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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100442
http://www.asyura2.com/acpn/k/ko/koa/koaQ7Jey/100442.html
[番外地8] 今上天皇が中国のエージェントになった理由
今上天皇が中国のエージェントになった理由
プチエンジェル事件 (中国政府が日本の皇族・政治家・官僚をハニートラップにかけた事件)
今から16年前の2003年、小学6年生の女子児童を渋谷でスカウトして赤坂のウイークリーマンションに監禁した、
小児買春組織の事件。この組織の顧客リストに、当時皇太子だった徳仁氏の名前があった。
皇室全般画像掲示板を読んでたら、
『プチエンジェルの顧客名簿に名前が載ってたのって秋篠宮だよ!』
などと、東宮擁護工作員が騒いでいた。ヤフコメでも言ってるらしい。
とのこと。
これではっきりした。顧客リストに徳仁氏の名前があったというのは間違いないということだ。
しかも、秋篠宮文仁様に罪をなすりつける必要まで出てきた、ということだ。
あんた15年前、小学生買ってたの?、最低ね皇太子役だったくせに。
君だって国連大学にヤリ部屋持って六本木の白人買ってたでしょ、雅子さん。
この時、どうやって女子児童をマンションにおびき寄せたかというと、
「事務所の掃除をしてほしい。学校でやってる掃除と同じ。1万円払う。」
そう言って誘った。
女子児童は、掃除ごときで1万円がもらえるならと騙され、監禁された。
その後は、「同じように女子児童をスカウトして来い、そうしないと児童ポルノに出演させる。」と
脅し、被害者を加害者側に引きずり込んだ。
被害女児は、犯罪に加担してしまった罪悪感を植え付けられ、なかなか警察に通報することができなかった。
あれから15年。彼女たちの心の傷は癒えたのだろうか。
*監禁された四人の少女は、まだ若いのになぜか皆異なる死因で命を落としていた。
たとえもし被害者である彼女たちが、生きていて発言できる立場であったとしても、
日本人なのだから、ch ousen 人と違って「金になるから売春してたことを名乗りでろ」なんて
言われたとしても、決して出てこられなかっただろう。
そういう国民性に付け込まれた事件でもある。
もみ消すのが宮内庁の仕事です。
犯人は、練炭自殺(練炭自殺は、南ch ousen でポピュラーな自殺法)←不審な点が多い
宮内庁も皇太子も、コメント無し。
真実は闇の中。
小児性愛は、欧米では大物政治家であっても、バレたら一発アウト。
大臣であっても即辞職に追い込まれ、敗者復活は無い。
PCに、ポルノ画像や動画があったという事で発覚する。
日本の警察、検察が、皇太子のPCを調べるなんて思えない。
ハッキング?そんな事、スパイ防止法もない日本で出来る訳がない。
この疑惑を残したままで、天皇に即位するのは、国際常識として極めて難しい。
だから、15年たった今、徳仁皇太子側の反日勢力は、事件を必死に風化させた。
でも、15年の年月が、情報環境を変えた。
さあ、プチエンジェル事件を再び蒸し返そう、国民の手で。
なお、反日国である中国や北ch ousen、ka nkoku は、小児性愛者が極めて多く
小児ポルノも多く出回っている。
https://naruzu3.exblog.jp/29341158/

ああ、ロリだからな徳仁は。やっぱりそっちを取ったかw
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1421909392/


32 :可愛い奥様@避難所生活:2014/02/03(月) 17:59:49 ID:68.HsP5o

ローリーと言えば、プチエンジェル。
タトムもいっちょ噛みしていたと噂されていましたねぇ。
時系列的にマサ丼&準皇族ご一行様の狼藉具合と照らし合わせると、面白い妄想が出来るかも知れませんねw


39 :可愛い奥様@避難所生活:2014/02/04(火) 11:31:23 ID:sSD5QI8o
>>34
owd(中川註:小和田)が皇室の弱みを握ってるってよく聴くけど
ナルのプチエン遊びのことかな?
あの人若い頃は巨乳好きでロリってイメージじゃなかったんだけど
でもブルックシールズのデビュー作って思っきしロリなのよね(プリティベイビー)
青い珊瑚礁の時でも15歳だもんな


806 :可愛い奥様@避難所生活:2014/03/13(木) 14:44:41 ID:VPmj/kMM
ヒント:ロリコン
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/news/5135/1391054484/-100


789 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:06:45.39 ID:cmQqIkIl0.net[2/2]

そう言えばプチエンの話題で唐突に秋篠宮殿下のお名前を出してきたり、異様だったな。
いつもの●の行動パターンなら東宮が絡んでるとしか思えんぞ。


790 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:16:29.97 ID:5q0BW7LL0.net[3/3]

そっか・・・
じゃあ、取引材料かな
認めざる負えない証拠、次々と事件発覚
で、関わっている各擁護勢力の力が衰える展開
お手上げ、身を引く代わりに不問?
廃太子に出来るなら致し方なしとか


791 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 12:55:22.54 ID:n3SWW+i5O.net

全てowd(中川註:小和田)一味がやったことなので
無条件廃妃・現盗宮家劣り潰しでおk

 

800 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 14:20:14.12 ID:jqePko710.net[1/3]
プチエンはマサが関係?それにナルだよ、ナる。
今だって学習院で運動会、幼女の写真撮りまくり。
アーヤじゃないよ、ナル。自分より小さいヨウジョに・・・


806 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 16:03:22.76 ID:cbuHdh5qO.net[1/7]
>>796
ナルは愛子の運動会でも女子小学生を撮りまくるロリコン。
モテないし妻の雅と新婚時から寝室は別。
昔イギリス留学時にそっち関係の遊びをお付きの人が同行したと、過去スレ。
秋篠宮殿下は紀子様とラブラブ。愛人報道は捏造。タイの王女の写真付証言あり。


700 :名無しさん@お腹いっぱい2011/03/30(水) 09:58:06.58 ID:???.
兄。嗜好は学友の間でも有名である。英国留学の際のエピソードあり。
常に側近が同行している。
妃の入内に関わりありとの噂→小和田恒


701:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/30(水) 14:11:37.11 ID:???
12歳当時の雅子様の写真とプチトマト(中川註:ロリ写真集)に掲載されていた少女の一人がそっくりだった件w
ちなみに清岡女史は元華族


709:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/08(金) 10:03:47.11 ID:???
>>701
なにそれ?


710:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/08(金) 13:06:24.68 ID:???
>>709
それ、ロリコンにしかわからない隠語のようなもんだから
気にすんな!w
http://shimasoku.com/kakolog/read/archives/1146071493/

812 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 17:39:56.49 ID:vA0p93nx0.net[5/5]
>>808
ヒサシジジンもマサが本当の娘じゃないから手を出して売り飛ばしたんじゃないのって噂があった。
プチエンの前はプチ○マの話がかつて出たよ。
嘘か誠か不明だけどプチ○マにスレタイらしき少女が居たって。
裏で実はある部署が絡んでいる説もある、あの女性写真家はいつ死んだかも分からない。
国会図書館でも、この手の本は既に閲覧禁止になっている。

スレタイ妻が中学生から野球選手の追っかけやってた、というのは
性的な部分が発達しすぎていたというより幼少期にすでに壊れたんじゃないか?


813 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 17:57:51.66 ID:cbuHdh5qO.net[4/7]
>>812
そのような事が書いてあるblogを前に読みました。
ジジンもプチ○ンで脅迫されていると書いてありました。
死んだ女性写真家ってのは初めて知りました。
よくわからないけど口封じ?裏の世界は汚くて怖い。

882 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/29(金) 13:32:06.65 ID:iqgRfbuUO.net[3/4]
あるblogより→2012/01/0901:31

東宮家の渡仏渡英予定も麻薬利権がらみ?
プチ○ン事件で脅迫されて○璽を持ち出し…
オランダ静養日本出国時の大量スーツケースの中身は?
帰国時 中身は麻薬?国連大学○本木で売りさばく?
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/585.html

[番外地8] 小和田家は三代前は遡れない家系。本当に日本人なのかも分からない。
今上天皇が中国のエージェントになった理由 2
小和田家は三代前は遡れない家系。本当に日本人なのかも分からない。
徳仁と雅子の公式に認められている初めての出会いは昭和61年(1986年)10月18日のスペイン・エレナ王女歓迎レセプションパーティーであり、それより2年も早く、雅子さんというハニートラップを仕掛けられていた。

ドス子Wikiコルマール
その結婚後、「もういやだ」「離婚したい」と涙を流す出来事があったそうな。

ドス子wikiさんより
2004年4月佐賀県吉野ヶ里公務にて徳仁が泣き出す事件目撃情報(他スレからの転載)

Part44-535 名前: 可愛い奥様 04/04/25 11:43 ID:E3sMe2/9
昨日佐賀に皇太子が来たんだよ
吉野ヶ里ってとこがあるんだけど、そこで式典があって、その最中に鼻をすすりだし、突然涙をぬぐい出した。
理由はもちろんわかんね。鼻炎とかかもしれないけど、突然泣き出したから、まわりは驚いてた。

536 名前: 可愛い奥様 04/04/25 11:45 ID:E3sMe2/9
660 :名無しさん@4周年 :04/04/25 11:34 ID:GHTsS4cY
いまさら学生時代や外務省時代のデキなんてどうでもいいだろ。

そんなことよりよ、おまいら知らねえと思うけど、昨日の公務ですごいことがあったぞ。
なんと、皇太子が突然泣き出すハプニングがあったんだよww
泣き出したと言っても軽くだけどな。でもびっくりしたよ。
俺はそばで見てたんだけどさ。さすがにまわりがどよめいたよ。


2004年4月は、雅子が愛子を連れて軽井沢小和田家別荘に立て篭もっていた時期。その頃両陛下との夕食会後にも徳仁が母美智子さまの手をとり涙を流したという事件が発生したともマスコミ記事になっている。
参考:『週刊新潮』2005/5/4号<雅子さま深夜の帰宅事件と皇太子殿下が御所で泣いた夜>
参考:徳島新聞2009年2月27日<共同通信社社会部長・宮城孝治氏講演 平成皇室の光と陰『公あっての私』考え方の違い 両陛下ら苦悩>記事

徳仁「もういやだ」「離婚したい」涙の疑惑事件
Part373-374 名前:可愛い奥様 :2006/02/17(金) 23:38:34 ID:Ac69Mvpj
彼が「もういやだ」と泣いたのは本当

   「離婚したい」と言ったのも事実

その後の流れは全てここから始まっている
泥酔状態での発言だが


創価学会の信者  
雅子さんが元々信者だったことから改宗させられたのか、k ankoku に「歴史を学ぶ人として、過去を反省した上で良い関係が築かれることを願う」(2018年3月19日) 

k ankoku 首相、日本皇太子に会って「韓半島の変化」への支持求める
ⓒ 中央日報日本語版2018.03.20 09:31
https://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=239728&servcode=A00§code=A10&cloc=jp

などと、皇族でありながら、政治に口出し、日本を売る発言をしてしまう。赤い皇族である。

中共、創価の操り人形のようです。
https://nipponwomamoru.at.webry.info/201901/article_4.html

気になるのはこの英国留学中の雅子の男関係です。

オクスフォードに一緒に留学したT氏と深い関係に落ちていました。

また白人男性との交際もありました。

少なくても三股はかけていたことになりますね(驚)

凄い女です。性欲が強いのはよくわかりますが、三人の男とのスケジュール管理もしっかりダブルブッキングしないようにやっていたのでしょう。

一人とSEXしているときに他の二人にばれないように完璧にやっていたんですね。

確かにこの時期男同士がかち合ってトラブルという話は聞きませんでした。

こういう能力はあるんですね(笑)

こんな雅子でも越智隆雄は真剣に愛していました。

二人とも帰国後に、越智家の方から、プロポーズしたのですが、小和田家は断っています。この辺の事情は、雅子入内後に、落ちとの関係を週刊文春や写真誌が掲載してたたいていました。

なぜなら、ハーバート→東大→外務省という箔付けが完了した今、一度断られた皇太子妃に名乗りを上げる環境が出来上がっていたからです。

皇室に食い込み権力と権勢欲を握りたい小和田恒がそのチャンスを逃すわけはありません。

また1988年当時に大勢いたお妃候補も、皇太子のちびで不細工な容貌で、早々と他の男と婚約したり、結婚したりして逃げ、残っていた候補も、ここが重要なところですが、創価学会が一人ずつスキャンダルを捏造し、辞退に追い込んでいました。

小和田―高円宮―創価学会―外務省の連携工作にしてやられた【朝鮮女雅子入内事件】です。

それにしても雅子という女は凄い女です。気に入った相手とは手当たり次第という感じです

今も白人国家の元首があいさつに来たら出迎えに出ますが、黒人国家の元首が来たら絶対に出てきません。アメリカ時代に、黒人の子供を堕胎した経験がトラウマになっていて、出てこれないそうです。

名前が出た男だけでかなりの人数がいますから名前やイニシャル、白人か黒人かも噂に出ない人数を合わせれば男性経験は20人は超えていると思います。

▲△▽▼

ハニートラップ はめられた皇太子と騙された国民
http://fanblogs.jp/togu/archive/8/0

田園双葉の入試に2回落ちて、3回目にお情けで編入。
田園双葉時代の成績は頑張っても専修大がやっと。

アメリカの公立高校では語学最低レベルのESLクラスから出られず。
当時ハーバードで客員教授していた父のコネで女子部のラドクリフに入学。

中国系学生デビッド・カオと半同棲。トップレス写真を撮られる。
卒業論文も父のコネで普通の学生には不可能な経済界の大物達への
インタビュー。

それでも優良可の良にあたる評価がやっと。
普通の会話が続けられずパーティーでは壁の花。

東大への学士入学は簡単なものでしかもここでも父が当時教授をしていた。
授業にはほとんど出席せず、1単位も取れずボロが出る前に中退して
父のいる外務省にコネ入省。

華々しくエリート外交官なんて報道されたが実際はただの外務省職員。
外務省時代は内規違反をしてマイカー通勤しVIP専用駐車場に駐車。
通勤手当をもらっていたので返却することに。しかも連日遅刻。
仕事が出来ないため大切な仕事は任されなかったが、頼まれると失敗して泣く。
それなのに傲慢な態度だった。

職場でのあだ名はコピー番長。
しょっちゅう化粧直しに席を立ち、なかなか戻らなかった。

職場でも父を「お父様」と呼んでいた。
オックスフォードに国費留学するが、同期の中で唯一修士が取れず帰国。
米国、英国、外務省時代に不倫の噂多数有り。
中国系学生と半同棲、トップレスの写真も存在する。
結婚一歩手前の日本人もいた。
浩宮の妃内定なるとダイアナ妃も受けたブライダルチェックを頑なに拒否。
つまり処女ではなかったと言うこと。一方の浩宮は。。
十二単も本当は着たくなかった。
皇室に入内後は悉く自分のやり方を貫く。


黒幕はこの男

外務省時代はただひたすら日本を貶めることに働く
朝鮮人の血を引く。皇室を乗っ取る野望を持つ。
日本国及び日本人の敵。極悪人スペクター。


一家全員が創価学会。

母優美子は殺人鬼江頭豊の娘。双子の妹とアグネスのユ偽フに身を置く。
妹は皇室ゆかりの品をヤフオクに出品、顔が品物に映り込んでばれる。
父親恒は野望実現の為の軍資金稼ぎか、投資に失敗。公金に手をつけ
発覚。軟禁状態に。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/586.html

[番外地8] アイヌは縄文人の直系の子孫
最新の核DNA解析で
・アイヌは縄文人の直系の子孫
・日本人は半島の無文土器人の直系の子孫
というのが証明されています。

縄文語はアイヌ語
日本語は半島の無文土器人の言葉
皇室が平安時代まで使っていたのは百済語

というのがわかってきたんですね。

日本語は chousen 無文土器文化人の話していた言葉だった
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/geo/1596586891/l50

最新の縄文人ゲノム解析で、本州縄文人はアイヌのクラスターに含まれた。この結果は北海道縄文人の全ゲノム解析と一致し、アイヌ民族が日本列島の住人として最も古い系統であると同時に東ユーラシア人の創始集団の直接の子孫の1つであることを示している。

2020/08/25 縄文人ゲノム解析から見えてきた東ユーラシアの人類史
覚張 隆史(金沢大学人間社会研究域附属 国際文化資源学研究センター 助教)
太田 博樹(生物科学専攻 教授)
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/6987/

考古学「日本の先住民はアイヌ」
縄文人骨の特徴は、弥生時代に入り本州で失われていった。その一方で、北海道ではオホーツク文化の進入にもかかわらず近代まで維持された
https://www.sapmed.ac.jp/medm/7-30.html

言語学「日本の先住民はアイヌ」
東北北部にアイヌ語地名が多くのこっており、また北海道と同じ遺物が出る以上、東北地方にアイヌ語を話す人聞が居住していたことは否定出来ず、「蝦夷もある時代まではアイヌ語を使用していた」という考えを表明する
http://id.nii.ac.jp/1204/00000541/

・倭国大乱 → 畿内の縄文勢力を抹殺
・ヤマトタケルの東征 → 関東の縄文勢力を抹殺
・坂上田村麻呂の蝦夷征伐 → 東北の縄文勢力を抹殺
・北海道への和人大量入植 → 最後の縄文勢力を民族 jyouka

が、大まかな流れです。 今の日本で生き残っている縄文人はアイヌ人、琉球人、douwa buraku 民だけです。
douwa buraku 民は日本人との結婚を禁じられていたので純血のままです。

そもそも縄文人は日本全体で僅か10万人、西日本はほぼ無人、しかも山奥にしか住んでいなかったので日本人と混血なんかしないのですね。

遺伝学は日進月歩なので去年の知識でも現在ではもう通用しません。
林原チャンネルやチャンネル桜に出る自称アイヌ専門家の知識は10年は古いんですね。
そもそもチャンネル桜に出演している美術史家、土木技術者、経済評論家、元政治家や普通のお医者さんに遺伝学の専門知識が有る訳ないですね。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/587.html

[リバイバル3] 史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱) 中川隆
27. 中川隆[-10391] koaQ7Jey 2020年10月31日 12:12:26 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[20]

ユートピア製品 スピーカーエンクロジュア(BOX)  

ALTEC 38cm 専用 スピーカーエンクロージャー/BOX
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

■ 612C/A(銀箱)
口径 38cm 適応ユニット ALTEC
サイズ H 750×W 650×D 510mm
アルテック38cm同軸2WAY用のスピーカーとして一番小さなBOXは日本で大変高い評価を頂いております。


■ 620B
口径 38cm 適応ユニット ALTEC
サイズ H 1020×W 660×D 460mm
アルテック38cm同軸2WAYスピーカーを収納するスタンダードなBOXで日本で一番多く販売されています。

■ 614
口径 38cm 適応ユニット ALTEC
サイズ H 630×W 480×D 360mm
ALTEC同軸 2Way
601、602、604、605 シリーズ
ALTECモニタースピーカーシステム
銀箱、ライトターン 2色あります。


■ 846A VALENCIA
口径 38cm 適応ユニット ALTEC
サイズ H 760×W 700×D 490mm
612C/Aをヴィンテージデザインに変えたもので、組子パネルを取り付け高価な逸品になりました。


■ 873A BARCELONA
口径 38cm 適応ユニット ALTEC
サイズ H 1150×W 1060×D 700mm
38cmウーハにホーンドライバーを上部に取付けたシステムです。前面はハの字型の格子が3枚取付けられています。1960年代を代表するクラシックデザインの、風格のあるスピーカです。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html#c27

[リバイバル3] JBL D130

JBL D130


JBL D130 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+D130


JBL D130 1948年発売
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html

¥55,100(1台、1974年頃)
¥49,500(1台、1978年頃)
¥58,000(1台、1980年頃)
 
JBLの代表的な38cmコーン型ワイドレンジスピーカーユニット。

コーンには軽量タイプで浅型のコーン紙を使用しており、センターには中高域を受け持つアルミセンタードームを用いています。

ボイスコイルには直径10.2cmのアルミリボン線エッジワイズ巻大型ボイスコイルを採用しており、磁気回路にはアルニコVマグネットを用いた5.4kgの磁気回路を採用しています。

フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
別売りの38cm/30cm径用のフロントマウントキットを使用できます。

機種の定格

型式 38cmコーン型フルレンジユニット
許容入力 60W(連続プログラム)
インピーダンス 8Ω/16Ω
指向性 90゜
音圧レベル(新JIS) 103dB(1kHz)
ボイスコイル径 10.2cm
マグネットアセンブリー重量 5.4kg
磁束密度 12,000gauss
推奨エンクロージャー内容積 114L〜338L
奥行 143mm
重量(梱包時) 8.6kg
別売 フロントマウントキット MA15(¥3,000)
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html


JBL D130H
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130h.html
¥53,000(1台、1981年頃)
¥66,000(1台、1984年頃)
 
D130の磁気回路変更モデルにあたる38cmコーン型フルレンジユニット。
10.2cm径のアルミリボン線ボイスコイルや軽量カーブドコーン紙、低歪率の大型磁気回路、アルミセンタードームなどの技術を採用しています。


機種の定格

型式 38cmコーン型フルレンジユニット
許容入力(連続プログラム) 100W
インピーダンス 8Ω
音圧レベル 103dB/W/m
周波数特性 40Hz〜6kHz
fo 40Hz
ボイスコイル径 10.2cm
磁束密度 12,000gauss
エンクロージャー内容積 85リットル以上
奥行 143mm
重量(梱包時) 10.4kg
別売 フロントマウントキット MA15(¥3,000)
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130h.html

JBL D131 1948年発売
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d131.html
¥49,400(1台、1974年頃)
¥44,500(1台、1978年頃)
 
ボイスコイルや磁気回路にD130と同様のものを採用した30cmコーン型ワイドレンジスピーカーユニット。

磁気回路には直径10cmのボイスコイルや5.4kgのマグネットなど、D130と同等のものを採用しています。
軽量コーンを強力な磁気回路でドライブすることで過渡特性を向上させ、ダイナミックレンジを拡大しています。

機種の定格

型式 30cmコーン型フルレンジユニット
許容入力 60W(連続プログラム)
インピーダンス 8Ω
指向性 90゜
音圧レベル(新JIS) 101dB(1kHz)
ボイスコイル径 10.2cm
マグネットアセンブリー重量 5.4kg
磁束密度 12,000gauss
推奨エンクロージャー内容積 114L〜338L
奥行 124mm
重量(梱包時) 7.3kg
https://audio-heritage.jp/JBL/unit/d131.html


▲△▽▼


JBL D130 1947(昭和22年)
D130 38cnフルレンジユニット ¥56,100(1966年当時)

現代にあっては扱いにくいが、堂々たるJBLサウンドの源流。
 これもランシングの手になる。

103dBの高能率を実現したアルミリボン線のエッジワイズ巻ボイスコイルと、メタルドームの共振を利用して聴感上の高域の不足感を補う構造は、後々、わが国のユニットに大きな影響は与えた。

勿論、ローコンプライアンスのユニットゆえに、200〜300リッタークラスのバスレフ型エンクロージャーか、バックロードーホーン型を必要とするが、解き放たれた音の実在感はJBLサウンドの源流である。

JBL 130A 1947(昭和22年)
130A 38cnウーファーユニット 
¥52,800(1966年当時)

  「130A」は、「D130」のセンタードームを取り去ったもので振動系とマグネットは同一。 後に登場するLE系のウーファーの方が、物理特性の面で優れるが、これはこれで十分な魅力を持つ。
 200リッター以上のバスレフ型で巧くチューニングをとれば、朗々と鳴る感じが心地よい。
 なお、 70年代後半のモデルからは、 アルニコマグネットの原材料の一つであるコバルトの供給が止まりフェライトに変わった。
http://history-of-stereo.com/w-jbl-03.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html

[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
11. 中川隆[-10389] koaQ7Jey 2020年10月31日 13:18:17 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[23]
JBL D130 スピーカーユニット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/493.html#c11
[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
30. 中川隆[-10388] koaQ7Jey 2020年10月31日 13:18:42 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[24]
JBL D130 スピーカーユニット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/109.html#c30
[リバイバル3] JBL D130 中川隆
1. 中川隆[-10387] koaQ7Jey 2020年10月31日 13:36:19 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[25]
有名なJBLのD130という15インチスピーカーを平面バッフルに入れて聴いていた

スピーカーの真ん中についているセンタードームが結構な勢いで鳴るので、ジャズの元気なソースには良いがあの共振は時々五月蠅く感ずる。

このホーズなら、明るく軽快なピアノのタッチとの相乗効果をもたらす分結果オーライというやつだ。

ただし、上質なホーンドライバーで2ウェイや3ウェイを組み始めると、どうしてもセンタードームの鳴きは邪魔になってくる。

弦楽器や女性ボーカルも時々ヒステリックな響きを出してくるが、こればかりは、元来がPA用やギターアンプ中心のクセの強い、業務用のスピーカーなのだから。

岩手のベイシーのように、130B〜2220Bあたりの紙のセンターキャップで
やっと音に落ち着きが出てくるのである。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500252511.html?frm=theme


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JBL 075 【クレッセント】2016-01-02

過去にD130を何度も買い換えてはウーハーとして使用してきた。

その際に中高域をどうするのかというのが最大の悩みでもあったわけだが、
175やLE85 にするか075にするかは当時、とても悩ましい選択でもあったのだった。


リングラジエーターと呼ばれる
JBL初のホーン・ツイーターが075である事は誰もが知っている事だ。
まして、パラゴンやオリンパスの使用された
歴史的なユニットでもあるが
個人的には、それほど大騒ぎするようなユニットではないと思う。

D130と共に、日本ではある層にだけ過大評価されてしまったスピーカーだったと思う。

勿論の事、075はランシングの設計ではないし、
その原型はJBLでなく、Lansing Man.から離れた
あるエンジニアの設立した会社で製作された
ものが、その原型ではないかと思っている。
それについては、英文の当時の資料を
精査してみたが、結論に至っているものではない。
(そちらは引き続きこのブログ本来の目的でもある
備忘録としての、”Lansin Note”に記録していくつもりだ。)
原型の話はともかくとして、075という
ツイーターは日本でだけ人気のあったツィーターである。
人気の秘密は、音以前にその美しい造形美のほうにあると思うのだが、
その人気程優れたツィーターでもないのは事実。

とにかくレンジが低い方へシフトされており3ウェイ等の高めのクロスを構成する
ツィーターとしてはハイは伸びきれずに使い難い。
ホーンドラバーの上の帯域を補填する目的で
せいぜい使えるのは、130やLE15A+375という古典的なドライバーを
用いた3ウェイで何とか使えるのがせいぜいだと思う。
オリンパスのS8Rを長く使用してきた事があり、
375と075の相性が良いのは理解している。
ただし、375だけだ。

375のプロ用の2440だとうまくいかない。
075はあの375の特有の周波数特性の中域が盛り上がり
中高域にピークを作った、実にクセの強い
古めかしいサウンドにだけは上手にはまる。
2440でも合わない、より平坦で上迄伸びた2441だと
全く合わない。苦労する筈である。

075というツイーターは、D130やD131といった
JBLの強力なフルレンジと合わせて、比較的低い帯域から使える
「フルレンジ専用のツイーター」と思った方が良いし、
設計者の本来の意図はそこにある。

3ウェイの高域を補うにはレンジが狭いし、歪みっぽい。
シンバルの音が良いなどと、歪みを勘違いしている向きもあるが
シンバルの基音はホーンドライバーの領域だ。
そのハーモニックスが075では出ないのだ。
スーパーツイーターとしては使いたければ
1inchの2420、2421を裸でツイーターとする方法もある。
ウエストレイクのようにだ。

スーパーツィーターを使うなら、同じJBLの2405や077でも良いし
国産の小型のツイーターをほんの少し足してやる方が良い結果となる事が
多々あるのだ。

075というユニットは、紙コーンのフルレンジの高域補正用にのみ使用するのが
まっとうな使い方なのだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500252787.html?frm=theme


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c1

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
2. 中川隆[-10386] koaQ7Jey 2020年10月31日 14:10:40 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[26]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
私がお勧めするJBLのSPユニット(中級編)2015年07月03日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f38e233e91e5209ea2670a528792947c?fm=entry_awp

JBLスピーカーの入門編で昨日は「SP-LE8T」(LE8T)を紹介しました。JBLの名器中の名器と云っても差し支えないでしょう。LEの付く型番は「低域対策をした改善型」を意味します。当然元になったSPユニットが有ります。D130→LE15、D208(D216)→LE8Tに成ると思います。

LE8Tを使ったシステムは既に5セット程経験していますが、現在D208システムに挑戦しています。古い分だけ低域も高域も伸びていません。しかしオリジナルは高能率ユニットです。非常に反応の良いサウンドで、個人的には好ましく思います。低域は欲張らないで高域のみ20000Hz以上を確保してやれば素晴らしいバランスで音楽を楽しむ事が出来ると思います。

中級編はマルチウェイのシステムに成ります。低域にLE14かD130、LE15Aを使ったシステムで、中高域にコンプレッションドライバーのLE85を使ったシステムに成ります。

ランサー L-101辺りを想像していただければご理解が速いと思います。ブックシェルフタイプより少し大きめの箱に成ります。L-101はLE14Aと175DLHを組み合わせたSPです。LE-175とLE85は共に「1インチスロート」のコンプレッションドライバーですが、マグネットのサイズ(大きさ)が違います。LE175は1200Hz〜16000Hzの帯域をカバーします。LE85は500Hz〜18000Hzをカバーします。メーカーでは周波数特性は出していません。上述の周波数特性は個人的に使って見た結果私の感じた周波数特性です。ドライバーの内部には同じダイアフラムが使われています。当然マグネットのサイズで低域の再現能力が異なります。高域もLE85の方が良い様に聴こえます。実際にウーハーと組み合わせるとLE-175(175DLH)は「ツィーター」にしかなりません。SP-705Jでは中高域が奥まって聴こえます。#075とほぼ同じぐらいだと捉える事が出来ます。これに対してLE85は組み合わせるホーンで500Hzから使えます。LE85の推奨は800Hz位からでしょう。L-101も175DLHを中音が豊かなLE85に交換するともっと充実したサウンドとなると思います。(小型蜂の巣ホーンはそのままで)

ウーハーを何にするかでサウンドの傾向が決まります。LE14AやLE15A系ならば「重低音系」。D130系ならばハイスピードな軽い低音になるでしょう。聴く音楽で使い方が分けられます。

JBLのウーハーの最大の特徴は「小型の箱でもチャンと低音を出してくる事」です。バスレフ型をお勧めします。「密閉型では音のこもり」が抜けません。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/f38e233e91e5209ea2670a528792947c?fm=entry_awp



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平面バッフル 2011/8/14(日)

さて、材料は揃った・・・。

900×900のシナ合板。

900×600のシナランバ−コア合板。

どちらもネットで特価品を取り寄せた。

両方で¥3.000+送料。

それと、家にあった端材2本。

さあ、平面バッフルを作りましょう。

サイズは900×800. 傾斜角は80度。

この部屋で切り粉まみれになりながら作った、ALTEC 418B用の平面バッフル。

後の掃除の方が大変だった。(爆)

出来上がりはこんな感じ。

塗装はシェラック・ニス3回塗り。


以前より、モノラル用に418Bを活かさない手はないな〜と思いつつも、箱を作る気力もなく、たどり着いたのが平面バッフル。

良く言えば基本ですな。(笑)

サイズは900×800×21mmのシナ合板。

菅球王国Vol3に載っていたものを参考に。

近寄るとこんな感じ。

正直ここまでで力尽きた。

タンノイ1本、物置きに撤去したし・・・(笑)

こういう時に歳を感じますな。(爆)

ちょっと聴きでは、平面バッフルらしいストレスのない大変素直な音。

レンジは当然狭いものの、それなりにリアルな音を聴かせてくれる。

後日、ゆっくり聴いてみます。

また、おいおいと、こんなものも試してみましょう。

16cm用と20cm用サブ・バッフル。

さて、何を聴いてみましょうか?(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5360532.html


平面バッフル A 2011/8/16(火)

さて、ALTEC 418Bを使った平面バッフル。

楽器用38cmフルレンジ。

スペックは45Hz〜8000Hz 能率100dB

この平面バッフルは800×900×21mm

カットオフは90HzなのでSPは床面近くに取り付ける。

聴いてみると、90Hz〜8000Hzなので意外とバランスは良い。

スコーンと抜けたストレスの無い音。レスポンスは抜群に良い。

ただ、良く聴くとやはり中高域が少々歪っぽい。
ただ、私にとっていやな歪っぽさでは無い・・・。

まあ、楽器用SPはそれで音作りをしているんだから、当たり前といえば当たり前ですわな。(笑)

では、この418Bを活かすために色々やってみましょう・・・。

その前に、この2日間、原点に戻っていろいろとやってみた。  

まず、聴いてみたのは基本中の基本。 ダイヤトーンP-610+平面バッフル。

残念ながら P-610MBではなく、P-610FB。(笑)
フェライトマグネットですな。

20年以上前、AVサラウンド用に4本使っていたもの。
MBを4本も買えなかった・・・。(泣)


実は、P-610をこの大きさの平面バッフルで聴くのは初めて・・・。

・・・いいな・・・ 何だかホッとする ・・・。

意外とスケールの大きな音がする。 16cm1本とはとても思えない。 

箱入りではこうはいかんのでは?

ジャズ・クラシックとも素直な感じで、特に不満は無い。

16cmにハマる方がいるのもうなずけますね〜。

次に聴いてみたのはこれ。 

JBL D216

D130の20cm版。8ΩがD208で、16ΩがこのD216.

かつて4Wayをやっていた時にミッドバスとしてミッドバスホーンに入れて使っていた。

D130との繋がりは抜群だった・・・
って当たり前か・・・(笑)

良くも悪くも(あ、悪くはないんですが・・・)D130のミニチュア版の音。

やはりP-610に比べると、ソロ楽器がぐッと前に出て来る。

Jazzとの相性は抜群。

418B D130 D216と聴いてゆくと、いずれも同一延長線上にある感じ。

パーンと中域の張った、とにかく前へ出て来る音・・・。

Bunjin Hallはこれのもっともっとグレードの高い音ですな。

でもこのD216、モノラルの濃さとあいまって、聴いてて気持ちがイイ。 
時々煩く感じることもあるけど・・・(爆)

お次はこれ。ご存じ LE-8T。

普段はサンスイのSP-LE8Tの箱に入っている。 25年前に中古で入手したもの。

良くみると満身創痍です。

これも4Wayをやっていた時、ミッドバスとして使っていましたね。

こちらは、LE15Aとの繋がりが良かった。


こちらは、D216と比べると重心の低い音、 やはり1ランク上の音がする。

イメージでいうとD216が175ならLE-8Tが375かな?

というか、大変バランスの良い音。 Jazz、クラシックとも充分に聴ける。

極端な言い方だが、P-610を高級にした感じ。

ただ、20cmでJazzを聴くなら、D216かな・・・と思う自分に笑えてしまう。(爆)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5389271.html

平面バッフル B 2011/8/17(水)

MONO専用として試作した平面バッフル。まずは基本に戻ってということで、


ダイヤトーン P610FB(フェライト) ・・・16cm
JBL      D216        ・・・ 20cm
JBL      LE-8T ・・・ 20cm


と順に聴いてみました。それぞれが持ち味があって、平面バッフルで聴く限りこれはこれで「有り」なんじゃないか?という世界。

私的にはJazzに特化するとすればD216の音色が気に入った次第。

ただクラシックも聴くので、P-610かLE-8Tかと言えば、深みがあって音が前に出てくるLE-8Tになるが・・・。

弦の音色はP-610とLE-8Tで遜色はないと感じた。

ただ、LE-8Tのこの音色は、私のステレオシステム(LE15A+375+蜂の巣+075)のミニチュア版そのもの。

面白かったのは平面バッフルで聴く限り、LE-8Tは4343とか4344系ではなく375を中心としたシステムの音に近かったこと。やはり侮れませんな・・・(笑)


D216とLE-8Tの比較。

左側 : LE-8T
右側 : D216

同じ20cmでもずいぶんと大きさが違う。

これがそのまま音の厚味に反映されている感じ。

そう言えば、D216+075のコンパクトなシステムが古いJBLのカタログに載っていましたね。

↑追記:いつも寄らせて戴いているカッシーさん
http://blogs.yahoo.co.jp/kashi_oyaji/37094971.htm

のブログに載ってました。『D42020』です。

で、ALTEC 418B。

最初はこのままでも良いか?と思っていたが、16cm、20cmでの音を聴いてみるとやはり高い方が物足りない。

しまった! 175DLH売り払うんじゃなかった!!); 思っても後の祭り・・・(笑)

いまの我が家にある手持ちのツィーターはといえば、以下の4種しかない。

YL SH18 ・・・ 絶対に音色が合わない
テクニクス 5HH17G ・・・ 力なさすぎってあたりまえ?(笑)
パイオニア PT-R7V ・・・ クロスが8000Hz以上なので除外
コーラル H-1 ・・・ 少なくとも邪魔にはならない音色

で、取り敢えずコーラル H-1を引っ張り出して来た。 懐かしい!!

かつて、親に買って貰った最初のSPがコーラルの10CX50という同軸型を平面バッフルに取り付けたもの。

これの、ツィーター部が少々やかましかったので、このH−1に繋ぎ換えた思い出があります。

イメージ 2オールドファンには懐かしい・・・(笑)

一応クロスオーバーは2500Hz以上。

実際には5000Hz以上位が良かった。

高い方は10.000Hzあたりから、だら下がりだが今回はまあ良いかと・・・(笑)


バッフルに穴を開けて取り付け・・・。 
やはりバッフルに取り付けた方が力が出るかと。(笑)

ネットワークはJBLのLX2400を使用。

クロスは2500Hzだったかな?

で、聴いてみました。

ツィーターのレベルを一杯上げて・・・。

結構イイ感じです。

418B1発よりレンジが伸びて、うるささも減少。

音が前に出てくるし、Jazzには良い感じです。

クラシックもまあ聴けないことはないレベル。 弦が以外と聴かせます。

D216よりはスケールの大きい分、「よっしゃ!」って感じ。

調子に乗って、ボーカルを・・・・聴くんじゃなかった・・・;

なんと、サシスセソが・・・弱い・・・。 というか子音が聞こえない。

慌てて近寄ってみると、そこでは聞こえる・・・高域ダラ下がりのせいではなく、聴取位置まで届かない・・・力負け・・・。

そりゃ、普段 075を聴いていれば、大概のツィーターは力負けしますわな。(爆)

かといって、いちいち 075を外して取り付ける訳には・・・。
どこかに 075か175DLH落ちてないかな・・・(爆)

で、苦肉の策。 インピーダンス無視。
もう1本のH-1をシリーズにして載せてみました。(笑)

サシスセソが大分聞こえるようになって来ましたが・・・。

075どれだけ強いねん!!って改めて感心。

2本使っても、まだ075には及ばない・・・。

こうなったら、秘蔵のFOSTEX FE103Σを
ツィーター代わりに引っ張り出して来ますか。

適当な後面開放BOXにでも入れて・・・。

でも、音色が合うかな〜(笑)

075 1本どの位かなとネットで検索してみたらなんと1本 3まんえんもする。
175DLHは言うに及ばず、とても手が出ません・・・。

それとも、後ろに置いてあるTANNOYのツィーター部だけを使おうかな。
クロスは2500Hzだし、ウーファー部の影響は出ないでしょう。

TANNOY+ALTECでTANTECとか・・・(爆)
いやいや、それならTANNOY単体で鳴らした方まとまりが・・・。(笑)

D216 2発使いも考えないではありませんが、やはりALTECの低域は捨てがたいし♪

うじうじ・・・うじうじ・・・(笑)

我が家のMONOシステム、まだまだ道は遠そうです。(泣)
http://blogs.yahoo.co.jp/ktnana614/5400636.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c2

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
3. 中川隆[-10385] koaQ7Jey 2020年10月31日 14:48:54 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[27]

天才エンジニアのジェームス・バロー・ランシングは1945年アルテックを去り、1946年にジェームス・B・ランシングおこした。

1947年、彼は自己の技術的成果をフルに投入したD130をつくる。
この38cmシングルコーンのドライバーは実に35Hzから3kHzまでをカバーするというかってない広帯域ユニットであった。

このシリーズは、D131(30cm)、D130をクロスオーバー1200Hzで使用する130Aなどがあり、音響レンズ/ホーンとその高域ドライバーなど、JBLが発表した後継モデルのどのへんまでランシングが手がけたはよくわからないのだが、1949年ランシングは突然自殺してしまった。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


▲△▽▼

新生JBL社の傑作フルレンジユニット「D130」(15インチ径)の初期ヴァージョン。アルテック「515」とは、ボイスコイル径やフレーム形状など重要な部分で設計を異にする
「D130」の特徴をそのまま受け継いだ12インチ径フルレンジの「D131」。“JIM LANSING”という商標も誇らしげだ
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-2.html


JBLストーリー 第3回:JBL社の創立と、独自のスピーカーユニット開発
2013年11月 1日/Stereo Sound ONLINE編集部 KN
後世にまで名を残す傑作「D130」の誕生!!
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-3.html

 さて、すべてがクリアーになった新生JBL社は、1946年半ばから1947年にかけて、まったく新しいコンセプトのスピーカーユニットの開発に着手する。そして1947年に完成したのが、15インチ径フルレンジの「D130」(これをウーファー仕様としたのが『D130A』→後の『130A』)、12インチ径フルレンジの「D131」、ボイスコイル径1.75インチのコンプレッションドライバー「D175」+8セル・マルチセルラホーン「H1000」の組合せ——「D175H1000」の3モデルだ。

 ここで注目すべきは、クレームを付けられたアルテック社に対する、スピーカーエンジニアとしての反骨精神の表われ。というのも、ジム・ランシングが新たに開発したユニットは、アルテック社のそれとは異なる基本構造を有しているからだ。まるで、肝心なところはことごとく設計変更したかのように。アルテック社の主要ユニットといえば、前回も記したようにジム・ランシング自身が開発したものである。にもかかわらず、その基本構造をそのまま継承することなど、彼のプライドが絶対に許さなかったのだろう。

 たとえば「D130」フルレンジは、ボイスコイル径が、アルテック「515」ウーファーの3インチに対して、4インチに拡張されている。このようにボイスコイル径を広げれば、コーンの頂角は浅くなるが、高域のレンジを少し延ばすことが可能となる。これは、深々とした低音よりも、瞬発力に優れた歯切れのいい音を追求したためと思われる。

 このことは、ボイスコイルの極性を通常(当然アルテックも含まれる)とは逆に設定し(つまり絶対位相を逆にする)、音場感の再現性よりもメリハリの効いたサウンドを指向していることとも符合する。また、「D130」は軽量コーン紙を採用しているが、この製法の改良と、わずかにカーブを付けることで、強度を確保している点も見逃せない。つまり、アルテックの音づくりとは完全に決別し、JBL独自のサウンドを追求し始めたのだ。

 ちなみに、この「15インチ径ユニット=4インチ径ボイスコイル」というランシングの設計ポリシーを、JBLでは60年以上も経過した今日に至るまで貫き通している(一部の同軸2ウェイ型を除く)。これもアルテックに対する反骨精神の表われか。ここまで徹底すると、もはや“痛快”とさえいえる。また、絶対位相を逆にする設計方針も、1989年のProject K2 S9500の発売まで継続することになる。
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-3.html

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JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向き
と日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗になります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。

まあタンノイもクラシック向きではなく、良い音でジャズを聴けます。特にシルバーの30cmは癖が無く、バスレフ箱で聴くと、良い響きでジャズを聴く事が出来ます。

初期のユニットは癖が無いので、使い方で何でも鳴ると思うのですが・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c3

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
4. 中川隆[-10384] koaQ7Jey 2020年10月31日 14:57:13 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[28]

D130の音は「軽い低音」、「反応の良い低音」とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。

重低音は出ませんが「深みの有る低音」を出して来ます。またこの事は「音数」の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。「深みの有る低音」は「重低音」に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を「迫力」で奏でるのではなく「深みや奥行き」で奏でてくれます。

JAZZでは「軽く弾む」サウンドになるし、クラシックでは「重厚な弦楽器の質感」を表情豊かに出して来ます。

Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLのウーハーの変遷と失ったもの 2010年01月08日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb


JBLのウーハーの音質について時系列的に考えて見たいと思います。

LE-15A→プロ用#2215A→プロ用#2231A

と変遷して来ていますがその音質の違いを述べて見たいと思います。

LE15Aは1950年代の後半、1960年にはオリンパスに使われています。この頃は「プロ用」と云う認識はなく、10年間ほどはLE15Aと云う型番で作られていますが、この10年間に同じLE15Aでも音質は大きく様変わりしています。初期型のLE15Aではほとんど固有の癖は感じられなく、D130の低域側のレンジを延ばした印象です。それがSN#7000番以降では、若干固有の「粘る様な低音」がかすかに感じられます。SN#10000番くらいまでが16Ω仕様で、以後は8Ω仕様になっていると推測されます。#10000番台は入手した事がないのではっきりは云えませんが、#20000番台を聴くと「粘る様な低音」の癖が大きくなって、一般に云われる「LE15Aの音」になった様に思います。この時点で#7000番台以前とは大きな音質の差が出来ています。#7000番台を聴いてからは#20000番台は「バタ臭い音」に聴こえてしまいます。#70000番台になると更に「音質」は悪くなり、もっと「バタ臭さ」を感じますし、粘りも多く、分解能も音の品位も低下しています。

SN#70000番台辺りまでがウーハーフレームの塗装色が「灰色」です。(初期型はブルー)後期型の「黒色」は#80000番台辺りから始まるのでしょうが更に音質低下しています。

この後JBLではプロ用ユニットに移行して行きます。そのトップバッターが#2215Aです。モニタースピーカー#4320に採用されたウーハーです。その後、#4343では2231Aに変わっていきます。ここまではアルニコマグネットです。姉妹ウーハーとして#2205Aや2220Aが出て来ます。

これら#2215A、2205A、2220AのウーハーをSN#7000番台のLE15Aと比較しますと「ザックリ」とおいしい所の「質感」(オフの音)がなくなっています。LE15Aの後期型の「粘る様な質感」はなくなっていますが、「音数」が2/3以下になっているように感じます。低域のレンジを広げる為に「音数」や「質感」が大幅に低下していました。

その頃は、オーディオ雑誌やオーディオ評論家諸氏が「コンシュマー用よりプロ用が音質は良い」と云っておられた頃で、今実際に確認して見ると芳しくない内容でした。

過去に27年間JBL#4343(A)を使い続けて来ました。この#4343に使われているウーハーは#2231Aと云うものでした。#4343も使い続けて行くとコーン型とホーン型の2ウェイの様なもので、ミッドバスの質感とクロスオーバーポイントが不適切な為、「人の声」が上下に常に「ブレる」もので、コーン型の質感とホーン型の質感がうまく一体化しませんでした。

それらと決別出来たのはLE15Aの初期型やD130の初期型のウーハーと出会ってからです。プロ用ユニットが出て来た時は、「重低音」に魅了されましたが、重低音を出す為に「大切なモノ」を欠落させたウーハーになった様に思います。30年以上もほとんど毎日聴いて来ますと「自然な」音とは違う事に気付いて来ました。

D130の音は「軽い低音」、「反応の良い低音」とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。重低音は出ませんが「深みの有る低音」を出して来ます。またこの事は「音数」の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。「深みの有る低音」は「重低音」に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を「迫力」で奏でるのではなく「深みや奥行き」で奏でてくれます。

JAZZでは「軽く弾む」サウンドになるし、クラシックでは「重厚な弦楽器の質感」を表情豊かに出して来ます。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c4

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
5. 中川隆[-10383] koaQ7Jey 2020年10月31日 15:01:19 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[29]
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLのユニットについて 2009年09月21日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0c1f9d646ed90612e70b03f935332de1


JBLやALTECはWEから続くオーディオユニットを作っています。オーディオの全盛期は日本では1970〜1980年代くらいだと思いますが、アメリカでは1950〜1960年代が「黄金期」の様だと認識しています。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/88/0a20f17d20a9e99f9e7c53da5b67b9cd.jpg

JBLのユニットでD130、LE15A、LE8TのユニットをシリアルNo毎に数セット購入して聴き比べをすると「古いものほど良い」と云う結果になります。1950〜1960年代のものがやはり良いという結果です。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/22/d0b9352ac1cf78ee3d9c910ec511fa56.jpg

今回LE15AのシリアルNo#1000番台を購入してそのサウンドを確かめ、中音の#375やLE85も製造年代を合わせたくなります。#075のみは既に16Ω仕様を確認していますので、こちらも8Ω品より「柔らかい」音がします。しかし、設計の古さは否めず、高域の伸び感が足りません。

#375も今なお「灰色#375」の人気が高いです。お値段も黒色#375の2倍近い価格で取引されています。ウーハーも150-4C(16Ω)も同様に非常に高い価格で推移しています。本当に良いものを知っている方は多いのですね。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/0c1f9d646ed90612e70b03f935332de1
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c5

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
7. 中川隆[-10382] koaQ7Jey 2020年10月31日 15:58:19 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[31]

498:ジークフリート 2010/12/29(水) 10:17:16HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

我が家のD130。昨夜、紙臭さを取り除いてスマートに?まとめました!

で、タンノイ似?のしっとり&陰影タップリな鳴り方と、JBLらしく?中域がパリッと張り出した明るい鳴り方・・・

ワンタッチ切り替えの「ひと粒で二度おいしい」方式に。

D130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍いのでしょう。張り出すのを抑制すると、しんなり&とろ〜りといった感じになりました。


499:RW-2 2010/12/29(水) 10:46:37HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

>>」ト130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍い・・・

基本的にゃウーハーですからね。
小音量では中域のスピード感が落ちるよな感じはありますね。
大音量で鳴らせばさして気にならなくなりやんすが。
LE−8Tも高域の伸びたウーハーですがやはり高域の味付けが上手い。

40:SX3NW 2007/10/27(土) 11:02:03HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ある高名な先生がクラシック向きとかJAZZ向きというようなSPは無い!
クラシックが良ければJAZZも良いのだ。良いSPはなんでも良いのだ〜!
と仰っておられました・・・

これにゃァ賛同出来へんかったなァ。やっぱ○○向きってあるもの。
D−130でジミヘン聴いても、ヴィヴァルディは聴きたくない(笑)
ボザークでカザルスは聴いても、キングクリムゾンは聴きたくない(笑)
そういう意味ぢゃD−130もボザークも与太SPってことなんだろな(爆)

689 :551:2009/12/12(土) 21:04:48 HOST:pc24003.amigo2.ne.jp

JBL130は友達の家で何度か聴かせてもらいましたが、なかなかのものですね。でも、あれをずっと聴いているとハーツフィールドあたりが欲しくなるかも、と私は恐いのでパスです。

(ハーツフィールドの音がいいかどうか聴いたことがないのでわかりませんが、形はすばらしい!)

アキシオム80だって、どこかでやっている4本システムにしたらどうなるか?なんて考えるとやはり恐いですが。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1186306900/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c7

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
8. 中川隆[-10381] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:03:25 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[32]
平面バッフル


目の上のたんこぶというか いまだに欲しい物のひとつにJBL LE8T がある

JBLの有名なフルレンジユニットだ

そのユニットを平面バッフルにマウントして楽しみたい

バッフルの設計はあのウエスタンエレクトリック

由緒正しき設計のバッフル

そしてウエスタンと縁深いJBL

良い音が出ないはずがない


じつはこのバッフル、雑誌ステレオサウンドの姉妹紙サウンドボーイの1980年の創刊号の特集(サウンドボーイは廃刊になっています)

板取と寸法がのっています

友人の大工さんに板と角材を裁断してもらって作ろうかと思って はや26年

いやはや気の長い話

サブバッフルを作り三菱610、アルテック・パンケーキ、フォスター103などシングルコーンを味わいたい

まだLE8Tは入手していない
程度のいい個体が欲しい

コメント


from: iichi 2006/07/02 8:28 PM

LE8Tは、サンスイの格子ネットの箱に入れたのをM工業さんに借りて聴いてましたが、なかなか良いユニットですね。

プレーン・バッフルは、癖が無くて魅力的ですよね。

自分が気に入ったのは、リチャード・アレンですね。

場所を取るのが、なんとも問題ですがね。

密閉型やバスレフとくらべて低音が出ないという事です

3×5mの壁バッフルですか すごいですね

僕の最初の平面バッフルはスゥイングジャーナルにのっていた長岡鉄男の90×180cmの三菱P610Aを片チャンネル8本をパラシリにつなぎ高音は日立5HH17ホーンツィターの2ウェイ
はり倒される用な馬力のある音でした。

次はサイズを忘れましたが岩崎千明氏にならい現在ハークネスで鳴らしている
JBL D130を平面バッフルで鳴らしました。

平面バッフルは一度使うとトランジェントの良さで ヤミツキになります。

from: 山田 2006/05/30 7:58 PM
これだけ大きさがあるとけっこうな低音が出ますよ。
コタツ板くらいでは何か足りないような音です。

LE8Tでは聴いてないですが、私のは3x5mの一つの壁です。
はぎれの良い、歪の無い音ですね。
スペースさえあればお薦めですが・・・


from: cozynm 2006/05/30 8:26 AM

スピーカーの背面に負荷がないのでスピーカーの反応が速く立ち上がりのよいいきいきとした音です

スネアのバチッというような音は凄くよくなります

重低音はでません。


from: kenmihokenmiho 2006/05/29 11:57 PMへぇ〜〜〜!
平面バッフルのフルレンジ一発っていうのは、こんなふうなんですかぁ。
文章ではよく見ますが、こんな状態になるとは予想外でした。

こんなにバッフルが巨大とは。。。
いったいどんな音がするんでしょう。
箱状のスピーカーしか知らないボクには凄く新鮮な写真です。
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=366792
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=366771

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c8

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
9. 中川隆[-10380] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:07:31 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[33]

D130を詰めた200リットルのバスレフ箱(横置き用)
(上にちょこんと座る5cm径もなかなかの音)

旧型D130の特性


私の使ってるスピーカーはJBL D130で、1950年代に製造されたフィックスド・エッジ仕様のものです。これを200リットルのバスレフ箱に詰めています。

 D130は戦前の規格で設計されたワイドレンジ・ユニットで50Hz〜8kHzをカバーしてます。今でいうHi-Fiの規格からすれば不十分ですが、戦前の映画音声の規格だったアカデミー・カーブと比べれば必要十分な再生帯域です。

それとこのユニットは2kHzまで+3dB/octで右肩上がりする特性をもっています。

これはJBLの顧問をしテラークの録音エンジニアとしても活躍したジョン・アーグル氏が紹介するように「音が前に出る」イコライジングの方法なのだそうです。

103dB/W/mという高能率も伊達ではありませんが、ボーカルやギターを周囲の楽器から迫り立たせたい場合、この方法が用いられます。

 逆に高域の伸びは2kHz以上は急激にロールオフしますが8kHzまでは音が入れば反応します。スピーカーとはそういう面もあるので一慨に特性だけが全てというわけではありません。これが古いアカデミー・カーブに載った録音であれば、ワイドレンジ・ユニット一発で十分な帯域が得られるわけです。

 本題の電気録音時代のSP録音は、フラットな特性のスピーカーでは高域が出過ぎるため、イコライザーでカットするのが常なのですが、逆に音がこもった感じになります。これがD130のような古いワイドレンジ・ユニットで聴いた場合、普通のスピーカーで聴くとモゴモゴする音に艶と張りが甦ってきます。特に上記のラジオ用トランスとの組合せはビロードのような味わいで、東海林太郎やパリのミュゼット、ジャンゴのギターなど、生き生きした躍動感と繊細なニュアンスが合わせて聴けます。この演出過剰ともいえる特性はまさに舞台向けのものといえるのです。

 あと38cmもあってビッグ・マウスになるのではと懸念される向きもありますが、モノラルで聴く分には口の大きさがセンターキャップ、コーンの大きさは肩と同じなので、実物大の声が聞こえてきてとてもリアルです。

 もう少しお手軽にこの時代の音楽を楽しみたい方にはMicro Solution社のType-Sという5cm径の小型フルレンジがお薦めです。夜中に小音量で鳴らすと、ラジオ風にとてもバランスよく鳴ります。特に音声領域を綺麗に切抜いて再生してくれるため、普通のHi-Fiシステムを聞き慣れてる人でも、スクラッチノイズに煩わされないという利点があります。


JBL業務用2135の特性


JBL D130の業務用仕様である2135の特性を示しますが、初期フェンダーのギターアンプやロック・コンサートのPA装置(Wall of Sound)として活躍した経歴があり、その後もD130FやE130という具合に少しずつ改良されながらかなりの期間に渡って使われました。

2kHzを頂点にした山成りの特性はフラットではありませんが、これをバックロード・ホーンの箱に入れて低域を増強した特性は、長い間に渡ってステージ上で実用的だと考えられてきたようです。

D130のカタログでは1mWの入力でも30フィート先で52dBの音圧が得られるという謳い文句がありますが、そもそも遠くに音を飛ばすために高能率である以外に、音の明晰性を意識して中高域のブーストを施した工夫が経験的に施されていたと考えられます。

50Hz〜6kHzの帯域もリード・ギターやボーカルを再生するスピーカーとして十分だと言えます。これだけで聴くジャズ・ボーカルは深い味わいのある再生音が得られます。


一般に思い浮かべるロカビリーの音は低音がブカブカでエコーがきついという印象です。では50年代の録音機材が癖のある音調であったかというとそうではなく、RCA 44BXやNeimann U47などいずれもフラットな特性のマイクで収録され、Altec 604などのフラットなレスポンスのモニター・スピーカーで試聴していました。

しかしこれを家庭で聴く音量に合わせて山成りの特性のスピーカーで聴くと、ボーカルが張り出して見事にバランスが取れます。ジャズ・ボーカルも深い表現できれいに鳴ります。

結局、ステージのうえで大音響で鳴らして丁度良いバランスに合わせて録音されていたように考えられるわけです。それが50年代の録音・再生のスタンダードだったように思います。

実際にD130単発で再生したギター、ピアノ、ボーカルに関しては、空間性の再現を抜きにすれば最新の録音でも十分にリアルな音だと感じます。


 ほとんどの場合、一度ミキシングされたマスターテープのバランスはほとんど変更されずに使い続けられるために、フラットな特性のスピーカーでは録音ソースの期待したサウンド・キャラクターが正常に機能しているかはかなり不明です。実際にはかなり大音量で鳴らさないとバランスのとれたようには聞こえない(多くはドンシャリに聞こえる)と思います。過去の録音のリマスターCDも減るどころか増える一方ですが、マスタリング時のサウンド・キャラクターのサジ加減はレコード会社との沈黙の駆け引きとなり、多くはただデジタル変換されて古いバランスのままリリースされるようなので、古い特性のユニットを持っていて損は無いように思います。

 ちなみに日本では以下の放送規格品が戦後まもなくから低価格で量販されていた所為もあり、アメリカで50年代まで続いたPA機器の音響補正のノウハウが抜け落ちていたように思います。早すぎた技術といえるかも知れません。


実際の再生例

中央下がJBL D130を入れたバスレフ箱
左下がパイオニアPE-16Mを入れたバスレフ箱

 モノラルLPはオーディオ再生でも鬼門のひとつで、上記のような録音・再生の方法論の模索が続いた時期であることと相まって、直接音が主体のモノラル録音だからこそ一種のゴージャスさが必要かと思います。特にホールでのエコーが得られない家庭用システムには音の広がり感を演出するために、部屋の壁を利用したコーナー・ロード・ホーンや音響迷路を用いたラビリンス・システムなど、スピーカー自身に残響特性を持たせたものがモノラルLP時代には多く製作されました。そういう私は貧乏性なのでCD主体で単純なバスレフ箱で聴いてますが、モノラルのカートリッジから蒐集されてる人からみればヘタレの極みというわけです。

 とりあえずPA機器と放送機器との性格の違いを踏まえたうえで録音の問題に踏み込むと、アメリカ系が前者、ヨーロッパ系が後者の仕様が多いように思います。

私自身はPA機器の代表格であるJBL D130と、放送用モニターのパイオニアPE-16Mを使っています。実際には綺麗に割り切れる問題でもないので、ふたつを同時に鳴らしてバランスをとる場合もあります。D130とPE-16Mとでは能率が10dB違いますので、低域だけが膨らむということなくバランスが保てるようです。

 D130で聴く日本のポップスはエコーがきついのでリズムが流れますが、PE-16Mだとすっきりと納まります。

逆にジャズ・ボーカルはPE-16Mだと綺麗にまとまりすぎで、D130くらいグラマラスな鳴り方が好ましいです。

中間的なのはクラシックのソプラノの声で、胸声のふくよかさと頭声の澄んだ倍音とのバランスがどうしても片方だけではとれず、両方で補完しあうというのが実状です。いずれD130にはホーンなどを付けてシアター向けのマルチウェイ・システムにチャレンジする機会があるかと思います。


   Altec 802C+511B、JBL D130
   802Cは1200Hzでカット、D130はスルー
   (積み重ねただけなので美観は勘弁を)


 ようやくJBL D130に Altec 802C+511Bを加えて劇場用とコンサート用のPA装置の折衷的なシステムにしました。

802の前身801ドライバーはランシング氏のアルテック在籍中に開発したユニットで、いわば二世代目のユニットになります。

一方のD130はランシング氏がそれまでのMGM〜Altecのキャリアを一新した前向きに鳴るユニットです。

D130はネットワークをスルー、802CはJBLのN1200ネットワークでローカットをし、D130と802Cはステレオ・アンプをそれぞれのユニットにバイアンプで繋いでます。


 こういう組合せは同様のものにAltecが1970年代に売り出した楽器用スピーカー1204Bがあって、そのときは低域用には421AというD130と同じようなアルミ・センターキャップを配したギターアンプ用ワイドレンジ・ユニットが使われていました。ただユニットは1950年代のものなので、ちょっと緩めのビター・スウィートな鳴り方です。

 古いポップスには相性がよく、Altecのホーンの甘い音がボーカルを中心に広がり、続いてD130の支えるインストがアップテンポに切れ上がっていくという感じです。

一方でクラシックには相性があるようで、デッカ、コロンビアには合っていますが、グラモフォンやEMIは苦手でこの辺がクラシック向けでないという意見なのかもしれません。コーン型ツイーターのほうが合っているのかもしれません。
http://quwa.fc2web.com/Audio-01.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c9

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
10. 中川隆[-10379] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:09:21 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[34]
17:31:23 : W18zBTaIM6

 ■映画観賞用(モノラル)

 DVD SONY DVP-S717D
 パワーアンプ Motiograph MA-7515
 スピーカー JBL D130
Altec 802C+511B
http://quwa.fc2web.com/Audio-02.htm


1940年代にデビューした汎用ワイドレンジ・スピーカーのJBL D130は70年代以降にはコンサートでボーカル用に使われたものです。再生帯域は100Hz〜8kHzまでですが、SP録音時代の古い録音だとこれだけで十分に歌ってくれます。

これにAltecの劇場用ホーンをボーカル物に強いという噂をつたって加えてみました。

映画音声用のホーン・スピーカーをダメ押しで被せる格好となります。

これがまた文句なしに凄い。

何が凄いかというと音のかじり付きが異常に速いのでボーカルが一歩前に出たように聞こえます。普通はインストに迫力を求めるとボーカルは薄っぺらになるのだが、なぜかそれが気にならないほど声の抜けだしが良い。この辺はビンテージの強みであります。ただ1950年代のユニットということでコンディションが安定しないのが難点でしょうか。
http://quwa.fc2web.com/Audio-024.htm


JBL D130とAltec 802C+511B
(積み重ねただけなので美観は勘弁を)


私の所有しているのはJBL D130とAltec 802C+511Bホーンです。

JBL D130は38cmながらフルレンジというだけあって、これ1発だけでもかなりの再生能力があります。帯域こそ8kHzまでですが、昔のジュークボックスはこの手の大型フルレンジ1発でダンスホールを満たしていました。今でもボーカルやギター用のPAスピーカーとして立派な現役を務めることができます。

しかしこれにAltecのホーンを足すと音がさらに一歩前に出る感じです。ノイズの多い古い録音でもむしろ入力された信号だけを深々と出すように明瞭度が高まります。

全体としてはコンサートの楽器用機材に近い構成なのですが、ユニットが50年代の家庭用のものなので少し甘めで聴きやすい音色になってます。しかし基本的なユニットのポテンシャルが高いのでボーカルの押出しなどは絶品です。
http://quwa.fc2web.com/index.html

一般にジャズ再生の王道は生音の迫力を伝えることにあるので、イコライザー処理を加えずに録音し、上のB図のような音調で再生するのがベストです。

JBLのD130とアルテック802Cとの組合せはそうしたサウンドの妙味を知らしめてくれました。

しかしこれは同じ近接録音と近接試聴という関係で、音圧だけの違いで聴いているときに成り立つものです。もちろん機器と録音の時代の整合性が合うということもあるかもしれません。
http://quwa.fc2web.com/Audio-07.htm

劇場用機器を飼い慣らす)


D130に802C+511Bを-10dBで重ねた特性
少し明るめの音調になると思う


 私自身は、サウンドトラックはたとえモノラルでも昔のしっかりした劇場用スピーカーで聴く方がいいと思います。

最初は昔のラジオ用スピーカーでも十分だと思っていました。しかし音抜けの良さといい遠近感の立体的な表現といい、劇場用スピーカーのアクの強さは映画音声に当に打って付けなのです。根が貧乏性というのもありますが、5.1chをミキシングしてでも、中途半端なサラウンドで聴くよりはきっちりした装置でモノラルで聴いた方が役者の演技が心に染みてきます。実際劇場用スピーカーは6畳間程度ならサラウンドにせずとも十分に広がりのある音が展開します。

例えばウッディ・アレンのような舞台被れした絶妙なツッコミやボケは、字幕を追って理解するものではなく高能率スピーカーの発する瞬間々々の音からでしか得られません。何よりも環境音の滑り出しが敏感で、演技者の身振りが画面に出ない部分でかなり聞こえてきます。この情報量がバカにならないほど凄いんです。普段でも色んな物音から話してる相手の気配というものが判るのですが、そういうリアルなやり取りが直感的に判るのです。

 JBL D130だけでもボーカル帯域は十分なのですが、これにAltec 802C+511Bを加えて劇場用と楽器用の折衷的なPAシステムになっています。

Altecの802の前身801ドライバーはランシング氏のアルテック在籍中に開発したユニットで、いわば二世代目のユニットになります。

一方のD130はランシング氏がそれまでのMGM〜Altecのキャリアを一新した前向きに鳴るユニットです。

D130はネットワークをスルー、802CはJBLのN1200ネットワークでローカットをしています。

こういう組合せと同様のものにAltecの楽器用スピーカー1204Bがあって、低域用には421AというD130と同じようなアルミ・センターキャップを配したギター用ワイドレンジ・ユニットが使われていました。AltecとしてはアップテンポでJBLにしては甘めの鳴り方です。

 このユニットたちには裏話があって、共にプロ用のニーズを満たしながら実は家庭用に売られていた、いわば羊の皮を被った狼でございます。

JBL D130を入れてる米松箱はAltec社の605Bという同軸2wayが入っていたと聴き及んでいます(JBLでいえばC37相当の箱になります)。


605Bはプロ用の604を家庭向きにしたユニット。

この箱も銀箱を横にしたような感じですが、どうみても箱の剛性が低くて低音はボワンと出る。

Altec 802C+511BのほうはHeathkitへのOEM製品で、本来はLegatoというシステムに付いてたものから流れてきたらしい。かといって完全なコンシュマー・ユースとは違い、コーン紙が同じで極端にマグネットが小さいというように、仕様が省略されるようなことはありません。加えてプロ・ユースで酷使された跡もありませんから、ほとんど未使用の状態で埃を被って保管されて50年間タイムカプセルに入ってたようなユニットです。

これらで聴く音は業務用のテンションを秘めながら少し甘めに抑えたビター・スウィートの感覚です。

ここでD130+802Cで聴いたモノラル映画音声のプレビューを参考に書きます。
http://quwa.fc2web.com/Audio-03.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c10

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
11. 中川隆[-10378] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:23:24 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[35]
サンスイ SP-707J, SP-505J
Posted by audio sharing on 1973年3月20日 No comments
岩崎千明

スイングジャーナル 4月号(1974年3月発行)
「AUDIO IN ACTION SP-505J、707Jのシステム・アップ」より

 SJ試聴室に、山水JBLのシステムSP707J、505Jそれに新しいJBLのシステムL88プラスがずらりと勢揃いする。その様はまさにJBL艦隊ともいうべきか、戦艦707J、巡洋艦505J、駆逐艦L88プラスと威風堂々と他の居並ぶシステムを圧倒し去る。この山水JBLのシステムが高音ユニットを加えることによって、どれほどグレード・アップするかを確かめ試聴する目的で一堂に会したわけだ。

 これらのシステムSP505J、707Jは、発売された状態では、それぞれ30cmと38cmのフルレンジが箱に収まった形だが、トゥイーターを加えることにより数段高いグレードに向上し、名実ともに世界最高のシステムと成長し得る。

 こうした大いなる可能性こそ、これらのシステムの大きな魅力と源となっているのだが、そのためこのシステムの愛用者や購入予定を願う多くのファンから、いかなる道が最もよいのかという質問がSJ編集部へ発売以来あとをたたずに来ている。そこで今月は、これを読者に代って試みよう。

 まず、SP505J、価格88、000円。JBL・D123、30cmフルレンジが中型のフロアータイプのチューンド・ダクト型エンクロージュアに収められている。

 D123はJBLサウンドの発足以来ごく初期から戦列にあり帯域の広いことでは定評のあるフルレンジだ。低い低音限界周波数とアルミ・ダイアフラムから輻射される鮮麗な高音域はJBL特有の高能率のもとに迫力にみちたスムースな再生を可能にする。

 SP505Jは、高音用ユニットとしてLE20、075、175DLHの3つの中から選べるが、組み合わせるべきネットワークはそれぞれちがってLE20はLX2、075はN2400、175DLHはLX10と組み合わせることが考えられる。

 価格は、それぞれの組合せで大きく違いLE20(20、100円)+LX2(14、000円)、075(38、200円)+N2400(15、600円)、175DLH(82、000円)+LX10(10、200)となるからどれを選ぶかフトコロと相談をして可能性の近いものをねらうことになるが音の方もかなりの違いを見せ、結論からいうと刺激的な音をさけるのなら、LE20、ハードなジャズ・サウンドをねらうなら無理をしてでもLE175DLHをねらうべきだろう。つまり、本誌の読者なら少々がまんをしてでも将来175DLHを加えることを、ぜひ薦める。


●LE20とLX2を組み合わせる場合

 JBLの山雨度は実に不思議で使うものの好みの音を「自由」に出してくれる。LE20との組合せの場合、ソフトな品のよい迫力が、その特徴だ。繊細感に満ちたクリアーな再生ぶりはまさに万能なシステムというべきで、クラシックのチェンバロのタッチからコーラスのウォームなハーモニーまでニュアンス豊かに再現する。しかも、ジャズの力強いソロにも際立った鮮麗さでみごとにこなしてくれる。ロリンズ・オン・インパルスのシンバルが少々薄い感じとなるが、タッチの鮮かさはやはりJBL以外の何ものでもない。全体にバランスよく、完成された2ウェイ・システムが得られる。


●075とN2400を組み合わせる場合

 これは075の高能率な高音が、ちょっとD123のサウンドと遊離してしまう感じがあって、鮮烈なタッチのシンバルだけが浮いてしまう。D123のバスレフレックスの組合せから得られる深々とした低音がLE20の場合みごとに引き立て合うのに、075では、その特徴が075のよさを相殺してしまう感じなのだ。ピアノの高音のタッチがキラキラしすぎるし、ミッキー・ロッカーのシンバルワークだけが、ややきつくなる感じ。075はかなりレベルをおさえて用いるべきだが、そうなるとLE20とかわりばえがしなくなる。


●175DLHとLX10を組み合わせる場合

 なにしろ、ロリンズのテナーの音までが力強くなって、輝き方が違ってくる感じだ。本田のタッチのすさまじさも175DLHとの組み合わせで俄然、迫力を加えてくるし、何とベースのタッチの立ち上りまで変ってしまう。

 まあ結論として、やっぱり175DLHを加えないとジャズ・サウンドの迫力は完全ではないのだ。拡がりと余韻の豊かさが加わるのは、175DLHの指向性のよいためか。

 175DLHの場合、高音用とはいってもクロスオーバーが1200hz付近だから、中音まで変ってくるのは、あたり前だが、それにしてもテナーやピアノなど中音はおろかベースからタムタムなど低音のアタックまでがすっかり変わり、D123が見ちがえるように迫力を加えてくる。やはり、ハードなジャズ・ファンだった175DLHをねらうべきだろう。

 SP707JはおなじみD130の38cmフルレンジでJBL精神むき出しの強力型ユニットを、これまたJBLならではの大型バック・ロードホーンのエンクロージュアに収めたシステム。元来、C40ハークネスとしてJBLオリジナル製品があったが、72年度よりC40はカタログから姿を消してしまったので、SP707Jの存在意義は大きい。C40のシステムとしてはD130単体と、D130+075の2ウェイ、D130A+175DLHの2ウェイの3通りが選べたが、日本のファンの間では後者がよく知られている。価格176、000円は決して安くはないがJBLオリジナル製品から比べれば安いものだ。

 組み合わせるべき高音用ユニットとしては、075、LE175DLH、LE85ユニット・プラスHL91ホーン・レンズの3通りがある。さらに、それぞれユニットをダブらせて用い、クロスオーバーをかえて3ウェイにすることをメーカーでは言っているが、まずその必要はないと結論してもよかろう。つまり、JBLはよほどの音響エネルギーを必要とする場合でない限り、ホールや劇場などを除いては3ウェイの必要性はないと言ってよかろう。

 さて、それぞれのユニットの試聴結果は、投ずる費用に応じてハッキリとグレードの高さを知らされ、どれもがD130単体の場合に比べて、格段と向上する。一段とではなく、格段とだ、つまり、SP707Jはこのままの状態ではなく、上記の3種のユニットのどれかを選んだ2ウェイとして初めて完全なシステムとなると言いきってもよい。それも世界最高級のシステムに。フトコロと相談して、075との2ウェイにするのもよい。ゆとりがあれば是非ともLE85+HL91をねらうべきであるのは当然だ。

 075とN7000が38、200円+16、700円。LE175DLH+N1200は82、000円+26、800円。LE85+HL91とLえっ苦5は83、000円+23、200円+41、500と価格は段階的に大きくステップ・アップするが、その差が音の上にもハッキリと表われてくるのだから言うべきところがない。

●075とN7000を組み合わせた場合

 これが意外にいい。SP505Jでは何かどぎつくさえ感じられた075が、707Jとの組合せでは俄然生き返ったように鮮明な再生をかってくれる。さわやかささえ感じる。のびっきった高音はアウト・バックのエルビンのシンバルのさえたタッチを、軽やかに鳴らす。707Jの音の深さが一段と加わり、力強い低音がアタックでとぎすまされてくる。特に音場感の音の拡がりが部屋の大きさをふたまわりも拡げてしまうのには驚かされる。

 JBLの怖じナル003システムはD130と同じ075をN2400と組み合わせされているが、この組合せを試みたところ、中域の厚さが確かに増し、ロリンズのテナーは豪快さを加えるが、シンバルの澄んだ感じがやや失われるのを知った。どちらをとるかは聴き手の好みによるが、オリジナルの003システムの場合のN2400ではなく、7000HzのクロスオーバーのN7000を指定したメーカー側の配慮も、また充分うなずけるものであるのは興味深い事実だ。

 175DLHこそ、D130とならぶJBLの最高傑作であると20年前から信じ続けているのを、ここでもやはり裏付けされたようだ。175DLHはD130の中音から低音まですっかりと生き返らせ、現代的なパーカッシブなジャズ・サウンドにみなぎらせ、鮮烈華麗にして品位の高い迫力をもってあらゆる楽器を再生してくれる。

 アウト・バックのエアート・モレイラのたたき出す複雑なパーカッションは大きなスケールで試聴室の空気をふるわせる。特に、バスター・ウイリアムスのベースのプレゼンスある響きは、大型の楽器を目前にほうふつさせ、エルビンのドラムスとの織りなすサウンドをみごとに展開してくれる。

●LE85+HL91をLX5と組み合わせた場合

 175DLHの場合に比べて音の密度が格段と濃くなり、音のひとつひとつの粒立ちがくっきりと増してくるのはさすが。175DLHに比べ、価格のうえで50%アップになるが、その差は歴然とサウンドに出る。

 もし、ゆとりさえあればLE85といいたいが、175DLHとして世界最高のシステムとなり得るのだからLE85は音のぜいたく三昧というところだ。なお、LE85の場合はホーンとデュフューザーが大きく、バックロード・ホーン型エンクロージュアのうえにのせるかたちになる。この場合、ぜひ注意したいのはHL91のホーン・レンズの後方には、、必ず厚板で音が後に逃げるのをふさがなければ完全とはいえない。つまり、ホーンを板につけ、板の前にデュフューザーをつけるべきで、板の大きさはデュフューザーよりひとまわり大きいのが望ましい。メーカーでこの板を作ってくれることを望むところだ。

 最後に、JBLオリジナル・システムL88プラスについて、ちょっとふれておこう。好評のL88のグリルを変えた新型であるL88プラスは、M12と呼ばれるキット34、300円を買いたして、3ウェイに改造出来得る。このキットの内容はLE5相当の12cm中音用ユニットと、ネットワークのコンビである。接続はコネクターひとつだけで、88プラスの箱のアダプターをはずしてつけることにより誰にでも出来るが、このエクスパンダー・キットを加えると、音域はまさに拡張された感じで中音のスムースさを加え、バランスが格段と向上して豊麗さをプラスしてくれる。

 JBLというブランドのシステムに対する、ジャズ・ファンの期待と信頼は、他のオーディオ・システムに例がないほどである。それを製品の上で、はっきりとこたえたのが、D130であり、D123である。D130のみでアンプの高音を強めた用い方により、D130のシステムは、ジャズ・サウンドのもつ醍醐味を満喫するのにいささかも不満を感じさせない。ましてD123のシステムにおいておやである。アンプの高音を3ステップ上げた状態で、我が家においてただ1本のD130と見破った者は、メーカーのエンジニアを含めまだひとりたりもいない。

 それを、さらにオリジナルJBLのサウンドに向上させるのが、この2ウェイ化だ。ひとつ気になるとすれば、D130をベースとしたオリジナル・システムは003と名付けた075を加えたものだけである。

 あくまで、オリジナルJBLに忠実ならんとする者にとってはD130うウーファーに使うことを将来ためらう向きもあるかも知れない。あえてというなら、130Aを買い換えなければなるまいが、ジャズの楽器の再現を主力にするならば、D130によりリアルなプレゼンスを認めることは容易であろう。
http://audiosharing.com/review/?p=4939

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c11

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
12. 中川隆[-10377] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:24:54 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[36]

サンスイ SP-707J, SP-505J
Posted by audio sharing on 1973年10月15日
岩崎千明

スイングジャーナル別冊「モダン・ジャズ読本 ’74」(1973年10月発行)
「SP707J/SP505J SYSTEM-UP教室」より

 ジェイムス・B・ランシングが1947年米国でハイファイ・スピーカーの専門メーカーとして独立し、いわゆるJBLジェイムス・B・ランシング・サウンド会社としてスタートした時、その主力製品としてデビューしたのが38センチ・フルレンジスピーカーの最高傑作といわれるD130です。

 さらに、D130を基に低音専用(ウーファー)としたのが130Aで、これと組合せるべく作った高音専用ユニットがLE175DLHです。

 つまり、D130こそJBLのスピーカーの基本となった、いうなればオリジナル中のオリジナル製品なのです。

 こうして20有余年経った今日でも、なおこのD130のけたはずれの優れた性能は多くのスピーカーの中でひときわ光に輝いて、ますます高い評価を得ています。今日のように電子技術が音楽演奏にまで参加することが定着してきて、その範囲が純音楽からジャズ、ポピュラーの広い領域にまたがるほどになりました。マイクや電子信号の組合せで創られる波形が音に変換されるとき、必ず、といってよいほどこのJBLのスピーカー、とくにD130が指定されます。つまり、他の楽器に互して演奏する時のスピーカーとしてこのD130を中心としたJBLスピーカーに優るものはないのです。

 それというのは、JBLのあらゆるスピーカーが、音楽を創り出す楽器のサウンドを、よく知り抜いて作られているからにほかなりません。JBLのクラフトマンシップは、長い年月の音響技術の積み重ねから生み出され、「音」を追究するために決して妥協を許さないのです。それは、非能率といわれるかもしれませんし、ぜいたく過ぎるのも確かです。しかし、本当に優れた「音」で音楽を再現するために、さらに優れた品質を得るためには、良いと確信したことを頑固に守り続ける現れでしよう。

 5.4kgのマグネット回路、アルミリボンによる10.2cm径のボイスコイルなど、その端的なあらわれがD130だといえます。

 あらゆるスピーカーユニットがそうですが、このD130もその優秀な真価を発揮するには十分に検討された箱、エンクロージャーが必要です。とくに重低音を、それも歯切れよく鳴らそうというとホーン・ロードのものが最高です。(72年まではJBLに、こうした38cmスピーカーのためのバックロード・ホーン型の箱が、非常に高価でしたが用意されていました。)

 そこで、JBL日本総代理店である山水がJBLに代ってバックロード・ホーンの箱を作り、D130を組込んでSP707Jが出来上ったのです。

 つまり、SP707JはD130の優れた力強い低音を、より以上の迫力で歯切れよく再生するための理想のシステムと断言できるのです。

 あらゆる音楽の、豊かな低域の厚さに加えて、中域音のこの上なく充実した再生ぶりが魅力です。

 刺激のない高音域はおとなしく、打楽器などの生々しい迫力を求めるときはアンプで高音を補うのがコツです。

 SP505JはJBLのスピーカー・ユニットとして、日本では有名なLE8T 20センチフルレンジ型の兄貴分であり先輩として存在するD123 30センチフルレンジを用いたシステムです。

 D123は30センチ型ですが、38センチ級に劣らぬ豊かな低音と、20センチ級にも優る高音の輝きがなによりも魅力です。つまり、D130よりもひとまわり小さいが、それにも負けないゆったりした低音、さらにD130以上に伸びた高域の優れたバランスで、単一スピーカーとして完成度の一段と高い製品なのです。

 D123のこうした優れた広帯域再生ぶりを十分生かして、家庭用高級スピーカー・システムとしてバスレフレックス型の箱に収め、完成したのがSP505Jです。

 ブックシェルフ型よりも大きいが、比較的小さなフロア型のこの箱はD123の最も優れた低音を十分に鳴らすように厳密に設計されて作られており、この大きさを信じられないぐらいにスケールの大きな低域を再生します。

 このSP505Jも、SP707Jも箱は北欧製樺桜材合板による手作りで、手を抜かない精密工作など、あらゆる意味で完全なエンクロージャーといえます。

 JBLスピーカー・ユニットの中で、フルレンジ用として最も優秀な性能と限りない音楽性とを併せ備えた名作がこのLE8T 20センチ・フルレンジ型です。

 この名作スピーカーを、理想的なブックシェルフ型の箱に収めたものがSP−LE8Tです。かって、米国においてJBLのオリジナルとして、ランサー33(現在廃止)という製品がありましたが、そのサランネットを組格子に変えた豪華型こそSP−LE8Tです。

 シングルスピーカーのためステレオの定位は他に類のないほど明確です。高級家庭用として、また小型モニター用として、これ以上手軽で優れたシステムはありません。


個性あるSP707J・505Jへのグレードアップ
より完璧なHi-Fiの世界を創るチャート例


075の追加

 D130と075の組合せはJBLの030システムとして指定されており、オリジナル2ウェイが出来上ります。ただオリジナルではN2400ネットワークにより、2500Hzをクロスオーバーとしますが、実際に試聴してみると、N7000による7000Hzクロスの方がバランスもよく、楽器の生々しいサウンドが得られます。シンバルの響きは、鮮明さを増すとともに、高域の指向性が抜群で、定位と音像の大きさも明確になります。さらに、高域の改善はそのまま中域から低域までも音の深みを加える好結果を生みます。


LE175DLHの追加

 D130と並びJBLの最高傑作であるこのLE175DLHの優秀性を組合せた2ウェイは、D130の中音から低音までをすっかり生き返らせて、現代的なパーカッシブ・サウンドをみなぎらせます。鮮烈、華麗にして、しかも品位の高い迫力をもって、あらゆる楽器のサウンドを再現します。

 オーケストラの楽器もガラスをちりばめたように、楽器のひとつひとつをくっきりと浮び出させるのです。空気のかすかなふるえから床の鳴りひびきまで、音楽の現場をそのまま再現する理想のシステムといえます。

LE85+HL91

 LE175DLHにくらべ、さらに音の緻密さが増し、音の粒のひとつひとつがよりくっきりと明確さを加えて浮んでくるようです。LE175DLHにくらべて価格の上で20%も上るのですがそれでも差は、音の上でも歴然です。

 もし、ゆとりさえあれば、ぜひこのLE85を狙うことを推めたいのです。LE175DLHでももはや理想に達するので、LE85となるとぜいたくの部類です。しかし、それでもなおこの高級な組合せのよさはオーディオの限りない可能性を知らされ、さらにそれを拡げたくなります。魅力の塊りです。


HL91

 D130単体のSP707Jはこのままではなく、最終的にぜひ以上のような高音ユニット3種のうちのどれかひとつを加えた2ウェイとして使うことを推めたいのです。2ウェイにグレードアップしてSP707Jの魅力の真価がわかる、といってよいでしよう。

 D130だけにくらべ、そのサウンドは一段と向上いたします。いや、一段とではなく、格段と、です。

 2ウェイになることによってSP707Jはまぎれもなく「世界最高のシステム」として完成するのです。

LE20を加える場合

 D123のみにくらべ俄然繊細感が加わり、クリアーな再生ぶりは2ウェイへの向上をはっきりと知らせてくれます。ソフトな品の良い迫力は、クラシックのチェンバロのタッチから弦のハーモニーまで、ニュアンス豊かに再現
します

 しかも、JBLサウンドの結集で、使う者の好みの音を自由に出して、ジャズの力強いソロも際立つ新鮮さで、みごとに再生します。全体によくバランスがとれ、改善された超高域の指向性特は音像の自然感をより生々しく伝えるのに大きくプラスしているのを知らされます。

075を加える場合

 LE20にくらべてはるかに高能率の075はネットワークのレベル調整を十分にしぼっておきませんと、高音だけ遊離して響き過ぎてしまいます。D123の深々とした低音にバランスするには高音は控え目に鳴らすべきです。

 ピアノとかシンバルなどの楽器のサウンドを真近かに聴くような再生は得意でも、弦のニュアンスに富んだ気品の高い響きは少々鳴りすぎるようです。

LE175DLHを加える

 LE175DLHも075も同じホーン型だが、指向性のより優れたLE175DLHの方がはるかに好ましい結果が得られ中音域の全てがくっきりと引き締って冴えた迫力を加えます。楽器のハーモニーの豊かさも一段と加わり、中音の厚さを増し、しかもさわやかに響きます。

 075のときよりもシンバルのプレゼンスはぐんと良くなって、余韻の響きまで、生々しさをプラスします。

 クロスオーバーが1500Hzだから、中音まで変るのは当り前だが、中音の立ち上りの良さとともにぐんと密度が充実して見違えるほどです。

D123をLE14Aに

 高音用を加えて2ウェイにしたあとさらに高級化を狙って、D123フルレンジを低音専用に換えるというのが、このシステムです。LE14Aはひとまわり大きく、低音の豊かな迫力は一段と増し、小型ながら数倍のパワーフルなシステムをて完成します。

プロ用の厳しい性能を居間に響かせる
新しい音響芸術の再生をめざすマニアへ


プロフェッショナル・シリーズについて

 いよいよJBLのプロ用シリーズが一般に山水から発売されます。プロ用は本来の業務用としてギャランティされる性能が厳しく定められており、コンシューマー用製品と相当製品を選んで使えば、超高級品として、とくに優れたシステムになります。

 例えばD130と2135、130Aと2220A、075と2405、LE175DLHと2410ユニット+2305ホーンで、それぞれ互換性があります。

 しかし、一般用としてではなくプロ用シリーズのみにあるユニットもありそれを用いることは、まさにプロ用製品の特長と優秀性を最大に発揮することになります。

高音用ラジアル・ホーン2345と2350

 ラジアル・ホーンは音響レンズや拡散器を使うことなしに、指向性の優れた高音輻射が得られるように設計され、ずばぬけた高能率を狙ったJBL最新の高音用です。

 ホーンとプレッシュア・ユニットとを組合せて高音用ユニットとして用います。プレッシュア・ユニットにはLE175相当の2410、LE85相当の2420があり、さらに加えて一般用として有名な中音ユニット375に相当するプロ用として2440が存在します。

 2410または2420をユニットとしラジアル・ホーン2345を組合せた高音用は、従来のいかなるものよりも強力な迫力が得られ、とくに大きい音響エネルギーを狙う場合、例えばジャズやロックなどを力いっぱい再現しようという時に、その優れた能力は驚異的ですらあります。

 ラジアル・ホーン2350は、2390と同様に500Hz以上の音域に使用すべきホーンで、音響レンズつきの2390に匹敵する優れた指向特性と、より以上の高能率を誇ります。

 本来、中音用ですが、2327、2328アダプターを付加すれば、高音用ホーンとして使えます。

 この場合は、LE85相当の2420と組合せてカットオフ500Hz以上に使えるのです。拡がりの良い、優れた中音域を充実したパワーフルな響きで再現でき、従来のJBLサウンドにも優る再生を2ウェイで実現できるのです。

 2350または2390+2327(2328)アダプター+2420ユニットというこの組合せの高音用はJBLプロ用システムの中に、小ホール用として実際に存在しています。

 この場合の低音用はSP707Jと全く同じ構造のバックロード・ホーンに130Aウーファー相当の2220Aが使用されネットワークはN500相当の3152です。

2205ウーファーに換える場合

 プロ用シリーズ特有のパワーフルな低音用ユニットが、この2205で、一般用にLE15Aの低音から中音域を改良したこのウーファーは150W入力と強力型です。

 プロ用ユニットを中高音用として用いた場合の低音専用ユニットとして2205は注目すべきです。SP707JのユニットD130を2205に換えたいという欲望はオーディオマニアなら誰しも持つのも無理ありません。

 2205によって低音はより深々とした豊かさを増し、中域の素直さは格別です。とくに気品のある再生は、現代JBLサウンドの結晶たる面目を十分に果しましよう

2220と2215ウーファー

 SP707JのD130はフルレンジですが、プロ用シリーズの38センチウーファーとして2220があり、130A相当です。100Wの入力に耐える強力型で、130Aに換えるのなら、ぜひこの2220を見逃すわけにはいきません。またLE15Aのプロ用として2215があります。

 以上2205と2220ウーファーは、末尾のAは8Ω、Bは16Ω、Cは32Ωのインピーやンスを表します。2215Aは8Ω、Bは16Ωです。

 プロ用の高音ユニットは全て16Ωなのでもし正確を期すのでしたら、ウーファーも16Ωを指定し、プロ用の16Ω用ネットワークを使うべきです。
http://audiosharing.com/review/?p=4615

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c12

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
13. 中川隆[-10376] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:26:50 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[37]

オーディオ彷徨(岩崎千明)

 JBLが変わったのか、私自身が変わったのか、近頃はJBLの新しい製品(プロダクツ)に接しても、昔ほどの感激はなくなってしまった。

 JBLでも私でもなく、変わったのは世間かも知れない。世の中が物質的に豊かになり、めぐまれたこの頃だ。私自身もその中にあって忙しくなり、音楽に対する接し方が、かつてとは違ってきたのかも知れない。いや、確かに自分は変わった。若かったあの頃とはすべて違う。

 昔は、買いたくても、それに憧れても、容易には自分のもにはならなかった。いまは、欲しければ、すぐにでも手元における。いや、欲しいとまでいかなくても、単に「あれば良い」という程度でも買い込んでしまう。欲しくて欲しくて、それでも買えなくて毎日、毎日、そのスピーカーをウインド越しに眺め、恋いこがれてそれでも容易には買えなかった。だから手に入れたときは、感激も強く、その感激にひたりながら聴いた音は生涯忘れられっこない。

 今は、そういう環境が欲しいけれど、すぎし過去は現実の問題としても不可能だ。来てしまった道はもう戻れっこないし、昔、苦労して辿り、足を引きずって歩いた道が、やたらなつかしい。

「あれを鳴らしたら、いいかも」と熱の上ったところで入手しても、堅いボール紙の包装さえとかずに部屋の隅に転がし、忙しさにまぎれて幾日か経ってしまう、というのが常だ。封を切るのももどかしく、箱の底に顔を出したユニットをなでまわした頃がなつかしい。

 若かったあの頃が、うらやましくさえある。物質的な豊かさは、精神を貧しくしてしまうというのは、たぶん真理だろう。

 しかし、それにしても、JBLも変わった。L−26ディケイドが猛烈に売れ、世界的にすごい人気となると、L−26をシリーズ化し、L−16普及型からL−36高級品を加えるという。

 この三種が従来のランサー・シリーズにとって替って、ブックシェルフ型の主力となろう。スタジオ・モニターとして従来からの4320もまたシリーズ化されてクロスオーヴァーを変えた。スタジオ・モニターも新たに大型の4350が新たなるJBLのブランド・イメージ的背景を担って登場した。ひとたび引っ込めたアクエリアス・シリーズが再び、角柱型のアクエリアスを大型化した形でアクエリアスQとして登場した。たぶんH・K(ハーマンカードン)製だろうが片側三〇〇Wの大出力アンプがプロ用のアンプの戦列に加わった。こうした一連の動きをみると、最近のJBLもまた変りつつあるし昔とは変わったと思う。

 現代は、古き良きものがそのままの形で保たれたままでいることを拒否しつくすのか。


 D130が名ばかりのジュウタンを敷いた8畳の洋間、というより板張りの部屋で鳴り始めたのは57年の11月末だった。

 ひと晩中、ウェストミンスター・レーベルの「幻想」を鳴らし続け、初冬のおそい朝が白みがかって、寒くて、毛布を引張り出した。

 D130は、プレーン・バッフルの、たった一メートルたらずの角板にとりつけられたままだったが、自作の6L6GPPの、30Wのアンプで床を響かせた低音は、這い上ってくる感じで体を振るわせた。

 D130がこうして手元にあるのは、僥倖みたいなものだった。

 池田山の奥の接収家屋にいた、アメリカ空軍高級将校の居間の本箱に取り付けられていたD130の音は、最初その広い洋間に足をふみ入れたときに、本物のグランドピアノの姿を探しまわった視線の記憶と共に生々しい。

 ステレオに改造してくれないか、と人づてに依頼され、スピーカーをパイオニアの15インチ二本にとりかえて、余ったD130。大きくうなずきながらオーディオフィデリティのレコードのステレオの音に満足した老軍人が「ウォンチュー? OK、プレゼント!」と上きげんの気前良さがあったからこそ、名前と姿の良さとに惹かれていた願いにも近い憧れが満たされたのだった。重くて、五反田の駅のまだせまい階段の途中で、手を持ちかえ、持ちかえ、自慢気にむき出しのままのD130は、そうでなくても人の目を惹いたが、自分の部屋で音を出すまでのもどかしく、長かった帰路の道すがら。

 このD130のおかげで、プリ・アンプは再三、作り変え、12SL7から12AX7に、それもやっと手に入れたフィリップス製ECC83にたどりつき、トーン回路なしのイコライザーだけに、ヴォリュームとローカット・フィルターと、12AU7のカソードフロアーつきになった。一番の難点は、今までのグッドマンでは何の気にもしなかったモーターゴロが、どうにもならぬくらい目立ったことで、それはまさにコーン紙の大ゆれという形で眼についた。ストラヴィンスキーの「春の祭典」からさらに「兵士の物語」に、それからファリャの「三角帽子」にと、D130になってから、聴く音楽も、不思議なことに小編成の器楽曲に移ってきた。

 もっとも、それは、その頃、昭和30年前後に、そうしたレコードに新しい録音の優れた、いわゆる楽器の音の分離のよいのが多かったためかも知れない。

 そう、そのD130が一番力を発揮したのはピアノであった。多分、今日の標準では高音がずい分足りなかったはずなのに、ピアノのタッチのきわ立った音、フルコンサートの床を圧するような低弦の響き。それは、今までのスピーカーには到底なかったパワフルなエネルギーを、直接体に感じさせた。

 それに、もうひとつ、その頃、すでにハイファイ録音を実現していた、リヴァーサイドや、ブルーノートのデキシーランドが、無類に力強く鳴った。もっともデキシーランドでは、グッドタイム・ジャズのボブ・スコービーのフリスコ・ジャズ・バンドや、ファイアハウス・プラス・ツーの方が、音はずっとクリアーで輝かんばかりの高音や、低音の豊かで圧倒的な響きはただ音だけでさえそれに酔いしれるほどだった。

 D130は、そのころやっと這いまわっていた長男が、センターのアルミ・ダイアフラムを指先でつついて大きく凹ませてしまってその時ばかりは声も出なかった。苦労して、セロテープの接着力によってなんとか元に戻したが、凹んだ跡には泣くに泣けず箱に入れることを思い立ったが、これがまたひとすじ縄ではいかなかった。2・5cm厚の堅いラワン板を見つけてきて、昔、家具を作る手伝いをしたというトーキー屋仲間に頼んで作ってもらった箱は、50×90×120とかなり大きく、カタログからみつけたC−34風の密閉箱であった。しかしこのぶ厚い箱をもってしても、D130の高能率、高エネルギーが補強でガンジガラメの箱をビリつかせた。後蓋の補強板をよけてあけた2cm径のいくつかの穴が20個ぐらいになったら、やっとビリつきがおさまり、バスレフ的なゆたかな低音の響きと変わってくれた。

 しかし、この時すでにはっきりと悟ったのは、ピアノの力強さは、貧弱な平面バッフルにかなわないという事実だった。

 だから今でも、JBLにおいては、バスレフに入れたハイエフェシェンシー系を私はかたくなに拒む。4320も含め。

 D130は、手元にはむろん一本しかない。パイオニアをやめたときに手元に残った38cmのPAX−15BというD130的外観上のフィーリングを持ったスピーカーをステレオ用として使おうと試みたが、形は似ても、音はまるで違って、とうていステレオとはいかず苦心の末終ってしまった。

 D130が一本だったためと、例えばグッドマン・アキシオム80やワーフデル・スーパー12の当時手元にあった他のいかなるスピーカー二本によるステレオとをくらべても、D130の格段に大きいエネルギーと、リアルな楽器の再現性には及びもつかないのに、ステレオはあきらめてしまった。62年、昭和37年になるまで、ステレオはおあずけになってしまった。

 62年に入手した、AR−2とADCポイント4によって、やっとステレオを実現するまでJBL・D130はそれ一本で充分だった。いかなる音楽を楽しむのにも自作の箱に入ったD130一本の方が、はるかに魅力ある音を、響かせていた。

 この原稿を書くのに、古い自作の箱を思い出し、物おきから引っぱり出してみたが、前縁がホンの心持ち、上にそっているだけで、昔と少しも変わらず、陽の光の中に懐しい姿を露わした。湿気とカビで白木の板は昔の悪戦苦闘のあとが所々、色濃く変色していたが、何もかも昔のままで、スピーカーのない大きな取付け穴だけが懐かしくも虚しかった。このD130はその後、アルバイトが高じて半年ほど没頭したフェンダー・アンプの故障修理の際に、断線していたD130Fと、乞われるまま交換して貸して、そのままにまぎれてしまった。手元には断線したD130Fが、一本残っただけであった。

 そのフェンダー・アンプを使う当時のロック・サウンドの有名グループのミュージシャンの所に何度も足を運んだが、そのD130は遂に二度と戻ってこなかったし、そこでJBLと私は中断した。

 175DLHを加えて、2ウェイにしようかなという夢もまったくはかない夢でしかなくなった。

 当時、家庭も、子供も捨ててしまった自分自身の、その日暮しの人生の、明日も定かではない生活の底で、それはあるいは幻の自覚の上だけかも知れぬたったひとつのささえ。それを断たれてしまったのであった。

 オーディオは、JBLのなくなったのと共に我が身から崩れ去ってしまったのかと運命をはかなんだ。


 D130が私に残してくれたものは、ジャズを聴く心の窓を開いてくれたことであった。特にそれも、歌とソロとを楽しめるようになったことだ。

 もともと、アルテック・ランシングとして44年から4年間、アルテックにあってスピーカーを設計したジェイムズ・B・ランシングは、映画音響の基本的な目的たる「会話」つまり「声」の再現性を重視したに違いないし、その特長は、目的は変わっても自ら始めた家庭用高級システムとハイファイ・スピーカーの根本に確立されていたのだろう。

 JBLの、特にD130や130Aのサウンドはバランス的にいって200Hzから900Hzにいたるなだらかな盛り上がりによって象徴され予測されるように、特に声の再現性という点では抜群で、充実していた。

 ビリー・ホリディの最初のアルバムを中心とした「レディ・ディ」はSP特有の極端なナロウ・レンジだが、その歌の間近に迫る点で、JBL以外では例え英国製品でもまったく歌にならなかったといえる。

 JBLによって、ビリー・ホリディは、私の、ただ一枚のレコードとなり得た、そして、そのあとの、自分自身の空白な一期間において、折にふれビリー・ホリディは、というより「レディ・ディ」は、私の深く果てしなく落ち込む心を、ほんのひとときでも引き戻してくれたのだった。

 AR−2は、確かに、小さい箱からは想像できないほどに低音を響かせたし、二つの10cmの高音用は輝かしく、現在のAR−2から考えられぬくらいに力強いが、歌は奥に引込んで前には出てこず、もどかしく、「レディ・ディ」のビリーは雑音にうずもれてしまった。JBLを失なってその翌々年、幸運にも山水がJBLを売り出した。

 D130ではなく、ずっと安いこともあって、LE8Tを、二本買い入れた。
 それで、AR−2と並べて、歌はLE8Tでないと、どうにもならないのを改めて知らされた。

 聴くのは、もうジャズが主体となり、時折、プロコフィエフとフォーレであり、ファリャであった。ただ、ストラヴィンスキーは、なぜかジャズとのすぐあとに聴いても違和感なしに接し得た。

 夫の戻るのを願いつつ家を建てて、それも狭いながらわがままきわまる間取りで、二階には十二畳強の洋室ひとつという家が出き上った時に、妻は二人の子をつれて去った。

 その時には、本当にビリー・ホリディを知っていてよかったと心底思った。そして、D130でなくてもよいけれどもそれはJBLでなければならなかった。

 C53に入ったしE8Tは、歌において、充分満足できたし、レンジも広く気に入ったに違いないが、D130とくらべてJBLサウンドというには、あまりに違った形でしか私に迫ってこないのが物足りない、というより、どうにも我慢できないのであった。

 D130のサウンドでなければ、あのパワフルなエネルギーでなければ、私のオーディオは元に戻ったという気が全然しないのだった。

 たまたま家にきたN君が断線したまま置きざりのD130をみつけて修理をすすめ、それを新品に変えてもう一本のD130と共に、つまり二本の新しいD130をクルマにつんで翌々日にはきてくれた。彼が神様のようにさえ思えた。
 片方は平面バッフル、片方は箱という変則的な形であったがD130がこうしてステレオで鳴り始めた。

 67年の暮だった。

 D130が再び我が家で鳴り出した。

 それも、別れた妻の最後の亭主孝行ともいえる十二畳の多分誰にでもいばれるくらいのリスニング・ルーム風の作りの部屋で、私の手で鳴り始めた。乗り始めたクルマとD130のジャズとで、この頃のひとりボッチの私の二十四時間はそれなりに結構楽しく過ごせたと思う。が、なにか生活にポッカリと空いてしまった穴はバッフルからD130を外した穴のようでもあったが、D130は私の心のうちに夢を育ててくれたのだ、もう一度、オーディオヘの熱い息吹きとやる気を起させた。

 D130という15インチ・フルレンジ・スピーカーは、J・B・ランシングが独立した時の主力製品であった。本来フルレンジなのだから当然、一本のみで、そのまま音楽再生用として充分使用できるわけだが、それがデビューした50年代直前の頃の、つまりLP初期での条件としては充分でも、今日のというよりも、50年代後半以後のレコードに対しては、やはり高音域では物足りない。

D130自体五千Hz以上ではかなり急激に出力が低下し、八千Hz以上ではさらに急激に減衰してしまう。だから今日の録音水準を考えるとそのまま一本でフルレンジ用とするには物足りず、高音調節(トーンコントロール)で相当のハイ・ブーストをしなければならない。しかしそういう状態で使うなら、フルレンジ用としてセンター・ダイアフラムを持った単一の振動板による音響輻射のため、マルチ・スピーカーよりも音像の定位がシャープではっきりと確立している点が他にかけがえのない大きな利点となる。

これは音源として周波数対位相特性のよいためだし、そういう良さをそなえた16cmなど小口径フルレンジと少しも変わらない。その上、大型コーンのため音響変換器(アコースティックトランスデューサー)としての能率の高さ、エネルギーの絶対的な大きさという点では格段の良さを発揮する。つまりジャズやロックの再生のような、間近な楽器の再現性の上では、同じ音像定位がいいといっても小口径スピーカーの比ではない。ジャズにおいて優秀な理由である。

 ところでこうしたD130の本来の良さは何にあるかというと、大きくいってそれまでのスピーカーに比べ、アルテックを通して得たに違いない映画のサウンドの基本たる「人声の帯域の充実」という点と「入力に対応する音響出力のリニアリティの良さ」の二点にしぼられ、これはそれ以後のJBLの圧倒的良さの伝統ともなる。その技術は、強大なるマグネットと、4cmという大口径ヴォイスコイルによる強力なる駆動力と、それを実現するためヴォイスコイルが磁気回路のヨーク幅の半分しか巻いてないので、過大入力に対してもクリップがごくなだらかで、大音量時の直線性が抜群にいいためだ。そうしたD130の本来の良さを充分に認めようとせず、

「高音が出ないから高音用(トゥイーター)を加える」

というのは、音像定位の優秀性を捨て去るようなものである。私自身、D130をただ一本で再生していた期間が十年近くと長いが、その問、トーンコントロールで高音を補正したままだ。高音用をつけたいという気が起きなかったのは入手し難い理由もあるが、特に日本の家屋のように間近で聴く場合、それ以上に音像の定位の良さが欲しかったからだ。D130はできれば2ウェイでなくて一本での良さをもっとよく知るべきだと痛感しているから、よく人にすすめるのだ。

 とはいうものの自分自身はユニットの魅力にとらわれた。


 山水がJBLを扱うようになって、JBLの優れたユニットが割に容易に入手できるようになって、まっさきに狙いをつけたのは、高音用の175DLHだった。

 175DLHは、まるで、出来損いのタケノコみたいだった。遠い宇宙のどこかの星に生えているかもしれない金属性のタケノコだ。

 この妙な恰好は、ホーンの前に付加された音響レンズのためだ。

 音響レンズとはJBLのつけた呼び名だが、それはまさに凹レンズのように、その後からの高音エネルギーを、このレンズの前方に90度の範囲に拡大し、その時の仮想音源はまるでレンズの前面の中心にあるかのようだ。

 175DLHの音響レンズ以前に、こうした着想はなかった。デュフェザー拡散器と呼ばれるものは、スピーカー前面にハの字型に開いた縦長の細い板をおいて、音波をその板に反射させ回折することによって音波を左右に拡散する方法は昔からあったが、パンチング・メタルをホーン開口の前面に重ねて、その小孔群による拡散作用を利用したのは175が初めてである。

 175以前は、ホーンで指向性を拡散しようとする場合、マルチセルラ・ホーンという方式を採用していたが、これは拡散性と寸法とが比例して、形が寸法的に大型になる。パイオニア入社以前に、映画館の音響設備の仕事をしていた関係で、映画館のスクリーンの裏に設置する大型システムの高音用として使われるマルチセルラ・ホーンを以前から持っていて、アダプターをつけ、アルテック802Dユニットを装着して使った時期がある。

ウーファーは当然シアター用の標準機としての515BをつけたA7のそれを用いたが、そのマルチセルラ・ホーンは、たしかに指向性が拡がるものの、その拡散された音波の仮想音源は、マルチセルラ・ホーンの開口からかなり奥まった点になり、ウーファーの振動板位置にくらべて、聴取距離がホーンの方が遠くなる。そのため、楽器の再現性において、音程により、高音ほど奥に引き込んでしまう欠点が気になった。それを補うには、マルチセルラはウーファー箱よりずっと突出して配置しなければならない。A7においてもウーファーの前ショート・ホーンは、ホーンとしての効果よりも、ウーファー振動板が、高音用のホーンの仮想音源点たるホーンネックと、聴き手から等距離に配置する必要があったからである。その点、マルチセルラはA7の箱をもってしても、ホーンを前方に約70cmは突出して配置することが要求されるし、そうなればホーンは天井から吊るす以外にこの十四畳の部屋で使う道はない。

 それにマルチセルラ・ホーンは300Hzカットオフの大型のため、中低域での音が良く、クロスオーヴァー以下の音がよく鳴るが、音像が大きくなり勝ちで、再生レヴェルをよほど下げないと、不自然なくらいに大型の音像を結び、ピアノなどではスケール感がよく出るが、アルト・サックスやトランペットなども、楽器が大型化したように感じられるのだった。特に歌はひどく、歌が大きく響き、50cmほどの大きな唇(くち)になって困った。

 175DLHを気に入った最大の長所は、何よりもこの点にあった。つまり175DLHによる音像の大きさが、今までのマルチセルラのようにふやけずに、小さく焦点を結ぶという感じであった。

 低音用のスピーカーとの配置にしても、175DLHはそれ自体の最前端の位置に音源を感じさせるので、ごく普通の、箱に組込んだユニットの上に高音用を乗せるだけでよい。振動板位置を等距離に合わせるというための努力を意識せずにすむ。

 こうしてマルチセルラが175DLHに変わったことによってそれまでよりマイナスになったのは、ピアノのコンサート・グランドのスケールのある響きと音像が得られなくなったことだ。また175DLHの方は、ステージの奥行と広さの感じが出るが、オーケストラの大編成の和音がゆったりした感じに欠けるのも気になった点だ。

 しかし、他のあらゆる点で、175DLHははっきりと家庭用としての良さを発揮した。例えば、高音域のレンジの広さ、高音の立上りの良さは、ほぼ同一サイズのアルテックの802Dの時よりも数段の差をみせた。

 特にジャズを聴こうとするとき、どうしても間近に鳴るソロ楽器の音をクリアーに出したいと願うと、アルテックのマルチセルラ・ホーン+802DよりもJBL・175DLHの良さがぴったりだった。

 175DLHによって、音像の鮮明な焦点と、音のひとつひとつの立上りの良さを実感として体験したのだった。

 175DLHの特徴のあるパンチング・メタルを重ね合わせた音響レンズは、たしかに指向性を拡散するのに大きな力を発揮した。このパンチング・メタルの間隔をたもち、かつ、音波がホーン内部に反射するのを防ぎ、しかも、ホーンの開口以後に適当な音響抵抗として作用させて、不完全ながらホーン延長として動作させる、という一石三鳥以上の働きをこの音響レンズに受けもたせているのだ。

 ところがこのドーナツ型のフェルトはパンチング・メタルの周辺だけでなく、かなり全面的にホーン開口に蓋をするような形でフェルトが入ることになった結果、ホーン前面へ出てくる音波を、開口付近で吸音減衰させることになり、そのまま能率を低下させながら、ホーンの高音のどぎつさを家庭用としてやわらげているといえる。この音響レンズはこのようにJBL独特の技術で長所に満ちているが、問題点もないわけではない。

 音響レンズをつけたもうひとつの有名なホーンは中音用ユニット375に組合せるべき537−500と呼ばれる中音ホーンと、その音響レンズで、この場合、175DLHと構造的に同一で寸法のみ四倍ぐらい大きくなっている。

 375+537−500も従って、175DLHとほぼ同じ特長と問題点があるということができるのだが、それにしても原形の175DLHがJBLのオリジナル2ウェイの高音ユニットとして果した役割は大きいし、そのままJBLの以後の成功に直接結びついていることは確かだ。

 ところでこうした175の良さは、私自身初めから知っていたわけではなく、初めは形の変わった高音用ユニットなので、その外観的なデザインから受けた迫力に惹かれて手元で鳴らすうちに判ったわけである。何よりも先に、その外観の特徴的な風格が、つまりデザインに期待を持てたし、サウンドはその期待にそむかなかったのだ。何よりも象徴的なのは175DLHが、JBLのマークである!印の形そのままだということ、いや逆かな、175DLHの横顔をそのままJBLのマークとして用いていることが、175DLHのJBLユニットの中の位置というか価値を示しているということである。JBLのサウンドが好きになったら必ずマーク!が気に入るし、そうすると175DLHが欲しくなる、というルートが自然に拓けるのであろう。


 175DLHがN1200ネットワークによって鳴り出してくれると、こんどはいよいよ、ウーファーの箱が気になってくる。JBLにはC35という縦型のバスレフ型、これはワク型の足がついたものでサランは黒っぽい落着いた風格のものと、それに当時改めたばかりのアルミの引抜きの脚をつけたバスレフ、C37があった。

 両方とも同じ寸法の内容積をもっているが、すでに述べたように、バスレフ型の過渡特性の悪さ、つまりスピーカーの基本共振以下に選ばれた箱自体の共振によって周波数特性を半オクターブ低域に拡げるというバスレフ型は、そのまま箱の共振が立上りで時間的な遅れや、立下りにおいて尾を引くという傾向がつきまとう、という点から気に喰わない。楽器の間近な再現ではドラムやメロディ楽器に対してかなりはっきりした立上りのよい響きを要求することになる。

 そのため、バスレフ型では不満足なのだ。D130の二本目の支払いが終わり、175DLHの二本の支払いのめどがついた時点で、山水/JBLにこんどは箱を依頼した。

 家庭用の箱として手頃の大きさのバックロード・ホーンのC40である。
 大きさはC37とほとんど同じ大きさで奥行きのみ少し深く、とうていバックロード・ホーンとは思えぬ小ぶりのC40。

 平面バッフルに次いで、バックロード・ホーンは、立上りや立下りは優秀な特性だ。C40はしかし、山水もまだ注文したことがないとの由で、それではどんなものか判らないが、ともかく注文してとりましょうということであった。四十一年の暮だった。

 四カ月ほどでC40が我が家にやってきた。まだみたことも触れたこともないからといって山水のJBLセクションのメンバーがぞろりと揃ってやってきて、箱の中をあけて構造をみたり、寸法をはかったりして、楽しみながらC40の中にD130を取りつけた。

 C40に入れたD130の低音は、力が強いけれど妙に低音にくせがあって、一定の音程でどすんどすんと響いた。たしかに低域のエネルギー感は満ちているが、低音限界はあまり低くない感じであった。

 高級品ほど鳴らし難いのは常だ。あまりに期待と違う結果に、かえってファイトを駆り立てられることになった。

 どうあってもD130でいい低音を出してやるぞ。

 そこでまずオーソドックスに考えて、低音をいろいろ変えられるように、N1200をやめてマルチ・アンプ駆動を試みた。

 これなら低音アンプそのものの定数を変えて、例えばダンピング・ファクターを選んでみるとか、低音のブーストを図るとか、その周波数を変えたり、ブーストの上昇を変えたりと試せるわけで、それによって高音域まで影響されることはないよう、チャンネル・デヴァイダーでアンプ入力で分けてしまおう。

 C40は開口の周囲の長さと、ホーンのカーブから計算して90Hz以上にしかホーンとしては効かない。そこでホーン型として高能率を期待できるのはその少し下、80Hzぐらいなもので、それ以下は単なるバッフルとしてしか作用しないのだから、もともと低域レンジとしては大きな箱にしてはあまり低域まで出ず、大型バスレフの方が低音まで少なくともオクターヴ下まで出るだろう。

だからアンプでブーストしてみようというわけだ。苦心して自作のデヴァイダー・アンプとトランジスターのハイパワー・アンプとでやっと鳴り始めた低音は、明らかに箱全体が共振して出てくる超低域ではほぼ50Hzまでは楽に鳴ってくれる。箱自体の共振が65Hzほどで、それはハイパワー・アンプで無理やり鳴らすと、轟くように出てくれる。

 JBLのプリSG520のワイドレンジの周波数特性はこうして低域から高域まで、つまりC40と175DLHによって活かされてきた。

 しかしN1200にすると40/40WのJBL・SE400ではどうしても低域はたよりなくなってしまう。そこでパワー・アンプをなんとか良質のものでハイパワーを物色し、当時すでに100W/100Wを実現していたおそらく唯一のアンプ、マランツのモデル16を選んだ。マランツは球のプリ、モデル7のみが手元にあったが。パワー・アンプはモデル16が初めてであった。しかしすでに米軍人のあちこちでよく聴いていたので、ためらうことはなかった。

 ところでマランツ16を用い出してから、試しにということでN1200をLX5にしてみると、なんとウーファーの鳴り方にかなりの差がでてきてLX5の方がD130の輝きある中城がより鮮かになる。オリジナル001システムは175DLHとN1200と130Aウーファーだが、それはD130とりもずっとおとなしい響きだ。LX5にするとD130がより広い帯域において大きなエネルギーを輻射しているのが気に入って、この時からN1200からLX5に替えてしまった。

 さて、175DLHは前述の通り、高域において音響レンズのため、音色的におとなしくされているが、それは音響レンズそのものを外してみるとよく判る。以前の175DLHは音響レンズをとり外せたので試しやすい。ところがレンズを外すと当然のことながら指向性が鋭くなる。鋭くなるのはまあ、いいとして、なによりも困るものはホーンの穴の奥から音が出てくるという感じで、ウーファーの音源と距離的にずれて気になる。

 特にシンバルを聴くと、ドラムは前で鳴り、シンバルは奥に引込んだ感じが強く、ドラマーの定位が変になって困る。トランペットやトロンボーンは、金管でホーンそのものと似て気にならないのだが、サックスのユニゾンなどと、特に女性の歌は響きが奥からやってくるという感じでどうにも我慢ならない。

 それでHL91というホーン・レンズをマークした。このホーンはDLHとほとんど同じだが、レンズはこれまた新しい構造だ。

 スラント・プレートと名付けられた斜めに傾斜した板が並び、正面はホーン開口まで切込んでいるが、その切込みの奥、つまりホーン開口にぴたりと仮想音源が焦点を結んだ感じは175DLHの音響レンズよりも鮮明だ。しかも175DLHのホーンそのものの音、つまり音響レンズによる音のうすまりが全然ないままで指向性が拡散されるという感じだ。そこではっきりと知らされたのは音響レンズがいかにホーン型の高音をソフトに衣がえさせてしまっていたか、という点であった。

 これは、ある意味では「家庭用」という大前提のため、特に昔のオフ・マイク録音のソースの側を考えれば当然かも知れないが、今日のオン・マイク録音のソース側を考えれば、175の音をソフトに仕立て上げる必要性はないといってよかろう。そこで試しに使ったHL91からひとつのステップを企てた、つまり175をHL91プラスLE85と変えよう。

 LE85は、かつて175DLHの強力型として存在した275のマイナー・チェンジ型で、275が指定カットオフ周波数が800Hzであったのに対してLE85は500Hzと使いやすくなっている。

 175は1200HzだからLX5と組合せるのは間違いといわれるかも知れないが、家庭用としてあまり大音量でなければ、ユニット自体の許容範囲が500Hzなので使用は差支えない。

 175DLHにくらべLE85プラスHL91は、それこそ高域の力強さ、輝き、繊密さという点で価格差以上の開きがあり、少なくとも楽器の音を間近に再生することを目的とするならLE85でなければならないと断言した。

 C40の豊麗な低域はLE85で見事にバランスが実感されるという感じであった。


 昭和43年にジャズ・オーディオと名付けたジャズ喫茶を始めたが、このメイン・システムとして、C40をそのままそっくり自作したバックロード・ホーンに入れたD130とLE85プラスHL91で鳴らした。プリはSG520、パワー・アンプはティアックのAS−200のパワー部を流用した。SE400よりハイパワーで、低域にこの60W/60Wのティアックの方が力強かったからだった。

 東京のジャズ喫茶は当時、まだ音がひどく、私の考えるまともなサウンドでジャズを聴かせてやろうと気おって始めたファンと自分自身のための溜り場だった。

 LE85は二年をたたずしてまた手を加えることになる。別に不満があったわけでもないが、常に未知なる音を追いかけたくなるのがオーディオファンなのだ。

 HL91ホーンを375用のスラント・プレート型拡散器のホーン537−509に替えようというわけだ。LE85のスロートは1インチだから、375用2インチヘのアダプターをなんとか作ると、それを介して375用のホーンをLE85で鳴らすわけだ。

 これは思いがけず大成功であった。中音域から中低域にいたる音域がぐっと充実してはっきりと中域の厚みが加わった。

 この改造は今は、2427という2インチ−1インチ・アダプターで容易に実現できる。

 この場合もLE85は500Hzクロスオーヴァーの状態だが、音色的にはまるでクロスオーヴァーを下げて300Hzにしたくらいに差が出たし、明らかに良い方に音を向上でき得た自信がある。

 この自信がそれ以後のホーンをいろいろと変えて音の向上へ結びつける方向を開いたものであった。

 ただLE85のダイアフラムは二度破損した。チャンネル・アンプとして300Hzクロスオーヴァーで試した時期が一時あり、この時にオーヴァー・ドライブしたためだ。ジャズ喫茶ではいつもフル・ヴォリュームでがんがんと音を出していたのと、クロスオーヴァーが低くて、ユニットに音響負荷が加わらなかったための過大振幅でエッジに相当するタンジェンシャルがばらばらになったのだった。

 LE85は何回かの破損を経て、プロ用が発表になった際LE85プロ用としての2420と交換した。2420はLE85よりハイエンドで明らかに高域を強調した音で、ジャズ・サウンド向きといえようか。

 さらにそのプロ用の良さというか違いをもっと追いかけたくなって、375のプロ用2440をついに買い入れた。ついに! 375は2ウェイとしては無理だったが、2440はハイエンドで明らかにかなり強められて2ウェイでも充分聴けるという見込みのもとに2440への道を踏み切った。

 2ウェイ構成ができるという点を見こして375のプロ版2440を用い出したこと。これを537−509によって鳴らしていたが、さらに飛躍的向上を目指して指向性のよい2350ホーンを考慮したのだが、たまたま見付けた木製ホーンの2397ホーンの寸法図を頼りに同じ構造のホーンを自作実験したことはすでに「ステレオ」誌(一九七三年十月)に記した。

 しかし、自作ホーンということでなにか自信がなくて、2440との2ウェイ・システムそのものを正当評価できなかった。

 むろん、いち早く2397を注文したが、入荷待ちのその折、2350を使ってみようかなと莫然と考えていることに気付いた。他人ごとみたいで変な話だが、2350は安くはないし大体あまりに大きすぎるのと、それ以上に気になるのはこの種の扇形(セクトラル)ホーンは仮想音源の位置がセクトラルのかなめに来るので、ウーファーを同一面(聴取位置に対し)に配置しようとすると、ウーファーの箱をアルテックA7みたいに箱の前面からかなり後退させる必要が生じる。

家庭用として、スピーカー・システムの位置が聴き手から遠くない場合こうした高音用の振動板位置をどうしても等距離におかなければならないのだ。家庭用として「巨大」といえるほどの中高音ホーン2350は、ハークネスと組合せるにはあまりに不適当なのだ。しかし、その電気特性の示す優秀性は、私にとって魅力的でありすぎた。あとのことはなんとかなるだろうと、2350を購入してしまった。

 2350はスロート・アダプター2328と組合せなければならないが、このアダプターのせいか2350と組合せた2440はハイエンドが激減してしまう。2350の広指向性を得るためにか、ユニット自体のマグネット回路を貫通した形のショート・ホーンをスタガーするためにか、2328アダプターは内側が球状となっている。ここで音響エネルギーが四方八方に乱反射するのが理由なのかも知れぬ、2350は2440の本来の高域の輝かしさをすっかり失ってしまった。

 たしかに中低域での豊かさという魅力は惜しいのだが、2350はたから家庭用における2ウェイ用のホーンとしては不適当だ。

 そこで、ふたたび537−509の音響レンズを外した形で、指向性の拡散をなんとか得られないかと試してみた。パラゴンの例を試験的にいろいろとやってみたが、反射のためのゆるい大きな球面さえあれば、中高音ホーンを左右に離して内側に向けて配置させる方法はいろいろとおもしろい資料(データ)を蓄積できる。

 ただ、あまりに多角的なファクターが多すぎて、どの程度離すべきか、どの程度の球面に反射させるべきか定かではなく、自信を持てる鳴らし方はおそらく数ケ月いや半年ぐらいの試聴を経なければ結論が出まい。

 しかし、パラゴンを参考にぜひ永く試みたい方法で、興味を惹く。

 ところで、そんなことをくり返している時やっと待ちに待った2397が手元にきた。本物を見て、これを模して自作したホーンがいかに不完全であるかを思い知った。2397は内側を五分割しているついたてが飛行機の翼の断面のように流線形でエキスポーネンシャル・ホーンを形成していたのである。予想していたアルテック511Bホーンのような単なるついたてではなくて、精密なるマルチセルラ・ホーンとなった完壁なJBL製品だった。

 511Bよりひとまわり大きくペッタンコなホーン2397と組合せた2440は繊細な、鮮明な高音ユニットとなった。今までのいかなるホーンよりも2440はハークネスとのいかにもバランスもよく、木製ホーンらしく鮮かさの中に品の良いやわらかさをたたえているのである。

 LX5相当といわれる3115ネットワークとの組合せで鳴るこのユニットは、少々品が良すぎるくらいだが、それはプロ用ネットワーク特有の、高音用のレヴェルをかなりおさえられているせいかもしれない。

 2397は当然のことながら、ハークネスとの組合せに際してはセクトラルの部分を前方につき出すような形で配置するが、2440の重量が木製ホーンにはるかに優るので設置しやすく、いかにも機能的で、見た眼も非常にシャープで音もすがたも2350の比ではない。

 なんといっても嬉しいのは2397ホーンになって、スクラッチがきわだって目立たなくなった点だ。スクラッチだけではない。一番好きなレコードであるビリー・ホリディの「レディ・ディ」が本来持っているSPのシャーシャー・ノイズまでも、低くおさえられて聴ける点だ。ビリーの若々しい生(うぶ)でひたむきな声が、いっそう可憐さを増したことには何にもましてたまらなく嬉しい。今までいかなるテクニックでも達せられなかったレディが若返ったのである。

 とはいっても2397、こんなに気に入っているのだが、これが決して最終的な形とはなるまい。マランツ16、ケンソニックP−300、ダィナコ400と大出力アンプを鳴らすたびに、その低音の迫力と、加えて高音の良さも微妙に変わるし、最近加えられたテクニクスのSU−6600によって、また、高域の微密さを加えた。そうなればなるで高音ユニットに2405を加える以前に何かを替えることになるだろう。何かはまだ私にも判らない。それが何か定かになるまでがまた限りない楽しみだ (一九七四年)
http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_23_1.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c13

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
14. 中川隆[-10375] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:29:09 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[38]
40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その1)

ブランド名としてのJBLときいて、思い浮べるモノは人によって異る。

現在のフラッグシップのDD66000をあげる人もいるだろうし、

1970年代のスタジオモニター、そのなかでも4343をあげる人、

オリンパス、ハークネス、パラゴン、ハーツフィールドといった、

コンシューマー用スピーカーシステムを代表するこれらをあげる人、

最初に手にしたJBLのスピーカー、ブックシェルフ型の4311だったり、20cm口径のLE8Tだったり、

ほかにもランサー101、075、375、537-500など、いくつもあるはず。


けれどJBLといっても、ブランドのJBLではなく、James Bullough Lansing ということになると、多くの人が共通してあげるモノは、やはりD130ではないだろうか。

私だって、そうだ。James Bullough Lansing = D130 のイメージがある。

D130を自分で鳴らしたことはない。実のところ欲しい、と思ったこともなかった。
そんな私でも、James Bullough Lansing = D130 なのである。

D130は、James Bullough Lansing がJBLを興したときの最初のユニットではない。

最初に彼がつくったのは、

アルテックの515のセンターキャップをアルミドームにした、といえるD101フルレンジユニットである。

このユニットに対してのアルテックからのクレームにより、James Bullough Lansing はD101と、細部に至るまで正反対ともいえるD130をつくりあげる。

そしてここからJBLの歴史がはじまっていく。

D130はJBLの原点ではあっても、いまこのユニットを鳴らすとなると、意外に使いにくい面もある。

まず15インチ口径という大きさがある。

D130は高能率ユニットとしてつくられている。JBLはその高感度ぶりを、0.00008Wで動作する、とうたっていた。

カタログに発表されている値は、103dB/W/mとなっている。

これだけ高能率だと、マルチウェイにしようとすれば、中高域には必然的にホーン型ユニットを持ってくるしかない。

もっともLCネットワークでなく、マルチアンプドライヴであれば、低能率のトゥイーターも使えるが……。

当然、このようなユニットは口径は大きくても低域を広くカヴァーすることはできない。

さらに振動板中央のアルミドームの存在も、いまとなっては、ときとしてやっかいな存在となることもある。

これ以上、細かいことをあれこれ書きはしないが、D130をベースにしてマルチウェイにしていくというのは、 思っている以上に大変なこととなるはずだ。

D130の音を活かしながら、ということになれば、D130のウーファー販である130Aを使った方がうまくいくだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=5424

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その2)

タイムマシーンが世の中に存在するのであれば、オーディオに関することで幾つか、その時代に遡って確かめたいことがいくつもある。

そのひとつが、JBLのD101とD130の音を聴いてみることである。

D101はすでに書いてように、アルテックの同口径のウーファーをフルレンジにつくり直したように見える。

古ぼけた写真でみるかぎり、センターのアルミドーム以外にはっきりとした違いは見つけられない。

だから、アルテックからのクレームがきたのではないだろうか。

このへんのことはいまとなっては正確なことは誰も知りようがないことだろうが、
ただランシングに対する、いわば嫌がらせだけでクレームをつけてきたようには思えない。

ここまで自社のウーファーとそっくりな──それがフルレンジ型とはいえ──ユニットをつくられ売られたら、まして自社で、そのユニットの開発に携わった者がやっているとなると、なおさらの、アルテック側の感情、それに行動として当然のことといえよう。

しかもランシングは、ICONIC(アイコニック)というアルテックの商標も使っている。

だからランシングは、D130では、D101と実に正反対をやってユニットをつくりあげた。

まずコーンの頂角が異る。アルテック515の頂角は深い。D101も写真で見ると同じように深い。

それにストレート・コーンである。

D130の頂角は、この時代のユニットのしては驚くほど浅い。

コーンの性質上、まったく同じ紙を使用していたら、頂角を深くした方が剛性的には有利だ。

D130ほど頂角が浅くなってしまうと、コーン紙そのものを新たにつくらなければならない。

それにD130のコーン紙はわずかにカーヴしている。

このことと関係しているのか、ボイスコイル径も3インチから4インチにアップしている。

フレームも変更されている。

アルテック515とD101では、フレームの脚と呼ぶ、コーン紙に沿って延びる部分が4本に対し、

D130では8本に増え、この部分に補強のためにいれている凸型のリブも、

アルテック515、JBLのD101ではコーンの反対側、つまりユニットの裏側から目で確かめられるのに対し、

D130ではコーン側、つまり裏側を覗き込まないと視覚的には確認できない。

これは写真では確認できないことだし、なぜかD101をとりあげている雑誌でも触れられていないので、 断言はできないけれど、おそらくD101は正相ユニットではないだろうか。

JBLのユニットが逆相なのはよく知られていることだが、それはD101からではなくD130から始まったことではないのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=5431

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その3)

D101とD130の違いは、写真をみるだけでもまだいくつかある。

もし実物を比較できたら、もっといくつもの違いに気がつくことだろう。

何も知らず、D101とD130を見せられたら、同じ会社がつくったスピーカーユニットとは思えないかもしれない。

D101が正相ユニットだとしたら、D130とはずいぶん異る音を表現していた、と推察できる。

アルテックとJBLは、アメリカ西海岸を代表する音といわれてきた。
けれど、この表現は正しいのだろうか、と思う。

たしかに東海岸のスピーカーメーカーの共通する音の傾向と、アルテックとJBLとでは、このふたつのブランドのあいだの違いは存在するものの、西海岸の音とひとくくりにしたくなるところはある。

けれど……、といいたい。

アルテックは、もともとウェスターン・エレクトリックの流れをくむ会社であることは知られている。アルテックの源流となったウェスターンエレクトリックは、ニューヨークに本社を置いていた。アルテックの本社も最初のうちはニューヨークだった。あえて述べることでもないけれど、ニューヨークは東海岸に位置する。

アルテックが西海岸のハリウッドに移転したのは、1943年のことだ。
1950年にカリフォルニア州ビヴァリーヒルズにまた移転、
アナハイムへの工場建設が1956年、移転が1957年となっている。

1974年にはオクラホマにエンクロージュア工場を建設している。

アルテックの歴史の大半は西海岸にあったとはいうものの、もともとは東海岸のメーカーである。
つまりわれわれがアメリカ西海岸の音と呼んでいる音は、アメリカ東海岸のトーキーから派生した音であり、アメリカ東海岸の音は、最初から家庭用として生れてきた音なのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=5433

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その4)

一方のJBL(そしてランシング)はどうだろうか。

ランシングは1902年1月14日にイリノイ州に生れている。

1925年、彼はユタ州ソルトレーク・シティに移っている。西へ向ったわけだ。
ここでコーン型スピーカーの実験・自作をおこない、この年の秋、ケネス・デッカーと出逢っている。

1927年、さらに西、ロサンジェルスにデッカーとともに移り、サンタバーバラに仕事場を借り、3月9日、Lansing Manufacturing Company はカリフォルニア州法人として登録される。

この直前に彼は、ジェームズ・マーティニから、ジェームズ・バロー・ランシングへと法的にも改名している。

このあとのことについて詳しくしりたい方は、2006年秋にステレオサウンドから発行された「JBL 60th Anniversary」を参照していただきたい。

この本の価値は、ドナルド・マクリッチーとスティーヴ・シェル、ふたりによる「JBLの歴史と遺産」、それに年表にこそある、といってもいい。

それに較べると、前半のアーノルド・ウォルフ氏へのインタヴュー記事は、読みごたえということで(とくに期待していただけに)がっかりした。
同じ本の中でカラーページを使った前半と、そうではない後半でこれほど密度の違っているのもめずらしい、といえよう。

1939年,飛行機事故で共同経営者のデッカーを失ったこともあって、1941年、ランシング・マニファクチェアリングは、アルテック・サーヴィスに買収され、Altec Lansing(アルテック・ランシング)社が誕生することとなる。

ランシングは技術担当副社長に就任。

そして契約の5年間をおえたランシングは、1946年にアルテック・ランシング社からはなれ、ふたたびロサンジェルスにもどり、サウススプリングに会社を設立する。
これが、JBLの始まり、となるわけだ。

(ひとつ前に書いているように、1943年にはアルテックもハリウッドに移転している。)

とにかく、ランシングは、つねに西に向っていることがわかる。
http://audiosharing.com/blog/?p=5447

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その5)

D101は資料によると”General Purpose”と謳われている。
PAとして使うことも考慮されているフルレンジユニットであった。

よくランシングがアルテックを離れたのは劇場用の武骨なスピーカーではなく、家庭用の優秀な、そして家庭用としてふさわしい仕上げのスピーカーシステムをつくりたかったため、と以前は言われていた。

その後、わかってきたのは最初からアルテックとの契約は5年間だったこと。
だから契約期間が終了しての独立であったわけだ。

アルテックのとの契約の詳細までは知らないから、ランシングがアルテックに残りたければ残れたのか、それとも残れなかったのかははっきりとしない。
ただアルテックから離れて最初につくったユニットがD101であり、ランシングがアルテック在籍時に手がけた515のフルレンジ的性格をもち、 写真でみるかぎり515とそっくりであったこと、そしてGeneral Purposeだったことから判断すると、 必ずしも家庭用の美しいスピーカーをつくりたかった、ということには疑問がある。

D101ではなく最初のスピーカーユニットがD130であったなら、その逸話にも素直に頷ける。けれどD101がD130の前に存在している。

ランシングは自分が納得できるスピーカーを、自分の手で、自分の名をブランドにした会社でつくりたかったのではないのか。

だからこそ、D101とD130を聴いてみたい、と思うし、もしD101に対してのアルテック側からのクレームがなく、そのままD101をつくり続け、このユニットをベースにしてユニット開発を進めていっていたら、おそらくD130は誕生しなかった、ともいえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=5500


115. 2013年9月03日 02:51:33 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その6)

JBLのD130というフルレンジユニットとは、いったいどういうスピーカーユニットなのか。

JBLにD130という15インチ口径のフルレンジユニットがあるということは早い時期から知っていた。

それだけ有名なユニットであったし、JBLの代名詞的なユニットでもあったわけだが、じつのところ、さしたる興味はなかった。

当時は、まだオーディオに関心をもち始めたばかり若造ということもあって、D130はジャズ専用のユニットだから、私には関係ないや、と思っていた。

1979年にステレオサウンド別冊としてHIGH-TECHNIC SERIES 4が出た。
フルレンジユニットだけ一冊だった。

ここに当然のことながらD130は登場する。

試聴は岡俊雄、菅野沖彦、瀬川冬樹の三氏によって、1辺2.1mの米松合板による平面バッフルにとりつけられて行われている。

フルレンジの比較試聴としては、日本で行われたものとしてここまで規模の大きいものはないと思う。おそらく世界でも例がないのではなかろうか。

この試聴で使われた平面バッフルとフルレンジの音は、当時西新宿にあったサンスイのショールームでも披露されているので実際に聴かれた方もおいでだろう。
このときほと東京に住んでいる人をうらやましく思ったことはない。


HIGH-TECHNIC SERIESでのD130の評価はどうだったのか。

岡先生、菅野先生とも、エネルギー感のものすごさについて語られている。
瀬川先生は、そのエネルギー感の凄さを、もっと具体的に語られている。

引用してみよう。
     *

ジャズになって、とにかくパワーの出るスピーカーという定評があったものですから、どんどん音量を上げていったのです。すると、目の前のコーヒーカップのスプーンがカチャカチャ音を立て始め、それでもまだ上げていったらあるフレーズで一瞬われわれの鼓膜が何か異様な音を立てたんです。それで怖くなって音量を絞ったんですけど、こんな体験はこのスピーカー以外にはあまりしたことがありませんね。菅野さんもいわれたように、ネルギー感が出るという点では希有なスピーカーだろうと思います。

     *

このときのD130と同じ音圧を出せるスピーカーは他にもある。
でもこのときのD130に匹敵するエネルギー感を出せるスピーカーはあるのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=5502

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その7)

凄まじいユニット、というのが、私のD130に対する第一印象だった。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には37機種のフルレンジが登場している。

10cm口径から38cm口径まで、ダブルコーンもあれば同軸型も含まれている。

これらの中には、出力音圧レベル的にはD130に匹敵するユニットがある。

アルテックの604-8Gである。

カタログ発表値はD130が103dB/W/m、604-8Gが102dB/W/m。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には実測データがグラフで載っていて、これを比較すると、D130と604-8Gのどちらが能率が高いとはいえない。

さらに残響室内における能率(これも実測値)があって、D130が104dB/W/m、604-8Gが105dB/W/mと、こちらは604のほうがほんのわずか高くなっている。

だから、どちらが能率が高いとは決められない。

どちらも高い変換効率をもっている、ということが言えるだけだ。

だが、アルテック604-8Gの試聴のところには、D130を印象づけた「エネルギー感」という表現は、三氏の言葉の中には出てこない。

もちろん記事は編集部によってまとめられたものだから、 実際に発言されていても活字にはなっていない可能性はある。

だが三氏の発言を読むかぎり、おそらく「エネルギー感」が出ていたとしても、D130のそれとは違うニュアンスで語られたように思える。

ここでも瀬川先生の発言を引用しよう。

     *

ジャズの場合には、この朗々とした鳴り方が気持よくパワーを上げてもやかましくならず、どこまでも音量が自然な感じで伸びてきて、楽器の音像のイメージを少しも変えない。そういう点ではやはり物すごいスピーカーだということを再認識しました。
     *

おそらく604-Gのときにも、D130と同じくらいの音量は出されていた、と思う。
なのにここではコーヒーカップのスプーンは音を立てていない。
http://audiosharing.com/blog/?p=5504

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その8)

D101では、コーヒーカップのスプーンは、音を立てただろうか。

おそらく立てない、と思う。

アルテックの604シリーズの原形はランシングの設計だし、604のウーファーは、やはりランシング設計の515相当ともいわれている。

その604ではスプーンが音を立てなかったということは、同じく515をベースにフルレンジ化したD101も、スプーンは音を立てない、とみている。

以前、山中先生が、ウェスターン・エレクトリックの594を中心としたシステムのウーファーに使われていたアルテックの515を探したことがあった。

山中先生からHiVi編集長のOさんのところへこ話が来て、そらに私のところにOさんから指示があったわけだ。

いまでこそ初期の515といってもわりとすぐに話が通じるようになっているが、当時はこの時代のスピーカーユニットを取り扱っている販売店に問い合わせても、まず515と515Bの違いについて説明しなければならなかった。

それこそステレオサウンドに広告をだしている販売店に片っ端から電話をかけた。
そしてようやく515と515Bの違いについて説明しなくても、515がどういうユニットなのかわかっている販売店にたどりつけた。
すぐ入荷できる、ということでさっそく編集部あてに送ってもらった。

届いた515は、私にとってはじめてみる515でもあったわけで、箱から取り出したその515は、数十年前に製造されたものと思えないほど状態のいいモノだった。
それでHiViのOさんとふたりで、とにかくどんな音が出るんだろうということで、トランジスターアンプのイヤフォン端子に515をつないだ。

このとき515から鳴ってきた音は、実に澄んでいた。

大型ウーファーからでる音ではなく、大型フルレンジから素直に音が細やかに出てくる感じで、正直、515って、こんなにいいユニット(ウーファーではなくて)と思ったほどだった。

もしD130で同じことをしたら、音が出た瞬間に、たとえ小音量ではあってもそのエネルギー感に驚くのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=5510


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その9)


D130は、凄まじいユニットだと、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだときに、そう思った。

そしてHIGH-TECHNIC SERIES 4のあとに、私は「オーディオ彷徨」を読んだ。

「オーディオ彷徨」1977年暮に第一版が出ているが、私が手にして読んだのは翌年春以降に出た第二版だった。

「オーディオ彷徨」を読み進んでいくうちに、D130の印象はますます強くはっきりとしたものになってきた。

岩崎先生の文章を読みながら、こういうユニットだからこそ、コーヒーカップのスプーンが音が立てるのか、とすっかり納得していた。

D130よりも出来のいい、優秀なスピーカーユニットはいくつもある。

けれど「凄まじい」と呼べるスピーカーユニットはD130以外にあるだろうか。

おそらくユニット単体としてだけみたとき、D130とD101では、後者のほうが優秀だろうと思う。
けれど、音を聴いていないから、515や604-8Gを聴いた印象からの想像でしかないが、D101には、D130の凄まじさは微塵もなかったのではないだろうか。
どうしてもそんな気がしてしまう。

D130の生み出すにあたって、ランシングはありとあらゆることをアルテック時代にやってきたことと正反対のことをやったうえで、それは、しかし理論的に正しいことというよりも、ランシングの意地の結晶といえるはずだ。

素直な音の印象の515(それにD101)と正反対のことをやっている。
515は、アルテック時代にランシングがいい音を求めて、優秀なユニットをつくりるためにやってきたことの正反対のことをあえてやるということ──、

このことがもつ意味、そして結果を考えれば、D130は贔屓目に見ても、優秀なスピーカーユニットとは呼びにくい、どころか呼べない。

だからD130は人を選ぶし、その凄まじさゆえ強烈に人を惹きつける。

1 Comment 坂野博行 8月 13th, 2011REPLY))

私は高校生の頃604-8Gの魅力を知り、これこそが自分にとってのベストSPではないか!と思いながらも、大学時代、偶然目の前に来た中古のD130に手を出してしまいました。

D130は、乗りこなせたら素晴らしだろうな、と感じさせることにかけては1番のユニットでしょう。しかしこのことは、もうこれで、と思えるほど御せた状態に並大抵では、ほぼ到達できないことの裏返しとも言えそうです。

当時はともかく、現在では欠陥品と呼ぶ人がいてもおかしくありません。
自分でも使い続けていることが不思議なくらいですが、『次に聴く時はもしかしたら・・』と期待させる強さを持っていることは確かです。そう、モノが持つ意志の強さ、みたいなものです。
http://audiosharing.com/blog/?p=5513

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その10)

私は、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだあと、そう経たないうちに「オーディオ彷徨」を読んだことで、D130を誤解することなく受けとることができた。
もちろん、このときD130の音は聴いたことがなかったし、実物を見たこともなかった。

HIGH-TECHNIC SERIES 4の記事をだけを読んで(素直に読めばD130の凄さは伝わってくるけれども)、一緒に掲載されている実測データを見て、D130の設計の古さを指摘して、コーヒーカップのスプーンが音を立てたのは、歪の多さからだろう、と安易な判断を下す人がいておかしくない。

昨日書いたこの項の(その9)に坂野さんがコメントをくださった。
そこに「現在では欠陥品と呼ぶ人がいておかしくありません」とある。

たしかにそうだと思う。現在に限らず、HIGH-TECHNIC SERIES 4が出たころでも、そう思う人がいてもおかしくない。

D130は優秀なスピーカーユニットではない、欠点も多々あるけれども、欠陥スピーカーでは、断じてない。

むしろ私はいま現行製品のスピーカーシステムの中にこそ、欠陥スピーカーが隠れている、と感じている。このことについて別項でふれているので、ここではこれ以上くわしくは書かないが、第2次、第3次高調波歪率の多さにしても、その測定条件をわかっていれば、必ずしも多いわけではないことは理解できるはずだ。

HIGH-TECHNIC SERIES 4での歪率はどのスピーカーユニットに対しても入力1Wを加えて測定している。

つまり測定対象スピーカーの音圧をすべて揃えて測定しているわけではない。

同じJBLのLE8Tも掲載されている。

LE8Tの歪率はパッと見ると、圧倒的にD130よりも優秀で低い。

けれどD130の出力音圧レベルは103dB/W/m、LE8Tは89dB/W/mしかない。14dBもの差がある。
いうまでもなくLE8TでD130の1W入力時と同じ音圧まであげれば、それだけ歪率は増える。
それがどの程度増えるかは設計にもよるため一概にいえないけれど、単純にふたつのグラフを見較べて、こっちのほうが歪率が低い、あっちは多すぎる、といえるものではないということだ。

D130と同じ音圧の高さを誇る604-8Gの歪率も、だからグラフ上では多くなっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=5537


116. 2013年9月03日 03:01:36 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その11)


空気をビリビリと振るわせる。ときには空気そのものをビリつかせる。

「オーディオ彷徨」とHIGH-TECHNIC SERIES 4を読んだ後、私の裡にできあがったD130像が、そうだ。

なぜD130には、そんなことが可能だったのか。

空気をビリつかせ、コーヒーカップのスプーンが音を立てるのか。

正確なところはよくわからない。

ただ感覚的にいえば、D130から出てくる、というよりも打ち出される、といったほうがより的確な、そういう音の出方、つまり一瞬一瞬に放出されるエネルギーの鋭さが、そうさせるのかもしれない。

D130の周波数特性は広くない。むしろ狭いユニットといえる。

D130よりも広帯域のフルレンジユニットは、他にある。

エネルギー量を周波数軸、時間軸それぞれに見た場合、D130同等、もしくはそれ以上もユニットもある。

だが、ただ一音、ただ一瞬の音、それに附随するエネルギーに対して、D130がもっとも忠実なユニットなのかもしれない。だからこそ、なのだと思っている。

そしてD130がそういうユニットだったからこそ、岩崎先生は惚れ込まれた。

スイングジャーナル1970年2月号のサンスイの広告の中で、こう書かれている。

     *

アドリブを重視するジャズにおいては、一瞬一瞬の情報量という点で、ジャズほど情報量の多いものはない。一瞬の波形そのものが音楽性を意味し、その一瞬をくまなく再現することこそが、ジャズの再生の決め手となってくる。

     *

JBL・D130の本質を誰よりも深く捉え惚れ込んでいた岩崎先生だからこその表現だと思う。
こんな表現は、ジャズを他のスピーカーで聴いていたのでは出てこないのではなかろうか。
D130でジャズで聴かれていたからこその表現であり、この表現そのものが、D130そのものといえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=5542

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その12)

JBLのD130の息の長いスピーカーユニットだったから、初期のD130と後期のD130とでは、いくつかのこまかな変更が加えられ、音の変っていることは岩崎先生自身も語られている。

とはいえ、基本的な性格はおそらくずっと同じのはず。
ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4(1979年)で試聴対象となったD130は、いわば後期モデルと呼んでもいいだけの時間が、D130の登場から経っているものの、試聴記を読めば、D130はD130のままであることは伝わってくる。

同程度のコンディションの、製造時期が大きく異るD130を直接比較試聴したら、おそらくこれが同じD130なのかという違いは聴きとれるのかもしれない。

でも、D130を他のメーカーのスピーカーユニット、もしくはスピーカーシステムと比較試聴してしまえば、D130の個性は強烈なものであり、いかなるほかのスピーカーユニット、スピーカーシステムとは違うこと、そして同じJBLの他のコーン型ユニットと比較しても、D130はD130であることはいうまでもない。

そのD130は何度か書いているようにランシングがJBLを興したときの最初のスピーカーユニットではない。
D101という、アルテックのウーファー、515のフルレンジ版といえるのが最初であり、これに対するアルテックにクレームがあったからこそ、D130は生れている。

ということは、もしD101にアルテックのクレームがなかったら、D130は登場してこなかったはず。

となれば、その後のJBLの歴史は、いまとはかなり異っていた可能性が大きい。
かりにそうなっていたら、つまりD130がこの世に存在してなかったら、岩崎先生のオーディオ人生はどうなっていたのか、いったいD130のかわり、どのスピーカーユニット、スピーカーシステムを選択されていたのか、そしてスイングジャーナル1970年2月号のサンスイの広告で書かれた次の文章──、

この項の(その11)で引用した文章をもう一度引用しておく。

     *

アドリブを重視するジャズにおいては、一瞬一瞬の情報量という点で、ジャズほど情報量の多いものはない。一瞬の波形そのものが音楽性を意味し、その一瞬をくまなく再現することこそが、ジャズの再生の決め手となってくる。

     *

この文章(表現)は生れてきただろうか──、そんなことを考えてしまう。

おそらくD101では、D130のようにコーヒーカップのスプーンのように音は立てない、はずだからだ。

そう考えたとき、ランシングのD101へのアルテックのクレームがD130を生み、そのD130との出逢いが……、ここから先は書かなくてもいいはず。
http://audiosharing.com/blog/?p=6917


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その13)

D130は厳密にはJBLの出発点とは呼びにくい。

実質的にはD130が出発点ともいえるわけだが、事実としてはD101が先にあるのだから、D130はJBLの特異点なのかもしれない。

そのD130の実測データは、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4に出ている。

無響室での周波数特性(0度、30度、60度の指向特性を併せて)と、残響室でのピンクノイズとアナライザーによるトータル・エネルギー・レスポンスがある。

このどちらの特性もお世辞にもワイドレンジとはいえない。
D130はアルミ製のセンターキャップの鳴りを利用しているため、無響室での周波数特性では0度では1kHz以上ではそれ以下の帯域よりも数dB高い音圧となっている。
といってもそれほど高い周波数まで伸びているわけではなく、3kHzでディップがあり、その直後にピークがあり、5kHz以上では急激にレスポンスが低下していく。

これは共振を利用して高域のレスポンスを伸ばしていることを表している。
周波数特性的には0度の特性よりも30度の特性のほうが、まだフラットと呼べるし、グラフの形も素直だ。

低域の特性も、38cm口径だがそれほど低いところまで伸びているわけではない。
100dBという高い音圧を実現しているのは200Hzあたりまでで、そこから下はゆるやかに減衰していく。

100Hzでは200Hzにくらべて約-4dB落ち、50Hzでの音圧は91dB程度になっている。
トータル・エネルギー・レスポンスでも5kHz以上では急激にレスポンスが低下し、フラットな帯域はごくわずかなことがわかる。

周波数特性的にはD130よりもずっと優秀なフルレンジユニットが、HIGH-TECHNIC SERIES 4には載っている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場するフルレンジユニットの中には、アルテックの604-8GやタンノイのHPDシリーズのように、 同軸型2ウェイ(ウーファーとトゥイーターの2ボイスコイル)のものも含まれている。

それらを除くと、ボイスコイルがひとつだけのフルレンジユニットとしてはD130は非常に高価もモノである。

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場するボイスコイルひとつのユニットで最も高価なのは、平面振動板の朋、SKW200の72000円であり、D130はそれに次ぐ45000円。このときLE8Tは30000円だった。
http://audiosharing.com/blog/?p=6920

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その14)


スピーカーユニット、それもコーン型ユニットの測定はスピーカーユニットだけでは行なえない。
なんらかの平面バッフルもしくはエンクロージュアにとりつけての測定となる。

IECでは平面バッフルを推奨していた(1970年代のことで現在については調べていない)。

縦1650mm、横1350mmでそれぞれの中心線の交点から横に150mm、上に225mm移動したところを中心として、スピーカーユニットを取りつけるように指定されている。

日本ではJIS箱と呼ばれている密閉型エンクロージュアが用いられる。

このJIS箱は厚さ20mmのベニア板を用い、縦1240mm、横940mm、奥行540mm、内容積600リットルのかなり大型のものである。

ステレオサウンド別冊HIGH-TRCHNIC SERIES 4で、後者のJIS箱にて測定されている。

IEC標準バッフルにしても、JIS箱にしても、測定上理想とされている無限大バッフルと比較すると、バッフル効果の、低域の十分に低いところまで作用しない点、
エンクロージュアやバッフルが有限であるために、ディフラクション(回折)による影響で、周波数(振幅)特性にわずかとはいえ乱れ(うねり)が生じる。

無限大バッフルに取りつけた状態の理想的な特性、つまりフラットな特性と比べると、JIS箱では200Hzあたりにゆるやかな山ができ、500Hzあたりにこんどはゆるやかで小さな谷がてきる。

この山と谷は、範囲が小さくなり振幅も小さくなり、周期も短くなっていく。

IEC標準バッフルでは100Hzあたりにゆるやかな山ができ、400Hzあたりにごくちいさな谷と、JIS箱にくらべると周期がやや長いのは、バッフルの面積が大きいためであろう。

どんなに大きくても有限のバッフルなりエンクロージュアにとりつけるかぎりは、 特性にもバッフル、エンクロージュアの影響が多少とはいえ出てくることになる。

ゆえに実測データの読み方として、複数の実測データに共通して出てくる傾向は、
いま述べたことに関係している可能性が高い、ということになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6928

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その15)

HIGH-TECHNIC SERIES 4に登場しているJBLのユニットは、

LE8T(30000円)、D123-3(32000円)、2115A(36000円)、D130(45000円)、2145(65000円)の5機種で、

2145は30cmコーン型ウーファーと5cmコーン型トゥイーターの組合せによる同軸型ユニットで、いわゆる純粋なシングルボイスコイルのフルレンジユニットはLE8T、D123-3、2115A、D130であり、これらすべてセンターキャップにアルミドームを採用している(価格はいずれも1979年当時のもの)。

LE8Tは20cm口径の白いコーン紙、

D123-3は30cm口径でコルゲーション入りのコーン紙、

2115Aは20cm口径で黒いコーン紙、D130は38cm口径。

2115AはLE8Tのプロフェッショナル・ヴァージョンと呼べるもので、コーン紙の色こそ異るものの、磁気回路、フレームの形状、それにカタログ上のスペックのいくつかなど、 共通点がいくつもある中で、能率はLE8Tが89dB/W/mなのに対し2115Aは92dB/W/mと、3dB高くなっている。

この3dBの違いの理由はコーン紙の色、つまりLE8Tのコーン氏に塗布されているダンピング材によるものといって間違いない。

LE8Tはこのことかが表しているように、全体に適度にダンピングを効かしている。

このことはHIGH-TECHNIC SERIES 4に掲載されている周波数・指向特性、第2次・第3次高調波歪率からも伺える。

周波数・指向特性もLE8Tのほうがあきらかにうねりが少ないし、 高調波歪率もLE8Tはかなり優秀なユニットといえる。

高調波歪率のグラフをみていると、基本的な設計が同じスピーカーユニットとは思えないほど、LE8Tと2115Aは、その分布が大きく異っている。

2115AにもD130と同じように5kHzあたりにアルミドームの共振によるピークががある。

D123-3にもやはり、そのピークは見られる。

さらにこのピークとともに、第2次高調波歪が急激に増しているところも、D130と共通している。

ところがLE8Tこの高調波歪も見事に抑えられている。

LE8Tのこういう特徴は、試聴記にもはっきりと出ている。
http://audiosharing.com/blog/?p=6939



117. 2013年9月03日 03:08:40 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その16)

ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4で、菅野先生は2115Aについて、こう語られている。

     *

オーケストラのトゥッティの分解能とか弦のしなやかさという点では、LE8Tに一歩譲らざるを得ないという感じです。ところがジャズを聴きますと、LE8Tのところでいった不満は解消されて、むしろコクのある脂の乗った、たくましいテナーサックスの響きが出てきます。ベースも少し重いけれど積極的によくうなる。そういう点で、この2115はLE8Tの美しさというものを少し殺しても、音のバイタリティに富んだ音を指向しているような感じです。

     *

瀬川先生は、こんなふうに、2115AとLE8Tの違いについて語られている。

     *

2115の方がいろいろな意味でダンピングがかかっていないので、それだけ能率も高くなり、いま菅野さんがいわれたような音の違いが出てきているんだと思うんです確かに。2115は緻密さは後退していますが、そのかわり無理に抑え込まない明るさ、あるいはきわどさすれすれのような音がしますね。どちらが好きかといわれれば、ぼくはやはりLE8Tの方が好ましいと思います。

(中略)そもそもJBLのLEシリーズというのは、能率はある程度抑えても特性をフラットにコントロールしようという発想から出てきたわけですから、よくいえば理知的ですがやや冷たい音なんです。ですからあまりエキサイトしないんですね。
     *

LE8Tは優秀なフルレンジユニットだということは実測データからも読みとれるし、試聴記からも伝わってくる。

D130はマキシマム・エフィシェンシー・シリーズで、LE8Tはリニア・エフィシェンシー・シリーズを、それぞれ代表する存在である。

だからD130はとにかく変換効率の高さ、高感度ぶりを誇る。そのためその他の特性はやや犠牲にされている──、

おそらくこんな印象でD130はずっとみてこられたにちがいない。

たしかにそれを裏付けるかのようなHIGH-TECHNIC SERIES 4での実測データではあるが、私が注目してほしいと思い、これから書こうとしているのは、周波数・指向特性、高調波歪率ではなくトータル・エネルギー・レスポンスである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6941

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その17)


ステレオサウンドは44号で、サインウェーヴではなくピンクノイズを使い、無響室ではなく残響室での周波数特性を測定している。

44号での測定に関する長島先生の「測定の方法とその見方・読み方」によると、
36号、37号でもピンクノイズとスペクトラムアナライザーによる測定を行なっている、とある。

ただし36号、37号では無響室での測定である。
それを44号から残響室に変えている。
その理由について、長島先生が触れられている

     *

(残響室内での能率、リアル・エフィシェンシーについて)今回はなぜ残響室で測ったのか、そのことを少し説明しておきましょう。スピーカーシステムの音はユニットからだけ出ていると思われがちですが、実はそれだけではないのです。ユニットが振動すれば当然エンクロージュアも振動して、エンクロージュア全体から音が出ているわけです。そして実際にリスナーが聴いているスピーカーシステムの音は、スピーカーからダイレクトに放射された音、エンクロージュアから放射された音、場合によっては部屋の壁などが振動して、その壁から反射された音を聴いているわけです。

ところが一般的に能率というと、スピーカー正面、つまりフロントバッフルから放射される音しか測っていないわけです。これは無響室の性質からいっても当然のことなのですが、能率というからには、本来はスピーカーがだしているトータルエナジー──全体のエネルギーを測定した方が実情に近いだろうという考え方から、今回は残響室内で能率を測定して、リアル・エフィシェンシーとして表示しました。

(残響室内での周波数特性、トータル・エネルギー・レスポンスについて)今回のように残響室内で周波数特性を測定したのは本誌では初めての試みです。従来の無響室内でのサインウェーブを音源にした周波数特性よりも、実際にスピーカーをリスニングルーム内で聴いたのに近い特性が得られるため、スピーカー本来の性格を知る上で非常に参考になると思います。

(中略)この項目も先ほどの能率と同様に残響室を使っているため、スピーカーシステムの持っているトータルエナジーがどのようなレスポンスになっているかが読み取れます。

     *

ステレオサウンドでの測定に使われた残響室は日本ビクター音響研究所のもので、
当時国内最大規模の残響室で、内容積280㎥、表面積198u、残響時間・約10秒というもので、壁同士はだけでなく床と天井も平行面とならない形状をもっている。
ただ、これだけの広さをもっていても、波長の長い200hz以下の周波数では部屋の影響が出はじめ、 測定精度が低下してしまうため、掲載されているデータ(スペクトラムアナライザーの画面を撮った写真)は、200Hz以下にはアミがかけられている。
http://audiosharing.com/blog/?p=6943


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その18)


ステレオサウンド 44号は、41号から読みはじめた私にはやっと1年が経った号。
いまと違い、3ヵ月かけてじっくりステレオサウンドをすみずみ(それこそ広告を含めて)読んでいた。

実測データも、もっと大きな写真にしてくれれば細部までよく見えるのに……、
と思いながらも、じーっと眺めていた。

同じスピーカーシステムの周波数特性なのに、サインウェーヴで無響室での特性と、ピンクノイズで残響室でスペクトラムアナライザーで測定した特性では、
こんな違うのか、と思うものがいくつかあった。

どちらも特性も似ているスピーカーシステムもあるが、それでも細部を比較すると違う傾向が見えてくる。

とはいうものも、このころはまだオーディオの知識もデータの読み方も未熟で、データの違いは見ることで気がつくものの、それが意味するところを、どれほど読み取れていたのか……。

それでも、このトータル・エネルギー・レスポンスは面白い測定だ、とは感じていた。

このトータル・エネルギー・レスポンスについては、 瀬川先生もステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES-3(トゥイーター特集号)で触れられている。

     *

(トゥイーターの指向周波数特性についてふれながら)残響室を使ってトゥイーターのトータルの周波数対音響出力(パワーエナージィ・レスポンス)が測定できれば、トゥイーターの性格をいっそう細かく読みとることもできる。だが今回はいろいろな事情で、パワーエナージィは測定することができなかったのは少々残念だった。

ただし、指向周波数特性の30度のカーブは、パワーエナージィ・レスポンスに近似することが多いといわれる。

     *

サインウェーヴ・無響室での周波数特性よりも、私がトータル・エネルギー・レスポンスのほうをさらに重視するきっかけとなった実測データが、ステレオサウンド 52号、53号で行われたアンプの測定データのなかにある。
http://audiosharing.com/blog/?p=6948


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その19)


ステレオサウンド 52号、53号でのアンプの測定で注目すべきは、負荷条件を変えて行っている点である。

測定項目は混変調歪率、高調波歪率(20kHzの定格出力時)、それに周波数特性と項目としては少ないが、パワーアンプの負荷として、通常の測定で用いられるダミー抵抗の他に、ダミースピーカーとJBLの4343を用いている。

歪が、純抵抗を負荷としたときとダミースピーカーを負荷にしたときで、どう変化するのかしないのか。

大半のパワーアンプはダミースピーカー接続時よりも純抵抗接続時のほうが歪率は低い。
けれど中にはダミースピーカー接続時も変らないものもあるし、ダミースピーカー接続時のほうが低いアンプもある。

歪率のカーヴも純抵抗とダミースピーカーとで比較してみると興味深い。
このことについて書き始めると、本題から大きく外れてしまうのがわかっているからこのへんにしておくが、52号、53号に掲載されている測定データが、この項と関連することで興味深いのは、JBLの4343を負荷としたときの周波数特性である。

4343のインピーダンス特性はステレオサウンドのバックナンバーに何度か掲載されている。
f0で30Ω近くまで上昇した後200Hzあたりでゆるやかに盛り上り(とはいっても10Ωどまり)、その羽化ではややインピーダンスは低下して1kHzで最低値となり、こんどは一点上昇していく。

2kHzあたりで20Ωになり3kHzあたりまでこの値を保ち、また低くなっていくが、8kHzから上はほほ横ばい。
ようするにかなりうねったインピーダンス・カーヴである。

ステレオサウンド 52号、53号は1979年発売だから、このころのアンプの大半はトランジスター式でNFB量も多いほうといえる。
そのおかげでパワーアンプの出力インピーダンスはかなり低い値となっているものばかりといえよう。
つまりダンピングファクターは、NFB量の多い帯域ではかなり高い値となる。

ダンピングファクターをどう捉えるかについても、ここでは詳しくは述べない。
ここで書きたいのは、52号、53号に登場しているパワーアンプの中にダンピングファクターの低いものがあり、これらのアンプの周波数特性は、抵抗負荷時と4343負荷時では周波数特性が大きく変化する、ということである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6958

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その20)

ステレオサウンド 52号では53機種、53号では28機種のアンプがテストされている。
この81機種のうち3機種だけが、負荷を抵抗からJBLの4343にしたさいに周波数特性が、4343のインピータンス・カーヴをそのままなぞるようなカーヴになる。

具体的な機種名を挙げると、マッキントッシュのMCMC2205、オーディオリサーチのD79、マイケルソン&オースチンのTVA1である。

D79とTVA1は管球式パワーアンプ、MC2205はソリッドステート式だが、この3機種には出力トランス(オートフォーマーを含む)を搭載しているという共通点がある。
これら以外の出力トランスを搭載していないその他のパワーアンプでは、ごく僅か高域が上昇しているものがいくつか見受けられるし、逆に高域が減衰しているものもあるが、MC2205、D79、TVA1の4343負荷時のカーヴと比較すると変化なし、といいたくなる範囲でしかない。

MC2205もD79、TVA1も、出力インピーダンスが高いことは、この実測データからすぐにわかる。

ちなみにMC2205のダンピングファクターは8Ω負荷時で16、となっている。

他のアンプでは100とか200という数値が、ダンピングファクターの値としてカタログに表記されているから、トランジスター式とはいえ、MC2205の値は低い(出力インピーダンスが高い)。

MC2205の4343接続時の周波数特性のカーヴは、60Hzあたりに谷があり400Hzあたりにも小さな谷がある。

1kHzより上で上昇し+0.7dBあたりまでいき、10kHzあたりまでこの状態がつづき、少し下降して+0.4dB程度になる。

D79はもっともカーヴのうねりが多い機種で、ほぼ4343のインピーダンス・カーヴそのものといえる。

4343のf0あたりに-1.7dB程度の山がしり急激に0dBあたりまで下りうねりながら1kHzで急激に上昇する。

ほぼ+2dBほどあがり、MC2205と同じようにこの状態が続き、10kHzで少し落ち、また上昇する。

1kHzでは0dbを少し切るので、周波数特性の下限と上限の差は2dB強となる。
TVA1はD79と基本的に同じカーヴを描くが、レベル変動幅はD79の約半分程度である。

こんなふうに書いていくと、MC2205、D79、TVA1が聴かせる音は、周波数特性的にどこかおかしなところのある音と受けとられるかもしれないが、これらのアンプの試聴は、岡俊雄、上杉佳郎、菅野沖彦の三氏によるが、そんな指摘は出てこない。
http://audiosharing.com/blog/?p=6962

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その21)

ステレオサウンド 52号、53号で行われた4343負荷時の周波数特性の測定は、いうまでもないことだが、4343を無響室にいれて、4343の音をマイクロフォンで拾って、という測定方法ではない。
4343の入力端子にかかる電圧を測定して、パワーアンプの周波数特性として表示している。

パワーアンプの出力インピーダンスは、考え方としてはパワーアンプの出力に直列にはいるものとなる。
そしてスピーカーが、これに並列に接続されるわけで、パワーアンプからみれば、自身の出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスの合せたものが負荷となり、その形は、抵抗を2本使った減衰器(分割器)そのものとなる。

パワーアンプの出力インピーダンスが1Ωを切って、0.1Ωとかもっと低い値であれば、この値が直列に入っていたとしても、スピーカーのインピーダンスが8Ωと十分に大きければ、スピーカーにかかる電圧はほぼ一定となる。つまり周波数特性はフラットということだ。

ところが出力インピーダンスが、仮に8Ωでスピーカーのインピーダンスと同じだったとする。

こうなるとスピーカーにかかる電圧は半分になってしまう。
スピーカーのインピーダンスは周波数によって変化する。
スピーカーのインピーダンスが8Ωよりも低くなると、スピーカーにかかる電圧はさらに低くなり、8Ωよりも高くなるとかかる電圧は高くなるわけだ。
しかもパワーアンプの出力インピーダンスも周波数によって変化する。

可聴帯域内ではフラットなものもあるし、 低域では低い値のソリッドステート式のパワーアンプでも、中高域では出力インピーダンスが上昇するものも多い。

おおまかな説明だが、こういう理由により出力インピーダンスが高いパワーアンプだと、スピーカーのインピーダンスの変化と相似形の周波数特性となりがちだ。

TVA1では1kHz以上の帯域が約1dBほど、D79では2dBほど高くなっている。
たとえばスクロスオーバー周波数が1kHzのあたりにある2ウェイのスピーカーシステムで、レベルコントロールでトゥイーターを1dBなり2dBあげたら、はっきりと音のバランスは変化することが聴きとれる。

だからステレオサウンド 52号、53号の測定結果をみて、不思議に思った。

そうなることは頭で理解していても、このことがどう音に影響するのか、そのことを不思議に思った。

この測定で使われている信号は、いうまでもなくサインウェーヴである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6968

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その22)

マッキントッシュのMC2205はステレオサウンド 52号に、オーディオリサーチD79とマイケルソン&オースチンのTVA1は53号に載っている。

つづく54号は、スピーカーシステムの特集号で、この号に掲載されている実測データは、周波数・志向特性、インピーダンス特性、トータル・エネルギー・レスポンス、 残響室における平均音量(86dB)と最大音量レベル(112dB)に必要な出力、
残響室での能率とリアル・インピーダンスである。

サインウェーヴによる周波数特性とピンクノイズによるトータル・エネルギー・レスポンスの比較をやっていくと、44号、45号よりも、差が大きいものが増えたように感じた。

44号、45号は1977年、54号は1980年、約2年半のあいだにスピーカーシステムの特性、つまり周波数特性は向上している、といえる。
ピークやディップが目立つものが、特に国産スピーカーにおいては減ってきている。
しかし、国産スピーカーに共通する傾向として、中高域の張り出しが指摘されることがある。

けれど周波数特性をみても、中高域の帯域がレベル的に高いということはない。
中高域の張り出しは聴感的なものでもあろうし、単に周波数特性(振幅特性)ではなく歪や位相との兼ね合いもあってものだと、54号のトータル・エネルギー・レスポンスを見るまでは、なんとなくそう考えていた。

けれど54号のトータル・エネルギー・レスポンスは、中高域の張り出しを視覚的に表示している。
サインウェーヴで計測した周波数特性はかなりフラットであっても、ピンクノイズで計測したトータル・エネルギー・レスポンスでは、まったく違うカーヴを描くスピーカーシステムが少なくない。
しかも国産スピーカーシステムのほうが、まなじ周波数特性がいいものだから、その差が気になる。

中高域のある帯域(これはスピーカーシステムによって多少ずれている)のレベルが高い。
しかもそういう傾向をもつスピーカーシステムの多くは、その近くにディップがある。
これではよけいにピーク(張り出し)が耳につくことになるはずだ。

ステレオサウンド 52、53、54と3号続けて読むことで、周波数特性とはいったいなんなのだろうか、考えることになった。
http://audiosharing.com/blog/?p=6980


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その23)

ステレオサウンド 54号のころには私も高校生になっていた。
高校生なりに考えた当時の結論は、電気には電圧・電流があって、電圧と電流の積が電力になる。
ということはスピーカーの周波数特性は音圧、これは電圧に相当するもので、電流に相当するもの、たとえば音流というものが実はあるのかもしれない。
もし電流ならぬ音流があれば、音圧と音流の積が電力ならぬ音力ということになるのかもしれない。

そう考えると、52号、53号でのMC2205、D79、TVA1の4343負荷時の周波数特性は、
この項の(その21)に書いたように、4343のスピーカー端子にかかる電圧である。

一方、トータル・エネルギー・レスポンスは、エネルギーがつくわけだから、エネルギー=力であり、音力と呼べるものなのかもしれない。

そしてスピーカーシステムの音としてわれわれが感じとっているものは、音圧ではなく、音力なのかもしれない──、こんなことを17歳の私の頭は考えていた。

では音流はどんなものなのか、音力とはどういうものなのか、について、これらの正体を具体的に掴んでいたわけではない。

単なる思いつきといわれれば、たしかにそうであることは認めるものの、 音力と呼べるものはある、といまでも思っている。

音力を表したものがトータル・エネルギー・レスポンス、とは断言できないものの、音力の一部を捉えたものである、と考えているし、この考えにたって、D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみてみると、(その6)に書いた、コーヒーカップのスプーンがカチャカチャと音を立てはじめたことも納得がいく。
http://audiosharing.com/blog/?p=6982


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その24)

ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4には、37機種のフルレンジユニットが取り上げられている。
国内メーカー17ブランド、海外メーカー8ブランドで、うち10機種が同軸型ユニットとなっている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4には、周波数・指向特性、第2次・第3次高調波歪率、インピーダンス特性、トータル・エネルギー・レスポンスと残響室内における能率、リアル・インピーダンスが載っている。

測定に使われた信号は、周波数・指向特性、高調波歪率、インピーダンス特性がサインウェーヴ、トータル・エネルギー・レスポンス、残響室内における能率、リアル・インピーダンスがピンクノイズとなっている。

HIGH-TECHNIC SERIES 4をいま見直しても際立つのが、D130のトータル・エネルギー・レスポンスの良さだ。

D130よりもトータル・エネルギー・レスポンスで優秀な特性を示すのは、タンノイのHPD315Aぐらいである。

あとは同じくタンノイのHPD385Aも優れているが、このふたつは同軸型ユニットであることを考えると、D130のトータル・エネルギー・レスポンスは、帯域は狭いながらも(100Hzあたりから4kHzあたりまで)、ピーク・ディップはなくなめらかなすこし弓なりのカーヴだ。

この狭い帯域に限ってみても、ほかのフルレンジユニットはピーク・ディップが存在し、フラットではないし、なめらかなカーヴともいえない、それぞれ個性的な形を示している。

D130と同じJBLのLE8Tでも、トータル・エネルギー・レスポンスにおいては、800Hzあたりにディップが、その上の1.5kHz付近にピークがあるし、全体的な形としてもなめらかなカーヴとは言い難い。

サインウェーヴでの周波数特性ではD130よりもはっきりと優秀な特性のLE8Tにも関わらず、トータル・エネルギー・レスポンスとなると逆転してしまう。

その理由は測定に使われる信号がサインウェーヴかピンクノイズか、ということに深く関係してくるし、このことはスピーカーユニットを並列に2本使用したときに音圧が何dB上昇するか、ということとも関係してくる。

ただ、これについて書いていくと、この項はいつまでたっても終らないので、項を改めて書くことになるだろう。

とにかく周波数特性はサインウェーヴによる音圧であるから、トータル・エネルギー・レスポンスを音力のある一部・側面を表していると仮定するなら、 周波数特性とトータル・エネルギー・レスポンスの違いを生じさせる要素が、音流ということになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6984

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その25)

JBL・D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみていると、ほぼフラットな帯域が、偶然なのかそれとも意図したものかはわからないが、ほぼ40万の法則に添うものとなっている。

100Hzから4kHzまでがほぼフラットなエネルギーを放出できる帯域となっている。

とにかくこの帯域において、もう一度書くがピークもディップもみられない。
このことが、コーヒーカップのスプーンが音を立てていくことに関係している、と確信できる。

D130と同等の高能率のユニット、アルテックの604-8G。

残響室内の能率はD130が104dB/W、604-8Gが105dB/Wと同等。

なのに604-8Gの試聴感想のところに、コーヒーカップのスプーンについての発言はない。

D130も604-8Gも同じレベルの音圧を取り出せるにも関わらず、この違いが生じているのは、トータル・エネルギー・レスポンスのカーヴの違いになんらかの関係があるように考えている。

604-8Gのトータル・エネルギー・レスポンスは1kから2kHzあたりにディップがあり、100Hzから4kHzまでの帯域に限っても、D130のほうがきれいなカーヴを描く。

ならばタンノイのHPD315はどうかというと、100Hzから4kHzのトータル・エネルギー・レスポンスはほぼフラットだが、 残響室内の能率が95.5dB/Wと約10dB低い。
それにHPD315は1kHzにクロスオーバー周波数をもつ同軸型2ウェイ・ユニットである。

コーヒーカップのスプーンに音を立てさせるのは、いわば音のエネルギーであるはず。音力である。

この音力が、D130とHPD3145とではいくぶん開きがあるのと、ここには音流(指向特性や位相と関係しているはず)も重要なパラメーターとして関わっているような気がする。
(試聴音圧レベルも、試聴記を読むと、D130のときはそうとうに高くされたことがわかる。)

20Hzから20kHzという帯域幅においては、マルチウェイに分があることも生じるが、
100Hzから4kHzという狭い帯域内では、マルチウェイよりもシングルコーンのフルレンジユニットのほうが、 音流に関しては、帯域内での息が合っている、とでもいおうか、流れに乱れが少ない、とでもいおうか、 結局のところ、D130のところでスプーンが音を立てたのは音力と音流という要因、それらがきっと関係しているであろう一瞬一瞬の音のエネルギーのピークの再現性ではなかろうか。

このD130の「特性」が、岩崎先生のジャズの聴き方にどう影響・関係していったのか──。

(私にとって、James Bullough Lansing = D130であり、岩崎千明 = D130である。
そしてD130 = 岩崎千明でもあり、D130 = Jazz Audioなのだから。)
http://audiosharing.com/blog/?p=7169


119. 2013年9月03日 03:21:24 : W18zBTaIM6

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その26)

D130の特性は、ステレオサウンド別冊 HIGH-TECHNIC SERIES 4 に載っている。

D130の前にランシングによるJBLブランド発のユニットD101の特性は、どうなっているのか。
(これは、アルテックのウーファー515とそっくりの外観から、なんとなくではあるが想像はつく。)

1925年、世界初のスピーカーとして、スピーカーの教科書、オーディオの教科書的な書籍では必ずといっていいほど紹介されているアメリカGE社の、C. W. RiceとE. W. Kelloggの共同開発によるスピーカーの特性は、どうなっているのか。

このスピーカーの振動板の直径は6インチ。フルレンジ型と捉えていいだろう。

エジソンが1877年に発明・公開した録音・再生機フォノグラフの特性は、どうなっているのか。

おそらく、どれも再生帯域幅の広さには違いはあっても、 人の声を中心とした帯域をカバーしていた、と思う。

エジソンは「メリーさんの羊」をうたい吹き込んで実験に成功している、ということは、 低域、もしくは高域に寄った周波数特性ではなかった、といえる。

これは偶然なのだろうか、と考える。

エジソンのフォノグラフは錫箔をはりつけた円柱に音溝を刻む。
この材質の選択にはそうとうな実験がなされた結果であろうと思うし、もしかすると最初から錫箔で、偶然にもうまくいった可能性もあるのかもしれない、とも思う。

どちらにしろ、人の声の録音・再生にエジソンは成功したわけだ。

GEの6インチのスピーカーユニットは、どうだったのか。
エジソンがフォノグラフの公開実験を成功させた1877年に、スピーカーの特許がアメリカとドイツで申請されている。

どちらもムービングコイル型の構造で、つまり現在のコーン型ユニットの原型ともいえるものだが、この時代にはスピーカーを鳴らすために必要なアンプがまだ存在しておらず、 世界で初めて音を出したスピーカーは、それから約50年後のGEの6インチということになる。

このスピーカーユニットの音を聴きたい、とは特に思わないが、 周波数特性がどの程度の広さ、ということよりも、どの帯域をカヴァーしていたのかは気になる。

なぜRiceとKelloggは、振動板の大きさを6インチにしたのかも、気になる。
振動板の大きさはいくつか実験したのか、それとも最初から6インチだったのか。
最初から6インチだったとしたら、このサイズはどうやって決ったのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=7187

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その27)

RiceとKelloggによるコーン型スピーカーユニットがどういうものであったのか、 少しでも、その詳細を知りたいと思っていたら、ステレオサウンド別冊[窮極の愉しみ]スピーカーユニットにこだわる-1に、高津修氏が書かれているのを見つけた。

高津氏の文章を読みまず驚くのは、アンプの凄さである。
1920年代に出力250Wのハイパワーアンプを実現させている。
この時代であれば25Wでもけっこうな大出力であったはずなのに、一桁多い250Wである。

高津氏も書かれているように、おそらく送信管を使った回路構成だろう。

このアンプでライスとケロッグのふたりは、当時入手できるあらゆるスピーカーを試した、とある。

3ウェイのオール・ホーン型、コンデンサー型、アルミ平面ダイアフラムのインダクション型、 振動板のないトーキング・アーク(一種のイオン型とのこと)などである。

これらのスピーカーを250Wのハイパワーアンプで駆動しての実験で、ライスとケロッグが解決すべき問題としてはっきりしてきたことは、どの発音原理によるスピーカーでも低音が不足していることであり、その不足を解決するにはそうとうに大規模になってしまうということ。

どういう実験が行われたのか、その詳細については省かれているが、ライスとケロッグが到達した結論として、こう書かれている。

「振動系の共振を動作帯域の下限に設定し、音を直接放射するホーンレス・ムーヴィングコイル型スピーカー」
 
ライスとケロッグによるコーン型スピーカーの口径(6インチ)は、 高域特性から決定された値、とある。エッジにはゴムが使われている。

しかも実験の早い段階でバッフルに取り付けることが低音再生に関して有効なことをライスが発見していた、らしい。

磁気回路は励磁型。
再生周波数帯域は100Hzから5kHzほどであったらしい。

実用化された世界初の、このコーン型スピーカーはよく知られるように、GE社から発売されるだけでなく、ブラウンズウィックの世界初の電気蓄音器パナトロープに搭載されている。

以上のことを高津氏の文章によって知ることができた。

高津氏はもっと細かいところまで調べられていると思うけれど、これだけの情報が得られれば充分である。
Rice & Kelloggの6インチのスピーカーの周波数特性が、やはり40万の法則に近いことがわかったのだから。
http://audiosharing.com/blog/?p=7991

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c14

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
15. 中川隆[-10374] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:31:56 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[39]
なぜ逆相にしたのか(その1)

ジェームズ・バロー・ランシングが、アルテックとの契約の5年間を終え、1946年10月1日に創立した会社はランシング・サウンド・インコーポレッドインコーポレイテッド(Lansing Sound Incorporated)。

最初の製品は、15インチ口径のD101で、ランシングがアルテック時代に設計した515ウーファーと写真で見るかぎり、コーン中央のセンターキャップがアルミドームであるぐらいの違いである。

見えないところでは、ボイスコイルが、515は銅線、D101は軽量化のためアルミニウム線を採用している違いはあるものの、D101は515をベースとしたフルレンジユニットであろう。

D101につけられていたアイコニック(Iconic)という名称と、 会社名に「ランシング」がつけられていることに、アルテック・ランシングからクレームが入り、アイコニックの名称の使用はとりやめ、 会社名もジェームズ・B・ランシング・サウンド・インク(James B. Lansing Sound Inc.)へと変更。

そして47年から48年にかけて、D130を発表する。

D101とD130の外観は、大きく違う。515のフルレンジ版のイメージは、そこにはまったくなくなっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1386


なぜ逆相にしたのか(その2)

D101はアルテック・ランシングの515をベースにしているから、おそらくユニットとしての極性は正相だったのではなかろうか。

いちど実物をみてきいて確かめたいところだが、いまのところその機会はないし、これから先も難しいだろう。
それでも、写真を見るかぎり、あれほど515とそっくりのフルレンジとしてD101を設計しているのであるから、 磁気回路はアルニコマグネットを使っているが外磁型、ボイスコイル径は515と同じ3インチ仕様。

D130はアルニコマグネットを使っているのは515、D101と同じだが、こちらは内磁型。
ボイスコイル径4インチへと変更されている。
さらにコーンの頂角にも大きな変更が加えられている。

515は深い頂角だった。D101も深い。ところがD130では頂角が開き、これにともないユニット全体の厚みも515、D101よりもずっと薄くスマートに仕上げられている。

コーンの頂角は、その強度と直接関係があるため、頂角が深いほど振動板全体の強度は確保できる。
頂角を開いていけば、それだけ強度は落ちていく。
にもかかわらずD130では浅い頂角ながら、コーン紙を指で弾いてみると強度に不安を感じるどころか、十分すぎる強度を確保している。しかもわずかにカーヴがつけられている。

515(おそらくD101も)は、ストレートコーンである。

515(D101)とD130のあいだには、コーン紙の漉き方・製法に大きなちがいがあるといってもいいだろう。
これからの変更にともない、フレームもD101とD130とでは異ってくる。
D101のフレームは515のそれを受け継ぐもので脚の数は4本、D130では倍の8本になっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1387

なぜ逆相にしたのか(その3)

D101からD130への変更点のいくつかは正反対のことを行っている、といえる。
そしてボイスコイルの巻き方が逆になっている。

つまり逆相ユニットに仕上がっている。

スピーカーユニットが逆相ということの説明は不要とも思っていたが、最近ではスピーカーの極性についての知識を持たない人もいるときいている。

簡単に説明しておくと、スピーカーユニットの+(プラス)端子にプラスの電圧をかけたときに、コーン紙(振動板)が前に出るのであれば、そのスピーカーユニットは正相ということになる。
逆にコーン紙(振動板)が後に引っ込むスピーカーユニットは逆相である。

JBLのスピーカーユニットは、ごくわずかな例外を除き、ほぼすべてが逆相ユニットであり、これは1989年に登場した Project K2 で正相になるまでつづいてきた。

この逆相の歴史のスタートは、D101からではなく、D130から、だと思う。
D130と同時期に出てきたD175(コンプレッションドライバー)も逆相ユニットである。

D175以降JBLのドライバーは、D130と同じように、反アルテックといいたくなるぐらい、ダイアフラムのタンジェンシャルエッジの切り方が逆、ボイスコイルの引き出し方も、アルテックでは後側に、JBLでは前側に出している。

なぜ、ここまで反アルテック的な仕様にしたのか。
アルテックからのクレームへの、ランシングの意地から生まれたものだというひともいる。

たしかにそうだろう。でも、それだけとは思えない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1389


なぜ逆相にしたのか(その4)


ウェスターン・エレクトリックの、ふたつの有名なドライバーである555と594A。

555が登場したのが1926年、594Aは10年後の1936年。

このあいだ、1930年にボストウィックトゥイーターと呼ばれる596A/597Aが登場。
そして594Aの前年に、ランシング・マニファクチャリングから284が登場している。

2.84インチのボイスコイル径をもつこの284ドライバーは555とは大きく構造が異り、594Aとほぼ同じ構造をもつ。

555も596A/597Aも、ドーム状の振動板はホーンに近い、つまりドライバーの開口部側についている。
昔のスピーカーに関する技術書に出てくるコンプレッションドライバーの構造と、ほぼ同じだ。
それが284、594Aになると、現在のコンプレッションドライバーと同じように後ろ向きになる。

いわゆるバックプレッシャー型で、磁気回路をくり抜くことでホーンスロートとして、振動板を後側から取りつけている。
この構造になり、振動板の交換が容易になっただけでなく、フェイズプラグの配置、全体の強度の確保など、設計上の大きなメリットを生み出し、現在でも、ほぼそのままの形で生き残っている。

この構造を考えだしたのは、おそらくランシングであろう。

ステレオサウンドから出ていた「世界のオーディオ ALTEC」号で、池田圭、伊藤喜多男、住吉舛一の三氏による座談会「アルテック昔話」のなかでは、この構造の特許はウェスターン・エレクトリックが取っているが、考えたのはランシングであろう、となっている。

この構造がなかったら、アルテックの同軸型スピーカーの601(604の原型)も生れなかったはずだ。
もし登場していたとしても、異る構造になっていただろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=1391


なぜ逆相にしたのか(その5)

ウェスターン・エレクトリックの一部門であるERPI(Electrical Research Products Inc.)は、ランシング・マニファクチャリングに対して、284と594Aが酷似していること訴え、ウェスターン・エレクトリックは、ランシングが284に同心円状スリットのフェイズプラグを採用したのを問題とし、同社のドライバーに関する特許を侵害しているとして通告している。

フェイズプラグの問題は、ランシング・マニファクチャリングのジョン・ブラックバーン博士の開発による、同心円状のフェイズプラグと同じ効果が得られる放射状スリットのフェイズプラグを採用し、型番を285と改めていることで解決している。

ただ、この問題は、同種のフェイズプラグがすでにアクースティック蓄音機の時代にすでにあったことがわかり、1938年にランシング・マニファクチャリングは、同心円状のフェイズプラグをふたたび採用。
284は284Bとなり、これと並行して801を開発している。

801は1.75インチのボイスコイル径をもつフィールド型のドライバーで、フェイズプラグは同心円状スリット。
801の磁気回路をアルニコVに置換えたのがアルテックの802であり、そのJBL版がD175である。

フェイズプラグに関しては、わずかのあいだとはいえゴタゴタがあったのに対して、バックプレッシャー型のドライバーに関しては、理由ははっきりしないが、結局のところ特許関係の問題は起こらなかった、とある。

やはりランシングの発明だったからなのか……。
http://audiosharing.com/blog/?p=1392


なぜ逆相にしたのか(その6)

バックプレッシャーの構造を考えだしたのは、やはりランシングだと私は確信している。
だから、あくまでもそのことを前提に、この項については話を進めていく。

ウェスターン・エレクトリックの555とランシング・マニュファクチャリングの284以降のバックプレッシャー型と、その構造を比較していくと、その構造の理に適った見事さと、大胆な発想に、ランシングの天才的な才能を感じることができる。

あの時代、どうして、こういう逆転の発想ができたのだろうか。
そして、ランシングはこの逆転の発想、ときにはややアマノジャク的な発想を得意としていたようにも思えてくる。
しかも完成度の高い製品に仕上げている。

D101とD130の違いにしても、そうだ。
D130で開発で行ったことの源泉に近いものは、すでに284開発時にもあったのでは……。

だからユニットの極性を逆相にした、とは正直思っていない。
あえて逆にした明確な理由があるような気がしてならない。

それを解く鍵となるのが、振動板の形状と、そのことに関係してくる振動板の動きやすさの方向性ではないだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1393


なぜ逆相にしたのか(その7)

コーン紙は、その名が示すように円錐(cone)状だ。
こういう形状のものが前後に動く場合、どちらの方向に動きやすいかといえば、頂角のほうである。

つまりコーン型スピーカーでいえば、コーン紙が前面に動くよりも、後へのほうが抵抗が少なくすっと動く。

コーン紙の動きに関して、前後の対称性はすこし崩れていることになる。
ただ実際にはエンクロージュアにスピーカーユニットを取りつけた場合には、後への動きにはエンクロージュア内の空気圧の影響を受けるために、前後どちらの方へが動きやすいかは一概にはいえなくなるが、振動板の形状(向き)が、動きやすさに関係していることは事実である。

コンプレッションドライバーの振動板は、ほとんどがドーム型である。
バックプレッシャー型であれば、振動板の頂点は、コーン型スピーカーと同じく後を向いている。
単純に考えれば、後への方が動きやすい。

ここにコンプレッションドライバーの構造が、要素として加わる。

コンプレッションドライバーの場合、振動板の直径よりもスロートの径のほうが小さい。
しかも振動板とフェイジングプラグとがごく接近して配置されている。
振動板とフェイジングプラグとのあいだに存在する空気の量は、ごく少ない。

これにホーンがつくわけだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1394

なぜ逆相にしたのか(その8)

昔ながらのホーンがコンプレッションドライバーの前につくことで、スロート近辺の空気圧はひじょうに高いものになっているといわれる。
つまり、この圧力分だけ振動板が前に動くためにエネルギーが、まず必要になってくる。

圧力をこえるエネルギーに達するまで振動板は動かないのではないだろうか。

たとえば指をはじくとき、人さし指を親指でおさえる。
そして人さし指に十分な力を加えていって解放することで、人さし指は勢いよく動く。
親指での抑えがなければ、人さし指はすぐに動くものの、そのスピードは遅くなる。

いわば親指によって人さし指にエネルギーが溜められていた。
この「溜め」こそが、ホーン型スピーカーの魅力のひとつになっているように、
以前から感じていたし、そんなふうに考えていた。

溜めがあるからこそ、次の動作(つまり振動板が前に動くの)は早くなる。立上りにすぐれる。

これが逆相になっていたらどうなるだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1420


なぜ逆相にしたのか(その9)

バックプレッシャー型のコンプレッションドライバーの構造図を頭に思い浮べていただきたい。
ダイアフラムが前(ホーンに向って)に動くのと、後ろに動くのとではどちらが反応がはやく動くであろうか。

ドーム状のダイアフラムの頂点は後ろを向いている。
それにホーンがついている分だけの空気圧がある、などを考えると、ダイアフラムが後ろに動くことが、前に動くよりもスムーズに素早く動くように思う。

つまり位相は逆相になってしまうが、入力信号の最初の部分(半波)に関しては、
バックプレッシャー型のコンプレッションドライバーは後ろに動いた方が自然な動作のようにも感じる。
後ろに下ったダイアフラムは入力信号の次の半波によって前に出てくる。

この前に出てくるときの移動距離(振幅量)は、正相と逆相では違ってくる。
正相になっていれば入力信号の半波分(+側の信号)の振幅だけに前に動く。
逆相だと最初の半波の分だけ後ろに下っていて、前に出るときは次の半波分の振幅がそこに加わり、このときのダイアフラムの正相よりも前に移動する距離(振幅量)は長くなる。
それだけ前に出てくる空気の量にも違いが出てくる。

正相であればまずダイアフラムが前に出て後ろに下る、この距離が逆相よりも長くなる。
すこしわかりにくい説明になっていると思っているが、正相でも逆相でも入力信号が同じだからダイアフラムの振幅量に変化はないわけだが、その向きに違いが出てくる、ということをいいたいわけだ。

もちろん入力信号1波で動く空気の量そのものに、正相でも逆相でも違いはないけれど、その方向に注意を払ってこまかくみていくと、疎密波の密の部分と疎の部分の空気量に違いが出てくる。
つまりダイアフラムが前に出ることで密の波がうまれ、後ろに下ることで疎の波ができる。

入力信号が0から+側にふれてマイナス側にふれて0にもどるとき、正相だとまず0から+側のピークまでの密の波が出て、+側のピークから−側のピークまでの疎の波が出て、−側のピークから0までの密の波が出てくる。

逆相では0から+側のピークまで疎の波が出て、+側のピークから−側のピークまでの密の波が出て、−側のピークから0までの疎の波が出てくる。

ダイアフラムの向きは正相だと前・後・前、逆相では後・前・後。
疎密波で表せば、正相だと密・疎・密になり、逆相だと疎・密・疎となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=6456

なぜ逆相にしたのか(その10)

この項を書き始めたとき、JBLが逆相なのは、ボイスコイルを捲く人が間違って逆にしてしまったから、それがそのまま採用されたんだよ、と、いかにもその時代を見てきたかのようなことを言ってくれた人がいる。

本人は親切心からであろうが、いかにも自信たっぷりでおそらくこの人はどこから、誰かから聞いた話をそのまましてくれたのであろうが、すくなくとも自分の頭で、なぜ逆相にしたのか、ということを考えたことのない人なのだろう。

私はJBLの最初のユニットD101は正相だと考えている。

逆相になったのはD130から、であると。

これが正しいとすれば、最初にボイスコイルを逆に捲いてしまったということはあり得ない説になる。

ほんとうにそうであるならば、D101も逆相ユニットでなければならない。
私は、こんなくだらない話をしてくれた人は、D130の前にD101が存在していたことを知らなかったのかもしれない。

また、こんなことをいってくれた人もいた。

振動板が最初前に出ようが(正相)、後に引っ込もうが(逆相)、音を1波で考えれば出て引っ込むか、引っ込んで前に出るかの違いだけで、なんら変りはないよ、と。

これもまたおかしな話である。

振動板の動きだけをみればそんなことも通用するかもしれないけれど、スピーカーを音を出すメカニズムであり、振動板が動くことで空気が動いている、ということを、これを話してくれた人の頭の中には、なかったのだろう。

そして、すくなくともこの人は、ユニットを正相接続・逆相接続したときの音の違いを聴いていないか、 聴いていたとしても、その音の違いを判別できなかったのかもしれない。

スピーカーを正相で鳴らすか逆相で鳴らすか、 音の違いが発生しなければ、この項を書くこともない。

けれど正相で鳴らすか逆相で鳴らすかによって、同じスピーカーの音の提示の仕方ははっきりと変化する。

一般的にいって、正相接続のほうが音場感情報がよく再現され、 逆相接続にすることで音場感情報の再現はやや後退するけれど、かわりに音像がぐっと前に出てくる印象へとあきらかに変化する。

これは誰の耳にもあきらかなことであるはず。

正相接続と逆相接続で音は変化する。
変化する以上は、そこにはなんらかの理由が存在しているはずであり、そのことを自分の頭で考えもせず、 誰かから聞いたことを検証もせずに鵜呑みにしてしまっては、そこで止ってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=8974


なぜ逆相にしたのか(その11)


正相接続・逆相接続による音の違いはどこから生れてくるのだろうか。

いくつかの要素が考えつく。
まずフレームの鳴き。
何度かほかの項で書いているように、ボイスコイルにパワーアンプからの信号が加わりボイスコイルが前に動こうとする際に、その反動をフレームが受けとめ、とくにウーファーにおいては振動板の質量が大きいこと、それに振動板(紙)の内部音速が比較的遅いこともあって、コーン紙が動いて音を出すよりも前にフレームから音が放射される。

逆相接続にすればフレームが受ける反動も大きく変わってくる、

そうすればフレームからの放射音にも違いが生じるはず。

反動によるフレームの振動はエンクロージュアにも伝わる。
エンクロージュアの振動モードも変化しているであろう。

こういうことも正相接続・逆相接続の音の違いに少なからず関係しているはず。

これを書いていてひとつ思い出したことがある。
アクースタットのコンデンサー型スピーカーが登場したとき、どうしても背の高い、この手のスピーカーはしっかりと固定できない。
ならば天井から支え棒をするのはどうなんだろう、と思い、井上先生にきいてみたことがある。

「天井と床がつねに同位相で振動している、と思うな」

そう井上先生はいわれた。

同位相で振動していれば支え棒は、つねに一定の力でアクースタットの天板(そう呼ぶには狭い)を押えてくれる。
しかし実際には同位相瞬間もあれば逆位相の瞬間もあり、90度だけ位相がずれている瞬間もありだろうから、 支え棒が押える力は常に変動することになる。

この力の変動はわずかかもしれない。
でも、こういった変動要素は確実に音に影響をおよぼす。
それに支え棒そのものも振動しているのだから、支え棒の位相がスピーカー本体や天井に対してどうなのか。

井上先生は、さまざまな視点からものごとをとらえることの重要さを教えてくれた。
http://audiosharing.com/blog/?p=8977


なぜ逆相にしたのか(余談)
ジェームズ・バロー・ランシングがアルテック・ランシングを辞めたのは、

「家庭用の美しいスピーカーをつくりたい」からという理由だということに、以前はなっていた。

ただこれについての真偽はのほどはさだかでなく、ランシング本人の言葉とは断言できないし、アルテック・ランシングとは、最初から5年契約だったことは、はっきりとした事実である。

となると「家庭用の美しいスピーカーをつくりたい」からというのは、なにかあとづけのことのようにも思えてくる。

D130が最初のユニットであれば、「家庭用の美しいスピーカー」という理由も、確たる証拠がなくてもすなおに信じられる。

だが事実はD130の前にD101が存在する。

その最初のフルレンジユニットD101とアルテック515は、写真でみる限り、ほぼそっくりであることはすでに書いたとおりである。

となると「家庭用の美しいスピーカー」というのがランシングが本当に語っていたとすれば、おそらくD101に対してアルテック・ランシングからのクレームがきたからではないのだろうか。

もしもアルテックがD101を黙認していたら、JBLの歴史はどう変っていたのだろうか。
もしかするとJBLというブランドは、これほど長く続かなかったかもしれない。

アルテック・ランシングに対するジェームズ・バロー・ランシングの意地があったからこそのJBLなのかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1419

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c15

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
16. 中川隆[-10373] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:33:39 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[40]

JBL C40 Harkness 1957年発売 \142,000(1台、1967年頃)

バックロードホーン方式・フロア型
外形寸法 幅950×高さ730×奥行500mm

リアローディングホーンを採用したフロア型スピーカーシステム。

C40はC34の横型モデルとして設計されたもので、リアローディングホーン(バックロードホーン)方式を採用しています。
また、ステレオ再生をより忠実に行うため、左側用と右側用のエンクロージャーがありました。
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c40harkness.html

JBL C34 1952年発売

バックロードホーン方式・コーナー型
リアローディングホーンを採用したコーナー型スピーカーシステム。
C40 Harknessの縦型モデルです。

外形寸法 幅603×高さ1,010×奥行594mm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/c34.html


D−130 は 15インチフルレンジとはいえ、実際に使用するには高域が不足気味なので、 075や175DLHを加えたりしてシステムなどが組まれた。

後の時代になると130Aと175DLHの組み合わせ番号001というものがあり、有名なところでは

C34(縦型のセミコーナー型)
C40(横型レクタンギュラー型)商品名ハークネス

などが有る。
http://fukuroo3.com/jbl6.html

最初の写真は、典型的な16オーム仕様のJBL=C-36型です。
15インチの名作D130woofer入りで、075tweeterとの組み合わせ。
ネットワークはN2600です。

右端はC−40ハークネスで横長型のもの。日本では、この横長が良く見かけられた。

中と左はC−36で、この写真のC−36にはD131と075が入っており、ネットワークは N2400が使われています。

この系統は1950年代始めの箱番号C−31をはじめとしてC−40に至るまで様々な型番が製造された。

内部ユニットの典型的な組み合わせとしては、ウーファが130Bと、中高音用として175DLHが使われることが多かったけれど、日本人は銘器D-130フルレンジウーファに憧れる人が多く、一番上の写真のように、D−130入りが多かった。


こちらはC−35で、内部ユニットはD−130フルレンジと075ツイータを使い、ネットワークはN-1200です。

このように、この箱形式のものは横置き縦置きなどの違いは有るが基本的には同じものです。バックロードホーンを採用しているのも共通項。内部ユニットは購入者の経済事情に応じてビルトインするというものです。


同じシリーズのC−34です。特徴は写真のとおりで、部屋のコーナー二カ所に据え付けて、低音増強をはかるように背面がカットされた形状のもの。

内部ユニットはD−130フルレンジを一発だけという、極めてシンプルなもので、このタイプの起源的なシステムです。
http://fukuroo3.com/jbl10.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c16

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
17. 中川隆[-10372] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:37:35 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[41]


国産のD−130用レプリカ・エンクロジュアも出ていますが…

ユートピア製 JBL レプリカ・エンクロジュア
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

■ C-34HARKNESS 横型 ¥350,000(税込定価)/1本

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 730×W 950×D 500mm
C-34BOXを横型にしたもので場所があれば専用の4本の脚が付き、大変に素晴らしい逸品です。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/17_11.html

■ C-34HARKNESS 立型 ¥350,000(税込定価)/1本

口径 38cm 適応ユニット JBL
サイズ H 1000×W 600×D 595mm
38cmとドライバーを収納するスタンダードなリアロードホーンスピーカーです。
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure/17_10.html


因みに、当時のJBL製エンクロージュアは裏板もチップボード製であり、合板などは採用していません。

JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。不必要に裏蓋外しを繰り返せば、たやすく壊れます。

日本でJBLのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルJBLのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

JBLの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

33 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/26

昔のJBL の箱はチップボードの箱でした
JBL の工場でも外部の人間には見せ無かったらしいです
チップの配合や接着材などシークレットにしていたようで箱もよく鳴っていました。

箱の鳴らし方がポイントじゃ無いでしょうか
私としては企業の力を感じて、とてもかなわないと思いました。

17 :名無しさんお腹いっぱい

今風のカチカチの箱に入れると、鳴りません。

昔のユニットはある程度、というか相当分箱なりを前提に設計されているものが多いです。

1970年代以前のアルテックとかJBLのオリジナル箱って、もうめちゃくちゃペナペナだったの知ってるでしょ、ここのみんななら。


18 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/20

小型カチカチではやはりツマラナイ音だろうな。
だからDFが小さい管球アンプのほうが低音感がでるので採用となるわけだ。

21 :名無しさんお腹いっぱい:01/11/20

私は本当のオールードオリジナル箱を聞いたことが有るが、本当に良かった!
普通のオリジナル箱とは別物でしたよhttp://mimizun.com/log/2ch/pav/1005465647/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c17

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
18. 中川隆[-10371] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:38:53 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[42]
私にとってJBLのD130というスピーカーは、異相の木だと書いた。

私にとってJBLのD130は、つねにハークネスとともにある。

この異相の木を、どう鳴らしていくか、

平面バッフルに取り付けて、という手もあるけれど、やはりハークネスしかない。

ハークネスにいれるユニットとして130Aもあるわけだが、私にとってハークネスにはD130、D130にはハークネスで、これから先もずっと、 私がくたばるまで、これは変ることがない。

ハークネスはバックロードホーンである。CWホーンである。
D130をバックロードホーンで鳴らす。

基本的には私はワイドレンジ志向だから、D130だけで鳴らすことはどうしても高域の不足を感じてしまう。なんらかのトゥイーターをもってくる必要があるわけだが、075ではなく、LE175DLHをもってきたい。075よりも175DLHのほうが、望む音が得られるという予感が、175DLHの姿をながめていると感じられる。

基本的にはD130とL175DLHとの2ウェイで聴く。
それでも時には、D130をソロで鳴らしたい──、
きっとそう思うはずである。

だから2ウェイでもD130のソロ(つまりフルレンジ)でも、簡単に接続が切りかえられるようにはしておきたい。

それが異相の木としてD130を迎え、異相の木としてD130を聴くために、私には必要なことだと、いまはおもえるからだ。

実はバックロードホーンという形式も、私にとっては異相の木的な存在に近く、D130の異相の木としての性格を際立たせるために、より濃くしていくためにも不可欠の要素といえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=9238

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c18

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
19. 中川隆[-10370] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:40:22 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[43]
JBLのフルレンジユニットの歴史をふりかえってみると、


最初に登場したD101、

そしてJBLの代名詞ともいえるD130、

その12インチ・ヴァージョンのD131、

8インチ口径のD208


があり、ここまでがランシングの手によるモノである。

これらに続いて登場したのがD123(12インチ)だ。

D123はD130(D131)とは、見た目からして明らかに異る。
まずコーン紙の頂角からして違う。そしてD130やD131にはないコルゲーションがはいっている。

JBLのスピーカーユニットで最初にコルゲーションを採用したユニットが、D123だ。
しかも岩崎先生によると、D123にはもともと塗布剤が使われていた、とのこと。

さらに裏を見ると、フレームの形状がまったく異る。
ラジカル・ニューデザインと呼ばれているフレームである。

同じ12インチ口径でもD131が4インチのボイスコイル径なのに対し、D123は3インチ。
磁気回路もD130、D131の磁束密度が12000に対し、D123は10400ガウスと、こちらもやや低い値になっている。

同じ12インチのD131と比較するとはっきりするのは、D123の設計における、ほどほど感である。

決して強力無比な磁気回路を使うわけでもないし、ボイスコイル径もほどほど。
フレームにしてもスマートといえばスマートだが、物量投入型とはいえない。
なにか突出した技術的アピールがあるユニットではない。

井上先生はD123はいいユニットだ、といわれていたのを思い出す。

このD123はランシングによるモノではない。
では、誰かといえば、ロカンシーによるユニットで、間違いないはずだ。

ロカンシーがいつからJBLで開発に携わっていたのかははっきりしないようだが、1952年のLE175DLHはロカンシーの仕事だとされている。
ということは1955年登場のD123もロカンシーの仕事のはず。
http://audiosharing.com/blog/?p=8208

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c19

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
20. 中川隆[-10369] koaQ7Jey 2020年10月31日 16:53:55 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[44]

その頃フルレンジのLE−8Tや、D−130を国産のBOXに入れたスピーカーが流行っていました。そこで御茶ノ水の「オーディオユニオン」で進巧舎のBOXに入れたものを購入しました。

JBLはプロ仕様で製品化したものを、型番や多少仕様を変えてコンシュマー用にも出しています。D−130も元々はPAや楽器用のプロ用でした。能率は滅法高く、センタードームの採用でトーンコントロールを使えば上限は1万Hzぐらいまで出ます。

このスピーカーはジャズのためにある、と言っても過言ではない、それもピアノトリオには抜群の威力を発揮します。フルレンジですから、定位はバッチリでその音色といい、軽やかでリズミカル、よく弾むしなやかさとパワーに即応答するレスポンスの良さは飛びぬけていました

唯一の泣き所は当然ながら重低音が出ないこと(勿論高音も厳しいですが、ジャズのトリオを聴く限りにおいては不満はありません)

オーケストラものでは音がダンゴ状になること

です。私はクラシックも聴きますので、シンフォニーのffなどでは量感に乏しく音も一塊で役者不足の感を否めません。


元々JBLのスピーカーはクラシックの再生は得意ではありません。
L−101のバイオリンは余りに太く、馬力がありすぎて、繊細感に欠けるものですし、分解能もそんなに良くない、クラシックも聴けるようになった、と言われ始めたのは4343出現以後ではないかと思います。

陰影の多いクラシックは少し音が湿っていた方がニュウアンスがよくでる、逆にジャズは音がカラッとしていないと欲求不満になる、これはスピーカーの能率とも関係があってジャズ向きは例外無く能率がいい、何か実際の音楽をスピーカーに閉じ込めてしまった様で面白いとは思いませんか?
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html

JBL オリンパス(1960年発売)
1960年代のJBLの音は、現代のものほど特性が平坦でなく、クラシックの繊細な響きを表現しにくかったようで、ジャズといえばJBL、クラシックでJBLは疑問という評価はこの頃の製品のことを指しているのだと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/49895990.html


JBLランサー(1965年頃の発売)
音はやはりジャズ向きのようです、ヴィンテージJBLはやはりジャズなんでしょうか、クラシックのような繊細なストリングを求めるとうまくいかないようです。しかし、ジャズの図太さを求めるとこの上ない名機となるようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/46031976.html


JBLがウレタンエッジを採用し始めたのは1970年代からではなかったか、と思います。良くも悪くもウレタンです。クラシックも聴けるようになった代わり、あの弾むようなべースの音は影を潜めてしまいました、と同時にJBL独特のジャズっぽさも消えて音が没個性化されたような気がします。

昔のランサー101に代表される不織布のエッジに変わってウレタンが採用されるようになってクラシックも聴けるようになりました。

しかしこのウレタンは弱点もあります。10年近く経つとウレタンがボロボロに崩れてしまうことです。

JBLの音、と言えばL−101に代表される太く、逞しく、迫力満点の音、そしてD−130の軽やかで、弾むようなリズミカルな音といずれもジャズに特化したような音が一番印象的です

スピーカーにも得意不得意があってよく、万能というのは反面独特の個性を失っているのかもしれません!            
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c20

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
21. 中川隆[-10368] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:06:26 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[45]

JBL ビンテージSPの紹介
http://soundtrail.blog57.fc2.com/blog-date-200811.html

使っているSPはビンテージユニットウーハーボックスを中心に、ビンテージユニットを組み合わせたコンポです。

1)オリンパス箱+LE15A+#375+HL88(蜂の巣)+#2405 を基本にオリジナルなユニットを追加した3ウェイマルチアンプシステム(物量を最も投入したシステム)

2)フロントロードWウーハー箱+D130(16Ω)×2発+#375+HL90(お化けホーン)+#2405 の3ウェイユニットを基本にユニットを追加したネットワークシステム。
HL90-1.jpg

3)バックロード箱+D130(16Ω)+#375+HL89(ゴールドウィング)+#2405 の3ウェイユニットを基本にユニットを追加したネットワークシステム。

自宅-5

これらのユニットはビンテージですので当然新品は有りません。中古品を集めて仕上げていますが程度の良いユニットを厳選して使っています。
http://soundtrail.blog57.fc2.com/blog-date-200811.html


D130 を使った自宅システムの得意なジャンル 2012/11/06

自宅システムは見ての通り、

JBLのD130 + #375 + ゴールドウィング + 175DLH + #2405

のユニットを基本にしています。
その基本ラインに

ハイルドライバー + デッカとビクターのリボンツウィーター

を追加しています。
皆さんはどんなサウンドを想像されるでしょうか? 
「バリバリのJAZZサウンド」(音が前に飛び出して来る)を想像される方が多いと思います。

実際JBLの基本ラインだけならその様なサウンドになると思いますが、私はクラシックを楽しんでいます。

音のキレ・ヌケ、繊細感等はJBLのユニットのおかげでシャープな質感を得ていますが、最も得意とするジャンルは「弦楽器」のストリングスだと思います。

トレモロの浮遊感はこのシステムで無いと出ない質感だと思います。また弦楽器奏者が多い事もこのシステムならではです。

その質感を担っているのが自作のアンプです。

プリはマッキンC22をコピーした自作品ですが、内部配線を特殊な銀線にすべて交換しています。その為SN比は最高級Tr型アンプと遜色有りません。(内部配線でノイズを拾っている場合が多いが、このアンプはシールドアースをとことんやっている)

パワーアンプのWE101Dpp-2号機はプリアンプのシャープで繊細な質感をそのままに、ウォームさを加えてドライブしています。

WE101Dは元々オーディオ用の球では有りません。プッシュプルにしてもせいぜい1.4W/ch程しかパワーが取れません。最近の能率90dbぐらいのSPではまったくの出力不足で使い物になりませんが、SP-707Jシステムは能率101dbを越えるシステムですので音量に不満は有りません。

現状でもプリアンプのボリュームは9時〜10時の方向で使っています。

更に上げれれば音数がもっと増えると思います。

WE101Dの球に拘るのは、その質感の良さとメーカーでは作れないアンプだからです。メーカーで作るには球の確保がまず出来ません。現在では球の確保が難点です。幸い20本程集める事が出来ましたので3台のWE101Dのアンプを作れました。まだ是から、この球を使ったプリアンプの作成に情熱を持って準備をしています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/11/post_9c96.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c21

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
22. 中川隆[-10367] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:08:48 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[46]

ジェームス・バロー・ランシングはどんな音量で聴いていたのか?


ランシングは1902年生れ。

ランシングと同世代ののアメリカの人たちが、家庭で音楽を聴くときはなんだったのだろうか。

アメリカでは1920年にAM放送が始まっている。
これ以前となるとアクースティック蓄音器ということになる。
ディスクはいうまでもなくSPである。
アクースティック蓄音器は、アンプ、スピーカーを搭載して、いわゆる電蓄になる。
ここでもまだディスクはSPである。

1939年、アメリカでFM放送が開始される。
1948年、コロムビアが長時間レコード,つまりLPを発表する。

1949年まで生きていたランシングにとって、家庭で音楽を聴くための手段としてあったのは、上に挙げたものということになる。

D130はLP以前に登場したスピーカーユニットである。
D130で家庭で音楽を聴くということは、SPだったり、ラジオ(AMとFM)ということになり、この流れの中で音楽を聴き、音量を聴き手は設定していた、といえよう。

となるとアクースティック蓄音器での音量というのが、1902年ごろに生れたアメリカの、家庭で音楽を聴いてきた人にとっての、ひとつの基準となっている。
そう考えることはできないだろうか。

アクースティック蓄音器といっても、卓上型のさほど大きくないものから、クレデンザのような大型のものまである。
アクースティック蓄音器の音量は、蓄音器そのもの大きさとほぼ比例関係にある。

アクースティック蓄音器はあまり音量が大きいものではない、というイメージを漠然ともっている人は、クレデンザを聴けば、音量の意外なほどの大きさに驚かれるかもしれない。

とはいっても電気蓄音器になり現在のように数100Wの出力が安定して容易に得られるようになり、ボリュウムのツマミを時計回りにまわせば、アクースティック蓄音器しか聴いたことのない人は心底驚くほどの音量を実現している。

アクースティック蓄音器には音量調整がないわけだから、仮にもっと大きな音量が可能だとしても、家庭で音楽を聴くにふさわしい音量としている、とも考えられる。

蓄音器で鳴らすのはSP。
SPは、現在のハイビットのプログラムソースと比較すれば、ずっとダイナミックレンジは狭い。
16ビットのCDと比較しても、アナログディスクのLPと比較しても狭い。

音量の設定は人それぞれではあるが、それでも聴きたいディスク(プログラムソース)に記録されているもっとも小さな音が聴こえるようには、最低でも音量を設定する。

その最低音量から上は、聴く音楽によっても、聴く部屋の条件、聴く(鳴らす)人の好みによっても、その日の気分によっても変ってこようが、すくなくとももっとも小さな音は聴きとれるようにはしよう。

そうすればダイナミックレンジが広いほど、最大音量も必然的に大きくなってくる。
SPではダイナミックレンジもそう広くないから、最低音量をハイビットのソースやCDと同じにしても、 最大音量は控え目な音量となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=10032
http://audiosharing.com/blog/?p=10026

D130とアンプのこと(音量のこと)

この項は、ランシングがD130で、どのくらいの音量で聴いていたのか、についてである。

1940年代のアンプの出力はそれほど大きくはない。
けれどD130の能率は高い。(出力音圧レベル 103dB )
だから相当な大音量まで問題なく出せたわけで、アンプの出力によって音量が制約されることは、ほとんど考えられない。
音量の設定に関しては、自由であったはず。

ならばランシングは、どのくらいの音量で聴いていたのか。
手がかりは、まったくない。

なのに、なぜ書くのか、何を書くのか、ということになるのだが、ひとつだけヒントとなることがある。

ステレオサウンド別冊「HIGH TECHNIC SERIES-1」である。
井上先生が、「内外代表パーツ200機種によるマルチウェイ・システムプラン」を書かれている。

そこにJBLの130AにLE175にHL91ホーンを組み合わせた2ウェイの組合せがある。

エンクロージュアはバックロードホーン型の4530で、
アンプは
コントロールアンプにラックスのCL32、
パワーアンプはダイナコのMKIIIとStereo70で、
ラックスキットのエレクトリッククロスオーバーネットワークA2002を使い、マルチアンプドライヴというシステムである。


130AはいうまでもなくD130のアルミ製のセンターキャップを紙製に替え、ウーファーとしてモディファイしたユニットである。

こういう組合せであるから、スタジオモニターとしてのJBLの音ではない。

「比較的に小音量で鳴らすときにはハイファイというよりは、ディスクならではの蓄音器的なノスタルジックな響き」

と表現されている。このことが意外だったので、ずっと憶えていたわけである。
http://audiosharing.com/blog/?p=9940


たとえばQUADのESL。
ピーター・ウォーカーがESLを開発した1950年代、どのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは容易に想像がつく。

当時のQUADのパワーアンプはKT66のプッシュプル構成のII。
出力は15W。しかもESLだから、スピーカーは低能率。

(中川隆 註: ESL57は高能率です
ESL57 許容入力:定格15W
ESL57 出力音圧レベル:100dB−70〜7,000Hz
         93dB−50〜10,000Hz)

おのずと最大音量と制限されるわけだが、おそらくピーター・ウォーカーは、それで音量が不足とは思っていなかったはず。

控え目な音量で、音楽を聴くのであれば、ESLとIIと組合せでも音量的な不満は生じない。

D130となると、そこが違ってくる。
だから、ランシングがどのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは、ランシングとともに音楽を聴いたことのある人に訊く以外に、正確なことはわからない。

ただ確たる根拠もなくおもうのは、意外にもそれほど音量は大きくなかったかもしれない、ということ。

私がステレオサウンドにはいったころ、Nさんというジャズの熱心な聴き手の先輩がいた。
彼はJBLの2220を、ステレオサウンド 51号の記事で製作したエンクロージュアにいれ、中高域は2440と2397ホーンによる2ウェイというシステムだった。
最初のころ、パワーアンプはマッキントッシュのMC2300。
Nさんの住むマンションには何度も何度も行った。 音を聴かせてもらった。
http://audiosharing.com/blog/?p=9943

Nさんが、MC2300から次にどういうパワーアンプへとうつられたかについては別項にてすこしふれている。

Nさんはあるところでウェスターン・エレクトリックの350Bのプッシュプルアンプを聴いて、それ以来、ウェストレックスのA10の回路をベースとしたアンプづくりへと、大きくシフトした。

そのNさんのところで、350Bと同じくウェスターン・エレクトリックの349Aのプッシュプルアンプを聴いた。
伊藤先生が無線と実験に発表されたアンプそのものである。
出力は8W、回路構成はウェストレックスのA10そのまま、使用真空管に違いがあるだけだ。

このとき鳴ってきた音は、いまでもはっきりと憶えている。
スピーカーは変っていない。2220に2440の2ウェイ。
MC2300で鳴らしていたときには、しっとりとした音は、このウーファーとドライバーの組合せからは出てこないんだなぁ、と短絡的にも思いたくなるほど、 私が求めている音、好む音とはベクトルが違っていた。

それが、なんともいい音で鳴ってくれる。これならば、クラシックも聴ける、というよりも、この音が欲しい、とすら思えるほどの変りようだった。

音量は控え目だった。 良質の蓄音器を思わせる音だった。
低域も高域もそれほどのびていない。はっきりいえばナローレンジの音なのに、MC2300で鳴らしたときよりもナローであることを意識させない。

無線と実験に載っている349Aのプッシュプルアンプの周波数特性はそれほどよくない。
このアンプもまたナローだった。
http://audiosharing.com/blog/?p=9945


マッキントッシュのMC2300は出力にオートフォーマーをしょっている。

一種のバンドパスフィルターでもあるわけだから、 一般的な、出力トランスやオートフォーマーを持たないパワーアンプと比較すれば、MC2300の周波数特性も多少は狭いといえても充分な周波数特性は確保しているし、349Aアンプは可聴帯域で、低域も高域も下降し始めているのだから、このアンプと比較すればずっと広帯域のパワーアンプ、しかも出力も300Wとひじょうに大きい。

8Wと300Wの出力の差は、そのままアンプの規模の違いにもなっている。
349Aはモノーラル構成、MC2300はステレオ仕様という違いもあるのだが、 重量、容積ともにMC2300は物量投入のパワーアンプであり、349Aのアンプはかわいらしい感じすらする小型のアンプだ。

しかも349Aのアンプは、ウェストレックスのA10の回路そのままだから、出力トランスの2次側からのNFBはかかっていない。
出力段の349AもNFBループには含まれていない。

そういうアンプが、それまでのイメージをくつがえす音を鳴らしてくれた。
その音は、まさに井上先生がいわれている

「比較的に小音量で鳴らすときにはハイファイというよりは、ディスクならではの蓄音器的なノスタルジックな響き」

なのだった。

8Wはパワーアンプの出力としては小さな数字ではあるものの、D130系のユニットにとっては、音量の制約は気にすることのない必要十分な出力なのだが、349Aのプッシュプルアンプで鳴らすJBLのユニットは、むしろ大音量で鳴らされるよりも小音量で鳴らされることを望んでいるかのような鳴り方に、私の耳には聴こえた。
http://audiosharing.com/blog/?p=9948

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c22

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
23. 中川隆[-10366] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:10:48 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[47]
JBL D130 システムに一番合うアンプは Western electric 124 amplifier で間違い無いです:

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html


それ以外では

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c23

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
24. 中川隆[-10365] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:11:59 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[48]
JBL D130 にはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない


1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c24

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
25. 中川隆[-10364] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:14:04 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[49]

817 :神々のたそがれ:2010/06/23(水) 18:06:04 HOST:FLA1Aad032.myg.mesh.ad.jpMC
D130の注意点フィックスドエッジは、入手する時は必ず太陽や強い光に透かして
見ます。

亀裂が多いものがあります。

【美しすぎるD130】の場合E130のコーンで張り替えたものに出くわします。

指でコーン紙をはじいた音と表面のざらざら感で判るのですが、なんか目利きが必要だと骨董品のようですね。

150-4Cは入手難!お高い商品

819 :RW-2:2010/06/23(水) 18:25:54 HOST:109.170.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>。レ美しすぎるD130】の場合E130のコーンで張り替えたもの・・・

E130コーンは出所不明のオリジナルを謳ったモノよりずっと宜しいのだす。
ヘタったD130コーン(エッジ含む)よりずっと吉だす。

裏見ればE130とスタンプが押してありますのですぐ判ります。悪どい業者は毛羽立てて消します(だははは)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1261060674/


95:RW-2 2010/09/08(水) 20:54:20HOST:113.223.1.110.ap.yournet.ne.jp

フルレンジの代表的銘機はやはりP−610とLE8Tにトドメを刺すでしょね。

銘機とはまず数が出ていること。そして所有した方々が、それぞれに音、性能、
形(デザイン)、使い勝手、歴史など各々別々の価値観をもって評価している
ことが重要でしょう。

松下のゲンコツやD130あたりも差し障りがないでしょね。

アキショム80あたりになると逸品でしょか。見て触って聴いてる方は少ないでしょ。
それに聴いて好き嫌いがはっきり分かれるユニットでしょうから。


105:薬漬け 2010/09/12(日) 16:58:38HOST:zaqdadc3740.zaq.ne.jp

確かに、アキショム80は律儀に鳴らすと、それはそれは正確な音を出しますね。
(確か音楽評論家の宇野功芳さんも、検聴システムではミッドレンジに80をお使いのご様子と仄聞しています。やはり音色の「正確さ」を出せるとされたのでしょうね。)

でも、ひねくれた私はどうも、何らかの歪が乗っかった「麻薬音」に惹かれます。(苦笑)
正確律儀な音を出すユニットは、世間様にはある程度の数がありましょうけれども、媚薬的な音を出して人を人生の奈落の底に落とす?ユニットというのは、いかにユニット数あれどたぶんこれぐらいのもの…。
奈落の底に落ちたくはないけれど、覗きたくはあります。(大汗)

カミさんには普通であってほしいけど、たまに会う女性はちょっと小悪魔の方が面白い。(ド大汗)


106:ジークフリート 2010/09/14(火) 21:46:37HOST:wb56proxy13.ezweb.ne.jp

薬漬けさん。ハチマルはかなり細かいところまで再現は出来ますが、正確かと言われればそうでもなくて、やはりコーン紙やベークライトの音が結構出ているんですよね。

ただ、そういった薬か毒か?という部分が全く無くなってしまうと面白くないし、恐らくベークライトの共振音が醸し出している「細密感」?が無くなると、もうハチマルとは言えない。

匙加減一つで毒にも薬にも・・・この辺りがハチマル使いの腕の見せどころかと思いますョ〜。


当方のD130初期タイプもかなり毒を吐きますけど、ちょっと面白くなってきたところですよ。

(センタードームのアルミホイルが音楽の奥行きと響きを偽造?)


107:ディラン 2010/09/14(火) 22:43:14HOST:FLH1Adl055.kyt.mesh.ad.jp

D130は単体使用ではないですよね?175、075等と。

しかし、センタードーム云々というくだりはひょっとして単体使用?ですか?

とすると箱<平面バッフルですか?

38cmのフルレンジなんて有り得んと思っていたのですがALTECバイフレックス420Aを嬲りだしてビックリしてます。

私の場合は8cmのツイーターにコンデンサーを噛ましましてますから単体使用では有りませんが。単体使用でもひょっとして鳴らしこめば聴けるかもしれませんが9862のワイドレンジに慣れているので生っぽさがチョットね。

クライバーンのブラームス1番などピアノの響きとバックのオケが絶妙なバランスです。

108:ジークフリート 2010/09/15(水) 00:58:52HOST:wb56proxy10.ezweb.ne.jp

C36バスレフ箱入りで、075と2.4khzクロスのJBL推奨組み合わせです。
コレを使い始めてから弦楽四重奏等を漁っておりますよ。


110:薬漬け 2010/09/15(水) 22:43:45HOST:zaqdb733a88.zaq.ne.jp

結局、自らに美味しい「毒」を求めているのでしょうね。アブナイアブナイ。(汗)
D130のセンターキャップが醸し出す音色は未体験ですが、どんな“色”
なのでしょうね。興味津々。

111:ジークフリート 2010/09/16(木) 01:46:53HOST:wb56proxy09.ezweb.ne.jp

ディランさん。420Aがメカニカル3ウェイということは、+ツイーターで・・・ヤハリ4ウェイがお好きなんだ!

しかし・・・古レンヂにしては開発時期が比較的新しいだけに、おっしゃるとおり音の繋がりの点でも上手く造られているのでしょうね。(D130やハチマルはしっかり?2ウェイの音です。)

薬漬けさん。センタードームのアルミホイル臭さを上手く利用すると、バイオリンやギター辺りで渋みを伴った爽やかさが出るんですが、その度合いをコントロール出来るようになりました!

曲や気分に合わせて、ちょこっと修正も?ってな感じです。

120:ジークフリート 2010/09/20(月) 08:00:29HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

休日の朝、毒抜きJBLで聴くイザベル・ファウスト(バッハの無伴奏)・・・清々しい響きです!

D130は5khz以上で猛烈な共振がありますから、ネットワークで抑えているとは言え、その裾野が出ないようにコントロールしているつもりです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1280755643/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c25

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
26. 中川隆[-10363] koaQ7Jey 2020年10月31日 17:21:08 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[50]
JBL(James B. Lansing)製品の型番

•1927年に創業したJBL社は、誕生後間もなくはアルテック社に吸収されたり、ウェスタンの下請けをやったりしていましたが、46年に一本立ちして、社長のJames B. Lansingが先頭に立って、次々に新製品を開発しました。

かの名器D130の発売は、それまでのウェスタン、アルテックへのOEM供給により培った当時としては高度な技術により、世間をあっと言わせたものです。

現在に至るまで、数多くの製品を送り出していますが、ここではその製品型番について、備忘のために記述しておきます。


•まず、全体として述べておくべきことは、JBLには完成品とユニットとがあり、後にコンシューマー用とプロ用の区別ができたことです。これらについて順を追って述べていきます。


• 先ず第一に取上げるのが、完成品です。

初期にウェスタンの下請けで作成した名器「アイコニック」があるのを別にすれば、製品番号は当初はユニットと共通でした。

記録に残る最初の製品は、D1004/D1005であり、38センチウーファー2本と175DLHを組み込んだものです。これについての記述が、一関ベィシーの菅原さんの著書にあるので参考になります。
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/book/bt3.htm


その後のD30085の頃から、製品には愛称が付けられ、これは例えば「ハーツフィールド」と呼ばれる人気商品でした。オット、過去形は良くないか。設計者の名前を冠したこの製品は、現在でも美品なら300万円近くで、中古品が取り引きされています。その後も、「レンジャーパラゴン、同ミニゴン」、「ハークネス」と製品化が続き、評判となった木工技術の極致とされる美麗な組み格子が印象的な「オリンパス」、「サヴリン」、「アポロ」が発売されたのが、60年のことでした。


•その後の製品は、時代の流れで、大き目の家具調のものから、ブックシェルフ型に移行し始め、基本的に共通の「ランサー」という呼称に番号を付加したものとなり、「L33」(60年発売)などと呼ばれるようになりました。「ランサー」の呼称は長く使われ、82年の「L250WX」まで使用されました。

現在では、一貫性のある呼称へのこだわりはあまり見られず、適当にS、Ti等の記号を使ったり、山シリーズでエヴェレストやプロジェクトK2等という型番もあります。以上が完成品の型番の概要です。


• 次が、ユニットです。ここでユニットとしては、箱も含めておくべきでしょう。というのは、製品価格が高かったこともあり、またDIYの国柄からでもあり、箱が独立して製品として売られていたからで、後記する「推奨組み合わせ」との関係からも重要だからです。


•そこで先ず、スピーカーユニットですが、これはD(ドライヴァー、駆動器)という接頭記号が使われました。

前記したように最初の製品は、38センチフルレンジのD130でした。この時点では箱は密閉式を考えており、いわゆるバスレフ式はまだ世の中には普及していません。ウーファーも、中高音も、ホーンに装着することが普通であったためでしょうか、後のように低、中、高音のユニットに呼称の差はなく、D131、D175等と呼ばれていました。

• 最初は、フルレンジですが、前記したように最初の製品は、38センチフルレンジのD130でした。未曾有の10センチヴォイスコイルと極浅型コーンにより、「1ミリワット以下でも音が出る」という宣伝文句もあってか、その能率の高さが大評判になりました。

この形式では、30センチのD123があり、Nelsonもかって愛用しました。

これらに共通するJBLの特徴は、その時点では冒険であった大口径のアルミ・センタードームの採用でした。これにより、高域再生限界を広げることが可能となりました。そしてフルレンジでは書き落とすことの出来ない型番が、LE-8(T)です。ウェスタンや、アルテックの同口径の755型に、能率では譲るものの、再生帯域と音質でこれらを凌ぐ性能と人気を誇りました。


•そして、ウーファーです。

D130を改造して作ったウーファーは、130Aと命名されており、この「13」が38センチ、「12」が30センチ、「11」が25センチ以下となっています。そして、より低域再生を重視した「linear efficiency series(LE)」の出現後は、製品番号に口径のインチ数を採用するようになり、LE15A/14Aなどと命名されました。

ちなみに、Aは公称インピーダンスが8オーム、Bが16、Cが32を示す細分化記号ですが、出力トランスとの関係で高インピーダンスでよかった、真空管時代の名残です。

また、バスレフ初期には、パッシヴ・ラジエーター方式にも力を入れており、各口径にPRの記号を冠した製品を出しています。これは磁気回路を持たないユニットで、コーン紙中心部に数枚の金属板をネジで加除するようになっていました。ウーファーが振動して箱の中の空気を揺すると、ある周波数でパッシヴ・ラジエーターが共鳴して低音を出すのです。この枚数を加減すると、最低共振周波数を調整することができました。このような路線での開発は、70年代のプロ業界への進出と時を同じくして、停止状態に入りました。


• 次に、ホーン・ドライヴァーに移ります。正しくは、ホーンは拡声のためのラッパ状の器具であり、ドライヴァーはそこに装着する発音器です。従って、ホーンだけでは、あるいはドライヴァーだけでも音は出ません。

ドライヴァーは、当初3桁番号が付され、375等と呼称されました。

「3」は4インチ・ダイアフラムで2インチスロートのもの(重量11キロ)を示し、「1」は2インチダイアフラム(重量4キロ)を示します。

「2」は、「1」の強化版であり、ことほど左様に175の高音は可聴上限までは伸びていません。この強化版は、LE期に入ってからはLE85(以前の275にあたる)のように呼称されて、家庭用では最高峰の製品でした。

ホーンでは、当然Hを頭文字として、例えばH5038Pといった型番が使用されました。

別に、1217-1290,537-509などという暗号のような(入り口と出口の口径ではないか)型番も一部にありました。分類的には、コーニカル、ラジアル型が多く、最近になってバイラジアル等も採り入れられています。

JBLは「音は良いが、理論を無視した」に近いホーン設計を得意としており、レンズ(L)を付けたり、有孔板を重ねたりした小細工も売り物で、それらには「HL」という組み合わせ番号も使用された。ウーファーと同様に、70年代以降の新規開発はあまりありません。K2におけるアクリルホーンは、久々の新規物とききました。


• 次は、トゥイターです。

得意のホーン形式のものでは、当初は、上記175と同時期に発表された075しかなかったようです。これは、異例の2.5キロヘルツから使えて、10キロヘルツ近くまで再生できました。更に、ジャズで重要なシンバルの音が魅力で、現在も、2402の型番で発売されています。

広帯域化の波に乗って、やっと70年代に20キロ辺まで出る077が出ました。これは、プロ用2405の民生版といえるもので、中心部の拡散器をアクリル材にした、味のある製品でした。一般的なコーン型ツイターでは、LE25等の型番があり、これは口径を採用した呼称です。


•さて、箱です。

前記したように箱も単売されていました。つまり分割して買えるという利点があった訳です、例えばハーツフィールドでは、手許不如意であれば、先ず箱とコーン型ユニットを取敢えず買っておいて、しばらく聴くことができました。そして、余裕の出来たところで、ホーン型に換装すれば良いんですヨ、という売り方もしていたようです。そのとりあえず買う「途上品」を称して、「poorman's Hartsfield」といったそうです。

著名なオリンパスの箱は、C50というように、箱はCを頭文字とする型番を持ています。組み合わせ表を別掲しましたが、箱毎に入れるべきユニットが決まっていました。今でも、JBLの木工技術に惚れて、中古を探す人が多くいます。C50なら、ユニット入りで7、80万円位しています。


•そして上記の箱の販売を支えるものが、推奨組み合わせの選定です。

JBLが発売している、20近いユニットとネットワーク(ユニットの分担を設定する)の推奨組み合わせが、例えば「001は130Aと175DLHの組み合わせ」というように、30通りくらい推奨されています。

さらに、その表では、その時に使うべき箱までが、指定されています。現在の、いわゆるティールらの計算方法の無かった時期であり、どんな決め方であったか不明ですが、そこは後光のさすJBLであり、疑うことは失礼であったのです。このような発売の仕方は、他のメーカーはあまりやっていないことです。ファンは、この表と値段表とを見て、夜も眠れぬ(^^;機種選定を楽しむ(に苦しむ)という仕掛けです。


•JBLは、70年代に入って、プロ用機器の開発を本格化させており、これにも完成品とユニットがあります。


•プロ用完成品の最初の製品が、4310と4320であり、日本でも一世を風靡しました。

「1」はコーン型による、「2」はホーン型による製品であることを示しています。

73年には、38センチ・ダブル構成の、超弩級の4350を発売し、この時に、前記した超高音が出せて、指向特性の良い2405が登場しました。翌74年には、3ウェイで4333が、4ウェイで4341が発売されて、「3」が3ウェイ、「4」が4ウェイを示す記号となりました。

次の変化が80年代で、従来のラジアルホーンの欠点を改良したホーン技術が出始め、他社に倣ってバイラジアルホーンが開発されました。高音再生の容易化がこれを使うと実現するので、2ウェイへの先祖帰りとなる4430等が発売されました。この場合の「4」は、新規の2ウェイを示す4です。今では型番も、44を通り過ごし、4600,4700へと進展しています。


•プロ用のユニットは、実に整然とした命名に従っています。

ドライヴァーは基本的に2000番台を占めます。2100がフルレンジ、2200がウーファー、2300がホーン、2400がホーン・ドライヴァーとトゥイターとなっています。

ネットワークは3000番台、箱は4500番台となっています。

そして同じプロ用でも、楽器用は一頃Kシリーズと呼ばれ、更に今ではEシリーズと呼称されています。公称インピーダンスについては、今はHが8オーム、Jが16オームを示しています。


•以上、JBL製品の型番について記述しました。一昔前に、元気だったサンスイが日本でJBL製品の販売を本格化させるまでは、日本では福音電気等々の国産メーカーしか、ファンには知られていませんでした。最初にJBLのカタログを見た時は、従って皆がヨダレだらだら状態であったことを懐かしく思い起こします。冷静な人達は、「音色が余りにも直裁で味が無い」とか、さらには「使っている素材は変らないのに、べらぼうな値段を付けてケシカラン」等々とおっしゃっていました。


•Nelsonが最初に買ったJBL製品は、D123と175DLHでした。その後も時に入手したことがあり、最近もヤマハの名器0506を引退させて、2405に交換したばかりです。

それにつけても、この会社の工業デザインの重視は先見の明があったと思わざるを得ません。現在でも、中古品市場で高額のJBL製品が流通していますが、その理由の一部には、その優れたデザインによるところが大きいのだと思います。
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/audio/a1.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c26

[番外地8] バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。
バブルは国際金融資本が意図的に作っているものだからね。
リーマン・ショックの時はロイターが情報操作で投資家の恐怖を煽り、ロスチャイルドが空売りでぼろ儲けした。
騙されたアホが悪いんだよ:

株式市場の割高・割安を知る方法はたくさんあります。

中でも、著名投資家の「ウォーレン・バフェット」が用いていると言われる指標が、通称「バフェット指数(バフェット指標)」です。

バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。


バフェット指数 = 株式時価総額 ÷ 名目GDP × 100


株式時価総額は、東証1部・東証2部・東証マザーズ・ジャスダック市場をはじめとする、全上場企業の時価総額の合計です。

世界版の「バフェット指数」の推移
https://www.businessinsider.jp/post-218278

日本のバフェット指数・米国のバフェット指数
https://oneinvest.jp/buffett-indicator/

2008/09/22
外資系のトレーダーからの又聞きですが、NYでは、此の下げ相場で4000億円儲けている方がいるそうです。

サブプライム問題を発端とする金融恐慌の中での、欧米の投資銀行の解体・廃業を目にし、長年続いて来た欧米の金融支配、ロックフェラー、ロスチャイルド支配の終焉を語る「誤謬」が横行している。「ロスチャイルドが、どこかで頭を下げ、資金提供を申し立てた」等々である。

この戦略を「見えなくさせ、煙幕を張るために」、ロスチャイルドの「手下の評論家」達は、ロスチャイルド、ロックフェラー時代の終わり、「ロスチャイルドが、どこかで頭を下げた」等の、デマ宣伝に忙しい。

過去の恐慌は、仕掛けられたものだという分析が数多くあります。

そこで莫大に儲けたのが、ロックフェラーなど世界金融資本。

ロスチャイルドが サブプイムローンのショートポジションでとっているので、サブプイムローンの破綻で凄い利益をとっていると今証券会社から電話かあった。

 しかも問題が前回発覚する前からショートポジションとっているので、昨日、今日の利益ではなくサブプイムローンか゜破綻すればするほど利益があがる。

 これがユダヤの投資手法である。


1. ロスチャイルドの御用メディアがいっせいに、1929年以上の大恐慌、新自由経済の崩壊、「資本主義システム」の崩壊、「GREEDY(貪欲)な金融」 などと朝から晩まで連呼している.

2. ロスチャイルドは、金融市場が崩壊しても、すでにその対策を打っており、例えば、株式を売り払い、不動産市場から撤退した資金で、現金を積み上げ、預金を積んでいる。その積みあがった預金で、今、世界中で超一級品と言われる絵画・宝石・稀少金貨等を買い集めている。

3. ロスチャイルド系の銀行ゴールドマン・サックスが、先物市場で、サブプライム債券の大量の投売りを行い続け、債券の暴落を「人為的に」作り出して来た。戦後最大と言われる、この金融危機に対し、さらに中国=ロスチャイルド連合が、大量の債券投売りで、火災に「ジェット燃料を大量に投入し続けている」。

世界の金融秩序を維持するのではなく、明らかに「破壊する意図」で、中国=ロスチャイルド連合は動いている。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=186785

ユダヤ資本の奥義 _ マスコミを使ってアホ投資家の恐怖を煽って売りでぼろ儲け

倫敦留学日誌:投稿者:マアッド・マン投稿日:2008/10/04(Sat) 04:57:16


「世界大恐慌」は仕掛けられている

今の所【ユダヤ・ネットワーク】の脚本は、日々・着々と、1929年の恐慌の復刻版どうりに進行している。

[恐慌]という基本は同じでも、深い陰謀を含蓄した【リメイク】

全ては シナリオ通りに 進行しているから。

「2008年 馬鹿人類の 新世界大恐慌」という作品のリメイクは

1929年の「脚本」どおりに進行している。

おかしいじゃないか。急にBBCも24時間、白黒のフィルムを流して
いたり、GNPにおける公的資金注入のグラフとか、銀行倒産数とか
をグラフやチャートにしてきた。

おかしいじゃないか? 急に1931年に時代の脚光があたるなんてえ?

どう考えても、これは、 仕組まれている!!! 

世界大恐慌の 第二幕  がおわりました。 休憩時間です。

第三幕は、脚本どおりでいくと、第二幕の 10倍の 銀行が 

潰れることになっている。


英国ではロスチャイルドの御用のメディアがいっせいに、1929年以上の大恐慌、新自由経済の崩壊、「資本主義システム」の崩壊、「GREEDY(貪欲)な金融」 などといいはじめた。ここは日本とは違うところである。

しかし、これをまともに「さすが、英国、モダンマン」と感心していいものだろうか。

ロスチャイルドの御用メディアが「世界大恐慌」と朝から晩まで連呼している、ということは、彼らは「次の一歩へ手を打っている」という宣言とみなさなければならない。


http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/588.html

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020

「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す
Theron Mohamed
Aug. 14, 2020, 04:45 AM BUSINESS21,430
https://www.businessinsider.jp/post-218278


ウォーレン・バフェットが推奨する株価指標が、30カ月ぶりの高水準になった。これは、世界の株式が過大評価されており、調整局面が迫っているかもしれないことを示している。
世界の株価をGDPと比較する「バフェット指標」世界版は、2018年2月以来初めて100%を超えた。

このことを最初に発見したのは、ドイツの放送局の市場アナリスト、ホルガー・ツァエピッツだ。

バフェットは、2001年にドットコム・バブルが崩壊する前の数カ月間にこの指標が記録的な高水準に達したことは「非常に強い警告だった」と述べている。
ウォーレン・バフェットが好んで用いている株価指標が30カ月ぶりの高水準となり、世界中の株式が過大評価されており、調整局面が近い可能性を示唆している。

いわゆる「バフェット指数(Buffett indicator)」の世界版が、2018年2月以来初めて100%を超えた。このことは、ドイツの放送局Weltの市場アナリスト、ホルガー・ツァエピッツ(Holger Zschaepitz)がツイッター上で最初に指摘した。

この指数は、世界中の公開株式の時価総額の合計を、世界の国内総生産(GDP)で割ったもの。100%以上という数字は、世界の株式市場が世界経済に比べて過大評価されていることを示唆している。

バークシャー・ハサウェイを運営する億万長者の投資家、バフェットは、2001年のフォーチュン誌の記事でこの指標を「おそらく、株価がどの時点でどのような状態にあるかを示す尺度としては最適だろう」と述べた。

ドットコム・バブルがはじける前に記録的な高水準になったことは、「非常に強い警告として扱うべきだった」と付け加えた。

しかし、この指標には大きな欠点がある。例えば、これは現在の時価総額を前四半期のGDPと比較しているが、すべての国が定期的で信頼できるGDPデータを提供しているわけではない。

「先行きが不安」コロナ禍で資産運用はどう変わる?

この指標の現在の水準が、世界中の国々でコロナウイルスの世界的大流行により、株価の高騰と経済成長の鈍化との間に著しい乖離があることを示していることは確かだ。

株式市場は、政府や中央銀行の積極的な介入の恩恵を受けている。一方、世界経済は、必要不可欠ではない事業を停止したり、旅行を制限したり、自宅待機を促したりするなど、各国が行っているウイルス対策に苦しめられている。

アメリカ単独のバフェット指標もパンデミック期間中に史上最高値に急上昇した。アメリカの主要株価指数はコロナウイルスの大暴落からほぼ完全に回復したが、 GDPは第2四半期に急落している。

世界版の「バフェット指数」の推移
https://www.businessinsider.jp/post-218278
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
1. 中川隆[-10362] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:09:47 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[2]
因みに、2012年以降は日銀の金融緩和の為に異常な円安になっているので、
これから適正価格の 1ドル=40円、50円 になった時にアメリカ株を持って居ると大損します。


詳細は

日本が米国債を買いまくった為に、1ドルが70円以下になると日本の対外純資産はマイナスになり、日本の資産はすべて外資に乗っ取られる
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/149.html

日本円と日本の物価は異常に安過ぎる _ 1ドル=50円 が適正価格
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/189.html

鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html

日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html

株式投資の神様「ウォーレン・バフェット」の言葉を真に受けると悲惨な結果になる
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/886.html

新型コロナウイルス対策による経済の麻痺は富豪への資産集中を促進する
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/228.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c1

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
2. 中川隆[-10361] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:12:17 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[3]
という事で、これから株で資産を増やしたかったら

・1ドル = 80円 になるまでは投資は厳禁 (S&P500 は cycle U波の下降トレンド)

・1ドル = 80円 になったら適正価格の 1ドル = 40円 になるまでナンピンでアメリカの多国籍企業の株を少しずつ買っていく
(S&P500 は cycle V波の上昇トレンドに入る)


・S&P 500 のエリオット波動が cycle W波 の下降トレンド に入るまでは ほったらかし投資

▲△▽▼


宮田直彦 ダウ工業株平均・S&P500 の現在のカウント 2019 年7 月18 日

supercycle (X)波, cycleT波, primary (5)波


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

___


the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1


____


USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/


詳細は

エリオット波動
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/591.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c2

[番外地8] 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ
三橋さんは相場がわからないんだよ。 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ:

宮田直彦 ダウ工業株平均・S&P500 の現在のカウント 2019 年7 月18 日

supercycle (X)波, cycleT波, primary (5)波


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

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the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1


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USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/589.html

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
3. 中川隆[-10360] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:23:16 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[4]
アメリカの様に 毎年GDPが増えている国の株価は一時的に大暴落しても数年後には必ずそれ以前の高値を超えて上がる

日本株がバブル崩壊後30年間低迷したのは日本の GDP が上がらなかったからなのです。 アメリカの優良株を買って寝かせておけば ほったらかし投資で必ず何倍にもなります:

2018年02月12日
米ダウ平均適正価格は2万1000ドル バフェット指数では1万8000ドル

米国のバブル崩壊は必ずバフェット指数より高い時に起きていた
引用:会社四季報オンラインhttps://toyokeizai.net/mwimgs/2/e/1140/img_2eec600b280d2423982a67380981c23f228047.jpg


ダウ平均はいくらが適正価格なのか

2018年2月に米ダウ平均や日経平均が急落し、先行きには悲観的な見かたも出ています。

下落は一時的なものですぐに上昇するという意見もあるが、そもそも今までの株価は高すぎたのでしょうか。

高すぎたのか安すぎたのかを知るには株価の適正価格を知る必要があり、その手法はいくつか知られています。

ひとつはPER(予想株価収益率)で一株あたりの株価が、やはり一株あたりの企業収益の何年分かを表しています。

PER20倍だったら、その企業の株価は20年分の利益と同じという事になります。

米ダウ平均は2018年1月26日に2万6616ドルだったが、この時のダウ平均全体のPERは18.5倍でした。


ダウ平均は現在2万4000ドル台で平均PERは16倍台、過去20年の平均PERは15倍程度でした。(WSJ)

そこでダウ平均のPERが15倍になる株価はいくらか計算すると、2万1000ドル程度という答えが出てきます。

もう一つの良く知られている理論としてバフェット指数があり、「株式市場の時価総額はその国のGDPに等しくなる」とされています。


ダウも日経も1.3倍高い?

米株式市場の時価総額は2017年12月時点で24.9兆ドル(『わたしのインデックス』)、米国GDPは2016年に18.57兆ドルでした。

2017年の米GDP成長率は2.5%なので、2017年の米GDPは19.03兆ドルになります。

株価はGDPの1.3倍なので、適正なダウ平均時価総額は19.03兆ドル、株価でいうと1万8850ドルくらいです。


PERでは2万1000ドルが適正、バフェット指数だと1万8850ドルが適正で、どちらもまだ高すぎるという結果が出ました。

ちなみに日本の実質GDPは534.1 兆円、東証時価総額は2018年1月末で710兆円でした。

日本株もバフェット指数ではGDPの1.3倍ほどあり高すぎるとなりましたが、理論どおりになるのかは分かりません。


理論が正しくてもGDPの方が上昇して、株式時価総額に近づく可能性もあるからです。

バフェット指数にしても、当てはまるのはごく一部の先進国だけで、多くの国の株式時価総額は、GDPよりずっと少ないです。

株式市場がGDPに匹敵するほど大きいのは、市場が効率化され、経済が十分に発達している国だけで、例えば中国の時価総額は非常に小さいです。
http://www.thutmosev.com/archives/74893800.html


▲△▽▼

バフェット指数の計算方法、株式市場の割高・割安を判断できる指標 2019/07/17 
https://oneinvest.jp/buffett-indicator/


バフェット指数の計算式

株式市場の割高・割安を知る方法はたくさんあります。

中でも、著名投資家の「ウォーレン・バフェット」が用いていると言われる指標が、通称「バフェット指数(バフェット指標)」です。

バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。

もちろん、割高だからといって株価がすぐに暴落するとは限りません。「いつ暴落するかは誰にもわからない」のが真理です。

しかし、長期投資を考えている投資家なら、割高な株価水準では慎重になるべきであり、無理な手出しは控えた方が良いのは間違いありません。

この記事では、バフェット指数の計算方法、過去の推移から投資戦略を考えたいと思います。

バフェット指数の計算方法

バフェット指数の計算方法は至って簡単です。


バフェット指数 = 株式時価総額 ÷ 名目GDP × 100

株式時価総額は、東証一部・東証2部・東証マザーズ・ジャスダック市場をはじめとする、全上場企業の時価総額の合計です。データの入手方法は後ほど詳しく解説します。

米国のバフェット指数を計算する場合、株式時価総額には「ウィルシャー5000(Wilshire Total Market)」という指数を使います。


ウィルシャー5000とは


ニューヨーク証券取引所、ナスダック市場、アメリカン証券取引所で購入可能な、全ての企業を対象とした株価指数です。(米国に本店を置く企業に限定)

名目GDPとは、国内総生産のことです。こちらは内閣府が発表しています。

似たような指標に「実質GDP」があります。実質GDPは、インフレ率(物価上昇率)を考慮したGDPです。バフェット指数の計算で用いる「名目GDP」は物価上昇率を考慮していません。

株式時価総額と名目GDPのデータを入手する方法

データ

最新のデータは日本取引所グループや、日本経済新聞のホームページで取得できます。
株式時価総額1949年から現在までの月末時価総額をエクセルファイルでダウンロード名目GDP日本経済新聞のグラフィカルなデータサイトです
最新のバフェット指数が知りたい場合は、上記で入手した2つの指標を使って、手計算するだけで十分だと思います。


データ取得に便利なその他のサイト

国内株式指標 – 日本経済新聞東証一部・東証二部・ジャスダックの本日の時価総額がわかります経済ダッシュボード – 日本経済新聞「株式・円相場 > 上場株時価総額の項目」で東証一部の時価総額の推移が閲覧できます四半期ごとのGDP速報 – 内閣府四半期ごとのGDP速報値は内閣府のサイトで入手できます過去の名目GDP推移 – 世界経済のネタ帳長期の名目GDP(年次)は、私もよく利用しているが公開してくれています。
バフェット指数が100を超えると割高になる理由

日本のバフェット指数 1980年〜2018年3月
(インタラクティブなチャートはこちら)

バフェット指数は100%を超えると割高(危険なサイン)と言われます。

私自身でも、1980年から2018年3月(記事執筆時点)までのバフェット指数のチャートを作成し、検証してみました。

約38年間の長期のチャートを眺めてみると、
ボトムラインは50%あたりになる事が多い
最高値は1989年12月の146.23%
前回100%を超えた2007年6月はリーマンショック前
2018年3月時点では122%と高めの水準

となっており、バフェット指数が一定の機能を果たしていることがわかります。

一方で、2000年のように指数が100%に達しない状態から大きく下げることもあるので、バフェット指数が100%を下回っているからといって安全とは限りません。

「バフェット指数が100%を超えると危険なシグナル」と言われるのには、ひとつの理由があります。

一般的に、株式時価総額は企業の価値を示すものですが、時価総額は投資家の熱狂(株価の推移)によって膨らんだり縮んだりする特性があります。

逆に、企業が生み出す生産高である「名目GDP」は、投資家の心理によって膨らむことも縮むこともない、実態価値です。

言うならば、
株式時価総額は「期待」を表す
名目GDPは「事実」を表す

ということです。

景気が良くなれば企業の利益が増えます。

株式時価総額も大きくなりますし、名目GDPも増加します。不景気になればこの逆が起こります。

つまり、株式時価総額と名目GDPの比率は本来、概ね一致するというのがバフェットや著名投資家の意見です。

バフェット指数が100%を超えると言うことは、名目GDPに対して株式時価総額が過大評価されている状態であり、それは言い換えると「投資家が楽観的に考えている(事実よりも期待が大きくなっている)」状態と言えます。

このように考えると、バフェット指数とは「投資家の熱狂を表す指数」だと言い換えても間違いではないでしょう。

米国のバフェット指数

米国のバフェット指数はgurufocus.comで確認できます。

「ウィルシャー5000指数」と「アメリカの名目GDP」を割り算したバフェット指数の推移をグラフで表示してくれています。

バフェット指数の裏付けはあるのか?

1億人の投資術 管理人の評価

今回は「バフェット指数」について取り上げました。

バフェット指数については、日経の記事にも以下のように書かれています。


株価判定の尺度としてもう一つプロがよく用いるのがバフェット指標だ。1980年代から著名である米国の株式投資家、ウォーレン・バフェット氏が重視することで知られる。
出典:日本経済新聞

https://oneinvest.jp/buffett-indicator/

▲△▽▼
日本株の先行き 楽観論と悲観論で真っ二つの理由 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180110-00000005-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 1/10(水) 17:00配信
 
 日本株の楽観論と悲観論、それぞれの根拠は?


 2017年の日経平均株価は、約26年ぶりにバブル崩壊後の最高値を更新するなど、大幅に上昇した。では、2018年も日経平均は上昇を続けるのか。経済アナリストの森永卓郎氏が、日本株の先行きについて以下のように解説する。

 * * *
 日本株・日経平均の先行きについては、市場関係者の間でも、「まずは3万円を目指してまだまだ上昇が続く」という強気の見方と、「株価は既にバブルといえる水準でもうじき弾ける」という弱気の見方とに、大きく見解が分かれている。なぜ分かれているかといえば、論拠として重視している株価の指標が異なるからだ。

 まだ上がるという楽観論者が重視している指標は、税引き後純利益の何年分の株価がついているかを示す「PER(株価収益率)」だ。日本株の現在のPERは15倍程度。株価の値上がりに伴い上昇したとはいえ、15倍程度なら確かに世界的に見てもノーマルな水準といえる。したがって、まだバブルといえる段階ではなく、今後も上昇余地は大きいというのが、楽観論者の見解である。

 一方、悲観論者が重視しているのは、「バフェット指数」だ。その国の株式市場の時価総額がGDPの何倍になっているかを示すもの(「時価総額÷GDP」で算出)で、著名な米投資家のウォーレン・バフェット氏が株価の割安・割高を判断する時に使っているといわれる指標だ。バフェット指数が1倍を超えると、その国の株価は割高だと考えられるが、現在の日本株のバフェット指数は1.3倍くらいに達している。1989年のバブル期が1.4倍程度だったことから考えても、 明らかにバブル化しているというのが、悲観論者の見解だ。

 実はこれまで日本株に関して、この2つの指標はほとんど乖離せず、同じように動いていた。ところが、このところPERはさほど上がっていないのに対して、バフェット指数は一気に上がっている。その結果、楽観論者と悲観論者の見解の相違が生じているのだ。つまり、企業の利益水準から見れば現在の株価は適正といえるが、GDPとの比較で見ると非常に割高だといえるのである。

企業が従業員の賃金を絞って内部留保を増やす理由

 このことは、現在の日本経済の致命的な問題を浮き彫りにしている。GDPはそれほど増えていないのに、企業利益は非常に増えている。たとえば、法人企業統計を見ると、2016年末の企業がため込んだ内部留保は406兆に達し、前年度比で28兆円も増加している。そのうち211兆円が現預金で、こちらも前年度比11兆円も増えているのだ。

 その一方で、安倍政権下の5年間で労働者の実質賃金は4%も下がっている。アベノミクスで経済のパイは確かに大きくなったが、企業はとてつもない儲けを従業員に分配していないどころか、取り分を削ってしまったのだ。これでは企業の利益が増えるのは当然のことである。

 従業員の賃金を絞って内部留保を増やしている理由は、現在の企業の役員報酬の多くが利益に連動するようになっていて、しかも「ストックオプション」が一番の儲けのネタになっているからだ。これは新株引き受け権といって、株価が上がるとその差額がフトコロに入ってくることになる。つまり、内部留保を貯め込むほど企業の価値が上がり、株価も上がって自分たちが儲かる仕組みだ。この構造により、全体的に株価が上昇したと分析できる。

 しかし、こうした状況は長続きするはずがないと考えている。ほとんどの企業は最終的に消費者を相手に商売をしているのだから、労働者=消費者イジメは巡り巡って最終的に自分に返ってくるからだ。

________


バフェット指標で見る日経平均株価の上限


2016年 12月 22日 4度目のバフェット指数1倍超え


株価は楽観的な見通しを織り込んだことで、すでにバブルの領域との見方も出ている。

著名投資家のウォーレン・バフェット氏は

その国の株式市場の時価総額が名目GDPを超えると危険サイン

ととらえ、持ち高調整を検討することで知られている。

名目GDPに対する株式市場の時価総額の倍率をバフェット指数と呼ぶが、

日本の2015年度名目GDP532兆円に対し、22日時点で東証上場の株式時価総額は580兆円強。バフェット指数は約1.1倍になっている。


日本で同指数が1倍を超えたのは、1980年代後半のバブル期、2007年リーマンショック前の米住宅バブル、2015年8月前後のアベノミクス期待のピークに続き、トランプラリーの今回は4度目になる。

変動の大きい期間利益をもとに算出されるPERと異なり、同指数は比較的ブレが少なく行き過ぎた株高を警告するサインとみられているが、今のところ市場で懸念する見方は少ない。


バブルは予測不能な面もあり、市場のコンセンサス通りなら短期の調整を交えて、少なくとも米新大統領就任後の蜜月期間が終わる来年5月頃まで株高が続くことになる。

「レーガノミクスのように大きなレジームチェンジが起きると景気拡大は長くなる」(みずほ証券投資情報部長の倉持靖彦氏)との指摘もある。
http://jp.reuters.com/article/vix-stock-idJPKBN14B0IY?sp=true


リーマンショック級の円高株安をバフェット指標でチャンスに変える 2016/07/04
https://www.ewarrant.co.jp/posts/kiwameru/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E7%B4%9A%E3%81%AE%E5%86%86%E9%AB%98%E6%A0%AA%E5%AE%89%E3%82%92%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%A7%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AB%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B


バフェット指標で見ると、本格的な暴落は「こんなもんじゃない」


 日本株は7年から10年程度の周期で大きな変動を繰り返しています。

これは企業の設備投資を原因とする10年程度の景気循環(ジュグラー循環)とほぼ一致しているようです。

 図1は著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が用いているとされる手法を日本株に当てはめたものです。

これを見ると、1980年代末の日本のバブル景気の異常なほどの過熱と、その後のITバブル、サブプライムバブルと概ね7年から10年で東証一部時価総額が日本のGDPに近づくと危険信号、上回ると過熱となっていたことが分かります。

今回も2015年には GDPを15%上回り、実はサブプライムバブル時よりも相場は過熱していました。また、前回の天井となった2006年末(年ベース)から10年経過したので、景気循環的にも何らかのきっかけでいつ暴落が始まってもおかしくない状況でした。


 これまでの過熱相場後の暴落では、東証時価総額がGDPを40%も下回るほどまで株価が下落してようやく底値を付けていました。

この観点では 6月24日の英EU離脱に伴う日本株の下げでも、まだGDPを 7%下回ったに過ぎません。

GDPを40%下回る水準なら(図中右端の赤斜線の矢印)、TOPIXであと 35%下落し、日経平均なら 1万円割れとなります。


 つまり、今回の英EU離脱に伴う日本株の下落は、7年から10年周期の大相場の下落水準としては「こんなもんじゃない」といえるような水準だったことになります。


図表1:7-10年おきのクラッシュ並みならぜんぜん足りない!
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png


 また、2000年以降は世界経済のグローバル化と金融市場の一体化の影響により、世界各国の株価の長期的な周期が一致し、特に暴落時には日本経済がそれほど調子が悪くなくても、あるいは日本株が過熱気味でなかったとしても、米国株が暴落すると、そこで大相場が終わってしまうようです。この最たる例がITバブル崩壊時でした。

 図2はバフェット指標で米国株を見たものです。

ITバブルは米国の株式を中心としたバブルだったので、一時 GDPを43%(1999年)も上回る状況となりました。

サブプライムバブルは不動産や不動産証券化商品中心のバブルだったので、対GDP比では株式の過熱は3%(2006年)どまりでした。

現時点では、2016年年初の下落を跳ね返し、6月24日の英EU離脱後でも、未だにGDPを14%も上回っている状態でした。

米国株の場合、暴落時にはGDPを24%(2002年)から38%(2008年)下回っているので、今回もGDP比30%程度の下方乖離はありえそうです(図中右端の赤斜線矢印)。

その場合、最大でこれから40%も下落余地がある(NYダウに換算すると10,400ドルまで下落する?)ことになります。

図表2:米国株も7-10年おきのクラッシュなら4割安も?
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-2.png


■これからの1-2年が“最後の円高”なら、外国株投資のチャンス!?

 今回の英国のEU離脱に伴うショックでは、近年の暴落で何度も確認されてきたとおり、株式の国際分散投資は無力でした。暴落時に相関が急上昇するのでどこにも逃げ場ないのです。

 一方、キャッシュマネジメントを重視する投資戦略をいくつか併用し、例えば

7年から10年に一度の暴落を狙う「バフェット流大底投資」や、

1年のうち下落する傾向が強い 5月から10月まではポジションを持たない「半年投資」、

長期的に順張りシグナルが出ている時だけ投資する「DOI MODEL」

といった戦略を採用していたら、3割から 9割程度のキャッシュを抱えたまま今回のEU離脱ショックを迎えたはずです。

また、金ETF、金レバレッジトラッカーや金地金などで金に投資していても円建てで資産価値の保全ができていました。


 投資タイミングは拙著

『最強の「先読み」投資メソッド』
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%85%88%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%80%8D%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89-%E5%9C%9F%E5%B1%85-%E9%9B%85%E7%B4%B9/dp/4828418040


に紹介したS&P VIXを使う方法、プット・コールレシオを使う方法、信用取引評価損益率を使う方法などに加えて、前述のバフェット指標を使ったざっくりとしたものでも十分効果的と考えられます。

 具体的に「今からどうやって備えるか?」、「バフェット指標で十分に下落したと思ったら何に投資するか?」という点に関して、正解は一つではありません。どこまでリスクをとれるか、どこまで資金を寝かせられるか、どこまで投資に時間を使えるかといった要素で異なりますが、例示するなら以下のようなものになるでしょう。


◎今からどうやって備えるか?(例)

•円キャッシュ90%、10%は米大統領選などの大イベント直前にeワラント両建て

•予想PERで割安に見えても購入予算の1/3までに止める(インテリトラップを避ける)

•現物株を減らし、5%程度の資金で日経平均プットやハンセンH株プットを保有する

•20:80戦略を使う(資産の20%で損失限定のハイリスク投資、残りはキャッシュ)

•アノマリーで悪いイベントが起きやすい5月から10月にはキャッシュを増やす

•FXを使うならレバレッジを5倍程度まで下げる(強制ロスカットされないため)


◎バフェット指標で十分に下落したと思ったら何に投資するか?

•人口動態で有利な米国株ETF(S&P500対象)、インド株ETF、フィリピン株ETF

•「デフレ・円高勝ち組バスケット」コール1回あるいはその構成銘柄を直接数銘柄購入

•時価総額が100億円未満の小型株を過去10年の業績まで調べて3−4銘柄に集中投資

•ショックで一時的に金価格が下がったら金5倍プラストラッカーや金ETFに投資
https://www.ewarrant.co.jp/posts/kiwameru/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E7%B4%9A%E3%81%AE%E5%86%86%E9%AB%98%E6%A0%AA%E5%AE%89%E3%82%92%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%A7%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AB%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B


【2016年11月更新】ウォーレン・バフェット指標。
米国株と日本株(東証1部)の時価総額を名目GDPと比較してみる
http://www.life-free.net/entry/2015/04/15/184506

今日は株式市場の割高割安を示す指標のひとつであるウォーレン・バフェット指標について書きたいと思います。


ウォーレン・バフェット指標とは、バフェット氏が愛用しているとされる指標で、「その国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べるもの」です。

過去を見る限りでは、GDPよりも株式時価総額が上回ったときは、赤信号です。


バフェット指標の意味について考察


株式時価総額と名目GDPを比べて、割高割安を判断する意味についてです。


企業の価値を、「その企業が存続する期間に生み出すキャッシュ・フローの総額を現在価値に割り引いたもの」として考えた場合、PER(時価総額を利益で割ったもの)で割高、割安は判断可能なんですよね。


ですから、日本株のForward PER(時価総額を予想利益で割ったもの)を見れば、株式市場の過熱感はわかります。


なぜわざわざ株式時価総額とGDPを比較するのでしょうか?


おそらく、結局のところその国全体の企業の利益はその国のGDPと強い相関を持つということでしょう。金は天下の回りものであり、名目GDPはお金の回り具合を表します。お金が回らないと経済は活性化しませんし、経済が活性化しないということは、企業が利益を生み出せないことを意味します。


私の100万円の支出は、だれかの100万円の収入なのです。


現在を見るに、名目GDPよりも遥かに高い増加率で、株式時価総額がどんどん増えています。ついには、割高域にすでに達しました。


そして重要なことですが、この指標は過去を見る限り正常に機能しているということです。

現状の認識と投資の選択肢


まず、現状の認識についてですが、株価は割高と判断します。それをふまえて、以下のような選択肢が考えられます。


リスクを限定してバブルに乗る


バブルは最後が一番おいしいと言われています。ですから、あえてそのバブルに乗る方法があります。もちろんリスクは限定しなければなりません。簡単な方法は、コールオプションを買うことでしょう。他に、単純にロスカットラインを決めて投資する選択肢もあると思います。


現金保有率を多くする(株式と相関値が低い資産を保有する)


現金や他の資産を保有して株価を見守るという選択肢です。


このままどんどん株価が上がれば、パフォーマンスは劣後して、惨めな気持ちになるでしょう。しかし、投資家としては受け入れるべき感情だと思います。投資から一歩身を引くという意味でも、これは精神的にラクな選択肢だと思います。


売りポジションを追加する


株価下落を見越して、利益を積極的に取りにいく選択肢です。ただし、売りはバブルで焼き尽くされる可能性はあります。特に、追加の金融緩和が発表されたら、株価はさらに上がるでしょう。ご利用は計画的に。

最後に


当たり前のことを言いますが、私はこれ以上株価が上がらないと言っているわけではありません。ただ、現在の株価は割安割高のどちらかと聞かれると、割高だと答えます。
http://www.life-free.net/entry/2015/04/15/184506

2016年12月31日
バフェット理論では日本株頭打ち 日米株バブルの行方


株式時価総額がGDPを大きく超えた時にバブル崩壊している(アメリカ)
引用:(投資の科学的思考)http://investortrader.info/wp-content/uploads/2016/09/419bb581eeba14ec33a6a866d1a49d43.png


危うい日本株

2016年の日本株は後半にかけて急上昇し、おおむね良い年だったという人が多いのではないだろうか。

だが客観的数字のいくつかは現在の日本株、日経平均約2万円が人為的に吊り上げたもので、やがて落ちてくるのを示唆している。

良くないことの一つが日銀と年金資金による大量の日本株購入で、2016年の株価上昇はすべてこの2つがもたらしていました。


日銀は2016年にETFを4兆3千億円購入、GPIFなど信託銀行も3兆5千億円を買い越し、政府系だけで約8兆円の買いがあった。

外国人投資家は、現物と先物で2兆8000億円を売り越し、国内個人投資家も2兆5000億円を売り越し、個人投資家は5兆円以上を売りこした。

政府系資金で個人投資家の売りをそっくり吸収して、民間機関投資家の買いを呼び込んで株価が上昇した。


2017年も同様に日銀とGPIFが相場を支えるには8兆円から10兆円を買わなくてはならないが、この政策を続けられるか疑問がある。

政府の資金で株価を上げるのは一時的には効果があるが、資金が有限である以上、いつかは止めなくてはならない。

良くない事の二つ目は、2016年は株価上昇したと言っても、それはほとんど最後の2ヶ月だけで、10ヶ月間は下がっていました。


1月はチャイナショックで暴落し、6月に英EU離脱で暴落し、11月9日からトランプ相場が始まり急上昇しました。

「トランプだから経済が良くなるんだ」と著名アナリストらは言っているが、こいつらは「トランプなら世界大恐慌だ」と言っていたのです。

トランプ相場には実態がないので、1月20日の就任式以降にどうなるかは見ものです。


バフェット理論では株価は高すぎ

良くない事の三つ目は、単純に日米の株価は既に上昇しすぎていて「バブル」になっている疑いがある事です。

この手の崩壊論は下らないことが多いが、そう言っているのが世界一の金持ち投資家のWバフェットなら、気に掛けるべきかも知れない。

有名なバフェット指数では「その国の株式総額は、長期的にはGDPと一致する」のを基本原理としている。


つまり株価とは実体経済の裏づけがあるもので、トヨタが生み出す価値が10兆円ならば、トヨタの時価総額も10兆円であるべきだという事です。

これがもし10兆円の価値しか生み出していないのに、時価総額だけが多かったら、ホリエモンのネット企業みたいに崩壊する可能性が高いです。

日本のGDPは計算方法が修正され532兆円(修正前は500兆円)だが、東証1部の時価総額は年末で571兆円もあった。


しかも2015年末の時点で時価総額は585兆円だったので、2016年は時価総額でマイナスに沈み、株価だけが微増になった。

アメリカのGDPは2016年中頃で約18兆ドルで、時価総額は22兆ドルなので、アメリカの方が株価が2割も上がりすぎている。

過去にはこのように時価総額がGDPを大幅に上回ったときに、2000年のITバブル崩壊や、20007年サブプライム危機が起きていました。


日本でも株価が上がりきった時にバブル崩壊、小泉景気の反動などが起きたが、いずれもGDPが増えていないのに株価だけが上がっていた。

こうして見ると確かに日米の株価はGDPという実体経済に対して高すぎ、特にアメリカはバブル経済になっている疑いがある。

日本株もやはり日本のGDPより大きいので、実体経済と比べて株価だけが上がっていると言える。

こうした数字からは日米のバブル崩壊が近いうちに起きても不思議ではない。
http://thutmose.blog.jp/archives/68367158.html


バフェット指標で見る東証の7-10年おきのバブル崩壊
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png


来年は米中貿易戦争によるバブル崩壊の年?


2016-12-27
2017年はアメリカと中国の貿易戦争によって大混乱が起きる

ドナルド・トランプ次期大統領は、大統領戦で「中国から雇用を取り戻す」としばしば発言してきた。そして、その具体的な方法としてこのように述べた。

「すべての中国製品には45%の関税をかける」
「アメリカ企業が中国に建てた工場を取り戻す」

ドナルド・トランプは中国に対して敵対的な発言をしたのは、これだけではない。北朝鮮問題でも「北朝鮮問題を解決しないならば、中国を潰してしまえ」と叫んだ。

さらに中国がアメリカに対してハッキングを仕掛けていることにも触れて「アメリカ政府の情報を盗んでいる」と断言し、「これを止めさせる」とも言った。

2015年8月、オバマ大統領は中国の習近平が訪米したとき国賓として厚遇したが、ドナルド・トランプはこれにも異を唱えていて「私ならば晩餐会は開かず、ハンバーガーでも出す」と言って習近平の顔に泥を塗った。

さらに2016年12月2日には、台湾の蔡英文総統と電話で会談して台湾を国として認めていない中国を怒らせた。

ところが中国が怒ったと聞くと、ドナルド・トランプは「どうして一つの中国政策に縛られなきゃならないのか分からない」と、さらに火に油を注ぐ発言をして中国を激怒させている。


「一つの中国政策など知ったことか」と突き放す

"One-China policy"(一つの中国政策)は、「マカオも香港も台湾も中国のものだ」と中国が勝手に主張している政策である。今まで世界はその主張を黙認してきた。

なぜなら、中国をグローバル化に組み入れて、中国市場から利益を上げようとしてきたので、中国の機嫌を損ねたくなかったからである。

グローバル主義を信奉する現在の体制は、自分たちの利益のために台湾を見捨て、チベットやウイグルを見捨て、中国の暴虐を見て見ぬフリをしてきた。

日頃は人権人権と叫んでいるオバマ大統領も、チベットやウイグルの話になったら完全に耳を塞いで、中国との親密な関係に腐心してきた。

しかし、ドナルド・トランプは当初からグローバル化よりも「アメリカ第一」を掲げており、中国との関係悪化など何とも思っていない。

「中国はアメリカの雇用と富を盗んでいる」という発言を見ても分かる通り、むしろ邪魔な中国を叩き潰してでもアメリカを偉大な国に戻そうとしている。

アメリカを偉大な国にするためには、それを邪魔する中国を叩き潰すのが一番だと思っているのである。だから、「一つの中国政策など知ったことか」という話になる。

現職のオバマ大統領が取り繕うように「一つの中国政策を支持する」と言ったが、トランプ次期大統領は「オバマは気弱すぎる」とすでに見向きもしない。

こうしたドナルド・トランプの強硬発言に対して中国は「思い知らせる」ために2016年12月15日、アメリカ海軍が使っていた無人潜水艇を中国軍の艦艇が拿捕し、持ち去るという事件を起こした。

アメリカ政府は「返せ」と中国に抗議をしたが、ドナルド・トランプは「中国はアメリカ海軍の探査機を公海で盗んだ。前代未聞の行為だ」として「返さなくて結構。そのまま持たせておけ!」と中国を突き放している。


国家通商会議に反中派のピーター・ナバロ氏を起用

ドナルド・トランプは、中国と徹底的に敵対する道を「あえて」選んでいる。中国を「歴史的に世界で最も巨大な泥棒」と呼び、「中国が米国を強姦するのを放っておかない」とも言った。

アメリカ国内では、多くの識者がこれを「トランプ流のディール(取引)のやり方だろう」と考えた。ドナルド・トランプであってもさすがに大統領職に就いたら大人しくなると彼らは分析した。

ところが2016年12月21日、そうでない可能性が高まった。

トランプ次期大統領は貿易政策を担当する「国家通商会議」を新設して、そのトップにピーター・ナバロ氏を起用すると発表したからである。

ピーター・ナバロ氏は、カリフォルニア大学アーバイン校教授なのだが、アメリカきっての「反中派」として知られる人物で、実際に中国を批判する著書をいくつも書き、さらに反中のドキュメンタリー映画も製作している。

ドナルド・トランプが「中国製品に45%の関税をかける」というのを「支持する」と当初から言っていた学者のひとりでもある。

こうした「反中国」の人間を、トランプ政権で重要な役割を果たすと思われるホワイトハウス直属の「国家通商会議」のトップに据えたのだから、ドナルド・トランプのメッセージはこの上なく明確なものである。

2017年から「アメリカと中国の貿易戦争」が起きるのだ。

中国は恫喝の意味も込めて、中国国内にあるGM(ゼネラルモーターズ)に対して独占禁止法に違反したとして約34億円の罰金を科すと発表した。

これを見ても分かる通り、すでに水面下では中国とアメリカは互いに貿易戦争の序盤戦を開始している。

ドナルド・トランプ政権が本格的に立ち上がったら、いきなり激しい恫喝と報復の応酬で世界が混乱する可能性がある。

先行きを杞憂した投資家はすでに中国市場から投資を引き上げており、トランプが次期大統領に決まってから中国の株式市場はずるずると値を下げている。


今の中国共産党国家は、日本にとって必要のない国

実際に中国とアメリカの間で貿易戦争が起きたら、中国が大きなダメージを受けるのと同時に、中国の報復によってアメリカもまた無傷ではいられない。

つまり、グローバル経済は米中の対立に巻き込まれて激しく動揺する。これが意味するところは、アメリカの株式市場もまた暴落を余儀なくされる確率が高いということでもある。

ドナルド・トランプとその陣営もそれが分かっている。しかし、分かった上で乱打戦を仕掛け、最終的にアメリカが勝つ方向に賭けようとしているのである。

乱打戦というのは、互いに相手を殴り合うことだ。

ということは、グローバル経済の中で莫大な利益を得てきたアメリカの多国籍企業も、最後には生き残って勝ち上がるとしても、その間に何度も問題に巻き込まれることになる。

中国は「自分たちの製品に45%も関税をかけるというのであれば、中国でアイフォーンを売れなくしてやる」と警告している。実際にそうなればアップルの売上と利益は急落し、株価は暴落しても不思議ではない。

スターバックスやナイキなど、中国に深く浸透したアメリカの多国籍企業は軒並み影響を受ける。

実際にドナルド・トランプ政権が立ち上がった時、貿易戦争の行方がどの程度の規模で起きるのかはまだ誰も分からない。それは当事者の米中も分かっていない。

しかし、今までの大統領とはまったく違う「反中的」な考え方をする人間が大統領になり、反中派のピーター・ナバロ氏が指揮を執るのだから、2017年は平穏な年になることを期待しても無駄であるのは誰でも分かる。

アメリカと中国の貿易戦争によって大混乱が起きるのを覚悟しておかなければならないのだ。

中国は反日の国であり、日本にとっては有害な国である。そのため、貿易戦争の中では日本は常に中国を突き放す立ち位置にいなければならない。

今の中国共産党国家は、日本にとって必要のない国だ。必要のない国に関わっても仕方がない。


ドナルド・トランプ。今までの大統領とはまったく違う「反中的」な考え方をする人間が大統領になり、反中派のピーター・ナバロ氏が指揮を執るのだから、2017年は平穏な年になることを期待しても無駄であるのは誰でも分かる。
http://www.bllackz.com/?m=c&c=20161227T1509270900


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米国株時価総額:Wilshire 5000 Price Full Cap Index
https://ycharts.com/indicators/wilshire_5000_price_full_cap_index

米国 :名目GDP
http://ecodb.net/country/US/imf_gdp.html

日本 :東証1部時価総額
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/02.html

日本 :名目GDP
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html


日本 : 東証1部時価総額と日本の名目 GDP の推移 (1984-2016)
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png

米国 : Wilshire 5000 total market index と米国の名目 GDP の推移 (1984-2016)
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-2.png
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c3

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
4. 中川隆[-10359] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:25:58 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[5]
2020年10月23日
投資の秘訣は投資しない事? バフェットの休むも投資
大投資家は草むしりではなく大木を育てる


絶好球が来るまでバットを振らない

投資には様々な格言があり、休むも相場も良く知られているが、最も実践されていない格言です。

資産10兆円近いWバフェットは休む投資の名手で、経済危機の最中ではたいてい休んでいます。

リーマンショック時前半は損失を膨らませた銘柄を手放し、バフェットは終わった、もうろくしたと言われました。


だが経済危機が最悪になった2009年後半ごろからむっくりと起きだし、猛烈な勢いで株を買いあさりました。

バフェットはリーマンショックの大底で株を買いまくり、ほとんどの銘柄は危機終息後に大幅値上がりしました。

今回のコロナ経済危機でバフェットは損失を出し、やはりバフェットは終わったと言われました。


だがコロナ危機は僅か1か月ほどで終息し、すぐにコロナ前の最高値水準に回復しました。

結果としてまたバフェットは最大級の経済危機をうまく乗り切り、また資産を増やしました。

彼は東日本大震災でもバブル崩壊でも、湾岸戦争でも911でもITバブル崩壊でも同じように資産を増やしました。


いったいどうしてバフェットだけがこんな風に安定して危機を乗り切る事が出来たのでしょうか。


煽られるアホになるな

ある投資家は「あらゆる職業で失敗して金を払うのは投資家だけ」だと言っていました。

どんな職業でも働けばお金を貰えるのに、投資家だけは勝たない限りお金を払います。

だが投資家にはいい点もあり、投資をしないという選択が可能です。


他の職業では出社して働く義務があるが、投資家は自分が望まなければ一生投資をしなくても良い。

バフェットは野球が好きなので野球に例え、「スイートスポットに球が来るまで打たない」と言っています。

これと正反対なのが毎日必ずトレードするデイトレードで、こういう手法で数百億円を稼いだ日本人も居ます。


ですが何兆円も稼いだ世界的大投資家となると、不況の底値で買うようなバフェット流が多いと思います。

大投資家は暴落時しか株を買わないとも言われ、巨額な資産を築いた人の多くが、経済危機の暴落時に買った資産が増えています。

もっともダメなのが、「ガンガン稼ごう」というような煽りに乗せられる事で、100%大敗が待っています。


書店の本やネットの投資サイトでは必ず「今がチャンスだ」と投資を進めているが、それが彼らの金もうけです。

バットを振らなければ当たらないとばかりに、ボールが来たら必ずバットを振る打者みたいなもので100%三振します。

投資は絶好球が来るまで何度見送っても三振やアウトにならないので、ホームランを打てる球が来るまで待てば良いのです。


そのためには「絶好球」が何かを分かっている必要があり、バフェットはこれを「思考と洞察が最も重要」と言っています
http://www.thutmosev.com/archives/84198704.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c4

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
5. 中川隆[-10358] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:26:56 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[6]
2020年05月13日
バフェット投資は終わったか? 損失を認めたバフェット

5兆円の損失を発表するバフェット、損を出しても「儲かった儲かった」と自慢話をする男とどちらを信用するか?

画像引用:Warren Buffett says the coronavirus cannot stop America, or Berkshire Hathaway - ロイター https://jp.reuters.com/article/us-berkshire-buffett/buffett-says-coronavirus-cannot-stop-america-idINKBN22E0TR

バークシャー・ハサウェイ5兆円の損失

Wバフェットのファンドがコロナで打撃を受け5兆円の損失を出したのが話題になっています。

デルタ、アメリカン、サウスウエスト、ユナイテッドの4社で40億ドル相当の米航空株をすべて売却した。

バークシャー・ハサウェイの2020年1月-3月期決算は株安で497億ドル(106円換算で5兆2,682億円)の赤字だった。

手元資金は、2019年末から100億ドル増加して過去最大の1,370億ドル(約14兆4,220億円)になった。

手元現金は株を売却して増えたので、今すぐ投資に使える現金の事で、株などに投資したものは含まないようです。

バフェットは「買いたいものがないので何もしない」と暫く静観すると話している。


バフェットは10年前のリーマンショック時にも同じように損失を出し、同じように「暫く投資しない」と言って引退を噂された。

だが米景気が2010年頃回復に向かうとやおら起き上がり、怒涛の勢いで株を買いあさりその後大儲けした。

これがバフェットのスタイルで、景気後退期はいつも損失を出し、景気上昇期に利益を出してきた。


世の中には景気後退期に巨額の利益を上げる投資家が居て、その筆頭は魔王と呼ばれたJソロスでした。

ソロスは国家や中央銀行、巨大企業に何度も空売りをしかけて破産に追い込み利益を上げるのを得意としている。

リーマンショック時にも米住宅ローン破産を予言し空売りで莫大な利益を上げた投資グループが存在した。

バフェットと孫正義の違い

だがこうした空売りする投資家は、継続して利益を上げる事は無く数年で破産し無一文になる。

ソロスはインタビューで「空売りでは通算すると赤字で、利益はすべて通常の買い注文によるものだ」「空売りはするな」とまで忠告している。

今回も米ヘッジファンド「ルネッサンス」が暴落時に巨額の利益を上げ、創始者のジム・シモンズは神格化されている。


ジム・シモンズはバフェットと違って秘密主義で手法や考え方は非公開、数学や統計を駆使していると言われている。

米ヘッジファンドは10年で99%破産しているが、「ルネッサンス」が10年後も生き残っているか興味深い。

バフェットは経済危機になると「負けた。もう投資はやめた」とすぐ白旗を挙げるのが特徴です。


それとは正反対の態度を取っているのがソフトバンクファンドの孫正義で、1兆円以上の損失を出した。

しかもソフトバンクは以前から自分に有利な会計や手法を用いて発表する癖があり、実際はもっと損失を出している可能性が高い。

にも拘わらず数日後に携帯電話の「ソフトバンク」(ファンドのソフトバンクGとは別会社)は「過去最高の利益」を発表した。


かなりの人は頭が混乱したはずで、同じ名前の会社が「1兆円の大損失」、数日後に「過去最高利益」を発表した。

孫正義は米電話会社スプリントが年数千億円の赤字を出していた時も、合法的な会計手法で黒字に見せかけて「大儲けした」と自慢していました。

バフェットの態度と孫正義の態度のどちらを信用できるか、自分ならどちらに金を任せるかは言うまでもない。

http://www.thutmosev.com/archives/82929470.html#more
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c5

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
7. 中川隆[-10357] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:29:14 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[8]
2020年04月17日
大投資家は経済危機が収まるまで投資をしない

危機の最中に毎日忙しく取引する人は、だいたい負けます


大投資家は混乱が収まるまで何もしない

新型ウイルスで世界の株価や金融相場が混乱し、投資をしている人は気が気でないかも知れません。

アメリカでは多くのビリオネア(資産10億ドル以上)が大損失によってミリオネア(100万ドル以上)に転落しました。

100万ドルは1億円以上なのでまで少しは残っているが、1000億円以上の資産が100分の1に減ったのを意味する。

日本でもコロナ投資で大儲けしたという投資家が居る一方で、大損失を受けた人がかなり存在します。

そしていつの時代も儲かる人は10人に1人しかおらず、損をする人が9割なのが投資というものです。

世界的な経済混乱の時にどうするべきか過去の大投資家の意見はだいたい一致していて、休むべきだというものです。


Jソロスは1990年代に空売りでイングランド銀行を破産させましたが、インタビューで「空売りでは通算で負けている」と話しています。

ソロスの一生涯の利益はすべて買い注文によるもので「空売りはするな」とまで話しています。

大投資家が大儲けするパターンは決まっていて、相場の下落が収まり底を打ってから買い始めます。


大投資家の投資の秘訣は結局「安く買って高く売る」だけで種も仕掛けもありません。

Wバフェットはリーマンショックの最中、おろおろして間違った予想を繰り返し嘲笑の種になった。

大損失を出しては株を手放し、バフェットはもう衰えたと言われました。

大投資家は危機が終わってから目覚める

だがバフェットは暴落の最中は新たな投資をせず、2010年ごろ暴落が収まると目覚めたかのように巨額投資を再開した。

今もバフェットは世界一の富豪投資家だが、もしリーマンショックの最中に投資していたら資産を失っていたかも知れません。

新型ウイルスはおそらく今年で収まるが経済混乱は来年まで続き、正常化するのは2022年以降でしょう。


過去の経済危機はすべて数年間続いたからで、皆がうろたえている間は何もしないのが賢明です。

賢明な投資家はコロナが流行する前の10年間多額の利益を得たはずで、かなりの損切をしても資産の大半は残っています。

経済危機で下落する株や土地と、危機で守られる国債などに資産を分散させていれば株価がゼロになっても資産の半分は守られている筈です。


最悪の投資家はレバレッジをかけて短期勝負するが、こうした取引のほとんどは負けて終わります。

投資は必ず長期的に正しい取引をする長期投資家が勝ち、短期投資家は右往左往した挙句負けるものです。

少なくとも1年間はじっと様子を見て、2年目も下落が続くものと考えて様子を見て、3年目に新たな投資を検討すればいい。


危機の最中には決して大儲けしようなどと考えず、今あるお金を失わないように守るべき時期です。
http://www.thutmosev.com/archives/82717556.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c7

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
8. 中川隆[-10356] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:35:06 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[9]

相場の予測はこういう様にやるもの:

平野憲一の株のお話 2020.01.14 壁を抜けるか。

 週明け13日のNY株。
ダウは83.28ドル高の2万8907.05ドル、ナスダックも95.07ポイント高の9273.93ポイントと反発。ナスダックは先週末の下げを取り返し、再び史上最高値を更新しました。 
昨日機関投資家の強気観が高まっていると言う話をしましたが、
名目GDPに対する米国株の時価総額の倍率(バフェット指数)が、過去最高を超えました。
それに合わせてバフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの資産の現金比率が過去最高になり、株安に備えていると言われています。


平野憲一の株のお話 2020.01.15 ゆっくり見守りましょう。
http://kasset.blog.fc2.com/

 14日のNY株。
 ダウは32.62ドル高の2万8939.67ドル、ナスダックは22.60ポイント安の9251.33ポイントとマチマチの動き。NYSE出来高は9億5835万株。
ダウ、ナスダックとも一時取引時間中の史上最高値を更新しました。

昨日話したバフェット指数は米国1.6倍に対し日本は1.23倍(東証1部661兆円、2部8兆円、JQ10兆円、マザーズ6兆円、名目GDP 557兆円)で、割安です。
ここにも、2020年相場は「米国株より日本株」が見えます。



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バフェット氏 新型肺炎は株式に大きく影響しているが、株は売らない
グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート2020年2月25日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/8816

中国武漢発の新型コロナウィルス肺炎が日本とイタリアにも飛び火し、これまで大きく反応していなかった金融市場も騒ぎ始めた。今回の記事で取り上げたいのは、普段あまり取り上げていないBerkshire Hathawayのウォーレン・バフェット氏の新型肺炎に関するコメントである。

バフェット氏はCNBCのインタビューで次のように説明している。


はっきり言っておくが、Birkshireのビジネスのかなりの部分が何らかの形で新型肺炎の影響を受けている。

バフェット氏のBirkshire Hathawayは保険業を始めとして様々な種類のビジネスを保有する大型のファンドのようなものである。Birkshireはもともと織物業だったが、社内に資金が余っていることに着目したバフェット氏によって買収され投資ファンドになったのである。

バフェット氏はBirkshireの保有する様々なビジネスが新型肺炎によって影響を受けている様子を説明する。


中国にはアイスクリームチェーンのDaily Queenの店舗が1000くらいあるが、ほとんどは閉まっている。開いている店舗も言うほどの商売になっていない。

Birkshireのより大きなポジションは例えばAppleである。BirkshireはAppleの5.6%を保有しているが、Appleが言うには新型肺炎は店舗の閉鎖だけではなくサプライチェーンなどあらゆる面で影響を及ぼしている。他にもBirkshireの保有する一定数の企業がサプライチェーンを通じて影響を受けている。

以前の記事では航空株や空港株など新型肺炎で直接影響を受ける銘柄を取り上げた。

•中国武漢の新型コロナウィルス肺炎、株式投資戦略と関連個別銘柄
•新型肺炎関連銘柄: 国内感染拡大で下落する個別銘柄はどれか

しかしそうした銘柄以外にも幅広い企業が新型肺炎の影響を受けている。バフェット氏のように自分の保有する企業を通して得た情報で語る語り口には重みがある。1つ1つの銘柄に深く関われるのはバフェット氏のような長期投資家の強みである。グローバルマクロのヘッジファンドではある業界を空売りしようと思えば、個別株に立ち入らずにその業界のETFを売買することで済ませてしまうことも多い。

では、新型肺炎の影響を誰よりも痛感しているバフェット氏は投資家としてどうするのか? 彼は次のように言う。


われわれは株を売らない。

何故か?


投資家はビジネスを買っているのだから、株とはそういうものだと理解しなければならない。10年でも20年でも保有するのだから。この24時間や48時間で10年や20年の見通しが変化しただろうか?

American ExpressやCoca Colaなど、Birkshireが部分的に保有するビジネスの多くは今日明日のニュースで売ったり買ったりすべき株ではない。仮にそれで下落したとしても、それは好きなものを買える好機であり安く買えるのだから喜ぶべきだろう。

これが長期投資家の見方である。そもそもバフェット氏は年中買い方の投資家なのだから、下落相場で空売りするという考え方はもともとないのである。

短期か長期かというのは投資家にとって非常に重要である。短期投資家にとっての絶好の売り場が長期投資家にとっての絶好の買い場ということもある。バフェット氏は決して新型肺炎で株が下落しないと言っているのではない。彼は次のように言っている。


明日の株価にはどんなことでも起こりうる。市場はたまに大きな下落を経験する。50%かそれより大きいこともあるだろう。

それでもバフェット氏には関係ないのである。2008年のリーマンショックではBirkshireの株も暴落した。しかし米国株への徹底した長期投資はそれを補ってあまりある長期リターンをBirkshireにもたらしている。

今の相場に話を戻そう。月曜は日本市場は休場だったが、その間にシカゴ日経平均先物は5%近く下げている。今日は荒れた相場になるだろう。この状況で投資家にとって重要なのは、自分の投資スタンスがどういうものかということである。バフェット氏のようなスタンスであれば下落を受け入れるのも良いだろう。そうでなければ、事前に予測し手を打つ必要がある。それで1月からずっと新型肺炎について書いてきたのである。

•新型肺炎関連銘柄: 国内感染拡大で下落する個別銘柄はどれか
•新型肺炎で原油価格暴落、今後の動向と推移予想

市場は今週から慌て始めるだろうが、事前にここまで予測していた投資家はそろそろ下落の底について考え始める時期である。レイ・ダリオ氏の発言を再び引用しておこう。

•中国新型ウィルス、世界最大のヘッジファンドの投資戦略


一般的にはこうした一生に一度のレベルの災害はまず最初に過小評価され、そして状況が進むにつれて過大評価される。

次の段階に進みつつあるのである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/8816



▲△▽▼

今回の暴落で損しなかったのはバフェット指数を投資基準にしているバフェットだけ

 週明け13日のNY株。
ダウは83.28ドル高の2万8907.05ドル、ナスダックも95.07ポイント高の9273.93ポイントと反発。ナスダックは先週末の下げを取り返し、再び史上最高値を更新しました。 

昨日機関投資家の強気観が高まっていると言う話をしましたが、
名目GDPに対する米国株の時価総額の倍率(バフェット指数)が、過去最高を超えました。

それに合わせてバフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの資産の現金比率が過去最高になり、株安に備えていると言われています。


平野憲一の株のお話 2020.01.15 ゆっくり見守りましょう。
http://kasset.blog.fc2.com/

 14日のNY株。
 ダウは32.62ドル高の2万8939.67ドル、ナスダックは22.60ポイント安の9251.33ポイントとマチマチの動き。NYSE出来高は9億5835万株。
ダウ、ナスダックとも一時取引時間中の史上最高値を更新しました。

昨日話したバフェット指数は米国1.6倍に対し日本は1.23倍(東証1部661兆円、2部8兆円、JQ10兆円、マザーズ6兆円、名目GDP 557兆円)で、割安です。
ここにも、2020年相場は「米国株より日本株」が見えます。
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c8

[近代史5] 株式投資で常時監視すべき情報

株式投資で常時監視すべき情報


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

___


the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1


____


USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/


詳細は

エリオット波動
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/591.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/349.html

[番外地8] バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。 中川隆
1. 中川隆[-10355] koaQ7Jey 2020年10月31日 22:58:40 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[13]
三橋さんの話はすべてデタラメだね。 バブルは国際金融資本が意図的に作っているものだからね。
リーマン・ショックの時はロイターが情報操作で投資家の恐怖を煽り、ロスチャイルドが空売りでぼろ儲けした。
騙されたアホが悪いんだよ:

株式市場の割高・割安を知る方法はたくさんあります。

中でも、著名投資家の「ウォーレン・バフェット」が用いていると言われる指標が、通称「バフェット指数(バフェット指標)」です。

バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。


バフェット指数 = 株式時価総額 ÷ 名目GDP × 100


株式時価総額は、東証1部・東証2部・東証マザーズ・ジャスダック市場をはじめとする、全上場企業の時価総額の合計です。

バフェット指標で見る東証の7-10年おきのバブル崩壊
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png

世界版の「バフェット指数」の推移
https://www.businessinsider.jp/post-218278

日本のバフェット指数・米国のバフェット指数
https://oneinvest.jp/buffett-indicator/

2008/09/22
外資系のトレーダーからの又聞きですが、NYでは、此の下げ相場で4000億円儲けている方がいるそうです。

サブプライム問題を発端とする金融恐慌の中での、欧米の投資銀行の解体・廃業を目にし、長年続いて来た欧米の金融支配、ロックフェラー、ロスチャイルド支配の終焉を語る「誤謬」が横行している。「ロスチャイルドが、どこかで頭を下げ、資金提供を申し立てた」等々である。

この戦略を「見えなくさせ、煙幕を張るために」、ロスチャイルドの「手下の評論家」達は、ロスチャイルド、ロックフェラー時代の終わり、「ロスチャイルドが、どこかで頭を下げた」等の、デマ宣伝に忙しい。

過去の恐慌は、仕掛けられたものだという分析が数多くあります。

そこで莫大に儲けたのが、ロックフェラーなど世界金融資本。

ロスチャイルドが サブプイムローンのショートポジションでとっているので、サブプイムローンの破綻で凄い利益をとっていると今証券会社から電話かあった。

 しかも問題が前回発覚する前からショートポジションとっているので、昨日、今日の利益ではなくサブプイムローンか゜破綻すればするほど利益があがる。

 これがユダヤの投資手法である。


1. ロスチャイルドの御用メディアがいっせいに、1929年以上の大恐慌、新自由経済の崩壊、「資本主義システム」の崩壊、「GREEDY(貪欲)な金融」 などと朝から晩まで連呼している.

2. ロスチャイルドは、金融市場が崩壊しても、すでにその対策を打っており、例えば、株式を売り払い、不動産市場から撤退した資金で、現金を積み上げ、預金を積んでいる。その積みあがった預金で、今、世界中で超一級品と言われる絵画・宝石・稀少金貨等を買い集めている。

3. ロスチャイルド系の銀行ゴールドマン・サックスが、先物市場で、サブプライム債券の大量の投売りを行い続け、債券の暴落を「人為的に」作り出して来た。戦後最大と言われる、この金融危機に対し、さらに中国=ロスチャイルド連合が、大量の債券投売りで、火災に「ジェット燃料を大量に投入し続けている」。

世界の金融秩序を維持するのではなく、明らかに「破壊する意図」で、中国=ロスチャイルド連合は動いている。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=186785

ユダヤ資本の奥義 _ マスコミを使ってアホ投資家の恐怖を煽って売りでぼろ儲け

倫敦留学日誌:投稿者:マアッド・マン投稿日:2008/10/04(Sat) 04:57:16


「世界大恐慌」は仕掛けられている

今の所【ユダヤ・ネットワーク】の脚本は、日々・着々と、1929年の恐慌の復刻版どうりに進行している。

[恐慌]という基本は同じでも、深い陰謀を含蓄した【リメイク】

全ては シナリオ通りに 進行しているから。

「2008年 馬鹿人類の 新世界大恐慌」という作品のリメイクは

1929年の「脚本」どおりに進行している。

おかしいじゃないか。急にBBCも24時間、白黒のフィルムを流して
いたり、GNPにおける公的資金注入のグラフとか、銀行倒産数とか
をグラフやチャートにしてきた。

おかしいじゃないか? 急に1931年に時代の脚光があたるなんてえ?

どう考えても、これは、 仕組まれている!!! 

世界大恐慌の 第二幕  がおわりました。 休憩時間です。

第三幕は、脚本どおりでいくと、第二幕の 10倍の 銀行が 

潰れることになっている。


英国ではロスチャイルドの御用のメディアがいっせいに、1929年以上の大恐慌、新自由経済の崩壊、「資本主義システム」の崩壊、「GREEDY(貪欲)な金融」 などといいはじめた。ここは日本とは違うところである。

しかし、これをまともに「さすが、英国、モダンマン」と感心していいものだろうか。

ロスチャイルドの御用メディアが「世界大恐慌」と朝から晩まで連呼している、ということは、彼らは「次の一歩へ手を打っている」という宣言とみなさなければならない。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/588.html#c1

[番外地8] 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ 中川隆
1. 中川隆[-10354] koaQ7Jey 2020年10月31日 23:04:48 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[14]
三橋さんは相場がわからないんだよ。 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ:

日本エリオット波動研究所
http://jewri.org/

宮田直彦 ダウ工業株平均・S&P500 の現在のカウント 2019 年7 月18 日
supercycle (X)波, cycleT波, primary (5)波


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

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the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1


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USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/589.html#c1

[近代史4] バフェット指数

バフェット指数

「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1139.html

[近代史4] 株式投資で常時監視すべき情報
株式投資で常時監視すべき情報
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/349.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1140.html
[近代史4] スイングトレードのやり方
スイングトレードのやり方
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1038.html

酒田罫線法 〜酒田新値の数え方から玉の入れ方まで
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/836.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1141.html

[近代史5] スイングトレードのやり方
スイングトレードのやり方
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1038.html

酒田罫線法 〜酒田新値の数え方から玉の入れ方まで
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/836.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/350.html

[近代史5] 株式投資で常時監視すべき情報 中川隆
1. 中川隆[-10353] koaQ7Jey 2020年10月31日 23:28:03 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[15]

海外投資家とその他部門の売買動向
https://karauri.net/doukou/

投資主体別売買動向日本株
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/stocks_data/investment_3/investment_3.asp


一般則として

外人投資家が買って、個人投資家が売っている → 株価は上昇中
外人投資家が売って、個人投資家が買っている → 株価は下降中

外国人が買って、日本人が売っていたら上昇トレンド
日本人が売りから買いに変わったらピーク

外国人が売って、日本人が買っていたら下降トレンド
日本人が買いから売りに変わったらボトム
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/349.html#c1

[近代史5] 株式投資で常時監視すべき情報 中川隆
2. 中川隆[-10352] koaQ7Jey 2020年10月31日 23:32:32 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[16]

騰落レシオ 日経平均比較チャート
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php

日経平均PBR チャート
https://nikkeiyosoku.com/nikkeipbr/

国内株式時価総額
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/02.html

国民経済計算(GDP統計) - 内閣府
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html

国内株式時価総額 vs. 日本の名目GDP の関係
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png


▲△▽▼

2020 年 3 月 18 日 エリオット波動マーケット分析 (デイリー)
宮田 直彦

【日経平均・TOPIX】 (エリオット波動…大勢第(2)波の底打ちへ)

この波動カウントは、データの連続性が担保されている「旧 TOPIX(浮動株基準を導入前の TOPIX)」を用いてのものである。

旧 TOPIX が大底を付けたのは 2009 年 3 月であり、日経平均大底(2008 年 10 月)の 5 ヵ月後 であった。

つまり旧 TOPIX 基準では、日経平均の上昇トレンド始点は 2008 年 10 月の 6994 円になるわけだ。

この波動カウントからは、日経平均の第(1)波高値は 2018 年 10 月の 24448 円、以降は第(2)波の調整が進行中 ということになる。

(歴史的な安値圏の日本株)

日経平均の PBR は 3 月 16 日に 0.82 倍、TOPIX の PBR は 0.89 倍

に、各々低下した。

日経平均の過去最小 PBR は 0.81 倍である。
これはリーマンショック後の 2009 年 3 月 10 日と 11 日に記録したもので、当時の日経平均は 7000 円処であった。

空売り比率は過去最大の 52.1% へ跳ね上がり (3/6) 、

TOPIX 騰落レシオは過去最低の 40.11% へ急落した (3/16) 。

指標面からみて、日本株は「歴史的な安値圏」に入ったとみていい。

群集心理的な、不安定な動きはまだ続くだろうが、このようなときこそ冷静な判断と行動を心掛けたい。



http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/349.html#c2

[近代史5] 株式投資で常時監視すべき情報 中川隆
3. 中川隆[-10351] koaQ7Jey 2020年10月31日 23:35:22 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[17]

松本鉄郎 P&F 予測記事一覧 - マネ育チャンネル
https://media.gaitame.com/archive/category/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%89%84%E9%83%8E


ポイント & フィギュア _ 最強チャート
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/561.html
 
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/349.html#c3

[番外地8] バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。 中川隆
2. 中川隆[-10350] koaQ7Jey 2020年10月31日 23:50:03 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[19]
三橋さんの話はすべてデタラメだね。 バブルは国際金融資本が意図的に作っているものだからね。
リーマン・ショックの時はロイターが情報操作で投資家の恐怖を煽り、ロスチャイルドが空売りでぼろ儲けした。
騙されたアホが悪いんだよ:

株式市場の割高・割安を知る方法はたくさんあります。

中でも、著名投資家の「ウォーレン・バフェット」が用いていると言われる指標が、通称「バフェット指数(バフェット指標)」です。

バフェット指数を確認することで、現在の株式市場が割高か割安かの判断基準が得られます。


バフェット指数 = 株式時価総額 ÷ 名目GDP × 100


株式時価総額は、東証1部・東証2部・東証マザーズ・ジャスダック市場をはじめとする、全上場企業の時価総額の合計です。

バフェット指標で見る東証の7-10年おきのバブル崩壊
https://www.ewarrant.co.jp/images/posts/kiwameru/20160704-1.png

世界版の「バフェット指数」の推移
https://www.businessinsider.jp/post-218278

バフェット指数(アメリカ版)
https://nikkeiyosoku.com/buffett_us/

日本のバフェット指数・米国のバフェット指数
https://oneinvest.jp/buffett-indicator/

2008/09/22
外資系のトレーダーからの又聞きですが、NYでは、此の下げ相場で4000億円儲けている方がいるそうです。

サブプライム問題を発端とする金融恐慌の中での、欧米の投資銀行の解体・廃業を目にし、長年続いて来た欧米の金融支配、ロックフェラー、ロスチャイルド支配の終焉を語る「誤謬」が横行している。「ロスチャイルドが、どこかで頭を下げ、資金提供を申し立てた」等々である。

この戦略を「見えなくさせ、煙幕を張るために」、ロスチャイルドの「手下の評論家」達は、ロスチャイルド、ロックフェラー時代の終わり、「ロスチャイルドが、どこかで頭を下げた」等の、デマ宣伝に忙しい。

過去の恐慌は、仕掛けられたものだという分析が数多くあります。

そこで莫大に儲けたのが、ロックフェラーなど世界金融資本。

ロスチャイルドが サブプイムローンのショートポジションでとっているので、サブプイムローンの破綻で凄い利益をとっていると今証券会社から電話かあった。

 しかも問題が前回発覚する前からショートポジションとっているので、昨日、今日の利益ではなくサブプイムローンか゜破綻すればするほど利益があがる。

 これがユダヤの投資手法である。


1. ロスチャイルドの御用メディアがいっせいに、1929年以上の大恐慌、新自由経済の崩壊、「資本主義システム」の崩壊、「GREEDY(貪欲)な金融」 などと朝から晩まで連呼している.

2. ロスチャイルドは、金融市場が崩壊しても、すでにその対策を打っており、例えば、株式を売り払い、不動産市場から撤退した資金で、現金を積み上げ、預金を積んでいる。その積みあがった預金で、今、世界中で超一級品と言われる絵画・宝石・稀少金貨等を買い集めている。

3. ロスチャイルド系の銀行ゴールドマン・サックスが、先物市場で、サブプライム債券の大量の投売りを行い続け、債券の暴落を「人為的に」作り出して来た。戦後最大と言われる、この金融危機に対し、さらに中国=ロスチャイルド連合が、大量の債券投売りで、火災に「ジェット燃料を大量に投入し続けている」。

世界の金融秩序を維持するのではなく、明らかに「破壊する意図」で、中国=ロスチャイルド連合は動いている。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=186785

ユダヤ資本の奥義 _ マスコミを使ってアホ投資家の恐怖を煽って売りでぼろ儲け

倫敦留学日誌:投稿者:マアッド・マン投稿日:2008/10/04(Sat) 04:57:16


「世界大恐慌」は仕掛けられている

今の所【ユダヤ・ネットワーク】の脚本は、日々・着々と、1929年の恐慌の復刻版どうりに進行している。

[恐慌]という基本は同じでも、深い陰謀を含蓄した【リメイク】

全ては シナリオ通りに 進行しているから。

「2008年 馬鹿人類の 新世界大恐慌」という作品のリメイクは

1929年の「脚本」どおりに進行している。

おかしいじゃないか。急にBBCも24時間、白黒のフィルムを流して
いたり、GNPにおける公的資金注入のグラフとか、銀行倒産数とか
をグラフやチャートにしてきた。

おかしいじゃないか? 急に1931年に時代の脚光があたるなんてえ?

どう考えても、これは、 仕組まれている!!! 

世界大恐慌の 第二幕  がおわりました。 休憩時間です。

第三幕は、脚本どおりでいくと、第二幕の 10倍の 銀行が 

潰れることになっている。


英国ではロスチャイルドの御用のメディアがいっせいに、1929年以上の大恐慌、新自由経済の崩壊、「資本主義システム」の崩壊、「GREEDY(貪欲)な金融」 などといいはじめた。ここは日本とは違うところである。

しかし、これをまともに「さすが、英国、モダンマン」と感心していいものだろうか。

ロスチャイルドの御用メディアが「世界大恐慌」と朝から晩まで連呼している、ということは、彼らは「次の一歩へ手を打っている」という宣言とみなさなければならない。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/588.html#c2

[近代史5] 「バフェット指数」が30カ月ぶりの高水準…世界の株式が割高であることを示す Aug. 14, 2020 中川隆
13. 中川隆[-10349] koaQ7Jey 2020年10月31日 23:52:29 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[20]
バフェット指数(アメリカ版)
https://nikkeiyosoku.com/buffett_us/


バフェット指数(10/31)
159.40 -13.95(-8.05%)

バフェット指数とは?
バフェット指数とは、有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が株価の割安・割高を判断するときに使っているといわれる指標で「株式市場の時価総額÷その国のGDP×100」で表せます。

アメリカのバフェット指数は、ウィルシャー(Wilshire)5000と呼ばれる指数の時価総額を元に計算されることが多く、ニューヨーク証券取引所やナスダックなどから5000銘柄を選んだ指数でアメリカの株式市場を幅広くカバーしていることから「株式市場の時価総額」の代わりに使われることが多いです。

アメリカのバフェット指数を見てみるとITバブル前の1997年に初めて100%を超えて、最大で2000年3月ごろに140%を超え、その直後にITバブル崩壊、リーマンショックの時は2006年11月ごろに100%を超え、2007年3月ごろに108%と最大となり、2008年にリーマンショックが起こりました。

日本版のバフェット指数に解説でも書いてありますが、バフェット指数は、100%を超えると割高ですが、100%を超えたからと言って、すぐ暴落するわけではなく、数年ほどたってから暴落する場合が多いです。ただし、アメリカの過去2回の暴落からは、バフェット指数が100%を超えてから最大になって下落してる時が、暴落のサインだといえるでしょう。

https://nikkeiyosoku.com/buffett_us/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/348.html#c13

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
27. 中川隆[-10348] koaQ7Jey 2020年11月01日 00:33:19 : YN5YJy44ys : Q3BteHJMWEVER1E=[21]
JBL D131〜D120〜E120 2020-07-07
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12609470176.html?frm=theme

J・B・LansingがA・Lansing社を退社独立後に起こした際の
モデルは、今でも非常に有名な”D-130”だと信じている方は多いが
実は記念すべき最初のモデルは15インチの”D-101”である。

D-101は、ALからのクレームですぐに製造中止となった幻のモデルだ。
実物はおろか現物の写真すら滅多にみかけない希少な製品だ。
以前、eBayで出品された当該写真を見たことがあるが、
オークションに出品されることなど数十年に一度程の確率。
Lansingによる、幻の超絶エキステンデッド・ドライバー、
そしてD-130、D-131の兄貴分である。

かつては自分が副社長をしていたALから、クレームを言われ、
まさかのイジメに耐え、気を取り直し第2弾として発表されたのが、
15インチのD-130である。
そしてその12インチヴァージョンのD-131が同時期(?)に登場する。


ギター小僧にとってもJensenのP12N等とともに
憧れのドライバーがD-130や12インチのD-120なのだ。
特にD-120はもっとも使い易いサイズと性能で
フェンダーのあの2発使いのツインリバーブは雲の上の存在。


そのD-120の一世代前のモデルがD-131ということになる。
そのD-131は兄貴分のD-130と違い70年前半には姿を消す。
D-130は紙のコーン紙を延長したものをプレスしエッジとした
いわゆるフィクスド・エッジでスタートし、そのエッジにヴィスコロイドを塗布したもの、
そして最終的にはクロス製のフリー・エッジへと変遷していく。


ところが、D-131だけはフィクスド・タイプのまま製造中止となる。
プロ用の2130があると言われるが、2130のエッジはクロスのフリーだ。
当時、サンスイは輸入していないが、D-131は製造中後にD-120にとってかわられた。
(サンスイが製造中止のD-131の後継機として、
D-120をコンシュマーのカタログに載せていれば
型番の整合性がくっきりとしてくる。)

だからプロ用が発表された際の2130は、
D-120のプロ仕様と考えるべきだ。

10インチの2120(後のE-110)のコンシュマー版は、ギター小僧にはこれまた
おなじみのエキステンドドライバーの、D-110ということだ。
そうなると、JBLのエキステンド系はウーハーのD150、D-130、12インチのD-120
10インチのD-110と全てのサイズとその型番が”D-1xx”で整合性がとれることに気づく。
8インチのD-216はD-80だ。

10インチドライバーは創業時にその姿はないものの、最初からD-131は12インチの12をとり、
上二桁を12で始まるD-120とすればややこしくはならなかった。
ギターアンプやステージでお友達のD-120以降の系譜はD-131の直系として
ジャズ好きなオーディオ愛好家をも熱狂の渦へと巻き込みつつ、
長年にわたり、ひっそり愛用されていたというわけだ。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12609470176.html?frm=theme
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c27

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
28. 中川隆[-10347] koaQ7Jey 2020年11月01日 06:03:02 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[1]
Paragon prototype ( D130 / 075 / N2600 ) Jazz 動画
https://www.youtube.com/watch?v=MhTmhdeGud8

◇最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 1
https://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI
https://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (ボーカル音源)
https://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (150-4C 動作確認映像)
https://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (スタンダード音源)
https://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (VOCAL)
https://www.youtube.com/watch?v=iLP8SI_4xF8&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (JAZZ)
https://www.youtube.com/watch?v=TEEquzGbUwc&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC&index=2

最初期パラゴン JBL PARAGON D44000 earlisest model Kenrick スペシャルモディファイ
https://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model ケンリック・スペシャル
https://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y

PARAGONのプロトタイプ


へ〜、こんなの知りませんでした。パラゴンのプロトタイプですって。

D130 と 075 の2ウェイなんですね。

中央の曲面に反射させる事が一番大切なアイデアだったのは解りますが、低音のホーンを内包する事との兼ね合いで決まった曲面だと思っていました。

もし此方が最初だとすれば、D130 の為の容量さえ取れれば良いといった緩い条件で決まった曲面に後から低音ホーンを無理矢理押し込んだ訳ですね。

結果とすれば量産型の方がずっと整理されていて格好も良いと思います。
でもウーハーの為の容積はどう見たって少ないし、500hzで繋ぐのには 375 のホーン開口は小さい気がしていました。

こうした無理の説明にはなります。なるほどねぇ、こんな事ってあるんですねぇ。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/paragon%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97.html

パラゴンのプロトタイプ2

http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01b7c7c64168970b-pi

こんなのも出て来ました。

此方は3ウェイで量産型と同じですが、ドライバーのホーン出口を支える脚がありません。
メトロゴンにも似て見えます。

もし、此方が後だとすれば、最初に有った脚が一度なくなって、量産型では復活した事になります。

もし此方がオリジナルだとすれば、この後ホーンの出口を支える脚が追加されて、量産型になった。その後一度3ウェイで出来た形で2ウェイが可能か試作をしてみたなんて解釈も可能です。こっちの方が素直かな。

そもそも低音ホーンをあんなに曲げると高域は落ちてしまわないか、500hzまで出ているのだろうか、ウーハーの容積は足りているのだろうか、あんなに小さなホーンではドライバーに500hzまで任せるのは無理じゃないだろうか。あちこちに無理がある気がします。

パラゴンってあんまり興味が無かったんですけどね。
不思議なスピーカーの経緯の前後が少し気になりました。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%972.html

パラゴンのモト


パラゴンに関する画像を捜していたら、こんな写真が出て来ました。


http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01b8d15035da970c-pi
http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01bb086aa94f970d-pi


低音ホーンの開口を左右に振り分けると真ん中に丸い膨らみが出来ます。
ここいらが原型と考える方が自然に思えます。

D130 と 075 による2ウェイ版は3ウェイでパラゴンの形が出来た後のトライだったのではないでしょうか。

何故後からそんな事をする必要があったのか。

JBLは一つのキャビネットに色々なユニットの組み合わせが出来る様にしていました。

最初にキャビネットを買って順次ユニットのグレードアップが出来ますよ。

D130 と 075 で始めて高い 375 は後から足す事も出来ますよ。

そんな提案を考えていたのではないでしょうか。

オリンパスやハークネスにも色々なユニットの組み合わせがあったし、 ハーツフィールドを20センチフルレンジ一発で始める提案も有ったと思います。

だとするとウーハーキャビネットの容積は最初から覚悟の上だったのか。
ラ・スカラもあんなもんか。あれで足りてるのかなぁ?

もう一度 D130 と 075 のパラゴンをよく見てみると、D130 は裏に穴の空いたバスレフで、後から内部に複雑な低音ホーンを作るのは難しそうです。

後で 375 を買い足せるというよりは、375 無しでもパラゴンが買える、廉価版って事を考えていたのかなぁ。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%88.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c28

[リバイバル3] 超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1 中川隆
44. 中川隆[-10346] koaQ7Jey 2020年11月01日 06:15:06 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[3]
アシダボックス 6P-HF1 にはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない

1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html#c44

[リバイバル3] 超軽量の美濃漉き和紙コーンを使った芸術品、世界最高峰のロクハン アシダボックス 6P-HF1 中川隆
45. 中川隆[-10345] koaQ7Jey 2020年11月01日 06:28:36 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[4]
アシダボックス 6P-HF1 やドイツの軽量超高感度スピーカーユニットには EAR の出力が大きいアンプは合わない?

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・ 2020年10月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


とても程度のいい「AXIOM80」がオークションに出品されていたのはご承知のとおり。

実は、この件に関して関西在住のある読者からご相談を受けていた。仮に「H」さんとしておこう。

「〇〇美術館で学芸員をしている「H」と申します。

5年程前よりこのブログ毎日興味深く拝見させていただいてます。

真空管とAXIOM80に大変興味があったもので直ぐにここにたどり着いてしまいました。私はどちらも素人です。

50年前のFMラジオから始まったオーディオ人生も、直ぐにパイオニアのPE-16、岩崎千明氏の影響でD130の平面バッフルに移行したのですが、折からのオーディオブーム(?)に飲まれ、真空管はダイナコ以外は使わずに40年程経ちました。

それでも、オーディオ少年の夢で、マランツ7、パラゴン、AXIOM80を未だに追っかけています。

私も九大のOBでして、中高時代は北九州無線に入り浸っていたのですが、如何せん、当時はどれも現役で試聴することが出来ませんでした。

高校の修学旅行で吉祥寺にパラゴンを聴きにいったり、京都のやまとやにヴァイタボックスCN191と頑張っていたのですが、東京の西武美術館、その後現在の美術館に就職し、仕事が忙しく、ほどほどの努力で終わっていました。

10年程前に小さな小さな家を建て(私は美術館専門の建築家でもあります)た時から、昔の夢が再燃し始めました。相模原のジュピターオーディオに通ってマランツ7以下いろいろなヴィンテージの音を知りました。後はAXIOM80だけです。

その後、音楽&オーディオの小部屋さんのブログで真空管アンプの世界を知りました。

私は大メーカーの既製品しか知らなかったのでその魅力に驚きの連続でした。小部屋さんの日々の奮闘、本当に楽しく見せていただき、大変参考にさせていただいています。

私の部屋は6畳で、天井にはロフトの入り口のドアがあり、兎に角狭いのが残念です。

仕事の関係で、TVも映像も見続けていますが、オーディオでは主にレコードを聴きます。クラシックは少ないですが購入品だけでも6千枚はあると思います。

90年代末、大型ごみで未使用を含めたレコードが沢山捨てられていたので、コレクションが膨れ上がりました。

現在のメイン機器は、アンプがEAR912とEAR861、スピーカーがJBLのL75メヌエットとSABAのPermadyn19-200の20pフルレンジ後面開放型です。他も全部フルレンジです。

最終的に入手予定のSPはAXIOM80です。確かに程度の良いものを聴いたことがありませんが、小部屋さんのブログや他の方のブログから推し量っても私の行きつく先はこのSPだと思っています。間違っているかもしれませんが。

本当は、最後の買い物(?)なので急ぐつもりはなかったのですが、じっくりキャビネットを設計したり(音響ホールの設計が専門なので 建築学科を途中で変更しましたが)、最低でもBOXを購入してユニットを入手するつもりだったのですが、ヤフオクに魅力的なユニット出ていたんで、メールさせていただきました。

小部屋さんの80に関するブログは何度も読ませていただいています。

ずっと付き合うにはいいものかと思ったのです。感想を聞かせていただければ幸いです。」

すぐに返信した。

「AXIOM80」の話です。現在オークションに出品中の物は、外見で見る限り、ハイレベルだと思います。(オークションでは)めったに見かけないほど程度いいです。

問題はお値段です。私の場合は「36万円」(初期版)で手に入れました。このユニットはこの額以内であればお買い得でしょう。おそらく上回ると思います。


ただ、問題は鳴らし方です。このくらい難しいユニットはないです。まず箱をどうするのか、それからどういうアンプを使うかです。いい箱に巡り会う、あるいは作るにはかなりの時間を覚悟しておいた方がいいでしょう。

それに、どんなにうまく鳴らしたとしても「オーケストラ」の本格的なスケール感は無理なので、結局「セカンドシステム」として位置付けておく方が無難です。

まあ、実際に鳴らしてみないと得心が行かないとは思いますが・・。

結局、いくら「AXIOM80」といえども「過大な期待」は禁物だと言いたいです。まあ、オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・。

ただ、このユニットじゃないと出せない音があることもたしかです。むしろ、いろんなお宅の「AXIOM80」を実際に聴いて、気に入ればそっくり箱からアンプまで真似するのが一番無難ですかね。」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


ノーベル賞をもらったオークション理論 2020年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR861は16Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。

写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね〜。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4〜5回修繕に出してます。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0


メラメラと燃え上がる怒りの炎! 2020年10月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

メールを開けてみたところ「落札できませんでした」のタイトルが目に踊った。

「〇〇美術館のHです。非常に 残念ですが予想通り落札出来ませんでした。いろいろお訊きしたのに申し訳ないです。

50万円近くまで粘ってみたのですが、このまま続けても、相手が強力で、どんどん上がるだけだと思ったので止めました。

一度自分の耳で納得するまで聴き、その後に入手しても遅くないと思っています。今回は縁が無かったですが、これがスタートだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。確かに状態は最高であった気がしますが、私には過ぎたレベルだと今は思っています。」

すぐに返信メールを打った。

「おはようございます。早寝早起きなのでこのメールが真っ先に目に入りました(笑)。

結論から言いますと「見送って正解」です。いくら何でも50万円近い金額は無茶です。

落札者はおそらくお金に糸目をつけない〇〇系の業者じゃないでしょうか。

別の機会がきっと訪れますし、「果報は寝て待て」の心境もいいものです。

それに使い込まれた中古品でも十分です。万一故障したときの修理のうまい業者も知ってますよ」。

それから、おいおい状況がはっきりしてきた。落札者は累計で3000件以上にも及ぶ専門業者でやっぱり投機筋の〇〇系のようだし、具体的な落札金額は税込み価格で「48万円」だった。もし最後まで競争をしかけていれば確実に50万円を超えるどころか果てしない金額に上ったことだろう。


すると、Hさんから再びメールが届いた。

「この2日間、AXIOM80を入手すれば封印されるはずだったSABApermadyn19-200とJBLL75(LE8Tユニット)を真剣に試聴することにしました。

〇〇さんが以前のブログで書かれていた美空ひばりオンステージと井筒香奈江ダイレクトカッテイング、荒井由実ミスリム、上田正樹アフターミッドナイト、ビル・エヴァンスのレコードと、唯一のデジタルSACDで中森明菜ベストコレクションという偏った選曲にしました。

2日間で約10時間、SABAが7時間、L75が3時間ほどです。今終わったばかりです。平日は家族が全員仕事に行っているので、私にはこの時しかないのですが。

SABAはオーディオもてぎさんに行って茂木さんとお話ししているうちに大好きになったSPです。

2,3年探していたのですが、何故かヤフオクに引き取り限定で大型エンクロージャー入りの極上ユニットがほぼタダ同然に出ました。(私は拾うことが大好きなので)ほぼタクシー代だけで入手できました。

(車とバイクの趣味は完全封印しています)それでも2カ月ほど改造し、後面開放エンクロージャーに作り替えました。いい音だとは思っていたのですが、TVやCDの音が痩せ細るので、常用していませんでした。仕舞っていました。

私が知る限りEAR912と861は音を美化するトップクラスのアンプです。初めはMCを聴いていたのですが、結局今はシュアーのULTRA500 に戻ってしまいました。この条件で聴くと、レコードは8:2でSABAが勝ちました。物凄く吃驚しました。せめて同点位と思っていたので。

しかしながら、TV、動画サイト、SACD、CD、ハイレゾというデジタルソフトは100:0でL75がいいです。

同じ20pアルニコマグネットのフルレンジ、設計は数年違いますが。全然違う音質というわけでなく、どちらもバランス良く人の声が自然に聞えます。

L75が少しウェットではありますが。SABAで聴くデジタルは何とも痩せてか細いのです。一番の違いはコーンの重さ、ユニットの重さだと思います。

レコードあれほどまったりしていて、血が通っていた声がミニコンポみたいになるのです。電気を最高速で音に変える軽い軽いコーン紙が何か悪さしているのでしょうか?

もともとラジオ用のユニットですからシーメンスとは反対側にいるものです、JBLともAXIOM80とも逆なのだと思います。

何が言いたいかというと、束縛の無いコーン紙≒SABA、重いダイキャストフレーム≒LE8T 〇〇さん宅のデジタルなら問題ないのでしょうが、AXIOM80とは、どんな方向性の音がするのだろうかと、更に興味が沸いたという話でした。

聴かなくては分からないと承知しながら、音を想像する愉しみは何事にも勝ります。ただ、SABAの悪い分以下でないことは望んでいますが(いや寧ろ、反対側が凄ければそれでもいいですね)

L75ならレコードと違うSACDの良さが分かるのですが、SABAは何故なんでしょうかね。周波数特性もSABA50Hzから十分でしたし、上は12000Hzまでしか聴こえませんし、L75も同じ位の周波数特性でした。

SABAもこのまま残して、AXIOM80の箱は別に作ろうかと思った次第です。SABAより軽い(?)コーン紙の音。楽しみです。」

折り返し、返信した。

「とても興味深い話です。たしかに仰る通り、デジタル系の音とアナログ系の音にあったユニットの相性がありますね。

コーン紙が軽いユニットはアナログ系の響きの豊かな音に合うような気がしています。

AXIOM80の初期版のコーン紙の軽さは有名ですが、やはりアナログ系に合っていそうです。我が家ではレコードは無いのですべてDACを通していますが、アナログならさぞかしと思います。

それかといって、デジタルでもあまり不足は感じていませんが、時折り感じる「響き」の少なさがアナログでは解消するかもしれませんね。

私はデジタルで低音域を豊かに鳴らすことに固執しているので、まやかしですが「AXIOM80」の同一バッフルに「リチャードアレン」(口径20センチ)のサブウーファーを取り付けて2台の真空管アンプで楽しんでます。

今のところ私の駄耳では満足してます。要は工夫次第ということですか。

いや、けっして自画自賛ではないですよ(笑)。

サバとLE8Tは両者ともボーカルを楽しむにはとても合っていると思います。

あえて口径20センチのフルレンジを選択される趣味の良さも大いに感じますし、アンプもあの「パラヴィッツーニ」設計の優れものなので、この組み合わせで十分だと思います。わざわざ「AXIOM80」を求めることもないでしょう。

もちろんそれなりの良さもあるとは思いますが、おそらく「フ〜ン、AXIOM80といってもお値段ほどのことはないな」がオチだと思います。

そういえば「聴かぬが花」という言葉を思い出しましたよ(笑)。」

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/956.html#c45

[番外地8] 大西さんは形のある物を作るのが価値有る仕事だという考え方
大西さんは形のある物を作るのが価値有る仕事だという考え方ですね。

パチンコ屋とかギャンブルは何も生み出さないから、穴を掘ってまた埋めるのと同じ類の後に何も残らない無駄な仕事
スポーツも後に何も残さないから無駄な仕事。

日本語より英語を学ぶ方が世界中で使えるから価値が有る
日本で勉強するよりアメリカに留学した方が世界中で活躍できるから価値が有る

すぐに死ぬ人間の治療や介護も後に何も残さないから無駄な仕事。

要するに新自由主義的合理主義ですね。

そもそも英語を勉強したり、アメリカに留学したり、証券会社に就職するというのは文化と無縁だという事だからね。
アメリカ人には文学も芸術も理解できないし、上司は金の亡者の y uday a 人ばかりだからね。
大西さんが唯一読んだ文学作品がエンデのモモじゃあ…

大西さんは学生にアメリカ留学を勧めているけど、バイリンガルになると英語も日本語も中途半端になる。
元首相の麻生さんみたいに、漢字が読めない、抽象的な文章が理解できない、中学生レベルの思考力になるんだ。

国際人には自国の文化や歴史を深く理解しているのが求められている。
大西つねきさんみたいに日本の事を何も知らない、抽象的な思考力が無い人はいくら英語ができても欧米のインテリからは相手にされないんだ。  
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/590.html

[番外地8] 台湾も尖閣も台湾先住民の領土だ、台湾を乗っ取った本省人と外省人は出て行け!!
台湾も尖閣も台湾先住民の領土だ、台湾を乗っ取った本省人と外省人は出て行け!!
本省人も外省人も後から入って来て先住民の土地を乗っ取った侵略者だ
本省人も外省人も中国本土に帰ればいいんだよ
それから尖閣は石器時代から台湾先住民の領土だよ

日本は尖閣を台湾先住民に返せ
中国人は台湾を台湾先住民に返せ

有史以来 戦争に勝った事が一度も無い kan jin が巨大な領土を手に入れた手口


中国人は有史以来、戦争に勝ったことが無いが、人口爆弾で他国を乗っ取ってきた:


kan jin は戦争にめちゃくちゃ弱いので、むやみに人数を増やして集まる。
それが始皇帝の兵馬俑で、北方の蛮族より弱かった。


ユーラシア大陸の真ん中に陣取っている中国とロシアは、有史以来ほとんど戦争に勝った事が無い。


中国とロシア(ソ連)は外国に出て行って戦争に勝ったことが一度も無い。

もしかしたら紛争程度の小競り合いでは勝っているかも知れないが、国同士の戦争ではない。

その代わり内陸の領土に敵を誘い込んで、補給を絶って包囲するような戦いを得意としている。


勝てない中国

中国も同様で、秦の始皇帝が初の国家を作ってから、その領土を守っているだけで、対外戦争で勝った事はほぼない。

モンゴル帝国は強かったが、あれは「モンゴル」が植民地にしたので、中国は植民地側でした。

局地的には c house n 半島で勝利を得たりしているが、必ずc house nの統治者に追い出されています。


ベトナムなどインドシナ半島には何度も侵攻しているが、やはりほとんど勝った事が無い。

台湾にすら負け、日本軍にはコテンパンに負け続け、何度も植民地になっています。

清国はイギリスとの戦争に負けて植民地化したが、その清国がそもそも中国を植民地化し征服した国です。


清国は女真族といい、いわゆる中国人とは別の人種で、満州人、満州民族とも言います。

だから辛亥革命で清国を倒したとき、中国人たちは異民族による植民地支配が終わったと言って喜んでいた。

さらにその前には、「中国人」とは北京周辺に住む黄河文明起源の人たちの事で、長江周辺の長江文明とは別な国だった。


今日「中国が発明した」と言っている文字とか火薬とか印刷とかは、ほとんどが長江文明の発明で長江こそ先進地域でした。

黄河文明はただの植民地、蛮族という位置づけで日本や半島と比べても先進地域ではなかった。

この黄河文明起源の「現在の中国人=kan jin」は粗野で教養が低く、戦争に弱いという特徴を持っています。


戦争に勝てなくても領土を増やす方法

そんなkan jin がなぜ中国を支配できたかというと、長江文明や半島や日本よりも、圧倒的に人口増加率が高かったからでした。

稲作によって大量の食料を得て、子作りに励んでついに女真族やモンゴル族、長江人を数で圧倒して吸収したのでした。

長江文明の子孫である長江人は、kan jinに押し出されるようにして、現在のインドシナ半島に住んでいると言われています。


kan jinの戦略はまず人口を爆発的に増やし、歩いて敵国に侵入して住み着き、その国を支配して領土化します。

これなら戦争に勝つ必要がなく、例えば女真族が住んでいた旧満州では、人口の99%はkan jinになったとされています。

女真族は戦争では圧倒的に強かったが、人口を増やさなかったのでkan jinの侵入で吸収されてしまいました。


チベット、ウイグル、内蒙古、旧満州など多くの周辺民族をこの方法で倒してきました。

半島に住んでいる c house n 民族も最初は中国の東北部に住んでいたが、kan jinが移住してきて追い出されて、歩いて半島にやってきた。

台湾島も島民が住んでいた場所に、多くのkan jinが移住してきて、今では人口の95%以上を移住者の子孫が占めている。


このように中国からの移民や移住者を受け入れるのは、他の国の住民を受け入れるのとは、重大さがまったく違う。

中国の場合は移住は軍事戦略であって、住民を移住させて国を乗っ取り、それから軍隊で占領するのです。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/591.html

[リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
67. 中川隆[-10344] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:26:51 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[5]
ドイツの軽量高能率スピーカーに合うアンプは 出力 2, 3W の三極管シングルアンプでしょう:

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html


それ以外では

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c67

[近代史4] ドイツの小型の家庭用安物スピーカーは何故あんなに音がいいのか? 中川隆
11. 中川隆[-10343] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:28:18 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[6]
ドイツの軽量高能率スピーカーに合うアンプは 出力 2, 3W の三極管シングルアンプでしょう:

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html


それ以外では

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/512.html#c11

[リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
68. 中川隆[-10342] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:29:39 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[7]
ドイツの軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない


1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c68

[近代史4] ドイツの小型の家庭用安物スピーカーは何故あんなに音がいいのか? 中川隆
12. 中川隆[-10341] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:30:21 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[8]
ドイツの軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない


1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/512.html#c12

[リバイバル3] ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ 中川隆
69. 中川隆[-10340] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:31:41 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[9]
ドイツの軽量高能率スピーカーユニットには EAR の出力が大きいアンプは合わない?

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・ 2020年10月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


とても程度のいい「AXIOM80」がオークションに出品されていたのはご承知のとおり。

実は、この件に関して関西在住のある読者からご相談を受けていた。仮に「H」さんとしておこう。

「〇〇美術館で学芸員をしている「H」と申します。

5年程前よりこのブログ毎日興味深く拝見させていただいてます。

真空管とAXIOM80に大変興味があったもので直ぐにここにたどり着いてしまいました。私はどちらも素人です。

50年前のFMラジオから始まったオーディオ人生も、直ぐにパイオニアのPE-16、岩崎千明氏の影響でD130の平面バッフルに移行したのですが、折からのオーディオブーム(?)に飲まれ、真空管はダイナコ以外は使わずに40年程経ちました。

それでも、オーディオ少年の夢で、マランツ7、パラゴン、AXIOM80を未だに追っかけています。

私も九大のOBでして、中高時代は北九州無線に入り浸っていたのですが、如何せん、当時はどれも現役で試聴することが出来ませんでした。

高校の修学旅行で吉祥寺にパラゴンを聴きにいったり、京都のやまとやにヴァイタボックスCN191と頑張っていたのですが、東京の西武美術館、その後現在の美術館に就職し、仕事が忙しく、ほどほどの努力で終わっていました。

10年程前に小さな小さな家を建て(私は美術館専門の建築家でもあります)た時から、昔の夢が再燃し始めました。相模原のジュピターオーディオに通ってマランツ7以下いろいろなヴィンテージの音を知りました。後はAXIOM80だけです。

その後、音楽&オーディオの小部屋さんのブログで真空管アンプの世界を知りました。

私は大メーカーの既製品しか知らなかったのでその魅力に驚きの連続でした。小部屋さんの日々の奮闘、本当に楽しく見せていただき、大変参考にさせていただいています。

私の部屋は6畳で、天井にはロフトの入り口のドアがあり、兎に角狭いのが残念です。

仕事の関係で、TVも映像も見続けていますが、オーディオでは主にレコードを聴きます。クラシックは少ないですが購入品だけでも6千枚はあると思います。

90年代末、大型ごみで未使用を含めたレコードが沢山捨てられていたので、コレクションが膨れ上がりました。

現在のメイン機器は、アンプがEAR912とEAR861、スピーカーがJBLのL75メヌエットとSABAのPermadyn19-200の20pフルレンジ後面開放型です。他も全部フルレンジです。

最終的に入手予定のSPはAXIOM80です。確かに程度の良いものを聴いたことがありませんが、小部屋さんのブログや他の方のブログから推し量っても私の行きつく先はこのSPだと思っています。間違っているかもしれませんが。

本当は、最後の買い物(?)なので急ぐつもりはなかったのですが、じっくりキャビネットを設計したり(音響ホールの設計が専門なので 建築学科を途中で変更しましたが)、最低でもBOXを購入してユニットを入手するつもりだったのですが、ヤフオクに魅力的なユニット出ていたんで、メールさせていただきました。

小部屋さんの80に関するブログは何度も読ませていただいています。

ずっと付き合うにはいいものかと思ったのです。感想を聞かせていただければ幸いです。」

すぐに返信した。

「AXIOM80」の話です。現在オークションに出品中の物は、外見で見る限り、ハイレベルだと思います。(オークションでは)めったに見かけないほど程度いいです。

問題はお値段です。私の場合は「36万円」(初期版)で手に入れました。このユニットはこの額以内であればお買い得でしょう。おそらく上回ると思います。


ただ、問題は鳴らし方です。このくらい難しいユニットはないです。まず箱をどうするのか、それからどういうアンプを使うかです。いい箱に巡り会う、あるいは作るにはかなりの時間を覚悟しておいた方がいいでしょう。

それに、どんなにうまく鳴らしたとしても「オーケストラ」の本格的なスケール感は無理なので、結局「セカンドシステム」として位置付けておく方が無難です。

まあ、実際に鳴らしてみないと得心が行かないとは思いますが・・。

結局、いくら「AXIOM80」といえども「過大な期待」は禁物だと言いたいです。まあ、オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・。

ただ、このユニットじゃないと出せない音があることもたしかです。むしろ、いろんなお宅の「AXIOM80」を実際に聴いて、気に入ればそっくり箱からアンプまで真似するのが一番無難ですかね。」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


ノーベル賞をもらったオークション理論 2020年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR861は16Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。

写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね〜。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4〜5回修繕に出してます。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0


メラメラと燃え上がる怒りの炎! 2020年10月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

メールを開けてみたところ「落札できませんでした」のタイトルが目に踊った。

「〇〇美術館のHです。非常に 残念ですが予想通り落札出来ませんでした。いろいろお訊きしたのに申し訳ないです。

50万円近くまで粘ってみたのですが、このまま続けても、相手が強力で、どんどん上がるだけだと思ったので止めました。

一度自分の耳で納得するまで聴き、その後に入手しても遅くないと思っています。今回は縁が無かったですが、これがスタートだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。確かに状態は最高であった気がしますが、私には過ぎたレベルだと今は思っています。」

すぐに返信メールを打った。

「おはようございます。早寝早起きなのでこのメールが真っ先に目に入りました(笑)。

結論から言いますと「見送って正解」です。いくら何でも50万円近い金額は無茶です。

落札者はおそらくお金に糸目をつけない〇〇系の業者じゃないでしょうか。

別の機会がきっと訪れますし、「果報は寝て待て」の心境もいいものです。

それに使い込まれた中古品でも十分です。万一故障したときの修理のうまい業者も知ってますよ」。

それから、おいおい状況がはっきりしてきた。落札者は累計で3000件以上にも及ぶ専門業者でやっぱり投機筋の〇〇系のようだし、具体的な落札金額は税込み価格で「48万円」だった。もし最後まで競争をしかけていれば確実に50万円を超えるどころか果てしない金額に上ったことだろう。


すると、Hさんから再びメールが届いた。

「この2日間、AXIOM80を入手すれば封印されるはずだったSABApermadyn19-200とJBLL75(LE8Tユニット)を真剣に試聴することにしました。

〇〇さんが以前のブログで書かれていた美空ひばりオンステージと井筒香奈江ダイレクトカッテイング、荒井由実ミスリム、上田正樹アフターミッドナイト、ビル・エヴァンスのレコードと、唯一のデジタルSACDで中森明菜ベストコレクションという偏った選曲にしました。

2日間で約10時間、SABAが7時間、L75が3時間ほどです。今終わったばかりです。平日は家族が全員仕事に行っているので、私にはこの時しかないのですが。

SABAはオーディオもてぎさんに行って茂木さんとお話ししているうちに大好きになったSPです。

2,3年探していたのですが、何故かヤフオクに引き取り限定で大型エンクロージャー入りの極上ユニットがほぼタダ同然に出ました。(私は拾うことが大好きなので)ほぼタクシー代だけで入手できました。

(車とバイクの趣味は完全封印しています)それでも2カ月ほど改造し、後面開放エンクロージャーに作り替えました。いい音だとは思っていたのですが、TVやCDの音が痩せ細るので、常用していませんでした。仕舞っていました。

私が知る限りEAR912と861は音を美化するトップクラスのアンプです。初めはMCを聴いていたのですが、結局今はシュアーのULTRA500 に戻ってしまいました。この条件で聴くと、レコードは8:2でSABAが勝ちました。物凄く吃驚しました。せめて同点位と思っていたので。

しかしながら、TV、動画サイト、SACD、CD、ハイレゾというデジタルソフトは100:0でL75がいいです。

同じ20pアルニコマグネットのフルレンジ、設計は数年違いますが。全然違う音質というわけでなく、どちらもバランス良く人の声が自然に聞えます。

L75が少しウェットではありますが。SABAで聴くデジタルは何とも痩せてか細いのです。一番の違いはコーンの重さ、ユニットの重さだと思います。

レコードあれほどまったりしていて、血が通っていた声がミニコンポみたいになるのです。電気を最高速で音に変える軽い軽いコーン紙が何か悪さしているのでしょうか?

もともとラジオ用のユニットですからシーメンスとは反対側にいるものです、JBLともAXIOM80とも逆なのだと思います。

何が言いたいかというと、束縛の無いコーン紙≒SABA、重いダイキャストフレーム≒LE8T 〇〇さん宅のデジタルなら問題ないのでしょうが、AXIOM80とは、どんな方向性の音がするのだろうかと、更に興味が沸いたという話でした。

聴かなくては分からないと承知しながら、音を想像する愉しみは何事にも勝ります。ただ、SABAの悪い分以下でないことは望んでいますが(いや寧ろ、反対側が凄ければそれでもいいですね)

L75ならレコードと違うSACDの良さが分かるのですが、SABAは何故なんでしょうかね。周波数特性もSABA50Hzから十分でしたし、上は12000Hzまでしか聴こえませんし、L75も同じ位の周波数特性でした。

SABAもこのまま残して、AXIOM80の箱は別に作ろうかと思った次第です。SABAより軽い(?)コーン紙の音。楽しみです。」

折り返し、返信した。

「とても興味深い話です。たしかに仰る通り、デジタル系の音とアナログ系の音にあったユニットの相性がありますね。

コーン紙が軽いユニットはアナログ系の響きの豊かな音に合うような気がしています。

AXIOM80の初期版のコーン紙の軽さは有名ですが、やはりアナログ系に合っていそうです。我が家ではレコードは無いのですべてDACを通していますが、アナログならさぞかしと思います。

それかといって、デジタルでもあまり不足は感じていませんが、時折り感じる「響き」の少なさがアナログでは解消するかもしれませんね。

私はデジタルで低音域を豊かに鳴らすことに固執しているので、まやかしですが「AXIOM80」の同一バッフルに「リチャードアレン」(口径20センチ)のサブウーファーを取り付けて2台の真空管アンプで楽しんでます。

今のところ私の駄耳では満足してます。要は工夫次第ということですか。

いや、けっして自画自賛ではないですよ(笑)。

サバとLE8Tは両者ともボーカルを楽しむにはとても合っていると思います。

あえて口径20センチのフルレンジを選択される趣味の良さも大いに感じますし、アンプもあの「パラヴィッツーニ」設計の優れものなので、この組み合わせで十分だと思います。わざわざ「AXIOM80」を求めることもないでしょう。

もちろんそれなりの良さもあるとは思いますが、おそらく「フ〜ン、AXIOM80といってもお値段ほどのことはないな」がオチだと思います。

そういえば「聴かぬが花」という言葉を思い出しましたよ(笑)。」

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html#c69

[近代史4] ドイツの小型の家庭用安物スピーカーは何故あんなに音がいいのか? 中川隆
13. 中川隆[-10339] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:32:05 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[10]
ドイツの軽量高能率スピーカーユニットには EAR の出力が大きいアンプは合わない?

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・ 2020年10月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


とても程度のいい「AXIOM80」がオークションに出品されていたのはご承知のとおり。

実は、この件に関して関西在住のある読者からご相談を受けていた。仮に「H」さんとしておこう。

「〇〇美術館で学芸員をしている「H」と申します。

5年程前よりこのブログ毎日興味深く拝見させていただいてます。

真空管とAXIOM80に大変興味があったもので直ぐにここにたどり着いてしまいました。私はどちらも素人です。

50年前のFMラジオから始まったオーディオ人生も、直ぐにパイオニアのPE-16、岩崎千明氏の影響でD130の平面バッフルに移行したのですが、折からのオーディオブーム(?)に飲まれ、真空管はダイナコ以外は使わずに40年程経ちました。

それでも、オーディオ少年の夢で、マランツ7、パラゴン、AXIOM80を未だに追っかけています。

私も九大のOBでして、中高時代は北九州無線に入り浸っていたのですが、如何せん、当時はどれも現役で試聴することが出来ませんでした。

高校の修学旅行で吉祥寺にパラゴンを聴きにいったり、京都のやまとやにヴァイタボックスCN191と頑張っていたのですが、東京の西武美術館、その後現在の美術館に就職し、仕事が忙しく、ほどほどの努力で終わっていました。

10年程前に小さな小さな家を建て(私は美術館専門の建築家でもあります)た時から、昔の夢が再燃し始めました。相模原のジュピターオーディオに通ってマランツ7以下いろいろなヴィンテージの音を知りました。後はAXIOM80だけです。

その後、音楽&オーディオの小部屋さんのブログで真空管アンプの世界を知りました。

私は大メーカーの既製品しか知らなかったのでその魅力に驚きの連続でした。小部屋さんの日々の奮闘、本当に楽しく見せていただき、大変参考にさせていただいています。

私の部屋は6畳で、天井にはロフトの入り口のドアがあり、兎に角狭いのが残念です。

仕事の関係で、TVも映像も見続けていますが、オーディオでは主にレコードを聴きます。クラシックは少ないですが購入品だけでも6千枚はあると思います。

90年代末、大型ごみで未使用を含めたレコードが沢山捨てられていたので、コレクションが膨れ上がりました。

現在のメイン機器は、アンプがEAR912とEAR861、スピーカーがJBLのL75メヌエットとSABAのPermadyn19-200の20pフルレンジ後面開放型です。他も全部フルレンジです。

最終的に入手予定のSPはAXIOM80です。確かに程度の良いものを聴いたことがありませんが、小部屋さんのブログや他の方のブログから推し量っても私の行きつく先はこのSPだと思っています。間違っているかもしれませんが。

本当は、最後の買い物(?)なので急ぐつもりはなかったのですが、じっくりキャビネットを設計したり(音響ホールの設計が専門なので 建築学科を途中で変更しましたが)、最低でもBOXを購入してユニットを入手するつもりだったのですが、ヤフオクに魅力的なユニット出ていたんで、メールさせていただきました。

小部屋さんの80に関するブログは何度も読ませていただいています。

ずっと付き合うにはいいものかと思ったのです。感想を聞かせていただければ幸いです。」

すぐに返信した。

「AXIOM80」の話です。現在オークションに出品中の物は、外見で見る限り、ハイレベルだと思います。(オークションでは)めったに見かけないほど程度いいです。

問題はお値段です。私の場合は「36万円」(初期版)で手に入れました。このユニットはこの額以内であればお買い得でしょう。おそらく上回ると思います。


ただ、問題は鳴らし方です。このくらい難しいユニットはないです。まず箱をどうするのか、それからどういうアンプを使うかです。いい箱に巡り会う、あるいは作るにはかなりの時間を覚悟しておいた方がいいでしょう。

それに、どんなにうまく鳴らしたとしても「オーケストラ」の本格的なスケール感は無理なので、結局「セカンドシステム」として位置付けておく方が無難です。

まあ、実際に鳴らしてみないと得心が行かないとは思いますが・・。

結局、いくら「AXIOM80」といえども「過大な期待」は禁物だと言いたいです。まあ、オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・。

ただ、このユニットじゃないと出せない音があることもたしかです。むしろ、いろんなお宅の「AXIOM80」を実際に聴いて、気に入ればそっくり箱からアンプまで真似するのが一番無難ですかね。」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


ノーベル賞をもらったオークション理論 2020年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR861は16Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。

写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね〜。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4〜5回修繕に出してます。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0


メラメラと燃え上がる怒りの炎! 2020年10月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

メールを開けてみたところ「落札できませんでした」のタイトルが目に踊った。

「〇〇美術館のHです。非常に 残念ですが予想通り落札出来ませんでした。いろいろお訊きしたのに申し訳ないです。

50万円近くまで粘ってみたのですが、このまま続けても、相手が強力で、どんどん上がるだけだと思ったので止めました。

一度自分の耳で納得するまで聴き、その後に入手しても遅くないと思っています。今回は縁が無かったですが、これがスタートだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。確かに状態は最高であった気がしますが、私には過ぎたレベルだと今は思っています。」

すぐに返信メールを打った。

「おはようございます。早寝早起きなのでこのメールが真っ先に目に入りました(笑)。

結論から言いますと「見送って正解」です。いくら何でも50万円近い金額は無茶です。

落札者はおそらくお金に糸目をつけない〇〇系の業者じゃないでしょうか。

別の機会がきっと訪れますし、「果報は寝て待て」の心境もいいものです。

それに使い込まれた中古品でも十分です。万一故障したときの修理のうまい業者も知ってますよ」。

それから、おいおい状況がはっきりしてきた。落札者は累計で3000件以上にも及ぶ専門業者でやっぱり投機筋の〇〇系のようだし、具体的な落札金額は税込み価格で「48万円」だった。もし最後まで競争をしかけていれば確実に50万円を超えるどころか果てしない金額に上ったことだろう。


すると、Hさんから再びメールが届いた。

「この2日間、AXIOM80を入手すれば封印されるはずだったSABApermadyn19-200とJBLL75(LE8Tユニット)を真剣に試聴することにしました。

〇〇さんが以前のブログで書かれていた美空ひばりオンステージと井筒香奈江ダイレクトカッテイング、荒井由実ミスリム、上田正樹アフターミッドナイト、ビル・エヴァンスのレコードと、唯一のデジタルSACDで中森明菜ベストコレクションという偏った選曲にしました。

2日間で約10時間、SABAが7時間、L75が3時間ほどです。今終わったばかりです。平日は家族が全員仕事に行っているので、私にはこの時しかないのですが。

SABAはオーディオもてぎさんに行って茂木さんとお話ししているうちに大好きになったSPです。

2,3年探していたのですが、何故かヤフオクに引き取り限定で大型エンクロージャー入りの極上ユニットがほぼタダ同然に出ました。(私は拾うことが大好きなので)ほぼタクシー代だけで入手できました。

(車とバイクの趣味は完全封印しています)それでも2カ月ほど改造し、後面開放エンクロージャーに作り替えました。いい音だとは思っていたのですが、TVやCDの音が痩せ細るので、常用していませんでした。仕舞っていました。

私が知る限りEAR912と861は音を美化するトップクラスのアンプです。初めはMCを聴いていたのですが、結局今はシュアーのULTRA500 に戻ってしまいました。この条件で聴くと、レコードは8:2でSABAが勝ちました。物凄く吃驚しました。せめて同点位と思っていたので。

しかしながら、TV、動画サイト、SACD、CD、ハイレゾというデジタルソフトは100:0でL75がいいです。

同じ20pアルニコマグネットのフルレンジ、設計は数年違いますが。全然違う音質というわけでなく、どちらもバランス良く人の声が自然に聞えます。

L75が少しウェットではありますが。SABAで聴くデジタルは何とも痩せてか細いのです。一番の違いはコーンの重さ、ユニットの重さだと思います。

レコードあれほどまったりしていて、血が通っていた声がミニコンポみたいになるのです。電気を最高速で音に変える軽い軽いコーン紙が何か悪さしているのでしょうか?

もともとラジオ用のユニットですからシーメンスとは反対側にいるものです、JBLともAXIOM80とも逆なのだと思います。

何が言いたいかというと、束縛の無いコーン紙≒SABA、重いダイキャストフレーム≒LE8T 〇〇さん宅のデジタルなら問題ないのでしょうが、AXIOM80とは、どんな方向性の音がするのだろうかと、更に興味が沸いたという話でした。

聴かなくては分からないと承知しながら、音を想像する愉しみは何事にも勝ります。ただ、SABAの悪い分以下でないことは望んでいますが(いや寧ろ、反対側が凄ければそれでもいいですね)

L75ならレコードと違うSACDの良さが分かるのですが、SABAは何故なんでしょうかね。周波数特性もSABA50Hzから十分でしたし、上は12000Hzまでしか聴こえませんし、L75も同じ位の周波数特性でした。

SABAもこのまま残して、AXIOM80の箱は別に作ろうかと思った次第です。SABAより軽い(?)コーン紙の音。楽しみです。」

折り返し、返信した。

「とても興味深い話です。たしかに仰る通り、デジタル系の音とアナログ系の音にあったユニットの相性がありますね。

コーン紙が軽いユニットはアナログ系の響きの豊かな音に合うような気がしています。

AXIOM80の初期版のコーン紙の軽さは有名ですが、やはりアナログ系に合っていそうです。我が家ではレコードは無いのですべてDACを通していますが、アナログならさぞかしと思います。

それかといって、デジタルでもあまり不足は感じていませんが、時折り感じる「響き」の少なさがアナログでは解消するかもしれませんね。

私はデジタルで低音域を豊かに鳴らすことに固執しているので、まやかしですが「AXIOM80」の同一バッフルに「リチャードアレン」(口径20センチ)のサブウーファーを取り付けて2台の真空管アンプで楽しんでます。

今のところ私の駄耳では満足してます。要は工夫次第ということですか。

いや、けっして自画自賛ではないですよ(笑)。

サバとLE8Tは両者ともボーカルを楽しむにはとても合っていると思います。

あえて口径20センチのフルレンジを選択される趣味の良さも大いに感じますし、アンプもあの「パラヴィッツーニ」設計の優れものなので、この組み合わせで十分だと思います。わざわざ「AXIOM80」を求めることもないでしょう。

もちろんそれなりの良さもあるとは思いますが、おそらく「フ〜ン、AXIOM80といってもお値段ほどのことはないな」がオチだと思います。

そういえば「聴かぬが花」という言葉を思い出しましたよ(笑)。」

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/512.html#c13

[リバイバル3] 昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない

1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html


▲△▽▼


ドイツの軽量高能率スピーカーユニットには EAR の出力が大きいアンプは合わない?


EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・ 2020年10月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


とても程度のいい「AXIOM80」がオークションに出品されていたのはご承知のとおり。

実は、この件に関して関西在住のある読者からご相談を受けていた。仮に「H」さんとしておこう。

「〇〇美術館で学芸員をしている「H」と申します。

5年程前よりこのブログ毎日興味深く拝見させていただいてます。

真空管とAXIOM80に大変興味があったもので直ぐにここにたどり着いてしまいました。私はどちらも素人です。

50年前のFMラジオから始まったオーディオ人生も、直ぐにパイオニアのPE-16、岩崎千明氏の影響でD130の平面バッフルに移行したのですが、折からのオーディオブーム(?)に飲まれ、真空管はダイナコ以外は使わずに40年程経ちました。

それでも、オーディオ少年の夢で、マランツ7、パラゴン、AXIOM80を未だに追っかけています。

私も九大のOBでして、中高時代は北九州無線に入り浸っていたのですが、如何せん、当時はどれも現役で試聴することが出来ませんでした。

高校の修学旅行で吉祥寺にパラゴンを聴きにいったり、京都のやまとやにヴァイタボックスCN191と頑張っていたのですが、東京の西武美術館、その後現在の美術館に就職し、仕事が忙しく、ほどほどの努力で終わっていました。

10年程前に小さな小さな家を建て(私は美術館専門の建築家でもあります)た時から、昔の夢が再燃し始めました。相模原のジュピターオーディオに通ってマランツ7以下いろいろなヴィンテージの音を知りました。後はAXIOM80だけです。

その後、音楽&オーディオの小部屋さんのブログで真空管アンプの世界を知りました。

私は大メーカーの既製品しか知らなかったのでその魅力に驚きの連続でした。小部屋さんの日々の奮闘、本当に楽しく見せていただき、大変参考にさせていただいています。

私の部屋は6畳で、天井にはロフトの入り口のドアがあり、兎に角狭いのが残念です。

仕事の関係で、TVも映像も見続けていますが、オーディオでは主にレコードを聴きます。クラシックは少ないですが購入品だけでも6千枚はあると思います。

90年代末、大型ごみで未使用を含めたレコードが沢山捨てられていたので、コレクションが膨れ上がりました。

現在のメイン機器は、アンプがEAR912とEAR861、スピーカーがJBLのL75メヌエットとSABAのPermadyn19-200の20pフルレンジ後面開放型です。他も全部フルレンジです。

最終的に入手予定のSPはAXIOM80です。確かに程度の良いものを聴いたことがありませんが、小部屋さんのブログや他の方のブログから推し量っても私の行きつく先はこのSPだと思っています。間違っているかもしれませんが。

本当は、最後の買い物(?)なので急ぐつもりはなかったのですが、じっくりキャビネットを設計したり(音響ホールの設計が専門なので 建築学科を途中で変更しましたが)、最低でもBOXを購入してユニットを入手するつもりだったのですが、ヤフオクに魅力的なユニット出ていたんで、メールさせていただきました。

小部屋さんの80に関するブログは何度も読ませていただいています。

ずっと付き合うにはいいものかと思ったのです。感想を聞かせていただければ幸いです。」

すぐに返信した。

「AXIOM80」の話です。現在オークションに出品中の物は、外見で見る限り、ハイレベルだと思います。(オークションでは)めったに見かけないほど程度いいです。

問題はお値段です。私の場合は「36万円」(初期版)で手に入れました。このユニットはこの額以内であればお買い得でしょう。おそらく上回ると思います。


ただ、問題は鳴らし方です。このくらい難しいユニットはないです。まず箱をどうするのか、それからどういうアンプを使うかです。いい箱に巡り会う、あるいは作るにはかなりの時間を覚悟しておいた方がいいでしょう。

それに、どんなにうまく鳴らしたとしても「オーケストラ」の本格的なスケール感は無理なので、結局「セカンドシステム」として位置付けておく方が無難です。

まあ、実際に鳴らしてみないと得心が行かないとは思いますが・・。

結局、いくら「AXIOM80」といえども「過大な期待」は禁物だと言いたいです。まあ、オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・。

ただ、このユニットじゃないと出せない音があることもたしかです。むしろ、いろんなお宅の「AXIOM80」を実際に聴いて、気に入ればそっくり箱からアンプまで真似するのが一番無難ですかね。」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


ノーベル賞をもらったオークション理論 2020年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR861は16Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。

写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね〜。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4〜5回修繕に出してます。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0


メラメラと燃え上がる怒りの炎! 2020年10月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

メールを開けてみたところ「落札できませんでした」のタイトルが目に踊った。

「〇〇美術館のHです。非常に 残念ですが予想通り落札出来ませんでした。いろいろお訊きしたのに申し訳ないです。

50万円近くまで粘ってみたのですが、このまま続けても、相手が強力で、どんどん上がるだけだと思ったので止めました。

一度自分の耳で納得するまで聴き、その後に入手しても遅くないと思っています。今回は縁が無かったですが、これがスタートだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。確かに状態は最高であった気がしますが、私には過ぎたレベルだと今は思っています。」

すぐに返信メールを打った。

「おはようございます。早寝早起きなのでこのメールが真っ先に目に入りました(笑)。

結論から言いますと「見送って正解」です。いくら何でも50万円近い金額は無茶です。

落札者はおそらくお金に糸目をつけない〇〇系の業者じゃないでしょうか。

別の機会がきっと訪れますし、「果報は寝て待て」の心境もいいものです。

それに使い込まれた中古品でも十分です。万一故障したときの修理のうまい業者も知ってますよ」。

それから、おいおい状況がはっきりしてきた。落札者は累計で3000件以上にも及ぶ専門業者でやっぱり投機筋の〇〇系のようだし、具体的な落札金額は税込み価格で「48万円」だった。もし最後まで競争をしかけていれば確実に50万円を超えるどころか果てしない金額に上ったことだろう。


すると、Hさんから再びメールが届いた。

「この2日間、AXIOM80を入手すれば封印されるはずだったSABApermadyn19-200とJBLL75(LE8Tユニット)を真剣に試聴することにしました。

〇〇さんが以前のブログで書かれていた美空ひばりオンステージと井筒香奈江ダイレクトカッテイング、荒井由実ミスリム、上田正樹アフターミッドナイト、ビル・エヴァンスのレコードと、唯一のデジタルSACDで中森明菜ベストコレクションという偏った選曲にしました。

2日間で約10時間、SABAが7時間、L75が3時間ほどです。今終わったばかりです。平日は家族が全員仕事に行っているので、私にはこの時しかないのですが。

SABAはオーディオもてぎさんに行って茂木さんとお話ししているうちに大好きになったSPです。

2,3年探していたのですが、何故かヤフオクに引き取り限定で大型エンクロージャー入りの極上ユニットがほぼタダ同然に出ました。(私は拾うことが大好きなので)ほぼタクシー代だけで入手できました。

(車とバイクの趣味は完全封印しています)それでも2カ月ほど改造し、後面開放エンクロージャーに作り替えました。いい音だとは思っていたのですが、TVやCDの音が痩せ細るので、常用していませんでした。仕舞っていました。

私が知る限りEAR912と861は音を美化するトップクラスのアンプです。初めはMCを聴いていたのですが、結局今はシュアーのULTRA500 に戻ってしまいました。この条件で聴くと、レコードは8:2でSABAが勝ちました。物凄く吃驚しました。せめて同点位と思っていたので。

しかしながら、TV、動画サイト、SACD、CD、ハイレゾというデジタルソフトは100:0でL75がいいです。

同じ20pアルニコマグネットのフルレンジ、設計は数年違いますが。全然違う音質というわけでなく、どちらもバランス良く人の声が自然に聞えます。

L75が少しウェットではありますが。SABAで聴くデジタルは何とも痩せてか細いのです。一番の違いはコーンの重さ、ユニットの重さだと思います。

レコードあれほどまったりしていて、血が通っていた声がミニコンポみたいになるのです。電気を最高速で音に変える軽い軽いコーン紙が何か悪さしているのでしょうか?

もともとラジオ用のユニットですからシーメンスとは反対側にいるものです、JBLともAXIOM80とも逆なのだと思います。

何が言いたいかというと、束縛の無いコーン紙≒SABA、重いダイキャストフレーム≒LE8T 〇〇さん宅のデジタルなら問題ないのでしょうが、AXIOM80とは、どんな方向性の音がするのだろうかと、更に興味が沸いたという話でした。

聴かなくては分からないと承知しながら、音を想像する愉しみは何事にも勝ります。ただ、SABAの悪い分以下でないことは望んでいますが(いや寧ろ、反対側が凄ければそれでもいいですね)

L75ならレコードと違うSACDの良さが分かるのですが、SABAは何故なんでしょうかね。周波数特性もSABA50Hzから十分でしたし、上は12000Hzまでしか聴こえませんし、L75も同じ位の周波数特性でした。

SABAもこのまま残して、AXIOM80の箱は別に作ろうかと思った次第です。SABAより軽い(?)コーン紙の音。楽しみです。」

折り返し、返信した。

「とても興味深い話です。たしかに仰る通り、デジタル系の音とアナログ系の音にあったユニットの相性がありますね。

コーン紙が軽いユニットはアナログ系の響きの豊かな音に合うような気がしています。

AXIOM80の初期版のコーン紙の軽さは有名ですが、やはりアナログ系に合っていそうです。我が家ではレコードは無いのですべてDACを通していますが、アナログならさぞかしと思います。

それかといって、デジタルでもあまり不足は感じていませんが、時折り感じる「響き」の少なさがアナログでは解消するかもしれませんね。

私はデジタルで低音域を豊かに鳴らすことに固執しているので、まやかしですが「AXIOM80」の同一バッフルに「リチャードアレン」(口径20センチ)のサブウーファーを取り付けて2台の真空管アンプで楽しんでます。

今のところ私の駄耳では満足してます。要は工夫次第ということですか。

いや、けっして自画自賛ではないですよ(笑)。

サバとLE8Tは両者ともボーカルを楽しむにはとても合っていると思います。

あえて口径20センチのフルレンジを選択される趣味の良さも大いに感じますし、アンプもあの「パラヴィッツーニ」設計の優れものなので、この組み合わせで十分だと思います。わざわざ「AXIOM80」を求めることもないでしょう。

もちろんそれなりの良さもあるとは思いますが、おそらく「フ〜ン、AXIOM80といってもお値段ほどのことはないな」がオチだと思います。

そういえば「聴かぬが花」という言葉を思い出しましたよ(笑)。」

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


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ドイツの軽量高能率スピーカーに合うアンプは 出力 2, 3W の三極管シングルアンプでしょう:

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html


それ以外では

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html

[近代史4] 昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1142.html
[近代史4] 真空管アンプの世界 中川隆
11. 中川隆[-10338] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:43:07 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[11]
昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/116.html#c11
[近代史4] トランジスターアンプの世界 中川隆
7. 中川隆[-10337] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:43:56 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[12]
昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/115.html#c7
[番外地6] エリオット波動 中川隆
43. 中川隆[-10335] koaQ7Jey 2020年11月01日 08:10:38 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[15]
エリオット波動カウント情報


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

___


the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1


____


USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/591.html#c43

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
28. 中川隆[-10334] koaQ7Jey 2020年11月01日 08:21:33 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[16]
軽量高能率スピーカーユニットには EAR の出力が大きいアンプは合わない?


EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・ 2020年10月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


とても程度のいい「AXIOM80」がオークションに出品されていたのはご承知のとおり。

実は、この件に関して関西在住のある読者からご相談を受けていた。仮に「H」さんとしておこう。

「〇〇美術館で学芸員をしている「H」と申します。

5年程前よりこのブログ毎日興味深く拝見させていただいてます。

真空管とAXIOM80に大変興味があったもので直ぐにここにたどり着いてしまいました。私はどちらも素人です。

50年前のFMラジオから始まったオーディオ人生も、直ぐにパイオニアのPE-16、岩崎千明氏の影響でD130の平面バッフルに移行したのですが、折からのオーディオブーム(?)に飲まれ、真空管はダイナコ以外は使わずに40年程経ちました。

それでも、オーディオ少年の夢で、マランツ7、パラゴン、AXIOM80を未だに追っかけています。

私も九大のOBでして、中高時代は北九州無線に入り浸っていたのですが、如何せん、当時はどれも現役で試聴することが出来ませんでした。

高校の修学旅行で吉祥寺にパラゴンを聴きにいったり、京都のやまとやにヴァイタボックスCN191と頑張っていたのですが、東京の西武美術館、その後現在の美術館に就職し、仕事が忙しく、ほどほどの努力で終わっていました。

10年程前に小さな小さな家を建て(私は美術館専門の建築家でもあります)た時から、昔の夢が再燃し始めました。相模原のジュピターオーディオに通ってマランツ7以下いろいろなヴィンテージの音を知りました。後はAXIOM80だけです。

その後、音楽&オーディオの小部屋さんのブログで真空管アンプの世界を知りました。

私は大メーカーの既製品しか知らなかったのでその魅力に驚きの連続でした。小部屋さんの日々の奮闘、本当に楽しく見せていただき、大変参考にさせていただいています。

私の部屋は6畳で、天井にはロフトの入り口のドアがあり、兎に角狭いのが残念です。

仕事の関係で、TVも映像も見続けていますが、オーディオでは主にレコードを聴きます。クラシックは少ないですが購入品だけでも6千枚はあると思います。

90年代末、大型ごみで未使用を含めたレコードが沢山捨てられていたので、コレクションが膨れ上がりました。

現在のメイン機器は、アンプがEAR912とEAR861、スピーカーがJBLのL75メヌエットとSABAのPermadyn19-200の20pフルレンジ後面開放型です。他も全部フルレンジです。

最終的に入手予定のSPはAXIOM80です。確かに程度の良いものを聴いたことがありませんが、小部屋さんのブログや他の方のブログから推し量っても私の行きつく先はこのSPだと思っています。間違っているかもしれませんが。

本当は、最後の買い物(?)なので急ぐつもりはなかったのですが、じっくりキャビネットを設計したり(音響ホールの設計が専門なので 建築学科を途中で変更しましたが)、最低でもBOXを購入してユニットを入手するつもりだったのですが、ヤフオクに魅力的なユニット出ていたんで、メールさせていただきました。

小部屋さんの80に関するブログは何度も読ませていただいています。

ずっと付き合うにはいいものかと思ったのです。感想を聞かせていただければ幸いです。」

すぐに返信した。

「AXIOM80」の話です。現在オークションに出品中の物は、外見で見る限り、ハイレベルだと思います。(オークションでは)めったに見かけないほど程度いいです。

問題はお値段です。私の場合は「36万円」(初期版)で手に入れました。このユニットはこの額以内であればお買い得でしょう。おそらく上回ると思います。


ただ、問題は鳴らし方です。このくらい難しいユニットはないです。まず箱をどうするのか、それからどういうアンプを使うかです。いい箱に巡り会う、あるいは作るにはかなりの時間を覚悟しておいた方がいいでしょう。

それに、どんなにうまく鳴らしたとしても「オーケストラ」の本格的なスケール感は無理なので、結局「セカンドシステム」として位置付けておく方が無難です。

まあ、実際に鳴らしてみないと得心が行かないとは思いますが・・。

結局、いくら「AXIOM80」といえども「過大な期待」は禁物だと言いたいです。まあ、オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・。

ただ、このユニットじゃないと出せない音があることもたしかです。むしろ、いろんなお宅の「AXIOM80」を実際に聴いて、気に入ればそっくり箱からアンプまで真似するのが一番無難ですかね。」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


ノーベル賞をもらったオークション理論 2020年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR861は16Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。

写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね〜。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4〜5回修繕に出してます。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0


メラメラと燃え上がる怒りの炎! 2020年10月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

メールを開けてみたところ「落札できませんでした」のタイトルが目に踊った。

「〇〇美術館のHです。非常に 残念ですが予想通り落札出来ませんでした。いろいろお訊きしたのに申し訳ないです。

50万円近くまで粘ってみたのですが、このまま続けても、相手が強力で、どんどん上がるだけだと思ったので止めました。

一度自分の耳で納得するまで聴き、その後に入手しても遅くないと思っています。今回は縁が無かったですが、これがスタートだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。確かに状態は最高であった気がしますが、私には過ぎたレベルだと今は思っています。」

すぐに返信メールを打った。

「おはようございます。早寝早起きなのでこのメールが真っ先に目に入りました(笑)。

結論から言いますと「見送って正解」です。いくら何でも50万円近い金額は無茶です。

落札者はおそらくお金に糸目をつけない〇〇系の業者じゃないでしょうか。

別の機会がきっと訪れますし、「果報は寝て待て」の心境もいいものです。

それに使い込まれた中古品でも十分です。万一故障したときの修理のうまい業者も知ってますよ」。

それから、おいおい状況がはっきりしてきた。落札者は累計で3000件以上にも及ぶ専門業者でやっぱり投機筋の〇〇系のようだし、具体的な落札金額は税込み価格で「48万円」だった。もし最後まで競争をしかけていれば確実に50万円を超えるどころか果てしない金額に上ったことだろう。


すると、Hさんから再びメールが届いた。

「この2日間、AXIOM80を入手すれば封印されるはずだったSABApermadyn19-200とJBLL75(LE8Tユニット)を真剣に試聴することにしました。

〇〇さんが以前のブログで書かれていた美空ひばりオンステージと井筒香奈江ダイレクトカッテイング、荒井由実ミスリム、上田正樹アフターミッドナイト、ビル・エヴァンスのレコードと、唯一のデジタルSACDで中森明菜ベストコレクションという偏った選曲にしました。

2日間で約10時間、SABAが7時間、L75が3時間ほどです。今終わったばかりです。平日は家族が全員仕事に行っているので、私にはこの時しかないのですが。

SABAはオーディオもてぎさんに行って茂木さんとお話ししているうちに大好きになったSPです。

2,3年探していたのですが、何故かヤフオクに引き取り限定で大型エンクロージャー入りの極上ユニットがほぼタダ同然に出ました。(私は拾うことが大好きなので)ほぼタクシー代だけで入手できました。

(車とバイクの趣味は完全封印しています)それでも2カ月ほど改造し、後面開放エンクロージャーに作り替えました。いい音だとは思っていたのですが、TVやCDの音が痩せ細るので、常用していませんでした。仕舞っていました。

私が知る限りEAR912と861は音を美化するトップクラスのアンプです。初めはMCを聴いていたのですが、結局今はシュアーのULTRA500 に戻ってしまいました。この条件で聴くと、レコードは8:2でSABAが勝ちました。物凄く吃驚しました。せめて同点位と思っていたので。

しかしながら、TV、動画サイト、SACD、CD、ハイレゾというデジタルソフトは100:0でL75がいいです。

同じ20pアルニコマグネットのフルレンジ、設計は数年違いますが。全然違う音質というわけでなく、どちらもバランス良く人の声が自然に聞えます。

L75が少しウェットではありますが。SABAで聴くデジタルは何とも痩せてか細いのです。一番の違いはコーンの重さ、ユニットの重さだと思います。

レコードあれほどまったりしていて、血が通っていた声がミニコンポみたいになるのです。電気を最高速で音に変える軽い軽いコーン紙が何か悪さしているのでしょうか?

もともとラジオ用のユニットですからシーメンスとは反対側にいるものです、JBLともAXIOM80とも逆なのだと思います。

何が言いたいかというと、束縛の無いコーン紙≒SABA、重いダイキャストフレーム≒LE8T 〇〇さん宅のデジタルなら問題ないのでしょうが、AXIOM80とは、どんな方向性の音がするのだろうかと、更に興味が沸いたという話でした。

聴かなくては分からないと承知しながら、音を想像する愉しみは何事にも勝ります。ただ、SABAの悪い分以下でないことは望んでいますが(いや寧ろ、反対側が凄ければそれでもいいですね)

L75ならレコードと違うSACDの良さが分かるのですが、SABAは何故なんでしょうかね。周波数特性もSABA50Hzから十分でしたし、上は12000Hzまでしか聴こえませんし、L75も同じ位の周波数特性でした。

SABAもこのまま残して、AXIOM80の箱は別に作ろうかと思った次第です。SABAより軽い(?)コーン紙の音。楽しみです。」

折り返し、返信した。

「とても興味深い話です。たしかに仰る通り、デジタル系の音とアナログ系の音にあったユニットの相性がありますね。

コーン紙が軽いユニットはアナログ系の響きの豊かな音に合うような気がしています。

AXIOM80の初期版のコーン紙の軽さは有名ですが、やはりアナログ系に合っていそうです。我が家ではレコードは無いのですべてDACを通していますが、アナログならさぞかしと思います。

それかといって、デジタルでもあまり不足は感じていませんが、時折り感じる「響き」の少なさがアナログでは解消するかもしれませんね。

私はデジタルで低音域を豊かに鳴らすことに固執しているので、まやかしですが「AXIOM80」の同一バッフルに「リチャードアレン」(口径20センチ)のサブウーファーを取り付けて2台の真空管アンプで楽しんでます。

今のところ私の駄耳では満足してます。要は工夫次第ということですか。

いや、けっして自画自賛ではないですよ(笑)。

サバとLE8Tは両者ともボーカルを楽しむにはとても合っていると思います。

あえて口径20センチのフルレンジを選択される趣味の良さも大いに感じますし、アンプもあの「パラヴィッツーニ」設計の優れものなので、この組み合わせで十分だと思います。わざわざ「AXIOM80」を求めることもないでしょう。

もちろんそれなりの良さもあるとは思いますが、おそらく「フ〜ン、AXIOM80といってもお値段ほどのことはないな」がオチだと思います。

そういえば「聴かぬが花」という言葉を思い出しましたよ(笑)。」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

詳細は

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c28

[リバイバル3] CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界 中川隆
63. 中川隆[-10333] koaQ7Jey 2020年11月01日 08:22:07 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[17]
軽量高能率スピーカーユニットには EAR の出力が大きいアンプは合わない?


EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html


「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・ 2020年10月27日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


とても程度のいい「AXIOM80」がオークションに出品されていたのはご承知のとおり。

実は、この件に関して関西在住のある読者からご相談を受けていた。仮に「H」さんとしておこう。

「〇〇美術館で学芸員をしている「H」と申します。

5年程前よりこのブログ毎日興味深く拝見させていただいてます。

真空管とAXIOM80に大変興味があったもので直ぐにここにたどり着いてしまいました。私はどちらも素人です。

50年前のFMラジオから始まったオーディオ人生も、直ぐにパイオニアのPE-16、岩崎千明氏の影響でD130の平面バッフルに移行したのですが、折からのオーディオブーム(?)に飲まれ、真空管はダイナコ以外は使わずに40年程経ちました。

それでも、オーディオ少年の夢で、マランツ7、パラゴン、AXIOM80を未だに追っかけています。

私も九大のOBでして、中高時代は北九州無線に入り浸っていたのですが、如何せん、当時はどれも現役で試聴することが出来ませんでした。

高校の修学旅行で吉祥寺にパラゴンを聴きにいったり、京都のやまとやにヴァイタボックスCN191と頑張っていたのですが、東京の西武美術館、その後現在の美術館に就職し、仕事が忙しく、ほどほどの努力で終わっていました。

10年程前に小さな小さな家を建て(私は美術館専門の建築家でもあります)た時から、昔の夢が再燃し始めました。相模原のジュピターオーディオに通ってマランツ7以下いろいろなヴィンテージの音を知りました。後はAXIOM80だけです。

その後、音楽&オーディオの小部屋さんのブログで真空管アンプの世界を知りました。

私は大メーカーの既製品しか知らなかったのでその魅力に驚きの連続でした。小部屋さんの日々の奮闘、本当に楽しく見せていただき、大変参考にさせていただいています。

私の部屋は6畳で、天井にはロフトの入り口のドアがあり、兎に角狭いのが残念です。

仕事の関係で、TVも映像も見続けていますが、オーディオでは主にレコードを聴きます。クラシックは少ないですが購入品だけでも6千枚はあると思います。

90年代末、大型ごみで未使用を含めたレコードが沢山捨てられていたので、コレクションが膨れ上がりました。

現在のメイン機器は、アンプがEAR912とEAR861、スピーカーがJBLのL75メヌエットとSABAのPermadyn19-200の20pフルレンジ後面開放型です。他も全部フルレンジです。

最終的に入手予定のSPはAXIOM80です。確かに程度の良いものを聴いたことがありませんが、小部屋さんのブログや他の方のブログから推し量っても私の行きつく先はこのSPだと思っています。間違っているかもしれませんが。

本当は、最後の買い物(?)なので急ぐつもりはなかったのですが、じっくりキャビネットを設計したり(音響ホールの設計が専門なので 建築学科を途中で変更しましたが)、最低でもBOXを購入してユニットを入手するつもりだったのですが、ヤフオクに魅力的なユニット出ていたんで、メールさせていただきました。

小部屋さんの80に関するブログは何度も読ませていただいています。

ずっと付き合うにはいいものかと思ったのです。感想を聞かせていただければ幸いです。」

すぐに返信した。

「AXIOM80」の話です。現在オークションに出品中の物は、外見で見る限り、ハイレベルだと思います。(オークションでは)めったに見かけないほど程度いいです。

問題はお値段です。私の場合は「36万円」(初期版)で手に入れました。このユニットはこの額以内であればお買い得でしょう。おそらく上回ると思います。


ただ、問題は鳴らし方です。このくらい難しいユニットはないです。まず箱をどうするのか、それからどういうアンプを使うかです。いい箱に巡り会う、あるいは作るにはかなりの時間を覚悟しておいた方がいいでしょう。

それに、どんなにうまく鳴らしたとしても「オーケストラ」の本格的なスケール感は無理なので、結局「セカンドシステム」として位置付けておく方が無難です。

まあ、実際に鳴らしてみないと得心が行かないとは思いますが・・。

結局、いくら「AXIOM80」といえども「過大な期待」は禁物だと言いたいです。まあ、オーディオに完璧という言葉は無いのですが・・。

ただ、このユニットじゃないと出せない音があることもたしかです。むしろ、いろんなお宅の「AXIOM80」を実際に聴いて、気に入ればそっくり箱からアンプまで真似するのが一番無難ですかね。」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d5b694c77e8b55fe495cef62b451b2a5


ノーベル賞をもらったオークション理論 2020年10月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR861は16Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。

写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね〜。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4〜5回修繕に出してます。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/87775fc22921cee3535e2219bb21f0e0


メラメラと燃え上がる怒りの炎! 2020年10月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

メールを開けてみたところ「落札できませんでした」のタイトルが目に踊った。

「〇〇美術館のHです。非常に 残念ですが予想通り落札出来ませんでした。いろいろお訊きしたのに申し訳ないです。

50万円近くまで粘ってみたのですが、このまま続けても、相手が強力で、どんどん上がるだけだと思ったので止めました。

一度自分の耳で納得するまで聴き、その後に入手しても遅くないと思っています。今回は縁が無かったですが、これがスタートだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。確かに状態は最高であった気がしますが、私には過ぎたレベルだと今は思っています。」

すぐに返信メールを打った。

「おはようございます。早寝早起きなのでこのメールが真っ先に目に入りました(笑)。

結論から言いますと「見送って正解」です。いくら何でも50万円近い金額は無茶です。

落札者はおそらくお金に糸目をつけない〇〇系の業者じゃないでしょうか。

別の機会がきっと訪れますし、「果報は寝て待て」の心境もいいものです。

それに使い込まれた中古品でも十分です。万一故障したときの修理のうまい業者も知ってますよ」。

それから、おいおい状況がはっきりしてきた。落札者は累計で3000件以上にも及ぶ専門業者でやっぱり投機筋の〇〇系のようだし、具体的な落札金額は税込み価格で「48万円」だった。もし最後まで競争をしかけていれば確実に50万円を超えるどころか果てしない金額に上ったことだろう。


すると、Hさんから再びメールが届いた。

「この2日間、AXIOM80を入手すれば封印されるはずだったSABApermadyn19-200とJBLL75(LE8Tユニット)を真剣に試聴することにしました。

〇〇さんが以前のブログで書かれていた美空ひばりオンステージと井筒香奈江ダイレクトカッテイング、荒井由実ミスリム、上田正樹アフターミッドナイト、ビル・エヴァンスのレコードと、唯一のデジタルSACDで中森明菜ベストコレクションという偏った選曲にしました。

2日間で約10時間、SABAが7時間、L75が3時間ほどです。今終わったばかりです。平日は家族が全員仕事に行っているので、私にはこの時しかないのですが。

SABAはオーディオもてぎさんに行って茂木さんとお話ししているうちに大好きになったSPです。

2,3年探していたのですが、何故かヤフオクに引き取り限定で大型エンクロージャー入りの極上ユニットがほぼタダ同然に出ました。(私は拾うことが大好きなので)ほぼタクシー代だけで入手できました。

(車とバイクの趣味は完全封印しています)それでも2カ月ほど改造し、後面開放エンクロージャーに作り替えました。いい音だとは思っていたのですが、TVやCDの音が痩せ細るので、常用していませんでした。仕舞っていました。

私が知る限りEAR912と861は音を美化するトップクラスのアンプです。初めはMCを聴いていたのですが、結局今はシュアーのULTRA500 に戻ってしまいました。この条件で聴くと、レコードは8:2でSABAが勝ちました。物凄く吃驚しました。せめて同点位と思っていたので。

しかしながら、TV、動画サイト、SACD、CD、ハイレゾというデジタルソフトは100:0でL75がいいです。

同じ20pアルニコマグネットのフルレンジ、設計は数年違いますが。全然違う音質というわけでなく、どちらもバランス良く人の声が自然に聞えます。

L75が少しウェットではありますが。SABAで聴くデジタルは何とも痩せてか細いのです。一番の違いはコーンの重さ、ユニットの重さだと思います。

レコードあれほどまったりしていて、血が通っていた声がミニコンポみたいになるのです。電気を最高速で音に変える軽い軽いコーン紙が何か悪さしているのでしょうか?

もともとラジオ用のユニットですからシーメンスとは反対側にいるものです、JBLともAXIOM80とも逆なのだと思います。

何が言いたいかというと、束縛の無いコーン紙≒SABA、重いダイキャストフレーム≒LE8T 〇〇さん宅のデジタルなら問題ないのでしょうが、AXIOM80とは、どんな方向性の音がするのだろうかと、更に興味が沸いたという話でした。

聴かなくては分からないと承知しながら、音を想像する愉しみは何事にも勝ります。ただ、SABAの悪い分以下でないことは望んでいますが(いや寧ろ、反対側が凄ければそれでもいいですね)

L75ならレコードと違うSACDの良さが分かるのですが、SABAは何故なんでしょうかね。周波数特性もSABA50Hzから十分でしたし、上は12000Hzまでしか聴こえませんし、L75も同じ位の周波数特性でした。

SABAもこのまま残して、AXIOM80の箱は別に作ろうかと思った次第です。SABAより軽い(?)コーン紙の音。楽しみです。」

折り返し、返信した。

「とても興味深い話です。たしかに仰る通り、デジタル系の音とアナログ系の音にあったユニットの相性がありますね。

コーン紙が軽いユニットはアナログ系の響きの豊かな音に合うような気がしています。

AXIOM80の初期版のコーン紙の軽さは有名ですが、やはりアナログ系に合っていそうです。我が家ではレコードは無いのですべてDACを通していますが、アナログならさぞかしと思います。

それかといって、デジタルでもあまり不足は感じていませんが、時折り感じる「響き」の少なさがアナログでは解消するかもしれませんね。

私はデジタルで低音域を豊かに鳴らすことに固執しているので、まやかしですが「AXIOM80」の同一バッフルに「リチャードアレン」(口径20センチ)のサブウーファーを取り付けて2台の真空管アンプで楽しんでます。

今のところ私の駄耳では満足してます。要は工夫次第ということですか。

いや、けっして自画自賛ではないですよ(笑)。

サバとLE8Tは両者ともボーカルを楽しむにはとても合っていると思います。

あえて口径20センチのフルレンジを選択される趣味の良さも大いに感じますし、アンプもあの「パラヴィッツーニ」設計の優れものなので、この組み合わせで十分だと思います。わざわざ「AXIOM80」を求めることもないでしょう。

もちろんそれなりの良さもあるとは思いますが、おそらく「フ〜ン、AXIOM80といってもお値段ほどのことはないな」がオチだと思います。

そういえば「聴かぬが花」という言葉を思い出しましたよ(笑)。」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

詳細は

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html#c63

[番外地8] 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ 中川隆
2. 中川隆[-10332] koaQ7Jey 2020年11月01日 09:29:15 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[19]
三橋さんは相場がわからないんだよ。 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ。
相場をやっている人なら誰でも良く知っている常識さ:

日本エリオット波動研究所
http://jewri.org/


S&P500
リーマンショック 2008年9月でスーパーサイクル(W)波終了
スーパーサイクル(X)波の大強気相場が進行中

日本株
リーマンショック 2008年9月でスーパーサイクル(W)波終了
2008年10月からスーパーサイクル(X)波の大強気相場が進行中
2018/10/2 24448円 でサイクル T波が終了


ドル/円
2011.10.31 75.35円でサイクル 5波終了
2015.06.05 125.86円でサイクル A波終了
サイクルB波のドル安・円高トレンドが進行中


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

___


the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

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USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/589.html#c2

[番外地8] 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ 中川隆
3. 中川隆[-10331] koaQ7Jey 2020年11月01日 09:30:36 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[20]
三橋さんは相場がわからないんだよ。 株が暴落するかどうかはエリオット波動をカウントすればわかるよ。
相場をやっている人なら誰でも良く知っている常識さ、貨幣論なんか何の関係も無い:

日本エリオット波動研究所
http://jewri.org/

S&P500
リーマンショック 2008年9月でスーパーサイクル(W)波終了
スーパーサイクル(X)波の大強気相場が進行中

日本株
リーマンショック 2008年9月でスーパーサイクル(W)波終了
2008年10月からスーパーサイクル(X)波の大強気相場が進行中
2018/10/2 24448円 でサイクル T波が終了


ドル/円

2011.10.31 75.35円でサイクル 5波終了
2015.06.05 125.86円でサイクル A波終了
サイクルB波のドル安・円高トレンドが進行中


エリオット波動 ディグリーとラベリングの表
http://jewri.org/standard/

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the ELLIOTT WAVE lives on _ 日経平均
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/7

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ工業株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1

the ELLIOTT WAVE lives on _ NYダウ輸送株
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ NASDAQ
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/2

the ELLIOTT WAVE lives on _ S&P 500
http://stockcharts.com/public/1269446/tenpp/1


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USD-JPY Elliott Wave Analysis - Action Forex
http://www.actionforex.com/trade-ideas/elliott-wave-weekly/10281-usd-jpy-elliott-wave-analysis-8

USD-JPY Elliott Wave Analysis Forex Crunch
https://www.forexcrunch.com/tag/usdjpy-elliott-wave-analysis/
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/589.html#c3

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー

ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー

JBLストーリー 第一回:JBLのルーツ「ランシング・マニュファクチャリング社」
2013年8月27日/Stereo Sound ONLINE編集部 KN
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/08/27/24050.html

JBLの歴史は、前身時代の「シャーラー・ホーン」システムから始まった
 オーディオファイルのみならず、一般の音楽ファンでも知らない人はほとんどいないといえるほど、「JBL」はいまやスピーカーの人気ブランドとして確固たる地位を確立している。だから、すでに周知のことをここで改めて記しても意味がないので、ちょっと違った視点から「JBL」ブランドについてお話ししたい。

 とはいっても、「JBL」の創立については、話の順序として簡単に触れておくと、「JBL(James B. Lansing Sound Inc.)」は、1946年10月1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス市に、ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949)によって設立された。したがって、本年10月1日に創業67周年を迎えることになる。

 しかし、創業者ジェームス・B・ランシング(以下、ランシング)のスピーカーづくりのキャリアは、ここから始まったのではない。それより約20年前の1927年に、「JBL」の前身ともいえるランシング・マニュファクチャリング社(Lansing Manufacturing Co.)を設立し、フィールドコイル型の15インチ(38cm)径ウーファーやコンプレッションドライバーなどを開発・販売していたのである。

 そして、ランシングの名を一躍有名にしたのが、1930年代初めに米ハリウッドの映画会社MGM(Metro Goldwyn Mayer Studios)から依頼された、トーキー映画再生用シアターシステムの開発という超大型プロジェクトだ。

 当時の米国内におけるトーキー再生システムの代表格はWE(ウェスタン・エレクトリック)製のシステムだったが、このシステムに対してMGMの音響エンジニア、ジョン・ヒリアード(John Hilliard)や、音響部門長のダグラス・シャーラー(Douglas Shearer)は満足できず、また問合せに対するWE側の対応にも不満があったという。そこで、MGM独自のトーキー再生システムの開発を決断する。その開発エンジニアのリーダーとして白羽の矢が立ったのが、当時実績を積み上げつつあったランシング社だったのである。

 ところが、当時のランシング社は小規模すぎて、とても一社では対応できない。そこで、先のヒリアードやランシングに加え、ランシングをMGMに紹介したジョン・ブラックバーン博士(Dr. John Brackburn)や、MGMからロバート・スティーヴンス(Robert Stephens)、RCAからは有名なハリー・オルソン博士(Harry Olson)等々、当時の錚々たるオーディオ関連のエンジニアが集結し、「シャーラー・ホーン」システムの開発がスタートする。

 そして、「シャーラー・ホーン」システムは1935年に完成する。これは、低音域がオルソン博士が開発したW字型折曲げホーン・バッフルと、ランシングが開発したフィールドコイル型15インチ径ウーファー「15XS」×4基の組合せ、高音域がボイスコイル径2.84インチ、スロート径1.5インチの「284」ドライバー(後のアルテック『288』の前身)と、マルチセルラホーンの組合せ、という巨大な2ウェイ構成のシステムだ。

 余談だが、ドライバーの「284」という型名は、2.84インチというボイスコイル径に由来する。ランシングは、このボイスコイル径に、ことのほかこだわりがあったようで、これ以後も、たとえばJBLの15インチ径ウーファーのボイスコイルは4インチ径に限定されていることや、ドライバーの「175」という型名も、ボイスコイル径が1.75インチというところから命名された。

 話が少し横道に逸れたが、この「シャーラー・ホーン」システムは、その優秀さが認められ、全米各地のMGM系列館に相当数納入されたという。当然、ランシング社やRCA社などがその製造を担当したわけだが、同一仕様ながら各ユニットの意匠デザインは各メーカーに任せられていたようだ。また、このシステムはあまりにも巨大だったため、このクォリティをそのまま継承した小型システムも数種類製造された。

シャーラー・ホーン・システム。低音域がW字型折曲げホーン・バッフルと15インチ径ウーファー「15XS」×4基の組合せ、高音域が「284」ドライバーとマルチセルラホーンの組合せ、という巨大な2ウェイ構成システムだ

シャーラー・ホーン・システム。低音域がW字型折曲げホーン・バッフルと15インチ径ウーファー「15XS」×4基の組合せ、高音域が「284」ドライバーとマルチセルラホーンの組合せ、という巨大な2ウェイ構成システムだ
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/08/27/24050.html


「アイコニック」モニターシステムも注目に値する
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/08/27/24050-2.html

 もうひとつ、ランシング・マニュファクチャリング社を代表するスピーカーシステムがある。それが、1937年に登場した2ウェイ・モニタースピーカーの「アイコニック(Iconic)」だ。

 このシステムには、いかにも業務用モニター然としたブラック仕上げの「812」と、高級家具調仕上げの「810」の2種類があった。使用ユニットは共通で、低音域が15インチ径フィールドコイル型の「815」ウーファーとバスレフ型キャビネット(後のアルテック『612』キャビネットと同サイズ)の組合せ、高音域が「801」フィールドコイル型ドライバー(ボイスコイル径1.75インチ、1インチスロート。後のアルテック『802』、JBL『175』の前身)と「808」マルチセルラホーン(JBL『H1000』の前身)の組合せという2ウェイ構成だ。

 さて、以上の文中でもすでに( )付きで記したことだが、「284」ドライバーをはじめ、「801」ドライバー、「808」マルチセルラホーンなどはそれぞれ、後にランシング自身が開発するアルテック「288」ドライバーや、アルテック「802」、JBL「175」ドライバー、JBL「H1000」マルチセルラホーンのオリジナルといえるユニットだ。つまり、後の「アルテック」「JBL」時代の名作ユニットの原型が、すでにこの時代に開発されていたのである。換言すれば、この時代は、ランシングにとってもっとも開発能力に長けた、充実した時代だったのではないだろうか。

 こうした優れたスピーカーシステムを世に送り出してきたランシング社だが、1939年にランシングの古くからのパートナーで財務責任者であったケネス・デッカー(Kenneth Decker)が、飛行機事故で死亡してしまう。このことが災いしてか、業績も急激に落ち込み、危機的な状況となる。一方、シアター用音響機器の供給・保守サービス部門をWEから受け継いだアルテック・サービス社も、サービス業務に不可欠の交換用機材の在庫がなくなりつつあり、早急に有能な開発エンジニアを募る必要性に迫られた。

 こうして、いわば互いの思惑が一致する形で、アルテック・サービス社がランシング社を買収し、新たにアルテック・ランシング社が誕生する(1941年)。ランシング自身も技術担当副社長として新会社に迎えられ、やがて「515」ウーファー、「288」ドライバー、「604」2ウェイ同軸型ユニットをはじめ、シアター用音響再生システム「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」など、数々の名作を開発していくことになる。(次回に続く)

ランシング「284」コンプレッションドライバー。ボイスコイル径2.84インチ、スロート径1.5インチ

ランシング「アイコニック810」2ウェイ・モニタースピーカー
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/08/27/24050-2.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
2. 中川隆[-10330] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:00:02 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[22]
JBLストーリー 第2回:アルテック時代のジェームス・B・ランシング
2013年9月 6日/Stereo Sound ONLINE編集部 KN
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334.html


15インチ径同軸2ウェイユニット「604」の開発

 前回は、ランシングがアルテック社に移籍したところまで記したので、今回はアルテック社でどんなスピーカーを開発したのか、について(ただ、こういうペースで書いていると、いつまで経っても終らない......^^;。まあ、その辺は臨機応変に。何しろ本編はアナザーサイド・ストーリーなので)。

 さて、アルテック・ランシング社は1941年12月4日に設立され、ランシングは技術担当副社長に就任する。この3日後の12月7日(現地時間。日本時間8日未明)には日本軍による真珠湾攻撃、そして第二次世界大戦へ突入というたいへんな時代だったが、同社は以前から米政府当局に音響機器を納入していたためか、業務の縮小を余儀なくされたとはいえ開発・生産は続けていたようだ。

 そして、先にアルテック社に移籍していたジョン・ヒリアード(John K. Hilliard、前回参照)とともに、ランシングはスピーカー開発に着手する(ランシング時代のユニットを使ったシアター用大型システム数種が1941年に登場しているが、ここでは割愛)。最初に手がけたのは、15インチ径フィールドコイル型の同軸2ウェイユニット「601」だったようだ(1943年10月20日発表。同時期に、前回の『アイコニック812』モニター用のエンクロージャーに本機を納めた『602』システムも発表された)。

 この「601」ユニットは、ウーファーの磁気回路の背後に中高域用ドライバーを組み付け、そのドライバーのスロートから出た音をウーファーの磁気回路を貫通し、ウーファー・コーン中心部に設けた小さなマルチセルラホーンから放射するという構造になっている(後の『604』と同様)。

 この構造はランシングのオリジナルではなく、これに類似したものは、WE(ウェスタン・エレクトリック)のヘンリー・C・ハリソン(Henry Charles Harrison)が1936年に出願した米国特許の図面にも見られる(1937年特許取得。Pat. No.2,077,170)。

 この「601」同軸2ウェイは、ボイスコイル径2インチのウーファーと、同1.75インチ径のドライバーを合体させたもので、クロスオーバー周波数は1,200Hz(N1200Cネットワーク、インピーダンス12Ω)。この仕様からすると、おそらくランシング時代の「415」ウーファー(シアター用大型システムに採用)と「801」ドライバー(前回の『アイコニック』システムに採用)を組み合せたものではないかと思われる。
アルテック「604」シリーズ・ユニットの内部構造。ウーファー用磁気回路の背後に中高域用ドライバーが装着されている様子や、ドライバーから出た音がウーファーの磁気回路を貫通し、右側の小さなホーンから放射される様子が理解できよう

アルテック「604」シリーズ・ユニットの内部構造。ウーファー用磁気回路の背後に中高域用ドライバーが装着されている様子や、ドライバーから出た音がウーファーの磁気回路を貫通し、右側の小さなホーンから放射される様子が理解できよう

ランシングとジョン・ヒリアードが、アルテック・ランシング社で最初に開発した、「601」15インチ径フィールドコイル型同軸2ウェイユニット。1943年10月20日発表

ランシングとジョン・ヒリアードが、アルテック・ランシング社で最初に開発した、「601」15インチ径フィールドコイル型同軸2ウェイユニット。1943年10月20日発表
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334.html


「601」を改良した銘機「604」の登場
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334-2.html

 この「601」をパーマネントマグネット型に改良したモデルが、銘機「604」なのである。この「604」シリーズは、アルテック・ランシングを代表するユニットで、時代の変遷とともに改良され続け、驚異的なロングランを誇ったモデルとして知られている。

 「604」同軸2ウェイは、1945年5月14日に米ハリウッドで開催されたSMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers=米国映画テレビ技術者協会)の技術協議会にて、ランシング自身により発表された。その論文が、“New Permanent Magnet Public Address Loudspeaker”−James B. Lansingとして、SMPTEの会報(Journal of the SMPTE)に掲載されている。その冒頭に、1943年10月20日開催の同協議会で、「604」の前身にあたるフィールドコイル型の同軸2ウェイユニット(つまり『601』)を発表した、と記されている(『601』についての論文は“The Duplex Loudspeaker”−James B. Lansing)。

 さて、「601」から「604」への改良点だが、まずアルニコVマグネットによる磁気回路の採用。次に、ウーファーのボイスコイル径が2インチから3インチに拡張されたこと。結果としてコーンの頂角が浅くなり、コーンの振幅時における曲げ剛性が増したことで感度も向上し(こういうフレーズは次回も登場しそう)、クロスオーバー周波数が2,000Hzに変更された(N2000Bネットワーク、インピーダンス20Ω)。また、中高域用ドライバーのダイアフラムには、先のH.C.ハリソンが発明したタンジェンシャルエッジを採用し、従来タイプのロールエッジよりもスムーズな振幅動作が可能になったという。改良点は他にもあるが、長くなるので割愛する。
フィールドコイル型の「601」を、パーマネントマグネットによる磁気回路版に改良した、「604」同軸2ウェイユニット

フィールドコイル型の「601」を、パーマネントマグネットによる磁気回路版に改良した、「604」同軸2ウェイユニット

1945年発行のJournal of the SMPTEに掲載された、アルテック「604」に関する論文“New Permanent Magnet Public Address Loudspeaker”−James B. Lansing
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334-2.html


もうひとつの大きな功績は「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムの開発
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334-3.html

 ランシングとジョン・ヒリアードのもうひとつの大きな功績は、シアター用「ヴォイス・オブ・ザ・シアター(The Voice of the Theatre)」システムの開発といえよう(注:つづりは原文のママ)。

 このシステムについては、先述したSMPTEの会報に掲載された、ランシングとジョン・ヒリアードの共著による“An Improved Loudspeaker System For Theaters”という論文に詳しく記されている(1945年5月14日発表)。

 これを見ると、「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムの開発目標は、強力なパーマネントマグネット型磁気回路による最新・高性能ユニットで構成することで、感度や耐入力特性の向上に加え、過渡特性、再生帯域、分解能、実在感などの性能アップを図ることであった。

 新たに開発されたユニットは、15インチ径の「515」ウーファーと、「288」コンプレッションドライバーの2モデル。そして、それに伴なう「N500C」ネットワークやフロントロードホーン付きバスレフ型キャビネット+ウィングなど。

 中でも「515」ウーファーは、アルニコVマグネットを採用し、14,750ガウスという高い磁束密度を誇る強力な磁気回路を搭載。またボイスコイル径は、ランシング時代の「415」「815」ウーファーが2インチだったのに対して、3インチに拡張され、エッジワイズ巻き銅リボンボイスコイルの採用と相まって、高感度と高耐入力特性を実現している。インピーダンス20Ω、最低共振周波数40Hz。

 「288」ドライバーは、ランシング時代の「284」→「285」→「287」(いずれもフィールドコイル型)の改良版で、アルニコVマグネットによる強力な磁気回路を搭載。ボイスコイルはエッジワイズ巻きアルミリボン製による高効率タイプで、直径は2.84インチ。インピーダンス24Ω。

Journal of the SMPTEに掲載された、「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムに関する論文“An Improved Loudspeaker System For Theaters”−James B. Lansing and John K. Hilliard(1945年5月14日発表)
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334-3.html

「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムは2ウェイ構成が基本
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334-4.html

 「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムは、この2種のユニットによる2ウェイ構成が基本で、シアターの容積や座席数などにより、使用ユニットの個数や低域用ホーン/ウィングのサイズを替える方式を採用。大きさ順に言うと、「A1-X」「A1」「A2-X」「A2」「A4-X」「A4」「A5」「A6」の全8システムである。

 たとえば座席数7,000席という大規模シアター用の「A1-X」システムは、「515」ウーファー×6基、「288」ドライバー×4基+「H1804」(3×6セル)、「H1504」(3×5セル)、「H1004」(2×5セル)のいずれかのマルチセルラホーン×1基という構成になる。これに低域用フロントロードホーン付きキャビネット「H610」とウィングが付くため、外形寸法は「H1804」ホーンを使用した場合、横幅が約320cm、高さが約321cm、奥行きが約118cmという巨大なシステムだ。総重量はなんと1,035kg。ネットワークは「N500C」(クロスオーバー周波数500Hz)。

 以下、「A1」システム(515×6、288×2)、「A2-X」システム(515×4、288×4)、「A2」システム(515×4、288×2)、「A4-X」システム(515×2、288×2)、「A4」システム(515×2、288×1)、「A5」システム(515×1、288×1)というように、だんだん小規模なシステムとなる。

 ただ、もっとも小型の「A6」システムだけはユニット構成が異なり、先に紹介した「604」同軸2ウェイユニットを1基のみ、フロントロードホーン付きバスレフ型キャビネット「H100」にマウントしたものだ。
アルテック・ランシング「288」コンプレッションドライバー。アルニコVマグネット搭載

アルテック・ランシング「288」コンプレッションドライバー。アルニコVマグネット搭載

「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムの一例。座席数7,000席の大規模シアター用「A1-X」システムは、「515」ウーファー×6基+フロントロードホーン付きキャビネット/ウィング、「288」ドライバー×4基+マルチセルラホーンという構成
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/09/06/24334-4.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c2

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
3. 中川隆[-10329] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:17:00 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[23]
JBLストーリー 第3回:JBL社の創立と、独自のスピーカーユニット開発
2013年11月 1日/Stereo Sound ONLINE編集部 KN
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950.html

クレームに翻弄されたジェームス・B. ランシング
 アルテック・ランシング社で、後世まで語り継がれるスピーカーユニットやスピーカーシステムの開発に専念してきたジェームス・B. ランシング(James B. Lansing)は、同社との5年間の契約期間が終了すると、早々に自身の新しい会社「ランシング・サウンド・インコーポレイテッド(Lansing Sound Incorporated)」を設立する(1946年10月1日)。

 住所は、ロサンゼルス市サウス・スプリング・ストリート510番地、工場はジム・ランシングがアルテック時代に購入した、アポカドや柑橘類を栽培する農園----カリフォルニア州サンマルコスに置かれた(農業をやるつもりで農園を購入したらしい)。ちなみに初期の従業員には、ジョン・エドワーズ(John Edwards)、ハワード・ワイザー(Howard Weiser)、バド・フォーセット(Bud Fawcett)らがいた。

 そして、創立後の第1作が「D101」15インチ径ユニット(パーマネントマグネット型磁気回路を搭載)。このユニットは、フレームや磁気回路の形状がアルテック「515」ウーファーに似ているが、ウーファーではなくフルレンジ型で、アルミホイル製のセンタードームが付けられていることが特徴。またボイスコイルも、3インチ径のエッジワイズ巻きと同じだが、線材が「515」は銅リボン線なのに対して、アルミリボン線となっているところが異なる。

 こうして順調にスタートを切ったかと思われた矢先に、アルテック社からクレームが付けられた。その内容はまず、社名に「ランシング」と入っていたこと。もうひとつは「D101」の磁気回路側面と、その宣伝用シートに「アイコニック(ICONIC)」という称号が使われていたことだ。アルテック社では、この「ランシング」と「アイコニック」は同社が所有する商標と考えていたのである。

 というのも、当時のアルテック社の正式社名は「アルテック・ランシング・コーポレーション(Altec Lansing Corporation)」であり、「アイコニック」に関しては、1943年に小型2ウェイシステムの「812/814」シリーズや「816/817」シリーズに「アイコニック」という称号を冠して発売していたからだ(1950年代の同社製大型スピーカーシステムにも『アイコニック』というシートが貼られていた)。

 このクレームに対して、ジム・ランシングは「またか」という思いに駆られたに違いない。なぜなら、ジム・ランシングが他社からクレームを受けたのは、今回が初めてではないからだ。
JBL社の第1作「D101」15インチ径フルレンジユニット。パーマネントマグネット型磁気回路を搭載。アルミホイル製センタードーム付き

JBL社の第1作「D101」15インチ径フルレンジユニット。パーマネントマグネット型磁気回路を搭載。アルミホイル製センタードーム付き

「D101」の磁気回路側面に貼られた「アイコニック(ICONIC)」シール
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950.html


それ以前にもランシングはクレームに悩まされていた
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-2.html

 「JBLストーリー」の第1回に登場した「シャーラー・ホーン」用のフィールドコイル型「284」コンプレッションドライバーに対して、ウェスタン・エレクトリック(WE)のシアター用再生機器の設置や保守サーヴィスを行なう会社ERPI(Electrical Research Products Inc.)から、WEの特許を侵害している旨の通告を受けたのだ。特にWE「594A」ドライバーに採用した同心円状スリット・フェイズプラグが、「284」にも採用されていることが問題だとされた(『594A』は4重スリット、『284』は3重スリットだが)。

 このクレームに対抗する形で、ランシング社に移籍していたジョン・ブラックバーン(Dr. John Blackburn)が、放射状スリット・フェイズプラグを開発。これを採用した「285」ドライバーが、「284」の代替品として1936年に登場する。この放射状スリット・フェイズプラグについては、1937年8月14日に米国特許が出願され、1939年12月19日に認可・発行されている(特許番号2,183,528)。

 ところが、その開発過程で、ERPIが特許権を主張した同心円状スリット・フェイズプラグに関する技術は、すでにアコースティック蓄音機時代(1920年代)に存在していたことに気づく。

 一方、WEは1937年に、合衆国政府との同意判決に署名し、ERPIのシアター部門を手放すことになる。そして、ERPIの主要メンバーらが立ち上げたオール・テクニカル・サーヴィス(アルテック・サーヴィス)社がその権利を獲得し、従来のWEシステムの保守サーヴィス業務を開始する。そして、本ストーリーの第1回でも記したように1941年にランシング社を買収し、ジム・ランシングを技術担当副社長として迎えてアルテック・ランシング社が誕生するのだが、同時にWEが開発した全製品を製造する権利も獲得することになる。

 以上のような理由から、皮肉なことに先の「284」の特許に関する問題もすべてクリアーになるのである。この間、大会社からのクレームに平穏ならざる日々を送っていたジム・ランシングの胸中は、察してあまりある(このフレーズは10年くらい前にも使ったことがあるなぁ^^;;)。

 そして、先の2度目のクレームに対して、ジム・ランシングは釈然としない思いを抱きながらも、やむなく「アイコニック」という称号の使用をやめ、社名もジェームス・B. ランシング・サウンド・インク(James B. Lansing Sound Inc.)と改称する。いよいよJBL社の誕生である。
新生JBL社の傑作フルレンジユニット「D130」(15インチ径)の初期ヴァージョン。アルテック「515」とは、ボイスコイル径やフレーム形状など重要な部分で設計を異にする

新生JBL社の傑作フルレンジユニット「D130」(15インチ径)の初期ヴァージョン。アルテック「515」とは、ボイスコイル径やフレーム形状など重要な部分で設計を異にする

「D130」の特徴をそのまま受け継いだ12インチ径フルレンジの「D131」。“JIM LANSING”という商標も誇らしげだ
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-2.html

後世にまで名を残す傑作「D130」の誕生!!
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-3.html

 さて、すべてがクリアーになった新生JBL社は、1946年半ばから1947年にかけて、まったく新しいコンセプトのスピーカーユニットの開発に着手する。そして1947年に完成したのが、15インチ径フルレンジの「D130」(これをウーファー仕様としたのが『D130A』→後の『130A』)、12インチ径フルレンジの「D131」、ボイスコイル径1.75インチのコンプレッションドライバー「D175」+8セル・マルチセルラホーン「H1000」の組合せ——「D175H1000」の3モデルだ。

 ここで注目すべきは、クレームを付けられたアルテック社に対する、スピーカーエンジニアとしての反骨精神の表われ。というのも、ジム・ランシングが新たに開発したユニットは、アルテック社のそれとは異なる基本構造を有しているからだ。まるで、肝心なところはことごとく設計変更したかのように。アルテック社の主要ユニットといえば、前回も記したようにジム・ランシング自身が開発したものである。にもかかわらず、その基本構造をそのまま継承することなど、彼のプライドが絶対に許さなかったのだろう。

 たとえば「D130」フルレンジは、ボイスコイル径が、アルテック「515」ウーファーの3インチに対して、4インチに拡張されている。このようにボイスコイル径を広げれば、コーンの頂角は浅くなるが、高域のレンジを少し延ばすことが可能となる。これは、深々とした低音よりも、瞬発力に優れた歯切れのいい音を追求したためと思われる。

 このことは、ボイスコイルの極性を通常(当然アルテックも含まれる)とは逆に設定し(つまり絶対位相を逆にする)、音場感の再現性よりもメリハリの効いたサウンドを指向していることとも符合する。また、「D130」は軽量コーン紙を採用しているが、この製法の改良と、わずかにカーブを付けることで、強度を確保している点も見逃せない。つまり、アルテックの音づくりとは完全に決別し、JBL独自のサウンドを追求し始めたのだ。

 ちなみに、この「15インチ径ユニット=4インチ径ボイスコイル」というランシングの設計ポリシーを、JBLでは60年以上も経過した今日に至るまで貫き通している(一部の同軸2ウェイ型を除く)。これもアルテックに対する反骨精神の表われか。ここまで徹底すると、もはや“痛快”とさえいえる。また、絶対位相を逆にする設計方針も、1989年のProject K2 S9500の発売まで継続することになる。
「D175」コンプレッションドライバーに8セル・マルチセルラホーン「H1000」を装着した、「D175H1000」

「D175」コンプレッションドライバーに8セル・マルチセルラホーン「H1000」を装着した、「D175H1000」

JBL「175」コンプレッションドライバー(初期ヴァージョン)
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-3.html


もうひとつのランシングの傑作「175」ドライバーユニット
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-4.html

 ところで、「D130」と同じ1947年に登場した「D131」12インチ径フルレンジと、「D175」コンプレッションドライバー(8セル・マルチセルラホーン付きの『D175H1000』)についてだが、「D131」は「D130」と同じ特徴を備えたスケールダウン版なので、詳細については割愛する。

 「D175」は、型名の由来でもある1.75インチ径のボイスコイル(アルミリボン線エッジワイズ巻き)を採用したコンプレッションドライバーだ(スロート径1インチ)。このオリジナルは、本ストーリーの第1回で紹介した、1937年発売のランシング「801」(フィールドコイル型)である。これが、パーマネントマグネット型のランシング「901」(1941年発表のアルテック・シアター用システム『18W-8』に搭載)と、アルテック「802」(1945年に誕生?)に発展する。つまり、この「901」と「802」の改良版といえるのが「D175」なのである。

 ところが、JBL「D175」(あるいは1950年発売の『175』)と、アルテック「802」との間にも、前述したJBL対アルテックの確執ともいうべき、厳然たる違いがあるのが興味深い。

 第一に、ダイアフラムのエッジ(サラウンド)には、両者ともタンジェンシャルエッジ(文字通り円周の接線方向に山谷を設けた構造)を採用しているが、その山谷の向きがJBL「D175」とアルテック「802」では逆になっていること。

 第二に、ボイスコイルの引出し線を、JBL「D175」ではフェイズプラグ側から出しているのに対して、アルテック「802」ではその逆側から出していること。

 第三に、先述した絶対位相(ボイスコイルの極性)も、JBL「D175」とアルテック「802」とでは逆になっていること。

 その他、JBL「D175」(あるいは『175』)の方が、磁気ギャップの磁束密度がアルテック「802」よりも高められていることが挙げられる。この磁気回路の強化と高感度化も、この後のJBLスピーカーユニットの大きなテーマとなっていく。


[お詫びと訂正]前回、「ジョン・ヒリアードは、ランシングよりも先にアルテック社に移籍していた・・・」という旨のことを記したが、ヒリアードが移籍したのは1943年で、ランシングとともに製品開発を始めたのは「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムから、の誤りでした。お詫びし、訂正します。
ジム・ランシングが1937年に発表した「801」(フィールドコイル型)。この時代にはまだロールエッジを採用していた

ジム・ランシングが1937年に発表した「801」(フィールドコイル型)。この時代にはまだロールエッジを採用していた

ジム・ランシングが「801」をベースに、パーマネントマグネットによる磁気回路搭載版に改良したアルテック「802B」。ダイアフラムの周囲にはタンジェンシャルエッジを採用。このエッジの向きが「D175」とは逆になっている

ジム・ランシングが「801」をベースに、パーマネントマグネットによる磁気回路搭載版に改良したアルテック「802B」。ダイアフラムの周囲にはタンジェンシャルエッジを採用。このエッジの向きが「D175」とは逆になっている
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/11/01/25950-4.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c3

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
4. 中川隆[-10328] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:23:40 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[24]
JBL 誕生物語 ~プレミアムな音は、こうして世界に響き始めた~
https://audio.kaitori8.com/story/jbl/


家庭だけにとどまらず、映画館やコンサートホールなど、究極のステージにも君臨する JBL。そのスピーカーは、数多くの著名アーティスト達をも魅了する。

ポール・マッカートニーはこんなコメントを残している。

「私にとって JBL とは”素晴しいサウンド”と同じ意味であり、私はレコーディング・アーティスト、そ してツアー・ミュージシャンとしてのキャリアを通じて JBL を使用してきました。ファンに”Heart the truth”してほしいし、JBL はそれを叶えることができます」

※2012年1月、ロンドンにて”Hear the truth”の動画 CM の撮影後に音にこだわる大人たちに愛され続けているスピーカーブランド「JBL」。 私たちは今日、数々の傑作を生み出したJBLの誕生秘話を、皆さんと一緒に振り返りたい。


1.JBL が生まれるまで

1-1.JBL のルーツ

1946年、アメリカで設立されたスピーカー製造会社「JBL」。その社名は、音に人生を捧げた「ジェームス・バロー・ランシング(James Bullough Lansing)」のイニシャルに由来する。ランシングは、音の天才エンジニアであり、世界最大のスピーカーメーカーJBLの創設者だ。

しかし、彼が最初に設立した会社はJBLではない。ランシングがその人生で初めて設立した会社は、ランシング・マニュファクチャリング社(Lansing Manufacturing Inc.)というスピーカー製造会社だった。1927年のことである。

ランシングは JBLの前身となる「ランシング・マニュファクチャリング社」を設立する。 この会社の当初の事業内容は、ラジオとコンソール型ラジオに使われるラウドスピーカーの製造だった。顧客も一般ユーザーではなく、中西部諸州のラジオセットメーカーが大半だった。 大型製品も時に製造したが、せいぜいコンソール型ラジオ用のスピーカー程度だった。

しかし1934年、ランシング・マニュファクチャリング社は突如飛躍する。 アメリカのハリウッド映画会社 MGM(Metro Goldwyn Mayer Studios)からの依頼により、トー キー映画再生システムの開発に携わるのである。

1-2.飛躍

当時のアメリカ国内におけるトーキー映画再生システムといえば、WE(ウェスタン・エレクトリック)製システムだった。しかし、このシステムに対して MGMは満足しておらず、また問合せに対する WE 側の対応にも不満を感じていた。

そこで、MGM 独自のトーキー映画再生システムの開発を決断するのだが、その開発エンジニアのリー ダーとして白羽の矢が立ったのが、当時実績を積み上げつつあったランシング社だった。とはいえ、当時のランシング社の規模はまだ小さく、とても一社で対応できるものではなかった。そこでランシングをリーダーとして、当時のオーディオ関連のそうそうたるトップエンジニアが集結し、 MGMオリジナルのトーキー映画再生システムの開発が進められた。

それから約一年。大型劇場用2ウェイスピーカーシステム「シャラーホーン・システム」は完成する。 このシステムは全米各地の MGM 系映画館に相当数が納入され、1936年には映画芸術科学アカデミー賞を受賞する。一方で、1937年、ランシング・マニュファクチャリング社は小型版の 2ウェイ・モニタースピーカー 「アイコニック」を発表する。 このアイコニックはビジネス的にも大成功を収めるに至り、ランシングの名は広く世界に知れ渡る。

が、1941年、ランシング・マニュファクチャリング社はアルテック・サービス社に買収されてしまう。 経営不振が原因だった。


1-3.技術担当副社長として

ランシング・マニュファクチャリング社を買収したアルテック・サービス社は、子会社「アルテック・ ランシング社」を設立し、ランシングを技術担当副社長として迎える。ランシングはそこで5年間勤務し、その間、2ウェイ同軸型604、ウーファー 515、ドライバー288など、数々の名ユニットの開発に成功する。 (これらのユニットを使った劇場用スピーカー「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」システムは、当時の映画館の標準スピーカーとなるほどだった)

しかし、このように映画業界で活躍したランシングだったが、彼はある強い想いを胸にアルテック社を退社する。1946年のことだった。

1-4.「もっと美しい家庭用スピーカーがつくりたい」
これはランシングがアルテック社を離れる際、退社の理由として発した言葉である。

そして 1946年10月1日、アルテック社を退社したランシングは新たに会社を設立する。「ランシング・サウンド・インコーポレーテッド」。

ランシングが二度目におこした会社である。

しかし、アルテック社はこの社名に対し抗議をしてくる。 ランシング社を買収した時、双方合意のもと「ランシング」という商標はアルテック社に属することに なった。だから、その社名は紛らわしいから変更して欲しい、というのだ。

そこで彼は社名を変更する。

「ジェームス・B・ランシング・サウンド・インコーポレーテッド(James.B.Lansing Sound Inc.)」

そう、ここで初めて、JBL社が始まるのである。

ランシングがスピーカーを作り始めて約 20 年。 長い年月を要したが、こうしてプレミアムな音を響かせる「JBL」はこの世に誕生したのである。

2.JBL サウンドの原点となる 2 つのスピーカー

JBLサウンドの原点を確立したスピーカー「シャラーホーン・システム」と「アイコニック」。 ここでは、その二つのスピーカーの概要をまとめてみる。

2-1.シャラーホーン・システム

名実共にジェームス・B・ランシングの存在を不動のものにした「シャラーホーン・システム」。

このシステムは大型の2ウェイシステムで、高域には環状スリットのイコライザーを備えるドライバーで高音用マルチセラーホーンを駆動する珍しいものだった。 低音部分は、オープンバック方式により作動する15インチウーファーを持った大型ダブルホーンで構 成されていた。

このシステムの登場は、真の意味でのトーキー時代幕開けを思わせるほど迫力があり画期的だった。

2-2.アイコニック・システム

アイコニックは2ウェイ構成のシステムである。

低音域が15インチ低音用ラウドスピーカーと、高音域が小型高音用ドライバー 801(後の「アルテック802」)の組み合わせだ。

当時、モニターラウドスピーカーとして、映画産業会で広く人気を博したこのアイコニック。 今日、数多く使われている2ウェイ構成は、このシステムに若干の変更点を与えたものに過ぎないと言っても過言ではないだろう。

3.いまの JBL

1967年、JBLはジャービス・コーポレーション(Jervis Corporation;現ハーマン・インターナショ ナル)に買収され、現在はその傘下で、一般家庭用のJBLと、業務用のJBL Professional の2つのブランドを展開している。
採用実績は華々しい。

オバマ大統領の就任演説を始め、世界の映画館の50%、2014 年のワールドカップ会場の60%、ハリウッドにあるスタジオの 80%に採用され、トヨタやフェラーリなどの純正オーディオとしても活躍して いる。

また、家庭用製品では、ペアで 600 万円を超えるフラッグシップモデルからヘッドフォンやイヤフォン、アクティブスピーカーまで、幅広いラインナップを揃え、その全てはJBLサウンドとしてその歴史 に恥じない音を一般家庭でも再現している。
「音響技術と音楽芸術の融合」をテーマに掲げるJBL。 これからも、きっと世界のエンターテイメントを支えていくことだろう。


まとめ

JBLの創業者、ジェームス・バロー・ランシング。彼のスピーカーづくりのキャリアは、JBLが設立される以前に始まっていた。

しかし、ランシングがその人生で初めて立ち上げた会社は、惜しくも経営不振に陥り買収されてしまう。

それでもランシングの「もっと美しい家庭用スピーカーをつくりたい」という強い想いが、1946 年、 彼にもう一度会社を設立させる。そう、それが今のJBL だ。
1946年と言えば、第二次世界大戦が終結した翌年である。 だから私は、ひょっとして、と思うのである。

JBLは平和の訪れを奏でるべく誕生した、奇跡の企業ではあるまいか、と。
そう思えても不思議ではないほど、JBLの音は私にとって特別に聞こえるものなのである。

https://audio.kaitori8.com/story/jbl/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c4

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
5. 中川隆[-10327] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:25:23 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[25]
高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。

特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。


部品定価表は壮観です。

ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル


JBLでは

D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c5

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
6. 中川隆[-10326] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:28:01 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[26]
シャラーホーンシステム


ウエスタンエレクトリック13Aレプリカ&WE555導入記 その13.
2017/09/07
https://91683924.at.webry.info/201709/article_15.html


画像
 (555の正面です。レシーバーの横面にあるのが励磁電源用の端子、端子の先端に7Vと書いてあり、+、−の刻印もあります。正面のL1、L2と打刻してある端子が信号入力端子です。WEのお約束でL1がプラスです。

 うっかり励磁電源コードを信号端子につなぐとボイスコイルが焼き切れてしまうそうなので、端子の先端に大きな文字で刻印が入っているのでしょう。励磁電源のコードと信号のコードを間違えないように、全く違う線にしないといけませんな。

 電源コードはベルデンの8417、12GAのメッキケーブルで、黒白の縒り線の上にグレーの被覆がされたもの、信号コードはやはりメッキ線ですがウエスタンの16GA、布の被覆がされたものを使ってみます)

 MGM映画の音響システム部門がウエスタンエレクトリックの音に(リース料に?)不満を持ち、同社の音響部門長のダグラス・シャラー氏がジェームス・バロウ・ランシング氏らを招き、ランシング・マニファクチャリング社のユニットを使用して共同開発したのが件のシャラーホーンシステムです。
  
 このシステムの音がウエスタンエレクトリックのトーキーシステムを打ち破り、その後のMGM直営館ではランシングが使用されることになった有名な事件は1936年、TA4181とWE594で構成するミラフォニックが発表された年です。

 MGM社はWEの音に不満で自社開発を目論んだそうですが、MGMが不満を持っていたのは、時期から考えると、ミラフォニック・システムではなく555+15Aの音だったのではないでしょうか。

 もしかするとウエスタンエレクトリックはランシングとMGMの動きを事前に察知して、慌ててミラフォニック・システムを開発し、対抗したのかもしれませんね。
 当時のトーキー映画は一大産業、最先端技術でしたから、今では想像できないほどの熾烈な開発競争が行われていたのかもしれません。

 MGMと組んでウエスタンに一泡吹かせたジェームス・バロウ・ランシングは1941年、ランシング・マニファクチャリング社の経営に失敗し、独禁法で分社化されたウエスタンの音響部門アルテック社に自社を吸収合併されました(アルテック・ランシング社)。

 ランシング本人もアルテックに買われ、副社長兼技術部長となったのですから皮肉ですね。

 でも彼は此処で515、288などの後世に残るスピーカーを開発し、その後のラウドスピーカーの範となる一つの頂点を築いたのですから、その才能は恐るべきものだったのでしょう。

 ランシングは1946年、アルテック・ランシングを飛び出してJBL社を作り、名器D130や175を開発しますが、再度経営に失敗し1949年、わずか47歳で自社工場の庭に生えていたアボガドの枝の露と消えました。

 そして栄光のウエスタンエレクトリック音響部門であるアルテックも徐々に力を失い1985年、エレクトロボイスの軍門に下り、吸収合併されます。
 今ではアルテックの名はパソコンのデスクトップスピーカーに残るのみです。

 「強者どもも夢の跡」というわけでしょう。

 私たちの世代が鬼籍に入り、555、515、288とその仲間たちが寿命を迎えるとき、長い長いウエスタンエレクトリックの伝説と、稲妻のようにその伝説を駆け抜けた天才ジェームス・バロウ・ランシングの物語も終わるのでしょう。

 WE555+15Aを打ち負かしたシャラーホーンに使用されたランシング社の15XS励磁型ウーハー、284励磁型ドライバーがアルテック・ランシングの515、288の前身で、英国に渡って私が愛用している2080A、2090Aに改良されました。

 そして今、東洋の島国の片隅で、初老の親父が2080A、2090Aの前で、新たに555を鳴らそうとしています。なんだか因縁といいますか、人間の業の深さを感じて、私は少し恐ろしいような気がします。

P.S.
 今回のブログ記事は三上剛先生のホームページ、ステレオサウンドの別冊、池田圭先生、伊藤喜多男先生、渡辺直樹先生の成書とベンプレ親父の記憶をつなぎ合わせて書いています。

 本によって細かな数字が異なっているようです。ここまでに記した12A、13A、15Aの諸元はひとまず三上先生のHPに準拠しました。

 新忠篤先生が書かれた記事では12A、13A、15Aのサイズ、重量は12AがW114.3cm、H171.5cm、D119.3cm、81.0kg(81.5kg)、13AがW137.2cm、H137.2cm、D160cm、112.5kg(113.3kg)、15AがW143.2cm、H179.1cm、D134.9cm、49.5kg(63.4kg)となっています(カッコ内は三上先生のHPの数値。新先生記事のW、Hはホーン開口部ではなくホーン全体での表示と思われます)。

 また、新先生は15Aの音道の長さは3.3mで12Aと同じと書いておられますが、13Aは三上先生のHPの記載4.27mとほぼ同じ4.2mと書かれています(繰り返しますが、私が目の前で実測してもらったところ、スロートを含めて4.85mでした)。
https://91683924.at.webry.info/201709/article_15.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c6

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
7. 中川隆[-10325] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:30:50 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[27]
シャラーホーンシステム


ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その7.) 2016/04/11
https://91683924.at.webry.info/201604/article_14.html


アルテック210エンクロージャーの換装が完了した2080-A
https://91683924.at.webry.info/201604/img1_14.146038332219377223177.html


 アルテック210エンクロージャーの換装が完了した2080-Aです。とは言っても外観では殆どアルテック515装着時と区別が出来ません。センターキャップのエア抜き穴を蓋っているメッシュ布の色が茶色であること位でしょうか。

 コーン紙は515よりやや黒っぽい色です。
 
 210エンクロージャーには当初アルテック515B前期型、その後同社515、この度ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aと2年足らずで3代目のユニット交換となりました。

 515Bも515も不満があったわけではないのですが、より良い音を求めるうちに2080-Aまで来てしまいました。

 ウェスタンエレクトリックといえば、555、594のドライバー(レシーバー)、597ボストウィックツィーター、ジェンセンのOEM、TA4181ウーハー辺りが一番有名です。私はどれも聴いたことが無いのですが(聴いたことが有るのはWE713だけ。515ウーハーの上に使っておられました)、これらの素晴らしさを語る人は多く、それなりの良さはあるのでしょう。

 しかし私はこれらの米国ウェスタンエレクトリックに少し疑問もあります。

 ジェームス・バロウ・ランシング(JBL)の伝記を読むと、ウェスタンの音響に不満のあったMGM映画が劇場用スピーカーを開発し、ランシング社のスピーカーユニット(15XSウーハー、284ドライバー)を用いたシャラーホーン・システムを完成させました。

 これが極めて優秀で、映画芸術科学アカデミー賞を受賞し、MGM系列の映画館ではウェスタンに取って代わったと言われています。

 してやられたウェスタンエレクトリック社ですが、このランシング社ユニットの優秀性に目を付けたようです。

 ウェスタン後継のアルテック社は、財務担当者が飛行機事故で亡くなって後、経営難に陥ったランシング社を吸収合併し、アルテック・ランシングと社名を変更しました。

 ここでJ.B.ランシング副社長の指揮のもと製造されたのが515や288ですから、これらは旧型ウェスタンより上という論法も成り立たないとも言えません。

 まあ、555も聴いたことが無いのに何を言っても始まりませんがねw

 また耳の良さでは数々のエピソードを残した五味康介氏の実家は戦前戦中に興行師を営んでおり、経営する映画館ではウェスタンを使用していたそうです。

 五味氏が復員した時、「ご自慢のウェスタンも塵埃に化していた」と嘆き、「この様にして失ったものを二度と見たくない」と氏は書き残しています。

 五味氏は戦後、音楽を聴くために小説家になり、当初グッドマン、その後テレフンケン、そしてタンノイ・オートグラフにたどり着きますが、一度として米国ウェスタンに帰ろうとはしませんでした。

 確かに「二度と見たくない」と書いてはいますが、「良い音のためには女房を質に入れても手に入れる。私はそういう人間だ」とも書いています。

 つまり、五味氏はそこまでウェスタンエレクトリックの音を評価してはいなかったのでしょう。

 私は米国ウェスタンエレクトリックの旧型スピーカーよりもウェスタンエレクトリック・ロンドンに興味がありました。

 若いころから英国製スピーカーが好みで、学生の時からタンノイ、その後バイタボックスをメインに使用していましたから。

 米国ウェスタンを打ち破ったランシング社が後にアルテック・ランシング社として開発した515、288をイギリスの技術者が改良したのが2080-A、2090-Aですから、ここに興味が集中するのも私には無理からぬところなんですね。

 実はウェスタンエレクトリック・ロンドンの音響機械は結構日本にも設置されていたらしいです。なんでも米国ウェスタンエレクトリックよりリース代金が安かったからとか。

 確かにイギリス人は吝嗇で、アメリカやヨーロッパ大陸と異なり、カネに糸目付けない製品やバカ値の物は作りませんからね。

 この辺りも私の趣味に会います。

 それから内緒の話を一つ。

 伊藤喜多男先生は「米国ウェスタンよりロンドン・ウェスタンの方が音が良いんだ」と言ってたらしいです。伊藤先生が公式にそう発言すると影響が大きすぎますから、内緒の話です。

 伊藤先生は既に物故されていますので、もはや裏は取れません。伝説です。
 
 氏はウェスタンエレクトリック・ロンドンのスピーカーに関しては誠文堂新光社発刊の「続・音響道中膝栗毛」のp98に『英国のウェストレックスから種々な装置が入って来て、主に関西と中部地区に設置された。これらは相当な銘機であって、殊に2080及2090型のステージスピーカーは抜群なものであった。』と書き残すのみです。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_14.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c7

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
8. 中川隆[-10324] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:35:05 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[28]
ジェイムズ・バロウ・ランシング

イタリア系アメリカ人のジェイムズ・バロウ・ランシングはその昔はジェイムズ・マーティーニと言い、14人兄弟の9番目で、バロウ家に預けられて育ちました。12歳の時に小型無線機を作って海軍無線局に電波妨害で捕まったという逸話が残るくらいの機械オタクで、その後自動車修理工を経て、放送局のエンジニアとなります。

1927 年その時の経験を活かしてロスにランシング・マニュファクチュアリング社を設立。ラジオ受信機用のスピーカー設計製造を始めます。1934年にWEのシステムに対抗して、15インチウーファー2基とホーンドライバーによる劇場用2ウェイシステムを開発。「シャラーホーン・システム」が映画芸術科学アカデミー賞を受賞しました。

ところが共同経営者のケン・デッカーが飛行機事故で死亡。経営が破綻し、1941年12月、アルテック・サービス・コーポレーションに合併され、アルテック・ランシング・コーポレーションの技術担当副社長となります。この時、WE社はアルテック・ランシング社にその製品製造ラインセンス契約を行い、OEM供給なども行うようになります。1946年に辞めるまで、アルテックの重要な製品である 604スタジオモニター・シリーズやボイス・オブ・シアターのA4などの設計開発を行っています。
http://k-d.jpn.com/audio/JBL/JBL_DD66000/JBL_DD66000.htm


天才エンジニアのジェームス・バロー・ランシングは1945年アルテックを去り、1946年にジェームス・B・ランシングおこした。

1947年、彼は自己の技術的成果をフルに投入したD130をつくる。
この38cmシングルコーンのドライバーは実に35Hzから3kHzまでをカバーするというかってない広帯域ユニットであった。

このシリーズは、D131(30cm)、D130をクロスオーバー1200Hzで使用する130Aなどがあり、音響レンズ/ホーンとその高域ドライバーなど、JBLが発表した後継モデルのどのへんまでランシングが手がけたはよくわからないのだが、1949年ランシングは突然自殺してしまった。

ランシングの死後、トマスが社長となり、社名をそのまま事業を継続したが,優秀な技術者が始祖の精神をうけついだ。なかでも主任技師であったビル・ハーツフィールドの業績は高く評価するべきであろう。

JBL創設時システムD1005 を発表して評判を呼んでいた。
50年代にはいって、JBLは”シグネチュア”という大型コーナーシステム(D31050)と、同じ名称だが中型のレクタンギュラー・モデル(D40019)を出す。

そして1955年に、「ライフ」誌が”決定的夢のスピーカー”と絶讃して紹介した”ハーツフィールド”が1954年出現する。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm

悲劇の天才エンジニア一J・B・ランシング


JBL・・・この美しい響きの3文字はオーディオに興味をもった人なら一度は耳にする名前です。

これは今世紀初めに生まれ、今日のスピーカー技術の基礎を築いた一人の男、ジェームス・B・ランシングのイニシャルに由来するのです。生涯を音に捧げた彼の足跡を乏しい資料と記憶から紹介したいと思います。


1902年(誕生)
イリノイ州の鉱山技師ヘンリー・マーティニ夫妻の9番目の子として誕生。本名はジェームス・マーティニといいました。

父は職業柄転勤が多く、彼は全米各地を転々とするのですがミシガン州の「Lancing」という町の名が気に入っていたようで後に改名してジェームス・バロー・ランシングと名乗るようになります。因みにミドルネームのバローも彼のお気に入りで子どもの頃、父の転勤で一時預けられた家が「バロー家」だったからだそうです。

少年時代の彼は機械いじりや電気が好きで自作に没頭する毎日だったようです。しかも大変な天才だったらしく12才の時に早くもその片鱗をうかがわせる事件が起きます。彼が作った小型無線機があまりにも高性能だったためその電波を時の海軍無線局にキャッチされ無線機は海軍の手で没収、処分されるというエピソードが残っているのです。

1914年といえば第一次世界大戦勃発の年。この時期の無線機は軍事機密に近い物だったのでしょう。アメリカRCA社がラジオ放送を始めたのが1920年、同じく日本のNHKは1925年だったことと思い合わせると彼の天才ぶりが分かるでしょう。
その後、カレッジを卒業してからは自動車修理工として働いていた時期もありました。


1924年(22才)
母が亡くなると家を出てソルトレークシティに移り、ここでラジオ放送局の技師として働くことになります。この時期のラジオ用スピーカーはろくな物が無く彼は技師として働く傍ら高性能スピーカーの開発に没頭します。


1927年(25才)
ソルトレークで知り合ったケン・デッカーと一緒にロサンゼルスに移り、ラジオ用スピーカーの製造を始めます。会社の名は「ランシング・マニュファクチャリング社」。この頃、映画業界ではトーキーが始まり、高性能な劇場用スピーカーの需要が高まりつつある時期でした。


1934年(32才)
前年にMGM映画社から劇場用スピーカーシステムの製作の依頼を受けたランシングは全力を傾注し、ついに「シャラーホーンシステム」と呼ばれる大型劇場用2ウェイスピーカーシステムを完成させます。

このシステムは1936年には映画芸術科学アカデミー賞を受賞。1937年発表の小型システム「アイコニック」も大きな成功をおさめ、JBLサウンドの原点を確立するとともにランシングの名を広く世界に知らしめる事となりました。


1939年(37才)
会社経営の片腕として全幅の信頼を寄せていたケン・デッカーが飛行機事故でこの世を去ると事業はたちまち経営困難に陥ります。多くの天才技術者がそうであるようにランシングも経営に関しては全く無能だったらしいのです。


1941年(39才)
ついに経営に窮したランシングは会社をアルテック・サービス社に売却。アルテック・サービス社ではこれを「アルテック・ランシング社」という子会社として設立し、ランシングを技術担当副社長に迎えます。ボイス・オブ・ザ・シアターで有名なアルテックの栄光の歴史はここから始まるのです。

設立当初の従業員は30名。ランシングがアルテック在籍中の5年間に開発した製品としては1943年の同軸型604スピーカーをはじめ、515ウーファー、288ドライバー等、その後のアルテックの基礎を築いたといっても過言ではない名ユニットばかりです。その後もアルテック社はプロ用音響機器の分野で発展を遂げ1975年には社員数も1000人を超えるまでになっています。


1946年(44才)
アルテックとの契約期間は5年間だったため、ランシングはアルテック社を去ることになります。何故、契約を更新しなかったのかは不明ですが、「自分はもっと美しい家庭用スピーカーを作りたいのだ」と言ってアルテックを離れたという事です。そしてこの年JBL社(ジェームス・バロー・ランシング・サウンド社)が設立されます。


1947年(45才)
38センチフルレンジユニットの傑作D130完成。その後、D131、D208、175ドライバーといったJBL社初期のユニット群が作られました。これらの製品はアルテック時代のユニットとともに50年を経た現在でも多くのファンが愛用しています。


1949年(47才)
「もっと美しい家庭用スピーカーを作りたい」

と言ってJBL社を興したランシングでしたが、残念ながら彼自身はそんなスピーカーを見ることも聴くこともできませんでした。なぜなら会社の発足当初から例の経営音痴がまたもや彼を悩ませていたからです。彼は優れたエンジニアではありましたが仕事に没頭すると、周囲の事が全く見えなくなるタイプで、気がつくと莫大な借金が彼の前に立ちはだかっていたのです。かくして1949年9月24日、ランシングは工場裏の日頃お気に入りだった一本のアボガドの木にロープをかけたのでした。

ランシングは亡くなりましたが彼の意志と情熱は残された社員に受け継がれ、JBL社は奇跡の再建を遂げます。生前のランシングその人に惹かれてJBL社に入ったウィリアム・H・トーマス新社長のもと、彼らは懸命に会社を立て直し、ランシングの夢であった「美しい家庭用スピーカー」を次々と世に送り出しました。

1954年発表のD30085「ハーツフィールド」は翌年のタイム誌の表紙を飾り「究極のスピーカー」とまで絶賛され、JBLの名は一躍世界に轟くことになります。

さらに1957年にはオールホーンのステレオスピーカー「パラゴン」を発表。木工芸術品と呼びたくなるような優美なスタイルのこのスピーカーは1988年、木工職人のリタイアが理由で生産を完了するまで実に31年間もの長きにわたって作り続けられたのです。

1960年代に入ってからは業務用スタジオモニタースピーカーの分野にも進出。
アメリカ公演に来ていたビートルズがその音の良さに感心し、早速イギリスに持ち帰って自分たちのスタジオに入れたということです。又、この時期にトランジスターアンプも開発。T型サーキットと呼ばれるソリッド・ステートアンプの基本となる回路を発表しています。

その後のJBLの発展や数々の魅力的な製品については周知の通りです。

ランシングが他界してすでに半世紀が過ぎました。彼自身は非業の死を遂げましたがしかし彼の意志は間違いなく時を越えて受け継がれました。かたくななまでに妥協を拒み常に完璧を指向した彼の生涯はまさに「音」に捧げた一生でした。彼が目指した「美しく高性能な家庭用スピーカー」が奏でる音は今日でも世界中の多くの音楽愛好家の心を捉え、又、今なお多くのオーディオファンを魅了してやまないのです。J・B・Lの3文字とともに。
http://www.e-staff-net.com/yomoyama/history_of_jbl/history_of_jbl.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c8

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
9. 中川隆[-10323] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:36:54 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[29]
井上卓也 JBLテクノロジーの変遷 1998年4月30日
JBLモニタースピーカー研究(ステレオサウンド別冊・1998年春発行)
「伝統と革新 JBLテクノロジーの変遷」より
http://members.jcom.home.ne.jp/ads/w-jbl-03.html


 1946年の創業以来50年以上にわたり、JBLはオーディオ界の第一線で活躍してきた驚異のブランドである。この長きにわたる活躍は、高い技術力なくしては不可能であろう。創業者ジェームズ・バロー・ランシングの設計による卓越した性能のスピーカーユニットは、オーディオ・テクノロジーのいわば源となったウェスタン・エレクトリックの流れをくんだもので、現在にいたるまで、内外のスピーカーに多大な影響を与えた偉大なるユニット群であった。それに加え、エンクロージュア、ネットワークなどを含めた、システムづくりの技術力の高さもJBLの発展を支えてきたといえる。この伝統のうえに立ち、さらに時代とともに技術革新を行なってきたからこそ第一線で活躍できたのであろう。

 ここではJBLのテクノロジーの変遷を、モニター機を中心にたどっていくことにしたい。

コンプレッションドライバー

 それでは、スピーカーユニット/エンクロージュア/クロスオーバー・ネットワークの順でテクノロジーの変遷をたどっていくことにしよう。

 まずユニットであるが、最初はコンプレッションドライバーから。コンプレッションドライバーは、プレッシャードライバー/ホーンドライバーなどとも呼ばれ、振動板に空気制動がかかるようにして振幅を抑え、ホーンにとりつけて使用するユニットのことである。

 コンプレッションドライバーは、振動板(ダイアフラム)の後ろをバックカバーで覆うことで小さなチャンバーをつくり、また振動板前面にはイコライザー(フェイズプラグ)と呼ぶ、一種の圧縮(コンプレッション)経路を設けるのが一般的で、JBLもその例外ではなく、むしろこの形態をつくりだしたのがウェスタン〜ランシングなのである。

 さて、JBL最初のコンプレッションドライバーは175の型番を持つモデルで、ダイアフラム径は1・75インチ(44mm)、その素材はアルミ系金属、そしてホーンとの連結部であるスロート開口径は1インチ(25mm)のもの。周知のことであるが、J・B・ランシングはJBL創業前は、アルテック・ランシング社に在籍しており、アルテックでも数多くのユニットを設計している。

アルテックには、ランシングが設計した802という175相当のモデルがあるが、この両者を比べてみるとじつに面白い。すなわち、ダイアフラムのエッジ(サラウンド)はタンジュンシヤルエッジといって、円周方向斜めに山谷を設けた構造になっているのは両者共通だが、そのタンジュンシヤルの向きがアルテックとJBLでは逆、ボイスコイルの引き出し線はアルテックは振動板の後側(ダイアフラムがふくらんでいる方向)に出しているのにたいしJBLは前側、そして、極性もアルテックが正相にたいしてJBLは逆相……というように基本設計は同じでも変えられるところはすべてアルテックと変えたところが、JBLの特徴としてまず挙げられる。


 これらは目で見てすぐわかる部分だが、設計上非常に大きく違うのが、ボイスコイルが納まるフェイジングプラグとトッププレートの間隙、つまり磁気ギャップの部分がJBLのほうが狭いということと、磁気回路がより強力になっているということだ。アルテックは業務用途を主とし、ダイアフラム交換を容易にするためギャップを広くとっているのだが、JBLはその部分の精度を上げ、より高域を伸ばす設計に変えたのである。また磁気回路の強力化は、より高感度を求めたものと考えられる。

 この磁気回路を強力にするというのもJBLの大きな特徴で、175をさらに強力にした275、そしてLE85を開発していくことになる。この磁気回路の強力化は高感度化と、後述するホーンの話につながるのだが、磁気制動をかけて、空気の制動が少ない状態でも充分に鳴らせることにつながってくる。

 175〜275〜LE85は、1インチスロートであるが、4インチ・アルミ系金属ダイアフラム、2インチスロートという大型のコンプレッションドライバーが、有名な375である。375は磁束密度が2万ガウス以上という極めて強力なユニットで、ダイアフラムのエッジはロールエッジである。これらJBLのコンプレッションドライバーはすべてアルニコ磁石を用いており、このアルニコ磁石の積極的な導入は、J・B・ランシングの設計上のポイントでもあったようだ。

 ここまでが、JBLのスタジオモニター開発以前の話である。しかし1971年に登場した4320に搭載されたコンプレッションドライバー2420は、LE85のプロヴァージョンであり、事実上、同じモデルとみなせるものだ。したがってモニタースピーカー登場後しばらくは、これらランシング時代からのドライバーを用いていたのである。しかし、’80年代に入り、変革がおとずれる。それはまず、ダイアフラムのエッジ部分から始まった。それまでのタンジュンシャルエッジ/ロールエッジから、ダイアモンドエッジと呼ばれる、4角錐を組み合せた複雑な形状のものに変化したのである。これは高域特性の向上を目指した改良ということである。

 つぎなる変革は磁性体の変化である。これはウーファーなどコーン型ユニットが先行していたが、アルニコの原料であるコバルトの高騰により、フェライト磁石に移行したのだ。アルニコからフェライトに変れば、当然素材自体の鳴きも変り、磁気回路そのものも変化するためかなりの設計変更が必要となるが、高域ユニットでは低域ユニットに比べ比較的スムーズに移行できたようだ。磁性体材料ではもうひとつ、ネオジウム磁石への変革がある。これはアルニコからフェライトのように全面的な移行ではなく、現在でも限られたユニットだけにネオジウムを搭載しているが、軽量化と高感度/高駆動力を両立させる手法であろう。ユニットが軽量になれば慣性が減るため、より音の止まりが速くなる効果が期待できる。

 ダイアフラムに話を戻すと、アルミからチタンへの変更が’80年代に行なわれた。チタンは音速の速い物質であり、物性値の向上という意味で、技術的に魅力ある素材である。しかし、チタンの固有音のコントロールには苦労したあとがみられ、4インチ振動板モデルでいうと、最初にチタンを搭載した2445ではダイアフラムの頂点に小さな貼り物をしたり、つぎの2450ではリブ(これは軽量化と強度を両立させるためのものでもあったが)を入れたり、475Ndでは一種のダンピング材であるアクアプラスを塗布したりして、現在では固有音を感じさせない見事なコントロールが行なわれているようである。

 イコライザーにも変化があった。当初は環状(同心円状)スリットの、経路が直線で構成されるものであったが、2450/475Ndには、経路が曲線で形成されるサーペンタインと呼ばれる形状が採用されている。この形状にすることで、ダイアフラムの真ん中とその周辺での音の時間差をコントロールして、より自然な音をねらったものと思われる。

 コンプレッションドライバーから発展したものとして、075に代表されるリングラジエーターというホーントゥイーターがある。これはコンプレッションドライバーのダイアフラムをドーナツ型にしたようなもので、リング型の放射部分にあるダイアフラムの裏側に、ちょうどボイスコイルがくるようにして(ボイスコイルの部分がもっとも高城のレスポンスがいいため)、耐入力と高域特性の向上の両立を図ったものだ。モニター機にはもっばら2405が使われたが、基本的には075をベースにイコライザー部分を変えて、高域を伸ばしたものであり、この基本部分を同じくして各種のヴァリエーションをつくるというのも、JBLの大きな特徴である。モニター機では低音が比較的伸びたウーファーを使用するため、バランス上、075では高域が足らず、2405を使ったと思われるが、この低域と高域のレスポンスのバランスはオーディオで非常に大事なことである。なお、リングラジエーターと175/LE85等のボイスコイル径は同一である。

ホーン/音響レンズ

 JBLのホーンでもっとも特徴的なのはショートホーンであるということだ。通常コンプレッションドライバーは、ホーンでの空気制動を見込んで設計するのだが、先ほど述べたように、JBLのドライバーはもともと磁気制動が大きく、あまり長いホーンを必要としない。ホーンが短いメリットは、何といってもホーンの固有音を小さくできるということであるが、そのためには組み合わせるドライバーに物量を投入しなければならず、この方式の追従者は少なかった。強力な磁気ダンピングをかけるもうひとつのメリットとして、ダイアフラムが余計な動きをせず、S/Nがよくなるという点も挙げておきたい。

 しかし、いくらショートホーンといっても固有音がなくなるわけではなく、また、ウーファーと同一のバッフルにマウントしたときに発音源が奥に行き過ぎ、なおかつ平面波に近い状態で音が出てくるために、距離を感じてしまう。そこで考案されたのが音響レンズである。音響レンズによって指向性のコントロールができ、仮想の音源を前に持ってくることも可能となり、さらには、球面波に近い音をつくることが可能になった。たとえばスラントプレートタイプの音響レンズを見ると、真ん中が短く、両端が長い羽根が使われているが、こうすることによって真ん中の音は速く、端の音は遅くと極めてわずかではあるが時間差がついて音が放射されることになり、波の形状が球面になると考えられるのだ。パーフォレーテッドプレートというパンチングメタルを多数重ね合わせたタイプのレンズが、真ん中が薄く、端にいくにしたがって厚くなっているのも、同じ理由によるものと考えられる。
 モニター機にはもっぱらショートホーン+スラントプレートレンズが使われたわけだが、4430/35で突如姿を現わしたのがバイラジアルホーンである。音響レンズにはメリットがあるものの、やはりレンズ自体の固有音があり、ロスも生じる。

 また、ダイアフラムからの音はインダイレクトにしか聴けないわけであり、もう一度原点に戻って、ホーンの形状だけで音をコントロールしようとして出てきたのがバイラジアルホーンだと思う。レンズをなくすことで、ダイアフラムの音をよりダイレクトに聴けるようにして、高域感やS/Nを上げようとしたものであろう。また、通常のホーンは、高域にいくにしたがって指向性が狭くなり、軸をずれると高域がガクッと落ちるのであるが、この形状のホーンでは周波数が上がっても指向性があまり変らず、サービスエリアが広くとれるということである。現在のJBLは、このバイラジアルホーンに加え、スラントプレートタイプのホーンもつくり続けている。

コーン型/ドーム型ユニット

 コーン型ユニットに移るが、ここではウーファーに代表させて話を進めていく。ウーファーの磁気回路の変遷は、コンプレッションドライバーとほぼ同様だが、しかしフェライトへの移行に際し、JBLではウーファー用にSFGという回路を開発し、低歪化にも成功したのである。また、マグネットは過大入力によって磁力が低下(滅磁)する現象が起きることがあり、アルニコのひとつのウイークポイントであったのだが、フェライトには減磁に強いという性格があり、モニタースピーカーのように大パワーで鳴らされるケースでは、ひとつのメリットになると考えられる。

 JBLのウーファーは軽いコーンに強力な磁気回路を組み合わせた高感度の130Aからスタートしたが、最初の変革は1960年ごろに登場したLE15Aでもたらされたと考えられる。LE15Aは磁気回路が130系と異なっているのも特徴であるが、それよりも大きいことは、コーン紙にコルグーションを入れたことである。コルゲーションコーン自体は、その前のD123で始まっているのだが、ウーファーではLE15が初めてで、特性と音質のバランスのとれた画期的な形状であった。

ただし、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)感度は低下した。現在でも全世界的に大口径コーン型ユニットの大多数はコルゲーションコーンを持ち、その形状もJBLに近似していることからも、いかに優れたものであったかがわかる。またLE15ではロール型エッジを採用して振幅を大きく取れる構造とし、低域特性を良くしているのも特徴である。


 モニターシステム第一号機の4320には、LE15Aのプロヴァージョン2215が使われたが、以後は、130系の磁気回路にLE15系の振動系を持ったウーファーが使いつづけられていくことになる。また、ボイスコイルの幅が磁気ギャップのプレート厚よりも広いために振幅が稼げる、いわゆるロングボイスコイル方式のウーファーをほとんどのモニター機では採用している。特筆すべきは、ことモニター機に使われた15インチウーファーに関していえば、4344まで130系のフレーム構造が継承されたことで(4344MkIIでようやく変化した)、JBLの特質がよく表われた事象といえよう。

 ロールエッジの材料はLE15の初期にはランサロイというものが使われていたが、ウレタンエッジに変更され、以後連綿とウレタンが使われつづけている。ただし、同じウレタンでも改良が行なわれつづけているようである。スピーカーというものは振動板からだけ音が出るわけではなく、あらゆるところから音が発生し、とくにエッジの総面積は広く、その材質・形状は予想以上に音質に影響することは覚えておきたい。

 コーン紙にはさらにアクアプラストリートメントを施して固有音のコントロールを行なっているのもJBLの特徴である。ただしそのベースとなる素材は、一貫してパルプを使用している。

 S9500/M9500では14インチのウーファー1400Ndが使われたが、これはネオジウム磁石を用い、独自のクーリングシステムを持った、新世代ユニットと呼ぶにふさわしいものであった。またこのユニットは、それまでの逆相ユニットから正相ユニットに変ったこともJBLサウンドの変化に大きく関係している。
 なお、モニター機に搭載されたユニットのなかで、最初にフェライト磁石を採用したのは、コーン型トゥイーターのLE25であるが、SFG回路開発以前のことであり、以後のトゥイーターにも、振幅が小さいためにSFGは採用されていない。

 ドーム型ユニットのモニター機への採用例は少ないが、メタルドームを搭載した4312系の例がある。素材はチタンがおもなものだが、途中リブ入りのものも使われ、最新の4312MkIIではプレーンな形状で、聴感上自然な音をねらつた設計となっている。

エンクロージュア

 JBLのエンクロージュアの特徴は、補強桟や隅木をあまり使わずに、まずは側板/天板/底板の接着を強固にして箱の強度を上げていることが挙げられる。材質はおもにパーティクルボードで、ほとんどが、バスレフ型。バスレフポートは当初はかなり簡易型の設計であった。これは、とくにスタジオモニターの場合、設置条件が非常にまちまちであり、厳密な計算で設計をしても現実には反映されにくいため、聴感を重視した結果であろう。

 エンクロージュアのプロポーションは、比較的奥行きが浅いタイプであるが、一般的に奥行きの浅いエンクロージュアのほうが、反応の速い音が得られるために、こうしたプロポーションを採用しているものと思われる。

 時代とともにエンクロージュアの強度は上がっていき、いわゆるクォリティ指向になっていく。材質は最近MDFを使うようになったが、これはバラツキが少なく、かなり強度のある素材である。JBLがMDFを採用したのには、システムの極性が正相になったことも関係しているだろう。すなわち、逆相システムはエッジのクッキリした音になりやすく、正相システムはナチュラルだが穏やかな音になりやすいため、MDFの明るく張った響きを利用して、正相ながらもそれまでのJBLトーンとの一貫性を持たせたのではないかと推察される。モニタースピーカーは音の基準となるものであるから、この正相システムへの変化は重要なことではあるが、コンシューマーに限れば、どちらでもお好きな音で楽しめばよいように思う。そのためにはスピーカーケーブルのプラスとマイナスを反対につなげばよいだけなのだから。

 エンクロージュアの表面仕上げも重要な問題である。JBLのモニター機は当初グレーの塗装仕上げであったが、これはいわゆるモニターライクな音になる仕上げであったが、途中から木目仕上げも登場した。木目仕上げは見た目からも家庭用にふさわしい雰囲気を持っているが、サウンド面でもモニターの峻厳な音というよりも、もう少しコンシューマー寄りの音になりやすいようだ。M9500ではエンクロージュアの余分な鳴きを止めるためにネクステル塗装が行なわれており、モニターらしい設計がなされているといえる。

 吸音材の材質/量/入れ方も音に大きく 影響するが、とくに’70年代に多用されたアメリカ製のグラスウールは、JBLサウンドの一端を大きく担っていたのである。

クロスオーバー・ネットワーク

 JBLのネットワークはもともと非常にシンプルなものであったが、年とともにコンデンサーや抵抗などのパラレル使用が増えてくる。これはフラットレスポンスをねらったものであるが、同時に、音色のコントロールも行なっているのである。たとえば、大容量コンデンサーに小容量のコンデンサーをパラレルに接続する手法を多用しているが、この程度の容量の変化は、特性的にはなんらの変化ももたらさない。しかし音色は確実に変化するのである。また、スピーカーユニットという動作時に複雑に特性が変化するものを相手にした場合、ネットワークはまず計算どおりには成り立たないもので、JBLの聴感上のチューニングのうまさが聴けるのが、このネットワークである。ネットワークの変化にともなって、音はよりスムーズで柔らかくなってきている。

 こうして非常に駆け足でテクノロジーの変遷をたどってきたわけだが、JBLがさまざまな変革を試みてきたことだけはおわかりいただけたのではないだろうか。そしてその革新にもかかわらず、JBLトーンを保ちつづけることが可能だったのは、ランシング以来の50年以上にわたる伝統があったからではないだろうか。
http://audiosharing.com/review/?cat=8


JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html


D175 / D175 1947年

ドライバー&マルチセルラホーン JBL創立時のドライバーホーン。

 元アルテックの技術担当副社長、ジェームズ・バロー・ラシングがジム・ラシング社を創業し、自ら設計して発売した記念すべきモデル。下記のフルレンジとウーファーの他、ネットワークとエンクロージャーが同時にラインナップされた。

 ドライバー「D175」は、後の「LE175」の原型モデルで、すでに800〜18,000Hzの広帯域特性を実現させていた。ホーンは、バッフルマウントを前提に設計された強みで、アルテックのホーンと比べると、驚くほどに小さい。

 翌年には、CBSが世界初のLPレコード発売し、本格的なHiFi時代の到来を告げる。


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D130 38cnフルレンジユニット 1947年
¥56,100(1966年当時)

古さを感じさせないJBLサウンドの源流。

 これもラシングの手になる。103dBの高能率を実現したアルミリボン線のエッジワイズ巻ボイスコイルと、メタルドームの共振を利用して聴感上の高域の不足感を補う構造は、後々、わが国のユニットに大きな影響は与えた。勿論、ローコンプライアンスのユニットゆえに、200〜300リッタークラスのバスレフ型エンクロージャーか、バックロードーホーン型を必要とするが、解き放たれた音の実在感はJBLサウンドの源流である。


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130A 38cnウーファーユニット  1947年
¥52,800(1966年当時)

 「130A」は、「D130」のセンタードームを取り去ったもので振動系とマグネットは同一。後に登場するLE系のウーファーの方が、小容積のエンクロージャーが使え、物理特性の面でも優れるが、中低域のリアリティーは甲乙着け難い。70年代後半のモデルからは、アルニコマグネットの原材料の一つであるコバルトの供給が止まりフェライトに変わった。これは国内外のユニットも同様である。


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175DLH ドライバー・音響レンズ一体ホーン 1950年
¥71,000(1966年当時)

 
水平垂直45°をカバーする優れた指向特性。

発売初期のものは、ドライバーに上記の「D-175」が使われ、後に「LE175」に変わった。推奨クロスオーバーは1,200Hz。それでも、ホームユースで使う限りは、800Hzからでも十分に使える。しかし、後にホーンの長さが、かなり短くなってしまった。

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537-509 音響レンズ付き角形ホーン 1953年


角形ホーンは固有の癖を持つ。
それでも、なんとか手なずけて みたい魅力は貴重。

 モノラル時代往年の名作「ハーツフィールド」で、下記ドラーバー「375」とのコンビで使われた。

一時期、製造が中止されたが後に復活。半世紀を経た今も、ほれぼれとする見事な姿である。

 ただ、この角形ホーンは、音道内で定在波が発生するためか、固有の癖をもち、自作システムのホーンとしては、いささか扱いにくい。ホーン内部にフェルトを貼るとかの処置をしたうえで、バッフルにマウントすることが必要だ。

 推奨クロスオーバーは500Hz以上。スロート径は5cmであるが、アダプターを介せばスロート径2.5cmのドライバーも使える。


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375 ドライバー 1953年
¥125,000(1966年当時)

名実ともに世界最強のドライバー。

 「375」のルーツは、ウエスタンのトーキー用ドライバー「594」(1936年)に遡る。ラシングはこれを範に、大型のホーンと組合わすトーキー用の強力ドライバー「288」をアルテック時代に実用化していた。この「375」は、それを上回る最強ドライバーである。より強力なマグネットを使用し、ホーンスロート部と大口径ダイアフラムとのギャップの精度を高めて、低い周波数で生じる歪を軽減させた。これで大型ホーンへの依存を解消したのである。

 そこで、「375」を使ったJBL歴代の名作、ハーツフィールドとパラゴンを見てみると、クロスオーバーが500Hzと低い割にはホーンの小さいことが良く分かると思う。さらにオリンパスになると、直接放射に近いショートホーンである。ともかく、過度特性の良さは比類がない。高域は10,000Hzぐらいまで伸びているので2ウエイでも使える。それでもツイターを加えた3ウェイが、やはりベターであろう。

スロート径は5cm。


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075 ホーンツイーター 1956年
¥38.600(1973年当時)

手にとって眺めるのもよし、鮮烈な音に酔うのもよし。

 LPの高音質化とFM先進国のアメリカにおいて、人間の可聴帯域の上限近くまで再生できる「075」が登場は必然であった。それでも‘50年代半ばに、こうした本格的なツイターが出てきたことは注目に値した。「075」が登場した翌年には、LPがステレオ化され、パラゴン、オリンパスの歴代システムに使われた。

 使い方の基本は二通りある。まずは「375」または、「LE85」と7,000Hzでクロスさせる3ウェイと、フルレンジの「D130」クラスと2,500Hzでクロスさせる2ウェイである。とりわけ、2,500Hzの低いクロスで、「075」の鮮烈な個性をたっぷりと引き出したときの生々しいシンバルの響きなどは、他に比べるべきものがない。

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LE15A 38cmウーファー 1957年
¥70,800(1968年当時)
 
JBL初のハイコンプライアンス強力ウーファーの名作。

 JBLがLEシリーズとして初めて投入した低foのハイコンプライアンス・ウーファーの名作。パラゴンとオリンパスに使われたウーファーとしても知られる。エンクロージャーは、比較的小型の密閉型でも使えるが、本領を発揮させるには、170リッターほどのバスレフ型が好ましい。ただ、ロールエッジが経年劣化に弱いのが玉に瑕。


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LE85 ドライバー 1962年
¥79,800(1966年当時)


いかなるホーンと組み合わせてもまずは期待を裏切らない。

 最強ドライバーの「375」よりも一般的には扱いやすい。ダイアフラムの口径が小さくなった分、2ウェイでも無理がなく、使い手の期待をまずは裏切らない。また、「375」用のホーンが、2.5cmスロートアダプターを介して使えるというのも魅力。


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HL91/ HL92 音響レンズ付きホーン
1962年HL91¥21,000(1981年当時) HL92¥24,000(1981年当時)

誰にでも間違えなく使え、ドライバーの素性の良さをストレートに引き出す。

 スロート径2.5cmのドライバー、「LE175」と「LE85」の標準ホーンで、特に感心し、また不思議に思うのは、音像がバッフル面に浮き立つことである。

 どちらも、推奨クロスオーバーは800Hz以上とされているが、ホームユースに限れば、500Hzからでも使えて、ドライバーの素性の良さをストレートに引き出す。ただ、小さなバッフルに取り付けた例を見掛けることがあるが、これは絶対に良くない。なお、ホーンの長い「HL92」は、1年ほど後に登場した。

 わが国の業界に与えた影響は大きく、オンキョー、コーラル、コロムビア、サンスイ、ヤマハなどが、この基本構造を挙って踏襲し、一つの時代を形成した。


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LE10A 25cmウーファー 1962年
¥31,200(1966年当時)
 
自作に最適な50リーターほどのバスレフ型2ウェイで、迫力の低音を引き出すには恰好のウーファー。

 超低foのハイコンプライアンスウーファーで、バスレフ型エンクロージャーとのチューニングを上手くとれば、この口径からは信じられぬ低音を引き出せる。これを基にシステムを組むには、JBLのユニットでまとめるのが常道であると思うが、評論家の井上卓也氏は、ダイヤトーンのローコストツイター「TW-23」(¥1,400)と組み合わせた2ウェイで、かなりの成果があったと記していた。


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LE20 5cmコーンツイーター 1962年
¥19,300(1973年当時)

コーンツイターといえども、JBLの血統を持つ。

 コーンツイーターとしては、割高感の印象が強いが、「075」に一脈通じる鮮烈な表現力は、国産の同類のツイターでは得られない個性であり魅力である。推奨クロスオーバーは2,500Hzとなっているが、大きなパワーを必要としなければ、さらに低くとることも可能である。組合わすウーファーは上記の「LE10A」が最適。


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LE8T 20cmフルレンジユニット 1962年
¥38,000(1966年当時)

未だに支持者の耐えないフルレンジの傑作ユニット。

 わが国に輸入されたフルレンジユニットの人気の高さで、この「LE8T」を超えるものは、まずないであろう。もちろん、国内のオーディオメーカーに与えた影響ははかり知れず、外観までそっくりの類似品が数多く出現した。

 ただ、「LE8T」で誤解されているのは、ジャズ向きという定説である。そんなことはなく、例えば、クラシック通の定番であったタンノイ「IIILZ」のユニットの弱点を十分にカバーし、シンフォニーを聴いても何ら不満はない。ソプラノ帯域においても分解能の高さがソノリティーの良さに表れている。「LE8T」を使ったオリジナルシステムのバリエーショーンは幾つかあるが、やはり、サンスイ製の「SP-LE8T」がひとつのスタンダードであろう。勿論、それ以上の容積の箱に入れて可能性をさらに引き出すことは可能だ。


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pro.2397 ディフラクションホーン 1974年
¥52,900(1974年当時)スロートアダプター別売

音の回折効果は、従来のマルチセルラーホーンよりも格段に優れる。

 高密度パーチクルボードでつくられたこのホーンの音道は、仕切りのスリットが設けられた構造で、そのホーンカーブは、エクスポネンシャル(指数関係)ホーンの正確な理論に基づく。それによって、ホーンの開口部での音の回折効果は、従来のマルチセルラホーンよりも格段に向上した。

理論はさて置き、見た目の扇形のカーブが実に美しい。音の性格は、金属製ホーンとは違った音声帯域の温もりを感じさせ、しかも、スカっとした音離れのよさを併せ持つ。ただセッティングで注意したいのは、ウーファーのバッフル面とホーン開口部を揃えるのは誤りで、音道内のスリット位置とバッフル面を揃えるのが正しい。クロスオーバーは500Hz以上。スロート径は5cmであるが、アダプターを介せばスロート径2.5cmのドライバーが使用化。わが国でこれを範としたものには、エクスクルーシブや赤坂工芸のホーンがあった。


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077 スーパーホーンツイター 1976年
¥40,000(1975年当時)

強力型のスーパーツイター。

自作用には「pro.2105」よりも扱いやすく響きは艶やか。

 JBLがスーパーツイターという用途に限定した初のユニット。それでも3,000Hzの下限の帯域まで無理なく伸びていてゆとりがある。基本的な構造は「075」をベースとしながら、可聴帯域の上限に向かって、心地良く伸び指向性も良い。試しに、自作のJBLシステムに使っていた、この「077」を、当時、評価の高かったパイオニアのリボンツイター「PT-R7」に替えてみたところ、音の実在感が影を潜めて素っ気ない音に一変した。

 気になるのは、プロ用の「2105」との比較だが、「2105」は、金属っぽい硬質感(これがいいと言う評論家もいた)があり、インピーダンスが16Ωということもあって、一般的にはこの「077」の方が扱いやすいし、響きは艶やかである。


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JBLのネットワークは単なる付属物ではない。

 これぞというユニットを選び出してマルチウェイのシステムを組む場合、ネットワークについて無神経ではいられない。すべての自社ユニットに適合するようにラインナップされたJBLのネットワークは、単なる付属物ではなく、れっきとしたコンポーネントと呼びたい信頼性と質の高さを備える。JBLの歴代ユニットが、性能の追求から生まれた無駄のない魅力ある形をしているのと同様に、ネットワークも無駄なく、実に使い勝手のよい形にまとめられている。

 パーツ類は長期に性能を保持できるよう、ほぼ完全に密封され筐体に納められ、使用しているコンデンサーやインダクターも信頼性に溢れる。回路図は公表されていないが、インピーサンス補正や位相歪への配慮も万全と思える。
ネットワークを教科書どおりに自作することは、誰にでもできる。しかし、ヒアリングを重ねながら、このレベルに近づけることは、まず無理であろう。


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コンシューマーユニットとプロフェッショナルユニットの違いについて

 1971年、プロフェッショナル・シリーズのユニットが大挙してラインアナップされると、旧来のユニットはコンシューマー用として扱われ、プロシリーズよりもランクが下という、誤った見方が、オピニオンリーダーたるオーディオ評論家筋のなかでまかり通った。また、そのような傾向は、高級志向マニアの傾倒ぶりにも表れた。それを助長したオーディオ評論家は、前提とすべきプロシリーズの目的と用途に関する正しい情報の提供を疎かにしていた。それは編集者の手落ちでもあるのだが・・・。

 ともかく、プロシリーズのユニットは、PA需要(ポップス系のコンサートは、主にホールから野外のスタジアムに変わった)の増大に対応するためであり、また当時、アルテックの占有率の高かったスタジオモニター分野への進出をはかるJBLの戦略でもあった。耐久性においては、過酷な使用環境での条件を満たしていたことは確かである。しかし、ホームユースとして使用したときの音の差となると、微妙なところでそれぞれに一長一短があったり、また、感知できないレベルのものであったりと、単純にプロユニットがすべてに優位とはいえないのである。それでも、プロシリーズのユニットの方が優れるといった偏った評価がまかり通っていたことは事実として、ここに記しておきたい。
http://members.jcom.home.ne.jp/ads/w-jbl-03.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c9

[リバイバル3] ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー 中川隆
10. 中川隆[-10322] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:46:08 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[30]

JBLといえば、1946年にジェームス・B・ランシングが創業した米老舗オーディオ・ブランド。

あの伝説のロック・フェス、9年のウッドストックでPAシステムとして採用されたことやビートルズがアビー・ロード・スタジオで使用した事実、アカデミー賞やグラミー賞での数々の受賞歴がブランドの持つクオリティの高さを実証している。

しかも現在、世界中の映画館におけるシェアは75%以上という。“JBLの歴史はエンタテインメントの歴史”と言っても過言ではない。
http://www.rollingstonejapan.com/music/takkyu-meets-jbl/

ジェームス・B・ランシングは 1946年にJ・B・ランシング・サウンド社を設立、D101、D130、175ドライバーなどの開発を行いますが、1949年9月24日、アボガドの木で首吊り自殺してしまいます。

その後、ウィリアム・H・トーマスが社長を引き継ぎ、1955年JBLがブランド名となります。

1954年「ハーツフィールド」が工業デザイナー、ロバート・ハーツフィールドのもとで開発。翌 1955年、ライフ誌が「究極の夢のスピーカー」として取り上げられます。

1957年パラゴン発売。工業デザインはアーノルド・ウォルフ。音響学的には陸軍通信大佐リチャード・レンジャー・パラゴンが担当。そのため、パラゴンは「レンジャー・パラゴン」とも呼ばれました。同製品は31年間に渡って製造、販売されています。
http://k-d.jpn.com/audio/JBL/JBL_DD66000/JBL_DD66000.htm

JBLは1946年にJames Bullough Lansingというスピーカーユニットの天才エンジニアが起こした会社です。1902年に生まれたジェームスは、20歳前後でスピーカーユニットの実験を始め47歳で自殺するまで様々な歴史に残るユニットを開発しました。スピーカー創世記の20世紀初頭を生きたジェームスは、JBLのみならず後のスピーカーユニット業界に多大な影響を残した人物です。

 ジェームスはエンジニアとしては天才的な才能を発揮しましたが、経営的にはそれほど優れていなかったようです。JBLはジムが死んだ後はトーマス⇒第1期ハーマン⇒ベアトリス⇒第2期ハーマンとトップが入れ替わり現在に至っています。現在のJBLがここまで巨大企業に成長できたのはトーマスとハーマンの経営手腕によるものが大きいといわれています。

JBLの特徴
1.ホーン(フロントロードホーン)
2.30センチ以上の大口径ウーファー(振動板は伝統的なパルプ)

 JBLの特徴といえば、まずミッドとツィーターにホーンを高級機種のほぼ全てに採用していることがあげられる。現在ホーンに採用されているSonoGlassは高密度の樹脂で堅いが金属系ではない。このホーンからでてくるブラス系は非常にリアル響きを再現する。

 そして2つ目の特徴は35センチ、38センチ級の大型ウーファーを搭載していること。スピーカー市場は20センチほどの小型のウーファーが現在(2007年)大半を占めるようになった。小型ウーファーのほうが場所をとらないこと、中低域の濁りが少ないこと、瞬発力に優れることなど小型のメリットが多く認められるようになったからであるが、それでもJBLの大型ウーファーには小型では絶対到達できない独特の魅力もある。それは低域の最下限を余裕で再生し、体の芯まで響くような低域だ。

 JBLファンに圧倒的に多いのがジャズファン。クラッシック派はあまり多くない。繊細さよりか、押し出しの強さ迫力を重視する向きだろうか。JBLの伝統的なスタジオモニター43**シリーズにその傾向が顕著である。
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/jbl/jbl.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html#c10

[近代史5] アメリカを中心とする資本主義体制が行き詰まって、支配システムの中心にいる人びとは体制のリセットを始めた 中川隆
4. 中川隆[-10321] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:57:37 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[32]
2020/10/29
グレートリセットって何?!・・・妄想が止まらない  
 

■ 陰謀論者に人気のトランプ ■

米大統領選が近づいていまうが、私はどちらが勝つかには、あまり興味が有りません。米大統領選はガチ対決では無く、シナリオの有る「民主主義のお祭り」だと妄想しているからです。

陰謀論者の一部には、「トランプはアメリカのディープステイトの抵抗している」などと妙に持ち上げる人達が居ますが、そんな人物がアメリカの大統領になれるハズは有りません。叩いて埃の出ない人物など居ませんから、選挙戦の最中に悪いニュースが広がって、しっかりと候補者の中から消えているハズです。或いは、間違って大統領になってしまったとしても、アメリカの伝家の宝刀によって消されている。

田中宇氏の陰謀論に私も一時期影響を受けました。「イギリスの資本家達は、アメリカの隠れ多極主義者となって、ネオコンなどを使いアメリカの覇権を壊そうとしている」「イギリスの帝国主義者はアメリカの軍産複合体を操り、世界支配を続け様としている」世界はこの二つの勢力の相克の上に成り立っている。」「トランプは隠れ多極主義者で中国がアメリカの影響から自立して多極化が進む事を推し進めている」

「隠れ多極主義=ロックフェラー」「軍産複合体=ロスチャイルド」などと考える人達も居ます。

彼の「多極主義」は日本人のルサンチマンをクスグリます。戦後、アメリカの属国と化した日本ですが、「多極主義者は日本や韓国の自立を促している」という説は、私達のねじ曲がった自尊心をクスグリます。「多極主義」による日本のアメリカからの独立を夢見る人達にはトランプは英雄に見える。

■ 世界はもっとズブズブの関係だと妄想する人力流陰謀論 ■

人力でGOの陰謀論は「誰得の陰謀論」です。権力やお金を有する人達は、対立より結託を選んだ方が利益が拡大します、ゲーム理論の一種です。個々も利害の衝突は有りますが、大勢では協調した方が利益が拡大する。

仮に、トランプがアメリカの力をワザワザ削いだとしても、それは世界の経営者の総意であって、トランプがディープステイトや世界の経営者に逆らっている訳では有りません。

アメリカにおいてトランプが大統領になったとしても、バイデンが大統領になったとしても、世界の経営者のアジェンダには変更は有りません。ダボス会議が指摘する通り、戦後資本主義システや通貨システムは既に成長の限界に有り、それら自身が世界の発展の妨げになっています。だから大統領が誰になろうとも、「グレートリセット」への準備は着々と進められています。

■ トランプは分断の装置 ■

トランプを世界の経営者が大統領にした理由は、「アメリカの分断」です。

アメリカには元々多くの「対立」が有りましたが、移民国家アメリカの歴史は「対立の克服」の歴史でした。南北戦争の結果の統一。黒人の人権獲得。女性の権利の獲得。移民の社会への受け入れ。アメリカは多くの対立を抱えながらも、それを克服する努力を惜しまない。

ところが、トランプは「対立」を強調する事で「分断」を作り出してしまった。一般的には「支持者拡大の為の政治手法」と捉えられていますが、その結果、露わになった「分断」はアメリカに致命的な影響を与えるハズです。元々、バラバラだったアメリカを人々の意思がかろうじて繋いでいたのに、その意思を無効化するウィルスがバラ撒かれた。それがトランプ。

今回の選挙でどちらが勝利したとしても、アメリカ国内では選挙結果を不服とする人々が大規模なデモを起こし、対向する勢力と衝突する。銃撃が発生すれば、この衝突はエスカレートしアメリカは内戦状態になるかも知れません。

■ 資本主義の限界とグレートリセット ■

グローバリゼーションによって世界は一つになると人々は考えた。中国やロシアの民主化が達成され、新興国や途上国はキャッチアップされ、市場は一体化される。

資本主義にとっては理想の世界が出来上がる様に見えましたが、その結果は大きな歪しか生まなかった。マルクスの予言の通り、発展し過ぎた資本主義は貧富の差を修復不可能にまで拡大した。

資本主義は資本効率を最大化する事を目的としていますから、効率の高い所にお金はどんどん集まってしまいます。政府が税金でこれを集めて再分配する事で社会は成り立っていましたが、企業に政府が隷属する現代においては、再分配はまともに機能しません。

タックスヘブンに売り上げを隠す企業を政府は本気で取り締まる事が出来ません。何故なら、政治家は献金によって企業の奴隷となっているからです。

タックスヘブンはヨーロッパの一部の国や、イギリスの周辺の島々に存在しましたが、今ではアメリカが最大のタックスヘブンとなりつつ有ります。州によって法人税が異常に低い州がそれに相当します。ある地域のタックスヘブンの顧客情報がリームされれば、他の地域に資金が写るだけです。「リーク」は正義では無く、資金移動の道具に過ぎません。

この様な「資本の最大化」を続けた結果、1割と9割の世界が出来上がってしまった。富は1割が独占し、結果的に中間層が貧困化して消費にブレーキが掛かり、資本の拡大を阻害する。これが成長の限界の正体です。

金融によって庶民も金利利益を得ている幻想に囚われていますが、それはお金が水膨れしているに過ぎません。実体経済の拡大が原則すれば、人々は徐々に貧しくなります。

■ AI化や自動化が分断を加速する ■

さらに高齢化やAIの普及が限界を早めます。

先進各国の少子高齢化は解決の出来ない問題です。将来的な高齢者の数は既に確定しており、将来的な労働者の減少も既に確定している。移民による労働力の導入は、分断を助長し、将来的な社会コストの増大を国家に押し付けますが、企業はこれを法人税という形では負担したがりません。

労働力の不足をAIや自動化で補えば人々は労働から解放されると夢見る人も居ますが、単純な頭脳労働から仕事は奪われ、次第に高度な判断を必要とす高給な仕事までAI化する。人々は一部のエリート以外では、「AI化で採算の合わない仕事=安い給料の仕事」に追いやられます。

AIに「人頭税」を掛ける事は難しいでしょうから、AIの導入は人件費を削減し、仕事の効率を高める事で資本の拡大を加速します。自動機械も同様です。

こうして、AI化も自動化も資本の偏在を加速する事で、資本主義経済自体は衰退して行く。これは一種の合成の誤謬であり、資本主義が抱えるジレンマとも言えます。


■ 通貨システム・金融システムの閉塞 ■

中央銀行制度も、金融システムも行き詰っています。

1980年代以降、アメリカを始めとする先進国は、労働と生産による成長拡大の時代が終わりを迎えます。近代化や戦後復興が一段落すると生産拡大による経済成長が不可能になります。さらに、資本家を効率を高める為に、日本やドイツを世界の工場にし、さらに韓国や中国へとそれは動いて行った。

そこで、イギリスやアメリカでは「お金でお金を稼ぐシステム」が急激に発展します。債権化や証券化といた「金融」です。

「金融」は絶えず資金が流入拡大していないと維持出来ないシステムですが、一方で制御が難しく直ぐに暴走を起こします。いわゆるバブルです。金融システムが暴走してシステムが崩壊しそうになる度に、中央銀行が金利を下げたり、量的緩和を実施して崩壊を食い止めて来ましたが、これも限界を迎えています。

ピーキーな金融システムの悪影響が実体経済に及ぶ様になったからです。始めの頃は「金融」に投資した一部のお金持ちが資金を失いましたが、現在では庶民の預金までもが「金融」によって運用されています。バブル崩壊の被害は庶民にまで及び、銀行システムの存続性が疑われる状況が生まれつつ有ります。

既に、リーマンショックでアメリカの投資銀行の多くは事実上破綻しました。次に起こる金融危機では、商業銀行を含む全ての銀行の存続が危険に晒されるでしょう。「銀行の信用喪失=お金の信用喪失」となります。人々が銀行に殺到して、預金を下そうとした瞬間、現在の「信用創造システム」は終焉を迎えます。同時に中央銀行は大量の通貨を刷りまくるので、通貨の信用が失われます。

■ 通貨のグレートリセットとしての電子マネー ■

金融システムの崩壊を元にした「通貨のグレートリセット」がどの程度の期間で進行するかは予想が難しい。長ければ10年〜15年掛かるでしょう。

しかし、仮に、大統領選の結果、アメリカが内戦状態になれば、ドルの信用は一瞬にして失われ、同時にドルを基軸とした現在の世界の通貨制度も一瞬で崩壊します。そして、ドルで構築された金融システムも破壊される。

主だった中央銀行は「電子通貨の実験」に来年から着手すると発表しましたが、これは追加のグレートリセットを念頭に置いていると思われます。

「電子通貨」は単なる紙幣の代わりでは無く、国民のNOと結び付ける事で、年金の給付や、税金の徴収を直接行えるシステムの構築が可能です。お金の流れがガラス張りとなる事から、税金を逃れる事も難しくなります。結果的に税の公平が保たれる。

一方で様々な給付も楽になります。その最たる例が「ベーシックインカム」でしょう。年金や生活保護もこれに一本化が可能です。電子マネーならば給付金にマイナス金利を掛ける事も可能です。


■ グレートリセット後の世界 ■

グレートリセット後の世界がどうなるか、非常に不透明ですが、私は「新な冷戦構造」になると妄想しています。

大きな社会変革の中で国民を統率する為には「敵」が必要です。かつて共産主義国家は自由主義国家を敵とする事で、革命後の社会を維持し、国民の不満を強権的に抑え込みました。

私はグレートリセット後の世界は、かなり強権的に様々なシステムの再構築が行われるので、国民を従わせる為に「戦時経済」の様な非常事態が演出されると妄想しています。

これが第二次世界大戦の様な直接的な戦争である必要は有りません。中東や東アジアで紛争が起こり、小規模な米中や米露の直接戦闘が起きれば、世界は再び鉄のカーテンが降ろされれます。

尤も、大統領選の後に、アメリカが今の形を保っているかは定かでは有りません。3つか4つの国家群に分断している可能性だって十分に有ります。


陰謀論的には妄想の暴走が泊まらない「グレートリセット」ですが、SFの描くバットな未来が実現しない事を願って止みません。

https://green.ap.teacup.com/pekepon/2657.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/156.html#c4

[近代史5] アメリカを中心とする資本主義体制が行き詰まって、支配システムの中心にいる人びとは体制のリセットを始めた 中川隆
5. 中川隆[-10320] koaQ7Jey 2020年11月01日 11:59:09 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[33]
独裁者とイエスマン - 内田樹の研究室 2020-10-30
http://blog.tatsuru.com/2020/10/30_1049.html

 日本学術会議の新会員任命拒否に私はつよく反対する立場にある。それは私がこの問題で政府への抗議の先頭に立っている「安全保障関連法に反対する学者の会」の一員であるということからもご存じだと思うけれど、私は一人の学者としてと同時に、一人の国民として、それも愛国者としてこのような政府の動きに懸念と怒りを禁じ得ないでいる。その理路について述べる。

 任命拒否はどう考えても「政府に反対する学者は公的な承認や支援を期待できないことを覚悟しろ」という官邸からの恫喝である。政権に反対するものは統治の邪魔だからである。

「統治コストを最少化したい」というのは統治者からすれば当然のことである。だからその動機を私は(まったく賛成しないが)理解はできる。
 けれども、統治コストの最少化を優先すると長期的には国力は深く損なわれる。そのことは強く訴えなければならない。

 これまでも繰り返し述べてきた通り、 統治コストと国の復元力はゼロサムの関係にある。統治コストを最少化しようとすれば国力は衰え、国力が向上すると統治コストがかさむ。考えれば当たり前のことである。

 統治者は国力を向上させようと望むときはとりあえず国民を締め付ける手綱を緩めて好きなことをさせる。統制がとれなくなったら経済発展や文化的創造を犠牲にしても、国民たちを締め上げる。飴と鞭を使い分ける。そういうさじ加減は為政者には必須の能力であり、すぐれた政治家はこの緩急のつけ方についてのノウハウを熟知している。

 日本の場合、60〜70年代の高度成長期は国力向上のために、国民に気前よく自由を譲り渡した時期である。「一億総中流」はそれによって実現した。おかげで私は10代20代をまことに気楽な環境の中で過ごすことができた。けれども、その時期は同時に市民運動、労働運動、学生運動の絶頂期であり、革新自治体が日本全土に生まれ、あきらかに中央政府のグリップは緩んでいた。その後、バブル期が訪れたが、このときは日本人全員が金儲けに熱中していた。たしかに社会規範は緩み切っていたけれど、とにかく「金が欲しい」というだけだったので、市民の政治意識は希薄だった。足元に札束が落ちているときに、「坂の上の雲」を見上げるやつはいない。

 そして、バブルが終わって、日本が貧しくなると、政治意識はさらに希薄化した。

 ふつうは中産階級が没落して、階層の二極化が進み、貧困層が増えると、社会情勢は流動化し、反政府的な機運が醸成され、統治が困難になるはずだけれども、日本はそうならなかった。市民たちはあっさりと政治的関心を失ってしまったのである。「自分たちが何をして政治は変わらない」という無力感に蝕まれた蒼ざめた市民たちほど統治し易い存在はない。そのことを7年8カ月におよぶ安倍政権は私たちに教えてくれた。

 なんだ、簡単なことだったんじゃないか。統治者たちはそれに気がついた。
 統治コストを最少化したければ、市民たちを貧困化させ、無権利状態に置けばよいのだ。マルクスやレーニンはそれによって「鉄鎖の他に失うべきものを持たない」プロレタリアート的階級意識が形成され、彼らが蜂起して、革命闘争を領導するだろうと予言したけれど、そんなことはイギリスでもフランスでもアメリカでも起きなかった。もちろん日本でも。

 市民を無力化すれば、市民は無力になる。わかりやすい同語反復である。無力化した市民たちはもう何か新しいものを創造する力がない。ただ、上位者の命令に機械的に従うだけである。当然、総合的な国力は低下し、やがて一握りの超富裕層=特権層と、それにおもねるイエスマンの官僚・ジャーナリスト・学者、その下に圧倒的多数の無権利状態の労働者という三層で構成される典型的な「後進国」の風景が展開することになる。

 今の日本は「独裁者とイエスマン」だけで形成される組織に向かっている。少なくとも、官邸は日本中のすべての組織をそのようなものに改鋳しようと決心している。そういう組織なら、トップの指示が末端まで遅滞なく伝達され、ただちに物質化される。どこかで「これは間違い」と止められたり、「できません」と突き返されたりすることが起こらない。たいへん効率的である。

 だが、この組織には致命的な欠点がある。創造力がないこと、そして復元力がないことである。

「独裁者とイエスマン」だけから成る組織では、トップは無謬であることが前提になっている。だから、メンバーにはシステムの欠陥を補正することも、失敗事例を精査することも許されない。システムのトラブルというのは、同時多発的にシステムの各所が不調になることである。そういうトラブルは、トラブルの予兆を感じたときに自己判断で予防措置をとれる人間、トラブルが起きた瞬間に自己裁量で最適な処置をできる人間たちをシステムの要所にあらかじめ配置しておかないと対処できない。けれども、「独裁者とイエスマン」の組織では、それができない。トップが無謬であることを前提にして制度設計されているシステムでは、そもそもトラブルが起きるはずがないので、トラブルを自己裁量で処理できるような人間を育成する必要がない。だから、「何も問題はありません」と言い続けているうちにシステムが瓦解する。

 トラブルが致命的なものになるのを回避し、崩れかけたシステムを復元するのは、トップとは異なるアジェンダを掲げ、トップとは異なる「ものさし」でものごとを価値や意味を衡量することのできる者たち、すなわち「異端者」の仕事である。

 けれども、「独裁者とイエスマン」から成るシステムはそのような異物の混入を許さない。

 たしかに、短期的・効率的なシステム運営を優先するなら「独裁者とイエスマン」は合理的な解である。しかし、長いタイムスパンで組織の存続とメンバーたちの安寧を考慮するならば、異物を含む組織の方が安全である。

 異物を含む組織は統率がむずかしい。合意形成に手間暇がかかる。

 だから、安全保障のために異物を包摂したシステムを管理運営するためには、成員たちに市民的成熟が求められる。「大人」が一定数いないと堅牢で復元力のある組織は回せないということである。だから、異物を含むシステムでは、成員たちに向かって「お願いだから大人になってくれ」という懇請が制度的になされることになる。

「独裁者とイエスマン」の組織では成員が未熟で無力であることが望ましい。それが統治コストの最少化をもたらすからである。

 今の日本社会では、統治者のみならず、市民たちまでもが「統治者目線」で「統治コストの最少化こそが最優先課題だ」と信じて、そう口にもしている。それは言い換えると「私たちを未熟で無力のままにとどめおくシステムが望ましい」と言っているということである。

 彼らは「大人が一定数いないと回らないシステム」は「統治コストを高騰させる」と思っているので(事実そうなのだが)、「大人がいなくても回せるシステム」への切り替えをうるさく要求する。「対話だの調停だの面倒なんだよ。トップが全部決めて、下はそれに従うだけの組織の方が楽でいい。」それが今の日本人の多数意見である。

 今、行政も、営利企業も、学校も、日本中のあらゆる組織が「管理コスト最少化」に血眼になっているのは、そのためである。「独裁者とイエスマン」の国はそういう日本人の多数派の願望がもたらしたものである。
 たしかにそういう国は統治し易いだろう。市民たちは何も考えず、鼓腹撃壌して、幼児のままで暮らすことができる。けれども、そのような国は長くは生きられない。それは歴史が教える通りである。

http://blog.tatsuru.com/2020/10/30_1049.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/156.html#c5

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
37. 中川隆[-10319] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:21:51 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[34]
PARAGONの変遷
ハイファイ堂メールマガジン第717号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171027/index.html


今回のメルマガでは同じくJBLのフラッグシップ機であった「PARAGON」について、当社の入荷履歴を元に調査してみました。

まず簡単に「PARAGON」の説明ですが、1957年に発売され1988年に販売終了になった、約30年の販売期間中、こちらも同じく職人の手作業によって組み立てられているJBLのフラッグシップスピーカーです。

フラッグシップというだけあってサイズも価格もビッグです。
1957年発売とカタログなどには掲載されていますが、実際は57年発表で58年から販売されていたとかいう話もあります。

1958年というと音楽がステレオ化された時代です。普通ステレオというとペアのスピーカーが左右に配置されているイメージですが、この「PARAGON」は一台をセンターに配置し、左右からステレオ再生するという一風変わったスピーカーです。
細かいウンチクやスペックはいろんな雑誌やWebページで紹介されているので一旦置いときまして、今回はそんな「PARAGON」が約30年程の販売期間の中でどう変化していったのか、そこらへんを掘り下げてみたいと思います。

「PARAGON」は巷では大まかに初期・中期・後期と認識されており、特に初期はマニアの方達の間では大変人気があります。

ただ外観上で、パッと見では初期なのか中期なのか後期なのか、その違いはとてもわかりにくいです。

とりあえずは変化した部分を正面からあげていきたいと思います。

まず最初にわかりやすいのは本体左側にあるバッジ。
初期のモデルは[!]、中期モデル以降(67年頃?)は[JBL]になっています。
ただ初期のモデルには付いていないモデルもあり、このへんはまだ調査中です。
後から付け替えられるところでもあるので、ここだけで判断せず、他の場所もよく見ていきたいと思います。

続いてツイーターのついている窓に貼られているサランネットです。
初期のものと中期以降のもので素材が変化しています。(左:初期、右:中期以降)

ここの部分は張り替えるのには中々の手間がいるので、今まで取り扱った中では交換されているのはほぼありませんでした。

正面からわかる部分はこれくらいですが、サイズが年代により少し異なるそうです。
実測した台数はあまりありませんがカタログによると、

50年代は「W276.8×D622×H857mm」くらい、
60年代は「W263.2×D611×H895mm」くらい、
70年代以降は「W274.1×D609×H914mm」くらい、

だそうです。

奥行き(D)と高さ(H)に関しては、実測が測りにくいというのと、一台一台がハンドメイドの商品という事もあるので、多少の誤差はありそうですが、幅に関してはほぼ正確に測れそうなので、ここも一つの基準にしてみてもいいと思います。
続いて背面に参ります。

背面はわかりやすいです。
上から順に初期、中初期、中期・後期です。

初期の頃はネットワークが縦の配置になっているのが特長です。
それが中初期になるとエナジャイザーと呼ばれるアンプを取り付けられるスペースが現れます。

そして中期の中頃から最終型までが3枚目の写真のようなバッフルになります。
ただ見た目の上ではこの3種類ですが、エンクロージャの構造材の組み合わせが5種類ある事にも気が付きました。

中期以降は底面が合板・それ以外はパーティクルボードなのですが、初期では古い順に全合板、天板/側面合板・リア/底パーティクルボード、天板合板・それ以外パーティクルボード、全パーティクルボード、とあるようです。
初期は球数が全然ないので確証はないですが、他のウェブサイトなどからも調べられるだけの情報から確認したところ、シリアル順に追うとこのようになっていました。

(下写真は中期モデル)

またシリアル番号の表示もいくつかあり、確認できたものでは初期はシールタイプ(背面か底に貼られている/無くなっているものもある)、中期は台付きプレートタイプ(2種類あるようです)、

中後/後期は中期のプレートのみ、後期の最終型は大きいプレートになります。


それから背面上部のつなぎ合せ部分にもシリアルとは別の番号が刻まれています。
この番号もシリアルの番号と並行して進んでいくようです。
確認できている番号では37〜2078番までありました。

よく聞く話では、総数1000台近く作られたという事ですが、この番号だと2000台近くあるのでは?と思ってしまいます。

当社入荷でも割りと均等に番号が存在していたので、その可能性は高く感じます。
そしてこれらの番号(+ユニットのシリアルも含め)を元に発売年代がほぼ推測できそうです。

ちなみに前足の内側に刻まれている刻印はおそらくこれの下桁と思われます。

次に、ツイーターの取り付け方も違います。
古いものは「馬蹄リング」と呼ばれる金具で3点止めで取り付けられていますが、新しいものになると4点止めの金具に変更されています。
これは70年以降頃から変更されたものではないかと推測しております。

それから写真ではわかりにくいですが、ドライバーを固定している器具を止める金具がロの字ナットと六角ナットのものがあります。
ロの字のほうが古いモデルなのですが、およそ刻印1000番あたりから変更されているようです。

それから本体の後ろ脚についているアジャスターも少し変化しています。
時期や種類は調査中のため定かではないですが、一番古いもの六角ナット、中頃は平べったいワッシャーのようなナット、新しいものはまたまた六角ナットに変更されているようです。
ちなみに前脚の底についている鋲も、古いものは鉄鋲ですが、新しいものは樹脂製になっています。特に傷んでしまったものは、潰れて釘の頭がむき出しになってしまっているものもよく見かけます。

最後に、つなぎ目のダボの長さも違います。
ここは特に、後期のモデルが長いといった感じです。(30mm程)
後期以前のモデルはそれの半分くらいで、2~3mm前後の差はあるものの似たような長さです。(15〜18mm程)
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171027/index.html

JBL「PARAGON」のユニット
ハイファイ堂メールマガジン第723号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171208/index.html

さて、今回のメルマガですが、前回に引き続きJBLの名機「PARAGON」、今回からはユニットについて触れていきたいと思います。

もうマニアの方には説明はいらないとは思いますが、「PARAGON」は約30年の販売期間中、ユニット構成・仕様の変更がいくつかありました。

おおまかに知られているユニット構成が3通りありまして、

まず初期が
ウーファー:150-4C
ドライバー:375
ツイーター:075
ネットワーク:N500H,N7000

中期が
ウーファー:LE15A
ドライバー:375
ツイーター:075
ネットワーク:LX5,N7000

後期が
ウーファー:LE15H
ドライバー:376
ツイーター:075
ネットワーク:LX5,N7000
という構成です。

下写真:オーディオの足跡より
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

しかしJBLではユニット自体の仕様変更も度々ありました。
そこでさらに深く調べてみると、もっとたくさんの年代の見分け方ができるように思われましたので、僕なりに推察したことを紹介していきたいと思います。
今回はウーファー編です。

ここはマニアの方々の間では「PARAGON」の値打ちを決める極めて重要なポイントになっていると思われます。

前述した通りウーファーは3種類あります。
初期の「150-4C」、中期の「LE15A」、後期の「LE15H」。

やはりこの初期の「150-4C」が特に人気です。

そもそも初期モデル時代は日本で販売されていなかったため、直接輸入するしか入手方法はなかったので、当然国内にある球数は少なくなってまいりますね。(今では昔に比べ入手しやすくなってきました)

そんな「150-4C」は「PARAGON」が発売される以前(1953〜1954頃)からJBLで販売されており、有名なものでは「HARTSFIELD」にも搭載されております。
そんな「150-4C」自体もやはり少しずつ変化があり、僕が調べた範囲でも、見た目上違うものが数種類ありました。

ターミナル部分が半田付のもの、ネジ式のもの、プッシュ式の赤黒の樹脂のもの(この頃の少し太めのこのターミナルは巷では「ファットターミナル」と呼ばれているようです)。

「JIM LANSING」のステッカーが貼られたもの。
フレームがマグネットと同様の縮緬塗装を施されたもの。
「JIM LANSING BY AMPEX」ラベルのもの。
ラベルがシールのもの、プレートのもの。

またそのプレートの中でも[!]マークの○の中が「L」のものと「JBL」のものがありました。



個人的な推測としては、「PARAGON」の発売された1957年時点での「150-4C」は、半田付・ステッカー・ネジ式ターミナルのものは本来「PARAGON」に搭載されていたものとは違うのでは?と推測しています。
それ以前のモデルと推測しています。

「L」マークもカタログ上やマニアの方のお話でも1955年モデルの象徴という話もあるので、そこから推察するに、「PARAGON」の初期の「150-4C」で確実なのは、「JBL」マークのものが間違いないのではと思います。
ただ意外と「L」マークの在庫が初期PARAGONに搭載されている可能性も否定しきれません。

「150-4C」の時代は資料が非常に少ないので確実な事はよくわかりませんので、こういった推察の域を出られません。
またそういうところも、魅力の一つなんだろうと思います。
下左:1955年カタログ表紙 下右:1956年カタログ表紙
LansingHeritageより
http://www.audioheritage.org/intro.htm

続いては中期モデルにあたる「LE15A」です。
この「LE15A」は1960年に発売された「LE15」の後継モデルで、1962年に発売されました。

一応、カタログやSTEREO SOUND誌などでは1964年モデルの「PARAGON」から中期モデルが始まるとされています。

この頃くらいから国内メーカーの「SANSUI」がJBLの総代理店になるので、国内の「PARAGON」はこの中期モデルから出回りだす事になります。
「150-4C」に比べるとコーン紙の形状(深さであったり、コルゲーションが付いたり)もエッジもマグネットも変わり全く別物です。

ただ「LE15A」は、後継の「LE15H」が発売される1980年までの約18年間という長い期間販売されており、それは「PARAGON」の販売年数の半分以上という事になるので、巷に出回っている大半の「PARAGON」がこの「LE15A」を搭載している事(一般的に認知されている「PARAGON」の音)になりますが、これはこれで長い販売期間のその間に幾度かの仕様変更がなされておるわけで、これもまた非常に興味深いウーファーになる訳です。

「LE15A」も分類すると、エッジがランサロイエッジ(黄色いゴムエッジ(発売当初はもっと白っぽい?)現在は硬化していたり、破損しているものも多いです)のものとJBL定番のウレタンエッジのもの。
抵抗値が16Ωのものと8Ωのもの。
そしてフレームがブルー・グレー・ブラックの3種類あります。

まず年代順に追っていくと、最初の「LE15A」はフレームがブルーフレーム/ランサロイエッジ/16Ωでした。

1965年発売の「C50 OLYMPUS S8R/S7R」の「LE15A」がグレーフレームしかないので、上記の1964年からのモデルという事から考えるとわずか1年程の個体にしか搭載されていないこのモデルがある意味一番レアです。
当社でも確認できたのはわずかです。
シリアルとしては1000番台〜5000番台が確認できました。

その後すぐにグレーフレームに変更されます。
(左列:ブルーフレーム/右列:グレーフレーム(1番上写真のエッジはウレタンエッジに交換されています))



それからまたすぐに大きな節目となる16Ω→8Ωへの仕様変更が1967年に行われます。
抵抗値が変わるのだから音への影響は大きいですね。
グレーフレーム/16Ωモデルも結局この約2年程(1965〜1967)の販売期間と思われますのでなかなかレアです。
(シリアル7000〜10000番台くらい?)

このマイナーチェンジでの見た目上ではプレートの表記(16Ω→8Ω)が変わりました。(グレーの色合いも少し変わったのかも?個体差?)

そして、それからしばらくしてターミナルの取り付け部分も移動しました。(この間もわずかです。シリアル10000〜12000番台と思われます)
その後シリアル13000〜29000番台まではグレーフレーム/ランサロイ/8Ωモデルと思われます。(ウレタンエッジに交換されているものも多数あります)


そしておよそ1970~72年頃にはフレームがブラックになり、エッジがウレタンエッジになり、この頃からかコーン紙の質感も変わったように感じます。
ガスケットもこの頃からかコルク素材だったものからウレタン素材のものに変わったようです。
シリアルとしては30000番台のものが該当するようです。

そしてとうとう「LE15H」に!と参りたいとこではありますが、寸前(1978年頃)マイナーチェンジしました。
見た目ではプレートが変わっただけですが、仕様としては結構な変更があったようで、それまでの最大入力が60W→120Wに。
能率も101dB→94dBに。
マグネットの重量も8.8kg→9.1kgになったようです。
シリアルはなぜか10000番台に戻っています。


そして最後のモデル「LE15H」です。
この変換も大きなポイントです。
今までアルニコマグネットだったものが、フェライトマグネットに変更されます。
この後期モデルも「PARAGON」全体で見れば少数なので希少なモデルになると思います。

価値としてはマニアの方はアルニコ支持者が多いですが、これはこれで現代的なソースなどにはマッチしやすく、良いウーファーだと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171208/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c37

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
38. 中川隆[-10318] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:23:25 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[35]
「PARAGON」のユニット
ハイファイ堂メールマガジン第729号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180119/index.html

今回紹介する「PARAGON」のユニットはドライバーの「375」(後期は「376」)です。

このユニットもマニアの方には説明は要らないでしょうが、JBLの中でも特に代表的な名機です。
JBLを代表的なスピーカー「HARTSFIELD」「OLYMPUS S8」にも使用されているという高級ドライバーユニットです。

この「375」ですが、「PARAGON」では左下写真のようにホーンの根元に付いており、外すと右下写真のような2インチドライバーユニットになります。
非常に大きいマグネットがついており、総重量は10kgを超えます。
脱着をする際はさすがに片手ではできません。

「375」は「PARAGON」が発売される1957年の以前の1954年から、1980年発売の後継モデル「376」が出るまで約25年の長い期間販売されていました。
そしてその長い販売期間中にいくつか小変更があったようですので、そこらへんを調査してみました。

まずは「PARAGON」に搭載される前の初期「375」です。

これはマニアの方々の間では「バブルバック」と呼ばれ非常に人気のある「375」です。
当社でも単品としては過去に3ペアしか入荷のない稀少なモデルです。
巷では非常に高値で取引されています。
以降の「375」に比べお尻?がプックリした形が特徴です。
なぜこの形が変更されたのかは今のところわかりませんが、このデザインはなかなか愛らしいです。

巷ではたまに、この「バブルバック」が搭載された「PARAGON」を見かけますが、これは後から入れ替えをされているものと思われます。
写真左上がおそらく1954年モデル(JIM LANSINGプレートでネジ式ターミナル)、右上がおそらく1955〜1956年モデル(!Lマークでファットターミナル)と思われます。
当時のカタログを確認したところ1956年まではこの形だったように思われます。(他資料でも1956年に仕様変更されているといったものがありました)
左下が1956年のカタログより、右下が1957年のカタログより。
LansingHeritageより:
http://www.lansingheritage.org/html/jbl/catalogs/jbl-catl.htm

そして元々「PARAGON」に搭載されている「375」は、従来よく見かけるモデルで「フラットバック」と呼ばれているようです。
以降はずっとこの「フラットバック」なのですが、外観上・内部で少し変更が見られました。
下は「フラットバック」初期(左)のものと、それ以降の「375」(右)です。
わかりやすい違いはシリアルプレートとターミナルです。

「フラットバック」初期のものは先程の「バブルバック」後期のプレートと同じ仕様(左下)になっており、その後のモデルはしばらく右下のタイプのプレートになります。

個人的な推測ですが、ウーファーの「LE15A」がブルーフレームの時代(1964年頃)あたりからこの新プレートの「375」に変わったのではないかと考えています。

ターミナルも「フラットバック」初期の頃は「ファットターミナル」(左下)、以降のものは定番の少し細くなっているもの(右下)になっています。
この辺もウーファー「150-4C」が「ファットターミナル」であったのに対し、後継の「LE15A」が細いターミナルになった事を考えると同様の時期(1964年頃)だったのではと考えられます。

それから、「フラットバック」初期モデルとその次のモデルは、四隅にある赤蝋の下で使用されているネジがマイナスネジになっています。
この辺はネジ交換されている個体もあるので断定しにくいところですが、シリアル15000番近辺でプラスネジに仕様変更されているように思われます。
時期的にはウーファーやツイーターが8Ωモデルになった少し後くらいと思われるので1970年頃までには変更されたのではないかと考えています。

またマニアの方々の間では、このJBLの刻印入りの赤蝋「封印」が付いているものに価値を見られている方が多いようです。
おそらく内部に手が入っていないという証、といったところもあると思われますが、メンテナンスをしていてたまに質感の違う刻印なしの封印も見かけますので(後で手持ちの赤い蝋で蓋をしている?)その辺りも注意していただけたらと思います。

それから、開けられていないから必ず良いかどうかというと一概には言えないように思われます。
よく内部の吸音材や端子・ビスなどが朽ち果てているものがあり、それらの欠片やサビの塊が振動板にくっついて歪みの元になっていたりするものもよく見かけます。
こればかりは開けないとメンテナンスできないので、ご配慮いただきたいところかと思います。

吸音材は古めの個体(おそらく1964年頃のモデル)ではオレンジ色でした。(左下写真)
以降はずっと黒い吸音材になっていました。(右下写真)
初期のものはしばらく入荷がなかったため確認できませんでした。
ちなみに今まで見た「375」は全て吸音材はボロボロでした。
個人的にはやはりここの部分はウレタンエッジなどと同じく、交換されるほうが良いのではないかと思うところです。
ターミナルから続いているリード線の端子は初期では薄いクワガタ端子で、以降は厚みのあるクワガタ端子になっていました。
ここもひどいものは酸化し、導通が危ぶまれるものもありました。

後期になると丸いプレートになります。(左下:375、右下:376)
ただこのプレートの「375」の製造期間はほぼ一年くらいと見られ、あまり見かけません。
そしてそのまま後継モデルの「376」に変わります。
表記自体は「375」の文字が「376」に変わっただけです。
その他の違いは内部の振動板が変更されたのが大きい変更点です。

そしてここが「375」の特に重要かと思われる部分であるダイヤフラム(振動板)です。
「375」のダイヤフラム(左下)はエッジの部分がロールエッジになっていますが、「376」(右下)になるとエッジ部分がダイヤモンドカットになっています。
このダイヤフラムで音質が大きく変わってきます。
どちらが優れているかという訳ではありませんが、やはりマニアの方々の間では純正のダイヤフラムが付いているという事は大切な事だと思われます。

また、この「375」純正ダイヤフラムも初期の頃は材質が少し違うようで、その分音質も少し違います。
外観上は少し金色がかったようなコーティングがされていました。(写真ではわかりづらいですが実物ではわかりやすいです)
そしてダイヤフラムの裏側(これは金色感が少し出ていると思います)と、そのダイヤフラムを外した時に見える磁気回路です。

ちなみにホーンの「H5038P」は「PARAGON」専用品だそうで、「PARAGON」以外には使用されていません。
ただ、プロ用モデルとして「2343」というグレー一色のモデルはあったようです。(当社入荷で1ペアのみという激レア品ですが)

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180119/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c38

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
39. 中川隆[-10317] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:25:38 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[36]
「PARAGON」のユニット
ハイファイ堂メールマガジン第734号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html


今回紹介する「PARAGON」のユニットはツイーターの「075」です。

「075」は1956年に発売されたJBLの代表的なユニットでリングラジエーター型のホーンツイーターユニットです。

リングラジエーターとは振動板を正面から見た時の形状がドーナツ型のものを言うそうで、JBLではこの「075」以降にも「076」「077」など、ホーンやイコライザー(真ん中のパーツ)の形状を変えたリングラジエーター型ツイーターを発売しています。


さて「PARAGON」を正面から見た時にはそのツイーターらしきものが見当たりません。
マニアの方には説明はいらないとは思いますが、実はフロントロードの中(ドライバーホーンの裏側あたり)にある小窓の中にあるのです。

以前のメルマガでも一度説明いたしましたが、古いものと新しいものとで窓に張られているクロスの種類が違います。

「075」は「PARAGON」のツイーターとして発売期間中ずっと搭載されているわけですが、さすがに約25年程の販売期間なので、このユニットも幾度か仕様変更があったようです。

大きく分けると16Ωと8Ωの2種類あります。
ここはマニアの方々の間でも有名なところです。
個人的に調べると、さらに細かく6種類に分けられるように思いました。
その辺を紹介していきたいと思います。

まずは16Ω時代。
ここで前期・後期があると考えられます。

前期のものはファットターミナル、後期のものは以降の細いターミナルになっています。
具体的にいつ変更されたのかは分かりませんが、ドライバーと同じく1964年頃ではないかと推測されます。

続いて1967年からの8Ω時代。
ここがこの075の一番大きな変更点と思われます。
ダイヤフラムが変更されるわけですが、見た目状では振動板以外の部分の色がシルバーから黄色になりました。
それからリード線が髪の毛ように細いものから皮膜付きの平べったいものに変更されました。
音質も16Ωと8Ωとでは違う!とマニアの方々の間でも話題になっています。
ただ個人的に、調査している中で気になった事は、どの時期からかはまだ確定できませんが振動板の材質が変わっているようにも感じました。
この要素も音質に影響していると考えられます。


その後しばらくして、マグネットが今までのツルッ?としたようなものからザラッとしたものに変わります(写真だと少し分かりづらいかもしれません)
時期的には1970年頃?かなと推測しています。

またまたしばらくするとツイーターのエンクロージャへの固定方法が変更されます。
それまでの「馬蹄リング3点止め」から「四角フレーム4点止め」になります。
この「075」のプロ用モデル「2402」が4点止めフレームで1976年に発売されたあたりを考えると、時期的には1975年頃のように思われます。


ちなみにこの「馬蹄リング」、3種類あるようです。
5穴の切り込みありとなしのタイプと、3穴タイプです。
下の切り込みありが後期と思われます。
入荷の履歴を見ているとマグネットが変わったころあたりから切り込まれたように思われます。
右下の3穴タイプはあまり見かけませんが、上の5穴タイプと同時期(前期)のものでたまに混ざっているものと思われます。

それから裏面のラベルが変更されます。
これは恐らく1979年頃と思われます。
「PARAGON」中期の最終型〜後期にかけて搭載されています。

というわけで、個人的には下のように分けられると推測してみました。

初代:16Ωファットターミナル+前期馬蹄(〜1964?)
2代目:16Ω細ターミナル+前期馬蹄(〜1967)
3代目:8Ωつるつる?マグネット+前期馬蹄(1967〜1970頃?)
4代目:8Ωザラザラマグネット+後期馬蹄(1970頃?〜1975頃?)
5代目:8Ωザラザラマグネット+4点止め(1975頃?〜1979)
6代目:8Ω最終プレート+4点止め(1979〜)

といったところでしょうか?

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c39

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
40. 中川隆[-10316] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:29:01 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[37]
ハイファイ堂メールマガジン
IPPIN図鑑 第15回「JBL C44 PARAGON」ノ巻
解説近藤賢二・佐竹裕行、写真撮影佐竹裕行
https://www.hifido.co.jp/merumaga/ippin/050401/index.html

 JBLの不朽の銘品パラゴンは1957年、ステレオLPの登場とともに誕生し、おおよそ半世紀近くにわたって類まれな魅力を輝かせ続けている。ステレオ再生の基本を踏まえ完成した特異なフォルムは、時代を超えた現代なおその優雅な美しさを誇っている。(近藤)


Specifications

使用ユニット LE15H, 376+H5038P, 075(各2)
許容入力 125W (連続プログラム)
インピーダンス 8Ω
音圧レベル 96dB
クロスオーバー周波数 500Hz、7KHz
寸法(W×H×D) 2630×900×740mm
重量 318.4Kg


ホーンの周辺です。(佐竹)

ホーンは楕円ホーンのH5038P、ドライバーは高い分解能と応答性を持つコンプレッション・ドライバー376です。(近藤)


角度をかえたところです。見事なデザインです。
一番の左側の壁の厚みが下から上にかけて徐々に太くなっています。(佐竹)

JBLのロゴです。これは左側にだけついています。(佐竹)


右側には壁の内側に写真のようにシールがついています。(佐竹)


シールの拡大です。
H5038Pと書いています。
パラゴンについている。ホーンの型番です。(佐竹)


奥に見える四角い布の部分の裏にトゥイーターがあります。(佐竹)

トゥイーターは7KHz以上を鳴らすリング・ラジエーター075です。選りすぐられた3ウェイ構成のユニット群を搭載しています。(近藤)


ホーンを前から見たところです。(佐竹)


ホーンの付け根はこんな形でついています。(佐竹)

裏側はこうなっています。ドライバーとトゥイーターはむき出しです。ウーファーは更に中心よりの裏板の中の別の部屋にあります。(佐竹)

ケーブルの配線もむき出しです。(佐竹)

トゥイーターの裏です。
トゥイーターはささっている感じです。(佐竹)


ドライバーは木で挟むように固定されています。(佐竹)

斜め上からかなり角度がついてますが裏側です。真ん中の金具が左右を繋いでいます。
ネットワークが左右に2つずつついています。(佐竹)


金具は裏には3つういています。(佐竹)

金具の拡大です。穴が一箇所あいています。木ネジで金具を固定するためだと思います。(佐竹)


ネットワークです。
これは左のスピーカーのものです。写真左側がスピーカーの中心側になります。(佐竹)

拡大です。恐らく低域側のネットワークです。(佐竹)


多分高域側です。
上の写真のハイが右の写真のINにつながってます。
上のLFからウーファーに、右のLFからドライバーにHFからトゥイーターにいっています。(佐竹)

裏板を開けた所です。ネットワークとウーファーが見えます。ネットワークはかなりウーファーに近いところについています。(佐竹)

裏板には2本横に木が渡してあります。(佐竹)

壁の横にはネットワークから高域側の2つのユニットへのケーブルが出ていっています。(佐竹)

緑がウーファーで赤がトゥイーターで黄色がホーンです。
ウーファーは内向きにホーンは反射盤へ、トゥイーターはほぼまっすぐ出ています。(佐竹)

38cm径ウーファーLE15HはS字型のフロント・ローディング・ホーンによって雄大なスケールの低音域を再生する。(近藤)

パラゴンといえばこの反射板ですが、これは上に上げれば外れる構造になっています。(佐竹)

手造りの極致です。(近藤)


外すとこんな感じになります。表側にも金具が3つついています。(佐竹)


中心線近くの下の方と、両サイドの真ん中あたりに出っ張りが有ります。(佐竹)


パラゴンのトレードマークともいえる反射板です。(佐竹)

抜群の表現能力は微妙な音色まで克明に描写してくれる。(近藤)

この板は意外に薄いので外すときは3人で外した方がいいと思います。重くないので2人でも出来ますがちょっと怖いです。(佐竹)


反射板がはまる床面には両端にだけミゾが彫って有ります。
写真上側が正面になります。(写真下がスピーカー側)(佐竹)



曲面とエンクロージャーの接続部分ですが意外とこった作りです。スリットにして上から板を入れます。この部分をもっと交代させればいいと思うんでのですが、それではダメなんでしょうね。(佐竹)

2つのブロックを割ったところです。一個でもちゃんと自立します。
(佐竹)



こっちが接続部分の右側です。こちらがメスになってます。(佐竹)


こちらが左(オス)側です。(佐竹)

エンクロージャーのトンネルの中です。真ん中に水平に板がはってあります。先の方の突き当たりの奧にウーファーが治まっています。
写真は右の穴です。(佐竹)

真ん中の接続面は少し隙間が出来るようになっています。その部分を下から撮ったの写真です。
ここも一応低音を出す役目をしていそうです。(佐竹)

エンクロージャーの内側はかなりしっかりつくってあって、裏板も最初は圧着してしまって外れなかったそうです。(佐竹)


JBLのすごいのはこういうところです。
2つのブロックの天板の部分なのですが左右で木目がきちんと合うようにつくってあります。デザインに対するこだわりがスゴイです。(佐竹)


パラゴンは見た目の奇抜さ以上に、細部まで考え抜かれて作られている印象を受けました。JBLの凄いところはデザインと音の両方に妥協が無いところだと思います。前面の反射板も理にかなったデザインですし、天板の木の目を合わせることなど、JBLのこだわりが至る所に見えて面白いです。パラゴンはエンクロージャーも大きくかなり重量が有るので一見大味な感じがしますが、そうではなくてとてもしなやかな音のでるスピーカーな印象でした。ステレオスピーカーの出始めにこんなスピーカーを作ってしまうJBLの技術力とアイデアに感動しました。(佐竹)

 JBLテクノロジの基礎は大部分が創設者ランシングによって構築された。今日のスピーカー技術には彼自身の開発によるものが少なくない。現在のJBL製品にも彼の技術の先進性は確実に受け継がれている。その驚異的な低歪率を誇るSFG磁器回路、広帯域にわたって均一な指向性を確保するバイ・ラジアルホーンなど、JBLだからこそ開発し得たこれらの高い技術は、数多くの製品の中で素晴らしい性能と高い信頼性を誇っている。JBLはデジタル時代における高忠実度再生をも見事に実現し、これからも、我々オーディオファイルに音楽の豊かな感動を永遠に創造し続けてくれるであろう。(近藤)

https://www.hifido.co.jp/merumaga/ippin/050401/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c40

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
41. 中川隆[-10315] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:31:56 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[38]
「PARAGON」のネットワーク
ハイファイ堂メールマガジン第742号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180420/index.html


JBLの名機「PARAGON」
今回はそのネットワークについて触れてみたいと思います。


公式には「PARAGON」のネットワークと言いますと、初期が「N500H」と「N7000」(左下写真)、中期以降は「LX5」と「N7000」(右下写真)という2パターンで認識されていると思います。
しかし、他のユニットからも見られるように、ここネットワークでも、あまり知られていない小変更がいくつか見られましたので、紹介したいと思います。

まずは初期の「PARAGON」に搭載されている「N500H」についてですが、これも他のユニットと同様、「PARAGON」の発売以前から販売されていたもので、確認できたものでは3種類ありました。

他にもあるのかもしれませんが、とりあえずはこの3つで前期・中期・後期として考えてみたいと思います。

前期(左上)中期(右上)後期(右)と推測します。
前期・中期は有名なところでは「HARTSFIELD」の初期モデルに搭載されています。
前期・中期の見た目の違いとしては、H.F.GAIN部分のセレクト表記が変更されています。
「PARAGON」は右の後期型が搭載されているのがオリジナルなのではと考えております。
見た目の違いは、シリアルのプレート、ターミナル周りの表記が変更されています。

また初期「PARAGON」の中には「N500H」と同じ回路の「N400」というネットワークを搭載したモデルもあります。(左写真)

下写真は「Hartsfield」の「N400」の回路図ですが、記載の中に「N400 WAS N500,N500H,N500SCH NETWORK」と書かれています。

カタログ上では正式なのは「N500H」ですが、なぜかこの「N400」が搭載されている初期モデルもちょこちょこ見られます。

↓ KRG Audioより:
http://www.krgaudio.com/base_1//menu_5/menu_24.php?com_board_basic=read_form&submenu=24&menu=5&com_board_idx=9

内部の写真です。

左上が中期の「N500H」、右上が後期の「N500H」、左が「N400」。
見たところ少しずつ違いはありますが、特性は同じようです。
ただ材質が違うと音に影響があるので(特にコンデンサー)、音質がそれぞれ少しずつ違う可能性はあります。
それから1962~64年あたりに「N500H」,「N400」は「LX5」に変更されたのではと推測されます。

ここは大きい仕様変更点になると思います。
以前の「N500H,N400」と「LX5」では特性も変わってきますので、受ける音の印象は違ったものに感じられると思います。

そしてこの頃、JBLでは一部、ブルーフレームのユニットが発売されており、この「LX5」もまた、そんなブルーフレームユニットのひとつでした。(ちなみにターミナルがプッシュ式に変更されてました)
そしてそのブルーフレーム「LX5」も左下の前期ブルー(箱のサイズがN500H,N400と同じ)と右下の後期ブルー(箱のサイズが少し小さくなりました。ただ正面のパネルは黒です。1963年~64年に変更されたと思われる)とに分かれます。
この時期もほんのわずかなので(1965年までと思われる)ある意味希少なモデルになると思われます。

ただ前期ブルーでは一部変わった仕様があるようで、H.F.GAINのMINとMEDの切り替えで音が変化しないものがあるようです。
(左下:通常のLX5、右下:前期ブルーの一部のLX5)
下回路図LansingHeritageより:
http://www.audioheritage.org/vbulletin/showthread.php?6170-Network-Schematics

それぞれの内部です。
左写真のコンデンサー(黄身がかった四角いパーツ)が右写真では丸い黄色い筒状のものに変わっています。
おそらくその下にもパーツが埋まっていると思われます。

それから1965年にはお馴染み、真っ黒の「LX5」になります。
(シリアル9000番付近から)
以降はずっとこの形で最終型まで迎えます。

が、中身は少しずつ変化していました。
だいたいの統計ですが参考までに。

6000番付近から〜9000番台くらい
先程の後期ブルーから初期真っ黒がこれにあたると思われます。
10000番台?
真っ黒なロウ?の中に沈められていて確認できません。
このネットワークを搭載している個体は8Ωユニットを搭載して間もないモデルと見られたので、1967年頃かと思われます。

20000〜25000番台くらい。
黄色いロウ?になりました。
抵抗も茶色から白いものになりました。
このネットワークは、ウーファーがまだランサロイエッジの頃の「LE15A」を搭載している頃のものだったので1970年までくらいのものではと思われます。
左:25000〜28000番台くらい。
右:26000〜35000番台くらい?
四角い白いコンデンサー×4のものと、1個だけ円柱のもののパターンです。
このネットワークを搭載したモデルは黒フレームの「LE15A」を搭載している頃のものだったので、1970年前半かと思われます。

28000番付近以降はほぼこんな感じでした。
円柱状のコンデンサーは4343や4311等でも見受けられるので1970年中〜後半のものと推測されます。
いかがだったでしょうか?
「LX5」だけでもこれだけ部品が変わっているのには驚きました。
それぞれ聴き比べるとわずかかもしれませんが、音質の違いはあるのではないかと思います。

しかし、想定していたよりも「N500H,N400,LX5」の内容があったため「N7000」まで調べきれませんでした。
次回にはなんとか報告させていただきたいと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180420/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c41

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
42. 中川隆[-10314] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:34:16 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[39]
PARAGONのネットワーク高域編
ハイファイ堂メールマガジン第750号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180615/index.html

JBLの名機「PARAGON」について。
今回も前回に引き続きネットワークについて触れてみたいと思います。


今回は高域側のネットワーク「N7000」という事になるのですが、このネットワークは他のユニット達と違い、「PARAGON」と同じ年(1957年)に発売されているようです。

あくまで推測ですが、この当時に他のスピーカーシステムには搭載されていなかったことから考えると、やはり「PARAGON」のために作られたのではないかと考えたくなります。

さて、そんな「N7000」、調べてみたところ、このネットワークも幾度かのマイナーチェンジをしているようなので、そのへんを紹介していきたいと思います。
まずは初期の「N7000」。
特徴としては、正面から見るとターミナルの部分がマイナスのネジ式ターミナルになっています。

基本的に正面は、上の写真のものになるのですが、背面になるといくつか仕様がありました。
まずはATTの部分。
初期のATTはどうやら二段式のようです。
カバーありとカバーなしの2パターンが見られました。


左下は右上のATTのカバーを外した写真です。
左上のものと色は違えど、形状は同じものが付いているように思われます。

それから右下はネットワーク内部の写真で、上下の黒い物体がコンデンサー、真ん中の2つはコイルです。

ATTを外した穴の横に、銀色の小さな丸い金具がありますが、これはATTをセンターまで回したときに「カチッ」と止まるストッパーになっています。

それからシリアルプレートの部分。
ここは未だ謎なところなのですが、初期の「N7000」の中には「N7000(P)」という型番のものもあります。
しかもこの「N7000(P)」の中でも、シリアルプレートに「16 OHM」の表記のあるものとないものがありました。


「N7000」と「N7000(P)」。
結局、どれが古いのか新しいのかという部分については、総合的に見てシリアル・ATTなど関係なくランダムに搭載されており判断がつきませんでしたが、「N7000(P)」を搭載しているもの、「N7000」でもSR~2000番くらいまでのものは「PARAGON」初期モデルのものと推測できそうでした。

このへんは引き続き調査をしていきたいと思います。

さて、続いての変更点です。
ここからは「PARAGON」中期モデルからのタイプになります。
今度は正面の部分で、ターミナルがプッシュ式に変更されました。

プッシュ式に変更されてからも、プッシュ初期のものは以前のシリアルプレートを引き継いでいました。
ただ、このプッシュ式になってからは「N7000(P)」のいう型番はなくなったようです。
それからATTとシリアル周りのフレームがブラックからシルバーに変更されています。

内部写真と外したパーツです。
ATTは以前の二段式から一段のオレンジ色のツートンのものに変更されました。
コンデンサーも箱状だったものから筒状のものに変わっていっているようです。
筒状コンデンサーの時期としては、SR.2000〜7000番台あたりのものに搭載されているのではと推測されます。

続いてシリアルプレートが新たに変更されます。
SR.7000番くらいからと考えられ、時代的には1965年あたりと推測されます。
巷で一番よく目にするシリアルプレートです。
最終型になるまでのしばらくは、このタイプになります。

シリアルプレートが変更されてからすぐにまた、ATTの色が変更されていました(オレンジから黒に)。

オレンジATTは7000番台〜11600~900番頃、黒ATTは〜28000番頃に搭載されていたと推測されます。
それから密かにATTのストッパーが、SR.11700頃までにはなくなったようでした。

また、右上の内部写真のコンデンサーですが、これはSR.9000番台くらいに黄色い小型のコンデンサーに仕様変更され、以降モデル末期まで搭載されているようです。

それからまたSR.28000番台頃に、ATTが下写真の「ALPS」製のものに変更されました。
おおよそ38000~39000番台くらいまで搭載されているようです。

そして、シリアルプレートの最終型になります。
SR.35000番〜から徐々に変わっていってます。
この頃になると「PARAGON」も後期型になっています。
年代でいうと1978年頃からと推測されます。

最終型に至る頃にはATTも「COSMOS」製に変更されていました。
37000番台後半頃から搭載され始めていました。

いかがだったでしょうか?
「N7000」だけでもこれだけの仕様変更があったとは驚きでした。
「PARAGON」を掘れるだけ掘ってみようと始めた企画でしたが、まさかここまで大変だとは思いませんでした。
これだけ調査しても、まだ見えてない部分もあるので、さすがは名器「PARAGON」です。
引き続き調査し、また新たな発見がありましたら報告させて頂きたいと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180615/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c42

[リバイバル3] JBL 075 ホーンツイーター 中川隆
3. 中川隆[-10312] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:37:55 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[41]
「PARAGON」のユニット ツイーター「075」
ハイファイ堂メールマガジン第734号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html

今回紹介する「PARAGON」のユニットはツイーターの「075」です。

「075」は1956年に発売されたJBLの代表的なユニットでリングラジエーター型のホーンツイーターユニットです。

リングラジエーターとは振動板を正面から見た時の形状がドーナツ型のものを言うそうで、JBLではこの「075」以降にも「076」「077」など、ホーンやイコライザー(真ん中のパーツ)の形状を変えたリングラジエーター型ツイーターを発売しています。


さて「PARAGON」を正面から見た時にはそのツイーターらしきものが見当たりません。
マニアの方には説明はいらないとは思いますが、実はフロントロードの中(ドライバーホーンの裏側あたり)にある小窓の中にあるのです。

以前のメルマガでも一度説明いたしましたが、古いものと新しいものとで窓に張られているクロスの種類が違います。

「075」は「PARAGON」のツイーターとして発売期間中ずっと搭載されているわけですが、さすがに約25年程の販売期間なので、このユニットも幾度か仕様変更があったようです。

大きく分けると16Ωと8Ωの2種類あります。
ここはマニアの方々の間でも有名なところです。
個人的に調べると、さらに細かく6種類に分けられるように思いました。
その辺を紹介していきたいと思います。

まずは16Ω時代。
ここで前期・後期があると考えられます。

前期のものはファットターミナル、後期のものは以降の細いターミナルになっています。
具体的にいつ変更されたのかは分かりませんが、ドライバーと同じく1964年頃ではないかと推測されます。

続いて1967年からの8Ω時代。
ここがこの075の一番大きな変更点と思われます。
ダイヤフラムが変更されるわけですが、見た目状では振動板以外の部分の色がシルバーから黄色になりました。
それからリード線が髪の毛ように細いものから皮膜付きの平べったいものに変更されました。
音質も16Ωと8Ωとでは違う!とマニアの方々の間でも話題になっています。
ただ個人的に、調査している中で気になった事は、どの時期からかはまだ確定できませんが振動板の材質が変わっているようにも感じました。
この要素も音質に影響していると考えられます。


その後しばらくして、マグネットが今までのツルッ?としたようなものからザラッとしたものに変わります(写真だと少し分かりづらいかもしれません)
時期的には1970年頃?かなと推測しています。

またまたしばらくするとツイーターのエンクロージャへの固定方法が変更されます。
それまでの「馬蹄リング3点止め」から「四角フレーム4点止め」になります。
この「075」のプロ用モデル「2402」が4点止めフレームで1976年に発売されたあたりを考えると、時期的には1975年頃のように思われます。


ちなみにこの「馬蹄リング」、3種類あるようです。
5穴の切り込みありとなしのタイプと、3穴タイプです。
下の切り込みありが後期と思われます。
入荷の履歴を見ているとマグネットが変わったころあたりから切り込まれたように思われます。
右下の3穴タイプはあまり見かけませんが、上の5穴タイプと同時期(前期)のものでたまに混ざっているものと思われます。

それから裏面のラベルが変更されます。
これは恐らく1979年頃と思われます。
「PARAGON」中期の最終型〜後期にかけて搭載されています。

というわけで、個人的には下のように分けられると推測してみました。

初代:16Ωファットターミナル+前期馬蹄(〜1964?)
2代目:16Ω細ターミナル+前期馬蹄(〜1967)
3代目:8Ωつるつる?マグネット+前期馬蹄(1967〜1970頃?)
4代目:8Ωザラザラマグネット+後期馬蹄(1970頃?〜1975頃?)
5代目:8Ωザラザラマグネット+4点止め(1975頃?〜1979)
6代目:8Ω最終プレート+4点止め(1979〜)

といったところでしょうか?

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1100.html#c3

[リバイバル3] オールド QUAD の安物アンプは名機なのか? 中川隆
75. 中川隆[-10311] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:40:26 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[42]
小型で万能なQUADのアンプ
ハイファイ堂メールマガジン第719号 福岡店
https://www.hifido.co.jp/merumaga/fukuoka/171110/index.html



本日はQUADの商品を何点かご紹介したいと思います。

QUAD...1936年に「アコースティカル・マニュファクチュアリング社」として設立されたイギリスオーディオメーカー。83年に家庭用ハイクオリティアンプを意味する「Quality Unit Amplifier Domestic」の頭文字をとり「QUAD」と社名変更。家庭用の高品質なアンプ・オーディオ機器を造りたいという創業者の信念からきている。

コンデンサー型(静電型)フロアスピーカーESLは主軸製品として高い評価を得ました。
今回私が紹介するのはESLではなくプリアンプ&パワーアンプです。

まずは


こんな小さなボディでJBL/PARAGONをしっかり鳴らせる33&303のペア。最上段とのレコードプレーヤーと比較してもそのコンパクトさがわかると思います。

PARAGON 後期/LE15H,376,075
http://www.hifido.co.jp/KWPARAGON/G1--/P/A10/J/0-15/S0/M0/C17-13090-69969-00/

33
http://www.hifido.co.jp/KWQUAD%25A1%25A1%25CA%25A1%25B2%25AC/G1--/P/A10/J/0-15/S0/M0/C15-02318-64866-00/

303
http://www.hifido.co.jp/KWQUAD%2B303/G1--/P/A10/J/15-15/S0/M0/C15-02318-64868-00/

PARAGONほどの大きなスピーカーは片ch100Wくらいあるハイゲインのパワーアンプで鳴らさないといけないと思ってる方もいると思いますがそんなことはありません。この303は片ch45W。それでもPARAGONの臨場感、色気のあるホーンの響きなど十分に堪能できます。
私がQUADをお勧めするのは

?コンシューマー用で小さいボディながらしっかりとした力強さがある

?低域・高域どちらにもウェイトを置きすぎない中庸かつ絶妙な音質

の2点です。

特に?に関してはJBL、TANNOY、B&W、DIATONEなど色々な種類のスピーカーと組み合わせてもそのスピーカーの良さを引き出してくれると思います。

ということで次に紹介する商品は...


このセットは

TANNOY/HPD385搭載のLOCKWOOD/MAJOR
http://www.hifido.co.jp/KWMAJOR/G1--/P/A10/J/0-15/S0/M0/C17-13198-70943-00/

44
http://www.hifido.co.jp/KWQUAD%2B44%25A1%25A1%25CA%25A1%25B2%25AC/G1--/P/A10/J/0-15/S0/M0/C16-78728-06995-00/

405
http://www.hifido.co.jp/KWQUAD%2B405%2B%25CA%25A1%25B2%25AC/G1--/P/A10/J/0-15/S0/M0/C15-02318-64869-00/

のセットです。


TANNOY/HPD385搭載のLOCKWOOD/MAJORを鳴らす44と405。

CDとアナログでまったく違う音質に感じます。CDのそれは高域の繊細さ、透明感が存分に出ていて同ユニットのARDENに近い音質だと思いました。一転アナログをかけると中低域にどっしりウェイトが移る感じです。どちらにも共通しているのは絶妙に角の取れた優しくも芯のある音質ということ。この音質は個人的にジャズ、クラシック、ポップスいずれにもマッチすると思います。
福岡店にはさらに80年代のQUADプリアンプ、パワーアンプも在庫しています。

プリアンプ/34
http://www.hifido.co.jp/?code=16-08451-23184-00

さらにコンパクトに、価格もお値打ちなプリ。音質はしっかりQUADサウンド。セットするスピーカーの良さを生かしつつ丁寧な聴き心地です。

パワーアンプ/306
http://www.hifido.co.jp/?code=17-12609-66436-00

この筐体で50W+50Wのしっかりとしたドライブ力。コンパクトなスペースでロック、ジャズをしっかり鳴らしたい方にもオススメです。
以上、小型で万能なQUADのアンプを紹介させていただきました。

デザイン的には派手ではないので初見の方に人気がある方ではないですが一度音を聴けばその音色の優しさ、透明感、力強さを実感できると思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/fukuoka/171110/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html#c75

[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
44. 中川隆[-10310] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:46:09 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[43]

JBLの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
https://www.hifido.co.jp/?M=&LNG=J&G=1&KW=JBL
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c44
[近代史3] 日本人を憎む被差別同和部落出身者 2 _ 竹中平蔵 中川隆
34. 中川隆[-10309] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:50:41 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[45]

 「大阪都構想」とは、竹中平蔵のための金儲け特区 2020年11月01日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1297.html

 2020年11月1日、本日は、大阪都構想、住民投票が行われている。
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201101/k10012690561000.html

 「大阪都」構想というのは、維新側に言わせると、「大阪市と大阪府の二重行政の弊害をなくして、行政のムダを省こう」という主張なのだが、問題は、「行政のムダを省く」と主張している維新が、この世のものとも思えない、史上最悪のムダである大阪バクチ都市化を「成長戦略」と謳って推進していることだ。
 この背後には、維新の会を生み出した竹中平蔵の思惑がある。

 竹中平蔵と維新の利権は、関西国際空港と、水道民営化、IRカジノ構想、淡路島再開発問題に集中している。
 国が3兆円近い資金を出資した関西国際空港を、フランス資本、バンシとオリックスに売り飛ばし、両者は、空港から得る利益を独り占めし、濡れ手に粟のボロ儲けを続けている。これには、竹中平蔵の子飼いといわれた福田隆之補佐官による直接の政治的関与がある。
 https://www.news-postseven.com/archives/20190112_845392.html?DETAIL

 竹中平蔵は利益相反であるオリックスの取締役であり、関西空港で巨額の儲けを手にしたと言われている。
  竹中平蔵のやり方は、国の金を引き出して事業を展開し、利益は全部自分が持ち去るパターンの「政商」と呼ばれた、五島慶太・萩原吉太郎・小佐野賢治らに酷似している。
 ただ竹中は、政治家と一定の距離を置いた、それまでの政商と異なり、自分自身が政治の表に立ち、政治権力を利用して、その利権を私物化するという、一段と悪質なものだった。

 手法として使われたのが「国家戦略特区」である。特区と名付けることで、それまでの国家によるさまざまな規制の網を一気に破って、自由自在に利権を謳歌することができた。例えば、加計学園獣医学部問題でも、この手法が使われたことを記憶されている方も多かろう。

 こんなにヤバかった!大阪カジノは都構想の深淵[山本太郎]
 https://www.youtube.com/watch?v=8Deyq0krB-4&ab_channel=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%82%92%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%82%8B%E5%8B%95%E7%94%BB

 「行政のムダを省き、小さな政府を」というのは、言わずと知れたフリードマン新自由主義の大看板だ。
 フリードマンは、「小さな政府」を推進し、行政による大企業の規制を排除して、自由に金儲けさせるというグローバルスタンダード(世界標準ルール)を提唱した。
 この思想を日本に持ち込んだのが中曽根康弘だが、実際に日本の行政に具現化したのが竹中平蔵である。

 竹中平蔵は、中曽根康弘の事実上の後継者として、三公社五現業の解体、民営化を進め、労働者を企業の奴隷として、権利を剥奪し、自由に首を切れるルンペンプロレタリアート(日雇い労働者)の身分に貶めた。
 現実に、2020年現在、実に4割の人々が正社員の身分を失い、不況になれば簡単に首を切られ、路頭に迷う立場に陥れられたのだ。

 もちろん、この「労働者の権利を剥奪することで資本家の利権を守る」というやり方も、フリードマン思想の十八番であった。
 竹中平蔵は、新自由主義による日本社会を具現化した最大の功労者であるとともに、その立場を利用して、うまい汁を吸い続けている「政商」の代表格である。

 今回、「大阪都構想」を担っている主体の「日本維新の会」というのは、事実上、竹中平蔵と橋下徹によって結成された政党である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%AE%E4%BC%9A_(2016-)

 上のリンクには、竹中の名前が出てこないが、これが竹中の要領のいいところで、維新が推進してきた関西空港と淡路島再開発の一番美味しい汁を、表に出ない場所で吸い続けてきたのが竹中平蔵であるというのは、もはや説明の必要もないほど、誰でも知っている。
 https://www.youtube.com/watch?v=I3hiFmdgu2U&ab_channel=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE%E6%9C%A8%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%BB%92%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 https://www.youtube.com/watch?v=l05DVHQejPM&ab_channel=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE%E6%9C%A8%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%BB%92%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 http://clear-advance.jp/%E8%A6%8F%E5%88%B6%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%AE%E9%97%87%EF%BC%88%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF%EF%BC%89-1446.html

 竹中平蔵が、大阪都構想のなかで、巨大な利権を得ている指摘されているのは、@関西国際空港問題 A淡路島再開発問題 Bカジノ設置問題 C水道民営化問題、その他である。
 これは、あまりにも広大で深刻な問題を孕んでいるので、これからも具体的に書き続ける必要がある。

 今回、大阪都構想問題が、どれほど凄まじい欺瞞に満ちているかは、山本太郎が街宣で分かりやすく説明してくれている。
 大阪都構想の新の狙いは行政合理化などではなく、統一の名の下に地方議会(大阪市議会)の基本的権利を奪って、IRカジノ構想への障害を取り除くことだと分かる。
 大阪都にすれば、維新が好き勝手にやりたい放題できるようになるのだ。

 あかん!都構想 山本太郎(れいわ新選組代表)大阪街宣 専門家が都構想の本質を解説!!
https://www.youtube.com/watch?v=tXAsvBcrbKo&ab_channel=%E3%82%8C%E3%81%84%E3%82%8F%E6%96%B0%E9%81%B8%E7%B5%84%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

https://www.youtube.com/watch?v=3ACO_4lC_cQ&ab_channel=777shiryu

 竹中平蔵=維新の会が構想していることは、関西空港問題のときから丸見えだった。
 http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/27077/00315048/shiryo3-3.pdf

 彼らは、関空と万博会場、IR施設、淡路島再開発を一体化して金儲けのネタにしたかったわけだ。おそらく、各施設と淡路島を結合する海上の道も構想されているだろう。
 だから、竹中平蔵は、淡路島にパソナの本社を移し、淡路島のあらゆる利権を買い占めているのだ。

 https://www.youtube.com/watch?v=Iatp15sf-LE&ab_channel=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE%E6%9C%A8%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%BB%92%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/423493

 https://www.youtube.com/watch?v=whheIH9eRyg&ab_channel=japan2010art

 これらの情報を元に、竹中平蔵が昨年のダボス会議で、日本代表として「グレートリセット」を推進すると発言していることから、2021年1月、目の前に迫ったダボス会議で、世界に宣言されるグレートリセット構想の中核である、「スーパーシティ=スマートシティ」が、淡路島に建設されることは、ほぼ確実と考えてよいだろう。
 http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2920/00095623/2-1.pdf

 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitycontents.html

 この計画が実現するなら、すでに淡路島の大半をタダ同然で買いあさってきた竹中平蔵にとって、空前の超絶的金づるになることは間違いない。
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitycontents.html

 おそらく、将来には、リニア新幹線も淡路島に接続する狙いがあるのだろう。
 このとき、大阪都に関係した利権については、維新が大阪都の権力を得ていれば、周辺自治体の意見を完全無視して強行することができるのだ。
 これを本日行われている大阪都住民投票で決定させようとしている。

 もちろん、大阪都に権力が集中して、周辺自治体の議会は、何一つ発言権も失われ、自治体予算も、すべて大阪都から乞食のようにお恵みいただく立場になるのだから、維新や竹中平蔵にとって、まさにやりたい放題の利権が転がり込んでくることになる。

 こんな大阪都実現の決め手が、本日の投票結果で定まるのだが、こればかりは、未だに橋下徹や竹中平蔵に欺されている人が多ければ、大阪都民奴隷化の運命が待ち構えている。

 私個人としては、気候変動問題から、これからは海抜700メートル以上に住むことになると考えているので、残念ながら大阪平野は人の住むのに適さない街になるのだから、広島・和歌山・奈良あたりの高所に移動することの方が重要だと思う。
 つまり、竹中平蔵と維新が手に入れる大阪平野と淡路島は、10年先には見捨てられた土地になると予想している。

 こればかりは、強欲の末路というしかないだろう。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1297.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/115.html#c34

[近代史02] 竹中平蔵物語 中川隆
120. 中川隆[-10308] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:51:17 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[46]

 「大阪都構想」とは、竹中平蔵のための金儲け特区 2020年11月01日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1297.html

 2020年11月1日、本日は、大阪都構想、住民投票が行われている。
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201101/k10012690561000.html

 「大阪都」構想というのは、維新側に言わせると、「大阪市と大阪府の二重行政の弊害をなくして、行政のムダを省こう」という主張なのだが、問題は、「行政のムダを省く」と主張している維新が、この世のものとも思えない、史上最悪のムダである大阪バクチ都市化を「成長戦略」と謳って推進していることだ。
 この背後には、維新の会を生み出した竹中平蔵の思惑がある。

 竹中平蔵と維新の利権は、関西国際空港と、水道民営化、IRカジノ構想、淡路島再開発問題に集中している。
 国が3兆円近い資金を出資した関西国際空港を、フランス資本、バンシとオリックスに売り飛ばし、両者は、空港から得る利益を独り占めし、濡れ手に粟のボロ儲けを続けている。これには、竹中平蔵の子飼いといわれた福田隆之補佐官による直接の政治的関与がある。
 https://www.news-postseven.com/archives/20190112_845392.html?DETAIL

 竹中平蔵は利益相反であるオリックスの取締役であり、関西空港で巨額の儲けを手にしたと言われている。
  竹中平蔵のやり方は、国の金を引き出して事業を展開し、利益は全部自分が持ち去るパターンの「政商」と呼ばれた、五島慶太・萩原吉太郎・小佐野賢治らに酷似している。
 ただ竹中は、政治家と一定の距離を置いた、それまでの政商と異なり、自分自身が政治の表に立ち、政治権力を利用して、その利権を私物化するという、一段と悪質なものだった。

 手法として使われたのが「国家戦略特区」である。特区と名付けることで、それまでの国家によるさまざまな規制の網を一気に破って、自由自在に利権を謳歌することができた。例えば、加計学園獣医学部問題でも、この手法が使われたことを記憶されている方も多かろう。

 こんなにヤバかった!大阪カジノは都構想の深淵[山本太郎]
 https://www.youtube.com/watch?v=8Deyq0krB-4&ab_channel=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%82%92%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%82%8B%E5%8B%95%E7%94%BB

 「行政のムダを省き、小さな政府を」というのは、言わずと知れたフリードマン新自由主義の大看板だ。
 フリードマンは、「小さな政府」を推進し、行政による大企業の規制を排除して、自由に金儲けさせるというグローバルスタンダード(世界標準ルール)を提唱した。
 この思想を日本に持ち込んだのが中曽根康弘だが、実際に日本の行政に具現化したのが竹中平蔵である。

 竹中平蔵は、中曽根康弘の事実上の後継者として、三公社五現業の解体、民営化を進め、労働者を企業の奴隷として、権利を剥奪し、自由に首を切れるルンペンプロレタリアート(日雇い労働者)の身分に貶めた。
 現実に、2020年現在、実に4割の人々が正社員の身分を失い、不況になれば簡単に首を切られ、路頭に迷う立場に陥れられたのだ。

 もちろん、この「労働者の権利を剥奪することで資本家の利権を守る」というやり方も、フリードマン思想の十八番であった。
 竹中平蔵は、新自由主義による日本社会を具現化した最大の功労者であるとともに、その立場を利用して、うまい汁を吸い続けている「政商」の代表格である。

 今回、「大阪都構想」を担っている主体の「日本維新の会」というのは、事実上、竹中平蔵と橋下徹によって結成された政党である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%AE%E4%BC%9A_(2016-)

 上のリンクには、竹中の名前が出てこないが、これが竹中の要領のいいところで、維新が推進してきた関西空港と淡路島再開発の一番美味しい汁を、表に出ない場所で吸い続けてきたのが竹中平蔵であるというのは、もはや説明の必要もないほど、誰でも知っている。
 https://www.youtube.com/watch?v=I3hiFmdgu2U&ab_channel=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE%E6%9C%A8%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%BB%92%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 https://www.youtube.com/watch?v=l05DVHQejPM&ab_channel=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE%E6%9C%A8%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%BB%92%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 http://clear-advance.jp/%E8%A6%8F%E5%88%B6%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%AE%E9%97%87%EF%BC%88%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF%EF%BC%89-1446.html

 竹中平蔵が、大阪都構想のなかで、巨大な利権を得ている指摘されているのは、@関西国際空港問題 A淡路島再開発問題 Bカジノ設置問題 C水道民営化問題、その他である。
 これは、あまりにも広大で深刻な問題を孕んでいるので、これからも具体的に書き続ける必要がある。

 今回、大阪都構想問題が、どれほど凄まじい欺瞞に満ちているかは、山本太郎が街宣で分かりやすく説明してくれている。
 大阪都構想の新の狙いは行政合理化などではなく、統一の名の下に地方議会(大阪市議会)の基本的権利を奪って、IRカジノ構想への障害を取り除くことだと分かる。
 大阪都にすれば、維新が好き勝手にやりたい放題できるようになるのだ。

 あかん!都構想 山本太郎(れいわ新選組代表)大阪街宣 専門家が都構想の本質を解説!!
https://www.youtube.com/watch?v=tXAsvBcrbKo&ab_channel=%E3%82%8C%E3%81%84%E3%82%8F%E6%96%B0%E9%81%B8%E7%B5%84%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

https://www.youtube.com/watch?v=3ACO_4lC_cQ&ab_channel=777shiryu

 竹中平蔵=維新の会が構想していることは、関西空港問題のときから丸見えだった。
 http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/27077/00315048/shiryo3-3.pdf

 彼らは、関空と万博会場、IR施設、淡路島再開発を一体化して金儲けのネタにしたかったわけだ。おそらく、各施設と淡路島を結合する海上の道も構想されているだろう。
 だから、竹中平蔵は、淡路島にパソナの本社を移し、淡路島のあらゆる利権を買い占めているのだ。

 https://www.youtube.com/watch?v=Iatp15sf-LE&ab_channel=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE%E6%9C%A8%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%BB%92%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/423493

 https://www.youtube.com/watch?v=whheIH9eRyg&ab_channel=japan2010art

 これらの情報を元に、竹中平蔵が昨年のダボス会議で、日本代表として「グレートリセット」を推進すると発言していることから、2021年1月、目の前に迫ったダボス会議で、世界に宣言されるグレートリセット構想の中核である、「スーパーシティ=スマートシティ」が、淡路島に建設されることは、ほぼ確実と考えてよいだろう。
 http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2920/00095623/2-1.pdf

 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitycontents.html

 この計画が実現するなら、すでに淡路島の大半をタダ同然で買いあさってきた竹中平蔵にとって、空前の超絶的金づるになることは間違いない。
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitycontents.html

 おそらく、将来には、リニア新幹線も淡路島に接続する狙いがあるのだろう。
 このとき、大阪都に関係した利権については、維新が大阪都の権力を得ていれば、周辺自治体の意見を完全無視して強行することができるのだ。
 これを本日行われている大阪都住民投票で決定させようとしている。

 もちろん、大阪都に権力が集中して、周辺自治体の議会は、何一つ発言権も失われ、自治体予算も、すべて大阪都から乞食のようにお恵みいただく立場になるのだから、維新や竹中平蔵にとって、まさにやりたい放題の利権が転がり込んでくることになる。

 こんな大阪都実現の決め手が、本日の投票結果で定まるのだが、こればかりは、未だに橋下徹や竹中平蔵に欺されている人が多ければ、大阪都民奴隷化の運命が待ち構えている。

 私個人としては、気候変動問題から、これからは海抜700メートル以上に住むことになると考えているので、残念ながら大阪平野は人の住むのに適さない街になるのだから、広島・和歌山・奈良あたりの高所に移動することの方が重要だと思う。
 つまり、竹中平蔵と維新が手に入れる大阪平野と淡路島は、10年先には見捨てられた土地になると予想している。

 こればかりは、強欲の末路というしかないだろう。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1297.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/301.html#c120

[番外地8] 現代日本人のYHg-D は YHg-D1a2a1で 縄文人のYHg-D1a2a1 ではないから、別民族
現代日本人のYHg-D は YHg-D1a2a1で 縄文人のYHg-D1a2a1 ではないから、別民族だよ:
縄文人と現代日本人の核DNA分析の結果
 本論文は、日本からは、紀元前3500〜紀元前1500年頃となる縄文時代の狩猟採集民7人のゲノムデータを報告します。
7人の「縄文人」は、紀元前1500〜紀元前1000年頃となる北海道の礼文島の船泊遺跡の1人と、紀元前3500〜紀元前2000年頃となる千葉市の六通貝塚の6人です。
船泊遺跡の方は、高品質なゲノム配列が得られている女性個体ではなく、男性個体が分析対象となっており、この男性個体はmtHg-N9b1で、YHgは以前D1a2a2b(旧D1b2b)と報告されていましたが(関連記事)、今回はDとのみ報告されています。

六通貝塚の6人のmtHgはいずれもN9bで、さらに詳細に分類されている3人のうち2人がN9b1、1人がN9b2aです。六通貝塚の6人のうち3人が男性で、YHgはD1a2a1c1(旧D1b1c1)です。

現代日本人のYHg-Dのうち多数派はYHg-D1a2a1(旧D1b1)ですが、これまで「縄文人」で詳細に確認されていたのは現代日本人では少数派のYHg- D1a2a2(旧D1b2)のみでした。

これは「縄文人」としては初めて確認されたYHg-D1a2a1の事例になると思います。

これまで、「縄文人」ではYHg-D1a2a1が確認されておらず、YHg- D1a2a2のみだったので、YHg-D1a2a1が弥生時代以降に日本列島に到来した可能性も想定していたのですが(関連記事)、これでYHg-D1a2aが「縄文人」由来である可能性はやはり高い、と言えそうです。
https://sicambre.at.webry.info/202004/article_41.html

つまり、半島の縄文人は東日本縄文人 YHg- D1a2a2 ではなく YHg-D1a2a1 です。
おそらく鬼界カルデラの大噴火で韓国に移住した九州の縄文人の遺伝子が YHg-D1a2a1 だったんですね。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/592.html

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
29. 中川隆[-10307] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:16:42 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[49]
岩崎氏の「ランシングの死」推論 2020-06-03
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12601412070.html


段ボールに入ったままの古いジャズ、オーディオ雑誌を整理して出てきたもの。
故・岩崎千明氏が雑誌に執筆されたエッセイ、評論集。


先日、D120(E-120)や、2130の事を書いていた折にこの本の事を思い出し、
ダンボールの箱から引っ張り出してみた。
1976年「ジャズランド」(廃刊)という雑誌に定期連載されていた
エッセイの中に、「ジェームズ・バロー・ランシングの死」というタイトルの
一文を思い出した。

パイオニア / HPM-100

その中で、パイオニアのブックシェルフ・SPの広告にロカンシーの姿が。
JBLの中期以降を牽引してきたスピーカー・エンジニアのロカンシーが
後年、パイオニアに顧問として招聘された際に設計したブックシェルフの
ウーハーが、JBLのD-123と酷似していると・・。

D-123は彼の設計であり、同じ口径でランシングの設計したD-131と

社内で両者は比較・検討され性能的にもD-131を上回ったD-123の出現に

誇り高きエンジニアとしての敗北感を味わい、

自殺の原因となったのではなかろうかと、推理されていたのだった。

D-123はLE-15Aと同様に、B・ロカンシーの設計である。
(ただD-123の原型はウエスタンではないかと思っている。
当時、新進気鋭のロカンシーがウエスタンに社外スタッフとして
関わっていてもおかしくない。)

D-123は薄型のエキステンド・レンジのドライバーで、
用途はスタジオや、狭い部屋などの壁に埋め込んで使うウォール・スピーカー。
ゆえにコーンの頂角も扁平のように浅く、ドライバーそのものの奥行きも
異様に浅い。
高域に有利とされたコルゲーション付の薄く軽いコーンで、レンジは広く
ローもハイもD-131に比較すれば、ワイドレンジである。
低域も豊かで小さな箱でも低音不足を感じない。
D-131を聴いた後だと、音は柔らかくて聴きやすく
ソースはあらゆるジャンルをそつなくこなす優等生的なサウンド。
D-131や後年のE120のような鋭敏な立ち上がりはないが、
そうした分、一般ユーザーへの配慮がなされている。
アンプをや部屋を選ばないところも魅力。

有名な4311の低域ドライバーは、
このD-123にランサプラスという質量を調整する塗布材を
コーティングしウーハー仕様にしたものである。
そのせいで、低域が遅くなってしまったわけだ。


前置きが長くなったが、岩崎氏の推理雑誌の読者向けとしては

興味深いものがあるが、残念ながら、正しくない。

D-131 vs D-123 という比較で行けば勝負にならないし、用途が違う。
かたやD-131が4番打者なら、D-123は守備もうまい代打中心のアベレージヒッター。

D-123はコストを抑えられ商品としても魅力だが、
ランシングの追求してきた理想とはベクトルが異なる。
これからやってくる大量生産と営利を鑑みれば
大衆向け商品として魅力的だ。

しかしであるD-123の出現にショックを受けたランシングが
自殺したという無茶な推論は残念ながら的外れである。
ランシングの自殺は経営難によるもので、
自殺後に保険金が支払われ会社は存続しその後の隆盛へと
繋がっていくのである。
そもそも誰が見たって、純粋にD-123がD-131より優れているとは思わない。

ただし、D-123がJBLを代表する、単体ドライバーとしては傑出してはいない
(特にJBLとして)が、けっして悪いスピーカーではない。
それは言っておきたい。
最初にJBLの単体ユニットを手にするなら入門用としても、
お薦めのスピーカーだ。
(ヴォイスコイルを飛ばさぬよう大入力さえ気をつければ。)

ちなみに、D-131はフィクスドタイプエッジのままで早くに生産を終了する。
そして残念なことに、現存するD-131(古いフィクスド D-130も同様に)は、
エッジ部分とコーン紙が経年劣化でパリパリと破れる寸前のものが
多く、程度の良いものはまず入手不可能。
その後継機はクロスの2山のロールエッジ化された、
ギターアンプで大好きな、件のD-120とプロ用ラインアップの
2130、E-120と発展していく。
E-120はコンサート会場などで広く使われていた最終後継機種だ。

こうしてランシング自殺の謎に関して
岩崎千明氏の生前の推察は、話題としては興味をそそられるものの、
残念ながら推理そのもの自体は、正しくない。

最初に立ち上げた会社としてレジェンドとなった、
経営悪化のランシング・マニュファクチャリング時代は
その後をウエスタン〜アルテックが負債の面倒を見た当時とは状況が異なる。
ランシング・マニュファクチャリング社を吸収合併し、
自身が副社長を勤めた、そのアルテック・ランシング社を飛び出したランシングが
アルテックに泣きつくわけにはいかなかった。
いわば四面楚歌の状況であったであろうことは容易に想像がつく。

ゆえにランシング自殺の原因については、自殺はあくまで経営上の問題であろう。
当時の資料を読み漁ってみたが、たぶん多大なる累積欠損、買掛金の遅延などの多重債務、
資金繰りは相当にきつかったと推察される。

先にも書いたが、その自殺の結果、保険金と残された役員のビル・トーマスの卓越した

経営手腕でよみがえり、JBLはファンに愛される歴史的メーカーの礎を築いていく。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12601412070.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c29

[リバイバル3] JBL D130 中川隆
31. 中川隆[-10306] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:58:03 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[52]

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1101.html#c31
[リバイバル3] どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
15. 中川隆[-10305] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:58:44 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[53]

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/944.html#c15
[リバイバル3] JBL Project K2/S9500 中川隆
11. 中川隆[-10304] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:59:18 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[54]

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1096.html#c11
[リバイバル3] JBL ハーツフィールド レプリカ 中川隆
28. 中川隆[-10303] koaQ7Jey 2020年11月01日 20:59:49 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[55]

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html#c28
[リバイバル3] JBL パラゴン レプリカ 中川隆
45. 中川隆[-10302] koaQ7Jey 2020年11月01日 21:00:50 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[56]

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか
長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html#c45
[リバイバル3] JBLのスピーカーは湿気に極端に弱い

JBLのスピーカーは湿気に極端に弱い


JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1104.html

[リバイバル3] JBLのスピーカーは湿気に極端に弱い 中川隆
1. 中川隆[-10301] koaQ7Jey 2020年11月01日 21:09:51 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[57]


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1104.html#c1
[近代史4] JBL のスピーカーは買ってはいけない 中川隆
12. 中川隆[-10300] koaQ7Jey 2020年11月01日 21:12:55 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[59]
ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html

JBLのスピーカーは湿気に極端に弱い
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1104.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/493.html#c12

[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
31. 中川隆[-10299] koaQ7Jey 2020年11月01日 21:13:33 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[60]
ジェームス・B・ランシング(James Bullough Lansing、1902〜1949) が設計したスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1103.html

JBLのスピーカーは湿気に極端に弱い
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1104.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/109.html#c31

[番外地8] 最新の核DNA解析で ・アイヌは縄文人の直系の子孫
最新の核DNA解析で
・アイヌは縄文人の直系の子孫
・日本人は半島の無文土器人の直系の子孫
だというのが証明されています。

縄文語はアイヌ語
日本語は半島の無文土器人の言葉
皇室が平安時代まで使っていたのは百済語

というのがわかってきたんですね。

日本語は chousen 無文土器文化人の話していた言葉だった
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/geo/1596586891/l50

最新の縄文人ゲノム解析で、本州縄文人はアイヌのクラスターに含まれた。この結果は北海道縄文人の全ゲノム解析と一致し、アイヌ民族が日本列島の住人として最も古い系統であると同時に東ユーラシア人の創始集団の直接の子孫の1つであることを示している。

2020/08/25 縄文人ゲノム解析から見えてきた東ユーラシアの人類史
覚張 隆史(金沢大学人間社会研究域附属 国際文化資源学研究センター 助教)
太田 博樹(生物科学専攻 教授)
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/6987/

考古学「日本の先住民はアイヌ」
縄文人骨の特徴は、弥生時代に入り本州で失われていった。その一方で、北海道ではオホーツク文化の進入にもかかわらず近代まで維持された
https://www.sapmed.ac.jp/medm/7-30.html

言語学「日本の先住民はアイヌ」
東北北部にアイヌ語地名が多くのこっており、また北海道と同じ遺物が出る以上、東北地方にアイヌ語を話す人聞が居住していたことは否定出来ず、「蝦夷もある時代まではアイヌ語を使用していた」という考えを表明する
http://id.nii.ac.jp/1204/00000541/

・倭国大乱 → 畿内の縄文勢力を抹殺
・ヤマトタケルの東征 → 関東の縄文勢力を抹殺
・坂上田村麻呂の蝦夷征伐 → 東北の縄文勢力を抹殺
・北海道への和人大量入植 → 最後の縄文勢力を民族 jyouka

が、大まかな流れです。 今の日本で生き残っている縄文人はアイヌ人、琉球人、douwa buraku 民だけです。
douwa buraku 民は日本人との結婚を禁じられていたので純血のままです。

そもそも縄文人は日本全体で僅か10万人、西日本はほぼ無人、しかも山奥にしか住んでいなかったので日本人と混血なんかしないのですね。

遺伝学は日進月歩なので去年の知識でも現在ではもう通用しません。
林原チャンネルやチャンネル桜に出る自称アイヌ専門家の知識は10年は古いんですね。
そもそもチャンネル桜に出演している美術史家、土木技術者、経済評論家、元政治家や普通のお医者さんに遺伝学の専門知識が有る訳ないですね。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/593.html

[近代史5] トランプはユダヤのエージェントでキリスト教原理主義のネオコンだった 中川隆
37. 中川隆[-10298] koaQ7Jey 2020年11月02日 01:16:10 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[66]


2020.11.02
シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011020000/


 アメリカの次期大統領は11月3日の投票で決まる。事前の世論調査では民主党候補のジョー・バイデンが共和党候補で現職のドナルド・トランプを8%ほどリードしていることになっているのだが、ドキュメンタリー映画を製作している民主党支持者のマイケル・ムーアは8月30日、トランプが勝ちそうだとしていた。2016年の選挙と同じことが起こる可能性があるというわけだ。有力メディアを操る支配システムへの不信感から調査に対し、本音を言わない人が増えているという。

 ムーアがトランプが勝つ可能性があると指摘した直前の8月11日、バイデンは副大統領候補としてカマラ・ハリスを選んでいる。ハリスはカリフォルニア州のオークランド生まれ。父親はジャマイカ出身で、スタンフォード大学で経済学の教授をしていた人物。母親はインドからアメリカへ移り住んだのだが、生家はバラモン階級、つまりカーストの最上位に属し、インド政府高官を輩出している。インドのデリー大学を出た後、アメリカではカリフォルニア大学バークレー校で栄養学と内分泌学で博士号を取得した。カリフォルニア大学で夫妻は知り合っている。彼女は同大学の動物学科の癌研究所で研究を続け、落ちに乳癌大統領特別委員会に加わった。

 それに対し、カマラ・ハリスは法律の世界へ進む。2004年1月から11年1月までサンフランシスコ第27地区検事を、また11年1月から17年1月までカリフォルニア州司法長官を務めたのだが、エリート一家の出身ということもあり、社会的な弱者には厳しかった。その当時のことを民主党の大統領候補者選びに参加していた。タルシ・ガッバード下院議員に批判されている。

 州司法長官時代のカマラは人びとを刑務所へ入れることに熱心で、不登校の子どもの親も刑務所へ送り込んでいたが、それ以上に批判されているのはケビン・クーパーという死刑囚に対する姿勢だ。

 この人物は1983年に引き起こされた殺人事件で有罪となり、2004年2月10日に死刑が執行されることになっていた。逮捕されたときから彼は無罪を主張、DNAの検査をするように嘆願していたが、検事時代も州司法長官時代もカマラは拒否している。主張を変えたのは大統領選挙が視野に入り始めた2018年である。こうした経歴のカマラを副大統領候補に選んだことから、バイデン、あるいは民主党の幹部は大統領選挙で敗北する道を選んだのではないかと勘ぐる人がいた。

 バイデンにしろトランプにしろ、アメリカで大統領の有力候補はイスラエルを盲目的に支持している。議員の大半も同じだ。ただ、詳しく見ていくと違いはある。ヒラリー・クリントンもそうだったが、民主党は金融資本と結びついたネオコンとの関係が深い。ヒラリーとの関係が電子メールで明らかになった投機家のジョージ・ソロスはハンガリー系ユダヤ人で、そうした強大な金融資本のネットワークに属し、ソ連/ロシアを制圧するために活動してきた。

 それに対し、トランプのスポンサーとして有名なシェルドン・アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と緊密な関係にあるウクライナ系ユダヤ人。1988年、55歳の時にカジノの世界へ入り、ラスベガス・サンズの会長兼CEOを務め、ラスベガスのほか、ペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営している。​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと主張するような人物​でもある。

 その2013年にアデルソンは来日、自民党幹事長代行だった細田博之に対して東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明、議員たちは動き出した。利権のに臭いを嗅ぎ取ったのだろう。

 そして自民党などは2013年末にカジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための法案を国会に提出、14年2月にアデルソンは日本へ100億ドルを投資したいと語ったと伝えられている。

 ところが日本側の動きが鈍いとアデルソンは感じたいようで、2014年5月に来日したイスラエルの​ベンヤミン・ネタニヤフ首相は日本政府の高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めた​という。この話はイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えたのだが、この記事をハーレツ紙はすぐに削除した。この記事が事実なら、犯罪になる可能性があるからだと見られている。

 2016年の選挙ではアデルソンをはじめとするユダヤ系の富豪が資金を出していたと言われているが、ここにきてトランプはネタニヤフ政権が望むような政策を次々に打ち出している。

 トランプはキリスト教系カルトからも支持されていた。マイク・ペンス副大統領やマイク・ポンペオ国務長官はキリスト教系カルトの信者。ブラックウォーター(XE、そしてアカデミへ名称変更)を創設したエリック・プリンスも信者仲間だ。プリンスの姉であるベッツィ・デボスはトランプ政権で教育長官を務め、夫のディック・デボスは「アムウェイ」の創設者として知られている。

 前回の大統領選挙の場合、2015年の段階ではヒラリー・クリントンの当選が内定していたと言われている。そうした流れに変化が生じたと見られるようになったのは2016年2月10日。​ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問​、ウラジミル・プーチン大統領と会談したのだ。22日にはシリアにほいて停戦で合意している。

 バラク・オバマやヒラリーはロシアとの関係を破壊、軍事的な緊張を高めていた。その流れの中、オバマ政権のネオコンはウクライナの合法政権を2014年2月にネオ・ナチを使ったクーデターで倒している。同じ年の9月から12月にかけて、香港では「佔領行動(雨傘運動)」を展開して中国を揺さぶっている。香港ではCIAがイギリスの情報機関MI6と連携、法輪功というカルトが手先として使われていた。

 法輪功が出現したのは1992年。その教義は仏教と道教を合体したものだとされているが、創始者の劉振営はキリスト教系カルトの信者で、「エルサレムへ戻ろう」という運動を行っている。つまりシオニスト。

 この団体は反コミュニズムでも有名で、アメリカの支配層はその点を評価。アメリカの政府機関であるUSAGM(米国グローバル・メディア庁)から法輪功へ資金が流れているのもそのためだろう。法輪功はイギリスのフィリップ王子を含むグループとつながりがあると言われ、ユーゴスラビアへの先制攻撃をビル・クリントン政権の国務長官として推進したマデリン・オルブライトからも支援されている。

 オバマ政権はこうした工作でロシアや中国を脅すつもりだったのだろうが、本性を現したアメリカにロシアと中国は警戒を強め、互いに接近していく。その後、両国はパイプライン、道路、鉄道などの建設で結びつきを強め、戦略的な同盟関係に入った。

 ロシアと中国を分断、あわよくば対立を煽って戦わせようとしていた人びとにとってネオコンの戦術は好ましいものではなかったはず。キッシンジャーのロシア訪問やトランプの台頭はそうしたことの反映だろう。

 そこでトランプはロシアとの関係修復を訴え、ロシアと中国との接近にブレーキをかけようとしたのだろう。そのトランプが安全保障の責任者に据えたのがマイケル・フリン元DIA局長。

 ​フリンが局長だった2012年8月にDIAはオバマ大統領に対し、シリア情勢に関する報告書を提出​、その中でシリアの反政府軍はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だと指摘、戦闘集団の名称としてアル・カイダ系のアル・ヌスラ(AQI)を挙げている。アル・ヌスラの主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団。オバマ大統領が言うような穏健派はシリアに存在しないと警告したのだ。

 また、そうしたオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告していた。その警告は2014年に入ってダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)という形で出現した。そうした中、2014年8月にフリンは解任されている。

 そのフリンをトランプは国家安全保障補佐官にしたのだが、CIA、軍の強硬派、そして有力メディアに攻撃され、2017年2月13日に解任されている。この時点でトランプはネオコンに妥協、あるいは屈服した。今回の大統領選挙でバイデンとトランプ、どちらが勝っても期待はできない。問題はアメリカを中心とする支配システムに対抗できる勢力が育つかどうかだ。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011020000/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/133.html#c37

[番外地8] シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙

シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙
 バイデンにしろトランプにしろ、アメリカで大統領の有力候補はイスラエルを盲目的に支持している。議員の大半も同じだ。ただ、詳しく見ていくと違いはある。ヒラリー・クリントンもそうだったが、民主党は金融資本と結びついたネオコンとの関係が深い。ヒラリーとの関係が電子メールで明らかになった投機家のジョージ・ソロスはハンガリー系ユダヤ人で、そうした強大な金融資本のネットワークに属し、ソ連/ロシアを制圧するために活動してきた。

 それに対し、トランプのスポンサーとして有名なシェルドン・アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と緊密な関係にあるウクライナ系ユダヤ人。1988年、55歳の時にカジノの世界へ入り、ラスベガス・サンズの会長兼CEOを務め、ラスベガスのほか、ペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営している。​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと主張するような人物​でもある。

 その2013年にアデルソンは来日、自民党幹事長代行だった細田博之に対して東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明、議員たちは動き出した。利権のに臭いを嗅ぎ取ったのだろう。

 そして自民党などは2013年末にカジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための法案を国会に提出、14年2月にアデルソンは日本へ100億ドルを投資したいと語ったと伝えられている。

 ところが日本側の動きが鈍いとアデルソンは感じたいようで、2014年5月に来日したイスラエルの​ベンヤミン・ネタニヤフ首相は日本政府の高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めた​という。この話はイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えたのだが、この記事をハーレツ紙はすぐに削除した。この記事が事実なら、犯罪になる可能性があるからだと見られている。

 2016年の選挙ではアデルソンをはじめとするユダヤ系の富豪が資金を出していたと言われているが、ここにきてトランプはネタニヤフ政権が望むような政策を次々に打ち出している。

 トランプはキリスト教系カルトからも支持されていた。マイク・ペンス副大統領やマイク・ポンペオ国務長官はキリスト教系カルトの信者。ブラックウォーター(XE、そしてアカデミへ名称変更)を創設したエリック・プリンスも信者仲間だ。プリンスの姉であるベッツィ・デボスはトランプ政権で教育長官を務め、夫のディック・デボスは「アムウェイ」の創設者として知られている。

 前回の大統領選挙の場合、2015年の段階ではヒラリー・クリントンの当選が内定していたと言われている。そうした流れに変化が生じたと見られるようになったのは2016年2月10日。​ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問​、ウラジミル・プーチン大統領と会談したのだ。22日にはシリアにほいて停戦で合意している。

 バラク・オバマやヒラリーはロシアとの関係を破壊、軍事的な緊張を高めていた。その流れの中、オバマ政権のネオコンはウクライナの合法政権を2014年2月にネオ・ナチを使ったクーデターで倒している。同じ年の9月から12月にかけて、香港では「佔領行動(雨傘運動)」を展開して中国を揺さぶっている。香港ではCIAがイギリスの情報機関MI6と連携、法輪功というカルトが手先として使われていた。

 法輪功が出現したのは1992年。その教義は仏教と道教を合体したものだとされているが、創始者の劉振営はキリスト教系カルトの信者で、「エルサレムへ戻ろう」という運動を行っている。つまりシオニスト。

 この団体は反コミュニズムでも有名で、アメリカの支配層はその点を評価。アメリカの政府機関であるUSAGM(米国グローバル・メディア庁)から法輪功へ資金が流れているのもそのためだろう。法輪功はイギリスのフィリップ王子を含むグループとつながりがあると言われ、ユーゴスラビアへの先制攻撃をビル・クリントン政権の国務長官として推進したマデリン・オルブライトからも支援されている。

 オバマ政権はこうした工作でロシアや中国を脅すつもりだったのだろうが、本性を現したアメリカにロシアと中国は警戒を強め、互いに接近していく。その後、両国はパイプライン、道路、鉄道などの建設で結びつきを強め、戦略的な同盟関係に入った。

 ロシアと中国を分断、あわよくば対立を煽って戦わせようとしていた人びとにとってネオコンの戦術は好ましいものではなかったはず。キッシンジャーのロシア訪問やトランプの台頭はそうしたことの反映だろう。

 そこでトランプはロシアとの関係修復を訴え、ロシアと中国との接近にブレーキをかけようとしたのだろう。そのトランプが安全保障の責任者に据えたのがマイケル・フリン元DIA局長。

 ​フリンが局長だった2012年8月にDIAはオバマ大統領に対し、シリア情勢に関する報告書を提出​、その中でシリアの反政府軍はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だと指摘、戦闘集団の名称としてアル・カイダ系のアル・ヌスラ(AQI)を挙げている。アル・ヌスラの主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団。オバマ大統領が言うような穏健派はシリアに存在しないと警告したのだ。

 また、そうしたオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告していた。その警告は2014年に入ってダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)という形で出現した。そうした中、2014年8月にフリンは解任されている。

 そのフリンをトランプは国家安全保障補佐官にしたのだが、CIA、軍の強硬派、そして有力メディアに攻撃され、2017年2月13日に解任されている。この時点でトランプはネオコンに妥協、あるいは屈服した。今回の大統領選挙でバイデンとトランプ、どちらが勝っても期待はできない。問題はアメリカを中心とする支配システムに対抗できる勢力が育つかどうかだ。


http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/594.html

[番外地8] シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙 中川隆
1. 中川隆[-10297] koaQ7Jey 2020年11月02日 01:33:36 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[67]
シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙
 バイデンにしろトランプにしろ、アメリカで大統領の有力候補はイスラエルを盲目的に支持している。議員の大半も同じだ。ただ、詳しく見ていくと違いはある。ヒラリー・クリントンもそうだったが、民主党は金融資本と結びついたネオコンとの関係が深い。ヒラリーとの関係が電子メールで明らかになった投機家のジョージ・ソロスはハンガリー系ユダヤ人で、そうした強大な金融資本のネットワークに属し、ソ連/ロシアを制圧するために活動してきた。

 それに対し、トランプのスポンサーとして有名なシェルドン・アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と緊密な関係にあるウクライナ系ユダヤ人。1988年、55歳の時にカジノの世界へ入り、ラスベガス・サンズの会長兼CEOを務め、ラスベガスのほか、ペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営している。​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと主張するような人物​でもある。

 その2013年にアデルソンは来日、自民党幹事長代行だった細田博之に対して東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明、議員たちは動き出した。利権のに臭いを嗅ぎ取ったのだろう。

 そして自民党などは2013年末にカジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための法案を国会に提出、14年2月にアデルソンは日本へ100億ドルを投資したいと語ったと伝えられている。

 ところが日本側の動きが鈍いとアデルソンは感じたいようで、2014年5月に来日したイスラエルの​ベンヤミン・ネタニヤフ首相は日本政府の高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めた​という。この話はイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えたのだが、この記事をハーレツ紙はすぐに削除した。この記事が事実なら、犯罪になる可能性があるからだと見られている。

 2016年の選挙ではアデルソンをはじめとするユダヤ系の富豪が資金を出していたと言われているが、ここにきてトランプはネタニヤフ政権が望むような政策を次々に打ち出している。

 トランプはキリスト教系カルトからも支持されていた。マイク・ペンス副大統領やマイク・ポンペオ国務長官はキリスト教系カルトの信者。ブラックウォーター(XE、そしてアカデミへ名称変更)を創設したエリック・プリンスも信者仲間だ。プリンスの姉であるベッツィ・デボスはトランプ政権で教育長官を務め、夫のディック・デボスは「アムウェイ」の創設者として知られている。

 前回の大統領選挙の場合、2015年の段階ではヒラリー・クリントンの当選が内定していたと言われている。そうした流れに変化が生じたと見られるようになったのは2016年2月10日。​ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問​、ウラジミル・プーチン大統領と会談したのだ。22日にはシリアにほいて停戦で合意している。

 バラク・オバマやヒラリーはロシアとの関係を破壊、軍事的な緊張を高めていた。その流れの中、オバマ政権のネオコンはウクライナの合法政権を2014年2月にネオ・ナチを使ったクーデターで倒している。同じ年の9月から12月にかけて、香港では「佔領行動(雨傘運動)」を展開して中国を揺さぶっている。香港ではCIAがイギリスの情報機関MI6と連携、法輪功というカルトが手先として使われていた。

 法輪功が出現したのは1992年。その教義は仏教と道教を合体したものだとされているが、創始者の劉振営はキリスト教系カルトの信者で、「エルサレムへ戻ろう」という運動を行っている。つまりシオニスト。

 この団体は反コミュニズムでも有名で、アメリカの支配層はその点を評価。アメリカの政府機関であるUSAGM(米国グローバル・メディア庁)から法輪功へ資金が流れているのもそのためだろう。法輪功はイギリスのフィリップ王子を含むグループとつながりがあると言われ、ユーゴスラビアへの先制攻撃をビル・クリントン政権の国務長官として推進したマデリン・オルブライトからも支援されている。

 オバマ政権はこうした工作でロシアや中国を脅すつもりだったのだろうが、本性を現したアメリカにロシアと中国は警戒を強め、互いに接近していく。その後、両国はパイプライン、道路、鉄道などの建設で結びつきを強め、戦略的な同盟関係に入った。

 ロシアと中国を分断、あわよくば対立を煽って戦わせようとしていた人びとにとってネオコンの戦術は好ましいものではなかったはず。キッシンジャーのロシア訪問やトランプの台頭はそうしたことの反映だろう。

 そこでトランプはロシアとの関係修復を訴え、ロシアと中国との接近にブレーキをかけようとしたのだろう。そのトランプが安全保障の責任者に据えたのがマイケル・フリン元DIA局長。

 ​フリンが局長だった2012年8月にDIAはオバマ大統領に対し、シリア情勢に関する報告書を提出​、その中でシリアの反政府軍はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だと指摘、戦闘集団の名称としてアル・カイダ系のアル・ヌスラ(AQI)を挙げている。アル・ヌスラの主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団。オバマ大統領が言うような穏健派はシリアに存在しないと警告したのだ。

 また、そうしたオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告していた。その警告は2014年に入ってダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)という形で出現した。そうした中、2014年8月にフリンは解任されている。

 そのフリンをトランプは国家安全保障補佐官にしたのだが、CIA、軍の強硬派、そして有力メディアに攻撃され、2017年2月13日に解任されている。この時点でトランプはネオコンに妥協、あるいは屈服した。今回の大統領選挙でバイデンとトランプ、どちらが勝っても期待はできない。問題はアメリカを中心とする支配システムに対抗できる勢力が育つかどうかだ。
_________
米国内ではトランプ大統領に解任されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がトランプの暴露本を出版する。

トランプ大統領は中国の習近平に大統領選への協力を依頼し、米国製農産物を大量に買うよう勧めた。


見返りにトランプは「ウイグル弾圧を見逃す」と言ったというが、これが事実ならトランプはナチス以下という事になる。

トランプは「ウイグル人は強制収容所に入れれば良い」と言い、実際に中国はそうしているしアメリカは『見逃して』いる。

アメリカは表向き中国の少数民族弾圧を非難しながら、裏では見逃すことで見返りを得ていた。


こうした行為はトランプだけではなく、”人道派”のクリントン大統領はチベット弾圧を見逃して経済協力した。

オバマもウイグルやチベットを見逃す見返りに中国と経済協力していたし、一皮剥けば同じ穴のムジナだ。

トランプ大統領もそうだった訳で、国際社会とはこの程度の人たちによって構成されている。


http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/594.html#c1

[番外地8] シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙 中川隆
2. 中川隆[-10296] koaQ7Jey 2020年11月02日 01:50:56 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[68]
シオニストの内部抗争にしか見えないアメリカの大統領選挙
 バイデンにしろトランプにしろ、アメリカで大統領の有力候補はイスラエルを盲目的に支持している。議員の大半も同じだ。ただ、詳しく見ていくと違いはある。ヒラリー・クリントンもそうだったが、民主党は金融資本と結びついたネオコンとの関係が深い。ヒラリーとの関係が電子メールで明らかになった投機家のジョージ・ソロスはハンガリー系ユダヤ人で、そうした強大な金融資本のネットワークに属し、ソ連/ロシアを制圧するために活動してきた。

 それに対し、トランプのスポンサーとして有名なシェルドン・アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と緊密な関係にあるウクライナ系ユダヤ人。1988年、55歳の時にカジノの世界へ入り、ラスベガス・サンズの会長兼CEOを務め、ラスベガスのほか、ペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営している。​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと主張するような人物​でもある。

 その2013年にアデルソンは来日、自民党幹事長代行だった細田博之に対して東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明、議員たちは動き出した。利権のに臭いを嗅ぎ取ったのだろう。

 そして自民党などは2013年末にカジノ解禁を含めた特定複合観光施設(IR)を整備するための法案を国会に提出、14年2月にアデルソンは日本へ100億ドルを投資したいと語ったと伝えられている。

 ところが日本側の動きが鈍いとアデルソンは感じたいようで、2014年5月に来日したイスラエルの​ベンヤミン・ネタニヤフ首相は日本政府の高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めた​という。この話はイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えたのだが、この記事をハーレツ紙はすぐに削除した。この記事が事実なら、犯罪になる可能性があるからだと見られている。

 2016年の選挙ではアデルソンをはじめとするユダヤ系の富豪が資金を出していたと言われているが、ここにきてトランプはネタニヤフ政権が望むような政策を次々に打ち出している。

 トランプはキリスト教系カルトからも支持されていた。マイク・ペンス副大統領やマイク・ポンペオ国務長官はキリスト教系カルトの信者。ブラックウォーター(XE、そしてアカデミへ名称変更)を創設したエリック・プリンスも信者仲間だ。プリンスの姉であるベッツィ・デボスはトランプ政権で教育長官を務め、夫のディック・デボスは「アムウェイ」の創設者として知られている。

 前回の大統領選挙の場合、2015年の段階ではヒラリー・クリントンの当選が内定していたと言われている。そうした流れに変化が生じたと見られるようになったのは2016年2月10日。​ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問​、ウラジミル・プーチン大統領と会談したのだ。22日にはシリアにほいて停戦で合意している。

 バラク・オバマやヒラリーはロシアとの関係を破壊、軍事的な緊張を高めていた。その流れの中、オバマ政権のネオコンはウクライナの合法政権を2014年2月にネオ・ナチを使ったクーデターで倒している。同じ年の9月から12月にかけて、香港では「佔領行動(雨傘運動)」を展開して中国を揺さぶっている。香港ではCIAがイギリスの情報機関MI6と連携、法輪功というカルトが手先として使われていた。

 法輪功が出現したのは1992年。その教義は仏教と道教を合体したものだとされているが、創始者の劉振営はキリスト教系カルトの信者で、「エルサレムへ戻ろう」という運動を行っている。つまりシオニスト。

 この団体は反コミュニズムでも有名で、アメリカの支配層はその点を評価。アメリカの政府機関であるUSAGM(米国グローバル・メディア庁)から法輪功へ資金が流れているのもそのためだろう。法輪功はイギリスのフィリップ王子を含むグループとつながりがあると言われ、ユーゴスラビアへの先制攻撃をビル・クリントン政権の国務長官として推進したマデリン・オルブライトからも支援されている。

 オバマ政権はこうした工作でロシアや中国を脅すつもりだったのだろうが、本性を現したアメリカにロシアと中国は警戒を強め、互いに接近していく。その後、両国はパイプライン、道路、鉄道などの建設で結びつきを強め、戦略的な同盟関係に入った。

 ロシアと中国を分断、あわよくば対立を煽って戦わせようとしていた人びとにとってネオコンの戦術は好ましいものではなかったはず。キッシンジャーのロシア訪問やトランプの台頭はそうしたことの反映だろう。

 そこでトランプはロシアとの関係修復を訴え、ロシアと中国との接近にブレーキをかけようとしたのだろう。そのトランプが安全保障の責任者に据えたのがマイケル・フリン元DIA局長。

 ​フリンが局長だった2012年8月にDIAはオバマ大統領に対し、シリア情勢に関する報告書を提出​、その中でシリアの反政府軍はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だと指摘、戦闘集団の名称としてアル・カイダ系のアル・ヌスラ(AQI)を挙げている。アル・ヌスラの主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団。オバマ大統領が言うような穏健派はシリアに存在しないと警告したのだ。

 また、そうしたオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告していた。その警告は2014年に入ってダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)という形で出現した。そうした中、2014年8月にフリンは解任されている。

 そのフリンをトランプは国家安全保障補佐官にしたのだが、CIA、軍の強硬派、そして有力メディアに攻撃され、2017年2月13日に解任されている。この時点でトランプはネオコンに妥協、あるいは屈服した。今回の大統領選挙でバイデンとトランプ、どちらが勝っても期待はできない。問題はアメリカを中心とする支配システムに対抗できる勢力が育つかどうかだ。
_________

米国内ではトランプ大統領に解任されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がトランプの暴露本を出版する。

トランプ大統領は中国の習近平に大統領選への協力を依頼し、米国製農産物を大量に買うよう勧めた。

見返りにトランプは「ウイグル弾圧を見逃す」と言ったというが、これが事実ならトランプはナチス以下という事になる。
トランプは「ウイグル人は強制収容所に入れれば良い」と言い、実際に中国はそうしているしアメリカは『見逃して』いる。
アメリカは表向き中国の少数民族弾圧を非難しながら、裏では見逃すことで見返りを得ていた。

こうした行為はトランプだけではなく、”人道派”のクリントン大統領はチベット弾圧を見逃して経済協力した。
オバマもウイグルやチベットを見逃す見返りに中国と経済協力していたし、一皮剥けば同じ穴のムジナだ。
トランプ大統領もそうだった訳で、国際社会とはこの程度の人たちによって構成されている。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/594.html#c2

[近代史4] スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い 中川隆
28. 中川隆[-10295] koaQ7Jey 2020年11月02日 02:22:42 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[69]
平面バッフルより良い音になるのは

>>20
ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

>>21
グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

伝説のデッカ デコラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html

伝説の ソナス ファベール ガルネリ・オマージュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/684.html

JBL ハーツフィールド レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1095.html

JBL パラゴン レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html

の様な楽器型スピーカーだけです:


JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
http://fukuroo3.com/

あれほど鳴らすのが難しいと言われ続け、どこで聞いても良い音で鳴っていたためしがなかったパラゴンが、私の場合は、我が家に到着した第一声で、恐ろしいほどの美声を放ったのだ。私は相当に驚き、我を忘れてうろたえるほどであった。

単にオーディオ的に良い音という低次元の話ではなくて、より根元的で、なんだか、その音は生々しくて妖艶に聞こえた。恐ろしくセクシーな音でもあったから、いたたまれないような気分にもさせられた。若い頃のハリウッド映画に、ウィンク一つで男を悩殺する、というフレーズがあったが、まさにそういう過激な音との出会いだった。

あまりに美しいブロンド美人を前にして、我を忘れ、出会った途端に悩殺ウィンクまでくらってしまい、とても音の姿を正視できない状態であったのだ。パラゴンの最初のウィンクで私はコロッと恋に落ちたのだった。単に良い音がしただけであれば、うろたえることなどなかったが、パラゴンのセクシーさに悩殺された私は、平静を失ったのだ。


ブロンド美人にも随分と格差があるものだと思う。最初のJBLとの出会いからすれば、もはや隔世の感がありました。JBLパラゴンは、それほど凄くて、恐ろしいほどの美女でした。

高貴なお姫様が、それも信じがたいほどの金髪グラマー美人が、何を思ったのか、気まぐれなのか、斜に構えたと思ったら、私に青い眼の悩殺ウィンクをしたのだ。

後に気付くことだが、パラゴンというスピーカーは、人を選ぶスピーカーだと思う。つまり、この時、私は選ばれたのだ。パラゴンを批評して

「これは姿は美しいが、音響的には失敗作」

という人達の場合は、最初の出会いで、パラゴンに選ばれることはないだろう。ドキドキやワクワクも無かろう。また、せっかく手に入れても、上手く鳴らせない多くのパラゴンオーナーも、パラゴンに嫌われた人達だと思う。

お姫様が相手に求める条件は、家柄も社会的地位も無関係だろう。なにせ姫自身が最高位だから、世の男どもは全員それ以下なんだろうし。資産や才能の有無も無関係だ。そして不思議なことに、部屋の大きさも無関係だと断言しておく。

ある評論家が、パラゴンは広くて立派な部屋が相応しいと言ったけれど、それはパラゴンと結婚しない人の言うことだ。そこそこの貴族階級か、お金持ちのお嬢さんなら、結婚相手に資産の有無やら、立派な邸宅を望むかもしれないが、そんなものに無頓着なほどまでに高貴なお姫様ともなれば、粗末な兎小屋住まいを面白がるのだ。

最初にパラゴンと組み合わせたパワーアンプはMC2300という巨大なマッキンのトランジスタ・パワーアンプで、グラマラスな音がするパワーアンプであった。だから、余計に悩殺度が高かったのだと思うけれど、私は最初から彼女のセクシーさにノックアウトされてしまった。その後の四半世紀を、パラゴン姫のしもべとして仕える事になったのは、むべなるかな・・であった。

パラゴンとの新婚当時も現在も、こうして我がボロ屋に鎮座ましましているパラゴン姫は、当初に比べて遥かに音も良くなったし、まだ先がありそうだ。

こうして、JBLパラゴンとの長い蜜月が始まった。パラゴン姫はこの世の中の、どんなスピーカーとも違う孤高のスピーカーでもあった。出会ったブロンド美人の中でも、JBLパラゴンは、他とは比較にならぬほど、凄味さえ帯びた美女であった。気難しい事もまた、最上級であったけれども、それはやむを得ない。

特有の低音ホーン泣きにしたところで、お姫様は生まれついてのグラマーなのだから、そのセクシーなお尻が問題と言われても、お姫様としては困るだけです。
ツィーターのコントロールが難しいというのも、生まれつき凄味のあるセクシーなオメメをしてらっしゃるのだから、今さら目つきが鋭いと言われても、お姫様が困るだけです。

JBLパラゴンと暮らして23年ほどになります。現在の音はどう変わったかというと、23年前と比べて迫力倍増に変貌しました。姿が大きくなった、という表現が相応しいでしょう。音場感が大きくなったのです。
セクシーな美しさも益々凄味を増していく一方で、しもべの私が、年々年老いてヨボヨボになっていくのに、姫君は年々美しさを増し、年々声が良くなっていくのです。なぜそうなるのかは解りませんが、JBLパラゴンは、箱鳴りを利用している楽器型スピーカーだからなのかもしれません。

あるいは、僅か1ワットで大音量になる高能率型スピーカーだからか。木製であるが故に乾燥も関係し、長い年月を鳴らしていることで音質向上が実現するのだろうか。近年の低能率型スピーカーでも同様の現象は起きるのだろうか?
木製のスピーカーではない近代スピーカーであれば、ひたすら劣化するだけと思えるのだが。

ヴァイオリンの名器も博物館に飾ったままでは、音が悪くなってしまうので、時々プロの演奏家に弾いてもらうようにしているそうだ。パラゴンも同様かと思う。

では、どれくらい鳴らし込めば良い音になるのかということですが、これは、皆さんの想像を越えて、長い年月を長時間鳴らさないといけないと、私の経験上から思います。というのは、私が早期リタイヤしてから、朝から夜まで毎日10時間以上鳴らすようになって、十年ほど経った頃に、急速に心地良く響くようになったからです。

勤めをしていた時期は、毎日聞いていても一日4〜5時間ほどが限度でした。この年代では、何年経っても、急速に音が良くなったとは感じなかったのです。リタイヤ後は12時間は鳴っている。そして、近年は、一時間程度の留守中なら、鳴らし続けていますから一日に15時間は鳴らし続けています。

ですから、一般の会社勤めの方々のように、帰宅後にパラゴンを鳴らして居る程度では、一生涯かかっても極上の音にはならないのかもしれない。鳴らすトータル時間で決まるのであれば、子供の時代が無理なら、孫の時代になってようやく、良い音になるのかもしれません。

でも、一日24時間の中での、絶対時間数が不足という事であれば、普通の使用状態では、永遠に良い音にならないという事も考えられます。

対策として、どこぞのオーディオ・マニアがやるように、留守中にエージングを早める目的でノイズ成分を出しっ放しにするような、姑息な手段は、パラゴンには無意味だと思います。博物館所蔵のヴァイオリンとて、機械で弓を動かすのではなく、プロの演奏家が高音から低音まで、まんべんなく音を響かせることによって、音色維持を図るのと同様に、オーナー自らがパラゴンと対峙して音を楽しみ、相思相愛という状況が最良と思います。

私はスピーカーは部屋と共に、呼吸するものだと考えています。
そんなことを言っても、仕事をしないでパラゴンを聞いていられないって?
でもね、相手のパラゴンは貴族のお姫様ですから、労働はしません。お姫様とお付き合いするのに必要なのは時間です。 高等遊民でないと、パラゴン姫には付き合いきれないということでしょう。
お金があれば、パラゴン姫の身体は得られても、愛を勝ち取れるわけもなし。姫君にとっては、オーナーの地位やら金持ちであることなど、なんの魅力にもならないのでしょうね。自分のお気に入りのオーナーが、自分と長時間一緒に遊んでくれるかどうかが、関心事なのでしょう。
23年間をJBLパラゴンと暮らして、様々な不可思議な体験をしたので、単なるオーディオ・スピーカーとは思えなくなっている。

パラゴンの中には魔物が住む。正気を失わせるものが棲み付いているように思いながら、毎日パラゴンが歌う声を聴いている。パラゴンの音にはそういう狂気を呼ぶものが存在する。

とにかく、伝説に彩られたスピーカーだけに不可思議な現象が有ると思っている。近年、クレル社のダゴスティーノ氏が完成させたLAT1というスピーカーは、メタルキャビネットで寸分の隙無く出来上がった工業製品だが、そのLAT1であれば私のパラゴンのような現象は起きないのではないかと推測する。超合金製の最新技術製品には、怪奇現象はおきそうもない。

第一、この手の新設計の高額スピーカーというのは、何処のメーカーでも当初は注目を浴びるが、長生きしない。数年すれば、直ぐに上位機種に置き換わって色褪せるのだ。

パラゴンは手作りの木工製工芸品と言える楽器型スピーカーですから、そのような最新工業製品的なスピーカーとは対極に位置する。JBLパラゴンくらいに完成されたスピーカーであれば、上位機種が発売されることもない。

最新型JBL K2 - S9800 は素晴らしい音がするけれど、エンクロージュアは人の憧れを誘うようなものではない。著名な評論家達は、ここら辺を物足りないと評している。物として人を魅了するには何かが足らないと言い、その顕著な実例としてあげられるのはパラゴンである。人を魅了するデザインというのは簡単には生まれない。

オペラ歌手が身体全体を使って歌い上げるように、パラゴンは全身を震わせて歌うスピーカーシステムなのだ。
http://fukuroo3.com/paragon55.html

パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表

パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、

「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ〜」

というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。

部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。

広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。

私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。

長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。

ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。

パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。

それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない


「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・

ウ、これは危ないな。

※そこまで過激にならなくても、フクロウさんのパラゴンのベストリスニングポジションを計ったら145センチだった。床面から耳の位置までの高さは90センチである。そんなに都合の良い椅子など存在しないから、家具作りが得意なフクロウさんの自作である。私の場合、自分にパラゴンを合わせる事は諦めて、私がパラゴンに合わせるようにしたのです。その結果が専用椅子作製となった訳だ。

なお、パラゴンを高いステージに乗せるというのはパラゴン使いなら誰でも考えつくのだが、私の場合は見事にパラゴン嬢にはねつけられた。素人の妻でさえ、台に乗せたら随分ひどい音になった、と言ったのだから、その酷さは並大抵のものではなかった。

よく喫茶店とか、公共の場等では台の上に乗せて鳴らしているパラゴンを写真で見るのだけれど、あの状態でマトモな音になっているのだろうかと不思議だ。店だから単なるBGM的な使い方でも良いのか?。

憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。

また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。

従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。

パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/511.html#c28

[番外地8] 明治天皇も昭和天皇も天皇家の血筋ではなかった
DNA鑑定しない限り皇位継承の正当性の議論は意味無いよ:
明治天皇も昭和天皇も天皇家の血筋ではなかった
故鬼塚英昭 氏 戦争はすべて八百長 『日本の真相』 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=eUIhcvcSmrA

熊毛郡田布施町 (00:00:21)
大室寅之佑 (00:03:48)
明治天皇の秘密 (00:03:55)
大正天皇には、子種がない(00:18:39)
西園寺八郎 (00:19:26)
昭和天皇の秘密 (00:21:34)
昭和天皇の父親は、西園寺八郎 (00:22:01)


鬼塚英昭さんは本を沢山書いていて、その結論をビデオで紹介しているんですね:

鬼塚英昭さんの著書
https://www.amazon.co.jp/%E9%AC%BC%E5%A1%9A-%E8%8B%B1%E6%98%AD/e/B004LVD7MC/ref=dp_byline_cont_book_1

こういう話もありますが、マスコミではタブーになっています:

世間の噂
皇室がDNA公開を厳禁し、死後は火葬にする事にした理由

秋篠宮文仁  
みなさんこんにちは 

もう皆さんお気づきでしょうが、僕は今上天皇の息子ではありません
(顔立ちを見てもらえば一目瞭然だと思います)
その事で、父や兄や妹から随分ひどい虐めを受けました。
僕の父親は一体誰なんでしょう?(母は頑として口を割りません)
皆さんも一緒に探してください

「万世一系」  秋篠宮様の種は誰ですか?  美智子妃殿下様
https://www.youtube.com/watch?v=E4g5y1qq4Tw

[不倫]の美智子 「日本の皇室はイイカゲン」
https://www.youtube.com/watch?v=B1EbVre0prI

美智子の不倫  33333    美智子妃殿下
https://www.youtube.com/watch?v=0UikfbuWxg8

美智子妃殿下の「不倫と出産」
https://www.youtube.com/watch?v=pR7JHtPkKfk

美智子のおもてな し「趣味と実益」
https://www.youtube.com/watch?v=nYs_iBmyL6s

美智子皇后様の「不倫・出産・悪事・電動こけし事件」
https://www.youtube.com/watch?v=k_bXPvuWGzQ

80歳まで14年間侍従長を務めた「入江侍従長」
https://www.youtube.com/watch?v=MUqRHN9KV6k

「侍従長と美智子妃殿下」と どっちから誘ったの?
https://www.youtube.com/watch?v=jfLWtOZEj7w


ミテ子さんのカッコウ(鳥)疑惑はかなり前から一部で噂になっていましたが、もっと凄いのがありまして盗宮出産後も皇太子を騙して男性と密会していた。(たぶん婚活パーティーの仲間)それが昭和帝の怒りをかい死ぬようなリンチを受けた。

表面上は流産だが実は…喜久子妃の言葉が苛めの一つとして伝わっていますが、皇太子以外ミテ子にされた仕打ちは知っていた。

ミテ子はヒステリーで発狂して手の施しようがなく別荘に篭って落ち着くのを待った。

真相は…若くして二度と子を産めなくされたこと。

______

美智子様の実子は1人だけ??? 2013年3月4日月曜日

ベルギー大使館のパーティーに行った時に、
イスラエルから来ていたモサドのエージェントの日本人の奥さんが

「美智子様のお子様はお一人だけなのよ」

と自慢げに話していた。

その時に常陸宮夫妻も来ていたが

「彼、精神薄弱なの」

とも言っていた。よく観察してみたが、やはり彼女が言うように精神薄弱のようだ。


ふうーん、そういえば美智子様に似ているのは確かに秋篠宮の1人だけ。

なんたって、世界の秘密を握るモサドのエージェントだから、情報は本物の確立は高い。

ちょっと「美智子様の子供は一人だけ」とネットをサーフィンしてみたが、逆に出てきたのは、

「秋篠宮の父親が違う」

という驚きの情報だった。と言う事は、秋篠宮だけが美智子様の子供で、しかも、父親は天皇陛下ではないと言う話になる。
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/595.html

[近代史4] コンビニや牛丼チェーン、フードデリバリーのブラック労働問題

コンビニや牛丼チェーン、フードデリバリーのブラック労働問題


2020年11月02日
フードデリバリートラブル、料理を捨てたり自転車暴走

フードデリバリーのトラブルが増加

ウーバーイーツなど料理宅配(デリバリー)サービスを巡って、苦情やトラブルが多発している。

まずは交通トラブルで首都圏や近畿の大都市では信号無視で歩道を暴走する自転車が”名物”になってしまっている。

デリバリー自転車による歩行者への衝突や当て逃げ、迷惑行為や煽り運転はもはや社会問題化している。

デリバリーではないが埼玉県で10月26日、自転車で蛇行運転を繰り返した男があおり運転で初逮捕されました。

バイクも悪質で原付の2段階右折を回避する為、歩道を走行して”信号パス”するのが常習化している。

歩道を走行する某オレンジ色のデリバリーバイクを実際に目撃したし、迷惑行為を繰り返しているようです。


デリバリーの自転車が高速道路を走行するのも何度かニュースになっており、悪質極まりない。

フードデリバリーは従業員やバイトですらない人たちがスマホで仕事を受けてやっているので、運転指導などは一切していない。

さらに肝心の宅配料理をめぐってもトラブルが多発しています。

フードデリバリーは法律外の無法地帯

最近ネット上で話題になったのが料理投げ捨て事件で、同様の事態が頻発しているのだという

2019年12月に同僚と4人分のタンタンメンをウーバーイーツに注文し、届かないので不審に思っていたらマンションのゴミ箱に捨てられていたという。

アプリ上では配達済みになっていて、通常なら客は料金を取られ配達員は報酬を受け取ることになっている。


このケースでは客がタンタンメンを発見してクレームを入れたため、料金は払い戻されお詫びに500円のクーポンを貰ったという。

こうしたトラブルでウーバーなどの主張は「配達員は個人事業主なので会社に責任はない」というものでした。

例えばウーバーの自転車配達員がウーバーの仕事で高速道路を走行したとしても、雇用関係にないので責任もない。


こういう主張をした会社が前にもあり、それはワンオペ騒動の時の「すき家」でした。

当時すき家はバイトを個人事業主契約にしていて、店のオペレーションを請け負う形にさせていました。

こうすると雇用関係がなくなるので労働基準法を守らずに済み、仮に24時間寝ずに働かせても合法になります。


コンビニチェーンも似たような事をやっていて、まずオーナーとその家族に開店時の借金を背負わせます。

オーナー一家は本社に借金をしているという負い目があり、やはり雇用関係がないので文字通り倒れるまで働かせる。

これがコンビニや牛丼チェーンのブラック労働問題だが、フードデリバリーも結局同じ事になるでしょう


フードデリバリーというものがまだ新しく、想定した法律がないのでやりたい放題になっている
http://www.thutmosev.com/archives/84269470.html#more
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1143.html

[近代史4] コンビニや牛丼チェーン、フードデリバリーのブラック労働問題 中川隆
1. 中川隆[-10294] koaQ7Jey 2020年11月02日 08:50:08 : 5KIfhlnuJY : UFhPRDFELnhqNkU=[1]
2020年10月29日 ホームレストラックという現実
From 小浜逸郎@評論家/国士舘大学客員教授
https://38news.jp/politics/16968

必要があって、27日の夜9時半から11時ごろ関越道を東京に向かって突っ走りました。
それまで夕食を食べていなかったので、さすがにここらで食った方がいいかと思い、レストランマークのある寄居(よりい)PAに寄ったのが10時少し前。ところがすでに土産物店も食事の場所もすべてCLOSED。

仕方がないので、その先の高坂(たかさか)なら規模が大きいから何か食えるだろうと踏んで、10時ちょっと過ぎに高坂SAに入りました。レストランは閉まっていましたが、オープンスペースで、何とかラーメンにありつくことができました。
客はほとんどいません。ひとり侘しく醤油ラーメンをすすりながら、これもコロナの影響かと思いつつ、その閑散とした風情に、この世のはかなさを味わったのでした。

これがバブル期だったら、けっしてそんなことはなかったでしょう。
あの頃は、都会の飲食店は終夜営業が多く、地下鉄やJR山手線、首都圏の私鉄さえ、終夜営業をすべきではないかという主張がかなり盛り上がったものです。鉄道のほうは実現しませんでしたが、でも明らかにそれをやってもペイするような気分の高揚がありました。

筆者は、深夜、高速道路のSAに立ち寄った経験はありませんでしたが、バブル期にはおそらく食事処の深夜営業もやっていたのではないでしょうか。でないと、トラックの運転手さんなど、困りますからね。

トラックといえば、SAでの売店が閉店になっていることにはさほど驚きませんでしたが、この時間帯、寄居も高坂も駐車スペースには何百台もの大型トラックでいっぱいになっていたことには衝撃を受けました。乗用車はまったくといっていいほど見当たりません。

売店がやっていないのに、広い駐車場がトラックで溢れている、これは運転手さんたちがここを仮眠のための場所にしているとしか考えられません。つまり、彼らが帰社してトラックを納め、帰宅してゆっくり休むだけの時間が、ほとんど与えられていないことを示しているでしょう。

つまり彼らは一つの仕事を終えると、ただちに別の仕事を命じられ、日本全国を休みなく走り回っているわけです。いわば「ホームレストラック」ともいうべき状態に置かれていることになります。

少し前にテレビで、トラック運転手さんたちの行動を、彼らに付き添ってルポする番組を見たことがあります。人手不足のため、荷揚げ、荷降ろし作業も一人で行わなくてはならず、一つ納品が終わるとトンボ返りで別の荷主のところに向かう。これを休みなしに続けます。生活時間はめちゃくちゃになります。いつ寝るのかとの記者の質問に、「時々仮眠を取るしかないですね」と答えていました。少しでも納期に遅れると、荷主や届け先からクレームが来て、上司からも圧力がかかります。過酷極まる労働状態ですし、危険でもあります。

その事実は頭ではわかっていましたが、実際に壮観と言ってもいいあの光景に触れると、ああ、たいへんだな、とため息が出てきます。おそらくこれから起きて三々五々、深夜便に出発するのでしょう。彼らのほとんどは、食事もゆったりととる暇もなく、コンビニのおにぎりやハンバーガーショップのジャンクフードなどを車内で食べていると思われます。

トラック運転手の待遇は、以下の記事が参考になります。
https://toyokeizai.net/articles/-/365703?page=3

肝心なことは、この過酷さが、需要が多過ぎるために生まれているのではないという事実です。

この記事の前段にも出てきますが、90年の規制緩和で様相が一変し、競争市場になったため賃金低下が起き、過酷な条件に耐えられずやめていく人が多いので、結果的に慢性的な人手不足になっているということなのです。コロナで失職した人がこの業界に転身しても「3日ともたない」とも。

同じようなことは、看護師業界や介護士業界でも言えて、有資格者が余っているのに、労働条件の悪さのためにやめていく人が跡を絶ちません。その結果、常に人手不足に陥り、資格もなく言葉も満足に通じない移民労働者に頼るという悪循環に陥っています。ひどい場合には、福祉施設がホームレスを雇っていたなどという例さえあります。いつまでこんな悪循環が続くのでしょうか。

これは、特定の業界内の問題ではなく、政治問題です。

命や生活に直接かかわる大切な仕事に対して、政府が十分な財政的支援を行ってこなかったそのしわ寄せを、これらの現場労働者がもろに被っているのです。
政治家や官僚たちには、目先の利益追求や権力維持に汲々とするのではなく、もっと想像力を培い、誰の、どういう仕事によって自分たちの今が支えられているのかを、よくよく考えてもらわなくてはなりません。
https://38news.jp/politics/16968
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1143.html#c1

[昼休み54] 日本の中枢は既に在日朝鮮人に乗っ取られている 中川隆
51. 中川隆[-10293] koaQ7Jey 2020年11月02日 09:32:16 : 5KIfhlnuJY : UFhPRDFELnhqNkU=[3]

2020年11月01日
南鮮の歌手が大人気 !? / 精神を操られた日本人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html


全米で人気の「BTS」だって?

BTS 111K pops fans 01

(左 : 大人気のBTS / 右 :  K-Popsのファン)

  藝能界では「ヤラセ」とか「八百長」当たり前だから、一々目くじらを立てるのは大人げないが、朝鮮人によるプロパガンダとなれば黙っている訳にも行くまい。何しろ、公共の電波を格安で使い続けるテレビ局が、鮮人ミュージシャンを意図的に後押しするんだから、提灯番組の枠を遙かに超えていると言える。

  筆者は流行歌に詳しくないから、反駁するだけの具体的な資料を持っていないけど、「BTS」なる鮮人グループが全米で大人気という報道は、とても信じる気になれず、「嘘」じゃないかと思っている。朝日新聞の報道によれば、南鮮のアイドル・グループ「BTS」は「21世紀のビートルズ」と評されるそうで、彼らの新曲「Dynamite(ダイナマイト)」は米国のビルボード・シングル・チャートで第1位に輝いたそうだ。(この「ビートルズ」って、まさか英国の「The Beatles」じゃないよねぇ?! もしかしたら、吉本興業に「ビートルズ」っていう名の漫才師かモノマネ藝人がいるのかも・・・。) 「ちょうにち新聞」と揶揄される朝日新聞によると、鮮人アーティストとしては初の快挙であるらしい。(「BTS、全米1位の理由 マッチョでワイルドからの変化」 『朝日新聞』 2020年9月13日)

  朝鮮人をこよなく愛する朝日新聞は、慶應義塾大学の法学部でポヒュラー音楽を研究する大和田俊之(おおわだ・としゆき)法学部教授に尋ねていた。ヒップホップ音楽にも造詣が深い大和田教授は、BTSの熱心なファンであるらしく、アイドル・グループ7名について詳しく語っていた。昔のアメリカだと、「アジア人」と言えば「カンフーの達人」といったイメージしかなかったが、最近では「アジア人男性=ダンスが上手でかっこいい」という見方が定着しているらしい。大和田氏によれば、アメリカの民衆はBTSの“ハイレベルなダンスパフォーマンス”を高く評価し、彼らが醸し出す「繊細さ」にも惹かれているという。従来のアメリカ人は「マッチョで、ちょっとワイルドな白人男性」を格好いいと思っていたが、今では彼らの価値観に変化が現れ、「かわいい男の子感」に魅力を感じるようだ。

  筆者は米国の現状を実際に調査した訳じゃないから断言できないが、「ホントかよぉぉ?! これって、朝鮮人のプロモーターが仕組んだ八百長評価なんじゃないか?」と疑いたくなる。ラップ音楽やヒップ・ポップ音楽を好むアメリカの黒人やヒスパニックが、朝鮮人歌手に注目するなんて聞いたことがないし、アメリカの音楽市場はそう甘くないぞ。ロック音楽と同じく、ダンスを「売り」にしたポップス界でも、ミュージシャン同士の競争は熾烈で、余程の「才能(タレント)」がないと成功できない。南鮮人がいくらアメリカ人アーティストを模倣したって、そんなモノは猿真似に過ぎず、C級茶葉の二番煎じ程度だ。白人層の観客だって、朝鮮人のミュージシャンなんて相手にしないだろう。もちろん、アメリカの白人女性は、「マッチョ(筋肉隆々の男)」でないジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とかジョニー・ロング(Jonny Long)を好んでいたが、朝鮮人のアイドル歌手となれば別である。いくらBTSの所属事務所が札束をバラ撒いたからといって、アメリカの白人女性が振り向くとは限らない。もし、ゴリ押しで「Tonight Show」(NBC)とか「Late Show」(CBS)に出演させても、「あれ誰?」といった反応しかないだろう。

  大和田氏はアメリカの大衆文化を研究しているみたいだが、一体、どんな情報源を基にしてBTSの人気度を論じているのか? なるほど、現在、米国では多文化・多民族主義が猛威を振るっているので、ドラマ制作の現場は多人種主義が普通になっている。それに、黒人やヒスパニックの圧力団体が凄まじい。彼らは「もっとマイノリティー(有色人種)の役者を登庸せよ !」とか、「アジア系やアフリカ系の俳優を主役に抜擢しろ!」と声を上げているんだから、ハリウッドのリベラル派は抵抗できない。案の定、人気クライム・サスペンスの『ブラックリスト(The Blacklist)』には、朝鮮系女優であるアリーナ・パク(Alina Park)が「FBI捜査官」役で抜擢されたし、DCコミックスが原作の『アロー(Arrow)』になるともっと露骨で、日系人のリラ・フクシマ(Rila Fukushima)が日本人役でレギュラー出演となっていた。しかし、アメリカ人の視聴者が好むのは、ケイティー・ロッツ(Caity Lotz)のような白人女優の方である。彼女は元々ダンサーで、有名雑誌の『Esquire』にも登場するモデルだった。彼女がゲスト出演したTVドラマも人気が高く、あの『Mad Men』や『The Flash』といった作品だ。

Rila Fukushima 01Rila Fukushima 3Caity Lotz 11


(左 : リラ・フクシマ / 中央 : 『アロー』に出演したリラ・フクシマ / 右 : ケイティー・ロッツ )

Alina Park 1Mozhan Marno 2(左 : アリーナ・パク / 右 : モジャン・マーノ )
  日本でも好調な『ブラックリスト』には、黒人やユダヤ人以外にも、非西歐系の俳優がゴリ押しされている。とりわけ、シーズン7ではレギュラー出演のモジャン・マーノ(Mozhan Marnò / イラン系女優)が抜けてしまったので、その空白に「アジア枠」が設定されてしまい、無理矢理アリーナ・パクがネジ込まれていた。彼女の登場は実に不自然で、視聴率を気にした配役としか思えない。ちょっと賢いアメリカ人だと、「また、クウォータ制(人種割当制度)かぁぁ〜」と嘆いてしまうが、アジア系国民が増えてしまったから仕方ないんじゃないか。

  人気番組の『アロー』も多民族主義的配役の潮流に飲まれたようで、政治的配慮から黒人のヒーローが登場し、善人役のアジア系男優も採用されていた。腹立たしいけど、アメリカの映画業界では、未だにエキセントリックな日本人像しかない。もし、日本の視聴者がフクシマ氏の役柄を観れば、「えぇぇ〜、こんなのが日本人なのぉぉ〜」と違和感を抱いてしまうし、「こんな忍者なんて居ないし、最初から変だよぉぉ〜」とボヤキたくなる。米国の娯楽産業は左派のグローバリストが牛耳っているので、世界市場で稼ぐために様々な人種を登場させ、より多くの観客を呼び込もうと必死だ。したがって、TVドラマや映画の制作では、まづ第一に「人種配分」が決定され、白人中心の筋書きにならぬよう、台本が慎重に練られている。米国でBTSが人気なのは、朝鮮系アメリカ人が裏で騒いでいるだけなのかも知れない。また、南鮮に住む同胞も負けてはおれぬ、と張り切ってしまい、通信販売で大量のCDを買っている可能性だってあるのだ。

日本で「幻想」を製造する利害関係者

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(写真 / 伝統的な暮らしをする朝鮮人 )

  日本の大手マスコミが何が何でも「南鮮ブーム」を作りたいのは、ひとえに「銭儲け」のためだが、この捏造による被害は少なくない。例えば、南鮮人に対して愚かな“幻想”を抱く女性が増えてしまった。デイリー新潮によれば、今年7月、南鮮に滞在していた日本人女性が朝鮮人男性に強姦され、1分間も首を絞められたという。彼女は全治二週間の怪我を負ってしまった。(田裕哲 「韓国滞在中の『日本人未成年女性』が合巻の被害に 唖然とするしかない韓国の反応」、『デイリー新潮』 2020日10月28日) こうした卑劣な犯行は赦しがたいが、もっと忌々しいのは強姦魔の自供である。この鮮人によると、自宅に誘って酒を飲ませた女がほろ酔い気分になり、ベッドでスキンシップを図ったら、彼女の上半身が後ろに傾いたので、その首を軽く押さえた」だけであるという。日本人がこんな言い訳を聞けば、「そんな訳ねえだろう、この朝鮮人 ! 親切な振りをして自宅に連れ込み、酒を飲ませて油断させたんじゃないか? ふざけんじゃねぇぞ、コノ野郎 ! 最初から強姦するつもりだったんだろう!」と激怒するに違いない。

  犯罪者の供述に対し、被害者女性は警察に訴えていた。「断れば殺されるのではないかと怖くなり、言われたとおりにするしかなかった」、と。まぁ、第三者にも想像できるが、彼女は首を絞められていたので抵抗できなかったそうだ。確かに、朝鮮人は自惚れが強く、短気で暴力的だから、瞬間的にカッとなりやすい。もし、獲物にした女性が激しく抵抗すれば、激昂して首が折れるほど強く締めるだろう。伝統的に男尊女卑の朝鮮社会では、女が抵抗してもヤっちまえばこっちのモノ、という考え方が強い。それに、相手は朝鮮を「植民地」にした日本人だ。遠慮することはない。多少、手荒なことをしてもいいし、日本の女であれば「公衆便所」程度である。つまり、気軽に精子を噴射できる肉便器ということだ。だいたい、誘った男が途中で強姦をやめたら損になるだけ。性欲を満たさないまま警察に捕まるなんて嫌だろう。

  南鮮の強姦魔は有罪となれば、10年以下の懲役か、1500万ウォンの罰金刑になるそうだが、問題は南鮮側の世論にある。現地での反応は冷ややかで、インターネットのサイトには「彼が従軍慰安婦の復讐をしてくれた」と支持する意見もあるし、「日本のセクシー・ビデオを見れば、女性のことがわかるだろう」といった書き込みがあったそうだ。さらに不愉快なのは、南鮮政府が再発防止に関するコメントを一切出していないことだ。要するに、一個人の犯行なので、政府は干渉しない、という態度なわけ。

  フジテレビやTBSといったテレビ局は、所詮「銭儲け」が第一なので、南鮮ドラマを垂れ流してブーム(流行)が起これば、「それでよし」という考えだ。しかし、朝鮮人に関する批判を封じるのは間違っている。多少なりとも「公共性」を意識するんなら、無邪気な少女を守るべく、彼女達に向けて警告を発するべきだろう。少なくとも、朝鮮人の本性を暴く人物を紹介すべきだ。それなのに、「特定民族に対する差別や偏見を助長するから駄目」というのはおかしい。そもそも、日本各地にいる何百万もの女性に対し、雨あられの如く南鮮ドラマを見せつければ、中には引っ掛かる馬鹿も出てくるじゃないか。虚構を現実と錯覚する頓馬なんか珍しくないぞ。特に、頭の弱い少女は洗脳されやすいから、ドラマの中だけに存在する「優しくて紳士的な朝鮮人青年」を「実在の鮮人」と思ってしまう。顔面工事で「ハンサム」になった鮮人男優なんて格好いいのか? 日本の大学教授は口にしないけど、現実の南鮮は民度が低い後進国で、日本人が憧れるような文化は何一つ無い。もし、あるとしたら日本文化の模倣か盗作だ。

  今振り返ると実にアホらしいが、2005年にはNHKと電通が仕組んだ「韓流ブーム」という八百長あった。小泉政権下だから仕方ないけど、日韓国交正常化の40周年を記念して「日韓友情2005」が叫ばれていた。これを拡張すべく、実行委員会が組織されたのだが、このメンバーが酷かった。何しろ、委員長には支那人贔屓の画家、あの平山郁夫が就いていたのだ。彼は東京芸術大学の学長を務めていたが、それよりも南京大虐殺を謝罪する芸術家として有名だった。絵描きとしては三流でも、対日工作の支那人にとったら優秀な駒である。北京政府が鄭重に扱ったのも頷けよう。

  そして、副委員長には元「アサヒビール」の社長を務めた瀬戸雄三と、電通の最高顧問であった成田豊が選任されていた。瀬戸氏は日韓経済協会の会長と日韓産業技術協力財団の理事を務めていたから、どんな人物か想像がつく。彼は南鮮から「修交勲章光化章」を貰っていたくらい。電通の首領となっていた成田氏は、経済界のみならずテレビ業界でも相当な影響力を持ち、南鮮ドラマが垂れ流される元兇だった。彼は南鮮に尽くした功績を認められ、高麗大学から名誉博士号を貰っていたから、どれだけ「役に立つ白痴」かが分かる。ヒラの委員も鮮人シンパで固められており、東海大学の助教授だった小倉紀藏(おぐら・きぞう)や文化振興財団で理事を務めていた依田巽(よだ・たつみ)とくれば、天を仰ぎたくなる。他の委員は皆朝鮮人で、映画監督の崔洋一、劇作家の平田オリザ、作家の姜信子である。こんな面子が「日韓友好」を掲げていたんだから、ロクなもんじゃないことは確かだ。

朝鮮人が浸透する日本の財界

  こうした朝鮮応援団が跋扈することは問題だが、もっと深刻なのは朝鮮系のビジネスマンが日本国籍を取得し、「日本国民」として商売を行っていることだ。一般に知られている有名企業でも、その経営陣や創業者には帰化鮮人が多い。彼らは日本名を使って「日本人」のように振る舞っているから用心が必要だ。例えば、「アイリスオーヤマ」の社長で、「アイリスグループ」の会長を務める大山健太郎は、「趙辮「(ちょう・ようせ)」という在日朝鮮人であった。彼の祖父は昭和2年頃に慶尚南道からやって来たそうだ。大山氏は在日三世だが、2002年に帰化している。

  鬘(カツラ)の販売で有名な「リーブ21」の社長も帰化鮮人で、経営者の岡村勝正は「蘆勝正」という在日だった。そういえば以前、「金福子」という朝鮮系歌手、あの和田アキ子が「リーブ21」のTV宣伝(所謂「CM」)に出ていたけど、これって「鮮人繋がり」なのか? 在日や帰化朝鮮人は仲間との人脈を大切にするから、同胞を起用するのかも知れない。ここでは関係ないけど、2014年「ザ・ローリング・ストーンズ」が来日した時、朝鮮系ミュージシャンの布袋寅泰がステージに上がって共演したけど、あれは“どんな”理由で実現したのか? もしかしたら、主催者の「キョードー東京」に布袋氏と昵懇の人物がいたのかも知れない。もしかしたら、「同胞のよしみ」で実現したのかも・・・。  

  昔、渡部昇一先生と対談本を出した、大島健伸も帰化鮮人で、「丁健伸(てい・けんしん)」という本名を持っていた。彼は高利貸しの「日栄」を経て、「SFCG」という商工ファンドを設立する。しかし、この会社は貸金業違反を犯し、2009年に経営破綻した。「サラ金」と呼ばれた貸金業者には怪しい人物が多く、阿漕(あこぎ)な取り立てで事件になる場合が少なくない。ちなみに、日栄は恐喝を用いた取り立てが問題となり、世間の非難を浴びて警察が動いたことがある。このブラック企業は、テレ朝の「サンデー・プロジェクト」でスポンサーになっていた。

  「MKタクシー」の青木定雄社長が帰化鮮人というのは有名な話で、彼は「喩奉植(ゆ・ぼんしょく)という名前だった。彼の息子である青木政明は暴行事件を起こしたので、報道番組の中で本名(ゆ・ちゃんわん)をバラされたことがある。当時、青木家の素性を知らない一般人は、「えっ、あの会社、帰化鮮人の会社だったの?!」と驚いた。事件を起こして逮捕され、「本名」が暴露される帰化鮮人は他にもいる。例えば、弁当屋のフランチャイズで知られる「本家かまどや」の経営者、金原弘周(かねはら・ひろのり)は酒気帯び運転の廉で兵庫県警に逮捕されたが、朝日新聞(2008年10月23日)は彼の「本名」で報じなかった。産経新聞は遠慮無く「金弘周」という朝鮮名で報道したので、朝日の読者以外で、まともな一般国民は、この違反者が帰化鮮人であると判った。

  在日朝鮮人には、屠殺業者や食肉販売業者、それと関連した朝鮮料理屋(俗に言う「焼肉屋」)を経営する人物が多い。例えば、「叙々苑」の経営者である新井泰道(あらい・たいどう)が「朴泰道」であることは有名で、彼は昭和55年6月18日に帰化している。「フォルクス」や「ステーキのどん」を傘下に持つ「安楽亭」の会長を務めていた故・柳時機(やなぎ・とさき)も帰化鮮人で、現在は息子の柳先(やなぎ・せん)が跡を継いでいる。「ステーキ宮」とか「徳兵衛」、「甘太郎」、「牛角」などを展開する「コロワイド」グループを率いる蔵人金男(くろうど・かねお)も帰化鮮人だ。彼は「山本金男」という通名を持つが、本名は「李周煥(り・しゅうかん)」というらしい。この社長は平成6年7月26日に帰化した。

  2015年、日テレの新人アナウンサーである上重聡(かみしげ・さとし)が、「ABC-Mart」の三木正浩社長から、無利子の融資を受けていたことが話題になったけど、この三木社長も帰化鮮人で、本名を「姜正浩」という。彼は昭和63年7月23日に帰化している。上重氏は1億7千万円の融資のみならず、高級車のベントレーまで借りていたというが、彼は三木氏と一体どんな関係にあったのか? 普通の交友じゃないだろう。

  歐米諸国のユダヤ人と同じく、日本に住み着く支那人や朝鮮人は、通信業界や娯楽産業に乗り出す。動画配信で有名な「U-Next」も朝鮮系企業だ。ここは宇野康秀が社長を務めているが、元々は有線放送を手掛けていた「Usen」が前身である。この「Usen」を創業したのは父親の宇野元忠で、この親子は共に帰化鮮人だ。息子の康秀(于康宏)は平成7年2月13日に帰化し、父親の元忠(于元忠)は平成10年9月4日に帰化している。

 パチンコ屋は朝鮮人の占有業種で、経営者のほとんどが在日鮮人か帰化鮮人ときている。例えば、「平和」の創業者である中島健吉は、よく知られた朝鮮人。「鄭東弼(てい・とうひつ)」という名前を持っていた鮮人社長は、昭和38年11月8日に帰化している。「三洋物産」の金沢全求(かなざわ・ぜんきゅう)も在日鮮人で、彼は平成12年8月7日に帰化していた。「ダイナム」の佐藤公平社長は、「ワンアジア財団」の代表理事も務めており、この「李公平」は昭和31年11月1日に帰化している。

  そういえば、1999年、東京高等検察庁の則定衛(のりさだ・まもる)検事長と「ダイナム」の佐藤社長は、ある疑惑を持たれたことがある。週刊誌などのマスコミは、両者の親密な関係を取り上げ、則定氏が接待漬けになっていたんじゃないか、と怪しんでいた。伝えられた話によれば、則定検事長は四国への公費出張をした際、愛人のホステスAを連れて新幹線の「ひかり235号」に乗車したそうだ。そして、二人は全日空ホテルに泊まり、濃厚な一夜を過ごす。すると、この肉体関係で彼女は妊婦となってしまう。まだ、23歳だったA氏は妊娠を戸惑い、則定氏に電話を掛けたらしい。二人は新宿の高級ホテル「センチュリー・ハイアット」で密会することにした。ところが、則定氏は彼女の悩みなど何のその。部屋に入ると、いきなり「会いたかった!」と抱きつき、またもや肉欲の虜(とりこ)になった。

  それでも、彼女は中絶を決めていたので、則定氏から30万円の小切手を貰い、渋谷の産婦人科で堕胎手術を受けたそうだ。しかし、入院費などの支出が嵩んだので、彼女は則定氏から50万円もったという。だが、どうやら、このお金はパチンコ屋の「S(佐藤?)」氏から出ていたらしい。慰謝料を要求したかったA氏は、後日、則定氏と一緒に「なだ万」で食事を取り、ホタルオークラのバーで酒を飲んだという。その時、二人は口論となってしまい、則定氏は驚きの言葉を口にする。「銀座のホステスのくせに、オギノ式も知らなかったのか。知っているのが当然だろう。君がいいよって言うからこうなったんだ」と一方的に非難。でもさぁぁ〜、妊娠したのは二人の責任だろう。それなのに、避妊の義務を女性だけに押しつけるなんて・・・。本当に卑劣な奴だ。

Kawamura 111( / 河村建夫)
  その後、A氏は「R」という店に移るが、則定氏は性懲りもなく来店し、例のS氏も一緒にいたという。S氏は帰り際に、「これ則(ノリ)さんから・・・」と言って30万円渡したそうである。ホント情けないけど、この検事長は愛人への手切れ金を自分で払わず、昵懇のS氏に尻拭いさせていたのだ。もう、どれだけケチなんだ? 三木武吉やハマコー(浜田幸一)さんなら、則定氏を正座させて、「たとえ愛人でも女房と同じく扱え !」と説教するぞ。則定氏に愛想を尽かしたAさんは、「C」という店に移ったそうだが、ここにも則定氏が訪れたそうだ。信じられないが、彼は復縁を迫ったらしい。でも、彼女は断った。既にA氏の愛情は冷めていたからだ。それにしても、則定氏はセコい。最初の30万円は自腹だったかも知れないが、あとの80万円はS氏の懐から出ていた。しかし、則定氏は未練が残っていたのか、別れた後も来店したという。ちょっと驚くが、則定氏が来店する時には「連れ」がいたようで、それが自民党の代議士である河村建夫(かわむら・たけお)衆院議員であった。

  この河村議員は朝鮮人や支那人が大好きで、日朝友好議員連盟と日中友好議員連盟に属している。彼は小泉内閣で文科大臣を務め、麻生内閣では官房長官に就任したが、その思想信条が問題だ。何と、彼は危険極まりない外国人参政権、すなわち在日朝鮮人の参政権を促進する熱心党であった。この売国議員は、事もあろうに拉致担当大臣を務め、支那人の応援団である二階派に属している。さらに、河村議員は朝鮮通信使交流議員の会では会長を務めていた。もっと赦せないのは、彼が元徴用工の問題解決にも意欲的なことだ。彼は南鮮側と合意に達すれば日本側も支援金を出すと述べていた。もう呆れてしまうが、「どこの政治家なのか?」と言いたくなる。トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」なのに、自民党の有力議員は「鮮人ファースト」なんだから。

  日本における朝鮮人の浸透は、国家の中枢にまで及んでいる。大学で国際関係論や政治学、社会学を学ぶ学生は、左翼教授に洗脳されてしまい、異邦人の排斥を“悪”と思いがちだ。しかし、外国人には有害な民族がおり、支那人やユダヤ人の例で判る通り、国家を内部から腐蝕させてしまうのだ。日本に恨みを抱く朝鮮人は、一度でいいから日本を「植民地」にしたいと思っている。しかし、武力では無理なので、人口侵略で復讐を果たそうとする。狡猾なアジア人は金銭や女で日本の売国奴を仲間にし、平和裏に乗っ取りを実行するから恐ろしい。昔の日本人は朝鮮文化などに目もくれず、「あんな賤民の文化なんて馬鹿らしい」と思ったものだ。大学に進学して朝鮮語を専攻するなんて考えられなかった。優秀な青年は英語かフランス語、またはドイツ語を選択し、高度な文明に触れようとした。

  ところが、今やアホな少女が大量に発生し、朝鮮語を習得すべく、南鮮の大学や専門学校に留学だ。経済界や藝能界には帰化鮮人や在日鮮人が溢れており、テレビ局のプロデューサーやディレクターは、鮮人スポンサーに諂(へつら)っている。こんな塩梅だから、朝鮮人の恥部や不祥事を暴く番組なんか制作されるはずがない。電通の意向を察知した藝人は、電通やテレビ局のお偉方にゴマをすり、「いやぁぁ〜、韓流ドラマが面白い!」と大絶賛。利害に俊敏な笑福亭鶴瓶は、事あるごとに南鮮ドラマを褒めていた。まともな日本人なら、あんなつまらない田舎芝居など観ない。だが、電通に媚びる鶴瓶は一人で宣伝役を買っていた。確かに、お座敷に呼ばれる藝人は、銭をくれない視聴者などカス、クズ、バカである。ギャラをくれる有り難い旦那衆にだけ靡くものだ。

 日本人は異民族による侵掠に疎く、征服されるまで気づかない。大学の国際関係論では移民や難民が「同化」すると教えられているが、そんなのは嘘で、受け容れる原住民が異邦人に譲歩し、いつの間にか朝鮮化されてしまうのだ。精神的に変質するだけなら治療の余地もあるが、肉体的に変わってしまうとアウトで、支那人や朝鮮人との混血児は決して日系人には戻れない。日鮮混血児には各細胞の中に「朝鮮印」が刻まれており、あの忌まわしい歴史が自分の過去となってしまい、賤民と蔑んでいた種族の血が全身に流れてしまうのだ。戦争を放棄した日本人には、民族の血を守ろうとする気概が無い。もし、保守派を名乗る日本人であれば、アジア人との混淆を避け、日系人の肉体を守るべきである。 
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/232.html#c51

[昼休み54] 在日朝鮮人を全員殺さないと日本は滅びる 中川隆
20. 中川隆[-10292] koaQ7Jey 2020年11月02日 09:32:54 : 5KIfhlnuJY : UFhPRDFELnhqNkU=[4]

2020年11月01日
南鮮の歌手が大人気 !? / 精神を操られた日本人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html


全米で人気の「BTS」だって?

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(左 : 大人気のBTS / 右 :  K-Popsのファン)

  藝能界では「ヤラセ」とか「八百長」当たり前だから、一々目くじらを立てるのは大人げないが、朝鮮人によるプロパガンダとなれば黙っている訳にも行くまい。何しろ、公共の電波を格安で使い続けるテレビ局が、鮮人ミュージシャンを意図的に後押しするんだから、提灯番組の枠を遙かに超えていると言える。

  筆者は流行歌に詳しくないから、反駁するだけの具体的な資料を持っていないけど、「BTS」なる鮮人グループが全米で大人気という報道は、とても信じる気になれず、「嘘」じゃないかと思っている。朝日新聞の報道によれば、南鮮のアイドル・グループ「BTS」は「21世紀のビートルズ」と評されるそうで、彼らの新曲「Dynamite(ダイナマイト)」は米国のビルボード・シングル・チャートで第1位に輝いたそうだ。(この「ビートルズ」って、まさか英国の「The Beatles」じゃないよねぇ?! もしかしたら、吉本興業に「ビートルズ」っていう名の漫才師かモノマネ藝人がいるのかも・・・。) 「ちょうにち新聞」と揶揄される朝日新聞によると、鮮人アーティストとしては初の快挙であるらしい。(「BTS、全米1位の理由 マッチョでワイルドからの変化」 『朝日新聞』 2020年9月13日)

  朝鮮人をこよなく愛する朝日新聞は、慶應義塾大学の法学部でポヒュラー音楽を研究する大和田俊之(おおわだ・としゆき)法学部教授に尋ねていた。ヒップホップ音楽にも造詣が深い大和田教授は、BTSの熱心なファンであるらしく、アイドル・グループ7名について詳しく語っていた。昔のアメリカだと、「アジア人」と言えば「カンフーの達人」といったイメージしかなかったが、最近では「アジア人男性=ダンスが上手でかっこいい」という見方が定着しているらしい。大和田氏によれば、アメリカの民衆はBTSの“ハイレベルなダンスパフォーマンス”を高く評価し、彼らが醸し出す「繊細さ」にも惹かれているという。従来のアメリカ人は「マッチョで、ちょっとワイルドな白人男性」を格好いいと思っていたが、今では彼らの価値観に変化が現れ、「かわいい男の子感」に魅力を感じるようだ。

  筆者は米国の現状を実際に調査した訳じゃないから断言できないが、「ホントかよぉぉ?! これって、朝鮮人のプロモーターが仕組んだ八百長評価なんじゃないか?」と疑いたくなる。ラップ音楽やヒップ・ポップ音楽を好むアメリカの黒人やヒスパニックが、朝鮮人歌手に注目するなんて聞いたことがないし、アメリカの音楽市場はそう甘くないぞ。ロック音楽と同じく、ダンスを「売り」にしたポップス界でも、ミュージシャン同士の競争は熾烈で、余程の「才能(タレント)」がないと成功できない。南鮮人がいくらアメリカ人アーティストを模倣したって、そんなモノは猿真似に過ぎず、C級茶葉の二番煎じ程度だ。白人層の観客だって、朝鮮人のミュージシャンなんて相手にしないだろう。もちろん、アメリカの白人女性は、「マッチョ(筋肉隆々の男)」でないジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とかジョニー・ロング(Jonny Long)を好んでいたが、朝鮮人のアイドル歌手となれば別である。いくらBTSの所属事務所が札束をバラ撒いたからといって、アメリカの白人女性が振り向くとは限らない。もし、ゴリ押しで「Tonight Show」(NBC)とか「Late Show」(CBS)に出演させても、「あれ誰?」といった反応しかないだろう。

  大和田氏はアメリカの大衆文化を研究しているみたいだが、一体、どんな情報源を基にしてBTSの人気度を論じているのか? なるほど、現在、米国では多文化・多民族主義が猛威を振るっているので、ドラマ制作の現場は多人種主義が普通になっている。それに、黒人やヒスパニックの圧力団体が凄まじい。彼らは「もっとマイノリティー(有色人種)の役者を登庸せよ !」とか、「アジア系やアフリカ系の俳優を主役に抜擢しろ!」と声を上げているんだから、ハリウッドのリベラル派は抵抗できない。案の定、人気クライム・サスペンスの『ブラックリスト(The Blacklist)』には、朝鮮系女優であるアリーナ・パク(Alina Park)が「FBI捜査官」役で抜擢されたし、DCコミックスが原作の『アロー(Arrow)』になるともっと露骨で、日系人のリラ・フクシマ(Rila Fukushima)が日本人役でレギュラー出演となっていた。しかし、アメリカ人の視聴者が好むのは、ケイティー・ロッツ(Caity Lotz)のような白人女優の方である。彼女は元々ダンサーで、有名雑誌の『Esquire』にも登場するモデルだった。彼女がゲスト出演したTVドラマも人気が高く、あの『Mad Men』や『The Flash』といった作品だ。

Rila Fukushima 01Rila Fukushima 3Caity Lotz 11


(左 : リラ・フクシマ / 中央 : 『アロー』に出演したリラ・フクシマ / 右 : ケイティー・ロッツ )

Alina Park 1Mozhan Marno 2(左 : アリーナ・パク / 右 : モジャン・マーノ )
  日本でも好調な『ブラックリスト』には、黒人やユダヤ人以外にも、非西歐系の俳優がゴリ押しされている。とりわけ、シーズン7ではレギュラー出演のモジャン・マーノ(Mozhan Marnò / イラン系女優)が抜けてしまったので、その空白に「アジア枠」が設定されてしまい、無理矢理アリーナ・パクがネジ込まれていた。彼女の登場は実に不自然で、視聴率を気にした配役としか思えない。ちょっと賢いアメリカ人だと、「また、クウォータ制(人種割当制度)かぁぁ〜」と嘆いてしまうが、アジア系国民が増えてしまったから仕方ないんじゃないか。

  人気番組の『アロー』も多民族主義的配役の潮流に飲まれたようで、政治的配慮から黒人のヒーローが登場し、善人役のアジア系男優も採用されていた。腹立たしいけど、アメリカの映画業界では、未だにエキセントリックな日本人像しかない。もし、日本の視聴者がフクシマ氏の役柄を観れば、「えぇぇ〜、こんなのが日本人なのぉぉ〜」と違和感を抱いてしまうし、「こんな忍者なんて居ないし、最初から変だよぉぉ〜」とボヤキたくなる。米国の娯楽産業は左派のグローバリストが牛耳っているので、世界市場で稼ぐために様々な人種を登場させ、より多くの観客を呼び込もうと必死だ。したがって、TVドラマや映画の制作では、まづ第一に「人種配分」が決定され、白人中心の筋書きにならぬよう、台本が慎重に練られている。米国でBTSが人気なのは、朝鮮系アメリカ人が裏で騒いでいるだけなのかも知れない。また、南鮮に住む同胞も負けてはおれぬ、と張り切ってしまい、通信販売で大量のCDを買っている可能性だってあるのだ。

日本で「幻想」を製造する利害関係者

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(写真 / 伝統的な暮らしをする朝鮮人 )

  日本の大手マスコミが何が何でも「南鮮ブーム」を作りたいのは、ひとえに「銭儲け」のためだが、この捏造による被害は少なくない。例えば、南鮮人に対して愚かな“幻想”を抱く女性が増えてしまった。デイリー新潮によれば、今年7月、南鮮に滞在していた日本人女性が朝鮮人男性に強姦され、1分間も首を絞められたという。彼女は全治二週間の怪我を負ってしまった。(田裕哲 「韓国滞在中の『日本人未成年女性』が合巻の被害に 唖然とするしかない韓国の反応」、『デイリー新潮』 2020日10月28日) こうした卑劣な犯行は赦しがたいが、もっと忌々しいのは強姦魔の自供である。この鮮人によると、自宅に誘って酒を飲ませた女がほろ酔い気分になり、ベッドでスキンシップを図ったら、彼女の上半身が後ろに傾いたので、その首を軽く押さえた」だけであるという。日本人がこんな言い訳を聞けば、「そんな訳ねえだろう、この朝鮮人 ! 親切な振りをして自宅に連れ込み、酒を飲ませて油断させたんじゃないか? ふざけんじゃねぇぞ、コノ野郎 ! 最初から強姦するつもりだったんだろう!」と激怒するに違いない。

  犯罪者の供述に対し、被害者女性は警察に訴えていた。「断れば殺されるのではないかと怖くなり、言われたとおりにするしかなかった」、と。まぁ、第三者にも想像できるが、彼女は首を絞められていたので抵抗できなかったそうだ。確かに、朝鮮人は自惚れが強く、短気で暴力的だから、瞬間的にカッとなりやすい。もし、獲物にした女性が激しく抵抗すれば、激昂して首が折れるほど強く締めるだろう。伝統的に男尊女卑の朝鮮社会では、女が抵抗してもヤっちまえばこっちのモノ、という考え方が強い。それに、相手は朝鮮を「植民地」にした日本人だ。遠慮することはない。多少、手荒なことをしてもいいし、日本の女であれば「公衆便所」程度である。つまり、気軽に精子を噴射できる肉便器ということだ。だいたい、誘った男が途中で強姦をやめたら損になるだけ。性欲を満たさないまま警察に捕まるなんて嫌だろう。

  南鮮の強姦魔は有罪となれば、10年以下の懲役か、1500万ウォンの罰金刑になるそうだが、問題は南鮮側の世論にある。現地での反応は冷ややかで、インターネットのサイトには「彼が従軍慰安婦の復讐をしてくれた」と支持する意見もあるし、「日本のセクシー・ビデオを見れば、女性のことがわかるだろう」といった書き込みがあったそうだ。さらに不愉快なのは、南鮮政府が再発防止に関するコメントを一切出していないことだ。要するに、一個人の犯行なので、政府は干渉しない、という態度なわけ。

  フジテレビやTBSといったテレビ局は、所詮「銭儲け」が第一なので、南鮮ドラマを垂れ流してブーム(流行)が起これば、「それでよし」という考えだ。しかし、朝鮮人に関する批判を封じるのは間違っている。多少なりとも「公共性」を意識するんなら、無邪気な少女を守るべく、彼女達に向けて警告を発するべきだろう。少なくとも、朝鮮人の本性を暴く人物を紹介すべきだ。それなのに、「特定民族に対する差別や偏見を助長するから駄目」というのはおかしい。そもそも、日本各地にいる何百万もの女性に対し、雨あられの如く南鮮ドラマを見せつければ、中には引っ掛かる馬鹿も出てくるじゃないか。虚構を現実と錯覚する頓馬なんか珍しくないぞ。特に、頭の弱い少女は洗脳されやすいから、ドラマの中だけに存在する「優しくて紳士的な朝鮮人青年」を「実在の鮮人」と思ってしまう。顔面工事で「ハンサム」になった鮮人男優なんて格好いいのか? 日本の大学教授は口にしないけど、現実の南鮮は民度が低い後進国で、日本人が憧れるような文化は何一つ無い。もし、あるとしたら日本文化の模倣か盗作だ。

  今振り返ると実にアホらしいが、2005年にはNHKと電通が仕組んだ「韓流ブーム」という八百長あった。小泉政権下だから仕方ないけど、日韓国交正常化の40周年を記念して「日韓友情2005」が叫ばれていた。これを拡張すべく、実行委員会が組織されたのだが、このメンバーが酷かった。何しろ、委員長には支那人贔屓の画家、あの平山郁夫が就いていたのだ。彼は東京芸術大学の学長を務めていたが、それよりも南京大虐殺を謝罪する芸術家として有名だった。絵描きとしては三流でも、対日工作の支那人にとったら優秀な駒である。北京政府が鄭重に扱ったのも頷けよう。

  そして、副委員長には元「アサヒビール」の社長を務めた瀬戸雄三と、電通の最高顧問であった成田豊が選任されていた。瀬戸氏は日韓経済協会の会長と日韓産業技術協力財団の理事を務めていたから、どんな人物か想像がつく。彼は南鮮から「修交勲章光化章」を貰っていたくらい。電通の首領となっていた成田氏は、経済界のみならずテレビ業界でも相当な影響力を持ち、南鮮ドラマが垂れ流される元兇だった。彼は南鮮に尽くした功績を認められ、高麗大学から名誉博士号を貰っていたから、どれだけ「役に立つ白痴」かが分かる。ヒラの委員も鮮人シンパで固められており、東海大学の助教授だった小倉紀藏(おぐら・きぞう)や文化振興財団で理事を務めていた依田巽(よだ・たつみ)とくれば、天を仰ぎたくなる。他の委員は皆朝鮮人で、映画監督の崔洋一、劇作家の平田オリザ、作家の姜信子である。こんな面子が「日韓友好」を掲げていたんだから、ロクなもんじゃないことは確かだ。

朝鮮人が浸透する日本の財界

  こうした朝鮮応援団が跋扈することは問題だが、もっと深刻なのは朝鮮系のビジネスマンが日本国籍を取得し、「日本国民」として商売を行っていることだ。一般に知られている有名企業でも、その経営陣や創業者には帰化鮮人が多い。彼らは日本名を使って「日本人」のように振る舞っているから用心が必要だ。例えば、「アイリスオーヤマ」の社長で、「アイリスグループ」の会長を務める大山健太郎は、「趙辮「(ちょう・ようせ)」という在日朝鮮人であった。彼の祖父は昭和2年頃に慶尚南道からやって来たそうだ。大山氏は在日三世だが、2002年に帰化している。

  鬘(カツラ)の販売で有名な「リーブ21」の社長も帰化鮮人で、経営者の岡村勝正は「蘆勝正」という在日だった。そういえば以前、「金福子」という朝鮮系歌手、あの和田アキ子が「リーブ21」のTV宣伝(所謂「CM」)に出ていたけど、これって「鮮人繋がり」なのか? 在日や帰化朝鮮人は仲間との人脈を大切にするから、同胞を起用するのかも知れない。ここでは関係ないけど、2014年「ザ・ローリング・ストーンズ」が来日した時、朝鮮系ミュージシャンの布袋寅泰がステージに上がって共演したけど、あれは“どんな”理由で実現したのか? もしかしたら、主催者の「キョードー東京」に布袋氏と昵懇の人物がいたのかも知れない。もしかしたら、「同胞のよしみ」で実現したのかも・・・。  

  昔、渡部昇一先生と対談本を出した、大島健伸も帰化鮮人で、「丁健伸(てい・けんしん)」という本名を持っていた。彼は高利貸しの「日栄」を経て、「SFCG」という商工ファンドを設立する。しかし、この会社は貸金業違反を犯し、2009年に経営破綻した。「サラ金」と呼ばれた貸金業者には怪しい人物が多く、阿漕(あこぎ)な取り立てで事件になる場合が少なくない。ちなみに、日栄は恐喝を用いた取り立てが問題となり、世間の非難を浴びて警察が動いたことがある。このブラック企業は、テレ朝の「サンデー・プロジェクト」でスポンサーになっていた。

  「MKタクシー」の青木定雄社長が帰化鮮人というのは有名な話で、彼は「喩奉植(ゆ・ぼんしょく)という名前だった。彼の息子である青木政明は暴行事件を起こしたので、報道番組の中で本名(ゆ・ちゃんわん)をバラされたことがある。当時、青木家の素性を知らない一般人は、「えっ、あの会社、帰化鮮人の会社だったの?!」と驚いた。事件を起こして逮捕され、「本名」が暴露される帰化鮮人は他にもいる。例えば、弁当屋のフランチャイズで知られる「本家かまどや」の経営者、金原弘周(かねはら・ひろのり)は酒気帯び運転の廉で兵庫県警に逮捕されたが、朝日新聞(2008年10月23日)は彼の「本名」で報じなかった。産経新聞は遠慮無く「金弘周」という朝鮮名で報道したので、朝日の読者以外で、まともな一般国民は、この違反者が帰化鮮人であると判った。

  在日朝鮮人には、屠殺業者や食肉販売業者、それと関連した朝鮮料理屋(俗に言う「焼肉屋」)を経営する人物が多い。例えば、「叙々苑」の経営者である新井泰道(あらい・たいどう)が「朴泰道」であることは有名で、彼は昭和55年6月18日に帰化している。「フォルクス」や「ステーキのどん」を傘下に持つ「安楽亭」の会長を務めていた故・柳時機(やなぎ・とさき)も帰化鮮人で、現在は息子の柳先(やなぎ・せん)が跡を継いでいる。「ステーキ宮」とか「徳兵衛」、「甘太郎」、「牛角」などを展開する「コロワイド」グループを率いる蔵人金男(くろうど・かねお)も帰化鮮人だ。彼は「山本金男」という通名を持つが、本名は「李周煥(り・しゅうかん)」というらしい。この社長は平成6年7月26日に帰化した。

  2015年、日テレの新人アナウンサーである上重聡(かみしげ・さとし)が、「ABC-Mart」の三木正浩社長から、無利子の融資を受けていたことが話題になったけど、この三木社長も帰化鮮人で、本名を「姜正浩」という。彼は昭和63年7月23日に帰化している。上重氏は1億7千万円の融資のみならず、高級車のベントレーまで借りていたというが、彼は三木氏と一体どんな関係にあったのか? 普通の交友じゃないだろう。

  歐米諸国のユダヤ人と同じく、日本に住み着く支那人や朝鮮人は、通信業界や娯楽産業に乗り出す。動画配信で有名な「U-Next」も朝鮮系企業だ。ここは宇野康秀が社長を務めているが、元々は有線放送を手掛けていた「Usen」が前身である。この「Usen」を創業したのは父親の宇野元忠で、この親子は共に帰化鮮人だ。息子の康秀(于康宏)は平成7年2月13日に帰化し、父親の元忠(于元忠)は平成10年9月4日に帰化している。

 パチンコ屋は朝鮮人の占有業種で、経営者のほとんどが在日鮮人か帰化鮮人ときている。例えば、「平和」の創業者である中島健吉は、よく知られた朝鮮人。「鄭東弼(てい・とうひつ)」という名前を持っていた鮮人社長は、昭和38年11月8日に帰化している。「三洋物産」の金沢全求(かなざわ・ぜんきゅう)も在日鮮人で、彼は平成12年8月7日に帰化していた。「ダイナム」の佐藤公平社長は、「ワンアジア財団」の代表理事も務めており、この「李公平」は昭和31年11月1日に帰化している。

  そういえば、1999年、東京高等検察庁の則定衛(のりさだ・まもる)検事長と「ダイナム」の佐藤社長は、ある疑惑を持たれたことがある。週刊誌などのマスコミは、両者の親密な関係を取り上げ、則定氏が接待漬けになっていたんじゃないか、と怪しんでいた。伝えられた話によれば、則定検事長は四国への公費出張をした際、愛人のホステスAを連れて新幹線の「ひかり235号」に乗車したそうだ。そして、二人は全日空ホテルに泊まり、濃厚な一夜を過ごす。すると、この肉体関係で彼女は妊婦となってしまう。まだ、23歳だったA氏は妊娠を戸惑い、則定氏に電話を掛けたらしい。二人は新宿の高級ホテル「センチュリー・ハイアット」で密会することにした。ところが、則定氏は彼女の悩みなど何のその。部屋に入ると、いきなり「会いたかった!」と抱きつき、またもや肉欲の虜(とりこ)になった。

  それでも、彼女は中絶を決めていたので、則定氏から30万円の小切手を貰い、渋谷の産婦人科で堕胎手術を受けたそうだ。しかし、入院費などの支出が嵩んだので、彼女は則定氏から50万円もったという。だが、どうやら、このお金はパチンコ屋の「S(佐藤?)」氏から出ていたらしい。慰謝料を要求したかったA氏は、後日、則定氏と一緒に「なだ万」で食事を取り、ホタルオークラのバーで酒を飲んだという。その時、二人は口論となってしまい、則定氏は驚きの言葉を口にする。「銀座のホステスのくせに、オギノ式も知らなかったのか。知っているのが当然だろう。君がいいよって言うからこうなったんだ」と一方的に非難。でもさぁぁ〜、妊娠したのは二人の責任だろう。それなのに、避妊の義務を女性だけに押しつけるなんて・・・。本当に卑劣な奴だ。

Kawamura 111( / 河村建夫)
  その後、A氏は「R」という店に移るが、則定氏は性懲りもなく来店し、例のS氏も一緒にいたという。S氏は帰り際に、「これ則(ノリ)さんから・・・」と言って30万円渡したそうである。ホント情けないけど、この検事長は愛人への手切れ金を自分で払わず、昵懇のS氏に尻拭いさせていたのだ。もう、どれだけケチなんだ? 三木武吉やハマコー(浜田幸一)さんなら、則定氏を正座させて、「たとえ愛人でも女房と同じく扱え !」と説教するぞ。則定氏に愛想を尽かしたAさんは、「C」という店に移ったそうだが、ここにも則定氏が訪れたそうだ。信じられないが、彼は復縁を迫ったらしい。でも、彼女は断った。既にA氏の愛情は冷めていたからだ。それにしても、則定氏はセコい。最初の30万円は自腹だったかも知れないが、あとの80万円はS氏の懐から出ていた。しかし、則定氏は未練が残っていたのか、別れた後も来店したという。ちょっと驚くが、則定氏が来店する時には「連れ」がいたようで、それが自民党の代議士である河村建夫(かわむら・たけお)衆院議員であった。

  この河村議員は朝鮮人や支那人が大好きで、日朝友好議員連盟と日中友好議員連盟に属している。彼は小泉内閣で文科大臣を務め、麻生内閣では官房長官に就任したが、その思想信条が問題だ。何と、彼は危険極まりない外国人参政権、すなわち在日朝鮮人の参政権を促進する熱心党であった。この売国議員は、事もあろうに拉致担当大臣を務め、支那人の応援団である二階派に属している。さらに、河村議員は朝鮮通信使交流議員の会では会長を務めていた。もっと赦せないのは、彼が元徴用工の問題解決にも意欲的なことだ。彼は南鮮側と合意に達すれば日本側も支援金を出すと述べていた。もう呆れてしまうが、「どこの政治家なのか?」と言いたくなる。トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」なのに、自民党の有力議員は「鮮人ファースト」なんだから。

  日本における朝鮮人の浸透は、国家の中枢にまで及んでいる。大学で国際関係論や政治学、社会学を学ぶ学生は、左翼教授に洗脳されてしまい、異邦人の排斥を“悪”と思いがちだ。しかし、外国人には有害な民族がおり、支那人やユダヤ人の例で判る通り、国家を内部から腐蝕させてしまうのだ。日本に恨みを抱く朝鮮人は、一度でいいから日本を「植民地」にしたいと思っている。しかし、武力では無理なので、人口侵略で復讐を果たそうとする。狡猾なアジア人は金銭や女で日本の売国奴を仲間にし、平和裏に乗っ取りを実行するから恐ろしい。昔の日本人は朝鮮文化などに目もくれず、「あんな賤民の文化なんて馬鹿らしい」と思ったものだ。大学に進学して朝鮮語を専攻するなんて考えられなかった。優秀な青年は英語かフランス語、またはドイツ語を選択し、高度な文明に触れようとした。

  ところが、今やアホな少女が大量に発生し、朝鮮語を習得すべく、南鮮の大学や専門学校に留学だ。経済界や藝能界には帰化鮮人や在日鮮人が溢れており、テレビ局のプロデューサーやディレクターは、鮮人スポンサーに諂(へつら)っている。こんな塩梅だから、朝鮮人の恥部や不祥事を暴く番組なんか制作されるはずがない。電通の意向を察知した藝人は、電通やテレビ局のお偉方にゴマをすり、「いやぁぁ〜、韓流ドラマが面白い!」と大絶賛。利害に俊敏な笑福亭鶴瓶は、事あるごとに南鮮ドラマを褒めていた。まともな日本人なら、あんなつまらない田舎芝居など観ない。だが、電通に媚びる鶴瓶は一人で宣伝役を買っていた。確かに、お座敷に呼ばれる藝人は、銭をくれない視聴者などカス、クズ、バカである。ギャラをくれる有り難い旦那衆にだけ靡くものだ。

 日本人は異民族による侵掠に疎く、征服されるまで気づかない。大学の国際関係論では移民や難民が「同化」すると教えられているが、そんなのは嘘で、受け容れる原住民が異邦人に譲歩し、いつの間にか朝鮮化されてしまうのだ。精神的に変質するだけなら治療の余地もあるが、肉体的に変わってしまうとアウトで、支那人や朝鮮人との混血児は決して日系人には戻れない。日鮮混血児には各細胞の中に「朝鮮印」が刻まれており、あの忌まわしい歴史が自分の過去となってしまい、賤民と蔑んでいた種族の血が全身に流れてしまうのだ。戦争を放棄した日本人には、民族の血を守ろうとする気概が無い。もし、保守派を名乗る日本人であれば、アジア人との混淆を避け、日系人の肉体を守るべきである。 
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/237.html#c20

[近代史3] 在日韓国人が急速に減少 9割が日本人と結婚し子供は日本人になる 中川隆
6. 中川隆[-10291] koaQ7Jey 2020年11月02日 09:34:22 : 5KIfhlnuJY : UFhPRDFELnhqNkU=[5]

2020年11月01日
南鮮の歌手が大人気 !? / 精神を操られた日本人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html


全米で人気の「BTS」だって?

BTS 111K pops fans 01

(左 : 大人気のBTS / 右 :  K-Popsのファン)

  藝能界では「ヤラセ」とか「八百長」当たり前だから、一々目くじらを立てるのは大人げないが、朝鮮人によるプロパガンダとなれば黙っている訳にも行くまい。何しろ、公共の電波を格安で使い続けるテレビ局が、鮮人ミュージシャンを意図的に後押しするんだから、提灯番組の枠を遙かに超えていると言える。

  筆者は流行歌に詳しくないから、反駁するだけの具体的な資料を持っていないけど、「BTS」なる鮮人グループが全米で大人気という報道は、とても信じる気になれず、「嘘」じゃないかと思っている。朝日新聞の報道によれば、南鮮のアイドル・グループ「BTS」は「21世紀のビートルズ」と評されるそうで、彼らの新曲「Dynamite(ダイナマイト)」は米国のビルボード・シングル・チャートで第1位に輝いたそうだ。(この「ビートルズ」って、まさか英国の「The Beatles」じゃないよねぇ?! もしかしたら、吉本興業に「ビートルズ」っていう名の漫才師かモノマネ藝人がいるのかも・・・。) 「ちょうにち新聞」と揶揄される朝日新聞によると、鮮人アーティストとしては初の快挙であるらしい。(「BTS、全米1位の理由 マッチョでワイルドからの変化」 『朝日新聞』 2020年9月13日)

  朝鮮人をこよなく愛する朝日新聞は、慶應義塾大学の法学部でポヒュラー音楽を研究する大和田俊之(おおわだ・としゆき)法学部教授に尋ねていた。ヒップホップ音楽にも造詣が深い大和田教授は、BTSの熱心なファンであるらしく、アイドル・グループ7名について詳しく語っていた。昔のアメリカだと、「アジア人」と言えば「カンフーの達人」といったイメージしかなかったが、最近では「アジア人男性=ダンスが上手でかっこいい」という見方が定着しているらしい。大和田氏によれば、アメリカの民衆はBTSの“ハイレベルなダンスパフォーマンス”を高く評価し、彼らが醸し出す「繊細さ」にも惹かれているという。従来のアメリカ人は「マッチョで、ちょっとワイルドな白人男性」を格好いいと思っていたが、今では彼らの価値観に変化が現れ、「かわいい男の子感」に魅力を感じるようだ。

  筆者は米国の現状を実際に調査した訳じゃないから断言できないが、「ホントかよぉぉ?! これって、朝鮮人のプロモーターが仕組んだ八百長評価なんじゃないか?」と疑いたくなる。ラップ音楽やヒップ・ポップ音楽を好むアメリカの黒人やヒスパニックが、朝鮮人歌手に注目するなんて聞いたことがないし、アメリカの音楽市場はそう甘くないぞ。ロック音楽と同じく、ダンスを「売り」にしたポップス界でも、ミュージシャン同士の競争は熾烈で、余程の「才能(タレント)」がないと成功できない。南鮮人がいくらアメリカ人アーティストを模倣したって、そんなモノは猿真似に過ぎず、C級茶葉の二番煎じ程度だ。白人層の観客だって、朝鮮人のミュージシャンなんて相手にしないだろう。もちろん、アメリカの白人女性は、「マッチョ(筋肉隆々の男)」でないジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とかジョニー・ロング(Jonny Long)を好んでいたが、朝鮮人のアイドル歌手となれば別である。いくらBTSの所属事務所が札束をバラ撒いたからといって、アメリカの白人女性が振り向くとは限らない。もし、ゴリ押しで「Tonight Show」(NBC)とか「Late Show」(CBS)に出演させても、「あれ誰?」といった反応しかないだろう。

  大和田氏はアメリカの大衆文化を研究しているみたいだが、一体、どんな情報源を基にしてBTSの人気度を論じているのか? なるほど、現在、米国では多文化・多民族主義が猛威を振るっているので、ドラマ制作の現場は多人種主義が普通になっている。それに、黒人やヒスパニックの圧力団体が凄まじい。彼らは「もっとマイノリティー(有色人種)の役者を登庸せよ !」とか、「アジア系やアフリカ系の俳優を主役に抜擢しろ!」と声を上げているんだから、ハリウッドのリベラル派は抵抗できない。案の定、人気クライム・サスペンスの『ブラックリスト(The Blacklist)』には、朝鮮系女優であるアリーナ・パク(Alina Park)が「FBI捜査官」役で抜擢されたし、DCコミックスが原作の『アロー(Arrow)』になるともっと露骨で、日系人のリラ・フクシマ(Rila Fukushima)が日本人役でレギュラー出演となっていた。しかし、アメリカ人の視聴者が好むのは、ケイティー・ロッツ(Caity Lotz)のような白人女優の方である。彼女は元々ダンサーで、有名雑誌の『Esquire』にも登場するモデルだった。彼女がゲスト出演したTVドラマも人気が高く、あの『Mad Men』や『The Flash』といった作品だ。

Rila Fukushima 01Rila Fukushima 3Caity Lotz 11


(左 : リラ・フクシマ / 中央 : 『アロー』に出演したリラ・フクシマ / 右 : ケイティー・ロッツ )

Alina Park 1Mozhan Marno 2(左 : アリーナ・パク / 右 : モジャン・マーノ )
  日本でも好調な『ブラックリスト』には、黒人やユダヤ人以外にも、非西歐系の俳優がゴリ押しされている。とりわけ、シーズン7ではレギュラー出演のモジャン・マーノ(Mozhan Marnò / イラン系女優)が抜けてしまったので、その空白に「アジア枠」が設定されてしまい、無理矢理アリーナ・パクがネジ込まれていた。彼女の登場は実に不自然で、視聴率を気にした配役としか思えない。ちょっと賢いアメリカ人だと、「また、クウォータ制(人種割当制度)かぁぁ〜」と嘆いてしまうが、アジア系国民が増えてしまったから仕方ないんじゃないか。

  人気番組の『アロー』も多民族主義的配役の潮流に飲まれたようで、政治的配慮から黒人のヒーローが登場し、善人役のアジア系男優も採用されていた。腹立たしいけど、アメリカの映画業界では、未だにエキセントリックな日本人像しかない。もし、日本の視聴者がフクシマ氏の役柄を観れば、「えぇぇ〜、こんなのが日本人なのぉぉ〜」と違和感を抱いてしまうし、「こんな忍者なんて居ないし、最初から変だよぉぉ〜」とボヤキたくなる。米国の娯楽産業は左派のグローバリストが牛耳っているので、世界市場で稼ぐために様々な人種を登場させ、より多くの観客を呼び込もうと必死だ。したがって、TVドラマや映画の制作では、まづ第一に「人種配分」が決定され、白人中心の筋書きにならぬよう、台本が慎重に練られている。米国でBTSが人気なのは、朝鮮系アメリカ人が裏で騒いでいるだけなのかも知れない。また、南鮮に住む同胞も負けてはおれぬ、と張り切ってしまい、通信販売で大量のCDを買っている可能性だってあるのだ。

日本で「幻想」を製造する利害関係者

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(写真 / 伝統的な暮らしをする朝鮮人 )

  日本の大手マスコミが何が何でも「南鮮ブーム」を作りたいのは、ひとえに「銭儲け」のためだが、この捏造による被害は少なくない。例えば、南鮮人に対して愚かな“幻想”を抱く女性が増えてしまった。デイリー新潮によれば、今年7月、南鮮に滞在していた日本人女性が朝鮮人男性に強姦され、1分間も首を絞められたという。彼女は全治二週間の怪我を負ってしまった。(田裕哲 「韓国滞在中の『日本人未成年女性』が合巻の被害に 唖然とするしかない韓国の反応」、『デイリー新潮』 2020日10月28日) こうした卑劣な犯行は赦しがたいが、もっと忌々しいのは強姦魔の自供である。この鮮人によると、自宅に誘って酒を飲ませた女がほろ酔い気分になり、ベッドでスキンシップを図ったら、彼女の上半身が後ろに傾いたので、その首を軽く押さえた」だけであるという。日本人がこんな言い訳を聞けば、「そんな訳ねえだろう、この朝鮮人 ! 親切な振りをして自宅に連れ込み、酒を飲ませて油断させたんじゃないか? ふざけんじゃねぇぞ、コノ野郎 ! 最初から強姦するつもりだったんだろう!」と激怒するに違いない。

  犯罪者の供述に対し、被害者女性は警察に訴えていた。「断れば殺されるのではないかと怖くなり、言われたとおりにするしかなかった」、と。まぁ、第三者にも想像できるが、彼女は首を絞められていたので抵抗できなかったそうだ。確かに、朝鮮人は自惚れが強く、短気で暴力的だから、瞬間的にカッとなりやすい。もし、獲物にした女性が激しく抵抗すれば、激昂して首が折れるほど強く締めるだろう。伝統的に男尊女卑の朝鮮社会では、女が抵抗してもヤっちまえばこっちのモノ、という考え方が強い。それに、相手は朝鮮を「植民地」にした日本人だ。遠慮することはない。多少、手荒なことをしてもいいし、日本の女であれば「公衆便所」程度である。つまり、気軽に精子を噴射できる肉便器ということだ。だいたい、誘った男が途中で強姦をやめたら損になるだけ。性欲を満たさないまま警察に捕まるなんて嫌だろう。

  南鮮の強姦魔は有罪となれば、10年以下の懲役か、1500万ウォンの罰金刑になるそうだが、問題は南鮮側の世論にある。現地での反応は冷ややかで、インターネットのサイトには「彼が従軍慰安婦の復讐をしてくれた」と支持する意見もあるし、「日本のセクシー・ビデオを見れば、女性のことがわかるだろう」といった書き込みがあったそうだ。さらに不愉快なのは、南鮮政府が再発防止に関するコメントを一切出していないことだ。要するに、一個人の犯行なので、政府は干渉しない、という態度なわけ。

  フジテレビやTBSといったテレビ局は、所詮「銭儲け」が第一なので、南鮮ドラマを垂れ流してブーム(流行)が起これば、「それでよし」という考えだ。しかし、朝鮮人に関する批判を封じるのは間違っている。多少なりとも「公共性」を意識するんなら、無邪気な少女を守るべく、彼女達に向けて警告を発するべきだろう。少なくとも、朝鮮人の本性を暴く人物を紹介すべきだ。それなのに、「特定民族に対する差別や偏見を助長するから駄目」というのはおかしい。そもそも、日本各地にいる何百万もの女性に対し、雨あられの如く南鮮ドラマを見せつければ、中には引っ掛かる馬鹿も出てくるじゃないか。虚構を現実と錯覚する頓馬なんか珍しくないぞ。特に、頭の弱い少女は洗脳されやすいから、ドラマの中だけに存在する「優しくて紳士的な朝鮮人青年」を「実在の鮮人」と思ってしまう。顔面工事で「ハンサム」になった鮮人男優なんて格好いいのか? 日本の大学教授は口にしないけど、現実の南鮮は民度が低い後進国で、日本人が憧れるような文化は何一つ無い。もし、あるとしたら日本文化の模倣か盗作だ。

  今振り返ると実にアホらしいが、2005年にはNHKと電通が仕組んだ「韓流ブーム」という八百長あった。小泉政権下だから仕方ないけど、日韓国交正常化の40周年を記念して「日韓友情2005」が叫ばれていた。これを拡張すべく、実行委員会が組織されたのだが、このメンバーが酷かった。何しろ、委員長には支那人贔屓の画家、あの平山郁夫が就いていたのだ。彼は東京芸術大学の学長を務めていたが、それよりも南京大虐殺を謝罪する芸術家として有名だった。絵描きとしては三流でも、対日工作の支那人にとったら優秀な駒である。北京政府が鄭重に扱ったのも頷けよう。

  そして、副委員長には元「アサヒビール」の社長を務めた瀬戸雄三と、電通の最高顧問であった成田豊が選任されていた。瀬戸氏は日韓経済協会の会長と日韓産業技術協力財団の理事を務めていたから、どんな人物か想像がつく。彼は南鮮から「修交勲章光化章」を貰っていたくらい。電通の首領となっていた成田氏は、経済界のみならずテレビ業界でも相当な影響力を持ち、南鮮ドラマが垂れ流される元兇だった。彼は南鮮に尽くした功績を認められ、高麗大学から名誉博士号を貰っていたから、どれだけ「役に立つ白痴」かが分かる。ヒラの委員も鮮人シンパで固められており、東海大学の助教授だった小倉紀藏(おぐら・きぞう)や文化振興財団で理事を務めていた依田巽(よだ・たつみ)とくれば、天を仰ぎたくなる。他の委員は皆朝鮮人で、映画監督の崔洋一、劇作家の平田オリザ、作家の姜信子である。こんな面子が「日韓友好」を掲げていたんだから、ロクなもんじゃないことは確かだ。

朝鮮人が浸透する日本の財界

  こうした朝鮮応援団が跋扈することは問題だが、もっと深刻なのは朝鮮系のビジネスマンが日本国籍を取得し、「日本国民」として商売を行っていることだ。一般に知られている有名企業でも、その経営陣や創業者には帰化鮮人が多い。彼らは日本名を使って「日本人」のように振る舞っているから用心が必要だ。例えば、「アイリスオーヤマ」の社長で、「アイリスグループ」の会長を務める大山健太郎は、「趙辮「(ちょう・ようせ)」という在日朝鮮人であった。彼の祖父は昭和2年頃に慶尚南道からやって来たそうだ。大山氏は在日三世だが、2002年に帰化している。

  鬘(カツラ)の販売で有名な「リーブ21」の社長も帰化鮮人で、経営者の岡村勝正は「蘆勝正」という在日だった。そういえば以前、「金福子」という朝鮮系歌手、あの和田アキ子が「リーブ21」のTV宣伝(所謂「CM」)に出ていたけど、これって「鮮人繋がり」なのか? 在日や帰化朝鮮人は仲間との人脈を大切にするから、同胞を起用するのかも知れない。ここでは関係ないけど、2014年「ザ・ローリング・ストーンズ」が来日した時、朝鮮系ミュージシャンの布袋寅泰がステージに上がって共演したけど、あれは“どんな”理由で実現したのか? もしかしたら、主催者の「キョードー東京」に布袋氏と昵懇の人物がいたのかも知れない。もしかしたら、「同胞のよしみ」で実現したのかも・・・。  

  昔、渡部昇一先生と対談本を出した、大島健伸も帰化鮮人で、「丁健伸(てい・けんしん)」という本名を持っていた。彼は高利貸しの「日栄」を経て、「SFCG」という商工ファンドを設立する。しかし、この会社は貸金業違反を犯し、2009年に経営破綻した。「サラ金」と呼ばれた貸金業者には怪しい人物が多く、阿漕(あこぎ)な取り立てで事件になる場合が少なくない。ちなみに、日栄は恐喝を用いた取り立てが問題となり、世間の非難を浴びて警察が動いたことがある。このブラック企業は、テレ朝の「サンデー・プロジェクト」でスポンサーになっていた。

  「MKタクシー」の青木定雄社長が帰化鮮人というのは有名な話で、彼は「喩奉植(ゆ・ぼんしょく)という名前だった。彼の息子である青木政明は暴行事件を起こしたので、報道番組の中で本名(ゆ・ちゃんわん)をバラされたことがある。当時、青木家の素性を知らない一般人は、「えっ、あの会社、帰化鮮人の会社だったの?!」と驚いた。事件を起こして逮捕され、「本名」が暴露される帰化鮮人は他にもいる。例えば、弁当屋のフランチャイズで知られる「本家かまどや」の経営者、金原弘周(かねはら・ひろのり)は酒気帯び運転の廉で兵庫県警に逮捕されたが、朝日新聞(2008年10月23日)は彼の「本名」で報じなかった。産経新聞は遠慮無く「金弘周」という朝鮮名で報道したので、朝日の読者以外で、まともな一般国民は、この違反者が帰化鮮人であると判った。

  在日朝鮮人には、屠殺業者や食肉販売業者、それと関連した朝鮮料理屋(俗に言う「焼肉屋」)を経営する人物が多い。例えば、「叙々苑」の経営者である新井泰道(あらい・たいどう)が「朴泰道」であることは有名で、彼は昭和55年6月18日に帰化している。「フォルクス」や「ステーキのどん」を傘下に持つ「安楽亭」の会長を務めていた故・柳時機(やなぎ・とさき)も帰化鮮人で、現在は息子の柳先(やなぎ・せん)が跡を継いでいる。「ステーキ宮」とか「徳兵衛」、「甘太郎」、「牛角」などを展開する「コロワイド」グループを率いる蔵人金男(くろうど・かねお)も帰化鮮人だ。彼は「山本金男」という通名を持つが、本名は「李周煥(り・しゅうかん)」というらしい。この社長は平成6年7月26日に帰化した。

  2015年、日テレの新人アナウンサーである上重聡(かみしげ・さとし)が、「ABC-Mart」の三木正浩社長から、無利子の融資を受けていたことが話題になったけど、この三木社長も帰化鮮人で、本名を「姜正浩」という。彼は昭和63年7月23日に帰化している。上重氏は1億7千万円の融資のみならず、高級車のベントレーまで借りていたというが、彼は三木氏と一体どんな関係にあったのか? 普通の交友じゃないだろう。

  歐米諸国のユダヤ人と同じく、日本に住み着く支那人や朝鮮人は、通信業界や娯楽産業に乗り出す。動画配信で有名な「U-Next」も朝鮮系企業だ。ここは宇野康秀が社長を務めているが、元々は有線放送を手掛けていた「Usen」が前身である。この「Usen」を創業したのは父親の宇野元忠で、この親子は共に帰化鮮人だ。息子の康秀(于康宏)は平成7年2月13日に帰化し、父親の元忠(于元忠)は平成10年9月4日に帰化している。

 パチンコ屋は朝鮮人の占有業種で、経営者のほとんどが在日鮮人か帰化鮮人ときている。例えば、「平和」の創業者である中島健吉は、よく知られた朝鮮人。「鄭東弼(てい・とうひつ)」という名前を持っていた鮮人社長は、昭和38年11月8日に帰化している。「三洋物産」の金沢全求(かなざわ・ぜんきゅう)も在日鮮人で、彼は平成12年8月7日に帰化していた。「ダイナム」の佐藤公平社長は、「ワンアジア財団」の代表理事も務めており、この「李公平」は昭和31年11月1日に帰化している。

  そういえば、1999年、東京高等検察庁の則定衛(のりさだ・まもる)検事長と「ダイナム」の佐藤社長は、ある疑惑を持たれたことがある。週刊誌などのマスコミは、両者の親密な関係を取り上げ、則定氏が接待漬けになっていたんじゃないか、と怪しんでいた。伝えられた話によれば、則定検事長は四国への公費出張をした際、愛人のホステスAを連れて新幹線の「ひかり235号」に乗車したそうだ。そして、二人は全日空ホテルに泊まり、濃厚な一夜を過ごす。すると、この肉体関係で彼女は妊婦となってしまう。まだ、23歳だったA氏は妊娠を戸惑い、則定氏に電話を掛けたらしい。二人は新宿の高級ホテル「センチュリー・ハイアット」で密会することにした。ところが、則定氏は彼女の悩みなど何のその。部屋に入ると、いきなり「会いたかった!」と抱きつき、またもや肉欲の虜(とりこ)になった。

  それでも、彼女は中絶を決めていたので、則定氏から30万円の小切手を貰い、渋谷の産婦人科で堕胎手術を受けたそうだ。しかし、入院費などの支出が嵩んだので、彼女は則定氏から50万円もったという。だが、どうやら、このお金はパチンコ屋の「S(佐藤?)」氏から出ていたらしい。慰謝料を要求したかったA氏は、後日、則定氏と一緒に「なだ万」で食事を取り、ホタルオークラのバーで酒を飲んだという。その時、二人は口論となってしまい、則定氏は驚きの言葉を口にする。「銀座のホステスのくせに、オギノ式も知らなかったのか。知っているのが当然だろう。君がいいよって言うからこうなったんだ」と一方的に非難。でもさぁぁ〜、妊娠したのは二人の責任だろう。それなのに、避妊の義務を女性だけに押しつけるなんて・・・。本当に卑劣な奴だ。

Kawamura 111( / 河村建夫)
  その後、A氏は「R」という店に移るが、則定氏は性懲りもなく来店し、例のS氏も一緒にいたという。S氏は帰り際に、「これ則(ノリ)さんから・・・」と言って30万円渡したそうである。ホント情けないけど、この検事長は愛人への手切れ金を自分で払わず、昵懇のS氏に尻拭いさせていたのだ。もう、どれだけケチなんだ? 三木武吉やハマコー(浜田幸一)さんなら、則定氏を正座させて、「たとえ愛人でも女房と同じく扱え !」と説教するぞ。則定氏に愛想を尽かしたAさんは、「C」という店に移ったそうだが、ここにも則定氏が訪れたそうだ。信じられないが、彼は復縁を迫ったらしい。でも、彼女は断った。既にA氏の愛情は冷めていたからだ。それにしても、則定氏はセコい。最初の30万円は自腹だったかも知れないが、あとの80万円はS氏の懐から出ていた。しかし、則定氏は未練が残っていたのか、別れた後も来店したという。ちょっと驚くが、則定氏が来店する時には「連れ」がいたようで、それが自民党の代議士である河村建夫(かわむら・たけお)衆院議員であった。

  この河村議員は朝鮮人や支那人が大好きで、日朝友好議員連盟と日中友好議員連盟に属している。彼は小泉内閣で文科大臣を務め、麻生内閣では官房長官に就任したが、その思想信条が問題だ。何と、彼は危険極まりない外国人参政権、すなわち在日朝鮮人の参政権を促進する熱心党であった。この売国議員は、事もあろうに拉致担当大臣を務め、支那人の応援団である二階派に属している。さらに、河村議員は朝鮮通信使交流議員の会では会長を務めていた。もっと赦せないのは、彼が元徴用工の問題解決にも意欲的なことだ。彼は南鮮側と合意に達すれば日本側も支援金を出すと述べていた。もう呆れてしまうが、「どこの政治家なのか?」と言いたくなる。トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」なのに、自民党の有力議員は「鮮人ファースト」なんだから。

  日本における朝鮮人の浸透は、国家の中枢にまで及んでいる。大学で国際関係論や政治学、社会学を学ぶ学生は、左翼教授に洗脳されてしまい、異邦人の排斥を“悪”と思いがちだ。しかし、外国人には有害な民族がおり、支那人やユダヤ人の例で判る通り、国家を内部から腐蝕させてしまうのだ。日本に恨みを抱く朝鮮人は、一度でいいから日本を「植民地」にしたいと思っている。しかし、武力では無理なので、人口侵略で復讐を果たそうとする。狡猾なアジア人は金銭や女で日本の売国奴を仲間にし、平和裏に乗っ取りを実行するから恐ろしい。昔の日本人は朝鮮文化などに目もくれず、「あんな賤民の文化なんて馬鹿らしい」と思ったものだ。大学に進学して朝鮮語を専攻するなんて考えられなかった。優秀な青年は英語かフランス語、またはドイツ語を選択し、高度な文明に触れようとした。

  ところが、今やアホな少女が大量に発生し、朝鮮語を習得すべく、南鮮の大学や専門学校に留学だ。経済界や藝能界には帰化鮮人や在日鮮人が溢れており、テレビ局のプロデューサーやディレクターは、鮮人スポンサーに諂(へつら)っている。こんな塩梅だから、朝鮮人の恥部や不祥事を暴く番組なんか制作されるはずがない。電通の意向を察知した藝人は、電通やテレビ局のお偉方にゴマをすり、「いやぁぁ〜、韓流ドラマが面白い!」と大絶賛。利害に俊敏な笑福亭鶴瓶は、事あるごとに南鮮ドラマを褒めていた。まともな日本人なら、あんなつまらない田舎芝居など観ない。だが、電通に媚びる鶴瓶は一人で宣伝役を買っていた。確かに、お座敷に呼ばれる藝人は、銭をくれない視聴者などカス、クズ、バカである。ギャラをくれる有り難い旦那衆にだけ靡くものだ。

 日本人は異民族による侵掠に疎く、征服されるまで気づかない。大学の国際関係論では移民や難民が「同化」すると教えられているが、そんなのは嘘で、受け容れる原住民が異邦人に譲歩し、いつの間にか朝鮮化されてしまうのだ。精神的に変質するだけなら治療の余地もあるが、肉体的に変わってしまうとアウトで、支那人や朝鮮人との混血児は決して日系人には戻れない。日鮮混血児には各細胞の中に「朝鮮印」が刻まれており、あの忌まわしい歴史が自分の過去となってしまい、賤民と蔑んでいた種族の血が全身に流れてしまうのだ。戦争を放棄した日本人には、民族の血を守ろうとする気概が無い。もし、保守派を名乗る日本人であれば、アジア人との混淆を避け、日系人の肉体を守るべきである。 
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/787.html#c6

[近代史4] 既に日本の政治家、官僚、経済界の中枢部は在日に乗っ取られている、というのはアホ右翼の妄想 中川隆
3. 中川隆[-10290] koaQ7Jey 2020年11月02日 09:35:37 : 5KIfhlnuJY : UFhPRDFELnhqNkU=[6]

2020年11月01日
南鮮の歌手が大人気 !? / 精神を操られた日本人
黒木 頼景
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68832355.html


全米で人気の「BTS」だって?

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(左 : 大人気のBTS / 右 :  K-Popsのファン)

  藝能界では「ヤラセ」とか「八百長」当たり前だから、一々目くじらを立てるのは大人げないが、朝鮮人によるプロパガンダとなれば黙っている訳にも行くまい。何しろ、公共の電波を格安で使い続けるテレビ局が、鮮人ミュージシャンを意図的に後押しするんだから、提灯番組の枠を遙かに超えていると言える。

  筆者は流行歌に詳しくないから、反駁するだけの具体的な資料を持っていないけど、「BTS」なる鮮人グループが全米で大人気という報道は、とても信じる気になれず、「嘘」じゃないかと思っている。朝日新聞の報道によれば、南鮮のアイドル・グループ「BTS」は「21世紀のビートルズ」と評されるそうで、彼らの新曲「Dynamite(ダイナマイト)」は米国のビルボード・シングル・チャートで第1位に輝いたそうだ。(この「ビートルズ」って、まさか英国の「The Beatles」じゃないよねぇ?! もしかしたら、吉本興業に「ビートルズ」っていう名の漫才師かモノマネ藝人がいるのかも・・・。) 「ちょうにち新聞」と揶揄される朝日新聞によると、鮮人アーティストとしては初の快挙であるらしい。(「BTS、全米1位の理由 マッチョでワイルドからの変化」 『朝日新聞』 2020年9月13日)

  朝鮮人をこよなく愛する朝日新聞は、慶應義塾大学の法学部でポヒュラー音楽を研究する大和田俊之(おおわだ・としゆき)法学部教授に尋ねていた。ヒップホップ音楽にも造詣が深い大和田教授は、BTSの熱心なファンであるらしく、アイドル・グループ7名について詳しく語っていた。昔のアメリカだと、「アジア人」と言えば「カンフーの達人」といったイメージしかなかったが、最近では「アジア人男性=ダンスが上手でかっこいい」という見方が定着しているらしい。大和田氏によれば、アメリカの民衆はBTSの“ハイレベルなダンスパフォーマンス”を高く評価し、彼らが醸し出す「繊細さ」にも惹かれているという。従来のアメリカ人は「マッチョで、ちょっとワイルドな白人男性」を格好いいと思っていたが、今では彼らの価値観に変化が現れ、「かわいい男の子感」に魅力を感じるようだ。

  筆者は米国の現状を実際に調査した訳じゃないから断言できないが、「ホントかよぉぉ?! これって、朝鮮人のプロモーターが仕組んだ八百長評価なんじゃないか?」と疑いたくなる。ラップ音楽やヒップ・ポップ音楽を好むアメリカの黒人やヒスパニックが、朝鮮人歌手に注目するなんて聞いたことがないし、アメリカの音楽市場はそう甘くないぞ。ロック音楽と同じく、ダンスを「売り」にしたポップス界でも、ミュージシャン同士の競争は熾烈で、余程の「才能(タレント)」がないと成功できない。南鮮人がいくらアメリカ人アーティストを模倣したって、そんなモノは猿真似に過ぎず、C級茶葉の二番煎じ程度だ。白人層の観客だって、朝鮮人のミュージシャンなんて相手にしないだろう。もちろん、アメリカの白人女性は、「マッチョ(筋肉隆々の男)」でないジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とかジョニー・ロング(Jonny Long)を好んでいたが、朝鮮人のアイドル歌手となれば別である。いくらBTSの所属事務所が札束をバラ撒いたからといって、アメリカの白人女性が振り向くとは限らない。もし、ゴリ押しで「Tonight Show」(NBC)とか「Late Show」(CBS)に出演させても、「あれ誰?」といった反応しかないだろう。

  大和田氏はアメリカの大衆文化を研究しているみたいだが、一体、どんな情報源を基にしてBTSの人気度を論じているのか? なるほど、現在、米国では多文化・多民族主義が猛威を振るっているので、ドラマ制作の現場は多人種主義が普通になっている。それに、黒人やヒスパニックの圧力団体が凄まじい。彼らは「もっとマイノリティー(有色人種)の役者を登庸せよ !」とか、「アジア系やアフリカ系の俳優を主役に抜擢しろ!」と声を上げているんだから、ハリウッドのリベラル派は抵抗できない。案の定、人気クライム・サスペンスの『ブラックリスト(The Blacklist)』には、朝鮮系女優であるアリーナ・パク(Alina Park)が「FBI捜査官」役で抜擢されたし、DCコミックスが原作の『アロー(Arrow)』になるともっと露骨で、日系人のリラ・フクシマ(Rila Fukushima)が日本人役でレギュラー出演となっていた。しかし、アメリカ人の視聴者が好むのは、ケイティー・ロッツ(Caity Lotz)のような白人女優の方である。彼女は元々ダンサーで、有名雑誌の『Esquire』にも登場するモデルだった。彼女がゲスト出演したTVドラマも人気が高く、あの『Mad Men』や『The Flash』といった作品だ。

Rila Fukushima 01Rila Fukushima 3Caity Lotz 11


(左 : リラ・フクシマ / 中央 : 『アロー』に出演したリラ・フクシマ / 右 : ケイティー・ロッツ )

Alina Park 1Mozhan Marno 2(左 : アリーナ・パク / 右 : モジャン・マーノ )
  日本でも好調な『ブラックリスト』には、黒人やユダヤ人以外にも、非西歐系の俳優がゴリ押しされている。とりわけ、シーズン7ではレギュラー出演のモジャン・マーノ(Mozhan Marnò / イラン系女優)が抜けてしまったので、その空白に「アジア枠」が設定されてしまい、無理矢理アリーナ・パクがネジ込まれていた。彼女の登場は実に不自然で、視聴率を気にした配役としか思えない。ちょっと賢いアメリカ人だと、「また、クウォータ制(人種割当制度)かぁぁ〜」と嘆いてしまうが、アジア系国民が増えてしまったから仕方ないんじゃないか。

  人気番組の『アロー』も多民族主義的配役の潮流に飲まれたようで、政治的配慮から黒人のヒーローが登場し、善人役のアジア系男優も採用されていた。腹立たしいけど、アメリカの映画業界では、未だにエキセントリックな日本人像しかない。もし、日本の視聴者がフクシマ氏の役柄を観れば、「えぇぇ〜、こんなのが日本人なのぉぉ〜」と違和感を抱いてしまうし、「こんな忍者なんて居ないし、最初から変だよぉぉ〜」とボヤキたくなる。米国の娯楽産業は左派のグローバリストが牛耳っているので、世界市場で稼ぐために様々な人種を登場させ、より多くの観客を呼び込もうと必死だ。したがって、TVドラマや映画の制作では、まづ第一に「人種配分」が決定され、白人中心の筋書きにならぬよう、台本が慎重に練られている。米国でBTSが人気なのは、朝鮮系アメリカ人が裏で騒いでいるだけなのかも知れない。また、南鮮に住む同胞も負けてはおれぬ、と張り切ってしまい、通信販売で大量のCDを買っている可能性だってあるのだ。

日本で「幻想」を製造する利害関係者

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(写真 / 伝統的な暮らしをする朝鮮人 )

  日本の大手マスコミが何が何でも「南鮮ブーム」を作りたいのは、ひとえに「銭儲け」のためだが、この捏造による被害は少なくない。例えば、南鮮人に対して愚かな“幻想”を抱く女性が増えてしまった。デイリー新潮によれば、今年7月、南鮮に滞在していた日本人女性が朝鮮人男性に強姦され、1分間も首を絞められたという。彼女は全治二週間の怪我を負ってしまった。(田裕哲 「韓国滞在中の『日本人未成年女性』が合巻の被害に 唖然とするしかない韓国の反応」、『デイリー新潮』 2020日10月28日) こうした卑劣な犯行は赦しがたいが、もっと忌々しいのは強姦魔の自供である。この鮮人によると、自宅に誘って酒を飲ませた女がほろ酔い気分になり、ベッドでスキンシップを図ったら、彼女の上半身が後ろに傾いたので、その首を軽く押さえた」だけであるという。日本人がこんな言い訳を聞けば、「そんな訳ねえだろう、この朝鮮人 ! 親切な振りをして自宅に連れ込み、酒を飲ませて油断させたんじゃないか? ふざけんじゃねぇぞ、コノ野郎 ! 最初から強姦するつもりだったんだろう!」と激怒するに違いない。

  犯罪者の供述に対し、被害者女性は警察に訴えていた。「断れば殺されるのではないかと怖くなり、言われたとおりにするしかなかった」、と。まぁ、第三者にも想像できるが、彼女は首を絞められていたので抵抗できなかったそうだ。確かに、朝鮮人は自惚れが強く、短気で暴力的だから、瞬間的にカッとなりやすい。もし、獲物にした女性が激しく抵抗すれば、激昂して首が折れるほど強く締めるだろう。伝統的に男尊女卑の朝鮮社会では、女が抵抗してもヤっちまえばこっちのモノ、という考え方が強い。それに、相手は朝鮮を「植民地」にした日本人だ。遠慮することはない。多少、手荒なことをしてもいいし、日本の女であれば「公衆便所」程度である。つまり、気軽に精子を噴射できる肉便器ということだ。だいたい、誘った男が途中で強姦をやめたら損になるだけ。性欲を満たさないまま警察に捕まるなんて嫌だろう。

  南鮮の強姦魔は有罪となれば、10年以下の懲役か、1500万ウォンの罰金刑になるそうだが、問題は南鮮側の世論にある。現地での反応は冷ややかで、インターネットのサイトには「彼が従軍慰安婦の復讐をしてくれた」と支持する意見もあるし、「日本のセクシー・ビデオを見れば、女性のことがわかるだろう」といった書き込みがあったそうだ。さらに不愉快なのは、南鮮政府が再発防止に関するコメントを一切出していないことだ。要するに、一個人の犯行なので、政府は干渉しない、という態度なわけ。

  フジテレビやTBSといったテレビ局は、所詮「銭儲け」が第一なので、南鮮ドラマを垂れ流してブーム(流行)が起これば、「それでよし」という考えだ。しかし、朝鮮人に関する批判を封じるのは間違っている。多少なりとも「公共性」を意識するんなら、無邪気な少女を守るべく、彼女達に向けて警告を発するべきだろう。少なくとも、朝鮮人の本性を暴く人物を紹介すべきだ。それなのに、「特定民族に対する差別や偏見を助長するから駄目」というのはおかしい。そもそも、日本各地にいる何百万もの女性に対し、雨あられの如く南鮮ドラマを見せつければ、中には引っ掛かる馬鹿も出てくるじゃないか。虚構を現実と錯覚する頓馬なんか珍しくないぞ。特に、頭の弱い少女は洗脳されやすいから、ドラマの中だけに存在する「優しくて紳士的な朝鮮人青年」を「実在の鮮人」と思ってしまう。顔面工事で「ハンサム」になった鮮人男優なんて格好いいのか? 日本の大学教授は口にしないけど、現実の南鮮は民度が低い後進国で、日本人が憧れるような文化は何一つ無い。もし、あるとしたら日本文化の模倣か盗作だ。

  今振り返ると実にアホらしいが、2005年にはNHKと電通が仕組んだ「韓流ブーム」という八百長あった。小泉政権下だから仕方ないけど、日韓国交正常化の40周年を記念して「日韓友情2005」が叫ばれていた。これを拡張すべく、実行委員会が組織されたのだが、このメンバーが酷かった。何しろ、委員長には支那人贔屓の画家、あの平山郁夫が就いていたのだ。彼は東京芸術大学の学長を務めていたが、それよりも南京大虐殺を謝罪する芸術家として有名だった。絵描きとしては三流でも、対日工作の支那人にとったら優秀な駒である。北京政府が鄭重に扱ったのも頷けよう。

  そして、副委員長には元「アサヒビール」の社長を務めた瀬戸雄三と、電通の最高顧問であった成田豊が選任されていた。瀬戸氏は日韓経済協会の会長と日韓産業技術協力財団の理事を務めていたから、どんな人物か想像がつく。彼は南鮮から「修交勲章光化章」を貰っていたくらい。電通の首領となっていた成田氏は、経済界のみならずテレビ業界でも相当な影響力を持ち、南鮮ドラマが垂れ流される元兇だった。彼は南鮮に尽くした功績を認められ、高麗大学から名誉博士号を貰っていたから、どれだけ「役に立つ白痴」かが分かる。ヒラの委員も鮮人シンパで固められており、東海大学の助教授だった小倉紀藏(おぐら・きぞう)や文化振興財団で理事を務めていた依田巽(よだ・たつみ)とくれば、天を仰ぎたくなる。他の委員は皆朝鮮人で、映画監督の崔洋一、劇作家の平田オリザ、作家の姜信子である。こんな面子が「日韓友好」を掲げていたんだから、ロクなもんじゃないことは確かだ。

朝鮮人が浸透する日本の財界

  こうした朝鮮応援団が跋扈することは問題だが、もっと深刻なのは朝鮮系のビジネスマンが日本国籍を取得し、「日本国民」として商売を行っていることだ。一般に知られている有名企業でも、その経営陣や創業者には帰化鮮人が多い。彼らは日本名を使って「日本人」のように振る舞っているから用心が必要だ。例えば、「アイリスオーヤマ」の社長で、「アイリスグループ」の会長を務める大山健太郎は、「趙辮「(ちょう・ようせ)」という在日朝鮮人であった。彼の祖父は昭和2年頃に慶尚南道からやって来たそうだ。大山氏は在日三世だが、2002年に帰化している。

  鬘(カツラ)の販売で有名な「リーブ21」の社長も帰化鮮人で、経営者の岡村勝正は「蘆勝正」という在日だった。そういえば以前、「金福子」という朝鮮系歌手、あの和田アキ子が「リーブ21」のTV宣伝(所謂「CM」)に出ていたけど、これって「鮮人繋がり」なのか? 在日や帰化朝鮮人は仲間との人脈を大切にするから、同胞を起用するのかも知れない。ここでは関係ないけど、2014年「ザ・ローリング・ストーンズ」が来日した時、朝鮮系ミュージシャンの布袋寅泰がステージに上がって共演したけど、あれは“どんな”理由で実現したのか? もしかしたら、主催者の「キョードー東京」に布袋氏と昵懇の人物がいたのかも知れない。もしかしたら、「同胞のよしみ」で実現したのかも・・・。  

  昔、渡部昇一先生と対談本を出した、大島健伸も帰化鮮人で、「丁健伸(てい・けんしん)」という本名を持っていた。彼は高利貸しの「日栄」を経て、「SFCG」という商工ファンドを設立する。しかし、この会社は貸金業違反を犯し、2009年に経営破綻した。「サラ金」と呼ばれた貸金業者には怪しい人物が多く、阿漕(あこぎ)な取り立てで事件になる場合が少なくない。ちなみに、日栄は恐喝を用いた取り立てが問題となり、世間の非難を浴びて警察が動いたことがある。このブラック企業は、テレ朝の「サンデー・プロジェクト」でスポンサーになっていた。

  「MKタクシー」の青木定雄社長が帰化鮮人というのは有名な話で、彼は「喩奉植(ゆ・ぼんしょく)という名前だった。彼の息子である青木政明は暴行事件を起こしたので、報道番組の中で本名(ゆ・ちゃんわん)をバラされたことがある。当時、青木家の素性を知らない一般人は、「えっ、あの会社、帰化鮮人の会社だったの?!」と驚いた。事件を起こして逮捕され、「本名」が暴露される帰化鮮人は他にもいる。例えば、弁当屋のフランチャイズで知られる「本家かまどや」の経営者、金原弘周(かねはら・ひろのり)は酒気帯び運転の廉で兵庫県警に逮捕されたが、朝日新聞(2008年10月23日)は彼の「本名」で報じなかった。産経新聞は遠慮無く「金弘周」という朝鮮名で報道したので、朝日の読者以外で、まともな一般国民は、この違反者が帰化鮮人であると判った。

  在日朝鮮人には、屠殺業者や食肉販売業者、それと関連した朝鮮料理屋(俗に言う「焼肉屋」)を経営する人物が多い。例えば、「叙々苑」の経営者である新井泰道(あらい・たいどう)が「朴泰道」であることは有名で、彼は昭和55年6月18日に帰化している。「フォルクス」や「ステーキのどん」を傘下に持つ「安楽亭」の会長を務めていた故・柳時機(やなぎ・とさき)も帰化鮮人で、現在は息子の柳先(やなぎ・せん)が跡を継いでいる。「ステーキ宮」とか「徳兵衛」、「甘太郎」、「牛角」などを展開する「コロワイド」グループを率いる蔵人金男(くろうど・かねお)も帰化鮮人だ。彼は「山本金男」という通名を持つが、本名は「李周煥(り・しゅうかん)」というらしい。この社長は平成6年7月26日に帰化した。

  2015年、日テレの新人アナウンサーである上重聡(かみしげ・さとし)が、「ABC-Mart」の三木正浩社長から、無利子の融資を受けていたことが話題になったけど、この三木社長も帰化鮮人で、本名を「姜正浩」という。彼は昭和63年7月23日に帰化している。上重氏は1億7千万円の融資のみならず、高級車のベントレーまで借りていたというが、彼は三木氏と一体どんな関係にあったのか? 普通の交友じゃないだろう。

  歐米諸国のユダヤ人と同じく、日本に住み着く支那人や朝鮮人は、通信業界や娯楽産業に乗り出す。動画配信で有名な「U-Next」も朝鮮系企業だ。ここは宇野康秀が社長を務めているが、元々は有線放送を手掛けていた「Usen」が前身である。この「Usen」を創業したのは父親の宇野元忠で、この親子は共に帰化鮮人だ。息子の康秀(于康宏)は平成7年2月13日に帰化し、父親の元忠(于元忠)は平成10年9月4日に帰化している。

 パチンコ屋は朝鮮人の占有業種で、経営者のほとんどが在日鮮人か帰化鮮人ときている。例えば、「平和」の創業者である中島健吉は、よく知られた朝鮮人。「鄭東弼(てい・とうひつ)」という名前を持っていた鮮人社長は、昭和38年11月8日に帰化している。「三洋物産」の金沢全求(かなざわ・ぜんきゅう)も在日鮮人で、彼は平成12年8月7日に帰化していた。「ダイナム」の佐藤公平社長は、「ワンアジア財団」の代表理事も務めており、この「李公平」は昭和31年11月1日に帰化している。

  そういえば、1999年、東京高等検察庁の則定衛(のりさだ・まもる)検事長と「ダイナム」の佐藤社長は、ある疑惑を持たれたことがある。週刊誌などのマスコミは、両者の親密な関係を取り上げ、則定氏が接待漬けになっていたんじゃないか、と怪しんでいた。伝えられた話によれば、則定検事長は四国への公費出張をした際、愛人のホステスAを連れて新幹線の「ひかり235号」に乗車したそうだ。そして、二人は全日空ホテルに泊まり、濃厚な一夜を過ごす。すると、この肉体関係で彼女は妊婦となってしまう。まだ、23歳だったA氏は妊娠を戸惑い、則定氏に電話を掛けたらしい。二人は新宿の高級ホテル「センチュリー・ハイアット」で密会することにした。ところが、則定氏は彼女の悩みなど何のその。部屋に入ると、いきなり「会いたかった!」と抱きつき、またもや肉欲の虜(とりこ)になった。

  それでも、彼女は中絶を決めていたので、則定氏から30万円の小切手を貰い、渋谷の産婦人科で堕胎手術を受けたそうだ。しかし、入院費などの支出が嵩んだので、彼女は則定氏から50万円もったという。だが、どうやら、このお金はパチンコ屋の「S(佐藤?)」氏から出ていたらしい。慰謝料を要求したかったA氏は、後日、則定氏と一緒に「なだ万」で食事を取り、ホタルオークラのバーで酒を飲んだという。その時、二人は口論となってしまい、則定氏は驚きの言葉を口にする。「銀座のホステスのくせに、オギノ式も知らなかったのか。知っているのが当然だろう。君がいいよって言うからこうなったんだ」と一方的に非難。でもさぁぁ〜、妊娠したのは二人の責任だろう。それなのに、避妊の義務を女性だけに押しつけるなんて・・・。本当に卑劣な奴だ。

Kawamura 111( / 河村建夫)
  その後、A氏は「R」という店に移るが、則定氏は性懲りもなく来店し、例のS氏も一緒にいたという。S氏は帰り際に、「これ則(ノリ)さんから・・・」と言って30万円渡したそうである。ホント情けないけど、この検事長は愛人への手切れ金を自分で払わず、昵懇のS氏に尻拭いさせていたのだ。もう、どれだけケチなんだ? 三木武吉やハマコー(浜田幸一)さんなら、則定氏を正座させて、「たとえ愛人でも女房と同じく扱え !」と説教するぞ。則定氏に愛想を尽かしたAさんは、「C」という店に移ったそうだが、ここにも則定氏が訪れたそうだ。信じられないが、彼は復縁を迫ったらしい。でも、彼女は断った。既にA氏の愛情は冷めていたからだ。それにしても、則定氏はセコい。最初の30万円は自腹だったかも知れないが、あとの80万円はS氏の懐から出ていた。しかし、則定氏は未練が残っていたのか、別れた後も来店したという。ちょっと驚くが、則定氏が来店する時には「連れ」がいたようで、それが自民党の代議士である河村建夫(かわむら・たけお)衆院議員であった。

  この河村議員は朝鮮人や支那人が大好きで、日朝友好議員連盟と日中友好議員連盟に属している。彼は小泉内閣で文科大臣を務め、麻生内閣では官房長官に就任したが、その思想信条が問題だ。何と、彼は危険極まりない外国人参政権、すなわち在日朝鮮人の参政権を促進する熱心党であった。この売国議員は、事もあろうに拉致担当大臣を務め、支那人の応援団である二階派に属している。さらに、河村議員は朝鮮通信使交流議員の会では会長を務めていた。もっと赦せないのは、彼が元徴用工の問題解決にも意欲的なことだ。彼は南鮮側と合意に達すれば日本側も支援金を出すと述べていた。もう呆れてしまうが、「どこの政治家なのか?」と言いたくなる。トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」なのに、自民党の有力議員は「鮮人ファースト」なんだから。

  日本における朝鮮人の浸透は、国家の中枢にまで及んでいる。大学で国際関係論や政治学、社会学を学ぶ学生は、左翼教授に洗脳されてしまい、異邦人の排斥を“悪”と思いがちだ。しかし、外国人には有害な民族がおり、支那人やユダヤ人の例で判る通り、国家を内部から腐蝕させてしまうのだ。日本に恨みを抱く朝鮮人は、一度でいいから日本を「植民地」にしたいと思っている。しかし、武力では無理なので、人口侵略で復讐を果たそうとする。狡猾なアジア人は金銭や女で日本の売国奴を仲間にし、平和裏に乗っ取りを実行するから恐ろしい。昔の日本人は朝鮮文化などに目もくれず、「あんな賤民の文化なんて馬鹿らしい」と思ったものだ。大学に進学して朝鮮語を専攻するなんて考えられなかった。優秀な青年は英語かフランス語、またはドイツ語を選択し、高度な文明に触れようとした。

  ところが、今やアホな少女が大量に発生し、朝鮮語を習得すべく、南鮮の大学や専門学校に留学だ。経済界や藝能界には帰化鮮人や在日鮮人が溢れており、テレビ局のプロデューサーやディレクターは、鮮人スポンサーに諂(へつら)っている。こんな塩梅だから、朝鮮人の恥部や不祥事を暴く番組なんか制作されるはずがない。電通の意向を察知した藝人は、電通やテレビ局のお偉方にゴマをすり、「いやぁぁ〜、韓流ドラマが面白い!」と大絶賛。利害に俊敏な笑福亭鶴瓶は、事あるごとに南鮮ドラマを褒めていた。まともな日本人なら、あんなつまらない田舎芝居など観ない。だが、電通に媚びる鶴瓶は一人で宣伝役を買っていた。確かに、お座敷に呼ばれる藝人は、銭をくれない視聴者などカス、クズ、バカである。ギャラをくれる有り難い旦那衆にだけ靡くものだ。

 日本人は異民族による侵掠に疎く、征服されるまで気づかない。大学の国際関係論では移民や難民が「同化」すると教えられているが、そんなのは嘘で、受け容れる原住民が異邦人に譲歩し、いつの間にか朝鮮化されてしまうのだ。精神的に変質するだけなら治療の余地もあるが、肉体的に変わってしまうとアウトで、支那人や朝鮮人との混血児は決して日系人には戻れない。日鮮混血児には各細胞の中に「朝鮮印」が刻まれており、あの忌まわしい歴史が自分の過去となってしまい、賤民と蔑んでいた種族の血が全身に流れてしまうのだ。戦争を放棄した日本人には、民族の血を守ろうとする気概が無い。もし、保守派を名乗る日本人であれば、アジア人との混淆を避け、日系人の肉体を守るべきである。 
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