116. 秘密のアッコちゃん[2241] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2026年3月04日 08:58:43 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[1679]
国際問題アナリスト、元国連専門家パネル委員・古川勝久
2026/3/4 8:00
https://www.sankei.com/article/20260304-452QZIQTPNOGZC27IZMY5Q4X6E/
■中東シフト長期化への懸念
米国・イスラエル対イラン戦争は日本の安全保障に深刻な影響を及ぼすだろう。
ホルムズ海峡封鎖の経済的影響だけでなく、米軍の中東シフト継続は日米同盟の抑止力維持に大きく影響しかねない。
米軍が投入した米原子力空母エーブラハム・リンカーンを中核とする空母打撃群は、元々南シナ海やインド洋を中心に展開していた。
地中海で展開中の最新世代の原子力空母ジェラルド・R・フォードは既に10カ月半も航海を継続中だ。
本来、中国の軍事活動増強を牽制するため、米軍は南シナ海でも強力な軍事プレゼンスを持続させる必要があるが、既に米海軍全体への負荷が高い。
また在日米軍で統合防空ミサイル防衛任務を担うパトリオット部隊もこの度、中東へ再配置された。
中東駐留が長期化すれば、日本の防衛に影響が生じかねない。
例えば2025年6月、米国がイラン核関連施設を攻撃した際、在カタール米空軍基地の防空任務を担ったのは、元々韓国の烏山空軍基地に配備されていた在韓米軍パトリオット部隊だった。
同部隊は同3月から10月30日までの間、約7カ月間も韓国を離れ中東に駐留していた。
その間、北朝鮮は少なくとも6度、ミサイル発射訓練又は試験を実施し、対北朝鮮抑止上、在韓米軍パトリオット部隊の韓国不在は韓国にとり望ましい態勢ではなかったはずだ。
■米ミサイル製造能力の限界
米軍のミサイル戦力や防空能力の限界も指摘される。
2025年6月のイラン・イスラエルの
「12日間戦争」
の際、米国は保有する地上配備型高高度ミサイル迎撃システム「THAAD」全7基のうち2基をイスラエルに配備した。
だがイランのミサイル波状攻撃を受けて、イスラエル軍も米軍も数日間のうちに迎撃弾を使い果たし、イランのミサイル数十発が防空網をすり抜けてイスラエル国内に着弾した。
報道によるとTHAAD迎撃弾150発以上が使用されたという。
これは、2025年までに米軍が調達した総数646発の約4分の1に相当する。
THAADは極めて高価で、迎撃弾単価の見積額は約1270万ドル(約19億円)に達する。
米国防総省の2026会計年度予算要求では、THAAD迎撃弾の調達予定数は37発のみで、12日間戦争の際の消費量に遥か及ばず、その備蓄水準の回復は容易ではない。
同様にトマホーク巡航ミサイルも高価だ。
米軍は2024年〜2025年12月の間、イエメン、イラン、西アフリカに対して少なくとも177発以上を使用したとみられる。
他方、米国防総省の2026会計年度予算要求では同ミサイルの調達予定数は57発にとどまる。
トマホーク巡航ミサイル1発の製造に約2年もかかるとされ、こちらも迅速な備蓄水準の回復は容易ではない。
今回の対イラン戦争で米軍は既に大量の精密誘導兵器やミサイル迎撃弾を使用している。
米軍の弾薬備蓄量が更に大幅減となれば、対中国・北朝鮮抑止力への影響は必至となろう。
米戦略国際問題研究所の台湾有事シミュレーションによると、対中国開戦後3週間で米軍がトマホーク巡航ミサイル約400発を消費するとの試算が示された。
東アジア有事を想定すれば、本来、ミサイルや迎撃弾の使用には更に慎重を期した政治的判断が求められたはずだ。
トランプ政権は
「力による平和」
を喧伝するが、実際には
「力」
に限りがある。
東アジア有事の際、日米の対峙相手はいずれも核兵器保有国となる。
米軍が中東等への関与を継続すれば、その分、東アジア地域の平和・安定にしわ寄せがこよう。
■日本が直面する新たな現実
今回の戦争は日本に厳しい現実を突き付けている。
米国の同盟国たる湾岸諸国は、対イラン攻撃目的の米軍基地使用の要請を拒否したが、イランはこれら諸国も無差別攻撃している。
極東有事の際、日本がどのような立場を取ろうとも、日米同盟の現実を踏まえれば、米国の敵対国から攻撃対象となる覚悟を持つ必要がある。
トランプ政権の米国防戦略はイスラエルを
「模範的な同盟国」
と位置付ける。
自分の身は自分で守り、敵の攻撃への対処も自分が主導する。
その上で米国は不可欠で
「決定的」
な役割を果たす。
これが今の米国が同盟国に求める役割だ。
同盟国は米軍と指揮命令系統を一体化し、共に攻撃・防衛両面で主導的な役割を果たす。
今回の戦争には米国が志向する新しい同盟国像が具現化されている。
日本は自国の領土を自分で守り切る態勢を着実に実現すべきだ。
日本の統合防空ミサイル防衛の役割を米国に期待すべきではなかろう。
兵器システムの開発・製造・配備面でも米国依存を減らす必要がある。
高市早苗政権は防衛産業戦略の策定作業を加速化させつつ、スタンドオフミサイルの量産化、高出力レーザーや高出力マイクロ波を用いた指向性エネルギー兵器の開発・配備も加速させるべきだ。
限りある予算の中で必要な性能の兵器システムを必要な数だけ確保する取り組みが急がれる。
湾岸諸国、迎撃ミサイルが枯渇の懸念 「長くて数日」の分析も イラン攻撃対応に不透明感
2026/3/4 1:34
https://www.sankei.com/article/20260304-HFOSVUD2NNNWXHYBHZLWADX6AM/
米国とイスラエルによるイラン攻撃を巡り、イランの報復攻撃を受ける湾岸諸国が、迎撃ミサイル不足に陥る可能性が指摘されている。
サウジアラビアなどイスラム教スンニ派諸国はシーア派大国イランの影響力が減退することは歓迎するが、戦火の拡大や長期化は避けたいのが本音だ。
米紙ワシントン・ポストによれば、アラブ首長国連邦(UAE)は2日までの3日間で、イランから弾道ミサイル174発、巡航ミサイル8発、無人機(ドローン)689機の攻撃を受けたという。
バーレーンは弾道ミサイル70発が飛来したと報告している。
弾道ミサイル1発の迎撃には通常、2〜3発のミサイルが必要とされる。
西側当局者の推定では、イランは現状、湾岸諸国を射程に収めるミサイルを2千発以上保有しているとみられる。
一方、ミサイルに詳しいオスロ大(ノルウェー)のホフマン氏の試算によれば、湾岸諸国の保有数は発注ベースで、UAEが1千発、クウェートが約500発、バーレーンが100発弱だという。
ホフマン氏は米メディアで湾岸諸国について、
「この数日間のペースで迎撃ミサイルを消費すれば1週間以上は持たない。長くて数日だろう」
と述べた。
イラン、湾岸諸国に250発の報復ミサイル発射 長期的な攻撃継続が可能かは不透明
2026/3/3 17:55
https://www.sankei.com/article/20260303-KSKMJDKCWROQJBVBPLZKNTD6WY/
米・イスラエルによる大規模攻撃を受け、イランはイスラエルや湾岸諸国に報復攻撃を続けている。
一方、米・イスラエルはイランのミサイル発射施設を集中的に攻撃し、反撃能力の弱体化を進めているようだ。
イランが長期的に攻撃を継続し得るかは不透明になりつつある。
■バンカーバスターのような形跡
米シンクタンク、戦争研究所によると、イスラエルは1日までの攻撃でイランにあるミサイル発射施設のおよそ半数を破壊した。
イランの衛星写真を分析した結果、地下施設の破壊に有効な地中貫通弾(バンカーバスター)を使用したかのような形跡も3つ見つかったという。
イランは打撃を受けつつも、湾岸諸国のエネルギー施設などへの攻撃を繰り返している。
サウジアラビアでは2日、東部にある中東屈指の石油精製施設の周辺に無人機攻撃があり、一部が損傷した。
カタールのLNG関連施設にも無人機攻撃があり、同国はLNG生産を一時中断した。
■「観光業に大きな影響」
独公共放送ドイチェ・ウェレ(電子版)は1日、複数の評論家の分析として、大規模攻撃開始当初、イランの攻撃対象は米軍駐留施設だったが、エネルギー施設や空港などにシフトした可能性を指摘。
イランは経済的打撃を受けた湾岸諸国が、米国にイラン攻撃停止を促すことを期待しているとした。
■周辺の親イラン民兵組織期待も
中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は、イランは最高指導者ハメネイ師を殺害されたことで体制死守に向けて戦略を見直し、
「リスクを覚悟の上で(攻撃を)エスカレートさせた」
との評論家の分析を紹介。
ハメネイ師の死去を受け、周辺国の親イラン民兵組織が報復することに期待しているとも指摘した。
イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は、防空戦略に詳しい専門家の推計として、1日朝の時点でイランがイスラエルに最大175発のミサイルを発射し、湾岸諸国には計約250発を発射したと報じた。
ただ、この専門家は、イランが同じ規模のミサイル攻撃を維持するには
「数日間は十分だが、数カ月はおろか数週間ももたない」
と評価したとしている。
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/451.html#c116
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。