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[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
28. 中川隆[-14728] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:39:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1681]

2015年01月20日
知られざるイスラエル計画 裏で糸を引くユダヤ人(2)
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68299577.html

大イスラエル構想

  第20世紀の西歐はある意味、ユダヤ人のせいで混乱したとも言える。歐洲に寄生していたユダヤ人が二千年ぶりにパレスチナへ戻ろうとしたから、アラブ人たちが激怒した。そりゃそうだ。カナンの地で日常生活を送るパレスチナ人を無理矢理退去させて、ヨーロッパ人に後押しされたユダヤ人が流入してきたのである。そうして、欧米人をお金で操ったシオニスト・ユダヤ人がまんまとイスラエルを建国してしまった。そのユダヤ人らが今度は「大イスラエル(Greater Israel)」を目指しいるのだ。この大イスラエル・プロジェクトとは、ナイル渓谷からユーフラテス川に跨るイスラエル帝國建設の構想である。まさか馬鹿な、と日本人なら思うだろう。しかし、アラブ人に囲まれて暮らすシオニスト・ユダヤ人にとっては、イスラエルを強大な国家に育てて絶対的安全を確保したい。

  イスラエルにオデッド・イオン(OdedYion)というジャーナリストがいて、1982年にイスラエルの外務省に関与していた。彼はシオニストが描く大戦略を『Kivunim』という世界シオニスト機関誌に掲載したのである。このヘブライ語で書かれた論文をイスラエル・シャハク(Israel Shahak)というヘブライ大学の化学教授が英訳して世界に発信してしまった。この人物はとても興味深いが、別の機械に紹介したい。少しだけ触れると、彼は元シオニストでイスラエル国防軍のエリート部隊に所属していたり、イスラエルの原子力委員会議長のエルンスト・デイヴッド・ベルグマンに仕えていた異色の経歴を持つ。決して怪しい人物ではなく、ただイスラエル政府の対外政策に反対する左翼イスラエル人であった。こういうイスラエル政治の内部を知る左翼は我々にとって有り難い。(Israel Shahak, “Greater Israel”: The Zionist Plan for the Middle East, GlobalResearch, April 29, 2013を参照)

Greater Israel map 2


(上 / 「大イスラエル」構想の地図 )

  ではオデッド・イオンが披露する「大イスラエル」構想とは如何なるものか。それはイスラエルの勢力圏を中東アジアに広げようとする戦略である。西はナイル川に沿ってカイロからサウジ・アラビア北部を横断し、イラクのペルシア湾にまで達する線を東に引く。イラクの半分とヨルダン、シリア、レバノンを丸ご勢力圏に入れてしまう計画だ。ラビ(ユダヤ教の指導的立場の教師)のフィシュマン(Rabbi Fischmann)は天主からの約束の地は、エジプトのナイル川からシリアやレバノンを含むユーフラテス川にまで広がる、と述べていた。イスラエル建国の父テオドール・ヘルツェル(Theodor Herzl)も、イスラエルはエジプトの川からユーフラテス川に跨る国家である、と謳っていたのである。彼らの頭には旧約聖書の世界が浮かんでいて、諸々の民族の頂点に立つ選民という思想がその根底にあるのだ。

  これを誇大妄想と考えてはならない。強烈な宗教を持たない日本人には理解しがたいが、毎週会堂に集まって礼拝を行い、宗教指導者から説教を受け、毎日戒律に沿った生活を送る中東アジアの民は根本的に違うのだ。信仰のためには命懸けで戦うし、民族抹殺だって躊躇しない。戦で負ければ虐殺、掠奪、強姦、奴隷の人生が待っている。勝利者は異教徒に対して容赦ない支配者として振る舞い、改宗を拒む敗者には悲惨な運命が訪れるのだ。アジア大陸の民族は底知れぬ深い闇を心に秘めているから、執念深く残酷で冷酷無情の性格を有する。花鳥風月を眺めて和歌を詠む呑気な日本人とは、月とスッポン、陽子と太陽との違いがあることを忘れずに。

アラブ世界を細切れにせよ

  イオンらシオニスト・ユダヤ人にとって、イスラエルの優位を確保するにはどうしたらいいのか。ユダヤ人の地政学では、中東のイスラム世界が“バルカン化”することで、イスラエルを取り囲むアラブ諸国が細分化され弱小国となる。なるほど、うまい策だ。巨額の軍事費を投入してイスラエルを強国とするよりも、隣接するアラブ諸国を小さくすることで、相対的にイスラエルが優位を保つわけだ。それに、この奸計はヨーロッパ人が昔使っていた手口、「分断して支配せよ(Divid and Rule)」という手口と似ている。ライバル国の内紛や訌争を煽って内ゲバを起こせばよい。日本でも戦国武将がよく使った策略である。

  イオン・プランを見ていきたい。アラブ・イスラム世界はイスラエルにとって不倶戴天の敵であるが、西歐列強によって形成された一時的なトランプの館(temporary house of cards)」である。イギリス人やフランス人は現地人の要望や利益を無視して19ほどの国家を建設してしまった。そんな西欧人の勝手な思惑で国境線を引いたものだから、当然少数民族や遊牧民族の不満が爆発するし部族対立が絶えない。ゆえに、一見するとイスラム諸国は強国に思えるが、その内部に異分子対立を抱えた脆い構造をもつ。マグレブ諸国を見ても分かるだろう。アルジェリアではカビル山脈地域で二つの部族が対立して争っているし、モロッコとはスペイン領サハラを巡って揉めている。リビアはカダフィーのような独裁者がいて秩序が保たれていた。欧米の工作員に操られた反逆者がカダフィーを処刑したことを想い出せば、リビアの内部対立が激しいことが理解できるであろう。

  アラブ世界の雄藩エジプトだって例外ではない。確かにナセルとかサダト、ムバラクといった強力な大統領がエジプトを治めていた。しかし、その内部では少数派のスンニ派ムスリムが、大勢の非アラブ系アフリカ人と少数民族たるキリスト教のコプト派を支配しているのだ。エジプトはアフリカ大陸にあるから当然である。六日戦争などの中東戦争では、エジプトがイスラエルの宿敵で、空軍力ではイスラエル軍が優勢であったが、エジプトの陸軍は厄介であった。東にイラクが聳え立つから、西のエジプトを叩いておかねばならない。我々にもそれは理解できる。ちょうど、東から武田軍に攻め込まれた織田信長が、西国の毛利軍から背後を突かれたらようなものだ。強敵を前にして焦った信長なら、どうにかして信玄を毒殺できないものか、と考えたくなるだろう。 

  比較的安定しているトルコは、他のイスラム諸国と違って宗教色が薄くなって世俗的政治色が強い。しかし、そんなトルコも、啓蒙主義的政策に反発するイスラム過激派の台頭に悩む。スンニ派のムスリム国民が多数派を形成するが、アラウィー派のシーア信徒やスンニ派のクルド人を抱えているので、何らかの宗教・民族対立が勃発してしまうのだ。アフガニスタンやパキスタンはムスリム・テロリストの温床になっているから、これからも安定することなく政治が混沌とし、永久に貧乏国のままだろう。

  アメリカを初めとする西歐のグローバリストによって、「中東アジアの民主化」はどんどん推し進められている。リビアのカダフィー大佐は、波乱軍によって文字通り血祭りにされ、虐殺されてしまった。チュニジアのジャスミン革命だって、混乱を招いて終わり。ベン・アリー大統領が失脚して、モハメド・ガンヌーシ(Mohamed Ghannouchi)首相が大統領になった。しかし、そのガンヌーシも政権を追われて、フランスに亡命しようとしたが、サルコジ大統領が拒否したのである。しょうがないから、サウジ・アラビアに向かって亡命生活をする羽目になった。次にフアド・メバザ(Fouad Mebazaa)が大統領に納まったが、内紛によりまたもや失脚。「ジャスミン」なんて耳障りの良い言葉を掲げても、結局、政府転覆と暴徒による掠奪が頻発しただけの、「異臭」革命に終わった。ジャスミン革命を契機としたアラブの春はエジプトにも波及し、ムバラク大統領も失脚して裁判に掛けられた。カダフィーのようになぶり殺しにされなかったが、車椅子に乗って法廷に現れるムバラク前大統領は惨めである。

  一番悲惨なのはイラクであろう。圧倒的な軍事力を誇る米国によって徹底的に破壊されてしまった。かつて栄華を誇ったサダム・フセインは穴蔵に隠れていたところを発見され、生け捕りにされたうえに裁判に掛けられてしまった。もっとも、どれが本当のサダムなのか我々には分からない。影武者も居ただろうから、本物が誰なのか不明のまま2006年、米国で縛り首の死刑に処せられた。イオンたちイスラエルのシオニストが1980年代に計画した通り、イラクは分割の道を歩んでいる。彼らの思惑では、イラクにシーア派とスンニ派の二国をつくり、クルド人のためにもう一つ国を用意して、三分割する予定であった。イスラエルはアメリカ軍を利用して、イラク国家の破壊と分断を実現させたのである。知らぬが仏。アメリカ兵は本当に「仏様」になってしまった。アメリカを牛耳るユダヤ人とイスラエルのシオニストの共同作業が実ったのである。

  イスラエル軍は1982年にレバノン侵攻を果たしているから、次の標的はシリアとヨルダンである。ヨルダンのハシミテ王室は今のところ安泰だから、先にシリアを狙ったのではないか。シリアは昔からロシアから軍事支援を受けているし、タルトゥス(Tartus)にはロシアの海軍基地もある。地中海を航行するロシアの潜水艦には、シリアの軍事拠点は欠かせない。だから、ロシアはシリアを見捨てることが出来ない。ロシアのプーチンを打倒しようとしているユダヤ人からすれば、アサドとプーチンを一緒に葬ろうと考えたのではないか。シリアの海岸地域にはアラウィー派がいて、アレッポ周辺にはスンニ派が多数いる。そして首都ダマスカスにはシーア派がいるのだ。異なった宗派に立脚するアサド政権を、反政府軍や外国人テロリスト、ムスリム・ゲリラが乱入して揺さぶりをかけている。当然、テロリストの中にはイスラエルのモサドやアメリカのCIAに操られた勢力がいるだろう。信仰に酔った馬鹿なイスラム教徒を焚きつければ、彼らは欧米諸国で暴力沙汰を起こすから、反イスラム討伐戦争を提案しやすくなる。シリアは紛争でボロボロになるだろう。フランスのみならず、英国や米国でもイスラム過激派のテロ事件が多発すれば、西歐諸国の国民もその重い腰を上げてくれるんじゃないか。戦争が始まれば景気が良くなるから、軍需産業や金融投資家はまた一儲けできる。「頑張れ、テロリスト諸君 !」と内心でつぶやいているのでは?

  日本には自由な報道があるようで、実際は情報鎖国のままだ。テレビや新聞は日々の事件をせわしく報道するだけで、事件の背後にある巨大な闇を伝えようとはしない。現在の大衆社会は情報が氾濫しているので、かえって物事の本質が掴みづらい。特にイスラエルの戦略や欧米に潜む狡猾なユダヤ系住民の情報は全く報道されない。大富豪のユダヤ人が誰にいくら献金したのかとか、どの政治家のパトロンになっているか、日本人は知らないのだ。たとえば、米国のユダヤ人大富豪は政治家を子分にしている。カジノ王のシェルドン・エイデルソン(Sheldon Adelson)は共和党に巨額献金を行い、オバマ大統領の尻さえ叩ける。メディア界の大御所ハイム・サバン(Haim Saban)は、民衆党に金をばらまき、ヒラリー・クリントンもゴマ擦りに忙しい。ユダヤ人は民衆・共和の両党を区別しないで支配している。ユダヤ人の利益が優先課題なのだ。アメリカ兵が何万人死のうが知ったことではない。エイデルソンもサバンも共に熱心なシオニスト。サバンときたらイスラエエルとアメリカの二重国籍者である。こんなユダヤ系人物は他にもたくさんいるのだ。しかし、日本人のほとんどは彼らの名前を聞いたことがない。知っているユダヤ人大富豪はジョージ・ソロスくらいだろう。

  日本のメディアは危険な領域に近づかない。一般人なら、毒舌の漫才師やベテラン俳優でも芸能事務所の大御所には言及しないことを知っている。本当にヤバイことには触れないのだ。覚醒剤や大麻を使用しても芸能界に復帰できるが、有力な芸能事務所の内情を暴露すると抹殺されて永久追放になる。命さえ危ないかも知れない。暴力団と癒着している事務所もあるくらいだ。外国の政界だって、本当に危険で報道できない暗部がある。もともと日本の民度は高いから、本当の事が分かれば日本人は、賢く行動できると思う。筆者の意見が信じられない人は独自に勉強してもらいたい。日本人が愚かな行動を取るのは、嘘や誤報を伝える奴がいるからだ。常識を持って判断すれば日本人はまともな選択をする。ユダヤ人の暗躍については、また別の機会に述べたいと思う。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68299577.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c28

[近代史02] 小沢一郎先生を襲った恐怖とは 中川隆
106. 中川隆[-14727] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:50:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1680]
  脳天気な日本人と違って、狡猾なユダヤ人は自国の安全保障に敏感だ。イスラエル生存の為なら手段を選ばない。

アメリカもそうだけど、イスラエルによる暗殺なんて日常茶飯事。

アメリカのCIAは共犯を拒んだが、イスラエルは何としてもイランの核開発を阻止したかったので、主要研究者15名を“排除”すべく、モサドに「抹殺リスト」を作らせたという。
(Ronen Bergman, "When Israel Hatched a Secret Plan to Assassinate Iranian Scientists", Politico, March 5, 2018.)

例えば、

2007年1月14日、核物理学者のアーデシール・ホセンプール(Ardeshir Hosseinpour)博士は「ガス漏れ」で窒息死。

2010年1月12日、核物理学を専攻する大学講師のマスード・アリモハマディ(Masoud Alimohammadi)は、自分のクルマに乗ろうとしてドアを開けた瞬間、隣にあったバイクが大爆発して即死。

2010年11月29日、マジド・シャリアリ(Majid Shahriari)がフランス産の自動車「プジョー」に乗っていると、二台のバイクが近づいてきて、車体に吸着爆弾を貼り付けて走り去ったという。この爆発により彼は即死。

まるで映画『ミッション・インポシブル』の暗殺シーンみたいだけど、イスラエルの工作機関にとったら「いつもの仕事」にだ。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795151.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/296.html#c106

[近代史3] 重信房子、北朝鮮、オウム真理教の深い関係 中川隆
16. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月09日 20:56:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1679]
それよりも心配なのは、今後、イスラエルがどのような手段で戦争やテロ事件を仕掛けてくるかだ。あくまでも「仮」の話だよ。もし、筆者がイスラエル政府の政策担当者なら、西歐や北米で更なるテロ事件を画策するだろう。例えば、ISみたいなテロ組織に資金を流し、ロンドンやニューヨーク、パリ、アムステルダム、アントワープ、ミラノなどで爆破テロを実行させ、西歐人の感情と世論を「反イスラム」に仕向ける。

Middle Eaast 11Middle East 2

  もちろん、実行犯は自発的に聖戦を遂行する現地のイスラム教徒だ。こうしたジハード戦士を勧誘し、訓練して命令を下すのもイスラム教徒。中東アジアに本部を持つテロ組織も、イラク人やシリア人のイスラム教徒で、モスクの指導者も混じっている。だが、その活動資金をずっと辿って行くと、怪しげなアラブ人に出くわすが、これがモサドの工作員だったりするから興味深い。

つまり、熱狂的なムスリム・テロリストに大金を渡して扇動すれば、後は勝手に殺人テロを起こしてくれるから、ユダヤ人の工作員は高みの見物を決め込んでいればいい。だいたい、中東や歐洲にいる極悪スポンサーなんて、どんな人物なのか判らない。仲介人が暗躍すれば、出資者は謎の人物のままだ。しかし、テロリストにとったら、資金をくれる奴の正体なんてどうでもいい。憎い西歐白人を殺せればスッキリする。

  中東アジアの勢力図や紛争状態などは、日本人ばかりか、歐米人にとっても複雑怪奇だ。よくCNNやBBCなどが特派員を送って現地レポートをさせているが、特派員が集めた情報なんて我々が「裏」が取れる代物じゃないし、どんな「筋」からのネタなのか判らない。だいいち、特派員が接触した現地人や情報屋なんて信用できないし、誰が背後にいるのか、どんな動機で「内情」を暴露するのか、その真意が分からないので、騙される危険性が非常に高い。

例えば、特ダネを提供するアラブ人が、実はイスラエルの手下である場合もあるし、元ネタの出所がモサドからの情報とも知らずに、西歐人レポーターに話しているケース、あるいは、ガセネタと知りながら、まんまと小銭を騙し取っている奴もいるから、我々はテレビや新聞で流れるニュースが正確な情報なのか、それとも巧妙に仕組まれたプロパガンダ、あるいは単なる噂話なのか判断できない。モサドは現地のイラク人やペルシア人に扮して歐米の特派員に接近するし、作戦によっては、彼らを騙して罠に嵌めることもある。中には、最初から共犯という場合だってあるのだ。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68795151.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/300.html#c16

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
9. 中川隆[-14728] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:20:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1678]
キリスト教原理主義者 トランプ大統領の悪質な嘘を許すな
イラン革命防衛隊の精鋭クッズ部隊のカセニ・スレイマニ司令官の殺害について、トランプ大統領は、「スレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対して、 差し迫った邪悪な攻撃を画策していたが、 我々はその証拠を掴み、必要な行動をとった」との声明を、その殺害直後に出している。つまり、「防衛」「自衛」が目的の作戦だったのだと、 説明したのですが、この説明が真っ赤なウソであったことが、 早速報道されています。つまり、自衛ではなく、イラクの米軍基地に対する攻撃によって米軍の請負兵が一人殺害されたこと(ならびにイラク米大使館が イランの支援を受けた武装組織によって攻撃されたこと)に対する「報復」が目的だったとのこと。

 12月31日のバグダッドの米国大使館に対する非武装イラク人の抗議や攻撃は、12月29日にイラク民兵軍を25人殺害し、50人以上負傷させた米軍の攻撃に対する報復だった。

トランプ大統領は、イラク米大使館が攻撃されたのがTV放送されたのを目にして、「大統領選にも響くのではないかと恐れた」から、過剰なスレイマニ司令官作戦を するように指示したと伝えられています。

トランプ大統領は、ソレイマニ司令官殺害の理由を「彼が米国の外交官と軍人への攻撃を企てていたため防衛措置をとった」としたが、イラクのアブドルマハディ首相は、米軍の攻撃を受けた日はイランとサウジアラビアの関係修復の仲介役として、サウジ側のメッセージをイランに送り、それに対するイラン側の返事をソレイマニ司令官から受けとる予定であったことを議会で証言した。

 ソレイマニ司令官が殺害されたのは、サウジへの返書をイラクの首相に渡すためにバグダッドを訪れた直後であり、米国の空爆による司令官殺害は「防衛措置」どころか、両国の和平の機会を潰したことを意味する。イラク首相は「私が返書を受けとる前に彼は殺された。政治的な暗殺だった」と米国のテロを批判した。

ソレイマーニーと一緒にPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺された。そのPMUの施設をアメリカ軍は12月29日に空爆、25名以上の戦闘員を殺したと伝えられているが、この攻撃にもイスラエルが関与していたと言われている。 

アメリカやイスラエルがPMUを憎悪する理由のひとつは、この2カ国が手先として使ってきたダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)を殲滅する上で重要な役割を果たしたからだという。 

今回の暗殺でサウジアラビアも注目されている。その切っ掛けはイラク首相のアディル・アブドゥル-マフディの発言。昨年の10月上旬にサウジアラビアはイランと緊張緩和について話し合うことをイラク首相に約束しているが、そのサウジアラビアからの申し出に対する回答をソレイマーニーは持ってイラクを訪問したというのだ。中東の緊張緩和をアメリカとイスラエルは嫌ったということになる。

アメリカの親イスラエル派に属すネオコンは1980年代からイラク、シリア、イランを制圧する計画を持っていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を築き、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯でシリアとイランを分断、その上で両国を破壊するというものだった。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループを形成するひとりのポール・ウォルフォウィッツは、1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っている。(​3月​、​10月​) 

イスラエルに中東全域を制圧させようというわけだが、それが実現できればイスラエルが中東のエネルギー資源を握ることになる。必然的にイスラエルは圧倒的な支配力を手に入れることになるが、そうした野望は崩れ、ウォルフォウィッツの世界制覇プランは破綻した。アメリカ政治の表舞台で主役を演じてきた民主党と共和党の芝居は幕が下り始めている。現在、ドナルド・トランプ政権でイラン攻撃を含む好戦的な政策を推進しているのはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、マーク・エスパー国防長官だろう。 このグループと同じ考え方だったジョン・ボルトンは2019年9月に国家安全保障補佐官を解任された。そのボルトンがNSC(国家安全保障会議)へ引き込んだリチャード・ゴールドバーグは、ソレイマーニー暗殺の翌日にNSCを「個人的理由」で辞めたと伝えられた。 

この人びとは単に好戦的というだけでなく、ユダヤ人至上主義の信奉者でもある。アーリア人とアーリア至上主義者が違うように、ドイツ人とドイツ至上主義者が違うように、ユダヤ人とユダヤ至上主義者は本質的に違う。 ユダヤ至上主義の歴史は古く、そうした考えを否定したユダヤ人のひとりがイエスだった。

キリスト教世界で最も影響力を持っている文書はヨハネの黙示録だと言われている。しかも原著者でなく、後に加筆した人物の記述。田川健三によると、その加筆した人物は狂信的なユダヤ民族主義者で、ユダヤ民族以外はすべて殺しつくさるべしと繰り返し、世界中の異邦人が滅ぼしつくされ、殺しつくされ、ユダヤ人、あるいはユダヤ主義キリスト信者のみ救われることを願っている。実際、キリスト教の影響下にある欧米諸国は侵略、破壊、殺戮、略奪を繰り返してきた。

ユダヤ人は他人(ゴイム)を利用して目的を達成しようとするから狡猾だ。ネタニヤフ首相が紛争の矢面に立たず、米軍を全面に押し上げて、「アメリカ対イラン」という構図にしている。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c9

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
10. 中川隆[-14727] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:23:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1677]
アメリカ兵は「祖国のため」と思って戦うが、実質的には「イスラエルのため」に戦い、場合によっては傷つき亡くなって行く。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c10
[リバイバル3] 果汁100%の濃縮還元ジュースは農薬入り砂糖水を飲むのと変わらない 中川隆
6. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:40:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1676]
2020-01-05
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html
テレビや雑誌、インターネットなどにあふれる健康情報には、信頼できるものからそうでないものまで様々なものがあります。その中で、あやしい情報に振り回されないようにするには、科学的根拠に基づいた情報の選択が重要です。健康食品などの宣伝や広告で見られる「医師が勧めている」や「学会で効果が発表された」といった謳い文句は、本当に信頼できるものなのでしょうか?

『医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない』
https://news.livedoor.com/article/detail/14621717/

より引用します。
 


一見正しそうな「科学的根拠のない健康情報」に惑わされてしまわないためには?

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。

実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究からわかっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

@ 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
A βカロテンやリコピンは健康に良い。
B 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。

これらはすべて間違いと言っていい。

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
https://toyokeizai.net/articles/-/215982

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。

「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。

健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、

逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、

そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。

つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

@魚、
A野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、
B茶色い炭水化物、
Cオリーブオイル、
Dナッツ類の5つである。

逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。

甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/909.html#c6

[リバイバル4] 食べてはいけない 中川隆
6. 中川隆[-14725] koaQ7Jey 2020年1月09日 21:41:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1675]
2020-01-05
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html
テレビや雑誌、インターネットなどにあふれる健康情報には、信頼できるものからそうでないものまで様々なものがあります。その中で、あやしい情報に振り回されないようにするには、科学的根拠に基づいた情報の選択が重要です。健康食品などの宣伝や広告で見られる「医師が勧めている」や「学会で効果が発表された」といった謳い文句は、本当に信頼できるものなのでしょうか?

『医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない』
https://news.livedoor.com/article/detail/14621717/

より引用します。
 


一見正しそうな「科学的根拠のない健康情報」に惑わされてしまわないためには?

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。

実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究からわかっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。

さまざまな食材をエビデンスベースで5グループに分類し、「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

@ 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
A βカロテンやリコピンは健康に良い。
B 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。

これらはすべて間違いと言っていい。

「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである

(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
https://toyokeizai.net/articles/-/215982

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、

「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。

「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。

健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、

逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、

そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。

つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

@魚、
A野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、
B茶色い炭水化物、
Cオリーブオイル、
Dナッツ類の5つである。

逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。

このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。

甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2020/01/4476.html

http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/130.html#c6

[リバイバル3] 群馬県 コーヒーハウス むじか 中川隆
11. 中川隆[-14724] koaQ7Jey 2020年1月09日 22:29:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1674]
590名無しの笛の踊り2020/01/09(木) 21:32:56.69ID:ktjhFL4B

先日高崎近くの「ムジカ」にやっと行くことができた。少し不便だが、行った甲斐が大いにあった。

コーヒーもうまいし、ジョーダンワッツのフラゴンも小さいながら部屋全体の響きのおかげで、気持ちの良いクラシックが聴けた、

本来のメインSPのVITABOXはやはり圧巻。おまけに景色も良い。

久しぶりに堪能した。吉祥寺バロックでは、VITABOX聴けずにいたが、お店で聴くことができた。
以前このスレで、行った10数軒の名曲喫茶の順位を出したが、変更した。

阿佐ヶ谷のヴィオロンはやはりすごいが、ムジカの音も、ともに部屋(店)全体で音を作り出している感じ。
帰りにALBのリパッティのパルティータのCDをお土産にして帰ってきた。
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1476003942/l50
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/518.html#c11

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
29. 中川隆[-14726] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:01:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1673]
2020年01月10日
テロ国家イラン、ウクライナ民間機を撃墜し「事故」と主張


炎上しながら飛行するウクライナ航空752便(ツイッターより)


イラン政府、撃墜報道を否定

イラン軍は1月3日に行われた米軍による司令官攻撃への報復として、8日に米軍基地を攻撃した。

この時上空を飛行していたウクライナ航空の民間機、ボーイング737を撃墜した疑惑が向けられている。

イランがロケット弾を撃ち込んだのは1月8日早朝となっていて、ウクライナ機墜落の1時間以上後だったようです。


ウクライナ機が不明になったのは6時14分で、自動的に送信している通信データが途絶えた。

イランの国営メディアは同機はエンジン1基が火災を起こし、752便は6時22分に墜落したと発表した。

エンジン火災を発生して数分間飛び続けたようで、アマチュアが撮影したスマホ動画がツイッターで拡散している。


動画では火の玉のようなものが上空を飛行し、徐々に高度を下げて地平線に落下して大きな光が発生している。

エンジン1基が燃えているのではなく機体の胴体部分が炎に包まれているように見える。

事故直後にイラン政府は「技術的な問題によるもの」と断定したが、これはかえって疑惑を深めた。


航空機の事故調査は現場調査やブラックボックス分析で数か月はかかり、数年間かかる事も珍しくない。

それを1時間も立たないうちに事故調査が終わったかのように発表をしたのは、「私がやりました」と自白したようなものだ。

独裁国家の航空機事故は国際線を除いて調査すらしないが、それと似たような印象を受ける。


イラン軍のS300対空ミサイル

画像引用:http://www.payvand.com/news/17/mar/Iran-tests-S-300-Missile-System.jpg


イランはテロ国家のパターンに合致

米ロイター通信は、米国の軍事衛星が8日6時過ぎにイラン領内から2発のミサイル発射を捉え、直後にウクライナ機が墜落したと報道した。

これが事実であればイラン軍が発射した対空ミサイルがウクライナ航空機を撃墜したのは間違いない。

イランはロシア製ミサイル防衛システムとして地対空ミサイル(SAM)を配備している。


2014年7月17日にマレーシア航空17便が、ウクライナの紛争地帯でロシア製ミサイル「ブーク」によって撃墜されていた。

今回使用されたのも同じようなシステムだと思われ、民間機と軍用機やミサイルの識別がいい加減なようだ。

イランは2014年頃にロシア製対空ミサイルS300の供与を受け、国産化したS300を軍事パレードで披露している。


2017年3月にイラン軍はS300の発射実験を実施し、成功したとも発表している。

こうした事からウクライナ航空752便を撃墜したのは、イラン革命防衛隊が発射したS300対空ミサイルと考えられる。

イラン政府は墜落機のブラックボックスのアメリカへの引き渡しを拒否し、従ってボーイング社への引き渡しも拒否すると発表した。


その一方でボーイング社の現地調査を受け入れるとも言っており、事故はミサイル以外が原因という結論に沿った調査をさせると想像できる。

米当局者は機体が広い範囲に広がっている事から、空中分解や空中爆発したのではないかと述べた。

カナダののトルドー首相は「墜落はイラン軍のミサイルによるものだ」とイラン政府を非難した。


旧ソ連が崩壊する一連の出来事のひとつに大韓航空機撃墜事件があり、それにも似ている。

1983年9月1日、韓国人パイロットが航路を大幅に間違えてサハリン上空を飛行し、米軍機と誤認したソ連戦闘機に撃墜された。

この事件は当時大きな批判を呼び、全世界の人心がソ連から離れるきっかけになった。
http://www.thutmosev.com/archives/81916274.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c29

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
30. 2020年1月10日 12:04:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1672]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228

イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?

爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。

顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。


「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。

最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。

アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。

イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c30

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
11. 中川隆[-14725] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:14:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1671]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。つまり、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。

トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。  

このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。 

福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】 

ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。
___

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けているブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。演説には聖書 のことばがちりばめられている。「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c11

[近代史02] 平成バブル崩壊と ソロモン・ブラザース証券 相場師列伝3 スットン教
39. 中川隆[-14723] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:25:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1669]
57. 中川隆[-14724] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:25:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1670]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下
2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/258.html#c39

[近代史3] 日本人は「狂ったアメリカ」を知らなすぎる 中川隆
86. 中川隆[-14722] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:36:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1668]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228

イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。

現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。

顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。

ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。

「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。

ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。

戦争になるのだろうか?

本音では戦争を避けようとしていることが分かる

戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。

しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。

イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。

建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。

イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている

なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。

トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない

そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる

だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/175.html#c86

[近代史3] 日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由 中川隆
43. 中川隆[-14721] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:37:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1667]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下
2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html#c43
[近代史3] アメリカが No.2 になった国を潰した方法 中川隆
1. 中川隆[-14720] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:40:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1666]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228


イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない
そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。
凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。
日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。
EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。
そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/745.html#c1

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
12. 中川隆[-14719] koaQ7Jey 2020年1月10日 12:43:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1665]
イランの反米司令官が爆殺されたので、安心して米国株を増やして勝ち組になれる=鈴木傾城 2020年1月9日
https://www.mag2.com/p/money/879228

イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。

アメリカに賭けていれば、誰でも資本主義社会の勝者になれる?
爆殺事件で株価は乱高下

2020年に入ってからいきなりトランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害して世界を震撼させている。
現場に転がっている遺体を写真で見てみたが、空爆をまともに受けたソレイマニ司令官の身体は、四肢が飛び散って焼けて爛れていたことが確認できた。即死だ。何が起きたのか分からないまま死んだはずだ。
顔面も黒焦げになって炭化していた。両腕は吹き飛んでいたが、左手の指は全部残っていた。その薬指にはソレイマニ司令官がいつも付けていた指輪が付いていた。遺体の損壊はひどかったが、指輪は無傷で残っていたのが印象深い。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。アメリカにとって、この男は「危険なテロリスト」だったのである。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。
株式市場は爆殺事件を受けて下落、ドルが売られて円が買われるという動きが起きた。ツイッターでは「第三次世界大戦」が世界でトレンド入りし、「核戦争が起きるかもしれない」と危惧する人たちも現れた。
戦争になるのだろうか?
本音では戦争を避けようとしていることが分かる
戦争は現場の偶発的で些細な衝突などがきっかけで両国が相手を非難しながらなし崩し的に始まることも多い。一触即発の状況がそこにあるのであれば、「絶対に戦争はない」と断言するのは危険なことだ。
しかし、両国が戦争を望んでいるのかどうかと言われれば、「どちらも戦争を望んでいない」という点では一致している。
イランは口では勇ましいのだが、アメリカと全面戦争になったら勝てるわけがないので「報復する」「厳しい復讐が待ち受けている」と言いながら、別の局面では「アメリカと戦争するつもりはない」と腰が引けている。
そして、トランプ大統領も「イランと戦争するつもりはない。戦争を避けるための措置だった」と言っている。
建前では激しい口調で相手をテロリスト呼ばわりして「復讐する」「攻撃する」と叫びながら、本音では戦争を避けようとしていることが分かる。
戦争にならないとは絶対に言えないのだが、どちらも戦争をしたくないと考えているのであれば「利害は一致している」のだから、このソレイマニ司令官爆殺事件がそのまま戦争にエスカレートする方向ではないというのが分かるはずだ。
イラクでは反米の気運がかなり高まっているのでテロリストがイラクに駐留する米兵5,000人を標的にして状況が悪化していく可能性はゼロではない。しかし、今のところ、戦争は起こらないように両国の政府は動いている。
それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ソレイマニ司令官はイラクと中東全域で、米外交官や軍関係者への攻撃計画を積極的に策定していたから」という国防総省の声明は鵜呑みにできるのだろうか。この男は十数年も前からずっと攻撃計画を積極的に策定していたのだから、それは今に始まったことではない。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。
そういうことだったのではないか。
現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。
ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。
ソレイマニ司令官の死の意味を私たちは憶測し、アメリカとイランの複雑な関係をメディアはどこかの専門家を引っ張り出して滔々と述べさせている。しかし、トランプ大統領が「大統領選に有利になるためにやった」のが動機なのであれば、すっかりトランプ大統領の選挙キャンペーンに乗せられている。
ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。これから戦争に向かう緊迫した状況ではないのは確かだ。
トランプ大統領の中では、もうこれは終わった話題だ。
最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない

そんなわけで、私自身は別にイランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引くとは思っていないし、どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものであると思っている。
この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。

EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。

中国共産党政権が支配する中国は、もともと国民弾圧と言論封鎖と知的財産の強奪で成り立っている国である。長く存続できるような体制になっていない。

そんなところに中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂しても、私は驚かない。

最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる

だから、私は世界の支配者であるアメリカに資金を賭けて何の心配もしていない。
アメリカは世界中の資金を吸い上げている現代の資本主義の総本山である。アメリカの株式市場そのものや、アメリカ有数の多国籍企業の株を買って保有しておけば、他に難しいことをしなくても資本主義で勝てる。とてもシンプルな話だ。
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。そこで私は、安心してアメリカの株式を増やすことに決めた。
これが現代社会でもある。嫌な世の中だ……。

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c12

[昼休み54] ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界 中川隆
97. 中川隆[-14718] koaQ7Jey 2020年1月10日 15:07:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1664]

悪い初体験によって自傷行為のためのセックスをしていた女性がそこにいたはず2020.01.10


2000年代のカンボジア・プノンペンの売春地帯は児童売春が横行していたのだが、ここで言う「児童」とは16歳や17歳の未成年の娘たちのことではなく、10歳、11歳のあどけない少女である。

彼女たちを買い漁る男たちは多かった。アメリカ人もドイツ人もイギリス人も、みんな10歳、11歳の少女を買っていた。

誰も通報しなかったのか。しなかった。普通の人にこんなことを言っても信じてもらえないのだろうが、児童売春は1990年代から2000年代のカンボジアでは日常茶飯事だった。どこの売春宿でも、「スペシャル」として10歳を過ぎたばかりの少女を用意していた。

カネがない親が子供を売春宿に売って、売春宿が濡れ手に粟で儲けていた。

ところで、この売春宿のオーナーはこうした少女を手に入れるとすぐに売春宿で働かせるのではない。簡単な処女テストで処女証明書を医者からもらって、まずは処女を望む金持ちに一週間ほど少女を「貸し出し」して儲けていた。

これが、いわゆる「バージン・トレード」である。

カンボジアには金持ちの華僑が大量に入り込んでいたのだが、彼らが10歳あたりの少女の処女を破瓜していた。こうした少女がいたことはブラックアジアでも何度も取り上げている。この記事もそのひとつだ。(12歳で処女検査を受けさせられて、18万円で売られた少女)

処女は高く売れた。だからこそ、このバージン・トレードは、2010年代に入ってもまだアンダーグラウンドで生き残っていたくらいだ。

こうした少女たちは、大人になっても自分が体験したことを語ることはない。だから、こうした闇は、歴史が流れていくと消えてなくなってしまう。しかし、初体験が見知らぬ男であったという強烈な体験は、女性の一生を通して心に残り続ける。

初体験のインパクトはきっと、その後の人生に大きな影響を与えたはずだ。
https://blackasia.net/?p=16695

http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html#c97

[昼休み54] ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界 中川隆
98. 中川隆[-14717] koaQ7Jey 2020年1月10日 15:08:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1663]

12歳で処女検査を受けさせられて、18万円で売られた少女2015.04.07

かつて、カンボジアには少女売春が横行していた。

少女売春と言えば、普通はミドルティーンあたりを想像するかもしれないが、カンボジアの少女売春は10代に入ったばかりのような少女が平気で売春ビジネスをしていたという想像を絶する異常地帯だった。

1990年代の後半から2003年頃まで、その少女売春のメッカと言われたのがプノンペン北部にあるスワイパーと呼ばれる場所だった。このスワイパーについては、ブラックアジアでも過去に何度も取り上げて来た。

カンボジア政府は国際問題になった悪評まみれのスワイパーを何度かの摘発の末に壊滅させた。いや、スワイパーだけではなく、スラム売春が横行していたトゥールコック地区、あるいは都内の63ストリート沿いの売春地帯も、ことごとく摘発して潰して回った。

これによって、2003年にはカンボジアの目立つ売春地帯はほぼ一掃されたと言ってもいい状態になった。
https://blackasia.net/?p=1795

http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html#c98

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
31. 中川隆[-14716] koaQ7Jey 2020年1月10日 15:50:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1662]
2020.01.10
イランの報復を受け、軍事力の行使に否定的な発言が出てきた米政府

 イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役だったイスラム革命防衛隊のガーセム・ソレイマーニーをアメリカ軍がイラクのバグダッド空港で暗殺した。戦争行為以外の何ものでもないが、本ブログでもすでに指摘したように、アメリカが本格的な戦争を始めることは困難である。

 イランと本格的な戦争を始めるためには100万人規模の軍隊が必要だとされているが、イラクでの経験から考え、​イランを占領するためには約240万人を導入しなければならないという分析​もある。

 予備役を投入してもアメリカ軍にそれだけの戦力はなく、どうしてもイランを破壊したいなら相当数の核兵器を使うしかない。イランとの戦争にはNATO加盟国も二の足を踏むだろう。

 通常兵器での戦争ならロシアや中国は表立って動かないとみられているが、核戦争なら話は別だ。つまり全面核戦争に発展する恐れがある。

 通常兵器でロシアや中国が表立って戦争に介入しないだろうと見られている一因は、アメリカ軍がイラン軍に勝てないと推測されているからだ。しかも、現在の情況を考えるとイラクもアメリカとの戦争に加わる可能性がある。

 ソレイマーニー暗殺の喪が明けた直後、1月8日早朝にイラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃した。

 イラン側によると、その攻撃で約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくない。その後、アメリカ政府が軍事力の行使に否定的な発言をするようになったことも、そうした推測を補強している。

 アングロ・サクソンは軍事的に圧倒的な強さを持つという前提で支配システムが成り立っている日本。この国の支配階級にとって都合の悪い事実が明らかになりつつある。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001090000/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c31

[リバイバル3] 中川隆 _ 朝鮮関係投稿リンク 中川隆
29. 中川隆[-14715] koaQ7Jey 2020年1月10日 16:25:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1661]
東海アマ 韓国の売春
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/796.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/973.html#c29
[近代史02] 原爆投下が日本を救った_ ユダヤ人とトルーマンと昭和天皇に感謝 中川隆
44. 2020年1月10日 17:25:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1660]

2020年01月10日
原爆は日本が降伏を伝えた後で使用された アメリカの嘘


アメリカ側で交渉に当たったのは、後のCIA長官アレン・ダレス(右)

引用:http://america.aljazeera.com/content/dam/ajam/images/articles/jfk_dulles_112213.jpg


アメリカは戦後75年経った今も「原爆を使用したから日本が降伏した」と説明しています。

しかし日本は終戦の1ヶ月も前からアメリカに降伏の意思を伝えていました。

玉音放送の理由


アメリカは最初の原爆を投下する一ヶ月も前に、日本の代表から降伏の意思を伝えられ知っていました。

1945年8月15日に日本は降伏したのですが、詳しく見るとこの日に戦争が終わった訳ではありません。


8月15日に天皇が終戦の詔勅を発し、軍に停戦命令を出したが、本来は将軍や総理大臣などに手順を踏んで伝えるものでした。



中間の手順をすべて飛ばして末端の兵にまで自分で停戦を伝えたのは、それだけ急を要したからでした。

日本側は中立国での交渉を通じて、8月13日には2日後に停戦する事を米国に伝えたが、米軍は戦闘を続けました。

8月15日の午前中も、多数のB29が日本に飛来し各地を爆撃していまし、放送後も一部で爆撃を続けました。


米軍は停戦する気などさらさら無く、日本が再三降伏の意思を伝えても、全て無視していました。

だから天皇がラジオで全世界に放送したのであり、さすがに世界中にラジオ放送したものを、米国は無視できませんでした。

8月15日を過ぎても戦争が終わった訳ではなく、北方では押し寄せるソ連軍に占領されまいと、日本軍は激戦を展開しました。


8月9日に米ソ密約によってソ連が参戦し、スターリンは日本の半分つまり名古屋以北をすべて分捕るつもりでした。

北海道、東北、東日本、朝鮮などをソ連に占領させないため、日本軍とソ連軍の頭脳戦が展開された。

結局ソ連が手にしたのは千島列島と北朝鮮だけで、日本軍は国土の大半を守り抜きました。


アメリカ政府は「第二次大戦を終わらせるため、原爆投下が必要だった」と主張している。

各地の空襲についても同じ説明をしているが、現実には降伏の数ヶ月も前から、日本から降伏の申し入れを受けていました。

アメリカ大統領の言い分は全てが嘘であり、創作したフィクションに過ぎません。

スイスの終戦交渉

1945年4月、沖縄戦の結果を受けて戦局が絶望的となり、終戦工作に着手する事になった。

大本営の中心メンバーだけで極秘の会合が重ねられ、ソ連に和平交渉の仲介を依頼する事になった。

だがこの時ソ連は既に参戦を決意しており、ソ連ルートは無為に終わりました。


もう一つはスイスやバチカンなど欧州の中立国で、米国と直接交渉をする案が模索された。

米国が和平に応じる可能性は低いと見られたが、この線での交渉も進められました。

交渉は最初から「降伏したい日本」と「戦争を続けたい米国」という構図でした。


1945年7月、米国代表のダレスは意外にも最初の交渉で、日本の条件を受け入れると示唆しました。

日本側が出した条件とは「明治憲法の遵守」「天皇制維持」の2点で、特に重視したのが天皇制でした。

軍としては例え日本国が滅んでも天皇を中心に復活できると計算し、事実その通りになりました。


交渉は原爆投下の直前まで続けられたが、米軍はこれを無視するかのように大空襲と原爆投下を続けた。

終戦交渉は両国の代表による正式な合意を見ないまま、外務省と海軍が天皇を説得し、終戦の詔勅を発した。


アメリカ大統領もアメリカ軍も、7月始めには日本の降伏を知っていたのです。

ルーズベルトが1945年4月12日に急死しトルーマンが大統領に昇進した後で、新大統領は軍の言いなりでした。

トルーマンが副大統領になったのも3月4日であり、ホワイトハウス入りして間もなく自動昇進した大統領に指導力はなかった。

軍はもっと日本と戦争をして「救国の英雄」になりたい人が多く(マッカーサーなど)、玉音放送に驚き落胆した。


米軍は日本を廃墟にしたのちに上陸して地上戦を行い、米軍の力で「悪の枢軸」を倒したという実績が欲しかったのです。

もし日本との外交交渉で戦争が終わったらそれは国務省(外務省)の手柄であり、米軍の地位が低下すると考えました。

こうしたくだらない理由で米軍は都市への空襲という戦争犯罪を犯し、今もウソをついています。
http://www.thutmosev.com/archives/39218411.html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/327.html#c44

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
1. 中川隆[-14714] koaQ7Jey 2020年1月10日 19:00:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1659]
NHKスペシャル 社会主義の20世紀(一党独裁の崩壊)


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c1
[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
135. 中川隆[-14713] koaQ7Jey 2020年1月10日 19:59:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1658]
楠 薫のオーディオ三昧■ 2019年9月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190915.html

5月から、再びスピーカーが3つのシステムとなってしまいました。
新たに加わったのマジコA3をいかに鳴らすか、に ここのところ、試行錯誤しておりました。

プリアンプもブルーパネルのAmbrosia 2000で、ブルーパネルのAmpzilla 2000を鳴らすと、プリアンプの Ambrosia 2000の残留ノイズの大きさが気になってしまいますが、新しいブラックパネルのAmbrosia 2000SEで ブルーパネルのAmpzilla 2000を鳴らすと、なんと、残留ノイズの大きさがほとんどわからないくらいまで 少なくなっていて、Ampzilla 2000の生き生きした熱いサウンドはほとんど損なわれることがありません。

ブルーパネルのAmbrosia 2000を開発したJames Bongiorno氏としては不本意かもしれませんが、個人的には より多くのオーディオファイルの賛同を得られると思います。

ちなみに、パワーアンプもブラックパネルのAmpzilla 2000SEで鳴らすと、パワーは300Wで200Wの ブルーパネルのAmpzilla 2000よりもある筈なのですが、ちょっと大人しくて、スイング感があまりなく、 女性ボーカルは良いのですが、ジャズを鳴らすにはイマイチ。

変則的ではありますが、プリがブラックパネルのAmbrosia 2000SEで、パワーアンプはブルーパネルの Ampzilla 2000と、視覚的にはイマイチですが、サウンド的には間違いなく、ダントツと言っても差し支えないかと 思います。
と言うことで、トップの写真の様な組み合わせになりました。

ソース:LINN Renew DS(元はKlimax DS) ジャズが中心
プリアンプ:Ambrosia 2000SE(ブラックパネル)
パワーアンプ:Ampzilla 2000(ブルーパネル)
スピーカー:マジコ A3


さて、そんな試行錯誤をやって少し落ち着いたので、拙宅用ではないのですが、別所で使用するため、8mと、 長尺のケーブルを作ることになりました。
試聴は拙宅の写真の上記システムで行っています

9月14日の午後、写真にあるようにYラグを取り付け、熱収縮チューブで見た目も整えてみました。

黒の熱収縮チューブはφ16mm、紅白はφ8mmです。
ホームセンターのハンズマンで売っていたものを使用しています。
ちなみにYラグはAETのオリジナルのものを圧着。半田は使用していません。

ヒートガンが必要(モノタロウで購入)なのが少々難点ですが、熱収縮チューブは見た目だけでなく、より安全な 絶縁状態を保つ意味でも使用した方が良いと思います。

まだ丸一日程度のエージングの段階ですが、解像度もですが、野太さもある上に、音の質感が見事で、 生き生きとしたサウンドが素晴らしい!
グイグイと前へ、前へと音が喜び勇んで出てくる様です。
おそらく、Ampzillaのサウンド傾向とこのケーブル、方向性が一致しているのでしょう。

方向性が違うものを組み合わせた際の、ストレスを感じません。

スピーカーケーブルをAET 1304Hに変えるだけで、それまでは300〜400万クラスの普通のオーディオシステムのサウンドだったのが、 そんじょそこらの1,000万円クラスのシステムなんぞに負けないサウンドに化けた様に思います。

まだまだ鳴らし始めですが、次第に透明感と低域の伸びが出てきて、楽しみです。
自作できる切り売りケーブルとしては、AET EVOLUTION 1304H AC/SPは最高峰と言っても過言ではないかも知れません。

ちなみに、AETのYouTubeで説明している完成品の AET EVOLUTION 1304H AC/SP 電源ケーブルは\36,000と、格安です!
10倍以上の価格帯のものとサウンド的には十分勝負出来るのではないでしょうか?

もし、2mくらいの1304Hにメッシュ編組チューブ(スリーブ)を 被せて「これ、86万もしたけれど、どうよ!」と言って聴かせても、誰も疑わないでしょう。

実際はスピーカーケーブルの完成品は2mのペアで7万円前後の模様。
L/R必要ですから、倍の値段になっちゃうのでしょうが、完成品の実売価格はおそらく6万円前後でしょう。

切り売りだとスピーカーケーブルはYラグやバナナプラグが別途必要になりますが、6,000円/mとのこと。
AETは直売はしていないので、関東だとエスアイエス、関西だと逸品館 で取り扱っていますので、お値段は相談してみると良いかと思います。

そうそう、書き忘れていましたが難点が一つ。白い外皮なので、音質的には良いのでしょうが、汚れが目立つのです。
自作したあと、汚れを拭ってやると、せっかくのAET EVOLUTION 1304H AC/SPの文字が薄くなってしまうことがあり、 あまりゴシゴシとは拭えませんのでお気を付け下さい。

色違いのブルーバージョン、1304Fと言うのもありますが、こちらは先のメーカーのYouTubeの書き込みによると、低音から高音まで バランスよく、レンジと広がりのあるサウンドとのこと。
クラシック音楽に合うかも知れません。
こういった選択肢があるというのも、嬉しいですね。

直接比較した訳ではありませんが、個人的にはジャズが今までにも増して楽しく聴ける、1304Hの方が好みだと思います。

低域の芯と厚みがあるのに、ダレず、伸びていながら弾んでくれるというのは、なかなか今まで経験したことのないサウンドです。

AETと言うと、Evidenceシリーズが現在終了して、高額ケーブルの販売がなくなってしまい、切り売り出来る1302Hも残り少なくなって、 私が希望する長さでは入手困難となってしまいましたが、それを補ってあまりあるケーブルの登場に、ホッと安堵の胸をなで下ろしている ところです。

AETが良いとわかっていても、金額的に高額過ぎて今まで手が出なかった方々も多かったかと思います。

そういう方々にも、1304Hなら、自信を持ってお勧めできるかと思います。

それにしても、本当は今日、このケーブルをエージング方々、鳴らしっ放しにして遊びに出かけるつもりだったのが、 朝、耳にした音があまりにも自分好みに鳴っていたので、結局、出かけずにいろいろジャズをかけて聴き込んでしまいました。
エージングの最中は酷い音が多いので、いつもなら逃げるようにして出かけることが多いのですが、9月14日の午後に製作して、 これを書いている時点では、まだ丸1日くらいしか経っていないのに、こんなに好みのサウンドで鳴っていること、通常はありえません。

切り売り可能なケーブルとしては、6,000円/mは高価ですが、買値はもっと安いです(^^

ただ、ちゃんと加工するにはそれなりの工具の用意が必要なことと、外皮を剥がすにはそれなりの技術が必要ですから、 それを考えると、値段を考慮すれば、完成品でもお安いかと思います。

AETとしては、上位モデルを出すとなると、これ以上のサウンドでなければ売れないでしょうから、 一気にハードルが上がってしまって、上位モデル、出し辛くなるのではないか、と、ちょっと心配になってしまいます。
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190915.html


MAGICO A3
価格: 1,500,000 円 (2本1組 税別、送料別途)
https://www.electori.co.jp/magico/A3.html

MAGICOは、より手頃な価格帯の製品をラインナップに加えたいと考え続けていました。この目標を達成するコスト削減のための様々な方法と研究とテストを繰り返してきましたが、今まで結果は常に”M” マークの意味を満たすには足りませんでした。MAGICOは、自信を持って今ここに”A3” を発表します。MAGICOの蓄積した技術とノウハウを惜しみなく投入した”A3” は、幅広いカスタマーが導入可能な”M” マークを有するMAGICO製スピーカーです。


ツィーター

新設計の28mm ベリリウム振動板採用。ドーム表面形状は、2014 年に発表された限定モデル『M Project』のツィーターを基本設計プラットフォームにしています。専用設計のネオジウムマグネット磁気回路は、最新のダンピング素材を使ったバックチャンバー内に収納され、ボイスコイルの正確なストロークにより、超低歪みと高いパワーハンドリングを実現しています。

ミッドレンジ / ウーファー

1個の6インチ径ミッドレンジと2個の7インチ径ウーファーには、新しいGen 8 Magico Nano-Tec コーンユニットが採用されています。振動板表面にナノグラフェン(XG Nanographene)を使用した超硬マルチウォールカーボンファイバー織布(Multi-Wall carbon fiber)により理想的な重量強度比で新設計されました。
ユニットフレームも同様に剛性とダンピング(減衰)の最適な組み合わせをシュミレーションしています。その結果、エアーフローを最大にしながらも歪みに繋がる固有振動モードの最小化に成功しました。新たなオーバーハング型(ギャップの深さよりも長いボイスコイル長を持つ構造)でネオジウムマグネット採用の非常に強力な磁気回路は、超安定磁場を生み出し75mm 径ピュアチタニウム・ボイスコイルボビンの正確なピストンモーションを約束します。

ミッドレンジとウーファーに使用されているユニットは、周波数領域と時間領域の両方において最新の有限要素解析(FEA) を用いてデザインされてます。この解析方法は、製品の構造または性質における潜在的な問題や既知の問題を特定して、それらの解決を目的としてバーチャル環境でのシュミレーションを行います。具体的には、複数の要素( 音響、構造、電磁、温度) における挙動を包括的な単一プラットフォーム上でシュミレーションします。

クロスオーバー

すべての4つのドライバーは、ドイツのムンドルフ製パーツによって構成されたMAGICO独自のクロスオーバートポロジー(Elliptical Symmetry Crossover Topology)によってコントロールされ、リスニングルームにおいて最高の音楽再生を実現します。そのネットワークは、24dB オクターブ Linkwitz-Riley フィルターを備え、位相リニアリティーを確保しつつ、混変調歪みを減少させ、再生周波数帯域を最大限に広げることに可能にしました。

エンクロージャー / ブレーシング内部構造

すべてのMAGICO製スピーカー共通の強固な密閉型エンクロージャーは、MAGICOエンジニアリングの代名詞と言えます。A3 エンクロージャーは、同じ素材、同じ職人技、類似したデザインとディテールから、シンプルなQ シリーズデザインとも言えます。エンクロージャー素材は、Q シリーズ用に開発されたエンクロージャーと全く同じ6061 T6 航空機グレードのアルミニウムで作られています。ブレースを多用した複雑な内部構造は、エレガントなブラシ加工を施されたブラックアルマイト” スキン” と呼ばれる外装材と結合され密閉型エンクロージャーを形造っています。

仕様

仕様ユニット 1 x 28mm MB7 Beryllium Dome
1 x 6” Midrange Graphene Nano Tec
2 x 7” Bass Graphene Nano Tec

能率 88dB
インピーダンス 4ohms
再生周波数帯域 22Hz ‒ 50kHz
推奨パワー 50 Watts 以上
外形寸法 112.6(H) x 32.9(D) x 27.3(W)cm
重量 50kg

別売オプション グリル(サランネット) 80,000 円(ペア、税別)
A POD 8(アップグレードスパイク) 230,000 円(8本1組、税別)
備考 スパイク・スパイク受け付属、送料別途
https://www.electori.co.jp/magico/A3.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c135

[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
136. 中川隆[-14712] koaQ7Jey 2020年1月10日 20:04:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1657]
楠 薫のオーディオ三昧 ■ 2019年5月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190501.html


再びスピーカー3システムとなってしまいました。

新たに加わったのは、ご覧になっておわかりのように、マジコA3です。 マジコのスピーカーシステムの中では、比較的廉価ですが、これがけっこう良い音がします。

クラシック音楽用のシステムが、プリがSpectral DMC-30SVはそのままですが、パワーアンプがSpectralの最新 DMA-280に変更になりました。
ラックの後ろの狭っ苦しいスペースに納まっていますが、床の振動を極力受けないように、 BDR The ShelfにMichael Green's Audio Points Brass Conesを使用しています。

それというのも、一昔前、「2ちゃんねる」からの来訪者がアンプやケーブルを持ち込んで、道場破り的な比較試聴をしていて、 最近はだいぶ落ち着いて来ていたのですが、昨年の暮れあたりから再度、増加の一途を辿っているのです。

一番困るのは、仕事をしている真っ最中に電話をかけてきて、「空港に着いたから迎えに来てくれ。云々……」。

来訪理由は私が貸し出したオーディオシステムを、とあるお店で聴いて、ウチの場所を訊いたとか、今度オープンするジャズ喫茶の ことを聞いて来たとか、いろいろです。

確かにそういう話はありますが、まだ未定の部分が多く、決定ではありません。
それにしても、どこでそんな話を聞きつけてきたのでしょうか?
問いただしても、口を濁すばかりで、ハッキリしません。

で、そういう方々の中には、持ってくるだけならまだしも、自分勝手にパワーアンプの電源を切ったり入れたりして、 パワーアンプのAmpzillaのヒューズを飛ばしたり、パワートランジスタを飛ばしたり、電源ケーブルやスピーカーケーブル、 インターコネクトケーブルを引っこ抜いてケーブルを傷めてしまったりと、最近、修理続きで途方に暮れてしまった次第です。

また、猛烈な発振音でスピーカーが飛んでしまいそうになったことも。

さすがにDD66000やSonus Faber Stradivari Homageを飛ばすわけにはいきません。
さらに持ち込んだアンプがあまり音が良くなかった理由を、「スピーカーが大型でダブルウーファーなんて一般的じゃない」とか、 「平べったい変な形状のスピーカーが良い音で鳴るはずがない」とかいろいろ理由を付けて、自分のアンプは世界でもトップクラスの 音だ、とか言い張る方が数名いらっしゃって、閉口してしまいました。

その方々は皆、不思議と自作の真空管アンプ、845プッシュプルだったり、KT120プッシュプルだったりします。

そこで現在、マジコA3を鳴らす真空管アンプと言えば、Tim de Paravicini氏のEARでしょう。

と言うわけで、真空管プリアンプのEAR 864とEL34のプッシュプルパワーアンプEAR 534を置いているのです。

以前使用していた、EAR 861は、と言うと、出力段の 真空管、EL309がヨシノトレーディングにも無くなったため、メンテナンスが出来ない状況となってしまい、その代わりがこのEAR 534なのです。

サウンド的にはEAR 534の方が少し低域側にシフトして、 野太い印象。
しかし基本的にはTim de Paravicini氏のEARサウンドを受け継いでいて、濃厚でありながら みずみずしい中高域、しなやかで懐の深い低域が見事です。

ちなみに現在、Tim de Paravicini氏は300Bのパワーアンプを試作しているとの情報がありました。

また、ヨシノトレーディングは、Tim de Paravicini氏の奥さまの郷里に一緒に住まわれている ようで、ヨシノトレーディングの本社は、拙宅から車で2時間ほどの、福岡県朝倉市秋月今小路307に移転しています。

さて、SPケーブルは EINSTEIN GREENLINE vivoce2mに、aetの金メッキしたバナナプラグを取り付け、 オルトフォン8N 6mと比較試聴中です。
なんとこれらの端末加工も依頼され、仕方なく、aetのとっておきの金メッキされたバナナプラグを使用する羽目に。

「条件を同じにしてくれなければ、比較にならない」と言うのはわかりますし、EAR 534がYラグが使いづらいターミナルとなっているのでバナナ プラグに変更しなければならないのは仕方がないかも知れませんが、取り付けたバナナプラグは、そのまま持ち帰るご意向の様です。(笑)

サウンド的には、 EINSTEIN GREENLINE vivoce2mは、少しゴムっぽい弾力のある低域ですが、逞しく量感のあるサウンドです。
一方、 オルトフォン8N 6mは、懐の深い伸びやかな低域で、一般に言われているような、高域が伸びないようなことはなく、 聴感上はピークがなくフラットに伸びているように思います。

aet Evolution1302は、おそらくこのクラスとしては、コストパフォーマンスは最高レベルでしょう。

製品版で2.5mモノだと3万円程度の様です。

「S」と「F」の2種類タイプがあり、「EVO-1302S」は力強く、ハイスピードなサウンド、「EVO-1302F」はぶ厚く、 温度感溢れるサウンドとのことです。

実際には自分のシステムに繋いで聴いてみないとわからないかと思いますが、個人的には「F」の力強い厚みのあるあるサウンドが好みですが、 これは人それぞれかと思います。

ちなみにSpectralの DMA-280のターミナルは、バナナが 使えないため、Yラグ指定です。

そのため、 aetの新型スピーカーケーブルはYラグで製作してもらうことになりました。

このケーブルはまだ試作段階とのことですが、販売するとなると定価ではベンツのEクラスが購入出来るほどだとか。

試作品と言うことで、安くして貰うつもりですが、値段によっては、お返ししなければならないかも知れません。(^^;

このケーブル、ポイントはスピーカー側の ケーブル内部に埋め込まれた素子です。

少しプックリ膨れた部分があるのがおわかりになるかと思います。
これがどういう物なのかは企業秘密のようですが、これを応用した 電源タップのテスト品が5月1日に届いて、現在、試聴中です。

キャメロットのタップをaetで改造したもので、商品化する前段階の様です。
画像、右がオリジナルで、左が改造品。重量がオリジナルが1,260g、改造後は1,350g。

内部の配線も大幅に入れ替えている様です。

内部撮影は、製品化前の段階ですし、企業秘密的な部分もあるでしょうから、控えさせていただきました。

aetの新型スピーカーケーブルのサウンドは、実に透明感のある中高域で空間描写に優れ、低域はだぶつく ことなく、少し細身ながらキレの良いサウンドが特徴。
一方、電源タップは、元々のキャメロットの電源タップの性格もあるのでしょうが、 野太く、低域が良く出る芯のあるサウンド。

通常、電源タップを間に挟むと、鮮度が落ちて音が悪くなる筈なのですが、この電源タップは、まだエージングの途中ですが、 それでも鮮度が上がって、腰の据わった中低域が支える安定感のあるサウンドになったのには驚きでした。
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190501.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c136

[近代史3] チャンネル桜関係者や保守・右翼は何故 知恵遅れの安倍晋三にそんなに簡単に騙されるのか? 中川隆
17. 中川隆[-14711] koaQ7Jey 2020年1月10日 21:47:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1656]

安倍総理「器」論の真実 (前編)2020-01-09
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html


 イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、いよいよ「第二次グローバリズムの終焉」が明確になってきましたが、「今後の日本」のために、現在の日本政府、特に「安倍総理」について改めて考えてみたいと思います。

『イランがイラクの米軍基地2カ所にロケット弾、トランプ大統領「万事順調」
 イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。この数時間前には、米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が行われ、軍や政府の高官が米国への報復を誓っていた。(後略)』

 この外部環境の変化を受けた上で、安倍総理の分析を続けます。

2012年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見
『デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。』

2019年11月20日 首相「新しい時代つくる」
『「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」』

 12年ならば分かりますが、七年後の19年に「チャレンジャーの気持ち」「デフレ脱却を目指す」と言っているわけですから、これを異常と思わない方が異常でしょう。


 もっとも、総理の目的は「政治(権力の維持)」であり、デフレ脱却といった「政策」ではありません。


 浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」ですが、緊縮財政の転換や国土強靭化を求める声、あるいは朝日新聞的な「戦後平和主義」の声は、一向に器に入れようとしないため、今一つピンとこなかったのですが、「政治(権力の維持)」と「政策」を分けると、俄然、分かりやすくなります。


 ちなみに、なぜいちいち「政治(権力の維持)」と書いているかといえば、本稿では「政治」を「政治権力の維持」と狭義に捉えているためです。


 安倍総理の「器」は、三つのパターンがあるように思えます。


1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する


 1〜3のどれになるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決まります。


 1として受け入れたものは、「グローバリズム(ネオリベラリズム)」「アメリカ」「財務省主導の緊縮財政」「経済界」「いわゆるリフレ派(の金融政策)」になります。

 昨日のエントリー「口先の賃上げ要請ではなく、緊縮路線の転換を」において、総理が経団連に賃上げ要請をしたことについて、
「とりあえず「口で言うのは無料だから」経済界に賃上げ要請をしておく。」
 と表現しましたたが、令和の政策ピボット関連の「ある方」から、
「賃金が上がらないのは産業界の努力がたりないためで、政府のせいじゃない、というネオリベの含みがある」
 と指摘され、なるほどと思ったのですが、「国家の店じまい」に基づき、経済や賃金上昇の責任を民間に丸投げするという点では、確かに整合的です。


 アメリカとは、厳密には「アメリカ政府」であり、あるいはアメリカの多国籍企業ですね。モンサント(バイエル)⇒アメリカ政府⇒日本政府という「指示ルート」で、グリホサートの安全基準を引き上げた(2017年12月)のが典型です。


 「いわゆるリフレ派」の金融政策は、財務省の緊縮財政と「整合的」である上に、株価上昇で「グローバリズム」も喜び、さらに株価上昇⇒支持率上昇⇒政治(権力の維持)というルートがあるため、実に目的にかなっています。

 次に、2の「受け入れるフリだけはする」政策ですが、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出。これらの政策は、中野剛志先生の「世界の政治経済マトリクス」の右下、「右寄り反グローバリスト」の支持を得ることができるため、「口先」で叫ぶ。但し、「グローバリズム」「アメリカ」「緊縮財政」とは不整合であるため、絶対に推進しない。(自然災害が頻発したため、国土強靭化はわずかに進めましたが)

 特に、グローバリズムとは「デフレ化政策」であるため、デフレ脱却は「絶対に」できないのです。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix

 そして、3の勢力、マトリクスの左側の勢力は、いずれにせよ「反・安倍」であるため、受け入れるフリもしない。というか、受け入れた「フリ」をすると、「右寄り反グローバリスト」の支持が消滅し、「政治(権力の維持)」という目的に反することになります。


 しかも、マトリクス左上の「左寄りグローバリスト」は、佐藤健志先生の仰る「平和主義」の方々で、グローバリズムや緊縮財政にむしろ賛成です。

「国家に財政の自由を許すと、戦争になる〜」

 ですね。


 というわけで、マトリクス上層で右と左で「戦っているフリ」をすれば、国民国家の破壊を進めても、右下の「右寄り反グローバリスト」の支持率は落ちない。


 もっとも、さすがにこの種の手法は、あちこちに不整合が生じざるを得ません。その一つが、「経済界」を器に受け入れ、中国に対し「友好」を進めていることです。

 世界主要国がウイグル問題や香港問題で、中国批判を強めている状況で、何と「国賓」として習近平を招く。無論、アメリカも黙ってはいない。しかも、今回のイランの米軍基地攻撃を、中国は事実上「支持」しています。


 世界情勢が大きく動いているため、習近平の国賓来日は、無くなるかもしれません。とはいえ、それは別に器に受け入れていない「右寄り反グローバリスト」のためではありません。器の大部分を占拠している「アメリカ」におもねっての話になります。

 あるいは、歴史認識については「平和主義」そのままですが、これはもちろん受け入れていないマトリクス左側におもねったわけではなく、アメリカがそれを望むからです。むろん、平和主義的歴史観、東京裁判史観は「右寄り反グローバリスト」の反発を買いますが、

「まあ、他の部分で受け入れるフリをしておけば、支持率は下がらんだろ」

 という計算があるわけです。

 いずれにせよ、確定的なのは、総理の器の中に「日本国」「日本国民」は存在しないという点です。そういう意味でも、安倍総理は「戦後日本」を象徴する器なのでしょう。 
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html


安倍総理「器」論の真実 (後編)2020-01-10
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

 さて、昨日、分析・解説した通り、安倍総理大臣は特定の政策実現ではなく、「政治(権力の維持)」を目標とし、諸政策や諸勢力を、

1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する

 の三つに分類。

 1の器に受け入れた政策・勢力(アメリカ、グローバリズム・ネオリベラリズム、緊縮財政、経済界、いわゆるリフレ派)が欲する「政策」については、原則、全面推進。


 2の政策・勢力(デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出)については、受入れるフリをし、口先対応。


 3(朝日新聞的リベラル左翼)は断固拒否。

 そして、諸勢力の利害が衝突するイッシューについては、「政治(権力の維持)」という目的達成にかなうか否かにより、計算するというスタイルをとっています。


 何しろ、七年間、緊縮財政路線を採りつつ「デフレ脱却!」といい続けたわけです。「デフレ脱却」が「2」に入っているのは、疑いようがありません。


 そもそも、デフレ対策は「反グローバリズム」の政策になってしまうため、「1」の器に受け入れたグローバリズムと衝突してしまいます。グローバリズムとは、政策的には、
「緊縮財政、規制緩和、自由貿易のトリニティ(三位一体)」
 でございますので、デフレ化政策です。デフレ化政策の推進を器に入れた以上、デフレ脱却策などまともに打てない。だからと言って「デフレ脱却しません」というと「政治(権力の維持)」に支障が出るため、口では、
「デフレ脱却!」
 と、言い続けて、はや七年。


 まあ、さすがに何ら「デフレ対策」を打たないわけにもいかないわけですが、ここで都合よく登場したのが、
「日銀がインフレ目標を定め、量的緩和の継続をコミットすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、デフレ脱却できる」
 という、財政と無関係にデフレ脱却を可能とした「いわゆるリフレ派政策」です。「いわゆるリフレ派」が器に入ったのは、緊縮財政とも、グローバリズムとも衝突しないためなのです。

 とはいえ、さすがに「2」の勢力を敵に回すと、「政治(権力の維持)」に支障が出る。だからこそ、昨年11月の記者会見で、総理は、

『首相「新しい時代つくる」 改憲、デフレ脱却に意欲
 安倍晋三首相は20日、在職日数が第1次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上歴代1位となったことを踏まえ、憲法改正やデフレ脱却に取り組む意欲を官邸で記者団に表明した。自民党総裁任期が2年近く残っていると指摘し「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」と強調した。(後略)』

 と、語りました。

 デフレ脱却、少子高齢化への対処、戦後外交総決算、憲法改正。すべて中野剛志先生のマトリクスの右下が望む政策なのでしょうが、総理の器には入っていません。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix

 とはいえ、これらの諸政策を無視し、「政治(権力の維持)」に差しさわりが出るのは困る。だから、口では言う。というか「言い続ける」のです。


 特に「チャレンジャー」「新しい令和の時代に」といった、それっぽいフレーズをくっつけておけば、それで万全。


「どうせ、右下の連中は、『やっぱり安倍しかいない!』『代わりがいない』とかいって、支持を続けるだろう」
 という計算が働いており、そしてそれは確かにある程度正しい。

 つまりは、安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」ということになります。

『衝撃! MMTはグローバリズムを肯定する!
◆主権の視点から見たMMT
 デフレ脱却の切り札として、わが国で注目されているMMT(現代貨幣理論)は、「貨幣」理論と銘打たれてはいるものの、「主権」の概念と密接に関わっている。
 同理論の代表的な解説書『MMT 現代貨幣理論入門』(L・ランダル・レイ、東洋経済新報社)など、原著では「A PRIMER ON MACROECONOMICS FOR SOVEREIGN MONETARY SYSTEMS」(主権に支えられた貨幣システムのためのマクロ経済学入門)という副題がついていたのです。(後略)』

 佐藤先生が「MMT論三部作」の最終回として、MMTとグローバリズム(というか、むしろ戦後平和主義?)が意外に相性が良いという衝撃的な寄稿を書かれていました。MMT自体は政治色はありませんが(ただの貨幣の説明だし)、人間はそうではないのです。


 我々にしても、「日本国」のためにMMTを活用しようとしているわけです。これが、
「超国民国家を作り、日本も金融主権や財政主権を委譲し、日本国民が超国民国家の「新国民」となり、MMTに基づく政策を推進しよう」
 などと言われた日には、猛烈に反対しますよ。


 とはいえ、安倍総理の場合、「グローバリズム+MMT」は受入れ可能です。むしろ、そういう形であれば、MMTを器に入れることはできる。


 それに対し、日本国民のために「MMT的政策を」とやった場合は、器に入りようがない。我々が主張する、グローバリズムや緊縮財政と「真っ向から衝突」するMMT(現代貨幣理論)的な政策が、安倍総理の「器」に入る可能性はありません。


 となると、どうすればいいのか。


 とりあえず、右下、つまりは「2」の「器に入れるフリをされた」諸政策を主張する勢力が「騙されていた」ことを認めることが重要になります。いわゆる、認知的不協和問題があるため、難しいのですが、それでも右下「右寄り反グローバリスト」の勢力への働きかけが、最も有効だと思います。
 

 騙された人に「騙されていたよ」と指摘する際には、プロセスを理解し、かみ砕き、分かりやすく説明して納得してもらわなければなりません。

 というわけで、二日間にかけて浜崎洋介先生の「安倍総理の「器」論」について、わたくしなりの解釈を解説しました。「次」こそ、日本国や日本国民が器に入っている総理大臣、内閣を誕生させるために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/511.html#c17

[近代史3] 浜崎洋介 _ 安倍「器」論 中川隆
5. 中川隆[-14710] koaQ7Jey 2020年1月10日 21:58:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1655]
安倍総理「器」論の真実 (前編)2020-01-09
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

 イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、いよいよ「第二次グローバリズムの終焉」が明確になってきましたが、「今後の日本」のために、現在の日本政府、特に「安倍総理」について改めて考えてみたいと思います。

『イランがイラクの米軍基地2カ所にロケット弾、トランプ大統領「万事順調」
 イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。この数時間前には、米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が行われ、軍や政府の高官が米国への報復を誓っていた。(後略)』

 この外部環境の変化を受けた上で、安倍総理の分析を続けます。

2012年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見
『デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。』

2019年11月20日 首相「新しい時代つくる」
『「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」』

 12年ならば分かりますが、七年後の19年に「チャレンジャーの気持ち」「デフレ脱却を目指す」と言っているわけですから、これを異常と思わない方が異常でしょう。


 もっとも、総理の目的は「政治(権力の維持)」であり、デフレ脱却といった「政策」ではありません。


 浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」ですが、緊縮財政の転換や国土強靭化を求める声、あるいは朝日新聞的な「戦後平和主義」の声は、一向に器に入れようとしないため、今一つピンとこなかったのですが、「政治(権力の維持)」と「政策」を分けると、俄然、分かりやすくなります。


 ちなみに、なぜいちいち「政治(権力の維持)」と書いているかといえば、本稿では「政治」を「政治権力の維持」と狭義に捉えているためです。


 安倍総理の「器」は、三つのパターンがあるように思えます。


1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する


 1〜3のどれになるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決まります。


 1として受け入れたものは、「グローバリズム(ネオリベラリズム)」「アメリカ」「財務省主導の緊縮財政」「経済界」「いわゆるリフレ派(の金融政策)」になります。

 昨日のエントリー「口先の賃上げ要請ではなく、緊縮路線の転換を」において、総理が経団連に賃上げ要請をしたことについて、
「とりあえず「口で言うのは無料だから」経済界に賃上げ要請をしておく。」
 と表現しましたたが、令和の政策ピボット関連の「ある方」から、
「賃金が上がらないのは産業界の努力がたりないためで、政府のせいじゃない、というネオリベの含みがある」
 と指摘され、なるほどと思ったのですが、「国家の店じまい」に基づき、経済や賃金上昇の責任を民間に丸投げするという点では、確かに整合的です。


 アメリカとは、厳密には「アメリカ政府」であり、あるいはアメリカの多国籍企業ですね。モンサント(バイエル)⇒アメリカ政府⇒日本政府という「指示ルート」で、グリホサートの安全基準を引き上げた(2017年12月)のが典型です。


 「いわゆるリフレ派」の金融政策は、財務省の緊縮財政と「整合的」である上に、株価上昇で「グローバリズム」も喜び、さらに株価上昇⇒支持率上昇⇒政治(権力の維持)というルートがあるため、実に目的にかなっています。


 次に、2の「受け入れるフリだけはする」政策ですが、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出。これらの政策は、中野剛志先生の「世界の政治経済マトリクス」の右下、「右寄り反グローバリスト」の支持を得ることができるため、「口先」で叫ぶ。但し、「グローバリズム」「アメリカ」「緊縮財政」とは不整合であるため、絶対に推進しない。(自然災害が頻発したため、国土強靭化はわずかに進めましたが)

 特に、グローバリズムとは「デフレ化政策」であるため、デフレ脱却は「絶対に」できないのです。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 そして、3の勢力、マトリクスの左側の勢力は、いずれにせよ「反・安倍」であるため、受け入れるフリもしない。というか、受け入れた「フリ」をすると、「右寄り反グローバリスト」の支持が消滅し、「政治(権力の維持)」という目的に反することになります。


 しかも、マトリクス左上の「左寄りグローバリスト」は、佐藤健志先生の仰る「平和主義」の方々で、グローバリズムや緊縮財政にむしろ賛成です。

「国家に財政の自由を許すと、戦争になる〜」

 ですね。


 というわけで、マトリクス上層で右と左で「戦っているフリ」をすれば、国民国家の破壊を進めても、右下の「右寄り反グローバリスト」の支持率は落ちない。


 もっとも、さすがにこの種の手法は、あちこちに不整合が生じざるを得ません。その一つが、「経済界」を器に受け入れ、中国に対し「友好」を進めていることです。


 世界主要国がウイグル問題や香港問題で、中国批判を強めている状況で、何と「国賓」として習近平を招く。無論、アメリカも黙ってはいない。しかも、今回のイランの米軍基地攻撃を、中国は事実上「支持」しています。


 世界情勢が大きく動いているため、習近平の国賓来日は、無くなるかもしれません。とはいえ、それは別に器に受け入れていない「右寄り反グローバリスト」のためではありません。器の大部分を占拠している「アメリカ」におもねっての話になります。

 あるいは、歴史認識については「平和主義」そのままですが、これはもちろん受け入れていないマトリクス左側におもねったわけではなく、アメリカがそれを望むからです。むろん、平和主義的歴史観、東京裁判史観は「右寄り反グローバリスト」の反発を買いますが、

「まあ、他の部分で受け入れるフリをしておけば、支持率は下がらんだろ」

 という計算があるわけです。

 いずれにせよ、確定的なのは、総理の器の中に「日本国」「日本国民」は存在しないという点です。そういう意味でも、安倍総理は「戦後日本」を象徴する器なのでしょう。 
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

安倍総理「器」論の真実 (後編)2020-01-10
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html


 さて、昨日、分析・解説した通り、安倍総理大臣は特定の政策実現ではなく、「政治(権力の維持)」を目標とし、諸政策や諸勢力を、

1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する

 の三つに分類。


 1の器に受け入れた政策・勢力(アメリカ、グローバリズム・ネオリベラリズム、緊縮財政、経済界、いわゆるリフレ派)が欲する「政策」については、原則、全面推進。


 2の政策・勢力(デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出)については、受入れるフリをし、口先対応。


 3(朝日新聞的リベラル左翼)は断固拒否。


 そして、諸勢力の利害が衝突するイッシューについては、「政治(権力の維持)」という目的達成にかなうか否かにより、計算するというスタイルをとっています。


 何しろ、七年間、緊縮財政路線を採りつつ「デフレ脱却!」といい続けたわけです。「デフレ脱却」が「2」に入っているのは、疑いようがありません。


 そもそも、デフレ対策は「反グローバリズム」の政策になってしまうため、「1」の器に受け入れたグローバリズムと衝突してしまいます。グローバリズムとは、政策的には、
「緊縮財政、規制緩和、自由貿易のトリニティ(三位一体)」
 でございますので、デフレ化政策です。デフレ化政策の推進を器に入れた以上、デフレ脱却策などまともに打てない。だからと言って「デフレ脱却しません」というと「政治(権力の維持)」に支障が出るため、口では、
「デフレ脱却!」
 と、言い続けて、はや七年。


 まあ、さすがに何ら「デフレ対策」を打たないわけにもいかないわけですが、ここで都合よく登場したのが、
「日銀がインフレ目標を定め、量的緩和の継続をコミットすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、デフレ脱却できる」
 という、財政と無関係にデフレ脱却を可能とした「いわゆるリフレ派政策」です。「いわゆるリフレ派」が器に入ったのは、緊縮財政とも、グローバリズムとも衝突しないためなのです。

 とはいえ、さすがに「2」の勢力を敵に回すと、「政治(権力の維持)」に支障が出る。だからこそ、昨年11月の記者会見で、総理は、

『首相「新しい時代つくる」 改憲、デフレ脱却に意欲
 安倍晋三首相は20日、在職日数が第1次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上歴代1位となったことを踏まえ、憲法改正やデフレ脱却に取り組む意欲を官邸で記者団に表明した。自民党総裁任期が2年近く残っていると指摘し「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」と強調した。(後略)』

 と、語りました。

 デフレ脱却、少子高齢化への対処、戦後外交総決算、憲法改正。すべて中野剛志先生のマトリクスの右下が望む政策なのでしょうが、総理の器には入っていません。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 とはいえ、これらの諸政策を無視し、「政治(権力の維持)」に差しさわりが出るのは困る。だから、口では言う。というか「言い続ける」のです。


 特に「チャレンジャー」「新しい令和の時代に」といった、それっぽいフレーズをくっつけておけば、それで万全。


「どうせ、右下の連中は、『やっぱり安倍しかいない!』『代わりがいない』とかいって、支持を続けるだろう」
 という計算が働いており、そしてそれは確かにある程度正しい。


 つまりは、安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」ということになります。


『衝撃! MMTはグローバリズムを肯定する!
◆主権の視点から見たMMT
 デフレ脱却の切り札として、わが国で注目されているMMT(現代貨幣理論)は、「貨幣」理論と銘打たれてはいるものの、「主権」の概念と密接に関わっている。
 同理論の代表的な解説書『MMT 現代貨幣理論入門』(L・ランダル・レイ、東洋経済新報社)など、原著では「A PRIMER ON MACROECONOMICS FOR SOVEREIGN MONETARY SYSTEMS」(主権に支えられた貨幣システムのためのマクロ経済学入門)という副題がついていたのです。(後略)』

 佐藤先生が「MMT論三部作」の最終回として、MMTとグローバリズム(というか、むしろ戦後平和主義?)が意外に相性が良いという衝撃的な寄稿を書かれていました。MMT自体は政治色はありませんが(ただの貨幣の説明だし)、人間はそうではないのです。


 我々にしても、「日本国」のためにMMTを活用しようとしているわけです。これが、
「超国民国家を作り、日本も金融主権や財政主権を委譲し、日本国民が超国民国家の「新国民」となり、MMTに基づく政策を推進しよう」
 などと言われた日には、猛烈に反対しますよ。


 とはいえ、安倍総理の場合、「グローバリズム+MMT」は受入れ可能です。むしろ、そういう形であれば、MMTを器に入れることはできる。


 それに対し、日本国民のために「MMT的政策を」とやった場合は、器に入りようがない。我々が主張する、グローバリズムや緊縮財政と「真っ向から衝突」するMMT(現代貨幣理論)的な政策が、安倍総理の「器」に入る可能性はありません。


 となると、どうすればいいのか。


 とりあえず、右下、つまりは「2」の「器に入れるフリをされた」諸政策を主張する勢力が「騙されていた」ことを認めることが重要になります。いわゆる、認知的不協和問題があるため、難しいのですが、それでも右下「右寄り反グローバリスト」の勢力への働きかけが、最も有効だと思います。
 

 騙された人に「騙されていたよ」と指摘する際には、プロセスを理解し、かみ砕き、分かりやすく説明して納得してもらわなければなりません。


 というわけで、二日間にかけて浜崎洋介先生の「安倍総理の「器」論」について、わたくしなりの解釈を解説しました。「次」こそ、日本国や日本国民が器に入っている総理大臣、内閣を誕生させるために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/688.html#c5

[近代史3] 安倍晋三は会う人ごとに「相手が望むこと」を言っている 中川隆
11. 中川隆[-14709] koaQ7Jey 2020年1月10日 21:59:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1654]
安倍総理「器」論の真実 (前編)2020-01-09
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

 イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、いよいよ「第二次グローバリズムの終焉」が明確になってきましたが、「今後の日本」のために、現在の日本政府、特に「安倍総理」について改めて考えてみたいと思います。

『イランがイラクの米軍基地2カ所にロケット弾、トランプ大統領「万事順調」
 イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。この数時間前には、米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が行われ、軍や政府の高官が米国への報復を誓っていた。(後略)』

 この外部環境の変化を受けた上で、安倍総理の分析を続けます。

2012年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見
『デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。』

2019年11月20日 首相「新しい時代つくる」
『「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」』

 12年ならば分かりますが、七年後の19年に「チャレンジャーの気持ち」「デフレ脱却を目指す」と言っているわけですから、これを異常と思わない方が異常でしょう。


 もっとも、総理の目的は「政治(権力の維持)」であり、デフレ脱却といった「政策」ではありません。


 浜崎洋介氏の「安倍総理「器」論」ですが、緊縮財政の転換や国土強靭化を求める声、あるいは朝日新聞的な「戦後平和主義」の声は、一向に器に入れようとしないため、今一つピンとこなかったのですが、「政治(権力の維持)」と「政策」を分けると、俄然、分かりやすくなります。


 ちなみに、なぜいちいち「政治(権力の維持)」と書いているかといえば、本稿では「政治」を「政治権力の維持」と狭義に捉えているためです。


 安倍総理の「器」は、三つのパターンがあるように思えます。


1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する


 1〜3のどれになるかは、「政治(権力の維持)」に貢献するか否かで決まります。


 1として受け入れたものは、「グローバリズム(ネオリベラリズム)」「アメリカ」「財務省主導の緊縮財政」「経済界」「いわゆるリフレ派(の金融政策)」になります。

 昨日のエントリー「口先の賃上げ要請ではなく、緊縮路線の転換を」において、総理が経団連に賃上げ要請をしたことについて、
「とりあえず「口で言うのは無料だから」経済界に賃上げ要請をしておく。」
 と表現しましたたが、令和の政策ピボット関連の「ある方」から、
「賃金が上がらないのは産業界の努力がたりないためで、政府のせいじゃない、というネオリベの含みがある」
 と指摘され、なるほどと思ったのですが、「国家の店じまい」に基づき、経済や賃金上昇の責任を民間に丸投げするという点では、確かに整合的です。


 アメリカとは、厳密には「アメリカ政府」であり、あるいはアメリカの多国籍企業ですね。モンサント(バイエル)⇒アメリカ政府⇒日本政府という「指示ルート」で、グリホサートの安全基準を引き上げた(2017年12月)のが典型です。


 「いわゆるリフレ派」の金融政策は、財務省の緊縮財政と「整合的」である上に、株価上昇で「グローバリズム」も喜び、さらに株価上昇⇒支持率上昇⇒政治(権力の維持)というルートがあるため、実に目的にかなっています。


 次に、2の「受け入れるフリだけはする」政策ですが、デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出。これらの政策は、中野剛志先生の「世界の政治経済マトリクス」の右下、「右寄り反グローバリスト」の支持を得ることができるため、「口先」で叫ぶ。但し、「グローバリズム」「アメリカ」「緊縮財政」とは不整合であるため、絶対に推進しない。(自然災害が頻発したため、国土強靭化はわずかに進めましたが)

 特に、グローバリズムとは「デフレ化政策」であるため、デフレ脱却は「絶対に」できないのです。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 そして、3の勢力、マトリクスの左側の勢力は、いずれにせよ「反・安倍」であるため、受け入れるフリもしない。というか、受け入れた「フリ」をすると、「右寄り反グローバリスト」の支持が消滅し、「政治(権力の維持)」という目的に反することになります。


 しかも、マトリクス左上の「左寄りグローバリスト」は、佐藤健志先生の仰る「平和主義」の方々で、グローバリズムや緊縮財政にむしろ賛成です。

「国家に財政の自由を許すと、戦争になる〜」

 ですね。


 というわけで、マトリクス上層で右と左で「戦っているフリ」をすれば、国民国家の破壊を進めても、右下の「右寄り反グローバリスト」の支持率は落ちない。


 もっとも、さすがにこの種の手法は、あちこちに不整合が生じざるを得ません。その一つが、「経済界」を器に受け入れ、中国に対し「友好」を進めていることです。


 世界主要国がウイグル問題や香港問題で、中国批判を強めている状況で、何と「国賓」として習近平を招く。無論、アメリカも黙ってはいない。しかも、今回のイランの米軍基地攻撃を、中国は事実上「支持」しています。


 世界情勢が大きく動いているため、習近平の国賓来日は、無くなるかもしれません。とはいえ、それは別に器に受け入れていない「右寄り反グローバリスト」のためではありません。器の大部分を占拠している「アメリカ」におもねっての話になります。

 あるいは、歴史認識については「平和主義」そのままですが、これはもちろん受け入れていないマトリクス左側におもねったわけではなく、アメリカがそれを望むからです。むろん、平和主義的歴史観、東京裁判史観は「右寄り反グローバリスト」の反発を買いますが、

「まあ、他の部分で受け入れるフリをしておけば、支持率は下がらんだろ」

 という計算があるわけです。

 いずれにせよ、確定的なのは、総理の器の中に「日本国」「日本国民」は存在しないという点です。そういう意味でも、安倍総理は「戦後日本」を象徴する器なのでしょう。 
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565664582.html

安倍総理「器」論の真実 (後編)2020-01-10
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html


 さて、昨日、分析・解説した通り、安倍総理大臣は特定の政策実現ではなく、「政治(権力の維持)」を目標とし、諸政策や諸勢力を、

1.器に受け入れる
2.器に受け入れるフリをするが、実際には入れない
3.器に受け入れることを拒否する

 の三つに分類。


 1の器に受け入れた政策・勢力(アメリカ、グローバリズム・ネオリベラリズム、緊縮財政、経済界、いわゆるリフレ派)が欲する「政策」については、原則、全面推進。


 2の政策・勢力(デフレ脱却、国土強靭化、憲法九条改正、拉致被害者救出)については、受入れるフリをし、口先対応。


 3(朝日新聞的リベラル左翼)は断固拒否。


 そして、諸勢力の利害が衝突するイッシューについては、「政治(権力の維持)」という目的達成にかなうか否かにより、計算するというスタイルをとっています。


 何しろ、七年間、緊縮財政路線を採りつつ「デフレ脱却!」といい続けたわけです。「デフレ脱却」が「2」に入っているのは、疑いようがありません。


 そもそも、デフレ対策は「反グローバリズム」の政策になってしまうため、「1」の器に受け入れたグローバリズムと衝突してしまいます。グローバリズムとは、政策的には、
「緊縮財政、規制緩和、自由貿易のトリニティ(三位一体)」
 でございますので、デフレ化政策です。デフレ化政策の推進を器に入れた以上、デフレ脱却策などまともに打てない。だからと言って「デフレ脱却しません」というと「政治(権力の維持)」に支障が出るため、口では、
「デフレ脱却!」
 と、言い続けて、はや七年。


 まあ、さすがに何ら「デフレ対策」を打たないわけにもいかないわけですが、ここで都合よく登場したのが、
「日銀がインフレ目標を定め、量的緩和の継続をコミットすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、デフレ脱却できる」
 という、財政と無関係にデフレ脱却を可能とした「いわゆるリフレ派政策」です。「いわゆるリフレ派」が器に入ったのは、緊縮財政とも、グローバリズムとも衝突しないためなのです。

 とはいえ、さすがに「2」の勢力を敵に回すと、「政治(権力の維持)」に支障が出る。だからこそ、昨年11月の記者会見で、総理は、

『首相「新しい時代つくる」 改憲、デフレ脱却に意欲
 安倍晋三首相は20日、在職日数が第1次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上歴代1位となったことを踏まえ、憲法改正やデフレ脱却に取り組む意欲を官邸で記者団に表明した。自民党総裁任期が2年近く残っていると指摘し「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」と強調した。(後略)』

 と、語りました。

 デフレ脱却、少子高齢化への対処、戦後外交総決算、憲法改正。すべて中野剛志先生のマトリクスの右下が望む政策なのでしょうが、総理の器には入っていません。

【世界の政治経済マトリクス】


http://mtdata.jp/data_62.html#matrix


 とはいえ、これらの諸政策を無視し、「政治(権力の維持)」に差しさわりが出るのは困る。だから、口では言う。というか「言い続ける」のです。


 特に「チャレンジャー」「新しい令和の時代に」といった、それっぽいフレーズをくっつけておけば、それで万全。


「どうせ、右下の連中は、『やっぱり安倍しかいない!』『代わりがいない』とかいって、支持を続けるだろう」
 という計算が働いており、そしてそれは確かにある程度正しい。


 つまりは、安倍総理は「政治(権力の維持)」を政治の目的とした場合、恐ろしく「有能な政治家」ということになります。


『衝撃! MMTはグローバリズムを肯定する!
◆主権の視点から見たMMT
 デフレ脱却の切り札として、わが国で注目されているMMT(現代貨幣理論)は、「貨幣」理論と銘打たれてはいるものの、「主権」の概念と密接に関わっている。
 同理論の代表的な解説書『MMT 現代貨幣理論入門』(L・ランダル・レイ、東洋経済新報社)など、原著では「A PRIMER ON MACROECONOMICS FOR SOVEREIGN MONETARY SYSTEMS」(主権に支えられた貨幣システムのためのマクロ経済学入門)という副題がついていたのです。(後略)』

 佐藤先生が「MMT論三部作」の最終回として、MMTとグローバリズム(というか、むしろ戦後平和主義?)が意外に相性が良いという衝撃的な寄稿を書かれていました。MMT自体は政治色はありませんが(ただの貨幣の説明だし)、人間はそうではないのです。


 我々にしても、「日本国」のためにMMTを活用しようとしているわけです。これが、
「超国民国家を作り、日本も金融主権や財政主権を委譲し、日本国民が超国民国家の「新国民」となり、MMTに基づく政策を推進しよう」
 などと言われた日には、猛烈に反対しますよ。


 とはいえ、安倍総理の場合、「グローバリズム+MMT」は受入れ可能です。むしろ、そういう形であれば、MMTを器に入れることはできる。


 それに対し、日本国民のために「MMT的政策を」とやった場合は、器に入りようがない。我々が主張する、グローバリズムや緊縮財政と「真っ向から衝突」するMMT(現代貨幣理論)的な政策が、安倍総理の「器」に入る可能性はありません。


 となると、どうすればいいのか。


 とりあえず、右下、つまりは「2」の「器に入れるフリをされた」諸政策を主張する勢力が「騙されていた」ことを認めることが重要になります。いわゆる、認知的不協和問題があるため、難しいのですが、それでも右下「右寄り反グローバリスト」の勢力への働きかけが、最も有効だと思います。
 

 騙された人に「騙されていたよ」と指摘する際には、プロセスを理解し、かみ砕き、分かりやすく説明して納得してもらわなければなりません。


 というわけで、二日間にかけて浜崎洋介先生の「安倍総理の「器」論」について、わたくしなりの解釈を解説しました。「次」こそ、日本国や日本国民が器に入っている総理大臣、内閣を誕生させるために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12565891140.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/629.html#c11

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
13. 中川隆[-14708] koaQ7Jey 2020年1月10日 22:30:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1653]
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。
「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。
「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。
戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。

EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。

中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂する事になる。


http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c13

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
14. 中川隆[-14707] koaQ7Jey 2020年1月10日 22:45:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1652]
イラン攻撃の背後にイスラエル
アメリカ軍はイランに居た頃からソレイマニをずっと追跡し、絶交の機会だからバグダッドでソレイマニを殺そうと考えたに違いない。しかも、この暗殺計画にはイスラエルが全面的に協力していたはずだ。イスラエルの諜報機関「モサド(Mossad)」を率いるヨシ・コーエン(Yossi Cohen)長官は、去年の10月にソレイマニの暗殺を仄めかしていた。

当時、ソレイマニはイスラエルの暗殺計画に言及し、「第二次レバノン戦争が行われた2006年、イスラエルの攻撃機はベイルートにいた自分とヒズボラの指導者ハッサン・ナスララを標的にしていたんだ」と非難していたのである。超保守派のユダヤ・メディアである「ミシュパチャ」紙から、この発言の真相を訊かれたコーエン長官は、暗殺計画のことを全面否定せず、「奴(ソレイマニ)は暗殺も不可能じゃない、有り得ると考えていたんだ」と語っていた。

  国際報道に関心のある日本人なら、イスラエルがイランを目の敵(かたき)にし、ペルシア人の核開発を何としても阻止しようと謀っていた事くらい知っていよう。ブッシュ政権により、サダム・フセインが倒された後、イスラエルにとっての脅威といえば、隠然たる存在感を醸し出すイランだけである。残る脅威はシーア派を輸出するイランのみ。ベンヤミン・ネタニヤフ首相が率いる「リクード(Likud)」(シオニストの右派政党)にしてみれば、イランの核武装なんて言語道断。空爆を用いての核施設破壊も視野に入れているくらいだ。

2016年までモサドの長官を務めていたタミール・パルドー(Tamir Pardo)は、対イラン攻撃の可能性があったと暴露している。2011年、イスラエル軍はネタニヤフ首相からの命令を受ければ、15日以内にイランを攻撃する準備ができていたのた。まぁ、「イランの核兵器開発は絶対に赦さない」と豪語するネタニヤフが、速攻の戦争計画を練っていたとしても不思議じゃない。

ネオコンに守られたブッシュ大統領は、イスラエルの国益を推進することに熱心だった。イラクに大量破壊兵器があると言いふらして、サダム・フセイン政権を倒したが、ついに探していた兵器は見つからなかった。しかし、本当の狙いはイランで、北朝鮮は目くらまし用の添え物。イスラエルの安全を確保し、その権力を増大させるには、ペルシア人の国家は邪魔だ。

 イスラエルはイスラム教の周辺諸国を叩き潰し、中東アジアの覇者になろうと目論んでいる。しかし、イスラエル単独で中原の覇者となるのは難しい。そこで、シオニストの重鎮達は、歐米諸国を利用しようと考えた。特に、アメリカは一番頼りとなる相棒だ。何しろ、アメリカ国内にはお金持ちのユダヤ人がごまんといる。とにかく、アメリカ軍を利用してイスラム諸国を潰して行くのが得策だ。

とにかく、ユダヤ人というのは、アメリカで「国民」となっていようが、イスラエルで「兵隊」となっていようが、アラブ人やシリア人、ペルシア人と共存することはなく、妥協なき「天敵」と思っている。しかも、ユダヤ人は他人(ゴイム)を利用して目的を達成しようとするから狡猾だ。ネタニヤフ首相が紛争の矢面に立たず、米軍を全面に押し上げて、「アメリカ対イラン」という構図にしている。つまり、ネタニヤフは「イスラエルvsペルシア」という民族対決にしたくないのだ。

アメリカ兵は「祖国のため」と思って戦うが、実質的には「イスラエルのため」に戦い、傷つき亡くなって行く。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c14

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
15. 中川隆[-14706] koaQ7Jey 2020年1月10日 22:53:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1651]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。つまり、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。

トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。  

このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。 

福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】 

ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。
___

アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けているブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。演説には聖書 のことばがちりばめられている。「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c15

[番外地7] アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている 中川隆
1. 中川隆[-14705] koaQ7Jey 2020年1月11日 00:00:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1650]
ロックフェラーはユダヤ人ではないし、世間でユダヤ思想と思われているのはキリスト教原理主義の事
アメリカの政治は今でもキリスト教原理主義の神事だった:
回心者ブッシュの演説に聞き入る「十字軍」兵士達
アメリカには「ポーン・アゲン」を なのり、そう呼ばれる人びとがいる。 人生の道半ばで、神に、キリスト に、聖書に出会い、キリスト教徒として新しく生まれ変わった人びとであ る。改宗ではなくて、回心と再生を誓う、プロテスタント教会のなかの行動的な一派である。

◆40歳にして「回心再生」

ブッシュニ世はボーン・アゲンのひ とりになった。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

神仏の信仰を問わず、ボーン・アゲ ンの宗教体験をもつ人びとのおおく は、個人の内面の間題として回心をうけとめている。

ところが、アメリカの 「生まれ変わり」は異様に猛烈である。かれらは公の場で回心の体験を声高 に語って、人間は罪を負って生まれた存在であるから回心しなさい、改俊しなさいと、説得と折伏の活動に訴えることを神に奉仕する使命と信じている。

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

原理主義(ファンダメンタリズム) はイスラムの 「専売」のように思われているが、この 言葉と運動は はじめて一九 二〇年代アメ リカの白人プロテスタントの環境からうまれた。

ボーン・アゲンは原理主義の三つの 教条を継承している。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキ リストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

◆悪魔うけいれる土壌

最近のギャラップ世論調査による と、アメリカ人の48%は神が人間をつ くったと信じ、28%が進化論に傾いている。そして、悪魔の存在を68%が信 じている。

テロリズムも「九・一一」の悲劇も、バグダッドに巣食う悪魔の仕業だ という圧倒的な政治宣伝がたやすくう けいれられる精神的土壌がそろっている。 プロテスタント教会の少数派であっ たボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮 官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

しかし、利得の追求を宗教的熱狂で紛飾した十字軍は、中東のみならず、 世界の現状にひそむ限りない複雑さ と、そして、人間の惨害を無視して強行されるのだから、前途には、とほうもない魔の陥弊が待っている。

現在の狂ったアメリカ人の精神構造を探るには、アメリカを覆っているキリスト教原理主義的教義が分からないと理解できない。

回心再生と言ったって何のことか分からない。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/422.html#c1

[近代史3] 輸出企業が日本を滅ぼす _ 輸出超過額と対外資産が増える程 日本人はどんどん貧しくなっていく 中川隆
14. 中川隆[-14704] koaQ7Jey 2020年1月11日 09:17:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1649]

2020年01月11日
経常黒字を「稼ぐ力」と言う間違い 経常赤字のほうが儲かる

好景気は人々が大量消費するので、大量に輸入して貿易赤字になる
これが正常な国。

引用:http://www.style-arena.jp/images/streetstyle/2015/8/1/shibuya.jpg

日本の経常収支は一時期赤字だったが、黒字回復し経済学者やマスコミは日本復活と喜んでいます。

だが日本の消費が悪化して輸入が減ったことの、何が嬉しいのか分からない。

経常黒字で日本は儲かっている?


財務省によると2019年4月から9月期半年間の経常収支は10兆3382億円の黒字だった。


貿易収支は241億円の赤字、第1次所得収支は約11兆円の黒字、1次所得は海外生産などを含むので巨額になります。

経常収支は物の輸出入の他、サービスや投資で外国と取引した合計で、「貿易収支」以外のお金の流れも含んでいます。



東日本大震災後、経常黒字が急速に回復し、日本の「稼ぐ力」が戻ったと専門家は評価していました。


本当に稼ぐ力が回復したのなら素晴らしいが、別に経常黒字と「稼ぐ力」は関係なさそうなのです。


貿易収支は241億円の赤字で、輸出した分の外貨で原油などを購入して帳消しになっている。


日本は過去には毎年巨額の貿易黒字を積み重ねて、経常黒字も圧倒的な世界一を誇ってました。

だが不思議な事に日本の経常黒字が巨額だった期間(90年代以降)、経済成長率はゼロから1%に過ぎませんでした。

2012年から14年にかけて日本の経常収支は急激に悪化して、14年上半期はついに経常赤字に転落しました。


2013年から14年初頭というと「アベノミクス」で公共事業が行われ、消費税を増税する前でした。

世の中は期待で膨らんで消費は活発で、経済成長率は名目2%を確保するなど割と高かった。(増税前)

実感として景気が良かった頃は経常収支が悪く、景気が落ち込んでいる時は巨額の経常黒字になっている。


景気悪化すると消費しないので輸入もせず、巨額の黒字が発生する。
典型的なデフレ経済
b0001380_6211494
引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/200811/24/80/b0001380_6211494.jpg


巨額経常黒字は「悪い状態」


矛盾しているようですが、日本の貿易黒字はGDPの5%程度で、経済にほとんど貢献していません。

輸出企業がどんなに儲けても、5%のものが少し上がるだけで、日本全体には恩恵がありません。


経常黒字の殆ども海外生産や海外子会社の利益で、日本企業本社は儲かるが「日本人」には還元されません。

経常黒字が10兆円でも、「日本人」にそのお金は渡っていないから経済に貢献していません。


一方経常赤字や貿易赤字はどんな状態かを想像してみます。


マスコミや財務省の言い分では、日本からお金が出て行って貧乏になっているそうですが、事実は逆です。


日本の景気が回復し、国内で消費が活発だから、物やサービスを大量に輸入して赤字なのです。

お金が余って物が不足しているから外国から輸入するので、輸入を増やせば増やすほど日本は成長します。


日本は「物作り大国」を自称していますが、日本より良い物を安く作っている国はいくらでもあります。


だから好景気になれば国内生産では足りず輸入するから、貿易赤字・経常赤字になります。

アメリカや欧州などの先進国は、不況の時に経常収支が改善され、好景気では経常赤字が拡大します。

内需主導の先進国では普通の現象で、巨額経常黒字はむしろ経済危機を現す統計です。

マスコミや経済学者が経常黒字を「日本の稼ぐ力」と自画自賛するのは大きな間違いだと指摘します。


緊縮財政で経済破壊


日本の景気が巨額経常黒字で悪化した証明として、GDP成長率が上げられます。

最近数年のGDP成長率は平均1%台で、安倍政権発足前より悪化しているほどです。

「悪夢のような民主党時代」よりさらに悪いわけで、これは非常に深刻な数字です。


原因のほとんどは消費増税で、加えて安倍政権下での緊縮財政や公共事業費削減でした。


安倍政権では見た目の予算は少し増えたが、増えた全額が社会保障費と国債償還などに消えました。


経済成長につながる公共事業や経済対策などの「積極的予算」いわゆる真水は安倍政権で減り続けました。

経済成長率が低下した原因は、安倍首相と麻生財務大臣が間違った経済政策をした事に尽きます。

「円安誘導」は一部の輸出業者が儲かるだけで、日本人の9割以上の人が損をします。


外国人の爆買いと言ったって、買い物してるのは中国人で日本人は何も買えない。

日本人が買い物をするのが日本人が豊かになるという事で、中国人が買い物をしても日本人には関係ありません。


財政再建のために「緊縮財政」をし公共事業をカットしましたが、過去30年間やったように、公共事業を減らせばマイナス成長になります。


マイナス成長になれば税収が減って財政が悪化するので、公共事業を減らせばGDPが縮小し財政も悪化します。

規制緩和、自由化、競争促進で物の値段を下げてデフレをおこし、外国人労働者を増やして労働賃金も下げました。


あげく女性の時代と言って女性を働かせた結果、多くの女性が結婚せず出生率を下げ、日本人の人口も減らしてしまいました。
http://www.thutmosev.com/archives/39634408.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/187.html#c14

[近代史3] 我々は「自分の老い」に向き合ってきたか? 中川隆
13. 中川隆[-14703] koaQ7Jey 2020年1月11日 09:36:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1648]

将来、自分の能力は今よりも劣化しているという残酷な事実をしっかり認識せよ2020.01.11
https://blackasia.net/?p=16710

何かをやりたいことがあるのであれば、それは急がなければならないということでもある。人間の人生は一度きりであり、二度目はあり得ない。これはどんなに金持ちだろうと権力者だろうと同じだ。生老病死は誰も避けられず、死は誰にも平等にやってくる。死の前に、自分が劣化するのも避けられない。(鈴木傾城)

もはやタイムリミットがきているという現実

人間は、いつまでも成長し続けるわけではない。体力、気力、知的能力の成長がピークに達すると、あとは下り坂に落ちるのを生き続ける人生となる。これは誰もが避けられない運命だ。

人間の反射神経のピークは20代の前半であると言われる。それを過ぎると反射神経は鈍っていき、以後は回復することもなく衰えていく。

ということは、「自分のやりたいこと」が反射神経を必要とするものであれば、20代の前半に没頭できている状態でなければならないということになる。10代で取り組み、20代の前半に熟練しているというのが理想だ。

反射神経を必要とする職業と言えば、真っ先に浮かぶのはアスリートである。一般論で言えば、アスリートになるという目標は30代や40代で立てるには厳しすぎる。

ただ、反射神経のピークを越えたアスリートが経験や熟練の技で衰えをカバーしながら30代や40代まで生き残るというのはあり得る。全盛期から比べると能力は落ちているが、その世界で生き残る人も稀にいる。

しかし、反射神経のピークが20代の前半なのだから、それが重要な職業では、もはやタイムリミットがきているという現実からは逃れられない。

人間の身体はピークに達する年齢が決まっている

「自分のやりたいこと」が体力を要するものであれば、20代の後半に没頭できている状態でなければならないということになる。なぜなら、体力や筋力のピークは20代の後半にやってきて、あとは衰えていくからである。

体力が必要な仕事はいくらでもある。肉体労働のほとんどは体力と筋力がモノを言う世界だ。直接的な肉体労働でなくても、夜討ち朝駆けの仕事、あるいは長距離ドライバーのような仕事も激しく体力を消耗する。

こうした仕事を平気でこなせるのは20代後半までだ。30代に入ると体力が落ちていく一方なので、体力任せの仕事は徐々に身体がキツくなる。

体力が衰えるということは、持久力も衰えるということになる。すぐに疲れて、しかも疲れが回復しなくなるのもこの頃だ。徹夜しても一晩寝れば回復するようなバイタリティもなくなってしまう。

仕事の中で体力・筋力・持久力を求められると、ついていけなくなる。

ということは、こうしたものが求められる職業に30代以後に飛び込むと、なかなか生き残れないということを意味する。かなりキツイことになる。

アスリートは反射神経の衰えと共に体力の衰えも重なるので、ほとんどが30代の半ばでリタイアを余儀なくされる。本人の意志や気力に関係なく、身体がピークアウトしてしまうから実績が出せなくなってしまうのだ。

もちろん、知的能力の方もいつまでも成長するわけではない。

ユニオン大学では300万人のデータを解析して、人間の暗記能力、認知機能、情報処理能力を体系的に調査したのだが、その結果としてやはり知的能力にもピークアウトの段階があることが分かったという。

情報処理スピードが最も早いのは18歳から19歳である。20代以後はどんどん理解するスピードが衰えていく。

情報処理スピード能力のピークと反射神経のピークがだいたい重なっているというのは、別に不思議なことではない。脳の処理速度が反射神経に関わるのだから、むしろ当然の結果であると言えるかもしれない。

将来、すべてにおいて自分は今よりも劣化する

記憶力のピークは人によってまちまちなので範囲がとても広いのだが、だいたいは25歳から35歳である。

これは、「自分のやりたいこと」が記憶力を必要とするものであれば、25歳から35歳がキャリアの絶頂期であれば存分に能力が発揮できるということだ。

35歳から少しずつ記憶力の低下が避けられなくなっていき、以後は新しい記憶よりも今ある記憶を忘れないようにする方が精一杯になっていく。だから、記憶力を必要とする職業は25歳から35歳の間に就いていなければ厳しいということである。

40歳以後は、知的能力でも体力でも気力でも、ありとあらゆるものがピークアウトしていく。肉体が劣化するのだから、あらゆる能力も劣化して当然だ。

こうした一般的な考察を前にして「自分は何歳だが、まだピークアウトしていない」とか「他の人はそうかもしれないが自分は違う」と考える人もいる。重要なのはそちらではない。

人間の身体は必ず老化や退化が始まり、いくら細心の注意を払って自分の身体をメンテナンスしても、いつか必ずピークアウトが始まるということを重く見なければならない。

もっと分かりやすく言えば、「将来、すべてにおいて自分は今よりも劣化する」という残酷な事実を受け入れなければならないということだ。劣化というのは容姿や見た目だけにくるのではない。肉体的能力も知的能力も一緒にくるのだ。

そして、これは中年や高齢層だけの話をしているわけではない。30代も10代からみたら充分に劣化した人である。熟練した技を持っている人でも、やがて肉体的な劣化に負ける。

もちろん、何事にも例外はある。しかし、例外を見て自分が例外に当てはまると思うのは自信過剰だ。

人生にはピークアウトとタイムアウトがある

ということは、何かをやりたいことがあるのであれば、それは急がなければならないということでもある。

人間の人生は一度きりであり、二度目はあり得ない。これはどんなに金持ちだろうと権力者だろうと同じだ。生老病死は誰も避けられず、死は誰にも平等にやってくる。死の前に、自分が劣化するのも避けられない。

時間は消費したら買い戻しはできないので、自分の人生をどのように時間を使うのかは早いうちに決めておくのが合理的な生き方だ。

人間の寿命は80歳であっても、人間の身体のピークアウトは早い段階でくるのだから、能力を存分に活かすのであれば早いうちにやっておかなければ不利になる。

20歳から「やりたいことをやる」のと、60歳で「やりたいことをやる」のとでは、気力的にも体力的にも、そして「世間の目」からもチャンスの度合いはまったく違う。

「何かを始めるには遅すぎるということはない」とはよく言われる。それは、40代になっても50代になっても60代になっても、「やりたいことはできるはず」という前向きな言葉としてよく使われる。

しかし、遅くスタートすればするほど、自らの能力が発揮できない可能性もあるし、それを別の何かでカバーできたとしても分が悪いという現実が付きまとう。

自分が何かやりたいと思っているのであれば、「いつかやろう」ではもう遅い。

年齢がいけばいくほどピークアウトが顕著になって時間切れになってしまうのだから、「いつかやろう」と悠長に言っている場合ではないのである。

やりたいことは、もうやっていなければならないのだ。

寿命が80歳を超えているとしても、今の体力や気力や能力のまま80歳まで生きていけるわけではないのだから、「もう残されている時間はほとんどない」と考えるべきだ。

人生にはピークアウトとタイムアウトがある。「いつかやろう」と言っている間に人生は終わる。将来、自分の能力は今よりも劣化しているという残酷な事実が分かっていれば、「いつかやろう」はないことに気付くはずだ。

『自分のための人生―――一日一日「自分を大事にして生きる」生活術(ウエイン・W・ダイアー)』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00NOWITQS/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=asyuracom-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B00NOWITQS&linkId=442460584fa11fc8b193ff137b610ccc


https://blackasia.net/?p=16710
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/446.html#c13

[番外地7] 帝国主義や他民族の支配・搾取は、農耕民だったユダヤ人ではなく、遊牧民だったゲルマン人の考え方 中川隆
1. 中川隆[-14702] koaQ7Jey 2020年1月11日 09:41:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1647]
2020/1/10 15:45

投稿者:777


イランとアメリカがこれによって第三次世界大戦の引き金を引く事にはならない。どちらも戦争したいと思っていない以上は、自然に収束していくようなレベルのものである。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。

凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。
アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。

EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。

最後に生き残るのは、結局のところアメリカでしかない。
アメリカに賭けていれば資本主義社会の勝者になれる
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/423.html#c1

[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
137. 中川隆[-14701] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:26:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1646]

オーディオ同好会の Iさんのシステム紹介 2020年01月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553

40年続いた同好会も3人にまで減り、とうとう同好会も解散しました。年を重ねてくると、機器の替わりがなくなり、マンネリになってしまいます。Iさんは私より一回り年上の大ベテランさん。40畳の専用オーディオルームを持たれ、100㏈サウンドも楽々OKの環境です。この部屋のメインSPはJBL:K2 9500です。6chサウンドにもなります。

ツィーターを追加されて使われています。移動出来る様に専用トレールに載せられています。

同じ部屋にある同じJBLのDD55000エベレスト。こちらの中音は#2420(1インチスロート)→#2440(2インチスロート)にアダプターを介して交換してあります。

K2 9500をドライブするのはMC-1000モノラルパワーアンプ×2台。


プリアンプもマッキントッシュのC42。MC2600もリアSPの5500用に使われています。


リアSPの5500。

極め付けはアナログプレーヤーのマイクロSX-8000+SME3012R+SPU-GEの組み合わせ。この機器の解像度は凄いですね。

もう既に奇麗な状態で手に入れるのは難しい機器ばかりで、集めるのも大変です。価格もすごいですね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c137

[リバイバル3] ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは 富山誠
163. 中川隆[-14700] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:26:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1645]

オーディオ同好会の Iさんのシステム紹介 2020年01月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553

40年続いた同好会も3人にまで減り、とうとう同好会も解散しました。年を重ねてくると、機器の替わりがなくなり、マンネリになってしまいます。Iさんは私より一回り年上の大ベテランさん。40畳の専用オーディオルームを持たれ、100㏈サウンドも楽々OKの環境です。この部屋のメインSPはJBL:K2 9500です。6chサウンドにもなります。

ツィーターを追加されて使われています。移動出来る様に専用トレールに載せられています。

同じ部屋にある同じJBLのDD55000エベレスト。こちらの中音は#2420(1インチスロート)→#2440(2インチスロート)にアダプターを介して交換してあります。

K2 9500をドライブするのはMC-1000モノラルパワーアンプ×2台。


プリアンプもマッキントッシュのC42。MC2600もリアSPの5500用に使われています。


リアSPの5500。

極め付けはアナログプレーヤーのマイクロSX-8000+SME3012R+SPU-GEの組み合わせ。この機器の解像度は凄いですね。

もう既に奇麗な状態で手に入れるのは難しい機器ばかりで、集めるのも大変です。価格もすごいですね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html#c163

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
81. 中川隆[-14699] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:27:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1644]

オーディオ同好会の Iさんのシステム紹介 2020年01月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553

40年続いた同好会も3人にまで減り、とうとう同好会も解散しました。年を重ねてくると、機器の替わりがなくなり、マンネリになってしまいます。Iさんは私より一回り年上の大ベテランさん。40畳の専用オーディオルームを持たれ、100㏈サウンドも楽々OKの環境です。この部屋のメインSPはJBL:K2 9500です。6chサウンドにもなります。

ツィーターを追加されて使われています。移動出来る様に専用トレールに載せられています。

同じ部屋にある同じJBLのDD55000エベレスト。こちらの中音は#2420(1インチスロート)→#2440(2インチスロート)にアダプターを介して交換してあります。

K2 9500をドライブするのはMC-1000モノラルパワーアンプ×2台。


プリアンプもマッキントッシュのC42。MC2600もリアSPの5500用に使われています。


リアSPの5500。

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https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/d65af413a97e94c20996473200594553
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c81

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
156. 中川隆[-14698] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:36:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1643]
あなたの食道がんの危険度チェック!
https://www.niph.go.jp/soshiki/gijutsu/staffs/yokoyama/etc/esccrisk.html
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c156
[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
335. 中川隆[-14697] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:36:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642]
あなたの食道がんの危険度チェック!
https://www.niph.go.jp/soshiki/gijutsu/staffs/yokoyama/etc/esccrisk.html
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c335
[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
42. 中川隆[-14695] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:40:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1640]

大腸がんのリスク、酒が確実に高める では許容量は? 2017/9/21
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/


なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか? やはり飲み過ぎは避けたほうがいいのか? 気になる疑問について専門家に聞きました(c)PaylessImages-123rf

なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか? やはり飲み過ぎは避けたほうがいいのか? 気になる疑問について専門家に聞きました(c)PaylessImages-123rf


数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンが最も気にするがんは「大腸がん」ではないだろうか。大腸がんにより、毎年約5万人もの人が命を落としている。この恐ろしい大腸がんが、飲酒と深い関係があることをご存じだろうか。一昨年には赤身・加工肉による大腸がんリスクがマスコミで盛んに取り上げられたが、飲酒も大腸がんのリスクを高める要因の1つだという。そこで酒ジャーナリストの葉石かおりが、日本人の飲酒と大腸がんリスクについて論文を発表している国立国際医療研究センターの溝上哲也さんに話を聞いた。


◇  ◇  ◇


こよなく酒を愛し、日々、酒を愛飲する左党にとっても、「がん」はやはり気にせずにはいられない病気である。


何といってもがんは日本人の死因のNo.1、生涯でがんになる確率は男性63%、女性47%にも達する。そして、飲酒はがんのリスクを上げる大きな要因の1つであることは、多くの方がご存じだろう。特に、喉頭がんや食道がんのリスクが飲酒によって上がることはよく知られている。私の身近にも、ウイスキーのロックを水のごとく飲んでいたことが原因で食道がんにかかったと思われる知人がいた。

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さて、数あるがんの中でも、ミドル以上のビジネスパーソンの多くが気にするがんというと「大腸がん」ではないだろうか。国立がん研究センターが2016年8月に発表したデータによると、がんの部位ごとの罹患数では、大腸がんは男女ともに2位、男女合わせると大腸がんが最多となっている。さらには女性のがん死亡原因の1位になっている。大腸がんは50歳を過ぎたころ、そう「働き盛り」ともいえる年代から発症率が高くなるという。


ううむ、アラフィフの私としても、黙って見過ごせない。そういえば自分の周囲の左党たちからも、「人間ドックで大腸にポリープが見つかった」だの、「大腸がんの初期で手術した」という話を聞く機会が増えたように思う。昨今は、著名人でも大腸がんを患った方や、闘病の末、惜しくも大腸がんが原因で他界された方も少なくない。


大腸がんというと、私は肉や脂質を多く摂取する食生活が原因だとばかり思っていた。2015年には、「赤身肉や加工肉の摂取が大腸がんのリスクを上げる」と発表され、マスコミなどで広く取り上げられたのは記憶に新しい。しかし、どうやらそれだけではないらしい。


この大腸がん、飲酒と深い関係があるとも聞くが、これは本当なのだろうか。そして、なぜ飲酒が大腸がんに影響するのだろうか。詳しく知りたいところだ。そこで今回は、国立国際医療研究センター臨床研究センター疫学・予防研究部部長の溝上哲也さんに大腸がんとアルコールの関係について話を伺った。


今や大腸がんによる死亡者数は約5万人に!


まずは大腸がんの現状について溝上さんに聞いてみた。


溝上さんは、「かつて大腸がんは欧米に多いと言われていましたが、近年は日本でも大きな問題となっています。日本における大腸がんによる死亡者数は、最近では約5万人に達しています」と話す。


ううむ、やはりそうか。これは、食生活の欧米化が主たる原因なのだろうか?


「ご指摘のように、生活習慣の変化が影響していると考えられます。腸の長い日本人が欧米型の食事、つまり赤身肉や脂質の多い食事をすることが腸に悪影響を及ぼすといわれていました。一昨年、赤身肉・加工肉のリスクが指摘されて、話題になったのはご存じでしょう。しかし、大腸がんのリスクを上げるのはそれだけではありません。意外と知られていないのですが、飲酒も大腸がんのリスクを高める重要な要因の1つです」と溝上さんは話す。


飲酒が大腸がんのリスクを高めるのは「確実」


前回「飲み続けたいならまず禁煙 がんのリスクたばこが助長」でも紹介したように、国立がん研究センターでは、日本人のがんと生活習慣との因果関係の評価を行っている。国内外の最新の研究結果を基に、全体および個々の部位のがんについてリスク評価を「がんのリスク・予防要因 評価一覧」としてホームページで公開している。「データ不十分」⇒「可能性あり」⇒「ほぼ確実」⇒「確実」の順に科学的根拠としての信頼性が高くなる。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c42

[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
43. 中川隆[-14694] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:42:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1639]
続き

この評価によると、大腸がんのリスクを高める要因の中で「確実」になっている唯一の要因が飲酒だ。次に信頼性が高いのが「肥満」で「ほぼ確実」となっている。


では、アルコールの摂取は大腸がんのリスクをどのくらい上げるのだろうか。


溝上さんたちの研究グループは、5つのコホート研究のデータを合わせた合計約20万人を対象にしたデータを解析して、日本人の飲酒と大腸がんのリスクを評価、2008年に専門誌に発表している(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)。それによると、「男女ともに過度の飲酒で大腸全体、そして結腸、直腸がんのリスクが上がるという結果になりました。特に男性の場合は顕著に現れています」(溝上さん)

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/?page=2


お酒を飲む人の大腸がんのリスクは、アルコール摂取量が多くなるほど高くなった(アルコールをまったく飲まないグループを1としたときの相対リスク)。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんのリスクが約10%増えると推測される。(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)

溝上さんの解析結果を見ると、男性では、純アルコールに換算して23〜45.9g/日、46〜68.9g/日、69〜91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、アルコールの量に比例して、リスクが確実に高くなっていることが分かる。女性の場合も、男性ほど顕著ではないが、アルコール摂取量が23g以上/日のグループは、飲まないグループよりリスクが1.6倍に高まるという結果になっている。


大腸がんの中でも、肛門近くの直腸にできる「直腸がん」と、その上の急カーブしたS状結腸にできる「S状結腸がん」が全体の7割を占める

正直なところ、飲酒の影響がここまではっきり出るとは思わなかった。これは、大腸がんを気にする左党にとっては、かなり厳しいデータではないか。純アルコール23gは日本酒にして約1合。左党からすれば大した量ではない。


なお、大腸は大きく、肛門近くの直腸と、その上の急カーブしている部分(S状結腸)より上の結腸に分けられるが、そのいずれも飲酒によりがんのリスクが高くなる傾向が見られた。


なぜ飲酒が大腸がんを引き起こすのか?


溝上さんは、日本人と欧米人に分けて、飲酒量と大腸がんの関係性を分析している。これによると、日本人は明らかに酒量が増えるほど極端に右肩上がりになるが、欧米人は実に緩やかである。


日本人と欧米人の飲酒者を対象に、アルコール摂取量と大腸がんのリスクの関係を比較した。(Am J Epidemiol. 2008;167:1397-1406.)

これは、やはり日本人はアルコール耐性が弱いことが原因なのだろうか?


「ご存じのように、日本人は人種的に見てもアルコール耐性が弱い方が多くいます。アルコール耐性の強い欧米人は、1日2合未満の飲酒では大腸がんのリスクが上昇していないのに対し、日本人は1.4〜1.8倍もリスクが上がっています」(溝上さん)。「人種による違い」と割り切るしかないのだが……、日本人としてはとても残念なデータである。


ではいったい、どんなメカニズムによって大腸がんが引き起こされてしまうのだろうか?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20919700Y7A900C1000000/?page=2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c43

[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
44. 中川隆[-14693] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:44:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1638]
続き2


溝上さんによると、「飲酒が大腸がんを引き起こすメカニズムはまだはっきりと解明されていない」のだという。


「まず原因として考えられるのは、アセトアルデヒドによる毒性です。アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドには発がん性があることが実験でも確認されています。日常的に多量飲酒が習慣化している方、そしてアルコールを飲んで、顔が赤くなるような方は、アセトアルデヒドの毒性にさらされる時間も長くなることから危険が高まる可能性があるわけです」(溝上さん)


「しかし、アルコールの代謝に関わる遺伝子型と大腸がんの関連性を調べた最近の研究では、必ずしも明確な関連性は出ていません。このため遺伝的な体質ではなく、腸内細菌の働きによってアルコールから生成されたアセトアルデヒドが葉酸の吸収や働きを阻害することにより、大腸がんの発生リスクが高まるのではないかという説が有力になっています」(溝上さん)


葉酸は積極的に摂取するといい


「葉酸はビタミンB群の一種で、名前の通り葉野菜などに多く含まれています。葉酸は、細胞の合成や修復に深く関わる重要な栄養素で、細胞の遺伝情報が入ったDNA(遺伝子)の合成に必要な成分です。ところが、前述のようにアセトアルデヒドは、腸内の葉酸の吸収を妨げる効果があります。これにより、細胞の合成・修復作用が阻害され、大腸がん発生の初期段階となる遺伝子の損傷が引き起こされるのではないかと考えられています」(溝上さん)


メカニズムこそ明確になっていないものの、がん予防と葉酸に何らかの関係があることは確かなようだ。葉酸の登場で何だかちょっと明るい兆しが見えたような気がする。では日常的に葉酸を摂取すれば、飲み続けていても大腸がんを防ぐことができるのだろうか?


「残念ながら、葉酸をたくさん摂取しても、大腸がんの罹患リスクが下がるとは言い切れません。タバコが明確な要因である肺がんとは異なり、大腸がんの場合、要因が非常に複雑に絡んでいるためです。とはいえ、葉酸不足にならないよう積極的に摂取するといいでしょう。葉酸はブロッコリーやホウレン草や小松菜などの青い野菜、そして柑橘系のフルーツに多く含まれています。できれば、サプリメントに頼らず、食物から摂取することをお勧めします」(溝上さん)


やはり飲み過ぎは避けたほうがいい


最後に、溝上さんに、大腸がんを防ぐためのポイントを整理していただいた。


溝上さんがまず指摘したのが、酒量である。「前ページのグラフからも明らかなように、酒量が増えると大腸がんのリスクが上がります。まずは酒量を純アルコールに換算して23〜45.9g未満(日本酒1〜2合程度)に抑えること、これが大前提です」(溝上さん)。ああ、やはり今回も「節酒」を免れることはできなかったか……。


食事については、食物繊維も重要なポイントになるという。「穀物由来の食物繊維を積極的にとることをお勧めします。かつては、ゴボウなどをはじめとする野菜からの摂取がいいとされていましたが、最新の研究によって米や麦などの穀類に含まれる繊維が有効なことも分かってきました。白米に雑穀を混ぜるなどして食べるといいでしょう。その他、牛乳などカルシウムを豊富に含んだ食品も積極的にとってほしいですね」(溝上さん)


玄米や大麦などは、すでに日々の食生活に取り入れられている方も多いだろう。特殊なものでなく、誰もがすぐに実践できる食材なのがありがたい。


また、肥満も大腸がんのリスクを高めると溝上さんは警告する。「BMIが25を超えないよう注意してください。そのためにも週150分を目安に運動することを習慣づけましょう」(溝上さん)。肥満はがんをはじめ、様々な病気の元凶だ。メタボと診断されている方は、さらに注意が必要だ。溝上さんが推奨する週150分の運動は、1日に換算すれば20分ちょっと。1駅分歩く、エレベーターより階段を使うなど、少し意識することで無理なく達成できそうである。


大腸がんは昔に比べ、確実に増えている。多くの人が心配するのも無理はないが、その一方で、「大腸がんは早期発見であれば治る確率が高いがん」だと溝上さんは指摘する。だからこそ「早期発見がとても重要です。40歳を超えたら年1回、大腸がん検診を受けてください」と溝上さん。過度に恐れることなく、定期的にがん検診を受けながら、日々の食生活に留意し、酒と長く付き合っていってほしい。


溝上哲也さん
国立国際医療研究センター 臨床研究センター 疫学・予防研究部部長。1988年産業医科大学医学部卒業。産業医科大学産業生態科学研究所助手、九州大学大学院医学研究院(予防医学)助教授を経て、2006年国立国際医療センター研究所(疫学統計研究部)部長。2017年4月より現職。主な研究領域は、生活習慣病の疫学研究、国際学校保健、産業保健など。

(エッセイスト・酒ジャーナリスト 葉石かおり)


[日経Gooday 2017年9月5日付記事を再構成]

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c44

[リバイバル4] 食べてはいけない 中川隆
7. 2020年1月11日 10:57:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1643]


2020年01月11日
肉を食べることと健康にまつわる5つの神話と事実
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/


肉ばかりの食事が不健康であることはよく知られていますが、「実際のところ、肉を食べるということはどの程度不健康なのか?」という問題は、研究者の間でも議論が絶えません。「肉を食べることに関するウソと事実」をアメリカのタフツ大学で栄養科学・政策学部の学部長を務めるDariush Mozaffarian教授がまとめています。

Should you avoid meat for good health? How to slice off the facts from the fiction
https://theconversation.com/should-you-avoid-meat-for-good-health-how-to-slice-off-the-facts-from-the-fiction-127958

◆ウソ1:赤身肉は健康に良い
心臓病やがんなどに関する長期的な観察研究や、血中コレステロール・グルコース・炎症などの健康阻害因子に関する対照実験によって「適量の範囲内で未加工の赤身肉を食べるならば健康に大きな害を与えない」ということが示されています。

赤身肉を食べてもがんリスクが増大することはないという研究結果 - GIGAZINE


by Sven Brandsma

しかし、Mozaffarian教授は「赤身肉が健康に良いということを示唆する研究は存在しません」と述べて、赤身肉に含まれるヘム鉄が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという研究結果や、赤身肉を頻繁に食べることが結腸直腸ガンのリスク増大に強い関連性を持つという研究結果の存在を指摘しました。

◆ウソ2:赤身肉を優先的に食べるべき
赤身肉は脂質・飽和脂肪・コレステロールの含有量が低く、かねてから「肉を食べるなら赤身肉」という食事指導が行われてきました。しかし、脂質・飽和脂肪・コレステロールは、心臓発作やがんなどの病気と強い関連性を持たないことがわかっています。

一方で、ベーコンやソーセージ、サラミなどの加工肉に含まれる防腐剤が血圧や脳卒中、そしてがんのリスクを高めるため、「たとえ赤身肉だろうと、加工肉を食べるということはリスクが高い」とMozaffarian教授は述べています。

◆ウソ3:「植物ベース」の食事をすべき
動物由来の食品を食べないヴィーガンなどに代表される菜食主義(ベジタリアニズム)は、近年「健康の代名詞」のようにもてはやされています。しかし、Mozaffarian教授は、「鶏肉や卵は健康にそれほど悪影響を与えません。乳製品は体脂肪と2型糖尿病を減らす上で利点がある可能性がありますし、魚介類は健康上のメリットさえあります」と述べて、動物性食品の持つ利点に目を向けるよう促しました。


By siraphol

さらに続けて、Mozaffarian教授は「『最悪の食品』の多くは食物由来です」と述べて、最悪の食品として白米・白パン・フライドポテト・朝食用シリアル・クッキーなどを挙げました。これらの食品は、精製デンプンと砂糖を多量に含んでおり、アメリカで消費される食べ物の総カロリーのうち、42%を占めているとのことです。

◆ウソ4:牧草で育てた牛肉(グラスフェッドビーフ)は健康に良い
Mozaffarian教授によると、「グラスフェッド」は牧草中心で育てられた家畜を指す単語で、牧草だけを食べているわけではありません。「グラスフェッド」として表記された牛は、牧草に加えてトウモロコシ・大豆・大麦・穀物なども食べて育っており、グラスフェッドな肉とそうではない肉は、栄養的に大きな差は存在しないという研究結果が報告されています。

Mozaffarian教授は、「哲学・環境などの理由からグラスフェッドビーフを選択することは構いませんが、健康上の利点を期待するとしたら間違いです」とコメントしています。

◆ウソ5:植物由来の人工肉は普通の肉よりも健康的
近年では、植物由来の成分を加工して「肉の味わい」を再現した「人工肉」が登場しています。しかし、「人工肉が健康に与える影響は不確かなまま」というのがMozaffarian教授の指摘です。アメリカで販売されている植物由来の人工肉Impossible Meatを例に取ると、ヘム鉄や多量の塩、遺伝子組み換え酵母などが使用されており、そのカロリーは低いとはいえません。

「植物由来の人工肉は健康に悪い」と指摘される理由とは? - GIGAZINE


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◆事実1:加工肉は健康に悪い
加工肉は健康に有害な防腐剤を含んでいます。防腐剤として代表的な硝酸塩や亜硝酸塩が「不使用」だと成分表記されている場合でも、実際には亜硝酸塩を豊富に含む発酵セロリの粉末を含んでいる場合があり、アメリカ食品医薬品局(FDA)には「誤解を招く表示の禁止」を求める請願書が提出されています。

加工肉にはナトリウムや亜硝酸塩、ヘム鉄などの他にも、焼かれたり燻製にされたりしたときに生じる発がん性物質が含まれる場合があります。これらの有害な化合物は、自分自身の健康だけではなく、妊婦が摂取した場合には、胎児にまで影響を及ぼします。

◆事実2:「肉を一切食べない」というだけでは健康的は食事とはいえない
食事に関連した疾患のほとんどが、果物・ナッツ・種子類・豆類・野菜・全粒穀物・植物油・魚介類・ヨーグルトなどの健康的な食品の摂取量が少ないことと、塩分・精製デンプン・砂糖などを多く含んだ「超加工食品」やジュースを多量に摂取していることに起因しているという研究結果が存在します。こういった食生活は、赤身肉を食べることよりも健康に悪い影響を与えます。

「超加工食品」を食べることが死亡リスク増加に結びつくことが4万4000人以上を調査した研究で明らかに - GIGAZINE


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◆事実3:牛の畜産は環境を破壊している
牛肉の生産は、牛のゲップによる温室効果ガスの排出や糞尿による水質汚染など、環境に対して多大な悪影響を及ぼします。牛肉の生産が環境に与える影響は、魚・乳製品・鶏肉が環境に与える影響の約5倍で、卵・ナッツ・マメ科に比べると約20倍、果物・野菜・全粒穀物に比べるとその影響は45倍から75倍とのこと。2013年に国連が発表した(PDFファイル)報告書によると、畜産により排出された温室効果ガスは、全体の15%を占めており、その半分は牛肉生産によるものです。

◆事実4:植物由来の人工肉は環境に優しい
牛肉生産と比較すると、植物由来の人工肉の生産に必要な水と土地はわずか10分の1で済む上に、排出する温室効果ガスも10分の1にまで削減されます。

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植物由来の人工肉事業を展開するImpossible MeatやBeyond Meatは、いずれも「温室効果ガスなどを発生する畜産業への依存を減らす」ということを自社の理念として掲げています。

事実5:多くの疑問が未解決
Mozaffarian教授は「どの防腐剤が一番有害なのか」「赤身肉の何が2型糖尿病のリスクを高めるのか」「植物由来の人工肉の影響」などの多くの疑問が未解決のままだということを認めています。その上で、すでに判明している研究結果から、「赤身肉を食べるのは、週に1回か2回が限度です」「植物ベースの人工肉は環境に良いのは明白ですが、健康に良いかは不明な点を残しています」と述べ、「果物・ナッツ・野菜・植物油・全粒穀物は人類にとっても地球にとってもベストです」と締めくくりました。
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/

http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/130.html#c7

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
157. 中川隆[-14698] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:58:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642]


2020年01月11日
肉を食べることと健康にまつわる5つの神話と事実
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/


肉ばかりの食事が不健康であることはよく知られていますが、「実際のところ、肉を食べるということはどの程度不健康なのか?」という問題は、研究者の間でも議論が絶えません。「肉を食べることに関するウソと事実」をアメリカのタフツ大学で栄養科学・政策学部の学部長を務めるDariush Mozaffarian教授がまとめています。

Should you avoid meat for good health? How to slice off the facts from the fiction
https://theconversation.com/should-you-avoid-meat-for-good-health-how-to-slice-off-the-facts-from-the-fiction-127958

◆ウソ1:赤身肉は健康に良い
心臓病やがんなどに関する長期的な観察研究や、血中コレステロール・グルコース・炎症などの健康阻害因子に関する対照実験によって「適量の範囲内で未加工の赤身肉を食べるならば健康に大きな害を与えない」ということが示されています。

赤身肉を食べてもがんリスクが増大することはないという研究結果 - GIGAZINE


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しかし、Mozaffarian教授は「赤身肉が健康に良いということを示唆する研究は存在しません」と述べて、赤身肉に含まれるヘム鉄が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという研究結果や、赤身肉を頻繁に食べることが結腸直腸ガンのリスク増大に強い関連性を持つという研究結果の存在を指摘しました。

◆ウソ2:赤身肉を優先的に食べるべき
赤身肉は脂質・飽和脂肪・コレステロールの含有量が低く、かねてから「肉を食べるなら赤身肉」という食事指導が行われてきました。しかし、脂質・飽和脂肪・コレステロールは、心臓発作やがんなどの病気と強い関連性を持たないことがわかっています。

一方で、ベーコンやソーセージ、サラミなどの加工肉に含まれる防腐剤が血圧や脳卒中、そしてがんのリスクを高めるため、「たとえ赤身肉だろうと、加工肉を食べるということはリスクが高い」とMozaffarian教授は述べています。

◆ウソ3:「植物ベース」の食事をすべき
動物由来の食品を食べないヴィーガンなどに代表される菜食主義(ベジタリアニズム)は、近年「健康の代名詞」のようにもてはやされています。しかし、Mozaffarian教授は、「鶏肉や卵は健康にそれほど悪影響を与えません。乳製品は体脂肪と2型糖尿病を減らす上で利点がある可能性がありますし、魚介類は健康上のメリットさえあります」と述べて、動物性食品の持つ利点に目を向けるよう促しました。


By siraphol

さらに続けて、Mozaffarian教授は「『最悪の食品』の多くは食物由来です」と述べて、最悪の食品として白米・白パン・フライドポテト・朝食用シリアル・クッキーなどを挙げました。これらの食品は、精製デンプンと砂糖を多量に含んでおり、アメリカで消費される食べ物の総カロリーのうち、42%を占めているとのことです。

◆ウソ4:牧草で育てた牛肉(グラスフェッドビーフ)は健康に良い
Mozaffarian教授によると、「グラスフェッド」は牧草中心で育てられた家畜を指す単語で、牧草だけを食べているわけではありません。「グラスフェッド」として表記された牛は、牧草に加えてトウモロコシ・大豆・大麦・穀物なども食べて育っており、グラスフェッドな肉とそうではない肉は、栄養的に大きな差は存在しないという研究結果が報告されています。

Mozaffarian教授は、「哲学・環境などの理由からグラスフェッドビーフを選択することは構いませんが、健康上の利点を期待するとしたら間違いです」とコメントしています。

◆ウソ5:植物由来の人工肉は普通の肉よりも健康的
近年では、植物由来の成分を加工して「肉の味わい」を再現した「人工肉」が登場しています。しかし、「人工肉が健康に与える影響は不確かなまま」というのがMozaffarian教授の指摘です。アメリカで販売されている植物由来の人工肉Impossible Meatを例に取ると、ヘム鉄や多量の塩、遺伝子組み換え酵母などが使用されており、そのカロリーは低いとはいえません。

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By motghnit

◆事実1:加工肉は健康に悪い
加工肉は健康に有害な防腐剤を含んでいます。防腐剤として代表的な硝酸塩や亜硝酸塩が「不使用」だと成分表記されている場合でも、実際には亜硝酸塩を豊富に含む発酵セロリの粉末を含んでいる場合があり、アメリカ食品医薬品局(FDA)には「誤解を招く表示の禁止」を求める請願書が提出されています。

加工肉にはナトリウムや亜硝酸塩、ヘム鉄などの他にも、焼かれたり燻製にされたりしたときに生じる発がん性物質が含まれる場合があります。これらの有害な化合物は、自分自身の健康だけではなく、妊婦が摂取した場合には、胎児にまで影響を及ぼします。

◆事実2:「肉を一切食べない」というだけでは健康的は食事とはいえない
食事に関連した疾患のほとんどが、果物・ナッツ・種子類・豆類・野菜・全粒穀物・植物油・魚介類・ヨーグルトなどの健康的な食品の摂取量が少ないことと、塩分・精製デンプン・砂糖などを多く含んだ「超加工食品」やジュースを多量に摂取していることに起因しているという研究結果が存在します。こういった食生活は、赤身肉を食べることよりも健康に悪い影響を与えます。

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◆事実3:牛の畜産は環境を破壊している
牛肉の生産は、牛のゲップによる温室効果ガスの排出や糞尿による水質汚染など、環境に対して多大な悪影響を及ぼします。牛肉の生産が環境に与える影響は、魚・乳製品・鶏肉が環境に与える影響の約5倍で、卵・ナッツ・マメ科に比べると約20倍、果物・野菜・全粒穀物に比べるとその影響は45倍から75倍とのこと。2013年に国連が発表した(PDFファイル)報告書によると、畜産により排出された温室効果ガスは、全体の15%を占めており、その半分は牛肉生産によるものです。

◆事実4:植物由来の人工肉は環境に優しい
牛肉生産と比較すると、植物由来の人工肉の生産に必要な水と土地はわずか10分の1で済む上に、排出する温室効果ガスも10分の1にまで削減されます。

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植物由来の人工肉事業を展開するImpossible MeatやBeyond Meatは、いずれも「温室効果ガスなどを発生する畜産業への依存を減らす」ということを自社の理念として掲げています。

事実5:多くの疑問が未解決
Mozaffarian教授は「どの防腐剤が一番有害なのか」「赤身肉の何が2型糖尿病のリスクを高めるのか」「植物由来の人工肉の影響」などの多くの疑問が未解決のままだということを認めています。その上で、すでに判明している研究結果から、「赤身肉を食べるのは、週に1回か2回が限度です」「植物ベースの人工肉は環境に良いのは明白ですが、健康に良いかは不明な点を残しています」と述べ、「果物・ナッツ・野菜・植物油・全粒穀物は人類にとっても地球にとってもベストです」と締めくくりました。
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/

http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c157

[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
336. 中川隆[-14697] koaQ7Jey 2020年1月11日 10:59:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1641]


2020年01月11日
肉を食べることと健康にまつわる5つの神話と事実
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/


肉ばかりの食事が不健康であることはよく知られていますが、「実際のところ、肉を食べるということはどの程度不健康なのか?」という問題は、研究者の間でも議論が絶えません。「肉を食べることに関するウソと事実」をアメリカのタフツ大学で栄養科学・政策学部の学部長を務めるDariush Mozaffarian教授がまとめています。

Should you avoid meat for good health? How to slice off the facts from the fiction
https://theconversation.com/should-you-avoid-meat-for-good-health-how-to-slice-off-the-facts-from-the-fiction-127958

◆ウソ1:赤身肉は健康に良い
心臓病やがんなどに関する長期的な観察研究や、血中コレステロール・グルコース・炎症などの健康阻害因子に関する対照実験によって「適量の範囲内で未加工の赤身肉を食べるならば健康に大きな害を与えない」ということが示されています。

赤身肉を食べてもがんリスクが増大することはないという研究結果 - GIGAZINE


by Sven Brandsma

しかし、Mozaffarian教授は「赤身肉が健康に良いということを示唆する研究は存在しません」と述べて、赤身肉に含まれるヘム鉄が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるという研究結果や、赤身肉を頻繁に食べることが結腸直腸ガンのリスク増大に強い関連性を持つという研究結果の存在を指摘しました。

◆ウソ2:赤身肉を優先的に食べるべき
赤身肉は脂質・飽和脂肪・コレステロールの含有量が低く、かねてから「肉を食べるなら赤身肉」という食事指導が行われてきました。しかし、脂質・飽和脂肪・コレステロールは、心臓発作やがんなどの病気と強い関連性を持たないことがわかっています。

一方で、ベーコンやソーセージ、サラミなどの加工肉に含まれる防腐剤が血圧や脳卒中、そしてがんのリスクを高めるため、「たとえ赤身肉だろうと、加工肉を食べるということはリスクが高い」とMozaffarian教授は述べています。

◆ウソ3:「植物ベース」の食事をすべき
動物由来の食品を食べないヴィーガンなどに代表される菜食主義(ベジタリアニズム)は、近年「健康の代名詞」のようにもてはやされています。しかし、Mozaffarian教授は、「鶏肉や卵は健康にそれほど悪影響を与えません。乳製品は体脂肪と2型糖尿病を減らす上で利点がある可能性がありますし、魚介類は健康上のメリットさえあります」と述べて、動物性食品の持つ利点に目を向けるよう促しました。


By siraphol

さらに続けて、Mozaffarian教授は「『最悪の食品』の多くは食物由来です」と述べて、最悪の食品として白米・白パン・フライドポテト・朝食用シリアル・クッキーなどを挙げました。これらの食品は、精製デンプンと砂糖を多量に含んでおり、アメリカで消費される食べ物の総カロリーのうち、42%を占めているとのことです。

◆ウソ4:牧草で育てた牛肉(グラスフェッドビーフ)は健康に良い
Mozaffarian教授によると、「グラスフェッド」は牧草中心で育てられた家畜を指す単語で、牧草だけを食べているわけではありません。「グラスフェッド」として表記された牛は、牧草に加えてトウモロコシ・大豆・大麦・穀物なども食べて育っており、グラスフェッドな肉とそうではない肉は、栄養的に大きな差は存在しないという研究結果が報告されています。

Mozaffarian教授は、「哲学・環境などの理由からグラスフェッドビーフを選択することは構いませんが、健康上の利点を期待するとしたら間違いです」とコメントしています。

◆ウソ5:植物由来の人工肉は普通の肉よりも健康的
近年では、植物由来の成分を加工して「肉の味わい」を再現した「人工肉」が登場しています。しかし、「人工肉が健康に与える影響は不確かなまま」というのがMozaffarian教授の指摘です。アメリカで販売されている植物由来の人工肉Impossible Meatを例に取ると、ヘム鉄や多量の塩、遺伝子組み換え酵母などが使用されており、そのカロリーは低いとはいえません。

「植物由来の人工肉は健康に悪い」と指摘される理由とは? - GIGAZINE


By motghnit

◆事実1:加工肉は健康に悪い
加工肉は健康に有害な防腐剤を含んでいます。防腐剤として代表的な硝酸塩や亜硝酸塩が「不使用」だと成分表記されている場合でも、実際には亜硝酸塩を豊富に含む発酵セロリの粉末を含んでいる場合があり、アメリカ食品医薬品局(FDA)には「誤解を招く表示の禁止」を求める請願書が提出されています。

加工肉にはナトリウムや亜硝酸塩、ヘム鉄などの他にも、焼かれたり燻製にされたりしたときに生じる発がん性物質が含まれる場合があります。これらの有害な化合物は、自分自身の健康だけではなく、妊婦が摂取した場合には、胎児にまで影響を及ぼします。

◆事実2:「肉を一切食べない」というだけでは健康的は食事とはいえない
食事に関連した疾患のほとんどが、果物・ナッツ・種子類・豆類・野菜・全粒穀物・植物油・魚介類・ヨーグルトなどの健康的な食品の摂取量が少ないことと、塩分・精製デンプン・砂糖などを多く含んだ「超加工食品」やジュースを多量に摂取していることに起因しているという研究結果が存在します。こういった食生活は、赤身肉を食べることよりも健康に悪い影響を与えます。

「超加工食品」を食べることが死亡リスク増加に結びつくことが4万4000人以上を調査した研究で明らかに - GIGAZINE


by Fancycrave.com

◆事実3:牛の畜産は環境を破壊している
牛肉の生産は、牛のゲップによる温室効果ガスの排出や糞尿による水質汚染など、環境に対して多大な悪影響を及ぼします。牛肉の生産が環境に与える影響は、魚・乳製品・鶏肉が環境に与える影響の約5倍で、卵・ナッツ・マメ科に比べると約20倍、果物・野菜・全粒穀物に比べるとその影響は45倍から75倍とのこと。2013年に国連が発表した(PDFファイル)報告書によると、畜産により排出された温室効果ガスは、全体の15%を占めており、その半分は牛肉生産によるものです。

◆事実4:植物由来の人工肉は環境に優しい
牛肉生産と比較すると、植物由来の人工肉の生産に必要な水と土地はわずか10分の1で済む上に、排出する温室効果ガスも10分の1にまで削減されます。

地球温暖化を止めるには私たちが「肉や乳製品を食べなくなる」ことが不可欠 - GIGAZINE



植物由来の人工肉事業を展開するImpossible MeatやBeyond Meatは、いずれも「温室効果ガスなどを発生する畜産業への依存を減らす」ということを自社の理念として掲げています。

事実5:多くの疑問が未解決
Mozaffarian教授は「どの防腐剤が一番有害なのか」「赤身肉の何が2型糖尿病のリスクを高めるのか」「植物由来の人工肉の影響」などの多くの疑問が未解決のままだということを認めています。その上で、すでに判明している研究結果から、「赤身肉を食べるのは、週に1回か2回が限度です」「植物ベースの人工肉は環境に良いのは明白ですが、健康に良いかは不明な点を残しています」と述べ、「果物・ナッツ・野菜・植物油・全粒穀物は人類にとっても地球にとってもベストです」と締めくくりました。
https://gigazine.net/news/20200111-facts-fiction-meat-for-good-health/

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c336

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
32. 中川隆[-14702] koaQ7Jey 2020年1月11日 14:17:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1646]
暗殺大統領の自制を評価の狂気 それに追随、盲従する国のトップ もはや正気とは思えない(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/19/senkyo268/msg/772.html


大統領選のために戦争ゲーム 「自制を評価する」おかしさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267397
2020/01/10 日刊ゲンダイ


アドリブなしでプロンプターを見ながら(C)ロイター

 すわ全面戦争か、と世界中が緊張感をもって見守ったトランプ米大統領の8日午前(日本時間9日未明)の記者会見は、イラク駐留米軍にミサイル攻撃したイランへの報復を追加の経済制裁にとどめ、武力行使は否定。とりあえず最悪の事態は避けられたといえる。

 トランプが自制したとして安堵のムードが広がり、原油の先物価格は急落。東証も大幅反発し、9日の終値は前日比535円11銭も値を上げ、2週間ぶりの高値を付けた。

 トランプに忖度してか、これまで国際社会にほとんど発信をしてこなかった安倍首相も早速、「自制的対応を評価する」とトランプを持ち上げていたが、ちょっと待って欲しい。「評価」でいいのか。これでむちゃくちゃな暗殺がチャラになるのか。

 そもそもイランからの攻撃を招いたのは、今月3日に米軍が、イランの英雄である革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官らをドローンによる空爆で殺害したことが原因だ。国連憲章違反の先制攻撃と非難されても仕方のない暗殺だった。会見でトランプは「イランも沈静化の方向に向かっているようだ。これは世界にとって良いことだ」と満足げだったが、どの口が言うのか、である。

「一体、何だったのかというような『大トランプ劇場』でした。トランプ大統領は中東からの米軍撤退を支持者に約束してきた。しかしその一方で、支持者は『強いアメリカ』も望んでいる。イランをギャフンと言わせたいが、全面戦争する気はなかったのです。そんな荒っぽいやり方ですから、薄氷を踏むような戦争回避でした。それはトランプ氏の会見からも読み取れた。プロンプターを見ながら話し、一言もアドリブがなかったのです。支持者向けには勝利宣言ですが、イランには、これ以上はやめようというメッセージだったわけです」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)

全面戦争なら長期化必至

 トランプ自制の裏にはイランが米軍基地を攻撃した直後に、米国に送った自制を求める書簡があったことも分かった。米国の利益代表を務めるスイスを通じて米国に「反撃しなければ、攻撃は続けない」と伝えたのだという。もちろんイランだって米国との全面戦争は回避したい。しかし、最高指導者ハメネイ師は「イランの最終目標は中東における米国の影響を終わらせること」だと演説している。完全に矛を収めたわけではない。

 イランは米国に対する当てつけのように国連に書簡を送り、米軍基地攻撃について「国連憲章51条に基づく自衛権を行使した」と報告した。書簡では、民間人や市民の財産に巻き添え被害はなく、軍事目標を標的とした作戦であることを訴えたうえで、「慎重に調整され、釣り合いの取れた」軍事的報復だと説明。トランプ米国との違いを見せつけた形だ。

 そんなイランに対して、トランプがおじけづいたのが、8日の会見ではなかったか。自制したのは米国がイランに勝てっこないから。やったら最後、泥沼化なのが分かっているからだ。

 現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏はこう言う。

「イランが本気になれば、イラクにある米軍基地やペルシャ湾の米艦船に弾道ミサイルを撃ち込むことが考えられる。イランと同調するイラクの民兵集団も同時多発的に攻撃するでしょう。米軍は巡航ミサイルでの攻撃が考えられますが、イランはロシア製の対空防衛システムや空軍戦力を持っており、空爆は簡単ではありません。過去の歴史を見ても、米軍は犠牲者が出るともろい。国内の反戦世論が盛り上がり、撤退を余儀なくされます。イランは国土が広く、太刀打ちできないでしょう。全面戦争になれば、イランに決定打を与えることはできず、長期化が必至です」

 7日にソレイマニ司令官の出身地で行われた葬儀には、数百万人の大群衆が集まった。イランの国民感情は簡単には収まらないだろう。すでに経済制裁でイラン市民の不満は高まっているし、偶発的な衝突の恐れは残る。イラクやシリアでは親イランのイスラム教シーア派武装組織が活動している。8日もイラクの首都バグダッドで米大使館近くなどにロケット弾2発が撃ち込まれた。一触即発の危機が完全に消えたわけではないのだ。

 後先考えずに先制攻撃をしたトランプの自制を評価するのは、狂気の沙汰である。


ソレイマニ司令官の葬儀は大群衆(C)UPI=共同

再選戦略の支持者アピールで最悪オプション選択

 イランに勝てないのに、なぜトランプは、司令官暗殺という最悪のオプションを選択したのか。背景にあるのは、今年11月に行われる大統領選で再選するための支持者向けアピールである。それは常軌を逸した選挙目当ての戦争ゲームだとしかいいようがない。

 トランプは会見で、ソレイマニ司令官の殺害について「米国人を標的とした攻撃を計画していたため」と説明し、正当性を振りかざしたが、トランプ政権になって、もはや米国の正義など死語だ。会見で「イランに核開発を断念させる新たな枠組み」の交渉に取り組むことを英独仏中ロの5カ国に呼びかけたのにも唖然とするしかない。

 機能していた現状の核合意から勝手に離脱して、ちゃぶ台返しをしたのはトランプだ。それも、オバマ前大統領が結んだ核合意だからで、オバマ憎しの延長線上。オバマ時代の政策を徹底的に否定することで、自らの人気を高めるのがトランプの再選戦略であり、視線の先には自身の支持者しか見ていないのである。

「米国にとってイランは不倶戴天の敵ですが、中でもイスラエル支持で特にイランを敵視しているのがキリスト教福音派です。福音派は全米人口の25%を占め、2016年の大統領選では福音派の票の8割がトランプ氏に投じられた。トランプ氏にとって、絶対に失いたくない大事な支持者であり、福音派はイランに対して厳しい対応を求めていました」(前嶋和弘氏=前出)

イランを理解し、和平に努力こそ外交

 それでも、司令官殺害の根拠とされる「差し迫った脅威」については米議会も疑問視している。

 野党民主党が多数を占める下院では、ペロシ議長が、議会の明確な同意なしにイランに軍事攻撃できないようにする戦争権限決議案の9日上程を示した。トランプ政権の高官が8日、司令官殺害の軍事作戦について上下両院議員に機密の状況説明を行ったが、与党の共和党議員でさえも「私が見てきた中で最悪の状況説明だ」という厳しい声を上げている。

 米国内ですらこうなのに、日本は相変わらずのトランプ追随だから情けない。今になって安倍は「日本はすべての当事者に自制的な対応を強く求めてきた」と自画自賛し、「今後も地域の情勢緩和と安定化のために外交努力を尽くす」と胸を張った。全面的な軍事衝突が回避されたからと、中止を検討していた11〜15日の中東歴訪を一転、実施する方向だという。

 訪問するサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)はイランに厳しい国とされる。誰のため、何のために行くのか。トランプ盲従のこの国のトップは、もはや正気とは思えない。前出の宮田律氏も呆れてこう話す。

「安倍首相は米国とイランの間を仲介するとしながら、イランにばかり自制を求めて、トランプ大統領には何も言わない。両国との良好な関係を持つ日本は、本来なら和平を調停できるのに、これではどうしようもありません。実は来月、在日イラン大使館でイラン映画の上映会を予定していて、日本イラン友好議員連盟に出席を呼びかけたのですが、議連会長である自民党の岸田文雄政調会長が『こういう時だからやめておこう』と判断したと、連絡がありました。安倍首相の姿勢に同調したのでしょうが、発想が逆ですよ。こういう時こそ、イランの文化を理解し、平和解決に努力する。それこそが外交なのではないですか」

 10日、海上自衛隊に中東派遣命令が出される。デタラメ政権によるデタラメ外交の被害者にならないことを祈るばかりだ。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c32

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
16. 中川隆[-14701] koaQ7Jey 2020年1月11日 14:30:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1645]
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。

「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。
ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている
なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

イスラエル支持で特にイランを敵視しているのがキリスト教福音派です。福音派は全米人口の25%を占め、2016年の大統領選では福音派の票の8割がトランプ氏に投じられた。トランプ氏にとって、絶対に失いたくない大事な支持者であり、福音派はイランに対して厳しい対応を求めていました

2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。
中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂する事になる。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c16

[リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
215. 2020年1月11日 14:52:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1644]
プリアンプに金をかけなさい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c215
[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
1. 中川隆[-14700] koaQ7Jey 2020年1月11日 15:16:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1643]
Burmester CD Player"061" Amplifire "035" "036"
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm

ブルメスターは、ドイツのトップ・オーディオブランドでGerman Audiofileの憧れだ。ブガッティーという1億円を超えるフランスメイドの世界最高価格のスポーツカーに純正装着されているといえば、その高いブランドイメージはご理解頂けると思う。最近では、ポルシェの4ドアモデルパナメーラにも採用されるなど、その勢いは留まるところを知らない。

高級オーディメーカーとしては珍しくブルメスターは、入り口から出口まですべての商品を生産する。プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう顧客ホスピタリーの高さを有する高級オーディオブランドは、他に類がないはずだ。

ブルメスターの製品のそれぞれは非常に!高価だが、その仕上げや性能は申し分なく、入り口(CDプレーヤー)から出口(スピーカー)までブルメスターで統一するだけで、何の苦もなく最高のサウンドが得られる。この「大人のシステムコンポ」という思想が世界の富裕層に支持され、高級オーディオ市場ではかなりのセールスを記録している。

このドイツのそしてヨーロッパのトップ・オーディオブランドの試聴機がノアから届けられた。逸品館では私がブルメスターの本社を訪れ感銘を受けたこともあり、以前からこのブランドをお薦めしている。しかし、逸品館では高価格がネックとなってセールスは正直あまり芳しくない。しかし、昨年10月に円高の影響を受けて、ブルメスターの実売価格少し安くなった。このニュースを受けて今一度、ブルメスターをご紹介することにした。

1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。
 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。
 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。


Burmester
プリ アンプ 035
¥ 1,680,000円(税別)


プリアンプ035は036パワーアンプとベスト・マッチング。リファレンス・プリアンプ808MK5が持つ自然で暖かみのある音質をよりシンプルなデザインと操作性で実現しました。ブルメスターが誇るピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシー構造など、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、036パワーアンプ同様、お求めやすい価格でハイ・コスト・パフォーマンスを実現しました。

主な仕様

入力端子
XLRバランス x 3、RCAアンバランス x 1
RCAテープ入力 x 1、ホームシアター用XLRバランス x 1

出力端子
XLRバランス x 1、RCAアンバランス x 1、RCA録音出力 x 0
ヘッドホン・ジャック x 1

周波数特性
2Hz〜200kHz(-3dB)

入力インピーダンス
22kΩ(バランス・アンバランス共)

消費電力
18W(スタンバイ時2W)
寸法・重量
W482mm×H95mm×D330mm・8.7kg
Burmester

パワーアンプ 036
¥ 1,650,000円(税別)

036は、ブルメスター社の911MK3直系の本格的なハイエンド仕様のパワーアンプです。ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシーなど、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、よりお求めやすい価格でハイ・コストパフォーマンスを実現しました。

主な仕様

出力
170W+170W(4Ω)、300W(4Ω、ブリッジ接続)
ダンピング・ファクター
1800以上(8Ω)
S/N比
81dB以上
周波数特性
0〜200kHz(-3dB)
ライズ・タイム
1.4μS(4/8Ω)・1.9μS(1Ω)
入力感度
730mV(最大出力時)・320mV(100W/4Ω)
入力インピーダンス
1.5kΩ
寸法・重量
W482mm×H95mm×D482mm・25kg

Burmester
CDプレーヤー 061
¥ 1,950,000円(税別)


ハイエンド仕様CDプレーヤー「001」をベースに完成した061は、フィリップス製ハイエンド向けCD2 Pro ピックアップ・ドライブをブルメスター独自のサーボ回路によりダイレクト・ドライブするとともに96kHzと192kHzの切換え可能なアップ・サンプリング回路、ピュアDCアンプ構成のアナログ出力段、D/Aコンバーターとしても使用できる外部デジタル入力端子などを装備して現在、考え得る最も音の良いCDプレーヤーの実現を目指しました。また、抜群の操作感が楽しめる精密加工のトップ・ローディング・メカニズム、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質のみならず仕上げにおいても一切の妥協を排してブルメスターならではのCDプレーヤーとして完成しました。

主な仕様

型式
トップ・ローディングCDプレーヤー
周波数特性
2Hz〜48kHz (2Hz〜88kHz:192kHzアップ・サンプリング時)
アナログ出力
XLRバランス端子(x1)、RCAアンバランス端子(x2)
デジタル出力
RCA端子(x1)、TOSLINK(x1)
デジタル入力
RCA端子(x2)、TOSLINK(x1)
全高調波歪み率
0.001%以下
S/N比
104dB以上
外形寸法
W482mm×H112mm×D340mm
重量
10kg
各部の仕上げは良好です


100万円以下のBurmester製品の仕上げは、あまり褒められたものではありませんでしたが、さすがのこのクラスは丁寧に仕上げられています。
この角度からも、ドイツ製らしい精密感溢れる仕上がりになっていることが見て取れます。
端子類は、さほど高級ではありません。


トップローディング部の仕上げも丁寧で美しく、ディスクの出し入れ時が気持ちよいと思います。
各製品の「エッジ」の仕上げが見事で、全体から精密さと高級感が漂ってきます。

使用機材

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦している。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUADが同じスタンスを取る。

今回の試聴テストではブルメスターの主張を尊重してCD/AMPはブルメスターで固定した。さすがにスピーカーまでブルメスターにすると面白みがなくなってしまうので、スピーカーを5種類使い3種類のソフトを聞き比べてみた。

061 CDプレーヤー
035 プリ アンプ
036 パワーアンプ


Vienna Acoustics
Beethoven Concert Grand
Focal
0128BE
Tannoy
Turnberry/SE
Zingali
1.12
Vienna Acoustics
The Music


NORA JONES
COME AWAY WITH ME
CD/7243 5 32088 2 0

輸入盤
Eric Clapton
clapton chronicles
the best of eric clapton
CD/9362-47564-2

輸入盤
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
チェコ・フィルハーモニー
管弦楽団
ドヴォルザーク/交響曲
第9番『新世界より』
CD/国内盤


音質テスト
システムコンポとして音決めされているブルメスターの「素の音」を聞きたかったので、電源ケーブルは付属品を使い、電源は通常の壁コンセントから取った。接続にも標準的なバランスケーブルを使い、特殊に高価なケーブルなどは使わなかった。

最初に聞き慣れている、Beethoven Concert Grand(T3G)を接続し、音を出した瞬間はやけに低音ががんがん出ることに驚かされたが、しばらく鳴らしていると中高域の見通しが良くなっり音が上に伸びるようになった。時間の経過と共にバランスが改善し、レンジが広く透明なサウンドでスピーカーを鳴らし始めた。

そこで慌てずに一晩音を出したままにして十分なウォーミングアップの後、翌日試聴を行った。


Nora Jones
 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)

試聴時にまず気づいたのは、小音量の調整が難しいことだ。音量調整はアッテネータール(リレーによる抵抗の切り替えだと思われる)方式で、ステップは60段階ある。しかし、最小のゼロからわずか二つボリュームを上げた「2」ですら、日本の平均的な一般家庭では十分な音量になる。「3」では、深夜は聞けない。つまり3/60しかボリュームが生かせない。「10」では、かなりの音量になる。

音量調整と共に気づいたのは、このアンプはある程度音量を上げないと「いい音がしない」と言うことだ。もちろん、音量を絞っても絶対的には十分いい音で鳴るのだが、音量を上げた時と比べるとどうしても「しょぼしょぼ鳴っている感じ」が強くなる。ブルメスターを鳴らすためには、「音量を上げられるそれなりの環境」が求められると言うことなのだろう。とりあえずボリュームを「4」にセットして、試聴を開始した。

最近テストしたブルメスターと同等の高級アンプにPassがある。Passが暖かみのあるクリーミーな音を出すのに対し、ブルメスターの音は「透明感」が高い。濁りがなく澄み切ったみずみずしい音だ。

ブルメスター設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しブルメスターを設立したのだが、ギタリストの求める「透明なサウンド」が「医療機器レベルの精度に仕上げられた回路」によって見事に実現し、濁りのない透明なサウンドがスピーカーから溢れだしてくるように思える。

ノラ・ジョーンズの声は、上品で艶がある。明るいがわずかな憂いも感じられ、ぐいぐいと引きつけられる魅力がある。伴奏のギターは、澄み切った純度の高い理想的な音で鳴る。ピアノも高次倍音がよく伸びて、音色が鮮やかで美しい。ドラムのブラシワークも出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、良い感じに奥で鳴る。

主張し過ぎることなく、控え目すぎることもなく、BGMにならないぎりぎりの範囲で演奏がバランスよく再現される。まさに「高級」という言葉がぴったりと当てはまる音だ。ブルメスターのピカピカしすぎない程度に派手な外観がマッチするような音楽表現が感じられる。完成度が高く、おもてなしが見事に行き届いた音質だ。
しばらく音を聞いてその世界に浸っていると、ブルメスターは苦労して買う製品ではなく、数百万円が財布からすっと出るような超富裕層のために作られたようなコンポに感じられた。


 Focal 1028BE
高域が金属ツィーターらしい切れのある音に変わる。低音はこんな小さなパワーアンプから出ているとは思えないほど重心が低く、他のアンプで鳴らすよりも一オクターブ低い音階まで感じ取れるように思えるほどだ。

高音の切れ味の変化、低音の量感のアップでスピーカーを切り替えたことはわかるが、ノラ・ジョーンズのボーカルと楽器の音は、スピーカーを変えてもほとんど変化せず、注意しなければスピーカーがVienna AcousticsからFocalに変わったことが聴き取れない。

それはアンプがスピーカーのユニットをほぼ完全にドライブ(動かして止める)しているからだろう。Passも同様に感じられたが、さすがにこの価格のコンポになると、スピーカーに対する支配力が大きくなるようだ。それでもFocal 1028BEでは、Beethoven Concert Grand(T3G)と比べると重心が少し低く、ノラ・ジョーンズの声もややハスキーになった。

Beethoven Concert Grand(T3G)では一切の汚れを知らない少女が歌っているように感じられたノラ・ジョーンズだが、1028BEでは人生経験が豊富な大人の女性に感じられる。女性的な魅力、好みという意味では1028BEで聞くノラ・ジョーンズが好きだ。

ベースの低音は量感が大きくアップ!ギターの切れ味と透明感も増す。ボーカルと楽器の分離も向上し、よりストレスなく自然に音が出る。やや客観的で試聴しすぎない演奏という印象はそのままだが、音源(ミュージシャン)までの距離が近くなり、雰囲気がグッと濃くなる。少し広いホールでBGM的に聞こえた演奏が、もう少し小さなライブハウスの舞台袖で聞いているような印象に変化する。それでも、高域がきつくなったり、ソフトの粗を暴かないのは、さすがのチューニングだ。ぎりぎりのところで誘惑を躱す、そういう大人の艶のあるノラ・ジョーンズが聞けた。


 Tannoy Turnberry/SE

TannoyにJAZZは向かないと言われる。確かにVintageスタイルのTannoyは低域の反応の遅れや膨らみが原因で、ベースラインがぼけてしまうことが多くJAZZを上手く鳴らせない。そのためクラシック向きスピーカーと称されている。驚いたことにブルメスターは、このTannoyからJAZZのノリの良さを見事に引き出すことに成功した。
VintageスタイルのTannoyの欠点である、低域の遅れや膨らみはほとんどない。また、同軸ホーンの欠点である、中域〜高域の繋がりの違和感や指向性によるリスニングエリアの狭さも感じられない。ノラ・ジョーンズの声は、「やや紙臭く」感じることはあるが、自然で暖かい。ベースはずしんと腹に響く。ドラムは少しチープな感じだがドライに鳴り、エンクロージャーの鳴きによる共鳴は生じない。ピアノは、最高域がややマスキングされるが音色の変化は大きく鮮やかだ。ギターはホーンらしく切れ味がよく、透明感も高い。

ウッドベースの輪郭ががわずかにぼやけることを除けば、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEで鳴らせたノラ・ジョーンズと大差ない印象でTurnberryが鳴る。Beethoven Concert Grand(T3G)/1028BEとTurnberryは全く違うスピーカーだがその差が感じられず、スピーカーが切り替わったことがわかりにくい。Turnberryからこんな音が出るとは想像したことはなかったし、ブルメスターがTurnberryをこれほどまでに見事に手なずけられることも想像できなかった。

Turnberryは「鳴らない」だろうと思って繋いでみたのだが、これほど見事に鳴らされると、文字通り舌を巻くしかない。良い悪いは別にして、Turnberryのこういう鳴り方は、ちょっとショックですらあった。


 Zingali 1.12
普通ならスピーカーをZingali 1.12に変えると「やっぱり大型ホーンは良いな!」と思えるのだが、ブルメスターはこのスピーカーを悪い意味で「普通」に鳴らす。
低域は1028BEよりも出て来ないし、中高域にもホーンらしさがあまり感じられない。中域〜高域の繋がりに少し違和感を生じる。絶対的にはかなりいいいい音なのだが、Zingali 1.12らしいイタリア的情熱、鳴りっぷりの良さがうまく引き出せない。ミスマッチとは言い切れないが、この組み合わせはグッドマッチではなかった。


 Vienna Acoustics The Music
Zingali 1.12がまるで小型スピーカーだったと感じるほど豊かな低域が出ることにまず驚かされる。高域は滑らかで繊細。全帯域で非常にリッチな音が出る。

今回の組み合わせでは文句なくベストの音だが、1028BEのあの独特な「色気」がThe Musicには感じらず、ノラ・ジョーンズが汚れを知らないまま、少女から大人になったような雰囲気になる。分離感も抜群で自然で細かい音でソフトが鳴る。
でもこのソフトには1028BEの「濃縮」された感じがよく合っていた。スピーカーを変えても再生される楽器の音色はほとんど変わらなかったが、醸し出される雰囲気には少なからず差が感じられた。再生周波数帯域が上下に拡大されたため、ボーカルの帯域がやや薄く感じられるのが、このソフトは1028BEで聞きたいと感じた原因だろう。


1028BEのあの独特な濃さは、いかにもフランス的だった。ノラ・ジョーンズとのマッチングは、1028BEがベストだった。


Eric Clapton
ここでソフトを「ギター演奏=エリック・クラプトン」に変えてみる。ブルメスター氏はギター奏者だから、このソフトを上手く鳴らせるスピーカーの組み合わせが、ブルメスターのベストパートナーかも知れない。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)

昨晩からBeethoven Concert Grand(T3G)をずっと鳴らしていたせいか、このスピーカーとの組み合わせでは、ユニットやスピーカーの存在を感じさせないように音が軽く出る。見事なまでに「馴染んで」いるようだ。

ギターは透明で美しいが、ボーカルは子音がやや荒れる。心なしか声もやせて聞こえる。オーディオで聞くエリック・クラプトンを私はあまり好まないが、それは「弱々しい」と感じることがあるからだ。残念ながらブルメスターで聞くクラプトンは、すこし弱々しい。音は綺麗だが湿っぽく、力がない。

しばらく聞き続けていると「余韻が少ない」ことに気づいた。ユニットの制動が効きすぎるせいなのか?音が整理されすぎて、音と音の間にある「非共和音成分」が少なくロックらしい「雑味」がうまく出ない。それが原因で音数が少なく感じられ、音楽にエネルギー感が不足するようだ。ただ、このようなことは「わずかなチューニング」で解決することが多くい。絶対とは言えないが、電源や接続ケーブルを選ぶことでほぼ完全に解決するはずだ。

 Focal 1028BE

同じアンプで同じ曲を聴いているとは思えないほど音が変わる。低音は重量感とパワー感が出て、前に押し出してくる。ギターの切れ味は向上し、声にも力が出てくる。音の数もかなり増えて、聴き応えのある音に変化した。

Beethoven Concert Grand(T3G)と共通して感じられるのは、1028BEでもボーカルよりもギターにスポットを当てたような鳴り方をすることだ。通常はボーカルが前に出てギターは後に下がるが、ブルメスターで聞くとボーカルよりもギターが前に出る。ギターが主役で音楽が展開して行くイメージだ。それでも、まだ少し力(パワー感)が弱いようにも感じるが、しばらく聞いているとあまり気にならなくなる。
今、大阪は丁度低気圧が通過しつつあり、気圧の低下湿度の増加が同時に起きている。スピーカーの音が弱々しく聞こえるのは、こういう「環境の変化」によるものも非常に大きい。今日は、どうやらロック日和ではないらしい。


 Tannoy Turnberry/SE

驚いたことにこのソフトでは、Turnberryの低音が1028BEより量が多い。ちょっと膨らんではいるのだが、この量感の多さはなかなか心地よい。

最近、ウーファーやスコーカーには、分割共振を抑制する目的で紙よりも内部損失の大きい樹脂が使われたり、ダンピング材が塗布されていたりする。特性的には良くなるのだろうが、ユニットが重くなることが避けられず、下手をすると中低音が重くなってしまう。その点余計な混じりものがない「素の紙」で出来ているTurnberryからは、歯切れの良い乾いた低音が出る。たぶん、ウーファーの分割共振(暴れ)も良い影響(分割共振は、波動ツィーターと同じ効果を持つ)を与えているのだろう。先に聞いた2本のスピーカーとは、明らかに違う「明るい音」でクラプトンが鳴る。

それでも随所に「紙臭さ(紙臭さの発生こそユニットが分割共振している証拠)」を感じるが、音楽の鳴り方としてはTurnberryが一番ロックらしく、パワフルで楽しく聞けたことに驚いた。歴史が証明する(現代まで生きながらえてきた)VintageスタイルのTurnberryの実力は侮れない。これはこれで、見事な音楽スピーカーなのだ。

 Zingali 1.12
ノラ・ジョーンズでは振るわなかったが、この曲では一転してZingali 1.12がその力を存分に発揮する。

コンサート(ライブ)に使われるPAスピーカーの多くは「音の飛び」と「能率」を重要視して「ホーン型」が使われるが、そのPAスピーカーを家庭用に衣装替えしたようなZingali 1.12は、こういった電気音楽系ソフトを鳴らすのが実に上手い。まるでコンサート会場で音楽を聴いているようなパワフルかつ濃い雰囲気でエリック・クラプトンを見事に鳴らす。ギターは切れ味があり、張りもある。ボーカルは力強く、ベースはぐんぐん前に出る。

特に前に聞いた3本のスピーカーと違うのは「音の消え際」まで、しっかりと音が残って聞こえることだ。ボーカルの声が消えた所の「息吹」。ギタリストが音の余韻が完全に消えるまで「左手で弦を操作している様子」など、音にならない雰囲気まできちんと再現される。これはZingali 1.12だけの魅力だ。


 Vienna Acoustics The Music

ノラ・ジョーンズではBeethoven Concert Grand(T3G)とほとんど変わらない音色で再生周波数帯域と音の細やかさがアップしたが、ソフトをクラプトンに変えると音楽の鳴り方そのものが変わるのに気づく。

Beethoven Concert Grand(T3G)で感じたパワー不足感が全くない。音のエッジが鋭く、アタックが腰砕けにならずきちんと立ち上がる。ただそれだけのことなのだが、このアタックの再現というのがなかなか難しい。AIRBOWではそれを補正する目的でCLT-3FVと名付けた「波動ツィーター」をラインナップしているが、The Musicは波動ツィターの助けなしにアタックを再現する。それは、超高域用に使われた村田製作所のセラミックツィーターの効果かも知れないし、あるいはスパイダー構造を持つ特殊な平面ユニットの効果かも知れないが、とにかくロックがきちんとロックらしく鳴ることに驚かされた。

低域はかなり低い帯域まで伸び、パンチ力もある。ボーカルは滲みが少なく、フォーカスがきちんと合っている。ギターはボーカルよりも少し後に下がり、ボーカルの邪魔をしない。コーラスは分離が抜群で、一人一人の発声の違いが聞き分けられる。淀みもなく、歪みも無く、見事なHiFiサウンドでエリック・クラプトンが鳴る。Zingali 1.12の荒削りでパワーのあるクラプトンも良かったが、The Musicで聞く端正で自然なクラプトンもそれに負けず魅力的だった。


「新世界」
平均音量レベルが高いJAZZやROCKと違って交響曲はダイナミックレンジが広い。そこで十分な音量を得るために、ボリュームを「12」に上げると心なしか音の透明感や細やかさが向上したように感じられた。バランスも改善し一段と音が良くなったようだ。いずれにせよブルメスターの本領を発揮させるためには、やはり「それなりの音量」で鳴らすことがポイントのようだ。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
見事に過不足ない音で新世界が鳴る。音の広がり感、細やかさ、立体感、分離感とハーモニーの美しさ・・・、あらゆる部分に全く違和感がない。弦楽器の厚みと倍音構造の完璧さ、管楽器の切れ味とパワフルさ、打楽器の重量感と圧迫感、それぞれの分離と融合が実に見事で聴き応えがある。

絶対的、刹那的な「音質」でブルメスターを上回る高級コンポを見つけることは出来るかも知れないが、音楽再現のバランスと絶妙なバランスのチューニングでブルメスターに比類するのは、海外製品ではFMアコースティック、国産コンポならば、Digital Domain B1aくらいしか思い浮かばない。

ヨーロッパ最強の高級オーディオメーカーという称号は、決して伊達ではない。少なくとも日本のいびつなオーディオ市場に君臨する「コマーシャルとそれに迎合する耳の悪いアドバイザーが作り上げた名ばかりの高額ブランド」とは、完全に一線を画することは間違いない。この組み合わせで、いつまでも演奏を聴いていたかった。


 Focal 1028BE
1028BEとBeethoven Concert Grand(T3G)のサイズはほとんど同じだが、低音の出方はまるで違う。完全に一回り大きなスピーカーで聴いているような感覚で1オクターブ低い音程まで伝わってくる感覚がある。

ハーモニーの形成(混ざった感じ)はBeethoven Concert Grand(T3G)が1028BEを上回っていたが、音の分離は逆に1028BEが優れている。だが先に書いたように、これは「鳴らし込みの時間の違い(なじみの違い)」も大きく影響するので断定は出来ない。

自製ベリリウム振動板を採用したツィーターの威力で、高域の分解能・アタックの鮮やかさでBeethoven Concert Grand(T3G)を圧倒する。切れ味が増した弦楽器のパートはとてもスリリング。それでいて中音は滑らかで厚みがあり、バイオリンとチェロの音色をきちんと描き分ける。ベースの音には弾力と圧力が感じられ、低音部が独立したパートとなって心地よく分離して聞くことができる。低域、中域、高域のパートが見事に鳴らし分けられて、交響曲はかくあるべし!という教科書的なオーケストラレーションが再現される。

ここでふと気づいたのだが、ブルメスターの試聴のはずが、書いている内容がスピーカーの聞き比べに変わっている。これは、どんなスピーカーでも瞬時にその持ち味を発揮させられるブルメスターのスピーカードライブ能力の能力の高さの証だ。アンプの存在が感じられないことが、ブルメスターの最大の長所であり、他の類のない希有な能力なのだ。


 Tannoy Turnberry/SE
VintageスタイルのTannoyの音には、ハッキリそれとわかる癖が存在する。先ほどから言及している「紙臭さ」はその一つだが、低音部の箱鳴き(エンクロージャーの共鳴)など、HiFiと呼べない歪みは決して少なくない。しかし、その音楽再現能力は、驚くほど高い。

Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEでは「SS席の良い音」で交響曲が聴けた。Turnberryは少し悪い席(響きが濁る)になるが、オーケストラの実力が十分に高いこと、演奏が素晴らしいものであることはより強く感じとれる。

音楽は音(空気の振動)でしか伝わらないはずだが、Tannoyは音(空気の振動としてではない)にならない部分でも音楽をひしひしと伝えてくる。言い換えるなら、音質に頼らずに音楽を伝えることが出来るから、Vintage Tannoyがソフトの録音の善し悪しに左右されにくいのだろう。

音質よりも何かもっと本質的な部分で、心の琴線を振るわせる何かをTurnberryはソフトから引き出す。生演奏を聞き慣れた音楽ファンや、オーディオ嫌いの演奏家がVintage Tannoyを選ぶ理由は、正にそこにある。HiFi性能ではなく、ストーリーテラー(音楽の語り手)」としての資質をつよく持つスピーカーがVintageスタイルTannoyなのだ。


 Zingali 1.12
スピーカーをTurnberryから切り替えたせいもあるが、Zingali 1.12が実に「晴れやかな音」に聞こえる。

シンフォニーホールには一点の濁りもなく、空気は澄み切っている。先に聞いた3本のスピーカー、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BE、そしてTurnberryで聞く新世界が、湿っぽくやや冷たい大地(北ヨーロッパのような)を連想させるのに対し、Zingali 1.12は地中海側の暖かく乾いた大地を連想させる。国内録音のソフトと海外録音のソフトは音が違うが、Zingali 1.12はLA(アメリカ西海岸)で録音された「明るく乾いた音」で新世界を鳴らす。

弦楽器は、タッチが正しくハードで元気がよい。管楽器のセクションは、一歩前に出てパワフル。金管楽器が実にそれらしく聞こえるのはZingali 1.12ならではの良さだ。

音はスピーカーを中心に前後左右に広がる感じで、音場(ステージ)がスピーカーの後方に展開したこれまでの3本とは明らかに違っている。演奏の抑揚は大きく、メリハリと躍動感がある。どちらが正しく、どちらが違っているという問題ではなく、明らかに好みで判断すべき問題だが、私にはどちらも甲乙付けがたく感じられた。


 Vienna Acoustics The Music
コンサートホール、交響楽団のスケールが一段と大きくなる。透明で澄み切った音、濁りのないホールの音からは、ウィーンフィル(生で聞いたことはないが)を思い起こさせる。

CDの再生を開始して1分も経たない間に、これからどんな音でこのソフトが鳴るか?完全に予想がつくが、それはThe Musicの音が完全に違和感がなく自然(変な癖がない)な音だからだ。この素晴らしいThe Musicの音を聞いてさえ「新世界」の再生でブルメスターと最も相性が良かったのはBeethoven Concert Grand(T3G)だと思う。しかし、それはやはり「鳴らし込み(馴染み)」の影響も大きいし、スピーカーの設置環境(ルームアコースティック)も原因だろう。オーディオは一筋縄ではいかない。

The Musicとブルメスターの組み合わせでは、透明感と潤いに溢れる音、広大な広がりと緻密な構成を感じさせるオーケストラレーションの再現性を生かせる「ブルックナー」を聞いてみたくなったと言えば、どんな音が出ているか想像して頂けると思う。インスピレーションが働いて、ブルックナーをウィキペディアで調べて驚いた。Viennaで生まれたThe Musicとベルリンで作られるブルメスターでブルックナーを聞くというのは、まさに「ご当地」の組み合わせだったからだ。ブルメスターは、高級な音楽でその真価をより大きく発揮するのは間違いない。


総合評価

最初、ブルメスターを様々なスピーカーと組み合わせて聞いてみようという考えでスタートした今回の試聴だったが、気がつかない間に「スピーカーの聞き比べ」になってしまった。それは、ブルメスターという製品が非常の高度にチューニング(調音)されバランスが取れている証拠であり、またスピーカーを選ばないという証でもある。

ブルメスターをセットで使っている限り「組み合わせに悩む」必要はない。完璧に作り上げられた高級コンポの世界、何も考えず音楽に浸れる世界の実現、価格は決して安くはないが得られる代価としては決して悪くないと私は思う。ドイツ製品らしい「完璧性」とゲルマン民族らしい「秘められた熱さ」をこのコンポから感じ取れた。
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c1

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
2. 中川隆[-14699] koaQ7Jey 2020年1月11日 15:18:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1642]
ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122

今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。

この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c2

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
33. 2020年1月11日 15:30:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1641]
2020年01月11日
米中第一弾合意とは、アメリカがイランや北朝鮮に対処するためか


合意というより「現状維持で休戦」したのに近い

画像引用:https://www.dailymaverick.co.za/wp-content/uploads/Trump-Liu-He-handshake--1000x666.jpg

米中休戦は対イランに集中のためか

2020年1月3日に米軍がイランのバグダッド国際空港を攻撃し、テロ部隊のソレイマニ司令官がなくなった。

イランは8日に報復攻撃したが、事前予告したうえ米軍に犠牲が出ないようにロケット弾を発射した。

これを受けてトランプ大統領は報復しないと宣言し、米イランの対立は小休止を迎えている。


とは言えこれは結果であり、イランが米軍に犠牲が出るような攻撃をしていたら、米軍はイランに本格攻撃をしていた筈です。

ピンポイント攻撃は相手が全面的な報復に出た場合、いつでも全面的な戦争に発展しえる。

遡ること約1か月前の2019年12月13日、米中は貿易交渉で第一段階の合意に達したと発表していました。


合意そのものは中国が米産大豆を買うのと引き換えに、米国は追加対中関税発動を延期するという、大して内容がないものでした。

それも何故か両国はすぐ署名せず、翌20年1月に署名する見込みだと説明していました。

米中合意は今も署名していないが、この米中合意そのものがイランへの対処の為かも知れない。


アメリカは19年12月にはイラン攻撃を決め、全面戦争の可能性も覚悟していた筈でした。

この時中国とも貿易紛争を抱えていたのでは、中国とイランが結合し、簡単に反米同盟を結成してしまう。

そこで中国とは一時休戦とし、イランとの戦争に備えるという事だったかも知れません。

米中休戦はつかの間

中国商務省によると、中国側の劉鶴副首相が渡米し1月15日に署名すると発表しました。

米中は前年12月13日に合意を発表しトランプ大統領は12月31日に、翌1月15日に署名すると言っていた。

だが中国は署名する日を明らかにせず、やっと1月15日の署名を発表した。


米側は続いて第二段階の交渉に入ると言っていたが、中国は第二段階については同意していない。

第一弾合意の内容は、中国は2年間で2000億ドルの農産物や、シェールオイルなどエネルギーを輸入する。

このうち金額が明記されているのは2000億ドルの農産物だけで、他は努力目標にすぎない。


対する米側はファーウェイなど1200億ドル分の税率を15%から7.5%に引き下げ、新たな関税は延期する。

トランプは米国の貿易赤字を減らすのを目標にしているので、もし結果が不十分なら簡単に破棄するでしょう。

中国が約束を守らず農産物を輸入しなかったり、合意と関係なく中国からの貿易赤字が増えたなら、追加関税もありえる。


中国と揉めている間に中東ではイランやシリアやトルコと険悪化し、北朝鮮も米朝合意を守らず核開発を再開している。

米国は中国にだけ構ってはいられないので、中国とは一時休戦して中東や北朝鮮に対処する。

それらの国々が片付いたら、またアメリカは中国が不公正だと言って責め、制裁や関税などを発動する。


中国側もそれが一時休戦なのを承知しているので、現状維持なら悪くないと考えている。

米中第一弾合意によるつかの間の休戦は、そう長くつづかないでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/81910950.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c33

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
2. 中川隆[-14698] koaQ7Jey 2020年1月11日 16:11:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1640]
社会主義 1 Socialism 1 Soviet Union


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c2
[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
34. 中川隆[-14697] koaQ7Jey 2020年1月11日 16:32:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1639]
イランが撃墜認める、ミス原因 米を非難 ウクライナ機墜落
1/11(土) 14:35配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200111-35147897-cnn-int

(CNN) イランの首都テヘランの国際空港で今月8日発生したウクライナ国際航空の旅客機墜落でイラン軍の統合参謀本部は11日、誤って同機を標的にし、撃墜したことを認めた。同国の国営プレスTVが報じた。

【映像】ミサイルが発射され、上空で物体に衝突したように見える CNNが入手
https://www.cnn.co.jp/video/19068.html?ref=yj


イランのザリフ外相は、軍による内部調査の初期段階の結論として撃墜は人為的なミスが原因と指摘。米国の冒険主義によって生じた危機の中での過ちであるとも主張。「自国の国民、全ての犠牲者の遺族や影響を受けた他国へ深い遺憾の意を示す」と述べた。

ロハニ大統領もツイッター上で同様の見解を表明。この許されない間違いへの調査は続き、ミスを犯した当事者の特定や処罰につなげたいとした。

イラン軍本部の声明によると、イラクでのミサイル作戦の遂行から数時間後にイランの国境周辺で米軍機の飛行が増加、イラン軍当局者は自国の戦略的な地点へ近付く空中の物体を目撃したと報告。

イラン各地の防衛拠点がレーダー活動の増加を探知し、イランの防空センターで緊張感が高まったとした。この状況の中でウクライナ国際航空752便がテヘランのイマム・ホメイニ空港を離陸し、機密保持も求められるイラン革命防衛隊(IRGC)の軍事拠点へ近付いたと指摘。

同機の高度や飛行経路などを判断して敵対的な標的とみなされ、迎撃に踏み切ったとした。

ただ、テヘランで取材するCNN記者は撃墜された旅客機は通常の飛行経路を進んでいたとみられるとも指摘した。

CNNの取材に応じた米国の航空専門家らはイランがイラクの米軍駐留基地の2カ所に弾道ミサイルを撃ち込んだ後、自国空域で商業飛行を停止させ、領空閉鎖に動かなかったことをいぶかってもいる。

米政府当局者は先に、同旅客機はロシア製の地対空ミサイル2発で撃墜されたとの見方を表明。作為的な要因が絡んでいない可能性にも触れていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200111-35147897-cnn-int
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c34

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
3. 中川隆[-14696] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:07:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1638]
Burmester 101
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

オーディオ輸入商社の株式会社Noahさんがアンプのデモ機を持ってきました。

ドイツのオーディオブランド、(ブルメスター)
プリメインアンプの〈101 \1,200,000〉です。


堅牢なシャーシと分厚い鏡面仕上げのフロントパネルが美しいアンプです。

なので自分が映ってしまって写真が難しい。。。


ブルメスターはメルセデスベンツやポルシェなどの高級車のオーディオにも採用されているハイブランドで企業としても大きな規模を誇る音響ブランドです。

今回商社さんから聞いた話ですが、このブルメスターの製品は一度世に出た製品はとにかく販売サイクルが長いということ。
この101の発売は2011年ですが、長い製品に関してはマイナーチェンジはあるものの、1982年から現在も販売され続けている製品もあります。

↓プリアンプ 808


それだけ製品に対してのこだわりがあり、その思想を長く否定しないモノづくりの精神がある企業のようです。

さて、今回の101はプリメインアンプです。
これはカタログ掲載の画像ですが見ての通りヒートシンクのないDクラスアンプ。
ほとんど電源部が占めているように見えますね。


商社さんによると、2011年発売以来日本では数十台が出荷されていますが、とにかく壊れない。
この101以外のブルメスター製品も、製品が理由の故障事例はほとんどないそうです。
鏡面仕上げのパネルもクスミや剥がれなんて皆無だそうです。

品質は一級品で高額ですが長く使用できて壊れない。
仮に壊れても製品がコロコロ変わらないから部品の調達が続いてずっと修理が可能。
一生モノの家具のように使えるオーディオブランド、ドイツらしい精神を感じますね。

さて長くなりましたが音質です。

Dクラスの長所であるハイスピード、ハイレスポンスは持たせながらも落ち着いた豊かな音調です。

このアンプは120W (4Ω)、802D3を使用して聴きましたがパワーは充分、Dクラスながら力で鳴らすタイプではなく力の使い所がうまい印象です。
長く聴いていて飽きない、芳醇な音質です。

特にSMOOTHというボタン、小音量時の音質をリッチにしてくれる機能ですがこの音がとてもバランスが良く、常時使いたくなる機構でした。


オーディオにこだわりすぎないまでもモノにはこだわりたい。
良質な内容と音質、飽きのこないデザインを兼ね備えた製品で、いい腕時計のように一度選んだものは愛着を持ってずっと使っていきたい、という価値観をお持ちの方にはピッタリの製品と言えるかもしれませんね。
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c3

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
4. 中川隆[-14695] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:12:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1637]
urmester 808mk5 新品

希望小売価格
\4,950,000 (税込)
販売価格
\4,950,000 (税込)

この商品は取り寄せになります


■ブルメスターの歴史は、プリアンプに始まりました。
1980年、第1号機となるプリアンプ808を完成し1982年に世に送ったのです。

808は必要な基板だけを組み合わせられる世界初のモジュラー方式プリアンプでした。808Mk5は第4世代となるモデル。可変抵抗器ではなく、抵抗とスイッチによる精密な左右独立音量コントロールと正確な左右バランス。

その類い稀な精度には、微細な信号の変化への応答が要求される医療用測定機器の分野で培われたブルメスターの緻密な技術が惜しみなく活かされています。


主な仕様
品名 プリアンプ

サイズ W(幅) : 482 mmH(高さ) : 178 mmD(奥行) : 482 mm
重量23 kg

■入力端子:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能) 

■出力端子:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能) 
※電源別筐体
https://www.audiounion.jp/ct/detail/new/119180/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c4

[リバイバル3] 中川隆 _ 中国関係投稿リンク 中川隆
44. 2020年1月11日 18:41:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1636]
謝罪外交再開へ暗躍する自民党スパイ、二階俊博
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/797.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/925.html#c44
[リバイバル3] 中川隆 _ 朝鮮関係投稿リンク 中川隆
30. 中川隆[-14694] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:41:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1635]
謝罪外交再開へ暗躍する自民党スパイ、二階俊博
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/797.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/973.html#c30
[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
35. 中川隆[-14693] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:47:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1634]

2020.01.11
752便墜落の背景(1/2):プロパガンダ

 1月8日の朝、テヘランのイマム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便はその数分後、高度8000フィート(2400メートル)の地点で何らかの重大な事態が発生し、墜落した。この墜落で176名が死亡したが、その大半はイラン人とカナダ人。イラン側の説明では、エンジンで火災が発生して空港へ引き返す途中で墜落し、爆発した

 それに対し、1日以上を経過してから西側で752便はイランのミサイルで撃墜されたという外交的な宣伝がはじまる。10日になるとAP通信がアメリカ、イギリス、カナダの匿名情報源からの話としてイランのミサイルで撃墜された可能性が高いと報道、ロイター通信が続いた。

 映像も流されているが、それが何を意味しているかわからない代物。今のところ墜落の原因を特定できるような情報はない。ICAO(国際民間航空機関)でさえ、調査が行われる前の推測は避けるように釘を刺している。

 しかし、プロパガンダは調査が始まる前が勝負。調査で不都合な情報が出てくる前に、自分たちにとって都合の良いイメージを人びとに植えつける必要があるからだ。

 今回の出来事で大々的な宣伝を展開している西側の政府や有力メディアが戦争を始め、続けるために嘘をつき続けてきたことも忘れてはならない。詳細は割愛するが、その一部は本ブログでも取り上げた。この事実は今回の墜落の真相を明らかにする上で重要なファクターのひとつだ。

 アメリカの有力メディアとCIAとの関係は1977年代に広く知られるようになった。そうした実態を明かしたひとりがウォーターゲート事件の取材で有名になったカール・バーンスタインである。

 バーンスタインは1977年に同紙を辞め、ローリング・ストーン誌に「CIAとメディア」という記事を書いた。CIAが有力メディアをコントロールしている実態を暴露したのだ。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)

 その記事によると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリストで、残りは、出版社、業界向け出版業者、ニューズレターで働いていた。また1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。

 CIAが有力メディアを情報操作のために使うプロジェクトを「モッキンバード」と呼んだのはジャーナリストのデボラ・デイビス。1979年に『キャサリン・ザ・グレート』というタイトルの本を出版している。そのほかフランク・チャーチ上院議員を委員長とする情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会でCIAと有力メディアとの関係は明らかにされた。

 これも本ブログで繰り返し書いてきたことだが、ドイツの有力紙、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出している。

 彼によると、ドイツだけでなく多くの国のジャーナリストがCIAに買収されている。人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開、人びとをロシアとの戦争へと導き、引き返すことのできない地点にさしかかっているというのだ。2017年1月、56歳のときに心臓発作で彼は死亡する。

 有力メディアが権力システムに組み込まれていることを示す一例がソンミ事件だろう。1968年3月に南ベトナムのカンガイ省ソンミ村のミライ集落とミケ集落において住民がアメリカ軍の部隊によって虐殺したのだが、その際、そうした行為を目にしたはずの従軍記者、従軍カメラマンは報道していない。

 この虐殺が発覚したのは内部告発があったからである。虐殺の最中、現場近くを通りかかった偵察ヘリコプターのパイロット、ヒュー・トンプソン准尉が村民の殺害を止めたことから生き残った人がいたことも一因だろう。

 そうした告発を耳にし、調査の上で記事にしたジャーナリストがシーモア・ハーシュ。従軍記者ではない。1969年11月のことだ。

 この虐殺はCIAが特殊部隊と組んで実行していたフェニックス・プログラムの一環で、この秘密作戦を指揮したひとりであるウィリアム・コルビーはCIA長官時代に議会でこれについて証言、自身が指揮していた「1968年8月から1971年5月までの間にフェニックス・プログラムで2万0587名のベトナム人が殺され、そのほかに2万8978名が投獄された」と明らかにしている。解放戦線の支持者と見なされて殺された住民は約6万人だとする推測もある。

 ソンミ村での虐殺はアメリカ陸軍第23歩兵師団の第11軽歩兵旅団バーカー機動部隊第20歩兵連隊第1大隊チャーリー中隊の第1小隊によって実行された。率いていたのはウィリアム・カリー中尉。虐殺から10日後、ウィリアム・ウエストモーランド陸軍参謀総長は事件の調査をCIA出身のウィリアム・ピアーズ将軍に命令する。ピアーズは第2次世界大戦中、CIAの前身であるOSSに所属、1950年代の初頭にはCIAの台湾支局長を務めていた。事件を揉み消すために人選だろう。

 第23歩兵師団に所属していた将校のひとりがコリン・パウエル。ジョージ・W・ブッシュ政権の国務長官だ。2004年5月4日にCNNのラリー・キング・ライブに出演した際、彼は自分も現場へ入ったことを明らかにしている。

 ジャーナリストのロバート・パリーらによると、パウエルはこうした兵士の告発を握りつぶし、上官が聞きくない話は削除する仕事をしていたという。その仕事ぶりが評価され、「異例の出世」をしたと言われている。

 アメリカは従属国の軍隊を引き連れて2003年にイラクを先制攻撃したが、その直前にイラクが「大量破壊兵器」を保有、アメリカへの攻撃が迫っているかのような宣伝が展開されたが、その宣伝でもパウエルは重要な役割を果たした。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/


2020.01.11
752便墜落の背景(2/2):MH17便との類似性

 ウクライナ国際航空752便の墜落では、2014年7月17日にウクライナの上空で撃墜されたマレーシア航空17便(MH17)との類似性を指摘する声も聞く。この旅客機はアムステルダムからクアラルンプールへ向かう途中だった。

 現在でもブーク・ミサイル・システムで撃ち落とされたという説を唱える人はいるが、撃墜されて間もない2014年7月23日に現地入りしたBBCの取材チームはそうしたことを示す証拠や証言がないことを確認している。ウクライナの制圧を目論んでいた勢力にとって都合の悪い情報だ。その映像をBBCはすぐに削除したが、コピーがインターネット上を流れた。

 その映像に登場する住民によると、旅客機の近くを戦闘機が飛んでいた。キエフ軍の航空機が民間機の影に隠れながら爆撃しているという話も映像に記録されている。現場の周辺では防腐剤のような臭いがしていたともいう。

 また、旅客機の残骸を調査したOSCE(欧州安全保障協力機構)の調査官も榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いと話している。コックピットの下の部分にいくつもの弾痕があるのだが、入射穴と出射穴があり、榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いというのだ。今回の752便墜落の宣伝ではこの指摘がシナリオに取り入れられている。

 ロシア国防省はMH17と同じコースを同じ高度でSu-25が飛行していたと説明していた。戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。Su-25を実際に操縦した経験のある人びとによると、1万2000メートルから1万4000メートルの高度までは到達でき、MH17を撃墜することは可能だ。MH17とほぼ同じルートを40分弱の差でウラジミール・プーチン露大統領を乗せた航空機が飛行する予定だったとする未確認情報も流れていた。

 この撃墜を調査するとしてオランダが主導するJIT(合同調査チーム)が編成された。そのほかベルギー、オーストラリア、ウクライナ(クーデター政権)、そしてマレーシアが含まれている。EUの拠点であるベルギー、アメリカの属国であるオーストラリア、撃墜の実行犯と疑われているウクライナ、そして旅客機が所属するマレーシアだ。

 しかし、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相によると、JITの主張を裏づける証拠がない。同国の調査官はMH17のフライト・レコーダーを調査することを拒否されたという。そうしたこともあり、​マハティール首相はJITの結論に納得していない​という。同首相もウクライナのクーデター派が実行した可能性を指摘している。JITはロシア人3名とウクライナ人ひとりの合計4名の国際逮捕状を発行するというが、オランダの主任検察官はこの4名が撃墜に関与したことを示す証拠はないとしている。

 MH17が撃墜されたのはバラク・オバマ政権がネオ・ナチのグループを使い、ウクライナでビクトル・ヤヌコビッチ大統領を追放することに成功してから2カ月後の出来事だった。

 クーデターの主な目的はEUとロシアとの関係を絶つことにあったが、ロシアの重要な軍事基地があるクリミアの制圧も目指していたはずだ。

 ところが、クーデターの実態を知ったクリミアの住民は3月16日の住民投票でウクライナからの離脱とロシアとの統合を求める意思を示した。投票には80%以上の住民が参加、95%以上が加盟に賛成したのだ。

 ヤヌコビッチの支持基盤でロシア語を話す住民が多い東部や南部でもクリミアに続く動きが現れるのだが、そうした中、4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問、その2日後にクーデター政権の大統領代行がウクライナ全域の制圧作戦を承認している。

 4月22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、それにタイミングを合わせるようにしてオデッサでの工作に関する話し合いがあったと伝えられている。現場では国務次官補だったビクトリア・ヌランドが主導的な役割を果たしていたが、クーデターの責任者はバイデンだったする指摘もある。

 そうした地域の中にオデッサという港湾都市がある。ここも戦略的に重要な場所だ。その年でも住民はクーデターに反対する行動を起こすが、5月2日にキエフのクーデター政権はネオ・ナチのグループを使ってそうした住民を虐殺した。これは本ブログで繰り返し書いてきた通りだ。そしてドンバスで戦闘が始まった。ウクライナのクーデターに反対する軍人や治安部隊員が合流しているので戦闘能力は高いと言われている。

 オバマ政権はキエフでのクーデターに成功したものの、南部や東部では計画通りに進まなかった。ドンバスでは戦闘が泥沼化、むしろキエフの送り込んだ部隊は厳しい状況に陥る。そして7月17日のMH17撃墜だ。

 イランのイスラム革命防衛隊の幹部で特殊部隊を率い、イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役だったガーセム・ソレイマーニーをアメリカ軍がイラクのバグダッド空港で暗殺したのは今年1月3日のことだった。

 暗殺の喪が明けた直後、1月8日早朝にイラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃、イラン側によると、約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。

 アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくないが、この推測が正しいなら、サウジアラビアに続き、ここでもアメリカの防空システムは機能しなかったことになる。これでイラン側が報復を止めるかどうか不明だが、アメリカが何らかの軍事的な行動に出れば報復するだろう。

 防空システムを含むアメリカ軍の能力、サウジアラビアとイランとの和平の動き、それを妨害するアメリカ、イラクの政府や議会がアメリカに突きつけている軍隊の撤退とアメリカ側の拒否などの問題がアメリカ政府の上にのしかかっている。人びとの注意をそらす必要がある。そうした中、アメリカにとって都合良くウクライナの旅客機が墜落した。そのウクライナでも現在の政府はロシアとの関係修復に動いている。(了)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c35

[近代史3] マスコミの偽情報 _ CIA は有力メディアを情報操作のために使っている 中川隆
32. 中川隆[-14692] koaQ7Jey 2020年1月11日 18:47:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1633]

2020.01.11
752便墜落の背景(1/2):プロパガンダ

 1月8日の朝、テヘランのイマム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便はその数分後、高度8000フィート(2400メートル)の地点で何らかの重大な事態が発生し、墜落した。この墜落で176名が死亡したが、その大半はイラン人とカナダ人。イラン側の説明では、エンジンで火災が発生して空港へ引き返す途中で墜落し、爆発した

 それに対し、1日以上を経過してから西側で752便はイランのミサイルで撃墜されたという外交的な宣伝がはじまる。10日になるとAP通信がアメリカ、イギリス、カナダの匿名情報源からの話としてイランのミサイルで撃墜された可能性が高いと報道、ロイター通信が続いた。

 映像も流されているが、それが何を意味しているかわからない代物。今のところ墜落の原因を特定できるような情報はない。ICAO(国際民間航空機関)でさえ、調査が行われる前の推測は避けるように釘を刺している。

 しかし、プロパガンダは調査が始まる前が勝負。調査で不都合な情報が出てくる前に、自分たちにとって都合の良いイメージを人びとに植えつける必要があるからだ。

 今回の出来事で大々的な宣伝を展開している西側の政府や有力メディアが戦争を始め、続けるために嘘をつき続けてきたことも忘れてはならない。詳細は割愛するが、その一部は本ブログでも取り上げた。この事実は今回の墜落の真相を明らかにする上で重要なファクターのひとつだ。

 アメリカの有力メディアとCIAとの関係は1977年代に広く知られるようになった。そうした実態を明かしたひとりがウォーターゲート事件の取材で有名になったカール・バーンスタインである。

 バーンスタインは1977年に同紙を辞め、ローリング・ストーン誌に「CIAとメディア」という記事を書いた。CIAが有力メディアをコントロールしている実態を暴露したのだ。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)

 その記事によると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリストで、残りは、出版社、業界向け出版業者、ニューズレターで働いていた。また1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。

 CIAが有力メディアを情報操作のために使うプロジェクトを「モッキンバード」と呼んだのはジャーナリストのデボラ・デイビス。1979年に『キャサリン・ザ・グレート』というタイトルの本を出版している。そのほかフランク・チャーチ上院議員を委員長とする情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会でCIAと有力メディアとの関係は明らかにされた。

 これも本ブログで繰り返し書いてきたことだが、ドイツの有力紙、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出している。

 彼によると、ドイツだけでなく多くの国のジャーナリストがCIAに買収されている。人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開、人びとをロシアとの戦争へと導き、引き返すことのできない地点にさしかかっているというのだ。2017年1月、56歳のときに心臓発作で彼は死亡する。

 有力メディアが権力システムに組み込まれていることを示す一例がソンミ事件だろう。1968年3月に南ベトナムのカンガイ省ソンミ村のミライ集落とミケ集落において住民がアメリカ軍の部隊によって虐殺したのだが、その際、そうした行為を目にしたはずの従軍記者、従軍カメラマンは報道していない。

 この虐殺が発覚したのは内部告発があったからである。虐殺の最中、現場近くを通りかかった偵察ヘリコプターのパイロット、ヒュー・トンプソン准尉が村民の殺害を止めたことから生き残った人がいたことも一因だろう。

 そうした告発を耳にし、調査の上で記事にしたジャーナリストがシーモア・ハーシュ。従軍記者ではない。1969年11月のことだ。

 この虐殺はCIAが特殊部隊と組んで実行していたフェニックス・プログラムの一環で、この秘密作戦を指揮したひとりであるウィリアム・コルビーはCIA長官時代に議会でこれについて証言、自身が指揮していた「1968年8月から1971年5月までの間にフェニックス・プログラムで2万0587名のベトナム人が殺され、そのほかに2万8978名が投獄された」と明らかにしている。解放戦線の支持者と見なされて殺された住民は約6万人だとする推測もある。

 ソンミ村での虐殺はアメリカ陸軍第23歩兵師団の第11軽歩兵旅団バーカー機動部隊第20歩兵連隊第1大隊チャーリー中隊の第1小隊によって実行された。率いていたのはウィリアム・カリー中尉。虐殺から10日後、ウィリアム・ウエストモーランド陸軍参謀総長は事件の調査をCIA出身のウィリアム・ピアーズ将軍に命令する。ピアーズは第2次世界大戦中、CIAの前身であるOSSに所属、1950年代の初頭にはCIAの台湾支局長を務めていた。事件を揉み消すために人選だろう。

 第23歩兵師団に所属していた将校のひとりがコリン・パウエル。ジョージ・W・ブッシュ政権の国務長官だ。2004年5月4日にCNNのラリー・キング・ライブに出演した際、彼は自分も現場へ入ったことを明らかにしている。

 ジャーナリストのロバート・パリーらによると、パウエルはこうした兵士の告発を握りつぶし、上官が聞きくない話は削除する仕事をしていたという。その仕事ぶりが評価され、「異例の出世」をしたと言われている。

 アメリカは従属国の軍隊を引き連れて2003年にイラクを先制攻撃したが、その直前にイラクが「大量破壊兵器」を保有、アメリカへの攻撃が迫っているかのような宣伝が展開されたが、その宣伝でもパウエルは重要な役割を果たした。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/


2020.01.11
752便墜落の背景(2/2):MH17便との類似性

 ウクライナ国際航空752便の墜落では、2014年7月17日にウクライナの上空で撃墜されたマレーシア航空17便(MH17)との類似性を指摘する声も聞く。この旅客機はアムステルダムからクアラルンプールへ向かう途中だった。

 現在でもブーク・ミサイル・システムで撃ち落とされたという説を唱える人はいるが、撃墜されて間もない2014年7月23日に現地入りしたBBCの取材チームはそうしたことを示す証拠や証言がないことを確認している。ウクライナの制圧を目論んでいた勢力にとって都合の悪い情報だ。その映像をBBCはすぐに削除したが、コピーがインターネット上を流れた。

 その映像に登場する住民によると、旅客機の近くを戦闘機が飛んでいた。キエフ軍の航空機が民間機の影に隠れながら爆撃しているという話も映像に記録されている。現場の周辺では防腐剤のような臭いがしていたともいう。

 また、旅客機の残骸を調査したOSCE(欧州安全保障協力機構)の調査官も榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いと話している。コックピットの下の部分にいくつもの弾痕があるのだが、入射穴と出射穴があり、榴散弾ではなく左右から銃撃された可能性が高いというのだ。今回の752便墜落の宣伝ではこの指摘がシナリオに取り入れられている。

 ロシア国防省はMH17と同じコースを同じ高度でSu-25が飛行していたと説明していた。戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。Su-25を実際に操縦した経験のある人びとによると、1万2000メートルから1万4000メートルの高度までは到達でき、MH17を撃墜することは可能だ。MH17とほぼ同じルートを40分弱の差でウラジミール・プーチン露大統領を乗せた航空機が飛行する予定だったとする未確認情報も流れていた。

 この撃墜を調査するとしてオランダが主導するJIT(合同調査チーム)が編成された。そのほかベルギー、オーストラリア、ウクライナ(クーデター政権)、そしてマレーシアが含まれている。EUの拠点であるベルギー、アメリカの属国であるオーストラリア、撃墜の実行犯と疑われているウクライナ、そして旅客機が所属するマレーシアだ。

 しかし、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相によると、JITの主張を裏づける証拠がない。同国の調査官はMH17のフライト・レコーダーを調査することを拒否されたという。そうしたこともあり、​マハティール首相はJITの結論に納得していない​という。同首相もウクライナのクーデター派が実行した可能性を指摘している。JITはロシア人3名とウクライナ人ひとりの合計4名の国際逮捕状を発行するというが、オランダの主任検察官はこの4名が撃墜に関与したことを示す証拠はないとしている。

 MH17が撃墜されたのはバラク・オバマ政権がネオ・ナチのグループを使い、ウクライナでビクトル・ヤヌコビッチ大統領を追放することに成功してから2カ月後の出来事だった。

 クーデターの主な目的はEUとロシアとの関係を絶つことにあったが、ロシアの重要な軍事基地があるクリミアの制圧も目指していたはずだ。

 ところが、クーデターの実態を知ったクリミアの住民は3月16日の住民投票でウクライナからの離脱とロシアとの統合を求める意思を示した。投票には80%以上の住民が参加、95%以上が加盟に賛成したのだ。

 ヤヌコビッチの支持基盤でロシア語を話す住民が多い東部や南部でもクリミアに続く動きが現れるのだが、そうした中、4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問、その2日後にクーデター政権の大統領代行がウクライナ全域の制圧作戦を承認している。

 4月22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、それにタイミングを合わせるようにしてオデッサでの工作に関する話し合いがあったと伝えられている。現場では国務次官補だったビクトリア・ヌランドが主導的な役割を果たしていたが、クーデターの責任者はバイデンだったする指摘もある。

 そうした地域の中にオデッサという港湾都市がある。ここも戦略的に重要な場所だ。その年でも住民はクーデターに反対する行動を起こすが、5月2日にキエフのクーデター政権はネオ・ナチのグループを使ってそうした住民を虐殺した。これは本ブログで繰り返し書いてきた通りだ。そしてドンバスで戦闘が始まった。ウクライナのクーデターに反対する軍人や治安部隊員が合流しているので戦闘能力は高いと言われている。

 オバマ政権はキエフでのクーデターに成功したものの、南部や東部では計画通りに進まなかった。ドンバスでは戦闘が泥沼化、むしろキエフの送り込んだ部隊は厳しい状況に陥る。そして7月17日のMH17撃墜だ。

 イランのイスラム革命防衛隊の幹部で特殊部隊を率い、イランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復のやりとりでメッセンジャー役だったガーセム・ソレイマーニーをアメリカ軍がイラクのバグダッド空港で暗殺したのは今年1月3日のことだった。

 暗殺の喪が明けた直後、1月8日早朝にイラン軍はアメリカ軍が駐留しているアイン・アル・アサドやエル・ビルの基地をミサイルで攻撃、イラン側によると、約80名のアメリカ軍関係者が死亡、200名近くが負傷したという。

 アメリカ側の反応が鈍いことから相当数の犠牲者が出ているだろうと考える人は少なくないが、この推測が正しいなら、サウジアラビアに続き、ここでもアメリカの防空システムは機能しなかったことになる。これでイラン側が報復を止めるかどうか不明だが、アメリカが何らかの軍事的な行動に出れば報復するだろう。

 防空システムを含むアメリカ軍の能力、サウジアラビアとイランとの和平の動き、それを妨害するアメリカ、イラクの政府や議会がアメリカに突きつけている軍隊の撤退とアメリカ側の拒否などの問題がアメリカ政府の上にのしかかっている。人びとの注意をそらす必要がある。そうした中、アメリカにとって都合良くウクライナの旅客機が墜落した。そのウクライナでも現在の政府はロシアとの関係修復に動いている。(了)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/330.html#c32

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
17. 中川隆[-14691] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:06:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1632]
イランのソレイマニ司令官は爆殺で肉片となったことで、アメリカの覇権国家としての意思と能力が計らずに新年早々分かった。
ソレイマニ司令官は、2003年のイラク戦争の時にはイラク側について、イラクの武装組織に武器を与えてアメリカに甚大な被害をもたらしていた。イランとイラクはいつも敵対しているのだが、イランはアメリカとも敵対している。

「敵の敵は味方」を実行していたのがソレイマニ司令官でもあった。以後もソレイマニ司令官は常に反米の立場でイラクに駐屯するアメリカ兵を苦しめ続けた。

ソレイマニ司令官の死を受けてイランが「報復する」と吠えると、トランプ大統領はすぐに「報復したら52ヶ所を直ちに激しく攻撃する」と返した。

それにしてもなぜトランプ大統領は今のこのタイミングで、ソレイマニ司令官の暗殺を決意したのだろうか。

「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言われている

なぜ、トランプ大統領は2020年に入った今、暗殺を指示したのか。アメリカの多くのメディアは「ただ単に選挙対策だったのではないか」と言っている。

イスラエル支持で特にイランを敵視しているのがキリスト教福音派です。福音派は全米人口の25%を占め、2016年の大統領選では福音派の票の8割がトランプ氏に投じられた。トランプ氏にとって、絶対に失いたくない大事な支持者であり、福音派はイランに対して厳しい対応を求めていました。

福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。 

ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 
【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 
福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


2020年はいよいよ大統領選のクライマックスに入る。トランプ大統領はここで分かりやすい勝利が欲しい。大統領弾劾追訴から国民の目をそらすためにも、何か分かりやすい「功績」が必要だ。

戦争になったら勝利が長引くので「功績」が大統領選挙に間に合わないかもしれない。戦争にならない分かりやすく手っ取り早い「功績」が欲しい。いろいろ検討した結果、ソレイマニ司令官の爆殺が手頃だと判断された。

現に、クリントン元大統領も不倫揉み消しのためにイラク空爆なんかをやっている。アメリカの大統領は自分の都合で外国のどこかを爆撃して「功績」にするのがひとつの手法になっているのだ。

ソレイマニ司令官は一瞬にして爆殺されて肉片となって飛び散って人生が終わったが、これはトランプ大統領にとってはただの「選挙キャンペーン」の一環でしかない。とりあえず暗殺は無事に終了して、この男の死は自分の「功績」となった。

ソレイマニ司令官を無事に爆殺して「功績」を1個手にしたトランプ大統領は、得意満面でそれを発表した翌日にのんびりゴルフをして遊んでいる。

この状況を見ると分かる通り、世界情勢は「アメリカが主導権を握っている」ということが分かる。他国で自国に都合の悪い人間を空爆できるほどの主導権がアメリカにはあるのだ。凄まじく自己中心で乱暴で強引なのがアメリカという国である。世界を支配している覇権国家であり、帝国である。

アメリカは自分たちの覇権国家としての地位を脅かす存在は決して許さない。同盟国だろうが、貿易相手だろうが同じだ。

日本も1985年にプラザ合意を飲まされて異常なまでの円高誘導に導かれたが、アメリカは台頭してきた国があればことごとく牙を剥いて仕留めにかかる国である。EU(欧州連合)も「アメリカを超える超大国になる」と言い出した瞬間にアメリカに敵視されてガタガタになっているし、中国もまたアメリカを超える経済大国・技術大国を目指すようになった瞬間、アメリカは牙を剥くようになった。

中国はアメリカの標的になったのだから、遅かれ早かれアメリカに叩き潰されて歴史の藻屑に消えていくのは間違いない。中国共産党政権は国と共に滅び去り、以後は今の中国が4つか5つに分裂する事になる。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c17

[番外地7] トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな 中川隆
18. 中川隆[-14690] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:22:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1631]
トランプ大統領のキリスト教原理主義を許すな
トランプ大統領がイランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。
トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。
トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。

 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。

 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。

2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。

 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。

 

 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。

殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。

 こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。

 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。

 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。

トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】

 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。

 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】

 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。

 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。


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アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている

ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。

朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。

演説には聖書 のことばがちりばめられている。

「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。

「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」

その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。

善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。

聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。

人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。

やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。

ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。

神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。

回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。

このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。

彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。

彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/424.html#c18

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
5. 中川隆[-14689] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:53:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1630]
藤岡誠のオーディオワンショット
完璧なS/N、極めて広いDレンジ。ブルメスターのプリアンプ「077+PSU」を聴く
藤岡 誠 2018年06月07日
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html

今回はブルメスターのリファレンス・プリアンプ「077+PSU」を紹介する。

ブルメスター「077」


■はじめに

今回は、前回に引き続きオーディオ専門誌でも記事への露出度が比較的少ない傾向にある高価格なコンポーネンツを紹介しよう。前回はリトアニアのReed(リード)社が展開しているリニアトラッキングアーム「Reed 5T」(¥2,500,000/税抜)とターンテーブル「Muse 1C」(¥1,600,000/税抜)のコンビネーション。これらを組合せると400万円を超えることになる。

いわば、とてつもない高価格であって庶民にはとてもじゃないが手が届かない代物だ。今回紹介する製品も、これに輪を掛けたような製品で、余程に資金的余裕と“オーディオする”ことについて、際立った拘りがないと購入には程遠いコンポーネンツである。

具体的にはブルメスターの最新型プリアンプ「077+PSU」がそれだ。すでに輸入販売元の(株)ノアのHPに載せられているから、ご承知の方も居られようが、価格は¥6,000,000(税抜)である。

「077」(左)と専用電源「PSU」(右)


滅多にないとは思うが、仮に前出Reed社のトーンアーム+ターンテーブルとこのプリアンプを組合せたとすると、これらだけで価格は10,000,000円以上ということになる。それでは気を取り直して、ここでブルメスターについて軽く紹介しておこう。

■ブルメスターについて

Burmester(ブルメスター)は、ドイツのオーディオ専門メーカーで1977年(昭和52年)に創業。社名はちょっと変わっていると思うだろうが、これは創業者の一人でもあったディーター・ブルメスターの名前に由来している。資料によると彼は、ロックバンドのギター奏者・作曲家であったが、その後、音楽とは無関係な業種(測定器の設計・製造)に携わった。

しかし、音楽を忘れることができず“Art for the Ear”をテーマにオーディオ業界に参入。今日では世界の、特にヨーロッパのハイエンドオーディオ界の存在感のあるひとつのブランドとして今日に至っている。残念ながら彼は2015年に他界してしまったが、掲げたテーマはここで紹介する「077+PSU」にも当然のごとく脈々と引き継がれて、“ハイエンド中のハイエンド”にランク付けされるプリアンプとなっている。

■077+PSUの概要

プリアンプ「077+PSU」は今年デビューした電源部別筺体のプリアンプ。価格は前述の通り¥6,000,000(税抜)と高価格。このため全国のオーディオ専門店でも常時試聴することは難しいと思う。試聴したい方は輸入元の(株)NOAH(ノア)に問い合わせるのがいい。

さて、「077」はプリアンプの本体で、同一寸法の独立電源部「PSU」と組合せて使用する(電源一体型の「077」もラインナップされている)。ちなみに“PSU”はパワーサプライユニットの頭文字であることはいうまでもない。

「077」の前面パネルを見ると、向かって右端にON/STBY/OFFのポジションを持った電源用スナップスイッチがあり、その左横に48mmの音量調整用ノブ。パネル中央部には入力ポジションや音量レベル表示等のディスプレイがあり、その下部にはやはりスナップスイッチによるMM/MC切換、位相切換他、などの細かな機能操作セクションがあって、左側には音量調整用ノブとまったく同一の入力切換えノブがある。基本的に左右対称レイアウトになっている。

■機能 ー 完全DC構成の回路を採用。強烈と呼ぶに相応しい強固な作り

プリアンプとしての機能はライン入力を重視。その入出力は、すべてXLRバランス端子だ。具体的に紹介すると、入力はXLR×6系統を備える(このうちの1系統だけサラウンド向け入力に変更可能)。

「077」の背面端子部。オプションボードによってDACやフォノ入力、RCAライン入力が追加可能だ


その他に、モジュール選択式入力オプション×1が系統あって、ここにはフォノ(MCまたはMM)、D/Aコンバーター(USBおよびS/PDF入力)、RCAアンバランスライン入力のいずれかをオプションで搭載できる。価格はいずれも490,000円。なお、モジュールの追加・変更などは輸入元に依頼して行う。

出力はXLR出力×1系統、REC・XLR出力×1系統(設定によってライン出力に変更可能)を装備する。
https://www.phileweb.com/review/article/201806/07/3066.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c5

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
6. 中川隆[-14688] koaQ7Jey 2020年1月11日 21:57:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1629]
続き

XLR端子がずらりと並んだ「077」の背面パネルは壮観で、極めて格調が高い。その中に2系統のヘッドフォン端子が配置されているのは愛嬌といっていいだろう。
勿論、リモコンが付属。このリモコンは一連の自社製コンポーネンツの操作が可能だが、一般的なリモコンと比べ大きくて重く、どちらかというとデスクトップ用と捉えていいだろう。

ボディ全体は、“強烈”と呼ぶに相応しい強固な造り。プリアンプとしては世界最強といっても過言ではない。まさに“質実剛健”なボディを持っている。この質実剛健さは電源部の「PSU」も共通で、外形寸法も同一。その上で双方にアルミニウムの無垢材から削り出した専用の“ベースボード”が付属。「077」と「PSU」の脚部とベース間には炭素繊維の丸板が挟みこまれ外的振動を徹底して抑えている。重量は「077」、「PSU」共にベースボード込みで各25kgである。

「077」の筐体内部


回路は、デュアルモノーラル構成で入力から出力までの信号経路にカップリングコンデンサーを使用しない完全DC構成。注目は“X-Amp2” と称する強固に密閉された純A級動作のモジュールだが増幅素子等の詳細は秘密とのことである。音量調整は電子ヴォリュームとロータリーエンコーダーの組合せ。

詳細は省くが音量変化のカーブは、組合せたパワーアンプやスピーカーシステム、さらにはユーザーの好みに合わせて設定が可能だ。そのカーブの中にはブルメスター独自カーブも含まれる。なお、トーンコントロールは付属せず、バランスコントロールはリモコン側で操作する。

「SPU」の内容は、左右独立トロイドコア電源トランスとトータル160.000μFのブロックコンデンサーなどが収容されている。「SPU」のACケーブルと、「077」へのDC電源供給用ケーブルはそれぞれ長さが2mあるからシステムアップ上で問題はない。

■聴こえ ー 完璧なS/N、極めて広いダイナミックレンジ

今回の「077+PSU」は音を出した瞬間から完璧なSN比に驚いた。静けさの中なら高純度な楽音が聴こえてくる。結果として微弱音が実に美しく、極めて広いダイナミックレンジを聴かせ、まったくのウェルバランス。価格面で若干の躊躇はあるものの、プリアンプに最高のクオリティを求める人にはお薦めである。価格面でどうしても躊躇するという方は、電源部内蔵モデル「077」(¥4,400,000/税別)もラインアップされている。

(藤岡 誠)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c6

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
7. 中川隆[-14687] koaQ7Jey 2020年1月11日 22:04:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1628]
ハイエンドオーディオの輸入販売 株式会社NOAH
ブルメスター(Burmester)
http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html

Burmester [ ブルメスター ] |ハイエンドオーディオショップ ホーム商会
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html

Burmester 製品一覧 ブルメスター/ブーメスター
https://audio-heritage.jp/BURMESTER/index.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c7

[リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
216. 2020年1月11日 23:33:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1627]
Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c216
[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
1. 中川隆[-14686] koaQ7Jey 2020年1月11日 23:37:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1626]
ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122


今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。

この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c1

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
2. 中川隆[-14685] koaQ7Jey 2020年1月11日 23:38:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1625]

Burmester 101
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html

オーディオ輸入商社の株式会社Noahさんがアンプのデモ機を持ってきました。

ドイツのオーディオブランド、(ブルメスター)
プリメインアンプの〈101 \1,200,000〉です。

堅牢なシャーシと分厚い鏡面仕上げのフロントパネルが美しいアンプです。

なので自分が映ってしまって写真が難しい。。。

ブルメスターはメルセデスベンツやポルシェなどの高級車のオーディオにも採用されているハイブランドで企業としても大きな規模を誇る音響ブランドです。

今回商社さんから聞いた話ですが、このブルメスターの製品は一度世に出た製品はとにかく販売サイクルが長いということ。

この101の発売は2011年ですが、長い製品に関してはマイナーチェンジはあるものの、1982年から現在も販売され続けている製品もあります。

↓プリアンプ 808

それだけ製品に対してのこだわりがあり、その思想を長く否定しないモノづくりの精神がある企業のようです。

さて、今回の101はプリメインアンプです。

これはカタログ掲載の画像ですが見ての通りヒートシンクのないDクラスアンプ。
ほとんど電源部が占めているように見えますね。

商社さんによると、2011年発売以来日本では数十台が出荷されていますが、とにかく壊れない。

この101以外のブルメスター製品も、製品が理由の故障事例はほとんどないそうです。

鏡面仕上げのパネルもクスミや剥がれなんて皆無だそうです。
品質は一級品で高額ですが長く使用できて壊れない。

仮に壊れても製品がコロコロ変わらないから部品の調達が続いてずっと修理が可能。

一生モノの家具のように使えるオーディオブランド、ドイツらしい精神を感じますね。

さて長くなりましたが音質です。

Dクラスの長所であるハイスピード、ハイレスポンスは持たせながらも落ち着いた豊かな音調です。

このアンプは120W (4Ω)、802D3を使用して聴きましたがパワーは充分、Dクラスながら力で鳴らすタイプではなく力の使い所がうまい印象です。
長く聴いていて飽きない、芳醇な音質です。
特にSMOOTHというボタン、小音量時の音質をリッチにしてくれる機能ですがこの音がとてもバランスが良く、常時使いたくなる機構でした。

オーディオにこだわりすぎないまでもモノにはこだわりたい。
良質な内容と音質、飽きのこないデザインを兼ね備えた製品で、いい腕時計のように一度選んだものは愛着を持ってずっと使っていきたい、という価値観をお持ちの方にはピッタリの製品と言えるかもしれませんね。
https://ameblo.jp/audiocore/entry-12464482036.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c2

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
3. 中川隆[-14684] koaQ7Jey 2020年1月11日 23:45:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1624]

Burmester CD Player"061" Amplifire "035" "036"
2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm


ブルメスターは、ドイツのトップ・オーディオブランドでGerman Audiofileの憧れだ。ブガッティーという1億円を超えるフランスメイドの世界最高価格のスポーツカーに純正装着されているといえば、その高いブランドイメージはご理解頂けると思う。最近では、ポルシェの4ドアモデルパナメーラにも採用されるなど、その勢いは留まるところを知らない。

高級オーディメーカーとしては珍しくブルメスターは、入り口から出口まですべての商品を生産する。プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう顧客ホスピタリーの高さを有する高級オーディオブランドは、他に類がないはずだ。

ブルメスターの製品のそれぞれは非常に!高価だが、その仕上げや性能は申し分なく、入り口(CDプレーヤー)から出口(スピーカー)までブルメスターで統一するだけで、何の苦もなく最高のサウンドが得られる。この「大人のシステムコンポ」という思想が世界の富裕層に支持され、高級オーディオ市場ではかなりのセールスを記録している。

このドイツのそしてヨーロッパのトップ・オーディオブランドの試聴機がノアから届けられた。逸品館では私がブルメスターの本社を訪れ感銘を受けたこともあり、以前からこのブランドをお薦めしている。しかし、逸品館では高価格がネックとなってセールスは正直あまり芳しくない。しかし、昨年10月に円高の影響を受けて、ブルメスターの実売価格少し安くなった。このニュースを受けて今一度、ブルメスターをご紹介することにした。

1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。
 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。

 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。

Burmester プリ アンプ 035
¥ 1,680,000円(税別)

プリアンプ035は036パワーアンプとベスト・マッチング。リファレンス・プリアンプ808MK5が持つ自然で暖かみのある音質をよりシンプルなデザインと操作性で実現しました。ブルメスターが誇るピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシー構造など、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、036パワーアンプ同様、お求めやすい価格でハイ・コスト・パフォーマンスを実現しました。

主な仕様

入力端子
XLRバランス x 3、RCAアンバランス x 1
RCAテープ入力 x 1、ホームシアター用XLRバランス x 1

出力端子
XLRバランス x 1、RCAアンバランス x 1、RCA録音出力 x 0
ヘッドホン・ジャック x 1

周波数特性 2Hz〜200kHz(-3dB)
入力インピーダンス 22kΩ(バランス・アンバランス共)
消費電力 18W(スタンバイ時2W)
寸法・重量 W482mm×H95mm×D330mm・8.7kg


Burmester パワーアンプ 036
¥ 1,650,000円(税別)

036は、ブルメスター社の911MK3直系の本格的なハイエンド仕様のパワーアンプです。ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ回路、厳選された高音質パーツ、伝統の高精度シャーシーなど、ブルメスターが培ってきたアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しながらも、よりお求めやすい価格でハイ・コストパフォーマンスを実現しました。

主な仕様

出力 170W+170W(4Ω)、300W(4Ω、ブリッジ接続)

ダンピング・ファクター 1800以上(8Ω)

S/N比 81dB以上

周波数特性 0〜200kHz(-3dB)

ライズ・タイム 1.4μS(4/8Ω)・1.9μS(1Ω)
入力感度 730mV(最大出力時)・320mV(100W/4Ω)
入力インピーダンス 1.5kΩ
寸法・重量 W482mm×H95mm×D482mm・25kg


Burmester CDプレーヤー 061
¥ 1,950,000円(税別)

ハイエンド仕様CDプレーヤー「001」をベースに完成した061は、フィリップス製ハイエンド向けCD2 Pro ピックアップ・ドライブをブルメスター独自のサーボ回路によりダイレクト・ドライブするとともに96kHzと192kHzの切換え可能なアップ・サンプリング回路、ピュアDCアンプ構成のアナログ出力段、D/Aコンバーターとしても使用できる外部デジタル入力端子などを装備して現在、考え得る最も音の良いCDプレーヤーの実現を目指しました。また、抜群の操作感が楽しめる精密加工のトップ・ローディング・メカニズム、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質のみならず仕上げにおいても一切の妥協を排してブルメスターならではのCDプレーヤーとして完成しました。


主な仕様

型式 トップ・ローディングCDプレーヤー

周波数特性 2Hz〜48kHz (2Hz〜88kHz:192kHzアップ・サンプリング時)

アナログ出力 XLRバランス端子(x1)、RCAアンバランス端子(x2)

デジタル出力 RCA端子(x1)、TOSLINK(x1)

デジタル入力 RCA端子(x2)、TOSLINK(x1)

全高調波歪み率 0.001%以下
S/N比 104dB以上

外形寸法 W482mm×H112mm×D340mm
重量 10kg

各部の仕上げは良好です


100万円以下のBurmester製品の仕上げは、あまり褒められたものではありませんでしたが、さすがのこのクラスは丁寧に仕上げられています。
この角度からも、ドイツ製らしい精密感溢れる仕上がりになっていることが見て取れます。
端子類は、さほど高級ではありません。

トップローディング部の仕上げも丁寧で美しく、ディスクの出し入れ時が気持ちよいと思います。
各製品の「エッジ」の仕上げが見事で、全体から精密さと高級感が漂ってきます。


使用機材

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦している。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUADが同じスタンスを取る。

今回の試聴テストではブルメスターの主張を尊重してCD/AMPはブルメスターで固定した。さすがにスピーカーまでブルメスターにすると面白みがなくなってしまうので、スピーカーを5種類使い3種類のソフトを聞き比べてみた。

061 CDプレーヤー
035 プリ アンプ
036 パワーアンプ

Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand
Focal 0128BE
Tannoy Turnberry/SE
Zingali 1.12
Vienna Acoustics The Music


NORA JONES COME AWAY WITH ME


Eric Clapton clapton chronicles
the best of eric clapton

ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』


音質テスト

システムコンポとして音決めされているブルメスターの「素の音」を聞きたかったので、電源ケーブルは付属品を使い、電源は通常の壁コンセントから取った。接続にも標準的なバランスケーブルを使い、特殊に高価なケーブルなどは使わなかった。

最初に聞き慣れている、Beethoven Concert Grand(T3G)を接続し、音を出した瞬間はやけに低音ががんがん出ることに驚かされたが、しばらく鳴らしていると中高域の見通しが良くなっり音が上に伸びるようになった。時間の経過と共にバランスが改善し、レンジが広く透明なサウンドでスピーカーを鳴らし始めた。

そこで慌てずに一晩音を出したままにして十分なウォーミングアップの後、翌日試聴を行った。

Nora Jones
 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
試聴時にまず気づいたのは、小音量の調整が難しいことだ。音量調整はアッテネータール(リレーによる抵抗の切り替えだと思われる)方式で、ステップは60段階ある。しかし、最小のゼロからわずか二つボリュームを上げた「2」ですら、日本の平均的な一般家庭では十分な音量になる。「3」では、深夜は聞けない。つまり3/60しかボリュームが生かせない。「10」では、かなりの音量になる。

音量調整と共に気づいたのは、このアンプはある程度音量を上げないと「いい音がしない」と言うことだ。もちろん、音量を絞っても絶対的には十分いい音で鳴るのだが、音量を上げた時と比べるとどうしても「しょぼしょぼ鳴っている感じ」が強くなる。ブルメスターを鳴らすためには、「音量を上げられるそれなりの環境」が求められると言うことなのだろう。とりあえずボリュームを「4」にセットして、試聴を開始した。

最近テストしたブルメスターと同等の高級アンプにPassがある。Passが暖かみのあるクリーミーな音を出すのに対し、ブルメスターの音は「透明感」が高い。濁りがなく澄み切ったみずみずしい音だ。

ブルメスター設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しブルメスターを設立したのだが、ギタリストの求める「透明なサウンド」が「医療機器レベルの精度に仕上げられた回路」によって見事に実現し、濁りのない透明なサウンドがスピーカーから溢れだしてくるように思える。

ノラ・ジョーンズの声は、上品で艶がある。明るいがわずかな憂いも感じられ、ぐいぐいと引きつけられる魅力がある。伴奏のギターは、澄み切った純度の高い理想的な音で鳴る。ピアノも高次倍音がよく伸びて、音色が鮮やかで美しい。ドラムのブラシワークも出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、良い感じに奥で鳴る。

主張し過ぎることなく、控え目すぎることもなく、BGMにならないぎりぎりの範囲で演奏がバランスよく再現される。まさに「高級」という言葉がぴったりと当てはまる音だ。ブルメスターのピカピカしすぎない程度に派手な外観がマッチするような音楽表現が感じられる。完成度が高く、おもてなしが見事に行き届いた音質だ。
しばらく音を聞いてその世界に浸っていると、ブルメスターは苦労して買う製品ではなく、数百万円が財布からすっと出るような超富裕層のために作られたようなコンポに感じられた。

 Focal 1028BE
高域が金属ツィーターらしい切れのある音に変わる。低音はこんな小さなパワーアンプから出ているとは思えないほど重心が低く、他のアンプで鳴らすよりも一オクターブ低い音階まで感じ取れるように思えるほどだ。

高音の切れ味の変化、低音の量感のアップでスピーカーを切り替えたことはわかるが、ノラ・ジョーンズのボーカルと楽器の音は、スピーカーを変えてもほとんど変化せず、注意しなければスピーカーがVienna AcousticsからFocalに変わったことが聴き取れない。

それはアンプがスピーカーのユニットをほぼ完全にドライブ(動かして止める)しているからだろう。Passも同様に感じられたが、さすがにこの価格のコンポになると、スピーカーに対する支配力が大きくなるようだ。それでもFocal 1028BEでは、Beethoven Concert Grand(T3G)と比べると重心が少し低く、ノラ・ジョーンズの声もややハスキーになった。

Beethoven Concert Grand(T3G)では一切の汚れを知らない少女が歌っているように感じられたノラ・ジョーンズだが、1028BEでは人生経験が豊富な大人の女性に感じられる。女性的な魅力、好みという意味では1028BEで聞くノラ・ジョーンズが好きだ。

ベースの低音は量感が大きくアップ!ギターの切れ味と透明感も増す。ボーカルと楽器の分離も向上し、よりストレスなく自然に音が出る。やや客観的で試聴しすぎない演奏という印象はそのままだが、音源(ミュージシャン)までの距離が近くなり、雰囲気がグッと濃くなる。少し広いホールでBGM的に聞こえた演奏が、もう少し小さなライブハウスの舞台袖で聞いているような印象に変化する。それでも、高域がきつくなったり、ソフトの粗を暴かないのは、さすがのチューニングだ。ぎりぎりのところで誘惑を躱す、そういう大人の艶のあるノラ・ジョーンズが聞けた。

 Tannoy Turnberry/SE
TannoyにJAZZは向かないと言われる。確かにVintageスタイルのTannoyは低域の反応の遅れや膨らみが原因で、ベースラインがぼけてしまうことが多くJAZZを上手く鳴らせない。そのためクラシック向きスピーカーと称されている。驚いたことにブルメスターは、このTannoyからJAZZのノリの良さを見事に引き出すことに成功した。
VintageスタイルのTannoyの欠点である、低域の遅れや膨らみはほとんどない。また、同軸ホーンの欠点である、中域〜高域の繋がりの違和感や指向性によるリスニングエリアの狭さも感じられない。ノラ・ジョーンズの声は、「やや紙臭く」感じることはあるが、自然で暖かい。ベースはずしんと腹に響く。ドラムは少しチープな感じだがドライに鳴り、エンクロージャーの鳴きによる共鳴は生じない。ピアノは、最高域がややマスキングされるが音色の変化は大きく鮮やかだ。ギターはホーンらしく切れ味がよく、透明感も高い。

ウッドベースの輪郭ががわずかにぼやけることを除けば、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEで鳴らせたノラ・ジョーンズと大差ない印象でTurnberryが鳴る。Beethoven Concert Grand(T3G)/1028BEとTurnberryは全く違うスピーカーだがその差が感じられず、スピーカーが切り替わったことがわかりにくい。Turnberryからこんな音が出るとは想像したことはなかったし、ブルメスターがTurnberryをこれほどまでに見事に手なずけられることも想像できなかった。

Turnberryは「鳴らない」だろうと思って繋いでみたのだが、これほど見事に鳴らされると、文字通り舌を巻くしかない。良い悪いは別にして、Turnberryのこういう鳴り方は、ちょっとショックですらあった。

 Zingali 1.12
普通ならスピーカーをZingali 1.12に変えると「やっぱり大型ホーンは良いな!」と思えるのだが、ブルメスターはこのスピーカーを悪い意味で「普通」に鳴らす。
低域は1028BEよりも出て来ないし、中高域にもホーンらしさがあまり感じられない。中域〜高域の繋がりに少し違和感を生じる。絶対的にはかなりいいいい音なのだが、Zingali 1.12らしいイタリア的情熱、鳴りっぷりの良さがうまく引き出せない。ミスマッチとは言い切れないが、この組み合わせはグッドマッチではなかった。

 Vienna Acoustics The Music
Zingali 1.12がまるで小型スピーカーだったと感じるほど豊かな低域が出ることにまず驚かされる。高域は滑らかで繊細。全帯域で非常にリッチな音が出る。
今回の組み合わせでは文句なくベストの音だが、1028BEのあの独特な「色気」がThe Musicには感じらず、ノラ・ジョーンズが汚れを知らないまま、少女から大人になったような雰囲気になる。分離感も抜群で自然で細かい音でソフトが鳴る。

でもこのソフトには1028BEの「濃縮」された感じがよく合っていた。スピーカーを変えても再生される楽器の音色はほとんど変わらなかったが、醸し出される雰囲気には少なからず差が感じられた。再生周波数帯域が上下に拡大されたため、ボーカルの帯域がやや薄く感じられるのが、このソフトは1028BEで聞きたいと感じた原因だろう。

1028BEのあの独特な濃さは、いかにもフランス的だった。ノラ・ジョーンズとのマッチングは、1028BEがベストだった。

Eric Clapton
ここでソフトを「ギター演奏=エリック・クラプトン」に変えてみる。ブルメスター氏はギター奏者だから、このソフトを上手く鳴らせるスピーカーの組み合わせが、ブルメスターのベストパートナーかも知れない。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
昨晩からBeethoven Concert Grand(T3G)をずっと鳴らしていたせいか、このスピーカーとの組み合わせでは、ユニットやスピーカーの存在を感じさせないように音が軽く出る。見事なまでに「馴染んで」いるようだ。

ギターは透明で美しいが、ボーカルは子音がやや荒れる。心なしか声もやせて聞こえる。オーディオで聞くエリック・クラプトンを私はあまり好まないが、それは「弱々しい」と感じることがあるからだ。残念ながらブルメスターで聞くクラプトンは、すこし弱々しい。音は綺麗だが湿っぽく、力がない。

しばらく聞き続けていると「余韻が少ない」ことに気づいた。ユニットの制動が効きすぎるせいなのか?音が整理されすぎて、音と音の間にある「非共和音成分」が少なくロックらしい「雑味」がうまく出ない。それが原因で音数が少なく感じられ、音楽にエネルギー感が不足するようだ。ただ、このようなことは「わずかなチューニング」で解決することが多くい。絶対とは言えないが、電源や接続ケーブルを選ぶことでほぼ完全に解決するはずだ。


 Focal 1028BE
同じアンプで同じ曲を聴いているとは思えないほど音が変わる。低音は重量感とパワー感が出て、前に押し出してくる。ギターの切れ味は向上し、声にも力が出てくる。音の数もかなり増えて、聴き応えのある音に変化した。

Beethoven Concert Grand(T3G)と共通して感じられるのは、1028BEでもボーカルよりもギターにスポットを当てたような鳴り方をすることだ。通常はボーカルが前に出てギターは後に下がるが、ブルメスターで聞くとボーカルよりもギターが前に出る。ギターが主役で音楽が展開して行くイメージだ。それでも、まだ少し力(パワー感)が弱いようにも感じるが、しばらく聞いているとあまり気にならなくなる。
今、大阪は丁度低気圧が通過しつつあり、気圧の低下湿度の増加が同時に起きている。スピーカーの音が弱々しく聞こえるのは、こういう「環境の変化」によるものも非常に大きい。今日は、どうやらロック日和ではないらしい。

 Tannoy Turnberry/SE
驚いたことにこのソフトでは、Turnberryの低音が1028BEより量が多い。ちょっと膨らんではいるのだが、この量感の多さはなかなか心地よい。

最近、ウーファーやスコーカーには、分割共振を抑制する目的で紙よりも内部損失の大きい樹脂が使われたり、ダンピング材が塗布されていたりする。特性的には良くなるのだろうが、ユニットが重くなることが避けられず、下手をすると中低音が重くなってしまう。その点余計な混じりものがない「素の紙」で出来ているTurnberryからは、歯切れの良い乾いた低音が出る。たぶん、ウーファーの分割共振(暴れ)も良い影響(分割共振は、波動ツィーターと同じ効果を持つ)を与えているのだろう。先に聞いた2本のスピーカーとは、明らかに違う「明るい音」でクラプトンが鳴る。

それでも随所に「紙臭さ(紙臭さの発生こそユニットが分割共振している証拠)」を感じるが、音楽の鳴り方としてはTurnberryが一番ロックらしく、パワフルで楽しく聞けたことに驚いた。歴史が証明する(現代まで生きながらえてきた)VintageスタイルのTurnberryの実力は侮れない。これはこれで、見事な音楽スピーカーなのだ。


 Zingali 1.12
ノラ・ジョーンズでは振るわなかったが、この曲では一転してZingali 1.12がその力を存分に発揮する。

コンサート(ライブ)に使われるPAスピーカーの多くは「音の飛び」と「能率」を重要視して「ホーン型」が使われるが、そのPAスピーカーを家庭用に衣装替えしたようなZingali 1.12は、こういった電気音楽系ソフトを鳴らすのが実に上手い。まるでコンサート会場で音楽を聴いているようなパワフルかつ濃い雰囲気でエリック・クラプトンを見事に鳴らす。ギターは切れ味があり、張りもある。ボーカルは力強く、ベースはぐんぐん前に出る。

特に前に聞いた3本のスピーカーと違うのは「音の消え際」まで、しっかりと音が残って聞こえることだ。ボーカルの声が消えた所の「息吹」。ギタリストが音の余韻が完全に消えるまで「左手で弦を操作している様子」など、音にならない雰囲気まできちんと再現される。これはZingali 1.12だけの魅力だ。

 Vienna Acoustics The Music
ノラ・ジョーンズではBeethoven Concert Grand(T3G)とほとんど変わらない音色で再生周波数帯域と音の細やかさがアップしたが、ソフトをクラプトンに変えると音楽の鳴り方そのものが変わるのに気づく。

Beethoven Concert Grand(T3G)で感じたパワー不足感が全くない。音のエッジが鋭く、アタックが腰砕けにならずきちんと立ち上がる。ただそれだけのことなのだが、このアタックの再現というのがなかなか難しい。AIRBOWではそれを補正する目的でCLT-3FVと名付けた「波動ツィーター」をラインナップしているが、The Musicは波動ツィターの助けなしにアタックを再現する。それは、超高域用に使われた村田製作所のセラミックツィーターの効果かも知れないし、あるいはスパイダー構造を持つ特殊な平面ユニットの効果かも知れないが、とにかくロックがきちんとロックらしく鳴ることに驚かされた。

低域はかなり低い帯域まで伸び、パンチ力もある。ボーカルは滲みが少なく、フォーカスがきちんと合っている。ギターはボーカルよりも少し後に下がり、ボーカルの邪魔をしない。コーラスは分離が抜群で、一人一人の発声の違いが聞き分けられる。淀みもなく、歪みも無く、見事なHiFiサウンドでエリック・クラプトンが鳴る。Zingali 1.12の荒削りでパワーのあるクラプトンも良かったが、The Musicで聞く端正で自然なクラプトンもそれに負けず魅力的だった。

「新世界」
平均音量レベルが高いJAZZやROCKと違って交響曲はダイナミックレンジが広い。そこで十分な音量を得るために、ボリュームを「12」に上げると心なしか音の透明感や細やかさが向上したように感じられた。バランスも改善し一段と音が良くなったようだ。いずれにせよブルメスターの本領を発揮させるためには、やはり「それなりの音量」で鳴らすことがポイントのようだ。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G)
見事に過不足ない音で新世界が鳴る。音の広がり感、細やかさ、立体感、分離感とハーモニーの美しさ・・・、あらゆる部分に全く違和感がない。弦楽器の厚みと倍音構造の完璧さ、管楽器の切れ味とパワフルさ、打楽器の重量感と圧迫感、それぞれの分離と融合が実に見事で聴き応えがある。

絶対的、刹那的な「音質」でブルメスターを上回る高級コンポを見つけることは出来るかも知れないが、音楽再現のバランスと絶妙なバランスのチューニングでブルメスターに比類するのは、海外製品ではFMアコースティック、国産コンポならば、Digital Domain B1aくらいしか思い浮かばない。

ヨーロッパ最強の高級オーディオメーカーという称号は、決して伊達ではない。少なくとも日本のいびつなオーディオ市場に君臨する「コマーシャルとそれに迎合する耳の悪いアドバイザーが作り上げた名ばかりの高額ブランド」とは、完全に一線を画することは間違いない。この組み合わせで、いつまでも演奏を聴いていたかった。

 Focal 1028BE
1028BEとBeethoven Concert Grand(T3G)のサイズはほとんど同じだが、低音の出方はまるで違う。完全に一回り大きなスピーカーで聴いているような感覚で1オクターブ低い音程まで伝わってくる感覚がある。

ハーモニーの形成(混ざった感じ)はBeethoven Concert Grand(T3G)が1028BEを上回っていたが、音の分離は逆に1028BEが優れている。だが先に書いたように、これは「鳴らし込みの時間の違い(なじみの違い)」も大きく影響するので断定は出来ない。

自製ベリリウム振動板を採用したツィーターの威力で、高域の分解能・アタックの鮮やかさでBeethoven Concert Grand(T3G)を圧倒する。切れ味が増した弦楽器のパートはとてもスリリング。それでいて中音は滑らかで厚みがあり、バイオリンとチェロの音色をきちんと描き分ける。ベースの音には弾力と圧力が感じられ、低音部が独立したパートとなって心地よく分離して聞くことができる。低域、中域、高域のパートが見事に鳴らし分けられて、交響曲はかくあるべし!という教科書的なオーケストラレーションが再現される。

ここでふと気づいたのだが、ブルメスターの試聴のはずが、書いている内容がスピーカーの聞き比べに変わっている。これは、どんなスピーカーでも瞬時にその持ち味を発揮させられるブルメスターのスピーカードライブ能力の能力の高さの証だ。アンプの存在が感じられないことが、ブルメスターの最大の長所であり、他の類のない希有な能力なのだ。


 Tannoy Turnberry/SE
VintageスタイルのTannoyの音には、ハッキリそれとわかる癖が存在する。先ほどから言及している「紙臭さ」はその一つだが、低音部の箱鳴き(エンクロージャーの共鳴)など、HiFiと呼べない歪みは決して少なくない。しかし、その音楽再現能力は、驚くほど高い。

Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BEでは「SS席の良い音」で交響曲が聴けた。Turnberryは少し悪い席(響きが濁る)になるが、オーケストラの実力が十分に高いこと、演奏が素晴らしいものであることはより強く感じとれる。

音楽は音(空気の振動)でしか伝わらないはずだが、Tannoyは音(空気の振動としてではない)にならない部分でも音楽をひしひしと伝えてくる。言い換えるなら、音質に頼らずに音楽を伝えることが出来るから、Vintage Tannoyがソフトの録音の善し悪しに左右されにくいのだろう。

音質よりも何かもっと本質的な部分で、心の琴線を振るわせる何かをTurnberryはソフトから引き出す。生演奏を聞き慣れた音楽ファンや、オーディオ嫌いの演奏家がVintage Tannoyを選ぶ理由は、正にそこにある。HiFi性能ではなく、ストーリーテラー(音楽の語り手)」としての資質をつよく持つスピーカーがVintageスタイルTannoyなのだ。


 Zingali 1.12
スピーカーをTurnberryから切り替えたせいもあるが、Zingali 1.12が実に「晴れやかな音」に聞こえる。

シンフォニーホールには一点の濁りもなく、空気は澄み切っている。先に聞いた3本のスピーカー、Beethoven Concert Grand(T3G)や1028BE、そしてTurnberryで聞く新世界が、湿っぽくやや冷たい大地(北ヨーロッパのような)を連想させるのに対し、Zingali 1.12は地中海側の暖かく乾いた大地を連想させる。国内録音のソフトと海外録音のソフトは音が違うが、Zingali 1.12はLA(アメリカ西海岸)で録音された「明るく乾いた音」で新世界を鳴らす。

弦楽器は、タッチが正しくハードで元気がよい。管楽器のセクションは、一歩前に出てパワフル。金管楽器が実にそれらしく聞こえるのはZingali 1.12ならではの良さだ。

音はスピーカーを中心に前後左右に広がる感じで、音場(ステージ)がスピーカーの後方に展開したこれまでの3本とは明らかに違っている。演奏の抑揚は大きく、メリハリと躍動感がある。どちらが正しく、どちらが違っているという問題ではなく、明らかに好みで判断すべき問題だが、私にはどちらも甲乙付けがたく感じられた。

 Vienna Acoustics The Music
コンサートホール、交響楽団のスケールが一段と大きくなる。透明で澄み切った音、濁りのないホールの音からは、ウィーンフィル(生で聞いたことはないが)を思い起こさせる。

CDの再生を開始して1分も経たない間に、これからどんな音でこのソフトが鳴るか?完全に予想がつくが、それはThe Musicの音が完全に違和感がなく自然(変な癖がない)な音だからだ。この素晴らしいThe Musicの音を聞いてさえ「新世界」の再生でブルメスターと最も相性が良かったのはBeethoven Concert Grand(T3G)だと思う。しかし、それはやはり「鳴らし込み(馴染み)」の影響も大きいし、スピーカーの設置環境(ルームアコースティック)も原因だろう。オーディオは一筋縄ではいかない。

The Musicとブルメスターの組み合わせでは、透明感と潤いに溢れる音、広大な広がりと緻密な構成を感じさせるオーケストラレーションの再現性を生かせる「ブルックナー」を聞いてみたくなったと言えば、どんな音が出ているか想像して頂けると思う。インスピレーションが働いて、ブルックナーをウィキペディアで調べて驚いた。Viennaで生まれたThe Musicとベルリンで作られるブルメスターでブルックナーを聞くというのは、まさに「ご当地」の組み合わせだったからだ。ブルメスターは、高級な音楽でその真価をより大きく発揮するのは間違いない。

総合評価

最初、ブルメスターを様々なスピーカーと組み合わせて聞いてみようという考えでスタートした今回の試聴だったが、気がつかない間に「スピーカーの聞き比べ」になってしまった。それは、ブルメスターという製品が非常の高度にチューニング(調音)されバランスが取れている証拠であり、またスピーカーを選ばないという証でもある。

ブルメスターをセットで使っている限り「組み合わせに悩む」必要はない。完璧に作り上げられた高級コンポの世界、何も考えず音楽に浸れる世界の実現、価格は決して安くはないが得られる代価としては決して悪くないと私は思う。ドイツ製品らしい「完璧性」とゲルマン民族らしい「秘められた熱さ」をこのコンポから感じ取れた。

2011年3月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c3

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
4. 中川隆[-14683] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:09:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1623]

Burmester911MkVドイツ連邦 ステレオパワーアンプ ¥3,300,000



欧州ハイエンドの覇者として君臨するドイツのブルメスター、このブランドの製品は
ロングライフが特徴で、同じ顔をしたアンプが五世代、二十年と連綿と受け継がれています。
創設者はディーター・ブルメスター、同社製品は首都のベルリンで製造されています。
もうひとつの王者はFMアコースティックスですが、トップエンドは同様に高価なものの、
ブルメスターは手が届く?範囲まで製品展開しています。こちらは明るく開放的な音色で、
鋭く切れ込む音も余裕でこなしますが、柔らかい音ですね。ハイエンドとしての基礎性能も
格段に高く、高い質感とフラットバランスが実現させた細やかで心地よい空気感が特徴です。
1990年(平成2年)年に誕生したステレオ・パワーアンプ911にリファインメントを重ね、
とりわけ出力段に大幅なリデザインを施したのが、911MkIIIです。総容量130,000μFにおよぶ
フィルター・コンデンサーと750VAの巨大なトロイダル・トランスから構成される電源部により、
4Ωにて350W+350Wという余裕の大出力を実現しています。筐体重量は37kgでバランス
入力のみです。また、オプションの専用接続ケーブルを使用してブリッジ接続したモノラル
アンプとしてご使用になることも可能、この場合は4Ω負荷で770Wの大出力パワーアンプとして
ご使用になることも可能です。何度も導入を検討したのですが、ダイナミクスやスケール感も
及第点に達するものの、入手機会が少なく高額なので導入は未だ果たせておりません。
素晴らしい製品群ですが、我を忘れるほど引き込まれるような吸引力がやや足りないです。
やはりお国柄かアメリカ製と比べると、雄大だが自然体の音で誇張感などはないので、
温厚な感じです。しかし、欲しくなる魅力的なアンプです。(同じドイツのオクターヴは
凄まじい迫力ですが)これが大人の音、ヨーロッパの音です。音楽性はきわめて高く、
世界は広いですし、筆者は全てのアメリカンハイエンドアンプは知りえないのですが、
ドイツやスイスなどのアンプに音楽性の次元の高さではアメリカ製は敵わないと思う。
背景にある音楽の歴史の深みが違うと思うのです。ブルメスターはソナスファーベルと
組み合わせて鳴らされている事がとても多いですね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c4
[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
5. 中川隆[-14682] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:13:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1622]



Burmester 911Mk3 ステレオパワーアンプ ドイツ連邦 \3,564,000


壮麗にして雄大、欧州の気品や風格に溢れる洗練を極めた美音。
華やかで軽快な空気感。ハイフィディリティとグットリプロダクションを高く並立。

製品の完成度、堅牢さ、保守体制の充実、全てが盤石の評価。Sonus faberと最高の相棒となるであろう半導体ステレオパワーアンプ。

ホールトーン、ソノリティ成分が過多で化粧が強く、OCTAVEやFMとの比較だと一聴での比較では911が魅力的に感じるだろう。

ダンピングファクター3000の駆動力を誇り、鳴らすスピーカーを選ばないとされるが、狭い部屋で使うJBL S9500だと低域過多で苦労した。

低域の量感ではFM711やFM411より911の方がずっと厚みがある。共振を限界まで
低減した結果、「重たく、暗い音」で鳴りがちな現代 Hi-End スピーカーを魅惑的な美音で歌わせる能力では特に優れている。

A級アンプだがヒートシンクによる冷却が効率的で筐体はどの箇所も熱くならない。冬季に電源をON、またはOFFにすると「パキパキ」と温度差による収縮で筐体から音が鳴る。自社製の銀線電源ケーブルが付属するなど一流のサービス。ただ梱包品位には若干引っかかりを感じるところもあった。

発売から年数が経過しているがライバルが見当たらない。

Burmesterは欧州最高峰のブランドのひとつ。

911は高価ではあるが、日本国定価は330万から始まり、上がったり下がったり、変動を繰り返しながら大幅な値上がりはしておらず良心的である。

現代アンプの音質は高性能を追及した結果、「ブランドの音」を喪失し、没個性で「薄い口の音」ばかりが氾濫する中、Burmester社の音を崩さない、一貫したポリシーには個人的に好感が持てる。

実際に両手で抱えたところ実重量は30g程度に感じた。


W(幅) : 482 mmH(高さ) : 216 mmD(奥行) : 482 mm

重量 37 kg

■定格出力:350W+350W(4Ω)、770W(モノ・ブリッジ動作時・4Ω) 

■入力端子:バランス入力:1系統(この入力の極性は3番ホット)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c5

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
6. 中川隆[-14681] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:28:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1621]
 burmester 032 b30 音質 評価 試聴 テスト リポート
2009年 11月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/tad_m600_burmestr_b30.htm


TAD "M600" 、 Burmester "B30" 音質比較試聴テスト

毎年年末が近づくとオーディオイベントで使われた新製品の試聴機が開催期間の終了と同時に、まず雑誌社(評論家)に貸し出され、その後順次販売店に回ってくる。そのような理由からの時期は、国内外の主要な新製品モデルを聞く機会が多くなる。ほぼ同時期に多くのコンポを聞くことで、それぞれの性能や特徴も比較しやすい。

そのような経緯から、新製品のTADの"M600"、marantzの"UD8004"を聞き、その翌日には、Burmesterの"B30"と"032"を聞く機会に恵まれた。

TAD "M600"は、500万円ペアの超弩級パワーアンプ。marantz UD8004はブルーレイに対応したユニバーサルプレーヤーの中堅機(25万円)。そして"B30"は、自他共にヨーロッパ最高の高級ブランドと認めるドイツ"Burmester"のスピーカーで来年発売が予定されている製品だ。東京で行われたインターナショナルオーディオショウで鳴らしていたのをお聞きになられた方もいらっしゃるかと思う。

では試聴した順に沿って、まずTAD"M600"のリポートから書き始めよう。

TAD M600 Monoral Power Amplifire
 
TAD M600 主な仕様 

定格出力 600 W/4 Ω 20 Hz〜20 kHz T.H.D. 0.2 % 、 300 W/8 Ω 20 Hz〜20 kHz T.H.D. 0.2 %
周波数特性 1 Hz〜100 kHz +0/-1 dB
歪率 0.03 %以下(20 Hz〜20 kHz/4 Ω 300 W出力時)
利得 29.5 dB(入力感度1.5 V)

入力端子 XLR/220 kΩ×1
出力端子 専用大型ネジターミナル×2組(バイワイヤリング対応)

外形寸法 516 mm(W)×307 mm(H)×622 mm(D)(スパイク受け装着時)
重量 90.0 kg

メーカー標準価格 \3,000,000(1台、税別)


"M600"は、すでに発売されているTADのフラッグシップ・スピーカー"R-1"を鳴らすために開発されたパワーアンプだ。カタログ上の最大出力が600W(4Ω)の力持ちであるが、低インピーダンス駆動にも強いBTL回路が採用されているので、実際には1200W(2Ω)での使用でも動作上は何ら問題はないということだ。しかし、さすがにそれをギャランティーするのは憚られ、カタログ上の表記は600W(4Ω)に留めているということである。

"M600"にはTADのフラッグシップにふさわしいいくつかの技術的な特徴がある。一つは"完全なシンメトリー"を実現したバランス回路。そのため"M600"の入力はバランスに限られる。さらに音質劣化の原因となる入力セレクターや入力ボリュームも省かれている。次には"完全なる制振"を目差した、質量35kgにも及ぶ強固なベースフレームの採用である。

この超重量級のフレームを採用したため"M600"の総重量は90.0Kg/1台に及ぶ。"M600"を配達する我々販売店や、それをお使いになるお客様から見れば大変迷惑な話である。サイズも巨大でラックには入らず床に置くしかないだろう。バランス1系統のみの入力といい、90Kgの重量といい、サイズといい、"M600"は「普通の家庭での使用」は全く考慮されていないアンプだ。まあ、それにしても250万円/1台×2=500万円/ステレオの超弩級価格のアンプが「普通の家庭」で使われることは、あり得ない話だからその特異な成り立ちはプラスになることはあっても、マイナスになることはないのかもしれない。フェラーリを購入して、通勤やお買い物に使うお客様がいらっしゃらないのと同じ理由である。

音質テストは限られた時間で繋げる適当なプリアンプがなかった(サイズが大きすぎるため床に置き、その近くのアンプに繋ぐしかない)ので、プリアンプにはAIRBOW AV8003/Specialを使った。


 AIRBOW AV8003/Special \350,000 生産完了
プレーヤーは、同じAIRBOW DV60/Ultimateをアナログ7.1ch入力で使った。

 AIRBOW DV60/Ultimate \580,000 生産完了
スピーカーには、最近特に気に入っているVienna Acousutics "THE MUSIC"を選んだ。


Vienna Acoustics THE MUSIC \3,800,000(ペア)

電源投入直後に「ノラジョーンズ」を聞いたが、低音は丸く高音は曇っていてこれが500万円もするアンプの音なのか?と少し驚いた。ウォーミングアップが必要と判断し、とりあえず適度な音量で鳴らしながら"M600"についての蘊蓄からお伺いすることにした。紹介が遅れてしまったが、今回"M600"を逸品館にお持ち頂いたのは、「TAD 代表取締役 宮川 務」氏と「TAD マーケーティング、コーディネータ− 都留 盟幸」氏のお二人とPIONEERからお二人の合計4名だ。お話は、主にTADのお二人から伺った。

 NORA JONES "Come Away With Me" (CD)


"M600"の技術的な特徴については、ここに書くまでもなくTADのホームページに詳しく書かれているので省略するが、現品を目にして感じたのは「工作精度の高さ」、「動作安定性の高さ」、「回路やパーツの確かさ」といった「技術とコストを投入しなければ実現できない部分」だった。写真より実物はもっと良くできている。


電源OFF
スタンバイ


電源ON
付属電源ケーブル


リアパネル・スピーカー出力は2系統
シリアル番号は、1番!


底面にあるパワースイッチ
中央部は「吹き抜け」になっている

"M600"の技術の中で私が疑問に感じたのが「バランス入力」である。なぜなら、今までの経験ではバランス入力よりもアンバランス入力の方が音が良いことも少なくなかったからだ。

バランス入力には"音の濁り"を感じることがあるのだが、私はその原因が「接続ケーブル(バランスケーブル)にあると考えている。1chの信号を1本の線で伝送するアンバランス接続では、ケーブルが変形しても信号が乱れることが少ない。しかし、1chの信号を2本の線で伝送するバランス接続では、ケーブルが変形する(変形しないケーブルは使えない)とHOTとCOLDの信号線の長さが変わったり(ケーブルは引っ張られると伸びる)、インピーダンスが変わったり(ケーブルが変形すると静電容量も変わる)することで、HOT側とCOLD側の信号に「微妙なズレ」が生じ、それが原因で「音が濁る」ようなのだ。

それがバランス伝送の欠点であると私は考えている。もちろん、アンバランス接続にも問題はあるので、それだけでバランス接続が悪いと決めつけるのは早計であるが、ケーブル内部の電気的な乱れによってアンプに入力される信号が乱れると、アンプ内部が「完全なシンメトリー」であっても音は良くならない。この点をTADのお二人に指摘すると素直にそれを認められた。そこで「シンメトリーが崩れないケーブルの開発/音の良いバランスケーブルの開発」をリクエストした。もしそれが完成すれば、TADのシンメトリー戦略はパーフェクトに実を結ぶだろう。もちろん、そこまでしなくても「AETのような音の良いバランスケーブル」を選べば問題は生じない。

そんなこんなの四方山話を続けながら"M600"を聞き続けていると、まず15分程度で最初の変化が訪れた。高域のもたつきが解消し、ベールが剥がれたように見通しが良くなったのだ。同時に低音の濁りが消えて、音場の濁りが取れ空間がスッキリし始めた。ほぼ1時間が経過する頃には、最高音質の7〜8割程度には到達したように感じられたので本格的な試聴を開始することにした。念のためウォーミングアップ時間を尋ねると、一晩は温めて欲しいということだった。

 GETZ / GILBERT (SACD)

ディスクを「NORA JONES」から、録音の良い「GETZ / GILBERT」に変える。このディスクは昨年のハイエンドショウトウキョウでも使った聞き慣れたソフトだ。
"M600"の第一印象は「真面目な音」。過剰な色気はないが、TADの目差す「色づけのない音」に仕上がっているのがわかる。

物量を投入したアンプらしく低音と中音、高音の「タイミング」が完全に合致し、全く乱れを感じさせないのは見事だ。エネルギーバランスもフラットで、周波数特性も完全にフラットに感じられる。

質感は取り立てて高いようには感じられないが、しっかり聞くと「非常に細やかな部分まで虚飾なしに再現されている」のが聞き取れる。

誤解を恐れずに言うなら、"M600"には音楽性がない(余計な癖がない)から、他のアンプの評価のように音楽性を言及することが難しい。なぜなら、アンプからは何も感じないからだ。アンプの存在感を感じさせない、実にフラットで真面目な音というのが"M600"の印象だ。

次にディスクを「クラシック」に変えて聞く。

 Rimsky-Korsakov "Sheherazade" Valery Gergiev / Kirov Orchestra (SACD)

シンフォニーでは「バイオリンとビオラ」、「ビオラとチェロ」、「チェロとコントラバス」あるいは「クラリネットとファゴット」のように「音色が同じでサイズの違う楽器」が多く使われるが、スピーカーでそれを聞くとそれぞれの音の分離が悪くなり生演奏のようにそれぞれを聞き分けられなくなる。結果、楽譜に書かれたそれぞれのパートが不明瞭になるのだが、M600は、その微妙な違いを見事に描き分け、更に言うなら「一台一台の楽器の音を聞き分けられる」と感じられるほど、各々の楽器の音色の微妙な違いを微細もらさず描き分ける。これはすごいことだ。


"M600"総合評価

私が好きだと感じる海外製のアンプの多くは「独特の音色」を持ち、音楽を魅力的に聞かせるが"M600"は、それらと正反対の性質を持っている。言い換えるなら「洋食」と「和食」の違い。ソースの味が濃く、素材そのものの繊細な味わいをあまり感じさせない「洋食(海外製品)」に対し、"M600"は薄味の中に素材そのものの繊細な味わいが感じられる「和食」に例えられる。楽器それぞれの音色は薄めだが、その微妙な違いは克明に描かれる。だから、いつまで聞いても疲れないし、聞き飽きることもない。ミネラル分をほんの少しだけ含む、純水のような音。温度感もニュートラルで、暖かくも冷たくもない。日本的なオーディオの良さを突き詰めたニュートラルな音質は、正にExclusive伝統のサウンドが最高に昇華した味わいなのだろう。「無個性」こそが"M600"が持つ最大のそして世界で唯一の「素晴らしい個性」だと理解した。


Burmester Intagrated Amplifire "032" Loudspeaker "B30"

032 主な仕様 

定格出力 170 W/4 Ω
周波数特性 0 Hz〜200 kHz +0/-3 dB
ダンピングファクター 1800以上

ライズ・タイム 1.4μS(4/8Ω)、1.9μS(1Ω)

入力端子 RCA/2系統、XLR/3系統 (TAPE出力/1系統)

出力端子 ネジ式ターミナル×1組 (バナナプラグ対応)

外形寸法 482 mm(W)×180 mm(H)×482 mm(D)
重量 30 kg

メーカー標準価格 \2,300,000(税別)生産完了

B30 主な仕様 

システム構成 3ウェイ・リア・バスレフ方式フロア型スピーカーシステム

キャビネット 高品質MDF材によるキャビネット。共振の最適化ダンピングによる高音質設計、内部補強材により不要共振と定在波を排除。

高音域ユニット
ホーンロード付きAMT(エア・モーション・トランスフォーマー)型ツィーター
中音域ユニット
160mm口径コーン型(ケブラーコーン採用)
低音城ユニット
300mm×210mm径楕円型形状コーン型(ペーパーコーン採用)

クロスオーバー周波数 160Hz/2700Hz

ウーファー・スコーカー間は18dB/oct、スコーカー・ツィーター間は12dB/oct。
周波数特性 32Hz〜45,000Hz(+/-3dB)

出力音圧レベル 89dB/W/m

公称インピーダンス 4Ω

入力端子 バイ・ワイヤリング方式、バナナプラグ対応

外形寸法 W245mm×H1100mm×D410mm

メーカー標準価格 \1,400,000(ペア、税別)

重量 46.5kg


Burmester "B30"には、聞き慣れたAIRBOWのプレーヤー、SA15S2/Masterとプリメインアンプ、PM15S2/Masterを組み合わせた。

 AIRBOW SA15S2/Master \250,000 生産完了
 AIRBOW PM15S2/Master \250,000 生産完了

最初に手にしたディスクは「峰純子」。同じドイツ製のCDプレーヤーEMT 986のテストで最も印象に残ったソフトである。

 峰 純子 Child is Bone (CD)

音が出た瞬間、言葉を失った。Burmesterのスピーカーの音の良さは、ドイツの本社を訪問した時に実感していたにもかかわらず"そう言う音"が出なかったからだ。低音は籠もり、中高音は濁って広がらない。140万円ペアという価格を聞き、その印象はさらに悪くなる。しかし、僅か5分程度で音はどんどん良くなった!"B30"の寝起きは良くない。


B30は、ウーファーを内側に向けて設置する
スピーカサイドにウーファーの開口部がある


高音は、ハイルドライバーを使ったホーンユニット
ミッドレンジは、軽量ケブラーコンの16cmユニット


しっかりしたスピーカー端子と大口径のバスレフポート
音質を考量した良質なジャンパー線が付属する

実は、スピーカーにもウォーミングアップが必要な製品がある。ユニットやネットワークに使われているパーツが、信号の入力で急速に音が変わる(音がなじむ)からだが、アンプやプレーヤーのウォーミングアップ前後の違いを経験した方に比べ、スピーカーにもそれが必要なことを知る人はずっと少ない。TANNOYやQUAD ESLシリーズなどでスピーカーのウォーミングアップを経験するが、"B30"も15分ほど鳴らしてやると本来の姿を現した。

どっしりした低音と刺激の少ない高音。厚みと色気のある中音。これはまさにEMTでも感じたドイツの音。特に"ハイルドライバー"を使っているボーカル帯域の色気は、本当に濃い。素直で癖のない"M600"とは全く正反対のサウンドだ。高音は滑らかだがシンバルやピアノの音には芯があり、アタックがしっかり出る。

柔らかいけれど鋭いという、この独特な表現はBurmesterならではの特徴で3号館に設置しているBurmesterのパワーコンディショナーにも共通する。クリーミーでリッチ。それがBurmesterの持ち味だ。

ここでアンプを同時に持ち込まれた"032"に変える。価格は250万円と奇しくも"M600/1台"と全く同じで、このアンプも基本はバランス入力で使うように作られている。

 Burmester 032 \3,150,000

しかし、接続するプレーヤー(AIRBOW SA15S2/Master)にバランス接続が備わっていないため、あえてアンバランス接続とした。


美しい外観
電源ケーブルとリモコン

背面パネル

低音の力感、量感、質感が大きくアップする。最初に組合せたAIRBOW

PM15S2/Masterも低音には自信があったのだが、さすがに250万円のアンプは違う。以前にテストした100万円のBurmester "051"とは比べものにならない。"051"なら、AIRBOW PM15S2/Masterでも勝負?できたかも知れないが"032"は格が違う。車の排気量に当てはめるなら2倍くらいの差は充分に感じられる。

耳でハッキリとその違いが聞き取れる低音とは違って、"032"とPM15S2/Masterの高音の鮮度感や解像度感には大きな差はない。しかし、"質感"にはハッキリした違いがある。価格が10倍も違うのだから当然だが"032"の中高音はPM15S2/Masterよりも木目が細やかでデリケートだ。

繋いで音を出した瞬間から感じられることだが、"032"と"B30"のマッチングは素晴らしく良い。純正の組合せだからそれは当然なのだが、Burmesterが「自社製品の組合せを強く推薦している理由」がその音からよくわかる。一切の破綻なく、音楽を薫り高く、デリケートで色っぽく聞かせてくれる。極上の味わいがそこにある。
試聴の締めくくりにプレーヤーをAIRBOW SA15S2/MasterからEMT 986に変える。ディスクは変えない。

 EMT 986 MK2 \750,000 (生産完了)

接続は比較のためアンバランスのままで聞く。SA15S2/MasterとEMT 986の価格差は約3倍だが、アンプの違いで感じたのと同じように、「耳に聞こえる音質差」はそれほど大きくはない。SA15S2/Masterでも充分に細やかな音が出ていたからだ。しかし、雰囲気の繊細さはやはり違う。音質はさらにクリーミーな味わいと厚みを増し、音楽の表情に艶と深みが出る。両者の違いをウィスキーに例えるなら、17年と30年に相当するのだろうか?そういう熟成度の違いが音に出る。

ボーカルの唇は肉厚でしっとりと濡れている。ピアノの音は煌びやかだが厚みがあり、ベーゼンドルファーに似たほのかな色気と繊細さが感じられる。ベースは太く地面に根を張るようだ。高域はマイルドだが、時折ハッとするほど「明瞭」な音を出す。特に魅力的なのが中域の厚みだ。録音すると薄っぺらくなりがちな中域に、生演奏のような厚みと温かさが加わって感じられる。この魅力的な中域に比べ、高域はやや物足りなく感じられることがある。この点でBurmesterの評価の是非や、好き嫌いが分かれるかも知れない。

通常、音楽を躍動させるためには普通、高音の明瞭度がなによりも欠かせないと考える。生音とオーディオの音を比べると「高音の鮮度感の違い」がまず最初に耳に付くからだ。オーディオの切れ味(アタック)を生音に近づけたい。私も当初はそう考え、AIRBOW製品も初期はそういう「どこにもない切れ味」を目差し、それを高いレベルで実現していた。しかし、そう言う音は「ソフトの粗」を暴きやすく、良い音で聞こえる「スィートスポット」が小さくなる。オーディオの音を生音に近づければ、近づけるほど「市販ソフトが聞き辛くなる(ソフトの粗を暴きすぎる)」のだ(この点については先にお話ししたTADのお二人も全く同意見で、M600もそういう方向の音作りがなされている)。

しかし、最近私は「中低音の表現力を向上」させることで、高音の明瞭度を無闇に追わなくても「豊かな音楽の表現力を獲得」できることに気がついた。忠実に生音を再現するのではなく、絵画のように「生音にある程度のデフォルメ」を加えても、生演奏を彷彿とさせる音は出せるのだ。そして音楽の表現力を中低音域に移行すれば、ソフトを楽しめる「スィートスポット」も広がる。高音はシステムや録音の善し悪しに左右されやすいが、中音はそれよりも忠実に再現しやすいからだ。それはラジオの音でも音楽を心地よく楽しめる事で証明される。現在のAIRBOW製品は、そういう方向性を与えたモデルが増えているが、同時に初期の「切れ味命!」のサウンドも大切に守って行くつもりだ。

ただし、このある意味で「巧妙なすり替え」が成功するには一つ条件が必要になる。それは「右脳と左脳の連携」ではないかと思う。簡単にいうなら「理屈で音を聞かないこと」だ。通常、楽器の音は直接「右脳(イメージ脳/芸術脳)」に入るといわれている。しかし、日本人は例外的に「左脳(デジタル脳/論理脳)」を経由することが多いらしい。「左脳」に入った音が「右脳」に伝わらなければ、音楽はイメージ化しない。音は単に音でしかなく、音楽も単に「音の善し悪し」としか捉えられなくなる。音ばかり気にしている「オーディオマニア」は、この傾向が強いと考えられる。絵画を近くで見ているようなものだ。細かい部分の善し悪しからでは、全体に通じる「本当の良さ」は分からない。

オーディオマニアの男性よりも、女性の方がオーディオ器機の「本質的な良さ」に気付きやすいのは、女性が生まれながらに左脳と右脳の連携が活発(左脳と右脳を繋いでいる、脳梁が男よりも太い)で、音からイメージを形作りやすいからだろう。また、この「音からイメージを作る能力」は、経験(人生経験など)に培われてどんどん発達する。それに比例して、加齢と共に高音を聞き分ける能力は低下するから、若年者よりは年配になればなるほど「音楽の本質」には、より近づきやすいのではないだろうか?イタリア製コンポのポップなお洒落さとは正反対のトラディショナルなデザインがBurmesterには与えられているが、同じドイツ製のベンツやポルシェに通じるその重厚なデザイントレンドも含め、Burmesterはやや年配向きとも言える。

このように、Burmesterの音作りは鮮度感の薄い高域の表現力を中域の厚みが補う事で成り立っているのだが、ここであることに気がついた。試聴を行った日の天気は雨で空気は湿度が多かった。こんな日はスピーカーの音も湿っぽくなりがちなのだが、"B30"はそんな湿度の多い空気の中でも艶やかに鳴りこそすれ湿っぽくは感じられなかったのだ。

もしかすると?と思ってドイツの湿度を調べてみると、日本と同じように湿度は高いようだった。湿った空気の中でも音楽を明るく鳴らせるこの独特な能力は、日本と同じ湿度の高い気候から生まれたものではないだろうか?と考えたのだ。そういえば、私が好むPMCやQUADも雨の多いイギリス製であるし、Vienna Acousuicsも湿気の多いウィーンの生まれである。これらを偶然と片付けるよりも、スピーカーの作られた国の気候が製品の音質に密接に関連すると考える方が理に適っているだろう。

とにかく、今朝出社したときぐずついた天候のせいもあって「やや優れなかった気分」が、BurmesterでJAZZを聞いていると「爽やか」になった。BurmesterはZingaliのように「全身で感じられる爆発的な陽気さ」は持ち合わせていないが、違う方向からじわりと心を癒しパワーを与えてくれる力が確かにある。それは価格に置き換えることのできない高級品の「真の魅力(実力)」だと思う。

Burmester "B30"/"032"、EMT "982"のセットで約460万円になる。

それを欲しいか?と問われれば「欲しい」と答えるだろう。心の底からリラックスできる時間が手に入るなら、その価格は正当化することができるからだ。ポケットに400万円ちょっとのお金が入っていれば(ずいぶんと大きなポケットだが)、自分の人生に力を与えてくれる素晴らしいコンポを買うのは、決して悪くない。少なくとも、ガソリンを節約するために車を買い換えるよりは、ずっと有意義な気がする。

今回の試聴の締めくくりにアンプをPM15S1/Masterに戻し、プレーヤーをAIRBOW X05/Ultimateに変えてVienna Acoustics "THE MUSIC"を聞いてみた。

 AIRBOW X05/Ultimate \580,000 生産完了
 AIRBOW PM15S2/Master \250,000 生産完了

Vienna Acoustics THE MUSIC \3,200,000(ペア)

アンプの価格は1/10になってしまったが、それをスピーカーが補ってくれる。
低音はより太くクリアになり、ボーカル帯域はBurmasterが持っていた「脂気」が抜けて端正になるが、引き替えに透明感がグンと向上する。
ピアノの音はベーゼンドルファーから、煌びやかで澄みきったスタインウェイのサウンドに変化する。

シンバルの音はやや軽くなるが、芯はシッカリした。
音質の傾向は変わるが、体に伝わる「情報量」は明らかに増える。確かにTAD "M600"でTHE MUSICを聞いたときに感じたような「恐ろしいまでのきめ細やかさ」はない。しかし、それでも充分多い情報量からは、その場の空気感までが伝わってくる。良く聞くと、TAD "600"よりも「情報量」は少ないが、AIRBOWは「響き」が多い。両者には、そんな違いが感じとれる。端正だけれどほんの少しの色気がある音。"THE MUSIC"の鳴らし方としては、これはこれで悪くない。

この音を聞くために必要なスピーカー、アンプ、プレーヤーの総合計は約320万円で、Burmesterよりは100万円近くお買得だ。もちろん、絶対的にはどちらも高価なシステムであることに変わりはないけれど、魅力的という意味合いではこのセットも充分Burmesterに匹敵する。要は「好み」の問題ではないかと思う。

 
総合評価

今回は高級な"HI-ENDコンポ"を比較した。誤解を恐れず言うなら、それぞれに「絶対的な性能差」はなく、それよりも「それぞれの持ち味の差」が大きく感じられた。また、組み合わせるアンプやプレーヤー、スピーカーを変えることで得られる「味」が少なからず変わることもわかった。

結局の所、こういう高額商品では「それを好むか、好まないか?」がコンポを選ぶ時の唯一の指標になる。しかし、それよりも重要なのが「何を聞くか?」ということだ。どんなに高価なシステムを購入しても、プアな音楽しか聞かないのはもったいないし、それでは宝の持ち腐れになってしまう。

最近、オーディオイベント平均レベルの音質が明らかに低下しているが、その一番の原因は「評論家の質の低下」に原因があると思う。昔の評論家はそうではなかったが、最近の評論家はメーカーの広報資料をまとめるだけで、身銭を切って機器を購入することがない。あえていうなら、高級コンポを購入するお客様よりも評論家は「貧乏」である。それだから機器の評価を下すときに話が広がらず、狭い世界での自己完結に終始してしまう。

仕方がないといえばそれまでだが、昔はそんなことはなかった。車雑誌の老舗のカーグラフィックには「小林彰太郎さん」がいらっしゃった。小林氏が書かれた評論は、何度読み返しても広がりが豊かで味わいが深い。それは、豊かに人生を謳歌していらっしゃるからだろう。ステレオサウンドの初代社長「原田勲さん」や菅野沖彦氏も同じだし、すでになくなられた山中敬三さんや、高島誠さん、長岡鉄男さん、五味康助さんらもオーディオと人生を心から楽しまれたようにお見受けする。そして、その「豊かな人生感」に裏付けされた深さが文章や雑誌に出ていた。

比較して今の評論家の話からは、昔ほどの感銘を受けなくなった。もちろんそれは、オーディオだけではない。最近の趣味の専門誌は面白さだけでなく、得られることが極端に減ってしまった。さらに悪いことにこの現象は、雑誌のみならず新聞やTVにも波及している。最近のメディアの質の低下には目を覆うばかりで、面白可笑しいことばかりクローズアップされて消えて行く。なぜそんなことになってしまったのか?それは日本だけではなく世界的な傾向のようで、音楽もその影響を受けている。何もかもがインスタントになっている。それが良いのか悪いのか分からないが、古き良き時代にノスタルジーを感じることが少なくない。

話を戻そう。一つのオーディオセットから、どれくらい深い音楽性を引き出せるか?それは、すべて「使い手の力量」にかかっている。使い手の底が浅ければ、オーディオからは底の浅い音しか出ない。それは、楽器の演奏と全く同じだ。評論家書誌もオーディオマニアも「紙資料」を読む前に、インターネットで機器の評価を探る前に「音楽」ともっと深く付き合わねばならない。そして何よりも、自分の人生をもっと大切にしなければならない。

こんなことを書くと、昔話ばかりしている老人のように思われるかも知れないが、決してそうではない。前人が連綿と培ってきた「文化」を私たちは受け継ぎ、それをさらに深めて次世代に伝える責任があると私は考える。たかがオーディオかも知れないが、一つの趣味の発展と共に「一つの豊かな未来が花開く」と信じている。また、そうであらねばならないと強く願い、私は文章を書いている。

2009年 11月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/tad_m600_burmestr_b30.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c6

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
7. 中川隆[-14680] koaQ7Jey 2020年1月12日 00:32:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1620]
Burmesterの一連の製品を一気に試聴してみました。
https://www.otaiweb.com/otaiaudio/?p=3369

本日はメーカー様にブルメスターの製品を数機種お借りしましたので簡単な試聴レポートを紹介させていただきます。

ブルメスターはドイツのハイエンド機器専門メーカーで、音とブランド力の高さからメルセデスやポルシェの純正オプションのオーディオとして採用されております。

豪華なデザインで、鏡面仕上げのパネルが特徴的ですね。
お借りしたのは以下の4機種です。

・911MkIII (パワーアンプ)

・099 (プリアンプ)

・102 (CDプレーヤー)

・101 (プリメインアンプ)

911MkIII、099、102とB&W 802D3との組み合わせでさらっと聴いてみましたが、どのジャンルの音楽も共通して、滑らかで豊かさのあるリッチな音で奏でてくれます。
滑らかさの中に「コク」のようなものがあり、落ち着いている印象です。
車で例えますと、大排気量の英国サルーンの乗り心地ような感じです。ゆったりとしていながら、出るときにはしっかりと出てくれる、太いトルクに守られた安心感のようなものがありますね。

プレーヤーからアンプまでをブルメスターで合わせると、好結果が得られやすいように感じました。どこか一部が欠けてしますと、その世界感が崩れてしまいます。
超高級なシステムステレオという表現が近いかもしれません。

プリメインアンプの101も同系色の音です。こちらもブルメスターのCDプレーヤーと合わせたときが最も相性が良いように感じました。

ブルメスターの製品は従来のドイツ製オーディオのイメージとは離れており、豪華な外装とリッチな音が特徴的でした。

このようなオーディオ機器は他には中々見られませんので、「ハマる人」と「ハマらない人」とのはっきりと分かれるのではないでしょうか。

Burmester製品の詳細はオタイオーディオのHPをご覧ください。

・Burmester/パワーアンプ/911 Mk-III
・Burmester/プリアンプ/099
・Burmester/CDプレーヤー/102
・Burmester/プリメインアンプ/101

https://www.otaiweb.com/otaiaudio/?p=3369
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c7

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
36. 中川隆[-14685] koaQ7Jey 2020年1月12日 07:51:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1619]
2020.01.12
イラン政府が旅客機を誤って撃ち落としたと認めた

 ​テヘランのイマム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便を1月8日朝、誤って撃ち落としたとイラン革命防衛隊は11日に認めた​。撃墜の責任者が隠したのかもしれないが、イラン側の対応は良くなかったと言えるだろう。エンジンで火災が発生して空港へ引き返す途中だったとするイラン側の説明が事実なら、それで攻撃機と誤認したのかもしれない。

 この撃墜をアメリカ側は目一杯利用しているが、中東を巡る情勢がこの出来事で大きく変わる可能性は小さいだろう。アメリカは1月3日に革命防衛隊のカリスマ的な軍人ガーセム・ソレイマーニーを暗殺したが、そのソレイマーニーはイランとサウジアラビアとの間で進められていた関係修復交渉のメッセンジャー役を果たしていた。

 ソレイマーニーが暗殺された際、イラクの武装組織PMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官も殺されているが、ロイターがアメリカ政府高官の話しとして、​アメリカは同じ日にイエメンを訪問中のイラン軍幹部を暗殺しようとして失敗した​と伝えている。

 そのイエメンではアリ・アブドゥラ・サレーハ政権とフーシ派の戦争が2004年から続いている。2003年にアメリカ主導軍がイラクを先制攻撃、それに抗議するためにフーシ派がモスクで反アメリカ、反イスラエルを唱和するんだが、イエメン政府はそうした行為を弾圧、首都のサヌアで800名程度を逮捕している。この弾圧が切っ掛けで戦闘が始まった。

 2009年には「アラビア半島のアル・カイダ(AQAP)」が創設され、その年にサウジアラビアはイエメンに空軍と特殊部隊を派遣したと伝えられている。

 2011年にサレーハ大統領は辞任、副大統領だったアブド・ラッボ・マンスール・アル・ハディが翌年2月から新大統領を務めることになる。任期は2年なので2104年2月までだが、ハディはイエメンに権力の基盤がなく、さっさとサウジアラビアへ逃走した。

 サウジアラビアの国防大臣にモハマド・ビン・サルマンが就任した2015年、同国は100機におよぶ戦闘機、15万名の兵士、さらに海軍の部隊を派遣(国境を越えているかどうか不明)した。攻撃にはアラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、クウェートなどの国も参加し、アメリカも物資や情報の面で支援したとされている。イエメン攻撃を始めたビン・サルマンは2017年から皇太子に就任した。

 その後、イエメン情勢はサウジアラビアにとって好ましくない方向へ進み、昨年9月14日にフーシ派は18機のUAV(無人機。ドローンとも呼ばれる)と7機の巡航ミサイルでサウジアラビアのアブカイクとハリスにあるアラムコの石油処理施設した。深刻な事態である。

 そして9月28日、サルマン・ビン・アブドラジズ・アル・サウド国王から最も信頼していた警護責任者のアブドル・アジズ・アル・ファガム少将が射殺され、その翌日にはイエメンのフーシ派軍がサウジアラビアの3旅団を壊滅させたと発表している。

 国王へ皇太子の行状を報告していたというアル・ファガム少将はジェッダにある友人の家で個人的な諍いから殺されたとされているが、実際は宮殿で殺されたとする情報がある。皇太子が何らかの形で殺害に関与していた疑いがあるのだ。

 国王の信頼を失った皇太子はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相やアメリカの傭兵会社に頼らざるをえないと言う人もいるが、ネタニヤフの立場は揺らぎ、イランに対する核攻撃の準備をしているという噂もある。そうした中、皇太子の弟であるハリド・ビン・サルマンが注目されている。


 サウジアラビアは戦争どころの状態ではなく、イランとの和平交渉は続ける必要がある。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001110001/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c36

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
8. 中川隆[-14684] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:08:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1618]
BURMESTER Pre-Amp 035
¥1,050,000(税込) 発売:2005年11月
https://community.phileweb.com/mypage/review/3684/3878/

エスセティックアンビエンス 099


プリアンプ BURMESTER 099

035は聞いたことがありませんが
099の登録がないようなので
こちらにインプレッションです。
ちなみにSIT-2もSIT-1にレビュー書きました。

Burmester 099を軸にした組み合わせは
それほど聞いたわけではないので、

Luxman D-08 (SACD Player)
First watt SIT-2 (Power amplifire)
Sonus faber ELIPSA RED (Loudspeaker)

で一ヶ月ちょっと鳴らしたインプレになります。


〜 ブルメスター 099が奏でる音 〜

ルックスさながらの美しいサウンドで
若干ながら美音調、帯域バランスは
誇張するような帯域はなくフラットな印象。

とにかく美しく、透明、繊細、爽やかな開放感、
そんでもってほんのり輝きと色気を醸し出して
微妙なニュアンスを感じ取れる
気品に満ちたサウンドです。


爽やかさが冷淡な響きになることなく
刺激的にはならないちょっとした鮮明感が
GOLDMUNDのように品よくまとまりすぎずに
比較的幅広い音楽ジャンルに対応する気がします。

LUXMAN C-800fとLINN KONTOROL SEとの自宅試聴では
Burmester 099は音と音の隙間が若干狭くなり、
整然と整理されたピンポイント定位ではなく、
音場広大ってわけでもないので、
奥深くキッチリ定位する感じにはなりません。

一方、フワッとした空気感、雰囲気が魅力的で
視覚を補うようなオーディオ的デフォルメ感がなく
自然な音像、定位感が個人的には好印象です。

他に気になったプリアンプ候補としては
ジャンルを限定して、特に弦や声に的を絞るのであれば
EINSTEIN The PreampかThe Tube IIにした気がします。


〜 純正パワーアンプについて 〜

099や035とペアが想定される036にしても
上位の911MKIIIにしてもプリとは若干音質傾向が異なり
美しく透明爽やかな響きが若干後退して
中間帯域を軸に堅牢な響きで太さを感じるサウンドは
トータルで音造りされているのかなと感じるところ。

プレーヤー含めたALL Burmesterはなかなか魅力的で
音に宿る音楽の生命感のようなものを
品良く引き出してくれる感じがします。


〜 筐体後ろにあるヘッドフォンジャック 〜

SENNHEISER HD650で試聴。

端子が裏にあるのでラックに収めると使いにくく
ジャックを挿すと音は出なくなりライン系排他で
パワーアンプに信号がいかなくなります。

大体のアンプ、プレーヤーと同様でおまけな感じ。
前述同様の音質傾向で魅力的ではあるのものの
中低域以下の広がりが不足気味で重量感のある低音。
ある意味同社パワーアンプと同様の傾向かもしれません。

ヘッドフォン端子は数時間な使用状況で
エージングが影響してる可能性もあります。
以前使用してたSANSUI AU-α907 Limitedの方が
ヘッドフォンの音質は優れてるかもです。


〜 ボリュームとリモコン 〜
ボリュームはステップが細かく、
少し重量感があるので、回すのが少し大変。
ですが微調整はしやすいです。

付属リモコン長押しで一気に変更できて、
この長押し感による変化量と細かい音量調整は
障害物さえなければ操作しやすい優れもの。
まどろっこしさ皆無&微調整を両立してます。

なおリモコンは普通に使えるレベルですが
それほど感度良好ってわけではなく、
間にちょっとした障害物があると効きません。

他にはカタログにも掲載されてますが
バランス端子は欧州の主流だった3番HOTでLuxman同様。
出力端子のみ2番HOTへの切替が可能。


ライン入力は3系統でフォーンプラグ、XLR共用端子。
RCAがなく、楽器によく使われるフォーンプラグ型の
変換コネクタで接続します。なおこのプラグは2組付属です。

2013年11月現在DAC部分もヘッドフォン同様、
((  ̄ρ ̄)_ホゲーッと聴いてるばかりであまり試してません。
こちらはなかなか出来がいいかもってことで
簡単にD-08の内蔵DACと比較試聴していずれ追記するかもしれません。


レス一覧
byMagicMusic at2014-09-23 07:41
1年弱色々使ってみたDAC部分のレビュー追記。

アクロリンク 7N-D5050III/RCAによる同軸接続、Luxman D-08 と PC の Digital out で試聴。

単品DACだと30万ぐらいのグレードな感覚で意外と高性能だがUSBのDSDは非対応。
099のプリアンプとしての印象に準じた音質傾向で美しく、透明、繊細、爽やかな開放感、輝きと色気を醸し出して微妙なニュアンスで音に宿る音楽の生命感を品良く引き出してくれる感じがする点は引き継いでますが、ほんの僅かながら厚みは薄れる印象。この厚みに関してはケーブル等に起因するかもしれません。。。D-08はピラミッドバランス、099はフラットバランスなので音源によって使い分けてます。

https://community.phileweb.com/mypage/review/3684/3878/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c8

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
9. 中川隆[-14683] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:18:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1617]
プリメインアンプ
Burmester 101 Integrated Amplifier
¥1,200,000(税別)
https://www.phileweb.com/review/article/201707/20/2648.html


ドイツのブルメスターは、1978年に創業を開始したブランドだ。毎年新しいモデルを発売するのではなく、デザインを変えずに、静かに技術を昇華させ、実に息の長いモデルを製作している。ブリリアントなフロントパネルやアルミボディの美しい切削模様は手作業によるもので、内部基盤も自社製。全てが受注製品のように、ていねいにハンドメイドされている。

今回は、そのモデルラインの中から、コンパクトで美しいデザインのプリメインアンプ「Burmester 101」を紹介しよう。

このモデルは、洗練されたオーディオを求める方にふさわしいアンプである。本機の上にCDプレーヤー「Burmester 102」を重ねると、ブルメスター・ブランドの素敵なCDプレイバックシステムが完結する。選りすぐりのスピーカーとともにリビングでも映えることだろう。

本機とベストマッチなCDプレーヤー「102」


このアンプの大きな特徴は、クラスDの出力段を備え120W/4Ωを発生することだ。入力信号から全段バランス伝送で、高音質パーツを使った美しい回路基板を搭載する。まず、入力されたアナログ信号は、ダイナミックレンジとS/Nを向上するために初段増幅され、その後、音量調整機を経由する。

ここではアナログボリュームを使っているが、信号はボリュームの抵抗素子を通過せず、ドライバー段のゲインを可変して音量調整を行っている。これはS/Nと音質の劣化を防ぐためだ。その後、増幅された信号は、クラスD増幅素子を1chあたり2式(両chで4式)使った、シールドされたパワーブロックで最終増幅され、スピーカーをドライブする。

バランス(XLR)入力が3系統、アンバランス(RCA)が2系統のほか、大型のスピーカーターミナルを備えている


特筆すべきは、電源部だ。独自に製作したトロイダルトランスは振動を抑えたケースに収容され、6,800μF/63Vの平滑コンデンサーを8個使用し、ハイスピード電源を構成している。これは、クラスD出力段に大きく貢献する。

その音とドライブ力を今回、「TAD-ME1」(インピーダンス4Ω)で試したが、まさにサイズを超えたマッシブな音であった。ほんのわずかに、ウォームな質感を感じさせ、中低域は高密度で、曲によっては、どっしりとした厚みを披露する。

「スムース」というモードが使え、弱音では繊細で柔らかな質感を感じる。こうした音は、同社のパワーアンプ「911 Mk3」などを彷彿とさせる。従って、どんなジャンルの曲を再生してもアナログレコードのような、豊かな倍音を伴って再現する。

さらに特筆すべき点は、壮大なヴェルディーのレクイエムやマーラーの交響曲、あるいは、私の好むヘルゲ・リエン・トリオなどレンジ感に溢れた曲を再生した時に、高速レスポンスで、ダイナミックにスピーカーをドライブすることだ。

(角田郁雄)

Specifications

●形式:クラスDインテグレーテッドアンプ 

●入力:バランス(XLR)×3、アンバランス(RCA)×2系統 

●入力インピーダンス:16.4kΩ(バランス)、8.2kΩ(RCA) 

●出力系統:スピーカー×1、バランス・プリアウト(XLR)×1、φ6.3ヘッドホン×1

●最大出力:120W(4Ω)×2 

●周波数特性:5Hz〜60kHz(-3dB)
●S/N:92dB以上 
●全高調波歪率:0.015%以下 

●ダンピングファクター:250以上 

●ゲイン:ヴァリアブル・ゲインコントロール 
●消費電力:480W(最大)、1W以下(待機時)
●外形寸法:482W×93H×350Dmm 
●質量:12kg 

●取り扱い:(株)ノア

https://www.phileweb.com/review/article/201707/20/2648.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c9

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
10. 中川隆[-14682] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:25:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1616]
Burmester & Sonus Faber 試聴会 2013年04月21日
https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/af7c5f250075dafbb2c5f0dfa48918ae


試聴会のお知らせです!! 2013-03-30

試聴用の機材は

イタリアの音の工房ソナス・ファベールから、ガルネリ・エヴォリューションとエリプサというスピーカーを、

ドイツの名門ブルメスターから、CDプレーヤー061,DACプリアンプ099,パワーアンプ036をお借りします。

今回はすべての商品が100万円を越えるまさに超高級オーディオの試聴会となっております…
http://kobaden.net/blog/2013/03/30/試聴会のお知らせです%EF%BC%81%EF%BC%81/



▲△▽▼


 地元の電気屋さんで行われた「Burmester & Sonus Faber 試聴会」
http://kobaden.net/blog/2013/03/30/試聴会のお知らせです%EF%BC%81%EF%BC%81/

へ行ってきました。

 Burmester(ブルメスター)というオーディオ・メーカーは初耳です。
 ドイツのハイエンド・ブランドらしい。
 ドイツというと「質実剛健」というイメージに陥りがちですが、その奏でる音は「柔らかく豊か」との説明。

 逸品館の試聴記事
http://www.ippinkan.com/burmester_061_035_036.htm


を覗くと「自他共に認めるヨーロッパ最高ブランド」「音質はクリーミーでリッチ」と記載がありました。


 
 Sonus Faber は私自身が「ELECTA AMATOR」というブックシェルフ型スピーカーを使用しているので馴染みのイタリアン・ブランド。
 今回は創業者のフランコ・セルブリン氏が会社を去る前に残した最後の機種「Elipsa」(’楕円’という意味)と、その後現代的な音造りに方向転換した最新の機種「GUARNERI evolution」の2つを聞き比べるという企画です。
※ フランコ・セルブリン氏は先日亡くなったそうです。すてきなスピーカーをありがとう。合掌。

 午前中の仕事が終わって一休みしてから出かけ、会場に着いたのは試聴会開始から既に1時間と大遅刻。GUARNERI evolution から Elipsa へスピーカーを交換している最中でした。
 「昔の Sonus」の ELECTA AMATOR と「新しい Sonus」の GUARNERI evolution の音の違いを確認したかったので、ちょっと残念。

 さて、Burmester CDP 061 - pre/power amp 035/036 - Elipsa という構成のシステムで一通りの種類の音源がプレゼンテーションされました。
 Sonus 得意のヴァイオリンはお約束のヒラリー・ハーン、それにメゾソプラノ(歌手の名前は聞き取れず)が続き、アルゲリッチのピアノ、ジャズ・ピアノ、オーケストラはオットー・クレンペラーのモーツァルトK550、最期にアンネ・ゾフィー・ムターによるチャイコフスキー・ヴァイオリンコンチェルト。

 やはり弦楽器の音色が絶品です。
 メゾソプラノの声もすばらしい。

 ただ、気になったのが低音の締まりが甘いこと。
 ジャズ・ベースの輪郭がややぼける印象あり。
 その点を指摘すると「確かにその傾向はありますが、まあ Sonus の特徴のうちです。」との答え。
 バスレフ式スピーカーなので「後面と壁の間を広く取ると改善しますか?」と聞くと「あまり変わりません」と残念なコメントでした。
 まあ、クラシック用の高級スピーカーでジャズを聴くな、ということでしょうか(苦笑)。

 2時間の試聴会終了後、4人ほどいた参加者が一部帰途につくタイミングで、持参したCDを聴かせてもらえました。
 私が持参したのは前日作成した試聴用CD-R。


@カルミニョーラのヴァイオリンをヴィヴァルディのコンチェルトで。艶やかに膨らんで魅力全快。高音も摩擦音を維持して決して金属的にはなりません。
Aアンドルー・マンゼのバロック・ヴァイオリンは@同様、弦を擦る音に艶やかさと豊かさを加えた魅力的な音です。
B朝崎郁恵さんの「阿母」:あまりのリアルさに目の前で朝崎さんが私に向かって歌ってくれているような錯覚に陥りました。
※ 彼女は奄美の島唄の第一人者で、民謡以前の古来伝わる日本のうたを感じさせる時間を超越した’語り’を感じさせる希有なアーティスト。・・・この歌を聴くと涙が出てくるんですよねえ。
Cジャズ・シンガーの中で一番のお気に入りのステイシー・ケント。最新アルバムからセレクトした曲はフランス語で囁くように歌う大人の雰囲気に満ちています。ヴォーカルはこの上なく艶やかで素晴らしいのだけど、伴奏のベースの音が膨らんで音像がぼけてしまうことにここで気がつきました。
Dシャンソンの新鋭で「エディット・ピアフの再来」と称されるZAZの曲。これは自宅のシステム(Mitsubishi 2S-305)とあまり違いを感じませんでした。

 独り占めすると待っている方に悪いので、ここで一旦終了。
 別の参加者が持参したCDをしばらく聴く間、展示してあるスピーカーケーブルを物色していました。
 10種類くらい並べてあり、「ナノテック・システムズ」というメーカーの「79」シリーズが複数置いてあるのが目に付きました。
 そのキャッチコピー「柔らかい音が好きな方へ」に俄然興味が沸きました。
 現在の自分のシステムではスピーカー Mitsubishi 2s-305 の高音が硬くて時に金属音に近くなることに悩んでいたのです。

 「音が柔らかくなると、音の腰がなよなよして魅力が減りませんか?」
 と少々意地悪な質問を店員さんにすると、
 「そんなことはありません。このケーブルでは情報量も多くなり音が柔らかく豊かになります。」
 との回答。
 ふ〜ん、そうなんだあ。いいなあ。買おうかなあ・・・。

 というタイミングで他のお客さんの試聴が途切れたので、CD-Rの続きを聴かせてもらいました。

F澤野工房からジョバンニ・ミラバッシのソロピアノ。うん、美しい。
G同じく澤野工房からトニー・ナイソーのピアノ・トリオ演奏。う〜ん、ここでもベースの音が・・・。
Hウィンダム・ヒルからウィリアム・アッカーマンのギターをセレクト。古い演奏・録音のせいか音の伸びと広がり感が今ひとつでした。自宅で聴いた方かいいかなあ、などと不謹慎な考えが頭をかすめました。
I言わずと知れたイーグルスの名曲「ホテル・カリフォルニア」。再結成時のライブ音源です。うん、この演奏も自宅のシステムとあまり変わらないかな。
Jスティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」。このアルバムでは当時新進気鋭のジャズ・ミュージシャンを迎えての音造りで話題になりました。サックスのブランフォード・マルサリスの哀愁を帯びた音色とメロディーがたまりません。でも、この音源も自宅システム以上の魅力は得られず。
Mシンセサイザー奏者、富田勲の名曲「惑星」からトリッキーな音造りの「水星」をセレクト。ステレオ感の確認に使ってます。え、Sonus でこんな曲をかけるなって? まあまあ。音は自宅システム以上とは感じず。

 ざっと聴いた感じでは、従来の Sonus のイメージ通り「弦とヴォーカルは最高」、でも「低音の締まりが甘く、オーケストラでは気にならないけどジャズのベースではちょっと違和感が」ということになりました。ポップスやフュージョンなどでも器楽・電気楽器中心では魅力は半減しそうです。

 以上、超高級オーディオシステム(総額500万円以上!)を満喫後、スピーカー・ケーブルを購入して帰途につきました。
 ナノテック・システムズの「G.S. #79 nano3」という品番です。感想は後ほど。

https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/af7c5f250075dafbb2c5f0dfa48918ae
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c10

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
11. 中川隆[-14681] koaQ7Jey 2020年1月12日 08:58:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1615]
51 プリメインアンプ 052 CDプレーヤー 038 電源コンディショナー 音質 評価 比較 試聴 テスト
Burmester Integrated Amplifier 051 Burmester cd Player 052 Burmester Power Conditioner 038 音質評価
2008年5月 清原 裕介
https://www.ippinkan.com/burmester_051_052_038.htm



 1978年、ドイツに強力なオーディオ・メーカーが誕生しました。その名はBurmester / ブルメスター・オーディオシステムGmbH。

設立者のディーター・ブルメスターは、ロックバンドのギタリスト/作曲家として活躍した後、医療用測定器の設計・製造に乗り出し、その後、理想の音を追求するためにハイエンド・オーディオに専心することを決意しました。彼の打ち立てたブランド『ブルメスター』は瞬く間に世界のオーディオファイルから高い評価を集め、一躍ビッグネームとなりました。

 自らのフィロソフィーについて、ブルメスターはこう語っています。「音楽性は数字だけで語れるものではない。その証拠に、私は同じ部品、同じ回路でサウンドの異なるシステムを設計できる…」。その言葉の通り、彼はあくまでも自らの感性をリファレンスに、回路設計を磨き上げてきました。勿論、製造段階でも測定に測定を重ね、厳格きわまるテストが繰り返されることは言うまでもありません。
 ブルメスターが掲げるスローガン、“ Art of the ear”。それが約束するのは、感動と驚異に満ちた真正な音楽体験です。

「ブログ逸品館」のBurmester ブルメスター社訪問記はこちらからご覧頂けます。

Burmester インテグレーテッド・ アンプ 051
生産完了しました

Burmester CDプレーヤー 052
生産完了しました

インテグレーテッド・アンプ051は、同社のハイエンド仕様インテグレーテッド・アンプ032をベースに開発。スリムなデザインながらブルメスター社が誇る数々のアンプ・テクノロジーを惜しみなく投入しました。

ブルメスターが誇る強力な電源部を備えたピュアDCバランス・アンプ構成のパワー部に加えてセパレート・アンプへの発展可能なプリアウト出力、バランス3系統を含む入力感度調整可能な5系統ライン入力、音質最優先トーン・コントロール機能などを装備。また、伝統のクロームメッキ・フロントパネルなど上級機と同等の高級パーツを採用し、音質、仕上げともに妥協を排したブルメスターならではのインテグレーテッド・アンプです。


CDプレーヤー052は、ブルメスターの誇る最新の高度な回路技術が投入されたダイレクトドライブ・メカニズムのCDプレーヤーです。

052には上級モデルと同じ、ブルメスターが誇る超低磁束漏型トロイダルトランスが搭載され、信号ラインにカップリングコンデンサーを使わない完全DC回路の採用で透明感が高く滑らかな音質を実現しています。上級機と同じ、CDを96KHz/24bitもしくは192KHz/24bitにアップサンプリングして再生する高度なDACが使われています。アップサンプリング周波数は、セットアップメニューから切り替えられます。
アナログ出力は、バランス、アンバランス各1系統に加えテープアウトを装備。デジタル入出力は、同軸、光各1系統を装備し、トランスポーターとしても、DACとしてもお使いいただけるようになっています。


主な仕様

出力 120W x 2(4Ω)、85W x 2(8Ω)
周波数特性 2 − 200kHz (-3dB)
入力インピーダンス 22kΩ
入力感度設定範囲 +/-15dB

入力端子 XLRバランス端子(x3)、RCAアンバランス端子(x2)

出力端子
プリアウト出力(XLRバランス端子、RCAアンバランス端子)
サラウンド出力(XLRバランス端子)

標準サイズ・ヘッドホン端子(リア・パネル)
テープループ
録音出力(RCA端子)、モニター入力(RCA端子)
リンク端子 入力端子(x1)、出力端子(x1)
外形寸法(最大) 482(W)x95(H)x340(D)mm
重量 14kg

アナログ出力 RCA、XLR (各1系統)
テープ出力 RCA (1系統)
デジタル出力 同軸:RCA、光:TOS (各1系統)
デジタル入力 同軸:RCA、光:TOS (各1系統)

出力電圧 XLRバランス端子:4V
RCAアンバランス端子:2V
周波数特性 2Hz−48KHz
Switchable to 2Hz−88KHz
高調波歪み <0.0015%
S/N比 >101dB

リンク端子
入力端子(x1)、出力端子(x1)

外形寸法(最大) 482(W)x95(H)x340(D)mm
重量 9kg

出力端子

アンプには、3系統のバランス入力と2系統のアンバランス入力が装備され、CDには各1系統の出力が装備されています。ほぼ同じグレードのケーブルを使って、それぞれの接続による音質を比較すると、バランスの透明度が高く、レンジ感が広い開放的な音質が得られたため、音質テストはバランス接続で行いました。


付属リモコン

フルコントロール(ディスプレイの明るさも調整可能)ができるリモコンが付属しています。
各部は、かなり華奢

プリメインアンプとCDプレーヤーに共通の脚は、比較的華奢で、裏側に傷つき防止の厚めのフェルトが張られています。

カーペット敷き詰めの床の上に直接置いた場合と、KRIPTONのボードを使って設置した場合の音質を比較しましたが、カーペットの上に直接置いた場合の方が音の広がりが豊かで、柔らかい音質が得られましたので「ボードなし」で音質テストを行いました。

この傾向は、052(CDプレーヤ)でも051(プリメインアンプ)でも変わりませんでした。

ボディーの板厚は薄く、指で本体を持ち上げようとすると簡単に浮き上がります。指を話すと元に戻りますが、100万円(税別)のアンプとしては、あまり褒められることではないと思います。

天板後部にネジを付ければ、簡単に解決することなので、もしかすると渦巻き電流?の発生などで音質が劣化するのを防止するため、わざとネジを付けていない可能性がありますが、それでも基板直付けのRCA端子など細かい部分、見えない部分は、日本製高級コンポのように高級ではありません。

見かけ重視、コストに対する仕上げ重視でブルメスターのエントリークラスに手を出すと、FMアコースティック同様、手痛いしっぺ返しを食らうことになりかねませんから、あくまでも音質重視で考えてください。

PHILIPSのハイエンドCDドライブメカ「CDM12」を使っていますが、そのCDトレイもやはりお世辞にも高級とは言えません。トレイのパネルも金属に見えますが、プラスチックです。

やはり、細かいことを気にする「貧乏性な人」は、こんな製品を買ってはいけないのだと思います。それが良いか悪いかは別にして、ブルメスターは100万円単位のお金をポンッ!と支払える富裕層の人だけに購入が許される贅沢な製品だということは間違いありません。

しかし、このプラスチックのパネルが肉厚のクロム・メッキが施されたフロントパネルと同じ質感に仕上がっているのは驚きです。少なくとも「前から」見ている限り、051も052も価格にふさわしい豪華な質感に仕上がっているのは事実です。


音質

ブルメスター社は、入り口(CDプレーヤー、DVDプレーヤー)から出口(スピーカー)まで、すべて同社の製品を使うように強く推薦しています。高級セット・コンポーネントという成り立ちではイギリスのQUAD(99シリーズ)などと同じ思想ですが、ブルメスターの対象顧客が庶民ではなくお金持ちだという事が明確な違いです。

ブルメスター社の訪問中にも生産ラインを見てコスト計算をし、もっと安くならないのだろうか?と言う質問をしたのですが、即座に「我々の顧客は、価格はまったく気にしていない。価格よりも音質やアフターサービスが優先される」と返されました。その毅然とした態度に、少し場違いかな?という印象を持ったのは事実です。しかし、その後夕食を共にした後では、高額=高級という彼らの「プライド」も理解できるようになりました。とにかく、「金に糸目は付けない」感覚でなければブルメスターとは付き合えません。

ブルメスターのスピーカーが用意されていない(日本では未発売)ため、スピーカーには普段良く聞いているVienna Acoustics T3Gを使って051+052の組合せを約一週間、徹底的に試聴しました。

結論から言うと051+052は、非常に良くできた大人のセットコンポだと感じました。ホテルのロビーや豪華なリビング、あるいはベッドルームで音楽を聴くのにふさわしいような音質です。このセットで聞くと、音楽は繊細で透明感が高く、上質でリラックスできる雰囲気で再生されます。高音が〜、低音が〜、広がりが〜、と言うようなオーディオ的な聴き方や品のない表現が、全くマッチしない「完成された世界」を持っています。

最も適しているのは、バラード系のヴォーカルやJAZZ、室内楽、そして製作者の好む「エルビス・プレスリー」のような、ライトなロックン・ロールです。それらの音楽を掛けたとき、051+052は流れるように流暢で、土臭さや汗くささの感じられない上質で品の良い音を出します。室内楽は、お抱え楽士が演奏するような「当たり障りがなく」かといって「情が感じられない」ということもなく聞こえます。その演奏者との「具合の良い距離感」の演出が051+052の真骨頂です。試しにAIRBOWに切り替えて同じソフトを聞くと、演奏が少し泥臭く、汗くさく感じられました。私としては、その方が「人間らしく」て好きなのですが、そういう「苦労」を感じさせない音で聴く音楽もまた悪くありません。

特筆しておきたいのは「女性ボーカル」の素晴らしさです。EMT 986でも同様に感じたのですが、女性ボーカルの色っぽさは抜群です。肉厚で艶とタメがあり、何とも言えない大人の雰囲気です。051+052のセットで中森明菜や中島美嘉、あるいは浜崎あゆみなどを聴くと、彼女たちが本当に色っぽい大人の“いい女”に感じられるから不思議です。ノラ・ジョーンズを聴いても同じです。グラマーで凹凸のある女性を想像させられます。この音は、大人の女性ボーカルファンには堪らないでしょう。

弦楽や器楽曲も同じです。何とも柔らかく厚みがあって、セクシーな音で聞こえます。バイオリンは、中音が本当に艶っぽく鳴ります。チェロも同じです。ギターも木質的な音で聞こえます。色彩感も豊かですが、出過ぎることはありません。トヨタの車だと「セルシオ(レクサス)」のような、ベンツだと「Sクラス」に通じるような、ある種の「豪華さ」を感じさせる音質です。

なんだか抽象的な表現になって申し訳ないのですが、ブルメスターはそういう高度にコントロールされた音で音楽を再現するコンポです。そういう意味では、QUADよりもLINNに近いイメージですが、良い意味でLINNほど個性的ではありません。難しいことや面倒はゴメンだけど、お金はあるから「いい音」を持ってこい!そういうリクエストに100%応えられるのが、ブルメスターです。


電源コンディショナー 038

Burmester 電源コンディショナー 038
生産完了しました

出力6系統。右から4つの出力には高周波フィルターが使えます(左から2つは、フィルターなし)。

発熱はほとんどなく、狭い場所に設置できます。
特許取得のブルメスター・オリジナル方式を採用したパワー・コンディショナーの新モデルが038です。038は、同方式を初めて採用して高い評価を得た948 のジュニア・モデルながら、その高性能を維持したまま、より一層のシンプル化とリファイン化により抜群のコスト・パフォーマンスを誇ります。038パワー・コンディショナーは電源波形の歪に起因する諸問題を根本から解決し、オーディオ・システムの音質改善に大きく貢献します。

● 038パワー・コンディショナーは、ドイツのブルメスター社がオーディオ機器の理想的な電源を求めて開発した電源供給ユニットです。ACラインのDC成分を外部から排除するユニークなパラレル動作回路(特許取得)により接続機器の音質を大幅に改善します。

● 電力機器などのノンリニア素子によって生じたACラインの+、−波形のアンバランスはDC成分として電源トランスのコアを飽和させ、ハムなどのノイズとなるだけでなく、トランスの効率を低下させ、音質劣化の原因となります。ブルメスターの038パワー・コンディショナーはこのDC成分を検出し、大きい波形にダミー負荷を与えて小さい波形に合わせる新技術によりACラインの+と−の波形をそろえ、この問題を根本から解決しました。

● 従来の安定化、またはアンプ方式による電源供給ユニットはACラインに直列に挿入されるシリーズ動作のため、レギュレーション悪化による音質劣化は避けられませんでした。038パワー・コンディショナーはACラインに外部から働きかけるパラレル動作のため最大で2kWの容量を誇り、大電流を必要とするパワーアンプも問題なく接続できます。

● さらに、出力コンセント6個のうちの4個にはRFラインフィルターを内蔵させたフィルター出力を装備。プリアンプなどのアナログ機器とCDプレーヤーなどのデジタル機器を別個に接続すると電源からの相互のノイズ干渉を遮断することができます。

● 電源電圧、またはACラインのDC成分のいずれかを切換えて表示ができるディスプレーを装備。電源に含まれるDC成分の除去効果を確認しながら使用できます。

● 他のブルメスター機器の電源スイッチと連動するコントロール端子。
● ブルメスター特製3重シールド・パワーケーブル付属。
● VDE、TUEV、CEなどの安全規格適合。
● 外形寸法:482(W)x95(H)x340(D)mm、 重量:10kg
 
機能

フロントパネルには電源インジケーターが付いています。3号館のAC電圧は、104Vと高めです。
休日はさらに高く、106Vに上昇します。

フロントパネルのスイッチを押すと表示がAC中のDC成分(DCオフセット)に切り替わります。
3号館では、DC成分(オフセット)はありませんでした。

フロントパネルのスイッチで高周波フィルター(RFフィルター)のON−OFFが切り替えられます。
フィルターがONの時には、インジケーター上部に赤いランプが点灯します。


特徴と音質

ブルメスターの電源コンディショナーは、いくつかの独自の特徴を持っていますが、面白いのはコンディショナーの電源スイッチがOFFの状態でも電源が供給されることでしょう。フロントパネルにある電源スイッチで「コンディショナーをOFF」にしても、接続している機器には電源が供給されます。もちろん、機器は普通に動作します。この時電源コンディショナーは単なる電源タップとして働いているだけですが、電源タップとしての音質改善効果が若干発揮されます。

038の電源スイッチを入れると、交流のDC成分がカットされます。接続している機器を動作させたまま電源スイッチをON−OFFしてもノイズが生じることもなく、全く問題はありません。スイッチを入れた状態でインジケーターを切り替えると、交流中のDC成分が表示されます。ちなみに3号館での電源電圧は104V、DC成分は0でした。

DC成分がゼロでも電源コンディショナーのスイッチを入れると、全体に音がハッキリと澄んでくることがわかります。さらに高域のノイズ成分を除去するRFフィルターのスイッチをONにすると、さらに高域の透明感としなやかさが増加します。
このコンディショナー特に良いと感じる所はエネルギー感が全く殺がれないことです。余計な濁り=背景ノイズだけが除去され、中高域の透明度が増加します。さらに中高域のしなやかさや艶も向上します。 効果の絶対量としてはそれほど大きくないのですが、変化の方向に「高級感」を感じます。僅かな変化なのですが、音楽好きにとっては抗しがたい方向への変化と感じました。

038を使うことでオーディオセットの電気臭さが抜けて、楽器本来の美しい響きが取り出せるようになります。浄水器を使うと水道水のカルキ臭さが抜けて、柔らかいミネラルウォーターに変化するような効果がありますが、イメージはかなり似ています。

他の電源タップやケーブルで感じる変化は、水そのものの味が変わったり、温度感が変わったり、あるいは水の勢いが変わったりするようなイメージですが、038はそういう水の本質?のようなものには影響せず、不純物だけを取り除き水をミネラルウォーターに変換するように働きます。他の電源タップやケーブルと併用しても効果は発揮されます。電源容量も2KWと非常に大きいので、一台あればすべての機器の電源を浄化できるでしょう。

¥800,000(税込)という価格は、決して安くありません。音質改善という方向から見るなら、AIRBOWの発売しているアクセサリーを上手く使えば、この価格の1/10以下で同等以上の音質改善も実現します。
テストをしている内に外せなくなってしまい、思わず一台購入してしまいました。

総合評価

ブルメスター社の製品は、コストパフォーマンスがお世辞にも良いとは言えないものばかりです。絶対的に高価なので、誰にでもお勧めできる製品ではありません。しかし、いい音を求めるのにお金に糸目は付けない、ブランド品という言葉の真の意味、あるいはその価値を感じ取れる人なら、ブルメスターを気に入っていただけると思います。

“大人の粋な無駄遣い”という言葉がふさわしい高級コンポでした。
2008年5月 清原 裕介

https://www.ippinkan.com/burmester_051_052_038.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c11

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
12. 中川隆[-14680] koaQ7Jey 2020年1月12日 09:12:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1614]

Burmester 088
https://dynamicaudio55553f.com/2017/09/06/brumester-088/


待望の新製品が発売となります、Burmester プリアンプ 088。

Burmester のプリアンプにはリファレンスモデルとして 077 があります。そのパフォーマンスには息を飲むほどの音色の美しさを幾度となく感じ、Burmester 製品の魅力の虜になってどれくらい経つでしょうか。

リファレンスモデル 077 は今も孤高の存在として、そのパフォーマンスを十分に引き継いだモデルが現れるのを楽しみにしていました。引き継いだモデルと言うのは、Burmester のプリアンプには 035 がありDAC内蔵の 099 もあります、どちらも譲れないパフォーマンスがありフロアーでも長期的にご案内している製品です。

しかし欲というのは不思議なもので 035 のパフォーマンスをもう少し高く設定したラインがあればもっとワクワクできるはず、077 まで手を伸ばさなくても手に入る Burmester のクオリティーがあればと。

待てばやがて向こうからやってくるものかどうかはさておき、まさにその欲するラインの製品が発売の運びとなりました。正式な発売開始は間もなくですが、その前に少しの期間 088 の音を確かめる機会を得ることができました。

先日パワーアンプも 036 から 911mk3 に入れ替えたところ、絶好の相棒を隣に迎えたかのように 088 と 911mk3 は並んでいます。Burmester の基本コンセプトは変わらずクロームメッキのフロントパネルに手触りの良いトグルスイッチがセンターに並び、各入力の位相切り替えもフロントディスプレイの視認性の高さと合わせて楽に設定可能。これもまた Burmester の伝統でもあるモジュール式の入力エリアも1系統設けてあり、購入時に DAC、もしくはフォノイコライザーのどちらかを選択し搭載する事ができる。これに悩ましいのはフォノイコライザーモジュールはリファレンスモデル 077 にオプションで使用するモジュールと同じものだという事、077 オプションフォノモジュールの価格はメーカーサイトでお調べ頂ければすぐに分かりますので気になる方はご覧ください。このフォノモジュールが購入時に選択すれば搭載できるという魅力は、悩ましさというより最高のプレゼントではないでしょうか。

現在お借りしている 088 のモジュールは DAC 搭載タイプ、残念ながらフォノモジュールの音色を聴く事は叶いませんでしたがまずは 088 プリアンプ自体の音を堪能しておきたいと思います。
ダイナミックオーディオ3F:柴田

https://dynamicaudio55553f.com/2017/09/06/brumester-088/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c12

[リバイバル3] 中川隆 _ 欧米文化関係投稿リンク 中川隆
128. 2020年1月12日 10:04:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1613]
イランの歴史
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/798.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c128
[近代史3] 社会主義マジック _ 中共が GDP 世界第二位の超大国になれた理由 中川隆
30. 中川隆[-14679] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:03:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1612]
【財務省】「中国GDPの大嘘」 - 日本のGDPの2倍は嘘?化けの皮が剥がれた中国経済と知られざる貿易統計のカラクリ 〜日本再興戦略 現代日本論「経済と官僚」編


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/203.html#c30
[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
252. 中川隆[-14678] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:24:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1611]
平野憲一の株のお話 2020.01.12 両輪が回り始めました。
http://kasset.blog.fc2.com/

 日本電子情報技術産業協会によると、次世代通信規格5G関連市場の世界需要は2030年に1.5兆ドル(168兆円)に達する見通しです。年平均成長率は63.7%で30年の需要額は18年実績の300倍です。こんな産業は他にありません。

最も、びっくりするほどの成長率についてはまだ売り上げゼロの5G関連が多く存在しますのでこんな数字になります。売り上げゼロから今年立ち上がってくるのが1月3日の本欄でも書きましたが、EUV(Extreme Ultravioletの略)微細半導体製造技術です。先週末新高値になった6967新光電工の今期予想PERは613倍です。

内需関連で新高値を取ってきている銘柄も多くあります。内需とハイテク!両輪が回り始め、今年のアベノミクス相場は無敵です。但し半分の方は弱気ですので、少しの悪材料でいくらでも安くなります。安い日に買いましょう。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c252

[リバイバル3] マッキントッシュ 中川隆
46. 中川隆[-14677] koaQ7Jey 2020年1月12日 11:36:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1610]
マッキントッシュMX-110が懐かしい 2020年01月12日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/e78795985d7bd53a74184015420abbcb


マッキントッシュの名器と云えば、C22+MC275であろう。しかし、古いハイエンドマニアではC22の上を行く幻のプリアンプが有ると云う話を20歳頃耳にした事が有った。あれから30数年して実際に当該品を入手してサウンドを確認した。

C22が販売されていた頃、MX-110も併売されていた。MX-110はチューナー付きプリアンプのカテゴリーになる。価格的にはC22より高価格であった。その為、幻のプリアンプと云われていたらしい。

もう鳴らしていたのは15年程前になる。組み合わせたパワーアンプはムラードEL34ppモノラルアンプ×2台。

繋いでいたSPはタンノイのレクタンギュラーヨーク(HPD385入り)だった。この組み合わせで聴くブラームスやシューマン、メンデルスゾーン等のロマン派の交響曲が心地よく聴けた。

レクタンギュラーヨークはやはり「クラシック音楽」に合う。交響曲にホールトーンが重なってなかなかの響きがした。普通に音楽を楽しむには十分すぎる組み合わせであった。ただ個人的に「リアルさ」を持てめていたのでトレンドが違った。タンノイで音楽を楽しむ方が散在しなくって良かったかもしれない。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/e78795985d7bd53a74184015420abbcb
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html#c46

[リバイバル3] 苗場スキー場の元高級リゾートマンションが遂に10万円になった 中川隆
561. 中川隆[-14676] koaQ7Jey 2020年1月12日 12:09:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1609]
40代男性「生活費8000円」田舎暮らしで得た快感 20年間憧れていた暮らしに踏み切った結果
池滝 和秀 2020/01/12
https://www.msn.com/ja-jp/money/personalfinance/40代男性%ef%bd%a2生活費8000円%ef%bd%a3田舎暮らしで得た快感-20年間憧れていた暮らしに踏み切った結果/ar-BBYRu7T?ocid=ientp


1カ月の生活費が約8000円、引っ越してきた2019年4月以降ごみを出したことがないという40代の男性。生活不安が高まる時代の中、彼は田舎でどのような暮らしを送っているのだろうか



 老後資金が約2000万円足りなくなるとの金融庁の報告書が波紋を広げた2019年。生活不安は高まりばかり。だが、「1カ月の生活費は約8000円で、4月に引っ越してきて以来、ごみを捨てたことがない」と、さりげなく話す40代の男性のような生活を送る人もいる。

 生活費が安いので賃金を稼ぐための仕事に就く必要性はない。「何をやるかの基準は楽しいか、楽しくないか」。こんな生活も今の日本では可能と聞けば、少しは安心できるのではないだろうか。
「時間売る生活にうんざり」

 男性は都内の新聞配達会社で20年間勤務し、営業や労務管理などの仕事に就いていた。給料は決して高くなく、外食やコンビニ弁当の購入、友人や知人との飲み代などで月の支出は15万〜20万円に上った。自分の時間を切り売りするような生活の中で、頭に浮かんだのは、小さい頃から憧れていた田舎暮らしだった。「おばあちゃんが田舎に住んでいて夏休みは楽しかった記憶しかない。それに対して東京での生活はつまらなかった」。

 だが、夢を抱きつつも20年の歳月が過ぎた。「やろうと思えばできたかもしれないが、踏ん切りがつかなかった」。金銭的な問題や、田舎で実際に暮らしていけるのかという不安が付きまとった。だが、最後には「もうこれ以上は我慢できない。自分の心にうそはつけない」という思いが打ち勝った。

 男性が今住んでいるのは三重県津市から車で1時間ほど走った場所にある山に囲まれた集落。ここに移り住む前には、松坂市に家賃が月2万円の平屋を借り、家探しや田舎暮らしの準備を進めた。そこでは、七輪でご飯を炊くなど生活費を抑えることに成功し、田舎暮らしに向けた手応えを感じ取ったという。

 数カ月かけて見つかったのは、100万円台の築約100年の平屋の古民家。独身で子どももいない男性にとっては十分な広さだった。高台にあるために日当たり良好な敷地内の畑では、大根やジャガイモ、人参、レタスなどの葉物野菜やパクチーがすくすくと育っている。みそなどの調味料も手作りし、コメ以外の食料品を買うのは月に1回程度。取材に訪れたのは12月20日だったが、「今月に入って買い物にはまだ行っていない」と話す。

 移住とともに所有していた自動車も1万円で売り払った。これにより、支出は大きく減った。考えたのは、自動車を維持するためには、働く必要性が生じるということだった。

 「突き詰めて考えてみると、働きたいのか、自動車に乗りたいのか、だった。働いてまで自動車に乗ることは魅力に感じなかったため、自動車のない生活を選択した」。近くのスーパーまでは、スポーツタイプの自転車をこいで約1時間。帰りは坂がきついため、1時間半近くかかるが、苦にはならないという。

 最も大きな支出の1つは、インターネット通販で購入する10キロ3000円のコメ。自宅の評価額が低いため、固定資産税は年間数千円。水道代は数百円。電気は冷蔵庫を動かした夏場には2000円を超えたが、今はコンセントを抜いており、11月分は数百円。

 携帯電話は、簡易型のソーラーパネルで晴れの日を狙って充電し、夜間の照明代を抑えるためにLEDライトを購入した。携帯電話は格安シムを買い、動画共有サイト「ユーチューブ」などを楽しむ際は画質を落とす。両親と長く話したりしない限り、通信費は千数百円で済んでいる。

次は生活費月5000円が目標

 生活費の中で大きなウェートを占めるのは、コーヒー代とアルコールだ。「こればかりは楽しみでもあり、やめられないし、やめるつもりもない」という。今は田舎生活に必要なくわなどの農機具を買うための支出で生活費が1万円を超えることもある。

 ただ、「目標だった1万円は割と簡単に達成できたので、次は経費節減がどこまで進められるのか。5000円が次の目標になる。こんな暮らしをどこまで続けられるのかというのも興味がある」と笑顔を見せる。コメ作りのための畑や田んぼを購入しようとしているが、農地法の規制もあり、なかなか進みそうにないのが悩みの種だ。

 男性は暖房も使用しておらず、調理の際にはキャンプ用のコンロで、枝や木片で火を起こす。ガスや石油は使っていない。時には、囲炉裏に火を入れて暖を取ることもある。物に囲まれた快適な生活に慣れた筆者から見たら、決して楽とは思えないような生活だが、男性は「都会とあまり変わらない。必要なものがあれば、インターネット通販で自宅まで届けてくれるし、ネットで最新の情報も入手できる」と屈託がない。

 こうした倹約生活は、集落に移り住んだ4月以降、ごみを出したことがないという生活につながっている。嗜好品のアルコールを飲む際には、ペットボトルや缶入りは買わず、紙パックのものを購入して、ごみとして出たパックは、料理の際の焚き付けとして燃やしてしまう。

 みそなどの調味料も自宅で造っているため、無駄なごみは出ない。アルミホイルなどごくわずかにごみは出る。だが、移り住んで8カ月になる12月の段階で、買い物袋の約半分を満たす程度。「1年に1回はごみ出しすることになりそうだ」という。

 こんな暮らしを続ける男性も、ある程度のお金を支出せざるをえないときがある。両親が来た際には、レンタカーを借りて近くの駅に迎えに行ったり、周辺を観光したりした。大きな額ではないが、ある程度の貯蓄があるため、今は働かなくてもいいと感じている。

 とはいえ、冷静に生活の収支を計算し、老後を見据えた計画を立てている。移住生活に踏み切る前にも、お金のことは十分に考えた。

 「生涯で2億円を稼いだ人と1億円を稼いだ人がいると仮定してみた。2人が亡くなったときに、2億円を稼いだ人は1億円の貯金が残ったが、1億円を稼いだ人はほとんど残らなかった。ということは、2億円を稼いだ人は、無駄に1億円分働いてしまったことになるのではないか」。男性は、こんな計算を頭の中で巡らせたという。

 現在の貯金で食いつなぎながら、年金受給年齢までなんとかやっていけそうな感触を持っている。この生活であれば支給される年金だけでも十分にやっていけそうだ。もちろん、不安要素もある。例えば、将来的に予想される古民家の修繕。自分でやるつもりだが、材料費にはお金がかかるかもしれない。働かないといけなくなれば、週に1日とか2日ぐらい、働きに出ればいいと思っている。
田舎暮らしならではの「煩わしさ」もない

 実際に踏み切った田舎生活をどう感じているのだろうか。「まず都会生活に付きものだったストレスがなくなった。給料が入ると、職場の同僚らで愚痴を言いながら記憶がなくなるまで飲むことも多かった。今はお酒の飲み方が変わった。部屋で、1人で飲む場合には、コップに1、2杯で十分だ」。

 集落には、東京からの移住組もいて、食事に呼ばれることもしばしば。手土産は、自宅の庭で収穫した無農薬有機栽培の大根などの野菜だ。「とくに寂しさを感じることもない」という。田舎暮らしには、地元のしきたりや、集落の行事への参加など都会生活にはない煩わしさもあるといわれる。

 だが、男性が住む集落は高齢化が進み、煩雑な行事や付き合いもあまりない。60代が「若手」に入る集落は40代の男性の移住を歓迎してくれ、いろいろと気にかけてくれるという。

 自給自足的な生活は、賃金を得るための労働や通勤もないため、時間はたっぷりある。「やることの基準は楽しいか、楽しくないか。料理を作る場合も、ガスで料理するよりも火を点けて料理したほうが断然楽しい。最初はお金の計算が先行した面もあったが、今は持っているお金を大切に使いながら、なるべく楽しく生きていこうと思っている」。

 「畑仕事をしたりして体を動かした後のお酒は最高にうまい。ギターを弾いたりする楽しみもあり、忙しくも退屈でもなく、ちょうどいい感じ」。夕食前には、年間5000円で入り放題の近くの公共施設にある温泉が毎日の楽しみだ。かつて弁当やお菓子を買いに行っていたコンビニは、公共料金を払いに行く場所に変わった。

 世界を見渡せば、戦争や貧困に苦しむ国もある。また、格差社会が叫ばれる日本の都会では、働いても働いても生活費で消えてしまうワーキングプアという境遇に甘んじる人たちもいる。それでも男性は次のように語る。

 「今の日本は、すごくいい時代。選択肢が多く、インターネットや物流の発達によって、情報やモノの面で、田舎でも東京と変わらないような暮らしを送ることができる。夏には爽やかな風が部屋に入り、東京では必須だったエアコンも必要ない。もしかしたら、こんな平和で恵まれた時代は、今だけなのかもしれない」

 憧れだった田舎暮らしに踏み切るまでは、20年の歳月を東京で雇われの身として過ごしたが、「今となっては、この20年があってこそ、ゆとりのある田舎での生活のありがたさを感じられる」という。
https://www.msn.com/ja-jp/money/personalfinance/40代男性%ef%bd%a2生活費8000円%ef%bd%a3田舎暮らしで得た快感-20年間憧れていた暮らしに踏み切った結果/ar-BBYRu7T?ocid=ientp
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/565.html#c561

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
13. 中川隆[-14675] koaQ7Jey 2020年1月12日 12:35:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1608]
大阪ハイエンドオーディオショウ 2014

第一位

ACCUSTIC ARTS MONOU ドイツ ¥2,600,000 モノラルパワーアンプ(2pcs)

清明さに溢れる 「新しい音」! この清々としたすがすがしさは一体なんだろう!
流麗なハーモニーの美しさに思わず心を奪われる!音楽が強い生命感を放っている!
水飛沫を上げる澄み切った清流をみるようなフレッシュさは、とても瑞々しい質感で、
艶めかしいとは違うが、心がときめく魅惑的なサウンドだった。
強烈な生気を発散するリキッドな推進力に溢れ、昨今の没個性ハイエンドアンプとは一味違う、
サムシングを聴かせた!


第二位

Burmester 911mkIII ドイツ パワーアンプ

壮麗な建築物を思わせる、造形そのままの雄大な音

圧倒的壮大なスケール感と荘厳で華麗な音楽性の合致した世界。




第三位

OCTAVE HP700 ドイツ ラインプリアンプ \1,700,000

OCTAVE RE290 ドイツ パワーアンプ ¥1,000,000

薫立つミュージカリティ!ドイツのトランス屋が作ったとは思えない、
高次元の音楽性。たんなる美音とは異なる奥深さと重厚な存在感を感じさせる音。
透明感を追求した音質ですが、重厚感や粘っこさ、グルーヴ感がある。
存在感があり、とても魅力のある音だった。


第四位

CH Precision M1 スイス モノラルパワーアンプ ¥12,000,000

2014年10月発売されたばかりの新製品。非常に高額なアンプだが、
この値段にふさわしい突出した実力は感じ取れなかった。
基本性能は極めて高い。


第五位

LUXMAN M-900u 日本 ステレオパワーアンプ ¥11,000,00

新トップエンドモデルのステレオパワーアンプをBTLで聴いた。
ラックスマンのフィロソフィーは、「長時間聴いても聴き疲れしない」事である。
響きが非常に綺麗で、余韻が美しく、誇張したところがない、アタックが丸くなったりはせず、
輪郭が曖昧だったり、ダルい音では全然ないが、柔らかくとても耳当りの良い音がする。
ハイフィディリティ性能も高い。世代を重ねて到達した高い完成度である。80年代ラックスの
ような濃厚さではないが、僅かに色付けがなされている。なにより、とても聞き惚れる音だった。
国産は軽んじられがちだが、本当に素晴らしいアンプである。ただ、惜しむらくはパンチや
実体感がこの規模のアンプとしてはやや物足りない。



第六位

Constellation Audio アメリカ 1.0 プリアンプ ¥1,450,000

Constellation Audio アメリカ 1.0 パワーアンプ ¥1,600,000

半額程度にコストダウンされたコンステレーション、
全体的に安っぽい音に感じたのは、直前に聴いた1200万のCHの為だろうか。
典型的な昨今のアンプの音であり、完全無色透明なハイエンドアンプである。

感動できなかったし、欲しいとも思えなかった。


第七位



DANIEL HERTZ M6L プリアンプ \2,052,000 スイス/中国

DANIEL HERTZ M5L パワーアンプ \4320000 スイス/中国


以前聴いたインテグレーテッドアンプの方が良く聴こえたのは
プロデュースしたマークレビンソン本人の神通力だろうか、
この値段だと求心力はない。ハッキリ言って中国製ベースでは高すぎるだろう。
音楽性は高く、いつまでも聴いていたくなる音。パンチがあるが、聴き疲れはしない。
ブックシェルフタイプのホーンスピーカーだったので、大型スピーカーで真価を聴きたいところだ。


第八位

Boulder 2110 アメリカ プリアンプ ¥7,100,000くらい

かなり高額である。音楽性が高い。かなり強い色付けを感じる。


〜中略〜


最下位 
  
Mark Levinson アメリカ プリメインアンプ 585L

完成間もない新品でエージングが不足しているのだろうか。
・・・・・これは正直ヒドイね。良いところがまったく感じられない。
無色透明というよりは、没個性で地味な音です。
クオリティ感も低いです。絶対に買わないように。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c13

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
3. 中川隆[-14674] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:22:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1607]
社会主義 2 Socialism 2 Hungary


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c3
[近代史3] 日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由 中川隆
44. 中川隆[-14673] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:42:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1606]
2020年01月12日
アメリカ経済だけがなぜ成功するのか 日本と逆だから


FRB議長ベン・バーナンキは「空からお金を撒けば景気は良くなる」と発言した。
全世界から馬鹿扱いされたが、結果はバーナンキが正しかった。

引用:http://www.bullnotbull.com/gallery/images/g-helicopter-big.jpg


世界中が不況に苦しんでいる中で、アメリカは景気が良すぎてインフレ懸念や人件費高騰が懸念材料です。

なぜアメリカだけがいつも成功し、日本はいつも失敗するのでしょうか。


公共事業・軍事増強だから成功した

2019年は米中貿易対立が起き、中国は過去最低の成長率になり、日本は不況に沈んだままです。

アジアの新興国の急成長は止まり、南米やアフリカの「奇跡」はやっぱり起きませんでした。

中東の資源国はエネルギーバブルが弾けて経済縮小に喘ぎ、国営石油会社を民営化したりしている。


そんな中で世界で唯一好景気、高成長なのがアメリカで、お金が余りすぎて株価は史上最高値を更新していました。

日本は長い間ゼロ金利で金融緩和までしているが、アメリカでは景気が良すぎてお金が余っている。

10年ほど前の2008年頃、アメリカはリーマンショックの震源地で国家破産が心配されていました。


それがどうしてアメリカだけが数年で回復し、景気が良すぎてお金が余るほどになったのでしょうか。

理由は一言で言えば、アメリカ人はお金の原理を知っているが、日本人はお金に背を向けている。

「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が在ったが、貧乏父さんは日本で金持ち父さんがアメリカです。

経済成長とは金を増やす事

経済成長とはお金を増やす事ですが一見当たり前の事を、世界中の国でアメリカしか実行していません。

例えば日本は現在「財政均衡・緊縮財政」をしていて、国の借金は悪い事だと考えています。

アメリカの財政政策を一言で言えば「どんどん借金してどんどん使え」で、お金を使って経済成長します。


日本はお金を節約し、お金を減らしているので30年間ずっと不況のまま変わりません。

節約とはお金を減らす「経済縮小」なので、続ける限りこれから先も日本は絶対に経済成長しません。

日本の財政規模が100兆円と言ったって、3分の1は借金を返すのに使っています。


アメリカ人はこんなアホな事はせず、予算を200兆円に増やして経済成長を起こし財政を好転します。

これが「お金を増やす」という事で、コツコツ働いて借金を返す気なんか最初からありません。

アメリカ政府の借金は20兆ドル以上だが、これは連邦債務だけで他に地方債務と半民半官債務もある。

アメリカほど「無駄」が多い国は無い

どんな国でも中央政府の直接債務は公的債務の半分程度に過ぎないので、アメリカの公的債務は4000兆円以上あります。

推定で5000兆円(44兆ドル)以上はあると考えられますが、アメリカ人は気にも留めていません。

「国民一人当たりの借金」を計算して途方にくれて大増税したりはしないのです。


なぜなら「お金は使えば使うほど増えていく」ので国の予算を増やして公共事業を増やせば良いからです。

アメリカは世界最大の公共事業を行っていて、公共事業で経済を成長させています。

ここで言う公共事業は政府が関係する社会福祉とか軍事費とか、宇宙予算、教育予算まで全てを含みます。


世界最強にして最大のアメリカ軍は世界最大の浪費組織でもあります。

だがアメリカ軍やNASAが浪費するお陰で、アメリカには深刻な不況がなく、科学技術で常に世界のトップです。

「シリコンバレー」という先端技術地域があるが、アメリカ軍が発注した大学や企業が集まった地域です。


経済なんてものは早い話「浪費」であり「無駄遣い」でしかありません。

現在の日本人の生活を昔の人が見たら「酷い浪費をしている」と思うでしょう。


ある経済学者は「経済にはバブルと不況しかない」と言った。
健全な経済成長のようなものは、実は無い。

引用:http://blog-imgs-30.fc2.com/p/o/p/popoloerrante/20070422162206.jpg

グーグル・アップルは公共事業の軍事企業

日本で言えば大本営や防衛省の周りに軍事産業が集まったのが「シリコンバレー」です。

従ってマイクロソフトやグーグル、アップルも米軍が作った企業であり軍事産業の一翼です。

「ディズニーランド」を作ったのもアメリカ軍であり、ミッキーの後ろに軍隊がついているから強いのです。


アメリカは最も進んだ民主国家を自称しているが、正反対の面も併せ持っている。

日本では選挙の一票の格差が大問題になっているが、アメリカでは人口に関係なく、全州が同じ上院議員数です。

日本流で言えばアメリカの選挙は無効で、民主主義を冒涜しているものです。


全ての州が人口に関係なく同じ権利を持つのがアメリカの考え方で、民主主義などくそ食らえと思っています。

また大統領選の資金は数人の大富豪が出し、政治を支配しているのは日本でもたまに報道されています。

もし日本で孫正義とか三木谷とか経団連が選挙資金の8割を出して政治を支配したら、きっと国民は怒るでしょう。

富裕層は税金を払っていない

アメリカ人は「金持ちは優れているから金持ちなので、任せておけば良い」と考えている。

田中角栄という汚職で逮捕された元首相が居たが、アメリカの政治家は全員が田中角栄です。

むしろ献金も受け取れないような無能な政治家は、アメリカでは当選できません。


アメリカ政府の借金は5000兆円以上あるのですが、借金=資産なのでアメリカ人は気にしない。

政府に借金があるという事は、5000兆円の資産を国民が保有しているという事です。

日本人(の一部の人)も理屈では分かっているが、この理論が受け入れられない。


「日本の借金は○○兆円!」と言われると、骨付き肉を投げられた犬のように飛びついて主人に従う。

勿論日本人の主人は官僚なわけですが、官僚の言い分をマスコミが宣伝し、国民が受け入れるのが「戦前からの日本」です。

最後にアメリカの富裕層は税金を支払っていませんが、これもアメリカ人は気にも留めていない。

世界一の富豪投資家Wバフェットは「自分が支払う税金は自分の使用人より少ない」と言っています。
http://www.thutmosev.com/archives/40531575.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html#c44

[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
67. 中川隆[-14672] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:43:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1605]
2020年01月12日
アメリカ経済だけがなぜ成功するのか 日本と逆だから


FRB議長ベン・バーナンキは「空からお金を撒けば景気は良くなる」と発言した。
全世界から馬鹿扱いされたが、結果はバーナンキが正しかった。

引用:http://www.bullnotbull.com/gallery/images/g-helicopter-big.jpg


世界中が不況に苦しんでいる中で、アメリカは景気が良すぎてインフレ懸念や人件費高騰が懸念材料です。

なぜアメリカだけがいつも成功し、日本はいつも失敗するのでしょうか。


公共事業・軍事増強だから成功した

2019年は米中貿易対立が起き、中国は過去最低の成長率になり、日本は不況に沈んだままです。

アジアの新興国の急成長は止まり、南米やアフリカの「奇跡」はやっぱり起きませんでした。

中東の資源国はエネルギーバブルが弾けて経済縮小に喘ぎ、国営石油会社を民営化したりしている。


そんな中で世界で唯一好景気、高成長なのがアメリカで、お金が余りすぎて株価は史上最高値を更新していました。

日本は長い間ゼロ金利で金融緩和までしているが、アメリカでは景気が良すぎてお金が余っている。

10年ほど前の2008年頃、アメリカはリーマンショックの震源地で国家破産が心配されていました。


それがどうしてアメリカだけが数年で回復し、景気が良すぎてお金が余るほどになったのでしょうか。

理由は一言で言えば、アメリカ人はお金の原理を知っているが、日本人はお金に背を向けている。

「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が在ったが、貧乏父さんは日本で金持ち父さんがアメリカです。

経済成長とは金を増やす事

経済成長とはお金を増やす事ですが一見当たり前の事を、世界中の国でアメリカしか実行していません。

例えば日本は現在「財政均衡・緊縮財政」をしていて、国の借金は悪い事だと考えています。

アメリカの財政政策を一言で言えば「どんどん借金してどんどん使え」で、お金を使って経済成長します。


日本はお金を節約し、お金を減らしているので30年間ずっと不況のまま変わりません。

節約とはお金を減らす「経済縮小」なので、続ける限りこれから先も日本は絶対に経済成長しません。

日本の財政規模が100兆円と言ったって、3分の1は借金を返すのに使っています。


アメリカ人はこんなアホな事はせず、予算を200兆円に増やして経済成長を起こし財政を好転します。

これが「お金を増やす」という事で、コツコツ働いて借金を返す気なんか最初からありません。

アメリカ政府の借金は20兆ドル以上だが、これは連邦債務だけで他に地方債務と半民半官債務もある。

アメリカほど「無駄」が多い国は無い

どんな国でも中央政府の直接債務は公的債務の半分程度に過ぎないので、アメリカの公的債務は4000兆円以上あります。

推定で5000兆円(44兆ドル)以上はあると考えられますが、アメリカ人は気にも留めていません。

「国民一人当たりの借金」を計算して途方にくれて大増税したりはしないのです。


なぜなら「お金は使えば使うほど増えていく」ので国の予算を増やして公共事業を増やせば良いからです。

アメリカは世界最大の公共事業を行っていて、公共事業で経済を成長させています。

ここで言う公共事業は政府が関係する社会福祉とか軍事費とか、宇宙予算、教育予算まで全てを含みます。


世界最強にして最大のアメリカ軍は世界最大の浪費組織でもあります。

だがアメリカ軍やNASAが浪費するお陰で、アメリカには深刻な不況がなく、科学技術で常に世界のトップです。

「シリコンバレー」という先端技術地域があるが、アメリカ軍が発注した大学や企業が集まった地域です。


経済なんてものは早い話「浪費」であり「無駄遣い」でしかありません。

現在の日本人の生活を昔の人が見たら「酷い浪費をしている」と思うでしょう。


ある経済学者は「経済にはバブルと不況しかない」と言った。
健全な経済成長のようなものは、実は無い。

引用:http://blog-imgs-30.fc2.com/p/o/p/popoloerrante/20070422162206.jpg

グーグル・アップルは公共事業の軍事企業

日本で言えば大本営や防衛省の周りに軍事産業が集まったのが「シリコンバレー」です。

従ってマイクロソフトやグーグル、アップルも米軍が作った企業であり軍事産業の一翼です。

「ディズニーランド」を作ったのもアメリカ軍であり、ミッキーの後ろに軍隊がついているから強いのです。


アメリカは最も進んだ民主国家を自称しているが、正反対の面も併せ持っている。

日本では選挙の一票の格差が大問題になっているが、アメリカでは人口に関係なく、全州が同じ上院議員数です。

日本流で言えばアメリカの選挙は無効で、民主主義を冒涜しているものです。


全ての州が人口に関係なく同じ権利を持つのがアメリカの考え方で、民主主義などくそ食らえと思っています。

また大統領選の資金は数人の大富豪が出し、政治を支配しているのは日本でもたまに報道されています。

もし日本で孫正義とか三木谷とか経団連が選挙資金の8割を出して政治を支配したら、きっと国民は怒るでしょう。

富裕層は税金を払っていない

アメリカ人は「金持ちは優れているから金持ちなので、任せておけば良い」と考えている。

田中角栄という汚職で逮捕された元首相が居たが、アメリカの政治家は全員が田中角栄です。

むしろ献金も受け取れないような無能な政治家は、アメリカでは当選できません。


アメリカ政府の借金は5000兆円以上あるのですが、借金=資産なのでアメリカ人は気にしない。

政府に借金があるという事は、5000兆円の資産を国民が保有しているという事です。

日本人(の一部の人)も理屈では分かっているが、この理論が受け入れられない。


「日本の借金は○○兆円!」と言われると、骨付き肉を投げられた犬のように飛びついて主人に従う。

勿論日本人の主人は官僚なわけですが、官僚の言い分をマスコミが宣伝し、国民が受け入れるのが「戦前からの日本」です。

最後にアメリカの富裕層は税金を支払っていませんが、これもアメリカ人は気にも留めていない。

世界一の富豪投資家Wバフェットは「自分が支払う税金は自分の使用人より少ない」と言っています。
http://www.thutmosev.com/archives/40531575.html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c67

[近代史02] 株式投資の神様「ウォーレン・バフェット」の言葉を真に受けると悲惨な結果になる 中川隆
10. 中川隆[-14671] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:44:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1604]
2020年01月12日
アメリカ経済だけがなぜ成功するのか 日本と逆だから


FRB議長ベン・バーナンキは「空からお金を撒けば景気は良くなる」と発言した。
全世界から馬鹿扱いされたが、結果はバーナンキが正しかった。

引用:http://www.bullnotbull.com/gallery/images/g-helicopter-big.jpg


世界中が不況に苦しんでいる中で、アメリカは景気が良すぎてインフレ懸念や人件費高騰が懸念材料です。

なぜアメリカだけがいつも成功し、日本はいつも失敗するのでしょうか。


公共事業・軍事増強だから成功した

2019年は米中貿易対立が起き、中国は過去最低の成長率になり、日本は不況に沈んだままです。

アジアの新興国の急成長は止まり、南米やアフリカの「奇跡」はやっぱり起きませんでした。

中東の資源国はエネルギーバブルが弾けて経済縮小に喘ぎ、国営石油会社を民営化したりしている。


そんな中で世界で唯一好景気、高成長なのがアメリカで、お金が余りすぎて株価は史上最高値を更新していました。

日本は長い間ゼロ金利で金融緩和までしているが、アメリカでは景気が良すぎてお金が余っている。

10年ほど前の2008年頃、アメリカはリーマンショックの震源地で国家破産が心配されていました。


それがどうしてアメリカだけが数年で回復し、景気が良すぎてお金が余るほどになったのでしょうか。

理由は一言で言えば、アメリカ人はお金の原理を知っているが、日本人はお金に背を向けている。

「金持ち父さん、貧乏父さん」という本が在ったが、貧乏父さんは日本で金持ち父さんがアメリカです。

経済成長とは金を増やす事

経済成長とはお金を増やす事ですが一見当たり前の事を、世界中の国でアメリカしか実行していません。

例えば日本は現在「財政均衡・緊縮財政」をしていて、国の借金は悪い事だと考えています。

アメリカの財政政策を一言で言えば「どんどん借金してどんどん使え」で、お金を使って経済成長します。


日本はお金を節約し、お金を減らしているので30年間ずっと不況のまま変わりません。

節約とはお金を減らす「経済縮小」なので、続ける限りこれから先も日本は絶対に経済成長しません。

日本の財政規模が100兆円と言ったって、3分の1は借金を返すのに使っています。


アメリカ人はこんなアホな事はせず、予算を200兆円に増やして経済成長を起こし財政を好転します。

これが「お金を増やす」という事で、コツコツ働いて借金を返す気なんか最初からありません。

アメリカ政府の借金は20兆ドル以上だが、これは連邦債務だけで他に地方債務と半民半官債務もある。

アメリカほど「無駄」が多い国は無い

どんな国でも中央政府の直接債務は公的債務の半分程度に過ぎないので、アメリカの公的債務は4000兆円以上あります。

推定で5000兆円(44兆ドル)以上はあると考えられますが、アメリカ人は気にも留めていません。

「国民一人当たりの借金」を計算して途方にくれて大増税したりはしないのです。


なぜなら「お金は使えば使うほど増えていく」ので国の予算を増やして公共事業を増やせば良いからです。

アメリカは世界最大の公共事業を行っていて、公共事業で経済を成長させています。

ここで言う公共事業は政府が関係する社会福祉とか軍事費とか、宇宙予算、教育予算まで全てを含みます。


世界最強にして最大のアメリカ軍は世界最大の浪費組織でもあります。

だがアメリカ軍やNASAが浪費するお陰で、アメリカには深刻な不況がなく、科学技術で常に世界のトップです。

「シリコンバレー」という先端技術地域があるが、アメリカ軍が発注した大学や企業が集まった地域です。


経済なんてものは早い話「浪費」であり「無駄遣い」でしかありません。

現在の日本人の生活を昔の人が見たら「酷い浪費をしている」と思うでしょう。


ある経済学者は「経済にはバブルと不況しかない」と言った。
健全な経済成長のようなものは、実は無い。

引用:http://blog-imgs-30.fc2.com/p/o/p/popoloerrante/20070422162206.jpg

グーグル・アップルは公共事業の軍事企業

日本で言えば大本営や防衛省の周りに軍事産業が集まったのが「シリコンバレー」です。

従ってマイクロソフトやグーグル、アップルも米軍が作った企業であり軍事産業の一翼です。

「ディズニーランド」を作ったのもアメリカ軍であり、ミッキーの後ろに軍隊がついているから強いのです。


アメリカは最も進んだ民主国家を自称しているが、正反対の面も併せ持っている。

日本では選挙の一票の格差が大問題になっているが、アメリカでは人口に関係なく、全州が同じ上院議員数です。

日本流で言えばアメリカの選挙は無効で、民主主義を冒涜しているものです。


全ての州が人口に関係なく同じ権利を持つのがアメリカの考え方で、民主主義などくそ食らえと思っています。

また大統領選の資金は数人の大富豪が出し、政治を支配しているのは日本でもたまに報道されています。

もし日本で孫正義とか三木谷とか経団連が選挙資金の8割を出して政治を支配したら、きっと国民は怒るでしょう。

富裕層は税金を払っていない

アメリカ人は「金持ちは優れているから金持ちなので、任せておけば良い」と考えている。

田中角栄という汚職で逮捕された元首相が居たが、アメリカの政治家は全員が田中角栄です。

むしろ献金も受け取れないような無能な政治家は、アメリカでは当選できません。


アメリカ政府の借金は5000兆円以上あるのですが、借金=資産なのでアメリカ人は気にしない。

政府に借金があるという事は、5000兆円の資産を国民が保有しているという事です。

日本人(の一部の人)も理屈では分かっているが、この理論が受け入れられない。


「日本の借金は○○兆円!」と言われると、骨付き肉を投げられた犬のように飛びついて主人に従う。

勿論日本人の主人は官僚なわけですが、官僚の言い分をマスコミが宣伝し、国民が受け入れるのが「戦前からの日本」です。

最後にアメリカの富裕層は税金を支払っていませんが、これもアメリカ人は気にも留めていない。

世界一の富豪投資家Wバフェットは「自分が支払う税金は自分の使用人より少ない」と言っています。
http://www.thutmosev.com/archives/40531575.html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/886.html#c10

[近代史3] 人類最初のアメリカ到達は16,000年以上前であったことが判明 中川隆
2. 中川隆[-14670] koaQ7Jey 2020年1月12日 13:51:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1603]
2020年01月12日
先コロンブス期カリブ諸島の移住史
https://sicambre.at.webry.info/202001/article_17.html

 先コロンブス期カリブ諸島の移住史に関する研究(Ross et al., 2020)が公表されました。カリブ海諸島は、大アンティル諸島・小アンティル諸島・バハマ諸島から構成されます。カリブ海には多数の島々が点在するので、人類や動物が島々に分散しやすくなりました。カリブ海諸島への人類の移住に関する有力説では、まずカヌーを用いた狩猟・漁撈・採集民の小集団が、石期となる紀元前5000〜紀元前4000年頃に中央アメリカ大陸からユカタン半島を経由してイスパニョーラ島とキューバ島に拡散した、とされます。次に古期となる紀元前2500年頃に、トリニダード島から小アンティル諸島を経て大アンティル諸島へと移住があり、その後、土器期となる紀元前500年頃に、小アンティル諸島を経てオリノコ川河口からの移住があった、とされています。プエルトリコへの到達後、土器期におけるイスパニョーラ島・ジャマイカ島・キューバ島・バハマ諸島への植民の拡大の前に1000年の中断があった、というわけです。この移動経路は土器様式に基づいていますが、その詳細については激しい議論が続いています。

 カリブ海諸島のうち、バハマ諸島は最後に人類が定住した場所で、最古の人類はルーカヤン人(Lucayan)です。バハマ諸島における人類の最古の痕跡は紀元後8世紀初頭までさかのぼります。土器の分析から、バハマ諸島に固有ではない粘土が用いられている、と明らかになったため、バハマ諸島の最初の人類はイスパニョーラ島から到来した、と示唆されています。一方、中央バハマ諸島のルーカヤン人遺跡の放射性炭素年代は、キューバ島とのつながりを支持します。古代DNA研究では、カリブ海諸島の最初の人類は、南アメリカ大陸北部起源と示唆されていますが、これは1個体の解析結果に基づいている(関連記事)、と本論文は注意を喚起します。頭蓋データ、とくに顔面形態は古代DNAよりも時空間の範囲が広いため、人口構造解明の遺伝的指標として利用されています。本論文は顔面形態からカリブ海諸島における人類の拡散を検証します。

 本論文は、カリブ海地域の103人の頭蓋形態を分析しました。その結果明らかになったのは、バハマ諸島の個体群がイスパニョーラ島およびジャマイカ島の個体群との近縁で、キューバ島の個体群とはそれよりも遠い関係にある、ということです。また、プエルトリコ本島の個体群とベネズエラの個体群との近縁性も明らかになりました。本論文は、頭蓋データから総合的に、カリブ海諸島における複数回の異なる地域からの移住を推測しています。まず、紀元前5000年頃にユカタン半島経由でキューバ島と大アンティル諸島北部に移住がありました。次に、紀元前800〜紀元前200年頃に、ベネズエラ沿岸からプエルトリコへとアラワク語集団が拡散してきました。最後に、紀元後800年頃にカリブ地域(ベネズエラ北西部)からイスパニョーラ島へと到達した集団が、急速にジャマイカ島およびバハマ諸島へと拡散しました。以下、先コロンブス期カリブ海地域における人類の拡散を示した本論文の図8です。

https://media.springernature.com/full/springer-static/image/art%3A10.1038%2Fs41598-019-56929-3/MediaObjects/41598_2019_56929_Fig8_HTML.png


 カリブ海地域における土器時代の拡散は1回のみとの見解が以前は有力でしたが、そうではなかった、と本論文は示しています。人類の移住と起源に関する議論では、近年飛躍的に発展している古代DNA研究が大きな威力を示しています。しかし、古代DNA研究はDNAの保存の問題から亜熱帯〜熱帯地域には適していないので、今後もこうした地域では形態学的研究がひじょうに有効となるでしょう。また、近年急速に発展しているタンパク質解析は亜熱帯地域の200万年前頃の標本でも有効と示されているので(関連記事)、カリブ海地域の人類史の解明に大きく貢献するのではないか、と期待されます。


参考文献:
Ross AH. et al.(2020): Faces Divulge the Origins of Caribbean Prehistoric Inhabitants. Scientific Reports, 10, 147.
https://doi.org/10.1038/s41598-019-56929-3

https://sicambre.at.webry.info/202001/article_17.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/613.html#c2

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
14. 中川隆[-14669] koaQ7Jey 2020年1月12日 14:14:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1602]

Burmester 099 Line level amplifier  

プリアンプが今回のオーディオショウの中では良かったです、

組み合わせはアキュフェーズ A46パワーアンプ


正確に言いますと、僕の好みの音でした。


どれも薄味に感じられる現代ハイエンドの中で、
ブルメスターには鮮やかな色彩感が感じられ、実体感も伴い、
音楽が魅力的に聞こえてきました。


▲△▽▼


Burmester 099 DAC Pre Amplifier
http://www.noahcorporation.com/burmester/099LINE.html

−伝統に根差したラインレベル・プリアンプの新しいかたち−

ご好評をいただいているフォノ・イコライザアンプ「100」とベストマッチのラインレベル・プリアンプ「099」。3系統のアナログ入力端子、6系統のデジタル入力端子を装備、その内1系統はUSB入力端子となっており、コンピュータとの接続も容易です。インターネットにアクセス可能なコンピュータと本機をUSB入力経由で接続すれば、各種の動画配信サイトの音源や多彩なインターネットラジオの音源を再生可能です。

035プリアンプが別売オプションとしてフォノ・イコライザ・モジュールを用意しているのに対し、099は純粋なライン・プリアンプながらD/AコンバータとSRC(サンプリング・レート・コンバータ)機能を標準装備しており、デジタル音源をアップ・サンプリングしての再生が可能。インターネットラジオもPCサウンドも、全てブルメスター・クオリティで。

●この製品にはシステムリモコン067が付属、他のブルメスター製対応機器の操作も可能です。
●システムリモコン005でも、本機の操作が可能です。

USBでコンピュータとかんたん接続

099ラインアンプはUSB端子によるデジタル入力端子を1系統標準装備しており、お使いのコンピュータと簡単に接続することができます。一旦コンピュータと接続してしまえば、入力セレクタつまみを廻して他のソース機器と全く同じ感覚で、コンピュータを多彩な音源の宝庫としてお使いになることが出来ます。各種の動画配信・動画共有サイトや、インターネットラジオ、サイマルラジオなどの音源を、ブルメスターならではのハイクォリティサウンドでお楽しみいただくことができます。

コンピュータ側の準備は普通に音楽再生が出来るようにしておくだけ。一般市販されている普通のコンピュータであれば、本機と組み合わせてミュージックサーバー的にお使いいただくことが可能になります。

3系統のアナログ・バランス入力回路を装備
099ラインアンプのアナログ入力端子はXLRコネクタによるバランス入力を3系統装備しています。

この入力端子には通常のXLRコネクタ(いわゆるキャノンプラグ)を装備したケーブルを直接挿入することができるほか、DTM機器などで多用されるφ6.35フォーンプラグによるバランスケーブルもアダプタ無しで直接接続が可能です。また、φ6.35フォーンプラグを使用したアンバランスケーブルの場合もアダプタ類を使用しないで本機に直接接続することが可能です。

標準付属のプラグアダプタを使用すれば、ピンプラグを使用した一般的なアンバランス接続用ケーブルも、本機のバランス入力端子に接続可能です。

豊富なデジタル入出力端子

099ラインアンプにはUSB入力以外にも、ピンジャックによるデジタル入力2系統と、TOSリンクコネクタによるデジタル入力3系統を標準で装備されています。一方、デジタル出力端子はピンジャック・TOSリンクコネクタを各1系統装備。デジタルシステムのコントロールセンターに相応しい充実した内容です。


充実のアナログ出力回路

099ラインアンプのアナログ出力はバランス1系統+アンバランス1系統の合計2系統。実用的なハイエンドオーディオシステムとしては充分な仕様です。

更に、「究極のニアフィールドリスニングのためのミニマルシステム」として注目を集めているヘッドフォン再生のために、099ラインアンプでは通常のφ6.35フォーンプラグによるヘッドフォン出力端子の他、ピンジャックによるヘッドフォンアンプ用の出力端子を別途用意。お好みのヘッドフォンアンプを接続してシステムアップしていただくことができます。

これらのアナログ出力回路は、全てフロントパネルのボリュームつまみで音量調整できることは当然ながら、付属のシステムリモコンでの音量調整が可能。システムの中枢として、充分な機能を備えています。

本機のヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグを挿入すると、他の外部出力からは音声信号が出力されなくなり、ヘッドフォンプラグを抜くと他の外部出力から音声信号が出力されるようになりますが、微少音量での再生となります。システム保護のため、ヘッドフォンプラグ挿入前の再生音量に自動的に復帰することはいたしません。

シンプルで判り易い操作系

フロントパネルのスイッチ類、ツマミ類は、電源スイッチ、ボリュームツマミ、入力切換スイッチの3つのみ。日常的な操作であれば、この3つを操作するだけで、快適に音楽鑑賞をお楽しみいただくことができます。一方、各メニュー設定項目に入れば、本機を一層使いやすくする各種の詳細な設定・操作も可能です。

システムリモコン067を標準付属

099ラインアンプには赤外線式システムリモコン067が標準で付属しています。音量調整は勿論のこと、簡単な設定変更によりリモコンの数字キーを押すことでダイレクトに入力を切り換えることができるようになります。システムリモコン067は他のブルメスター社製機器の操作も可能、ブルメスター・システムでの高音質再生を快適にお楽しみいただくことが出来ます。本機以外のブルメスター社製機器に付属しているシステムリモコン「005」で本機を操作することも可能です。


本機の規格

アナログ入力端子(ライン入力)
バランス入力×3(アンバランス入力用アダプタがステレオ2系統分付属)

アナログ出力端子(プリアウト)
プリアウト出力(バランス出力×1・アンバランス出力×1)
ヘッドフォンアンプ用出力(アンバランス出力×1)
アナログヘッドフォン出力端子 φ6.35フォーンプラグ×1

デジタル入力端子 6系統(SP-DIF端子×2系統・TOS-LINK端子×3系統・USB標準サイズB型×1)

デジタル出力端子 2系統(SP-DIF端子×1・TOS-LINK端子×1系統)

寸法・重量 W482mm×H95mm×D345mm・10kg
消費電力 動作時25W・待機時1W

USBコネクタはデジタル入力端子のみ装備しています(出力端子はありません)。
本機のライン入力端子には、φ6.35フォーンプラグを装備したケーブルが直接接続可能です。

バランス入力端子に挿入する、アンバランス入力(ピンジャック)用アダプタがステレオ2系統分付属しています。
本機には電源ケーブルのみが付属しており、その他のオーディオケーブル類は付属しておりません。
本機でアナログ・レコードを再生するには、フォノ・イコライザアンプなどが必要です。


●本機をはじめとするブルメスター製機器のアナログ・バランス入力端子の極性は3番ホットです。
●本機は入力端子の極性のみ変更可能で、出力端子の極性は変更出来ません。
●極性変更の操作には付属のシステムリモコン067をお使いいただく必要があります。

http://www.noahcorporation.com/burmester/099LINE.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c14

[近代史3] 平和主義者だったトランプがイラン革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊の司令官を殺害した理由 中川隆
37. 中川隆[-14668] koaQ7Jey 2020年1月12日 15:03:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1601]
中東情勢巡る記者座談会 自衛隊派遣しアラブの恨みを買うな 米国の侵略が問題の根源 2020年1月12日
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/15297


 米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことに端を発して、世界中が第三次世界大戦突入を懸念するような緊張した局面が続いている。あからさまなトランプの挑発に対して、イランだけでなく中東全域で戦争放火魔ともいえるアメリカへの怒りが高まり、この地域に寄生して戦火をメシの種にしてきた侵略者からアラブ世界を防衛し、叩き出す闘争がくり広げられている。このなかで、中東情勢にどのような立場をとり対応していくのか、各国が問われている。日本政府は11日にも「調査研究」を名目として自衛隊(哨戒機。護衛艦は2月)を中東に派遣することを閣議決定しているが、それはタイミングとしてもまぎれもなく「アメリカの味方」、すなわち「アラブの敵」として名乗りを上げる行為であり、長年にわたってアラブ世界で築いてきた親日感情を覆し、みずから恨まれ、標的となることを意味する。記者座談会で情勢について論議してみた。

 A 新年早早から慌ただしい展開を見せてきた。世界中が「WW3」、つまり第三次世界大戦に突入するのではないかと重大な関心を注いできた。影響はイランとアメリカの全面戦争というだけにとどまらないからだ。中東政策に失敗し泥沼状況でアメリカが力を失っているなかで、逆に影響力を強めてきたイランに牙を向けている。欧州各国はどのような態度をとるのか、さらにイラン支持を表明した中国、ロシアも含めて世界覇権を巡る力関係はどのように動いていくのか、目先の動きだけでなくさまざまな角度から見ていくことが必要になっている。国際世論や米国内での世論、中東地域での力関係など、すべてが複雑に絡み合いながら事態は動いている。

ソレイマニ司令官の出身地であるイラン南東部ケルマーン州でおこなわれた埋葬式(7日)
 B 発端は、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を米軍が無人機で殺害したことだった。ある日突然、トランプが思いついて他国の軍隊の司令官を遠隔操作の無人機によってピンポイントで斬首するのだから、国際秩序もなにもあったものではない。これが逆にイランなり他国が米軍の司令官をピンポイントで斬首したらどうなるだろうか? アメリカだけがなぜこのような横暴な軍事作戦を世界で展開することが許されるのか? だ。まさに世界一の軍事大国の傲慢さをあらわしている。トランプの一存で実行し、米国議会にも「ツイッターで知らせれば事足りる」などといっている始末だ。後に撤回したとはいえ、イランの歴史的文化財も攻撃対象として公言するなど、国際法とか世界的な約束事、建前なども二の次で、極めて野蛮なものが戦争の指揮棒を振るっている。そのことによってソレイマニに限らず生身の人間が死に、世界が巻き込まれようとしている。愚かにも程がある。

 C イランでのソレイマニの葬列の空撮がユーチューブにアップされていたが、見たことがないような大群衆の海で、「アメリカに死を!」と叫んでいた。イラン国民に限らない侵略者へのアラブ世界の積年の怒りを映し出していたように思う。ソレイマニ殺害はきっかけであって、それ以前から中東地域は長きにわたって欧米列強の侵略・分断支配とたたかってきた。フセインが斬首されたイラクにしても統治がズタズタに破壊され、国土はミサイル攻撃によって無惨に荒廃させられた。そのもとで民衆は逃げ惑った。宗派の矛盾につけこんで敵対させたり、あるときはアルカイダみたいなテロ組織をアメリカが支援して利用し、あるいはISみたいなものが台頭してきたわけだが、米軍産複合体をはじめとした戦争狂いが世界最大の武器市場にして暗躍し、米メジャーは石油利権を握り、破壊した後は復興利権でチェイニー率いるハリバートンのような米ゼネコンが乗り込んでくるなど、中東地域の戦火を玩具にして懐を肥やしてきた関係は既に広く暴露されている。

 「大量破壊兵器」等等は侵攻の口実であり、「テロだ!」とレッテル貼りをするのも常套手段。現実にはアメリカこそが世界最大のテロ国家といっても過言ではないほど、世界中で戦争を引き起こしてきた。軍事力や核の脅威が世界覇権の裏付けとなり、それに対抗する側も核開発に乗りだし、しのぎを削ってきた。

 D サウジアラビアやイスラエルがアメリカの支柱となってきたが、イラク戦争からこの方の混乱のなかでその収拾に尽力してきたイランが影響力を強め、IS掃討でもイラク国内の民兵組織や人民動員隊とも連携してイラン革命防衛隊が力を発揮していた。

 ところが米軍はIS掃討のためにイラクに駐屯している建前になっているが、そのIS掃討作戦で各民兵組織に影響力を持ち、指揮を振るって尊敬を集めていたソレイマニを殺害した。中東地域の安定のために駐留しているのではなく、目的が別であることを自己暴露している。イラクには5200人の米軍が駐屯しているというが、中東地域にはのべ7万人の米兵が配置され、これらは要するに中東全域に睨みを効かせると同時にイラン包囲網でもある。

司令官殺害の背景 力失う米とイスラエル

 B イラクの首相が国会で重要なことを暴露していたが、ソレイマニはサウジアラビアとイランとの和平に向けた使者としてイラクに向かっていたという。サウジアラビアからイラクを仲介して示された和平案に対して、イランからの回答を持って来ようとしていた矢先に空爆されたのだと−−。ぎくしゃくしていたサウジとイランの和平が成立すれば、中東は安定化に向かうはずなのに、逆にアメリカがこれをつぶしたということになる。ソレイマニをなぜ殺害したのか? の重要な解だ。それは同時にサウジへの恫喝という意味あいも持つ。

 イスラエルとアメリカが中東地域で相対的に影響力を失い、逆にアラブで中心的な存在として影響力を強めるイランに攻撃を加えて恫喝し、その出方を見ながら揺さぶっている。強気に出られるのは世界一の軍事力があるからというただそれだけ。後先がどうなるか心配はなにもしていない風だ。拳を振り上げたり、下ろしてみたりして、要するに米国の軍門に降るか否かを迫っている。核開発云云もそもそもが米国の侵略支配に対抗した産物にほかならないものだ。

 一方のイランとしてもここは感情的に出るのではなく、やられたことに対して報復はするが、全面戦争は避けたいという対応だ。しかし、防衛のためのたたかいについては何ら遠慮しないという立場を表明している。アラブ各国と連携しつつ、戦火の拡大ではなく米軍の撤退を求める方向に進んでいる。「戦争ではなくアメリカは出て行け!」が中心問題なのだ。この矛盾はイランvs米国という単純な代物ではなく、侵略者アメリカvsそれと抗うアラブ地域全体という構図のなかにある。分断され、切り裂かれた地域において、米国と対抗するまとまった存在としてイランがおり、譲れないものを持って対峙している。人種や宗派の違いこそあるが、アメリカの侵略支配に対抗するアラブの矛盾が根底にある。

 C イラク国内でも、この間のIS掃討などを経て武装組織や民兵組織のなかで親イラン勢力が増えているという。イラクの人民動員隊の副司令官をソレイマニと共に殺害したことから、反米感情も高まっているようだ。イラク国内の93%が反米感情を抱いているといい、そのなかに5200人の米軍が包囲されている関係だ。イランが2カ所の米軍基地の倉庫だけを狙って人的被害が出なかったというが、その後の全面衝突を望んでいないから「人命を狙わなかった」というメッセージに過ぎない。状況を客観視したとき、まさに宮田律氏が指摘するように米軍こそが“袋のネズミ”なのだ。

 A 目下、8日のイラク国内2カ所にある米軍基地への十数発のミサイル攻撃で、1人の死者も出なかったということで、トランプとしては「(軍事力は)使いたくない」といい、少し緊張は緩和しているかに見える。しかし、イランも屈服しているわけではない。引き続き緊張関係は続いている。ソレイマニ殺害で米国が挑発したものの、イランも無謀な全面衝突には乗らなかったといえるのではないか。8000万人の国民もおり、国土を戦場にさらすような事態は避けたいと思うのが当然だ。ひとまず「平手打ち」で報復しつつ、中心問題の侵略支配をやめろという本質に迫って「米軍は出て行け!」と求めている。

 D トランプが強気な根拠は世界最強の軍事力だけだが、仮に全面衝突になったとして、イランを侵略支配して統治することなど到底不可能だ。後先を考えたらアメリカとしてもイランとの全面衝突にのめり込めるほどの体力もなく、むしろアラブ全体の恨みをかってますます孤立する道をたどるほかない。ソレイマニ殺害もアラブ全体の結束を強める効果となった。欧州各国も核合意に留まるフランスやドイツなどは「アメリカは自制すべき」と引き気味で足並みは揃っていない。さらにイラン支持を表明する中国、ロシアも含めたパワーバランスが動くことになり、イランとて経済制裁に苦しんではいるものの世界的に孤立しているわけでもない。

 B イラク戦争でも空爆はできるが、地上軍をいくら送り込んでも統治はできなかった。その国や民衆が屈服しない限り反乱、反抗は続き、侵略支配・統治などできないことを教えている。シリアやパレスチナなどを見てもひどい攻撃を受けてきたが、どこも屈服していない。従って、イランを米国が攻撃しても中東情勢は余計に泥沼化に拍車がかかり、一層アラブ全体の憤激を呼び覚ますことになる。米軍を何十万人投入しようが完全統治などできる代物ではないのだ。今おこなわれているのはピンポイントで要人を斬首し、ショック療法によって為政者を揺さぶるという手口で、経済制裁とも併せて体制に屈服を迫る意図が丸出しだ。

根深い対米従属構造 日本の属国の姿浮彫り

 A イラク戦争でブッシュが「日本モデル」を目指すのだとのべて日本人としてはハッとするものがあったが、それは支配機構が身も心も屈服して従属構造のもとにひれ伏すことを意味している。世界中を見渡しても、日本ほど「綺麗」に占領支配され、戦後70年以上経ちながら他国の属国に成り下がっている国などない。銃声一発すら飛び交うことなく占領軍が乗り込んで支配できたのは、天皇をはじめとした軍国主義の統治機構が丸ごとアメリカに傀儡(かいらい)として抱えられ、みずから武装解除して国を売り飛ばしたからにほかならない。そして、戦後は国民に塗炭の苦しみを味わわせた罪で処分されて然るべき官僚機構も、大本営発表をやりまくった大手新聞の幹部連中も丸ごと支配機構としての身分を保障され、戦犯の岸信介まで使い勝手が認められてCIAのエージェントとして息を吹き返し、今度は鬼畜米英からアメリカ万歳へと乗り換えて今日に至っている。侵略したアジア諸国へは居直り、アメリカには頭が上がらないという今日の日本政治のルーツがそこにある。アラブの民衆が不屈の抵抗をしているのを見るにつけ、考えさせられるものがある。この違いは何なのだろうかと。

 C 日本社会にとっても中東情勢は決して無関係ではおれない。石油の8割は中東依存で、この地域が戦争状態になれば経済的にも影響は直撃する。なにより、今後の展開如何によっては、イランは米国の同盟国としてイラン攻撃に加担した国や地域を攻撃の標的にすると宣言している。沖縄をはじめとした日本国内の米軍基地から出撃したら、日本列島も「イランを攻撃した敵」として標的になり得るし、ましてや自衛隊が「調査・研究のため」などといって戦闘に加わるなら確実に標的になる。自衛隊員もなぜアメリカの侵略戦争のために鉄砲玉となって死ななければならないのか? 米軍の弾よけにならないといけないのか? と考えるのが当たり前だ。アメリカが挑発しなければタンカーはこれまで同様にペルシャ湾やホルムズ海峡を平和的に航行できるわけで、自衛艦が戦闘力を備えて向かう必要などない。なにが「日本のタンカーを守るため」かだ。自衛隊の中東派遣は何としてもやめさせなければならない。イランは親日国として歴史的に関係を切り結んできた国であり、この信頼を裏切って米国に加担し、アラブの敵になる道を選択することは国益にも反する。

 D 年初からの日本国内の報道を見ていると呑気なもので、ワシントンの発表の追随記事みたいなものばかりだったことに愕然とする。11日にも自衛隊を中東派遣しようかというのに、主体性とか当事者意識みたいなものがまるで乏しいことに特徴がある。世界でツイッターのトレンドが「WW3」なのに対して、国内のトレンドは「嵐(アイドル)」がどうとかなのだ。愚民化も大概にしなければならない。そして、安倍晋三はゴルフ三昧な日日を過ごし、ようやく「エスカレーションは避けなければならない」の官僚作文を棒読みしている始末だ。1月の中東歴訪をとりやめたとか、いややっぱり本人の強い意志で行くのだとかやっていたが、一方で自衛隊の中東派遣は強行する姿勢を見せている。しかも、このような愚行を閣議決定のみで実行しようとしている。安保法制はじめ、この間にやってきたことはアメリカの戦争に引きずり込む体制づくりであり、アメリカから要求されてきたことを丸呑みしてきたものだ。そして、自衛隊は米軍の指揮系統で動くようになり、下請軍隊の配置となった。それが、とうとう最前線に駆り出すところまできた。決して一線を踏みこえてはならないし、アメリカと心中する道に進ませてはならない重大局面だ。

 A イランに対して恨みなどないのに、アメリカに求められるままに引きずり込まれ、おかげで「敵国」と見なされるバカげた道を進むのか、独自外交を展開して和平に尽力するのかでは、日本社会はまるで異なる未来に行き着く。アラブの苦難の根源はアメリカの侵略行為にあり、それこそイランが主張しているように米軍の撤退、謀略を駆使した政治介入の排除こそが血なまぐさい紛争を終息させる唯一の選択だ。アメリカが世界覇権の座から転落を始め、世界が多極化しているなかで事態は動いており、何でもかんでも米国一辺倒では世界的にも孤立するほかない。対米従属の脳天気、平和ボケで世界情勢からとり残されるのではなく、日本はいかなる国とも敵対ではなく友好平和を求めていくことが重要だ。それが「お花畑」などと呼称されるのであれば、後先考えずに戦争に首を突っ込む者のほうがよほど脳味噌が弛緩しており、「血みどろ畑よりはマシだろうが!」と思う。
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/15297
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/786.html#c37

[リバイバル3] 中川隆 _ 皇室関係投稿リンク 中川隆
54. 2020年1月12日 15:41:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1600]
「私たちがいま生きているのは特攻隊のおかげ」とかいう妄想
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/799.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/458.html#c54
[近代史3] 「私たちがいま生きているのは特攻隊のおかげ」とかいう妄想 中川隆
1. 中川隆[-14667] koaQ7Jey 2020年1月12日 15:44:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1599]

2019-11-17
【トンデモ】中学校の道徳の授業で特攻隊を礼賛?!【世も末】
https://vergil.hateblo.jp/entry/2019/11/17/115221


特攻隊を美化するバカウヨは珍しくもないが、先日、中学校の、それも道徳の授業でそれが行われているという話が流れてきたのには驚きかつ呆れた。

この授業では、「特攻の父」大西瀧治郎中将の言葉や特攻隊員の遺書などを題材に、特攻隊が犠牲となってくれたおかげで今の日本がある、といった類のありふれた詭弁が垂れ流されたようだ。

ネタかと思ったのだが、この投稿者のTLを辿ってみると、とても大人が中学生を装って書いたとは思えない発言が並んでいるうえ、実は同じような授業が以前から行われていることを既に産経が報道していた。

授業で使われている遺書もまったく同じものであり、もしかするとこの授業内容がテンプレ化されて流通しているのかもしれない。
このようなお涙頂戴の情動的教育、それも理不尽な作戦によって死を強制された被害者の思いを悪用するような教育にさらされ続けると、物事の原因と結果を正しく認識して論理的に考えることができなくなってしまう。実際、同じ投稿者の下記のツイートには頭を抱えてしまった。

特攻によって米軍を撃退し戦争に勝ったとでもいうならともかく、現実には特攻では正規空母一隻すら沈めることができないまま敗戦に至ったのだから、特攻のおかげで生まれた日本人などいない。いるのは、親となるべき若者が特攻させられたせいで生まれることができなかった何千人者もの隊員の子どもたちと、親が特攻させられる前に敗戦を迎えたおかげで生まれることのできた子どもたちだけである。

特攻に関して「道徳の授業」で教えるべきことがあるとしたら、それは自殺攻撃させられた特攻隊員の遺書などではなく、こんな狂気の作戦を立案し推進した責任者たちが、その後どうしたかだろう。

ところで、徳島大学総合科学部の饗場和彦教授が、問題の道徳授業についても取りあげた講義用のスライドを公開してくれている。

 特攻隊の遺書による授業にも、「火垂るの墓」の自業自得論にも、「それはそうだけど、なんかなあ…」と、違和感もった人いますか?

 その違和感が重要です。

 二つの例とも同じ特徴があります。

 部分だけとらえて全体を見失った判断にとどまっている、という点です。
 確かに特攻兵士がわが子を思う心情には感動しますが、なぜ兵士は愛する子をおいて死ななければならなかったのでしょうか。

 確かに兄妹は親戚宅にいれば助かったかもしれませんが、なぜ兄妹は孤児になってしまったのでしょうか。

 つまり、戦争の実態について、文脈・大局が看過されているのです。
 各部分にはそれぞれ一定の意味や合理性はありますが、そこだけ抽出して判断が止まると、ことの本質を見誤ります。

 「木を見て森を見ざる」の不適切な判断。戦争と平和の問題について、こうした近視眼的・視野狭窄の見方が最近多い。

大学生向けなのでちょっと難しいかもしれないが、例の投稿者には、これでも読んで手遅れになる前に考え直して欲しいと願うばかりだ。
https://vergil.hateblo.jp/entry/2019/11/17/115221
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/799.html#c1

[リバイバル3] Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント 中川隆
15. 中川隆[-14666] koaQ7Jey 2020年1月12日 16:04:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1598]
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

2011年08月03日
ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。


これは、
外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、
音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。
自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。

とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、
心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、
実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。

しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。

Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。

ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!
一体型では世界最高価格と言われる。

この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。

しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。

外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。

このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。

このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、
アナログ入力をも持ち合わせる。

なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。

フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。

電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。

このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。

音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。

このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。

形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。

ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。

また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。

このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、
最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、
全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさも
CDらしくないと言いたくなるほどだ。

この069、
基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、
音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが
同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや
同系の音とも取れるメトロノームの
カリスタのサウンドとの主な相違点である。

単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、
色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。

音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、
柔軟さとはうらはらの、
ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。
確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。

しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。

さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。

これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?

こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。

069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。

リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。

また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。

D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。

全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。

069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。

この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。

最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。

今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。

最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。

だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。


まとめ:

今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。

このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。

このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。

しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。

少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧


どうもはじめましてMINTrと申します。

このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。

この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)

やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。

誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08

レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

上奉書屋さん、こんにちは。

私は残念ながら聴いたことはありませんが、この記事を読むと
上奉書屋さんがこのCDPから離れがたい、可能ならばずっと聴いていたい・・という思いを感じます。

良い機器は沢山ありますが、こういうローレライ状態にしてくれる機器は少ないですよね。

私も機会があれば聴いてみたいですね〜
by小林二郎 at2011-08-04 13:11

小林二郎様、レスありがとうございます。
ご推察の通り、本当に素晴らしいプレーヤーでした。
機会を捉えてぜひともご試聴下さい。きっと何か感じるものが
あるはずです。
それではまた。
by上奉書屋 at2011-08-04 22:07

はじめましてRuriと申します。

先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59

Ruri様、お読みいただき、感謝します。このプレーヤーの
深みに魅了された方にお読みいただけて、書いて良かったと思います。そのうち、また別な話を書くかも知れませんので、
興味がおありでしたらどうぞ。
by上奉書屋 at2011-08-05 10:39


おひさしぶりです。上奉さん。
相変わらずの素晴らしい文章力で、思わず読み入ってしまいました。また精力的に他のオーディオ機器も試聴されているようで、その行動力には恐れ入ります。

自分は残念ながらブルメスター069という機種は聞いたことがないのですが、非常に魅力的なプレイヤーのようですね。

ウチにはTADのD600とCD12がありますし、価格が価格ですので購入には至らないと思いますが、機会があればぜひ聞いてみたい機種になりました。
他の製品レビューなど、今後も楽しみにしております。
by葉隠 at2011-08-27 09:01


今回もお読みいただき、ありがとうございます。このプレーヤーに
興味がおありでしたらぜひ聞いてみてください。
後悔はしないと思います。
by上奉書屋 at2011-08-27 17:18

https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html#c15

[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
4. 中川隆[-14665] koaQ7Jey 2020年1月12日 16:14:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1597]
社会主義3 Socialism 3 East Germany


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c4
[近代史3] アルノルト・シェーンベルク _ 最初期の『浄められた夜』は素晴らしかったのに何であんな風になっちゃったの? 中川隆
14. 中川隆[-14664] koaQ7Jey 2020年1月12日 18:08:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1596]
「グレの歌」(読響定期)− カンブルランへの感謝
2019 MAR 15 by 東 賢太郎
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2019/03/15/「グレの歌」%ef%bc%8d-シルヴァン・カンブルランへの感/


指揮=シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団
ソプラノ=レイチェル・ニコルズ
メゾ・ソプラノ=クラウディア・マーンケ
テノール=ロバート・ディーン・スミス、ユルゲン・ザッヒャー
バリトン・語り=ディートリヒ・ヘンシェル
合唱=新国立劇場合唱団(合唱指揮=三澤 洋史)

これがカンブルランをきく最後になってしまいました。

メシアン「彼方の閃光」、「アッシジの聖フランチェスコ」(全曲日本初演)、 J.M.シュタウト ヴァイオリン協奏曲「オスカー」(日本初演)、デュティユー交響曲第2番「ル・ドゥーブル」、ヴィトマン クラリネット協奏曲「エコー=フラグメンテ」(日本初演)、アイヴズ、「ニューイングランドの3つの場所」
などはもう聴けないかもしれないし、

バルトーク「青ひげ公の城」、コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲、ブリテン歌劇「ピーター・グライムズ」から”4つの海の間奏曲”、ブルックナー交響曲 第6番 イ長調 作品106、マーラー交響曲 第9番 ニ長調
も大変印象に残りました。

陳腐な演奏は皆無でしたし、やはり何より「アッシジの聖フランチェスコ」は僕の50余年のクラシック歴のなかでも最上位の体験でした。


http://読響定期・メシアン 歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」を聴く


そして昨日のグレの歌。ブーレーズの録音で聴いていますが実演が初めてであり、心から堪能しました。トリスタンの影響がありありとあるのは和声がきれいに解決せず延々と旋律が伸びていくところです。解決は機能和声の宿命ですが、宿命から自由なこれを書きながらシェーンベルクは機能和声までも抜け出したくなって十二音に行きついたのかと思ってしまいます。

ワーグナーもどきであったとしても初期にこれだけの作品を独学の人が書いたという驚異を皆さんはどう思われるのでしょう。第3部は1911年とシェーンベルクが無調の領域に踏み出してから完成されましたが、第2部までとは和声の扱い方に不気味さが増していながら無調にはせず、なんとか木に竹を接ぐとならないように腐心した跡が感じられます。最高の音楽、最高の演奏でした。

僕がドイツに住んだのは1992−95年ですが、カンブルランは1993− 97年にフランクフルト歌劇場の音楽監督でしたから重なってます。当時は無名で、マイスタージンガーなどを聴いていますがピットの中だから姿さえ覚えてません。ご縁があったということですが、こんなお世話になろうとは夢にも思いませんでした。

彼でなければ絶対に聴けなかった曲を体験することはぞくぞくする知の冒険でありました。カンブルランの図抜けた指揮能力、読譜力、解析力、記憶力、運動神経、音楽へのdevotion(献身)は何時も驚異であり、自分が逆立ちしても及ばないことができる人を目の当たりにするのは無上の喜びでした。僕は人生において万事独学主義なのですが、極めて少数の例外がございます。教育界ではお二人だけ、駿台予備校の根岸先生(数学)と伊藤先生(英語)にそれぞれの領域で最高の敬意と感謝をささげており、クラシック界ではピエール・ブーレーズが唯一の先生でした。ここでもう一人、シルヴァン・カンブルランが先生に加わりました。9年間お疲れさまでした、そして、本当にありがとうございます。

https://sonarmc.com/wordpress/site01/2019/03/15/「グレの歌」%ef%bc%8d-シルヴァン・カンブルランへの感/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/714.html#c14

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
8. 中川隆[-14663] koaQ7Jey 2020年1月12日 18:58:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1595]
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、
外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、
音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。
自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。
とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、
心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、
実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。
しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。
Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。
ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!
一体型では世界最高価格と言われる。
この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。
しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。
外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。
このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。
このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、
アナログ入力をも持ち合わせる。
なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。
フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。
電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。
音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。
このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。
ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。
また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。
このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、
最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、
全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさも
CDらしくないと言いたくなるほどだ。
この069、
基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、
音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが
同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや
同系の音とも取れるメトロノームの
カリスタのサウンドとの主な相違点である。
単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、
色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、
柔軟さとはうらはらの、
ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。
確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。
さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。
これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?
こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。
069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。
リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。
また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。
全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。
069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。
最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。
今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。
最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。

まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。
このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。
しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08

レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c8

[リバイバル3] 苗場スキー場の元高級リゾートマンションが遂に10万円になった 中川隆
562. 中川隆[-14662] koaQ7Jey 2020年1月12日 19:13:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1594]
思ったより安く上がる田舎暮らし 2020年01月12日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-995.html


 面白い記事があったので紹介する

 40代男性「生活費8000円」田舎暮らしで得た快感 1/12(日)
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200112-00322146-toyo-soci

  老後資金が約2000万円足りなくなるとの金融庁の報告書が波紋を広げた2019年。生活不安は高まりばかり。だが、「1カ月の生活費は約8000円で、4月に引っ越してきて以来、ごみを捨てたことがない」と、さりげなく話す40代の男性のような生活を送る人もいる。

 生活費が安いので賃金を稼ぐための仕事に就く必要性はない。「何をやるかの基準は楽しいか、楽しくないか」。こんな生活も今の日本では可能と聞けば、少しは安心できるのではないだろうか。

■「時間売る生活にうんざり」

 男性は都内の新聞配達会社で20年間勤務し、営業や労務管理などの仕事に就いていた。給料は決して高くなく、外食やコンビニ弁当の購入、友人や知人との飲み代などで月の支出は15万〜20万円に上った。自分の時間を切り売りするような生活の中で、頭に浮かんだのは、小さい頃から憧れていた田舎暮らしだった。「おばあちゃんが田舎に住んでいて夏休みは楽しかった記憶しかない。それに対して東京での生活はつまらなかった」。

 だが、夢を抱きつつも20年の歳月が過ぎた。「やろうと思えばできたかもしれないが、踏ん切りがつかなかった」。金銭的な問題や、田舎で実際に暮らしていけるのかという不安が付きまとった。だが、最後には「もうこれ以上は我慢できない。自分の心にうそはつけない」という思いが打ち勝った。

 男性が今住んでいるのは三重県津市から車で1時間ほど走った場所にある山に囲まれた集落。ここに移り住む前には、松坂市に家賃が月2万円の平屋を借り、家探しや田舎暮らしの準備を進めた。そこでは、七輪でご飯を炊くなど生活費を抑えることに成功し、田舎暮らしに向けた手応えを感じ取ったという。

 数カ月かけて見つかったのは、100万円台の築約100年の平屋の古民家。独身で子どももいない男性にとっては十分な広さだった。高台にあるために日当たり良好な敷地内の畑では、大根やジャガイモ、人参、レタスなどの葉物野菜やパクチーがすくすくと育っている。みそなどの調味料も手作りし、コメ以外の食料品を買うのは月に1回程度。取材に訪れたのは12月20日だったが、「今月に入って買い物にはまだ行っていない」と話す。

 移住とともに所有していた自動車も1万円で売り払った。これにより、支出は大きく減った。考えたのは、自動車を維持するためには、働く必要性が生じるということだった。

 「突き詰めて考えてみると、働きたいのか、自動車に乗りたいのか、だった。働いてまで自動車に乗ることは魅力に感じなかったため、自動車のない生活を選択した」。近くのスーパーまでは、スポーツタイプの自転車をこいで約1時間。帰りは坂がきついため、1時間半近くかかるが、苦にはならないという。

 最も大きな支出の1つは、インターネット通販で購入する10キロ3000円のコメ。自宅の評価額が低いため、固定資産税は年間数千円。水道代は数百円。電気は冷蔵庫を動かした夏場には2000円を超えたが、今はコンセントを抜いており、11月分は数百円。

 携帯電話は、簡易型のソーラーパネルで晴れの日を狙って充電し、夜間の照明代を抑えるためにLEDライトを購入した。携帯電話は格安シムを買い、動画共有サイト「ユーチューブ」などを楽しむ際は画質を落とす。両親と長く話したりしない限り、通信費は千数百円で済んでいる。

■次は生活費月5000円が目標

 生活費の中で大きなウェートを占めるのは、コーヒー代とアルコールだ。「こればかりは楽しみでもあり、やめられないし、やめるつもりもない」という。今は田舎生活に必要なくわなどの農機具を買うための支出で生活費が1万円を超えることもある。

 ただ、「目標だった1万円は割と簡単に達成できたので、次は経費節減がどこまで進められるのか。5000円が次の目標になる。こんな暮らしをどこまで続けられるのかというのも興味がある」と笑顔を見せる。コメ作りのための畑や田んぼを購入しようとしているが、農地法の規制もあり、なかなか進みそうにないのが悩みの種だ。

 男性は暖房も使用しておらず、調理の際にはキャンプ用のコンロで、枝や木片で火を起こす。ガスや石油は使っていない。時には、囲炉裏に火を入れて暖を取ることもある。物に囲まれた快適な生活に慣れた筆者から見たら、決して楽とは思えないような生活だが、男性は「都会とあまり変わらない。必要なものがあれば、インターネット通販で自宅まで届けてくれるし、ネットで最新の情報も入手できる」と屈託がない。

 こうした倹約生活は、集落に移り住んだ4月以降、ごみを出したことがないという生活につながっている。嗜好品のアルコールを飲む際には、ペットボトルや缶入りは買わず、紙パックのものを購入して、ごみとして出たパックは、料理の際の焚き付けとして燃やしてしまう。

 みそなどの調味料も自宅で造っているため、無駄なごみは出ない。アルミホイルなどごくわずかにごみは出る。だが、移り住んで8カ月になる12月の段階で、買い物袋の約半分を満たす程度。「1年に1回はごみ出しすることになりそうだ」という。

 こんな暮らしを続ける男性も、ある程度のお金を支出せざるをえないときがある。両親が来た際には、レンタカーを借りて近くの駅に迎えに行ったり、周辺を観光したりした。大きな額ではないが、ある程度の貯蓄があるため、今は働かなくてもいいと感じている。

 とはいえ、冷静に生活の収支を計算し、老後を見据えた計画を立てている。移住生活に踏み切る前にも、お金のことは十分に考えた。

 「生涯で2億円を稼いだ人と1億円を稼いだ人がいると仮定してみた。2人が亡くなったときに、2億円を稼いだ人は1億円の貯金が残ったが、1億円を稼いだ人はほとんど残らなかった。ということは、2億円を稼いだ人は、無駄に1億円分働いてしまったことになるのではないか」。男性は、こんな計算を頭の中で巡らせたという。

 現在の貯金で食いつなぎながら、年金受給年齢までなんとかやっていけそうな感触を持っている。この生活であれば支給される年金だけでも十分にやっていけそうだ。もちろん、不安要素もある。例えば、将来的に予想される古民家の修繕。自分でやるつもりだが、材料費にはお金がかかるかもしれない。働かないといけなくなれば、週に1日とか2日ぐらい、働きに出ればいいと思っている。

■田舎暮らしならではの「煩わしさ」もない

 実際に踏み切った田舎生活をどう感じているのだろうか。「まず都会生活に付きものだったストレスがなくなった。給料が入ると、職場の同僚らで愚痴を言いながら記憶がなくなるまで飲むことも多かった。今はお酒の飲み方が変わった。部屋で、1人で飲む場合には、コップに1、2杯で十分だ」。

 集落には、東京からの移住組もいて、食事に呼ばれることもしばしば。手土産は、自宅の庭で収穫した無農薬有機栽培の大根などの野菜だ。「とくに寂しさを感じることもない」という。田舎暮らしには、地元のしきたりや、集落の行事への参加など都会生活にはない煩わしさもあるといわれる。

 だが、男性が住む集落は高齢化が進み、煩雑な行事や付き合いもあまりない。60代が「若手」に入る集落は40代の男性の移住を歓迎してくれ、いろいろと気にかけてくれるという。

 自給自足的な生活は、賃金を得るための労働や通勤もないため、時間はたっぷりある。「やることの基準は楽しいか、楽しくないか。料理を作る場合も、ガスで料理するよりも火を点けて料理したほうが断然楽しい。最初はお金の計算が先行した面もあったが、今は持っているお金を大切に使いながら、なるべく楽しく生きていこうと思っている」。

 「畑仕事をしたりして体を動かした後のお酒は最高にうまい。ギターを弾いたりする楽しみもあり、忙しくも退屈でもなく、ちょうどいい感じ」。夕食前には、年間5000円で入り放題の近くの公共施設にある温泉が毎日の楽しみだ。かつて弁当やお菓子を買いに行っていたコンビニは、公共料金を払いに行く場所に変わった。

 世界を見渡せば、戦争や貧困に苦しむ国もある。また、格差社会が叫ばれる日本の都会では、働いても働いても生活費で消えてしまうワーキングプアという境遇に甘んじる人たちもいる。それでも男性は次のように語る。

 「今の日本は、すごくいい時代。選択肢が多く、インターネットや物流の発達によって、情報やモノの面で、田舎でも東京と変わらないような暮らしを送ることができる。夏には爽やかな風が部屋に入り、東京では必須だったエアコンも必要ない。もしかしたら、こんな平和で恵まれた時代は、今だけなのかもしれない」

 憧れだった田舎暮らしに踏み切るまでは、20年の歳月を東京で雇われの身として過ごしたが、「今となっては、この20年があってこそ、ゆとりのある田舎での生活のありがたさを感じられる」という。
 *******************************************************************

 引用以上

 私も、上に紹介した人ほどの質素で節約的なライフスタイルを実行しているわけではないが、5万円以下の年金に合わせたライフスタイルを模索している。
 大都会暮らしの人に、田舎暮らし17年の経験から言いたいことは、「過疎の田舎暮らしは安く上がる」ということだ。

 もちろん、高級レストランや映画鑑賞などの贅沢は一切できない。遠いので行く気もしない。
 最大の贅沢が、週に一二回行く喫茶店で、コーヒー一杯400円、8キロほど離れていて、徒歩では無理があるのが辛いところだが、20キロ離れたスーパーやドラッグストアに買い物に行くついでに立ち寄って、週刊誌などで情報を収集することにしている。

 スーパーでは、値引き品を買うことが多い。低年金の老人たちは、19時を回ると、半額値引きサービスが始まるので、この時間帯は、老人たちがたくさん寄ってくる。
 半額の弁当をたくさん買い込んで、数日間も食べ続けることが多いという。

 私は、原則自炊で、米は地元米で10キロ4000円程度と結構高いので、安売りのインスタント食品を食べることも多い。
 外食したくとも、一番近いのが8キロ離れた喫茶店で、千円札が軽く飛んでゆくので、コーヒー以外を注文することはない。そういえば、大好きだった焼き鳥屋などの居酒屋は、もう20年近く行っていない。
 たまに我慢できなくなって、スーパーで焼き鳥と、「信長鬼ころし」という2リットル900円の安酒を買って熱燗にして楽しむ程度。肝硬変になったので深酒はできない。
 野菜は、地元産の直売所がたくさんあって、どこでも朝取れ野菜が安く買える。

 私の場合、何に一番金がかかるかというと、上の記事にあるように、やはり車だ。
 しかし、山奥の坂道だらけの過疎地で、車なしで生活するのは無理がある。
 凍結地帯なので、スズキアルト4駆を使っている。リッター23キロ走るが、週一名古屋に行く用事があるので、燃料代は月に1万円くらいかかる。
 車検代が2年で8万円程度、税金が年間7200円、対人対物保険が年間4万円程度、結局、維持費は年間9万円程度、月割りで7500円前後かかってしまう。プラス燃料代だ。

 次に高くつくのは、インターネットで、NTT西日本に月あたり6000円強支払っている。経済的困窮が進むとき、最初に切り捨てるのが、ネット環境ということになる。ガラゲーからスマホに変えたら毎月4300円程度支払うので、併せて1万円になってしまう。
 もう、これだけで毎月3万円近い支出なので、残りを2万円以下でまとめないと破産することになる。
 読者にあっては、私のブログが消えたときは、生活費節約のためネット環境が失われたとご理解いただきたい。

 都会暮らしで一番金がかかるのが借家の家賃だ。
 私は、自分で製作した100万円のキットハウスで、家賃がかからないのが一番助かっている。ただ、EM菌を使った完全自己完結型浄化槽システムを二カ所で自作し、経験を重ねながら研究しているので、この維持費が、毎月数千円と馬鹿にならない。

 冷暖房代は、マイナス10度にもなる内陸の寒冷地でありながら、真夏は40度近くなるので、結構かかる。エアコン暖房を使うと電気代が月に1万円を超えるので、原則使わない。夏場の冷房は、新型エアコンに変えたので、昨年、3000円程度ですんだ。
 灯油は、ファンヒータを使うと、週に18リットル使ってしまう。毎月6000円だ。

 すると残額は1万円弱しか残らず、これで一ヶ月分の食費を賄わねばならないので、必然的に質素なものになる。一日の食費は300〜500円程度だが、自炊していると、これでも、そこそこ食べてゆける。
 しかし5万円では収まらないので、差額を貯金から支出することになるが、預金通帳残高は日に日に心細いものになってゆく。

 たとえ健保があっても、病院に行けるほどの金はないので、腸閉塞や尿管結石も自分で治した。現在、たくさんの病気を抱えているが、最後は諦観の域に達するしかない。田舎暮らしは、誰にも頼らない最期の覚悟が必要なのだ。

 私は、若い頃から大企業での安定した世間並みのライフスタイルを小馬鹿にしていたので、こうした運命に至るのも覚悟の上で、最後は自分で始末をつけるしかないと決意しているが、まず、月額5万円以下での過疎地のライフスタイルでも餓死しないですむことを証明してみたい。

 煮炊きは、カセット式ガスコンロを使用しているが、月に1000円程度しかかからない。一応、庭にはカマドを二個作ってあり、非常時に備えている。
 水は、井戸から浅井戸ポンプを使って配水しているので、電気代500円程度ですむ。

 毎月5万円以下の年金とはいっても、祖母の遺産分与なども含めて、ごくまれに、多額の収入がないわけでもないので、家を建てたり、水回りの施設を作ったりと、まとまった費用のかかるものは、そんな資金を利用している。

 ざっと、田舎暮らしの費用を上に列挙したが、私が過疎の田舎で経済的に維持できる理由は、第一に家賃が無料であること、第二に上下水道代がかからないこと。食料が安く手に入る環境であり、外食が物理的に無理なので、すべて自炊していることが大きい。
 しかし、私は一人暮らしなのだが、二人でも三人でも、それほど変わらないことを理解していただきたい。

 初期費用が大きいが、現在は自民党による地方切り捨て政策により、私の住む中津川市などの過疎地帯では、不動産が嘘のように安く手に入る。
 リニア駅が計画されているが、私の保有する土地は、いまだに路線価、坪あたり千円程度で、実売価格五千円程度だ。

 自然環境には非常に満足していて、とりわけ水が素晴らしい。
 しかし、老後の生活環境はバス路線も切り捨てられ、極めて過酷なものがある。私の住む村では、未だに信号もコンビニも一つもないのだ。
 スーパーまで20Kもあるので、ある程度備蓄がないと空腹に苦しむことになる。だから缶詰やカップ麺などを大量に買い込んでいる。

 まあ、動けなくなったら、そのまま野垂れ死にを覚悟しないと、過疎の田舎に住めるものではない。
 ここに紹介する家屋は、あくまでも車利用を前提としなければならず、免許返納とともに孤立死が待ち構えている。我が家など典型なのだ。

 https://www.athome.co.jp/kodate/chuko/gifu/nakatsugawa-city/list/

 https://suumo.jp/tochi/gifu/sc_nakatsugawa/

 しかし、自民党政権が崩壊して、地方の生活に配慮してくれる政権が登場したなら、こうした過疎家屋の価値は劇的に上がるだろう。
 みんなで丑三つ参りをして、晋三を呪い殺すしかなさそうだ。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-995.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/565.html#c562

[リバイバル3] 中川隆 _ 食べ物、農業関係投稿リンク 中川隆
46. 2020年1月12日 19:54:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1593]
パンケーキはダメ!実はカステラが美容スイーツだった
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1029.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/812.html#c46
[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
9. 2020年1月12日 20:54:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1592]

真空管プリアンプ EAR 912 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+912


EAR 912
Professional Tube Control Centre

真空管ートランスカップリングの技巧が全ての音楽に艶と潤いを与える。パラヴィチーニの集大成とも呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。

「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

アナログレコードファン、また最新のマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。
この「真空管ートランスカップリング」の可能性を全て引き出すために、トランスフォーマーのドライブ側とフィードバック側にそれぞれ独立したワインディングが施され、ハイクオリティー、ハイパフォーマンスなサーキットがここに完成しました。

特に高いヘッドルームとローノイズを実現させるために、最大限の配慮がなされ、最高級管球式プリアンプ(コントロールセンター)として考えうる音質と豊富な機能を有します。

特徴的な機能の1つとしてパラヴィチーニが新たにデザインしたMCカートリッジの昇圧トランスを内蔵したハイクオリティーなフォノステージが挙げられます。
トランスカップリングされたMCフォノ入力は、3、6、12、40Ωのタップが設けられ、様々なMCカートリッジのインピーダンスに対応できます。

MMセクションは47kΩとし、入力はダイレクトに初段の双三極管(PCC88)へ接続されます。スイッチでMM/MCの切換えが可能です。Stereo/Monoスイッチも設けられ、Decca、RCA、Capitol等の1950年代の素晴らしいMono録音を楽しむことが出来るでしょう。

また2系統が設けられたフォノ入力により、2つのターンテーブルを接続したり、ダブルアーム仕様によるトーンアームやカートリッジのサウンドの違いを楽しむことも簡単に出来ます。

管球をベースとしたRIAAイコライゼーションサーキットには、キャパシターよりもオーバーロードが少なく、耳障りにならないように、パラヴィチーニがカスタムワインディングしたインダクターが使用され、またフォノステージからラインステージへの移行もトランスフォーマーを介して行われます。

これにより、高いスタビリティーとヘッドルーム、ローノイズ、低歪みを実現しています。「EAR 912」は全てシングルエンドのピュアクラスAサーキットです。

トランスフォーマーによるサーキットアプローチは、電気的な効率やピュアなサウンドクオリティーを高めるためのものだけではなく、機能を多様化できるメリットも生みます。

フロントパネルに設けられた3ポジションのアッテネータースイッチは、トランスの2次側にタップを設け、フルゲイン、-6dB、-12dBが選べます。これにより抵抗式アッテネーターで問題となる様々なソースとのインピーダンスのマッチングに関係なく容易にアッテネートが可能となり、様々なカートリッジのベストなセッティングを引き出せます。

全てのバランス/アンバランス入力はリレーを介して切換えられます。
内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。

使用される真空管は、豊富な供給量を誇る双三極管:PCC88(7DJ8)が、フォノステージに3本、ラインステージに2本使用され「真空管ートランスカップリング」サーキットの一翼を担います。

アウトプットステージにおいても、「真空管ートランスカップリング」のスペシャル技法が採用されています。

「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ちます。出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

また、バランス、及びアンバランスのアウトプットは同時出力が可能となっており、トータルで4つのステレオシステムに接続が可能です。バイアンプ接続はもちろん、それ以上のシステムアップにも対応でき、贅沢なミュージックライフを堪能出来るでしょう。

エクステリアは、パラヴィチーニのプロフェッショナルスタジオにおけるハイエンド機器のエッセンスがフェードバックされたラックマウントスタイルとなっており、EARエンスージアスト達の心をくすぐることでしょう。

また、「スペード・タイプ・ポインター/針」を持つ、印象的なカスタムメイドのアナログVUメーターは、ラインステージのヴォリュームコントロール前に配置され、アベレージのラインヴォルテージを表示します。

クリームカラーの文字盤は、離れた場所からもおおよそのラウドネスが読めるように配慮され、様々なインピーダンスやアウトプットヴォルテージを持つフォノカートリッジのセッティングを楽しくしてくれるでしょう。

パラヴィチーニがリファインを重ね、進化を続けてきた「真空管ートランスカップリング」というオリジナルのスペシャル回路がふんだんに使われた「EAR 912」。
驚異的な静寂性は、かすかな音の瞬きをも逃さず捉え、楽器の持つ固有のアタックを瞬間的に豊かな音圧で発音し、倍音を艶やかに、豊かに響かせながらナチュラルに減衰してゆくサスティーンを追い続け、さらには減衰しながら耳に届く残響や反射音、自然なリバーブ感やエコー感が、その音楽が録音された時の部屋の様子までをも目の前に描き出します。

サウンドステージは、あくまでもナチュラルに横方向と縦方向へのパノラマ感を映し出しながらも、圧倒的な奥行きを感じさせるパラヴィチーニ/EARならではの立体的な3Dサウンドが、いつもの愛聴盤から新たな喜びを感じさせてくれることでしょう。

世界最高峰の耳を持つ音のプロフェッショナル達が探し求め、そして録音された超一流の音楽を、ナチュラルに、艶やかに、そしてドラマチックに再生する「EAR 912」。

美しい音楽を、さらに美しく、感動的な音色を、さらに感動的に。
新たな音楽からの衝撃を体感したいミュージックエンスージアストの方々へ贈るパラヴィチーニ渾身の作品です。



Design

パラヴィチーニ/EARの集大成と呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。

「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

プロスタジオにおいて、最終的に人々の手に渡ってゆくアナログ・レコードやCD等のソフトの原盤を作成する作業をマスタリングと言います。例えばアナログ・レコードの場合、マスターテープ等に収録された音源を再生し、その音楽信号をラッカー盤と呼ばれるやや柔らかいビニール盤の表面に、カッティングマシン(Lathe)を使って音溝を刻み込んで行きます。このグルーブ(音溝)が刻まれた盤をプレイバックし、どのような音質、音量、音圧であるかをチェックします。

つまりこの時の音楽の響き方が、世界中の人々が自宅のリスニングルームで耳にする音楽の響きとなるのです。ゆえに、いかにマスターテープ等に吹きこまれたオリジナル音源に近い状態で再生出来ているか、そこに装置の持つ固有のクセが影響していないかどうかをチェックする事が非常に重要になるのです。

「EAR 912」は、このようなシビアなプロの環境下での使用を目的としてデザインされたプロフェッショナル・コントロール・センターです。

入力された音楽信号を、その鮮度とダイナミクスと音楽性を保ったまま、いかに出力出来るか、これは簡単そうに聞こえますが、実に難しいエレクトロニクス技術なのです。「EAR 912」は、それを実現させるために、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える真空管とトランスフォーマーを独自の回路で結合させた「トランスカップリング」の技巧をサーキット全編に渡って散りばめ、ワイドなレンジとナチュラルな音楽描写、しかし決して冷淡にならない、しなやかな優しさを持ち合わせます。

世界のトップスタジオやミュージシャン、エンジニア達が求めるマスターサウンドが貴方のリスニングルームで楽しめます。

研ぎ澄まされたフォノステージとハイスペック機能を有した、
プロスタジオのハイクオリティーサウンドを操る。

特徴的な機能の1つとしてMCカートリッジの昇圧トランスを内蔵したハイクオリティーなフォノステージが挙げられます。MCフォノ入力は、3、6、12、40Ωが設けられ、様々なMCカートリッジに対応。MMセクションは47kΩとし、入力はダイレクトに初段の双三極管(PCC88)へ接続されます。MM/MCの切換えが可能。Stereo/Monoスイッチも設けられ、Decca、RCA、Capitol等の1950年代以前の素晴らしいMono録音も楽しめます。2系統のフォノ入力は、2つのターンテーブルを接続したり、ダブルアーム仕様によるトーンアームやカートリッジのバリエーションを楽しめます。管球をベースとしたRIAAイコライゼーションサーキットには、キャパシターは使わず、パラヴィチーニがカスタムワインディングしたインダクターが使用され、またフォノステージからラインステージへの移行もトランスフォーマーを介して行われます。

これにより、高いスタビリティーとヘッドルーム、ローノイズ、低歪みを実現。「EAR 912」は全てシングルエンドのピュアクラスAサーキットを採用。トランスによるサーキットアプローチは、電気的な効率やピュアなサウンドクオリティーを高めるだけでなく機能を多様化できるメリットも生み、3ポジションのアッテネータースイッチはトランスの2次側にタップを設け、フルゲイン、-6dB、-12dBが選べます。これにより抵抗式アッテネーターで問題となる様々なソースとのインピーダンスのマッチングから開放され、VUメーターのレベルをモニターしながら様々なカートリッジのベストなセッティングを引き出せます。入力切換えは、バランス1、バランス2、フォノ、CD、AUX1、AUX2。またミュートスイッチ、テープモニター等、プロスタジオユースの機能が満載され、ハイクオリティーな音質をコントロールする悦びを楽しめます。


Performance

チューブパワー&テクノロジー

現在ではほとんどその役目を終え、一般的な電気製品の回路の用途(増幅や整流など)としては、半導体に主役の座を譲った真空管ですが、オーディオアンプやギターアンプ等では、未だに現役最前線で活躍している事はご存知の通りです。
真空管の利点には諸説がありますが、主に音響装置に多くの製品供給を見つけることが出来る最大の理由は、理屈抜きに「音の響きが好き」と感じる人々が多く存在するから他にありません。

「King of Tube」の異名を持つパラヴィチーニは、デザインされた作品の多くに真空管を多用しています。しかし、真空管の響き以上に、真空管自体が持つ機能的な特性に着目して装置の回路を構築するため、真空管の種類にはそれほどこだわらず、なるべく長期の使用に耐えれるような供給量の豊富な型番を選びます。

真空管のアドバンテージとしてパラヴィチーニが考慮するポイントは、まず平均的に見てゲインがトランジスタよりも高いこと、トランジスタのような蓄積時間(スイッチングタイム)が真空管にはほとんど無いため、非常にハイスピードであること、また高周波のハイパワーが出力できること。これらの特徴を後述する広帯域、高効率のトランスフォーマーと上手にマッチングさせ、そこに回路設計の妙が組み合わされてパラヴィチーニ/EARサウンドはデザインされます。

「EAR 912」は双三極管PCC88 (7DJ8) を、フォノ部に3本、ライン部に2本の合計5本を使用した回路を採用しています。


トランスフォーマー・レヴォリューション

パラヴィチーニ/EARサウンドの中枢であり、システムの心臓部とも言えるトランスフォーマー。一般的に1つの回路から交流電力を供給され、電磁誘導作用により他の回路に電力を供給する装置、つまり電気エネルギーを磁気エネルギーに変換し、さらに電気エネルギーに変換する装置を指します。

トランスは主に銅線を鉄心(コア)に何百、或いは何千回と巻きつけた構造をしていますが、変換効率に優れ(損失が低い)音楽的な美しい響きを持つトランスフォーマーを造ることは簡単ではありません。巻線のゲージ(太さ)やターン数(巻数)、テンション(巻く強さ)、巻き方(巻線の重ね方)等々のファクターが複雑に関係しあって音色が変化します。トランスに限らず、同様の巻線(コイル)構造を有する音響装置であるスピーカーやマイク、レコードプレーヤーのカートリッジ、またギターのマイク(ピックアップ)等も、これらのコイルの構成要素が、独自の音色を造り出します。しかし、これらの要素を上手に導き出して設計しないと直ぐに様々な損失が発生して変換効率が低下します。特に高周波は巻線の抵抗値が増加して変換効率が格段に落ちるという短所があります。真空管アンプの「ウォームなサウンド」とは、実は綺麗な高域を出力できない、変換効率の悪いトランスの音と言っても過言ではありません。

トランス造りの名匠でもあるパラヴィチーニが長年の経験で得た技巧を駆使し、使用する真空管と回路特性を考慮しながら手巻きでデザインしたオリジナルの高効率・広帯域トランスが、あのEARの澄み通るような高域を創り出しているのです。


非凡なセンスを感じさせるオリジナルサーキット

アナログレコードファン、また最新のデジタルマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。

全てのバランス(2系統)/アンバランス(3系統)入力はリレーを介して切換えられます。内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、入出力用のコネクター類は、全てサーキットボードにダイレクトマウント。リモコン操作が可能なアナログ式ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。
アウトプットステージにおいて、「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ち、出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

また、バランス2系統、及びアンバランス2系統のアウトプットは同時出力が可能となっており、トータルで4つのステレオシステムに接続が可能です。バイアンプ接続や、様々なシステムアップにも対応でき、まさに「コントロールセンター」に相応しい贅沢なミュージックライフを堪能出来るでしょう。




Specifications

フォノ入力: RCAx2系統

ライン入力: RCAx3系統、XLRx2系統

テープアウト: テープモニターx1 系統

出力: RCAx2系統、XLRx2系統

ラインアンプゲイン: 14 dB (reference sensitivity = 775 mV for “0"dB V.U. = 3 V output)


ラインアンプ:

S/N比 = 90 dB (1v out ref)
歪率 = Less than 0.1% 1 kHz 3 V output
周波数特性 = 20-20 kHz + 0-0.3 dB
最大出力 = 6V, 600 Ω either output
フォノセクション: 入力2系統 (MM/MC)
入力インピーダンス: MM = 47 kΩ
オーバーロードマージン = 28 dB
MC セレクション = 40 Ω, 12 Ω, 6 Ω, 3 Ω
ゲインセッティング = 0, -6, 12 dB
ゲイン MM = 2.4 mv for ‘0' dB V.U. (50 dB)
MC = 0.24, 0.15, 0.1, 0.06 mV @1 kHz (70 dB) (73 dB) (76 dB) (80 dB)
RIAA Accuracy = 0.2 dB, 30 Hz-20 kHz

S/N比 = 68dB ref 2.4mv unweighted

使用真空管:PCC88 (7DJ8) x 5またはECC88(6DJ8)x 5

消費電力:30W(100v, 117v or 230v country dependent)

重量:13.5kg

サイズ:W485 x H145 x D300mm

ファシリティー: テープモニター
フロントパネル:
ミュートスイッチ
Mono/Stereo スイッチ

インプットセレクター

ヴォリュームコントロール

Phono 1, Phono 2
MM/MC

MC 入力インピーダンススイッチ
ファンクションセレクター:
BAL1, BAL2, Phono, CD, Aux1, Aux 2
リモコン: ボリュームのアップダウンのみ
※シルバーカラーは特注となります。
https://www.yoshinotrading.jp/ear-yoshino-page/912/


▲△▽▼


楠 薫のオーディオ三昧 EAR paravicini 312 & EAR912
http://www.kusunoki.jp/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html

11月28日の夕方、拙宅にEAR912の試聴機がやって来ました。
試聴して、まず、思ったこと。

「やっぱり、Paraviciniの専門は真空管アンプだ」

トランジスターアンプとしては、EAR paravicini 312は確かにかなり良い出来映えですが、 EAR912は、その上を行くようです。

EAR paravicini 312もトランス接続でParavicini作らしい音作りですが、 それはあくまで最も得意とする真空管プリアンプの延長線上で、最新のトランジスター・アンプならではの音作りまでは至っていないように思います。

あるいは、かつて、EAR paravicini 312とセットで出た Paravicini M100と組み合わせることを前提とした音作りだったのかも知れません。

拙宅で使用しているOCTAVE HP500SE/LEは、いかにもドイツを思わせる堅実な音作りで、 少し引いた感じで客観的に描写しようとするのに対して、EAR912の音は、人肌の温もりが伝わって くるほど演奏者との距離感が近く、吐息や唇の濡れ具合まで目前に迫ってくる感じで、その色気たっぷりのサウンドは、かつて私をとろけさせた、EAR V20の延長線上にあります。

先だって10月25日に試聴したEAR paravicini 312は音が少し硬質で、やや単調になりがちでしたが、

EAR912はバネのようなしなりがあって、それでいて弾ける時はパーンと、勢いよく目一杯弾けてくれます。

その弾け方が色気も伴いながらの、しなって弾力のある、ちょっとエロチックな感じで、やっぱりParaviciniはスケベだなぁ、と改めて感心した次第。

と、ここまで持ち上げといて書くのもなんですが、ダイレクトにLINN Klimax DSからFirst Watt SIT-1に接続、音出ししてみて、思わず唸ってしまいました。

それと言うのも、フルテックの電源プラグ、Fl-50M(R) & Fl-50(R)に換装したAET Evidenceを繋いで、ダイレクト接続では今まで聴いていなかったのです。

そのクリアさ、色彩感の豊かさ、前後感・奥行きの深さ、空間の広がりの見事さ……。

ヴェールがかかっていたのが数枚、取り払われたような感触です。

EAR paravicini 312の時もそうでしたが、プリアンプを繋いだらEAR色のヴェールが かかってしまって、色彩感とか、空間の広がりとかが減弱してしまいます。
ローエンドの出方も、ダイレクト接続に較べて自然な伸びやかさが影を潜め、ちょっと帯域が狭くなったような感じがします。

一方で、EAR独特の色気は加味され、力感は増します。

OCTAVE HP500SE/LEでは色彩感やローエンドの出方にそこまでの減弱感がなく、これはひょっとすると 拙宅のOCTAVE HP500SE/LEは真空管がテレフンケンとムラードに換装しているお陰なのかもしれません。

そういえば、昨年、12月6日にOCTAVEの最上位プリアンプ、Octave Jubileeを試聴した時にも、音が荒く、しなやかさが乏しく、音に余裕がないように感じました。 その時も真空管を交換したらどうだろう、という話もありましたが、結局、現状のOCTAVE HP500SE/LE を上回る魅力を感じる部分がなく、購入は諦めたという経緯があります。

かつて、プリアンプ無しでLINN CD12からダイレクト接続を試みていた頃は、間にボリューム・パッシブコントローラーを入れないといけなくて、 そうすると音の力感が落ちるだけでなく、色彩感等まで色褪せてしまっていました。

それが、DSだとDS側で出力ボリューム調整が出来てしまい、しかもフルボリュームだとアンプの音が歪んでスピーカーが飛んでしまう のではないか、と思うくらい出力電圧十分高くて、通常の音量では音の鮮度といい、空間描写能といい、かなり満足いくレベルに到達しています。

と言うか、プリアンプを間に入れることによって、Klimax DSからFirst Watt SIT-1へのダイレクト接続を上回る魅力のある音を聴かせてくれるプリアンプが、 今のところ、見当たらないのです。

これは困りました。

拙宅で使用しているOCTAVE HP500SE/LEは、鮮度や前後感は若干落ちるものの、最もダイレクト接続の音質に近く、 音の魅力ではEAR912も捨て難いけれど、素直さ、鮮度、色彩の豊かさの点でダイレクト接続に一歩譲ります。

EAR912の真空管を交換して、手持ちのムラードの6DJ8を使用してみれば、 EAR912の更なる可能性を確認することが出来るかもしれません。

これが試聴機でなければさっさと試してみるところですが、さすがに購入して試すには、大枚200枚はたかねばならず、ちょっと躊躇してしまいます。
しかもそういう改造を加えると、保証が効かなくなってしまいます。
本当に悩むところです。

そして、もう一つ。

せっかく、EAR912買おうかな、という気が少しなりとも出ている時に、「納期は1月下旬」と 言われてしまうと、正月休みに真空管を替えて鳴らし込んで、遊んでみようかな、という気も失せてしまいます。
高額オーディオ製品が売れない売れないと嘆く前に、購入者の気持ちも少し考えて欲しいものです。
http://www.kusunoki.jp/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c9

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
10. 中川隆[-14661] koaQ7Jey 2020年1月12日 20:59:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1591]
EAR 912 音質評価 2011年 10月 逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm


EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。

試聴機が届けられる前と届けられたとき、正直これが「198万円」という印象がぬぐえませんでした。

しかし、その音を聞いた後ではその価格が「高い」とは思えなくなってしまいました。今回のテストではCDプレーヤーとトランジスター・プリメインアンプの間に繋いで音質をチェックした(プリアンプのテストでは、音質がどの程度"失われるか?”を確認するため、必ずこのチェックを行います)のですが、驚いたことにCDプレーヤーの価格が一桁上がった!?のではないかと思えるくらい音が良くなったからです。

単なる音量/音質調整器としてのプリアンプを超えた、「音を良くできる(失われた音を復元できる)」プリアンプ(アナログコンピューター)としての能力を兼ね備えプリアンプがEAR 912です。

これ以上の音はあるかも知れませんが、これ以上の音を望まないという意味ですべての項目を満点の10点としました。

使用機材

912のLINE入力の音質テストは、

CD/SACDプレーヤーに AIRBOW X05 Ultimate
アンプにトランジスター方式の AIRBOW PM11S2 Ultimate

を使い、912を使わずに X05 Ultimate と PM11S2 Ultimate を直結したときの音質と、間に912を入れたときの音質を比較しました。

Phono入力の音質テストは、アナログプレーヤーNottingdam Interspace HD(カートリッジは、Phasetach P-3)を912にダイレクトに接続して行いました。スピーカーは、Vienna Acoustic The Musicを使っています。


音質テスト結果

Hilary Hahn Bach Concertos
Los Angels Chamber Orchestra
Jeffrey Kahana (SACD)

 
912を通すと音が浄化されます。

デジタルとトランジスターの組み合わせでは、避けられない「粉っぽさ」や「とげとげしさ」が完全に消え、高域が透き通ってバイオリンの倍音が美しく伸びてゆきます。響きに潤いが出て、部屋の天井を取り払ったように大きく音が上に広がります。

電気的に感じられた倍音の硬さが取れ、弦楽器の高音がまるで生演奏のようにスムースでスィートになります。

どうすればこんな音が出せるのか?全く理解できませんが、アンプやスピーカーが消えて演奏会場に居合わせているような雰囲気です。
過去に数多くの真空管プリアンプを聴きました。驚くほど音が良い製品も沢山ありましたが、これほど「色づけを感じさせないプリアンプ」は今までに聴いたことがありません。優しく透明で、スムースな音。解像度感も抜群です。

Orange Pekoe 10th Anniversary BEST ALBUN

濁っていた響きが整理され、各々の楽器の音がクッキリします。ボーカルの定位が改善し、口元が引き締まります。

ボーカルと伴奏の前後関係が改善し、立体感が増しています。
中でもボーカルの明瞭感の改善は驚くほどで、CDをSACDに変えたくらい音が良くなります。最高の電源ケーブルとラインケーブルを奢っても、これほどまで音質が改善するか?俄には信じられないほど、音が良くなりました。

極端な例えではなく、20万円のCDプレーヤーを200万円のCDプレーヤーに変えたくらい、音が良くなります。

シンバルの切れ味や響きのリアルだけではなく、すべての音の実在感とリアルさが大きく向上します。クラスの違うシステムを聴いているようです。プリアンプだけでこれほど音が良くなるのは、驚きを通り越して衝撃ですらあります。

ドヴォルザーク 交響曲9番 新世界より
ノイマン/チェコ・フィル

響きの長さ、演奏会場のサイズがまるで変わります。
楽器の織りなすポリフォニックの構造の精度、大きさ、美しさは912を使う前とまるで別物です。現在使っているCDプレーヤーは58万円のX05/Ultimateですが、このプレーヤーをトップモデルのUX1SE/Limited+Antelope OCXの組み合わせにしても、ここまで音は良くならないかも知れません。

CDで聞き比べましたが、912の音質改善をたとえるなら「CDがSACDになったよう」ではなく、「CDが高音質レコードになったよう」という例えが正しいと思います。すべてにおいて改善が著しいので、どこがどうなどと個別に音を評価できません。
外観は素っ気なく少々安っぽい感じも受けますがその音は素晴らしく、メーカー希望小売価格を遙かに超える価値を感じます。真空管プリアンプでこれほど感動したのは、10年以上前に中古で入荷したAudio Research SP10を聞いて以来かも知れません。

同価格帯あるいは遙かに高額なトランジスター・プリアンプを聴きましたが912と比べれば、私にはそれがただの「音量調節器」としか思えないほど912が素晴らしい音に感じられました。


ムソルグスキー 展覧会の絵
チェリビダッケ /ミュンヘン・フィル

かなり高性能なプレーヤーとカートリッジを使ったにも関わらず、解像度はCDの方が少し高く感じられました。

響きの透明感や、ポリフォニックの分離もCDがレコードを上回ったように感じました。何よりも中低音の厚みでレコードはCDを大きく上回ります。30cm口径のウーファーが38-40cmにサイズアップした感じと言えば、それが伝わるでしょうか?レコードらしく低音がすこし緩く響きが残るのですが、そのパワー感、押し出し感からは、超大型パワーアンプを連想させます。その低音がAIRBOW PM11S2/Ultimateから出るのですから驚きです。また、少しの濁りやエッジの丸さは感じられるのですが、CDと比べ有機的に感じる”音の濃さ”は凄まじいものがあります。
しかし、最新デジタル機器の素晴らしい音に慣れた今となってはサーフェイスノイズやスクラッチノイズが音に入り、チャンネルセパレーションが悪く、定位も悪いレコードを聴こうとは思えません。音は素晴らしいですが、デジタルの音もすでにレコードを凌駕するほどに進歩したからです。

特別な日にノスタルジーに耽りながら、お気に入りのレコードに針を落とす楽しみは格別ですが、普段はCDで十分です。音も良いですし、音楽もきちんと伝わり、何よりもレコードを痛めるという心配から解放され、より深く音楽に集中することができるからです。


総合評価

プリアンプはパワーアンプには欠かせない「音量調節器」なので、一般には「音を良くできる」という認識はないと思います。また、CDとパワーアンプの「間に入る」のに「情報量が増える」というのは、理解しにくいことだと思います。しかし、今までの経験から良いプリアンプは確実に音を良くすることがわかっています。

電気的には、プリアンプを使うことで信号のインピーダンスが下がり伝達能力が増すため「伝わりきらなかった細かい信号が消えずに伝わり」情報量が増えると説明されます。実際聞いた感じも説明のイメージに近く、良いプリアンプを使うことで細かい音が出てレンジが広くなります。しかし、 私は、ちょっと違う考え方をしています。それを説明しましょう。

プリアンプではなくケーブルでも音が良くなりますが、プリアンプと同じように電気的に説明すると「ケーブルによって消えていた(損なわれた音)が、良質なケーブルを使うことで伝わるようになる」となります。しかし、それでは「測定器のケーブルを変えると得られるデーターが良くなる(改善する)」という矛盾を抱えることになります。測定器ではケーブルの良否を判断できない、聴感上はあれほど音が変わるケーブルを測定できない。測定器に使われているケーブルは、オーディオ用よりも遙かにお粗末なのに得られるデーターは正しい。この矛盾をどのように解釈すればよいのでしょう。私は電気的な説明と違うことが起きているに違いないと思いました。

聞こえる音が変わるのは、電気的な情報損失ではなく人間側(聴覚)の問題だと考えています。人間の聴覚は類似する音に非常に敏感です。関連がある音の「あるなし」の聞き取りでは、測定器を遙かに超える感度を持っています。しかし、物理的に耳殻の構造を調べても、それほど小さな感度の音を拾えるようには思えません。そこで人間の驚くべき聴覚の秘密は、耳ではなく脳にあると考えました。耳が電気信号に置き換えた「音」が脳の中を広がるとき、信号の強い弱いで伝達速度が変わるはずです。また、類似する信号は重なって強まるはずです。つまり、細胞内を伝わってゆく電気信号の形は、音の大小ではなく「神経刺激の伝達パターン」に大きく左右されると考えられるからです。

ケーブルやプリアンプの中を音楽信号が通過すると、その振動(エネルギー)により、響き(付加振動)が発生します。それによって「特定の音響(神経刺激)パターンが強化される」ということは十分考えられます。つまり電気的な情報の変化よりも、「音響パターンの変化」に注目することで、些細なことで音が大きく変わって聞こえることを説明できると思うのです。

真空管プリアンプ(真空管アンプ)は、真空管という「物理的な響きを伴う増幅素子の存在」によって、物理的に信号に響きを付加します。エコーチャンバーやエフェクターのような働きです。EARはこの「響き」を見事に味方に付けて、失われた音楽信号の「パターン」を復元し、人間がいい音と感じる「パターン」を作り出す(強化する)に違いありません。 そう考えると912の素晴らしい音質を理解できますし、失われた音を復元できる装置(つまり非常に高度なアナログコンピューター)と考えれば、その価格も十分納得できると思うのです。

912は単なるプリアンプではなく、最高の音楽復元装置でした。 以前高価な真空管プリアンプとしてEMT JPA66を聴きましたが、さすがにレコードは超高価な昇圧トランスを搭載するJPA66に敵いませんでしたが、CDの音質に関してEAR 912はJPA66を足下にも寄せ付けないくらい素晴らしい音を出しました。

オーディオ機器を単純な「増幅装置」と考えるのは間違っています。それは失われた「音と音楽」を復元できる非常に高度な装置なのですから。
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c10

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
11. 中川隆[-14660] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:02:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1590]

EAR DAcute

真空管アンプで有名な EAR です。この DAC はかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこの DAC の音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。

EAR のパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。

人間の聴覚と音質について

帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。

オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087

要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c11

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
12. 中川隆[-14659] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:07:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1589]
CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

Ear , Acute Classic - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Ear++Acute+Classic

Acute Classic - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/cd-player-1/

この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。

CD の販売が落ち込み、CD プレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。
CD 再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか?
CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?
全世界のミュージックファンのCD ラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?
「いいえ、そんなことはさせません...」
EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCD プレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。
その名も「EAR Acute Classic」。
これは、SACD でもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求した CD 専用プレーヤーです。
そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CD プレーヤーです。
しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?
アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD 専用機を世に問う理由は何でしょうか?

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。
2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。
気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。
しかしCD は1982 年の発売開始からすでに34年(2016 年現在)が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。
世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。
ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。
ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。
電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。
これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句に CD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?

新技術を否定するわけではありません。
まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。
パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。

同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。
アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。

特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外は なかなか見られない状況になりつつあります。
そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。

「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。

これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

新しくデザインされたエクステリアはEAR のアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。

また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。

最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。

この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

出力はアナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。

これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC 等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。
いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。
CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。

なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。
手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。

ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。
パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

Specifications:

●Playback:
CD 44.1KHz, 16bit PCM 
SPDIF upto 192KHz, 24 bit PCM、 Toslink upto 96KHz, 24bit PCM
USB 2.0 44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

●デジタル入力:
1)USB 
2)SPDIF (RCA)
3)SPDIF (Toslink)
●アナログ出力:
1)Phono; 5V rms シングルエンド
2)バランスXLR; 5V rms XLR ピン 2 ポジティブ
3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100Ω
●使用真空管:2 x ECC88 (PCC88) / 6DJ8 (7DJ8)
●サイズ( 突起物含まず):W435 x D285 x H65 mm
●重量:8kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/

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2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

オーディオ逸品館 2016年11月 
EAR Acute Classic vs. marantz SA10 音質比較テスト
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm

真空管らしい艶やかで滑らかな音質が高く評価された「Acute(アキュート)が、2016年10月「Acute Classic」として、純粋に「CD」の音を音楽的に追求するためのCDプレーヤーとして再登場しましたが、CDプレーヤーの需要は年を追うごとに縮小し、「EARのような小規模メーカーがCDプレーヤーを制作する」には、高いコストとリスクが生じるようになりました。新発売されるAcuteも、非常に簡単なメカニズムしか搭載しないにもかかわらず、90万円近い高価な製品になっています。
他方、Esoteric や marantz(DENON)などの大規模オーディオメーカーは、「自社でメカニズムを作る」という手段を講じながらも企業規模の利点を生かし、販売される製品は高級デジタルプレーヤーとしては、比較的低価格に収まっています。
Acute Classic と対照的に、marantzからは「オリジナルメカニズム」と「オリジナルDAC」を搭載しながら60万円という挑戦的な値付けがなされた「SA10」が新発売され、双方のデジタルセクションや機能などを比較すると「SA10」の最新ないメース時に対して、「Acute Classic」はやや時代遅れとさえ感じられてしまいます。そして、その価格は内容を考えると高額に思えます。
そこで「実際の音」が価格に比例するのか?あるいは、Acute Classicが無為に高い機器なのか?を両機を比較試聴して見極めることにしました。

EAR Acute Classic メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)

EARの創始者であり主任設計技師である「パラヴィチーニ氏」は、「King of Analog」の異名を持ほど真空管を使ったアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかし、パラヴィチーニ氏は、日本で広く愛された「Musical Fidelity A1」の画期的なトランジスター回路の設計も行うなど、彼は真空管アンプだけではなくトランジスターアンプの設計にも鬼才を発揮できるのです。
このようにトランジスター回路と真空管回路のどちらにも優れた手腕を持つ彼が、CDプレーヤーに「真空管出力回路」を使ったのは、単なる彼のノスタルジーではなく、彼が目標とする「理想のサウンド」の実現には、真空管アナログ回路が不可欠だからです。「Acute Classic」は、最新の優れたデジタル回路と、パラヴィチーニが理想とする真空管アナログ回路が組み合わさった、アナログ/ デジタルハイブリッドと言うべきCDプレーヤーなのです。
「Acute classic」がこれまでのモデルと大きく違っているのは、真空管の配置を水平方向の横置きとすることで、シャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出す薄型デザインが採用していることです。また、このデザインの実現のため筐体や回路のすべてが新設計されています。フロントパネルには、伝統のハンドポリッシュのクロムメッキ仕上げのパネルが採用され、最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。
EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。

この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。
さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。
手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。
CD:44.1KHz, 16bit PCM
S/PDIF:同軸(RCA) 192KHz, 24 bit PCM、Toslink upto 96KHz,24bit PCM
USB 2.0:44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)

SA11S3の後継機として発売される、SA-10にはマランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering(MMM)」が搭載されています。このディスクリートDACは、プログラムしたアルゴリズムでデジタル演算を行える「DSP(Digital Signal Processor)を使用することで、一般的なDACチップが行うすべての処理をmarantzがプログラムしたオリジナルのアルゴリズムと専用設計の回路に置き換えることで、より理想的なサウンドを実現するために開発されました。
DACに必要な機能
デジタル信号をアナログ信号に変換するために使われる「DAC」は、オーバーサンプリング・デジタルフィルター、ΔΣモジュレーター、DAC、I/Vコンバーターで構成されます。
・オーバーサンプリング・デジタルフィルター
DACに入力されるデジタル信号の「細かさ」を向上するための演算ロジックです。
オーディオで使われるPCM信号は、縦軸が音量で横軸が時間に当てはまる方眼グラフ上の交点にデーターが置かれるような変換方式でアナログ信号をデジタルにしています。
PCMデジタル信号をアナログに戻すと、出力される波形はサンプリングされる前の「曲線」ではなく、「階段状の線」として出力されます。オーバーサンプリング・フィルターを使うことで、この「階段の段差」が細かくなり、出力される波形がアナログ信号の「曲線」に近づきます。
このとき「元々なかった点(デジタルデーター)」を作り出さなければいけないのですが、前後のデーターの中間にデーターを追加するだけでは、もとあった曲線の膨らみが再現されません。そこで、前後いくつかのデーターを参照にしながら「元々の曲線により近いデーター」を演算により生成します。
「MMM」には、元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、「DAC7」でビットストリームDACの開発を担当、「CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあり、現在はマランツヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、そのフィルター演算プログラムの開発に参加しています。

・ΔΣモジュレーター
PCMデーターは、「方眼紙上の点」です。この点は「電圧軸・時間軸」の絶対的な座標を持っているので、マルチビットDACではその座標に従って、定められたタイミング(時間軸のデーター)で定められた電圧(電圧軸のデーター)を連続して発生し「階段状の曲線」を出力します。後にこの「階段の角の部分」をローパスフィルターで削ることにより、元のアナログ曲線が出力されます。
ΔΣ変換とは、あらかじめ「点座標」で供給されるPCMデーターを「連続する点(ビットストリーム)」に置き換える変換です。わかりやすく言うなら、PCM信号をDSD信号に変換するための仕組みです。

・DAC
デジタルデーターから、アナログ信号を作り出す仕組みです。
ここまでの「3つの仕組み」が、「MMM」ではmarantzがプログラムしたDSPで行われます。

・I/Vコンバーター
電流として出力されるDACの信号を、オーディオ機器が扱う電圧に変換するための回路です。SA10ではこの部分にビシェイの高精度・高音質抵抗が使われるなど、一般的なICではなくディスクリート回路で構成されます。

・新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」
ディスクドライブには、marantzがピックアップの制御とデコードを行なう回路を新開発し、回路を最短、最小化。余分な電流やノイズの発生を抑えた、最新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」が採用されます。
出力回路
アンバランス出力、バランス出力は完全に同等グレードで構成され、バランス出力のHOT/COLDの反転は、信号劣化のないデジタル位相反転機能が採用されています。
アナログ基板
左右のアナログ出力回路はシンメトリーにレイアウトされ、チャンネルセパレーションや空間表現力が高められています。
高音質パーツ
アナログ出力回路には、純銅箔を採用した最上グレードのオリジナルフィルムコンデサ「ブルースターキャップ」や、高音質電解コンデンサなどを投入され、電源トランスには、SA-7S1と同等コアサイズのトロイダルコアトランスが採用され、巻線には高純度なOFCが使われます。
アナログ回路とDAC回路に給電するブロックケミコンには、4,700μFのマランツ専用カスタム品が使われます。
アナログ出力端子には、純銅削り出しのピンジャックが使われます。

ヘッドホンアンプ
フルディスクリートで、HDAM-SA2による高速電流バッファアンプが使われ、3段階のゲイン切り替えもできる。本格的なヘッドホンアンプが採用されています。この回路は、メイン回路を高音質化するためOFFできます。

試聴環境
メーカーから届けられた「Acute Classic」を箱から出して聞いたときは、「やはりEARのような小規模メーカーが、CDプレーヤーを初発売するのは無理がある」と感じました。
音の滑らかさ、雰囲気の良さは感じられるものの、同じ条件で聞いたことのある、marantz SA10と比べて情報量(音数)が明らかに少ないと感じられたからです。
試聴は、その後60時間近く連続で再生してから後に行いました。

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 
 AIRBOW PM11S3 Ultimate 
 AIRBOW MSS-i5 MsHD 6.7

試聴したソフトは、いつもの5曲です。これらの曲をダビングしたCD-Rを聞きました。
さらにCDの音とUSB入力の音を比較するため「新世界より」をAIRBOW MSS-i3 MsHD(HQ Player、88.2kHz/24bit出力)と組み合わせて聞いてみました。

2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34

Della
「せせらぎ」
Liza Ferschtman
「BACH VIOLIN SOLO」
Grace Mahya
「Last Live at DUG」
noon
「500 Miles」
DENON
「新世界」

・EAR Acute Classic 890,000円(クロム仕上げ・税別)
 せせらぎ
水の流れる音には十分な高周波成分が含まれ、SACDの助けを借りなくてもすっきりと伸びきったサウンドがCDから再現されます。これは、真空管とトランスを使った良質なプリアンプ「EAR 912」をCDプレーヤーに接続したときに得られる、音質改善と同じです。音の広がりも自然で、手前の水音と近くの鳥の鳴き声、遠くの鳥の鳴き声が、部屋の壁の向こう側から聞こえてきます。
特徴的なのは、音の重なりに一切の濁りがなく、手前の音の向こう側に遠くの音が透けて見えるように聞こえることですが、この透明感の高さにアナログの鬼才と呼ばれるパラヴィチーニの技術が生かされています。
ただ、CDのメカニズムやDACといった「デジタル構成部」は、特別なものが使われているわけではありませんから、marantz SA10のようなぎっしりと音が詰まった密度の高さ、4Kデジタル映像のような緻密さは持ち合わせていません。
フィルム映画を見るような透明感とデリケートな色彩の再現能力を持つ、Acute Classicはディスクに記録された音を「情報」としてではなく、あたかも生演奏を聞く時のような豊かな響きと色彩で「生々しく」再現してくれました。
 バッハ バイオリンソロ
バイオリンから一音が出るその瞬間、弓と弦が触れた音だ出て、それから弦全体が安定した音階で鳴り、それが楽器全体に広がってゆく、その「響きのイメージ」がとても正確に再現されます。今聞いているのは「生楽器の音である」、「生演奏の再現である」ということがダイレクトに伝わってくる音の出方です。
従来のAcuteとの違いは、良い意味でその「響きの乗せ方」にEAR臭さがなく、アナログ回路で「特別な音作りをしている様子」を一切感じさせないことです。
高音はすっきりと伸び、中音は太く響き、低音は豊になる。本当に生楽器をホールで聞いているのと同じような音が出ます。
これこそがEARマジックなのですが、最新のAcute Classicは、本当に自然でその魔法が「見えない(感じられない)」ことが、一番の特徴だと思います。
こういう生々しい音を出すCDプレーヤーは、真空管を使うEARでなければ作れないでしょう。
 モナリザ
ギターの響きが部屋いっぱいに広がります。ボーカルは滑らかで艶やか。レコードを聴くときと寸分違わぬイメージでこの曲が鳴ります。今聞いているのは、ハイブリッドディスクのCD層をリッピングし、今はもうない高音質の「ゴールドCD-R」に焼いたものですが、下手なSACDプレーヤーで聞くSACD層を上回る程高域が滑らかで、高域の倍音もすっきりと伸びています。
驚かされるのは、デジアルのつきものの「ノイズ感」や「粉っぽさ」が全く感じられず、本当にレコードやアナログテープを聴いているのと同じ感覚で、CD(デジタル)が鳴ることです。
こういう音作りに、アナログサウンド30年以上の歴史を持ち、現場でのレコーディングの経験も深い、パラヴィチーニの経験が生きていると思います。
目の前で、人間が、生楽器を演奏している音で、モナリザが美しく鳴りました。
 500miles
ピアノの音と人間の声の違いが、とても良く伝わります。
特にこのディスクでは「ピアノの高い音」がやや硬く、ピアニストのタッチが粗く聞こえがちなのですが、そういう荒々しさは全く感じられません。ピアノの音は滑らかで響きが豊かですが、濁りが少なく透明感たっぷりに美しく響きます。
ボーカルはボディーがしっかり出て、肉付きのよい女性らしい柔らかな音で鳴ります。
驚かされるのはピアノの最低域の基音、そしてペダルを踏む音まではっきりと「生々しく」聞こえることです。今までこれほど深みのある自然な低域をこのディスクから再現するプレーヤーに出会ったことはありません。Acute Classicでこの曲を聴くと、中音が少し前に出てピアノがその後方に位置し、ピアノの高音が上方向に広がり、低音がやや遅れて地を這うような、「音の高低による時間差」が本当に見事に再現されます。
こういう音は、「現場の音」をしっかりと記憶している、パラヴィチーニが「生音に近くなるようなアナログ回路」をAcute Classicに与えたからこそ実現した音で、デジタル回路だけで作られた機器ではとうてい実現できないでしょう。なぜなら、再生時の「響き」がなければ、実現しない音だからです。
私は2016年末発行のDMにオーディオ機器は、失われた響きを再現し、入力される音よりも出力される音をより「生々しくできる」という持論を掲載しましたが、今聞いている音は、まさしくそういう「失われた響きが見事に復元された音」です。
 新世界より
楽曲が始まる部分での、金管楽器の響き、弦楽器の響きの再現が見事です。Acute ClassicはEAR製品全般に通じることですが、「響き」の再現性、その「芸術性」の醸し出し方が実に見事です。
デジタルの音はアナログに比べると、動きが少なく「静止して」感じられる事があるのですが、Acute Classicで聞く新世界よりには「生きた時間の流れ」が感じられます。
演奏が進むにつれて刻々と変化する「響きの変化」に夕日が雲を照らし、刻々とその美しさを変えて行く様子が感じられます。響きの広がりと収束。色彩感の変化。本格的な交響曲ならではの「リッチな時間の味わい」が見事に再現されます。
今聞いているのは「音」ではなく、演奏そのものです。それも、生よりもさらに素晴らしく作り上げられた、再生芸術(演奏)そのものです。オーディオ機器は、生演奏をより美しく、生々しく再現出来るという「事実」をAcute Classicは、聞かせてくれます。
  新世界より(USB入力)
CDに比べるとほんの少しだけ響きが減った分、演奏が落ち着いて感じられます。CD-Rで聞くこの曲が「春から初夏」にかけての雰囲気だとすれば、USB入力で聞くこの曲は「夏の終わりから秋」に欠けての雰囲気です。
音質的にそれほど大きな変化は感じられませんが、雰囲気が一ついて少し「客観的」な部分が醸し出され、普段聞いているこの曲の雰囲気に近くなります。
素晴らしいと思うのは、CDの再生、USBでの再生に関わらず、CD(44.1kHz)にありがちな高域の閉塞感が全く感じられず、高域の倍音がすっきりと伸びていることです。
今聞いている音であれば「ハイレゾ」でなくても、十分アナログに匹敵するサウンドが得られます。少なくとも下手なデジタル機器で聞くハイレゾよりも、遙かに高域ののびは良く、楽器の音が自然に聞こえます。
色彩感も豊かで、この音であればUSB-DACとしても価格相応の価値を十分感じ取っていただけることでしょう。

・marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)
 せせらぎ
今までのフラッグシップモデル「SA11S3」では少し気になっていた、高域のざらつきや堅さが完全に消えているところに「MMM」を採用した「SA10の良さ」が感じられます。水の流れる音、鳥の鳴く声は柔らかく、十分な厚みがありますが、すっきりと明快なサウンドで「ぼやけた感じ」が一切ありません。
Acuteとの違いは、水泡がはじけたときに飛び散る「細やかな水しぶき」が伝わる感覚、いわゆる「空気感」が弱いことです。しかし、これはSA10が弱いのではなく、Acuteの「真空管を使った音作り(本来録音されていないものを、あたかも存在するように感じさせる力)」を褒めるべきでしょう。
立体感はスケールが若干小さいですが、それが逆に「空間の密度感を上昇」させることにつながっているので、善し悪しではなく、好みの判断になるでしょう。
PCMのように輪郭が強くなりすぎる事がなく、下手なDSDのように滑らかになりすぎる事もなく、marantzらしい暖かく滑らかな音でせせらぎが鳴りました。
 バッハ バイオリンソロ
Acuteで聞くこの曲に比べると、SA10は表現がやや穏やかですが、細やかな楽器の音の変化や奏法のバリエーションがきちんと再現されるので、演奏にじっくりと耳を傾けたくなります。
Esotericのように堅くなく、LUXMANのように柔らかくなく、Accuphaseのように色が薄くなく、SA10のバランスはとてもニュートラルです。音が滑らかで密度も高く、バイオリンの鋭さと柔らかさのバランスが秀逸です。
Acuteのような「海外製品」と比べると、落ち着いたムードになりますが、フェルシュトマンが自分の音のじっくりと耳を傾けながら、知的にバッハを奏でている様子が伝わります。
プレーヤーで極度に色づけしない「端正な音」が魅力的に感じられました。
 モナリザ
切れ味の良い透明な響きを聞かせたAcuteとは違って、ギターのサイズが一回り大きくなったように、低音の響きが太くなり、その部分の余韻が長く感じられるようになります。けれど、変わるのは低音だけで、中高音の響きの量や余韻の長さは、Acuteと同じです。
ボーカルはギターと分離して聞こえます。この部分、ギターとボーカルの絡みがとても親密に感じられたAcuteとは一線を画します。
質が高く端正な音ですが、Acuteと比べるとやや「艶」が少なく感じられました。
 500miles
Acuteで聞くこの曲は「生演奏を聞いている雰囲気」を持っていました。SA10では「レコーディング現場」が見えてきます。
ピアノとボーカルの立体関係はややあやふやで、音像も肥大します。密度は高いのですが、それぞれの音が出てくる「タイミング」が同一なので、音が空間でかぶっています。
一つずつの音は悪くない、むしろ優れているのですが、音楽表現で重要な「間」が形成されません。
B&Wのスピーカーもそう聞こえますが、B&Wをモニターとして作られたSA10も同じ傾向を感じさせます。
 新世界より
録音の良いこのソフトではSA10の持つ「音の良さ」がしっかりと発揮されます。
PCMをすべてDSDに変換してからD/A変換する良さでしょうか?音が本当に滑らかで、良質なアナログソースを聞いているような「厚み」も感じられます。
金管楽器や弦楽器の音が重なる部分では、それぞれの音が見事に分離し、団子状に重なることがありません。あくまでも、細やかな音が美しく重なり合っているように聞こえます。
演奏の流れはとても穏やかで、不安なく新世界に踏み出していける、希望にあふれた音楽に聞こえます。また、ノイマンの指揮らしい「一糸乱れぬ統一感」も強く出ます。
音の量、厚み、すべてが満足できるレベルです。

  新世界より(USB入力)

S/N感、密度感、低域の安定感でUSB入力はCD-Rを上回ります。
しかし、その差はそれほど大きいものではなく、CD-Rでの再生とほとんど変わらない雰囲気で新世界よりが聞けます。黙って切り替えられたなら、どちらがそれとは言い当てられないほどの差でしょうか。
それでも中低音のハーモニーの厚み、小音量部の音の数、音が消え入る部分の静寂感など、回転していないものからデーターが取り出されているという「安定感」が感じられます。
ダイナミックレンジも少し拡大し、最大音量部の音量がわずかに大きくなっているようにも感じられます。
USB入力でこの音が出るのであれば、CDの再生でディスクにこだわる必要はないと思います。

試聴後感想
試聴レポートの最初に書きましたが、「最新技術を惜しみなく投入した marantz SA10」と「ノスタルジックな真空管を搭載したAcute Classic」では、全く勝負にならないと考えていました。
しかし、比較試聴を追えた今、その考えが全く違っていたことを知りました。
私自身
「デジタル機器はスペックではなく、出てくる音で選ぶべきだ」、
「デジタル機器の音質のキーポイントは、デジタル回路のスペックではなくアナログ回路の優劣だ」
と何度も書いてきていたにもかかわらず、今回はあまりにも違う「スペックの差」に完全に目が曇ってしまったのです。
SA10 はこの価格でよくぞここまで!と賞賛できる音質です。同じ国産製品で比較するならば、その価格は他社製品の1.5〜2倍くらいに匹敵するでしょう。特に、今回はメカニズム、DAC共にオリジナル化してこの価格ですから、その努力の実現は高く評価されるべきです。
しかし、EAR Acute Classicは「音楽の再現性」において、SA10をあっさりと退けてしまいました。
詳しい音質の違いは「試聴レポート」に記述したので省きますが、Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。

このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

少なくともクラシックやバラードなど、じっくり聞きたい本格的な演奏では、私は SA10 ではなく Acute Classic を選びます。
また、USB入力でもそのアナログ的な雰囲気が味わえる Acute Classic は、SA10 を超えるムードの濃さで音楽を再生したのです。
Acute Classic が SA10 を超えたのは、パラヴィチーニの経験が成し遂げた奇蹟でしょう。

聞かなければ信じられない。聞けば虜になる。それが、Acute Classicの魅力です。
逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c12

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
13. 中川隆[-14658] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:16:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1588]

EARのプリについてだが、EARのプリは準フラッグシップのEAR912以外それほどでもなく、
評論家の朝沼先生もSS誌のEAR861の試聴記事文中に赤裸々に書いてあるが、
役不足感のあるEAR834Lを途中で引っ込めてCAT SL-1sigMARKUを使ったほどだ。

EARの最廉価のプリであるEAR834LはEAR859のプリ部を独立させたものとのことだが、
EAR834LはKRELL KSLに比較試聴で完敗しましたから。

もう圧倒的な差がついた、一言で言って、EAR834Lは音が"粗い"のである。

EAR912は初めて聴きましたが、中高域が非常に細やかで繊細な音、
柔らかくまろやかでなめらかな麻薬のような蠱惑的な音色。
白昼夢を見ているような印象で、温度感が高く濃厚な色彩感がある。
エッジが一切立たないのでボーカルしか聴けない音だが魅力を感じるプリアンプ。


EAR534やEAR890パワーアンプは切れ込みがあるシャープな音ですから
ここまでマイルドな音なのかと驚きました。プリアンプはEAR912以外はいまいちな
印象ですね。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c13

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
15. 中川隆[-14656] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:46:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1586]
FMアコースティック社FM155MKURプリアンプ入荷♪ 2018-02-23
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454

ようやくFMアコースティックのプリアンプの新製品FM155MK2Rがコアにやってきました♪

FM155といえばコアがずっとずっと発売当初からあらゆるパワーアンプと組み合わせたり、他社のプリアンプと比較試聴したりして、圧倒的パフォーマンスでいつも驚かされていたお勧めプリアンプですが、20年ぶりにモデルチェンジしまして今回MK2となりました。

コアの展示はMK2Rなのでリモコン付です。
リモコン操作できるのは、ボリウムのアップとダウンのみですがSLOWとFASTと使い分けれますので操作感はとても良いですね!

電源はリモコン部の電源もあるのでどうなるかと思っていましたが、電源ユニット内部でアンプ用電源の他にリモコン用の電源が別々に供給されています。
今回は電源ケーブルが珍しくインレット式になっていますので、電源ケーブルも交換できます!

見た目では左側のインプットセレクターつまみの形状が違うのと、-20dBのボタンがロジック式になりインジケーターが点いてる程度で殆どデザインは変わってないですね。


内部はかなり変更されています!

モジュールは以前のFM155が2個でしたが、1個になっています。
それとボリウムのゲインが変わっていますので回路の定数変更がされていると思います。
また、電源ユニットの出力がACではなくDCになっていますので本体内部にはノイズを出すダイオードはないので音質的に有利です。

以前の20年間に渡って素晴らしい音楽を届けてくれたFM155ですが、気になる点もありました。
それは、

@:ボリウムゲインが高すぎて、小音量時にギャングエラーが出る。
A:@を解決する為に-20dBスイッチを使うと音質がかなり劣化してしまう。
B:欲を言えば高域が若干硬い。
C:他社の価格が何倍もするプリアンプと比較したら音像が少し大きすぎる。
D:あと、残留ノイズが多い

こんなところでしょうか。。

今回のFM155MK2Rはリモコン付なので@のままではとてもじゃないけど夜は聴けないですが、あっさりと解決していました。
ギャングエラーはないので静まった真夜中でもFMサウンドで音楽楽しめます!!

Aは必要ないので割愛。
Bはこれは見事に解決しています!伸びに変わっていて倍音がとっても伸びています。
Cも見事に解決しています!Cが今まで価格に比例していて300万クラスに若干負けていた部分ですが、これは見事ですね!
低域のリアルな大きさやボーカルの奥行き方向の実在感は超ハイエンドです!
Dも見事に低くなっていて聴感上のS/Nもかなり良くなってます!

そして使いこなし術です。
まずは当方のお客さまには全員にお伝えしていますが、入力1は今回のMK2も音良くないですね!
同じくMK2も是非入力4がお奨めです!緊張感が全く違います。

インシュレーターはゴムではなくウレタン系の柔らかいものに変更になっていますが、やはりFMくらいに特性が極めて正確になるとインシュレーターの効果は抜群にでますね!
リプラスのHG-HR石英で格段によくなります!

FMは多分音を聴いてウレタンにしているんでしょうが、他のあらゆる素材の音色を考えたらウレタンが一番無難だったんでしょう。
しかしリプラスのインシュレーターは素材の音色が可聴帯域外なのでビックリするくらい解像度が上がります!

電源ユニットの下のインシュレーターもかなり変化します。
また、電源ユニットから出るノイズもそれなりに多いので高周波を誘導してやるとS/Nがドンッ!とあがりますね!


他にもチューニングポイントはいくつかありますので今後色々試してみたいと思っています!

当店ではFM411MK3と組み合わせて試聴できますが他のパワーアンプと組み合わせても試聴しレポートしていきたいと思います!

さて、比較試聴の動画です!!
これは入荷するまでに組み合わせていたYBA SignatureのPREとFM AcousticsのFM411MK3パワーアンプです。


そして、FM155MK2RとFM411MK3の組み合わせのサウンドです!


両者とも素晴らしいサウンドですが、FM155の時は高域が若干ですがキツく音像が大きい印象が目立ち、YBA-SIG-PREとの組み合わせの良さも結構ありましたが、FM155MK2Rの組み合わせですと、FM同士のピッタリと整合したサウンドに加え、滑らかなのにとっても張りがあって緊張感があり完成度が高く素晴らしいです!

FM245やFM255の上位機種のクォリティーをこのFM155MK2Rであっさり実現し、ある部分では超越してしまうのはFMの技術の素晴らしさに改めて脱帽です。。

今後は逆パターンや色んなパワーアンプでの比較試聴もしてみたいと思います♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/79ed8cfc02d002ead920b1c98ba1f454


FM ACOUSTICS|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10078694024.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c15

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
16. 中川隆[-14655] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:51:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1585]
FM155MKUR | オーディオスペースコア − ピュアオーディオの店

FM Acoustics FM155MKUR
定価(税込) ¥2732400 販売価格 (税込)

あのFM155MKURがやっと入荷しました!
20年以上の155の完成度の高さは他に類を見ません!
これぞプリアンプというサウンドに驚きと一生モノとしての安心感を感じることができます。

試聴ご希望の方はご予約お待ちしております♪
納品、設置、ボイッシングなど全国各地対応可能です。
ご相談下さい。
https://www.as-core.co.jp/FM155MK2Ra
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c16

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
17. 中川隆[-14654] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:56:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1584]

FM Acoustics FM155 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12118358341.html

FM ACOUSTICS FM255 FM155比較 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12251147114.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c17

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
18. 中川隆[-14653] koaQ7Jey 2020年1月12日 21:59:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1583]
2013-06-22 by omirabakesso

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。
プリアンプ部と含めて40万円である。

一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。
しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。

聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。

 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。
http://omsound.exblog.jp/17980826/

サウンドパーツ ≪Love Five≫ プリアンプ
ハイ入力専用ライン・プリアンプ

・RK50ボリューム搭載/XLRバランス入力付き 税込238000円
・バランス入力なし⇒税込223000円
・ノーマル・ボリューム付き⇒税込187000円

高級アンプでも採用を躊躇する最高級ボリューム≪アルプスRK50≫を採用
出力部はたった1段
特注スーパーパーマロイ製出力トランスとの組み合わせで15Hz〜40kHzをほぼフラット
創業から30年余プリアンプ・イコライザーアンプを600台以上製作し、ここ数年は特に受注量が増え続けています
http://www.soundparts.server-shared.com/

サウンドパ−ツ
http://www.soundbox.co.jp/soundp.html
http://www.soundparts.server-shared.com/index.html

あまり古い話から始めても意味が無いので15年くらい前から。PRIMARE 928というアンプをご存じだろうか。

これは、PRIMARE 設立の第一弾として928シリーズとして販売されたプリアンプである(写真左下)。

http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12545796.jpg

おおよそアンプらしからぬ素晴らしいデザインと、抵抗式アッテネーターの重厚な感触のボリュームはまさに持つ喜びを与えてくれるアンプであった。B & O の技術者のアドバイスを受け製作されたこのプリアンプは、色付けの無いとても精緻な音がした。これ以上何を求めようかとと思っていた。
ところがである!

人は、「知らなければ良かった」と思うことがしばしばある。まさにそれである。
現在まで約10年使い続けているのがこの PRIMARE 928 の牙城を崩したサウンドパーツの「LIVE5」(写真下)である。
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15329300&i=201205%2F17%2F79%2Fa0277279_12532712.jpg
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=15338905&i=201205%2F18%2F79%2Fa0277279_13155182.jpg

オーディオファイルがやれ高音だの低音だのと講釈を述べるが(私も)、そんなことはどこ吹く風。そこには、ただ自然な音楽が存在するのみであった。

その帰り、奥さんと相談の上即購入を決めてしまった。待つこと1週間(完全受注生産のため)、ぴたりとおさまった外観はお世辞にも良いデザインとは言えず何ともさびしい限りだが、出てきた音は。。。
なんと芳醇な良い音だぁ・・・・。

初めはエコーでもかかっているかと思ってしまった。
それほど PRIMARE 928 は微細な音が出ていなかったのだった。

これは PRIMARE 928 に限ったことではない。私はこれまで様々なアンプをオーディオ店に足を運び聞いてきたが、こんな経験は初めてであった。これ以来わたしは LIVE5 を超えるものに出会っていない。

このアンプは、サウンドパーツオリジナルの回路で構成されていて、過去の回路の焼き直しではない。ここが重要である。

現代の真空管アンプは、そのほとんどが過去の回路の焼き直しである。
さらに重要なトランスがある。このトランスが素晴らしい。
その当時、日本に数人と言われた技術者による完全手巻きのものだ。
さらに、このプリにはフォノイコライザーも付いている。実はこれがこのプリの一番の要なのであった。
http://omsound.exblog.jp/15329300/

このサウンドパーツ製プリ LIVE5 に使用されている出力トランスは5Hz〜50000Hzまでフラットな極めて優秀なトランスである。通常トランスは奇数次歪率を嫌ってカットするが、これはカットしていないらしい。なぜなら、自然界には存在するから。もちろんこれによって耳につくようなことは無い。これを手巻きによって作っているのである。当時、御歳80歳を超える賢人である。あれから10年近くたっているのでご健在かどうか心配である。

さらにもう一つ、極めて優秀なフォノイコライザーを内蔵しているのである。
もちろんMCトランスも内蔵している。パーマロイコア78%の1インチタイプのもので、メーカー品ならこれだけで数十万円はするだろう。

さらに、驚くなかれこのクオリティーのインダクターを使用した LCR型なのである。

メーカー品なら数百万円もするコニサーのアンプくらいしか知らない。
市販品の多くのCR型プリなら数個の抵抗で済むところを、数万円の原価がかかるコイルを、ステレオで4個も使用しているのである。

さらにコンデンサーはデンマークのJENSEN(ヤンセン)製の銅箔/オイルコンデンサーをふんだんに使用している。なんと贅沢な。。。

このフォノイコライザーから紡ぎだされるアナログ音楽は言いようもなく自然で、奥行き、広がりが石のアンプとは比べようがありません。

ここもPRIMARE 928のヘッドアンプを使用した音とは雲泥の差でした。

ということで、プリもスピーカーに続きこれを超えるものが見当たらないので、現在落ち着いています。
http://omsound.exblog.jp/15338905/

私の使用しているフォノイコライザーはサウンドパーツ製プリアンプ LIVE5 に内蔵されている。下記画像は以前プリアンプ2でも紹介したLIVE5の内部である。
http://omsound.exblog.jp/iv/detail/?s=17980826&i=201306%2F22%2F79%2Fa0277279_11382130.jpg

 白ラインで囲まれた部分、上部4本の真空管(茶色の真空管ラジエターが付いている)と、左に見える4つの銀色円筒形と、その右上の2つの円筒形部分がフォノイコライザー部分である。回路はLCR型である。

 ここでLCR型の説明をば・・・。

一般的に市販のフォノイコライザーはNF型もしくはCR型である。中でもNF型がほとんどで、おそらく99%以上であろう。NF型とはNFつまり、ネガティブフィードバックのことで、パワーアンプで言われるNFBのことである。つまり、よく言われる通り、ノイズが出にくく、容易にカーブ特性が出せるなどの如何にも市販に向いた回路なのである。しかし、私はどうしてもネガティブフィードバックが掛ったものは綺麗な音になりすぎるきらいがありやはり好きになれない。

 ではCR型はというと、C(コンデンサ)とR(抵抗)でカーブ特性を作る非常にシンプルな回路である。非常にシンプルゆえ使う部品のクオリティがとても重要になってくるのである。つまり、部品の選別が肝である。NF型とは違い電気信号が一度しか通らないので各パーツ選びが重要なのである。一般的に自作派やガレージメーカーの製品に多く見られる回路である。私としてはNF型より好きである。

 さて、最後にLCR型であるが、LCR型はCR型にプラスしてコイルを使用する回路である。LCR型は定インピーダンス回路となるためノイズにとって有利となり最も自然な増幅を可能とする。では、なぜメーカーはLCR型を採用しないのか。理由は簡単である。製造コストに難があるのである。

1.イコライザーの前後段増幅において非常に小レベルなノズの増幅器が必要となる。
2.L素子(インダクター)のクオリティが重要となる。
3.電磁シールドが必要となる。

特に、良いインダクターを作れるところが無いのである。

まあ、全体がNF型やCR型に比べコストが掛るうえに技術(ノウハウ)が必要となってくるので、頭が良いだけでは出来ないのである。
私が知る限るで、一般市販品でこのLCR型を採用しているものがあるのはコニサーだけだ。

コニサー製品のすべてが採用しているかは定かでないが、LCR型を採用している型番は失念した。たしか数100万円はした。しかし、コニサーは確か半導体とハイブリッドだったと思う。

コニサーに関してはネットでも情報が極めて少ないので、聞いたことがあるオーディオファイルもすくないに違い無い。私は聞いたことがあるが、確かに良い音だった記憶がある。しかし、いかんせん価格が高すぎるのである。その試聴時は、アンプとフォノイコライザーだけで1千万円を軽〜く超えていた。これでは、頭の片隅にも置けない。

 私の使用しているフォノイコライザーはプリアンプ部と含めて40万円である。
一般的なハイエンドフォノイコライザーとしてはプリも含まれるので破格の値段だ。

しかし、単純に値段で判断しないでもらいたい。職人の技(わざ)は値段だけでは判断できないものである。
聞いて、耳で判断してもらいたい。
数100万円のフォノイコライザーが霞むであろう。

私はFMアコースティックの「FM222MKII」400万円弱のものと比較したが、気配の再現性でこのLIVE5に軍配を上げた。

これは衝撃としか言いようが無い。しかしこれが、会社と屋号の違いである。
職人の技なのである。これは作品である。
 本当に良いものは大量生産できない。改めて感じるLCR型フォノイコライザーの驚異である。

2013-06-22 by omirabakesso
http://omsound.exblog.jp/17980826/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c18

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
19. 中川隆[-14652] koaQ7Jey 2020年1月12日 22:02:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1582]

ステレオサウンド誌の高名なオーディオ評論家が日本の優れたオーディオ製品を潰した
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/454.html

日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html

日本のアンティーク・オーディオ関係のガレージメーカーの実力は凄い
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/455.html

日本のガレージメーカーは欧米有名ブランドの1/10以下の値段で同レベル製品を作っている
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/462.html

日本のオーディオメーカー
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/466.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c19

[リバイバル3] ハイエンド・スピーカーの世界 中川隆
138. 中川隆[-14651] koaQ7Jey 2020年1月13日 08:50:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1581]

Burmester Audio - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Burmester+Audio

ハイエンドオーディオの輸入販売 株式会社NOAH
ブルメスター(Burmester)
http://www.noahcorporation.com/burmester/index.html

Burmester [ ブルメスター ] |ハイエンドオーディオショップ ホーム商会
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html

Burmester 製品一覧 ブルメスター/ブーメスター
https://audio-heritage.jp/BURMESTER/index.html

▲△▽▼

ヨーロッパ旅行(3日目:2008/04/02) ブルメスター/Burmester見学
4月 10th, 2008 by 逸品館代表 清原裕介.
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122

今日は、朝からドイツのブルメスター/Brumesterの見学です。Brumesterの製品は、輸入代理店がCECの時にかなり積極的に扱っていたのですが、代理店が変わり価格が急上昇してからはほとんど扱っていませんでした。 現在生産販売されている世界最高級スポーツカー「ブガッティー」の純正カーオーディオとして採用されたことからも明らかなように、この約10年でBrumesterは、ヨーロッパで最高の高級オーディオブランドに成長していたのです。 これは出荷を待つ製品が置かれている倉庫の写真ですが、すべて100万円を大きく超えるものばかりで、ざっと見て売価で一億円近い製品が出荷待ちとなっていました。それでもマネージャーの話によると生産が間に合わないそうです。

彼らによるとこの価格の上昇は、妥協のない材料と最高の技術によりハンドメイドされることに加えて初期の生産品でも常に修理とアップグレードが可能で生涯にわたり使い続けることができることなど、ブランドとして守らなければならない高いハードルを越えた結果だと言うことです。 その言葉に偽りがない証拠に見学した本社では過去に生産されたすべての製品のデーター(現在のオーナー、現在のバージョンなど機器の内容に関するもの、測定データー)が保管されていました。彼らは、Bumesterを購入する顧客は「価格は全く考慮しない」と断言します。価格よりも品質を求める顧客がターゲットのようです。 ヨーロッパでは、本当のブランド品、高級品というのはそのようなものであり、それを許容できる少数の人たちのために存在するのでしょう。この写真は、入荷したパネルを検査する所です。指先と8倍のルーペで周到な検査を行う結果、入荷したパネルの3割近くが再加工もしくは破棄されると言うことでした。

左の写真は、入荷したスピーカーのユニットを選別検査しているところです(クリックするとビデオが見られます)。ユニットは低周波の信号で48時間以上エージングされ測定の後、コンピューターによって厳密にペアマッチされ製品に組み込まれます。 このような手の込んだ作業による品質管理により音質を向上させるのは、スイスの高級オーディオ・ブランドFM Acoustics(FMアコースティック)でよく知られていますが、Burmesterの徹底ぶりは、それを越えるほどです。ドイツ人らしい“品質へのこだわり(高いプライド)”を強く感じました。

日本では未紹介ですが、Burmesterはスピーカーも生産しています。プレーヤーからアンプ、そしてラックに至るまですべてBurmesterで統一するというのが彼らの考え方です。 ユニットは、ツィーターをエラックに委託生産し、ウーファーのメーカーは尋ねませんでしたがすべてオリジナルのユニットを使用していると言うことでした。ネットワークももちろんオリジナルで制作され、ケーブルも純銀を使ったオリジナルの製品が使われています。 彼らのスピーカーの最も大きな特徴は、ユニットを組み込む前に100時間近くエージングを行った後、精密に測定しペアリングを実施して製品に組み込まれることです。このようなペアリングは、超高級品にのみ許される行程で多大なコストがかかります。 スイス・FM Acoustics社が同じような精密なペアリングをアンプの製造時に行っていますが、その製品もBurmester社同様驚くほど高価です。写真は、本社倉庫で出荷を待つ大量のスピーカーです。製品総額は・・・。軽く億を超えるすごい額なのは間違いありません。
この部屋には、過去に生産された(プロトタイプも含む)すべてのBurmester製品が保管されています。中央のトーレンス・リファレンスは、ブルメスターさんが個人で使われていたものでもちろん非売品だそうです。

工場見学の最後にブルメスター社の試聴室で試聴会が開催されました。 最初に聞いたのは、リファレンスシリーズと呼ばれるB50スピーカー(現地価格の日本円換算で約300万円/ペア)を中心としたシステムですが、CDプレーヤーアンプを含めた総額では軽く1000万円を超えます。最初にPOPS系の音楽を聴いたのですが、価格の割にどうかな?という音でした。 その次に演奏された交響曲は、△。ちょっとがっかりしました。しばし、ブルメスター氏の説明を聞いた後、彼が好んで聞きまた自ら演奏もする(彼はギター奏者です)「エルビス・プレスリー」は、暖かみと厚み、細やかさがすべて高いレベルで融合した素晴らしい音でした。この音質なら、価格はともかく最高峰の音質だと言われても納得できます。 試聴会の締めくくりには総額で5000万円を超えようか!という超豪華なサラウンドシステム(ホームシアター)を聞かせてもらいました。視聴は、私も良くテストに使うdtsデモソフトが使われましたが、中域が充実し、実在感が非常に高くいつまでも聞いていたくなるような音質でした。このシステムの音質は私が作り出したAIRBOWのサラウンドを超える初めてのものでした。 ここまでの音を聞かされるとお客様の財布の紐は、ゆるまざるを得ないでしょう(そもそもこんなシステムを買うお客様の財布に紐があるのかどうかすら疑わしいのですが)。
http://blog.ippinkan.com/archives/20080410153122


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プリアンプに金をかけなさい
2020 JAN 7 by 東 賢太郎

きのう2か月ぶりにプリアンプ(ブルメスター808)が修理から帰ってきた。たまたまテーブルにあった牧神の午後への前奏曲をかけてみる。まったくすばらしい。オーディオの存在が消える。10分身動きできず、終了。まだ動けず。

きいたのは50年も前に買ったブーレーズ / ニュー・フィルハーモニア管のLPだ。その評はこちら(ドビッシー 「牧神の午後への前奏曲」)。これをレファレンス的ニュアンスで挙げているのはフランス的な音色、エロティシズムがプライオリティーだったからだ。しかしブルメスター808が新品のように蘇って、「微視的なアナリーゼ能力と聴覚の鋭さが群を抜いている」のはドビッシーにおいては不可欠の美質であり、マルティノンやモントゥーよりもっとエロティックじゃないかと思えてきた。俺がいままで聴いてた音は何だったんだというほど。

デジタル時代になってプリアンプ不要論が語られた。音量調節などコントロール機能はCDプレーヤーで足りフォノイコライジング機能もいらないなら介在回路は少ないほうが良い。理屈はそうだ。僕もいらないと思っていたが、ドイツ人はそう考えていなかったということだ。ブルメスターのパワーアンプをドイツで買って惚れこんでいたからひょっとしてと思い808を試聴してびっくりした。音質、音場感、空気感、定位が比較にならず軽自動車が一気にベンツの600に化けたかの激変。人生でいろんな機械を買ったが、あらゆるジャンルで満足度において808は圧倒的にNo1だ。
フラッグシップだから20年顔も変えない。この頑固さもドイツだ。車もそうだが、売らんかなでころころモデルチェンジする日本製はいかにも薄っぺらい。日独の技術の差はないだろうが、こういうアンプは日本にないのはひとえに哲学の差と思う。ハイエンドのスピーカー、パワーアンプに凝る人は多いがプリアンプに金をかける人は少ないらしい。808が高いかどうかは音楽に何を求めるかだろう。これ1台で牧神の午後への前奏曲の評価が違ってしまうなんてマジックは僕にとってほかの手段でおきようもないから妥当と思うが。
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2020/01/07/プリアンプに金をかけなさい/

プリアンプ 
Burmester 808mk5 Basic

■寸法:482W x 95H x 330D mm
■質量 8.7kg

メーカー希望小売価格(税抜き)  : ¥4,500,000

入力:XLRバランス入力1系統(CD)、及びRCAアンバランス入力6系統 (別売モジュールによりバランス3系統、アンバランス1系統追加可能)

出力:XLRバランス出力1系統、及びRCAアンバランス出力1系統(別売モジュールによりバランス1系統とアンバランス1系統をセットで追加可能)

本体寸法・重量:W482mm×H178mm×D482mm・23kg(ベーシックモデル、ベース・ボードを含む)

電源部寸法・重量:W482mm×H95mm×D285mm・9kg
https://www.homeshokai.jp/product/Burmester.html  



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Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/

ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。

すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。

自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。
とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。

しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。

Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。

ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!

一体型では世界最高価格と言われる。
この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。

しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。

私は久々に内なる音楽を聞いたのである。

外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、
日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを
発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた
銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。

このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)
まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、
四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、
その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。
このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。

つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で
摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、アナログ入力をも持ち合わせる。

なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。
これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに
到ったのかもしれない。

フロントパネルは鏡面仕上げであり、
トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、
一つの機械の上に同居し凝縮している。

電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、
こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。
非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。


音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。
わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。

このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。

ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。
また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、
まろやかさを伴った鋭利さであることも
音の違いの一因であろう。

このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。
また、音像定位のゆるぎなさもCDらしくないと言いたくなるほどだ。

この069、基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな
美音系のプレーヤーだが、音に確たる芯がある。
ここの芯の強さが同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや同系の音とも取れるメトロノームのカリスタのサウンドとの主な相違点である。

単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、柔軟さとはうらはらの、ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。

確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる
過剰な緊張感や強さがなく、
大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、
リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、
最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、
そして自然なスピード感をも
並び立たせているところは素晴らしい。

さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような
耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、
心とろかすようだ。

これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?
こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、
オーディオと私の感性がシンクロしたその時、
あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。
069と対極的な音を出すCH precision D1と比べると
このBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。

リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。

また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、
最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりも
CDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。
069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出た
TAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、
リラックスした069の音調が私は好きだ。

全体の印象こそちがえ、
このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに
相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。
069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉は
ベルトドライブメカ独特の音の滑らかさと
DACとの一体化にありそうだからである。
最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、
音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、
熟成された音の良さ、
醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。
今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。

最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。


まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。

このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。
しかし、自分の目指すオーディオの水準を
本当に高く保って行きたいと
心ひそかに思うなら、
時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、
自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。
とにかく、
オーディオとは
もっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。

レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり
購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08


レスありがとうごさいます。
また拙文をお読みいただき感謝します。
おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。

これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。

技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/697.html#c138

[リバイバル3] CD プレーヤーは進歩しているのか?  中川隆
116. 中川隆[-14650] koaQ7Jey 2020年1月13日 08:56:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1580]
Burmester 069 CDプレーヤーの私的レビュー:内なる音楽へ 2011年08月03日
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/


ごく稀なことだ。
真に高度なオーディオに接したとき、私はいわゆる「内なる音楽」を聞くことがある。
すなわち、スピーカーから放射された音が、鼓膜の振動という形で自分の外の空間から聞こえるのではなく、まるで自分の心の中から音が湧き出てきて、それを自分の中でじかに聞いているように感じられる状態である。

これは、外界と心の中を分けるバリアが消え、心の中が直接、外の世界と通じたため、音楽が最小の過程で、ストレートに心に鳴り響いている状況ではないかと私は想像している。

自分の内外の区別を全く意識せずに音楽を聞いている気分と言ってもいいかもしれない。

とはいえ、この説明自体は私の個人的な願望に近いものであり、心のバリアなどというものは実際には認識しえないものだろうから、実は、複雑な聴覚上の錯覚に陥っているだけなのかもしれない。

しかし、その境地が、ハイエンドオーディオマシーンの性能と、リスナーの感覚が完全にシンクロしたときにしか到達できない、オーディオのスピリチュアルな領域であることだけは間違いない。

Burmester069は、日本へのデビューが実は数年前であるにもかかわらず、事実上、日本語によるレビューがほとんど存在しない、非常に高価な一体型CDプレーヤーである。

ドイツのブルメスター社で製造された、このCD専用プレーヤーの価格は税込約600万円!

一体型では世界最高価格と言われる。

この時勢に、USB入力もなくSACDすらかからないプレーヤーのプライスタグとしてどう考えたらよいのか。

しかし、そのサウンドは600万円を自由にできるなら、今すぐ手元に置きたいと思わせるほどのレベルであった。
私は久々に内なる音楽を聞いたのである。

外観:
様々なオーディオ機器のデザインを見比べていると、日本とは全く異なる文化をベースに生み出されたフォルムを発見してしまうことがある。
長方形を基本に仕立てられた銀白の筐体が与えられた069が目の前にある。
このフォルムの印象は日本人の伝統的なかたちにはないものであろう。
(強いて言えば正倉院?でもあんな鄙びた印象は微塵もなし)

まるでオーディオラックに建立された小さな神殿ように、四本の長めのフットで、面取りされた専用のアルミボードの上に立つ、その強烈なソリッドネスは
リスニングルームの他の機器たちを威嚇するかのようだ。

このプレーヤーにはディスクトレイがなく、トップローディング方式が採用されている。
つまりアナログめいた「儀式」を必要とするデジタルプレーヤーであり、
PCオーディオファンにとっては甚だしく時代遅れの機械と言えよう。
フタの開け閉めは非常に円滑な感触で摩擦も引っかかりもまるでない。
アナログ出力、デジタル入出力の他、アナログ入力をも持ち合わせる。
なんとフロントパネルにはボリュウムボタンがついている。
つまりプリアンプ機能を持っているCDプレーヤーなのだ。

これはパワーアンプへのダイレクト入力を意識した結果、
プリアンプとしてのフューチャーを持つに到ったのかもしれない。
フロントパネルは鏡面仕上げであり、トップパネルはつや消しシルバーである。
様々な銀色の質感の違いが正確に面取りされ、一つの機械の上に同居し凝縮している。

電源部は別筐体であり、本体とほぼ同等の大きさを持つ。
相当な物量投入を感じさせるが、こういう構成は本当に一体型と言ってよいものだろうか。

非常に多くのボタンのついた大型のリモコンが付属する。
このリモコンで一般的な操作はもちろん、
アップサンプリングの周波数を変えることもできる。
このリモコンについては筐体に高級感はあるものの、
そのボタンの押し味などから、
やや操作感が洗練されていないと見える。
また、ボタン数が多いのにもかかわらず、
当然、CDのエジェクトボタンはない。

音質:
ストッという感じで引きフタをスライドさせて開ける。
コンパクトディスクを装填しスタビライザーをストンと落とし込む。
そしてまた、ストッという感じで引きフタを閉める。

わずかに間をおいてから、プレイボタンをパチリと押すと初めはゆるやかに、そして次第になめらかにベルトドライブがディスクを回し始め、フィリップスCD2Proのピックアップがデジタル信号を読みこむ。

このプレーヤーのリスニングは曲の歌い出しがまず比較を絶している。
形容しがたいのだが、スッと心の襞に入り込むというのか、身構える間もなく、あっけなく、いつのまにか音楽が始まっている。

ベースになる背景の静寂感が、300万クラスの他のプレーヤーと比べてもとても深く、録音さえよければ、曲が始まる直前のいわば録音された無音とプレイボタンを押す前の無音状態が見事につながるためだ。

また、音の立ち上がりが単純な鋭さではなく、まろやかさを伴った鋭利さであることも音の違いの一因であろう。

このサウンドはCDプレーヤーとして出せる、最大限のダイナミックレンジの広がりを有しており、全帯域のバランスも立派なピラミッドバランスである。

また、音像定位のゆるぎなさもCDらしくないと言いたくなるほどだ。
この069、基本的には特有の色艶と柔らかさに思わず引き込まれそうな美音系のプレーヤーだが、音に確たる芯がある。

ここの芯の強さが同じく、ベルトドライブであるCEC TL-0Xや同系の音とも取れるメトロノームのカリスタのサウンドとの主な相違点である。

単に女性ボーカルや小編成弦楽が得意な、色気一辺倒のソフトサウンドでは全くない。
音の芯の確かさは低域の制動力、解像度の高さにつながり、柔軟さとはうらはらの、ソリッドで叩きつけるような低音も出せるのだ。

確かに、このプレーヤーにはリスナーをキッと身構えさせる過剰な緊張感や強さがなく、大河の如く滔滔とした音の流れに身を任せる、リラックスした雰囲気が根底にある。
しかし、その楽々した傾向の中に、最高水準の解像力、音の芯の確かさ、帯域バランスの良さ、そして自然なスピード感をも並び立たせているところは素晴らしい。
さらに、
音響的快楽の最もスイートな部分のみを抽出、濃縮したような耽美的な音色(ねいろ)が音の随所にスパイスとして加わって、心とろかすようだ。

これほど官能的な音の快楽が他にあるだろうか?

こんな不謹慎で挑発的な問いが思わず頭に浮かんでしまうほど、オーディオと私の感性がシンクロしたその時、あの「内なる音楽」はついに聞こえてきたのだった。

069と対極的な音を出すCH precision D1と比べるとこのBurmesterのプレーヤーには CH precisionほどのビビッドな激しさ、キレの良さはない。
リスニングルームにいっぱいに独特の磁界を創り出すようなCHの音も凄いのだが、
その音に何時までも浸っていたいと思わせる069の持つ無限大の心地よさは、さらに魅力的だった。

また069のサウンドは、腰の据わった高精度かつ優雅な再生が印象的な、最新のアキュフェーズのプレーヤーDP-900+DC-901の場合よりもCDの再生については、さらに滑らかで柔軟かつ高貴な音であるようだ。

069の演奏は、高精度なフォーカス感、低ジッター感が前面に出たTAD D600のような印象でもない。
D600の真面目一筋・一途な音よりももっとほぐれて、リラックスした069の音調が私は好きだ。

全体の印象こそちがえ、このレベルに近い音が出たのはGOLDMUND Eidos Referenceに相応のDACを組み合わせたとき以来ではなかろうか。

069のワンダーランドは現代最高のPCオーディオサウンドにとっても、
おそらく到れない、いや決して到ることはない世界であろう。
この音の源泉はベルトドライブメカ独特の音の滑らかさとDACとの一体化にありそうだからである。

最近のデジタルオーディオの潮流に流される中で、音の鮮度やクリアネス、利便性に囚われるあまり、熟成された音の良さ、醸し出されたものが持つゆとりの深さを忘れていたことを恥じる。

今回の試聴では
あらゆる音、あらゆるメロディ、
あらゆるリズム、そしてあらゆる沈黙さえ
069のカラーに染まり、069の様式美に変換され
リスナーの前に提示されていた。

最近、CH precision D1の試聴でもそれに近い支配力を感じたが、
069の支配力はさらに深く浸透する圧倒的なもので、
さすがに600万は伊達じゃない、
上には上が・・・と唸らせるものがある。
しかし、この値段は流石に・・・・・。
だが、
その対価を知っていても、まだまだ、諦めきれぬほどに、
麻薬的なサウンドでもあるのだ。


まとめ:
今回の私のレビューは、ただ単純に,自分の中で非常に稀有な体験をしたので、
どうしてもそれを語りたくなったので書いたに過ぎない。
このPCオーディオの時代、そして不景気の時代(下山の時代と言うらしいが)に
なんといってもこのプライスタグである。
本機のデモもごく少ない。
このプレーヤーは日本ではほとんど無視されている。
今の時代、このレビューを興味を持って読む人はごく少ないと思う。

しかし、自分の目指すオーディオの水準を本当に高く保って行きたいと心ひそかに思うなら、時には、このBurmester 069 ほどのレベルの音に接し、自分の音に対する慢心を強く諌めなければならぬ。
少なくとも私はそう思うだけだ。

とにかく、オーディオとはもっと深く、もっと広く、そしてもっと遠いものらしい。
我々が想像する以上に、だ。


レス一覧

どうもはじめましてMINTrと申します。
このCDPは私自身3度程聴いたことがありますが、 
やはり感動を覚え、いまだに頭に残っている音の1つです。
この感動を文章に出来る文才は流石ですね。。
(いつも拝見して思っておりましたが、、、)
やはり購入を考えられるようなプライスではありませんが
このCDPはどうであれ一聴の価値はあると思いますし
上奉書屋さん同様オーディオについて
様々な思いが込み上げ考えさせられるような気がします。
誠に勝手ながら
お気に入りに登録させて頂きました。
byMINTr at2011-08-03 23:08


おっしゃるとおり本当にいろいろとオーディオについて考えさせられるCDプレーヤーだと思います。
これに目を付ける方とはよほど鑑定眼がある方と思います。
これからも面白い話があったらぜひ教えてください。
よろしくおねがいいたします。
by上奉書屋 at2011-08-04 06:25

はじめましてRuriと申します。
先日ソナス/フトゥーラの試聴会で機器が全てBurmester、CDPが 069でした。
SPの試聴会ということで最初は069にはあまり関心なかったのですが、
出てくる音の「深み」が尋常ではないレベルだったのでSPの魅力だけではないな
とは感じていました。。。
技術レベルを超えて芸術的なCDPだと思います。
byRurimy at2011-08-04 23:59
https://community.phileweb.com/mypage/entry/1698/20110803/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/842.html#c116

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
20. 中川隆[-14649] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:35:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1579]

AIR TIGHT(A&M) HP
http://www.airtight-am.net/products/products.html

価格.com - AIR TIGHT 人気売れ筋ランキング
https://kakaku.com/kaden/audio-others/itemlist.aspx?pdf_ma=4209

ヤフオク! -「air tight アンプ」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=air+tight+%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&x=0&y=0



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AIR TIGHT/ライン専用プリアンプ「ATC-3」(¥380,000/税別)

●徹底した強電源部設計
●出力段には出力特性が大きくとれ入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低い、2段のNF方式SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)回路を採用
●オプションで高級ボリュームバージョンを設定


SPEC

使用真空管:12AX7(ECC83)x 1, 12AU7(ECC82)x 2
出力電圧:定格2V, 最大15V
出力インピーダンス:200Ω
寸法:430 x 325 x 90mm(W x D x H)
重量:8kg
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida2757.html


価格.com - AIR TIGHT ATC-3 価格比較
最安価格(税込):\410,400
https://kakaku.com/item/K0000423074/



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AIR TIGHT/ライン専用プリアンプ「ATC-2」(¥500,000/税別) 製造販売終了
使用真空管
12AX7(ECC83) x 1, 12AU7(ECC82)x 2, 6X4 x 1
出力電圧定格 2V, 最大15V
寸法 410 x 337 x 156mm(W x D x H)
重量 12kg

•入力5系統/モニター2系統/出力2系統と、豊富な入出力端子を設置
•B電源/ヒーター電源共に定電圧電源方式を採用
•整流管6X4(EZ90)を採用
•初段と2段目の増幅回路にはお互いの干渉を避けるため、別々の定電圧回路を構成
•フラットアンプ回路は、低インピーダンスで駆動される2段のNF方式
•出力段には、出力電圧が大きくとれ、入力インピーダンスも高く、出力インピーダンスが低い、SRPP(シャント・レギュレーテッド・プッシュプル)回路を採用
http://www.airtight-am.net/products/atc2.html
http://shopafroaudio.com/2014/09/07/28409/



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サウンドパーツ Love Five プリアンプ vs. AIR TIGHT ATC-2 プリアンプ

『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + A&M ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + サウンドパーツ ラインアンプ + 是枝パワーアンプ
6畳間のユニコーン + マランツ CD34 + 是枝プリアンプ + 是枝パワーアンプ
の比較試聴

サウンドパーツ ラインアンプ の音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らない。
色付けの有るエアータイト製のアンプの方が心地よい。
サウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が良い。

2012/03/13
単身赴任解消記念オフ(GRF邸&チューバホーン邸の巻)
先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。
実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。
そこにご友人のOさんが、是枝さんのパワーアンプに相性が良い、同じ是枝さん製作のプリアンプを持ち込まれて比較試聴しようという話になったのです。
Oさんが来られる前はATC-2と新型アンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)を繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。

モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。
エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。


(3月14日追記)
ここでOさんが持ち込まれた是枝さんのプリアンプに繋ぎ変えました。
外部電源ユニットはOさん自作なのですが、最終調整は是枝さんにお願いされたとのことで、是枝さんのパワーアンプとの組み合わせはいかような音楽を聴かせてくれるのか?というのがポイントでした。
結論から言いますと、この特注プリの性能は、明らかに数十年前から稼動しているエアータイトの音を凌駕しているように感じました。
メーカーが揃っているからじゃないかと思われるかもしれませんし、確かにそうかも知れません。

小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みということを割り引いて考えても、この是枝アンプの組み合わせは、正にこのユニコーンで音楽を奏でるにはベストの組み合わせではないかと思いました。
Oさんは思わずニンマリされましたが、反対にGRFさんは困った顔つきでいました。
なぜならこのプリアンプは、Oさんの常用されているものなので、Oさんが帰るときには外されてしまうからです(笑)
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

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2012年 02月 24日 新型プリアンプ(サウンドパーツ ラインアンプ)の導入 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/17234409/


和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用している A&M社の ATC-2 のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的にはよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。
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去年、是枝さんのアンプが入ったとき、ハートレーを鳴らしている松本のサウンドパーツさんのこれも特製アナログ用アンプの Love Five を繋いで聴いたことがあります。すると、帯域といい音場感といい申し分なかったのですが、GRFの部屋用なのでこちらで使うわけにはいきません。ハートレーを購入した、八王子の双句さんが、私のプリとほぼ同じの LCR の EQ付きの Love Five を売りに出されていました。それには、F2a-11p.p. が付いており、両方一緒でないとお売りにならないだろうと思って遠慮していました。昨年の5月の連休に家に遊びに来られる前に連絡すると、何と、私のところできいて気に入ったチューバホーンさんが、Taoさんと一緒に買いに来るとのこと、これには複雑な気持ちでした。
仕事では、良いものは必ず真似されます。真似する方は、成功するのは解っていますから、リスクを負わず、大々的に宣伝だけすれば、真似された方の実績も利用できることになります。それに近い感じで、失礼ながらあまりメジャーではないサウンドパーツさんの、実績を知っていて、それも新品ではなく中古を買われるのでは、製作者にはあまりメリットがないなと、自分のことは棚に上げて思いました。また、自分がそのチャンスを人に教えたばっかりに、自分のところには来なくなった後悔に似た感情におそわれたからです。やはり美味しい物は人には教えない方が、賢いやり方なのでしょうね(爆)。

この和室では、レコードのイコライザーは必要ないので、CDプレーヤーとDSDへの録音機能をだけを持ったシンプルなプリをサウンドパーツの水谷さんに作って貰おうと思いました。パワーアンプのファインメットへの改造の折にもその話をしました。あわよくば、シンプルな機能だけのプリアンプがでたら声かけて頂くところまでお願いしてあったのです。

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忙しさにかまけて、年末まで注文するチャンスがありませんでした。昨年末に、アムステルダムで購入してきたRCOのハイティンクの実況録音盤を聴いていると、やはり音場がより出るプリアンプが欲しいと思いました。

水谷さんのホームページを見たら、なんと新しい構想の下で、Basicなプリアンプを作られるとのこと。趣旨を読んだらそれこそ私の需要にぴったりでした。余計な物をそぎ落とし、その代わり必要なところには、思い切ってよい部品を投入するという、理想的なプリです。そして、通常のタイプで、何と!定価が 118,000円とのこと。これはお買い得です。早速、連絡をしました。水谷さんも、早速取りかかるとの快諾を頂きました。特別注文は、ボリュームの交換と将来に備えた入力のバランスの追加だけでした。

途中、Basicのプリと言っても最小限の見栄えも必要だと言うことで、アルマイト処理をしたり、入力トランスをより高級品に換えたり、至る所に水谷さんらしいこだわりが追加され、予定より一月ほど遅れましたが、今週、ようやく到着しました。梱包を空けて驚きました。とても、10万円台のアンプには見えないからです。この機能と作りなら、通常最低でも25万円ぐらいしないと合わないと思います。
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椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日
https://tannoy.exblog.jp/17296143/

今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししている新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ)と常用のそして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。

結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。また、電源部が強化されたプリですから、音の力強さがまったく違ってました。逆にOさんにとっては、違わなかったらどうしようかという、はらはら物だったのですが(笑)。

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あえて増幅度を抑え気味にして、音のリニアリティを良くして、初段にSRPPを持ってきた、是枝さんらしい凝った回路になっていますが、大容量のコンデンサーを投入した、電源部も最終的には是枝さんのチェックが入っているそうです。電源の強化は、音にすぐ現れます。大変スケールの大きな、深い音が鳴り響き、演奏の強弱の差が、はっきりと解り、マーラーの交響曲などは、如何にフレーズの中で、音色や音量を変えているかが、見事に解ります。費用も構成もシンプルな新型プリとはまったく違うダイナミックな音で驚きました。

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比べて、健闘しているのが、常用の ATC-2 で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/N もよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。ただ、プリとは思えないほど、大きく重いですから、パワーアンプが小型だと、バランスが合わないかもしれませんね。

大きさは、新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) ぐらいがいいのですが。この新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。

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椀方さんも、勿論、Oさんも音の違いに、ビックリしたり、喜んだりで有意義な余興になりました。間にチューバホーンさんのお宅を訪問されてから、暗くなってからチューバホーンさんも加わって、狭い和室で4人座り、日本酒タイムになりました。学生時代の下宿を思い出させる雰囲気でいいですね。ユニコーンの音は、1メートルの至近距離で聴いても、音場が崩れなく、コンサートホールにワープする不思議な音です。この素晴らしいスピーカーがもう、手に入らないのは本当に残念です。椀方さんは、今日もUNICORNさんを訪問されるので、ますますの感を深くされるでしょうが。
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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日
https://tannoy.exblog.jp/17298582/


昨日は、椀方さんをゲストに迎えて、阿佐ヶ谷のチューバホーンさんと高円寺のOさんで、一升瓶と四合瓶を空ける盛り上がりで、午前中はまだいい気持ちでした(笑)。皆さん、それなりの朝を迎えられたのではないでしょうか(爆)。

Oさんは、お家に車を置いて来たので、昨日の是枝アンプが、そのまま残っていました。五時近くになって、Oさんが撤収に来ました。

そこで、一緒にハートレーの方にも繋いで聴いてみましたが、こちらは反対にサウンドパーツさんの、ファインメットによる 6550p.p.なので、木に竹を繋いだような音になり、上手くいきませんでした。面白いモノです。

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和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良い ATC-2 を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
新型プリ(サウンドパーツ ラインアンプ) は、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。

また、新型(サウンドパーツ ラインアンプ) をGRFの部屋に持っていき、同じサウンドパーツさんの LiveFive と比べると、音の静かさや、上品さが違います。
音の定位は新型の方が単純なだけいいのかも知れませんが。音色が違います。

Mullard の ECC82 と専用に開発した出力トランスの音の差でしょう。

価格が違いますから仕方がありませんが。音の差を埋めるために、プリとメインを結んでいるMITのケーブルをMI-350の最高級品(友人からお借りしています)から、MI-330のショットガンタイプに替えてみました。音にいい意味で、活力が出ました。いい音ですね。ハートレーの方は、ベーシックのMI-330ですから、もう少し早く気がつくべきでした。だからオーディオは面白いのですが、、、。

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取り外したMI-350 Shotgun Terminatorです。そろそろ畳も交換時期かな?


Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 08:10
こんにちは
このところの新型プリの調整楽しく拝見させていただいております。
ポン置きで鳴るわけではないのは何でもそうですね。
思い通りにならなくてもクレームはつけませんので(笑)
ただ傾向は期待してしまいます。
おそらく色付けの無いプリですと躍動感やエネルギー感は不足すると思われるので、クライオブレーカー直で電源ケーブル・コネクタの選定をせねばと予想しているところです。

TL3Nとの組み合わせは非常に楽しみです。
とりあえず聴いてみてから、なんですけど(笑)
待ってる今が一番妄想が膨らんで楽しいかもしれません。
先日コミュニティでも話題になりましたが、修理を依頼したお店に「前の音に戻してくれ」とクレームを付けたお客がいたそうです。
嫌なめんどくさい世の中になったものです。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 10:06 x
デーンちゃん(さん)、恋人と逢う前みたく、わくわくしながら待っているときが一番楽しいですね。一緒になれば、いろいろと使いこなしも考えなければなりませんし(笑)。
このアンプは、無色透明です。
特に、デーンちゃん(さん)のところに行くバージョンでは、相当性能は向上している筈です。
使いこなしは、電源とケーブルの選定ですね。色づけが無い分、相当変わりますから。
昨晩は、夕方から深夜までいろいろな曲を、MI-330の旧いケーブルで楽しみました。幾分、荒さもある方が、聴きやすいのは、良くあることですね。TL3NはどのDAコンバーターと組み合わせるのですか?

Commentedby デーンちゃん at 2012-03-13 11:37
CECのガチな組み合わせでDA1N・BNCスーパーリンクです。
他の接続とは比べ物にならないぐらい次元が違う音が出てきます。
DA1Nのクロックは10ppmと今では精度高くないのですが、クロック同期でこんなに違うものかと驚いています。
某ページのSV192SとMC-3でクロック同期させた感じと同じだと思います。

Commentedby TANNOY-GRFat 2012-03-13 12:08 x
そうですか!いずれにしても、SACDが要らないCDの音を聴いているのですね。アナログレコードしか聴かれない方々に本当は聴いて貰いたいですね。
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

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『GRFのある部屋』
6畳間のユニコーン + A&M社 ATC-2 プリアンプ + 是枝パワーアンプ

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが、
問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。
それがいいだなんて、ちょいおかしい。
美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。


鈴木と北川の二人組 2015/08/17
噂によりますと、鈴木は62歳、北川は69歳、この二人がひとつのハンドル名『GRFのある部屋』を共用している、というのです。
3階建ての自社ビルの中に2部屋あり、6畳間のユニコーン(CDオンリー)、後ろの部屋は30畳強はある部屋にあのGRFがコーナー(アナログオンリー)にT−4(平行法、CDオンリー)はリスポジソファから先1m強先に置いてあるその他いくつかのその昔のSP連が複数あります。

音は出て「なんぼ」の世界ですが、このユニコーンは解像度が良過ぎて、すべての楽器が鮮明という異次元の音でもあるのです。

あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。
それがいいだなんて、ちょいおかしい。

美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。
それとリスポジがキッチン用の椅子であることでやや見下ろす感じです(ユニコーンが低いせいもあり)。

コンサートでいう中二階から観た聴いた感じでしょうか・・・それも有りでいいのですが、問題は音源が上に伸びない、つまり途中で音が沈むという感じです。
奥行きも壁べったりのため(6畳間を横長に)奥行きが寸詰まりです。
そのためガラスのよくある家庭のやや大きい「水槽の中での演奏を」聴いている感じです。
悪く言えば箱庭。

それに輪をかけるのが、どのCDでも同じ音質、これはいただけない、最悪! 
そして、ジャズは掛けてくれない、こちら持参のCD(クラ)も掛けてくれない、
つまり悪いとこは聴かれたくないということであり、これは他の人でもそれは同じことを聞いております。
T4、GRFも有りますが、欠点を観られたくない聴かれたくないという、ほんと演技がうまい雲助ですネ! 
このような音を初めて聞く人は、言葉巧みな戦術に入り込む恐ろしさです。

ユニコーンSPはとてもいいSPなんですが、やはり駆動側の問題が多分にあるのは聴いていても大いに感じます。
それに気が付かない北川は、やはり「お山の大将」が抜けきらないのでしょう。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_15.html



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サウンドパーツのプリアンプについては

サウンドパーツ 300B プッシュプル・アンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/114.html

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という事で
AIR TIGHT のアンプはマランツ、マッキントッシュの系統のアンティーク・アンプの系統で EAR や Octave の様な独創性が全く無い平凡な設計
AIR TIGHT よりサウンドパーツの安物アンプの方が S/N比や物理特性は遥かに上
しかし、サウンドパーツは中性的で色気が全く無い無味無臭な音なので AIR TIGHT の濁った音を好む人が多い


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A&M社 ATC-2 プリアンプ GRFのある部屋 2012年 03月 07日
https://tannoy.exblog.jp/17279708/

大阪・高槻に本社を構えるエアータイトのプリアンプATC-2を使用して、もう、二十年以上になります。大変信頼性の高いアンプで、二十年間一度も真空管さえ変えていません。先日、10年以上使ってきた Sound Partsさんのプリの出力段の12AU7を変えたところ、相当の音質の向上(回復?)が有りました。そこで、今回はATC-2の球を交換してみることにしました。

このプリアンプは、ラインアンプだけで、イコライザーは外付けです。そこへ供給する電源端子も装備されていますが、現在はラインアンプとして使っています。入力端子が多く、テープモニターもついているので、テープからDSDへのダビングにも重宝しています。12AX7と12AU7の二段NF段で、最終段はSRPPで、出力インピーダンスを低くする構成がされています。使用電圧も低く、使用している部品も耐久性のある経年変化に強い造りになっています。
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17279708&i=201203%2F07%2F99%2Ff0108399_0335391.jpg

使用している真空管は、シーメンス製で、当初から付いてきたのか、私が変えたのかはもう憶えていません。しかし、SIEMENS特有のしっかりした硬質の響きは最初から有りましたから、純正だったのかも知れません。もしかしたら、東芝の真空管も、真空管箱に入っていましたから、そちらがオリジナルかも知れないのですが、、、

いずれにしても、二十年以上使っているのには間違い有りません。交換する必要性を感じなかったからです。今回は、12AU7だけでもとおもい、先日交換したMullardの球を差してみました。やはり音は暖かくなります。シーメンスが少し冷徹な音なんですね。次に初段の12AX7も変えてみました。こちらはオリジナルのTelefunkenが有りますので、そちらを差してみました。
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=17279708&i=201203%2F07%2F99%2Ff0108399_0342486.jpg


しかし、30分ほど聞き比べをして、元のSIEMENSに戻しました。音色的にも音場的にもこちらの方が、見通しがいいのです。しっかりと上蓋を取り付けると、一層しっかりとした音になりました。まだまだ、この球は使えそうです。そして、長年親しんだATC-2の音に戻ったのです。

端子も磨き、ネジもしっかりと締め直し、棚の中からだして、聴いたATC-2は、まだまだ標準機として使っていけると思いました。現在の価格は、少し高いと思いますので、中古機が出たような場合はお買い得でしょう。何しろ壊れるところがほとんど無いので。
https://tannoy.exblog.jp/17279708/

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サウンドパーツの新型プリの導入 GRFのある部屋 2012年 02月 24日

和室のユニコーンは、是枝さん謹製の5933p.p.アンプで駆動されています。オーケストラの低音も過不足無く鳴らす音は、聴いた人が一様に驚かれます。中にはユニコーンの中に、低音用SPが入っているのではと、スカートの中をのぞく不心得者もおる始末です(笑)。送り出しは、工藤氏特製のCD34改ですから、通常のチューンアップではなく、レーシングカーのチューンなので、通常のCDプレーヤーではとても太刀打ちできません。25年前でもレーシングカーが公道を走っているような物です。

その間を結ぶ、ボリュームとして、パッシーブ・アッティネッターと、もう、25年以上愛用しているA&M社のATC-2のプリアンプの両方を使い分けていました。
一つには、CD34改の出力が大きいことと、プリアンプを入れると、音質的はよいこともあるのですが、音場が狭まります。

反対にアッティネターだけだと、小編成の室内楽やリートなどの声はいいのですが、オーケストラだと大音量の迫力が無くなり、音楽の幅が小さくなったりします。
https://tannoy.exblog.jp/17234409/

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アンプの相性 GRFのある部屋 2012年 03月 11日

和室の方は、是枝さんのパワーアンプなので、同じ是枝さんのプリが合うのですね。
低音が良いATC-2を繋ぐと、今度は高音の抜けがいまいちです。
サウンドパーツさんの新型プリは、高音と音場はいいのですが、少しだけ音が薄くなります。素直な音なのですが、他のNFアンプに比べると柔らかな音になります。でも、音の広がりや音場感はとてもいいので、これを常用にしていくつもりです。

プリアンプは難しいと言いますが、S/N比だけでしたら、しっかり電源を作れば問題はありません。音場感とか音色は、中の配線の仕方でも大きく変わります。電源は正統的にお金を掛ければ比例して良くなる部分です。電源インピーダンスが重要になってきます。
https://tannoy.exblog.jp/17298582/

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椀方さんの帰阪記念に GRFのある部屋 2012年 03月 10日

今日は、長年の単身赴任を終えて、ようやく大阪に戻られる椀方さんが、帰阪前に一杯やろうと言うことで、一升瓶を抱えてきて頂きました。その余興にと、先日来、お話ししているサウンドパーツさんの新型プリのと常用のエアータイト製のプリアンプ ATC-2 、そして、電源部はOさん自作の是枝さんのプリアンプを聞き比べしようという、かなり無理な企画を用意してお待ちしていました(笑)。結果は言うまでもなく、是枝さんのパワーアンプに組み合わせるのですから、純正の組み合わせが圧倒的に良かったです。

比べて、健闘しているのが、常用のATC-2で、力強さも、深い音も結構鳴らすのには、改めて感心しました。このプリは、S/Nもよいので、もし中古でも見付かれば大変お買い得ですね。

サウンドパーツさんの新型プリは、自然な音場と色付けの無い素直な音が特徴ですね。
https://tannoy.exblog.jp/17296143/

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椀方のリスニングルーム GRF邸の巻 2012/03/13

先週の土曜午後、GRF邸を再び訪問する機会に恵まれました。
今回も和室に置かれているユニコーンを聴かせていただきました。

実はGRFさんは、常用にされているエアータイト製のプリアンプ ATC-2 に代わる新型プリ、サウンドパーツ製の“Basic Line”ラインアンプを導入されていて、なかなか高評価でしたので、これを聴かせていただくことにしていたのです。
grf2Oさんが来られる前は エアータイトの ATC-2 とサウンドパーツ製の新型アンプを繋ぎ替えて聴いてみたのですが、小生にとって新型アンプの音は純粋過ぎて音楽に魂が宿らないように感じました。

モニター使用には変に色付けがない方が好ましいでしょうが、どうも小生には古き良き時代の音が性に合っているようです。

エアータイト製のアンプの色付けは小生にとっては心地よいものだと感じました。
小生にとってはサウンドパーツの無味無臭の音よりも魂のこもったエアータイトの方が好みです
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2012/03/grf-93e4.html

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One's Sound shigy65.exblog.jp 2012年 11月 08日
tube amp A&M ATC-2
https://shigy65.exblog.jp/17134578/

届きました。
差出人はGRFさんです。
私のアンプが不具合を起こした内容のブログをみていただいたらしくコメントをいただきました。
「全然音は違いますが、A&M社のプリ余っています。お貸ししますよ。」
これはありがたい。
ということで翌日伺おうとしましたがご都合が合わずこのようにお送りいただくことに。
では早速その場で開梱です。

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これは結構しっかりとした梱包です。

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良質のワインはボトルもしっかりして重量があるのだと以前GRFさんから教わったことを思い出しました。
梱包の中身は結構なものであることは間違いありません。
いやでも期待は高まります。

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でました、A&M ATC-2です。

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このアンプについてはGRFさんのブログで何度も取り上げられているので、
説明は抜きにしてすぐにラックへセットです。
(GRFさんにきっとラックへ入れちゃだめっていわれそうですが・・・)

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上手く収まったところで早速音出しです。
スィッチをいれてすぐに聴いても、
既にこれまでGRFさん仕込みで鍛え上げられてきたアンプなので可なり期待が出来ます。
ひと言で言ってとても「柔らかい音」です。
GRFさんも「多少音が甘くなるかも」と仰っていましたが我が家のシステムにはうまい具合にそのあたりが良い方に出ています。
と、いうのもドライバーから放たれる音はやはり硬質の感じになってしまい、
トーンコントロールで調整してもぼやけてしまってなかなか満足のいく角の取れ方をしてくれません。
それがこのプリを通した音は高音部の輪郭は保たれ、そして低音部は太いのですが高音がシャープでなくでもボヤケていません。
そして中音部も高音同様丸みを帯びた音になりましたので、
全体を通して上から下まで同質の音でまとまるようになったことはとても感動です。

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さて、今日も激変した良い音で聴いています。
しかし使いやすくそして良い音で音楽を聴くことが出来たのは良いのですが、
問題はこれをいつか返さなければならないということです。
「まっきん」をなおさないでいたらずーっと貸してくれるのかなぁ(笑)
GRFさん、どういたしましょうか・・・


Commentedby TANNOY-GRF at 2012-11-09 09:27
上手く音がまとまりましたか?良かったです。しばらくお使いください。ラックに入れると音の広がりが阻害されるようです。一度、ラックから出した音も聴いてみてください。開放的で幾分繊細な音になります。

Commentedby pat_mthny7205 at 2012-11-10 01:47
GRFさん やはりラックから出してやると違うんですよね。
プリのチューブアンプがこれほどまでシステム全体に影響力があるとは思ってもいませんでした。
それにしても声楽もので声のサイズがボヤケず大きさがわかる様はっきりとして、
しかも小さくまとまるようになったのはとてもうれしい限りです。
https://shigy65.exblog.jp/17134578/

▲△▽▼

2012年 11月 10日 tube amp その後
https://shigy65.exblog.jp/17143809/

改めてA&Mの入った音を聴きました。

d0192112_20462559.jpg

いつもより音量を抑え気味にして聴いた音は、
音痩せなど全く感じられず全体的に良いバランスを保ったまま静かに音楽を奏でています。

また、以前は良くあった聴く場所によって極端に低音が出ていたり中音が聞こえなかったりというような、
聴感上の変化もそれほど感じられなくなっているようです。
これはやはりこのATC-2のボリュームに関係あるのでしょうか。
これは操作していてとても気持ちがイイですね。
程よい重量感のある手ごたえとゼロからボリュームを上げた際の再生音の素晴らしさは何とも言えません。

d0192112_2047586.jpg

あくまでも私的にですが、
見た目でいうとそれほど特徴のある外観というわけではなくオーソドックスというかシンプルな造りのこのアンプ。

一日一日このスイッチを入れる度に発見と感動があります。
しかし、調整はといえばボリュームだけしかありません。
この唯一の作業がこれまでMcintosh C33のEQを弄っている、いやそれ以上の変化(効果)が得られ、
その結果これまで聴いてきた曲が全く別録音の曲を聴いているように鳴りだすのです。

ほんの数ミリボリュームを動かす。
それを繰り返しその変化に一々感動しているうちに、
だんだんとこのアンプの見た目が端正な顔立ちに思えて来て、
むかしの工業製品のように、無駄のないデザインの魅力のあることに気づきはじめました。

d0192112_20473822.jpg

いま思いつくのはたばこの「ハイライト」。
以前のデザインがそうですね。
そのシンプルでいて主張しているデザインのように音は素直でいてしっかりと我が家のシステムをコントロールしている、
とても存在感のあるアンプです。
https://shigy65.exblog.jp/17143809/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c20

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
21. 中川隆[-14648] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:38:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1578]
AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日


AIR TIGHT/プリアンプ「ATC-1」(¥ 410,000/税別)

●電源部/ライン部/イコライザー部を、銅メッキのシールド板で仕切りボリュームスイッチ類をアルミ板でシールド
●イコライザー回路に、マランツMODEL 7に採用されている3段K-K NF方式を採用
●イコライザーアウト端子を特別に設定
●CDプレーヤーの普及に伴ってラインアンプ段は、1段増幅の後にカソードフォロアを加えたシンプルな回路で構成
●ヒーター電源に、厳重なCRフィルター回路と定電圧回路を採用


SPEC
使用真空管:12AX7(ECC83) x 5
出力電圧:定格2V, 最大15V
入力インピーダンス:47kΩ(Phono), 100kΩ(Line)
出力インピーダンス:600Ω(Preout/EQ out)
寸法:430 x 325 x 90mm(W x D x H)
重量:7kg
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida2758.html

▲△▽▼


 サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。

真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。

 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインの EAR859 に始まりプリアンプではEAR834L と2台の EAR を経験してきました。

EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。

そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。
音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。

しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。
「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。

そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。

AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか?
さて肝心の出て来る音なのですが…

 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。

私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。
ところが様相は少々違ったようです…

電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。

「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。

また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。
実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした…


ノイズの「質」の違い、

SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、
ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。

 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。
ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。
私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。

この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。
ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。
ATC-1は私の期待した
「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」
とはなりませんでした。

 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。
私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。

手放して分かるSVー722の良さ(笑)

SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。
自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ…
もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。

今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。


Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25

AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^
いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^
しかし好みの音質ではなかったですかorz
SV-722手放したんでしたっけ・・・
クマさんチューニングすごそうですよね^^
SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。
操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^
私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・

プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^;

Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24
アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。
EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは?

Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42
無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
音楽性で言うなら別ですが…
SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。

Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25
EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。
私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。

Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31
>無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。
確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。
我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑))
くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。

Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16
2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。
ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥
ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。
お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。
ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。
が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。

Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20
プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。
そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。
しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^;

Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20
利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。
12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。
TU-875はご指摘の通りです。
電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます)
パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。
マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。

Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33
レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。
はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。
AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏
ほど前衛的ではなかったようです、
AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。
ガジェット的には最高ですけどね(笑)

Commented by merlion at 2010-08-25 07:36
実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。

Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57
ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。
また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。
http://rhrsp.exblog.jp/13108804/


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c21

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
22. 中川隆[-14647] koaQ7Jey 2020年1月13日 09:40:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1577]
Airtight ATE-3011 フォノイコライザーの私的インプレッション:コーヒーとアナログオーディオの類似について
by pansakuu | 2020-01-02
https://pansaku.exblog.jp/28781049/

”よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い。 ”
タレーラン(フランスの外交官にして、画家ドラクロアの父)
”秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず”
世阿弥「風姿花伝」より


Introduction:
コーヒーの好みには流派が在る。
派閥が在る。
それは大きく分けて二つ在る。
革新の酸味派と保守的な苦味派とでも分けて名付けるべきか。
まず酸味派はコーヒーとはフルーツであると考える。
彼らはゲイシャ種などの生豆を浅く焙煎し、良く切れるグラインダーで挽いてペーパードリップやエアロプレスなどの手法で抽出した、フレッシュな果実の果汁や果肉の味を連想させる、華やかな酸味があるものを良しとする派閥である。
一方、ここで言う苦味派とは深く焙煎した豆を挽いて、ネルドリップ等で丹念に抽出、そこから生まれる、甘さとコクを内に秘めた濃厚な苦味がないと満足しない派閥である。

これら二つの派の断絶は深い。酸味派は苦味派を炭を飲んでいるような輩(やから)だと言い、苦味派は、酸味派の飲んでいるものはコーヒーではなく、酸っぱいお湯か紅茶のようなものだと卑下している。(古典的なコーヒー好きにとっては紅茶は不倶戴天の敵のようなところもある)
もちろん、お互い大人だから表面的には相手を認めているように振舞っているが、心底は全く違う。
日本人の多くは未だに苦味派であるが、スペシャリティコーヒーブームを機に若い人を中心に酸味派が増えているし、アメリカやヨーロッパでは酸味派が明らかに多数を占めている。特に北欧ではこの系統が明らかに主流らしく、この手の浅いコーヒー豆の焙煎をノルディックローストと呼ぶこともある。
なお、これらの間に位置する中間派のような人々もいるにはいる。カフェとしては南千住のバッハなどはその位置にあると言えるだろう。しかしここにいる方々にしても、実はどちらかの派閥に属していると私は思う。(彼らはどちらかというと恐らく苦味派だろう。)
ともあれコーヒーの好みには派閥が在る。
これは、今回の話を進めるうえで前提としたい。
そして現代のアナログオーディオでもこれに似た流派の分け方ができるように思う。
これが今回の本題である。
音像の重たい実体感や濃密な油絵のような色彩感を重んじ、音場の見通しは悪く、音数は少なく若干ノイジーですらあるが、味わい深い音。ひと昔、ふた昔前のヴィンテージのアナログ機器でのみ再現可能な、いぶし銀のサウンドを求める流派がまずある。これは珈琲の派閥でいえば古典的な苦味系コーヒーに対応する。
他方、ハイスピードかつスペイシーな視覚的なサウンドで、ノイズはほぼ感じられず、音の色彩感は淡く、爽やかで見通しの良い軽めの音を、最新の機材で実現させる方向性がある。こちらの流派は酸味系のサードウェーブコーヒーと相似がある。
私は欲張りなので、コーヒーにしてもアナログ再生にしても両方ともの立場を取る。
これらの二つの派閥を感性を切り替えながら縦横に楽しむ。
私のコーヒーストックには両派のコーヒーがバランスよく5種ぐらいずつ常時並んでいて、その日の気分で好きな銘柄を選び、ペーパー、エアロプレス、ネル、サイフォン(最近は面倒でやらない)、コレスフィルターなど、好みのドリップ方法を選択して抽出して味わう。
とにかく両方ともに良さがあるから、両者をバランスよく味わいたいのだ。
 オーディオでこの願望をかなえるには、すでに手元にある酸味系の爽やかなアナログオーディオとは対極的な音を持つアナログシステムを探さなくてはならない。
しかも私の場合はヴィンテージのオーディオ機材をあえて使わず、現代の最新の機器で苦味系のコーヒーのような味を出すシステムを構築したいのだ。
ヴィンテージの機材を使っても良いが、そこにはもう何度も聞いたサウンドがあるだけのような気がする。やはり古くて新しい音が欲しい。
ネルドリップした古典的な苦味系のコーヒーの中にも新しいテイストを求めるように。
アナログオーディオの音決めにおいては盤そのものはもちろんのこと、カートリッジ、アーム、ターンテーブル、フォノケーブル、昇圧トランス、フォノイコライザーどれも重要である。この分野においてはどんなに些細に見えたとしても、全く無視していいファクターなど皆無と言ってもよい。
しかし、その中でも、フォノイコライザーは音の個性を決めるうえで最も私の感性を強く揺さぶる機材であり続けていて、常に強い関心がある。
そして今の私にはこの数か月間に3回も試聴してその音の深みを探り続けたフォノイコライザーがある。今回はこれについて書きたいのである。

Exterior:

ここで紹介するAirtight ATE-3011 フォノイコライザーは主な能力としてイコライジングカーブの可変機能を搭載している。これはRIAA 以外のカーブに対応して、初期のレコード盤に合ったイコライジングの特性で聞けるということだ。
またこの機能があれば、別に初期盤でなくとも、イコライジングを変化させて好みの音で聞くこともできる。
このカーブの切り替えをATE-3011では、遠くから見ても状況がわかりやすく、メカニカルに美しい、色分けされたLEDバックライトで光らせたアクリルパネルで表示する。
40×15cmというやや小ぶりで絶妙なサイズ感のある、フロントパネルの中央に鎮座している、このアクリル製の大型のLED 自照式表示窓がこのフォノイコライザーのデザインを決定づけている。
この表示部のアクリルパネルに厚みを持たせたうえで、さらに表面に緩やかなアーチを持たせる。これはとてもメカメカしくカラフルな演出で、オーディオ心をくすぐる。ここでコンステレーションのペルセウスに見られるような、現代のハイエンドオーディオにおいて主流となっている液晶表示などを採用しなかったところに、Airtightらしさを私は感じる。

少し細かく言うと、
可変式のイコライジングーカーブの回路については、内部での干渉を回避するため、低域側にNF 型と高域側にCR 型を組み合わせる複合型になっている。 イコライジングーカーブは、低域側と高域側で各5種を用意して、その組み合わせで自由に設定できる。
標準的なRIAA カーブ(低域側をRIAA、高域もRIAAカーブ)を基本として、その他の代表的なイコライジングーカーブであるNAB,AES,FFRR、さらにSP 用のフラットポジションも選択できる。 さらにこれらの設定以外にも、組み合わせで、CLUMBIA,TELDEC,RCA などのカーブまで設定可能である。 もちろん、表示部の両脇にある2つのセレクターノブの操作で自由に設定ができるわけだから、FLAT 以外の4×4=16種のカーブが生成でき、その中には過去には存在しないオリジナルのカーブも含まれる。
実際の切り替えノブの触感というのも、軽妙かつ精密であるうえ、演奏中に自由に切り替えられるのがいい。セレクターにショーティングタイプを採用したため、切り替え時のショックノイズが少ないそうである。とにかく演奏中になんのポップノイズもなく、自由に切り替えられるのは楽。レコード再生というのは操作をするたびに突然に大きなノイズが出て、リスナーを不快にさせたり、下手をすればスピーカーを壊したりしそうになるので、なにをするにもいちいちミュートを押してからやるのが面倒であった。だがこのフォノはその点はよくできていて、アンプ側で行うほとんどの操作でその必要がないようだ。
これは地味な利点だが、実際に使う側にとっては嬉しいことだ。
内部は双三極管12AX7 を使用した増幅回路をユニット化したり、二重シャーシを採用したうえでインナーシャーシをメインシャーシから吊り下げる構造としたり、出力系統の配線にシールド線ではなく、非磁性体のステンレス製シールドパイプを各入力の左右チャンネルごとに独立して使用したりと、コストをかけてノイズ対策と振動対策に完璧を期している。
なお、フォノ入力は3系統が用意され、フロントパネルの切替えノブで選択可能である。出力も2系統を備えており、入出力に内容もなかなか豪華である。
なお、入出力はRCAシングルエンドであり、流行のバランス入力は採用されていない。リモコンも使えない。
さらに付け加えるべきは、真空管式のフォノイコライザーであるが、ドライブ中に触ってもほとんど発熱はなく、そういう意味でセッティングに苦労することはなさそうであるということか。

またこのフォノは単体ではMM専用ということなのでMC昇圧トランスを組み合わせる必要がある。そこはなかなか悩ましい。この選択でかなり音が違うことも確認しているからだ。
もし購入したら書こうと考えているので、ここで詳しくは述べないがAirtightでもATH-3とATH-2 Referenceという二つのモデルがあり、これらは出音も機能も異なる。個人的にはエアタイトらしさがより強く感じられるATH-3が良かった。またEMTの新型のトランス(当然、私のお気に入りのカートリッジに特化している)、あるいはAudio Noteのトランス(音の良さは折り紙付き)など銀線を巻いた製品にも興味がある。
とにかく、本当にこれを購入する段階になったら、どのMC昇圧トランスを選ぶのかよくよく考えなくてはならない。
内部構造や接続、セッティングはともかく、こんなに特異で面白い外観を持つフォノイコライザーは少ないだろう。やや小ぶりなサイズの筐体、グレーのフロントパネルから、透き通りカラフルなアクリルの表示盤が盛り上がる。この佇まいに加えて操作の小気味良さまでを合わせて考えると、これは唯一無二のフォノのようにも思えたが、果たして肝腎のサウンドも唯一無二の個性を秘めていたのである。

The sound:
昇圧トランスをATH-3、その他のファクターとしては、カートリッジは聴きなれたPlatanus2.0s、アームはSMEあるいはグランツ、ターンテーブルはトランスローターというシステムでAirtight ATE-3011の音を探る。
ここにあるのは密度の高さとあくまで表には出さず、内に秘めた熱量の大きさに強く惹かれるサウンドである。
明らかに内向きの方向性、心の内側にじんわりと滲透してゆくサウンドであり、明るくスカッと抜けてゆく青々しい爽快さを求めたら外れる。だがこの染み渡るような不思議な感覚などはおそらく最新のフォノイコライザーではこのモデルからしか感じ取れないのではないか。
これをどこか抑制されたサウンドと言ってしまうと、良いイメージを持たれないのかもしれないが、この光沢を適度に抑えた渋みのあるサウンド、最新のフォノに求められる高性能は満たしつつも、暗く複雑な葛藤を内包したような意味深な音調は試聴から何日経っても忘れ難いものだった。
真空管を使ったフォノとしては、随分とSN良さや音の立ちあがりのスピード、音の粒立ち、ワイドレンジなどかなり優秀な部類に属する。
基本的な調子は少し昔風の暗めでややネットリしたものなのだが、現代のフォノイコライザーとして十二分に通用する高性能ぶりは確保されている。だが、実物を聞くと、そういう性能の高さの部分にはあまり関心がいかない。
一度聞くと忘れられないルックスとともに、その音の姿も独特なのである。
確かに日本的に真面目な部分もあるが、なにか深いところで心理的なゲームを楽しもうとするような、含みのある表情が常に出音に宿るのだ。
これは味に例えるならば、ネルドリップの名手が淹れた濃厚なコーヒー、深煎りのイブラヒムモカの滑らかな苦味の奥にある甘みが沁みるようなサウンドと言えるだろう。

湯島にTIESというコーヒーの店がある。
自家製の甘さを抑えたケーキが人気だが、(私が訪れる夕方には多くの場合は売り切れている)
店主が見事な手つきで抽出する、ネルドリップコーヒーにこそ、この店の真骨頂があると私は見ている。
実際、照明を落としたカウンターに座って、自分のコーヒーをマスターが淹れる様を見ているとなかなか飽きない。ネルの中に投ずる湯の温度を調節するために銅のヤカンをや豪快に持ち上げて注ぐ様子から、ネルを注意深く回してコーヒー全体に湯を行きわたらせる仕草、細かくドリップケトルを震わせて、しずくのように湯を滴下する技まで見事なパフォーマンスを堪能させてくれる。(ここらへんの所作はまさにこの道の達人クラスである。)
この店のモカ ハラウーンやイブラヒム モカの味わいというのは、このフォノイコライザーを介したアナログシステムのサウンドに通じる部分がある。
それは結局、この派閥の珈琲が目指す理想なのだ。
カップに口をつけて初めに来る重心の極めて低いトロリとした苦味とそこに秘匿された甘味。脳裏に浮かぶ光景としては大きな古い洋館の奥の部屋に通されたような雰囲気であり、そこで主人に見せられた小さな黄金の指輪の輝きのごとき甘美な味覚というところだろうか。
最も魅力的な部分は決してあくまで表出させず、秘すれば花なり、とでもいいたげに内に含むという方針が小憎らしい。
ネルドリップの名手が丁寧に淹れたイブラヒム モカのような奥の奥を探りたくなるサウンドなのである。
つまり、このATE-3011 フォノイコライザーのサウンドはコンステレーションのペルセウスやBoulder508のようなスッキリして華やかな音、クリアーでノイズはほぼ感じられない明るいサウンドとは異なる方向性を持っている。ペルセウスや508の音調は神田のGlitch coffeeや長岡京のUnirでふるまわれているようなライトかつ瑞々しい酸味とフルーティな香りが横溢するサードウェーブ系のコーヒーのイメージと重なる。アナログオーディオの世界の二つの流派と日本のコーヒーの二つの流れが重なって私には見えている。
生物学の用語として、収斂進化(しゅうれんしんか、convergent evolution)という言葉がある。複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位にあるときに、系統に関係なく類似した形質を独立して獲得する現象を指す。
これはオーディオと喫茶という二つの文化が収斂進化(あるいは深化)した姿と言えるのかもしれない。(そして、こういう意味のないことを考えるのが私は好きなのかもしれない。)

Airtight ATE-3011を通して抽出されるサウンドはTIESのデミタスのように苦くそして甘い。
この出音は昨今流行りの爽やかで綺麗なコーヒーの味では例えがたい。
私はそういう新しい傾向のコーヒーも好きだが、必ずそのカウンターパートとして、濃く苦いコーヒーを自分の中に置いておきたい。
オーディオについても同じようにいくつかに傾向を持つサウンドを同時に持って、自分の中で上手にバランスを取りたい。
今のオーディオの世界には濃厚なもの、暗い深奥から醸し出されるものが欠けつつあり、それを求める人たちは20年以上前のヴィンテージ製品に走っている。レストアされたSTUDERのヴィンテージのCDプレーヤーの衰えぬ人気などはその一例だろう。
だが、最新の製品の中に稀にそれを見出すことがある。
確かにその音はヴィンテージオーディオのそれとは違い、最新の技術で武装している。
ゆえにそれは、いにしえのサウンドと全く同じではないが、その魂は継承しているのだ。

Summary:
かつてのハイエンドオーディオが夢見ていた雄大な計画は超富裕層の出現とともに、遥か彼方へと消えた。そして残り大半を占める、ただのオーディオファイルにとっては、そのようなユートピアは事実上の幻となった。残された手の届くオーディオの世界には、廃墟あるいはディストピア的な虚無が蔓延するのみとなった。ただ、そこに稀に起こる小さな反抗、蟷螂の斧のようなアナーキスティックな反乱の兆しを見逃さず、わが手にして慈しみ育てることが私の役割なのだろう。
Airtight ATE-3011のアトラクテイヴなルックスとネオクラシックなサウンドは現代のオーディオにおいては数少なくなった真新しい動きであり、私に一文を書かせるのに十分な動機たりえるものだ。

コーヒーはやめられない。
そしてレコードも同じようにやめられない。
自分では分かり切っていることだが、
それは他から見れば随分と変わった趣味に見えるのかもしれない。
だが一杯のコーヒーと一枚のLPが与えてくれるものに気づかない人生の方が
私には、よほど奇妙なものと映るのである。
おそらく僕はそれさえあれば満足だ。
コーヒーとレコード、そして気に入ったヘッドホンシステム。
そう一人呟く真夜中に、
このトリニティ(三つ組)を与えてくれた神に感謝を捧げながら、
言いたいことは尽くさず、
ひとまず筆を置こう。
秘すれば花と言うではないか。
https://pansaku.exblog.jp/28781049/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c22

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
23. 中川隆[-14646] koaQ7Jey 2020年1月13日 10:05:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1576]
世界で注目される日本ブランド AIR TIGHT
ミュンヘンHIGH ENDでも注目の的、AIR TIGHTが開発中の新モデル2機種に迫る
オーディオ編集部:浅田陽介 2018年07月04日
https://www.phileweb.com/news/audio/201807/04/19953.html

さる5月中旬にドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大級のハイエンドオーディオ見本市、『Munich HIGH END 2018』。今年は前年と比べて4%減と、わずかに来場者数が減少したそうだが、実際に会場で現場の空気を体験した者としては、依然として、他のオーディオショウと比べ大きな盛り上がりを見せていたと感じる。

今年も大きな注目度を集めていた Munich HIGH ENDのAIR TIGHTのブースの様子

そんな同ショウを改めて振り返って痛感するのは、世界各国から寄せられる日本ブランド製品への関心の高さである。なかでも本稿では、とりわけ高い人気を集めていた、大阪・高槻のエイ・アンド・エム(株)のブランド、AIR TIGHTに注目したい。

AIR TIGHTの個性であり魅力となっているのが、1986年に創業した企業でありながら、一貫して「アナログ」というキーワードと「真空管」にこだわり続けて製品開発を行ってきたことだ。1986年は、ほかのブランドが一斉に「デジタル」へ向かっていた時期だ。今年のHIGH ENDでもその個性を存分に発揮した製品を多数展示し、世界各国の来場者の注目を集めていた。

ブースで展開されていた製品の詳細は後述するとして、このAIR TIGHTの世界的評価の軸になっているのが、大阪・高槻市の自社工場でていねいに組み上げられる同社製品のクオリティとそのサウンドだ。その内部配線の美しさは、世界に数多ある真空管アンプのなかで最高峰とも言われており、内部回路の色使いによる一種の「色気」も設計ポリシーのひとつだそうだ。

日本でも極めて高い評価を受けた最新パワーアンプ「ATM-3211」への注目度は、世界のオーディオ市場を見ても高い

ブースでは、日本でも大きな注目を集めたプリアンプ「ATC-5」とパワーアンプ「ATM-3211」のペアによるアナログ再生を展開。スピーカーには、地元ドイツのブランドであるWolf Von Langaが組み合わされていたが、特徴的な構成を持つこのスピーカーを丹精に鳴らし、そのポテンシャルの高さをアピールしていた。

そんな正統派のサウンドに加え、ここに来てAIR TIGHTはユニークな製品アプローチも注目を集めている。今回、特に注目したのが次の2モデルだ。ハイエンドでの取材に加え、大阪・高槻市にあるエイ・アンド・エム本社にて、さらなる最新情報を聞いた。

■フォノイコライザーアンプ「ATE-3011」

AIR TIGHT/フォノイコライザーアンプ「ATE-3011」

AIR TIGHTのブースの中でも、最もユニークなアイデアを盛り込んだ製品として注目を集めたのが、フォノイコライザー「ATE-3011」だ。AIR TIGHTといえば、基本的にMCカートリッジはトランスで受けることを前提としているため、そもそも入力はMMしか対応しないという点はこれまでと共通だが、可変としたイコライザーカーブの採用などこれまでのAIR TIGHTにはなかった機能が盛り込まれている。

フロントパネルには視認性の高いインジケーターを装備しており、向かって左がターンオーバーで、右がロールオフ。それぞれ、NAB、RIAA、AES、FFRR、FlATの5項目を用意しており、配列はカーブのイメージが付きやすいように数値順に配列。基本は5つのカーブへの対応だが、これらを組み合わせることでさまざまなカーブを作りだすことができる点もユニークだ。 イコライジングを行わないFLATの装備は、SP盤の再生を想定したもの。蓄音器等でSPを聴く場合は針圧におよそ100gをかけるケースもあり、盤面に対するダメージが多いと言われてる。「レコードは今後に残すべき貴重な文化遺産」というのがAIR TIGHTの考え方で、その意味でも軽針圧でSPを再生することは重要と話す。

ATE-3011のリアパネル。ユニークなのは、出力に設けられた「MONO OUT」という端子

そしてもうひとつ、他にはない機能として注目したいのが、モノラル出力をする際のその方法だ。ATE-3011は全部で2系統の出力を持つが、その他にひとつ「MONO OUT」という端子が装備されている。これは、左ch側の信号をパラレルで出力する使用となっており、モノラルのレコードを再生する場合などに出力を左chとMONO OUTというように接続して使用するものだ。※接続方法は写真を参照

MONO OUTは左ch側の信号をパラレルで出力。これにより、大きなセッティングを変更することなく、出力切り換えのみでモノラル再生を可能とする

こうした特徴的な機能を盛り込んだ理由についてAIR TIGHTは「音楽、それもレコードが好きなユーザーであれば、全てのレコードをきちんと再生したいというのは自然なことです。特にイコライザーカーブに関してはさまざまな説があり、正解がどこにあるのか、というのは公に言えることではありません。ただし、ユーザーの方が最も納得の行く形でレコードのまた違った魅力を体験いただければ、という私どもの思いから今回採用へと踏み切っております」と話す。

ブランドバッジも新たなものの採用する予定で進められている

実はこのATE-3011は、昨年のMunich HIGH ENDでも先日発売となったプリアンプのATC-5と共に発表されていた(当時はまだ型番としてはそれぞれATE-X、ATC-1Xと発表されていた)。当初、予定としてはATE-3011を先にリリースする予定だったが、ATC-5のフォノイコライザーを最終的に決定する際、ATE-3011に搭載予定だった中身を一部搭載したそうだ。その結果ATC-5は大きな好評を持って市場に迎えられたが、AIR TIGHTの技術陣は「単体機である以上、ATC-5を凌駕するサウンドにしなければならない」とこのATE-3011の開発を進めてきたという。

ATE-3011の内部。時間をかけて当初の予定から大幅に改良を加えながら、開発が進められている

結果としてその発売時期は2018年年末頃と大きくずれ込む形となったが、そのクオリティは確かなものとなったと自信を覗かせる。例えば内部を見てみると、より脚色のない音を実現するために電解コンデンサーレスとするべくEPCOSの大型のPPフィルムコンデンサーを新たに採用したことや、内部配線やシールド、ビスひとつにいたるまでを徹底的に吟味を重ねていることが見て取れる。最終的に出てくるサウンドは歴代AIR TIGHTのなかでも最高峰を目指し、鋭意開発が進められているそうだ。
随所にユニークなアイデアと、AIR TIGHTの確かな技術を盛り込んだATE-3011は、その発売が近づくにつれ、世界各国のメディアでの注目も高まっている。


■パワーアンプ「ATM-300R」

AIR TIGHT「ATM-300R」

HIGH ENDには間に合わなかったものの、その際にもうひとつの新製品としてアナウンスされていたのが、出力管に300Bを採用したパワーアンプ「ATM-300R」だ。

本機はAIR TIGHTの創立30周年を記念して発売された「ATM-300 Anniversary」(2016年)の好評を受け、レギュラーモデルとしてさらにブラッシュアップされたパワーアンプだ。トランスの一次側からの帰還構成を採用する点など基本設計は踏襲しているが、内部の進化は大きい。例えば、本機のコアパーツとなるトランスとチョークコイルには、新たに日本国内でハンドメイドされるものへと変更。そのハンドメイドの工程も非常に丁寧に行われているとのことで、「このトランスとチョークコイルが手に入ったこと自体が貴重」だという。

ATM-300Rは内部を大きく変更。チョークコイルも新たなものが採用されている

ATM-300 Anniversaryと今回のATM- 300Rの内部写真を見比べるとすぐに分かるが、まず目につくのがコンデンサー類の大幅な変更だ。向かって左に採用された電解コンデンサーには、SpragueのATOMというアルミニウム電解コンデンサー6個を整然と配置。こうしたコンデンサーの変更は、よりパーツそのものの脚色のないサウンドの実現にひと役買っているようだ。

30周年記念モデルとして登場したATM-300 Anniversaryの内部

ATM-300Rの内部。ATM-300 Anniversaryからの変更点はひと目で明らかだ

また、スピーカー出力も従来は8Ωのみの出力となっていたが、ATM-300Rではあらたに4Ωの出力にも対応。組み合わせるスピーカーへの自由度をもたせている。

さらに注目は、組み合わせる300Bにバリエーションを持たせる方向で開発が進められていること。300Bそのものは真空管アンプファンのなかでもとりわけ人気が高く「銘球」とさえ称される。ATM-300 Anniversaryでは、TAKATSUKI製を採用していたが、今回はPSVANE、SOVTEK、ELECTRO HARMINX、Western Electricなどさまざまなブランドから発売される300Bを自由に組み合わせることができるようなラインアップも現在検討されているそうだ。

ATM-3011 Anniversaryも、日本はもとよりアメリカを始めざまざまな国で評価を受けていた。今回のATM-300Rも例外なく「前作を超えるクオリティ」が追求されている点は見逃せない。

AIR TIGHTの製品はひとつひとつが非常に長い間ラインアップされ続けることも大きな特徴だが、そこには開発の過程で徹底した吟味と選別を行い、妥協を排して製品を作り続けてきたというポリシーも大きく関係するだろう。今回発表されたATE-3011、ATM-300Rはいずれも、そんなAIR TIGHTらしさが存分に盛り込まれた製品となっている。
https://www.phileweb.com/news/audio/201807/04/19953.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c23

[リバイバル3] 酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80 中川隆
52. 中川隆[-14645] koaQ7Jey 2020年1月13日 11:32:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1575]

「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年01月10

今回試聴したスピーカーは一貫してグッドマンの「トライアクショム」(口径30センチ:同軸3ウェイ)だった。

「おそらくコーン紙が軽いせいでしょうか、音の素早いスピード感に驚きました。トライアクショムって凄いスピーカーですね」と、感嘆しきりのYさん。

これまで、このSPを聴きこんでいるといつも途中から「AXIOM80に代えてください」と仰るのだが、この日ばかりはまったくの様変わりで、ようやく(トライアクショムの)実力をご理解していただいたかな(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/803f8da3ce67ada44c291770caa06455

「AXIOM80」のネガティブキャンペーンのその後 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年01月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/880d0ca27b1012e498c554c2ffb29410

我が家のオーディオの「羅針盤的な役割」を果たしているスピーカー「AXIOM80」について6年ほど前のブログで「ネガティブ・キャンペーン」を行ったことを憶えておられるだろうか?

おそらく大半の方が「忘却の彼方」だろうから以下のとおり再掲させもらおう。

このブログで再々記しているように日頃から愛用しているSPユニット「AXIOM80」(以下、「80」)だが、残念なことに2ペアとも1970年代に復刻されたもの。

1950年代初頭に発売されたオリジナル・ユニット(以下、「オリジナル」)は別格の存在という話をよく聞くので、どれほどの違いがあるのか、一度自宅のシステムの中に組み入れて鳴らしてみたいとの思いは尽きない。

先日のことだが「オリジナル」愛好者のSさん(東京在住)から、次のようなメールが入った。

「R形状マグネットエッジの最初期型オリジナル80がペアでヤフオクに出てます!整備済とのことで状態良さそうです。片方のコーン紙に補修がしてあるようですが、左右で特性が合っているのなら問題ないでしょう。補修の有り無しよりも、折り返し形状エッジのオリジナル軽量コーン紙がついている事が最重要ですから。

破れたからといって後期の重いコーン紙に取り替えられていたら、オリジナルの最大の美点が失われてしまうところでした。今回の物件は、ウェンブリー工場製造であることは勿論のこと、ベークライト製カンチレバーの厚さが薄いこと、マグネットカバーのエッジ部にRがついていること、サブコーンの色が焦げ茶色であること、どこをとっても1950年代末頃から1960年代前半にかけて製造された第T期バージョンです。

その中でも最初期の製造と判定できるAXIOM80でしょう。この先、完動品がペアで出てくることは相当稀だと思います。30万円までで落ちるなら間違いなく買いでしょう。既に結構な数の入札者が居るのが気になりますが、頑張ってください。」
          

久しぶりに“血湧き肉躍る”話(笑)。

とはいっても、メールにあるように(入札額が)30万円以上の勝負をするつもりはない。いくら「音楽=オーディオ=命」といっても、それで飯が食えるわけでもない。

また、オーディオに限らず何ごとにつけ「性能 ⇔ 対価 ⇔ 満足度」の相互の兼ね合いをはかるクセをつけておくことは「頭の体操 → ボケ防止」にとっても非常にいいと思う(笑)。

冗談はさておき、すぐにウォッチリストに登録して注意深く見守っていると、中古専門のストアからの出品なので例によって「1000円」スタートながら、あっという間に21万円まで跳ね上がってそこから小康状態に入り、いよいよ落札当日になった。

夕食を終えて、就寝前になってからいよいよおもむろに始動開始。これで結着だといわんばかりに「299000円」でいきなり入札したところ、何とその額以上のもっと高値をつけた入札者が既にいたのには驚いた!

な〜んだと、一気に冷めてしまった。物事にはすべて“のり”(法、則、典、範、矩)というものがあるように思う。いくら「オリジナル」といってもこれ以上追いかけるつもりはないので、いつものとおり「足の裏叩き」を終えてご就寝(笑)。

翌朝、いったいいくらで落札されたんだろうとパソコンを開いてみたら「301000円」で落札されていた。

ウーム、2000円差かあ!ただし、本気で自分が勝負を仕掛けたらおそらく競り合いになってもっと値上がりしたことだろう。

というわけで、今回も「オリジナル」とは縁がなくてとうとう涙を呑みました(笑)。

しかし、改めて考えてみるのに「AXIOM80」はそもそも30万円に匹敵するような性能を持っているんだろうか?

オリジナルを使っているオーディオ仲間によると「とても30万円以上の値打ちはありませんよ。」と、はっきり仰る。

これに勇気を得て、今回はいつもとは違って「80」をマイナスの視点からいくつか列挙してみよう。

いわばネガティブ・キャンペーンだ!(笑)

☆ 「80」はけっして万能型のユニットではない。たとえば、弦楽器群のファンダメンタルな響きはとうてい望むべくもないし、あの雄大なワーグナーやマーラーなどの音楽には向かない。線が細すぎる。したがって、せいぜいボーカルやヴァイオリン・ソロを聴くぐらいが関の山でとてもメインのシステムとなる資格はない。

☆ とにかく中低音域が物足りない。その辺も含めてうまく鳴らそうと思うとメチャ手間がかかるユニットである。そもそも完璧に鳴るかどうかも定かではない。実際にいろんな方々の「80」を聴いてみても、自分も含めて“あと、ひとひねり必要”という印象を受けるばかり。

☆ とても気難しいユニットなので全体的なシステムの構成にも配慮しなければならず一か所でも手を抜くとすぐに反応する。

取り分けパワーアンプの選択が難しくてとても一筋縄ではいかない。

我が家の例では、WE300Bアンプ(1950年代オールド)、PX25アンプ(ナス管)、刻印付き2A3(1940年代)アンプなど一般的に定評のあるものを使ってみたがいずれも「帯に短し、たすきに長し」で決め手に欠けており、いまだに「ああでもない、こうでもない」と迷路を彷徨っている。

実際に「80」の紹介記事が掲載されている「いまだからフルレンジ」(別冊ステレオサウンド)にも次のような箇所がある。(115頁)

「このユニットの本領を発揮させるには相当の力量が必要で、当時としても独特の繊細で、ふっくらした艶やかな響きを堪能していた人は稀だったと思う。」とある。

おそらく筆者は「瀬川冬樹さん」(伝説のオーディオ評論家、故人)に違いない。瀬川さんほどの方が後になって「80」から「JBLシステム」へ転向されたが、今ではその気持ちが分かるような気がしている。

とまあ、以上のとおりで結論から言えば“うかつに手を出さないほうがいい”ユニットである。

ところで、今回の例にもみられるとおり「80」の近年になっての高騰ぶりは目に余るものがあるようだ。

原因はいろいろあろうが、実をいうと「80が異常に値上がりしたのはあなたのブログにも一因がある」と、一部の方から責め立てられている。

たかが自分のブログごときが”それほどの影響力があるかな?”と半信半疑だし、むしろそう言われるのは光栄なくらいだがこのネガティブ・キャンペーンの効果によって、少しでも市場の「80」への熱が冷めてくれれば、それに越したことはない。

なぜなら「オリジナル」の相場が少しでも下がると手に入れやすくなるから(笑)。

というのが過去記事だが、その後の経過を記すとそれから「舌の根も乾かない」うちに「36万円」でオリジナルの「AXIOM80」を手に入れたのだから、まったく「世話が無い」(呆れてどうしようもない)(笑)。

そして、しばらくしてから復刻版を「28万円」でオークションで処理し、現在手元に残っているのは「オリジナル」と「復刻版」の2ペアである。

ところが、肝心の「羅針盤的な役割」を、このところ同じグッドマンの「トライアクショム」に奪われつつあるので、今や「復刻版」の首が風前の灯となりつつあるのが実状である。

オーディオ人間は「用済み」となればすぐに「お払い箱」にする冷たい一面があるのかなあ(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/880d0ca27b1012e498c554c2ffb29410
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html#c52

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
24. 中川隆[-14644] koaQ7Jey 2020年1月13日 11:50:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1574]

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ!

凄いぞ、アルテックA5! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2


オーディオ仲間のNさん(大分市)に依頼していたオーディオ機器の出品(オークション)が、冬が近づくにつれ売れ行き好調となり次々に商談が成立してうれしい悲鳴を上げている。ボーナス時期ということもあるのかな(笑)。

今回はJBL「D123」(16Ω仕様:初期のグレイタイプ)と古典管が対象だったが、それぞれスペア品の処分なので後顧の憂いなし。

前回は売上金を持ってきてもらったので、今回は試聴を兼ねてNさん宅に受け取りに行った。

オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて回路図を研究しているところなんだ。」

「ほう〜、それはぜひMさん宅の試聴をさせてもらいたいですねえ。」

「Mさんがマランツ7Kを購入した動機はお宅のプリアンプ(マランツ7仕様)に衝撃を受けたかららしいよ。」

「エ〜ッ、そんなに〜。それは身に余る光栄ですねえ。」と、破顔一笑(笑)。

それはさておき、久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。

    

3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。

パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。

マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。

「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。

アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
それにしても、やはりレコードの音は自然そのもので大いに啓発された。

こういう音を聴かされると「レコードは面倒くさい」(過去のブログ)なんて簡単に片づけられなくなる(笑)。

3時間ほどお邪魔して帰宅の途に就き、夕食時が近づいた頃を見計らって話題になったMさん宅へ連絡。

「マランツ7Kを購入されたそうですね。明日にでも聴かせてくれませんか。」との性急なお願いに対して、

「マランツ7といってもキットですよ。それでよろしければ〜。10時頃なら空いてます。」

「は〜い、よろしくお願いします。」

心なしかMさんの声が明るく弾んでいたなあ(笑)。

詳細は次回以降へ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859


前回からの続きです。

Mさん宅への訪問日は朝からあいにくの雨となった。やたらに車が多くて15分ほど遅れて到着すると前日のNさんも同席されていて3人によるとても賑やかな試聴会となった。

Mさんはレコードプレイヤーのたいへんな愛好家である。4台のプレイヤーと何種類ものトーンアームを使いこなされている。

イコライザーアンプもカンノをはじめピカリングなどがあり、レコード会社によって違う6種類のイコライザーカーブをスイッチ一つで切り換えて楽しんでおられる。

まるでアンプを代えたみたいに音が変わるのでレコードプレイヤーの世界も随分奥が深くてなかなか遊べそうだが、極めるためにはとうてい残された時間と資金が足りそうにないので諦めざるを得ないのが残念(笑)。

Mさんの現用スピーカーは「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」の二つ。

今回の試聴の目的は新たに導入された「マランツ7K」プリアンプ(以下、「7K」)の出来栄えだったが、結果から先に言うとそれはそれは見事に期待した通りの音だった。

まずは「オートグラフ」から聴かせてもらった。

   

7Kに組み合わせるパワーアンプは同じマランツの「8B」である。初めにカンノのイコライザーアンプで聴かせてもらい途中から7K内蔵のフォノイコに切り替えた。

試聴盤は「グレート」(シューベルトのシンフォニー第8番)。

       

ヨーゼフ・クリップス指揮だがクリップスにはオペラ「ドン・ジョバンニ」(モーツァルト)の名演があって、大好きな指揮者の一人。

「グレート」「ドン・ジョバンニ」とくれば奇しくもフルトヴェングラーにも名演がある。

大理石で出来たトーンアーム(オイルダンプ)で聴かせてもらった。手前はピカリングのストレートアーム。

   

とてもSNがいいし、しかも7Kのトーン・コントロールをいっさい弄らずに豊かな低音域が出ていることに驚いた。使ってある真空管は最初から「テレフンケン」(6本)だったそうで「これはたいへんな掘り出し物でしたねえ!」と思わず口をついて出た。

まるでゆったりと包み込んでくるような豊かな音で、さすがは独特の「オートグラフ」の世界、実に説得力があってオーディオ的にどうこう言えるような音ではなかった。

小さな箱にはそれなりのメリットもあるけれど、やっぱり大きな箱じゃないと出せない音ってのもたしかにありますなあ。
1時間ほど聴かせていただいてから今度は座る位置を変えて「クリプッシュホーン」の試聴へと移った。

  

プリアンプは同じ7Kの2系統の出力のうちの1系統を使い、パワーアンプは「KT88プッシュプル」(新藤ラボラトリー)。

新藤さんのアンプは定評があってこれまで悪い評判を聞いたことが無いのは特筆すべきことだし、社長さんがすこぶる熱心なことでもよく知られている。

このクリプッシュホーンの音にはたいへんな感銘を受けた。

   

これまで我が家を含めてさんざん「サキコロ」の冒頭のシンバルの音を聴いてきたが、このシンバルが最高の出来栄えだった。最高音域の鮮烈さもさることながらその質感というか光沢に独特の艶があってとても筆舌に尽くしがたい。

ほとほと感心するうちにお昼時になったので辞去してクルマで40分ほどで我が家に到着するなりさっそく耳の記憶が新しいうちにと、ウェストミンスター(改)で「サキコロ」の試聴に移った。

「いい音」が及ぼす波紋はどこまでも広がって深〜く浸透していくなあ(笑)。

最低音域と最高音域はどうにか太刀打ちできそうに思ったが、あの6000ヘルツあたりのシンバルの独特の質感はどうしても我が家のシステムでは表現できなかった。
やっぱりレコードじゃないと無理かなあ・・・。

ほんとうに勉強になった1日だった。

ただし、時間が経つにつれ耳の記憶は薄弱となり自宅の音に自然に妥協していくのがこの世の倣いだ。刺激を新たにするために、これからもときどきMさん宅を訪問させてもらうことにしよう。

妥協は敵だ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859


凄いぞ!自作マランツ7型プリアンプ 2019年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3


話が分かりやすいように、丁度1か月前の昨年(2018年)の12月12日に投稿した記事(一部)から入らせてもらおう。
(Nさん宅の)オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」

Nさんが机の前で沈思黙考されている。

  

「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて(マランツ7の)回路図を研究しているところなんだ。」

以上のとおりの記事だったが、このプリアンプ「マランツ7」はおよそ60年前の製品なのにいまだに人気の衰えを知らず、逆にますます価値が高まってさえいる。有為転変の激しいオーディオ機器だが、こういうプリアンプもたいへん珍しい。

たとえばオークションで「プリアンプ」(真空管)で検索すると、いまだに「マランツ7型回路で作成」という記載をよく見かけるのがその証拠。

そのNさんから4日ほど前にお電話があった。

「あけましておめでとうございます。今年の正月はマランツ7型プリアンプの製作にかかりっきりでした。やっとどうにか完成したので聴きに来ませんか。」

「はい喜んでお伺いします。ついでにPADのSPケーブルが使えるようになりましたので持って行きたいのですがいかがでしょうか。」

「エッ、PAD!それは興味があるねえ。どうぞ持ってきてください。」
結論から言えば「Nさん自作のマランツ7」は素晴らしい音だった。「アルテックA5」が朗々と鳴って何ら不満を感じなかった。

    

よくお話を伺ってみると「マランツ7」型は感度が高いのでコンデンサーや抵抗の材質によって音が豹変するとのこと。

惜しいことに長期保管中だった「バンブルビー」のコンデンサーは容量が抜けたのが多くて2割程度しか使えず、その一方、抵抗の方はアレンブラッドリーが無事ですべて統一出来たとのこと。

当初はノイズが盛大に出て、3日間ほどコンデンサーをとっかえひっかえの調整の連続だったがようやく落ち着いたそうだ。

   

マランツ7型は我が家でも使っているが掛け値なしに「いい音」がすることを実感した。

詳しく伺うと、オーディオ界では「マランツ7党」として独自の世界が築かれており、程度のいいものから悪いものまでレストアされたものが専門店によって販売されていて、オリジナルに近い最高級品は350万円なり!

「マランツ7」じゃないと出ない音があるというのはよくわかります。

かって「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)が個人用に製作したプリアンプが評判を呼び、その後広く普及したわけだが「採算を度外視した性能のいい製品を作り続けると会社が倒産する。」のは、マランツ社も例外ではなかった。

逆に言えばオーディオ業界で長持ちしている会社は「?」かもねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c24

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
25. 中川隆[-14643] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:10:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1573]
私のオーディオ人生
コントロールアンプマランツ#7に想う by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

 オーディオマニア、音楽マニア、を含めて真空管のプリアンプと言えばマランツModel7です。マニアなら一度は手に入れたい往年の名機ですが実際にこのマランツ#7を聴かれた方は少ないのではないか、本当にマランツ#7は凄いアンプなのかそれとも並のプリアンプなのかこの辺を私個人の自論を踏まえて独断と偏見で検証してみたいと思います。

 また第16回目のコラムが大好評?であったので再度「日本の伝統音楽で琶のCD」をご紹介しましょう、

 「また琵琶の音楽」か!「そう!あの琵琶の音楽」なのだ!

 また祇園精舎か!と言いますがこの文句は平家物語の一節ですが昔学校で平家物語を勉強された方はこの一節を知らないはずはありません。日本古来の音楽には欠かせない楽器ですが琵琶の音に魅せられた私としては是非日本の古楽器の良さを知っていただきたい、今回のCDは上原まりではなく坂田美子の美声に薩摩琵琶と尺八をミックスした素晴らしい曲です。

 先日このCDを愛知県の知立市にありますジャズ喫茶のグッドベイドで聴くことが出来ました、このグッドベイドは皆さんご存知で大橋さんの店主日記にも時々登場します有名なジャズ喫茶です。マスターに無理を言ってJBLのオリンパスで聴く日本の琵琶の響きはいかがなものなか、

 今回ご紹介します。坂田美子の「琵琶うたものがたり」です。

 曲目
1.鶴
2.吉野山
3.お七
4.扇の的
5.祇園精舎

 以上の5曲が収録されていますが聴く人の心を引き付ける薩摩琵琶と美声です。

 ジャズ喫茶で聴く琵琶の音楽は大変な場違いですがその辺は優しいマスターですから「顔はニコニコ心はムッ!」の感じがしないでもないですがアメリカンサウンドのJBLのオリンパスの実力を知りたい心境でもあります。

 早速このCDを聴くと実に素晴らしいサウンドでJBL本来の実力をまざまざ見せつけられた、非常にテンションの高い音と自然体で聴こえてくる琵琶と坂田美子の美声に私は新しい発見をした、謙虚なマスターにしてはお見事としか言いようがないぐらい素晴らしいサウンドである。じっくり聴くとオリンパスは長い年月をかけて鳴らしこんだ印象でスピーカーは時間をかけて鳴らし込まなければ本来の音が出ないと痛切に感じた、

 次に来る時はマスターには申し訳ないが究極のライブ録音でお寺の鐘とお坊さんの独経が入ったCDを聴かせて頂きたい、その時には必ず数珠を握りしめてと思うのだが多分「もうお前は来るな!」と出入り禁止になるのでは・・


 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。

マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか

 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、
 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、


 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、
 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、

マランツ#7の内部写真

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)

 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、

 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、

 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、

 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、

 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。


 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、

 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。

 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。

 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。

 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、

 それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピンコネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、

 最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、

 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、
 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、

 以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。

 一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「アホか!」と思う、首まで「棺桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・

 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、


 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。

 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、

 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。

 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!

 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。

 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、

 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

コントロールアンプマランツ#7に想う、パートU
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。


 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、

 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・


 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)
 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、

 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。

 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、


 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、

 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)

 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」

 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、


 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。

 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、

 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。

 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、


 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、

 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、

 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)

 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!



 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、

 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、

 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。

 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。

 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、



 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、

 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)

 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。


オリジナルとレプリカのパーツの比較

オリジナル レプリカ

真空管
テレフンケン12AX7 中国製12AX7

電解コンデンサー
スプラーグ 30D マロリー

コンデンサー
ブラックビューティー EFCフィルムコン

抵抗
アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー

ボリューム
クラロスタット クラロスタット

B電圧用整流器
セレン ダイオード

ヒーター整流器
セレン ブリッジダイオード

コネクター
シンチ 多分シンチと思う

ハーネス
BELDEN BELDEN

スイッチ類
CRL CRL


 上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。
 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、


 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。


1.真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り)

2.整流素子をダイオードからセレンに変更する。

3.信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換

4.イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更
※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。
以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う

5.半田付け手直しと引き回し配線のやり直し

 レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム

 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換

 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン

 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、

 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。


 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、

 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。

 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。


 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。

 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。

 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。

 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。


 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、

 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、

 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、

 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、

 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、


 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、

 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。

 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、

 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。


 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー

 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c25

[リバイバル3] オールド マランツ 中川隆
55. 中川隆[-14642] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:11:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1572]
私のオーディオ人生
コントロールアンプマランツ#7に想う by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017
 オーディオマニア、音楽マニア、を含めて真空管のプリアンプと言えばマランツModel7です。マニアなら一度は手に入れたい往年の名機ですが実際にこのマランツ#7を聴かれた方は少ないのではないか、本当にマランツ#7は凄いアンプなのかそれとも並のプリアンプなのかこの辺を私個人の自論を踏まえて独断と偏見で検証してみたいと思います。
 また第16回目のコラムが大好評?であったので再度「日本の伝統音楽で琶のCD」をご紹介しましょう、
 「また琵琶の音楽」か!「そう!あの琵琶の音楽」なのだ!

 また祇園精舎か!と言いますがこの文句は平家物語の一節ですが昔学校で平家物語を勉強された方はこの一節を知らないはずはありません。日本古来の音楽には欠かせない楽器ですが琵琶の音に魅せられた私としては是非日本の古楽器の良さを知っていただきたい、今回のCDは上原まりではなく坂田美子の美声に薩摩琵琶と尺八をミックスした素晴らしい曲です。
 先日このCDを愛知県の知立市にありますジャズ喫茶のグッドベイドで聴くことが出来ました、このグッドベイドは皆さんご存知で大橋さんの店主日記にも時々登場します有名なジャズ喫茶です。マスターに無理を言ってJBLのオリンパスで聴く日本の琵琶の響きはいかがなものなか、
 今回ご紹介します。坂田美子の「琵琶うたものがたり」です。
 曲目
1.鶴
2.吉野山
3.お七
4.扇の的
5.祇園精舎
 以上の5曲が収録されていますが聴く人の心を引き付ける薩摩琵琶と美声です。

 ジャズ喫茶で聴く琵琶の音楽は大変な場違いですがその辺は優しいマスターですから「顔はニコニコ心はムッ!」の感じがしないでもないですがアメリカンサウンドのJBLのオリンパスの実力を知りたい心境でもあります。
 早速このCDを聴くと実に素晴らしいサウンドでJBL本来の実力をまざまざ見せつけられた、非常にテンションの高い音と自然体で聴こえてくる琵琶と坂田美子の美声に私は新しい発見をした、謙虚なマスターにしてはお見事としか言いようがないぐらい素晴らしいサウンドである。じっくり聴くとオリンパスは長い年月をかけて鳴らしこんだ印象でスピーカーは時間をかけて鳴らし込まなければ本来の音が出ないと痛切に感じた、
 次に来る時はマスターには申し訳ないが究極のライブ録音でお寺の鐘とお坊さんの独経が入ったCDを聴かせて頂きたい、その時には必ず数珠を握りしめてと思うのだが多分「もうお前は来るな!」と出入り禁止になるのでは・・

 オーディオマニアならマランツ#7を知らない方はまずいないと思います。真空管のプリアンプの名機と言えば必ず名前の挙がる名機中の名機と呼ばれています。発売は1958年で10001〜23000番台の生産で販売台数は1万台を超えています。マランツ#7は初期、中期、後期と3種類に分けられていますが特に人気のあるタイプは10001〜17000番台がマニア間では高額に取引されている。後期の#7はパーツの変更で人気が今一ですが初期、中期はヤフーのオークションやヴィンテージショップでの販売価格は50〜70万円、極上の初期モデルですと80万円以上で取引されていますが果たしてそれ程までに価値のある素晴らしいアンプなのか独断と偏見で検証してみる。
マランツの魅力は何と言ってもこの外観ではないだろうか

 マランツの素晴らしさはパネルのレイアウトが高級感のあるイメージを感じます。このマランツ#7の出現で色んなメーカーのアンプパネルに多大な影響を与えました、このパネルレイアウトを真似たアンプもあるぐらいですが何と言ってもマランツ#7はイコライザー回路に3段NFBを施した特殊な回路でこのアンプの回路が発表されると自作マニアはこぞってマランツ#7の回路を真似たアンプを作る方が沢山いましたが当時はオリジナル#7の音など聴いたこともなく実際はどんな音なのか回路定数が同じであればこれがマランツの音ではないかと単純な憶測で誌上を賑わしていた、
 私個人もこの回路を採用して10台以上のマランツ#7のコピーを作りましたが正直な話マランツの音がどのような音なのか知らないのが当たり前であるから自作のマランツのコピーが本当の音なのかわからない、

 #7のオリジナルは初期、中期、後期と3つに振り分けられる。マランツ#7は発売から20年後にキットモデルが登場してマニアの話題になった、その後1996年にレプリカモデルも発売されオリジナル、キット、レプリカと3つのマランツ#7がありますからこの部分を詳しく述べたいと思いますがマランツ愛用者にとっては不愉快な思いをされる方もお見えですがこれは現実であり私のせいではありませんからあしからず、
 初期タイプはマランツカンパニーの存続をかけた製品で自らソウル・B・マランツ氏が心血を注いだステレオプリアンプであった、仲間から好評になり自作での生産が追いつかなくなるとマランツ氏はクラフト工場を作り此処で生産を行ったと思われる。その後にシドニー・スミスが加わり有名な#9,8Bが発売された、
マランツ#7の内部写真

 マランツ#7が発売されたのは先程も述べましたように1958年で当時の価格は15〜6万円ぐらいですがこの価格は現代の貨幣価値から換算しますと約300万ぐらいの高価なプリアンプになります。(当時は1ドル、360円)
 初期モデルは50年近くの歳月が経ち人生で言うならば「70〜80歳のご老人」と同じと考えても良いのではないか、この年齢になっても健康な方も沢山いますがやはり何処かに持病をお持ちになっている方も多い、マランツ#7も同じことが言える。初期動作するのはこの世に1台も無いはず、完璧にメンテナンスを施しても年月には勝てないしショップなどの工房で再調整しても100%音の復元は不可能に近い、
 ひどいショップにメンテナンス、修理依頼するととんでもないパーツを使った状態で帰ってくる場合が多い、外観はマランツ#7でも中身は別物になっているからマランツの音など似ても似つかない音になってしまっているのが多いのとマランツの音を知らないことが致命傷である。購入者はマランツの知識などは皆無だからデタラメに調整した悪態なアンプに「メンテナンスしました」と当たり前な顔して売りつけるショップもあるのが現状だ、
 アンプ内部を見せてもらってもオリジナルパーツの状態なら良いかと言えば答えはNGである。見た目でパーツの状態が良いか悪いかは絶対判断できません。40〜50年も経ったアンプのパーツは100%劣化している事を忘れずに、
 マランツ#7をほしがるマニアを騙すのは簡単である。特にマランツ#7を愛用する方は電気知識には疎いからそこが付け根でもある。しかもメンテナンスをショップにすべておまかせでは不安が先に来る。マランツ#7の愛好家は音にはうるさいが電気知識は皆無だから騙しやすい、本当に信頼できるショップでないと修理及びメンテナンス依頼すべきではない、
 では信頼できるショップとは?オーナーが自ら半田コテを握り保守部品をいつも持っている店なら信用できるのと数多くのマランツを修理した実績をお持ちのショップなら問題はないが修理、調整を他に託すショップは信頼がおけない、このように書きますとヴィンテージショップからブーイングが出そうですが購入者の立場に立って良心的に販売してほしいものである。

 マランツ#7に使用されているパーツとしてコンデンサーはスプラグのバンブルビーコンデンサーを使っています。このバンブルビーコンデンサー(カラーコードタイプ)は1950年代に製造中止になったコンデンサーですがこのコンデンサーの劣化で故障になる場合が多く見られる。日本のような湿度の高い国ではまずこのコンデンサーがトラブルになりやすい、
 代替え品としては同じスプラグのブラックビューティーがありますが、ブラックビューティーとバンブルビーとの音の違いはあるのかは次回にてご報告させて頂きます。
 次に劣化するのは電解コンデンサーの容量抜けが生じてきます。コンデンサーの容量抜けになりますと規定の電源電圧が維持できなくなるのと直流分にリップルが増加しますから音に多大な影響が出てきます。
 その次にトラブルになるのはボリュームのガリが発生します。一度ガリが出ますと修理不能に近い状態ですがこれを修理するには分解して清掃すれば使えないこともない、マランツ#7のボリュームはクラロスタットを採用していますが後期モデルはコスモスに変更されたのを見るとガリが出るので苦情が沢山あったのではないかと推測される。
 このクラロスタットを一般のボリュームに交換すると音は激変してしまいマランツの音ではなくなってしまうからボリュームだけは丁重に使用してほしい、
 それ以外の問題点は整流素子のセレン、コネクター及び接点部分の接触不良も無視できない、年数が経ち過ぎると経年変化で接点部分の酸化で接触不良が生じてくる、時々接点やコネクターを掃除することが大事であるがマランツ#7の場合はピンコネクター、ソケットなどは交換できないようにカシメで固定してある。特に真空管ソケットは接触不良になりやすい、マニアは色んなメーカーの球を好みに応じて何回も抜き差ししている方がいますがこれこそトラブルの原因にもなるから要注意である。またタバコを吸う方はタバコの煙やヤニで接点部分が接触不良になる要因もあるから絶対システムの前でタバコだけはやめてほしい、これはアンプに限らずスピーカーや精密機器にも言える。オーディオマニアこそ「ホタル族」が似合うと思いますけど、
 最後の問題点は40〜50年も経ったアンプは半田が劣化している場合が多い、
 最終的には半田を吸い取り再度半田付けをし直す必要も生じてくるがこれは素人には無理と思う、
 このような古いアンプは日々のメンテナンスが大事です。回路図も読めない、半田付けの経験もないマニアが以外とマランツ#7のようなアンプを大事そうに持っている人を写真などでお見受けしますが自分でメンテナンス出来なければ本当に信頼できるショップにお金を出して大切に使うしかないと思う、同じ#7も50年以上も前の機器であるから全部音が違って当然、最終的にはマランツに詳しいマニアか仲間に相談するかご自分の目と耳で判断するしか方法はないのではないか、
 例えショップに修理依頼してもオリジナルパーツがないから修理は出来ても音の復元は不可能と肝に銘じる事を忘れずに、
 以上のように書きますと一部分だけの問題ではなくすべての問題がからんできますから今日は良い音で鳴っても明日は良い音で鳴る保証はなく一週間後には音も出ないお陀仏アンプになる要素もある。
 一部のマニアは#7を2台3台と所有している方がお見えですが私に言わせれば「アホか!」と思う、首まで「棺桶」にどっぷりつかったマランツ#7などにどれだけ魅力があるのか理解できないがそれでもほしい方(私も含めて)マランツの魅力は音でなくパネルデザインつまりウッドケースに入ったあのデザインが魅力かも・・・
 結論を言わせてもらうと初期のオリジナルの音を望むのは100%無理だからマランツの音を諦めてパネルデザインの素晴らしさを見て部屋の調度品として飾って置いて楽しんだ方が利口かも知れない、

 1970年代の終わりにスタンダード工業からマランツのキットが発売され大変な人気が出ましたが誰でも簡単に組めるのとマランツの音を楽しめる為沢山販売された記憶があります。
 問題なのは果たしてオリジナルと同等の音で鳴ったのかであるが残念ながらオリジナルとは似ても似つかない音はっきり言ってひどい音、であったが外観が同じなら満足なのか、キットだから誰でも組み立てられる利点はあるが誰でもが問題でメインアンプとは違いプリアンプ、特にマランツは三次元的な立体の配線技術の要素がありいくら製作マニアルがあっても簡単には組み立てられないのと素人的な半田付け、クモの巣配線ではオリジナルの足元にも及ばない、
 パーツに関してもロータリースイッチ、レバースイッチはアルプス製を採用、この部分からも不評を買っている、使用するパーツが違うためオリジナル同等の音など望むのがお門違いである。それでも一般市販の真空管プリより音は良かったと言うことは市販のプリアンプがお粗末と言える。
 キットに採用してあるカップリングコンデンサーはPLSSEYのフィルムコンを使用、抵抗は松下のソリッド抵抗と思われがこの部分もオリジナルとは異なる。またボリュームも国産のバイオレットを使っているがクラロとは全然音が違うのと整流回路がダイオードになっているためツルンとしたトランジスターぽい音になってしまい外観はマランツ#7でも中身が違うから異母兄弟のようなマランツ#7だ、それでもキットアンプが中古市場やネットオークションで人気があるのは、やっぱりウッドケースに入ったデザインか!
 ※このマランツ#7キットに関しては無線と実験誌で森川忠勇氏が詳しく述べていますからそれを参照して頂きたい。
 ここまでずばりと書きましたがマランツマニアなどから文句が出てきそうですがこれは私が悪いのではない事をご了承して頂きたい、
 次回はマランツ#7のレプリカモデルとオリジナルの音の違い、レプリカの改造とブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーの音の違いなどを詳しく説明させて頂きます。ご期待下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-017

コントロールアンプマランツ#7に想う、パートU
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018
マランツ#7を題材にしたパートUを書かせて頂きます。前回はマランツ#7及びマランツ#7のキットを書きましたがマランツ#7を愛するマニアは多分憤慨しているのではないかと思いますがY下はマランツを憎くて書いたつもりは毛頭ありません。本来のマランツ#7の音は失われマランツの音ではない音が当たり前になっているのがほとんどではないか、では本当の音とはどのようなのか何故ここに至って真空管プリアンプの名器と呼ばれて現在まで君臨しているのか今回は面白い結幕になりそうです。是非マランツ愛好家の方もアンチ・マランツ派の方も怒りを通り越して楽しく読んで楽しんでください。

 オリジナルとの相違はパワースイッチの違いとオリジナルはブッシングでの直出しがレプリカでは3Pinコネクターに変わった、多分日本の電気保安法の安全基準のためと思われる。


 前回はオリジナル、キットの説明をさせて頂きましたがオリジナルの音はもう過去の遠い伝説でしかないのか、最近のオリジナルはショップのデタラメな改造で本来のマランツ#7の良さが失われオリジナルとは程遠い音になっている、十分にレストアしても歳月には勝てないし本来のオリジナルの音を望むのは無理なのか、
 私個人としてマランツの魅力は勿論ウッドケースに入ったあのデザインも魅力的だが当時のマランツの音は本当に素晴らしい音でマニアを引き付ける程の良い音で鳴っていたと思う、そのような音なら一体どんな音でマニアを魅了したのだろうか、遠い過去の事だからひょっとして頭の片隅に残っている方もいるかも知れませんが一般庶民では手の届かない高価なアンプだからなおさらかも・・・・

 1996年にマランツ#7のレプリカが発売されました、良質なオリジナルは中々見つからないのとオリジナルより価格的に安いのが魅力であったが期待したほど短期間では売れなかったと聞いている、(最終はSEバージョンで売られた)
 このレプリカはオリジナルを忠実に再現したモデルで当時オリジナルに採用したパーツをふんだんに使い生産はアメリカでの手作りで製作され世界各国に販売されたらしい、
 オーディオ雑誌にもこのアンプを特集で載せている。お偉い先生が書いた試聴レポートを読むと「この#7レプリカはオリジナルと同じように忠実に再現され私の持っている完璧にレストアしたオリジナル#7とは全く遜色がないぐらい素晴らしいアンプ」と評価している。
 この記事を読むとオリジナルなんかより新しいパーツで製作されたレプリカモデルのが安心して使えるのとオリジナルとは遜色がなければマランツマニアならどんなことがあっても手に入れたい心境になるのは誰でも同じではなかろうか、しかもオリジナルと同等のパーツが使われているのであれば即完売するはずなのに完売までは相当時間がかかったらしいがどうも評論家の言っている事とは違うみたいでその辺が怪しい、

 私の友人であるM月氏(第6回、ウェスタンサウンドの真髄を聴く)に登場、この方がレプリカを持っているとの情報を入手、このレプリカモデルを福井県まで現金を握りしめて無理を言って分けてもらった、
 その時のエピソードでM月氏に恐ろしい殺し文句を言った覚えがあるがここだけにの話にしてほしい(笑)
 「あんたの娘さんも今度大学に行くらしいね、行くとなればまとまったお金が必要じゃないの」また「三年以上使わないアンプなら持っていてもゴミと一緒、売るなら今しかないヨ」
 今思い出しますと半分脅しのようなセリフと(地上げ屋)がよく使うセリフに聞こえてくる。これは一種の恐喝か脅しにみえるが、

 M月氏から無理を承知で分けて頂いたマランツ#7のレプリカモデルだが果たしてどんな音をしているのか、今まで自作のプリアンプしか知らない私だが心の中で想像力が湧いてくるのが自分でもひしひしと感じ取れる。
 M月氏から譲って頂いた#7の情報は同じ仲間の高松爺さんの耳に入った、翌日に高松爺さんから電話がありM月さんから買った#7を「すぐに俺の所へ持ってこい一度俺のプリと鳴き比べしょうじゃないか」こんな事言われた以上こちらも引き下がる訳にはいかず私は「明日でも持って行く、高松さんのプリは私が製作したアンプだから自分の実力もわかる。」面白い勝負だ、
 ※高松氏のアンプは私が製作したプロトタイプの真空管プリアンプとPX−25シングルアンプを使用してオートグラフを鳴らしている。
 私が製作したプリアンプと譲っていただいたマランツとの鳴き比べはどちらに軍配が上がっても複雑な心境で本音は本当に比較したくはないのだが、売られた喧嘩は買わないと気持ちがおさまらない、

 翌日、爺さんの所へ持ち込み早速マランツ#7レプリカのセッティングが終わるやすぐに音出しとなった、出てきた音は良くもなく悪くもない平均的な音で長い時間使わなかったから多少エージングが必要と思われる。私個人の主観としてそれなりに大変良いプリアンプと感じたがもっと柔らかく膨らみがあればだがこれは好みの問題だと思うから一概に悪いとは言えないが私の思っている音とは違っていた、
 これがマランツトーンなのか多少失望感はあったが世に言うマランツの音は飛び抜けて凄いとは感じなかった、所詮レプリカであるからこれが普通の音なのか、それにしてもオーディオ雑誌ではオリジナル同等の音と評価していたお偉い先生がいたが何となく期待外れの印象は免れない、
 次に私の製作した真空管プロトタイプに接続してレプリカとの比較である。出てきた音はレプリカとはまったく違う芳醇な響きを伴い広がり+奥行き感と長い時間聴いていても聴き疲れしない音で先程のマランツとは対照的な二重丸なアンプであるがこれ以上書くと自画自賛になるからやめておこう、
 高松爺さん曰く、「マランツは皆が評価する程大したことはない、」この前中さんがオリジナルの#7を持ってきてこのプリと鳴き比べしたら本人は愕然とした「中さんはがっかりしてマランツ#7を新聞紙にくるんでシッポを巻いて帰って行ったよ、」と高笑い、(中さんが聞いたらキレると思う)
 しかしあまりにも惨めを通り越して哀れである、マランツを馬鹿にされた以上考え方を変えなければあの爺さんに馬鹿にされっぱなしではないか、心の中で「この仕返しは必ず別の機会で果たしてやる。」再度挑戦だ!


 自宅にはもう一台のマランツ回路を真似たコントロールアンプがある。このアンプはラックスのSQ−38で大橋氏の店主日記の(第3試聴室あらわる)で写真付きで紹介されたラックスのパネルを使ったアンプでコンデンサー類はスプラーグのブラックビューティーと抵抗はアーレンブラッドレーをふんだんに使い6X4の整流管とチョークを使ったアンプで自分としてはステンレスのシャーシーを採用し物量とお金をかけた最後のプリアンプである。早速このコントロールアンプと比較試聴した、
 やはり歴然の差が出てきた、マランツのレプリカはこの差に惨めな結果になった、天下のマランツ#7がこんなはずではない、購入したアンプが不良品なのかこれが普通のレプリカなのか、オリジナルならもっと違った次元の音がするのではないか、自問自答しながら悩み続けた、
 オリジナルとは遜色がないと言った雑誌の評論家の先生はよほど酷いオリジナルを使っていたのだろうか、この状態では個人的には使えないから一度パーツ類を交換してそれでも駄目なら諦めるしかないが問題のオリジナルパーツを探さなければ先に進まないのと肝心なオリジナルとレプリカのパーツの違いを徹底的に調べる必要がある。
 本来なら完成品を改造するのはご法度であるが他人に売る訳でもないし騙して譲る訳でもない、また改造すればメーカーのメンテナンスは効かなくなるがそれも承知で自分が納得すればよいではないか、勿論レプリカを使用しているマニアに勧めることはできないから自己責任での改造になる。
 頭の中でオリジナル相当のパーツを交換すればひょっとして大化けすれば大成功となるはずだが・・・・・一度オリジナルとレプリカのパーツの違いを調べなければ先には進まない、


 改造するならオリジナル原機のパーツを使用して忠実に再現すれば事は簡単だが今の時代に当時のパーツ類が手に入れる事は不可能に近いが同等部品が入手できればそれを使うしか手はないがオリジナルとは違うメーカーの部品を使えばオリジナルの音には近づけないしオリジナルとは違う音になってしまう、今回はオリジナルの音の復元であるから極力同等部品を探して使うことにした、
 オリジナルの音や音色に拘らなければ他メーカーでも十分である。今回は私個人としてのオリジナルを意識しての改造ですが同じマランツ#7の回路を採用したプリアンプをお持ちにあれば違うパーツを使って自分の好みに合う音作りをして楽しむのも一つの方向性としては間違いではない、#7の3段NF回路、2段P−K帰還フラットアンプ回路、終段のカソードフォロアの組み合わせは素晴らしい音を約束させてくれるはずでカップリングコンデンサーは現代のタイプなら良質なオイルコンに交換するのも面白い、特に変化するのはカソードフォロアの送り出し部分を交換すると違うアンプに変貌します。(ただし回路に使われている部品の時定数は変えてはならない、)
 ようは自分の好みに合わせて楽しめればよいだけでオリジナルパーツに拘る必要はない、現代の電子部品は当時の部品と比べて遥かに高性能で特性も良く簡単には劣化しにくいのが特徴である。

オリジナルとレプリカのパーツの比較
オリジナル レプリカ
真空管
テレフンケン12AX7 中国製12AX7
電解コンデンサー
スプラーグ 30D マロリー
コンデンサー
ブラックビューティー EFCフィルムコン
抵抗
アーレンブラッドレー アーレンブラッドレー
ボリューム
クラロスタット クラロスタット
B電圧用整流器
セレン ダイオード
ヒーター整流器
セレン ブリッジダイオード
コネクター
シンチ 多分シンチと思う
ハーネス
BELDEN BELDEN
スイッチ類
CRL CRL

 上記の比較を見ますと真空管、カップリングコンデンサー、整流素子が違うぐらいで大きな差はないがオリジナルのブラックビューティーはギターアンプに使われたレスポールコンデンサーの名称がバンブルビーである。
 ※ブラックビューティー(赤文字タイプ)とバンブルビーの音の違いは後で詳しく述べさせていただく、

 今回の改造は音の変わり易いパーツを重点的に交換する。交換部分は以下のようになった。

1.真空管をムラードの12AX7(この球は私の一番のお気に入り)
2.整流素子をダイオードからセレンに変更する。
3.信号系統のカップリングコンデンサーはEFCフィルムコンからすべてバンブルビーもしくはブラックビューティーに交換
4.イコライザー回路のカソードコンデンサーを電解コンデンサーから高価だが銀タンタルコンデンサーに変更
※この部分をタンタルに交換すると低域の分解能がアップして全体にボケた音が多少解消される。
以上の部分を改造すれば音は激変するはずと思うがマランツのパーツ交換は簡単なようで非常に神経を使う
5.半田付け手直しと引き回し配線のやり直し
 レプリカ改造でカップリングコンデンサーの交換よるブラックビューティーとバンブルビーを実装、銀色のコンデンサーは銀タンタルコンデンサー
 右側の写真はマランツの重要パーツであるクラロスタットボリューム

 レプリカモデルはダイオード1本による半波整流から高圧用セレンに交換

 トランスの下側に赤いフィンが見えるのはヒーター用セレン

 構想から数カ月でコンデンサー類は手に入れることができた、またセレンも高圧用、ヒーター用も苦労せずに手に入れることができたがパーツを購入する費用がアンプ1台分ぐらいの出費になった、
 問題は果たしてパーツを交換して半田付けを再度やり直しすれば音は変わるはずだがまだ他に音の変わる要素が隠されている。例えば#7の場合はL/R別々にアース点の取り方が違うのと配線材に単線と撚り線をミックスして音を作っている。単線は音が固く撚り線は音が柔らかい傾向になる。後は回路図と照らし合わせながら時間をかけて慎重に交換する必要がある。

 本体のケースカバーを外して中を見たら汚い半田付けと引き回し配線には正直言ってがっかりした、(この辺が日本と欧米の考え方の相違)オリジナルの配線とはかなり隔たりがあり当時の引き回し配線方法と今の引き回し配線では明らかにその差歴然であるがこれは仕方がないと思う、
 マランツ#7の内部構造をよく観察すると個々にブロック毎の組立方がわかる。
 アマチュアが1台のアンプを製作する場合は部品の取り付けから配線組立完了まで回路図を見ながら完成するがこのマランツの場合は個々にブロック毎に組み立てて最後は一つに合体して完成するシステムのやり方でこれは量産を考えた合理的な組立方式で製品のバラツキは極力少なくなるメリットがある。
 また当時はプリント基板がない時代であるから配線の技術はそれなりに丁寧であったが今の時代は手配線で組み上げるよりフラットケーブルでのコネクター接続が当たり前になっているのでそのような作業者は少なくなったのと手配線の難しさも有因である。

 約1週間かけて半田部分を吸い取り再度半田付けをしながらコンデンサー類を交換して全てが完了した、音出しをする前に入念に測定器を使って信号の流れと個々の電圧確認とSN比を確認後異常が無いので現用システムに接続して初の音出しである。
 いつも聴いているリファレンス用のCDを鳴らした瞬間音の世界が激変である。
 一言でいえば独特な音作りとホールトーンの効いた奥行き感を伴っている。音の粒立ち、雰囲気感すべてに素晴らしい音でシステムがグレードアップしたような錯覚にとらわれ今迄の自作アンプとは音の世界が違っていた、これが名器と言われるマランツ#7の音なのかマニアが魅了する何かを秘めている。
 次にレコード再生を確認してみた、私の手持ちのプレーヤーはディスクジョッキー用のお粗末なプレーヤーと付属しているMMカートリッジでも素晴らしい、これには参った、改造前のレプリカとは歴然の差が認められる。
 再度、同じ回路で製作したラックスのパネルを使ったSQ−38型とも比較したが正直な話SQ−38は聴く気にならない、折角お金をかけて製作した自作プリアンプだが改造レプリカを聴くと嬉しいのか悲しいのか複雑な心境でもある。

 同じ回路と同じパーツを使って作ったSQ−38タイプなのになぜこんなに差が付くのだろう、技術的な立場から考えたら理解できない、改造したマランツの音楽の雰囲気を醸し出す独特な音色とホールトーンの効いた響きとシルクの肌触りのような感触は自作では作ることが出来ないのか、今まで沢山のアンプを汗水垂らして苦労して製作したのは何だったのだろうか、ソウル・B・マランツは偉大な人物で自らチェロを弾く演奏家でもあり音楽家でしかもオーディオマニアでもあったと聞くと音楽を良く知ったオーディオの天才か芸術家でもあると思う、
 オーディオだけを考えるとただ技術的に優れている技術者が設計した真空管アンプの良さは認めるが肝心の音楽を知っていないと単なるクラフトマニアで終わってしまう、その点SUNVALLEY AUDIOさんの大橋氏は音楽と真空管アンプに精通した方でこの方がヴォッシングして世に送り出したアンプなら間違いはない、
 私のような自作マニアのアマチュアもどきでは到底立ち向かうことや乗り越えることは不可能と痛切に感じた、
 今回の改造でどれが決め手か言われても返答できないのとまたその違いを解析するだけの気力は無くなった、
 その昔瀬川冬樹氏がマランツ#7を手に入れてから自作をしなくなったと雑誌に書いてあったが瀬川氏もマランツの音を聴いてから自作ではこの音を乗り越えることは無理と悟ったのか、私も瀬川氏の心境と同じ気持ちなのかも?今後メインアンプは別としてプリアンプを作る気力が失われていった、

 いよいよオリジナルと改造レプリカの音の違いである。オリジナルは私の友人の中氏が自分で完璧にレストアしたマランツで17000番台の極上品、(真空管はテレフンケンのダイヤマーク)果たして結果はいかに、
 オリジナルを繋いで音出しするとこちらも大変良い音でマランツ独特の響きである。欠点と言う欠点は見当たらない、さすがに中氏は技術もさることながら凄い耳の持ち主でこのマランツでウェスタンのスピーカーを上手く鳴らしているのもうなずける。
 さてレプリカ改造の音との比較であるがこちらの球は名球でもあるムラード管(SUNVALLEY AUDIOさんで購入)を使用、マランツトーンはそのままだが音のニュアンスが多少異なる、オリジナルは年数の問題で少しボケた厳しい音になり躍動感、切れ込みが不足している、例えで言うとオリジナルは50代のおばさんの音のイメージで改造タイプは20代の若いピチピチのギャルの音と言えばおわかりいただけると思う、マランツも50年と考えれば仕方がないのではないか、これは使っている中氏が悪いのではなく50年と言う長い歳月に問題があるがそれにしても50年前のアンプを中氏の耳と技術力で完全にレストアしてまだ現役で使えるマランツ#7は凄いの一言、
 中氏は音を比較しながらぽつりと一言「Y下さんのマランツの音は50年前は多分この様な音で鳴っていたのだろう、」そのように褒めて頂くと今回の改造は大成功であった、また比較試聴のためオリジナルを提供して頂いた中氏にも感謝である。

 マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい、
 
 スプラーグのブラックビューティーコンデンサーとバンブルビーコンデンサーで上の3本が160Pの赤文字タイプ、下側がカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサー

 今回はマランツ#7を題材にしましたがこれだけ激変するとは自分自身驚いていますがマランツ#7の生みの親であるソウル・B・マランツこそ20世紀最高の偉人で今日のオーディオの在り方を変えた素晴らしい人と感じたしだいである。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html#c55

[リバイバル3] オールド マランツ 中川隆
56. 中川隆[-14641] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:12:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1571]
凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ!
凄いぞ、アルテックA5! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

オーディオ仲間のNさん(大分市)に依頼していたオーディオ機器の出品(オークション)が、冬が近づくにつれ売れ行き好調となり次々に商談が成立してうれしい悲鳴を上げている。ボーナス時期ということもあるのかな(笑)。
今回はJBL「D123」(16Ω仕様:初期のグレイタイプ)と古典管が対象だったが、それぞれスペア品の処分なので後顧の憂いなし。
前回は売上金を持ってきてもらったので、今回は試聴を兼ねてNさん宅に受け取りに行った。
オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」
Nさんが机の前で沈思黙考されている。
  
「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて回路図を研究しているところなんだ。」
「ほう〜、それはぜひMさん宅の試聴をさせてもらいたいですねえ。」
「Mさんがマランツ7Kを購入した動機はお宅のプリアンプ(マランツ7仕様)に衝撃を受けたかららしいよ。」
「エ〜ッ、そんなに〜。それは身に余る光栄ですねえ。」と、破顔一笑(笑)。
それはさておき、久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。
    
3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。
パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。
マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。
「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。
アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
それにしても、やはりレコードの音は自然そのもので大いに啓発された。
こういう音を聴かされると「レコードは面倒くさい」(過去のブログ)なんて簡単に片づけられなくなる(笑)。
3時間ほどお邪魔して帰宅の途に就き、夕食時が近づいた頃を見計らって話題になったMさん宅へ連絡。
「マランツ7Kを購入されたそうですね。明日にでも聴かせてくれませんか。」との性急なお願いに対して、
「マランツ7といってもキットですよ。それでよろしければ〜。10時頃なら空いてます。」
「は〜い、よろしくお願いします。」
心なしかMさんの声が明るく弾んでいたなあ(笑)。
詳細は次回以降へ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

凄いぞ、マランツ7Kプリアンプ! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859

前回からの続きです。
Mさん宅への訪問日は朝からあいにくの雨となった。やたらに車が多くて15分ほど遅れて到着すると前日のNさんも同席されていて3人によるとても賑やかな試聴会となった。
Mさんはレコードプレイヤーのたいへんな愛好家である。4台のプレイヤーと何種類ものトーンアームを使いこなされている。
イコライザーアンプもカンノをはじめピカリングなどがあり、レコード会社によって違う6種類のイコライザーカーブをスイッチ一つで切り換えて楽しんでおられる。
まるでアンプを代えたみたいに音が変わるのでレコードプレイヤーの世界も随分奥が深くてなかなか遊べそうだが、極めるためにはとうてい残された時間と資金が足りそうにないので諦めざるを得ないのが残念(笑)。
Mさんの現用スピーカーは「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」の二つ。
今回の試聴の目的は新たに導入された「マランツ7K」プリアンプ(以下、「7K」)の出来栄えだったが、結果から先に言うとそれはそれは見事に期待した通りの音だった。
まずは「オートグラフ」から聴かせてもらった。
   
7Kに組み合わせるパワーアンプは同じマランツの「8B」である。初めにカンノのイコライザーアンプで聴かせてもらい途中から7K内蔵のフォノイコに切り替えた。
試聴盤は「グレート」(シューベルトのシンフォニー第8番)。
       
ヨーゼフ・クリップス指揮だがクリップスにはオペラ「ドン・ジョバンニ」(モーツァルト)の名演があって、大好きな指揮者の一人。
「グレート」「ドン・ジョバンニ」とくれば奇しくもフルトヴェングラーにも名演がある。
大理石で出来たトーンアーム(オイルダンプ)で聴かせてもらった。手前はピカリングのストレートアーム。
   
とてもSNがいいし、しかも7Kのトーン・コントロールをいっさい弄らずに豊かな低音域が出ていることに驚いた。使ってある真空管は最初から「テレフンケン」(6本)だったそうで「これはたいへんな掘り出し物でしたねえ!」と思わず口をついて出た。
まるでゆったりと包み込んでくるような豊かな音で、さすがは独特の「オートグラフ」の世界、実に説得力があってオーディオ的にどうこう言えるような音ではなかった。
小さな箱にはそれなりのメリットもあるけれど、やっぱり大きな箱じゃないと出せない音ってのもたしかにありますなあ。
1時間ほど聴かせていただいてから今度は座る位置を変えて「クリプッシュホーン」の試聴へと移った。
  
プリアンプは同じ7Kの2系統の出力のうちの1系統を使い、パワーアンプは「KT88プッシュプル」(新藤ラボラトリー)。
新藤さんのアンプは定評があってこれまで悪い評判を聞いたことが無いのは特筆すべきことだし、社長さんがすこぶる熱心なことでもよく知られている。
このクリプッシュホーンの音にはたいへんな感銘を受けた。
   
これまで我が家を含めてさんざん「サキコロ」の冒頭のシンバルの音を聴いてきたが、このシンバルが最高の出来栄えだった。最高音域の鮮烈さもさることながらその質感というか光沢に独特の艶があってとても筆舌に尽くしがたい。
ほとほと感心するうちにお昼時になったので辞去してクルマで40分ほどで我が家に到着するなりさっそく耳の記憶が新しいうちにと、ウェストミンスター(改)で「サキコロ」の試聴に移った。
「いい音」が及ぼす波紋はどこまでも広がって深〜く浸透していくなあ(笑)。
最低音域と最高音域はどうにか太刀打ちできそうに思ったが、あの6000ヘルツあたりのシンバルの独特の質感はどうしても我が家のシステムでは表現できなかった。
やっぱりレコードじゃないと無理かなあ・・・。
ほんとうに勉強になった1日だった。
ただし、時間が経つにつれ耳の記憶は薄弱となり自宅の音に自然に妥協していくのがこの世の倣いだ。刺激を新たにするために、これからもときどきMさん宅を訪問させてもらうことにしよう。
妥協は敵だ!(笑)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/64af91f275cce53b3e25f65abdf99859

凄いぞ!自作マランツ7型プリアンプ 2019年01月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3

話が分かりやすいように、丁度1か月前の昨年(2018年)の12月12日に投稿した記事(一部)から入らせてもらおう。
(Nさん宅の)オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま〜す。あれっ、いったい何やってんすか?」
Nさんが机の前で沈思黙考されている。
  
「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて(マランツ7の)回路図を研究しているところなんだ。」
以上のとおりの記事だったが、このプリアンプ「マランツ7」はおよそ60年前の製品なのにいまだに人気の衰えを知らず、逆にますます価値が高まってさえいる。有為転変の激しいオーディオ機器だが、こういうプリアンプもたいへん珍しい。
たとえばオークションで「プリアンプ」(真空管)で検索すると、いまだに「マランツ7型回路で作成」という記載をよく見かけるのがその証拠。
そのNさんから4日ほど前にお電話があった。
「あけましておめでとうございます。今年の正月はマランツ7型プリアンプの製作にかかりっきりでした。やっとどうにか完成したので聴きに来ませんか。」
「はい喜んでお伺いします。ついでにPADのSPケーブルが使えるようになりましたので持って行きたいのですがいかがでしょうか。」
「エッ、PAD!それは興味があるねえ。どうぞ持ってきてください。」
結論から言えば「Nさん自作のマランツ7」は素晴らしい音だった。「アルテックA5」が朗々と鳴って何ら不満を感じなかった。
    
よくお話を伺ってみると「マランツ7」型は感度が高いのでコンデンサーや抵抗の材質によって音が豹変するとのこと。
惜しいことに長期保管中だった「バンブルビー」のコンデンサーは容量が抜けたのが多くて2割程度しか使えず、その一方、抵抗の方はアレンブラッドリーが無事ですべて統一出来たとのこと。
当初はノイズが盛大に出て、3日間ほどコンデンサーをとっかえひっかえの調整の連続だったがようやく落ち着いたそうだ。
   
マランツ7型は我が家でも使っているが掛け値なしに「いい音」がすることを実感した。
詳しく伺うと、オーディオ界では「マランツ7党」として独自の世界が築かれており、程度のいいものから悪いものまでレストアされたものが専門店によって販売されていて、オリジナルに近い最高級品は350万円なり!
「マランツ7」じゃないと出ない音があるというのはよくわかります。
かって「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)が個人用に製作したプリアンプが評判を呼び、その後広く普及したわけだが「採算を度外視した性能のいい製品を作り続けると会社が倒産する。」のは、マランツ社も例外ではなかった。
逆に言えばオーディオ業界で長持ちしている会社は「?」かもねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/a69c0a28f83cdaf3c67617d877678ef3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html#c56

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
26. 中川隆[-14640] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:14:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1570]
Manrantz7 コレクターズハウス東京
http://www.marantz7.jp/

東京都港区芝5丁目36−7
Tel: 090-7000-6466
Fax: 03-6453-7692
mail: t.tanaka@groovytoys.jp
President: Toshihide Tanaka


地図
https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92108-0014+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%AF%E5%8C%BA%E8%8A%9D%EF%BC%95%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%93%EF%BC%96%E2%88%92%EF%BC%97/@35.644637,139.744992,15z/data=!4m5!3m4!1s0x60188bb3cdc01a37:0xffc0d9608597f235!8m2!3d35.644637!4d139.7449921?hl=ja


いまやオーディオの至宝として取り上げられている機器の中でも王者はマランツ7のオリジナルに違いないと思います。現代最高峰のプリアンプでも及ばない安定性の高さ、汎用性の高さは目を見張るものがあります。

このマランツ7オリジナルも製作されて50年の月日が経ち部品の劣化が始まっておりオリジナルと言えど初期性能が発揮されていないマランツ7ばかりとなってまいりました。当社は、この芸術的とも言える音の良さを後世に伝えるべくオリジナルの部品を世界的な見地に立ち収集することから始まりました。当社に無い部品は世界を探しても無いくらいの自負を持っております。

私たちは世界中から集めたマランツ7の超美品を皆様にご提供することを願っております。マランツ7の他にもレアなビンテージの逸品を取り扱っております。ご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

オリジナルバンブルビー Sprague 0.01μF

マランツ7の裏蓋を外して真空管に垂直に4つのバンブルビーが使用してあります。このバンブルビーは音質に大きな影響を与えるものですがかなり弱くほとんどリークしていると思われます。お使いのマランツ7のここを見てください。ほとんど交換されていると思います。ブラックビューティーならまだしも怪しいコンデンサーが使用されているようであれば交換してみましょう。素晴らしくいい音になりますよ。
4個1セット 40,000円(消費税別)


メンテナンスプラン

名器と呼ばれるマランツ7。
しかし製作されて50年以上の年月が経った今も、その魅力をキープできていますでしょうか?

当店ではコレクターとして数十台のマランツ7を取り扱ってまいりましたが、流通しているマランツ7は、その内部部品の劣化等によりほとんど本来の性能を発揮できていないと断言できます。マランツ7本来の魅力を失ってしまっているように思います。

もちろん流通しているマランツ7はビンテージオーディオ店などでメンテはされているのでしょうが、オリジナルの部品を用いてのメンテナンスではありません。
コンデンサーもブラックビューティに交換しているので安心ですと言われるかもしれませんが、そもそもブラックビューティはバンブルビーの代役はできないくらい音質が低下しており、マランツ7の本来の音からかけ離れたものになってしまいます。

貴方の大事にされているマランツ7は大丈夫ですか?
知らず知らずのうちに性能の劣化を引き起こしているかもしれません。
是非一度当店のメンテナンス企画をお試しください。
あなたのマランツ7をトータルで診断させていただきます。

劣化している部品類があった場合、それらを交換するかしないかは診断後にご判断いただけます。もちろん交換する場合、部品代は別にいただくことになりますが、マランツ7の本来の魅力を取り戻すための最低限の部品交換で済むように徹底しております。

当店ではマランツ7をオリジナルの部品で作りあげられるほどの部品を世界中から収集して

おります。例えばバンブルビーは全てリークフリーで在庫あり。
ブロックコンデンサーやセレンも揃えております。それらすべての部品を防湿庫に入れ大切に管理しております。
是非あなたのマランツ7を蘇らせてあげてください!
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c26

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
27. 中川隆[-14639] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:19:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1569]
マサトレーディング/マッキントッシュ修理/マランツ修理/MASA TRADING
マッキントッシュやマランツの真空管アンプの精密修理を行っています。
当店は単なる故障修理だけでなくオリジナルへの復元をする専門的修理を得意としています。
また、ヴィンテージパーツやオリジナル製品の販売などを行っています。

〒213-0026 川崎市高津区久末474-1 ヒルサイド久末3-102
TEL : 044-777-8066
https://masatrading.stores.jp/about/

マランツ,マランツ7, 保守パーツ
https://masatrading.stores.jp/?category=%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84,%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%847,%E4%BF%9D%E5%AE%88%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84


marantz #7、その美しい音色は40年以上も人の心を虜にしている
しかし、コンデンサーなどの消耗部品がそのような長時間耐えられるわけでもなく、部品交換されるが、心ない業者によって鳴るだけの #7 があるのも事実である。少しでもよい音の #7 を聞いて本当に美しくそして素敵な #7 を知ってもらいたいと思う

marantz #7 はじめてのマランツ#7の買い方

10001〜23000番台まで作られたマランツ#7 は40年近く経っているものもありコンデンサー、ボリュウーム、整流器などいろいろ手が加わっているものが出回っている。(何も変わっていない方が不思議だが)

中にはマランツと呼べないくらい音が変わっているものもあるので注意が必要である。次の3点は購入するときに最低限、見ておかなければならない点だと思います

1.ボリュームを確認する
マランツ#7に最初使われていたボリュームはクラロスタット製であるが途中ボリュームが日本製のコスモスに変更される。16000番〜17000番台で換わるようだが変更されたとたんに音が細くなりトランジスタっぽい音がしてマランツ#7らしさを失う。マランツ#7でシリアルを気にする人が多いがこの理由が主なものだろう。それに伴いセンターにあるプラスティックのツマミの色も茶色から黒に変わる
良い音のセブンを求めるなら最初に茶色のつまみを探すと良い、次にボリュームがクラロスタットBカーブであるか確認する。12時頃から急に音量が上がれば心配はないだろう


セレン整流器 2.天板をあけ、中身を見る
整流器がセレンであることを確認する。半導体に換わっているものも多いのでその場合手は出さない。

整流器が半導体に変わるとなぜか音がツルン?としてしまい魅力のない音に変わる場合が多い。80年頃出た#7キットみたいな音になる。
所有している予備の#7のセレンが昨年壊れて新しいのに換えた。セレンの色は製作時期で違うが桃色、水色、緑色、茶色などがある


3.カップリングコンデンサーを見る

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。
なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

マランツも大事に保管されていた物よりも大事に使われてきた物の方が壊れにくいようで、出来れば個人から譲り受けるのがベストかもしれない

レプリカ#7について

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた
感想を言うととても良くできていて2、30万で買えるプリと考えると大変にお買い得であると思う

欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい

これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった

下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする
http://more.main.jp/maramtz.html

#7を入手された際は、以下の事にご留意下さい。本来の#7らしさを壊す要因となります。

(1) バルブはTELEFUNKENの12AX7が6本使われていますが、V1・V2とV4・V5はマッチドクワッド(4本とも数値の一致した物)が条件です。また、他の2本もマッチドペアをお薦めします。

(2) ボリュームの耐久性が低く(一部にエボナイトが使われていますので)CLAROSTAT社製以外のものが多いので、イーベイなどで結構出品されていますのでビットされると良いでしょう。通常はNUO(未使用箱入り品)が$25〜40で落札されています。

(3) 線材も何故かWE(ウェスタンエレクトリック)製に変更されていますが、高音部がキンキンしてしまいます。

当時の線材は入手が困難ですので、GEの60〜70年代の22、20、18AWG単線ニクロム皮膜紙二重巻きでもオリジナルにかなり近い物となりますので、これに交換して下さい。音がまろやかになります。これもイーベイ、ヤフオクで入手可能です。当時の職人達には線材の長さが厳格に決められていたそうですので、これも是非守って下さい。

(4) コンデンサも3300μF25WDC(Black-Buety)以外では音質に影響します。
異常と思われるかもしれませんが、余りにも外装だけのまがい物が氾濫していますので、入手の際はお気を付け下さい。

なお、#7K(レプリカキット)は専門家でも細心の注意を払って持てる技術を総動員して組み立てても『ヤッパリ違う』とおっしゃいますので、オリジナルと聴き比べてからの購入をお勧めします。

私のKは多分80年に当時のマランツの職人の方に組み立てて頂きましたが、材料の違いで音質は別物となりましたので、単に飾りとして所有しています。
http://okwave.jp/qa2635491.html

1. マランツ#7(レプリカ)の使いこなし方

 マランツ#7の真空管は当初東欧製テレフンケン12AX7で鳴らしていましたが、細かなニュアンスとピントが気になり、オリジナルのテレフンケン12AX7に換えました。

 次に、フォノ部の12AX7は同じマランツ#7使いの熊本の高岡氏の意見を参考に、Mullardを使ってみたところ、伸びやかな高域と気品あふれる懐の深い鳴りっぷりがなかなか素晴らしく、しばらくV1-V3にはMullard,V4-V6にはテレフンケンを使用していました。

 ところが、CDを聴いていると、どうも妙にテンションの高い緊張したサウンドが気になり始め、試行錯誤の末、ライン段はV4,V5はテレフンケンのオリジナル、V6はMullardで組むと、低域から高域まで伸びやかでテンションもある程度は保たれ、何よりも、色気のある、喉の見えるボーカルと言いましょうか、本当に素敵な歌声を奏でるようになりました。フォノ部はV1,2にMullard、V3にテレフンケンを使うと、レコードもコクと奥行があって、しかもキレのあるサウンドになるようです。

 そして、たまたまWestern ElectricのLine trans(111C)を手に入れて試したところ、この音の質感の素晴らしさに驚き、これを使うことを前提に再度真空管選びをすることになってしまいました。

 レプリカ#7の場合、V6をテレフンケンにすると、少々高域が突っ張った感じになるのですが、WE 111Cを使うと妙なテンションが無くなり、音が見事に整理され、配置されます。そしてエネルギー感のある中低域がしっかりと支えてくれるようになり、V6にMullardを使うと音がしなやかにはなるのですが、どこか混沌としてしまう場合があり、見事に整理されたこの音を聴くと、やはりWEの実力はこういったところにあるのかと、感服させられます。

 この111Cを使った場合、CDでもレンジ感を狭めることなく、高域も比較的伸びやかであるところが、見事です。

 ちなみにマランツ#7の電源ケーブルですが、評判のAural Symphonics ML-Cubed Gen 2i(俗称、青蛇)は確かに素晴らしいのですが、少々テンションが高域にシフトし、全体に太めな腕っ節の強い音になってしまいます。

 その点、Camelot TECHNOLOGYのPM600は、陰影と言い、バランスと言い、つぼにはまった鳴り方をしてくれ、大変気に入っています。

なお、V1とV2はフォノ部のヘッドアンプ部で、チャンネルを別々に受け持っていますので、必ずペアで同じメーカーで特製の合ったものを刺して下さい。出来ればノイズの少ないものを選んで下さい。

V3は一本でLとRを受け持つ、フォノ出力部です。これはメーカーは問いません。
V4以下はラインアンプ部で、V4,V5はチャンネルを別々に受け持っていますから、やはりペアでメーカーも同じものにする方が良いと思います。V6はラインアンプ部出力で、一本でLとRを受け持っています。
けっこう熱くなりますので、ご注意下さい。
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/howtouse.html


わたしのメインはプリに#7(0108??番台)にパワーにU-BROS24KでTANNOYを鳴らしています。
自慢げに取られると困りますが、私はマランツの球機種をメインに収集している者です。

#7シリーズのC、CR、PとT、TRそれにKと全種総12台。Cに関しては完全オリジナル動作品も4台所有しています。

球機で無いのは#33R(プリ)だけと云う状態です。
しかし、これらオリジナル部品のみで稼働している4台は全て在米時代に入手した物で、帰国後ヤフオクでウン十万で数点競り落としましたが1点も全てオリジナル部品での稼働品はありませんでした。

カップリングをバンブルビーから160Pとかセレンからダイオードに交換したもの、たかがスイッチと云われますが、何故かアルプス製だったりとか、性能に直接関係ありませんが、ツマミもプラスチック(オリジナル品はエボナイトです)のそっくり品とか etc・・・

完全オリジナル部品構成の#7を彼らに1度聴かせて、その音に違いを教えてあげたくなるような代物(有名なビンテージショップでも同じでした)ばかりが、この日本でははびこっていますので、入手時は心して検討する事です。

最近のヤフオクやイーベイでも粗悪品やCやPと偽ってレプリカのKをよく見かけます。余程信頼できる人(店ではありません)からの入手をお薦めします。
また、セレンやコンデンサ類はストック品を多数持っていなければ、一致する数値を求める事が出来ませんので結構購入後もメンテナンスや微調整が必要です。
老婆心ながら、#7を希望する方に知っておいて欲しいことですので・・・
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2635491.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c27

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
28. 中川隆[-14638] koaQ7Jey 2020年1月13日 12:25:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1568]
伝説のアンティーク・アンプの音の秘密

管球プリアンプ、Marantz#7は古今の名器とされる多種多様なオーディオ機器の中でも、今日のワイドレンジなソースにも十分以上に対応するだけでなく、近年の機器にない豊かな音楽性を備えた名器中の名器とされ、未だに50年以上も前に作られた中古品が高値で取引されています。

私が考える#7の美点は何よりも抜けの良い、明るく暖かで上質な音質であること、躍動感あふれる豊かな中低音であり、底抜けのダイナミックレンジにも驚かされます。一言で言えば#7は音楽のあらゆる相反する要素、例えば繊細さー彫りの深いある種の線の太さ、暖色―寒色の多種多様な美しい音色、静―動のコントラスト等々を一つに兼ね備えているということです。

そして驚くべき事は、この優れた#7が米国で発売されたのが、1958年、今からおよそ60年も前の出来事であり、世にステレオのLPが発表され市場に出てから2年も経過していない時期であったという事で、そのステレオ初期にこのような優れた完成度の高い工業製品が生まれたことにも畏怖の念を禁じえません。

何故、Marantz#7が単なるヴィンテージ機器の枠を超え、未だに銘機足り得るのかを考察してみたいと思います。

もちろんその最大の要素は奇才と言われた、ソウル・B・マランツによる優れた回路設計による物である事は論を待たないでしょう。特に抜きん出ているのは、前段のフォノイコライザーだと言われていて、回路の安定度を重視する立場からは在り得ない設計と様々に解説されてきたのですが、一度あの生き生きとした再生音を聴いてしまうと、#7以後のこれを越えようとする様々な機種のフォノイコライザーの試みが果たして成功したのだろうか、と思わざるを得ないのです。

そして60年代後半より日本の著名な各メーカもこの#7を意識して、同様の回路も試みたのですが#7ほどの名声を勝ち得なかった事実を考察すると、単に回路だけが優れていたわけではない事にも思い至ります。

これは自作真空管アンプマニアであれば、自明の事実なのですが、当時の米国製の個々の部品の持つ優れた個性も最終的な音質に大きく寄与していると言えるのです。

例えば、カップリングに使われているコンデンサー、名高いスプローグのバンブルビー、ブラックビューティ、アーレン・ブラッドレイのソリッドカーボン抵抗はすでに生産も中止され入手も難しくなっていますが、未だにNOS品を求めるマニアがいるのも如何にこれらのパーツに魅力にあふれているかの傍証と言えると思います。
もちろん、例えば何故、ABのソリッドカーボン抵抗が高抵抗の箇所に使われて好ましいのかは、定性的には語られてきました。例えば、抵抗体となるカーボンの純度が極めて高いからだ、あるいは構造上、L成分を含まないからだと。

これはコンデンサーの世界にも言えることで、初段のカソードのパスコンとして当時の銀タンタル(湿式タンタル)に敵うコンデンサーはないのですが、残念なことにその原因について定性的に語る事はできてもそれらの部品の持つ特性を物理的に、定量的に解析し、聴感特性と関連付けるのは、たとえ最新の測定手法を駆使したとしても至難の業であるというのが、現時点での到達点なのです。

そうであるならば、オーディオ機器開発に関わる我々のなすべき責務は、貪欲に優れた音質のパーツを求めて実際に機器に組み込み、自らの聴感と感性を最大限に磨きあげ、ここにその部品の良否の判断の基準を求める事なのではないでしょうか。
http://www.spec-corp.co.jp/message/index.html


マランツ7 ブラックビューティー160P 2011/5/11(水)

マランツ7は、コンデンサーをブラックビューティーの160Pに換えたという。かつて持っていたマランツ7はオリジナルのコンデンサーがついていたが、どうも実力を出していなかったと思うようになっていたのである。きっかけはLeakアンプのコンデンサーを交換するようになってからである。英国製オイルコンで交換したLeakアンプは、以前ブログで書いたように、別物と思えるような音でなってくれた。あのマッキンやマランツも、コンデンサーを交換したら、どんな音でなったのだろうかと、そのとき以来考えていた。

ちなみに、彼の交換前のコンデンサーはビタミンQであった。そのときの音は、悪くはないけれど、あれほど定評のあるマランツ7、これぐらいなのだろうかと思っていた。

さて聴いた。私の持っていったGoodmans Maximが朗々となったのである。 ネットワークをオイルコンに換えたものと換えないものとの違いも、はっきりと分かる。換えたほうが、音も強くつやがある。

ブラックビューティー160Pでの、コンデンサーの交換。正解だな。マランツ7が生き返ったように感じた。

何度も云ってきましたが、コンデンサーはアンプの心臓です。いや血管かな。 どっちでもいい、最重要であるといいたいのです。友人は手馴れた人だから、自分でコンデンサーの交換をしました。ブラックビューティー160Pの交換部品だけで、9万ほどの出費だったそうです。 まあ、それ以上の価値があります。あれだけ音が変わるなら、安いものです。

トランスを除けば、音に一番の影響を与えるものは、コンデンサーです。コンデンサーに比べれば、真空管による音の違いは小さなものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/gakuyujp/62439897.html


マランツの#7のカップリングコンデンサー

ブラックビューティーが使われているなら問題はないが他のコンデンサーの場合は良く知っている人に相談するといい。そのほか何か新しい部品に換わっているかどうかはハンダを見て確認し、新しいハンダがあれば業者に説明を求める。 なかなかよい音のマランツ#7は見つからないがオリジナル・マランツの音を聴いてしまうとその美しい音の虜になる

さて、レプリカ#7はどうだろう?

じつは初期のレプリカ#7を1年半くらい所有していた。とても良くできていて欠点らしい欠点はないのだが、強いて言えば、大音量になると音が団子状態になる。しかし値段を考えると、とてもこの値段では手に入らない音質だと想う。真空管の差し替えだけでも音がずいぶん違うので良質のECC83で試してほしい

これはメーカーの保証外なのでやってはいけないがレプリカのカップリング・コンデンサーをブラック・ビューティに換えた人がいたが何の不満点も見つからないほど音が激変した。こうなるとセレンを付けてほしかったが、そこまではさすがに改造しなかった。下手なオリジナルのマランツ#7を購入するのだったらレプリカをお勧めする
http://more.main.jp/maramtz.html

僕はマランツ#7オリジナルを入手するまでは、マランツ#7と同じ回路で、パーツを最新にしたプリアンプを使っていた。音には満足していた。最強だと思っていた。はっきり言って、この音に満足し、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗や、ブラック・ビューティやバンプルビーのコンデンサを馬鹿にしていた。

しかし、オリジナルマランツ#7を入手して、レプリカは知らないが、オリジナル#7と比べると、何ともギラギラした悪い意味で艶っぽい音である事に気が付いた。パーツの性能は上がっているのだろうが、50年以上昔に作られたマランツ#7の音には、言葉では言い表せない味が有る。これは、今となっては旧式の、アーレン・ブラッドレーのソリッド抵抗に、バンプルビーのオイルペーパーコンデンサ、それにセレン整流器だからこそ出る音なのであろう。
http://www.korngold.jp/blog/

マランツ#7やマッキントッシュのプリアンプのカップリングコンデンサーはスプラーグのバンブルビーを採用している。このコンデンサーのお陰でマランツ、マッキンも世界のトップクラスの音作りに影響を与えているのは言い過ぎではない、
ではブラックピティーとバンブルビーとの音の違いをマランツを使って比較試聴してみた、

正直な話音は歴然と差が出たが同じスプラーグであるから音色的には似たような感じだがバンブルビーはもっと深く味がありコクのある音に変わる。ワインで例えるなら安いワインと高級ワインの違いである。この違いには私も驚いたがもう良質なバンブルビーは手に入らないと思う、もし手に入れる事が出来たのなら入念にチェックしてから使用してほしい
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-018.html

バンブールビーってのはカラーコード時代のブラックビューティを楽器屋が勝手に付けた呼称。ここ10数年前から言い出したこと。 昔から正式名称はずっとブラックビューティですし構造中身一切変わってません。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023/

私が真空管アンプのメンテナンスを依頼している、懇意にしているビンテージオーディオショップに聞いてみました。(そのお店は、真空管専門です)
マランツの#7の回路図、今の精度のパーツでつくったら、発振してしまうのは有名ですね。

元の状態にしたとしても安心とは言い切れないそうです。したがって、メンテナンスは非常に難しいそうです。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-14


有名どころのビンテージでいうと、マランツの#7あたりは、動作が非常に不安定なアンプなうえ、音質の多くの部分を好ましい音質のパーツの選択によるチューンナップに頼っている部分があるので、本来の音質で鳴らせている人は殆どいないでしょう。

RSコンポーネンツあたりで売っているような、今のパーツじゃ直せないんですよ。(というわけで、普通の中古業者では治せない。)
私が好きなQUADも、絶対買ってはいけない QUAD II の中古の見分け方、などもあるのですが、公に教えることはしていません。パーツを持っていないので、電源コンデンサの過剰容量の修理が多いですね。容量アップ → 音質アップと考える能天気な人につける薬はないですが^^; 球の寿命は確実に縮みます。
http://tonoji.seesaa.net/article/6407714.html

レプリカのパワーで有名なのはマッキン(MC275)とマランツ(#8・#9)でしょうが、何れもレプリカを企画するに当たり、特にトランスの質を確保できるかが大問題となったようです。 で、両社ともご苦労されたようですが(トランス以外の回路では、マランツは非常にオリジナルに忠実、マッキンは多少デフォルメしています)、

ただ、当時と異なり、トランスの質を完全に往年のものと合わせることは、難しかったように仄聞します。

それが音にでているか(往年の音を再現できているか)…。
残念ながら…、というのが大方の意見のように思います。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

マランツ、マッキントッシュの中古品・レプリカの音はオリジナルとは全く違う

ビンテージ系の機器は、ヤフオクによる個人売買ではリスキーのため、信頼の置ける専門ショップ、またはメンテナンス工房からの購入が妥当である。
ビンテージの名器、マランツの#7/#9やマッキントッシュのC22/MC275、JBLのSG520/SE400Sなど、人によって、その音質評価に著しく差が出るのは、機器のコンディションによって、次元が異なるほど「良し悪し」に差が出るからである。

ビンテージを愛用するならば、きっちりとメンテナンスされた機器をチョイスするのが大前提だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/archive/2011/7/6

Vintage Audioについての幾つかの誤解 

さて、皆さんは10年使い続けた家電製品が初期性能を維持していると思いますか?
数年ぶりに押入れから出した、電熱器。やっぱり、使えるかどうか、不安ですよね?
普通は、劣化していると思うでしょう。

たとえ未使用で良い環境で保存されていたとしても、経年変化により電解コンデンサは容量抜けしますし、実際に使用されたものは、熱によりソリッド抵抗は抵抗値が倍くらいになり、オイルコンデンサやフィルムコンデンサの類も一部の高級品以外は耐圧が劣化し、動作中にDC漏れを起こすようになります。真空管アンプのアウトプットトランスの断線だって珍しくありません。

プッシュプルアンプは、片側の巻線が切れていても、音が出ます。(比較的メジャーなあるアンプ、OPTの断線率が非常に高いのですが、それを扱っていたある業者、そのことを全く知らなかったそうです。音が出てるかどうか程度のチェックしかしていないからですね。当然、客も故障に気づいていないのです。)

もし、Vintage Audioに興味がある人は、必ず、これらを、“本来あるべき形”に修繕してから、音を聴いて欲しいのです。だって、故障品がどんな音をだしているかなんて、興味ないでしょう?

金銭的理由、技術的理由、どちらでもいいけど、Vintage Audio機器を正常な状態に戻すことが出来ないのならば、手を出さないほうが良いです。 本来あるべき形 これも、ちょっと難しいです。世の中に、まともに修理が出来る人が、殆どいないからです。私も出来ません。

技術もそうですが、パーツのストックがありません。秋葉原やRSコンポーネンツの通信販売では、音響的に充分な性能の補修部品がそろわないのです。もちろん、いいかげんな代替部品では、”本来あるべき姿” とは、音質的に言い難い。
往年のハイファイ機器と呼ばれたものは、多くのものが、今聞いても、ちゃんとハイファイの音が出ます。当時の資料を見ても、欧州のFM放送は高域15KHzを保証していました。レコード会社間の特性アップ競争だって、すさまじいものがあります。性能に対する要求は非常にシビアだったのです。

私は、雑誌類のVintage Audioのレビューで、高域のレンジの狭さとか、音が甘いが。といっているレビューの多くが、本来の性能を発揮出来ていない物を聞いているからではないかと疑っています。

当時は、ハイファイオーディオが花形産業だった時代ですから、大企業が研究費を出し、博士号を持つ一流の科学者が音声増幅回路の研究・改良に心血を注いだ時期でもあります。現在のオカルト系オーディオメーカー等とは比較にならない位には科学的に開発されています。

Vintage Hifi機器から、ノスタルジックな音と形容される音が出ていた場合、かなりの確率で本来の性能を維持していない。と、考えても良いと思っています。最近のオーディオ雑誌では、無責任にビンテージオーディオ機器を紹介しているものもあり、非常に危険だと思います。
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-05-27
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c28

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
29. 中川隆[-14637] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:15:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1567]

一般にアンプの音と云われているのは「電源ケーブルの音」です。

電源ケーブルを変えれば機器の性能は大きく変わります。
50万円のアンプでも100万円以上のアンプと対等な音質を出して来ます。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/dee86d13e86090772b27237289cb8b35



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ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番大きな差が生まれます。

電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。

GRFのある部屋 2019年 08月 26日
https://tannoy.exblog.jp/30756863/

田舎に里帰りしていたのびーさんが、日曜の夕方寄ってくれました。前回来られたのは、5月の末でしたからその間も、お仕事では来られているのでしょうが、拙宅にはほぼ三ヶ月ぶりですね。相変わらずのフルスケージュールの間を縫ってきていただきました。

今回は、よく効く空調のほかは、銀端子ぐらいしか差はありませんが、早速お聞きいただくと、音が全く違っているとすぐに言われました。今回は、比較のために何時ものMITのSPケーブルも外して、全部銀コーティング線と銀コーティング端子にして聞いていただきました。


私自身は、後方の40は最初は外して比較していただくつもりでしたが、後方のSPもなっているのに気がつかず、比較試聴していたぐらい、後ろのSPもなじんでいました。怪我の功名的ですが、後方のSPの自然さが証明されたようです。


しかし、四本全部を銀ケーブルにすると、音がなめらかすぎて、何かが物足らなくなります。そこで、アンプからDDDのネットワークまでの線を何時ものMITに戻しました。その変化にはのびーさんも驚き、型番を写真に撮ると、猛然と世界中のサイトにアクセスして探し始めました。すると似たようなケーブルとか後継機種のケーブルは見つかりますが、私が使っている初期のMITはやはり見つかりません。のびーさんは今更のようにMITケーブルの根強い人気に驚かれていました。


Oさんも、そうして粘り強く探されて見つけているので、そのうち見つかると励ましました(笑)。気をつけなければ行けないのは、後継機種と同じ番号ででている事もあります。初期のタイプでないと、このマジックは生まれません。また、その前のインターコネクトケーブルも同じレベルのグレードにしないと音の品位が揃わないのです。


ようやく見つけたと、写真も見せてくれましたが、やはり型番はまったく同じの後期の製品です。気をつけなければなりませんね。初期型は、型番の表示が地味なのです。後期になるほど、ブランドを強調するロゴになりますが、その分、音が変わっていきます。スペクトラルのアンプ類には、MITが純正ケーブルに指定されていますが、それさえも初期型で無ければなりません。


返還前の香港にそのMITケーブルを買いに出かけた話は、以前もしましたが。そういえば、電源の違いを比較するときも、最後はケーブルの差の方が大きいということになりました。ケーブルの差は、電源ケーブルとSPケーブルに一番おきな差が生まれます。電源ケーブルは、そこまでどのような経緯を経て電源が供給されていようと、一番最後のケーブルに音は支配されると言うことです。また、SPからのフィードバックの影響を最小にしたMITのケーブルは、先日実験したSA回路などと同じ効果が認められます。すなわち音のバランスを整えるのですね。


f0108399_12035511.jpg


MITに戻したので、ケーブルが一つ空き、それは後方のTroubadour40用に使ったところ、その差も大きく、コンサートホールの響きの一体感がましました。音の整合性が合ったのでしょう。面白い物です。


そのあたりまで、進んだところで、パグ太郎さんも参戦。後方SPの実験はパグ太郎さん邸でも行っているので、同じ実験効果が得られたそうです。また、HRS-130のDDDとウーファーの別の端子を結ぶ、ジャンパー線も銀ケーブル、銀端子に変えたところ、めざましい進展が合ったそうです。バイワイアーも試されたそうですが、こちらの短い線の効果の方が大きいと言われました。


家のT4も同じ結果です。HRS-130のジャンパー線は、線ではなくWBTのプレートせいが付いていてのですが、それを銀線・銀ケーブルに変えたら、うれしくなるほど音楽性が増したそうです。揃ったところで、よく冷えたPoully Fuisseを出してきました。最近は、開けると飲みきらなければいけないワインを控えて、ひとりでちびりちびりやれる日本酒を氷で割って飲んでいるので、こうしてお酒を飲まれる方が来られないとワインが開けられません。

f0108399_10445782.png

ジャンパー線の効果を確かめていただくため、先日もパグ太郎さんに聴いていただいた、アバド・ルツェルンのマーラーとクリス・ボッティーのボストン、RIOのダイアナ・クラール等々を見てから、桑田佳祐の一人紅白のBlurayを見始めました。前回とは全く違う音にパグ太郎さんもご機嫌です。


のびーさんとは前回はブルゴーニュの赤ワインを開けましたが、今日の二本目は、その日本酒、「七田 純米吟醸 雄町50」の一升瓶を開けました。このフランスでグランプリを取ったフランス人好みの酒は、淡麗辛口の反対ですので、夏には美味しい氷でロックで飲むと凄く飲みやすくお薦めです。


一人紅白の迫力ある音も、T4は軽々と再生します。ケーブルと端子、ジャンパー線でこれほど変わると驚きますね。一連の銀端子騒動は、大変良い結果をもたたらしてくれました。残っていたワンペアーの銀端子は、そのままロンドンにお持ち帰りになりました(笑)。


今年の夏の最後の会はこうして楽しく終わり、お二人を表まで見送ると、空気は乾燥して秋の気配を感じることが出来ました。美味しいお酒と楽しい音楽、これが出来るオーディオは本当に楽しいですね。
https://tannoy.exblog.jp/30756863/



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ケーブル類について - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月25日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。


私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。


どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。


昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。


電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。


ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)


「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが「活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。


オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/41081149a50ba6ffb446e36cda77ff93


アンプの音色 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年07月24日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd

漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。

マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。


プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。


私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/beb50f68a6789981c2672b203f4fa1dd



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自宅システムのタップを馴染ませる - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年03月08日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/669aa33132cfd8968a52485ae7124c16


この頃は自宅システムを聴くのが楽しみ。まだ先日導入した電源タップの「活性化中」であるが、音楽を聴くのが楽しくなって来ている。

この電源タップのINとOUTのケーブルはNo1グレードのケーブルを使っています。おそらくタップの内部でふん詰まりしているか?No1ケーブルの伝送量で「オーバーフロー」している状態だと思っています。それでも最大限伝送できる様になれば「音がかすれる」ような症状は改善されると思います。端的に「サ行」の発音が綺麗に出て来る様になれば合格です。現在はまだ「シェ」と聴こえます。

それにしてもこのパイオニアのアンプは拾い物でした。1年間の「目覚めさせる」作業が大変でしたが、「潜在能力」(ポテンシャル)の高さに驚いています。もちろんC3+M4の組合せでです。電源ケーブルをインレット化して、ヒューズを良質のものに交換し、最高級の電源ケーブルとラインケーブルを使える様にしたのが効いています。ここがオリジナルのままだとそんなには上がらないでしょう。

一般に雑誌等でアンプの比較試聴された記事を読むと、そのアンプの音質傾向は「それは電源ケーブルの音」で有る事を認識しています。そんなケーブルで変わる事を知らない評論家の云う事を真に受けていたのでは先には進めません。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/669aa33132cfd8968a52485ae7124c16

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電源ケーブルの重要性 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2018年08月31日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/6a28fa6840678648cd40a7f81d0d0bd5

電源ケーブルの重要性についてはパイオニアのエクスクルーシブシリーズのアンプの電源ケーブルの推移を見れば一目瞭然だと思う。このエクスクルーシブのアンプは「内部配線」も同様に進化している。

1975年以前は「ヒョロ線」(扇風機用並み)の「直出し電源ケーブル」でした。(例:C3+M4)それが、1980年代になると「やや太めの直出し電源ケーブル」に変わっています。(例:C3a+M4a)その後、電源ケーブルや内部配線(プリント基板等)の重要性に気付いて、「独自の材質・構造の直出し電源ケーブル」に進化している。(C5+M5)この時は「ヒューズ」にも対策がされている。

個人的には電源は「インレット式」にして、電源ケーブルを良いモノに交換出来る様にして欲しかった。メーカーの電源に対する拘りだったのかも知れません。
雑誌で「アンプの音」を色々と書かれている文章を読んで、その確認をした事が有るが、それは「電源ケーブル」の音であった。電源ケーブルを変えればサウンドの質感も音色も音のバランス・周波数特性も変わる。素材のケーブルが持つ音色・音のバランス・周波数特性で有る事が多い。

最近(1990年以降)は、付属する電源ケーブルは「汎用品」が付属していて、「高級電源ケーブルに交換」する事を前提にアンプが作られている。あくまでメーカーオリジナルに拘って、「汎用ケーブル」で使っている方は誤った使い方をしている可能性が有る。


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242: 薬漬け :2018/03/27(火) 21:36:54 HOST:sp49-98-52-156.mse.spmode.ne.jp

借り物の電源ケーブルが宙に浮いている中で、知り合いから悪の囁き。
「このケーブル使ってみないか?凄いぞ!」というのが彼の言い分。

まあ乗ってみることにしました。元に戻すのは実に簡単ですから。
とりあえず差し替えがしやすいレビンソンLNP-2Lに装着して、シベリウスの2番で。
いや、確かに凄いケーブルでした。ハイスピードが売りのようですが、音がギンギン。
陰影礼賛とは正反対の、フィンランドの山河をスポットライトで照らし上げたような、
分解能だけが際立って雰囲気が消し飛んだ音でした。

およそオートグラフの音とは対極の、水と油のような鳴りっぷり?でした。
やはりブランド系のケーブルは性能は良いのでしょうが、個性というか癖も半端でないと再認識です。

このあと、メートル980円の何時ものケーブルに戻したときの音楽の豊潤だったこと……。
知人には悪いけれど、ケーブル選びというのはなかなか難しいですね。

243: 前期 :2018/03/28(水) 15:48:20 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp

>分解能だけが際立って・・・・・

一階前方席のような音ということでしょうね。それもまた生音には違いない
わけで一部のマニアがそういう音に痺れることも事実で最後は好みの問題に
なるのでしょう。当方は「ハイレゾ」的な音は好きではありませんが・・・

244: 薬漬け :2018/03/28(水) 20:27:45 HOST:sp49-98-52-156.mse.spmode.ne.jp
>>243
いやー、疲れる音でした。下手をしたらハイレゾも真っ青?!

最前列を通り越して、金管の発音口に耳を当てて聴いているような雰囲気でした。
私としてはノーサンキューですが、それにしても電源ケーブルの音支配力の強さを垣間見た感じで
その点だけは印象的でした。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1515328289/l50


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電源ケーブル「ドミナス」の登場 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69c057789b5b534bb319de88ed59201c


☆ PADの電源ケーブル「ドミナス」の登場  
 
今回お見えになる予定だったお客様の「U」さんはジャズがお好みの様子。
何しろ一昨年の6月に訪問したときに真っ先に聴かせていただいたのが「ブルースエット」(カーチス・フラー)だった。
   
とても洒落たジャケットですねえ!

しかし、クラシック一辺倒の我が家のシステムなのでジャズにはちょっと不安が残るのは仕方がない。

Uさんのピッチヒッターとして来てもらった近隣のオーディオ仲間と「AXIOM80」を定番の「171A/PP」アンプで聴いていたところ、オーディオ仲間がポツリと洩らした言葉がこれ。

「クラシックはバッチリですけど、ジャズとなるともっとメリハリが欲しいですね。〇〇さんはたしかPADの電源ケーブルをお持ちでしたね。171A/PPアンプの電源ケーブルに使うともっと音に元気が出ると思いますけどねえ。」

「10年以上も前のことですが、電源ケーブルに凝った時期がありましてね。ドミナスを4本持ってますが、いずれも特殊な液体が抜けてしまってスカスカの状態です。何しろ見かけも悪いし、ずっと直しっぱなしですよ。」

「液体が抜けていても普通のケーブルよりはいいはずですよ。」と、仲間。

「それもそうですね。昔と違ってシステムも随分こなれてきたのではっきりとした差を出してくれるかもしれませんね。171A/PPアンプは挿しこみ口の改造が必要なので、とりあえずプリアンプの電源ケーブルをドミナスに代えてみましょうかね。」

数種類ある「PAD」の電源ケーブルの中でも最高級とされているのが「ドミナス」である。
   
これで、RCAケーブル、SPケーブルに続いて、電源ケーブルと「PAD」(PURIST AUDIO DESIGN)のオンパレードになってしまった。
いずれも昔の器具で勝負しています(笑)。

ただし、これらのケーブルの効果となると科学的根拠に乏しいので得体のしれない「不気味さ」を感じるのも事実だが、実際の聴感上では明らかに向上を感じるのだから仕方がない。

魅力を付け加える役割を担う通常のオーディオ機器は「足し算」の世界だが、ケーブル類ともなると電送ロスを極力少なくする役割を担う「引き算」の世界なのかもしれない。

いずれにしても「プリアンプ」に繋いでみると、なんとまあ出てきた音が凄かった!

もうこれ以上はくどくなるので言うまい(笑)。

帰り際に仲間から「Mさん宅の自作のマランツ7をぜひ聴いてみたいので日程を調整してくれませんか。」「ああ、お安い御用ですよ。」

そして、訪問日は早々に翌々日の28日(月)の午後と決定した。ついでに「ドミナス」を携帯したのは言うまでもない。

Nさん宅の「アルテックA5」はいつものとおり素晴らしい音だった。
   
1時間ほど聴かせていただいてから、Nさんのご了解を得て「電源ケーブルを「ドミナス」へと交換した。
   
交換先は一番効果がありそうな「マランツ7型プリアンプ」である。
すると、まあ音質が一変したのには一同驚いた。躍動感、重量感、鮮烈さなど音を表現する言葉をフル動員しても言い足りないほどの向上を見せた。
これは凄い・・・。一同寂として声無し。

これほどの実力を目の当たりにすると「171A/PPアンプ」にも「ドミナス」を挿したくなるのは人情というものだろう(笑)。

さっそく真空管工房を開設されているKさん宅(大分市)に駆け込んで「3Pケーブルが挿せるように挿し込み口を改造してもらえませんか。」と、お願いすると「ハイ、何とかなりそうですね。いいですよ。」

これまで散々無理なお願いをしてきたKさんだが一度も断られたことがないのはたいへんありがたいこと。完成の報を受けて取りに行ったのは2月1日(金)のことだった。
    
右下の隅の部分の3P式の受け口がそれである。これでドミナスが挿せるので鬼に金棒だ。
大寒波の襲来によってやむなく延期になった日程だったが、突然の「新兵器」の登場によって一段とグレードアップした我が家の音を前にして、「神様の思いやり」にただただ感謝あるのみです〜(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/69c057789b5b534bb319de88ed59201c


「音狂老人」の独り言 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月06日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

周知のとおり、音声信号の流れに沿っていくつもの機器の組み合わせが必要とされるオーディオシステムだが、はたしてその中で音を支配する力が一番強い機器は何だろう?

まずリスニングルームについては欲を言うとキリがないので脇に置いておくとしよう。

すると、大きく3つの領域に区分される。

「前段機器=微小信号」(CDプレイヤー等) → 「増幅系」(アンプ) → 「変換系」(スピーカー)。

どれもこれも大切ですね(笑)。どこか一つでも手を抜いたら即アウトです。
そして、実は「最後の決め手」となるのはこれらの機器を相互につなぐ「ケーブル」にこそあったんですよねえ。まあ「決め手」というか「仕上げ」というのか・・。

と、ケーブルの話題まで引っ張って来るのに無い知恵を振り絞ったがうまく誘導できたかな〜(笑)。
新年早々から我が家では「PAD」(Purist Audio Design)のケーブル類が大活躍だった。

日頃からの読者ならご存知のとおり「SPケーブル」に始まり「RCAケーブル」そして決定打が「電源ケーブル」の「ドミナス」だった。
   
このドミナスを現在3本使用しているが、その内訳は「マランツ7型プリアンプ」、AXIOM80用のパワーアンプ「171A/PP」、そしてウェストミンスター(改)用のパワーアンプ「6A3シングル」(WE300B兼用)と、要所に配置した。

全ての電源はノイズ対策として「200V → 100V」へトランスで降圧したものを使っている。

このドミナスはデジタル機器に使うのが一番効果がありそうな気もするが、機器の解説書には「弊社とは違う電源ケーブルを使用して故障しても知りませんよ。」みたいなことが書いてあって、ちょっと怖い。

それはさておき、その効果たるや「物凄い」としか言いようのない衝撃を実感する毎日。いや、決して大げさではなく〜。

しかし、一人で悦に入ってばかりでもしようがないので、確認していただこうとオーディオ仲間のYさんに来ていただいたのが3日(日)の午後のことだった。
一番驚かれたのはウェストミンスター(改)だった。
   
駆動するアンプは「6A3シングル」。
   
試聴しながら、従前とのあまりの音の違いに「ほんとうに電源ケーブルを変えただけですか?」と何回も確認されるYさん。

「低音域から高音域まで音楽情報がびっしりと隙間なく埋まっている印象です。とても密度が濃いです。やっぱりドミナスは凄いですね。」と、強烈な印象を受けられたご様子。

「低音域の効果が目覚ましいですよ。やっとゲーリー・カーのコントラバスを聴く気になりました。」と、自分。
   
「オルガンの音が軽く30ヘルツあたりまでは出てますよ。重低音が床を這ってきますね。」と、Yさん。

事ここに至ってようやく、ずっと持っていた下記の二つの懸念が見事に解消した。

1 「6A3」出力管の実力

「一般的に6A3はWE300Bとの互換性がありませんが、このアンプに限っては出力管に控えめな動作をさせていますし、独自の回路を工夫したので大丈夫です。」と、北国の真空管博士から保証があったところだが、すんなりとは信じ切れず頭の片隅に「?」があったことは否定できなかったが、これほどの低音が出てくれたらもう十分ですっかり懸念が解消した。

「6A3」(1930年代製:刻印)は使い方によっては「WE300B」と匹敵するのは間違いない。お値段は1本あたり1万円前後だから「費用対効果」は抜群。

2 LANケーブル(カテゴリー7)の実力

ウェストミンスター(改)のウーファーには「スーパー12」(ワーフェデール:口径30センチ)を起用しているが、先日故障してスペアと取り換えた際にSPケーブルも銅の単線(0.8mm)からLANケーブルに取り換えた。
実験のつもりだったので、その効果に一抹の不安を持っていたがそれもこの低音で見事に解消した。

次の試聴は「171A/PPアンプ」と「AXIOM80」との組み合わせに移ったが、「さすがにAXIOM80といえども総合的には先ほどの音には及びませんね。」と、Yさん。
「そうだと思いますよ。ケーブル次第でオーディオ機器の能力は一変しますね。」と自分。

どなたかのブログに「ケーブル類への関心は機器の整備がひととおり済んでからがいい。」と、あったが「もはや打つ手は不要」と自負されている方にお勧めかもしれない。

ただし、いきなり購入するのは冒険過ぎるので、まずはショップや知人から借りたりして試してみるのも一法だと思いますよ〜。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


細かいノウハウ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月16日

☆ 電源ケーブル「ドミナス」の活用
電源ケーブルの威力をまざまざと思い知らせてくれたのがPADの「ドミナス」だった。音質の密度の濃さとか何か根源的なものを変えてくれるのだからたまらない。
   
ただし、電源ケーブルがなぜ音の支配力を持つのか、科学的に説明できないのであくまでも聴感上の話として受け止めていただきたい。

ずっと昔の10年以上も前に購入したこのドミナスは全部で4本持っているが、そのうち3本はプリアンプ1台、パワーアンプ2台に使っている。

そして残り1本をどこに使うのが一番効果的なのかとずっと思案中だった。なるべくデジタル機器に使いたいところだが海外メーカーの取説には「弊社の電源ケーブル以外は使うな、故障しても知らないよ。」みたいなことが書いてあってちょっとためらう。

国産のデジタル機器ならどうだろうかと、取説をよく読んでみるとCDトラポ「TL3 3.0」(CEC)とDAコンバーター「HD7A-192」(フェーズメーション)にはいっさいそんなことが書いていない。

そこで、まずCDトラポに差し込んでみると聴感上まったく変化なし、ということは効果なし。そこで今度はDAコンバーターに使ったところ音が激変した。
もちろん、いい方にである。音に元気が出る、艶が出る、厚みが出るといった表現になるのだろうか。真空管やアンプを換えた時以上の差が出てくる。
どうやら、電源ケーブルの最大効果の発揮先は「DAコンバーターにあり」と断言してよさそうだ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/8bc3a2c09b634479fa618ac844ea9b48
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c29

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
30. 中川隆[-14636] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:27:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1566]

オーディオ評論家の上杉佳郎さんが設計していた時代のウエスギ・アンプの評価

新藤ラボラトリー★300Bsingle★スーパーデラック... - ヤフオク! 2018年 9月 30日
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p635868031

新藤ラボラトリー 300Bsingle が製作された当初は電源部への物量の贅沢さが半端では無く、

スピーカーターミナルは米クルカ製、配線材や電源コードは米ベルデンで、
何処かの評論家の名前だけ有名な真空管アンプのように針金だけのご粗末配線では無く、人間の血管のように、適材適所の太さのより線や単線を用いて、米シカゴ・キースター製のハンダで製作されております。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p635868031

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もう故人となられた某管球アンプメーカーのアンプの内部配線を自分なりに考えて見ると、材料(ケーブル・半田材等)については全くのど素人だと感じました。
「何も疑問を持たない電気技術者」を地で行っている様に感じた。

具体的に、アンプ内部の「グランドライン」は綺麗に見せる為に、むき出しの単線を多用されている。

しかし、材料や方法の分野ではほとんどど素人状態である。

何も実験をしなかったのか?疑問に思わなかったのか?・・・技術者の基本が出来ていないと感じる。

そんな方の作ったアンプが雑誌でもてはやされ、高額な値段で取引されている。
名も無い方の非常に考えて作られたアンプの方がよっぽどましだと「管球アンプ」を触っていた時に思った。

一つの機械を作る時は、4M(マン・マシン・メソード・マテリアル)で考えるのが鉄則である。その鉄則を守らない技術者がいくら見かけの良いモノを作っても「本質」は良く成らない。

オーディオの本質は「音質」である。「音質」に目標グレードを置いて開発しなければ無意味な機器を生産する事になる。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8daa45309d2187061973c9c764ceb058

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上杉佳郎さんは全然気付いていなかった様ですけど、ビンティージ・オーディオは半田やリード線も徹底的に吟味して選んでいるので、コード 1本で音ががらっと変わってしまうのですね:

デッカ「デコラ」は BUD の宝物。古いSPから新しいレコードまで(但しモノ)なんでもよく鳴ります。

つい最近使われているスピーカーコードを古い単線に換えてみました。

ところがどうでしょう、高音がきつく、堅くてうるさい音になってしまいました。
換えた理由はオリジナルがビニール被膜だったからです。ビニール被膜のコードは音が良くない!と頭で決めた先入感があって、いつかは換えてみたいと思っていました。しかし結果は全く裏目に出ました。安心して音を聴いていられないのは、落ち着かないことこの上なしです。

さらに悪いことに、オリジナルのコードを捨ててしまったのです。ああなんということを、と思っても時既に遅し。覆水盆に返らずです。そんなこんなで居ても立ってもいられず、取り敢えず単線は外し、布被膜の撚り線にしてみましたが、多少の改善は見られたものの、「デコラ」オリジナルの音には復しません。

ビンティージ・オーディオはそれが創り出された当時の完成度が、コード一本によって歪められ、バランスが崩れてしまう、ということが本当によくわかりました。オーディオはトータルバランス。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/4989053.html

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2010年12月24日 鳴り過ぎないオーディオ

開店以来13年間、十分満足にこれといった不足もなく聴いてきたバドのオーディオなのですが・・。 時に、人間は欲という魔が差すことも、そして僕もしかり。
前に書いたとおり、デコラのスピーカーコード交換は大失敗。

音質は向上しましたが、音色・音味が馴染めなく落ち着かないという結果でした。
同様にメインスピーカーのヴァイタボックスもスピーカーコードを交換してみようと。

動機は単純、もっと良くなる(よく鳴る)んじゃないかという欲から出たこと。
では、こちらの結果はどうだったかというと、交換前と比べシンバルとベースの響きがよく聞こえるようになりました。つまり、音域の情報量が増え、さらに音がぐっと前に出てきたのです。

こう書くとよいこと尽くめのようですが然に非ず。この音が意外にも耳にうるさい、と感じてしまう結果に。

ヴァイタの音は抜けよく長時間聴いても疲れないスッピンの良さが特徴。
元通りのさりげない音に戻し、もういじるのはやめることにしました。
元に戻ってホッと安心し落ち着きましたよ。
音は鳴り過ぎるとうるさく疲れますね。

今回のコード交換は、欲がほどよいバランスを崩し、平常心を乱す格好の例となったようです。

何事も欲張らず「過ぎたるは及ばざるがごとし」でいきましょう。
A-7の箱にヴァイタボックスのホーンドライバーS2・ウーハーはAK156。
ネットワークはウェスタンのオイルコンとトランス。
http://bud-jazz.dreamlog.jp/archives/4991115.html

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ウエスタンのシステムをオリジナルの状態のコンビネーションで使用するというのは、ある意味で正解である。ウエスタンは、まさにその状態でバランスをとっている。

ウエスタンのスピーカーのリード線などを見ても、こんなところに細くて純度の低い銅線を何故使用するのだろうかと思うが、実はそれでもってバランスをとっている。6Nや7Nを使用すると破綻することがある。594Aのダイヤフラムのリード線も細い。オリジナルのWE755Aのリードも初期は細い。

アルテック以降の 755A では、"良い"銅線が使用されている。バランスというものの本質が分かっていない後期の設計者が、抵抗値が低ければよい音になるだろうと思って、変えてしまったものかも知れない。

いずれにしろ、ALTEC 755Aは、外見も仕様も全く同じだが、Western 755A の音はしないのである。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/nazo2/nazo2.htm

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以前古いウェスタン製のアンプを修繕したことがありますがソックリそのまま復元したのに肝心の音の方が蘇りません。

原因は使うハンダにありました。 NASSAU です。

もう市販はされていませんので昔買い込んだものを大切に使っています。古いアンプでも回路はそのままで結線の箇所をこの NASSAU ハンダに入れ替えるだけで音が激変しますよ。

爾来、古いアンプを修繕するときは可能な限り使用されているハンダを吸い取ってそのまま使用することにしています。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/268f28bacb0f04cf1c580a3ace03d11e

WE のものは真空管は当然のこととして配線材からコンデンサ,トランス類まで全て『WE の音』というものを持っています。

配線の仕方や部品の配置ひとつ取ってみましても,WE と WE を真似たものでは音が全然違うのです!

真空管に WE のものを使用して,回路を真似たからといっても WE の音は絶対に出ません。

星の数ほどある WE 風のアンプとは違うのです。

オリジナルのみが持つこの音に魅せられたら最後,他のどんなアンプを持ってきても満足することはできなくなってしまうでしょう。

【Western Electricのオリジナル】以外では絶対に聴くことができない音があります。
新旧アンプの全てを持ってきてもこんなに魅力的な音を出してくれるアンプは見つからないのではないでしょうか。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-5.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c30

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
31. 中川隆[-14635] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:36:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1565]

オーディオ評論家の上杉佳郎さんが設計していた時代のウエスギアンプの評価

マッキントッシュのボロいパワーアンプや、上杉のボロいプリアンプこそが、アルテックを鳴らせない原因であった!

この度は、t.amps.S-75mk2、アレン&ヒースのxone:62、重鉄タップ、ベルデンのspコード購入させていただきました三重の○です。

まずt.amp、S-75mk2を注文し、届いてすぐ聴いた所、クセのないフラットな音にビックリ。思わずイナバウアーしてしまいました。

A7からこんな音が出る今までの音はなんやったんやろ。

もうオーバーホールなんかしてる場合と違うと思い、今まで使っていた上杉のプリアンプ、マッキントッシュパワーを買取に出した金額の半値で xone62 を購入しました。

上杉のプリでは、まったく分からななかった奥行き感、ピアノのタッチ感、そしてヴォーカル盤を聴くと目の前で歌っているようです。
http://www.procable.jp/setting/pa_speaker.html


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一関市 ジャズ喫茶 ROYCE 楠 薫

日本で一番音の良いジャズ喫茶と言えば、東北は一関市の「ベイシー」を挙げなくてはなりません。 ところがもう4年半ほど前になりますが、なんとこのベイシーのお膝元、一関市でジャズ喫茶ROYCEを開店した方がいらっしゃいます。
本業は酒屋さんなのですが、元来クラシック音楽ファンで、

タンノイのウエストミンスター・ロイヤルというクラシック音楽向きのスピーカーを使い、

プレーヤーはトーレンス、
アンプもウエスギのプリとメインの組み合わせで、

入り口から出口までクラシック音楽用のシステムでジャズをやろうというのですから、本当にビックリしました。

 その立ち上げの頃に伺い、女性ボーカルは良かったのですが、さすがにジャズの切れ味にはついて来れない部分があり、一緒に伺った友人達も、これじゃちょっとね、と顔を見合わせてしまいました。

 こうなると、居ても立ってもいられなくなり、当時私が持っていたオーディオに関するノウハウを総動員して、セッティングやチューニングで試してみることになりました。

ケーブルを換えたり、真空管を換えたりもしてみましたが、ウエスギのアンプではどうしても一線を超えることが出来ず、その夜、酔った勢いで
「これではまだまだ駄目です。私の持っているマランツ7なら、ジャズ向きの音にすることが出来ます。

そうだ、私のマランツ7を開店祝いに差し上げましょう」
と言ってしまったらしく、これにパワーアンプとして是枝300Bプッシュプルアンプを併せて貸し出すことになってしまいました。

 幸か不幸かこの二つは見事な成果を収め、パワーアンプは2年を経て私の手元に戻ってきましたが、プリアンプのマランツ7はこれに代わるものが無いらしく、また、「差し上げる」と言ってしまった手前、返してとも言えず、そのまま ROYCE に納まり、現在では東北有数の ジャズ喫茶と言われるほどまでになった ROYCE を陰ながら支えている様です。
http://www.kusunoki.jp.net/music/JAZZ/JAZZ-1.htm

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121 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 13:58:13.09 ID:rskAVQ3S

上杉氏もケーブルで音が変わるのは認めてるんだが
ステサンの対談で言ってる

126 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:16:19.85 ID:cE64HZ0f
>>121
上杉佳郎が一番嫌ったのは自社のアンプのRCA端子を太くて重い電線で壊されること
ウエスギの端子は脆弱だから
必ず接点トラブルが出るIECコネクターも嫌った

何よりもケーブルによる音の変化が極力出ない設計にしていたし、こう言っては申し訳ないが音の違いがはっきりと分かる程の部品を使っていない
トランスは立派だが CR類が萎える程安物
「木を見て森を見ず」は氏の好きな台詞だったが、木を疎かにして美しい森はないと俺は思う
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1486390425/l50

127 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:21:42.42 ID:rskAVQ3S
上杉佳郎
「抵抗、容量、そしてできればインダクタンスが少なければそれでよしと考えています。

ケーブルで音が変わるのは事実ですが、それはぼくから言わせると、アンプの安定度が低いからじゃないかと思うんですよ。

例えばキャパシタンスの多いスピーカーケーブルを使うと安定度の低い NFアンプでは高域の特性が変わってしまっていわゆるハイ上がりの音になることがあります」
「ともかく、ケーブルというのは、あくまで、その試聴条件での評価しか下せないようなものに思えるんですね。

ぼくはよく言うのですが、例えば鉄線というのは一番悪いものとされているのですが、これを部分的に効果的に使うと輝くように美しい音になることがあるんですよ。

逆に高価な線をすべてに使うと今度はつまらん音にもなったりもする、という経験をしています」
ステレオサウンド147号

128 : 名無しさん@お腹いっぱい。2017/03/02(木) 14:24:07.30 ID:rskAVQ3S

上杉氏は取捨選択をしてるだけでケーブルの音がわからないわけではない
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/pav/1144560573/


137 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/04(水) 21:28:50.98ID:0lZlV25P

マランツ#7 のイミテーションは昔ラジオ技術誌で大いに流行った。

138 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 00:58:47.93ID:WI0YDEx1

上杉氏や森忠氏もラジヲ技術で回路/部品及び構造を解説し
シンプル化に徹したイミテーション版を MJ誌や FM-fun別冊他に発表した。
上杉氏が存命なら、いずれ管球王国にシンプル化した #7 型イコライザーを発表したかも知れない。

139 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 01:52:09.10ID:Liv5HTD/

上杉の技術力では無理

141 私の息子はEL34 2011/05/05(木) 20:27:40.76ID:dif4jjeS

上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから
組み立て後、電圧測定のみで可変抵抗で調整する様な箇所が全く無いし
MT 管は ECC80 系で出力管も入手し易い球のみを採用していたのは
彼の見識と言うかポリシーだったんじゃねぇ〜の?。
6DJ8 や 6C33C-B 等の球には全く手を出さなかったし...

142 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/05(木) 23:08:01.94ID:V7gUr+ek
>>141
>上杉氏の自作記事は自作初級者を対象とした物が多いから

それはもう新しい実験しなくても、それなりの音を現実に出せた人だから
冒険は、しなくなっていたと思う
五味康祐とか、すごいうるさい人も納得させていたが
管球王国の KIT は、もうそういう実験の品ではないのです

144 名無しさん@お腹いっぱい。2011/05/06(金) 00:25:13.62ID:k6FRWPQk

上杉の昔の設計は兄貴のだよ。
エロイカ当時から兄貴が全て設計し弟が造る。
兄貴が死んだら何にも難しい事は解りませんてのが上杉の実態だよ。
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1296269023
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c31

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
32. 中川隆[-14634] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:48:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1564]
ゴールドムンド _ その奇跡の音色の秘密

Goldmund Mimesis - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Goldmund+Mimesis+&sp=mAEB

ゴールドムンド代理店
http://www.triode.co.jp/brand/goldmund/index.html


アンプや DAC の音色は電源ケーブルとトランスで殆ど決まってしまうので、たとえゴールドムンドの中身が 1万円であっても最終的な音の良さとはあまり関係ないのですね。

詳細は

「マイ電柱」は効果が有るのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/759.html

ケーブル(電線)の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/757

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ヤフオク! -「goldmund mimesis」- 新品・中古品の落札相場、落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/goldmund+mimesis/0/


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GOLDMUNDの真実

ゴールドムンド(Goldmund)は、スイスのジュネーヴに本社を置く高級オーディオ製品の製造・販売を行っている会社。欧州のほかアメリカや東アジアにもショールームを持つなど世界的に展開している。

計20社ほどの協力工場はほぼ全てがスイス国内にあって加工・組立も全てスイスで行っておりスイス製であることを強調しているが、140万円で販売している自社ブランドのCDプレーヤー「Eidos 20A」に1万円台で販売されているパイオニア製格安DVDプレーヤの部品を転用していることが画像付きでインターネット上にて指摘されている。

社名はヘルマン・ヘッセの小説『知と愛』に登場する彫刻家ゴルトムントの生き方に共感して付けられた。和文での表記は「ゴールドムンド」が通例である。

1978年 - レコードプレーヤーにおけるリニアトラッキング方式のトーンアームを開発した学生らによってパリでゴールドムンドが設立される。
1980年 - フランス人のミッシェル・レヴァション氏(現社長・CEO)が同社を買収。
1981年 - 同氏がスイスのジュネーヴにゴールドムンドを設立。

スピーカー、レコードプレーヤー、CDプレーヤー、アンプ、オーディオアクセサリーなどオーディオシステムを構成するほとんどの製品を開発している。
製品はグレードが低い順にSR Series、High End Series、Ultimate Seriesに分けられる。さらに、最上級としてReferenceが予定されている。

多くの製品には種類別にそれぞれ名前が付けられており、各種プレーヤーにはEidos、プリアンプにはMimesis、パワーアンプにはTelos、スピーカーにはLogosもしくはEpilogueとなっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%89
http://www.goldmund.com/


ゴールドムンドGOLDMUNDの真実

海外の掲示板goldmund ripoff - pink fish mediaで、パイオニアの2万円のDVDプレイヤーと、ゴールドムンドの140万円のユニバーサルプレイヤーの内部パーツがほぼ一致していることが写真で指摘されています。以下画像だけ引用します:
Pioneer DV-600 (?) 2万円 → 13,600円(プライスダウン!4/20)
GOLDMUND Eidos 20 (?) 140万円(≒6000ポンド)

GOLDMUND本家HP - Newsletterには、 GOLDMUND Eidos 20A の内部について、Pioneerの部品を使っていることを自ら示す解説を載せています:
GOLDMUND Eidos 20A 140万円(実売120万円)

CD/DVDのピックアップ・ドライブ部分に、フィリップス製やパイオニア製を使うことは他のメーカーでもよくあり、公表もされています。しかし、このように基板そのものもそのまま流用している例は初めて拝見しました。しかも、DVDプレーヤーとして最も安い製品の物を、です。

以上は事実です。ここから空想を膨らませてみましょう。ゴールドムンドの社員がどういう考えで、格安製品の部品を流用実装したか?いくつか書いてみます。

@パイオニアの2万円のプレイヤーに140万円出す価値がある音・映像を持っている、と判断した
であればパイオニアにとってこの上ない宣伝になります。

Aどんなに工夫を凝らして開発しても、2万円足らずのプレイヤーの音・映像と差異を感じなかった
そのため、やけになって、基板設計や部品開発を省略してしまった、とか。

B外装にやたら経費がかかる
これはあながちウソでもないようです。ある高級時計メーカー(Patek)が発注する工場に、外装を頼んでいるとか。デザイン料だけに138万円を払う、というのはインテリアやバッグなどのことを考えると、アリなのかもしれません。

CGOLDMUNDが追加(変更)したという、電源と最終出力段だけで音質が大幅にアップした
科学的にありえるのだろうか?

D GOLDMUNDにとって、140万と2万とになんの差も感じない
1千万円を超えてから自分で開発する気になる、とか。

皆様もいろいろ考えをめくらせていただければと思います。ちなみに、GOLDMUND総帥の写真はこちらです。桔梗屋に見えてきましたが、たぶん気のせいでしょう。

ステレオサウンドの批評 2008/3/16
GOLDMUND Eidos 20Aが ステレオサウンド No.166に紹介されました。勇気をもって内部の写真を掲載していますが、そのサイズが極小で、左の基板を隠していますす(^^;。

以下、StereoSoundNo.166からEidosについて語った文章を引用します:

「日本の製品から取り出したプレーヤーの心臓部を使ってゴールドムンド流のチューニングを加えているという」

「静かな音場にふくよかでしかも輝く音色が浮かび上がった」

「ゴールドムンドの音創りは上手いなあと思った」


GOLDMUND:アンプの中身 2008/4/20

4/15にやじうまWatchで取り上げていただきましたが、その翌日フォロー記事までいただきました。

やじうまWatch:超高級プレーヤーの源流は、スイス製腕時計の作り方にあった!? 。イソザキ時計宝石店 BLOG: 第152話(ETA社のメカ式・ムーブメント達)では、時計のメカが同じでも、3万〜70万円の値がつけられているというものです。
しかし、これは以前も述べたように、誰も文句をつけないでしょう。なぜなら、時計のある分野については、すでにデザインが価格の最大の要素となっているからです。

オーディオも、もし音質がほとんど変わらないことが分かっているなら、明確にデザインで価格を決定していると明言して欲しいものです。

さて、以下はデザインもどうなんでしょ?というゴールドムンドのパワーアンプの内部写真です。30万円、だそうです。

ただ、個人的にはブラインドで音を聞いてみないと、善し悪しを評価することは出来ません。スッカスカだからこそ良い音が鳴る場合もあるかもしれません。なので、あくまで参考程度に。

この画像の引用元である「Bow言Blog」 Rifled life! : 価格と中身と音色はそれぞれ不等号。には、あるヘッドフォンアンプの内部も公開しています。一見の価値あり。
http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_goldmund.htm


13 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/01/07 10:32

値段だけ高くあの軽くて中身あやしいモジュール
中身 見たことあるのか??
クレルの人も怪しい ひどいと言ったらしいぞ

15 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/01/07 10:43

クレル
アキュ
STAX
スレッショルド
スペクトラル
アムクロン
その他 高級なアンプ
中身見ればある程度はわかるし
回路規模 部品 コスト的にもまだ納得出来るが
ムンドは空っぽで怪しい

889 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/08/15 18:19 ID:k5mqQoB5

ムンド本社を見てこいよ。 こ汚ねービルの1フロアでせっせこせっせこエピローグ作ってんだよ?
あんなのもありがたがって買うのはエビアンをありがたがるような小市民のみだな。 せっかく生まれてきたんだから、もっと誇りを持って生きろよな。
妬み?ムンドに?
残念ながら下劣な感情を共有するのは不可能だ。
いずれにしてもスイスの空気はそんなきれいじゃない。
詰まっているのは腐りきった商売根性だけだ

897 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/08/15 21:18 ID:???
正規の社員はレバション一人らしいしね
いろんな意味でスゴイ会社だと思うよ

902 名前: +-0 投稿日: 02/08/16 12:40 ID:???
不況には強いが、出資者に弱い会社。
数年前GMは倒産の危機に瀕していた。それはレバションと出資者である奥さんと不仲が頂点に達し離婚して、資本が引き上げられたから。
そのため、ステラDATはプロトタイプのみで、製品化されなかった。
その後別の出資者(パートナー?)を見つけ再起、このころから、経営方針が、変わったような気がする。
品質は、労働者によりけりみたいだし、外注も多いそうだ。
だから製品にムラがあるそうである。

■ムンドの品質のオレの経験
中古で手に入れたMM2+のチャンネルが左右逆だった。(当然無料修理)
中古で手に入れたMM39起動があまりにも、遅かったりスリップが発生するのでやだなと思っていたら、スタビライザーの切削ミスとある店で聞き即ステラに送付。(当然無料修理)
ヤフオクで2.4Kで手に入れたリニアルのラインケーブルが、断線し(芯線が銀の単線のため断線多し。)
ステラに修理に出そうして聞いたら2万円以上の修理費がかかると聞き、失敗したら手持ちのWBTに変えようと、プラグをこじ開けた。
コールド側が本来は圧着タイプのコネクタにクリーム半田でつけてあるのだが、そのひどさは----- 
自分で再度整え半田づけし直し、 出っ張った部分をヤスリで整え修復、心線はコネクタの内部で、断線していたので、スリーブにミニルターで穴を開け再度付け直し解決。
などなど、スイス製とは言っても所詮、外国製。
レバションはレビンソンと違い優秀な錬金術師的ビジネスマン。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1483/20080425/4355/

<スイスの高級オーディオメーカー「ゴールドムンド」のSACDプレイヤー「EIDOS20A」(140万円)の中身が、「パイオニア」のDVDプレイヤー「DV-600」(2万円程)の部品と回路とほぼ一致する、という一件。>

みなさん一番気になるのは、「中身はEIDOS 20Aとほぼ同じだけど、その音も同じなのかぁ?」ちゅーことだと思いますが、当然ながら、音は全然違います。
でも、なんだかんだ言っても、ゴールドムンドはやっぱりオーディオメーカーです。
いくら他社からの部品を使うといっても、音響機器として、電源や整振等の改造はしっかりしているようです。

DV-600AVを聴いてみた率直な感想は、「薄いEIDOS 20A」、でした。
EIDOS20Aの特徴、立体感、ドライブ感があって、音の分離がよくて、独特の音色付けがあるところは、そっくりでした。中身が同じなんだから、当たり前か。
ただ、パワーが全然足りない。うっすーーーい。。って感じ。

試聴会の時は他にプリアンプも使ってたから、そのせいも多少はあるだろうけど、それにしても、CDPの性能としてもやはり劣っています。試聴会の時に、電源を加えたら、ぐっと音の力が増したのですが、ちょっと、電源を試してみようかなーと思います。さすがに、2万でゴールドムンドの音の再現は無理でしょうが、140万のものにどれだけ近づけるか、ちょっと遊んでみようと思います。
低予算でもオーディオを楽しもうよ、という「アヤタンのオーディオ」にもってこいの計画だなぁ。
情報は逆手にとって、工夫して遊べば低予算でもハイエンドに劣らない音は作れると思いますよ。それにしても、ゴールドムンドはパイオニアの性能の良さを宣伝してるようなものだなあ。
音の感想をもう少し細かく書くと、ゴールドムンドの試聴会の時にも感じたことだけど、独特の立体感がある。
プレイヤーの立ち位置が見えるような音の作り方というか。
それぞれが離れた位置で演奏してるような感じなんだよなー。
スピーカーの横から後ろから、上から、音が来る感じ。
それが不自然に感じると、気になってしょうがない。
え、こんなところにコーラス立ってるの?とか、こんな上に誰かいんの!?みたいな、不自然な空間に感じることがある。
解像度は良い。でも、ソニーのようなドンシャリではない。こんな感じかなー。
好きな人は好きだと思う。でも、オイラは好きじゃない。
http://kawaiionna2007.blog87.fc2.com/blog-entry-1737.html

■GOLDMUNDのSACDプレーヤー@140万円の中身が、なんと実売1万円のパイオニア製DVDプレーヤー!?その1

さて、話を問題のGOLDMUND EIDOS20に戻しましょう。
GOLDMUND EIDOS 20A
まずお断りをしておきますが、GOLDMUND EIDOS 20Aを管理人ことpastel_pianoは試聴したことがありません。しかし、一部WEB上で話題になったEIDOS 20Aと、以前より欲しいと欲しいと事ある毎に挙げているGOLDMUND MIMESIS SR CD3-Gの中間機種に当たるEIDOS 18については試聴をしたことがあります。但しSACDプレーヤー単体ではなくアンプも全てゴールドムンドでの試聴でしたが。
ちなみにGOLDMUND SR CD3-Gも試聴した事はありません(^^; そのくせ何故欲しいのかというと、例によって私の箱庭アイデンティティに一致する薄型コンパクトサイズの筐体であること、殆ど存在しない海外製のSACDプレーヤーであること、なんだかムンドはハイエンドの薫りがして見栄を張れそうwとか、その程度のお気楽な理由です。

GOLDMUND EIDOS 18CD/EIDOS18CD-G

EIDOS18の感想ですが、プリアンプのMIMEISIS 27.3LとパワーアンプTELOS 150Lの組み合わせで聴く限りゴールドムンドの音色そのものでした。こちらのブログで書かれている方と概ね印象は同じです。Eidos18ME-VもどこかのDVDプレーヤーを移植しているっぽいレイアウトと、ハイエンドらしくないチープな基盤と煩雑な配線ですが、倍近い価格のEIDOS 20Aよりは部品が沢山詰まっています。
GOLDMUND MIMEISIS 27.3L

じゃ、ゴールドムンドの音ってどんな音?と聴いたことがない人に無茶を承知で超電波説明してみると、

とりわけ音像がハッキリしていて密度が高く、立体的にピンポイント定位をします。
音色は明るく艶と輝かしい光沢が乗っています。
音の伸び方や流れ方は直線的。
ある種の緊張感というか高域方向へテンションの掛かった音で、音楽をゴールドムンドと独特の世界観で染めてしまう傾向が強く、音楽を丸みのある流れや抑揚ではなく、むしろ構築で表現するかの如く作為的な印象もあります。
残響の音場感よりはパースペクティブに展開する音像に意識が行くような印象。
低域ドスドスとか色気ムンムンの音ではなく、華やかながら程よく冷静で上品な音作りです。
位相が正確っていうのはこういう音なのか?と妙に納得してしまう自分は見る人が見ればオツムが可哀相な人なのでしょうw。
弦楽器など直線的で時に割とキツい音ですので下手なシステムに組み込むと聴くに耐えない音になりそう。まぁそうなると録音が悪いって事なのかも知れませんが。
立体定位した音と音の間の空間に、スイスの空気を想わせる冷ややかさや、輝かしい音色に隠れるクリーミーさなど、所有している人には別のキャラクターが感じられるようですが、店頭でのちょい聴きで表面的な部分だけの印象を述べるとこんな感じでしょうか。

GOLDMUNDの中身が筐体に対してスカスカなのは昔からですが、確か昔のモデルは基盤がハイエンドらしく奇麗なレイアウトだったように記憶してるのですが、EIDOS20にしても、上記リンク先のEIDOS18にしても、普及価格帯の国産オーディオ機器並みのグチャグチャレイアウトと適当な配線の引き回しで驚きました。
DV-600AVがデジタル家電としての量産効果で異常にコストバリューに優れる点は、少数ハンドメイドのピュアオーディオ機器とは比べられませんが、EIDOS 20Aの中だけを見れば割高な海外製品としてもせいぜい15〜30万クラスのプレーヤーの中身です。

ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。いや、私には存在しているように聞こえます。
これは前述したDV-585Aの音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。
ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。
私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり♪
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

713 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2009/05/17(日) 01:42:42
ブランドが良いと思ってるバカ女・欧米のブランドって「バカ人間」が買ってると思います。
今は日本製品が一番良いと言うのは常識です。スイス製時計は中心部は100%日本製です。それに文字盤や外枠をつけて100万円(ぜんまい式を除く)
カメラ・世界の一流カメラマンが使うカメラは30年前から100%ニコン・キャノンなど日本製です。
グッチは、今は乗っ取られ「グッチ一族は一人も居ない」ブランドだけの会社です。
ビトン・これは100%モロッコの工場で作られて、パリに持ってきてロゴだけパリで付けます。このロゴなしの「本物のビトンのバッグ」がモロッコでは、10年前まで横流しで1000円で売られていました。
ヨーロッパの若者は、モロッコに行った時にはこの横流しの本物ビトンを土産に買っていました。日本では10万円なら99000円はロゴの金具代
トヨタの最高級車「レクサス」・全ての面で「ベンツ」を上回って値段は半額でした。これでベンツを乗るのは「高いから」つまり高いのが良いと言うだけの成金? つまり「バカ」だと言う事。

それと、ブランドの見分けをするプロの人が言ってた事だけど、『ブランド品』を偽物かどうか判断する時には
『縫い方が丁寧なのでこれは偽物・これは縫い方が簡単雑だから本物』
とか
『これはメッキが中々禿げないから偽物・これはメッキがすぐはげるから本物』とかも多いと言っていました。

________

こういうのはアパレルでもグルメでも何でもありますね。
たいした生地を使ってなくてもブランドネームで高額とか
たいした食材を使っていなくても店の立地条件で高額とか
ケーブルとかもトランスペアレントのモジュールの中身が酷い。
最終的な音が良ければ…と言いますが、原価を考えてデザイン料や諸経費?みたいなのが本体より上回るものは…
正直悲しいですね。せっかく出てくる音が素晴らしいなら安くすればいいのに…と思いますが理由があるようです。

自分はあるハイエンドメーカー代理店の方と仲が良いのですが
いろいろ優遇して頂いたり、裏の話も聞かせてくれます。

安く出来ても安く売れば、ハイエンド思考の方が買わなくなる。
ブランドイメージと顧客のプライドがあるから安くできない。
だからハイエンドの世界は安く出来ても安くしない!!

もし小売店が安く売ると、取引停止になったりするって。
そういう音楽と関係ない裏事情が絡んでいるのは事実です。
最近オーディオのマスタークロック換装や内部チューンをしたので実感してますが、内部を見直せば20万くらいのプレイヤーでも素晴らしい音を奏でます。

自分が140万円あればプロ用機器に投資しますね。
趣味のオーディオというのは複雑で幻想的な世界ですね・・・
bySpree Dogg at2008-10-30 13:21
http://community.phileweb.com/mypage/entry/159/20080420/4262/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c32

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
33. 中川隆[-14633] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:51:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1563]
ゴールドムンド初期のアンプとその後のアンプの完成度が全く違う理由

113 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:21

ムンドってスイスフィジックスのアンプと初期の頃は一緒だったって、
知ってた?


114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:30
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)( スイスフィジックスと言っても最近ハイエンドに
 (    ) | 興味持ったようなお兄さん方は知らないです。
 | | |  \________________
 (__)_)
ミシェル・レバションは昔IBMに勤めてたとか、元ムンド関係者が
YBAの製品作ってるとかそういうウンチクのほうが受けるような。

115 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/06 22:37
ミメイシス2+3は匡体だけムンド、
中身はスイスフィジックスだったって知っていた?
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/1009/10094/1009456443.html

50名無しさん@お腹いっぱい。02/08/30 09:24 ID:6JcR9/oY
ムンドはスイスフィジックスを買ってアンプ部門にした。
スイスフィジックスはスペクトラルの真似だったのだろうか。

51+-0sage02/08/30 18:45 ID:???
正確に言えばムンドはデル・ノビル(スイスフィジックス)にアンプの設計委託していたが、デルが先にスイスフィジックス ブランドで発売してしまった。
(これでムンドとデルの関係は悪化した。)
ムンド(レバション)は技術はないから常に技術者を見つけては、委託開発する。
デル・ノビルはスペクトラルのコンセプトをまねた。(高スルーレート、高帯域、FETの使用などなど)
回路がデル・ノビルの独自だと思う。
http://hifi.denpark.net/1030538393.html

238名無しさん@お腹いっぱい。sage02/10/26 00:04 ID:???
そこまでゴールドムントにこだわるのは何故?

244+-0sage02/10/26 15:23 ID:??? >>238 
まー、すり込みってやつですかね。
入門編のハイエンドアンプがスイス・フィジックスだったからね。
それから、HA-HIfiの青木さんの影響も大きいね。青木さん商売止めてからは すこし、オーディオからとーざかっていた。
だって、ムンドのアンプっていまだにデルノビル(フィジックスのデザイナー)
遺産(A1モジュールの母体や小容量コンデーサーの使用、広帯域アンプといったコンセプト)は全部彼の発想だもんね。

245+-0sage02/10/26 16:00 ID:???
それから、オーディオマニアの人でいい音出してる人は、ごく一部だよね。特に高額商品をぽんぽん買う人。口には出さないけどショップの人が一番良く知ってる。
自分を正当化するわけじゃないが、昔、五味康祐がビンボーじゃなきゃ、ホントにいい音は出せないと西方の音のどこかで書いていたが、そー思うよ。
音楽を好むことと、音への執念が良い音をだすんだよね。

今でこそムンドは持ち上げられているけど、私が使い始めた頃はステサンで全く無視されてた。
リファレンスだけかな、評価されてたのは。
私の使っているStudiettoなんかこき下ろされていた。
一時気の迷いでSR-MONOヤフオクで買ったけど、MM6の方がずっとましで、いい音がする。
7.5も良いけどあまり評価されなかった
MM12は悪いけどMM12+はすごく良くなった。
でもステサンにはそんなことちっとも出ないんだよね。
オーディオリサーチやスペクトラル、スキャンテックの扱っている商品、リンのLP12なんて評価されてきたのはリンジャパンが出来てから、ネイムも無視、
オレはムンドがステサンで評価され、売り上げが伸びて東洋市場を意識し始めてからの製品には興味が無いね。
ステサンは輸入オーディオ協会のバイアスが強力働いているから。

275名無しさん@お腹いっぱい。age02/11/09 20:11 ID:???
MM3を買いますた。
ひれ伏せ、貧乏人どもよ(W

278+-0sage02/11/11 10:52 ID:???
>>275
そのとおり、貧乏人よ、でもね。古いからって悪いもんじゃ、ない。
(だから無理してアヤシイ業者から買った。MM3を2台買うには59マソ要った)
オレは
フィジックス#4 → MM3 → SR-MONO → MM8.2 → MM8.2+A2 → PW1
とずっと、ムンド系アンプを遍歴してきたが、やっぱり、MM3がオレの耳には合ってる。2+とのゲインも合ってる。

SR-MONO(ムンドのアンプでは最も厳しい音、うまく鳴らすにゃテクがいる)
MM8.2(ドライブ能力はあるが、やはり厳しい音)
MM8.2+A2(ドライブ能力があり、A2入れると深みがと暖かみが出る。でも+30マソはぼったくり。ステラじゃなくて、レバションの)
PW1(実使用時のS/Nが悪い、ある対策をすれば良くなる。材料も揃えたが、
   その前にMM3が手に入ったんで、手放す。)

279名無しさん@お腹いっぱい。02/11/11 12:24 ID:+yAifTE4
基本回路はMM3とMM8は似ているが、石が違う。
個人的な感想では2SK135/2SJ50の音は2SK134/2SJ49よりちょっと高域に癖が強いような気がする。実装方法の差だけかもしれないが。それから、コイツのトランスは日本に1個しかなく20マソ、そのほかにも入手不可能な部品が多数。問題はこれをどうやって動態保存するかだね。
いまのやつはFETの足にフェライトコアはいてたり、ハイスピード・プロ用をうたいながら、トランス出ししかXLRにつないじゃだめ。とか結構笑わせてくれる。
某愛子様もマニュアル読まずに石飛ばしたりしてる。プロ用ならせめてリレーできりはなすか。最低でも先にヒューズが飛ぶように設計してよって感じだね。
国産機以上のプロテクション機能を持ち、リレーが12個、ヒューズが6個も入っている。
これを1Uに納めた、こみ入った実装(人件費が高い)シンプル・イズ・ベストとは対局にあるアンプだが、これで良い音がするから不思議なもんだ。 これが円高も手伝って発売当初96マソ、ムンドからの仕入れは4〜50マソくらいだろう。
ムンド自信もこんなアンプ作っても儲からないから、早々にMM8に切り替えたのは良くわかる。(製造コストの安いMM2シリーズはずっと長命)
SRシリーズで入門者の敷居を低くし、頻繁なモデルチェンジと高価なバージョンアップ、東洋市場を意識したデザイン、レバションはゲイツくんからかなり学んでるよね。
ミレニアムもPV入っているし。(W
MM3は、この頃市場に出ないけど、出れば30-35が相場だから、心中アンプとしてはGOODリセールは20マソ以下だけどね。

303名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/16 02:54 ID:???
+-0さん
天板に打ち傷とか、冷却フィンに20個ほどの傷ってありますが、もしよかったらなんで出来た傷か教えて下さい。

304+-0sage02/11/16 10:28 ID:???
これは、MM3がなかなか手に入らないので、打ち止めアンプのつもりで買ったので気に入らないところに手を入れようとした。
フィンは切り落としの部分の処理が雑で鋭角がきつく(昔のムンドは安いのでもこんなんじゃなかった。)手で触った感触が悪いのと、設置上フィンが前に来るので子供が危ないので、ミニ・ルータで削って手が滑り失敗した。もう片チャンは失敗にこりてヤスリで角を少し丸めたので傷は無い。

382+-0sage02/11/23 14:58 ID:???
JOBは実はA1モジュールの応用編、
A1のお母さんは、スイスフィジックスのデル・ノビルのモジュール。A1→A2は大きく音が変わったが(価格はボッタだが)、
    JOB → JOB2 → JOB3 → JOB4
はマイナーツイークアップ。  A2→A20も大躍進はしてない。
昔はバージョンダウンを結構していたが、それは黙り。
それを大仰に宣伝するのは、レバションがゲイツに学んでいると思われ。
昔のムンドはバージョンアップでずっとフォローするといってた、オレの使ってるMM39もDVDにアップグレード出来るとHPに書いてあったが、いつのまにか消えてた。
A1、A2、A20、JOBはディスクリートのオペアンプみたいなもんマランツのHDAMと似たもの。ちなみにパワーではドライバー段の受け持ち。ST2ではバーブラウンのオペアンプがやってる。

386名無しさん@お腹いっぱい。02/11/23 22:03 ID:Q+1cN/oP
えらくムンドにお詳しいようですが、ミメシスのプリを如何思われます?

392名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/24 20:53 ID:???
>>386
そりゃ高いほど良い、ミメシスのプリ、でも同じ値段なら、昔の中古が良い。
(DACは別、ムンドのDACはある時点で進化を停止した。
ある理由でアップサンプリング時代についていけなくなった。)
>>387
>ムンドのどのようなところに惹かれているんですか?
良いものが好きなだけ。
オレのハイエンド入門はスイスフィジックスの3と4がスタート。
HA-HiFiでアポジーのディーバを楽々ドライブしていて、クレルじゃ出ない繊細な音を出してた。
でも評論家の受けは悪く売れなくて、売れなかったから、RFが捨て売りしたのを半額で買った。
スタジエットなんか評論家から特殊な音とけなされていた。これも捨て売りを買った、LP12とは次元の違う音だった。
次はMM7とMM3これも中古、MM7ですら最初の26より良かった。
MM2も3も大した評価は無かった。
当時は店でアブソリュートとかステレオファイルを拾い読みしてたから、 日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。
VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス 、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。

393名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 21:21 ID:???
>日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。
>VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス
、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。
時々ヨーロッパのオーディオ雑誌見ていても向こうで評価の高い製品と こちら評価の高い製品ギャップは感じる。けど、オーディオの場合食べ物みたいな部分があってアメリカ人にうけて日本人に受けないものがあるのは仕方ない部分あるのでは。いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。

405+-0sage02/11/25 01:59 ID:???
>>393
>いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。
住宅環境はあるけど、上にあげた例はみんな、日本に輸入されて自分で聞いたり、所有してて、良いと思った物だよ。向こうの雑誌の鵜呑みじゃないよ。
日本のハイエンド雑誌は、ステサン1紙と言って良いが、輸入オーディオ協会に加盟している会社の製品が優先的に紹介されるのはなぜ?(協会加入以外は昔は広告は出ても製品紹介すらされなかった。)
コンポーネント・オブ・ザ・イヤー に突然登場して、消えていく製品は一体何?
どうしてパーペクチャルのP-3AよりST-2がベストバイなの?
カーグラは車の良いところ、悪いところちゃんと評論するでしょ。
ステサンはよいしょばっかり。それ見て客は買う、
オレが今住んでいるところは、田舎だから、いまだにマッキン・JBLよ、
こんなでかい機械が日本の住宅事情に合ってるのか?、
日本の住宅事情に合ってるのはイギリスとかヨーロッパの2ウェイSPだぜ、
オレはムンドも日本で評価されてないころの、薄いヤツが好みだ。(このころの製品は殆ど故障しない、MM7PHを除く)
日本で評価されようになった頃と、ムンドの品質管理が悪くなったのはほぼ同時期、
手抜き商品売るようになって、日本市場を意識したムンドは好みじゃない。
ステラのサービスは修理でてんやわんやだ。

407+-0sage02/11/25 02:06 ID:???
アメリカは最初レビンソンかどっかがディストリビューターだったから、初期のアナログ製品は結構アメリカで中古が売られている。米国ではそのあとInternational Audio Tec.がムンド製品を売った。(1990年頃)
このころはムンドのメタリサーチCD(実はマイクロメガのOEM)やアンサンブルのスピーカー
をムンドブランドで売っていた。
>一時期、ステラDATの失敗から、米国から撤退を余儀なくされたが。
ステラDATの失敗したんじゃなくて、実は完成していて、倒産の危機を乗り切るために、スイスのプロ用機器メーカーのSONOSAXに旧のステラボックスのレコーダーのメンテ込みで売ったんだ。SONOSAX はSTELLADATIの名前で販売し、現在は、STELLADAT Uを販売している。(ステサンのレバションのインタビューは話半分だと思ったほうが良い。)
倒産の原因はレバションが奥さん(=出資者)と離婚し、資本が引き抜かれたため、
このころから、コストダウン(手抜きと)、保護回路を省略した、故障しやすいSRシリーズを始めた。
SRシリーズはヒューズ以外の保護回路は無いが、発振すると、ヒューズが飛ぶ前にFETが飛ぶ。せめてヒューズが先に飛ぶように設計してくれ。
SRシリーズは顧客を増やし現在の繁栄の元となった。

408+-0sage02/11/25 02:08 ID:???
レバションは目利きで辣腕の経営者兼プロディユーサーだが、近頃の動向には目に余る物がある。
ムンドの本当の英雄は、

T3を作った大学生ピエール・ルネ (現オーディオ・メカ:フランス)、
メカニカル・グラウンディングの理論でリファレンスを完成させたジョージ・バーナード(アンプやCDのメカ的なツイークアップやコーンズなどアクセサリーの開発もこの人がやっている)、
アンプ技術の核を作ったデル・ノビル、
アポローグのクラウディオ・ロッタ、

MM10くらいからデザイナーの名前が出なくなった。
アンプはJOB積むようになって、ガタイ以外のバージョンアップは無くなった。
MSと同じで、頻繁なバージョンアップとペーパー・ウエアーが多くなった。
なにか、昔のあこがれの美女が世間ずれしていくみたいで、悲しい。

402名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 22:52 ID:???
+-0さんはスピーカーは何ですか?
あとケーブルも全てムンド?

409+-0sage02/11/25 02:12 ID:???
>>402
アナログ:スタジエット+T5+光悦+PH01(チューニングもの)
CD:MM39+パーぺのP1A+P3Aモッドライト改
  (前はMM10++だが、P3Aモッドに完敗)
プリ:MM2+
パワー:MM3(古いと馬鹿にするヤツがいるが、PW-1より遙かに安定していてS/Nも良い、今後MM2の反転と入れ替えてA2化が夢、部品取り用にもう1台所有)
SP:B&W SS25
(以前はアンサンブルのタンゴ+プロファウンド、アンサンブルより音楽的に対応範囲が広いので使用)
ケーブル:アナログ-プリ(シルテックの56G3)、プリ-パワーリニアル
     デジタル:同軸リニアル75cm、DA-プリAQのダイアモンド2
SP:シルテックLS90
ラック:MMラック2台
    (一時ゾーセカス使っていたが、ガタイがでかいんで変えた。)

この中で新品で買ったのは、スタジエット+T5+光悦、P3Aモッドライト改、リニアル、シルテックのケーブル類だけ)
全部ムンドにしたら、ソースのアラがモロ出る。(買う金もないが)
SPとムンド以外のケーブルは逃げ、オーディオ・ファイル用のCDやLPだけ聞く訳じゃないから。フツーのCDが聞けるレベルに調整している。

708としぼちゃんsage03/01/18 19:05 ID:???
MM2系をそのうち買いたいなと思っているんですが、MM2、MM2a、MM2+、のどれがお勧めですか。
各モデルの違いが詳しくは分からないですが、少なくても外部機能は同じでしょうか。またHAの青木さんがMM2系よりMM7.5(7?)を推薦していたような記事を昔読んだ記憶もあり、 MM7系にも興味があります。

715+-0sage03/01/19 01:56 ID:???
>>708
>MM2系をそのうち買いたいなと思っているんですが、MM2、MM2a、MM2+、

MM2-----MM3とともに発売されたムンドの初のアンプ
     初期はVRをP&Gを使っていたが途中で、コスト問題で途中でNOBLEのVRに変更回
     路上にリレーを多用しているのでほぼ同時期に発売されたMM7よりやや鮮度は落
     ちるが、低域は電源が強力なので充実している。(38-42万)

MM2a----MM2のVRとBALを中心に交換されたマイナーツイークアップ。VRは当時先端を行って
    いた松下の回転抵抗型VRを採用、同時にBALも東京光音のBALを使用している。
    松下の回転抵抗型VRは音質的には良かったが、その後ガリが発生し、東京光音の
    コンダクティブ・プラスチックのVRに変更、東京光音のBALはセンタークリックが
    あるのですぐに判別できる。(45-48万)

MM2+----MM2aのA1モジュール6個をすべてA2モジュールに変更したモデル。MM2系最強のモデル
    A2モジュールは1ペア30万もする高級モジュールだが3組入っている。(70-75万)
    (めったに市場に出ない、SRプリがA1、SRプリ2がA2、この音の差がモジュールの違い
    を物語っている。)VRをアッテネータの変えれば最強。私の現行プリ。

>外部機能は同じでしょうか。
少し違う、MM2はフォノイコライザーPH-01用の電源出力を持っている。また電源の極性を変更するスイッチもついている。あとは大体同じ。
MM2系はややゲインが高いので、今のムンドのアンプと組み合わせると、スピーカーにより、少しVRをまわしただけで、音量があがるし、東京光音のVRはギャングエラーが大きいので小音量で楽しみにくい。

>またHAの青木さんがMM2系よりMM7.5(7?)
MM7.5を推薦、MM7.5電源トランスを内蔵したためMM7より低域が充実した、隠れた名プリ、その証拠に玉数は出ているが、中古市場にはめったに出ない。(23-25万)

755名無しさん@お腹いっぱい。003/02/02 21:02 ID:???
GOLDMUNDのアンプは何故かフルレンジのスピーカには合わない。
凄く浮ついた音と云うか底の浅い音になる傾向があるみたい。

756+-0sage03/02/02 21:51 ID:???
>>755
>GOLDMUNDのアンプは何故かフルレンジのスピーカには合わない。
>凄く浮ついた音と云うか底の浅い音になる傾向があるみたい。
GOLDMUNDのアンプは大抵、追い込みができていないと浮ついた、高域がキンキンするようで、低域の不足した音でなるよ。
俺はムンドアンプ有史前からのムンドアンプユーザーだが、こんなに鳴らしにくくてクセのあるアンプが人気があるのか未だに理解できない。

781+-0sage03/02/05 16:20 ID:???
そして工業製品はすべて予算的な制約はあるは、組み立てた工員の間違い等、いろいろな不確定な要素があります。

私の持っている機器の中で最も高い金額で買ったのは、70万で買ったMM2+です。
95年には180万の定価でした。購入してすぐに内部をチェックしました。
特に異常はありませんでした。
音出しをしてびっくりしました。 なんと左右が逆転しているのです。私の手に入るまでに何人の手を経たか知りません。しかし、販売されて5年間修理に出さずに使われて来たのです。愛聴盤があれば1分で気が付くことです。すぐにステラに送りました。当然修理の請求書は着ませんでした。
さすがにスピーカーについてはあまりバラしませんが、それは高級スピーカーはユニットの締め付けトルクが厳密に管理されているからですが、SS25だけはつい鉄仮面をとったついでに明けてしましました。ユニットにつけた線は裸の部分が硫化して黒くなり始めていました。ここは近々のうちに切り戻し、再ハンダして裸の部分はホットメルトで覆ってやる予定です。そうすれば、硫化・酸化を遅くすることは可能です。
それからSS25が箱鳴りを利用したという部分も異論があります。箱は当然無振動ではありませんし、ましてやバスレフダクトがあるのでダクトの泣きもあります。でも内部を見るととてもマトリクス間隔や箱の厚み、マトリクスの内部をほとんど占めるウレタン状の吸音材、そして底面がべったりと粘板岩にネジ止めされる構造、ほとんど泣きの無い 粘板岩の足と箱鳴りを積極的に利用しているとはとても思えません。
わたしも録音の良いものだけを聞くわけでは無いので、当然超HiFiにはしませんが、それぞれの機器が力を発揮できるようにした上で、ケーブル類とセッティングで逃げを打ち、なるべくオールマイティかつHiFiで自分に心地よい音で鳴るように勤めております。

891+-0sage03/03/16 05:45 ID:???
あっしの放出品です。 日本最後のVer.Upです。
MM10C++ → MM20 ALIZE → ALIZE2 → MM20ME ALIZE3
ムンドのモデルは古いのに2つければ良い。
MM7(MM7.5) → MM27
MM2(MM2+) → MM22
MM8      → MM28
MM9      → MM29

2が着くと値段が2倍近くになる。だからMM28が一番お得です。
設計者は同じだから、新しいほど良いが。アナログ出力は充実しているので、ST2とは比較になりません。ただ、音質的にはクラシック向けです。

798名無しさん@お腹いっぱい。003/02/08 03:22 ID:???
GOLDMUNDのアンプの半田付けは素人仕事と変わらん。
もっと価格相応の仕上げに出来ないものか...。

802名無しさん@お腹いっぱい。sage03/02/09 00:48 ID:???
>>798
レバションはコストダウンに厳しい男だ。日本市場はナメラレチョル。
プレートがついたのが堕落の始まりサ。

858名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 20:06 ID:???
ムンドのプリの購入を検討していますが、パーツはしっかりしたものを使っているのか気になります。
たとえばボリュームなんかはどうでしょうか?
ちゃんとしたもの使っていますか?

859名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 20:19 ID:???
>>858
ムンドの回転式のVRはモーターのぞきゃ1000円のシロモノ
100万以上するアンプのね。

860名無しさん@お腹いっぱい。sage03/03/08 21:55 ID:???
>>859
値段は知らないけど、ボリュームはアルプス製のいいヤツつかってるよ。

861名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/08 22:03 ID:???
アルプス製なら1800円くらいか?

876名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/10 00:56 ID:???
ムンドオーナーのみなさん、ご安心ください。
モーター付きのボリュームか1000円とか1800円というのはデマでした。
4000円くらいはするアルプス製の高級品だそうです。
私もこれで溜飲がおりました。

877名無しさん@お腹いっぱい。age03/03/10 00:58 ID:???
RK27112MC030のことだな。そんなもんだろうね。

878名無しさん@お腹いっぱい。sage03/03/10 01:08 ID:???
ほんとかいな
安物AVアンプ並みにギャングエラー出るんだが
http://hifi.denpark.net/1030538393.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c33

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
34. 中川隆[-14632] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:52:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1562]
45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/17(金) 05:35:00 ID:K9CQ0Um0
ムンドってメッチャ音いいよね。
なんで?

58 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/10 20:20
趣味ですから...自己満足の世界ですから...
恋愛感情と同じで周囲の声は聞こえないのです。
この音が好きだから仕方がないのです。

790 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 02:36 ID:???
ムンドは離れ難い程、良い音なのでオーナーは引き篭もりになり易いそうです。
私もムンドで引き篭もりになりました。
人間やめますか? ムンドやめますか?

791 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 02:38 ID:???
マジレス。音がいいとちょっとそういうのあるよね。
出かける前にちょっと音楽聞いてて、聞きほれて出かけられなくなっちゃったり。
貴重な休日を家で過ごすハメに・・・

101 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/16 20:43
ゴールドムントってどんな音なん?

102 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/17 00:40
>>101
高原の朝。

670 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 15:44 ID:???
最初は良かったスイートな響き、まるで高級な香水のような香り高い響き。
しかし、それはそのうち人によっては、合成着色料がふりまかれるような余計なものに感じられるのだ。

673 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 16:06 ID:???
>>670
禿同。
いつまでも媚薬に酔いしれているのはヴァカ。

674 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 16:09 ID:???
>>637 それもわかるがあきらめずにとことんやればまた別世界

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 12:33:35 ID:9wrD03Xd
相変わらず非道い言われ様だけど、ああいう音出すメーカーは他に見当たらないけどな。
勿論、プレーヤーも含めてね。πの上級機種と比べても音の拡がりとか次元が違う。 ガワと出力段だけで、ああいう風にチューンアップ出来るのなら、是非ともπにもやって欲しい。

797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 08:02 ID:y4xVfjpY
色々言われてもムンドはいい音だよなぁ

254 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/05 00:10 ID:FOb8WuZM [1回発言]
海外のオーディオメーカーは、それぞれ異彩を放っている時期がある。 特に初期はその傾向が強い。
レビンソンで言えばLNP〜ML2
デビッドがいる頃までのVTL

ムンドで言えば、アナログ・オンリーの時代から、MM9.2まで。
その時代の製品は妖しい光を放っている。 聞く者を射抜き、立ちすくませ、うっとりさせる力を擁している。
そして、同時にそれは、決してバランスが良いとは言えないものが多い。 魅力はエキセントリックで危険なものの上に成立している。メーカーが成長するに従い、製品の質は向上し、バランスは良くなる。 だが、何故か初期にはあった危険な魅力が失われる。残念なことである。

256 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/05 01:11 ID:FYB2+Fhq [1回発言]
>>254
初期のムントには、ハイスピード、シャープ、クリアー、清潔感などのほかに高潔な色気だとか底知れぬ凄みみたいな面に今よりも強烈な個性があった。上位機種には怪物的な低音の雄大さがあって、シンプルな回路とのギャップがたまらなかった。
どんどん特性的には進化していっているはずだけど、内蔵モジュールが変わり、出力素子が変わり、脚が四本になり、天板が新素材になっていくにしたがって、だんだん穏やかで円熟した、優等生のような音になって、言葉悪くいうと他のよくできたブランドとの違いが少なく普通に立派なだけの音になってしまった。
でもこれは経営危機を乗り越え、他社との競争を生き抜いて商品展開してきた結果。 おれは旧製品を愛して使い続けているけど、いまのミメーシスも否定しません。

429 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/06/30 15:09 ID:oGo/Np88 [7回発言]
昔のムンドは普遍性はないがいい音をしている。
8.2はたしかによい。9.2はまあまあだった記憶あり。
今のはあいかわらずムンド臭はすごいが普通の音になった。
矛盾しているようだがそれが今のムンドの不思議なところ。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。2009/08/03(月) 21:12:15 ID:gTu3aSRv
初期機ユーザーだけど、昔はムンドも あんなメーカーじゃなかったんだけどね。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。2009/08/03(月) 21:43:30 ID:VOETKyOS
自分もMM2+、MM10C+ユーザー、
このころは真面目に作ってるよね。

474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 13:54 ID:bLAk6NWI
MUNDってボリューム位置11時〜12時で聴くと全帯域見事にバランスがとれて
低域の不足感、音の薄さといった欠点が吹っ飛んで、身の震える音楽に浸れるよね。
この低域を一度聴いたら中毒になる。マジ(MM27/28にて)

476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:17 ID:???
>>474
そうなんだよね。
9時ちょっとだと間違いなくハイ上がりというか、音が痩せぎみになるね。

477 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:19 ID:jHgaJNSU
>>474
それってケコウ大きな音じゃない、マンションでは無理だな。

506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 16:02 ID:???
うちでは9時でも結構大音量・・・at古マンション

479 名前:474 :02/05/04 14:24 ID:???
>>476
9時ではホントに聴いていられない。高域のきつさだけが目立って・・・。
10時超えたくらいから中高域のシャキッとしてて品と色気のある音が素晴らしいね。中低域、低域はズンズン弾んでこれが本物と思ってしまう。

>>477
田舎で一戸建てだから出せるんですよ。

482 名前:476 :02/05/04 14:33 ID:???
>>477
試聴した時に、9時〜12時くらい回したので気付いた。
俺はGOLDMUND嫌いなんだが、その理由の一つにコレがある。

493 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 14:51 ID:???
大音量で聴くのがオーディオの醍醐味って言う考え方もあるよ

496 名前:491 :02/05/04 14:55 ID:???
>>493
マンションの住人には無理なのがくやしい所。
でも小音量でもいい音が出るようにもうちょっとましに作ってくんないかなと思うのは我儘かな。

497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか貧乏人は相手にしてないのだろう・・
ムカツクかも。

498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか日本人は相手にしてないのだろう・・
イラツクかも。

501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:31 ID:???
つまりムンドハイエンドって、金額も高いけど でかい音が出せるヲタ向けオンリーか。

497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:26 ID:???
つーか貧乏人は相手にしてないのだろう・・

501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/04 15:31 ID:???
つまりムンドハイエンドって、金額も高いけど でかい音が出せるヲタ向けオンリーか。

358 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/06/27 02:45 ID:PNV4vHon [6回発言]
もともとムンドは欧米の貴族クラスの超大金持ち様のシステムとしてデザインされてる。われわれのような小金持ちオーディオマニアのための商品ではない。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

要するに、ゴールドムンドでは

「ゴールドムンド」のSACDプレイヤー「EIDOS20A」(140万円)の中身が、「パイオニア」のDVDプレイヤー「DV-600」(2万円程)の部品と回路と同じだ
と大騒ぎする様な負け組貧民は最初から対象外なのですね。

_________

ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。
EIDOS20A は前述したパイオニアDV-600の音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。
自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。
そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html

中味のパーツの多さや基盤の大きさなどで性能や音は測る事は出来ませんね。
特にゴールドムンドのパワーアンプなどは増幅段をモジュール化して小型コンパクトにしているため当然の如く基盤は小さくなりますが、このモジュール化が高効率でハイスピードな駆動力を生んでいるのです。
ゴールドムンドは見た目で想像するよりも凄い駆動力がありませんでしたか?
これはこのモジュール化による高効率ハイスピード電源供給能力が故なのです。

逆に中身ぎっしりの機材はオールドな設計とも言えますし、保護回路など音質的には余計なものを搭載しているとも言えるでしょう。
中身がないのは技術力がないなどとするのは、自作パソコンマニアが沢山基盤を追加すれば多機能で性能UPすると考えてるのと同じで非常に低レベルな考え方だと思います。
また、同じメカ、同じ基盤を使えば簡単に良い音が出るかと言えば答えはNOです。増してや素人が簡単に出せるものではありません。ハイエンドメーカーとして認められているメーカーはどこも独自の高音質化の様々なノウハウを持っています。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1483/20080425/4355/

ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。
ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。
これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。
私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり。

ゴールドムンドは回路設計については元々成り立ちが寄せ集めのブランドです。

昔のアンプは YBAの設計者、
DAC関係は中身APOGEEの設計で箱がムンド、
スピーカーは誰それなど、

別々の設計者の作品を一つのブランドにまとめ上げつつ、それにも拘わらず何故かゴールドムンド唯一無二の統一した音質がする謎のブランドですから。
そういうコツというか、これさえ入れれば何でもムンドの音がしちゃう的なノウハウを持っているのでしょう。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_50020987.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c34

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
35. 中川隆[-14631] koaQ7Jey 2020年1月13日 13:53:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1561]
944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/24 23:16 ID:L7qMKFkB
ムンドのハイスピードってなに?

947 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/24 23:35 ID:???
僕も、アンプのハイスピードって何のこっちゃ?
と不思議だった一人ですが、JOB500を購入して実感しました。
メインのJOB500でしばらく聴いてて、サブのトライオードの真空管アンプを聴くと しばらくのあいだ、違和感があります。音がトロイ。
これがハイスピードってことかと納得しました。

955 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 04:05 ID:???
生の楽器や声を聴いてて、ハイスピードなんて思ったことないけれどもムンドのアンプを使ってスピーカーから出てきた音はハイスピード感が凄い。 これってどういうことなんでしょう?

957 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 17:19 ID:???
>>955
生の楽器や声は、ハイスピードな音ではないということだろ?
ハイスピードな音もオーディオの音です。

958 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 21:50 ID:???
クラシックのコンサートホールの場合、間接音のエネルギーがCDよりずっと大きいので現実の音のハイスピード感が薄れるのでしょう。
ムンドの場合、音の立ち上がりが早く消え際がぼやけるので、人によってはコンサートに近い印象を持つのでしょうね。

959 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 21:55 ID:???
>>958
サロンコンサートで至近距離2mで聴いてもムンド流のハイスピード感なんて皆無だよ。もっと、生を聴いたほうが良いね。

961 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 22:45 ID:???
>>959
サロンコンサートはチケット買わされてよく行くけど、いいなと思ったことはあまりない。周囲の環境の所為なのか演奏者の所為なのかよく判らないけれど。

生が常に素晴らしいってこともないと思うし、要は美しく騙して欲しいと云うか心地よい気分にしてくれるオーディオであれば良いのです。

960 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 22:10 ID:???
生の音って、もっとずっと厚みがあって荒い音。
当たり前だけど、弦楽器ならこすれて音が出てるのがありありとわかるし管楽器なら奏者の息づかいが肌で感じられる。
生録した人の声を聴いてみるとよく分かるとけど、やっぱオーディオで同じ声にはならんのよね・・。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/02/02 12:09
ムンドはB級増幅?
普通なら味気ない音になるのだが何とも不思議。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 22:40:19 ID:v6SLLJQX
国産にないノウハウって何だろけ?
ちっぽけな電解コンデンサしか使ってないのに
ノイズは極小だし低域の質感など実に凄い!

683 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/19 20:56 ID:???
半導体アンプをいろいろ自作してきたがゴールドムンドに似た音に出逢ったことはいままで全くない。
電源用電解コンデンサの容量を極端に小さくしてもS/N最悪になるし、出てくる音も栄養失調状態で聴けたものではなかった。
演出と云うがどのようにすればあのような演出が出来るのかが知りたくて、プロ用のPW−1を買った。既に数ヶ月経過したが何も判らずじまいでいる。
http://unkar.org/r/pav/1173437285
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

46 : 45 : 04/04/04 17:52 ID:O2o6RR6+ [4回発言]
私はアンプの自作もするのですが、前から不思議に思っていることがあります。それはPW-1やJOB300に使用されている電解コンデンサーの容量が1000uFと極端に小さいことです。
普通は数万uF以上の容量のものが殆どなのに、こんなに小さな容量にもかかわらず、スピーカからハム音が全く聞こえませんし、超低域から高域に至る広い範囲の音が極自然に再生できる理由が未だに判らないでいます。
以前造ったアンプの電解コンデンサを1000uFで試したがやはりハム音は大きくなることを確認しています。プリアンプなら問題ないですがパワーアンプではちょっと不思議です。
47Labのアンプも大型トランス+小容量コンデンサ(確か1000uF)ですし、何かノウハウみたいなものがあるんじゃないんですか?

52 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 01:59 ID:Ono23G2T [1回発言]
ムンドはシールドがしっかりしてるんじゃないの?
インタコはアンバランスのコネクターになっているけど内部はバランスでしょ?

58 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 22:26 ID:WoU3P/Gu [2回発言]
>>52
アフォですか?
少しは電気の勉強しる!

55 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 03:55 ID:za5crxFt [1回発言]
確かにJOBサーキットって不思議なほど高性能ですね。
あと、駆動中の発熱が異常に少ないのも疑問です。
PW1なんて1日中使ってもほんのりとしか熱くなりません。
B級だとしてももっと熱くなりそうなものですが・・・

56 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/04/05 04:17 ID:OVt6vGDG [3回発言]
JOBサーキットは、ムン度マジック。
仕組みは企業秘密

57 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/05 20:16 ID:RC4R5iUg [1回発言]
JOBサーキットは、要はディスクリートOPアンプのモジュール。
起源は、スイス・フィジックスのアンプデザイナーのデル.ノビル。
ムンドになっては、最初はA1モジュール、高級版がA2モジュール。
現在のプリアンプ用のA2モジュールの最新版がA20モジュール。
A1をパワーアンプ専用に特化して改変された、モジュールがJOBサーキット。
(JOBサーキットはチューリッヒ工科大学云々は謎)
A1ならエポキシ樹脂でモールドされているので、エポキシ樹脂を溶かせば回路解析は可能、だれか、人柱にならない?

59 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 04/04/06 00:22 ID:O/A8fT4S [1回発言]
>JOBサーキットはチューリッヒ工科大学云々は謎

JOBのホームページにそう書いてあるけど。
デルノビルはJOBを吸収する前からの人ですよね。
A1、2、20とJOBは別物ではないですか?

61 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/06 22:04 ID:MPD1cj9S [1回発言]
>>59
これは、想像上の話だが、JOBはA1モジュールに、チューリッヒ工科大学のなにがしかが改変を加え、パワーアンプ用のモジュールとして最適化したものではないかと、思う。
理由は、JOBになっても、パワーアンプの周辺回路がそれほど変わっていないこと。 Ver.UPがたびたびあり、回路定数を変更している形跡あり。
ムンドは、始めてアンプを発表したとき、技術進歩に伴うVer.UPを約束していたが、 次第になおざりになり、ついに箱だけVer.UPとなってしまった。 誠に残念なことである。

67 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/08 20:22 ID:baGKGLBm [1回発言]

いろいろ書かれている通り、Jobの中身はムンドと全く同じで何か仕掛けのあると
思われる回路。

64 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/07 20:30 ID:s256rCrl [1回発言]
JOBは1994年に設立されJOBのHPには次のように、記されている。
Since 1996 end, our company has joined the A.I.H.C. Organization long known for the Goldmund and Stellavox products they promoted for the last 20 years.
1996年に A.I.H.Cに入った。
ところが、1995年にはムンドからJOBモジュールの入ったアンプが発売されている。
Stellavoxはこれよりずっと以前に、ムンドに買収されていて、DATを開発していた。 DATの開発は成功したが、レバションは失敗したと雑誌等では発言していた。
実際は経営危機に陥ったムンドを救うために、Stellavoxのプロフェッショナル部門はDATと技術者こみで、スイスの別のプロ用機器の会社に売却された。 これはゼネラル通商が輸入しているSONOSAX S.A.という会社である。 当然STELLA DATも販売している。
常に、最新のモジュールがムンドのアンプに組み込まれるのを見ると、両者の力関係は歴然としている。
http://logsoku.com/thread/hobby3.2ch.net/pav/1080754718/

748 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/06/23 19:39 ID:???
JOBはGoldmundの開発部門
http://www.jobsys.com/
中身はGoldmundと一緒
外は違う

JOB300はステラのPW1とほぼ同じ。バランス出力がないくらいかな。
JOB500はJOB300を同一筐体に入れたもの。
デザインは金プレートの成金的ゴールドムンドよりこっちのが好みかな。
JOBに直接発注すればJOB500は25万前後で手に入るから、音を考えればめちゃ安。
ただし、天板はベコベコだし足はしょぼいゴム足だよ。

707 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/21 23:20 ID:???
ジョブってどうなの?
プアマンズゴールドムント?
中味がほとんど同じならいいんだけど

708 名前:+-0 :02/05/22 01:03 ID:???
箱が違う。
でも、回路構成が同じでも、箱が違うことの差は大きい。
太古も昔からムンドは、回路構成はほとんど同じで、上位機種になると、

電源部が良くなる(2トランス → 4トランスや容量の増加)
箱が良くなる。
保護回路が入る。

などの手法を使うのが多い。これで、実際音が大きく違うから不思議。

これを、空気を売っていると思うか、知恵を売っていると思うかでムンドの評価は180°違う。
安置は空気売ってると、誹謗する。
(自作派がメーカー製を批判するように)(wwww
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html

79 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/03/29(火) 22:10:01.47 ID:ncijwWbC [1回発言]
箱は音決めには重要だよ。
ムンドのあのシームレスなぬるぬるした音はあの箱あっての物。
しかし、ムンドの本当の音を決めてるのは端子。
ムンドのケーブルやバナナを使うと同じぬるぬる音になる。不思議!

ゴールドムンド BANANA-PLUS
http://shopping.search.yahoo.co.jp/search?tab_ex=commerce&ei=euc-jp&fr=shp-prop&p=%A5%B4%A1%BC%A5%EB%A5%C9%A5%E0%A5%F3%A5%C9%A1%A1%28BANANA%A1%A1BANANAPLUS%29&cid=2504&view=grid&b=0
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1259485176/l50

105 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 02:46 ID:7tsgQN4C [1回発言]
ムンドに純正ケーブル使うとどいう傾向の音になる?

106 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 06:17 ID:u+nsebxu [1回発言]
たかがケーブルやスピーカースタンドでそんなに音が激変するとは思わんし金かける気がしない。
製品自体の良さだろ。(スピーカーではユニットの良さ)

107 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 08:06 ID:mknpm6au [2回発言]
>>105
106が言ってる通り付属と比べてそんなに違いないと思いました。 付属でちゃんとムンドの音が出ます。 (他のメーカーのケーブルではムンドの音じゃなく、そのケーブルメーカーの音になってしまいます。)
ただし、付属は時間経過とともに音が曇って来るように思います。 純正はそういう事がなく、いつでも大好きなムンドの音で聞かせてくれます。 お奨めです。

110 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/04/30 21:13 ID:jtvY2Bmo [2回発言]
ムンドのインコネを店から借りて試聴中だけども2chで定評のあるACケーブルとは比較にならないほど支配力もカラーも強い。
コレは凄い。現実離れした音。若干細身ながら凄まじい解像度と音場とダンピング。
まさにムンド臭と呼ぶにふさわしい。
ただし生楽器系全般に渡ってダメですな。鮮明さで聞かせる分まるで実在感がない。
潔癖性・打ち込み系がお好きな方に。一聴の価値あり

112 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/05/01 00:16 ID:SVqt19p0 [1回発言]
>>実在感がない
あーなんとなく分かります。 JOBのDACを試聴した時そう感じました。
高解像度の分、中低域が薄く感じるんですよね。 でも、聞いてみたい。

327 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : : 04/06/21 00:18 ID:kGT1AxwU [1回発言]
あんまり奇麗奇麗な音にするとただでさえ実在感無いから有り得ない音になるよ。
ムンドのケーブル使ったけどムンドらしさは全開になったが生々しさは完全に消え去った。
http://logsoku.com/thread/hobby3.2ch.net/pav/1080754718/

805 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 11:29 ID:???
ミメイシス28はイイYO!!
ワイドレンジで、低域から高域まですっきり出る。
音のボリュウム感、伸びともにすばらしい。
SRも所有していたがSRとはとても比べ物にならんよ。
ただ、確かに電源ケーブルは奢る必要があるな。

859 名前:+-0 :02/08/10 12:04 ID:??? >>805
ムンドはコンデンサーが小さいんで電源の影響をモロ受ける。だから、壁コンや電源ケーブルの影響がすごく大きい。
9はと当時M&Sのケーブルが付いていたが、普通のケーブルに変えたら即、音が悪くなった。
反対にレビンソンはコンデンサーでかいから、そのときケーブル取り替えて比較したが変わり方はムンドほどじゃなかった。
ムンドは単純な比較は難しいよ。

206 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/03/11 13:02
とにかく場所をとらない良いアンプが欲しいと思い、PW1を使ってみたら期待通りのモノアンプらしい良い音だったので、ホッとしていたんですが、聞いてるうちにどうも音が薄いと思い、
電源ケーブルを変えたら低音から高音まで、全く文句の無い音になりました。
今のところは、これ以上のアンプは必要なくなりました

328 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/04/20 09:45 ID:???
電源ケーブルを変えると激変するね。
ムンドにはムンド。

830 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/02 18:37 ID:oF0v20nw
ミメシス28のケーブル類をすべて一新したら 弱点の低域が一気に豊かで力強くなった。まあ当然かな。

837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/05 10:47 ID:???
純正はいいんだろうなってわかるけど、さすがに電源ケーブルにあの値段は出せないわ。せめて、1万円以内でいいのありませんか?

27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/08 00:23
壊れはしないけど、ケーブルやアースに気をつけないとすぐ発振するよ。
ウチでは機器の後ろはなるべく触れないで使用しないときは電源を落としてる。
やっぱケーブルかえにゃあいかんのかな・・・

52 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/10 19:08
>>27
発振しやすい ハイスピードと言うのは広帯域に設計してあること
よって位相補償設計が悪く 太いケーブルを選ぶと安定。
他のメーカーと合わせて性能でない。
浮遊容量変化に弱く音が変わるので筐体を振動しないよう作るしかない。
筐体代金がかさむ。
モジュールにするしかない。(値段がいかがわしい)

どうもこれがムンドの姿らしい。
http://mimizun.com/2chlog/pav/music.2ch.net/pav/kako/1010/10103/1010312296.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c35

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