池から水を放出する噴水が、周囲に涼感を与えている。


 トランプ大統領の発言はユネスコの平和の精神をも踏みにじり、また彼にはイランだけでなく、人類が共有する文化遺産への敬意が微塵も感じられない。
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15264

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c25

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
26. 中川隆[-14727] koaQ7Jey 2020年1月09日 16:38:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1686]
友好国を敵に回す愚かな対米追従 アラブで歴史的に培われた親日感情 中東研究者が警鐘 2020年1月7日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15203

 中東を舞台にアメリカとイランとの一触即発、全面戦争の危機が高まり、そこに安倍政府が自衛隊を派遣しようとするなか、日本とイランとの歴史的な関係を見直し、アメリカのいいなりになって突き進むことがいかに日本の国益を失う愚かな道であるかを指摘する声があがっている。


 イランをはじめとするイスラム世界の人たちは、欧米に対しては時に激しすぎるほどの敵意を示す一方で、日本に対しては親しみの感情を持っている人が多く、それは歴史的に醸成されたものだ。そのことを、現地を仕事でしばしば訪れる中東研究者や船員たちが語っている。


 というのも19世紀以降、イスラム世界はイギリスやフランスなどのヨーロッパ列強によって分割・支配され、第二次大戦後はアメリカやイスラエルによる軍事侵略を受け続けてきたからだ。一方日本は、第二次大戦でアメリカによって広島と長崎に原爆を投げつけられ、国土は焦土と化し、壊滅状態になったにもかかわらず、その後めざましい復興を遂げた。イスラムの人たちのなかにはそのことへの驚きや尊敬の気持ちがあるし、とくに広島や長崎の被爆者に対しては強い同情心を持っている。また、イスラム世界に軍事介入しない平和国家・日本への共感もあるという。


原爆投下で廃墟と化した広島市街(1945年8月6日)

 たとえばイランの外交官を養成する教育機関・国際関係学院では、『SADAKO』という本がイラン人のなかで広く読まれていたと、中東研究者の宮田律氏が報告している。それは2歳のときに広島で被爆し、1955年に白血病で亡くなった佐々木禎子の伝記である。1979年のイラン革命後には、アメリカの罪をあばく展示がテヘランの旧アメリカ大使館でおこなわれていたが、それは広島、長崎への原爆投下の惨状を伝える写真の紹介から始まっていた。2018年の広島原爆記念日にイランのザリーフ外相は「1945年8月6日、アメリカは、世界で初めて原子爆弾を、しかも住宅地に対して使用した国となった。あれから73年後、アメリカは自国の核兵器を大幅に開発し、NPT核兵器不拡散条約にすら署名していない。アメリカの軍国主義は、人命に対する同国の無関心ぶりと同様、今なお終わっていない」とのメッセージを発している。

苦難の中での援助

イランの歴史に刻まれた日本人


 そのなかで敗戦間もない時期に、イスラム世界、ひいては世界に日本人の気概を示し、イランの人人の親日感情を醸成するのに貢献したといわれるのが、1953年の日章丸事件だ。


日章丸

 1951年、イギリスがイランで操業していた石油施設を、民主的に選出されたイランのモサデク政府が国有化した。その後、1953年8月にCIAとイギリスの諜報機関MI6の工作によるクーデターでモサデク政府は転覆され、親米政府が樹立されることになるが、それまでの時期、イランの石油積み出し港ではタンカーの姿がまばらになる一方、生産された石油がだぶついて油田地帯の石油タンクは満杯になっていた。イギリスのアングロ・イラニアン石油会社(のちのBP)が他の国際石油メジャーと共謀して、イラン原油を国際市場から閉め出したからだ。


 続いてイギリスは中東に軍艦を派遣し、石油を買い付けにきたタンカーを撃沈することを世界に表明、経済制裁を断行した。このとき出光はタンカー日章丸を極秘でイランに差し向け、53年4月にはイランのアバダン港に到着。原油2万200`gを満載し、海上封鎖を突破して翌5月に川崎港に帰港した。イランではこれを新聞が「快挙」と大きく報道し、日本国内でも「イランと日本の友好を象徴するもの」と称賛する世論が大きく高まったと、中東研究者が書いている。アングロ・イラニアンは積荷の所有権を主張して出光を東京地裁に提訴したが、後に取り下げた。

 また、昨年末に亡くなったペシャワール会・中村哲医師の、アフガニスタンの人たちのために全身全霊を注いだ仕事も忘れることはできない。中村哲医師は1980年代に医療支援活動でパキスタンに赴任し、2001年からはアフガニスタンで井戸を掘る灌漑事業に乗り出した。治安が著しく悪化し、国際社会の関心が薄れるなかでも、支援を継続し続けた日本人の姿が、現地の人たちの中に強い印象を残したことは、中村医師に対する国境・国域をこえた追悼行事で世界中に認知されている。

自主外交できず
油田開発も経済交流も放棄


アザガデン油田(イラン西部)

 ところが、アメリカに追随し、イランやイスラム世界との間で歴史的に培ってきたこうした友好関係をみずから投げ捨てる政策を、日本政府が実行してきた。その一つの典型が、2010年のアザデガン油田問題だ。

 当時、アメリカのブッシュ政府はイラン敵視政策をエスカレートさせ、イランの核開発を中止させるための経済制裁に踏み出した。それ自体、アメリカの中東支配の拠点であるイスラエルの核保有は認めつつ、アメリカに対抗する国の核開発は平和目的であっても認めないダブルスタンダードにほかならない。


 同年6月、国連安保理がイランの核開発に対して追加制裁決議をあげると、アメリカ政府はこれにもとづいてイラン制裁強化法を決定した。イランへの外国からの資金流入を抑えるため、石油資源開発に携わる企業や外国銀行を、制裁対象とする企業リストに加えることにしたのである。アメリカ政府は日本政府、さらに三菱UFJなど日本の3メガバンクに対し、アメリカ政府が指定するイランの企業・銀行との取引をしないよう要求した。イラン制裁強化法はアメリカの国内法だが、これを日本にも強引に適用しようとした。


 すると当時の民主党・菅政府はアメリカにいわれるままにこの要求を受け入れ、9月には貿易保険の制限やエネルギー関連分野の新規投資を禁止するイラン制裁案を閣議了解した。そして翌10月、国際石油開発帝石(INPEX、筆頭株主は経産相)は、イランのアザデガン油田開発から完全撤退すると発表した。推定埋蔵量260億バレル、日産26万バレルと予想された世界最大級未開発油田の開発権の75%を取得して、「和製メジャー」誕生が期待されていたその寸前で、みずからその権益を放り出してご破算にした。


 こうして日本政府はみすみす貴重な石油資源を失った。そして日本の撤退を尻目に、中国石油天然気集団(CNPC)がアザデガン油田開発権の70%を取得した。自主外交を放棄してアメリカに追随するだけなら、大事な国益を失ってしまうという事実が突きつけられた。


 今回、アメリカのいいなりになって一触即発の中東に自衛隊を派遣することは、石油開発利権を失うどころではなく、自衛隊員を米軍身代わりの肉弾として差し出すことにほかならず、日本を報復攻撃の標的にさらすことにつながる。一旦戦端が切られると戦争は泥沼に陥るほかはなく、それは日本とイランの両国民に甚大な被害をもたらす事態に発展しかねない。先人たちが苦労して築いてきた日本と中東・アラブ諸国との友好関係を無にすることになる。戦争ではなく平和的解決をはかることが求められ、そのためにも独立国としての自主外交を実行することなしに、国民の生命・財産は守れないことを浮き彫りにしている。
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/15203

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c26

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
7. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月09日 16:46:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1685]
キリスト教原理主義者 トランプ大統領の悪質な嘘を許すな
イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

トランプ大統領は、イラク米大使館が攻撃されたのがTV放送されたのを目にして、「大統領選にも響くのではないかと恐れた」から、過剰なスレイマニ司令官作戦を するように指示したと伝えられています。

トランプ大統領は、ソレイマニ司令官殺害の理由を「彼が米国の外交官と軍人への攻撃を企てていたため防衛措置をとった」としたが、イラクのアブドルマハディ首相は、米軍の攻撃を受けた日はイランとサウジアラビアの関係修復の仲介役として、サウジ側のメッセージをイランに送り、それに対するイラン側の返事をソレイマニ司令官から受けとる予定であったことを議会で証言した。

 ソレイマニ司令官が殺害されたのは、サウジへの返書をイラクの首相に渡すためにバグダッドを訪れた直後であり、米国の空爆による司令官殺害は「防衛措置」どころか、両国の和平の機会を潰したことを意味する。イラク首相は「私が返書を受けとる前に彼は殺された。政治的な暗殺だった」と米国のテロを批判した。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。

実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c7

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
8. 中川隆[-14725] koaQ7Jey 2020年1月09日 17:21:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1684]
キリスト教原理主義者 トランプ大統領の悪質な嘘を許すな
イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

 12月31日のバグダッドの米国大使館に対する非武装イラク人の抗議や攻撃は、12月29日にイラク民兵軍を25人殺害し、50人以上負傷させた米軍の攻撃に対する報復だった。

トランプ大統領は、イラク米大使館が攻撃されたのがTV放送されたのを目にして、「大統領選にも響くのではないかと恐れた」から、過剰なスレイマニ司令官作戦を するように指示したと伝えられています。

トランプ大統領は、ソレイマニ司令官殺害の理由を「彼が米国の外交官と軍人への攻撃を企てていたため防衛措置をとった」としたが、イラクのアブドルマハディ首相は、米軍の攻撃を受けた日はイランとサウジアラビアの関係修復の仲介役として、サウジ側のメッセージをイランに送り、それに対するイラン側の返事をソレイマニ司令官から受けとる予定であったことを議会で証言した。

 ソレイマニ司令官が殺害されたのは、サウジへの返書をイラクの首相に渡すためにバグダッドを訪れた直後であり、米国の空爆による司令官殺害は「防衛措置」どころか、両国の和平の機会を潰したことを意味する。イラク首相は「私が返書を受けとる前に彼は殺された。政治的な暗殺だった」と米国のテロを批判した。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。

実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c8

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
155. 中川隆[-14724] koaQ7Jey 2020年1月09日 18:24:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1683]
2020-01-05
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html

テレビや雑誌、インターネットなどにあふれる健康情報には、信頼できるものからそうでないものまで様々なものがあります。その中で、あやしい情報に振り回されないようにするには、科学的根拠に基づいた情報の選択が重要です。健康食品などの宣伝や広告で見られる「医師が勧めている」や「学会で効果が発表された」といった謳い文句は、本当に信頼できるものなのでしょうか?

『医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない』
https://news.livedoor.com/article/detail/14621717/

より引用します。
 


一見正しそうな「科学的根拠のない健康情報」に惑わされてしまわないためには?

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。

実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究からわかっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

@ 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
A βカロテンやリコピンは健康に良い。
B 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。

これらはすべて間違いと言っていい。

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
https://toyokeizai.net/articles/-/215982

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。

「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。

健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、

逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、

そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。

つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

@魚、
A野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、
B茶色い炭水化物、
Cオリーブオイル、
Dナッツ類の5つである。

逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。

甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c155

[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
334. 中川隆[-14723] koaQ7Jey 2020年1月09日 18:24:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1682]
2020-01-05
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html

テレビや雑誌、インターネットなどにあふれる健康情報には、信頼できるものからそうでないものまで様々なものがあります。その中で、あやしい情報に振り回されないようにするには、科学的根拠に基づいた情報の選択が重要です。健康食品などの宣伝や広告で見られる「医師が勧めている」や「学会で効果が発表された」といった謳い文句は、本当に信頼できるものなのでしょうか?

『医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない』
https://news.livedoor.com/article/detail/14621717/

より引用します。
 


一見正しそうな「科学的根拠のない健康情報」に惑わされてしまわないためには?

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。

実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究からわかっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

@ 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
A βカロテンやリコピンは健康に良い。
B 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。

これらはすべて間違いと言っていい。

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
https://toyokeizai.net/articles/-/215982

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。

「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。

健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、

逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、

そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。

つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

@魚、
A野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、
B茶色い炭水化物、
Cオリーブオイル、
Dナッツ類の5つである。

逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。

甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。
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http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c334

[リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
12. 中川隆[-14728] koaQ7Jey 2020年1月09日 18:52:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1687]
「PP3/250 = PX4」に酷似した音の出力管「6AR6」

「地震情報」が取り持った新しい真空管アンプ -
「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月21日
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm

あれは2週間ほど前のことだったろうか。
「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」
「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」
笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんか」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になってきているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「ほう、それはぜひ試聴してみたいですね!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。 6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中の「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることも無く古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。
我が家では英国系の出力管として「PX25=PP5/400」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどで実力伯仲といったところだろう。

古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、昨日(20日)になって新アンプが我が家に到着した。
   
構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそくスピーカーをJBLの「D123+075」で聴いてみたところ、ウ〜ン、これは素晴らしい!(笑)

パワー感、情報量、透明感、分解能など何ら不足を感じない。欠点のないアンプとはこういうアンプを指すのだろうか。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域の艶は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のほのかな色香を感じさせるのが不思議。
これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次にスピーカーを「AXIOM80」にして聴いてみた。

すると中高音域の情報量が多いせいかやや暴れ気味の感じがしたので取り付けている「AXIOM80」(復刻版)から「最初期版」への変更の必要性を感じたが、念のためにと前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ見事に暴れが収まって心地よい響きになったのには驚いた。
   
左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

いずれにしても、JBLシステムもAXIOM80も気が遠くなるほどうまく鳴ってくれる!(我が家の試聴環境ではという条件付きです)

さあ、あとは購入するかどうか大いに心が揺れ動くが決め手は「懐」次第といったところですね。とりあえず「予約1号」として登録しておくことにしよう(笑)。
最後に、出来るだけ多くの方に聴いていただきたい(製作者)とのことなので、貸出しOKのようですよ。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm

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チューブオーディオラボ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/

「チューブオーディオラボ」の真空管アンプ販売代理店 理想のオーディオ研究所
http://www.arisan58.com/

チューブオーディオラボ 6AV5GAシングルステレオアンプの製作 
【更新 5/6】紆余曲折・・・完成です。

さて、紆余曲折・・・6AV5GAから6AR6WAアンプに・・・
6AV5GAでのトラブルは、球個体が原因かも知れません。
変更は正解か・・・ご視聴いただき評価を頂きたいと思います。
当工房としては、よい選択(管球交換)だったと思います。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html#NEW

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武者修行の旅〜タンノイ・オートグラフ〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d

前回からの続きです。
   
正直言って「期待度7割ぐらい」の気持ちで待ち受けていた新しい「6AR6」アンプだったが、想像以上に我が家のシステムにピッタリくるアンプだった。

北国の真空管博士に「とても素晴らしいアンプですね!とりわけ低音域が充実していますよ」と情報交換するうちにこのアンプ開発の全貌が見えてきた。

希少化し、高騰の一途を辿る古典管の代わりに比較的手に入りやすい球で「古典管の音を再現する」というのが今回の新アンプの狙いだったそうだ。

また非常にシンプルな構成になっているのは「素性のいい真空管」だからこそあまり弄らずに素材を素直に生かしたい。逆の言い方をすれば真空管の素性が悪ければ回路が余計に複雑になる(笑)。

さらに低音域が充実している理由は画像をご覧のとおり「大型の電源トランス」と、しっかりとした能力を持つ「整流管」の効果によるものだそうだ。なんやかや言ってみても真空管アンプの低音域はこの二つで運命がおおかた決まるみたいですよ。

なお、初めは出力管 6AV5GA を予定していたがどうしてもうまく鳴ってくれず、博士のご提案で「6AR6」の三極管接続で最終的に功を奏したとのこと。
これまで幾多の真空管が生産されてきたが、まだまだ「音のいい球」って使い方次第でどこに転がっているかわかりませんねえ。

真空管の世界はとても奥が深いです。有名ではないけれど、こういう埋もれた球が次々に発掘されて古典管の優雅な世界を楽しめるのはとてもいいことです!

じっくりと腰を据えて半日ほど聴かせてもらううちにこのアンプをぜひ「タンノイ・オートグラフ」で聴いてみたい衝動にかられた。
そこでオーディオ仲間のMさん(大分市)に電話してみた。

「試聴用の新しい真空管アンプが来ましたので鳴らしてみたところとてもいい具合です。力強くて豊かな音を出すのでオートグラフで聴いてみたくなりました。よろしかったらアンプを持参しますので聴かせてもらえませんか?」
「ハイ、明日(21日)は午後3時から運動ジムに行きますのでそれまでならいいですよ。」と一つ返事だった。

Mさんは市内中心部で旅館業を営まれており比較的自由時間も豊富なので話が早い。
ご自宅には2種類のスピーカーがあって「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」。

大のレコード党で3台のプレイヤーを駆使されておりイコライザーアンプもカンノのアンプをはじめ数知れず。

21日(火)は前日までの梅雨を思わせるような雨がすっかり上がってからりとした好天気に恵まれた。
クルマで30分ほどできっかり13時に到着。

持ち運びに便利な比較的小型のアンプなので実に助かる。この歳になるとどんなに音がいいアンプでも「大きくて重たい」アンプは「使う気になれないっ!」。
どこかのCMで「字が小さすぎて読めないっ!」というのがありましたね(笑)。
   
さっそく新藤ラボの「KT88プッシュプル」(モノ×2台)を外してセッティング完了。

システムの概要はカートリッジがEMT、イコライザーアンプは「カンノ」プリアンプはマランツ7、スピーカーはオートグラフ。

レコードばかりでバッハをはじめとしてピアノ、バイオリンソロ、ボーカルを次々と聴かせてもらった。
   
オートグラフの持ち味は何といっても豊かなホールトーンだろう。低音域を深々と、しかも締りよくしっかりと出せるアンプが必須だが見事に期待に応えてくれた。

「なかなかパワー感がありますね」とMさん。

取り分けピアノの豊かな響きは流石にオートグラフの世界で、我が家ではまず聴けない音だった。その反面、高音域の抜けとなるとこればかりは無い物ねだりかなあ〜。まあ、クラシック向きのスピーカーだからこれでいいんでしょう。

次に向きを変えて部屋の横に置いてある「クリプッシュホーン」の試聴に移った。
今度は「マランツ8B」アンプを外しての試聴となった。レコードプレイヤーのカートリッジとイコライザーアンプは「ピッカリング」。
   
主にジャズ用として使用されているスピーカーだが、これも過不足なく鳴ってくれたが、欲を言えばシンバルの繊細さと輝きがもっと欲しい気がした。
我が家ではまったく不足を感じなかったのでもうこればかりは「相性」としか言いようがないが、まあ、いきなりのセッティングだから相性のいいカートリッジなどの選択など、もっとチューニングが進めば解決できる問題だろう。

わずか2時間ほどの試聴だったが好評のうちに試聴会が完了した。

「6AR6」アンプの出力は5ワット程度だそうだが、オートグラフの低音域をあれだけたっぷり鳴らすことができればまずは合格でしょう(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d

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真空管「6SL7」の球転がし - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年06月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/256cc1ec60469778b4edb6d10d0819b8

忘れもしない先月の5月20日に我が家にやってきた「6AR6」アンプ。
  
詳細は以前のブログ「地震情報が取り持った新しい真空管アンプ」(2019・5・21)に記載した通りで、試聴用としてお借りしたアンプだが早くも2週間が経った。

じっくりと腰を据えて聴かせてもらっているが、何よりも音の鮮度が高いのが魅力的。

「真空管式のパワーアンプはインターステージトランスが入ったものじゃないとダメ」というのがこれまでのポリシーだったが、このアンプならむしろ音の鮮度が落ちそうなので現状通りの無い方がいい。

「音がいいことで知られる名管「PX4」(英国)の特性にそっくりです」という麻薬みたいな台詞(北国の真空管博士)も相当効いているのもたしかだ(笑)。

今のところ、どこといって欠点が見当たらないアンプなのがどうも”癪”に障るので耳が変われば違った意見が聞けるかもと近くのオーディオ仲間に来てもらった。
スピーカーを「AXIOM80」にしていろんなCDを聴いてもらったが、これがまあ絶賛また絶賛。

「既存のアンプでは出せない音質です。AXIOM80を鳴らすのならこのアンプがベストじゃないでしょうか」。

やっぱり誰が聴いても同じですかねえ・・・。

現在、貸し出し中を含めて8台のパワーアンプを持っているが、そろそろ整理して財源を捻出しようかという切実感がふつふつと湧き起こってきた(笑)。
それはさておき、このアンプには初段管として「6SL7」(電圧増幅管)が使ってある。その昔、「6SL7」に凝った時期があるのでこの球に関してはいろんなブランドを所持しているので「球転がし」をやってみた。
   
左から「CV569」(英国STC)、「ECC35」(英国ムラード)、「6SL7」(シルヴァニア)、「6SL7」(GE)、「6SL7」(RCA)

これら5本を差し換えながらブランドでどう音質が変わるか、これはもう真空管アンプの醍醐味ですよね。

「初段管でこんなに音が変わるんですか!」とは仲間の率直な驚きの言葉だった。
クラシック好きの観点からすると、自分の心の中ではテストする前からイギリス系の「CV569」「ECC35」が優勢だが、仲間の意見も大いに参考にしたい。
それでは、こまめに差し換えた結果は次のとおり。仲間と自分の意見を総合したものである。

☆「ECC35」(ZAREX:ザイレックス) 

「ZAREX」ブランドだがこれは商社の名前なので、おそらくムラード製ではないかと思う。ネクタイを締めた紳士のような「かしこまった音」だが品の良さは流石に英国製だ。

「品って何?」と問われても困るが「奥ゆかしくて想像力というかロマンを掻き立てるような音」といえばいいのだろうか。

音楽を鑑賞するうえで「ロマン」がとても重要な要素になるのはもう「言わずもがな」ですよね。


☆「6SL7」(シルヴァニア)

一言でいえば「あっけらかんとした」音としか言いようがない。いかにも陽気なアメリカ人といったところだがもっと深みが欲しいなあ。

☆ 「6SL7」(GE)

「μ(ミュー)=増幅率」がひときわ高いようで元気がいい。鮮度も高いしはつらつとした音だがやや腰高になる。「AXIOM80」にサブウーファーが欲しくなったのはこの球だけだった。

☆ 「6SL7」(RCA)

GEの後で聴いたせいかとてもバランスが取れている気がした。ボーカルでは艶があるし音の切れや鮮度も申し分なし。ジャズだけ聴くならこれで十分。
☆ 「CV569」(STC)

「ホールトーンの響きはこれが一番ですね」とは仲間の言葉だが、とにかく「品がいい」に尽きる。さすがはSTC(ロンドン・ウェスタン)。

ただ、STCブランドの球の共通点は中高音域の比類ない美しさに比べて低音域がどうも薄目のような気がして仕方がない。今回もその例に漏れなかった。
以前、北国の真空管博士にこの疑問を率直にぶつけてみたところ「いいえ、規格通りの設定をきちんとしてあげればそういうことはありませんよ。STCはウェスタンと互角、あるいはそれ以上のメーカーですからね」とのことだったので自分に限っての現象だろう。

いずれにしても、以上のことから自分なりにベスト3を上げると、「ECC35」、「6SL7」(RCA)、「CV569」(STC)となる。
とにかく、このアンプは回路がシンプルなので真空管の個性がもろに出るところが楽しいし、音もたいへん魅力的だし、まったく手放す気になれない(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/256cc1ec60469778b4edb6d10d0819b8


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「今年を振り返って」シリーズ〜第4弾〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年12月28日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/25a7084d118095e9fa63d0b43f03a2b3

今年1年を振り返って、音質向上に著しく効果のあったものをピックアップしているこのシリーズ「第4弾」はいよいよ本命クラスの登場である。
それは今年の5月に遡る。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」
「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」
笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんかね」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になって高騰しているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「PP3/250そっくりの特性となると、もう捨てておけないですね。ぜひ試聴してみたいです!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。
そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。

6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中に出てくる出力管「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることもなく古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PP5/400=PX25」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどでまさに実力伯仲といったところだろう。

真空管「WE350」の流れを汲んだ出力管、しかも古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、さっそく新アンプが我が家に到着した。
   
構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそく聴いてみたところ、パワー感、情報量、透明感、分解能など軒並み合格点。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のようなほのかな色香を感じさせる。
これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。
次に、前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ一層心地よい響きになったのには驚いた。
   
左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

結局、このアンプを購入することになったわけだが、この12月に入って大きな転機を迎えようとはそのときにはまったく夢想だにしなかった。
続編として次回へ繋ぐことにしよう。
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チューブ オーディオ ラボ 真空管アンプ工房
http://shinkuukan2.web.fc2.com/

6AV5GAシングルステレオアンプの製作 \ 紆余曲折・・・6AV5GAから6AR6WAアンプに・
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html#NEW

6AR6シングルアンプタイプU     8/12 【更新】
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/13/6AR6.html



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思いがけない展開〜シリーズ第4弾の続編〜
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前回からの続きです。

今年の6月に新たに手に入れた「6AR6=6098」シングルアンプだが12月に入って次のような「思いがけない展開」があった。
きっかけは11月下旬に遡る。東京在住のオーディオ仲間「S」さんから次のようなメールが届いた。(以下要旨)

「北国の真空管博士から製作していただいたアンプが届いて2週間、出来るだけ毎日火を入れるようにして聴き込んできました。
率直な感想は「凄い」の一言です。あんな小さなテレビ球が出す音ではありません。

信じられないかも知れませんが、たかだか12インチの同軸フルレンジユニットのタンノイ・チャットワース(モニター・レッド)2台だけで、眼前にフルオーケルトラの雄大な景色が展開します。

こんな小さなアンプがドライブしてると知ったら、全員が驚愕することでしょう。
一切妥協のない部品選びと、球の特性を知り尽くした上での技が成せる処でしょうか?

博士は私の知る限り、最高の天才アンプビルダーと呼べると思います。こうなってくると、一から設計してもらうPP5/400アンプが俄然楽しみになってきました。
部品などはいっさい妥協することなく最高のものを使ってくださいと言ってあります。ただし、仕上がりの方は少なくとも1年以上は覚悟しなければいけないようです」

Sさんの本宅は福岡だが、レコードプレイヤーは「EMT」、スピーカーはタンノイの「コーナーヨーク」(モニターシルヴァー入り)、アンプは「PP5/400シングル」と一流どころを使っておられるほどの筋金入りのクラシック愛好家である。
       
そのSさんからこういう話を聞かされると素通りするわけにはいかないですねえ(笑)。

詳しく伺ってみると、「ボリュームとして「マランツ7」と同等の「クラロスタットボリューム」が使用されているのが音質向上の一因ではないか」とのこと。
真空管アンプに使用されるボリュームの質が音質に大きな影響を与えることは周知のとおりですよね。

さっそく博士に連絡して「たってのお願いですから我が家の6098シングルも同じボリュームに代えてくれませんか?」
前回の「シリーズ〜第4弾〜」でも述べたように「6098シングル」を購入したのは博士のお口添えがあったからのことなので、おそらく責任の一端を感じられたのだろうか、
「クラロスタットボリュームは米軍三沢基地からの放出品として手に入れたものですが、軍用品ですのでツクリは抜群です。残り少なくなってきましたが、付け替えてあげますのでアンプを送ってください。」
すぐに発送して待つこと1週間あまり、この23日(月)に改良後のアンプが我が家に到着した。

もう笑いが止まらないとはこのことですね。聴く前からどういう音が出るかは役者がそろっているのでおよそ推測できようというもの。
その役者とは、つまり「PP3/250=PX4」同等とされる「6098真空管の三極管接続」、「クラロスタットボリューム」それに付随して「完璧主義者の博士の試聴に基づく入力回路付近の見直し」など。

新品や改造したオーディオ機器の試聴のときは、いつもハラハラドキドキワクワクするのだが、今回は「いい音」が出るのが当たり前という感覚だった。
そして、やっぱり予想どおりだった!(笑)

ちなみに、いつもオーディオ機器の性能を把握するときは、視点として「音楽向き」か「オーディオ向き」かを色分けすることにしている。
言い換えると、前者は長時間聴いても疲れない音になり、後者は短時間聴くのは刺激的で耳に心地よいが、長時間だと疲れてくる音といえる。つまり、一時的なお客様向きのど派手な音ですね(笑)。
いわばマラソン走者と短距離走者の違いともいえる。
そして、到着から本日(29日)で丁度1週間になるが、このアンプは明らかに「音楽向き」の音だった。
また、プリアンプやスピーカーとの相性をそれこそ血眼になって(笑)、いろいろ探ったが、結局ボリュームが優秀なせいか「プリアンプ無し」で鳴らすのがベストだった。
つまり、アンプ側のボリュームの位置を4分目ぐらいにしてDAコンバーター「エルガー・プラス」(dCS)からの直結、そしてスピーカーは「グッドマン系」が最高だった。
極めてアンプを選り好みする「トライアクショム」(口径30センチの同軸3ウェイ)だが、これほどの完璧な再生は初めてと唸るほどの出来栄えだった。

気難しい「トライアクショム」がやっと真価を発揮してくれたかと思わず感涙に咽んだ!(笑)
博士によると「古典管を使ってアンプを作るときは当時の文献を深く読み込まないとダメです。やってはいけない禁忌事項がこと細かく書いてあります。
これらには先人の知恵がいっぱい詰まっていて、既に使い方のノウハウが当時完成していたことがわかります。そういう解説を読まずに古典管だからいい音が出るだろうと安易に考える人が多すぎます」
実際に「出てきた音」が何よりの説得力を物語っている。
「S」さんが提唱される「博士天才説」に喜んで加担させていただきます〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/68addfd49754b1cd651ac96061cea801
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c12

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか?
ロシア革命とは何だったのか?


社会主義の20世紀 第08回最終回|歴史の空白は埋まるか


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html

[リバイバル3] 中川隆 _ 欧米文化関係投稿リンク 中川隆
127. 中川隆[-14727] koaQ7Jey 2020年1月09日 19:28:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1686]
ロシア革命とは何だったのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c127
[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
27. 中川隆[-14729] koaQ7Jey 2020年1月09日 19:37:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1685]

2020年01月09日
イラン攻撃の背後にイスラエル
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795151.html

外国の軍事指揮官を暗殺

Qassem Soleimani 3Qassim Suleimani viecle in Baghdad
(左 : カシム・ソレイマニ / 右 : ドローン攻撃を受けた車輌の残骸)

  今月3日、アメリカ軍はイランのコッズ部隊を率いるカシム・ソレイマニ(Qassem Soleimani)司令官を殺害した。これはアクショク映画でもお馴染みの軍事ドローン(MQ Reaper)を使っての暗殺だ。イラン側としては、外国のイラクで革命防衛隊の指揮官を“いとも簡単”に殺されたから面目丸つぶれである。自国の重要人物をあっけなく殺されたんじゃ、いくら慎重なロウハニ大統領だって、重い腰を上げざるを得ない。米国に報復するのも当然だ。もし、それを躊躇(ためら)えば、自分の身が危うくなるから、武力攻撃に出てもおかしくはない。また、今年は再選を控えているから、トランプ大統領が大胆な軍事活動に着手ても、「やはりなぁ〜」と頷けることが多い。おそらく、アメリカ軍はイランに居た頃からソレイマニをずっと追跡し、絶交の機会だからバグダッドでソレイマニを殺そうと考えたに違いない。しかも、この暗殺計画にはイスラエルが全面的に協力していたはずだ。

Yossi Cohen 5( 左 / ヨシ・コーエン )
  中東情勢に疎い一般の日本国民は、こうした暗殺劇を耳にすると目を丸くして「エッ !」と驚くが、イスラエルとアメリカは前々から殺そうと準備していたのである。イスラエルの諜報機関「モサド(Mossad)」を率いるヨシ・コーエン(Yossi Cohen)長官は、去年の10月にソレイマニの暗殺を仄めかしていた。当時、ソレイマニはイスラエルの暗殺計画に言及し、「第二次レバノン戦争が行われた2006年、イスラエルの攻撃機はベイルートにいた自分とヒズボラの指導者ハッサン・ナスララを標的にしていたんだ」と非難していたのである。超保守派のユダヤ・メディアである「ミシュパチャ」紙から、この発言の真相を訊かれたコーエン長官は、暗殺計画のことを全面否定せず、「奴(ソレイマニ)は暗殺も不可能じゃない、有り得ると考えていたんだ」と語っていた。("Mossad chief : Iran's Soleimani knows his assassination is not impossible", The Times of Israel, 11 October 2019.)

  国際報道に関心のある日本人なら、イスラエルがイランを目の敵(かたき)にし、ペルシア人の核開発を何としても阻止しようと謀っていた事くらい知っていよう。ブッシュ政権により、サダム・フセインが倒された後、イスラエルにとっての脅威といえば、隠然たる存在感を醸し出すイランだけである。サウジ・アラビアには米軍が駐留しているから、何か怪しい事をしようとすれば、ワシントンが真っ先に王族の首根っこを押さえる。隣国のシリアとエジプトは、少々厄介だけど、もはやイスラエルを脅かす程の大国じゃない。したがって、残る脅威はシーア派を輸出するイランのみ。ベンヤミン・ネタニヤフ首相が率いる「リクード(Likud)」(シオニストの右派政党)にしてみれば、イランの核武装なんて言語道断。空爆を用いての核施設破壊も視野に入れているくらいだ。こうした強硬路線は単なる“掛け声”じゃなく、「リクード」の連中は本気で考えていた。

Tamir Pardo 3(左 / タミール・パルドー )
  2016年までモサドの長官を務めていたタミール・パルドー(Tamir Pardo)は、対イラン攻撃の可能性があったと暴露している。2011年、イスラエル軍はネタニヤフ首相からの命令を受ければ、15日以内にイランを攻撃する準備ができていたのた。(Ilan Ben Zion, "Ex-Israeli spy chief : Netanyahu planned Iran strike in 2011", Associated Press, May 31, 2018.) まぁ、「イランの核兵器開発は絶対に赦さない」と豪語するネタニヤフが、速攻の戦争計画を練っていたとしても不思議じゃない。日本のマスコミは強調しないが、「リクーード」の歴代党首を目にすれば分かるじゃないか。初代のメナヘム・ベギンは筋金入りのテロリスだったし、イツハク・シャミールやアリエル・シャロンも虐殺部隊の親分で、軍事行動を決して躊躇わぬ武闘派だ。

  ちなみに、ベンヤミン・ネタニアフはイスラエル国防軍(IDF)の元陸軍大尉である。彼は特殊部隊「サイェレット・マトカル(Sayeret Matkal)」に属していた、というから凄い。この組織は参謀本部に所属し、偵察や対テロ活動を主な任務とする斥候部隊で、「Unit 269」と呼ばれている。ベンヤミンの父親ベンジオン(Benzion)はコーネル大学の名誉教授で文民だけど、その息子達は皆軍人になっていた。(ついでに言うと、この父親は2012年4月、何と102歳で亡くなっている。) ベンヤミンの兄ヨナタン(Yonatan)とイド(Iddo)も「サイェット・マトカル」のエリート隊員で、三男のイドは異色の人物だ。この弟は退役後、大学に進んで医師免許を取得し、時たま医療活動に従事するが、本業は劇作家であるという。彼は数冊の著作を出しており、エンテベ作戦におけるサイェレット・マトカルについて本を書いている。結婚して子供をもうけたイドは、イェルサレムじゃなく米国のニューヨークに住んでいるそうだ。

Benzion Netanyahu & BenjaminIddo Netanyahu 2


(左 : ベンジオン・ネタニヤフと息子のベンヤミン / 右 : イド・ネタニヤフ )

Yonatan Netanyahu 1(左 / ヨナタン・ネタニヤフ)
  長兄のヨナタンは家族に取って英雄となっている。というのも、彼はサンダーボルト作戦(別名 / エンテベ作戦)」に参加し、唯一の戦死者となっていたからだ。1976年、パレスチナ系テロ集団(PFLP-EO)および西ドイツのテロリスト四名が、エールフランスの旅客機をハイジャックし、服役中のテロリストを釈放するよう要求した。そこで、イスラエルのイツァク・レヴィン首相とシモン・ペレス国防相は人質を救出すべく、旅客機が強行着陸したウガンダのエンテベ国際空港に特殊部隊を派遣。この作戦を遂行する中でヨナタン・ネタニヤフ中佐が死亡したのだ。彼の遺体はマウント・ヘルツェルにある軍人墓地に埋葬されている。弟のイドがこの作戦について本を書いたのは、亡くなった兄を慕ってのことだろう。国防軍が存在しないから仕方ないけど、日本の首相ときたら、軍事音痴の“赤いボンクラ”か、お花畑で育った“お坊ちゃま”くらい。もう情けなくて溜息が出てくる。

  脱線したので話を戻す。筆者はアメリカによるイラン攻撃には驚かない。なぜなら、イスラエルの衛星国であるアメリカ合衆国は、以前からイランを標的にしていたからだ。9/11事件の後、対テロ戦争を決意したジョージ・W・ブッシュ大統領は、演説の中でイラン、イラク、北朝鮮を名指しして、「悪の枢軸(Axis of Evil)」と呼んだのは周知の通り。ついでに言えば、このフレーズを考案したのは、ホワイトハウスのスピーチ・ライター、デイヴッド・フラム(David Frum)である。彼はカナダ生まれのポーランド系ユダヤ人であるが、イェール大学で学士号を取り、ハーヴァード大学のロースクールで法学位を取ったそうだ。その後は、カナダの雑誌『サタデー・ナイト』で編集員を務め、出世を重ねると、アメリカにある有名な保守派シンク・タンク、「マンハッタン研究所(Manhattan Institute for Policy Research)」の上級研究員になった。

David FRum 3Bill Kristol 1PAul Krugman 1


(左 : デイヴィッド・フラム / 中央 : ビル・クリストル / 右 : ポール・クルーグマン )
 
  また、ユダヤ人ネオコンのビル・クリストル(William Kristol)が運営する『The Weekly Standard』誌にも記事を寄稿していたから、ブッシュ政権に雇われても不思議ではない。日本人にはちょっと意外だが、フラムは外国籍のまま、ホワイトハウスで働く数少ないスタッフの一人だった。彼は元々カナダ人ジャーナリストで、アメリカに帰化したのは2007年であったというから驚く。つまり、外国人のスピーチライターが大統領の演説を書いていたということだ。ちなみに、フラムは有名なユダヤ人経済学者、ポール・クルーグマン(Paul Krugman)の遠い親戚なんだって。ホント、ユダヤ人は色々な血筋で繋がっているものだ。

  ネオコンに守られたブッシュ大統領は、イスラエルの国益を推進することに熱心だった。イラクに大量破壊兵器があると言いふらして、サダム・フセイン政権を倒したが、ついに探していた兵器は見つからなかった。しかし、本当の狙いはイランで、北朝鮮は目くらまし用の添え物。イスラエルの安全を確保し、その権力を増大させるには、ペルシア人の国家は邪魔だ。(当ブログでは既に「大イスラエル構想」について紹介したから、まだ知らない人は参考として読んでください。)

Bernard Lewis 2(左 / バーナード・ルイス )
  イスラエルはイスラム教の周辺諸国を叩き潰し、中東アジアの覇者になろうと目論んでいる。しかし、イスラエル単独で中原の覇者となるのは難しい。そこで、シオニストの重鎮達は、歐米諸国を利用しようと考えた。特に、アメリカは一番頼りとなる相棒だ。何しろ、アメリカ国内にはお金持ちのユダヤ人がごまんといる。巨万の富を築いたビジネスマンは、共和・民衆の両党に大金を注ぎ込み、知識人やジャーナリストはイスラエル擁護の世論操作を行う。ハリウッドを牛耳る業界人やテレビ局にはびこる藝人だって、意識的・無意識的を問わず、自然とユダヤ人に有利な思想を吹き込んでいる。一方、ユダの金貨で買収された異教徒は、更なる「御褒美」を求めてユダヤ人の手下になるからチョロい。外政を司る国務省はシオニストの巣窟で、中東問題を扱うのはユダヤ人ばかり。普通に育った西歐系アメリカ人だと、いくら優秀でも暗号みたいなアラビア語じゃ厭になる。日本語みたいに複雑な言語をマスターする奴なんて滅多にいないから、中東アジアの専門家は自ずとユダヤ人ばかりとなってしまうのだ。日本でも有名なバーナード・ルイス(Bernard Lewis)を思い出せば分かるじゃないか。

  とにかく、アメリカ軍を利用してイスラム諸国を潰して行くのが得策だ。それには合衆国の政治家を動かさねばならない。手っ取り早いのは札束ビンダ。これは強力な媚薬で、強面(こわもて)の議員でも股を開く。SMプレーじゃないけど、緑の紙幣で頬を殴られると、「もっと頂戴!」とせがんでしまう。日本人は歐米人に恐怖感を抱いているが、お金の威力を知っているユダヤ人にしたら仔犬ていど。ヨボヨボの老人でも勝てるから、マモン(銭の神)の腕力はテーミス(正義の女神)の剣を凌駕する。事実、共和党の大口献金者を見れば、ズラリとユダヤ人が控えているじゃないか。

Paul Singer 1(左 / ポール・エリオット・シンガー)
  以前にも紹介したけど、ヘッジファンドの帝王で、「エリオット・マネージメント社(Elliott Management Corporation)」を創業したポール・エリオット・シンガー(Paul Elliott Singer)は、大量の資金を共和党に流していた。ミット・ロムニーが大統領選挙に出たときは、彼の資金管理団体「Restore the Future)」に百万ドル以上の献金を行っていたし、先ほど紹介した「マンハッタン研究所」の会長にもなっていたのだ。ユダヤ人というのは、白人から馬鹿にされても、それにめげずコツコツとお金を貯め、ある程度の富を蓄えると、政治活動に乗り出し、様々な人脈を築いて更に儲けようとする。彼らは互いに助け合いながら、みんなで豊かになろうとするからズル賢い。

  共和党への大口献金でシンガーと双璧をなすのは、カジノ王のシェルドン・アデルソン(Sheldon Adelson)だ。このユダヤ人については、当ブログで何度も紹介したから、覚えている読者も多いだろう。(記事A、記事B、記事C) このエデルソンは大のイスラエル贔屓で、前々から「ガツンと一発、イランを攻撃してやれ!」と主張し、飼い犬の政治家どもに発破(はっぱ)を掛けていた。北米や歐洲に住むユダヤ人は、祖国のイスラエルに移住せず、異教徒の国家に住み着いて快適な生活を送っているから、本国の同胞に対して「すまない!」という気持ちが強い。やはり、物質的に豊で憧れのヨーロッパ人と離れて暮らすことはできないので、せめてお金だけでも使って、イスラエルの同胞に尽くしたいと考える。だから、やたらとイスラエルを支援する在米ユダヤ人が多い。

Sheldon AdelsonGene Simmons 4(左: シェルドン・アデルソン / 右 : ジーン・シモンズ )
  ここでは関係ないけど、人気ロック・バンド「キッス(KISS)」でベース・ギターを担当するジーン・シモンズ(Gene Simmons / 本名 : ハイム・ウィッツ)も、熱心なシオニスト系ユダヤ人。彼はイスラエルのハイファ生まれで、8歳の時に米国に移住し、ニューヨークで育ちながら、ユダヤ人学校に通った経歴を持つ。(後に、ジーンは母親の旧姓を用いて、ユージン・クラインと改名したそうだ。本当にユダヤ人は、よく名前を変える癖がある。) ユダヤ人のミュージシャンには民衆党支持者か左翼が普通なんだけど、ジーンは他の同胞とは違い、ジョージ・W・ブッシュを讃える共和党支持者だった。(とはいえ、彼は西歐世界のキリスト教伝統を守りたい「保守派」ではない。) 熱烈なイスラエル支援者のジーンは、イラクを侵攻したことでブッシュを褒めていた。ブッシュのイラク戦争を咎めていたユダヤ人俳優とは大違いだ。

Bernard Marcus 1(左 / バーナード・マーカス )
  もう一人、ユダヤ人の有力者と言えば、大富豪のバーナード・マーカス(Bernard Marcus)を挙げねばなるまい。彼は有名な「ホーム・デポ(Home Depot)」を創業したビジネスマンで、この会社はアトランタに本部を置く大手の小売りチェーン店。主に住宅リフォームを手掛け、調理器具や建設資材の販売、建築サービスなどを扱っている。別に保守派を好きな訳じゃないが、イスラエルを祖国のように思っているから、このユダヤ商人はトランプ大統領を支援し、アデルソンに次ぐ大口献金者となっていた。総資産約45億ドルを有するマーカスは、経営の第一線を退き、慈善活動かとなって、300くらいの団体に20億円ほど寄附したそうだ。(Hayley Peterson, "Billionaire Home Depot co-founder reveals plans to give away up to 90% of his wealth, with most going to philanthropy and some President Trump", Business Insider, July 1, 2019.) とはいっても、そこには下心があるから、マーカスが持つ資産の80%ないし90%は、「マーカス財団(The Marcus Foundation)」に流れている。(Debra Nussbaum Cohen, "Home Depot founder Bernie Marcus on sunsetting his foundation", Jewish Insider, December 20, 2019.) マーカスは天使になって慈善団体にお金を渡していたが、話題がイスラエルとなれば別。急に豹変して鬼の顔になる。しかも、イランを悪魔呼ばわり。こんな輩が“ケツ持ち”なんだから、トランプ大統領が話し合いでイランと交渉なんて無理だろう。棍棒外政しかない。

  ユダヤ人の大富豪は慈善家となって、各業界にお金を配るけど、そこには必ず何らかの「魂胆」が隠れていた。マーカスも気前よくお金をバラ撒いていたが、それはネオコン風の保守派団体がメインで、親イスラエルという特質を兼ね備えている。彼が資金を流した組織を幾つか挙げてみよう。例えば、

  アメリカン・エンタープライズ研究所(American Enterprise Institute)、イスラエルの為に団結するキリスト教徒(Christians United for Israel)、イスラエル軍の友人(Friends of the IDF)、フーバー研究所(Hoover Institute)、ハドソン研究所(Hudson Institute)、イスラエル・プロジェクト(Israel Project)、ユダヤ国家安全保障研究所(Jewish Institute for National Security Affairs)、マンハッタン研究所(Manhattan Institute)、中東問題研究所(Middle East Media Research Institute)、司法ウォッチ(Judicial Watch)、慈善活動円卓会議(Philanthropy Roundtable)など、専門家でない日本人でも、ちょっとは耳にしたことがあるくらい有名な研究機関がズラリと並んでいる。ジョージ・ソロスもそうだけど、ユダヤ人の有力者は様々な方面に餌を播いてネットワークを広げているから、本当に大したもんだ。

Richard Goldberg 2(左 / リチャード・ゴールドバーグ)
  ユダヤ人というのは、異国に根を張ってお金を稼ぎ、色々なロビー団体を作って、政治を牛耳ろうとする。巨大なロビイスト団体、「AIPAC(米国イスラエル公共問題委員会)」にはよく知られているけど、イスラエルを支援するシンク・タンク、「デモクラシー擁護財団(Foundation for Defense of Democracy / FDD)」も忘れてはならない。この研究機関はトランプ政権に対し、様々な提言を示し、情報分析の手助けをしているという。とりわけ、トランプ政権のタカ派で、リチャード・ゴールドバーグ(Richard Goldberg)というユダヤ人は特筆に値する。彼はホワイトハウスで安全保障を担当する補佐官で、親イスラエルのイデオローグ。アメリカ兵よりもイスラエル兵の方が大切だから、トランプ大統領に強硬なイラン対策を進言していたそうだ。(Philip Weiss, "Israel figured in US decision to assassinate Iranian generals", Mondoweiss, January 4, 2011)

  でも、彼をこの地位に就けたのは、イスラエルの盟友で前国家安全保障担当補佐官のジョン・ボルトン(John Bolton)であった。異教徒のボルトンが、なぜあのように重用されるのかと言えば、ボルトンが米国のネオコンと昵懇で、イスラエルとの太いパイプを持っているからだ。ボルトンがシオニストに肩入れしているのは有名だけど、ゴールドバーグはもっとタチが悪かった。ブルムバーグ紙によれば、ゴールドバーグは国家安全保障会議で働いていた時も、FDDから給料を貰っていたそうだ。(Nick Wadhams, "U.S. Official Central to Hawkish Iran Politics Departs NSC", Bloomberg, January 4, 2020.) 普通の日本人だと、「えっっ ! そんな民間団体から給料を貰っていてもいいのか!!」と驚いてしまうが、ユダヤ人がユダヤ人組織と癒着していても、ユダヤ人天下のアメリカではOKだ。だいいち、ユダヤ・マネーを否定したら、ほとんどの政治家が有罪となるし、選挙資金が枯渇して泣き出す。それに、どんな法律が存在しても、直ぐに抜け穴を見つけてしまうのがアメリカ人。日本だと、ブチャラティのスタンド、「スティッキィ・フィンガーズ」を呼んでこないと無理だけど、アメリカには腐るほど悪徳弁護士がいるから大丈夫。どんな場所にもジッパーを附けて、あっという間に隙間を作ってしまうんだから。(「ブチャラティ」を知らない人は、荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険 /黄金の風』を読んでね。)

John Bolton 2John Bolton 4

(左 : ジョン・ボルトン / 右 : ボルトンとネタニヤフ)

  脳天気な日本人と違って、狡猾なユダヤ人は自国の安全保障に敏感だ。イスラエル生存の為なら手段を選ばない。アメリカもそうだけど、イスラエルによる暗殺なんて日常茶飯事。アメリカのCIAは共犯を拒んだが、イスラエルは何としてもイランの核開発を阻止したかったので、主要研究者15名を“排除”すべく、モサドに「抹殺リスト」を作らせたという。(Ronen Bergman, "When Israel Hatched a Secret Plan to Assassinate Iranian Scientists", Politico, March 5, 2018.) 例えば、2007年1月14日、核物理学者のアーデシール・ホセンプール(Ardeshir Hosseinpour)博士は「ガス漏れ」で窒息死。2010年1月12日、核物理学を専攻する大学講師のマスード・アリモハマディ(Masoud Alimohammadi)は、自分のクルマに乗ろうとしてドアを開けた瞬間、隣にあったバイクが大爆発して即死。2010年11月29日、マジド・シャリアリ(Majid Shahriari)がフランス産の自動車「プジョー」に乗っていると、二台のバイクが近づいてきて、車体に吸着爆弾を貼り付けて走り去ったという。この爆発により彼は即死。まるで映画『ミッション・インポシブル』の暗殺シーンみたいだけど、イスラエルの工作機関にとったら「いつもの仕事」にだ。

  我が国の一般人は、「えぇぇぇ〜、イスラエルはヒットマン・チームを作ったのか !」と驚くが、中東アジアの民族は日本人のような平和なペンギンじゃない。必要とあらば、「ゴルゴ13」とか「ファブル」みたいな殺し屋を派遣する。こうした極秘作戦の為に、イスラエル政府は軍や諜報機関に対し、約20億ドルの予算を渡したらしい。安倍総理も少しはイスラエルを見習えよ。ただ、日本だと国内の政治家を先ず粛清しないとね・・・。

  日本のマスコミや評論家は、アメリカとイランとの軍事衝突に怯えて、「第三次世界大戦になるのかなぁ〜」と心配しているが、抜け目のないペルシア人は何処かで妥協点を持ち出してくるだろう。老獪なペルシア人は「一億玉砕」みたいな発想はしないから、全面対決なんてあり得ない。それよりも心配なのは、今後、イスラエルがどのような手段で戦争やテロ事件を仕掛けてくるかだ。あくまでも「仮」の話だよ。もし、筆者がイスラエル政府の政策担当者なら、西歐や北米で更なるテロ事件を画策するだろう。例えば、ISみたいなテロ組織に資金を流し、ロンドンやニューヨーク、パリ、アムステルダム、アントワープ、ミラノなどで爆破テロを実行させ、西歐人の感情と世論を「反イスラム」に仕向ける。

Middle Eaast 11Middle East 2


  もちろん、実行犯は自発的に聖戦を遂行する現地のイスラム教徒だ。こうしたジハード戦士を勧誘し、訓練して命令を下すのもイスラム教徒。中東アジアに本部を持つテロ組織も、イラク人やシリア人のイスラム教徒で、モスクの指導者も混じっている。だが、その活動資金をずっと辿って行くと、怪しげなアラブ人に出くわすが、これがモサドの工作員だったりするから興味深い。つまり、熱狂的なムスリム・テロリストに大金を渡して扇動すれば、後は勝手に殺人テロを起こしてくれるから、ユダヤ人の工作員は高みの見物を決め込んでいればいい。だいたい、中東や歐洲にいる極悪スポンサーなんて、どんな人物なのか判らない。仲介人が暗躍すれば、出資者は謎の人物のままだ。しかし、テロリストにとったら、資金をくれる奴の正体なんてどうでもいい。憎い西歐白人を殺せればスッキリする。

  中東アジアの勢力図や紛争状態などは、日本人ばかりか、歐米人にとっても複雑怪奇だ。よくCNNやBBCなどが特派員を送って現地レポートをさせているが、特派員が集めた情報なんて我々が「裏」が取れる代物じゃないし、どんな「筋」からのネタなのか判らない。だいいち、特派員が接触した現地人や情報屋なんて信用できないし、誰が背後にいるのか、どんな動機で「内情」を暴露するのか、その真意が分からないので、騙される危険性が非常に高い。例えば、特ダネを提供するアラブ人が、実はイスラエルの手下である場合もあるし、元ネタの出所がモサドからの情報とも知らずに、西歐人レポーターに話しているケース、あるいは、ガセネタと知りながら、まんまと小銭を騙し取っている奴もいるから、我々はテレビや新聞で流れるニュースが正確な情報なのか、それとも巧妙に仕組まれたプロパガンダ、あるいは単なる噂話なのか判断できない。モサドは現地のイラク人やペルシア人に扮して歐米の特派員に接近するし、作戦によっては、彼らを騙して罠に嵌めることもある。中には、最初から共犯という場合だってあるのだ。

Qassem Soleimani & Ali Khamenei & Hassan NasrallahTrump & Netanyahu 1


(左 : 司令官のソレイマニとハメネイ師、「ヒズボラ」の議長ハッサン・ナスルッラーフ / 右 : トランプ大統領とネタニヤフ首相)

  中東アジアは得体の知れない化け物が跋扈する魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界だ。何千年も血みどろの殺戮が繰り返されてきた地域では、誰が「善」で誰が「悪」なのかという「正義」の区別は無い。イランのシーア派にとったらソレイマニ司令官は英雄だけど、イスラエルのユダヤ人にとったらテロリストの親玉だ。イラン国内でも彼を極悪人と思うペルシア人がいるくらいだから、殺害された指揮官を「立派な人」と褒める朝日新聞は、底抜けのアホとしか言い様がない。とにかく、ユダヤ人というのは、アメリカで「国民」となっていようが、イスラエルで「兵隊」となっていようが、アラブ人やシリア人、ペルシア人と共存することはなく、妥協なき「天敵」と思っている。しかも、ユダヤ人は他人(ゴイム)を利用して目的を達成しようとするから狡猾だ。ネタニヤフ首相が紛争の矢面に立たず、米軍を全面に押し上げて、「アメリカ対イラン」という構図にしている。つまり、ネタニヤフは「イスラエルvsペルシア」という民族対決にしたくないのだ。

  結局、血を流すのはアメリカ兵とペルシア兵だけ。イスラエルは漁夫の利を得ればいい。イラン国民にしてみれば、「イスラエルの核兵器は容認なのに、どうしてイランの核開発は駄目なのか?」と憤慨するけど、歐米社会はユダヤ人に洗脳されているから、反論しても無駄である。パキスタンやインド、北朝鮮の核武装は黙認するけど、イランは「許さない」とくれば、彼らの怒る気持ちも分かるけど、イスラエルが「断固反対」なんだからしょうがいない。デモクラシーではお金が輿論と政策を決定する。アメリカ兵は「祖国のため」と思って戦うが、実質的には「イスラエルのため」に戦い、場合によっては傷つき亡くなって行く。哀しいけど、これが現実だ。日本は国益のためアメリカに附くしかない。それが厭なら、核武装して国防軍を持つべきだ。独立しないと発言権は無い。自分の運命は自分で決めるのが鉄則。これを忘れた日本人が滅んで行くのも当然じゃないか。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795151.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c27

[近代史3] 在日韓国人が急速に減少 9割が日本人と結婚し子供は日本人になる 中川隆
1. 中川隆[-14731] koaQ7Jey 2020年1月09日 19:57:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1684]
2020年01月09日
朝鮮学校生徒の7割以上が韓国籍や日本国籍、なぜ北朝鮮の学校に?


減ったとはいえ韓国学校より生徒数が遥かに多い

画像引用:https://io-web.net/wp/wp-content/uploads/2010/06/genki_201007_01.jpg

朝鮮総連7万人、民団30万人

韓国の在日団体である民団によると、日本在住韓国人の9割が日本人と結婚し、生まれた子供の多くは日本人になっている。

日本国籍の”韓国人”であっても民団には入れるが、民団の勢力は時間と共に縮小するばかりです。

在日人口は最盛期69万人を誇り年5000人以上増えていたが、今は45万1千人で年1万人以上減少している(法務省HP)


今まで日本に帰化した韓国人は戦後30万人以上だが、それも多くは高齢化して子供や孫は日本人になっている。

こうしてみると「在日が日本を支配している」のような意見は、実際にはあり得ないのが分かる。

在日韓国人と帰化人を合計しても日本の人口の1%未満なので、例えば沖縄・琉球人の合計よりもずっと少ない。


民団の他にもう一つ朝鮮総連という北朝鮮系の在日団体があるが、こちらはさらに絶滅危惧種になっている。

民団の加盟人数は約30万人で年数千人減少しているが、朝鮮総連は加盟人数を発表していない。

公安調査庁の推定によると総連加盟人数は7万人前後(2016年)で、民団と同じく減少し続けているでしょう。


民団と総連の合計37万人だが、両方に加盟したり日本に帰化しても加入している人も居るでしょう。

よりはっきり分かっているのは朝鮮学校の在校生で、最盛期に4万人だったのが6千人になった。(2016年)

朝鮮学校在校生の過半数が韓国籍で、北朝鮮国籍は3割未満、日本国籍を持つ人も通っている。

なぜ韓国学校より北朝鮮の学校が人気なのか

民団系の韓国学校も存在するが、小中高で1000人程度しかも一時滞在者が多く永住者は7割程度とされている。

韓国学校は日本の文部省が認可した学校だが、朝鮮学校は非認可学校なので国からの補助金は得られない。

だが大阪など朝鮮系が多い自治体では、公有地を無償で貸し出すなどのやり方で事実上援助している。


韓国学校では日本の文部省が指定した教科書と、韓国の教科書が使用されるが、朝鮮学校では独自の教科書で独自教育をしている。

朝鮮学校が設立されたのは北朝鮮建国前の1945年で、当時は日本在住朝鮮人の教育のためだった。

ソ連は対日戦略の一環として、日本国内の共産党と在日本朝鮮人連盟(総連)を工作機関として利用する事にした。


総連の教育機関が朝鮮学校で、1948年に北朝鮮が建国すると朝鮮総連と朝鮮学校は北朝鮮日本支部となった。

日本と北朝鮮に国交は無いが、朝鮮総連は外交官や大使館のように振舞い外交特権を行使した。

こうして北朝鮮は易々と日本国内に公式な工作機関を設立し、日本人拉致などを実行しました。


朝鮮総連が日本人を拉致したかは不明だが、朝鮮総連から得た情報を元に活動し、日本での工作員の活動に協力したのは疑う余地がない。

朝鮮総連や朝鮮学校が民族統一を掲げて創設したのに対し、韓国学校や民団は「統一しない事」を前提に創設されたのが違う。

だから民族統一を志向する韓国籍や日本国籍の人も、朝鮮学校に通っている。


また日本の学校に通っていると韓国籍や朝鮮籍であっても、自分は韓国(朝鮮)人という自覚を持たずに成長する。

違いが分かるのは海外旅行する時だが、そうした機会がなければ同級生に知られることも少ない。

韓国人という自覚を持たせるために、親が朝鮮学校に通わせる場合もあるという。
http://www.thutmosev.com/archives/81898592.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/787.html#c1

[昼休み54] 日本の中枢は既に在日朝鮮人に乗っ取られている 中川隆
46. 中川隆[-14730] koaQ7Jey 2020年1月09日 19:58:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1683]
2020年01月09日
朝鮮学校生徒の7割以上が韓国籍や日本国籍、なぜ北朝鮮の学校に?


減ったとはいえ韓国学校より生徒数が遥かに多い

画像引用:https://io-web.net/wp/wp-content/uploads/2010/06/genki_201007_01.jpg

朝鮮総連7万人、民団30万人

韓国の在日団体である民団によると、日本在住韓国人の9割が日本人と結婚し、生まれた子供の多くは日本人になっている。

日本国籍の”韓国人”であっても民団には入れるが、民団の勢力は時間と共に縮小するばかりです。

在日人口は最盛期69万人を誇り年5000人以上増えていたが、今は45万1千人で年1万人以上減少している(法務省HP)


今まで日本に帰化した韓国人は戦後30万人以上だが、それも多くは高齢化して子供や孫は日本人になっている。

こうしてみると「在日が日本を支配している」のような意見は、実際にはあり得ないのが分かる。

在日韓国人と帰化人を合計しても日本の人口の1%未満なので、例えば沖縄・琉球人の合計よりもずっと少ない。


民団の他にもう一つ朝鮮総連という北朝鮮系の在日団体があるが、こちらはさらに絶滅危惧種になっている。

民団の加盟人数は約30万人で年数千人減少しているが、朝鮮総連は加盟人数を発表していない。

公安調査庁の推定によると総連加盟人数は7万人前後(2016年)で、民団と同じく減少し続けているでしょう。


民団と総連の合計37万人だが、両方に加盟したり日本に帰化しても加入している人も居るでしょう。

よりはっきり分かっているのは朝鮮学校の在校生で、最盛期に4万人だったのが6千人になった。(2016年)

朝鮮学校在校生の過半数が韓国籍で、北朝鮮国籍は3割未満、日本国籍を持つ人も通っている。

なぜ韓国学校より北朝鮮の学校が人気なのか

民団系の韓国学校も存在するが、小中高で1000人程度しかも一時滞在者が多く永住者は7割程度とされている。

韓国学校は日本の文部省が認可した学校だが、朝鮮学校は非認可学校なので国からの補助金は得られない。

だが大阪など朝鮮系が多い自治体では、公有地を無償で貸し出すなどのやり方で事実上援助している。


韓国学校では日本の文部省が指定した教科書と、韓国の教科書が使用されるが、朝鮮学校では独自の教科書で独自教育をしている。

朝鮮学校が設立されたのは北朝鮮建国前の1945年で、当時は日本在住朝鮮人の教育のためだった。

ソ連は対日戦略の一環として、日本国内の共産党と在日本朝鮮人連盟(総連)を工作機関として利用する事にした。


総連の教育機関が朝鮮学校で、1948年に北朝鮮が建国すると朝鮮総連と朝鮮学校は北朝鮮日本支部となった。

日本と北朝鮮に国交は無いが、朝鮮総連は外交官や大使館のように振舞い外交特権を行使した。

こうして北朝鮮は易々と日本国内に公式な工作機関を設立し、日本人拉致などを実行しました。


朝鮮総連が日本人を拉致したかは不明だが、朝鮮総連から得た情報を元に活動し、日本での工作員の活動に協力したのは疑う余地がない。

朝鮮総連や朝鮮学校が民族統一を掲げて創設したのに対し、韓国学校や民団は「統一しない事」を前提に創設されたのが違う。

だから民族統一を志向する韓国籍や日本国籍の人も、朝鮮学校に通っている。


また日本の学校に通っていると韓国籍や朝鮮籍であっても、自分は韓国(朝鮮)人という自覚を持たずに成長する。

違いが分かるのは海外旅行する時だが、そうした機会がなければ同級生に知られることも少ない。

韓国人という自覚を持たせるために、親が朝鮮学校に通わせる場合もあるという。
http://www.thutmosev.com/archives/81898592.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/232.html#c46

[近代史3] 朝鮮総連と日本共産党は最初は一体だった 中川隆
3. 中川隆[-14729] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:01:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1682]
2020年01月09日
朝鮮学校生徒の7割以上が韓国籍や日本国籍、なぜ北朝鮮の学校に?


減ったとはいえ韓国学校より生徒数が遥かに多い

画像引用:https://io-web.net/wp/wp-content/uploads/2010/06/genki_201007_01.jpg

朝鮮総連7万人、民団30万人

韓国の在日団体である民団によると、日本在住韓国人の9割が日本人と結婚し、生まれた子供の多くは日本人になっている。

日本国籍の”韓国人”であっても民団には入れるが、民団の勢力は時間と共に縮小するばかりです。

在日人口は最盛期69万人を誇り年5000人以上増えていたが、今は45万1千人で年1万人以上減少している(法務省HP)


今まで日本に帰化した韓国人は戦後30万人以上だが、それも多くは高齢化して子供や孫は日本人になっている。

こうしてみると「在日が日本を支配している」のような意見は、実際にはあり得ないのが分かる。

在日韓国人と帰化人を合計しても日本の人口の1%未満なので、例えば沖縄・琉球人の合計よりもずっと少ない。


民団の他にもう一つ朝鮮総連という北朝鮮系の在日団体があるが、こちらはさらに絶滅危惧種になっている。

民団の加盟人数は約30万人で年数千人減少しているが、朝鮮総連は加盟人数を発表していない。

公安調査庁の推定によると総連加盟人数は7万人前後(2016年)で、民団と同じく減少し続けているでしょう。


民団と総連の合計37万人だが、両方に加盟したり日本に帰化しても加入している人も居るでしょう。

よりはっきり分かっているのは朝鮮学校の在校生で、最盛期に4万人だったのが6千人になった。(2016年)

朝鮮学校在校生の過半数が韓国籍で、北朝鮮国籍は3割未満、日本国籍を持つ人も通っている。

なぜ韓国学校より北朝鮮の学校が人気なのか

民団系の韓国学校も存在するが、小中高で1000人程度しかも一時滞在者が多く永住者は7割程度とされている。

韓国学校は日本の文部省が認可した学校だが、朝鮮学校は非認可学校なので国からの補助金は得られない。

だが大阪など朝鮮系が多い自治体では、公有地を無償で貸し出すなどのやり方で事実上援助している。


韓国学校では日本の文部省が指定した教科書と、韓国の教科書が使用されるが、朝鮮学校では独自の教科書で独自教育をしている。

朝鮮学校が設立されたのは北朝鮮建国前の1945年で、当時は日本在住朝鮮人の教育のためだった。

ソ連は対日戦略の一環として、日本国内の共産党と在日本朝鮮人連盟(総連)を工作機関として利用する事にした。


総連の教育機関が朝鮮学校で、1948年に北朝鮮が建国すると朝鮮総連と朝鮮学校は北朝鮮日本支部となった。

日本と北朝鮮に国交は無いが、朝鮮総連は外交官や大使館のように振舞い外交特権を行使した。

こうして北朝鮮は易々と日本国内に公式な工作機関を設立し、日本人拉致などを実行しました。


朝鮮総連が日本人を拉致したかは不明だが、朝鮮総連から得た情報を元に活動し、日本での工作員の活動に協力したのは疑う余地がない。

朝鮮総連や朝鮮学校が民族統一を掲げて創設したのに対し、韓国学校や民団は「統一しない事」を前提に創設されたのが違う。

だから民族統一を志向する韓国籍や日本国籍の人も、朝鮮学校に通っている。


また日本の学校に通っていると韓国籍や朝鮮籍であっても、自分は韓国(朝鮮)人という自覚を持たずに成長する。

違いが分かるのは海外旅行する時だが、そうした機会がなければ同級生に知られることも少ない。

韓国人という自覚を持たせるために、親が朝鮮学校に通わせる場合もあるという。
http://www.thutmosev.com/archives/81898592.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/577.html#c3

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
28. 中川隆[-14728] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:39:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1681]

2015年01月20日
知られざるイスラエル計画 裏で糸を引くユダヤ人(2)
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68299577.html

大イスラエル構想

  第20世紀の西歐はある意味、ユダヤ人のせいで混乱したとも言える。歐洲に寄生していたユダヤ人が二千年ぶりにパレスチナへ戻ろうとしたから、アラブ人たちが激怒した。そりゃそうだ。カナンの地で日常生活を送るパレスチナ人を無理矢理退去させて、ヨーロッパ人に後押しされたユダヤ人が流入してきたのである。そうして、欧米人をお金で操ったシオニスト・ユダヤ人がまんまとイスラエルを建国してしまった。そのユダヤ人らが今度は「大イスラエル(Greater Israel)」を目指しいるのだ。この大イスラエル・プロジェクトとは、ナイル渓谷からユーフラテス川に跨るイスラエル帝國建設の構想である。まさか馬鹿な、と日本人なら思うだろう。しかし、アラブ人に囲まれて暮らすシオニスト・ユダヤ人にとっては、イスラエルを強大な国家に育てて絶対的安全を確保したい。

  イスラエルにオデッド・イオン(OdedYion)というジャーナリストがいて、1982年にイスラエルの外務省に関与していた。彼はシオニストが描く大戦略を『Kivunim』という世界シオニスト機関誌に掲載したのである。このヘブライ語で書かれた論文をイスラエル・シャハク(Israel Shahak)というヘブライ大学の化学教授が英訳して世界に発信してしまった。この人物はとても興味深いが、別の機械に紹介したい。少しだけ触れると、彼は元シオニストでイスラエル国防軍のエリート部隊に所属していたり、イスラエルの原子力委員会議長のエルンスト・デイヴッド・ベルグマンに仕えていた異色の経歴を持つ。決して怪しい人物ではなく、ただイスラエル政府の対外政策に反対する左翼イスラエル人であった。こういうイスラエル政治の内部を知る左翼は我々にとって有り難い。(Israel Shahak, “Greater Israel”: The Zionist Plan for the Middle East, GlobalResearch, April 29, 2013を参照)

Greater Israel map 2


(上 / 「大イスラエル」構想の地図 )

  ではオデッド・イオンが披露する「大イスラエル」構想とは如何なるものか。それはイスラエルの勢力圏を中東アジアに広げようとする戦略である。西はナイル川に沿ってカイロからサウジ・アラビア北部を横断し、イラクのペルシア湾にまで達する線を東に引く。イラクの半分とヨルダン、シリア、レバノンを丸ご勢力圏に入れてしまう計画だ。ラビ(ユダヤ教の指導的立場の教師)のフィシュマン(Rabbi Fischmann)は天主からの約束の地は、エジプトのナイル川からシリアやレバノンを含むユーフラテス川にまで広がる、と述べていた。イスラエル建国の父テオドール・ヘルツェル(Theodor Herzl)も、イスラエルはエジプトの川からユーフラテス川に跨る国家である、と謳っていたのである。彼らの頭には旧約聖書の世界が浮かんでいて、諸々の民族の頂点に立つ選民という思想がその根底にあるのだ。

  これを誇大妄想と考えてはならない。強烈な宗教を持たない日本人には理解しがたいが、毎週会堂に集まって礼拝を行い、宗教指導者から説教を受け、毎日戒律に沿った生活を送る中東アジアの民は根本的に違うのだ。信仰のためには命懸けで戦うし、民族抹殺だって躊躇しない。戦で負ければ虐殺、掠奪、強姦、奴隷の人生が待っている。勝利者は異教徒に対して容赦ない支配者として振る舞い、改宗を拒む敗者には悲惨な運命が訪れるのだ。アジア大陸の民族は底知れぬ深い闇を心に秘めているから、執念深く残酷で冷酷無情の性格を有する。花鳥風月を眺めて和歌を詠む呑気な日本人とは、月とスッポン、陽子と太陽との違いがあることを忘れずに。

アラブ世界を細切れにせよ

  イオンらシオニスト・ユダヤ人にとって、イスラエルの優位を確保するにはどうしたらいいのか。ユダヤ人の地政学では、中東のイスラム世界が“バルカン化”することで、イスラエルを取り囲むアラブ諸国が細分化され弱小国となる。なるほど、うまい策だ。巨額の軍事費を投入してイスラエルを強国とするよりも、隣接するアラブ諸国を小さくすることで、相対的にイスラエルが優位を保つわけだ。それに、この奸計はヨーロッパ人が昔使っていた手口、「分断して支配せよ(Divid and Rule)」という手口と似ている。ライバル国の内紛や訌争を煽って内ゲバを起こせばよい。日本でも戦国武将がよく使った策略である。

  イオン・プランを見ていきたい。アラブ・イスラム世界はイスラエルにとって不倶戴天の敵であるが、西歐列強によって形成された一時的なトランプの館(temporary house of cards)」である。イギリス人やフランス人は現地人の要望や利益を無視して19ほどの国家を建設してしまった。そんな西欧人の勝手な思惑で国境線を引いたものだから、当然少数民族や遊牧民族の不満が爆発するし部族対立が絶えない。ゆえに、一見するとイスラム諸国は強国に思えるが、その内部に異分子対立を抱えた脆い構造をもつ。マグレブ諸国を見ても分かるだろう。アルジェリアではカビル山脈地域で二つの部族が対立して争っているし、モロッコとはスペイン領サハラを巡って揉めている。リビアはカダフィーのような独裁者がいて秩序が保たれていた。欧米の工作員に操られた反逆者がカダフィーを処刑したことを想い出せば、リビアの内部対立が激しいことが理解できるであろう。

  アラブ世界の雄藩エジプトだって例外ではない。確かにナセルとかサダト、ムバラクといった強力な大統領がエジプトを治めていた。しかし、その内部では少数派のスンニ派ムスリムが、大勢の非アラブ系アフリカ人と少数民族たるキリスト教のコプト派を支配しているのだ。エジプトはアフリカ大陸にあるから当然である。六日戦争などの中東戦争では、エジプトがイスラエルの宿敵で、空軍力ではイスラエル軍が優勢であったが、エジプトの陸軍は厄介であった。東にイラクが聳え立つから、西のエジプトを叩いておかねばならない。我々にもそれは理解できる。ちょうど、東から武田軍に攻め込まれた織田信長が、西国の毛利軍から背後を突かれたらようなものだ。強敵を前にして焦った信長なら、どうにかして信玄を毒殺できないものか、と考えたくなるだろう。 

  比較的安定しているトルコは、他のイスラム諸国と違って宗教色が薄くなって世俗的政治色が強い。しかし、そんなトルコも、啓蒙主義的政策に反発するイスラム過激派の台頭に悩む。スンニ派のムスリム国民が多数派を形成するが、アラウィー派のシーア信徒やスンニ派のクルド人を抱えているので、何らかの宗教・民族対立が勃発してしまうのだ。アフガニスタンやパキスタンはムスリム・テロリストの温床になっているから、これからも安定することなく政治が混沌とし、永久に貧乏国のままだろう。

  アメリカを初めとする西歐のグローバリストによって、「中東アジアの民主化」はどんどん推し進められている。リビアのカダフィー大佐は、波乱軍によって文字通り血祭りにされ、虐殺されてしまった。チュニジアのジャスミン革命だって、混乱を招いて終わり。ベン・アリー大統領が失脚して、モハメド・ガンヌーシ(Mohamed Ghannouchi)首相が大統領になった。しかし、そのガンヌーシも政権を追われて、フランスに亡命しようとしたが、サルコジ大統領が拒否したのである。しょうがないから、サウジ・アラビアに向かって亡命生活をする羽目になった。次にフアド・メバザ(Fouad Mebazaa)が大統領に納まったが、内紛によりまたもや失脚。「ジャスミン」なんて耳障りの良い言葉を掲げても、結局、政府転覆と暴徒による掠奪が頻発しただけの、「異臭」革命に終わった。ジャスミン革命を契機としたアラブの春はエジプトにも波及し、ムバラク大統領も失脚して裁判に掛けられた。カダフィーのようになぶり殺しにされなかったが、車椅子に乗って法廷に現れるムバラク前大統領は惨めである。

  一番悲惨なのはイラクであろう。圧倒的な軍事力を誇る米国によって徹底的に破壊されてしまった。かつて栄華を誇ったサダム・フセインは穴蔵に隠れていたところを発見され、生け捕りにされたうえに裁判に掛けられてしまった。もっとも、どれが本当のサダムなのか我々には分からない。影武者も居ただろうから、本物が誰なのか不明のまま2006年、米国で縛り首の死刑に処せられた。イオンたちイスラエルのシオニストが1980年代に計画した通り、イラクは分割の道を歩んでいる。彼らの思惑では、イラクにシーア派とスンニ派の二国をつくり、クルド人のためにもう一つ国を用意して、三分割する予定であった。イスラエルはアメリカ軍を利用して、イラク国家の破壊と分断を実現させたのである。知らぬが仏。アメリカ兵は本当に「仏様」になってしまった。アメリカを牛耳るユダヤ人とイスラエルのシオニストの共同作業が実ったのである。

  イスラエル軍は1982年にレバノン侵攻を果たしているから、次の標的はシリアとヨルダンである。ヨルダンのハシミテ王室は今のところ安泰だから、先にシリアを狙ったのではないか。シリアは昔からロシアから軍事支援を受けているし、タルトゥス(Tartus)にはロシアの海軍基地もある。地中海を航行するロシアの潜水艦には、シリアの軍事拠点は欠かせない。だから、ロシアはシリアを見捨てることが出来ない。ロシアのプーチンを打倒しようとしているユダヤ人からすれば、アサドとプーチンを一緒に葬ろうと考えたのではないか。シリアの海岸地域にはアラウィー派がいて、アレッポ周辺にはスンニ派が多数いる。そして首都ダマスカスにはシーア派がいるのだ。異なった宗派に立脚するアサド政権を、反政府軍や外国人テロリスト、ムスリム・ゲリラが乱入して揺さぶりをかけている。当然、テロリストの中にはイスラエルのモサドやアメリカのCIAに操られた勢力がいるだろう。信仰に酔った馬鹿なイスラム教徒を焚きつければ、彼らは欧米諸国で暴力沙汰を起こすから、反イスラム討伐戦争を提案しやすくなる。シリアは紛争でボロボロになるだろう。フランスのみならず、英国や米国でもイスラム過激派のテロ事件が多発すれば、西歐諸国の国民もその重い腰を上げてくれるんじゃないか。戦争が始まれば景気が良くなるから、軍需産業や金融投資家はまた一儲けできる。「頑張れ、テロリスト諸君 !」と内心でつぶやいているのでは?

  日本には自由な報道があるようで、実際は情報鎖国のままだ。テレビや新聞は日々の事件をせわしく報道するだけで、事件の背後にある巨大な闇を伝えようとはしない。現在の大衆社会は情報が氾濫しているので、かえって物事の本質が掴みづらい。特にイスラエルの戦略や欧米に潜む狡猾なユダヤ系住民の情報は全く報道されない。大富豪のユダヤ人が誰にいくら献金したのかとか、どの政治家のパトロンになっているか、日本人は知らないのだ。たとえば、米国のユダヤ人大富豪は政治家を子分にしている。カジノ王のシェルドン・エイデルソン(Sheldon Adelson)は共和党に巨額献金を行い、オバマ大統領の尻さえ叩ける。メディア界の大御所ハイム・サバン(Haim Saban)は、民衆党に金をばらまき、ヒラリー・クリントンもゴマ擦りに忙しい。ユダヤ人は民衆・共和の両党を区別しないで支配している。ユダヤ人の利益が優先課題なのだ。アメリカ兵が何万人死のうが知ったことではない。エイデルソンもサバンも共に熱心なシオニスト。サバンときたらイスラエエルとアメリカの二重国籍者である。こんなユダヤ系人物は他にもたくさんいるのだ。しかし、日本人のほとんどは彼らの名前を聞いたことがない。知っているユダヤ人大富豪はジョージ・ソロスくらいだろう。

  日本のメディアは危険な領域に近づかない。一般人なら、毒舌の漫才師やベテラン俳優でも芸能事務所の大御所には言及しないことを知っている。本当にヤバイことには触れないのだ。覚醒剤や大麻を使用しても芸能界に復帰できるが、有力な芸能事務所の内情を暴露すると抹殺されて永久追放になる。命さえ危ないかも知れない。暴力団と癒着している事務所もあるくらいだ。外国の政界だって、本当に危険で報道できない暗部がある。もともと日本の民度は高いから、本当の事が分かれば日本人は、賢く行動できると思う。筆者の意見が信じられない人は独自に勉強してもらいたい。日本人が愚かな行動を取るのは、嘘や誤報を伝える奴がいるからだ。常識を持って判断すれば日本人はまともな選択をする。ユダヤ人の暗躍については、また別の機会に述べたいと思う。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68299577.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c28

[近代史02] 小沢一郎先生を襲った恐怖とは 中川隆
106. 中川隆[-14727] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:50:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1680]
  脳天気な日本人と違って、狡猾なユダヤ人は自国の安全保障に敏感だ。イスラエル生存の為なら手段を選ばない。

アメリカもそうだけど、イスラエルによる暗殺なんて日常茶飯事。

アメリカのCIAは共犯を拒んだが、イスラエルは何としてもイランの核開発を阻止したかったので、主要研究者15名を“排除”すべく、モサドに「抹殺リスト」を作らせたという。
(Ronen Bergman, "When Israel Hatched a Secret Plan to Assassinate Iranian Scientists", Politico, March 5, 2018.)

例えば、

2007年1月14日、核物理学者のアーデシール・ホセンプール(Ardeshir Hosseinpour)博士は「ガス漏れ」で窒息死。

2010年1月12日、核物理学を専攻する大学講師のマスード・アリモハマディ(Masoud Alimohammadi)は、自分のクルマに乗ろうとしてドアを開けた瞬間、隣にあったバイクが大爆発して即死。

2010年11月29日、マジド・シャリアリ(Majid Shahriari)がフランス産の自動車「プジョー」に乗っていると、二台のバイクが近づいてきて、車体に吸着爆弾を貼り付けて走り去ったという。この爆発により彼は即死。

まるで映画『ミッション・インポシブル』の暗殺シーンみたいだけど、イスラエルの工作機関にとったら「いつもの仕事」にだ。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795151.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/296.html#c106

[近代史3] 重信房子、北朝鮮、オウム真理教の深い関係 中川隆
16. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:56:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1679]
それよりも心配なのは、今後、イスラエルがどのような手段で戦争やテロ事件を仕掛けてくるかだ。あくまでも「仮」の話だよ。もし、筆者がイスラエル政府の政策担当者なら、西歐や北米で更なるテロ事件を画策するだろう。例えば、ISみたいなテロ組織に資金を流し、ロンドンやニューヨーク、パリ、アムステルダム、アントワープ、ミラノなどで爆破テロを実行させ、西歐人の感情と世論を「反イスラム」に仕向ける。

Middle Eaast 11Middle East 2

  もちろん、実行犯は自発的に聖戦を遂行する現地のイスラム教徒だ。こうしたジハード戦士を勧誘し、訓練して命令を下すのもイスラム教徒。中東アジアに本部を持つテロ組織も、イラク人やシリア人のイスラム教徒で、モスクの指導者も混じっている。だが、その活動資金をずっと辿って行くと、怪しげなアラブ人に出くわすが、これがモサドの工作員だったりするから興味深い。

つまり、熱狂的なムスリム・テロリストに大金を渡して扇動すれば、後は勝手に殺人テロを起こしてくれるから、ユダヤ人の工作員は高みの見物を決め込んでいればいい。だいたい、中東や歐洲にいる極悪スポンサーなんて、どんな人物なのか判らない。仲介人が暗躍すれば、出資者は謎の人物のままだ。しかし、テロリストにとったら、資金をくれる奴の正体なんてどうでもいい。憎い西歐白人を殺せればスッキリする。

  中東アジアの勢力図や紛争状態などは、日本人ばかりか、歐米人にとっても複雑怪奇だ。よくCNNやBBCなどが特派員を送って現地レポートをさせているが、特派員が集めた情報なんて我々が「裏」が取れる代物じゃないし、どんな「筋」からのネタなのか判らない。だいいち、特派員が接触した現地人や情報屋なんて信用できないし、誰が背後にいるのか、どんな動機で「内情」を暴露するのか、その真意が分からないので、騙される危険性が非常に高い。

例えば、特ダネを提供するアラブ人が、実はイスラエルの手下である場合もあるし、元ネタの出所がモサドからの情報とも知らずに、西歐人レポーターに話しているケース、あるいは、ガセネタと知りながら、まんまと小銭を騙し取っている奴もいるから、我々はテレビや新聞で流れるニュースが正確な情報なのか、それとも巧妙に仕組まれたプロパガンダ、あるいは単なる噂話なのか判断できない。モサドは現地のイラク人やペルシア人に扮して歐米の特派員に接近するし、作戦によっては、彼らを騙して罠に嵌めることもある。中には、最初から共犯という場合だってあるのだ。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795151.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/300.html#c16

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
9. 中川隆[-14728] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:20:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1678]
キリスト教原理主義者 トランプ大統領の悪質な嘘を許すな
イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

 12月31日のバグダッドの米国大使館に対する非武装イラク人の抗議や攻撃は、12月29日にイラク民兵軍を25人殺害し、50人以上負傷させた米軍の攻撃に対する報復だった。

トランプ大統領は、イラク米大使館が攻撃されたのがTV放送されたのを目にして、「大統領選にも響くのではないかと恐れた」から、過剰なスレイマニ司令官作戦を するように指示したと伝えられています。

トランプ大統領は、ソレイマニ司令官殺害の理由を「彼が米国の外交官と軍人への攻撃を企てていたため防衛措置をとった」としたが、イラクのアブドルマハディ首相は、米軍の攻撃を受けた日はイランとサウジアラビアの関係修復の仲介役として、サウジ側のメッセージをイランに送り、それに対するイラン側の返事をソレイマニ司令官から受けとる予定であったことを議会で証言した。

 ソレイマニ司令官が殺害されたのは、サウジへの返書をイラクの首相に渡すためにバグダッドを訪れた直後であり、米国の空爆による司令官殺害は「防衛措置」どころか、両国の和平の機会を潰したことを意味する。イラク首相は「私が返書を受けとる前に彼は殺された。政治的な暗殺だった」と米国のテロを批判した。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。

ユダヤ人は他人(ゴイム)を利用して目的を達成しようとするから狡猾だ。ネタニヤフ首相が紛争の矢面に立たず、米軍を全面に押し上げて、「アメリカ対イラン」という構図にしている。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c9

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
10. 中川隆[-14727] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:23:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1677]
アメリカ兵は「祖国のため」と思って戦うが、実質的には「イスラエルのため」に戦い、場合によっては傷つき亡くなって行く。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c10
[リバイバル3] 果汁100%の濃縮還元ジュースは農薬入り砂糖水を飲むのと変わらない 中川隆
6. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:40:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1676]
2020-01-05
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html
テレビや雑誌、インターネットなどにあふれる健康情報には、信頼できるものからそうでないものまで様々なものがあります。その中で、あやしい情報に振り回されないようにするには、科学的根拠に基づいた情報の選択が重要です。健康食品などの宣伝や広告で見られる「医師が勧めている」や「学会で効果が発表された」といった謳い文句は、本当に信頼できるものなのでしょうか?

『医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない』
https://news.livedoor.com/article/detail/14621717/

より引用します。
 


一見正しそうな「科学的根拠のない健康情報」に惑わされてしまわないためには?

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。

実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究からわかっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

@ 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
A βカロテンやリコピンは健康に良い。
B 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。

これらはすべて間違いと言っていい。

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
https://toyokeizai.net/articles/-/215982

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。

「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。

健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、

逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、

そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。

つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

@魚、
A野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、
B茶色い炭水化物、
Cオリーブオイル、
Dナッツ類の5つである。

逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。

甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/909.html#c6

[リバイバル4] 食べてはいけない 中川隆
6. 中川隆[-14725] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:41:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1675]
2020-01-05
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html
テレビや雑誌、インターネットなどにあふれる健康情報には、信頼できるものからそうでないものまで様々なものがあります。その中で、あやしい情報に振り回されないようにするには、科学的根拠に基づいた情報の選択が重要です。健康食品などの宣伝や広告で見られる「医師が勧めている」や「学会で効果が発表された」といった謳い文句は、本当に信頼できるものなのでしょうか?

『医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない』
https://news.livedoor.com/article/detail/14621717/

より引用します。
 


一見正しそうな「科学的根拠のない健康情報」に惑わされてしまわないためには?

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。

実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究からわかっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

@ 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
A βカロテンやリコピンは健康に良い。
B 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。

これらはすべて間違いと言っていい。

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
https://toyokeizai.net/articles/-/215982

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。

「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。

健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、

逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、

そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。

つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

@魚、
A野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、
B茶色い炭水化物、
Cオリーブオイル、
Dナッツ類の5つである。

逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。

甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html

http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/130.html#c6

[リバイバル3] 群馬県 コーヒーハウス むじか 中川隆
11. 中川隆[-14724] koaQ7Jey 2020年1月09日 22:29:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1674]
590名無しの笛の踊り2020/01/09(木) 21:32:56.69ID:ktjhFL4B

先日高崎近くの「ムジカ」にやっと行くことができた。少し不便だが、行った甲斐が大いにあった。

コーヒーもうまいし、ジョーダンワッツのフラゴンも小さいながら部屋全体の響きのおかげで、気持ちの良いクラシックが聴けた、

本来のメインSPのVITABOXはやはり圧巻。おまけに景色も良い。

久しぶりに堪能した。吉祥寺バロックでは、VITABOX聴けずにいたが、お店で聴くことができた。
以前このスレで、行った10数軒の名曲喫茶の順位を出したが、変更した。

阿佐ヶ谷のヴィオロンはやはりすごいが、ムジカの音も、ともに部屋(店)全体で音を作り出している感じ。
帰りにALBのリパッティのパルティータのCDをお土産にして帰ってきた。
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1476003942/l50
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/518.html#c11

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
29. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:01:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1673]
2020年01月10日
テロ国家イラン、ウクライナ民間機を撃墜し「事故」と主張


炎上しながら飛行するウクライナ航空752便(ツイッターより)


イラン政府、撃墜報道を否定

イラン軍は1月3日に行われた米軍による司令官攻撃への報復として、8日に米軍基地を攻撃した。

この時上空を飛行していたウクライナ航空の民間機、ボーイング737を撃墜した疑惑が向けられている。

イランがロケット弾を撃ち込んだのは1月8日早朝となっていて、ウクライナ機墜落の1時間以上後だったようです。


ウクライナ機が不明になったのは6時14分で、自動的に送信している通信データが途絶えた。

イランの国営メディアは同機はエンジン1基が火災を起こし、752便は6時22分に墜落したと発表した。

エンジン火災を発生して数分間飛び続けたようで、アマチュアが撮影したスマホ動画がツイッターで拡散している。


動画では火の玉のようなものが上空を飛行し、徐々に高度を下げて地平線に落下して大きな光が発生している。

エンジン1基が燃えているのではなく機体の胴体部分が炎に包まれているように見える。

事故直後にイラン政府は「技術的な問題によるもの」と断定したが、これはかえって疑惑を深めた。


航空機の事故調査は現場調査やブラックボックス分析で数か月はかかり、数年間かかる事も珍しくない。

それを1時間も立たないうちに事故調査が終わったかのように発表をしたのは、「私がやりました」と自白したようなものだ。

独裁国家の航空機事故は国際線を除いて調査すらしないが、それと似たような印象を受ける。


イラン軍のS300対空ミサイル

画像引用:http://www.payvand.com/news/17/mar/Iran-tests-S-300-Missile-System.jpg


イランはテロ国家のパターンに合致

米ロイター通信は、米国の軍事衛星が8日6時過ぎにイラン領内から2発のミサイル発射を捉え、直後にウクライナ機が墜落したと報道した。

これが事実であればイラン軍が発射した対空ミサイルがウクライナ航空機を撃墜したのは間違いない。

イランはロシア製ミサイル防衛システムとして地対空ミサイル(SAM)を配備している。


2014年7月17日にマレーシア航空17便が、ウクライナの紛争地帯でロシア製ミサイル「ブーク」によって撃墜されていた。

今回使用されたのも同じようなシステムだと思われ、民間機と軍用機やミサイルの識別がいい加減なようだ。

イランは2014年頃にロシア製対空ミサイルS300の供与を受け、国産化したS300を軍事パレードで披露している。


2017年3月にイラン軍はS300の発射実験を実施し、成功したとも発表している。

こうした事からウクライナ航空752便を撃墜したのは、イラン革命防衛隊が発射したS300対空ミサイルと考えられる。

イラン政府は墜落機のブラックボックスのアメリカへの引き渡しを拒否し、従ってボーイング社への引き渡しも拒否すると発表した。


その一方でボーイング社の現地調査を受け入れるとも言っており、事故はミサイル以外が原因という結論に沿った調査をさせると想像できる。

米当局者は機体が広い範囲に広がっている事から、空中分解や空中爆発したのではないかと述べた。

カナダののトルドー首相は「墜落はイラン軍のミサイルによるものだ」とイラン政府を非難した。


旧ソ連が崩壊する一連の出来事のひとつに大韓航空機撃墜事件があり、それにも似ている。

1983年9月1日、韓国人パイロットが航路を大幅に間違えてサハリン上空を飛行し、米軍機と誤認したソ連戦闘機に撃墜された。

この事件は当時大きな批判を呼び、全世界の人心がソ連から離れるきっかけになった。
http://www.thutmosev.com/archives/81916274.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c29

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
11. 中川隆[-14725] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:14:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1671]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。つまり、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。

トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。  

このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。 

福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】 

ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。
___

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けているブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。演説には聖書 のことばがちりばめられている。「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c11

[近代史02] 平成バブル崩壊と ソロモン・ブラザース証券 相場師列伝3 スットン教
39. 中川隆[-14723] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:25:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1669]
57. 中川隆[-14724] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:25:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1670]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下
2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/258.html#c39

[近代史3] 日本人は「狂ったアメリカ」を知らなすぎる 中川隆
86. 中川隆[-14722] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:36:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1668]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228

イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。

現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。

顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。

ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。

「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。

ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。

戦争になるのだろうか?

本音では戦争を避けようとしていることが分かる

戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。

しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。

イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。

建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。

イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている

なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。

トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない

そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる

だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/175.html#c86

[近代史3] 日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由 中川隆
43. 中川隆[-14721] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:37:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1667]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下
2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html#c43
[近代史3] アメリカが No.2 になった国を潰した方法 中川隆
1. 中川隆[-14720] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:40:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1666]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228


イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/745.html#c1

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
12. 中川隆[-14719] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:43:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1665]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228

イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない

そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。

EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。

中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。

そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。

最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる

だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c12

[昼休み54] ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界 中川隆
97. 中川隆[-14718] koaQ7Jey 2020年1月10日 15:07:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1664]

悪い初体験によって自傷行為のためのセックスをしていた女性がそこにいたはず2020.01.10


2000年代のカンボジア・プノンペンの売春地帯は児童売春が横行していたのだが、ここで言う「児童」とは16歳や17歳の未成年の娘たちのことではなく、10歳、11歳のあどけない少女である。

彼女たちを買い漁る男たちは多かった。アメリカ人もドイツ人もイギリス人も、みんな10歳、11歳の少女を買っていた。

誰も通報しなかったのか。しなかった。普通の人にこんなことを言っても信じてもらえないのだろうが、児童売春は1990年代から2000年代のカンボジアでは日常茶飯事だった。どこの売春宿でも、「スペシャル」として10歳を過ぎたばかりの少女を用意していた。

カネがない親が子供を売春宿に売って、売春宿が濡れ手に粟で儲けていた。

ところで、この売春宿のオーナーはこうした少女を手に入れるとすぐに売春宿で働かせるのではない。簡単な処女テストで処女証明書を医者からもらって、まずは処女を望む金持ちに一週間ほど少女を「貸し出し」して儲けていた。

これが、いわゆる「バージン・トレード」である。

カンボジアには金持ちの華僑が大量に入り込んでいたのだが、彼らが10歳あたりの少女の処女を破瓜していた。こうした少女がいたことはブラックアジアでも何度も取り上げている。この記事もそのひとつだ。(12歳で処女検査を受けさせられて、18万円で売られた少女)

処女は高く売れた。だからこそ、このバージン・トレードは、2010年代に入ってもまだアンダーグラウンドで生き残っていたくらいだ。

こうした少女たちは、大人になっても自分が体験したことを語ることはない。だから、こうした闇は、歴史が流れていくと消えてなくなってしまう。しかし、初体験が見知らぬ男であったという強烈な体験は、女性の一生を通して心に残り続ける。

初体験のインパクトはきっと、その後の人生に大きな影響を与えたはずだ。
https://blackasia.net/?p=16695

http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html#c97

[昼休み54] ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界 中川隆
98. 中川隆[-14717] koaQ7Jey 2020年1月10日 15:08:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1663]

12歳で処女検査を受けさせられて、18万円で売られた少女2015.04.07

かつて、カンボジアには少女売春が横行していた。

少女売春と言えば、普通はミドルティーンあたりを想像するかもしれないが、カンボジアの少女売春は10代に入ったばかりのような少女が平気で売春ビジネスをしていたという想像を絶する異常地帯だった。

1990年代の後半から2003年頃まで、その少女売春のメッカと言われたのがプノンペン北部にあるスワイパーと呼ばれる場所だった。このスワイパーについては、ブラックアジアでも過去に何度も取り上げて来た。

カンボジア政府は国際問題になった悪評まみれのスワイパーを何度かの摘発の末に壊滅させた。いや、スワイパーだけではなく、スラム売春が横行していたトゥールコック地区、あるいは都内の63ストリート沿いの売春地帯も、ことごとく摘発して潰して回った。

これによって、2003年にはカンボジアの目立つ売春地帯はほぼ一掃されたと言ってもいい状態になった。
https://blackasia.net/?p=1795

http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html#c98

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
31. 中川隆[-14716] koaQ7Jey 2020年1月10日 15:50:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1662]
2020.01.10
イランの報復を受け、軍事力の行使に否定的な発言が出てきた米政府

 イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役だったイスラム革命防衛隊のガーセム・ソレイマーニーをアメリカ軍がイラクのバグダッド空港で暗殺した。戦争行為以外の何ものでもないが、本ブログでもすでに指摘したように、アメリカが本格的な戦争を始めることは困難である。

 イランと本格的な戦争を始めるためには100万人規模の軍隊が必要だとされているが、イラクでの経験から考え、​イランを占領するためには約240万人を導入しなければならないという分析​もある。

 予備役を投入してもアメリカ軍にそれだけの戦力はなく、どうしてもイランを破壊したいなら相当数の核兵器を使うしかない。イランとの戦争にはNATO加盟国も二の足を踏むだろう。

 通常兵器での戦争ならロシアや中国は表立って動かないとみられているが、核戦争なら話は別だ。つまり全面核戦争に発展する恐れがある。

 通常兵器でロシアや中国が表立って戦争に介入しないだろうと見られている一因は、アメリカ軍がイラン軍に勝てないと推測されているからだ。しかも、現在の情況を考えるとイラクもアメリカとの戦争に加わる可能性がある。

 ソレイマーニー暗殺の喪が明けた直後、1月8日早朝にイラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃した。

 イラン側によると、その攻撃で約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくない。その後、アメリカ政府が軍事力の行使に否定的な発言をするようになったことも、そうした推測を補強している。

 アングロ・サクソンは軍事的に圧倒的な強さを持つという前提で支配システムが成り立っている日本。この国の支配階級にとって都合の悪い事実が明らかになりつつある。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001090000/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c31

[近代史3] 東海アマ 韓国の売春
韓国の売春


11年前に書いたブログ 2020年01月09日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-991.html


 
 今日は、2009年初め頃に書いたと思われるブログを再掲することにした。
 毎日、新しいネタを探すのも大変だし…… (^_^;)
 引用元の「株式日記」は、当時はネトウヨのなかでも非常にアクティブに韓国反日政策への攻撃を繰り返していた。

 2009年1月17日 韓国の売春
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-266.html

■ 韓国政府が米軍のために従軍慰安(売春)施設を整備していた (株式日記より転載)

 【<元売春婦らが、韓国と米国が基地付近の売春を可能にしたと述べる>――。

 今月8日、米紙『ニューヨーク・タイムズ』が、こんな見出しの記事を掲載した。同じ記事は同紙傘下の『ヘラルド・トリビューン』紙翌日付にも掲載されているが、いずれも国際面と1面で半分近くの分量を割いた記事だ。

 執筆者は、両紙のソウル特派員である崔相薫(チェ・サンフン)。
 <韓国は長年にわたって、旧日本軍向け売春施設で韓国やその他の地域の女性が働かされていた戦時下の最も醜い歴史の一章、いわゆる従軍慰安婦問題について、日本政府がその責任範囲を曖昧にしていることを厳しく批判してきた>という書き出しの後 、記事はこう続いている。

 そしていま、今度は、韓国の元売春婦グループが、北朝鮮から韓国を防衛していた米軍兵士を相手に、自分たちにセックスをするよう奨励するという、別種の虐待を行なったとして、自国の元指導者を告発した。

 彼女たちはまた、韓国の歴代政権および米軍が、1960年代から1980年代にかけてセックスビジネスに直接かかわり米軍兵士が性病に罹らないように売春が行なわれるよう、性病検査および治療体制を共に構築したとして、利用者を告発している><これらの女性たちは、(中略)韓国自体の歴史を厳しい目で検証することをせずに日本からの賠償を求めるのは偽善だと、歴代韓国政府を非難している

 そして崔記者は実際に米兵士相手の「慰安婦」だったという金愛蘭(キム・エラン)さん(58)に取材し、<韓国政府は、米軍相手の大手売春斡旋業者でした>という指摘や<政府はGI相手にできるだけたくさん商売するよう熱心に奨励し、私たちを“ドルを稼ぐ愛国者”として賞賛したのです>との悲痛な訴えを引き出し、さらに、他にも7名の元「慰安婦」らに取材した結果、<米韓当局は、番号札を用いて女性を識別し、兵士達がセックスの相手をより容易に見分けられるよう、売春宿に番号札の着用を強要していたと女性たちは述べる>
 <性病に感染していると見なされた売春婦たちを韓国警察が連行し、女性たちによれば、窓に鉄格子がはまったいわゆる“モンキーハウス”と呼ばれる監視施設に監禁したという。この施設で、売春婦らは性病が治癒するまで治療を受けることを強要されたという>などの証言も得られた。

 同紙が独自に韓国および米国の公文書を調査した結果、<これら公文書の中に、女性たちの主張の多くを裏付けるものが見つかった><韓国では売春は違法であるにもかかわらず、基地付近での売春を韓国も米軍も容認していた、何十年にもわたり明らかであった>とも指摘。

 この後、記事は元韓国政府の役人、内務省副大臣らの過去の証言、それに研究者らの解説も載せ、最後に、<名字だけを公表するという条件で取材に応じてくれたジョンさん(71)>の、こんな叫びで締め括っている。
 
 <自分の人生について考えれば考えるほど、私のような女性は、わが国と米国との同盟関係の最大の犠牲者だという気持ちが強くなってきます。振り返ってみれば、私の身体は私のものではなく、韓国政府、そして米軍のものであったと思います>当事者の証言や関係者の取材、そして独自調査も踏まえた、なかなか読み応えのあるスクープ記事なのだ。】
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● これを掲載した「株式日記」は、もっとも内容の濃いネット右翼の最先鋒だが、「南京大虐殺や従軍慰安婦問題は存在していない」と旧日本軍を正当化する内容の記事を作り続けている。
 だから、上の「韓国政府自体が米軍向け慰安施設を作っていた」という暴露記事について、それを報道したのがCIA洗脳メディアとして有名な産経新聞(自民党の機関誌と思えばよい)や、ネットウヨを代表する株式日記であることで眉に唾がついてしまうわけだが、筆者は上の記事について100%真実であると確証を抱いている。

 すなわち、朝鮮半島における権力史を少しでも調べたことのある者なら、朝鮮・韓国人民は、徹頭徹尾、権力の奴隷として利用され続けている立場であることを思い知らされている!
 従軍慰安婦問題についても、それが両班(ヤンパン)・良民階級の子女が犠牲になった場合にのみ問題になったのであり、白丁(ペクチョン)被差別階級の子女が売春婦になることは当然という常識が今でも明確にあり、韓国には歴史的に妓生(キーセン)という売春婦階級が存在し、その多くが白丁によって占められている。

 そして韓国が国家プロジェクトとして、FIFA・WCを誘致したり、外国の巨大プロジェクトを受注したりの競争に、こうした妓生売春婦を送り込んでカネと色仕掛けで買収することは、ごく日常的であって、彼女たちこそ現代に生きる韓国従軍慰安婦そのものではないか!
 そうして被差別女性たちを権力の工作に売春スパイとして送り込んでいる韓国政府、金王朝における将軍様の宴会に、「喜び組」演芸売春団を登場させている朝鮮政府らの、どこに日本軍従軍慰安婦を糾弾する資格があるというのか?
 ほとんどお笑いの世界ではないか?

 読者にあっては、韓国で独島問題や従軍慰安婦問題に抗議して、ときには自殺のパフォーマンスさえ見せる民衆たちの真実を知るべきである。
 彼らは、独島の歴史どころか、その位置さえも知らない者が大部分だ。また従軍慰安婦が性奴隷とされながら妓生の歴史や存在すらまともに知らない者が大部分だ。彼らは、ほとんどの場合、統一教会によって洗脳され動員された者たちである。バイオハザードにおけるゾンビの群れのようなものであることを知っておいた方がよい。

 ついでに書くと、韓国・北朝鮮では差別社会だから家系図が重視される。自分が、どれほど特権階級の流れを汲んでいるかが重要な価値基準になる。そこで韓国の家系図を調べてみると、なんと8割が両班(ヤンパン)特権階級なのだという。両班は日本の華族・貴族にあたるわけだから人口の数百分の一も存在しない理屈なのだが、なぜか大部分が両班だという。実は韓国では家系図をでっちあげて売る店がたくさんあるらしいのだ。
 https://ameblo.jp/sofianobara/entry-12425701387.html

  韓国といえば儒教文化、儒教の本質は、メンツ、見せかけ、虚栄心なのである。家系図はカネを出して買ってくればよい。ブスは整形して美人になればよい。
 足りなければ他人を脅して強奪すればよい。これが韓国のウソツキ文化だと、筆者は繰り返し指摘してきた。韓国ではタテマエだけが話され、決してホンネで語ろうとしない。だからウソツキ文化が社会を根底から腐食するようになるのである。

 韓国の白丁階級は、こんな社会に嫌気がさして、機会あるたびに日本に憧れ、渡航したのである。これが在日朝鮮半島人が増えた本当の理由である。在日の家柄構成を調べれば多くが白丁であり、こんな被差別カルチャーを持ち込んだ在日半島者が、日本にやってきても、被差別カルチャーに馴染んでいった理由が想像できる。

 もちろん、儒教の本家は中国であり、日本もまた朝鮮半島人によって作られた国家権力であることを忘れてはいけない。日本の差別システムもまた朝鮮半島由来である。現代にあっては、それが学歴差別社会に変わり、貴族の代わりに公務員官僚という特権階級を生んだという本質を見ておきたい。彼らこそ現代の両班である。
 
 ついでについでに書いておくと、日本の朝鮮侵略の嚆矢は秀吉だが、その原因について、筆者の私見だが、おそらく元寇戦争のときに、朝鮮(高麗)が元側に就いて日本の多くの民衆を非常に残酷な方法で殺傷した史実が伝えられていて、これへの復讐心が醸成されていたのではと考えている。(元寇で朝鮮民衆が元の手足として使われたのは朝鮮側の責任ではないが)

 次に西郷隆盛の征韓論が伏線となって、大東亜共栄圏構想による朝鮮併合が実行されたわけだが、史実を調査すれば、西郷の人間性から考えて征韓論など主張するはずもなく、実際に、彼は武装せずに自分が李朝への人身御供的な遣いを行いたいという「遣韓論」を主張したのである。西郷の人間性を端的に表すエピソードがある。

 【西南戦争の頃、九州各県から薩摩軍の元へ、多くの士族隊が応援に来ていましたが、その中の中津隊に増田宗太郎という隊長がいました。戦争末期、和田峠の戦いに薩摩軍が敗れると、西郷は戦争ももはや敗色濃厚と思ったのか、各士族隊の解隊を命じますが、増田は受け入れませんでした。中津隊の隊士が増田に一緒に帰郷するよう説得すると、増田はこんな「台詞」を言ったそうです。

「吾、此処に来り、始めて親しく西郷先生に接することを得たり。一日先生に接すれば一日の愛生ず。三日先生に接すれば三日の愛生ず。親愛日に加はり、去るべくもあらず。今は、善も悪も死生を共にせんのみ」
記録の原文ですが、意訳すると「君たちは西郷に会ったことが無いから分からないのだ。西郷と親しくなったのは最近だが、この人に一度接してしまうと良い悪いの問題ではなく、生死を共にするしかなくなるだ」という意味です。増田の他にも中津隊の十数名が、城山陥落まで西郷と行動を共にして全員戦死しました】

 これは司馬遼太郎の「跳ぶがごとく」にも出てくる有名な一節だが、西郷の人望が、どれほど驚異的なものだったか、よく分かる。西郷は義・仁・愛の人であった。彼が朝鮮侵略ともとれる決議を望んだ理由は、細かい資料が入手できないので、よく分からないが、維新当時、日本とともに攘夷論を唱えていた李朝政権が、一転して開国に転じた明治政府を裏切り者と認識し、国交断絶したことで、板垣退助を中心に征韓論が提起されるようになった。
 この前に佐田白茅・森山 茂が韓国に出向いて市井を調査して回り、民衆の絶望的な奴隷状態に憤慨して「征韓論」を主張して「朝鮮人民を救援すべし」と強く提案したことによるものだろう。

 佐田らは、おそらく西郷に朝鮮事情を報告し、それを聞いた西郷が憤慨して「李王朝を解体して民衆を救援すべし」という意志を抱いたのだろうと考えている。
 最期に、1910年、朝鮮併合が実現するわけだが、この直接の契機は安重根による伊藤博文暗殺であった。元老を殺害された日本軍部は激昂して軍事侵攻に走った。その思想的伏線は、北一輝や石原完爾ら、そして陸軍統制派による大東亜共栄圏構想であった。

 彼らの主張は「強大な日本国家をもって世界に覇を唱える」ものであって、侵略拡大主義、つまり帝国主義思想以外のものではない。今、中国・ロシア・アメリカが行っていることと同じものだ。儒教による差別思想でガタガタに衰弱した朝鮮半島国家を乗っ取ろうという魂胆でしかない。

 こうした傲慢な帝国主義侵略のプロセスで、従軍慰安婦を存在しなかったと正当化したり、「日本は朝鮮併合で良いこともやった」などと評価するのはアホの極みであり、思考能力を疑うしかないものだ。こんなことを考える輩は、日常性からして唯我独尊・傲慢な独善性に周囲が辟易していることだろう。

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 引用以上、ここから本日のブログ

 1999年5月に、韓国の左派系メディア「ハンギョレ新聞社」が、それまでの政権が隠してきた、「ベトナムにおける韓国派遣軍の婦女子大虐殺」と「ライタイハン問題」について取り上げたところ、翌2000年、全斗煥・盧泰愚らの将軍に率いられた当時の白馬師団などベトナム派遣軍にいた退役軍人2400名が、「あれは戦争だったから仕方ない」と叫びながら、ハンギョレ新聞社を襲撃し、会社をめちゃくちゃに壊しただけでなく、数名が殺害されている。(殺人は隠されている)
 https://www.news-postseven.com/archives/20140712_265319.html
 
 https://www.news-postseven.com/archives/20140404_249705.html

 「あれは戦争だったから……」という言い訳を持ち出すなら、戦時中の日本軍政に対する糾弾も意味をなさないわけだが、韓国では、自分のトクになることなら千年前のことでも蒸し返すという民族的特性があるので、自分たちの責任である大虐殺は問題にならないが、日本軍の慰安婦問題は何百年でも糾弾し、金をむしり取るということなのだ。

 実際問題として、ハンギョレ新聞社を襲った軍人会は、戦後、朴正熙や全斗煥政権による自国民、数百万人の大虐殺の主役でもあり、「血も涙もない悪魔の子ら」という評価を受けている。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-378.html

 https://www.youtube.com/watch?v=ppja_j4s4vU

 まったく、韓国人の倫理観は、徹頭徹尾、利己主義的で、自分の利益のためなら、平気で嘘をつくことを重ねてきた。(正しくは韓国人特権階級というべきだが)
 こうした韓国人の特性について調べてゆくと、明治時代の記録や、戦国時代、さらには、韓国なんてカケラもなかった古代エベンキ族の習性にまで遡ることができる。

 明治維新後、上に引用しているように、明治政権は、開国に怒って日本との国交を断絶した李朝の意思を知るために、佐田白茅・森山 茂を秘密裏に派遣し、内情を探らせた。
 このとき、佐田らは、朝鮮人民のあまりに凄まじい奴隷的束縛と苦役を見て、「朝鮮人民を解放すべし」と強く進言し、これを西郷が受け止めて、板垣らの征韓論に乗ったのである。
 西郷にとっては、何よりも人道上、倫理上の問題で、朝鮮民衆を李朝の圧政から救わねばならないと決意したのだ。

 同時期、福沢諭吉も「脱亜論」のなかで、朝鮮李朝の独善と圧政に強い不快感を表明している。
 https://www.news-postseven.com/archives/20180416_657811.html

 当時の李朝といえば、福沢の指摘したとおり、まともな筋の通った議論ができる相手ではなく、自分たちのメンツを通すためには、どんな非道な捏造も嘘もつく、ちょっと信じがたい民族性だといわれた。

 もちろん、悪いのは李朝の上部構造であって、その犠牲になっていた白丁ら下層階級には、まったく別の文化が成立していたともいわれる。
 はっきりしていることは、朝鮮では、日本が事実上の併合を行った1905年まで、残酷な奴隷制度が実在していたことで、下層民の教育体制も存在しなかった。
 奴隷解放も、下層大衆教育も、すべて侵略国日本が実現したのである。

 こうした韓国=朝鮮人の思想的風土を理解している者にとって、現在の文在寅政権の奇っ怪な屁理屈など、あまりに当たり前の風景であり、「朝鮮人なら当然」という印象しかないのだが、これまで、このような視点を示すと「朝鮮人差別だ」として、私は「左翼勢力」から反感をかうことが多かった。

 実は、この種の朝鮮人の特性については、秀吉時代どころか、古代史のなかですら頻繁に指摘されていた。
 現在の韓国人は、DNA検査から、濊国人や沿海州にいたオロチョン族、すなわちエベンキ族の末裔であることが明らかにされているが、このことがネット上に出回ると、数週間で、すべての情報が消されてしまい、今は検索しても何も出てこない。

 渡島アイヌのユーカラには、エベンキ族(オロチョン)が、北海道に攻め寄せてきて、恐ろしい大殺戮を行った情景が詳しく記録されている。
 エベンキは残酷で知られるが、新羅や高麗の先住民は、ほぼエベンキ族といわれ、元寇のとき、元の手先として対馬で残酷な虐殺を繰り返したのも、高麗国のエベンキ族だった。
 濊国の歴史を調べてゆくと、現在の韓国朝鮮人の特性は、どうも、エベンキ先住民由来であるような気がしている。

 つまり、韓国人朝鮮人のメンツ第一主義は、もちろん儒教の思想的風土でもあるのだが、その残酷さは、エベンキ族の狩猟習慣からもたらされたものかもしれない。
 したがって、韓国の思想風土上の問題は、むしろエベンキ族に遡って研究されなければならないのかもしれない。

 ちらりと書いたが、韓国には、表の世界と裏の世界があって、被抑圧民である白丁階級(律令制で無官者を白丁とした。最底辺を意味する)には、独自の文化があったようだ。
 タクシー運転手をしていた1990年代に、韓国からたくさんの若い女性が日本に移住してきた。このとき彼女らを送迎する仕事をしたのだが、韓国時代のことや、移住の理由についても、多くの対話をすることができて、私の韓国理解は一気に進んだ。

 「なぜ韓国を捨てて日本に来たのか?」と問うと、ほとんどの女性が、韓国の女性蔑視社会に対する嫌悪をあげた。韓国の男性には、女性が男性の僕=召使いであるかのような優越感情が強固に存在する。
 これは、極端な差別構造が固定された社会に必ず見られるもので、インドのカーストでも、イスラム圏でも普通に存在している。
 男性社会でも、不条理な差別の連続であり、これに対する不満、鬱憤を、男たちは、自分の妻や妹、女性一般に転嫁したがるのである。

 だから、韓国は強姦王国といわれた。
 https://blog.goo.ne.jp/skdfw790/e/305cebacdccd2b07dc4755fe1d2481ef
 
 https://matome.naver.jp/odai/2142409350370174301

 早い話、男社会である韓国の男たちは、女性を性の対象としてしか見られない。この女性蔑視こそが、現在起きている韓国の異常な価値観、メンツ主義の根底に横たわっていることを忘れてはいけない。

 私は、韓国から強姦文化が消えたとき、初めて愚かな反日教育も力を失い、世界中の誰とでも平等に付き合える日がくると考えている。
 差別のない社会では、平塚雷鳥の言うとおり「元始、女性は太陽であった」のだ。
 例えば、照葉樹林帯文化圏の台湾などに残る先住民文化は、ほとんどの場合、母系氏族社会で、女性の長に率いられた部族は、誰もが平等で、安心できる社会になる。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-20.html

 韓国も、男性社会=権威主義が力を失い、女性を大切にする社会に変わったとき、今のような権力をひけらかし、メンツだけに終始する、理不尽で奇っ怪、意固地な異常さは失われ、優しく暖かい社会に変わるのだろう。
 まずは、現在の韓国男社会を根底から経済崩壊させ、どん底の地獄のなかで、朝鮮韓国人は、人間社会の真実を思い知るべきである。
  
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-991.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/796.html

[リバイバル3] 中川隆 _ 朝鮮関係投稿リンク 中川隆
29. 中川隆[-14715] koaQ7Jey 2020年1月10日 16:25:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1661]
東海アマ 韓国の売春
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/796.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/973.html#c29
[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
1. 中川隆[-14714] koaQ7Jey 2020年1月10日 19:00:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1659]
NHKスペシャル 社会主義の20世紀(一党独裁の崩壊)


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c1
[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
135. 中川隆[-14713] koaQ7Jey 2020年1月10日 19:59:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1658]
楠 薫のオーディオ三昧■ 2019年9月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190915.html

5月から、再びスピーカーが3つのシステムとなってしまいました。
新たに加わったのマジコA3をいかに鳴らすか、に ここのところ、試行錯誤しておりました。

プリアンプもブルーパネルのAmbrosia 2000で、ブルーパネルのAmpzilla 2000を鳴らすと、プリアンプの Ambrosia 2000の残留ノイズの大きさが気になってしまいますが、新しいブラックパネルのAmbrosia 2000SEで ブルーパネルのAmpzilla 2000を鳴らすと、なんと、残留ノイズの大きさがほとんどわからないくらいまで 少なくなっていて、Ampzilla 2000の生き生きした熱いサウンドはほとんど損なわれることがありません。

ブルーパネルのAmbrosia 2000を開発したJames Bongiorno氏としては不本意かもしれませんが、個人的には より多くのオーディオファイルの賛同を得られると思います。

ちなみに、パワーアンプもブラックパネルのAmpzilla 2000SEで鳴らすと、パワーは300Wで200Wの ブルーパネルのAmpzilla 2000よりもある筈なのですが、ちょっと大人しくて、スイング感があまりなく、 女性ボーカルは良いのですが、ジャズを鳴らすにはイマイチ。

変則的ではありますが、プリがブラックパネルのAmbrosia 2000SEで、パワーアンプはブルーパネルの Ampzilla 2000と、視覚的にはイマイチですが、サウンド的には間違いなく、ダントツと言っても差し支えないかと 思います。
と言うことで、トップの写真の様な組み合わせになりました。

ソース:LINN Renew DS(元はKlimax DS) ジャズが中心
プリアンプ:Ambrosia 2000SE(ブラックパネル)
パワーアンプ:Ampzilla 2000(ブルーパネル)
スピーカー:マジコ A3


さて、そんな試行錯誤をやって少し落ち着いたので、拙宅用ではないのですが、別所で使用するため、8mと、 長尺のケーブルを作ることになりました。
試聴は拙宅の写真の上記システムで行っています

9月14日の午後、写真にあるようにYラグを取り付け、熱収縮チューブで見た目も整えてみました。

黒の熱収縮チューブはφ16mm、紅白はφ8mmです。
ホームセンターのハンズマンで売っていたものを使用しています。
ちなみにYラグはAETのオリジナルのものを圧着。半田は使用していません。

ヒートガンが必要(モノタロウで購入)なのが少々難点ですが、熱収縮チューブは見た目だけでなく、より安全な 絶縁状態を保つ意味でも使用した方が良いと思います。

まだ丸一日程度のエージングの段階ですが、解像度もですが、野太さもある上に、音の質感が見事で、 生き生きとしたサウンドが素晴らしい!
グイグイと前へ、前へと音が喜び勇んで出てくる様です。
おそらく、Ampzillaのサウンド傾向とこのケーブル、方向性が一致しているのでしょう。

方向性が違うものを組み合わせた際の、ストレスを感じません。

スピーカーケーブルをAET 1304Hに変えるだけで、それまでは300〜400万クラスの普通のオーディオシステムのサウンドだったのが、 そんじょそこらの1,000万円クラスのシステムなんぞに負けないサウンドに化けた様に思います。

まだまだ鳴らし始めですが、次第に透明感と低域の伸びが出てきて、楽しみです。
自作できる切り売りケーブルとしては、AET EVOLUTION 1304H AC/SPは最高峰と言っても過言ではないかも知れません。

ちなみに、AETのYouTubeで説明している完成品の AET EVOLUTION 1304H AC/SP 電源ケーブルは\36,000と、格安です!
10倍以上の価格帯のものとサウンド的には十分勝負出来るのではないでしょうか?

もし、2mくらいの1304Hにメッシュ編組チューブ(スリーブ)を 被せて「これ、86万もしたけれど、どうよ!」と言って聴かせても、誰も疑わないでしょう。

実際はスピーカーケーブルの完成品は2mのペアで7万円前後の模様。
L/R必要ですから、倍の値段になっちゃうのでしょうが、完成品の実売価格はおそらく6万円前後でしょう。

切り売りだとスピーカーケーブルはYラグやバナナプラグが別途必要になりますが、6,000円/mとのこと。
AETは直売はしていないので、関東だとエスアイエス、関西だと逸品館 で取り扱っていますので、お値段は相談してみると良いかと思います。

そうそう、書き忘れていましたが難点が一つ。白い外皮なので、音質的には良いのでしょうが、汚れが目立つのです。
自作したあと、汚れを拭ってやると、せっかくのAET EVOLUTION 1304H AC/SPの文字が薄くなってしまうことがあり、 あまりゴシゴシとは拭えませんのでお気を付け下さい。

色違いのブルーバージョン、1304Fと言うのもありますが、こちらは先のメーカーのYouTubeの書き込みによると、低音から高音まで バランスよく、レンジと広がりのあるサウンドとのこと。
クラシック音楽に合うかも知れません。
こういった選択肢があるというのも、嬉しいですね。

直接比較した訳ではありませんが、個人的にはジャズが今までにも増して楽しく聴ける、1304Hの方が好みだと思います。

低域の芯と厚みがあるのに、ダレず、伸びていながら弾んでくれるというのは、なかなか今まで経験したことのないサウンドです。

AETと言うと、Evidenceシリーズが現在終了して、高額ケーブルの販売がなくなってしまい、切り売り出来る1302Hも残り少なくなって、 私が希望する長さでは入手困難となってしまいましたが、それを補ってあまりあるケーブルの登場に、ホッと安堵の胸をなで下ろしている ところです。

AETが良いとわかっていても、金額的に高額過ぎて今まで手が出なかった方々も多かったかと思います。

そういう方々にも、1304Hなら、自信を持ってお勧めできるかと思います。

それにしても、本当は今日、このケーブルをエージング方々、鳴らしっ放しにして遊びに出かけるつもりだったのが、 朝、耳にした音があまりにも自分好みに鳴っていたので、結局、出かけずにいろいろジャズをかけて聴き込んでしまいました。
エージングの最中は酷い音が多いので、いつもなら逃げるようにして出かけることが多いのですが、9月14日の午後に製作して、 これを書いている時点では、まだ丸1日くらいしか経っていないのに、こんなに好みのサウンドで鳴っていること、通常はありえません。

切り売り可能なケーブルとしては、6,000円/mは高価ですが、買値はもっと安いです(^^

ただ、ちゃんと加工するにはそれなりの工具の用意が必要なことと、外皮を剥がすにはそれなりの技術が必要ですから、 それを考えると、値段を考慮すれば、完成品でもお安いかと思います。

AETとしては、上位モデルを出すとなると、これ以上のサウンドでなければ売れないでしょうから、 一気にハードルが上がってしまって、上位モデル、出し辛くなるのではないか、と、ちょっと心配になってしまいます。
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190915.html


MAGICO A3
価格: 1,500,000 円 (2本1組 税別、送料別途)
https://www.electori.co.jp/magico/A3.html

MAGICOは、より手頃な価格帯の製品をラインナップに加えたいと考え続けていました。この目標を達成するコスト削減のための様々な方法と研究とテストを繰り返してきましたが、今まで結果は常に”M” マークの意味を満たすには足りませんでした。MAGICOは、自信を持って今ここに”A3” を発表します。MAGICOの蓄積した技術とノウハウを惜しみなく投入した”A3” は、幅広いカスタマーが導入可能な”M” マークを有するMAGICO製スピーカーです。


ツィーター

新設計の28mm ベリリウム振動板採用。ドーム表面形状は、2014 年に発表された限定モデル『M Project』のツィーターを基本設計プラットフォームにしています。専用設計のネオジウムマグネット磁気回路は、最新のダンピング素材を使ったバックチャンバー内に収納され、ボイスコイルの正確なストロークにより、超低歪みと高いパワーハンドリングを実現しています。

ミッドレンジ / ウーファー

1個の6インチ径ミッドレンジと2個の7インチ径ウーファーには、新しいGen 8 Magico Nano-Tec コーンユニットが採用されています。振動板表面にナノグラフェン(XG Nanographene)を使用した超硬マルチウォールカーボンファイバー織布(Multi-Wall carbon fiber)により理想的な重量強度比で新設計されました。
ユニットフレームも同様に剛性とダンピング(減衰)の最適な組み合わせをシュミレーションしています。その結果、エアーフローを最大にしながらも歪みに繋がる固有振動モードの最小化に成功しました。新たなオーバーハング型(ギャップの深さよりも長いボイスコイル長を持つ構造)でネオジウムマグネット採用の非常に強力な磁気回路は、超安定磁場を生み出し75mm 径ピュアチタニウム・ボイスコイルボビンの正確なピストンモーションを約束します。

ミッドレンジとウーファーに使用されているユニットは、周波数領域と時間領域の両方において最新の有限要素解析(FEA) を用いてデザインされてます。この解析方法は、製品の構造または性質における潜在的な問題や既知の問題を特定して、それらの解決を目的としてバーチャル環境でのシュミレーションを行います。具体的には、複数の要素( 音響、構造、電磁、温度) における挙動を包括的な単一プラットフォーム上でシュミレーションします。

クロスオーバー

すべての4つのドライバーは、ドイツのムンドルフ製パーツによって構成されたMAGICO独自のクロスオーバートポロジー(Elliptical Symmetry Crossover Topology)によってコントロールされ、リスニングルームにおいて最高の音楽再生を実現します。そのネットワークは、24dB オクターブ Linkwitz-Riley フィルターを備え、位相リニアリティーを確保しつつ、混変調歪みを減少させ、再生周波数帯域を最大限に広げることに可能にしました。

エンクロージャー / ブレーシング内部構造

すべてのMAGICO製スピーカー共通の強固な密閉型エンクロージャーは、MAGICOエンジニアリングの代名詞と言えます。A3 エンクロージャーは、同じ素材、同じ職人技、類似したデザインとディテールから、シンプルなQ シリーズデザインとも言えます。エンクロージャー素材は、Q シリーズ用に開発されたエンクロージャーと全く同じ6061 T6 航空機グレードのアルミニウムで作られています。ブレースを多用した複雑な内部構造は、エレガントなブラシ加工を施されたブラックアルマイト” スキン” と呼ばれる外装材と結合され密閉型エンクロージャーを形造っています。

仕様

仕様ユニット 1 x 28mm MB7 Beryllium Dome
1 x 6” Midrange Graphene Nano Tec
2 x 7” Bass Graphene Nano Tec

能率 88dB
インピーダンス 4ohms
再生周波数帯域 22Hz ‒ 50kHz
推奨パワー 50 Watts 以上
外形寸法 112.6(H) x 32.9(D) x 27.3(W)cm
重量 50kg

別売オプション グリル(サランネット) 80,000 円(ペア、税別)
A POD 8(アップグレードスパイク) 230,000 円(8本1組、税別)
備考 スパイク・スパイク受け付属、送料別途
https://www.electori.co.jp/magico/A3.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c135

[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
136. 中川隆[-14712] koaQ7Jey 2020年1月10日 20:04:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1657]
楠 薫のオーディオ三昧 ■ 2019年5月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190501.html


再びスピーカー3システムとなってしまいました。

新たに加わったのは、ご覧になっておわかりのように、マジコA3です。 マジコのスピーカーシステムの中では、比較的廉価ですが、これがけっこう良い音がします。

クラシック音楽用のシステムが、プリがSpectral DMC-30SVはそのままですが、パワーアンプがSpectralの最新 DMA-280に変更になりました。
ラックの後ろの狭っ苦しいスペースに納まっていますが、床の振動を極力受けないように、 BDR The ShelfにMichael Green's Audio Points Brass Conesを使用しています。

それというのも、一昔前、「2ちゃんねる」からの来訪者がアンプやケーブルを持ち込んで、道場破り的な比較試聴をしていて、 最近はだいぶ落ち着いて来ていたのですが、昨年の暮れあたりから再度、増加の一途を辿っているのです。

一番困るのは、仕事をしている真っ最中に電話をかけてきて、「空港に着いたから迎えに来てくれ。云々……」。

来訪理由は私が貸し出したオーディオシステムを、とあるお店で聴いて、ウチの場所を訊いたとか、今度オープンするジャズ喫茶の ことを聞いて来たとか、いろいろです。

確かにそういう話はありますが、まだ未定の部分が多く、決定ではありません。
それにしても、どこでそんな話を聞きつけてきたのでしょうか?
問いただしても、口を濁すばかりで、ハッキリしません。

で、そういう方々の中には、持ってくるだけならまだしも、自分勝手にパワーアンプの電源を切ったり入れたりして、 パワーアンプのAmpzillaのヒューズを飛ばしたり、パワートランジスタを飛ばしたり、電源ケーブルやスピーカーケーブル、 インターコネクトケーブルを引っこ抜いてケーブルを傷めてしまったりと、最近、修理続きで途方に暮れてしまった次第です。

また、猛烈な発振音でスピーカーが飛んでしまいそうになったことも。

さすがにDD66000やSonus Faber Stradivari Homageを飛ばすわけにはいきません。
さらに持ち込んだアンプがあまり音が良くなかった理由を、「スピーカーが大型でダブルウーファーなんて一般的じゃない」とか、 「平べったい変な形状のスピーカーが良い音で鳴るはずがない」とかいろいろ理由を付けて、自分のアンプは世界でもトップクラスの 音だ、とか言い張る方が数名いらっしゃって、閉口してしまいました。

その方々は皆、不思議と自作の真空管アンプ、845プッシュプルだったり、KT120プッシュプルだったりします。

そこで現在、マジコA3を鳴らす真空管アンプと言えば、Tim de Paravicini氏のEARでしょう。

と言うわけで、真空管プリアンプのEAR 864とEL34のプッシュプルパワーアンプEAR 534を置いているのです。

以前使用していた、EAR 861は、と言うと、出力段の 真空管、EL309がヨシノトレーディングにも無くなったため、メンテナンスが出来ない状況となってしまい、その代わりがこのEAR 534なのです。

サウンド的にはEAR 534の方が少し低域側にシフトして、 野太い印象。
しかし基本的にはTim de Paravicini氏のEARサウンドを受け継いでいて、濃厚でありながら みずみずしい中高域、しなやかで懐の深い低域が見事です。

ちなみに現在、Tim de Paravicini氏は300Bのパワーアンプを試作しているとの情報がありました。

また、ヨシノトレーディングは、Tim de Paravicini氏の奥さまの郷里に一緒に住まわれている ようで、ヨシノトレーディングの本社は、拙宅から車で2時間ほどの、福岡県朝倉市秋月今小路307に移転しています。

さて、SPケーブルは EINSTEIN GREENLINE vivoce2mに、aetの金メッキしたバナナプラグを取り付け、 オルトフォン8N 6mと比較試聴中です。
なんとこれらの端末加工も依頼され、仕方なく、aetのとっておきの金メッキされたバナナプラグを使用する羽目に。

「条件を同じにしてくれなければ、比較にならない」と言うのはわかりますし、EAR 534がYラグが使いづらいターミナルとなっているのでバナナ プラグに変更しなければならないのは仕方がないかも知れませんが、取り付けたバナナプラグは、そのまま持ち帰るご意向の様です。(笑)

サウンド的には、 EINSTEIN GREENLINE vivoce2mは、少しゴムっぽい弾力のある低域ですが、逞しく量感のあるサウンドです。
一方、 オルトフォン8N 6mは、懐の深い伸びやかな低域で、一般に言われているような、高域が伸びないようなことはなく、 聴感上はピークがなくフラットに伸びているように思います。

aet Evolution1302は、おそらくこのクラスとしては、コストパフォーマンスは最高レベルでしょう。

製品版で2.5mモノだと3万円程度の様です。

「S」と「F」の2種類タイプがあり、「EVO-1302S」は力強く、ハイスピードなサウンド、「EVO-1302F」はぶ厚く、 温度感溢れるサウンドとのことです。

実際には自分のシステムに繋いで聴いてみないとわからないかと思いますが、個人的には「F」の力強い厚みのあるあるサウンドが好みですが、 これは人それぞれかと思います。

ちなみにSpectralの DMA-280のターミナルは、バナナが 使えないため、Yラグ指定です。

そのため、 aetの新型スピーカーケーブルはYラグで製作してもらうことになりました。

このケーブルはまだ試作段階とのことですが、販売するとなると定価ではベンツのEクラスが購入出来るほどだとか。

試作品と言うことで、安くして貰うつもりですが、値段によっては、お返ししなければならないかも知れません。(^^;

このケーブル、ポイントはスピーカー側の ケーブル内部に埋め込まれた素子です。

少しプックリ膨れた部分があるのがおわかりになるかと思います。
これがどういう物なのかは企業秘密のようですが、これを応用した 電源タップのテスト品が5月1日に届いて、現在、試聴中です。

キャメロットのタップをaetで改造したもので、商品化する前段階の様です。
画像、右がオリジナルで、左が改造品。重量がオリジナルが1,260g、改造後は1,350g。

内部の配線も大幅に入れ替えている様です。

内部撮影は、製品化前の段階ですし、企業秘密的な部分もあるでしょうから、控えさせていただきました。

aetの新型スピーカーケーブルのサウンドは、実に透明感のある中高域で空間描写に優れ、低域はだぶつく ことなく、少し細身ながらキレの良いサウンドが特徴。
一方、電源タップは、元々のキャメロットの電源タップの性格もあるのでしょうが、 野太く、低域が良く出る芯のあるサウンド。

通常、電源タップを間に挟むと、鮮度が落ちて音が悪くなる筈なのですが、この電源タップは、まだエージングの途中ですが、 それでも鮮度が上がって、腰の据わった中低域が支える安定感のあるサウンドになったのには驚きでした。
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190501.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c136

[近代史3] チャンネル桜関係者や保守・右翼は何故 知恵遅れの安倍晋三にそんなに簡単に騙されるのか? 中川隆
17. 中川隆[-14711] koaQ7Jey 2020年1月10日 21:47:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1656]

安倍総理「器」論の真実 (前編)2020-01-09
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html


 イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、いよいよ「第二次グローバリズムの終焉」が明確になってきましたが、「今後の日本」のために、現在の日本政府、特に「安倍総理」について改めて考えてみたいと思います。

『イランがイラクの米軍基地2カ所にロケット弾、トランプ大統領「万事順調」
 イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。この数時間前には、米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が行われ、軍や政府の高官が米国への報復を誓っていた。(後略)』

 この外部環境の変化を受けた上で、安倍総理の分析を続けます。

2012年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見
『デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。』

2019年11月20日 首相「新しい時代つくる」
『「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」』

 12年ならば分かりますが、七年後の19年に「チャレンジャーの気持ち」「デフレ脱却を目指す」と言っているわけですから、これを異常と思わない方が異常でしょう。


 もっとも、総理の目的は「政治(権力の維持)」であり、デフレ脱却といった「政策」ではありません。


 浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」ですが、緊縮財政の転換や国土強靭化を求める声、あるいは朝日新聞的な「戦後平和主義」の声は、一向に器に入れようとしないため、今一つピンとこなかったのですが、「政治(権力の維持)」と「政策」を分けると、俄然、分かりやすくなります。


 ちなみに、なぜいちいち「政治(権力の維持)」と書いているかといえば、本稿では「政治」を「政治権力の維持」と狭義に捉えているためです。


 安倍総理の「器」は、三つのパターンがあるように思えます。


1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する


 1〜3のどれになるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決まります。


 1として受け入れたものは、「グローバリズム(ネオリベラリズム)」「アメリカ」「財務省主導の緊縮財政」「経済界」「いわゆるリフレ派(の金融政策)」になります。

 昨日のエントリー「口先の賃上げ要請ではなく、緊縮路線の転換を」において、総理が経団連に賃上げ要請をしたことについて、
「とりあえず「口で言うのは無料だから」経済界に賃上げ要請をしておく。」
 と表現しましたたが、令和の政策ピボット関連の「ある方」から、
「賃金が上がらないのは産業界の努力がたりないためで、政府のせいじゃない、というネオリベの含みがある」
 と指摘され、なるほどと思ったのですが、「国家の店じまい」に基づき、経済や賃金上昇の責任を民間に丸投げするという点では、確かに整合的です。


 アメリカとは、厳密には「アメリカ政府」であり、あるいはアメリカの多国籍企業ですね。モンサント(バイエル)⇒アメリカ政府⇒日本政府という「指示ルート」で、グリホサートの安全基準を引き上げた(2017年12月)のが典型です。


 「いわゆるリフレ派」の金融政策は、財務省の緊縮財政と「整合的」である上に、株価上昇で「グローバリズム」も喜び、さらに株価上昇⇒支持率上昇⇒政治(権力の維持)というルートがあるため、実に目的にかなっています。

 次に、2の「受け入れるフリだけはする」政策ですが、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出。これらの政策は、中野剛志先生の「世界の政治経済マトリクス」の右下、「右寄り反グローバリスト」の支持を得ることができるため、「口先」で叫ぶ。但し、「グローバリズム」「アメリカ」「緊縮財政」とは不整合であるため、絶対に推進しない。(自然災害が頻発したため、国土強靭化はわずかに進めましたが)

 特に、グローバリズムとは「デフレ化政策」であるため、デフレ脱却は「絶対に」できないのです。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix

 そして、3の勢力、マトリクスの左側の勢力は、いずれにせよ「反・安倍」であるため、受け入れるフリもしない。というか、受け入れた「フリ」をすると、「右寄り反グローバリスト」の支持が消滅し、「政治(権力の維持)」という目的に反することになります。


 しかも、マトリクス左上の「左寄りグローバリスト」は、佐藤健志先生の仰る「平和主義」の方々で、グローバリズムや緊縮財政にむしろ賛成です。

「国家に財政の自由を許すと、戦争になる〜」

 ですね。


 というわけで、マトリクス上層で右と左で「戦っているフリ」をすれば、国民国家の破壊を進めても、右下の「右寄り反グローバリスト」の支持率は落ちない。


 もっとも、さすがにこの種の手法は、あちこちに不整合が生じざるを得ません。その一つが、「経済界」を器に受け入れ、中国に対し「友好」を進めていることです。

 世界主要国がウイグル問題や香港問題で、中国批判を強めている状況で、何と「国賓」として習近平を招く。無論、アメリカも黙ってはいない。しかも、今回のイランの米軍基地攻撃を、中国は事実上「支持」しています。


 世界情勢が大きく動いているため、習近平の国賓来日は、無くなるかもしれません。とはいえ、それは別に器に受け入れていない「右寄り反グローバリスト」のためではありません。器の大部分を占拠している「アメリカ」におもねっての話になります。

 あるいは、歴史認識については「平和主義」そのままですが、これはもちろん受け入れていないマトリクス左側におもねったわけではなく、アメリカがそれを望むからです。むろん、平和主義的歴史観、東京裁判史観は「右寄り反グローバリスト」の反発を買いますが、

「まあ、他の部分で受け入れるフリをしておけば、支持率は下がらんだろ」

 という計算があるわけです。

 いずれにせよ、確定的なのは、総理の器の中に「日本国」「日本国民」は存在しないという点です。そういう意味でも、安倍総理は「戦後日本」を象徴する器なのでしょう。 
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html


安倍総理「器」論の真実 (後編)2020-01-10
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

 さて、昨日、分析・解説した通り、安倍総理大臣は特定の政策実現ではなく、「政治(権力の維持)」を目標とし、諸政策や諸勢力を、

1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する

 の三つに分類。

 1の器に受け入れた政策・勢力(アメリカ、グローバリズム・ネオリベラリズム、緊縮財政、経済界、いわゆるリフレ派)が欲する「政策」については、原則、全面推進。


 2の政策・勢力(デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出)については、受入れるフリをし、口先対応。


 3(朝日新聞的リベラル左翼)は断固拒否。

 そして、諸勢力の利害が衝突するイッシューについては、「政治(権力の維持)」という目的達成にかなうか否かにより、計算するというスタイルをとっています。


 何しろ、七年間、緊縮財政路線を採りつつ「デフレ脱却!」といい続けたわけです。「デフレ脱却」が「2」に入っているのは、疑いようがありません。


 そもそも、デフレ対策は「反グローバリズム」の政策になってしまうため、「1」の器に受け入れたグローバリズムと衝突してしまいます。グローバリズムとは、政策的には、
「緊縮財政、規制緩和、自由貿易のトリニティ(三位一体)」
 でございますので、デフレ化政策です。デフレ化政策の推進を器に入れた以上、デフレ脱却策などまともに打てない。だからと言って「デフレ脱却しません」というと「政治(権力の維持)」に支障が出るため、口では、
「デフレ脱却!」
 と、言い続けて、はや七年。


 まあ、さすがに何ら「デフレ対策」を打たないわけにもいかないわけですが、ここで都合よく登場したのが、
「日銀がインフレ目標を定め、量的緩和の継続をコミットすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、デフレ脱却できる」
 という、財政と無関係にデフレ脱却を可能とした「いわゆるリフレ派政策」です。「いわゆるリフレ派」が器に入ったのは、緊縮財政とも、グローバリズムとも衝突しないためなのです。

 とはいえ、さすがに「2」の勢力を敵に回すと、「政治(権力の維持)」に支障が出る。だからこそ、昨年11月の記者会見で、総理は、

『首相「新しい時代つくる」 改憲、デフレ脱却に意欲
 安倍晋三首相は20日、在職日数が第1次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上歴代1位となったことを踏まえ、憲法改正やデフレ脱却に取り組む意欲を官邸で記者団に表明した。自民党総裁任期が2年近く残っていると指摘し「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」と強調した。(後略)』

 と、語りました。

 デフレ脱却、少子高齢化への対処、戦後外交総決算、憲法改正。すべて中野剛志先生のマトリクスの右下が望む政策なのでしょうが、総理の器には入っていません。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix

 とはいえ、これらの諸政策を無視し、「政治(権力の維持)」に差しさわりが出るのは困る。だから、口では言う。というか「言い続ける」のです。


 特に「チャレンジャー」「新しい令和の時代に」といった、それっぽいフレーズをくっつけておけば、それで万全。


「どうせ、右下の連中は、『やっぱり安倍しかいない!』『代わりがいない』とかいって、支持を続けるだろう」
 という計算が働いており、そしてそれは確かにある程度正しい。

 つまりは、安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」ということになります。

『衝撃! MMTはグローバリズムを肯定する!
◆主権の視点から見たMMT
 デフレ脱却の切り札として、わが国で注目されているMMT(現代貨幣理論)は、「貨幣」理論と銘打たれてはいるものの、「主権」の概念と密接に関わっている。
 同理論の代表的な解説書『MMT 現代貨幣理論入門』(L・ランダル・レイ、東洋経済新報社)など、原著では「A PRIMER ON MACROECONOMICS FOR SOVEREIGN MONETARY SYSTEMS」(主権に支えられた貨幣システムのためのマクロ経済学入門)という副題がついていたのです。(後略)』

 佐藤先生が「MMT論三部作」の最終回として、MMTとグローバリズム(というか、むしろ戦後平和主義?)が意外に相性が良いという衝撃的な寄稿を書かれていました。MMT自体は政治色はありませんが(ただの貨幣の説明だし)、人間はそうではないのです。


 我々にしても、「日本国」のためにMMTを活用しようとしているわけです。これが、
「超国民国家を作り、日本も金融主権や財政主権を委譲し、日本国民が超国民国家の「新国民」となり、MMTに基づく政策を推進しよう」
 などと言われた日には、猛烈に反対しますよ。


 とはいえ、安倍総理の場合、「グローバリズム+MMT」は受入れ可能です。むしろ、そういう形であれば、MMTを器に入れることはできる。


 それに対し、日本国民のために「MMT的政策を」とやった場合は、器に入りようがない。我々が主張する、グローバリズムや緊縮財政と「真っ向から衝突」するMMT(現代貨幣理論)的な政策が、安倍総理の「器」に入る可能性はありません。


 となると、どうすればいいのか。


 とりあえず、右下、つまりは「2」の「器に入れるフリをされた」諸政策を主張する勢力が「騙されていた」ことを認めることが重要になります。いわゆる、認知的不協和問題があるため、難しいのですが、それでも右下「右寄り反グローバリスト」の勢力への働きかけが、最も有効だと思います。
 

 騙された人に「騙されていたよ」と指摘する際には、プロセスを理解し、かみ砕き、分かりやすく説明して納得してもらわなければなりません。

 というわけで、二日間にかけて浜崎洋介先生の「安倍総理の「器」論」について、わたくしなりの解釈を解説しました。「次」こそ、日本国や日本国民が器に入っている総理大臣、内閣を誕生させるために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/511.html#c17

[近代史3] 浜崎洋介 _ 安倍「器」論 中川隆
5. 中川隆[-14710] koaQ7Jey 2020年1月10日 21:58:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1655]
安倍総理「器」論の真実 (前編)2020-01-09
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

 イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、いよいよ「第二次グローバリズムの終焉」が明確になってきましたが、「今後の日本」のために、現在の日本政府、特に「安倍総理」について改めて考えてみたいと思います。

『イランがイラクの米軍基地2カ所にロケット弾、トランプ大統領「万事順調」
 イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。この数時間前には、米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が行われ、軍や政府の高官が米国への報復を誓っていた。(後略)』

 この外部環境の変化を受けた上で、安倍総理の分析を続けます。

2012年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見
『デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。』

2019年11月20日 首相「新しい時代つくる」
『「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」』

 12年ならば分かりますが、七年後の19年に「チャレンジャーの気持ち」「デフレ脱却を目指す」と言っているわけですから、これを異常と思わない方が異常でしょう。


 もっとも、総理の目的は「政治(権力の維持)」であり、デフレ脱却といった「政策」ではありません。


 浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」ですが、緊縮財政の転換や国土強靭化を求める声、あるいは朝日新聞的な「戦後平和主義」の声は、一向に器に入れようとしないため、今一つピンとこなかったのですが、「政治(権力の維持)」と「政策」を分けると、俄然、分かりやすくなります。


 ちなみに、なぜいちいち「政治(権力の維持)」と書いているかといえば、本稿では「政治」を「政治権力の維持」と狭義に捉えているためです。


 安倍総理の「器」は、三つのパターンがあるように思えます。


1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する


 1〜3のどれになるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決まります。


 1として受け入れたものは、「グローバリズム(ネオリベラリズム)」「アメリカ」「財務省主導の緊縮財政」「経済界」「いわゆるリフレ派(の金融政策)」になります。

 昨日のエントリー「口先の賃上げ要請ではなく、緊縮路線の転換を」において、総理が経団連に賃上げ要請をしたことについて、
「とりあえず「口で言うのは無料だから」経済界に賃上げ要請をしておく。」
 と表現しましたたが、令和の政策ピボット関連の「ある方」から、
「賃金が上がらないのは産業界の努力がたりないためで、政府のせいじゃない、というネオリベの含みがある」
 と指摘され、なるほどと思ったのですが、「国家の店じまい」に基づき、経済や賃金上昇の責任を民間に丸投げするという点では、確かに整合的です。


 アメリカとは、厳密には「アメリカ政府」であり、あるいはアメリカの多国籍企業ですね。モンサント(バイエル)⇒アメリカ政府⇒日本政府という「指示ルート」で、グリホサートの安全基準を引き上げた(2017年12月)のが典型です。


 「いわゆるリフレ派」の金融政策は、財務省の緊縮財政と「整合的」である上に、株価上昇で「グローバリズム」も喜び、さらに株価上昇⇒支持率上昇⇒政治(権力の維持)というルートがあるため、実に目的にかなっています。


 次に、2の「受け入れるフリだけはする」政策ですが、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出。これらの政策は、中野剛志先生の「世界の政治経済マトリクス」の右下、「右寄り反グローバリスト」の支持を得ることができるため、「口先」で叫ぶ。但し、「グローバリズム」「アメリカ」「緊縮財政」とは不整合であるため、絶対に推進しない。(自然災害が頻発したため、国土強靭化はわずかに進めましたが)

 特に、グローバリズムとは「デフレ化政策」であるため、デフレ脱却は「絶対に」できないのです。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 そして、3の勢力、マトリクスの左側の勢力は、いずれにせよ「反・安倍」であるため、受け入れるフリもしない。というか、受け入れた「フリ」をすると、「右寄り反グローバリスト」の支持が消滅し、「政治(権力の維持)」という目的に反することになります。


 しかも、マトリクス左上の「左寄りグローバリスト」は、佐藤健志先生の仰る「平和主義」の方々で、グローバリズムや緊縮財政にむしろ賛成です。

「国家に財政の自由を許すと、戦争になる〜」

 ですね。


 というわけで、マトリクス上層で右と左で「戦っているフリ」をすれば、国民国家の破壊を進めても、右下の「右寄り反グローバリスト」の支持率は落ちない。


 もっとも、さすがにこの種の手法は、あちこちに不整合が生じざるを得ません。その一つが、「経済界」を器に受け入れ、中国に対し「友好」を進めていることです。


 世界主要国がウイグル問題や香港問題で、中国批判を強めている状況で、何と「国賓」として習近平を招く。無論、アメリカも黙ってはいない。しかも、今回のイランの米軍基地攻撃を、中国は事実上「支持」しています。


 世界情勢が大きく動いているため、習近平の国賓来日は、無くなるかもしれません。とはいえ、それは別に器に受け入れていない「右寄り反グローバリスト」のためではありません。器の大部分を占拠している「アメリカ」におもねっての話になります。

 あるいは、歴史認識については「平和主義」そのままですが、これはもちろん受け入れていないマトリクス左側におもねったわけではなく、アメリカがそれを望むからです。むろん、平和主義的歴史観、東京裁判史観は「右寄り反グローバリスト」の反発を買いますが、

「まあ、他の部分で受け入れるフリをしておけば、支持率は下がらんだろ」

 という計算があるわけです。

 いずれにせよ、確定的なのは、総理の器の中に「日本国」「日本国民」は存在しないという点です。そういう意味でも、安倍総理は「戦後日本」を象徴する器なのでしょう。 
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

安倍総理「器」論の真実 (後編)2020-01-10
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html


 さて、昨日、分析・解説した通り、安倍総理大臣は特定の政策実現ではなく、「政治(権力の維持)」を目標とし、諸政策や諸勢力を、

1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する

 の三つに分類。


 1の器に受け入れた政策・勢力(アメリカ、グローバリズム・ネオリベラリズム、緊縮財政、経済界、いわゆるリフレ派)が欲する「政策」については、原則、全面推進。


 2の政策・勢力(デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出)については、受入れるフリをし、口先対応。


 3(朝日新聞的リベラル左翼)は断固拒否。


 そして、諸勢力の利害が衝突するイッシューについては、「政治(権力の維持)」という目的達成にかなうか否かにより、計算するというスタイルをとっています。


 何しろ、七年間、緊縮財政路線を採りつつ「デフレ脱却!」といい続けたわけです。「デフレ脱却」が「2」に入っているのは、疑いようがありません。


 そもそも、デフレ対策は「反グローバリズム」の政策になってしまうため、「1」の器に受け入れたグローバリズムと衝突してしまいます。グローバリズムとは、政策的には、
「緊縮財政、規制緩和、自由貿易のトリニティ(三位一体)」
 でございますので、デフレ化政策です。デフレ化政策の推進を器に入れた以上、デフレ脱却策などまともに打てない。だからと言って「デフレ脱却しません」というと「政治(権力の維持)」に支障が出るため、口では、
「デフレ脱却!」
 と、言い続けて、はや七年。


 まあ、さすがに何ら「デフレ対策」を打たないわけにもいかないわけですが、ここで都合よく登場したのが、
「日銀がインフレ目標を定め、量的緩和の継続をコミットすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、デフレ脱却できる」
 という、財政と無関係にデフレ脱却を可能とした「いわゆるリフレ派政策」です。「いわゆるリフレ派」が器に入ったのは、緊縮財政とも、グローバリズムとも衝突しないためなのです。

 とはいえ、さすがに「2」の勢力を敵に回すと、「政治(権力の維持)」に支障が出る。だからこそ、昨年11月の記者会見で、総理は、

『首相「新しい時代つくる」 改憲、デフレ脱却に意欲
 安倍晋三首相は20日、在職日数が第1次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上歴代1位となったことを踏まえ、憲法改正やデフレ脱却に取り組む意欲を官邸で記者団に表明した。自民党総裁任期が2年近く残っていると指摘し「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」と強調した。(後略)』

 と、語りました。

 デフレ脱却、少子高齢化への対処、戦後外交総決算、憲法改正。すべて中野剛志先生のマトリクスの右下が望む政策なのでしょうが、総理の器には入っていません。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 とはいえ、これらの諸政策を無視し、「政治(権力の維持)」に差しさわりが出るのは困る。だから、口では言う。というか「言い続ける」のです。


 特に「チャレンジャー」「新しい令和の時代に」といった、それっぽいフレーズをくっつけておけば、それで万全。


「どうせ、右下の連中は、『やっぱり安倍しかいない!』『代わりがいない』とかいって、支持を続けるだろう」
 という計算が働いており、そしてそれは確かにある程度正しい。


 つまりは、安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」ということになります。


『衝撃! MMTはグローバリズムを肯定する!
◆主権の視点から見たMMT
 デフレ脱却の切り札として、わが国で注目されているMMT(現代貨幣理論)は、「貨幣」理論と銘打たれてはいるものの、「主権」の概念と密接に関わっている。
 同理論の代表的な解説書『MMT 現代貨幣理論入門』(L・ランダル・レイ、東洋経済新報社)など、原著では「A PRIMER ON MACROECONOMICS FOR SOVEREIGN MONETARY SYSTEMS」(主権に支えられた貨幣システムのためのマクロ経済学入門)という副題がついていたのです。(後略)』

 佐藤先生が「MMT論三部作」の最終回として、MMTとグローバリズム(というか、むしろ戦後平和主義?)が意外に相性が良いという衝撃的な寄稿を書かれていました。MMT自体は政治色はありませんが(ただの貨幣の説明だし)、人間はそうではないのです。


 我々にしても、「日本国」のためにMMTを活用しようとしているわけです。これが、
「超国民国家を作り、日本も金融主権や財政主権を委譲し、日本国民が超国民国家の「新国民」となり、MMTに基づく政策を推進しよう」
 などと言われた日には、猛烈に反対しますよ。


 とはいえ、安倍総理の場合、「グローバリズム+MMT」は受入れ可能です。むしろ、そういう形であれば、MMTを器に入れることはできる。


 それに対し、日本国民のために「MMT的政策を」とやった場合は、器に入りようがない。我々が主張する、グローバリズムや緊縮財政と「真っ向から衝突」するMMT(現代貨幣理論)的な政策が、安倍総理の「器」に入る可能性はありません。


 となると、どうすればいいのか。


 とりあえず、右下、つまりは「2」の「器に入れるフリをされた」諸政策を主張する勢力が「騙されていた」ことを認めることが重要になります。いわゆる、認知的不協和問題があるため、難しいのですが、それでも右下「右寄り反グローバリスト」の勢力への働きかけが、最も有効だと思います。
 

 騙された人に「騙されていたよ」と指摘する際には、プロセスを理解し、かみ砕き、分かりやすく説明して納得してもらわなければなりません。


 というわけで、二日間にかけて浜崎洋介先生の「安倍総理の「器」論」について、わたくしなりの解釈を解説しました。「次」こそ、日本国や日本国民が器に入っている総理大臣、内閣を誕生させるために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/688.html#c5

[近代史3] 安倍晋三は会う人ごとに「相手が望むこと」を言っている 中川隆
11. 中川隆[-14709] koaQ7Jey 2020年1月10日 21:59:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1654]
安倍総理「器」論の真実 (前編)2020-01-09
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

 イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、いよいよ「第二次グローバリズムの終焉」が明確になってきましたが、「今後の日本」のために、現在の日本政府、特に「安倍総理」について改めて考えてみたいと思います。

『イランがイラクの米軍基地2カ所にロケット弾、トランプ大統領「万事順調」
 イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。この数時間前には、米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が行われ、軍や政府の高官が米国への報復を誓っていた。(後略)』

 この外部環境の変化を受けた上で、安倍総理の分析を続けます。

2012年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見
『デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。』

2019年11月20日 首相「新しい時代つくる」
『「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」』

 12年ならば分かりますが、七年後の19年に「チャレンジャーの気持ち」「デフレ脱却を目指す」と言っているわけですから、これを異常と思わない方が異常でしょう。


 もっとも、総理の目的は「政治(権力の維持)」であり、デフレ脱却といった「政策」ではありません。


 浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」ですが、緊縮財政の転換や国土強靭化を求める声、あるいは朝日新聞的な「戦後平和主義」の声は、一向に器に入れようとしないため、今一つピンとこなかったのですが、「政治(権力の維持)」と「政策」を分けると、俄然、分かりやすくなります。


 ちなみに、なぜいちいち「政治(権力の維持)」と書いているかといえば、本稿では「政治」を「政治権力の維持」と狭義に捉えているためです。


 安倍総理の「器」は、三つのパターンがあるように思えます。


1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する


 1〜3のどれになるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決まります。


 1として受け入れたものは、「グローバリズム(ネオリベラリズム)」「アメリカ」「財務省主導の緊縮財政」「経済界」「いわゆるリフレ派(の金融政策)」になります。

 昨日のエントリー「口先の賃上げ要請ではなく、緊縮路線の転換を」において、総理が経団連に賃上げ要請をしたことについて、
「とりあえず「口で言うのは無料だから」経済界に賃上げ要請をしておく。」
 と表現しましたたが、令和の政策ピボット関連の「ある方」から、
「賃金が上がらないのは産業界の努力がたりないためで、政府のせいじゃない、というネオリベの含みがある」
 と指摘され、なるほどと思ったのですが、「国家の店じまい」に基づき、経済や賃金上昇の責任を民間に丸投げするという点では、確かに整合的です。


 アメリカとは、厳密には「アメリカ政府」であり、あるいはアメリカの多国籍企業ですね。モンサント(バイエル)⇒アメリカ政府⇒日本政府という「指示ルート」で、グリホサートの安全基準を引き上げた(2017年12月)のが典型です。


 「いわゆるリフレ派」の金融政策は、財務省の緊縮財政と「整合的」である上に、株価上昇で「グローバリズム」も喜び、さらに株価上昇⇒支持率上昇⇒政治(権力の維持)というルートがあるため、実に目的にかなっています。


 次に、2の「受け入れるフリだけはする」政策ですが、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出。これらの政策は、中野剛志先生の「世界の政治経済マトリクス」の右下、「右寄り反グローバリスト」の支持を得ることができるため、「口先」で叫ぶ。但し、「グローバリズム」「アメリカ」「緊縮財政」とは不整合であるため、絶対に推進しない。(自然災害が頻発したため、国土強靭化はわずかに進めましたが)

 特に、グローバリズムとは「デフレ化政策」であるため、デフレ脱却は「絶対に」できないのです。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 そして、3の勢力、マトリクスの左側の勢力は、いずれにせよ「反・安倍」であるため、受け入れるフリもしない。というか、受け入れた「フリ」をすると、「右寄り反グローバリスト」の支持が消滅し、「政治(権力の維持)」という目的に反することになります。


 しかも、マトリクス左上の「左寄りグローバリスト」は、佐藤健志先生の仰る「平和主義」の方々で、グローバリズムや緊縮財政にむしろ賛成です。

「国家に財政の自由を許すと、戦争になる〜」

 ですね。


 というわけで、マトリクス上層で右と左で「戦っているフリ」をすれば、国民国家の破壊を進めても、右下の「右寄り反グローバリスト」の支持率は落ちない。


 もっとも、さすがにこの種の手法は、あちこちに不整合が生じざるを得ません。その一つが、「経済界」を器に受け入れ、中国に対し「友好」を進めていることです。


 世界主要国がウイグル問題や香港問題で、中国批判を強めている状況で、何と「国賓」として習近平を招く。無論、アメリカも黙ってはいない。しかも、今回のイランの米軍基地攻撃を、中国は事実上「支持」しています。


 世界情勢が大きく動いているため、習近平の国賓来日は、無くなるかもしれません。とはいえ、それは別に器に受け入れていない「右寄り反グローバリスト」のためではありません。器の大部分を占拠している「アメリカ」におもねっての話になります。

 あるいは、歴史認識については「平和主義」そのままですが、これはもちろん受け入れていないマトリクス左側におもねったわけではなく、アメリカがそれを望むからです。むろん、平和主義的歴史観、東京裁判史観は「右寄り反グローバリスト」の反発を買いますが、

「まあ、他の部分で受け入れるフリをしておけば、支持率は下がらんだろ」

 という計算があるわけです。

 いずれにせよ、確定的なのは、総理の器の中に「日本国」「日本国民」は存在しないという点です。そういう意味でも、安倍総理は「戦後日本」を象徴する器なのでしょう。 
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

安倍総理「器」論の真実 (後編)2020-01-10
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html


 さて、昨日、分析・解説した通り、安倍総理大臣は特定の政策実現ではなく、「政治(権力の維持)」を目標とし、諸政策や諸勢力を、

1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する

 の三つに分類。


 1の器に受け入れた政策・勢力(アメリカ、グローバリズム・ネオリベラリズム、緊縮財政、経済界、いわゆるリフレ派)が欲する「政策」については、原則、全面推進。


 2の政策・勢力(デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出)については、受入れるフリをし、口先対応。


 3(朝日新聞的リベラル左翼)は断固拒否。


 そして、諸勢力の利害が衝突するイッシューについては、「政治(権力の維持)」という目的達成にかなうか否かにより、計算するというスタイルをとっています。


 何しろ、七年間、緊縮財政路線を採りつつ「デフレ脱却!」といい続けたわけです。「デフレ脱却」が「2」に入っているのは、疑いようがありません。


 そもそも、デフレ対策は「反グローバリズム」の政策になってしまうため、「1」の器に受け入れたグローバリズムと衝突してしまいます。グローバリズムとは、政策的には、
「緊縮財政、規制緩和、自由貿易のトリニティ(三位一体)」
 でございますので、デフレ化政策です。デフレ化政策の推進を器に入れた以上、デフレ脱却策などまともに打てない。だからと言って「デフレ脱却しません」というと「政治(権力の維持)」に支障が出るため、口では、
「デフレ脱却!」
 と、言い続けて、はや七年。


 まあ、さすがに何ら「デフレ対策」を打たないわけにもいかないわけですが、ここで都合よく登場したのが、
「日銀がインフレ目標を定め、量的緩和の継続をコミットすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、デフレ脱却できる」
 という、財政と無関係にデフレ脱却を可能とした「いわゆるリフレ派政策」です。「いわゆるリフレ派」が器に入ったのは、緊縮財政とも、グローバリズムとも衝突しないためなのです。

 とはいえ、さすがに「2」の勢力を敵に回すと、「政治(権力の維持)」に支障が出る。だからこそ、昨年11月の記者会見で、総理は、

『首相「新しい時代つくる」 改憲、デフレ脱却に意欲
 安倍晋三首相は20日、在職日数が第1次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上歴代1位となったことを踏まえ、憲法改正やデフレ脱却に取り組む意欲を官邸で記者団に表明した。自民党総裁任期が2年近く残っていると指摘し「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」と強調した。(後略)』

 と、語りました。

 デフレ脱却、少子高齢化への対処、戦後外交総決算、憲法改正。すべて中野剛志先生のマトリクスの右下が望む政策なのでしょうが、総理の器には入っていません。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 とはいえ、これらの諸政策を無視し、「政治(権力の維持)」に差しさわりが出るのは困る。だから、口では言う。というか「言い続ける」のです。


 特に「チャレンジャー」「新しい令和の時代に」といった、それっぽいフレーズをくっつけておけば、それで万全。


「どうせ、右下の連中は、『やっぱり安倍しかいない!』『代わりがいない』とかいって、支持を続けるだろう」
 という計算が働いており、そしてそれは確かにある程度正しい。


 つまりは、安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」ということになります。


『衝撃! MMTはグローバリズムを肯定する!
◆主権の視点から見たMMT
 デフレ脱却の切り札として、わが国で注目されているMMT(現代貨幣理論)は、「貨幣」理論と銘打たれてはいるものの、「主権」の概念と密接に関わっている。
 同理論の代表的な解説書『MMT 現代貨幣理論入門』(L・ランダル・レイ、東洋経済新報社)など、原著では「A PRIMER ON MACROECONOMICS FOR SOVEREIGN MONETARY SYSTEMS」(主権に支えられた貨幣システムのためのマクロ経済学入門)という副題がついていたのです。(後略)』

 佐藤先生が「MMT論三部作」の最終回として、MMTとグローバリズム(というか、むしろ戦後平和主義?)が意外に相性が良いという衝撃的な寄稿を書かれていました。MMT自体は政治色はありませんが(ただの貨幣の説明だし)、人間はそうではないのです。


 我々にしても、「日本国」のためにMMTを活用しようとしているわけです。これが、
「超国民国家を作り、日本も金融主権や財政主権を委譲し、日本国民が超国民国家の「新国民」となり、MMTに基づく政策を推進しよう」
 などと言われた日には、猛烈に反対しますよ。


 とはいえ、安倍総理の場合、「グローバリズム+MMT」は受入れ可能です。むしろ、そういう形であれば、MMTを器に入れることはできる。


 それに対し、日本国民のために「MMT的政策を」とやった場合は、器に入りようがない。我々が主張する、グローバリズムや緊縮財政と「真っ向から衝突」するMMT(現代貨幣理論)的な政策が、安倍総理の「器」に入る可能性はありません。


 となると、どうすればいいのか。


 とりあえず、右下、つまりは「2」の「器に入れるフリをされた」諸政策を主張する勢力が「騙されていた」ことを認めることが重要になります。いわゆる、認知的不協和問題があるため、難しいのですが、それでも右下「右寄り反グローバリスト」の勢力への働きかけが、最も有効だと思います。
 

 騙された人に「騙されていたよ」と指摘する際には、プロセスを理解し、かみ砕き、分かりやすく説明して納得してもらわなければなりません。


 というわけで、二日間にかけて浜崎洋介先生の「安倍総理の「器」論」について、わたくしなりの解釈を解説しました。「次」こそ、日本国や日本国民が器に入っている総理大臣、内閣を誕生させるために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/629.html#c11

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
13. 中川隆[-14708] koaQ7Jey 2020年1月10日 22:30:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1653]
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。

EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。

中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂する事になる。


http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c13

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
14. 中川隆[-14707] koaQ7Jey 2020年1月10日 22:45:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1652]
イラン攻撃の背後にイスラエル
アメリカ軍はイランに居た頃からソレイマニをずっと追跡し、絶交の機会だからバグダッドでソレイマニを殺そうと考えたに違いない。しかも、この暗殺計画にはイスラエルが全面的に協力していたはずだ。イスラエルの諜報機関「モサド(Mossad)」を率いるヨシ・コーエン(Yossi Cohen)長官は、去年の10月にソレイマニの暗殺を仄めかしていた。

当時、ソレイマニはイスラエルの暗殺計画に言及し、「第二次レバノン戦争が行われた2006年、イスラエルの攻撃機はベイルートにいた自分とヒズボラの指導者ハッサン・ナスララを標的にしていたんだ」と非難していたのである。超保守派のユダヤ・メディアである「ミシュパチャ」紙から、この発言の真相を訊かれたコーエン長官は、暗殺計画のことを全面否定せず、「奴(ソレイマニ)は暗殺も不可能じゃない、有り得ると考えていたんだ」と語っていた。

  国際報道に関心のある日本人なら、イスラエルがイランを目の敵(かたき)にし、ペルシア人の核開発を何としても阻止しようと謀っていた事くらい知っていよう。ブッシュ政権により、サダム・フセインが倒された後、イスラエルにとっての脅威といえば、隠然たる存在感を醸し出すイランだけである。残る脅威はシーア派を輸出するイランのみ。ベンヤミン・ネタニヤフ首相が率いる「リクード(Likud)」(シオニストの右派政党)にしてみれば、イランの核武装なんて言語道断。空爆を用いての核施設破壊も視野に入れているくらいだ。

2016年までモサドの長官を務めていたタミール・パルドー(Tamir Pardo)は、対イラン攻撃の可能性があったと暴露している。2011年、イスラエル軍はネタニヤフ首相からの命令を受ければ、15日以内にイランを攻撃する準備ができていたのた。まぁ、「イランの核兵器開発は絶対に赦さない」と豪語するネタニヤフが、速攻の戦争計画を練っていたとしても不思議じゃない。

ネオコンに守られたブッシュ大統領は、イスラエルの国益を推進することに熱心だった。イラクに大量破壊兵器があると言いふらして、サダム・フセイン政権を倒したが、ついに探していた兵器は見つからなかった。しかし、本当の狙いはイランで、北朝鮮は目くらまし用の添え物。イスラエルの安全を確保し、その権力を増大させるには、ペルシア人の国家は邪魔だ。

 イスラエルはイスラム教の周辺諸国を叩き潰し、中東アジアの覇者になろうと目論んでいる。しかし、イスラエル単独で中原の覇者となるのは難しい。そこで、シオニストの重鎮達は、歐米諸国を利用しようと考えた。特に、アメリカは一番頼りとなる相棒だ。何しろ、アメリカ国内にはお金持ちのユダヤ人がごまんといる。とにかく、アメリカ軍を利用してイスラム諸国を潰して行くのが得策だ。

とにかく、ユダヤ人というのは、アメリカで「国民」となっていようが、イスラエルで「兵隊」となっていようが、アラブ人やシリア人、ペルシア人と共存することはなく、妥協なき「天敵」と思っている。しかも、ユダヤ人は他人(ゴイム)を利用して目的を達成しようとするから狡猾だ。ネタニヤフ首相が紛争の矢面に立たず、米軍を全面に押し上げて、「アメリカ対イラン」という構図にしている。つまり、ネタニヤフは「イスラエルvsペルシア」という民族対決にしたくないのだ。

アメリカ兵は「祖国のため」と思って戦うが、実質的には「イスラエルのため」に戦い、傷つき亡くなって行く。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c14

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
15. 中川隆[-14706] koaQ7Jey 2020年1月10日 22:53:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1651]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。つまり、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。

トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。  

このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。 

福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】 

ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。
___

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けているブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。演説には聖書 のことばがちりばめられている。「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c15

[番外地7] 林千勝の近衛文麿の日米開戦陰謀論は間違い
林千勝の近衛文麿の日米開戦陰謀論は間違い

これを見ても、近衛文麿は日中戦争の早期終了、アメリカとの戦争を回避しようとしていたのが明らかです:
映像の世紀 第12集 「昭和 激動の宰相たち」
https://www.youtube.com/watch?v=6pWEBg743Ws&feature=emb_title

真珠湾攻撃は昭和天皇の一存で決定したもので、近衛文麿や東条英樹、海軍幹部は全く関与していなかった:
1941年8月まで、昭和天皇以外の軍人・政治家は真珠湾の事すら知らなかった。
東條英機が語る天皇陛下 昭和天皇が戦争を主導したと証言して大騒ぎになる - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-25AVYEXRiM&feature=emb_title

原書房という東京の小さな出版社が、戦時中の陸軍参謀総長、杉山元〔はじめ〕大将が1940年から44年に書きとめた備忘録〔『杉山メモ』〕を出版した。これは、日本国家の最高位の軍事将校による歴然たる手書き資料である。杉山は日本が降伏した1945年に自殺しており、彼の記録を装飾する機会はなかった。記録のほとんどは、無味乾燥な軍事的詳細か、さらに単調な軍事用語で満たされていた。しかし、そのうちのいくつかは、裕仁との会話の言葉どおりの記述である。

それらは、裕仁が、真珠湾攻撃の数ヶ月前、軍事的、経済的計画について、詳細な質問をしていることを記していた。それは、マッカーサー将軍が語ったという、裕仁が戦後将軍に告白した――1941年にはすべての軍事的、経済的事柄については無知であった――という発言と真っ向から食い違っていた。

 最も驚くべきことは、1941年1月、対米戦勃発の11ヶ月前、裕仁が独自に、真珠湾への奇襲攻撃のフィジビリティー調査を命じていることを、『杉山メモ』が記録していることである。

それ以前では、欧米の歴史家は、少なくとも1941年11月までは、裕仁は真珠湾奇襲攻撃計画については何も知らなかった、と信じていた。1941年当時の侍従長、鈴木貫太郎は、戦後、裕仁は真珠湾攻撃計画については、それが実行されるまでは知らなかった、とはばかることすらなく記している。

 『杉山メモ』はまた、裕仁は、真珠湾計画に、彼の公式軍事輔弼がそれを告知される丸六ヶ月前の段階で、参加していたことを明らかにしている。極東国際軍事法廷の連合軍判事たちに提示され、また、宣誓のもとでの目撃証言や緻密な調査によって検証された証拠は、裕仁を戦争にまで引きずり込んだとされる「軍国主義者」の誰もが、1941年8月まで、真珠湾計画を知らなかったと結論ずけている。
国際軍事法廷は、日本人指導者に「侵略戦争への陰謀」との判決を下し、1928年から1936年の間の日本を運命付けた少なくとも八件の主要陰謀を明白とさせた。また、陰謀は、日本文化においては、古くから、由緒ある地位に置かれてきた。戦前の日本の領土軍〔植民地配属軍のことか〕は、公式に「謀略部」と称する参謀チームを設けていた。私は、その連合国判事が判明させたリストに、さらに六件の陰謀を加え、それらのすべてを、裕仁を中心とする皇室がからむ陰謀とした。裕仁は、秘密裏に少数派に働きかけ、最初は日本を欧米との戦争に導き、そしてそれに敗北すると、その記録を隠蔽した。
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東京裁判で天皇の戦争責任を暴いた東条英機の証言について何故誰も触れないのか?

東京裁判で収監された東条英機は尋問に答えて、「我々(日本人)は、陛下のご意志に逆らうことはありえない」と言った。これは当時としては真実である。
しかし東条のこの発言が宮中に伝えられると天皇は焦ったと言われる。責任が全部自分に来てしまい、自分が絞首刑にされる。

それで天皇は部下を遣わして、東条と軍部に戦争責任を負わせるべく工作をした。 それから天皇は、なんと東京裁判のキーナン検事に宮廷筋から上流階級の女性たちを提供し、自分が戦犯に指名されないよう工作した。キーナンはいい気になって、しきりに良い女を所望したと鬼塚氏は書いている。
キーナンに戦争の責任は全部東条ら陸軍軍人におっかぶせるからよろしく、との意向を女を抱かせることで狙った。女優・原節子がマッカーサーに提供されたという噂は、噂ではあるが、当時から根強くあったのは有名である。おそらくそういう悲劇が多数あったのだろう。

みんな天皇一人が責任を回避するためであり、東条らが天皇を騙して戦争を指揮したというウソの歴史をつくるためであった。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/425.html

[番外地7] アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている 中川隆
1. 中川隆[-14705] koaQ7Jey 2020年1月11日 00:00:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1650]
ロックフェラーはユダヤ人ではないし、世間でユダヤ思想と思われているのはキリスト教原理主義の事
アメリカの政治は今でもキリスト教原理主義の神事だった:
回心者ブッシュの演説に聞き入る「十字軍」兵士達
アメリカには「ポーン・アゲン」を なのり、そう呼ばれる人びとがいる。 人生の道半ばで、神に、キリスト に、聖書に出会い、キリスト教徒として新しく生まれ変わった人びとであ る。改宗ではなくて、回心と再生を誓う、プロテスタント教会のなかの行動的な一派である。

◆40歳にして「回心再生」

ブッシュニ世はボーン・アゲンのひ とりになった。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

神仏の信仰を問わず、ボーン・アゲ ンの宗教体験をもつ人びとのおおく は、個人の内面の間題として回心をうけとめている。

ところが、アメリカの 「生まれ変わり」は異様に猛烈である。かれらは公の場で回心の体験を声高 に語って、人間は罪を負って生まれた存在であるから回心しなさい、改俊しなさいと、説得と折伏の活動に訴えることを神に奉仕する使命と信じている。

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

原理主義(ファンダメンタリズム) はイスラムの 「専売」のように思われているが、この 言葉と運動は はじめて一九 二〇年代アメ リカの白人プロテスタントの環境からうまれた。

ボーン・アゲンは原理主義の三つの 教条を継承している。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキ リストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

◆悪魔うけいれる土壌

最近のギャラップ世論調査による と、アメリカ人の48%は神が人間をつ くったと信じ、28%が進化論に傾いている。そして、悪魔の存在を68%が信 じている。

テロリズムも「九・一一」の悲劇も、バグダッドに巣食う悪魔の仕業だ という圧倒的な政治宣伝がたやすくう けいれられる精神的土壌がそろっている。 プロテスタント教会の少数派であっ たボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮 官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

しかし、利得の追求を宗教的熱狂で紛飾した十字軍は、中東のみならず、 世界の現状にひそむ限りない複雑さ と、そして、人間の惨害を無視して強行されるのだから、前途には、とほうもない魔の陥弊が待っている。

現在の狂ったアメリカ人の精神構造を探るには、アメリカを覆っているキリスト教原理主義的教義が分からないと理解できない。

回心再生と言ったって何のことか分からない。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/422.html#c1

[近代史3] 輸出企業が日本を滅ぼす _ 輸出超過額と対外資産が増える程 日本人はどんどん貧しくなっていく 中川隆
14. 中川隆[-14704] koaQ7Jey 2020年1月11日 09:17:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1649]

2020年01月11日
経常黒字を「稼ぐ力」と言う間違い 経常赤字のほうが儲かる

好景気は人々が大量消費するので、大量に輸入して貿易赤字になる
これが正常な国。

引用:http://www.style-arena.jp/images/streetstyle/2015/8/1/shibuya.jpg

日本の経常収支は一時期赤字だったが、黒字回復し経済学者やマスコミは日本復活と喜んでいます。

だが日本の消費が悪化して輸入が減ったことの、何が嬉しいのか分からない。

経常黒字で日本は儲かっている?


財務省によると2019年4月から9月期半年間の経常収支は10兆3382億円の黒字だった。


貿易収支は241億円の赤字、第1次所得収支は約11兆円の黒字、1次所得は海外生産などを含むので巨額になります。

経常収支は物の輸出入の他、サービスや投資で外国と取引した合計で、「貿易収支」以外のお金の流れも含んでいます。



東日本大震災後、経常黒字が急速に回復し、日本の「稼ぐ力」が戻ったと専門家は評価していました。


本当に稼ぐ力が回復したのなら素晴らしいが、別に経常黒字と「稼ぐ力」は関係なさそうなのです。


貿易収支は241億円の赤字で、輸出した分の外貨で原油などを購入して帳消しになっている。


日本は過去には毎年巨額の貿易黒字を積み重ねて、経常黒字も圧倒的な世界一を誇ってました。

だが不思議な事に日本の経常黒字が巨額だった期間(90年代以降)、経済成長率はゼロから1%に過ぎませんでした。

2012年から14年にかけて日本の経常収支は急激に悪化して、14年上半期はついに経常赤字に転落しました。


2013年から14年初頭というと「アベノミクス」で公共事業が行われ、消費税を増税する前でした。

世の中は期待で膨らんで消費は活発で、経済成長率は名目2%を確保するなど割と高かった。(増税前)

実感として景気が良かった頃は経常収支が悪く、景気が落ち込んでいる時は巨額の経常黒字になっている。


景気悪化すると消費しないので輸入もせず、巨額の黒字が発生する。
典型的なデフレ経済
b0001380_6211494
引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/200811/24/80/b0001380_6211494.jpg


巨額経常黒字は「悪い状態」


矛盾しているようですが、日本の貿易黒字はGDPの5%程度で、経済にほとんど貢献していません。

輸出企業がどんなに儲けても、5%のものが少し上がるだけで、日本全体には恩恵がありません。


経常黒字の殆ども海外生産や海外子会社の利益で、日本企業本社は儲かるが「日本人」には還元されません。

経常黒字が10兆円でも、「日本人」にそのお金は渡っていないから経済に貢献していません。


一方経常赤字や貿易赤字はどんな状態かを想像してみます。


マスコミや財務省の言い分では、日本からお金が出て行って貧乏になっているそうですが、事実は逆です。


日本の景気が回復し、国内で消費が活発だから、物やサービスを大量に輸入して赤字なのです。

お金が余って物が不足しているから外国から輸入するので、輸入を増やせば増やすほど日本は成長します。


日本は「物作り大国」を自称していますが、日本より良い物を安く作っている国はいくらでもあります。


だから好景気になれば国内生産では足りず輸入するから、貿易赤字・経常赤字になります。

アメリカや欧州などの先進国は、不況の時に経常収支が改善され、好景気では経常赤字が拡大します。

内需主導の先進国では普通の現象で、巨額経常黒字はむしろ経済危機を現す統計です。

マスコミや経済学者が経常黒字を「日本の稼ぐ力」と自画自賛するのは大きな間違いだと指摘します。


緊縮財政で経済破壊


日本の景気が巨額経常黒字で悪化した証明として、GDP成長率が上げられます。

最近数年のGDP成長率は平均1%台で、安倍政権発足前より悪化しているほどです。

「悪夢のような民主党時代」よりさらに悪いわけで、これは非常に深刻な数字です。


原因のほとんどは消費増税で、加えて安倍政権下での緊縮財政や公共事業費削減でした。


安倍政権では見た目の予算は少し増えたが、増えた全額が社会保障費と国債償還などに消えました。


経済成長につながる公共事業や経済対策などの「積極的予算」いわゆる真水は安倍政権で減り続けました。

経済成長率が低下した原因は、安倍首相と麻生財務大臣が間違った経済政策をした事に尽きます。

「円安誘導」は一部の輸出業者が儲かるだけで、日本人の9割以上の人が損をします。


外国人の爆買いと言ったって、買い物してるのは中国人で日本人は何も買えない。

日本人が買い物をするのが日本人が豊かになるという事で、中国人が買い物をしても日本人には関係ありません。


財政再建のために「緊縮財政」をし公共事業をカットしましたが、過去30年間やったように、公共事業を減らせばマイナス成長になります。


マイナス成長になれば税収が減って財政が悪化するので、公共事業を減らせばGDPが縮小し財政も悪化します。

規制緩和、自由化、競争促進で物の値段を下げてデフレをおこし、外国人労働者を増やして労働賃金も下げました。


あげく女性の時代と言って女性を働かせた結果、多くの女性が結婚せず出生率を下げ、日本人の人口も減らしてしまいました。
http://www.thutmosev.com/archives/39634408.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/187.html#c14

[近代史3] 我々は「自分の老い」に向き合ってきたか? 中川隆
13. 中川隆[-14703] koaQ7Jey 2020年1月11日 09:36:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1648]

将来、自分の能力は今よりも劣化しているという残酷な事実をしっかり認識せよ2020.01.11
https://blackasia.net/?p=16710

何かをやりたいことがあるのであれば、それは急がなければならないということでもある。人間の人生は一度きりであり、二度目はあり得ない。これはどんなに金持ちだろうと権力者だろうと同じだ。生老病死は誰も避けられず、死は誰にも平等にやってくる。死の前に、自分が劣化するのも避けられない。(鈴木傾城)

もはやタイムリミットがきているという現実

人間は、いつまでも成長し続けるわけではない。体力、気力、知的能力の成長がピークに達すると、あとは下り坂に落ちるのを生き続ける人生となる。これは誰もが避けられない運命だ。

人間の反射神経のピークは20代の前半であると言われる。それを過ぎると反射神経は鈍っていき、以後は回復することもなく衰えていく。

ということは、「自分のやりたいこと」が反射神経を必要とするものであれば、20代の前半に没頭できている状態でなければならないということになる。10代で取り組み、20代の前半に熟練しているというのが理想だ。

反射神経を必要とする職業と言えば、真っ先に浮かぶのはアスリートである。一般論で言えば、アスリートになるという目標は30代や40代で立てるには厳しすぎる。

ただ、反射神経のピークを越えたアスリートが経験や熟練の技で衰えをカバーしながら30代や40代まで生き残るというのはあり得る。全盛期から比べると能力は落ちているが、その世界で生き残る人も稀にいる。

しかし、反射神経のピークが20代の前半なのだから、それが重要な職業では、もはやタイムリミットがきているという現実からは逃れられない。

人間の身体はピークに達する年齢が決まっている

「自分のやりたいこと」が体力を要するものであれば、20代の後半に没頭できている状態でなければならないということになる。なぜなら、体力や筋力のピークは20代の後半にやってきて、あとは衰えていくからである。

体力が必要な仕事はいくらでもある。肉体労働のほとんどは体力と筋力がモノを言う世界だ。直接的な肉体労働でなくても、夜討ち朝駆けの仕事、あるいは長距離ドライバーのような仕事も激しく体力を消耗する。

こうした仕事を平気でこなせるのは20代後半までだ。30代に入ると体力が落ちていく一方なので、体力任せの仕事は徐々に身体がキツくなる。

体力が衰えるということは、持久力も衰えるということになる。すぐに疲れて、しかも疲れが回復しなくなるのもこの頃だ。徹夜しても一晩寝れば回復するようなバイタリティもなくなってしまう。

仕事の中で体力・筋力・持久力を求められると、ついていけなくなる。

ということは、こうしたものが求められる職業に30代以後に飛び込むと、なかなか生き残れないということを意味する。かなりキツイことになる。

アスリートは反射神経の衰えと共に体力の衰えも重なるので、ほとんどが30代の半ばでリタイアを余儀なくされる。本人の意志や気力に関係なく、身体がピークアウトしてしまうから実績が出せなくなってしまうのだ。

もちろん、知的能力の方もいつまでも成長するわけではない。

ユニオン大学では300万人のデータを解析して、人間の暗記能力、認知機能、情報処理能力を体系的に調査したのだが、その結果としてやはり知的能力にもピークアウトの段階があることが分かったという。

情報処理スピードが最も早いのは18歳から19歳である。20代以後はどんどん理解するスピードが衰えていく。

情報処理スピード能力のピークと反射神経のピークがだいたい重なっているというのは、別に不思議なことではない。脳の処理速度が反射神経に関わるのだから、むしろ当然の結果であると言えるかもしれない。

将来、すべてにおいて自分は今よりも劣化する

記憶力のピークは人によってまちまちなので範囲がとても広いのだが、だいたいは25歳から35歳である。

これは、「自分のやりたいこと」が記憶力を必要とするものであれば、25歳から35歳がキャリアの絶頂期であれば存分に能力が発揮できるということだ。

35歳から少しずつ記憶力の低下が避けられなくなっていき、以後は新しい記憶よりも今ある記憶を忘れないようにする方が精一杯になっていく。だから、記憶力を必要とする職業は25歳から35歳の間に就いていなければ厳しいということである。

40歳以後は、知的能力でも体力でも気力でも、ありとあらゆるものがピークアウトしていく。肉体が劣化するのだから、あらゆる能力も劣化して当然だ。

こうした一般的な考察を前にして「自分は何歳だが、まだピークアウトしていない」とか「他の人はそうかもしれないが自分は違う」と考える人もいる。重要なのはそちらではない。

人間の身体は必ず老化や退化が始まり、いくら細心の注意を払って自分の身体をメンテナンスしても、いつか必ずピークアウトが始まるということを重く見なければならない。

もっと分かりやすく言えば、「将来、すべてにおいて自分は今よりも劣化する」という残酷な事実を受け入れなければならないということだ。劣化というのは容姿や見た目だけにくるのではない。肉体的能力も知的能力も一緒にくるのだ。

そして、これは中年や高齢層だけの話をしているわけではない。30代も10代からみたら充分に劣化した人である。熟練した技を持っている人でも、やがて肉体的な劣化に負ける。

もちろん、何事にも例外はある。しかし、例外を見て自分が例外に当てはまると思うのは自信過剰だ。

人生にはピークアウトとタイムアウトがある

ということは、何かをやりたいことがあるのであれば、それは急がなければならないということでもある。

人間の人生は一度きりであり、二度目はあり得ない。これはどんなに金持ちだろうと権力者だろうと同じだ。生老病死は誰も避けられず、死は誰にも平等にやってくる。死の前に、自分が劣化するのも避けられない。

時間は消費したら買い戻しはできないので、自分の人生をどのように時間を使うのかは早いうちに決めておくのが合理的な生き方だ。

人間の寿命は80歳であっても、人間の身体のピークアウトは早い段階でくるのだから、能力を存分に活かすのであれば早いうちにやっておかなければ不利になる。

20歳から「やりたいことをやる」のと、60歳で「やりたいことをやる」のとでは、気力的にも体力的にも、そして「世間の目」からもチャンスの度合いはまったく違う。

「何かを始めるには遅すぎるということはない」とはよく言われる。それは、40代になっても50代になっても60代になっても、「やりたいことはできるはず」という前向きな言葉としてよく使われる。

しかし、遅くスタートすればするほど、自らの能力が発揮できない可能性もあるし、それを別の何かでカバーできたとしても分が悪いという現実が付きまとう。

自分が何かやりたいと思っているのであれば、「いつかやろう」ではもう遅い。

年齢がいけばいくほどピークアウトが顕著になって時間切れになってしまうのだから、「いつかやろう」と悠長に言っている場合ではないのである。

やりたいことは、もうやっていなければならないのだ。

寿命が80歳を超えているとしても、今の体力や気力や能力のまま80歳まで生きていけるわけではないのだから、「もう残されている時間はほとんどない」と考えるべきだ。

人生にはピークアウトとタイムアウトがある。「いつかやろう」と言っている間に人生は終わる。将来、自分の能力は今よりも劣化しているという残酷な事実が分かっていれば、「いつかやろう」はないことに気付くはずだ。

『自分のための人生―――一日一日「自分を大事にして生きる」生活術(ウエイン・W・ダイアー)』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00NOWITQS/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=asyuracom-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B00NOWITQS&linkId=442460584fa11fc8b193ff137b610ccc


https://blackasia.net/?p=16710
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[番外地7] 帝国主義や他民族の支配・搾取は、農耕民だったユダヤ人ではなく、遊牧民だったゲルマン人の考え方 中川隆
1. 中川隆[-14702] koaQ7Jey 2020年1月11日 09:41:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1647]
2020/1/10 15:45

投稿者:777


イランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引く事にはならない。どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものである。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。

EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。

最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/423.html#c1

[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
137. 中川隆[-14701] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:26:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1646]

オーディオ同好会の Iさんのシステム紹介 2020年01月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553

40年続いた同好会も3人にまで減り、とうとう同好会も解散しました。年を重ねてくると、機器の替わりがなくなり、マンネリになってしまいます。Iさんは私より一回り年上の大ベテランさん。40畳の専用オーディオルームを持たれ、100㏈サウンドも楽々OKの環境です。この部屋のメインSPはJBL:K2 9500です。6chサウンドにもなります。

ツィーターを追加されて使われています。移動出来る様に専用トレールに載せられています。

同じ部屋にある同じJBLのDD55000エベレスト。こちらの中音は#2420(1インチスロート)→#2440(2インチスロート)にアダプターを介して交換してあります。

K2 9500をドライブするのはMC-1000モノラルパワーアンプ×2台。


プリアンプもマッキントッシュのC42。MC2600もリアSPの5500用に使われています。


リアSPの5500。

極め付けはアナログプレーヤーのマイクロSX-8000+SME3012R+SPU-GEの組み合わせ。この機器の解像度は凄いですね。

もう既に奇麗な状態で手に入れるのは難しい機器ばかりで、集めるのも大変です。価格もすごいですね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c137

[リバイバル3] ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは 富山誠
163. 中川隆[-14700] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:26:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1645]

オーディオ同好会の Iさんのシステム紹介 2020年01月11日
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40年続いた同好会も3人にまで減り、とうとう同好会も解散しました。年を重ねてくると、機器の替わりがなくなり、マンネリになってしまいます。Iさんは私より一回り年上の大ベテランさん。40畳の専用オーディオルームを持たれ、100㏈サウンドも楽々OKの環境です。この部屋のメインSPはJBL:K2 9500です。6chサウンドにもなります。

ツィーターを追加されて使われています。移動出来る様に専用トレールに載せられています。

同じ部屋にある同じJBLのDD55000エベレスト。こちらの中音は#2420(1インチスロート)→#2440(2インチスロート)にアダプターを介して交換してあります。

K2 9500をドライブするのはMC-1000モノラルパワーアンプ×2台。


プリアンプもマッキントッシュのC42。MC2600もリアSPの5500用に使われています。


リアSPの5500。

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もう既に奇麗な状態で手に入れるのは難しい機器ばかりで、集めるのも大変です。価格もすごいですね。
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http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html#c163

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
81. 中川隆[-14699] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:27:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1644]

オーディオ同好会の Iさんのシステム紹介 2020年01月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553

40年続いた同好会も3人にまで減り、とうとう同好会も解散しました。年を重ねてくると、機器の替わりがなくなり、マンネリになってしまいます。Iさんは私より一回り年上の大ベテランさん。40畳の専用オーディオルームを持たれ、100㏈サウンドも楽々OKの環境です。この部屋のメインSPはJBL:K2 9500です。6chサウンドにもなります。

ツィーターを追加されて使われています。移動出来る様に専用トレールに載せられています。

同じ部屋にある同じJBLのDD55000エベレスト。こちらの中音は#2420(1インチスロート)→#2440(2インチスロート)にアダプターを介して交換してあります。

K2 9500をドライブするのはMC-1000モノラルパワーアンプ×2台。


プリアンプもマッキントッシュのC42。MC2600もリアSPの5500用に使われています。


リアSPの5500。

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https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c81

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
156. 中川隆[-14698] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:36:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1643]
あなたの食道がんの危険度チェック!
https://www.niph.go.jp/soshiki/gijutsu/staffs/yokoyama/etc/esccrisk.html
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c156
[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
335. 中川隆[-14697] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:36:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642]
あなたの食道がんの危険度チェック!
https://www.niph.go.jp/soshiki/gijutsu/staffs/yokoyama/etc/esccrisk.html
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c335
[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
42. 中川隆[-14695] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:40:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1640]

大腸がんのリスク、酒が確実に高める では許容量は? 2017/9/21
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/


なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか? やはり飲み過ぎは避けたほうがいいのか? 気になる疑問について専門家に聞きました(c)PaylessImages-123rf

なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか? やはり飲み過ぎは避けたほうがいいのか? 気になる疑問について専門家に聞きました(c)PaylessImages-123rf


数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンが最も気にするがんは「大腸がん」ではないだろうか。大腸がんにより、毎年約5万人もの人が命を落としている。この恐ろしい大腸がんが、飲酒と深い関係があることをご存じだろうか。一昨年には赤身・加工肉による大腸がんリスクがマスコミで盛んに取り上げられたが、飲酒も大腸がんのリスクを高める要因の1つだという。そこで酒ジャーナリストの葉石かおりが、日本人の飲酒と大腸がんリスクについて論文を発表している国立国際医療研究センターの溝上哲也さんに話を聞いた。


◇  ◇  ◇


こよなく酒を愛し、日々、酒を愛飲する左党にとっても、「がん」はやはり気にせずにはいられない病気である。


何といってもがんは日本人の死因のNo.1、生涯でがんになる確率は男性63%、女性47%にも達する。そして、飲酒はがんのリスクを上げる大きな要因の1つであることは、多くの方がご存じだろう。特に、喉頭がんや食道がんのリスクが飲酒によって上がることはよく知られている。私の身近にも、ウイスキーのロックを水のごとく飲んでいたことが原因で食道がんにかかったと思われる知人がいた。

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さて、数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンの多くが気にするがんというと「大腸がん」ではないだろうか。国立がん研究センターが2016年8月に発表したデータによると、がんの部位ごとの罹患数では、大腸がんは男女ともに2位、男女合わせると大腸がんが最多となっている。さらには女性のがん死亡原因の1位になっている。大腸がんは50歳を過ぎたころ、そう「働き盛り」ともいえる年代から発症率が高くなるという。


ううむ、アラフィフの私としても、黙って見過ごせない。そういえば自分の周囲の左党たちからも、「人間ドックで大腸にポリープが見つかった」だの、「大腸がんの初期で手術した」という話を聞く機会が増えたように思う。昨今は、著名人でも大腸がんを患った方や、闘病の末、惜しくも大腸がんが原因で他界された方も少なくない。


大腸がんというと、私は肉や脂質を多く摂取する食生活が原因だとばかり思っていた。2015年には、「赤身肉や加工肉の摂取が大腸がんのリスクを上げる」と発表され、マスコミなどで広く取り上げられたのは記憶に新しい。しかし、どうやらそれだけではないらしい。


この大腸がん、飲酒と深い関係があるとも聞くが、これは本当なのだろうか。そして、なぜ飲酒が大腸がんに影響するのだろうか。詳しく知りたいところだ。そこで今回は、国立国際医療研究センター臨床研究センター疫学・予防研究部部長の溝上哲也さんに大腸がんとアルコールの関係について話を伺った。


今や大腸がんによる死亡者数は約5万人に!


まずは大腸がんの現状について溝上さんに聞いてみた。


溝上さんは、「かつて大腸がんは欧米に多いと言われていましたが、近年は日本でも大きな問題となっています。日本における大腸がんによる死亡者数は、最近では約5万人に達しています」と話す。


ううむ、やはりそうか。これは、食生活の欧米化が主たる原因なのだろうか?


「ご指摘のように、生活習慣の変化が影響していると考えられます。腸の長い日本人が欧米型の食事、つまり赤身肉や脂質の多い食事をすることが腸に悪影響を及ぼすといわれていました。一昨年、赤身肉・加工肉のリスクが指摘されて、話題になったのはご存じでしょう。しかし、大腸がんのリスクを上げるのはそれだけではありません。意外と知られていないのですが、飲酒も大腸がんのリスクを高める重要な要因の1つです」と溝上さんは話す。


飲酒が大腸がんのリスクを高めるのは「確実」


前回「飲み続けたいならまず禁煙 がんのリスクたばこが助長」でも紹介したように、国立がん研究センターでは、日本人のがんと生活習慣との因果関係の評価を行っている。国内外の最新の研究結果を基に、全体および個々の部位のがんについてリスク評価を「がんのリスク・予防要因 評価一覧」としてホームページで公開している。「データ不十分」⇒「可能性あり」⇒「ほぼ確実」⇒「確実」の順に科学的根拠としての信頼性が高くなる。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c42

[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
43. 中川隆[-14694] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:42:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1639]
続き

この評価によると、大腸がんのリスクを高める要因の中で「確実」になっている唯一の要因が飲酒だ。次に信頼性が高いのが「肥満」で「ほぼ確実」となっている。


では、アルコールの摂取は大腸がんのリスクをどのくらい上げるのだろうか。


溝上さんたちの研究グループは、5つのコホート研究のデータを合わせた合計約20万人を対象にしたデータを解析して、日本人の飲酒と大腸がんのリスクを評価、2008年に専門誌に発表している(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)。それによると、「男女ともに過度の飲酒で大腸全体、そして結腸、直腸がんのリスクが上がるという結果になりました。特に男性の場合は顕著に現れています」(溝上さん)

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/?page=2


お酒を飲む人の大腸がんのリスクは、アルコール摂取量が多くなるほど高くなった(アルコールをまったく飲まないグループを1としたときの相対リスク)。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんのリスクが約10%増えると推測される。(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)

溝上さんの解析結果を見ると、男性では、純アルコールに換算して23〜45.9g/日、46〜68.9g/日、69〜91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、アルコールの量に比例して、リスクが確実に高くなっていることが分かる。女性の場合も、男性ほど顕著ではないが、アルコール摂取量が23g以上/日のグループは、飲まないグループよりリスクが1.6倍に高まるという結果になっている。


大腸がんの中でも、肛門近くの直腸にできる「直腸がん」と、その上の急カーブしたS状結腸にできる「S状結腸がん」が全体の7割を占める

正直なところ、飲酒の影響がここまではっきり出るとは思わなかった。これは、大腸がんを気にする左党にとっては、かなり厳しいデータではないか。純アルコール23gは日本酒にして約1合。左党からすれば大した量ではない。


なお、大腸は大きく、肛門近くの直腸と、その上の急カーブしている部分(S状結腸)より上の結腸に分けられるが、そのいずれも飲酒によりがんのリスクが高くなる傾向が見られた。


なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか?


溝上さんは、日本人と欧米人に分けて、飲酒量と大腸がんの関係性を分析している。これによると、日本人は明らかに酒量が増えるほど極端に右肩上がりになるが、欧米人は実に緩やかである。


日本人と欧米人の飲酒者を対象に、アルコール摂取量と大腸がんのリスクの関係を比較した。(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)

これは、やはり日本人はアルコール耐性が弱いことが原因なのだろうか?


「ご存じのように、日本人は人種的に見てもアルコール耐性が弱い方が多くいます。アルコール耐性の強い欧米人は、1日2合未満の飲酒では大腸がんのリスクが上昇していないのに対し、日本人は1.4〜1.8倍もリスクが上がっています」(溝上さん)。「人種による違い」と割り切るしかないのだが……、日本人としてはとても残念なデータである。


ではいったい、どんなメカニズムによって大腸がんが引き起こされてしまうのだろうか?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/?page=2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c43

[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
44. 中川隆[-14693] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:44:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1638]
続き2


溝上さんによると、「飲酒が大腸がんを引き起こすメカニズムはまだはっきりと解明されていない」のだという。


「まず原因として考えられるのは、アセトアルデヒドによる毒性です。アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドには発がん性があることが実験でも確認されています。日常的に多量飲酒が習慣化している方、そしてアルコールを飲んで、顔が赤くなるような方は、アセトアルデヒドの毒性にさらされる時間も長くなることから危険が高まる可能性があるわけです」(溝上さん)


「しかし、アルコールの代謝に関わる遺伝子型と大腸がんの関連性を調べた最近の研究では、必ずしも明確な関連性は出ていません。このため遺伝的な体質ではなく、腸内細菌の働きによってアルコールから生成されたアセトアルデヒドが葉酸の吸収や働きを阻害することにより、大腸がんの発生リスクが高まるのではないかという説が有力になっています」(溝上さん)


葉酸は積極的に摂取するといい


「葉酸はビタミンB群の一種で、名前の通り葉野菜などに多く含まれています。葉酸は、細胞の合成や修復に深く関わる重要な栄養素で、細胞の遺伝情報が入ったDNA(遺伝子)の合成に必要な成分です。ところが、前述のようにアセトアルデヒドは、腸内の葉酸の吸収を妨げる効果があります。これにより、細胞の合成・修復作用が阻害され、大腸がん発生の初期段階となる遺伝子の損傷が引き起こされるのではないかと考えられています」(溝上さん)


メカニズムこそ明確になっていないものの、がん予防と葉酸に何らかの関係があることは確かなようだ。葉酸の登場で何だかちょっと明るい兆しが見えたような気がする。では日常的に葉酸を摂取すれば、飲み続けていても大腸がんを防ぐことができるのだろうか?


「残念ながら、葉酸をたくさん摂取しても、大腸がんの罹患リスクが下がるとは言い切れません。タバコが明確な要因である肺がんとは異なり、大腸がんの場合、要因が非常に複雑に絡んでいるためです。とはいえ、葉酸不足にならないよう積極的に摂取するといいでしょう。葉酸はブロッコリーやホウレン草や小松菜などの青い野菜、そして柑橘系のフルーツに多く含まれています。できれば、サプリメントに頼らず、食物から摂取することをお勧めします」(溝上さん)


やはり飲み過ぎは避けたほうがいい


最後に、溝上さんに、大腸がんを防ぐためのポイントを整理していただいた。


溝上さんがまず指摘したのが、酒量である。「前ページのグラフからも明らかなように、酒量が増えると大腸がんのリスクが上がります。まずは酒量を純アルコールに換算して23〜45.9g未満(日本酒1〜2合程度)に抑えること、これが大前提です」(溝上さん)。ああ、やはり今回も「節酒」を免れることはできなかったか……。


食事については、食物繊維も重要なポイントになるという。「穀物由来の食物繊維を積極的にとることをお勧めします。かつては、ゴボウなどをはじめとする野菜からの摂取がいいとされていましたが、最新の研究によって米や麦などの穀類に含まれる繊維が有効なことも分かってきました。白米に雑穀を混ぜるなどして食べるといいでしょう。その他、牛乳などカルシウムを豊富に含んだ食品も積極的にとってほしいですね」(溝上さん)


玄米や大麦などは、すでに日々の食生活に取り入れられている方も多いだろう。特殊なものでなく、誰もがすぐに実践できる食材なのがありがたい。


また、肥満も大腸がんのリスクを高めると溝上さんは警告する。「BMIが25を超えないよう注意してください。そのためにも週150分を目安に運動することを習慣づけましょう」(溝上さん)。肥満はがんをはじめ、様々な病気の元凶だ。メタボと診断されている方は、さらに注意が必要だ。溝上さんが推奨する週150分の運動は、1日に換算すれば20分ちょっと。1駅分歩く、エレベーターより階段を使うなど、少し意識することで無理なく達成できそうである。


大腸がんは昔に比べ、確実に増えている。多くの人が心配するのも無理はないが、その一方で、「大腸がんは早期発見であれば治る確率が高いがん」だと溝上さんは指摘する。だからこそ「早期発見がとても重要です。40歳を超えたら年1回、大腸がん検診を受けてください」と溝上さん。過度に恐れることなく、定期的にがん検診を受けながら、日々の食生活に留意し、酒と長く付き合っていってほしい。


溝上哲也さん
国立国際医療研究センター 臨床研究センター 疫学・予防研究部部長。1988年産業医科大学医学部卒業。産業医科大学産業生態科学研究所助手、九州大学大学院医学研究院(予防医学)助教授を経て、2006年国立国際医療センター研究所(疫学統計研究部)部長。2017年4月より現職。主な研究領域は、生活習慣病の疫学研究、国際学校保健、産業保健など。

(エッセイスト・酒ジャーナリスト 葉石かおり)


[日経Gooday 2017年9月5日付記事を再構成]

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c44

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
157. 中川隆[-14698] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:58:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642]


2020年01月11日
肉を食べることと健康にまつわる5つの神話と事実
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/


肉ばかりの食事が不健康であることはよく知られていますが、「実際のところ、肉を食べるということはどの程度不健康なのか?」という問題は、研究者の間でも議論が絶えません。「肉を食べることに関するウソと事実」をアメリカのタフツ大学で栄養科学・政策学部の学部長を務めるDariush Mozaffarian教授がまとめています。

Should you avoid meat for good health? How to slice off the facts from the fiction
https://theconversation.com/should-you-avoid-meat-for-good-health-how-to-slice-off-the-facts-from-the-fiction-127958

◆ウソ1:赤身肉は健康に良い
心臓病やがんなどに関する長期的な観察研究や、血中コレステロール・グルコース・炎症などの健康阻害因子に関する対照実験によって「適量の範囲内で未加工の赤身肉を食べるならば健康に大きな害を与えない」ということが示されています。

赤身肉を食べてもがんリスクが増大することはないという研究結果 - GIGAZINE


by Sven Brandsma

しかし、Mozaffarian教授は「赤身肉が健康に良いということを示唆する研究は存在しません」と述べて、赤身肉に含まれるヘム鉄が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという研究結果や、赤身肉を頻繁に食べることが結腸直腸ガンのリスク増大に強い関連性を持つという研究結果の存在を指摘しました。

◆ウソ2:赤身肉を優先的に食べるべき
赤身肉は脂質・飽和脂肪・コレステロールの含有量が低く、かねてから「肉を食べるなら赤身肉」という食事指導が行われてきました。しかし、脂質・飽和脂肪・コレステロールは、心臓発作やがんなどの病気と強い関連性を持たないことがわかっています。

一方で、ベーコンやソーセージ、サラミなどの加工肉に含まれる防腐剤が血圧や脳卒中、そしてがんのリスクを高めるため、「たとえ赤身肉だろうと、加工肉を食べるということはリスクが高い」とMozaffarian教授は述べています。

◆ウソ3:「植物ベース」の食事をすべき
動物由来の食品を食べないヴィーガンなどに代表される菜食主義(ベジタリアニズム)は、近年「健康の代名詞」のようにもてはやされています。しかし、Mozaffarian教授は、「鶏肉や卵は健康にそれほど悪影響を与えません。乳製品は体脂肪と2型糖尿病を減らす上で利点がある可能性がありますし、魚介類は健康上のメリットさえあります」と述べて、動物性食品の持つ利点に目を向けるよう促しました。


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さらに続けて、Mozaffarian教授は「『最悪の食品』の多くは食物由来です」と述べて、最悪の食品として白米・白パン・フライドポテト・朝食用シリアル・クッキーなどを挙げました。これらの食品は、精製デンプンと砂糖を多量に含んでおり、アメリカで消費される食べ物の総カロリーのうち、42%を占めているとのことです。

◆ウソ4:牧草で育てた牛肉(グラスフェッドビーフ)は健康に良い
Mozaffarian教授によると、「グラスフェッド」は牧草中心で育てられた家畜を指す単語で、牧草だけを食べているわけではありません。「グラスフェッド」として表記された牛は、牧草に加えてトウモロコシ・大豆・大麦・穀物なども食べて育っており、グラスフェッドな肉とそうではない肉は、栄養的に大きな差は存在しないという研究結果が報告されています。

Mozaffarian教授は、「哲学・環境などの理由からグラスフェッドビーフを選択することは構いませんが、健康上の利点を期待するとしたら間違いです」とコメントしています。

◆ウソ5:植物由来の人工肉は普通の肉よりも健康的
近年では、植物由来の成分を加工して「肉の味わい」を再現した「人工肉」が登場しています。しかし、「人工肉が健康に与える影響は不確かなまま」というのがMozaffarian教授の指摘です。アメリカで販売されている植物由来の人工肉Impossible Meatを例に取ると、ヘム鉄や多量の塩、遺伝子組み換え酵母などが使用されており、そのカロリーは低いとはいえません。

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◆事実1:加工肉は健康に悪い
加工肉は健康に有害な防腐剤を含んでいます。防腐剤として代表的な硝酸塩や亜硝酸塩が「不使用」だと成分表記されている場合でも、実際には亜硝酸塩を豊富に含む発酵セロリの粉末を含んでいる場合があり、アメリカ食品医薬品局(FDA)には「誤解を招く表示の禁止」を求める請願書が提出されています。

加工肉にはナトリウムや亜硝酸塩、ヘム鉄などの他にも、焼かれたり燻製にされたりしたときに生じる発がん性物質が含まれる場合があります。これらの有害な化合物は、自分自身の健康だけではなく、妊婦が摂取した場合には、胎児にまで影響を及ぼします。

◆事実2:「肉を一切食べない」というだけでは健康的は食事とはいえない
食事に関連した疾患のほとんどが、果物・ナッツ・種子類・豆類・野菜・全粒穀物・植物油・魚介類・ヨーグルトなどの健康的な食品の摂取量が少ないことと、塩分・精製デンプン・砂糖などを多く含んだ「超加工食品」やジュースを多量に摂取していることに起因しているという研究結果が存在します。こういった食生活は、赤身肉を食べることよりも健康に悪い影響を与えます。

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◆事実3:牛の畜産は環境を破壊している
牛肉の生産は、牛のゲップによる温室効果ガスの排出や糞尿による水質汚染など、環境に対して多大な悪影響を及ぼします。牛肉の生産が環境に与える影響は、魚・乳製品・鶏肉が環境に与える影響の約5倍で、卵・ナッツ・マメ科に比べると約20倍、果物・野菜・全粒穀物に比べるとその影響は45倍から75倍とのこと。2013年に国連が発表した(PDFファイル)報告書によると、畜産により排出された温室効果ガスは、全体の15%を占めており、その半分は牛肉生産によるものです。

◆事実4:植物由来の人工肉は環境に優しい
牛肉生産と比較すると、植物由来の人工肉の生産に必要な水と土地はわずか10分の1で済む上に、排出する温室効果ガスも10分の1にまで削減されます。

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植物由来の人工肉事業を展開するImpossible MeatやBeyond Meatは、いずれも「温室効果ガスなどを発生する畜産業への依存を減らす」ということを自社の理念として掲げています。

事実5:多くの疑問が未解決
Mozaffarian教授は「どの防腐剤が一番有害なのか」「赤身肉の何が2型糖尿病のリスクを高めるのか」「植物由来の人工肉の影響」などの多くの疑問が未解決のままだということを認めています。その上で、すでに判明している研究結果から、「赤身肉を食べるのは、週に1回か2回が限度です」「植物ベースの人工肉は環境に良いのは明白ですが、健康に良いかは不明な点を残しています」と述べ、「果物・ナッツ・野菜・植物油・全粒穀物は人類にとっても地球にとってもベストです」と締めくくりました。
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/

http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c157

[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
336. 中川隆[-14697] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:59:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1641]


2020年01月11日
肉を食べることと健康にまつわる5つの神話と事実
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/


肉ばかりの食事が不健康であることはよく知られていますが、「実際のところ、肉を食べるということはどの程度不健康なのか?」という問題は、研究者の間でも議論が絶えません。「肉を食べることに関するウソと事実」をアメリカのタフツ大学で栄養科学・政策学部の学部長を務めるDariush Mozaffarian教授がまとめています。

Should you avoid meat for good health? How to slice off the facts from the fiction
https://theconversation.com/should-you-avoid-meat-for-good-health-how-to-slice-off-the-facts-from-the-fiction-127958

◆ウソ1:赤身肉は健康に良い
心臓病やがんなどに関する長期的な観察研究や、血中コレステロール・グルコース・炎症などの健康阻害因子に関する対照実験によって「適量の範囲内で未加工の赤身肉を食べるならば健康に大きな害を与えない」ということが示されています。

赤身肉を食べてもがんリスクが増大することはないという研究結果 - GIGAZINE


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しかし、Mozaffarian教授は「赤身肉が健康に良いということを示唆する研究は存在しません」と述べて、赤身肉に含まれるヘム鉄が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという研究結果や、赤身肉を頻繁に食べることが結腸直腸ガンのリスク増大に強い関連性を持つという研究結果の存在を指摘しました。

◆ウソ2:赤身肉を優先的に食べるべき
赤身肉は脂質・飽和脂肪・コレステロールの含有量が低く、かねてから「肉を食べるなら赤身肉」という食事指導が行われてきました。しかし、脂質・飽和脂肪・コレステロールは、心臓発作やがんなどの病気と強い関連性を持たないことがわかっています。

一方で、ベーコンやソーセージ、サラミなどの加工肉に含まれる防腐剤が血圧や脳卒中、そしてがんのリスクを高めるため、「たとえ赤身肉だろうと、加工肉を食べるということはリスクが高い」とMozaffarian教授は述べています。

◆ウソ3:「植物ベース」の食事をすべき
動物由来の食品を食べないヴィーガンなどに代表される菜食主義(ベジタリアニズム)は、近年「健康の代名詞」のようにもてはやされています。しかし、Mozaffarian教授は、「鶏肉や卵は健康にそれほど悪影響を与えません。乳製品は体脂肪と2型糖尿病を減らす上で利点がある可能性がありますし、魚介類は健康上のメリットさえあります」と述べて、動物性食品の持つ利点に目を向けるよう促しました。


By siraphol

さらに続けて、Mozaffarian教授は「『最悪の食品』の多くは食物由来です」と述べて、最悪の食品として白米・白パン・フライドポテト・朝食用シリアル・クッキーなどを挙げました。これらの食品は、精製デンプンと砂糖を多量に含んでおり、アメリカで消費される食べ物の総カロリーのうち、42%を占めているとのことです。

◆ウソ4:牧草で育てた牛肉(グラスフェッドビーフ)は健康に良い
Mozaffarian教授によると、「グラスフェッド」は牧草中心で育てられた家畜を指す単語で、牧草だけを食べているわけではありません。「グラスフェッド」として表記された牛は、牧草に加えてトウモロコシ・大豆・大麦・穀物なども食べて育っており、グラスフェッドな肉とそうではない肉は、栄養的に大きな差は存在しないという研究結果が報告されています。

Mozaffarian教授は、「哲学・環境などの理由からグラスフェッドビーフを選択することは構いませんが、健康上の利点を期待するとしたら間違いです」とコメントしています。

◆ウソ5:植物由来の人工肉は普通の肉よりも健康的
近年では、植物由来の成分を加工して「肉の味わい」を再現した「人工肉」が登場しています。しかし、「人工肉が健康に与える影響は不確かなまま」というのがMozaffarian教授の指摘です。アメリカで販売されている植物由来の人工肉Impossible Meatを例に取ると、ヘム鉄や多量の塩、遺伝子組み換え酵母などが使用されており、そのカロリーは低いとはいえません。

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◆事実1:加工肉は健康に悪い
加工肉は健康に有害な防腐剤を含んでいます。防腐剤として代表的な硝酸塩や亜硝酸塩が「不使用」だと成分表記されている場合でも、実際には亜硝酸塩を豊富に含む発酵セロリの粉末を含んでいる場合があり、アメリカ食品医薬品局(FDA)には「誤解を招く表示の禁止」を求める請願書が提出されています。

加工肉にはナトリウムや亜硝酸塩、ヘム鉄などの他にも、焼かれたり燻製にされたりしたときに生じる発がん性物質が含まれる場合があります。これらの有害な化合物は、自分自身の健康だけではなく、妊婦が摂取した場合には、胎児にまで影響を及ぼします。

◆事実2:「肉を一切食べない」というだけでは健康的は食事とはいえない
食事に関連した疾患のほとんどが、果物・ナッツ・種子類・豆類・野菜・全粒穀物・植物油・魚介類・ヨーグルトなどの健康的な食品の摂取量が少ないことと、塩分・精製デンプン・砂糖などを多く含んだ「超加工食品」やジュースを多量に摂取していることに起因しているという研究結果が存在します。こういった食生活は、赤身肉を食べることよりも健康に悪い影響を与えます。

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◆事実3:牛の畜産は環境を破壊している
牛肉の生産は、牛のゲップによる温室効果ガスの排出や糞尿による水質汚染など、環境に対して多大な悪影響を及ぼします。牛肉の生産が環境に与える影響は、魚・乳製品・鶏肉が環境に与える影響の約5倍で、卵・ナッツ・マメ科に比べると約20倍、果物・野菜・全粒穀物に比べるとその影響は45倍から75倍とのこと。2013年に国連が発表した(PDFファイル)報告書によると、畜産により排出された温室効果ガスは、全体の15%を占めており、その半分は牛肉生産によるものです。

◆事実4:植物由来の人工肉は環境に優しい
牛肉生産と比較すると、植物由来の人工肉の生産に必要な水と土地はわずか10分の1で済む上に、排出する温室効果ガスも10分の1にまで削減されます。

地球温暖化を止めるには私たちが「肉や乳製品を食べなくなる」ことが不可欠 - GIGAZINE



植物由来の人工肉事業を展開するImpossible MeatやBeyond Meatは、いずれも「温室効果ガスなどを発生する畜産業への依存を減らす」ということを自社の理念として掲げています。

事実5:多くの疑問が未解決
Mozaffarian教授は「どの防腐剤が一番有害なのか」「赤身肉の何が2型糖尿病のリスクを高めるのか」「植物由来の人工肉の影響」などの多くの疑問が未解決のままだということを認めています。その上で、すでに判明している研究結果から、「赤身肉を食べるのは、週に1回か2回が限度です」「植物ベースの人工肉は環境に良いのは明白ですが、健康に良いかは不明な点を残しています」と述べ、「果物・ナッツ・野菜・植物油・全粒穀物は人類にとっても地球にとってもベストです」と締めくくりました。
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c336

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
32. 中川隆[-14702] koaQ7Jey 2020年1月11日 14:17:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1646]
暗殺大統領の自制を評価の狂気 それに追随、盲従する国のトップ もはや正気とは思えない(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/19/senkyo268/msg/772.html


大統領選のために戦争ゲーム 「自制を評価する」おかしさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267397
2020/01/10 日刊ゲンダイ


アドリブなしでプロンプターを見ながら(C)ロイター

 すわ全面戦争か、と世界中が緊張感をもって見守ったトランプ米大統領の8日午前(日本時間9日未明)の記者会見は、イラク駐留米軍にミサイル攻撃したイランへの報復を追加の経済制裁にとどめ、武力行使は否定。とりあえず最悪の事態は避けられたといえる。

 トランプが自制したとして安堵のムードが広がり、原油の先物価格は急落。東証も大幅反発し、9日の終値は前日比535円11銭も値を上げ、2週間ぶりの高値を付けた。

 トランプに忖度してか、これまで国際社会にほとんど発信をしてこなかった安倍首相も早速、「自制的対応を評価する」とトランプを持ち上げていたが、ちょっと待って欲しい。「評価」でいいのか。これでむちゃくちゃな暗殺がチャラになるのか。

 そもそもイランからの攻撃を招いたのは、今月3日に米軍が、イランの英雄である革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官らをドローンによる空爆で殺害したことが原因だ。国連憲章違反の先制攻撃と非難されても仕方のない暗殺だった。会見でトランプは「イランも沈静化の方向に向かっているようだ。これは世界にとって良いことだ」と満足げだったが、どの口が言うのか、である。

「一体、何だったのかというような『大トランプ劇場』でした。トランプ大統領は中東からの米軍撤退を支持者に約束してきた。しかしその一方で、支持者は『強いアメリカ』も望んでいる。イランをギャフンと言わせたいが、全面戦争する気はなかったのです。そんな荒っぽいやり方ですから、薄氷を踏むような戦争回避でした。それはトランプ氏の会見からも読み取れた。プロンプターを見ながら話し、一言もアドリブがなかったのです。支持者向けには勝利宣言ですが、イランには、これ以上はやめようというメッセージだったわけです」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)

全面戦争なら長期化必至

 トランプ自制の裏にはイランが米軍基地を攻撃した直後に、米国に送った自制を求める書簡があったことも分かった。米国の利益代表を務めるスイスを通じて米国に「反撃しなければ、攻撃は続けない」と伝えたのだという。もちろんイランだって米国との全面戦争は回避したい。しかし、最高指導者ハメネイ師は「イランの最終目標は中東における米国の影響を終わらせること」だと演説している。完全に矛を収めたわけではない。

 イランは米国に対する当てつけのように国連に書簡を送り、米軍基地攻撃について「国連憲章51条に基づく自衛権を行使した」と報告した。書簡では、民間人や市民の財産に巻き添え被害はなく、軍事目標を標的とした作戦であることを訴えたうえで、「慎重に調整され、釣り合いの取れた」軍事的報復だと説明。トランプ米国との違いを見せつけた形だ。

 そんなイランに対して、トランプがおじけづいたのが、8日の会見ではなかったか。自制したのは米国がイランに勝てっこないから。やったら最後、泥沼化なのが分かっているからだ。

 現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏はこう言う。

「イランが本気になれば、イラクにある米軍基地やペルシャ湾の米艦船に弾道ミサイルを撃ち込むことが考えられる。イランと同調するイラクの民兵集団も同時多発的に攻撃するでしょう。米軍は巡航ミサイルでの攻撃が考えられますが、イランはロシア製の対空防衛システムや空軍戦力を持っており、空爆は簡単ではありません。過去の歴史を見ても、米軍は犠牲者が出るともろい。国内の反戦世論が盛り上がり、撤退を余儀なくされます。イランは国土が広く、太刀打ちできないでしょう。全面戦争になれば、イランに決定打を与えることはできず、長期化が必至です」

 7日にソレイマニ司令官の出身地で行われた葬儀には、数百万人の大群衆が集まった。イランの国民感情は簡単には収まらないだろう。すでに経済制裁でイラン市民の不満は高まっているし、偶発的な衝突の恐れは残る。イラクやシリアでは親イランのイスラム教シーア派武装組織が活動している。8日もイラクの首都バグダッドで米大使館近くなどにロケット弾2発が撃ち込まれた。一触即発の危機が完全に消えたわけではないのだ。

 後先考えずに先制攻撃をしたトランプの自制を評価するのは、狂気の沙汰である。


ソレイマニ司令官の葬儀は大群衆(C)UPI=共同

再選戦略の支持者アピールで最悪オプション選択

 イランに勝てないのに、なぜトランプは、司令官暗殺という最悪のオプションを選択したのか。背景にあるのは、今年11月に行われる大統領選で再選するための支持者向けアピールである。それは常軌を逸した選挙目当ての戦争ゲームだとしかいいようがない。

 トランプは会見で、ソレイマニ司令官の殺害について「米国人を標的とした攻撃を計画していたため」と説明し、正当性を振りかざしたが、トランプ政権になって、もはや米国の正義など死語だ。会見で「イランに核開発を断念させる新たな枠組み」の交渉に取り組むことを英独仏中ロの5カ国に呼びかけたのにも唖然とするしかない。

 機能していた現状の核合意から勝手に離脱して、ちゃぶ台返しをしたのはトランプだ。それも、オバマ前大統領が結んだ核合意だからで、オバマ憎しの延長線上。オバマ時代の政策を徹底的に否定することで、自らの人気を高めるのがトランプの再選戦略であり、視線の先には自身の支持者しか見ていないのである。

「米国にとってイランは不倶戴天の敵ですが、中でもイスラエル支持で特にイランを敵視しているのがキリスト教福音派です。福音派は全米人口の25%を占め、2016年の大統領選では福音派の票の8割がトランプ氏に投じられた。トランプ氏にとって、絶対に失いたくない大事な支持者であり、福音派はイランに対して厳しい対応を求めていました」(前嶋和弘氏=前出)

イランを理解し、和平に努力こそ外交

 それでも、司令官殺害の根拠とされる「差し迫った脅威」については米議会も疑問視している。

 野党民主党が多数を占める下院では、ペロシ議長が、議会の明確な同意なしにイランに軍事攻撃できないようにする戦争権限決議案の9日上程を示した。トランプ政権の高官が8日、司令官殺害の軍事作戦について上下両院議員に機密の状況説明を行ったが、与党の共和党議員でさえも「私が見てきた中で最悪の状況説明だ」という厳しい声を上げている。

 米国内ですらこうなのに、日本は相変わらずのトランプ追随だから情けない。今になって安倍は「日本はすべての当事者に自制的な対応を強く求めてきた」と自画自賛し、「今後も地域の情勢緩和と安定化のために外交努力を尽くす」と胸を張った。全面的な軍事衝突が回避されたからと、中止を検討していた11〜15日の中東歴訪を一転、実施する方向だという。

 訪問するサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)はイランに厳しい国とされる。誰のため、何のために行くのか。トランプ盲従のこの国のトップは、もはや正気とは思えない。前出の宮田律氏も呆れてこう話す。

「安倍首相は米国とイランの間を仲介するとしながら、イランにばかり自制を求めて、トランプ大統領には何も言わない。両国との良好な関係を持つ日本は、本来なら和平を調停できるのに、これではどうしようもありません。実は来月、在日イラン大使館でイラン映画の上映会を予定していて、日本イラン友好議員連盟に出席を呼びかけたのですが、議連会長である自民党の岸田文雄政調会長が『こういう時だからやめておこう』と判断したと、連絡がありました。安倍首相の姿勢に同調したのでしょうが、発想が逆ですよ。こういう時こそ、イランの文化を理解し、平和解決に努力する。それこそが外交なのではないですか」

 10日、海上自衛隊に中東派遣命令が出される。デタラメ政権によるデタラメ外交の被害者にならないことを祈るばかりだ。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c32

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
16. 中川隆[-14701] koaQ7Jey 2020年1月11日 14:30:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1645]
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。

「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

イスラエル支持で特にイランを敵視しているのがキリスト教福音派です。福音派は全米人口の25%を占め、2016年の大統領選では福音派の票の8割がトランプ氏に投じられた。トランプ氏にとって、絶対に失いたくない大事な支持者であり、福音派はイランに対して厳しい対応を求めていました

2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂する事になる。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c16

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい

プリアンプに金をかけなさい
2020 JAN 7 by 東 賢太郎

きのう2か月ぶりにプリアンプ(ブルメスター808)が修理から帰ってきた。たまたまテーブルにあった牧神の午後への前奏曲をかけてみる。まったくすばらしい。オーディオの存在が消える。10分身動きできず、終了。まだ動けず。

きいたのは50年も前に買ったブーレーズ / ニュー・フィルハーモニア管のLPだ。その評はこちら(ドビッシー 「牧神の午後への前奏曲」)。これをレファレンス的ニュアンスで挙げているのはフランス的な音色、エロティシズムがプライオリティーだったからだ。しかしブルメスター808が新品のように蘇って、「微視的なアナリーゼ能力と聴覚の鋭さが群を抜いている」のはドビッシーにおいては不可欠の美質であり、マルティノンやモントゥーよりもっとエロティックじゃないかと思えてきた。俺がいままで聴いてた音は何だったんだというほど。

デジタル時代になってプリアンプ不要論が語られた。音量調節などコントロール機能はCDプレーヤーで足りフォノイコライジング機能もいらないなら介在回路は少ないほうが良い。理屈はそうだ。僕もいらないと思っていたが、ドイツ人はそう考えていなかったということだ。ブルメスターのパワーアンプをドイツで買って惚れこんでいたからひょっとしてと思い808を試聴してびっくりした。音質、音場感、空気感、定位が比較にならず軽自動車が一気にベンツの600に化けたかの激変。人生でいろんな機械を買ったが、あらゆるジャンルで満足度において808は圧倒的にNo1だ。

フラッグシップだから20年顔も変えない。この頑固さもドイツだ。車もそうだが、売らんかなでころころモデルチェンジする日本製はいかにも薄っぺらい。日独の技術の差はないだろうが、こういうアンプは日本にないのはひとえに哲学の差と思う。ハイエンドのスピーカー、パワーアンプに凝る人は多いがプリアンプに金をかける人は少ないらしい。808が高いかどうかは音楽に何を求めるかだろう。これ1台で牧神の午後への前奏曲の評価が違ってしまうなんてマジックは僕にとってほかの手段でおきようもないから妥当と思うが。
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2020/01/07/プリアンプに金をかけなさい/

プリアンプ 
Burmester 808mk5 Basic

■寸法:482W x 95H x 330D mm
■質量 8.7kg


メーカー希望小売価格(税抜き)  : ¥4,500,000
表示価格は税抜き価格です。

入力:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能)

出力:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能)

本体寸法・重量:W482mm×H178mm×D482mm・23kg(ベーシックモデル、ベース・ボードを含む)
電源部寸法・重量:W482mm×H95mm×D285mm・9kg
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
1. 中川隆[-14700] koaQ7Jey 2020年1月11日 15:16:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1643]
Burmester CD Player"061" Amplifire "035" "036"
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm

ブルメスターは、ドイツのトップ・オーディオブランドでGerman Audiofileの憧れだ。ブガッティーという1億円を超えるフランスメイドの世界最高価格のスポーツカーに純正装着されているといえば、その高いブランドイメージはご理解頂けると思う。最近では、ポルシェの4ドアモデルパナメーラにも採用されるなど、その勢いは留まるところを知らない。

高級オーディメーカーとしては珍しくブルメスターは、入り口から出口まですべての商品を生産する。プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう顧客ホスピタリーの高さを有する高級オーディオブランドは、他に類がないはずだ。

ブルメスターの製品のそれぞれは非常に!高価だが、その仕上げや性能は申し分なく、入り口(CDプレーヤー)から出口(スピーカー)までブルメスターで統一するだけで、何の苦もなく最高のサウンドが得られる。この「大人のシステムコンポ」という思想が世界の富裕層に支持され、高級オーディオ市場ではかなりのセールスを記録している。

このドイツのそしてヨーロッパのトップ・オーディオブランドの試聴機がノアから届けられた。逸品館では私がブルメスターの本社を訪れ感銘を受けたこともあり、以前からこのブランドをお薦めしている。しかし、逸品館では高価格がネックとなってセールスは正直あまり芳しくない。しかし、昨年10月に円高の影響を受けて、ブルメスターの実売価格少し安くなった。このニュースを受けて今一度、ブルメスターをご紹介することにした。

1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。
 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。
 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。


Burmester
プリ アンプ 035
¥ 1,680,000円(税別)


プリアンプ035は036パワーアンプとベスト・マッチング。リファレンス・プリアンプ808MK5が持つ自然で暖かみのある音質をよりシンプルなデザインと操作性で実現しました。ブルメスターが誇るピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシー構造など、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、036パワーアンプ同様、お求めやすい価格でハイ・コスト・パフォーマンスを実現しました。

主な仕様

入力端子
XLRバランス x 3、RCAアンバランス x 1
RCAテープ入力 x 1、ホームシアター用XLRバランス x 1

出力端子
XLRバランス x 1、RCAアンバランス x 1、RCA録音出力 x 0
ヘッドホン・ジャック x 1

周波数特性
2Hz〜200kHz(-3dB)

入力インピーダンス
22kΩ(バランス・アンバランス共)

消費電力
18W(スタンバイ時2W)
寸法・重量
W482mm×H95mm×D330mm・8.7kg
Burmester

パワーアンプ 036
¥ 1,650,000円(税別)

036は、ブルメスター社の911MK3直系の本格的なハイエンド仕様のパワーアンプです。ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシーなど、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、よりお求めやすい価格でハイ・コストパフォーマンスを実現しました。

主な仕様

出力
170W+170W(4Ω)、300W(4Ω、ブリッジ接続)
ダンピング・ファクター
1800以上(8Ω)
S/N比
81dB以上
周波数特性
0〜200kHz(-3dB)
ライズ・タイム
1.4μS(4/8Ω)・1.9μS(1Ω)
入力感度
730mV(最大出力時)・320mV(100W/4Ω)
入力インピーダンス
1.5kΩ
寸法・重量
W482mm×H95mm×D482mm・25kg

Burmester
CDプレーヤー 061
¥ 1,950,000円(税別)


ハイエンド仕様CDプレーヤー「001」をベースに完成した061は、フィリップス製ハイエンド向けCD2 Pro ピックアップ・ドライブをブルメスター独自のサーボ回路によりダイレクト・ドライブするとともに96kHzと192kHzの切換え可能なアップ・サンプリング回路、ピュアDCアンプ構成のアナログ出力段、D/Aコンバーターとしても使用できる外部デジタル入力端子などを装備して現在、考え得る最も音の良いCDプレーヤーの実現を目指しました。また、抜群の操作感が楽しめる精密加工のトップ・ローディング・メカニズム、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質のみならず仕上げにおいても一切の妥協を排してブルメスターならではのCDプレーヤーとして完成しました。

主な仕様

型式
トップ・ローディングCDプレーヤー
周波数特性
2Hz〜48kHz (2Hz〜88kHz:192kHzアップ・サンプリング時)
アナログ出力
XLRバランス端子(x1)、RCAアンバランス端子(x2)
デジタル出力
RCA端子(x1)、TOSLINK(x1)
デジタル入力
RCA端子(x2)、TOSLINK(x1)
全高調波歪み率
0.001%以下
S/N比
104dB以上
外形寸法
W482mm×H112mm×D340mm
重量
10kg
各部の仕上げは良好です


100万円以下のBurmester製品の仕上げは、あまり褒められたものではありませんでしたが、さすがのこのクラスは丁寧に仕上げられています。
この角度からも、ドイツ製らしい精密感溢れる仕上がりになっていることが見て取れます。
端子類は、さほど高級ではありません。


トップローディング部の仕上げも丁寧で美しく、ディスクの出し入れ時が気持ちよいと思います。
各製品の「エッジ」の仕上げが見事で、全体から精密さと高級感が漂ってきます。

使用機材

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦している。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUADが同じスタンスを取る。

今回の試聴テストではブルメスターの主張を尊重してCD/AMPはブルメスターで固定した。さすがにスピーカーまでブルメスターにすると面白みがなくなってしまうので、スピーカーを5種類使い3種類のソフトを聞き比べてみた。

061 CDプレーヤー
035 プリ アンプ
036 パワーアンプ


Vienna Acoustics
Beethoven Concert Grand
Focal
0128BE
Tannoy
Turnberry/SE
Zingali
1.12
Vienna Acoustics
The Music


NORA JONES
COME AWAY WITH ME
CD/7243 5 32088 2 0

輸入盤
Eric Clapton
clapton chronicles
the best of eric clapton
CD/9362-47564-2

輸入盤
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー
管弦楽団
ドヴォルザーク/交響曲
第9番『新世界より』
CD/国内盤


音質テスト
システムコンポとして音決めされているブルメスターの「素の音」を聞きたかったので、電源ケーブルは付属品を使い、電源は通常の壁コンセントから取った。接続にも標準的なバランスケーブルを使い、特殊に高価なケーブルなどは使わなかった。

最初に聞き慣れている、Beethoven Concert Grand(T3G)を接続し、音を出した瞬間はやけに低音ががんがん出ることに驚かされたが、しばらく鳴らしていると中高域の見通しが良くなっり音が上に伸びるようになった。時間の経過と共にバランスが改善し、レンジが広く透明なサウンドでスピーカーを鳴らし始めた。

そこで慌てずに一晩音を出したままにして十分なウォーミングアップの後、翌日試聴を行った。


Nora Jones
 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)

試聴時にまず気づいたのは、小音量の調整が難しいことだ。音量調整はアッテネータール(リレーによる抵抗の切り替えだと思われる)方式で、ステップは60段階ある。しかし、最小のゼロからわずか二つボリュームを上げた「2」ですら、日本の平均的な一般家庭では十分な音量になる。「3」では、深夜は聞けない。つまり3/60しかボリュームが生かせない。「10」では、かなりの音量になる。

音量調整と共に気づいたのは、このアンプはある程度音量を上げないと「いい音がしない」と言うことだ。もちろん、音量を絞っても絶対的には十分いい音で鳴るのだが、音量を上げた時と比べるとどうしても「しょぼしょぼ鳴っている感じ」が強くなる。ブルメスターを鳴らすためには、「音量を上げられるそれなりの環境」が求められると言うことなのだろう。とりあえずボリュームを「4」にセットして、試聴を開始した。

最近テストしたブルメスターと同等の高級アンプにPassがある。Passが暖かみのあるクリーミーな音を出すのに対し、ブルメスターの音は「透明感」が高い。濁りがなく澄み切ったみずみずしい音だ。

ブルメスター設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しブルメスターを設立したのだが、ギタリストの求める「透明なサウンド」が「医療機器レベルの精度に仕上げられた回路」によって見事に実現し、濁りのない透明なサウンドがスピーカーから溢れだしてくるように思える。

ノラ・ジョーンズの声は、上品で艶がある。明るいがわずかな憂いも感じられ、ぐいぐいと引きつけられる魅力がある。伴奏のギターは、澄み切った純度の高い理想的な音で鳴る。ピアノも高次倍音がよく伸びて、音色が鮮やかで美しい。ドラムのブラシワークも出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、良い感じに奥で鳴る。

主張し過ぎることなく、控え目すぎることもなく、BGMにならないぎりぎりの範囲で演奏がバランスよく再現される。まさに「高級」という言葉がぴったりと当てはまる音だ。ブルメスターのピカピカしすぎない程度に派手な外観がマッチするような音楽表現が感じられる。完成度が高く、おもてなしが見事に行き届いた音質だ。
しばらく音を聞いてその世界に浸っていると、ブルメスターは苦労して買う製品ではなく、数百万円が財布からすっと出るような超富裕層のために作られたようなコンポに感じられた。


 Focal 1028BE
高域が金属ツィーターらしい切れのある音に変わる。低音はこんな小さなパワーアンプから出ているとは思えないほど重心が低く、他のアンプで鳴らすよりも一オクターブ低い音階まで感じ取れるように思えるほどだ。

高音の切れ味の変化、低音の量感のアップでスピーカーを切り替えたことはわかるが、ノラ・ジョーンズのボーカルと楽器の音は、スピーカーを変えてもほとんど変化せず、注意しなければスピーカーがVienna AcousticsからFocalに変わったことが聴き取れない。

それはアンプがスピーカーのユニットをほぼ完全にドライブ(動かして止める)しているからだろう。Passも同様に感じられたが、さすがにこの価格のコンポになると、スピーカーに対する支配力が大きくなるようだ。それでもFocal 1028BEでは、Beethoven Concert Grand(T3G)と比べると重心が少し低く、ノラ・ジョーンズの声もややハスキーになった。

Beethoven Concert Grand(T3G)では一切の汚れを知らない少女が歌っているように感じられたノラ・ジョーンズだが、1028BEでは人生経験が豊富な大人の女性に感じられる。女性的な魅力、好みという意味では1028BEで聞くノラ・ジョーンズが好きだ。

ベースの低音は量感が大きくアップ!ギターの切れ味と透明感も増す。ボーカルと楽器の分離も向上し、よりストレスなく自然に音が出る。やや客観的で試聴しすぎない演奏という印象はそのままだが、音源(ミュージシャン)までの距離が近くなり、雰囲気がグッと濃くなる。少し広いホールでBGM的に聞こえた演奏が、もう少し小さなライブハウスの舞台袖で聞いているような印象に変化する。それでも、高域がきつくなったり、ソフトの粗を暴かないのは、さすがのチューニングだ。ぎりぎりのところで誘惑を躱す、そういう大人の艶のあるノラ・ジョーンズが聞けた。


 Tannoy Turnberry/SE

TannoyにJAZZは向かないと言われる。確かにVintageスタイルのTannoyは低域の反応の遅れや膨らみが原因で、ベースラインがぼけてしまうことが多くJAZZを上手く鳴らせない。そのためクラシック向きスピーカーと称されている。驚いたことにブルメスターは、このTannoyからJAZZのノリの良さを見事に引き出すことに成功した。
VintageスタイルのTannoyの欠点である、低域の遅れや膨らみはほとんどない。また、同軸ホーンの欠点である、中域〜高域の繋がりの違和感や指向性によるリスニングエリアの狭さも感じられない。ノラ・ジョーンズの声は、「やや紙臭く」感じることはあるが、自然で暖かい。ベースはずしんと腹に響く。ドラムは少しチープな感じだがドライに鳴り、エンクロージャーの鳴きによる共鳴は生じない。ピアノは、最高域がややマスキングされるが音色の変化は大きく鮮やかだ。ギターはホーンらしく切れ味がよく、透明感も高い。

ウッドベースの輪郭ががわずかにぼやけることを除けば、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEで鳴らせたノラ・ジョーンズと大差ない印象でTurnberryが鳴る。Beethoven Concert Grand(T3G)/1028BEとTurnberryは全く違うスピーカーだがその差が感じられず、スピーカーが切り替わったことがわかりにくい。Turnberryからこんな音が出るとは想像したことはなかったし、ブルメスターがTurnberryをこれほどまでに見事に手なずけられることも想像できなかった。

Turnberryは「鳴らない」だろうと思って繋いでみたのだが、これほど見事に鳴らされると、文字通り舌を巻くしかない。良い悪いは別にして、Turnberryのこういう鳴り方は、ちょっとショックですらあった。


 Zingali 1.12
普通ならスピーカーをZingali 1.12に変えると「やっぱり大型ホーンは良いな!」と思えるのだが、ブルメスターはこのスピーカーを悪い意味で「普通」に鳴らす。
低域は1028BEよりも出て来ないし、中高域にもホーンらしさがあまり感じられない。中域〜高域の繋がりに少し違和感を生じる。絶対的にはかなりいいいい音なのだが、Zingali 1.12らしいイタリア的情熱、鳴りっぷりの良さがうまく引き出せない。ミスマッチとは言い切れないが、この組み合わせはグッドマッチではなかった。


 Vienna Acoustics The Music
Zingali 1.12がまるで小型スピーカーだったと感じるほど豊かな低域が出ることにまず驚かされる。高域は滑らかで繊細。全帯域で非常にリッチな音が出る。

今回の組み合わせでは文句なくベストの音だが、1028BEのあの独特な「色気」がThe Musicには感じらず、ノラ・ジョーンズが汚れを知らないまま、少女から大人になったような雰囲気になる。分離感も抜群で自然で細かい音でソフトが鳴る。
でもこのソフトには1028BEの「濃縮」された感じがよく合っていた。スピーカーを変えても再生される楽器の音色はほとんど変わらなかったが、醸し出される雰囲気には少なからず差が感じられた。再生周波数帯域が上下に拡大されたため、ボーカルの帯域がやや薄く感じられるのが、このソフトは1028BEで聞きたいと感じた原因だろう。


1028BEのあの独特な濃さは、いかにもフランス的だった。ノラ・ジョーンズとのマッチングは、1028BEがベストだった。


Eric Clapton
ここでソフトを「ギター演奏=エリック・クラプトン」に変えてみる。ブルメスター氏はギター奏者だから、このソフトを上手く鳴らせるスピーカーの組み合わせが、ブルメスターのベストパートナーかも知れない。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)

昨晩からBeethoven Concert Grand(T3G)をずっと鳴らしていたせいか、このスピーカーとの組み合わせでは、ユニットやスピーカーの存在を感じさせないように音が軽く出る。見事なまでに「馴染んで」いるようだ。

ギターは透明で美しいが、ボーカルは子音がやや荒れる。心なしか声もやせて聞こえる。オーディオで聞くエリック・クラプトンを私はあまり好まないが、それは「弱々しい」と感じることがあるからだ。残念ながらブルメスターで聞くクラプトンは、すこし弱々しい。音は綺麗だが湿っぽく、力がない。

しばらく聞き続けていると「余韻が少ない」ことに気づいた。ユニットの制動が効きすぎるせいなのか?音が整理されすぎて、音と音の間にある「非共和音成分」が少なくロックらしい「雑味」がうまく出ない。それが原因で音数が少なく感じられ、音楽にエネルギー感が不足するようだ。ただ、このようなことは「わずかなチューニング」で解決することが多くい。絶対とは言えないが、電源や接続ケーブルを選ぶことでほぼ完全に解決するはずだ。

 Focal 1028BE

同じアンプで同じ曲を聴いているとは思えないほど音が変わる。低音は重量感とパワー感が出て、前に押し出してくる。ギターの切れ味は向上し、声にも力が出てくる。音の数もかなり増えて、聴き応えのある音に変化した。

Beethoven Concert Grand(T3G)と共通して感じられるのは、1028BEでもボーカルよりもギターにスポットを当てたような鳴り方をすることだ。通常はボーカルが前に出てギターは後に下がるが、ブルメスターで聞くとボーカルよりもギターが前に出る。ギターが主役で音楽が展開して行くイメージだ。それでも、まだ少し力(パワー感)が弱いようにも感じるが、しばらく聞いているとあまり気にならなくなる。
今、大阪は丁度低気圧が通過しつつあり、気圧の低下湿度の増加が同時に起きている。スピーカーの音が弱々しく聞こえるのは、こういう「環境の変化」によるものも非常に大きい。今日は、どうやらロック日和ではないらしい。


 Tannoy Turnberry/SE

驚いたことにこのソフトでは、Turnberryの低音が1028BEより量が多い。ちょっと膨らんではいるのだが、この量感の多さはなかなか心地よい。

最近、ウーファーやスコーカーには、分割共振を抑制する目的で紙よりも内部損失の大きい樹脂が使われたり、ダンピング材が塗布されていたりする。特性的には良くなるのだろうが、ユニットが重くなることが避けられず、下手をすると中低音が重くなってしまう。その点余計な混じりものがない「素の紙」で出来ているTurnberryからは、歯切れの良い乾いた低音が出る。たぶん、ウーファーの分割共振(暴れ)も良い影響(分割共振は、波動ツィーターと同じ効果を持つ)を与えているのだろう。先に聞いた2本のスピーカーとは、明らかに違う「明るい音」でクラプトンが鳴る。

それでも随所に「紙臭さ(紙臭さの発生こそユニットが分割共振している証拠)」を感じるが、音楽の鳴り方としてはTurnberryが一番ロックらしく、パワフルで楽しく聞けたことに驚いた。歴史が証明する(現代まで生きながらえてきた)VintageスタイルのTurnberryの実力は侮れない。これはこれで、見事な音楽スピーカーなのだ。

 Zingali 1.12
ノラ・ジョーンズでは振るわなかったが、この曲では一転してZingali 1.12がその力を存分に発揮する。

コンサート(ライブ)に使われるPAスピーカーの多くは「音の飛び」と「能率」を重要視して「ホーン型」が使われるが、そのPAスピーカーを家庭用に衣装替えしたようなZingali 1.12は、こういった電気音楽系ソフトを鳴らすのが実に上手い。まるでコンサート会場で音楽を聴いているようなパワフルかつ濃い雰囲気でエリック・クラプトンを見事に鳴らす。ギターは切れ味があり、張りもある。ボーカルは力強く、ベースはぐんぐん前に出る。

特に前に聞いた3本のスピーカーと違うのは「音の消え際」まで、しっかりと音が残って聞こえることだ。ボーカルの声が消えた所の「息吹」。ギタリストが音の余韻が完全に消えるまで「左手で弦を操作している様子」など、音にならない雰囲気まできちんと再現される。これはZingali 1.12だけの魅力だ。


 Vienna Acoustics The Music

ノラ・ジョーンズではBeethoven Concert Grand(T3G)とほとんど変わらない音色で再生周波数帯域と音の細やかさがアップしたが、ソフトをクラプトンに変えると音楽の鳴り方そのものが変わるのに気づく。

Beethoven Concert Grand(T3G)で感じたパワー不足感が全くない。音のエッジが鋭く、アタックが腰砕けにならずきちんと立ち上がる。ただそれだけのことなのだが、このアタックの再現というのがなかなか難しい。AIRBOWではそれを補正する目的でCLT-3FVと名付けた「波動ツィーター」をラインナップしているが、The Musicは波動ツィターの助けなしにアタックを再現する。それは、超高域用に使われた村田製作所のセラミックツィーターの効果かも知れないし、あるいはスパイダー構造を持つ特殊な平面ユニットの効果かも知れないが、とにかくロックがきちんとロックらしく鳴ることに驚かされた。

低域はかなり低い帯域まで伸び、パンチ力もある。ボーカルは滲みが少なく、フォーカスがきちんと合っている。ギターはボーカルよりも少し後に下がり、ボーカルの邪魔をしない。コーラスは分離が抜群で、一人一人の発声の違いが聞き分けられる。淀みもなく、歪みも無く、見事なHiFiサウンドでエリック・クラプトンが鳴る。Zingali 1.12の荒削りでパワーのあるクラプトンも良かったが、The Musicで聞く端正で自然なクラプトンもそれに負けず魅力的だった。


「新世界」
平均音量レベルが高いJAZZやROCKと違って交響曲はダイナミックレンジが広い。そこで十分な音量を得るために、ボリュームを「12」に上げると心なしか音の透明感や細やかさが向上したように感じられた。バランスも改善し一段と音が良くなったようだ。いずれにせよブルメスターの本領を発揮させるためには、やはり「それなりの音量」で鳴らすことがポイントのようだ。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
見事に過不足ない音で新世界が鳴る。音の広がり感、細やかさ、立体感、分離感とハーモニーの美しさ・・・、あらゆる部分に全く違和感がない。弦楽器の厚みと倍音構造の完璧さ、管楽器の切れ味とパワフルさ、打楽器の重量感と圧迫感、それぞれの分離と融合が実に見事で聴き応えがある。

絶対的、刹那的な「音質」でブルメスターを上回る高級コンポを見つけることは出来るかも知れないが、音楽再現のバランスと絶妙なバランスのチューニングでブルメスターに比類するのは、海外製品ではFMアコースティック、国産コンポならば、Digital Domain B1aくらいしか思い浮かばない。

ヨーロッパ最強の高級オーディオメーカーという称号は、決して伊達ではない。少なくとも日本のいびつなオーディオ市場に君臨する「コマーシャルとそれに迎合する耳の悪いアドバイザーが作り上げた名ばかりの高額ブランド」とは、完全に一線を画することは間違いない。この組み合わせで、いつまでも演奏を聴いていたかった。


 Focal 1028BE
1028BEとBeethoven Concert Grand(T3G)のサイズはほとんど同じだが、低音の出方はまるで違う。完全に一回り大きなスピーカーで聴いているような感覚で1オクターブ低い音程まで伝わってくる感覚がある。

ハーモニーの形成(混ざった感じ)はBeethoven Concert Grand(T3G)が1028BEを上回っていたが、音の分離は逆に1028BEが優れている。だが先に書いたように、これは「鳴らし込みの時間の違い(なじみの違い)」も大きく影響するので断定は出来ない。

自製ベリリウム振動板を採用したツィーターの威力で、高域の分解能・アタックの鮮やかさでBeethoven Concert Grand(T3G)を圧倒する。切れ味が増した弦楽器のパートはとてもスリリング。それでいて中音は滑らかで厚みがあり、バイオリンとチェロの音色をきちんと描き分ける。ベースの音には弾力と圧力が感じられ、低音部が独立したパートとなって心地よく分離して聞くことができる。低域、中域、高域のパートが見事に鳴らし分けられて、交響曲はかくあるべし!という教科書的なオーケストラレーションが再現される。

ここでふと気づいたのだが、ブルメスターの試聴のはずが、書いている内容がスピーカーの聞き比べに変わっている。これは、どんなスピーカーでも瞬時にその持ち味を発揮させられるブルメスターのスピーカードライブ能力の能力の高さの証だ。アンプの存在が感じられないことが、ブルメスターの最大の長所であり、他の類のない希有な能力なのだ。


 Tannoy Turnberry/SE
VintageスタイルのTannoyの音には、ハッキリそれとわかる癖が存在する。先ほどから言及している「紙臭さ」はその一つだが、低音部の箱鳴き(エンクロージャーの共鳴)など、HiFiと呼べない歪みは決して少なくない。しかし、その音楽再現能力は、驚くほど高い。

Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEでは「SS席の良い音」で交響曲が聴けた。Turnberryは少し悪い席(響きが濁る)になるが、オーケストラの実力が十分に高いこと、演奏が素晴らしいものであることはより強く感じとれる。

音楽は音(空気の振動)でしか伝わらないはずだが、Tannoyは音(空気の振動としてではない)にならない部分でも音楽をひしひしと伝えてくる。言い換えるなら、音質に頼らずに音楽を伝えることが出来るから、Vintage Tannoyがソフトの録音の善し悪しに左右されにくいのだろう。

音質よりも何かもっと本質的な部分で、心の琴線を振るわせる何かをTurnberryはソフトから引き出す。生演奏を聞き慣れた音楽ファンや、オーディオ嫌いの演奏家がVintage Tannoyを選ぶ理由は、正にそこにある。HiFi性能ではなく、ストーリーテラー(音楽の語り手)」としての資質をつよく持つスピーカーがVintageスタイルTannoyなのだ。


 Zingali 1.12
スピーカーをTurnberryから切り替えたせいもあるが、Zingali 1.12が実に「晴れやかな音」に聞こえる。

シンフォニーホールには一点の濁りもなく、空気は澄み切っている。先に聞いた3本のスピーカー、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BE、そしてTurnberryで聞く新世界が、湿っぽくやや冷たい大地(北ヨーロッパのような)を連想させるのに対し、Zingali 1.12は地中海側の暖かく乾いた大地を連想させる。国内録音のソフトと海外録音のソフトは音が違うが、Zingali 1.12はLA(アメリカ西海岸)で録音された「明るく乾いた音」で新世界を鳴らす。

弦楽器は、タッチが正しくハードで元気がよい。管楽器のセクションは、一歩前に出てパワフル。金管楽器が実にそれらしく聞こえるのはZingali 1.12ならではの良さだ。

音はスピーカーを中心に前後左右に広がる感じで、音場(ステージ)がスピーカーの後方に展開したこれまでの3本とは明らかに違っている。演奏の抑揚は大きく、メリハリと躍動感がある。どちらが正しく、どちらが違っているという問題ではなく、明らかに好みで判断すべき問題だが、私にはどちらも甲乙付けがたく感じられた。


 Vienna Acoustics The Music
コンサートホール、交響楽団のスケールが一段と大きくなる。透明で澄み切った音、濁りのないホールの音からは、ウィーンフィル(生で聞いたことはないが)を思い起こさせる。

CDの再生を開始して1分も経たない間に、これからどんな音でこのソフトが鳴るか?完全に予想がつくが、それはThe Musicの音が完全に違和感がなく自然(変な癖がない)な音だからだ。この素晴らしいThe Musicの音を聞いてさえ「新世界」の再生でブルメスターと最も相性が良かったのはBeethoven Concert Grand(T3G)だと思う。しかし、それはやはり「鳴らし込み(馴染み)」の影響も大きいし、スピーカーの設置環境(ルームアコースティック)も原因だろう。オーディオは一筋縄ではいかない。

The Musicとブルメスターの組み合わせでは、透明感と潤いに溢れる音、広大な広がりと緻密な構成を感じさせるオーケストラレーションの再現性を生かせる「ブルックナー」を聞いてみたくなったと言えば、どんな音が出ているか想像して頂けると思う。インスピレーションが働いて、ブルックナーをウィキペディアで調べて驚いた。Viennaで生まれたThe Musicとベルリンで作られるブルメスターでブルックナーを聞くというのは、まさに「ご当地」の組み合わせだったからだ。ブルメスターは、高級な音楽でその真価をより大きく発揮するのは間違いない。


総合評価

最初、ブルメスターを様々なスピーカーと組み合わせて聞いてみようという考えでスタートした今回の試聴だったが、気がつかない間に「スピーカーの聞き比べ」になってしまった。それは、ブルメスターという製品が非常の高度にチューニング(調音)されバランスが取れている証拠であり、またスピーカーを選ばないという証でもある。

ブルメスターをセットで使っている限り「組み合わせに悩む」必要はない。完璧に作り上げられた高級コンポの世界、何も考えず音楽に浸れる世界の実現、価格は決して安くはないが得られる代価としては決して悪くないと私は思う。ドイツ製品らしい「完璧性」とゲルマン民族らしい「秘められた熱さ」をこのコンポから感じ取れた。
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c1

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
2. 中川隆[-14699] koaQ7Jey 2020年1月11日 15:18:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642]
ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122

今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。

この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c2

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
2. 中川隆[-14698] koaQ7Jey 2020年1月11日 16:11:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1640]
社会主義 1 Socialism 1 Soviet Union


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c2
[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
34. 中川隆[-14697] koaQ7Jey 2020年1月11日 16:32:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1639]
イランが撃墜認める、ミス原因 米を非難 ウクライナ機墜落
1/11(土) 14:35配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200111-35147897-cnn-int

(CNN) イランの首都テヘランの国際空港で今月8日発生したウクライナ国際航空の旅客機墜落でイラン軍の統合参謀本部は11日、誤って同機を標的にし、撃墜したことを認めた。同国の国営プレスTVが報じた。

【映像】ミサイルが発射され、上空で物体に衝突したように見える CNNが入手
https://www.cnn.co.jp/video/19068.html?ref=yj


イランのザリフ外相は、軍による内部調査の初期段階の結論として撃墜は人為的なミスが原因と指摘。米国の冒険主義によって生じた危機の中での過ちであるとも主張。「自国の国民、全ての犠牲者の遺族や影響を受けた他国へ深い遺憾の意を示す」と述べた。

ロハニ大統領もツイッター上で同様の見解を表明。この許されない間違いへの調査は続き、ミスを犯した当事者の特定や処罰につなげたいとした。

イラン軍本部の声明によると、イラクでのミサイル作戦の遂行から数時間後にイランの国境周辺で米軍機の飛行が増加、イラン軍当局者は自国の戦略的な地点へ近付く空中の物体を目撃したと報告。

イラン各地の防衛拠点がレーダー活動の増加を探知し、イランの防空センターで緊張感が高まったとした。この状況の中でウクライナ国際航空752便がテヘランのイマム・ホメイニ空港を離陸し、機密保持も求められるイラン革命防衛隊(IRGC)の軍事拠点へ近付いたと指摘。

同機の高度や飛行経路などを判断して敵対的な標的とみなされ、迎撃に踏み切ったとした。

ただ、テヘランで取材するCNN記者は撃墜された旅客機は通常の飛行経路を進んでいたとみられるとも指摘した。

CNNの取材に応じた米国の航空専門家らはイランがイラクの米軍駐留基地の2カ所に弾道ミサイルを撃ち込んだ後、自国空域で商業飛行を停止させ、領空閉鎖に動かなかったことをいぶかってもいる。

米政府当局者は先に、同旅客機はロシア製の地対空ミサイル2発で撃墜されたとの見方を表明。作為的な要因が絡んでいない可能性にも触れていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200111-35147897-cnn-int
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c34

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
3. 中川隆[-14696] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:07:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1638]
Burmester 101
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

オーディオ輸入商社の株式会社Noahさんがアンプのデモ機を持ってきました。

ドイツのオーディオブランド、(ブルメスター)
プリメインアンプの〈101 \1,200,000〉です。


堅牢なシャーシと分厚い鏡面仕上げのフロントパネルが美しいアンプです。

なので自分が映ってしまって写真が難しい。。。


ブルメスターはメルセデスベンツやポルシェなどの高級車のオーディオにも採用されているハイブランドで企業としても大きな規模を誇る音響ブランドです。

今回商社さんから聞いた話ですが、このブルメスターの製品は一度世に出た製品はとにかく販売サイクルが長いということ。
この101の発売は2011年ですが、長い製品に関してはマイナーチェンジはあるものの、1982年から現在も販売され続けている製品もあります。

↓プリアンプ 808


それだけ製品に対してのこだわりがあり、その思想を長く否定しないモノづくりの精神がある企業のようです。

さて、今回の101はプリメインアンプです。
これはカタログ掲載の画像ですが見ての通りヒートシンクのないDクラスアンプ。
ほとんど電源部が占めているように見えますね。


商社さんによると、2011年発売以来日本では数十台が出荷されていますが、とにかく壊れない。
この101以外のブルメスター製品も、製品が理由の故障事例はほとんどないそうです。
鏡面仕上げのパネルもクスミや剥がれなんて皆無だそうです。

品質は一級品で高額ですが長く使用できて壊れない。
仮に壊れても製品がコロコロ変わらないから部品の調達が続いてずっと修理が可能。
一生モノの家具のように使えるオーディオブランド、ドイツらしい精神を感じますね。

さて長くなりましたが音質です。

Dクラスの長所であるハイスピード、ハイレスポンスは持たせながらも落ち着いた豊かな音調です。

このアンプは120W (4Ω)、802D3を使用して聴きましたがパワーは充分、Dクラスながら力で鳴らすタイプではなく力の使い所がうまい印象です。
長く聴いていて飽きない、芳醇な音質です。

特にSMOOTHというボタン、小音量時の音質をリッチにしてくれる機能ですがこの音がとてもバランスが良く、常時使いたくなる機構でした。


オーディオにこだわりすぎないまでもモノにはこだわりたい。
良質な内容と音質、飽きのこないデザインを兼ね備えた製品で、いい腕時計のように一度選んだものは愛着を持ってずっと使っていきたい、という価値観をお持ちの方にはピッタリの製品と言えるかもしれませんね。
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c3

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
4. 中川隆[-14695] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:12:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1637]
urmester 808mk5 新品

希望小売価格
\4,950,000 (税込)
販売価格
\4,950,000 (税込)

この商品は取り寄せになります


■ブルメスターの歴史は、プリアンプに始まりました。
1980年、第1号機となるプリアンプ808を完成し1982年に世に送ったのです。

808は必要な基板だけを組み合わせられる世界初のモジュラー方式プリアンプでした。808Mk5は第4世代となるモデル。可変抵抗器ではなく、抵抗とスイッチによる精密な左右独立音量コントロールと正確な左右バランス。

その類い稀な精度には、微細な信号の変化への応答が要求される医療用測定機器の分野で培われたブルメスターの緻密な技術が惜しみなく活かされています。


主な仕様
品名 プリアンプ

サイズ W(幅) : 482 mmH(高さ) : 178 mmD(奥行) : 482 mm
重量23 kg

■入力端子:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能) 

■出力端子:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能) 
※電源別筐体
https://www.audiounion.jp/ct/detail/new/119180/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c4

[近代史3] 謝罪外交再開へ暗躍する自民党スパイ、二階俊博
2020年01月11日
謝罪外交再開へ暗躍する自民党スパイ、二階俊博


日本の悪態を並べる朴槿恵に「その通り」と言って帰ってきた。
こんな人間が自民党幹部として保守政党を名乗っている

画像引用:http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/39172.jpg

中国共産党工作員、二階俊博

自民党の二階幹事長は1月9日、来日中の韓日議員連盟姜昌一会長と日韓議員連盟河村建夫幹事長と会談しました。

この席で二階幹事長は「日韓関係を元に戻すよう千人規模の訪韓団を組む」と訪韓を発表した。

二階氏は今まで日韓や日中が対立するたびに1000人から3000人規模の訪問団で北京やソウルを訪問してきた。


朴槿恵大統領との会談では、日本の悪態をついて非難する朴に「その通り、日本が悪い」と相槌を打って帰ってきた。

そのあげくが現在の日韓対立であり、二階氏のやった事が日韓関係を改善したとは思われない。

北京に行った時は本来習近平と面会できない小物(自民党総務会長)だったにも拘わらず、手厚いもてなしを受けて大歓迎された。


二階は今までも中国の為に働いてきており、河野洋平とともに「江の傭兵(江沢民の子分)」の一人と言われていた。

二階は自民党中国支持派の中心人物で、江沢民の歓心を買うため成田空港に「江沢民の碑」を建てようとした事もあった。(碑は建てられなかった)

この時江沢民はチベット人数百万人を弾圧し100万人以上がなくなり、ウイグル弾圧も行われていた。


中国は自民党工作員の河野洋平を使って新幹線技術を無料で盗用し、現在も使用しているが二階もこれに絡んでいた。

二階は「日本は中国を侵略し大変な迷惑をかけたのだから、新幹線をお使いいただくは当然だ」と言って技術窃盗に加担した。

技術窃盗を「お使いいただく」と言う所に、二階の人間性や中国共産党との関係が、全て表れている。

謝罪外交復活を狙う自民党スパイ

二階は中国だけではなく韓国や北朝鮮とも大変親しく、その立場は常に日本と敵対し中韓によりそっている。

ではなぜ保守勢力の安倍派や麻生派に合わせているのかは、単に権力とカネが欲しいからでしょう。

二階は日韓が険悪化した2015年2月にも1000人以上の訪問団で訪韓し、朴槿恵大統領との直接会談を実現した。


こんな場合「保守派」の議員では門前払いか入国を拒否されるが、「良心的日本人」の二階は朴槿恵や江沢民ともサシで会える。

良心的日本人とは韓国が日本人スパイを呼ぶときの隠語で、韓国の要請で簡単に日本を裏切る日本人を意味している。

朴槿恵は慰安婦問題や過去の戦争で日本に謝罪を求め、延々と日本の悪口をしゃべり続けた。


二階は一言も朴に反論せず、「その通りだ、全て日本が悪い」と本音で意気投合してご機嫌で日本に帰ってきた。

この後15年12月に岸田外相が訪韓し日韓慰安婦合意を締結し、「不可逆的に」解決した筈だった。

だが韓国は合意した翌年には「合意は条約ではない」と言って破棄し、日本に新たな謝罪と賠償を求めてきた。


二階のやることなす事この調子で、日本の悪口を言いふらしてはスパイ行為を働いて中韓の為に働いている。

そんな人間がなぜ自民党や政府の中枢かというと、中韓は自らのスパイである二階を指名して来る。

二階とは会ってもいいが二階以外は入国させないと言うので、二階は中韓と唯一のパイプとして特権的地位を握っています。


スパイは金になり権力も握れるので、自民党にはこの手の人間がウヨウヨいて、二階のようになりたいと思っている。

こうした人間は選挙の時だけ「保守」や愛国者ヅラをして、選挙が終わるとまた中韓の為に働く。

だから自民党が何年政権についても、日本がやっているのは謝罪外交でしかないのです。
http://www.thutmosev.com/archives/81918957.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/797.html

[リバイバル3] 中川隆 _ 朝鮮関係投稿リンク 中川隆
30. 中川隆[-14694] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:41:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1635]
謝罪外交再開へ暗躍する自民党スパイ、二階俊博
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/797.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/973.html#c30
[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
35. 中川隆[-14693] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:47:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1634]

2020.01.11
752便墜落の背景(1/2):プロパガンダ

 1月8日の朝、テヘランのイマム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便はその数分後、高度8000フィート(2400メートル)の地点で何らかの重大な事態が発生し、墜落した。この墜落で176名が死亡したが、その大半はイラン人とカナダ人。イラン側の説明では、エンジンで火災が発生して空港へ引き返す途中で墜落し、爆発した

 それに対し、1日以上を経過してから西側で752便はイランのミサイルで撃墜されたという外交的な宣伝がはじまる。10日になるとAP通信がアメリカ、イギリス、カナダの匿名情報源からの話としてイランのミサイルで撃墜された可能性が高いと報道、ロイター通信が続いた。

 映像も流されているが、それが何を意味しているかわからない代物。今のところ墜落の原因を特定できるような情報はない。ICAO(国際民間航空機関)でさえ、調査が行われる前の推測は避けるように釘を刺している。

 しかし、プロパガンダは調査が始まる前が勝負。調査で不都合な情報が出てくる前に、自分たちにとって都合の良いイメージを人びとに植えつける必要があるからだ。

 今回の出来事で大々的な宣伝を展開している西側の政府や有力メディアが戦争を始め、続けるために嘘をつき続けてきたことも忘れてはならない。詳細は割愛するが、その一部は本ブログでも取り上げた。この事実は今回の墜落の真相を明らかにする上で重要なファクターのひとつだ。

 アメリカの有力メディアとCIAとの関係は1977年代に広く知られるようになった。そうした実態を明かしたひとりがウォーターゲート事件の取材で有名になったカール・バーンスタインである。

 バーンスタインは1977年に同紙を辞め、ローリング・ストーン誌に「CIAとメディア」という記事を書いた。CIAが有力メディアをコントロールしている実態を暴露したのだ。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)

 その記事によると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリストで、残りは、出版社、業界向け出版業者、ニューズレターで働いていた。また1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。

 CIAが有力メディアを情報操作のために使うプロジェクトを「モッキンバード」と呼んだのはジャーナリストのデボラ・デイビス。1979年に『キャサリン・ザ・グレート』というタイトルの本を出版している。そのほかフランク・チャーチ上院議員を委員長とする情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会でCIAと有力メディアとの関係は明らかにされた。

 これも本ブログで繰り返し書いてきたことだが、ドイツの有力紙、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出している。

 彼によると、ドイツだけでなく多くの国のジャーナリストがCIAに買収されている。人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開、人びとをロシアとの戦争へと導き、引き返すことのできない地点にさしかかっているというのだ。2017年1月、56歳のときに心臓発作で彼は死亡する。

 有力メディアが権力システムに組み込まれていることを示す一例がソンミ事件だろう。1968年3月に南ベトナムのカンガイ省ソンミ村のミライ集落とミケ集落において住民がアメリカ軍の部隊によって虐殺したのだが、その際、そうした行為を目にしたはずの従軍記者、従軍カメラマンは報道していない。

 この虐殺が発覚したのは内部告発があったからである。虐殺の最中、現場近くを通りかかった偵察ヘリコプターのパイロット、ヒュー・トンプソン准尉が村民の殺害を止めたことから生き残った人がいたことも一因だろう。

 そうした告発を耳にし、調査の上で記事にしたジャーナリストがシーモア・ハーシュ。従軍記者ではない。1969年11月のことだ。

 この虐殺はCIAが特殊部隊と組んで実行していたフェニックス・プログラムの一環で、この秘密作戦を指揮したひとりであるウィリアム・コルビーはCIA長官時代に議会でこれについて証言、自身が指揮していた「1968年8月から1971年5月までの間にフェニックス・プログラムで2万0587名のベトナム人が殺され、そのほかに2万8978名が投獄された」と明らかにしている。解放戦線の支持者と見なされて殺された住民は約6万人だとする推測もある。

 ソンミ村での虐殺はアメリカ陸軍第23歩兵師団の第11軽歩兵旅団バーカー機動部隊第20歩兵連隊第1大隊チャーリー中隊の第1小隊によって実行された。率いていたのはウィリアム・カリー中尉。虐殺から10日後、ウィリアム・ウエストモーランド陸軍参謀総長は事件の調査をCIA出身のウィリアム・ピアーズ将軍に命令する。ピアーズは第2次世界大戦中、CIAの前身であるOSSに所属、1950年代の初頭にはCIAの台湾支局長を務めていた。事件を揉み消すために人選だろう。

 第23歩兵師団に所属していた将校のひとりがコリン・パウエル。ジョージ・W・ブッシュ政権の国務長官だ。2004年5月4日にCNNのラリー・キング・ライブに出演した際、彼は自分も現場へ入ったことを明らかにしている。

 ジャーナリストのロバート・パリーらによると、パウエルはこうした兵士の告発を握りつぶし、上官が聞きくない話は削除する仕事をしていたという。その仕事ぶりが評価され、「異例の出世」をしたと言われている。

 アメリカは従属国の軍隊を引き連れて2003年にイラクを先制攻撃したが、その直前にイラクが「大量破壊兵器」を保有、アメリカへの攻撃が迫っているかのような宣伝が展開されたが、その宣伝でもパウエルは重要な役割を果たした。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/


2020.01.11
752便墜落の背景(2/2):MH17便との類似性

 ウクライナ国際航空752便の墜落では、2014年7月17日にウクライナの上空で撃墜されたマレーシア航空17便(MH17)との類似性を指摘する声も聞く。この旅客機はアムステルダムからクアラルンプールへ向かう途中だった。

 現在でもブーク・ミサイル・システムで撃ち落とされたという説を唱える人はいるが、撃墜されて間もない2014年7月23日に現地入りしたBBCの取材チームはそうしたことを示す証拠や証言がないことを確認している。ウクライナの制圧を目論んでいた勢力にとって都合の悪い情報だ。その映像をBBCはすぐに削除したが、コピーがインターネット上を流れた。

 その映像に登場する住民によると、旅客機の近くを戦闘機が飛んでいた。キエフ軍の航空機が民間機の影に隠れながら爆撃しているという話も映像に記録されている。現場の周辺では防腐剤のような臭いがしていたともいう。

 また、旅客機の残骸を調査したOSCE(欧州安全保障協力機構)の調査官も榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いと話している。コックピットの下の部分にいくつもの弾痕があるのだが、入射穴と出射穴があり、榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いというのだ。今回の752便墜落の宣伝ではこの指摘がシナリオに取り入れられている。

 ロシア国防省はMH17と同じコースを同じ高度でSu-25が飛行していたと説明していた。戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。Su-25を実際に操縦した経験のある人びとによると、1万2000メートルから1万4000メートルの高度までは到達でき、MH17を撃墜することは可能だ。MH17とほぼ同じルートを40分弱の差でウラジミール・プーチン露大統領を乗せた航空機が飛行する予定だったとする未確認情報も流れていた。

 この撃墜を調査するとしてオランダが主導するJIT(合同調査チーム)が編成された。そのほかベルギー、オーストラリア、ウクライナ(クーデター政権)、そしてマレーシアが含まれている。EUの拠点であるベルギー、アメリカの属国であるオーストラリア、撃墜の実行犯と疑われているウクライナ、そして旅客機が所属するマレーシアだ。

 しかし、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相によると、JITの主張を裏づける証拠がない。同国の調査官はMH17のフライト・レコーダーを調査することを拒否されたという。そうしたこともあり、​マハティール首相はJITの結論に納得していない​という。同首相もウクライナのクーデター派が実行した可能性を指摘している。JITはロシア人3名とウクライナ人ひとりの合計4名の国際逮捕状を発行するというが、オランダの主任検察官はこの4名が撃墜に関与したことを示す証拠はないとしている。

 MH17が撃墜されたのはバラク・オバマ政権がネオ・ナチのグループを使い、ウクライナでビクトル・ヤヌコビッチ大統領を追放することに成功してから2カ月後の出来事だった。

 クーデターの主な目的はEUとロシアとの関係を絶つことにあったが、ロシアの重要な軍事基地があるクリミアの制圧も目指していたはずだ。

 ところが、クーデターの実態を知ったクリミアの住民は3月16日の住民投票でウクライナからの離脱とロシアとの統合を求める意思を示した。投票には80%以上の住民が参加、95%以上が加盟に賛成したのだ。

 ヤヌコビッチの支持基盤でロシア語を話す住民が多い東部や南部でもクリミアに続く動きが現れるのだが、そうした中、4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問、その2日後にクーデター政権の大統領代行がウクライナ全域の制圧作戦を承認している。

 4月22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、それにタイミングを合わせるようにしてオデッサでの工作に関する話し合いがあったと伝えられている。現場では国務次官補だったビクトリア・ヌランドが主導的な役割を果たしていたが、クーデターの責任者はバイデンだったする指摘もある。

 そうした地域の中にオデッサという港湾都市がある。ここも戦略的に重要な場所だ。その年でも住民はクーデターに反対する行動を起こすが、5月2日にキエフのクーデター政権はネオ・ナチのグループを使ってそうした住民を虐殺した。これは本ブログで繰り返し書いてきた通りだ。そしてドンバスで戦闘が始まった。ウクライナのクーデターに反対する軍人や治安部隊員が合流しているので戦闘能力は高いと言われている。

 オバマ政権はキエフでのクーデターに成功したものの、南部や東部では計画通りに進まなかった。ドンバスでは戦闘が泥沼化、むしろキエフの送り込んだ部隊は厳しい状況に陥る。そして7月17日のMH17撃墜だ。

 イランのイスラム革命防衛隊の幹部で特殊部隊を率い、イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役だったガーセム・ソレイマーニーをアメリカ軍がイラクのバグダッド空港で暗殺したのは今年1月3日のことだった。

 暗殺の喪が明けた直後、1月8日早朝にイラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃、イラン側によると、約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。

 アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくないが、この推測が正しいなら、サウジアラビアに続き、ここでもアメリカの防空システムは機能しなかったことになる。これでイラン側が報復を止めるかどうか不明だが、アメリカが何らかの軍事的な行動に出れば報復するだろう。

 防空システムを含むアメリカ軍の能力、サウジアラビアとイランとの和平の動き、それを妨害するアメリカ、イラクの政府や議会がアメリカに突きつけている軍隊の撤退とアメリカ側の拒否などの問題がアメリカ政府の上にのしかかっている。人びとの注意をそらす必要がある。そうした中、アメリカにとって都合良くウクライナの旅客機が墜落した。そのウクライナでも現在の政府はロシアとの関係修復に動いている。(了)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c35

[近代史3] マスコミの偽情報 _ CIA は有力メディアを情報操作のために使っている 中川隆
32. 中川隆[-14692] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:47:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1633]

2020.01.11
752便墜落の背景(1/2):プロパガンダ

 1月8日の朝、テヘランのイマム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便はその数分後、高度8000フィート(2400メートル)の地点で何らかの重大な事態が発生し、墜落した。この墜落で176名が死亡したが、その大半はイラン人とカナダ人。イラン側の説明では、エンジンで火災が発生して空港へ引き返す途中で墜落し、爆発した

 それに対し、1日以上を経過してから西側で752便はイランのミサイルで撃墜されたという外交的な宣伝がはじまる。10日になるとAP通信がアメリカ、イギリス、カナダの匿名情報源からの話としてイランのミサイルで撃墜された可能性が高いと報道、ロイター通信が続いた。

 映像も流されているが、それが何を意味しているかわからない代物。今のところ墜落の原因を特定できるような情報はない。ICAO(国際民間航空機関)でさえ、調査が行われる前の推測は避けるように釘を刺している。

 しかし、プロパガンダは調査が始まる前が勝負。調査で不都合な情報が出てくる前に、自分たちにとって都合の良いイメージを人びとに植えつける必要があるからだ。

 今回の出来事で大々的な宣伝を展開している西側の政府や有力メディアが戦争を始め、続けるために嘘をつき続けてきたことも忘れてはならない。詳細は割愛するが、その一部は本ブログでも取り上げた。この事実は今回の墜落の真相を明らかにする上で重要なファクターのひとつだ。

 アメリカの有力メディアとCIAとの関係は1977年代に広く知られるようになった。そうした実態を明かしたひとりがウォーターゲート事件の取材で有名になったカール・バーンスタインである。

 バーンスタインは1977年に同紙を辞め、ローリング・ストーン誌に「CIAとメディア」という記事を書いた。CIAが有力メディアをコントロールしている実態を暴露したのだ。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)

 その記事によると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリストで、残りは、出版社、業界向け出版業者、ニューズレターで働いていた。また1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。

 CIAが有力メディアを情報操作のために使うプロジェクトを「モッキンバード」と呼んだのはジャーナリストのデボラ・デイビス。1979年に『キャサリン・ザ・グレート』というタイトルの本を出版している。そのほかフランク・チャーチ上院議員を委員長とする情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会でCIAと有力メディアとの関係は明らかにされた。

 これも本ブログで繰り返し書いてきたことだが、ドイツの有力紙、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出している。

 彼によると、ドイツだけでなく多くの国のジャーナリストがCIAに買収されている。人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開、人びとをロシアとの戦争へと導き、引き返すことのできない地点にさしかかっているというのだ。2017年1月、56歳のときに心臓発作で彼は死亡する。

 有力メディアが権力システムに組み込まれていることを示す一例がソンミ事件だろう。1968年3月に南ベトナムのカンガイ省ソンミ村のミライ集落とミケ集落において住民がアメリカ軍の部隊によって虐殺したのだが、その際、そうした行為を目にしたはずの従軍記者、従軍カメラマンは報道していない。

 この虐殺が発覚したのは内部告発があったからである。虐殺の最中、現場近くを通りかかった偵察ヘリコプターのパイロット、ヒュー・トンプソン准尉が村民の殺害を止めたことから生き残った人がいたことも一因だろう。

 そうした告発を耳にし、調査の上で記事にしたジャーナリストがシーモア・ハーシュ。従軍記者ではない。1969年11月のことだ。

 この虐殺はCIAが特殊部隊と組んで実行していたフェニックス・プログラムの一環で、この秘密作戦を指揮したひとりであるウィリアム・コルビーはCIA長官時代に議会でこれについて証言、自身が指揮していた「1968年8月から1971年5月までの間にフェニックス・プログラムで2万0587名のベトナム人が殺され、そのほかに2万8978名が投獄された」と明らかにしている。解放戦線の支持者と見なされて殺された住民は約6万人だとする推測もある。

 ソンミ村での虐殺はアメリカ陸軍第23歩兵師団の第11軽歩兵旅団バーカー機動部隊第20歩兵連隊第1大隊チャーリー中隊の第1小隊によって実行された。率いていたのはウィリアム・カリー中尉。虐殺から10日後、ウィリアム・ウエストモーランド陸軍参謀総長は事件の調査をCIA出身のウィリアム・ピアーズ将軍に命令する。ピアーズは第2次世界大戦中、CIAの前身であるOSSに所属、1950年代の初頭にはCIAの台湾支局長を務めていた。事件を揉み消すために人選だろう。

 第23歩兵師団に所属していた将校のひとりがコリン・パウエル。ジョージ・W・ブッシュ政権の国務長官だ。2004年5月4日にCNNのラリー・キング・ライブに出演した際、彼は自分も現場へ入ったことを明らかにしている。

 ジャーナリストのロバート・パリーらによると、パウエルはこうした兵士の告発を握りつぶし、上官が聞きくない話は削除する仕事をしていたという。その仕事ぶりが評価され、「異例の出世」をしたと言われている。

 アメリカは従属国の軍隊を引き連れて2003年にイラクを先制攻撃したが、その直前にイラクが「大量破壊兵器」を保有、アメリカへの攻撃が迫っているかのような宣伝が展開されたが、その宣伝でもパウエルは重要な役割を果たした。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/


2020.01.11
752便墜落の背景(2/2):MH17便との類似性

 ウクライナ国際航空752便の墜落では、2014年7月17日にウクライナの上空で撃墜されたマレーシア航空17便(MH17)との類似性を指摘する声も聞く。この旅客機はアムステルダムからクアラルンプールへ向かう途中だった。

 現在でもブーク・ミサイル・システムで撃ち落とされたという説を唱える人はいるが、撃墜されて間もない2014年7月23日に現地入りしたBBCの取材チームはそうしたことを示す証拠や証言がないことを確認している。ウクライナの制圧を目論んでいた勢力にとって都合の悪い情報だ。その映像をBBCはすぐに削除したが、コピーがインターネット上を流れた。

 その映像に登場する住民によると、旅客機の近くを戦闘機が飛んでいた。キエフ軍の航空機が民間機の影に隠れながら爆撃しているという話も映像に記録されている。現場の周辺では防腐剤のような臭いがしていたともいう。

 また、旅客機の残骸を調査したOSCE(欧州安全保障協力機構)の調査官も榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いと話している。コックピットの下の部分にいくつもの弾痕があるのだが、入射穴と出射穴があり、榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いというのだ。今回の752便墜落の宣伝ではこの指摘がシナリオに取り入れられている。

 ロシア国防省はMH17と同じコースを同じ高度でSu-25が飛行していたと説明していた。戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。Su-25を実際に操縦した経験のある人びとによると、1万2000メートルから1万4000メートルの高度までは到達でき、MH17を撃墜することは可能だ。MH17とほぼ同じルートを40分弱の差でウラジミール・プーチン露大統領を乗せた航空機が飛行する予定だったとする未確認情報も流れていた。

 この撃墜を調査するとしてオランダが主導するJIT(合同調査チーム)が編成された。そのほかベルギー、オーストラリア、ウクライナ(クーデター政権)、そしてマレーシアが含まれている。EUの拠点であるベルギー、アメリカの属国であるオーストラリア、撃墜の実行犯と疑われているウクライナ、そして旅客機が所属するマレーシアだ。

 しかし、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相によると、JITの主張を裏づける証拠がない。同国の調査官はMH17のフライト・レコーダーを調査することを拒否されたという。そうしたこともあり、​マハティール首相はJITの結論に納得していない​という。同首相もウクライナのクーデター派が実行した可能性を指摘している。JITはロシア人3名とウクライナ人ひとりの合計4名の国際逮捕状を発行するというが、オランダの主任検察官はこの4名が撃墜に関与したことを示す証拠はないとしている。

 MH17が撃墜されたのはバラク・オバマ政権がネオ・ナチのグループを使い、ウクライナでビクトル・ヤヌコビッチ大統領を追放することに成功してから2カ月後の出来事だった。

 クーデターの主な目的はEUとロシアとの関係を絶つことにあったが、ロシアの重要な軍事基地があるクリミアの制圧も目指していたはずだ。

 ところが、クーデターの実態を知ったクリミアの住民は3月16日の住民投票でウクライナからの離脱とロシアとの統合を求める意思を示した。投票には80%以上の住民が参加、95%以上が加盟に賛成したのだ。

 ヤヌコビッチの支持基盤でロシア語を話す住民が多い東部や南部でもクリミアに続く動きが現れるのだが、そうした中、4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問、その2日後にクーデター政権の大統領代行がウクライナ全域の制圧作戦を承認している。

 4月22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、それにタイミングを合わせるようにしてオデッサでの工作に関する話し合いがあったと伝えられている。現場では国務次官補だったビクトリア・ヌランドが主導的な役割を果たしていたが、クーデターの責任者はバイデンだったする指摘もある。

 そうした地域の中にオデッサという港湾都市がある。ここも戦略的に重要な場所だ。その年でも住民はクーデターに反対する行動を起こすが、5月2日にキエフのクーデター政権はネオ・ナチのグループを使ってそうした住民を虐殺した。これは本ブログで繰り返し書いてきた通りだ。そしてドンバスで戦闘が始まった。ウクライナのクーデターに反対する軍人や治安部隊員が合流しているので戦闘能力は高いと言われている。

 オバマ政権はキエフでのクーデターに成功したものの、南部や東部では計画通りに進まなかった。ドンバスでは戦闘が泥沼化、むしろキエフの送り込んだ部隊は厳しい状況に陥る。そして7月17日のMH17撃墜だ。

 イランのイスラム革命防衛隊の幹部で特殊部隊を率い、イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役だったガーセム・ソレイマーニーをアメリカ軍がイラクのバグダッド空港で暗殺したのは今年1月3日のことだった。

 暗殺の喪が明けた直後、1月8日早朝にイラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃、イラン側によると、約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。

 アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくないが、この推測が正しいなら、サウジアラビアに続き、ここでもアメリカの防空システムは機能しなかったことになる。これでイラン側が報復を止めるかどうか不明だが、アメリカが何らかの軍事的な行動に出れば報復するだろう。

 防空システムを含むアメリカ軍の能力、サウジアラビアとイランとの和平の動き、それを妨害するアメリカ、イラクの政府や議会がアメリカに突きつけている軍隊の撤退とアメリカ側の拒否などの問題がアメリカ政府の上にのしかかっている。人びとの注意をそらす必要がある。そうした中、アメリカにとって都合良くウクライナの旅客機が墜落した。そのウクライナでも現在の政府はロシアとの関係修復に動いている。(了)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/330.html#c32

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
17. 中川隆[-14691] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:06:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1632]
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。

「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。

ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている

なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

イスラエル支持で特にイランを敵視しているのがキリスト教福音派です。福音派は全米人口の25%を占め、2016年の大統領選では福音派の票の8割がトランプ氏に投じられた。トランプ氏にとって、絶対に失いたくない大事な支持者であり、福音派はイランに対して厳しい対応を求めていました。

福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。 

ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 
【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 
福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。

中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂する事になる。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c17

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
18. 中川隆[-14690] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:22:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1631]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
トランプ大統領がイランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。
トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。

 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。

 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。

 

 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。

 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。

 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


___


アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c18

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
5. 中川隆[-14689] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:53:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1630]
藤岡誠のオーディオワンショット
完璧なS/N、極めて広いDレンジ。ブルメスターのプリアンプ「077+PSU」を聴く
藤岡 誠 2018年06月07日
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html

今回はブルメスターのリファレンス・プリアンプ「077+PSU」を紹介する。

ブルメスター「077」


■はじめに

今回は、前回に引き続きオーディオ専門誌でも記事への露出度が比較的少ない傾向にある高価格なコンポーネンツを紹介しよう。前回はリトアニアのReed(リード)社が展開しているリニアトラッキングアーム「Reed 5T」(¥2,500,000/税抜)とターンテーブル「Muse 1C」(¥1,600,000/税抜)のコンビネーション。これらを組合せると400万円を超えることになる。

いわば、とてつもない高価格であって庶民にはとてもじゃないが手が届かない代物だ。今回紹介する製品も、これに輪を掛けたような製品で、余程に資金的余裕と“オーディオする”ことについて、際立った拘りがないと購入には程遠いコンポーネンツである。

具体的にはブルメスターの最新型プリアンプ「077+PSU」がそれだ。すでに輸入販売元の(株)ノアのHPに載せられているから、ご承知の方も居られようが、価格は¥6,000,000(税抜)である。

「077」(左)と専用電源「PSU」(右)


滅多にないとは思うが、仮に前出Reed社のトーンアーム+ターンテーブルとこのプリアンプを組合せたとすると、これらだけで価格は10,000,000円以上ということになる。それでは気を取り直して、ここでブルメスターについて軽く紹介しておこう。

■ブルメスターについて

Burmester(ブルメスター)は、ドイツのオーディオ専門メーカーで1977年(昭和52年)に創業。社名はちょっと変わっていると思うだろうが、これは創業者の一人でもあったディーター・ブルメスターの名前に由来している。資料によると彼は、ロックバンドのギター奏者・作曲家であったが、その後、音楽とは無関係な業種(測定器の設計・製造)に携わった。

しかし、音楽を忘れることができず“Art for the Ear”をテーマにオーディオ業界に参入。今日では世界の、特にヨーロッパのハイエンドオーディオ界の存在感のあるひとつのブランドとして今日に至っている。残念ながら彼は2015年に他界してしまったが、掲げたテーマはここで紹介する「077+PSU」にも当然のごとく脈々と引き継がれて、“ハイエンド中のハイエンド”にランク付けされるプリアンプとなっている。

■077+PSUの概要

プリアンプ「077+PSU」は今年デビューした電源部別筺体のプリアンプ。価格は前述の通り¥6,000,000(税抜)と高価格。このため全国のオーディオ専門店でも常時試聴することは難しいと思う。試聴したい方は輸入元の(株)NOAH(ノア)に問い合わせるのがいい。

さて、「077」はプリアンプの本体で、同一寸法の独立電源部「PSU」と組合せて使用する(電源一体型の「077」もラインナップされている)。ちなみに“PSU”はパワーサプライユニットの頭文字であることはいうまでもない。

「077」の前面パネルを見ると、向かって右端にON/STBY/OFFのポジションを持った電源用スナップスイッチがあり、その左横に48mmの音量調整用ノブ。パネル中央部には入力ポジションや音量レベル表示等のディスプレイがあり、その下部にはやはりスナップスイッチによるMM/MC切換、位相切換他、などの細かな機能操作セクションがあって、左側には音量調整用ノブとまったく同一の入力切換えノブがある。基本的に左右対称レイアウトになっている。

■機能 ー 完全DC構成の回路を採用。強烈と呼ぶに相応しい強固な作り

プリアンプとしての機能はライン入力を重視。その入出力は、すべてXLRバランス端子だ。具体的に紹介すると、入力はXLR×6系統を備える(このうちの1系統だけサラウンド向け入力に変更可能)。

「077」の背面端子部。オプションボードによってDACやフォノ入力、RCAライン入力が追加可能だ


その他に、モジュール選択式入力オプション×1が系統あって、ここにはフォノ(MCまたはMM)、D/Aコンバーター(USBおよびS/PDF入力)、RCAアンバランスライン入力のいずれかをオプションで搭載できる。価格はいずれも490,000円。なお、モジュールの追加・変更などは輸入元に依頼して行う。

出力はXLR出力×1系統、REC・XLR出力×1系統(設定によってライン出力に変更可能)を装備する。
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c5

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
6. 中川隆[-14688] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:57:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1629]
続き

XLR端子がずらりと並んだ「077」の背面パネルは壮観で、極めて格調が高い。その中に2系統のヘッドフォン端子が配置されているのは愛嬌といっていいだろう。
勿論、リモコンが付属。このリモコンは一連の自社製コンポーネンツの操作が可能だが、一般的なリモコンと比べ大きくて重く、どちらかというとデスクトップ用と捉えていいだろう。

ボディ全体は、“強烈”と呼ぶに相応しい強固な造り。プリアンプとしては世界最強といっても過言ではない。まさに“質実剛健”なボディを持っている。この質実剛健さは電源部の「PSU」も共通で、外形寸法も同一。その上で双方にアルミニウムの無垢材から削り出した専用の“ベースボード”が付属。「077」と「PSU」の脚部とベース間には炭素繊維の丸板が挟みこまれ外的振動を徹底して抑えている。重量は「077」、「PSU」共にベースボード込みで各25kgである。

「077」の筐体内部


回路は、デュアルモノーラル構成で入力から出力までの信号経路にカップリングコンデンサーを使用しない完全DC構成。注目は“X-Amp2” と称する強固に密閉された純A級動作のモジュールだが増幅素子等の詳細は秘密とのことである。音量調整は電子ヴォリュームとロータリーエンコーダーの組合せ。

詳細は省くが音量変化のカーブは、組合せたパワーアンプやスピーカーシステム、さらにはユーザーの好みに合わせて設定が可能だ。そのカーブの中にはブルメスター独自カーブも含まれる。なお、トーンコントロールは付属せず、バランスコントロールはリモコン側で操作する。

「SPU」の内容は、左右独立トロイドコア電源トランスとトータル160.000μFのブロックコンデンサーなどが収容されている。「SPU」のACケーブルと、「077」へのDC電源供給用ケーブルはそれぞれ長さが2mあるからシステムアップ上で問題はない。

■聴こえ ー 完璧なS/N、極めて広いダイナミックレンジ

今回の「077+PSU」は音を出した瞬間から完璧なSN比に驚いた。静けさの中なら高純度な楽音が聴こえてくる。結果として微弱音が実に美しく、極めて広いダイナミックレンジを聴かせ、まったくのウェルバランス。価格面で若干の躊躇はあるものの、プリアンプに最高のクオリティを求める人にはお薦めである。価格面でどうしても躊躇するという方は、電源部内蔵モデル「077」(¥4,400,000/税別)もラインアップされている。

(藤岡 誠)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c6

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
7. 中川隆[-14687] koaQ7Jey 2020年1月11日 22:04:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1628]
ハイエンドオーディオの輸入販売 株式会社NOAH
ブルメスター(Burmester)
http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html

Burmester [ ブルメスター ] |ハイエンドオーディオショップ ホーム商会
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html

Burmester 製品一覧 ブルメスター/ブーメスター
https://audio-heritage.jp/BURMESTER/index.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c7

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント
Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント


Burmester Audio - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Burmester+Audio

ハイエンドオーディオの輸入販売 株式会社NOAH
ブルメスター(Burmester)
http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html

Burmester [ ブルメスター ] |ハイエンドオーディオショップ ホーム商会
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html

Burmester 製品一覧 ブルメスター/ブーメスター
https://audio-heritage.jp/BURMESTER/index.html


▲△▽▼


プリアンプに金をかけなさい
2020 JAN 7 by 東 賢太郎
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2020/01/07/

きのう2か月ぶりにプリアンプ(ブルメスター808)が修理から帰ってきた。たまたまテーブルにあった牧神の午後への前奏曲をかけてみる。まったくすばらしい。オーディオの存在が消える。10分身動きできず、終了。まだ動けず。

きいたのは50年も前に買ったブーレーズ / ニュー・フィルハーモニア管のLPだ。その評はこちら

(ドビッシー 「牧神の午後への前奏曲」)。
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2014/11/25/ドビッシー-「牧神の午後への前奏曲」/

これをレファレンス的ニュアンスで挙げているのはフランス的な音色、エロティシズムがプライオリティーだったからだ。しかしブルメスター808が新品のように蘇って、「微視的なアナリーゼ能力と聴覚の鋭さが群を抜いている」のはドビッシーにおいては不可欠の美質であり、マルティノンやモントゥーよりもっとエロティックじゃないかと思えてきた。俺がいままで聴いてた音は何だったんだというほど。

デジタル時代になってプリアンプ不要論が語られた。音量調節などコントロール機能はCDプレーヤーで足りフォノイコライジング機能もいらないなら介在回路は少ないほうが良い。理屈はそうだ。僕もいらないと思っていたが、ドイツ人はそう考えていなかったということだ。ブルメスターのパワーアンプをドイツで買って惚れこんでいたからひょっとしてと思い808を試聴してびっくりした。音質、音場感、空気感、定位が比較にならず軽自動車が一気にベンツの600に化けたかの激変。人生でいろんな機械を買ったが、あらゆるジャンルで満足度において808は圧倒的にNo1だ。

フラッグシップだから20年顔も変えない。この頑固さもドイツだ。車もそうだが、売らんかなでころころモデルチェンジする日本製はいかにも薄っぺらい。日独の技術の差はないだろうが、こういうアンプは日本にないのはひとえに哲学の差と思う。ハイエンドのスピーカー、パワーアンプに凝る人は多いがプリアンプに金をかける人は少ないらしい。808が高いかどうかは音楽に何を求めるかだろう。これ1台で牧神の午後への前奏曲の評価が違ってしまうなんてマジックは僕にとってほかの手段でおきようもないから妥当と思うが。
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2020/01/07/

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プリアンプ 
Burmester 808mk5 Basic

■寸法:482W x 95H x 330D mm
■質量 8.7kg

メーカー希望小売価格(税抜き)  : ¥4,500,000

入力:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能)

出力:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能)

本体寸法・重量:W482mm×H178mm×D482mm・23kg(ベーシックモデル、ベース・ボードを含む)

電源部寸法・重量:W482mm×H95mm×D285mm・9kg
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html  


▲△▽▼

urmester 808mk5 新品

希望小売価格
\4,950,000 (税込)

販売価格
\4,950,000 (税込)

この商品は取り寄せになります

■ブルメスターの歴史は、プリアンプに始まりました。
1980年、第1号機となるプリアンプ808を完成し1982年に世に送ったのです。

808は必要な基板だけを組み合わせられる世界初のモジュラー方式プリアンプでした。808Mk5は第4世代となるモデル。可変抵抗器ではなく、抵抗とスイッチによる精密な左右独立音量コントロールと正確な左右バランス。

その類い稀な精度には、微細な信号の変化への応答が要求される医療用測定機器の分野で培われたブルメスターの緻密な技術が惜しみなく活かされています。

主な仕様

品名 プリアンプ

サイズ W(幅) : 482 mmH(高さ) : 178 mmD(奥行) : 482 mm
重量23 kg

■入力端子:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能) 

■出力端子:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能) 
※電源別筐体
https://www.audiounion.jp/ct/detail/new/119180/


▲△▽▼


藤岡誠のオーディオワンショット
完璧なS/N、極めて広いDレンジ。ブルメスターのプリアンプ「077+PSU」を聴く
藤岡 誠 2018年06月07日
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html

今回はブルメスターのリファレンス・プリアンプ「077+PSU」を紹介する。
ブルメスター「077」

■はじめに
今回は、前回に引き続きオーディオ専門誌でも記事への露出度が比較的少ない傾向にある高価格なコンポーネンツを紹介しよう。前回はリトアニアのReed(リード)社が展開しているリニアトラッキングアーム「Reed 5T」(¥2,500,000/税抜)とターンテーブル「Muse 1C」(¥1,600,000/税抜)のコンビネーション。これらを組合せると400万円を超えることになる。

いわば、とてつもない高価格であって庶民にはとてもじゃないが手が届かない代物だ。今回紹介する製品も、これに輪を掛けたような製品で、余程に資金的余裕と“オーディオする”ことについて、際立った拘りがないと購入には程遠いコンポーネンツである。
具体的にはブルメスターの最新型プリアンプ「077+PSU」がそれだ。すでに輸入販売元の(株)ノアのHPに載せられているから、ご承知の方も居られようが、価格は¥6,000,000(税抜)である。

「077」(左)と専用電源「PSU」(右)

滅多にないとは思うが、仮に前出Reed社のトーンアーム+ターンテーブルとこのプリアンプを組合せたとすると、これらだけで価格は10,000,000円以上ということになる。それでは気を取り直して、ここでブルメスターについて軽く紹介しておこう。

■ブルメスターについて

Burmester(ブルメスター)は、ドイツのオーディオ専門メーカーで1977年(昭和52年)に創業。社名はちょっと変わっていると思うだろうが、これは創業者の一人でもあったディーター・ブルメスターの名前に由来している。資料によると彼は、ロックバンドのギター奏者・作曲家であったが、その後、音楽とは無関係な業種(測定器の設計・製造)に携わった。

しかし、音楽を忘れることができず“Art for the Ear”をテーマにオーディオ業界に参入。今日では世界の、特にヨーロッパのハイエンドオーディオ界の存在感のあるひとつのブランドとして今日に至っている。残念ながら彼は2015年に他界してしまったが、掲げたテーマはここで紹介する「077+PSU」にも当然のごとく脈々と引き継がれて、“ハイエンド中のハイエンド”にランク付けされるプリアンプとなっている。

■077+PSUの概要

プリアンプ「077+PSU」は今年デビューした電源部別筺体のプリアンプ。価格は前述の通り¥6,000,000(税抜)と高価格。このため全国のオーディオ専門店でも常時試聴することは難しいと思う。試聴したい方は輸入元の(株)NOAH(ノア)に問い合わせるのがいい。

さて、「077」はプリアンプの本体で、同一寸法の独立電源部「PSU」と組合せて使用する(電源一体型の「077」もラインナップされている)。ちなみに“PSU”はパワーサプライユニットの頭文字であることはいうまでもない。

「077」の前面パネルを見ると、向かって右端にON/STBY/OFFのポジションを持った電源用スナップスイッチがあり、その左横に48mmの音量調整用ノブ。パネル中央部には入力ポジションや音量レベル表示等のディスプレイがあり、その下部にはやはりスナップスイッチによるMM/MC切換、位相切換他、などの細かな機能操作セクションがあって、左側には音量調整用ノブとまったく同一の入力切換えノブがある。基本的に左右対称レイアウトになっている。


■機能 ー 完全DC構成の回路を採用。強烈と呼ぶに相応しい強固な作り

プリアンプとしての機能はライン入力を重視。その入出力は、すべてXLRバランス端子だ。具体的に紹介すると、入力はXLR×6系統を備える(このうちの1系統だけサラウンド向け入力に変更可能)。

「077」の背面端子部。オプションボードによってDACやフォノ入力、RCAライン入力が追加可能だ

その他に、モジュール選択式入力オプション×1が系統あって、ここにはフォノ(MCまたはMM)、D/Aコンバーター(USBおよびS/PDF入力)、RCAアンバランスライン入力のいずれかをオプションで搭載できる。価格はいずれも490,000円。なお、モジュールの追加・変更などは輸入元に依頼して行う。
出力はXLR出力×1系統、REC・XLR出力×1系統(設定によってライン出力に変更可能)を装備する。


XLR端子がずらりと並んだ「077」の背面パネルは壮観で、極めて格調が高い。その中に2系統のヘッドフォン端子が配置されているのは愛嬌といっていいだろう。
勿論、リモコンが付属。このリモコンは一連の自社製コンポーネンツの操作が可能だが、一般的なリモコンと比べ大きくて重く、どちらかというとデスクトップ用と捉えていいだろう。

ボディ全体は、“強烈”と呼ぶに相応しい強固な造り。プリアンプとしては世界最強といっても過言ではない。まさに“質実剛健”なボディを持っている。この質実剛健さは電源部の「PSU」も共通で、外形寸法も同一。その上で双方にアルミニウムの無垢材から削り出した専用の“ベースボード”が付属。「077」と「PSU」の脚部とベース間には炭素繊維の丸板が挟みこまれ外的振動を徹底して抑えている。重量は「077」、「PSU」共にベースボード込みで各25kgである。

「077」の筐体内部

回路は、デュアルモノーラル構成で入力から出力までの信号経路にカップリングコンデンサーを使用しない完全DC構成。注目は“X-Amp2” と称する強固に密閉された純A級動作のモジュールだが増幅素子等の詳細は秘密とのことである。音量調整は電子ヴォリュームとロータリーエンコーダーの組合せ。

詳細は省くが音量変化のカーブは、組合せたパワーアンプやスピーカーシステム、さらにはユーザーの好みに合わせて設定が可能だ。そのカーブの中にはブルメスター独自カーブも含まれる。なお、トーンコントロールは付属せず、バランスコントロールはリモコン側で操作する。

「SPU」の内容は、左右独立トロイドコア電源トランスとトータル160.000μFのブロックコンデンサーなどが収容されている。「SPU」のACケーブルと、「077」へのDC電源供給用ケーブルはそれぞれ長さが2mあるからシステムアップ上で問題はない。

■聴こえ ー 完璧なS/N、極めて広いダイナミックレンジ

今回の「077+PSU」は音を出した瞬間から完璧なSN比に驚いた。静けさの中なら高純度な楽音が聴こえてくる。結果として微弱音が実に美しく、極めて広いダイナミックレンジを聴かせ、まったくのウェルバランス。価格面で若干の躊躇はあるものの、プリアンプに最高のクオリティを求める人にはお薦めである。価格面でどうしても躊躇するという方は、電源部内蔵モデル「077」(¥4,400,000/税別)もラインアップされている。
(藤岡 誠)
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
1. 中川隆[-14686] koaQ7Jey 2020年1月11日 23:37:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1626]
ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122


今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。

この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c1

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
2. 中川隆[-14685] koaQ7Jey 2020年1月11日 23:38:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1625]

Burmester 101
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

オーディオ輸入商社の株式会社Noahさんがアンプのデモ機を持ってきました。

ドイツのオーディオブランド、(ブルメスター)
プリメインアンプの〈101 \1,200,000〉です。

堅牢なシャーシと分厚い鏡面仕上げのフロントパネルが美しいアンプです。

なので自分が映ってしまって写真が難しい。。。

ブルメスターはメルセデスベンツやポルシェなどの高級車のオーディオにも採用されているハイブランドで企業としても大きな規模を誇る音響ブランドです。

今回商社さんから聞いた話ですが、このブルメスターの製品は一度世に出た製品はとにかく販売サイクルが長いということ。

この101の発売は2011年ですが、長い製品に関してはマイナーチェンジはあるものの、1982年から現在も販売され続けている製品もあります。

↓プリアンプ 808

それだけ製品に対してのこだわりがあり、その思想を長く否定しないモノづくりの精神がある企業のようです。

さて、今回の101はプリメインアンプです。

これはカタログ掲載の画像ですが見ての通りヒートシンクのないDクラスアンプ。
ほとんど電源部が占めているように見えますね。

商社さんによると、2011年発売以来日本では数十台が出荷されていますが、とにかく壊れない。

この101以外のブルメスター製品も、製品が理由の故障事例はほとんどないそうです。

鏡面仕上げのパネルもクスミや剥がれなんて皆無だそうです。
品質は一級品で高額ですが長く使用できて壊れない。

仮に壊れても製品がコロコロ変わらないから部品の調達が続いてずっと修理が可能。

一生モノの家具のように使えるオーディオブランド、ドイツらしい精神を感じますね。

さて長くなりましたが音質です。

Dクラスの長所であるハイスピード、ハイレスポンスは持たせながらも落ち着いた豊かな音調です。

このアンプは120W (4Ω)、802D3を使用して聴きましたがパワーは充分、Dクラスながら力で鳴らすタイプではなく力の使い所がうまい印象です。
長く聴いていて飽きない、芳醇な音質です。
特にSMOOTHというボタン、小音量時の音質をリッチにしてくれる機能ですがこの音がとてもバランスが良く、常時使いたくなる機構でした。

オーディオにこだわりすぎないまでもモノにはこだわりたい。
良質な内容と音質、飽きのこないデザインを兼ね備えた製品で、いい腕時計のように一度選んだものは愛着を持ってずっと使っていきたい、という価値観をお持ちの方にはピッタリの製品と言えるかもしれませんね。
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c2

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
3. 中川隆[-14684] koaQ7Jey 2020年1月11日 23:45:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1624]

Burmester CD Player"061" Amplifire "035" "036"
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm


ブルメスターは、ドイツのトップ・オーディオブランドでGerman Audiofileの憧れだ。ブガッティーという1億円を超えるフランスメイドの世界最高価格のスポーツカーに純正装着されているといえば、その高いブランドイメージはご理解頂けると思う。最近では、ポルシェの4ドアモデルパナメーラにも採用されるなど、その勢いは留まるところを知らない。

高級オーディメーカーとしては珍しくブルメスターは、入り口から出口まですべての商品を生産する。プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう顧客ホスピタリーの高さを有する高級オーディオブランドは、他に類がないはずだ。

ブルメスターの製品のそれぞれは非常に!高価だが、その仕上げや性能は申し分なく、入り口(CDプレーヤー)から出口(スピーカー)までブルメスターで統一するだけで、何の苦もなく最高のサウンドが得られる。この「大人のシステムコンポ」という思想が世界の富裕層に支持され、高級オーディオ市場ではかなりのセールスを記録している。

このドイツのそしてヨーロッパのトップ・オーディオブランドの試聴機がノアから届けられた。逸品館では私がブルメスターの本社を訪れ感銘を受けたこともあり、以前からこのブランドをお薦めしている。しかし、逸品館では高価格がネックとなってセールスは正直あまり芳しくない。しかし、昨年10月に円高の影響を受けて、ブルメスターの実売価格少し安くなった。このニュースを受けて今一度、ブルメスターをご紹介することにした。

1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。
 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。

 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。

Burmester プリ アンプ 035
¥ 1,680,000円(税別)

プリアンプ035は036パワーアンプとベスト・マッチング。リファレンス・プリアンプ808MK5が持つ自然で暖かみのある音質をよりシンプルなデザインと操作性で実現しました。ブルメスターが誇るピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシー構造など、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、036パワーアンプ同様、お求めやすい価格でハイ・コスト・パフォーマンスを実現しました。

主な仕様

入力端子
XLRバランス x 3、RCAアンバランス x 1
RCAテープ入力 x 1、ホームシアター用XLRバランス x 1

出力端子
XLRバランス x 1、RCAアンバランス x 1、RCA録音出力 x 0
ヘッドホン・ジャック x 1

周波数特性 2Hz〜200kHz(-3dB)
入力インピーダンス 22kΩ(バランス・アンバランス共)
消費電力 18W(スタンバイ時2W)
寸法・重量 W482mm×H95mm×D330mm・8.7kg


Burmester パワーアンプ 036
¥ 1,650,000円(税別)

036は、ブルメスター社の911MK3直系の本格的なハイエンド仕様のパワーアンプです。ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシーなど、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、よりお求めやすい価格でハイ・コストパフォーマンスを実現しました。

主な仕様

出力 170W+170W(4Ω)、300W(4Ω、ブリッジ接続)

ダンピング・ファクター 1800以上(8Ω)

S/N比 81dB以上

周波数特性 0〜200kHz(-3dB)

ライズ・タイム 1.4μS(4/8Ω)・1.9μS(1Ω)
入力感度 730mV(最大出力時)・320mV(100W/4Ω)
入力インピーダンス 1.5kΩ
寸法・重量 W482mm×H95mm×D482mm・25kg


Burmester CDプレーヤー 061
¥ 1,950,000円(税別)

ハイエンド仕様CDプレーヤー「001」をベースに完成した061は、フィリップス製ハイエンド向けCD2 Pro ピックアップ・ドライブをブルメスター独自のサーボ回路によりダイレクト・ドライブするとともに96kHzと192kHzの切換え可能なアップ・サンプリング回路、ピュアDCアンプ構成のアナログ出力段、D/Aコンバーターとしても使用できる外部デジタル入力端子などを装備して現在、考え得る最も音の良いCDプレーヤーの実現を目指しました。また、抜群の操作感が楽しめる精密加工のトップ・ローディング・メカニズム、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質のみならず仕上げにおいても一切の妥協を排してブルメスターならではのCDプレーヤーとして完成しました。


主な仕様

型式 トップ・ローディングCDプレーヤー

周波数特性 2Hz〜48kHz (2Hz〜88kHz:192kHzアップ・サンプリング時)

アナログ出力 XLRバランス端子(x1)、RCAアンバランス端子(x2)

デジタル出力 RCA端子(x1)、TOSLINK(x1)

デジタル入力 RCA端子(x2)、TOSLINK(x1)

全高調波歪み率 0.001%以下
S/N比 104dB以上

外形寸法 W482mm×H112mm×D340mm
重量 10kg

各部の仕上げは良好です


100万円以下のBurmester製品の仕上げは、あまり褒められたものではありませんでしたが、さすがのこのクラスは丁寧に仕上げられています。
この角度からも、ドイツ製らしい精密感溢れる仕上がりになっていることが見て取れます。
端子類は、さほど高級ではありません。

トップローディング部の仕上げも丁寧で美しく、ディスクの出し入れ時が気持ちよいと思います。
各製品の「エッジ」の仕上げが見事で、全体から精密さと高級感が漂ってきます。


使用機材

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦している。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUADが同じスタンスを取る。

今回の試聴テストではブルメスターの主張を尊重してCD/AMPはブルメスターで固定した。さすがにスピーカーまでブルメスターにすると面白みがなくなってしまうので、スピーカーを5種類使い3種類のソフトを聞き比べてみた。

061 CDプレーヤー
035 プリ アンプ
036 パワーアンプ

Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand
Focal 0128BE
Tannoy Turnberry/SE
Zingali 1.12
Vienna Acoustics The Music


NORA JONES COME AWAY WITH ME


Eric Clapton clapton chronicles
the best of eric clapton

ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』


音質テスト

システムコンポとして音決めされているブルメスターの「素の音」を聞きたかったので、電源ケーブルは付属品を使い、電源は通常の壁コンセントから取った。接続にも標準的なバランスケーブルを使い、特殊に高価なケーブルなどは使わなかった。

最初に聞き慣れている、Beethoven Concert Grand(T3G)を接続し、音を出した瞬間はやけに低音ががんがん出ることに驚かされたが、しばらく鳴らしていると中高域の見通しが良くなっり音が上に伸びるようになった。時間の経過と共にバランスが改善し、レンジが広く透明なサウンドでスピーカーを鳴らし始めた。

そこで慌てずに一晩音を出したままにして十分なウォーミングアップの後、翌日試聴を行った。

Nora Jones
 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
試聴時にまず気づいたのは、小音量の調整が難しいことだ。音量調整はアッテネータール(リレーによる抵抗の切り替えだと思われる)方式で、ステップは60段階ある。しかし、最小のゼロからわずか二つボリュームを上げた「2」ですら、日本の平均的な一般家庭では十分な音量になる。「3」では、深夜は聞けない。つまり3/60しかボリュームが生かせない。「10」では、かなりの音量になる。

音量調整と共に気づいたのは、このアンプはある程度音量を上げないと「いい音がしない」と言うことだ。もちろん、音量を絞っても絶対的には十分いい音で鳴るのだが、音量を上げた時と比べるとどうしても「しょぼしょぼ鳴っている感じ」が強くなる。ブルメスターを鳴らすためには、「音量を上げられるそれなりの環境」が求められると言うことなのだろう。とりあえずボリュームを「4」にセットして、試聴を開始した。

最近テストしたブルメスターと同等の高級アンプにPassがある。Passが暖かみのあるクリーミーな音を出すのに対し、ブルメスターの音は「透明感」が高い。濁りがなく澄み切ったみずみずしい音だ。

ブルメスター設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しブルメスターを設立したのだが、ギタリストの求める「透明なサウンド」が「医療機器レベルの精度に仕上げられた回路」によって見事に実現し、濁りのない透明なサウンドがスピーカーから溢れだしてくるように思える。

ノラ・ジョーンズの声は、上品で艶がある。明るいがわずかな憂いも感じられ、ぐいぐいと引きつけられる魅力がある。伴奏のギターは、澄み切った純度の高い理想的な音で鳴る。ピアノも高次倍音がよく伸びて、音色が鮮やかで美しい。ドラムのブラシワークも出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、良い感じに奥で鳴る。

主張し過ぎることなく、控え目すぎることもなく、BGMにならないぎりぎりの範囲で演奏がバランスよく再現される。まさに「高級」という言葉がぴったりと当てはまる音だ。ブルメスターのピカピカしすぎない程度に派手な外観がマッチするような音楽表現が感じられる。完成度が高く、おもてなしが見事に行き届いた音質だ。
しばらく音を聞いてその世界に浸っていると、ブルメスターは苦労して買う製品ではなく、数百万円が財布からすっと出るような超富裕層のために作られたようなコンポに感じられた。

 Focal 1028BE
高域が金属ツィーターらしい切れのある音に変わる。低音はこんな小さなパワーアンプから出ているとは思えないほど重心が低く、他のアンプで鳴らすよりも一オクターブ低い音階まで感じ取れるように思えるほどだ。

高音の切れ味の変化、低音の量感のアップでスピーカーを切り替えたことはわかるが、ノラ・ジョーンズのボーカルと楽器の音は、スピーカーを変えてもほとんど変化せず、注意しなければスピーカーがVienna AcousticsからFocalに変わったことが聴き取れない。

それはアンプがスピーカーのユニットをほぼ完全にドライブ(動かして止める)しているからだろう。Passも同様に感じられたが、さすがにこの価格のコンポになると、スピーカーに対する支配力が大きくなるようだ。それでもFocal 1028BEでは、Beethoven Concert Grand(T3G)と比べると重心が少し低く、ノラ・ジョーンズの声もややハスキーになった。

Beethoven Concert Grand(T3G)では一切の汚れを知らない少女が歌っているように感じられたノラ・ジョーンズだが、1028BEでは人生経験が豊富な大人の女性に感じられる。女性的な魅力、好みという意味では1028BEで聞くノラ・ジョーンズが好きだ。

ベースの低音は量感が大きくアップ!ギターの切れ味と透明感も増す。ボーカルと楽器の分離も向上し、よりストレスなく自然に音が出る。やや客観的で試聴しすぎない演奏という印象はそのままだが、音源(ミュージシャン)までの距離が近くなり、雰囲気がグッと濃くなる。少し広いホールでBGM的に聞こえた演奏が、もう少し小さなライブハウスの舞台袖で聞いているような印象に変化する。それでも、高域がきつくなったり、ソフトの粗を暴かないのは、さすがのチューニングだ。ぎりぎりのところで誘惑を躱す、そういう大人の艶のあるノラ・ジョーンズが聞けた。

 Tannoy Turnberry/SE
TannoyにJAZZは向かないと言われる。確かにVintageスタイルのTannoyは低域の反応の遅れや膨らみが原因で、ベースラインがぼけてしまうことが多くJAZZを上手く鳴らせない。そのためクラシック向きスピーカーと称されている。驚いたことにブルメスターは、このTannoyからJAZZのノリの良さを見事に引き出すことに成功した。
VintageスタイルのTannoyの欠点である、低域の遅れや膨らみはほとんどない。また、同軸ホーンの欠点である、中域〜高域の繋がりの違和感や指向性によるリスニングエリアの狭さも感じられない。ノラ・ジョーンズの声は、「やや紙臭く」感じることはあるが、自然で暖かい。ベースはずしんと腹に響く。ドラムは少しチープな感じだがドライに鳴り、エンクロージャーの鳴きによる共鳴は生じない。ピアノは、最高域がややマスキングされるが音色の変化は大きく鮮やかだ。ギターはホーンらしく切れ味がよく、透明感も高い。

ウッドベースの輪郭ががわずかにぼやけることを除けば、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEで鳴らせたノラ・ジョーンズと大差ない印象でTurnberryが鳴る。Beethoven Concert Grand(T3G)/1028BEとTurnberryは全く違うスピーカーだがその差が感じられず、スピーカーが切り替わったことがわかりにくい。Turnberryからこんな音が出るとは想像したことはなかったし、ブルメスターがTurnberryをこれほどまでに見事に手なずけられることも想像できなかった。

Turnberryは「鳴らない」だろうと思って繋いでみたのだが、これほど見事に鳴らされると、文字通り舌を巻くしかない。良い悪いは別にして、Turnberryのこういう鳴り方は、ちょっとショックですらあった。

 Zingali 1.12
普通ならスピーカーをZingali 1.12に変えると「やっぱり大型ホーンは良いな!」と思えるのだが、ブルメスターはこのスピーカーを悪い意味で「普通」に鳴らす。
低域は1028BEよりも出て来ないし、中高域にもホーンらしさがあまり感じられない。中域〜高域の繋がりに少し違和感を生じる。絶対的にはかなりいいいい音なのだが、Zingali 1.12らしいイタリア的情熱、鳴りっぷりの良さがうまく引き出せない。ミスマッチとは言い切れないが、この組み合わせはグッドマッチではなかった。

 Vienna Acoustics The Music
Zingali 1.12がまるで小型スピーカーだったと感じるほど豊かな低域が出ることにまず驚かされる。高域は滑らかで繊細。全帯域で非常にリッチな音が出る。
今回の組み合わせでは文句なくベストの音だが、1028BEのあの独特な「色気」がThe Musicには感じらず、ノラ・ジョーンズが汚れを知らないまま、少女から大人になったような雰囲気になる。分離感も抜群で自然で細かい音でソフトが鳴る。

でもこのソフトには1028BEの「濃縮」された感じがよく合っていた。スピーカーを変えても再生される楽器の音色はほとんど変わらなかったが、醸し出される雰囲気には少なからず差が感じられた。再生周波数帯域が上下に拡大されたため、ボーカルの帯域がやや薄く感じられるのが、このソフトは1028BEで聞きたいと感じた原因だろう。

1028BEのあの独特な濃さは、いかにもフランス的だった。ノラ・ジョーンズとのマッチングは、1028BEがベストだった。

Eric Clapton
ここでソフトを「ギター演奏=エリック・クラプトン」に変えてみる。ブルメスター氏はギター奏者だから、このソフトを上手く鳴らせるスピーカーの組み合わせが、ブルメスターのベストパートナーかも知れない。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
昨晩からBeethoven Concert Grand(T3G)をずっと鳴らしていたせいか、このスピーカーとの組み合わせでは、ユニットやスピーカーの存在を感じさせないように音が軽く出る。見事なまでに「馴染んで」いるようだ。

ギターは透明で美しいが、ボーカルは子音がやや荒れる。心なしか声もやせて聞こえる。オーディオで聞くエリック・クラプトンを私はあまり好まないが、それは「弱々しい」と感じることがあるからだ。残念ながらブルメスターで聞くクラプトンは、すこし弱々しい。音は綺麗だが湿っぽく、力がない。

しばらく聞き続けていると「余韻が少ない」ことに気づいた。ユニットの制動が効きすぎるせいなのか?音が整理されすぎて、音と音の間にある「非共和音成分」が少なくロックらしい「雑味」がうまく出ない。それが原因で音数が少なく感じられ、音楽にエネルギー感が不足するようだ。ただ、このようなことは「わずかなチューニング」で解決することが多くい。絶対とは言えないが、電源や接続ケーブルを選ぶことでほぼ完全に解決するはずだ。


 Focal 1028BE
同じアンプで同じ曲を聴いているとは思えないほど音が変わる。低音は重量感とパワー感が出て、前に押し出してくる。ギターの切れ味は向上し、声にも力が出てくる。音の数もかなり増えて、聴き応えのある音に変化した。

Beethoven Concert Grand(T3G)と共通して感じられるのは、1028BEでもボーカルよりもギターにスポットを当てたような鳴り方をすることだ。通常はボーカルが前に出てギターは後に下がるが、ブルメスターで聞くとボーカルよりもギターが前に出る。ギターが主役で音楽が展開して行くイメージだ。それでも、まだ少し力(パワー感)が弱いようにも感じるが、しばらく聞いているとあまり気にならなくなる。
今、大阪は丁度低気圧が通過しつつあり、気圧の低下湿度の増加が同時に起きている。スピーカーの音が弱々しく聞こえるのは、こういう「環境の変化」によるものも非常に大きい。今日は、どうやらロック日和ではないらしい。

 Tannoy Turnberry/SE
驚いたことにこのソフトでは、Turnberryの低音が1028BEより量が多い。ちょっと膨らんではいるのだが、この量感の多さはなかなか心地よい。

最近、ウーファーやスコーカーには、分割共振を抑制する目的で紙よりも内部損失の大きい樹脂が使われたり、ダンピング材が塗布されていたりする。特性的には良くなるのだろうが、ユニットが重くなることが避けられず、下手をすると中低音が重くなってしまう。その点余計な混じりものがない「素の紙」で出来ているTurnberryからは、歯切れの良い乾いた低音が出る。たぶん、ウーファーの分割共振(暴れ)も良い影響(分割共振は、波動ツィーターと同じ効果を持つ)を与えているのだろう。先に聞いた2本のスピーカーとは、明らかに違う「明るい音」でクラプトンが鳴る。

それでも随所に「紙臭さ(紙臭さの発生こそユニットが分割共振している証拠)」を感じるが、音楽の鳴り方としてはTurnberryが一番ロックらしく、パワフルで楽しく聞けたことに驚いた。歴史が証明する(現代まで生きながらえてきた)VintageスタイルのTurnberryの実力は侮れない。これはこれで、見事な音楽スピーカーなのだ。


 Zingali 1.12
ノラ・ジョーンズでは振るわなかったが、この曲では一転してZingali 1.12がその力を存分に発揮する。

コンサート(ライブ)に使われるPAスピーカーの多くは「音の飛び」と「能率」を重要視して「ホーン型」が使われるが、そのPAスピーカーを家庭用に衣装替えしたようなZingali 1.12は、こういった電気音楽系ソフトを鳴らすのが実に上手い。まるでコンサート会場で音楽を聴いているようなパワフルかつ濃い雰囲気でエリック・クラプトンを見事に鳴らす。ギターは切れ味があり、張りもある。ボーカルは力強く、ベースはぐんぐん前に出る。

特に前に聞いた3本のスピーカーと違うのは「音の消え際」まで、しっかりと音が残って聞こえることだ。ボーカルの声が消えた所の「息吹」。ギタリストが音の余韻が完全に消えるまで「左手で弦を操作している様子」など、音にならない雰囲気まできちんと再現される。これはZingali 1.12だけの魅力だ。

 Vienna Acoustics The Music
ノラ・ジョーンズではBeethoven Concert Grand(T3G)とほとんど変わらない音色で再生周波数帯域と音の細やかさがアップしたが、ソフトをクラプトンに変えると音楽の鳴り方そのものが変わるのに気づく。

Beethoven Concert Grand(T3G)で感じたパワー不足感が全くない。音のエッジが鋭く、アタックが腰砕けにならずきちんと立ち上がる。ただそれだけのことなのだが、このアタックの再現というのがなかなか難しい。AIRBOWではそれを補正する目的でCLT-3FVと名付けた「波動ツィーター」をラインナップしているが、The Musicは波動ツィターの助けなしにアタックを再現する。それは、超高域用に使われた村田製作所のセラミックツィーターの効果かも知れないし、あるいはスパイダー構造を持つ特殊な平面ユニットの効果かも知れないが、とにかくロックがきちんとロックらしく鳴ることに驚かされた。

低域はかなり低い帯域まで伸び、パンチ力もある。ボーカルは滲みが少なく、フォーカスがきちんと合っている。ギターはボーカルよりも少し後に下がり、ボーカルの邪魔をしない。コーラスは分離が抜群で、一人一人の発声の違いが聞き分けられる。淀みもなく、歪みも無く、見事なHiFiサウンドでエリック・クラプトンが鳴る。Zingali 1.12の荒削りでパワーのあるクラプトンも良かったが、The Musicで聞く端正で自然なクラプトンもそれに負けず魅力的だった。

「新世界」
平均音量レベルが高いJAZZやROCKと違って交響曲はダイナミックレンジが広い。そこで十分な音量を得るために、ボリュームを「12」に上げると心なしか音の透明感や細やかさが向上したように感じられた。バランスも改善し一段と音が良くなったようだ。いずれにせよブルメスターの本領を発揮させるためには、やはり「それなりの音量」で鳴らすことがポイントのようだ。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
見事に過不足ない音で新世界が鳴る。音の広がり感、細やかさ、立体感、分離感とハーモニーの美しさ・・・、あらゆる部分に全く違和感がない。弦楽器の厚みと倍音構造の完璧さ、管楽器の切れ味とパワフルさ、打楽器の重量感と圧迫感、それぞれの分離と融合が実に見事で聴き応えがある。

絶対的、刹那的な「音質」でブルメスターを上回る高級コンポを見つけることは出来るかも知れないが、音楽再現のバランスと絶妙なバランスのチューニングでブルメスターに比類するのは、海外製品ではFMアコースティック、国産コンポならば、Digital Domain B1aくらいしか思い浮かばない。

ヨーロッパ最強の高級オーディオメーカーという称号は、決して伊達ではない。少なくとも日本のいびつなオーディオ市場に君臨する「コマーシャルとそれに迎合する耳の悪いアドバイザーが作り上げた名ばかりの高額ブランド」とは、完全に一線を画することは間違いない。この組み合わせで、いつまでも演奏を聴いていたかった。

 Focal 1028BE
1028BEとBeethoven Concert Grand(T3G)のサイズはほとんど同じだが、低音の出方はまるで違う。完全に一回り大きなスピーカーで聴いているような感覚で1オクターブ低い音程まで伝わってくる感覚がある。

ハーモニーの形成(混ざった感じ)はBeethoven Concert Grand(T3G)が1028BEを上回っていたが、音の分離は逆に1028BEが優れている。だが先に書いたように、これは「鳴らし込みの時間の違い(なじみの違い)」も大きく影響するので断定は出来ない。

自製ベリリウム振動板を採用したツィーターの威力で、高域の分解能・アタックの鮮やかさでBeethoven Concert Grand(T3G)を圧倒する。切れ味が増した弦楽器のパートはとてもスリリング。それでいて中音は滑らかで厚みがあり、バイオリンとチェロの音色をきちんと描き分ける。ベースの音には弾力と圧力が感じられ、低音部が独立したパートとなって心地よく分離して聞くことができる。低域、中域、高域のパートが見事に鳴らし分けられて、交響曲はかくあるべし!という教科書的なオーケストラレーションが再現される。

ここでふと気づいたのだが、ブルメスターの試聴のはずが、書いている内容がスピーカーの聞き比べに変わっている。これは、どんなスピーカーでも瞬時にその持ち味を発揮させられるブルメスターのスピーカードライブ能力の能力の高さの証だ。アンプの存在が感じられないことが、ブルメスターの最大の長所であり、他の類のない希有な能力なのだ。


 Tannoy Turnberry/SE
VintageスタイルのTannoyの音には、ハッキリそれとわかる癖が存在する。先ほどから言及している「紙臭さ」はその一つだが、低音部の箱鳴き(エンクロージャーの共鳴)など、HiFiと呼べない歪みは決して少なくない。しかし、その音楽再現能力は、驚くほど高い。

Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEでは「SS席の良い音」で交響曲が聴けた。Turnberryは少し悪い席(響きが濁る)になるが、オーケストラの実力が十分に高いこと、演奏が素晴らしいものであることはより強く感じとれる。

音楽は音(空気の振動)でしか伝わらないはずだが、Tannoyは音(空気の振動としてではない)にならない部分でも音楽をひしひしと伝えてくる。言い換えるなら、音質に頼らずに音楽を伝えることが出来るから、Vintage Tannoyがソフトの録音の善し悪しに左右されにくいのだろう。

音質よりも何かもっと本質的な部分で、心の琴線を振るわせる何かをTurnberryはソフトから引き出す。生演奏を聞き慣れた音楽ファンや、オーディオ嫌いの演奏家がVintage Tannoyを選ぶ理由は、正にそこにある。HiFi性能ではなく、ストーリーテラー(音楽の語り手)」としての資質をつよく持つスピーカーがVintageスタイルTannoyなのだ。


 Zingali 1.12
スピーカーをTurnberryから切り替えたせいもあるが、Zingali 1.12が実に「晴れやかな音」に聞こえる。

シンフォニーホールには一点の濁りもなく、空気は澄み切っている。先に聞いた3本のスピーカー、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BE、そしてTurnberryで聞く新世界が、湿っぽくやや冷たい大地(北ヨーロッパのような)を連想させるのに対し、Zingali 1.12は地中海側の暖かく乾いた大地を連想させる。国内録音のソフトと海外録音のソフトは音が違うが、Zingali 1.12はLA(アメリカ西海岸)で録音された「明るく乾いた音」で新世界を鳴らす。

弦楽器は、タッチが正しくハードで元気がよい。管楽器のセクションは、一歩前に出てパワフル。金管楽器が実にそれらしく聞こえるのはZingali 1.12ならではの良さだ。

音はスピーカーを中心に前後左右に広がる感じで、音場(ステージ)がスピーカーの後方に展開したこれまでの3本とは明らかに違っている。演奏の抑揚は大きく、メリハリと躍動感がある。どちらが正しく、どちらが違っているという問題ではなく、明らかに好みで判断すべき問題だが、私にはどちらも甲乙付けがたく感じられた。

 Vienna Acoustics The Music
コンサートホール、交響楽団のスケールが一段と大きくなる。透明で澄み切った音、濁りのないホールの音からは、ウィーンフィル(生で聞いたことはないが)を思い起こさせる。

CDの再生を開始して1分も経たない間に、これからどんな音でこのソフトが鳴るか?完全に予想がつくが、それはThe Musicの音が完全に違和感がなく自然(変な癖がない)な音だからだ。この素晴らしいThe Musicの音を聞いてさえ「新世界」の再生でブルメスターと最も相性が良かったのはBeethoven Concert Grand(T3G)だと思う。しかし、それはやはり「鳴らし込み(馴染み)」の影響も大きいし、スピーカーの設置環境(ルームアコースティック)も原因だろう。オーディオは一筋縄ではいかない。

The Musicとブルメスターの組み合わせでは、透明感と潤いに溢れる音、広大な広がりと緻密な構成を感じさせるオーケストラレーションの再現性を生かせる「ブルックナー」を聞いてみたくなったと言えば、どんな音が出ているか想像して頂けると思う。インスピレーションが働いて、ブルックナーをウィキペディアで調べて驚いた。Viennaで生まれたThe Musicとベルリンで作られるブルメスターでブルックナーを聞くというのは、まさに「ご当地」の組み合わせだったからだ。ブルメスターは、高級な音楽でその真価をより大きく発揮するのは間違いない。

総合評価

最初、ブルメスターを様々なスピーカーと組み合わせて聞いてみようという考えでスタートした今回の試聴だったが、気がつかない間に「スピーカーの聞き比べ」になってしまった。それは、ブルメスターという製品が非常の高度にチューニング(調音)されバランスが取れている証拠であり、またスピーカーを選ばないという証でもある。

ブルメスターをセットで使っている限り「組み合わせに悩む」必要はない。完璧に作り上げられた高級コンポの世界、何も考えず音楽に浸れる世界の実現、価格は決して安くはないが得られる代価としては決して悪くないと私は思う。ドイツ製品らしい「完璧性」とゲルマン民族らしい「秘められた熱さ」をこのコンポから感じ取れた。

2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c3

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
4. 中川隆[-14683] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:09:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1623]

Burmester911MkVドイツ連邦 ステレオパワーアンプ ¥3,300,000



欧州ハイエンドの覇者として君臨するドイツのブルメスター、このブランドの製品は
ロングライフが特徴で、同じ顔をしたアンプが五世代、二十年と連綿と受け継がれています。
創設者はディーター・ブルメスター、同社製品は首都のベルリンで製造されています。
もうひとつの王者はFMアコースティックスですが、トップエンドは同様に高価なものの、
ブルメスターは手が届く?範囲まで製品展開しています。こちらは明るく開放的な音色で、
鋭く切れ込む音も余裕でこなしますが、柔らかい音ですね。ハイエンドとしての基礎性能も
格段に高く、高い質感とフラットバランスが実現させた細やかで心地よい空気感が特徴です。
1990年(平成2年)年に誕生したステレオ・パワーアンプ911にリファインメントを重ね、
とりわけ出力段に大幅なリデザインを施したのが、911MkIIIです。総容量130,000μFにおよぶ
フィルター・コンデンサーと750VAの巨大なトロイダル・トランスから構成される電源部により、
4Ωにて350W+350Wという余裕の大出力を実現しています。筐体重量は37kgでバランス
入力のみです。また、オプションの専用接続ケーブルを使用してブリッジ接続したモノラル
アンプとしてご使用になることも可能、この場合は4Ω負荷で770Wの大出力パワーアンプとして
ご使用になることも可能です。何度も導入を検討したのですが、ダイナミクスやスケール感も
及第点に達するものの、入手機会が少なく高額なので導入は未だ果たせておりません。
素晴らしい製品群ですが、我を忘れるほど引き込まれるような吸引力がやや足りないです。
やはりお国柄かアメリカ製と比べると、雄大だが自然体の音で誇張感などはないので、
温厚な感じです。しかし、欲しくなる魅力的なアンプです。(同じドイツのオクターヴは
凄まじい迫力ですが)これが大人の音、ヨーロッパの音です。音楽性はきわめて高く、
世界は広いですし、筆者は全てのアメリカンハイエンドアンプは知りえないのですが、
ドイツやスイスなどのアンプに音楽性の次元の高さではアメリカ製は敵わないと思う。
背景にある音楽の歴史の深みが違うと思うのです。ブルメスターはソナスファーベルと
組み合わせて鳴らされている事がとても多いですね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c4
[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
5. 中川隆[-14682] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:13:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1622]



Burmester 911Mk3 ステレオパワーアンプ ドイツ連邦 \3,564,000


壮麗にして雄大、欧州の気品や風格に溢れる洗練を極めた美音。
華やかで軽快な空気感。ハイフィディリティとグットリプロダクションを高く並立。

製品の完成度、堅牢さ、保守体制の充実、全てが盤石の評価。Sonus faberと最高の相棒となるであろう半導体ステレオパワーアンプ。

ホールトーン、ソノリティ成分が過多で化粧が強く、OCTAVEやFMとの比較だと一聴での比較では911が魅力的に感じるだろう。

ダンピングファクター3000の駆動力を誇り、鳴らすスピーカーを選ばないとされるが、狭い部屋で使うJBL S9500だと低域過多で苦労した。

低域の量感ではFM711やFM411より911の方がずっと厚みがある。共振を限界まで
低減した結果、「重たく、暗い音」で鳴りがちな現代 Hi-End スピーカーを魅惑的な美音で歌わせる能力では特に優れている。

A級アンプだがヒートシンクによる冷却が効率的で筐体はどの箇所も熱くならない。冬季に電源をON、またはOFFにすると「パキパキ」と温度差による収縮で筐体から音が鳴る。自社製の銀線電源ケーブルが付属するなど一流のサービス。ただ梱包品位には若干引っかかりを感じるところもあった。

発売から年数が経過しているがライバルが見当たらない。

Burmesterは欧州最高峰のブランドのひとつ。

911は高価ではあるが、日本国定価は330万から始まり、上がったり下がったり、変動を繰り返しながら大幅な値上がりはしておらず良心的である。

現代アンプの音質は高性能を追及した結果、「ブランドの音」を喪失し、没個性で「薄い口の音」ばかりが氾濫する中、Burmester社の音を崩さない、一貫したポリシーには個人的に好感が持てる。

実際に両手で抱えたところ実重量は30g程度に感じた。


W(幅) : 482 mmH(高さ) : 216 mmD(奥行) : 482 mm

重量 37 kg

■定格出力:350W+350W(4Ω)、770W(モノ・ブリッジ動作時・4Ω) 

■入力端子:バランス入力:1系統(この入力の極性は3番ホット)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c5

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
6. 中川隆[-14681] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:28:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1621]
 burmester 032 b30 音質 評価 試聴 テスト リポート
2009年 11月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/tad_m600_burmestr_b30.htm


TAD "M600" 、 Burmester "B30" 音質比較試聴テスト

毎年年末が近づくとオーディオイベントで使われた新製品の試聴機が開催期間の終了と同時に、まず雑誌社(評論家)に貸し出され、その後順次販売店に回ってくる。そのような理由からの時期は、国内外の主要な新製品モデルを聞く機会が多くなる。ほぼ同時期に多くのコンポを聞くことで、それぞれの性能や特徴も比較しやすい。

そのような経緯から、新製品のTADの"M600"、marantzの"UD8004"を聞き、その翌日には、Burmesterの"B30"と"032"を聞く機会に恵まれた。

TAD "M600"は、500万円ペアの超弩級パワーアンプ。marantz UD8004はブルーレイに対応したユニバーサルプレーヤーの中堅機(25万円)。そして"B30"は、自他共にヨーロッパ最高の高級ブランドと認めるドイツ"Burmester"のスピーカーで来年発売が予定されている製品だ。東京で行われたインターナショナルオーディオショウで鳴らしていたのをお聞きになられた方もいらっしゃるかと思う。

では試聴した順に沿って、まずTAD"M600"のリポートから書き始めよう。

TAD M600 Monoral Power Amplifire
 
TAD M600 主な仕様 

定格出力 600 W/4 Ω 20 Hz〜20 kHz T.H.D. 0.2 % 、 300 W/8 Ω 20 Hz〜20 kHz T.H.D. 0.2 %
周波数特性 1 Hz〜100 kHz +0/-1 dB
歪率 0.03 %以下(20 Hz〜20 kHz/4 Ω 300 W出力時)
利得 29.5 dB(入力感度1.5 V)

入力端子 XLR/220 kΩ×1
出力端子 専用大型ネジターミナル×2組(バイワイヤリング対応)

外形寸法 516 mm(W)×307 mm(H)×622 mm(D)(スパイク受け装着時)
重量 90.0 kg

メーカー標準価格 \3,000,000(1台、税別)


"M600"は、すでに発売されているTADのフラッグシップ・スピーカー"R-1"を鳴らすために開発されたパワーアンプだ。カタログ上の最大出力が600W(4Ω)の力持ちであるが、低インピーダンス駆動にも強いBTL回路が採用されているので、実際には1200W(2Ω)での使用でも動作上は何ら問題はないということだ。しかし、さすがにそれをギャランティーするのは憚られ、カタログ上の表記は600W(4Ω)に留めているということである。

"M600"にはTADのフラッグシップにふさわしいいくつかの技術的な特徴がある。一つは"完全なシンメトリー"を実現したバランス回路。そのため"M600"の入力はバランスに限られる。さらに音質劣化の原因となる入力セレクターや入力ボリュームも省かれている。次には"完全なる制振"を目差した、質量35kgにも及ぶ強固なベースフレームの採用である。

この超重量級のフレームを採用したため"M600"の総重量は90.0Kg/1台に及ぶ。"M600"を配達する我々販売店や、それをお使いになるお客様から見れば大変迷惑な話である。サイズも巨大でラックには入らず床に置くしかないだろう。バランス1系統のみの入力といい、90Kgの重量といい、サイズといい、"M600"は「普通の家庭での使用」は全く考慮されていないアンプだ。まあ、それにしても250万円/1台×2=500万円/ステレオの超弩級価格のアンプが「普通の家庭」で使われることは、あり得ない話だからその特異な成り立ちはプラスになることはあっても、マイナスになることはないのかもしれない。フェラーリを購入して、通勤やお買い物に使うお客様がいらっしゃらないのと同じ理由である。

音質テストは限られた時間で繋げる適当なプリアンプがなかった(サイズが大きすぎるため床に置き、その近くのアンプに繋ぐしかない)ので、プリアンプにはAIRBOW AV8003/Specialを使った。


 AIRBOW AV8003/Special \350,000 生産完了
プレーヤーは、同じAIRBOW DV60/Ultimateをアナログ7.1ch入力で使った。

 AIRBOW DV60/Ultimate \580,000 生産完了
スピーカーには、最近特に気に入っているVienna Acousutics "THE MUSIC"を選んだ。


Vienna Acoustics THE MUSIC \3,800,000(ペア)

電源投入直後に「ノラジョーンズ」を聞いたが、低音は丸く高音は曇っていてこれが500万円もするアンプの音なのか?と少し驚いた。ウォーミングアップが必要と判断し、とりあえず適度な音量で鳴らしながら"M600"についての蘊蓄からお伺いすることにした。紹介が遅れてしまったが、今回"M600"を逸品館にお持ち頂いたのは、「TAD 代表取締役 宮川 務」氏と「TAD マーケーティング、コーディネータ− 都留 盟幸」氏のお二人とPIONEERからお二人の合計4名だ。お話は、主にTADのお二人から伺った。

 NORA JONES "Come Away With Me" (CD)


"M600"の技術的な特徴については、ここに書くまでもなくTADのホームページに詳しく書かれているので省略するが、現品を目にして感じたのは「工作精度の高さ」、「動作安定性の高さ」、「回路やパーツの確かさ」といった「技術とコストを投入しなければ実現できない部分」だった。写真より実物はもっと良くできている。


電源OFF
スタンバイ


電源ON
付属電源ケーブル


リアパネル・スピーカー出力は2系統
シリアル番号は、1番!


底面にあるパワースイッチ
中央部は「吹き抜け」になっている

"M600"の技術の中で私が疑問に感じたのが「バランス入力」である。なぜなら、今までの経験ではバランス入力よりもアンバランス入力の方が音が良いことも少なくなかったからだ。

バランス入力には"音の濁り"を感じることがあるのだが、私はその原因が「接続ケーブル(バランスケーブル)にあると考えている。1chの信号を1本の線で伝送するアンバランス接続では、ケーブルが変形しても信号が乱れることが少ない。しかし、1chの信号を2本の線で伝送するバランス接続では、ケーブルが変形する(変形しないケーブルは使えない)とHOTとCOLDの信号線の長さが変わったり(ケーブルは引っ張られると伸びる)、インピーダンスが変わったり(ケーブルが変形すると静電容量も変わる)することで、HOT側とCOLD側の信号に「微妙なズレ」が生じ、それが原因で「音が濁る」ようなのだ。

それがバランス伝送の欠点であると私は考えている。もちろん、アンバランス接続にも問題はあるので、それだけでバランス接続が悪いと決めつけるのは早計であるが、ケーブル内部の電気的な乱れによってアンプに入力される信号が乱れると、アンプ内部が「完全なシンメトリー」であっても音は良くならない。この点をTADのお二人に指摘すると素直にそれを認められた。そこで「シンメトリーが崩れないケーブルの開発/音の良いバランスケーブルの開発」をリクエストした。もしそれが完成すれば、TADのシンメトリー戦略はパーフェクトに実を結ぶだろう。もちろん、そこまでしなくても「AETのような音の良いバランスケーブル」を選べば問題は生じない。

そんなこんなの四方山話を続けながら"M600"を聞き続けていると、まず15分程度で最初の変化が訪れた。高域のもたつきが解消し、ベールが剥がれたように見通しが良くなったのだ。同時に低音の濁りが消えて、音場の濁りが取れ空間がスッキリし始めた。ほぼ1時間が経過する頃には、最高音質の7〜8割程度には到達したように感じられたので本格的な試聴を開始することにした。念のためウォーミングアップ時間を尋ねると、一晩は温めて欲しいということだった。

 GETZ / GILBERT (SACD)

ディスクを「NORA JONES」から、録音の良い「GETZ / GILBERT」に変える。このディスクは昨年のハイエンドショウトウキョウでも使った聞き慣れたソフトだ。
"M600"の第一印象は「真面目な音」。過剰な色気はないが、TADの目差す「色づけのない音」に仕上がっているのがわかる。

物量を投入したアンプらしく低音と中音、高音の「タイミング」が完全に合致し、全く乱れを感じさせないのは見事だ。エネルギーバランスもフラットで、周波数特性も完全にフラットに感じられる。

質感は取り立てて高いようには感じられないが、しっかり聞くと「非常に細やかな部分まで虚飾なしに再現されている」のが聞き取れる。

誤解を恐れずに言うなら、"M600"には音楽性がない(余計な癖がない)から、他のアンプの評価のように音楽性を言及することが難しい。なぜなら、アンプからは何も感じないからだ。アンプの存在感を感じさせない、実にフラットで真面目な音というのが"M600"の印象だ。

次にディスクを「クラシック」に変えて聞く。

 Rimsky-Korsakov "Sheherazade" Valery Gergiev / Kirov Orchestra (SACD)

シンフォニーでは「バイオリンとビオラ」、「ビオラとチェロ」、「チェロとコントラバス」あるいは「クラリネットとファゴット」のように「音色が同じでサイズの違う楽器」が多く使われるが、スピーカーでそれを聞くとそれぞれの音の分離が悪くなり生演奏のようにそれぞれを聞き分けられなくなる。結果、楽譜に書かれたそれぞれのパートが不明瞭になるのだが、M600は、その微妙な違いを見事に描き分け、更に言うなら「一台一台の楽器の音を聞き分けられる」と感じられるほど、各々の楽器の音色の微妙な違いを微細もらさず描き分ける。これはすごいことだ。


"M600"総合評価

私が好きだと感じる海外製のアンプの多くは「独特の音色」を持ち、音楽を魅力的に聞かせるが"M600"は、それらと正反対の性質を持っている。言い換えるなら「洋食」と「和食」の違い。ソースの味が濃く、素材そのものの繊細な味わいをあまり感じさせない「洋食(海外製品)」に対し、"M600"は薄味の中に素材そのものの繊細な味わいが感じられる「和食」に例えられる。楽器それぞれの音色は薄めだが、その微妙な違いは克明に描かれる。だから、いつまで聞いても疲れないし、聞き飽きることもない。ミネラル分をほんの少しだけ含む、純水のような音。温度感もニュートラルで、暖かくも冷たくもない。日本的なオーディオの良さを突き詰めたニュートラルな音質は、正にExclusive伝統のサウンドが最高に昇華した味わいなのだろう。「無個性」こそが"M600"が持つ最大のそして世界で唯一の「素晴らしい個性」だと理解した。


Burmester Intagrated Amplifire "032" Loudspeaker "B30"

032 主な仕様 

定格出力 170 W/4 Ω
周波数特性 0 Hz〜200 kHz +0/-3 dB
ダンピングファクター 1800以上

ライズ・タイム 1.4μS(4/8Ω)、1.9μS(1Ω)

入力端子 RCA/2系統、XLR/3系統 (TAPE出力/1系統)

出力端子 ネジ式ターミナル×1組 (バナナプラグ対応)

外形寸法 482 mm(W)×180 mm(H)×482 mm(D)
重量 30 kg

メーカー標準価格 \2,300,000(税別)生産完了

B30 主な仕様 

システム構成 3ウェイ・リア・バスレフ方式フロア型スピーカーシステム

キャビネット 高品質MDF材によるキャビネット。共振の最適化ダンピングによる高音質設計、内部補強材により不要共振と定在波を排除。

高音域ユニット
ホーンロード付きAMT(エア・モーション・トランスフォーマー)型ツィーター
中音域ユニット
160mm口径コーン型(ケブラーコーン採用)
低音城ユニット
300mm×210mm径楕円型形状コーン型(ペーパーコーン採用)

クロスオーバー周波数 160Hz/2700Hz

ウーファー・スコーカー間は18dB/oct、スコーカー・ツィーター間は12dB/oct。
周波数特性 32Hz〜45,000Hz(+/-3dB)

出力音圧レベル 89dB/W/m

公称インピーダンス 4Ω

入力端子 バイ・ワイヤリング方式、バナナプラグ対応

外形寸法 W245mm×H1100mm×D410mm

メーカー標準価格 \1,400,000(ペア、税別)

重量 46.5kg


Burmester "B30"には、聞き慣れたAIRBOWのプレーヤー、SA15S2/Masterとプリメインアンプ、PM15S2/Masterを組み合わせた。

 AIRBOW SA15S2/Master \250,000 生産完了
 AIRBOW PM15S2/Master \250,000 生産完了

最初に手にしたディスクは「峰純子」。同じドイツ製のCDプレーヤーEMT 986のテストで最も印象に残ったソフトである。

 峰 純子 Child is Bone (CD)

音が出た瞬間、言葉を失った。Burmesterのスピーカーの音の良さは、ドイツの本社を訪問した時に実感していたにもかかわらず"そう言う音"が出なかったからだ。低音は籠もり、中高音は濁って広がらない。140万円ペアという価格を聞き、その印象はさらに悪くなる。しかし、僅か5分程度で音はどんどん良くなった!"B30"の寝起きは良くない。


B30は、ウーファーを内側に向けて設置する
スピーカサイドにウーファーの開口部がある


高音は、ハイルドライバーを使ったホーンユニット
ミッドレンジは、軽量ケブラーコンの16cmユニット


しっかりしたスピーカー端子と大口径のバスレフポート
音質を考量した良質なジャンパー線が付属する

実は、スピーカーにもウォーミングアップが必要な製品がある。ユニットやネットワークに使われているパーツが、信号の入力で急速に音が変わる(音がなじむ)からだが、アンプやプレーヤーのウォーミングアップ前後の違いを経験した方に比べ、スピーカーにもそれが必要なことを知る人はずっと少ない。TANNOYやQUAD ESLシリーズなどでスピーカーのウォーミングアップを経験するが、"B30"も15分ほど鳴らしてやると本来の姿を現した。

どっしりした低音と刺激の少ない高音。厚みと色気のある中音。これはまさにEMTでも感じたドイツの音。特に"ハイルドライバー"を使っているボーカル帯域の色気は、本当に濃い。素直で癖のない"M600"とは全く正反対のサウンドだ。高音は滑らかだがシンバルやピアノの音には芯があり、アタックがしっかり出る。

柔らかいけれど鋭いという、この独特な表現はBurmesterならではの特徴で3号館に設置しているBurmesterのパワーコンディショナーにも共通する。クリーミーでリッチ。それがBurmesterの持ち味だ。

ここでアンプを同時に持ち込まれた"032"に変える。価格は250万円と奇しくも"M600/1台"と全く同じで、このアンプも基本はバランス入力で使うように作られている。

 Burmester 032 \3,150,000

しかし、接続するプレーヤー(AIRBOW SA15S2/Master)にバランス接続が備わっていないため、あえてアンバランス接続とした。


美しい外観
電源ケーブルとリモコン

背面パネル

低音の力感、量感、質感が大きくアップする。最初に組合せたAIRBOW

PM15S2/Masterも低音には自信があったのだが、さすがに250万円のアンプは違う。以前にテストした100万円のBurmester "051"とは比べものにならない。"051"なら、AIRBOW PM15S2/Masterでも勝負?できたかも知れないが"032"は格が違う。車の排気量に当てはめるなら2倍くらいの差は充分に感じられる。

耳でハッキリとその違いが聞き取れる低音とは違って、"032"とPM15S2/Masterの高音の鮮度感や解像度感には大きな差はない。しかし、"質感"にはハッキリした違いがある。価格が10倍も違うのだから当然だが"032"の中高音はPM15S2/Masterよりも木目が細やかでデリケートだ。

繋いで音を出した瞬間から感じられることだが、"032"と"B30"のマッチングは素晴らしく良い。純正の組合せだからそれは当然なのだが、Burmesterが「自社製品の組合せを強く推薦している理由」がその音からよくわかる。一切の破綻なく、音楽を薫り高く、デリケートで色っぽく聞かせてくれる。極上の味わいがそこにある。
試聴の締めくくりにプレーヤーをAIRBOW SA15S2/MasterからEMT 986に変える。ディスクは変えない。

 EMT 986 MK2 \750,000 (生産完了)

接続は比較のためアンバランスのままで聞く。SA15S2/MasterとEMT 986の価格差は約3倍だが、アンプの違いで感じたのと同じように、「耳に聞こえる音質差」はそれほど大きくはない。SA15S2/Masterでも充分に細やかな音が出ていたからだ。しかし、雰囲気の繊細さはやはり違う。音質はさらにクリーミーな味わいと厚みを増し、音楽の表情に艶と深みが出る。両者の違いをウィスキーに例えるなら、17年と30年に相当するのだろうか?そういう熟成度の違いが音に出る。

ボーカルの唇は肉厚でしっとりと濡れている。ピアノの音は煌びやかだが厚みがあり、ベーゼンドルファーに似たほのかな色気と繊細さが感じられる。ベースは太く地面に根を張るようだ。高域はマイルドだが、時折ハッとするほど「明瞭」な音を出す。特に魅力的なのが中域の厚みだ。録音すると薄っぺらくなりがちな中域に、生演奏のような厚みと温かさが加わって感じられる。この魅力的な中域に比べ、高域はやや物足りなく感じられることがある。この点でBurmesterの評価の是非や、好き嫌いが分かれるかも知れない。

通常、音楽を躍動させるためには普通、高音の明瞭度がなによりも欠かせないと考える。生音とオーディオの音を比べると「高音の鮮度感の違い」がまず最初に耳に付くからだ。オーディオの切れ味(アタック)を生音に近づけたい。私も当初はそう考え、AIRBOW製品も初期はそういう「どこにもない切れ味」を目差し、それを高いレベルで実現していた。しかし、そう言う音は「ソフトの粗」を暴きやすく、良い音で聞こえる「スィートスポット」が小さくなる。オーディオの音を生音に近づければ、近づけるほど「市販ソフトが聞き辛くなる(ソフトの粗を暴きすぎる)」のだ(この点については先にお話ししたTADのお二人も全く同意見で、M600もそういう方向の音作りがなされている)。

しかし、最近私は「中低音の表現力を向上」させることで、高音の明瞭度を無闇に追わなくても「豊かな音楽の表現力を獲得」できることに気がついた。忠実に生音を再現するのではなく、絵画のように「生音にある程度のデフォルメ」を加えても、生演奏を彷彿とさせる音は出せるのだ。そして音楽の表現力を中低音域に移行すれば、ソフトを楽しめる「スィートスポット」も広がる。高音はシステムや録音の善し悪しに左右されやすいが、中音はそれよりも忠実に再現しやすいからだ。それはラジオの音でも音楽を心地よく楽しめる事で証明される。現在のAIRBOW製品は、そういう方向性を与えたモデルが増えているが、同時に初期の「切れ味命!」のサウンドも大切に守って行くつもりだ。

ただし、このある意味で「巧妙なすり替え」が成功するには一つ条件が必要になる。それは「右脳と左脳の連携」ではないかと思う。簡単にいうなら「理屈で音を聞かないこと」だ。通常、楽器の音は直接「右脳(イメージ脳/芸術脳)」に入るといわれている。しかし、日本人は例外的に「左脳(デジタル脳/論理脳)」を経由することが多いらしい。「左脳」に入った音が「右脳」に伝わらなければ、音楽はイメージ化しない。音は単に音でしかなく、音楽も単に「音の善し悪し」としか捉えられなくなる。音ばかり気にしている「オーディオマニア」は、この傾向が強いと考えられる。絵画を近くで見ているようなものだ。細かい部分の善し悪しからでは、全体に通じる「本当の良さ」は分からない。

オーディオマニアの男性よりも、女性の方がオーディオ器機の「本質的な良さ」に気付きやすいのは、女性が生まれながらに左脳と右脳の連携が活発(左脳と右脳を繋いでいる、脳梁が男よりも太い)で、音からイメージを形作りやすいからだろう。また、この「音からイメージを作る能力」は、経験(人生経験など)に培われてどんどん発達する。それに比例して、加齢と共に高音を聞き分ける能力は低下するから、若年者よりは年配になればなるほど「音楽の本質」には、より近づきやすいのではないだろうか?イタリア製コンポのポップなお洒落さとは正反対のトラディショナルなデザインがBurmesterには与えられているが、同じドイツ製のベンツやポルシェに通じるその重厚なデザイントレンドも含め、Burmesterはやや年配向きとも言える。

このように、Burmesterの音作りは鮮度感の薄い高域の表現力を中域の厚みが補う事で成り立っているのだが、ここであることに気がついた。試聴を行った日の天気は雨で空気は湿度が多かった。こんな日はスピーカーの音も湿っぽくなりがちなのだが、"B30"はそんな湿度の多い空気の中でも艶やかに鳴りこそすれ湿っぽくは感じられなかったのだ。

もしかすると?と思ってドイツの湿度を調べてみると、日本と同じように湿度は高いようだった。湿った空気の中でも音楽を明るく鳴らせるこの独特な能力は、日本と同じ湿度の高い気候から生まれたものではないだろうか?と考えたのだ。そういえば、私が好むPMCやQUADも雨の多いイギリス製であるし、Vienna Acousuicsも湿気の多いウィーンの生まれである。これらを偶然と片付けるよりも、スピーカーの作られた国の気候が製品の音質に密接に関連すると考える方が理に適っているだろう。

とにかく、今朝出社したときぐずついた天候のせいもあって「やや優れなかった気分」が、BurmesterでJAZZを聞いていると「爽やか」になった。BurmesterはZingaliのように「全身で感じられる爆発的な陽気さ」は持ち合わせていないが、違う方向からじわりと心を癒しパワーを与えてくれる力が確かにある。それは価格に置き換えることのできない高級品の「真の魅力(実力)」だと思う。

Burmester "B30"/"032"、EMT "982"のセットで約460万円になる。

それを欲しいか?と問われれば「欲しい」と答えるだろう。心の底からリラックスできる時間が手に入るなら、その価格は正当化することができるからだ。ポケットに400万円ちょっとのお金が入っていれば(ずいぶんと大きなポケットだが)、自分の人生に力を与えてくれる素晴らしいコンポを買うのは、決して悪くない。少なくとも、ガソリンを節約するために車を買い換えるよりは、ずっと有意義な気がする。

今回の試聴の締めくくりにアンプをPM15S1/Masterに戻し、プレーヤーをAIRBOW X05/Ultimateに変えてVienna Acoustics "THE MUSIC"を聞いてみた。

 AIRBOW X05/Ultimate \580,000 生産完了
 AIRBOW PM15S2/Master \250,000 生産完了

Vienna Acoustics THE MUSIC \3,200,000(ペア)

アンプの価格は1/10になってしまったが、それをスピーカーが補ってくれる。
低音はより太くクリアになり、ボーカル帯域はBurmasterが持っていた「脂気」が抜けて端正になるが、引き替えに透明感がグンと向上する。
ピアノの音はベーゼンドルファーから、煌びやかで澄みきったスタインウェイのサウンドに変化する。

シンバルの音はやや軽くなるが、芯はシッカリした。
音質の傾向は変わるが、体に伝わる「情報量」は明らかに増える。確かにTAD "M600"でTHE MUSICを聞いたときに感じたような「恐ろしいまでのきめ細やかさ」はない。しかし、それでも充分多い情報量からは、その場の空気感までが伝わってくる。良く聞くと、TAD "600"よりも「情報量」は少ないが、AIRBOWは「響き」が多い。両者には、そんな違いが感じとれる。端正だけれどほんの少しの色気がある音。"THE MUSIC"の鳴らし方としては、これはこれで悪くない。

この音を聞くために必要なスピーカー、アンプ、プレーヤーの総合計は約320万円で、Burmesterよりは100万円近くお買得だ。もちろん、絶対的にはどちらも高価なシステムであることに変わりはないけれど、魅力的という意味合いではこのセットも充分Burmesterに匹敵する。要は「好み」の問題ではないかと思う。

 
総合評価

今回は高級な"HI-ENDコンポ"を比較した。誤解を恐れず言うなら、それぞれに「絶対的な性能差」はなく、それよりも「それぞれの持ち味の差」が大きく感じられた。また、組み合わせるアンプやプレーヤー、スピーカーを変えることで得られる「味」が少なからず変わることもわかった。

結局の所、こういう高額商品では「それを好むか、好まないか?」がコンポを選ぶ時の唯一の指標になる。しかし、それよりも重要なのが「何を聞くか?」ということだ。どんなに高価なシステムを購入しても、プアな音楽しか聞かないのはもったいないし、それでは宝の持ち腐れになってしまう。

最近、オーディオイベント平均レベルの音質が明らかに低下しているが、その一番の原因は「評論家の質の低下」に原因があると思う。昔の評論家はそうではなかったが、最近の評論家はメーカーの広報資料をまとめるだけで、身銭を切って機器を購入することがない。あえていうなら、高級コンポを購入するお客様よりも評論家は「貧乏」である。それだから機器の評価を下すときに話が広がらず、狭い世界での自己完結に終始してしまう。

仕方がないといえばそれまでだが、昔はそんなことはなかった。車雑誌の老舗のカーグラフィックには「小林彰太郎さん」がいらっしゃった。小林氏が書かれた評論は、何度読み返しても広がりが豊かで味わいが深い。それは、豊かに人生を謳歌していらっしゃるからだろう。ステレオサウンドの初代社長「原田勲さん」や菅野沖彦氏も同じだし、すでになくなられた山中敬三さんや、高島誠さん、長岡鉄男さん、五味康助さんらもオーディオと人生を心から楽しまれたようにお見受けする。そして、その「豊かな人生感」に裏付けされた深さが文章や雑誌に出ていた。

比較して今の評論家の話からは、昔ほどの感銘を受けなくなった。もちろんそれは、オーディオだけではない。最近の趣味の専門誌は面白さだけでなく、得られることが極端に減ってしまった。さらに悪いことにこの現象は、雑誌のみならず新聞やTVにも波及している。最近のメディアの質の低下には目を覆うばかりで、面白可笑しいことばかりクローズアップされて消えて行く。なぜそんなことになってしまったのか?それは日本だけではなく世界的な傾向のようで、音楽もその影響を受けている。何もかもがインスタントになっている。それが良いのか悪いのか分からないが、古き良き時代にノスタルジーを感じることが少なくない。

話を戻そう。一つのオーディオセットから、どれくらい深い音楽性を引き出せるか?それは、すべて「使い手の力量」にかかっている。使い手の底が浅ければ、オーディオからは底の浅い音しか出ない。それは、楽器の演奏と全く同じだ。評論家書誌もオーディオマニアも「紙資料」を読む前に、インターネットで機器の評価を探る前に「音楽」ともっと深く付き合わねばならない。そして何よりも、自分の人生をもっと大切にしなければならない。

こんなことを書くと、昔話ばかりしている老人のように思われるかも知れないが、決してそうではない。前人が連綿と培ってきた「文化」を私たちは受け継ぎ、それをさらに深めて次世代に伝える責任があると私は考える。たかがオーディオかも知れないが、一つの趣味の発展と共に「一つの豊かな未来が花開く」と信じている。また、そうであらねばならないと強く願い、私は文章を書いている。

2009年 11月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/tad_m600_burmestr_b30.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c6

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
7. 中川隆[-14680] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:32:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1620]
Burmesterの一連の製品を一気に試聴してみました。
https://www.otaiweb.com/otaiaudio/?p=3369

本日はメーカー様にブルメスターの製品を数機種お借りしましたので簡単な試聴レポートを紹介させていただきます。

ブルメスターはドイツのハイエンド機器専門メーカーで、音とブランド力の高さからメルセデスやポルシェの純正オプションのオーディオとして採用されております。

豪華なデザインで、鏡面仕上げのパネルが特徴的ですね。
お借りしたのは以下の4機種です。

・911MkIII (パワーアンプ)

・099 (プリアンプ)

・102 (CDプレーヤー)

・101 (プリメインアンプ)

911MkIII、099、102とB&W 802D3との組み合わせでさらっと聴いてみましたが、どのジャンルの音楽も共通して、滑らかで豊かさのあるリッチな音で奏でてくれます。
滑らかさの中に「コク」のようなものがあり、落ち着いている印象です。
車で例えますと、大排気量の英国サルーンの乗り心地ような感じです。ゆったりとしていながら、出るときにはしっかりと出てくれる、太いトルクに守られた安心感のようなものがありますね。

プレーヤーからアンプまでをブルメスターで合わせると、好結果が得られやすいように感じました。どこか一部が欠けてしますと、その世界感が崩れてしまいます。
超高級なシステムステレオという表現が近いかもしれません。

プリメインアンプの101も同系色の音です。こちらもブルメスターのCDプレーヤーと合わせたときが最も相性が良いように感じました。

ブルメスターの製品は従来のドイツ製オーディオのイメージとは離れており、豪華な外装とリッチな音が特徴的でした。

このようなオーディオ機器は他には中々見られませんので、「ハマる人」と「ハマらない人」とのはっきりと分かれるのではないでしょうか。

Burmester製品の詳細はオタイオーディオのHPをご覧ください。

・Burmester/パワーアンプ/911 Mk-III
・Burmester/プリアンプ/099
・Burmester/CDプレーヤー/102
・Burmester/プリメインアンプ/101

https://www.otaiweb.com/otaiaudio/?p=3369
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c7

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
36. 中川隆[-14685] koaQ7Jey 2020年1月12日 07:51:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1619]
2020.01.12
イラン政府が旅客機を誤って撃ち落としたと認めた

 ​テヘランのイマム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便を1月8日朝、誤って撃ち落としたとイラン革命防衛隊は11日に認めた​。撃墜の責任者が隠したのかもしれないが、イラン側の対応は良くなかったと言えるだろう。エンジンで火災が発生して空港へ引き返す途中だったとするイラン側の説明が事実なら、それで攻撃機と誤認したのかもしれない。

 この撃墜をアメリカ側は目一杯利用しているが、中東を巡る情勢がこの出来事で大きく変わる可能性は小さいだろう。アメリカは1月3日に革命防衛隊のカリスマ的な軍人ガーセム・ソレイマーニーを暗殺したが、そのソレイマーニーはイランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復交渉のメッセンジャー役を果たしていた。

 ソレイマーニーが暗殺された際、イラクの武装組織PMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺されているが、ロイターがアメリカ政府高官の話しとして、​アメリカは同じ日にイエメンを訪問中のイラン軍幹部を暗殺しようとして失敗した​と伝えている。

 そのイエメンではアリ・アブドゥラ・サレーハ政権とフーシ派の戦争が2004年から続いている。2003年にアメリカ主導軍がイラクを先制攻撃、それに抗議するためにフーシ派がモスクで反アメリカ、反イスラエルを唱和するんだが、イエメン政府はそうした行為を弾圧、首都のサヌアで800名程度を逮捕している。この弾圧が切っ掛けで戦闘が始まった。

 2009年には「アラビア半島のアル・カイダ(AQAP)」が創設され、その年にサウジアラビアはイエメンに空軍と特殊部隊を派遣したと伝えられている。

 2011年にサレーハ大統領は辞任、副大統領だったアブド・ラッボ・マンスール・アル・ハディが翌年2月から新大統領を務めることになる。任期は2年なので2104年2月までだが、ハディはイエメンに権力の基盤がなく、さっさとサウジアラビアへ逃走した。

 サウジアラビアの国防大臣にモハマド・ビン・サルマンが就任した2015年、同国は100機におよぶ戦闘機、15万名の兵士、さらに海軍の部隊を派遣(国境を越えているかどうか不明)した。攻撃にはアラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、クウェートなどの国も参加し、アメリカも物資や情報の面で支援したとされている。イエメン攻撃を始めたビン・サルマンは2017年から皇太子に就任した。

 その後、イエメン情勢はサウジアラビアにとって好ましくない方向へ進み、昨年9月14日にフーシ派は18機のUAV(無人機。ドローンとも呼ばれる)と7機の巡航ミサイルでサウジアラビアのアブカイクとハリスにあるアラムコの石油処理施設した。深刻な事態である。

 そして9月28日、サルマン・ビン・アブドラジズ・アル・サウド国王から最も信頼していた警護責任者のアブドル・アジズ・アル・ファガム少将が射殺され、その翌日にはイエメンのフーシ派軍がサウジアラビアの3旅団を壊滅させたと発表している。

 国王へ皇太子の行状を報告していたというアル・ファガム少将はジェッダにある友人の家で個人的な諍いから殺されたとされているが、実際は宮殿で殺されたとする情報がある。皇太子が何らかの形で殺害に関与していた疑いがあるのだ。

 国王の信頼を失った皇太子はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相やアメリカの傭兵会社に頼らざるをえないと言う人もいるが、ネタニヤフの立場は揺らぎ、イランに対する核攻撃の準備をしているという噂もある。そうした中、皇太子の弟であるハリド・ビン・サルマンが注目されている。


 サウジアラビアは戦争どころの状態ではなく、イランとの和平交渉は続ける必要がある。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110001/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c36

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
8. 中川隆[-14684] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:08:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1618]
BURMESTER Pre-Amp 035
¥1,050,000(税込) 発売:2005年11月
https://community.phileweb.com/mypage/review/3684/3878/

エスセティックアンビエンス 099


プリアンプ BURMESTER 099

035は聞いたことがありませんが
099の登録がないようなので
こちらにインプレッションです。
ちなみにSIT-2もSIT-1にレビュー書きました。

Burmester 099を軸にした組み合わせは
それほど聞いたわけではないので、

Luxman D-08 (SACD Player)
First watt SIT-2 (Power amplifire)
Sonus faber ELIPSA RED (Loudspeaker)

で一ヶ月ちょっと鳴らしたインプレになります。


〜 ブルメスター 099が奏でる音 〜

ルックスさながらの美しいサウンドで
若干ながら美音調、帯域バランスは
誇張するような帯域はなくフラットな印象。

とにかく美しく、透明、繊細、爽やかな開放感、
そんでもってほんのり輝きと色気を醸し出して
微妙なニュアンスを感じ取れる
気品に満ちたサウンドです。


爽やかさが冷淡な響きになることなく
刺激的にはならないちょっとした鮮明感が
GOLDMUNDのように品よくまとまりすぎずに
比較的幅広い音楽ジャンルに対応する気がします。

LUXMAN C-800fとLINN KONTOROL SEとの自宅試聴では
Burmester 099は音と音の隙間が若干狭くなり、
整然と整理されたピンポイント定位ではなく、
音場広大ってわけでもないので、
奥深くキッチリ定位する感じにはなりません。

一方、フワッとした空気感、雰囲気が魅力的で
視覚を補うようなオーディオ的デフォルメ感がなく
自然な音像、定位感が個人的には好印象です。

他に気になったプリアンプ候補としては
ジャンルを限定して、特に弦や声に的を絞るのであれば
EINSTEIN The PreampかThe Tube IIにした気がします。


〜 純正パワーアンプについて 〜

099や035とペアが想定される036にしても
上位の911MKIIIにしてもプリとは若干音質傾向が異なり
美しく透明爽やかな響きが若干後退して
中間帯域を軸に堅牢な響きで太さを感じるサウンドは
トータルで音造りされているのかなと感じるところ。

プレーヤー含めたALL Burmesterはなかなか魅力的で
音に宿る音楽の生命感のようなものを
品良く引き出してくれる感じがします。


〜 筐体後ろにあるヘッドフォンジャック 〜

SENNHEISER HD650で試聴。

端子が裏にあるのでラックに収めると使いにくく
ジャックを挿すと音は出なくなりライン系排他で
パワーアンプに信号がいかなくなります。

大体のアンプ、プレーヤーと同様でおまけな感じ。
前述同様の音質傾向で魅力的ではあるのものの
中低域以下の広がりが不足気味で重量感のある低音。
ある意味同社パワーアンプと同様の傾向かもしれません。

ヘッドフォン端子は数時間な使用状況で
エージングが影響してる可能性もあります。
以前使用してたSANSUI AU-α907 Limitedの方が
ヘッドフォンの音質は優れてるかもです。


〜 ボリュームとリモコン 〜
ボリュームはステップが細かく、
少し重量感があるので、回すのが少し大変。
ですが微調整はしやすいです。

付属リモコン長押しで一気に変更できて、
この長押し感による変化量と細かい音量調整は
障害物さえなければ操作しやすい優れもの。
まどろっこしさ皆無&微調整を両立してます。

なおリモコンは普通に使えるレベルですが
それほど感度良好ってわけではなく、
間にちょっとした障害物があると効きません。

他にはカタログにも掲載されてますが
バランス端子は欧州の主流だった3番HOTでLuxman同様。
出力端子のみ2番HOTへの切替が可能。


ライン入力は3系統でフォーンプラグ、XLR共用端子。
RCAがなく、楽器によく使われるフォーンプラグ型の
変換コネクタで接続します。なおこのプラグは2組付属です。

2013年11月現在DAC部分もヘッドフォン同様、
((  ̄ρ ̄)_ホゲーッと聴いてるばかりであまり試してません。
こちらはなかなか出来がいいかもってことで
簡単にD-08の内蔵DACと比較試聴していずれ追記するかもしれません。


レス一覧
byMagicMusic at2014-09-23 07:41
1年弱色々使ってみたDAC部分のレビュー追記。

アクロリンク 7N-D5050III/RCAによる同軸接続、Luxman D-08 と PC の Digital out で試聴。

単品DACだと30万ぐらいのグレードな感覚で意外と高性能だがUSBのDSDは非対応。
099のプリアンプとしての印象に準じた音質傾向で美しく、透明、繊細、爽やかな開放感、輝きと色気を醸し出して微妙なニュアンスで音に宿る音楽の生命感を品良く引き出してくれる感じがする点は引き継いでますが、ほんの僅かながら厚みは薄れる印象。この厚みに関してはケーブル等に起因するかもしれません。。。D-08はピラミッドバランス、099はフラットバランスなので音源によって使い分けてます。

https://community.phileweb.com/mypage/review/3684/3878/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c8

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