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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100381
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[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
9. 中川隆[-14683] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:18:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1617]
プリメインアンプ
Burmester 101 Integrated Amplifier
¥1,200,000(税別)
https://www.phileweb.com/review/article/201707/20/2648.html


ドイツのブルメスターは、1978年に創業を開始したブランドだ。毎年新しいモデルを発売するのではなく、デザインを変えずに、静かに技術を昇華させ、実に息の長いモデルを製作している。ブリリアントなフロントパネルやアルミボディの美しい切削模様は手作業によるもので、内部基盤も自社製。全てが受注製品のように、ていねいにハンドメイドされている。

今回は、そのモデルラインの中から、コンパクトで美しいデザインのプリメインアンプ「Burmester 101」を紹介しよう。

このモデルは、洗練されたオーディオを求める方にふさわしいアンプである。本機の上にCDプレーヤー「Burmester 102」を重ねると、ブルメスター・ブランドの素敵なCDプレイバックシステムが完結する。選りすぐりのスピーカーとともにリビングでも映えることだろう。

本機とベストマッチなCDプレーヤー「102」


このアンプの大きな特徴は、クラスDの出力段を備え120W/4Ωを発生することだ。入力信号から全段バランス伝送で、高音質パーツを使った美しい回路基板を搭載する。まず、入力されたアナログ信号は、ダイナミックレンジとS/Nを向上するために初段増幅され、その後、音量調整機を経由する。

ここではアナログボリュームを使っているが、信号はボリュームの抵抗素子を通過せず、ドライバー段のゲインを可変して音量調整を行っている。これはS/Nと音質の劣化を防ぐためだ。その後、増幅された信号は、クラスD増幅素子を1chあたり2式(両chで4式)使った、シールドされたパワーブロックで最終増幅され、スピーカーをドライブする。

バランス(XLR)入力が3系統、アンバランス(RCA)が2系統のほか、大型のスピーカーターミナルを備えている


特筆すべきは、電源部だ。独自に製作したトロイダルトランスは振動を抑えたケースに収容され、6,800μF/63Vの平滑コンデンサーを8個使用し、ハイスピード電源を構成している。これは、クラスD出力段に大きく貢献する。

その音とドライブ力を今回、「TAD-ME1」(インピーダンス4Ω)で試したが、まさにサイズを超えたマッシブな音であった。ほんのわずかに、ウォームな質感を感じさせ、中低域は高密度で、曲によっては、どっしりとした厚みを披露する。

「スムース」というモードが使え、弱音では繊細で柔らかな質感を感じる。こうした音は、同社のパワーアンプ「911 Mk3」などを彷彿とさせる。従って、どんなジャンルの曲を再生してもアナログレコードのような、豊かな倍音を伴って再現する。

さらに特筆すべき点は、壮大なヴェルディーのレクイエムやマーラーの交響曲、あるいは、私の好むヘルゲ・リエン・トリオなどレンジ感に溢れた曲を再生した時に、高速レスポンスで、ダイナミックにスピーカーをドライブすることだ。

(角田郁雄)

Specifications

●形式:クラスDインテグレーテッドアンプ 

●入力:バランス(XLR)×3、アンバランス(RCA)×2系統 

●入力インピーダンス:16.4kΩ(バランス)、8.2kΩ(RCA) 

●出力系統:スピーカー×1、バランス・プリアウト(XLR)×1、φ6.3ヘッドホン×1

●最大出力:120W(4Ω)×2 

●周波数特性:5Hz〜60kHz(-3dB)
●S/N:92dB以上 
●全高調波歪率:0.015%以下 

●ダンピングファクター:250以上 

●ゲイン:ヴァリアブル・ゲインコントロール 
●消費電力:480W(最大)、1W以下(待機時)
●外形寸法:482W×93H×350Dmm 
●質量:12kg 

●取り扱い:(株)ノア

https://www.phileweb.com/review/article/201707/20/2648.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c9

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
10. 中川隆[-14682] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:25:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1616]
Burmester & Sonus Faber 試聴会 2013年04月21日
https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/af7c5f250075dafbb2c5f0dfa48918ae


試聴会のお知らせです!! 2013-03-30

試聴用の機材は

イタリアの音の工房ソナス・ファベールから、ガルネリ・エヴォリューションとエリプサというスピーカーを、

ドイツの名門ブルメスターから、CDプレーヤー061,DACプリアンプ099,パワーアンプ036をお借りします。

今回はすべての商品が100万円を越えるまさに超高級オーディオの試聴会となっております…
http://kobaden.net/blog/2013/03/30/試聴会のお知らせです%EF%BC%81%EF%BC%81/



▲△▽▼


 地元の電気屋さんで行われた「Burmester & Sonus Faber 試聴会」
http://kobaden.net/blog/2013/03/30/試聴会のお知らせです%EF%BC%81%EF%BC%81/

へ行ってきました。

 Burmester(ブルメスター)というオーディオ・メーカーは初耳です。
 ドイツのハイエンド・ブランドらしい。
 ドイツというと「質実剛健」というイメージに陥りがちですが、その奏でる音は「柔らかく豊か」との説明。

 逸品館の試聴記事
http://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm


を覗くと「自他共に認めるヨーロッパ最高ブランド」「音質はクリーミーでリッチ」と記載がありました。


 
 Sonus Faber は私自身が「ELECTA AMATOR」というブックシェルフ型スピーカーを使用しているので馴染みのイタリアン・ブランド。
 今回は創業者のフランコ・セルブリン氏が会社を去る前に残した最後の機種「Elipsa」(’楕円’という意味)と、その後現代的な音造りに方向転換した最新の機種「GUARNERI evolution」の2つを聞き比べるという企画です。
※ フランコ・セルブリン氏は先日亡くなったそうです。すてきなスピーカーをありがとう。合掌。

 午前中の仕事が終わって一休みしてから出かけ、会場に着いたのは試聴会開始から既に1時間と大遅刻。GUARNERI evolution から Elipsa へスピーカーを交換している最中でした。
 「昔の Sonus」の ELECTA AMATOR と「新しい Sonus」の GUARNERI evolution の音の違いを確認したかったので、ちょっと残念。

 さて、Burmester CDP 061 - pre/power amp 035/036 - Elipsa という構成のシステムで一通りの種類の音源がプレゼンテーションされました。
 Sonus 得意のヴァイオリンはお約束のヒラリー・ハーン、それにメゾソプラノ(歌手の名前は聞き取れず)が続き、アルゲリッチのピアノ、ジャズ・ピアノ、オーケストラはオットー・クレンペラーのモーツァルトK550、最期にアンネ・ゾフィー・ムターによるチャイコフスキー・ヴァイオリンコンチェルト。

 やはり弦楽器の音色が絶品です。
 メゾソプラノの声もすばらしい。

 ただ、気になったのが低音の締まりが甘いこと。
 ジャズ・ベースの輪郭がややぼける印象あり。
 その点を指摘すると「確かにその傾向はありますが、まあ Sonus の特徴のうちです。」との答え。
 バスレフ式スピーカーなので「後面と壁の間を広く取ると改善しますか?」と聞くと「あまり変わりません」と残念なコメントでした。
 まあ、クラシック用の高級スピーカーでジャズを聴くな、ということでしょうか(苦笑)。

 2時間の試聴会終了後、4人ほどいた参加者が一部帰途につくタイミングで、持参したCDを聴かせてもらえました。
 私が持参したのは前日作成した試聴用CD-R。


@カルミニョーラのヴァイオリンをヴィヴァルディのコンチェルトで。艶やかに膨らんで魅力全快。高音も摩擦音を維持して決して金属的にはなりません。
Aアンドルー・マンゼのバロック・ヴァイオリンは@同様、弦を擦る音に艶やかさと豊かさを加えた魅力的な音です。
B朝崎郁恵さんの「阿母」:あまりのリアルさに目の前で朝崎さんが私に向かって歌ってくれているような錯覚に陥りました。
※ 彼女は奄美の島唄の第一人者で、民謡以前の古来伝わる日本のうたを感じさせる時間を超越した’語り’を感じさせる希有なアーティスト。・・・この歌を聴くと涙が出てくるんですよねえ。
Cジャズ・シンガーの中で一番のお気に入りのステイシー・ケント。最新アルバムからセレクトした曲はフランス語で囁くように歌う大人の雰囲気に満ちています。ヴォーカルはこの上なく艶やかで素晴らしいのだけど、伴奏のベースの音が膨らんで音像がぼけてしまうことにここで気がつきました。
Dシャンソンの新鋭で「エディット・ピアフの再来」と称されるZAZの曲。これは自宅のシステム(Mitsubishi 2S-305)とあまり違いを感じませんでした。

 独り占めすると待っている方に悪いので、ここで一旦終了。
 別の参加者が持参したCDをしばらく聴く間、展示してあるスピーカーケーブルを物色していました。
 10種類くらい並べてあり、「ナノテック・システムズ」というメーカーの「79」シリーズが複数置いてあるのが目に付きました。
 そのキャッチコピー「柔らかい音が好きな方へ」に俄然興味が沸きました。
 現在の自分のシステムではスピーカー Mitsubishi 2s-305 の高音が硬くて時に金属音に近くなることに悩んでいたのです。

 「音が柔らかくなると、音の腰がなよなよして魅力が減りませんか?」
 と少々意地悪な質問を店員さんにすると、
 「そんなことはありません。このケーブルでは情報量も多くなり音が柔らかく豊かになります。」
 との回答。
 ふ〜ん、そうなんだあ。いいなあ。買おうかなあ・・・。

 というタイミングで他のお客さんの試聴が途切れたので、CD-Rの続きを聴かせてもらいました。

F澤野工房からジョバンニ・ミラバッシのソロピアノ。うん、美しい。
G同じく澤野工房からトニー・ナイソーのピアノ・トリオ演奏。う〜ん、ここでもベースの音が・・・。
Hウィンダム・ヒルからウィリアム・アッカーマンのギターをセレクト。古い演奏・録音のせいか音の伸びと広がり感が今ひとつでした。自宅で聴いた方かいいかなあ、などと不謹慎な考えが頭をかすめました。
I言わずと知れたイーグルスの名曲「ホテル・カリフォルニア」。再結成時のライブ音源です。うん、この演奏も自宅のシステムとあまり変わらないかな。
Jスティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」。このアルバムでは当時新進気鋭のジャズ・ミュージシャンを迎えての音造りで話題になりました。サックスのブランフォード・マルサリスの哀愁を帯びた音色とメロディーがたまりません。でも、この音源も自宅システム以上の魅力は得られず。
Mシンセサイザー奏者、富田勲の名曲「惑星」からトリッキーな音造りの「水星」をセレクト。ステレオ感の確認に使ってます。え、Sonus でこんな曲をかけるなって? まあまあ。音は自宅システム以上とは感じず。

 ざっと聴いた感じでは、従来の Sonus のイメージ通り「弦とヴォーカルは最高」、でも「低音の締まりが甘く、オーケストラでは気にならないけどジャズのベースではちょっと違和感が」ということになりました。ポップスやフュージョンなどでも器楽・電気楽器中心では魅力は半減しそうです。

 以上、超高級オーディオシステム(総額500万円以上!)を満喫後、スピーカー・ケーブルを購入して帰途につきました。
 ナノテック・システムズの「G.S. #79 nano3」という品番です。感想は後ほど。

https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/af7c5f250075dafbb2c5f0dfa48918ae
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c10

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
11. 中川隆[-14681] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:58:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1615]
51 プリメインアンプ 052 CDプレーヤー 038 電源コンディショナー 音質 評価 比較 試聴 テスト
Burmester Integrated Amplifier 051 Burmester cd Player 052 Burmester Power Conditioner 038 音質評価
2008年5月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_051_052_038.htm



 1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。

設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。

 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。
 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。

「ブログ逸品館」のBurmester ブルメスター社訪問記はこちらからご覧頂けます。

Burmester インテグレーテッド・ アンプ 051
生産完了しました

Burmester CDプレーヤー 052
生産完了しました

インテグレーテッド・アンプ051は、同社のハイエンド仕様インテグレーテッド・アンプ032をベースに開発。スリムなデザインながらブルメスター社が誇る数々のアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しました。

ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ構成のパワー部に加えてセパレート・アンプへの発展可能なプリアウト出力、バランス3系統を含む入力感度調整可能な5系統ライン入力、音質最優先トーン・コントロール機能などを装備。また、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質、仕上げともに妥協を排したブルメスターならではのインテグレーテッド・アンプです。


CDプレーヤー052は、ブルメスターの誇る最新の高度な回路技術が投入されたダイレクトドライブ・メカニズムのCDプレーヤーです。

052には上級モデルと同じ、ブルメスターが誇る超低磁束漏型トロイダルトランスが搭載され、信号ラインにカップリングコンデンサーを使わない完全DC回路の採用で透明感が高く滑らかな音質を実現しています。上級機と同じ、CDを96KHz/24bitもしくは192KHz/24bitにアップサンプリングして再生する高度なDACが使われています。アップサンプリング周波数は、セットアップメニューから切り替えられます。
アナログ出力は、バランス、アンバランス各1系統に加えテープアウトを装備。デジタル入出力は、同軸、光各1系統を装備し、トランスポーターとしても、DACとしてもお使いいただけるようになっています。


主な仕様

出力 120W x 2(4Ω)、85W x 2(8Ω)
周波数特性 2 − 200kHz (-3dB)
入力インピーダンス 22kΩ
入力感度設定範囲 +/-15dB

入力端子 XLRバランス端子(x3)、RCAアンバランス端子(x2)

出力端子
プリアウト出力(XLRバランス端子、RCAアンバランス端子)
サラウンド出力(XLRバランス端子)

標準サイズ・ヘッドホン端子(リア・パネル)
テープループ
録音出力(RCA端子)、モニター入力(RCA端子)
リンク端子 入力端子(x1)、出力端子(x1)
外形寸法(最大) 482(W)x95(H)x340(D)mm
重量 14kg

アナログ出力 RCA、XLR (各1系統)
テープ出力 RCA (1系統)
デジタル出力 同軸:RCA、光:TOS (各1系統)
デジタル入力 同軸:RCA、光:TOS (各1系統)

出力電圧 XLRバランス端子:4V
RCAアンバランス端子:2V
周波数特性 2Hz−48KHz
Switchable to 2Hz−88KHz
高調波歪み <0.0015%
S/N比 >101dB

リンク端子
入力端子(x1)、出力端子(x1)

外形寸法(最大) 482(W)x95(H)x340(D)mm
重量 9kg

出力端子

アンプには、3系統のバランス入力と2系統のアンバランス入力が装備され、CDには各1系統の出力が装備されています。ほぼ同じグレードのケーブルを使って、それぞれの接続による音質を比較すると、バランスの透明度が高く、レンジ感が広い開放的な音質が得られたため、音質テストはバランス接続で行いました。


付属リモコン

フルコントロール(ディスプレイの明るさも調整可能)ができるリモコンが付属しています。
各部は、かなり華奢

プリメインアンプとCDプレーヤーに共通の脚は、比較的華奢で、裏側に傷つき防止の厚めのフェルトが張られています。

カーペット敷き詰めの床の上に直接置いた場合と、KRIPTONのボードを使って設置した場合の音質を比較しましたが、カーペットの上に直接置いた場合の方が音の広がりが豊かで、柔らかい音質が得られましたので「ボードなし」で音質テストを行いました。

この傾向は、052(CDプレーヤ)でも051(プリメインアンプ)でも変わりませんでした。

ボディーの板厚は薄く、指で本体を持ち上げようとすると簡単に浮き上がります。指を話すと元に戻りますが、100万円(税別)のアンプとしては、あまり褒められることではないと思います。

天板後部にネジを付ければ、簡単に解決することなので、もしかすると渦巻き電流?の発生などで音質が劣化するのを防止するため、わざとネジを付けていない可能性がありますが、それでも基板直付けのRCA端子など細かい部分、見えない部分は、日本製高級コンポのように高級ではありません。

見かけ重視、コストに対する仕上げ重視でブルメスターのエントリークラスに手を出すと、FMアコースティック同様、手痛いしっぺ返しを食らうことになりかねませんから、あくまでも音質重視で考えてください。

PHILIPSのハイエンドCDドライブメカ「CDM12」を使っていますが、そのCDトレイもやはりお世辞にも高級とは言えません。トレイのパネルも金属に見えますが、プラスチックです。

やはり、細かいことを気にする「貧乏性な人」は、こんな製品を買ってはいけないのだと思います。それが良いか悪いかは別にして、ブルメスターは100万円単位のお金をポンッ!と支払える富裕層の人だけに購入が許される贅沢な製品だということは間違いありません。

しかし、このプラスチックのパネルが肉厚のクロム・メッキが施されたフロントパネルと同じ質感に仕上がっているのは驚きです。少なくとも「前から」見ている限り、051も052も価格にふさわしい豪華な質感に仕上がっているのは事実です。


音質

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦しています。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUAD(99シリーズ)などと同じ思想ですが、ブルメスターの対象顧客が庶民ではなくお金持ちだという事が明確な違いです。

ブルメスター社の訪問中にも生産ラインを見てコスト計算をし、もっと安くならないのだろうか?と言う質問をしたのですが、即座に「我々の顧客は、価格はまったく気にしていない。価格よりも音質やアフターサービスが優先される」と返されました。その毅然とした態度に、少し場違いかな?という印象を持ったのは事実です。しかし、その後夕食を共にした後では、高額=高級という彼らの「プライド」も理解できるようになりました。とにかく、「金に糸目は付けない」感覚でなければブルメスターとは付き合えません。

ブルメスターのスピーカーが用意されていない(日本では未発売)ため、スピーカーには普段良く聞いているVienna Acoustics T3Gを使って051+052の組合せを約一週間、徹底的に試聴しました。

結論から言うと051+052は、非常に良くできた大人のセットコンポだと感じました。ホテルのロビーや豪華なリビング、あるいはベッドルームで音楽を聴くのにふさわしいような音質です。このセットで聞くと、音楽は繊細で透明感が高く、上質でリラックスできる雰囲気で再生されます。高音が〜、低音が〜、広がりが〜、と言うようなオーディオ的な聴き方や品のない表現が、全くマッチしない「完成された世界」を持っています。

最も適しているのは、バラード系のヴォーカルやJAZZ、室内楽、そして製作者の好む「エルビス・プレスリー」のような、ライトなロックン・ロールです。それらの音楽を掛けたとき、051+052は流れるように流暢で、土臭さや汗くささの感じられない上質で品の良い音を出します。室内楽は、お抱え楽士が演奏するような「当たり障りがなく」かといって「情が感じられない」ということもなく聞こえます。その演奏者との「具合の良い距離感」の演出が051+052の真骨頂です。試しにAIRBOWに切り替えて同じソフトを聞くと、演奏が少し泥臭く、汗くさく感じられました。私としては、その方が「人間らしく」て好きなのですが、そういう「苦労」を感じさせない音で聴く音楽もまた悪くありません。

特筆しておきたいのは「女性ボーカル」の素晴らしさです。EMT 986でも同様に感じたのですが、女性ボーカルの色っぽさは抜群です。肉厚で艶とタメがあり、何とも言えない大人の雰囲気です。051+052のセットで中森明菜や中島美嘉、あるいは浜崎あゆみなどを聴くと、彼女たちが本当に色っぽい大人の“いい女”に感じられるから不思議です。ノラ・ジョーンズを聴いても同じです。グラマーで凹凸のある女性を想像させられます。この音は、大人の女性ボーカルファンには堪らないでしょう。

弦楽や器楽曲も同じです。何とも柔らかく厚みがあって、セクシーな音で聞こえます。バイオリンは、中音が本当に艶っぽく鳴ります。チェロも同じです。ギターも木質的な音で聞こえます。色彩感も豊かですが、出過ぎることはありません。トヨタの車だと「セルシオ(レクサス)」のような、ベンツだと「Sクラス」に通じるような、ある種の「豪華さ」を感じさせる音質です。

なんだか抽象的な表現になって申し訳ないのですが、ブルメスターはそういう高度にコントロールされた音で音楽を再現するコンポです。そういう意味では、QUADよりもLINNに近いイメージですが、良い意味でLINNほど個性的ではありません。難しいことや面倒はゴメンだけど、お金はあるから「いい音」を持ってこい!そういうリクエストに100%応えられるのが、ブルメスターです。


電源コンディショナー 038

Burmester 電源コンディショナー 038
生産完了しました

出力6系統。右から4つの出力には高周波フィルターが使えます(左から2つは、フィルターなし)。

発熱はほとんどなく、狭い場所に設置できます。
特許取得のブルメスター・オリジナル方式を採用したパワー・コンディショナーの新モデルが038です。038は、同方式を初めて採用して高い評価を得た948 のジュニア・モデルながら、その高性能を維持したまま、より一層のシンプル化とリファイン化により抜群のコスト・パフォーマンスを誇ります。038パワー・コンディショナーは電源波形の歪に起因する諸問題を根本から解決し、オーディオ・システムの音質改善に大きく貢献します。

● 038パワー・コンディショナーは、ドイツのブルメスター社がオーディオ機器の理想的な電源を求めて開発した電源供給ユニットです。ACラインのDC成分を外部から排除するユニークなパラレル動作回路(特許取得)により接続機器の音質を大幅に改善します。

● 電力機器などのノンリニア素子によって生じたACラインの+、−波形のアンバランスはDC成分として電源トランスのコアを飽和させ、ハムなどのノイズとなるだけでなく、トランスの効率を低下させ、音質劣化の原因となります。ブルメスターの038パワー・コンディショナーはこのDC成分を検出し、大きい波形にダミー負荷を与えて小さい波形に合わせる新技術によりACラインの+と−の波形をそろえ、この問題を根本から解決しました。

● 従来の安定化、またはアンプ方式による電源供給ユニットはACラインに直列に挿入されるシリーズ動作のため、レギュレーション悪化による音質劣化は避けられませんでした。038パワー・コンディショナーはACラインに外部から働きかけるパラレル動作のため最大で2kWの容量を誇り、大電流を必要とするパワーアンプも問題なく接続できます。

● さらに、出力コンセント6個のうちの4個にはRFラインフィルターを内蔵させたフィルター出力を装備。プリアンプなどのアナログ機器とCDプレーヤーなどのデジタル機器を別個に接続すると電源からの相互のノイズ干渉を遮断することができます。

● 電源電圧、またはACラインのDC成分のいずれかを切換えて表示ができるディスプレーを装備。電源に含まれるDC成分の除去効果を確認しながら使用できます。

● 他のブルメスター機器の電源スイッチと連動するコントロール端子。
● ブルメスター特製3重シールド・パワーケーブル付属。
● VDE、TUEV、CEなどの安全規格適合。
● 外形寸法:482(W)x95(H)x340(D)mm、 重量:10kg
 
機能

フロントパネルには電源インジケーターが付いています。3号館のAC電圧は、104Vと高めです。
休日はさらに高く、106Vに上昇します。

フロントパネルのスイッチを押すと表示がAC中のDC成分(DCオフセット)に切り替わります。
3号館では、DC成分(オフセット)はありませんでした。

フロントパネルのスイッチで高周波フィルター(RFフィルター)のON−OFFが切り替えられます。
フィルターがONの時には、インジケーター上部に赤いランプが点灯します。


特徴と音質

ブルメスターの電源コンディショナーは、いくつかの独自の特徴を持っていますが、面白いのはコンディショナーの電源スイッチがOFFの状態でも電源が供給されることでしょう。フロントパネルにある電源スイッチで「コンディショナーをOFF」にしても、接続している機器には電源が供給されます。もちろん、機器は普通に動作します。この時電源コンディショナーは単なる電源タップとして働いているだけですが、電源タップとしての音質改善効果が若干発揮されます。

038の電源スイッチを入れると、交流のDC成分がカットされます。接続している機器を動作させたまま電源スイッチをON−OFFしてもノイズが生じることもなく、全く問題はありません。スイッチを入れた状態でインジケーターを切り替えると、交流中のDC成分が表示されます。ちなみに3号館での電源電圧は104V、DC成分は0でした。

DC成分がゼロでも電源コンディショナーのスイッチを入れると、全体に音がハッキリと澄んでくることがわかります。さらに高域のノイズ成分を除去するRFフィルターのスイッチをONにすると、さらに高域の透明感としなやかさが増加します。
このコンディショナー特に良いと感じる所はエネルギー感が全く殺がれないことです。余計な濁り=背景ノイズだけが除去され、中高域の透明度が増加します。さらに中高域のしなやかさや艶も向上します。 効果の絶対量としてはそれほど大きくないのですが、変化の方向に「高級感」を感じます。僅かな変化なのですが、音楽好きにとっては抗しがたい方向への変化と感じました。

038を使うことでオーディオセットの電気臭さが抜けて、楽器本来の美しい響きが取り出せるようになります。浄水器を使うと水道水のカルキ臭さが抜けて、柔らかいミネラルウォーターに変化するような効果がありますが、イメージはかなり似ています。

他の電源タップやケーブルで感じる変化は、水そのものの味が変わったり、温度感が変わったり、あるいは水の勢いが変わったりするようなイメージですが、038はそういう水の本質?のようなものには影響せず、不純物だけを取り除き水をミネラルウォーターに変換するように働きます。他の電源タップやケーブルと併用しても効果は発揮されます。電源容量も2KWと非常に大きいので、一台あればすべての機器の電源を浄化できるでしょう。

¥800,000(税込)という価格は、決して安くありません。音質改善という方向から見るなら、AIRBOWの発売しているアクセサリーを上手く使えば、この価格の1/10以下で同等以上の音質改善も実現します。
テストをしている内に外せなくなってしまい、思わず一台購入してしまいました。

総合評価

ブルメスター社の製品は、コストパフォーマンスがお世辞にも良いとは言えないものばかりです。絶対的に高価なので、誰にでもお勧めできる製品ではありません。しかし、いい音を求めるのにお金に糸目は付けない、ブランド品という言葉の真の意味、あるいはその価値を感じ取れる人なら、ブルメスターを気に入っていただけると思います。

“大人の粋な無駄遣い”という言葉がふさわしい高級コンポでした。
2008年5月 清原 裕介

https://www.ippinkan.com/burmester_051_052_038.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c11

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
12. 中川隆[-14680] koaQ7Jey 2020年1月12日 09:12:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1614]

Burmester 088
https://dynamicaudio55553f.com/2017/09/06/brumester-088/


待望の新製品が発売となります、Burmester プリアンプ 088。

Burmester のプリアンプにはリファレンスモデルとして 077 があります。そのパフォーマンスには息を飲むほどの音色の美しさを幾度となく感じ、Burmester 製品の魅力の虜になってどれくらい経つでしょうか。

リファレンスモデル 077 は今も孤高の存在として、そのパフォーマンスを十分に引き継いだモデルが現れるのを楽しみにしていました。引き継いだモデルと言うのは、Burmester のプリアンプには 035 がありDAC内蔵の 099 もあります、どちらも譲れないパフォーマンスがありフロアーでも長期的にご案内している製品です。

しかし欲というのは不思議なもので 035 のパフォーマンスをもう少し高く設定したラインがあればもっとワクワクできるはず、077 まで手を伸ばさなくても手に入る Burmester のクオリティーがあればと。

待てばやがて向こうからやってくるものかどうかはさておき、まさにその欲するラインの製品が発売の運びとなりました。正式な発売開始は間もなくですが、その前に少しの期間 088 の音を確かめる機会を得ることができました。

先日パワーアンプも 036 から 911mk3 に入れ替えたところ、絶好の相棒を隣に迎えたかのように 088 と 911mk3 は並んでいます。Burmester の基本コンセプトは変わらずクロームメッキのフロントパネルに手触りの良いトグルスイッチがセンターに並び、各入力の位相切り替えもフロントディスプレイの視認性の高さと合わせて楽に設定可能。これもまた Burmester の伝統でもあるモジュール式の入力エリアも1系統設けてあり、購入時に DAC、もしくはフォノイコライザーのどちらかを選択し搭載する事ができる。これに悩ましいのはフォノイコライザーモジュールはリファレンスモデル 077 にオプションで使用するモジュールと同じものだという事、077 オプションフォノモジュールの価格はメーカーサイトでお調べ頂ければすぐに分かりますので気になる方はご覧ください。このフォノモジュールが購入時に選択すれば搭載できるという魅力は、悩ましさというより最高のプレゼントではないでしょうか。

現在お借りしている 088 のモジュールは DAC 搭載タイプ、残念ながらフォノモジュールの音色を聴く事は叶いませんでしたがまずは 088 プリアンプ自体の音を堪能しておきたいと思います。
ダイナミックオーディオ3F:柴田

https://dynamicaudio55553f.com/2017/09/06/brumester-088/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c12

[近代史3] イランの歴史
イランの歴史
http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/World/West_Asia/Iran/Iran.htm

  
 イランは、イスラム教シーア派の国。
 民族はペルシャ人で、ペルシャ語を話す。  ※ アラブ人ではない。
 
 
  歴史 
【パーレビ国王の白色革命】

 1918年からイギリスの保護下に入ったが、1925年にパーレビ王朝ができた。
 戦後、イランでは、イギリス系のアングロ=イラニアン石油会社が石油に対する権利を持っていた。 第二次世界大戦後のイランでは、石油利権などをめぐって民族主義の波が押し寄せていた。 

 イラン国民の反英感情は高まり、親英派の首相が暗殺された。  新首相のモサデクは、1951年、石油国有化を図った。  しかし、イランは自分たちで石油産業を経営する力を持っていなかった。 
 
   1953年 … モサデク政権が、アメリカ・イギリスが関与したクーデターで失脚する。
 軍部はモサデク首相を逮捕した。  以後、イランにおけるアメリカの勢力が強く なった。

 アメリカとの結びつきを深めたパーレビ国王は、1963年以降、脱イスラム化と近代化を図る国王主導による「 白色革命 」 を強引に進めた。
 近代化は進んでも、国王側近だけが石油ブームで潤い、バザール商人や農民は生活に苦しんでいた。 そして、それは、国王独裁と支配層の腐敗を招き、国民の不満を募らせていくことになった。
 
 
【イラン革命】
   1978年・・・イラン全土に反国王デモが広がる。
   1979年1月・・・パーレビ国王がイランを出国 し、アメリカに亡命する。
          2月・・・ホメイニ師が、亡命先のフランス・パリから帰国する。

  ホメイニ師とはどんな人物か?

1902年、イランのホメイニで、シーア派聖職者の家に生まれた。
 幼少の頃から神学教育を受けた。 
  1963年、パーレビ国王の近代化路線を非難し、翌年、国外追放を
 命じられた。 父と子を政府の手先に暗殺されたホメイニ師は、
 パーレビ打倒の執念に燃え、1978年には、亡命先のパリから
 反政府運動を指導した。 
 
 ← 左写真  ホメイニ師
 
 
                                                   イラン革命  下写真↓
 ホメイニ師の指導により、パーレビ国王の独裁体制

は倒され、「 イラン王政打倒・近代化強制反対 」 を掲げ
たイスラム共和党( IRP )が設立され、政権を握った。
   1979年4月・・・イラン=イスラム共和国が成立
            する。
 これが、イラン革命で、親米政権が倒された。
        11月・・・テヘランのアメリカ大使館占拠
            事件が起こる。
 ホメイニ師支持の過激派学生が起こしたもので、アメリカに亡命していたパーレビ国王の引渡しを要求した。  
 パーレビ国王を陰で支えていたアメリカとの関係は悪化した。 外交官ら52名のアメリカ大使館の人質が解放されたのは、 444日目の1981年1月20日だった。  
   1980年4月 … アメリカとイランの国交は断絶した。         
 また、パーレビ国王は、1980年7月、失意のうちに亡命先のエジプトで死去した。
         12月・・・ホメイニ師が、イランの最高指導者となる。
 
 
【イラン・イラク戦争】
   1980年9月22日・・・・イラク軍がイランに攻め込む ( イラン・イラク戦争の開始 )。
 イランとイラクは、遠くアラビアンナイトの時代から国境紛争を繰り返していた。
                         イランとイラクの比較  
  イラン
   イラク
 人口 4900万人   公用語はペルシア語
 イスラム教シーア派の国
 1979年の革命以来、厳格なシーア派の戒律による生活
が行われている。 女性は黒衣装に身をつつみ街角で聞こ
える音楽も民族音楽という保守的な国である。
 人口 1500万人   公用語はアラビア語
 イスラム教シーア派とスンニ派が共存

 他のアラブ諸国に比べ、TVアナウンサーなど
女性の社会進出が目立つ。
                                     (注) 上表 ・・・ イラン革命直後の様子である。 
 イラン・イラク戦争の背景には、次のことがある。
1) 国境をめぐる問題
    イランのパーレビ国王は、イラクのフセイン副大統領( 当時 )を強引に譲歩させ、国境に関する協定を結ん
   だ。
      1975年3月・・・・アルジェ協定が成立する。
        [ ペルシャ湾にそそぐシャトルアラブ川のイラン側川岸に引かれていた国境線を、川の中央とした。]
    イラクはこれを不満とした。
      1980年9月17日・・・・フセイン大統領は、アルジェ協定の無効を宣言する。
    こうして、イラクは、シャトルアラブ川を自由に通行する権利を獲得した。
 
2) イラン革命への反発と警戒
    イラクの90%がイスラム教徒で、その60%はシーア派であるが、イラクの支配層はスンニ派である。  
    革命が起こったイランではシーア派を国境としているので、シーア派の多いイラクとしては、革命が自国に
   波及しかねないと考えた。 西欧型近代化をめざしていたイラクのフセインにとって、イスラム革命はじゃまな
   存在であった。

3) ホメイニ師とフセイン大統領の個人的な確執
    ホメイニ師は、イランのパーレビ国王に追放された時、イラクに居を構えていた。  しかし、1978年
  10月、パーレビ国王と和解したフセイン大統領は、ホメイニ師に国外退去を命じた。  こうした経緯から、
  二人の個人的な対立には根深いものがある。
 
 戦況は最初、イラクが優勢であったが、次第に、イランが反撃に転じ、1982年にはイラク領内に侵攻した。
   1982年5月・・・・イランは、ホラムシャハルを奪還し、優勢に転じた。
  テヘランの米国大使館占拠事件でイランと断交したアメリカは、1984年1月、イラクとの外交関係を復活し
 イラクを支援した。 1987年にイランがバスラ東部( イラク領 )に迫ってからは、アメリカは、ペルシア湾への介入を
 強め、イラン軍とたびたび交戦した。  
   1984年・・・・イラク軍は、化学兵器の使用を本格化する。
 イラク軍は、フランスからエグゾセミサイル搭載のシュペール=エタンダール機を導入した。
 
 イラクは、イランの財源を断つため、1984年から、イラン最大の原油積み出し基地・カーグ島周辺のタンカー 
攻撃を本格化し、戦火はペルシア湾まで拡大した。  イランも、対抗上、ホルムズ海峡を封鎖し、イラクを支持
するサウジアラビア、クウェートのタンカーを攻撃した。 
 ペルシア湾のタンカー戦で、当事国の外に戦火が広がり、日本人を含め 300人もの船員が犠牲となった。

 1985年に入ると、都市攻撃が激化し、「死」は戦場だけでなく、民間人が被害に巻き込まれるようになった。
 また、イランでは、 ホメイニ師に鼓舞されて多くの志願兵が戦場に行き、殉教を恐れなかった。 イランでは、
少年・老人から成る志願兵を組織、主力部隊の前を歩き、地雷を突破したこともあるという。
 
 ソ連は国内に5000万人のイスラム教徒をかかえている。  ソ連が最も恐れているのはイスラム革命のソ連国
内への影響であり、イラクを支持している。  近隣のアラブ諸国も、イラン革命の波及を恐れてイラクを援助
し、エジプト・モロッコ・スーダン・アルジェリアから傭兵が、1ヵ月20万円の契約でイラクに雇われた。 財政的
には、サウジアラビアやクウェートがイラクを援助している。 
 イランの石油・天然ガス、ペルシア湾への出入口に位置するイランの地理的重要性、そしてイスラムパワー、
・・・・ イラク支持国も、イランを完全に無視できずイランの動向を見ながらイラクを支援している状態だ。
 
  シリアはアラブ国家ながらイランを支持し続けている。
 
 
【戦争中の権力闘争】
 イラン国内では、イラン革命後、聖職者グループと実務派グループの対立が激しくなった。  革命から2年後、
聖職者グループが実権を握ることになる。 
 
   1981年6月・・・・ホメイニ師はバニサドル大統領を罷免し、全権力を握る。
 バニサドル大統領は、フランスに亡命した。 実務派は武力で対抗し、イランではテロが横行した。
         8月・・・・首相府爆破事件が起こり、ラジャイ大統領、バホナール首相が犠牲となる。
 この混乱と、イラン・イラク戦争の中、次第に実権を握ったのが、聖職者グループの一人・ラフサンジャニ国会
議長である。 
        10月・・・・第3代大統領に、ハメネイ師が就任する。
 
 
【8年目の停戦】
 なぜ戦争は終わらないのか・・・紛争がなかなか解決しない理由はいくつかある。
  1)周辺のアラブ諸国がどちらの勝利も望まないから。
  2) 第3国が武器・物資の輸出で利益を得ているから。
  3)背景に宗教・民族・領土問題など複雑なものがあるから。
 
 長引くイラン・イラン戦争は、さながら武器の見本市である。
 戦争中期になると、両国は新兵器を導入し始めた。 仏製空対艦ミサイル 「 エグゾセ 」 やチリの集束爆弾が
イラクで用いられ、イランも闇で購入した米製戦闘機 F14、南ア製自走砲を戦場で使った。 
   ※チリの集束爆弾・・・・累積債務に悩む南米諸国は、武器を輸出した。 この爆弾はアメリカ製。 アメリカ
  は表だって武器を輸出できないので、チリが輸出している。
 下表のように、両国に武器を提供している国が多く、28ヵ国にのぼるという。    
  イランに武器を売っている国 
  イラクに武器を売っている国 
   両国に売っている国 … アメリカ  ソ連  中国  フランス  イギリス  西ドイツ  ブラジル   
  北朝鮮   シリア   リビア   イスラエル 
  エジプト   チェコスロバキア   クウェート 
  サウジアラビア  アラブ首長国連邦
  
 中国製の戦車どおしが戦場で戦うということもある。  イラン・イラク戦争を通して、イランが購入した武器の
15.4%が中国製、イラクが購入した武器の 9.6%が中国製であるという。 
 犠牲と破壊の中で、死の商人( =先進国の軍事産業/武器の仲介者 )は巨万の富を得て、甘い汁をすって
いる。
 
   1986年2月・・・・イランは、イラクのファオ半島を占領する。
   1987年1月・・・・イランがイラク南部に進撃し、バスラに迫る。
 このバスラ攻防が一つの転換期となった。
 イランは、バスラ占領を果たせず疲弊し、逆にイラクが軍事的にその後優位にたった。
        7月・・・・国連安全保障理事会は、イラン・イラク戦争の即時停戦を求める決議を採択する。
           ・・・・アメリカ艦隊は、ペルシア湾でタンカー護衛作戦を開始する。
 イランとイラクの二国間戦争に、初めて超大国が介入した。  これは、イラン海上部隊には脅威となった。
         9月・・・・デクエヤル国連事務総長は、停戦協議のため、イラン・イラク両国を歴訪する。
 イラクは、イランが受け入れるならという条件つきで受け入れ、イランは、戦争の責任がイラクにあることを明ら
かにすべきであるとし、受け入れを拒否した。  米ソも、利害が一致し、戦争の停止を両国に強く求めるように
なった。  
   1988年4月・・・・イラクは、ファオ半島を奪回する。
 イランは、兵器入手が困難になったことと、動員態勢が弱体化し、大規模作戦が実行できない状態になった。
       7月3日・・・・ペルシャ湾上空で、イラン旅客機をアメリカ海軍イージス艦ビーセンスが撃墜し、269人
             が死亡する。  
        7月18日・・・・イランは、国連の即時停戦決議の受諾を表明する。
 泥沼の8年、この間、イラン・イラク双方で約 100万人の死傷者が出た。
 イランは、毎年国家予算の3分の1を戦費に使っている。  国民は物不足とインフレに悩み、1980年〜
1988年の8年間で通貨の価値は10分の1となった。 
 
 
【『悪魔の詩』】
 1988年、インド人作家・サルマン=ラシュディが著した 『 悪魔の詩 』 という本が国際問題にまで発展した。
   1989年2月・・・・ホメイニ師は、「 『 悪魔の詩 』 の内容はイスラム教を冒涜(ボウトク)している 」 として、
            サルマン=ラシュディ氏に死刑を宣告する。
 ホメイニ師は、彼を暗殺した者に、賞金約 290万ポンド( =6億5000万円 )を与えるとした。 サルマン=ラシ
ュディは英国籍であり、イギリスの警察は彼を特別に保護する態勢をとった。
 西ヨーロッパのキリスト教社会からは、イランへ抗議の声があがり、イギリスの新聞王ロバートマックスウェル氏
は、「 ホメイニ師を文明化させた人物には、 600万ポンド ( =13億3800万円 ) の賞金を提供する 」 とまで
約束した。 キリスト教社会は言論・表現の自由を強く重視し、イスラム教社会へ抗議している。  
   1989年3月・・・・イランは、『 悪魔の詩 』 問題でイギリスと断交する。
 
 
【ホメイニ師死去】
   1989年6月3日・・・・ホメイニ師が死去する。
 ホメイニ師に代わる最高指導者には、大統領のアリ=ハメネイ氏が選出された。
 
 ホメイニ師の葬儀は6月6日、 200万人の大衆と熱狂したホメイニ信者の興奮した雰囲気の中で行われた。
群衆は、ホメイニ師の遺体に少しでも近づこうと押し寄せ、ついに棺の中の遺体を包む布を引き破り、遺体が
地上に転がり落ちるという異常事態に発展し、この騒乱で40人以上が負傷した。 イランのイスラム教徒の伝統
では、死者に触れることは祝福を意味した。 遺体はヘリコプターでホメイニ師の住居に戻され、墓地で埋葬され
た。
        7月・・・・ラフサンジャニ国会議長が、大統領選挙で圧倒的支持を受ける。
 こうして、ホメイニ師亡き後のイランは、最高指導者ハメネイ・大統領ラフサンジャニという 「 国家の顔 」 を
ようやく整えた。 また、憲法の修正も行われ、首相ポストが廃止されて行政権限は大統領に集中された。 両氏
は、経済面で民間資本を活用して、経済の活性化をすすめる方針を打ち出している。

 ( 注 ) イラクでは大統領は行政のトップにすぎず、その上に最高指導者( ハメネイ師 )がいる。
 
 
【ハタミ大統領当選】
   1997年5月 ―― イラン大統領に、ハタミ氏 ( 右写真 ) が当選する。

 ハタミ大統領は現実派で西欧文化の受け入れに寛容な考えを持ち、若者や女
性層に支持された。 大統領就任後も、表現の自由・女性の地位向上・企業の
民営化などの改革開放政策を行い、 『 イスラム教聖職者の支配 』 から 『 法
の支配 』 による民主主義への脱皮を試みている。 
 イランは、同じイスラム教国のサウジアラビアとは違い、タクシーの男女の相乗
りや公園で未婚のカップルが手をつないで歩く光景がみられる。 国民のくらしに
もゆとりが感じられ、食料や家電なども豊富である。 アメリカをはじめ西側の
経済制裁を受けている印象はない。

 
 しかし、民主的な改革によって、厳しい戒律によるイスラム社会の崩壊をおそれる保守派は、改革支持の新
聞・雑誌を発行禁止とし、改革派のリーダーや活動家を逮捕するなど弾圧を続けてきた。 企業の民営化も保守
派の抵抗で進んでいない。 イランでは、選挙で選ばれた大統領や国会議員より、イスラム教の最高指導者を
頂点とする保守派が実権を握っているからだ。 革命指導者ホメイニ師が打ち出した 「 聖職者の統治 」 がハタ
ミ大統領の 「 民主化 」 をはばんでいるといえる。  

   2001年 ―― ハタミ大統領が国民の圧倒的支持を受けて再選される。
 
 
【イラン核問題】
   2002年 … 反体制派が、イランの核開発疑惑を告発する。
 イランは原発や研究施設で利用するといって濃縮ウランを作ったが、加工を続ければ核爆弾も作れるため、アメリカなどは疑った。
 2003年から英独仏が濃縮をやめるように説得し、その後、米中ロが交渉に加わった。
 
   2005年 … アフマディネジャドが大統領になる。
 アフマディネジャド大統領は、アメリカと対決するという考えの持ち主で、中止していた濃縮ウラン の製造を再開した。 2006年3月、国連安保理はイラン
にウランの濃縮停止を求めたが、4月、3.5%の低濃縮ウランの製造に成功したと発表した。 国連安保理は、イランへの最初の制裁決議を採択した。
 イランは 「 人口急増で電気をたくさん使うため原子力発電が必要。 天然ウランには原発の原料となる成分は少ししかないので、燃料を作るには濃縮が
必要。」 と説明している。 しかし、欧米諸国は、燃料ではなく核兵器の製造が目的だと疑い、警戒を強めた。 


【イラン制裁】
   2010年 … イランは、濃縮度20%のウラン燃料製造を開始する。
 1979年のイラン・イスラム革命以来、アメリカはイランに対する制裁措置をとってきた。 イランの核開発問題を
巡り、アメリカをはじめとする諸国および多国籍企業が制裁に協力をし、核開発を続けるイランへの経済制裁は
強まっていった。 制裁内容には次のものがある。
  ● イランからは原油を買わない
  ● イランに対する武器輸出の停止、イランの海外資産凍結
  ● イランに対して石油、天然ガス、石油化学製品に投資することを禁止する
  ● イランの金融機関を国際的な取り引きから締め出している。
       イランではクレジットカードは使用できず、外国人は現金を持ち込まなくてはいけない。

 
 経済制裁により、イラン国民の生活は次第に苦しくなった。 モノ不足、イラン通貨の急落によりインフレが起こ
り、2009年から2013年の4年間で、インフレ率は253%となった。 たまごは、2012年〜2013年の1年間で
価格が2倍になった。 洋服や電化製品は中国産のニセモノが出回っている。 国民もアメリカとの関係改善を望
んでいる人が多い。
 
  <イラン革命前>  イランにあった日本企業数 800社  在留邦人 6000人以上
  <経済制裁続く2012年>   イランにあった日本企業数 31社  在留邦人 161人以上
 
   2013年8月 … ロウハニがイラン大統領に就任する。
 ロウハニ大統領は対話姿勢をアピールし、9月にはアメリカのオバマ大統領と電話で話した。 

 11月には、イランがウラン濃縮活動を制限すること( 濃縮度5%を超えるウラン濃縮の停止など)で意見が一致
し、見返りにアメリカは原油輸出収入42億ドルの資産凍結解除や6ヶ月間は新たな制裁をしないことを合意した。
 
   2015年7月 … イラン核協議が最終合意する。
 ウィーンで協議を続けてきた米英独仏中ロ6ヵ国とイランは、「包括的共同行動計画」で最終合意に達した。

 ( 合意内容 )  

● イランの核開発を大幅に制限する。
  
● 軍事施設への査察を条件付きで受け入れる。
          
● 欧米や国連は原油禁輸や金融取引制限などの制裁を解除していく。
 
   2016年1月 … イランへの経済制裁が解除される。
 イランの石油埋蔵量は世界4位。 制裁解除により、日本企業はイランの石油・天然ガス分野に投資ができるようになるし、人口8000万人のイラクは新たな
消費市場としての期待も大きい。 日本政府もイランへのODAも再開して日本企業の進出を後押しする方針でいる。

 かつて、日本ブランドを信用していたイラン国民も日本企業に注目している

 イランは日本政府に南アザデガン油田の開発を期待している。 日本もこの油田を獲得できれば、日本の原油輸入量の5分の1を獲得できることになる。
http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/World/West_Asia/Iran/Iran.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/798.html

[近代史3] 社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由 中川隆
30. 中川隆[-14679] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:03:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1612]
【財務省】「中国GDPの大嘘」 - 日本のGDPの2倍は嘘?化けの皮が剥がれた中国経済と知られざる貿易統計のカラクリ 〜日本再興戦略 現代日本論「経済と官僚」編


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/203.html#c30
[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
252. 中川隆[-14678] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:24:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1611]
平野憲一の株のお話 2020.01.12 両輪が回り始めました。
http://kasset.blog.fc2.com/

 日本電子情報技術産業協会によると、次世代通信規格5G関連市場の世界需要は2030年に1.5兆ドル(168兆円)に達する見通しです。年平均成長率は63.7%で30年の需要額は18年実績の300倍です。こんな産業は他にありません。

最も、びっくりするほどの成長率についてはまだ売り上げゼロの5G関連が多く存在しますのでこんな数字になります。売り上げゼロから今年立ち上がってくるのが1月3日の本欄でも書きましたが、EUV(Extreme Ultravioletの略)微細半導体製造技術です。先週末新高値になった6967新光電工の今期予想PERは613倍です。

内需関連で新高値を取ってきている銘柄も多くあります。内需とハイテク!両輪が回り始め、今年のアベノミクス相場は無敵です。但し半分の方は弱気ですので、少しの悪材料でいくらでも安くなります。安い日に買いましょう。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c252

[リバイバル3] マッキントッシュ 中川隆
46. 中川隆[-14677] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:36:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1610]
マッキントッシュMX-110が懐かしい 2020年01月12日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/e78795985d7bd53a74184015420abbcb


マッキントッシュの名器と云えば、C22+MC275であろう。しかし、古いハイエンドマニアではC22の上を行く幻のプリアンプが有ると云う話を20歳頃耳にした事が有った。あれから30数年して実際に当該品を入手してサウンドを確認した。

C22が販売されていた頃、MX-110も併売されていた。MX-110はチューナー付きプリアンプのカテゴリーになる。価格的にはC22より高価格であった。その為、幻のプリアンプと云われていたらしい。

もう鳴らしていたのは15年程前になる。組み合わせたパワーアンプはムラードEL34ppモノラルアンプ×2台。

繋いでいたSPはタンノイのレクタンギュラーヨーク(HPD385入り)だった。この組み合わせで聴くブラームスやシューマン、メンデルスゾーン等のロマン派の交響曲が心地よく聴けた。

レクタンギュラーヨークはやはり「クラシック音楽」に合う。交響曲にホールトーンが重なってなかなかの響きがした。普通に音楽を楽しむには十分すぎる組み合わせであった。ただ個人的に「リアルさ」を持てめていたのでトレンドが違った。タンノイで音楽を楽しむ方が散在しなくって良かったかもしれない。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/e78795985d7bd53a74184015420abbcb
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html#c46

[リバイバル3] 苗場スキー場の元高級リゾートマンションが遂に10万円になった 中川隆
561. 中川隆[-14676] koaQ7Jey 2020年1月12日 12:09:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1609]
40代男性「生活費8000円」田舎暮らしで得た快感 20年間憧れていた暮らしに踏み切った結果
池滝 和秀 2020/01/12
https://www.msn.com/ja-jp/money/personalfinance/40代男性%ef%bd%a2生活費8000円%ef%bd%a3田舎暮らしで得た快感-20年間憧れていた暮らしに踏み切った結果/ar-BBYRu7T?ocid=ientp


1カ月の生活費が約8000円、引っ越してきた2019年4月以降ごみを出したことがないという40代の男性。生活不安が高まる時代の中、彼は田舎でどのような暮らしを送っているのだろうか



 老後資金が約2000万円足りなくなるとの金融庁の報告書が波紋を広げた2019年。生活不安は高まりばかり。だが、「1カ月の生活費は約8000円で、4月に引っ越してきて以来、ごみを捨てたことがない」と、さりげなく話す40代の男性のような生活を送る人もいる。

 生活費が安いので賃金を稼ぐための仕事に就く必要性はない。「何をやるかの基準は楽しいか、楽しくないか」。こんな生活も今の日本では可能と聞けば、少しは安心できるのではないだろうか。
「時間売る生活にうんざり」

 男性は都内の新聞配達会社で20年間勤務し、営業や労務管理などの仕事に就いていた。給料は決して高くなく、外食やコンビニ弁当の購入、友人や知人との飲み代などで月の支出は15万〜20万円に上った。自分の時間を切り売りするような生活の中で、頭に浮かんだのは、小さい頃から憧れていた田舎暮らしだった。「おばあちゃんが田舎に住んでいて夏休みは楽しかった記憶しかない。それに対して東京での生活はつまらなかった」。

 だが、夢を抱きつつも20年の歳月が過ぎた。「やろうと思えばできたかもしれないが、踏ん切りがつかなかった」。金銭的な問題や、田舎で実際に暮らしていけるのかという不安が付きまとった。だが、最後には「もうこれ以上は我慢できない。自分の心にうそはつけない」という思いが打ち勝った。

 男性が今住んでいるのは三重県津市から車で1時間ほど走った場所にある山に囲まれた集落。ここに移り住む前には、松坂市に家賃が月2万円の平屋を借り、家探しや田舎暮らしの準備を進めた。そこでは、七輪でご飯を炊くなど生活費を抑えることに成功し、田舎暮らしに向けた手応えを感じ取ったという。

 数カ月かけて見つかったのは、100万円台の築約100年の平屋の古民家。独身で子どももいない男性にとっては十分な広さだった。高台にあるために日当たり良好な敷地内の畑では、大根やジャガイモ、人参、レタスなどの葉物野菜やパクチーがすくすくと育っている。みそなどの調味料も手作りし、コメ以外の食料品を買うのは月に1回程度。取材に訪れたのは12月20日だったが、「今月に入って買い物にはまだ行っていない」と話す。

 移住とともに所有していた自動車も1万円で売り払った。これにより、支出は大きく減った。考えたのは、自動車を維持するためには、働く必要性が生じるということだった。

 「突き詰めて考えてみると、働きたいのか、自動車に乗りたいのか、だった。働いてまで自動車に乗ることは魅力に感じなかったため、自動車のない生活を選択した」。近くのスーパーまでは、スポーツタイプの自転車をこいで約1時間。帰りは坂がきついため、1時間半近くかかるが、苦にはならないという。

 最も大きな支出の1つは、インターネット通販で購入する10キロ3000円のコメ。自宅の評価額が低いため、固定資産税は年間数千円。水道代は数百円。電気は冷蔵庫を動かした夏場には2000円を超えたが、今はコンセントを抜いており、11月分は数百円。

 携帯電話は、簡易型のソーラーパネルで晴れの日を狙って充電し、夜間の照明代を抑えるためにLEDライトを購入した。携帯電話は格安シムを買い、動画共有サイト「ユーチューブ」などを楽しむ際は画質を落とす。両親と長く話したりしない限り、通信費は千数百円で済んでいる。

次は生活費月5000円が目標

 生活費の中で大きなウェートを占めるのは、コーヒー代とアルコールだ。「こればかりは楽しみでもあり、やめられないし、やめるつもりもない」という。今は田舎生活に必要なくわなどの農機具を買うための支出で生活費が1万円を超えることもある。

 ただ、「目標だった1万円は割と簡単に達成できたので、次は経費節減がどこまで進められるのか。5000円が次の目標になる。こんな暮らしをどこまで続けられるのかというのも興味がある」と笑顔を見せる。コメ作りのための畑や田んぼを購入しようとしているが、農地法の規制もあり、なかなか進みそうにないのが悩みの種だ。

 男性は暖房も使用しておらず、調理の際にはキャンプ用のコンロで、枝や木片で火を起こす。ガスや石油は使っていない。時には、囲炉裏に火を入れて暖を取ることもある。物に囲まれた快適な生活に慣れた筆者から見たら、決して楽とは思えないような生活だが、男性は「都会とあまり変わらない。必要なものがあれば、インターネット通販で自宅まで届けてくれるし、ネットで最新の情報も入手できる」と屈託がない。

 こうした倹約生活は、集落に移り住んだ4月以降、ごみを出したことがないという生活につながっている。嗜好品のアルコールを飲む際には、ペットボトルや缶入りは買わず、紙パックのものを購入して、ごみとして出たパックは、料理の際の焚き付けとして燃やしてしまう。

 みそなどの調味料も自宅で造っているため、無駄なごみは出ない。アルミホイルなどごくわずかにごみは出る。だが、移り住んで8カ月になる12月の段階で、買い物袋の約半分を満たす程度。「1年に1回はごみ出しすることになりそうだ」という。

 こんな暮らしを続ける男性も、ある程度のお金を支出せざるをえないときがある。両親が来た際には、レンタカーを借りて近くの駅に迎えに行ったり、周辺を観光したりした。大きな額ではないが、ある程度の貯蓄があるため、今は働かなくてもいいと感じている。

 とはいえ、冷静に生活の収支を計算し、老後を見据えた計画を立てている。移住生活に踏み切る前にも、お金のことは十分に考えた。

 「生涯で2億円を稼いだ人と1億円を稼いだ人がいると仮定してみた。2人が亡くなったときに、2億円を稼いだ人は1億円の貯金が残ったが、1億円を稼いだ人はほとんど残らなかった。ということは、2億円を稼いだ人は、無駄に1億円分働いてしまったことになるのではないか」。男性は、こんな計算を頭の中で巡らせたという。

 現在の貯金で食いつなぎながら、年金受給年齢までなんとかやっていけそうな感触を持っている。この生活であれば支給される年金だけでも十分にやっていけそうだ。もちろん、不安要素もある。例えば、将来的に予想される古民家の修繕。自分でやるつもりだが、材料費にはお金がかかるかもしれない。働かないといけなくなれば、週に1日とか2日ぐらい、働きに出ればいいと思っている。
田舎暮らしならではの「煩わしさ」もない

 実際に踏み切った田舎生活をどう感じているのだろうか。「まず都会生活に付きものだったストレスがなくなった。給料が入ると、職場の同僚らで愚痴を言いながら記憶がなくなるまで飲むことも多かった。今はお酒の飲み方が変わった。部屋で、1人で飲む場合には、コップに1、2杯で十分だ」。

 集落には、東京からの移住組もいて、食事に呼ばれることもしばしば。手土産は、自宅の庭で収穫した無農薬有機栽培の大根などの野菜だ。「とくに寂しさを感じることもない」という。田舎暮らしには、地元のしきたりや、集落の行事への参加など都会生活にはない煩わしさもあるといわれる。

 だが、男性が住む集落は高齢化が進み、煩雑な行事や付き合いもあまりない。60代が「若手」に入る集落は40代の男性の移住を歓迎してくれ、いろいろと気にかけてくれるという。

 自給自足的な生活は、賃金を得るための労働や通勤もないため、時間はたっぷりある。「やることの基準は楽しいか、楽しくないか。料理を作る場合も、ガスで料理するよりも火を点けて料理したほうが断然楽しい。最初はお金の計算が先行した面もあったが、今は持っているお金を大切に使いながら、なるべく楽しく生きていこうと思っている」。

 「畑仕事をしたりして体を動かした後のお酒は最高にうまい。ギターを弾いたりする楽しみもあり、忙しくも退屈でもなく、ちょうどいい感じ」。夕食前には、年間5000円で入り放題の近くの公共施設にある温泉が毎日の楽しみだ。かつて弁当やお菓子を買いに行っていたコンビニは、公共料金を払いに行く場所に変わった。

 世界を見渡せば、戦争や貧困に苦しむ国もある。また、格差社会が叫ばれる日本の都会では、働いても働いても生活費で消えてしまうワーキングプアという境遇に甘んじる人たちもいる。それでも男性は次のように語る。

 「今の日本は、すごくいい時代。選択肢が多く、インターネットや物流の発達によって、情報やモノの面で、田舎でも東京と変わらないような暮らしを送ることができる。夏には爽やかな風が部屋に入り、東京では必須だったエアコンも必要ない。もしかしたら、こんな平和で恵まれた時代は、今だけなのかもしれない」

 憧れだった田舎暮らしに踏み切るまでは、20年の歳月を東京で雇われの身として過ごしたが、「今となっては、この20年があってこそ、ゆとりのある田舎での生活のありがたさを感じられる」という。
https://www.msn.com/ja-jp/money/personalfinance/40代男性%ef%bd%a2生活費8000円%ef%bd%a3田舎暮らしで得た快感-20年間憧れていた暮らしに踏み切った結果/ar-BBYRu7T?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/565.html#c561

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
13. 中川隆[-14675] koaQ7Jey 2020年1月12日 12:35:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1608]
大阪ハイエンドオーディオショウ 2014

第一位

ACCUSTIC ARTS MONOU ドイツ ¥2,600,000 モノラルパワーアンプ(2pcs)

清明さに溢れる 「新しい音」! この清々としたすがすがしさは一体なんだろう!
流麗なハーモニーの美しさに思わず心を奪われる!音楽が強い生命感を放っている!
水飛沫を上げる澄み切った清流をみるようなフレッシュさは、とても瑞々しい質感で、
艶めかしいとは違うが、心がときめく魅惑的なサウンドだった。
強烈な生気を発散するリキッドな推進力に溢れ、昨今の没個性ハイエンドアンプとは一味違う、
サムシングを聴かせた!


第二位

Burmester 911mkIII ドイツ パワーアンプ

壮麗な建築物を思わせる、造形そのままの雄大な音

圧倒的壮大なスケール感と荘厳で華麗な音楽性の合致した世界。




第三位

OCTAVE HP700 ドイツ ラインプリアンプ \1,700,000

OCTAVE RE290 ドイツ パワーアンプ ¥1,000,000

薫立つミュージカリティ!ドイツのトランス屋が作ったとは思えない、
高次元の音楽性。たんなる美音とは異なる奥深さと重厚な存在感を感じさせる音。
透明感を追求した音質ですが、重厚感や粘っこさ、グルーヴ感がある。
存在感があり、とても魅力のある音だった。


第四位

CH Precision M1 スイス モノラルパワーアンプ ¥12,000,000

2014年10月発売されたばかりの新製品。非常に高額なアンプだが、
この値段にふさわしい突出した実力は感じ取れなかった。
基本性能は極めて高い。


第五位

LUXMAN M-900u 日本 ステレオパワーアンプ ¥11,000,00

新トップエンドモデルのステレオパワーアンプをBTLで聴いた。
ラックスマンのフィロソフィーは、「長時間聴いても聴き疲れしない」事である。
響きが非常に綺麗で、余韻が美しく、誇張したところがない、アタックが丸くなったりはせず、
輪郭が曖昧だったり、ダルい音では全然ないが、柔らかくとても耳当りの良い音がする。
ハイフィディリティ性能も高い。世代を重ねて到達した高い完成度である。80年代ラックスの
ような濃厚さではないが、僅かに色付けがなされている。なにより、とても聞き惚れる音だった。
国産は軽んじられがちだが、本当に素晴らしいアンプである。ただ、惜しむらくはパンチや
実体感がこの規模のアンプとしてはやや物足りない。



第六位

Constellation Audio アメリカ 1.0 プリアンプ ¥1,450,000

Constellation Audio アメリカ 1.0 パワーアンプ ¥1,600,000

半額程度にコストダウンされたコンステレーション、
全体的に安っぽい音に感じたのは、直前に聴いた1200万のCHの為だろうか。
典型的な昨今のアンプの音であり、完全無色透明なハイエンドアンプである。

感動できなかったし、欲しいとも思えなかった。


第七位



DANIEL HERTZ M6L プリアンプ \2,052,000 スイス/中国

DANIEL HERTZ M5L パワーアンプ \4320000 スイス/中国


以前聴いたインテグレーテッドアンプの方が良く聴こえたのは
プロデュースしたマークレビンソン本人の神通力だろうか、
この値段だと求心力はない。ハッキリ言って中国製ベースでは高すぎるだろう。
音楽性は高く、いつまでも聴いていたくなる音。パンチがあるが、聴き疲れはしない。
ブックシェルフタイプのホーンスピーカーだったので、大型スピーカーで真価を聴きたいところだ。


第八位

Boulder 2110 アメリカ プリアンプ ¥7,100,000くらい

かなり高額である。音楽性が高い。かなり強い色付けを感じる。


〜中略〜


最下位 
  
Mark Levinson アメリカ プリメインアンプ 585L

完成間もない新品でエージングが不足しているのだろうか。
・・・・・これは正直ヒドイね。良いところがまったく感じられない。
無色透明というよりは、没個性で地味な音です。
クオリティ感も低いです。絶対に買わないように。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c13

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
3. 中川隆[-14674] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:22:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1607]
社会主義 2 Socialism 2 Hungary


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c3
[近代史3] 日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由 中川隆
44. 中川隆[-14673] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:42:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1606]
2020年01月12日
アメリカ経済だけがなぜ成功するのか 日本と逆だから


FRB議長ベン・バーナンキは「空からお金を撒けば景気は良くなる」と発言した。
全世界から馬鹿扱いされたが、結果はバーナンキが正しかった。

引用:http://www.bullnotbull.com/gallery/images/g-helicopter-big.jpg


世界中が不況に苦しんでいる中で、アメリカは景気が良すぎてインフレ懸念や人件費高騰が懸念材料です。

なぜアメリカだけがいつも成功し、日本はいつも失敗するのでしょうか。


公共事業・軍事増強だから成功した

2019年は米中貿易対立が起き、中国は過去最低の成長率になり、日本は不況に沈んだままです。

アジアの新興国の急成長は止まり、南米やアフリカの「奇跡」はやっぱり起きませんでした。

中東の資源国はエネルギーバブルが弾けて経済縮小に喘ぎ、国営石油会社を民営化したりしている。


そんな中で世界で唯一好景気、高成長なのがアメリカで、お金が余りすぎて株価は史上最高値を更新していました。

日本は長い間ゼロ金利で金融緩和までしているが、アメリカでは景気が良すぎてお金が余っている。

10年ほど前の2008年頃、アメリカはリーマンショックの震源地で国家破産が心配されていました。


それがどうしてアメリカだけが数年で回復し、景気が良すぎてお金が余るほどになったのでしょうか。

理由は一言で言えば、アメリカ人はお金の原理を知っているが、日本人はお金に背を向けている。

「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が在ったが、貧乏父さんは日本で金持ち父さんがアメリカです。

経済成長とは金を増やす事

経済成長とはお金を増やす事ですが一見当たり前の事を、世界中の国でアメリカしか実行していません。

例えば日本は現在「財政均衡・緊縮財政」をしていて、国の借金は悪い事だと考えています。

アメリカの財政政策を一言で言えば「どんどん借金してどんどん使え」で、お金を使って経済成長します。


日本はお金を節約し、お金を減らしているので30年間ずっと不況のまま変わりません。

節約とはお金を減らす「経済縮小」なので、続ける限りこれから先も日本は絶対に経済成長しません。

日本の財政規模が100兆円と言ったって、3分の1は借金を返すのに使っています。


アメリカ人はこんなアホな事はせず、予算を200兆円に増やして経済成長を起こし財政を好転します。

これが「お金を増やす」という事で、コツコツ働いて借金を返す気なんか最初からありません。

アメリカ政府の借金は20兆ドル以上だが、これは連邦債務だけで他に地方債務と半民半官債務もある。

アメリカほど「無駄」が多い国は無い

どんな国でも中央政府の直接債務は公的債務の半分程度に過ぎないので、アメリカの公的債務は4000兆円以上あります。

推定で5000兆円(44兆ドル)以上はあると考えられますが、アメリカ人は気にも留めていません。

「国民一人当たりの借金」を計算して途方にくれて大増税したりはしないのです。


なぜなら「お金は使えば使うほど増えていく」ので国の予算を増やして公共事業を増やせば良いからです。

アメリカは世界最大の公共事業を行っていて、公共事業で経済を成長させています。

ここで言う公共事業は政府が関係する社会福祉とか軍事費とか、宇宙予算、教育予算まで全てを含みます。


世界最強にして最大のアメリカ軍は世界最大の浪費組織でもあります。

だがアメリカ軍やNASAが浪費するお陰で、アメリカには深刻な不況がなく、科学技術で常に世界のトップです。

「シリコンバレー」という先端技術地域があるが、アメリカ軍が発注した大学や企業が集まった地域です。


経済なんてものは早い話「浪費」であり「無駄遣い」でしかありません。

現在の日本人の生活を昔の人が見たら「酷い浪費をしている」と思うでしょう。


ある経済学者は「経済にはバブルと不況しかない」と言った。
健全な経済成長のようなものは、実は無い。

引用:http://blog-imgs-30.fc2.com/p/o/p/popoloerrante/20070422162206.jpg

グーグル・アップルは公共事業の軍事企業

日本で言えば大本営や防衛省の周りに軍事産業が集まったのが「シリコンバレー」です。

従ってマイクロソフトやグーグル、アップルも米軍が作った企業であり軍事産業の一翼です。

「ディズニーランド」を作ったのもアメリカ軍であり、ミッキーの後ろに軍隊がついているから強いのです。


アメリカは最も進んだ民主国家を自称しているが、正反対の面も併せ持っている。

日本では選挙の一票の格差が大問題になっているが、アメリカでは人口に関係なく、全州が同じ上院議員数です。

日本流で言えばアメリカの選挙は無効で、民主主義を冒涜しているものです。


全ての州が人口に関係なく同じ権利を持つのがアメリカの考え方で、民主主義などくそ食らえと思っています。

また大統領選の資金は数人の大富豪が出し、政治を支配しているのは日本でもたまに報道されています。

もし日本で孫正義とか三木谷とか経団連が選挙資金の8割を出して政治を支配したら、きっと国民は怒るでしょう。

富裕層は税金を払っていない

アメリカ人は「金持ちは優れているから金持ちなので、任せておけば良い」と考えている。

田中角栄という汚職で逮捕された元首相が居たが、アメリカの政治家は全員が田中角栄です。

むしろ献金も受け取れないような無能な政治家は、アメリカでは当選できません。


アメリカ政府の借金は5000兆円以上あるのですが、借金=資産なのでアメリカ人は気にしない。

政府に借金があるという事は、5000兆円の資産を国民が保有しているという事です。

日本人(の一部の人)も理屈では分かっているが、この理論が受け入れられない。


「日本の借金は○○兆円!」と言われると、骨付き肉を投げられた犬のように飛びついて主人に従う。

勿論日本人の主人は官僚なわけですが、官僚の言い分をマスコミが宣伝し、国民が受け入れるのが「戦前からの日本」です。

最後にアメリカの富裕層は税金を支払っていませんが、これもアメリカ人は気にも留めていない。

世界一の富豪投資家Wバフェットは「自分が支払う税金は自分の使用人より少ない」と言っています。
http://www.thutmosev.com/archives/40531575.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html#c44

[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
67. 中川隆[-14672] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:43:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1605]
2020年01月12日
アメリカ経済だけがなぜ成功するのか 日本と逆だから


FRB議長ベン・バーナンキは「空からお金を撒けば景気は良くなる」と発言した。
全世界から馬鹿扱いされたが、結果はバーナンキが正しかった。

引用:http://www.bullnotbull.com/gallery/images/g-helicopter-big.jpg


世界中が不況に苦しんでいる中で、アメリカは景気が良すぎてインフレ懸念や人件費高騰が懸念材料です。

なぜアメリカだけがいつも成功し、日本はいつも失敗するのでしょうか。


公共事業・軍事増強だから成功した

2019年は米中貿易対立が起き、中国は過去最低の成長率になり、日本は不況に沈んだままです。

アジアの新興国の急成長は止まり、南米やアフリカの「奇跡」はやっぱり起きませんでした。

中東の資源国はエネルギーバブルが弾けて経済縮小に喘ぎ、国営石油会社を民営化したりしている。


そんな中で世界で唯一好景気、高成長なのがアメリカで、お金が余りすぎて株価は史上最高値を更新していました。

日本は長い間ゼロ金利で金融緩和までしているが、アメリカでは景気が良すぎてお金が余っている。

10年ほど前の2008年頃、アメリカはリーマンショックの震源地で国家破産が心配されていました。


それがどうしてアメリカだけが数年で回復し、景気が良すぎてお金が余るほどになったのでしょうか。

理由は一言で言えば、アメリカ人はお金の原理を知っているが、日本人はお金に背を向けている。

「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が在ったが、貧乏父さんは日本で金持ち父さんがアメリカです。

経済成長とは金を増やす事

経済成長とはお金を増やす事ですが一見当たり前の事を、世界中の国でアメリカしか実行していません。

例えば日本は現在「財政均衡・緊縮財政」をしていて、国の借金は悪い事だと考えています。

アメリカの財政政策を一言で言えば「どんどん借金してどんどん使え」で、お金を使って経済成長します。


日本はお金を節約し、お金を減らしているので30年間ずっと不況のまま変わりません。

節約とはお金を減らす「経済縮小」なので、続ける限りこれから先も日本は絶対に経済成長しません。

日本の財政規模が100兆円と言ったって、3分の1は借金を返すのに使っています。


アメリカ人はこんなアホな事はせず、予算を200兆円に増やして経済成長を起こし財政を好転します。

これが「お金を増やす」という事で、コツコツ働いて借金を返す気なんか最初からありません。

アメリカ政府の借金は20兆ドル以上だが、これは連邦債務だけで他に地方債務と半民半官債務もある。

アメリカほど「無駄」が多い国は無い

どんな国でも中央政府の直接債務は公的債務の半分程度に過ぎないので、アメリカの公的債務は4000兆円以上あります。

推定で5000兆円(44兆ドル)以上はあると考えられますが、アメリカ人は気にも留めていません。

「国民一人当たりの借金」を計算して途方にくれて大増税したりはしないのです。


なぜなら「お金は使えば使うほど増えていく」ので国の予算を増やして公共事業を増やせば良いからです。

アメリカは世界最大の公共事業を行っていて、公共事業で経済を成長させています。

ここで言う公共事業は政府が関係する社会福祉とか軍事費とか、宇宙予算、教育予算まで全てを含みます。


世界最強にして最大のアメリカ軍は世界最大の浪費組織でもあります。

だがアメリカ軍やNASAが浪費するお陰で、アメリカには深刻な不況がなく、科学技術で常に世界のトップです。

「シリコンバレー」という先端技術地域があるが、アメリカ軍が発注した大学や企業が集まった地域です。


経済なんてものは早い話「浪費」であり「無駄遣い」でしかありません。

現在の日本人の生活を昔の人が見たら「酷い浪費をしている」と思うでしょう。


ある経済学者は「経済にはバブルと不況しかない」と言った。
健全な経済成長のようなものは、実は無い。

引用:http://blog-imgs-30.fc2.com/p/o/p/popoloerrante/20070422162206.jpg

グーグル・アップルは公共事業の軍事企業

日本で言えば大本営や防衛省の周りに軍事産業が集まったのが「シリコンバレー」です。

従ってマイクロソフトやグーグル、アップルも米軍が作った企業であり軍事産業の一翼です。

「ディズニーランド」を作ったのもアメリカ軍であり、ミッキーの後ろに軍隊がついているから強いのです。


アメリカは最も進んだ民主国家を自称しているが、正反対の面も併せ持っている。

日本では選挙の一票の格差が大問題になっているが、アメリカでは人口に関係なく、全州が同じ上院議員数です。

日本流で言えばアメリカの選挙は無効で、民主主義を冒涜しているものです。


全ての州が人口に関係なく同じ権利を持つのがアメリカの考え方で、民主主義などくそ食らえと思っています。

また大統領選の資金は数人の大富豪が出し、政治を支配しているのは日本でもたまに報道されています。

もし日本で孫正義とか三木谷とか経団連が選挙資金の8割を出して政治を支配したら、きっと国民は怒るでしょう。

富裕層は税金を払っていない

アメリカ人は「金持ちは優れているから金持ちなので、任せておけば良い」と考えている。

田中角栄という汚職で逮捕された元首相が居たが、アメリカの政治家は全員が田中角栄です。

むしろ献金も受け取れないような無能な政治家は、アメリカでは当選できません。


アメリカ政府の借金は5000兆円以上あるのですが、借金=資産なのでアメリカ人は気にしない。

政府に借金があるという事は、5000兆円の資産を国民が保有しているという事です。

日本人(の一部の人)も理屈では分かっているが、この理論が受け入れられない。


「日本の借金は○○兆円!」と言われると、骨付き肉を投げられた犬のように飛びついて主人に従う。

勿論日本人の主人は官僚なわけですが、官僚の言い分をマスコミが宣伝し、国民が受け入れるのが「戦前からの日本」です。

最後にアメリカの富裕層は税金を支払っていませんが、これもアメリカ人は気にも留めていない。

世界一の富豪投資家Wバフェットは「自分が支払う税金は自分の使用人より少ない」と言っています。
http://www.thutmosev.com/archives/40531575.html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c67

[近代史02] 株式投資の神様「ウォーレン・バフェット」の言葉を真に受けると悲惨な結果になる 中川隆
10. 中川隆[-14671] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:44:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1604]
2020年01月12日
アメリカ経済だけがなぜ成功するのか 日本と逆だから


FRB議長ベン・バーナンキは「空からお金を撒けば景気は良くなる」と発言した。
全世界から馬鹿扱いされたが、結果はバーナンキが正しかった。

引用:http://www.bullnotbull.com/gallery/images/g-helicopter-big.jpg


世界中が不況に苦しんでいる中で、アメリカは景気が良すぎてインフレ懸念や人件費高騰が懸念材料です。

なぜアメリカだけがいつも成功し、日本はいつも失敗するのでしょうか。


公共事業・軍事増強だから成功した

2019年は米中貿易対立が起き、中国は過去最低の成長率になり、日本は不況に沈んだままです。

アジアの新興国の急成長は止まり、南米やアフリカの「奇跡」はやっぱり起きませんでした。

中東の資源国はエネルギーバブルが弾けて経済縮小に喘ぎ、国営石油会社を民営化したりしている。


そんな中で世界で唯一好景気、高成長なのがアメリカで、お金が余りすぎて株価は史上最高値を更新していました。

日本は長い間ゼロ金利で金融緩和までしているが、アメリカでは景気が良すぎてお金が余っている。

10年ほど前の2008年頃、アメリカはリーマンショックの震源地で国家破産が心配されていました。


それがどうしてアメリカだけが数年で回復し、景気が良すぎてお金が余るほどになったのでしょうか。

理由は一言で言えば、アメリカ人はお金の原理を知っているが、日本人はお金に背を向けている。

「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が在ったが、貧乏父さんは日本で金持ち父さんがアメリカです。

経済成長とは金を増やす事

経済成長とはお金を増やす事ですが一見当たり前の事を、世界中の国でアメリカしか実行していません。

例えば日本は現在「財政均衡・緊縮財政」をしていて、国の借金は悪い事だと考えています。

アメリカの財政政策を一言で言えば「どんどん借金してどんどん使え」で、お金を使って経済成長します。


日本はお金を節約し、お金を減らしているので30年間ずっと不況のまま変わりません。

節約とはお金を減らす「経済縮小」なので、続ける限りこれから先も日本は絶対に経済成長しません。

日本の財政規模が100兆円と言ったって、3分の1は借金を返すのに使っています。


アメリカ人はこんなアホな事はせず、予算を200兆円に増やして経済成長を起こし財政を好転します。

これが「お金を増やす」という事で、コツコツ働いて借金を返す気なんか最初からありません。

アメリカ政府の借金は20兆ドル以上だが、これは連邦債務だけで他に地方債務と半民半官債務もある。

アメリカほど「無駄」が多い国は無い

どんな国でも中央政府の直接債務は公的債務の半分程度に過ぎないので、アメリカの公的債務は4000兆円以上あります。

推定で5000兆円(44兆ドル)以上はあると考えられますが、アメリカ人は気にも留めていません。

「国民一人当たりの借金」を計算して途方にくれて大増税したりはしないのです。


なぜなら「お金は使えば使うほど増えていく」ので国の予算を増やして公共事業を増やせば良いからです。

アメリカは世界最大の公共事業を行っていて、公共事業で経済を成長させています。

ここで言う公共事業は政府が関係する社会福祉とか軍事費とか、宇宙予算、教育予算まで全てを含みます。


世界最強にして最大のアメリカ軍は世界最大の浪費組織でもあります。

だがアメリカ軍やNASAが浪費するお陰で、アメリカには深刻な不況がなく、科学技術で常に世界のトップです。

「シリコンバレー」という先端技術地域があるが、アメリカ軍が発注した大学や企業が集まった地域です。


経済なんてものは早い話「浪費」であり「無駄遣い」でしかありません。

現在の日本人の生活を昔の人が見たら「酷い浪費をしている」と思うでしょう。


ある経済学者は「経済にはバブルと不況しかない」と言った。
健全な経済成長のようなものは、実は無い。

引用:http://blog-imgs-30.fc2.com/p/o/p/popoloerrante/20070422162206.jpg

グーグル・アップルは公共事業の軍事企業

日本で言えば大本営や防衛省の周りに軍事産業が集まったのが「シリコンバレー」です。

従ってマイクロソフトやグーグル、アップルも米軍が作った企業であり軍事産業の一翼です。

「ディズニーランド」を作ったのもアメリカ軍であり、ミッキーの後ろに軍隊がついているから強いのです。


アメリカは最も進んだ民主国家を自称しているが、正反対の面も併せ持っている。

日本では選挙の一票の格差が大問題になっているが、アメリカでは人口に関係なく、全州が同じ上院議員数です。

日本流で言えばアメリカの選挙は無効で、民主主義を冒涜しているものです。


全ての州が人口に関係なく同じ権利を持つのがアメリカの考え方で、民主主義などくそ食らえと思っています。

また大統領選の資金は数人の大富豪が出し、政治を支配しているのは日本でもたまに報道されています。

もし日本で孫正義とか三木谷とか経団連が選挙資金の8割を出して政治を支配したら、きっと国民は怒るでしょう。

富裕層は税金を払っていない

アメリカ人は「金持ちは優れているから金持ちなので、任せておけば良い」と考えている。

田中角栄という汚職で逮捕された元首相が居たが、アメリカの政治家は全員が田中角栄です。

むしろ献金も受け取れないような無能な政治家は、アメリカでは当選できません。


アメリカ政府の借金は5000兆円以上あるのですが、借金=資産なのでアメリカ人は気にしない。

政府に借金があるという事は、5000兆円の資産を国民が保有しているという事です。

日本人(の一部の人)も理屈では分かっているが、この理論が受け入れられない。


「日本の借金は○○兆円!」と言われると、骨付き肉を投げられた犬のように飛びついて主人に従う。

勿論日本人の主人は官僚なわけですが、官僚の言い分をマスコミが宣伝し、国民が受け入れるのが「戦前からの日本」です。

最後にアメリカの富裕層は税金を支払っていませんが、これもアメリカ人は気にも留めていない。

世界一の富豪投資家Wバフェットは「自分が支払う税金は自分の使用人より少ない」と言っています。
http://www.thutmosev.com/archives/40531575.html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/886.html#c10

[近代史3] 人類最初のアメリカ到達は16,000年以上前であったことが判明 中川隆
2. 中川隆[-14670] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:51:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1603]
2020年01月12日
先コロンブス期カリブ諸島の移住史
https://sicambre.at.webry.info/202001/article_17.html

 先コロンブス期カリブ諸島の移住史に関する研究(Ross et al., 2020)が公表されました。カリブ海諸島は、大アンティル諸島・小アンティル諸島・バハマ諸島から構成されます。カリブ海には多数の島々が点在するので、人類や動物が島々に分散しやすくなりました。カリブ海諸島への人類の移住に関する有力説では、まずカヌーを用いた狩猟・漁撈・採集民の小集団が、石期となる紀元前5000〜紀元前4000年頃に中央アメリカ大陸からユカタン半島を経由してイスパニョーラ島とキューバ島に拡散した、とされます。次に古期となる紀元前2500年頃に、トリニダード島から小アンティル諸島を経て大アンティル諸島へと移住があり、その後、土器期となる紀元前500年頃に、小アンティル諸島を経てオリノコ川河口からの移住があった、とされています。プエルトリコへの到達後、土器期におけるイスパニョーラ島・ジャマイカ島・キューバ島・バハマ諸島への植民の拡大の前に1000年の中断があった、というわけです。この移動経路は土器様式に基づいていますが、その詳細については激しい議論が続いています。

 カリブ海諸島のうち、バハマ諸島は最後に人類が定住した場所で、最古の人類はルーカヤン人(Lucayan)です。バハマ諸島における人類の最古の痕跡は紀元後8世紀初頭までさかのぼります。土器の分析から、バハマ諸島に固有ではない粘土が用いられている、と明らかになったため、バハマ諸島の最初の人類はイスパニョーラ島から到来した、と示唆されています。一方、中央バハマ諸島のルーカヤン人遺跡の放射性炭素年代は、キューバ島とのつながりを支持します。古代DNA研究では、カリブ海諸島の最初の人類は、南アメリカ大陸北部起源と示唆されていますが、これは1個体の解析結果に基づいている(関連記事)、と本論文は注意を喚起します。頭蓋データ、とくに顔面形態は古代DNAよりも時空間の範囲が広いため、人口構造解明の遺伝的指標として利用されています。本論文は顔面形態からカリブ海諸島における人類の拡散を検証します。

 本論文は、カリブ海地域の103人の頭蓋形態を分析しました。その結果明らかになったのは、バハマ諸島の個体群がイスパニョーラ島およびジャマイカ島の個体群との近縁で、キューバ島の個体群とはそれよりも遠い関係にある、ということです。また、プエルトリコ本島の個体群とベネズエラの個体群との近縁性も明らかになりました。本論文は、頭蓋データから総合的に、カリブ海諸島における複数回の異なる地域からの移住を推測しています。まず、紀元前5000年頃にユカタン半島経由でキューバ島と大アンティル諸島北部に移住がありました。次に、紀元前800〜紀元前200年頃に、ベネズエラ沿岸からプエルトリコへとアラワク語集団が拡散してきました。最後に、紀元後800年頃にカリブ地域(ベネズエラ北西部)からイスパニョーラ島へと到達した集団が、急速にジャマイカ島およびバハマ諸島へと拡散しました。以下、先コロンブス期カリブ海地域における人類の拡散を示した本論文の図8です。

https://media.springernature.com/full/springer-static/image/art%3A10.1038%2Fs41598-019-56929-3/MediaObjects/41598_2019_56929_Fig8_HTML.png


 カリブ海地域における土器時代の拡散は1回のみとの見解が以前は有力でしたが、そうではなかった、と本論文は示しています。人類の移住と起源に関する議論では、近年飛躍的に発展している古代DNA研究が大きな威力を示しています。しかし、古代DNA研究はDNAの保存の問題から亜熱帯〜熱帯地域には適していないので、今後もこうした地域では形態学的研究がひじょうに有効となるでしょう。また、近年急速に発展しているタンパク質解析は亜熱帯地域の200万年前頃の標本でも有効と示されているので(関連記事)、カリブ海地域の人類史の解明に大きく貢献するのではないか、と期待されます。


参考文献:
Ross AH. et al.(2020): Faces Divulge the Origins of Caribbean Prehistoric Inhabitants. Scientific Reports, 10, 147.
https://doi.org/10.1038/s41598-019-56929-3

https://sicambre.at.webry.info/202001/article_17.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/613.html#c2

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
14. 中川隆[-14669] koaQ7Jey 2020年1月12日 14:14:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1602]

Burmester 099 Line level amplifier  

プリアンプが今回のオーディオショウの中では良かったです、

組み合わせはアキュフェーズ A46パワーアンプ


正確に言いますと、僕の好みの音でした。


どれも薄味に感じられる現代ハイエンドの中で、
ブルメスターには鮮やかな色彩感が感じられ、実体感も伴い、
音楽が魅力的に聞こえてきました。


▲△▽▼


Burmester 099 DAC Pre Amplifier
http://www.noahcorporation.com/burmester/099LINE.html

−伝統に根差したラインレベル・プリアンプの新しいかたち−

ご好評をいただいているフォノ・イコライザアンプ「100」とベストマッチのラインレベル・プリアンプ「099」。3系統のアナログ入力端子、6系統のデジタル入力端子を装備、その内1系統はUSB入力端子となっており、コンピュータとの接続も容易です。インターネットにアクセス可能なコンピュータと本機をUSB入力経由で接続すれば、各種の動画配信サイトの音源や多彩なインターネットラジオの音源を再生可能です。

035プリアンプが別売オプションとしてフォノ・イコライザ・モジュールを用意しているのに対し、099は純粋なライン・プリアンプながらD/AコンバータとSRC(サンプリング・レート・コンバータ)機能を標準装備しており、デジタル音源をアップ・サンプリングしての再生が可能。インターネットラジオもPCサウンドも、全てブルメスター・クオリティで。

●この製品にはシステムリモコン067が付属、他のブルメスター製対応機器の操作も可能です。
●システムリモコン005でも、本機の操作が可能です。

USBでコンピュータとかんたん接続

099ラインアンプはUSB端子によるデジタル入力端子を1系統標準装備しており、お使いのコンピュータと簡単に接続することができます。一旦コンピュータと接続してしまえば、入力セレクタつまみを廻して他のソース機器と全く同じ感覚で、コンピュータを多彩な音源の宝庫としてお使いになることが出来ます。各種の動画配信・動画共有サイトや、インターネットラジオ、サイマルラジオなどの音源を、ブルメスターならではのハイクォリティサウンドでお楽しみいただくことができます。

コンピュータ側の準備は普通に音楽再生が出来るようにしておくだけ。一般市販されている普通のコンピュータであれば、本機と組み合わせてミュージックサーバー的にお使いいただくことが可能になります。

3系統のアナログ・バランス入力回路を装備
099ラインアンプのアナログ入力端子はXLRコネクタによるバランス入力を3系統装備しています。

この入力端子には通常のXLRコネクタ(いわゆるキャノンプラグ)を装備したケーブルを直接挿入することができるほか、DTM機器などで多用されるφ6.35フォーンプラグによるバランスケーブルもアダプタ無しで直接接続が可能です。また、φ6.35フォーンプラグを使用したアンバランスケーブルの場合もアダプタ類を使用しないで本機に直接接続することが可能です。

標準付属のプラグアダプタを使用すれば、ピンプラグを使用した一般的なアンバランス接続用ケーブルも、本機のバランス入力端子に接続可能です。

豊富なデジタル入出力端子

099ラインアンプにはUSB入力以外にも、ピンジャックによるデジタル入力2系統と、TOSリンクコネクタによるデジタル入力3系統を標準で装備されています。一方、デジタル出力端子はピンジャック・TOSリンクコネクタを各1系統装備。デジタルシステムのコントロールセンターに相応しい充実した内容です。


充実のアナログ出力回路

099ラインアンプのアナログ出力はバランス1系統+アンバランス1系統の合計2系統。実用的なハイエンドオーディオシステムとしては充分な仕様です。

更に、「究極のニアフィールドリスニングのためのミニマルシステム」として注目を集めているヘッドフォン再生のために、099ラインアンプでは通常のφ6.35フォーンプラグによるヘッドフォン出力端子の他、ピンジャックによるヘッドフォンアンプ用の出力端子を別途用意。お好みのヘッドフォンアンプを接続してシステムアップしていただくことができます。

これらのアナログ出力回路は、全てフロントパネルのボリュームつまみで音量調整できることは当然ながら、付属のシステムリモコンでの音量調整が可能。システムの中枢として、充分な機能を備えています。

本機のヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグを挿入すると、他の外部出力からは音声信号が出力されなくなり、ヘッドフォンプラグを抜くと他の外部出力から音声信号が出力されるようになりますが、微少音量での再生となります。システム保護のため、ヘッドフォンプラグ挿入前の再生音量に自動的に復帰することはいたしません。

シンプルで判り易い操作系

フロントパネルのスイッチ類、ツマミ類は、電源スイッチ、ボリュームツマミ、入力切換スイッチの3つのみ。日常的な操作であれば、この3つを操作するだけで、快適に音楽鑑賞をお楽しみいただくことができます。一方、各メニュー設定項目に入れば、本機を一層使いやすくする各種の詳細な設定・操作も可能です。

システムリモコン067を標準付属

099ラインアンプには赤外線式システムリモコン067が標準で付属しています。音量調整は勿論のこと、簡単な設定変更によりリモコンの数字キーを押すことでダイレクトに入力を切り換えることができるようになります。システムリモコン067は他のブルメスター社製機器の操作も可能、ブルメスター・システムでの高音質再生を快適にお楽しみいただくことが出来ます。本機以外のブルメスター社製機器に付属しているシステムリモコン「005」で本機を操作することも可能です。


本機の規格

アナログ入力端子(ライン入力)
バランス入力×3(アンバランス入力用アダプタがステレオ2系統分付属)

アナログ出力端子(プリアウト)
プリアウト出力(バランス出力×1・アンバランス出力×1)
ヘッドフォンアンプ用出力(アンバランス出力×1)
アナログヘッドフォン出力端子 φ6.35フォーンプラグ×1

デジタル入力端子 6系統(SP-DIF端子×2系統・TOS-LINK端子×3系統・USB標準サイズB型×1)

デジタル出力端子 2系統(SP-DIF端子×1・TOS-LINK端子×1系統)

寸法・重量 W482mm×H95mm×D345mm・10kg
消費電力 動作時25W・待機時1W

USBコネクタはデジタル入力端子のみ装備しています(出力端子はありません)。
本機のライン入力端子には、φ6.35フォーンプラグを装備したケーブルが直接接続可能です。

バランス入力端子に挿入する、アンバランス入力(ピンジャック)用アダプタがステレオ2系統分付属しています。
本機には電源ケーブルのみが付属しており、その他のオーディオケーブル類は付属しておりません。
本機でアナログ・レコードを再生するには、フォノ・イコライザアンプなどが必要です。


●本機をはじめとするブルメスター製機器のアナログ・バランス入力端子の極性は3番ホットです。
●本機は入力端子の極性のみ変更可能で、出力端子の極性は変更出来ません。
●極性変更の操作には付属のシステムリモコン067をお使いいただく必要があります。

http://www.noahcorporation.com/burmester/099LINE.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c14

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
37. 中川隆[-14668] koaQ7Jey 2020年1月12日 15:03:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1601]
中東情勢巡る記者座談会 自衛隊派遣しアラブの恨みを買うな 米国の侵略が問題の根源 2020年1月12日
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/15297


 米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことに端を発して、世界中が第三次世界大戦突入を懸念するような緊張した局面が続いている。あからさまなトランプの挑発に対して、イランだけでなく中東全域で戦争放火魔ともいえるアメリカへの怒りが高まり、この地域に寄生して戦火をメシの種にしてきた侵略者からアラブ世界を防衛し、叩き出す闘争がくり広げられている。このなかで、中東情勢にどのような立場をとり対応していくのか、各国が問われている。日本政府は11日にも「調査研究」を名目として自衛隊(哨戒機。護衛艦は2月)を中東に派遣することを閣議決定しているが、それはタイミングとしてもまぎれもなく「アメリカの味方」、すなわち「アラブの敵」として名乗りを上げる行為であり、長年にわたってアラブ世界で築いてきた親日感情を覆し、みずから恨まれ、標的となることを意味する。記者座談会で情勢について論議してみた。

 A 新年早早から慌ただしい展開を見せてきた。世界中が「WW3」、つまり第三次世界大戦に突入するのではないかと重大な関心を注いできた。影響はイランとアメリカの全面戦争というだけにとどまらないからだ。中東政策に失敗し泥沼状況でアメリカが力を失っているなかで、逆に影響力を強めてきたイランに牙を向けている。欧州各国はどのような態度をとるのか、さらにイラン支持を表明した中国、ロシアも含めて世界覇権を巡る力関係はどのように動いていくのか、目先の動きだけでなくさまざまな角度から見ていくことが必要になっている。国際世論や米国内での世論、中東地域での力関係など、すべてが複雑に絡み合いながら事態は動いている。

ソレイマニ司令官の出身地であるイラン南東部ケルマーン州でおこなわれた埋葬式(7日)
 B 発端は、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を米軍が無人機で殺害したことだった。ある日突然、トランプが思いついて他国の軍隊の司令官を遠隔操作の無人機によってピンポイントで斬首するのだから、国際秩序もなにもあったものではない。これが逆にイランなり他国が米軍の司令官をピンポイントで斬首したらどうなるだろうか? アメリカだけがなぜこのような横暴な軍事作戦を世界で展開することが許されるのか? だ。まさに世界一の軍事大国の傲慢さをあらわしている。トランプの一存で実行し、米国議会にも「ツイッターで知らせれば事足りる」などといっている始末だ。後に撤回したとはいえ、イランの歴史的文化財も攻撃対象として公言するなど、国際法とか世界的な約束事、建前なども二の次で、極めて野蛮なものが戦争の指揮棒を振るっている。そのことによってソレイマニに限らず生身の人間が死に、世界が巻き込まれようとしている。愚かにも程がある。

 C イランでのソレイマニの葬列の空撮がユーチューブにアップされていたが、見たことがないような大群衆の海で、「アメリカに死を!」と叫んでいた。イラン国民に限らない侵略者へのアラブ世界の積年の怒りを映し出していたように思う。ソレイマニ殺害はきっかけであって、それ以前から中東地域は長きにわたって欧米列強の侵略・分断支配とたたかってきた。フセインが斬首されたイラクにしても統治がズタズタに破壊され、国土はミサイル攻撃によって無惨に荒廃させられた。そのもとで民衆は逃げ惑った。宗派の矛盾につけこんで敵対させたり、あるときはアルカイダみたいなテロ組織をアメリカが支援して利用し、あるいはISみたいなものが台頭してきたわけだが、米軍産複合体をはじめとした戦争狂いが世界最大の武器市場にして暗躍し、米メジャーは石油利権を握り、破壊した後は復興利権でチェイニー率いるハリバートンのような米ゼネコンが乗り込んでくるなど、中東地域の戦火を玩具にして懐を肥やしてきた関係は既に広く暴露されている。

 「大量破壊兵器」等等は侵攻の口実であり、「テロだ!」とレッテル貼りをするのも常套手段。現実にはアメリカこそが世界最大のテロ国家といっても過言ではないほど、世界中で戦争を引き起こしてきた。軍事力や核の脅威が世界覇権の裏付けとなり、それに対抗する側も核開発に乗りだし、しのぎを削ってきた。

 D サウジアラビアやイスラエルがアメリカの支柱となってきたが、イラク戦争からこの方の混乱のなかでその収拾に尽力してきたイランが影響力を強め、IS掃討でもイラク国内の民兵組織や人民動員隊とも連携してイラン革命防衛隊が力を発揮していた。

 ところが米軍はIS掃討のためにイラクに駐屯している建前になっているが、そのIS掃討作戦で各民兵組織に影響力を持ち、指揮を振るって尊敬を集めていたソレイマニを殺害した。中東地域の安定のために駐留しているのではなく、目的が別であることを自己暴露している。イラクには5200人の米軍が駐屯しているというが、中東地域にはのべ7万人の米兵が配置され、これらは要するに中東全域に睨みを効かせると同時にイラン包囲網でもある。

司令官殺害の背景 力失う米とイスラエル

 B イラクの首相が国会で重要なことを暴露していたが、ソレイマニはサウジアラビアとイランとの和平に向けた使者としてイラクに向かっていたという。サウジアラビアからイラクを仲介して示された和平案に対して、イランからの回答を持って来ようとしていた矢先に空爆されたのだと−−。ぎくしゃくしていたサウジとイランの和平が成立すれば、中東は安定化に向かうはずなのに、逆にアメリカがこれをつぶしたということになる。ソレイマニをなぜ殺害したのか? の重要な解だ。それは同時にサウジへの恫喝という意味あいも持つ。

 イスラエルとアメリカが中東地域で相対的に影響力を失い、逆にアラブで中心的な存在として影響力を強めるイランに攻撃を加えて恫喝し、その出方を見ながら揺さぶっている。強気に出られるのは世界一の軍事力があるからというただそれだけ。後先がどうなるか心配はなにもしていない風だ。拳を振り上げたり、下ろしてみたりして、要するに米国の軍門に降るか否かを迫っている。核開発云云もそもそもが米国の侵略支配に対抗した産物にほかならないものだ。

 一方のイランとしてもここは感情的に出るのではなく、やられたことに対して報復はするが、全面戦争は避けたいという対応だ。しかし、防衛のためのたたかいについては何ら遠慮しないという立場を表明している。アラブ各国と連携しつつ、戦火の拡大ではなく米軍の撤退を求める方向に進んでいる。「戦争ではなくアメリカは出て行け!」が中心問題なのだ。この矛盾はイランvs米国という単純な代物ではなく、侵略者アメリカvsそれと抗うアラブ地域全体という構図のなかにある。分断され、切り裂かれた地域において、米国と対抗するまとまった存在としてイランがおり、譲れないものを持って対峙している。人種や宗派の違いこそあるが、アメリカの侵略支配に対抗するアラブの矛盾が根底にある。

 C イラク国内でも、この間のIS掃討などを経て武装組織や民兵組織のなかで親イラン勢力が増えているという。イラクの人民動員隊の副司令官をソレイマニと共に殺害したことから、反米感情も高まっているようだ。イラク国内の93%が反米感情を抱いているといい、そのなかに5200人の米軍が包囲されている関係だ。イランが2カ所の米軍基地の倉庫だけを狙って人的被害が出なかったというが、その後の全面衝突を望んでいないから「人命を狙わなかった」というメッセージに過ぎない。状況を客観視したとき、まさに宮田律氏が指摘するように米軍こそが“袋のネズミ”なのだ。

 A 目下、8日のイラク国内2カ所にある米軍基地への十数発のミサイル攻撃で、1人の死者も出なかったということで、トランプとしては「(軍事力は)使いたくない」といい、少し緊張は緩和しているかに見える。しかし、イランも屈服しているわけではない。引き続き緊張関係は続いている。ソレイマニ殺害で米国が挑発したものの、イランも無謀な全面衝突には乗らなかったといえるのではないか。8000万人の国民もおり、国土を戦場にさらすような事態は避けたいと思うのが当然だ。ひとまず「平手打ち」で報復しつつ、中心問題の侵略支配をやめろという本質に迫って「米軍は出て行け!」と求めている。

 D トランプが強気な根拠は世界最強の軍事力だけだが、仮に全面衝突になったとして、イランを侵略支配して統治することなど到底不可能だ。後先を考えたらアメリカとしてもイランとの全面衝突にのめり込めるほどの体力もなく、むしろアラブ全体の恨みをかってますます孤立する道をたどるほかない。ソレイマニ殺害もアラブ全体の結束を強める効果となった。欧州各国も核合意に留まるフランスやドイツなどは「アメリカは自制すべき」と引き気味で足並みは揃っていない。さらにイラン支持を表明する中国、ロシアも含めたパワーバランスが動くことになり、イランとて経済制裁に苦しんではいるものの世界的に孤立しているわけでもない。

 B イラク戦争でも空爆はできるが、地上軍をいくら送り込んでも統治はできなかった。その国や民衆が屈服しない限り反乱、反抗は続き、侵略支配・統治などできないことを教えている。シリアやパレスチナなどを見てもひどい攻撃を受けてきたが、どこも屈服していない。従って、イランを米国が攻撃しても中東情勢は余計に泥沼化に拍車がかかり、一層アラブ全体の憤激を呼び覚ますことになる。米軍を何十万人投入しようが完全統治などできる代物ではないのだ。今おこなわれているのはピンポイントで要人を斬首し、ショック療法によって為政者を揺さぶるという手口で、経済制裁とも併せて体制に屈服を迫る意図が丸出しだ。

根深い対米従属構造 日本の属国の姿浮彫り

 A イラク戦争でブッシュが「日本モデル」を目指すのだとのべて日本人としてはハッとするものがあったが、それは支配機構が身も心も屈服して従属構造のもとにひれ伏すことを意味している。世界中を見渡しても、日本ほど「綺麗」に占領支配され、戦後70年以上経ちながら他国の属国に成り下がっている国などない。銃声一発すら飛び交うことなく占領軍が乗り込んで支配できたのは、天皇をはじめとした軍国主義の統治機構が丸ごとアメリカに傀儡(かいらい)として抱えられ、みずから武装解除して国を売り飛ばしたからにほかならない。そして、戦後は国民に塗炭の苦しみを味わわせた罪で処分されて然るべき官僚機構も、大本営発表をやりまくった大手新聞の幹部連中も丸ごと支配機構としての身分を保障され、戦犯の岸信介まで使い勝手が認められてCIAのエージェントとして息を吹き返し、今度は鬼畜米英からアメリカ万歳へと乗り換えて今日に至っている。侵略したアジア諸国へは居直り、アメリカには頭が上がらないという今日の日本政治のルーツがそこにある。アラブの民衆が不屈の抵抗をしているのを見るにつけ、考えさせられるものがある。この違いは何なのだろうかと。

 C 日本社会にとっても中東情勢は決して無関係ではおれない。石油の8割は中東依存で、この地域が戦争状態になれば経済的にも影響は直撃する。なにより、今後の展開如何によっては、イランは米国の同盟国としてイラン攻撃に加担した国や地域を攻撃の標的にすると宣言している。沖縄をはじめとした日本国内の米軍基地から出撃したら、日本列島も「イランを攻撃した敵」として標的になり得るし、ましてや自衛隊が「調査・研究のため」などといって戦闘に加わるなら確実に標的になる。自衛隊員もなぜアメリカの侵略戦争のために鉄砲玉となって死ななければならないのか? 米軍の弾よけにならないといけないのか? と考えるのが当たり前だ。アメリカが挑発しなければタンカーはこれまで同様にペルシャ湾やホルムズ海峡を平和的に航行できるわけで、自衛艦が戦闘力を備えて向かう必要などない。なにが「日本のタンカーを守るため」かだ。自衛隊の中東派遣は何としてもやめさせなければならない。イランは親日国として歴史的に関係を切り結んできた国であり、この信頼を裏切って米国に加担し、アラブの敵になる道を選択することは国益にも反する。

 D 年初からの日本国内の報道を見ていると呑気なもので、ワシントンの発表の追随記事みたいなものばかりだったことに愕然とする。11日にも自衛隊を中東派遣しようかというのに、主体性とか当事者意識みたいなものがまるで乏しいことに特徴がある。世界でツイッターのトレンドが「WW3」なのに対して、国内のトレンドは「嵐(アイドル)」がどうとかなのだ。愚民化も大概にしなければならない。そして、安倍晋三はゴルフ三昧な日日を過ごし、ようやく「エスカレーションは避けなければならない」の官僚作文を棒読みしている始末だ。1月の中東歴訪をとりやめたとか、いややっぱり本人の強い意志で行くのだとかやっていたが、一方で自衛隊の中東派遣は強行する姿勢を見せている。しかも、このような愚行を閣議決定のみで実行しようとしている。安保法制はじめ、この間にやってきたことはアメリカの戦争に引きずり込む体制づくりであり、アメリカから要求されてきたことを丸呑みしてきたものだ。そして、自衛隊は米軍の指揮系統で動くようになり、下請軍隊の配置となった。それが、とうとう最前線に駆り出すところまできた。決して一線を踏みこえてはならないし、アメリカと心中する道に進ませてはならない重大局面だ。

 A イランに対して恨みなどないのに、アメリカに求められるままに引きずり込まれ、おかげで「敵国」と見なされるバカげた道を進むのか、独自外交を展開して和平に尽力するのかでは、日本社会はまるで異なる未来に行き着く。アラブの苦難の根源はアメリカの侵略行為にあり、それこそイランが主張しているように米軍の撤退、謀略を駆使した政治介入の排除こそが血なまぐさい紛争を終息させる唯一の選択だ。アメリカが世界覇権の座から転落を始め、世界が多極化しているなかで事態は動いており、何でもかんでも米国一辺倒では世界的にも孤立するほかない。対米従属の脳天気、平和ボケで世界情勢からとり残されるのではなく、日本はいかなる国とも敵対ではなく友好平和を求めていくことが重要だ。それが「お花畑」などと呼称されるのであれば、後先考えずに戦争に首を突っ込む者のほうがよほど脳味噌が弛緩しており、「血みどろ畑よりはマシだろうが!」と思う。
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/15297
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c37

[近代史3] 「私たちがいま生きているのは特攻隊のおかげ」とかいう妄想

2020-01-12
「私たちがいま生きているのは特攻隊のおかげ」とかいう妄想
https://vergil.hateblo.jp/entry/2020/01/12/083333


何をどう間違うとこんな妄想脳が出来上がってしまうのだろうか?

まあ、ウヨさんたちは情念と妄執の世界に生きているのでマトモな理屈など通用しないのだが、それにしてもこの認知の歪みはひどい。
まず、「今私達が生きているのは特攻隊が護ってくれたから」というのは生物学的にあり得ない。特攻隊には航空特攻だけで4千名ほどが投入されたが、彼らが特攻などせず生きていてくれたら、今はもっと多くの「私達」がいたはずである。逆に、日本がポツダム宣言を受け入れず「一億特攻」などという当時のカルトスローガン通りの事態になっていたら、上のツイートをした「桜」さん本人も生まれていなかったかもしれない。

また、これは経済的にもあり得ない。特攻という無駄死にをさせられたのは、みな前途有為な若者たちだった。彼らが生きて戦後の復興に加わっていてくれたら、「私達」の国はより豊かになったはずである。
それとも、死ぬと分かっているのに爆弾を抱えて突っ込んでくる特攻が米軍を畏怖させ、「追い詰めると何をするか分からない」民族だからと、敗戦後の日本に対する扱いが良くなったとかいうポエムを信じているのだろうか。
確かに、フィリピン戦で特攻作戦が始まった当初は、常識では考えられない異常な戦法が米兵たちを恐怖に陥れた。しかし、特攻がそれなりの戦果を上げられたのは始めのうちだけで、米軍側が適切な対策を講じるようになると戦果は急速に減っていった。その上、特攻では出撃した機体も搭乗員も必ず失われるのだから、特攻をやればやるほど生産力でもパイロットの養成力でも劣る日本が不利になっていくのは当然だった。

大戦末期の沖縄戦の段階では、もはや旧式戦闘機や練習機に数ヶ月の速成教育を施しただけの搭乗員を乗せた特攻機は、ただ撃ち落とされるために出撃していくのも同然の状態となっていた。この頃になると米軍側は、畏怖どころか、無意味な自殺攻撃を繰り返すしか能のない日本軍をバカにしていたと言っていい。それは、神風パイロットを米兵が何と呼んでいたか、その呼び名からも分かる[1]。
(略)アメリカ軍の艦艇の乗組員たちの間では、神風パイロットに対してさまざまな言い方をした。前述の「バカ・ボン」などはそういう例であったが、それ以外にもまだ多くの蔑称があったのである。大体は「カミカゼクレイジー」という語で語られることが多かっだが、次のようにいわれた(ウォーナー書からの引用)。
「連合軍の艦艇では、神風パイロットにたいして、それぞれ彼ら自身の呼び名を持っていた。『オーストラリア』で特攻機を『ゾンビ』(間抜け)、『アランタ』では『カッツェンジャマー・キッド』(二日酔い坊や)と呼んでいた。米軍では彼らを、(中略)悪魔の烏や地獄の烏とか、四字綴りの蔑称などで呼んでいた」
当時、特攻隊員となった学徒兵の中には、「アメリカさんはわれわれを見てどう思うだろうか。またバカが飛んできたと思うだろうよ」とつぶやく者もいた。[2] 海外の情報から一切遮断され、翼賛マスコミのプロパガンダと軍隊による洗脳教育の中に置かれていても、まともな判断力のある者にはそれがわかったのだ。
さらに、理解不能の特攻作戦は米兵たちの中に日本人への畏敬どころか憎悪を引き起こしたことも知られている。米兵たちの間では、「(この戦争の)主要目的は日本を降伏させることではなく、できるだけ多くの日本人を殺すことにある」「そんなに死にたきゃ皆殺しにすればいい」といった会話が公然と交わされていたという。[3]

大戦中とは違って知ろうと思えばいくらでも情報が手に入る現代に生きていてこのざまなのだから、ネトウヨの愚かさというのは本当にどうしようもない。

[1] 保阪正康 『「特攻」と日本人』 講談社現代新書 2005年 P.210
[2][3] 同 P.212-213
https://vergil.hateblo.jp/entry/2020/01/12/083333

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/799.html

[近代史3] 「私たちがいま生きているのは特攻隊のおかげ」とかいう妄想 中川隆
1. 中川隆[-14667] koaQ7Jey 2020年1月12日 15:44:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1599]

2019-11-17
【トンデモ】中学校の道徳の授業で特攻隊を礼賛?!【世も末】
https://vergil.hateblo.jp/entry/2019/11/17/115221


特攻隊を美化するバカウヨは珍しくもないが、先日、中学校の、それも道徳の授業でそれが行われているという話が流れてきたのには驚きかつ呆れた。

この授業では、「特攻の父」大西瀧治郎中将の言葉や特攻隊員の遺書などを題材に、特攻隊が犠牲となってくれたおかげで今の日本がある、といった類のありふれた詭弁が垂れ流されたようだ。

ネタかと思ったのだが、この投稿者のTLを辿ってみると、とても大人が中学生を装って書いたとは思えない発言が並んでいるうえ、実は同じような授業が以前から行われていることを既に産経が報道していた。

授業で使われている遺書もまったく同じものであり、もしかするとこの授業内容がテンプレ化されて流通しているのかもしれない。
このようなお涙頂戴の情動的教育、それも理不尽な作戦によって死を強制された被害者の思いを悪用するような教育にさらされ続けると、物事の原因と結果を正しく認識して論理的に考えることができなくなってしまう。実際、同じ投稿者の下記のツイートには頭を抱えてしまった。

特攻によって米軍を撃退し戦争に勝ったとでもいうならともかく、現実には特攻では正規空母一隻すら沈めることができないまま敗戦に至ったのだから、特攻のおかげで生まれた日本人などいない。いるのは、親となるべき若者が特攻させられたせいで生まれることができなかった何千人者もの隊員の子どもたちと、親が特攻させられる前に敗戦を迎えたおかげで生まれることのできた子どもたちだけである。

特攻に関して「道徳の授業」で教えるべきことがあるとしたら、それは自殺攻撃させられた特攻隊員の遺書などではなく、こんな狂気の作戦を立案し推進した責任者たちが、その後どうしたかだろう。

ところで、徳島大学総合科学部の饗場和彦教授が、問題の道徳授業についても取りあげた講義用のスライドを公開してくれている。

 特攻隊の遺書による授業にも、「火垂るの墓」の自業自得論にも、「それはそうだけど、なんかなあ…」と、違和感もった人いますか?

 その違和感が重要です。

 二つの例とも同じ特徴があります。

 部分だけとらえて全体を見失った判断にとどまっている、という点です。
 確かに特攻兵士がわが子を思う心情には感動しますが、なぜ兵士は愛する子をおいて死ななければならなかったのでしょうか。

 確かに兄妹は親戚宅にいれば助かったかもしれませんが、なぜ兄妹は孤児になってしまったのでしょうか。

 つまり、戦争の実態について、文脈・大局が看過されているのです。
 各部分にはそれぞれ一定の意味や合理性はありますが、そこだけ抽出して判断が止まると、ことの本質を見誤ります。

 「木を見て森を見ざる」の不適切な判断。戦争と平和の問題について、こうした近視眼的・視野狭窄の見方が最近多い。

大学生向けなのでちょっと難しいかもしれないが、例の投稿者には、これでも読んで手遅れになる前に考え直して欲しいと願うばかりだ。
https://vergil.hateblo.jp/entry/2019/11/17/115221
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/799.html#c1

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
15. 中川隆[-14666] koaQ7Jey 2020年1月12日 16:04:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1598]
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

2011年08月03日
ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。


これは、
外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、
音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。
自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。

とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、
心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、
実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。

しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。

Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。

ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!
一体型では世界最高価格と言われる。

この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。

しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。

外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。

このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。

このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、
アナログ入力をも持ち合わせる。

なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。

フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。

電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。

このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。

音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。

このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。

形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。

ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。

また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。

このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、
最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、
全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさも
CDらしくないと言いたくなるほどだ。

この069、
基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、
音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが
同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや
同系の音とも取れるメトロノームの
カリスタのサウンドとの主な相違点である。

単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、
色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。

音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、
柔軟さとはうらはらの、
ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。
確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。

しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。

さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。

これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?

こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。

069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。

リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。

また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。

D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。

全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。

069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。

この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。

最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。

今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。

最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。

だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。


まとめ:

今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。

このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。

このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。

しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。

少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧


どうもはじめましてMINTrと申します。

このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。

この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)

やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。

誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08

レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

上奉書屋さん、こんにちは。

私は残念ながら聴いたことはありませんが、この記事を読むと
上奉書屋さんがこのCDPから離れがたい、可能ならばずっと聴いていたい・・という思いを感じます。

良い機器は沢山ありますが、こういうローレライ状態にしてくれる機器は少ないですよね。

私も機会があれば聴いてみたいですね〜
by小林二郎 at2011-08-04 13:11

小林二郎様、レスありがとうございます。
ご推察の通り、本当に素晴らしいプレーヤーでした。
機会を捉えてぜひともご試聴下さい。きっと何か感じるものが
あるはずです。
それではまた。
by上奉書屋 at2011-08-04 22:07

はじめましてRuriと申します。

先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59

Ruri様、お読みいただき、感謝します。このプレーヤーの
深みに魅了された方にお読みいただけて、書いて良かったと思います。そのうち、また別な話を書くかも知れませんので、
興味がおありでしたらどうぞ。
by上奉書屋 at2011-08-05 10:39


おひさしぶりです。上奉さん。
相変わらずの素晴らしい文章力で、思わず読み入ってしまいました。また精力的に他のオーディオ機器も試聴されているようで、その行動力には恐れ入ります。

自分は残念ながらブルメスター069という機種は聞いたことがないのですが、非常に魅力的なプレイヤーのようですね。

ウチにはTADのD600とCD12がありますし、価格が価格ですので購入には至らないと思いますが、機会があればぜひ聞いてみたい機種になりました。
他の製品レビューなど、今後も楽しみにしております。
by葉隠 at2011-08-27 09:01


今回もお読みいただき、ありがとうございます。このプレーヤーに
興味がおありでしたらぜひ聞いてみてください。
後悔はしないと思います。
by上奉書屋 at2011-08-27 17:18

https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c15

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
4. 中川隆[-14665] koaQ7Jey 2020年1月12日 16:14:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1597]
社会主義3 Socialism 3 East Germany


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c4
[近代史3] アルノルト・シェーンベルク _ 最初期の『浄められた夜』は素晴らしかったのに何であんな風になっちゃったの? 中川隆
14. 中川隆[-14664] koaQ7Jey 2020年1月12日 18:08:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1596]
「グレの歌」(読響定期)− カンブルランへの感謝
2019 MAR 15 by 東 賢太郎
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2019/03/15/「グレの歌」%ef%bc%8d-シルヴァン・カンブルランへの感/


指揮=シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団
ソプラノ=レイチェル・ニコルズ
メゾ・ソプラノ=クラウディア・マーンケ
テノール=ロバート・ディーン・スミス、ユルゲン・ザッヒャー
バリトン・語り=ディートリヒ・ヘンシェル
合唱=新国立劇場合唱団(合唱指揮=三澤 洋史)

これがカンブルランをきく最後になってしまいました。

メシアン「彼方の閃光」、「アッシジの聖フランチェスコ」(全曲日本初演)、 J.M.シュタウト ヴァイオリン協奏曲「オスカー」(日本初演)、デュティユー交響曲第2番「ル・ドゥーブル」、ヴィトマン クラリネット協奏曲「エコー=フラグメンテ」(日本初演)、アイヴズ、「ニューイングランドの3つの場所」
などはもう聴けないかもしれないし、

バルトーク「青ひげ公の城」、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、ブリテン歌劇「ピーター・グライムズ」から”4つの海の間奏曲”、ブルックナー交響曲 第6番 イ長調 作品106、マーラー交響曲 第9番 ニ長調
も大変印象に残りました。

陳腐な演奏は皆無でしたし、やはり何より「アッシジの聖フランチェスコ」は僕の50余年のクラシック歴のなかでも最上位の体験でした。


http://読響定期・メシアン 歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」を聴く


そして昨日のグレの歌。ブーレーズの録音で聴いていますが実演が初めてであり、心から堪能しました。トリスタンの影響がありありとあるのは和声がきれいに解決せず延々と旋律が伸びていくところです。解決は機能和声の宿命ですが、宿命から自由なこれを書きながらシェーンベルクは機能和声までも抜け出したくなって十二音に行きついたのかと思ってしまいます。

ワーグナーもどきであったとしても初期にこれだけの作品を独学の人が書いたという驚異を皆さんはどう思われるのでしょう。第3部は1911年とシェーンベルクが無調の領域に踏み出してから完成されましたが、第2部までとは和声の扱い方に不気味さが増していながら無調にはせず、なんとか木に竹を接ぐとならないように腐心した跡が感じられます。最高の音楽、最高の演奏でした。

僕がドイツに住んだのは1992−95年ですが、カンブルランは1993− 97年にフランクフルト歌劇場の音楽監督でしたから重なってます。当時は無名で、マイスタージンガーなどを聴いていますがピットの中だから姿さえ覚えてません。ご縁があったということですが、こんなお世話になろうとは夢にも思いませんでした。

彼でなければ絶対に聴けなかった曲を体験することはぞくぞくする知の冒険でありました。カンブルランの図抜けた指揮能力、読譜力、解析力、記憶力、運動神経、音楽へのdevotion(献身)は何時も驚異であり、自分が逆立ちしても及ばないことができる人を目の当たりにするのは無上の喜びでした。僕は人生において万事独学主義なのですが、極めて少数の例外がございます。教育界ではお二人だけ、駿台予備校の根岸先生(数学)と伊藤先生(英語)にそれぞれの領域で最高の敬意と感謝をささげており、クラシック界ではピエール・ブーレーズが唯一の先生でした。ここでもう一人、シルヴァン・カンブルランが先生に加わりました。9年間お疲れさまでした、そして、本当にありがとうございます。

https://sonarmc.com/wordpress/site01/2019/03/15/「グレの歌」%ef%bc%8d-シルヴァン・カンブルランへの感/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/714.html#c14

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
8. 中川隆[-14663] koaQ7Jey 2020年1月12日 18:58:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1595]
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、
外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、
音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。
自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。
とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、
心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、
実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。
しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。
Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。
ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!
一体型では世界最高価格と言われる。
この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。
しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。
外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。
このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。
このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、
アナログ入力をも持ち合わせる。
なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。
フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。
電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。
音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。
このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。
ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。
また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。
このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、
最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、
全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさも
CDらしくないと言いたくなるほどだ。
この069、
基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、
音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが
同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや
同系の音とも取れるメトロノームの
カリスタのサウンドとの主な相違点である。
単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、
色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、
柔軟さとはうらはらの、
ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。
確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。
さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。
これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?
こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。
069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。
リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。
また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。
全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。
069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。
最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。
今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。
最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。

まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。
このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。
しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08

レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c8

[リバイバル3] 苗場スキー場の元高級リゾートマンションが遂に10万円になった 中川隆
562. 中川隆[-14662] koaQ7Jey 2020年1月12日 19:13:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1594]
思ったより安く上がる田舎暮らし 2020年01月12日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-995.html


 面白い記事があったので紹介する

 40代男性「生活費8000円」田舎暮らしで得た快感 1/12(日)
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200112-00322146-toyo-soci

  老後資金が約2000万円足りなくなるとの金融庁の報告書が波紋を広げた2019年。生活不安は高まりばかり。だが、「1カ月の生活費は約8000円で、4月に引っ越してきて以来、ごみを捨てたことがない」と、さりげなく話す40代の男性のような生活を送る人もいる。

 生活費が安いので賃金を稼ぐための仕事に就く必要性はない。「何をやるかの基準は楽しいか、楽しくないか」。こんな生活も今の日本では可能と聞けば、少しは安心できるのではないだろうか。

■「時間売る生活にうんざり」

 男性は都内の新聞配達会社で20年間勤務し、営業や労務管理などの仕事に就いていた。給料は決して高くなく、外食やコンビニ弁当の購入、友人や知人との飲み代などで月の支出は15万〜20万円に上った。自分の時間を切り売りするような生活の中で、頭に浮かんだのは、小さい頃から憧れていた田舎暮らしだった。「おばあちゃんが田舎に住んでいて夏休みは楽しかった記憶しかない。それに対して東京での生活はつまらなかった」。

 だが、夢を抱きつつも20年の歳月が過ぎた。「やろうと思えばできたかもしれないが、踏ん切りがつかなかった」。金銭的な問題や、田舎で実際に暮らしていけるのかという不安が付きまとった。だが、最後には「もうこれ以上は我慢できない。自分の心にうそはつけない」という思いが打ち勝った。

 男性が今住んでいるのは三重県津市から車で1時間ほど走った場所にある山に囲まれた集落。ここに移り住む前には、松坂市に家賃が月2万円の平屋を借り、家探しや田舎暮らしの準備を進めた。そこでは、七輪でご飯を炊くなど生活費を抑えることに成功し、田舎暮らしに向けた手応えを感じ取ったという。

 数カ月かけて見つかったのは、100万円台の築約100年の平屋の古民家。独身で子どももいない男性にとっては十分な広さだった。高台にあるために日当たり良好な敷地内の畑では、大根やジャガイモ、人参、レタスなどの葉物野菜やパクチーがすくすくと育っている。みそなどの調味料も手作りし、コメ以外の食料品を買うのは月に1回程度。取材に訪れたのは12月20日だったが、「今月に入って買い物にはまだ行っていない」と話す。

 移住とともに所有していた自動車も1万円で売り払った。これにより、支出は大きく減った。考えたのは、自動車を維持するためには、働く必要性が生じるということだった。

 「突き詰めて考えてみると、働きたいのか、自動車に乗りたいのか、だった。働いてまで自動車に乗ることは魅力に感じなかったため、自動車のない生活を選択した」。近くのスーパーまでは、スポーツタイプの自転車をこいで約1時間。帰りは坂がきついため、1時間半近くかかるが、苦にはならないという。

 最も大きな支出の1つは、インターネット通販で購入する10キロ3000円のコメ。自宅の評価額が低いため、固定資産税は年間数千円。水道代は数百円。電気は冷蔵庫を動かした夏場には2000円を超えたが、今はコンセントを抜いており、11月分は数百円。

 携帯電話は、簡易型のソーラーパネルで晴れの日を狙って充電し、夜間の照明代を抑えるためにLEDライトを購入した。携帯電話は格安シムを買い、動画共有サイト「ユーチューブ」などを楽しむ際は画質を落とす。両親と長く話したりしない限り、通信費は千数百円で済んでいる。

■次は生活費月5000円が目標

 生活費の中で大きなウェートを占めるのは、コーヒー代とアルコールだ。「こればかりは楽しみでもあり、やめられないし、やめるつもりもない」という。今は田舎生活に必要なくわなどの農機具を買うための支出で生活費が1万円を超えることもある。

 ただ、「目標だった1万円は割と簡単に達成できたので、次は経費節減がどこまで進められるのか。5000円が次の目標になる。こんな暮らしをどこまで続けられるのかというのも興味がある」と笑顔を見せる。コメ作りのための畑や田んぼを購入しようとしているが、農地法の規制もあり、なかなか進みそうにないのが悩みの種だ。

 男性は暖房も使用しておらず、調理の際にはキャンプ用のコンロで、枝や木片で火を起こす。ガスや石油は使っていない。時には、囲炉裏に火を入れて暖を取ることもある。物に囲まれた快適な生活に慣れた筆者から見たら、決して楽とは思えないような生活だが、男性は「都会とあまり変わらない。必要なものがあれば、インターネット通販で自宅まで届けてくれるし、ネットで最新の情報も入手できる」と屈託がない。

 こうした倹約生活は、集落に移り住んだ4月以降、ごみを出したことがないという生活につながっている。嗜好品のアルコールを飲む際には、ペットボトルや缶入りは買わず、紙パックのものを購入して、ごみとして出たパックは、料理の際の焚き付けとして燃やしてしまう。

 みそなどの調味料も自宅で造っているため、無駄なごみは出ない。アルミホイルなどごくわずかにごみは出る。だが、移り住んで8カ月になる12月の段階で、買い物袋の約半分を満たす程度。「1年に1回はごみ出しすることになりそうだ」という。

 こんな暮らしを続ける男性も、ある程度のお金を支出せざるをえないときがある。両親が来た際には、レンタカーを借りて近くの駅に迎えに行ったり、周辺を観光したりした。大きな額ではないが、ある程度の貯蓄があるため、今は働かなくてもいいと感じている。

 とはいえ、冷静に生活の収支を計算し、老後を見据えた計画を立てている。移住生活に踏み切る前にも、お金のことは十分に考えた。

 「生涯で2億円を稼いだ人と1億円を稼いだ人がいると仮定してみた。2人が亡くなったときに、2億円を稼いだ人は1億円の貯金が残ったが、1億円を稼いだ人はほとんど残らなかった。ということは、2億円を稼いだ人は、無駄に1億円分働いてしまったことになるのではないか」。男性は、こんな計算を頭の中で巡らせたという。

 現在の貯金で食いつなぎながら、年金受給年齢までなんとかやっていけそうな感触を持っている。この生活であれば支給される年金だけでも十分にやっていけそうだ。もちろん、不安要素もある。例えば、将来的に予想される古民家の修繕。自分でやるつもりだが、材料費にはお金がかかるかもしれない。働かないといけなくなれば、週に1日とか2日ぐらい、働きに出ればいいと思っている。

■田舎暮らしならではの「煩わしさ」もない

 実際に踏み切った田舎生活をどう感じているのだろうか。「まず都会生活に付きものだったストレスがなくなった。給料が入ると、職場の同僚らで愚痴を言いながら記憶がなくなるまで飲むことも多かった。今はお酒の飲み方が変わった。部屋で、1人で飲む場合には、コップに1、2杯で十分だ」。

 集落には、東京からの移住組もいて、食事に呼ばれることもしばしば。手土産は、自宅の庭で収穫した無農薬有機栽培の大根などの野菜だ。「とくに寂しさを感じることもない」という。田舎暮らしには、地元のしきたりや、集落の行事への参加など都会生活にはない煩わしさもあるといわれる。

 だが、男性が住む集落は高齢化が進み、煩雑な行事や付き合いもあまりない。60代が「若手」に入る集落は40代の男性の移住を歓迎してくれ、いろいろと気にかけてくれるという。

 自給自足的な生活は、賃金を得るための労働や通勤もないため、時間はたっぷりある。「やることの基準は楽しいか、楽しくないか。料理を作る場合も、ガスで料理するよりも火を点けて料理したほうが断然楽しい。最初はお金の計算が先行した面もあったが、今は持っているお金を大切に使いながら、なるべく楽しく生きていこうと思っている」。

 「畑仕事をしたりして体を動かした後のお酒は最高にうまい。ギターを弾いたりする楽しみもあり、忙しくも退屈でもなく、ちょうどいい感じ」。夕食前には、年間5000円で入り放題の近くの公共施設にある温泉が毎日の楽しみだ。かつて弁当やお菓子を買いに行っていたコンビニは、公共料金を払いに行く場所に変わった。

 世界を見渡せば、戦争や貧困に苦しむ国もある。また、格差社会が叫ばれる日本の都会では、働いても働いても生活費で消えてしまうワーキングプアという境遇に甘んじる人たちもいる。それでも男性は次のように語る。

 「今の日本は、すごくいい時代。選択肢が多く、インターネットや物流の発達によって、情報やモノの面で、田舎でも東京と変わらないような暮らしを送ることができる。夏には爽やかな風が部屋に入り、東京では必須だったエアコンも必要ない。もしかしたら、こんな平和で恵まれた時代は、今だけなのかもしれない」

 憧れだった田舎暮らしに踏み切るまでは、20年の歳月を東京で雇われの身として過ごしたが、「今となっては、この20年があってこそ、ゆとりのある田舎での生活のありがたさを感じられる」という。
 *******************************************************************

 引用以上

 私も、上に紹介した人ほどの質素で節約的なライフスタイルを実行しているわけではないが、5万円以下の年金に合わせたライフスタイルを模索している。
 大都会暮らしの人に、田舎暮らし17年の経験から言いたいことは、「過疎の田舎暮らしは安く上がる」ということだ。

 もちろん、高級レストランや映画鑑賞などの贅沢は一切できない。遠いので行く気もしない。
 最大の贅沢が、週に一二回行く喫茶店で、コーヒー一杯400円、8キロほど離れていて、徒歩では無理があるのが辛いところだが、20キロ離れたスーパーやドラッグストアに買い物に行くついでに立ち寄って、週刊誌などで情報を収集することにしている。

 スーパーでは、値引き品を買うことが多い。低年金の老人たちは、19時を回ると、半額値引きサービスが始まるので、この時間帯は、老人たちがたくさん寄ってくる。
 半額の弁当をたくさん買い込んで、数日間も食べ続けることが多いという。

 私は、原則自炊で、米は地元米で10キロ4000円程度と結構高いので、安売りのインスタント食品を食べることも多い。
 外食したくとも、一番近いのが8キロ離れた喫茶店で、千円札が軽く飛んでゆくので、コーヒー以外を注文することはない。そういえば、大好きだった焼き鳥屋などの居酒屋は、もう20年近く行っていない。
 たまに我慢できなくなって、スーパーで焼き鳥と、「信長鬼ころし」という2リットル900円の安酒を買って熱燗にして楽しむ程度。肝硬変になったので深酒はできない。
 野菜は、地元産の直売所がたくさんあって、どこでも朝取れ野菜が安く買える。

 私の場合、何に一番金がかかるかというと、上の記事にあるように、やはり車だ。
 しかし、山奥の坂道だらけの過疎地で、車なしで生活するのは無理がある。
 凍結地帯なので、スズキアルト4駆を使っている。リッター23キロ走るが、週一名古屋に行く用事があるので、燃料代は月に1万円くらいかかる。
 車検代が2年で8万円程度、税金が年間7200円、対人対物保険が年間4万円程度、結局、維持費は年間9万円程度、月割りで7500円前後かかってしまう。プラス燃料代だ。

 次に高くつくのは、インターネットで、NTT西日本に月あたり6000円強支払っている。経済的困窮が進むとき、最初に切り捨てるのが、ネット環境ということになる。ガラゲーからスマホに変えたら毎月4300円程度支払うので、併せて1万円になってしまう。
 もう、これだけで毎月3万円近い支出なので、残りを2万円以下でまとめないと破産することになる。
 読者にあっては、私のブログが消えたときは、生活費節約のためネット環境が失われたとご理解いただきたい。

 都会暮らしで一番金がかかるのが借家の家賃だ。
 私は、自分で製作した100万円のキットハウスで、家賃がかからないのが一番助かっている。ただ、EM菌を使った完全自己完結型浄化槽システムを二カ所で自作し、経験を重ねながら研究しているので、この維持費が、毎月数千円と馬鹿にならない。

 冷暖房代は、マイナス10度にもなる内陸の寒冷地でありながら、真夏は40度近くなるので、結構かかる。エアコン暖房を使うと電気代が月に1万円を超えるので、原則使わない。夏場の冷房は、新型エアコンに変えたので、昨年、3000円程度ですんだ。
 灯油は、ファンヒータを使うと、週に18リットル使ってしまう。毎月6000円だ。

 すると残額は1万円弱しか残らず、これで一ヶ月分の食費を賄わねばならないので、必然的に質素なものになる。一日の食費は300〜500円程度だが、自炊していると、これでも、そこそこ食べてゆける。
 しかし5万円では収まらないので、差額を貯金から支出することになるが、預金通帳残高は日に日に心細いものになってゆく。

 たとえ健保があっても、病院に行けるほどの金はないので、腸閉塞や尿管結石も自分で治した。現在、たくさんの病気を抱えているが、最後は諦観の域に達するしかない。田舎暮らしは、誰にも頼らない最期の覚悟が必要なのだ。

 私は、若い頃から大企業での安定した世間並みのライフスタイルを小馬鹿にしていたので、こうした運命に至るのも覚悟の上で、最後は自分で始末をつけるしかないと決意しているが、まず、月額5万円以下での過疎地のライフスタイルでも餓死しないですむことを証明してみたい。

 煮炊きは、カセット式ガスコンロを使用しているが、月に1000円程度しかかからない。一応、庭にはカマドを二個作ってあり、非常時に備えている。
 水は、井戸から浅井戸ポンプを使って配水しているので、電気代500円程度ですむ。

 毎月5万円以下の年金とはいっても、祖母の遺産分与なども含めて、ごくまれに、多額の収入がないわけでもないので、家を建てたり、水回りの施設を作ったりと、まとまった費用のかかるものは、そんな資金を利用している。

 ざっと、田舎暮らしの費用を上に列挙したが、私が過疎の田舎で経済的に維持できる理由は、第一に家賃が無料であること、第二に上下水道代がかからないこと。食料が安く手に入る環境であり、外食が物理的に無理なので、すべて自炊していることが大きい。
 しかし、私は一人暮らしなのだが、二人でも三人でも、それほど変わらないことを理解していただきたい。

 初期費用が大きいが、現在は自民党による地方切り捨て政策により、私の住む中津川市などの過疎地帯では、不動産が嘘のように安く手に入る。
 リニア駅が計画されているが、私の保有する土地は、いまだに路線価、坪あたり千円程度で、実売価格五千円程度だ。

 自然環境には非常に満足していて、とりわけ水が素晴らしい。
 しかし、老後の生活環境はバス路線も切り捨てられ、極めて過酷なものがある。私の住む村では、未だに信号もコンビニも一つもないのだ。
 スーパーまで20Kもあるので、ある程度備蓄がないと空腹に苦しむことになる。だから缶詰やカップ麺などを大量に買い込んでいる。

 まあ、動けなくなったら、そのまま野垂れ死にを覚悟しないと、過疎の田舎に住めるものではない。
 ここに紹介する家屋は、あくまでも車利用を前提としなければならず、免許返納とともに孤立死が待ち構えている。我が家など典型なのだ。

 https://www.athome.co.jp/kodate/chuko/gifu/nakatsugawa-city/list/

 https://suumo.jp/tochi/gifu/sc_nakatsugawa/

 しかし、自民党政権が崩壊して、地方の生活に配慮してくれる政権が登場したなら、こうした過疎家屋の価値は劇的に上がるだろう。
 みんなで丑三つ参りをして、晋三を呪い殺すしかなさそうだ。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-995.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/565.html#c562

[リバイバル3] パンケーキはダメ!実はカステラが美容スイーツだった
パンケーキはダメ!実はカステラが美容スイーツだった
https://joshi-spa.jp/12502

 世の中こぞってパンケーキブーム。

 でも、あの生クリームにシロップたっぷりのデカ盛りパンケーキ。気を抜くと牛丼やカツ丼よりも高カロリーになってしまうのをご存知でしょうか?

 バターやミルクに加え、ホイップクリームやチョコレートソース。大変見事な共演ではありますが、いい気になって食べていると、余分過ぎるカロリーがすべて脂肪として蓄えられ、気がつけば、脱げない女道まっしぐら……。あなたの色恋事さえ奪う危険性を秘めています。

 でもやっぱり美味しいから食べたい。それが女性の本音なはず。

 そこで今回は、乙女のパンケーキ欲を上手に満たしてくれる心強い味方、「カステラ」の魅力に迫ります。30過ぎたらパンケーキはほどほどに。粉モノスウィーツとは賢く付き合いましょう!

カステラは、油も乳製品も使わない美容スウィーツ


 ふんわり黄金色の風貌で、リッチ感漂うカステラ。意外にもその原材料は、鶏卵、小麦粉、砂糖のみ。菓子パンやケーキにたっぷり含まれるバター、ショートニングなどの油脂類はもちろんのこと、牛乳さえも入っていないのです。つまり、余分な脂肪分が入らない、とってもヘルシーなスウィーツだということ。また、スポーツ選手が競技前に食べるほど、消化に優しく、栄養バランスも良いことなどから、粉モノ菓子の中で、最も誇れる健康美容菓子と言えるのです。


カロリーは、食パン1枚よりも低かった


 カステラ1枚の平均カロリーは、160キロカロリー。実はこれ、食パン1枚(6枚切り)のカロリーよりも低いのです。バターをたっぷり塗った食パンが、腹持ち良いとは決して思えませんので、朝の1枚をカステラに変えてみましょう。野菜ジュースとヨーグルトを合わせれば、調理の必要は一切なし、栄養バランスがとれた、スウィーツ欲も満たす朝食が完成します。

粉物スウィーツの中で、最も太りにくい


 カステラのGI値は69。GI(glycemic index)値とは、食品が体内に取り込まれて糖になり、血糖値が上がるまでのスピードを、ブドウ糖を基準(100)として測った数値のこと。ここでは詳細説明を省きますが、簡単に言ってしまえば、GI値が低いほど余分な脂肪が蓄えられにくいということになります。また、血糖値がゆるやかに推移するため、腹持ちが良いとも言えます。

 カステラのGI値は、食品全体の中だと決して低いとは言えません。ただし、粉モノ菓子の中では最も低い数値群に入ります。また、朝ごはんの代用として白米、食パン等と比べた場合、優秀な数値であることがわかります。

⇒【GI値表】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=12507

選ぶなら、是非ホンモノを


 カステラの中でも、安価なものや関連製品には要注意です。低価格大量生産を目的に、余計な原材料が入っていることも珍しくありません。また、現代女性の嗜好に合わせ、洋菓子に近づけた「カステラ関連製品」には、乳製品がたっぷり含まれています。

 美容を考えた、本格カステラの選び方のポイントは4つ。

(1)製品パッケージの原材料名の記載を確認すべし。
(2)現代風にアレンジしたものより、昔ながらのカステラを選べ。
(3)老舗のカステラは大概OK。
(4)製パンメーカーのカステラは、安価でも安心できるものが多い。

 オススメのカステラをいくつかご紹介します。

◎可愛いパッケージで、美容心もアガるプレーンカステラ
「フクサヤキューブ」5個入 1386円(福砂屋)
http://www.castella.co.jp/

⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=12504

一人の職人が責任を持って、製造の全行程を手作りで仕上げる本格カステラ。砂糖の他に水飴を使用しているため、卵の馥郁とした香りとしっとり感が生まれ、口どけも最高に良く仕上がっています。何度食べても飽きない味として一押しの商品。全国の有名デパート、オンラインショップで購入可能。(写真/福砂屋提供)

◎美容度を上げたいなら抹茶入りカステラを
「碾茶(ひきちゃ)カステラ」5切入り 840円(松翁軒)
http://www.shooken.com/

⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=12505

「碾茶」とは「抹茶」のこと。長崎では言わずと知れた超老舗「松翁軒」の抹茶カステラです。抹茶にはアンチエイジングに効くカテキンやビタミン類が豊富に含まれているので、香りも美容度もアップ。松翁軒独特のムッチリ感は、食べた後の満足感をも長く演出してくれます。オンラインショップで購入可能。

◎たまには、自分を甘やかすスフレカステラ
「『然』かすてら」小 630円(然花抄院)
http://zen-kashoin.com/index.php

⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=12506

最近、「半熟カステラ」、「スフレカステラ」なるものが人気を博していますが、これらは乳製品を使うことで、蜜のようなしっとり感を作り出している創作カステラ。中でもオススメなのがコチラ。「然花抄院」は、これまた長崎の老舗「長崎堂」が運営している新ブランドで、この「然」カステラが看板商品になっています。渋谷ヒカリエでは、超人気のレアスウィーツとして君臨中。他に京都、大阪の店舗で購入可能、現在オンラインショップでは取り扱っていない超限定品。
https://joshi-spa.jp/12502
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1029.html

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
10. 中川隆[-14661] koaQ7Jey 2020年1月12日 20:59:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1591]
EAR 912 音質評価 2011年 10月 逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm


EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。

試聴機が届けられる前と届けられたとき、正直これが「198万円」という印象がぬぐえませんでした。

しかし、その音を聞いた後ではその価格が「高い」とは思えなくなってしまいました。今回のテストではCDプレーヤーとトランジスター・プリメインアンプの間に繋いで音質をチェックした(プリアンプのテストでは、音質がどの程度"失われるか?”を確認するため、必ずこのチェックを行います)のですが、驚いたことにCDプレーヤーの価格が一桁上がった!?のではないかと思えるくらい音が良くなったからです。

単なる音量/音質調整器としてのプリアンプを超えた、「音を良くできる(失われた音を復元できる)」プリアンプ(アナログコンピューター)としての能力を兼ね備えプリアンプがEAR 912です。

これ以上の音はあるかも知れませんが、これ以上の音を望まないという意味ですべての項目を満点の10点としました。

使用機材

912のLINE入力の音質テストは、

CD/SACDプレーヤーに AIRBOW X05 Ultimate
アンプにトランジスター方式の AIRBOW PM11S2 Ultimate

を使い、912を使わずに X05 Ultimate と PM11S2 Ultimate を直結したときの音質と、間に912を入れたときの音質を比較しました。

Phono入力の音質テストは、アナログプレーヤーNottingdam Interspace HD(カートリッジは、Phasetach P-3)を912にダイレクトに接続して行いました。スピーカーは、Vienna Acoustic The Musicを使っています。


音質テスト結果

Hilary Hahn Bach Concertos
Los Angels Chamber Orchestra
Jeffrey Kahana (SACD)

 
912を通すと音が浄化されます。

デジタルとトランジスターの組み合わせでは、避けられない「粉っぽさ」や「とげとげしさ」が完全に消え、高域が透き通ってバイオリンの倍音が美しく伸びてゆきます。響きに潤いが出て、部屋の天井を取り払ったように大きく音が上に広がります。

電気的に感じられた倍音の硬さが取れ、弦楽器の高音がまるで生演奏のようにスムースでスィートになります。

どうすればこんな音が出せるのか?全く理解できませんが、アンプやスピーカーが消えて演奏会場に居合わせているような雰囲気です。
過去に数多くの真空管プリアンプを聴きました。驚くほど音が良い製品も沢山ありましたが、これほど「色づけを感じさせないプリアンプ」は今までに聴いたことがありません。優しく透明で、スムースな音。解像度感も抜群です。

Orange Pekoe 10th Anniversary BEST ALBUN

濁っていた響きが整理され、各々の楽器の音がクッキリします。ボーカルの定位が改善し、口元が引き締まります。

ボーカルと伴奏の前後関係が改善し、立体感が増しています。
中でもボーカルの明瞭感の改善は驚くほどで、CDをSACDに変えたくらい音が良くなります。最高の電源ケーブルとラインケーブルを奢っても、これほどまで音質が改善するか?俄には信じられないほど、音が良くなりました。

極端な例えではなく、20万円のCDプレーヤーを200万円のCDプレーヤーに変えたくらい、音が良くなります。

シンバルの切れ味や響きのリアルだけではなく、すべての音の実在感とリアルさが大きく向上します。クラスの違うシステムを聴いているようです。プリアンプだけでこれほど音が良くなるのは、驚きを通り越して衝撃ですらあります。

ドヴォルザーク 交響曲9番 新世界より
ノイマン/チェコ・フィル

響きの長さ、演奏会場のサイズがまるで変わります。
楽器の織りなすポリフォニックの構造の精度、大きさ、美しさは912を使う前とまるで別物です。現在使っているCDプレーヤーは58万円のX05/Ultimateですが、このプレーヤーをトップモデルのUX1SE/Limited+Antelope OCXの組み合わせにしても、ここまで音は良くならないかも知れません。

CDで聞き比べましたが、912の音質改善をたとえるなら「CDがSACDになったよう」ではなく、「CDが高音質レコードになったよう」という例えが正しいと思います。すべてにおいて改善が著しいので、どこがどうなどと個別に音を評価できません。
外観は素っ気なく少々安っぽい感じも受けますがその音は素晴らしく、メーカー希望小売価格を遙かに超える価値を感じます。真空管プリアンプでこれほど感動したのは、10年以上前に中古で入荷したAudio Research SP10を聞いて以来かも知れません。

同価格帯あるいは遙かに高額なトランジスター・プリアンプを聴きましたが912と比べれば、私にはそれがただの「音量調節器」としか思えないほど912が素晴らしい音に感じられました。


ムソルグスキー 展覧会の絵
チェリビダッケ /ミュンヘン・フィル

かなり高性能なプレーヤーとカートリッジを使ったにも関わらず、解像度はCDの方が少し高く感じられました。

響きの透明感や、ポリフォニックの分離もCDがレコードを上回ったように感じました。何よりも中低音の厚みでレコードはCDを大きく上回ります。30cm口径のウーファーが38-40cmにサイズアップした感じと言えば、それが伝わるでしょうか?レコードらしく低音がすこし緩く響きが残るのですが、そのパワー感、押し出し感からは、超大型パワーアンプを連想させます。その低音がAIRBOW PM11S2/Ultimateから出るのですから驚きです。また、少しの濁りやエッジの丸さは感じられるのですが、CDと比べ有機的に感じる”音の濃さ”は凄まじいものがあります。
しかし、最新デジタル機器の素晴らしい音に慣れた今となってはサーフェイスノイズやスクラッチノイズが音に入り、チャンネルセパレーションが悪く、定位も悪いレコードを聴こうとは思えません。音は素晴らしいですが、デジタルの音もすでにレコードを凌駕するほどに進歩したからです。

特別な日にノスタルジーに耽りながら、お気に入りのレコードに針を落とす楽しみは格別ですが、普段はCDで十分です。音も良いですし、音楽もきちんと伝わり、何よりもレコードを痛めるという心配から解放され、より深く音楽に集中することができるからです。


総合評価

プリアンプはパワーアンプには欠かせない「音量調節器」なので、一般には「音を良くできる」という認識はないと思います。また、CDとパワーアンプの「間に入る」のに「情報量が増える」というのは、理解しにくいことだと思います。しかし、今までの経験から良いプリアンプは確実に音を良くすることがわかっています。

電気的には、プリアンプを使うことで信号のインピーダンスが下がり伝達能力が増すため「伝わりきらなかった細かい信号が消えずに伝わり」情報量が増えると説明されます。実際聞いた感じも説明のイメージに近く、良いプリアンプを使うことで細かい音が出てレンジが広くなります。しかし、 私は、ちょっと違う考え方をしています。それを説明しましょう。

プリアンプではなくケーブルでも音が良くなりますが、プリアンプと同じように電気的に説明すると「ケーブルによって消えていた(損なわれた音)が、良質なケーブルを使うことで伝わるようになる」となります。しかし、それでは「測定器のケーブルを変えると得られるデーターが良くなる(改善する)」という矛盾を抱えることになります。測定器ではケーブルの良否を判断できない、聴感上はあれほど音が変わるケーブルを測定できない。測定器に使われているケーブルは、オーディオ用よりも遙かにお粗末なのに得られるデーターは正しい。この矛盾をどのように解釈すればよいのでしょう。私は電気的な説明と違うことが起きているに違いないと思いました。

聞こえる音が変わるのは、電気的な情報損失ではなく人間側(聴覚)の問題だと考えています。人間の聴覚は類似する音に非常に敏感です。関連がある音の「あるなし」の聞き取りでは、測定器を遙かに超える感度を持っています。しかし、物理的に耳殻の構造を調べても、それほど小さな感度の音を拾えるようには思えません。そこで人間の驚くべき聴覚の秘密は、耳ではなく脳にあると考えました。耳が電気信号に置き換えた「音」が脳の中を広がるとき、信号の強い弱いで伝達速度が変わるはずです。また、類似する信号は重なって強まるはずです。つまり、細胞内を伝わってゆく電気信号の形は、音の大小ではなく「神経刺激の伝達パターン」に大きく左右されると考えられるからです。

ケーブルやプリアンプの中を音楽信号が通過すると、その振動(エネルギー)により、響き(付加振動)が発生します。それによって「特定の音響(神経刺激)パターンが強化される」ということは十分考えられます。つまり電気的な情報の変化よりも、「音響パターンの変化」に注目することで、些細なことで音が大きく変わって聞こえることを説明できると思うのです。

真空管プリアンプ(真空管アンプ)は、真空管という「物理的な響きを伴う増幅素子の存在」によって、物理的に信号に響きを付加します。エコーチャンバーやエフェクターのような働きです。EARはこの「響き」を見事に味方に付けて、失われた音楽信号の「パターン」を復元し、人間がいい音と感じる「パターン」を作り出す(強化する)に違いありません。 そう考えると912の素晴らしい音質を理解できますし、失われた音を復元できる装置(つまり非常に高度なアナログコンピューター)と考えれば、その価格も十分納得できると思うのです。

912は単なるプリアンプではなく、最高の音楽復元装置でした。 以前高価な真空管プリアンプとしてEMT JPA66を聴きましたが、さすがにレコードは超高価な昇圧トランスを搭載するJPA66に敵いませんでしたが、CDの音質に関してEAR 912はJPA66を足下にも寄せ付けないくらい素晴らしい音を出しました。

オーディオ機器を単純な「増幅装置」と考えるのは間違っています。それは失われた「音と音楽」を復元できる非常に高度な装置なのですから。
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c10

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
11. 中川隆[-14660] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:02:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1590]

EAR DAcute

真空管アンプで有名な EAR です。この DAC はかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこの DAC の音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。

EAR のパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。

人間の聴覚と音質について

帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。

オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087

要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c11

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
12. 中川隆[-14659] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:07:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1589]
CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

Ear , Acute Classic - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Ear++Acute+Classic

Acute Classic - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/cd-player-1/

この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。

CD の販売が落ち込み、CD プレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。
CD 再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか?
CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?
全世界のミュージックファンのCD ラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?
「いいえ、そんなことはさせません...」
EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCD プレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。
その名も「EAR Acute Classic」。
これは、SACD でもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求した CD 専用プレーヤーです。
そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CD プレーヤーです。
しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?
アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD 専用機を世に問う理由は何でしょうか?

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。
2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。
気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。
しかしCD は1982 年の発売開始からすでに34年(2016 年現在)が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。
世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。
ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。
ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。
電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。
これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句に CD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?

新技術を否定するわけではありません。
まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。
パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。

同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。
アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。

特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外は なかなか見られない状況になりつつあります。
そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。

「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。

これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

新しくデザインされたエクステリアはEAR のアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。

また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。

最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。

この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

出力はアナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。

これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC 等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。
いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。
CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。

なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。
手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。

ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。
パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

Specifications:

●Playback:
CD 44.1KHz, 16bit PCM 
SPDIF upto 192KHz, 24 bit PCM、 Toslink upto 96KHz, 24bit PCM
USB 2.0 44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

●デジタル入力:
1)USB 
2)SPDIF (RCA)
3)SPDIF (Toslink)
●アナログ出力:
1)Phono; 5V rms シングルエンド
2)バランスXLR; 5V rms XLR ピン 2 ポジティブ
3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100Ω
●使用真空管:2 x ECC88 (PCC88) / 6DJ8 (7DJ8)
●サイズ( 突起物含まず):W435 x D285 x H65 mm
●重量:8kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/

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2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

オーディオ逸品館 2016年11月 
EAR Acute Classic vs. marantz SA10 音質比較テスト
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm

真空管らしい艶やかで滑らかな音質が高く評価された「Acute(アキュート)が、2016年10月「Acute Classic」として、純粋に「CD」の音を音楽的に追求するためのCDプレーヤーとして再登場しましたが、CDプレーヤーの需要は年を追うごとに縮小し、「EARのような小規模メーカーがCDプレーヤーを制作する」には、高いコストとリスクが生じるようになりました。新発売されるAcuteも、非常に簡単なメカニズムしか搭載しないにもかかわらず、90万円近い高価な製品になっています。
他方、Esoteric や marantz(DENON)などの大規模オーディオメーカーは、「自社でメカニズムを作る」という手段を講じながらも企業規模の利点を生かし、販売される製品は高級デジタルプレーヤーとしては、比較的低価格に収まっています。
Acute Classic と対照的に、marantzからは「オリジナルメカニズム」と「オリジナルDAC」を搭載しながら60万円という挑戦的な値付けがなされた「SA10」が新発売され、双方のデジタルセクションや機能などを比較すると「SA10」の最新ないメース時に対して、「Acute Classic」はやや時代遅れとさえ感じられてしまいます。そして、その価格は内容を考えると高額に思えます。
そこで「実際の音」が価格に比例するのか?あるいは、Acute Classicが無為に高い機器なのか?を両機を比較試聴して見極めることにしました。

EAR Acute Classic メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

EARの創始者であり主任設計技師である「パラヴィチーニ氏」は、「King of Analog」の異名を持ほど真空管を使ったアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかし、パラヴィチーニ氏は、日本で広く愛された「Musical Fidelity A1」の画期的なトランジスター回路の設計も行うなど、彼は真空管アンプだけではなくトランジスターアンプの設計にも鬼才を発揮できるのです。
このようにトランジスター回路と真空管回路のどちらにも優れた手腕を持つ彼が、CDプレーヤーに「真空管出力回路」を使ったのは、単なる彼のノスタルジーではなく、彼が目標とする「理想のサウンド」の実現には、真空管アナログ回路が不可欠だからです。「Acute Classic」は、最新の優れたデジタル回路と、パラヴィチーニが理想とする真空管アナログ回路が組み合わさった、アナログ/ デジタルハイブリッドと言うべきCDプレーヤーなのです。
「Acute classic」がこれまでのモデルと大きく違っているのは、真空管の配置を水平方向の横置きとすることで、シャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出す薄型デザインが採用していることです。また、このデザインの実現のため筐体や回路のすべてが新設計されています。フロントパネルには、伝統のハンドポリッシュのクロムメッキ仕上げのパネルが採用され、最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。
EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。

この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。
さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。
手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。
CD:44.1KHz, 16bit PCM
S/PDIF:同軸(RCA) 192KHz, 24 bit PCM、Toslink upto 96KHz,24bit PCM
USB 2.0:44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)

SA11S3の後継機として発売される、SA-10にはマランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering(MMM)」が搭載されています。このディスクリートDACは、プログラムしたアルゴリズムでデジタル演算を行える「DSP(Digital Signal Processor)を使用することで、一般的なDACチップが行うすべての処理をmarantzがプログラムしたオリジナルのアルゴリズムと専用設計の回路に置き換えることで、より理想的なサウンドを実現するために開発されました。
DACに必要な機能
デジタル信号をアナログ信号に変換するために使われる「DAC」は、オーバーサンプリング・デジタルフィルター、ΔΣモジュレーター、DAC、I/Vコンバーターで構成されます。
・オーバーサンプリング・デジタルフィルター
DACに入力されるデジタル信号の「細かさ」を向上するための演算ロジックです。
オーディオで使われるPCM信号は、縦軸が音量で横軸が時間に当てはまる方眼グラフ上の交点にデーターが置かれるような変換方式でアナログ信号をデジタルにしています。
PCMデジタル信号をアナログに戻すと、出力される波形はサンプリングされる前の「曲線」ではなく、「階段状の線」として出力されます。オーバーサンプリング・フィルターを使うことで、この「階段の段差」が細かくなり、出力される波形がアナログ信号の「曲線」に近づきます。
このとき「元々なかった点(デジタルデーター)」を作り出さなければいけないのですが、前後のデーターの中間にデーターを追加するだけでは、もとあった曲線の膨らみが再現されません。そこで、前後いくつかのデーターを参照にしながら「元々の曲線により近いデーター」を演算により生成します。
「MMM」には、元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、「DAC7」でビットストリームDACの開発を担当、「CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあり、現在はマランツヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、そのフィルター演算プログラムの開発に参加しています。

・ΔΣモジュレーター
PCMデーターは、「方眼紙上の点」です。この点は「電圧軸・時間軸」の絶対的な座標を持っているので、マルチビットDACではその座標に従って、定められたタイミング(時間軸のデーター)で定められた電圧(電圧軸のデーター)を連続して発生し「階段状の曲線」を出力します。後にこの「階段の角の部分」をローパスフィルターで削ることにより、元のアナログ曲線が出力されます。
ΔΣ変換とは、あらかじめ「点座標」で供給されるPCMデーターを「連続する点(ビットストリーム)」に置き換える変換です。わかりやすく言うなら、PCM信号をDSD信号に変換するための仕組みです。

・DAC
デジタルデーターから、アナログ信号を作り出す仕組みです。
ここまでの「3つの仕組み」が、「MMM」ではmarantzがプログラムしたDSPで行われます。

・I/Vコンバーター
電流として出力されるDACの信号を、オーディオ機器が扱う電圧に変換するための回路です。SA10ではこの部分にビシェイの高精度・高音質抵抗が使われるなど、一般的なICではなくディスクリート回路で構成されます。

・新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」
ディスクドライブには、marantzがピックアップの制御とデコードを行なう回路を新開発し、回路を最短、最小化。余分な電流やノイズの発生を抑えた、最新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」が採用されます。
出力回路
アンバランス出力、バランス出力は完全に同等グレードで構成され、バランス出力のHOT/COLDの反転は、信号劣化のないデジタル位相反転機能が採用されています。
アナログ基板
左右のアナログ出力回路はシンメトリーにレイアウトされ、チャンネルセパレーションや空間表現力が高められています。
高音質パーツ
アナログ出力回路には、純銅箔を採用した最上グレードのオリジナルフィルムコンデサ「ブルースターキャップ」や、高音質電解コンデンサなどを投入され、電源トランスには、SA-7S1と同等コアサイズのトロイダルコアトランスが採用され、巻線には高純度なOFCが使われます。
アナログ回路とDAC回路に給電するブロックケミコンには、4,700μFのマランツ専用カスタム品が使われます。
アナログ出力端子には、純銅削り出しのピンジャックが使われます。

ヘッドホンアンプ
フルディスクリートで、HDAM-SA2による高速電流バッファアンプが使われ、3段階のゲイン切り替えもできる。本格的なヘッドホンアンプが採用されています。この回路は、メイン回路を高音質化するためOFFできます。

試聴環境
メーカーから届けられた「Acute Classic」を箱から出して聞いたときは、「やはりEARのような小規模メーカーが、CDプレーヤーを初発売するのは無理がある」と感じました。
音の滑らかさ、雰囲気の良さは感じられるものの、同じ条件で聞いたことのある、marantz SA10と比べて情報量(音数)が明らかに少ないと感じられたからです。
試聴は、その後60時間近く連続で再生してから後に行いました。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 
 AIRBOW PM11S3 Ultimate 
 AIRBOW MSS-i5 MsHD 6.7

試聴したソフトは、いつもの5曲です。これらの曲をダビングしたCD-Rを聞きました。
さらにCDの音とUSB入力の音を比較するため「新世界より」をAIRBOW MSS-i3 MsHD(HQ Player、88.2kHz/24bit出力)と組み合わせて聞いてみました。

2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

Della
「せせらぎ」
Liza Ferschtman
「BACH VIOLIN SOLO」
Grace Mahya
「Last Live at DUG」
noon
「500 Miles」
DENON
「新世界」

・EAR Acute Classic 890,000円(クロム仕上げ・税別)
 せせらぎ
水の流れる音には十分な高周波成分が含まれ、SACDの助けを借りなくてもすっきりと伸びきったサウンドがCDから再現されます。これは、真空管とトランスを使った良質なプリアンプ「EAR 912」をCDプレーヤーに接続したときに得られる、音質改善と同じです。音の広がりも自然で、手前の水音と近くの鳥の鳴き声、遠くの鳥の鳴き声が、部屋の壁の向こう側から聞こえてきます。
特徴的なのは、音の重なりに一切の濁りがなく、手前の音の向こう側に遠くの音が透けて見えるように聞こえることですが、この透明感の高さにアナログの鬼才と呼ばれるパラヴィチーニの技術が生かされています。
ただ、CDのメカニズムやDACといった「デジタル構成部」は、特別なものが使われているわけではありませんから、marantz SA10のようなぎっしりと音が詰まった密度の高さ、4Kデジタル映像のような緻密さは持ち合わせていません。
フィルム映画を見るような透明感とデリケートな色彩の再現能力を持つ、Acute Classicはディスクに記録された音を「情報」としてではなく、あたかも生演奏を聞く時のような豊かな響きと色彩で「生々しく」再現してくれました。
 バッハ バイオリンソロ
バイオリンから一音が出るその瞬間、弓と弦が触れた音だ出て、それから弦全体が安定した音階で鳴り、それが楽器全体に広がってゆく、その「響きのイメージ」がとても正確に再現されます。今聞いているのは「生楽器の音である」、「生演奏の再現である」ということがダイレクトに伝わってくる音の出方です。
従来のAcuteとの違いは、良い意味でその「響きの乗せ方」にEAR臭さがなく、アナログ回路で「特別な音作りをしている様子」を一切感じさせないことです。
高音はすっきりと伸び、中音は太く響き、低音は豊になる。本当に生楽器をホールで聞いているのと同じような音が出ます。
これこそがEARマジックなのですが、最新のAcute Classicは、本当に自然でその魔法が「見えない(感じられない)」ことが、一番の特徴だと思います。
こういう生々しい音を出すCDプレーヤーは、真空管を使うEARでなければ作れないでしょう。
 モナリザ
ギターの響きが部屋いっぱいに広がります。ボーカルは滑らかで艶やか。レコードを聴くときと寸分違わぬイメージでこの曲が鳴ります。今聞いているのは、ハイブリッドディスクのCD層をリッピングし、今はもうない高音質の「ゴールドCD-R」に焼いたものですが、下手なSACDプレーヤーで聞くSACD層を上回る程高域が滑らかで、高域の倍音もすっきりと伸びています。
驚かされるのは、デジアルのつきものの「ノイズ感」や「粉っぽさ」が全く感じられず、本当にレコードやアナログテープを聴いているのと同じ感覚で、CD(デジタル)が鳴ることです。
こういう音作りに、アナログサウンド30年以上の歴史を持ち、現場でのレコーディングの経験も深い、パラヴィチーニの経験が生きていると思います。
目の前で、人間が、生楽器を演奏している音で、モナリザが美しく鳴りました。
 500miles
ピアノの音と人間の声の違いが、とても良く伝わります。
特にこのディスクでは「ピアノの高い音」がやや硬く、ピアニストのタッチが粗く聞こえがちなのですが、そういう荒々しさは全く感じられません。ピアノの音は滑らかで響きが豊かですが、濁りが少なく透明感たっぷりに美しく響きます。
ボーカルはボディーがしっかり出て、肉付きのよい女性らしい柔らかな音で鳴ります。
驚かされるのはピアノの最低域の基音、そしてペダルを踏む音まではっきりと「生々しく」聞こえることです。今までこれほど深みのある自然な低域をこのディスクから再現するプレーヤーに出会ったことはありません。Acute Classicでこの曲を聴くと、中音が少し前に出てピアノがその後方に位置し、ピアノの高音が上方向に広がり、低音がやや遅れて地を這うような、「音の高低による時間差」が本当に見事に再現されます。
こういう音は、「現場の音」をしっかりと記憶している、パラヴィチーニが「生音に近くなるようなアナログ回路」をAcute Classicに与えたからこそ実現した音で、デジタル回路だけで作られた機器ではとうてい実現できないでしょう。なぜなら、再生時の「響き」がなければ、実現しない音だからです。
私は2016年末発行のDMにオーディオ機器は、失われた響きを再現し、入力される音よりも出力される音をより「生々しくできる」という持論を掲載しましたが、今聞いている音は、まさしくそういう「失われた響きが見事に復元された音」です。
 新世界より
楽曲が始まる部分での、金管楽器の響き、弦楽器の響きの再現が見事です。Acute ClassicはEAR製品全般に通じることですが、「響き」の再現性、その「芸術性」の醸し出し方が実に見事です。
デジタルの音はアナログに比べると、動きが少なく「静止して」感じられる事があるのですが、Acute Classicで聞く新世界よりには「生きた時間の流れ」が感じられます。
演奏が進むにつれて刻々と変化する「響きの変化」に夕日が雲を照らし、刻々とその美しさを変えて行く様子が感じられます。響きの広がりと収束。色彩感の変化。本格的な交響曲ならではの「リッチな時間の味わい」が見事に再現されます。
今聞いているのは「音」ではなく、演奏そのものです。それも、生よりもさらに素晴らしく作り上げられた、再生芸術(演奏)そのものです。オーディオ機器は、生演奏をより美しく、生々しく再現出来るという「事実」をAcute Classicは、聞かせてくれます。
  新世界より(USB入力)
CDに比べるとほんの少しだけ響きが減った分、演奏が落ち着いて感じられます。CD-Rで聞くこの曲が「春から初夏」にかけての雰囲気だとすれば、USB入力で聞くこの曲は「夏の終わりから秋」に欠けての雰囲気です。
音質的にそれほど大きな変化は感じられませんが、雰囲気が一ついて少し「客観的」な部分が醸し出され、普段聞いているこの曲の雰囲気に近くなります。
素晴らしいと思うのは、CDの再生、USBでの再生に関わらず、CD(44.1kHz)にありがちな高域の閉塞感が全く感じられず、高域の倍音がすっきりと伸びていることです。
今聞いている音であれば「ハイレゾ」でなくても、十分アナログに匹敵するサウンドが得られます。少なくとも下手なデジタル機器で聞くハイレゾよりも、遙かに高域ののびは良く、楽器の音が自然に聞こえます。
色彩感も豊かで、この音であればUSB-DACとしても価格相応の価値を十分感じ取っていただけることでしょう。

・marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)
 せせらぎ
今までのフラッグシップモデル「SA11S3」では少し気になっていた、高域のざらつきや堅さが完全に消えているところに「MMM」を採用した「SA10の良さ」が感じられます。水の流れる音、鳥の鳴く声は柔らかく、十分な厚みがありますが、すっきりと明快なサウンドで「ぼやけた感じ」が一切ありません。
Acuteとの違いは、水泡がはじけたときに飛び散る「細やかな水しぶき」が伝わる感覚、いわゆる「空気感」が弱いことです。しかし、これはSA10が弱いのではなく、Acuteの「真空管を使った音作り(本来録音されていないものを、あたかも存在するように感じさせる力)」を褒めるべきでしょう。
立体感はスケールが若干小さいですが、それが逆に「空間の密度感を上昇」させることにつながっているので、善し悪しではなく、好みの判断になるでしょう。
PCMのように輪郭が強くなりすぎる事がなく、下手なDSDのように滑らかになりすぎる事もなく、marantzらしい暖かく滑らかな音でせせらぎが鳴りました。
 バッハ バイオリンソロ
Acuteで聞くこの曲に比べると、SA10は表現がやや穏やかですが、細やかな楽器の音の変化や奏法のバリエーションがきちんと再現されるので、演奏にじっくりと耳を傾けたくなります。
Esotericのように堅くなく、LUXMANのように柔らかくなく、Accuphaseのように色が薄くなく、SA10のバランスはとてもニュートラルです。音が滑らかで密度も高く、バイオリンの鋭さと柔らかさのバランスが秀逸です。
Acuteのような「海外製品」と比べると、落ち着いたムードになりますが、フェルシュトマンが自分の音のじっくりと耳を傾けながら、知的にバッハを奏でている様子が伝わります。
プレーヤーで極度に色づけしない「端正な音」が魅力的に感じられました。
 モナリザ
切れ味の良い透明な響きを聞かせたAcuteとは違って、ギターのサイズが一回り大きくなったように、低音の響きが太くなり、その部分の余韻が長く感じられるようになります。けれど、変わるのは低音だけで、中高音の響きの量や余韻の長さは、Acuteと同じです。
ボーカルはギターと分離して聞こえます。この部分、ギターとボーカルの絡みがとても親密に感じられたAcuteとは一線を画します。
質が高く端正な音ですが、Acuteと比べるとやや「艶」が少なく感じられました。
 500miles
Acuteで聞くこの曲は「生演奏を聞いている雰囲気」を持っていました。SA10では「レコーディング現場」が見えてきます。
ピアノとボーカルの立体関係はややあやふやで、音像も肥大します。密度は高いのですが、それぞれの音が出てくる「タイミング」が同一なので、音が空間でかぶっています。
一つずつの音は悪くない、むしろ優れているのですが、音楽表現で重要な「間」が形成されません。
B&Wのスピーカーもそう聞こえますが、B&Wをモニターとして作られたSA10も同じ傾向を感じさせます。
 新世界より
録音の良いこのソフトではSA10の持つ「音の良さ」がしっかりと発揮されます。
PCMをすべてDSDに変換してからD/A変換する良さでしょうか?音が本当に滑らかで、良質なアナログソースを聞いているような「厚み」も感じられます。
金管楽器や弦楽器の音が重なる部分では、それぞれの音が見事に分離し、団子状に重なることがありません。あくまでも、細やかな音が美しく重なり合っているように聞こえます。
演奏の流れはとても穏やかで、不安なく新世界に踏み出していける、希望にあふれた音楽に聞こえます。また、ノイマンの指揮らしい「一糸乱れぬ統一感」も強く出ます。
音の量、厚み、すべてが満足できるレベルです。

  新世界より(USB入力)

S/N感、密度感、低域の安定感でUSB入力はCD-Rを上回ります。
しかし、その差はそれほど大きいものではなく、CD-Rでの再生とほとんど変わらない雰囲気で新世界よりが聞けます。黙って切り替えられたなら、どちらがそれとは言い当てられないほどの差でしょうか。
それでも中低音のハーモニーの厚み、小音量部の音の数、音が消え入る部分の静寂感など、回転していないものからデーターが取り出されているという「安定感」が感じられます。
ダイナミックレンジも少し拡大し、最大音量部の音量がわずかに大きくなっているようにも感じられます。
USB入力でこの音が出るのであれば、CDの再生でディスクにこだわる必要はないと思います。

試聴後感想
試聴レポートの最初に書きましたが、「最新技術を惜しみなく投入した marantz SA10」と「ノスタルジックな真空管を搭載したAcute Classic」では、全く勝負にならないと考えていました。
しかし、比較試聴を追えた今、その考えが全く違っていたことを知りました。
私自身
「デジタル機器はスペックではなく、出てくる音で選ぶべきだ」、
「デジタル機器の音質のキーポイントは、デジタル回路のスペックではなくアナログ回路の優劣だ」
と何度も書いてきていたにもかかわらず、今回はあまりにも違う「スペックの差」に完全に目が曇ってしまったのです。
SA10 はこの価格でよくぞここまで!と賞賛できる音質です。同じ国産製品で比較するならば、その価格は他社製品の1.5〜2倍くらいに匹敵するでしょう。特に、今回はメカニズム、DAC共にオリジナル化してこの価格ですから、その努力の実現は高く評価されるべきです。
しかし、EAR Acute Classicは「音楽の再現性」において、SA10をあっさりと退けてしまいました。
詳しい音質の違いは「試聴レポート」に記述したので省きますが、Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。

このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

少なくともクラシックやバラードなど、じっくり聞きたい本格的な演奏では、私は SA10 ではなく Acute Classic を選びます。
また、USB入力でもそのアナログ的な雰囲気が味わえる Acute Classic は、SA10 を超えるムードの濃さで音楽を再生したのです。
Acute Classic が SA10 を超えたのは、パラヴィチーニの経験が成し遂げた奇蹟でしょう。

聞かなければ信じられない。聞けば虜になる。それが、Acute Classicの魅力です。
逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c12

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
13. 中川隆[-14658] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:16:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1588]

EARのプリについてだが、EARのプリは準フラッグシップのEAR912以外それほどでもなく、
評論家の朝沼先生もSS誌のEAR861の試聴記事文中に赤裸々に書いてあるが、
役不足感のあるEAR834Lを途中で引っ込めてCAT SL-1sigMARKUを使ったほどだ。

EARの最廉価のプリであるEAR834LはEAR859のプリ部を独立させたものとのことだが、
EAR834LはKRELL KSLに比較試聴で完敗しましたから。

もう圧倒的な差がついた、一言で言って、EAR834Lは音が"粗い"のである。

EAR912は初めて聴きましたが、中高域が非常に細やかで繊細な音、
柔らかくまろやかでなめらかな麻薬のような蠱惑的な音色。
白昼夢を見ているような印象で、温度感が高く濃厚な色彩感がある。
エッジが一切立たないのでボーカルしか聴けない音だが魅力を感じるプリアンプ。


EAR534やEAR890パワーアンプは切れ込みがあるシャープな音ですから
ここまでマイルドな音なのかと驚きました。プリアンプはEAR912以外はいまいちな
印象ですね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c13

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
15. 中川隆[-14656] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:46:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1586]
FMアコースティック社FM155MKURプリアンプ入荷♪ 2018-02-23
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454

ようやくFMアコースティックのプリアンプの新製品FM155MK2Rがコアにやってきました♪

FM155といえばコアがずっとずっと発売当初からあらゆるパワーアンプと組み合わせたり、他社のプリアンプと比較試聴したりして、圧倒的パフォーマンスでいつも驚かされていたお勧めプリアンプですが、20年ぶりにモデルチェンジしまして今回MK2となりました。

コアの展示はMK2Rなのでリモコン付です。
リモコン操作できるのは、ボリウムのアップとダウンのみですがSLOWとFASTと使い分けれますので操作感はとても良いですね!

電源はリモコン部の電源もあるのでどうなるかと思っていましたが、電源ユニット内部でアンプ用電源の他にリモコン用の電源が別々に供給されています。
今回は電源ケーブルが珍しくインレット式になっていますので、電源ケーブルも交換できます!

見た目では左側のインプットセレクターつまみの形状が違うのと、-20dBのボタンがロジック式になりインジケーターが点いてる程度で殆どデザインは変わってないですね。


内部はかなり変更されています!

モジュールは以前のFM155が2個でしたが、1個になっています。
それとボリウムのゲインが変わっていますので回路の定数変更がされていると思います。
また、電源ユニットの出力がACではなくDCになっていますので本体内部にはノイズを出すダイオードはないので音質的に有利です。

以前の20年間に渡って素晴らしい音楽を届けてくれたFM155ですが、気になる点もありました。
それは、

@:ボリウムゲインが高すぎて、小音量時にギャングエラーが出る。
A:@を解決する為に-20dBスイッチを使うと音質がかなり劣化してしまう。
B:欲を言えば高域が若干硬い。
C:他社の価格が何倍もするプリアンプと比較したら音像が少し大きすぎる。
D:あと、残留ノイズが多い

こんなところでしょうか。。

今回のFM155MK2Rはリモコン付なので@のままではとてもじゃないけど夜は聴けないですが、あっさりと解決していました。
ギャングエラーはないので静まった真夜中でもFMサウンドで音楽楽しめます!!

Aは必要ないので割愛。
Bはこれは見事に解決しています!伸びに変わっていて倍音がとっても伸びています。
Cも見事に解決しています!Cが今まで価格に比例していて300万クラスに若干負けていた部分ですが、これは見事ですね!
低域のリアルな大きさやボーカルの奥行き方向の実在感は超ハイエンドです!
Dも見事に低くなっていて聴感上のS/Nもかなり良くなってます!

そして使いこなし術です。
まずは当方のお客さまには全員にお伝えしていますが、入力1は今回のMK2も音良くないですね!
同じくMK2も是非入力4がお奨めです!緊張感が全く違います。

インシュレーターはゴムではなくウレタン系の柔らかいものに変更になっていますが、やはりFMくらいに特性が極めて正確になるとインシュレーターの効果は抜群にでますね!
リプラスのHG-HR石英で格段によくなります!

FMは多分音を聴いてウレタンにしているんでしょうが、他のあらゆる素材の音色を考えたらウレタンが一番無難だったんでしょう。
しかしリプラスのインシュレーターは素材の音色が可聴帯域外なのでビックリするくらい解像度が上がります!

電源ユニットの下のインシュレーターもかなり変化します。
また、電源ユニットから出るノイズもそれなりに多いので高周波を誘導してやるとS/Nがドンッ!とあがりますね!


他にもチューニングポイントはいくつかありますので今後色々試してみたいと思っています!

当店ではFM411MK3と組み合わせて試聴できますが他のパワーアンプと組み合わせても試聴しレポートしていきたいと思います!

さて、比較試聴の動画です!!
これは入荷するまでに組み合わせていたYBA SignatureのPREとFM AcousticsのFM411MK3パワーアンプです。


そして、FM155MK2RとFM411MK3の組み合わせのサウンドです!


両者とも素晴らしいサウンドですが、FM155の時は高域が若干ですがキツく音像が大きい印象が目立ち、YBA-SIG-PREとの組み合わせの良さも結構ありましたが、FM155MK2Rの組み合わせですと、FM同士のピッタリと整合したサウンドに加え、滑らかなのにとっても張りがあって緊張感があり完成度が高く素晴らしいです!

FM245やFM255の上位機種のクォリティーをこのFM155MK2Rであっさり実現し、ある部分では超越してしまうのはFMの技術の素晴らしさに改めて脱帽です。。

今後は逆パターンや色んなパワーアンプでの比較試聴もしてみたいと思います♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454


FM ACOUSTICS|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10078694024.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c15

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
16. 中川隆[-14655] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:51:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1585]
FM155MKUR | オーディオスペースコア − ピュアオーディオの店

FM Acoustics FM155MKUR
定価(税込) ¥2732400 販売価格 (税込)

あのFM155MKURがやっと入荷しました!
20年以上の155の完成度の高さは他に類を見ません!
これぞプリアンプというサウンドに驚きと一生モノとしての安心感を感じることができます。

試聴ご希望の方はご予約お待ちしております♪
納品、設置、ボイッシングなど全国各地対応可能です。
ご相談下さい。
https://www.as-core.co.jp/FM155MK2Ra
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c16

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
17. 中川隆[-14654] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:56:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1584]

FM Acoustics FM155 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12118358341.html

FM ACOUSTICS FM255 FM155比較 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12251147114.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c17

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
18. 中川隆[-14653] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:59:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1583]
2013-06-22 by omirabakesso

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。
プリアンプ部と含めて40万円である。

一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。
しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。

聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。

 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。
http://omsound.exblog.jp/17980826/

サウンドパーツ ≪Love Five≫ プリアンプ
ハイ入力専用ライン・プリアンプ

・RK50ボリューム搭載/XLRバランス入力付き 税込238000円
・バランス入力なし⇒税込223000円
・ノーマル・ボリューム付き⇒税込187000円

高級アンプでも採用を躊躇する最高級ボリューム≪アルプスRK50≫を採用
出力部はたった1段
特注スーパーパーマロイ製出力トランスとの組み合わせで15Hz〜40kHzをほぼフラット
創業から30年余プリアンプ・イコライザーアンプを600台以上製作し、ここ数年は特に受注量が増え続けています
http://www.soundparts.server-shared.com/

サウンドパ−ツ
http://www.soundbox.co.jp/soundp.html
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html

あまり古い話から始めても意味が無いので15年くらい前から。PRIMARE 928というアンプをご存じだろうか。

これは、PRIMARE 設立の第一弾として928シリーズとして販売されたプリアンプである(写真左下)。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12545796.jpg

おおよそアンプらしからぬ素晴らしいデザインと、抵抗式アッテネーターの重厚な感触のボリュームはまさに持つ喜びを与えてくれるアンプであった。B & O の技術者のアドバイスを受け製作されたこのプリアンプは、色付けの無いとても精緻な音がした。これ以上何を求めようかとと思っていた。
ところがである!

人は、「知らなければ良かった」と思うことがしばしばある。まさにそれである。
現在まで約10年使い続けているのがこの PRIMARE 928 の牙城を崩したサウンドパーツの「LIVE5」(写真下)である。
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12532712.jpg
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15338905&i=201205%2F18%2F79%2Fa0277279_13155182.jpg

オーディオファイルがやれ高音だの低音だのと講釈を述べるが(私も)、そんなことはどこ吹く風。そこには、ただ自然な音楽が存在するのみであった。

その帰り、奥さんと相談の上即購入を決めてしまった。待つこと1週間(完全受注生産のため)、ぴたりとおさまった外観はお世辞にも良いデザインとは言えず何ともさびしい限りだが、出てきた音は。。。
なんと芳醇な良い音だぁ・・・・。

初めはエコーでもかかっているかと思ってしまった。
それほど PRIMARE 928 は微細な音が出ていなかったのだった。

これは PRIMARE 928 に限ったことではない。私はこれまで様々なアンプをオーディオ店に足を運び聞いてきたが、こんな経験は初めてであった。これ以来わたしは LIVE5 を超えるものに出会っていない。

このアンプは、サウンドパーツオリジナルの回路で構成されていて、過去の回路の焼き直しではない。ここが重要である。

現代の真空管アンプは、そのほとんどが過去の回路の焼き直しである。
さらに重要なトランスがある。このトランスが素晴らしい。
その当時、日本に数人と言われた技術者による完全手巻きのものだ。
さらに、このプリにはフォノイコライザーも付いている。実はこれがこのプリの一番の要なのであった。
http://omsound.exblog.jp/15329300/

このサウンドパーツ製プリ LIVE5 に使用されている出力トランスは5Hz〜50000Hzまでフラットな極めて優秀なトランスである。通常トランスは奇数次歪率を嫌ってカットするが、これはカットしていないらしい。なぜなら、自然界には存在するから。もちろんこれによって耳につくようなことは無い。これを手巻きによって作っているのである。当時、御歳80歳を超える賢人である。あれから10年近くたっているのでご健在かどうか心配である。

さらにもう一つ、極めて優秀なフォノイコライザーを内蔵しているのである。
もちろんMCトランスも内蔵している。パーマロイコア78%の1インチタイプのもので、メーカー品ならこれだけで数十万円はするだろう。

さらに、驚くなかれこのクオリティーのインダクターを使用した LCR型なのである。

メーカー品なら数百万円もするコニサーのアンプくらいしか知らない。
市販品の多くのCR型プリなら数個の抵抗で済むところを、数万円の原価がかかるコイルを、ステレオで4個も使用しているのである。

さらにコンデンサーはデンマークのJENSEN(ヤンセン)製の銅箔/オイルコンデンサーをふんだんに使用している。なんと贅沢な。。。

このフォノイコライザーから紡ぎだされるアナログ音楽は言いようもなく自然で、奥行き、広がりが石のアンプとは比べようがありません。

ここもPRIMARE 928のヘッドアンプを使用した音とは雲泥の差でした。

ということで、プリもスピーカーに続きこれを超えるものが見当たらないので、現在落ち着いています。
http://omsound.exblog.jp/15338905/

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。下記画像は以前プリアンプ2でも紹介したLIVE5の内部である。
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=17980826&i=201306%2F22%2F79%2Fa0277279_11382130.jpg

 白ラインで囲まれた部分、上部4本の真空管(茶色の真空管ラジエターが付いている)と、左に見える4つの銀色円筒形と、その右上の2つの円筒形部分がフォノイコライザー部分である。回路はLCR型である。

 ここでLCR型の説明をば・・・。

一般的に市販のフォノイコライザーはNF型もしくはCR型である。中でもNF型がほとんどで、おそらく99%以上であろう。NF型とはNFつまり、ネガティブフィードバックのことで、パワーアンプで言われるNFBのことである。つまり、よく言われる通り、ノイズが出にくく、容易にカーブ特性が出せるなどの如何にも市販に向いた回路なのである。しかし、私はどうしてもネガティブフィードバックが掛ったものは綺麗な音になりすぎるきらいがありやはり好きになれない。

 ではCR型はというと、C(コンデンサ)とR(抵抗)でカーブ特性を作る非常にシンプルな回路である。非常にシンプルゆえ使う部品のクオリティがとても重要になってくるのである。つまり、部品の選別が肝である。NF型とは違い電気信号が一度しか通らないので各パーツ選びが重要なのである。一般的に自作派やガレージメーカーの製品に多く見られる回路である。私としてはNF型より好きである。

 さて、最後にLCR型であるが、LCR型はCR型にプラスしてコイルを使用する回路である。LCR型は定インピーダンス回路となるためノイズにとって有利となり最も自然な増幅を可能とする。では、なぜメーカーはLCR型を採用しないのか。理由は簡単である。製造コストに難があるのである。

1.イコライザーの前後段増幅において非常に小レベルなノズの増幅器が必要となる。
2.L素子(インダクター)のクオリティが重要となる。
3.電磁シールドが必要となる。

特に、良いインダクターを作れるところが無いのである。

まあ、全体がNF型やCR型に比べコストが掛るうえに技術(ノウハウ)が必要となってくるので、頭が良いだけでは出来ないのである。
私が知る限るで、一般市販品でこのLCR型を採用しているものがあるのはコニサーだけだ。

コニサー製品のすべてが採用しているかは定かでないが、LCR型を採用している型番は失念した。たしか数100万円はした。しかし、コニサーは確か半導体とハイブリッドだったと思う。

コニサーに関してはネットでも情報が極めて少ないので、聞いたことがあるオーディオファイルもすくないに違い無い。私は聞いたことがあるが、確かに良い音だった記憶がある。しかし、いかんせん価格が高すぎるのである。その試聴時は、アンプとフォノイコライザーだけで1千万円を軽〜く超えていた。これでは、頭の片隅にも置けない。

 私の使用しているフォノイコライザーはプリアンプ部と含めて40万円である。
一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。

しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。
聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。
 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。

2013-06-22 by omirabakesso
http://omsound.exblog.jp/17980826/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c18

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
19. 中川隆[-14652] koaQ7Jey 2020年1月12日 22:02:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1582]

ステレオサウンド誌の高名なオーディオ評論家が日本の優れたオーディオ製品を潰した
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/454.html

日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html

日本のアンティーク・オーディオ関係のガレージメーカーの実力は凄い
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/455.html

日本のガレージメーカーは欧米有名ブランドの1/10以下の値段で同レベル製品を作っている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/462.html

日本のオーディオメーカー
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/466.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c19

[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
138. 中川隆[-14651] koaQ7Jey 2020年1月13日 08:50:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1581]

Burmester Audio - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Burmester+Audio

ハイエンドオーディオの輸入販売 株式会社NOAH
ブルメスター(Burmester)
http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html

Burmester [ ブルメスター ] |ハイエンドオーディオショップ ホーム商会
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html

Burmester 製品一覧 ブルメスター/ブーメスター
https://audio-heritage.jp/BURMESTER/index.html

▲△▽▼

ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122

今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。
この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122


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プリアンプに金をかけなさい
2020 JAN 7 by 東 賢太郎

きのう2か月ぶりにプリアンプ(ブルメスター808)が修理から帰ってきた。たまたまテーブルにあった牧神の午後への前奏曲をかけてみる。まったくすばらしい。オーディオの存在が消える。10分身動きできず、終了。まだ動けず。

きいたのは50年も前に買ったブーレーズ / ニュー・フィルハーモニア管のLPだ。その評はこちら(ドビッシー 「牧神の午後への前奏曲」)。これをレファレンス的ニュアンスで挙げているのはフランス的な音色、エロティシズムがプライオリティーだったからだ。しかしブルメスター808が新品のように蘇って、「微視的なアナリーゼ能力と聴覚の鋭さが群を抜いている」のはドビッシーにおいては不可欠の美質であり、マルティノンやモントゥーよりもっとエロティックじゃないかと思えてきた。俺がいままで聴いてた音は何だったんだというほど。

デジタル時代になってプリアンプ不要論が語られた。音量調節などコントロール機能はCDプレーヤーで足りフォノイコライジング機能もいらないなら介在回路は少ないほうが良い。理屈はそうだ。僕もいらないと思っていたが、ドイツ人はそう考えていなかったということだ。ブルメスターのパワーアンプをドイツで買って惚れこんでいたからひょっとしてと思い808を試聴してびっくりした。音質、音場感、空気感、定位が比較にならず軽自動車が一気にベンツの600に化けたかの激変。人生でいろんな機械を買ったが、あらゆるジャンルで満足度において808は圧倒的にNo1だ。
フラッグシップだから20年顔も変えない。この頑固さもドイツだ。車もそうだが、売らんかなでころころモデルチェンジする日本製はいかにも薄っぺらい。日独の技術の差はないだろうが、こういうアンプは日本にないのはひとえに哲学の差と思う。ハイエンドのスピーカー、パワーアンプに凝る人は多いがプリアンプに金をかける人は少ないらしい。808が高いかどうかは音楽に何を求めるかだろう。これ1台で牧神の午後への前奏曲の評価が違ってしまうなんてマジックは僕にとってほかの手段でおきようもないから妥当と思うが。
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2020/01/07/プリアンプに金をかけなさい/

プリアンプ 
Burmester 808mk5 Basic

■寸法:482W x 95H x 330D mm
■質量 8.7kg

メーカー希望小売価格(税抜き)  : ¥4,500,000

入力:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能)

出力:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能)

本体寸法・重量:W482mm×H178mm×D482mm・23kg(ベーシックモデル、ベース・ボードを含む)

電源部寸法・重量:W482mm×H95mm×D285mm・9kg
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html  



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Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。

すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。

自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。
とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。

しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。

Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。

ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!

一体型では世界最高価格と言われる。
この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。

しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。

私は久々に内なる音楽を聞いたのである。

外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。

このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。
このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。

つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、アナログ入力をも持ち合わせる。

なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。

フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。

電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。


音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。

このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。

ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。
また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。

このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさもCDらしくないと言いたくなるほどだ。

この069、基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや同系の音とも取れるメトロノームのカリスタのサウンドとの主な相違点である。

単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、柔軟さとはうらはらの、ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。

確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。

さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。

これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?
こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。
069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。

リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。

また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。

全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。
069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。
最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。
今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。

最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。


まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。

このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。
しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。

レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08


レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。

これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。

技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c138

[リバイバル3] CD プレーヤーは進歩しているのか?  中川隆
116. 中川隆[-14650] koaQ7Jey 2020年1月13日 08:56:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1580]
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/


ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。

自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。

とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。

しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。

Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。

ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!

一体型では世界最高価格と言われる。

この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。

しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。

外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。
このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)

まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。

このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、アナログ入力をも持ち合わせる。
なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。

これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに到ったのかもしれない。
フロントパネルは鏡面仕上げであり、トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、一つの機械の上に同居し凝縮している。

電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。

非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。

音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。

わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。

このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。

ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。

また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、まろやかさを伴った鋭利さであることも音の違いの一因であろう。

このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。

また、音像定位のゆるぎなさもCDらしくないと言いたくなるほどだ。
この069、基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな美音系のプレーヤーだが、音に確たる芯がある。

ここの芯の強さが同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや同系の音とも取れるメトロノームのカリスタのサウンドとの主な相違点である。

単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、柔軟さとはうらはらの、ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。

確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる過剰な緊張感や強さがなく、大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、そして自然なスピード感をも並び立たせているところは素晴らしい。
さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、心とろかすようだ。

これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?

こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、オーディオと私の感性がシンクロしたその時、あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。

069と対極的な音を出すCH precision D1と比べるとこのBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。
リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。

また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりもCDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。

069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出たTAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、リラックスした069の音調が私は好きだ。

全体の印象こそちがえ、このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。

069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉はベルトドライブメカ独特の音の滑らかさとDACとの一体化にありそうだからである。

最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、熟成された音の良さ、醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。

今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。

最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。


まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。
このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。

しかし、自分の目指すオーディオの水準を本当に高く保って行きたいと心ひそかに思うなら、時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。

とにかく、オーディオとはもっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08


おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/842.html#c116

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
20. 中川隆[-14649] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:35:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1579]

AIR TIGHT(A&M) HP
http://www.airtight-am.net/products/products.html

価格.com - AIR TIGHT 人気売れ筋ランキング
https://kakaku.com/kaden/audio-others/itemlist.aspx?pdf_ma=4209

ヤフオク! -「air tight アンプ」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=air+tight+%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&x=0&y=0



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AIR TIGHT/ライン専用プリアンプ「ATC-3」(¥380,000/税別)

●徹底した強電源部設計
●出力段には出力特性が大きくとれ入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低い、2段のNF方式SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)回路を採用
●オプションで高級ボリュームバージョンを設定


SPEC

使用真空管:12AX7(ECC83)x 1, 12AU7(ECC82)x 2
出力電圧:定格2V, 最大15V
出力インピーダンス:200Ω
寸法:430 x 325 x 90mm(W x D x H)
重量:8kg
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida2757.html


価格.com - AIR TIGHT ATC-3 価格比較
最安価格(税込):\410,400
https://kakaku.com/item/K0000423074/



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AIR TIGHT/ライン専用プリアンプ「ATC-2」(¥500,000/税別) 製造販売終了
使用真空管
12AX7(ECC83) x 1, 12AU7(ECC82)x 2, 6X4 x 1
出力電圧定格 2V, 最大15V
寸法 410 x 337 x 156mm(W x D x H)
重量 12kg

•入力5系統/モニター2系統/出力2系統と、豊富な入出力端子を設置
•B電源/ヒーター電源共に定電圧電源方式を採用
•整流管6X4(EZ90)を採用
•初段と2段目の増幅回路にはお互いの干渉を避けるため、別々の定電圧回路を構成
•フラットアンプ回路は、低インピーダンスで駆動される2段のNF方式
•出力段には、出力電圧が大きくとれ、入力インピーダンスも高く、出力インピーダンスが低い、SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)回路を採用
http://www.airtight-am.net/products/atc2.html
http://shopafroaudio.com/2014/09/07/28409/



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サウンドパーツ Love Five プリアンプ vs. AIR TIGHT ATC-2 プリアンプ

『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + A&M ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + サウンドパーツ ラインアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + 是枝プリアンプ + 是枝パワーアンプ
の比較試聴

サウンドパーツ ラインアンプ の音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らない。
色付けの有るエアータイト製のアンプの方が心地よい。
サウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が良い。

2012/03/13
単身赴任解消記念オフ(GRF邸&チューバホーン邸の巻)
先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。
実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。
そこにご友人のOさんが、是枝さんのパワーアンプに相性が良い、同じ是枝さん製作のプリアンプを持ち込まれて比較試聴しようという話になったのです。
Oさんが来られる前はATC-2と新型アンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)を繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。

モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。
エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。


(3月14日追記)
ここでOさんが持ち込まれた是枝さんのプリアンプに繋ぎ変えました。
外部電源ユニットはOさん自作なのですが、最終調整は是枝さんにお願いされたとのことで、是枝さんのパワーアンプとの組み合わせはいかような音楽を聴かせてくれるのか?というのがポイントでした。
結論から言いますと、この特注プリの性能は、明らかに数十年前から稼動しているエアータイトの音を凌駕しているように感じました。
メーカーが揃っているからじゃないかと思われるかもしれませんし、確かにそうかも知れません。

小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みということを割り引いて考えても、この是枝アンプの組み合わせは、正にこのユニコーンで音楽を奏でるにはベストの組み合わせではないかと思いました。
Oさんは思わずニンマリされましたが、反対にGRFさんは困った顔つきでいました。
なぜならこのプリアンプは、Oさんの常用されているものなので、Oさんが帰るときには外されてしまうからです(笑)
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

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2012年 02月 24日 新型プリアンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)の導入 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17234409/


和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用している A&M社の ATC-2 のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的にはよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。
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去年、是枝さんのアンプが入ったとき、ハートレーを鳴らしている松本のサウンドパーツさんのこれも特製アナログ用アンプの Love Five を繋いで聴いたことがあります。すると、帯域といい音場感といい申し分なかったのですが、GRFの部屋用なのでこちらで使うわけにはいきません。ハートレーを購入した、八王子の双句さんが、私のプリとほぼ同じの LCR の EQ付きの Love Five を売りに出されていました。それには、F2a-11p.p. が付いており、両方一緒でないとお売りにならないだろうと思って遠慮していました。昨年の5月の連休に家に遊びに来られる前に連絡すると、何と、私のところできいて気に入ったチューバホーンさんが、Taoさんと一緒に買いに来るとのこと、これには複雑な気持ちでした。
仕事では、良いものは必ず真似されます。真似する方は、成功するのは解っていますから、リスクを負わず、大々的に宣伝だけすれば、真似された方の実績も利用できることになります。それに近い感じで、失礼ながらあまりメジャーではないサウンドパーツさんの、実績を知っていて、それも新品ではなく中古を買われるのでは、製作者にはあまりメリットがないなと、自分のことは棚に上げて思いました。また、自分がそのチャンスを人に教えたばっかりに、自分のところには来なくなった後悔に似た感情におそわれたからです。やはり美味しい物は人には教えない方が、賢いやり方なのでしょうね(爆)。

この和室では、レコードのイコライザーは必要ないので、CDプレーヤーとDSDへの録音機能をだけを持ったシンプルなプリをサウンドパーツの水谷さんに作って貰おうと思いました。パワーアンプのファインメットへの改造の折にもその話をしました。あわよくば、シンプルな機能だけのプリアンプがでたら声かけて頂くところまでお願いしてあったのです。

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忙しさにかまけて、年末まで注文するチャンスがありませんでした。昨年末に、アムステルダムで購入してきたRCOのハイティンクの実況録音盤を聴いていると、やはり音場がより出るプリアンプが欲しいと思いました。

水谷さんのホームページを見たら、なんと新しい構想の下で、Basicなプリアンプを作られるとのこと。趣旨を読んだらそれこそ私の需要にぴったりでした。余計な物をそぎ落とし、その代わり必要なところには、思い切ってよい部品を投入するという、理想的なプリです。そして、通常のタイプで、何と!定価が 118,000円とのこと。これはお買い得です。早速、連絡をしました。水谷さんも、早速取りかかるとの快諾を頂きました。特別注文は、ボリュームの交換と将来に備えた入力のバランスの追加だけでした。

途中、Basicのプリと言っても最小限の見栄えも必要だと言うことで、アルマイト処理をしたり、入力トランスをより高級品に換えたり、至る所に水谷さんらしいこだわりが追加され、予定より一月ほど遅れましたが、今週、ようやく到着しました。梱包を空けて驚きました。とても、10万円台のアンプには見えないからです。この機能と作りなら、通常最低でも25万円ぐらいしないと合わないと思います。
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椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日
https://tannoy.exblog.jp/17296143/

今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししている新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ)と常用のそして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。

結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。また、電源部が強化されたプリですから、音の力強さがまったく違ってました。逆にOさんにとっては、違わなかったらどうしようかという、はらはら物だったのですが(笑)。

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あえて増幅度を抑え気味にして、音のリニアリティを良くして、初段にSRPPを持ってきた、是枝さんらしい凝った回路になっていますが、大容量のコンデンサーを投入した、電源部も最終的には是枝さんのチェックが入っているそうです。電源の強化は、音にすぐ現れます。大変スケールの大きな、深い音が鳴り響き、演奏の強弱の差が、はっきりと解り、マーラーの交響曲などは、如何にフレーズの中で、音色や音量を変えているかが、見事に解ります。費用も構成もシンプルな新型プリとはまったく違うダイナミックな音で驚きました。

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比べて、健闘しているのが、常用の ATC-2 で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/N もよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。ただ、プリとは思えないほど、大きく重いですから、パワーアンプが小型だと、バランスが合わないかもしれませんね。

大きさは、新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) ぐらいがいいのですが。この新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。

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椀方さんも、勿論、Oさんも音の違いに、ビックリしたり、喜んだりで有意義な余興になりました。間にチューバホーンさんのお宅を訪問されてから、暗くなってからチューバホーンさんも加わって、狭い和室で4人座り、日本酒タイムになりました。学生時代の下宿を思い出させる雰囲気でいいですね。ユニコーンの音は、1メートルの至近距離で聴いても、音場が崩れなく、コンサートホールにワープする不思議な音です。この素晴らしいスピーカーがもう、手に入らないのは本当に残念です。椀方さんは、今日もUNICORNさんを訪問されるので、ますますの感を深くされるでしょうが。
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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日
https://tannoy.exblog.jp/17298582/


昨日は、椀方さんをゲストに迎えて、阿佐ヶ谷のチューバホーンさんと高円寺のOさんで、一升瓶と四合瓶を空ける盛り上がりで、午前中はまだいい気持ちでした(笑)。皆さん、それなりの朝を迎えられたのではないでしょうか(爆)。

Oさんは、お家に車を置いて来たので、昨日の是枝アンプが、そのまま残っていました。五時近くになって、Oさんが撤収に来ました。

そこで、一緒にハートレーの方にも繋いで聴いてみましたが、こちらは反対にサウンドパーツさんの、ファインメットによる 6550p.p.なので、木に竹を繋いだような音になり、上手くいきませんでした。面白いモノです。

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和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良い ATC-2 を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) は、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。

また、新型(サウンドパーツ ラインアンプ) をGRFの部屋に持っていき、同じサウンドパーツさんの LiveFive と比べると、音の静かさや、上品さが違います。
音の定位は新型の方が単純なだけいいのかも知れませんが。音色が違います。

Mullard の ECC82 と専用に開発した出力トランスの音の差でしょう。

価格が違いますから仕方がありませんが。音の差を埋めるために、プリとメインを結んでいるMITのケーブルをMI-350の最高級品(友人からお借りしています)から、MI-330のショットガンタイプに替えてみました。音にいい意味で、活力が出ました。いい音ですね。ハートレーの方は、ベーシックのMI-330ですから、もう少し早く気がつくべきでした。だからオーディオは面白いのですが、、、。

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取り外したMI-350 Shotgun Terminatorです。そろそろ畳も交換時期かな?


Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 08:10
こんにちは
このところの新型プリの調整楽しく拝見させていただいております。
ポン置きで鳴るわけではないのは何でもそうですね。
思い通りにならなくてもクレームはつけませんので(笑)
ただ傾向は期待してしまいます。
おそらく色付けの無いプリですと躍動感やエネルギー感は不足すると思われるので、クライオブレーカー直で電源ケーブル・コネクタの選定をせねばと予想しているところです。

TL3Nとの組み合わせは非常に楽しみです。
とりあえず聴いてみてから、なんですけど(笑)
待ってる今が一番妄想が膨らんで楽しいかもしれません。
先日コミュニティでも話題になりましたが、修理を依頼したお店に「前の音に戻してくれ」とクレームを付けたお客がいたそうです。
嫌なめんどくさい世の中になったものです。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 10:06 x
デーンちゃん(さん)、恋人と逢う前みたく、わくわくしながら待っているときが一番楽しいですね。一緒になれば、いろいろと使いこなしも考えなければなりませんし(笑)。
このアンプは、無色透明です。
特に、デーンちゃん(さん)のところに行くバージョンでは、相当性能は向上している筈です。
使いこなしは、電源とケーブルの選定ですね。色づけが無い分、相当変わりますから。
昨晩は、夕方から深夜までいろいろな曲を、MI-330の旧いケーブルで楽しみました。幾分、荒さもある方が、聴きやすいのは、良くあることですね。TL3NはどのDAコンバーターと組み合わせるのですか?

Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 11:37
CECのガチな組み合わせでDA1N・BNCスーパーリンクです。
他の接続とは比べ物にならないぐらい次元が違う音が出てきます。
DA1Nのクロックは10ppmと今では精度高くないのですが、クロック同期でこんなに違うものかと驚いています。
某ページのSV192SとMC-3でクロック同期させた感じと同じだと思います。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 12:08 x
そうですか!いずれにしても、SACDが要らないCDの音を聴いているのですね。アナログレコードしか聴かれない方々に本当は聴いて貰いたいですね。
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

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『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + A&M社 ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが、
問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。
それがいいだなんて、ちょいおかしい。
美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。


鈴木と北川の二人組 2015/08/17
噂によりますと、鈴木は62歳、北川は69歳、この二人がひとつのハンドル名『GRFのある部屋』を共用している、というのです。
3階建ての自社ビルの中に2部屋あり、6畳間のユニコーン(CDオンリー)、後ろの部屋は30畳強はある部屋にあのGRFがコーナー(アナログオンリー)にT−4(平行法、CDオンリー)はリスポジソファから先1m強先に置いてあるその他いくつかのその昔のSP連が複数あります。

音は出て「なんぼ」の世界ですが、このユニコーンは解像度が良過ぎて、すべての楽器が鮮明という異次元の音でもあるのです。

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。
それがいいだなんて、ちょいおかしい。

美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。
それとリスポジがキッチン用の椅子であることでやや見下ろす感じです(ユニコーンが低いせいもあり)。

コンサートでいう中二階から観た聴いた感じでしょうか・・・それも有りでいいのですが、問題は音源が上に伸びない、つまり途中で音が沈むという感じです。
奥行きも壁べったりのため(6畳間を横長に)奥行きが寸詰まりです。
そのためガラスのよくある家庭のやや大きい「水槽の中での演奏を」聴いている感じです。
悪く言えば箱庭。

それに輪をかけるのが、どのCDでも同じ音質、これはいただけない、最悪! 
そして、ジャズは掛けてくれない、こちら持参のCD(クラ)も掛けてくれない、
つまり悪いとこは聴かれたくないということであり、これは他の人でもそれは同じことを聞いております。
T4、GRFも有りますが、欠点を観られたくない聴かれたくないという、ほんと演技がうまい雲助ですネ! 
このような音を初めて聞く人は、言葉巧みな戦術に入り込む恐ろしさです。

ユニコーンSPはとてもいいSPなんですが、やはり駆動側の問題が多分にあるのは聴いていても大いに感じます。
それに気が付かない北川は、やはり「お山の大将」が抜けきらないのでしょう。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_15.html



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サウンドパーツのプリアンプについては

サウンドパーツ 300B プッシュプル・アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/114.html

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という事で
AIR TIGHT のアンプはマランツ、マッキントッシュの系統のアンティーク・アンプの系統で EAR や Octave の様な独創性が全く無い平凡な設計
AIR TIGHT よりサウンドパーツの安物アンプの方が S/N比や物理特性は遥かに上
しかし、サウンドパーツは中性的で色気が全く無い無味無臭な音なので AIR TIGHT の濁った音を好む人が多い


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A&M社 ATC-2 プリアンプ GRFのある部屋 2012年 03月 07日
https://tannoy.exblog.jp/17279708/

大阪・高槻に本社を構えるエアータイトのプリアンプATC-2を使用して、もう、二十年以上になります。大変信頼性の高いアンプで、二十年間一度も真空管さえ変えていません。先日、10年以上使ってきた Sound Partsさんのプリの出力段の12AU7を変えたところ、相当の音質の向上(回復?)が有りました。そこで、今回はATC-2の球を交換してみることにしました。

このプリアンプは、ラインアンプだけで、イコライザーは外付けです。そこへ供給する電源端子も装備されていますが、現在はラインアンプとして使っています。入力端子が多く、テープモニターもついているので、テープからDSDへのダビングにも重宝しています。12AX7と12AU7の二段NF段で、最終段はSRPPで、出力インピーダンスを低くする構成がされています。使用電圧も低く、使用している部品も耐久性のある経年変化に強い造りになっています。
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17279708&i=201203%2F07%2F99%2Ff0108399_0335391.jpg

使用している真空管は、シーメンス製で、当初から付いてきたのか、私が変えたのかはもう憶えていません。しかし、SIEMENS特有のしっかりした硬質の響きは最初から有りましたから、純正だったのかも知れません。もしかしたら、東芝の真空管も、真空管箱に入っていましたから、そちらがオリジナルかも知れないのですが、、、

いずれにしても、二十年以上使っているのには間違い有りません。交換する必要性を感じなかったからです。今回は、12AU7だけでもとおもい、先日交換したMullardの球を差してみました。やはり音は暖かくなります。シーメンスが少し冷徹な音なんですね。次に初段の12AX7も変えてみました。こちらはオリジナルのTelefunkenが有りますので、そちらを差してみました。
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17279708&i=201203%2F07%2F99%2Ff0108399_0342486.jpg


しかし、30分ほど聞き比べをして、元のSIEMENSに戻しました。音色的にも音場的にもこちらの方が、見通しがいいのです。しっかりと上蓋を取り付けると、一層しっかりとした音になりました。まだまだ、この球は使えそうです。そして、長年親しんだATC-2の音に戻ったのです。

端子も磨き、ネジもしっかりと締め直し、棚の中からだして、聴いたATC-2は、まだまだ標準機として使っていけると思いました。現在の価格は、少し高いと思いますので、中古機が出たような場合はお買い得でしょう。何しろ壊れるところがほとんど無いので。
https://tannoy.exblog.jp/17279708/

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サウンドパーツの新型プリの導入 GRFのある部屋 2012年 02月 24日

和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用しているA&M社のATC-2のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的はよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。
https://tannoy.exblog.jp/17234409/

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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日

和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良いATC-2を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
サウンドパーツさんの新型プリは、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

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椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日

今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししているサウンドパーツさんの新型プリのと常用のエアータイト製のプリアンプ ATC-2 、そして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。

比べて、健闘しているのが、常用のATC-2で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/Nもよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。

サウンドパーツさんの新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。
https://tannoy.exblog.jp/17296143/

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椀方のリスニングルーム GRF邸の巻 2012/03/13

先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。

実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。
grf2Oさんが来られる前は エアータイトの ATC-2 とサウンドパーツ製の新型アンプを繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。

モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。

エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。
小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みです
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

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One's Sound shigy65.exblog.jp 2012年 11月 08日
tube amp A&M ATC-2
https://shigy65.exblog.jp/17134578/

届きました。
差出人はGRFさんです。
私のアンプが不具合を起こした内容のブログをみていただいたらしくコメントをいただきました。
「全然音は違いますが、A&M社のプリ余っています。お貸ししますよ。」
これはありがたい。
ということで翌日伺おうとしましたがご都合が合わずこのようにお送りいただくことに。
では早速その場で開梱です。

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これは結構しっかりとした梱包です。

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良質のワインはボトルもしっかりして重量があるのだと以前GRFさんから教わったことを思い出しました。
梱包の中身は結構なものであることは間違いありません。
いやでも期待は高まります。

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でました、A&M ATC-2です。

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このアンプについてはGRFさんのブログで何度も取り上げられているので、
説明は抜きにしてすぐにラックへセットです。
(GRFさんにきっとラックへ入れちゃだめっていわれそうですが・・・)

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上手く収まったところで早速音出しです。
スィッチをいれてすぐに聴いても、
既にこれまでGRFさん仕込みで鍛え上げられてきたアンプなので可なり期待が出来ます。
ひと言で言ってとても「柔らかい音」です。
GRFさんも「多少音が甘くなるかも」と仰っていましたが我が家のシステムにはうまい具合にそのあたりが良い方に出ています。
と、いうのもドライバーから放たれる音はやはり硬質の感じになってしまい、
トーンコントロールで調整してもぼやけてしまってなかなか満足のいく角の取れ方をしてくれません。
それがこのプリを通した音は高音部の輪郭は保たれ、そして低音部は太いのですが高音がシャープでなくでもボヤケていません。
そして中音部も高音同様丸みを帯びた音になりましたので、
全体を通して上から下まで同質の音でまとまるようになったことはとても感動です。

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さて、今日も激変した良い音で聴いています。
しかし使いやすくそして良い音で音楽を聴くことが出来たのは良いのですが、
問題はこれをいつか返さなければならないということです。
「まっきん」をなおさないでいたらずーっと貸してくれるのかなぁ(笑)
GRFさん、どういたしましょうか・・・


Commentedby TANNOY-GRF at 2012-11-09 09:27
上手く音がまとまりましたか?良かったです。しばらくお使いください。ラックに入れると音の広がりが阻害されるようです。一度、ラックから出した音も聴いてみてください。開放的で幾分繊細な音になります。

Commentedby pat_mthny7205 at 2012-11-10 01:47
GRFさん やはりラックから出してやると違うんですよね。
プリのチューブアンプがこれほどまでシステム全体に影響力があるとは思ってもいませんでした。
それにしても声楽もので声のサイズがボヤケず大きさがわかる様はっきりとして、
しかも小さくまとまるようになったのはとてもうれしい限りです。
https://shigy65.exblog.jp/17134578/

▲△▽▼

2012年 11月 10日 tube amp その後
https://shigy65.exblog.jp/17143809/

改めてA&Mの入った音を聴きました。

d0192112_20462559.jpg

いつもより音量を抑え気味にして聴いた音は、
音痩せなど全く感じられず全体的に良いバランスを保ったまま静かに音楽を奏でています。

また、以前は良くあった聴く場所によって極端に低音が出ていたり中音が聞こえなかったりというような、
聴感上の変化もそれほど感じられなくなっているようです。
これはやはりこのATC-2のボリュームに関係あるのでしょうか。
これは操作していてとても気持ちがイイですね。
程よい重量感のある手ごたえとゼロからボリュームを上げた際の再生音の素晴らしさは何とも言えません。

d0192112_2047586.jpg

あくまでも私的にですが、
見た目でいうとそれほど特徴のある外観というわけではなくオーソドックスというかシンプルな造りのこのアンプ。

一日一日このスイッチを入れる度に発見と感動があります。
しかし、調整はといえばボリュームだけしかありません。
この唯一の作業がこれまでMcintosh C33のEQを弄っている、いやそれ以上の変化(効果)が得られ、
その結果これまで聴いてきた曲が全く別録音の曲を聴いているように鳴りだすのです。

ほんの数ミリボリュームを動かす。
それを繰り返しその変化に一々感動しているうちに、
だんだんとこのアンプの見た目が端正な顔立ちに思えて来て、
むかしの工業製品のように、無駄のないデザインの魅力のあることに気づきはじめました。

d0192112_20473822.jpg

いま思いつくのはたばこの「ハイライト」。
以前のデザインがそうですね。
そのシンプルでいて主張しているデザインのように音は素直でいてしっかりと我が家のシステムをコントロールしている、
とても存在感のあるアンプです。
https://shigy65.exblog.jp/17143809/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c20

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
21. 中川隆[-14648] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:38:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1578]
AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日


AIR TIGHT/プリアンプ「ATC-1」(¥ 410,000/税別)

●電源部/ライン部/イコライザー部を、銅メッキのシールド板で仕切りボリュームスイッチ類をアルミ板でシールド
●イコライザー回路に、マランツMODEL 7に採用されている3段K-K NF方式を採用
●イコライザーアウト端子を特別に設定
●CDプレーヤーの普及に伴ってラインアンプ段は、1段増幅の後にカソードフォロアを加えたシンプルな回路で構成
●ヒーター電源に、厳重なCRフィルター回路と定電圧回路を採用


SPEC
使用真空管:12AX7(ECC83) x 5
出力電圧:定格2V, 最大15V
入力インピーダンス:47kΩ(Phono), 100kΩ(Line)
出力インピーダンス:600Ω(Preout/EQ out)
寸法:430 x 325 x 90mm(W x D x H)
重量:7kg
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida2758.html

▲△▽▼


 サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。

真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。

 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインの EAR859 に始まりプリアンプではEAR834L と2台の EAR を経験してきました。

EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。

そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。
音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。

しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。
「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。

そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。

AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか?
さて肝心の出て来る音なのですが…

 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。

私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。
ところが様相は少々違ったようです…

電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。

「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。

また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。
実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした…


ノイズの「質」の違い、

SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、
ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。

 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。
ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。
私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。

この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。
ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。
ATC-1は私の期待した
「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」
とはなりませんでした。

 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。
私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。

手放して分かるSVー722の良さ(笑)

SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。
自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ…
もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。

今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。


Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25

AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^
いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^
しかし好みの音質ではなかったですかorz
SV-722手放したんでしたっけ・・・
クマさんチューニングすごそうですよね^^
SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。
操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^
私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・

プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^;

Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24
アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。
EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは?

Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42
無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
音楽性で言うなら別ですが…
SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。

Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25
EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。
私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。

Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31
>無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。
確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。
我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑))
くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。

Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16
2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。
ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥
ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。
お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。
ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。
が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。

Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20
プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。
そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。
しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^;

Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20
利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。
12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。
TU-875はご指摘の通りです。
電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます)
パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。
マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。

Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33
レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。
はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。
AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏
ほど前衛的ではなかったようです、
AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。
ガジェット的には最高ですけどね(笑)

Commented by merlion at 2010-08-25 07:36
実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。

Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57
ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。
また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。
http://rhrsp.exblog.jp/13108804/


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c21

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
22. 中川隆[-14647] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:40:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1577]
Airtight ATE-3011 フォノイコライザーの私的インプレッション:コーヒーとアナログオーディオの類似について
by pansakuu | 2020-01-02
https://pansaku.exblog.jp/28781049/

”よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い。 ”
タレーラン(フランスの外交官にして、画家ドラクロアの父)
”秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず”
世阿弥「風姿花伝」より


Introduction:
コーヒーの好みには流派が在る。
派閥が在る。
それは大きく分けて二つ在る。
革新の酸味派と保守的な苦味派とでも分けて名付けるべきか。
まず酸味派はコーヒーとはフルーツであると考える。
彼らはゲイシャ種などの生豆を浅く焙煎し、良く切れるグラインダーで挽いてペーパードリップやエアロプレスなどの手法で抽出した、フレッシュな果実の果汁や果肉の味を連想させる、華やかな酸味があるものを良しとする派閥である。
一方、ここで言う苦味派とは深く焙煎した豆を挽いて、ネルドリップ等で丹念に抽出、そこから生まれる、甘さとコクを内に秘めた濃厚な苦味がないと満足しない派閥である。

これら二つの派の断絶は深い。酸味派は苦味派を炭を飲んでいるような輩(やから)だと言い、苦味派は、酸味派の飲んでいるものはコーヒーではなく、酸っぱいお湯か紅茶のようなものだと卑下している。(古典的なコーヒー好きにとっては紅茶は不倶戴天の敵のようなところもある)
もちろん、お互い大人だから表面的には相手を認めているように振舞っているが、心底は全く違う。
日本人の多くは未だに苦味派であるが、スペシャリティコーヒーブームを機に若い人を中心に酸味派が増えているし、アメリカやヨーロッパでは酸味派が明らかに多数を占めている。特に北欧ではこの系統が明らかに主流らしく、この手の浅いコーヒー豆の焙煎をノルディックローストと呼ぶこともある。
なお、これらの間に位置する中間派のような人々もいるにはいる。カフェとしては南千住のバッハなどはその位置にあると言えるだろう。しかしここにいる方々にしても、実はどちらかの派閥に属していると私は思う。(彼らはどちらかというと恐らく苦味派だろう。)
ともあれコーヒーの好みには派閥が在る。
これは、今回の話を進めるうえで前提としたい。
そして現代のアナログオーディオでもこれに似た流派の分け方ができるように思う。
これが今回の本題である。
音像の重たい実体感や濃密な油絵のような色彩感を重んじ、音場の見通しは悪く、音数は少なく若干ノイジーですらあるが、味わい深い音。ひと昔、ふた昔前のヴィンテージのアナログ機器でのみ再現可能な、いぶし銀のサウンドを求める流派がまずある。これは珈琲の派閥でいえば古典的な苦味系コーヒーに対応する。
他方、ハイスピードかつスペイシーな視覚的なサウンドで、ノイズはほぼ感じられず、音の色彩感は淡く、爽やかで見通しの良い軽めの音を、最新の機材で実現させる方向性がある。こちらの流派は酸味系のサードウェーブコーヒーと相似がある。
私は欲張りなので、コーヒーにしてもアナログ再生にしても両方ともの立場を取る。
これらの二つの派閥を感性を切り替えながら縦横に楽しむ。
私のコーヒーストックには両派のコーヒーがバランスよく5種ぐらいずつ常時並んでいて、その日の気分で好きな銘柄を選び、ペーパー、エアロプレス、ネル、サイフォン(最近は面倒でやらない)、コレスフィルターなど、好みのドリップ方法を選択して抽出して味わう。
とにかく両方ともに良さがあるから、両者をバランスよく味わいたいのだ。
 オーディオでこの願望をかなえるには、すでに手元にある酸味系の爽やかなアナログオーディオとは対極的な音を持つアナログシステムを探さなくてはならない。
しかも私の場合はヴィンテージのオーディオ機材をあえて使わず、現代の最新の機器で苦味系のコーヒーのような味を出すシステムを構築したいのだ。
ヴィンテージの機材を使っても良いが、そこにはもう何度も聞いたサウンドがあるだけのような気がする。やはり古くて新しい音が欲しい。
ネルドリップした古典的な苦味系のコーヒーの中にも新しいテイストを求めるように。
アナログオーディオの音決めにおいては盤そのものはもちろんのこと、カートリッジ、アーム、ターンテーブル、フォノケーブル、昇圧トランス、フォノイコライザーどれも重要である。この分野においてはどんなに些細に見えたとしても、全く無視していいファクターなど皆無と言ってもよい。
しかし、その中でも、フォノイコライザーは音の個性を決めるうえで最も私の感性を強く揺さぶる機材であり続けていて、常に強い関心がある。
そして今の私にはこの数か月間に3回も試聴してその音の深みを探り続けたフォノイコライザーがある。今回はこれについて書きたいのである。

Exterior:

ここで紹介するAirtight ATE-3011 フォノイコライザーは主な能力としてイコライジングカーブの可変機能を搭載している。これはRIAA 以外のカーブに対応して、初期のレコード盤に合ったイコライジングの特性で聞けるということだ。
またこの機能があれば、別に初期盤でなくとも、イコライジングを変化させて好みの音で聞くこともできる。
このカーブの切り替えをATE-3011では、遠くから見ても状況がわかりやすく、メカニカルに美しい、色分けされたLEDバックライトで光らせたアクリルパネルで表示する。
40×15cmというやや小ぶりで絶妙なサイズ感のある、フロントパネルの中央に鎮座している、このアクリル製の大型のLED 自照式表示窓がこのフォノイコライザーのデザインを決定づけている。
この表示部のアクリルパネルに厚みを持たせたうえで、さらに表面に緩やかなアーチを持たせる。これはとてもメカメカしくカラフルな演出で、オーディオ心をくすぐる。ここでコンステレーションのペルセウスに見られるような、現代のハイエンドオーディオにおいて主流となっている液晶表示などを採用しなかったところに、Airtightらしさを私は感じる。

少し細かく言うと、
可変式のイコライジングーカーブの回路については、内部での干渉を回避するため、低域側にNF 型と高域側にCR 型を組み合わせる複合型になっている。 イコライジングーカーブは、低域側と高域側で各5種を用意して、その組み合わせで自由に設定できる。
標準的なRIAA カーブ(低域側をRIAA、高域もRIAAカーブ)を基本として、その他の代表的なイコライジングーカーブであるNAB,AES,FFRR、さらにSP 用のフラットポジションも選択できる。 さらにこれらの設定以外にも、組み合わせで、CLUMBIA,TELDEC,RCA などのカーブまで設定可能である。 もちろん、表示部の両脇にある2つのセレクターノブの操作で自由に設定ができるわけだから、FLAT 以外の4×4=16種のカーブが生成でき、その中には過去には存在しないオリジナルのカーブも含まれる。
実際の切り替えノブの触感というのも、軽妙かつ精密であるうえ、演奏中に自由に切り替えられるのがいい。セレクターにショーティングタイプを採用したため、切り替え時のショックノイズが少ないそうである。とにかく演奏中になんのポップノイズもなく、自由に切り替えられるのは楽。レコード再生というのは操作をするたびに突然に大きなノイズが出て、リスナーを不快にさせたり、下手をすればスピーカーを壊したりしそうになるので、なにをするにもいちいちミュートを押してからやるのが面倒であった。だがこのフォノはその点はよくできていて、アンプ側で行うほとんどの操作でその必要がないようだ。
これは地味な利点だが、実際に使う側にとっては嬉しいことだ。
内部は双三極管12AX7 を使用した増幅回路をユニット化したり、二重シャーシを採用したうえでインナーシャーシをメインシャーシから吊り下げる構造としたり、出力系統の配線にシールド線ではなく、非磁性体のステンレス製シールドパイプを各入力の左右チャンネルごとに独立して使用したりと、コストをかけてノイズ対策と振動対策に完璧を期している。
なお、フォノ入力は3系統が用意され、フロントパネルの切替えノブで選択可能である。出力も2系統を備えており、入出力に内容もなかなか豪華である。
なお、入出力はRCAシングルエンドであり、流行のバランス入力は採用されていない。リモコンも使えない。
さらに付け加えるべきは、真空管式のフォノイコライザーであるが、ドライブ中に触ってもほとんど発熱はなく、そういう意味でセッティングに苦労することはなさそうであるということか。

またこのフォノは単体ではMM専用ということなのでMC昇圧トランスを組み合わせる必要がある。そこはなかなか悩ましい。この選択でかなり音が違うことも確認しているからだ。
もし購入したら書こうと考えているので、ここで詳しくは述べないがAirtightでもATH-3とATH-2 Referenceという二つのモデルがあり、これらは出音も機能も異なる。個人的にはエアタイトらしさがより強く感じられるATH-3が良かった。またEMTの新型のトランス(当然、私のお気に入りのカートリッジに特化している)、あるいはAudio Noteのトランス(音の良さは折り紙付き)など銀線を巻いた製品にも興味がある。
とにかく、本当にこれを購入する段階になったら、どのMC昇圧トランスを選ぶのかよくよく考えなくてはならない。
内部構造や接続、セッティングはともかく、こんなに特異で面白い外観を持つフォノイコライザーは少ないだろう。やや小ぶりなサイズの筐体、グレーのフロントパネルから、透き通りカラフルなアクリルの表示盤が盛り上がる。この佇まいに加えて操作の小気味良さまでを合わせて考えると、これは唯一無二のフォノのようにも思えたが、果たして肝腎のサウンドも唯一無二の個性を秘めていたのである。

The sound:
昇圧トランスをATH-3、その他のファクターとしては、カートリッジは聴きなれたPlatanus2.0s、アームはSMEあるいはグランツ、ターンテーブルはトランスローターというシステムでAirtight ATE-3011の音を探る。
ここにあるのは密度の高さとあくまで表には出さず、内に秘めた熱量の大きさに強く惹かれるサウンドである。
明らかに内向きの方向性、心の内側にじんわりと滲透してゆくサウンドであり、明るくスカッと抜けてゆく青々しい爽快さを求めたら外れる。だがこの染み渡るような不思議な感覚などはおそらく最新のフォノイコライザーではこのモデルからしか感じ取れないのではないか。
これをどこか抑制されたサウンドと言ってしまうと、良いイメージを持たれないのかもしれないが、この光沢を適度に抑えた渋みのあるサウンド、最新のフォノに求められる高性能は満たしつつも、暗く複雑な葛藤を内包したような意味深な音調は試聴から何日経っても忘れ難いものだった。
真空管を使ったフォノとしては、随分とSN良さや音の立ちあがりのスピード、音の粒立ち、ワイドレンジなどかなり優秀な部類に属する。
基本的な調子は少し昔風の暗めでややネットリしたものなのだが、現代のフォノイコライザーとして十二分に通用する高性能ぶりは確保されている。だが、実物を聞くと、そういう性能の高さの部分にはあまり関心がいかない。
一度聞くと忘れられないルックスとともに、その音の姿も独特なのである。
確かに日本的に真面目な部分もあるが、なにか深いところで心理的なゲームを楽しもうとするような、含みのある表情が常に出音に宿るのだ。
これは味に例えるならば、ネルドリップの名手が淹れた濃厚なコーヒー、深煎りのイブラヒムモカの滑らかな苦味の奥にある甘みが沁みるようなサウンドと言えるだろう。

湯島にTIESというコーヒーの店がある。
自家製の甘さを抑えたケーキが人気だが、(私が訪れる夕方には多くの場合は売り切れている)
店主が見事な手つきで抽出する、ネルドリップコーヒーにこそ、この店の真骨頂があると私は見ている。
実際、照明を落としたカウンターに座って、自分のコーヒーをマスターが淹れる様を見ているとなかなか飽きない。ネルの中に投ずる湯の温度を調節するために銅のヤカンをや豪快に持ち上げて注ぐ様子から、ネルを注意深く回してコーヒー全体に湯を行きわたらせる仕草、細かくドリップケトルを震わせて、しずくのように湯を滴下する技まで見事なパフォーマンスを堪能させてくれる。(ここらへんの所作はまさにこの道の達人クラスである。)
この店のモカ ハラウーンやイブラヒム モカの味わいというのは、このフォノイコライザーを介したアナログシステムのサウンドに通じる部分がある。
それは結局、この派閥の珈琲が目指す理想なのだ。
カップに口をつけて初めに来る重心の極めて低いトロリとした苦味とそこに秘匿された甘味。脳裏に浮かぶ光景としては大きな古い洋館の奥の部屋に通されたような雰囲気であり、そこで主人に見せられた小さな黄金の指輪の輝きのごとき甘美な味覚というところだろうか。
最も魅力的な部分は決してあくまで表出させず、秘すれば花なり、とでもいいたげに内に含むという方針が小憎らしい。
ネルドリップの名手が丁寧に淹れたイブラヒム モカのような奥の奥を探りたくなるサウンドなのである。
つまり、このATE-3011 フォノイコライザーのサウンドはコンステレーションのペルセウスやBoulder508のようなスッキリして華やかな音、クリアーでノイズはほぼ感じられない明るいサウンドとは異なる方向性を持っている。ペルセウスや508の音調は神田のGlitch coffeeや長岡京のUnirでふるまわれているようなライトかつ瑞々しい酸味とフルーティな香りが横溢するサードウェーブ系のコーヒーのイメージと重なる。アナログオーディオの世界の二つの流派と日本のコーヒーの二つの流れが重なって私には見えている。
生物学の用語として、収斂進化(しゅうれんしんか、convergent evolution)という言葉がある。複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位にあるときに、系統に関係なく類似した形質を独立して獲得する現象を指す。
これはオーディオと喫茶という二つの文化が収斂進化(あるいは深化)した姿と言えるのかもしれない。(そして、こういう意味のないことを考えるのが私は好きなのかもしれない。)

Airtight ATE-3011を通して抽出されるサウンドはTIESのデミタスのように苦くそして甘い。
この出音は昨今流行りの爽やかで綺麗なコーヒーの味では例えがたい。
私はそういう新しい傾向のコーヒーも好きだが、必ずそのカウンターパートとして、濃く苦いコーヒーを自分の中に置いておきたい。
オーディオについても同じようにいくつかに傾向を持つサウンドを同時に持って、自分の中で上手にバランスを取りたい。
今のオーディオの世界には濃厚なもの、暗い深奥から醸し出されるものが欠けつつあり、それを求める人たちは20年以上前のヴィンテージ製品に走っている。レストアされたSTUDERのヴィンテージのCDプレーヤーの衰えぬ人気などはその一例だろう。
だが、最新の製品の中に稀にそれを見出すことがある。
確かにその音はヴィンテージオーディオのそれとは違い、最新の技術で武装している。
ゆえにそれは、いにしえのサウンドと全く同じではないが、その魂は継承しているのだ。

Summary:
かつてのハイエンドオーディオが夢見ていた雄大な計画は超富裕層の出現とともに、遥か彼方へと消えた。そして残り大半を占める、ただのオーディオファイルにとっては、そのようなユートピアは事実上の幻となった。残された手の届くオーディオの世界には、廃墟あるいはディストピア的な虚無が蔓延するのみとなった。ただ、そこに稀に起こる小さな反抗、蟷螂の斧のようなアナーキスティックな反乱の兆しを見逃さず、わが手にして慈しみ育てることが私の役割なのだろう。
Airtight ATE-3011のアトラクテイヴなルックスとネオクラシックなサウンドは現代のオーディオにおいては数少なくなった真新しい動きであり、私に一文を書かせるのに十分な動機たりえるものだ。

コーヒーはやめられない。
そしてレコードも同じようにやめられない。
自分では分かり切っていることだが、
それは他から見れば随分と変わった趣味に見えるのかもしれない。
だが一杯のコーヒーと一枚のLPが与えてくれるものに気づかない人生の方が
私には、よほど奇妙なものと映るのである。
おそらく僕はそれさえあれば満足だ。
コーヒーとレコード、そして気に入ったヘッドホンシステム。
そう一人呟く真夜中に、
このトリニティ(三つ組)を与えてくれた神に感謝を捧げながら、
言いたいことは尽くさず、
ひとまず筆を置こう。
秘すれば花と言うではないか。
https://pansaku.exblog.jp/28781049/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c22

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
23. 中川隆[-14646] koaQ7Jey 2020年1月13日 10:05:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1576]
世界で注目される日本ブランド AIR TIGHT
ミュンヘンHIGH ENDでも注目の的、AIR TIGHTが開発中の新モデル2機種に迫る
オーディオ編集部:浅田陽介 2018年07月04日
https://www.phileweb.com/news/audio/201807/04/19953.html

さる5月中旬にドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大級のハイエンドオーディオ見本市、『Munich HIGH END 2018』。今年は前年と比べて4%減と、わずかに来場者数が減少したそうだが、実際に会場で現場の空気を体験した者としては、依然として、他のオーディオショウと比べ大きな盛り上がりを見せていたと感じる。

今年も大きな注目度を集めていた Munich HIGH ENDのAIR TIGHTのブースの様子

そんな同ショウを改めて振り返って痛感するのは、世界各国から寄せられる日本ブランド製品への関心の高さである。なかでも本稿では、とりわけ高い人気を集めていた、大阪・高槻のエイ・アンド・エム(株)のブランド、AIR TIGHTに注目したい。

AIR TIGHTの個性であり魅力となっているのが、1986年に創業した企業でありながら、一貫して「アナログ」というキーワードと「真空管」にこだわり続けて製品開発を行ってきたことだ。1986年は、ほかのブランドが一斉に「デジタル」へ向かっていた時期だ。今年のHIGH ENDでもその個性を存分に発揮した製品を多数展示し、世界各国の来場者の注目を集めていた。

ブースで展開されていた製品の詳細は後述するとして、このAIR TIGHTの世界的評価の軸になっているのが、大阪・高槻市の自社工場でていねいに組み上げられる同社製品のクオリティとそのサウンドだ。その内部配線の美しさは、世界に数多ある真空管アンプのなかで最高峰とも言われており、内部回路の色使いによる一種の「色気」も設計ポリシーのひとつだそうだ。

日本でも極めて高い評価を受けた最新パワーアンプ「ATM-3211」への注目度は、世界のオーディオ市場を見ても高い

ブースでは、日本でも大きな注目を集めたプリアンプ「ATC-5」とパワーアンプ「ATM-3211」のペアによるアナログ再生を展開。スピーカーには、地元ドイツのブランドであるWolf Von Langaが組み合わされていたが、特徴的な構成を持つこのスピーカーを丹精に鳴らし、そのポテンシャルの高さをアピールしていた。

そんな正統派のサウンドに加え、ここに来てAIR TIGHTはユニークな製品アプローチも注目を集めている。今回、特に注目したのが次の2モデルだ。ハイエンドでの取材に加え、大阪・高槻市にあるエイ・アンド・エム本社にて、さらなる最新情報を聞いた。

■フォノイコライザーアンプ「ATE-3011」

AIR TIGHT/フォノイコライザーアンプ「ATE-3011」

AIR TIGHTのブースの中でも、最もユニークなアイデアを盛り込んだ製品として注目を集めたのが、フォノイコライザー「ATE-3011」だ。AIR TIGHTといえば、基本的にMCカートリッジはトランスで受けることを前提としているため、そもそも入力はMMしか対応しないという点はこれまでと共通だが、可変としたイコライザーカーブの採用などこれまでのAIR TIGHTにはなかった機能が盛り込まれている。

フロントパネルには視認性の高いインジケーターを装備しており、向かって左がターンオーバーで、右がロールオフ。それぞれ、NAB、RIAA、AES、FFRR、FlATの5項目を用意しており、配列はカーブのイメージが付きやすいように数値順に配列。基本は5つのカーブへの対応だが、これらを組み合わせることでさまざまなカーブを作りだすことができる点もユニークだ。 イコライジングを行わないFLATの装備は、SP盤の再生を想定したもの。蓄音器等でSPを聴く場合は針圧におよそ100gをかけるケースもあり、盤面に対するダメージが多いと言われてる。「レコードは今後に残すべき貴重な文化遺産」というのがAIR TIGHTの考え方で、その意味でも軽針圧でSPを再生することは重要と話す。

ATE-3011のリアパネル。ユニークなのは、出力に設けられた「MONO OUT」という端子

そしてもうひとつ、他にはない機能として注目したいのが、モノラル出力をする際のその方法だ。ATE-3011は全部で2系統の出力を持つが、その他にひとつ「MONO OUT」という端子が装備されている。これは、左ch側の信号をパラレルで出力する使用となっており、モノラルのレコードを再生する場合などに出力を左chとMONO OUTというように接続して使用するものだ。※接続方法は写真を参照

MONO OUTは左ch側の信号をパラレルで出力。これにより、大きなセッティングを変更することなく、出力切り換えのみでモノラル再生を可能とする

こうした特徴的な機能を盛り込んだ理由についてAIR TIGHTは「音楽、それもレコードが好きなユーザーであれば、全てのレコードをきちんと再生したいというのは自然なことです。特にイコライザーカーブに関してはさまざまな説があり、正解がどこにあるのか、というのは公に言えることではありません。ただし、ユーザーの方が最も納得の行く形でレコードのまた違った魅力を体験いただければ、という私どもの思いから今回採用へと踏み切っております」と話す。

ブランドバッジも新たなものの採用する予定で進められている

実はこのATE-3011は、昨年のMunich HIGH ENDでも先日発売となったプリアンプのATC-5と共に発表されていた(当時はまだ型番としてはそれぞれATE-X、ATC-1Xと発表されていた)。当初、予定としてはATE-3011を先にリリースする予定だったが、ATC-5のフォノイコライザーを最終的に決定する際、ATE-3011に搭載予定だった中身を一部搭載したそうだ。その結果ATC-5は大きな好評を持って市場に迎えられたが、AIR TIGHTの技術陣は「単体機である以上、ATC-5を凌駕するサウンドにしなければならない」とこのATE-3011の開発を進めてきたという。

ATE-3011の内部。時間をかけて当初の予定から大幅に改良を加えながら、開発が進められている

結果としてその発売時期は2018年年末頃と大きくずれ込む形となったが、そのクオリティは確かなものとなったと自信を覗かせる。例えば内部を見てみると、より脚色のない音を実現するために電解コンデンサーレスとするべくEPCOSの大型のPPフィルムコンデンサーを新たに採用したことや、内部配線やシールド、ビスひとつにいたるまでを徹底的に吟味を重ねていることが見て取れる。最終的に出てくるサウンドは歴代AIR TIGHTのなかでも最高峰を目指し、鋭意開発が進められているそうだ。
随所にユニークなアイデアと、AIR TIGHTの確かな技術を盛り込んだATE-3011は、その発売が近づくにつれ、世界各国のメディアでの注目も高まっている。


■パワーアンプ「ATM-300R」

AIR TIGHT「ATM-300R」

HIGH ENDには間に合わなかったものの、その際にもうひとつの新製品としてアナウンスされていたのが、出力管に300Bを採用したパワーアンプ「ATM-300R」だ。

本機はAIR TIGHTの創立30周年を記念して発売された「ATM-300 Anniversary」(2016年)の好評を受け、レギュラーモデルとしてさらにブラッシュアップされたパワーアンプだ。トランスの一次側からの帰還構成を採用する点など基本設計は踏襲しているが、内部の進化は大きい。例えば、本機のコアパーツとなるトランスとチョークコイルには、新たに日本国内でハンドメイドされるものへと変更。そのハンドメイドの工程も非常に丁寧に行われているとのことで、「このトランスとチョークコイルが手に入ったこと自体が貴重」だという。

ATM-300Rは内部を大きく変更。チョークコイルも新たなものが採用されている

ATM-300 Anniversaryと今回のATM- 300Rの内部写真を見比べるとすぐに分かるが、まず目につくのがコンデンサー類の大幅な変更だ。向かって左に採用された電解コンデンサーには、SpragueのATOMというアルミニウム電解コンデンサー6個を整然と配置。こうしたコンデンサーの変更は、よりパーツそのものの脚色のないサウンドの実現にひと役買っているようだ。

30周年記念モデルとして登場したATM-300 Anniversaryの内部

ATM-300Rの内部。ATM-300 Anniversaryからの変更点はひと目で明らかだ

また、スピーカー出力も従来は8Ωのみの出力となっていたが、ATM-300Rではあらたに4Ωの出力にも対応。組み合わせるスピーカーへの自由度をもたせている。

さらに注目は、組み合わせる300Bにバリエーションを持たせる方向で開発が進められていること。300Bそのものは真空管アンプファンのなかでもとりわけ人気が高く「銘球」とさえ称される。ATM-300 Anniversaryでは、TAKATSUKI製を採用していたが、今回はPSVANE、SOVTEK、ELECTRO HARMINX、Western Electricなどさまざまなブランドから発売される300Bを自由に組み合わせることができるようなラインアップも現在検討されているそうだ。

ATM-3011 Anniversaryも、日本はもとよりアメリカを始めざまざまな国で評価を受けていた。今回のATM-300Rも例外なく「前作を超えるクオリティ」が追求されている点は見逃せない。

AIR TIGHTの製品はひとつひとつが非常に長い間ラインアップされ続けることも大きな特徴だが、そこには開発の過程で徹底した吟味と選別を行い、妥協を排して製品を作り続けてきたというポリシーも大きく関係するだろう。今回発表されたATE-3011、ATM-300Rはいずれも、そんなAIR TIGHTらしさが存分に盛り込まれた製品となっている。
https://www.phileweb.com/news/audio/201807/04/19953.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c23

[番外地7] 戦前は一切公衆の面前に出なかった皇族が終戦直後から人前で手を振って芸能人化する方向に転向した理由
戦前は一切公衆の面前に出なかった皇族が終戦直後から人前で手を振って芸能人化する方向に転向した理由

終戦後、昭和天皇は「人間宣言」のあと、全国を巡幸して歩いた。その映像は今も残る。敗戦で打ちひしがれた国民を激励すると称して(膨大な予算を使って)行幸したときの姿は、わざと古着にすり減ったクツを履いて、軍部に騙された気の毒な天皇という哀愁を演出してみせたのだった。昭和天皇は1901年生まれだから、巡幸のころはまだ40代後半なのに、わざと猫背にして60歳くらいの老人のように見せているように、映像や写真からは伺える。


何を説明しても「あ、そう」と答えたことは有名になったが、これも自分は戦争を指揮したりしない、言われるがままの人間だったという印象を与えるためだろう。


戦前には絶対に大衆の前に姿を晒さなかった昭和天皇が、大衆に向けてソフト帽子をふりふり、愛想笑いを浮かべて「平和天皇」を演じてみせたことは、戦犯から除外してもらうための進駐軍へのポーズでもあったし、見事に国民をも騙すことにも成功したのであった。


 戦後もついにマッカーサーをも騙しきって、資産を守った天皇が、なんで古着にボロ靴なのか。その心根の深奥をわれわれ国民は知るべきであろう。

戦争後の四年間、昭和天皇は戦前からの擦り切れた背広のみを着て、人々とみじめさを共有する姿勢を表した。
そして1949年、アメリカの新聞が彼をぼろを着て散歩していると報じたと家臣が告げたことを契機に、彼は、彼の結婚25周年を記念して、背広を新調することを受け入れた。

その数年後、作家、小山いと子が、皇后良子について小説を書いた時、その新しい背広について書いて話を終わらせていた。

天皇はイソップやアンデルセンを好み、この作家は、彼女の「天皇の新しい服」という喩えが、彼の好感をさそうだろうことを予期していた。

 「天皇の新しい服」は、喩え話として、1950年代を飾った。1940年代の西洋の判事と報道記者の執拗な疑念は忘れ去られた。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/426.html

[リバイバル3] 酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80 中川隆
52. 中川隆[-14645] koaQ7Jey 2020年1月13日 11:32:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1575]

「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年01月10

今回試聴したスピーカーは一貫してグッドマンの「トライアクショム」(口径30センチ:同軸3ウェイ)だった。

「おそらくコーン紙が軽いせいでしょうか、音の素早いスピード感に驚きました。トライアクショムって凄いスピーカーですね」と、感嘆しきりのYさん。

これまで、このSPを聴きこんでいるといつも途中から「AXIOM80に代えてください」と仰るのだが、この日ばかりはまったくの様変わりで、ようやく(トライアクショムの)実力をご理解していただいたかな(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/803f8da3ce67ada44c291770caa06455

「AXIOM80」のネガティブキャンペーンのその後 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年01月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/880d0ca27b1012e498c554c2ffb29410

我が家のオーディオの「羅針盤的な役割」を果たしているスピーカー「AXIOM80」について6年ほど前のブログで「ネガティブ・キャンペーン」を行ったことを憶えておられるだろうか?

おそらく大半の方が「忘却の彼方」だろうから以下のとおり再掲させもらおう。

このブログで再々記しているように日頃から愛用しているSPユニット「AXIOM80」(以下、「80」)だが、残念なことに2ペアとも1970年代に復刻されたもの。

1950年代初頭に発売されたオリジナル・ユニット(以下、「オリジナル」)は別格の存在という話をよく聞くので、どれほどの違いがあるのか、一度自宅のシステムの中に組み入れて鳴らしてみたいとの思いは尽きない。

先日のことだが「オリジナル」愛好者のSさん(東京在住)から、次のようなメールが入った。

「R形状マグネットエッジの最初期型オリジナル80がペアでヤフオクに出てます!整備済とのことで状態良さそうです。片方のコーン紙に補修がしてあるようですが、左右で特性が合っているのなら問題ないでしょう。補修の有り無しよりも、折り返し形状エッジのオリジナル軽量コーン紙がついている事が最重要ですから。

破れたからといって後期の重いコーン紙に取り替えられていたら、オリジナルの最大の美点が失われてしまうところでした。今回の物件は、ウェンブリー工場製造であることは勿論のこと、ベークライト製カンチレバーの厚さが薄いこと、マグネットカバーのエッジ部にRがついていること、サブコーンの色が焦げ茶色であること、どこをとっても1950年代末頃から1960年代前半にかけて製造された第T期バージョンです。

その中でも最初期の製造と判定できるAXIOM80でしょう。この先、完動品がペアで出てくることは相当稀だと思います。30万円までで落ちるなら間違いなく買いでしょう。既に結構な数の入札者が居るのが気になりますが、頑張ってください。」
          

久しぶりに“血湧き肉躍る”話(笑)。

とはいっても、メールにあるように(入札額が)30万円以上の勝負をするつもりはない。いくら「音楽=オーディオ=命」といっても、それで飯が食えるわけでもない。

また、オーディオに限らず何ごとにつけ「性能 ⇔ 対価 ⇔ 満足度」の相互の兼ね合いをはかるクセをつけておくことは「頭の体操 → ボケ防止」にとっても非常にいいと思う(笑)。

冗談はさておき、すぐにウォッチリストに登録して注意深く見守っていると、中古専門のストアからの出品なので例によって「1000円」スタートながら、あっという間に21万円まで跳ね上がってそこから小康状態に入り、いよいよ落札当日になった。

夕食を終えて、就寝前になってからいよいよおもむろに始動開始。これで結着だといわんばかりに「299000円」でいきなり入札したところ、何とその額以上のもっと高値をつけた入札者が既にいたのには驚いた!

な〜んだと、一気に冷めてしまった。物事にはすべて“のり”(法、則、典、範、矩)というものがあるように思う。いくら「オリジナル」といってもこれ以上追いかけるつもりはないので、いつものとおり「足の裏叩き」を終えてご就寝(笑)。

翌朝、いったいいくらで落札されたんだろうとパソコンを開いてみたら「301000円」で落札されていた。

ウーム、2000円差かあ!ただし、本気で自分が勝負を仕掛けたらおそらく競り合いになってもっと値上がりしたことだろう。

というわけで、今回も「オリジナル」とは縁がなくてとうとう涙を呑みました(笑)。

しかし、改めて考えてみるのに「AXIOM80」はそもそも30万円に匹敵するような性能を持っているんだろうか?

オリジナルを使っているオーディオ仲間によると「とても30万円以上の値打ちはありませんよ。」と、はっきり仰る。

これに勇気を得て、今回はいつもとは違って「80」をマイナスの視点からいくつか列挙してみよう。

いわばネガティブ・キャンペーンだ!(笑)

☆ 「80」はけっして万能型のユニットではない。たとえば、弦楽器群のファンダメンタルな響きはとうてい望むべくもないし、あの雄大なワーグナーやマーラーなどの音楽には向かない。線が細すぎる。したがって、せいぜいボーカルやヴァイオリン・ソロを聴くぐらいが関の山でとてもメインのシステムとなる資格はない。

☆ とにかく中低音域が物足りない。その辺も含めてうまく鳴らそうと思うとメチャ手間がかかるユニットである。そもそも完璧に鳴るかどうかも定かではない。実際にいろんな方々の「80」を聴いてみても、自分も含めて“あと、ひとひねり必要”という印象を受けるばかり。

☆ とても気難しいユニットなので全体的なシステムの構成にも配慮しなければならず一か所でも手を抜くとすぐに反応する。

取り分けパワーアンプの選択が難しくてとても一筋縄ではいかない。

我が家の例では、WE300Bアンプ(1950年代オールド)、PX25アンプ(ナス管)、刻印付き2A3(1940年代)アンプなど一般的に定評のあるものを使ってみたがいずれも「帯に短し、たすきに長し」で決め手に欠けており、いまだに「ああでもない、こうでもない」と迷路を彷徨っている。

実際に「80」の紹介記事が掲載されている「いまだからフルレンジ」(別冊ステレオサウンド)にも次のような箇所がある。(115頁)

「このユニットの本領を発揮させるには相当の力量が必要で、当時としても独特の繊細で、ふっくらした艶やかな響きを堪能していた人は稀だったと思う。」とある。

おそらく筆者は「瀬川冬樹さん」(伝説のオーディオ評論家、故人)に違いない。瀬川さんほどの方が後になって「80」から「JBLシステム」へ転向されたが、今ではその気持ちが分かるような気がしている。

とまあ、以上のとおりで結論から言えば“うかつに手を出さないほうがいい”ユニットである。

ところで、今回の例にもみられるとおり「80」の近年になっての高騰ぶりは目に余るものがあるようだ。

原因はいろいろあろうが、実をいうと「80が異常に値上がりしたのはあなたのブログにも一因がある」と、一部の方から責め立てられている。

たかが自分のブログごときが”それほどの影響力があるかな?”と半信半疑だし、むしろそう言われるのは光栄なくらいだがこのネガティブ・キャンペーンの効果によって、少しでも市場の「80」への熱が冷めてくれれば、それに越したことはない。

なぜなら「オリジナル」の相場が少しでも下がると手に入れやすくなるから(笑)。

というのが過去記事だが、その後の経過を記すとそれから「舌の根も乾かない」うちに「36万円」でオリジナルの「AXIOM80」を手に入れたのだから、まったく「世話が無い」(呆れてどうしようもない)(笑)。

そして、しばらくしてから復刻版を「28万円」でオークションで処理し、現在手元に残っているのは「オリジナル」と「復刻版」の2ペアである。

ところが、肝心の「羅針盤的な役割」を、このところ同じグッドマンの「トライアクショム」に奪われつつあるので、今や「復刻版」の首が風前の灯となりつつあるのが実状である。

オーディオ人間は「用済み」となればすぐに「お払い箱」にする冷たい一面があるのかなあ(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/880d0ca27b1012e498c554c2ffb29410
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html#c52

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
24. 中川隆[-14644] koaQ7Jey 2020年1月13日 11:50:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1574]

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ!

凄いぞ、アルテックA5! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2


オーディオ仲間のNさん(大分市)に依頼していたオーディオ機器の出品(オークション)が、冬が近づくにつれ売れ行き好調となり次々に商談が成立してうれしい悲鳴を上げている。ボーナス時期ということもあるのかな(笑)。

今回はJBL「D123」(16Ω仕様:初期のグレイタイプ)と古典管が対象だったが、それぞれスペア品の処分なので後顧の憂いなし。

前回は売上金を持ってきてもらったので、今回は試聴を兼ねてNさん宅に受け取りに行った。

オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて回路図を研究しているところなんだ。」

「ほう〜、それはぜひMさん宅の試聴をさせてもらいたいですねえ。」

「Mさんがマランツ7Kを購入した動機はお宅のプリアンプ(マランツ7仕様)に衝撃を受けたかららしいよ。」

「エ〜ッ、そんなに〜。それは身に余る光栄ですねえ。」と、破顔一笑(笑)。

それはさておき、久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。

    

3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。

パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。

マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。

「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。

アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
それにしても、やはりレコードの音は自然そのもので大いに啓発された。

こういう音を聴かされると「レコードは面倒くさい」(過去のブログ)なんて簡単に片づけられなくなる(笑)。

3時間ほどお邪魔して帰宅の途に就き、夕食時が近づいた頃を見計らって話題になったMさん宅へ連絡。

「マランツ7Kを購入されたそうですね。明日にでも聴かせてくれませんか。」との性急なお願いに対して、

「マランツ7といってもキットですよ。それでよろしければ〜。10時頃なら空いてます。」

「は〜い、よろしくお願いします。」

心なしかMさんの声が明るく弾んでいたなあ(笑)。

詳細は次回以降へ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859


前回からの続きです。

Mさん宅への訪問日は朝からあいにくの雨となった。やたらに車が多くて15分ほど遅れて到着すると前日のNさんも同席されていて3人によるとても賑やかな試聴会となった。

Mさんはレコードプレイヤーのたいへんな愛好家である。4台のプレイヤーと何種類ものトーンアームを使いこなされている。

イコライザーアンプもカンノをはじめピカリングなどがあり、レコード会社によって違う6種類のイコライザーカーブをスイッチ一つで切り換えて楽しんでおられる。

まるでアンプを代えたみたいに音が変わるのでレコードプレイヤーの世界も随分奥が深くてなかなか遊べそうだが、極めるためにはとうてい残された時間と資金が足りそうにないので諦めざるを得ないのが残念(笑)。

Mさんの現用スピーカーは「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」の二つ。

今回の試聴の目的は新たに導入された「マランツ7K」プリアンプ(以下、「7K」)の出来栄えだったが、結果から先に言うとそれはそれは見事に期待した通りの音だった。

まずは「オートグラフ」から聴かせてもらった。

   

7Kに組み合わせるパワーアンプは同じマランツの「8B」である。初めにカンノのイコライザーアンプで聴かせてもらい途中から7K内蔵のフォノイコに切り替えた。

試聴盤は「グレート」(シューベルトのシンフォニー第8番)。

       

ヨーゼフ・クリップス指揮だがクリップスにはオペラ「ドン・ジョバンニ」(モーツァルト)の名演があって、大好きな指揮者の一人。

「グレート」「ドン・ジョバンニ」とくれば奇しくもフルトヴェングラーにも名演がある。

大理石で出来たトーンアーム(オイルダンプ)で聴かせてもらった。手前はピカリングのストレートアーム。

   

とてもSNがいいし、しかも7Kのトーン・コントロールをいっさい弄らずに豊かな低音域が出ていることに驚いた。使ってある真空管は最初から「テレフンケン」(6本)だったそうで「これはたいへんな掘り出し物でしたねえ!」と思わず口をついて出た。

まるでゆったりと包み込んでくるような豊かな音で、さすがは独特の「オートグラフ」の世界、実に説得力があってオーディオ的にどうこう言えるような音ではなかった。

小さな箱にはそれなりのメリットもあるけれど、やっぱり大きな箱じゃないと出せない音ってのもたしかにありますなあ。
1時間ほど聴かせていただいてから今度は座る位置を変えて「クリプッシュホーン」の試聴へと移った。

  

プリアンプは同じ7Kの2系統の出力のうちの1系統を使い、パワーアンプは「KT88プッシュプル」(新藤ラボラトリー)。

新藤さんのアンプは定評があってこれまで悪い評判を聞いたことが無いのは特筆すべきことだし、社長さんがすこぶる熱心なことでもよく知られている。

このクリプッシュホーンの音にはたいへんな感銘を受けた。

   

これまで我が家を含めてさんざん「サキコロ」の冒頭のシンバルの音を聴いてきたが、このシンバルが最高の出来栄えだった。最高音域の鮮烈さもさることながらその質感というか光沢に独特の艶があってとても筆舌に尽くしがたい。

ほとほと感心するうちにお昼時になったので辞去してクルマで40分ほどで我が家に到着するなりさっそく耳の記憶が新しいうちにと、ウェストミンスター(改)で「サキコロ」の試聴に移った。

「いい音」が及ぼす波紋はどこまでも広がって深〜く浸透していくなあ(笑)。

最低音域と最高音域はどうにか太刀打ちできそうに思ったが、あの6000ヘルツあたりのシンバルの独特の質感はどうしても我が家のシステムでは表現できなかった。
やっぱりレコードじゃないと無理かなあ・・・。

ほんとうに勉強になった1日だった。

ただし、時間が経つにつれ耳の記憶は薄弱となり自宅の音に自然に妥協していくのがこの世の倣いだ。刺激を新たにするために、これからもときどきMさん宅を訪問させてもらうことにしよう。

妥協は敵だ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859


凄いぞ!自作マランツ7型プリアンプ 2019年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3


話が分かりやすいように、丁度1か月前の昨年(2018年)の12月12日に投稿した記事(一部)から入らせてもらおう。
(Nさん宅の)オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて(マランツ7の)回路図を研究しているところなんだ。」

以上のとおりの記事だったが、このプリアンプ「マランツ7」はおよそ60年前の製品なのにいまだに人気の衰えを知らず、逆にますます価値が高まってさえいる。有為転変の激しいオーディオ機器だが、こういうプリアンプもたいへん珍しい。

たとえばオークションで「プリアンプ」(真空管)で検索すると、いまだに「マランツ7型回路で作成」という記載をよく見かけるのがその証拠。

そのNさんから4日ほど前にお電話があった。

「あけましておめでとうございます。今年の正月はマランツ7型プリアンプの製作にかかりっきりでした。やっとどうにか完成したので聴きに来ませんか。」

「はい喜んでお伺いします。ついでにPADのSPケーブルが使えるようになりましたので持って行きたいのですがいかがでしょうか。」

「エッ、PAD!それは興味があるねえ。どうぞ持ってきてください。」
結論から言えば「Nさん自作のマランツ7」は素晴らしい音だった。「アルテックA5」が朗々と鳴って何ら不満を感じなかった。

    

よくお話を伺ってみると「マランツ7」型は感度が高いのでコンデンサーや抵抗の材質によって音が豹変するとのこと。

惜しいことに長期保管中だった「バンブルビー」のコンデンサーは容量が抜けたのが多くて2割程度しか使えず、その一方、抵抗の方はアレンブラッドリーが無事ですべて統一出来たとのこと。

当初はノイズが盛大に出て、3日間ほどコンデンサーをとっかえひっかえの調整の連続だったがようやく落ち着いたそうだ。

   

マランツ7型は我が家でも使っているが掛け値なしに「いい音」がすることを実感した。

詳しく伺うと、オーディオ界では「マランツ7党」として独自の世界が築かれており、程度のいいものから悪いものまでレストアされたものが専門店によって販売されていて、オリジナルに近い最高級品は350万円なり!

「マランツ7」じゃないと出ない音があるというのはよくわかります。

かって「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)が個人用に製作したプリアンプが評判を呼び、その後広く普及したわけだが「採算を度外視した性能のいい製品を作り続けると会社が倒産する。」のは、マランツ社も例外ではなかった。

逆に言えばオーディオ業界で長持ちしている会社は「?」かもねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c24

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
25. 中川隆[-14643] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:10:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1573]
私のオーディオ人生
コントロールアンプマランツ#7に想う by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

 オーディオマニア、音楽マニア、を含めて真空管のプリアンプと言えばマランツModel7です。マニアなら一度は手に入れたい往年の名機ですが実際にこのマランツ#7を聴かれた方は少ないのではないか、本当にマランツ#7は凄いアンプなのかそれとも並のプリアンプなのかこの辺を私個人の自論を踏まえて独断と偏見で検証してみたいと思います。

 また第16回目のコラムが大好評?であったので再度「日本の伝統音楽で琶のCD」をご紹介しましょう、

 「また琵琶の音楽」か!「そう!あの琵琶の音楽」なのだ!

 また祇園精舎か!と言いますがこの文句は平家物語の一節ですが昔学校で平家物語を勉強された方はこの一節を知らないはずはありません。日本古来の音楽には欠かせない楽器ですが琵琶の音に魅せられた私としては是非日本の古楽器の良さを知っていただきたい、今回のCDは上原まりではなく坂田美子の美声に薩摩琵琶と尺八をミックスした素晴らしい曲です。

 先日このCDを愛知県の知立市にありますジャズ喫茶のグッドベイドで聴くことが出来ました、このグッドベイドは皆さんご存知で大橋さんの店主日記にも時々登場します有名なジャズ喫茶です。マスターに無理を言ってJBLのオリンパスで聴く日本の琵琶の響きはいかがなものなか、

 今回ご紹介します。坂田美子の「琵琶うたものがたり」です。

 曲目
1.鶴
2.吉野山
3.お七
4.扇の的
5.祇園精舎

 以上の5曲が収録されていますが聴く人の心を引き付ける薩摩琵琶と美声です。

 ジャズ喫茶で聴く琵琶の音楽は大変な場違いですがその辺は優しいマスターですから「顔はニコニコ心はムッ!」の感じがしないでもないですがアメリカンサウンドのJBLのオリンパスの実力を知りたい心境でもあります。

 早速このCDを聴くと実に素晴らしいサウンドでJBL本来の実力をまざまざ見せつけられた、非常にテンションの高い音と自然体で聴こえてくる琵琶と坂田美子の美声に私は新しい発見をした、謙虚なマスターにしてはお見事としか言いようがないぐらい素晴らしいサウンドである。じっくり聴くとオリンパスは長い年月をかけて鳴らしこんだ印象でスピーカーは時間をかけて鳴らし込まなければ本来の音が出ないと痛切に感じた、

 次に来る時はマスターには申し訳ないが究極のライブ録音でお寺の鐘とお坊さんの独経が入ったCDを聴かせて頂きたい、その時には必ず数珠を握りしめてと思うのだが多分「もうお前は来るな!」と出入り禁止になるのでは・・


 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。

マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか

 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、
 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、


 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、
 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、

マランツ#7の内部写真

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)

 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、

 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、

 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、

 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、

 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。


 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、

 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。

 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。

 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。

 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、

 それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピンコネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、

 最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、

 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、
 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、

 以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。

 一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「アホか!」と思う、首まで「棺桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・

 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、


 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。

 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、

 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。

 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!

 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。

 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、

 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

コントロールアンプマランツ#7に想う、パートU
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。


 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、

 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・


 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)
 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、

 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。

 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、


 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、

 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)

 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」

 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、


 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。

 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、

 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。

 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、


 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、

 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、

 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)

 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!



 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、

 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、

 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。

 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。

 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、



 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、

 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)

 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。


オリジナルとレプリカのパーツの比較

オリジナル レプリカ

真空管
テレフンケン12AX7 中国製12AX7

電解コンデンサー
スプラーグ 30D マロリー

コンデンサー
ブラックビューティー EFCフィルムコン

抵抗
アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー

ボリューム
クラロスタット クラロスタット

B電圧用整流器
セレン ダイオード

ヒーター整流器
セレン ブリッジダイオード

コネクター
シンチ 多分シンチと思う

ハーネス
BELDEN BELDEN

スイッチ類
CRL CRL


 上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。
 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、


 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。


1.真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り)

2.整流素子をダイオードからセレンに変更する。

3.信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換

4.イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更
※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。
以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う

5.半田付け手直しと引き回し配線のやり直し

 レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム

 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換

 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン

 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、

 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。


 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、

 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。

 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。


 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。

 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。

 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。

 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。


 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、

 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、

 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、

 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、

 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、


 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、

 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。

 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、

 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。


 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー

 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c25

[リバイバル3] オールド マランツ 中川隆
55. 中川隆[-14642] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:11:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1572]
私のオーディオ人生
コントロールアンプマランツ#7に想う by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017
 オーディオマニア、音楽マニア、を含めて真空管のプリアンプと言えばマランツModel7です。マニアなら一度は手に入れたい往年の名機ですが実際にこのマランツ#7を聴かれた方は少ないのではないか、本当にマランツ#7は凄いアンプなのかそれとも並のプリアンプなのかこの辺を私個人の自論を踏まえて独断と偏見で検証してみたいと思います。
 また第16回目のコラムが大好評?であったので再度「日本の伝統音楽で琶のCD」をご紹介しましょう、
 「また琵琶の音楽」か!「そう!あの琵琶の音楽」なのだ!

 また祇園精舎か!と言いますがこの文句は平家物語の一節ですが昔学校で平家物語を勉強された方はこの一節を知らないはずはありません。日本古来の音楽には欠かせない楽器ですが琵琶の音に魅せられた私としては是非日本の古楽器の良さを知っていただきたい、今回のCDは上原まりではなく坂田美子の美声に薩摩琵琶と尺八をミックスした素晴らしい曲です。
 先日このCDを愛知県の知立市にありますジャズ喫茶のグッドベイドで聴くことが出来ました、このグッドベイドは皆さんご存知で大橋さんの店主日記にも時々登場します有名なジャズ喫茶です。マスターに無理を言ってJBLのオリンパスで聴く日本の琵琶の響きはいかがなものなか、
 今回ご紹介します。坂田美子の「琵琶うたものがたり」です。
 曲目
1.鶴
2.吉野山
3.お七
4.扇の的
5.祇園精舎
 以上の5曲が収録されていますが聴く人の心を引き付ける薩摩琵琶と美声です。

 ジャズ喫茶で聴く琵琶の音楽は大変な場違いですがその辺は優しいマスターですから「顔はニコニコ心はムッ!」の感じがしないでもないですがアメリカンサウンドのJBLのオリンパスの実力を知りたい心境でもあります。
 早速このCDを聴くと実に素晴らしいサウンドでJBL本来の実力をまざまざ見せつけられた、非常にテンションの高い音と自然体で聴こえてくる琵琶と坂田美子の美声に私は新しい発見をした、謙虚なマスターにしてはお見事としか言いようがないぐらい素晴らしいサウンドである。じっくり聴くとオリンパスは長い年月をかけて鳴らしこんだ印象でスピーカーは時間をかけて鳴らし込まなければ本来の音が出ないと痛切に感じた、
 次に来る時はマスターには申し訳ないが究極のライブ録音でお寺の鐘とお坊さんの独経が入ったCDを聴かせて頂きたい、その時には必ず数珠を握りしめてと思うのだが多分「もうお前は来るな!」と出入り禁止になるのでは・・

 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。
マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか

 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、
 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、

 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、
 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、
マランツ#7の内部写真

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)
 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、
 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、
 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、
 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、
 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。

 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、
 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。
 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。
 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。
 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、
 それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピンコネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、
 最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、
 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、
 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、
 以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。
 一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「アホか!」と思う、首まで「棺桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・
 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、

 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。
 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、
 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。
 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!
 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。
 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、
 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

コントロールアンプマランツ#7に想う、パートU
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018
マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。

 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、
 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・

 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)
 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、
 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。
 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、

 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、
 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)
 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」
 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、

 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。
 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、
 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。
 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、

 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、
 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、
 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)
 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!


 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、
 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、
 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。
 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。
 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、


 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、
 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)
 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。

オリジナルとレプリカのパーツの比較
オリジナル レプリカ
真空管
テレフンケン12AX7 中国製12AX7
電解コンデンサー
スプラーグ 30D マロリー
コンデンサー
ブラックビューティー EFCフィルムコン
抵抗
アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー
ボリューム
クラロスタット クラロスタット
B電圧用整流器
セレン ダイオード
ヒーター整流器
セレン ブリッジダイオード
コネクター
シンチ 多分シンチと思う
ハーネス
BELDEN BELDEN
スイッチ類
CRL CRL

 上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。
 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、

 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。

1.真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り)
2.整流素子をダイオードからセレンに変更する。
3.信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換
4.イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更
※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。
以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う
5.半田付け手直しと引き回し配線のやり直し
 レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム

 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換

 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン

 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、
 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。

 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、
 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。
 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。

 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。
 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。
 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。
 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。

 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、
 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、
 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、
 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、
 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、

 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、
 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。
 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、
 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。

 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー

 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html#c55

[リバイバル3] オールド マランツ 中川隆
56. 中川隆[-14641] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:12:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1571]
凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ!
凄いぞ、アルテックA5! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

オーディオ仲間のNさん(大分市)に依頼していたオーディオ機器の出品(オークション)が、冬が近づくにつれ売れ行き好調となり次々に商談が成立してうれしい悲鳴を上げている。ボーナス時期ということもあるのかな(笑)。
今回はJBL「D123」(16Ω仕様:初期のグレイタイプ)と古典管が対象だったが、それぞれスペア品の処分なので後顧の憂いなし。
前回は売上金を持ってきてもらったので、今回は試聴を兼ねてNさん宅に受け取りに行った。
オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」
Nさんが机の前で沈思黙考されている。
  
「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて回路図を研究しているところなんだ。」
「ほう〜、それはぜひMさん宅の試聴をさせてもらいたいですねえ。」
「Mさんがマランツ7Kを購入した動機はお宅のプリアンプ(マランツ7仕様)に衝撃を受けたかららしいよ。」
「エ〜ッ、そんなに〜。それは身に余る光栄ですねえ。」と、破顔一笑(笑)。
それはさておき、久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。
    
3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。
パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。
マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。
「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。
アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
それにしても、やはりレコードの音は自然そのもので大いに啓発された。
こういう音を聴かされると「レコードは面倒くさい」(過去のブログ)なんて簡単に片づけられなくなる(笑)。
3時間ほどお邪魔して帰宅の途に就き、夕食時が近づいた頃を見計らって話題になったMさん宅へ連絡。
「マランツ7Kを購入されたそうですね。明日にでも聴かせてくれませんか。」との性急なお願いに対して、
「マランツ7といってもキットですよ。それでよろしければ〜。10時頃なら空いてます。」
「は〜い、よろしくお願いします。」
心なしかMさんの声が明るく弾んでいたなあ(笑)。
詳細は次回以降へ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859

前回からの続きです。
Mさん宅への訪問日は朝からあいにくの雨となった。やたらに車が多くて15分ほど遅れて到着すると前日のNさんも同席されていて3人によるとても賑やかな試聴会となった。
Mさんはレコードプレイヤーのたいへんな愛好家である。4台のプレイヤーと何種類ものトーンアームを使いこなされている。
イコライザーアンプもカンノをはじめピカリングなどがあり、レコード会社によって違う6種類のイコライザーカーブをスイッチ一つで切り換えて楽しんでおられる。
まるでアンプを代えたみたいに音が変わるのでレコードプレイヤーの世界も随分奥が深くてなかなか遊べそうだが、極めるためにはとうてい残された時間と資金が足りそうにないので諦めざるを得ないのが残念(笑)。
Mさんの現用スピーカーは「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」の二つ。
今回の試聴の目的は新たに導入された「マランツ7K」プリアンプ(以下、「7K」)の出来栄えだったが、結果から先に言うとそれはそれは見事に期待した通りの音だった。
まずは「オートグラフ」から聴かせてもらった。
   
7Kに組み合わせるパワーアンプは同じマランツの「8B」である。初めにカンノのイコライザーアンプで聴かせてもらい途中から7K内蔵のフォノイコに切り替えた。
試聴盤は「グレート」(シューベルトのシンフォニー第8番)。
       
ヨーゼフ・クリップス指揮だがクリップスにはオペラ「ドン・ジョバンニ」(モーツァルト)の名演があって、大好きな指揮者の一人。
「グレート」「ドン・ジョバンニ」とくれば奇しくもフルトヴェングラーにも名演がある。
大理石で出来たトーンアーム(オイルダンプ)で聴かせてもらった。手前はピカリングのストレートアーム。
   
とてもSNがいいし、しかも7Kのトーン・コントロールをいっさい弄らずに豊かな低音域が出ていることに驚いた。使ってある真空管は最初から「テレフンケン」(6本)だったそうで「これはたいへんな掘り出し物でしたねえ!」と思わず口をついて出た。
まるでゆったりと包み込んでくるような豊かな音で、さすがは独特の「オートグラフ」の世界、実に説得力があってオーディオ的にどうこう言えるような音ではなかった。
小さな箱にはそれなりのメリットもあるけれど、やっぱり大きな箱じゃないと出せない音ってのもたしかにありますなあ。
1時間ほど聴かせていただいてから今度は座る位置を変えて「クリプッシュホーン」の試聴へと移った。
  
プリアンプは同じ7Kの2系統の出力のうちの1系統を使い、パワーアンプは「KT88プッシュプル」(新藤ラボラトリー)。
新藤さんのアンプは定評があってこれまで悪い評判を聞いたことが無いのは特筆すべきことだし、社長さんがすこぶる熱心なことでもよく知られている。
このクリプッシュホーンの音にはたいへんな感銘を受けた。
   
これまで我が家を含めてさんざん「サキコロ」の冒頭のシンバルの音を聴いてきたが、このシンバルが最高の出来栄えだった。最高音域の鮮烈さもさることながらその質感というか光沢に独特の艶があってとても筆舌に尽くしがたい。
ほとほと感心するうちにお昼時になったので辞去してクルマで40分ほどで我が家に到着するなりさっそく耳の記憶が新しいうちにと、ウェストミンスター(改)で「サキコロ」の試聴に移った。
「いい音」が及ぼす波紋はどこまでも広がって深〜く浸透していくなあ(笑)。
最低音域と最高音域はどうにか太刀打ちできそうに思ったが、あの6000ヘルツあたりのシンバルの独特の質感はどうしても我が家のシステムでは表現できなかった。
やっぱりレコードじゃないと無理かなあ・・・。
ほんとうに勉強になった1日だった。
ただし、時間が経つにつれ耳の記憶は薄弱となり自宅の音に自然に妥協していくのがこの世の倣いだ。刺激を新たにするために、これからもときどきMさん宅を訪問させてもらうことにしよう。
妥協は敵だ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859

凄いぞ!自作マランツ7型プリアンプ 2019年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3

話が分かりやすいように、丁度1か月前の昨年(2018年)の12月12日に投稿した記事(一部)から入らせてもらおう。
(Nさん宅の)オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」
Nさんが机の前で沈思黙考されている。
  
「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて(マランツ7の)回路図を研究しているところなんだ。」
以上のとおりの記事だったが、このプリアンプ「マランツ7」はおよそ60年前の製品なのにいまだに人気の衰えを知らず、逆にますます価値が高まってさえいる。有為転変の激しいオーディオ機器だが、こういうプリアンプもたいへん珍しい。
たとえばオークションで「プリアンプ」(真空管)で検索すると、いまだに「マランツ7型回路で作成」という記載をよく見かけるのがその証拠。
そのNさんから4日ほど前にお電話があった。
「あけましておめでとうございます。今年の正月はマランツ7型プリアンプの製作にかかりっきりでした。やっとどうにか完成したので聴きに来ませんか。」
「はい喜んでお伺いします。ついでにPADのSPケーブルが使えるようになりましたので持って行きたいのですがいかがでしょうか。」
「エッ、PAD!それは興味があるねえ。どうぞ持ってきてください。」
結論から言えば「Nさん自作のマランツ7」は素晴らしい音だった。「アルテックA5」が朗々と鳴って何ら不満を感じなかった。
    
よくお話を伺ってみると「マランツ7」型は感度が高いのでコンデンサーや抵抗の材質によって音が豹変するとのこと。
惜しいことに長期保管中だった「バンブルビー」のコンデンサーは容量が抜けたのが多くて2割程度しか使えず、その一方、抵抗の方はアレンブラッドリーが無事ですべて統一出来たとのこと。
当初はノイズが盛大に出て、3日間ほどコンデンサーをとっかえひっかえの調整の連続だったがようやく落ち着いたそうだ。
   
マランツ7型は我が家でも使っているが掛け値なしに「いい音」がすることを実感した。
詳しく伺うと、オーディオ界では「マランツ7党」として独自の世界が築かれており、程度のいいものから悪いものまでレストアされたものが専門店によって販売されていて、オリジナルに近い最高級品は350万円なり!
「マランツ7」じゃないと出ない音があるというのはよくわかります。
かって「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)が個人用に製作したプリアンプが評判を呼び、その後広く普及したわけだが「採算を度外視した性能のいい製品を作り続けると会社が倒産する。」のは、マランツ社も例外ではなかった。
逆に言えばオーディオ業界で長持ちしている会社は「?」かもねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html#c56

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
26. 中川隆[-14640] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:14:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1570]
Manrantz7 コレクターズハウス東京
http://www.marantz7.jp/

東京都港区芝5丁目36−7
Tel: 090-7000-6466
Fax: 03-6453-7692
mail: t.tanaka@groovytoys.jp
President: Toshihide Tanaka


地図
https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92108-0014+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%AF%E5%8C%BA%E8%8A%9D%EF%BC%95%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%93%EF%BC%96%E2%88%92%EF%BC%97/@35.644637,139.744992,15z/data=!4m5!3m4!1s0x60188bb3cdc01a37:0xffc0d9608597f235!8m2!3d35.644637!4d139.7449921?hl=ja


いまやオーディオの至宝として取り上げられている機器の中でも王者はマランツ7のオリジナルに違いないと思います。現代最高峰のプリアンプでも及ばない安定性の高さ、汎用性の高さは目を見張るものがあります。

このマランツ7オリジナルも製作されて50年の月日が経ち部品の劣化が始まっておりオリジナルと言えど初期性能が発揮されていないマランツ7ばかりとなってまいりました。当社は、この芸術的とも言える音の良さを後世に伝えるべくオリジナルの部品を世界的な見地に立ち収集することから始まりました。当社に無い部品は世界を探しても無いくらいの自負を持っております。

私たちは世界中から集めたマランツ7の超美品を皆様にご提供することを願っております。マランツ7の他にもレアなビンテージの逸品を取り扱っております。ご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

オリジナルバンブルビー Sprague 0.01μF

マランツ7の裏蓋を外して真空管に垂直に4つのバンブルビーが使用してあります。このバンブルビーは音質に大きな影響を与えるものですがかなり弱くほとんどリークしていると思われます。お使いのマランツ7のここを見てください。ほとんど交換されていると思います。ブラックビューティーならまだしも怪しいコンデンサーが使用されているようであれば交換してみましょう。素晴らしくいい音になりますよ。
4個1セット 40,000円(消費税別)


メンテナンスプラン

名器と呼ばれるマランツ7。
しかし製作されて50年以上の年月が経った今も、その魅力をキープできていますでしょうか?

当店ではコレクターとして数十台のマランツ7を取り扱ってまいりましたが、流通しているマランツ7は、その内部部品の劣化等によりほとんど本来の性能を発揮できていないと断言できます。マランツ7本来の魅力を失ってしまっているように思います。

もちろん流通しているマランツ7はビンテージオーディオ店などでメンテはされているのでしょうが、オリジナルの部品を用いてのメンテナンスではありません。
コンデンサーもブラックビューティに交換しているので安心ですと言われるかもしれませんが、そもそもブラックビューティはバンブルビーの代役はできないくらい音質が低下しており、マランツ7の本来の音からかけ離れたものになってしまいます。

貴方の大事にされているマランツ7は大丈夫ですか?
知らず知らずのうちに性能の劣化を引き起こしているかもしれません。
是非一度当店のメンテナンス企画をお試しください。
あなたのマランツ7をトータルで診断させていただきます。

劣化している部品類があった場合、それらを交換するかしないかは診断後にご判断いただけます。もちろん交換する場合、部品代は別にいただくことになりますが、マランツ7の本来の魅力を取り戻すための最低限の部品交換で済むように徹底しております。

当店ではマランツ7をオリジナルの部品で作りあげられるほどの部品を世界中から収集して

おります。例えばバンブルビーは全てリークフリーで在庫あり。
ブロックコンデンサーやセレンも揃えております。それらすべての部品を防湿庫に入れ大切に管理しております。
是非あなたのマランツ7を蘇らせてあげてください!
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c26

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
27. 中川隆[-14639] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:19:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1569]
マサトレーディング/マッキントッシュ修理/マランツ修理/MASA TRADING
マッキントッシュやマランツの真空管アンプの精密修理を行っています。
当店は単なる故障修理だけでなくオリジナルへの復元をする専門的修理を得意としています。
また、ヴィンテージパーツやオリジナル製品の販売などを行っています。

〒213-0026 川崎市高津区久末474-1 ヒルサイド久末3-102
TEL : 044-777-8066
https://masatrading.stores.jp/about/

マランツ,マランツ7, 保守パーツ
https://masatrading.stores.jp/?category=%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84,%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%847,%E4%BF%9D%E5%AE%88%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84


marantz #7、その美しい音色は40年以上も人の心を虜にしている
しかし、コンデンサーなどの消耗部品がそのような長時間耐えられるわけでもなく、部品交換されるが、心ない業者によって鳴るだけの #7 があるのも事実である。少しでもよい音の #7 を聞いて本当に美しくそして素敵な #7 を知ってもらいたいと思う

marantz #7 はじめてのマランツ#7の買い方

10001〜23000番台まで作られたマランツ#7 は40年近く経っているものもありコンデンサー、ボリュウーム、整流器などいろいろ手が加わっているものが出回っている。(何も変わっていない方が不思議だが)

中にはマランツと呼べないくらい音が変わっているものもあるので注意が必要である。次の3点は購入するときに最低限、見ておかなければならない点だと思います

1.ボリュームを確認する
マランツ#7に最初使われていたボリュームはクラロスタット製であるが途中ボリュームが日本製のコスモスに変更される。16000番〜17000番台で換わるようだが変更されたとたんに音が細くなりトランジスタっぽい音がしてマランツ#7らしさを失う。マランツ#7でシリアルを気にする人が多いがこの理由が主なものだろう。それに伴いセンターにあるプラスティックのツマミの色も茶色から黒に変わる
良い音のセブンを求めるなら最初に茶色のつまみを探すと良い、次にボリュームがクラロスタットBカーブであるか確認する。12時頃から急に音量が上がれば心配はないだろう


セレン整流器 2.天板をあけ、中身を見る
整流器がセレンであることを確認する。半導体に換わっているものも多いのでその場合手は出さない。

整流器が半導体に変わるとなぜか音がツルン?としてしまい魅力のない音に変わる場合が多い。80年頃出た#7キットみたいな音になる。
所有している予備の#7のセレンが昨年壊れて新しいのに換えた。セレンの色は製作時期で違うが桃色、水色、緑色、茶色などがある


3.カップリングコンデンサーを見る

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。
なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

マランツも大事に保管されていた物よりも大事に使われてきた物の方が壊れにくいようで、出来れば個人から譲り受けるのがベストかもしれない

レプリカ#7について

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた
感想を言うととても良くできていて2、30万で買えるプリと考えると大変にお買い得であると思う

欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい

これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった

下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする
http://more.main.jp/maramtz.html

#7を入手された際は、以下の事にご留意下さい。本来の#7らしさを壊す要因となります。

(1) バルブはTELEFUNKENの12AX7が6本使われていますが、V1・V2とV4・V5はマッチドクワッド(4本とも数値の一致した物)が条件です。また、他の2本もマッチドペアをお薦めします。

(2) ボリュームの耐久性が低く(一部にエボナイトが使われていますので)CLAROSTAT社製以外のものが多いので、イーベイなどで結構出品されていますのでビットされると良いでしょう。通常はNUO(未使用箱入り品)が$25〜40で落札されています。

(3) 線材も何故かWE(ウェスタンエレクトリック)製に変更されていますが、高音部がキンキンしてしまいます。

当時の線材は入手が困難ですので、GEの60〜70年代の22、20、18AWG単線ニクロム皮膜紙二重巻きでもオリジナルにかなり近い物となりますので、これに交換して下さい。音がまろやかになります。これもイーベイ、ヤフオクで入手可能です。当時の職人達には線材の長さが厳格に決められていたそうですので、これも是非守って下さい。

(4) コンデンサも3300μF25WDC(Black-Buety)以外では音質に影響します。
異常と思われるかもしれませんが、余りにも外装だけのまがい物が氾濫していますので、入手の際はお気を付け下さい。

なお、#7K(レプリカキット)は専門家でも細心の注意を払って持てる技術を総動員して組み立てても『ヤッパリ違う』とおっしゃいますので、オリジナルと聴き比べてからの購入をお勧めします。

私のKは多分80年に当時のマランツの職人の方に組み立てて頂きましたが、材料の違いで音質は別物となりましたので、単に飾りとして所有しています。
http://okwave.jp/qa2635491.html

1. マランツ#7(レプリカ)の使いこなし方

 マランツ#7の真空管は当初東欧製テレフンケン12AX7で鳴らしていましたが、細かなニュアンスとピントが気になり、オリジナルのテレフンケン12AX7に換えました。

 次に、フォノ部の12AX7は同じマランツ#7使いの熊本の高岡氏の意見を参考に、Mullardを使ってみたところ、伸びやかな高域と気品あふれる懐の深い鳴りっぷりがなかなか素晴らしく、しばらくV1-V3にはMullard,V4-V6にはテレフンケンを使用していました。

 ところが、CDを聴いていると、どうも妙にテンションの高い緊張したサウンドが気になり始め、試行錯誤の末、ライン段はV4,V5はテレフンケンのオリジナル、V6はMullardで組むと、低域から高域まで伸びやかでテンションもある程度は保たれ、何よりも、色気のある、喉の見えるボーカルと言いましょうか、本当に素敵な歌声を奏でるようになりました。フォノ部はV1,2にMullard、V3にテレフンケンを使うと、レコードもコクと奥行があって、しかもキレのあるサウンドになるようです。

 そして、たまたまWestern ElectricのLine trans(111C)を手に入れて試したところ、この音の質感の素晴らしさに驚き、これを使うことを前提に再度真空管選びをすることになってしまいました。

 レプリカ#7の場合、V6をテレフンケンにすると、少々高域が突っ張った感じになるのですが、WE 111Cを使うと妙なテンションが無くなり、音が見事に整理され、配置されます。そしてエネルギー感のある中低域がしっかりと支えてくれるようになり、V6にMullardを使うと音がしなやかにはなるのですが、どこか混沌としてしまう場合があり、見事に整理されたこの音を聴くと、やはりWEの実力はこういったところにあるのかと、感服させられます。

 この111Cを使った場合、CDでもレンジ感を狭めることなく、高域も比較的伸びやかであるところが、見事です。

 ちなみにマランツ#7の電源ケーブルですが、評判のAural Symphonics ML-Cubed Gen 2i(俗称、青蛇)は確かに素晴らしいのですが、少々テンションが高域にシフトし、全体に太めな腕っ節の強い音になってしまいます。

 その点、Camelot TECHNOLOGYのPM600は、陰影と言い、バランスと言い、つぼにはまった鳴り方をしてくれ、大変気に入っています。

なお、V1とV2はフォノ部のヘッドアンプ部で、チャンネルを別々に受け持っていますので、必ずペアで同じメーカーで特製の合ったものを刺して下さい。出来ればノイズの少ないものを選んで下さい。

V3は一本でLとRを受け持つ、フォノ出力部です。これはメーカーは問いません。
V4以下はラインアンプ部で、V4,V5はチャンネルを別々に受け持っていますから、やはりペアでメーカーも同じものにする方が良いと思います。V6はラインアンプ部出力で、一本でLとRを受け持っています。
けっこう熱くなりますので、ご注意下さい。
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/howtouse.html


わたしのメインはプリに#7(0108??番台)にパワーにU-BROS24KでTANNOYを鳴らしています。
自慢げに取られると困りますが、私はマランツの球機種をメインに収集している者です。

#7シリーズのC、CR、PとT、TRそれにKと全種総12台。Cに関しては完全オリジナル動作品も4台所有しています。

球機で無いのは#33R(プリ)だけと云う状態です。
しかし、これらオリジナル部品のみで稼働している4台は全て在米時代に入手した物で、帰国後ヤフオクでウン十万で数点競り落としましたが1点も全てオリジナル部品での稼働品はありませんでした。

カップリングをバンブルビーから160Pとかセレンからダイオードに交換したもの、たかがスイッチと云われますが、何故かアルプス製だったりとか、性能に直接関係ありませんが、ツマミもプラスチック(オリジナル品はエボナイトです)のそっくり品とか etc・・・

完全オリジナル部品構成の#7を彼らに1度聴かせて、その音に違いを教えてあげたくなるような代物(有名なビンテージショップでも同じでした)ばかりが、この日本でははびこっていますので、入手時は心して検討する事です。

最近のヤフオクやイーベイでも粗悪品やCやPと偽ってレプリカのKをよく見かけます。余程信頼できる人(店ではありません)からの入手をお薦めします。
また、セレンやコンデンサ類はストック品を多数持っていなければ、一致する数値を求める事が出来ませんので結構購入後もメンテナンスや微調整が必要です。
老婆心ながら、#7を希望する方に知っておいて欲しいことですので・・・
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2635491.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c27

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
28. 中川隆[-14638] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:25:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1568]
伝説のアンティーク・アンプの音の秘密

管球プリアンプ、Marantz#7は古今の名器とされる多種多様なオーディオ機器の中でも、今日のワイドレンジなソースにも十分以上に対応するだけでなく、近年の機器にない豊かな音楽性を備えた名器中の名器とされ、未だに50年以上も前に作られた中古品が高値で取引されています。

私が考える#7の美点は何よりも抜けの良い、明るく暖かで上質な音質であること、躍動感あふれる豊かな中低音であり、底抜けのダイナミックレンジにも驚かされます。一言で言えば#7は音楽のあらゆる相反する要素、例えば繊細さー彫りの深いある種の線の太さ、暖色―寒色の多種多様な美しい音色、静―動のコントラスト等々を一つに兼ね備えているということです。

そして驚くべき事は、この優れた#7が米国で発売されたのが、1958年、今からおよそ60年も前の出来事であり、世にステレオのLPが発表され市場に出てから2年も経過していない時期であったという事で、そのステレオ初期にこのような優れた完成度の高い工業製品が生まれたことにも畏怖の念を禁じえません。

何故、Marantz#7が単なるヴィンテージ機器の枠を超え、未だに銘機足り得るのかを考察してみたいと思います。

もちろんその最大の要素は奇才と言われた、ソウル・B・マランツによる優れた回路設計による物である事は論を待たないでしょう。特に抜きん出ているのは、前段のフォノイコライザーだと言われていて、回路の安定度を重視する立場からは在り得ない設計と様々に解説されてきたのですが、一度あの生き生きとした再生音を聴いてしまうと、#7以後のこれを越えようとする様々な機種のフォノイコライザーの試みが果たして成功したのだろうか、と思わざるを得ないのです。

そして60年代後半より日本の著名な各メーカもこの#7を意識して、同様の回路も試みたのですが#7ほどの名声を勝ち得なかった事実を考察すると、単に回路だけが優れていたわけではない事にも思い至ります。

これは自作真空管アンプマニアであれば、自明の事実なのですが、当時の米国製の個々の部品の持つ優れた個性も最終的な音質に大きく寄与していると言えるのです。

例えば、カップリングに使われているコンデンサー、名高いスプローグのバンブルビー、ブラックビューティ、アーレン・ブラッドレイのソリッドカーボン抵抗はすでに生産も中止され入手も難しくなっていますが、未だにNOS品を求めるマニアがいるのも如何にこれらのパーツに魅力にあふれているかの傍証と言えると思います。
もちろん、例えば何故、ABのソリッドカーボン抵抗が高抵抗の箇所に使われて好ましいのかは、定性的には語られてきました。例えば、抵抗体となるカーボンの純度が極めて高いからだ、あるいは構造上、L成分を含まないからだと。

これはコンデンサーの世界にも言えることで、初段のカソードのパスコンとして当時の銀タンタル(湿式タンタル)に敵うコンデンサーはないのですが、残念なことにその原因について定性的に語る事はできてもそれらの部品の持つ特性を物理的に、定量的に解析し、聴感特性と関連付けるのは、たとえ最新の測定手法を駆使したとしても至難の業であるというのが、現時点での到達点なのです。

そうであるならば、オーディオ機器開発に関わる我々のなすべき責務は、貪欲に優れた音質のパーツを求めて実際に機器に組み込み、自らの聴感と感性を最大限に磨きあげ、ここにその部品の良否の判断の基準を求める事なのではないでしょうか。
http://www.spec-corp.co.jp/message/index.html


マランツ7 ブラックビューティー160P 2011/5/11(水)

マランツ7は、コンデンサーをブラックビューティーの160Pに換えたという。かつて持っていたマランツ7はオリジナルのコンデンサーがついていたが、どうも実力を出していなかったと思うようになっていたのである。きっかけはLeakアンプのコンデンサーを交換するようになってからである。英国製オイルコンで交換したLeakアンプは、以前ブログで書いたように、別物と思えるような音でなってくれた。あのマッキンやマランツも、コンデンサーを交換したら、どんな音でなったのだろうかと、そのとき以来考えていた。

ちなみに、彼の交換前のコンデンサーはビタミンQであった。そのときの音は、悪くはないけれど、あれほど定評のあるマランツ7、これぐらいなのだろうかと思っていた。

さて聴いた。私の持っていったGoodmans Maximが朗々となったのである。 ネットワークをオイルコンに換えたものと換えないものとの違いも、はっきりと分かる。換えたほうが、音も強くつやがある。

ブラックビューティー160Pでの、コンデンサーの交換。正解だな。マランツ7が生き返ったように感じた。

何度も云ってきましたが、コンデンサーはアンプの心臓です。いや血管かな。 どっちでもいい、最重要であるといいたいのです。友人は手馴れた人だから、自分でコンデンサーの交換をしました。ブラックビューティー160Pの交換部品だけで、9万ほどの出費だったそうです。 まあ、それ以上の価値があります。あれだけ音が変わるなら、安いものです。

トランスを除けば、音に一番の影響を与えるものは、コンデンサーです。コンデンサーに比べれば、真空管による音の違いは小さなものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/gakuyujp/62439897.html


マランツの#7のカップリングコンデンサー

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。 なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた。とても良くできていて欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい

これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった。下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする
http://more.main.jp/maramtz.html

僕はマランツ#7オリジナルを入手するまでは、マランツ#7と同じ回路で、パーツを最新にしたプリアンプを使っていた。音には満足していた。最強だと思っていた。はっきり言って、この音に満足し、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗や、ブラック・ビューティやバンプルビーのコンデンサを馬鹿にしていた。

しかし、オリジナルマランツ#7を入手して、レプリカは知らないが、オリジナル#7と比べると、何ともギラギラした悪い意味で艶っぽい音である事に気が付いた。パーツの性能は上がっているのだろうが、50年以上昔に作られたマランツ#7の音には、言葉では言い表せない味が有る。これは、今となっては旧式の、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗に、バンプルビーのオイルペーパーコンデンサ、それにセレン整流器だからこそ出る音なのであろう。
http://www.korngold.jp/blog/

マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、
ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、

正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018.html

バンブールビーってのはカラーコード時代のブラックビューティを楽器屋が勝手に付けた呼称。ここ10数年前から言い出したこと。 昔から正式名称はずっとブラックビューティですし構造中身一切変わってません。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023/

私が真空管アンプのメンテナンスを依頼している、懇意にしているビンテージオーディオショップに聞いてみました。(そのお店は、真空管専門です)
マランツの#7の回路図、今の精度のパーツでつくったら、発振してしまうのは有名ですね。

元の状態にしたとしても安心とは言い切れないそうです。したがって、メンテナンスは非常に難しいそうです。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-14


有名どころのビンテージでいうと、マランツの#7あたりは、動作が非常に不安定なアンプなうえ、音質の多くの部分を好ましい音質のパーツの選択によるチューンナップに頼っている部分があるので、本来の音質で鳴らせている人は殆どいないでしょう。

RSコンポーネンツあたりで売っているような、今のパーツじゃ直せないんですよ。(というわけで、普通の中古業者では治せない。)
私が好きなQUADも、絶対買ってはいけない QUAD II の中古の見分け方、などもあるのですが、公に教えることはしていません。パーツを持っていないので、電源コンデンサの過剰容量の修理が多いですね。容量アップ → 音質アップと考える能天気な人につける薬はないですが^^; 球の寿命は確実に縮みます。
http://tonoji.seesaa.net/article/6407714.html

レプリカのパワーで有名なのはマッキン(MC275)とマランツ(#8・#9)でしょうが、何れもレプリカを企画するに当たり、特にトランスの質を確保できるかが大問題となったようです。 で、両社ともご苦労されたようですが(トランス以外の回路では、マランツは非常にオリジナルに忠実、マッキンは多少デフォルメしています)、

ただ、当時と異なり、トランスの質を完全に往年のものと合わせることは、難しかったように仄聞します。

それが音にでているか(往年の音を再現できているか)…。
残念ながら…、というのが大方の意見のように思います。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

マランツ、マッキントッシュの中古品・レプリカの音はオリジナルとは全く違う

ビンテージ系の機器は、ヤフオクによる個人売買ではリスキーのため、信頼の置ける専門ショップ、またはメンテナンス工房からの購入が妥当である。
ビンテージの名器、マランツの#7/#9やマッキントッシュのC22/MC275、JBLのSG520/SE400Sなど、人によって、その音質評価に著しく差が出るのは、機器のコンディションによって、次元が異なるほど「良し悪し」に差が出るからである。

ビンテージを愛用するならば、きっちりとメンテナンスされた機器をチョイスするのが大前提だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/archive/2011/7/6

Vintage Audioについての幾つかの誤解 

さて、皆さんは10年使い続けた家電製品が初期性能を維持していると思いますか?
数年ぶりに押入れから出した、電熱器。やっぱり、使えるかどうか、不安ですよね?
普通は、劣化していると思うでしょう。

たとえ未使用で良い環境で保存されていたとしても、経年変化により電解コンデンサは容量抜けしますし、実際に使用されたものは、熱によりソリッド抵抗は抵抗値が倍くらいになり、オイルコンデンサやフィルムコンデンサの類も一部の高級品以外は耐圧が劣化し、動作中にDC漏れを起こすようになります。真空管アンプのアウトプットトランスの断線だって珍しくありません。

プッシュプルアンプは、片側の巻線が切れていても、音が出ます。(比較的メジャーなあるアンプ、OPTの断線率が非常に高いのですが、それを扱っていたある業者、そのことを全く知らなかったそうです。音が出てるかどうか程度のチェックしかしていないからですね。当然、客も故障に気づいていないのです。)

もし、Vintage Audioに興味がある人は、必ず、これらを、“本来あるべき形”に修繕してから、音を聴いて欲しいのです。だって、故障品がどんな音をだしているかなんて、興味ないでしょう?

金銭的理由、技術的理由、どちらでもいいけど、Vintage Audio機器を正常な状態に戻すことが出来ないのならば、手を出さないほうが良いです。 本来あるべき形 これも、ちょっと難しいです。世の中に、まともに修理が出来る人が、殆どいないからです。私も出来ません。

技術もそうですが、パーツのストックがありません。秋葉原やRSコンポーネンツの通信販売では、音響的に充分な性能の補修部品がそろわないのです。もちろん、いいかげんな代替部品では、”本来あるべき姿” とは、音質的に言い難い。
往年のハイファイ機器と呼ばれたものは、多くのものが、今聞いても、ちゃんとハイファイの音が出ます。当時の資料を見ても、欧州のFM放送は高域15KHzを保証していました。レコード会社間の特性アップ競争だって、すさまじいものがあります。性能に対する要求は非常にシビアだったのです。

私は、雑誌類のVintage Audioのレビューで、高域のレンジの狭さとか、音が甘いが。といっているレビューの多くが、本来の性能を発揮出来ていない物を聞いているからではないかと疑っています。

当時は、ハイファイオーディオが花形産業だった時代ですから、大企業が研究費を出し、博士号を持つ一流の科学者が音声増幅回路の研究・改良に心血を注いだ時期でもあります。現在のオカルト系オーディオメーカー等とは比較にならない位には科学的に開発されています。

Vintage Hifi機器から、ノスタルジックな音と形容される音が出ていた場合、かなりの確率で本来の性能を維持していない。と、考えても良いと思っています。最近のオーディオ雑誌では、無責任にビンテージオーディオ機器を紹介しているものもあり、非常に危険だと思います。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-27
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c28

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
29. 中川隆[-14637] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:15:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1567]

一般にアンプの音と云われているのは「電源ケーブルの音」です。

電源ケーブルを変えれば機器の性能は大きく変わります。
50万円のアンプでも100万円以上のアンプと対等な音質を出して来ます。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/dee86d13e86090772b27237289cb8b35



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ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番大きな差が生まれます。

電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。

GRFのある部屋 2019年 08月 26日
https://tannoy.exblog.jp/30756863/

田舎に里帰りしていたのびーさんが、日曜の夕方寄ってくれました。前回来られたのは、5月の末でしたからその間も、お仕事では来られているのでしょうが、拙宅にはほぼ三ヶ月ぶりですね。相変わらずのフルスケージュールの間を縫ってきていただきました。

今回は、よく効く空調のほかは、銀端子ぐらいしか差はありませんが、早速お聞きいただくと、音が全く違っているとすぐに言われました。今回は、比較のために何時ものMITのSPケーブルも外して、全部銀コーティング線と銀コーティング端子にして聞いていただきました。


私自身は、後方の40は最初は外して比較していただくつもりでしたが、後方のSPもなっているのに気がつかず、比較試聴していたぐらい、後ろのSPもなじんでいました。怪我の功名的ですが、後方のSPの自然さが証明されたようです。


しかし、四本全部を銀ケーブルにすると、音がなめらかすぎて、何かが物足らなくなります。そこで、アンプからDDDのネットワークまでの線を何時ものMITに戻しました。その変化にはのびーさんも驚き、型番を写真に撮ると、猛然と世界中のサイトにアクセスして探し始めました。すると似たようなケーブルとか後継機種のケーブルは見つかりますが、私が使っている初期のMITはやはり見つかりません。のびーさんは今更のようにMITケーブルの根強い人気に驚かれていました。


Oさんも、そうして粘り強く探されて見つけているので、そのうち見つかると励ましました(笑)。気をつけなければ行けないのは、後継機種と同じ番号ででている事もあります。初期のタイプでないと、このマジックは生まれません。また、その前のインターコネクトケーブルも同じレベルのグレードにしないと音の品位が揃わないのです。


ようやく見つけたと、写真も見せてくれましたが、やはり型番はまったく同じの後期の製品です。気をつけなければなりませんね。初期型は、型番の表示が地味なのです。後期になるほど、ブランドを強調するロゴになりますが、その分、音が変わっていきます。スペクトラルのアンプ類には、MITが純正ケーブルに指定されていますが、それさえも初期型で無ければなりません。


返還前の香港にそのMITケーブルを買いに出かけた話は、以前もしましたが。そういえば、電源の違いを比較するときも、最後はケーブルの差の方が大きいということになりました。ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番おきな差が生まれます。電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。また、SPからのフィードバックの影響を最小にしたMITのケーブルは、先日実験したSA回路などと同じ効果が認められます。すなわち音のバランスを整えるのですね。


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MITに戻したので、ケーブルが一つ空き、それは後方のTroubadour40用に使ったところ、その差も大きく、コンサートホールの響きの一体感がましました。音の整合性が合ったのでしょう。面白い物です。


そのあたりまで、進んだところで、パグ太郎さんも参戦。後方SPの実験はパグ太郎さん邸でも行っているので、同じ実験効果が得られたそうです。また、HRS-130のDDDとウーファーの別の端子を結ぶ、ジャンパー線も銀ケーブル、銀端子に変えたところ、めざましい進展が合ったそうです。バイワイアーも試されたそうですが、こちらの短い線の効果の方が大きいと言われました。


家のT4も同じ結果です。HRS-130のジャンパー線は、線ではなくWBTのプレートせいが付いていてのですが、それを銀線・銀ケーブルに変えたら、うれしくなるほど音楽性が増したそうです。揃ったところで、よく冷えたPoully Fuisseを出してきました。最近は、開けると飲みきらなければいけないワインを控えて、ひとりでちびりちびりやれる日本酒を氷で割って飲んでいるので、こうしてお酒を飲まれる方が来られないとワインが開けられません。

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ジャンパー線の効果を確かめていただくため、先日もパグ太郎さんに聴いていただいた、アバド・ルツェルンのマーラーとクリス・ボッティーのボストン、RIOのダイアナ・クラール等々を見てから、桑田佳祐の一人紅白のBlurayを見始めました。前回とは全く違う音にパグ太郎さんもご機嫌です。


のびーさんとは前回はブルゴーニュの赤ワインを開けましたが、今日の二本目は、その日本酒、「七田 純米吟醸 雄町50」の一升瓶を開けました。このフランスでグランプリを取ったフランス人好みの酒は、淡麗辛口の反対ですので、夏には美味しい氷でロックで飲むと凄く飲みやすくお薦めです。


一人紅白の迫力ある音も、T4は軽々と再生します。ケーブルと端子、ジャンパー線でこれほど変わると驚きますね。一連の銀端子騒動は、大変良い結果をもたたらしてくれました。残っていたワンペアーの銀端子は、そのままロンドンにお持ち帰りになりました(笑)。


今年の夏の最後の会はこうして楽しく終わり、お二人を表まで見送ると、空気は乾燥して秋の気配を感じることが出来ました。美味しいお酒と楽しい音楽、これが出来るオーディオは本当に楽しいですね。
https://tannoy.exblog.jp/30756863/



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ケーブル類について - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。


私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。


どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。


昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。


電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。


ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)


「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが「活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。


オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


アンプの音色 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd

漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。

マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。


プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。


私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd



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自宅システムのタップを馴染ませる - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年03月08日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/669aa33132cfd8968a52485ae7124c16


この頃は自宅システムを聴くのが楽しみ。まだ先日導入した電源タップの「活性化中」であるが、音楽を聴くのが楽しくなって来ている。

この電源タップのINとOUTのケーブルはNo1グレードのケーブルを使っています。おそらくタップの内部でふん詰まりしているか?No1ケーブルの伝送量で「オーバーフロー」している状態だと思っています。それでも最大限伝送できる様になれば「音がかすれる」ような症状は改善されると思います。端的に「サ行」の発音が綺麗に出て来る様になれば合格です。現在はまだ「シェ」と聴こえます。

それにしてもこのパイオニアのアンプは拾い物でした。1年間の「目覚めさせる」作業が大変でしたが、「潜在能力」(ポテンシャル)の高さに驚いています。もちろんC3+M4の組合せでです。電源ケーブルをインレット化して、ヒューズを良質のものに交換し、最高級の電源ケーブルとラインケーブルを使える様にしたのが効いています。ここがオリジナルのままだとそんなには上がらないでしょう。

一般に雑誌等でアンプの比較試聴された記事を読むと、そのアンプの音質傾向は「それは電源ケーブルの音」で有る事を認識しています。そんなケーブルで変わる事を知らない評論家の云う事を真に受けていたのでは先には進めません。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/669aa33132cfd8968a52485ae7124c16

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電源ケーブルの重要性 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2018年08月31日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/6a28fa6840678648cd40a7f81d0d0bd5

電源ケーブルの重要性についてはパイオニアのエクスクルーシブシリーズのアンプの電源ケーブルの推移を見れば一目瞭然だと思う。このエクスクルーシブのアンプは「内部配線」も同様に進化している。

1975年以前は「ヒョロ線」(扇風機用並み)の「直出し電源ケーブル」でした。(例:C3+M4)それが、1980年代になると「やや太めの直出し電源ケーブル」に変わっています。(例:C3a+M4a)その後、電源ケーブルや内部配線(プリント基板等)の重要性に気付いて、「独自の材質・構造の直出し電源ケーブル」に進化している。(C5+M5)この時は「ヒューズ」にも対策がされている。

個人的には電源は「インレット式」にして、電源ケーブルを良いモノに交換出来る様にして欲しかった。メーカーの電源に対する拘りだったのかも知れません。
雑誌で「アンプの音」を色々と書かれている文章を読んで、その確認をした事が有るが、それは「電源ケーブル」の音であった。電源ケーブルを変えればサウンドの質感も音色も音のバランス・周波数特性も変わる。素材のケーブルが持つ音色・音のバランス・周波数特性で有る事が多い。

最近(1990年以降)は、付属する電源ケーブルは「汎用品」が付属していて、「高級電源ケーブルに交換」する事を前提にアンプが作られている。あくまでメーカーオリジナルに拘って、「汎用ケーブル」で使っている方は誤った使い方をしている可能性が有る。


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242: 薬漬け :2018/03/27(火) 21:36:54 HOST:sp49-98-52-156.mse.spmode.ne.jp

借り物の電源ケーブルが宙に浮いている中で、知り合いから悪の囁き。
「このケーブル使ってみないか?凄いぞ!」というのが彼の言い分。

まあ乗ってみることにしました。元に戻すのは実に簡単ですから。
とりあえず差し替えがしやすいレビンソンLNP-2Lに装着して、シベリウスの2番で。
いや、確かに凄いケーブルでした。ハイスピードが売りのようですが、音がギンギン。
陰影礼賛とは正反対の、フィンランドの山河をスポットライトで照らし上げたような、
分解能だけが際立って雰囲気が消し飛んだ音でした。

およそオートグラフの音とは対極の、水と油のような鳴りっぷり?でした。
やはりブランド系のケーブルは性能は良いのでしょうが、個性というか癖も半端でないと再認識です。

このあと、メートル980円の何時ものケーブルに戻したときの音楽の豊潤だったこと……。
知人には悪いけれど、ケーブル選びというのはなかなか難しいですね。

243: 前期 :2018/03/28(水) 15:48:20 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp

>分解能だけが際立って・・・・・

一階前方席のような音ということでしょうね。それもまた生音には違いない
わけで一部のマニアがそういう音に痺れることも事実で最後は好みの問題に
なるのでしょう。当方は「ハイレゾ」的な音は好きではありませんが・・・

244: 薬漬け :2018/03/28(水) 20:27:45 HOST:sp49-98-52-156.mse.spmode.ne.jp
>>243
いやー、疲れる音でした。下手をしたらハイレゾも真っ青?!

最前列を通り越して、金管の発音口に耳を当てて聴いているような雰囲気でした。
私としてはノーサンキューですが、それにしても電源ケーブルの音支配力の強さを垣間見た感じで
その点だけは印象的でした。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1515328289/l50


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電源ケーブル「ドミナス」の登場 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69c057789b5b534bb319de88ed59201c


☆ PADの電源ケーブル「ドミナス」の登場  
 
今回お見えになる予定だったお客様の「U」さんはジャズがお好みの様子。
何しろ一昨年の6月に訪問したときに真っ先に聴かせていただいたのが「ブルースエット」(カーチス・フラー)だった。
   
とても洒落たジャケットですねえ!

しかし、クラシック一辺倒の我が家のシステムなのでジャズにはちょっと不安が残るのは仕方がない。

Uさんのピッチヒッターとして来てもらった近隣のオーディオ仲間と「AXIOM80」を定番の「171A/PP」アンプで聴いていたところ、オーディオ仲間がポツリと洩らした言葉がこれ。

「クラシックはバッチリですけど、ジャズとなるともっとメリハリが欲しいですね。〇〇さんはたしかPADの電源ケーブルをお持ちでしたね。171A/PPアンプの電源ケーブルに使うともっと音に元気が出ると思いますけどねえ。」

「10年以上も前のことですが、電源ケーブルに凝った時期がありましてね。ドミナスを4本持ってますが、いずれも特殊な液体が抜けてしまってスカスカの状態です。何しろ見かけも悪いし、ずっと直しっぱなしですよ。」

「液体が抜けていても普通のケーブルよりはいいはずですよ。」と、仲間。

「それもそうですね。昔と違ってシステムも随分こなれてきたのではっきりとした差を出してくれるかもしれませんね。171A/PPアンプは挿しこみ口の改造が必要なので、とりあえずプリアンプの電源ケーブルをドミナスに代えてみましょうかね。」

数種類ある「PAD」の電源ケーブルの中でも最高級とされているのが「ドミナス」である。
   
これで、RCAケーブル、SPケーブルに続いて、電源ケーブルと「PAD」(PURIST AUDIO DESIGN)のオンパレードになってしまった。
いずれも昔の器具で勝負しています(笑)。

ただし、これらのケーブルの効果となると科学的根拠に乏しいので得体のしれない「不気味さ」を感じるのも事実だが、実際の聴感上では明らかに向上を感じるのだから仕方がない。

魅力を付け加える役割を担う通常のオーディオ機器は「足し算」の世界だが、ケーブル類ともなると電送ロスを極力少なくする役割を担う「引き算」の世界なのかもしれない。

いずれにしても「プリアンプ」に繋いでみると、なんとまあ出てきた音が凄かった!

もうこれ以上はくどくなるので言うまい(笑)。

帰り際に仲間から「Mさん宅の自作のマランツ7をぜひ聴いてみたいので日程を調整してくれませんか。」「ああ、お安い御用ですよ。」

そして、訪問日は早々に翌々日の28日(月)の午後と決定した。ついでに「ドミナス」を携帯したのは言うまでもない。

Nさん宅の「アルテックA5」はいつものとおり素晴らしい音だった。
   
1時間ほど聴かせていただいてから、Nさんのご了解を得て「電源ケーブルを「ドミナス」へと交換した。
   
交換先は一番効果がありそうな「マランツ7型プリアンプ」である。
すると、まあ音質が一変したのには一同驚いた。躍動感、重量感、鮮烈さなど音を表現する言葉をフル動員しても言い足りないほどの向上を見せた。
これは凄い・・・。一同寂として声無し。

これほどの実力を目の当たりにすると「171A/PPアンプ」にも「ドミナス」を挿したくなるのは人情というものだろう(笑)。

さっそく真空管工房を開設されているKさん宅(大分市)に駆け込んで「3Pケーブルが挿せるように挿し込み口を改造してもらえませんか。」と、お願いすると「ハイ、何とかなりそうですね。いいですよ。」

これまで散々無理なお願いをしてきたKさんだが一度も断られたことがないのはたいへんありがたいこと。完成の報を受けて取りに行ったのは2月1日(金)のことだった。
    
右下の隅の部分の3P式の受け口がそれである。これでドミナスが挿せるので鬼に金棒だ。
大寒波の襲来によってやむなく延期になった日程だったが、突然の「新兵器」の登場によって一段とグレードアップした我が家の音を前にして、「神様の思いやり」にただただ感謝あるのみです〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69c057789b5b534bb319de88ed59201c


「音狂老人」の独り言 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月06日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

周知のとおり、音声信号の流れに沿っていくつもの機器の組み合わせが必要とされるオーディオシステムだが、はたしてその中で音を支配する力が一番強い機器は何だろう?

まずリスニングルームについては欲を言うとキリがないので脇に置いておくとしよう。

すると、大きく3つの領域に区分される。

「前段機器=微小信号」(CDプレイヤー等) → 「増幅系」(アンプ) → 「変換系」(スピーカー)。

どれもこれも大切ですね(笑)。どこか一つでも手を抜いたら即アウトです。
そして、実は「最後の決め手」となるのはこれらの機器を相互につなぐ「ケーブル」にこそあったんですよねえ。まあ「決め手」というか「仕上げ」というのか・・。

と、ケーブルの話題まで引っ張って来るのに無い知恵を振り絞ったがうまく誘導できたかな〜(笑)。
新年早々から我が家では「PAD」(Purist Audio Design)のケーブル類が大活躍だった。

日頃からの読者ならご存知のとおり「SPケーブル」に始まり「RCAケーブル」そして決定打が「電源ケーブル」の「ドミナス」だった。
   
このドミナスを現在3本使用しているが、その内訳は「マランツ7型プリアンプ」、AXIOM80用のパワーアンプ「171A/PP」、そしてウェストミンスター(改)用のパワーアンプ「6A3シングル」(WE300B兼用)と、要所に配置した。

全ての電源はノイズ対策として「200V → 100V」へトランスで降圧したものを使っている。

このドミナスはデジタル機器に使うのが一番効果がありそうな気もするが、機器の解説書には「弊社とは違う電源ケーブルを使用して故障しても知りませんよ。」みたいなことが書いてあって、ちょっと怖い。

それはさておき、その効果たるや「物凄い」としか言いようのない衝撃を実感する毎日。いや、決して大げさではなく〜。

しかし、一人で悦に入ってばかりでもしようがないので、確認していただこうとオーディオ仲間のYさんに来ていただいたのが3日(日)の午後のことだった。
一番驚かれたのはウェストミンスター(改)だった。
   
駆動するアンプは「6A3シングル」。
   
試聴しながら、従前とのあまりの音の違いに「ほんとうに電源ケーブルを変えただけですか?」と何回も確認されるYさん。

「低音域から高音域まで音楽情報がびっしりと隙間なく埋まっている印象です。とても密度が濃いです。やっぱりドミナスは凄いですね。」と、強烈な印象を受けられたご様子。

「低音域の効果が目覚ましいですよ。やっとゲーリー・カーのコントラバスを聴く気になりました。」と、自分。
   
「オルガンの音が軽く30ヘルツあたりまでは出てますよ。重低音が床を這ってきますね。」と、Yさん。

事ここに至ってようやく、ずっと持っていた下記の二つの懸念が見事に解消した。

1 「6A3」出力管の実力

「一般的に6A3はWE300Bとの互換性がありませんが、このアンプに限っては出力管に控えめな動作をさせていますし、独自の回路を工夫したので大丈夫です。」と、北国の真空管博士から保証があったところだが、すんなりとは信じ切れず頭の片隅に「?」があったことは否定できなかったが、これほどの低音が出てくれたらもう十分ですっかり懸念が解消した。

「6A3」(1930年代製:刻印)は使い方によっては「WE300B」と匹敵するのは間違いない。お値段は1本あたり1万円前後だから「費用対効果」は抜群。

2 LANケーブル(カテゴリー7)の実力

ウェストミンスター(改)のウーファーには「スーパー12」(ワーフェデール:口径30センチ)を起用しているが、先日故障してスペアと取り換えた際にSPケーブルも銅の単線(0.8mm)からLANケーブルに取り換えた。
実験のつもりだったので、その効果に一抹の不安を持っていたがそれもこの低音で見事に解消した。

次の試聴は「171A/PPアンプ」と「AXIOM80」との組み合わせに移ったが、「さすがにAXIOM80といえども総合的には先ほどの音には及びませんね。」と、Yさん。
「そうだと思いますよ。ケーブル次第でオーディオ機器の能力は一変しますね。」と自分。

どなたかのブログに「ケーブル類への関心は機器の整備がひととおり済んでからがいい。」と、あったが「もはや打つ手は不要」と自負されている方にお勧めかもしれない。

ただし、いきなり購入するのは冒険過ぎるので、まずはショップや知人から借りたりして試してみるのも一法だと思いますよ〜。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


細かいノウハウ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月16日

☆ 電源ケーブル「ドミナス」の活用
電源ケーブルの威力をまざまざと思い知らせてくれたのがPADの「ドミナス」だった。音質の密度の濃さとか何か根源的なものを変えてくれるのだからたまらない。
   
ただし、電源ケーブルがなぜ音の支配力を持つのか、科学的に説明できないのであくまでも聴感上の話として受け止めていただきたい。

ずっと昔の10年以上も前に購入したこのドミナスは全部で4本持っているが、そのうち3本はプリアンプ1台、パワーアンプ2台に使っている。

そして残り1本をどこに使うのが一番効果的なのかとずっと思案中だった。なるべくデジタル機器に使いたいところだが海外メーカーの取説には「弊社の電源ケーブル以外は使うな、故障しても知らないよ。」みたいなことが書いてあってちょっとためらう。

国産のデジタル機器ならどうだろうかと、取説をよく読んでみるとCDトラポ「TL3 3.0」(CEC)とDAコンバーター「HD7A-192」(フェーズメーション)にはいっさいそんなことが書いていない。

そこで、まずCDトラポに差し込んでみると聴感上まったく変化なし、ということは効果なし。そこで今度はDAコンバーターに使ったところ音が激変した。
もちろん、いい方にである。音に元気が出る、艶が出る、厚みが出るといった表現になるのだろうか。真空管やアンプを換えた時以上の差が出てくる。
どうやら、電源ケーブルの最大効果の発揮先は「DAコンバーターにあり」と断言してよさそうだ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8bc3a2c09b634479fa618ac844ea9b48
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c29

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
30. 中川隆[-14636] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:27:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1566]

オーディオ評論家の上杉佳郎さんが設計していた時代のウエスギ・アンプの評価

新藤ラボラトリー★300Bsingle★スーパーデラック... - ヤフオク! 2018年 9月 30日
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p635868031

新藤ラボラトリー 300Bsingle が製作された当初は電源部への物量の贅沢さが半端では無く、

スピーカーターミナルは米クルカ製、配線材や電源コードは米ベルデンで、
何処かの評論家の名前だけ有名な真空管アンプのように針金だけのご粗末配線では無く、人間の血管のように、適材適所の太さのより線や単線を用いて、米シカゴ・キースター製のハンダで製作されております。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p635868031

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もう故人となられた某管球アンプメーカーのアンプの内部配線を自分なりに考えて見ると、材料(ケーブル・半田材等)については全くのど素人だと感じました。
「何も疑問を持たない電気技術者」を地で行っている様に感じた。

具体的に、アンプ内部の「グランドライン」は綺麗に見せる為に、むき出しの単線を多用されている。

しかし、材料や方法の分野ではほとんどど素人状態である。

何も実験をしなかったのか?疑問に思わなかったのか?・・・技術者の基本が出来ていないと感じる。

そんな方の作ったアンプが雑誌でもてはやされ、高額な値段で取引されている。
名も無い方の非常に考えて作られたアンプの方がよっぽどましだと「管球アンプ」を触っていた時に思った。

一つの機械を作る時は、4M(マン・マシン・メソード・マテリアル)で考えるのが鉄則である。その鉄則を守らない技術者がいくら見かけの良いモノを作っても「本質」は良く成らない。

オーディオの本質は「音質」である。「音質」に目標グレードを置いて開発しなければ無意味な機器を生産する事になる。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8daa45309d2187061973c9c764ceb058

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上杉佳郎さんは全然気付いていなかった様ですけど、ビンティージ・オーディオは半田やリード線も徹底的に吟味して選んでいるので、コード 1本で音ががらっと変わってしまうのですね:

デッカ「デコラ」は BUD の宝物。古いSPから新しいレコードまで(但しモノ)なんでもよく鳴ります。

つい最近使われているスピーカーコードを古い単線に換えてみました。

ところがどうでしょう、高音がきつく、堅くてうるさい音になってしまいました。
換えた理由はオリジナルがビニール被膜だったからです。ビニール被膜のコードは音が良くない!と頭で決めた先入感があって、いつかは換えてみたいと思っていました。しかし結果は全く裏目に出ました。安心して音を聴いていられないのは、落ち着かないことこの上なしです。

さらに悪いことに、オリジナルのコードを捨ててしまったのです。ああなんということを、と思っても時既に遅し。覆水盆に返らずです。そんなこんなで居ても立ってもいられず、取り敢えず単線は外し、布被膜の撚り線にしてみましたが、多少の改善は見られたものの、「デコラ」オリジナルの音には復しません。

ビンティージ・オーディオはそれが創り出された当時の完成度が、コード一本によって歪められ、バランスが崩れてしまう、ということが本当によくわかりました。オーディオはトータルバランス。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/4989053.html

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2010年12月24日 鳴り過ぎないオーディオ

開店以来13年間、十分満足にこれといった不足もなく聴いてきたバドのオーディオなのですが・・。 時に、人間は欲という魔が差すことも、そして僕もしかり。
前に書いたとおり、デコラのスピーカーコード交換は大失敗。

音質は向上しましたが、音色・音味が馴染めなく落ち着かないという結果でした。
同様にメインスピーカーのヴァイタボックスもスピーカーコードを交換してみようと。

動機は単純、もっと良くなる(よく鳴る)んじゃないかという欲から出たこと。
では、こちらの結果はどうだったかというと、交換前と比べシンバルとベースの響きがよく聞こえるようになりました。つまり、音域の情報量が増え、さらに音がぐっと前に出てきたのです。

こう書くとよいこと尽くめのようですが然に非ず。この音が意外にも耳にうるさい、と感じてしまう結果に。

ヴァイタの音は抜けよく長時間聴いても疲れないスッピンの良さが特徴。
元通りのさりげない音に戻し、もういじるのはやめることにしました。
元に戻ってホッと安心し落ち着きましたよ。
音は鳴り過ぎるとうるさく疲れますね。

今回のコード交換は、欲がほどよいバランスを崩し、平常心を乱す格好の例となったようです。

何事も欲張らず「過ぎたるは及ばざるがごとし」でいきましょう。
A-7の箱にヴァイタボックスのホーンドライバーS2・ウーハーはAK156。
ネットワークはウェスタンのオイルコンとトランス。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/4991115.html

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ウエスタンのシステムをオリジナルの状態のコンビネーションで使用するというのは、ある意味で正解である。ウエスタンは、まさにその状態でバランスをとっている。

ウエスタンのスピーカーのリード線などを見ても、こんなところに細くて純度の低い銅線を何故使用するのだろうかと思うが、実はそれでもってバランスをとっている。6Nや7Nを使用すると破綻することがある。594Aのダイヤフラムのリード線も細い。オリジナルのWE755Aのリードも初期は細い。

アルテック以降の 755A では、"良い"銅線が使用されている。バランスというものの本質が分かっていない後期の設計者が、抵抗値が低ければよい音になるだろうと思って、変えてしまったものかも知れない。

いずれにしろ、ALTEC 755Aは、外見も仕様も全く同じだが、Western 755A の音はしないのである。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/nazo2/nazo2.htm

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以前古いウェスタン製のアンプを修繕したことがありますがソックリそのまま復元したのに肝心の音の方が蘇りません。

原因は使うハンダにありました。 NASSAU です。

もう市販はされていませんので昔買い込んだものを大切に使っています。古いアンプでも回路はそのままで結線の箇所をこの NASSAU ハンダに入れ替えるだけで音が激変しますよ。

爾来、古いアンプを修繕するときは可能な限り使用されているハンダを吸い取ってそのまま使用することにしています。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/268f28bacb0f04cf1c580a3ace03d11e

WE のものは真空管は当然のこととして配線材からコンデンサ,トランス類まで全て『WE の音』というものを持っています。

配線の仕方や部品の配置ひとつ取ってみましても,WE と WE を真似たものでは音が全然違うのです!

真空管に WE のものを使用して,回路を真似たからといっても WE の音は絶対に出ません。

星の数ほどある WE 風のアンプとは違うのです。

オリジナルのみが持つこの音に魅せられたら最後,他のどんなアンプを持ってきても満足することはできなくなってしまうでしょう。

【Western Electricのオリジナル】以外では絶対に聴くことができない音があります。
新旧アンプの全てを持ってきてもこんなに魅力的な音を出してくれるアンプは見つからないのではないでしょうか。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-5.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c30

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
31. 中川隆[-14635] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:36:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1565]

オーディオ評論家の上杉佳郎さんが設計していた時代のウエスギアンプの評価

マッキントッシュのボロいパワーアンプや、上杉のボロいプリアンプこそが、アルテックを鳴らせない原因であった!

この度は、t.amps.S-75mk2、アレン&ヒースのxone:62、重鉄タップ、ベルデンのspコード購入させていただきました三重の○です。

まずt.amp、S-75mk2を注文し、届いてすぐ聴いた所、クセのないフラットな音にビックリ。思わずイナバウアーしてしまいました。

A7からこんな音が出る今までの音はなんやったんやろ。

もうオーバーホールなんかしてる場合と違うと思い、今まで使っていた上杉のプリアンプ、マッキントッシュパワーを買取に出した金額の半値で xone62 を購入しました。

上杉のプリでは、まったく分からななかった奥行き感、ピアノのタッチ感、そしてヴォーカル盤を聴くと目の前で歌っているようです。
http://www.procable.jp/setting/pa_speaker.html


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一関市 ジャズ喫茶 ROYCE 楠 薫

日本で一番音の良いジャズ喫茶と言えば、東北は一関市の「ベイシー」を挙げなくてはなりません。 ところがもう4年半ほど前になりますが、なんとこのベイシーのお膝元、一関市でジャズ喫茶ROYCEを開店した方がいらっしゃいます。
本業は酒屋さんなのですが、元来クラシック音楽ファンで、

タンノイのウエストミンスター・ロイヤルというクラシック音楽向きのスピーカーを使い、

プレーヤーはトーレンス、
アンプもウエスギのプリとメインの組み合わせで、

入り口から出口までクラシック音楽用のシステムでジャズをやろうというのですから、本当にビックリしました。

 その立ち上げの頃に伺い、女性ボーカルは良かったのですが、さすがにジャズの切れ味にはついて来れない部分があり、一緒に伺った友人達も、これじゃちょっとね、と顔を見合わせてしまいました。

 こうなると、居ても立ってもいられなくなり、当時私が持っていたオーディオに関するノウハウを総動員して、セッティングやチューニングで試してみることになりました。

ケーブルを換えたり、真空管を換えたりもしてみましたが、ウエスギのアンプではどうしても一線を超えることが出来ず、その夜、酔った勢いで
「これではまだまだ駄目です。私の持っているマランツ7なら、ジャズ向きの音にすることが出来ます。

そうだ、私のマランツ7を開店祝いに差し上げましょう」
と言ってしまったらしく、これにパワーアンプとして是枝300Bプッシュプルアンプを併せて貸し出すことになってしまいました。

 幸か不幸かこの二つは見事な成果を収め、パワーアンプは2年を経て私の手元に戻ってきましたが、プリアンプのマランツ7はこれに代わるものが無いらしく、また、「差し上げる」と言ってしまった手前、返してとも言えず、そのまま ROYCE に納まり、現在では東北有数の ジャズ喫茶と言われるほどまでになった ROYCE を陰ながら支えている様です。
http://www.kusunoki.jp.net/music/JAZZ/JAZZ-1.htm

▲△▽▼


121 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 13:58:13.09 ID:rskAVQ3S

上杉氏もケーブルで音が変わるのは認めてるんだが
ステサンの対談で言ってる

126 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:16:19.85 ID:cE64HZ0f
>>121
上杉佳郎が一番嫌ったのは自社のアンプのRCA端子を太くて重い電線で壊されること
ウエスギの端子は脆弱だから
必ず接点トラブルが出るIECコネクターも嫌った

何よりもケーブルによる音の変化が極力出ない設計にしていたし、こう言っては申し訳ないが音の違いがはっきりと分かる程の部品を使っていない
トランスは立派だが CR類が萎える程安物
「木を見て森を見ず」は氏の好きな台詞だったが、木を疎かにして美しい森はないと俺は思う
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1486390425/l50

127 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:21:42.42 ID:rskAVQ3S
上杉佳郎
「抵抗、容量、そしてできればインダクタンスが少なければそれでよしと考えています。

ケーブルで音が変わるのは事実ですが、それはぼくから言わせると、アンプの安定度が低いからじゃないかと思うんですよ。

例えばキャパシタンスの多いスピーカーケーブルを使うと安定度の低い NFアンプでは高域の特性が変わってしまっていわゆるハイ上がりの音になることがあります」
「ともかく、ケーブルというのは、あくまで、その試聴条件での評価しか下せないようなものに思えるんですね。

ぼくはよく言うのですが、例えば鉄線というのは一番悪いものとされているのですが、これを部分的に効果的に使うと輝くように美しい音になることがあるんですよ。

逆に高価な線をすべてに使うと今度はつまらん音にもなったりもする、という経験をしています」
ステレオサウンド147号

128 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:24:07.30 ID:rskAVQ3S

上杉氏は取捨選択をしてるだけでケーブルの音がわからないわけではない
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/pav/1144560573/


137 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/04(水) 21:28:50.98ID:0lZlV25P

マランツ#7 のイミテーションは昔ラジオ技術誌で大いに流行った。

138 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 00:58:47.93ID:WI0YDEx1

上杉氏や森忠氏もラジヲ技術で回路/部品及び構造を解説し
シンプル化に徹したイミテーション版を MJ誌や FM-fun別冊他に発表した。
上杉氏が存命なら、いずれ管球王国にシンプル化した #7 型イコライザーを発表したかも知れない。

139 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 01:52:09.10ID:Liv5HTD/

上杉の技術力では無理

141 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 20:27:40.76ID:dif4jjeS

上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから
組み立て後、電圧測定のみで可変抵抗で調整する様な箇所が全く無いし
MT 管は ECC80 系で出力管も入手し易い球のみを採用していたのは
彼の見識と言うかポリシーだったんじゃねぇ〜の?。
6DJ8 や 6C33C-B 等の球には全く手を出さなかったし...

142 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 23:08:01.94ID:V7gUr+ek
>>141
>上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから

それはもう新しい実験しなくても、それなりの音を現実に出せた人だから
冒険は、しなくなっていたと思う
五味康祐とか、すごいうるさい人も納得させていたが
管球王国の KIT は、もうそういう実験の品ではないのです

144 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/06(金) 00:25:13.62ID:k6FRWPQk

上杉の昔の設計は兄貴のだよ。
エロイカ当時から兄貴が全て設計し弟が造る。
兄貴が死んだら何にも難しい事は解りませんてのが上杉の実態だよ。
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c31

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
32. 中川隆[-14634] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:48:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1564]
ゴールドムンド _ その奇跡の音色の秘密

Goldmund Mimesis - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Goldmund+Mimesis+&sp=mAEB

ゴールドムンド代理店
http://www.triode.co.jp/brand/goldmund/index.html


アンプや DAC の音色は電源ケーブルとトランスで殆ど決まってしまうので、たとえゴールドムンドの中身が 1万円であっても最終的な音の良さとはあまり関係ないのですね。

詳細は

「マイ電柱」は効果が有るのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/759.html

ケーブル(電線)の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/757

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ヤフオク! -「goldmund mimesis」- 新品・中古品の落札相場、落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/goldmund+mimesis/0/


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GOLDMUNDの真実

ゴールドムンド(Goldmund)は、スイスのジュネーヴに本社を置く高級オーディオ製品の製造・販売を行っている会社。欧州のほかアメリカや東アジアにもショールームを持つなど世界的に展開している。

計20社ほどの協力工場はほぼ全てがスイス国内にあって加工・組立も全てスイスで行っておりスイス製であることを強調しているが、140万円で販売している自社ブランドのCDプレーヤー「Eidos 20A」に1万円台で販売されているパイオニア製格安DVDプレーヤの部品を転用していることが画像付きでインターネット上にて指摘されている。

社名はヘルマン・ヘッセの小説『知と愛』に登場する彫刻家ゴルトムントの生き方に共感して付けられた。和文での表記は「ゴールドムンド」が通例である。

1978年 - レコードプレーヤーにおけるリニアトラッキング方式のトーンアームを開発した学生らによってパリでゴールドムンドが設立される。
1980年 - フランス人のミッシェル・レヴァション氏(現社長・CEO)が同社を買収。
1981年 - 同氏がスイスのジュネーヴにゴールドムンドを設立。

スピーカー、レコードプレーヤー、CDプレーヤー、アンプ、オーディオアクセサリーなどオーディオシステムを構成するほとんどの製品を開発している。
製品はグレードが低い順にSR Series、High End Series、Ultimate Seriesに分けられる。さらに、最上級としてReferenceが予定されている。

多くの製品には種類別にそれぞれ名前が付けられており、各種プレーヤーにはEidos、プリアンプにはMimesis、パワーアンプにはTelos、スピーカーにはLogosもしくはEpilogueとなっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%89
http://www.goldmund.com/


ゴールドムンドGOLDMUNDの真実

海外の掲示板goldmund ripoff - pink fish mediaで、パイオニアの2万円のDVDプレイヤーと、ゴールドムンドの140万円のユニバーサルプレイヤーの内部パーツがほぼ一致していることが写真で指摘されています。以下画像だけ引用します:
Pioneer DV-600 (?) 2万円 → 13,600円(プライスダウン!4/20)
GOLDMUND Eidos 20 (?) 140万円(≒6000ポンド)

GOLDMUND本家HP - Newsletterには、 GOLDMUND Eidos 20A の内部について、Pioneerの部品を使っていることを自ら示す解説を載せています:
GOLDMUND Eidos 20A 140万円(実売120万円)

CD/DVDのピックアップ・ドライブ部分に、フィリップス製やパイオニア製を使うことは他のメーカーでもよくあり、公表もされています。しかし、このように基板そのものもそのまま流用している例は初めて拝見しました。しかも、DVDプレーヤーとして最も安い製品の物を、です。

以上は事実です。ここから空想を膨らませてみましょう。ゴールドムンドの社員がどういう考えで、格安製品の部品を流用実装したか?いくつか書いてみます。

@パイオニアの2万円のプレイヤーに140万円出す価値がある音・映像を持っている、と判断した
であればパイオニアにとってこの上ない宣伝になります。

Aどんなに工夫を凝らして開発しても、2万円足らずのプレイヤーの音・映像と差異を感じなかった
そのため、やけになって、基板設計や部品開発を省略してしまった、とか。

B外装にやたら経費がかかる
これはあながちウソでもないようです。ある高級時計メーカー(Patek)が発注する工場に、外装を頼んでいるとか。デザイン料だけに138万円を払う、というのはインテリアやバッグなどのことを考えると、アリなのかもしれません。

CGOLDMUNDが追加(変更)したという、電源と最終出力段だけで音質が大幅にアップした
科学的にありえるのだろうか?

D GOLDMUNDにとって、140万と2万とになんの差も感じない
1千万円を超えてから自分で開発する気になる、とか。

皆様もいろいろ考えをめくらせていただければと思います。ちなみに、GOLDMUND総帥の写真はこちらです。桔梗屋に見えてきましたが、たぶん気のせいでしょう。

ステレオサウンドの批評 2008/3/16
GOLDMUND Eidos 20Aが ステレオサウンド No.166に紹介されました。勇気をもって内部の写真を掲載していますが、そのサイズが極小で、左の基板を隠していますす(^^;。

以下、StereoSoundNo.166からEidosについて語った文章を引用します:

「日本の製品から取り出したプレーヤーの心臓部を使ってゴールドムンド流のチューニングを加えているという」

「静かな音場にふくよかでしかも輝く音色が浮かび上がった」

「ゴールドムンドの音創りは上手いなあと思った」


GOLDMUND:アンプの中身 2008/4/20

4/15にやじうまWatchで取り上げていただきましたが、その翌日フォロー記事までいただきました。

やじうまWatch:超高級プレーヤーの源流は、スイス製腕時計の作り方にあった!? 。イソザキ時計宝石店 BLOG: 第152話(ETA社のメカ式・ムーブメント達)では、時計のメカが同じでも、3万〜70万円の値がつけられているというものです。
しかし、これは以前も述べたように、誰も文句をつけないでしょう。なぜなら、時計のある分野については、すでにデザインが価格の最大の要素となっているからです。

オーディオも、もし音質がほとんど変わらないことが分かっているなら、明確にデザインで価格を決定していると明言して欲しいものです。

さて、以下はデザインもどうなんでしょ?というゴールドムンドのパワーアンプの内部写真です。30万円、だそうです。

ただ、個人的にはブラインドで音を聞いてみないと、善し悪しを評価することは出来ません。スッカスカだからこそ良い音が鳴る場合もあるかもしれません。なので、あくまで参考程度に。

この画像の引用元である「Bow言Blog」 Rifled life! : 価格と中身と音色はそれぞれ不等号。には、あるヘッドフォンアンプの内部も公開しています。一見の価値あり。
http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_goldmund.htm


13 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/01/07 10:32

値段だけ高くあの軽くて中身あやしいモジュール
中身 見たことあるのか??
クレルの人も怪しい ひどいと言ったらしいぞ

15 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/01/07 10:43

クレル
アキュ
STAX
スレッショルド
スペクトラル
アムクロン
その他 高級なアンプ
中身見ればある程度はわかるし
回路規模 部品 コスト的にもまだ納得出来るが
ムンドは空っぽで怪しい

889 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/08/15 18:19 ID:k5mqQoB5

ムンド本社を見てこいよ。 こ汚ねービルの1フロアでせっせこせっせこエピローグ作ってんだよ?
あんなのもありがたがって買うのはエビアンをありがたがるような小市民のみだな。 せっかく生まれてきたんだから、もっと誇りを持って生きろよな。
妬み?ムンドに?
残念ながら下劣な感情を共有するのは不可能だ。
いずれにしてもスイスの空気はそんなきれいじゃない。
詰まっているのは腐りきった商売根性だけだ

897 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/08/15 21:18 ID:???
正規の社員はレバション一人らしいしね
いろんな意味でスゴイ会社だと思うよ

902 名前: +-0 投稿日: 02/08/16 12:40 ID:???
不況には強いが、出資者に弱い会社。
数年前GMは倒産の危機に瀕していた。それはレバションと出資者である奥さんと不仲が頂点に達し離婚して、資本が引き上げられたから。
そのため、ステラDATはプロトタイプのみで、製品化されなかった。
その後別の出資者(パートナー?)を見つけ再起、このころから、経営方針が、変わったような気がする。
品質は、労働者によりけりみたいだし、外注も多いそうだ。
だから製品にムラがあるそうである。

■ムンドの品質のオレの経験
中古で手に入れたMM2+のチャンネルが左右逆だった。(当然無料修理)
中古で手に入れたMM39起動があまりにも、遅かったりスリップが発生するのでやだなと思っていたら、スタビライザーの切削ミスとある店で聞き即ステラに送付。(当然無料修理)
ヤフオクで2.4Kで手に入れたリニアルのラインケーブルが、断線し(芯線が銀の単線のため断線多し。)
ステラに修理に出そうして聞いたら2万円以上の修理費がかかると聞き、失敗したら手持ちのWBTに変えようと、プラグをこじ開けた。
コールド側が本来は圧着タイプのコネクタにクリーム半田でつけてあるのだが、そのひどさは----- 
自分で再度整え半田づけし直し、 出っ張った部分をヤスリで整え修復、心線はコネクタの内部で、断線していたので、スリーブにミニルターで穴を開け再度付け直し解決。
などなど、スイス製とは言っても所詮、外国製。
レバションはレビンソンと違い優秀な錬金術師的ビジネスマン。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1483/20080425/4355/

<スイスの高級オーディオメーカー「ゴールドムンド」のSACDプレイヤー「EIDOS20A」(140万円)の中身が、「パイオニア」のDVDプレイヤー「DV-600」(2万円程)の部品と回路とほぼ一致する、という一件。>

みなさん一番気になるのは、「中身はEIDOS 20Aとほぼ同じだけど、その音も同じなのかぁ?」ちゅーことだと思いますが、当然ながら、音は全然違います。
でも、なんだかんだ言っても、ゴールドムンドはやっぱりオーディオメーカーです。
いくら他社からの部品を使うといっても、音響機器として、電源や整振等の改造はしっかりしているようです。

DV-600AVを聴いてみた率直な感想は、「薄いEIDOS 20A」、でした。
EIDOS20Aの特徴、立体感、ドライブ感があって、音の分離がよくて、独特の音色付けがあるところは、そっくりでした。中身が同じなんだから、当たり前か。
ただ、パワーが全然足りない。うっすーーーい。。って感じ。

試聴会の時は他にプリアンプも使ってたから、そのせいも多少はあるだろうけど、それにしても、CDPの性能としてもやはり劣っています。試聴会の時に、電源を加えたら、ぐっと音の力が増したのですが、ちょっと、電源を試してみようかなーと思います。さすがに、2万でゴールドムンドの音の再現は無理でしょうが、140万のものにどれだけ近づけるか、ちょっと遊んでみようと思います。
低予算でもオーディオを楽しもうよ、という「アヤタンのオーディオ」にもってこいの計画だなぁ。
情報は逆手にとって、工夫して遊べば低予算でもハイエンドに劣らない音は作れると思いますよ。それにしても、ゴールドムンドはパイオニアの性能の良さを宣伝してるようなものだなあ。
音の感想をもう少し細かく書くと、ゴールドムンドの試聴会の時にも感じたことだけど、独特の立体感がある。
プレイヤーの立ち位置が見えるような音の作り方というか。
それぞれが離れた位置で演奏してるような感じなんだよなー。
スピーカーの横から後ろから、上から、音が来る感じ。
それが不自然に感じると、気になってしょうがない。
え、こんなところにコーラス立ってるの?とか、こんな上に誰かいんの!?みたいな、不自然な空間に感じることがある。
解像度は良い。でも、ソニーのようなドンシャリではない。こんな感じかなー。
好きな人は好きだと思う。でも、オイラは好きじゃない。
http://kawaiionna2007.blog87.fc2.com/blog-entry-1737.html

■GOLDMUNDのSACDプレーヤー@140万円の中身が、なんと実売1万円のパイオニア製DVDプレーヤー!?その1

さて、話を問題のGOLDMUND EIDOS20に戻しましょう。
GOLDMUND EIDOS 20A
まずお断りをしておきますが、GOLDMUND EIDOS 20Aを管理人ことpastel_pianoは試聴したことがありません。しかし、一部WEB上で話題になったEIDOS 20Aと、以前より欲しいと欲しいと事ある毎に挙げているGOLDMUND MIMESIS SR CD3-Gの中間機種に当たるEIDOS 18については試聴をしたことがあります。但しSACDプレーヤー単体ではなくアンプも全てゴールドムンドでの試聴でしたが。
ちなみにGOLDMUND SR CD3-Gも試聴した事はありません(^^; そのくせ何故欲しいのかというと、例によって私の箱庭アイデンティティに一致する薄型コンパクトサイズの筐体であること、殆ど存在しない海外製のSACDプレーヤーであること、なんだかムンドはハイエンドの薫りがして見栄を張れそうwとか、その程度のお気楽な理由です。

GOLDMUND EIDOS 18CD/EIDOS18CD-G

EIDOS18の感想ですが、プリアンプのMIMEISIS 27.3LとパワーアンプTELOS 150Lの組み合わせで聴く限りゴールドムンドの音色そのものでした。こちらのブログで書かれている方と概ね印象は同じです。Eidos18ME-VもどこかのDVDプレーヤーを移植しているっぽいレイアウトと、ハイエンドらしくないチープな基盤と煩雑な配線ですが、倍近い価格のEIDOS 20Aよりは部品が沢山詰まっています。
GOLDMUND MIMEISIS 27.3L

じゃ、ゴールドムンドの音ってどんな音?と聴いたことがない人に無茶を承知で超電波説明してみると、

とりわけ音像がハッキリしていて密度が高く、立体的にピンポイント定位をします。
音色は明るく艶と輝かしい光沢が乗っています。
音の伸び方や流れ方は直線的。
ある種の緊張感というか高域方向へテンションの掛かった音で、音楽をゴールドムンドと独特の世界観で染めてしまう傾向が強く、音楽を丸みのある流れや抑揚ではなく、むしろ構築で表現するかの如く作為的な印象もあります。
残響の音場感よりはパースペクティブに展開する音像に意識が行くような印象。
低域ドスドスとか色気ムンムンの音ではなく、華やかながら程よく冷静で上品な音作りです。
位相が正確っていうのはこういう音なのか?と妙に納得してしまう自分は見る人が見ればオツムが可哀相な人なのでしょうw。
弦楽器など直線的で時に割とキツい音ですので下手なシステムに組み込むと聴くに耐えない音になりそう。まぁそうなると録音が悪いって事なのかも知れませんが。
立体定位した音と音の間の空間に、スイスの空気を想わせる冷ややかさや、輝かしい音色に隠れるクリーミーさなど、所有している人には別のキャラクターが感じられるようですが、店頭でのちょい聴きで表面的な部分だけの印象を述べるとこんな感じでしょうか。

GOLDMUNDの中身が筐体に対してスカスカなのは昔からですが、確か昔のモデルは基盤がハイエンドらしく奇麗なレイアウトだったように記憶してるのですが、EIDOS20にしても、上記リンク先のEIDOS18にしても、普及価格帯の国産オーディオ機器並みのグチャグチャレイアウトと適当な配線の引き回しで驚きました。
DV-600AVがデジタル家電としての量産効果で異常にコストバリューに優れる点は、少数ハンドメイドのピュアオーディオ機器とは比べられませんが、EIDOS 20Aの中だけを見れば割高な海外製品としてもせいぜい15〜30万クラスのプレーヤーの中身です。

ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。いや、私には存在しているように聞こえます。
これは前述したDV-585Aの音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。
ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。
私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり♪
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

713 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2009/05/17(日) 01:42:42
ブランドが良いと思ってるバカ女・欧米のブランドって「バカ人間」が買ってると思います。
今は日本製品が一番良いと言うのは常識です。スイス製時計は中心部は100%日本製です。それに文字盤や外枠をつけて100万円(ぜんまい式を除く)
カメラ・世界の一流カメラマンが使うカメラは30年前から100%ニコン・キャノンなど日本製です。
グッチは、今は乗っ取られ「グッチ一族は一人も居ない」ブランドだけの会社です。
ビトン・これは100%モロッコの工場で作られて、パリに持ってきてロゴだけパリで付けます。このロゴなしの「本物のビトンのバッグ」がモロッコでは、10年前まで横流しで1000円で売られていました。
ヨーロッパの若者は、モロッコに行った時にはこの横流しの本物ビトンを土産に買っていました。日本では10万円なら99000円はロゴの金具代
トヨタの最高級車「レクサス」・全ての面で「ベンツ」を上回って値段は半額でした。これでベンツを乗るのは「高いから」つまり高いのが良いと言うだけの成金? つまり「バカ」だと言う事。

それと、ブランドの見分けをするプロの人が言ってた事だけど、『ブランド品』を偽物かどうか判断する時には
『縫い方が丁寧なのでこれは偽物・これは縫い方が簡単雑だから本物』
とか
『これはメッキが中々禿げないから偽物・これはメッキがすぐはげるから本物』とかも多いと言っていました。

________

こういうのはアパレルでもグルメでも何でもありますね。
たいした生地を使ってなくてもブランドネームで高額とか
たいした食材を使っていなくても店の立地条件で高額とか
ケーブルとかもトランスペアレントのモジュールの中身が酷い。
最終的な音が良ければ…と言いますが、原価を考えてデザイン料や諸経費?みたいなのが本体より上回るものは…
正直悲しいですね。せっかく出てくる音が素晴らしいなら安くすればいいのに…と思いますが理由があるようです。

自分はあるハイエンドメーカー代理店の方と仲が良いのですが
いろいろ優遇して頂いたり、裏の話も聞かせてくれます。

安く出来ても安く売れば、ハイエンド思考の方が買わなくなる。
ブランドイメージと顧客のプライドがあるから安くできない。
だからハイエンドの世界は安く出来ても安くしない!!

もし小売店が安く売ると、取引停止になったりするって。
そういう音楽と関係ない裏事情が絡んでいるのは事実です。
最近オーディオのマスタークロック換装や内部チューンをしたので実感してますが、内部を見直せば20万くらいのプレイヤーでも素晴らしい音を奏でます。

自分が140万円あればプロ用機器に投資しますね。
趣味のオーディオというのは複雑で幻想的な世界ですね・・・
bySpree Dogg at2008-10-30 13:21
http://community.phileweb.com/mypage/entry/159/20080420/4262/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c32

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
33. 中川隆[-14633] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:51:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1563]
ゴールドムンド初期のアンプとその後のアンプの完成度が全く違う理由

113 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:21

ムンドってスイスフィジックスのアンプと初期の頃は一緒だったって、
知ってた?


114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:30
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)( スイスフィジックスと言っても最近ハイエンドに
 (    ) | 興味持ったようなお兄さん方は知らないです。
 | | |  \________________
 (__)_)
ミシェル・レバションは昔IBMに勤めてたとか、元ムンド関係者が
YBAの製品作ってるとかそういうウンチクのほうが受けるような。

115 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:37
ミメイシス2+3は匡体だけムンド、
中身はスイスフィジックスだったって知っていた?
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/1009/10094/1009456443.html

50名無しさん@お腹いっぱい。02/08/30 09:24 ID:6JcR9/oY
ムンドはスイスフィジックスを買ってアンプ部門にした。
スイスフィジックスはスペクトラルの真似だったのだろうか。

51+-0sage02/08/30 18:45 ID:???
正確に言えばムンドはデル・ノビル(スイスフィジックス)にアンプの設計委託していたが、デルが先にスイスフィジックス ブランドで発売してしまった。
(これでムンドとデルの関係は悪化した。)
ムンド(レバション)は技術はないから常に技術者を見つけては、委託開発する。
デル・ノビルはスペクトラルのコンセプトをまねた。(高スルーレート、高帯域、FETの使用などなど)
回路がデル・ノビルの独自だと思う。
http://hifi.denpark.net/1030538393.html

238名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/26 00:04 ID:???
そこまでゴールドムントにこだわるのは何故?

244+-0sage02/10/26 15:23 ID:??? >>238 
まー、すり込みってやつですかね。
入門編のハイエンドアンプがスイス・フィジックスだったからね。
それから、HA-HIfiの青木さんの影響も大きいね。青木さん商売止めてからは すこし、オーディオからとーざかっていた。
だって、ムンドのアンプっていまだにデルノビル(フィジックスのデザイナー)
遺産(A1モジュールの母体や小容量コンデーサーの使用、広帯域アンプといったコンセプト)は全部彼の発想だもんね。

245+-0sage02/10/26 16:00 ID:???
それから、オーディオマニアの人でいい音出してる人は、ごく一部だよね。特に高額商品をぽんぽん買う人。口には出さないけどショップの人が一番良く知ってる。
自分を正当化するわけじゃないが、昔、五味康祐がビンボーじゃなきゃ、ホントにいい音は出せないと西方の音のどこかで書いていたが、そー思うよ。
音楽を好むことと、音への執念が良い音をだすんだよね。

今でこそムンドは持ち上げられているけど、私が使い始めた頃はステサンで全く無視されてた。
リファレンスだけかな、評価されてたのは。
私の使っているStudiettoなんかこき下ろされていた。
一時気の迷いでSR-MONOヤフオクで買ったけど、MM6の方がずっとましで、いい音がする。
7.5も良いけどあまり評価されなかった
MM12は悪いけどMM12+はすごく良くなった。
でもステサンにはそんなことちっとも出ないんだよね。
オーディオリサーチやスペクトラル、スキャンテックの扱っている商品、リンのLP12なんて評価されてきたのはリンジャパンが出来てから、ネイムも無視、
オレはムンドがステサンで評価され、売り上げが伸びて東洋市場を意識し始めてからの製品には興味が無いね。
ステサンは輸入オーディオ協会のバイアスが強力働いているから。

275名無しさん@お腹いっぱい。age02/11/09 20:11 ID:???
MM3を買いますた。
ひれ伏せ、貧乏人どもよ(W

278+-0sage02/11/11 10:52 ID:???
>>275
そのとおり、貧乏人よ、でもね。古いからって悪いもんじゃ、ない。
(だから無理してアヤシイ業者から買った。MM3を2台買うには59マソ要った)
オレは
フィジックス#4 → MM3 → SR-MONO → MM8.2 → MM8.2+A2 → PW1
とずっと、ムンド系アンプを遍歴してきたが、やっぱり、MM3がオレの耳には合ってる。2+とのゲインも合ってる。

SR-MONO(ムンドのアンプでは最も厳しい音、うまく鳴らすにゃテクがいる)
MM8.2(ドライブ能力はあるが、やはり厳しい音)
MM8.2+A2(ドライブ能力があり、A2入れると深みがと暖かみが出る。でも+30マソはぼったくり。ステラじゃなくて、レバションの)
PW1(実使用時のS/Nが悪い、ある対策をすれば良くなる。材料も揃えたが、
   その前にMM3が手に入ったんで、手放す。)

279名無しさん@お腹いっぱい。02/11/11 12:24 ID:+yAifTE4
基本回路はMM3とMM8は似ているが、石が違う。
個人的な感想では2SK135/2SJ50の音は2SK134/2SJ49よりちょっと高域に癖が強いような気がする。実装方法の差だけかもしれないが。それから、コイツのトランスは日本に1個しかなく20マソ、そのほかにも入手不可能な部品が多数。問題はこれをどうやって動態保存するかだね。
いまのやつはFETの足にフェライトコアはいてたり、ハイスピード・プロ用をうたいながら、トランス出ししかXLRにつないじゃだめ。とか結構笑わせてくれる。
某愛子様もマニュアル読まずに石飛ばしたりしてる。プロ用ならせめてリレーできりはなすか。最低でも先にヒューズが飛ぶように設計してよって感じだね。
国産機以上のプロテクション機能を持ち、リレーが12個、ヒューズが6個も入っている。
これを1Uに納めた、こみ入った実装(人件費が高い)シンプル・イズ・ベストとは対局にあるアンプだが、これで良い音がするから不思議なもんだ。 これが円高も手伝って発売当初96マソ、ムンドからの仕入れは4〜50マソくらいだろう。
ムンド自信もこんなアンプ作っても儲からないから、早々にMM8に切り替えたのは良くわかる。(製造コストの安いMM2シリーズはずっと長命)
SRシリーズで入門者の敷居を低くし、頻繁なモデルチェンジと高価なバージョンアップ、東洋市場を意識したデザイン、レバションはゲイツくんからかなり学んでるよね。
ミレニアムもPV入っているし。(W
MM3は、この頃市場に出ないけど、出れば30-35が相場だから、心中アンプとしてはGOODリセールは20マソ以下だけどね。

303名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/16 02:54 ID:???
+-0さん
天板に打ち傷とか、冷却フィンに20個ほどの傷ってありますが、もしよかったらなんで出来た傷か教えて下さい。

304+-0sage02/11/16 10:28 ID:???
これは、MM3がなかなか手に入らないので、打ち止めアンプのつもりで買ったので気に入らないところに手を入れようとした。
フィンは切り落としの部分の処理が雑で鋭角がきつく(昔のムンドは安いのでもこんなんじゃなかった。)手で触った感触が悪いのと、設置上フィンが前に来るので子供が危ないので、ミニ・ルータで削って手が滑り失敗した。もう片チャンは失敗にこりてヤスリで角を少し丸めたので傷は無い。

382+-0sage02/11/23 14:58 ID:???
JOBは実はA1モジュールの応用編、
A1のお母さんは、スイスフィジックスのデル・ノビルのモジュール。A1→A2は大きく音が変わったが(価格はボッタだが)、
    JOB → JOB2 → JOB3 → JOB4
はマイナーツイークアップ。  A2→A20も大躍進はしてない。
昔はバージョンダウンを結構していたが、それは黙り。
それを大仰に宣伝するのは、レバションがゲイツに学んでいると思われ。
昔のムンドはバージョンアップでずっとフォローするといってた、オレの使ってるMM39もDVDにアップグレード出来るとHPに書いてあったが、いつのまにか消えてた。
A1、A2、A20、JOBはディスクリートのオペアンプみたいなもんマランツのHDAMと似たもの。ちなみにパワーではドライバー段の受け持ち。ST2ではバーブラウンのオペアンプがやってる。

386名無しさん@お腹いっぱい。02/11/23 22:03 ID:Q+1cN/oP
えらくムンドにお詳しいようですが、ミメシスのプリを如何思われます?

392名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/24 20:53 ID:???
>>386
そりゃ高いほど良い、ミメシスのプリ、でも同じ値段なら、昔の中古が良い。
(DACは別、ムンドのDACはある時点で進化を停止した。
ある理由でアップサンプリング時代についていけなくなった。)
>>387
>ムンドのどのようなところに惹かれているんですか?
良いものが好きなだけ。
オレのハイエンド入門はスイスフィジックスの3と4がスタート。
HA-HiFiでアポジーのディーバを楽々ドライブしていて、クレルじゃ出ない繊細な音を出してた。
でも評論家の受けは悪く売れなくて、売れなかったから、RFが捨て売りしたのを半額で買った。
スタジエットなんか評論家から特殊な音とけなされていた。これも捨て売りを買った、LP12とは次元の違う音だった。
次はMM7とMM3これも中古、MM7ですら最初の26より良かった。
MM2も3も大した評価は無かった。
当時は店でアブソリュートとかステレオファイルを拾い読みしてたから、 日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。
VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス 、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。

393名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 21:21 ID:???
>日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。
>VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス
、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。
時々ヨーロッパのオーディオ雑誌見ていても向こうで評価の高い製品と こちら評価の高い製品ギャップは感じる。けど、オーディオの場合食べ物みたいな部分があってアメリカ人にうけて日本人に受けないものがあるのは仕方ない部分あるのでは。いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。

405+-0sage02/11/25 01:59 ID:???
>>393
>いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。
住宅環境はあるけど、上にあげた例はみんな、日本に輸入されて自分で聞いたり、所有してて、良いと思った物だよ。向こうの雑誌の鵜呑みじゃないよ。
日本のハイエンド雑誌は、ステサン1紙と言って良いが、輸入オーディオ協会に加盟している会社の製品が優先的に紹介されるのはなぜ?(協会加入以外は昔は広告は出ても製品紹介すらされなかった。)
コンポーネント・オブ・ザ・イヤー に突然登場して、消えていく製品は一体何?
どうしてパーペクチャルのP-3AよりST-2がベストバイなの?
カーグラは車の良いところ、悪いところちゃんと評論するでしょ。
ステサンはよいしょばっかり。それ見て客は買う、
オレが今住んでいるところは、田舎だから、いまだにマッキン・JBLよ、
こんなでかい機械が日本の住宅事情に合ってるのか?、
日本の住宅事情に合ってるのはイギリスとかヨーロッパの2ウェイSPだぜ、
オレはムンドも日本で評価されてないころの、薄いヤツが好みだ。(このころの製品は殆ど故障しない、MM7PHを除く)
日本で評価されようになった頃と、ムンドの品質管理が悪くなったのはほぼ同時期、
手抜き商品売るようになって、日本市場を意識したムンドは好みじゃない。
ステラのサービスは修理でてんやわんやだ。

407+-0sage02/11/25 02:06 ID:???
アメリカは最初レビンソンかどっかがディストリビューターだったから、初期のアナログ製品は結構アメリカで中古が売られている。米国ではそのあとInternational Audio Tec.がムンド製品を売った。(1990年頃)
このころはムンドのメタリサーチCD(実はマイクロメガのOEM)やアンサンブルのスピーカー
をムンドブランドで売っていた。
>一時期、ステラDATの失敗から、米国から撤退を余儀なくされたが。
ステラDATの失敗したんじゃなくて、実は完成していて、倒産の危機を乗り切るために、スイスのプロ用機器メーカーのSONOSAXに旧のステラボックスのレコーダーのメンテ込みで売ったんだ。SONOSAX はSTELLADATIの名前で販売し、現在は、STELLADAT Uを販売している。(ステサンのレバションのインタビューは話半分だと思ったほうが良い。)
倒産の原因はレバションが奥さん(=出資者)と離婚し、資本が引き抜かれたため、
このころから、コストダウン(手抜きと)、保護回路を省略した、故障しやすいSRシリーズを始めた。
SRシリーズはヒューズ以外の保護回路は無いが、発振すると、ヒューズが飛ぶ前にFETが飛ぶ。せめてヒューズが先に飛ぶように設計してくれ。
SRシリーズは顧客を増やし現在の繁栄の元となった。

408+-0sage02/11/25 02:08 ID:???
レバションは目利きで辣腕の経営者兼プロディユーサーだが、近頃の動向には目に余る物がある。
ムンドの本当の英雄は、

T3を作った大学生ピエール・ルネ (現オーディオ・メカ:フランス)、
メカニカル・グラウンディングの理論でリファレンスを完成させたジョージ・バーナード(アンプやCDのメカ的なツイークアップやコーンズなどアクセサリーの開発もこの人がやっている)、
アンプ技術の核を作ったデル・ノビル、
アポローグのクラウディオ・ロッタ、

MM10くらいからデザイナーの名前が出なくなった。
アンプはJOB積むようになって、ガタイ以外のバージョンアップは無くなった。
MSと同じで、頻繁なバージョンアップとペーパー・ウエアーが多くなった。
なにか、昔のあこがれの美女が世間ずれしていくみたいで、悲しい。

402名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 22:52 ID:???
+-0さんはスピーカーは何ですか?
あとケーブルも全てムンド?

409+-0sage02/11/25 02:12 ID:???
>>402
アナログ:スタジエット+T5+光悦+PH01(チューニングもの)
CD:MM39+パーぺのP1A+P3Aモッドライト改
  (前はMM10++だが、P3Aモッドに完敗)
プリ:MM2+
パワー:MM3(古いと馬鹿にするヤツがいるが、PW-1より遙かに安定していてS/Nも良い、今後MM2の反転と入れ替えてA2化が夢、部品取り用にもう1台所有)
SP:B&W SS25
(以前はアンサンブルのタンゴ+プロファウンド、アンサンブルより音楽的に対応範囲が広いので使用)
ケーブル:アナログ-プリ(シルテックの56G3)、プリ-パワーリニアル
     デジタル:同軸リニアル75cm、DA-プリAQのダイアモンド2
SP:シルテックLS90
ラック:MMラック2台
    (一時ゾーセカス使っていたが、ガタイがでかいんで変えた。)

この中で新品で買ったのは、スタジエット+T5+光悦、P3Aモッドライト改、リニアル、シルテックのケーブル類だけ)
全部ムンドにしたら、ソースのアラがモロ出る。(買う金もないが)
SPとムンド以外のケーブルは逃げ、オーディオ・ファイル用のCDやLPだけ聞く訳じゃないから。フツーのCDが聞けるレベルに調整している。

708としぼちゃんsage03/01/18 19:05 ID:???
MM2系をそのうち買いたいなと思っているんですが、MM2、MM2a、MM2+、のどれがお勧めですか。
各モデルの違いが詳しくは分からないですが、少なくても外部機能は同じでしょうか。またHAの青木さんがMM2系よりMM7.5(7?)を推薦していたような記事を昔読んだ記憶もあり、 MM7系にも興味があります。

715+-0sage03/01/19 01:56 ID:???
>>708
>MM2系をそのうち買いたいなと思っているんですが、MM2、MM2a、MM2+、

MM2-----MM3とともに発売されたムンドの初のアンプ
     初期はVRをP&Gを使っていたが途中で、コスト問題で途中でNOBLEのVRに変更回
     路上にリレーを多用しているのでほぼ同時期に発売されたMM7よりやや鮮度は落
     ちるが、低域は電源が強力なので充実している。(38-42万)

MM2a----MM2のVRとBALを中心に交換されたマイナーツイークアップ。VRは当時先端を行って
    いた松下の回転抵抗型VRを採用、同時にBALも東京光音のBALを使用している。
    松下の回転抵抗型VRは音質的には良かったが、その後ガリが発生し、東京光音の
    コンダクティブ・プラスチックのVRに変更、東京光音のBALはセンタークリックが
    あるのですぐに判別できる。(45-48万)

MM2+----MM2aのA1モジュール6個をすべてA2モジュールに変更したモデル。MM2系最強のモデル
    A2モジュールは1ペア30万もする高級モジュールだが3組入っている。(70-75万)
    (めったに市場に出ない、SRプリがA1、SRプリ2がA2、この音の差がモジュールの違い
    を物語っている。)VRをアッテネータの変えれば最強。私の現行プリ。

>外部機能は同じでしょうか。
少し違う、MM2はフォノイコライザーPH-01用の電源出力を持っている。また電源の極性を変更するスイッチもついている。あとは大体同じ。
MM2系はややゲインが高いので、今のムンドのアンプと組み合わせると、スピーカーにより、少しVRをまわしただけで、音量があがるし、東京光音のVRはギャングエラーが大きいので小音量で楽しみにくい。

>またHAの青木さんがMM2系よりMM7.5(7?)
MM7.5を推薦、MM7.5電源トランスを内蔵したためMM7より低域が充実した、隠れた名プリ、その証拠に玉数は出ているが、中古市場にはめったに出ない。(23-25万)

755名無しさん@お腹いっぱい。003/02/02 21:02 ID:???
GOLDMUNDのアンプは何故かフルレンジのスピーカには合わない。
凄く浮ついた音と云うか底の浅い音になる傾向があるみたい。

756+-0sage03/02/02 21:51 ID:???
>>755
>GOLDMUNDのアンプは何故かフルレンジのスピーカには合わない。
>凄く浮ついた音と云うか底の浅い音になる傾向があるみたい。
GOLDMUNDのアンプは大抵、追い込みができていないと浮ついた、高域がキンキンするようで、低域の不足した音でなるよ。
俺はムンドアンプ有史前からのムンドアンプユーザーだが、こんなに鳴らしにくくてクセのあるアンプが人気があるのか未だに理解できない。

781+-0sage03/02/05 16:20 ID:???
そして工業製品はすべて予算的な制約はあるは、組み立てた工員の間違い等、いろいろな不確定な要素があります。

私の持っている機器の中で最も高い金額で買ったのは、70万で買ったMM2+です。
95年には180万の定価でした。購入してすぐに内部をチェックしました。
特に異常はありませんでした。
音出しをしてびっくりしました。 なんと左右が逆転しているのです。私の手に入るまでに何人の手を経たか知りません。しかし、販売されて5年間修理に出さずに使われて来たのです。愛聴盤があれば1分で気が付くことです。すぐにステラに送りました。当然修理の請求書は着ませんでした。
さすがにスピーカーについてはあまりバラしませんが、それは高級スピーカーはユニットの締め付けトルクが厳密に管理されているからですが、SS25だけはつい鉄仮面をとったついでに明けてしましました。ユニットにつけた線は裸の部分が硫化して黒くなり始めていました。ここは近々のうちに切り戻し、再ハンダして裸の部分はホットメルトで覆ってやる予定です。そうすれば、硫化・酸化を遅くすることは可能です。
それからSS25が箱鳴りを利用したという部分も異論があります。箱は当然無振動ではありませんし、ましてやバスレフダクトがあるのでダクトの泣きもあります。でも内部を見るととてもマトリクス間隔や箱の厚み、マトリクスの内部をほとんど占めるウレタン状の吸音材、そして底面がべったりと粘板岩にネジ止めされる構造、ほとんど泣きの無い 粘板岩の足と箱鳴りを積極的に利用しているとはとても思えません。
わたしも録音の良いものだけを聞くわけでは無いので、当然超HiFiにはしませんが、それぞれの機器が力を発揮できるようにした上で、ケーブル類とセッティングで逃げを打ち、なるべくオールマイティかつHiFiで自分に心地よい音で鳴るように勤めております。

891+-0sage03/03/16 05:45 ID:???
あっしの放出品です。 日本最後のVer.Upです。
MM10C++ → MM20 ALIZE → ALIZE2 → MM20ME ALIZE3
ムンドのモデルは古いのに2つければ良い。
MM7(MM7.5) → MM27
MM2(MM2+) → MM22
MM8      → MM28
MM9      → MM29

2が着くと値段が2倍近くになる。だからMM28が一番お得です。
設計者は同じだから、新しいほど良いが。アナログ出力は充実しているので、ST2とは比較になりません。ただ、音質的にはクラシック向けです。

798名無しさん@お腹いっぱい。003/02/08 03:22 ID:???
GOLDMUNDのアンプの半田付けは素人仕事と変わらん。
もっと価格相応の仕上げに出来ないものか...。

802名無しさん@お腹いっぱい。sage03/02/09 00:48 ID:???
>>798
レバションはコストダウンに厳しい男だ。日本市場はナメラレチョル。
プレートがついたのが堕落の始まりサ。

858名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 20:06 ID:???
ムンドのプリの購入を検討していますが、パーツはしっかりしたものを使っているのか気になります。
たとえばボリュームなんかはどうでしょうか?
ちゃんとしたもの使っていますか?

859名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 20:19 ID:???
>>858
ムンドの回転式のVRはモーターのぞきゃ1000円のシロモノ
100万以上するアンプのね。

860名無しさん@お腹いっぱい。sage03/03/08 21:55 ID:???
>>859
値段は知らないけど、ボリュームはアルプス製のいいヤツつかってるよ。

861名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 22:03 ID:???
アルプス製なら1800円くらいか?

876名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/10 00:56 ID:???
ムンドオーナーのみなさん、ご安心ください。
モーター付きのボリュームか1000円とか1800円というのはデマでした。
4000円くらいはするアルプス製の高級品だそうです。
私もこれで溜飲がおりました。

877名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/10 00:58 ID:???
RK27112MC030のことだな。そんなもんだろうね。

878名無しさん@お腹いっぱい。sage03/03/10 01:08 ID:???
ほんとかいな
安物AVアンプ並みにギャングエラー出るんだが
http://hifi.denpark.net/1030538393.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c33

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
34. 中川隆[-14632] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:52:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1562]
45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 05:35:00 ID:K9CQ0Um0
ムンドってメッチャ音いいよね。
なんで?

58 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/10 20:20
趣味ですから...自己満足の世界ですから...
恋愛感情と同じで周囲の声は聞こえないのです。
この音が好きだから仕方がないのです。

790 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 02:36 ID:???
ムンドは離れ難い程、良い音なのでオーナーは引き篭もりになり易いそうです。
私もムンドで引き篭もりになりました。
人間やめますか? ムンドやめますか?

791 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 02:38 ID:???
マジレス。音がいいとちょっとそういうのあるよね。
出かける前にちょっと音楽聞いてて、聞きほれて出かけられなくなっちゃったり。
貴重な休日を家で過ごすハメに・・・

101 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/16 20:43
ゴールドムントってどんな音なん?

102 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/17 00:40
>>101
高原の朝。

670 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 15:44 ID:???
最初は良かったスイートな響き、まるで高級な香水のような香り高い響き。
しかし、それはそのうち人によっては、合成着色料がふりまかれるような余計なものに感じられるのだ。

673 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 16:06 ID:???
>>670
禿同。
いつまでも媚薬に酔いしれているのはヴァカ。

674 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 16:09 ID:???
>>637 それもわかるがあきらめずにとことんやればまた別世界

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 12:33:35 ID:9wrD03Xd
相変わらず非道い言われ様だけど、ああいう音出すメーカーは他に見当たらないけどな。
勿論、プレーヤーも含めてね。πの上級機種と比べても音の拡がりとか次元が違う。 ガワと出力段だけで、ああいう風にチューンアップ出来るのなら、是非ともπにもやって欲しい。

797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 08:02 ID:y4xVfjpY
色々言われてもムンドはいい音だよなぁ

254 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/05 00:10 ID:FOb8WuZM [1回発言]
海外のオーディオメーカーは、それぞれ異彩を放っている時期がある。 特に初期はその傾向が強い。
レビンソンで言えばLNP〜ML2
デビッドがいる頃までのVTL

ムンドで言えば、アナログ・オンリーの時代から、MM9.2まで。
その時代の製品は妖しい光を放っている。 聞く者を射抜き、立ちすくませ、うっとりさせる力を擁している。
そして、同時にそれは、決してバランスが良いとは言えないものが多い。 魅力はエキセントリックで危険なものの上に成立している。メーカーが成長するに従い、製品の質は向上し、バランスは良くなる。 だが、何故か初期にはあった危険な魅力が失われる。残念なことである。

256 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/05 01:11 ID:FYB2+Fhq [1回発言]
>>254
初期のムントには、ハイスピード、シャープ、クリアー、清潔感などのほかに高潔な色気だとか底知れぬ凄みみたいな面に今よりも強烈な個性があった。上位機種には怪物的な低音の雄大さがあって、シンプルな回路とのギャップがたまらなかった。
どんどん特性的には進化していっているはずだけど、内蔵モジュールが変わり、出力素子が変わり、脚が四本になり、天板が新素材になっていくにしたがって、だんだん穏やかで円熟した、優等生のような音になって、言葉悪くいうと他のよくできたブランドとの違いが少なく普通に立派なだけの音になってしまった。
でもこれは経営危機を乗り越え、他社との競争を生き抜いて商品展開してきた結果。 おれは旧製品を愛して使い続けているけど、いまのミメーシスも否定しません。

429 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/06/30 15:09 ID:oGo/Np88 [7回発言]
昔のムンドは普遍性はないがいい音をしている。
8.2はたしかによい。9.2はまあまあだった記憶あり。
今のはあいかわらずムンド臭はすごいが普通の音になった。
矛盾しているようだがそれが今のムンドの不思議なところ。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。2009/08/03(月) 21:12:15 ID:gTu3aSRv
初期機ユーザーだけど、昔はムンドも あんなメーカーじゃなかったんだけどね。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。2009/08/03(月) 21:43:30 ID:VOETKyOS
自分もMM2+、MM10C+ユーザー、
このころは真面目に作ってるよね。

474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 13:54 ID:bLAk6NWI
MUNDってボリューム位置11時〜12時で聴くと全帯域見事にバランスがとれて
低域の不足感、音の薄さといった欠点が吹っ飛んで、身の震える音楽に浸れるよね。
この低域を一度聴いたら中毒になる。マジ(MM27/28にて)

476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:17 ID:???
>>474
そうなんだよね。
9時ちょっとだと間違いなくハイ上がりというか、音が痩せぎみになるね。

477 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:19 ID:jHgaJNSU
>>474
それってケコウ大きな音じゃない、マンションでは無理だな。

506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 16:02 ID:???
うちでは9時でも結構大音量・・・at古マンション

479 名前:474 :02/05/04 14:24 ID:???
>>476
9時ではホントに聴いていられない。高域のきつさだけが目立って・・・。
10時超えたくらいから中高域のシャキッとしてて品と色気のある音が素晴らしいね。中低域、低域はズンズン弾んでこれが本物と思ってしまう。

>>477
田舎で一戸建てだから出せるんですよ。

482 名前:476 :02/05/04 14:33 ID:???
>>477
試聴した時に、9時〜12時くらい回したので気付いた。
俺はGOLDMUND嫌いなんだが、その理由の一つにコレがある。

493 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:51 ID:???
大音量で聴くのがオーディオの醍醐味って言う考え方もあるよ

496 名前:491 :02/05/04 14:55 ID:???
>>493
マンションの住人には無理なのがくやしい所。
でも小音量でもいい音が出るようにもうちょっとましに作ってくんないかなと思うのは我儘かな。

497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか貧乏人は相手にしてないのだろう・・
ムカツクかも。

498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか日本人は相手にしてないのだろう・・
イラツクかも。

501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:31 ID:???
つまりムンドハイエンドって、金額も高いけど でかい音が出せるヲタ向けオンリーか。

497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか貧乏人は相手にしてないのだろう・・

501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:31 ID:???
つまりムンドハイエンドって、金額も高いけど でかい音が出せるヲタ向けオンリーか。

358 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/06/27 02:45 ID:PNV4vHon [6回発言]
もともとムンドは欧米の貴族クラスの超大金持ち様のシステムとしてデザインされてる。われわれのような小金持ちオーディオマニアのための商品ではない。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

要するに、ゴールドムンドでは

「ゴールドムンド」のSACDプレイヤー「EIDOS20A」(140万円)の中身が、「パイオニア」のDVDプレイヤー「DV-600」(2万円程)の部品と回路と同じだ
と大騒ぎする様な負け組貧民は最初から対象外なのですね。

_________

ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。
EIDOS20A は前述したパイオニアDV-600の音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。
自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。
そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

中味のパーツの多さや基盤の大きさなどで性能や音は測る事は出来ませんね。
特にゴールドムンドのパワーアンプなどは増幅段をモジュール化して小型コンパクトにしているため当然の如く基盤は小さくなりますが、このモジュール化が高効率でハイスピードな駆動力を生んでいるのです。
ゴールドムンドは見た目で想像するよりも凄い駆動力がありませんでしたか?
これはこのモジュール化による高効率ハイスピード電源供給能力が故なのです。

逆に中身ぎっしりの機材はオールドな設計とも言えますし、保護回路など音質的には余計なものを搭載しているとも言えるでしょう。
中身がないのは技術力がないなどとするのは、自作パソコンマニアが沢山基盤を追加すれば多機能で性能UPすると考えてるのと同じで非常に低レベルな考え方だと思います。
また、同じメカ、同じ基盤を使えば簡単に良い音が出るかと言えば答えはNOです。増してや素人が簡単に出せるものではありません。ハイエンドメーカーとして認められているメーカーはどこも独自の高音質化の様々なノウハウを持っています。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1483/20080425/4355/

ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。
ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。
これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。
私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり。

ゴールドムンドは回路設計については元々成り立ちが寄せ集めのブランドです。

昔のアンプは YBAの設計者、
DAC関係は中身APOGEEの設計で箱がムンド、
スピーカーは誰それなど、

別々の設計者の作品を一つのブランドにまとめ上げつつ、それにも拘わらず何故かゴールドムンド唯一無二の統一した音質がする謎のブランドですから。
そういうコツというか、これさえ入れれば何でもムンドの音がしちゃう的なノウハウを持っているのでしょう。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c34

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
35. 中川隆[-14631] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:53:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1561]
944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/24 23:16 ID:L7qMKFkB
ムンドのハイスピードってなに?

947 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/24 23:35 ID:???
僕も、アンプのハイスピードって何のこっちゃ?
と不思議だった一人ですが、JOB500を購入して実感しました。
メインのJOB500でしばらく聴いてて、サブのトライオードの真空管アンプを聴くと しばらくのあいだ、違和感があります。音がトロイ。
これがハイスピードってことかと納得しました。

955 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 04:05 ID:???
生の楽器や声を聴いてて、ハイスピードなんて思ったことないけれどもムンドのアンプを使ってスピーカーから出てきた音はハイスピード感が凄い。 これってどういうことなんでしょう?

957 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 17:19 ID:???
>>955
生の楽器や声は、ハイスピードな音ではないということだろ?
ハイスピードな音もオーディオの音です。

958 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 21:50 ID:???
クラシックのコンサートホールの場合、間接音のエネルギーがCDよりずっと大きいので現実の音のハイスピード感が薄れるのでしょう。
ムンドの場合、音の立ち上がりが早く消え際がぼやけるので、人によってはコンサートに近い印象を持つのでしょうね。

959 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 21:55 ID:???
>>958
サロンコンサートで至近距離2mで聴いてもムンド流のハイスピード感なんて皆無だよ。もっと、生を聴いたほうが良いね。

961 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 22:45 ID:???
>>959
サロンコンサートはチケット買わされてよく行くけど、いいなと思ったことはあまりない。周囲の環境の所為なのか演奏者の所為なのかよく判らないけれど。

生が常に素晴らしいってこともないと思うし、要は美しく騙して欲しいと云うか心地よい気分にしてくれるオーディオであれば良いのです。

960 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 22:10 ID:???
生の音って、もっとずっと厚みがあって荒い音。
当たり前だけど、弦楽器ならこすれて音が出てるのがありありとわかるし管楽器なら奏者の息づかいが肌で感じられる。
生録した人の声を聴いてみるとよく分かるとけど、やっぱオーディオで同じ声にはならんのよね・・。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/02 12:09
ムンドはB級増幅?
普通なら味気ない音になるのだが何とも不思議。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 22:40:19 ID:v6SLLJQX
国産にないノウハウって何だろけ?
ちっぽけな電解コンデンサしか使ってないのに
ノイズは極小だし低域の質感など実に凄い!

683 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 20:56 ID:???
半導体アンプをいろいろ自作してきたがゴールドムンドに似た音に出逢ったことはいままで全くない。
電源用電解コンデンサの容量を極端に小さくしてもS/N最悪になるし、出てくる音も栄養失調状態で聴けたものではなかった。
演出と云うがどのようにすればあのような演出が出来るのかが知りたくて、プロ用のPW−1を買った。既に数ヶ月経過したが何も判らずじまいでいる。
http://unkar.org/r/pav/1173437285
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

46 : 45 : 04/04/04 17:52 ID:O2o6RR6+ [4回発言]
私はアンプの自作もするのですが、前から不思議に思っていることがあります。それはPW-1やJOB300に使用されている電解コンデンサーの容量が1000uFと極端に小さいことです。
普通は数万uF以上の容量のものが殆どなのに、こんなに小さな容量にもかかわらず、スピーカからハム音が全く聞こえませんし、超低域から高域に至る広い範囲の音が極自然に再生できる理由が未だに判らないでいます。
以前造ったアンプの電解コンデンサを1000uFで試したがやはりハム音は大きくなることを確認しています。プリアンプなら問題ないですがパワーアンプではちょっと不思議です。
47Labのアンプも大型トランス+小容量コンデンサ(確か1000uF)ですし、何かノウハウみたいなものがあるんじゃないんですか?

52 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 01:59 ID:Ono23G2T [1回発言]
ムンドはシールドがしっかりしてるんじゃないの?
インタコはアンバランスのコネクターになっているけど内部はバランスでしょ?

58 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 22:26 ID:WoU3P/Gu [2回発言]
>>52
アフォですか?
少しは電気の勉強しる!

55 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 03:55 ID:za5crxFt [1回発言]
確かにJOBサーキットって不思議なほど高性能ですね。
あと、駆動中の発熱が異常に少ないのも疑問です。
PW1なんて1日中使ってもほんのりとしか熱くなりません。
B級だとしてももっと熱くなりそうなものですが・・・

56 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/04/05 04:17 ID:OVt6vGDG [3回発言]
JOBサーキットは、ムン度マジック。
仕組みは企業秘密

57 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 20:16 ID:RC4R5iUg [1回発言]
JOBサーキットは、要はディスクリートOPアンプのモジュール。
起源は、スイス・フィジックスのアンプデザイナーのデル.ノビル。
ムンドになっては、最初はA1モジュール、高級版がA2モジュール。
現在のプリアンプ用のA2モジュールの最新版がA20モジュール。
A1をパワーアンプ専用に特化して改変された、モジュールがJOBサーキット。
(JOBサーキットはチューリッヒ工科大学云々は謎)
A1ならエポキシ樹脂でモールドされているので、エポキシ樹脂を溶かせば回路解析は可能、だれか、人柱にならない?

59 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/04/06 00:22 ID:O/A8fT4S [1回発言]
>JOBサーキットはチューリッヒ工科大学云々は謎

JOBのホームページにそう書いてあるけど。
デルノビルはJOBを吸収する前からの人ですよね。
A1、2、20とJOBは別物ではないですか?

61 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/06 22:04 ID:MPD1cj9S [1回発言]
>>59
これは、想像上の話だが、JOBはA1モジュールに、チューリッヒ工科大学のなにがしかが改変を加え、パワーアンプ用のモジュールとして最適化したものではないかと、思う。
理由は、JOBになっても、パワーアンプの周辺回路がそれほど変わっていないこと。 Ver.UPがたびたびあり、回路定数を変更している形跡あり。
ムンドは、始めてアンプを発表したとき、技術進歩に伴うVer.UPを約束していたが、 次第になおざりになり、ついに箱だけVer.UPとなってしまった。 誠に残念なことである。

67 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/08 20:22 ID:baGKGLBm [1回発言]

いろいろ書かれている通り、Jobの中身はムンドと全く同じで何か仕掛けのあると
思われる回路。

64 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/07 20:30 ID:s256rCrl [1回発言]
JOBは1994年に設立されJOBのHPには次のように、記されている。
Since 1996 end, our company has joined the A.I.H.C. Organization long known for the Goldmund and Stellavox products they promoted for the last 20 years.
1996年に A.I.H.Cに入った。
ところが、1995年にはムンドからJOBモジュールの入ったアンプが発売されている。
Stellavoxはこれよりずっと以前に、ムンドに買収されていて、DATを開発していた。 DATの開発は成功したが、レバションは失敗したと雑誌等では発言していた。
実際は経営危機に陥ったムンドを救うために、Stellavoxのプロフェッショナル部門はDATと技術者こみで、スイスの別のプロ用機器の会社に売却された。 これはゼネラル通商が輸入しているSONOSAX S.A.という会社である。 当然STELLA DATも販売している。
常に、最新のモジュールがムンドのアンプに組み込まれるのを見ると、両者の力関係は歴然としている。
http://logsoku.com/thread/hobby3.2ch.net/pav/1080754718/

748 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/06/23 19:39 ID:???
JOBはGoldmundの開発部門
http://www.jobsys.com/
中身はGoldmundと一緒
外は違う

JOB300はステラのPW1とほぼ同じ。バランス出力がないくらいかな。
JOB500はJOB300を同一筐体に入れたもの。
デザインは金プレートの成金的ゴールドムンドよりこっちのが好みかな。
JOBに直接発注すればJOB500は25万前後で手に入るから、音を考えればめちゃ安。
ただし、天板はベコベコだし足はしょぼいゴム足だよ。

707 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/21 23:20 ID:???
ジョブってどうなの?
プアマンズゴールドムント?
中味がほとんど同じならいいんだけど

708 名前:+-0 :02/05/22 01:03 ID:???
箱が違う。
でも、回路構成が同じでも、箱が違うことの差は大きい。
太古も昔からムンドは、回路構成はほとんど同じで、上位機種になると、

電源部が良くなる(2トランス → 4トランスや容量の増加)
箱が良くなる。
保護回路が入る。

などの手法を使うのが多い。これで、実際音が大きく違うから不思議。

これを、空気を売っていると思うか、知恵を売っていると思うかでムンドの評価は180°違う。
安置は空気売ってると、誹謗する。
(自作派がメーカー製を批判するように)(wwww
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

79 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/03/29(火) 22:10:01.47 ID:ncijwWbC [1回発言]
箱は音決めには重要だよ。
ムンドのあのシームレスなぬるぬるした音はあの箱あっての物。
しかし、ムンドの本当の音を決めてるのは端子。
ムンドのケーブルやバナナを使うと同じぬるぬる音になる。不思議!

ゴールドムンド BANANA-PLUS
http://shopping.search.yahoo.co.jp/search?tab_ex=commerce&ei=euc-jp&fr=shp-prop&p=%A5%B4%A1%BC%A5%EB%A5%C9%A5%E0%A5%F3%A5%C9%A1%A1%28BANANA%A1%A1BANANAPLUS%29&cid=2504&view=grid&b=0
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1259485176/l50

105 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 02:46 ID:7tsgQN4C [1回発言]
ムンドに純正ケーブル使うとどいう傾向の音になる?

106 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 06:17 ID:u+nsebxu [1回発言]
たかがケーブルやスピーカースタンドでそんなに音が激変するとは思わんし金かける気がしない。
製品自体の良さだろ。(スピーカーではユニットの良さ)

107 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 08:06 ID:mknpm6au [2回発言]
>>105
106が言ってる通り付属と比べてそんなに違いないと思いました。 付属でちゃんとムンドの音が出ます。 (他のメーカーのケーブルではムンドの音じゃなく、そのケーブルメーカーの音になってしまいます。)
ただし、付属は時間経過とともに音が曇って来るように思います。 純正はそういう事がなく、いつでも大好きなムンドの音で聞かせてくれます。 お奨めです。

110 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 21:13 ID:jtvY2Bmo [2回発言]
ムンドのインコネを店から借りて試聴中だけども2chで定評のあるACケーブルとは比較にならないほど支配力もカラーも強い。
コレは凄い。現実離れした音。若干細身ながら凄まじい解像度と音場とダンピング。
まさにムンド臭と呼ぶにふさわしい。
ただし生楽器系全般に渡ってダメですな。鮮明さで聞かせる分まるで実在感がない。
潔癖性・打ち込み系がお好きな方に。一聴の価値あり

112 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/05/01 00:16 ID:SVqt19p0 [1回発言]
>>実在感がない
あーなんとなく分かります。 JOBのDACを試聴した時そう感じました。
高解像度の分、中低域が薄く感じるんですよね。 でも、聞いてみたい。

327 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/21 00:18 ID:kGT1AxwU [1回発言]
あんまり奇麗奇麗な音にするとただでさえ実在感無いから有り得ない音になるよ。
ムンドのケーブル使ったけどムンドらしさは全開になったが生々しさは完全に消え去った。
http://logsoku.com/thread/hobby3.2ch.net/pav/1080754718/

805 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 11:29 ID:???
ミメイシス28はイイYO!!
ワイドレンジで、低域から高域まですっきり出る。
音のボリュウム感、伸びともにすばらしい。
SRも所有していたがSRとはとても比べ物にならんよ。
ただ、確かに電源ケーブルは奢る必要があるな。

859 名前:+-0 :02/08/10 12:04 ID:??? >>805
ムンドはコンデンサーが小さいんで電源の影響をモロ受ける。だから、壁コンや電源ケーブルの影響がすごく大きい。
9はと当時M&Sのケーブルが付いていたが、普通のケーブルに変えたら即、音が悪くなった。
反対にレビンソンはコンデンサーでかいから、そのときケーブル取り替えて比較したが変わり方はムンドほどじゃなかった。
ムンドは単純な比較は難しいよ。

206 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/03/11 13:02
とにかく場所をとらない良いアンプが欲しいと思い、PW1を使ってみたら期待通りのモノアンプらしい良い音だったので、ホッとしていたんですが、聞いてるうちにどうも音が薄いと思い、
電源ケーブルを変えたら低音から高音まで、全く文句の無い音になりました。
今のところは、これ以上のアンプは必要なくなりました

328 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/04/20 09:45 ID:???
電源ケーブルを変えると激変するね。
ムンドにはムンド。

830 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/02 18:37 ID:oF0v20nw
ミメシス28のケーブル類をすべて一新したら 弱点の低域が一気に豊かで力強くなった。まあ当然かな。

837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/05 10:47 ID:???
純正はいいんだろうなってわかるけど、さすがに電源ケーブルにあの値段は出せないわ。せめて、1万円以内でいいのありませんか?

27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/08 00:23
壊れはしないけど、ケーブルやアースに気をつけないとすぐ発振するよ。
ウチでは機器の後ろはなるべく触れないで使用しないときは電源を落としてる。
やっぱケーブルかえにゃあいかんのかな・・・

52 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/10 19:08
>>27
発振しやすい ハイスピードと言うのは広帯域に設計してあること
よって位相補償設計が悪く 太いケーブルを選ぶと安定。
他のメーカーと合わせて性能でない。
浮遊容量変化に弱く音が変わるので筐体を振動しないよう作るしかない。
筐体代金がかさむ。
モジュールにするしかない。(値段がいかがわしい)

どうもこれがムンドの姿らしい。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c35

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
36. 中川隆[-14630] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:56:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1560]
保証期間切れの GOLDMUND アンプの修理
(有)アクアオーディオラボ (aqua-audiolab.)
http://www.aqua-audiolab.com/

〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢379
phone:042-966-5789

長年に渡り、サンスイのオーディオアンプを開発してきた企画、開発の中枢メンバーで構成するラボです。サンスイアンプの修理でお困りの場合は、最後の修理の機会と思います。

山水アンプの修理は国内で販売されたモデル総てを対象とした修理、また、長年愛用した思いでのあるモデルや、今では手にはいらない海外、国内の名器の修理、オーバーホールも受付けています。

旧モデルのリニュアール例、

専門メーカー開発経験技術者により行ないます
ブランドを持った一流のメーカーであれば、まして、趣味としてのオーディオ機器ならば、単に定められた保証期間内のものだけを保証するとの考えは、改められなければならないと考える。

また、新しい世代に地球環境の破壊を防止し、微力でもリサイクル的な考えから、現在でも充分に実用に耐え更に商品的な魅力、性能を持っている製品群を開発して来た自負から、ユーザー様とのコンセンサスを得、且つコンテンツを理解された上で、アンプのリニュアールオーディオ(Renewal audio )を実施します。

保証期間切れのモデルを修理する。

海外ブランドの国内で販売されたモデルで、修理経路が分からなくなっている。また国内で販売されたサンスイのアンプはすべてを対象とする、真空管、ステレオレシーバ、修理可能であれば、修理保証期間の切れた製品であっても、ユーザーのお気に入りである以上、可能な限りの修復を行う。写真は、現在では生産中止になり、サービス事体を行なっていないTO-3タイプのトランジスターで在庫もなくなっていますが、音質面ではこの前にも後にも、超えるのは有りません。
従い、このトランジスタで作られたアンプは、非常に魅力的なサウンドが生まれます。ブラックフェイスのあのアンプです、ぜひ、復活させて音の魅力にはまって下さい。
http://www.aqua-audiolab.com/model/contents3.html


GOLDMUND MIMESIS SR5故障/修理 2013年11月07日

少し前の話ですがパワーアンプの GOLDMUND MIMESIS SR5の音が突然でなくなりました。

「ついに来たか」と言う感じですが、どうにもなりません。
つまらないトラブルかもしれませんので、まずケースを開けテスターで通電を確認しました。トランス、アウトプットあたりは断線はしていません。素人ながらも電源の入り口当たりが怪しいという感触です。

ムンドは最近、扱いがステラからゴールドムンドジャパンに代わりました。SR5はステラの扱いでしたのでどうしたものかと、まずはGMJに問い合わせの電話をしてみました。

修理対応は可能と言うことですのでひとまず安心したのですが、自社販売でないためか上目目線の物言いで、ムッとしながらも話を聞くと、修理代金は基本料金+時間当たりの工賃+部品代とのこと。基本料金と最初の時間工賃で5万円〜とのことです。

高いです。私はこれまで、国内外の製品でアンプ2回、プレーヤー2回、スピーカー1回、DAコンバーター1回と故障経験もそれなりあります。
初期費用が既に高額、電話対応からも信頼感は沸きません。
ひとまず、修理依頼は保留にしネットで修理してくれるところがあるか探すことにしました。

で、見つけたのが埼玉入間市にある(有)アクアオーディオラボ。
修理対応可能と言うことですが、「一度見せてくれ」とのことで、家から来るまで1時間くらいのこともありひとまず持ち込んでみました。

数日後が、電源スイッチの破損が原因とのことで、修理を正式に依頼しました。
ただこの時点でスイス製のオリジナルの部品が入手可能かは不明。
私の方でもGMJに問い合わせてみると、「部品の販売のみはしない」とけんもほろろの対応。

スイッチなんか小さなアッセンブリ交換なのですから臨機応変に対応してくれても良さそうなものなのに・・・・。

以前スピーカーの故障でアクシスに問い合わせたときなど、部品が既になく、「中古品ならあるかも」と部品提供してくれたとき(二カ所の半田取り付けでしたので自分で交換したため、中古部品の代金だけです)とは大違いです。

で、結局オリジナルの部品は難しそうで、そこに強いこだわりもありませんでしたの代替え品で修理続行です。

修理は一ヶ月強かかり「部品交換にずいぶん時間がかかるな」と思っていましたが、アクアオーディオラボさんでは「いくつか部品を入手後、取付け計測=テストを繰り返し、最終的な使用部品を決めた」との説明で「そこまでやってくれたのか」と感激しました。

肝心の音は、私の駄耳ではその前後でその違いが分かりませんでした。既にエージングも終わったであろう今でも快調に鳴っています。

さらに費用のGMJの初期費用の1/3程度で済み、アクアオーディオラボさんに修理依頼して大満足です。

アンプを引き取りに行ったときも、参考になるアンプの話も聞け勉強にもなりました。

アクアオーディオラボさんは山水の古いアンプが得意なようですが、国内外のアンプ修理実績もあるので、古いアンプで修理対象終了品でお困りの時(最近のアンプでも)は、問い合わせる価値があるのではないでしょうか。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3854/20131107/39880/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c36

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
37. 中川隆[-14629] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:58:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1559]
安物アンプでは何故美しい音色が出ないのか?

2010年2月27日
新藤LABのアンプを聴いてみました。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2010/02/lab-ceb7.html

新藤のアンプを使っている知り合いから音を聴いてみてほしいと言われたので
気はすすみませんでしたが聴いてみました。
あんまりぱっとしませんでした。それだけです。笑。。。。。ではあまりにも無責任という気もしますのでちょっとだけ、あくまで私がどう感じたかを

書かせて頂きます。(あくまで私がどう感じたかであって,他人の事は知りません)多少でも参考になれば幸いです。

比較したのはCounterpoint SA5フルアップグレードです。SA5000フルアップグレードも比較してみました。

この新藤のアンプは 先 の2台と比べますと 鮮度とダイナミックスとスムースさなどがかなり不足しており音楽の躍動感とか,生々しさが あまり出て来ないしレンジも狭くこじんまりした音質のア ンプだなーと感じました。このアンプ要りません。と思ってしまいました。新藤labのユーザーの皆様,ファンの皆様すみません。率直な感想ですでのあしからず。しかしあくまで私の率直な印象です。で,ちょっと,中をのぞいてみましたが、私の過去の経験から 使われているパーツからすれば妥当で 十分良い音質だとも思いました。そして それは設計上の問題ではなく部品の問題なのでやむを得ないのではあるでしょう。。これは過去に同様の経験した私の 個人的な意見です。繰り返しますがあくまで私の個人的な意見です。。。しつこいですね 笑)

とにかく部品は出来るだ けない方が良いのですが、ただし減らせば良いという物でもなく,いろいろ有るようですが。。。先ず直流を作って増幅素子を動かしたり、するために部品は必用ですからやむを得ないのでは有りますが、音質を劣化させる すなわち伝 送、あるいは伝送増幅,変換途中では元々の大元であるソースに入っている物より必ず悪くなりながらあちこちを通ってスピーカーから出てきますよね。そして 元の音より物理的にはよくなる事は絶対にないのです。ここでは信号が劣化するかしないかの話をしておりまして、味とかキャラクターとかは物理的現象とは異 なる話で,音質(SOUND QUALITY)とはちょっと違うと思っておりまして、どちらかと言いますと どう感じるか?というインプレッ ションの話なのでなのでここでは致しません。そうしますと信号劣化の要因は伝送のワイヤーや基板上の配線パターン 基板の材料やデザイン,そこにくっ付い ている抵抗とか,コンデンサーなどにあり、それらがどんどん音質を劣化させているのです。(少なくとも私はそう思っております)

それを最小限に抑えつつ、 信号は変換されたり増幅されたりして、最後に鼓膜をふるわせ、人間の体内で変換され,脳と言うハードウェアと、個人個人 それぞれみな異なる脳の 信号処 理のアルゴリズム(ソフトウェア)で信号処理され、音や音楽として認識し解釈しているのですから 聴いている人間の体というハードウェアやソフトウェアで も音質は変るわけですね。人間の体も電気部品とは異なりますがタンパク質を基とする部品で出来ていますよね。機器の性能はウンヌンされますがリスナーも性能差が絶対に有るのに人間の聴く性能をウンヌンされる事がないのは不思議です。笑

おおむね 自分が主体でこのアンプの音ははこうだとか、良くお聞きしますが、それもその方はそうだというだけで絶対的な物ではないので、ちょっと違うんじゃないかなーとは思いますが。。まあ いいでしょう。笑

とにかく何かを通れば物理的には劣化するわけ ですから、部品はできるだけ良い物をうまくく使う事がやはり重要だなーと感じたのでした。ですので設計は良くても音質があまり良く無いということもあると思 います。これはコストと大きく関係する事ですので、このアンプが特に悪いのではなく、市販品に限って言えば世の中の同価格帯のアンプはどれも似たり寄った りかもしれません。もとも高い部品が良いわけではないのですが、経験上では音質劣化が少ない部品は高価で有るようです。私が自分で使う物ではコンデンサーは1個 数千円から数万円、抵抗は一本200円くらいが最低ラインで上は数千円くらいまででしょうか?

あくまでも私が自分で使う場合にはです。しかしそういう部品を使っても 真空管プリアンプを一台作るのに部品に10万円とか20万円も投資すればかなりの音質を確保出来ると思います。回路上の変更や小細工のみでは 部品による変化を超えるものは得られないのではないかと思っております。この新藤labのアンプと同等でこの後のモデルは米国では7000ド ルクラスのようですから70 万円としますと。メーカーとしてやっていくためには 最大でも部品コストは10万円くらいに押さえねばなりません。これに製造コストその他の間接コストがかかり,流通コストや,販 売店の利益など全て含めての70万円ですから。どうころんでもそれほど大し た物は作れないことは容易に理解出来ると思います。70万円の予算が有り, 自分で作れる人なら部品に70万円投資出来ますからはるかに良い物を作れる と思います(どう考えてもよほど凝った構造でない限り真空管プリアンプ一台に部品に70万円はかからないと思いますけど)は。という ことで商売として考えるなら価格も音質も妥当な製品だと思います。もっとも一人や2人のメーカーで100万円のアンプを原価70万円で作って30万円の利益を頂くだけで,直売でユーザーに届けているようなところも有ります。(こんな良心的なところはもうほとんどないと思いますが)

これは普通の市販メーカーなら間接コストがかかるので市場価格は300万円以上のクラスになるでしょう。しかし現代のビジネスモデルからすればそれが正しいのです。そうしないと食って行けないからです。しかし人ついえる事は同価格帯だから同じくらいの内容だと言う事は当てはまらないのです。安い方が良い事も有れば逆も有るでしょう。また、利益を追求したければあえて高い価格設定にしてブランドイメージを作り上げて,高い方が売れるという構図もあると思います。こうなると間違った人たちを引き寄せてしまうので本質からはかなりずれてしまうかもしれませんが、儲けるための商売としてはあると思います。(こういうのは私は嫌いですけど、自分でも仕事を引き受けていると高くしたくなる気持ちは分かります。そうしないと精神的にもやっていられない気持ちになる事も有りますし。笑)

生意気なことを言ってしまいましたがここ数年は特にそう思いますし、良い部品を使わなけ ればある壁は越えられないのではないかと思っております。原価に少ししか載せないメーカー,2倍のせるメーカー(一般的にはこのくらいでしょうか?)3倍以上載せるメーカー等いろいろです。ですので同価格帯だから質も同じクラスだと思うのはかなり間違っておりまして、50万円の物を200万円で売っているところもあれば 100万円で売っているところもある頃は事実としてあると思います。価格は売る側の都合で決まるのです。高い物が内容がよいというのは間違いだと思います。。

さて また脱線したので戻りますが 自分がその壁を越えているのか?壁に貼り付いてるのか?まだ壁の下にいるのか,はたまたその一つ二つ前の壁にいるのか?は良くわかりません が、Mike Elliottのアップグレードを使い始めてからはなかなかそれを超えたなーと思う物には 出くわしておらず,また,自分は十分満足していることから、知り合いには薦めてきました。

例えばCounterpointの古いアンプを25万 円投資して(もちろん5万程度でもかなり改善します)良い部品を使ってオーバーホールを兼ねてアップグレードすれば見違えるようなアンプになりますが、25万円で買えるアンプでは新品でも中古でもそれほど良い物が なかなか無い事もまた事実だと思います。 ということで、あいかわらずよくわからなくなってきましたが。

ご自分でアップグレード したりオーバーホールしたりすれば古く劣化した部品を交換する事により音質も良くなりますし、買い替える必用もなく,やりようによってはそれ以上のアンプを探す事もなかなか 難しいほどに改善するかもしれません。資源の有効活用としても良い事だと思います。
。。。。。が。。。。。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2010/02/lab-ceb7.html


新藤ラボラトリーについての詳細は

新藤ラボラトリー Western Electric 300B Single limited
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/109.html


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アンプの音色は電源ケーブルで殆ど決まってしまう

ケーブル類について - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93

皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。

私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。

どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。

昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。

電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。

ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)

「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが「活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。

オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93

アンプの音色 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd

漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。

マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。

プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。

私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd


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自宅システムもやっと一息 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月07日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1fa78a4adca12c9bde0e7323eca24fc8


アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。

自宅システムも昨年からアンプの入れ替えが続き、落ち着かない日々が続いていましたがやっと安息の日が訪れ様としています。

LUXMAN M06α→クレルKST-100→エクスクルーシブM4→ディネッセン:アンタレス
と目まぐるしくアンプ交換して来て、今年に入りネットワークシステムでの「Wアンプ化」実験をして、ようやく元の鞘のWE101Dppパワーアンプ×2台のWアンプ化にこぎつけました。当初の構想から10年もの月日が経ってしまいました。

管球プリアンプとWE101Dppパワーアンプの内部配線は「特殊な銀線」に全て交換しています。クラスは当方の「ゴールドスターシリーズ」と同じ配線です。
一般の内部配線が銅線のφ0.5mm程度に対し、20倍以上の断面積と銀線の伝送特性です。超ハイスピードなアンプにしています。

サウンドトレール「ケーブルカタログ」
http://soundtrail.co.jp/p06.html

アンプの場合、コンデンサーの種類や容量の大きさで「音色」や「音数」が変わる事は承知していますが、私から言わせれば「些細な変化」です。「内部配線」の交換は「革新的変化」をもたらします。「劇薬」にも例えられるでしょう。

現在はパワーアンプの活性化(多分約1か月くらいで完了すると思う)中で、バッハ:チェンバロ協奏曲集をMDで、おとなしいサウンドで楽しんでいます。

非常に穏やかなサウンドで音数が多くてSPの存在が消えています。SP間の音の密度が市販のアンプとは違います。多分「蜜月」の時代かも知れません。最新のアンプの音の出方とは一線を画します。真空管自体が100年前くらい古いものですので「古臭い音」と感じる事も有りましたが、今回の組み合わせで「一つの世界」を描いています。ないものねだりしても仕方がないし、このサウンドで充分満足しているのでこのまま使い続けていくだろうと思います。予備の真空管も十分ストックを持っています。多分出力管のWE101Dは私の代では消耗することはないと思います。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1fa78a4adca12c9bde0e7323eca24fc8
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c37

[リバイバル3] 滅びゆくSACD
滅びゆくSACD

さらば SACD:16枚のSACDの私的レビュー by pansakuu | 2013-03-23
https://pansaku.exblog.jp/19986848/

もう、ここらで仕舞いにしようと思うのはSACDのコレクションである。
これは、確かに細くなっているものの、
SACD自体のリリースがなくなりそうだからということではない。
SACDは、さしあたり絶滅はしないであろう。
そうではなく、私の聞くような、クラシック音楽以外のジャンルのアルバムが
SACDで潤沢に、コンスタントにリリースされる気配が、
もうなさそうだということが最大の理由である。
現在のSACDのニューリリースは大半がクラシック音楽である。
なぜ、クラシックのタイトルばかりリリースするのだろうか?
SACDを買う人がクラシックだけを聞いているとでも思っているのか。
あるいは高音質で聞くべき音楽はクラシック音楽にしかないとでもお思いか。
結局、クラシックのSACDぐらいしか売れる見込みがないということなのだろう。
購買能力や人口構成を見てビジネスをするという合理的な視点に立てば、
一番購買力があり、人口比率も高い団塊の世代をターゲットとした、
このようなクラシック優先のリリースは当然かもしれない。
しかし、この商法は未来への道筋を照らしていない。
新しい人間も、新しい音楽も地球上に次々と生まれている。
何にしろ、この依怙贔屓(えこひいき)は許せない。

しかも、クラシックに限らず、
どのジャンルもリイシューばかりで、新録音がほとんどない。
(ここで言う新録音とは、録音が最近されたかどうかではなく、録音後、初めてリリースされる際に、SACDでリリースされた録音のことを指す。つまりCDで 既にリリースされ、ロングセラーとなり定評がある“安全な”アルバムをSACD化したものではないという意味である。)
アナログレコードについては、クラシック以外のジャンルであれば、新録音のリリースはとても多い。あるお店からロック、ヒップホップ、ハウス、エレクトロニカ等のLPのリリースに関するメルマガをもらっているが、毎週チェックしきれないほど多くの、新たなLPの情報が送られてくる。SACDとは全く違う様相である。
とにかくSACDには、音楽の多様性と新陳代謝がない。

私はSACDには積年、様々な不満を抱えてきたが、
そのほとんどは、今も積み残されたままだ。

例えば、アナログレコードであれ、CDであれ、MP3であれ、ジャンルを限らなければ、その形でしか聞けない音楽ソースというものが少なからずある。しかし、SACDだけは、SACDでしか聞けない音楽というものを、ほとんど持っていない。これも、SACDの存在感が薄い原因の一つではないか。

最近、流行のSACDのデータ版とも言えるDSDのデジタルデータについては、
未だ、ダウンロード等で入手できるタイトル数はかなり少なく、全く心もとない。
そしてSACDは事実上、リッピングができない。
日本国籍を持つ者がこれをやれば、法律違反である。
だが、どんな理由をつけても、CDをリッピングしていいのに、
SACDはダメというのは、私には感覚的に理解できない。
とにかく日本では
入手したSACDをCDのように自分で合法的にデジタルファイル化できないのだ。
しかも、そのリッピングのために必要な装置も、それなりに特殊。
ここらへんもSACDを買わない理由である。
ただし、これは結局、日本人であることを捨ててまで、
オーディオに打ち込む覚悟はないということでもあり、
私のオーディオに対する情熱など、たかが知れているということにもなるが。
そういうわけでDSDのデータが私の手元で増える気配はない。

PCMのデータについては、ハイレゾはともかく、
普通の16bit,44.1KHzのデータなら
個人で、いくらでも簡単に増やすことができる状態であるが、
DSDはこういうことはできない。
最近発売されるDACの多くがDSD対応を誇らしげに謳うが、
これで一体なにを聞けというのか?
PCMをDSDに変換するソフトもあるが、
それはDSDのシンプルな変換という利点をスポイルするのではないか。
こういうDSDデータのハード先行状態はいつになったら解消されるのだろう。
DSDがPCMデータのタイトル数を追い越すことは有り得ないという見方もある。
またハイレゾPCMとDSDの質的な差は明らかではないという人もいる。
この状態が長引けばSACDと同じ道を辿りかねないのではないかと危惧する。
DSDデータの拡充に関しては音楽業界の努力にたよるのが専らで、音楽好きの一般大衆は、それを買って感想をブログに書くくらいしかできることはない。DSDデータが爆発的に売れて、音楽業界に大きな利益をもたらし、DSDデータのタイトルがさらに数を増やすという図式が成り立ちそうもない状況下では、そういう危惧も出てしかるべきだ。

評論家の方々はDSDデータの宣伝に余念がないが、
今は滅びゆくSACDについても
彼らは以前、提灯記事ばかり書いていたことを私は忘れていない。
それは職業として、また音楽業界振興のため仕方ないこととはいえ、
今となっては、あまりにも軽い言葉だったのではないか。
DSDデータの音の良さは認めるが、
これがオーディオファイル用の音源として
メインストリームになるかどうかはもっと長い目で見ていくべきだ。
まだまだ分からない。

SACDのハード面に関して言えば、
まず、SACDの再生を担うドライブメカのバリエーション不足は否めない。
ハイエンドオーディオ用としては、
実質的にエソテリック製のメカ一択にほぼ近い状態と考えられるが、
エソテリック一社で、この種のこのレベルのドライブメカを
いつまで供給しつづけることができるのか、強烈な不安を感じる。
エソテリックの工場の見学記などを見ると益々、その感を強くする。
日本の家電全体にそうなのだが、
この先、大きく売れる見込みがないものを丁寧に作りすぎている。
こういうモノ作りは感動的であるが、会社の経理を悪くさせるかもしれない。
感動するものと売れるものは別物である。
最近、ある若い人とSACDを聞いたら、音楽を聴くためにディスクを出し入れするのを初めて見て驚いたと言っていた。こういう若者は数多い。彼らはダウンロードしたデータでしか音楽を聴いた経験がないのである。
つまり、現況として、音楽そのものと関係のないオマケがついていないシルバーディスクは売れなくなっているのだから、それを回すメカの供給も抑制されるのは言うまでもない。そういう状況で採算が取れるものなのか?一般人には信じられないほどドライブメカの単価を高くしないと儲けは出ないだろう。しかも、ハイエンドオーディオ用としての使用に耐えるオリジナルのSACDドライブメカの生産は、現在、ハイエンドなアナログプレーヤーを作っているような個人企業に近いメーカーには困難なものである。すなわち、これがダメなら他があるさ、という状況にはなりにくい。
オーディオ誌ではこの手のペシミスティックな論調は禁句らしいので、全く聞かれないが、本当に彼らには危機感がないのだろうか?そんなことはあるまい。

また、実際、SACDに対応するドライブメカの耐用年数はどれくらいなのか?
CD専用のものと同じなのかどうか?
実際に、ドライブメカというものは明日にでも壊れるかもしれないもの、
ということは経験で思い知っている。高価なプレーヤーだけに、
いつまで修理、交換が可能なのかは常に気になる。
さらにセパレート型のSACDプレーヤーについては、
トランスポートとDAC間のデジタル伝送形式がメーカーごとに異なることも、
中古市場で代わりのトランスポートのみ、
あるいはDACのみを探すときのネックになっている。

実はSACDについては、今まで述べてきた意味とは、
また別な意味でも難しさを感じながらやってきた。
つまり、
SACDの難しさのひとつはSACDプレーヤーの選択の難しさであるということだ。
10年前からそうだったが、
SACDの本当の良さをリスナーに
心底から分からせてくれるプレーヤーが少ない。
今使っているのはPlaybackのMPS-5であるが、
SACDプレーヤーの入れ替え、入れ替えで三台目、
やっとめぐり合えたものである。
MPS-5は賛否両論あるプレーヤーだし、
この音が嫌いな人、飽きる人がいても仕方ないと思うが、
私にとって、彼はSACDの本当の良さを教えてくれた恩人であり、
おそらく私にとって最後のシルバーディスクプレーヤーでもあろう。

ではSACD再生に適したプレーヤーの条件は何か?
ここまで言っておいて情けないのだが、実はよくわからない。
やはり試聴を繰り返して経験を増やし、本来のSACDの音を知り、
納得ゆく音を出すSACDプレーヤーを、さらに試聴して探す以外にはないと思う。
手がかりはPCMを経由しない、DSDダイレクト変換かどうかということだろうか。
SACDの良さが出るか否かは
シンプルな過程で変換されるか否かにかかっているように思う。

さらに、SACDは、
現代的で優れたアンプ、スピーカーを擁するシステムで鳴らさないと
本当の良さが分かりにくいということもある。
そうでないと本来の感動が来ないことを、ここ数年で知った。
全体として音の鮮度の高さと空間性が両立しているシステムでなくては、
SACDの良さを表現しきれないのである。
最近、dcsのVivaldiというシステムを何度か聞く機会があった。素晴らしいSACD再生を聞かせるシステムである。しかし、あの音を飲み込んで、十分に消化して吐き出せるアンプ、スピーカー、ケーブルを考えると、もともとVivaldiシステムが高価すぎるのに、さらに半端ないオーディオへの投資を迫られることを考えて気が重かった。ある程度、これを買おうという高揚した気分のもとに試聴したのだが、これは本体以上に周りが良くないとダメだなと思い、自分のシステムではその良さを引き出せないと知ったのである。

こういう事実からして、
SACDの本当の良さは、
オーディオファイルの中でも限られた人にしか理解されていない。
私もSACDの良さを求めて10年も取り組んできて、
本当にそれが分かったような気分になれたのは、
システムがそれなりに充実してきた、ここ数年のことに過ぎない。
こんなことだから、SACDが普及しないのかもしれない。

こうして考えてゆくと、
少なくとも、今の状況ではスーパーオーディオCDというデジタルパッケージには
明るい未来がないように思う。
状況が変わらないかぎり、
私はSACDを新たに買い足すのは手控えようかと思っている。
具体的には、クラシック以外、特にロック、ポップス、R&Bの名盤の
マスターテープからのSACD化が大幅に促進されること、
新録音のSACD化が大幅に増加すること、
さらにSACDドライブメカの信頼の置ける供給元が新たに現れることが、
本格的なSACD収集を再開する最低限の条件だが、ここ10年間の流れを見ていると、
これらが満たされることは、ほとんど有り得ないことのように見える。

今回は、私がいままで集めて、聞いてきたSACDのうち、
音質・内容ともに、自分で気に入ったものを選んでレビューし、
ここ10年ほどの自らのSACD収集の一応の区切りとしようと思う。
https://pansaku.exblog.jp/19986848/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1030.html

[リバイバル3] 株で損した理由教えてあげる 新スレ 中川隆
226. 中川隆[-14628] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:03:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1557]
2020年01月13日
理不尽な為替操作 プラザ合意から中国危機まで 予測は不可能

ドル円戦争のはじまりは1985年のプラザ合意。
竹下大蔵大臣がNYに呼ばれ、突然為替レートを2倍にされた。

http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/shimen/images/20150922dd0phj000012000p_size8.jpg

米中対立や米イラン対立などで為替レートが大きく変動する予兆を見せている。

投資で理不尽な損失を受けることは良くあるが、中でも理不尽なのは為替変動でしょう。

まったく意味の分からない動きで株価や地価や、あらゆる「日本の価値」が急落してしまう。


投資損の要因は為替変動

投資は9割の人が儲からないものだと言うが、難しくしている要因の一つに為替変動があります。

いわゆる「ドル円レート」ですが人為的に操作される場合や天変地異、大企業の破綻など原因は様々でした。

大きな為替変動には一つだけ共通点があり、ある日突然始まって、また突然終わります。

江戸時代から明治まで為替相場は政府間で取り決めていて、相場変動はあまりありませんでした。

19世紀に各国は金本位制をはじめ、金によって自国通貨の価値を保障するようになりました。

しかし2つの大戦で金本位制は機能しなくなり、金本位制が世界恐慌や世界大戦を引き起こした疑いすらある。


1971年8月に唯一の基軸通貨だったアメリカが金本位制を止めてしまい、ここから変動為替相場制が始まりました。

1976年1月にIMFで変動相場制の開始が正式に宣言され、日本と円高との戦いの歴史が始まりました。

ドル円相場は明治初期に元々1ドル=1円だったが、第二次大戦の開戦時には15円、敗戦時には40円くらいになっていた。


戦後の復興の必要性から円の価値は意図的に下げられ、1949年には1ドル360円に固定されました。

この円切り下げは経済回復のため日本側が望んだもので、「マッカーサーの陰謀」とかではありません。

1ドル360円時代は1949年から1971年まで続き、日本の高度成長や輸出大国の原動力になりました。


1971年8月にアメリカは金本位制を止め、1ドルは相当額の金と交換できる保証がなくなり「ただの紙切れ」になりました。

円やポンドも同様に「ただの紙切れ」なので、新聞紙とトイレットペーパーを交換するのと同じで、相場は変動します。

1971年12月18日に1ドルを308円に切り下げる決定が、スミソニアン博物館での10カ国協議で決定されました。

日米ドル円戦争勃発

スミソニアン協定はまだ固定相場だったが、1973年2月には変動相場制が実施され、1973年2月には260円まで円高が進みました。

暫くの間は250円から300円で推移していたが、1978年末にはついに1ドル180円を切りました。

7年間で360円から180円になったので、輸出産業は大打撃をうけ円高不況に苦しむ事になりました。


1980年頃からソ連のアフガン進行など世界的な事件が続き、ドル防衛策のお陰で250円以上に戻りました。

安定した円安相場で再び輸出攻勢を掛けた日本に、アメリカが打ち出した反撃が「プラザ合意」でした。

1985年9月22日、竹下登大蔵大臣が日曜日にニューユーヨーク・プラザホテルに呼び出され、円の切り上げを通告された。


参加した5カ国のうち、日本を除く4カ国で協議は済んでいて、決定後に竹下が呼ばれて結果だけを伝えるという酷さだった。

ここに日米為替戦争と呼ばれる30年以上の戦いが始まり、260円だったドル円レートが、3年で120円まで下落しました。

3年間に円が2倍に切り上げられたので、1971年から1978年の円高よりも急激でショックは大きかった。


2020年はプラザ合意から35周年だそうですが、何かをお祝いしようという動きはまったく無い。

1985年の総理大臣は中曽根康弘で、彼はこの苦境を国内需要の活性化で乗り切る事にしました。

低金利で「金余り」を作り出し株価と地価を吊り上げて、大規模公共事業を連発し、経済成長路線を取りました。


これが「バブル経済」の原因になったのですが、取り合えず日本を崩壊の危機から救ったのも事実でした。

もしこの時中曽根首相が緊縮政策を取っていたら、「失われた30年」は現実より10年以上早く訪れていたでしょう。

バブル経済を謳歌している間に天安門事件、中国の高度成長開始、ソ連崩壊と続き、冷戦崩壊で日本の居場所がなくなりました。


米国とソ連が対立していたから、日本は「アジア最強の同盟国」として優遇されたが、冷戦が終われば「ただの敵」です。

レーガン大統領はヘラヘラ笑い「最も重要な同盟国」などと言いながら通貨戦争を仕掛けてきた。


外交の世界にはトモダチも同盟国も無い。


翻弄される日本と投資家

こんな時に登場したのがビル・クリントン米国大統領で、彼はアメリカの誇りを傷つけた日本を心底憎んでいました。

有名な逸話としてビルクリントンは中国や韓国、アジア諸国に電話を掛け捲り、従軍慰安婦や侵略で日本を責めるよう依頼した。

1993年には自民党が下野して細川政権から村山政権まで、反米主義の野党政権が続きました。


アメリカの報復なのか偶然か、1995年には超円高になり79円をつけ、全ての輸出産業は崩壊と言える打撃を受けました。

円高進行中に阪神大震災が発生して円高に拍車を掛け、この頃のダメージから今も日本は回復していない。

1997年から98年にはアジア通貨危機を引き金に日本の大企業や銀行が倒産し、山一ショックなども起きています。


2001年には米同時多発テロ、2002年にはITバブ ル崩壊、2003年には「りそな危機」など銀行危機と毎年のように金融危機が起きました。

こうした危機を乗り切るため日本政府は「ゼロ金利政策」をとり世界的にも金余りになっていた。

そこに襲ってきたのが米国発の「サブプライムショック」で後にリーマンショックに発展しました。


経済危機を責任を取らされて自民党はまた下野し、また反米政権の下で円高が進行し、また巨大地震が発生しました。

1995年のドラマの再放送のように、あっという間に100円を切り、2011年10月31日に1ドル75円をつけました。

だが2012年、不思議な事に民主党が選挙で負けて去っていくと、急激に円安に戻っていきました。


2020年現在は1ドル109円で推移していますが、これまで見たように明日突然円高が始まるかも知れません。

残念ですが日本のような為替変動が大きい国では、アメリカの投資家のように「買い続ければ必ず株価は上がる」という投資法は通用しません。

株価や地価は為替相場に連動するので、超円高の時に企業の業績をいくら見ても「無駄」なのです。


なぜ他の国の通貨はあまり変動しないのに、日本円だけが急上昇や急降下するのか、不思議に思えます。

外人アナリストや外国の研究者によるとそれは「日本がアメリカに安全保障で依存しているから」だそうです。

アメリカ軍に守ってもらっているので、日本の通貨政策や経済政策は結局アメリカが決めていて逆らえません。


「日本は軍事費が少ないから経済に回す事が出来て発展した」と思っているのは日本人だけで、外人はそう思っていません。
http://www.thutmosev.com/archives/44207880.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/823.html#c226

[近代史3] 日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由 中川隆
45. 中川隆[-14627] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:04:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1556]
2020年01月13日
理不尽な為替操作 プラザ合意から中国危機まで 予測は不可能

ドル円戦争のはじまりは1985年のプラザ合意。
竹下大蔵大臣がNYに呼ばれ、突然為替レートを2倍にされた。

http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/shimen/images/20150922dd0phj000012000p_size8.jpg

米中対立や米イラン対立などで為替レートが大きく変動する予兆を見せている。

投資で理不尽な損失を受けることは良くあるが、中でも理不尽なのは為替変動でしょう。

まったく意味の分からない動きで株価や地価や、あらゆる「日本の価値」が急落してしまう。


投資損の要因は為替変動

投資は9割の人が儲からないものだと言うが、難しくしている要因の一つに為替変動があります。

いわゆる「ドル円レート」ですが人為的に操作される場合や天変地異、大企業の破綻など原因は様々でした。

大きな為替変動には一つだけ共通点があり、ある日突然始まって、また突然終わります。

江戸時代から明治まで為替相場は政府間で取り決めていて、相場変動はあまりありませんでした。

19世紀に各国は金本位制をはじめ、金によって自国通貨の価値を保障するようになりました。

しかし2つの大戦で金本位制は機能しなくなり、金本位制が世界恐慌や世界大戦を引き起こした疑いすらある。


1971年8月に唯一の基軸通貨だったアメリカが金本位制を止めてしまい、ここから変動為替相場制が始まりました。

1976年1月にIMFで変動相場制の開始が正式に宣言され、日本と円高との戦いの歴史が始まりました。

ドル円相場は明治初期に元々1ドル=1円だったが、第二次大戦の開戦時には15円、敗戦時には40円くらいになっていた。


戦後の復興の必要性から円の価値は意図的に下げられ、1949年には1ドル360円に固定されました。

この円切り下げは経済回復のため日本側が望んだもので、「マッカーサーの陰謀」とかではありません。

1ドル360円時代は1949年から1971年まで続き、日本の高度成長や輸出大国の原動力になりました。


1971年8月にアメリカは金本位制を止め、1ドルは相当額の金と交換できる保証がなくなり「ただの紙切れ」になりました。

円やポンドも同様に「ただの紙切れ」なので、新聞紙とトイレットペーパーを交換するのと同じで、相場は変動します。

1971年12月18日に1ドルを308円に切り下げる決定が、スミソニアン博物館での10カ国協議で決定されました。

日米ドル円戦争勃発

スミソニアン協定はまだ固定相場だったが、1973年2月には変動相場制が実施され、1973年2月には260円まで円高が進みました。

暫くの間は250円から300円で推移していたが、1978年末にはついに1ドル180円を切りました。

7年間で360円から180円になったので、輸出産業は大打撃をうけ円高不況に苦しむ事になりました。


1980年頃からソ連のアフガン進行など世界的な事件が続き、ドル防衛策のお陰で250円以上に戻りました。

安定した円安相場で再び輸出攻勢を掛けた日本に、アメリカが打ち出した反撃が「プラザ合意」でした。

1985年9月22日、竹下登大蔵大臣が日曜日にニューユーヨーク・プラザホテルに呼び出され、円の切り上げを通告された。


参加した5カ国のうち、日本を除く4カ国で協議は済んでいて、決定後に竹下が呼ばれて結果だけを伝えるという酷さだった。

ここに日米為替戦争と呼ばれる30年以上の戦いが始まり、260円だったドル円レートが、3年で120円まで下落しました。

3年間に円が2倍に切り上げられたので、1971年から1978年の円高よりも急激でショックは大きかった。


2020年はプラザ合意から35周年だそうですが、何かをお祝いしようという動きはまったく無い。

1985年の総理大臣は中曽根康弘で、彼はこの苦境を国内需要の活性化で乗り切る事にしました。

低金利で「金余り」を作り出し株価と地価を吊り上げて、大規模公共事業を連発し、経済成長路線を取りました。


これが「バブル経済」の原因になったのですが、取り合えず日本を崩壊の危機から救ったのも事実でした。

もしこの時中曽根首相が緊縮政策を取っていたら、「失われた30年」は現実より10年以上早く訪れていたでしょう。

バブル経済を謳歌している間に天安門事件、中国の高度成長開始、ソ連崩壊と続き、冷戦崩壊で日本の居場所がなくなりました。


米国とソ連が対立していたから、日本は「アジア最強の同盟国」として優遇されたが、冷戦が終われば「ただの敵」です。

レーガン大統領はヘラヘラ笑い「最も重要な同盟国」などと言いながら通貨戦争を仕掛けてきた。


外交の世界にはトモダチも同盟国も無い。


翻弄される日本と投資家

こんな時に登場したのがビル・クリントン米国大統領で、彼はアメリカの誇りを傷つけた日本を心底憎んでいました。

有名な逸話としてビルクリントンは中国や韓国、アジア諸国に電話を掛け捲り、従軍慰安婦や侵略で日本を責めるよう依頼した。

1993年には自民党が下野して細川政権から村山政権まで、反米主義の野党政権が続きました。


アメリカの報復なのか偶然か、1995年には超円高になり79円をつけ、全ての輸出産業は崩壊と言える打撃を受けました。

円高進行中に阪神大震災が発生して円高に拍車を掛け、この頃のダメージから今も日本は回復していない。

1997年から98年にはアジア通貨危機を引き金に日本の大企業や銀行が倒産し、山一ショックなども起きています。


2001年には米同時多発テロ、2002年にはITバブ ル崩壊、2003年には「りそな危機」など銀行危機と毎年のように金融危機が起きました。

こうした危機を乗り切るため日本政府は「ゼロ金利政策」をとり世界的にも金余りになっていた。

そこに襲ってきたのが米国発の「サブプライムショック」で後にリーマンショックに発展しました。


経済危機を責任を取らされて自民党はまた下野し、また反米政権の下で円高が進行し、また巨大地震が発生しました。

1995年のドラマの再放送のように、あっという間に100円を切り、2011年10月31日に1ドル75円をつけました。

だが2012年、不思議な事に民主党が選挙で負けて去っていくと、急激に円安に戻っていきました。


2020年現在は1ドル109円で推移していますが、これまで見たように明日突然円高が始まるかも知れません。

残念ですが日本のような為替変動が大きい国では、アメリカの投資家のように「買い続ければ必ず株価は上がる」という投資法は通用しません。

株価や地価は為替相場に連動するので、超円高の時に企業の業績をいくら見ても「無駄」なのです。


なぜ他の国の通貨はあまり変動しないのに、日本円だけが急上昇や急降下するのか、不思議に思えます。

外人アナリストや外国の研究者によるとそれは「日本がアメリカに安全保障で依存しているから」だそうです。

アメリカ軍に守ってもらっているので、日本の通貨政策や経済政策は結局アメリカが決めていて逆らえません。


「日本は軍事費が少ないから経済に回す事が出来て発展した」と思っているのは日本人だけで、外人はそう思っていません。
http://www.thutmosev.com/archives/44207880.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html#c45

[近代史3] アメリカが No.2 になった国を潰した方法 中川隆
2. 中川隆[-14626] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:04:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1555]
2020年01月13日
理不尽な為替操作 プラザ合意から中国危機まで 予測は不可能

ドル円戦争のはじまりは1985年のプラザ合意。
竹下大蔵大臣がNYに呼ばれ、突然為替レートを2倍にされた。

http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/shimen/images/20150922dd0phj000012000p_size8.jpg

米中対立や米イラン対立などで為替レートが大きく変動する予兆を見せている。

投資で理不尽な損失を受けることは良くあるが、中でも理不尽なのは為替変動でしょう。

まったく意味の分からない動きで株価や地価や、あらゆる「日本の価値」が急落してしまう。


投資損の要因は為替変動

投資は9割の人が儲からないものだと言うが、難しくしている要因の一つに為替変動があります。

いわゆる「ドル円レート」ですが人為的に操作される場合や天変地異、大企業の破綻など原因は様々でした。

大きな為替変動には一つだけ共通点があり、ある日突然始まって、また突然終わります。

江戸時代から明治まで為替相場は政府間で取り決めていて、相場変動はあまりありませんでした。

19世紀に各国は金本位制をはじめ、金によって自国通貨の価値を保障するようになりました。

しかし2つの大戦で金本位制は機能しなくなり、金本位制が世界恐慌や世界大戦を引き起こした疑いすらある。


1971年8月に唯一の基軸通貨だったアメリカが金本位制を止めてしまい、ここから変動為替相場制が始まりました。

1976年1月にIMFで変動相場制の開始が正式に宣言され、日本と円高との戦いの歴史が始まりました。

ドル円相場は明治初期に元々1ドル=1円だったが、第二次大戦の開戦時には15円、敗戦時には40円くらいになっていた。


戦後の復興の必要性から円の価値は意図的に下げられ、1949年には1ドル360円に固定されました。

この円切り下げは経済回復のため日本側が望んだもので、「マッカーサーの陰謀」とかではありません。

1ドル360円時代は1949年から1971年まで続き、日本の高度成長や輸出大国の原動力になりました。


1971年8月にアメリカは金本位制を止め、1ドルは相当額の金と交換できる保証がなくなり「ただの紙切れ」になりました。

円やポンドも同様に「ただの紙切れ」なので、新聞紙とトイレットペーパーを交換するのと同じで、相場は変動します。

1971年12月18日に1ドルを308円に切り下げる決定が、スミソニアン博物館での10カ国協議で決定されました。

日米ドル円戦争勃発

スミソニアン協定はまだ固定相場だったが、1973年2月には変動相場制が実施され、1973年2月には260円まで円高が進みました。

暫くの間は250円から300円で推移していたが、1978年末にはついに1ドル180円を切りました。

7年間で360円から180円になったので、輸出産業は大打撃をうけ円高不況に苦しむ事になりました。


1980年頃からソ連のアフガン進行など世界的な事件が続き、ドル防衛策のお陰で250円以上に戻りました。

安定した円安相場で再び輸出攻勢を掛けた日本に、アメリカが打ち出した反撃が「プラザ合意」でした。

1985年9月22日、竹下登大蔵大臣が日曜日にニューユーヨーク・プラザホテルに呼び出され、円の切り上げを通告された。


参加した5カ国のうち、日本を除く4カ国で協議は済んでいて、決定後に竹下が呼ばれて結果だけを伝えるという酷さだった。

ここに日米為替戦争と呼ばれる30年以上の戦いが始まり、260円だったドル円レートが、3年で120円まで下落しました。

3年間に円が2倍に切り上げられたので、1971年から1978年の円高よりも急激でショックは大きかった。


2020年はプラザ合意から35周年だそうですが、何かをお祝いしようという動きはまったく無い。

1985年の総理大臣は中曽根康弘で、彼はこの苦境を国内需要の活性化で乗り切る事にしました。

低金利で「金余り」を作り出し株価と地価を吊り上げて、大規模公共事業を連発し、経済成長路線を取りました。


これが「バブル経済」の原因になったのですが、取り合えず日本を崩壊の危機から救ったのも事実でした。

もしこの時中曽根首相が緊縮政策を取っていたら、「失われた30年」は現実より10年以上早く訪れていたでしょう。

バブル経済を謳歌している間に天安門事件、中国の高度成長開始、ソ連崩壊と続き、冷戦崩壊で日本の居場所がなくなりました。


米国とソ連が対立していたから、日本は「アジア最強の同盟国」として優遇されたが、冷戦が終われば「ただの敵」です。

レーガン大統領はヘラヘラ笑い「最も重要な同盟国」などと言いながら通貨戦争を仕掛けてきた。


外交の世界にはトモダチも同盟国も無い。


翻弄される日本と投資家

こんな時に登場したのがビル・クリントン米国大統領で、彼はアメリカの誇りを傷つけた日本を心底憎んでいました。

有名な逸話としてビルクリントンは中国や韓国、アジア諸国に電話を掛け捲り、従軍慰安婦や侵略で日本を責めるよう依頼した。

1993年には自民党が下野して細川政権から村山政権まで、反米主義の野党政権が続きました。


アメリカの報復なのか偶然か、1995年には超円高になり79円をつけ、全ての輸出産業は崩壊と言える打撃を受けました。

円高進行中に阪神大震災が発生して円高に拍車を掛け、この頃のダメージから今も日本は回復していない。

1997年から98年にはアジア通貨危機を引き金に日本の大企業や銀行が倒産し、山一ショックなども起きています。


2001年には米同時多発テロ、2002年にはITバブ ル崩壊、2003年には「りそな危機」など銀行危機と毎年のように金融危機が起きました。

こうした危機を乗り切るため日本政府は「ゼロ金利政策」をとり世界的にも金余りになっていた。

そこに襲ってきたのが米国発の「サブプライムショック」で後にリーマンショックに発展しました。


経済危機を責任を取らされて自民党はまた下野し、また反米政権の下で円高が進行し、また巨大地震が発生しました。

1995年のドラマの再放送のように、あっという間に100円を切り、2011年10月31日に1ドル75円をつけました。

だが2012年、不思議な事に民主党が選挙で負けて去っていくと、急激に円安に戻っていきました。


2020年現在は1ドル109円で推移していますが、これまで見たように明日突然円高が始まるかも知れません。

残念ですが日本のような為替変動が大きい国では、アメリカの投資家のように「買い続ければ必ず株価は上がる」という投資法は通用しません。

株価や地価は為替相場に連動するので、超円高の時に企業の業績をいくら見ても「無駄」なのです。


なぜ他の国の通貨はあまり変動しないのに、日本円だけが急上昇や急降下するのか、不思議に思えます。

外人アナリストや外国の研究者によるとそれは「日本がアメリカに安全保障で依存しているから」だそうです。

アメリカ軍に守ってもらっているので、日本の通貨政策や経済政策は結局アメリカが決めていて逆らえません。


「日本は軍事費が少ないから経済に回す事が出来て発展した」と思っているのは日本人だけで、外人はそう思っていません。
http://www.thutmosev.com/archives/44207880.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/745.html#c2

[近代史02] 平成バブル崩壊と ソロモン・ブラザース証券 相場師列伝3 スットン教
40. 中川隆[-14624] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:05:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1553]
58. 中川隆[-14625] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:05:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1554]
2020年01月13日
理不尽な為替操作 プラザ合意から中国危機まで 予測は不可能

ドル円戦争のはじまりは1985年のプラザ合意。
竹下大蔵大臣がNYに呼ばれ、突然為替レートを2倍にされた。

http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/shimen/images/20150922dd0phj000012000p_size8.jpg

米中対立や米イラン対立などで為替レートが大きく変動する予兆を見せている。

投資で理不尽な損失を受けることは良くあるが、中でも理不尽なのは為替変動でしょう。

まったく意味の分からない動きで株価や地価や、あらゆる「日本の価値」が急落してしまう。


投資損の要因は為替変動

投資は9割の人が儲からないものだと言うが、難しくしている要因の一つに為替変動があります。

いわゆる「ドル円レート」ですが人為的に操作される場合や天変地異、大企業の破綻など原因は様々でした。

大きな為替変動には一つだけ共通点があり、ある日突然始まって、また突然終わります。

江戸時代から明治まで為替相場は政府間で取り決めていて、相場変動はあまりありませんでした。

19世紀に各国は金本位制をはじめ、金によって自国通貨の価値を保障するようになりました。

しかし2つの大戦で金本位制は機能しなくなり、金本位制が世界恐慌や世界大戦を引き起こした疑いすらある。


1971年8月に唯一の基軸通貨だったアメリカが金本位制を止めてしまい、ここから変動為替相場制が始まりました。

1976年1月にIMFで変動相場制の開始が正式に宣言され、日本と円高との戦いの歴史が始まりました。

ドル円相場は明治初期に元々1ドル=1円だったが、第二次大戦の開戦時には15円、敗戦時には40円くらいになっていた。


戦後の復興の必要性から円の価値は意図的に下げられ、1949年には1ドル360円に固定されました。

この円切り下げは経済回復のため日本側が望んだもので、「マッカーサーの陰謀」とかではありません。

1ドル360円時代は1949年から1971年まで続き、日本の高度成長や輸出大国の原動力になりました。


1971年8月にアメリカは金本位制を止め、1ドルは相当額の金と交換できる保証がなくなり「ただの紙切れ」になりました。

円やポンドも同様に「ただの紙切れ」なので、新聞紙とトイレットペーパーを交換するのと同じで、相場は変動します。

1971年12月18日に1ドルを308円に切り下げる決定が、スミソニアン博物館での10カ国協議で決定されました。

日米ドル円戦争勃発

スミソニアン協定はまだ固定相場だったが、1973年2月には変動相場制が実施され、1973年2月には260円まで円高が進みました。

暫くの間は250円から300円で推移していたが、1978年末にはついに1ドル180円を切りました。

7年間で360円から180円になったので、輸出産業は大打撃をうけ円高不況に苦しむ事になりました。


1980年頃からソ連のアフガン進行など世界的な事件が続き、ドル防衛策のお陰で250円以上に戻りました。

安定した円安相場で再び輸出攻勢を掛けた日本に、アメリカが打ち出した反撃が「プラザ合意」でした。

1985年9月22日、竹下登大蔵大臣が日曜日にニューユーヨーク・プラザホテルに呼び出され、円の切り上げを通告された。


参加した5カ国のうち、日本を除く4カ国で協議は済んでいて、決定後に竹下が呼ばれて結果だけを伝えるという酷さだった。

ここに日米為替戦争と呼ばれる30年以上の戦いが始まり、260円だったドル円レートが、3年で120円まで下落しました。

3年間に円が2倍に切り上げられたので、1971年から1978年の円高よりも急激でショックは大きかった。


2020年はプラザ合意から35周年だそうですが、何かをお祝いしようという動きはまったく無い。

1985年の総理大臣は中曽根康弘で、彼はこの苦境を国内需要の活性化で乗り切る事にしました。

低金利で「金余り」を作り出し株価と地価を吊り上げて、大規模公共事業を連発し、経済成長路線を取りました。


これが「バブル経済」の原因になったのですが、取り合えず日本を崩壊の危機から救ったのも事実でした。

もしこの時中曽根首相が緊縮政策を取っていたら、「失われた30年」は現実より10年以上早く訪れていたでしょう。

バブル経済を謳歌している間に天安門事件、中国の高度成長開始、ソ連崩壊と続き、冷戦崩壊で日本の居場所がなくなりました。


米国とソ連が対立していたから、日本は「アジア最強の同盟国」として優遇されたが、冷戦が終われば「ただの敵」です。

レーガン大統領はヘラヘラ笑い「最も重要な同盟国」などと言いながら通貨戦争を仕掛けてきた。


外交の世界にはトモダチも同盟国も無い。


翻弄される日本と投資家

こんな時に登場したのがビル・クリントン米国大統領で、彼はアメリカの誇りを傷つけた日本を心底憎んでいました。

有名な逸話としてビルクリントンは中国や韓国、アジア諸国に電話を掛け捲り、従軍慰安婦や侵略で日本を責めるよう依頼した。

1993年には自民党が下野して細川政権から村山政権まで、反米主義の野党政権が続きました。


アメリカの報復なのか偶然か、1995年には超円高になり79円をつけ、全ての輸出産業は崩壊と言える打撃を受けました。

円高進行中に阪神大震災が発生して円高に拍車を掛け、この頃のダメージから今も日本は回復していない。

1997年から98年にはアジア通貨危機を引き金に日本の大企業や銀行が倒産し、山一ショックなども起きています。


2001年には米同時多発テロ、2002年にはITバブ ル崩壊、2003年には「りそな危機」など銀行危機と毎年のように金融危機が起きました。

こうした危機を乗り切るため日本政府は「ゼロ金利政策」をとり世界的にも金余りになっていた。

そこに襲ってきたのが米国発の「サブプライムショック」で後にリーマンショックに発展しました。


経済危機を責任を取らされて自民党はまた下野し、また反米政権の下で円高が進行し、また巨大地震が発生しました。

1995年のドラマの再放送のように、あっという間に100円を切り、2011年10月31日に1ドル75円をつけました。

だが2012年、不思議な事に民主党が選挙で負けて去っていくと、急激に円安に戻っていきました。


2020年現在は1ドル109円で推移していますが、これまで見たように明日突然円高が始まるかも知れません。

残念ですが日本のような為替変動が大きい国では、アメリカの投資家のように「買い続ければ必ず株価は上がる」という投資法は通用しません。

株価や地価は為替相場に連動するので、超円高の時に企業の業績をいくら見ても「無駄」なのです。


なぜ他の国の通貨はあまり変動しないのに、日本円だけが急上昇や急降下するのか、不思議に思えます。

外人アナリストや外国の研究者によるとそれは「日本がアメリカに安全保障で依存しているから」だそうです。

アメリカ軍に守ってもらっているので、日本の通貨政策や経済政策は結局アメリカが決めていて逆らえません。


「日本は軍事費が少ないから経済に回す事が出来て発展した」と思っているのは日本人だけで、外人はそう思っていません。
http://www.thutmosev.com/archives/44207880.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/258.html#c40

[近代史02] 株式投資の神様「ウォーレン・バフェット」の言葉を真に受けると悲惨な結果になる 中川隆
11. 中川隆[-14623] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:06:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1552]
2020年01月13日
理不尽な為替操作 プラザ合意から中国危機まで 予測は不可能

ドル円戦争のはじまりは1985年のプラザ合意。
竹下大蔵大臣がNYに呼ばれ、突然為替レートを2倍にされた。

http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/shimen/images/20150922dd0phj000012000p_size8.jpg

米中対立や米イラン対立などで為替レートが大きく変動する予兆を見せている。

投資で理不尽な損失を受けることは良くあるが、中でも理不尽なのは為替変動でしょう。

まったく意味の分からない動きで株価や地価や、あらゆる「日本の価値」が急落してしまう。


投資損の要因は為替変動

投資は9割の人が儲からないものだと言うが、難しくしている要因の一つに為替変動があります。

いわゆる「ドル円レート」ですが人為的に操作される場合や天変地異、大企業の破綻など原因は様々でした。

大きな為替変動には一つだけ共通点があり、ある日突然始まって、また突然終わります。

江戸時代から明治まで為替相場は政府間で取り決めていて、相場変動はあまりありませんでした。

19世紀に各国は金本位制をはじめ、金によって自国通貨の価値を保障するようになりました。

しかし2つの大戦で金本位制は機能しなくなり、金本位制が世界恐慌や世界大戦を引き起こした疑いすらある。


1971年8月に唯一の基軸通貨だったアメリカが金本位制を止めてしまい、ここから変動為替相場制が始まりました。

1976年1月にIMFで変動相場制の開始が正式に宣言され、日本と円高との戦いの歴史が始まりました。

ドル円相場は明治初期に元々1ドル=1円だったが、第二次大戦の開戦時には15円、敗戦時には40円くらいになっていた。


戦後の復興の必要性から円の価値は意図的に下げられ、1949年には1ドル360円に固定されました。

この円切り下げは経済回復のため日本側が望んだもので、「マッカーサーの陰謀」とかではありません。

1ドル360円時代は1949年から1971年まで続き、日本の高度成長や輸出大国の原動力になりました。


1971年8月にアメリカは金本位制を止め、1ドルは相当額の金と交換できる保証がなくなり「ただの紙切れ」になりました。

円やポンドも同様に「ただの紙切れ」なので、新聞紙とトイレットペーパーを交換するのと同じで、相場は変動します。

1971年12月18日に1ドルを308円に切り下げる決定が、スミソニアン博物館での10カ国協議で決定されました。

日米ドル円戦争勃発

スミソニアン協定はまだ固定相場だったが、1973年2月には変動相場制が実施され、1973年2月には260円まで円高が進みました。

暫くの間は250円から300円で推移していたが、1978年末にはついに1ドル180円を切りました。

7年間で360円から180円になったので、輸出産業は大打撃をうけ円高不況に苦しむ事になりました。


1980年頃からソ連のアフガン進行など世界的な事件が続き、ドル防衛策のお陰で250円以上に戻りました。

安定した円安相場で再び輸出攻勢を掛けた日本に、アメリカが打ち出した反撃が「プラザ合意」でした。

1985年9月22日、竹下登大蔵大臣が日曜日にニューユーヨーク・プラザホテルに呼び出され、円の切り上げを通告された。


参加した5カ国のうち、日本を除く4カ国で協議は済んでいて、決定後に竹下が呼ばれて結果だけを伝えるという酷さだった。

ここに日米為替戦争と呼ばれる30年以上の戦いが始まり、260円だったドル円レートが、3年で120円まで下落しました。

3年間に円が2倍に切り上げられたので、1971年から1978年の円高よりも急激でショックは大きかった。


2020年はプラザ合意から35周年だそうですが、何かをお祝いしようという動きはまったく無い。

1985年の総理大臣は中曽根康弘で、彼はこの苦境を国内需要の活性化で乗り切る事にしました。

低金利で「金余り」を作り出し株価と地価を吊り上げて、大規模公共事業を連発し、経済成長路線を取りました。


これが「バブル経済」の原因になったのですが、取り合えず日本を崩壊の危機から救ったのも事実でした。

もしこの時中曽根首相が緊縮政策を取っていたら、「失われた30年」は現実より10年以上早く訪れていたでしょう。

バブル経済を謳歌している間に天安門事件、中国の高度成長開始、ソ連崩壊と続き、冷戦崩壊で日本の居場所がなくなりました。


米国とソ連が対立していたから、日本は「アジア最強の同盟国」として優遇されたが、冷戦が終われば「ただの敵」です。

レーガン大統領はヘラヘラ笑い「最も重要な同盟国」などと言いながら通貨戦争を仕掛けてきた。


外交の世界にはトモダチも同盟国も無い。


翻弄される日本と投資家

こんな時に登場したのがビル・クリントン米国大統領で、彼はアメリカの誇りを傷つけた日本を心底憎んでいました。

有名な逸話としてビルクリントンは中国や韓国、アジア諸国に電話を掛け捲り、従軍慰安婦や侵略で日本を責めるよう依頼した。

1993年には自民党が下野して細川政権から村山政権まで、反米主義の野党政権が続きました。


アメリカの報復なのか偶然か、1995年には超円高になり79円をつけ、全ての輸出産業は崩壊と言える打撃を受けました。

円高進行中に阪神大震災が発生して円高に拍車を掛け、この頃のダメージから今も日本は回復していない。

1997年から98年にはアジア通貨危機を引き金に日本の大企業や銀行が倒産し、山一ショックなども起きています。


2001年には米同時多発テロ、2002年にはITバブ ル崩壊、2003年には「りそな危機」など銀行危機と毎年のように金融危機が起きました。

こうした危機を乗り切るため日本政府は「ゼロ金利政策」をとり世界的にも金余りになっていた。

そこに襲ってきたのが米国発の「サブプライムショック」で後にリーマンショックに発展しました。


経済危機を責任を取らされて自民党はまた下野し、また反米政権の下で円高が進行し、また巨大地震が発生しました。

1995年のドラマの再放送のように、あっという間に100円を切り、2011年10月31日に1ドル75円をつけました。

だが2012年、不思議な事に民主党が選挙で負けて去っていくと、急激に円安に戻っていきました。


2020年現在は1ドル109円で推移していますが、これまで見たように明日突然円高が始まるかも知れません。

残念ですが日本のような為替変動が大きい国では、アメリカの投資家のように「買い続ければ必ず株価は上がる」という投資法は通用しません。

株価や地価は為替相場に連動するので、超円高の時に企業の業績をいくら見ても「無駄」なのです。


なぜ他の国の通貨はあまり変動しないのに、日本円だけが急上昇や急降下するのか、不思議に思えます。

外人アナリストや外国の研究者によるとそれは「日本がアメリカに安全保障で依存しているから」だそうです。

アメリカ軍に守ってもらっているので、日本の通貨政策や経済政策は結局アメリカが決めていて逆らえません。


「日本は軍事費が少ないから経済に回す事が出来て発展した」と思っているのは日本人だけで、外人はそう思っていません。
http://www.thutmosev.com/archives/44207880.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/886.html#c11

[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
68. 中川隆[-14622] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:06:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1551]
2020年01月13日
理不尽な為替操作 プラザ合意から中国危機まで 予測は不可能

ドル円戦争のはじまりは1985年のプラザ合意。
竹下大蔵大臣がNYに呼ばれ、突然為替レートを2倍にされた。

http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/shimen/images/20150922dd0phj000012000p_size8.jpg

米中対立や米イラン対立などで為替レートが大きく変動する予兆を見せている。

投資で理不尽な損失を受けることは良くあるが、中でも理不尽なのは為替変動でしょう。

まったく意味の分からない動きで株価や地価や、あらゆる「日本の価値」が急落してしまう。


投資損の要因は為替変動

投資は9割の人が儲からないものだと言うが、難しくしている要因の一つに為替変動があります。

いわゆる「ドル円レート」ですが人為的に操作される場合や天変地異、大企業の破綻など原因は様々でした。

大きな為替変動には一つだけ共通点があり、ある日突然始まって、また突然終わります。

江戸時代から明治まで為替相場は政府間で取り決めていて、相場変動はあまりありませんでした。

19世紀に各国は金本位制をはじめ、金によって自国通貨の価値を保障するようになりました。

しかし2つの大戦で金本位制は機能しなくなり、金本位制が世界恐慌や世界大戦を引き起こした疑いすらある。


1971年8月に唯一の基軸通貨だったアメリカが金本位制を止めてしまい、ここから変動為替相場制が始まりました。

1976年1月にIMFで変動相場制の開始が正式に宣言され、日本と円高との戦いの歴史が始まりました。

ドル円相場は明治初期に元々1ドル=1円だったが、第二次大戦の開戦時には15円、敗戦時には40円くらいになっていた。


戦後の復興の必要性から円の価値は意図的に下げられ、1949年には1ドル360円に固定されました。

この円切り下げは経済回復のため日本側が望んだもので、「マッカーサーの陰謀」とかではありません。

1ドル360円時代は1949年から1971年まで続き、日本の高度成長や輸出大国の原動力になりました。


1971年8月にアメリカは金本位制を止め、1ドルは相当額の金と交換できる保証がなくなり「ただの紙切れ」になりました。

円やポンドも同様に「ただの紙切れ」なので、新聞紙とトイレットペーパーを交換するのと同じで、相場は変動します。

1971年12月18日に1ドルを308円に切り下げる決定が、スミソニアン博物館での10カ国協議で決定されました。

日米ドル円戦争勃発

スミソニアン協定はまだ固定相場だったが、1973年2月には変動相場制が実施され、1973年2月には260円まで円高が進みました。

暫くの間は250円から300円で推移していたが、1978年末にはついに1ドル180円を切りました。

7年間で360円から180円になったので、輸出産業は大打撃をうけ円高不況に苦しむ事になりました。


1980年頃からソ連のアフガン進行など世界的な事件が続き、ドル防衛策のお陰で250円以上に戻りました。

安定した円安相場で再び輸出攻勢を掛けた日本に、アメリカが打ち出した反撃が「プラザ合意」でした。

1985年9月22日、竹下登大蔵大臣が日曜日にニューユーヨーク・プラザホテルに呼び出され、円の切り上げを通告された。


参加した5カ国のうち、日本を除く4カ国で協議は済んでいて、決定後に竹下が呼ばれて結果だけを伝えるという酷さだった。

ここに日米為替戦争と呼ばれる30年以上の戦いが始まり、260円だったドル円レートが、3年で120円まで下落しました。

3年間に円が2倍に切り上げられたので、1971年から1978年の円高よりも急激でショックは大きかった。


2020年はプラザ合意から35周年だそうですが、何かをお祝いしようという動きはまったく無い。

1985年の総理大臣は中曽根康弘で、彼はこの苦境を国内需要の活性化で乗り切る事にしました。

低金利で「金余り」を作り出し株価と地価を吊り上げて、大規模公共事業を連発し、経済成長路線を取りました。


これが「バブル経済」の原因になったのですが、取り合えず日本を崩壊の危機から救ったのも事実でした。

もしこの時中曽根首相が緊縮政策を取っていたら、「失われた30年」は現実より10年以上早く訪れていたでしょう。

バブル経済を謳歌している間に天安門事件、中国の高度成長開始、ソ連崩壊と続き、冷戦崩壊で日本の居場所がなくなりました。


米国とソ連が対立していたから、日本は「アジア最強の同盟国」として優遇されたが、冷戦が終われば「ただの敵」です。

レーガン大統領はヘラヘラ笑い「最も重要な同盟国」などと言いながら通貨戦争を仕掛けてきた。


外交の世界にはトモダチも同盟国も無い。


翻弄される日本と投資家

こんな時に登場したのがビル・クリントン米国大統領で、彼はアメリカの誇りを傷つけた日本を心底憎んでいました。

有名な逸話としてビルクリントンは中国や韓国、アジア諸国に電話を掛け捲り、従軍慰安婦や侵略で日本を責めるよう依頼した。

1993年には自民党が下野して細川政権から村山政権まで、反米主義の野党政権が続きました。


アメリカの報復なのか偶然か、1995年には超円高になり79円をつけ、全ての輸出産業は崩壊と言える打撃を受けました。

円高進行中に阪神大震災が発生して円高に拍車を掛け、この頃のダメージから今も日本は回復していない。

1997年から98年にはアジア通貨危機を引き金に日本の大企業や銀行が倒産し、山一ショックなども起きています。


2001年には米同時多発テロ、2002年にはITバブ ル崩壊、2003年には「りそな危機」など銀行危機と毎年のように金融危機が起きました。

こうした危機を乗り切るため日本政府は「ゼロ金利政策」をとり世界的にも金余りになっていた。

そこに襲ってきたのが米国発の「サブプライムショック」で後にリーマンショックに発展しました。


経済危機を責任を取らされて自民党はまた下野し、また反米政権の下で円高が進行し、また巨大地震が発生しました。

1995年のドラマの再放送のように、あっという間に100円を切り、2011年10月31日に1ドル75円をつけました。

だが2012年、不思議な事に民主党が選挙で負けて去っていくと、急激に円安に戻っていきました。


2020年現在は1ドル109円で推移していますが、これまで見たように明日突然円高が始まるかも知れません。

残念ですが日本のような為替変動が大きい国では、アメリカの投資家のように「買い続ければ必ず株価は上がる」という投資法は通用しません。

株価や地価は為替相場に連動するので、超円高の時に企業の業績をいくら見ても「無駄」なのです。


なぜ他の国の通貨はあまり変動しないのに、日本円だけが急上昇や急降下するのか、不思議に思えます。

外人アナリストや外国の研究者によるとそれは「日本がアメリカに安全保障で依存しているから」だそうです。

アメリカ軍に守ってもらっているので、日本の通貨政策や経済政策は結局アメリカが決めていて逆らえません。


「日本は軍事費が少ないから経済に回す事が出来て発展した」と思っているのは日本人だけで、外人はそう思っていません。
http://www.thutmosev.com/archives/44207880.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c68

[近代史3] 極貧のイギリス王室 _ イギリス王家の滅亡と「イギリス人」の消滅
2020年01月13日
イギリス王家の滅亡と「イギリス人」の消滅


イギリス王室の貧乏ぶりは相当なもので、メーガンはダイアナと同じように失望した筈です

画像引用:https://bostonglobe-prod.cdn.arcpublishing.com/resizer/mr3lx_l47jQyepV7j2zjI90mGWQ=/1440x0/arc-anglerfish-arc2-prod-bostonglobe.s3.amazonaws.com/public/THCIRL3M35AIRLGZSBKEWOIVXI.jpg

ダイアナも失望したイギリス王室の貧乏ぶり

イギリス女王エリザベスの息子チャールズの次男、ヘンリーが突然妻の母国のカナダに移住すると宣言した。

女王や王家に相談せず独断で決めたらしく、高位王族から離脱して公務がある時だけイギリスに行くと言っています。

実現するとカナダの滞在費用やイギリスへの往復費用をだれが負担するのかなど疑問が多い。


この決定にはイギリス王室の金の話が絡んでいて、王室は「自給自足」なのでまったく金がない。

チャールズとダイアナの離婚の最初のきっかけも、王室の資金不足で城や住居がボロボロで、ダイアナが不満を持ったからでした。

結局ダイアナは貧乏王と離婚してアラブの金持ちと結婚したあたり、金の切れ目が縁の切れ目という印象を受ける。


そしてダイアナの息子の嫁であるメーガン妃も、貧乏王室につきあって貧乏になるつもりはまったくないようです。

ヘンリー夫妻の宣言は実は夫妻が望んだものではなく、王室の資金不足から次男夫婦がリストラを命じられていた。

2018年5月にヘンリーとメーガンは結婚しロンドンをパレードしたが、費用は約50億円でそのうち47億円が警備費用だった。


結婚式そのものは質素であり、メーガン妃はダイアナと同じように王室の貧乏ぶりを目にし失望した筈です。

イギリス国家は結婚費用を出さないので、王室は結婚式のために不動産を売却したり借金したり、あらたな観光事業を始めたはずです。

イギリス王室は城などを公開しているが、資金不足なので生活費にあてるために公開しています。

王室からリストラされる王子

イギリス王室の費用は自給自足で、所有する土地などからの収入の25%が活動費として使われる。

2015年は約430億円の収入があったので一旦政府に全額収め、25%の約107億円が支給された。

因みに日本の皇室予算は約170億円で、宮内庁以外にかかった費用は計上されていない。


例えば政府専用機は自衛隊が運用し、皇室関連の警備は警視庁などが担当し、すべて政府が支出している。

代わりに皇室の資産だった不動産、例えば上野動物園やすべての天皇陵、皇族が建てた神社や寺、あらゆる遺産は国などが管理している。

イギリス王室は結婚式のパレードの警備費用すら国は1ポンドも出さないので、王家は今や破産寸前となっている。


そしてイギリスメディアの報道によると、王室は支出を削減するためヘンリー夫妻を「王族」から外し費用を支給しない決定をしていたという。

ヘンリー夫妻は自分の生活費を自分で稼がなくてはならなくなり、言ってみれば王族から無職のホームレスに転落することになった。

メーガンは米国籍だが結婚前カナダに住んでいて、夫婦でクリスマスの長期休暇を過ごすなどしていた。


メーガン妃はカリフォルニア出身で母は黒人、父はオランダ・アイルランド人でいわゆる正統なアングロサクソンからは遠い。

外国人の嫁というだけでもスキャンダルだったが、さらに黒人とアイルランド人のハーフで、王子を連れてカナダに「亡命」しようとしている。

黒人ハーフのアメリカ人であるメーガンはイギリスに愛国心などないし、王室にも未練は何もないでしょう。


結婚パレードの費用もすべて王室の自費で大赤字だった

画像引用:https://cdn.cnn.com/cnnnext/dam/assets/180519150448-82-royal-wedding-harry-meghan-exlarge-169.jpg

金の問題

メーガンはアメリカ女優でもあり、おそらく金に困ってはいないのでイギリスで貧乏するよりカナダやアメリカで事業をしようと考えている。

まさか女優に復帰はしないでしょうが、知名度を生かして夫婦で何かを始めると考えられます。

ヘンリー夫妻はサセックスロイヤルという慈善団体をネット上で運営していて、ウィリアム王子とキャサリン妃も同様の慈善事業をしている。


ヘンリー夫妻は結婚時にウィンザーの住居に引越し、改装費は300万ポンド(約4億2900万円)かかり批判された。

ヘンリー夫妻の公費の5%は政府が支給し、95%は父親のチャールズ皇太子が支給している。

父親のチャールズ皇太子は所有するコーンウォール公領で得た収入から、ヘンリー夫妻に年数億円ほど支給している


政府から公費を受け取るには個人的な営利活動をしてはならず、24時間王室のために拘束される。

95%はチャールズ皇太子の私費であり、親子が絶縁しないかぎりそのまま支給される。

これだとヘンリー夫妻にしろウィリアム夫妻にしろ、政府からの安月給は拘束されるだけでメリットがない。


そこでヘンリー夫妻は政府からの5%を放棄する代わりに自由な経済活動を行うと宣言し、おそらくメーガン主導で決められた。

チャールズ皇太子がヘンリー夫妻に対し、英国王室から完全に離脱すれば、資金提供をストップすると報道されている。

ヘンリー夫妻は「高位王族」から離脱すると言っているが、王室にはとどまり公務も行うとしている。

イギリス王室を支える「民族」が消滅

ダイアナ騒動からヘンリー夫妻まで、この数十年のイギリス王室の混乱は金欠からきている。

メディアによるとイギリス王室のの資産は約1兆円だが、そのほとんどは現金化不可能な城や土地となっている。

1兆円の資産で年間400億円以上の利益を上げるが、ほとんどを国が没収し25%の約100億円だけが支給される。


王室の人数は孫たちの結婚で増えるばかりなので、王室からリストラしなくては維持できなくなった。

なぜイギリス政府は王室の費用を出さないのかは、王室は「領主」であってもただの人間に過ぎない点にある。

日本の天皇はアマテラスという神の子孫であり日本国の創始者、日本政府の正当性は天皇の正当性にかかっている。


もし天皇の正当性が疑われると日本国そのものの正当性がなくなり、中国やモンゴルやソ連の一部という事になる。

天皇が正当だから中国皇帝国家やモンゴル皇帝との戦いが正当なので、天皇が正当でないなら元寇や日清戦争は中国の地方の反乱に過ぎなくなります。

中国皇帝から見て朝鮮や日本は「中国のひとつの地方」に過ぎなかったが、聖徳太子や天智天皇が正当だったから日本は中国と対等になったのです。


日本国やヤマト民族の正当性は天皇の正当性にかかっているから、日本政府は皇室費用全額を支出します。

イギリスでは移民政策でアングロサクソンがどんどん減っていて、イギリス王家が象徴するイギリス民族が消滅しつつある。

長男がいるからヘンリーは王にならないとは言え、王子が外人女性と結婚して「亡命」するようでは今後も混乱は続く。
http://www.thutmosev.com/archives/81928252.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/800.html

[近代史3] 極貧のイギリス王室 _ イギリス王家の滅亡と「イギリス人」の消滅 中川隆
1. 中川隆[-14621] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:38:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1549]
2020年01月12日
非英国的プリンセスの離脱
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795154.html


我が儘なプリンセスとプリンス

(左 : エリザベス女王と同席するサセックス公爵夫妻 / 右 : ケムブリッジ公爵夫妻)

  日本の皇室と英国の王室は、本質的に違うけど、イングランドの王侯貴族を観察することは、我々にとって非常に参考になる。なぜならば、我々は国家や皇室を使った社会実験は絶対に出来ないので、外国での社会実験を眺めることで、どんな結果になるのかを知ることができるので、とても有益だ。

  今月初旬、サセックス公爵のヘンリー王子とメーガン妃は、間もなく高位の王族から引退し、今後は王室の公務に係わらず、北米や英国を行き来する民間人の暮らしをするという。つまり、サセックス公爵は、王位継承権には未練が無く、煩わしい役目はもう厭だよ、と述べた訳だ。ところが、この異例の事態にエリザベス女王は大激怒。本当かどうか定かではないが、ヘンリーとメーガンは前もって女王の諒解を取っていなかったのだ。バッキンガム宮殿の報道官によると、一応、サセックス公爵夫妻との話し合いはあったが、まだそれは時期尚早で、二人の要望を検討している最中であったらしい。それなのに、ヘンリーとメーガンは王室の裁決を待たず、「既定事実」にしてしまおうと、一方的に発表してしまったのだ。とても信じられないが、エリザベス女王のみならず、父親のプリンス・チャールズ、兄のウィリアム王子も皆「寝耳に水」で、TVを観て初めて知ったという。(Rebecca English, Sam Greenhill, Sebastian Murphy-Bates, Jack Elsom, Danyal Hussain, Roy Tingle and Terri-Ann Williams, "The Queen's fury as Harry and Meghan quit", Daily Mail, 8 January 2020.)


(左 : アーチーを抱くメーガンとヘンリー王子 / 右 : エリザベス女王と家族)

  もし、これが本当だとしたら、ヘンリー王子はとんでもない馬鹿息子である。高位の王族を離脱するのは重大事項で、王室関係者とよく相談し、女王の許可を得ると共に、各方面に根回ししてから、公的発表にするのか普通だ。それなのに、いきなり「上級王族引退宣言」なんて、開いた口が塞がらない。こんな電撃発表を聞けば、イギリス人じゃなくても驚く。王室に仕えるある執事は、この発表に衝撃を受け、「まるで背後から刺されたような気分だよ」と語っていた。おそらく、ご立腹のエリザベス女王は二人を引き留めようとはせず、「好きにしなさい !」と突き放し、「その代わり、痛い目に遭うわよ!」と仄めかしたに違いない。エリザベス女王は君主としての義務に忠実で、王室の権威失墜を殊のほか恐れている。だから、ダイアナ妃がエジプト人の成金と交際した時に憤慨したし、ヨーク公爵夫人、すなわちアンドリュー王子と離婚したサラ・ファーガソンが、恥じらいも無くTV宣伝に出演し、いかがわしい銭儲けに関与したことを酷く怒っていた。第二次世界大戦中、ドイツ軍による本土攻撃にも耐え、敗戦後のブリテン国民を鼓舞してきた女王にとって、王室の栄光は如何なる犠牲を払っても守らねばならない。国民から侮蔑され、生き恥をさらしながら統治するなんて、誇り高きエリザベス女王には無理。堪えられない。(だから、ダイアナ妃を殺しちゃったのかも。)


(左 : ドディーとダイアナ妃 / 右 : アンドリュー王子とサラ・ファーガソン)

  厄介な公務におさらばし、煩わしい連中から遠ざかりたい、と願うヘンリー王子夫妻だが、果たして彼らの望みは叶うのか? たとえ、上級王族を引退したって、特ダネを求めるパパラッチは追跡を止めないし、ヘンリーとメーガンの護衛費だって不要になる訳じゃない。むしろ、手薄になった警護の隙を附いて、今まで以上の藝能記者が押しかけるし、カメラを掲げたパパラッチも負けてはおらず、毎日毎日執拗に追いかけ回し、至る所でシャッター・チャンスを窺うはずだ。したがって、二人の生活費は引退前と同じくらいかかるだろう。まぁ、ヘンリー王子には“ある程度”の蓄えがあるらしく、昨年は父親から490万ポンドの資金をもらったそうで、さらに別口、つまり不動産と遺産で2,000万ポンドを得たらしい。

  今回の件を耳にしたブリテンの一般庶民は、「本当にヘンリーとメーガンは経済的に自立できるのか?」と心配したそうだが、たぶん彼らは何とかやって行けるだろう。既に、二人は幾つかの収入源を持っていて、そこそこの稼ぎになるそうだ。例えば、大手の出版社と契約を結び、私生活や王室のことを書けば、ベストセラーになる確率が高い。一例として、大統領職を退いたオバマは、出版大手のランダム・ハウスと契約を結び、6,500万ドルを手にしたそうだ。ビル・クリントンは自伝『My Life』を書いて1,500万ドルの前金を貰っていたし、女房のヒラリーは2003年に『Living History』を書いて800万ドルの前金を得ている。そして、2014年に『Hard Choice』を書いたら1,400万ドルの報酬を得たという。だいたい、このクリントン夫妻は金の亡者で、鮫よりも素早く行動し、猟犬よりも鼻が利く。ユダヤ人の前で土下座する連中だから、支那人やアラブ人からの裏金だって構わない。優雅な生活を勝ち取った方が勝ち組だ。天使のように貧民に同情するのが悪魔の手口である。

(左 : バラク・オバマとミッシェル夫人 / 右 : ビル・クリントンとヒラリー夫人)

  ヘンリー王子夫妻には、他にも期待できる収入源があって、TV出演に講演ツアー、ファッション・ブランドによる著作権料など結構ある。噂によると、既にヘンリー王子は有名司会者のオプラ・ウィンフリーとタッグを組み、精神面での健康をテーマにしたドキュメンタリー番組を手掛けるらしい。また、夫婦揃ってアフリカに赴き、「ハリーとメーガンのアフリカ旅行」といった娯楽番組を制作するようだ。黒人に親近感を覚えるメーガンにとっては、まさに“もってこい”の企画で、ブリテンやアメリカ、カナダ、オーストラリアなどに住む有色人種も大喜びだ。こうなりゃ、『世界不思議発見』とか『世界まるごとHow Much』みたいな番組を作って、司会者になったらどうなんだ? 鳳啓助と京唄子みたいでいいじゃないか。ヘンリーとメーガンで英国版の『唄子・啓助のおもろい夫婦』とか、「林家ハリー&メーガン」と称して世界各地を巡り歩き、現地の写真を撮って個展を開く、とか色々ある。それにもし、桂三枝が引退したら、テレ朝が『新婚さんいらっしゃい!』の司会を頼むかもしれないぞ。「でも、英語が・・・」と心配なら、出演者は楽天やユニクロの関係者にすればいい。みんな英語が得意だから !

  日本人は「講演会で稼ぐことが出来るのか?」と疑問に思うが、歐米の有名人は目玉が飛び出るほどのギャラを要求するから大丈夫。ホワイトハウスを去った黒人の大統領は、ひと講演につき40万ドルを手にするそうで、女房のミッシェル夫人は1回につき20万ドルらしい。まさしく、濡れ手に粟。日本人は「腹黒い奴め!」と侮蔑するが、オバマなら「だって黒人だも〜ん」と開き直るだろう。それに、オバマは黒人にとって、「数少ない英雄」なんだから、文句を垂れてもしょうがない。

(左 / ジョージ・W・ブッシュ)
  他方、ジョージ・W・ブッシュ元大統領だと、1回の出演で約10万ドルから17万5千ドルくらい取るそうだ。ガメついのはクリントン夫妻の方で、亭主が大統領を辞めた2001年から、女房の大統領選があった2016年までの間に、約1億5,300万ドルを稼いだみたい。この夫婦は1回現れるだけで、少なくとも10万ドルを手にしたそうだ。リベラルの連中って、普段は貧乏人や労働者に同情するけど、自分のギャラとなったら途端にシビアになる。心優しい「平和の鳩」が、ピーチク喋るときは、銭ゲバの「禿鷹」に豹変するとは、カメレオンも真っ青だ。著名人の出演料に詳しい「Talent Bureau」のジェフ・ジェイコブソンによれば、ヘンリー王子クラスの有名人なら、1回の出演で50万ドルくらいは取れるらしい。

 ヘンリー王子の場合はもっと有利で、たとえ王室から離れても、ダイアナ妃の息子でエリザベス女王の孫という事実は変わらないから、何をしたって注目されるだろう。しかも、半分民間人のような暮らしをするから、何らかの失態やスキャンダルに陥ることだってある。こうなればマスコミの餌食だ。メーガンだって失敗を犯す可能性が高いから、パパラッチは骨までしゃぶるつもりだろう。王室の庇護が期待できない二人は、藝能記者から質問攻めに遭い、有ること無いこと、あらゆるゴシップで辱めを受けるはずだ。ヘンリーとメーガンは名声を利用して儲けようと考えているが、意地汚いマスコミはそう甘くないぞ。

破局だらけの王族たち

  ヘンリー王子の引退宣言もショックだが、英国王室にはスキャンダルが尽きない。これまで、女王の周辺では次々と王族が離婚している。こんな調子だから、エリザベス女王とフィリップ殿下は、何かと頭が痛い。チャールズ王太子とダイアナ妃の離婚は大々的に報じられたから日本でも有名なんだけど、妹のアン王女と弟のアンドリュー王子も実は離婚経験者。日本人だと「王族の道徳教育は一体どうなっているんだ?」と尋ねたくなる。アン王女が最初に結婚したのは、陸軍のマーク・フィリップス(Mark Phillips)大尉で、殊のほか乗馬が大好き。ところが、「じゃじゃ馬馴らし」は苦手だったのか、彼は1992年に王女様と離婚。ところが、陸軍士官と別れたアン王女は、失意のドン底どころか、とある海軍士官に目を向け、職業軍人のティモシー・ローレンス(Timothy Laurence)中将と恋仲になった。そして、王女は1999年にティモシーと再婚する。


(左 : 若い頃のアン王女 / 中央 : アン王女とマーク・フィリップス / 右 : アン王女とティモシー・ローレンス )

  一方、サラ・ファーガソン夫人と別れたアンドリュー王子は、顔を背けたくなるほどのスキャンダルだらけ。離婚に関する慰謝料では揉めに揉め、泥沼状態に陥って二進も三進も行かない様子。しかも、アンドリュー王子は致命的な過ちを犯す。ユダヤ人ブローカーのジェフリー・エプシュタイン(Jeffrey Epstein)と知り合い、彼から当時17歳の少女、ヴァージニア・ロバーツ(Virginia Roberts)を“紹介”され、「裸の付き合い」にのめり込んだ。「性奴隷」にされたと訴えるヴァージニアの証言によれば、アンドリュー王子はベッドの中でハッスルする時、大量の汗をかくそうだ。(本人は否定したが、直ぐにバレてしまった。) 被害者は嘗て恨みをいつまでも抱いているもんで、エプシュタインの「商品」だったヨハンナ・ショバーグ(Johanna Sjoberg)も表に現れた。彼女は当時、アンドリュー王子に乳房を鷲摑みにされました、と証言する。まさしく、「泣きっ面に蜂」とはこのことだ。もしかしたら、スケベ心満載のアンドリュー王子は、バッキンガム宮殿で女王蜂にも刺されたりして・・・。(それにしても、英国の王子様は、かなりの美人好みなんだなぁ〜。)


(左 : アンドリュー王子とヴァージニア・ロバーツ / 中央 : 窮地に立たされたアンドリュー王子 / 右 : ヨハンナ・ショバーグ )

  もう、死にたくなるほどの「赤っ恥」であるが、母親のエリザベス女王はもっと恥ずかしい。まさか、生きている内に、これほどの屈辱を味わうとは。こうしたスキャンダルを耳にすると、「日本の皇族は本当に真面目だなぁ〜」としみじみ思う。いくら皇族に「自由な人」がいても、女衒と親しくなって、若い娘を手込めにする者はいない。たとえ存在したとしても、二人の記念写真まで撮るバカはいないだろう。まともなブリテン国民は、アンドリュー王子の淫行と破廉恥に愛想を尽かした。(ちなみに、捕まったエプシュタインは当初、拘束中に「自殺した」と報じられたが、最近になってようやく「暗殺」ということが発覚した。詳しい事はいずれ述べたい。それにしても、イスラエルによる「ハニー・トラップ」は巧妙だよねぇ〜。)

  日本ではエリザベス女王の妹、マーガレット王女についてはあまり報道されないが、「スノードン伯爵夫人(Countess of Snowdon / マーガレット王女の身分)」も離婚経験者だ。若い頃は結構美人だったマーガレット王女は、フッション業界で活躍する写真家のアンソニー・アームストロング=ジョーンズ(Anthony Armstrong-Jones)と1960年に結婚した。後に彼は初代スノードン伯爵となっている。しかし、二人は1978年に別れた。真の理由は定かでないが、マーガレット王女の浮気も原因の一つだった。しかし、懲りない人は洋の東西を問わず何処にでもいるようで、この王女様は1966年にワイン業者のアンソリー・バートン(Anthony Barton)と付き合い、次にスコットランドの貴族でジャズ・ピアニストでもあったロビン・ダグラス・ホーム(Robin Douglas-Home)と交際したという。

( 左 : アンソニー・アームストロング=ジョーンズ / 中央 : マーガレット王女とその子供達 / 右 : ロビン・ダグラス・ホーム )

だが、ロビンとの肉体関係は無かったらしい。それでも、別れたロビンには相当なショックであったらしく、彼は破局後に鬱病を発症し、最後は自ら命を絶つことになった。マーガレット王女が起こした恋愛沙汰は数知れず、交際相手の中にはローリングストーンズのミック・ジャガー(Mick Jagger)や俳優のピーター・セラーズ(Peter Sellers)、極左俳優のウォーレン・ビーティー(Warren Beatty)などがいたそうだ。そんな王女も病には勝てず、2002年、71歳の若さで息を引き取った。


(左 : 若い頃のマーガレット王女 / ミック・ジャガー / ピーター・セラーズ / 右 : ウォーレン・ビーティー )

  悩みの種が尽きないエリザベス女王にとって、唯一の救いは末っ子のエドワード王子と妃のソフィー(Sophie Helen Rhys-Jones)だ。「ウェセックス伯爵夫人」となったソフィーは、父方の血筋でモルズワース子爵家(Viscount Molesworth)に繋がっており、その祖先を遡るとヘンリー4世に辿り着く。初代のロバート・モルズワース子爵は、アイルランド貴族で枢密院顧問官を務めていた。ソフィーとエリザベス女王の仲は良好で、このサセックス伯爵夫人はブリテン連邦はもちろんのこと、他のアジア・アフリカ諸国を歴訪し、英国の王族としての公務に励んでいた。彼女は様々な慈善活動やイベントに参加し、しばしば女王の名代を務め、君主からのメッセージを伝えていたそうだ。王室に嫁いだプリンセスはこうでなきゃ。派手な衣装に身を包み、公金を使って豪華なアヴァンチュールじゃ、王党派のブリテン国民だって頭にくる。何より、ソフィー妃はメーガン妃と決定的に違っている。ウェセックスの公爵夫人は、まさしく“サクソン人”らしい容姿を持っているから、一般国民からの好感度を得やすい。(「ウェセックス」は元々、サクソン人がブリテン島西部に建てた王国で、アルフレッド大王が君臨したことでも有名だ。)


(左 : ソフィー妃 / 中央 : エドワード王子とソフィー妃の結婚式 / 右 : エドワード王子の家族写真 )

  ちなみに、ソフィーの親戚にはスペンサー家のダイアナ妃や、女優のオリヴィア・デ・ハヴィランド(Olivia de Havilland)、その妹で女優のジョアン・フォンテーン(Joan Fontaine)がいるそうだ。オリヴィアとジョアンの父親であるウォルター・デ・ハヴィランド(Walter de Havilland)は日本と縁が深い。というのも、彼は東京帝國大学の「御雇外国人」であったからだ。一般には知られていないが、英語を教えるイギリス人教授であった。彼は日本で妻となるリリアン・フォンテーン(lilian Fontaine)と出逢い、1914年、勤務先の東京で結婚したという。だから、二人の娘オリヴィアとジョアンは日本生まれとなっているのだ。しかし、ウォルター先生はリリアンと上手く行かず、1925年、二人は離婚する破目に。そして、彼は1927年に再婚するが、そのお相手というのは、家政婦の「ユキ・マツクラ」であった。ところが、異人種間結婚というのは、どうも破局する確率が高く、1958年、ウォルターはこの日本人妻と離婚。再び独身となったウォルターは、1960年にローズマリー・コナー(Rosemary Connor)という女性と再婚したそうだ。

(左 : ウォルター・デ・ハヴィランドとリリアン夫人 / 中央 : オリヴィア・デ・ハヴィランド / 右 : ジョアン・フォンテーン )

  他方、父親と別々に暮らす二人の娘は、映画界でそれぞれの道を歩むことに。姉のオリヴィアは超大作『風と共に去りぬ』でメラニー・ハミルトン役を演じ、ハリウッドで浮名を流す女優となった。付き合った男がこれまた凄く、大富豪のハワード・ヒューズ(Howard Hughes)、人気俳優のジェイムズ・スチュアート(James Stewart)、名監督のジョン・ヒューストン(John Houston)と大物ばかり。妹のジョアンもそこそこの経歴を持つ。一応、巨匠アルフレッド・ヒッチコックが手掛けた『レベッカ(Rebecca)』に起用され、名優のローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier)と共演することができた。同監督作品の『断崖(Suspicion)』では、これまた大物俳優のケリー・グラント(Cary Grant)が相手役。実に運がいい。ところが、姉と同じくジョアンも恋多き女性で、生涯で4回も離婚を経験したというから、いかにもハリウッド女優らしい。エリザベス・テイラーと似ている。大女優のテイラーは生涯8人の夫を持ったが、結婚は9回。なぜなら、俳優のリチャード・バートンと2回結婚しているから。


(左 : ハワード・ヒューズ / ジェイムズ・スチュアート / ジョン・ヒューストン / 右 : ローレンス・オリヴィエ )

  脱線したので話を戻す。英国王室の伝統や公務、およびイングランドの風潮に馴染めなかったメーガン妃は、嫁ぎ先のイングランドを離れて、出身国のアメリカやカナダに戻りたいと望んでいる。だが、本当はブリテン人の愛国者から嫌われていると判っていたから、プリンセスの座に嫌気が差したんじゃないか。このサセックス公爵夫人は、2012年、自身の人種的形質、つまり両親から受け継いだ遺伝子と“よりフレンドリー”な世界を求めて、議論を交わしたことがある。そして、この討論を録画したビデオが最近になって再び脚光を浴び、当時女優だったメーガンが、「憎しみを消去する(Erase The Hate)」というキャンペーンに参加し、かつての共演者であるパトリック・アダムズ(Patrick J. Adams)と一緒になって、「偏見をなくそう」と呼びかけていたことが話題になった。

(左 : 幼い時のレイチェル・メーガン・マークル / 中央 : 父トマス・マークルと一緒のメーガン / 右 : 母 ドリア・ラグランドと少女時代のメーガン )

  結婚前、テレビ女優として活躍していたレイチェル・メーガン・マークルは、白人の父トマス・マークル(Thomas Merkle)と黒人の母ドリア・ラグランド(Doria Ragland)との間に生まれた。浅黒い混血児として誕生したメーガンは、成長過程で様々な苦痛を味わったという。現在、アーチーという息子に恵まれたメーガンは、2012年当時、「私はレイシズムに我慢がならない !」というスローガンを印刷したTシャツを着て、自分の人生を振り返っていた。下記の発言は彼女の心情を理解するうえで、とても役に立つ。


(左 : メーガンが嫌う従来のイギリス人家庭 / 右 : メーガンが理想とするアフリカ的ブリテン学校)

  私は両方の親から受け継いだ遺産を誇りに思っています。私は自分が歩んできた場所と、これから歩む場所に誇りを持っている。しかし、私が子供を持つ頃までに、人々が物事の変化に対して心を開き、混成の世界を受け容れる状態になっていることを願っています。("Meghan Markle reveals her wish for her future children to born into a world where mixed race people are no longer discriminated against", Daily Mail, 23 December 2019.)

  さらに、彼女は自身の体験を回想し、こう語っていた。

  私は二つの人種から成っているのよ。でも、大抵の人は私の中で何が混ざっているのか判らない。私は壁にタカる蠅のような気持ちで、人生のほとんどを過ごしてきたの。侮辱的な言葉だって耳にしたし、不愉快な冗談や名称だってあったのよ。本当に傷ついたわ。二、三年前の事なんだけど、誰かが私のママを「Nワード(Nigger / 黒ん坊)」で呼んだのを聞いたことがあったわ・・・今、私達が住んでいる国の風景を観ていると、世界がもっと良くなればいいなと思います。

  メーガンは人種を問題にする人々に恨みを持っている。「ある人々は私を直接見ずに、私を黒人女とか、二重の人種(biracial)とみなすのよ」。事実、メーガンは奇妙な人間と思われていた。彼女は子供の頃のエピソードを話す。昔、メーガンの家族は、祖父に従ってオハイオ州のクリーヴランドから、カルフォルニア州のロスサンジェルスに引っ越したそうだ。しかし、この新天地での生活は快適なものではなかった。例えば、食べ物を買いに行くときは、いつでも裏口のドアから出なければならなかったという。既に、過ぎ去った日々の出来事ではあるが、未だに忘れられない記憶になっている。たぶん、彼女の家族は人種的に隣人と異なっていたから、一軒だけポツンと孤立していたのだろう。

  ついでに言っておくと、よく歐米の有色人種は、集会や演説の席で「私は両親から受け継いだものを誇りに思っています」と自慢する。まさしく、多民族主義者が喜びそうな“決まり文句”を口にするが、彼らは本当に親から貰った遺伝を気に入っているのか? 何となく怪しい。例えば、ミッシェル・オバマやコンドリーサ・ライスもそうだけど、メーガンはどうして母親から受け継いだ黒人の遺伝子を「誇り」にせず、嫌いな白人を真似て、自分の縮れ毛を直毛にしたのか? メーガンが幼い時に撮影された写真を見てみると、彼女の髪はチリチリで、いかにもアフリカ人らしい風体だ。もし、彼女が母親から受け継いだ肉体を誇っているなら、黒人であることに劣等感を抱かなず、髪の毛も「自然な縮れ毛」で通したはずだ。ところが、メーガンはずっと白人らしく装っている。


(左 : 少女時代のメーガン / 中央 : プリンセスになったメーガン /右 : 大統領夫人になったミッシェル・オバマ )

  一方、アングロ・サクソン人の白人女性は、本当に親から貰った遺伝子を誇りに思っている。例えば、南アフリカやコンゴに住んでも、西歐白人であることに劣等感を持たず、イギリス式の生活様式を貫く。多少は現地の言葉を覚えるが、基本的には英語で生活し、唇に皿を嵌め込んだり、オッパイ丸出しでうろつくことはない。たとえ、現地の黒人から「あっ、肌が白い! 髪が金色だ! 目玉も青いぞ!」と笑われても平気だ。こうしたイギリス人女性は、現地人と肉体的に異なっていても悩むことはないし、土人から称讃されたいがために髪を黒く染め、パーマで縮れ毛にすることもない。つまり、イギリス人はアフリカ人から「仲間はずれ」にされようが気にしない、というこだ。北米や歐洲に住むアフリカ黒人とは大違いである。(ちなみに、「ソバージュ / sauvage」という名称は、「野生の」という意味だ。たぶん、アフリカの野生児みたいにチリヂリ、ボサ〜とした髪型を指した言葉なんだろう。筆者の同級生で「ソバージュ」にした女の子がいたけど、何となく不格好に見えてしまった。本人には悪いから言わなかったけど、周囲からの評判は良くなかったぞ。)


(左 : 御少女時代と公爵夫人になったキャサリン・ミドルトン / 右 : 「イギリス人」らしいキャサリン妃の子供達、左側からジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子)

  また、メーガンは“心温まる”昔話を紹介していた。彼女が7歳の時だ。バービー人形のボックス・セットが欲しくて、親にせがんだことがあるという。これは「ハート・ファミリー(Heart Family)」という名の商品で、箱の中には母親の人形と父親の人形、そして子供の人形が二体入っていたそうだ。まさしく核家族を象徴するような人形セットで、白人用と黒人用のヴァージョンがあったらしい。メーガンはどちらでもいいから、このボックス・セットが欲しかった。ある年のクリスマスのこと。朝起きると、彼女は念願の「ハート・ファミリー」を目にする。さっそく彼女がプレゼントの箱を開けてみると、そこには白い父親の人形と白黒二つの子供人形があった。メーガンの父トマスは白と黒のボックス・セットを二つ購入し、白い子供人形と黒い子供人形をペアにして、プレゼント・ボックスに入れていたのだ。たぶん、母親の人形は「黒人」の方を選んでいたと思うが、「カスタマイズ」するために2セットも購入するんだから、混血児用のクリスマス・プレゼントは高くつくものだ。

(左 : クレシンダ・ボナス / 中央 : ダイアナ妃 / 右 : ソフィー妃 )

  このように、白人社会に怨念(ルサンチマン / ressentiment)を抱くメーガンは、ブリテン白人が暗に投げかける誹謗中傷に敏感だ。一部のブリテン国民は、彼女の私生活を槍玉に挙げて、「公費の無駄遣いだ!」「もう藝人じゃないんだぞ!」「派手な服装を慎め! お前のドレスが、いくらすると思っているんだ!」「豪勢な休暇を取りやがって、何様のつもりなんだ!」と非難囂々、事あるごとにメーガンを非難する。だが、こうした文句の根底に黒人への嫌悪感があるとは誰も言及しないから、偽善としか言い様がない。もし、サセックス公爵夫人が浅黒いメーガンではなく、イギリス人らしい元の恋人クレシンダ・ボナス(Cressida Bonas)みたいなお妃なら、ブリテン国民も多少の出費は黙認するだろう。なぜなら、クレシンダはケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)やウェセックス伯爵夫人(ソフィー妃)、故・プリンセス・オブ・ウェールズ(ダイアナ妃)と同じ種族に属しているからだ。以前、女優のナオミ・ワッツが伝記ドラマの中で、故・ダイアナ妃の役を演じたが、本当にソックリだった。もし、メーガンがその役を演じていたから、観客から大ブーイングの野次を受けていたはずだ。たとえ、「ブリテン人女優」でも、ラシャナ・リンチ(Lashana Lynch)やナオミ・ハリス(Naomie Harris)みたいな女性だと、同じ結果になると思う。


(左 : 亡くなったプリンセス・ダイアナ / ダイアナ妃に扮したナオミ・ワッツ / 「007」になり得るラシャナ・リンチ / 右 : ナオミ・ハリス )

  人間は本能的に“違うモノ”を嫌う傾向がある。我々には同族に対する親近感が生まれつき備わっており、異質な容姿の人間を目にすると、往々にして嫌悪感を持つ。歐米諸国の心理学者は、幼児が異なる人種を目にして、どのような「好き・嫌い」を示すのか、つまり、どんな人種に親しみを覚え、どの人種について拒絶反応を示すのか、といった実験を行っている。大抵の場合、白人の子供は白人の保母とか西歐系の女性に好意を抱き、褐色のアラブ人とか真っ黒なアフリカ人、能面のようなツラをした東洋人には親近感を持たない。だいたい、黒人の子供だって、日本人より黒人の保母さんの方を好むじゃないか。したがって、ブリテンの白人は「メーガン妃がイングランドを去る」と聞いても「哀しい」とは思わないし、「戻ってきて!」とせがむこともない。ただし、ヨーロッパのパパラッチは別。彼らは歐米諸国の有色人種を念頭に置いて一攫千金を狙う連中だから、メーガン妃は金の卵を産む鶏だ。彼女が何処へ行っても尾行するし、必死でスキャンダル写真をモノにしようとする。でも、アングメ・サクソン系やケルト系のブリテン国民にしたら、“どうでもいい”つまらぬ事だ。メーガン妃が居なくなっても、別に困ることは無いから、却って「清々した!」という気分なんじゃないか。


(左 : アフリカ人の子供達に囲まれて幸せそうなメーガン / 右 : 「多民族主義」が浸透したブリテンの小学校)

  英国のヘンリー王子は、所詮、ウィリアム王子やジョージ王子の代用品、すなわち万が一に備えて取っておく「血のスペア・パーツ」程度だからいいけど、日本の悠仁親王殿下が異人種とご結婚なされたら大変だ。たとえ、将来のプリンセスが「日本国籍保有者」でも、その母親が帰化鮮人とか支那人、あるいは日比混血児であったら、何割かの日本人は幻滅するだろう。もちろん、皇室を尊敬する気持ちに変わりがないが、悠仁親王殿下と一緒に現れる「お妃」に手を振る気持ちにはなれない。日系人の一般国民は、はっきりと言葉に出せないが、何となく歓迎できない気分になってしまうのだ。やはり、皇室のプリンセスは、日系日本人の女性がいいよねぇ〜。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795154.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/800.html#c1

[リバイバル3] 超絶人気の名曲喫茶ネルケンのマダム _ クラシック・ファンが本当に求めているのは… 中川隆
22. 中川隆[-14620] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:45:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1548]

590名無しの笛の踊り2020/01/09(木) 21:32:56.69ID:ktjhFL4B

先日高崎近くの「ムジカ」にやっと行くことができた。少し不便だが、行った甲斐が大いにあった。

コーヒーもうまいし、ジョーダンワッツのフラゴンも小さいながら部屋全体の響きのおかげで、気持ちの良いクラシックが聴けた、
本来のメインSPのVITABOXはやはり圧巻。おまけに景色も良い。

久しぶりに堪能した。吉祥寺バロックでは、VITABOX聴けずにいたが、お店で聴くことができた。
以前このスレで、行った10数軒の名曲喫茶の順位を出したが、変更した。

阿佐ヶ谷のヴィオロンはやはりすごいが、ムジカの音も、ともに部屋(店)全体で音を作り出している感じ。
帰りにALBのリパッティのパルティータのCDをお土産にして帰ってきた。

591名無しの笛の踊り2020/01/09(木) 22:55:53.52ID:iDJ0gkum

>ALBのリパッティのパルティータのCD

ずいぶん昔に持ってたが、高崎の中古屋にあったということ?

592名無しの笛の踊り2020/01/10(金) 22:34:20.40ID:K0A/086Q>>594

>ALBのリパッティのパルティータのCD

いや
ムジカで売ってた。試聴もできて、それで購入。
当然VITABOXとうちのタンノイでは差があるが、雰囲気は似ていて気に入った。

593名無しの笛の踊り2020/01/11(土) 00:28:33.41ID:VKcmpDhc>>597

最近東京とはごぶさたですが、
要町(池袋近く)のショパンってまだありますか?

594名無しの笛の踊り2020/01/11(土) 08:44:53.92ID:KrC0qTGh
>>592
名曲喫茶でCDも売ってるのか
珍しい店だな

595名無しの笛の踊り2020/01/11(土) 09:55:41.96ID:kclcNhHe>>596

これか
http://elviento-rw.com/cd.html

ALB 01 KWK-020801
リパッティ(ピアノ)

596名無しの笛の踊り2020/01/11(土) 10:03:13.07ID:KrC0qTGh
>>595
そう
20年くらい前に出て、音のよい復刻というので一部で話題になった>ALB
長らく見てないから、もうとっくに無くなったと思ってた

しかし595の店はALBだけ取り扱ってるのか?
このレーベルを名曲喫茶に供給する特別なルートでもあるのか?w
たしかに客層考えたらいいかもしれんが

597名無しの笛の踊り2020/01/11(土) 19:50:10.15ID:b9hh5m0b
>>593
健在


598名無しの笛の踊り2020/01/11(土) 23:22:59.93ID:SRl4oavf

590です
ALBのCDを売っているというより、お薦めCDの趣で置いてあり、商売ではなく、良かったらどうぞ的だ。

置いてあるのはALBのみで、595の紹介のCD全部20枚あったかな。
他に数枚食指が動いたが、帰りの予算も気になり、最初に聴いたリパッティのみにした。

他の東京の大多数の名曲喫茶店より音が良い(独断偏見ですが)のに、こーひーが おいしいコーヒー。
ムジカは「のどかな田園風景の中で良い音楽を良い音で聴きながら、おいしいコーヒーを楽しむ店」かな?

雑踏の中の街の名曲喫茶も良いが、あのような仙人境での名曲喫茶も良いと感じました。

蓼科ヴィレッジの中の「カノン:シーメンスSP」の類だが、もっとほのぼのしている

599名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 09:47:04.26ID:fTkwTNPG

静岡 焼津の

クラッシックカフェ「ルフトパウゼ」
https://blog.goo.ne.jp/yamamizu2006/e/c4d0032ad554d74a6880bc4c269847b5
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/ae/dd06746e1890c773d17017778e618822.jpg


このブログを見て昨秋行ってきました

SACDと真空管アンプとタンノイで聞かせてくれます。

600名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 09:54:33.95ID:fTkwTNPG

静岡 沼津の

あずみ野 (あずみの)
https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22004585/dtlphotolst/3/smp2/
https://tblg.k-img.com/restaurant/images/Rvw/95396/640x640_rect_95396704.jpg


昨秋行ってきました

レコードと真空管アンプとタンノイで聞かせてくれます。
主にバロック音楽

静岡に比べると都内の名曲喫茶は音が悪い(古い)

602名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 10:05:59.42ID:fTkwTNPG

栃木 那須塩原市の「Shin空」
https://ameblo.jp/kameblues/entry-12371069999.html

オーディオ喫茶ですが客が地元のクラシックファンが多く
クラシックをかけてもらいました 店主はJAZZ好きとのこと

見ての通り沢山機材がありますが
特に木をくりぬいた3Wayスピーカーはマルチアンプで計六台の真空管アンプで鳴らしており

https://stat.ameba.jp/user_images/20180503/15/kameblues/36/1e/j/o0447079414183050308.jpg?caw=800

時分が聴いた中でも3本指に入る良い音です。

603名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 12:21:07.15ID:/9YcyTQr
>599.600さん

 日曜に上記590でムジカに行ったあと、先週月曜日に友人と静岡に行って、浮殿が休みだったので、

替わりに名曲喫茶を探し、「ルフトパウゼ」に電話をしたが、残念なことに、月曜はお休みと言われ絶句。

仕方なく呉服町の「ポプラ」でいつものように、スタンダードジャズを聴いて帰った。
友人は愛知県、私は東京。

静岡には時々行くので、春に行ってみたいと思います。途中下車で沼津も候補に。

都内でも、神保町近くのピアノフォルテや、本郷の カデンツァ はまあまあ私的には新しい音と思います。
あと南越谷のブロッサムは喫茶とは言えないが、・・

情報ありがとうございました。


604名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 14:14:21.37ID:/9YcyTQr>>606

「音が古い」と言われたのではなく「音が悪い」と言われたのですね。

「音が悪い」とまで言うことはないと思い、うっかり「都内の名曲喫茶は音が古い」と思い込んで上の発言をしました。

発売が新しいSPで聴かせるお店が必ずしも良い音とは限りません。

でも一度東京近辺の全部の名曲喫茶を回ってみてください。古いSPでも音の良い名曲喫茶店もありますよ。

タンノイ大好き人間、静岡大好き人間ですから、ぜひ静岡の名曲喫茶探訪させて戴きます。
雰囲気の良さそうなお店で、ルフトパウゼはGRFメモリーで、詳しくはないですが、あずみ野はコーナーランカスターのような??でしょうか?

605名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 18:15:09.65ID:ZNBh1kQL

カデンツァは各々80万ほどするコントロールアンプとパワーアンプを使ってますね

606名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 22:08:23.66ID:fTkwTNPG
>>604
返信ありがとうございます
吉祥寺のバロックは音は古いのですが 悪くないとおもいました。
でも東京近郊の名曲喫茶は少し失望しています


>ルフトパウゼはGRFメモリーで、あずみ野はコーナーランカスター

タンノイには詳しくないのですが そのようです
タンノイだと鎌倉のカフェサンスーシにオートグラフがあります

http://sanssouci.cafe.coocan.jp/sansui-%20autgraph.html
http://roji-kamakura.net/2015/wp-content/uploads/cafe_sanssouci-2-683x1024.jpg


タンノイでバランスよく鳴るお店は
埼玉 蓮田のCafé 新空間で ここは機材が充実しています
休業されていたのですが2月頃再開予定とのことです
http://www.ina-ikigai.net/shinkuukan/01audio/audio.htm

607名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 22:55:41.67ID:fTkwTNPG

生々しい音を聴きたいなら
川越の喫茶カノン JAZZ喫茶と知られていますが
テクニカルブレーンというアンプメーカー、オーディオ工房も兼ねていて
店主はクラシックの方が好きだとのこと

https://kannnonn.com/archives/1458

608名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 22:58:22.30ID:/9YcyTQr>>609

606さん
 604です

 上に挙げられた『しん空』はよさそうですね。威容と音圧に圧倒されそうですが・・・。ぜひ行ってみたいです。静岡の後の方が良さそう。

 確かにバロックは以前行ったときは、多分メインのはずのVITA−BOXは鳴らさず中央に寄ったタンノイ風SPを結構大きい音響で鳴らしていました。
 昔は吉祥寺には「こんつえると」があって良かったのですが、なくなって久しい・・。寂しいです。

 サンスーシも7,8年前ぐらいに行ってきました。普通の家屋にLPが一杯で、今の庭側にオートグラフを据えていたでしょうか?
 雰囲気が良いかった記憶があります。

 阿佐ヶ谷のヴィオロンは行ってみましたか? 家全体も作り上げて、私は気に入ってます。
 確かに音が良い名曲喫茶は多くはありませんが、 探してみてください。

 私はまだ学芸大前の「平均律」に行っていないので今年は行こうかと思っています。
 休業といえば、以前猿ヶ京温泉?にあった「あかべえ」が転々とされた後、群馬県の児童向けの会館の中に納まっているとか、
 ただ、空調不良で現在は「休業」と聞きました。

 上に挙げました「ムジカ」はヴィオロンと雰囲気の違う名曲喫茶(としてお薦めです。
 音で良かったのは上に挙げた南越谷の「ブロッサム」はオートグラフミレニアムで、良い音でした。
 
 まず、春の青春18でルフトパウゼに行くか、東のあざみ野にするか?

609名無しの笛の踊り2020/01/12(日) 23:20:42.19ID:fTkwTNPG
>>608
>阿佐ヶ谷のヴィオロンは行ってみましたか?

行こうか迷ってましたが、今度行ってみます。

>私はまだ学芸大前の「平均律」に行っていない

平均率は普通のオーディオセットで気さくなママさんがいて
くつろげるお店ですね。

ムジカはぜひ行ってみたいですね

同じ群馬高崎の 珈琲あしびと一緒に回る予定です。
https://www.yamato-ya.jp/ashibi_news/page/20/

「ブロッサム」は北越谷ですねたまに行きます。

610名無しの笛の踊り2020/01/13(月) 09:21:59.67ID:JX6qiCay>>611

「あしび」はパラゴンですか雰囲気も良いですね。

ムジカに長居をしたので、あと時間がなかったので高崎駅付近で一応LPおいてある名曲喫茶「カフェあすなろ」に行きましたが、不正解でした。
是非春ごろ目途に行ってみます。

ブロッサムは北越谷のようですね。越谷駅で降りてかなり歩いたので、迷って大変だった記憶があります。

日本全国「名曲喫茶&カフェ」というwebサイトが最近?できてましたが、『あしび』は入ってないですね。
蛇足ながら、山梨北杜市大泉の「アマデウス」は2回行きましたが、両日、休みというか閉店してしまっているようでした。

音ということでは、京都の柳月堂、長野茅野市?蓼科のカノンは私的には良い感じでしたので、ご参考に。

平均律は普通という感じですか?でも一応じかに行ってみないと人に話せないので行ってきます。
川崎高津区の「珈琲の詩」のような感じと類推。

611名無しの笛の踊り2020/01/13(月) 11:04:23.91ID:Z30dGSqI
>>610
>名曲喫茶「カフェあすなろ」に行きましたが、不正解でした
私もおなじです。

>音ということでは、京都の柳月堂、長野茅野市?蓼科のカノン
夏にでも行きたいですね。

>平均律は川崎高津区の「珈琲の詩」のような感じと

「珈琲の詩」は帝京大病院の第2待合室ですね機器は凝っている方だと思いますが。
平均律は高円寺の「ネルケン」に近いですね 普通の機器があって女性店主に存在感がある
きさくか???(ネルケン店主の誉め言葉が見つからず)違いだけです。

612名無しの笛の踊り2020/01/13(月) 11:18:52.43ID:Z30dGSqI

名曲喫茶 東北編

青森 弘前
弘前・名曲喫茶「ひまわり」
https://www.navitabi.jp/article/1086

昔はここはよかっただろうな? 雰囲気はありますワルターほかの写真が飾ってあって
1年半前は有線放送のクラシックをONKYOのミニコンポで流していました。

山形市
コーヒーレストラン アランフェス
http://aranjuezcafe.com/
http://aranjuezcafe.com/analog-audio

ここはクラの名曲喫茶には珍しく アンプがトランジスタ?でスピーカーがアルテックA5
店主によるとA5は日本には少ないとのこと

東北はJAZZ喫茶は沢山ありますが、名曲喫茶は少ないですね、いいとこあれば教えて下さい

613名無しの笛の踊り2020/01/13(月) 12:26:16.11ID:JqPo78hh

優秀な器材を抱えて人々をもてなし
それが世代を越えて人口に膾炙するまで何十年もかかるのだろう
名曲喫茶文化とはそうしたものかも知れない...

614名無しの笛の踊り2020/01/13(月) 14:02:22.25ID:JX6qiCay

>>。ヨ珈琲の詩」は帝京大病院の第2待合室ですね機器は凝っている方

第2待合室というのは患者が、診察までの時間つぶしに来るということですね。なるほど!

>> 平均律は高円寺の「ネルケン」に近いですね 

  ネルケンは、優秀な機材という感じはしませんが、静かにクラシックを聴きに集う雰囲気があり、名曲喫茶と言えるのではと思います。
  (若者の待合所的な色合いもありますが・・・)
  マダムは昔の伯爵家の方? 静かで落ち着いて高雅な感じが少しします。
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1476003942/l50
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/281.html#c22

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
38. 中川隆[-14619] koaQ7Jey 2020年1月13日 15:52:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1547]
2020.01.13
752便を撃墜したイランの防空担当者は近くを飛行していた米軍機と誤認の可能性


 ウクライナ国際航空752便の撃墜でアメリカ軍の責任がロシアで指摘されている。テヘランのイマム・ホメイニ空港を離陸して数分後、イランのイスラム革命防衛隊が誤って撃ち落としたのだ。

 その当時、​アメリカ軍の軍用機が数機、近くを飛行(イランのレーダーに誤表示された可能性もある)し、混乱した防空の担当者が旅客機を誤って撃ち落とした可能性があるという分析​がある。ウクライナ機に対してもサイバー攻撃が仕掛けられ、空港へ戻ろうとしたことも考えられるが、航空機の内部で爆発があった可能性も指摘されている。

 理由はともかく、アメリカ軍機が飛行する中、ウクライナ機は空港へ引き返そうとし、イラン側はアメリカ軍機がテヘランに向かっていると誤認、ミサイルを発射したという見方だ。この辺は今後、詳しく調査する必要がある。

 そこで指摘されているのが2018年9月17日にシリア沖でロシア軍の電子情報支援機IL20をシリア軍が誤って撃墜したケース。撃墜の直前にイスラエル軍のF16がシリア沖に飛来してシリアへの攻撃を開始、そこでIL20は基地へ戻ろうとしていたのだが、イスラエル軍機のうち1機がロシア軍機を盾にするように飛行していた。

 当初、ロシア国防省は撃墜のタイミングでフランス海軍のフリゲート艦オーベルニュがミサイルを発射していると発表していた。ロシア側はイスラエルが意図的にIL20とイスラエルの戦闘機を誤認させたしてイスラエルを非難している。

 ウクライナ機が撃墜される情況を作り出したのは、アメリカ軍によるガーセム・ソレイマーニーとPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官の暗殺である。ソレイマーニーは革命防衛隊で特殊部隊を指揮してきた軍人で、イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役でもあった。

 昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラクのアディル・アブドゥル-マフディ首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したとイラク首相は語っている。当然、アメリカはそうした事実を知っていただろう。

 ノウリ・アル・マリキ政権時代からイラクでは反米感情が高まっている。ソレマーニー暗殺の2日後、1月5日にはイラク国内に駐留している外国の軍隊は国外へ出るように求める決議がイラク議会で採択されている。アメリカ軍やその同盟国の軍隊は出て行けということだ。

 そして暗殺の喪が明けた直後の1月8日早朝、イラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃、イラン側によると、約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくない。この推測が正しいなら、アメリカの防空システムは機能しなかったことになる。

 1月7日にはロシアのウラジミル・プーチン大統領がシリアを突如訪問し、バシャール・アル・アサド大統領と会談した。「年始の挨拶」ではないだろう。

 イランのさらなる報復攻撃にブレーキをかけ、本格的な戦争へ突入することを避ける一方、経済的な「制裁」を正当化する口実として752便の撃墜はアメリカ政府にとって好都合だと言えるだろう。

 イランと本格的な戦争を始めるためには100万人規模の軍隊が必要だと考えられている。​イランを占領するためには約240万人を導入しなければならない​という分析もある。つまり、全アメリカ軍を投入してもイランとの戦争はできないということだ。

 そうしたこともあり、アメリカは「経済制裁」で各国を攻撃してきた。それが有効な最大の理由はドルが基軸通貨であり、そのドルを発行する権利をアメリカが握っているということにある。

 イラク議会はアメリカ軍に領内から出ていくように求めているが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の匿名情報源によると、アメリカ軍を追い出そうとすればイラクは銀行口座にアクセスできなくなると警告したという。イランのイスラム革命の後にも同じようなことを行った。そうした金融システムが信頼できないことは言うまでもない。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001120000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c38

[近代史3] 浜崎洋介 _ 安倍「器」論 中川隆
6. 中川隆[-14618] koaQ7Jey 2020年1月13日 16:13:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1546]
2020年1月13日
【三橋貴明】安倍総理「器」論の真実


安倍総理「器」論の真実 (前編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

安倍総理「器」論の真実 (後編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

文芸評論家の浜崎洋介氏の
「安倍総理「器」論」は、
「実は、安倍総理に確固たる信念は何もなく、
 様々な要素を何でも受け入れる
 「空っぽの器」に過ぎないのでは?」
という仮説です。
「表現者クライテリオン2019年11月号」
では、「安倍晋三・この空虚な器」という
特集が組まれ、藤井聡先生はメルマガで、
『「政治家・安倍晋三」は一つの「空疎な器」
 なのではないかという理論的な「仮説」だ。
 その仮説は、第一にその「器」が様々な
 要素を飲み込むが故に、時に「大きい器」と
 見做され、各勢力からの高い支持を誇ると
 同時に、第二に、その「空疎」さ故に
 入れ込まれた相矛盾する諸要素が
 統合・総合されることなく併置され、結果、
 具体の政策展開が支離滅裂となり、国益が
 毀損していく――という理論仮説だ。』
と、解説されていましたが、三橋は
「安倍総理の器」には、政策・勢力によって、
1. 受け入れる政策・勢力
2. 受け入れたフリをする政策・勢力
3. 受け入れ拒否する政策・勢力
と、三つのケースがあるのではないかと考え、
「安倍総理「器」論の真実」という
エントリーを二回に渡り書いたのです。
1の「受け入れる政策・諸勢力」は、
アメリカ、グローバリズム(ネオリベラリズム)、
財務省主導の緊縮財政、経済界
(経団連など)、いわゆるリフレ派。
2の「受け入れるフリをする政策・諸勢力」が
欲するのは、デフレ脱却、国土強靭化、
憲法九条改正、拉致被害者救出、
エネルギー安全保障強化、などになります。
そして、3の
「受け入れ拒否する政策・諸勢力」は、
ずばり朝日新聞的なリベラル左翼、
あるいは、戦後平和主義勢力。
諸政策や諸勢力が1、2、3のどれに
分類されるかは、「政治(権力の維持)」に
貢献するか否かで決定されます。
さらには、それぞれの枠内で競合しないこと。
いわゆるリフレ派が1に入ったのは、
「インフレ目標と量的緩和のコミットメント
によるデフレ脱却」ならば、緊縮財政や
グローバリズムと競合しないためです。
それどころか、金融政策で円安・株高になれば、
経済界(の輸出企業)やグローバリズム
(の投資家)が歓喜する。
しかも、株価が上がれば支持率も上昇し、
「政治(権力の維持)」に貢献できる。
「うむ。いわゆるリフレ派君は、
 器に入っていいよ」
てなもんです。
それに対し、2が求める国土強靭化や
財政政策によるデフレ対策は、1の
緊縮財政やグローバリズムともろに衝突する。
だからと言って、総理が、
「デフレ脱却はしません。
 防災投資もしません。
 自分の身は自分で守ってね」
などといった日には、目的である
「政治(権力の維持)」に支障が出てしまうため、
口では言う。言い続ける。
「デフレ脱却」と言い続けて、早七年。
2が欲する拉致被害者救出のためには、
憲法九条2項の破棄(もしくは改訂)が
必要ですが、それは1のアメリカ様を怒らせる。
その上、3の反発が国民に広がると、
さすがに「政治(権力の維持)」に
支障が出るため、やらない。
やらないが、2の支持を得るために、
「憲法改正」とは言い続ける。
2015年8月に「安倍談話」と呼ばれる
東京裁判史観の談話を出しましたが、
あれは別に3におもねったわけではなく、
1のアメリカ様の欲する路線であるためです。
自虐史観は2の勢力を怒らせますが、
とりあえず「デフレ脱却! 憲法改正!」と
繰り返していれば、
「やっぱり安倍しかいない」
「他に代わりがいない」
とか言って、結局は支持を続けるだろ。
という、計算が働いているわけです。
いやあ、見事なものです。
安倍総理は「政治(権力の維持)」を
政治の目的とした場合、恐ろしく
「有能な政治家」です。
が、残念なことに、総理の「器」には
「日本国」「日本国民」が入っていない。
まずはこの事実を理解した上で、
「次、どうするか?」を考える必要があります。
https://38news.jp/politics/15206
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/688.html#c6

[近代史3] 安倍晋三は会う人ごとに「相手が望むこと」を言っている 中川隆
12. 中川隆[-14617] koaQ7Jey 2020年1月13日 16:16:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1545]
2020年1月13日
【三橋貴明】安倍総理「器」論の真実


安倍総理「器」論の真実 (前編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

安倍総理「器」論の真実 (後編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

文芸評論家の浜崎洋介氏の
「安倍総理「器」論」は、
「実は、安倍総理に確固たる信念は何もなく、
 様々な要素を何でも受け入れる
 「空っぽの器」に過ぎないのでは?」
という仮説です。
「表現者クライテリオン2019年11月号」
では、「安倍晋三・この空虚な器」という
特集が組まれ、藤井聡先生はメルマガで、
『「政治家・安倍晋三」は一つの「空疎な器」
 なのではないかという理論的な「仮説」だ。
 その仮説は、第一にその「器」が様々な
 要素を飲み込むが故に、時に「大きい器」と
 見做され、各勢力からの高い支持を誇ると
 同時に、第二に、その「空疎」さ故に
 入れ込まれた相矛盾する諸要素が
 統合・総合されることなく併置され、結果、
 具体の政策展開が支離滅裂となり、国益が
 毀損していく――という理論仮説だ。』
と、解説されていましたが、三橋は
「安倍総理の器」には、政策・勢力によって、
1. 受け入れる政策・勢力
2. 受け入れたフリをする政策・勢力
3. 受け入れ拒否する政策・勢力
と、三つのケースがあるのではないかと考え、
「安倍総理「器」論の真実」という
エントリーを二回に渡り書いたのです。
1の「受け入れる政策・諸勢力」は、
アメリカ、グローバリズム(ネオリベラリズム)、
財務省主導の緊縮財政、経済界
(経団連など)、いわゆるリフレ派。
2の「受け入れるフリをする政策・諸勢力」が
欲するのは、デフレ脱却、国土強靭化、
憲法九条改正、拉致被害者救出、
エネルギー安全保障強化、などになります。
そして、3の
「受け入れ拒否する政策・諸勢力」は、
ずばり朝日新聞的なリベラル左翼、
あるいは、戦後平和主義勢力。
諸政策や諸勢力が1、2、3のどれに
分類されるかは、「政治(権力の維持)」に
貢献するか否かで決定されます。
さらには、それぞれの枠内で競合しないこと。
いわゆるリフレ派が1に入ったのは、
「インフレ目標と量的緩和のコミットメント
によるデフレ脱却」ならば、緊縮財政や
グローバリズムと競合しないためです。
それどころか、金融政策で円安・株高になれば、
経済界(の輸出企業)やグローバリズム
(の投資家)が歓喜する。
しかも、株価が上がれば支持率も上昇し、
「政治(権力の維持)」に貢献できる。
「うむ。いわゆるリフレ派君は、
 器に入っていいよ」
てなもんです。
それに対し、2が求める国土強靭化や
財政政策によるデフレ対策は、1の
緊縮財政やグローバリズムともろに衝突する。
だからと言って、総理が、
「デフレ脱却はしません。
 防災投資もしません。
 自分の身は自分で守ってね」
などといった日には、目的である
「政治(権力の維持)」に支障が出てしまうため、
口では言う。言い続ける。
「デフレ脱却」と言い続けて、早七年。
2が欲する拉致被害者救出のためには、
憲法九条2項の破棄(もしくは改訂)が
必要ですが、それは1のアメリカ様を怒らせる。
その上、3の反発が国民に広がると、
さすがに「政治(権力の維持)」に
支障が出るため、やらない。
やらないが、2の支持を得るために、
「憲法改正」とは言い続ける。
2015年8月に「安倍談話」と呼ばれる
東京裁判史観の談話を出しましたが、
あれは別に3におもねったわけではなく、
1のアメリカ様の欲する路線であるためです。
自虐史観は2の勢力を怒らせますが、
とりあえず「デフレ脱却! 憲法改正!」と
繰り返していれば、
「やっぱり安倍しかいない」
「他に代わりがいない」
とか言って、結局は支持を続けるだろ。
という、計算が働いているわけです。
いやあ、見事なものです。
安倍総理は「政治(権力の維持)」を
政治の目的とした場合、恐ろしく
「有能な政治家」です。
が、残念なことに、総理の「器」には
「日本国」「日本国民」が入っていない。
まずはこの事実を理解した上で、
「次、どうするか?」を考える必要があります。
https://38news.jp/politics/15206
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/629.html#c12

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
38. 中川隆[-14616] koaQ7Jey 2020年1月13日 16:58:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1544]

オーディオテクネ _ 極大型スーパーパーマロイコア−を使用した究極のフラットアンプ


匠の息吹を伝える〜絶対なき技術の伝承〜 (69)原音の探求 〜真空管アンプ製造〜 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=38dOE2hg9qc

オーディオテクネ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D
https://www.youtube.com/results?search_query=audiotekne

ヤフオク! - 「オーディオテクネ」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?p=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D&va=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D&b=1&n=50


▲△▽▼


トランス結合のプリアンプ+トランス結合のメインアンプの完成
http://tannoy.holy.jp/018.html

 20年以上に渡り、私のアンプは、マッキントッシュC−22+トランス結合のWEの300Bシングルアンプを使ってきました。私の装置の要は、音楽性豊かなパーロイトランスで作られたカンノ製作所の300Bのシングルアンプです。このアンプだけの持つ、やさしく上品であり、質の高い再生音に見せられてきました。どんなトランジスタのプリアンプを持ってきてもうまくいきませんでした。これにあうカンノ製トランス結合のプリアンプは、70万円もして、私の手にははいりませんでした。C−22を使いながら、いつかは、メインアンプと同じパーマロイのトランスを使ったプリアンプが欲しいと長年望んでいました。

 しかし、手頃な価格では、なかなかトランス結合アンプには、巡りあえませんでした。20年が過ぎ、全くの偶然ですが、トランス結合のアンプが1台手頃な価格で出ていました。思い切って、今回の最後の取り組みだと自分を言い聞かせて、オーディオテクネのTP−8202というトランス結合のプリアンプを手にしました。写真では、よくわかりませんでしたが、品物が自宅に届いてみると、何とパーマロイトランス7個が並んだ、見事なデザインのアンプでした。300Bの横に並べても、まったく見劣りがしません。プリとして堂々たるものでした。オークションでの小さな写真だけで判断し、衝動買いしていたので不安も大きいでした。オークションで買ったのは、自己責任なので覚悟して落札しました。予算もこれで底をつきました。最後の賭けでした。

 さて、このプリアンプをC−22からオーディオテクネのTP−8202に変えました。20年前にこのプリアンプで出会いたかった。QUADの33、66、マッキントッシュのC−26、C−22それから数台のプリと色々と取り替えてきました。このアンプに出会っていれば、プリを交換することは、なかっただろうと思います。今回、直感的にこれだと思い導入しました。

 まず、とても自然な音作りです。少し物足りなく感じます。しかしじっくりと聞き込む内に、段々と印象が変化してきました。この自然な音が、本当の音ではないか。今まで、かなり癖のある高域や低域で個性的なプリで音作りをしてきたようだと気づきました。さらにTP−8202+300Bのオールトランス結合のアンプは、ローレベルの音がバランスがとれていて素晴らしいことが、わかってきました。この組み合わせで、はじめて空間が広がり、オーケストラの重心が下がります。また、楽器の音色が正しく出てくるのです。疲れない音であり、固定バイアスによってさらに音の立ち上がりが良くなりました。オーケストラでフォルテで音が詰まらず広がるのが、私の装置から初めて聴けました。

 長年求め続けていた、楽器のハーモニー、音色というコンサートホールの再現が表現できるまで成長してきました。

 このTP−8202に出会い、最初に良いプリアンプを買う必要がある。後ろに接続される機器の性能が、優れていればいるほど、性能を発揮してくれるようになるからです。改めてプリアンプのしめる音楽再生の大切さを感じています。
http://tannoy.holy.jp/018.html

▲△▽▼

オーディオテクネ インコーポレイテッド
http://www.audiotekne.com/

〒192-0012 東京都八王子市左入町596-4
TEL:0426-91-2678 

代表者 今井清昭
アクセス
中央高速八王子インター第二出口より5分
JR八王子駅北口バス[ 11番 ] [ 12番 ] 馬場谷戸下車5分
京王八王子駅バス[ 4番 ] 馬場谷戸下車5分

地図
http://www.audiotekne.com/about_us.html
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92192-0012+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%85%AB%E7%8E%8B%E5%AD%90%E5%B8%82%E5%B7%A6%E5%85%A5%E7%94%BA%EF%BC%95%EF%BC%99%EF%BC%96%E2%88%92%EF%BC%94/@35.6786938,139.3258182,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60191e593259df99:0x8572061a326f90be!8m2!3d35.6786938!4d139.3280069?hl=ja

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TFA-9501PCS ステレオフラットアンプ

極大型スーパーパーマロイコア−を使用した究極のフラットアンプで、TEA-9501と組み合わせて、LPレコードの究極の音を楽しめます

このフラットアンプは、TEA-9501イコライザーアンプと組み合わせて使う為に、開発された他に類の無い大変贅沢なアンプです。

とにかくコストを考慮せずにできるだけ音質を原音に近付ける事が出来るかと言う発想で企画・設計されたものです。

このアンプで聴くCDソフトの音は、限りなくアナログの音に近付き、ほとんどのオーディオ機器で聴く、アナログアンプの音を追い越したと言っても過言でありません

形式 真空管式ステレオフラットアンプ(TEA-9501供給電源内蔵)

入力端子 PHONO(TEA‐9501 EQ AMP が必要です。)CD,TUNER,TAPE,AV,AUX

最大入力 PHONO,CD,TUNER,TAPE,AV,AUX(3Vrms)

出力端子 REC OUT(ON,OFF付き)

出力 PRE OUT 1.6Vrms(定格)13Vrms(最大)BALANCE,UNBALANCE切替

ATT 非損失巻線比型ATT(ボリューム) 2段 入力段に微調、出力段に疎調 ATT
周波数特性 5Hz〜30KHz ±1dB以内(各タップ毎)
消費電力 100VA TEA‐9501接続時
供給電源 AC100V 50/60Hz TEA‐9501電源内蔵
外形寸法 W44.5×H22.5×D34.6cm
重量 55Kg
http://www.audiotekne.com/products_tfa-9501.html

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TFA-8695PCS ステレオフラットアンプ

超大型スーパーパーマロイコアー、 入出力側にも巻線比型ATTを内蔵したデラックスタイプのフラットアンプです

このTFA-8695は、究極のフラットアンプ TFA-9501の余りにも自然な音に魅せられたお客様が、このアンプの機能を全て取り入れた、コストパーフォーマンスの高いアンプの設計を強く要望されて実現されたものです。このアンプは、今までに類のない限りなく原音に近付いた音質でTFA-9501の性能に順ずるものです。

TEA-8695フォノイコライザーアンプと組み合わせて御使用頂きますと、LPレコードの音が見違える程、原音に近づいた音質で味わう事が出来ます。

形式 真空管式ステレオフラットアンプ

入力端子 PHONO(TEA-8695 EQ AMPが必要です)CD,TUNER,TAPE,AV,AUX

最大入力 PHONO,CD,TUNER,TAPE,AV,AUX(3Vrs)

出力端子 REC OUT (ON,OFF付き)

出力 PRE OUT 1.6Vrms(定格) 13Vrms(最大)BALANCE,UNBALANCE切替

ATT 非損失巻線比型ATT(ボリューム) 2段 入力段に微調、出力段に疎調 ATT

周波数特性 5Hz〜30KHz ±1dB以内(各タップ毎)
消費電力 100VA
供給電源 AC100V 50/60Hz
外形寸法 W42.0×H17.0×D33.5cm
重量 23.5Kg
http://www.audiotekne.com/products_tfa-8695.html

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良い真空管アンプは、トランスとプシュプル回路が命です。

NFBで物理特性を改善されたアンプは、音楽信号の為には音の広がり、奥行き、響き、音像定位に悪い影響を与え、色付け、個性の強い不自然な音になってしまいます。 真空管アンプの中でも物理特性を良くする為に、NFBや、トランスに並列に抵抗を接続してインピーダンスを強制的に補正したアンプは、NFBと同じ現象の音になり、真空管の球種による音の差もなく、どれも同じ様な音のアンプになってしまいます。

良いアンプの条件は、NFBを使用しない裸特性の良い物です。更に、自然な音で音楽性を要求される場合は、CR結合回路、SRPP回路より、トランス結合の真空管アンプを選ぶことです。


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日本の技が生んだ宝物 奇跡の職人、奇跡の品 <モノ編> 2009年10月14日
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20091013/1029599/?P=2


オーディオテクネ・インコーポレイテッド 今井清昭さん

1942年、静岡県生まれ。県立静岡工業高校卒業。61年、日本ビクターに入社。

その後、数回の転職を経て78年にオーディオテクネ・インコーポレイテッドを設立。
80年、真空管アンプを製作したのを機に、スピーカー、プレーヤーなど手作りオーディオ機器の製造販売を始める。

現在、販売台数の7割以上を海外向けが占めるほど、海外での評価が高い。

「工房で試聴して気に入ったお客さんだけに買ってもらえればいい」

 「オーディオ・マエストロ(音響の名匠)」。ヨーロッパでは敬意を込めてこう呼ばれるオーディオ製作の匠がいる。

オーディオテクネ・インコーポレイテッド代表の今井清昭さんだ。
東京・八王子の自宅兼工房で妻と長男、家族3人で手作りのオーディオ機器を作り続けている。

親子3人が肩を並べて黙々と作業を進める。製品の組み立てはすべて手作業なので時間もかかる

「この試聴室で12時間も試聴していくお客さんもいます」と笑う今井さん(左)と妻の富子さん(中央)。長男・浩亘さん(右)も今や貴重な戦力だ

 店頭販売は一切しない。「工房に来て音を試聴し、気に入ったお客さんだけに買ってもらえればいい」という姿勢を貫く。そのため、理想の音を追い求める音楽ファンが、国内ばかりかイタリア、フランス、カナダなど、世界中から八王子を目指してやって来る。海外での評価は絶大で、オペラ発祥の地、イタリアでは、今井さんが表紙を飾る音楽雑誌が発行されたほどだ。

 通常のアンプやスピーカーは、音にメリハリを付けるため低音や高音を強調した作りをしている。だが、「そんな加工した音は、生の音とはかけ離れている。余計な音の成分が多過ぎて、長く聴いていると必ず飽きる」と今井さん。
 今井さんの作るサウンドが人々を魅了するのは、「コンサートで聴く生の音の再現」にこだわるからだ。その音は、大音量で鳴らすスピーカーに近づいても決して耳障りに感じないほど、自然な響きだ。
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20091013/1029599/?P=2

高級オーディオ機器製造のマエストロ 今井清昭さん(68歳)
http://www.jeed.or.jp/data/elderly/elder/download/2011_04-03.txt

オーディオテクネ.若者よ 本物を知れ!!
http://hachioji.mypl.net/mp/work_hachioji/?sid=3740

オーディオテクネ インコーポレイテッド
我々が目指すこと・・・それは『原音の探求』
http://www.cyber-silkroad.jp/2003/02/25/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89/

「工房で試聴して気に入ったお客さんだけに買ってもらえればいい」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20091013/1029599/?P=2

オーディオテクネ訪問
http://www5b.biglobe.ne.jp/~keina/Audio/AudioTekne/AudioTekne.html

 オーディオテクネサウンドとは?
http://www.rosenkranz-jp.com/kaiser/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/20040811kn.htm
 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c38

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
39. 中川隆[-14615] koaQ7Jey 2020年1月13日 17:40:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1543]
2013年9月28日 プリアンプの意義


高級機では、プリアンプとパワーアンプが分かれているセパレートタイプのアンプが常識となっています。 プリアンプとパワーアンプを分ける意義、そもそもプリアンプが必要かどうか。 
 
今日は、そのあたりについて個人的な意見を少し書こうと思います。
 

 
 
プリアンプの機能の一つとしてフォノアンプがあるのですが、レコードが廃れてしまった現在、このフォノアンプがないプリアンプも沢山あります。 一応、その違いを明確にするために、ラインアンプなんて呼んだりしているメーカーもあります。 
 
先日、掲示板で教えて頂いたものは、パッシブ・プリといって、セレクタスイッチと27型ボリュームやアッテネータが入っているだけのBOXまであるようです。 
 
すでに「プリアンプ」を名乗ってはいけないような気がしますが・・・
 

 
 
 
さてさて、
 

プリとパワーを分ける意義としては、プリ部で扱う微小信号をパワー部の大電力ブロックからの影響を受けにくくしたいというのがあると思います。 レイアウト的にも巨大トランスからのリーケージフラックスの影響を出来るだけ小さくしたいという点で有利になります。
 

 
モノラルパワーアンプを2台という構成もとれるので、大電力ブロックが左右で影響することなく独立できるというメリットはかなり大きいです。
ただし、通常、プリアンプからの出力電圧はとても小さくなりますから、プリとパワー間のケーブルは気をつけなければなりません。
 

 

   
次に、プリアンプ自体が必要か否か。上記パッシブBOX、もしくはパワーアンプにボリュームが内蔵されている場合は、いわゆる「プリアンプ」がなくても、音量調整が可能です。
 
では、プリは本当に要らないのか。 これは意外と難しい問題です。何故ならば、パワーアンプも低インピーダンスで駆動されている方が条件的には良いからです。 
ところがプリを入れるとアンプが1つ余分に入る事になり、余計な音の付加(歪やノイズの付加)となる可能性も捨て切れません。 
 
また、そのプリアンプだって低インピーダンスで駆動してもらいたい訳です。 じゃぁ、プリをドライブするプリプリアンプを・・・と、信号を通すアンプの数か増えているだけという解釈もあります。パッシブBOXの存在意義は、この辺りにあると思います。
 
 

 
 
 

実際、市販のプリメインアンプでは、プリ部をちゃんと作っていたメーカー、逆にプリ部を省いてシンプルにしていたメーカー、オペアンプでお手軽にプリを作っていたメーカーがありました。 プリ部も1段だけでトーンコントロールを実現しているものから、フラットアンプとトーンアンプを別々に用意して、トーンアンプをバイパスできるようにしているものなど形態はさまざまです。
 
 
90年代のプリメインにあったダイレクトスイッチなどは、このようなトーン部、バランスボリューム等をバイパスするものが多かったと思います。
個人的にはシンプル&ダイレクトな構成の方が好きですが、音質的な観点からすると何とも言えません。 プリを挿入することで、明らかに音に色が付き、躍動感が増すようなことが起きるからです。
 
無色透明で何も足さない、何も引かない。 という増幅は現実問題、難しいと思います。配線、コネクタひとつで音が変わるので、きっと基板の銅箔でも音が付いているんだと思うからです。 PC-OCC銅箔基板とか、99.9999OFC基板とかがあれば面白いのですが・・・
   
結局は好みで、プリを入れるか、パワーアンプダイレクトかを選択するしかないのでしょう。プリを多機能にしてオーディオ機器のHUBのように使い、パワーアンプには真空管アンプを棚の上に飾っておくような配置で使うなんていうのにも憧れますね。
 
いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていうのが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

 
 
 
コメント


たかじんさん

私もできるだけダイレクトでシンプルな構成が良いと思います。
以前使っていたプリアンプからパッシブプリに変更したときに、情報量の違いに驚いたことがあります。
これは、悪い例だと思いますが。
また、LP時代はフォノイコライザーが必要だったので、プリアンプの意味はそこにもあったと思います。
デジタルオーディオ時代になって、セレクター機能はデジタル信号部で切り替えることができるようになったので、プリアンプの意義は次第に薄れていっているように思います。

>いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていう
>のが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

この発想おもしろいですよね。
ディスクリート、真空管、オペアンプ、これらがハイブリッドな構成として組める時代ですから。
真空管のプリは個人的に興味があります。
投稿: mr_osamin | 2013年9月28日 (土) 14時42分


>いや、むしろ、プリを真空管で組んで、パワーアンプはDクラスアンプにするなんていう
>のが現代の正しいオーディオの姿なのかもしれません。

頒布基板ありがとうございます。トランスも楽しみにしております。
私はPCオーディオというか、雑誌付録USB-DACから戻ってきたために、まさにその構成です。

プリは真空管(12AU7)で音に色を付ける、ラインセレクトとして使う、アッテネータを使用するため、の3点を目的に使用しています。
パワー部にはTA2020系を色々やりくりしながら使っています。パーツなどで音をいじろうとしても、真空管より遙かに安く交換できますし。
安くおもしろく遊べるようになり、いい時代だなぁと感じております。
投稿: 降霜 | 2013年9月28日 (土) 17時33分

降霜さん
mr_osaminさん 
返信が追いついていなかったようで・・・ すみません。
真空管プリは、良さそうですよね。 古くはマランツ モデル7などが有名ですが、
程度の良い個体は、いまだに活躍しているようです。
 
TA2020も、上手に使うと結構よくなるみたいですね。  デジタルアンプなんて
言っているけど、とてもアナログ的な要素の多いアンプだと思います。 
パーツを代えるとそれに答えてくれるように音が変化するというのは、とても楽しいですね。
 
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 18時16分


たかじんさん

ハイブリッドではなく、「トライブリッド」が面白い気がしています。
HyCAA+TA2020とか。

あれ?ディスクリートはどこへ行った?w
投稿: mr_osamin | 2013年10月20日 (日) 18時53分


パッシブプリは、あると便利です。
ケース込みで二千円あれば作れますし・・・。
380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。
パッシブプリなのに、ダイレクトスイッチがついてるものとかも、良く分かりません・・・。
投稿: 若輩者 | 2013年10月20日 (日) 19時01分


mr_osamin さん
>HyCAA+TA2020とか。

真空管部分がディスクリートですよ。 大丈夫。大丈夫。
若輩者さん

>380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。

何でしょうね・・・
そういえば、信号トランス式アッテネータなんてのを、どこかのwebサイトで見ました。
抵抗のようにロスらないのでイイって書いてました。
なるほどなぁ って思ったのですが、どこで見たのか・・・ 不明です。
ちなみに東京光音電波あたりのアッテネーターも、単体で5万円くらいする
らしいですから、そういうパーツを組み合わせていけば、売価30万円になる
かもしれません。

投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 20時46分

たかじんさん
>>380000円のパッシブプリとか、私には良く分かりません。
>何でしょうね・・・


名前を失念していたのですが、検索しました。

CELLO ETUDE 定価\378,000です。
http://soundlee.com/item/item_244.html

ここに中身の写真があったのですが、確かに抵抗式のアッテネータが入っているみたいです。
別に詰まっている必要はないとは言え、殆ど空っぽ。もっと小型化しても良いのではないかな、と思いました。重い必要があるなら、錘入れれば良いと思いますし・・・。
投稿: 若輩者 | 2013年10月20日 (日) 21時17分


若輩者さん
こ これは。 ひどい。 ぼったくりだ。  ケースにもアッテネータにも
お金がかかっている様子がないですね。 
こういう製品があるから、オーディオは白い目で見られるのかもしれません。
スピーカーケーブル3mが247万円とか・・・ ありえない。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20131004_618170.html

川越シェフのレストランの水 1杯800円がかわいく思えてきます。
投稿: たかじん | 2013年10月20日 (日) 23時11分


私が持っているエルサウンドのパッシブプリはかなり良心的ですね。
同じものをケース含め、自作しようとすると定価の七割くらい占めますから。
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 08時24分

Dear mr_osamin
EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。私の自作パッシブプリはRK27なので・・・
先の38万円は、評判が良いみたいですが、たかじんさんが ぼったくり と判断したということは、価格の大部分はブランド料金なのでしょう。
最近は、ケース代が高いアンプが増えている気がします。所有満足度に重きが置かれているのでしょうか。良い風潮とは思いません。
投稿: 若輩者 | 2013年10月21日 (月) 14時34分

若輩者さん
>EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。
RK50ですね。メーカー直販でも結構なお値段です。
私の持っているプリはRK27(4連)がついています。
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 16時33分

若輩者さん
mr_osaminさん
>EL-SOUNDは、アルプス電気のとんでもないボリュームを使っているみたいですね。
アルプス50型を使っていて、この値段なら良心的のように思います。
27型も、それだけを使っていると満足なのですが、40型と聞き比べると、あれって
なります。  50型は聴いたことありません。  確かサンスイの昔の607は40型を
使っています。 その後の907では27型へとコストダウンしています。
投稿: たかじん | 2013年10月21日 (月) 20時51分

たかじんさん
40型無き今となると、27型は貴重ですね。
しかし、50型は今も製造中のようです。
50型4連でたしか、6.5万・・・

VOL-12のほうがイイですw
投稿: mr_osamin | 2013年10月21日 (月) 21時49分

確かに。 40型とMUSES72320とでは、思っていた以上に差がありました。
電子ボリュームが高級機で使われる訳ですね。
投稿: たかじん | 2013年10月22日 (火) 08時01分

基本的にプリアンプが必要か不要かは、20年来の研究結果、以下の条件に合った方は、プリ不要と思われます。

@高級CDプレーヤーを使っており、プレーヤーの出力インピーダンスが50Ω以下と低く、十分な出力環境が得られている。

A小、中音量派であること

B躍動感ある色付けよりも自然で生々しい音を求める人

Cパワーアンプでバイアンプ駆動を行っている

以上の4条件がそろっていれば、200万円クラスのプリアンプ使用よりも、10万円クラスのよくできたアッテネーター直結のほうが、多くの点において間違いなく、高水準な音が聴けます。

※残念ながら、多くのオーディオ店の圧倒的意見がプリアンプ使用に肯定的なのは、首を傾げざるをえません。販売を意識した意見としてそのように言うのでしょうが、上記の条件に近い方は、ぜひ一度試されてみる価値はあると思います。
次元の違うSN比と解像力、そして直結だと減衰するといわれる低音の力感も、決してそのようなことはないという事実が実感できると思います。あとはトライあるのみです。
投稿: エルトン・ジョンロード | 2016年11月 4日 (金) 15時38分

エルトン・ジョンロードさん
貴重なご意見ありがとうございます。
フォノアンプが必要、ちょっとトーンコントロールをかけたい。という理由でプリアンプを使っているというなら機能的にプリが必要ですが、そうではないという人は、セレクタ+アッテネータでパワーアンプにつなぐというのを試す価値はありますね。
かくいう私も、プリは使っていません。 所有しているJVCのプリメインアンプも、内部回路はプリアンプがなく、セレクタ -> ボリューム -> パワーアンプというストレートなものになっています。
投稿: たかじん | 2016年11月 5日 (土) 09時50分

プロの皆さんのお話に迷い込みました.私はアナログ派で,今ガレージメーカー製(自作)プリと真空管のパワーアンプの組み合わせですが,特に低音に膜がかかったみたいです.そこでエルサウンドのパッシブプリアンプを見つけ購入手続きをしました.ところが皆さんのお話を伺っているとパッシブプリアンプはディジタルが主なようです.フォノイコを使うプレーヤーは,キレの良い音を再生してくれるのでしょうか?
投稿: べんちゃん | 2016年12月13日 (火) 08時58分


べんちゃんさん
プリを通したほうが良いか、ボリュームだけをつけて音量調整したほうがよいかは、個人の好みによったり、アンプ側にも影響されると思います。 
真空管アンプのように入力インピーダンスが高い場合は、CDプレーヤーからボリュームを介してパワーアンプにダイレクトに入れると良い結果が得られる可能性は高いように思います。
ここで言っているパッシブ・プリは、単にボリュームと入力セレクタで、電源がありません。(コンセントから給電がない) ですので、デジタル(電子ボリューム)という可能性はありません。 
電子ボリュームではなく、ロータリーSWを使ったATTはパッシブです。 21ステップとか30ステップくらいの物がありますね。
http://www.ko-on.co.jp/products/kit/pdf/36RKIT-j.pdf
投稿: たかじん | 2016年12月13日 (火) 22時20分


たかじんさん
ご返事ありがとうございました.私がよくわかっていないので下手な質問でしたが,要するに通常のプリアンプでなく,パッシブプリアンプによって,フォノイコを通したレコード再生が可能であればいいのです.パッシブに付属するボリュームを上げれば大丈夫ですね?その確認をしたかったのです.
投稿: べんちゃん | 2016年12月17日 (土) 07時27分


べんちゃんさん
そういうことでしたか。 結論からすると、試してみるのが良いと思います。 フォノイコライザの出力がどの程度の駆動脳能力があるかで、音に影響がでますが、良い/悪いという2段階では表現できません。
真空管の出力であれば、パッシブプリ(というより、その中のボリューム)の抵抗値が100kΩ〜500kΩくらいが良いと思います。 出力がOPAMPであれば、20kΩくらいまで低い方がノイズ面で有利です。 
フォノイコライザの出力レベルも1Vrmsくらいでるなら大丈夫ですが、150mV程度と古い機器のようなレベルだと、ボリュームを最大にしても音量不足になる可能性があります。
投稿: たかじん | 2016年12月17日 (土) 09時14分


たかじんさん
「出力がOPAMPであれば、20kΩくらいまで低い方がノイズ面で有利です。」とありますが,手に入れようとしている製品は10kΩです.真空管アンプの中身も不明ですので,とにかく製品が届いて不具合があればまたお尋ねしますのでその折りにはまたご指導をお願いします.
 なおフォノイコライザはこれも真空管で,出力レベルの数値はわからないものの,これまで使用していたプリメインアンプ内臓の「もの」よりゲインが高いです.
投稿: べんちゃん | 2016年12月18日 (日) 11時55分


べんちゃんさん
音が鳴らないというような不具合は起きないとは思います。 しかし、想定した音質がえられるかどうかという部分ですね。
こればっかりは試してみないと分からないですし、どこまで求めているのかも個人によりますね。
投稿: たかじん | 2016年12月19日 (月) 20時40分


たかじんさん
いろいろアドヴァイスを頂きました上記アンプが手に入りました.結論,思い通りでした.フォノイコを通したレコード再生音もモヤモヤしないストレートで素晴らしいです.ただこれが最良なのか不明,つまり高音低音を調節するチャンデバ経由なので,まず二つのパワーアンプの音量設定(出力設定?)次がチャンネルデバイダーの低域と高域の設定があります.ソースによってそれぞれ変える必要もあるかもしれない.耳の判断で良いとは思うものの,一般的な高低のバランスを知る方法はありますか?ホワイトノイズとか言われてもやり方が,良く分からないといった状態です.
投稿: べんちゃん | 2016年12月24日 (土) 13時24分


https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/09/post-cfaa.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c39

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
40. 中川隆[-14614] koaQ7Jey 2020年1月13日 17:49:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1542]

MASTERSブランド - オーディオのイシノラボどっとこむ

トランス式パッシブプリアンプ
https://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/index.html


詳細は

超お買い得 イシノラボのトランス式パッシブ・プリアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/689.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c40

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
41. 中川隆[-14613] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:15:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1541]
3つの条件でプリより高音質?パッシブアッテネーター(改稿版)2017-05-13
https://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/a16570180f333705da3aa2997f3525b6

パッシブアッテネーターは隠れたヒット商品。

1980年代に登場し、数社から発売されていましたが

現在ではほとんど目にすることはありません。

なぜでしょう?

それは不適切な使用方法によって

『パッシブアッテネーターは音が悪い』という

間違った情報が流れたからかもしれません。

パッシブアッテネーターはその使用条件によって

大きく音質が変わるオーディオ機器です。

良い音のための条件は3つ。

A.設置場所

B.出力ケーブルとの相性

C.パワーアンプとの相性

この3つの条件が整ったとき、

電源が必要ないパッシブアッテネーターは

電源ノイズゼロのなかでとてもクリアーな音を再生します。

そもそも、パッシブアッテネーターとは何でしょう?

入力音源の選択と音量調節のみに特化した

最もシンプルなプリアンプです。

乱暴な言い方をすれば、

プリアンプからバッファ回路を外すとパッシブアッテネーターになります。

https://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/a16570180f333705da3aa2997f3525b6


バッファ回路は緩衝増幅器とも言われ、

その前段の回路と後段の回路の悪影響を取り除く目的で使用されます。

もし、悪影響がないパワーアンプを接続するのであれば

バッファ回路は必要なくなります。

回路がシンプルになり、電源ノイズからも開放されてクリアな音に。

あるオーディオ雑誌ではパッシブアッテネーターに

パワーアンプを何でもかんでも接続し音質が悪いと酷評されていました。

そりゃそうでしょう・・・。

パッシブアッテネーターとプリアンプの大きな違いは出力インピーダンス。

出力インピーダンスは高いほど、他の機器の悪影響を受けやすくなり、

外来ノイズの影響も増えていきます。

一般的なプリアンプの出力インピーダンスは1KΩ以下。

パッシブアッテネーターは最大2.5KΩ。

パッシブアッテネーターは2.5倍ノイズの影響を受けやすいと考えられます。

このノイズはパッシブアッテネーターとパワーアンプを結ぶピンケーブルから混入します。

対策ですが、ピンケーブルの長さをできるだけ短くしてください。

通常ピンケーブルは1.5m程のものがよく使われますが、

60cm以下のピンケーブルに変更すれば条件は同じです。

そのため、パッシブアッテネーターの設置場所はパワーアンプの隣が基本です。

さらにパワーアンプとの相性も重要です。

プリアンプを換えると大きく音質が変化するパワーアンプがありますが

こういったパワーアンプはプリアンプのドライブ能力に依存している部分が多く

こうしたパワーアンプにパッシブアッテネーターを接続すると

低域に力がなく、痩せた音になってしまいます。

こういった傾向は10年前までのパワーアンプでは特に顕著でした。

最近のモデルはそういったひ弱なパワーアンプは少ないように思います。

1980年代パッシブアッテネーターは少し早すぎたコンポーネントでした。

現在であればこれらの条件をクリアするのは難しいことではありません。

ムジカは3種のパッシブアッテネーター

brillante(ブリランテ)

モノラルアンプ専用アッテネーター Ibuki att

パッシブアッテネーター Ibuki Fiorello-att

をラインナップしています。

ぜひ挑戦してみてください!!

https://blog.goo.ne.jp/musica-corporation/e/a16570180f333705da3aa2997f3525b6
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c41

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
42. 中川隆[-14612] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:22:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1540]
■ パッシブプリアンプの探索 ■
http://yoneharu.sakura.ne.jp/etc/passive.html


試しにプリアンプを通さずに、DACからパワーアンプに直接ケーブルで接続したところ、細かな音までよく聴こえるようになった。もともと、涼しめで寒色系の音が好みなので、プリアンプを通さない方がよく聴こえる。
しかし、プリアンプを通さないと、ソースの選択や音量調節が出来ないため、使い勝手が悪い。

所有のプリアンプ(JOB PRE)は、オペアンプを使用した増幅回路を持っている。
音楽ソースとパワーアンプの間に、もうひとつプリメインアンプを挟んでいるようなものかもしれない。
そのアンプの性能が悪い、もしくは好みに合わなければ、気持ちのよい音は期待できない。

プリアンプの必要性は、よくネット上でも議論されている。
プリアンプの効果として、ボリュームとセレクタ以外の機能では、「音を痩せないようにする」、「艶を持たせる」などの意見が見られるが、具体的な原理を述べたものは少ない。

増幅機能を持たず、ボリュームとセレクタの機能のみを持つパッシブ型プリアンプの購入、効果を検討した。
■ パッシブ型プリアンプの検索
ネットの検索からパッシブ型プリアンプを探した。

摘出条件は、以下の通り。

■パッシブ型プリアンプ
増幅機能はないため、本来アンプと言う呼び方は正しくない。よってパッシブプリアンプと言う呼び方に統一されておらず、メーカーにより、いろいろな呼び方をしている。機能として、音量調整(アッテネータまたはボリューム)とソース選択(セレクタ)が付いたプリアンプの代わりが出来る機器を摘出している。

■入力は3端子以上
セレクタとして使用できず、音量調節の機能だけを持った機種は除いた。

■電源不要
電源が不要なため、海外の製品でも使用しやすい。ただし、リモコンが使用できる機器では、電源が必要なものがある。

■200,000円以下
海外製品は、通貨変換した後200,000円以上の機種であることが確認できても、そのまま一覧に加えてある。

■比較的手に入りやすい機種
あまりメジャーなメーカーは作っておらず、小さい規模のメーカーが多い。
生産中止品でも、オークションなどで中古が手に入りやすい機種は加えた。
ただし、海外製品は、入手しやすさを確認していない。


■パッシブプリアンプの比較(イタリア語)
http://www.videohifi.com/18_passivi.htm

おおむね10万円以上のパッシブプリアンプの比較を行っている。
文章の内容は分からないが、各機種の大きさ、イタリアでの価格が確認できる。


購入するにあたって、重視する条件は以下の通り。

・デザイン
・入力3端子以上
・出力2端子以上(出力とスルーアウトが各1つ以上)
・小型
・色が黒、またはグレー、メタリック系の濃い色
・リモコン付き

音質は、ほとんど電子部品を通らないパッシブ型のため、各機種の色は小さいだろうと考え、優先順位を高くしていない。
単にケーブルでつないだだけのように、何もしてくれない方が目的としてはよい。

条件にぴったり一致するものがなかったため、ネットで検索した機種から、選択の条件に近い5台を選んだ。


■FT Audio LW1S2

長:デザインが好み。リモコンが使用できる。ネット上で評価を受けている。
短:少し希望の寸法より大きい。日本に販売代理店がない。(電源を日本仕様にする必要がある。)

■goldpoint SA4
長:デザインが好み。入力端子の1つを出力、スルーアウトに変更できる。
短:リモコンが使用できない。

■オーディオデザイン PPA-1
長:部品の品質だけを考えると、選んだ機種の中で一番良いかもしれない。
短:少し希望の寸法より大きい。若干、値段が高い。スルーアウトがない。

■エジソン VSEL01a
長:小さい。安価。
短:見た目がチープ。このクラスを購入するのであれば、自作した方が良いかもしれない。

■ creek OBH-22
長:小さい。手に入りやすい。リモコンが使用できる。
短:見た目の感じより値段が高く感じる。あまり高品質でない部品を使用しているとの情報がある。

■FT Audioへの問い合わせ

この中で、FT Audioに「LW1S2は日本に出荷可能か、送料はいくらになるか」(英文)と言う内容で問い合わせを行った。
しかし、eメールとメーカーサイトから2度、送信するが、返答が来なかった。
電話で問い合わせる英語力もなく、電源の不安があるため、FT Audio LW1S2の購入は断念する。

■エイフルへの問い合わせ、購入

次に、goldpoint SA4が販売されているエイフルにサイトから「端子の入出力は、ユーザー側で変更可能か?在庫の有無?送料は?」と問い合わせを行った。
しかし、4/26(木)の夜に送信して4/28(土)の昼になっても、返答がなかった。
そのため、電話にて確認する。
「端子入出力の変更は、外側のスイッチや内部に付け替えのためのコネクタみたいなものはなく、ハンダ付けされている配線をハンダを取り、付け変えることで行う。在庫は1つある。返答が遅れているのはゴールデンウィーク前で忙しいから」とのこと。(あとで、goldpoint社に確認しているためと付け足されたが、本当がどうか不明。)

値段がgoldpoint社の直販と比べても、差が小さい(送料を加えると、エイフルの方が安い)ため、電話で注文する意思を伝え、その後サイトから申し込みを行った。
値段60,000円。送料740円。支払いは、銀行振り込み(JNB)。
翌日(4/29)、品物が届く。商品発送の連絡はなかった。
届いたプリングルズの段ポール箱の中には製品と領収書、および手書きで配線が書かれた紙のみ入っており、説明書、保証書などは入っていない。

エイフルとのメールのやり取りにより、「GOLDPOINT社は取扱説明書は作っていない。保証は3年」であるのこと。

その後、'07年11月にエイフルのサイトを覗いてみると、SA4が90,000円になっていた。値上がりしたのか?購入したとき値段を間違えたのか?
■ GOLDPOINT SA4

実際、手にとって見たところ、チープな感じはしない。高級な感じもしない。
黒で小型、シンプルで、デザイン的に望んでいたものに近い。

ダイヤルの回す感覚は、普通。特に硬くもなく、カッチカッチとクリック感が気持ちよいわけでもなく。


中身を見たところ、セレクタ、アッテネータ、配線、およびRCA端子のみ。

付いているアッテネータは、抵抗を直列に積み重ねていく直列タイプ(Series type)。インピーダンスは、25kΩ。
普通の円筒型の抵抗ではなく、チップ型の抵抗がたくさん基板に付いている。
一般には、印刷抵抗体をブラシで擦る可変抵抗(ボリューム)より高品質とされている。
さらには直列タイプ(Series type)より2つの抵抗だけで分圧するはしごタイプ(Ladder type)がよりよいとされている。(GOLDPOINTでもオプションとしてLadder typeを選択できるが、改善によりSeries typeとの差が少ないとして、積極的に勧めていない。)

音量の調節は、24段階。0(無音)から1への変更でそれなりの音量が出る。1段階上げただけでは、差が小さい。私の使用している環境では、6段階以降の音量は大きすぎて使用できない。

セレクタを回し入力ソースを変更するときに、パルス状のノイズがスピーカーから出る。

GOLDPOINT社のサイトでは、配線を変更することで第4入力端子を出力やスルーアウトに変更できるとしている。
■ パッシブプリアンプの効果確認
アクティブプリアンプ(JOB PRE)と聴き比べ、パッシブ型の効果をみた。

■試聴環境

試聴機器は以下の通り。

CDプレーヤ:LINN MIMIK
iTunesプレーヤ:MacPro
DAC:LiteAudio DAC-AH(改造)
パワーアンプ:JOB300
スピーカ:ELAC 310 ULTIMATE EDITION

■第一印象

SA4が到着した直後の短い時間、機器をつなぎ変えながら、プリアンプによる音の違いをみた。
入力ソースの違いにより、異なる印象を受けた。

■iTunesからAACファイルを試聴。(経路:MacPro→DAC→JOBPRE or SA4→パワーアンプ→スピーカ)

低音が強調され、中音が薄くなり、ぎすぎすした印象を受ける。

■CDを試聴。(経路:CDプレーヤ→JOBPRE or SA4→パワーアンプ→スピーカ)

これまで聴こえなかった細かい音まで良く聴こえ、よくなった印象を受ける。

■一週間程度、試聴後の印象

その後何回か、iTunesからAACファイルを試聴するが、最初にあったぎすぎすした感じがなくなった。CD試聴の印象に近くなった。

初回のiTunesでの試聴は、SA4にケーブルを配線して初めて出した音を聴いたもの。
スピーカーはともかく、物理法則上、説明しにくい電気製品、電子部品のエイジングは、必要ないものと考えている。しかし、最初といくらか音を出してからの試聴で、相違が見られた。もしかしたら、自分の耳がエイジングされたのか?

いずれにせよJOB PREより、音の鮮度が上がった感じがし、SA4を使用した方が好みの音に近い。音がやせた感じもしない。
よって、今後はSA4を使用することとした。
■ GOLDPOINT SA4の改造
第4端子のスルーアウト化と音量の調節のため、改造を行った。

■音量の調整

GOLDPOINTのサイトに全体の音量が高い場合、それを調節する方法が書かれている。
アッテネータのin端子の前とin端子とGND端子の間に抵抗を入れることで全体の音量を減衰させることが出来る。

追加する抵抗の数値は、以下の式から計算される。


Rp1がin端子の前に入れる抵抗、Rp2がin端子とGND端子の間、Rがアッテネータの入力インピーダンス(抵抗)、αが減衰率。
例えば、アッテネータの抵抗が25kΩで、音量を半分(0.5)にしたい場合は、Rp1に12.5KΩ、Rp2に25KΩの抵抗を入れる。

■第4端子のスルーアウト化

GOLDPOINT社からエイフル経由で送ってきた、第4端子をスルーアウトに変更する方法を以下に記す。
(翻訳は米春。原文は、こちら。TEST形式。)
----------------------------
第4端子をレコードアウトにするには:

1)セレクタから第4端子につながっている線を取り去る。
取り去った赤と青の電線が他に短絡しないように、テープまたは熱収縮チューブを使って、電線の端に巻いておいてください。
しかし、将来使用する可能性があるため、反対側の電線はセレクタスイッチに付いたままにしておいてください。
2)1kΩの抵抗を、第4端子の右左にそれぞれハンダ付けしてください。
3)アッテネータのInput端子と1kΩの抵抗を、それぞれ接続してください。
4)(第4端子が現在、レコードアウトであることを示すために)フェルトペンで筐体の裏側に印刷されているTape Outの欄にマークを付けてください。

第4端子をテープアウトとして使用しているとき、セレクタスイッチで選択できないことを覚えておいてください。

図解した簡単な配線図を付けています。

----------------------------
ただし、上記の説明の通りでは、第4端子のグランドが浮いたままなので、どこかに落とす必要がある。

■改造

抵抗は、オーディオ用でリード線の太いものを使用した。(1個60円、購入は海神無線。)
電線は、ベルデン 銀メッキOFC配線 AWG20を使用した。(1m@350円、購入はオヤイデ電気)
AWG20は、すこし太すぎたかもしれない。


音量調整のため、減衰率を0.1に設定し、アッテネータのin端子の前に22kΩ、in端子とGND端子の間に2.7kΩの抵抗を取り付けた。

また、第4端子のスルーアウト化のために、RCA端子に1.3kΩの抵抗、端子基板にジャンパー線(あまった抵抗の足)を取り付けた。
端子基板のジャンパー線は、グランドに通じている穴と第4端子のグランドとを短絡させるために取り付ける。

つまみの数値と減衰率の関係は、以下の図のようになっている。


図:調整前後の音量と減衰率の関係

1段階から6段階くらいまで減衰率を大きくしているのは、GOLDPOINTの仕様らしい。

最初に、音量調整で減衰率を0.02に設定し抵抗を付けたが、聴いてみると音が小さすぎた。テレビ音声では20段階くらいでちょうど良い音量になる。
そのため、減衰率を0.1に設定し、抵抗を付け直した。今度は、CDからの音声が1段階でも、深夜聴く場合は音量が大きいような気がする。テレビ音声は、真ん中の12段階くらいでちょうど良い。

更なるハンダの取り除きと付け直しは基板や部品の負担になるため、しばらくこのままで使用し、支障があれば再度の改造を検討することとした。
■ 出力インピーダンスの問題と影響
一般に機器から機器への音楽信号の受け渡しは、「ロー出し、ハイ受け」が原則とされている。
「ロー出し、ハイ受け」とは、信号を出す側の出力インピーダンスを低くし、信号を受け取る側の入力インピーダンスを高くする事である。
一般に出力インピーダンスは10Ω〜600Ω、入力インピーダンスは20kΩ〜50kΩに設定されている場合が多い。
効果として、低い電圧で受け渡すためケーブルを通過するときにノイズに強い。ケーブルによる減衰が起きる周波数の値が高い。電流が低くなり、送り出し側機器の負担が小さい。
短所として、伝送ロスが大きくなるが、近年の機器ではあまり問題にならない。

アクティブ型プリアンプは、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力のインピーダンスは自由に設定できる。

パッシブ型プリアンプは、構造上ボリュームの調節位置により変化し、高い出力インピーダンスを持つ場合がある。50kΩのアッテネータであれば、最小0kΩ、最大12.5kΩの出力インピーダンスを持つ。

パッシブ型プリアンプを使用する上で問題となるのは、「高い出力インピーダンスが、音質にどの程度影響するのか」である。

一般に言われている高い出力インピーダンスによる問題を検証すると、

■高音の損失が生じる。

出力インピーダンスが大きい場合、ケーブル長が長くなると、高音領域の損失が生じる。
例えば、出力インピーダンス12.5kΩであれば、ケーブル長1.9mで100kHzの音域が半分になる。
どの程度の高音を有効にさせるかで、音質に影響のないケーブルの限界長さが異なり、長すぎるケーブルを使用すると影響が出てくる。

■入力インピーダンスより出力インピーダンスが小さくなれば、歪みが生じる場合がある。

パワーアンプの入力インピーダンスより低い出力インピーダンスのパッシブ型プリアンプを選べば、問題なし。

■出力インピーダンが高いと電流が大きく流れ、送り側の機器の負担が大きくなる。

電流が大きくなることは大きくなるが、機器がどの程度耐えられるのか分からないため、影響は不明。

(ネットや文献から短時間で情報を得ての説明なので、間違えがある場合が多分にあります。)
■ 反省会
■パッシブ型プリアンプの存在

アクティブ型は、自分で電源を持っており電圧電流を増幅できるため、入出力インピーダンスによる問題は起こらない。
その反面、電源からのノイズ、電子部品の影響を受け、良かれ悪かれ使用する機器の特性(色)が音楽信号に付いてしまうこともある。電子部品の少ないパッシブ型は、その点が有利である。

ネット上では、パッシブ型のプリアンプを使用することによる弊害を述べた情報も、いくつかみられる。
現在、販売されているプリアンプの大半がアクティブ型である。その多くは、最低でも30万円以上の価格で売り出されている。
アクティブ型に比べれば、かなり低価格なパッシブ型プリアンプに交換して、音質の低下がおこらないか、不安もある。

いろいろなネット上の情報を吟味し、実際にパッシブとアクティブとを聴き比べた結果、
結局、「自分で音を聴いて良いと思えば、問題なし。」
とした。

パッシブとアクティブとも長所、短所があるため、性能、性質を把握した上の使用すれば問題ないと思う。

パッシブとアクティブの矛盾の解決する方法として、色付けの少ない高額なプリアンプを購入する。また、素直にプリメインアンプにする。などある。
実際、100万円以上のクラスのセパレートアンプでパッシブ型のプリアンプを使用することは少ないだろうし、50万円未満のアンプではセパレートアンプの種類は少なく、プリメインを選択する場合が多いと思われ、パッシブ型プリアンプの需要は、それほどないのかもしれない。

(以上、2007年5月31日現在。随時更新予定)

http://yoneharu.sakura.ne.jp/etc/passive.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c42

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
43. 中川隆[-14611] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:24:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1539]
トランス式パッシブプリアンプ

オーディオ機材いろいろあれど、僕は中でもプリアンプが好きだ。うちの部屋のサイズだったらリモコン付きのプリメインアンプを使うのが一番便利かつ音量を考えれば必要十分だということはわかりきっているのだが、結局、しばらくするとセパレートアンプに戻してしまう。最近、ようやく自分でわかったのだが、自分の場合、セパレート化する理由は、その方が音が良いから、ではない。単にプリアンプという機材が好きなのである。

というわけで、短期的な貸し出しを含めてたくさんのプリアンプを家で使ってきた。アキュフェーズ、ラックスマン、マランツプロ、ソウルノート、マッキントッシュ、トライゴン、クレル、パス、マーク・レビンソン、スペクトラル、サウンドパーツ、アストロ電子企画、バクーンプロダクツ等々。今まで一つとして心底がっかりした製品はなく、かといってどれか一つが長い間、不動の地位を保つこともなかった。正直、スピーカーほど音が変わると思わないし、自分の耳が肥えているわけでもない。車やカメラと同様、プリアンプという機械が好きなだけなので、いろいろ使ってみたいのである。

かつては、オーディオオタクでなければ腰を抜かすような金額のプリアンプを使ったこともあったが、今はソウルノートのA-0と真空管プリアンプを使っている。A-0をメインアンプにすることもあるし、A-0と真空管プリを直列にして別のメインアンプを組み合わせることもある。どのアンプにもほんのわずかの色付けがあるから、色を濃くしたいか薄くしたいかで使い分けている。

ところで、プリアンプの本質って何か?というのはオーディオマニア的にはいくらでも難しく考えられる質問なのだが、フォノイコライザーが必須でない現代にあっては、セレクターとボリュームということになろう。部屋が大きいとか極端に大きな音が好きな人にとってはゲインも重要だと思うが、基本的に音量を規制する方向でしかプリアンプを使わない自分には必要ない。

今までずっとアクティブプリアンプしか使ってこなかったのだが、こう考えているうちに一度はパッシブプリアンプを使ってみたくなってきた。パッシブなのでアンプというのもおかしいかもしれない。セレクター付きアッテネーター/ボリュームとかいう方が正しいのだろうか。まあ、しかし、用語にこだわると面倒くさいので、パッシブプリアンプと呼ぶことにしたい。

一言でパッシブプリアンプと言ってもいろいろあるのだが、今、特に興味があるのは音量調整をトランスで行うタイプのものである。きっかけはイギリス製の高級製品を雑誌で見たことなのだが、これはまあ、工芸品と言うべきものであって、ほぼカスタムメイドで価格も200万円近くする。

日本製ではフェーズメーションのその名も「コントロールマイスター」が150万円。この辺りは話のタネとしては素晴らしいが、ちょっと試してみようとはいかない。頑張ればなんとかなりそうな価格帯だとセレクターで高名なセイデン製のAT-802が約20万円、

ただし、バランス入出力はなし。という中にあってマスターズというブランドでアンプを販売するイシノラボ製のトランス式パッシブプリアンプに目下のところ興味津々である。バランス対応の一番安い製品が約13万円、アンバランスなら10万円からのラインアップ。どんな音なんだろうか。いつか、我が家で試してみたいものである。
http://soltiszell.blog.fc2.com/blog-entry-1331.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c43

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
44. 中川隆[-14610] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:35:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1538]

トランス式パッシブプリアンプのファーストリスニング

MASTERSブランド - オーディオのイシノラボどっとこむ
トランス式パッシブプリアンプ
https://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/index.html

超お買い得 イシノラボのトランス式パッシブ・プリアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/689.html


▲△▽▼


MASTERS トランス式パッシブプリアンプ(カスタム)発注 2019-03-22
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12448904951.html


今使っているアンプは LUXMAN L-505u で、私のオーディオ歴におけるプリメインアンプとしては4機種目になる 。

まだどこにも支障は出ていないが、2008年に購入して以来11年になり、遅かれ早かれいつかは買い替えなければならなくなる。

昨年、サブシステムや使用していない機器を一斉処分した際に、L-505u 以外にアンプで残ったのは Ghentaudio のD級パワーアンプ GA-S125P (リンク) のみ。

L-505u が使えなくなった時の緊急時には、GA-S125P と組ませるプリアンプが要る。

また、L-505u のボリューム調節は旧来の2連可変抵抗器であり、L-505u のパワーアンプ部に新しいプリアンプを組ませてみたいとも考えていた。

以前、 メジャグラン (MEJOGRAN) のウルトラローノイズプリアンプ 4V を購入 (リンク) し、その名通りの超低ノイズ再生音に感動したこともあり、 やはり新しいプリアンプにはS/Nの高さを要求したい。

トランジスタ式や管球式のプリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプを使ってきたが、パッシブプリアンプはまだ使ったことが無い。

パッシブプリアンプは電源が不要なのでS/Nの点では有利。

しかし、抵抗器タイプはボリューム位置によるインピーダンスや音質の変化が大きいものも。

出力インピーダンスが低くボリューム位置による変化も小さいパッシブプリアンプをと考え、以前 MC 用昇圧トランスを作成 (リンク) していただいたイシノラボの平野紘一氏に、トランス式パッシブプリアンプの製作をお願いすることにした。

私は、リスニングルームの音響特性を好みの三つ山特性にするためにグラフィックイコライザーを使っている (リンク)。

グラフィックイコライザーには、「アンプ (プリアンプ) の REC OUT/MONITOR 端子あるいはPROCESSOR IN /OUT 端子に接続する機種」 と、「プリアンプとパワーアンプの間に接続する機種」 とがある。

個人的には前者の接続法の機種が好きで使っているので、そうなるとイシノラボの既存製品にはグラフィックイコライザー接続端子がないことから、カスタムで依頼することに。

ベースに選んだ機種は、MASTERS CA-777G/AS。

・ 出力インピーダンスは 150 Ω 以下と低インピーダンス
・ 周波数特性は 10 Hz 〜 100 kHz (−0.8 dB 以下) とワイドレンジ
・ 歪率は 0.002% 以下 (20 Hz 〜 20 kHz/1 V)
・ アッテネーター用スイッチには定評あるセイデン製ロータリースイッチを使用
・ 実用ボリューム範囲は 2dB ステップだが、ゲイン切替スイッチと合わせて 1dB ステップ調節可

相談を経て、平野氏からカスタム機の完成予想スケッチが送られてきた。


ベース機に、PROCESSOR 入出力端子と PROCESSOR ON/OFF 切替スイッチを付加したカスタム機。

このデザインで製作をお願いした。

イシノラボでは一台一台受注生産なので、完成まで1か月ほどかかる。
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12448904951.html

トランス式パッシブプリアンプのファーストリスニング 2019-04-13
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12453866454.html

イシノラボ製トランス式パッシブプリアンプ MASTERS CA-777G/AScustom


今日、いよいよファーストリスニング。
パッシブプリアンプの購入は初めてで、どんな音が聴けるか期待と不安が入り混じっている。

ラックの最下段に、同じイシノラボの MC 昇圧トランス MC-203 と並べて設置。


<ノイズレベルの確認>
入力ソースで最もノイズが大きくなるのは PHONO の信号。

音楽信号の流れは、

MC カートリッジ ➔ 昇圧トランス ➔ L-505u のフォノイコライザー部 ➔ (本機 ⇄ グラフィックイコライザー) ➔ L-505u のパワーアンプ部 ➔ スピーカーとなる。


本機が昇圧トランスと干渉してハムが生じているかもしれないので、ホワイトノイズとハムノイズを確認。

すべての機器の電源を入れる。
本機の入力セレクターを LINE-1 に (ソースの信号は L-505u の REC OUT 端子から出力され、本機の LINE-1 入力端子へ)。

本機のアッテネーションつまみを上げていき、最大 (-0 dB) に。
スピーカーのトゥイーターに耳を近づけてノイズを聴く。

最大にしてもホワイトノイズは非常〜〜〜に小さい。
メジャグランのウルトラローノイズプリアンプ 4V (ブログリンク)も非常にローノイズだったが、本機はさらに上回っている。
流石は電源を必要としないパッシブプリアンプだ。

そして、昇圧トランスとの干渉で生じるかもしれないと危惧したハムノイズも小さく、リスニング時のアッテネーションレベルでは全く聴こえない。
本機と昇圧トランスがこの近接距離でもハムが小さいということは、CA-777G/AScustom のアッテネーターである2個のトランスがしっかりシールドされているということ。

このファーストリスニングの後、昇圧トランスを 20 cm ほど離したところ、アッテネーションつまみを最大にしてもハムノイズはまったく聴こえなくなった。

<リスニング>
音の評価は、長年聴き続けてきた CD と LP を用いた (ジャンルの異なる以下の4枚を全曲聴いた)。

私は大きめの音量で聴くので、アッテネーションがしやすいように、本機のゲインを +6 dB に設定。


1.(CD) 辛島美登里 『GREEN』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -28 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 2 W/ch

極めて良い S/N のおかげか、楽曲演奏の細かいパーカッションの音が実に明瞭に聴こえる。

ドラムの音は、締まりは文句なしだが、重量感は若干控えめになり、まとまりよく響かせる。

肝心のヴォーカルは、当時30歳を迎えようとしていた辛島のしっとりとしたノン・ヴィブラートの美声が魅力たっぷりに響く。
「裸足のエリーゼ」 でのピアノの音がこれまた綺麗だ。



2.(LP) 喜多郎 『1000年女王 オリジナルサウンドトラック』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -14 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 3 W/ch

喜多郎の作品の中でも、メロディーがとりわけ美しいアルバム。
サウンドイメージが左右のスピーカー間距離を超えて部屋いっぱいに広がり、コズミックサウンドを満喫。

普段、カートリッジ DENON DL-103R で聴いているシンセサイザーの高音のエネルギー感はやや抑えられる一方、艶の点では向上し透明感を伴って伸びている。
中音域の密度感は、薄くもなく過剰でもなく、他の帯域とのバランスが良い。


3.(CD) NIGHTNOISE 『Shadow of Time』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -20 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 5 W/ch

フルート、フィドルの音がやわらかく、温もりがある。
ギターは、弦さばきのキレはおとなしめになるが、音色としてはより綺麗に聴こえる。
このアルバムの聴きどころの一つは、「Night in That Land」 でのフルート。
アコースティック楽器は真にアコースティック楽器らしく、ヴォーカルは体温のある人の声らしく、という聴かせ方。

4.(CD) ホルスト 『惑星』 (CBS SONY 38DC 12) ブログリンク1、2
本機のアッテネーションレベル: -18 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 6 W/ch

冒頭の 「火星」、先に聴いたソフトと同様、低音の重量感は控えめ。
「木星」 のホルンの音も、煌めきや炸裂する感じを抑えめにして綺麗に滑らかに聴かせる。
「天王星」 の後半部には、この CD の最大音量の部分があるが、破綻なく響かせる。



<総評>

ノイズレベルの低さに関しては素晴らしいの一言。

サウンドイメージの広がりも良く、左右スピーカー間の距離を超えて広がる。
重低音〜低音域の質感は、かつてトランジスタ式プリアンプに真空管式パワーアンプ (KT88 プッシュプル機) を組ませた時のそれに似ている。
同じ超低ノイズのプリアンプでも、音の傾向はメジャグランの 4V (上記) とはかなり違う。

4V がストレートに出してくるのに対し、本機はやわらかく滑らか。
本機で聴く CD は、まるで LP を聴いているかのようだった。
ハイファイでクールな音で聴くなら 4V、ウォームな音で聴くなら本機。
システムの音をやわらかくしたい場合にもいいだろう。

操作時に気になった点が一つ。

アッテネーションつまみを回していて、クリック感が均一でなく、ところどころスルーする感覚。

つまみを少し押し込むようにして回すとクリック感が出るが、操作上扱いにくい。
うっかり最小レベル (−∞) や最大レベル (0dB) を越えて回さないように注意しなければ。

明日にかけて、以下の接続法でも聴いてみる予定。

すべての再生機器 ➔ L-505u の INPUT 端子 ➔ L-505u のREC OUT 端子 ➔ グラフィックイコライザー ➔ 本機 ➔ L-505u のMAIN IN 端子 ➔ スピーカー

https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12453866454.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c44

[リバイバル3] 超お買い得 イシノラボのトランス式パッシブ・プリアンプ 中川隆
46. 中川隆[-14609] koaQ7Jey 2020年1月13日 18:38:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1537]
MASTERS トランス式パッシブプリアンプ(カスタム)発注 2019-03-22
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12448904951.html

今使っているアンプは LUXMAN L-505u で、私のオーディオ歴におけるプリメインアンプとしては4機種目になる 。

まだどこにも支障は出ていないが、2008年に購入して以来11年になり、遅かれ早かれいつかは買い替えなければならなくなる。

昨年、サブシステムや使用していない機器を一斉処分した際に、L-505u 以外にアンプで残ったのは Ghentaudio のD級パワーアンプ GA-S125P (リンク) のみ。

L-505u が使えなくなった時の緊急時には、GA-S125P と組ませるプリアンプが要る。

また、L-505u のボリューム調節は旧来の2連可変抵抗器であり、L-505u のパワーアンプ部に新しいプリアンプを組ませてみたいとも考えていた。

以前、 メジャグラン (MEJOGRAN) のウルトラローノイズプリアンプ 4V を購入 (リンク) し、その名通りの超低ノイズ再生音に感動したこともあり、 やはり新しいプリアンプにはS/Nの高さを要求したい。

トランジスタ式や管球式のプリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプを使ってきたが、パッシブプリアンプはまだ使ったことが無い。

パッシブプリアンプは電源が不要なのでS/Nの点では有利。

しかし、抵抗器タイプはボリューム位置によるインピーダンスや音質の変化が大きいものも。

出力インピーダンスが低くボリューム位置による変化も小さいパッシブプリアンプをと考え、以前 MC 用昇圧トランスを作成 (リンク) していただいたイシノラボの平野紘一氏に、トランス式パッシブプリアンプの製作をお願いすることにした。

私は、リスニングルームの音響特性を好みの三つ山特性にするためにグラフィックイコライザーを使っている (リンク)。

グラフィックイコライザーには、「アンプ (プリアンプ) の REC OUT/MONITOR 端子あるいはPROCESSOR IN /OUT 端子に接続する機種」 と、「プリアンプとパワーアンプの間に接続する機種」 とがある。

個人的には前者の接続法の機種が好きで使っているので、そうなるとイシノラボの既存製品にはグラフィックイコライザー接続端子がないことから、カスタムで依頼することに。

ベースに選んだ機種は、MASTERS CA-777G/AS。
・ 出力インピーダンスは 150 Ω 以下と低インピーダンス
・ 周波数特性は 10 Hz 〜 100 kHz (−0.8 dB 以下) とワイドレンジ
・ 歪率は 0.002% 以下 (20 Hz 〜 20 kHz/1 V)
・ アッテネーター用スイッチには定評あるセイデン製ロータリースイッチを使用
・ 実用ボリューム範囲は 2dB ステップだが、ゲイン切替スイッチと合わせて 1dB ステップ調節可

相談を経て、平野氏からカスタム機の完成予想スケッチが送られてきた。

ベース機に、PROCESSOR 入出力端子と PROCESSOR ON/OFF 切替スイッチを付加したカスタム機。

このデザインで製作をお願いした。

イシノラボでは一台一台受注生産なので、完成まで1か月ほどかかる。
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12448904951.html


トランス式パッシブプリアンプのファーストリスニング 2019-04-13
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12453866454.html
イシノラボ製トランス式パッシブプリアンプ MASTERS CA-777G/AScustom

今日、いよいよファーストリスニング。
パッシブプリアンプの購入は初めてで、どんな音が聴けるか期待と不安が入り混じっている。

ラックの最下段に、同じイシノラボの MC 昇圧トランス MC-203 と並べて設置。

<ノイズレベルの確認>
入力ソースで最もノイズが大きくなるのは PHONO の信号。
音楽信号の流れは、
MC カートリッジ ➔ 昇圧トランス ➔ L-505u のフォノイコライザー部 ➔ (本機 ⇄ グラフィックイコライザー) ➔ L-505u のパワーアンプ部 ➔ スピーカーとなる。

本機が昇圧トランスと干渉してハムが生じているかもしれないので、ホワイトノイズとハムノイズを確認。

すべての機器の電源を入れる。
本機の入力セレクターを LINE-1 に (ソースの信号は L-505u の REC OUT 端子から出力され、本機の LINE-1 入力端子へ)。
本機のアッテネーションつまみを上げていき、最大 (-0 dB) に。
スピーカーのトゥイーターに耳を近づけてノイズを聴く。
最大にしてもホワイトノイズは非常〜〜〜に小さい。
メジャグランのウルトラローノイズプリアンプ 4V (ブログリンク)も非常にローノイズだったが、本機はさらに上回っている。
流石は電源を必要としないパッシブプリアンプだ。
そして、昇圧トランスとの干渉で生じるかもしれないと危惧したハムノイズも小さく、リスニング時のアッテネーションレベルでは全く聴こえない。
本機と昇圧トランスがこの近接距離でもハムが小さいということは、CA-777G/AScustom のアッテネーターである2個のトランスがしっかりシールドされているということ。
このファーストリスニングの後、昇圧トランスを 20 cm ほど離したところ、アッテネーションつまみを最大にしてもハムノイズはまったく聴こえなくなった。

<リスニング>
音の評価は、長年聴き続けてきた CD と LP を用いた (ジャンルの異なる以下の4枚を全曲聴いた)。
私は大きめの音量で聴くので、アッテネーションがしやすいように、本機のゲインを +6 dB に設定。

1.(CD) 辛島美登里 『GREEN』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -28 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 2 W/ch
極めて良い S/N のおかげか、楽曲演奏の細かいパーカッションの音が実に明瞭に聴こえる。
ドラムの音は、締まりは文句なしだが、重量感は若干控えめになり、まとまりよく響かせる。
肝心のヴォーカルは、当時30歳を迎えようとしていた辛島のしっとりとしたノン・ヴィブラートの美声が魅力たっぷりに響く。
「裸足のエリーゼ」 でのピアノの音がこれまた綺麗だ。


2.(LP) 喜多郎 『1000年女王 オリジナルサウンドトラック』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -14 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 3 W/ch
喜多郎の作品の中でも、メロディーがとりわけ美しいアルバム。
サウンドイメージが左右のスピーカー間距離を超えて部屋いっぱいに広がり、コズミックサウンドを満喫。
普段、カートリッジ DENON DL-103R で聴いているシンセサイザーの高音のエネルギー感はやや抑えられる一方、艶の点では向上し透明感を伴って伸びている。
中音域の密度感は、薄くもなく過剰でもなく、他の帯域とのバランスが良い。

3.(CD) NIGHTNOISE 『Shadow of Time』 ブログリンク
本機のアッテネーションレベル: -20 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 5 W/ch
フルート、フィドルの音がやわらかく、温もりがある。
ギターは、弦さばきのキレはおとなしめになるが、音色としてはより綺麗に聴こえる。
このアルバムの聴きどころの一つは、「Night in That Land」 でのフルート。
アコースティック楽器は真にアコースティック楽器らしく、ヴォーカルは体温のある人の声らしく、という聴かせ方。

4.(CD) ホルスト 『惑星』 (CBS SONY 38DC 12) ブログリンク1、2
本機のアッテネーションレベル: -18 dB
本機のゲイン: +6 dB
L-505u の出力メーターの最大値: 約 6 W/ch
冒頭の 「火星」、先に聴いたソフトと同様、低音の重量感は控えめ。
「木星」 のホルンの音も、煌めきや炸裂する感じを抑えめにして綺麗に滑らかに聴かせる。
「天王星」 の後半部には、この CD の最大音量の部分があるが、破綻なく響かせる。


<総評>
ノイズレベルの低さに関しては素晴らしいの一言。
サウンドイメージの広がりも良く、左右スピーカー間の距離を超えて広がる。
重低音〜低音域の質感は、かつてトランジスタ式プリアンプに真空管式パワーアンプ (KT88 プッシュプル機) を組ませた時のそれに似ている。
同じ超低ノイズのプリアンプでも、音の傾向はメジャグランの 4V (上記) とはかなり違う。
4V がストレートに出してくるのに対し、本機はやわらかく滑らか。
本機で聴く CD は、まるで LP を聴いているかのようだった。
ハイファイでクールな音で聴くなら 4V、ウォームな音で聴くなら本機。
システムの音をやわらかくしたい場合にもいいだろう。

操作時に気になった点が一つ。
アッテネーションつまみを回していて、クリック感が均一でなく、ところどころスルーする感覚。
つまみを少し押し込むようにして回すとクリック感が出るが、操作上扱いにくい。
うっかり最小レベル (−∞) や最大レベル (0dB) を越えて回さないように注意しなければ。

明日にかけて、以下の接続法でも聴いてみる予定。
すべての再生機器 ➔ L-505u の INPUT 端子 ➔ L-505u のREC OUT 端子 ➔ グラフィックイコライザー ➔ 本機 ➔ L-505u のMAIN IN 端子 ➔ スピーカー
https://ameblo.jp/toonomikado/entry-12453866454.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/689.html#c46

[近代史3] 社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由 中川隆
31. 中川隆[-14608] koaQ7Jey 2020年1月13日 19:05:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1536]
2020年01月13日
中国のGDP実態は公表の半分に過ぎない ゴーストタウン経済


ほぼ無人の100万人都市オルドスも中国のGDPに加算されている
例えば東京湾に100万人の無人都市を作ったようなもの

画像引用:https://img.huffingtonpost.com/asset/5c6331ab360000150f6a51b9.jpeg?ops=scalefit_960_noupscale

公共事業でGDPを水増し

GDPという数字が国の大きさを表す数字として跋扈しているが、これには大きな疑問があります。

GDPそのものを容易に操作して大きく見せかけることが可能な点で、特に中国は疑わしい。

GDPは国内で発生した付加価値で、生産・所得・支出のどれで計算しても同じになります。


アメリカのGDPは約20兆ドル(約2160兆円)でGDPの3分の2が個人消費でした。

日本も90年代までは個人消費が3分の2以上だったが、現在は落ちぶれて55%まで低下しました。

日米欧のような国々では他の項目はどうでも良く、GDPの増減は「個人消費だけ」でほぼ決まります。


アメリカの貿易赤字が増えようが日本の輸出がどうなろうが、GDPにはまったく無関係です。

中国GDPに占める個人消費の割合は2017年に約39%で、2019年の中国小売売上高は8%増だった。(新華社予想)

2019年の中国GDPは6%成長だったので通年で8%増なら成長率を上回るが、小売売上は減税効果によるものだった。


中国国家統計局の統計では1月から9月のGDPは69兆7798億元(約1072兆6340億円)で、前年比6.2%の成長率だった。

1月から9月の平均可処分所得は2万2882元(約35万1735円)で前年比8.8%、物価補正後の実質成長率は6.1%だった。

可処分所得8.8%の伸びが小売売上8%増をもたらし、物価補正をすると6%増になり、年間GDP成長6%と完全に一致している。

可処分所得はどこから生まれた?

可処分所得の平均は35万円だが北京市は77万円で上海市は80万円、両市の上級公務員や有名企業正社員は「上級国民」になっている。

大都市の上級国民の平均は全市民の2倍の160万円とすると、中国全土の平均の半額の層(貧困層)は17万円になり10倍もの格差が存在している。

この可処分所得8.8%増、物価補正後6.1%増は自然増ではなく減税効果でした。


ロイター記事『コラム:減税が下支えする中国個人消費、減速は時間の問題か』によると可処分所得8.8%増のうち1.6%は減税効果だった。

すると2019年の中国の成長率6%は減税効果を除くと4.4%だった事になり、減税とは要するに国の借金で成長率を買う行為です。

中国は2008年頃からすさまじい勢いで公的債務を増やしていて、最近は年間300兆円ほどのペースで増えています。


日本の「国の借金」(政府以外の借金を含む)は財務省の主張では1100兆円で年間15兆円増えている。

それが中国は公的債務3500兆円以上で、爆発的な勢いで増え続けています。(試算は多数の有名欧米経済メディア)

中国の自然発生的な経済成長は2008年のリーマンショック(北京五輪の年でもあった)で終わり、以降は借金でGDPを買っています。


公共事業や公共投資、減税や優遇措置、新シルクロードなど、約10年間で数千兆円をばらまきGDPを2倍以上にしました。

その内訳は不動産が多くを占め、中国都市部だけで5000万戸の空き家が存在し、22%が空き家だそうです。(西南財経大学の甘犁教授)

中国全土では優に1億戸以上の空き家や空き部屋が存在する筈で、1万人や10万人規模のゴーストタウン「鬼城」も存在している。

ゴーストタウン経済で実際の2倍に水増し

ゴーストタウンは「人が住んでいる」ことにして予算を組んで新幹線や地下鉄やインフラ工事をし、すべてGDPに計上しています。

中国全土で無人都市や無人地下鉄、無人の空港や巨大ショッピングセンターなどが次々に建設されGDPは増えていきました。

ゴーストタウンが建設されると翌年以降も維持費が投入され、それもGDPに計上されるので鬼城が増えるほど見かけのGDPも増えます。


例えば中国は現在も、日本の新幹線総延長3千キロに相当する高速鉄道を毎年建設し、日本の鉄道距離2万キロに相当する新規鉄道を開業している。

日本の地下鉄800キロに相当する地下鉄を新たに開業し、日本の主要空港23以上を毎年開業している。

日本の高速道路9,000キロに相当する高速道路を毎年建設し、という具合に毎年「日本を一つ建設する」程の公共事業をしています。


中国人が利用するためのインフラはとっくに建設し終えているので、現在建設しているインフラ事業は100%すべて赤字です。

このようにして中国は実態の2倍以上に公共事業でGDPを膨らませ、可処分所得を増やして消費も増やしています。

それでみんなハッピーなのだが、国の借金3500兆円以上は将来どうなるのでしょうか?


2008年以前の中国は自律的経済成長だったので、増えた借金以上に税収の自然増があり、実質的には無借金と同じでした。

2008年以降の中国は借金でGDPを買ったため、税収増を遥かに上回るペースで公的債務が増加しました。

これは最後には政府がデフォルトし借金を踏み倒すしかないが、借金の大半は中国人自身が債券などで保有しています。


中国政府が借金を踏み倒すと中国人が保有する国債や証券が紙切れになり、中国経済は2008年レベルに戻るでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/81932863.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/203.html#c31

[近代史3] 東海アマ 立川の記憶

東海アマ 立川の記憶


今日は体調不良で更新しないつもりだったが…… 2020年01月13日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-996.html

 昨夜から体がひどく重く感じるようになり、トイレに行くため布団から立ち上がるのさえ、全身全霊の気力を用いなければならなくなった。
 朝、無理矢理、いつもの散歩コースに出かけたが、うまくバランスが取れずに、体が左右に振られて困った。岩山だったなら転落して死んでしまう。

 帰宅後、ずっと、こたつのなかで寝ていた。17時を見て、何でもいいから書こうと気力を奮い立たせたが、体が不調だと脳も低調なので、アイデアが浮かばない。
 朝、何の気なしにガンマ線測定器のスイッチを入れたら、普段は平均0.2μ/hなのに、0.1しかない。これはガンマ線量の「爆縮現象」とJA7HOQ小林康晴さんが名付けた現象で、これが起きると、大地震が起きる可能性がある。
 清瀬市のコスモスさんの定点観測では、爆縮が起きていないようなので、もう少し様子を見たい。
  http://tokaiama.bbs.fc2.com/

 ブログネタになりそうな記事を物色していたら、昔住んだ立川市のことが書かれていた。
 翳りゆく東京 郊外最大級の「立川」に迫り来る厳しい現実
公開日:2020/01/13 日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/267482

 東京都立川市は人口18万人、東京都下約400万人を抱える三多摩地区の中心都市です。東京都心から約30キロ、東京駅からもJR中央線の特別快速で40分の典型的なベッドタウンです。これまでに立川駅を電車で訪れて駅構内や駅ビルにごった返す人ごみに驚いたことがある人もいるでしょう。実際、JR立川駅の1日の乗降客数は16・8万人とJR東日本全管轄の駅の中で16位であり、なんと15位の有楽町駅(17・3万人)に迫る勢いです。また19位の中野駅(15万人)や20位(14・7万人)の恵比寿駅をはるかにしのいでいます。

 この立川市は私が生まれた場所でもあり、(その後隣接の市に引っ越したものの)子供のころから何か特別な買い物をする時や映画を見るたびに訪れました。初めてお酒を飲んだのもやはりこの町の繁華街でした。昭和の立川は良くも悪くも実に猥雑で危険な香りがする街でした。昭和40年代には米軍基地があり、街には米国人があふれ、駅前には物乞いをする元傷痍軍人もいました。さらに立川競輪が開催される休日には、街全体が灰色に変色していくのが分かりました。

  ところが、この街を訪れるたびにどうも以前の賑わいが失われていくように感じます。駅から5分も歩けば、途端に街並みが寂しくなっていきます。かつて駅周辺の商店街は、休日などは人酔いするほどの混雑でしたが、今では閑散とし、周辺のロードサイドに至っては、ファミリーレストランや車のディーラーが次々に閉店。代わってコンビニや老人福祉施設が目立ちます。

■押し寄せる少子高齢化の波

 この光景は、私が全国各地で見てきた地方都市の商店街やロードサイドと何ら変わりません。つまり少子高齢化の波はこの東京郊外の代表的なベッドタウンにも確実に押し寄せてきているわけです。

 かつて1980(昭和55)年の立川市において、65歳以上の老人の占める割合はたった6・6%でした。それが現在は24%に上昇しています。人口予想についても、立川市は2026年には減少に転じると公表しています。

 現在は駅周辺も区画整理されて整然とした街並みになりました。駅前の百貨店も建て替わりましたが、どういうわけか勢いを感じません。少しずつ、けれど着実に若者が減っていくことで街から活気が失われているのです。

 昨今、地元多摩地区の同級生たちと一杯やっていると「実家が空き家になり、どうしたらいいかな?」と相談されることが増えました。私の答えは「売るべし」の一言に尽きます。なぜなら、今後更に高齢化が進み、人口が減っていく中で、「買い」の需要は間違いなく減っていきます。なので自分たちが住まない限り、まだ物件に値段がつく間に売却した方が賢明ということになります。

 旧友に「立川のように都心から近い街でこうだと地方都市は今後どうなってしまうのか」と聞かれることがありますが、推して知るべしでしょう。私は行きつけの立川のうまい酒場「ささやま」でただうなるのみです。
******************************************************************

 引用以上

 これを読んでいて、立川市というのは、東京23区に準じて都心の一部くらいに思っていたら、なんと、高齢化や過疎化が進んで、もはや都市としての将来性が失われているというようなことが書かれている。

 私が住んでいたのは1970年前後だった。たぶん3.4年はいたと思う。あとは国立市や八王子市にもいた。
 青春のまっただ中を立川で過ごしていたので、私の人生にとって、もっとも重要な場所である。

 左翼高校生活動家だった私は、立川米軍基地と関わりたいと思ってやってきたのだ。
 最初は、砂川町に向かった。ここは、米軍相手に農民が権利を戦い抜いた有名な砂川闘争の土地だ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E5%B7%9D%E9%97%98%E4%BA%89

 ここには、左翼グループが、滑走路の先端の延長に「塹壕」を掘って、その中に暮らしていた。私も、ここに住むことにした。
 砂川農民行動隊長の宮岡政雄さんや、たくさんの地元民とも懇意になった。
 当時、1970年前後は、立川基地はバリバリの現役で、毎日たくさんの輸送機が発着していた。
 https://biz-journal.jp/2019/03/post_27223.html

 輸送機の荷物は、ベトナム戦争で死亡した米兵の遺体だった。立川基地内には、当時、極東最大の米軍病院があって、そこでは、ベトナムでバラバラになった兵士の遺体を修復して、米本国に送るという作業が行われていた。

 あまりにもたくさんの遺体処理が行われていたので(ベトナム戦争における米兵死者は表向き5万人だっったが、軍属や秘密裏に投入された民間部隊の死者はカウントされていない)、処理が行き詰まり、米軍は、当時としては超高額の2万円という日当で、遺体修復バイトを募集していた。
 これには悪い噂があって、バイトに行った人が、やがて発狂したと語られていた。私にも話が来たが、これを聞いて二の足を踏んだ。また、「幽霊が出た」との話も絶えなかった。

 当時は、国際テロもなくて、米軍基地内の規律も緩く、基地内に米兵の友人がいれば、ツテで自由に基地内に入ることができた。
 基地内にはPX(売店)があって、マリファナたばこが普通に売られていた。ドル札があれば、我々も買うことができた。
 もしもベトナム派遣兵から麻薬を取り上げたなら、戦場で上官が後ろから撃たれるといわれていたので、こうした気分転換は必需品として米軍上層部も容認していたのだ。

 ベトコンをまねて、赤旗をたくさん掲げていた砂川反戦塹壕には、当初、4トロと通称された学生組織が住んでいたが、ある日、隊長の里中さんが、基地内から狙撃を受けた。銃弾は里中さんの耳をかすめた。
 以来、学生たちは撤退し、代わるように、当時民間活動家だった佐々勝仁や私などが住むようになったのだ。いずれ手榴弾が投げ込まれるのも時間の問題だった。
 塹壕付近には、銃を持った米兵が、基地内から狙撃の構えをすることも珍しくなかった。

 当時、砂川をめぐって、主立った闘争は終わっていたが、残った市民運動グループには、面白い人材がたくさんいた。
 総会屋の下野純一郎、女性リーダーの加藤克子、この人たちは、みんな東大出だった。大山団地に住む映画監督の星紀一、それに今でも連絡のある野口女史とか、もう懐かしくてたまらないメンバーばかりだ。

 私と言えば、勝手に「立川ベ平連」を名乗って、立川基地自衛隊進駐の反対闘争をやっていた。立川基地の正面ゲートに、「自衛隊移駐阻止」という看板を立てたのも私たちだ。デモで逮捕されたこともある。
 もちろん本当の米兵救援にはかかわっていなかったが、マークされてCIAの工作員がしょっちゅう近づいてきて、ビールをおごってくれた。
 当然、正体が見え透いていたから、その後は無縁だったが。

 当時、立川駅前には、たくさんの米兵がたむろしていたが、日本人娼婦、それも70歳を超えたような女性もたくさんうろついていた。
 ときには若い米兵がだまされて腕を組んでいると、他の米兵から冷やかされていた。

 駅前の高島屋の裏には、行きつけの在日大衆食堂があって、私は、いつもモツライス定食しか頼まなかったから、入り口を入ると「モツライスの兄ちゃんが来た」と言われた。
 立川に在日者が多かった理由は、たぶん曙町にあった競輪場と関係があったように思う。私は、競輪場の隣に住んでいたこともあった。
 今では区画整理されたようで、まったく地理がわからなくなっている。

 今、立川基地は、米軍返還後、一部が自衛隊基地に、多くが「昭和公園」という名前で民間に開放されている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%96%B6%E6%98%AD%E5%92%8C%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%85%AC%E5%9C%92

 私は、米軍基地以来、一度も足を踏み入れたことがないが、あの膨大な戦死者の霊たち(幽霊?)が、公園になったからといって去るとは思えず、たぶん私が跡地行けば、全身が硬直して、霊障害が起きるように思えるから、行く気がしないのだ。

 さて、立川の今後だが、私は冒頭の記事にあるような衰退が起きるようには思えない。今の立川には、交通機関や公園などに十分な求心力があり、むしろ多摩の中核都市として、今後も発展するだろうと予想している。
 都市にとって、何よりも大切なインフラ条件は交通機関なのだ。その意味で、立川市の鉄道路線は十分な厚みがあり、記事のなかで「売ってしまえ」と書かれているが、私なら「売るな」というだろう。

 ついつい、懐かしさのあまり、とりとめのないことを書いてしまった。
 なお、私が周辺の飲み屋で、気に入っているのは、国立駅北口の「うなちゃん」と、南口の「まっちゃん」である。
 山口瞳がしょっちゅうきていて、面白い談義をしていたのが懐かしい。
 私のいた当時、立川駅周辺で、ここという店はなかった。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-996.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/801.html

[番外地7] メモ帳 _ アイヌ 中川隆
2. 中川隆[-14607] koaQ7Jey 2020年1月13日 19:40:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1534]
明治の初めには日本人の生活様式では北海道の冬は越せなかった、従って、明治以前に北海道に住んでいたのはアイヌだけだった
北海道は、1869年、明治2年に人口6万人でした。
1869年から1896年の30年間の間にアイヌの土地を全部一人あたり10万坪、150万坪、250万坪を日本人に渡してしまいました。

その後、「北海道旧土人保護法」で、アイヌには一人あたり1万5千坪、役に立たない山の中や川べりの土地を配ったのです。

北海道旧土人保護法というのは「アイヌを保護しましょう」という法律なんです。保護ってどういうこと? 明治時代に和人が盛んに開拓民として入って行くわけです。その人たちが必要なのは土地、農地なんです。政府は開拓民たちが土地を占領するとアイヌが困るだろうと考えた。そこで「平等に土地を分け与えましょう」ということにした。

土地をもらったアイヌは困っちゃたんですね。何もすることがない。彼らの生業は弓矢や槍でクマを獲るか、川でシャケを獲るか、これが生活の主体ですから。あとは山に行って山菜などを採取する。それで暮らしが成り立っていたんです。足りないものは内地へ行って交易をした。

日本政府は、アイヌに対し「日本人になりなさい」という同化政策を実行していった。当時はアイヌのアイデンティティーを否定する時代だったんです。

1956年に送ったILOへの先住民に関する報告書には、アイヌは和人

と同化したので、もはや先住民ではない、ととんでもないことを書いているのです。

 過去の日本国のアジア地域の植民地化は、アイヌ民族に対する植民地化から始まりました。

国内においてはアイヌの日本人化を徹底して進め、国外に対しては従属され同化されつつある「旧土人」、英語表現上は「先住民」とされ、日・露・米・英四ヵ国で締結された国際条約「猟虎膃肭獣(ラッコ・オットジュウ)保護条約」では、アイヌをインディアン、アリュートと同列扱いをするという、二重規定を用いてきたのです。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/340.html#c2

[番外地7] メモ帳 _ アイヌ 中川隆
3. 中川隆[-14606] koaQ7Jey 2020年1月13日 19:41:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1533]
アイヌ利権もアイヌ特権も存在しない
アイヌ人は日本人から差別・迫害され続けて、大学にも行けず、所得も北海道で最底辺なので、何らかの形で財政援助しないと餓死するのですね:
2015/05/12 - 北海道アイヌ生活実態調査
アイヌ世帯の平均年収は355.8万円、「年収なし」を除くと369.2万円である。

100万円ごとの年収区分では、回答のあった2,903世帯のうち、「200万円以上300万円未満」が567世帯(19.5%)ともっとも多く、「100万円以上200万円未満」が432世帯(14.9%)、「300万円以上400万円未満」が409世帯(14.1%)、「400〜500万円未満」が280世帯(9.6%)、「100万円未満」が195世帯(6.7%)で続いている。年収500万円以上の世帯は550世帯(18.9%)、「年収なし」の世帯は92世帯(3.2%)であった。

なお、厚生労働省大臣官房統計情報部による『平成25年国民生活基礎調査』によれば、北海道の平均年収は473.5万円で、もっとも構成比率の高い年収区分は「200万円以上300万円未満」であり、全国の平均年収は537.2万円、構成比率の高い年収区分は「200万円以上300万円未満」となっている(表4)。

世帯年収を年代別でみると、「年収なしから200万円未満」の世帯は、世帯主が「30歳未満」の年代層において14世帯(25.0%)、「60歳〜70歳未満」の年代層に223世帯(37.0%)、「70歳以上」の年代層に177世帯(56.0%)と多くなっている。世帯主が現役世代であっても、「年収なしから200万円未満」の世帯が「30歳〜40歳未満」において47世帯(21.1%)、「40〜50歳未満」において96世帯(18.3%)、「50〜60歳未満」において156世帯(19.8%)と各年代層において約20%を占めている。

アイヌ民族の大学進学率は、1990(平成2)年頃から増加に転じてはいるものの、一貫して低い水準であり、もっとも進学率が高かった2005(平成17)年でも27.1%(補正値では21.1%)と、全国平均の5分の3程度となっている。また、1970(昭和45)年頃から1990年頃までは、全国平均が伸びているなかでアイヌ民族の平均は同水準で推移しており、事実上不平等が拡大していたことがわかる」。

また、アイヌ民族の高校進学、大学進学について、以下の特徴が指摘されている。

@ 進学者が増えたにもかかわらず、中途退学する者が多い。高校進学者のうち、中退した者は12.9%に達している。1999(平成11)年の高校中退率が全国平均で2.1%、北海道で1.9%であったのに比べるときわめて高い数字であるといえる。また、大学進学者の中退率は20.3%であり、「在学中」の者を母数から除いた30歳未満の中退率は23.2%まで増える。2007(平成19)年度の私立大学中退率は2.7%であり、アイヌの大学生が中退する可能性は、全国平均の9倍に達している。

A 高等学校の定時制に通う者が多い。高校進学者のうち12.8%が定時制高校に進学している。もっとも、アイヌ子弟の定時制高校への進学者は急激に減少しており、30歳未満では2.3%である。2008(平成20)年における全高校生に占める定時制高校生の割合は3.2%であり、わずかではあるものの全国平均を下回っている。
https://www.cais.hokudai.ac.jp/wp-content/uploads/2015/05/20150512_ochiai_report.pdf
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/340.html#c3

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
45. 中川隆[-14605] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:31:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1532]
イシノラボ パッシブ・プリアンプ

マスターズのプリアンプはいろいろあって楽しめます! 2012年3月11日
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=296

一般的に、音質・音調に影響を与える要素は、パワーアンプのほうが支配的といわれています。“確かにそうかな!”と私もそう思っていました。
ところが、パッシブプリアンプを作ってみて、その見解がひっくり返りました。パッシブプリアンプの、何も足さない、何も失わないと思えるようなサウンドを聴いて!

けれども、オーディオは趣味・道楽であって、また、科学的にいっても、原音というのが果たしてどうなのかもはっきりしません。マイクが異なれば、ホールが異なれば、ミクシングが違えば、マイクセッティングが違えば、その場の温度・湿度が違えば、などなど。

要は、なるべく原音らしきサウンドを好むも良し、リスナーの聴覚に心地よく聴こえれば良いし、いつも同じサウンドを楽しむだけでなく、たまには異なったサウンドも楽しみたいと思うのも、オーディオ趣味の健全な方向と思います。

1.300B採用プリアンプ“MASTERS CA−X1”

これは、既にアクリル加工が出来なくなったので製作完了です。
けれども、同じような回路構成や電源構成で製作することは可能です。
この方式のサウンドはリッチで、サウンドの生き生きした音調が大変な魅力です。音楽のリズムやハーモニーも大変重要です。

このあたりの音楽の持つ息遣いが感激を与える重要要素のような感じを抱かせるのが、この300Bプリアンプの魅力です。

特に、真空管パワーアンプとの組み合わせが絶品です。

2.API回路方式プリアンプ“MASTERS CA−2000”

オーディオ全盛期のスタジオコンソールに採用されたAPIモジュールアンプが奏でるアメリカンポップス的なサウンドは、この時代の音楽だけでなく、ある意味、普遍的な魅力を有しています。どうしてそうなるのか?

多くのアンプ回路は発振安定度を重視し過ぎるあまり、2段増幅方式がほとんどです。ICのOPアンプもそうしているのがほとんどと思います。
APIモジュールは、たくみに設計された3段増幅方式です。発振安定度をボーデやナイキスト理論をベースに位相補償すれば、まったく安定なアンプができることをAPIは証明したわけです。

1970年代の私が在籍していた当時も、サンスイではAPIのことはまったく知らずに、結果的に“AU−607”,“AU−707”に採用したパワーアンプ回路は、親戚関係にあるような3段構成増幅回路です。その後もダイアモンド差動回路、Xバランス回路にして、ずっと3段増幅回路を踏襲して終了しました。

特に、API方式でのフォノ再生(特に、ジャズ、フュージョン等)は絶品のような感じを受けます。とにかく、精緻でありながらノリの良いサウンドです。


3.1段増幅バランス増幅真空管プリアンプ“MASTERS CA−218”
このプリアンプは、チャンネルアンプシステムを熱心におやりになっているお客様からのご要望でできたカスタムアンプです。

1球だけの1段増幅でやってみたいということでした。それも、バランス増幅が希望です。そうなると、300Bプリの場合もそうなのですが、真空管プリアンプの残留ノイズを半導体なみにするには、ボリュームを入力・出力の両方に入れることが効果的です。

かつては、ヤマハC−2がこの方式を採用してヒットしたことがありますが、真空管プリアンプではマスターズだけだと思います。

出力側ボリュームには、10kΩ以下のインピーダンスならば、出力インピーダンスが大きいということはまったく心配なくなります。

入力インピーダンスは大きいほうが良いといわれますが、10k〜100kΩ範囲なら問題ないでしょう。

このアンプで、1個のつまみで音量レベルを調整したいというと、バランス増幅ですと8連ボリュームになります。もちろん、このような多連ボリュームはカスタムになります。東京光音電波さんに注文して、待つこと45日でできてきました。
このプリアンプはL/R2トランス,2電源・2整流管採用,電源フィルタ回路にはアメリカ製フィルムコンしか採用しない(ケミコン追放)!
出てきたサウンドは、切れ味が良く、音数が多く(情報量が多い)、リッチなサウンドで、私は聴き惚れてしまいました。

4.真空管整流によるAPI回路のプリアンプサウンド

すでに、この方式による『真空管整流電源によるトランジスタ・フォノEQアンプ』について、報告させていただきました。

やはり、LINEアンプに採用しても、サウンドの重心が下がり、オーディオアンプは電源の影響を受けることが明白な事実です。それは、そもそもアンプが電源電力をオーディオ信号で切り分けて、負荷に供給しているからです。
従って、最も安定な電源といえば、大容量バッテリといえましょうが、周波数応答をサポートする意味で、バッテリといえども、コンデンサを電源に付加して、補償することは重要です。

5.パッシブプリアンプ

純粋に入力信号を変換伝達する意味からは、パッシブプリが電源いらずですから、最も有利です。ノイズ発生することもありません。

特に、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA−999FBS”を使うとやめられなくなります。

6.300Bバランス構成プリアンプ“MASTERS CA−5000”
最後に、3年前に納入した究極のカスタムプリアンプを紹介します。
300Bバランス構成プリアンプです。

音量調整は、トランス式を採用しています。堂々としたサウンドが凄かったです。電源部とアンプ本体のセパレート方式です。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=296

新製品パッシブプリアンプの登場 2010年9月9日

トランス式アッテネータ/パッシブプリアンプを相次ぎ製品化しました。
私は、最初に就職した会社がタムラ製作所であったせいか、トランスにはずーっと愛着がありますし、その重要性やメリットを認識しています。

特に、NFBもなく、これだけのワイド・バンドや低ひずみが達成できることは、この原理(電磁誘導)を発見した方に敬意を感じています。

新製品はアッテネータとパッシブプリアンプの2種類あります。
両者は混同しそうですが、その違いは、トランスのタップの選択の仕方で、
ゲインを持たせたのがパッシブプリアンプです。

従って、パッシブプリアンプでも、ゲインセレクタをゼロにすればアッテネータになるので、使い勝手からすれば、パッシブプリアンプをお勧めします。
やはり、トランスは増幅するのではなく、エネルギー変換することができるので、パワフルにパワーアンプをドライブできることにそのサウンドの良さが現れるのだと思います。

ジャズファンの方やロックファンの方には特にマッチすると思います。
また、大編成のクラシックや、熱のこもった室内楽の奏者間の意気も感じることもできます。

調整範囲等のカスタムにも対応できますので、どうぞご相談ください。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=138

イシノラボ 好評を継続する MASTERS パッシブ・プリアンプ 2012年10月20日

パッシブプリアンプは、MASTERSのアンプカテゴリーのなかで、発売以来ずっとご好評をいただいております。
最近は、バランス仕様のご注文も多くなってきました。

それも、皆様がバランス伝送の意味を理解されるようになっていただけてきたからのように感じます。つまり、バランス仕様のパッシブ・プリアンプでアンバランス(RCA)入力の場合、その信号をバランス信号の HOT側と理解して、HOT側を音量調整して、アンバランス入力の場合でもバランス仕様でコンパチブルできるということです。そうなると、アンバランス信号をバランス変換する高価なトランスを内蔵しなくても済み、価格セーブにつながります。

最近ご購入いただいたお客様からは、先日購入した MASTERS のトランス式パッシブ・プリアンプを聴いて、“再生帯域の広さ、腰高にならない、低域の伸び、ほれぼれとさせる高域があると思う。”といった感想を頂いております。
このお客様は、なんと、30年間に12台のプリアンプを使ったというベテランであり、音のグルメといえましょう。

“通常の擦動式ボリュームでは「到達できない部分がある」と感じる”という感想も頂きました。

さらに、複数のカスタム仕様でのご注文をいただき、現在設計中です。
本日発送した“MASTERS CA−999S/A CUSTOM”では、入力を1系統のみでシンプルにして、よりピュアサウンドを求める方に向いたカスタム仕様としました。

このパッシブプリアンプを発送前のエージングで聴いていたところ、そのパワフルでのびのびした低域・中低域には、製作者の私ですら、少なからずびっくりしました。決して製作者の自己陶酔ではないと思います。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=367


トランス式パッシブ・プリアンプとバッテリードライブ・パワーアンプの絶妙なコンビネーション 2010年11月27日

マスターズのトランス式パッシブ・プリアンプ(「MASTERS CA−999FBS」,「MASTERS CA−777S」)とバッテリードライブ・パワーアンプ(「BA−225FB/MOSyB」)は皆様に好評です。

電源問題をまったく無くした究極のサウンドが得られます。
最近発表したトランス式パッシブ・プリアンプは、おかげさまでご好評をいただいております。


1.視聴に訪れた方が感じてくれているようです。

イシノラボは千葉市なので、首都圏から離れた方は来訪されるのが大変ですが、最近聴きにこられた方は、皆さん、非常にリアル、違和感が全くない、サウンドが澄み切っている、Dレンジが広く聴こえるというコメントをいただき、ご注文をいただくケースが増えております。

そして、真空管アンプ、通常の100V電源の半導体アンプでも、大変良好なサウンドを聴き取ることが出来ますが、極めつけバッテリードライブ・パワーアンプ(8W+8Wしかないですが、)と組み合わせて、バランス接続で動作させたときです。

さらに低音の重心が下がり、超リアルなサウンドです。
Dレンジが広く感じられるのはパッシブ・プリアンプのノイズがゼロ、バッテリードライブアンプの残留ノイズはわずか30μVと普通のアンプの1/10以下のおかげと思われます。

静寂から立ち上がるFF(フォルテシモ)サウンドは、より衝撃を聴覚に与えるようです。

2.汚れとノイズ発生源のないサウンドをリーゾナブルな費用で楽しんでください。
海外ブランドとか有名ブランドのオーディオ機器は、私から言えば、なんという高価であろうかと思います。

代理店、販売店、それぞれの立場で利益を取らなければ、ビジネスはやっていけないことは分かります。けれども、このようなご時世でオーディオを家計に無理なく楽しむにはあまりにも高価な機器は、私から遠い存在です。
私が思うアンプにかける費用は、¥10万〜20万くらいが無理のないところと思います。

けれども、一生ものでオンリーワンのアンプを作りたい方の気持ちも分かります。
それならば当方で、超良心的な作りで素晴らしいカスタムアンプをお届けする用意もございますし、すでにオンリーワンアンプを楽しんでいる方もおられます。
それにしても、書いている今、究極とも言える組み合わせで聴いています。何という幸福なことかと、自己陶酔を含めてありがたいことだと思っております。
最近では、アナログレコードの情報の多さ、音楽に大切な成分の充実を改めて感じて、 聴く機会が増えてきました。今、ブログを書きながら、カーペンターズやワルターのステレオLPを聴いています。勿論、フォノイコライザーはAPIモジュール回路を採用したものです。

バッテリードライブというと充電作業が必要です。
これらも、やり方等、お知らせしますので、ご安心ください。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=156


トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ 
MASTERS ATT−900シリーズ 2010年7月18日

1か月ほど前に発売しました、トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ“MASTERS ATT−900シリーズ”の話題です。
バランス/ノーマルとコンパチブルに対応できる世界初の製品と自負しております。


【アンバランス入力のバランス変換の要望】

早速2名の方からの具体的な問い合わせをいただきました。それは、“せっかくバランス対応になっているので、アンバランス(RCA)入力のときもバランス変換をして、それをトランス式バランスATTでレベルコントロールできないか?”というご要望でした。

ブロックダイアグラムを眺めていただくと、LINE1のアンバランス入力対応について、そのレベルコントロールはHOT側のみになります。
バランス信号として扱うには、入力回路にバランス変換トランス(10k:10kCT)の搭載が必要になります。カスタムのご要望にお応えできます。トランスはMASTERSが特注する高性能トランス(USAコア採用)を予定しています。

【リーゾナブルな価格に驚く】

アンバランス信号をトランス・抵抗ハイブリッド式で行うATTに PhaseTech(フェーズテック)の CM−1sがあります。
Phase Tech ハイブリッドパッシブアッテネーター CM-1s ¥918,000(税込)
http://www.audiounion.jp/ct/detail/buy/970/

それは、半導体などの増幅素子を一切使わず、高品位音楽再生の理想とされる高入力インピーダンス・低出力インピーダンスを小音量からフルボリュームまで実現した、高次元の音質追求を行ったハイブリッドパッシブアッテネーターです。
サイズは“W310×H86×D245mm”、ウェイトは“3.8kg”、標準価格は“892,500円”となっています。

上記“PhaseTech CM−1s”に比べて、当社のATTは驚異的に安価です。

しかし、安価だからといって手抜きはありません。
メイン部品であるトランス式ATTは23接点のタップを備えた大型コアを橋本電気株式会社様に特注し、4個を専用のシールドケースに絶縁ピッチを充填した高性能品です。絶縁ピッチを充填するには、この炎天下での手作業となります。
ロータリースイッチは上記フェーズテックと同じ、セイデン製です。
XLR端子はノイトリックを採用しています。

これは、小規模で利幅をとらない弊社イシノラボ/マスターズでしか実現できないでしょう!

これは、“この経済不況の折でも、一回きりの人生、何とか皆さんに大いにオーディオを楽しんでいただきたい!”という私の願いを込めています。
http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=123
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c45

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
46. 中川隆[-14604] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:34:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1531]
私の場合、QUAD 11L Classic とチャイナアンプの YS1(生意気にもJeff Rowland Model 10に使用されているLM3886を搭載)で鳴らしていますが、アンプをイシノラボ(元サンスイの技術者の方が立ち上げた会社です)の MASTERS AU-880L に変更予定です。

 最近は多くのメーカーが撤退し選択肢が狭くなった為、アンプの視聴機を貸していただけるメーカーを片っ端から聴きました。
エルサウンド、シャッツグレーバー、イシノラボなどですが、一番気に入ったのがイシノラボさんです。

音質はサンスイを磨いて洗練させた音と解釈しています。
勿論、伝統のMOSFETですが、超ローノイズなので、かつてのジャジャ馬つかいのサンスイとは一味違います。

オーダーメイドも可能ですので、是非クリスキットと聴き比べてみて下さい。
価格は音の品質からすると市場の1/3位と推測します。
殆ど儲けていないようで、良心的なメーカーさんです。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000002856/SortID=13729854/


イシノラボどっとこむ sara 2010-11-1

朝方物凄い雨が大量に降った千葉です。
電車のダイヤがメチャクチャに乱れました。
一度、試聴予約をして都合がつかずキャンセルした「イシノラボどっとこむ」さんに行ってきました。

6CA7PPアンプの試聴でしたがいろいろなアンプを聞きました。
バッテリードライブの石のアンプ、穢れのない純度の高い音質で、久しぶりに石の音を聞きました。

音の傾向は、山水のアンプに通じるものがありました。
サイトをみればうなずけると思います。
僕はやっぱり、侘び寂びのある真空管アンプが良いです。

トランスドライブのプリもなかなかの音で 6CA7PP よりも欲しくなりました。
どうしよう?と思いつつ、注文してしまいました。
画像は、211シングルアンプです。
闇夜に浮かぶトリタンの輝き。。
絶好調です。
http://w169.or.tv/modules/d3blog/details.php?bid=433
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c46

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
47. 中川隆[-14603] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:46:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1530]

オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ
プリアンプのあるべき姿とアクティブアンプ設計の難しさプリアンプのあるべき姿とアクティブアンプ設計の難しさ 2017年10月12日

きっかけ

プリアンプはCDが登場して、CDプレーヤーの出力が2Vmaxと高いので、従来のプリアンプのように、17.6dBのゲインを持つ必要がなくなった。
むしろ、パワーアンプへ送り込むオーディオ信号の調節に主たる役割があると言えましょう。

それでも、アクティブアンプ方式のプリアンプは、ラインアンプゲインを12〜18dB程度のゲインを持たせて、構成しているところが多いようです。
実際の使用に際しては、減衰器としての動作がほとんどです。むしろ、プリアンプゲインは0〜6dBもあれば充分です。

それでも、上述のようにゲインを持たせてしまうのは、半導体アンプのオープンループは80〜110dBも取れてしまうので、プリアンプとしてもゲインを得るためには、例えば、オープンループゲイン:80dB、プリアンプゲイン:18dBとすると、80−18=62dBもの多量NFBを掛けているのです。

NFBは、S/N比は改善出来ませんが(NFB量だけゲインが減るから、何処までいってもS/N比はアンプ基本回路で決まる)、残留ノイズとひずみと出力インピーダンスを下げることができます。

すべての現象は、必ず作用をさせれば、反作用があります。プリアンプでは、それは何でしょう。パワーアンプなら、スピーカーからの逆起電力などの反作用があります。プリアンプは負荷がパワーアンプの入力インピーダンス分だけですから、発振安定度にも問題ないように見えます。

連続波による電気的性能を見てみると、多量NFBにより、ひずみは極小に収まります。普通に作れば、プリアンプは簡単にできそうに見えます。
(バランス回路についてはこの際、考えないとします。)

それでは、皆さん、プリアンプについて、悩むことはなくどれを選んでも良いように思えます。一方、どのプリアンプも使う気にならないというオーディオファイルもおられます。その言い分は音質がいまいちと言うものです。


NFB量とNFBの正しい掛かり方

NFBアンプはNFBを掛けた分、ゲインが下がり、また、入力と出力との位相差は高域にいくほど大きくなります。

NFBは入力と出力との位相差がなければ、NFBの作用が理想的に作用し、副作用的な現象は起こりません。

具体的に、2段構成(ほとんどのアンプ)アンプですから、高域端では、その位相偏移は180度に達します。そのとき、そのアンプが、ゲインがあれば発振します。一応、アンプ設計の常識では、位相偏移が135度以内なら、問題ないと言われて、多くのNFBアンプはそうなっています。

果たして、位相差が大きな信号が入力の演算(サミングポイント)がうまく作用して、うまくいくのでしょうか?連続波でひずみを測定してもうまくいっているのです。

ところが音楽は複雑な不連続波ですから、NFBが正しく動作していると言うことは断言できません。特に、近年、高周波ノイズ(電磁波ノイズ)がまき散らされています。高周波ノイズが入力すれば、さらにさらに、NFBはおかしな作用しかしなくなるでしょう。

だから、アンプは聴いてみないと分からないと言われてしまうのです。
このあたりの問題を追究した方はごく少数の方だけです。

このように検討の行き場を失ったアンプ設計は、部品を選択したり、配線材を変えたり、振動防止をしてみたりして、結果として音調を変えたに過ぎない努力をしているという見方もあります。

むしろ、もう少し、NFBをオーディオ的に考えるべきと思います。

究極な方式は、NFBを掛けない無帰還アンプにすることです。オープンループ特性では、真空管は徐々にひずみが取り扱う電圧が大きくなるにつれて増加しますが、入力が小さいときは0.02%くらいの値を示します。

だから、大きな信号時にはひずみが0.5%と大きくなっても、愛好するオーディオファイルは少なくないのです。


NFBに関係なく、高音質プリアンプを実現

もっと、方向を変えて、アンプを用いないトランス式プリアンプはNFBまるでなく、磁気素材の性能と巻き線技術で出来ています。
その結果、我田引水になりますが、MASTERSのトランス式パッシブプリアンプは、連続波であろうとオーディオ信号であろうと、ひずみは発生しません。ですから、まったく次元の異なるサウンドなのです。幸い、高い評価をいただき、私はせっせと製作しております。


NFBアンプを高音質化する方向

さて、もう少し、NFBアンプを見捨てずに考えると、NFBにより位相偏移をより小さくすることを考えるべきと最近思い始めました。

具体的には、位相偏移が大きいと、アンプの入力インピーダンスは負性抵抗分が発生します。この防止対策には、入力に抵抗を付加して、負性抵抗を打ち消したり、位相偏移を小さくするために、位相補償を施して、対策する方法があります。振り返れば、かつて、山水のAU−607以来、2ポール位相補償回路によって、少なくともオーディオ帯域(〜20kHz)まではオープンループをワイドして、NFBが位相偏移を起こさないよう考慮していたのです。それ以上の高域はフィードフォワード回路で、ひずみ低減を図っていたのでした。
このような方策によって、音質が確かに向上します。

けれども、近来のインバータ、スイッチイング電源、パソコン、携帯、スマホ等から発する電磁波ノイズがアンプに入り込み、NFBの弱点である位相偏移の大きい高周波領域(100k~10MHzあたり)で、NFBを混乱させます。このような現象によって引き起こすひずみ(NFBひずみと言うべきか)が発生して、その成分がフォールダウン現象によってオーディオ帯域に降りてきます。そこで、濁った、抜けの悪い、詰まった、というようなヒアリング現象を引き起こす可能性があります。一方、このようなサウンドがある種のプログラムソースではプラスに作用して、パワフルと言う方もおられます。

結論として、厳しく考えると、NFBアンプの位相偏移は90度以内に収めることが最低限度必要と考えます。

なお、近年、上記のような電圧帰還ではなく、電流帰還(カレントフィードバック)回路を採用しているアンプがありますが、これは後日、記述したいと思います。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=738
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c47

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
48. 中川隆[-14602] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:48:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1529]

オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ
電源問題とプリアンプのお話 2017年8月29日


電源事情

ここ20年以上、スイッチング電源、インバータ電源の普及によって、家庭用電源の正弦波が崩れて、正弦波のあたまが潰れています。

専門的には、コンデンサの作用によって、コンデンサに充電する時間(流通角)が静電容量が大きくなるだけ小さく、充電電流が大きくなります。

こうなると、オーディオアンプの整流回路でのDC出力はきれいな正弦波の場合より、取り出せるDCパワーは5〜8%程度低下すると言われています。
ですから、整流回路のコンデンサーの静電容量はむやみに大きくしては逆効果になります。

アンプは交流分(リップル)の少ない、低インピーダンスの電源で動作させるのが必要とされます。そのためには安定化電源なるものが普及していますが、この回路はNFBを応用しているので、その動作について、アンプの静特性では測定差がでてきませんが、ヒアリングでは差異があると感じる方は少なくありません。

それに加えて、近年の携帯、スマホ通信の通信電磁波は、アンプの電源部に混入します。混入した場合のアンプが受ける障害はヨーロッパの電波試験で明らかになったように、悪影響(アンプのS/Nや、ひずみ率が悪化する)を与えます。

(電波障害に対する対策は50年前から、ヨーロッパでは要求され、この試験をパスすることがヨーロッパで販売できるアンプにとって必須事項となっている。)
ところが50年前から、電磁波対策をすると、アンプのヒアリング結果(音質)が悪化するのは、関係者の間では常識になっています。

このような事態を知ってか、知らないか、分かりませんが、数々の電磁波対策アクセサリーが販売されており、それなりに皆さん、アクセサリーの意義を感じているような感想を目にします。

私は、商用電源不要のパッシブプリアンプの、汚れのない、生き生きした、リアル感溢れるサウンドに感動しています。

(MASTERSパッシブプリアンプ、大好評です!)
一方、電源付アクティブプリアンプは、NFB設計、電源設計の工夫により、パワフルな音質を持たすことが可能です。

特に、特別提供品のプリアンプはパワフルサウンドです。
アクティブプリアンプについては、ご相談をお受けいたします。
オーディオはいろいろな楽しみ方があります。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=734
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c48

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
49. 中川隆[-14601] koaQ7Jey 2020年1月13日 20:52:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1528]

オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ
オーディオ製品の価格 2017年8月26日


7月号の“ステレオ”誌を眺めていたら、評論家・石田善之さんが“1桁高額化してしまったのはいかがなものか?”と言う感想を書かれていました。

私も同感です。振り返って、MASTERSブランドの価格は安いと思います。これまで、安すぎるというコメントがあっても、まけてくれというお話は皆無です。経営規模が零細ですし、利益をあげようとする気持ちもありません。

けれども、ある程度の規模の会社、また、今後成長しようとする経営者はそうはいかないと思います。

価格はどうやって決まるのか?

皆さん、TVやラジオショッピングで、通販でお買いになる機会は少なくないと思います。私もつい、食べ物などを注文してしまいます。
常識的にこのようなショッピング形態では、放送側は価格の50%程度を取ると言われています。

ですから、放送側のPRタレントは懸命に売り込むのです。また、“そうしていかないと採算が取れない”と放送局側は言います。

さて、オーディオ製品はどうなっているのかを私の推測で記述したいと思います。

輸入オーディオ製品

例えば、ヨーロッパブランドのスピーカーを輸入するとしましょう。

仮に、FOB(船積価格)が¥100万だと、輸入代理店は運賃、保険料、通関手数料、倉庫費用がかかります。これで¥120万になったとしましょう。

そして、カタログ、宣伝、販売店への輸送料等で、¥130万になったとしましょう。この費用から、定価は、60%〜70%の名目利益を取って計算すると、¥325万〜¥433万になってしまいます。

もちろん、輸入代理店は、販売店には65〜70%掛け程度で納入すると、販売店側の粗利は¥98万〜¥173万、その粗利幅は代理店側の経営判断によるでしょう。

一方、販売店は販売店間の競争があるので、定価からの割引販売が常態化しています。

一般的に販売店は定価の26%程度が継続経営の目安とされています。従って、割引率が2割とか2割5分とか言うと、経営的には苦しくなります。
実売¥260万〜¥325万になります。

となると、よほどの富裕層でないと買えないでしょう。私の予測では、オーディオ富裕層は全国で500人くらいでしょう。

もう少し、関係者の皆さんは努力されないと、いわゆる“新品オーディオ”マーケットはじり貧になってしまいます。今や、オーディオショップは、全国100〜120店舗程度と少なくなっています。

最近、輸入製品で、中国生産が主体となっている海外ブランドのスピーカー等は、元々の製造原価が極めて安く、さらに数量が多くなると、量産効果により、さらに安くなります。

そうなると代理店もある程度の数量が売れると想定して、思い切った定価をつけることができます。販売店に言わせれば、販売利益は薄いと言いますが、それほど値引きしなくとも販売できるとすれば、良い循環になるのではと思います。私も購入してみたいと思うほど、CPの高い海外スピーカーがあります。

国内オーディオ製品

国内販売を主力としている国内ブランドは、定価に対する粗利は30〜40%と割と良心的と思います。今や、数少ない国内老舗ブランドアキュフェーズ(国内資本会社),デノン,LUX,オンキョーの価格はリーズナブルと感じます。

そのうえでの15%OFF程度の実売はそれなりに売れれば健全と思います。何とか、オーディオファイルの方も下取り等で、入手できそうです。

ところが、海外を含めたビジネスを展開しようとすると、海外代理店は日本の業者よりも利益を要求すると言われています。

また、輸出する際、輸出業務を委託する代理店を使うと、その代理店に納入した価格に上乗せして、輸出することになります。

しかも、情報が世界中に広まる時代ですから、海外業者は内外価格差を理由に輸出価格引き下げを要求してきます。

おそらく、アキュフェーズは世界最高の技術・作り・完成度でありながら、輸出実績は非常に少ないと思います。国内価格をリーズナブルに維持したいと思っているように推測します。

そうなると、仕方なく、国内定価をアップさせれば、海外業者はビジネスできるようになるわけです。“日本国内で買うのと同じような価格だ!”、“これなら、ビジネスできる。”

このような現象は一部カートリッジ、真空管アンプブランドに見受けます。
マイソニックの松平さんでさえ、“カートリッジの価格が高くなり過ぎた”と、最新号のオーディオ誌で述べています。

この傾向に組みしないのがデノンDL−103系カートリッジです。海外ではビジネスにならないと、海外業者からのお声はかからないと聞いています。また、老舗オルトフォンもSPUカートリッジほか、リーズナブルな日本国内定価です。よって、上記2機種は良く売れているそうです。

このあたりの事情を組んで、皆さん、オーディオ趣味を楽しんで下さい。
ちなみに、MASTERSアンプはリーズナブル価格で継続(大きく広げる気はありません)することだけを考えて、1台、1台、製作しています。
最後に、MASTERSアンプは他のアンプとは異なる特長を備えていますので、そのあたりにご注目下さい。まだまだ、ユニークで、優れたアンプを製品化する意欲でいっぱいです。

(注)驚くお話:1970年代、上述の松平さんが勤務していたカートリッジ会社から、山水はセパレートステレオ用カートリッジにMCカートリッジ(昇圧トランス付き)を2000台/月ペースで注文して、松平さん達は懸命に作ったそうです。そのときのMCカートリッジ単価は、¥3,000程度ではなかったかな?とおぼろげに思い込んでいます。(その頃の初任給は¥4万くらいだったでしょうか!?)

ある程度(300個程度)のロットで作れば、カートリッジ原価はぐんぐん下がるのです。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=726
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c49

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
50. 中川隆[-14600] koaQ7Jey 2020年1月13日 21:00:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1527]
オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ
アンプとトランスはどう違うのか?アンプは電源が重要!2013年3月14日


学生時代、電力工学の教授が講義の冒頭、“君たち、アンプとトランスはどう違うか?言ってみなさい!”と質問されました。私を含めて、しどろもどろのことしか言えませんでした。

教授は、“トランスは電磁誘導現象で、エネルギーの電圧・電流を変えて、負荷に伝達する。一方、アンプは入力された信号で、電源エネルギーを比例関係で、相似な状態で負荷に加えることである。お互いは似ているようだが、その原理はまったく異なる。”と言われた。

確かにそのとおりです。けれども、ともすれば、アンプに携わるエンジニアは、アンプ回路がエネルギーを負荷に主体的に伝えると誤解してしまうことが少なくない。要は、アンプは電源をコントロールする装置なのです。

オーディオ科学はまだまだ未知の分野が多く、感性・官能・嗜好等に頼ることが多いのは仕方ありませんが、オーディオアンプにおいて、原理から見れば、一番支配的なのは電源部ということができるでしょう。ところが、100V商用電源の品位は、昨今、スイッチング電源、インバータ等による波形ひずみ(クリップによる)と、電波機器がものすごく多くなったので、電磁波ノイズ混入がひどくなってきています。その対策グッズが、いろいろオーディオアクセサリーとしてオーディオ界をにぎわしています。それですべてが問題解決にはなっていないのが現実と感じております。

オーディオアンプは、まず、電源にどの程度の性能を持たせるか?が重要で、次にコントロール部となるオーディオ増幅回路となるでしょう。

電源は、クリーンでインピーダンスが低く、電源変動が少ないのが理想とされます。その意味からすれば、良質なバッテリーが、アンプとして一番優れることは納得いくと思います。けれども、電源電圧が低いこと、充電の手数などの短所があり、これらを勘案すると、12Vのバッテリーを使用すれば、取り出せるパワーは8Ω負荷で、6W〜18Wくらいと大きくはありません。けれども、みなさんが聴いている音圧レベルは88dB程度の効率のSPで、フォルテシモ(ff)のときでも90dB程度で、平均レベルは10mW程度です。

そこで、110dBの高効率のホーンドライバーでは、1W以下のアンプで、超ローノイズのアンプで聴くのが望ましいことははっきりします。

世の中にあるアンプは、100Wでもハイパワーアンプと言える状態ではないですが、このようになってしまったのは、パワーアップすれば良いサウンドになり、高く売れるというビジネス志向による状況が多かったです。私もサンスイに在籍時は、バージョンアップするときは5Wでも10Wでもパワーアップを繰り返しておりました。(100Wアンプが200Wアンプにアップしても、スピーカからの音圧アップは3dBに過ぎません。まして、110Wにしたところで、0.3dBアップです。)

改めて、オーディオを楽しむ皆様に、アンプのパワーは、ほどほどで充分と申し上げます。

いろいろオーディオアンプの特長を見据えて楽しんで下さい。
https://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=391
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c50

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
51. 中川隆[-14599] koaQ7Jey 2020年1月13日 21:05:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1526]
イシノラボ/マスターズ店長の連載
パッシブプリアンプを開発する


そのきっかけ

CTS時代、当時、カウンターポイントの輸入代理店だった“ノア”の野田社長から、カウンターポイントブランドで、抵抗式パッシブプリアンプを委託され、製作したところからきっかけが生まれたといえます。
(ちなみにカウンターポイントとは音楽用語の対位法を意味し、ドイツ語ではコントラプンクトとなります。)

当時はCDがリリースされてまだ、それほどの月日が経っていない頃でした。そのパフォーマンスは結構良かったのです。

CD出力がmax2Vに規定されて、ライン出力150mVのアナログレコード時代に比べ、20dB以上のハイレベルでした。

だから、それまでの150mV→1V(約17dB)までの増幅を担ったプリアンプは必要ないような状況と、実際、プリアンプ不要論さえ出てきました。

けれども、入力レベルを調整するボリュームが付いていないパワーアンプには、音量調整機能が付いた機器が必要でした。

一方、阪東電機(トランスメーカー)に転職したサンスイOBから、お呼びがかかりました。訪問してみると、これを組み立ててくれないかといいます。

それは、単巻トランスが2個付いたトランス式パッシブプリアンプでした。

そして、LUXブランド製品のOEMビジネスと言う。その構造は木材と銅板を組み合わせた取付構造でありました。

“手伝ってくれ!”との依頼でした。当時、すぐ取り掛かれなかったので、しばらく待って欲しいと言って、その場は終わりました。

しばらくして、再度、訪問すると、このビジネスは予定の半分(300台くらい)で終了したとのことでした。

“どうして?そうなったんだろう?”と聞くと、どうも、LUX技術陣にアンプ優先の部長がいて、打ち切りしたい意思があったらしいと言われました。

このことはこれで終わってしまい。“LUX90年史”の書籍にも触れられることなく、葬りさられたかっこうになっています。

けれども、売れ残ることなく無く完売したらしいです。

アンプ優先論者は“トランスはナローレンジ、ひずみがあるという!”と言う誤った偏見であったろうと思います。

LUXに古くから在籍していたトランス関係者は発言をそがれてしまったらしいです。
結果的には、余ったRCA端子を600個頂いて、この話は終わってしまいました。


マスターズブランドのプリアンプを開発したい

アクティブ回路によるプリアンプはすぐ作れますが、普通のプリアンプではうまくいきそうもありませんでした。

と言うのは、CD主体になったオーディオアンプにおいては、プリアンプの主たる働きは音量調整機能になっていたからでした。

アナログレコードにまったく目が向けられなくなった当時、せいぜい、プリアンプゲインは6dB(2倍)もあれば充分でした。

利得6dBのアクティブアンプとなると、半導体アンプの場合ではオープンループゲインが60dB以上とれるのが普通であるから、多量NFBアンプとなり、プリアンプと言えども、音質の良好なアンプとするには優しくなかったと思われますし、常識と言えましょう。

それにアクティブアンプは、入力信号はコントロール信号で、出力段の電流量をコントロールすることが基本です。

このような増幅デバイスのリニアリティは小出力時においては0.02%くらいの低ひずみになりますが、少し入力が大きくなると、ひずみは増大し、0.5%〜5%くらいに悪化します。

それをNFBで抑制するのがアクティブアンプなのです。また、アクティブアンプのS/N比は最高に頑張っても、−100dBくらいが限度です。

NFBを掛けても、残留ノイズは下がっても、同量、増幅度が低下しますから、S/N比は変わりません。

そこで、私はアクティブプリアンプを作るときは、バランス増幅タイプとして、バランス増幅のメリットがあるときだけにしようと密かに思いました。

パッシブプリアンプの開発スタート

まず、どの程度のリニアリティがトランスに生じるのか?サンスイ時代からお世話になっておるタムラOBのY・Yさんにまずはオリエントコアで、単巻トランスを巻いてもらいました。

ひずみを測定すると、ひずみがわずか(0.02%程度:1kHz/2V)にあるのが分かりました。けれども、ノイズはまったくなく、有望を感じました。
そこで、Y・Yさんが最高級パーマロイコアを持っているというので、試作してもらいました。それを測定してみると無ひずみでした。つまり、発振器のひずみと同じです。

やはり、通信用トランスやMCヘッドトランスにパーマロイコアを使っているのが納得できました。

やはり、原子レベルでの磁界に対する磁化特性が非常に優れているのでした。
そこで、コアをパーマロイコアとするに決めました。

今度は音量可変範囲をどうするかの課題が出てきました。最大減衰レベルはこれまでの抵抗ボリュームを見てみると、−60dB以上必要でした。
ちなみにアルプスの27型デテントボリュームは−75dB絞れています。

低レベルレンジでは抵抗にする(ハイブリッド式)にすれば可能でしたが、それではトランス式パッシブプリとしても音質が低レベルでは変わってしまうので、純粋にトランスだけでいこうと思いました。

そこで、頑張って、−66dBと設定してみました。
そうして、最少巻数を1ターンとすると、そこから66dB上がるレベルは2000倍となり、2000ターンとなります。

音量可変用ロータリースイッチを、試しに中国製を使用してみました。フィーリングは悪いし、接点切替ノイズもあり、¥2,500でしたが、さんざん。
やはり、世界最高のロータリースイッチはセイデンです。

そうして、試作機を造り、まずは電気性能をチェック、当たり前ですが、音量減衰値は0.01dBの精度、むしろ、測定したアナライザーの誤差を見つけるような正確さでした。

ひずみ測定してみると、0.005%くらいあり、“この程度なら最高!”と思い、念のため、発振器だけのひすみを測定したら、0.005%、つまり、トランスはひずまないということです。

さらに、発振器の性能を整備して、0.002%と最高レベルの低ひずみの発振器で測定したら、発振器と同じ、0.002%でした。

そして、ノイズはまったく、発生していないことも確認できました。このことが、アンプでは実現できない素晴らしさでもあるのです。
次に、ヒアリングに掛かりました。モニタースピーカはTANNOY アーデン(アルニコ仕様)です。

パワーアンプはAU−900X(原器)というべきものです。入力はパワーアンプダイレクトです。

何というピュアさと言ったら良いのでしょうか?アクティブプリアンプのサウンドに慣れ切ったサウンドとは異なります。

料理で言えば、フレンチ/イタリアンと、和食のお造りのような違いと私は感じました。音源の素材の違いが見えるようです。
これが本当のサウンド!と感激に浸ってしまいました。

トランスを製作してくれたY・Yさんも聴きたいというので、もう1台造り、納品しました。大好評でした。

次いで、近所の高校時代からのオーディオファンでうるさいY・Tさん。こちらで、聴いて、早速注文、納品にはY・Tさん宅を訪問して、一緒に確認しました。
ここはTANNOYのバークレイでした。室内楽や17世紀のバロック音楽が好きなY・Tさん。

このようなある意味特殊な音楽にも冴えわたった音色で、大好評でした。
製品として発売に際して、ゲインが0dBでは使いにくい方もいると思われるので、巻線タップを利用して、0、+3、+6dBまでの3段階をスイッチで切り替えられようにしました。

これが大好評で、オーディオ研究者として素晴らしいM・Mさんから注文をいただきました。

アキュフェーズのデジタルチャンネルデバイダーが低ビット動作なので、動作電圧レベルをアップして、本来のデジタルチャンデバの性能発揮するように+12dBタイプのカスタムプリアンプも納品しました。


大好評でパッシブプリアンプとして定着する

次に、バランス対応パッシブプリアンプの開発に取り組みました。バランス伝送となりますと、トランスはステレオですと2倍の4個となります。

減衰用ロータリースイッチは4回路と複雑で大型、そして、高価になります。
これも、マスターズZバランス増幅パワーアンプだけでなく、BA−218にも最適なパフォーマンスとなりました。

また、興味があるのは、山水のXバランス回路搭載のアンプのパワーアンプダイレクトにプリアンプとして組み合わせますと、優れたサウンドとなることも確認しました。

他のメーカー製アンプではバランス増幅アンプは少ないですが、組み合わせると良好なサウンドとなります。

考えてみれば、CDにおけるD/Aコンバーター用LSIはダブルエンド(バランス出力)が元々あるので、これらのバランス出力に最適に対応します。

次は、アンバランス(RCA)入力に対して、バランス変換して、バランス用パッシブプリアンプとしてほしいというリクエストです。

始めは、タムラの通信用トランスを内部に入れて、アンバラ〜バランス変換したうえで、バランスパッシブトランスで音量可変をおこなう方式を採りました。
けれども、トランスを2回通すより、1回でおこなったほうがよりピュアな信号の扱いになるので、それから2年後、単巻トランスに巻線を巻き込んで、アンバランス(RCA)入力に対応することを考えました。

大変良い結果となり、CA−999FBG/ACを誕生させることができました。ほかにない優れた方式と自賛しておりますが、そのサウンドパフォーマンスは素晴らしいです。

ファインメットコアの採用のお話は、2016年4月10日のブログ「ファインメットコアのパッシブプリアンプへの採用検討」にありますので、興味のある方は眺めていただければと思います。。

なお、ファインメットコアはカットコア形状ですので、ボビンのスペースを広く取れ、より太い巻線を巻けるメリットがあります。

それにより、ヘッドフォンをよりパワフルにドライブするメリットが生まれました。CA−777GFM/HPで製品化されて、大好評です。
つたない文章をお読みくださってありがとうございます。今後、さらに良いパッシブプリアンプの開発に励んでいくつもりです。
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_081.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c51

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
52. 中川隆[-14598] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:12:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1525]

真空管アンプ「カトレア」
バッファアンプ ドイツの直熱三極管Bas「プルメリア」
http://www.cattlea.jp/product/?no=64


ヨーロッパの球は音楽性と空気感が違います

是非楽器を演奏する方へ一度聞いて下さい
透明度 繊細度 バッファ作り20年間ついに完成しました 
自信を持ってお勧めしますこの音楽の脈動感を!!

アンプ3台 スピーカー2組の切り替えが出来ます 入力は5系統
トランスはファインメットコアトランスのダブルカットコアです

特別仕様で 重要箇所をOFCの金メッキ線と銀線シール線を使用したアンプ仕様に出来ます プラス20.000円
球の在庫でBasに変更されました
写真の物は特注仕様でキャノンタイプの端子に成っています。


※音楽の香りを楽しんでもらうために「プルメリア」と命名しました

回路図
http://www.cattlea.jp/up_img/amp/64/f_01.pdf

価 格 200,000円

サイズ W380*D345*H195

回路構成 球一段トランスアウト

入力感度 最大10V

出 力 入力の3倍

使用真空管 Cas

シャーシー ウォールナット

B電源回路 5Y3

NFB回路 なし

納 期 1.5ヶ月



▲△▽▼


真空管アンプ「カトレア」
プリアンプ「アナログ」3A5直熱三極管
http://www.cattlea.jp/product/?no=76


バッファ段は直熱三極管を使用し、CR型フォノイコを内蔵しレコードも聴けます。
バッファ段のノイズはほぼゼロです。究極にチャレンジしました。

またアンブは3台をワンタッチで切り替えが可能です。
特別な球のプリでアナログの世界を楽しんで下さい。


価 格 195,000円

サイズ W430✕D280✕H130

回路構成 CR型フォノイコ内蔵

使用真空管 3A5 12AX7 6DJ8

シャーシー アルミ 前面パネルカリン材

B電源回路 フォノイコ バッファ段それぞれ独立電源

NFB回路 なし

納 期 1ヶ月
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c52

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
53. 中川隆[-14597] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:16:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1524]

ペンション すももの木
http://www.sumomo.net/

真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/

「カトレア」製品情報
http://www.cattlea.jp/product/

〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中990-6
電話 0555-62-3411


▲△▽▼


真空管アンプ「カトレア」 _ 交流点火の 300B ・ PP5-400 コンパチブル モノラルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/113.html

▲△▽▼


かけがえのない「音の記憶遺産」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年07月09日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/72092f44e94c1c7280b2f73b09dab4eb


東海地方にお住いのメル友「I」さんから、このほど「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」というメールが届いた。

拝読させていただくと、明らかにじぶんのオーディオ記事よりもずっと上質だし、システム自体の新鮮さもあるのでご同意をいただいたうえで広くオープンにさせていただくことにした。

ちなみに「ペンションすももの木」といえば山梨県の山中湖畔にあって老舗の真空管アンプ工房としてもつとに有名。
    
「ペンションすももの木」に行ってきました。お客さんの少なそうな曜日を狙って行ったため、私達の他は家族4人連れの一組だけでしたので、チェックイン後に音を聴かせていただくことができました。

装置の写真がうまく映っていませんが、部屋は24畳のダイニングルームです。

アルテックのヴォイスオブシアターより少し大きな小池さん設計のフロントロードホーンに、
ドイツ製でオイロダインの元になったという励磁型の40pウーファー、
ドライバーはヴァイタボックスのS−3、
これにヴァイタボックスのホーン(クロス450HZ)
ツイーターは、なんとヤマハのJA0506・・・当方の愛好品(クロス4000HZ・・記憶が曖昧です)以上LCネットワークです。

アンプは300Bの交流点火(よくわからないのですが、全国で小池さんのアンプだけだそうです)。

初めにジャズで、カインド・オブ・ブルーとアートペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクションを掛けていただきました。とにかく、シームレスのスムースさです。特上の大型フルレンジを聴いているようです。

Fレンジも、拙宅のを比較に持ち出すのもおこがましいのですが、当家のシステムが、低域が100HZくらいからダラ下がりの限界が60HZくらいとすると、すももの木システムは、50HZまでフラットという感じです。
音色ももちろん素晴らしく、キャノンボール、ペッパーのアルトがなまめかしく響きます。リズムセクションも文句なし! 

クラシックに移り、モーツアルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(五嶋みどり盤)、弦楽五重奏曲(スーク+スメタナ四重奏団)がほんとにいい音で再生されます。音場もナチュラルで心地いい。

次の展開が驚きでした。ムターの弾くツゴイネルワイゼンの時に、小池さんが「アンプを換えますね」といった後のヴァイオリンの音が絶品でした。

きめが細かく、柔らかく、澄んでいて、伸びやかで、音像の定位もきまっている!! こんなヴァイオリンは初めて聴きました。B&Wの802Dなら出るのかも・・・。

換えたアンプはKRのPX25、交流点火。

アンプによる変化にはびっくりしました。ブログで拝見している、〇〇様が楽しんでいる中身が、少し覗けたような気がしました。

300Bも素晴らしいと思って聴いていましたが、このPX25のヴァイオリンには思わず拍手でした。

小池さんのお話では、LCネットワークのSPシステムを練り上げて、ジャズには300B、クラシックにはPX25、それと大編成用に大型真空管のアンプと、計三種類のアンプで音楽をカバーするのが楽しいとのことでした。
夕食後、一杯やりながらオーディオの話をしましょうと誘っていただき、ゴロゴロしているドライバーやフルレンジユニットをいろいろ見せていただきました。これも楽しかったです。

今回はいい音が聴けて、本当に良かったです。あの音に、ヤマハのJA0506が一枚かんでいるとは愉快でした。」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/72092f44e94c1c7280b2f73b09dab4eb



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c53

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
54. 中川隆[-14596] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:27:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1523]

BAR 真空管 - 赤坂見附のバー
http://www.barshinkukan.com/kizai.html
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13142040/


機材 : カトレア製アンプ・スピーカー使用


1【メインアンプ】 THE富士山V

BAR真空管で使用のメインアンプ。
カトレア製アンプ共通の電源回路が前段と終段と別々に整流し、レギレーションを良くし、大パワーを安定的に出します。 電源回路のコンデンサーはドイツ製を使用し、パーツも吟味し、電源トランスなどはオリジナル仕様です。 845のヒーター回路はFETを使用した定電圧ヒーター回路を作り、ヒーターノイズにも強いです。


2【サブアンプ】300B ※サブスピーカーSABA用アンプ

真空管アンプの標準的な存在の球300Bです。 また世界で互換性の有る球が作られそれぞれのお国柄の音が楽しめます。

カトレア300B はシンプルに二段アンプで電源回路も独立二回路動作でしっかりした音が聞けます。 世界標準の球世界を楽しんで下さい。出力トランスは オリエントコアで手巻きで作るオリジナルトランスで振動吸収力の高い人工大理石 デュポンコーリア製のケースに入れ 澄んだ音を求めまし た。300Bの球は劇場用のアンプで使用されていました。


3【バッファアンプ】プルメリア

ドイツの直熱三極管Cas「プルメリア」。ヨーロッパの球は音楽性と空気感が違います。 是非、楽器を演奏する方に一度聞いていただきたいアンプです。 透明度、繊細度、ともに自信のアンプです。 音楽の香りを楽しんでいただくためという意味で「プルメリア」と名付けられました。

4【メインスピーカー】VITABOX

イギリスの名門 劇場用のバイタボックス 1932年創業の英国名門「VITAVOX」社BITONE MAJORです。

この珍しいスピーカーシステム、アメリカのアルテックより約3dbも能率が良く、反応が良く、音の広がりが最高です。

S-2ドライバー・ユニットとCN-157ホーンがNW-500 ネットワークにより500Hz以上をAK-154ウーファーが500Hz 以下を受け持つ2way方式のこのBITONE MAJORは、劇 場、ホール、映画館等 に採用されている大型システムですが家庭用としても多く愛用されています。

明かるく輝くハイエンド、渋く重厚な低域、品位高い音色や臨場感等伝統のVITAVOXを代表するにふさわしい風格と音色を備えています。

5【サブスピーカー】ドイツ製スピーカー「SABA」

鮮やかなグリーン色のコーン紙が特徴のドイツ名門SABAのフルレンジSPユニットです。

超軽量コーン紙に小型の 磁気回路、ペラペラのプレスフレーム・・・1950年代の家庭用ド イツ製ユニットの特徴なのですが、これを上手に鳴らすと、英国やアメリカのユニットでは出すことの出来ない、ナチュラルで透明度の高く、繊細で分解能が高いサウンドを奏でるので、見た目じゃ判断できない代物です。

そして、これらドイツのユニットを研究すると非常に合理的に作られている事に気が付きます。

超軽量 なコーン紙を使用している為に、それを駆動す る磁気回路は小さくでき、よってフレームもダイキャスト等大掛かりでなくプレスフレームで十分な強度が取れる訳です。実に合理的な創りとなっています。

しかも、超軽量コーンはユニットの設計だけでなく、サウンドにも大きなメリットがあります。軽量だから信号に対しての反応が圧倒的に速いのです。 これにより、全帯域で分解能が高く、小音量時に音が潰れないのです。

小口径・軽量コーンのユニットは、家庭用( 家庭用HiFi)ユニットに分類されますので、ドイツ業務用と混同して 考えては駄目です。 また、構造上ハイパワーユニットではありませんから、駆動するパワーアンプも、2〜 3Wのシングル(またはP-P)管球アンプが適当です。

音量が足りないからといって、ハイパワーなアンプを繋いだりしてはいけま せん、音量を稼ぐ場合は、ユニットを複数個使用します。そして、適度な音量で鳴らすことで、超軽量コーンユニットのメリットが最大限発揮できます。

フルレンジとして聞ける数少ないドイツ製のユニットです。
有名な所でヒットラーが国民に演説を聴かせるためにラジオ用を含めて作られたスピーカーが多く、人の声はよく通る音質です。シーメンス テレフンケンが特に有名です。
http://www.barshinkukan.com/kizai.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c54

[リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
49. 中川隆[-14595] koaQ7Jey 2020年1月13日 22:32:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1522]
オイロダイン完成 | 真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=154


オイロダインを作りました。シーメンスのドライバーにホーンを付け、ウーハーは25cmのクラムフィルムユニット片チャンネル2本使用しステレオで計4本とかなり質感違います。ぜひに聞いて下さい。

クラムフィルム 6ruf-lsp-15g KL,L307

戦中に作られたクラムフィルムの25cmベークダンパー15g KL,L307を贅沢にダブルに使用して充実した量感が出ました。
シーメンスのドライバーKL-303

シーメンスのドライバーKL-303にLZ304ホーンを使用しました
ネットワークのこだわり

オイルコンデンサーにオリエントカットコアに銅箔でコイルを作り、トランスタップ式アッテネーターを使用しました。味付けでマイカコンデンサー足しました。
後面開放のボックス

ポプラの合板オイル仕上げで後面開放で麻の布を貼り後面の壁等の影響を排除しました。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c49

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
55. 中川隆[-14594] koaQ7Jey 2020年1月13日 23:42:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1521]


サウンドボックス 2019年5月31日 ·
オランダQUADREVISIE社の手によるQUAD復刻品輸入販売開始 
https://ja-jp.facebook.com/pg/soundboxaudio/posts/


復刻品 QUAD 33/2プリアンプ  QUAD 303QR パワーアンプ (オランダ QUADREVISIE社製)
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_2_303QR.htm


*Quad 33/2 6入力仕様 前面パネル    

*Quad 33/2 6入力仕様 背面パネル 

*全て新しい部品で構成される新規製作プリント基板(回路はオリジナルを忠実に再現)

* 新しい電源回路プリント基板(PCB)上に16Vトランス、新品電解コンデンサを実装

*QUAD 33/2追加改装オプション仕様の平面レイアウト

* QUAD303 QR  と Quad 33/2 6入力仕様 

* QUAD 33標準改装 と QUAD 303標準改装に組み込まれる新規製作のプリント基板(PCB)

*  すべてのパワートランジスタは新しいプリント基板(PCB)上に配置

* QUAD303に搭載される新しいドライバプリント基板(PCB)

QUAD 33 標準改装 ¥65,000
この改装には、新しい電源回路プリント基板(PCB)上に16Vトランス、電解コンデンサおよびトランジスタ交換、ほとんどの抵抗の交換、スイッチ、メインVRおよびバランスVRの
接点クリーンイング、(CD及びDAC用に)Radio 2のゲイン調整が含まれます。それにより入力 感度は約400 mVに設定されます。追加費用にて、テープとディスクアダプターカード
の代わりにCDとPhonoのための
2セットのRCA入力を設定、内部の小さなプリント基板(PCB)に置き換えられます。
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QUAD 33/2 追加改装オプション ¥120,000
すべての電子部品およびスイッチは、CDおよびPhono用の追加のRCA入力や感度用のディップスイッチなど、新しいスイッチおよび電子部品を備えた新しいマザーボードに置き換えられます。
標準バージョンと同じ電源です。 フォノおよび出力ぷりんと基盤(PCB)はメインボードに直接はんだ付けされています。 後部はオリジナルですが、2組のシンチ入力があります。追加料金で、
新たに背面にディスク入力のをライン入力に変更できます。 レコードプ再生をあまり使わない人には便利です。
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Quad 33/2 6入力仕様  ¥190.000
Quad 33/2と同じですが、更にグレーツートン・カラーの塗装ケース、グレーのボタンとフィルター表示、6つの入力とすべての接続とIECタイプ電源コンセントを備えた新しいリアパネルに
置換されます。 電子部品は基本的に33/2と同じです。 メインプリント基板(PCB)もほとんど同じです。 フィルター部分は両方の33 / 2で変更されていません。
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QUAD 303 標準改装 ¥85,000
電源トランスはクリアーラッカーで再塗装されます、電源レギュレータープリント基板(PCB)は新規プリント基板(PCB)、新しい整流器、4つのコンデンサーと共に交換されます。
オリジナルの303の制約がなくなり、アンプは4オームで60 W、つまり28 Wを与えるようになりました。すべての電解コンデンサ、トランジスタ、抵抗が置き換えられます。
入力と出力もより良いものに置き換えられます。 すべてのパワートランジスタは新しいプリント基板(PCB)上に配置されています。
それは今までで最高のサウンディングアンプQuadと自負しています。
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QUAD 303 追加改装オプション ¥140,000
標準として、すべての新しい部品を備えた2つの新しいドライバプリント基板(PCB)に置換されます。更に追加費用で、左右chに新しいワイヤで配線します。
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QUAD303 QR ¥170,000
すべて新しい電子部品により組まれたプリント基板(PCB)、設計は同じ回路ですが、高品質の出力端子とDINおよびRCA入力の両方を備えた新しいフロントです。
このバージョンも33/2と同じ色で再塗装されています。  このバージョンも33/2と同じ色で再塗装されています。
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_2_303QR.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c55

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
56. 中川隆[-14593] koaQ7Jey 2020年1月13日 23:59:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1520]

オランダQUADREVISIE社の手によるQUAD復刻品 コンセプトと同製品の詳細 
By Armand van Ommeren
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/Quad%20Revisie_JP_left.pdf


序文

多くのオーディオファイルにとって、古い Quadアンプの一般的なオーバーホールは無用なことのよう に思えるかもしれません。 近年、電子技術は劇的に進歩してきています。それではなぜ新しいアンプを 買わないのですか? それは誤解です。 確かに、多くの技術的改善がありますが、主に小型化や IC、 トランジスタなどの進歩の側面があります。こうした開発は大量生産を促進しました、しかし大量生産 は、ほとんどの場合、音質向上をもたらさない側面に注意する必要があります。 それどころか反対の場 合もあるのです。

33とFM3改 装 品 前 面

33とFM3背 面

確かに多くオーディオファンは Peter Walker と Peter Baxandall、そして Quad 33/303 プリ/パワーアン プコンビネーション(そして Peter Walkerの親友でありまた Gramophone Magazine の編集者でもあっ た Geoffry Horn らにより開発された FM3チューナー)等素晴らしいデザインの製品を押し入れの一角 に、ほこりが被ったまま持っているかもしれません。 こうした機器のコンビネーションは依然として他 のオーディオ機器に負けることがない最高水準の HiFi システムであり、音質に関してはほとんどの場合、 他の最新オーディオ製品を凌駕する音楽再生を提供します。 コスト面から修理・グレードアップ(改装 等)を選択した多くの音楽ファンは、ほとんどの現代アンプよりも改装後、新しく改装された QUAD が 非常に優れていると感じ驚くはずです。約 15年間使用した場合、ほとんどの電子機器の性能は多かれ 少なかれ悪化してきています。 そのプロセスは徐々に進行するので、その悪化をすぐに認識するのは困 難です。 自動車と同じです。 徹底的な検査、修理後の自動車は新車同様に蘇ります。 オーディオエレ クトロニクスでも同じプロセスが当てはまります。オーディオ機器が長時間にわたり酷使されていても、
日曜日の午後にしか使用されていなくてもその違いはほとんどありません。 最近、私は屋根裏で 40 年 間保管され未開封カートン入り工場出荷状態の QUAD セットを手に入れました。しかし、セットは総点 検修理を必要としました:劣化したコンデンサ、値の不安定な抵抗器、接点が腐食したスイッチ、また スピーカーに電力を供給するために比較的高い電流が必要とされる電力増幅器(パワーアンプ)にとっ ては極めて重要な問題です。 安定した電源、洗練された回路設計・構成のおかげで、QUAD 303はその 意味で勝者といえます。 AC電源廻りのノイズ等が話題になっている現在、他の製品は高価な電源用 「フィルター」ユニットを用いていますが、303の設計にはほとんどの電源のノイズ等が吸収される満 足のいくレベルで実現されています。 Quad 405(306、606以降)は他の多くのアンプのように安定し た電源を備えていません。 そのような場合には、主電源のノイズ等はアンプを通り抜けます。303が QUAD の最高のサウンディングアンプである理由はたくさんあります。 今日の無線通信、家庭内の無数 の小型壁コンセントモバイル充電器(整流装置)、家庭内のインターネット、ブルートゥースおよび調 光器で、本線電圧は 50/60Hzよりはるかに高い周波数が乗ることがあります。しかし、電子機器の劣化 に関しては、15年後には電界液が揮発して劣化したコンデンサ、値のずれた抵抗器が見つかることがあ ります。それは一般的な見直しの時期であり当初の調整では比較的緩くセットされています。 303のユ ニークな特徴は、すべてのミスアラインメント(設計規定値とのズレ)が過充電の方向ではなく、安全 な側に働く(フェイルセーフという考え方)ということです。 (ほとんどの)パワーアンプが棚に数年間 通電されずに放置されていたとき、ユニットの電源を直ぐに入れるのは危険です。アンプとスピーカー の両方が損傷・破壊する可能性があります。 有資格の技術者のみがアンプを再起動するための手順を行 うことができます。これは非常に手頃なコストで実行できます。私たちは古い QUAD 機器の問題を解決 する経験を積んできたので、交換が必要であることがわかっているすべての部品の交換に対して決まっ た価格で提供できるのです。 オーバーホール後、アンプユニットやチューナーをテストし、歪み率等を 測定します。 それでも特定の部品を交換しなければならないことが明らかになった場合、それは追加費 用なしで行われます。 但し、主電源トランスと QUAD 33の押しボタンセットは例外です。 交換が必要 な場合は、ご相談となります。

なぜ QUAD であり、他のブランドはないのか? 簡単に言うと、QUAD は比較的入手しやすいか同等 のものが存在する通常の標準部品を利用します。 他のメーカーは毎シーズン予告なしにそして新しくそ してそのモデル専用に開発された部品を利用して新しいモデルを発表しそして、元のデザインに変更を 加える。サービスに関する限り、それはかなり問題があります。サービスの情報(入手可能な場合)が すべての変更に追いついていないからです。 そして数年後には、これらの特定の部品はまったく入手で きないか、または非常に高いコストでしか入手できません。 中には 7 年間サービスを提供するという法 的義務の後で、スペアパーツを捨てたり、破壊することさえしているメーカーもあります。 前述のとお り QUAD ユニットのほとんどの部品または同等品はまだ市場に出ています。 まったく手に入らないい くつかの部品については、QUAD 44 プリアンプのバランスフェーダーなど他のソリューションを開発 しました。

33-303-FM3再 生 品

「オリジナル部品」というスローガンについて説明しましょう。 ヨーロッパの QUAD 代理店の中には、 QUAD のユニークな品質は専ら厳選された高品質の部品から生まれていると述べています。多くの製造 業者が同じ主張をしています。これは ナンセンス! もちろん部品は選別されていますが、ほとんど の場合、品質よりも価格の方が優先されています。 QUAD はしばしばいくつかのブランドから非常に安 い部品を選びます。 オリジナルは何ですか? すべての QUAD の熱狂的ファンは、小音量でのチャンネ ルバランスが悪かったりするため、33 のオリジナル音量コントロールの低品質について知っています。 銅の接続線の代わりにアルミニウムを使った何千もの赤茶色のブロックコンデンサは言うまでもありま せん。 しかし、はんだはアルミニウムに付着しないので、それらのコンデンサを手で引き抜くことがで きます。 そして、常に爆発する Rifa 製スパークキラーは、オン/オフ・スイッチで、これまでより良い ものに交換されることは決してありませんでした!


復 刻 版405
パ ワ ー ア ン プ

復 刻 版34
プ リ ア ン プ

33/303 / FM3の素晴らしい設計は、極めて柔軟性があり部品の選択とその選択における制限が少ないこ とを可能にしています。 言うまでもないことですが、より良い部品は動作に一定の改善をもたらします。 主に今日ではより良く、より小さなコンデンサは聴感上より良い音質をもたらします。一流の部品だけ が復刻されるために使用されます:抵抗は低精度(10%)カーボン抵抗の代わりに高精度(1%)金属 皮膜タイプ。 それとは反対に金でラベル付けされたミルスペック(軍規格)パーツは本来得られる最適性 能を向上させないので必要ではありません。

保証: 難しい問題です。古くて中古の機器に関する保証は心配です。そこで私どもでは 2 つの部品 だけが保証から除外されます:電源トランスと QUAD 33スイッチブロック。 保証には期限はありませ んが、機器がお客様によってどのように扱われたかについての条件を設けます。 例えば。 1年以内に トランジスタが飛んだ場合は、輸送費を除いて無料で交換します。

注意:あなたまたはあなたの依頼したサービスマンが歪音や音の途切れを接点復活材スプレーで「修理」 しようとする時、その手段は病気をより悪化させるということを心に留めておいてください。 やがてプ ッシュボタンが固着して、歪音が以前より大きくなります。 更にスイッチの清掃は時間がかかり、時に は修理不可能になったり、費用が相当掛かったりします。


歴史と背景:それはすべて真空管から始まった

QUAD II 真空管パワーアンプは非常に優れたユニットですが、出力トランスは別にして、それだけのも のではありません。DNT Williamsons のパワーアンプに関するアイデアは依然として手ごわいものです。 モノブロックは手頃な価格で販売されました。 Radfordステレオ真空管パワーアンプ STA 25(モノラ ルバージョンは MA 25です)は、QUAD II より優れていました。 しかし、それは 50 年以上前の話です。 その頃私は自分で Radford のコピーをいくつか製作しました(EL84バルブと Philips AD 9058 トランス を使って 2 x 15ワット)。崇高なデザイン。

ラ ド フ ォ ー ドSTA 25

Quad II
真 空 管 ア ン プ

真空管式 Quad QC 22プリアンプはパワーアンプと音声信号を含めた複数の複雑なパワー接続ケーブル で接続されています。 Quad 22 は、私が知っている限り、RIAA以前と古いシェラック(SP盤)時代 の録音に必要なイコライゼーション曲線の 10分の 1 をカバー出来る唯一のプリアンプです(当時はす べてのレコードレーベルに独自のイコライゼーションがありました)。 確かに QUAD は- 革新には興味 がありません - それらがもう必要でなくなってもずっと後になってもそれらの補正フィルターを維持し ました。 同じことがテープモニタ機能にも当てはまります。外部アダプタを使用していてひどく不適切 です。 しかし、BBC はスタジオで長い間 QUAD 22 をたくさん使っていました。 ヨーロッパでは QUAD 真空管アンプの認定サービスを見つけることは難しくありませんがオリジナルの GEC 製 KT 66 出力管はかなり高価になる可能性があります。ドイツのコブレンツ近郊ゲーリングの Quad Musikwiedergabe にはこのアンプに精通しています。同社はこの分野ではかなり積極的です。

Quad QC 22
AMチ ュ ー ナ ー

FM tチ ュ ー ナ ー
新しい時代の夜明け – トランジスター

最初のトランジスタアンプは、1960年代に市場に登場しました。技術者たちはその製品に敬意を払い 続けていましたが、音楽愛好家は反対していましたし、当然そうです! 私の技術面の友人が私の家で 作られた Fidelio アンプ(オランダの DIYメーカーAmroh - 2 x EL 84 - 10 W)を先史時代のフリントス トーン時代のデザインと見なし、その後継である Amroh DIY 半導体 Robijnアンプがはるかに優れてい たことを知りました。 優れていました。 私たちが比較して学んだように、その Robijn は本当に悪いサ ウンドのアンプでした。 ずっと後になって最初のトランジスタアンプに固有のクロスオーバー歪みが主 に低レベルでビトリオリックサウンドを引き起こすことを学びましたが、当時の技術者はそのタイプの 歪みを測定することができませんでした。 それは測定可能なものよりも簡単に聞こえやすい最初の問題 の 1 つでした!


Amroh Fidelio II ア ン プ
– Hein Beugels氏 提 供

Amroh Robijnア ン プ
– courtesy Hein Beugels氏 提 供

Quad 303パワーアンプは QUAD 真空管アンプよりも優れており、Radford 真空管アンプよりも優れて いると思われる最初の半導体設計の 1 つです。Quad 50 と 303 パワーアンプオーディオ技術誌で大いに 歓迎されていたのは有名な QUAD 303と QUAD 33 デザインのシンプルさです。 このセットは 1967 年 に発売されました。静電型スピーカーを除けば Quad33/303 はそれまの最高の製品です。 アンプの組み 合わせを一新した後、それは今日のハイエンドアンプと間違いなく競争することができます。QUAD 33/303の組み合わせは 1967 年初めから 80年代前半にかけて製造されたものです。その間、QUAD は イノベーション(刷新)には関心がありませんでした。 実際その考え方はすべての QUAD 製品にとっ て典型的なものでした。 元の設計における特定の制限が後になって簡単に解決される可能性があるので それは残念です。 Quadはデザインに非常に注意を払っていました。一方、Peter Walker 氏は「細かな こと」には興味がありませんでした。QUAD 製品の品質は部品と製造からではなく Peter Walker、 Peter Baxandall、Mike Albinson の優れたデザイン哲学に由来することを強調しなければなりません。 そのため「オリジナルのパーツ」を使った宣伝文句は笑えます。優れたデザインのおかげで高品質では ないパーツでもある程度までサウンドを悪化させることはありませんでした。 より良い品質のコンポー ネントがより良いパフォーマンスをもたらすことは QUADREVISIE による革新の後に明らかになります。 その点で Ken Walker の著書「The Closest Approach」で Ross Walkers が衝撃的なコメントを読むこと ができます。ちなみに偉大な本は残念ながらもう書店で入手できませので、古本での入手になります。
本 :

「 ク ロ ー ゼ ス ト ア プ ロ ー チ 」

Acoustical Mfg.Co.は QUAD 33/303や真空管アンプを革新することにそれほど気にしませんでした。 そ の後 34、44、405で QUAD はドリブとドラブを改善しました。これは、いくつかのより大きな問題の 影響を受けましたが残念ながらほとんどの場合、特定のコンポーネントがその時代に入手可能か不可能 かによりました。 この状況は静電型スピーカーでは状況はさらに悪くなりました。QUAD 33/303 をセ ットアップする場合の初期の制限の 1 つは電解コンデンサの品質とその静電容量でした。 QUAD 303 の 4 つの電源および出力電気コンデンサ@ 2000 マイクロファラッドは、303 の筺体には収まらないため それ以上大きくすることはできません。303のハウジングは直前に量産された 50Eモノラルパワーアン プのそれと同一でした。


Quad 50

Quad 50 モノラルパワーアンプは Quad II 真空管アンプと同じサイズで実際には出力トランスに関して も同じ概念です。それでも、QUAD において当初 50 が QUAD II の後継者であったと思います。最初の シリーズの起動時に多くの問題が発生した後、売上は安定していましたが、QUAD II に取って代わるに は不十分でした。その後 50E(および他のバージョン)が誕生、前者の設計は優れた品質の工業用およ び劇場用のユニバーサルアンプに再設計されました。303 は出力トランスを使用していないので、この ステレオアンプは 50Eハウジングに完全に収まり、QUAD は満足でした。50 シリーズ(プロのユーザ ーからの特定の要求を満たすためにいくつかのバリエーションがあります)と 303 は外装の金属加工に 関してはほとんど同じです。50E の大容量出力トランスの代わりに、303には 4つの大型電解コンデン サが付いています。そしてそれらの間に整流器ユニットが取り付けられてます。

303 の全製造史 (1967-1984)の間に実現された修正は 1 つだけでした。 ごく初期の段階で両方のアンプ基板の新しい レイアウトが実現されました。後の段階で故障の予防措置として電解コンデンサが上下、逆さまに取り 付けられたことです。それは両方のプリント基板(PCB)の上に電界液が漏れるという事態が起こったこ とからです。

復刻と改善の背景 前述の 1967年の設計と製造の不完全さはすべてモジュール・ユニットを一新す ることによって改善されています。オリジナルのデザインコンセプトは尊重され維持されていますが私 たちは 303の以前の限界を払拭しました。 電解コンデンサと整流器の取り付け用金属リングは QUADREVISIE によってスマートに開発されたスタビライザー回路と共にエポキシ基板上に配置されて います。 プリント基板(PCB)からスピーカー端子と電源トランスの両方に直接接続することで部分的 に新しい配線を以前より太く短くすることができます。 その他の利点は、空気の循環が以前よりも容易 になるため、3 つのプリント基板(PCB)の冷却能力が向上することです。

303
シ ャ ー シ 上 の 電 源 ユ ニ ッ ト

2 番目のステップは新しく、そして QUADrevisieが開発したプリント基板(PCB)で、ヒートシンク上 にマウントされ、その上に電源の配線とパワートランジスタがハンダ付けされています。 そうすること
で、接触不良や短絡などのいくつかの問題が解消されます。

303
ヒ ー ト シ ン ク に 実 装 さ れ た プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

3 つ目のステップは新しい電力安定化プリント基板(PCB)をマウントすることです。前のものは常に黒 っぽく変色して半焼け状態です。 新しいプリント基板(PCB)もペルチナックス(フェノール樹脂)の 代わりにエポキシを使った Quadrevisie開発です。新しいデザインは元の取り付け方法に少し変更を加 えています。

新 設 計303
プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

大事なことを言い忘れましたが両方のアンプのプリント基板(PCB)のカーボン抵抗器(10%の公差) は、ちょうど 1つの公差が 1%の金属フィルムタイプに置き換えられます。これらは 303のすべての改 装作業によって実行されます。

新 旧 の 安 定 化 回 路 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

安定化されたプリント基板(PCB)だけでなく両方のアンプのプリント基板(PCB)も黒く変色すること があります。 その場合それらはまたエポキシプリント基板(PCB)によって取り替え、再度 QUAD の改 訂によって開発され、生産時には不可能だった、現代の標準仕様に更新されます。その場合、両方のプ リント基板(PCB)に新しいコンポーネントが完全に置換されます。 これらのプリント基板(PCB)は、 より高品位のプリントコネクタ・トラックで再設計されているので、大きな負荷のかかっているコンポ ーネントの冷却に重要なさらなるスペースを作ることができます。

Quad 33 プリアンプ

1967年発売開始 1982年まで製造 製造数 120,000 台(Ken Kesslersによる QUAD の歴史に関する著書からの入手数: "クローゼスト・ア プローチ") ベネルクス諸国で販売数:11.000 台

復 刻 版 33
プ リ ア ン プ

33
プリアンプ 新 開 発 電 源 ユ ニ ッ ト

Quad 33 プリアンプは真空管式 QC 22の半導体後継品と見なすことができ、それは 1950年代にまで遡 ることができます。 非常にシンプルですが繊細なデザインで小さくて操作が簡単、 特徴的なディテー ルは、その前身から多かれ少なかれコピーされた有名なトーン/フィルターコントロールです。 この価 格帯では歪み率や S/N 比(雑音指数)等は非常に優れています。 復刻改良後は測定数字が向上します。 入力数(4)とヘッドフォン出力に関する一定の制限があります。 両方のトピックに関する解決策があ ります。詳しくはお問い合わせください。


33
プリアンプ 新 設 計 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)
33
プ リ ア ン プ 新 設 計 電 源 ユ ニ ッ ト
Quad 33

QUAD 33の音量調節は低音量時、左右のチャンネル間バランスがそれほど良好ではありません。設計 哲学が示しているように、それは事実でありますが相対的でもあります。部屋の全体の音量レベルが最 大の約 70%であれば音量の左右差は無視できる範囲におさまります。QUAD 33 の設計時には入力ソー ス機器の出力電圧が今日よりもはるかに低く 100〜150 mV が 0.5〜2 Vにであったことも認識する必要 があります。QUAD 33のチューナー入力感度は 100 mVとされています。その入力で CDプレーヤーは 20 倍の過負荷(入力オーバー)を引き起こす可能性があります。そのため音量を非常に低く設定しても リスニング音量は高くなります。 (トーンコントロールとは対照的に)対数(ログ)ボリュームコント ロールの性質は非常に低い位置で正しいチャンネル間バランスを得るのが難しいということです。この 問題を解決するために QUAD 33の入力感度を 300 mV(ラジオ 1)、500 mV(ラジオ 2)に設定しDISC 入力の S1 位置を CD プレーヤー(または iPod)のレベルに変更しています。お使いになると、 この違いが直ぐに実感できるはずです。誰か指摘しないのですか? QUAD33のひび割れや音切れのあ るプッシュボタン。これらのタイプのスイッチ(ITT Shadow)は製造されなくなったため、これらは頭 痛の種で、この問題あるスイッチは何とか修理されています。私達は 2012年の初めにスイッチユニッ トを修理することで解決しました。今後 25 年間、私達はちょうどスイッチが改訂されたスイッチと新 しくはんだ付けされる両方のプリント基板(PCB)を交換します。同じ要領で 2 セットの cinch/RCA コ ネクタ(Disc と CD)のために 33 の後ろに 2つの小さな「ドア」の代わりにスペースを作り、両方の アダプタ(ディスクとテープをマザーボードに直接マウント)を取り付けます。 DIN 接続はシンチ /RCA よりも優れていると見なされています。シンチ/RCAは第一次世界大戦前にその起源ありますが太 い信号ケーブルの問題を避けるために作られたものです。すべてのレコードプレーヤーにシンチ/RCA プラグとアダプターケーブルの使用 cinch / dinを使用するとハムや耳に聞こえない振動や場合によって はスピーカーの破損を招く可能性があります。多くのユーザーは自分の CD プレーヤー用の高価なシン チ RCA 接続ケーブルにお金をかけています。 両方のアダプタは使用されたままですが技術者によって のみの管理で使用することができます。しかし幸運にもそれは今日もはや必要ではありません。

Quad 33 RCAコネクター 仕様

DIN の代わりに需要が多いシンチ RCAコネクタを装着した Quad 33。 標準的な答えは DIN コネクタが 優れていて信頼性が高いということです。 それとは別にシンチ RCAのためにバックパネルを改装する ことはあまりにも高価になるでしょう 。 QUADrevisie にとっては – 問題とはしていません。 しかし、 私共は現状、太くて高価なケーブルを小さな DIN プラグに入れることは実際上不可能であることを非常 によく認識しています。 両方を満足させるために CDプレーヤーとレコードプレーヤーの両方をシンチ RCA で接続できるようにしました。ディスク入力はシンチ RCA入力に直接接続されています。 ラジオ 2 入力 は主に CD プレーヤーの接続に使用され減衰回路を含む追加のシンチ RCA 入力に接続されてい ます。つまり Radio 2は Radio 1 入力と同じ入力感度を持ちシンチ RCA の CD 入力は 2倍になりますが、ほとんどの CD プレーヤー、iPod、DAC などの入力に対応する低い入力感度となります。

再生用 QUAD33プリアンプ - オールインワン
- すべての電子部品を含む新規電源プリント基板 - 新規電源フィルター - すべての電界コンデンサおよび劣化抵抗の交換 - すべての半導体を新しいものと交換 - ボリュームコントロールとバランスコントロールの必要な置き換え - ディスク機能を温存して S1の CDプレーヤー/ iPod 機能にディスクアダプタを変更 - CD / iPod 用ラジオ 2 入力感度調整 新しいプリント基板(PCB)とスイッチセットを含む総オーバー ホール、RCA 入力を含む Quad 33 プリアンプの改装


Quad 33の 細 部
Quad 33の 細 部

Quad 33 プリアンプ新バージョン

Quad 33プリアンプは 1960 年代前半に開発が始まり 1967 年に生産 に入りました。小さな変更の後ユニットはその完成形が見つかりそして約 15 年間生産を続けました。 1979年の QUAD44、1982 年の QUAD34 のような後継モデルはより汎用性が高く、そして有名なチル ト・トーンコントロールを備えますが、33 の再生能力は 44 の最初の生産ランを除けばそれより優れて います。新しい モデルは聞こえやすく「明瞭さ」を提供します。ほとんどの場合多くのリスナーには真 式されていますが僅かですが、耳障りな歪みがあることがわかります。

問題・解決? 私は Quad 33を改造し完全に「別物の」アンプにする技術者についての記事を読むと驚きます。33の オリジナルのプッシュボタンセットについては複雑な機能については決して簡単には言えません。33 の プッシュボタンセット(音源選択とトーンコントロール)は長年の使用には堪えきれません。他のメー
カーでは Shadow シリーズ F プッシュボタンは生産されていません。 さらに悪いことに 2つのプリン ト基板(PCB)の間でソース選択プッシュボタンセットが連動しています。 プリント基板(PCB)を傷つ けずにセットを取り外すことはできません。 私達は数年前にプリント基板(PCB)を改良された形でそ してより良い部材から復刻することによってその問題を解決しました。

(写真参照) 残念ながら全てのスイッチセットに関する基本的な問題は解決されているわけではありせ んが、今ではスイッチの機能を回復できる小さなプリント基板(PCB)を交換するのは簡単です。

手遅れ 多くのプッシュボタンについては、それらがあまりにも磨耗しすぎて修理ができなくなってからでは遅 すぎます。マザーボードを損傷する危険性が高いですが、手間のかかる解決策が 1 つあります。 それと は別に:Quad 33 のスイッチ配線は非常に複雑で、いくつかの機能は 6 個のスイッチにまたがって配線 されているため、線間抵抗が大きすぎます。 それは一方または両方のチャンネルの中断をもたらし非常 に邪魔で厄介です。 新しいスイッチを選択すると頭痛が起こりました。 QUAD34/44 で使用されていた 電子式スイッチも問題がありました。リレーを取り付けた新しいプリント基板にするか(スペースと消 費電流の為)、または機能的な押しボタンなどを交換するために古い 33 を購入したりもしました。

新開発新スイッチ Quad 33 スイッチのよくある問題を解決するために新しいプリント基板 (PCB)と新しいスイッチを開発しました。その際、完全な 33の電子部品は新しい電子部品と交換され ますが、Quad 33 の独自の音質を維持しながら、テープとディスクアダプタの保護と 33 の前面のパネ ルは元のままです。複雑なスイッチング回路とモノ/ステレオ機能、特定の入力選択では約 6 個のスイッ チが直列に動作しているため、割り込みが発生しやすくなります。新しい設定では常に 2つのスイッチ が並列に動作し、MONO>を押すと両方のチャンネルに右チャンネルが再生され、<MONO を押すと両 方のスピーカーに左チャンネルが再生されます。両方のモノスイッチを押すと両方のスピーカーにミッ クスされた左/右チャンネルが表示されます。両方のモノスイッチとステレオボタンを交互に切り替える と、実際のステレオ録音(いわゆる位相コヒーレント録音またはコンパチブル録音ではない)が、高周波が消えるためにモノラルをオンにすることで鈍くなるので、録音の広がりの程度を示すことができま す。


Quad 33プ リ ア ン プ

全 て 新 規 に 制 作 さ れ た プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

オ リ ジ ナ ル と 全 く 同 じ トーンコント ロールスイッチも新しいタイプに交換され、新しい電子部品を含む新しいプリント基板(PCB)に実装さ れます。これには 2つの小型プラグインの新しいプリアンプ基盤も含まれます。


Quad 33/2 プリアンプ

数年前、私たちは Quad 33 のプリント基板(PCB)と接続ボードの全く新しいセットアップについて困 っていました。 いつもそうですが、そうした改善には時間がかかります。DIN コネクターは欠点のある シンチ RCA タイプより優れているためだけでなく、DIN コネクターの代わりにシンチを備えた Quad 33 のバックパネル用のまったく新しいセットアップは意味がありません(かなり XLR、Neutrik など) 世界中のオーディオ業界がこれらのお粗末なシンチ RCA コネクタにこだわっていることは奇妙なこと です。 しかしシンチ/DIN の相互接続を避け、比較的小さな DIN プラグに収まらない太いケーブルの使 用を容易にするために、CDとディスク用の余分なシンチ入力を取り付けることは価値があります。 こ れらの理由からのみ、私たちはその変更をしました。エキゾチックで高価なインターコネクトケーブル の使用によって音質を改善するためではありません


入力感度

奇妙なことに、私の知る限り、いわゆるハイエンドアンプでさえも、ほぼすべてのアンプの非常に高い 入力感度です。高品質で高価なデザインは、使いやすさと適切さよりも重要です。 100mV、さらには 50mVの入力感度も例外ではなく、現在では論外です。 10 倍から 20倍の入力感度とうのは、おそらく マーケティング部門に考えられていることで、現実のオーディオ界の状況では現実的ではありません。 QUAD33 プリアンプを改装することでラジオ 2 入力と DISC アダプターの S1 位置にアッテネーターを 取り付けることで、すべての入力感度を現代の実用的な値に戻しました。両方の減衰回路は現在マザー ボードの一部です。また、両方の出力アンプのゲイン係数は、S/N 比の改善と音量コントロールの最適 な設定に有利になるように考慮されていません。部屋のボリュームがボリュームコントロールの回転の 70%に表示されるのは「正常」です。 33 の両方のプリアンプ・プラグインカードは、現代の部品の寸 法に対応するように新たに設計されています。 DISC プラグインカードについても同じことが言えます。 これらすべてのプラグインカードは、何らかの理由で交換する必要がある場合に備えて、オリジナル 33 プリアンプで使用できます。電源プリント基板(PCB)はすでに 12 から 16ボルトに供給電圧を上げる 仕様に新設計されました。そうすることで、電源トランスを除いて、すべての 33/2 のプリントとパー ツは新しいものになります。

ディスク&テープ・アダプター オリジナルの構成では、2つのプラグインカードが外部からアクセ ス可能でした。それらのカードでは、TAPEと Disc の入力感度は感度入力/出力を選択することができ ました。当時の実用的な解決策ですが、今日では意味がありません。33/2のディスク入力感度は、ディ スクアンプカードの隣にある 2つのいわゆる DIPスイッチで調整できます。ハウジングを数センチ緩め て M1 と M2の間を選択するとアクセスできます(C1の位置は廃止されています)。 S1 位置が今後ろ のスイッチを通して提供されている関係で、テープの入出力感度は調整可能にする必要がなくなったので、私たちは現在、適切な位置にしてありま す。特別な要求があるユーザーのためにその要望にこたえることができます。両方のプラグインカード を廃止することによって 2 セットのシンチ入力(DISC と CD)のためのスペースを作りだせました。そ れは通常の QUAD33ユーザーをとてもハッピーにするでしょう。 CDシンチ RCA 入力は AUX /ラジオ 2 入力に直接接続されていますが、前述のように現実的な値に入力感度は減衰されています。すべての シャーシ入力は変更され、金属製の DIN 入力と金メッキのシンチ RCA 入力に置き換えられました。


スイッチ

オリジナルのプッシュボタン切り替え回路では、ある入力から別の入力への切り替えは、多数の接点に わたって信号が広範囲にわたってルーティングされるため非常に複雑で長年にわたって多くの問題が発 生していました。多くの技術者が多かれ少なかれ成功を収めながら問題を解決しようとしましたが非常 に長時間作業になり、したがって費用がかかります。そこで、もっと良い解決策を見つけました。これ らのスイッチセットは長年使用できなくなり、はんだ付けピンのパターンが異なるため、使用可能なセ ットはプリント基板(PCB)に収まりません。その上、ほとんどの場合、古いセットを廃止するとプリン ト基板(PCB)が損傷します。もっと重要なことは、複雑な切り替え手順を取り除き、新しいプリント基 板を設計することは新しいスイッチのはんだ付けパターンを容易にすることです。
すべてうまくいって...それでよいのです! スイッチ機能を直列ではなく並列に実現することに より、信頼性が大幅に向上します。モノ左、モノ右、ステレオ用の 3つのオレンジ色のプッシュボタン ですが機能は変更されています。前述の記述を参照してください。トーンコントロールの 3 つのポテン ショメータ(ボリューム)は現在スウェーデンの一流クラスのものであり、すべての内部信号ケーブル は RFI(無線周波数干渉)を避けるためにシールドされています。 AUX2 / DISC の切り替えはプリアン プの後ろで行います。ほとんどの音楽愛好家は毎日のようにレコードプレーヤーを使用しています。プ レーヤーは QUAD33に接続されたままでスイッチを回す度に使用可能となります。ご要望により DISC 入力を iPodまたは DAC 用の追加のライン入力に変更することができます。


新マニュアル – オランダ語

ほとんどのユーザーがオリジナルのユーザーマニュアルを紛失したため新しく開発された Quad 33/2 と Quad 303 QR、405については、オリジナルの Quad 33/303 / FM3 の両方の新しいマニュアルをご用意 しました。 すでに使用されている機器のを正しく使用するために、新しいマニュアルも入手可能です。 新しいセットを購入時に付属しましす。 ご要望があれば英語版の作成も可能です。

33/FM3 用ウッドキャビネット オランダのスピーカーメーカー「ヘプタ社」は有名な B333のリメ イクを提供しています。QUAD33/2 と FM3 の両方をオーク材オイル仕上げで製作します、また他の仕 上げも要望に応じて製作できます。

外形寸法:300 mm(w)、240 mm(h)、および 230 mm(d:電 源プラグとコネクタを除く)Quad 34 および FM 4 用の木製キャビネットを製造することも可能です。


Quad 303 パワーアンプ

発売開始 1967年、1985年まで生産 累計生産台数 94,000台 Benelux で販売されている台数:約 13,000 台

Quad 34/3030 カラーに対応するために、新しいグレーカラーの 303 が製造サイクルの終わりに少量で すが製造されました。


QUAD 303
再 生 後

オ リ ジ ナ ル303
再 生 前


Quad 303は、これまでに製造された中で最高のパワーアンプ Quadと多くの人が認めています。どん な使用条件でも ほとんど無制限とも思える余命を持つ、無条件に素晴らしい製品です。 それは 20年に 一度のマイナーサービスしか必要としない、それだけです。 そのオリジナルの高品質を決して失うこと のない素晴らしいデザイン、それは今もなお時間という試練に耐えます。


QUAD 303
オ リ ジ ナ ル 回 路 と ヒ ー ト シ ン ク

QUAD303
新 規 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)
ヒ ー ト シ ン ク に 取 り 付 け

QUAD303
オ リ ジ ナ ル プ リ ン ト 基 盤 (プ リ ン ト 基 板 ( PCB))

1967年に Quad 33/303アンプのコンセプトが導入されて以来、アンプ技術は実際にはそれほど進歩し てこなかったことに言及するのはおそらく正しいことでしょう。 多くのコンポーネントが品質、仕様と もに向上していますが、機能、小型化、ギミック、マルチチャンネルなどの機能に注目が集まっていな いため、実際には音質は向上してきていません。 セットを一新することによって 33/3303 の組み合わせ は今日の部品のより良い品質によって得られます:コンデンサー、金属皮膜抵抗など。 残念ながら、最 近のオーディオ機器には、総合的な音質を改善することができない劣悪な集積回路と IC スイッチ回路 が装備されています。 通常の EI コアトランスが同様にうまく機能するので、「はるかに優れた」トロ イダル電力トランスについてのすべてのあいまいさは実際には表現可能です。 それは徹底的な回路設計 によってのみ可能です。


オ リ ジ ナ ルQUAD 303
ド ラ イ ブ 基 盤 ( 劣 化 状 態 )

新 旧QUAD 303
ド ラ イ ブ プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

新 旧QUAD 303
安 定 化 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

新 規
QUAD 303
ド ラ イ ブ と 安 定 化 プ リ ン ト 基 板 ( PCB)

注:ベネルックス周辺国には QUAD303 の修理や改造をうたっている技術者がたくさんます。独創的な コンセプトがプッシュプルアンプに変更され、電源(303 の最も重要な側面)も変更されていました。 このアプローチは QUAD303 のオリジナルの品質を誤って判断し、あまり良くない結果につながります。 ここで QUAD303について話すことはできませんが、異なるアンプ設計について話すことができます。 おそらく良いと思っているのでしょうが、それは QUAD のオリジナルのデザインコンセプトとなじむも のではありません。DIN 接続は RCA / Cinch それより優れているので、私は元の設定に固執し 4 極 DIN 入力を残します。QUAD 33 プリアンプのためだけに私は DIN /RCA cinch 相互接続ケーブルのよく知ら れた問題を避けるため入力の例外を作ります。

303
の 倍 部 、 新 た に ラ ッ カ ー ペ イ ン ト さ れ た 電 源 ト ラ ン ス
r

303
ド ラ イ ブ プ リ ン ト 基 板
改 善 ご の

QUAD 303
ド ラ イ ブ 基 盤 ( プ リ ン ト 基 板 ( PCB) )

QUAD303
新 規 プ リ ン ト 基 板 と シ ャ ー シ

QUAD 303
新 規 レ イ ア ウ ト

新 規
QUAD 303

QUAD303 の底部にある 3 つのプリント基板(PCB)はプラスチック製のクリップで取り付けられていま す。これらのクリップは時の加重・振動に耐えることができず、擦れて時には最悪の場合は壊れてしま います。 これらのクリップを使用せず、タイラップで交換されることがあります。 私はそれがショー トにつながる可能性があるのでその方法は危険であると思います。必要に応じて QUAD303 QR を完全 に改善することで、プリント基板(PCB)は新しく開発されたプラスチックストリップにねじ止めされま す。

QUAD303
新 型 電 源 回 路 と シ ャ ー シ

QUAD303
新 規 入 力 部 と ネ オ ン ラ ン プ を
LED
に 置 き 換 え た プ リ ン ト 基 板

QUAD303改装オプション - 電源トランスのクリーニング・分解およびラッカー再塗装 - 新しい電界コンデンサと整流器の両方を備えた新しく開発されたプリント基板(PCB)によるパワー基 盤の交換 - 新しく開発したプリント基板/プリント基板(PCB)をヒートシンクに取り付ける - 新しい部品で組んだ電力安定化プリント基盤に交換する - すべての抵抗器を金属皮膜製のものと、ドライバプリント基板(PCB)上のほとんどのコンデンサを交 換する - 出力の配線をカスタマイズ - 歪みと S / N 比の調整と測定

完 全 に 新 た な プ リ ン ト 基 板 の
303

全 て 新 規 のQuad 303
用 電 源 回 路

オプション II 一部の Quad 303パワーアンプは何十年もの間の使用頻度が高いか、あるいは換気が 少なすぎるものがあります。そのような場合、両方のドライバのプリント基板が熱くなりすぎて、それ らを交換する必要になる場合があります。 古い部品を新しいプリント基板(PCB)にマウントするのは 無駄ですので、すべての部品を交換します。その場合「新しい」アンプと言えば、ハウジングと電源ト ランスだけがオリジナルの製造年のままということになります。

Quad 303 パーワアンプ改良 オプション III より良いスピーカー出力を望み、RCA /シンチ入力を介してパワーアンプを接続する可能性があること を好むユーザーもいます。 その場合 Bulgin 製 ACコンセントもオン/オフスイッチ付き欧州標準の IEC 仕様電源コネクターに置き換えられます。 必要により電圧セレクタは省かれ別の主電源電圧は、電源ト ランス入力のタップの接続を経験豊富な技術者によってのみ行います。

オプション:オリジナルの Quad 303 用、腐食しないスピーカー出力端子、 - これらの出力用の金メッ キバナナプラグ
ケーブル

復刻版 Quad 303

標準改装された Quad 303 パワーアンプ オリジナルの筐体、オリジナルのプリント基板(PCB)、新しい部品、新開発の電界コンデンサ/整流器/ を組み込んだ安定化、およびヒートシンクのプリント基板(PCB)。様々な問題に対応、Quad ESL 55 静電型スピーカー用に適用される制限。

新設計パワードライブを搭載、改装された Quad 303 パワーアンプ オリジナル筺体、新開発の電界 コンデンサ/整流器/を組み込んだ安定化およびヒートシンクプリント基板(PCB)、新しいコンポーネン トが取り付けられた新しいドライバプリント基板(PCB)、様々な問題に対応、Quad ESL 55(ケーブル *および取扱説明書を含む)の使用に合わせたもの。

Quad 303 QR パワーアンプ 新設計ドライブ基盤、新型コネクターパネル
新しい前面パネル(写真参照)とコネクタ、新開発の電界コンデンサ/整流器/を組み込んだ安定化およ びヒートシンクプリント基板(PCB)、新しいコンポーネントを装備した新しいドライバプリント基板 (PCB)、筺体、Quad ESL 55 使用の為のケーブルや説明書を含む。

Quad 303 QR パワーアンプ, 筺体は再塗装、新規コネクターパネル 新たに再塗装された筺体には、 新しいフロントパネルとコネクタ(写真を参照)、一般的な問題やケーブルや説明書を含む Quad ESL 55 スピーカー用セッティング、新開発の電界コンデンサ/整流器/を組み込んだ安定化およびヒートシン クプリント基板(PCB)の新しいドライバプリント基板(PCB)。 説明書、冊子。 Cinch/RCA か DIN の選択


Quad 303 QR パワーアンプ

近年、QUAD303は現代の標準仕様に復活させるのに欠陥のある 303から製作されています。 オリジナ ルの外装仕上げは、使用中の何十年にもわたってオリジナルのペイント色がくすんできている為、やや グレー帯びています

303 QR
303 QR

新しいシャーシが設計、そして、すべてのプリント基板(PCB)は新設計、新品です。 IEC 主電源入力/ スイッチ付ソケット、幅広い金メッキのスピーカー出力端子、3 ピン DIN 入力と一組の RCA入力端子 を含む新しい接続パネルが装備されています。

製 作 途 中 の Quad 303 QR

新QUAD303
プ リ ン ト 基 板 セ ッ ト

電圧セレクタは廃止しました。 別の電源電圧が必要な場合は技術者が短時間で必要な内部変更を行うこ とができます。オリジナルの 4ピン DIN コネクタが混乱を引き起こしたので、我々は 3 ピン DIN 入力 を選びました。それは間違って差し込むことが可能でした。 誤ってテープ出力プラグがパワーアンプに 直接接続されているとピーカーの音量が大きくなる可能性があるため、4ピン DIN を 5 ピンタイプに交 換することはお勧めできません。


Quad 50E モノラル・パワーアンプ

Quad 50E Mono パワーアンプは、ユニバーサル放送局用/プロ業務用に特別に設計されています。 スタ ジオ、PAシステム、24時間 365 日の極端な条件下での使用も可能にしています。 (居間ではありませ ん)入力は 0〜500 mV の入力感度を持ち、出力は 4〜200Ωの負荷に対応します。 アンプはあらゆる負荷に対して絶対的に安定しています。 このサイトの「Quad information」という見出しの下に詳細なパ ンフレットがあります。 50E はステレオセットアップのモノブロックとして、または PA 用のパワーア ンプとして使用できますが、50E のように出力トランスを使用すると高調波歪みの下限が 0 に設定され ることを強調する必要があります。 0.1% これは、Quad 303 の THD(全高調波歪み)より劣っています。


Quad FM2 ハイブリッド・チューナー

1968年発売開始 1971年末までの生産、合計生産 7.500台 推定:Benelux 諸国で数百台が販売されました

Quad FM2
Quad FM2

実際、古い真空管式 FM1チューナーを当時は Quad 33 スタイルのハウジングに収納された別の半導体 マルチプレックスユニットと合体させました。 別のステレオデコーダは、FM2 デコーダにも当てはま る問題の原因でした。主な問題 - そしてほとんど問題点は - (ダイヤルコンデンサの代わりに)ダイヤ ルコイルの機械的な磨耗です。 ダイヤルノブに触れるだけでチューナーはドリフトします。後の FM3 チューナーはハイブリッド FM2(IF部に真空管、ステレオデコーダー部に半導体で動作)よりも優れて

います。チューナ同調部で真空管を使用することがあるとしても、それが Hi-Endの意味を持つことは まったくありません。


Quad FM3 チューナー
1971年発売開始 1982年まで製造、総生産 50,000台 Benelux 諸国で販売された推定ユニット数 3,000台

Quad FM3
詳 細

Quad FM3
詳 細

FM3 チューナーは、当時最高のチューナーの 1 つと見なすことができます。 チューナーはヨーロッパ の混雑した FM バンドの FM 放送局の大部分を引き出すためによりよく設計されていて、他社で開発さ れた高感度チューナーよりも良好な受信選択性能をもっています。 1 つの小さなな欠点はステレオパイ ロットトーン抑制(19 と 38 KHz)の低さですが、ほとんどの目の肥えたリスナーでさえそれを聞きま せん。 テープレコーダーやカセットテープレコーダーのバイアス周波数(95 kHz)と干渉することがあ りました。 しかし、すべてのドルビーカセットデッキ - 使用中の場合! - その問題を解決するために MPXフィルタが取り付けられています。

Quad 33-FM3
Quad 33-303-FM3

FM3 を一新することは、電源とスケールライトと 2 つの微調整電球の更新を意味します。 言うまでも なく、問題のないチューナーです。 最初のロットでは古くなって入手できなくなった MC 1305デコー ダ IC を搭載しています。 最近の FM3 バージョンで適用されているように、新しいく MC 1310 IC フェ
ーズロックループデコーダ再修理は不可能です。


Quad AM3 AM チューナー

1969年発売開始 1973年まで製造 合計生産台数 2,000 台 Benelux 諸国 コレクターズアイテムとして販売されたのは 30 台程度

Quad AM3

FM3チ ュ ー ナ ー


この AM3 チューナーはめった市場に出ることはありません。一部の愛好家は長年探し続けています。 ヨーロッパバージョン(長、中、短波)と「海外」モデル(中、2倍短波)の 2つのバージョンで製造 された真空管式。真空管は比較的簡単に入手可能で、比較的低コストでオーバーホールが可能です。


Quad 44 プリアンプ

1979年発売開始 1989年まで製造 総生産台数 40,000 台 ベネルクス諸国では推定 5,000 台販売

復 刻 版44
プ リ ン プ 正 面

復 刻 版44
プ リ ン プ 背 面

QUAD44 の品質についての意見は異なります。いくつかの機能は複雑に設定されています。 両方のテ ープモニタ機能はハウリングを引き起こす可能性があります。 バランス/モノラル機能も少し疑問な点 があります。 Quad は接続、フィルターの位置、そしてコストに関して多くの改良点を生み出しました。 最新版は 2倍のシンチ RCA/DIN 接続のおかげで最も魅力的ですが、マザーボードのレイアウトが改善 されトーンコントロールの「ティルト」が上下 2段から 3 段に変更されたことも重要です。 そしてそれ らの変更はこれを前のものよりも望ましいものです。一部の QUAD44は、ある入力から別の入力への
予期しない切替わりに悩まされることがあります。 Quad はその問題を解決するために修正を加えまし た、しかしそれはうまくいきませんでした。 しかし実際には、Quad 34 にとっても、問題を解決するの はそれほど難しくありません。両方のプリアンプのバランス制御も問題です。本当に脆弱すぎます。そ の部分はもう使用されず、特別なプリント基板(PCB)を持つ新しいフェーダーに置き換えられますが、 それはフロントパネルには表示されません!ボリュームコントロールのレベル 1で、すでに音が聞こえ ているという事実がよく言及されています。 そのため BGM の正確な音量調整は困難です。 実際、問題 の原因となるのは音量制御ではなく、高い入力感度です。 私たちにとって、その問題は解決は容易で標 準的なオーバーホールの場合には無料です。 また、後でその変更を加えることは常に可能です。Quad 44 のバランスボリュームはしばしば割れたり音が途切れたりしますが、何年もの間オリジナル部品が入 手できなくなったため交換できません。 スイッチとフェーダーの代わりに使用可能なタイプのプリント 基板(PCB)を作成したのはそのためです。


新 Quad 44 プリアンプ用ラインモジュール(CD、DAC、iPhone など)
現在、入手が困難なのは、Quad 44プリアンプ用の入力モジュール Radio、AUX、および CD です。 現 在、私たちは DIN とシンチ/RCA接続とハイエンド、Burr Brown OPA 134 IC 新モジュールで提供しま す。

新 ラ イ ン 入 力 モ ジ ュ ー ル
新 ラ イ ン 入 力 モ ジ ュ ー ル

再生用 QUAD44 プリアンプ 新電源用電界コンデンサと抵抗 - 新しい電界コンデンサ - 金メッキバージョンによるニッケル入力の置き換え - 必要に応じて:バランスボリュームの交換 - プリント基板の修復とスイッチング問題
- 交換用電源フィルター/スパークキラーの交換


Quad 405 パーワンプ

1975年発売開始 1982年まで製造 合計生産台数 65,000台(おそらく間違い、シリアル番号 59,000 まではアンプは 405 と呼ばれ、シリア ル番号 65,000 は 405-2と呼ばれていました)。 Benelux 諸国で販売されている推定台数 8,000台


再 生
QUAD 405
パ ワ ー ア ン プ

QUAD 405
電 源 部

QUAD303 アンプの後継機。

「何か新しい」とか、もっと力を求めているのがマーケティングなのでし ょうか。外観は巨大なパワーアンプ、時にはチャンネルあたり 1,000 ワットを求めた。 また、アライメ ントを必要としない新しいデザインは、Quadにとって快適であったでしょうか。 QUAD405 に採用されているカレント・ダンピング回路は印象的ですが、聞こえてくる 405 の音は 303 よりそれより劣って聞こえます。最新 405-2 のバージョンだけが QUAD303 コンセプトに近い品質をも たらしています。 しかし QUAD303 はトップにとどまります!電界コンデンサを収容するために新しく 開発されたプリント基板(PCB)では、スピーカークローバー保護回路を取り付けるスペースを確保しま した。 問題がある場合 - 高価なスピーカーユニットよりもパワートランジスタを破壊する方が安価です。 以前の 405(シリアル番号 9000 以前)にはこの便利なデバイスが装着されていませんでした。改装す ると自動的にクローバー保護回路が内蔵されます。 製造元がスピーカー端子(シリアル番号 9001 以上) にそのデバイスをマウントしようとする試みも排除されます。405-2 には(アンプのプリント基板/プリ ント基板(PCB)に)クローバー保護回路をマウントするためのより良い解決策があります。

QUAD405
ス ピ ー カ ー 保 護 回 路 を 含 む 電 源 回 路

QUAD 405
は ス ピ ー カ ー 保 護 回 路 が 取 り 付 け ら れ ま す

QUAD405
第一世代の発売数が増えるにつれ て、プリント基板カードが劣化してきます。これは、ほとんどの場合、極端に高い動作温度と内部の換 気がないためです。 その問題を解決するために、QUAD405-2では新しいアンプ基盤カードを設計しま した。その結果、音質が向上しました。

- 新しく開発されたプリント基板(PCB)上の新しい電力用電界コンデンサ - 旧タイプの QUAD405 にクローバー保護回路を取り付ける - 保護ユニットをスピーカー端子からプリント基板(PCB)上に移動 - 値がずれた抵抗器の交換 - アンプボード上のすべての電界コンデンサの交換 - スピーカー端子を金メッキのコネクターに交換、必要に応じて入力コネクターも交換

仕様を Quad 405 から Quad 405-II へ変更

アンプボード付きの古い Quad 405(シリアル番号 59.000まで)の多くは………これらのボードを交換 しても意味がありません。QUAD405後期バージョンのボードの 1 つである M12565-7を使用して、ア ンプを 405-2 仕様にグレードアップするほうがはるかに優れています。


QUAD 405-II
新 品 パ ワ ー ボ ー ド
I
古 いQUAD405
パ ワ ー ボ ー ド

QUAD405 を再構築することは、ボード上のすべての部品が置き換えられることを意味します。パワー 段とドライバー段のトランジスタでさえも、実際の 405-II:元の 405デザインの欠点の 1つである低イ ンピーダンスによりよく対処できるアンプになります。

パ ワ ー ボ ー ド を

QUAD 405
か ら
o 405-II

仕 様 へ 変 更

電 源 部 の 新 コ ネ ク タ ー ( パ ワ ー ボ ー ド の 右 )
スピーカー保護回路のアンプボードをスペースにより、入力と出力はより良いレアウトとなります。

- 新しく開発されたボード上の新しい電源用電界コンデンサ - スピーカー端子を金メッキのコネクターに交換 - 新しい DIN バヨネット入力 - M12565.20タイプによるアンプボードの交換 cf. 405-II - すべての抵抗器、コンデンサ、および半導体がリニューアル - 新しい表示パネルと LED


Quad 405-2 パワーアンプ

1982年発売開始 1993年まで生産 総生産台数は 10万台(おそらく間違い、41,000台であると思われます。合計 10 万台で、59,000 台が 405、41,000 台が 405-2)

QUAD405用 ク ロ ー バ ー 保 護 回 路 を 含 む 新 型 パ ワ ー ボ ー ド 基 盤

新 QUAD405-2
と 古 い405
基 盤

これは最初の QUAD405より優れていて、最高とされる QUAD303のクオリティに次ぐものです。 より 多くの電力を必要として場合、その必要としている出力が 100 ワットであれば、QUAD303のペアをブ リッジ接続するより 405 -2 を使用する方が良いです。

新405-2
ユ ニ ッ ト

QUAD 405-2
電 源 用 ユ ニ ッ ト

- 新開発基板上の新しい電源電界コンデンサ - 値のずれた抵抗器の交換 - アンプ内のすべてのコンデンサの交換 - 金メッキコネクタ、および必要に応じて DIN 入力コネクタ用のスピーカー端子の交換

405-2
再 生 後

す べ て の
QUAD 405

は 新 し い 金 メ ッ キ ス ピ ー カ ー 端 子 に 交 換 さ れ ま す


Quad 34 プリアンプ
1982年発売開始 1995年まで生産 総発売ユニット数 41,000台 ベネルクス諸国では 7,000 台と推定


Quad 34
ラ イ ン 入 力 モ ジ ュ ー ル

Q U A d 34
再 生 後 、 全 面 パ ネ ル 部

基本的に QUAD44 と同じ設計原理ですが、レイアウトが異なります。1つのマザーボードにすべてのコ ンポーネントがあります。 最初の製造工程では、非常に品質の良くないの青色の電解コンデンサが約 20 個が実装されています。 それらは基盤を電界液の漏れで壊すことががありました。 マザーボードに 関する不都合な問題を回避するために、これらのコンデンサは予防措置を講じる必要があります。 これ らの問題が発生すると、ある入力から別の入力への 34 の変更(44の変更とまったく同じ)が自然に発 生します。 通常イギリス人:パーツの選択に関する限り、「ペニー・ワイズ・ポンド=安物買いの銭失 い」。 イギリスの自動車産業との比較は明らかです。


QUAD 34r
プ リ ア ン プ 背 面

Quad 34
フ ォ ノ モ ジ ュ ー ル


前述の問題はすべて、脆弱すぎるバランスコントロールと同じように置き換えられています。 その部品 はもう入手できません。最後は回転コントロール、または新しいプリント基板(PCB)上の新しいフェー ダーに置き換えられます。レコード再生しないユーザーのために、QUAD34 を 4 入力プリアンプにする ラインモジュールがあります。

- 新しい電源電解コンデンサと電圧レギュレータ - すべてのコンデンサと値のずれた抵抗の交換 - ニッケル・ディスク入力またはライン入力モジュールを金メッキのものと交換 - 必要に応じて:バランスコントロールの交換 - プリント基板(PCB)トレースとスイッチング問題の修復 - ディスク入力モジュールの代わりにライン入力モジュール

Quad 34 プリアンプの問題点
1982 年に導入された Quad 34プリアンプ – 熱烈な音楽ファンのた めの真に素晴らしいデザイン:簡単なセットアップでも全ての要求を満たします:4 つの専用入力 (QUADrevisieによるライン入力で DISC 入力を変えることができます)。 また、トーンコントロール は音楽的に望ましい方法で機能します(トーンコントロールのないアンプは音楽愛好家の現実世界の要 求を満たしません)。 QUAD34 は非常に低い歪みと非常に単純な操作を兼ね備えています。アルマ ン・ヴァン・オメレン 30 年間使用しても小さな問題も起こるがないことに驚いた人はいないでしょう。

また、Huntingdon / England の一部の建物の品質基準が低いために Quadユーザーが不平を言うのは現 実的ではありませんが、一方で、Quad ユニットの大半が 20 年以上にわたって完璧に動作している場合 製造業者を非難する:争いの大部分はそれほど長くは続かない。一言で言えば:文句を言う理由はありません。

代替?

最初に述べたように、問題とその解決方法を調べることは価値があります。 そして、QUAD34 の感的 な側面とは別に、代替手段は何でしょうか。
問題が発生した 34? 代替? そうではありません:同等のシンプルで音楽的に近い完璧なトーンコントロールを持つプリア ンプが存在しないだけでなく、すべての可能な代替手段は少なくとも Quad 34 と同じくらい古く、 Quad 34 とほぼ同じ問題を抱えています。 現在市販されているプリアンプはほとんどの場合その機能を 提供していません。

Quad 34 の困ったこと

QUAD34 には 7 つの問題があります。
サービス資料には 5つのバージョン しか記載されていません。 すべてのバージョンで、アンプ全体が 1 つのマザーボードに組み込まれ、す べてのコンポーネントがそれに取り付けられています。 それは上下の間に約 80 の接続を持つ両面プリ ント基板です。 これらの接続は錆びる傾向があります。さびは接触不良を起こす原因となることがあり ます。最初期版は、非常に悪い水色の電解コンデンサ、約 20個が装着されていました。 それらの部品 は基盤を汚損しそして部品を壊すことがあります。 マザーボードに関する不都合な問題を回避するため に、これらのコンデンサは予防措置を講じる必要があります。

これらの問題が発生すると、ある入力から別の入力への QUAD34の変更(44 の変更とまったく同じ) が意図しない形で発生します。 通常イギリス人:部品の選択に関する限り、「ペニー・ワイズ・ポンド =安物買いの銭失い」です。 イギリスの自動車産業との比較は明らかです。


Quad 34
内 部 バ ー ジ ョ ン

バージョン 5 と 6では、錆の問題を解決するために、ボードの上に薄緑色のラッカーがスプレーされて います。 しかし、ラッカーは銅の印刷トラックを腐食させます - 黒い発疹で明らかにそれ故に新しい中 断を引き起こします。 対策は問題よりも悪いです。

ラッカー層の下の濡れたプリントトラックの詳細写真。また、インターコネクタを通して問題のある錆 びたプリントの良い印象を与えます。 それほど問題にならないのは、異なるブランドの ICが使用され ていて、異なる特性が時々自発的に入力の切り替えを引き起こすことです。そして最後になりましたが、 少なくともバランスコントロールは……

どのように解決するか? 問題は年々増加しています。 多くの Quad 34 プリアンプが改装されましたが、 しばしば古い問題が再び発生しました。プロセスは残念ながら終わりがありませんでした。


Quad 34
オ レ ン ジ ロ ゴ

今までの比較的トラブルのないバージョンは#7だけです。 前面にオレンジ色の Quadロゴが表示され ている dat バージョンは問題ないようです。 私は Quad 34 / orange ロゴにバージョン 5 のプリント基 板(PCB)を付けて修理したように「見える」と書いていますが、34 には#7 プリント基板(PCB)が付 いていますが前面にはオレンジのロゴはありません! すべての問題を根本的に解決する唯一の方法は、 完全な両面マザーボードを完璧な品質の新しいマザーボードに交換することです。 それで、私達がその ような新しいマザーボードを開発することは私達に新しい制御装置の設置を容易にするためにバランス 制御のために配線を再配列する機会も与える私達に機会を与えなければならなかった。 また電源フィル ターが修正され、改善される。 入力を減衰させるためのよく知られた「フラグ」は、より信頼性の高い ディップスイッチと交換されます。 新しいボードは DIN と RCA/Cinch の両方の入力を容易にしますが、 DIN が RCA/Cinchより優れているため、RCA/Cinch タイプを優先して DIN 入力を省略することは実際 には非現実的です。 すべての相互接続ケーブルは要望に応じてご用意します。

Quad 34
改 装 後 の 内 部 写 真 バ ー ジ ョ ン
#7
コストは?

新しいマザーボードの開発と実現 - #7 の改造バージョンは、マザーボードに約 300 個のコンポーネン トが搭載されているので大変な作業です。電源トランス、スイッチ、ベース、チルトアンボリュームコ ントロール、新しいバランスコントロールを再投入できます。抵抗、コンデンサ、ダイオード、半導体、 IC、ディップスイッチなど、他の部品はすべて新品です。 いくつかの部品とケースを除いて、これは全 く新しい Quad 34と申し上げることができます。
Quad 34 テープボタンの調整 QUAD34 テープ機能は他のライン入力とは異なります。 Tapeボタン を押すと、元のソースはアクティブのままになります。 それは、3つのヘッドカセットレコーダーとテ ープレコーダーがオリジナルのソースを中断することなくモニターを容易にするために必要でした。 こ の機能は進行中の録音の品質を音声で確認するのに役立ちます。 しかし、最近はテープレコーダーやカセットレコーダーを使用している人が多く、Quad 34 ユーザーの 多くは監視機能よりもライン入力に関心があります。 QUADrevisie は電子機器の小さな作業でそれを調 整することができます。 小さなプリント基板(PCB)がボタンボードに取り付けられており、Tape機能 は通常のライン入力のように機能します。


Quad FM4 チューナー
1982年発売開始 1995年まで生産 総生産量 37,000台

FM4
チ ュ ー ナ ー 改 装 品
比較的良いチューナーですが、デジタルではありません。 デジタル読み出しとプリセットを備えたアナ ログチューナーです。 QUAD 34プリアンプの問題が電源とマザーボードで発生する可能性があるよう に。このチューナーには少し問題があります。FM3 は優れているだけでなく、はるかに信頼性があります。

Quad 66 システム
1989年発売 1996年までの生産(CD66 から 1993年まで) 総生産量 12,000台(チューナー5,100台)

フィリップスがレーザーユニットの製造を中止し、チューナーにも問題が生じたため、CDプレーヤー での多くの撤退のために、驚くほどの Scepter リモコンを備えた Quad 66システム(B&O のはるかに スマートなデザインに敬意を表して) Telefunken IC の供給が困難なため。 さらに悪いことに、生産品 質は標準に達していませんでした。 私はしつこく問題を解決しようと試みる - 無料で調査する - しかし 私は徹底的調査を提供することができていません。


Quad 606 パワーアンプ
1986年発売 1997年まで生産 生産台数の合計 27,700 台

音楽へのより多くのパワーの要求を満たすために、QUAD405-2 の兄弟として、1986 年に 606 を発案さ れました。出力の違いはそれほど大きくはありません - 約 40ワット@ 8 オーム - 405-2と同じカレン ト・ダピング原理を使用していますが、その兄弟モデルよりも少し劣っています。 405-2 と比較して電 力の増加はほとんど無視できるので、最終的にはうまく機能し、信頼性のあるアンプが得られますが、 その音質には感心しませんでした。注:私が権威ある雑誌 Benelux Luisterのために QUAD606 を検討し ていたとき、私は本当にそのセットについて熱心でした。私は ESL 57 が自分の 405(最初のシリーズ) に接続されているのを聞きました。私はそれから勝者であるように見えた 606 に行きました。その後、 私はソニーの内蔵アンプ TA-FA7(当時は約 2200ユーロ)を手に入れましたが、そのアンプは私の Quad 44/606 の組み合わせよりはるかに優れています。数年前、私は同価格帯の中古 Accuphase C200V プリアンプ(私はいつも彼らのプリアンプ、チューナー、CD プレーヤーが好きでした)を入手しま した。私の部屋でアキュフェーズと QUAD・ESL 988 を組み合わせるために、私は一時的に改装された クワッド 303 を使用しました。それまでのソニーとの違いは、信じられないほどでした。低域と、中域 と高域(ストリングス、ボイス)を圧倒的で輝くものになりました。私は驚きました。それ以来、私の クライアントの何人かは QUAD303 の品質を再認識しました。ESL 988 は、屋内でも、屋内でも、ドア を開けて、ドアを開けて、ドアを開けたままにしていました。私がすでに持っていた Quad ESL 988 で Accuphase を使うためには、パワーアンプが必要で、そして私は改装した Quad 303を組み合わせまし た。 はるかにタイトな低さと美しく描かれていながら静かな高さ(弦、声)、私は当惑しました。それ 以来、あらゆる種類の異なるスピーカーを持つ多くの顧客が Quad 303 を再発見しました。

Quad 306 パワーアンプ

1986年発売開始 1995年まで生産 総生産量 25,000台

303 パワーアンプの後継モデルですが、303の本質的な特質はありません。実際、306 と 606(そして 707 と 909 も)は 405の Current Dumping System と 303に比べて劣っています(他のタイプよりも優 れています)。それぞれの電源に非常に敏感です。しばらくすると、供給電解コンデンサの欠点が認識 できるようになります。それらは 303 を除いて安定化された電源のないすべてのアンプです、そしてそ のアンプは主電源の汚染の影響を受けにくく、整流器などからの主電源のすべての汚れがオーディオの 性能に影響を与えることに驚きません。アンプ、主にアンプの良い電源によって抑制されていません。 奇妙なことに、アンプの電源を徹底的に設計するよりも、高価な電源フィルタリングに注目が集まって います。オーバーホールには、電源の電解コンデンサと小さな部品の交換が含まれます。またスピーカ ーコネクターはよりよいものによって置換されます。

https://www.soundbox.co.jp/QUAD/Quad%20Revisie_JP_left.pdf
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c56

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
57. 中川隆[-14592] koaQ7Jey 2020年1月14日 00:04:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1519]

QUAD Musikviedergabe GmbH(ドイツ)
https://soundbox.co.jp/QUAD/japanese_1.htm

サウンドボックス
https://soundbox.co.jp/

サウンドボックス - ホーム | Facebook
https://www.facebook.com/soundboxaudio/

ドイツQUAD社「ESL」&「22+IIアンプ」復刻版、ジャクリン・ヘッドフォン新発売
https://soundbox.co.jp/QUAD/ESL57_63.htm

ESL63およびESL63Proの修理・サービス
https://soundbox.co.jp/quad63repair.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c57

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
58. 中川隆[-14591] koaQ7Jey 2020年1月14日 00:09:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1518]

ドイツQUAD Musikviedergab GmbH 社QUAD ESL57 復刻新品(受注生産品)
* QUAD ESL57QA ¥1,300,000 ペア(税別)
2 つの違ったスタイル、前面メタル・グリル色は3色から選択してください。
https://www.soundbox.co.jp/QUAD_ESL57QA_Cata_a.pdf

ドイツQUAD Musikviedergab GmbH 社QUAD ESL63 復刻新品(受注生産品)
* QUAD ESL63QA ¥1,600,000 ペア(税別)
フレーム木の材質、色を指定してください
https://www.soundbox.co.jp/QUAD_ESL63QA_Cata_a.pdf

復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ 
(ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥500.000/ペア
オプション KT66/GEC、EF86/Mullard、GZ32/Mulalrd +\120,000より
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/QD-II.htm

復刻品 QUAD 33/2プリアンプ  QUAD 303QR パワーアンプ 
(オランダ QUADREVISIE社製)
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_2_303QR.htm
https://www.soundbox.co.jp/QUAD/Quad%20Revisie_JP_left.pdf


サウンドボックス
https://www.soundbox.co.jp/

東京都調布市仙川町2−13−32
Tel: (03) 5577-5227 

サウンドボックスへの地図
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=10SwyUNIYBG0FdAFxBfQZSf_iNdw&ie=UTF8&hl=ja&msa=0&ll=35.66216900000003%2C139.58260799999994&spn=0.004184%2C0.006866&z=17&source=embed

営業時間:月曜日−土曜日11:00−19:00/日曜・祝日休み


▲△▽▼

オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/682.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c58

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
253. 中川隆[-14589] koaQ7Jey 2020年1月14日 08:50:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1516]
平野憲一の株のお話2020.01.14 壁を抜けるか。

 週明け13日のNY株。
ダウは83.28ドル高の2万8907.05ドル、ナスダックも95.07ポイント高の9273.93ポイントと反発。ナスダックは先週末の下げを取り返し、再び史上最高値を更新しました。 

昨日機関投資家の強気観が高まっていると言う話をしましたが、

名目GDPに対する米国株の時価総額の倍率(バフェット指数)が、過去最高を超えました。

それに合わせてバフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの資産の現金比率が過去最高になり、株安に備えていると言われています。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c253

[近代史3] 土器の製作者は初期には男性の割合が高かったものの、後には性差が縮小してほぼなくなる
土器の製作者は初期には男性の割合が高かったものの、後には性差が縮小してほぼなくなる


2020年01月14日
プエブロボニート遺跡の土器製作における性別分業

 アメリカ合衆国ニューメキシコ州にある有名なプエブロボニート(Pueblo Bonito)遺跡の土器製作における性別分業についての研究(Kantner et al., 2019)が報道されました。

年齢や性に基づく分業は、現生人類(Homo sapiens)社会において普遍的に見られます。しかし、資料の乏しい古代社会の分業については、現代社会からの推論に依拠しているところが多分にあり、確実ではありません。

これまで、アメリカ合衆国南西部の先住民集団に関する民族誌的記録などから、先コロンブス期のアメリカ大陸先住民集団の性別分業も推測されており、土器製作は伝統的に女性の役割だった、と考えられてきました。しかし、これはあくまでも後世の記録からの推測です。

 そこで本論文は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州にある有名なプエブロボニート(Pueblo Bonito)遺跡の10〜11世紀頃の土器985個を対象に、その性別分業を検証しました。本論文が土器製作者の性別判断の根拠としたのは指紋です。指紋には性的二形が見られ(指紋の隆線が男性の場合は女性よりも9%太いとされます)、80〜90%の確率で性別を判定できる、とされます。プエブロボニート遺跡では、粘土を太い縄のようにして、螺旋状にぐるぐると巻いて器の形にする「波状文様土器」を製作していました。波状文様の土器は、親指と人差し指で粘土と粘土を挟んで貼り合わせていたので、粘土には製作者の指紋が残されています。これらの指紋を分析して製作者の性別を判定する、というわけです。

 プエブロボニート遺跡の土器の分析の結果明らかになったのは、12%ほどの性別不明のものを除いて、各集団により製作者の性別割合は異なるものの、男性の方が多い場合も珍しくなかった、ということです。性別の違いがほとんどなかったり、女性の方が多かったりする集団もありますが、男性の方が60%以上を占める集団もあります。

これを時系列で見ると、初期には男性の割合が高かったものの、後には性差が縮小してほぼなくなる、というように変化していきます。本論文はこれを、周辺地域での土器需要の増加のためかもしれない、と推測します。当時、文化の中心地として急速に発展していたチャコ峡谷に多くの物資が流入していました。チャコ峡谷へと運ばれる土器の需要が高まり、プエブロボニート遺跡の多くの人々が土器製作に関わるようになったのではないか、というわけです。

 本論文が提示したプエブロボニート遺跡の土器製作者の性別分析は、後世の民族誌的記録などに依拠した過去の生活史の推測が危ういことを示したという意味で、たいへん意義深いと思います。

プエブロボニート社会に関しては、母系世襲による権力継承の可能性が指摘されています(関連記事)。民族誌的記録などからの推測とは異なり、土器製作に男性も大きく関わっていたのは、そうした社会構造とも関連しているのかもしれません。また、プエブロボニート社会と、世界最古の都市とも言われるアナトリア半島中央部南方にある新石器時代のチャタルヒュユク(Çatalhöyük)遺跡の社会との類似性も指摘されています(関連記事)。プエブロボニート社会とチャタルヒュユク社会はともに、儀式に基づく社会組織により特徴づけられ、これが生物学的血縁関係よりも優先される、というわけです。こうした社会構造が性別分業の有無とどう関連しているのか、よく分かりませんが、今後の研究の進展が期待されます。


参考文献:
Kantner J. et al.(2019): Reconstructing sexual divisions of labor from fingerprints on Ancestral Puebloan pottery. PNAS, 116, 25, 12220–12225.
https://doi.org/10.1073/pnas.1901367116

https://sicambre.at.webry.info/202001/article_20.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/802.html

[リバイバル3] 保険会社に騙されるな 中川隆
35. 中川隆[-14588] koaQ7Jey 2020年1月14日 09:05:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1514]
2020年01月14日
民間医療保険は「損をする」公的保険は「得をする」仕組み


国の強制保険によって医療費は3割で、月の支払額は10万以下と決まっている。
民間医療保険で支払われる範囲は極端に狭い

引用:http://www.osaka.med.or.jp/health/family/genki/245/cut.gif


民間医療保険や生命保険が大流行りで、老後のためとか万が一の為に皆加入しているようです。

ところが仕組みとして加入者が得をする事は絶対になく、掛け金より支払い金額が少なくなるようになっている。


誰でも入れる医療保険

テレビ等を見ていると「誰でも入れる医療保険」のようなCMがとても多く、高齢者や持病があっても入れると言っている。

確かに大きな病気をした時に医療費が足りない、といった事態を想像すると、入っておいた方が良いような気がします。

ところで保険商品はどんな保健でも必ず、加入者が損をして保険会社が利益を挙げるように作られています。


そうでなくては保険会社が成立しないからで、保健とは結局損をするものです。

しかも日本には国保、社保の強制保険制度があり、国民全員が加入している事になっています。

国保社保に入らず民間保険にだけ入っている人は居ないでしょうから、民間医療保険加入者全員が2重に保健に加入している事になる。


2重でも3重でも加入して良いのですが、支払われるのは結局一つだけで、他は無駄になります。

民間医療保険の適用には「○○日以上入院」とか「手術代○○円以上」の条件が付きますが、実際に適用されることはあまりありません。

先に強制保険が適用されて3割払いになるからで、例えば手術代20万以上で入院数日以上は結構な大手術の時です。


でもそんな大事件が一生に一度だとしても、負担が軽くなるなら医療保険に入る価値があるように思えます。

でも日本には「高額療養費制度」があり一ヶ月に10万円以上の医療費を自己負担することは、まず無い。(所得などで違います)

例えば平均月収26万円以下の人の最高自己負担は、月額5万7600円までと定められています。


平均月収50万円以下の世帯の自己負担最高額は8万円なので、最高でも日本では年間96万円を超える医療費を支払う事はありません。

差額ベッド代、食事代、保険外の負担分は対象とはならないが、これらは特約契約していない限り、医療保険でも出ない場合があります。

民間医療保険とは医療費負担20万円くらいから年間100万円くらいまでの、非常に狭い「ストライクゾーン」しか保証されません。


だから保険会社は高齢者や持病ありの人と契約しても、必ず儲かるようになっているのでした。

がん保険はどうか

多くの人が医療保険を検討するきっかけになるのは「がんになったら高額医療費がかかる」という事だと思います。

だががん保険も上に書いた理屈と同じで、ある意味もっとタチが悪い商売をしています。

日本人の終末疾患の多くががんなので、全員に支払っていたら保険会社が潰れるからで、トリックが存在します。


2010年頃のアンケート調査によると、実際にがんにかかって治った人が掛かった治療費は、平均126万円でした。

内訳は病院に払う「直接費用」が86万円で、交通費や家族の宿泊費や健康食品など「間接費用」が40万円でした。

合計で100万円以下が7割を占め、100万円を超えたのは3割でした。


ガンの治療費は総額130万円以下と考えれば、ほとんどの人に該当する事になるが、医療保険で支払われる訳ではない。

「間接費用」の交通費などは特約に加盟していない限り、支払われることは無く、特約で払った金以上が戻ってくるとは限らない。

ガンになると治療で治ったとしても1年間休業で、多くの場合は解雇されたりして収入がなくなるでしょう。


医療保険は休業を補償してはくれないので、この分も支払っては貰えません。

肝心の病院に支払った医療費平均86万円ですが、これも必ず全額支払う訳ではありません。

例外がやたらと多く、申請されても支払わなくて良いようになっている場合があります。


条件を挙げていくと「加入後90日以内の発症は支払われない」「加入前に発症したと疑われる場合」「契約者が請求しない場合」

「手術した場合だけ支払われる」「○日間以上連続して入院した場合だけ支払われる」「入院費と治療費は別に請求する」

病気の治療費だけを請求しても、保険会社が払うのは「入院費」や「薬代」だけでその他は支払ってくれません。


加入者にそんな知識がある筈が無いので、保険会社では最初から支払う気など無いのです。

さらに注意書きで「上皮内新生物を除く」などと専門用語で書かれていたら、注意して読んでいてもお手上げ状態です。

支払いに応じない例がある上に、がんの医療費平均が126万円なのに、医療保険の平均支払い額は、わずか31万円に過ぎませんでした。(2011年)


ほとんどの人は31万円以上の掛け金を支払っていた筈なので、保険が降りた人だけを計算しても、保険会社が儲けました。

これよりは国の強制保険をしっかり払っておいて、余裕があったら貯金したほうがましです。

「保険は結局損をする」事を承知のうえで、自分に必要な医療保険に最低金額だけ加入しても良いかも知れません。
http://www.thutmosev.com/archives/42809157.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/841.html#c35

[リバイバル3] 本当のオーディオファイルは「ミニマリスト」を目指す 中川隆
46. 中川隆[-14587] koaQ7Jey 2020年1月14日 09:13:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1513]
自分の人生を複雑化して消耗してしまうデメリットを自覚し、そこから逃れよ2020.01.14
https://blackasia.net/?p=16602


経営者も、競争が増えれば増えるほど、とにかく競争に勝てるように、いろんな機能を付与して差別化を図りたい。こういった全員の思惑が過剰な機能を盛り込む方向を示すようになり、結果として製品がどんどん複雑化し、使いにくくなっていく。モノをシンプル化して成果を出せるのは非常に優れた経営者だが、そういった経営者は万に一人もいない。

それが足かせになって、やがては最後に滅亡する
やることが多ければ多いほど、そのどれもが中途半端になり、うまくいっているものも、いずれ問題を引き起こしてうまくいかなくなってしまう。

荷物が多ければ多いほど、大事なものをたくさん忘れていく。付き合う人が増えれば触れるほど、ひとりひとりに対するケアができなくなる。

仕事も経営も商品もそうだ。やっていることが複雑になればなるほど、自分の掌握できない部分や、見えない部分がどんどん増えていき、最終的には問題が起きても対処できなくなってしまう。

どこで限界が生じるかは、関わっている人や組織の能力や器にかかってくるが、抱えるものが増えれば増えるほど、複雑さが増していき、やがては対処できなくなってしまう日がやって来る。

複雑なものは、それが足かせになって、やがては最後に滅亡する。いずれ、遅かれ早かれ、それが維持できなくなる。

だから、シンプルであることは大切なのだ。

世の中は常に複雑さを志向しているが、複雑だから優れているわけではない。複雑になればなるほど、その複雑さに対応できなくなって脱落していく人が増える。

なぜ、誰も使えないほど複雑化してしまうのか?

しかし、そういった脱落していく人を無視して、世の中も製品も社会のあり方も人間関係も、ありとあらゆるものが複雑化していく。

企業は素晴らしい製品を作ると、やがて余計な機能をあれこれと山ほど付与して複雑なものにしていく。日本の製造会社にその傾向が強い。付加価値を付けてどんどん奇怪な製品になっていくのである。

最初はそれでいいかもしれない。誰でも目新しく新しい機能は大好きだ。しかし、限度がある。機能が大量になりすぎると、説明書を読んでも製品が使えないようになり、やがてその複雑さが元で捨てられる。

なぜ、製品を複雑にしてしまうのか。

それは、サラリーマンが仕事をしているという成果を見せるためだと言われている。新しい付加価値を付けていないと、何をしに会社に来ているのだと言われる。
逆に今まであった機能を削減すると、これまでやってきたことは間違いだったと思われる。だから、自己の保身のためにどんどん機能を追加して「仕事をしている」というアピールで複雑化に向かう。

さらに対外的にも、新しい機能は新しい成果として誇示しやすい。だから、ユーザーを無視して高機能化させていく。

あるいは、あれもこれも機能がたくさんあった方が、営業的にも高機能で売りやすいという目論みもある。シンプルだというよりも、高機能だと言う方が「お得だ」と思わせやすい。

経営者も、競争が増えれば増えるほど、とにかく競争に勝てるように、いろんな機能を付与して差別化を図りたい。

こういった全員の思惑が過剰な機能を盛り込む方向を示すようになり、結果として製品がどんどん複雑化し、使いにくくなっていく。

モノをシンプル化して成果を出せるのは非常に優れた経営者だが、そういった経営者は万に一人もいない。多くの経営者は、何も考えずに物事を複雑化させていくのである。


複雑さがもたらすワナについては何も考えない

人々は、複雑さがもたらすワナについては何も考えない。複雑化したものはメンテナンスにも手間がかかる。コストも増大し、トラブルも多くなる。スピードも遅くなり、重くなり、邪魔になり、原因不明の機能衝突が起こりやすくなる。
企業はこういった複雑さに対応するために、新しい部署を新設し、それがまた企業組織そのものも複雑化させていく。

小さな企業では誰が何をやっているのか全員が分かっているが、人が増え、組織が増えると、誰が何をやっているのか分からなくなる。

さらに、それぞれの部署が勝手に動き出して、収拾がつかなくなっていく。
複雑化した組織の解体は、その組織の抱えている仕事を清算させるということである。それもまた難しい。事業の清算は何であっても清算コストがかかり、損金が発生するからである。

つまり、複雑化したものは製品も部署も関係者もすべてまとめて複雑化しているので、それを解体することすらもできないのだ。身動きが取れなくなってしまう。
そうしているうちに、やがて時代が変わり、他社から「単機能でシンプルなもの」が現れて、いつの間にかそちらの方が人気化していく。

しかし、そのシンプルさに合わせようと思っても、いったん複雑化したものはシンプルになりにくい。機能を捨てるという決断は付けるという決断よりも難しい。
その複雑化したものが利益を生み出しているのであれば、なおさら捨てるという決断は困難になる。

だから、高機能化・複雑化したものは、やがて企業がそれを維持できなくなるまで、ずっと複雑化で暴走していくのである。しかし、それにも限界があり、やがては時代に対応できなくなって捨てられる。
複雑さに耐えられなくなって自滅する。


シンプルになることで見失ったものを再発見できる

こういった複雑さは、人間関係にも表れる。人間関係は多ければ多いほど良いというものではない。

ビジネスの現場では人脈が重要視されているようだが、見境いなく片っ端から人とつながっても、人間関係が複雑になっていけば、どんどん厄介ごとも増えていく。
また、人間関係を維持するためのコストも増えていく。そして、それだけコストをかけてもリターンが得られるというわけでもなくなり、負担と義務だけが増大していく。わずらわしい義理や義務も発生する。

人間関係を増やすというのは、人生を豊かにするというメリットも確かにある。しかしその反面、自分の人生を複雑にして消耗してしまうデメリットもある。
どんなに人間関係を増やしたところで、自分の時間は限られている。関係を持ったすべての人と、対等に付き合えるわけでもない。

本来は自分の時間に当てられるものが削られて自分を見失う。そうした状況が続くと、人はそれに耐えられなくなって精神的にも肉体的にも疲弊し、破綻してしまう。

人にはライフスタイルや気質がひとりひとり違っている。だから、どれくらいの人数と付き合うかの線引きは人によってキャパシティーが違う。

しかし、誰しもが限界を持っているので、それを超えると自滅に向かうのは間違いない。結局、人間は複雑さに押しつぶされてしまうのである。

人間の営みは、放置していても、どんどん複雑化していくのは目に見えている。蓄積が増えれば増えるほどいろんなものが複雑化していくのだ。

だから、常にシンプルさを志向するというのは重要なことになる。複雑化した世の中で、見失った自分を再発見する方法があるとすれば、まさにシンプルを志向することである。

対象がシンプルであれば常に初心に返ることができるし、最も重要なものに集中できる。日々の生活に埋もれ、流され、複雑さの中で目的を見失いつつあるのなら、要らないものを捨ててシンプルになることが望ましい。
そうすることによって、見失ったものを再発見できる。


『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる(ジョシュア・ベッカー)』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01NBJ6IE1/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=asyuracom-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B01NBJ6IE1&linkId=35dc216c018dca472aaa42bf3bd1aebb


https://blackasia.net/?p=16602
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/691.html#c46

[近代史3] 財務省は何故日本を滅ぼそうとしているのか? 中川隆
31. 中川隆[-14586] koaQ7Jey 2020年1月14日 10:56:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1512]
ナチス化している財務省 2020-01-14
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12566904395.html



財務省が怖いのは、平気で嘘がつけることです。まあ、それは安倍政権の特徴でもありますが。
 今でも、
「社会保障安定化のために消費税増税やむなし」
 と、騙されている国民は多いでしょうが、14年の消費税増税後も、社会保障支出の「削減」は止まっておりません。
 こういうときに頼りになるのが、赤旗。

『社会保障費3.9兆円削減 安倍政権の6年間 生活保護・年金・医療・介護 全世代に生活苦
 安倍晋三政権が2013年以降の約6年間に削減した社会保障費が少なくとも3兆8850億円にのぼることが本紙の試算でわかりました(表)。安倍政権は、19年10月に消費税率を10%に引き上げる口実として「お年寄りも若者も安心できる全世代型の社会保障制度」への転換をあげますが、全世代を生活苦や将来不安に陥れる社会保障破壊を進めているのが実態です。(後略)』

 赤旗の調査・分析によると、安倍政権六年間での社会保障費カットは、

1.自然増カット分(1兆5900億円) 生活保護削減、診療報酬・介護報酬削減による
2.法律改訂によるカット
 ・年金 特例水準解消、「マクロ経済スライド」などで、1兆700億円
 ・医療 70−74歳の負担増で約4000億円
 ・介護 二割負担導入、施設の居住権・食費負担増で約1450億円


【歴史音声コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※1月15日に上島喜朗先生との対談「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか?」が視聴終了となります。ご留意ください。

 何というか、財務省の「執念」を感じます。

 国民を苦しめ、殺しつつ、「自らの出世」のために「上司の命令」で緊縮財政を推進する。

 ナチス政権下で、「ユダヤ人問題の最終的解決」に関与したドイツの親衛隊将校、アドルフ・アイヒマンは、敗戦後にドイツから脱出。アルゼンチンで逃亡生活を送っていましたが、1960年にイスラエルの情報機関モサドに捕捉され、逮捕されます。

 アイヒマンはエルサレムで「人道に対する罪」などの罪状で裁判にかけられますが、ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺に加担したことについて、
「自分は官僚として命令に従っていただけ」
「命令に従わないと、ドイツの国内法で処罰された」
 と、無感情に述べました。

 つまりは、アイヒマンは組織の論理に従い、数百万人を死地へと追いやったわけです。しかも、官僚として上官の期待に応えるべく、可能な限り効率的に。

 今の財務省は、完全にナチス化しています。ナチス同様に、財務省は平気で嘘をつく。あるいは、配下の飼い犬たちに嘘をつかせる。

 ケン・ローチ監督の映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』のイギリスでは、まさに社会保障が切り詰められた「現実のイギリス」が克明に描かれています。そして、日本は確実に『わたしは、ダニエル・ブレイク』の世界に向かっている。

 幸運なことに、このタイミングでアメリカからMMT(現代貨幣理論)が到来し、我々が長年言い続けてきた「貨幣の真実」を明らかにしてくれました。

 日本に財政問題などありません。

 消費税の増税は必要ない。というか、消費税そのものがいらない。社会保障の切り詰めも必要ない。救済が必要な弱者は、普通に政府が予算を使って助ければいいのです。

 同じ日本国民を助けるのです。一体、何が問題なのでしょうか。

 という話なのですが、情けない話ですが、過去「緊縮財政」「消費税増税」「社会保障のための増税」といった発言をした政治家、学者、言論人、財界人などは、ことごとく認知的不協和もしくはセンメルヴェイス反射に陥っており、「正しい貨幣論」を述べている我々を攻撃してくる有様です。

 繰り返しますが、情けない・・・・。

 彼らの多くは、ナチス化した財務省のプロパガンダに加担し、嘘の財政破綻論、緊縮財政を叫び続け、何の責任も取らないであの世に行くのでしょう。

 もっとも、上記の「連中」の中で、最も「変わる可能性がある」のは政治家です。特に、最近はSNSをやっている政治家が多いため、直接「あんた、騙されていたよ」という声を届けることができます。

 その際に大事なのは、嘘の財政破綻論を言い続けた政治家本人ではなく、「財務省」を悪者にすることです。あるいは、安倍総理でもいいですが、本人の責任を追及して意固地にさせては、事態は変わりません。

 無論、オンラインのみならず、オフラインでの活動も重要です。

 アベショックが容赦なく進行する中、緊縮財政をピボットする「チャンス」は間違いなく来ています。このチャンスをつかみ取り、しがみつかなければなりません。

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12566904395.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/151.html#c31

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
60. 中川隆[-14585] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:07:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1511]
QUAD のトランジスタ アンプは音が硬い


小布施のジャズ喫茶 BUD 続アンプ3台 2011年05月30日

古い(50年ぐらい前のもの)真空管アンプは修理したからといって完璧な状態とは限らない。輸送中の振動や梱包を解いたときのちょっとした衝撃だとか、傾きによって真空管やハンダが浮いたりする。そうすると音が出なかったり雑音が出たりする。

接続していざ音を出してみる段になってそういう症状になると、なにせ僕は素人だから原因がわからないまま途方に暮れる。それでも修理した人に電話で状況を説明し、処置の指示を仰いでその通りやってみる。それがダメなら次の一手を聞く。それやこれやでとても一筋縄ではいかない。それでも僕は真空管アンプの音が好きだから使いたい。

というのもQUADのトランジスタ・アンプは、音が出た瞬間硬い音だと感じて、使うのを諦めてしまった。こういう瞬時の反応は、物理特性がいいから音質がいいというデータの問題ではなく、耳にした音味が聞き慣れたものより不味かったという正直な直感の事実です。いずれにしてもQUADは期待していたのでちょっと残念な気持ちですが、やっぱり僕の好みは真空管だなあというところに落ち着きました。

今回と同じ経験を以前にもしたことがあります。その時はマッキントッシュのC-29プリとMC2500パワーアンプの組み合わせでした。

パワーと解像力は素晴らしかったのですが、そうも隅々までクッキリハッキリ音が出てくると耳が再現される情報量に付いていかれず疲れてしまいました。それにトランジスタ・アンプの硬さもありましたね。

趣味のレコード再生は音楽を楽しむものですから、ディスクに入っている音を正確に確認するようなモニター・アンプやスピーカーはいらないような気がします。オーディオの要諦と極意は抜けのいい音を再生することですが、これは極めて難しいことです。その点(FISHER/X-101-C)とスコット(SCOTT/299-C STEREO MASTER)は程ほどをわきまえたアンプといえるのではないでしょうか。

フィッシャー(FISHER/X-101-C)下とスコット(SCOTT/299-C STEREO MASTER)
 クワド(QUAD/44GY+405-2)
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/5034098.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c60

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
61. 中川隆[-14584] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:16:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1510]
昔、オーディオ評論家の第一人者だった青木周三さんが当時これ以上はあり得ない最高の装置として音楽評論家 宇野功芳さんに推薦し、宇野さんがそれ以来50年間ずっと使い続けていた装置

プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台

スピーカー
トゥイーター : 英ワーフェデールスーパー3
ウーファー : 英ワーフェデールスーパー15
スコーカー : 英グッドマンのAXIOM80
エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型

ターンテーブル:トーレンス=TD126MK111
トーンアーム:SME3012
カートリッジ:シュアー=ウルトラ500

青木周三
分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音の方が良い

マランツとマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない
AXIOM80 はJBL の30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


宇野功芳
最新の機器は情報量が多すぎる

上記のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。 もちろん、一生使い続けるつもりだ。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。

上の装置の音質を10 とするとタンノイでは最高級アンプを使ったがせいぜい 3 か 4 程度の音しか出なかった。山中敬三さんもこれには驚いておられた。

ESL63は音質自体は良いのだがエネルギー不足で失格

___________


要するに、オーディオ評論家の宇野功芳さんは仕事上、自宅のマンションの6畳のリスニングルームで毎日6時間、7時間 大音量で音楽を聴かなければならないので、以下の条件を満たす機器しか使えないという事でしょう:

クラシックしか聴かない
リスニングルームは6畳

疲れる音は ×
音楽の陰影が巧く表現できないと ×
低音が出て、スケールが大きな音で、音場感も良くないと ×
楽器の音色が正確に再現できないと ×
故障が多いものは ×

即ち、

音が硬いトランジスター・アンプ や マランツ・マッキントッシュの真空管式パワーアンプは ×
故障が多いマランツの真空管式パワーアンプは ×
低音が出ない小型スピーカーや QUAD の静電型スピーカーは ×
クラシック音楽の陰影が表現できないJBLやアルテックやマッキントッシュのスピーカーは ×

従って、QUAD II型アンプ と ワーフェデールかグッドマンの 3 way スピーカー以外は最初から対象外になってしまうのですね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c61

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
62. 中川隆[-14583] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:24:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1509]
インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/

音楽と音の匠が語る 目指せ! 耳の達人 (ONTOMO MOOK) ムック – 2013/4/19
宇野 功芳 (著), 山之内 正 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%A8%E9%9F%B3%E3%81%AE%E5%8C%A0%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%9B-%E8%80%B3%E3%81%AE%E9%81%94%E4%BA%BA-ONTOMO-MOOK/dp/4276962277

山之内 正の週刊 AVラボラトリー
音楽評論家・宇野功芳氏の試聴室再訪 − 音が激変した理由とは?
2013年 07月 17日 (水曜日)
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/

先日、音楽評論家 宇野功芳氏の自宅試聴室を再訪した。

宇野氏と私の共著『音楽と音の匠が語る目指せ! 耳の達人 』(音楽之友社刊)の企画で互いの試聴室を訪ねたのは昨年の秋だったと思う。 ところが、

「最近、再生システムの音がガラリと変わったので、山之内さん、ぜひもう一度聴きに来て!」

とレコード芸術最新号の誌面でご指名があった。それを読んだ私がディスクを何枚か持参し、9ヶ月ぶりに訪問したのである。

宇野功芳氏の愛用システムは数十年変わっていないが、今回プレーヤーとプリアンプ間のラインケーブルを交換した宇野氏の再生システムはどの製品も使用歴数十年以上と、年季が入っている。

マランツ#7、Quard II、ワーフェデールという組み合わせはアナログレコード時代から不変で、CD登場後にスチューダーのD730とラックスマンのD7を追加。

ワーフェデール製ユニットを収めたスピーカーは途中でミッドレンジをグッドマンに変えるなど小さな変更はあるが、こちらは半世紀以上愛用しているという。
再生音については前掲の本に詳しいが、全帯域で分解能が高く、音の速さもよく揃っているので、演奏のニュアンスがよく伝わり、低音と高音のバランスも良好。
空間表現は最新のシステムほど得意ではないが、音数や基本的な情報量では遜色がなく、演奏評にはとても適していると思う。

前回の訪問時に唯一気になったのは、D730 では中高域がやや硬めの音色になることで、それが目立ちにくいラックスマンの D7 をメインにすることをお薦めした。

「音がガラリと変わった」という冒頭の感想は、機器を入れ替えたためではない。
D730 と #7 の間のラインケーブルをインフラノイズの LIBERAMENTE に変え、D730につないでいた同社のクロックジェネレーター GPS-777 との配線も LIBERAMENTE のクロックケーブルに入れ替えたら、音が大きく変わったのだという。

D730 にはインフラノイズのクロックジェネレーター GPS-777 がつながっている。
クロック用ケーブルもインフラノイズの LIBERAMENTE に新調

「以前はD730の音を長時間聴いていると疲れやすく、ある種のうるささがありましたが、ケーブルを変えたらそれが気にならなくなりました」

と宇野氏は説明する。また、システム導入以来ずっと #7 のトーンコントロール機能で低音を 1ステップ下げて聴いていたのが、ケーブルを交換した後はノーマルの位置でちょうど良いバランスになったという。これも実に興味深い話だ。
#7 のトーンコントロールが数十年ぶりにノーマル位置に戻った。

これまでは1ステップ絞った位置で聴いていたという実際にケーブル変更後のシステムで CDを再生してみた。

宇野氏が大阪フィルを振った《フィガロの結婚》序曲(EXTON OVCL-107)を聴くと、以前は硬さが気になっていたオーボエが他の楽器と自然に溶け合う音色に変わり、低弦の旋律と内声のリズムは以前よりも明快な音で耳に届き、細部まで動きがクリアだ。

トーンコントロールをノーマルの位置に戻したことで低音の量感は増しているはずなのだが、中低音はこもるどころか、前よりもすっきりとした響きを獲得している。これはたしかに大きな変化である。

佐藤久成のヴァイオリン独奏(『オード・エロティーク』 Years & Years Classics YYC 0004)は、以前聴いたときに感じた余分な圧力が一掃され、本来の自然なアタックが蘇っている。ブレースやフレージングが以前よりなめらかに感じられるのもその影響だろうか。

次に、最近私が試聴会などで使っている優秀録音盤のなかから何枚か試聴。

まずはレーゼルのピアノ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲(モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第27番 KING RECORD KIGC12)を聴いた。ドレスデンのルカ教会で収録された注目の新録音で、上方に抜ける柔らかい残響と、力みのない音色で緊密な響きを作り出すピアノとオケの見事なアンサンブルが聴きどころだ。
演奏の特徴を忠実に引き出すだけでなく、録音会場の広々とした空間など、立体感の表現にも開放的な伸びやかさが感じられる。

同じシステムなのに以前とはかなり印象が変わった。

次に、グールドが演奏する《ゴールドベルク変奏曲》の石英ガラス CD(StereoSound SGCD02)を聴いた。

数え切れないほど聴いた演奏なのに、いま初めて聴くような鮮度の高い音が澄んだ音色で浸透し、グールドのハミングはもちろん、ブレスまでもリアルに再現、スピーカーの奥にグールドが座っているような臨場感がある。宇野氏も
「これまでは彼の声がない方がいいと思っていたけど、これで聴くと嫌じゃないね。演奏のニュアンスもとてもよくわかる」
と感心していた。

そのほか、ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのチャイコフスキー《悲愴》など数枚のディスクを聴き、以前に比べて中高域のきつさが影をひそめる一方、明らかに音色がクリアになっていることを確認した。

「いまのバランスが凄く気に入っている」
という宇野氏の目下の心配事は、「これ以上音が良くなったら困る!」ということ。

なんとも贅沢な悩みだが、その気持ちはよく理解できる。
音の基準が変わったら演奏の評価基準にも影響が及ぶのは避けられないからだ。
しばらくは機材やケーブルを変えず、いまのバランスを維持した方が良いのでは?というのが私のお薦めだ。
http://www.infranoise.net/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B/

音楽評論家 宇野功芳が 50年間ずっと使い続けている装置

スピーカー
Wharfedale スーパー3
Wharfedale スーパー15
Goodmans AXIOM80
エンクロージャー : テレビ音響製9立方フィートマルチホール型

プリアンプ : 米マランツ♯7
パワーアンプ : 英クォードU型モノーラル用2台

宇野功芳
上のアンプとスピーカーは いずれもモノーラル時代あるいはステレオ初期の名品である。 今のものに比べると、周波数レンジは狭いし分解能も悪いが、中音域の美しさ、豊かさ、気品は最高で、使用年数は実に五十年を超える。

他のプリアンプと聴き比べたが、マランツ♯7の音は冷たい位の気品が他のプリアンプとはまるで違う。 清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それが正解だった

QUAD II の音質の暖かさと柔らかさは無類である

QUAD II を QUAD のトランジスター・アンプに変えると、最初は楽器の細部のニュアンスが良く聞き取れて愉しめたが、すぐにうるさくなってしまう。 QUAD IIの暗く沈んだ音は何時間聴いても飽きない、疲れない。


青木周三
Marantz とマッキントッシュの真空管式パワーアンプは音が硬くて音楽を聴くのには向かない。メインアンプは QUADII以外には考えられない

Axiom80 は JBL の 30cmウーハーと組み合わせて、大型のエンクロージャーに入れると真価を発揮する。


>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:

クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

___


『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)

音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。

宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。
山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。
宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。

宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。
鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。

録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。
音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。
演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。
昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。

山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。

オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。
音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。
もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。
応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。

再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。
オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。
ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。

さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。
音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。
音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。
楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。

録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c62

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
63. 中川隆[-14582] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:31:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1508]
クラシック音楽の世界に於ける音響的な部分に対する異常とも言える執着は、音楽ホールやオーディオ製品に強く反映している。いづれの場合でも、音楽の核心を確実に聴き手に届けると言うよりも聴き手に"快く感じさせる"ということに重点が置かれる。

音楽評論家であり、指揮者でもある宇野功芳という人は若い人にカリスマ的人気があるらしい。
その人のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は

「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、
特に多声的な音楽に対しては致命的なマイナス条件なのだがその様な装置で聴けばゲシュアルトやモンテヴェルディのマドリガルはつまらない曲だと思えるのが当然だ。

しかし元々そんなものは価値のないものだと思っているとすれば自分の装置が真実を伝えて居ないことに気付かずに終わるであろう。

 そして、分離の良すぎない音、つまり、分離の悪い音が良い演奏会場の条件だと言うことになってしまう。
宇野功芳という人は

「名ホールとは演奏を美化する。これが第一条件だ、
舞台上の残響に身を包まれて演奏しているとホールが自分を助けてくれている、という喜びで体を満たしホールに任せる気になる…・・
強い和音が鳴った後に残る長い残響はいつまでもその中に浸っていたいと思う程で……」

と述べている。

私は宇野功芳がクソミソに言う日比谷公会堂や東京宝塚劇場(昔の)でシンフォニー オブ ジ エア、ウィーンフィル、ボストン響、イタリアオペラの数々を聴くことが出来た。

それらの体験は確実に音楽の世界に引き入れてくれたのである。今にして思えば、優れた演奏家は美化される必要がないと言うことだったのだと思う。

美化とは或る意味で歪曲なのだから(それは宇野功芳本人も認めている)なのだ。
昔からタイル張りの風呂場で唄を歌うと、上手になったような気がすると言われてきた。現在のカラオケサウンドもそういう錯覚に基づいているのだ。

残響の長いホールというものは演奏家が自己陶酔に浸る分にはいいのかも知れないが、肝腎の聴衆が音楽の核心を掴むことを妨げる、ということに気付くべきなのではないだろうか。

80年代以降、いわゆる"音響の良いホール"が全国各地に出来たのだが、正にそれに符節を合わせるようにクラシック音楽人気が凋落してきているのは偶然ではないだろう。
http://www.amadeo.jp/kyuukyoku.html

>宇野功芳のオーディオの"主治医"の青木周三と言う人は
「分割の良すぎる音より、演奏会場の一番いい席で聴こえる音、実演に近い音」を目指す人だという。

>分離が良くない、つまり各声部の音がお団子状に固まって聴こえると言うことはどの様な音楽にとってもプラスの条件ではない、

つまり、宇野功芳さんはフルトヴェングラーやブルーノ・ワルターが指揮する19世紀のドイツ音楽にしか合わない装置を特に選んで使っているという事なのですね:

クラシックの核心: バッハからグールドまで 片山 杜秀 (著)

「1970年代以降、マーラーの人気を押し上げた要因の一つは音響機器の発展があずかって大きいが、フルトヴェングラーに限っては解像度の低い音、つまり『音がだんごになって』聴こえることが重要だ。

フルトヴェングラーの求めていたサウンドは、解析可能な音ではなくて分離不能な有機的な音、いわばオーケストラのすべての楽器が溶け合って、一つの音の塊りとなって聴こえる、いわばドイツの森のような鬱蒼としたサウンドだ。したがって彼にはSP時代の音質が合っている。」

インフラノイズ (ブランド名 ORTHO SPECTRUM) HP
http://www.infranoise.net/about-us/
http://www.infranoise.net/products/

『「音楽」と「音」の匠が語る 目指せ!耳の達人』 宇野功芳・山之内正 共著 (2013.6.21)
音楽評論家=宇野功芳さんとオーディオ評論家=山之内正さんの2人が、クラシック音楽をより深く楽しむ、というテーマの対談だ。
宇野さんは音楽評論家として半世紀を超えて活躍してきた。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュへの偏愛はご存じの通り。
山之内さんは、雑誌『Stereo』などで活躍している。

お互いのリスニング・ルームを訪問するのも楽屋話的な面白さ。
宇野さんの装置について、山之内さんが「年季の入ったものだが、古びた音ではない」と言うのも、なかなか人柄を感じさせますね。

宇野によれば、演奏の良し悪しは最初の30秒を聞けばわかるという。
鑑定人が陶器をぱっと見たときに価値がわかるという感覚だ。
録音が良いというのと、音楽の本質が伝わるかどうかは、別の話。

音のバランスが良ければ、音楽も演奏も十分伝わる。
演奏家の個性もわかるし、もちろん曲の良さもわかる。
昔の旧式なラジオで聴いても十分満足できて感動できたのだから。

山之内は、録音や再生に共通する目的は、ただの音ではなくて演奏であり、その向こうにある作品を聴くことだと言う。

実際には、録音や再生でゆがめられてしまったり、指揮者や演奏家が前面に出てきて、作品にたどり着けない要素がある。

それらを超えて、本来の作品の姿が聞こえてくるのが理想だと。

オーケストラの響きは耳だけで聴いているわけではない。床や椅子からの振動を骨伝導によって身体全体で音を聴いている。耳では聴こえないような低い音(暗騒音)から空間の大きさや遠近感を無意識に感じ取っているのだ。

音から伝わる情報の量と質は再生装置や環境によって大きく変わる。
音域ごとに音の大きさが揃わないという問題がある。
もうひとつは音色や応答性の問題だ。

音色を忠実に再現できない装置でオーケストラを聴くと、フルートやオーボエなど特定の楽器の音色がきつくなったり、逆に沈みがちになってしまう。
応答性(音の立ち上がりと減衰)に問題があると、消えるはずの音が余分に残ってしまう。


再生装置を評価するとき、山之内はまずバランスを聴くそうだ。
オーケストラでいえば、弦楽器と管・打楽器、弦の中では低弦と高弦のバランスを重視する。

ハーモニーが聞こえて来ないと音楽はわからない。
ひとつひとつの音がすべてクリアに出てくるというのは、コンサートで体験する現実の響きとは違うと。

さらに、空間表現がどれだけリアルかということ。
音像の大きさや距離感などが、コンサートホールで聴いているような感覚になるかどうか。

スピーカーが置いてあっても、もっと奥から音が出て、その存在が感じられないこと。

音の立ち上がりが大事。

周波数的に盛り上がっていても、音の立ち上がりが鈍いと、よく聞こえない。
楽器の音色というのは、音の立ち上がりの部分で判別される。

録音技術は飛躍的に進化したが、特に空間再現という点では、実演と録音の間のギャップはまだまだ大きい。

実際の演奏会場では聴き手の周囲すべての方向から残響が耳に届き、楽器の響きや空間の大きさを感じさせる。

聞き取れるかどうかの限界に近い弱音とかオケのフォルティシモの大音圧、どちらも家庭では再現が難しいものだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Mimi-130621.htm

再生音はどこを目指すか

私は生の演奏が好きである。様々な音楽をオーディオだけでなく、生でも聴く。ロックや民謡、浪曲から、クラシック、ジャズまで。音楽芸術が好きなのである。
生の音を聞き、自分のオーディオの音とを比べる。

違和感があれば、どこが違うのか追求する。

録音する際、エンジニアによって音は変わっているということは百も承知である。しかし、広く色々な音楽を聞くうちに、何となく基準となるものが出来上がっている。

私が感じる実際の音楽の特徴は次のようなものだ。

1.音量が大きくても、あまりうるさいという感じはしない。
2.音の出方は前では無く、左右後方、上方に広がる。ホールであれば、エコー成分が良く聞こえる。
3.楽器の音は、オーディオでいわれるほど分離感はなく、全体から聞こえる。
4.聞き疲れしない。
5.ホールなどでは、小さな音でも良く聞き取れる
6.意外と刺激的な音はしない。


どうだろう。
もう一つ、マイクを通した音は聞きづらいことがあっても、オペラやクラシックなどマイクを通さない音は意外と聞き取れることを感じたことはないだろうか。
未経験の方は是非クラシックの演奏会へ行ってみてもらいたい。

小さな音でも良く聞き取れるのである。何が違うのか。
私はこれを“聴感上歪”に起因すると考えている。

物理学など、科学によって求められた低歪の現代のオーディオ機器。
本来歪など無いはずなのに、音量を上げるとうるさい、と感じる方は多くいらっしゃるだろう。

私はこれを聴感上歪と呼んでいる。

つまり、オーディオで音楽を聴く場合、音量を上げてもうるさくならない音。
簡単にいえばこれが、一番重要である。

聴感上の歪が無いのである。

高音から低音まで綺麗に再生されて、それでいてうるさくない音。
ある程度の音量でも会話ができ、音は前にではなく、左右後方上方に広がり、エコー成分(または気配など)が綺麗に再生されること。
スピーカーの存在が消えるなど、オーディオのクオリティが上がれば自然にこのようになっていく。

人間の耳はまだまだ未科学である。科学で、絶対と思って作った製品が必ずしも実際の音と同じように聞こえないのは、エンジニアならだれでも分かっているはずである。

1930年代の頃は原音重視であった。アメリカやドイツは国の威信かけて開発していた。

私は、オーディオ機器はこの時点でほぼ完成してしまったと思えるのである。
そして、現代の技術を加えれば、真空管式アンプやフィールド型スピーカーが最も原音に近い再生音が出るというのは私にとって揺るぎが無い事実なのである。
http://omsound.exblog.jp/15834589/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c63

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
64. 中川隆[-14581] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:33:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1507]
2015-10-01 QUAD44+405
高校の頃、当時流行っていたソウルミュージックに興味が持てませんでした。旧いサム・クックやレイ・チャールズは大好きでも、バンプやファンクはどこか他所の話にしか聞こえませんでした。興味が湧いて来たのはずっと後です。

QUADの22とUの音には感心しました。でも当時現行だったQUADの石アンプが図抜けた音だとは思いませんでした。33の形は大好きでしたが44には興味が有りませんでした。それが綺麗な44があったら手元に置きたいなどと思い出したのはずっと後の事です。

今まで、606とハーベスの組み合わせに惹かれた事もあります。部屋の中で聴くのに素敵な組み合わせではありますが、最高に良い音とまでは思った事がありません。カートリッジ、CDプレイヤーから、アンプ、スピーカーまで、バラバラな私のシステムの中に一つだけQUADを入れても、聴き比べた別の選択肢を凌ぐ事は少なかったと思います。

内心は今の機械が44+405なんかに負ける筈がないと思っていました。ESLを聴き込んで数字に代えられる性能以外に大きな価値がある事を痛感しました。一度本来の組み合わせを聴いて見ないといけないと感じ始めました。

Mytek Digitalはプリアンプ機能を持っていますから、直接パワーアンプに繋ぐ事が可能です。あえてMytek Digitalの出力をQUAD44に入れました。

44-405-ESL57と繋ぐ事で見えて来る物が有るのではないかと考えました。

なるほどねぇ、こういう事ですか。今だって虎の子-是枝アンプがQUADに負けたなどとは思いません。分解能や音の粒建ち、音楽のディテールとスケール、システム全体のポテンシャル(と言うより可能性?)ではQUADを凌ぎます。

でもねぇ、いくら是枝アンプが良くてもシステム全体のバランスには私個人の不行き届きと粗が見えます。

薄い雲が掛かった気はしますが、QUADはとにかくバランスが良い。

能力や偏差値の高さより、円満な人格とバランス、分別の方が大事なのかなと思いました。(分別はブンベツでなくてフンベツと読んで下さい)
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/09/quad44405.html

QUAD33 2004-11-30
オーディオマニアというのは馬鹿なので、狭い日本の部屋の中に業務用のスピーカーを持ち込んだり、大きな機械を積み上げて部屋を一杯にして、挙げ句の果てに床中に配線をのたうち回らせて何も不具合を感じない。シャネルやグッチを欲しがる馬鹿女と同じ様にJBLやタンノイの名前に憧れている。近所や家族から迷惑がられているせいか、絶滅も間近いのだが、誰も保護を訴える人はいない。 馬鹿でないオーディオ、つまり普通の暮らしに迷惑でない例は非常に少ない。

普通の暮らしの中でAudioを考えようとする時、QUADと言う会社の考え方が際立って来る。QUAD33を取り上げたいのだけれど、本当は古い管球式のQUAD22方が音が良い。

古いQUAD22と、QUADUでAXIOM80や、アルテックを鳴らすとこの50年の進歩って一体何だったのかと思う。

更に凄いのはモノラルの2がステレオの22になって中身が倍になったはずなのに、全く大きさも形も変わらなかった事だ。

つまり機械と人間のインターフェースとして部屋の中に置かれるのに、最適な大きさを既に決めていた。中の機械の都合で決めた訳ではない、ということにはならないか。 (必ずしもコンシュマーユースとは限らずに、BBCなどで使われる事もあったようだ。モノラル時代に決まった場所にそのまま置ける事が要求されたのかも知れない)

トランジスタ化された33もほとんど大きさに変化はない。部屋の中で良い音楽を聞くために、機械はこれ以上大きな顔をすることが許されなかった。
一方、小さければ小さい程良いとも限らない、絶妙な縦横高さというものがあるのが良く分かる。

すぐに、ワンダフルとかグレートを使いたがり、(最近は、アメイジングとかオウサムなどと言う事が多い気がする)言葉のインフレに走りがちな、かの国や、猫の額ほどの家に住みながらベンツ・フェラーリに乗りたがり、こたつでコンビニの弁当を食べながらヴィトンを欲しがるこの国は、プロポーションに関する感覚が壊れている。’分相応’や’足るを知る’といった言葉も今はむなしい。

その国ではラブリーやプリティグッドといった言葉をよく使う。ブリティッシュアンダーステートメントという言葉もあるらしい。人の暮らしの中、機械が部屋の中でどれだけの大きさであるべきか、どういった質感であるべきか、どうしたら愛されるのか、そこを考えて作られている機械は本当に少ない。

色や質感に関しては管球式の22よりトランジスタの33の方が良いと思う。中のワイアリングと色分けもとても奇麗だ。

只、パワーアンプに関して、303は好きだけれど、古いQUADUの美しさは別格だ。
その絶妙な大きさと構成とプロポーションには敵わない。
http://kawa.weblogs.jp/things/2004/11/quad33_1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c64

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
65. 中川隆[-14580] koaQ7Jey 2020年1月14日 11:47:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1506]
真空管アンプ再挑戦 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年09月15日

夏用パワーアンプに、業務用トマンのS75を入れて、激安だがマトリックスサラウンドも問題なし、まったく熱くならずデジタルアンプなみ。
満足していたが、EMSのLB6 になってから、物足りなさが出てきた。

もともと真空管アンプ前提でデザインされたスピーカユニットなので、もう一味と感じるのかも。

Scanspeak製のE100HDmk2のときは、ファーストワットJ2より駆動力が増して良い感じだったが、E100HDmk2がハイエンド調の音色を持っていたからかもしれない。
まあ、季節は秋に向かう。ここらで、オリタアンプ以来の、真空管再挑戦し、来年の夏にはまた考えよう。人生は短い。よいと思えるものはやっておきたい。
京都人さんが真空管アンプで、EAR859 を貸してくださるという。

まったくありがたい話だが、運搬の受け渡しの機会がなかなかなさそうだ。
ご迷惑おかけしたくないし、さっさと好きに聴いてダメなら処分みたいなフットワークを求め、市場を物色し始めた。

これがもう、真空管アンプの歴史をたどる旅となり、音も聴いていないのにある種の趣味というぐらいに資料がワンサカある。

真空管アンプ聴きてえ〜、という気分なのに、決定打がなく、数週間も休日をつぶしてしまって今日まだ聴いてない・・・ 結局フットワーク激重になってしまった。

まず、300Bシングルという言葉に萌えまくり。
LB6の代理店も推奨してるし、高能率で最低音はサブウーファーなので、小出力でもいけそうだ。

これにこだわって、最後はPSVANEのWE300B復刻、9万近いものが搭載されたTRIODEをポチしかけた。が、安い店で翌日配達が無理と分かりあきらめる。
TRIODEは安くてよいものをの姿勢が素晴らしいが、センスがダサいのが問題。
赤トランスでなければさっさと買っていた。

最近のTRX-P88Sは、KT88シングルで、ルックスもかなりよい。これもヨドバシまで現物を見に行って、さんざん悩んだ。KT88というのが、300Bのカリスマ的な優美な曲線美がなく、ずんぐりしているのが萌えない。

TRIODEは本命だが、調べていくと、付属の自社真空管がコストダウンのあおりで足を引っ張るようだ。最初からJJの真空管で構成されたP88Sは、逸品館絶賛。
諦めて、これをポチしかけたが、これも最安店で翌日配達不可!

ここで、ファーストワットのM2が中古でわりと安い。
真空管に似せて作った感じが改めてわかり、J2より色がブラックでよいのと、MOSであること、消費電力が8割、など、これでいいかとも。

が、ここまできたら真空管通過せねば!

サンバレーというキット中心の店の完成品で、300Bシングルあり。
これもルックスがやや、というのと、納期がどうか、マイナーな自作系は、リセールバリューは、安心安全は、と悩む。
中古でTRIODEの300Bシングル何種かあり。

ただ、底値を検索してると、それよりけっこう高くてアホらしい感じがある。
300SERという機種は、最新のとくらべ、整流管があるので、ここもTRIODE社外の高級品に換える楽しみあり。

やはり中古でけっこう高いので、やめようかと思っていたが、追い込まれて、土曜の朝にポチすることを決意。

その前に、最新の中古情報をチェックしておくことにして、その中で、気まぐれでAオーディオというかなり以前にケンウッドLA-1を買った店の中古をチェック。

ここに、QUADU Classic というミニモノラルパワーアンプが23万ちょっとで出ていた。
これはいい!

急いでいろいろ調べ、急転直下、KT66プッシュプルの、QUADU Classic に決定。
店に電話して、お願いして月曜に届けてもらう。つまり明日!


コメント

mixiユーザー2019年09月15日 20:39
センスの悪いデザインは音が良くても興醒めですね。逆に良いデザインは眺めてよし、触ってよし、音を聞いて納得なら、さらに良し!(笑)となる事が理想ですね!!(笑)。最近は魅力的なユニットがすくなくなりました(汗)。例えばLE8T(アルニコ)などのような、丸いお尻とか!(笑)。デザインだけでも欲しいというのが、見つかりません!(汗)。

mixiユーザー2019年09月16日 00:20
> mixiユーザー 
ポチの夢さんは以前からルックスこだわりますね。キャロットワンも素敵ですね。問題は、あまり使っておられるように見えないことですが・・・

mixiユーザー2019年09月16日 00:30
ハイ!あれはディスプレイ・オンリーです!(笑)。使う気はありません(笑)。僕が目をつけた時は2〜3万でしたが、あれよあれよと言う間に5〜6万になりました。もちろん売る気はありませんけどね!(笑)。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1972980080


球コロガシ mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年09月16日00:34
ところで、真空管アンプの記事を熱心にみていると、真空管の交換がとにかく楽しい印象を受ける。

特に、14年も前の中古品なので、購入後しばらくで交換をと考え、Aオーディオの人についでに電話できいてみた。

答えとしては、「真空管はトランジスタアンプと同じ感じで、そんなに劣化しないので、トラブルが出るまで使ったらよい」「真空管交換はバイアス調整とかで修理扱いになってしまうので、それなりに金額がかかる」というやる気のない感じ。担当者というのが帰ってきて代わったが、その人も「真空管交換とかマニアなこというなよ」という雰囲気だった。

発送がんばってくれたのに悪口言いたくはないが、あんまり接客感がなかった。LA1を買った頃は、いかにもショップだったのだが。高級オーディオ販売の衰退をみるような。。
そうゆうものなのか〜

真空管は数年で劣化みたいな記事もあったのだが。
調べてみると、プリ管と整流管はバイアス調整がいらないという。
となると、交換して新品にできるじゃないか。

ただ、QUAD2のプリ管はEF86といって、わりとマイナーなので、わざわざ交換したいようなものがない。

整流管は、GZ34だが、sovtekのものがもともとついており、これのマッチドペアが売っていたからそれでよいだろう。

KT66はGold Lionがカッコイイので決まりかなと思ったが、バイアス調整でどこかに送るなら大作業なので、無理か。

が、調べていると、QUAD2は自己バイアス方式だという記事を発見。
じゃあGold Lionいけるのか・・・!?

音が気に入ったら、プリ管以外は奮発してやってもよいかなと。
あとは、300Bシングルの幻影があって、これはいつか聴いてみたいものだ。


コメント
mixiユーザー2019年09月16日 07:26
小生、『末期ん』のMA2275を2年ほど使っていたことがあります。C22とMC275をプリメイン化したという触れ込みで、ルックスは最高でしたが、出力75W×2と球に負担かけすぎで何度も故障し、ついにMA7000に無償で交換してもらった経緯があります。真空管はいろいろ手間ががかかりましたが、そこにいくと石は気楽なのものです。


mixiユーザー2019年09月16日 10:56
> mixiユーザー 
オリタアンプも、マトリックスサラウンドしたなどもあるでしょうが、何度か壊れ、修理先もなくなったので手放しました。しかし、音は最高まではいきませんが、他にない、なんともいえず印象に残るものでした。

MA2275検索しましたが、最強のルックスですね。同時にYoshiさんの記事も出てきました。人生で終着点にでも使いたいアンプですが、こんなことになるとは・・・ 共感して拝読しました。うちではレヴィンソンの334Lが似た例となるので、超大型で複雑なアンプの宿命の可能性も。

重量級アンプとは決別したのですが、重量級+真空管というのは死のコラボですね。これを読んで、6カ月の保証期間中はいったん何もさわらずいくかという気になりました。


mixiユーザー2019年09月16日 11:16
MA2275は京都のジャズ喫茶「ヤマト」でも使っていて、店主にメンテナンスとか大変じゃないですか、と言ってみたところ、そんなことないとのこと。なら小生がよっぽど割食ったことになります。しかし、そうとも言えない。後継のMA7000は一度電源部の電解コンデンサーから火を噴きました。こちらは10kgも重い45kgもあり、死ぬ思いで修理に出したのですが、後日また終段パワートランジスタが故障しました。『末期ん』は合計7年ほどお付き合いし、何度も故障してついに訣別しましたが、音はなかなかよかったです。一番よかったのはリモコンの一押しでパネルが点灯するところ。高級外車に乗るとはこういうことだろうかと、その贅沢感に酔ったものです(笑)


mixiユーザー2019年09月17日 02:08
> mixiユーザー 
故障しやすいほど設計がギリギリで音が良いといいますが、海外製超重量物を修理センターと行ったり来たりはたいへん困りますね。まして、保証期間を過ぎると、アンプ1台買えるだろうという修理代金で・・・

よほど金持ちでなければ、近寄らないのがよいと結論がでました。QUADも箱2つで届きましたが、1台8.3キロなので許しましょう。箱は場所を食うので処分します。

mixiユーザー2019年09月17日 06:17
> mixiユーザー
 
軽いアンプは正解です。QUADなら当方も欲しいです!!!


mixiユーザー2019年09月18日 01:18
> mixiユーザー 
とはいえ、マッキンの7年は人生の糧ですよね。それなしで真空管や海外批判をしたとしたら、それこそ悲しいです。
私も人生に余裕があればマッキンが欲しいものです。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1972984608


▲△▽▼

2019年10月05日
素晴らしき真空管の世界 mixiユーザー(id5343821)の日記
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973204973

QUADの真空管モノラルパワーアンプ、QUADUClassicを使い始めて数週間がたった。

いろんな感想があってまとまりがつかない。
5つぐらいの結論で文章が書けそうだ。

初日から、真空管の音が戻ってきたことに感動した。

柴田淳のカバーアルバムの雰囲気、カラヤンBPOの1960年代「英雄」の風格、ビートルズAbbeyRoadの反則にスモーキーな似合い方、クライバー「英雄の生涯」で、海賊盤の品質をあまり意識させないRシュトラウスの爛熟・・・
音楽を聴いてしまって時間がかかる。

ファーストワットがJFETなどを使って、ダンピングファクターや出力の小さい、純A級の疑似真空管トランジスタアンプを作っても、真空管の雰囲気はほとんど出ていない。

オリタアンプとQUADだけの経験だが、LPとCDのように、方式で分けて語れるだけの違いがあると思う。

いまや95%以上は真空管ではないだろうから、真空管がよいと言い、採用するからには、なんらかの理由があることになる。

また、関心をもたれないとしても、主流の世界になんらか反逆の主張をたてていることにつながる。

しかし真空管のよさを語ろうとすると、人は詩人になるほかない。
理系的に、倍音の歪みが心地よさを生み出すうんぬんといって、デジタルで同様のパターンを作り出して「真空管モード」を搭載するとする。
うちのPanasonicのHDDレコーダーにあるのだが、おもしろいが採用はしていない。
むしろ詩人でよいのかも。

よくいわれる、艶やかさ、あたたかみ、ふっくらゆったりした感じは確実にある。
ゆったりした感じはダンピングファクターが小さいことに起因し、むしろ低音の制動不足につながるはずだ。

しかし、ダンピングファクターが大きいほど比例して音が良くなると誰が決めたか。むしろジャンルの問題があり、ビートをどんどん刻む音楽では不利。クラシックならホールのフワッとした感じにつながるかもしれない。
私は100Hz以下は急速にカットしてサブウーファーのデジタルアンプに繋いでいるので、この問題は少ない。

私は中低音が好きなようで、ヘッドフォンのLCD3も、DAC64も、分厚いベースを感じるバランスだ。なのに、スピーカーシステムはいつも高音中心の痩せたサウンド。部屋が弱いので、低音が共振で音を汚すのを嫌って整理するからかもしれない。
今回初めて、中低音の豊かさを感じる。これは測定器の周波数特性とは少し違う話のようだが。

艶やかで、特に弦楽器の高い音に独特のリアルさがある。

これは事実で、ヴァイオリン独奏演奏会を、最良に近い席で聴いたが、やはり過去のあらゆる高価なトランジスタアンプ経験より、弦楽器の有機的なツルツルした感じは近くて、ヘタするとリアルより心地よくすることも可能かと思わせる。
これは、トランジスタと真空管の物理的な触感と関係しそうだが、ここは理系のような文系のような世界。

高音がやたら解像されて伸びきる感じではなく、自然に減衰する感じなのは、QUADの特質かもしれないが、こちらでは、フルレンジの粗が出にくいかもしれず、悪くない。

パチパチというノイズ音とかすれたナローレンジが懐かしく気持ちいいというのは、白黒のフィルムがハイビジョン8Kより落ち着くというノスタルジーなだけだが、そういう方向性も否定しきれないのではないか。

情報量が多いほど音が良くなるというので、32ビット384キロヘルツのデータなども出てきて、それはそれでよいが、人間の感覚は大量の情報を心地よいと感じるかはわからない。

少なくてナローな情報が楽で、ピックアップしやすいということはある。
マイミクさんに「Bswanなる人物が真空管とは、丸くなった」みたいな感想を言われたが、心身の限界を知るに至り、心境の変化はあるかもしれない。
高度経済成長的な、増やせば幸せになるという発想ではない。

QUADUは1953年登場ということ。

真空管前提の高能率フルレンジを組み合わせると、音の品質としてはかなりのレベルにまですぐ行ってしまう。

人間はここから、どれだけオーディオを進歩させ、快くなってきたというのか。
オーディオ雑誌の、毎年の「最新の機器のレベル向上」を信じれば100倍はよくなったはずだが、そういう価値観と縁を切るほうが幸せに近づきそうだ。
小型低発熱で便利になったとか、デジタルイコライザーはキメ細かいとか、進歩はそういう部分的手段だけなのだろう。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973204973


▲△▽▼


ソフトとハードの相性 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年10月20日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973380950

真空管アンプ QUADUを買って、音楽の楽しみが戻ってきた感じがする。
DAC64と並び、愛機といってよいだろう。

イギリスのクラシック音楽再生の伝統に感服する。中低音がふくよかで、高域に陰影とみずみずしい艶があり、絶叫しない。

ロイヤルアルバートホールで、安価にやたらとクラシックコンサートがあることと関係しているのかもしれない。

プロムス創始のロバート・ニューマンに感謝を。
オーディオは正解が一種類ではないので、現代最先端は、QUADUやDAC64のような音とは違うようにも思う。

要は、好きな音だったということだが、これは、好きなソフトとの相性ということも大きい感じがする。

それと関係して、「オーディオアクセサリー」誌の2012年で、私の気分にピッタリの評論文をたまたま読んだ。

石原俊氏による、ラックスマンのプリメインアンプ、1970年代の復刻機L-305についてだ。これはトランジスタだが。

「クラシックは録音年代によって印象が異なる。現代の音場優先型の録音を聴くと、まあそれなりにいいな、と感じるのだが、1980年代以前の音像型の録音を聴くと、めちゃくちゃにイイではないか(!)と叫びたくなるのだ。たまたま編集部にあったバーンスタイン&ニューヨークフィルによるマーラーの6番を聴いたのだが、音にコクがあって、切れ味が良く、エネルギー感と繊細さが両立した素晴らしい演奏だと思った。これを先端機で聴くと、アラの目立つやっつけ仕事のように感じるのだが・・・」

これを読んで、ついバーンスタインのマーラー旧全集を買ってしまったほどだ(1500円程度だが)。

それはまだリッピングして真空管アンプで聴いていない。
ワルターのSP時代のウィーンフィルとの「田園」も、立派に聴ける。

こういう感じは、AUDAXのユニットを使っているときも感じた。

古い録音がやっつけ仕事のようなカスな演奏に聞こえるのは、再生機器と傾向がかけ離れてしまっているからなのだろう。

フルトヴェングラーのLP起こしを、無料で大量にダウンロード可能なサイトがあった。FLACファイルで、あまり期待せず10ぐらい落としておいたのだが、あまり聴かないまま10年近く経っただろうか。

これの、HMVの最後のベートーヴェン全集で、英雄や田園を聴いたが、実にユニークなよい演奏に聴こえた。これは初めてぐらいの経験で、実はフルトヴェングラーはよくわからないし、特に晩年のスタジオ録音はイマイチという評価だったのだ。
さっそく上記サイトに行ってみたが、なくなっていた。。
しかし、いま検索すると、無料で著作権切れのクラシック音源をアップしているサイトが複数ある。
試しぎきにはよいだろう。

こういう機会でもなければ一生聴かなかったような、ケンペンの英雄などをダウンロードしてみたが、また後日。

フルトヴェングラーというと、「バイロイト第九」を、演奏が凄いとも思っておらず、ほとんど3楽章しか聞かないのに、意地で20種類ぐらい復刻を聴き比べている。

だいぶ昔に聴き比べ記を執筆したが、その後も、

・グランドスラム オープンリール復刻
・オタケン 予備マスター(?)起こし
・ハイレゾMQAファイル
・超高騰するエソテリックSACDで有名な、杉本一家DSDリマスター

を入れている。

先日中崎町のディスクユニオンで、オタケンの「フラットプレスミント盤復刻」という、フルトヴェングラー復刻ブームの先駆けのような、昔から気になっていたものを買ってしまった。LPジャケの完全盗用がすがすがしい。
オタケンは、「疑似ガラスCD方式」といか、宣伝文句の怪しさがプロケーブルと似たにおいがする。

同じ650円で、引退するハイティンクのマラ9が買えたのに、アホである。
まだヘッドフォンで聴いているだけだが、無修整の素直な音でよい感じ。いずれQUADUで聴いてみたい。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973380950


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違いのわからない男 整流管編 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年10月21日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973389953

フォステクスのFE103Aを遊びで買って、ポチの夢さんに繋ごうかと考えていたのだが、上記のこまごました買い物が多すぎて撤退した。
ポチの夢さんごめんなさい。

それでも、ギリギリのところでの会心の買い物が多くて、物欲について考えさせられることも多かった。

人生で、もう一度ぐらいは根本的な変更があってもよいが、QUADUと高能率フルレンジを基本として組むシステムで終わったとしても、そこまでの悔いはない、という感じがする。

そういう規模での買い物をする時期になってきた。
これからゆっくり書いていきたい。

さて、ポストモダンの時代には「差異の感覚」が大事だという。
学生時代に思想書にかぶれていたが、若いのもあり、難しいところ(キモ?)は理解してはいない(笑) 私のようなアバウトな人間には哲学は向いてなかったと、客観的になって気づく。

オーディオは違いを知ってチューニングしていく趣味だが、細かすぎてわからないことも多い。

わかったような気にはなる。
最近は、ケーブル等であまり大きな金額はやめている。

今回は、QUADUの整流管交換について。

真空管アンプの中古を買う良さは、真空管交換前提で違いを楽しめることだ。
真空管アンプは、プリ管とパワー管は普通あって、パワー管は「300B」「KT88」とか、スターが存在する。

整流管は交流と直流をうんぬんとか、電源系の話のようだ。他で代用できるようで、ないことも多いが、真空管アンプらしい音にさらに近づくなら、もちろん代用しないほうが良い。

3種のうちでは、もっとも消耗が早いということで、ここから交換するのは決めていた。

QUADUは整流管方式なので、ここの違いを楽しむこともできるわけだ。

もともとついていたのは、ロシア製Sovtekの5AR4というもの。
これはメジャーなようで、同じものを各所で買うことができる。
初心者なので、同じもののほうが安全だろうということで、これを買うことは一貫して決めていた。

問題は、買う場所で値段が違う。
ヴィンテージサウンドというショップでは、整流管ではこの店だけ、2本特性をマッチングしてくれるし、72時間特別エージングという。双極マッチとかいうのもある。

その分高いのは数千円なので、この場合いいかなと思っていたが、これだけだと1万円を超えないので、送料が発生してアホらしい。

かといってパワー管を上記条件で買うと、4本で2万3000円ぐらいが倍に跳ね上がる。こういうのを批判する人もいる。

悩んだ結果、アムトランスという1年保証の店でまとめて買うことにしたのだが、最後の最後に、この店がJJというメーカーの正規取扱店と気づいた。
Sovtekより安くて2本4600円。

ほとんどの店でJJのほうが安いが、上記ヴィンテージサウンドではなぜかJJのほうが高価。

わけわからんなら安いほうがいいかということで、JJにした。
届いてみると、Sovtekよりやや太く背が高くて驚いた。
付けてみると、オレンジの灯火が上下よく見える。逆に言えば、Sovtekは下が隠れてしまう。

これは他社と比べても、ノッポのJJの特技と言えそうだ。真空管の灯りのルックスは好きなので、予想外のメリット。

光自体明るくなったように感じるが、見える部分が増えただけでなく、経年によるものもありそうだ。

QUADU復刻の発売は2005年なので、10年以上なんらか使われているはずだ。

あとでみると、
Sovtekの1本は、内部が垂直に収まっていない。
これにしてとてもよかったが、音はというと、そこまでわからない。少し元気良くなった気はする。悪くはなっていないのでOK。

エージングは一晩11時間ぐらいつけっぱなしにしておいた。
左右付け替えて周波数特性と出力㏈を比較したが、変わらない。
今度買うときも、ペアマッチやエージングは要らないかなと思う。


コメント

mixiユーザー2019年10月21日 23:01
真空管の値段で中華のデジアンが買えます(笑)。50Wx2は当たり前で80W,100Wクラスが1万円代でゴロゴロあります(笑)。デザイン・オンリーで、よく調べもせず買ったらそのレンジの広いことにたまげました(汗)!。これからは中華アンプのつまみ食いに走ろうかと考えています(笑)。これからのシーズンは真空管ですけどね(笑)。ただし火事にだけはなりたくないです。なんせ電源ケーブルを挿すと火花が出るのもあるそうですから。。(笑)


mixiユーザー2019年10月21日 23:16
> mixiユーザー 
一晩エージングしてたんですが、真空管差し替えで抜いたときのにおいにビビりました。昔の機器は野蛮です。
中華デジアンも野蛮でしょうか(笑)
中華真空管アンプを京都人さんのとこでみましたが、トランスが要塞のようでした。
マルチでポチの夢宅の低域強化はいかがでしょうか。


mixiユーザー2019年10月21日 23:59
JJの整流管GZ34S(=5AR4)は私も使っています。4〜5年前にこれに交換して以来故障知らずですので丈夫な球だと思います。アムトランスから購入したような記憶があります。


mixiユーザー2019年10月22日 00:10
> mixiユーザー
 
これをアムトランスでというのは正解ですね。いろいろ使ってみたいのですが、次もこれでいいかなと思います。

mixiユーザー2019年10月22日 05:48
整流管は左右で多少の特性の差があってもそれほど問題にならないでしょう。
気を付けなくてはならないのは、プッシュプル回路で使われている出力管です。
シングル回路なら左右チャンネルの偏差くらいで済みますが、プッシュプルでの特性の違いは明らかな歪になります。

整流管の音の違いを云々するようになると、真空管フリークの仲間入りですね。
と言っても、違いは歴然としてありますが・・・贅沢をいうときりがありません。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973389953



▲△▽▼


真空管専門のヴィンテージサウンド
http://vintagesound.jp/

〒198-0032 東京都青梅市野上町三丁目7番地28
電話 0428-20-5174
メール jp-sale@vintagesound.jp
営業時間 10:00〜17:00
定休日 土・日曜日・祝日

真空管の商品一覧
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運営会社名 株式会社クリエイティブファクトリー
主な業務
電子部品の輸出入、音響コンサルティング、古物営業法に基づく古物売買、質屋営業法に基づく融資
運営サイト ヴィンテージサウンド(登録商標) /にじや質店
代表取締役 佐々木 英明
保有資格 第1級陸上無線技術士、電気通信主任技術者、電気主任技術者



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真空管と高音質部品のアムトランス
https://www.amtrans.co.jp/

本社:東京都千代田区神田淡路町 2-10-14 ばんだいビル2F
アムトランス神田淡路町店:東京都千代田区神田淡路町 2-10-14 ばんだいビル1F
伊那事業所:長野県上伊那郡南箕輪村284-2

Tel:03-5294-0301
Fax:03-5294-0302
audio@amtrans.co.jp

アムトランス・オンラインショップ
https://www.amtrans.jp/

社 名 アムトランス株式会社
設 立  平成3年(1991年)
資本金  1000万円
従業員  19人
所在地  〒101-0063
東京都千代田区神田淡路町 2-10-14 ばんだいビル2F

役 員
代表取締役社長  草薙 正朗
常務取締役    草薙 明子

事業内容
電子部品(抵抗・コンデンサー)の開発製造・販売
真空管(業務用、民生用)の輸入・販売
オーディオ用部品の輸出入・販売
オーディオ機器の開発・製造・販売
業務用高音質マイクロフォンの輸入・販売・レンタル
各種音源ソフトの販売



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違いのわからない男 タイガー&ドラゴン編 mixiユーザー(id5343821)の日記2019年10月26日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973442996

出力管の交換は、ハイライトというか、もっとも楽しみなところだ。
KT66だが、各社から出ているので調べまくった。

いちばん評判がいいのはGold Lion復刻だ。ロシア製。いちばん多くの店が扱ってもいる。アメリカの会社が主導しているようだ。

しかし、Golden DragonというところのKT66Retroというやつのルックスが妙に気になる。

調べると、イギリスの名機の復刻のようだ。QUADUにふさわしいのはこいつではないか。イギリスの監修で中国製。

サンバレー店主の記事でも、ライオンよりドラゴンが、客観性ハイファイ調より音楽に寄り添う感じ、的な比較試聴記があり、ますます。

で、ドラゴンのマッチドクワッド(4本の特性をマッチングしてあるもの)を買う寸前までいったのだが、最近私の定番である、ボタンポチ寸前変更。
ドラゴンは、ネット上で故障の報告がけっこうあるのだ。
写真入りのものまである。真空管が壊れるのはよいとして、機械のほうを巻き込むこともあるらしい。

調べていくと、真空管というのはもはや時代から外れたものなので、胡散臭い製造国が胡散臭い販売業者を通して流通させているイメージ。
いちばん胡散臭くないルートというと、中国製を外そうとか、保証期間が長い店を選ぼうとか。

結果として、1年保証で、店の測定値を明記しているアムトランスに落ちつく。
そこはドラゴンの扱いはなく、ライオンになった。
マッチドクワッドの扱いはなく、マッチドペアを2つ買ってくれと。
逆にポリシーを感じる。

届いたものは、測定値
Ibが77mA、Ic2が4.6mAとか、Ib78でIc2が4.0とか、
書いてあるのだが、調べてもよくわからない。
左右入れ替えて測定しても、大きな差はない。右が1デシベル近く低くなるのは部屋の特性と思われ、何で測定しても同じ。

いちおう、右に「78」のものを置くことにする。
サイズは、QUAD純正より1.3倍ぐらい体積がある感じで、大丈夫かと思う。
灯火は、純正よりかなり目立つし、少し明るくなる。経年変化もあるだろうが、真空管内部の見え方が大きい。

これはけっこうばらつきがあり、灯りが飛び出して見えすぎるものもある。これはさいわい、目立たないところに配置できた。
真空管のライトは、蝋燭みたいなアナログ感が大好きだが、変に見えすぎても困る。難しいものだ。


音はどうか。
15時間ぐらいつけっぱなしのあと聴いたのだが、いかにも明るくダイナミックな感じになり、陰影が減った。
焦点が定まらないというか、聴いていて落ち着かない。
とはいえ、これはエージングが済んでいないというのがいかにも感じられるので、我慢だ。

使い続けていると、その日のうちにけっこうなじんできた。
QUAD純正の落ち着いたブリティッシュサウンドより、フレッシュでクリアでダイナミックで透明で、という要素が加わる方向だろう。

やたら陰鬱な音を聴きたいわけでもないので、これは想定内。
確かに変化は感じたが、10年以上使われたかもしれないものと、1.3倍ぐらいでかい新品の差と考えると、そこまででもないか。

結局のところ、使ってみないとわからないなあというのが感想で、ドラゴンも聴いてみたくなった。

ここまで書いたところで、ロクマルヨンさんから、プッシュプルアンプの真空管交換は気を付けるべしとアドヴァイスいただき、気になって、まずはオリジナルに戻した。数日後、整流管もオリジナルに。

結果として、チョン・キョンファの「バッハ無伴奏」、さっそく落ち着く。自然でいいなあ。とはいえ、新品と20年使いこんだ同一スピーカーを比較すると、こういう感想になるかもしれない。

音は、GOLD LIONでこなれるまで鳴らすかなあという感じもあるのだが、トランスの発熱量があきらかに増えるのは気になる。故障の原因になりうるからだ。
QUADの代理店に「純正交換球はないか、市販のものを使って大丈夫か」メールしたが、タブーなのか、3日以上返信がないまま週末に。

まあ、ここにはお金を出してはいないので、真空管を買ったアムトランスにメール。すると、とても親切な返信で、オリジナルを測定して、近いものに交換してもよいとのこと。

申し訳ないので、オリジナルを送って測定してもらい、おすすめのものを新規購入させていただこうと思う。

そうなると、ドラゴンとは無縁で、アムトランス扱いのタングソルかJJのKT66を試すことになりそうで、まったく想定外だ(笑)

この機会に、経年変化した?オリジナルの値を知るのもよいだろう。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973442996



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2019年10月28日 出力管のエージング mixiユーザー(id5343821)の日記
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973463613

真空管交換は、想定外の連続だ。
先達のアドヴァイスがあり、なんとか前進している。
事故なく音が出ているだけでも感謝という感じ。
真空管オーディオアンプの文化は、なんとか守りたいものだ。私が使ってきた、どんな高価な石のアンプより、ちょっと次元の違うヴァイオリンの音がでるのだから。

また、1980年代以前のクラシック録音を聴くときにも、マッチングが良いのだ。
発熱の問題はあるが、冬はよいだろう。

疑心暗鬼になってきて、整流管も、オリジナルのSovtekに戻して、数日後にJJで聴いてみたが、それほど違いは感じない。経年劣化から解放されてよくなってもいいところだが、そこまで勢いよくはないし、かといってオリジナルの味が失われるかというと、そうでもない。

気のせいか、クリアでフレッシュになり、オールドな中低音が良くも悪くも整理される気はする。

そんなに高価でもないので、Sovtekも余裕があれば買ってみようか。
出力管は、オリジナルと、GOLD LIONを差し替えてみた。

これは、意外とというべきか、ライオンにはなんらかの付帯音があって、素直に音楽に入りにくい。オリジナルに戻すと大丈夫。

パワー感の差もあるのだが、付帯音の問題が大きい。
これは「こなれていない」、いわゆるエージングの問題な気もするし、それでおさまらない気もする。

ルックスは、灯火がよくみえるようになって、理論的には好みになったはずだが、実際は微妙にうるさい感じというか。上記付帯音も、脳内で作り出している部分もあるかも。高級ケーブルの派手なケーブル被膜みたいな。

う〜ん、出力管4本だと2万円を超えているし、処分もそれなりに難しいだろうし、困ったな。

もともとがすごく気に入った音だったので、交換するとバランスが崩れる問題がある。

オリジナルを、アムトランスで測定分析してもらい、その間ライオンのエージングに期待するか・・・

今日はプリ管も交換。
サビサビからゴールドの脚へ。
これは違いがわかるかも??


コメント

mixiユーザー2019年10月28日 06:30
一番は真空管黄金期のオリジナルの右に出るものはないと推測します。


mixiユーザー2019年10月28日 13:18
> mixiユーザー 
そこは禁断の世界なので・・・
いろいろ考えているのですが、縁の世界だなと感じます。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973463613

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違いのわかる男 ゴールドピンと吠えるライオン編 mixiユーザー(id5343821)の日記 2019年10月28日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973473516

休みのうちにということで、プリ管を交換してみた。焦ると違いがよくわからないのだが・・・
オリジナルは、謎のもので、脚が錆びついているのは印象的。EF86というマイナーなもので、内部にユニクロのようなシールドのカバーを着込んでいる。

こいつを、EF806Sという、高信頼バージョン?に替える。しかも、JJの脚を金メッキしたというバージョン。高信頼のはずだがシールドのカバーはない。
とりあえず、入手できる中で一番高価なものを選んだという感じだ。

JJの赤ロゴ印刷はダサいのだが、金メッキバージョンはロゴも金でカッコイイのだ。が、取り付けるとロゴは後ろを向いて隠れてしまった。

プリ管は、整流管や出力管に較べたら、ずいぶん長持ちしそうな感じがある。多少高価でも、長く使うからよいかなと。

結果だが、これはよいのではないだろうか。
たとえていうと、スピーカーケーブルで、普通の銅線を繋いでいた、端末も汚くなって気になっていた、そこに、銀メッキ高級ケーブル新品を繋いだら、こういう感想になりそう。

繊細で、高級な艶があって、品位や純度が上がって。ただ、少し美しすぎたり、色づけがあったり。いわゆる化粧け。こなれて消えるのかはわからない。
素朴な感じが真空管にはいいのだという可能性もあり、オリジナルで感動したわけだから、そこから遠ざかってはいかん。

オーディオは難しい。

この音の変化をもっと聞き分けてもよかったが、とにかく出力管が気になっているので、オリジナルを測定に送り出すにあたって、GOLD LIONを早めに付け替えた。
これで、初めて、オール新品、オリジナルを追放した形になる。

で、結果として、食卓で聴くスタイルでは、やはり付帯音というか、素直じゃなくなるというか、ちょっと太って高域にクセがつく感じがある。
灯火が床に反射して見た目も気になる。

真剣にリスニングポジションで暗闇で聴くパターン。

ブニアティシヴィリのシューベルトは、ツヤツヤになって、高域がひずみそうなほど明るめ。繊細さが減じる。悪くはない。

欅坂のライブブルーレイで、ちょっと驚きのダイナミックで歯切れよく、ハイスピードで気持ち良い再現。過去最高ではないかというドライブ感で、歌詞も聞き取れなかったものがきけたりした。

ああそうか、GOLD LIONはKT88の復刻で有名なのだが、KT88はジャズやポップスに好適とされるハイパワー管なのだ。

それに通じるノリのよさで、KT66の繊細でイギリス人のネクラな感じではなく、豪快になるのだ。

真空管は低域が緩いからポップ系に向かないと誰が言ったというパワーで、初めてライオンが吠えまくるさまがわかった。

これはたまたまプレート電流が高めの球の新品だからなのか、わからないがスリリング。しかしKT66やQUADの持ち味と違う感じもして微妙だ。
オリジナルを測定してもらって、いろいろ考えてみたい。
いちどよさがわかると、クラシックでも、オケの豪快さは出るが、高弦は現状荒っぽいなとか、特徴がつかめてきた。

真剣に聴くときは、十分よいところがあって、オリジナルと一長一短ぐらい。
アンプでは、パワーアンプよりプリアンプのほうが音が変わると、よくわかってる人はそういう。私もそうだと思っていて、真空管でもそういう考えの人はいるようだが、今日は、高価なプリ管の交換は、パワー管の感想でふきとんだ。

今日の良い印象にプリ管が寄与してる可能性もあるのだけど。
ヒマができたら、プリ管のみオリジナルに戻す週などあってもよい。

コメント

mixiユーザー2019年10月29日 06:14
錆びているということは、ソケット側も錆びているか、錆が付着して導通か悪くなっているおそれも。
日記に書いたような方法でアコリバの導通向上クリーナーで洗浄&導通アップをオススメします。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973473516

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アムトランスのKT66測定結果

2019年11月01日
アムトランスのKT66測定結果 mixiユーザー(id5343821)の日記
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973507270

プレート電流値
右1 48mA
右2 44
左1 49
左2 66
ということである。

実に興味深い。手元のゴールドライオンは、78と77mAでマッチングされているので、かなりの差がある。

聴感的にも、熱量的にも違いを感じるわけだ。
ゴールドライオンは、海外のサイトでも評判が良い。アメリカのギター関係のサイトだからかもしれないが。
ポップ系の音じゃないかという印象があるのだが。プレート電流値で変わるだろうか。

気分を変えて、アムトランス扱いのJJでいくことにした。日本では、KT66の中ではなぜかもっとも高価ではある。

60以下のプレート電流値が入荷するのに、1〜2か月かかるという。
ゴールドライオンは、交換に近い形で引き取っていただけそうだ。
ゴールデンドラゴンは気になるが、プレート電流が選べる店で扱いがない。義理もあるので、JJに賭けよう。

「ヴィンテージサウンド」というショップは、プレート電流値などでサウンドデザインするのを推奨していて、割高すぎるものもあるが、ここまで幅広いとなると、主張自体は正しいように思える。

経年変化もあるだろうが、オリジナルのプッシュプルのマッチングがめちゃくちゃじゃないかという感想はある。

しかし、音はそんなに違和感はなく、測定しても周波数特性に大差はなかった。
意外とおおらかというべきか。

音は、クラシックにはすごくよいので、1〜2か月はこれで待とう。
一番の感想は、ネットショッピング全盛ではあるが、最後に頼りになるのは専門知識のある親切な販売店だ。

真空管のぬくもりがここにもあったのだ。


コメント

mixiユーザー2019年11月01日 03:52
J Jは生産設備も含めて評判いいですね。機会があれば、禁断の世界と覗いてください。往年の材質では現代では有害性から使えなくなったり、完全復元は難しいようです。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973507270



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>>68 抜け落ち
QUADUclassic、オリジナルのKT66、アムトランスに送って測定していただいた結果が出た。

プレート電流値
右1 48mA
右2 44
左1 49
左2 66
ということである。

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さらばライオン、こんにちはドラゴン 2019年12月10日
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973931270

QUAD2classicの中古購入品を、真空管を換えてリフレッシュする話。
整流管は、JJで問題ない感じだが、念のためオリジナルのSOVTEKも購入。

こいつは、製造年月が印字されているのがおもしろくて、オリジナルは2006年製造と判明。12年弱使用ぐらいだろうが、そこまでヘタっていないようなので、このアンプの使用状況もなんとなく推理できる。

音の違いはよくわからないので、落ち着いたら換えてみよう。
プリ管は、金メッキ脚のJJの高信頼管というのに替えたが、これもバタバタしてる間に替えたので、音の違いはそこまでわからない。

いずれオリジナルのサビサビのやつを戻してみるが、まあここは満足している。整流管よりは2〜3倍長持ちしそうなので、今後もう替えないかも。
出力管が大問題で、評判のいいゴールドライオンKT66が、派手で違和感のある音で発熱も大きかった。発熱については、英語のサイトで、ゴールドライオンのは注意が必要的な記事をみつけた。

オリジナルに戻すと落ち着く。
購入先のアムトランスが、オリジナルを測定してくれたが、プレート電流値がゴールドライオンの手元のものよりかなり低い値であることや、ペアマッチも取れていないことが判明。

経年劣化もあるだろうが、もともとちゃんと管理してないし、それでも鳴る設計なのかなという気がした。

アムトランス扱いのJJのKT66で、プレート電流値の低いものを推奨いただいたが、入荷が未定ということで、返品受けしていただいた。

ほんとうに誠実な商売をされていると、声を大きくして宣伝しておきたい。
別の店で、もともと気になっていたゴールデンドラゴンのKT66Retroを購入した。プレート電流値は音に関係ないと主張されたが、低めで揃えていただいた。
それもあるか、発熱はまったく問題なし。

中国製で、ネットでは、壊れたとかいう記事が幾つかあったので敬遠していたが、実際は、イギリスと日本でかなりしっかりと管理されているように思えた。
やはりネット情報はうのみにできない。私のやっている店でも、過去にひどい書き込みがあって危機に陥った。100件頑張っていても、ある時期運営が荒れて1件問題が出て、たまたまそういう書き込みをするタイプの人だったりすると、たちまちすべての意見のようになってしまう。

ドラゴンのものは、GEのKT66という、イギリスのオリジナルに似せてある。
QUAD2にも長らくこの形状で装着されてたはずで、実は相性抜群の純正というべきものである。

ルックスは、不安定な形状がオシャレだし、300Bのように頭部が透明なのもカッコイイ。

音も、オリジナルからの違和感もなく、純度が上がってスケールが少し出ている感じもある。

ゴールドライオンの、アメリカンな豪快さ、明るさでなく、本来の古典ブリティッシュな陰影や気品というものが出てきた。

そんなわけで、すべての真空管交換が終わり、満足いくかたちになっている。
JJのKT66が入荷されれば、遊びで入れてみてもよいかとか、ドラゴンの製造工場が火事ということなので、安ければストックで買うかとか思っているが、とりあえず問題ない。真空管の不安は大きかったが、いちど安定すると危なげない。

いろいろなパワーアンプを使ってきて、レヴィンソンの50キロ150万円に近いやつとか、純A級極めたやつとかもあったが、このQUAD2の暖かで濃厚な音色がダントツに気に入っている。モノラルアンプだが場所もあまりとらないし。

低音は、100Hz以下はサブウーファーになるので問題がない。トランジスタより中低音の肉付きが豊かな感じがあり、うちのシステムで長らく出なかったもの。
発熱の少ない夏用はまた考える。

真空管の音の世界、見た目も素晴らしい。先達のアドヴァイスのおかげで軌道に乗ることができた。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1973931270
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c65

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