http://www.asyura2.com/acat/n/nl/nlf/NlFmV2daQmlPZlE=/100000.html
2. 偽装皇帝[1] i1WRlY1jkuk 2025年8月02日 01:49:05 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[1]
未読だが、某動画で大要を知った(誤解の可能性大だが)「サピエンス全史」によると現在の人類、ホモサピエンスが他の原始人類(実は同時多発したらしい)を駆逐して「唯一の人類」になった理由はホモサピエンスだけが「現実でないこと(虚構、フィクション、嘘)を信じる能力があったかららしい。その能力によって、通常の野獣や他の人類に可能な部族数を超えた巨大集団をまとめることが可能になり、地球を支配できたというわけだ。要するに、「嘘が巨大集団をまとめる」わけで、これがホモサピエンスの「見えない力」であり、これは現在でも宗教や政治や、ひいては科学の本質だろう。(もちろん、工学系の発展は科学を関係するのもあるが、実は科学自体が文明を進化させたわけではない。現在の文明はせいざいが「蒸気機関」とその発展形(原子力含む)、そして「電気の発見とその利用」であり、科学の恩恵は原子力くらいだろうし、その原子力を人類は統制できない。
いわゆるDSによる世界支配も「嘘の力」がその本質である。マスコミの利用、政治的扇動などだ。そうすると、「いかにして嘘と戦うか」ということも、「宗教、政治、科学」における嘘を丁寧に暴き出し、退治していくかにかかり、この「阿修羅」のような存在の価値は非常に高く、この場での「議論」も貴重だろう。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/808.html#c2
4. 偽装皇帝[2] i1WRlY1jkuk 2025年8月02日 02:37:25 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[2]
水野和夫氏の「資本主義の終焉と歴史の危機」(集英社新書)は、もっと世に知られるべきだろう。下の仁王像氏のコメントにあるように、そのキモの部分はテレビなどでは放映されないのである。
なお、「デフレ経済」が経済評論家などでは批判されるが、真に恐ろしいのがインフレであることは言うまでもない。インフレは、それに伴って給与が上がる場合にのみ有益性があるのであり、そうでない場合は庶民や貧困者に死をもたらす。それがまさに2025年の現在である。
(以下引用)
1. 仁王像[1141] kG2JpJGc 2016年10月17日 22:40:10 : ZvzUv6i9Nx : WcrOMC1RCrQ[2]
▲△▽▼
水野和夫は白井聡との対談〔資本主義の終焉〕で「フロンティア」に言及、
「グローバル化が進んで地理的な意味でのフロンティアは消滅し、バーチャルな「電子・金融空間」でも利潤を上げることはできなくなった。もう外部に利潤を上げるフロンティアはなく、そうなると、内側でフロンティアを作るしかない。つまり、国内の国民から巻き上げていくしかない」と指摘。
このフロンティアの由来はティム・ジャクソン教授に拠っていたことがここで始めて知られる。
さて、この番組では水野の重大な指摘「国内の国民から巻き上げていくしかない」までは言及していない。
1. 偽装皇帝[3] i1WRlY1jkuk 2025年8月02日 12:07:23 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[3]
(以下自己引用)
差別と区別を区別することの必要性
少し前に書いた、「美は差別が原則(土台)である」ということを言った人はこれまで私は見たことが無いのだが、それは「差別があるのが当たり前」というのが世界の大原則であったからだろう。だから、美の基本は差別にある、という当たり前の事実が水面上に出てこなかったわけだ。
これは「ミスコン」などが批判される前に、美そのものが差別が前提にある、という視点で論じるべきものだろう。とすれば、最初に結論を言えば、「差別が存在しない社会では美も存在しない」。つまり、みんな平等に美しいか、みんな平等に醜い社会になる、ということだ。まあ、美醜の観念が無くなる、と言うのが正確だろう。ということは、芸術も存在しなくなる、ということだ。あるいは善悪も存在しなくなるかもしれない。善悪も善と悪の差別に基づくからである。
いや、それは極論で、どんな社会でも善悪の「区別」が無いことはありえないだろう、と言うかもしれないが、それは「区別」があるだけで「差別」ではない。
ちなみに、差別と区別の違いを簡単に言えば、「差別は上下に分けること」で「区別は横に並べて分けること」と思えばいい。つまり、区別自体には「価値の優劣の判断」は無いわけだ。
とすれば、男女差別は許されないが、男女の区別はあるべきだ、というのは至極当たり前の論になるだろう。つまり、「自分は自分を女性だと自己認識している」と主張する男が、女子運動の大会に出たり、女性更衣室や女子浴場に入ることはおかしい、と見るのが当然なのだが、今はそういうキチガイ行為がLGBTとか何とかいう名目で行われたりするわけである。
この話は長くなりそうなので、いったんここで切る。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c1
3. 偽装皇帝[4] i1WRlY1jkuk 2025年8月02日 12:20:31 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[4]
(以下自己引用)
ファインマンとヴォルテール
ファインマンの発言だが、その趣旨とは別に、物理学者で頭の良さでは折り紙付きのファインマンが、人類の知性の最高峰としてヴォルテールを挙げているのが興味深い。
私は、青年時代にヴォルテールの「カンディード」を読んだ時から、その知性を至上のものと思っていたが、私の目は節穴ではなかったようだ。
なお、私は「カンディード」を、トルストイの「戦争と平和」を200ページ程度に圧縮したような小説だ、と見ている。もちろん、「戦争と平和」を何日もかけて読む楽しみもある。小説とは粗筋ではなく細部の「描写」を味わうものだからだ。しかし、人間がこの世に生まれた意味、世界はどのようなものか、その世界でどう生きるべきか、を1時間程度で知りたければ、「カンディード」を読むことをお勧めする。
ちなみに、キリスト教世界ではヴォルテールは無神論者の代表扱いで、多くの宗教者から攻撃されている。確か、「神が存在しなければ発明する必要がある」と言ったのはヴォルテールだとされているようだ。つまり、「あらゆる神は人間が作ったものだ」と言っているわけだ。
(以下引用)
人の能力がフルに発揮されないのはその殆どが無知だからだと考えられていました。では教育が普及した今、人は一人残らずヴォルテールになることができたでしょうか?悪もまた少なくとも善と同じくらい容易に教えることができます。教育は並々ならぬ力を持つものですがそれは善悪両方に働く力なのです。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/808.html#c3
2. 偽装皇帝[5] i1WRlY1jkuk 2025年8月02日 15:50:29 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[5]
(以下自己引用)
社会主義の本質は何か
このブログの中の「アリストテレスの政治原理」の最後の一段で、私が常々主張している「社会主義」が、まさにこれである。世界の不幸は、まさに一部の大富豪やその支配する政府による「黄金を人生の最重要物とする射利」を原因としている。
ついでに言えば、マルキシズムは資本家と労働者の闘争と革命を基本思想としたために、社会主義を世界の敵とし、本来の社会主義(マルクスやエンゲルスが「空想的社会主義」と汚名をつけた)までも汚泥に沈め、世界を悪化させたのである。つまり、マルクスは社会主義の破壊者で世界の破壊者、思想的テロリストだ。
マルクスが存在しなければ、世界は先進的な社会主義的経営者を見習って資本家が私利を抑制するようになり、労働運動が穏健に推移して資本家と労働者が関係を向上させ、20世紀のうちに人道的かつ平和的に繁栄する世界になっていただろう。まさに、「シオン長老の議定書」に言う「(我々ユダヤの使徒である)マルクス、ニーチエ、ダーウィンにお気をつけなさいww」である。
(以下自己引用)
8:アリストテレスは、政治上の公平と経済上の公平を並行させようとした。国家は多数の者に適度な富を所有させねばならない。と同時に、国家は個人の需要を超過する蓄財を抑制し、黄金を人生の最重要物とするような射利(利益追及行為)を禁圧すべきである。(注:これこそが、まさに私の言う「資本主義と社会主義の結婚」である。)
(夢人追記)これも「シオン長老の議定書」に付記した私の解説だが、上記記事本文の末段の解説として載せておく。
筆者補注:「ダーウィン、マルクス、ニーチェ」の教説がなぜ陰の支配者(と仮に呼んでおこう)にとって都合がいいのかを説明する。
まず、ダーウィンの進化論は「適者生存」の思想を人々の頭に植え付けた。つまり、生き延びた者は、生き延びるにふさわしい存在であり、滅びた者は滅びるのが当然の「無価値な」存在だったという思想である。これによって、たとえば欧米人種の行ってきた過去の悪行(他人種からの略奪行為や大量虐殺)も正当化される。弱い者、無能な者は滅びても当然であり、弱者への同情はセンチメンタルな感情でしかない、というわけだ。そして、もちろん、資本主義社会における様々な悪行(詐欺行為や非人間的な搾取)も正当化される。なぜなら、強い者が生き残るのは当然であり、資本家が金の無い人間に勝つのも「適者生存」だからである。
次に、マルクスの教説がなぜ陰の支配者にとって都合がいいのかだが、陰の支配者とは要するに、表舞台には出てこない大富豪や大財閥である。彼らは政治そのものを動かす力があるので、税金すら払わず、(いや、アメリカにおいては紙幣を印刷する権利すら持っているのだが)高額納税者(世間の人間は、これを大富豪と錯覚している)として公表されることはないために彼らの存在は世間には知られていない。しかし、誰かが搾取しているからこそ、大多数の人間は貧困から逃れられないのだと人々が思うことは避けられない。そこで、そのスケープゴートとして彼らが用意したのが表に出るレベルの富豪・資本家であり、「資本家対無産階級」という対立図式である。この資本家はあくまで世の法律に従って生産活動をする実業家に過ぎず、暴利をむさぼっているわけではない。しかし、彼らは目の前にいる、目に見える存在である。そこで貧民の憎しみは彼らに向けられ、陰の支配者の望む「混乱と無秩序」が作り出されるのである。その間に、もっと大きな金を動かして、投機市場を操作することによって、あるいは定期的に大恐慌を起こすことで低レベルの資本家の金はみな大富豪の手に入っていくのだが、それは庶民には見えないのである。つまり、マルキシズムの効用とは「分割して統治せよ」のパターンの一つなのである。
最後に、ニーチェの教説の目的だが、それはキリスト教の破壊である。キリスト教は本来、清貧と貧しい者への施しを教えており、資本主義にとっては都合の悪い思想だ。そこでカソリックやプロテスタントの中枢にスパイを潜入させてキリスト教を変質させると同時に、キリスト教の神自体をニーチェによって否定させたのである。ニーチェとはいわば、思想的テロリストである。アメリカ政府の中枢は一見、キリスト教信者が占めているように見えるが、それは、彼らが自分をキリスト教徒だと名乗っているからにすぎない。(多くの俗衆は、言葉を事実と誤認する、という「議定書」の嘲笑を見よ。)彼らの行為を見れば、それがキリスト教的精神からどれほどかけ離れているかがわかるだろう。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c2
3. 偽装皇帝[6] i1WRlY1jkuk 2025年8月02日 16:04:39 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[6]
(以下引用)
これが維新品質
「阿修羅」から転載。
維新の正体を見事に描いている、ある意味必読の文章である。
(以下引用)画像は転載できなかった。中一女子を強姦するトンデモ代議士はどんな顔か興味がある人は元記事参照。まあ、中年男とカラオケ店に行く時点でアホな女の子だとは思うが、子供なのであるからどうしようもない。親もそんな注意をする必要があるとは考えてすらいなかったのではないか。
(以下引用)
・
総選挙間近!? あらためて振り返る維新の会の正体【適菜収】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/3135530/
2024.09.12 適菜 収 だから何度も言ったのに 第71回 写真:アフロ、産経ビジュアル BEST TiMES
兵庫県知事・斎藤元彦問題で、追い詰められた維新の会。さらにはカラオケ店で中学1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして、日本維新の会の元衆院議員、椎木保が逮捕された。セクハラ・パワハラは維新の一丁目一番地。その背後には菅義偉や竹中平蔵といった日本凋落の元凶がいる。新刊『自民党の大罪』(祥伝社新書)で平成元年以降、自民党が急速に腐っていった過程を描写した適菜氏の「だから何度も言ったのに」第71回。
斎藤元彦
■兵庫県知事斎藤元彦に見る維新スピリッツの原点
兵庫県知事斎藤元彦に対し、日本維新の会が辞職要求を突きつけた。2021年の県知事選で斎藤を推薦した維新は、これまで静観を貫いてきたが、批判の高まりで方針転換を余儀なくされた。
*
維新が態度を翻した理由は、大阪府箕面市長選で維新が公認した現職首長が破れたからだろう。要するに、追い詰められただけ。
*
斎藤の立ち居振る舞いに維新スピリッツの原点を見た。私は、当時大阪府知事だった橋下徹が、自分に批判的な大阪市の労働組合に対し、「政治活動に公務員が首をつっこんでくるのはおかしい。負けたときは一族郎党どうなるか。われわれが勝ったときには覚悟しとけよ」と発言したのを思い出した。
*
選挙で負け続ける維新。ではこの先、消滅に向けて進んでいくのか。あまり甘く見ないほうがいい。大阪ではカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の開業がほぼ確実となった。維新の黒幕のうちのひとりである菅義偉は、総裁選で小泉進次郎を担ぎ上げている。
*
菅義偉と竹中平蔵
維新のバックには政商の竹中平蔵もいる。新自由主義的な政策により日本を解体し、構造改革利権にむらがる連中のさらにその下請け、鉄砲玉が維新である。馬場伸幸は、自民と維新の関係について「第一自民党と第二自民党でいい」と言い放ったが、まさに維新は第二自民党である。自民がダメだから維新に投票するというのは愚の骨頂。
*
日本の貧困と格差を拡大させた政商の竹中は、2012年、維新の最高顧問格とされる衆院選の候補者選定委員長に就任。橋下はネット番組で「基本的には竹中さんの価値感、哲学と僕らの価値感、哲学はまったく一緒」と述べている。竹中はその後、総務相時代の部下である菅の政権で、成長戦略会議のメンバーに選ばれ、岸田政権でも「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーになっている。20年近く前の小泉政権から日本を食い物にしてきた男が、今もまだ国の中枢に居座り続けている。
*
絶望的に古い体質・日本の闇を引き継いでいるのが維新である。IR、カジノ、万博、「都構想」の裏にいるのもこうした連中だ。万博は大阪府・市の特別顧問をしていた堺屋太一と橋下が寿司屋で酒を飲んでいるときに、堺屋が言い出したという。要するに、酔っ払いの与太。それを進めるために松井と橋下が安倍に酒を飲ませて、「気持ち良く」させ、密室で決めた。
*
「大阪都構想」と称する大阪市解体を巡る住民投票の糸を引いていたのも菅。菅は「大都市問題に関する検討プロジェクトチーム」の座長を務め、東京都以外の大都市が特別区を設置できるようにする大都市地域特別区設置法の成立を推進していた。また、官邸は維新を応援するため、住民投票に反対していた大阪府連に嫌がらせを繰り返した。
橋下徹
■選挙直前になると組織的にデマを流すのが維新
総選挙のときの参考になるように大事なことを言っておく。維新は選挙や住民投票直前になると、組織的に嘘、デマを社会に垂れ流す反社会集団であるということだ。
*
第1回目の住民投票直前に橋下が何を言っていたか思い出したほうがいい。「都構想の住民投票は1回しかやらない」「賛成多数にならなかった場合には都構想を断念する」「今回が大阪の問題を解決する最後のチャンスです」「衰退する大阪を変える最初で最後のチャンス」。維新の公式HP、街頭演説、タウンミーティング、在阪民放5局の大阪維新の会のCM……。ありとあらゆる場所で、橋下は「これが最後だ」と繰り返し、否決後3ヶ月もしないうちに、再び「都構想」をやると言い出した。
*
2020年の2度目の住民投票で否決されると、吉村洋文は3度目はないと明言したが、しばらくすると「大阪維新の会として都構想の看板を下げているわけではありません」と手のひらを返した。
*
吉村洋文
吉村も絵に描いたようなデマゴーグである。吉村は街頭演説などで、昔の大阪市は大赤字でそれを立て直したのが維新市政だったという趣旨の発言を繰り返してきたが、これも大嘘。大阪市のホームページには21年度一般会計決算について、《平成元年度以降三三年連続の黒字となりました》とある。2022年の参院選の政見放送で松井一郎は大阪の私立高校の入学金が無償である旨の発言をしたが、これも完全なデマだった。
*
衆院選の公示日を2日後に控えた2021年10月17日、馬場はNHK『日曜討論』に出演し、「私立高校も、大阪では完全に無償と」と維新が組織的に流しているデマを繰り返した。その後、会見で記者が嘘を指摘すると馬場はこう答えた。
「言いぶりというのはありますよね。選挙の時ですから。私がそれ国会で、公の場で質問したりとか、そういうことをしているということであれば大問題ですけれども、もちろんカッコ書きの中に所得制限はありますけれども完全に無償化してますと、該当者の皆さん方には完全に無償化していますという意味合いでね、言ってるんです」
要するに、選挙の際には嘘をつくと言っているわけだ。
*
馬場伸幸
馬場は応援演説でもデマを流している。2017年の堺市長選では、「大阪市は既に水が余っています。大阪市は40%近くの水を廃棄しているんです。捨てているんですよ」「これを堺に引っ張ってきたら水道料金は下がるんです」と発言。給水量は水道局が日々調整しており、多いときには翌日に量を減らしてコントロールしているため、余った水を捨てることはありえない。大阪市水道局はこれを否定した。
*
日本維新の会。左から馬場伸幸, 足立康史, 梅村みずほ(元)
■犯罪のデパート、不祥事の見本市、それが維新
何度も同じ詐欺にひっかかるのはやめよう。選挙後に維新の事務所に警察が踏み込むのはもはや風物詩となっている。赤木正幸、田坂幾太、上西小百合、桜内文城、升田世喜男、足立康史、石関貴史……。ちょっと調べただけでも、連中の運動員、元秘書らが公選法違反容疑で逮捕、書類送検されてきた。
*
維新には犯罪者が多い。これは客観的事実である。不正受給、公然わいせつ、児童買春、児童ポルノ所持、飲酒ひき逃げ、パワハラ、ストーカー、署名偽造、療養費のだまし取り、殺人未遂、迷惑動画の撮影、年金未払い、女子中学生を恐喝、市駐車場私物化、人件費の二重計上、政党交付金で借金を返済、政治献金という形のキックバック、架空のビラの印刷代金を政務活動費に計上、IRに関し中国企業から現金を受領……。犯罪のデパート、不祥事の見本市、それが維新である。維新に関しては、政治家が犯罪に手を染めているのではなくて、犯罪者が政治に手を染めていると言ったほうが適切だろう。
*
カラオケ店で中学1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして、日本維新の会の元衆院議員、椎木保が逮捕
*
維新の最終目的は何か。維新の政治提言である「維新八策」(2023年版)には、「将来的な首相公選制・一院制の導入を視野に、積極的な議論と検討を開始します」とある。橋下はかつて大統領制の導入を唱えていた。それが何を意味するかは普通に考えればわかるだろう。皇室の解体である。
*
つい先日、吉村は「自民党が本気で変わる、新しくなると口だけじゃなく言うんだったら、首相公選制を公約にするくらいの人が自民党総裁になってもらいたい」とツイート。
*
馬場は、テレビ番組で司会者から「総理大臣になったら何をしたいか」と聞かれて「同じ日本という名前であっても中身が全く違う国になるぐらいの大改革を、私が総理になればぜひやらせていただきたい」と答えている。
*
維新が拡大したら「同じ日本という名前であっても中身が全く違う国になる」。維新を完全に駆除しない限り、日本に未来はない。
文:適菜収
適菜 収 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c3
4. 偽装皇帝[7] i1WRlY1jkuk 2025年8月03日 14:16:09 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[7]
「プランBなきデスマーチ」
日本人というのは、「失敗して当たり前」という思考法が心底苦手なのではないだろうか。だから、入学試験で失敗したくらいで人生に絶望したりする。
組織なども同じで、何かの計画を立てる時に、「それが失敗した時」のためにプランBを用意するという習慣がない。「何が何でもこの計画(プランA)を成功させるのだ」と「全社一丸となって」奮闘努力する。しかし、馬鹿な人間が集まって立てた計画など、失敗するのがある意味当然なのであり、プランAが失敗した後には死屍累々ということになる。
なぜ、「プランB」を予め考え、その準備をしないのか。剣豪じゃあるまいし、いつもいつも「一撃必殺」で済むわけがない。考えることには何のカネもかからないのに、なぜプランBを考える手間を惜しむのか。いや、プランAに決定するまでは一応考えるのだろうが、プランAに決定した後には、他のプランはまるで「これがあると予め失敗を予定しているみたいで縁起が悪い」とばかりに見捨てられるのである。昔、某作家が言っていた「言霊思想」の同類である。
なお、会社や組織の「計画」とは別の話になるが、ある時期から私は「人生に失敗など無い」という思想になっている。何かの目標が達成できなくても、それは「その後の人生への有益な情報」をたくさん与えてくれた経験であり、つまり失敗でも何でもない「有益な体験」なのである。そういう意味では、私生活においてはプランBを考えるまでもなく、「行き当たりばったり」で生きても、さほど悪い人生ではないのではないか。どうせ先の運命など分からないのだから、悩むだけ無駄だ、とも言える。(ちなみに、「悩む」ことと「考える」ことはまったく別であり、たいていの人は、特に私生活面だと、考えているつもりでただ悩んでいるだけのようだ。)
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c4
5. 偽装皇帝[8] i1WRlY1jkuk 2025年8月05日 06:13:27 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[8]
(以下自己引用)
日本の新しい社会システムへの道(3)全体のまとめ
前回が「中仕切り」だのに、いきなり最終回だが、思考テーマを4つに分けたものを眺めていると、それが根が同じで、基本的にすべて「日本の貧困」に原因があると思ったから今回が最終回になったのである。つまり、第一回で、言うべきことのほとんどは言っているのだ。
私はデカルトの思考法である「分析と総合」が大好きで、つまり「問題を分けて考察し、それをまとめて結論を出す」わけだが、実はその「分ける」事自体に陥穽があるようだ。たとえば、生きた蛇を頭と体(体全体が尻尾のようなものだが)に分けると、それをもう一度つないでも生きた蛇には戻らない。問題解決の場合、分けた部分と部分とのつながりが見えなくなるわけだ。
今の状況で、日本の貧困問題が解決しても、はたして若者は結婚し、子供を作るか、と言えばそれは怪しいだろう。つまり、「日本の少子化の傾向は止まらない」というのが冷静な判断なのではないか。そして、移民を入れれば、日本とは別の国になるだけだろう。もちろん、明治期に日本に来た外国人たちのように優れた知性と教養を持ち、日本の文化の底上げをした人々と、単なる「労働者」として日本に来る貧しい移民とは区別したほうがいいと私は思っている。ただし、それらの人々の子供や孫が日本文化の中で育てば、それは「日本人」になるだろうが、労働移民の性急な導入は、日本社会の軋轢を生むと思う。
さて、なぜ若者が結婚しなくなるか、と言えば、「コンビニとスマホ」のためである、と言えば極論に聞こえるだろうが、現代文明は「結婚することのメリット」をどんどん失わせているのである。結婚しなくても快適な生活が送れるなら、いろいろと束縛の多い結婚に踏み切る若者が少なくなるのは当然である。しかし、それは老後というものが彼らには見えないからだ。単なる性的パートナーは、相手が性的魅力を持つ間だけしか意味はないのである。結婚という制度は、いわば「生涯保険」のようなものである。
結論を言えば、「日本の少子化は止まらない」つまり「日本の人口はどんどん低減し、やがて日本人は消滅する」となるだろうが、まあ、それはかなり先の話だ。ケインズの名言を借りれば「長期的に見れば、我々はみな死んでいる」のである。何百年後のことを考えても無意味だろう。ただ、現在の我々と接する人々の時代のためには、第一回に書いた「日本の貧困からの脱却」案は有意義だろうと私は信じている。
拍手
酔生夢人 2022-08-19 06:14 日本の少子高齢化と新しい社会システム CM(0)
日本の新しい社会システムへの道(2)*中仕切り
また、長い間が空いてしまった「思考課題」だが、別に急ぐ旅ではないから、ゆっくりと考察していく。
極端に難しい問題を解決するのに、ふたつの方法があって、これはどちらも根本は同じだが、やり方が違う。根本が同じというのは、どちらも「問題そのものを消す」方法だからだ。
ひとつは「暴力的に問題を無くす」もうひとつは「問題の自然消滅を待つ」で、後者は多くの人が意識的・無意識的に採っている方法である。前者はアレクサンダー大王の「ゴルディアスの結び目」のように英雄視されることもあるが、ヒトラーの「ユダヤ人問題解決法」のように永久的な悪名となることもある。私はだいたい後者の方法(問題の自然消滅を待つ)を採る。世の中のほとんどの事は、机の引き出しの底の書類のように、どんどん時間の経過で見向きもされなくなるのである。つまり、我々の生活はそういう些事をまるで国家の命運を決める大問題のように大騒ぎしているわけだ。そういう意味では私は(親近感があるせいか)岸田的「その場しのぎ」手法をあまり悪く思えないのである。もちろん、政治では、時間の無駄のために多くの人命が失われ、多くの人が困窮し、不幸になるので、庶民生活と同一視はできない。
さて、前回の考察からだいぶ時間が空いたので、問題自体を再度載せておく。で、4の考察の一部も載せる。
(以下自己引用)
1:少子化問題の解決法
2:高齢社会の諸問題とその解決法
3:生産年齢人口減少とその解決法
4:日本の貧困化の解決法
この中で一番重要なのは4の「日本の貧困化の解決法」だろう。それも基本は簡単なのであって、「日本人からカネを収奪する存在への『献金』をやめればいい」だけだ。ただ、それだけだと経済自体の活性化や進歩はあまり無いだろうから、そこから考えてみる。
(引用終わり)
自己引用の中で、4の考察の一部を載せたのは、「日本人からカネを収奪する存在への『献金』」が、安倍元総理の死で政治的問題とされ、安倍的手法も批判対象となる可能性が出てきたからだ。もちろん、統一教会への協力だけでなく、米国政府への「兵器購入」などの形での献金、あるいは「思いやり予算」などの献金、あるいは米軍基地の存在そのものによる米国への「奉仕活動」など、統一教会と同じことである。要は、その事実を日本国民が意識し、問題化するかどうかだけである。今のままだと統一教会だけが問題視され、安倍的な「売国」自体は意図的にスルーされそうな気配がある。
私は共産主義は好まない(というか、非現実的なファンタジーだと思っている)が、「勝共連合」的な思想や活動が世界を毒してきたことに比べれば、その害悪の度は比較にならないとも思っている。ウクライナ戦争も土台には勝共連合的な「ロシア嫌悪」「ロシア恐怖」があるわけだ。統一教会と勝共連合は同じ盾の表と裏というか、シャム双生児なのである。だが、本題から離れすぎた。本題に戻る。と言いたいが、長くなりすぎたので、この一文はここで終わり、全考察の「中仕切り」としておく。と思ったが、思いついたことだけ追記する。
2の「高齢化社会の諸問題とその解決法」については、偶然だが、このすぐ前の記事でその方向性を示している。言い方には難があるが、「老廃人間(痴呆高齢者)処理法」を検討することだ。この「処理」は安楽死から老人ホームの改革、あるいは老齢年金の増額や高齢者の家族への金銭的援助など、残酷な印象のものから完全に福祉政策的なものまで含んでいる。まあ、私としては「国立老人ホーム」を作り、入所を望む老人(ボケ老人については家族の希望次第で。)は無料で入所できるようにするのがベストだと思う。介護職は「公務員」になるわけである。それくらいのカネは、政府の無駄遣いをやめれば簡単に捻出できるだろう。「処理」という言葉が難ありだろうから「対策」でもいい。「痴呆高齢者対策法」である。「痴呆」がダメなら、お好きなように。
拍手
酔生夢人 2022-08-11 04:11 日本の少子高齢化と新しい社会システム CM(0)
日本の新しい社会システムへの道(1)
宿題にしていた問題だが、まだまったく展望も構想も無い。
例によって、書かないと頭も働かないのである。
まず、問題を再提出しておく。で、考えやすい問題から考えてみる。これは仕事の基本だ。やりやすい仕事をやっているうちに「やる気スイッチ」が入って頭が働きだすのである。
1:少子化問題の解決法
2:高齢社会の諸問題とその解決法
3:生産年齢人口減少とその解決法
4:日本の貧困化の解決法
この中で一番重要なのは4の「日本の貧困化の解決法」だろう。それも基本は簡単なのであって、「日本人からカネを収奪する存在への『献金』をやめればいい」だけだ。ただ、それだけだと経済自体の活性化や進歩はあまり無いだろうから、そこから考えてみる。
最初に指摘したいのは「IT化は国を豊かにしない」ということだ。IT化によって音響機器などさまざまな旧来製品やその関連産業が潰れていったのはご存じの通りである。IT化で栄えるのは情報産業だけであり、それは娯楽産業に近い。もちろん、情報伝達の簡便さや速度によって多少は経済にも寄与するが、それは一部の話だ。つまり、人間が生きていく上で必須の産業ではないということだ。
あるいは、他の工業や工業製品(たとえば自動車や電車、あるいは家電)のように生活を本質的に便利にし、行動可能性を高め拡大するものでもない。逆に、新コロ騒ぎで分かったように、「リモートワーク」が拡大することで、人間の「独居性」を昂進するものであるわけだ。スマホで連絡していれば実際に会う必要もないし、暇な時間はスマホひとつで暇つぶしする。そんな社会がスマホとコンビニ弁当以外に何が必要だろうか。それで少子化が進まないほうがおかしい。
つまり、我々の世界はすでにヴァーチャルリアリティ化が進行しているわけである。
ただ、ゲームの世界に閉じ込められた人間と違って、我々は飯も食えばウンコもする。病気になれば薬を飲み手術をする。つまり、「生物である」という事実からは逃れられないわけで、そこに今の社会の閉塞状況や「非人間化」「非現実化」から逃れる道があるだろう。
人間の生活の基本とは何かと言えば、「自己の生命の維持」と「他者との関係」だろう。「食」と「住」は前者であり、「衣」は後者に関わる。もちろん、衣は体の保護や体温の維持の意味もあるが、南国では基本的に裸でも生きていける。そして「ファッション性」は完全に「他者との関係」で必要なものだ。バルザックが言うように、「身なりに構わないのは社会的自殺である」わけだ。葬儀や婚礼にポロシャツや半ズボンで行くわけにはいかない。
さらに、住には「利便性」の要素が出て来る。屋根と壁があるだけでは駄目で、電気や水道やガス設備が必要になる。これらは大きく言えば「自己の生命の維持」だが、生活を「快適にする」という面も出て来るわけだ。風呂に入らなくても生きていけるが、入るほうが快適な生活が送れる。その方が異性にも好まれるだろう。つまり、住の中にも「他者との関係」の要素はあるわけだ。豪邸のほうが掘っ立て小屋よりは住むのも気持ちがいいだろうし他者の評価も高くなるだろう。
まあ、要するに「衣食住」に関連する産業は今後も衰退することは無い。建築物などは、新しく作る仕事が衰退しても既にあるものを維持保全する仕事がでてくる。つまり、毎日消費するものもあれば、長期的に価値が減衰して修理するべきものもある。
で、「衣食住」に関する産業の衰退は、作る側の問題よりも「売り方」の問題が大きいのではないか。簡単な例で言えば、昔は「魚屋」「肉屋」「八百屋」「衣料品店」「靴屋」は別々だったが、デパートが現れてそれらの店は潰れていった。ところがそのデパートもスーパーマーケットやコンビニの登場で衰退したわけだ。そのスーパーやコンビニもそのうちアマゾンやウーバーイーツのような「宅配業」に駆逐されるかもしれない。
これらの変化は消費者がより簡便に利用できる方向へと進化して生じたもので、好ましい変化であることも多いが、人間をどんどん怠け者にし、独居性を高めるもののようだ。
まあ、便利さの進歩は人類を「その場から動かない」「脳だけの存在」に近づけると言っても良さそうだ。便利さとは「動き(行動や過程)を省く」ことが基本だからだ。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c5
6. 偽装皇帝[9] i1WRlY1jkuk 2025年8月05日 14:46:30 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[9]
(以下引用)
「近代の超克」と「西洋の超克」
「近代の超克」座談会で出席者たちがのぼせ上ってキチガイじみたたわごとを言っているという批評自体はおそらく事実を指摘したものだろう。(私自身はこの座談会の筆記録を読んでいないが、軍国主義時代の国威高揚気分の最中の座談会だから当然そうなると推定できる。)
しかし、では、彼らが論じた「近代の超克」あるいは「西洋の超克」の基本思想は間違いか、と言うとそうとも言えないのではないか。すべてを国粋主義や軍国主義に結び付けるほうが間違いなのではないか、というのが私の疑問である。
というのは、下の記事に書かれた「三つの要点」に私はすべて賛同するからである。
で、私は反軍国主義であり、絶対平和主義であり、そして国粋主義者でも何でもない。むしろコスモポリタン(世界市民)思想家だということは何度も書いている。
要は、はたして「西洋の超克」は悪なのか、間違いなのか、ということである。今の世界を見て、「西洋の超克」を否定するのは西洋人とその隷従者だけではないか?
(追記)おそらく、西洋人は自然を克服すべき敵と考え、日本人は人間は自然の一部であり、自然を母なる存在、あるいは畏怖し尊重し愛するべき存在だと考えているところに両者の文明の本質的な違いがあり、西洋近代は合理主義によって世界の自然や無数の「生命ある存在(異人種や異民族含む)」を軽視し、収奪し、蹂躙して、それを「合理主義」としてきたのではないか。再度言うが、理論(合理主義)とはデジタル的思考であり、そこから抜け落ちる無数の存在を無視して成立するのである。そこに近代が超克されるべき理由があり、このままでは人類は自然に復讐されるだろう。それは宮崎駿が「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」で舌足らずに描いたテーマだ。
(追記2)参考までに「西洋的合理主義思考」の陥穽を小林秀雄の「対話集」から引用する。これ(西洋的思考)は、「最初から結論ありき」の思考であり、西洋人が議論(ディベート)に強い所以である。苫米地英人も、「先に結論を決め、その「論拠」を三つ考えてから議論しろ」という趣旨のことを書いている。そして、それは「考えること」とは別の「思考操作」でしかない。だから相手の話を上の空で聞きながらでも議論できるわけで、真摯に考えるなら、思考の結果として答えが出たり出なかったりするはずだ。つまり、議論に負けることがある。それが当然であり、それこそが「建設的な議論」なのである。むしろ誠実な方が議論に負けたりするから、判定者は見かけの勝敗に誤魔化されないようにするべきだろう。
田中(美智太郎)「数学的に考える場合は、シンボルで考える。しかし数学者なんかでも案外ものを考えてないのじゃないですか」
小林「数字にたよってね」
田中「ホワイトヘッド(注:数学者で哲学者)がそういうことを言っていました。数学は思考の練習になるというが、そんなことは嘘だ。ただシンボルを操作しているだけで実際は考えていないことが多い……。」
小林「そういうことはたしかにあるね。”数学者が実はものを考えていないのだ”というような言葉は、なかなかわかりにくいのじゃないかな。つまり合理的に考えようとすることは、極端にいえば数式に引っ張られている状態になるわけで、ほんとうの考えというものは、合理的にいくものではないんじゃないか、というようなことを私はよく考えますね。」
(以下再引用)赤字と太字は酔生夢人による強調。「デモクラシーの超克」は「デモクラシーの欺瞞性の超克」と言い換えるべきだろう。現在、デモクラシーが機能している国は無い。
そこで廣松は、視点をこの座談会を超えて、もっと広いところに向ける。この座談会とほぼ並行する形で、京都学派のメンバーによる座談会が中央公論誌上で展開されたが、それに目を向ける一方、京都学派の個々の論客の思想の変移をたどり直しながら、京都学派に共通する反近代・反西洋の要素を剔抉しようとするのである。
それらをもとに京都学派の反近代主義=近代の超克というべきものを定義すると、それは次の三つのテーゼからなると廣松はいう。政治においてはデモクラシーの超克、経済においては資本主義の超克、思想においては自由主義の超克、がそれだ。これらを超克した後で待っているものは何か。それが政治における全体主義、経済における統制主義、思想における復古主義をさすのは自然の勢いだろう。かくして京都学派は、日本ファシズムを理論的に合理化した。その合理化はけっして外在的な理由にもとづいたものではなく、京都学派に内在する論理の必然的な展開であった、と位置付けるわけである。
このように、この本の中で廣松が主に行っているのは、京都学派の思想の特異性である。しかし何故廣松は、彼らの思想を改めて問題にしたのだろうか。廣松がこの論文を雑誌に連載したのは1974〜75年のことである。その時点で京都学派とそれが代表する反近代の思想を改めて問題化する必要があったほど、世相に逼迫する理由があったのだろうか。
柄谷行人は、60年代に「近代批判」運動が盛り上がったことを引き合いに出しながら、そこでの論脈が戦前の「近代の超克」のなかで論じられていたことをすこしも超えていないと感じた廣松が、戦前に溯って近代批判を検証しなければならないと感じたのではないかと推測しているが(講談社学術文庫版解説)、あるいはそうかもしれない。
ヨーロッパにおいては、近代批判という現象の波が歴史の節目節目で現れている。ロマン主義の運動や、ニーチェの近代批判などはその典型である。西洋人が近代を否定する場合には、自分自身が生み出した文化が否定の対象になるわけだから、それは内在的な否定の形をとる。ところが非ヨーロッパである日本において近代批判が問題となるときには、その近代とは西洋とほぼ同義であると考えられるケースが多い。そのように考える人々にとっては、近代の超克即西洋の超克とならざるを得ない側面がある。しかし、20世紀の時代にあって、その西洋文明を否定してどのような文明を立てようというのか。単に日本人としての先祖返りでは、我々は痴愚蒙昧の世界に逆戻りするということになりかねない。そんな風に廣松は思っていたに違いない。そこで世の中で近代批判の声が高くなってくるたびに、その批判の内実を批判的に検証する必要を感じる、というのが廣松の本音だったのではないか。そんなふうに受け取れる。
柄谷行人がいうとおり、この本は廣松が日本の哲学および批評について書いた唯一の本である。その唯一の本で廣松がとりあげたものが、日本の思想における近代批判の流れであったわけだ。そういう点でこの本は、80年代以降に更なるアクチュアリティを持つようになったとの柄谷の指摘は正しい。80年代以降になると、日本にもポスト・モダニズムの思想が輸入されて、日本の思想業界においても近代批判が声高く叫ばれるようになるが、そのような時代においてこそ、近代批判の視座を問題とするこの本は大きな意味を持つようになるのだと思うからである。
4. 偽装皇帝[10] i1WRlY1jkuk 2025年8月06日 05:13:14 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[10]
仁王像氏が頻繁に転載する「江南タイムズ」がどういう新聞(SNS)か知らない人も多いだろうから、AIまとめを転載する。なお、愛知県にも江南地区やそのミニコミ紙もあるようだが、無関係だろう。
(以下引用)
AI による概要
江南タイムズは、韓国のソウル特別市江南区に関する情報を扱うメディアです。江南区は、韓国の首都ソウル特別市にある高級住宅街や商業施設が集まるエリアで、流行の発信地としても知られています。江南タイムズは、この江南区の情報を中心に、韓国の最新トレンドや文化、イベントなどを発信するメディアと考えられます。
詳細:
江南(カンナム)とは:
韓国のソウル特別市にある区で、高級ブランド店やレストラン、エンターテイメント施設が集まるエリアです。
江南スタイル:
歌手PSYの楽曲「江南スタイル」で世界的に有名になった場所でもあります。
江南タイムズの役割:
江南区の情報を中心に、韓国の最新トレンドや文化、イベントなどを発信するメディアと推測されます。
江南タイムズが具体的にどのようなメディアであるか、詳細な情報については、江南タイムズのウェブサイトやSNSアカウントなどを確認する必要があります。
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/719.html#c4
62. 偽装皇帝[11] i1WRlY1jkuk 2025年8月10日 03:47:46 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[11]
たいていの人が気づかないことだが、一番の問題は、多くの人がグローバリズムとコスモポリタニズムを混同していることだろう。
彼らは自分でも自分の思考や議論のどこかがおかしいことにうっすらと気づいていると思う。「日本人ファースト」に賛同しながら、「グローバリズム的経済発展」を望むあなたは排外主義者なのか、それともグローバリストなのか、というわけである。
言葉のいい加減な使用が議論を紛糾させ混迷化させるのであり、斎藤氏による元記事も、コスモポリタニズムの意味を理解していない。
私は反グローバリズムの人間だが、自分自身はコスモポリタン(世界市民)でありたいと思っている。
グローバリストとは、要するに「経済至上主義」の「新自由主義者」であり、その大元締めがDSなのである。政治と文化の画一化と全体主義が特徴であり、各国の文化と伝統を破壊するものだ。
それに対してコスモポリタニズムは「世界市民主義」であり、個々の国の文化と伝統(政治的伝統含む)を尊重しつつ世界全体との調和を図るものだ。「世界市民=画一化」とはならないのである。
(以下引用)
AI による概要
コスモポリタニズムとグローバリズムは、どちらも国際的な広がりを意味する言葉ですが、その意味合いや焦点は異なります。コスモポリタニズムは、文化や価値観の共有、人道的精神、地球市民としての意識を強調するのに対し、グローバリズムは、経済活動の国際的な拡大や、国境を越えたつながりを重視します。
コスモポリタニズム(Cosmopolitanism):
意味:
世界市民主義とも訳され、人類全体を一つの共同体と捉え、国籍や民族を超えた普遍的な価値観や倫理を重視する考え方です。
焦点:
文化や価値観の共有、人道的精神、地球市民としての意識、差別のない社会の実現など、より倫理的、道徳的な側面を強調します。
例:
国際的な人道支援活動、環境問題への取り組み、多文化共生社会の実現などが挙げられます。
特徴:
国境や民族の枠にとらわれず、人類全体を一つの共同体とみなす。
普遍的な価値観(人権、正義、平等など)を重視する。
文化交流や相互理解を深めることを目指す。
倫理的、道徳的な観点から、世界平和や持続可能な社会の実現を追求する。
グローバリズム(Globalism):
意味:
経済活動や情報伝達の国際的な拡大、国境を越えたつながりの深化を指す概念です。
焦点:
経済、技術、情報などの分野における国際的な連携や交流を重視し、市場の拡大や効率化を目指します。
例:
国際貿易、多国籍企業の活動、インターネットの普及などが挙げられます。
特徴:
経済活動の国際的な拡大と、それに伴う国境を越えたつながりを重視する。
市場の自由化、効率化、競争の促進を重視する。
情報技術の発展や交通手段の進化により、世界がより緊密につながることを指す。
経済的な側面が強調されがちで、文化的な側面や倫理的な側面は相対的に軽視される傾向がある。
7. 偽装皇帝[12] i1WRlY1jkuk 2025年8月11日 13:21:40 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[12]
ちなみに、多くの論者の「儒教批判」は、「論語」を読んだかどうかも怪しい論説に思える。その批判された部分(主に忠孝思想)は、「古代に社会秩序を作るための手段」であり、現代に合わないのは当然だ。だが、それによって「論語」という思想書自体が無意義だとするのは暴論だろう。たとえば「仁(仁慈)」こそが社会道徳の基本であることは言うまでもない。
そして道徳の存在しない社会はほぼ地獄であるはずだ。
世間の「通俗道徳」批判も、道徳そのものの消滅を招きかねない。
どのような道徳が「通俗でない道徳」とされているのか。私は見たことがない。「立身出世主義」が批判の対象なら、そう言えばいいのである。つまり「通俗道徳」という言葉自体が曖昧化を生むのである。こうした「言葉の曖昧化」は大きな問題だろう。
(以下引用)
「朱子学」は存在しない(朱子批判と「格物致知」批判)
まず、なぜ「朱子学は存在しない」と言うかというと、朱子は自分自身のオリジナルな思想があるのではなく、それまでの儒学を体系化し、「四書五経」を選定し、「四書」を「五経」の上に位置づけ、さらに、「論語」を四書のひとつと位置づけることで孔子や「論語」を格下げし、「四書」の順序を「大学」「中庸」「論語」「孟子」とすることで、「大学」や「中庸」は「論語」以上の価値があるという「無意識を操作した」のである。
そういう意味では朱子は孔子の「敵」とも言えるだろう。
ただし、「大学」や「中庸」の持つ、一種の見かけの「論理性」は、こけ脅かしには最適のもので、それだけに「政治教科書」や「公務員教科書」としては使用しやすかったわけだ。
その「論理性」が見せかけのものだ、ということを「格物致知」を例にして説明する。
最初に、その「格物致知」がどういうように登場するかを引用する。
「古(いにしえ)の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ずその国を治む。その国を治めんと欲する者は、先ずその家を斉(ととの)う。その家を斉えんと欲する者は、まずその身を修(おさ)む」
「その身を修めんと欲する者は、先ずその心を正しくす。その心を正しくせんと欲する者は、先ずその意を誠にす。その意を誠にせんと欲する者は、先ずその知を致す。知を致すは物に格(いた)るにあり」(大学・経一章)
まあ、セールスマンの早口トークを聞いているように催眠術にかけられそうなセリフだが、このどこにも論理性は無い。
念のために、どこでもいいから「なぜ?」という言葉をはさんでみるがいい。「古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ずその国を治む」「なぜ?」
国を治めるという「君主にしか通用しない話」を、なぜ「公務員」が学ぶのだ?
つまり、ここですでに「朱子学」の欺瞞性が見えるのだが、末尾の「格物致知」が気になる人のために説明をする。
「格物致知」を「物に格(いた)り、知を致す」と読ませる漢学者が多いと思うが、それは習った通りに言っているだけだろう。この「格」は「いたる」ではなく「きわめる」と読むべきである。ちゃんと漢和辞書に「格:きわめる」の意味が載っている。そもそも、「物に至る」では意味不明だろう。「物」とは何か。
この「物」とは「あらゆる物」である。あらゆる物の性質や特質を「極める」のが「格物」なのである。だから、その作業によって「知を致す(知に至る)」わけだ。
だが、その結果が、国を治め、明徳を明らかにすることとどう結びつくのか。物理学者や科学者でないと君主になるべきではないのか。それとも公務員すら学者でなければならないのか。
ここに「公務員教科書」としての朱子学のインチキさがあるわけだ。この公務員を「士大夫」としても「武士」としても同じことだ。要は、「小人閑居して不善を為す」から、「道徳的で難解な教科書でも勉強させておけ」と言う話である。
私なら「その国を治めんと欲する者は、先ずその知を致す」でこの長々しい文章を一文にするところである。そうすれば「君主用教科書」にはなる。だが、あまりにも当たり前の言葉なので、誰も感心しないだろう。それを長々と尻取り文を続けることで、聞いている方は意味が分からなくなり、深遠な思想だ、と思い込むわけである。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c7
17. 偽装皇帝[13] i1WRlY1jkuk 2025年8月13日 04:23:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[13]
2025年8月12日火曜日
神よ、悪の帝国を破壊してくれ給え
◼️Scott Ritter : Israeli Genocide Update.
Judge Napolitano - Judging Freedom 2025/07/29
スコット・リッター:
「ドナルド・トランプは犯罪者だ。
私はドナルド・トランプをアドルフ・ヒトラーに比べている。
ドナルド・トランプは、永遠に非難されるべきだ。トランプはどこを歩いても、飢餓を通してパレスチナ人のジェノサイドを助長した戦争犯罪者として、永遠に非難されなければならない」
Scott Ritter: "Donald Trump is a criminal.
I am comparing Donald Trump to Adolf Hitler.
Donald Trump should forever be condemned wherever he walks as a war criminal who facilitated genocide of the Palestinian people through starvation.
◼️クリス・ヘッジズ「ガザ・リベラ」2025年7月27日
The Gaza Rivera Chris Hedges@ChrisLynnHedges 2025/07/27
飢餓は常に計画通りであり、ジェノサイドの最終章として予め定められたものだった。イスラエルはジェノサイドの当初から、パン屋を爆撃し、ガザへの食糧輸送を遮断するなど、計画的に食糧源の破壊に着手した。3月にほぼすべての食糧供給を遮断して以来、イスラエルはこうした動きを加速させている。イスラエルは、パレスチナ人の大半が食糧を頼りにしていた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を破壊の標的とし、証拠を示すことなく、職員が10月7日の攻撃に関与したと非難した。この非難は、2023年にUNRWAに4億2200万ドルを拠出した米国などの資金提供者に、資金援助を停止する口実を与えるために利用された。その後、イスラエルはUNRWAを禁止した。
国連人権高等弁務官事務所によると、イスラエルが支援するガザ人道財団が設置した4か所の支援拠点では、通常1時間という短い時間枠に配給される数少ない食糧パッケージをめぐる混乱した争奪戦で、イスラエル軍兵士と米軍傭兵によって1,000人以上のパレスチナ人が殺害された。
21か月に及ぶ集中爆撃でガザが月面のような景観に変わり、パレスチナ人がテントや粗末な防水シートの下、あるいは屋外での生活を余儀なくされ、清潔な水、食糧、医療援助がほとんど得られなくなり、市民社会が壊滅させられた後、イスラエルはパレスチナ人をガザから飢えさせ追い出すための陰惨な作戦を開始した。
国連によると、ガザの3人に1人が何日も食事を摂らないでいる。
飢餓は見苦しい光景だ。 私は1988年にスーダンで起こった飢饉を取材した。 私の肺には筋状の傷跡がある。結核で死にゆく何百人ものスーダン人の中に立ち続けた傷跡だ。 私は丈夫で健康で、伝染病と闘っていた。 彼らは弱り衰弱し、闘えなかった。
何百という骸骨のような人間の亡霊が、不毛のスーダンの大地を氷河のような速さで踏みしめているのを私は見た。 人肉を食べることに慣れているハイエナは、日常的に小さな子供をさらっていった。 私は村はずれで、白骨化した人骨の群れに立ち会った。そこには、歩くのもままならないほど衰弱した数十人の人々が、集団で横たわったまま立ち上がることもなかった。 その多くは家族全員の遺体だった。
飢餓状態にある人々は、自らを維持するのに十分なカロリーがない。 生きるためには何でも食べる。動物のえさ、草、葉っぱ、昆虫、げっ歯類、土でさえも。 常に下痢に苦しむ。 呼吸器感染症で呼吸困難に陥る。 食べ物が腐敗していることも多いので、それを細かくちぎって配給し、うずくまるような飢えの苦しみをしのごうとする。
飢餓は、肺から体へ酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質であるヘモグロビンと、筋肉に酸素を供給するタンパク質であるミオグロビンの生成に必要な鉄分を減少させる。さらに、心臓と脳の機能に影響を与えるビタミンB1の欠乏も起こる。貧血が始まる。つまり、身体は自分自身を餌にしているのだ。 組織と筋肉は衰弱し、体温調節は不可能になる。腎臓は機能不全に陥り、免疫系は機能不全に陥り、重要な臓器は萎縮する。血液循環は低下し、血液量は減少する。腸チフス、結核、コレラなどの感染症が流行し、何千人もの人々が亡くなる。
集中力が失われる。衰弱した犠牲者は、精神的、感情的な引きこもりや無関心に陥る。彼らは触れられたり、動かされたりすることを嫌がる。心筋は弱まり、安静時でさえ心不全のような状態になる。傷が治らない。 若い人でも白内障で視力が低下する。 ついには痙攣と幻覚に襲われ、心臓は停止する。 このプロセスは大人で40日間も続く。 これが、イスラエルがガザに住む200万人の人々に待ち受ける未来なのだ。
投稿者 蚊居肢 時刻: 13:30
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/257.html#c17
8. 偽装皇帝[14] i1WRlY1jkuk 2025年8月13日 08:31:44 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[14]
私はいつも自分の頭脳の固定化を懸念して、問題を柔軟に考えようと気をつけているつもりだが、ネトウヨ的な「歴史捏造」(彼らにとっては「正しい歴史」)を軽蔑しているので、左側陣営が彼らの歴史捏造を「歴史修正主義」と非難するのも当たり前のように感じていた。しかし、下のコメントに言うように、歴史の真実は常に新たな研究で発見されるものであり、また「現在の学説」の多くは学会の権力争いの結果で固定されてきたものだというのが事実だろう。となれば、「歴史修正主義」こそが正しい姿勢である、というのはまさに真実でありながら、それが「右側陣営への悪口」「レッテル貼り」になっているのは大きな問題ではないか。
ちなみに私は「量子論」も「相対性理論」も信じていない。自分に理解できないのに信じるほうがおかしいのではないか?wwww いずれ「光速を超える速さ」が常識になると思っている。ついでに言えば「宇宙は真空ではない」と思っている。そもそも無数の天体があるし、光が波動性を有するなら、それは「波」の媒体があるはずだからだ。
(以下引用)
@バロン-h8h
6 か月前
歴史は量子物理学と一緒で、観察者と対象物の関係でしかない。
正しい歴史、真実の歴史は無い。
歴史修正主義は、理想的な態度。
歴史固定主義こそ、誰かの見方を強制する危険な考え。
9. 偽装皇帝[15] i1WRlY1jkuk 2025年8月14日 08:45:09 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[15]
(以下引用)
ユダヤ人たちは数百万人もの同胞を強制収容所に移送させたアイヒマンのことを悪魔の化身のような極悪人だと思っています。テレビに映し出された平凡な彼の姿や言動をみても猫被っているだけだと考えています。ハンナ・アーレントはむしろごく平凡な役人がなぜ残虐な任務を遂行し続けたのかを考えていきます。
悪の陳腐さ
映画では友人と交わされる対話やゼミ室で行なわれた「全体主義の起原」についての講義を経て「8分間のスピーチ」といわれる大講堂での講義で彼女がたどり着いた考えを講義します。実際には講義のスピーチは時間を計ってみると7分弱でしたけれど。
その考えとは、普通の人が行なう悪についてです。アーレントは普通の人が行なう悪のことを「悪の陳腐さ」と名付けています。英語で「the banality of evil」という言葉ですが映画では「悪の凡庸さ」と訳されています。悪の陳腐さがもたらすものは、人間であることを拒否すること、即ち「思考停止」であり、思考停止することで残虐行為が可能になると考えました。具体的に照らし合わすと、ごく凡庸な役人であるアイヒマンは人間であることをやめて思考停止することによって大虐殺を可能にしたという考えにたどり着いたのです。
では、どうすればいいのか。
思考停止をやめ、思考するのだといいます。”思考の風”を吹かせなければならない。”思考の風”がもたらすものは知識ではなく、善悪や美醜を見分ける力である、と。
考えもなしに行動することは陳腐であり、それが悪となることがある、ということなのです。
現代社会に置き換えると、上司がやれと言ったからやる、とか誰かが言っていることだから賛成するとか、内容をよく吟味しないでSNSで「いいね!」を押してしまうとか。自分の思考を介在させないことは、悪である、と言っているのです。
そういう意味で考えない者は人間ではないと言い切ります。
(映録助氏のブログから転載)映画「ハンナ・アーレント」について
4. 偽装皇帝[16] i1WRlY1jkuk 2025年8月17日 03:31:03 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[16]
(以下引用)
日本仏教界が一体となって戦争に協力したのだ。いや、「協力」などという間接的なものではない。各宗門の宗教的トップ(法主)自らが、天皇制の下での仏教ファシズム(皇道仏教)を先導する役割を担っていたのだ。
例えば、昭和天皇の従兄弟でもあった浄土真宗本願寺派二十三世門主大谷光照(勝如)は、歴代門主文書(1938年8月5日)の中で、こう語っている。
「国家の事変に際し進んで身命を鋒鏑(ほうてき)におとし一死(いつし)君国に殉ぜんは誠に義勇の極みと謂(いひ)つべし。一家同族の人々にはさこそ哀悼の悲しみ深かるべしと覚ゆれども畏くも上聞(じょうぶん)に達し代々に伝はる忠節の誉を喜びいやましに報国の務にいそしみ其の遺志を全うせらるべく候」
(国家の一大事に際して、すすんで命を戦地に投げ打ち、天皇のために死ねることができれば、義勇の極みといってもよいだろう。家族や親戚にとって悲しみは深いだろうが、それは畏れ多くも天皇に届き、末代まで伝わる忠節の誉として喜び、さらにお国の為に戦って、その遺志をまっとうしてほしい)
戦後は大谷光照らの戦争責任を追及する動きも起きた。法主による訓示は、末寺を通じてムラ社会のなかに浸透し、檀信徒の戦意を大いに発揚した。
日米開戦直後には、真宗大谷派では東本願寺大門楼上に3メートル四方に書かれた「皇威宣揚」の看板を、門の左右には「生死超脱」「挺身殉国」の立看板を設置するなどしている。
戦時下における戦争賛美の同調圧力と、熱狂の渦を作り上げた側面は否めない。
こうした大量殺人を伴う戦争に、仏教教団は直接的・間接的に関わった。そこで、殺生を戒める仏教がなぜ? という疑問が湧き上がる。この矛盾を正当化したのが、日清戦争以降に構築された「戦時教学」と呼ばれる論理だった。それは国家神道体制のなかで生き残りをかけた、仏教側の方便といえるものだった。
戦時教学に、僧侶は無批判に従った。なかには浄土教の「極楽往生」の考えをタテにして、戦地で死ぬことはむしろ歓喜すべきことと流布し、さらには「一殺多生(一人の敵を殺して、多くの日本人が生き残る)」を平然と唱える仏教者まで現れた。
日蓮宗僧侶で活動家の井上日召はその思想に染まり、テロ集団を率いて政財界の要人を暗殺した「血盟団事件」を引き起こしたことが知られている。
宗門の戦時協力の最たるものとして、軍用機の献納がある。日中戦争勃発以降、仏教団体は判明しているだけで零戦など50機以上の軍用機を軍部に献納している。
浄土宗は「明照(天皇から下賜された法然上人の大師号)号」、臨済宗は「花園妙心寺号」などと機体に銘打って献納した。真宗大谷派では、軍艦建造のための多額の資金を海軍に差し出している。
植民地支配に乗じてつくられた寺院
さらに、国の植民地政策に乗じて、各宗派は海外開教を推し進めた。わが国は日清戦争以降、中国、朝鮮、台湾といったアジア諸国へ侵出していく。そこに僧侶が従軍した。そして、最前線に多くの寺院を建立したのだ。
例えば、もっとも熱心に植民地布教をした教団のひとつ、浄土真宗本願寺派(西本願寺)では極東全体で400か寺近い寺院や布教所を開いている。
満州に開かれた曹洞宗寺院
戦線と教線(布教の前線)はぴたりと重なる。それは、国家と仏教とが共同で植民地化政策を推し進めた証といえる。
私は調べるほどに、目を背けたくなるような事実の数々を目の当たりにした。
宗教が国家権力と結びつき、暴走を始めるのは常。だが、そのメカニズムはどこにあるのか? 人民救済の目的を忘れた宗教はどうなっていくのか。いまこそ、私たちはそれを学ばなければならない。
実は近代における仏教と戦争の歴史の源流は、明治維新時の神仏分離令と、それに伴う廃仏毀釈で仏教教団が解体的出直しを迫られた時点にある。それまで混淆していた神と仏が切り離され、ドラスティックな「宗教改革」が実行された。そこで新たに「仏教と国家の関係」が構築された。
仏教界が生存をかけて、いかに国家に擦り寄り、植民地政策や戦争に加担し、自らを正当化していったのか。
私は金属供出や顕彰碑など戦争の痕跡が残る多くの寺院に足を運んで取材した。また、かつて軍隊に入隊した老僧へのインタビューも実施した。
こうした取材・調査の内容は拙著「仏教の大東亜戦争」(文春新書)に余すところなく記載した。その一部を本コラムで紹介してみたいと思う。
「仏教界と戦争との関わり」は紛れもなく、仏教界最大のタブーといえる。だが、宗教の本分から逸脱した残虐な過去を暴き、それを断罪するのが本書の目的ではない。国家神道体制によって変質せざるを得なかった日本仏教の運命を俯瞰し、国家と宗教の関係性を学び、真の宗教のあり方について、本書を通じて深めてもらえれば幸いだ。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/808.html#c4
2. 偽装皇帝[17] i1WRlY1jkuk 2025年8月17日 03:55:16 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[17]
(以下引用)
◾️デビッド・ヒューズ「ウォール街、ナチス、そしてディープステートの犯罪」
Wall Street, the Nazis, and the Crimes of the Deep State, David A. Hughes 2022/08/07
非ナチ化の失敗
第二次世界大戦後、ウォール街は、ドイツ連邦共和国の非ナチ化と統治を担当する役人の任命をコントロールした (Sutton 2016、160)。ルシウス・クレイ将軍が率いるドイツ統制評議会には、モルガン傘下のゼネラル・モーターズの取締役ルイス・ダグラス、ディロン・リード&アンド・カンパニーのパートナーであるウィリアム・ドレイパーなどが含まれていた (Sutton 2016、158)。しかし、ニュルンベルク裁判が行われるなかで、多くのナチスの幹部とその産業支援者は法の裁きを逃れ、アルフリート・クルップやフリードリヒ・フリックなど有罪判決を受けた人々でさえ、1950 年代初頭に元の地位に戻ることを許された。ウォール街とフォードがヒトラーの台頭を促し、ナチスの産業を育成し、戦争を可能にして長期化させる役割を果たしたにもかかわらず、アメリカ人は誰一人として裁かれまれなかった。サットンは、この勝者の正義の真の目的は「ヒトラーの台頭への米国の関与から注意をそらすこと」だったと皮肉を込めて推測している(2016年、48ページ)。
国際決済銀行は、中央銀行同士が戦争をしていないかのように第二次世界大戦中も切れ目なく業務を継続し、ナチス帝国銀行から出所が疑わしいにもかかわらず金を受け取っていた。その理事会には、I.G.ファルベン取締役のヘルマン・シュミッツ、「ナチズムの産婆」と呼ばれたクルト・バロン・フォン・シュレーダー、強制収容所の犠牲者の口から略奪した歯牙金の処理を担当していたエミール・プール、ニュルンベルク裁判で「金歯の銀行家」と呼ばれたヴァルター・フンクらが名を連ねていた。4人とも人道に対する罪で有罪判決を受けた。1944年のブレトンウッズ会議ではBISを「できるだけ早く」清算するよう勧告されたが、これは実行されず、1948年に勧告は撤回された。こうして、BISは第三帝国の犯罪に加担していたにもかかわらず存続を許された。
元ナチスのメンバーの中には、非常に強力な地位に就いた者もいる。1930年代初めにSSに所属し、その後I.G.ファルベン社に入社したオランダのベルンハルト王子は、1954年にビルダーバーグ・グループの共同創設者となった。ドイツ陸軍で中尉を務め、1944年にフランクフルト大学から国家社会主義指導部(兵士にナチスのイデオロギーを教える役割)の候補者として推薦されたヴァルター・ハルシュタインは、EEC(現在のEU)委員会の初代委員長(1958年〜1967年)に任命された。かつてヒトラーの陸軍参謀総長だったアドルフ・ホイジンガーは、ドイツ連邦軍の監察総監(1957年〜1961年)およびNATO軍事委員会の委員長(1961年〜1964年)となった。ナチス外務大臣ヨアヒム・フォン・リッベントロップ、宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルス、東ヨーロッパで死の部隊を率いたフランツ・シックスと親密な関係にあったクルト・キージンガーは、1957年のビルダーバーグ会議に出席し、後に西ドイツ首相(1967-1971)となった。ナチス国防軍の情報将校だったクルト・ヴァルトハイムは、国連事務総長(1972-1981)、オーストリア大統領(1986-1992)となった。世界統治に関する限り、非ナチ化は基本的に無関係であり、組織的に回避された。
〔・・・〕
ナチスの子孫は今日、権力の座に就いている
従来の常識では、ナチスは 1945 年に敗北したとされている。しかし、元ナチスの子孫は今日の世界でも影響力を持ち続けている。オイゲン・シュワブは、ナチスから特別な地位 (奴隷労働を許可する) を与えられた エッシャー・ヴィースのマネージング ディレクターだった。彼の息子であるクラウス・シュワブは 1973 年に世界経済フォーラムを設立し、父親が「戦後ドイツで公職に就く多くの役割を担った」ことを称賛している。これは、1960 年代に元ナチスが権力の座に居続けることに抗議した同世代の西ドイツ人にとっては侮辱的な発言である (Schwab 2021、255)。クラウス・シュワブは 2017 年にハーバード大学ジョン F. ケネディ行政大学院で、彼のヤンググローバルリーダーが複数の国の「内閣に浸透した」ことを公然と自慢した。しかし、世界経済フォーラム(WEF)が浸透しているのは政治だけではない。元ヤンググローバルリーダーたちは、投資銀行、大手テクノロジー企業、主流メディア、シンクタンクなどで指導的地位を占めており、「あらゆるコロナ禍の真っ只中にいる」のだ(Engdahl 2022、Swiss Policy Research 2021)。
ギュンター・クヴァントはドイツの実業家でナチ党員だった。彼の元妻は1931年に、クヴァント自身が所有する邸宅でアドルフ・ヒトラーを付添人代表としてヨーゼフ・ゲッベルスと結婚した。ゲッベルスは後にクヴァントの息子ハラルドを養子に迎えた(Richter 2017)。1937年、ヒトラーはクヴァントを国防経済の指導者(Wehrwirtschaftsführer)に任命し、これによってクヴァントは奴隷労働を広く活用できるようになり、1943年にはSSの支援を受けてクヴァント家がハノーバーに「会社所有の強制収容所」を設立した。そこでは労働者は到着すると有毒ガスにさらされるため6か月以上は生きられないと告げられた(Bode and Fehlau 2008)。クヴァントの義理の娘、ヨハンナは母方で、フリードリヒ・ヴィルヘルム大学衛生研究所所長で、後にナチスの優生学実験に関与したマックス・ルブナーの孫娘である。そのため、ヨハンナ・クヴァントが2014年から2022年の間に、ベルリン健康研究所の設立のためにシャリテ財団に4000万ユーロを寄付したことは注目に値する。この研究所には2017年にクリスチャン・ドロステンが任命された。彼女の娘、ズザンネ・クラッテン(ドイツで最も裕福な女性)は、2018年にドイツの保健大臣に任命されたヤンググローバルリーダーのイェンス・スパーンとともに2017年のビルダーバーグ会議に出席した。クラッテンはまた、Entrust(英国政府がワクチンパスポートの製造を委託)の所有者でもあり、「Covid-19」バイオデジタル監視アジェンダに関わっている。現在も影響力を持つほかの「ナチス億万長者」一族には、フリック、フォン・フィンク、ポルシェ・ピエヒ、エトカーが含まれる (de Jong 2022)。
マイケル・チョミアックはウクライナのナチス協力者だった(プグリエーゼ 2017)。彼の孫娘クリスティア・フリーランドは世界経済フォーラムの評議員を務め、カナダの財務大臣兼副首相を務めている。2022年、彼女はカナダのトラック運転手とその支持者の銀行口座を凍結すると発表した直後、ウクライナのバンデラ運動に関連する赤と黒の旗を持った自分の写真をツイートした(後にコメントなしで削除され、スカーフを除いた新しい写真が投稿された)。
ステパン・バンデラは第二次世界大戦でナチスと共に戦った民兵を率いており、2014年に西側が支援したウクライナのクーデターの際に設立された反ロシアのアゾフ大隊は、2022年6月に政治的に微妙になるまでナチスの記章を公然と掲げていた。2021年12月、ウクライナと米国は、ナチズムの賛美に反対する国連決議に反対票を投じた唯一の国だった。
結論
現代の自由民主主義国家におけるナチス分子の不吉な再出現は、第三帝国の最悪の分子が1945年に敗北したのではなく、むしろ、最終的な復活に備えて秘密裏に育成されていたという説得力のある証拠を示している。その中心はCIAである。CIAは、このような事態を想定してウォール街によって設立された。したがって、ドイツの弁護士ライナー・フュールミッヒが「80年前に倒したはずの連中とまた戦っている」と主張するとき、真の犯罪者は資本主義システムの頂点にいる連中であり、彼らは現在、1920年代や1930年代と同様に、資本主義の深刻な危機に対処するために全体主義に頼ろうとしている。
1974年、サットンは「米国は独裁的なエリートによって支配されているのか?」と問いかけた。彼は「ニューヨークのエリート」は米国憲法に違反して「準全体主義国家」を押し付ける「破壊的な勢力」であると主張した(サットン 2016、167〜172)。さらに、
「我々は(まだ)独裁のあからさまな罠、強制収容所、真夜中のドアのノックを持っていないが、非体制批判者の生存を狙った脅迫や行動、反体制派を従わせるための国税庁の利用、そして体制に政治的に従属する裁判所システムによる憲法の操作は間違いなくある。」
(SUTTON 2016、172-3)
その点では、ウォール街と CIA の密接なつながりを考えると、バレンタインの次の主張に耳を傾けるのが賢明だろう。
「CIA は米国で最も腐敗した影響力を持っている。CIA は DEA を腐敗させたのと同じように関税局を腐敗させた。CIA は国務省と軍を腐敗させている。CIA は民間組織やメディアに潜入し、その違法な活動が暴露されないようにしている。」
(Valentine 2017、52)
CIA は設立以来、米国および世界の民主主義の根幹をなす腐敗組織である。75 年間、CIA はウォール街と大西洋の支配階級の利益を守るために、ナチスが賞賛するような犯罪を犯してきたのである。……
1. 偽装皇帝[18] i1WRlY1jkuk 2025年8月18日 09:24:25 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[18]
しかし、少し考えれば分かるように、科学(理論)はそれ自体ではほとんど無意義なものである。太陽が地球の周りを回ろうが、地球が太陽の周りを回ろうが、我々の生活にはほとんど無関係である。だが応用科学(化学)で、たとえば石油の成分を分析することで、プラスチックが生まれ、それが我々の文明を大きく変えたわけだ。とすれば、人類に大きな恩恵を与えたのはテクノロジーであって、科学そのものではない、と言えるのではないか。
同様のこと(私から見れば「価値の転倒」)は「純粋美術」と漫画の間にもある。純粋美術は地球の何十億の人間には無縁の存在だが、その狭いジャンルにいる連中は、自分たちは漫画家やアニメーターより高尚で価値ある存在だと思っている。馬鹿の骨頂である。
ついでに言えば、「科学」はほとんどどんづまりに来ており、今後、新しい「科学的大発見」は起こらないと私は見ている。大きな発見(原理や法則性)は既にギリシャ時代に根幹が発見され、あるいは学説が立てられ、中世、あるいは近世までで大きな発見(理論)は出尽くしていると思う。
なお、「進化論」と「相対性原理(理論?)」は大嘘ではないか、と私は思っている。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/802.html#c1
5. 偽装皇帝[19] i1WRlY1jkuk 2025年8月18日 10:00:44 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[19]
私自身の旧ブログから転載する。
(以下自己引用)
キリスト教思想の独善性を日本人は見抜いている
カマヤンのツィートだが、これは「大きすぎて目に入らない重要事項」ではないか。
植民地的文化人はこれを日本人の西洋文化受容の皮相性と否定的に取るだろうが、私はむしろこれを日本人一般の健全性・賢明さと感じる。キリスト教は素晴らしい哲学を含んではいるが、教会化されたキリスト教は非西洋諸国侵略の手先となっている。その侵略は文化的侵略を含むのである。ついでに言えば、教会化されたキリスト教はキリスト自身の思想(新約思想)とかなり離れている。むしろユダヤ的思想(旧約思想)が強い。独善性がその特徴である。
(以下引用)
「なろう小説」読んでいると、「日本人て、欧州ファンタジーは好きだけど、欧州キリスト文化の独善主義は本当に嫌いなんだな」と時々感じる。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/808.html#c5
1. 偽装皇帝[20] i1WRlY1jkuk 2025年8月19日 04:05:55 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[20]
好記事だが記事後半は不要だろう。
http://www.asyura2.com/24/gaikokujin3/msg/565.html#c1
1. 偽装皇帝[21] i1WRlY1jkuk 2025年8月19日 04:15:05 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[21]
石垣市民にとっては、自衛隊基地があり、自衛隊による消費があることや、国家中枢(自民党政権)との癒着が経済的メリットがあるだけの話で、記事に書かれたような「国土防衛」など二の次にすぎない。この「合理主義」ならぬ「合利主義」は、生きるうえでは当然のことだ。(野党に属する連中は基本的に「カネ」より「理想」を追いすぎる。)
なお、2000票差は、人口比で言えば「6対4」くらいの僅差であり、石垣市政を危惧している層は少なくない。
http://www.asyura2.com/24/gaikokujin3/msg/566.html#c1
2. 偽装皇帝[22] i1WRlY1jkuk 2025年8月19日 04:45:48 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[22]
太平洋戦争に関しては、遊就館の最初の掲示は間違ってはいない(米国の行動だけでなく、その意図まで書いてある。)だろう。それに文句をつけた「米国御用達右翼(岡崎某)」のほうがおかしい。
まあ、「大東亜戦争(アジア侵略)」を始めたこと自体がキチガイ行為であり、その直接の原因になった軍部の暴走こそが日本の最悪の歴史だろう。しかもそれは「軍部末端の暴走」を軍部中枢が止めきれず、後追いで承認し、その結果日本を完全に軍国化し、破滅させたのである。
なお、昔の人間には太平洋戦争の直接の原因がABCD包囲網だったことは常識だったはずだ。
ABCD包囲網
エービーシーディーほういもう
ABCD包囲網とは、1930年代後半から大日本帝国の海外進出や紛争に対抗して行われた石油や屑鉄など戦略物資の輸出規制・禁止による米英蘭中諸国による経済的な対日包囲網。「ABCD」とは、連合国陣営のうち、アメリカ、イギリス、中国、オランダと、各国の頭文字を並べたものである。
出典:
ウィキペディア
http://www.asyura2.com/24/gaikokujin3/msg/562.html#c2
1. 偽装皇帝[23] i1WRlY1jkuk 2025年8月19日 06:03:22 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[23]
「玉虫色」のコメントで自分の本性を隠すのが実にうまい。
http://www.asyura2.com/24/gaikokujin3/msg/553.html#c1
10. 偽装皇帝[24] i1WRlY1jkuk 2025年8月19日 13:57:06 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[24]
私自身は社会主義者だが、「天皇という存在を政治に活用できないか」と考えている。簡単に言えば、「国会決定に対する差し戻し権」を天皇に与えることだ。(差し戻しは一回だけで、同じ決定を国会が繰り返したら国民投票で決定する。)これによってたとえば「国会による戦争推進」を阻むことも可能だろうし、その天皇の意思は、カネで買われた国会議員の群れより国民の意思に近いはずだ。おそらく、カネで動かすことが不可能なだけの権威を天皇という存在は日本の伝統として有していると思う。
(以下自己引用)
「民主主義」が「巨大戦争を生む」原理
私は山本七平の「ユダヤ思想への肩入れ」に反発する者だが、氏の書いた文章の中には有益な思想の引用も多い。たとえば、『小林秀雄の流儀』の中に引用された文章を知らない人が多いのは残念なことである。その幾つかを孫引き引用する。文語表記は私が口語表記に直してある。
下の最初の引用文章の「一世紀も経たぬうちに」とは「フランス革命から一世紀も経たぬうちに」ということ。「道徳の根本の基礎」はキリスト教信仰、「社会的理想に関する抽象的公式」は、たとえばフランス革命の「自由、平等、友愛」など。
(以下引用)
「ヨーロッパは、外的現象に救いを求める人に満ちている。道徳の根本の基礎が、もう崩壊しているのだから、社会的理想に関する抽象的公式が、幾つも叫ばれれば叫ばれるほど、事態は悪化するのだ。一世紀も経たぬうちに、彼らはもう二十回も憲法を変え、十回近くも革命を起こしたではないか。総決算の時は必ず来る。誰も想像できないような大戦争が起こるであろう。私は断言してはばからないが、それはもう直ぐ扉の外まで迫っている。君は私の予言を笑うか。笑う人は幸福である。神よ、彼らに長命を与えたまえ。彼らは自分の眼で見て驚くだろう。」(小林秀雄「政治と文学」に引用されたドストエフスキーの文章。)
(以上引用)
私(夢人)の感想だが、世界的大戦争は二度とも「民主主義の時代」になってから起こったのが面白い。なぜか。それは、次のヒトラーの思想で分かる。同じく小林秀雄の文章中のものだ。
(以下引用)
「彼の人生観を要約することは要らない。要約不可能なほど簡単なのが、その特色だからだ。人性の根本は獣性にあり、人生の根本は闘争にある。これは議論ではない。事実である。それだけだ。(中略)獣たちにとって、他に勝とうとする邪念ほど強いものはない。それなら、勝つ見込みがない者が、勝つ見込みのある者に、どうして屈従し味方しないはずがあるか。」
「大衆は理論を好まぬ。自由はもっと嫌いだ。何もかも君自身の自由な判断、自由な選択にまかすと言われれば、そんな厄介な重荷に誰が耐えられよう。」(小林秀雄「ヒットラーと悪魔」より)
(以上引用)
なお、小林秀雄は、日本中がヒトラー賛美に浮かされていた頃(日独伊協定の頃か)に、ヒトラーの「我が闘争」を読んで、彼の精神を見抜いていたことが、(引用は略すが)同書の中に書かれている。
「民主主義」は「国民主権」なのだから「戦争はほぼ国家総動員になる」わけだ。戦争に国民が賛成するなら国民全員が戦うのが当然だろう。(多数決なのだから、戦争反対派も動員される。)ところが、現実には主権者であるはずの国民の中の下層国民が戦わされ、上級国民は後方で金儲けをし、人生を楽しんでいる。相手国も同じである。それが二度の世界大戦である。
ついでに、山本七平氏自身の証言も書いておく。これが軍隊の実相である。
(以下引用)
「日本にはヒットラーはいなかったが、民衆はいた。昭和十七年、私が軍隊に入って何よりも驚いたのは軍人の地方人(民間人)蔑視であった。流行のナチスばりに似せようとした軍服の青年将校が音頭をとって歌わせる『昭和維新の歌』には『盲目(めしい)たる民、世に踊る』という一句があった。」
(以上引用)
さて、盲目(めしい)て、世に踊っていたのはどちらだろうか。軍人のおおはしゃぎ、夜郎自大が日本を地獄へ連れていったのではなかったか?
そしていまだに、西田某のような大馬鹿発言をする政治家は絶えない。高市もその同類だ。彼らには、戦争が起こったら、銃を取って最前線で戦ってもらおう。年齢も性別も関係ない。銃後でも無数の幼児や子供や老人が死ぬのである。
拍手
酔生夢人 2025-05-30 01:36 随想(政治・社会) CM(0)
日本という国における天皇の存在の意味
何度か引用した山本七平他の「日本教の社会学」の小室直樹と山本の対談が非常に面白く、啓蒙されるところが多い。その中で明治維新について論じた部分の一部を転載する。
これと同じ趣旨のことを司馬遼太郎も言っていたと思う。
この「天皇の威力」あるいは「権威」というものの力を現代の日本人は軽視しすぎているのではないか。面白いのは、江戸時代末期には天皇には何の「権力」も無かったという事実である。
下の出来事は、世界史の上でも唯一無二の奇跡だろう。
江戸末期の天皇は、いるかいないかも分からないような存在だったはずである。それが、いざという時に、これほどの力を持っているというところに日本という国、日本人の特殊性もあると思う。
(以下引用)
山本「明治維新というのは、革命としては、まさに他に例をみないほど、徹底したものだったんですね。」
小室「そうですよ。当時、そのありさまをみた英国公使パークスは飛び上がらんばかりに驚いた。一片の天皇の命令だけで、近代国家が一夜にしてでき上がる。天皇はまさに神である。ヨーロッパでこんな革命を遂行しようと思ったら、何千回も戦争をして流血の惨事を繰り返しても困難だろう、とね。」
3. 偽装皇帝[25] i1WRlY1jkuk 2025年8月19日 15:25:23 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[25]
(以下自己引用)
固有名詞の力
八潮市の道路陥没問題はマスコミ報道もほとんど消えている印象だが、まあ、私はテレビも見ないし新聞も(取ってはいるが)ほとんど読まないので、報道され続けているのかもしれない。
だが、私が不思議なのは、道路陥没で地中に沈み、消息不明のトラック運転手の名前が一度も報道されていない(らしい)ことだ。そして、その生存は絶望視された結果なのか、その捜索もしていないように思える。そして、日本全国はこのトラック運転手を完全に忘れたように思える。
それこそが、運転手の名前を報道しなかった狙いではないのか?
つまり、たとえばこれが小川さんなり何なりだったら、誰の心にも「小川さんはどうなった?」という疑問が残るが、名前が無いと、単なる「物体の消失」になるのである。
たとえば、いい方の例で言うと、だいぶ前に山で幼児が行方不明になった時に、ヴォランティアで捜索していた老人がその幼児を見つけ、その発見者の名前(尾畑春夫さんだったか。字は曖昧にしか覚えていないが)が全国的に知られたのである。今でもその事件も尾畑さんのことも覚えている人は多いだろう。
だが、今回は「消えた運転手」は人々の記憶からすら無くなったのではないか。名前が「ない」から記憶されないのも当然なのである。これが固有名詞の威力だ。名前があるから我々は誰かを「人間」として認識すると言ってもいい。これが「某政治家の汚職」と言われても、「政治家なら汚職して当たり前じゃねえの?」くらいにしか認識しないだろう。つまり、名前が無いと個人ではなく、人間として認識すらされないわけだ。
まあ、八潮市の道路下の下水道の工事をした業者の名前まで公表しろとは言わない。その業者の責任なのか判定は困難だろうからだ。
私は、日本社会の「官僚支配」は、上級官僚の名前がマスコミに出ないことが一番大きな力になっていると思っている。「無名のヴェール」に隠れているから、彼らは悪事ができるのである。
あなた、財務省や外務省の上級官僚の名前を知っていますか?
http://www.asyura2.com/25/lunchbreak56/msg/105.html#c3
7. 偽装皇帝[26] i1WRlY1jkuk 2025年8月20日 02:58:12 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[26]
>6 まあ、常識だと思うが「君が代」の元になっているのは平安時代の和歌である。日猶同祖論というトンデモ説の根拠のひとつにするのは無理だろう。「君が代」が英国から日本へ与えられた、も無理。
(AI解説)
「君が代」の歌詞の原型は、905年に編纂された『古今和歌集』に収録された和歌「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」です。この和歌は、天皇や貴族など、目上の人の長寿と繁栄を願う祝歌として詠まれました。「君」は特定の天皇を指すのではなく、一般的な「主君」や「尊ぶべき人」を意味していました。後に、この和歌を基に、現在の国歌「君が代」が作られました。
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/732.html#c7
2. 偽装皇帝[27] i1WRlY1jkuk 2025年8月20日 07:51:23 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[27]
まあ、中学や高校で地学を習った人が、その知識を常識化できていないから「地球温高詐欺」を信じるのだろう。
(以下自己引用)
地軸角度変化が地球の気候変化の主原因であるのは地学上の常識
地球上の各地の気候が地球と太陽の角度(地軸角度)によって生じるのだから、その地軸角度が変化したら各地の気候が変化するのは当然であり、地球全体が温暖化するということはありえない。
空気中の二酸化炭素の割合など微小なもので、しかもその大半は植物やプランクトンによって吸収され、酸素となるのだから、二酸化炭素の増加で地球が温暖化することは、まずないはずだ。つまり、地球温暖化説は詐欺である、と断定していい。
そもそも、地球の内部はマグマという流動体で、外部の大半は海という流動体だ。それが永遠に同じ状態(同じ地軸角度)で太陽の周りを公転しているというのは、考えにくいだろう。実際、下の「ミランコビッチサイクル」は学問上の定説であるはずだ。なぜ、こうした地学上の「常識」を、世界の科学者たちは訴えず、「地球温暖化詐欺」に暗黙の協力をしているのか。まあ、DS命令に逆らうと命が惜しいからだろう。
(以下引用)
地軸が変わるとさまざまな変化が訪れる
地軸が変わるとさまざまな変化が訪れる
© (C)kimtoru / PIXTA(ピクスタ)
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
昼と夜が12時間⁉地球の地軸が変わるとどうなるの?
地球はその誕生以来、北極点と南極点を結ぶ「地軸」を中心に自転を続けている。地軸は公転軌道に対して垂直ではなく、約23.4度傾いている。北半球で夏は日中の時間が長く、冬は逆に夜が長くなるのは、この傾きによって太陽の当たる時間が変化するためだ。
日本の四季も、傾いた地軸によってもたらされた偶然の産物で、もしその角度が変わってしまったら、日本はもちろん、世界中にさまざまな変化が訪れる。
たとえば、地軸の傾きがなくなった場合、昼と夜はまったく同じ12時間ずつとなる。北半球と南半球の区別がなくなり、中緯度地域では四季の変化が消滅。また、貿易風や極東風、偏西風といった、地球の大気を循環させるために欠かせない風も失われる。
その結果、太陽からの熱エネルギーを地球全体に行き渡らせる作用が滞り、今まで以上に時間がかかるようになることから、寒冷化が進むと考えられている。
対して、地軸が公転軌道に対して水平になると、北極と南極では半年ごとに夏と冬が到来することになる。その結果、氷が解けることと凍ることが繰り返され、海面の上昇、雲の増加にともなう温暖化の促進などが懸念される。
ちなみに、地軸の傾きは地球の誕生以来、変化を続けている。その周期は4万1000年といわれ、およそ21〜24.5度の範囲で、その角度を変化させている。
1920年代には、セルビアの地球物理学者ミランコビッチが、地球が太古から、気温の低い氷期と比較的暖かい間氷期を繰り返しているのは、こうした地軸の傾きの変化に原因があるという仮説を主張。地軸の角度や向き、公転軌道から、地球の気候変動の分析に成功し、その仮説を裏づけている。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/802.html#c2
3. 偽装皇帝[28] i1WRlY1jkuk 2025年8月20日 07:53:19 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[28]
上記コメントの中の「温高」はもちろん「温暖化」の誤記。ロクに確認しないで投稿するからこうなる。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/802.html#c3
11. 偽装皇帝[29] i1WRlY1jkuk 2025年8月20日 08:52:59 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[29]
要するに、私は「諸国民の信義に依頼して」日本を永久的戦争放棄国家とし、軍備もゼロにするのがいいという思想である。すべての国が軍備を完全放棄すれば戦争は起こらない。起こりようがない。
(以下自己引用)
戦争という最大の愚行
ウクライナ戦争の教訓は、「戦争ほどの愚行はない」ということだ。
私が前々から言っている、「国土が侵略されたら即座に降伏するのが最善の策だ」ということをこれほど明確に証明した戦争は空前のことだろう。で、それが絶後ではないだろうと(残念ながら)私は推測する。
ウクライナへのロシアの「特別軍事作戦」が始まった時に、ウクライナが即時降伏していたとして、国民にとって何か不利益なことがあったか? しかもその時にはロシアは「停戦交渉」を求めていたのである。それをキエフ政府が拒否して戦闘が始まったわけだ。その後も何度か交渉の機会はあったが、その度にキエフ政府(その背後の英米政府)が停戦交渉自体を拒否してきた。その結果がウクライナの現在の惨状だ。
さて、それと比べて、戦争開始直後にウクライナが降伏していた場合、どうであっただろうか。
もともとウクライナとロシアは兄弟国家であり、文化も近いしロシア語話者も多い。東部地区と西部地区の違いはあっても、ロシアがウクライナをたとえ併合してもウクライナ国民にとっての不利益はほとんど無く、むしろ、盛運に向かいつつあるロシアの一部としてその恩恵を得られたのではないか。つまり、ロシアとの停戦を拒否したのは単にキエフ政権とそのネオナチグループと米英政府の利益のためだったのである。ここで、私が毎度言う「政府と国家は別だ」という話になる。
政府とは、正常でインチキの無い民主主義的手続き(選挙)で選ばれない限り、「上級国民や外国勢の所有物となる」のである。繰り返すが、「政府=国家」ではないし、「政府=国民」ではまったく無い。政府による決定が一般国民にとって害悪であるという事例は数えきれないほどあり、日常茶飯事と言っていい。日本も同様だ、ということに賛成する人は多いのではないか?
さて、ここでモデル思考によって戦争とはどういうものか、考えてみよう。
A国とB国が戦争をして、両者の戦力通りに戦争が推移し、A国の国民の9割が死亡して、B国の10割が死亡して戦争が終わったとしよう。(通常はそこに行く前に戦争は終わるが、ここではモデル的に考察する。)すると、A国はAB両国の国土を手に入れるが、その国土は現在の兵器の破壊能力からして両国の国土のインフラをほとんど破壊し、土地の生産能力も極限まで下がっているだろう。で、その広大な土地を、誰が耕し、誰が工場を作り、誰が働くのか。A国の残った1割とはつまり「上級国民」である。彼らが百姓仕事をし、工員として働くのか? よそから他国民を輸入して働かせるか。それなら、死んだAB両国の国民はこの戦争で得たのは墓穴だけ、となる。
これが、私が戦争とは最大の愚行であるという所以である。
DSの地球人口削減計画は(自分たちを削減対象に含めず、下級国民だけを削減すると妄想している点で)これによく似ている。いかにも西洋人的、あるいはユダヤ的思考である。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c11
11. 偽装皇帝[30] i1WRlY1jkuk 2025年8月21日 02:15:09 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[30]
(以下引用)
プーチン大統領のアラスカ訪問は、「孤立」という神話を完全に打ち砕いた。現実の世界は、ヨーロッパのトークショーで描かれているようなものではない。実際には、モスクワはニューデリー、北京、テヘラン、ブラジリア、プレトリア、そして数多くのアフリカの首都と対話を行っている。そして今、トランプ氏によって、クレムリンは再びアメリカの舞台の中心に戻ってきた。
■レッドカーペットが敷かれる
その光景は忘れがたいものとなった。ロシアのエアフォースワンがアメリカの土地に着陸。セルゲイ・ラブロフ外相が、「USSR(ソビエト社会主義共和国連邦:CCCP)」とプリントされたスウェットシャツを着て登場。これは、歴史とロシアの集団的記憶を意図的に意識したものだ。そして最も印象的なシーンは、F-22戦闘機とステルス爆撃機B-2スピリットが象徴的に上空を飛行する中、ドナルド・トランプ大統領がレッドカーペットでウラジーミル・プーチン大統領を直接迎えた場面だった。
これは、ワシントンの伝統的な同盟国でさえもはや享受できない礼遇だ。マクロン、メルツ、フォン・デア・ライエンは距離を置かれて迎えられたのに対し、プーチン大統領は、その存在が敬意と重厚さを要求する真の国家元首として扱われた。記者会見の締めくくり、この会談の雰囲気をよく表しているやり取りがあった。
ドナルド・トランプ:「またすぐにお話しましょう。おそらくまたすぐにお会いできるでしょう。どうもありがとうございました、ウラジーミル」。
ウラジーミル・プーチン、英語:「次回はモスクワで」。
「それは面白いね」とトランプは答えた。「その発言で少し非難されるだろう。
しかし、それはあり得るかもしれません」
この短いやり取りは、欧州の指導者たちとの根本的な違いを浮き彫りにしている。ここには、見下すような態度も、父性主義も、空虚な脅しもない。ただ、二人の指導者がそれぞれの責任を果たし、現実的な解決策を模索し、未来はブリュッセルの回廊ではなく、大国間で決定されるということを認識しているだけだ。
■観客としてのブリュッセルとキーウ
メッセージは明確だ。欧州連合はウクライナ危機の管理において不可欠だと自負していたが、招待さえされなかった。アラスカ首脳会談は、その外交官も、傲慢な委員も、信憑性のない平和イニシアチブもなしに開催された。
EUは衰退している:外交的に、経済的に、戦略的に。従属的な役割に固執し、制裁を積み重ね、好戦的な言辞を吐きながら、終わりのない戦争を通じて存在を維持しようとしている。しかし現実には、ワシントンはブリュッセルを戦略的パートナーとは一度も考えていない。単なる従順な実行者に過ぎない。トランプとプーチン会談は、その明白な証拠だ。
この外交的転換はウクライナを窮地に追いやっている。トランプは明確だ:彼はバイデン政権がモスクワに対する代理戦争としてキーウを道具にした戦争を終わらせたいと考えている。米国は、経済を損ない内部対立を煽る長期かつ高コストな戦争を継続する利益はない。
ゼレンスキーのイメージはスキャンダルと国際的な疲労感の中で崩れ去っている。西側の公人たちが彼に与える尊重と称賛の表面的な装いにもかかわらず、彼は自国に関する決定権をほとんど持たない状態なのだ。ワシントンさえも彼から離れる準備を進めている今、彼は無力である。トランプは、ゼレンスキーのウクライナが単なる駒に過ぎず、代償を支払わなければならないことを十分に理解している。
30. 偽装皇帝[31] i1WRlY1jkuk 2025年8月21日 02:38:33 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[31]
29のような古い記事だけでは「現在の経済問題の参考にならない」という人もいるかと思うので、最新の記事も載せておく。「耕助のブログ」所載の海外記事の大意である。
コメント21への反証となるのではないか。つまり、正体不明のユーチューブ論説より、「現実の世界経済の状況」が示すことを見るべきだろう。
(以下引用)
No. 2626 中国、アフリカで米ドルに代わる決済システムを導入
投稿日時: 2025年8月17日
中国が国際決済システムの導入計画を発表し、中国人民元の国際展開への道を開く中、アフリカ諸国では米ドル離れが進んでいる。これはビッグニュースだ。中国とアフリカは緊密なパートナー関係にあり、今後、貿易において中国人民元の使用が増えるだろう。最終的には、中国とアフリカ間のすべての貿易で中国人民元が使用されるようになるだろう。
By Cyrus Janssen 続きを読む →
http://www.asyura2.com/23/hasan136/msg/557.html#c30
1. 偽装皇帝[32] i1WRlY1jkuk 2025年8月21日 04:06:05 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[32]
(以下引用)
お勧めSF映画(11月30日訂正追記)
私も「禁断の惑星」はお勧めである。なぜかネットテレビでは古い映画はあまり見られないし、特にヨーロッパの「名画」とされているものはほとんど見られない。また昔のB級映画でカルト的人気のあるものもほとんど見られない。
私がお勧めするSF映画(まあ、さほど観ているわけではないが)を10本挙げておく。番号は思いついた順であり、順位ではない。
なお、「スター・ウォーズ」は、見た時は結構面白かったが、まったく記憶に残っていない映画であるので、私のお勧めには入らない。元ネタである黒澤の「隠し砦の三悪人」のほうが面白い。
1。禁断の惑星
2。ゴジラ(第1作)
3。マタンゴ
4。地球の静止する日(オリジナル版)
5。遊星からの物体X
6。バック・トゥ・ザ・フューチャー(第1作)
7。2001年宇宙の旅
8。時計仕掛けのオレンジ
9。ジェニーの肖像
10。ロッキー・ホラー・ショー
案外思いつかない。「ロッキー・ホラー・ショー」はSFというよりSF映画が好きな人への愛情のこもった、カルト的ミュージカル映画である。私はSF映画があまり好きではないのかもしれない。「ジェニーの肖像」はSFというよりは超常現象を含むラブロマンスである。主人公の女優がもっと美人ならよかったが、全体の雰囲気が素晴らしい映画だ。
(訂正)前に「宇宙の静止する日」と書いたのは「地球の静止する日」の間違いなので訂正した。
なお、題名を正確に思い出せないためにリストに入れなかったクリストファー・リーブ主演「ある日どこかで」をリストに入れることにする。ロマンチックSFとしては最高傑作かもしれない。原題は「somewhere in time」で、「いつかどこかで」とか「ある日どこかで」ではなく、「時のどこかで」と訳すべきだろう。ラフマニノフの「パガニーニ主題による変奏曲(ラフマニノフのラプソディ)」の使い方が最高に見事で、過去の部分は薄い紗をかけたような画面であるのも、或る種の定番とはいえ、物語内容によく合っている。映画は、奇抜さを競うのではなく、昔からの技法を破綻なく使うほうが大事だと思わせられる。
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/336.html#c1
1. 偽装皇帝[33] i1WRlY1jkuk 2025年8月21日 06:15:49 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[33]
ちなみに、私はここで「学問の在り方」を論じているのであり、隣国やその国民性を評価しているわけではない。学問や議論は公平・公正であるべきだ、というだけだ。
(以下自己引用)
学問用語の不自然さの中にある隣国蔑視(軽視)思想
別ブログに書いた文章(或る引用文の注釈と意見)だが、ここにも載せておく。学問用語の中には、日本語における朝鮮語由来の言葉を軽視する傾向があると思う。
たとえば「百済」をなぜ「くだら」と読ませるのか。これは明らかに朝鮮語の「ペクチェ」のほうが本来の発音だろうに、なぜ日本人が勝手に「くだら」という読みを当て、学問の世界でもそれを延々と踏襲しているのか。そこには明らかに朝鮮蔑視の思想が潜伏していると思う。これは「毛沢東」を日本読みで「もうたくとう」と読む、日本語音読みの便宜的使用とは話が違う。「百済」の漢字のどこにも「くだら」と読ませる必然性は無いからだ。「新羅」を「しらぎ」と読ませるのも同様だが、「しら」だけなら漢字本来の読みに近い。だが「ぎ」を付ける理由は無い。朝鮮語では「シルラ」だったと思うが、そのほうが「新羅」の自然な読みだろう。朝鮮読みが嫌なら、せめて日本語音読みで「シンラ」と読むべきではないか。
(以下引用)「部曲」は朝鮮読みの「プゴク」の方が漢字本来の読みに近い。「部」が「ぶ」でなく「プ」なのは、半濁音の「ぷ」が中国語発音に近いからではないか。
また、豪族内部に目を向けてみますと、有力な豪族は田荘(たどころ)と呼ばれる私有地と、部曲(かきべ)と呼ばれる私有民を所有し、さらに奴(やっこ)と呼ばれる奴隷もいました。
(引用者注:部曲(プゴク)は、新羅、高麗の賤民である。つまり、「部曲」という漢字が先にあり、それに日本人が「かきべ」という読みを当てたので、「曲部」ではなく「部曲」という不自然な、漢字と読みの不一致が生まれたのだろう。当時は漢字の知識が浅かったのだと思う。今のカタカナ書き英語のようなものだ。)(引用者曰く:「奴(やっこ)」は「屋子」つまり、武士時代の「家の子」と同じだと思う。「やこ」が発音の便宜上、「やっこ」となり「奴」という、「奴隷」の実情にふさわしい字を当てたのではないか。)
酔生夢人 2023-02-08 06:00 随想(ノンジャンル)
6. 偽装皇帝[34] i1WRlY1jkuk 2025年8月23日 06:39:46 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[34]
ユダヤ・キリスト教(カトリック)の「原罪思想」を一言で明確にしているのは、太宰治の
「生まれてすみません」
という言葉である。
つまり、生まれたこと自体が罪であるということだ。
実際は「人間を作った」創造神に罪があるのに、この世界の罪は創造主ではなく人間にある、としたわけだ。
日本人がキリスト教を信じないのは、キリスト教(実際はローマカトリック)の思想のあちこちにある欺瞞性を見抜いているからだろう。
28. 偽装皇帝[35] i1WRlY1jkuk 2025年8月26日 07:23:32 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[35]
赤かぶ氏はスレ立てするだけでなく、コメント欄の最初にご自分の意見を代弁させる他者ツィートを連投するのがお決まりのようだが、そのやり方には少々違和感を覚える。つまり、自作自演の自己擁護というわけだ。(中には、優れたツィートもあり、よく見つけてきたな、と思うこともあるが。)
他のスレ立て常連氏(名前は失念)のように少し反論されるとその相手の言葉の些細なミスをネタに延々と反論して板を支配するのも問題だが。
政治板で具体的な「政治改革案」が提言されることもあまり無いようだ。
しかし、他のコメントの方々も、やみくもに「自民党を倒せばOK」という感じで、どの野党を推しているのかはよく分からない。
そもそも今の日本の野党のほとんどは偽野党であり、維新、参政、保守、立憲、国民、すべてそうであり、また、まともな野党らしきものは議員数があまりに少ない。つまり、カネもないし「バックアップする宗教的組織」もないわけだ。
そういう状態で、本当に「自民が下野すればそれでOK」か?
まあ、阿修羅政治板は暇人のおしゃべりとうっぷん晴らしと工作員の稼ぎの場になっているのではないか。
コメント者のペンネームすら固定していないのでは議論の場にもならない。
10. 偽装皇帝[36] i1WRlY1jkuk 2025年8月26日 07:45:59 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[36]
またコメント2のように、青少年の自殺を冷笑的に見ている発言も見られる。
「阿修羅」の知的劣化とモラル的退廃が、このスレッドコメントから明白だ。
青少年の自殺は学校教育(受験中心主義)に根本原因があるかと思うので、参考までに某サイト(VOTE)の投稿コメントとサイト主催者の対話を転載する。
(以下引用)
戴晋人 {遍照飛竜 または 渾沌堂主人}
戴晋人 {遍照飛竜 または 渾沌堂主人}
2025年7月15日 12:09
私自身は「学校教育」の在り様自体が「疑問を持たない〜持たせない」「それは、そういうものだと受け入れてしまう思考」を強化していると考えてます。
そもそも「疑問を持つ」って質問をしたり留まると授業が進みません。
「そういうもの」と受け入れた方が学習が早く進んで点数が取れて、教師からも評価が高く進学しやすくなります。またそういう「無批判に受け入れる」生徒を教師は溺愛します。
なら生徒はそれに倣いそうなろうとします。またそういう「調教された」生徒を前提にしたカリキュラム・学校の経営になりますので、そう言う人がますます増えて、
「疑問を持ち、立ち止まり考えて善を求める」人を排除していきます。
まさに媚びへつらい続ける人間を求めて追及した近現代日本の学校教育の理想人〜家畜人〜を求めた結果です。
smartbb
smartbb
2025年7月16日 10:51
戴晋人 {遍照飛竜 または 渾沌堂主人}様
コメントありがとうございます。
今の生徒たちが、「疑問を持っていない」訳ではないのは、塾では本音を言ってくれることからもよくわかります。おっしゃるように、学校の先生たちが発する言動から空気を読んで、口を噤み、無批判に受け入れる生徒が「うまくやれてしまう」現実を見て、変質する人も出るという感じなのでしょう。
学校の先生の本音もまた別にありそうな感じもします。大きな力が学校現場を覆っているのも現実なのかなと思います。
効率という点では、
>「調教された」生徒を前提にしたカリキュラム・学校の経営
がベストに近くなっていってしまうのでしょう。
やむを得ないところでしょうが、私立の方がより効率重視になっているとも思っています。
教育は非効率が許される最後の砦とも思っていますが、その牙城も崩落寸前だというのが現実なのでしょうね。
戴晋人 {遍照飛竜 または 渾沌堂主人}
戴晋人 {遍照飛竜 または 渾沌堂主人}
2025年7月16日 11:56
返信ありがとうございます。
>学校の先生の本音もまた別にありそうな感じもします。大きな力が学校現場を覆っているのも現実なのかなと思います。
受験対策がすべて‥になっているからかも‥て気もします。
あと「画一的な講義形式の授業が、本当にベストで唯一の方式なのか」ってことも・・
これは「いじめ」や「障害者支援」とかも関わってくる関係もあるので、結構深い問題なり話題かもしれません。
本当は「教育は非効率が許される」はずですが、生徒児童も、父兄も「そんなこと考えてない・・あまり考慮できない」のが今の日本社会で、かつ
「ある種の自己責任論」と「即戦力願望の就労現場」の影響でしょうか。
結論にはなりませんが、大ぶろしきみたいなことを感じる次第です。
smartbb
smartbb
2025年7月17日 10:19
戴晋人 {遍照飛竜 または 渾沌堂主人}様
コメントありがとうございます。
>「画一的な講義形式の授業が、本当にベストで唯一の方式なのか」ってことも・・
→おっしゃる通りだと思います。物理の離脱者が多いのも、この学習方式の影響が大きい。
構造上、成熟を待てないんですね。短時間で成果を上げられる人を「エリート」と
呼ぶような仕組みになっている。
>これは「いじめ」や「障害者支援」とかも関わってくる関係もあるので、
>結構深い問題なり話題かもしれません。
→こちらもおっしゃる通りで、時間をかけて理解することを認めない。
そのため、早熟タイプの生徒がそうでない生徒より上だと勘違いする。
それは、いじめの温床でもある。なので、ハンディキャップのある人に
支援をすることを無駄に感じてしまう人が出てしまう。
社会の現実がそうなっているからという言い訳の下、多くの才能が埋もれる結果にも
なっているのかなと思います。
31. 偽装皇帝[37] i1WRlY1jkuk 2025年8月26日 14:08:49 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[37]
シーブン・サトウ(またはセイブン・サトー)という人のnote記事の一節である。
日本人ではなく、おそらく「サトー」は「アーネスト・サトー」と同じく英米の姓だろう。
要するに、戦争は民意では絶対にないということだ。戦争を煽る連中が自ら戦場に出た例は無い。
(以下引用)
1904年、日露戦争が勃発すると、『北米新聞(North American Newspaper)』が文豪にどちらの国の味方になるつもりかと尋ねた際、「私はロシアの味方でもなければ日本の味方でもなく、良心と宗教と自己の幸福とに反してまで戦うよう政府によって横着され強制された両国の労働階級の味方である」と2月9日に答えている。さらに、文豪は、6月13日、日露戦争に関する論文『反省せよ!』をイギリスの出版社から刊行すると、各国の新聞に翻訳・転載される。
何万キロもたがいに離れている人間同士が、一方は人だけでなく動物すら殺すことを禁じる掟をもつ仏教徒、一方はすべての人を兄弟とみる精神と愛の掟を信じるキリスト教徒であるのに、彼らは、野獣のように残酷きわまる殺しあいをするために、陸に海に敵を探し求めている。
日本でも、6月27日付『タイムズ』紙の記事を元に、週刊『平民新聞』が8月7日号に日本語訳を掲載し、『東京朝日新聞』も「トルストイ伯 日露戦争論」と題して8月2日から20日に亘って連載している。戦争支持だった石川啄木は、この論文を読むなり、慌てて、反戦に立場を変えている。また、与謝野晶子は、文豪の訴えに応えるべく、『明星』9月号に「旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きてという詩を寄せる。その仲の「君死にたまふこと勿れ」の一節は、反戦の言語的シンボルとして、時代を超えて語り継がれていく。
32. 偽装皇帝[38] i1WRlY1jkuk 2025年8月26日 15:34:07 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[38]
「ダイヤモンドオンライン」記事の抜粋である。この「(日本的組織の)失敗の本質」を腹の底から反省しないと、何度でも同じ失敗を繰り返すだろう。
そもそも国民にとっては戦争になった時点で地獄なのである。
(以下引用)
そして鈴木氏は序章でこう記す。
大東亜戦争においても、物量や技術力の差は敗因の一つですが、失敗の本質そのものではなく、真の要因は日本的な思考法や日本人特有の組織論、リーダーシップにあると考えられるのです。(P.9-10)
日本は戦後、たしかに奇跡の復興を遂げた。アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国にもなった。圧倒的な「物量や技術力」を手にした。
しかし、バブル崩壊以降30年以上にわたる日本の閉塞状況を見ていると、またしても「真の要因」はそこにはなかったのではないか、と思わされる。
日本人の本質は、実は変わっていないのかもしれないのである。
(中略)
もちろん名著『失敗の本質』も読み、なるほどと思わされた。鈴木氏は、こう書き綴っている。
最前線が抱える問題の深刻さを中央本部が正しく認識できず、「上から」の権威を振り回し最善策を検討しない。部署間の利害関係や責任問題の誤魔化しが優先され、変革を行うリーダーが不在。『失敗の本質』で描かれた日本組織の病根は、いまだ完治していないと皆さんも感じないでしょうか。(P.12)
バブル崩壊後の日本の苦境は、まさに時代が転換期を迎えたことにある。昔の戦い方では、通用しなくなったのだ。ところが、日本人はなかなか変われない。これもまた、実は大東亜戦争でも同じだったのである。
大東亜戦争が始まったとき、日本は電撃作戦によって各地で勝利をおさめている。ところが、ミッドウェー海戦での敗北以降、雪崩を打って敗戦に向かい、二度と立ち上がれなかったのだ。鈴木氏はこう記す。
順調なときには強く全面展開しつつも、環境の転換期には一転して閉塞感に陥り、突破口を見出せない姿は、日本の企業活動全般にも顕著な傾向です。(P.13)
なぜ日本人は、「転換点」に弱いのか。これについても本書で詳しく解説されるが、日本人の思考と日本の組織特有の弱点は、転換点で急速に露呈する、という。
日本人の中に流れる、7つの「失敗の本質」
しかし、転換期は実は日本が負けた理由の一つに過ぎない、とも鈴木氏はいう。本書を読み進めていくと、心が苦しくなるほどに、その思いが募ってくる。そしてこれでもか、これでもか、というほどに、「今」と連なっていることがわかるのだ。
それでもしっかり真正面から、見つめる必要がある。鈴木氏はこう書く。
大切なのは、貴重な教訓から私たちが「次の失敗」をどれほど上手く避けることができるか、具体策を引き出すことではないでしょうか。
変化に直面している会社、過去に成功した組織が内部で抱える次の失敗を避け、新たなイノベーションを成し遂げる方法を明らかにする。それこそが本書の最終目標であり、『失敗の本質』をビジネスをはじめとするさまざまな局面で活用するために必要なことだと考えています。(P.16)
『「超」入門 失敗の本質』では、7つの視点で『失敗の本質』が紐解かれていく。
@ 「戦略性」──俯瞰的な視点から最終目標への道筋をつくれない
A 「思考法」──革新が苦手で錬磨と改善が得意
B 「イノベーション」──ルールをつくり出せず既存のルールに習熟する
C 「型の伝承」──創造ではなく「方法」に依存する
D 「組織運営」──勝利につながる現場活用が苦手
E 「リーダーシップ」──現実を直視し環境変化に合わせて判断できない
F 「メンタリティ」──「空気」と同調圧力、リスク管理の誤解
本書を読んで改めて感じるのは、日本人にははっきりと「苦手」があるのだということだ。大きく考えること、新しいやり方を始めること、自分でルールを作ること、創造を受け入れること、現場を重視すること、正しい判断を下すこと、現実を直視すること……。
だが、これは他人事なのではない。自分自身のことでもあるのである。
33. 偽装皇帝[39] i1WRlY1jkuk 2025年8月27日 08:00:51 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[39]
「蚊居肢」記事の一部を転載。
私も浅田彰と柄谷行人の考えにまったく同感である。「憲法9条」ほど優れた思想的武器はない。この思想こそ世界全体を救うものだ。
(以下引用)
浅田 とくに、日本の場合、非常に問題だと思うのは、理念はタテマエにすぎず、恥ずかしくて人には言えないはずのホンネを正直に共有することで、民主主義的な、いや、それ以前の共同体をつくってきたということです。だから、そもそも自由主義にせよ共産主義にせよ、そういう理念を軽視する面があったところへ、それも壊滅したのだから、もうみんなホンネでいこう、そこで居直ったほうが勝ちだ、という空気が非常に強まったと思うんですね。もちろん、旧左翼の現実離れした理想主義のタテマエ論は批判すべきものだけれども、それがあまりにもくだらないがゆえに、右翼が現実主義的と称するホンネを唱えると、そちらのほうが多少とも魅力的に見えてしまう。新左翼だったはずが右翼になっていた旧全共闘世代が、だいたいそういうパターンでやっているわけでしょう。しかし、今はむしろ新しい理念が求められているのであって、崩壊した旧左翼を批判しても死馬に鞭打つようなものだし、自己満足にひたる大衆のホンネを肯定することにしかならない。実に不毛な状況ではありますね。
しかも、そういうホンネ主義みたいなものあらゆる理念がついえ去ったのであってみれば、もうホンネに居直るしかないという気分は、日本のみならず世界中で今いちばん支配的なイデオロギーになっていると思う。ほんとうは共産主義がスターリン主義的に形骸化した時期からそうだったのだけれど、けれども、それが旧ソ連崩壊で露骨に目に見えるようになってしまった。旧共産圏は完全にそうなってしまっているし、旧西側も同じような状況になっている。こういうシニカルな居直りこそが現代の支配的なイデオロギーであって、これを批判できるのは、ある種の理念しかないでしょう。
柄谷 たとえば、カントの『純粋理性批判』はふつう形而上学批判の書だと思われていますが、序文に、いま形而上学は評判が悪くてだれも見向きもしないと書いてある。したがって、かれがやったのは、ある意味で、形而上学の回復なんですね。むしろ、それが「批判」(吟味)ということです。それはいま共産主義の理念をだれも見向きもしないということと対応していると思う。だから、二百年の差があるけれど、もう一度徹底的に「批判」を反復する必要があるのではないかと僕は思っています。
浅田 とくに日本の文脈で言うと、事実上、スターリン主義批判さえやっていればよかった時期があった。原理的にはそんなくだらないものを批判しても仕方がないとはいえ、少なくともそれが一定の力をもっていたときには、その批判にも多少は意味があったかもしれない。ところが、いまやそれも崩壊してしまった。となると、大衆は豊かになってみんな中流だと思っているからそれでいいではないかという現状肯定以外に何も残らない。これが現在のイデオロギー状況ですね。おそろしいほどの貧困だけれども・・・。
〔・・・〕
柄谷 夏目漱石が、『三四郎』のなかで、現在の日本人は偽善を嫌うあまりに露悪趣味に向かっている、と言っている。つまり、理念を言うと偽善になるから、偽善になるより正直に悪でいたほうがいいというふうになる。これは今でもあてはまると思う。むしろ偽善が必要なんです。たしかに、人権なんて言っている連中は偽善に決まっている。ただ、その偽善を徹底すればそれなりの効果をもつわけで、すなわちそれは理念が統整的に働いているということになるでしょう。
浅田 理念は絶対にそのまま実現されることはないのだから、理念を語る人間は何がしか偽善的ではある......。
柄谷 しかし、偽善者は少なくとも善をめざしている......。
浅田 めざしているというか、意識はしている。
柄谷 ところが、露悪趣味の人間は何もめざしていない。
浅田 むしろ、善をめざすことをやめた情けない姿をみんなで共有しあって安心する。日本にはそういう露悪趣味的な共同体のつくり方が伝統的にあり、たぶんそれはマス・メディアによって煽られて強力に再構築されていると思いますね。
柄谷 たとえば、日本の政治家が世界政治のなかで発言するとき、そこに出てくる理念性は非常に弱い。ホンネを言ってしまっている。実質的には日本が金を出してすべてやっているようなことでも、ほとんど口先だけの理念でやっているほうにつねに負けてしまう。日本の国内ではホンネを言って通るかもしれないけれど、世界のレヴェルでは、理念的にやらないかぎり、単に請求書の尻拭いをする成金というだけで、何も考えてないバカ扱いされるに決まっていますよ。
浅田 そのときに日本人がもてる普遍的理念というのは、結局は平和主義しかないと思いますね。ぼくはヘーゲル主義はとらないけれども、しかし向こうがヘーゲル主義でくるのであれば、こちらはそれを逆手にとって言えるはずです。つまり、世界史の先端はヨーロッパからアメリカを経て日本まできてしまった。その最終段階で、日本は、核を使った戦争、その意味で最終戦争の先取りであるような戦争を体験し、その後で憲法上戦争を放棄した。 これはほとんど近代国家としての自己を否定したに等しいポストヒストリカルあるいはポストモダンな憲法なんで、これを超える世界史的理念はまだない。しかも、その理念はいわば下部構造に支えられているわけで、軍産複合体を中核とする米ソの経済がともに進化の袋小路に入った恐竜のように後退してゆくなか、民生部門に集中することで高い効率性を実現した日本の経済は、とくに電子情報段階に入って世界をリードしつつある。とすれば、本来はその理念でやるしかないし、やれるはずなんです。
柄谷 憲法第九条は、日本人がもっている唯一の理念です。しかも、もっともポストモダンである。これを言っておけば、議論において絶対に負けないと思う。むろん実際的にやることは別だとしても、その前にまず理念を言わなければいけない。自衛隊の問題でも、日本は奇妙に正直になってしまう。自衛隊があるから実は憲法九条はないに等しいのだとか、そんなことを言ってはいけない。あくまで憲法九条を保持するが、それは自衛隊をもつことと矛盾しない、と言えばよい。それで文句を言う者はいないはずです。アメリカだって、今までまったく無視してきた国連の理念などを突然振りかざしてくる。それが通用するのなら、何だって通用しますよ。ところが、日本では、憲法はアメリカに無理やりに押しつけられたものだから、われわれもしようがなく守っているだけだとか、弁解までしてしまう(笑)。これでは、アジアでやっていけるわけがないでしょう。 アメリカ人は納得するかもしれないけれど。
浅田 実際、アメリカに現行憲法を押しつけられたにせよ、日本国民がそれをずっとわがものとしてきたことは事実なんで、これこそわれわれの憲法だといってまことしやかに大見栄を切ればいいわけですよ。それがもっとも先端的な世界史的理念であることはだれにも疑い得ないんだから。
柄谷 ヘーゲルではないけれど、やはり「理性の狡知」というのがありますよ。アメリカは、日本の憲法に第九条のようなことを書き込んでしまった。
浅田 あれは実は大失敗だった。
柄谷 日本に世界史的理念性を与えてしまったわけです(笑)。ヨーロッパのライプニッツ・カント以来の理念が憲法に書き込まれたのは、日本だけです。だから、これこそヨーロッパ精神の具現であるということになる。〔・・・〕
34. 偽装皇帝[40] i1WRlY1jkuk 2025年8月27日 09:17:16 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[40]
日本の皇室問題に関して「阿修羅」過去記事でリーマン氏の問いかけに対して如往氏が書いた答えが面白いので転載する。私も如往氏と同じ考えである。つまり、「便宜的尊皇主義」だが、それが合理的だと思うからこその尊皇主義である。天皇という奇妙な存在(権力を持たない権威)は日本的叡智だろう。
なお、それは「万世一系」などという戦前的思想とは別の思想だ。女帝でもいいし、血統が入れ替わってもいい。現代の「腐った(欺瞞的)民主主義」のほうが袋小路に入っているのではないか。それに、日本の象徴天皇制は民主主義の一部である。
ただ、「天皇をもっとうまく利用できないか」というのが私の考えだが、まあ、(明治維新で天皇の入れ替わりがあったとしても)現血統の皇室を続けるのが一番合理的かつ無難ではないか。
(以下引用)
>逆に如往さんに質問させてください。
仮に自分が「日本を管理運営するCIA現場最高責任者」に就任したと仮定して、国務省の上司から「今後の日本におけるアメリカの国益の長期的確保という観点から、現在の状況を踏まえ、これからの日本の天皇制のあり方および皇室の管理・運営のあり方について、要点をレポート用紙2枚くらいで提出せよ」と言われたらどんなことを書かれます?
おそらく、「我が国の長期戦略を完遂するためには、米国にたいする反旗の象徴になるのを回避しつつ、天皇(制)を日本国民懐柔の有用なスキームたるべく保持していくことが肝要である。」といった骨子になるかと思います。それには、一般の日本人は政府官僚や上部組織から分断されていても、天皇(制)との親和性が確保されている限り為政者にたいし従順な国民性を示すとの認識が下敷きになるでしょう。つまり、米国に比肩するほどに国民主権の意識を涵養することは日本を懐柔する上で決して得策ではなく、さりとて日本人をバラバラにしておくと極端な右傾化や左傾化に誘導されないともかぎらないとの判断から、彌縫策として引き続き天皇(制)を容認するというが常識的な落し処になると考えます。(あまりにも教科書的で、ガッカリでしょう?)
しかし、そのように米国側から捉えられていた場合、対抗策ないしはこちら側が主導権を握るための方策が何かあるかと云えば、即座には浮んで来ないのが実情です。その意味では、『今まで自分が生きてきた戦後をイメージしながら考えるとそう考えるのが自然ですが、これから日本が叩き込まれる状況を思い浮かべるとすると、そうはいかないのではないでしょうか?』
30. 偽装皇帝[41] i1WRlY1jkuk 2025年8月28日 08:31:59 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[41]
石破総理は経済関係の問題では財務省に言いくるめられ、操られているのだが、こと世界政治に関しては良識的である。その一例が、対中関係における姿勢だ。実に穏健かつ誠実だと言える。(ミリタリーおたくだからこそ、戦争が国民にとって最悪の事態であることを熟知しているのだろう。その「平和主義」は広島や長崎でのコメントからもよく分かる。)
日本を中国と戦争させて共倒れにさせるのがアメリカ政治中枢の基本構想であり、そのことに気づいている日本国民も増えている。だから、「最低でも戦争をしない」ことが期待できる石破を国民は支持するのである。何もミステリーではない。
(以下引用)
中国、石破政権の存続望む 関係安定に期待
2025/7/3 15:15
【北京共同】中国の習近平指導部は昨年10月の石破政権誕生以降、日中関係が好転したと評価し、政権存続を望んでいる。中国政府筋は「日本政府が安定することが中日関係の安定にもつながる」と期待する。
昨年11月のペルーでの石破茂首相と習国家主席との初の首脳会談以降、今年3月の王毅外相の訪日など閣僚級の往来が増えた。中国は日本人への短期滞在ビザ(査証)免除措置を再開させ、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に伴い全面停止していた日本産水産物の輸入再開も発表。懸案を一つずつ解決してきた。
中国が日中関係の改善を望むのはトランプ米政権による関税圧力にさらされている影響が大きい。
22. 偽装皇帝[42] i1WRlY1jkuk 2025年8月28日 09:17:41 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[42]
(以下「蚊居肢」から一部転載)
世界一の高齢化比率国日本では、社会保障費抑制のために頑張って早く死んでもらわないとな、ーーという視点が出てきてもまったく不思議じゃないね。
ひょっとすると、多くの社会は、あるいは政府は、医療のこれ以上の向上をそれほど望んでいないのではないか。平均年齢のこれ以上の延長とそれに伴う医療費の増大とを。各国最近の医療制度改革の本音は経費節約である。数年前わが国のある大蔵大臣が「国民が年金年齢に達した途端に死んでくれたら大蔵省は助かる」と放言し私は眼を丸くしたが誰も問題にしなかった。(中井久夫「医学部というところ」所出1995年『家族の肖像』所収)
この大蔵大臣はミッチーこと渡辺美智雄である(発言当時は大蔵大臣ではなく通産大臣)。
「二十一世紀は灰色の世界、なぜならば、働かない老人がいっぱいいつまでも生きておって、稼ぐことのできない人が、税金を使う話をする資格がないの、最初から」、こう言ったわけであります。渡辺通産大臣は、それ以外にも、八三年の十一月二十四日には、「乳牛は乳が出なくなったら屠殺場へ送る。豚は八カ月たったら殺す。人間も、働けなくなったら死んでいただくと大蔵省は大変助かる。経済的に言えば一番効率がいい」、こう言っておられます。(第104回国会 大蔵委員会 第7号 昭和六十一年三月六日(木曜日) 委員長 小泉純一郎君)
7. 偽装皇帝[43] i1WRlY1jkuk 2025年8月28日 10:25:14 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[43]
年間読書人という人のブログ記事から一部転載。
なかなか有益な内容だと思う。
要するに「質問」をするのは容易(馬鹿でもできる。)で、質問に答えるのは困難(頭をかなり使う。)なので、答えているうちにどんどん不利になる。「質問戦法」に対しては質問で返すのが正解だということ。真面目で誠実な人ほどこの「質問戦法」の罠に陥りやすいようだ。
(以下引用)「信賢」は人名。
他人の事例を見ているだけなら「私だって、こんなのには騙されない」と思う人は多いでしょう。
しかし、テレビニュースなどでもよく報じられるように「騙される人の多くは、自分は騙されないと思っていた人」なのです。
例えば「信賢の手口」である「質問攻撃」に引っかかって、ひどい目に遭う人とはどんな人でしょうか?
それは「意思表示をしっかりできない人」「他人から、良い人だと思われたいという願望に縛られている人」だと言えるでしょう。
つまり「嫌なものは嫌」だと言えず、つきあいたくもない人にも「良い顔」をして、つきあってしまうような人です。
言い換えれば、「こいつはあやしい」とか「こいつは礼儀知らずだな」と思っても、それを指摘することを過剰に恐れて、つい「良い顔」をしてしまう人です。
いらない品物でも、相手が熱心に薦めてくると、つい妥協して買ってしまうとか、そんなことをしてしまう人は、詐欺やペテンや「荒らし」のカモでもあるのです。
だから、大切なことは、変だと思えば「それは変じゃないですか」と言える程度の胆力です。「嫌なものは嫌。それに理屈はない」と言いきれる自負なのです。
それが無いと、いくら頭で疑っていても、結局は相手に押し切られてしまう。
ものごとは「わかっている(つもり)」だけではダメなのです。その認識を、適切に行動に反映できてこそ、人は自身を守ることができる。
危険な相手が近づいてきたと気づいても、すくんで逃げられない人は、食われてしまう。そういうことなのです。
8. 偽装皇帝[44] i1WRlY1jkuk 2025年8月28日 10:33:54 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[44]
前記ブログから、その「質問攻撃」撃退の事例を転載する。
見事なものだ。
(以下引用)
私のnote記事「YouTubeばかり視てると〈バカ〉になる」のコメント欄での、ハンドルネーム「信賢」さんと、私とのやりとりをご覧ください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
信賢
2021/06/29 11:48
この記事とは直接関係ないコメントで恐縮ですが、毎日何件も記事を投稿して、レスバもされているのはすごいですね。寝ているとき以外はずっとそれに費やしていらっしゃるのではないですか?
年間読書人
2021/06/29 12:09
そんなことが可能かどうかですね。
ご質問の前に、ご自分なりに、よく考えてみることをオススメします。
これは、ものを考える習慣を身につけるためにも、とても大切なことですよ。
信賢
2021/06/29 12:30
これ、はいかいいえで答えられる質問ですよね。あなたに負担はほとんどかからないのに出し惜しみする理由はなんですか?答えをいただけたら、私は一切の異議を申し立てずに退散します
年間読書人
2021/06/29 13:16
馬鹿じゃないですか?
どこの誰とも知れない、こんな礼儀知らずの質問に、どうして答えなきゃならないんです?
出し惜しみせずに、あなたがこれに答えてごらんなさい。
信賢
2021/06/29 13:23
ではなぜ無視できなかったのですか?答えになっていない答えを返すよりもそちらの方が誠実だと思うのですが
年間読書人
2021/06/29 14:58
どうして?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
9. 偽装皇帝[45] i1WRlY1jkuk 2025年8月29日 10:53:32 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[45]
「常識」のスレのコメントに入れるべきかもしれないが、あちらは書き込みし過ぎたので、このスレに載せる。
「(昭和)天皇の戦争責任論」の問題である。
(以下自己引用)
天皇の「戦争責任」問題
歴史観、あるいは歴史哲学の話になるので、思想問題としてここで考察してみる。
「混沌堂主人」の次の発言だが、氏はこの思想を延々と書き続けている。
まあ、日本人が飢えて死滅するのは、当然の結末なのです。
天皇廃止OR天皇家根絶 という、日本人が「過去の受容」が無い限りに。
つまり、この思想が氏にとって最重要の思想だということだろう。で、その布教のためには、原爆地上起爆説とか、原爆特許は天皇が持っているとか、天皇は(イギリス軍の何かの階級に任ぜられているから)イギリスの手下であるとか、いろいろ書いている。すべて愚論だと思うが、一番の問題である、「天皇の存在は日本にとって最大の害悪である」という考えの是非を考察しよう。
第一にというか、根本問題として、日本人の「過去の受容」は必ず「天皇廃止or天皇家断絶」とならねばならないのか。まあ、氏がいつも言う、「日本人の無責任体質の根源は天皇という存在にある」という主張だが、その論拠は、太平洋戦争での天皇責任問題だろう。
氏は、「天皇は戦争の責任を取っていない」という説だが、これは氏の主観的判断だろう。私は、昭和天皇が在位のまま、「神格的天皇」から「人間天皇」となり、さらに日本国憲法下で「象徴天皇」となったことが、最良の「責任の取り方」だったと思う。それが、米国とGHQの「合理的判断」だったのであり、あの時点で「天皇廃絶」あるいは「天皇死刑」となっていたら、日本はとんでもない「アモラル(無道徳)社会」になっていただろうと私には思える。「天皇でさえ殺してよい、それなら、一般人の命など、虫けら同然であり、いくら殺してもいい」、という精神が日本人に芽生え、瀰漫した可能性が高いと私はと思う。(あるいは、すべてを他人のせいにする「他責思考」の瀰漫)
神道は滅び、仏教もまた戦争協力宗教であった以上、韓国のようにキリスト教でも輸入するか? 宗教や権威を背景にしない道徳が、天皇処刑で生まれた可能性より、私はとんでもない無道徳社会になった可能性が高いと思う。つまり、「人間天皇」になったとはいえ、天皇という「象徴」が憲法で保障されることで、日本人は国民的アイデンティティを保持できた、というのが私の考えであり、それは「人間はすべて平等だ」という欺瞞的思想には反するだろうが、天皇という存在の「不平等性」こそが、現実の現実性をすべての国民に示す暗黙の教訓になっていた、あるいはなっていると思う。
さらに、より重要なのは、ある意味では「天皇が許されたことで、日本人全体が許され、精神的負担を持たなくて済んだ」のだ。神格的天皇の象徴天皇化で、日本人の「禊が済んだ」とも言える。これが、当時の天皇と国民の「精神的一体化」から推測できることだ。(その極度な形である「天皇神格化」に私が反対であるのは言うまでもないだろう。天皇神格化が日本人神格化となり、とんでもない夜郎自大な悪質行動に結びつくからだ。これがアジア侵略での日本軍の行動に明白に表れている。つまり、ここでは、あくまで敗戦時の話をしているのである。)
あの戦争で家族や親しい人を失った人間は日本に無数にいる。だからこそ、私は「絶対的平和主義」者なのである。だが、それと天皇問題はまったく別のことだ。一国の支配者は、政治的に誤った判断をすることもある。では、その判断の誤りの責任は、どう取るか。戦争という重大事なら、「国民が彼を死刑にすることで責任を取らせる」か。これは、イタリアのムッソリーニに国民がやったことだ。で、ファシスト党員がすべて殺害されたとは私は聞いていない。つまり、大多数の「戦争責任者」は上手く逃げたわけである。どの国も同じことだ。そもそも、なぜ敗戦国の元首だけが戦争責任を問われるのか。勝てば官軍で、勝利国のすべての戦争犯罪は許されるのか。
天皇の戦争責任問題というのが、しばしば自分を戦勝国や被害者の立場に置いて、元首ひとりに責任を押し付ける論法のように私は思うのである。そもそも、その「被害者」たちは、戦争の時には自ら進んで戦争に協力し、あるいは戦争で金儲けをした一族だったりする。
あえて暴論を言えば、私は「あの戦争での敗戦は、日本国民にとって史上最大の幸運だった」と思っている。少なくとも、現代の日本人の生活の向上や精神的向上は、あの敗戦の結果なのである。ただし、その結果としての「日本の属国化」は、日本国民が大きな反対運動を起こすべきだが、それもまた別の話だ。私は、あの戦争で死んだ人々は気の毒だと思うが、戦後に生まれた世代は、戦後復興の恩恵をもの凄く受けており、それは元をたどれば「敗戦の結果」なのである。
なまじ勝っていたら、それこそ日本は既に滅亡していただろう。
となると、「敗戦責任とは何か」という話になるわけだ。
まあ、蛇足になるが、要するに、「戦争責任論」のほとんどは、実は「敗戦責任論」でしかなく、勝っていればすべて許されたという、馬鹿馬鹿しい議論だ、ということだ。しかも、私は「日本はあの戦争では敗戦して良かった」という思想なのだ。
もちろん、最初から戦争などしないのが一番である。その点では昭和天皇にも大きな「戦争責任」はある、と思ってはいるが、天皇に判断ミスをさせる無数の問題(アメリカによる戦争への誘導工作や日本軍部の愚かさ)があったことは、多くの話がある。
あなたが天皇だったら、あの時正しい判断ができたか? それを天皇に求めるのは、それこそ「天皇は神でなければならない」に等しい天皇神格化思想だろう。 で、世の「戦争責任論」が実は「敗戦責任論」という愚論であるのは上に長々と書いた通りである。
21. 偽装皇帝[46] i1WRlY1jkuk 2025年9月02日 05:41:45 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[46]
アラジン2氏が膨大な動画翻訳(多くの人のコメント)まで掲載しているのに、新共産主義クラブ氏こそ、ご自分の発言に何の根拠も示していない。それでよく他人に
「アラジン2さんの主張が間違っているとは思わないが、何年経ってもアラジン2さんの文章には、国名とその国の指導者の名前を挙げて批判したり称揚したりしているだけで、国の中の状況まで立ち入った分析が見られない。
米国にしても、その人々の考えや主張は、一様ではない。
アラジン2さんの文章には、それぞれの国の中の状態にまで立ち入って論じるための分解能が足りていないのだ。」
などと言えたものだ。そもそも、「分解能」とは何だ。分析力というまともな日本語がある。まあ、私も、「解像度」という便利な新語は汎用性が高いのでかなり使うが「分解能」は聞いたことがない。IT屋の流行語か?
念のために言えば、私は社会主義者であるが、共産主義は愚劣な思想だと思っている。「新共産主義」の理念を簡潔に教えていただければ幸いだ。3行で要約できない思想は人民を導けないだろう。
新共産主義氏が真面目な人だろうとは分かる。ただ、「最初から結論ありき」で物事を考える人に思える。
なお、アラジン2氏と書くと、アラジン氏がふたりいるみたいに読める。
まあ、近年の阿修羅には珍しく、一応は真面目な論争であったことは高く評価している。中身自体は論争にもならない、一方的なノックアウトだったが。
7. 偽装皇帝[47] i1WRlY1jkuk 2025年9月03日 03:35:23 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[47]
そこで、「蚊居肢」に引用されたナショナリズムの本質を論じた文章を転載する。私は愛国者のつもりだが、私が言いたいのは、ナショナリズムの「見えない罠」もある、ということだ。つまり、ナチズムと紙一重だということだ。そしてそれは「宗教的」な幻想や狂熱を伴うということである。
(以下引用)
ネーション〔国民Nation〕とナショナリズム〔国民主義 nationalism〕は、「自由主義」や「ファシズム」の同類として扱うよりも、「親族」や「宗教」の同類として扱ったほうが話は簡単なのだ[It would, I think, make things easier if one treated it as if it belonged with 'kinship' and 'religion', rather than with 'liberalism' or 'fascism'. ]
そこでここでは、人類学的精神で、国民を次のように定義することにしよう。国民とはイメージとして心に描かれた想像の政治共同体であるーーそしてそれは、本来的に限定され、かつ主権的なものとして想像されると[In an anthropological spirit, then, I propose the following definition of the nation: it is an imagined political community - and imagined as both inherently limited and sovereign. ]〔・・・〕
国民は一つの共同体として想像される[The nation …it is imagined as a community]。なぜなら、国民のなかにたとえ現実には不平等と搾取があるにせよ、国民は、常に、水平的な深い同志愛[comradeship]として心に思い描かれるからである。そして結局のところ、この同胞愛[fraternity]の故に、過去二世紀わたり、数千、数百万の人々が、かくも限られた想像力の産物のために、殺し合い、あるいはむしろみずからすすんで死んでいったのである。
これらの死は、我々を、ナショナリズムの提起する中心的間題に正面から向いあわせる。なぜ近年の(たかだか二世紀にしかならない)萎びた想像力[shrunken imaginings]が、こんな途方もない犠牲を生み出すのか。そのひとつの手掛りは、ナショナリズムの文化的根源に求めることができよう。(ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』1983年)
8. 偽装皇帝[48] i1WRlY1jkuk 2025年9月03日 03:55:26 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[48]
これも念のために言えば、私自身は「ホームタウン計画(移民推進策)」には大反対だが、その反対運動(あるいはその空気)が、日本版ナチスである参政党を後押しし、果ては政権を取るという近い未来の惨劇もあり得るということである。
なお、前者(移民推進策)について言えば、移民そのものの増加は不可避だろうが、日本各地に移民の「ホームタウン」を作るというのは狂気だろう、ということだ。特に、「一神教」の民族を大量に移住させるというのはキチガイ計画である。
なお、参政党が「日本版ナチス」であることは改めて言うまでもないだろう。ナチスも最初は泡沫政党だったのである。そして、その資金源の怪しさもナチスに似ている。
14. 偽装皇帝[49] i1WRlY1jkuk 2025年9月03日 15:11:11 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[49]
コメント11さんへ(名前の漢字が読めないので書けません)。
拙コメントへの丁重なコメントを感謝します。
私の支持政党は、現段階では「れいわ新選組」です。
私は新型コロナ騒動は詐欺だという「陰謀論者」なので、れいわ新選組のあの騒ぎへの微温的な対応は勇気と思慮(世界的情報収集力)に欠け、日本国民を見殺しにした(他政党も同様ですが)ものだと思い、その点では批判的ですが、それ以外では一番まともな政党だと思っています。ただ、マスコミから完全に無視されています。今後の躍進可能性も低いでしょう。
「日本共産党」も、市民や弱者に寄り添う姿勢はあると思いますが、思想が硬直的でしばしば愚劣な行動を取るので「生ぬるく」眺めているだけです。
なお、れいわも、共産党同様に政治的ムーブメントを作る力はかなり弱いとは思っています。
参政党の躍進の原動力のひとつは、「反ワクチン」を堂々と主張したからでしょう。もちろん、「移民反対(日本人ファースト)」も同様です。この2点では、参政党(の参謀、背後指示組織)は非常に賢明でした。まあ、神谷宗幣という人物を私はまったく信用していませんが。
27. 偽装皇帝[50] i1WRlY1jkuk 2025年9月04日 05:01:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[50]
スレッド記事とコメント全体(23のアホコメントを除く。そもそも、名前が不明である。幽霊か。無責任コメントだ。)が非常に優れたスレッドである。
日本人はマスコミやネットに流れる「中国憎悪、中国嫌悪、中国蔑視)コメントに影響されて、一般人ですら中国の実態を知らずにバイアスのかかった判断をしている。
ちなみに、中国を「共産主義国家」と見るよりは、「国家資本主義国家」と見るのが正解だという姿勢はこのスレッドのコメント全体に共通している「冷静な」姿勢だろう。
実は「国家社会主義」でも同じなのだが、この言葉はナチスを想起させて評判が悪い。ナチス主導の国家経済改革が当時のドイツを貧困のどん底から救った事実に言及する人は少ない。ナチスだからすべて悪、で終わりである。
まあ、軍拡に走らずドイツの再興だけで終わっていたらヒトラーは歴史的偉人のひとりだったわけだ。
要するに、政府がまともなら、社会経済を政府が引っ張ることは当然なのである。それが「資本家によって政府が動かされる(新)自由主義の社会」では成立しない(極少数の超富裕者と大半の貧困者の世界になる)というのが西側世界の現状だ。
28. 偽装皇帝[51] i1WRlY1jkuk 2025年9月04日 06:11:54 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[51]
私自身のブログである「徽宗皇帝のブログ」(前のパソコンがダメになったので更新不可能。読むことは現段階では可能。)から転載する。
(以下自己引用)
2025/06/09
ドルの終わりと資本主義の終わり
「カネの亡者」増田俊男の記事だが、カネの亡者だからこそ見方が冷静でシビアである。
ここに書かれた内容はかねてから多くの人が指摘していることだが、「投資」関係の御用評論家が口を濁していたことである。言えば、「金融資本主義の終わり」が早まる責任を取らされる可能性があるからだ。
「金融資本主義」は結局のところ、資本主義の終わりを糊塗するだけの策、弥縫策にすぎない。そして水野和夫が言うように、現在の世界にはフロンティアは無く、最上級国民の獲物は海外国家から「自国の中間層」になっているのは現実世界を見れば明白だろう。ただし、それは西側諸国の話だ。ロシアや中国は、まだそこまで至っていないし、「社会主義の精神」があるから、そうならない可能性が高いと私は見ている。ただしそれは「精神」の話であって、現実的には今後の世界は「資本主義と社会主義の融合体」になると思う。
それは社会福祉制度を推進していたころのイギリスでもある。その後のサッチャリズムは「金融資本主義」と「新自由主義」でつかの間繁栄し、今は「無責任政府(新自由主義の当然の帰結である)」によって地獄化していることは言うまでもないだろう。
(以下引用)
<愉快な暴言>トランプは消えるローソク最後の輝
投稿日:2025年6月5日 作成者: admin
PDFファイル「愉快な暴言_20250605」
アメリカというローソクはやがて消えることが決まっている。
トランプは消えるアメリカの最期の輝きである。
小泉純一郎は「自民党をぶっ壊す」と言って自民党を立て直した。
トランプの役割はアメリカをぶっ壊すことである。
もちろんトランプはそんなことは知らないし、知らされていない。
関税片手にMAGA(Make America Great Again)の為に頑張っている。
偉大なアメリカが再現出来ると固く信じていて、自分がアメリカをぶっ壊す任務を帯びているなど思ってもいない。
トランプはやんちゃなピエロである。
アメリカの命のドルが衰退し、財政は潜在的に破綻し、世界の警察官であった米軍は世界中から撤退。
七つの海を制したパックスブリタニカの大英帝国がそうであったように、アメリカは自らの殻に閉じこもろうとしている。
ぶっ壊し屋父小泉純一郎の倅小泉進次郎が古い自民党をぶっ壊そうとしているように、トランプは遠隔操作で戦後のアメリカをぶっ壊そうとしている。
アメリカから製造と労働を奪った黒字国から、取られたものを取り戻すだけでなく、彼らの工場と貯めたマネーまでアメリカへ強制移動させようとしている。
そうすればアメリカは黄金時代を迎えることが出来るとトランプは信じている。
そう信じれば信じるほどトランプの血は踊る。
トランプがアメリカ繁栄の為に暴れれば暴れるほどアメリカは崩壊へ向かう。
トランプにアメリカの黄金時代を信じ込ませ、結果アメリカを破壊する者は誰か?
それはスクラップ・アンド・ビルド(Scrap and Build)で代表される「資本の意志」(私の造語)である。
戦後を主導したパックスアメリカーナのアメリカをぶっ壊す(Scrap)以外に、日本を含む世界を破綻から救出し、再生(Build)することは出来ない。
10. 偽装皇帝[52] i1WRlY1jkuk 2025年9月04日 07:55:27 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[52]
私のブログ(徽宗皇帝のブログ)の旧記事である。
ユダヤ・キリスト教と西洋文明の精神(「革命者キリスト」追記)
このブログの「カテゴリー」のひとつである長編論文「革命者キリスト」の後書きに追記したので載せておく。この後書き自体、現在の世界情勢を見るとき必須の「西洋文明の精神」という問題を明確に論じているので、ぜひ一読してほしい。
(以下自己引用)
革命者キリスト(12)
結語
以上で、この小論は終わりである。キリスト教信者やユダヤ教信者には失礼な事ばかり書いてあるが、実は私が言いたいのは、一神教的世界観から来る西欧人種的発想の危険性なのである。本論中に述べたように、神に対する倫理と人間に対する倫理のダブルスタンダードの結果、西欧人種は、世界にとって危険な存在となっている。彼らの推進する自由貿易は、必ずと言っていいほどその相手国を貧困に落としいれ、西欧国家との間で恒常的な貿易を続ける限り(モノカルチャーのプランテーションに縛られたアフリカ諸国のように)貧困から抜け出せない。そして、彼らの最大の特徴は、自分たちのルールを相手に押し付け、都合が悪くなるとそのルールそのものを平気で変えることだ。つまり、彼らには異民族や異人種へのモラルは無いのである。彼らのモラルは、あくまでキリスト教、もしくはユダヤ教を信じる同朋に対してのみ存在し、神を知らない異民族に対してのモラルなど存在しない。だから、東洋人やアフリカ人に対する西欧人の食言は当たり前の行為である。
現在、神の存在を信じている人間は、本当は西欧人にも多くはないはずだ。社会の上位層が嘘ばかりついていて、弱者の不幸に対して無関心で、毎年のように何万人もの人間が銃で死んでも平気で、何の正当な理由も無く他国に攻め込んでそこの住民を虐殺することを延々と続ける、アメリカのような国は、果たしてキリスト教国家なのだろうか。もしも、キリスト教という宗教がそれを許容するなら、キリスト教にはまったく価値は無い。アメリカ社会の上位層の多くはユダヤ人だから、ユダヤ教も同様だ。彼らは本当に、自分の宗教を信じているのだろうか。それとも、やはり、彼らの宗教とモラルは同朋に対してのみのものなのか。神への信仰が無くなった状態の(そして一神教的独善性のみを残した)西欧人とは、より悪質な、アモラル(無道徳)な存在となるのである。
私のこの文章を、非キリスト教徒の独断と偏見だと思う人も多いだろう。だが、これは、世界中の人間がキリスト教やユダヤ教に対して抱いている疑いを、歴史的な聖書と教会(私の言う「新キリスト教」)のあり方の分裂の点から切り込み、分析して考察したものにすぎないのである。同じような事を、紳士的に書けば、たとえば次のようなものになる。これは中央公論社刊「世界の名著13『聖書』」の責任編集者で、ご自身も敬虔なキリスト教徒である前田護郎氏の、同著作の序文中の一節である。
「キリスト教教会の歴史には東西ローマの分裂とか、血なまぐさい十字軍とか、残酷な宗教裁判とかがつづき、教会の権威が学問を圧迫したこともあり、近代になってもキリスト教徒同士の争いは絶えない。今世紀の二度の大戦で、いわゆるキリスト教国が大量殺人をしたので、教会はかなえの軽重を問われている。アジア、アフリカの人々の多くにとって、キリスト教は植民地帝国主義者の宗教である。六日間非キリスト教徒を搾取して七日目に教会へ行く人々がキリスト教徒である、という人が彼らの中にある。キリスト教国といわれる地域の中にも、白人と黒人とが別々の教会へ行かねばならぬほど人種的偏見が強いところがある。
われわれ日本人にとっては、スペイン、ポルトガルの侵略に協力したキリシタン・バテレンの歴史も忘れがたく、現代では、原子爆弾や戦争裁判に関係した諸国のキリスト教会の態度が問題にされるという事実も否定しえない。
しかし、これらはいずれもキリスト教会あるいはキリスト教徒のことであって、彼らによって聖書の精神が無視あるいは曲解されて、一部の人々の勢力を守るために他が犠牲にされた不祥事である。聖書と宗教体制としてのキリスト教会とを混同してはならない。」
この言葉は、私などよりよほど過激に、キリスト教会とキリスト教徒を批判しており、私が言いたいことの要点を尽くしている。同じ文中に、「哲学者ヤスパースが聖書の宗教をキリスト教と区別して扱うのは注目すべき例である」と述べているのも、同様である。
要するに、私が述べたことを一言で言えば、「キリストは『キリスト教徒』ではない」ということだ。逆に、「『キリスト教徒』はキリストの教えが分かっていない」と言ってもいい。
西欧人種は、彼ら自身の内面、彼らの宗教の根本を考える必要がある。日本人は? 我々は、宗教に規制されなくても、社会的モラルを守るという伝統がある。(その伝統も、西欧文明化=グローバリズムや西欧的拝金主義によってあやしくなってきたが。)日本人に必要なのは、そうした西欧人種の正体を知り、西欧人の利益のための「グローバル化」と「西欧化」をこのまま進めていいのかどうか反省することだろう。特に英語の世界語化による言語的階層世界への組み入れや、あるいは無意識の西欧崇拝根性育成の意味を。
世界中で、政治的な植民地的侵略の尖兵となった「キリスト教」に侵されなかった国はおそらく日本だけである。それは、「キリスト教」の侵略者的役割を見抜いた秀吉と家康の鎖国という英断によるものだ。他のアジア・アフリカ諸国はみな、「キリスト教」の宣教をカモフラージュとした侵略に国を食い荒らされたのである。その日本が今や、グローバル化という第二の植民地化の波に飲み込まれようとしているのである。ここで、「キリスト教」と西欧人種の本質についてよく考えておく必要があるだろう。
ついでながら、西欧植民地主義はけっして過去の話ではない。西欧人は、自分の植民地が独立した後でも、現地人政治指導者を傀儡として使うなど、何らかの形で、その植民地を支配しているのである。(自分たちの気に入らない政権が出来てしまった場合は「民主的指導者」を支援してその国に「革命」を起こさせる。)それは日本に対しても同じであり、被占領国であった日本はサンフランシスコ平和条約で形式的には独立したが、それと同時に結んだ日米安保条約で国内に米軍基地を置くことを余儀なくされ、米国への反抗は半永久的に不可能になったのである。(戦後すぐに、アメリカの政治資金と工作によって出来た政党が現在のJ民党である。その日本側の中心人物が本来なら戦犯である岸信介であることからも、アメリカの政治のニヒルなほどの現実主義がわかるだろう。)日本の政治はアメリカからの年次改革要望書などの形でアメリカから常にコントロールされており、一部の人間の間ではすでに常識だが、日本は決して本当の意味での独立国家ではないのだ。
しかし、政治的な次元での支配、つまり表面化している植民地的支配は、実はそれほど危険ではない。もっとも危険なのは、精神的な支配、我々の中に内面化された、自発的な被支配根性、奴隷根性である。支配のプロであるかつてのローマ帝国が被植民地の民族に養成しようとしてきたのも、自発的に支配に従う精神であり、「キリスト教」の利用もその一つである。話はキリスト教だけのことではないのだ。あらゆる宗教は政治との持ちつ持たれつの関係によってその力を拡大するのである。その信者には本来は罪はない。だが、政治と結びついたその行動によって彼らは世界全体に大きな被害を与えるのである。
「宗教は阿片である」という言葉は、それを言った人間が〈マルキシズム〉という「宗教的政治思想」の提唱者であるだけに価値を減じているが、その言葉自体は正しい。阿片は確かに現世の苦痛から逃避させてくれるというメリットがあり、終末期医療の手段としてなら大いに結構なものだが、現実的認識と行動を不可能にさせるという極端なデメリットがある。それが、私がこの小文を書いた理由である。
[補記] 神の存在については、中江兆民が『続一年有半』の中で完全に論破している。この書は、世界の哲学書の中でもっともすぐれたものの一つだが、その内容が西欧精神の根本を否定しているために、これまで批評の対象とならなかったものである。興味のある人は、是非、一読を願いたい。
2008年 11月24日 記
2009年 8月24日 一部改稿
2025年5月28日追記
山本七平の「小林秀雄の流儀」を流し読み(文章が面倒くさい)していると、その中に架空の「山本七平批判者」の言葉として、こういう言葉が出てくる。つまり、「パウロは一大虚言者だ」とニーチェが言っていたという話である。まあ、ニーチェはキリスト教批判者だから、キリスト教の実際上の建設者であるパウロを批判するのは当然だが、私とニーチェがパウロに関して同じ意見(問題はキリストではなくパウロであるという意見)であるのは少し面白い。言うまでもなく、私はニーチェの発言を知らなかった。
「確か小林秀雄がどっかで書いていたなあ。福音書は十字架で終わりゃあよかったんだ。それなのにあのみすぼらしい復活などあるために、パウロという一大虚言者を生み出した、とニーチェが書いていたと」
実際、「文学的には」キリストの十字架上の死で終わったほうがはるかに「キリストの物語」は完璧だっただろう。だが、それだとキリストが「本当に神の子だったのか」という疑問を言う人がたくさん出るはずだ。それは「キリスト教を育て、広めるためには」政治的には不都合だったわけだ。そこで「みすぼらしい復活」をキリスト教信者、あるいは布教者(「キリスト信者」かどうかは不明)は作って書き込んだのである。そしてパウロはそれをネタにして一大虚言者として布教活動をしたのである。
4. 偽装皇帝[53] i1WRlY1jkuk 2025年9月04日 08:34:46 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[53]
スカイ氏(コメント3)にまったく同感。「阿修羅」住人なら、たいていが同じ意見だろう。(自民党工作員や従米主義者なら別かもしれないが。)
ただ、末尾のこの言葉以外は佐橋教授のコメントは非常にまともな内容であり、末尾に関しては、大学教授などはすべて「御用評論」をしなければならない宿命なのである。読む側(一般国民)がそういう構造を理解したうえで、マスコミの政治的発言は評価する、ある種の「シニカルさ」と「叡智」を持つのが正しい行き方ではないだろうか。(まあ、そうなりつつあるだろうが。)
そして、スカイ氏のような発言こそが「阿修羅」にふさわしい姿勢だと思う。なぜなら「言われないと気づかない」人が国民の大半だからだ。
非常に簡単だが、「騙されないコツ」は「事実(現実に関する記述)」と「意見(話し手の考え・政治姿勢)」を分けて読み、特に後者には気をつけることである。
前者(事実部分)については「一応、その『事実』が存在する可能性はある」として「仮保留事項」としておけばいい。後者(意見部分)については「それはあなたの感想でしょ」という、最近はやりの西村ひろゆき流儀でいくわけだ。(べつにひろゆきは好きではないが、この姿勢そのものは正しい。論拠の無い意見は「感想」でしかないのである。)
5. 偽装皇帝[54] i1WRlY1jkuk 2025年9月04日 09:20:02 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[54]
私の前記コメントの事例として「徽宗皇帝のブログ」記事の一部を載せる。
(以下自己引用)
2025/05/07
ナチスによるユダヤ人虐殺の過去と、「ユダヤ人国家」による現在のガザ虐殺
毎度言うが、政治的記事を読む場合は「事実」と「意見」を区別することが大事で、下の引用記事でも、たとえば「極右」という言葉が安易に使われている。現在欧州で「極右政党」とされているのは(DSには都合が悪い)「反グローバリズム」であり、つまり「保守主義」である。そして、保守とは「その国の本来の国民の利益を守る」ものであるため、「移民」を無条件に受け入れることに反対する傾向がある。それは必ずしも「異国民や異人種に対する反感や敵意」とイコールではない。問題は、それを「極右」と表現し、「悪」の印象を読む人に与えていることだ。
なお、「ナチス」の過去の犯罪やウクライナでの現在の犯罪に言及するのはいいが、それでいながら、現在の「ユダヤ人国家」と称するイスラエルのガザ大虐殺という巨大な犯罪を黙認するのはあまりにもおかしいだろう。
なお、ナチスが虐殺したのはユダヤ人だけではなく、その政敵である「共産主義者」らしき者やその関係者らしき者はすべて虐殺されたのである。
12. 偽装皇帝[55] i1WRlY1jkuk 2025年9月04日 09:47:16 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[55]
(以下自己引用)
生と死、善と悪
知人から定期的に古本を貰うのだが、貰う本は私の好みで選ぶので、筒井康隆の初期短編集が多い。もちろん、昔読んだのが大半だが、私は速読の悪癖があり、理解困難な部分は昔はあまり考えないで飛ばし読みをしていた。だから、昔読んだ本でも、そういう部分をちゃんと考えながら読むと、十分に面白く、たくさんの発見があるのである。
たとえば、「東海道戦争」所収の「群猫」の中に、
「花の死体」
という表現がある。
この作品はかなり詩的な表現が多いのだが、地下深くの下水道の中に棲む群れ猫の「意識」まで書いてあり、難解な表現も出て来る。その中では「花の死体」というのは分かりやすいが、少しどきっとする表現だ。
実際、我々が目にする「切り花」は、あれは花の死体なのであり、床の間や玄関にきれいに飾られた生け花は「生け花」の名に反して「花の死体」の集まりなのである。
それを我々がなぜ「花の死体」と感じないのかと言えば、我々には花がいつ死んだのか、認識できないからである。実際には、切られた瞬間に花は死んで、後は枯れていくのだが、動物の死体のように腐敗せず、枯れるだけなので、我々は花の死を死だと感じないのである。
それから、
「彼はいま、願望に自我を強化させ、闇の中に意識を発散させている」
という表現があるが、「彼」とは、地下深い下水道に棲むめくら猫である。この一文の中の「願望に自我を強化させ」というのが興味深い。我々の自我は願望によって強化されるというのは、これまで誰も言っていないのではないだろうか。
我々が自分の自我を意識するのは願望が存在することによってではないか、という思考をこの一文はもたらす。別の言い方をすれば、願望(欲求)が無ければ自我も無いし、自我ゆえの苦悩も無い、ということで、それは仏教の思想に近いと思う。ただし、これを突き詰めると、欲望を捨てた人間は死体と同じ、となる。欲望はあらゆる悪の根源でもあるのだから、それが自我の根源でもあるなら、悪は人間存在の土台だ、というとんでもない結論になるが、まあ、それは言い過ぎで、いつもの私の「極限思考」の癖である。
要するに善とか悪とかいうのは便宜的な観念であり、社会秩序の土台として重要ではあるが、実は実存するものではない。まあ、商品の値札のようなものだ。値段をつけるのは売る側の勝手である。パリコレで売る(アピールする)ファッションをまったく無価値と思う者がいてもおかしくはない。犯罪者にとっては法律は悪の存在だろう。だが、善悪の観念(人間性の値札)の無い社会は野獣の世界になるわけである。社会の成立とモラルの成立はほぼ同期しているはずである。
24. 偽装皇帝[56] i1WRlY1jkuk 2025年9月05日 07:31:44 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[56]
コメント22(新共産主義クラブ)さんへ
私は最近の「阿修羅」には詳しくないので、コメ22が妥当かどうかは(長期的な視野からは)分からないが、スレッド記事に関してはそのコメント内容は不当なのではないか。どこにも「ネトウヨ要素」は無いからだ。(私は「トッポ氏」なる者を知らないし、何とかいうネットサイトも知らない。ここでは、発言者ではなく、発言から、つまり書かれた内容だけから判断する。)
そもそも「保守的(あるいは反左翼的)」発言がみな「ネトウヨ」発言とは言えないだろうし、上記スレッドのどこにもネトウヨ的要素は無いと思う。
つまり、この場合、相手を「ネトウヨ」呼ばわりするのは「レッテル貼り」という悪質行為でしかない、と私には思える。それは読む人の心にむしろ発言者(この場合、新共産主義クラブ氏)への倦厭や軽蔑の情を生むものではないか。
なお、「赤カブ氏」の投稿(スレッド)などは「政府批判記事」が大半で、私にはネトウヨ的とは思えない。
新型コロナ騒動が世界的詐欺であり、「世界人口削減計画」の一部である(あった)ことは、現在ではほぼ常識だと思うのだが、それとも「新共産主義クラブ」さんは、「ワクチン接種こそが正しい! 新コロ詐欺説は愚者の狂信だ」というご意見なのだろうか。
まあ、議論が起こる、あるいは議論を起こすこと自体は非常に結構であり、自分の信じることをそのまま書けばいいだけの話だが、ネットミームで言えば「撃たれていい覚悟のある者だけが撃つ資格がある」ということだ。
17. 偽装皇帝[57] i1WRlY1jkuk 2025年9月11日 14:02:04 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[57]
「年間読書人」氏のブログ記事が、「現代の戦争」の歴史的流れと構造をかなり明確に説明しており、「現代世界(という地獄)を概観する」のに適切かと思われるので転載する。なお、文中の笠井は推理小説作家の笠井潔のことで、小説家としてよりは評論の才能に優れた人物だというのが年間読書人氏の評価である。
引用内容を概説すれば、要するに、現代の世界は法や良識とは無縁の世界になったということだ。これはたいていの人の実感に即しているだろう。法も良識も踏みにじるキチガイたちが世界を支配しているのに、それに何かを言っても無駄だということだ。各国の国内政治も同様だ。ただ、暴力には暴力で(のみ)対抗することは可能だ。たとえば山上義士による「その一発」のように。
(以下引用)
そんなわけで、可能なかぎり大雑把に、笠井の「世界内戦」論のロジックを紹介してみよう。
まず、カール・シュミットから採られた「例外状態」だが、これは本来「法治国家内」の「例外状態」を指す。
「法治国家」とは、文字どおり「法」によって治められている国家のことだが、そうした国家体制を転覆しかけない状況、例えば、戦争、暴動などが発生した場合、国家は法を一時的に停止し、国民の主権を制限して、法に基づかない「暴力行使」により状況を収拾し、その後、法を回復して、通常の状態に戻るのだが、この一時的な「緊急措置としての無法状態」を、法治国家による「例外状態」と呼ぶのだ。
そして、これは「一国」内だけの問題ではない。
近代国家成立前の「戦争」というのは、「宗教戦争」がそうであるように、「神の側vs悪魔の側」「人間vsそれ以外」といったものだったからこそ、仮借のない、何でもありの殺し合いだった。
しかし、本来「利益」のためになされるはずの「戦争」なのだから、どっちも弱ってしまうだけの「潰し合い」では、「お互いの利益」のためにならない、ということで、少なくとも西欧先進国の間では、「国際法」「戦争法」などを定めて、その範囲内で「ルールに基づく戦争」がなされるようになった。
これが西欧世界における「公法秩序」というやつで、わかりやすい例を挙げれば「戦争は兵隊同士が行いものである(民間人を殺してはいけない)」とか「(すでに兵隊ではなくなった)捕虜は人間として扱わなくてはいけない」といったルールだ。つまり、現在のような「(国家総ぐるみの)総力戦」ではなく、「公法秩序」により、「戦争」は限定的な「代表戦ゲーム」となったのであり、それで勝ち負けを決めて、負けた方は、賠償金を支払ったり、領土を委譲するなどすることで、「利害対立」を調停する、といったものとなった。
だが、こうした西欧世界における「公法秩序」が可能だったのは、それが西欧帝国主義先進「国家」間でのみの話でしかなかったからだ。
つまり、この「公法秩序」というのは、植民地化の対象である、アフリカやアジアなどを対象にはしていなかった。それらは「公法秩序」という「人間のためのルール」の「外」にあるものでしかなかったからであり、むしろ、それらの土地や資源について、「西欧帝国主義国家」どおしが、過剰な被害を被らずに、効率的に「分配」するためのルールだったのである。
だが、そうした「人類未踏の地=フロンティア」が無くなってしまうと、当然のことながら、「公法秩序」は揺らぎだす。先進国の分捕り合戦は、すでに、お互いのものとなった国土や利益の、直接的な分捕り合いになったからだ。
加えて、「兵器」の近代化によって、「戦争」は「総力戦」となってしまい、「前線」も「後方」も無くなって、「公法秩序」が崩壊してしまう。
カール・シュミットが嘆いたのは、こういう「西欧先進諸国」の「公法秩序」が失われた、という点にあった。
しかし、笠井潔は、そこから話を進めて、「帝国」間の「公法秩序」が失われて、世界全体が「例外状態」になったしまったため、今度はその「ルールなき世界」にルールをもたらすための「メタ帝国」の析出運動が開始され、それが第二次世界大戦であり、そこで生み出された「メタ帝国」がアメリカであった、という具合に展開していく。
先に引用した、
『国際社会にメタレヴェルの権力を析出することで、国家間の戦争を終わらせ恒久平和を達成しようという世界史的な展望』
のことだ。
「公法」が成立しない世界では、「公法」に変わって、「国々」のメタレベルに立つ「メタ国家」が生まれなければ、世界は、
『世界史的な展望を見失ったまま、泥沼化した戦争が蜿蜒と続いていくのが二一世紀という時代です。しかも戦争は主権国家と主権国家の戦争ではなくなっている。…国家間の取り決めである戦時国際法など完全に無視した、無茶苦茶な軍事行動を平然と続ける』
ようにならざるを得ないのである。
しかし、結局のところアメリカは、完全な「メタ帝国」にはなり損ねた。
アメリカは、第二次世界大戦において、唯一本土戦を経験しなかった大国で、それゆえに、終戦時には、最も強力な国になっていた。
そして、それまでの、非効率な「直接植民地支配」ではなく、アメリカ流の「新植民地支配」、つまり「民主国家の独立を認めながら、それらの国々をアメリカ主導の資本主義体制の網の目に巻き込むと同時に、傀儡政権を樹立し、それを介して収奪する」という形式を、「建前」機関である「国連」などを前面に押し立てつつ展開したのだ。「われわれは、あくまでも民族の独立を支持する、フェアな友人だ」と(※ ここで重要なのは、日本もその例外ではない、ということだ)。
だが、これに抵抗したのがソ連で、ソ連は「資本主義体制の欺瞞と搾取」を批判して「社会主義」体制を押し立て、「社会主義国」の陣営を作って「アメリカ自由主義陣営」と対立し、世界をに二分する「東西冷戦」時代に入った。
しかし、この冷戦体制は、ソ連の「自己崩壊」によって消滅し、アメリカの一人勝ちになった。
そこでアメリカは、それまでは「資本主義国家の子分」たちを手厚く遇していたが、敵がいなくなった途端、その暴君的(ジャイアン的)な本性をむき出しにし始める。例えば、日本に「もっと金を出せ」「もっと身を切れ」といった要求をし始めたのである。
ところが、そんな「世界の警察」を自認する「暴君国家」に対抗したのは、「主権国家」ではなく、「主権国家」的な縛りを持たない、「イスラム原理主義組織」などの「国際ゲリラ組織」であった。
「国際法」に縛られず、「国土」を持たないから、どこにいるのかも特定できない彼らには、これまで「他国家」に対して行ってきた「締め付け」「攻撃」が不可能だったのだ。
画像
その結果、アメリカの「メタ国家」としての影響力は弱まり、ロシアや中国が、それに対抗する「(メタ国家を目指さない)覇権国家」として巨大化してきたのである。
そんなわけで、「先進国間における公法秩序」の代わりに生み出された「メタ国家による秩序」、つまり「暴君の課する公法秩序世界」すらも不成立となって、今の世界は「例外状態(法が支配しない、弱肉強食の世界)」が常態化し、さらに西側諸国内においても「東西冷戦終結」以降は「中流の崩壊」に見られる不安定な「例外社会」化が進行して、もはや、どこにも「外部」を持ちえない、「世界内戦」の「無秩序な世界」になってしまった。一一というのが、笠井潔の見立てなのだ。
5. 偽装皇帝[58] i1WRlY1jkuk 2025年9月12日 04:15:49 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[58]
記事中では「注文」と書いているが、記事タイトルでは「ドーカツ(恫喝)」というアジテーション的・煽情的な「公明党批判」表現をしているのが、最近の「日刊ゲンダイ」の会社姿勢を示している。これは(軍事的には穏健派、アジア融和主義の)石破への攻撃が甚だしくなった頃からの日刊ゲンダイの特徴である。
つまり、日刊ゲンダイの完全な属米姿勢であり、日本を軍事国家化させ、中国との戦争、あるいは対決に向かわせるマスコミ共通方針だろう。大東亜戦争や中国侵略の再来だ。
要するに、この記事は「極右属米主義(戦争屋)」の高市やコバホークへの援護記事だと解するべきだろう。
私自身は公明党も創価学会も嫌いだが、この政党が「平和主義」を一貫している点では高く評価している。
13. 偽装皇帝[59] i1WRlY1jkuk 2025年9月12日 05:30:58 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[59]
これも私のブログ(今は更新不可能)からの転載で、若い人の「常識」となっていい考えだと私自身は思っている。すくなくとも、思索のヒントにはなるだろう。まあ、読み物としてもある程度の面白さはあるのではないか。
(以下自己引用)
一億総貧乏人国家の「国富」とは何か
「徽宗皇帝のブログ」に載せてある「新国富論」の後半である。これは鳩山小沢民主党が自民党を倒して政権を握った直後に書かれたものだというのが最後の一節から分かる。だが、その後に起こった「官僚の裏切り」と「マスコミのデマ作戦」と「民主党内部の裏切り」で民主党は倒れ、それ以降は「悪夢の民主党政権」というレッテル貼りで民主党は徹底的に葬られたわけだ。
(以下引用)
7 欲望というエンジン
「起きて半畳、寝て一畳」という言葉がある。人間が生きるにはそれだけのスペースがあればよい、ということだ。それは勿論、他の生活物資でも同じことで、人間がいくら頑張っても、一度に飯を10杯も食うのは難しいし、できてもそれは快楽ではなく拷問にしかならないだろう。いくらきれいな衣服が好きでも、一度に服を10枚も着る馬鹿はいない。高級なホテルが好きな人間でも、ベッドで寝ている間は自分がどこにいるのかという意識さえもない。つまり、一日三食喰えて、夜寝るための住居があれば、人間、本当はそれ以上の金はほとんどいらないということだ。だが、それでは資本主義は成り立たない。Aの商品よりはBの方が高級で、Cはそれよりも高級だ、という序列を消費者にマスコミと宣伝を通して「教育」し、彼らに常に消費の欲望を掻き立てる。物を得るには金がいる。金が欲しいから他人と競争して、その競争に打ち勝って出世する。そして高給を得て高級な商品を購入する。これが資本主義社会の庶民の姿である。もちろん、出世競争に敗れた人間は「下流社会」行きだし、能力があっても不運な人間も同じことだ。
「象箸」という言葉がある。ある王様が象牙の箸を作らせたのを見て、その臣下が暇を願って他国に行ったという話だ。なぜ、と聞いた知人に、その男は「象牙の箸を使いだしたら、他の器もそれにふさわしい器にしないと気が済まなくなるものだ。当然、それに入れる食物も、それにふさわしい美味珍味になるだろう。それは食事だけにはとどまるはずがない。やがて生活のすべてが贅沢品で満たされ、その費用をまかなうために国民から苛酷な税を徴収することになり、国民から恨まれて、他国のつけいる隙をつくり、この国は滅びるはずである」と答えたという。まるで、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話だが、象牙の箸一つから国が滅びるというのは面白い。だが、ここでの意図は、実はこの象箸の話の中に、資本主義社会の欲望の原理があるからだ。それは、欲望は無限連鎖であり、かつエスカレートしていくという原理である。
我々は、かつてはクーラーの無い社会に生きていた。夏は暑いのが当たり前で、時々涼しい風でも吹けば、それでよかった。だが今、我々はクーラーの安楽さに慣れて、それ無しでは生活もできないような気分である。身の回りのあらゆる品々はそうである。我々の年代では、電化製品など無いのが当たり前で、テレビも冷蔵庫も無かったのである。せいぜいがラジオくらいか。しかし、ラジオしか無かった時代の我々には、未知の世界への畏怖と憧れと夢があった。要するに、贅沢品など、無ければ無いで、実はやっていけるのである。ところが恐ろしいことに、贅沢には薬物中毒と同じ禁断症状がある。いや、薬物依存症よりもたちが悪い。なぜなら、麻薬なら、次から次へと新製品やら一段上の高級品が出てくるわけではないが、贅沢品は常に「ワンランク上」の商品を餌に我々を生存競争の渦の中に投げ込むからである。それこそ、「死して後已む」というか、「馬鹿は死ななきゃ治らない」というか、死ぬまでこのレースは続くのである。そうした下等動物の生存競争のエネルギーを利用して金持ちは一層金を稼ぎ、またこの奴隷たちが購入する商品によって一層懐を豊かにする。
いや、私は金持ちの存在自体を否定しようというわけではない。自分が彼らの立場なら、同じようにする可能性も十分にある。だが、悲しいことに、彼らは自分が稼いだ金の使い方を知らない。彼らが、世界中の文化や芸術や科学の発展のために、あるいは人間全体の幸福度を増すために金を使ったことなどない。慈善事業への寄付行為も、節税対策か、別種の金儲けの布石でしかないのである。つまりは、彼らもまた一種の依存症なのだ。金の魔物に取り付かれた精神異常者でしかないのである。私が金持ちを批判するのは、その一点においてである。そう、彼ら自身も不幸な人間なのである。本当は、彼らは不幸なのだが、自分たちを幸福だと信じている。それは、より幸福な状態を知らず、物質的な幸福こそが幸福だと信じているからである。他人の不幸の上に成り立つ幸福など、本当は幸福などではないのだが。
「起きて半畳、寝て一畳」という言葉を彼らは馬鹿にするだろう。王侯貴族の生活も知らない貧乏人が何をほざく、と。
しかし、たとえば日本なら、毎年3万人から4万人の自殺者が出るが、その死体の上に自分の豪華な生活があると知りながら、平然としていられる、そうした神経は、600万人のユダヤ人を虐殺したとされているヒトラーよりも病的だと私は思う。あるいは、平和なイラクに戦争を仕掛け、その国を破壊しつくして、国民のそれまでの生活のすべてを奪って平然としているその神経も、同じである。つまり、日本であれ米国であれ、「自分の金儲けのためなら世界中の人間が死んでも平気だ」という連中が世界を動かしているという、この事態が私には不愉快でならないのである。だから、せめてはできるだけ多くの人々が、そうした世界の裏の姿を知って欲しいと思う。
8 自由主義とは何か
さて、政府の仕事とは何だろうか。それは、放っておけば放埓な「自由」のはびこる社会に、「正義による秩序」を与えることである。言葉を変えれば、弱肉強食の世界に法的な規制を加えて人間らしい生活秩序を与えることである。放任状態での「自由」とは、「力ある者にとっての自由」でしかない。そこに「道義に基づく規律ある自由」を打ち立てるのが政府の役目だと言ってよい。
昔の西部劇でよくあったシチュエーションだが、まだ法の支配が及ばない西部の町では、地方ボスがその町を支配するという状況が生じる。そこで、町の大多数の合意で保安官を雇うことにして、その保安官によって町に秩序が確立するのである。これが「法の支配」の原型である。こうした状況で、「それは自由への干渉だ」と言う批判が成り立つだろうか。
最近は露骨な欲望肯定の発言が幅を利かせており、「正義」という言葉は偽善扱いであまり評判が良くないが、社会的な意味での「正義」とは、「公正」のことである。政府の役目は、社会を公正なものにすることだと言っていい。では、「公正」とは何か。
よく、「機会の平等」と「結果の平等」という区別が論じられる。社会主義や共産主義は「結果の平等」であり、「悪平等」だ、というのが右側の論者によくある発言だが、そのような発言は、資本主義社会あるいは自由主義社会において本当に「機会の平等」があるかどうかという部分を見てから言うべきだろう。もちろん、機会の平等など存在しないのである。機会の平等を言うなら、あらゆる青年は義務教育を終了した時点で同額の金を与えられ、そこから人生にスタートするべきだろう。その原資となるのは、もちろん、全国民に対する100%の相続税である。死ぬ時点で親が子供に金を残すまでもなく、子供には政府から均等な金が与えられるのだから、遺産はすべて国庫に納入すればよいのである。
もちろん、そんな政策など永遠に実施されることはないだろう。人間というものは、自分の「稼いだ」金を子孫に残したがるものなのである。つまり、金持ちは永遠に金持ちで、貧乏人は永遠に貧乏人であるというのが、金持ちの理想とする社会なのである。これがつまり「保守主義」という思想を経済的に見た時の実体だ。もちろん、保守主義とは文化的伝統を守ることだ、という考えもあるだろうが、現状を維持するとは、実際には身分と財産の固定化のことなのである。
そして、本題の「自由主義」だが、自由とは誰にとっての自由なのかが問題だ。貧乏人や下層階級の人間に、どのような自由があるというのか。はたして「やりたいことができる」のは誰なのか。言うまでもなく、権力を持つ者である。かくして、カール・マルクスの名言「自由とは、何よりも権力である」という言葉が妥当するわけだ。それも知らずに、下層階級の連中が、「自由主義」を擁護するという喜劇が行われているのである。その自由は、「君たちの自由」ではないよ、と誰かが言ってあげるべきだろう。
つまり、自由は確かに理想ではあるが、「(経済的)自由主義」とは実は、強者(富者)のための自由を法的・政治的に保障させるための口実なのである。言い換えれば、「俺たちがどんな悪事をやっても、政府はそれに対して口を出すな」というのが経済的自由主義の意味だ。皆さんは、そういう意味の自由をお望みだろうか?
「では、お前は、自由の束縛を望むのか?」とお尋ねになる向きもあるだろう。その通り、私は束縛を望む。ただし、それは私への束縛ではなく、「経済的犯罪者」への束縛なのである。つまりは、自由の束縛の中にしか、社会正義は存在しないと私は考えているわけだ。法律にせよ道徳にせよ、束縛以外の何だろうか。束縛を拒否する人間とは、つまりあらゆる法律と道徳を自分に適用することの拒否を主張しているのである。もちろん、だいたいの「自由主義者」は、そこまでも考えず、ただ幼児的な欲望のままに自由をくれ、自由をくれと叫んでいるだけなのだが。
もちろん、ここでは経済論としての自由を論じているのであり、たとえば冤罪で投獄された人間や独裁国家で自由の束縛に苦しむ人々の場合は、話がまったく別である。
要するに、「経済的自由主義」とは資本家や大実業家が、自らの犯罪的収奪の隠れ蓑としている思想だという、私にとっては常識にすぎないことを改めて主張しているだけである。
9 国富とは何か。
ある中国の古典の中に、「政府がいくら金があっても、国民が貧しいなら、それは豊かな国ではない」という趣旨の言葉があったが、私がここまで論じてきたのも、結局はそれに近いことだ。ただし、それに加えて、「国民のわずかな一部だけがいくら金を持っていても、国民が全体として貧しいなら、それは豊かな国ではない」という言葉も入れよう。
たとえばアメリカは世界一の貧乏国とは言えないまでも、相当な貧乏国なのである。かつてのアメリカの繁栄を知る者は、なぜアメリカが今のような状態になったのか、信じられない思いがするだろう。だが、1960年代の繁栄の前に、1930年代の大不況と貧困の時代がアメリカにもあったのである。その大不況の反省から、アメリカは投資銀行と貯蓄銀行の分離を行い、金持ちのマネーゲームが庶民生活に影響を及ぼさないようにした。その結果、金持ちは他の金持ちから奪う以外に資産を増やす手段がなくなり、金融が庶民生活を破壊することはなくなったのである。そして、高い累進課税と高い労働分配率によって、庶民の資産はどんどん上昇した。これが1960年代までのアメリカの繁栄の原因である。だが、レーガン以降の(民主党大統領も含め)ほぼ全大統領による金持ち優遇政策により、労働分配率はどんどん低下し、庶民の税金は上昇し、その一方で金持ちの資産は数倍に膨れ上がった。これが現在のアメリカの貧困の姿である。
要するに、国富の総量は決まっているのである。したがって、政治と経済の課題は、その分配をいかにすれば、国民が全体として幸福になるかということなのである。これはべつに共産主義の勧めではない。ほとんどの企業人は強欲という病に犯されている。それが政府や法律まで味方につけたなら、国民の大半が貧困のどん底に陥るのは当然だということなのである。
幸いなことに、世の中には金持ちより貧乏人が圧倒的に多い。これは何を意味するかと言えば、彼らが選挙での投票の権利を正しく使えば、今の状態を変えることは簡単にできるということなのである。口先だけではなく、実効性のある庶民のための政策を主張する政治家に投票することで、今の状態は変えられるのだ。
そういう、投票の威力を前回の衆議院選挙で国民はやっと分かったはずだ。後は、現在の世の中の不合理や不平等、不公平がどこに起因しているかについての理解を国民一人一人がすることである。
この一文も、そのための一助になれば幸いだ。
2010年1月9日
1. 偽装皇帝[60] i1WRlY1jkuk 2025年9月12日 07:24:50 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[60]
参考までに
「江南タイムズ」というニュースソースは、こういうもののようだ。記事内容の真実性はともかく、記事転載は禁止されているようだ。
上記記事だと、米国政府内部の情報もあり、まあ、KCIAなどが関係しているSNSという気もする。利用価値はあるだろうが、眉に唾をつけて読むのがいいかもしれない。香港の新聞と親密なようで、それは、イギリスとも関係があるのではないか。
logo
広告掲載について
会社概要
利用規約
プライバシーポリシー
青少年保護方針
会社名 : 株式会社ファストビュー
住所 : 大韓民国 ソウル特別市 瑞草区 江南大路369, 12階 1351号
事業者登録番号 : 762-87-01129
代表連絡先 : 02-6207-0785
青少年保護責任者:パク・サンウ
発行人:イ・ボヨン
編集者:キム・スア
本サイトの全てのコンテンツは著作権法により保護されています。無断転載・複製・配布を禁止します。
©江南タイムズ All Rights Reserved.
11. 偽装皇帝[61] i1WRlY1jkuk 2025年9月12日 08:54:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[61]
私の別ブログから転載。
まあ、「宗教の意味」についての随想である。なお、「阿修羅」そのものについての引用部分は割愛した。
(以下自己引用)
阿修羅とは何か
「カラマーゾフの兄弟」を再読しているのだが、それを読みながらあれこれ妄想するわけである。その中には、たとえば神という「発明」と科学と、どちらが人間を幸福にしたのか、という問題がある。もちろん後者だとは思うが、しかし神という概念が発明されなければ人間の倫理は発達しなかっただろう、とも思われるわけだ。あるいは、神という概念無しに絶対的な倫理は存在しない、という考えもある。これはイヴァンの「神が存在しなければすべては許される」というテーゼである。
ところで、悪魔という「発明」も神と同様に、(逆説的には)「倫理装置」として機能していると思うが、これが「堕天使」だという発想は面白い。なぜ彼は神に反逆したのだろうか。
そこから、「阿修羅」という存在に思い至って、阿修羅とはどういう存在なのかと気になって調べてみた。(興福寺の「阿修羅像」を美少年として彫刻した彫師は天才だと思う。)
下に引用した記事の中の
つまり、たとえ正義であっても、それに固執し続けると善心を見失い妄執の悪となる。
というのは非常に深い見識だと思う。阿修羅とはそういう正義の象徴だろう。世の中の正義にはこの種の「阿修羅の正義」がたくさんあるようだ。正義を「(倫理的)美」とすれば、危険な美しさであり、中二病的正義でもある。つまり、興福寺の阿修羅像そのものだ。
30. 偽装皇帝[62] i1WRlY1jkuk 2025年9月12日 14:40:05 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[62]
コメント各氏は国際政治や戦争やテロの背後関係をよく知っているようだが、新規の来訪者たちのために、「逝きし世の面影」ブログ記事の一節を転載する。
つまり、世界の騒動のほとんどは欧米あるいはDSがその背後にいるということだ。
特にテロ関係だと、その事情が分かりにくく、このスレッド記事でも、なぜアメリカがベネズエラに軍隊を送るのか、意味が分からない人も多いだろう。宗純氏の記事は、そこを分かりやすく説明している。相手がテロ組織でも麻薬組織でも同じことである、どちらも欧米が影にいる。そして騒動を利用して相手国を破壊し、世界を支配下に置くわけだ、
(以下引用)
2025-09-11
とうとう「中身」が見えてきたISIS(イスラム国) (2017/09/05 政治)
チェチェンの地方行政トップを務めるカドイロフ
(中略』
9月2日 Huffington Post Japan
『思わず「へぇーぇ〜」「うそでしょう〜」といった種類の、にわかには信じられない摩訶不思議なニュース類』
ロシア(プーチン)がシリア政府側にたってISIS(イスラム国)との直接戦闘(空爆)に踏み切ったのは『シリアのISIS基地に集結していた2000人のチェチェン人テロリストの殲滅目的だ』(もしもシリアが負ければ、その後勝利したテロリストがロシアに凱旋して再度内戦が勃発するので、これを国外で叩いて防ぐ)との、思わず『へぇーぇ〜』といった眉毛を擦るような真偽不明の不可解な『ニュース』が、ロシア空軍の空爆開始直後に流れていたが、9月2日付けHuffington Post Japan記事が事実なら、実は『真実』であったらしい。
この9月2日付けハフポスに良く似た記事が、『オバハンからの気まぐれブログ』(パキスタン在住30数年のオバハンが、気まぐれにお届けいたします!)『アメリカはアフガンに勝てない』2017/8/22(火) では、『2014年にイスラム国が建国?されて以来、パキスタではテロが激減していた。』との驚きの重大ニュースを伝えていた。パキスタンでもロシア(チェチェン)と同じでイスラム過激派テロリストが傭兵としてシリアのISIS基地に集結していたので留守だったのある。
『欧米メディアのいう「シリア内戦」は真っ赤な嘘で、欧米が組織した傭兵部隊の「シリア侵攻」が真実だった』
9・11事件の犯人だとされた偽装イスラム教過激派組織アルカイダは明らかにアメリカ(ブッシュ大統領)の傭兵部隊だったように、実はISIS(イスラム国)とは同じくアメリカ(オバマ大統領)が組織したらしい米CIAの傭兵部隊だった。
2001年から延々と16年も続いていたアメリカにとって最長の対テロ戦争ですが、これは『アメリカによるアメリカのためのアメリカの偽装戦争』で基本的に八百長『プロレス』の類であり、双方馴れ合いの『出来レース』だった。欧米マスコミが言う『イスラム教過激派』は偽装で、わざと大騒動を起こしていた傭兵組織(特殊な民間軍事会社)なのである。
★注、
本物のイスラム教の過激派なら絶対に許せないイスラムの聖地エルサレムの岩のドーム(アル・アクサモスク)を占領して冒涜するイスラエルに対する何らかのレジスタンスがある。
ところが、アルカイダもISISも同じで攻撃するのはリビアのカダフィ政権、シリアのアサド政権、アメリカの言うことをきかないイラク(アバディ首相)など中東やアフリカの反イスラエルで反米世俗政権だけであった。
激しくイスラエルと敵対する本物のイスラム過激派のヒズボラとは対照的に、アルカイダもISISも親イスラエルで共通しているのですから、真っ向から『イスラムの大義』に反する、(イスラエル軍と同盟する)これ等のイスラム教過激派の看板は真っ赤な嘘だった。
14. 偽装皇帝[63] i1WRlY1jkuk 2025年9月17日 11:37:03 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[63]
私の旧ブログ(現在は書き込み不可能だが読むのは可能)所載の「高校生のための『現代世界』」の一節である。
政治の基礎知識の不十分な人に一読をお勧めする。
(以下引用)
まず、経済学上の自由主義とは、あらゆる経済活動に対する政府の干渉を極力排除し、自由な経済活動を行なおうというものです。アダム・スミスなどの「(神の)見えざる手」によって経済活動は自然に適切化されるという考えは、自由主義的経済学の思想です。これは、君主政治による政府の国民生活への干渉を念頭に置いて考えられており、その当時は正しかったが、時代的限界を持った考え方で、古典派経済学と言われます。
これに対して、社会主義とは、一般的には、「資本主義を批判し、生産手段の社会的所有に基づいて平等な社会の実現を目指す思想」とされていますが、むしろ、政府が市場経済に介入し、コントロールすることを社会主義と見なすべきだと私は考えています。つまり、全体(社会)の利益を(一部の、あるいは特定の)個人の利益に優先させる思想です。これは、だいたいにおいて金持ちから貧乏人へ所得を移転する政策となりますから、経済界や金持ちからは嫌われますし、一般国民にとっても「自由の拘束」のように思われて不人気です。しかし、あらゆる福祉主義的国家活動は、社会主義的なのです。ケインズの公共事業による不況脱出なども、一種の社会主義です。アメリカで民主党が金持ち階級に嫌われるのは、民主党の福祉中心の政策が社会主義的だからです。大きな意味では、「世界がぜんたい幸せにならないうちは、個人の幸せは無い」という宮沢賢治の思想に代表されるのが、この思想なのです。
社会主義の本質は、全体の福祉の向上にある、というのが大事なところです。しかし、これは理想にしかすぎず、ソ連の崩壊に見られるように、経済思想としての社会主義は、その非効率性のために自由主義経済に敗北しました。なぜなら、国家による計画経済を中心とする社会主義には、人間を労働に駆り立てるインセンティブ(動機)が欠けているからです。自分が働いた分だけ自分の生活水準が向上するという動機が無いと、人間は働くものではありません。そして、労働の結果の平等な分配は、これに反するものです。かつての社会主義国家の中国などは、今では所得の不平等を公認し、国民の労働意欲を高めようとしています。そのため、貧富の差の激しい「資本主義社会」に変わっていますが、国民にとってどちらが幸福か、今後を見守るべきでしょう。
資本主義とは、政治的思想でもある自由主義を、より経済的側面で表現した言葉だと言えるでしょう。「資本家(要するに、金持ち)が、労働者を雇って商品を生産させ、その利益を得ることを経済の基本とすること」が資本主義です。その意味では確かに先の「生産手段の国有化」を基本とする社会主義と対立するのは資本主義だと言えるでしょう。しかし、資本(家)の存在とは、要するに、私有財産の肯定であり、私有財産の否定を本質とする共産主義こそが資本主義には対比されるべきでしょう。
共産主義と社会主義の違いは簡単です。社会主義は「生産手段の国有」までで平等を実現しようとするのに対し、共産主義は、さらに過激に「私有財産の否定」までを主張するものです。これが、あらゆる資本家、金持ち、権力者にとってどんなに恐ろしい思想かは想像がつきます。だから、常に共産主義は弾圧され、社会秩序の破壊者として迫害されてきました。しばしば、共産主義者は、犯罪者として扱われてきたのです。それを表すのが、「アカ」というレッテル貼りによる差別と迫害です。
実際には、共産主義は空想的であり、実現不可能な思想であるというだけのことであり、それを危険思想視するのは、現在の世の中から利益(甘い汁)を得ている人々だけで十分なはずですが、反共プロパガンダ(宣伝)の偉大な力は、あらゆる資本主義国家で、庶民や貧民に至るまで根強いアンチ共産主義体質を作り上げています。
共産主義がなぜ空想的思想であるかというと、要するに、人間は完全な平等など実現できるはずがないということです。働こうが働くまいが平等に報酬が与えられるなら、あなたはそれでも真面目に働きますか? 芸術やスポーツに優れた才能を持っていても、その報酬が努力もしない他の人間と同じ僅かなものなら、その才能を伸ばすためにあなたは苦労をしますか? いったい、種類や性質の異なる労働に対して、平等な報酬はありえるでしょうか? 誰がそれを判断するのでしょうか?
共産主義は、そうした人間の本質的欲望、人間性の真実を無視した思想であるために、実現不可能な思想だと私は言っているわけです。しかし、資本主義社会における非人間的な搾取や過度な競争、不当な利得、極端な経済的不平等がいいはずはありません。
おそらく、この問題の解決は、昔からの智恵である「中庸」にあるのでしょう。つまり、財産や利得に上限を設けた、制限つきの資本主義、自由主義と社会主義の混合が、その答えです。そのいい例が、前の章に書いた、経済発展と福祉政策が程よく結びついた高度成長期の日本なのです。
4. 偽装皇帝[64] i1WRlY1jkuk 2025年9月18日 04:51:25 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[64]
「リベラル(保守)」「左派(右派)」という区分そのものがもはやほとんど無意味でしょう。
要は「DSの利益になるかならないか」が世界政治を動かしているだけです。
つまり、政治を思想で分けて分裂対立させ世論を錯綜させること自体がDSの利益になっているので、左右対立的なこの種の政治議論は無意味か、むしろ有害だと私は見ています。
「イスラエルは英国の属国」というのも、奇妙な発言だと思います。イスラエルはバルフォア宣言が建国の大義とされましたが、その後英国の属国であったことはないのではないですか? つまり、英国こそがシオニスト(ユダヤ・DS)に利用されたとしか言えないでしょう。これは、日本が米国の属国という明白な事実とは大違いです。
このような、「曖昧な言葉(用語)」を無批判的に使うことで、政治の議論は混迷化していくのだと愚行します。
なお、田中宇は「知識は膨大だが、分析は信頼しがたい。その意見は有害」と私は見ています。むしろ、DS御用達評論家の疑惑すら感じています。
5. 偽装皇帝[65] i1WRlY1jkuk 2025年9月18日 04:58:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[65]
前記記事に表現ミスが多いので訂正します。
「リベラル(保守)」は「リベラル・保守」の対立関係の意味で、「左派(右派)」も同様。
「愚行」は言うまでもなく「愚考」の間違い。
別記事などで、ほかにも誤字・誤記はあるかもしれませんが、意図をお汲み取りくだされば幸いです。
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/796.html#c5
5. 偽装皇帝[66] i1WRlY1jkuk 2025年9月18日 07:17:34 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[66]
スレッドとは趣旨が異なるが、広い意味では現在の醜悪愚劣な自民党(日本政治与党)総裁争いと関連する、日本政治史の「本当の流れ」を副島隆彦が書いているので、やや長文だがかなり「目を開かされる」価値もある記事として転載する。
歴史の謎である、戦前の「血盟団事件」の真相など、かなり勉強になる内容である。
(以下引用)
副島隆彦です。 再度、石破辞任に戻る。
石破は、アメリカに 最後の最後まで、80兆円(5500億ドル)の融資金(loan ローンだ。日本海外協力銀行の)を渡さなかった。日本国(民)の利益のためだ。
それで、自分が辞任することで、アメリカに打撃を与える、という 最高度の 戦略を取った。 トランプは勝ち誇って、6月22日に、勝手に言った。「この日本から来る資金5500億ドル は、アメリカが自由に使える 投資(investment インヴェストメント)だ。ひも付きでないぞ」と。
日本国内の、自民党内の、統一教会、安倍派の裏金議員 ども と 統一教会系のメディア(フジ産経、読売、時事通信 etc.)たちによる 「石破引きづり下ろし」 は、大きくは、アメリカから(だから、コルビーたちだ)の指図でずっと続いた。石破への痛(いた)めつけだ。
「石破頑張れ」 の日本国民の支援の勢力(中心は、穏健な自民党員の ハト派の経営者、金持ちたち。経営者としては従業員に厳しい )が、どこで、大きく、次の形で 表面に出て来て、自民党ハト派勢力として、日本国を守るか、だ。
自民党は分裂してもいい。だが、参政党 と 国民民主という 統一教会系の 奇怪(きっかい)な勢力の計画的な出現に対して、私たちは、もっと 真実を暴き立てて、その正体を晒(さら)さないといけない。
このように、 大きく、大きく物事(ものごと)を考えることが出来なければ、私は、日本の 国家戦略家 を自称する能力と資格は無い。
副島隆彦です。 さて、ここから後は。今の急激な参政党の神谷崇幣の出現と台頭は、戦前の、テロリストの右翼集団の 血盟団(けつめいだん)の 一人一殺(いちにんいっさつ)の、 首謀者の 井上日召(いのうえにっしょう)と全く同じだ。同じく、アメリカに深くあやつられた。このことを書いてゆく。
この血盟団の 井上日召 と、その親分の、 山本玄峰(やまもとげんぽう)が、戦前の テロ事件を、次々に起こしたのである。そして、それが、「5・15事件」(1932年)と、「2.26事件」(1936年)にまで、ずっと繋(つな)がっているのだ。2.26の あの、血気に逸(はや)った、愛国の真情の、皇道派(こうどうは)の、青年将校たち の 純粋な決起であった。などど、そういうことではない。もっと大きな真実を、私たち日本国民は、知らないといけない。
この山本玄峰の三島の龍沢時(りゅうたくじ) に、戦後も長く、右翼の 四元義隆(よつもとよしたか)、中曽根康弘(なかそねやすひろ)、田中清玄(たなかせいげん)、安倍晋三、や右翼の財界人たちが、多く集まった。
戦前の 日本を、 昭和の戦争へ、そして、 中国侵略へ、アジア諸国への侵攻、そして、英米との戦争へ(これは必敗) も、すべて、アメリカとイギリスに仕組まれてやらされたのだ。 この大きな見方が出来なれば、現実政治や 政治思想を 考える知能(思考) など無駄である。
日本国内の、内部だけの、日本人だけで政治が動いたのではない。すべて、外側からの大きな力で、やらされたのだ。
以下に載せる、私の弟子の吉田祐二くんの文で、井上日召 の師匠の 山本玄峰が、アメリカのハーディング大統領に単独で会いに行った、と書いている。
禅僧 山本玄峰(1866−1961)と第29代の米大統領の ウオレン・ハーディング(1865−1923)
「 山本玄峰(やまもとげんぽう) の伝記で注目すべきは、・・・
1923年(大正12)、玄峰58歳の折り、通訳もつけずに一人旅に出たという。ハワイを経由してアメリカ へ・・・・驚くことに、玄峰は当時のアメリカ大統領ハーディングに面会しているのである。『玄峰老師』は以下のように記している。」
とある。 第29代の米大統領の ウオレン・ハーディング(1865−1923)は、右翼体質の、KKK団に入っていた、汚職で汚れた大統領として有名だ。そして、強権発動で、中国の利権にも、アメリカが手を広げようとして、「日本を中国に嗾(けしか)ける」戦略 を実行に移した。
そのために、実際に人殺しと、政治家暗殺を実行できる、日本の行動右翼の代表として、山本玄峰をアメリカは選抜した。そして、その忠実な子分の 井上日召 に、十分な資金とピストルなどを大量に与えた。これが、昭和のかずかずの暗殺事件で使われた。
小沼正(こぬまただし)や、菱沼五郎(ひしぬまごろう。三井の団琢磨を殺した )、佐郷屋留雄(さごうやとめお。浜口雄幸首相を殺した)たちに、資金と ピストル、銃弾を与えて、 政治家と財界人たちを「一人一殺(いちにんいっさつ)菩薩行(ぼさつぎょう)」で、殺しを実行させた。
それは、「 多殺(たさつ)一生(いっしょう)残生(ざんせい)を恥ず」と続く。
すなわち、「 多くの人を殺すことになるよりも、自分が捨て石となって、いまのうちに、君側の奸(かん)である 日本民衆に嫌われている、腐敗した財界人と政治家たちをひとりずつ、殺す方が、良いことだから、そうするべきなのだ」 という テロリズムの思想で動いた。
井上日召は、金鶏学園(きんけいがくえん)の安岡正篤(やすおかせいとく)の所にっても、口ばっかりで、実際の行動をしない人だ、と見限った。東大の香水右翼学者の上杉慎吉(うえすぎけんきち)も、口ばっかりだ、と見限った。
もっと大きい組織は、田中智学(たなかちがく)の八紘一宇(はっこういちう)の
なのだが、ここも動かない。 頭山満(とうやまみつる)の玄洋社(げんようしゃ)や内田良介の黒竜会(こくりゅうかい)は、大アジア主義(欧米列強に対するアジアの団結の思想 )を捨てて、大陸浪人たちの、陸軍特務機関の下働きの飢えたテロリストを抱えていた。 ここと、井上日召は連携している。
戦後も、井上たちは、不思議なことに 長生きしてる。 自分が、「一人一殺」で、
政治要人(天皇の重臣たち)を殺しに行って実行して、それで、敗戦後も、のうのうと長生きしている、というのは、どうにも解(げ)せない。本当なら、刑死するか、自殺するか、まわりに口封じで殺されるか、なのだ。
ところが、そうなっていない。ということは。やっぱり、戦後世界で、反共(はんきょう)運動で使える、日本の右翼たちということで、アメリカが温存したのだ。
前記の菱沼五郎(ひしぬまごろう。浜口首相を撃った)に至っては、戦後、名前を変えて、茨城県議会議員になり、県の漁連(ぎょれん)の会長にもなって、県議会議長にまでなっている。こいつらは、何と、1970年代まで生きている。恐るべき真実だ。 誰も、もう、こういう話はしなくなった。私、副島隆彦が、穿(ほじく)り返さないと、誰も知らなくなった。
もっとそれよりも、50年遡(さかのぼ)ると、汚職だらけのハーディング大統領よりも、前の クリーブランド大統領も、その前の、グラント大統領(南北戦争の勝利の軍人)も。グラントは、引退後、軍艦で世界一周をして、1880年代、
東京に2か月以上いた。このときに、明治天皇の側近のワルたちで、宮中派(きゅうちゅうは)と呼ばれる、明治維新で、一番、ズルく立ち回って生き残った者たちと、グラントが繋(つな)がったはずなのだ。
この時、日本側の田中光顕(たなかみつあき)内大臣 が、きわめてワルい男だ。
こいつは、坂本竜馬と中岡慎太郎が居た、京都の伏見屋を襲撃した中にいた(1867年11月15日。この2か月後の12月9日が、王政復古のクーデター。その一か月後が、鳥羽伏見の戦いだ。裏で英国の戦艦隊が動いていた。全部、岩倉具視がやった )。 田中光顕は、「中岡から、最後の言葉を聞いた」だと。お前が、佐々木只三郎たちと、2人を殺したのだ。
竜馬と中岡(陸援隊の隊長)が、殺されて、それに復讐して襲撃した、陸奥宗光(むつむねみつ)もおかしな男で、自分だけは死なない。 榎本武揚や西郷隆盛を擁護して、何年も牢屋に入った、ことになっているが、その形跡がない。
すぐに要職に復帰して外相になっている。
この田中光顕(たなかみつあき)は、攘夷運動のいろいろの所に入り込んで、危なくなると、そこからうまく逃げ出した、生来のスパイ人間だ。 こういうワルが、帝国側から、上手に使われる。人類の歴史は、いつもこういう構造を持っている。
もうひとり、1901年に、暗殺された米マッキンレー大統領がいる。この政治家は、オハイオ州知事時代に、窮迫した貧乏白人たちに自分で食料を届けたような善人政治家なのだが、大統領選挙では、徹底的に、ニューヨークの金融財界人たちの世話になった。
マッキンレーが、ずっと選挙で、戦ったのは、アメリカを代表する、ポピュリスト政治家の、 ウイリアム・ジェニングズ・ブライアンである。
ブライアン(宣教師あがりの演説家) には、アメリカ国民から、圧倒的な人気があった。それでもおかしな選挙をやられて、マッキンレーに2回負けた。
このマッキンレーが、射殺されたああと出て来たのが、セオドア・ローズヴェズルトだ。アメリカ民衆には人気が合ったが、砲艦外交(ほうかんがいこう)で、アジアやアフリカの貧乏な国々を、「言うことを聞け」と脅して屈服させた大統領だ。
彼らの子分が、日本に来ていて、たとえば、アルフレッド・マハンという「海上権力論」で有名な、戦略学者が、日本側に、忠実な子分たちを作った。
今の今と、まったく同じじゃないか。
アメリカとしては、「この男は、本当に人殺しが出来る。よし、この男を日本のテロリストの代表(首領)として、育てよう。そのための資金も渡そう」と、いうことだ。そうやって、日本を、ドロ沼の 戦争態勢へと、引きづり込んでいった。
このことの、現代版が、まさしく、参政党の神谷崇幣である。そしてこいつを、アメリカがあやつって、「日本を中国にぶつけさせる」という、東アジア(極東、きょくとう)での戦略を、実行に移した。 私たち日本国民は、この事に、早く気づいて、身構(みがま)えないといけない。
20年前の、2005年の「郵政民営化」で、言えば、日本国民の財産を奪い取るために、小泉純一郎や竹中平蔵や新浪剛史(にいなみたけし)を選抜したのと同じだ。 日本の郵貯、簡保の300兆円を奪い取った(ゴールドマンサックスが今も管理している)。この目的のために アメリカによって、首相にさせられた 小泉純一郎は、それまで 自民党内にたったのひとりの子分議員 も同志も 持っていなかった。全部、アメリカが仕組んでやらせたのだ。
5. 偽装皇帝[67] i1WRlY1jkuk 2025年9月18日 08:23:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[67]
上記のスレ記事の中で、下の部分は(それが事実なら)非常に面白い。冒頭の「これらの流れ」という部分に書かれた「意見」は評価しない。
また「諜報界」というのが政治(家)や軍人より上位の存在だという考えにも不賛成である。諜報というのは所詮、政治(金融含む)の道具でしかないのではないか。カネがなければ諜報活動はできないのだから。
手足が頭に命令することはできない。脳(カネの支配者や権力者、役職上位者)は邪魔な手足を切り落とすこともできる。諜報界とは要するに「情報提供者」でしかない。
ただし、米大統領はイスラエル政府より下位の存在である可能性はあるだろう。それは、DSより下位ということだ。もはや後者は自明なのではないか。
(以下引用)
これらの流れの一環として、イスラエルの今回のカタール空爆がある。イスラエルは空爆の準備を勝手に進め、トランプに伝えたのは攻撃の直前だった。イスラエルが米諜報界を支配し、その傘下にトランプがいることが見て取れる。トランプは、イスラエルの傀儡だ。
カタールには中東最大の米空軍基地があり、パトリオット迎撃ミサイルも配備されている。だがこの日、イスラエルによる攻撃の直前に、パトリオットのシステムは停止されていた。米軍やトランプ政権の上層部に、多くのイスラエル要員が入り込んでいることがわかる(911事件も同様の構図で起こされた)。
いざという時に同盟諸国が買ったパトリオットのスイッチが切られる懸念は前からあった。トルコは5年ほど前から、パトリオットでなく、ロシアのS400を買っている。
18. 偽装皇帝[68] i1WRlY1jkuk 2025年9月19日 04:16:41 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[68]
進次郎総理誕生がいかに危険かを、「狂騰米価」問題を例として「東海アマ」ブログが書いているので、それを紹介する。中心は藤井聡の論文である。
言うまでもないが、私は「東海アマ」氏を「独断と偏見の人」と見ている。しかし、たとえば原発問題など、取り扱う問題によっては、誰よりも深い知識を持ち、弾圧を恐れぬ正しい発言をする人でもある。
(以下引用)
ここで、新自由主義に洗脳された(つまり竹中平蔵に隷属する)小泉進次郎が次期首相になることが確実視されているのだが、彼を首相にすることが、日本国家をどれほど残酷な滅亡に追い込んでゆくのか、藤井聡が指摘している。
2025.09.18進次郎が総理になれば、日本は地獄に落ちる…「素人の思いつき」で農政を破壊し、新米価格を暴騰させた「公益毀損」の恐るべき実態 藤井 聡
https://gendai.media/articles/-/157791
30万トンも放出したのに、なぜか新米の価格が高騰?
今、市場に出回り始めた新米が5kgで約5000円にまで高騰し、新米米価が昨年を上回る水準となることが懸念される状況となっています。(NIIGATA NEWS NET、9月13日「『これが続くのか…』高値続く米…“新米”5kg約5000円に 仮渡し金引き上げに“米離れ”懸念する声も『消費者がついてきてくれるか』」)
今年の6月、米価高騰を抑え込むべしということで「突破力」ある小泉進次郎が農水大臣に抜擢されましたが、彼は大臣着任直後に鼻息荒く「価格破壊を起こしてでも、米価を引き下げる!」と嘯きながら、政府保有の備蓄米を2000円程度で30万トン放出するという思い切った対策を行いました。
マスコミ世論はこの進次郎対策のおかげで米価が引き下がるだろうと期待し、連日朝から晩まで進次郎米がTV上で大きく取り上げられ、「進次郎フィーバー」が生じたことは記憶に新しいところです。
しかし、結局蓋を開ければあれだけお騒ぎしたにもかかわらず、米価は引き下がることなく、それどころかかえって今回の新米は高騰しまっているのです。
多くの国民もメディア関係者もなぜこんなことになっているのかその理由が分かっておらずただ困惑しているようですが、この新米の価格高騰の理由は明白です。
それは、進次郎が無理矢理、強引に政府の権力を使って備蓄米を30万トン売りさばこうとした「から」なのです。
進次郎大臣の強引な備蓄米放出が新米を高騰させた
つまり、進次郎の備蓄米放出対策は、米価を引き下げるどころかかえって米価高騰をもたらす極めて不条理な対策だったのです。
ついては以下にその理由を、順をおって解説いたしたいと思います。
1)まず、進次郎は焦って兎に角、備蓄米を30万トン一早く売りさばこうと、通常の「米流通ルート」を使わず、スーパー等の「小売り業者」に備蓄米を直接売りさばいた。
2)その結果、「卸業者」が(備蓄米放出前に)大量に「高値」で買い込んでいた銘柄米が大量に売れ残った。
3)「卸業者」は、その売れ残りを販売する際に、「購入した値段以上」で売らなければ赤字になってしまう。だから彼らは今、赤字を避けるために、「売れ残りの価格を、購入価格以上にしよう」と躍起になっている。
4)ただし、その「売れ残り米」は今年の「新米」よりも高い値段で売るわけにはいかず、「新米」よりも少々安い価格で売らざるを得ない。だから、「売れ残り米」をできるだけ高く売るためには、「新米」はそれ以上に高い価格で売らなければならない、という状況になっている。
5)その結果、卸業者は、売れ残り米を(赤字が出ない程度に)高く販売するために、新米を意図的に引き上げて販売する、という戦略をとっている。
以上により今、新米が昨年以上に高騰してしまっている、というのが実態なのです。
さらには、米の一般的な流通ルートであるJA全農は、米農家から米を預かり、その代わりに「仮渡金」(注1)を米農家に手渡すのですが、その「仮渡金」は、卸業者の販売価格が基準となるので(注2)、結局、「仮渡金」も引き上がってしまっているのです。
以上纏めるなら、進次郎が30万トンもの備蓄米を過剰に安い価格で流通させたものだから、卸業者に米の在庫が余り、彼らはその在庫を処分するために新米を過剰に高く引き上げる――ということとなってしまったのです。
ーーーーーーーーーーーー
(注1)少々ややこしいのですが、「仮渡金」は、文字通り「仮に渡しているお金」のことで、実際には、JA全農が米を「販売」した際の価格に一定の手数料を足し合わせた金額を、農家に実際の支払いとして支払うことになります。つまり、「仮渡金」と「実際の販売価格+手数料」との差額を、JA全農が追加で支払ったり、農家から支払って貰うことで事後の調整しているのです。こうしているのは、農家の収入は実際に米を「売った」時にしか手に入れられないのですが、それでは農家の人が困るだろうということで、JA全農が一旦おおよその価格を農家に支払って、後で調整する仕組みにしているのです。
(注2)一般的な米の流通ルートは、
農家⇒JA全農(集荷業者)⇒卸業者⇒小売り(⇒消費者)
というものです。ここで、卸業者が「高値」で買い取ると農家に提示すると、農家はJA全農に米を回さず全て卸業者に売ってしまうということになってしまいます。そうなると、JA全農が扱う米の量が大幅に減ってしまい、それが、米価の不安定化に繋ってしまいます。
JA全農は民間企業の卸業者と違って「利益の最大化」を目標としておらず「価格を安定化し、消費者と農家の双方の利益が共に最大化すること」を目標としているそしきです。
だから、JA全農が扱う米の量が減れば必然的に米価の不安定化に繋がり、過剰に米価が高くなったり過剰に安くなったりします。前者の場合は米離れが進み、後者の場合は農家の廃業が増えます。そうした事態を回避するためにJA全農が存在するのです。
だからJA全農は、卸業が過剰に高い値段で農家から米を買い取る現下の状況では、米価を可能な限り安定化させるために、卸業者と同程度の高値を「仮渡金」として農家に渡すことを提示し、一定以上の米がJA全農に回される状態を確保しようと、せざるを得なくなるのです。
「人気取りの素人の思いつき」強行が全ての元凶
もしも、進次郎が無理矢理備蓄米を過剰に安く流通させなければ、順調に昨年の米が売りさばかれ、今年の新米は、こんなに高くなることは絶対になかったのです。
こうした事態は十分に農水省やJA全農、卸業者等、米の流通に関わる「プロ」の人達の間では十分想定されていました。だから、前農水相の江藤大臣は、備蓄米を急激に何十万トンも超安値で販売するという極端な対策をとらず、少しずつ流通させ、それを通して米価を徐々に引き下げる戦略をとっていたのです。
例えば筆者も、関係者から「進次郎の2000円米のせいで、卸業者は絶対に赤字になりますよ。彼らは民間企業だからそれに対応するために何でもやりますよ…」と耳にしていました。
だから当然ながら、「小泉進次郎農水大臣」もまた、急激に備蓄米を安く売りさばこうとすることに大きな混乱、問題が生じさせますよという説明を、関係者から耳にしていたことは間違いないのです。
しかし彼は、そんな言葉を聞かなかったのか理解できなかったのかは分かりませんが、「四の五の言わず、兎に角2000円米を消費者に届けるんだ!」とばかりに強引に2000円米を流通させようとしたという次第です。
結果、8月末までに30万トンを売りさばくと言っていたのに10万トンも残り、米価も銘柄米と備蓄米で「二極化」してしまい、肝心の「銘柄米」については8月末時点でほとんど引き下がらなかったばかりか、「新米」についてはかえって「高騰する」という最悪の帰結をもたらしたのです。
いわば、進次郎氏はプロの関係者達の忠告に耳を貸さずに「素人の思いつき」を強引に遂行し、現場を混乱させ、米価の引き下げどころか「米価高騰」をもたらしてしまったのです。
しかし、そんな実情を国民はもとより、マスメディアの記者やキャスター、コメンテーター達も、そしてもちろんのこと当の本人も、殆ど理解してはいないのが実態です。それどころか、「進次郎は農水大臣としてやよくやった」というイメージが未だにマスコミ世論にはそこはかとなく残存している始末。
何という馬鹿馬鹿しく愚かな、そして恐ろしい話なのでしょう…。
進次郎が総理になれば、日本は地獄に落ちる
これだけの酷く恐ろしい混乱と破壊をたった数ヶ月でもたらしたのが進次郎農水行政なのです。
だとすればもし彼が日本国の総理大臣となれば、あらゆる行政においてこうした「素人も思いつき」を強行し、メディアがそれを褒めそやし、国民的フィーバーを起こし、結果として、恐るべき公益毀損、公的被害がもたらされ続ける事は「確実」と言わざるを得ません。
ただでさえここまで衰退した日本は、進次郎総理の誕生によって、もう二度と立ち直れぬ程の致命的被害を受けることは間違いありません。つまり進次郎総理によって日本は「地獄に落ちる」のです。
日本の壊滅的ダメージを回避するためにも、是非とも自民党議員達、自民党員達にこうした<進次郎の真実>をご理解いただきたいと、切に、切に、願います。
***********************************************************************
引用以上
今、麻生太郎はじめ自民党の長老たちは、進次郎首相で一致しているのだという。
だが、進次郎は竹中平蔵の子飼いというべき新自由主義者であり、財政健全論者であり、MMT否定論者であり、消費税増税論者である。
進次郎が首相になれば、財務省は喜悦に興奮して、消費増税論を日本中に振りまき、底辺の生活者たちを、生きて行けないほどに追い詰めるにちがいない。
4. 偽装皇帝[69] i1WRlY1jkuk 2025年9月20日 06:23:21 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[69]
上記3コメントは「神の否定」であり、私も同意同感だが、その「神の否定」が意図的に行われた結果、世界は「無道徳世界」にもなったわけで、それこそがDSの行動計画の基本でもある、ということを注意すべきだろう。
つまり、「神を前提とした道徳」に代わる「世俗的道徳」「社会道徳」が確立されないと世界は地獄化するのであり、現代の世界の大半は既にそうなっている。
その中で、日本は「和の精神」つまり、「公共の利益」を重視する精神(世俗的道徳)が古来よりあり(正確には聖徳太子の「十七条憲法」以来、か。)いわば、日本は世界崩壊の最後の砦と言えるのではないか。
ところが、日本にこれから押し寄せる移民や難民(その多くは元の国の最底辺の人間であり、犯罪者やテロリストの可能性もある。)は、そうした日本の「精神的防御の甘さ」を利用して日本で欲しいままに行動する可能性が高いのである。
また、それこそがDSの「グローバリズム」の一環でもあるだろう。
つまり、上位1%の支配層と、それ以外の99%の家畜(あるいは99%の一部の牧童頭)によるワンワールドである。
家畜の支配はAIに任せるというのも計画の中か。
1. 偽装皇帝[70] i1WRlY1jkuk 2025年9月22日 05:33:24 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[70]
あまり誰も読まない記事なのか、コメントも無いようなので、記事本題とはズレた内容になるが、「白人社会の滅亡の必然性」についての、「二階堂ドットコム」氏の臨終の長詩の前半を転載する。私自身はコスモポリタン(世界市民)主義者で、世界全体の平和と幸福を願う者だが、白人(の支配層)の邪悪さはあまりにも度外れであり、世界の害虫だと見做している。そして、その心性(白人絶対主義)は白人全体にもある程度共通していると思っている。
なお、二階堂ドットコム氏はまだ存命であるが、かなり具合が悪いようなので、「臨終」状態とは言えるかと思う。私は二階堂氏の暴言や偏頗な政治思想を必ずしも肯定する者ではないが、歯に衣着せずになかなか痛快な告発をする人物だと一定の評価をしている。
そして、下に引用する部分は、9割がた同感である。
(以下引用)
日本人は救われなければなりません。
この気候の厳しい島国で、
互いに譲り合って、人としての善性を保って、
数千年もの長い時を生き続けたのに、
奪うことしかできない獣のガイコクガイジンバイコクドに、
僅か数十年で根絶やしにされようとしているなんて、
酷すぎるじゃないですか?
多様化?
共生?
グローバル?
なぜ善性な人種である日本人が、
奪い犯し殺す獣のガイコクガイジンバイコクドの為に、
土地、資源、富、心、命のすべてを差し出して
根絶やしにされなければならないのですか!
何一つ納得できません。
しかしガイコクガイジンからしてみれば、
「弱い日本人が悪い、強い俺たちに全て明け渡して死ね!」です。
強い者が正義、弱いものが悪。
これがガイコクガイジンの絶対的価値観であり、
わたしたち日本人が永遠にが理解できないもの。
人の善性というものは日本国内の、
日本人だけにしか通じない価値観ということです。
これがガイコクガイジンの云う多様性です。
「俺たちガイジンの悪性は受け入れろ死ね!」
「お前たち日本人の善性は受け入れない死ね!」
たしかにこの星は戦いの星です。
あらゆる生物は弱肉強食の原則に乗っ取り、
強者が弱者を滅ぼして生き残って来ました。
それは人の世でも同じです。
強いものは何をしても良い、
強いものが言うことが法律、
強いものが世を支配し続ける為の仕組みを作る。
強い者が正義、弱いものが悪。
この戦いの星における
もっとも強いものとは何か?
白人です。
主人で会ったローマ帝国を滅ぼして
ローマ人を根絶やしにした彼らは、
セカイに広がって
ありとあらゆる国々を滅ぼして
自分たち以外の人種を
神の子である自分たち白人の家畜として服従させ、
気に入らない人種はローマ人同様に根絶やしにしてきた。
彼らの十字教の教典には白人こそが唯一の人であり、
それ以外の人のような形をしたモノは全て
白人の為の家畜であると書いてある。
家畜に心は無い富も不要と全て吸い上げた。
その無限の富は白人にこれまでにない力を与え、
あらゆることを事象化させ、
白人が永遠に支配できるセカイを作り上げた。
それが今のセカイ。
ノブレス・オブリージュ?
そんなものは端から無い。
あれは圧倒的な富を持つ白人が家畜である異人種を蔑みながら
戯れに施しを与える所詮”見下し”。
少しでも自分たちに逆らおうなら、
その余裕のないノミの様な心臓で焦って殺しにかかる、
それが白人。
オリンピックで少しでも異人種が勝とうものなら
即ルール変更し続けて来たではないか?
スポーツ競技など可愛いもの、
このセカイのありとあらゆる物事は
白人がセカイを支配し続ける為に常に歪み続けられ
新たな法が作られている。
あなたが大好きな動画もSNSもそうではないか。
ノミのごとき矮小な心臓を持った
器量の狭いみみっちい種である白人は、
自分たちの気に入らない存在を悉く根絶やしにしてきた。
かつて自分たちの主人であったローマ人は国ごと消した。
侵略先の大陸の先住者であったアステカインカも国ごと消した。
南洋諸島の先住者たちも消し去った。
根絶やしにしてわが物とした土地には、
既に滅ぼしたアフリカ諸国の黒人を
白人に富をもたらす家畜として住まわせ酷使した。
彼等はそうやって千年間セカイを支配してきた。
しかしたったひとつの、
白人以外の人種の国家が、
白人の支配に逆らった。
それが白人でいうところの極東にあたる地にあった島国、
日本であった。
日本は白人の家畜であった人種全てを解放するという理想を掲げて戦いを挑んだ。
かつてこの様な事を言った国家は存在しない。
当然白人自身が言う訳はないし、
白人以外の人種はすべては家畜であったからだ。
しかし日本人以外の人種は、
長きにわたる白人の支配に完全に従属し、白人への抵抗を拒んだ。
彼等はむしろ白人に協力し、白人が支配する為のセカイを維持する為に戦った。
そのほうが自分たちは楽に生きれると思ったからである。
まさに家畜の考え、家畜に人の心は無かったといえようか。
そして日本は白人国家群に負けて滅んだ。
しかし、日本は、例え自身が滅んだとしても。
白人以外の人種が白人の支配に抗って、独立する為の備えをしていた。
家畜ではなく人としての心を植え付けて
白人に抵抗する為の教育を施していたのである。
この様な国家は未だかつていなかった。
しかし日本はそれをやってのけたのである。
下心?野心?自分たちの支配の為?
誰が何を言おうとも、
実際に彼等を家畜から人の心を持たせる教育を実行したのは
日本という国の日本人という人種だけなのである。
この備えは後に結実し、
白人以外の人種のことごとくは白人の家畜から脱し独立国家を建国した。
日本という国が、日本人が居なければ
彼等は家畜のままであったのだ。
何?白人はどのみち他人種を家畜から解放し独立させた?
たとえ日本という存在が居なくてもそうなった。
白人は慈愛に満ちた優れた種族なのだから…。
そんな訳あるか寝言はやすみやすみ言え!
彼等は他の人種では比べ物にならない邪悪性でもって、
千年間もこのセカイを冷酷無比に支配してきたのだ。
何故千年も変わらず、
むしろ増長する一方であったのに、
それが急に改心するとなどと…
いけしゃあしゃあと言えたものである。
白人の富を収奪する家畜の仕組みは永遠に失われた。
白人は此の様な事態を巻き起こした日本を日本人を憎んだ。
日本人の種の全てを根絶やししたいと心の底から望んだ。
この望みは白人の支配者層が主体ではあるが、
白人全体が日本人を下に見ていることに間違いない。
彼等は自分たちこそが、
神の現身である唯一の人であるということは
今でも思っているし、
昨今の日本観光ブームは円安で安く行ける様になったので、
日本という辺境野蛮国家の低俗な文化を
面白がって見に来ているだけなのである。
そして遠くないうちに日本の全てが消されることも見越し、
今しか見れない見世物として楽しんでいるのである。
所詮白人の基本理念は昔からずっと、
圧倒的な支配力から来る”見下し”でしかないのである。
白人は戦後復興した日本を今度こそ根絶やしにすべく実行を開始した。
富、資源、戦力、思想、土地、人口、
ありとあらゆる面から日本の力を削り奪い盗る。
具体的な人的による実行侵略には
白人に忠実な同胞・下僕である他種族を送り込んだ。
支那朝鮮ベトナムクルドといったガイジン連合である。
彼等は白人の承認を受けて堂々と日本を侵略しているのだ。
そして白人に絶対服従のバイコクドに成り下がった日本政府は、
侵略者たちを擁護しているという訳である。
ちなみに白人にとっても危険である他種族を
この極東の島国に閉じ込めて出れなくするという、
棄民、監獄島としての目的も兼ねている。
流石は小賢しい白人、自分たちに利する悪知恵に全く隙は無い。
白人の望みは支那朝鮮ベトナムクルド主体のガイジン連合に
この日本を徹底的に汚し日本人を犯し殺し尽くしてもらい、
完全にこの星から消し去ってもらうことである。
それは目下着々と進行中である。
一種族を完全に消し去るなど容易ではない。
だが器量が狭く執念深く殺戮しか取り柄の無い白人という種は
何十年何百年かけてもそれをやるのである。
そして白人に従うガイコクガイジンバイコクドは、
白人を第一に立てれば自分たちは良い思いが出来ると考える、
所詮は白人の奴隷である。
人とは自由な存在である。
自分の意思で考え、自分の力で動く生き物なのだ。
自分以外の誰かの意思で動き、
それこそが至上と考える者は人もどきの存在である。
わたしたち善性の日本人からすれば、
強さを錦にやりたい放題の白人と
白人に従って良い思いをしたいだけのガイコクガイジンバイコクドが、
日本を侵略し日本人を根絶やしにしようとする行為は決して許されない。
それこそ彼らの云う強いものが正義、
弱いものが悪というルールに乗っ取って…
徹底的に返り討ちにして根絶やしにするべきである。
さて、非常に長くなりましたが本題に戻りましょう。
日本人は救われなければなりません。
その為には、日本人はなにをすべきか。
救われるためには行動するしかありません。
何もしなくては、何も変わらないのですから。
その行動の為にわたしは出来ることをしましょう。
わたしが出来ることで日本人を救いましょう。
日本人を救うとは、
日本人が持つ苦しみから解き放つという事です。
日本人の個々が救われれば、
その集合体である日本国も救われる。
巡り巡って日本国に住む日本人である
わたしたちも全て救われるという道理です。
4. 偽装皇帝[71] i1WRlY1jkuk 2025年9月23日 05:52:44 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[71]
日本人に警鐘を鳴らすのではなく、また真面目な議論や提言をするのでもなく、ただ日本人を嘲笑するだけのコメント3氏(汚いペンネームである)のコメントはいつもは真面目に読んだこともないが、たまたま読んでしまったので、ひとつ質問したい。
「『日本』がこの潮流(注:ワクチン問題だけではなく、意図的日本衰退化の潮流だと思える)に抗う、たったひとつの方法)」をご存じなら、真面目にお教えいただきたい。
単に冷笑的なコメントなら、以後、貴殿のコメントは以前どおり無視する予定。
もしも、そのコメントが真摯で傾聴に値するものなら、以後尊敬する、あるいは貴殿への見方を変えるかもしれない。
1. 偽装皇帝[72] i1WRlY1jkuk 2025年9月24日 07:04:48 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[72]
日本人は中国のことになると頭から否定的に論じる者が大多数だが、中国や中国政治のことをよく知らないで妄想的議論をしていることが多い。
下に引用する「戦闘教師ケン」氏は中国との関わりが長い人物のようで、中国事情や中国人的思考をよく知っている人間であるようだ。単なる中国シンパではなく、日本人として客観的に中国を見ているように感じる。つまり、多くの日本人の参考になる意見であるだろう。
そして、同時にこの引用文は、地政学(軍事的政治論)的な現代中国史の初歩でもあると思われ、いわば中国を論じるための基礎になるのではないか。
なお、氏が現代日本を「帝政」と呼ぶのは毎度のことで、「愛国者(かつコスモポリタン)」の私には不快だが、氏がどういう意味で「帝政」という言葉を使っているかは不明であるので「訂正」しろ、と文句を言うわけにもいかないww
(以下引用)
2025年09月22日
中国は侵略的なのか?
中国による「力による現状変更」「拡大主義」「秩序への挑戦」などというのは、帝国政府やその御用学者による中国批判の常套句である。
果たしてその批判は正当なのか、いや中国から見るとどうなのかについて、私が現地の中国人研究者らと議論した点を踏まえて考察してみたい。
まず帝国政府などが言う「現状」や「秩序」とは、1945年に成立した連合国(帝国呼称で国連)体制を指す。
ところが、現在の中共政府が誕生したのは1949年であり、1950年には朝鮮戦争が勃発している。
中華民国国民党政府は1948年から重慶から台湾への移行が行われ、1950年頃まで続いた。
この際、民国政府の国庫にあった100トンからの金塊に加え、北京から重慶に持ってきていた故宮博物館の文物の大半も台湾に持っていった。
現在の日本政府の金保有量が760トンなので、大した量には思えないかもしれないが、長年の対日戦で疲弊した中国の再建には不可欠のものだったし、故宮博物館の文物は「中華」の正統性を示すものでもあった。
1949年10月、人民解放軍は厦門のすぐ向かいにある金門島に対し、上陸作戦を決行するが大敗。
59年にも砲戦が行われるが、国府軍が防衛している。
つまり、中国本土厦門から10km先にある金門島は、中華民国・国民党軍が大陸反攻を試みる際の拠点になっており、中共政府からすれば安全保障上決して許容できないものとなっている。これに対して、「力による現状変更」をもって批判したところで中国政府からすれば、納得できるものではないし、連合国体制とは無縁の国共内戦の話でしか無い。
しかも、米台同盟の暁には金門島に米軍の核ミサイルが配備されるかもしれないのだから、中国人が聞く耳持たないのは当然であろう。これを非現実的と笑うものもいるだろうが、中共からすれば、至極現実的だった。
実際、1950年代には国民党政府は大陸再侵攻を計画、中共の大躍進政策が失敗し、本土が不穏になる中、1960年には本土再侵攻作戦(国光)を発動、侵攻準備に入った。
少なくとも1962年には蒋介石は作戦を決行するつもりだったが、米ケネディ政権の強い反対にあい、小規模なゲリラ戦(倭寇的な小規模戦力による嫌がらせ)に転じるも、ことごとく失敗に終わった。
国民党政府が国光作戦を断念したのは、1964年に中共が核実験に成功したことと、アメリカのベトナム介入が本格化して、米軍の支援が望めなくなったためだった。
このことは、中共による核保有の正当化と、バックパッシング(敵の戦力を他に向けさせる)策の有効性を証明するところとなった。
同時に、台湾・中華民国の存在は中共にとって「安全保障上許容できない存在」であり続けている。
朝鮮戦争で現状変更を試みたのは、朝鮮政府(朝鮮労働党)であり、朝鮮政府の侵略意志に対してスターリンは(狡く)黙認(反対不明示、中国がOKするならやってもいいんじゃね?俺からは何とも言えないけど、くらいのイメージ)、毛沢東が渋々同意する流れだった。
「米軍は介入しない」と踏んで始めたところ、現実には米軍(連合国軍)が介入、朝鮮軍は敗走し、中朝国境まで押し戻されてしまう。
しかも、米軍(マッカーサー)は鴨緑江を越えて中国本土に進入する姿勢を示したために、毛沢東は中共内部の圧倒的反対を押し切って「義勇軍」による介入を決意、米韓軍は38度線まで押し戻されて休戦に至っている。
この時、マッカーサーは北京などに対する核攻撃を準備しており、トルーマンに司令官を解任されている。
その後、朝鮮半島では70年に渡って冷戦(朝鮮戦争の休戦状態)が続いている。
これはあくまでも休戦であって、終戦ではないため、いつ戦闘状態になってもおかしくない状況にある。
この場合、「力による現状変更」とは何を意味するのか。
講和条約ではない休戦協定にはそこまでの拘束力はない。
実際、2017年の朝鮮半島危機時には、米軍は朝鮮侵攻を準備しており、日本政府は第一次トランプ政権に対して相当強く「侵攻」を要請したとされる。
実現しなかったのは、トランプ大統領の意思(気分?演技?)でしかない。
当然ながら、中国共産党としては統一韓国が成立し、義州に米軍基地が置かれ(元は帝国陸軍の飛行場)、核兵器が配備される状況など許容できるはずがない。
これは中国にとってもロシアにとっても、連合国体制以前に安全保障上の国家的危機となるため、人民解放軍による再介入を検討せざるを得なくなるところだった(実際に検討しただろう)。
ベトナム戦争が進行中の1964年にはトンキン(東京)湾事件(中国呼称は北部湾)が発生し、北ベトナムに対する大規模無差別爆撃が行われるきっかけとなった。
これは現代では米国政府による捏造(陰謀)だったことが判明している。柳条溝事件や張作霖爆殺もそうだが、陰謀は本当にあるだけに、陰謀論はどこまでも現実味がある。
実際には「北爆」だけで終わったものの、現実には米政府内では陸上戦力による北ベトナムとラオス侵攻が検討されていたが、朝鮮戦争同様、中共軍の介入を恐れて空爆だけに留めた経緯がある。
中越国境に米軍基地が置かれて、広州と広州湾が米軍機の直接攻撃範囲内に入るような状態を中共政府が許容できるはずもなかった。
北爆のみの犠牲者数は現代でも不明だが、ベトナム戦争において米軍が殺害したベトナム人は200~300万人に及ぶとされている。
人口の多い中国南部で戦争が勃発すれば、その数倍の被害が出ただろう。
その後、米国によるアジア介入は抑制され安定期を迎えるが、米国(と英国)政府は香港と台湾を通じて中国本土における民主化運動、ウイグル独立運動、チベット独立運動を支援し続けた。
近年になって、中国政府が香港に対する統制を強化したのは、米英との国力差がなくなり、香港で大手を振って活動してきた中共打倒運動を取り締まっても、米英政府は介入できないと踏んだためである。
実際、米英政府は文句を言うだけに留めている。
(中共の主観的には)米英が主導する民主化運動、ウイグル独立運動、チベット独立運動は「(力による)現状変更」ではないのだろうか。
さらに2000年代以降には、中央アジアにおいて「カラー革命」が進行、旧ソ連の流れをくむ権威主義政府が続々と打倒され、親米政権が樹立、中央アジアに米軍基地や米軍のミサイルが置かれるリスクが発生した。
これは中国人やロシア人からすると、アメリカにとっての「キューバ危機」と同様のリスクであり、許容できるものではなかった。
そして、中国では2012年に習近平政権が樹立、14年には「総体的国家安全」理念が提示され、治安強化と軍近代化が加速していくことになるが、これは米軍によるアフガニスタンとイラク侵攻に続いて中央アジアでも勃発したことと、「第二位を叩く」国際パワーゲームによって中国に対する各種攻撃が本格化することが容易に予想されたためだった。
そして、それは(中国人的に)現実のものとなっていく。西側人がどれほど「民主主義の優位性」を信じたところで、それはイデオロギーでしかなく、現実の世界はパワーゲームによって成り立っており、トッププレイヤーが第二プレイヤーを全力で叩くのは常套手段なのだ。
こうした中国の動きに対し、日本は「脅威」と断じ、バランシング(勢力均衡)による対抗を試みた。
「日米同盟の強化」とは中朝の軍事力や国力増大に対して、武力でこれを封じ込めることを目的とする。
ただし、米国は同盟強化の対価として、日本の「さらなる国際貢献」を求めたため、自衛隊(帝国政府傭兵)は世界各地で米軍の支援をする流れが進んでいった。
さらに帝国政府(安倍政権から)は「自由で開かれたインド太平洋」を主導するが、これは中共の「一帯一路」に対抗しつつ、中国を大陸に封じることを目的としている(封じ込め戦略)。
帝政日本からすれば、「台湾の本土化」は台湾海峡の封鎖と中共海軍力の太平洋投射自由化を意味するものとなる。
この場合、沖縄の米軍基地は存在意義(中共封じ込め)を失い、中部太平洋への撤退を余儀なくされるが、これは現行帝政の崩壊を意味する。
これは、現行帝政は在日米軍のパワー(力と権威)によって成立しているためで、駐留ソ連軍の撤退と同時に崩壊した旧東欧の諸共産党政権や現代ではアフガニスタン・カブール政権の例から説明できる。
つまり、現行帝政を維持するためには在日米軍の存在が不可欠であり、そのために日本政府はたとえ税収の全てを米国に献上しても差し支えないくらいの考えでいる(背に腹は代えられない)。
同時に、自民党や霞が関が必死になって台湾有事への介入を主張する根拠にもなっている。
この辺については別稿をもってさらに検討したい。
逆に中共からすれば、台湾に米軍基地がなくても、沖縄に米軍基地があり、「核があるかもしれないし、少なくともいつでも核を配備できる」状況にあることは、安全保障上非常に大きな脅威となっている。
同時に中国人からすれば、日本はほんの80年前に海の向こうからやってきて、満州を植民地化した上、中国本土に攻め込み、約8年に渡って海上封鎖した上に国土の3分の1と中原を支配したという事実がある。
しかもその日本は最終的に自力では追い返せず、2000万人からの死者を出す事態となった。
中国はその長い歴史においてずっと北方「蛮族」に攻められ続けたが、海の向こうから侵略されたのは英仏が初めてで、それも非常に部分的な支配でしか無かった。
実際、海を越えての戦力投射は本質的にコストが高く、困難であるため、歴史上これを本格的に可能にしているのは20世紀以降の米軍しかないと言っても過言ではない。
だが、日本は部分的にそれを実現し、中国はそれを自力では完全に追い返せなかった。これは日本人には想像できないようだが、中国人にとって恐ろしいまでのトラウマとなっている。
つまり、日本帝国軍、中華民国軍、アメリカ軍の連合軍が中国本土に再上陸してくるというケースである。
ケ小平が「韜光養晦」を掲げたのは、1990年に至ってもなお、中共には日台米連合軍と戦うだけの国力と戦力がないことを自覚していたためであり、同時に2014年に習近平が路線転換を宣言したのは「ようやく西側連合軍による本土上陸くらいは退けられるようになった」と認識したがためだった。
だが、その習近平政権も現在の日台米連合軍と戦争して勝てるとは思っておらず、「2030年代前半までに戦力拮抗を実現する」旨の政策を掲げているほどだ。
そして、その日本はかつては良識的な主権者・統治者たちが「帝国による中国侵略」に対して謝罪と反省を明示していたが、現代では明治帝政の侵略行為も帝国軍による蛮行も否定するのが当たり前となり、しかも外務省が主導して「歴史戦」を演じるに至っている。
侵略に対する反省がないということは、中国人的には日帝による再侵攻の可能性を肯定することであり(「あいつらまたぞろやる気だ!」)、その備えは十二分にしなければならないという話になる。
こうした中国人の認識に対し、令和帝国人たちはバランシング(戦力拮抗)で対抗しようとするため、東アジアでは途方もない軍拡競争が発生しようとしており、帝国政府は軍事力増強のため国民が耐えられないほどの増税を課そうとしている(経済荒廃と少子化が進むだけで無駄なのだが)。
日本の話は別稿で考察を続けたい。
私の場合、40年にわたるシミュレーションゲーム歴から「敵の視点から盤面を見る」癖がついており、中国(中共)人との会話もそこから本音を引き出そうとした。
だが、日本人の圧倒的多数は自分の視点や立場からしかモノを考えない。それが二次大戦の失敗となり、現代でも大きな過ちとなる原因となっている。
1. 偽装皇帝[73] i1WRlY1jkuk 2025年9月24日 07:58:43 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[73]
このスレッド(元記事)へのコメントがひとつもないことから見て、「読む価値もない」「コメントするのも馬鹿馬鹿しい」と「阿修羅」読者から見なされている可能性があり、ここに自分のコメントを書き込む意義もなさそうだが、元記事(実は熟読していない。「ダイヤモンドオンライン」記事など、出世亡者以外に、誰が読むだろう。)に対する「反対意見」として、「蚊居肢」ブログから引用部分をここに転載する。
要するに「新自由主義社会」とは出世亡者たちを駆り立てて使い潰す社会であり、その敗残者たちを山のように生み出す社会である、ということだ。誰も幸福になれない社会である。
(以下引用)
◼️ポール・バーハウ「新自由主義は私たちの中にある最悪のものを引き出した」2014年9月29日
Neoliberalism has brought out the worst in us, Paul Verhaeghe, The Guardian 29 Sep 2014
ーーサイコパス的な性格特性に報いる経済システムが私たちの倫理観と性格を変えてしまった
An economic system that rewards psychopathic personality traits has changed our ethics and our personalities
私たちは、自己のアイデンティティは変動のないもので、外部の力から大きく分離されていると認識しがちである。しかし私は、数十年にわたる研究と治療の実践を通して、経済の変化は私たちの価値観だけでなく、人格にも大きな影響を与えていると確信するようになった。 30年にわたる新自由主義、自由市場主義、民営化の弊害で、絶え間ない達成への圧力が常態化している。 もしあなたがこれを懐疑的に読んでいるなら、私はこう断言する。実力主義的な新自由主義は、特定の性格特性を優遇し、他の特性を不当に扱うと。
今日、キャリアを築くには、理想的な資質がいくつか求められる。まず第一に、明確な意思表示ができること。これは、できるだけ多くの人々の心を掴むことを目的としている。交際は表面的なものかもしれないが、これは現代の人間関係のほとんどに当てはまるため、あまり意識されることはないだろう。
自分の能力をできる限りアピールすることが大切である。例えば、たくさんの知り合いがいて、豊富な経験があり、最近は大きなプロジェクトを終えたばかりといった具合に。後になって、それがほとんど作り話だったと分かるだろう。しかし、最初に騙されたのは、別の性格特性によるものだ。あなたは説得力のある嘘をつき、罪悪感をほとんど感じない。だからこそ、自分の行動に責任を負わないのである。
加えて、あなたは柔軟で衝動的で、常に新しい刺激や挑戦を求めている。実際には、これが危険な行動につながることもあるが心配はいらない。その責任を負わされるのはあなたではない。このリストのインスピレーションの源は?今日最も著名なサイコパス専門家、ロバート・ヘアによるサイコパシーチェックリストである。
もちろん、この説明は極端に誇張された戯画である。しかしながら、金融危機はマクロ社会レベル(例えばユーロ圏諸国間の紛争)で、新自由主義的な能力主義が人々に何をもたらすかを如実に示した。連帯は高価な贅沢品となり、一時的な同盟関係に取って代わられ、常に競争相手よりも多くの利益を上げることが最優先される。同僚との社会的なつながりは弱まり、企業や組織への感情的なコミットメントも弱まる。
いじめはかつて学校に限られていたが、今では職場でも一般的になっている。いじめは、無力な人が弱者に不満をぶつける典型的な症状であり、心理学では転移攻撃として知られている。パフォーマンス不安から、脅威となる他者に対するより広範な社会的恐怖に至るまで、根深い恐怖感が存在する。
職場での絶え間ない評価は、自律性の低下と、しばしば変化する外部規範への依存度を高める。これは、社会学者リチャード・セネットが的確に表現した「労働者の幼児化」につながる。大人たちは子供のような怒りを爆発させ、些細なことで嫉妬し(「彼女は新しいオフィスチェアを買ったのに、私は買ってない」など)、罪のない嘘をつき、欺瞞に訴え、他人の失敗を喜び、つまらない復讐心を抱く。これは、人々が自立して考えることを妨げ、従業員を大人として扱わないシステムが招いた結果である。
しかし、より重要なのは、人々の自尊心が深刻に損なわれていることである。ヘーゲルからラカンに至るまでの思想家たちが示してきたように、自尊心は他者から受ける承認に大きく左右される。セネットは、現代の従業員にとっての最大の問いは「誰が私を必要とするのか?」であると考え、同様の結論に至っている。そして、ますます多くの人々にとって、その答えは「誰も必要としていない」である。
私たちの社会は、努力さえすれば誰でも成功できると常に主張し、同時に特権を強化し、過重労働で疲弊した市民にさらなるプレッシャーをかけている。ますます多くの人々が挫折し、屈辱感、罪悪感、恥を感じている。私たちはかつてないほど自由に人生の進路を選択できると常に言われているが、成功物語の外側で選択する自由は限られている。さらに、失敗した人々は負け犬か、社会保障制度を食い物にする寄生虫とみなされる。Furthermore, those who fail are deemed to be losers or scroungers, taking advantage of our social security system.
新自由主義的な能力主義は、成功は個人の努力と才能にかかっていると信じ込ませようとする。つまり、責任はすべて個人にあり、権力は人々が目標を達成するために可能な限りの自由を与えるべきだということである。制限のない選択のおとぎ話を信じる人々にとって、自治と自主管理は、特にそれが自由を約束するように見える場合、最も重要な政治メッセージである。個人は完全になり得るという考えとともに、西洋で私たちが持っていると認識している自由は、この時代の最大の虚偽だ。
社会学者ジグムント・バウマンは、現代のパラドクスを「これほど自由になったことはかつてない。これほど無力だと感じたことはかつてない」と簡潔にまとめている。確かに、私たちは以前よりも自由である。宗教を批判し、性に対する新たな自由放任主義的な態度を利用し、好きな政治運動を支持できるという意味で。これらすべてが可能なのは、もはや何の意味も持たないからである。こうした自由は無関心によって引き起こされる。しかし一方で、私たちの日常生活は、カフカさえも膝から崩れ落ちるような官僚主義との絶え間ない戦いとなっている。パンの塩分濃度から都市部における養鶏に至るまで、あらゆるものに規制がかけられている。
私たちが当然持っている自由は、ある一つの核心条件に結びついている。それは、成功すること、つまり「何かを成し遂げる」ことだ。事例を探す必要はない。高いスキルを持ちながら、キャリアよりも子育てを優先する人は批判の的となる。良い仕事に就いているのに、他のことに時間を割くために昇進を断る人は、その仕事が成功を約束するものでない限り、正気ではないとみなされる。小学校の先生になりたい若い女性が、両親からまず経済学の修士号を取得すべきだと言われる。小学校の先生なんていったい何を考えているんだ?となる。
私たちの文化におけるいわゆる規範や価値観の喪失について、絶え間ない嘆きがある。しかし、私たちの規範や価値観は、私たちのアイデンティティの不可欠な部分を構成している。だからそれらは失われることはなく、変わることしかできないのである。そして、まさにそれが起こっている。変化した経済は、変化した倫理観を反映し、変化したアイデンティティをもたらす。現在の経済システムは、私たちの中の最悪の部分を引き出している。
http://www.asyura2.com/18/social10/msg/474.html#c1
5. 偽装皇帝[74] i1WRlY1jkuk 2025年9月24日 16:53:54 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[74]
上記コメント4の補足として、長くなるが、私自身のブログ(酔生夢人ブログ)記事を転載する。
記事番号に従って下の記事から上に進むのがお勧めである。
(以下自己引用)
現代倫理学(4)
「道徳・倫理の発生機序」
現代倫理学(本論) 2021年11月30日
「道徳・倫理の発生機序」
道徳や倫理(この違いは明確ではないが、「倫理」に「理」という字が入っている以上、「道徳」を「合理的なもの」として集成した体系が「倫理」だと思われる。)は「禁止の体系」だと言われる。そして明らかに部族や社会の秩序維持手段として発生し成長したと思われる。
その根幹となる「禁止」は何か、と言えば、総体的には「欲望の禁止」だろう。ほとんどすべての道徳や倫理、あるいは宗教で「欲望」は禁止対象となっている。
だが、欲望の充足こそは人間が最も求めるもので、人生の目的と言っていい。それが禁止されるのが道徳や倫理だから、普通人が道徳や倫理、あるいは宗教を敬遠し、嫌うのは当然であり、中で「意識の高い人間」たちが、「道徳や倫理や宗教のような『人間性の自然に反するもの』がこれほど歴史の中で重視されてきたからには、それには単なる欲望の満足以上の貴重な精神的価値、人生的価値、社会的価値があるのではないだろうか」と考え、深く考察してきたわけだ。私のこの小論もそのひとつだ。
幼児や小児は道徳や倫理を知らない。そこで、彼らは自分の欲望を満足させるために泣いたり喚いたりして大人を困らせる。この、「欲望の達成は他者の迷惑になる」ということが倫理や道徳の発生機序だろう。大人は幼児や小児が何かを求めて泣きわめくと、それを与えて黙らせるか、脅すか叩いて黙らせる。この「脅し」が宗教での「地獄」などである。「叩くこと」が一般社会の「法律」である。他人の物に手を出す(盗む、奪う)と刑法で罰せられる。これは小児を叩くのと同じである。言葉で説得して相手の行為を止める(黙らせる)のが「道徳」や「倫理」である。だから、基本的に幼児や小児には通用しない。ただ、幼児や小児が欲望の対象として求める物は高価なものではないから、通常はそれを与えるだけで済む。
道徳や倫理は法律より「運用が困難」である。法律の背後には政府があり、警察や軍隊という暴力装置がある。しかし、道徳は基本的に「自分自身が自分の法律であり、法秩序の維持者」なのである。誰の心の中にも「自分ルール」があるが、それは自分の知った大人の影響や、自分の読んだ本の影響でできている。そうした個々人のルールの平均的なものが社会秩序の維持に役立つ場合、それが社会道徳となる。(「公衆道徳」は、普通は公の場でのルールだから、社会道徳とは少し違う。社会道徳は、ひとりでいる時も、個人を規制していることが多い。)
たとえば、「他人に暴力をふるってはならない」というのは基本的な社会道徳だろう。だが、それを守らないどころか、あえて無視する人間もいる。つまり社会の中の野獣だ。学校という治外法権の小世界では、よく見られる人種である。また、刑務所の中などでは、「ルール」はあっても「道徳」は無いだろう。道徳とは自ら進んで服する自己規律なのである。刑務所のような下層社会でなく、逆に社会の上位者の世界には特殊な「自分たちに都合のいいルール」があるようだ。これも「道徳」ではない。道徳の大半は、「他人への肉体的精神的危害を禁じる」もので、それを厳しく守ると他人より上に行けないものなのである。戦争という殺人行為は明白に道徳に反するが、しかし国家の命令では兵士はその殺人行為に従事するしかない。戦争において「戦争反対」を叫んだ宗教者は驚くほど少ないのである。つまり、彼らの「殺すなかれ」は大嘘であるわけだ。
「道徳」は普通は「人生を良く生きるためのアドバイス」であることが多い。しかし、大多数の人にとっては、その背後に道徳の履行を強制する「創造主」のような絶対的存在が無いから、その道徳を守るかどうかは個人の選択に任されている。
まあ、まだ言い落としていることがあるかもしれないが、とりあえずここで筆を擱くことにする。
拍手
酔生夢人 2024-01-01 05:16 現代倫理学 CM(0)
現代倫理学(3)
現代倫理学(3)悪の本質=他者への共感の欠如
現代倫理学(本論) 2021年05月28日
「悪」について考察する。
悪を倫理で取り扱う困難さは、「悪は個人的には利益を生むことが多い」という事実に基づいている。つまり、「悪が成功すれば、その実行者には利益を与え、社会全体には不利益を与える」のである。この不都合な事実を明言した倫理学者や哲学者や宗教家はほとんどいないと思うが、この事実を知らない人間もまたほとんどいない。だから、石川五右衛門ではないが、「世に盗人(悪人)の種は尽くまじ」であるわけだ。企業家や政治家など、世間で大成功をおさめ、警察に逮捕もされない大悪党はゴマンといる。つまり、警察や検察は「正義の味方」ではなく「権力の手下、権力の護り手」であるからである。このことを言明する宗教家や倫理学者もいない。しかし、自分の身に置き換えて考えれば、自分が警察や検察の人間なら権力者に立ち向かうことがまず不可能であることは容易に分かるはずだ。
簡単な話だが、善は善に反する行為はできないのに対し、悪は、必要な場合は善(偽善)もやすやすと行えるのである。現実世界では善は悪に勝てないのが道理だろう。
そこで、倫理が扱えるのは「個人的道徳」のレベルの問題だけという、情けない話になる。しかし、それは果たして小さなことなのか。つまり、倫理というのは自分の人生の導き手としてダメな案内人なのかどうか、もう少し考えたい。
私が世間の悪人たちを見ていて思うのは、その精神の卑しさである。そういう卑しい精神で一生を送る、その人生とは、巨万のカネがあろうと惨めな人生、生きるに値しない人生だ、と私は思う。
「卑しい精神」と言うとあまりに漠然としているが、「他者への尊重、愛情、優しさ、同情、献身」が欠如した精神と言えるだろうか。別の言い方をすれば「自己愛」だけが精神を満たしている人間、エゴイスト、特に残酷なエゴイストである。これは、まさに「悪」の特徴なのだ。
例を挙げるなら、『悪霊』のスタヴローギンである。彼は「何事も為しうる」能力と財産と身分を持ち、超絶的な美男子である。にも関わらず、人間に位階をつけるなら、彼はあの作品の中の人物で最下位になるだろう。それは、彼が他者をまったく尊重せず、他者を平気で踏みにじることのできる人間だからである。単に興味本位で、安月給の下級官吏のひと月の給料を盗んで恥じない人間なのである。それで一家が困窮することも分かり切っているわけだ。他人の不幸を平気で見ていられる人間を、私は人間の屑だと思う。企業経営者などにもその手の人間は多いのではないか。で、そういう人間の人生は楽しいのか、生きる価値があるのか、ということだ。
ここで、善というのを何か凄いことのように思うかもしれないが、要は「他者の尊重、敬愛」があるかどうかというだけのことだ。その反対になるのが高慢な自負心だろう。自己愛だけで満たされた人間は他者を尊重するはずがない。逆に、どんなわずかなものであれ、人間は自己犠牲を行う時、一番美しい。おおげさな言い方をすれば、自己犠牲をする時、人間は神に近づく、という印象すらある。『悪霊』の中で、シャートフが殺される前夜のシャートフとキリーロフの描写は、神々しさを感じさせる。これは、下級官吏の給料を盗む時のスタヴローギンの下劣さと対照的である。
つまり、善とは他者の尊重である、というのが私のテーゼだが、それは「美しい」行為でもあるわけだ。当人がその美しさを知らない時ほど、その美しさは輝かしい。悪を行う時人間は醜く、善を行う時、美しい。それだけでも倫理の価値は十分なのではないだろうか。
だが、これはまだ考察不十分な思想であるので、もう少し考えたい。
拍手
酔生夢人 2024-01-01 05:09 現代倫理学 CM(0)
現代倫理学(2)
現代倫理学(2)人間の倫理(善悪の定義と派生的考察1)
現代倫理学(本論) 2021年05月28日
神の存在は不可知だから、我々に可能なのは「人間の倫理」を考察することである。それによってこの世界をより良いものに変えていけるなら、そういう考察は無意義ではないだろう。
さて、倫理の基本は「善とは何か、悪とは何か」である。古い言葉で言えば「勧善懲悪」が倫理の目的だが、問題は、その「善」と「悪」が明解な定義がされていないことだ。
この定義は単純なものである必要がある。それでないと社会全体の人間の指針とはなりえないからだ。つまり、「分からないままに従う」という、従来的な倫理(神の倫理はそれである。)ではなく、社会全体が納得して従う倫理を構築する必要があると私は思っている。そういう倫理が無いから、あらゆる宗教が破綻した後にこの無道徳な世界が生まれてきたのだろう。
たとえば、「嘘をついてはいけない」という倫理は、今では子供ですら信じていない。総理大臣を初めとして嘘が平気で罷り通る社会で、誰がそんな倫理を信じるものか。
また、「なぜ人を殺してはいけないのですか」という、ある若者の質問に居合わせた大人たちが誰ひとり答えられなかった事件は記憶に新しい。それも、世界中で戦争やテロや大量殺人事件が頻発する世界では、誰も納得できる答えを持ち合わせていなかったからだろう。
私が提起する「善悪の定義」は、下のようなものだ。その定義から派生する考察課題とその答えなどを番号付けしていく。定義自体は非常に単純なものだ。
定義1:善とは生の肯定、そしてこの世界の肯定である。
定義2:悪とは生の否定、そしてこの世界の否定である。
「生の肯定」が「この世界の肯定」になるとは限らない、という意見も出るだろうが、私はこれはほぼ同義になると思っている。1−aがその説明である。
以下が、定義1から発生する考察である。
1−a:生の肯定とは、世界の肯定である。つまり、この世界を「生きるに値する世界」と観じることである。
1−b:自己の生を肯定し、尊重することは、他者の生をも肯定し、尊重する「義務」を伴うべきである。
1ーc:bにおける「義務」がすなわち「倫理」である。(反論者のためにbとcを分けておく。)
1ーd:倫理は社会的存在としての人間が社会を維持する土台である。
1−e:従って、「なぜ人を殺してはいけないか」に対する答えは、「殺人は社会全体の破壊、あるいは崩壊につながるから」である。(言うまでもないが、「人を殺してもいい」という社会は全員の殺し合いになり、崩壊する。)
1−f:「なぜ社会を破壊してはいけないのか」に対する答えは、「社会は人が生きる基盤であり、そう質問するあなた自身が生きる基盤だからだ」である。
1−g:上記e、fは、貧困と抑圧、社会への不満によって「自分が死んでもいい」という自暴自棄に陥った人間(いわゆる「無敵の人」)に対しての抑止力にはならない。よって、社会は「無敵の人」を生み出さない制度、すなわち福祉制度の充実が必要になる。
1−h:ではあるが、「世界を肯定する者」は、自分が死ぬからといって世界そのものを破壊はしない。それは、彼がこの世界を愛しているからだ。(ここに文化の意義がある。文化とは本来的には世界への愛を生み出すものなのである。世界への嫌悪や破壊を促す創作物は倫理的には批判されていい。もっとも、それへの罰則を導入すると、ファシズム的社会になるので注意が必要だ。法律と異なり、倫理は本来、罰は伴わないのである。)
定義1に対する考察は以上である。
拍手
酔生夢人 2023-12-31 02:47 現代倫理学 CM(0)
現代倫理学(1)
私の別ブログに書いた記事だが、私の頭脳がこれから劣化する可能性が高いので、ここにも載せておく。
現代倫理学(1)神の倫理
現代倫理学(本論) 2021年05月09日
(1)神の倫理
或る随筆というか、イギリス文学評論集のような本で読んだのだが、イブリン・ウォーの「ブライズヘッドふたたび」の中で、登場人物の一人である女性がこういうことを言うらしい。
「私はこれからも悪いことをして神に許されながら生きていくのでしょう」
これは、倫理の根幹に深く関わる問題だと思うので、これを考察の出発点にしてみる。
まず、いくつかの命題や考察ポイントを立ててみる。
1:倫理には「神(創造神)を前提とする倫理」と「神を前提としない倫理」がある。
2:絶対的な強制力を持つ倫理は「神を前提とする倫理」である。
3:「仏」、あるいは「非創造神」を前提とする倫理は「来世」が必須条件である。
4:「神仏を前提としない倫理」の「強制力」は「法律」より弱い。
5:「法律」は「倫理」とは別の強制力があるが、その強制力の前提は「暴力」である。
6:「神仏」は、その存在証明が不可能であるために、「宗教」なのである。
7:存在が証明された神仏は、信仰の対象ではなく、ただの「暴力装置」である。
8:神仏以外でも反抗が絶対不可能な倫理もまた「暴力装置」であるかもしれない。
これ以外の考察ポイントは適宜追加することにして、最初の出発点に戻る。
この女性は「神を信じている」。にも関わらず、「悪いことをして生きている」。そして、それが「神に許される」と思っている。
では、
1:そのような神(悪を許す神、つまり悪を許容する神)とは何なのだろうか。
2:また、その「悪いこと」がなぜ「悪い」と判断する(できる)のだろうか。
この女性の宗教はカトリック(カソリック)であるらしい。その前提で上記2点を考察する。
カトリックの教義はローマ教会の教義であり、それは原始キリスト教、つまりキリスト本来の教えとは別だろう。新約聖書の中でキリストは「これこれの行為は罪である」という発言は特にしていないと私はかすかに記憶しているが、要は「父なる神を信じない」ことが罪なのであり、「父なる神の意思を曲解する宗教者は大きな罪を犯している」としているようだが、キリスト自身の「倫理概念」は旧約聖書の教え(ユダヤ教)に則っていると思われる。しかし、旧約聖書の十戒の厳密な適用には反対であったらしい。イエスの神(自分の父)は、愛と寛容の神だったと言っていいのではないか。そうなると、カソリックの教えでは何が罪とされているのか。おそらく、ユダヤ教(旧約聖書の十戒)が踏襲されていると思われる。
しかし、ユダヤ教の神、つまり十戒という倫理の根幹の存在は、非常に厳しい、恐ろしい神であり、その戒律に違反することは現実に死罪に相当することもある。たとえば、安息日に働いたということですら重罪なのである。これは「神の言葉をないがしろにした」からである。それが「神を前提とする倫理」としては普通なのであり、神自身が「自分の戒律の運用は適当でいいよ」とするはずはないのである。それでは戒律の意味など無くなるはずではないか。
とすれば、冒頭の女性の言葉は、「私は神の教えを裏切るが、神はそれを許すだろう」ということになる。これは、カソリック的には許容される思想なのだろうか。
ここで思い出すのは「第三の男」のハリー・ライムである。語り手(狂言回し)のホリーがハリー・ライムに「君は昔は神を信じていたはずだが」と言うと、この悪党は「今でも信じているよ」と言うのである。その宗教はカソリックである。
ここで注意したいのが、カソリックの「告解」である。
罪を犯しても、神父(教父?)の前で告解したら、その罪は許されるという、不思議な儀式である。これがカソリック教徒の社会的精神安定剤であるらしい。
つまり、一週間悪の限りを尽くしていても、日曜日に教会で告解をすれば、その犯した罪はすべて許されるということだ、と私は理解しているが、そのような都合のいい宗教があるというのが不思議そのものである。もちろん、神父(教父?)は聞いた内容については守秘義務がある。
まあ、私はカソリックに詳しくはないので、誤解もあるだろうが、「神の倫理」の抜け穴としてこういうものがあると理解しないと、冒頭の女性の言葉はまったく不可解なものになるだろう。
1. 偽装皇帝[75] i1WRlY1jkuk 2025年9月25日 06:28:12 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[75]
仁王像さんは「江南タイムズ」や「聯合ニュース」など、在韓国のマスコミ記事をよく「阿修羅」に挙げる(スレ建てする)が、それらの記事の記者名が日本人名であるのが私などには不審なので、その間の事情を説明いただけると幸いです。
もちろん、韓国嫌悪や韓国不信などからではなく、情報源の正体確認は大事だと思うからであり、日本のマスコミもCIAが握っているなどは現代人の常識です。
仁王像さんが挙げる記事は、他マスコミや通常のSNS情報には無い珍しい記事もあり、情報源や情報内容に信頼性があれば貴重であるだけに、「韓国発情報」と言うだけで敬遠する(読まない)人も多いだろうから、冒頭の質問をしたわけです。
単に、それらのマスコミ社内に日本人記者が数名いて、日本向け記事(日本語記事)はそれらの記者が書いているだけなのでしょうか。
6. 偽装皇帝[76] i1WRlY1jkuk 2025年9月25日 06:53:27 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[76]
念のために言えば、道徳や倫理というのは「不自然」なものなのであり、人間や動物の根本的本能である「自己の欲望の達成」に反する「禁止の体系」なのである。
だから、晩年のマーク・トゥエインのように(論理を徹底した結果)エゴイズムこそが人間の本質だと考え、ペシミズムに満たされたりする。だが、彼も人間は教育や訓練により道徳的行為をすることを認めたからこそ、それを一種の欺瞞だとして攻撃したのである。
問題は、その「欺瞞(不自然さ)」は人間社会を精神的物質的に高次元のものにすることであり、つまりは「フィクションこそが人類の最大の発明だ」とも言えるわけだ。(この思想を言ったハラリという人物はDS思想の広め手でもあり、危険な人物だが、「フィクションの重要性」を言明した功績は大きい。)
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/805.html#c6
7. 偽装皇帝[77] i1WRlY1jkuk 2025年9月25日 07:18:42 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[77]
ついでに書いておけば、私は「道徳(倫理)」の内容は、ユダヤ・キリスト教の「十戒」どころか、たったひとつ「一戒」でいいと考えている。他の道徳律はすべてその中に含まれる。
それは
「他者に危害を加えてはならない」
である。後は、状況によって、その「罪」と「罰」を判断すればいいだけだ。
たとえば、子供が車に轢かれそうになった時、その子供を突き飛ばして車道の外に突き出し、その結果子供が怪我をした場合、これは有罪か? 当然無罪である。
また、悪口を言われて、その言った相手を殴った場合、悪口を言って「精神的危害を与えた罪」と「暴力による罪」とを勘案することになる。
「危害」の内容には無数の種類があるのは言うまでもないだろう。
8. 偽装皇帝[78] i1WRlY1jkuk 2025年9月25日 10:32:33 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[78]
私自身のコメント6に関して、マーク・トゥエインについての部分は、筆が滑ったので撤回する。
彼は世間一般の道学者や宗教家の偽善性(人間の主動機である我欲を無視した高踏的かつ強引な利他主義主張)を批判したのであり、特に彼自身はペシミストでもないし、利己主義を良しとしているわけでもないし、倫理や道徳を否定してもいない
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/805.html#c8
7. 偽装皇帝[79] i1WRlY1jkuk 2025年9月25日 15:22:10 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[79]
で、話題が東大なので、(あまり教育関係のスレッドの少ない「阿修羅」だから、)このスレッドを利用して「東大」関係の某ブログ記事を転載する。
なぜ東大が馬鹿製造装置になるのか、その機序が分かるかと思う。
ただし、東大卒でも、恐ろしく頭のいい人物もいるのは言うまでもない。ただ、「東大で成長した」人はあまりいないのではないか。
(以下引用)
はい、君のこれまでの得点は無し。ルール変えるね。
「JBプレス」の中でもよく読まれている記事らしい。その一節を転載。
現役東大教官による東大生(の一部)批判というところがうけたのだろう。この記事の読者が多かったのは、要するに、世間の人間は東大生を批判する記事を望んでいるだけだろうと私は思っている。で、ここで批判された東大生は、実は世間が思う東大生イメージそのままであり、それは官僚イメージでもある。ところが、東大教官である筆者は東大生や東大教育というものをその反対のイメージで捉えているようなのである。そのギャップが面白い。
ここで記事筆者が批判している受験勉強は、まさしく「和田式学習法」であり、その有効性は実証済みだ。つまり、これしか受験に対応できる学習法は無いのである。簡単に言えば、「膨大な問題パターン群」とそれに一対一で対応する「膨大な解答群」を丸暗記し、できるだけ速いスピードで「問題を見るや否や、解答を想起する」という技術を修練するのが究極の受験勉強だということだ。
確かに昔の東大は、そういうような機械的暗記では対応できないような入試問題を国語などでは意識的に作っていたから、和田氏など自分の二次試験の国語は0点だっただろう、と告白している。しかし、全体的には暗記による受験勉強が有効であったというのは、東大も他の大学も同様なのである。それは受験というものが、常に制限時間を有しているところから来るものだ。暗記式受験勉強の弊害を無くすために小論文式試験を課しても、受験生は小論文のためのマニュアルを暗記して対処するというイタチごっこである。
私などから見れば、この教官から馬鹿にされている東大生に同情したい気持ちにもなる。それまでの勉強のやり方を全否定されては、それまでの苦労は何だったのか、ということだ。そして、受験戦争のヒエラルキーの頂点に立つ東大が、自分たちの責任をそっちのけに、こうした受験勉強のやり方を呑気に批判している姿勢には少々腹も立つのである。
(以下引用)
この東大生のケースは、7年間で4000人ほど教えたこの授業の中でも最も重症な例の1つで、ほかでも紹介したことがありますが、いままでは「過剰適応」の話をメインで考えてきました。
今日はそこからもう一つ踏み込んでみたいと思います。それは「成功体験」で味を占めることの当否です。
この学生・・・東京大学教養学部・理科に入学したての1年生ですが、この子が持っている教師は丁寧に例題を板書すべし、解き方のパターンを教え、それと同じタイプの解答可能な問題を出すべし、という「確信」というか「哲学」というか(笑)、子供っぽい幼稚なものではありますが、でも本人は大真面目で信じている「べき論」は、間違いなくこの学生の過去の経験、とりわけ「成功経験」に裏打ちされていると思うのです。
まず間違いなく、こういう「お勉強」のパターンで、彼は高校入試をクリアしてきたのでしょう。
もしかしたら、学校の先生が「ダメ」な教え方をしていたところ、塾の先生が「優れた」教え方をしてくれ、それで点数アップ、偏差値も急上昇したとか、何か味を占める経験をしたのかもしれません。
そして、そのトドのつまりが大学入試だったはずです。
問題は解答パターンがある、正解とされるパターンをともかく暗記しろ、そしてそれを時間を無駄にせず短時間でバリバリ解答せよ・・・式の、同様の(我々大学教員の目からは、最もお寒い)「お勉強法」で、何とトーダイまで合格しちゃったンだもんねボク、というあたりでしょうか。
ここから先が、喜劇というか悲劇というか、本当にこの子がかわいそうなところなのですが、彼は「これで東大だって合格できた」という「成功体験」に基づいて、勉強の仕方、授業のあり方を講釈してしまっている。
ところが、その相手が悪いわけですね。
こっちは東大教授屋でありまして、彼にとってそれまでの人生最大の成功経験となった入試を作ったり、採点したりする側である、ということを、子供は全く理解できていないわけです。
「仮想現実感」。悪い意味でこの言葉を思い出さないわけにはいきません。自分にとっての成功・失敗の実感だけがリアルで、いったい自分が誰を相手に何を言っているのか、分かっていないわけです。
このアンケートが帰ってきた直後も、ティーチングアシスタントたちと「こういう子はこの先どういう人生を送るのだろうか・・・?」ということで、ひとしきり議論になりました。
つまるところ「正解」とされるマニュアルがなかったら、自分では何一つ考えることができない。というより、考えることそのものが「時間の無駄」くらいに思っている。
かなりの確率で言えることは、この子は大学に入って最初の学期で、凄まじく低い成績を取るだろうことです。大学は、そういう「教えられたパタ−ン」での処理しかできない学生にとって居心地の良いところではない。
自ら疑問を持ち、自ら考え、自ら調べて自ら結論を出す。そういうクリエイティビティーのある学生が高く評価される。
既存のパターンがないと何らかの解答を出すことができない者はほとんど評価の対象にならない・・・彼の場合、大学に入って最初にもらう成績表では、かなり大きなショック療法を経験するだろうことが想像されました。
さらに具合の悪いことに、東京大学は、2学期の成績で、希望する学科に進学できたりできなかったりするというシステムを持っています(進学振り分け)。
受験のお勉強に過剰適応し、それに変な成功経験を持ってしまった子供は、一方で塾講師バイトなどで儲けたりもするのですが、他方、たいていの場合、学内の成績は惨憺たるものとなります。
教養以降に進学する学部学科不本意な専門に進むことになったり、その他いろいろ、あまり望ましくない現象が起きてくるのです。
一口に「受験産業」と言っても、本当に良心的で、ものを考える本質を教えるような塾もあれば、解答パターンの暗記を中心に学生の思考習慣を奪ってしまうようなところまで、本当にピンからキリまであると思います。
後者に過剰適応し、そこで成功経験など持ってしまうと、大学時代もそうですが、その先の人生に、かなり大きな影響が出てしまうのではないか・・・そんなふうに懸念されてならないのです。
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/225.html#c7
7. 偽装皇帝[80] i1WRlY1jkuk 2025年9月26日 14:32:48 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[80]
直前のコメントが長いので、長いコメントを連続させるのは気が引けるが、「最低賃金」問題以上に日本経済を劣化させているのが「派遣社員頼り(各企業の正社員不在)問題」ではないかと思うので、それに関する、とある人物のNOTE記事を引用する。
この人物は製薬会社勤務のようだが、他の種類の企業でも「正社員不在問題」は実は日本社会の根幹を揺るがす大問題で、しかも今では誰もがその改善をあきらめている「竹中平蔵大勝利」の日本衰退化(社会的劣化と貧困化)の根本なのではないか。
(以下引用)
派遣依存が生む「日本の会社のバカさ加減」
6
しいたける
しいたける
2025年8月29日 20:33
出荷試験も機器管理も外部に丸投げし、新卒は“実験できない管理職”へと変質する
序章:看板と現実の乖離
「品質第一」「患者の安全を守る」。
製薬企業は誰もが耳にする立派なスローガンを掲げています。カタログにも、採用説明会にも、そしてホームページにも、必ずそう書かれている。
しかし、現場に目を向ければどうでしょうか。
出荷試験を担うのは派遣社員。正社員の新卒は試験を経験せず、派遣社員のマネジメントをやらされる。
さらに、分析機器の点検や校正といった基盤業務までも派遣に丸投げされ、正社員は記録に印を押すだけ。
スローガンの裏に広がるのは「責任の空洞化」と「技術の流出」、そして「派遣依存による高コスト体質」です。これこそが、日本の会社が抱えるバカさ加減の縮図なのです。
第1章:出荷試験を派遣に任せる愚行
命を預かる試験を外部任せに
出荷試験は、製品が市場に出る前に行う最後の検証です。ここで異常があれば製品は出荷できないし、見逃せば患者の命が危険にさらされます。
にもかかわらず、派遣に任せる。しかも「派遣でも十分に対応できる」という誤った前提で制度化されている。
コスト削減の幻想
経営層は「固定費削減」「人件費の柔軟化」を唱えます。
しかし実態は逆です。派遣社員の時給は3,000〜4,200円。残業や深夜勤務は割増しで請求され、契約更新や離職時には引継ぎコストも発生する。
結果として年間8,000万〜1億円の支出になる。正社員の採用と教育に投じた方が安く済み、技術も蓄積されるのに、です。
派遣依存は「安く見えて高い」。そのことに気づかないのは、経営者の思考が止まっているからです。
第2章:新卒教育を放棄する文化
派遣管理ごっこをさせられる新卒
本来、新卒は現場で学び、技術を習得し、将来の管理者として経験を積むべきです。
しかし現実は、新卒社員は派遣社員の進捗確認や帳票整理をさせられ、肝心の試験には触らない。
形式的には「マネジメント経験」とされるが、実際は「責任の疑似体験」にすぎない。
キャリアの歪み
こうして、
• 5年目:実務を知らない中堅
• 10年目:実験できない管理職
• その後:現場に責任を持てないリーダー
が次々と生み出される。これが30年も続けば、組織の知識と技能は空洞化するに決まっています。
第3章:機器管理の丸投げ
派遣に任せているのは試験だけではありません。
分析機器の点検、校正、バリデーション、メンテナンス―こうした基礎的業務まで外部依存。
正社員は「記録に印鑑を押す」だけで、機器を触らない管理職が大量発生します。
その結果、
• 機器トラブルを原因究明できない
• ベンダー任せで保守コストが膨張する
• 改善活動が進まず、同じトラブルが繰り返される
「機器を知らない管理職」が「試験を知らない管理職」と並んで、組織を弱体化させていくのです。
第4章:GMP違反に直結する危険
製薬業界ではGMP(医薬品製造管理・品質管理基準)が必須です。しかし派遣依存はこのルールを根本から危うくします。
• データインテグリティ崩壊
派遣が残した記録を理解せずに承認する。ALCOA原則は崩れ、査察で即指摘。
• 校正・バリデーションの形骸化
機器の数値の意味を知らずに承認。トレーサビリティは断絶。
• 責任の不在
出荷判定者が実務を理解していない。最終責任が形骸化。
• 教育の不実効性
記録上は「教育済み」だが、実際は派遣頼みで正社員に技能がない。
海外当局(FDAやEMA)の査察では「理解せず承認した責任者」は即NGです。輸出停止や承認取消も起こり得る。これは「非効率」ではなく「経営リスクそのもの」です。
第5章:表面的なパフォーマンス文化
なぜこうなったのか。根底にあるのはバブル世代が植え付けた「体裁だけ整えればいい」という文化です。
• 派遣に任せて「管理しているフリ」
• 印鑑を押して「責任を果たしたフリ」
• 監査直前だけマニュアルを整えて「遵守しているフリ」
本質を追わず、外部に見せる数字とパフォーマンスだけを優先する。その結果、現場の劣化が進み、企業の信頼は失われました。
第6章:全産業に広がる同じ病理
この病理は製薬だけではありません。
• 物流業界:
宅配現場は孫請け、アルバイトに丸投げ。本社は数字を追うだけ。
• 建設業界:
現場は協力会社任せ、ゼネコンは報告書を束ねるだけ。
• IT業界:
SES依存で外注が開発、正社員は管理ごっこ。技術は社内に残らない。
どの業界でも「外注・派遣丸投げ」「教育軽視」「形式だけの管理」という構図が繰り返されています。これが失われた30年の共通病理なのです。
第7章:30年の空白
この30年、日本の企業は派遣依存を深め、本質を見失い、人材育成を放棄しました。
すべては、バブル世代がもたらした「思考停止」と「脳足りん」の結果です。
残されたのは、
• 高コストで非効率な体質
• 実務を知らない管理職の山
• GMP違反の温床
• 未来を担う人材の不在
これが「30年の空白」の実態です。
終章:本質に立ち返るとき
人材教育は「コスト」ではなく「企業の要」です。
派遣依存の発想を捨て、現場を理解する人材を育て直さなければ、日本企業の未来はありません。
数字合わせやパフォーマンスではなく、本質的な人材育成と責任の自覚。
それこそが、失われた30年を取り戻す唯一の道筋なのです。
1. 偽装皇帝[81] i1WRlY1jkuk 2025年9月26日 15:12:59 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[81]
スレ記事があまりに短く、ほとんど記事タイトルだけのようなので、私自身のブログ「酔生夢人ブログ」所載の「高校生のための世界地理」の中からロシア(ソ連)、中国、日本についての記事を転載して「暇つぶし読み物」としてお目にかける。
まあ、高校生くらいでこの程度の「常識」を持っていれば、まともな社会人になれるのではないか。
(以下引用)
高校生のための「世界地理」2
第三節 ロシア連邦
首都モスクワ 人口1億4723万人 人口密度9人/平方キロ
@ 国土、地形、気候
世界最大の国で、日本の45倍の面積がある。東側は中央シベリア平原から西シベリア低地に続き、ウラル山脈を境に首都モスクワを含む東ヨーロッパ平原が広がる。さらにその西はフィンランドなどの北欧諸国や、白ロシア、ウクライナを挟んでポーランド、ルーマニアなどに接している。東ヨーロッパ平原の南は黒海やカスピ海を挟んでトルコ、イラン、アフガニスタンにつながる。一般に寒冷な気候で、モスクワは年平均気温が4.9度C、もっとも暑い7月でも平均気温は18.2度Cでしかなく、1月の平均気温は−9.2度Cである。
A 略史
862年のスウェーデン・バイキングの侵略でできたノブドロゴ公国がロシアの起源という。13世紀にはモンゴルの侵攻でキプチャク汗国の支配下に入る。16世紀、イワン雷帝がツァーを名乗り、専制政治を行なう。1613年に始まるロマノフ朝は、1917年の三月革命で終わる。22年、世界初の社会主義国家が生まれる。レーニンの死後、独裁体制を固めたスターリンは、計画経済で後進国ソ連をアメリカと並ぶ経済大国にするが、その一方で反対者たちを粛清し、恐怖政治を行なう。やがて経済活動が複雑化するにつれて、計画経済は現場から遊離した不合理なものとなり、官僚主義の弊害もあってブレジネフの時代からソ連の生産活動は低下し、ゴルバチョフの時代にさまざまな改革が行なわれるが、どれも功を奏さず、1991年、ソビエト連邦は解体し、ゆるやかな国家連合体である独立国家共同体(CIS)が発足し、ロシア連邦がその中心となる。現在の大統領プーチンは、もとKGB(ソ連の秘密情報局)出身で、そのアメリカに対する妥協的態度は、かつてのソ連なら失脚確実だが、権力を維持しているのは、何かの秘密がありそうである。
B 産業、経済
社会主義経済によって生産手段が国有化され、1928年の第一次5ヵ年計画から1980年に終了した第10次5ヵ年計画まで、重工業中心の計画経済が行なわれてきた。しかし、そのために消費財生産が圧迫され、国民は苦しい生活を強いられてきた。さらにアメリカに対抗するために拡大してきた軍事費も政府財政を圧迫し、ゴルバチョフによるペレストロイカ(改革、立て直し)が図られたが、それも失敗してエリツィンに政権は渡った。エリツィンによる経済の自由化、市場経済への移行もうまくいかず、経済問題はロシアの最大の問題となっている。
石油、石炭、天然ガスなどのエネルギー資源にも、鉄鉱石や銅鉱石などの鉱物資源にも恵まれており、適切な指導体制があれば、世界の経済大国に復帰できる可能性が高い。
機械化された農業は、世界有数の生産高を持っている。水産業は、日本に次いで世界第二位の水揚げ。国土の5分の2を森林地帯が占め、木材伐採高は世界1。
C 社会
社会主義国家末期の失政で、国民の8割が貧困状態にある。ソ連邦を形成していた小国家群も独立の意思が強く、CISは常に分裂の危機にある。
第四節 イスラエル
首都エルサレム 人口565万人 人口密度278人/平方キロ
@ 国土、地形、気候
地中海の東に接する南北に細長い国で、レバノン、ヨルダン、エジプトなどに隣接する。
周辺地域との紛争の結果、国土拡大を続けており、国境は不定である。たとえば、シナイ半島はエジプトに属していたが、第三次中東戦争の敗北でイスラエルに領有され、79年の和平合意で再びエジプトに返還されている。
北、中部は温暖な地中海性気候で、南部は乾燥した砂漠気候。
A 略史
19世紀末からユダヤ人国家建国運動(シオニズム)が起こったが、第一次世界大戦中のバルフォア宣言によって現イスラエルに建国する権利を手に入れたと称するユダヤ人たちが1948年、勝手に独立を宣言。もとからこの地に住んでいたパレスチナ人たちを追い出したため、以後アラブ世界との抗争が続くことになった。エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3宗教の聖地であり、アラブ人たちにとっては領土問題であると同時に宗教戦争でもある。テロ事件は日常的にあるが、中東戦争は4度起こっている。和平合意に達しようとする度にテロや暗殺事件が起きて和平は失敗に終わる。犯人不明のテロに関しては、イスラエルに対するテロでも真犯人がアラブだと即断しないほうがいいだろう。
B 社会
住民の8割がユダヤ人で、残りはアラブ系パレスチナ人。ただし、ユダヤ人とは「ユダヤ教を信ずる者」とか、「ユダヤ人ないしユダヤ教に改宗した者を母として持つ者」というあいまいな定義しかなく、実際には、人種的にはヨーロッパ系の民族がそのほとんどである。これらをアシュケナジー系ユダヤ人と言い、アラブ系ユダヤ人は社会的に下層に置かれている。
日常的に戦争状態にあるイスラエルが国家として成り立つのは不思議であるが、その理由の一つは、海外からの資金援助である。たとえば、アメリカは、貿易赤字、財政赤字で膨大な借金を抱えているが、それにもかかわらず毎年30億ドル平均のイスラエルへの膨大な資金援助をしており、しかも近年はそれが借款ではなく贈与になっている。1949年以来1989年までの総計は、借款と贈与合わせて460億ドルという恐るべき金額であるが、これはもちろんアメリカ国民の税金から出ているわけである。(あるいは日本が買っている米国債から出ているわけである。)
また、イスラエルの主要産業であるのはダイヤモンド加工業であるが、ダイヤモンドに手が出せるのはユダヤ人富豪グループだけであることから、イスラエルのスポンサーはそうしたユダヤ人富豪であると分かる。イスラエル人の庶民は、子供の頃からアラブ人との戦いを必然的なものと考え、戦いに駆り出されることが常態であるが、これもまた敵への憎しみを育てる「教育」の成果だろう。
第五節 中国(中華人民共和国)
首都北京 人口12億2774万人 人口密度128人/平方キロ
@ 国土、地形、気候
アジア大陸東側中央部全域を占める、面積では世界第3位の広大な国土。南はヒマラヤ山脈でアジア南部と区切られ、西はカラコルム山脈、テンシャン山脈で中東とさえぎられ、北はゴビ砂漠を間にモンゴルと接している。
「南船北馬」と言われてきたように、南の地方には川や湖が多く、北は平野部が広がっている。内陸部は乾燥地帯が広がっている。気候は、冷帯から温帯、亜熱帯まである。
A 略史
紀元前3000年の黄河文明以来、5000年に渡る文明の地である。主な王朝は、殷、周、秦、漢、隋、唐、宋、元、明、清で、その間幾つかの国に分裂していた時代などもある。清の後が現在の中華民国である。清の時代に欧米諸国や日本の侵略を受け、老いた巨象のように食い荒らされたが、中華民国となってからは世界の大国の一つとして世界にその存在感を見せている。
中華民国建国の際に、国民党が共産党との主導権争いに敗れて台湾に逃れ、そこに政府を置いたことで「二つの中国」を生じ、どちらに正統性があるかで世界を混乱させたが、現在でも中国は、台湾を自国の一部だと主張している。
B 産業
社会主義国家として、農牧業は人民公社を中心に集団生産を行い、工業は重工業中心に発展をはかってきたが、1978年の、農業・工業・国防・科学技術の「4つの近代化」という自由化政策、経済改革で資本主義国家に転換しつつある。
C 社会
沿岸部では経済特区を中心に工業化と資本主義化が進み、農業中心の内陸部との経済格差が広がっている。人口問題と食糧問題は中国につきまとう問題で、「一人っ子政策」で産児制限を行なってきたが、そのため日本以上の速さで高齢化社会が到来する可能性が高い。また、チベットやウィグルなど、辺境少数民族問題も難問である。毛沢東が政権の中心にいた時代に、「文化大革命」によって知識人が迫害され、中国の文化的伝統は死に絶えた。これは、秦の始皇帝の「焚書坑儒」の20世紀版である。
日本にとっては、漢字という素晴らしい文化を貰った恩人の国であり、第二次世界大戦では迷惑をかけた相手でもあるのだが、右翼的人間(実は、ほとんどがアメリカの手下)には、「なぜか」中国嫌いが多い。最近、日本の親中国派の政治家が意味不明の事件で失脚することが多いのは、明らかにアメリカの意図によるものであろう。古い話だが、田中角栄の失脚は、彼がアメリカの頭越しに親中国的政策を取り、また、アメリカに依存しないエネルギーの入手先を求めていることがアメリカの逆鱗に触れたからであった。つまり、日本の総理大臣など、その程度の存在なのである。
第六節 日本
首都東京 人口1億2557万人 人口密度332人/平方キロ
@ 自然
北の端から南の端まで細長く伸びた列島。そのため、気候も多彩である。国土は狭く、その七割が山地のため、居住空間や農地面積が小さい。モンスーン気候のために水に恵まれている。
A 人間社会
古代王朝の時代から貴族政治、武家政治を経て1868年の明治維新で近代国家の仲間入りをする。しかし、第二次世界大戦の敗北でアメリカの占領下に置かれ、形式的な独立後も政治的にはアメリカの支配が続いている。
戦後の経済発展で、アメリカをもしのぐ輸出国になったが、貿易黒字が国民生活の向上にほとんど役立たないという不思議な国である。産業面では中国や韓国、東南アジア諸国に追い上げられ、近いうちに追い越される可能性が高い。
国民のほとんどが政治に不満をもちながら、国政選挙では常に保守政党が勝つという不思議な国である。まあ、この国の野党の評価がそれほど低いということだが。それに、野党とは言っても、そのほとんどは野党の隠れ蓑を着た与党分派にすぎない。
国民の学歴水準は高いが、知的水準は低く、マッカーサーの名言によれば、日本人の精神年齢は十二歳であるということである。(今の十二歳は、大方の大人より知的水準が高いのではないかと思うのだが。)大人でも政治的関心が低く、社会事象についての判断力は小学生レベルの人間が多い。学校教育が、こうした家畜的人間を作るのに大いに役立っている。その意味では理想的にコントロールされた社会である。
世間体を気にし、家族への影響を重視する国民性があり、自ら欲望を制限する傾向が強いため、犯罪の発生率は低いが、社会上層部の無道徳さを見習って、国民も無道徳になりつつある。
15. 偽装皇帝[82] i1WRlY1jkuk 2025年9月26日 16:55:44 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[82]
コメント13への補足として「酔生夢人ブログ」所載の「鳥尾子爵論文」を転載する。原文は強調点で赤字や青字が使ってあるが、この欄ではそれは不可能なので、元記事を参照していただけたら幸いである。
(以下引用)
鳥尾子爵論文という、驚異的慧眼の文章
目覚めの床で、寝床の傍らの本棚からたまたま手に取った「小泉八雲集」を読んでいると、その中に素晴らしい一節を見つけたので、その一節の(全体の転記が面倒なので)さらに一部を転記することにする。全日本人に読んでほしい文章だ。その文章は、八雲が「日本人の微笑」という小論の中に引用している鳥尾子爵(鳥尾小弥太)の論文の一節である。(この「日本人の微笑」そのものが素晴らしく面白いものなので、一読をお勧めする。私の持っているものは上田和夫訳の新潮文庫のものである。この中にはほかにも魅力的な作品がたくさんある。)鳥尾子爵のこの小論が書かれたのは1890年らしい。実に、その慧眼に驚く。その後の西洋や日本の闘争主義や資本主義的堕落を完全に予測している。
(以下引用)論理が引用(文章抜粋)のため不明確になった部分だけ私が少し変えた。引用冒頭の一文の最初にあった「皮相な見地からすると」を、それが意味上修飾する言葉の前に持ってきた。また、適宜段落分けをした。
西洋流の社会形態は、古くより人間の欲望を自由に発達させた結果、華美と浪費をきわめ、皮相な見地からするとはなはだ魅力的である。要するに、西洋で一般に行われている物事の状態は、人間の利己心の自由な活動にもとづいているから、そうした特質をじゅうぶんに発揮することによって、はじめて到達されるのである。社会的混乱など、西洋ではほとんど注意も引かない。が、そうした混乱こそ、そのまま現在の悪しき社会状態の証明であり、またその要因でもあろう。……西洋かぶれの日本人は母国の歴史を、西洋流に書くつもりでいるのか。彼らは、本気で自分の国を、西洋文明の新しい実験の場にしたいと考えているのであろうか。……
東洋では、古来、一国の政治は慈悲心にもとづき、国民の権利と幸福の確保に向けられていた。どのような政治的信条も、弱者や無知な人間を搾取するために知力を磨くべきであると考えたものはかつてなかった。……(中略)
人間社会にあって、その存在を労働に負うていないものはありえない。ところが、一人の贅沢な人間の欲望を満足させるためには、千人の労苦を必要としているのである。労働によって、彼らの文明から快楽を提供されている連中が、労働者のおかげであることを忘れて、あたかも彼らを、同じ人間でないかのように扱っているのは、まことに奇怪といわねばならない。しかし、西洋流の解釈にしたがえば、文明は、大きな欲望をもつ人たちを満足させるためのものにすぎない。大衆にとってなんの利益もなく、ただ野心家たちが、その目的を果たすために競う制度にすぎない。……
西洋流の制度が、一国の秩序や平和を途方もなく乱しつつあることは、目のある人には見え、耳のある人はこれを聞いている。そうした制度の下における日本の将来は、まことに憂慮すべきものがある。
倫理も宗教も人間の野望に奉仕するように作られた原理に立脚した制度は、当然、利己的な個人の欲求と一致する。自由や平等という近代的な公式に具現された理論は、すでに確立している社会的諸関係を壊滅させ、礼儀作法を無視する。……絶対の平等、絶対の自由など得られるはずもないから、権利・義務によって規定された制限がいろいろ置かれることになっている。しかし、だれもが、多くの権利をもとめて、義務はできるだけ少なく負おうとするから、結果は、果てしない論争と法的な争いに終始する。自由と平等の原理は、国家の組織を変え、社会階層の正当な区分をくつがえし、あらゆる人びとを一つの名目だけの水準に引き下げることに成功するかもしれない。しかし、冨と資産の平等な分配は決して達成できない。アメリカを見よ。……もしも、相互の人権や身分が、財産の程度に応じてあたえられるなら、国民の大多数は、財産などあるはずもないから、権利を確立することができない。これに対し、資力のある少数者は、みずからの権利を主張し、社会の承認のもとに、人間愛と慈悲の命ずるところを無視して、貧者に圧倒的な義務を強要するであろう。こうした自由と平等の原理を日本で採用するならば、わが国の良風美俗はたちどころに損なわれ、国民の気風を冷酷無情なものとし、ついには一般庶民に災厄をもたらす要因となるだろう。(夢人注:青字は夢人による強調。これが当時もそうだったが現在はそれ以上に激烈になったアメリカ資本主義、あるいは新自由主義の姿であり、そして日本で現在進行中の状況であることは言うまでもないだろう。)
一見したところ、西洋文明は、利己的な欲望を満足させるのに適しているから、いかにも魅力的に見えるが、しかし、人間の欲望が自然の法則をつくるという仮説を基にしている以上、究極するところそれは、失望と堕落に終るにちがいない。……西洋諸国は、最も深刻な闘争と幾多の消長をへて、今日の有様となった。だから、闘争を続けるのが彼らの運命なのである。今のところ、動機となる要素はいくらか平衡を保ち、社会状態もだいたい安定している。しかし、こうしたわずかの平衡も、かりに乱されることがあれば、新たな闘争と苦難の一時期をへてふたたびつかの間の安定が得られるまで、またもや混乱と変化の淵に投げ込まれるであろう。今日の貧しい無力な人びとは、将来の富裕な強者になるかもしれず、その逆もまた同様である。永遠につづく混乱こそが、彼らの宿命なのである。平和な平等は、滅亡した西洋諸国の廃墟と、絶滅した西洋人の死灰のなかに打ち立てられるまでは、決して達成されまい。(夢人注:赤字は夢人による強調)
9. 偽装皇帝[83] i1WRlY1jkuk 2025年9月27日 05:20:09 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[83]
参政党の躍進は大局的には「政治的に無知な若者の多くがネトウヨ化している」と言えるだろうが、高市支持者層も年齢に関わらず本質はネトウヨだろう。
西部邁の言葉を借りれば、「ネトウヨとは反知性主義」であり、それを言い換えれば「俺は馬鹿だよ。馬鹿でなぜ悪い」という開き直りとインテリ嫌悪である。
そして、彼らのインテリ嫌悪は十分にまともな感情である、と私は言っておく。つまり、マスコミを中心とした戦後言論界への苛立ちと反発である。
ただし、言うまでもないが、馬鹿、あるいは無知な者にまともな判断ができるわけはない。それが堂々と発言し、政治的ムーブメントを起こしているのが参政党という「大衆扇動型政党」だろう。
「蚊居肢」記事からネトウヨの性質に関する言及を転載する。
発言者の中島は中島岳志(こういう字だったか?)で、西部は言うまでもなく西部邁である。記事自体は「AERA」での対談の一部のようだ。
(以下引用)
──いわゆる「ネトウヨ」は、保守思想にシンパシーを感じている人も多い。保守からはどう見られているのでしょうか。
中島:彼らは保守思想にすらコミットしていないと思います。左翼が言っていることが気に入らないという「反左翼」という意識だけではないか。
西部:でも、この「反左翼」の歴史は長い。何十年も前から有名な右派論客にも、「反左翼」だけの人間はたくさんいる。それが次第に数を増やして、ネットにあふれている。ただ、彼らの言葉が過激になったことの背景はある。戦後70年間、言論界のみならず学界、経済界、政界も左翼思想になじむ言動をしないとパージされてきた。それに反抗するのだから、極端な人間が一定数増えるのは必然です。
右翼も左翼も少数自負
中島:奇妙な「ねじれ」もあった。朝日新聞をはじめ、左派は「自分たちはマジョリティーじゃない」という意識がある。政権はずっと自民党で日本は保守の地盤が強く、自分たちはそれに抵抗している少数派だという自意識です。一方で、右派は自分たちの意見がメディアや教育、アカデミズムから排除されている、マイノリティーであり、誰もそれを代弁してくれないという意識があった。双方が「アンチの論理」でやりあったからぐちゃぐちゃになったんです。
西部:ネトウヨにはある種の反知性主義としか言いようのない、下品な言葉遣い、他人に対する誹謗中傷、罵詈雑言(ばりぞうごん)があるらしい。トランプ米大統領をはじめ、世界の指導者でもゴロツキがたくさん出てきた。でも、これは反社会的勢力のレトリックと同じなんです。たとえば、トランプ大統領は昨日と今日で言っていることが180度違う。それは、危機的状況を回避するときに反社会的勢力が得意とする、「俺たちは、場面場面でものを言っとるんじゃ」という態度と同じ。そういう人間は矛盾を指摘されてもまったく動じない。昔の保守政治家には、相矛盾した二つをギリギリつなげる微妙で繊細な語彙(ごい)、ユーモアがあった。今は、それもなくなり、ただの乱暴な言葉だけだ。
一方で、左翼の論客の言葉だってネトウヨと同等に乱雑で、内容としては反知性的なオピニオン、つまり「根拠のない臆説」が増えている。右翼だけが反知性主義だというのは、朝日の偏見です(笑)。
中島:朝日を最も攻撃しているのも、また左翼です。ちょっとでも理想と違うと糾弾する。どっちもどっちです。
西部:われわれのような真の保守たらんとする者たちから見れば、勝手にやってくれということですよ(笑)。
11. 偽装皇帝[84] i1WRlY1jkuk 2025年9月27日 06:00:14 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[84]
一応、参政党や高市を支持する「ネトウヨ的性格」の層について弁護論(か?)を言うなら、彼らは「今の日本の状況への深い絶望と焦燥」を感じており、その政治的現象が彼らのネトウヨ化なのである。
働いても働いても生活は貧困化する一方であり、その根本原因は日本が米国の属国であることだが、彼らはアメリカナイズされた生活へのあこがれを捨てきれない。そこで、「中国」や「韓国」や「ロシア」を敵視し、それと戦えば何かが変わるかもしれない、と考えるわけだ。もちろん、それは愚劣そのものの幻想である。まあ、一種の自殺願望(日本破壊願望)だろう。
皮肉な言い方をすれば、日本人の精神年齢が12歳程度なら、参政党や高市などが日本の政権を握るのは必然だと言えるわけだ。
なお「ネトウヨ」という括りが粗雑であることは言うまでもない。それは今では「リベラル(あるいは革新)・保守」や「右翼・左翼」という括りがほぼ無意味化しているのと同様だが、それらよりはまだ現実に即しているだろう。あるいは「低脳保守」とでも言うか? www もちろん「低脳国粋主義」でもいい。
12. 偽装皇帝[85] i1WRlY1jkuk 2025年9月27日 06:36:01 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[85]
「戦闘教師ケン」氏のブログから、「軍事的に見た世界情勢」についての部分を転載する。氏の見方は軍事的(地政学的)になかなか優れたものだと思われ、日本人が「反中国」「反ロシア」に突進することの愚劣さを明瞭に教示している。
氏の言う「帝政日本」は非現実的軍国主義思想で頭がキチガイ化した「日本の一部」を言っているかと思う。
それがなぜキチガイ思想かと言うと、つまり、「台湾有事は日本有事」を唱えることで米国の鉄砲玉となって膨大な死者を出すという未来が、ネトウヨ思想の先にあるのは明白だからである。
誰でも言うことだが、(仮に中国や北朝鮮などが)日本の原発すべてにミサイルを撃ち込めば、それで日本という国はオシマイなのである。そのほうが兵士の死は最小限ですむが。
つまり、いくら軍事費を積み上げてもムダ、ムダ、ムダ、ムダ〜である。で、米国には何の被害も無くて済む。「阿修羅」某コメンターではないが(大笑)とはまさにこのことだろう。
(以下引用)
米露関係について補足したい。
なぜトランプ大統領は露宇戦争を早く終わらせたいのか。
そもそもウクライナの問題は、米民主党政権期にアメリカとイギリスが自分たちの影響圏(覇権)をウクライナまで拡大しようとしたことに始まった。
ロシアとしてはウクライナの「好意的中立」までは許容範囲だったが、米英との軍事同盟(NATO)までは許容できなかった。プーチン大統領がこの戦争を「特別軍事作戦」と呼んでいるのは、ロシアがウクライナを征服することが目的ではなく、安全保障上の「許容範囲」や地理的なバッファー(緩衝地帯)を確保することが目的だったためと考えられる。
ところが、トランプ下のアメリカは世界覇権を求めず、西半球の地域覇権で満足しようとしている。
だが、ウクライナ(キエフ政府)の存在は欧州の不安定要素にしかならず、何か起こるたびにアメリカの介入が求められるわけだが、アメリカはもう欧州問題に介入したくないのだ。
欧州諸国がロシアを脅威だと言って騒ぐのは、アメリカのコミットメント(関与)を繋ぎ止めるためであり、それは令和帝政が朝鮮の脅威を騒ぎ立てるのと同じ構図にある。
他方、アメリカにとって真の脅威は中国であり、「中露同盟」である(中国は同盟とは絶対に言わない)。
中国が東アジアで地域覇権を確立しそうなのは、ロシアによる「北方からの脅威」が無いためだ。
中ソ対立時には中国は陸上戦力の過半を北方に配備しているが、今は大半の戦力を太平洋方面などに投じることができる。
だが、中国は本質的に「中華」の外に出ていくのが難しい。それは北方にロシア、西方にインド、東に日本があるためだ。
そのため、アメリカは太平洋(中国・シナ海)で中国を封じることで中国の影響力を抑えてきたが、それも限界に達しつつある。東の防衛の要である日本はもはや弱すぎて頼みにならないからだ(令和帝政・自民党は軍備強化に全国力を費やすつもりらしいが)。
アメリカが極東が撤退するとしても、「中露同盟」は解体して、「中露対立」の状態でもって撤退し、あとはバック・パッシング(お前ら勝手に自滅しろ)あるいはオフショア・バランシング(外部から手伝って戦力均衡)にしておきたいのだろう。
そのためには、ロシアの目をアジアに向けさせる必要があり、そのためにはロシアにウクライナを与えて満足させておきたいのではなかろうか。
何も考えずに反中国、反ロシアを叫んでいる令和帝政は、「欧州情勢は複雑怪奇」と叫んだ明治帝政と同レベルの政治感覚しか持っていない。
2. 偽装皇帝[86] i1WRlY1jkuk 2025年9月27日 15:46:42 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[86]
「阿修羅」の中でも「雑談」スレッドは、スレ立て者の趣味的随想が多いようで、コメントがほぼゼロであるようだ。
まあ、賑やかしとして、私自身のブログを先ほど読んでいて、自分でも忘れていた記事が少し面白かったので、転載する。
夢の話だが、実際に見た夢の話なので、作り物ではない。それだけに、夢らしい意味不明さがあって、そこが面白いと感じる人もいるかもしれない。
ちなみに、沖縄市に北区というのは、おそらく存在しない。
(以下引用)
町の妖精
最近、寝ざめに夢を見ることが多い。夢は五臓の疲れと言うから、内臓にガタがきているのかもしれない。しかし、夢はまた映画を見るのと同じことで、面白くもある。
他人の見た夢の話ほどつまらないものはないというが、備忘のために書いておく。
私は会社を辞めることになって、その最後の仕事に、病気療養中の同僚の見舞に行くように上司に命令される。夢の中では私はまだ40代になったばかりという感じである。
で、その病院が沖縄市の北区というところにあるらしいのだが、私はその場所を知らない。沖縄市は私が子供時代を過ごした町だが、現在の地理は現実にもあまり分からないのである。私はバスに乗り込むが、中の様子が妙だ。入口付近に座っている人がほとんどいない。その理由はすぐに分かる。入口付近に座っている若い男が嘔吐し、その吐瀉物があたりに飛散しているのである。私はそれを避けて席に座る。多分、私と入れ替わりにその若い男は降りるのだが、私が席に着くと、私の後ろにいた若い娘、まだ16、7歳くらいの白いドレスを着た娘が、辺りに付着したその吐瀉物を紙で拭いてきれいにする。気が付くと、その若い娘は3人連れで、妹らしい少女と弟らしい少年が一緒にいる。
私は、例の病院の場所を知らないか、とその若い娘に聞く。すると、多分、あのあたりではないか、と答える。その場所は、私が何度か夢に見た場所で、何度もそこで道に迷って困り切った町である。
どうやら、それらしい場所に着いたので私はバスを降りる。その娘たち3人も同じ場所で降りる。この子供たちは孤児らしい。浮浪者らしい薄汚れた身なりであるが、しかし娘たちは可愛らしい顔である。下の弟はまだ7、8歳くらいだが分別臭い顔をした、落ちついた少年だ。
私は、なぜかバスの中で赤ん坊を拾っていたらしく、その赤ん坊と、見舞の花束と、そしてなぜか差し入れの弁当を持って病院に行くが、そこの受付で、同僚は既に亡くなっていたと聞かされて途方に暮れる。べつに親しい同僚ではなかったので、私が途方に暮れたのは、手に持った花束や弁当の処理をどうするかということである。
(そう言えば、その前に、近くの交番で病院の場所を聞いたのだが、その時に赤ん坊を交番に引き渡すことを少しも考えなかったのはなぜだろう)
病院を出てからか、病院の中かは知らないが、私は、先ほどのあの娘が人気のない地階フロアでくるくると回りながら踊っているのを見つける。その側には妹、弟以外に、若い男がいて、その娘の踊りを眺めている。娘は、町の妖精のように見える。
その若い男は、彼女に気があるのだろうな、と私は考えるが、その時に、私の抱いた赤ん坊の足の間が生暖かくなっているのに気づく。オシッコをしたのである。
私が困っていると、娘は踊りをやめて私の側に来て、私に代わって赤ん坊を抱っこする。その様子を見て、若い男は不満顔で立ち去る。
娘が赤ん坊をあやす様子を私がぼうっと見ていると、妹の方が私に、姉は私が好きらしいというような意味のことを言う。弟は、「この人では頼りないな」みたいな批評をした気もするが、よく覚えていない。
で、そこまでで夢はだいたい終わりなのだが、なぜ長々とこんな話を書いたかというと、町角で、あるいは無人の地下道やビルのフロアでくるくると踊る少女の姿が非常に印象的で、そのイメージだけで映画が一つ作れそうな気がするので、備忘のために書いたわけである。現実の私は40代ではないし、若い娘とどうにかなりたいというような年齢ではない。
映画の最後は、こうだ。その若い娘は妹や弟と引き離され、一人だけになる。(もちろん、私などただの通りすがりの人間にすぎない)そして、夜明けの町の中でただ一人踊るのである。いつまでも、くるくる、ひらひらと、妖精のように。
拍手
酔生夢人 2012-02-25 09:06 メモ日記(備忘録的随想)
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/374.html#c2
6. 偽装皇帝[87] i1WRlY1jkuk 2025年9月28日 08:21:48 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[87]
コメント2はあまりに「内容が豊富すぎて」、話のあちこちに理解しづらい部分も多々あり、話の中心が見えにくいので(少なくとも私のような無学な人間には、各主題ごとに「3行で説明しろ」主義が好ましい。)、私から見て特に重要に思える部分を抽出してみる。
で、その部分から考えると、コメント主氏は「トランプ肯定派」であり、「進次郎肯定派」であり、それと同時に「日本を知的に改革したい」という熱情の持ち主だと言えるのではないか。
私自身の意見を言えば、私は「トランプ否定派」であり、「進次郎否定派」であり、「日本人の知的改革は不可能だろう」という考えである。
トランプについては、彼の「アメリカ第一主義(独善主義)」は他のすべての国(日本含む)に大きな被害を与えること、進次郎については「あまりに知能が低すぎるし、政治的知識も無く、他者に操られやすい人間で、彼が総理大臣になるのは日本にとっての災害になる可能性が大きい」と考えている。
日本人の知的改革については、まあ、「阿修羅」で提言や議論をする程度ではあまり効果はなさそうだと思うが、「百年河清を待つ」くらいのつもりでやるのは大いに結構だと思う。あるいは、無数の「提言」の中から天才的な思想が出てくるかもしれない。
(以下、コメント2から抜粋)
わたしが言ってるのはこうして「考える人達」それぞれが、そのトランプのブレインを果たすSOCチームのように、ひとりひとりが全体の仕事を把握し、誰かがそこに穴をあけても組織として機能する、そんな繋がりがグリッドのように働き、社会を広く包括する。そうして人々を繋ぐのは、利権やカネに従属的な関係性ではなく、例えばアメリカ式で言えば「愛国心」ということになるんでしょうが(日本だとしっくり来ませんが)、そうした全体に対しての愛情と奉仕の精神で繋がり、そうして社会が育まれるようになればと考える訳です。そこでまた流れは大きく変わる訳ですよ。それを目指しませんか?という呼びかけをしてるつもりなんですよ。
現状、既存政治という古めかしい方式がいまだ必要だとするならそこで、どのように庶民の支持を取りつけ、世の大勢として社会を大きく変化させる事が出来るか。ただ単に暴動起こして力づくで嫌いだとする人間と対面で話もできずにただメガホンで文句言うだけと。どのように庶民に大筋の合意を取れるかの勝負である訳ですが、進次郎はその点で一枚も二枚も上手ですよ。それはああ見えて言動が純粋だからなんですよ。だからわたしは進次郎を育てりゃ良いだけだと。そういう話をしてるんですね。それが嫌ならもっと良い人間知ってるんでしょうね、と。もうね口先だけは結構なんですよ。
9. 偽装皇帝[88] i1WRlY1jkuk 2025年9月28日 11:36:34 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[88]
「阿修羅」過去記事を読んでいると、「世界共通の普遍道徳」という記事があったので読んでみると、実にくだらない内容で、そのくだらなさが逆に「それらの項目は、多くの国や民族で是とされている世俗道徳なのだな」と思い、それが実は多くの国や民族を誤導してきた可能性があるのではないか、と考えた。
たとえば、「勇敢であること(言い換えれば「強くあること」)」などは「それは道徳か?」と私のような弱虫人間は思ってしまう。強さは必然的に弱者への侮蔑と虐待を生むものなのではないか? 勇敢さは、闘争と戦争が常態であった野蛮時代の名残だろう。
で、下の7項目などは、すべて「他者に危害を加えないこと」で十分なのである。それ以外は「おせっかい」と「所属集団への隷属」にすぎない。
(以下引用)
オックスフォード大学の人類学研究グループは、普遍的道徳理論を世界60カ国で検証した結果、7つの普遍的な道徳的ルールを発見した。尊重されるべきその7つの道徳規範とは、
@家族を助けること、
A所属しているグループを助けること、
B他人に恩恵を与えること、
C勇敢であること、
D上司に敬意を表すこと、
E公平に資源を分かち合うこと、
そして
F他人の財産を尊重することである。
これらは世界中の60カ国の文化を調査した結果、普遍的であることがわかった(Currry et al., Current Anthropology online Feb. 08, 2019)。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/805.html#c9
1. 偽装皇帝[89] i1WRlY1jkuk 2025年9月28日 14:35:30 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[89]
私は「受験のための学校教育(公教育)」というのが大嫌いで、日本人の知性を劣化させた根本的原因は公教育にあるのではないかと思っている。つまり、「大学受験のための高校」「高校受験のための中学」「中学のための小学校教育」であって、そのすべてが試験中心、暗記中心である。
その結果、日本人は自分で何かに疑問を持って考え、あるいは調べて理解するという習慣がほとんど無い。つまり、これによって「精神年齢12歳」の国民になるのである。そして、政治を理解する能力もなくなるから、何十年(半世紀以上)も自民党支配政治が続いていたわけだ。参政党などが出てきても、自民党の劣化(悪化)版、あるいはナチス日本版にすらなりかねない。
まあ、政治のことはともかく、教育がその「日本の悪疾」の根源だと思えば、スレッドの「受験だけのためではない高校」というのは、いい傾向だと思う。
で、話は変わるが、ここからは完全な随筆である。まあ、雑談板だから、それでも問題ないだろう、と思うわけである。
(以下自己引用)
日本語の挨拶の謎
私は、考えることは娯楽である、というのが信条だが、それも「簡単な謎を考える」ことに限定される。高度な数学や物理など、考える能力も無いし、必然的に、考える対象として面白くない。推理小説の類も、馬鹿馬鹿しい謎が大半で、考える価値は無い。
むしろ、何かの本を読んでいて、特に謎として言及されていない、奇妙な日常の謎に出会った時が面白い。それは、ある種の日常的な言葉自体が謎を含んでいた時などだ。
先ほど読んでいたマーク・ピーターセンの「英語の壁」の中に、こういう「謎」がある。
ひとつの「例題」として提供するので、自分なりの理屈を考えるのも一興だろう。
(以下引用)
たとえば、英語圏の人間が日本語会話を習おうとすると、教科書のはじめの方に、登校する娘が玄関で「行ってきます」と言って、お母さんが「はい、行ってらっしゃい」と答える、といった場面が必ずある。そこで、学習者は不思議に思う。出かけることを知らせるなら「行きます」で十分なのに、なんで毎回わざわざ「(行ってから)また来ますよ」と知らせないといけないのだろう。そして、お母さんにしても、なんでわざわざ「またおいで(いらっしゃい)」まで付ける必要などあるのだろう、と思い、自分には自然な日本語は使えそうもないと感じる。
(解答例は空白の後に書く)
私の解答例は次のようなものだ。
本質的には、これは互いの愛情の伝達なのである。外出したなら帰ってくるのは当たり前だから言う必要はない、というのが「合理的思考」であり、無駄を省くのが外国人(主に欧米人)の思考だろう。
だが、これらの言葉は、もっと長い言葉の途中を省略したものと考えれば、十分な意義があるわけである。それを補うなら、
娘「行きますけど、ちゃんと帰ってきますから心配なく」
母「はい、行って、無事に帰ってらっしゃい」
ということだ。つまり、お互いの心の片隅にあるかすかな不安感を簡潔な「行ってきます」「はい、行ってらっしゃい」で払拭させる行為(ほとんど無意識化した思いやり)がここに隠れている、というのが私の考えである。
8. 偽装皇帝[90] i1WRlY1jkuk 2025年9月28日 15:35:56 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[90]
こちらも長いが、外国人労働者優遇(日本人労働者冷遇)というのは、私自身も知らなかったので、なぜそうなるのか、「頭の体操」として興味深い。単に「日本人奴隷化」ではなく、そのほうが企業にとって有利なシステムになっているのだろう。政治や社会制度としてアホの骨頂である。
(以下引用)
とある建設会社の投稿がヤバすぎると話題に・・・
若手「前の会社辞めた理由ですか?外国人労働者が、朝6時半に来たら早出手当。土場18時で残業手当。俺らなんもない。アホらしくてw。」
— あかね建設 (@akane_kensetsu) September 26, 2025
外国人労働者が、朝6時半に来たら早出手当。土場18時で残業手当。俺らなんもない。
日本人の扱いが適当なんですよねー
— あかね建設 (@akane_kensetsu) September 26, 2025
奴隷と言われてますが日本人より賃金がいいかも!
— あかね建設 (@akane_kensetsu) September 26, 2025
日本人より賃金がいいかも!
外国人優遇で日本人が奴隷化してる現場、ガチであるらしい
ほんとこれ。外国人労働者には、有給全部取らせる。日本の若い子には嫌味を言って取らせない。外国人の指導ややらかしの後始末も若い子に丸投げ。これ現場に何の得があるの?言いやすい・やらせやすい人に押し付けているだけやんと。 https://t.co/IOlTosFVN7
— ツルコケモモ (@spcd65b9) September 27, 2025
前々職がろくに日本語も喋れないベトナム人には高い金払う癖に、有資格者の日本人は騙して安く使おうとしてるのに嫌気がさしました。
談合して儲けた金は従業員に還元せずに地域貢献や赤字事業に費やす最悪な会社でした。
— あをしま (@j_aoshima) September 26, 2025
ホントコレ。その上、おまえ日本人なんだからさぁちゃんとしろよ、みたいに言われたら日本人手当出せやとなるわ。 https://t.co/Vgk4RqXH7c
— キュウイ@Ai (@nekomohumohunya) September 27, 2025
なお、こういった声も
雇うだけで補助金貰えるんですか?なんて名前の補助金ですか?うちも申請したいんですが!
— A太郎 (@yxvQz7wLMEzJxe3) September 27, 2025
皮肉ですよ。
調べたこと無いでしょ?
雇うだけで補助金で儲かるシステムなんて存在しない。あるのは雇うのにかかる費用の3割とかを負担してくれるだけ。文字読めない日常会話もできない外国人の渡航費とか貰っても日本人雇ったほうが100倍良い。それでも人手不足で外人雇うしか無いんだよ。
— A太郎 (@yxvQz7wLMEzJxe3) September 27, 2025
(外国人を雇うと補助金がもらえるとしても)文字読めない日常会話もできない外国人の渡航費とか貰っても日本人雇ったほうが100倍良い。
それでも人手不足で外人雇うしか無いんだよ。
日本人がしっかり働かないので
外国人を優遇するしかない。
— あかね建設 (@akane_kensetsu) September 27, 2025
日本人がしっかり働かないので外国人を優遇するしかない。
しかし、そもそもの根本原因は・・・
外国人は手当しないと逃げてしまうからですね。
日本人は黙ってサービス残業してくれるからと。
— カンピロバスター(ボブ) (@TK14349168) September 27, 2025
外国人は手当しないと逃げてしまう
日本人は黙ってサービス残業してくれる
「権利の主張」をしない日本人作業員に問題ねーか
このレベルで「これは不当」とすら言わないんなら、そりゃ"外国人"以下だよ https://t.co/b68zUElyc0
— 火気取り (@Virtue_Vulture_) September 27, 2025
<このポストへの反応>
日本人こそ奴隷化され、差別されているのかな?
30年以上、時が止まった建設業界の悪習
職人が余るほどいる時代の感覚を公共工事含めて発注元が変えないから。
労働法的には昔からアウトなのに、認めると公共工事の予算も値上げしなくてはならなくなるから黙認してると邪推してます。
外国人の方が労働ルールにうるさいからという理由なら、これまで労働組合とか社会運動を冷笑してきた日本人が自ら招いた災いなんじゃないのか。
日本はこういう話が本当に多すぎる。
若者たち賢いので、持続不可能だと思えば、見捨てます。
16. 偽装皇帝[91] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 03:50:36 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[91]
「蚊居肢」の新しい記事が、かなり重要な「常識」の問題を扱っているので、その一部を転載する。それは「愛国主義(パトリオティズム)」と「国粋主義(ナショナリズム)」の違いであり、この両者が実に混同されがちで、その混同や混乱が政治的に利用されがちである(高市や参政党などがその例だろう)ことに気づいていないか軽視している人が(政治的玄人の中にも)あまりにも多い。
プーチンの「ナショナリズムはナチズムへの第一段階である」という言葉はすべての人が心に銘記すべきだろう。
真の愛国者(パトリオット)は自国の政府やその背後組織の不正には批判し攻撃し、改正と改革を求めるのである。それを「左翼、パヨク」と呼ばわる連中こそがナチズムの精神的継承者であるのは自明だろう。
彼らは「国民であることの利権を異民族や異人種に侵害されること」に不快感を持ち、自分の成果でもない人種的優越感に寄生しているだけである。(とは言っても、私も国家破壊的で無思慮な「移民推進政策」には批判的である。)
(以下引用)
◼️プーチン、於「教育マラソン「知識。最初のもの」」2025年4月30日
ナショナリズムはナチズムへの第一段階であり、最初の一歩です。なぜなら、ナショナリズムは単に自らの民族の代表者への愛だけでなく、他者への憎悪に基づいているからです。それがナショナリズムの本質です。パトリオティズムは全く別の問題です。祖国を愛することは、他者を憎むことではない。
Nationalism is the first stage towards Nazism, it is the first step. Because nationalism is based not simply on love for representatives of one's own ethnic group, but on hatred for others. That is the essence of nationalism. Patriotism is a completely different matter. Loving one's homeland does not mean hating others," Putin said at a meeting with participants of the educational marathon "Knowledge.
ーーApril 30 by Russian President Vladimir Putin at a meeting with participants of the educational marathon "Knowledge. The first ones."
なお米国のような移民国家、ロシアのような多民族国家におけるパトリオティズムと、日本のような単一民族幻想を抱えた国におけるパトリオティズムは異なる。日本の場合のパトリオティズムはおそらくナショナリズムにいっそう容易に侵食される。
パトリオティズムとは、幼少期より自然に形成された具体的な郷土への愛着のことである。これに対して、ナショナリズムとは、全ての人民による、抽象的な政治的共同体すなわち国家への一体的な忠誠心のことである。両者の関係は複雑である。なぜなら、後者のために前者は郷党根性などとして否定されうるが、同時に、空疎となるおそれのある後者の補完として前者は利用されうるからである。(橋川文三『ナショナリズム その神話と論理』1968年)
1. 偽装皇帝[92] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 04:04:31 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[92]
ここは「雑談」板なので、無責任な発言も許されるだろう、ということで、「対立をやめよう」という、スレ立て氏の趣旨に沿った放言をする。
まあ、ネトウヨなどが頭を沸騰させて怒りそうな内容かもしれない。
(以下「酔生夢人ブログ」から自己引用)(コメント欄では強調部分を「赤字」にはできないようだ。)
「新日本人」論
「東海アマブログ」にこういう一節がある。それを先に赤字で載せる。
今、中国共産党は、富裕階級に対して出国のためのビザ発行を停止し、資金持ち出しも禁止しているというが、それでも連日、日本に中国人が大量に入国してきている。
彼らは、本来出国できないはずなのに、大量にいる。なぜなのか?
日本政府が、中国人入国を制限しているというニュースは聞かない。そりゃ、10万人の人質が中国にいるのだから、簡単にはできないだろう。報復されるのだから。
だが、事態は緊迫の一途、これから膨大な中国難民のボートピープルが押し寄せてくるような予感がしている。
私は、「それのどこが悪いの?」という考えである。日本の致命的な少子化問題の最大の解決策になるではないかwww
つまり、日本人と中国人は一体化して「新日本人」になればいいのである。同じ漢字文化を共有し、歴史的近縁関係があるのだから、一体化して日本の人口が増えればすべて万歳ではないか。
現在の中国人の若い人はアニメや漫画の影響で日本への親近感を持つ人が多いと言う。かつての「反日教育」の結果の「日本人憎悪」を持つ人が少なくなっているわけだ。それに、何しろ「共産党」体制国家で育っているから韓国人のような「上下差別意識」は少ないと私は見ている。つまり、非常にお互い同化しやすい民族だろう。
ちなみに、私が小学校で片思いの初恋をした相手は中国人と日本人のハーフで、頭も顔もスタイルもいい美少女だった。まあ顔の悪い美少女はいないから、これは馬鹿な表現だがww
17. 偽装皇帝[93] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 04:45:15 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[93]
これも「常識」の話かと思うので、「儒教とはどういうものか」についての私自身のブログ(酔生夢人ブログ)の過去記事を転載する。なお、記事中の「墨子」は私が東洋思想家の中でもっとも好きな哲学者である。(実践者でもあったようだ。)
(以下引用)
東海アマ氏の「儒教批判」への疑問
「東海アマブログ」記事の一部だが、アマ氏ははたして「論語」を読んだ上で、下のような発言を繰り返しているのだろうか。
いや、私自身、昔は漢文などを子供に教えたりしたが、論語をきちんと読んだことはない。だが、学校教科書程度の浅薄な知識の私から見ても、アマ氏の発言はどうも、非常に怪しいもののように感じるのである。
確かに、孔子は「礼」を重んじ、礼の根本は長上、つまり地位の高い人や年長者を尊敬することなのだが、それは、そうしないと社会が無秩序になるのが論理の基本にあるからだ。
だが、「礼」と同時に、孔子は「仁」を非常に重視したのであり、それは基本的に弱者や社会下層の人々への思いやりである。つまり、社会下層の人は上層に礼をもって接し、上層の人は下層に対し仁慈の心で接する。それで社会秩序が保たれる、という構造である。
それでは社会の変革が起こらず、社会は永遠に上層と下層が乖離したままだ、というのが孔子より後の時代の思想家たちの考えで、彼らの中には「革命」を正義とした者もいる。いわゆる易姓革命である。徳を失った王朝は倒されてよい、むしろそうすべきだ、というわけだ。だから中国では頻繁に王朝が交替する。しかも、その度に前の王朝の関係者は族滅させられるわけだ。
はたして、それが好ましいのかどうか、私は疑問に思っている。
いずれにせよ、儒教は孔子の教えとその後の儒教思想家(孟子や荀子など、あるいははるか後代の朱子など)ではそれぞれに違いがあり、それらをひっくるめて「儒教思想」だとするのは無理があるわけだ。少なくとも、孔子が言っていないことまで「儒教思想だ」として孔子を罵るのは孔子には迷惑なことだろう。
私の考えでは、原始的社会において社会秩序を作る上では儒教の「礼と仁」というのは非常に合理的かつ穏健な思考装置で、だからこそあれほど長期にわたって中国やその周辺国家(日本含む)で受け入れられたのだと思っている。それを(たとえば)「民主主義」ではないから、邪悪な思想だ、と言うのは、キチガイ沙汰だと思うわけである。
ちなみに、日本国憲法9条は、孔子より少し後の人だと思うが、墨子の思想にそっくりである。物事は新しいか古いかで価値が決まるとは限らない。
(以下引用)
戦後自民党は、戦前の「日本を優秀な国にする」という排他的価値観を延々と共有してきた。というより、日本人全体が、皇族を頂点とし、犯罪者・部落民を底辺とする序列主義の価値観に洗脳されきってきたというべきだろう。
今行われている総裁選で、高市早苗が「日本を世界のてっぺんにする」と主張したのも、「優秀なものだけに価値がある」という優生保護思想の延長なのである。
https://www.youtube.com/watch?v=jHkDcBY2ozA
戦後日本人を強烈なストレスの泥沼に投げ入れ、たくさんの自殺者を出した学歴社会を作り出してきた価値観の正体も、人間に序列をつけて、「優れたものを目指す」という優生思想が生み出しているものだ。
これは、元々、2500年前、春秋時代に孔子が産み出した儒教思想の影響によるものだ。
儒教は、「支配者や長老を無条件に敬え」という序列最優先の価値観だったので、ほとんどの権力者が国家思想として採用したのだ。
日本でも、家康が朱子学として採用し、全国の藩校や寺子屋で強要した。その影響は未だになくなっていない。
3. 偽装皇帝[94] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 07:00:09 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[94]
田中宇は、いろいろと政治的発言や分析をしてお布施稼ぎをしているが、その発言内容(「意図的失敗」など)は「ありそうな、なさそうな」曖昧模糊としたもので、読むと頭が悪くなる(ただし、ムダな知識は膨大になっていく)。まあ、話半分で、眉に唾をつけて読むべき文章だろう。
上記文章でも「左翼」と「リベラル」をごっちゃにしているが、経済面から言えば右翼(共和党)こそがリベラル(「資本家」自由放任主義)なのである。左翼は社会主義の面が強く、統制経済主義が本質であり、リベラルではない。彼らの「「自由主義」は社会的文化の革新(改悪)面に限定されており、米国政府自体は常に「資本主義」であり、それは「自由主義経済(資本家の自由拡大)」なのである。
(以下自己引用)
「リベラル」は「人権派義士」か
先に、ここで問題とするコメントを赤字にして引用する。
■もう「リベラル」自体が蔑称化してるから別の呼び方を考えるべき
『人権派義士』とかどうだろう?
最初に、「リベラル」自体が蔑称化している、というのはほぼ事実だろうと思う。少なくとも若い世代では、それが過半数の意識だと思う。
しかし、それは米国民主党的な「LGBT」や「BLM」などの運動を「リベラル」と結びつけた、ある意味「リベラル」という言葉の誤認である。
おそらく、リベラルが軽蔑されたのは、もともと革新的立場というのは時の権力や権威に逆らう立場であり、権力者側の立場に立ちたい人間は若くてもそういう「反体制的」な連中を嫌悪するからである。
それは、悪く言えば「自分も甘い汁を吸う側になりたい」ということだが、当人たちはその自覚はあまり無く、単に「あいつらは、ワーワー騒いでうるさい、しかも偽善的な連中だ」という皮膚感覚から「リベラル側の人間」や「リベラル思想」と自分が漠然と思っているものに悪口を言うわけだ。そしてリベラルが蔑称となる。
説明が後になったが、リベラルとは「自由主義」のことで、べつに「反体制」とイコールではないが、体制というのは人間を縛る「法律、道徳、規則」が大前提なので、リベラル人間の中からは必ず「アウトロー(犯罪者)、不道徳者(特に性的無軌道)、社会常識を守らない者」がかなり出て来るのがある意味必然的であり、「秩序を好む人間」は、リベラル、つまり自由主義に反感を持つのである。昔から芸術家は自由主義であり、反体制的行動が多く、政治的には左派が多いのも、当然の話で、芸術は過去の規範を脱することが創造につながるのである。
その反面、テクノクラート、つまり技術者は「公式、規則、アルゴリズム」が仕事の柱だから、体制順応的になる。体制に従わないと給料が出ないのである。これがIT関係者の多い「はてな匿名ダイアリー」がネトウヨの巣窟になる理由だ。
ちなみに、最初のコメントにあるような「人権」活動とリベラル人種は結びつきやすいが、リベラルとは「自由主義思想者」であって、「人権問題」はその活動の一部でしかない。
なお、アメリカで民主党(リベラル)が政権政党になった結果、アメリカ社会が滅茶苦茶になったのは「自由主義」の必然である。その破壊の一端に「一部の人間の権利拡大のために社会全体を犠牲にする」人権活動があったわけだ。
なお、日本共産党はリベラリズムとは対極にある政党で、党員の隅々まで党議拘束されている。他党も似たり寄ったりで、まあ、日本ではリベラリズムの政党は存在しない、と言える。リベラリズムとは本来「俺の自由のために世界はあるべきだ」というジャイアン主義であり、アメリカ人の体質なのである。日本のような「社会秩序、周囲の和が何より大事」という国民性とは真逆である。
8. 偽装皇帝[95] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 09:13:28 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[95]
なお、ふたつめの記事の中盤(江戸時代の百姓への税のいろいろ)は長いので途中省略する。
まあ、国民の階層による不平等税制は現代でも同じである。
(以下引用)
経済界の旧勢力と新興勢力の暗闘
突然だが、ダイエーがなぜ破綻したのか知りたくなってネットで調べ、幾つかの回答を読んだが、その中で興味を引いたものが下の回答である。その前に、ダイエーの店舗拡大方式が、土地を担保に銀行から借金して、新たに出店する土地を買い、その土地を担保にしてまた銀行から借金するという、いわばネズミ講式店舗展開だったという内容の回答もあり、土地の相場が下がった時点で銀行から一括返済を迫られ追い込まれた、という事情もあったようだ。つまり、ネズミ講式店舗展開は大掛かりな自転車操業でもあったわけだ。
現在はイオンの一人勝ちだが、イオンの店舗展開方式では銀行からの借入割合がどんなものか知りたいところだが、経営破綻するまでは、企業の内情などは分からないかもしれない。
しかし、
この法律を適用して破綻に追い込んだのでしょう。
という見方は厳しい。冷徹だ。
おそらく、その背後には流通業界(および財界)の大物が存在し、新興勢力のダイエーを潰す機会を虎視眈々と伺っていたのだろう。そして、もちろん、政治(政治家と官僚)と結託して、この法律を成立させ、ダイエーを潰したと思われる。
(以下引用)
ダイエーの破綻・・・破綻ってどういうこと?
このQ&Aは役に立ったこのQ&Aは役に立った
12
件
質問者:ganmodoki2005
投稿日時:2005/10/01 11:34
ダイエーが破綻というニュースを過去に見たことがありますが、産業活力再生特別措置法が適用されたことが破綻という言い方になったのでしょうか?
産業活力再生特別措置法の適用会社は、全て破綻しているというのでしょうか?
通報する
この質問への回答は締め切られました。
質問の本文を隠す
回答 (2件)
最新から表示
回答順に表示
ベストアンサーのみ表示
No.2ベストアンサー20pt
参考になった参考になった
0
件
回答者:oyaoya65
回答日時:2005/10/01 12:34
この法律を適用して破綻に追い込んだのでしょう。
赤字を抱える企業はいくらでもあります。
個人でも住宅ローンを抱えていれば、明日ローンの全額を返せといわれたら、返せませんね。でも毎年の収入から少しずつ返すなら全額返せますね。返済を強要すれば、家を競売にかけても、ローン金額に及ばず、自己破産にならざるを得ませんね。住宅ローンは25年とか35年で返却すれば良いということですね。
ところが企業の場合の借り入れは、工場や生産機械や店舗を作るために銀行からお金を借りた場合、投資に回した借入金が利益を生むには時間がかかります。投資してから数年間は赤字敬遠が続くのが普通です。中小企業でも注文を受けると原材料を購入するために銀行を借り入れ、材料を買い入れ、完成品を作り、それを発注元に引き渡してから、代金を受け取ります。材料を購入するにも、製品の代金を受け取るのも手形決済となります。つまり1年後に決済されるわけで、手形を換金するには本来の手形の額面の金額より割り引かれた現金にしかなりません。代金が入って初めて、銀行からの借り入れ金の返済と従業員に支払う給料と会社の利益となるわけです。ですから、企業にとって借り入れから返済までの間は赤字経営となるわけです。慢性的にこのようなことが行われるのが企業経営です。企業の借り入れは、銀行ローンのような長期借り入れでなく1年〜5年といった返済期間となっていますので、ある日急に、借り入れを断られ、かこの借入金を全額返済するよう強制された場合、殆どの企業が倒産するでしょうね。
これを政治的圧力や産業活力再生特別措置法を適用されたら、投資が回収されていない通常の企業は、再生特別措置法を受け入れざるを得ないでしょうね。これを破綻といっているわけです。
ダイエイの破綻で首都圏、大阪圏、九州の店舗は食料品だけに業態縮小、その他の地域の店舗は閉鎖で、ダイエイという企業が規模縮小して、売り払った地方の店舗の資産を売り払えば何とか、規模縮小されたダイエイは残るかもしれませんが、多くの店舗の沢山の従業員とその家族が解雇され不幸な失業者家族となり、沢山の不幸が発生するわけです。生活の手段を失う人々が大量に発生するよう政府の企業再生のやり方はおかしいですね。
これまでの銀行の再生、郵政の民営化も、企業の経営は黒字になり、企業経営サイドから見た場合は、再生したことで万事OKということですが、半数以上の従業員がリストラされ、残った従業員は従来の利益を確保するためにリストラされた人々の分の業務も押し付けられる労働強化やサービス残業が強要されることが行われているのが実態ですね。JR民営化でJR福知山線の脱線事故も労働強化の結果と無関係でないでしょうね。
企業経営は、風評だけで破綻します。あの銀行は破綻しそうだ。早く預金を下ろさないと下ろせなくなるとか。
あの企業は経営状態が悪いといううわさが立つと、他の企業との取引ができなくなったり、銀行がお金を貸さなくなって、本当に倒産に追い込まれます。
2014/11/23 (Sun) 政治・社会 Comment(0)
江戸幕府衰退と税金制度の関係
某サイトから抜粋転載。
文中の小兵衛、大治郎は「剣客商売」の人物。
江戸幕府の衰退の最大原因は、税収をほとんど百姓からの年貢だけに頼ったことだろう。つまり、都市住民から「住民税」と「法人税(営業税)」を取り立てれば幕府財政があれほど傾くことは無かったのではないか? もちろん、そうならなかったのは商人が幕府要人と結託していたからである。つまり、白アリが官僚の中にたくさんいたからだ。
おや? これは現代でもまったく同じ構造か?
(以下引用)
◆江戸御府内の町民税
百姓が高い年貢を納めるに対し、小兵衛のように都市部の住民の税は驚くほど安かった。所得税、贈与税や相続税に該当する税はなかった。
百姓を除けば、現代に比べてはるかに税負担は軽かった。町民達の収入を把握するのが百姓などと比べて困難というのも理由だろう。
○公役(くやく)
幕府のために働く人足を出させるという公役(くやく)を課していた。後に銀納化された。二十坪を一小間という課税単位とし、地域によって格差をつけた。江戸の中心部(日本橋、神田など)は五小間、中の所(浅草近辺、両国、芝など)は七小間、郊外(本所、深川など)は十小間の割合で銀三十匁を納める。土地がある地域のランクと広さで税額が決まる。
作中の大治郎の家の土地の正確な広さはわからないが、道場は十五坪、住居は六畳の三畳の二間と台所がある設定のため二十坪以上はあるだろう。小太郎が生まれると増築したのでもう一間ある。大治郎の道場兼住居の土地を多めに見積もって約二小間だろうか。
浅草近辺は七小間で銀三十匁の割合で納めるため、大治郎が納めるのは銀九匁(この時代の相場は一両=銀65匁=銭6貫文)ほどと驚くほど安い。現代のように税金の支払いで苦労することはないだろう。
町名主が年に三回集めに来る。借家人である店子の分は家賃に含まれ家主が納めた。
○国役
職人を幕府のために使役する。時代経るに連れて銀納になり、棟梁がまとめて支払った。
○町入用
現在の地方税に相当する。江戸時代の江戸御府内は町名主や家主など町民の役人である町(ちょう)役人が主体となり、自治を行っていた。詳しくは江戸の自治参照。
町入用から名主や地主、家主ら町役人や町内に雇われている自身番、木戸番や町火消の人件費、事務費、町内の道路工事や雑用など自治にかかる費用を賄っていた。町入用は町名主に納める。
◆百姓への税
領主が自由に税率を決めた。高い税負担では百姓が逃げてしまい知行亡所という耕作者がいなくなることもある。
四代将軍家綱の頃までは城下町や街道整備、治水工事など大掛かりな土木事業が行われ、税率は七割だった。新田開発が盛んな江戸時代初期までは耕作地に比べ耕作する者が少なく、引き手数多だった。天領は人件費が藩よりはるかに安いため藩よりも税率は低い。
江戸時代の平均で四割程度と言われているが、八公二民という高税を課した藩もあった。ただ、帳簿上から導き出される税率であり、帳簿のデータが古く実際の村高の増加分が反映されず、帳簿に未記載で税が課せられていない隠田があるため実際の税率はさらに低いと考えられている。
検地は実際の村高が記載され、隠田が摘発されるなど増税を前提に行わるため百姓の反対が大きい。定期的に行うには費用や技術的に困難な面倒な作業で、百年ぐらい検地を行わないことあった。ここで紹介するのは幕府のもので藩は各藩によって異なる。
○年貢
村高に応じて村単位で年貢が課せられ村内で負担を割り振った。幕府の税率の目安は四公六民(税率四割)だった。役人が田圃を見て年貢量決める「検見法」が行われていた。代官所は人手不足で、代官所の役人である手代は家を継げなかった百姓の次男三男など現地採用の者が多く、馴れ合いが生じた。視察に来た役人へ賄賂を贈り、年貢量を減らさせるなど不正が多く、綱吉の代には年貢率が三割以下に低下していた。
享保七年(1722)の税制改革で十年平均の収穫量を基準に年貢量を決める「定免法」に切替え年貢率は三割七分まで上った。年貢率は向上したが税を減らすために賄賂を贈る必要もなく、税負担は負担は減ったと考えられている。幕府としては収入が不安定な検見法より年貢収入がわかりやすくなる。
なお、同制度は加賀藩が慶安四年(1651)より実施し、他の大名や旗本領では行われていた。凶作や災害時には「破免検見法」を実施し、役人が現地を見て通常の年よりも年貢負担を軽くした。
畑への課税は、畑の面積の三分の一で収穫可能な米の年貢相当の代金を農作物を売却した銀から徴収する「三分一銀法」だったが同時に米で納めさせるようにした。十八世紀後半には金納制も実施された地域もあり農村にも貨幣経済が拡大していた。
(中略)
◆商人への税
幕府は農民へ年貢を課したが、商人に百姓並の税負担を課すという考え方はなく、現在の法人税や所得税に相当する税は存在しなかった。
12. 偽装皇帝[96] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 11:17:30 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[96]
「宗教」特に西洋の宗教について、私のコメント6は短すぎ、コメント10は長すぎなので、その中間くらいの「まとめ」をここに載せておく。
(以下自己引用)
宗教を失った西洋文明は悪の歯止めもなくなるか
まあ、私は現在のキリスト教はすべて「偽キリスト教」だと考えているので、カトリックの中枢が絶滅するのはむしろ喜んでいるが、西洋(中東含む)文明は「絶対神の存在」が道徳の土台なので、今後の世界は今以上に無道徳世界になるだろう。
ちなみに、ユダヤ教やキリスト教やイスラム教での悪は神への不信のことなので、人間への悪は許容されている、というのが私の見方である。(他宗教を信じる人間や異民族などは「人間」と見る必要がないわけだ。同朋でも「異端者」は殺してよいことになる。)それが西洋人の歴史的な世界的悪事(闘争に次ぐ闘争と虐殺と略奪)の土台だった、という説である。
そして、宗教という歯止めもなくなった西洋人は生ける悪魔となる可能性もある。(既にそうか?)そこが仏教や儒教という「絶対神を前提としない道徳(社会の歯止め)」を持つ東洋との違いだろう。まあ、彼らが「神を前提としない道徳」の価値に目覚めれば、話は別である。そうなると、新自由主義という「経済的暴力」や、その暴君であるDSへの疑問も生まれる可能性もある、というのは夢想だろうか。
18. 偽装皇帝[97] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 12:27:23 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[97]
私などは自分のブログで「進化論」「ビッグバン説」などは間違い、あるいは信頼できない説だと書いてきたが、現代科学は既に私の判断が正しかったことを認めつつあるようだ。さらに、私は「相対性理論」も怪しいし、「光を超える速さはない」という説も怪しいと書いてきた。さらに「量子コンピューター」などは不可能、あるいはナンセンスであり、もともと量子説も怪しいとも書いてきた。
そのあたりは「徽宗皇帝のブログ」や「酔生夢人ブログ」あるいは「アンファニズム」という娯楽ブログに載せてある。(ほかにもふたつブログがあったが、今では見ることができなくされている。)
(以下引用)
また10数年前までニコラ・テスラはマッドサイエンティストの代表だった。
キチガイ科学者の定番が雷放電だ。
しかしイーロン・マスクがニコラ・テスラを英雄視するようになり、人々の認識が逆転した。
いまやニコラ・テスラはトーマス・エジソンより格上の発明の大天才ということになった。
それゆえマスクは自社名にテスラを採用した。
これまたNHKはいまだ謝罪なし。
こういった例からも分かるように、新しい事実が蓄積するとそれまでの思想が逆転することは頻繁に起こるのだ。
ならば科学分野とて当然同じことが起こる。
20世紀の超天才アインシュタインが地に落ちることもあり得るのだ。
あるいは量子力学さえ危ない。
いまやロジャー・ペンローズさえ、量子力学は間違っていると言う始末だ。
果たして来るべき物理学や生物学はどういうものになるのか?
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/807.html#c18
8. 偽装皇帝[98] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 14:11:59 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[98]
「マイケル・ハドソン研究所」記事を転載。
(以下引用)
27 Sep, 2025 23:14
セルゲイ・ラブロフ外相は、ドイツの指導者たちが、ヨーロッパを支配しロシアに戦略的敗北をもたらそうとしたアドルフ・ヒトラーの狙いを彷彿とさせる政策を追求していると警告した。
ラブロフ外相は、土曜日の第80回国連総会演説後の記者会見で、ドイツの軍備増強と野望は防衛にとどまらないと述べた。
「単なる軍事化ではない。再ナチ化の明らかな兆候がある。なぜこのようなことが行われているのか?まあ、おそらくヒトラーと同じ目的だろう――ヨーロッパ全体を支配することにあるだろう。そして、ヒトラーの場合は戦略的な敗北をソ連に与えようとしたし、現代のドイツや欧州連合とNATOの主要なソリストたちの合唱団の場合は――ロシア連邦に対してだ。
ラブロフ外相は、フリードリヒ・メルツ首相がますます軍国主義的な言辞を強めていることを理由に、ドイツを再び「ヨーロッパの主要な軍事機構」にしようとしていると非難した。メルツ首相は、5月に第三帝国崩壊80周年を迎えたわずか1週間後に行われた演説で、ドイツ連邦軍を「ヨーロッパ最強の通常軍」にすると誓った。
ラブロフ外相は、「ナチズム、ファシズム、ホロコースト、ジェノサイドといった犯罪を犯した国の人間が、ドイツは再び大軍事大国にならなければならないと言うのは、当然のことながら歴史的記憶の萎縮であり、これは非常に危険なことだ」と述べた。
メルツ首相は今週、「我々は戦争状態にあるわけではないが、もはや平和にも暮らしていない」と述べ、キエフを強化するためにロシアの凍結資産を没収するよう求めた。ブリュッセルでは、この「賠償融資」計画は、元ドイツ国防相で欧州委員会委員長に就任したウルズラ・フォン・デア・ライエン氏によって推進されている。
ドイツ政府は、ドイツ当局が「戦争準備」の期限として繰り返し挙げている2029年までに軍事予算をほぼ倍増させる計画だ。ボリス・ピストリウス国防相は今年初め、「抑止力」が機能しない場合、ドイツ連邦軍はロシア兵を殺害する準備を整えなければならないと述べた。フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領は、志願者が十分に集まらない場合は、国民皆兵制の復活を求めている。
2022年のウクライナ紛争激化以降、ドイツは米国に次ぐウクライナへの第2位の兵器供給国となり、第二次世界大戦最大の戦車戦の舞台となったロシアのクルスク地方への侵攻でキエフが使用し、喪失したレオパルド戦車を供給している。
ラブロフ外相は以前、ドイツの政策はロシアに対する代理戦争への「直接的な関与」を証明するものだと主張し、欧州連合全体が「第四帝国」へと陥りつつあると警告していた。
www.rt.com
1. 偽装皇帝[99] i1WRlY1jkuk 2025年9月29日 15:06:53 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[99]
「
「耕助のブログ」記事を引用するが、こちらのほうが、スレ記事より興味深いのではないか。つまり、JPモルガンという伝統ある大金融企業が「売春用女性奴隷売買」に関係し、それにトランプなども(顧客や犯罪者の友人として)関わっているわけだ。
ソロスは、いわば個人的投資家にすぎない。DSとしては名前が「売れすぎている」だけで、個人は個人である。
下の事件は、いわばユダ金帝国の崩壊につながる可能性もあるのではないか。
(以下引用)
No. 2669 トランプはエプスタイン隠蔽工作の崩壊を止められない
投稿日時: 2025年9月29日
Trump cannot stop the collapse of the Epstein cover-up
by James Bovard
7月7日、司法省とFBIは億万長者ジェフリー・エプスタインが「千人以上の被害者」を傷つけたと発表した。{1}その大半は若い女性で、多くは未成年だった。しかしトランプ大統領がエプスタイン事件を「でっち上げ」であり民主党の陰謀だと宣言すると、その千人もの被害者は消え去った。幸いにも、議会もメディアもトランプの「さっさと通り過ぎろ、見るものはない」という命令に屈服しなかった。トランプの信用は既にエプスタインとの繋がりと隠蔽工作で大きな打撃を受けているが、さらに深刻な損害が次の曲がり角に待ち構えているかもしれない。
先週、『ニューヨーク・タイムズ』は「アメリカを代表する貸し手が、世紀の悪名高い性犯罪者をいかに支援したか」の全容を報じた。{2}JPモルガン銀行はエプスタインが未成年者への売春勧誘で有罪を認め刑務所に収監された後も彼の犯罪行為を長期間にわたり支援し続けたのだ。この判決はエプスタインと共謀者全員に連邦犯罪の免責を与えるという甘い取引の一部だった。
エプスタイン事件は、連邦法が金融エリートには適用されない実例である。1970年、議会は銀行秘密法(BSA)を制定し、銀行が政府に秘密を隠すことを犯罪とした。銀行は1万ドルを超える現金取引について連邦報告書を提出する義務を負った。米国内国歳入庁(IRS)はこの法律をうっかり違反した多くの中小企業を壊滅させてきた。その詳細は日曜日のニューヨーク・ポスト紙の記事{3}で述べた。
タイムズ紙によれば、エプスタインは毎年80万ドルの現金を銀行から引き出しており、「その多くは少女や若い女性を調達するために使われた」という。2019年末、エプスタインがニューヨークの刑務所内で死亡した直後、JPモルガンは「約4700件のエプスタイン取引(総額11億ドル超)を遡及的に不審取引として連邦規制当局に報告した」。銀行は不審取引発生後60日以内に報告する義務があるが、JPモルガンは一部報告を17年も遅らせていたのだ。どうってことない。
ロン・ワイデン上院議員(オレゴン州選出・民主党)によれば、これらの金融犯罪の可能性を示す警告には「ロシアの銀行や米国に連れてこられた東欧の若い女性たちへの数億ドルの支払い」が含まれていた。しかしエプスタインは、IRS(米国内国歳入庁)が標的にすれば普通のアメリカ人を破滅させるような遅れて報告された怪しい取引に対して、罰金を1セントも支払わなかった。
エプスタインはJPモルガン口座から740万ドルを送金し、「リトル・セント・ジェームズ島」へ人を運ぶための緑色のシコルスキーヘリコプターを購入した。同島は米領バージン諸島にある彼の私有島である。ニューヨーク・タイムズ紙は、JPモルガンが「エプスタインの性的人身売買機構における重要な歯車を支えていた」と指摘した。島では、エプスタインは十代の少女や若い女性に裸のマッサージを強要し、性行為を迫っていた。JPモルガンはエプスタインの被害者からの訴訟請求を解決するため、3億5000万ドル以上を支払っている。
エプスタインが児童性犯罪で服役した後、JPモルガンは2011年に彼に900万ドルを支払った。「彼が優良顧客として扱われた事実は、彼に社会的信用を与え、企業エリート層との新たな関係構築を助けた」とタイムズ紙は指摘した。服役後、エプスタインは「イスラエルにいるJPモルガンの投資銀行家」とネタニヤフ首相の会談を仲介した。エプスタインのパートナー、ギスレーン・マクスウェルは、伝説的なモサド工作員であり英国の出版業者ロバート・マクスウェルの娘であった。
トーマス・マッシー議員(共和党、ケンタッキー州)とロ・カンナ議員(民主党、カリフォルニア州)は、エプスタイン・ファイル透明化法案の成立を主導している。この法案は連邦機関に対し、エプスタインとギスレーン・マクスウェルに関するすべての情報を迅速に開示するよう義務付ける議会決議である。ホワイトハウスは、この決議を阻止するために必死の抵抗を続けている。
先週、ワイデン上院議員は「エプスタイン財務省記録提出法」{4} を提出し、スコット・ベッセント財務長官に対し、30 日以内にエプスタインと共謀者たちに関連する不審な活動報告を上院調査官に提出するよう義務付けた。ワイデンはこれらのファイルには「少なくとも 15 億ドルに上るエプスタインの取引の詳細が記載されており、彼が人身売買に関与した可能性のある女性や少女たちの名前、またエプスタインとの関わりによって恐喝やその他の外国の腐敗の危険にさらされる可能性のある個人の身元も含まれている」と指摘している。ワイデンは、「誤った情報が氾濫するこの時代において、これらの報告書は貴重な情報源である」とコメントしている。ワイデン議員とそのスタッフは3年以上もエプスタイン事件を追及してきた。
エプスタインの不正な巨額の資金源と受益者を暴けば、このスキャンダルの決壊点となる可能性がある。トランプ政権の司法省は、エプスタインの未成年被害者を保護する姿勢を強調することで、さらなる情報開示を阻止しようとしている。しかし、それらの女性たちを再び苦しめることなく、決定的な情報を開示する方法は数多く存在する。
バイデン政権がバイデンの犯罪一家の恐喝行為を隠蔽したように、トランプ政権は、エプスタインの犯罪行為に関する膨大な資料を隠蔽するため、恥知らずな口実を用いている。2023年の下院監視委員会分析は「当時の副大統領が過大な役割を果たし米国政策に影響を与えた地域で、バイデン家がビジネスを獲得するパターン」を暴露した。委員会は、バイデン家とその関係者が「20 社以上の企業ネットワークを構築」し、海外から少なくとも 1,000 万米ドルを収集したと主張している。委員会は、「バイデン家は外国人から受け取った支払いを隠蔽、混乱、隠蔽するための措置を講じた」と報告している。銀行やその他の機関は、バイデン家やその関係者が受け取ったとされる海外からの支払いに絡む 170 件の疑わしい取引の報告を行った。しかし、財務省は、議会がバイデンの不祥事に関する情報にアクセスすることを阻止した。
上院財政委員会のトップ民主党員であるワイデンは、「ここでの基本的な問題は、金持ちの小児性愛者グループやエプスタインの共犯者たちが自分たちの犯罪に対して何らかの結果に直面するかどうかであり、スコット・ベッセントは、彼らが直面しないよう最善を尽くしている」と述べた。連邦銀行法は、検察官が、最大かつ最も裕福な違反者を自由の身にしておきながら、気まぐれな市民を好きなように罰する権限を与えるための単なる見せかけに過ぎないのだろうか?
先週のニューヨーク・タイムズ紙のスクープは、主にJPモルガンの内部業務に焦点を当てた。議員たちは、ホワイトハウス、財務省、その他の連邦機関におけるエプスタイン関連の共謀について、同様のスクープを報じることができるだろうか?議会は、エプスタインとその共犯者たちが2007年に性犯罪について全面的な連邦免責を与えられた理由の開示を強制することができるだろうか?
トランプのエプスタイン疑惑はMAGA支持層の離反を招いている。トランプの誕生日カードのような開示がこれ以上続くと、彼の信頼性はどれだけ持ちこたえられるのか?そして、エプスタインの汚れを暴露することで、一部の米国政治家がなぜ米国の国益を軽んじてきたのか説明がつくようになるのだろうか?
http://www.asyura2.com/25/holocaust8/msg/141.html#c1
13. 偽装皇帝[100] i1WRlY1jkuk 2025年9月30日 09:00:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[100]
「プーチンが好き」氏が多勢に無勢なようなので、野次馬気分で助太刀する。
私もプーチンが大好きで、彼は世界史上で1,2の大偉人で、優れた判断力と実行力を持った超賢人だと思っている。もちろん、彼は愛国者だから、ロシア第一であるのは当然だ。
さらに、私は日本の政党では、共産党とれいわ新選組がまともだと思っている。共産党は「共産主義」というアホ思想に雁字絡めという大きな欠点があるが、日本の政治へのまっとうな批判精神があり、庶民のために真面目に活動していると感じている。
つまり、政治姿勢や感覚的に私は「プーチンが好き」さんと似ているようだ。
先に「北方領土」の件から言えば、そこが返還されても日本に経済的利益はほぼゼロだろう。あそこは、基地を作って戦争に備える以外にメリットはない。だからプーチンは安倍に「北方領土を返還してもそこに米軍基地を置かないか?」と尋ね、安部がそれに答えられないでいると、「それが確約できないなら返還はできない」、と言ったのである。
諸外国からの日本への移民に関しては、私は批判的である。移民の主体は貧困労働者か、元の国にいるのが何らかの意味で不都合な人間であり、場合によっては犯罪者かテロリストの可能性すらあるだろう。それを、きちんとした法制度を整えないままで受け入れたら、日本社会が悪化するのは当然だ。これはヒューマニズム以前の問題である。
逆に言えば、そうした問題への対応がきちんとした上なら私も移民受け入れに賛成する。
ただし、労働者不足の解決策としての移民受け入れという「経済界」の馬鹿思想に関しては批判的だ。今後はAIによる大量失業が起こるのだから、労働者不足というのは目先の小さな問題でしかない。要は、労働者にまともな賃金を払えば労働者不足という問題は消えるのである。それでも企業が立ち行かないなら、第一次産業を企業化していけばいいのだ。あるいは百姓を公務員にしてもいい。
移民の大量受け入れがこのまま行けば、それによって日本社会は文化的に大きく変化していくだろうが、それは世界の大勢であり、「大波を、それが発生する以前の平穏な水面に戻すことはほぼ不可能」だろう。つまり、日本文化の保護は古い人間の夢想になっていくと考えている。
http://www.asyura2.com/25/holocaust8/msg/130.html#c13
1. 偽装皇帝[101] i1WRlY1jkuk 2025年9月30日 15:24:49 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[101]
私はマルキシズムを、「階級闘争思想」によって世界を悪化させた思想だと思っており、マルクスを、それ以前の穏健社会主義を「空想的社会主義」として軽蔑させ地中に埋めた「歴史的犯罪者」だと思っている。(「シオン長老の議定書」では、マルクス、ニーチェ、ダーウィンはユダヤの手先だとされている。)
問題は、彼によって社会主義は共産主義への道程にすぎないとされたことで、それによって「社会主義と共産主義の混同」がはびこってしまったことである。
以下に、私の「娯楽ブログ」に載せた記事を転載する。娯楽ブログですら、怒りに満ちた筆致であることから、私の「(上級国民、特にDSによる富の独占という)社会悪」への憤懣はわかるだろう。
念のために言えば、私自身は「起きて半畳、寝て一畳」という思想であり、金銭的富裕は必ずしも幸福と直結していない、と思っている。問題は、貧困による無数の大衆の不幸である。
(以下自己引用)2011年の記事だが、今のアメリカはもっと悪化しているだろう。
自分を絞首刑にする縄を自分で編んだアメリカ国民
「ロックウェイエキスプレス」から転載。
アメリカで起こることは10年後に日本で起きると言われていたが、今では1、2年後に起きる。すなわち、このアメリカの姿は1、2年後の日本の姿になるだろう。
あの繁栄していたアメリカがなぜこうなったのか。
簡単な話だ。
富の偏りのためである。
社会のほんのわずかな人間が、社会の富のほとんどを独占しているのだから、残りの人間は貧困にあえぐしかない。
昔なら、アメリカには仕事があった。仕事があれば金は手に入る。ところがグローバリゼーションのためにアメリカの生産業はその拠点の大半を後進国に移した。
アメリカに失業者の大群が生まれるのは当然である。
アメリカ人は、1950年代から60年代の自分たちの繁栄が、富の適正配分によるものだと知らなかった。
富の適正配分を主張する者は、共産主義者だとされ、憎まれた。
そして、富の均等化をはかり、社会保障を充実する政策も社会主義的政策であるとされ、拒否された。労働者の権利を守る労働運動もアカのやることだとして憎まれ、衰退していった。
金持ちたちは、一般大衆が自助を主張し、存在もしないアメリカンドリームを叫び、社会的救済を拒否し、反共的言動をすることで自分自身を絞首刑にする縄を自分で編んでいるのを見て大笑いしていた。
そして、残されたのは、膨大な貧困者の山の上に、わずかな大金持ちが富を独占する現在のアメリカ社会である。
アメリカ国民は自らこの運命を招いたのである。
富の適正配分、つまり一般大衆の利益となる思想を自ら拒否したために。
(以下引用)
アメリカでうまくいかなくなると、あなたは持っているものまで当局が持ち去っていくのをすぐに発見するだろう。
あなたが貧乏ならば、合衆国は非常に残忍な場所になりうる。アメリカ中で、地方自治体はテント村を違法にしているか、テント村の住民を追い払うことをしている。
多くのアメリカ人が隣で多くのホームレスたちが野宿することを好まないことが分かった。しかし今テント村にいる人々はかつてはあなたや私と同じような人々だったのだ。
この国のいくつかの地域のテント村でなされた事は、全く嫌悪すべきものだ。例えば、フロリダ州のセントピーターズブルグ市の警察がホームレス達のテントをカッターナイフで切り裂いているビデオを忘れることはないだろう。このような情景を見て、何を思うかだ。こういった人々に対する何がしかの憐れみの情を感じなければ、何かおかしいはずだ。テント村に逃げ込むのは、次はあなたの番かもしれないのだ。
アメリカの多くの都市では、路上で眠ることも違法となる。もしもあなたがホームレスだったとして、あなたがどうするか、私には分からない。アメリカのある地域では、車でも、テント村でも、路上でも眠ることはできないのだ。
この経済事情の下、自宅から追い出された人々に対してどうすべきなのか? 彼らを一くくりにして壁をめぐらした刑務所に入れるべきなのか? 笑ってはいけない、日ごとにそのような状況に我々は近づいているのだ。
◆我々は非常に恐ろしい時期を生きている
貧困がアメリカで蔓延している。フードパントリーやスープキッチン(食糧無料配給所)に群がるアメリカ人の数は2006年から比べて46%増えた。今や4400万人のアメリカ人がフードスタンプをもらって生きている。もしもこういったものが存在していなければ、アメリカの路上は貧窮した人々で溢れていることだろう。
事態は深刻であり、更に深刻化しつつある。
来年の初め、失業者を支援していた失業手当給付の期限が切れる。現在まで、多くのアメリカの失業者は99週間まで失業手当の給付を受けられた。それが終わるのだ。
ニューヨーク・タイムズ紙によれば、これはやっと生活できていた失業者の財布から370億ドルが引き抜かれることになる、という。経済にどういう影響をもたらすだろうか?
これは失業率が再び上昇しだす時期に起きようとしている。シスコは1万人のレイオフを発表したばかりだ。その他の大企業はまもなくもっと多いレイオフの発表をすることが予想されている。
経済が落ち込むというその他の兆しもある。クリスマス商品の事前注文が落ちている。ショッピングモールの空き店舗が再び増えている。殆ど全ての主要な世論調査では、人々が経済面では非常に悲観的になっていることを示している。
では一体なぜこれらがおきているのか? 我々の職はどこに消えたのか? 我々の何百万もの職は労賃がはるかに安い海外に移転したのであり、そこは我々にどんどん迫ってきている。
アメリカン・ドリームのサイトで、「グローバリズムが我々の職、ビジネス、国家の冨を破壊させた10のステップ」と題する記事を私は書き終えたばかりだ。これは2500語でグローバライゼーションが完璧に我々の経済を破壊したことを表したエッセイだ。この記事が、どうして多くの良い職がアメリカを去り帰ってこないかということをあなた方が理解する助けになれば、と願っている。
世界の羨望の的であった多くの我々の偉大な大都市が今では悪い冗談になってしまった。
2011/07/17 (Sun)
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/761.html#c1
2. 偽装皇帝[102] i1WRlY1jkuk 2025年9月30日 15:37:00 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[102]
前のコメントの補足をしておく。
筆者補注:「ダーウィン、マルクス、ニーチェ」の教説がなぜ陰の支配者(と仮に呼んでおこう)にとって都合がいいのかを説明する。
まず、ダーウィンの進化論は「適者生存」の思想を人々の頭に植え付けた。つまり、生き延びた者は、生き延びるにふさわしい存在であり、滅びた者は滅びるのが当然の「無価値な」存在だったという思想である。これによって、たとえば欧米人種の行ってきた過去の悪行(他人種からの略奪行為や大量虐殺)も正当化される。弱い者、無能な者は滅びても当然であり、弱者への同情はセンチメンタルな感情でしかない、というわけだ。そして、もちろん、資本主義社会における様々な悪行(詐欺行為や非人間的な搾取)も正当化される。なぜなら、強い者が生き残るのは当然であり、資本家が金の無い人間に勝つのも「適者生存」だからである。
次に、マルクスの教説がなぜ陰の支配者にとって都合がいいのかだが、陰の支配者とは要するに、表舞台には出てこない大富豪や大財閥である。彼らは政治そのものを動かす力があるので、税金すら払わず、(いや、アメリカにおいては紙幣を印刷する権利すら持っているのだが)高額納税者(世間の人間は、これを大富豪と錯覚している)として公表されることはないために彼らの存在は世間には知られていない。しかし、誰かが搾取しているからこそ、大多数の人間は貧困から逃れられないのだと人々が思うことは避けられない。そこで、そのスケープゴートとして彼らが用意したのが表に出るレベルの富豪・資本家であり、「資本家対無産階級」という対立図式である。この資本家はあくまで世の法律に従って生産活動をする実業家に過ぎず、暴利をむさぼっているわけではない。しかし、彼らは目の前にいる、目に見える存在である。そこで貧民の憎しみは彼らに向けられ、陰の支配者の望む「混乱と無秩序」が作り出されるのである。その間に、もっと大きな金を動かして、投機市場を操作することによって、あるいは定期的に大恐慌を起こすことで低レベルの資本家の金はみな大富豪の手に入っていくのだが、それは庶民には見えないのである。つまり、マルキシズムの効用とは「分割して統治せよ」のパターンの一つなのである。
最後に、ニーチェの教説の目的だが、それはキリスト教の破壊である。キリスト教は本来、清貧と貧しい者への施しを教えており、資本主義にとっては都合の悪い思想だ。そこでカソリックやプロテスタントの中枢にスパイを潜入させてキリスト教を変質させると同時に、キリスト教の神自体をニーチェによって否定させたのである。ニーチェとはいわば、思想的テロリストである。アメリカ政府の中枢は一見、キリスト教信者が占めているように見えるが、それは、彼らが自分をキリスト教徒だと名乗っているからにすぎない。(多くの俗衆は、言葉を事実と誤認する、という「議定書」の嘲笑を見よ。)彼らの行為を見れば、それがキリスト教的精神からどれほどかけ離れているかがわかるだろう。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/761.html#c2
20. 偽装皇帝[103] i1WRlY1jkuk 2025年9月30日 16:10:10 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[103]
軍拡や国土防衛、あるいは徴兵制復活を叫ぶ論者や政治家は、おそらく自分やその子供などが戦争に行く気は(想定は)まったくないだろう。そして、現代の戦争がどんなものかについてもまったく無知だと思う。(私もさほど知らないが。)
現代の軍事にかなり詳しいと思われるinkpod氏のnote記事を転載する。
(以下引用)
「徴兵制を口にする前に、あなたに問うべきこと」──軍事を知らぬ者たちが戦争を語り始めた時
5
inkpod
inkpod
2025年7月17日 23:16
最近、「徴兵制復活」や「有事には若者を育てるべき」といった声が、まるで流行語のように軽々しく飛び交っている。だが、彼らの多くは軍事というものを全く理解していない。ただのスローガン、あるいは他人事として「徴兵」を語っているに過ぎない。
本稿では、なぜ現代において徴兵制が非現実的であり、むしろ危険ですらあるのか、その根拠を軍事的・歴史的・倫理的観点から明確にしていく。
第1章:現代の軍隊は「プロフェッショナル集団」である
「戦争が起きたら国民皆兵で守れ」と叫ぶ者たちは、戦場を運動会か戦国ゲームの延長くらいに考えている。
しかし現代の軍隊とは、複雑な電子機器、即応性、ルール・オブ・エンゲージメント(交戦規則)などを熟知した高度な専門職集団である。
米軍やNATOでは、基本訓練後に即戦力となるには最低6か月〜1年の実戦的訓練が必要。
通信手ひとつとっても、暗号・位置特定・デジタル連携などの教育が不可欠。
指揮官だけでなく、一般兵も「思考する戦士(warrior-scholar)」であることが求められる。
徴兵制で集められた素人が、こうした舞台で「使い物になる」ことなど、ほぼ不可能だ。
第2章:「弾除け」にすらなれない時代の素人兵
かつては「とにかく頭数がいれば戦える」という誤解が、徴兵制を支えてきた。しかし今や、戦争の主戦場は以下の通りだ。
無人機・ドローンによる精密攻撃
宇宙/衛星を利用したターゲティング
電子戦とサイバー戦の主導権争い
衛星通信による統合的な指揮統制
これらはすべて、専門的知識と継続的訓練を前提とした兵士によって初めて有効に運用される。
素人を前線に並べたところで、ドローンの餌になるだけだ。「弾除け」にすらなれないのが現実である。
第3章:徴兵を語る者は、なぜか自分が行くとは思っていない
徴兵制を口にする者の多くが、自分が戦場に行くことを想定していない。むしろ他人を行かせる前提で語っている。
「今の若者は甘えているから軍隊で鍛えればいい」
→では、あなたの息子も徴兵されるべきか?
「国を守るには国民全体の覚悟が必要だ」
→では、あなた自身が銃を持つ覚悟があるのか?
この他人の命を制度で使い捨てる発想こそが、制度呪術的な思考であり、全体主義を招く。
第4章:徴兵制はむしろ国家の崩壊を早めた
歴史的にも、徴兵制が国家を強くした事例は意外と少ない。むしろ、体制崩壊や革命の導火線になった例が多い。
1917年 ロシア帝国:徴兵された農民兵士が反乱、革命へ
1945年 日本:兵站崩壊と徴兵された若年兵の無意味な死
1975年 南ベトナム:徴兵された兵士の士気崩壊で首都陥落
徴兵制は、軍の士気を下げ、体制への信頼を失わせ、結果として国家を崩壊させるリスクが高い制度でもあるのだ。
第5章:徴兵制を語る資格とは何か
最後に問い直したい。
あなたは本当に、徴兵制を語る資格があるのか?
軍事の構造を理解しているか?
戦争とは何かを歴史から学んだか?
自分や自分の家族がその制度の対象になることを、想像したか?
他者の命に対して、自らが制度的責任を引き受ける覚悟があるか?
それらを持たずに語られる「徴兵論」は、ただの怠慢と無知の産物である。
終章:戦争は、語る者の倫理をあぶり出す
「徴兵制を導入せよ」と語る者は、自らの倫理と向き合ったことがあるのか。
現代の軍事、現代の国家、そして他者の命。
それを語る言葉の重さを、自覚しているだろうか。
軽々に徴兵を口にする社会は、軽々に命を失う社会である。
私たちはいま、そうならないための最後の境界線に立っている。
8. 偽装皇帝[104] i1WRlY1jkuk 2025年10月01日 05:55:39 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[104]
「in deep」記事を転載。
欧州だけでなく、アジアでもこの動きは加速している。中国、タイなどがその代表らしいが、他国も似たようなもので、これはWEFの既定路線のようだ。
(以下引用)
世界中で進む生体認証デジタルIDシステム
数日前、英国の首相が「全国民にデジタルIDカードを義務づける」計画を発表して、英国の世論が沸き立っています。
「デジタルIDを持っていない人は、英国で働くことはできなくなる」と首相は述べていて、計画が実施された場合、少なくとも成人年齢の人たちすべてが、このデジタルIDを取得しないと、生活が難しくなることを示されています。
これについて、アメリカの金融・地政学サイクルのアナリストであるマーティン・アームストロング氏は、以下のように述べてました。
英国で2029年までにデジタルIDが義務化
英国では 2029年までにデジタルIDの義務化が予定されている。キア・スターマー首相は、本人確認は不法移民を抑制するための保護策であると国民に信じ込ませたいと考えているようだが、しかし、デジタルIDはあくまでも統制のための戦術だ。
政府がすべての国民をデジタルプロフィールに紐付けることを許せば、次に来るのは明白で、そして最も懸念されるのは、そのIDをデジタル通貨やデジタル銀行に紐付けることだ。
あなたはもはや自由な国民ではなく、政府の保護下に置かれ、世界へのデジタルアクセスを利用してあなたを追跡・統制する権限を政府に奪われるのだ。
英国はとっくの昔に人々から言論の自由を剥奪している。憎悪的とみなされるコメントは投獄に繋がる。ソーシャルメディアで不適切な「いいね」を投稿をすれば、警察が駆けつけることになりかねない。
政府が「誤情報」や「憎悪的」なものを判断し、違反行為は処罰の対象となる。デジタルIDの導入により、その処罰は即座に適用されるだろう。ビッグブラザーの機嫌を損ねるような発言をすれば、社会へのアクセスは完全に遮断される。
armstrongeconomics.com
ここに、
> 英国はとっくの昔に人々から言論の自由を剥奪している。
とありますけれど、たとえば、以下は、今年 5月のスウェーデンの報道で、「ソーシャルメディア上のコンテンツの投稿を理由に数万人の国民が逮捕されている」という内容です。
2025年5月4日のスウェーデンの報道より
英国における民主主義の衰退の兆候が増えている。国内では表現の自由が引き続き厳しく制限される一方で、ソーシャルメディア上での意見の侵害の疑いで数万人の国民が逮捕されている。
2025年3月のタブレット・マガジン誌の記事によると、英国では国民の不満を封じ込めるためにヘイトクライム法がますます利用されている。
表現の自由を擁護する団体「フリースピーチ連合」の最近の報告書に示されているように、警察はソーシャルメディア上の「不快」とみなされるコンテンツを理由に、年間約 1万2000件の逮捕を行っている。この数字は 2019年から 58パーセントの増加を示している。
nofia.net
しかし、今回のデジタルID の件にしても、このヘイトクライム法の話にしても、「英国という国だから大きな話題になっている」という部分はあります。
実際には、今はどこもかしこも「生体認証」と「デジタルID」の流れに完全に取り込まれていて、その国や地域は増え続けています。
以下は、翻訳記事のタイトルですが、最近だけでも、これだけの国が、生体認証やデジタルIDを義務づけています。これはあくまで一部です。
・メキシコ政府が2026年までに生体認証デジタルIDを全国民に義務化へ
BDW 2025年7月22日
・ネパール政府が「今後、出生した赤ちゃん全員に生体認証デジタルIDを導入する」と発表
BDW 2024年3月12日
・ベルギーでSNSを使用するための指紋つき電子身分証明書が義務化され、ネット上での匿名性が消えることに
BDW 2025年3月25日
東南アジアの中で最も生体認証によるデジタルIDを推進しているタイでは、先日、「詐欺取り締まりの名目で一夜にして 300万に及ぶ銀行口座を凍結」したという出来事がありました。
ベトナムでも、「生体認証されていない銀行口座」を含む 8600万の口座が銀行により閉鎖されるということがありました。
デジタルID を銀行口座や健康保険、公共の生活サービスなどに結びつけると、それが剥奪されると「何もできなくなる」という現実が進んでいる状況です。
ヨーロッパでは、10月12日から、
「ヨーロッパ 29カ国への入国には、全員が指紋採取と顔の生体認証データの提出が必要」
になっています。
EUでは、2025年10月12日から新しい出入国システム「EES」が導入され、シェンゲン協定加盟国 (ヨーロッパ 29カ国)に入国する非EU圏国籍の旅行者は、パスポートのスタンプに代わり指紋と顔の生体認証データの提供が義務付けられます。
これは、従来のパスポートへのスタンプの代わりに、入国審査時に指紋や顔写真をスキャンし、個人識別情報として登録するシステムです。Google AI
ここに至ると、もう「したい」とか「したくない」という話ではなく、指紋登録と顔認証の生体データを提出しないと「入国できない」のですから、するしかない。
生体データの提出は最初の 1度だけでいいそうですが、とにかく、それで国際的なデータシステムに生体認証が記録されることになるわけで、ここに生体認証デジタルIDカードなどが導入されると、そのうちパスポートも完全に不要になるかもしれません。
この流れは止まらないようで、スペインの首相もデジタルIDの国民全員への導入計画が発表されました。スペイン国内の話ではなく、「ヨーロッパ全体でデジタルID化を進める」という演説です。
しかも、世界経済フォーラムでの会議上で。
演説するスペインのサンチェス首相
Camus
広大な実験場となりつつあるヨーロッパ
サンチェス首相は以下のように述べていました。X への投稿を米ゼロヘッジが取り上げています。
デジタル強制収容所があなたの目の前で建設されつつある
The Digital Gulag Is Being Erected Before Your Very Eyes
zerohedge.com 2025/09/29
スペインのペドロ・サンチェス首相は、世界経済フォーラムの WEF 2025で、すべての自由国民に衝撃を与えるであろうデジタルの未来のビジョンを提示した。
彼の提案は、オンライン上の危害に対する解決策として組み立てられているが、実際には、世界経済フォーラムのグローバリストのアジェンダと完全に一致するデジタル制御のパノプティコン (全展望監視システムのこと)の青写真だ。
サンチェス氏が会場で述べた内容:
サンチェス氏はオンライン上の匿名性の終焉を求め、欧州のすべてのソーシャルメディア・プロフィールを政府が発行する「欧州デジタルアイデンティティ・ウォレット」にリンクすることを要求した。
同氏はインターネットを公道に例え、ナンバープレートなしで車を運転できないのと同様に、国が認証した身分証明書なしでオンラインに投稿すべきではないと主張した。
サンチェス氏が本当に言っていること:
彼は、デジタル公共広場、つまり自由で審査のない議論のための最後の真にグローバルな空間は、国家の直接的な監視下に置かれなければならないと宣言している。
彼のレトリックは誤解を招くための最高の例だ。
・彼の言う「偽情報との戦い」とは、異議を唱える市民の身元を検証可能な形で確立するためのコードだ。このシステムでは、当局にとって不都合とみなされた意見は、それを発言した市民に直接遡ることができる。
・彼の言う「サイバーハラスメントの終焉」は、デジタルプライバシーの終焉の口実となっている。国家の報復を恐れることなく発言できるという原則が「免責」として再分類されつつある。
・彼のいう「偽名」はトロイの木馬だ。ニックネームのような錯覚を与える一方で、政府のデータベースがあなたの本当の身元への鍵を握っていることを保証する。そして、「公的機関」があなたの発言を「犯罪」とみなすたびに、そのデータベースにアクセスできるのだ。これは偽名ではなく、言論のための国家義務的な身元登録である。
これこそが、WEF の「グレート・リセット」と「デジタルID」アジェンダの究極の目標だ。安全性のためではなく、コントロールのためだ。現代社会への参加は、政府が発行するデジタルの鎖を受け入れることに依存するシステムを構築する。定義されていない犯罪で「禁止または起訴」されるという脅威は、必然的に自己検閲につながり、正当な批判を封じ込め、反対意見を無力化する。
サンチェス氏の 2つ目の提案、「アルゴリズムのブラックボックスを強制的に開ける」という提案は、全体像を完成させるものだ。
これはユーザーにとっての透明性ではなく、国家による規制の掌握を狙っている。その目的は、政府がどのようなコンテンツを拡散し、どのようなコンテンツを抑制すべきかを指示し、「公共の対話」を管理するという名目で世論を形成することだ。
これはより安全なインターネットへの道ではない。
自由が偽りの安全の約束と引き換えに、不毛で国家管理されたインターネットへの道だ。WEF に集うグローバリストのエリートたちは、デジタル時代の問題を解決しているのではなく、むしろそれを悪用して支配の構造を構築している。
ここまでです。
結局、「インターネットから匿名性を完全に消滅させる」ということが目的のひとつのようで、大義名分は、上に書かれている通りの偽情報への対応だったり、ヘイト的投稿などのサイバーハラスメントをインターネット上から排除するということのようです。
ちなみに、もともとデジタル管理が世界で最も進んでいた中国では、今年 7月15日にさらにデジタルIDシステムを導入して、「インターネットから匿名性が事実上消えた状態」にあります。
「中国の新しいデジタルIDシステムは、国民のオンライン上での政府の統制を強化する」より
中国はすでに世界有数の厳格なインターネット規制を実施しているが、当局はこれらの措置には依然として改善の余地があると考えている。7月15日に導入された新たなデジタルIDシステムにより、中国警察は国民のオンライン活動を追跡する能力を強化する。
中国国民は、ソーシャルメディアからオンラインショッピングに至るまで、多くのサイトにアクセスするためにすでに実在の身元情報を提供しなければならなかった。
しかし、これまで、こうした本人確認はプラットフォーム側が行っていた。プラットフォーム側は中国政府の指示に最大限従うよう行動し、政府は水面下で監視していた。
インターネットユーザーは身分証明書で自分の写真を撮るか、電話番号を入力する必要があり、SIMカードは店頭での本人登録と顔認証を経て初めて発行されていた。警察はすでに、誰が何を投稿しているかをほぼ把握し、制裁を科す能力を持っていたが…
lemonde.fr
こういうことになっています。
SIMカードは、スマートフォンなどがネットワークに接続するために必要な契約者情報などが記録されたICカードで、つまり、
「生体認証データを提出しないと、スマートフォンを購入できない」
ということになっています。
そして、日本もまた「タイ化」するのか?
これは(中国を除いて)アジアで最もデジタルIDを推し進めているタイでも同じです。タイでは、観光客を含む、すべての入国者に対して SIMカードの登録に生体認証データの提出を義務付けることが 8月から実施されています。
以下はタイの状況を報じた記事です。
タイは、生活のあらゆる側面における生体認証データの活用のテストケースとなっている。
5万バーツ(約 23万円)を超える1回の送金、20万バーツ (約 90万円)を超える1日の送金、そして個人口座からの国際送金には、顔認証データの提供が必須となっている。
…タイの国家放送電気通信委員会は、SIMカードの登録に生体認証データの提出を義務付けることを提案した。この規則は 8月に施行され、観光客を含むタイのすべての人に適用される。
タイデジタル到着カードは、2025年5月1日からすべての旅行者に義務付けられた。
タイ国民は厳密にはデジタルIDの取得は義務付けられていないが、デジタルウォレット、オンラインバンキング、政府給付金の申請など、様々な利用において利便性が向上する。
armstrongeconomics.com
銀行からスマートフォンから、あるいは保険システムまで(タイの健康保険制度のことはよく知らないですが)生体認証データを登録したデジタルIDがないと、「とても生活しにくく」なってきているようです。
でも、スマートフォンとかを使わない、あるいは、使えない高齢者などの場合は大変だろうなあとは思いますが、それはどの国でも同じことなのでしょうね。
日本がこのようになっていった場合、スマートフォンさえ持たない私は、もう完全にアウトですが、しかし、生活するためには「スマートフォンを手にするしかない」ということになるのかもしれません。
まあしかし、単に生体認証するだけでいいのなら、パソコンでも代用できるようにも思いますので、つまり、「毎日、背中にパソコンを背負いながら外出する」という感じになるのですかね(どんな日々だよ)。
では、日本がそのような社会になっていく可能性はあるのか?
日本では総裁選というようなものがあるらしいですが、まあ、私は政治に疎いですし、国内政治の報道はほとんど読まないですが、先ほどスペインのサンチェス首相が、世界経済フォーラムにおいてデジタルIDの義務化について語っていたことを取り上げました。
このあたりと絡めて、改めて自民党のウェブサイトで、総裁選に立候補した人が 5人であることを知りました。
調べてみますと…まあ、差し障りがあるとよくないですので、モザイクとさせていただいていますが、この 5人の中で、世界経済フォーラムに所属している候補が「 3人」いることを見出しました。
WEF所属のモザイク処理済みの3候補
WEF
場合によっては、第二のサンチェス氏の登場のようなことがあるのかもしれません。
もちろん、そうはならないかもしれません。
しかし、誰が政治を率いたところで、日本もまた、確実にタイのような生体認証社会へと近づいているようには思います。
4. 偽装皇帝[105] i1WRlY1jkuk 2025年10月01日 10:48:29 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[105]
アラジン2氏の(中国に肯定的な)政治的意見に私はおおよそ同感だが、氏の投稿はあまりに長文でかつ無名人コメントだらけで煩雑であり、真面目に読む気力を起こさせない。
まあ、私程度の「知的に怠惰な」阿修羅読者が多いだろうということで、「なぜ中国がこれからの世界の主役であることが確定的か」ということを「電力」の面から論じた一貫性のある論文を「耕助のブログ」から転載する。
言うまでもないが、賀茂川耕助氏はもともとは「ビル・トッテン」という米国人親日家の実業家である。その視点は世界全体を冷静かつ公平・客観的に見ていることが多いと私には思える。
下の記事を読むのも面倒だという人のために私がまとめておく
1:今後の世界経済はAIが主役になる。
2:AIは大量の電力を要する。
3:アメリカの電力生産は限界点に達している。
4;それに対して中国は水力・火力・原子力・太陽光などいずれにも電力生産が膨大である。
5:中国の企業は政府のバックアップがある。
6:中国は「落ち目の」欧米以外の世界と親和的である。
ということで、今後の世界経済は中国が主役になるのは確定的だ、という話だ。なお、軍事力でもすでに中国はアメリカをしのいでいるらしい。
(以下引用)
No. 2665 米国の電力網は限界点に近づいている
投稿日時: 2025年9月25日
America’s Grid is Nearing Its Breaking Point
nakedcapitalism.com
正直なところAIバブルは膨大なエネルギー需要が本格化する前に崩壊するかもしれない。しかし(過去の投稿が示す通り)、米国の送電網はその前に老朽化していた。大規模な改修なしに電力を増強しようとするのは深刻なトラブルを招く行為だ。以下の記事は、米国における指導力の欠如を物語っている。(少なくともほぼ)破壊するほどに電力網を試す必要性や妥当性を疑問視しない姿勢、そしてAI需要を削減する努力が全く見られないことへの反応は、まるで鹿がヘッドライトに照らされたような状態だ(課税をしてはどうか?!)。この記事も同様の姿勢で、この問題が自然に解決するかもしれないという「墓場の前で口笛を吹く」ような見解を取っていることに気づくだろう。
ロバート・レイピア(エネルギー業界の化学技術者)。化学、石油・ガス、再生可能エネルギー産業で25年の国際的な技術経験を持ち、関連特許を複数保有。OilPriceに初掲載
米国の電力網は、AIデータセンターや電気自動車による電力需要の急増と従来型発電所の廃止が重なり、深刻な負荷に直面している。
電力網は異常気象、サイバーセキュリティ脅威、物理的妨害行為による脆弱性が増大する一方、政策の行き詰まりやインフラ整備の遅れが必要なアップグレードを阻んでいる。
課題はあるものの、この状況は電力網の近代化、発電の多様化、エネルギー貯蔵・負荷管理ソリューションへの投資機会をもたらす。
米国の電力網は、急速に変化するエネルギー環境の重圧に耐えかねている。夏のエアコン使用による通常の電力需要に加え、EV充電器や拡大を続ける新規データセンターからの需要が急増している。同時に、安定した電力供給のために構築されたインフラは老朽化し、限界を見せ始めている。テキサスの猛暑からカリフォルニアの停電まで、警告の兆候は無視できない。
これは技術的な課題ではない。経済的・政治的な問題である。もし電力網が崩壊すれば、それは解決策がなかったからではない。我々が迅速に行動しなかったからだ。
予想外の需要急増
約20年間、米国の電力需要は横ばいだった。今、計画担当者の予想を上回る速度で登場した技術に牽引され、消費量は上昇している。
AIはデータセンター建設の波を引き起こした。高性能サーバーと冷却システムが密集するこれらの施設は、国内で最も電力を消費する資産の一つである。ペンシルベニア州立大学エネルギー環境研究所によれば、2023年にはAIデータセンターが米国電力消費量の約4.4%を占め、この割合は2028年までに3倍になる可能性がある。
「データセンター・アレー」と呼ばれる北バージニア地域は現在、世界のインターネットトラフィックの70%を処理しており、ドミニオン・エナジーなどの電力会社は容量確保に奔走している。一方、マイクロソフトとグーグルは、熟練電気技師の不足が拡張計画を遅らせる可能性があると警告している。今後10年間で米国はさらに50万人の電気技師を必要とするという推計もある。
EV、ヒートポンプ、電化産業がさらなる負荷を加えている。太平洋北西部公益事業会議委員会は、10年以内にシアトル規模の都市7つ分に相当する成長を予測する。エネルギー情報局(EIA)は、米国の電力販売量が2024年の4,097億kWhから2025年には4,193億kWhに増加し、その後も同様の伸びが続くと見込んでいる。
そして最後に気候変動がある。猛暑が頻発する中、テキサス州やアリゾナ州などでの冷房需要が急増し、ピーク負荷は過去最高を更新している。
供給ギャップ:廃止が代替を上回る
需要が加速する一方で、米国では最も信頼性の高い電力源の一部を運転停止している。エネルギー情報局(EIA)の予測によれば、2025年には12.3ギガワット(GW)の設備が運転停止される見込みで、これは2024年比65%増となる。内訳は石炭火力8.1GW(ユタ州の1,800MW級インターマウンテン・パワー・プロジェクトなど)と天然ガス火力2.6GWだ。これらの発電所は間欠的な電源では未だ代替不可能な24時間連続供給を可能にしている。
風力・太陽光発電容量は増加を続けるが、その速度は不十分だ。エネルギー省の2025年7月版「資源適正性報告書」は、2030年までに安定供給可能な発電容量はわずか22GWに留まると警告している。これはピーク需要に必要な104GWを大きく下回る。送電網のボトルネック、許可手続きの遅延、長時間蓄電技術の導入遅れが問題を悪化させている。
PJM、MISO、ERCOTなどの送電網運営者は2025年3月、議会にこう述べた:「需要は加速し、供給は遅れ、現行の手段ではその差を埋めるのに不十分かもしれない」
増大する脆弱性:気象・サイバー・妨害行為
需給の不均衡に加え、送電網はリスクに直面している。
熱波、山火事、暴風雨が全国の送電システムに負荷をかけている。かつて稀とされた事象——5000万人に影響を与えた2003年北東部停電など——は今や、より大規模な混乱の前兆と見なされている。
スマートグリッドと分散型資源が普及するにつれ、ハッカーのデジタル侵入経路も増加している。2024年、エネルギー省(DOE)は16のサイバーセキュリティプロジェクトに資金を提供した。これにはジョージア工科大学のAIベース「DerGuard」システム(分散型エネルギーのリスク監視用)も含まれる。
変電所や送電線への妨害行為も増加している。16万マイルを超える高圧線と7,300ヶ所の発電所(その多くが数十年前の設備)からなるシステムは広大で無防備な標的だ。国土安全保障省は現在、送電網保護を原子力・水道インフラと同等の重要インフラに分類している。
政策の行き詰まりとインフラ整備の遅れ
こうした警鐘にもかかわらず、政策対応は依然として遅れている。
管轄権が問題の大きな部分を占めている。地域送電事業者は送電網を管理するが、発電設備や送電線を所有していない。それらは電力会社が所有し、州が立地や許可を管理している。その結果、進捗を遅らせるパッチワーク状態が生まれている。
2024年半ば時点で、全米の送電プロジェクトは許可取得の障壁、系統連系のボトルネック、サプライチェーンの制約により5〜7年の遅延に直面していた。2025年半ばまでに、大型電力変圧器のリードタイムは30ヶ月を超え、一部のユニットでは納入に最大4年を要する状況となった。これは送電網の信頼性と拡張に深刻なリスクをもたらしている。
2025年2月に提出されたCIRCUIT法のような超党派の取り組みでさえ、業界の広範な支持と緊急のサプライチェーン懸念があるにもかかわらず委員会で停滞したままである。同法は10%の税額控除を通じて国内変圧器生産を促進することを目的としている。
一方、補助金は依然として安定供給能力より間欠的な再生可能エネルギーを優遇している。インフレ抑制法はクリーンエネルギー導入を加速させたが、バランスをとる技術への並行投資がなければ信頼性リスクは増大する。
対策状況
連邦政府と民間による取り組みは強化されているが、多くは短期的な対応に留まる。
エネルギー省(DOE)は石炭・ガス火力発電所の廃止を延期し、連邦電力法に基づく信頼性指令を発出した。これらの措置は電力供給を維持するが、長期的なレジリエンス構築にはほとんど寄与しない。DOEは2030年までに長距離送電容量を16%増強し、7,500マイルの新規送電線を追加する計画だ。しかし許可手続きの遅延や地域住民の反対が依然として障壁となっている。
2025年、DOEはスマートEV充電、応答型ビル、分散型エネルギー統合に向けた3,200万ドルのパイロットプロジェクトを開始した。これらの解決策は最終的に拡大可能だが、電力会社と規制当局の賛同が不可欠である。
投資家への示唆:信頼性がプレミアムとなる
投資家にとって、送電網の不安定性はリスクであると同時に機会でもある。
ネクステラ・エナジー、ドミニオン、アバングリッドといった企業は、送電網の近代化と発電の多様化に数十億ドルを投資している。アバングリッドだけでも、2030年までに23州で200億ドルの計画を進めている。
独立系発電事業者もこの変化する環境から恩恵を受けている。国内最大級の競争力ある電力供給企業であるNRGエナジーは、需要増加による卸電力価格の上昇で株価が急騰している。規制対象の公益事業会社とは異なり、NRGや同業他社は規制緩和市場で競争しており、負荷増加率の上昇と供給能力の逼迫が直接的に利益率の向上につながる。この力学により、競争力ある発電事業者は逼迫した電力網環境下で見過ごされがちな勝者となり得る。
フルエンス、ステム社、テスラ・エナジーといった企業は、蓄電やマイクログリッドソリューションへの需要拡大を実感している。エネルギー省が支援するパイロットプログラムは、ソフトウェア駆動型負荷管理の新市場を開拓する可能性がある。
石炭が撤退し再生可能エネルギーに制約がある中、原子力と天然ガスによる発電は「信頼性プレミアム」を維持している。デロイトの試算では、米国電力セクターは2025年から2030年にかけて1.4兆ドルの新規資本を必要とし、2050年まで同水準の投資が求められる。確実な発電や系統サービスを提供できる企業は恩恵を受けるだろう。
結論:危機か軌道修正か?
米国の電力系統は崩壊してはいないが、かつてない圧力に晒されている。需要増加、基幹となっていた発電所の運転停止、異常気象、政策の停滞が複合的に作用し、脆弱なシステムを生み出している。
この局面が危機となるか軌道修正になるかは、政策立案者・電力会社・投資家の適応速度にかかっている。手段はある——確実な発電、スマートな負荷管理、近代的な送電網である。しかし迅速な連携と現実的なインセンティブがなければ、米国はエネルギーの豊富さを脆弱性に変えるリスクを負うだろう。
カテゴリー: コラム 作成者: 耕助 パーマリンク
5. 偽装皇帝[106] i1WRlY1jkuk 2025年10月01日 11:23:50 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[106]
ここには「中国の現在の問題点」も載せており、公平な視点だと思う。
(以下引用)
中国の特色ある社会主義
1億人近い党員を擁する中国共産党(CPC)が中国の主要な政治勢力として果たす役割は、「中国の特色ある社会主義」が中国の「未来の共有」の背景となるのを保証することである。しかし、CPCの指導者たちはどこに向かっているのだろうという疑問が生じる。
彼らの多くは、中国全土の市や省にまたがる指導的ポストを占め、そこで何千もの開発プロジェクトを指導している。習近平と党中央指導部は、長期にわたって執拗な反腐敗キャンペーンを展開してきたが、その焦点は、主に個人的な利益のために利益を得ようとする開発業者や建設王との取引に根ざした腐敗であった。
そして貧困の解決策として提案されたのは、貧しい農民や地域社会が収益性の高い事業を立ち上げることの奨励だった。実際、習近平の努力にもかかわらず、党の「走資派」が少なくとも部分的には今日イニシアチブを握っている。しかし、党と国家は、計画制度、銀行、国有企業といった「司令塔」をしっかりと掌握しており、それらが一体となって共通の繁栄を保証している。
中国のマルクス主義雑誌『Wenghua Zhongheng』は、「生産力」を発展させ、生産者と消費者双方のエネルギーを活用する上での市場の役割について詳しく考察している。そこにはこう書かれている:
その成果にもかかわらず、中国は依然として発展途上国であり、社会主義の “第一段階 “を超えようとする中で、経済的、社会的、政治的に重大な課題に直面している。これらの課題には以下が含まれる:
* 都市部と農村部、また国内の地域間の不平等を是正する必要性
* 3億人を超える(国内)移民労働者の所得と社会福祉を向上させる
* 高水準の若者の失業を減らす
* 金融化された不動産部門への高度な経済依存を軽減する
* 超加速する工業化がもたらす環境への影響に対処する
* 高齢化と出生率の低下に適応する
* 中国共産党(CPC)内と大衆の間でマルクス主義政治教育を復活させる(習近平の優先課題)
* 中国の進歩を封じ込めようとする西側諸国のハイブリッド戦争戦術をかいくぐる
最近の目覚ましい進歩にもかかわらず、中国は今日、住宅、教育、医療、家族計画など、人々の基本的なニーズにいかに優先順位をつけるかという社会主義的な課題に直面している。ダニー・ハイフォンとマーガレット・キンバリー、そして社会主義中国の友代表団の他のメンバーは、これらの課題が党指導部の現在の焦点であると見ている。
中国にホームレスはいないが、現在、高級マンションへの過剰投資による危機があり、その多くが空き家になっている。これは、現在の米国において60万人以上のホームレスをはるかに上回る空き家がある現実と重なる。中国の社会アナリストは、若者が住宅費を含むさまざまな理由で結婚の決断を遅らせていると観察している。
中国の教育制度や医療制度は米国のそれよりもはるかに優れているが、格差や不足は依然として残っている。大きな違いは、中国の指導部が国民と相談しながら、こうした不足や懸念に立ち向かう真剣な取り組みを行っていることだ。
中国の成功のメッセージ
中国が、世界の少なくとも150カ国の指導者に提示する成功のメッセージは、独立した国家計画と投資を通じて主権を取り戻すことである。それを支援するのが、BRICS銀行が提供する、新しい抑圧的でない信用システムである。これは、国家の成長ではなく深い負債と貧困をもたらした欧米列強の新植民地モデルを大きく改善するものだ。
中国の対外政策は、中国が援助する国のいかなる政治集団や政治傾向に対しても、政治的方向性を指示したり、好意的に接したりすることを特に避けている。だからインド、インドネシア、サウジアラビア、エジプトなど、米国の主要なパートナーである国の指導者など、疑わしい相手も含めて、誰とでも「友好国」になるのだ。
この広く開かれたパートナーシップがもたらす良い影響は、世界貿易における米ドルの支配がもたらす経済的な締め付けの大幅な緩和、すなわち「脱ドル化」である。世界貿易の変革はすでに予見されている。しかし、米国とその属国の反応も同様である。米国とその属国は、自分たちの支配に対するこの存亡の危機を食い止めようと反撃している。
ロシアに対する代理戦争やパレスチナ人に対する大量虐殺は、中国に対する戦争の脅威の高まりとともに、この反動の最も顕著な現れである。ここでの問いかけは、帝国の逆襲を阻止できるのか?私はそう思う。
米国とその属国は、アフガニスタンとイラクでの大失敗に続き、ウクライナでも敗北を喫し、また新たな敗北を増やしている。そして中東/西アジアでは、イスラエルがパレスチナの抵抗勢力を打ち負かすことに失敗し、ガザとヨルダン川西岸で非常に多くの人々を虐殺し飢えさせ続けている。脱ドル化と相まって、これらの敗北は歴史を変え、アメリカ帝国主義と植民地時代全体の長期的な終焉を告げるかもしれない。
こうした希望を現実のものにするには、世界的な反帝国主義努力の「鍵となるリンク」としての中国との連帯が必要である。最も重要なことは一部の西側の「進歩主義者」の間にある、中国に対する公式な憎悪や否定的な感情を反響させる傾向を克服することである。また我々は中国の進歩や軌跡を見る上での「完璧主義」も避けるべきだ。
米国とその属国が中国を標的にしているという事実は、私たちは中国を守らなければならないということだ。中国が全世界に、共通の繁栄と共有の未来という大きな価値を提供していることは、実は幸運なことなのだ。
4. 偽装皇帝[107] i1WRlY1jkuk 2025年10月01日 12:50:39 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[107]
「コメント3」氏へ
私の見たかぎりでは、「アジア板」「中国板」は、「モロに下らないスレばかり」どころではなく、有益な情報も多いように思える。そして、「朝鮮板」は存在しないのだが、3の投稿主は「韓国・北朝鮮」蔑視で「朝鮮」呼ばわりしているように感じる。
なお、毎度毎度、投稿日時をペンネーム(ハンドルネーム)代わりにしているのは、他のコメンターから名指しで批判されたくないからと思えるが、固定した名前で投稿してほしいという希望は無理な願いだろうか。
活発な議論があってこその「阿修羅」サイトだと思う。
念のために言えば、私は「あっしら」氏を尊敬しているが、このスレッドのネタ(中国芸能界の裏話)は私もくだらないと思っているwww
22. 偽装皇帝[108] i1WRlY1jkuk 2025年10月01日 13:23:02 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[108]
世間の人間は軍事好きが多いのか、専門家はだしの軍事議論がこのスレでは盛んだが、「真面目すぎる記事」の連続で頭の疲れた人の気分直しとして、私(偽装皇帝、この下の一文では「老幼児」)の馬鹿コラムを載せておく。
なお、この投稿の直前の記事など、何かのスレ違いだろう。すれ違いドラマ。
(以下引用)
老幼児の戦争論
SF的な「if」の話になるが、仮に日米が今戦争をしたら、どうなるか、ということを考えてみる。もちろん、たいていの人は、それこそ鎧袖一触で日本は叩き潰される、と考えるだろう。
私はそうは思わない。現在の米国は軍需産業が劣化し、また軍隊も劣悪になっている。だから、初期の局地戦では日本軍、つまり自衛隊(その時ははっきりと軍隊になっている)が多くの場面で勝つ可能性は高いと思う。
しかし、この場合の局地戦はあくまで局地戦であり、それをいくつ重ねても「戦局」全体を決定的にすることは無いのである。それが、ミッドウェーでの敗北が戦局を決定的にした日本と、広大な土地を持ち、人口が分散され、各州に自治的地方政府がある米国との決定的な違いだ。そして、米国人は個人が銃を所持することができ、膨大な銃が全人口にばらまかれている。つまり、いざ米国本土での戦闘になった場合、米国を占領できる国はほとんど存在しないのである。
基本的にはこれと同様の原理がナポレオンのロシア侵攻とヒトラーのロシア侵攻でも起こっている。どちらも、あの大国に侵攻した側が敗北しているのである。
戦争とは、実は「国土の広さ」の問題でもあるのである。
この考えを敷衍すると、あの日中戦争が日本と中国だけの戦争だったら日本は勝てたか、というと、それも本当は危うかった可能性は大だと思われる。つまり、中国側の政権が倒れても、抗日軍が中国に分散してゲリラ戦になった場合、日本軍が勝てたかどうかは分からない、ということだ。ベトナム戦争における米国と同じことである。他国を戦場にして勝利するには原爆か何かですべてを消し去る以外に無いし、そうすると、戦争の目的が何なのか、意味不明になるわけだ。ついでに言うと、ベトナム戦争はベトナムが勝ったわけでもない。アメリカが嫌になって戦争を放棄しただけである。
19. 偽装皇帝[109] i1WRlY1jkuk 2025年10月02日 06:17:17 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[109]
「常識」の話になると、書きたいことがたくさん出てくるのでコメント欄独占状態になって申し訳ない。まあ、高校生くらいの人で(老人でもいいが)、世界や社会について考えてみたいという人が最初に陥るのが、学校教育で教えられたことや新聞・マスコミで作られた「常識の嘘」という罠だから、常識についてはいくらでも書きたいことはある。
今回の内容はGDPという詐欺的指標のことである。
(以下「in deep」最新の、GDPについての記事の抜粋である。)
今日は政治的な話は書かない。ただ、私が記憶している限り、 歴代大統領の政権は皆、 米国の国内総生産(GDP)こそが経済全体の健全性を評価する上で最も重要な指標だと主張してきた。
つまり、GDP が高ければ高いほど、ホワイトハウスは経済状況が良いと評価する。もちろん、これは彼ら自身の政策と決定のおかげだ。
でも、それは本当だろうか? 今日は GDP の概念について探り、この数字があなたにとってどれほど重要か、ご自身で判断していただければと思う。
GDPの数字には何が含まれているのだろうか?
GDP は経済活動の指標だ。米国内で消費されたすべてのドルを合計することで算出される(より専門的な GDP の定義はこちらにあるが、正直なところ、定義のすべてを知る必要はない)。
GDP を計算する式は次のとおりだ。
(消費者支出)+(政府支出)+(投資支出)+(輸出-輸入)= GDP
内訳は次のとおりとなっている(2024年の政府の数字)。
・68%:消費者支出 先ほども述べたように、消費者支出が最大の構成要素だ。ヘアカットから住宅、ハワイ旅行まで、お金を使うものすべてが GDP を押し上げる。
・18%:国内投資 国内投資とは、建設、機械購入などの資本投資、企業在庫(例えば、ディーラーの駐車場にある売れ残りの車など)などを含む事業分野だ。 これは、経済全体の生産性を高めるという観点から、全体として最も重要な分野だ。
・17%:政府支出 政府支出も重要な要素だ。インフラ、防衛、そして連邦政府職員と請負業者の給与への政府支出だ。
・-3%:輸出-輸入 米国の輸入が輸出を上回っ ているため、商品とサービスの純輸出はマイナスとなっている。
これを見ると、まず、「消費」が圧倒的に多いカテゴリーであることがわかる 。
これは厄介な問題だ。なぜなら、 ほとんどの消費は経済的に生産的ではないからだ。 必要ではあるが(例えば食料や燃料)、生産的ではない。
国内投資には、新工場の建設、既存の組立ラインの設置または近代化などが含まれる。 これは、将来の経済成長にとって最も重要な分野だ。
しかし、GDP の計算で最も心配なのは、 債務の相殺がまったく行われていないことだ! まったくだ!
新築住宅や連邦政府による新たな建設計画など、借金による購入は GDP を押し上げる。発生した借金を返済しても、 GDP は減らない。 いつ返済しても変わらない。
言い換えれば、 GDP は買い物にいくら使ったかだけを示し 、その後のクレジットカードの請求書は無視するのだ。
GDP が実際に何を意味するのかがわかったので 、最新の GDP レポートをもう一度見てみよう。
現在の GDP 統計が本当に示していること
最新の統計によると、GDP は成長している。ロイター通信によると、
「米国経済は第2四半期に予想を上回る成長を遂げた」とのことだ。GDPは年率換算で 3.8%成長した。
何が変わったのだろうか? まあ、輸入は約 9%減少したが、輸出は約 1%と、それよりかなり少ない減少だった。
言い換えれば、全体として私たちは海外で買い物をし、 販売を控えたため、 結果的に GDP にとってはプラスとなるのだ。
これは私にとって驚くほど逆効果に思える…どうすれば、ビジネスを減らすことが勝利につながるのだろうか?
例えば、あなたが自動車販売店を経営していると想像してみてほしい。工場から 5,000台の車を仕入れたが、実際に売れたのは 4,500台だけだったとする。
・これは、あなたにとって、売れ残った車は頭痛の種であり、需要の危険信号だ
・しかし、GDP 統計学者にとって、それらは「生産」の兆候なので、成長としてカウントされる。
これは一体どういう意味を持つのだろうか?
混乱するかもしれないが、GDP レポートと経済に関する個人的な経験の違いを理解するのに役立つ。
この GDP サプライズはアメリカの家庭にとってどのように映るのだろうか?
しかし、GDP だけでは分からないのは、GDP の上昇が平均的な家庭にどのような影響を与えているかということだ。 労働統計局(BLS)によると、牛ひき肉の価格は 過去 5年間で約 65%上昇した。
電気などのその他の必需品は、 2020年以降わずか 36%しか上昇していない。
驚くべきことに、生活費が上昇すると GDP も上昇するのだ! そう。生活費の上昇は「経済活動の活発化」を意味し、多くの場合、 景気の好調と解釈される。
食料品店での買い物に 2020年よりも 25%も費用がかかると、より裕福になった気分になるだろうか?
現実はこうだ。GDP の上昇と繁栄にはほとんど相関関係がない。生活費の実世界の変動を見れば、私たちは 5年前と比べて決して 豊かになっていないことがわかる。
(その期間に GDP がどれだけ増加したかに関係なく)
13. 偽装皇帝[110] i1WRlY1jkuk 2025年10月02日 07:38:04 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[110]
「倫理」についての随想だが、「宗教」とも関係するので、こちらに載せておく。
(以下自己引用)
モリエールの「ドン・ジュアン」の中に、ドン・ジュアンのこういうセリフがある。
「ともかくさ、美しい女が逆らうのをなびかせる。こんな気持ちのいいことはない。その点、おれは征服者の野心を持っている。絶えず勝利から勝利へと突き進み、希望に限りをつけることができないのだ……」(岩波文庫 鈴木力衛訳)
この言葉には「自由」というものへの興味深い示唆がある。ドン・ジュアンは悪魔のように自由な男だが、彼は「希望に限りをつけることができない」のである。希望とはこの場合、欲望と同義であり、つまり、彼は自分の欲望の奴隷にすぎないとも言える。これはあらゆる自由(欲望)に伴う、逆説ではないだろうか。
我々は、自分の欲望を達成することが人生の目的のほぼ半分で、あるいはほとんど全部だろう。崇高な目的を持つ者でも、その原動力は、「目的を達成したい」という欲望であり、その欲望を達成するまでは、焦燥感と不満に縛られているのである。
もちろん、「欲望達成の障害を打ち破る、その勝利にこそ大きな快楽がある」という面があるからこそ、ドン・ジュアンなどは一種の「男の理想」でもあるわけだ。
だが、それでも彼の一生は「欲望の奴隷」であったという事実は動かないのではないだろうか。それが無意味な一生か、有意義な一生かは、個々人の「趣味」で判断されるものだろう。
ちなみに「倫理」とは「人間が欲望の奴隷であることに自ら(あるいは社会が)歯止めをする」、人間にだけ独自の奇妙な思考である。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/808.html#c13
43. 偽装皇帝[111] i1WRlY1jkuk 2025年10月02日 11:35:32 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[111]
「蚊居肢」記事の一部を転載。
米国の識者の目にも、日本が米国の「鉄砲玉」に予定されているのは明白なのである。
日本の中の「対中国強硬派」や「中国嫌悪派」は、この事実を分かっていて馬鹿踊りを踊っているのだろうか。
高市が総理となれば、参政党(+国民民主党、保守党、場合によっては立憲民主党含む)とタッグを組んで日本を対中国戦争に追い込むのは相当な蓋然性だろう。もちろん、小泉でも同じことである。小泉は自分の頭など無いから言われた通りに何でもやるはずだ。
日本の破滅は眼前にある。
(以下引用)
◾️マイケル・ハドソン「軍を通じてのドルの海外送金」2023年6月12日
Sending Dollars Abroad … via the Military By Michael Hudson, June 12, 2023
ーーバイデン政権に、 脱ドル化のプロセスを止めるための、直接的な軍事介入以外の手段はありますか?
マイケル・ハドソン)いいえ、 今のアメリカには軍事介入しかありません。硬直しています。アメリカは長年、 核兵器に多大な投資をしてきたため、 徴兵制を復活させ、 武装した軍隊を他国に侵攻させることはできません。 ベトナム戦争の時のように、学生の抗議が起きるからです。2015年の米国支援のクーデター後にウクライナ人がやってきているような自殺行為の戦争を、 他の国にもやらせることができない限り、 米国が本当に軍事的に戦うことができるのは核兵器だけなのです。しかし、他の国をウクライナのようなことをやらせるのは難しそうだ。 台湾人がそんなことをやりそうにない。 日本人だけがやる可能性がある。
Dimitri Simes Jr. : Does the Biden administration really have any instruments at its disposal other than direct military intervention to try and stop the process of de-dollarization?
MH: No, that’s all that America has now. It’s muscle-bound because for years America has put all of its money into atomic war. So America can’t reintroduce a draft and have an army invading another country because you’d have student protests like you had in the Vietnam War. So all that America really has to fight with militarily is atom bombs. Unless it can get other countries to commit suicide, like the Ukrainians are doing after the American coup d’etat of 2015. But it looks like it’s going to have difficulty having other countries follow Ukraine. And I don’t see the Taiwanese doing this, only the Japanese might be willing to do this.
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/217.html#c43
2. 偽装皇帝[112] i1WRlY1jkuk 2025年10月02日 12:13:48 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[112]
「戦闘教師ケン」氏のブログ記事の一節である。
「日本の高校は大学入学の予備校でしかなく、大学はテーマパークでしかない」
というのは至言だろう。というより、大半の日本人がそう感じているのではないか?
なお、本を読むことで必要十分な「自己教育」はできると思う。まあ、最低でも岩波文庫の大半を真剣に読めば立派な知識人になれるはずだ。
中には、二十代で理解できなかったことが60歳70歳になってやっと分かることもある。
(以下引用)
話を戻すと、日本にいる欧米から来た研究者たちの間では、
「日本は中学校まではいいが、高校から後の教育はからっきしダメだ」
という評価が一般的であるらしい。
それは当然の話で、日本の高校は大学入学の予備校でしかなく、大学はテーマパークでしかないからだ。
もっとも、高等教育の質というのは、授業で計る必要はない。
単純に、学生がどれだけ本を読むか、で知ることができる。
かのアラビアのロレンスは、学生時代、年間1千冊の本を読んだと言うが、私の基準で考えても、最低年間150〜200冊ぐらいは読まないと、「大学生」の世界水準は保てないのではないかと思う次第。当然、本の中身にもよるが。
52. 偽装皇帝[113] i1WRlY1jkuk 2025年10月02日 16:29:59 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[113]
コメント数があまりに大量なので、高市という妖怪への不信と疑惑の大きさが分かるが、全部読むのも大変だろう。だが、「耕助のブログ」の中の次の記事は、高市という女の危険性、あるいは邪悪さを実に明白に書いており、政治的な出来事を翌日には忘れている健忘症の日本人には頂門の一針かと思う。
長いが転載する。
要するに高市とは安倍のゾンビであり、女安倍なのである。だが、日本人は安倍がいかに日本の政治を汚染し破壊したか、まだ理解していない人が大半だ。
(以下引用)
No. 2671 ニュースルームの亡霊
投稿日時: 2025年10月1日
Ghosts in the Newsroom
安倍の日本がトランプの青写真となった経緯
アメリカより先に日本にはトランプがいた。戦争犯罪人の孫である安倍晋三は報道を封じ、放送局を威圧し、統計を偽装した。今やトランプと共和党、そしてディズニーがそのシナリオを再現している。
by Jake Adelstein
アメリカよりずっと前から、日本にもトランプのような人物がいた。その名は安倍晋三である。2014年から2015年にかけて、戦犯の孫である安倍晋三とその支持者たちは、日本最大のメディア組織を完全に掌握した。批判的な報道に対しては、今やアメリカでも見られるような冷酷さで報復を加えたのだ。ディズニー傘下のABCは最近、トーク番組司会者ジミー・キンメルの番組を休止させた。トランプの支持者からの攻撃と、連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員長が放送局の免許取り消しを示唆したからだ。
こうした手法は以前から使われてきた。リベラルでも民主的でもない自由民主党は、2012年に安倍が首相に復帰すると完全に彼の操り人形となり、抵抗も対抗もできなくなった。失脚の原因を安倍はメディアのせいにした。だからほぼ10年前の2016年、安倍の側近で当時総務大臣だった高市早苗(現在は首相候補の筆頭)は、安倍政権に「偏向報道をしている」と判断された場合、日本のテレビ局に対し放送免許剥奪を公然と脅した。彼女は本質的に、女性版ブレンダン・カーだった。安倍と高市はまた、日本版BBCであるNHKを公共の監視役から国家の直接支配下にある飼い犬へと変えた。その頃にはNHKを「安倍TV」と揶揄する人もいた。
トランプ同様、安倍は帝王的な野望を持っていた。彼は憲法を書き換え、基本的人権・国民主権・平和主義を削除しようとした。天皇を再び神とし、日本が戦争を遂行できる戦前の憲法を復活させる計画だった。アジアにおける日本の抑圧と戦争犯罪の歴史を消し去り、反韓感情を利用して権力を固めようとしたのだ。彼の右腕だった麻生太郎は公の場で、日本がナチスから学び、誰も注目していない間に憲法を変えるべきだと言った。彼の所属する自民党が提案した「新憲法」案には、危機時に首相が政府の統制権を掌握することを可能にする緊急事態対応法が含まれていた。これはアドルフ・ヒトラーの下でナチスが権力を掌握した方法と同じである。
高市を含む安倍内閣の閣僚の多くが『ヒトラーの選挙戦略』(1994年)を称賛したことは驚くにあたらず、そればかりかその書籍に賛辞を寄せた。
安倍は福島原発事故の責任を民主党に押し付け、自民党が数十年にわたり「絶対安全」と称して原発推進に果たしてきたことを無視した。彼は党内の政敵を潰し、機会あるごとに野党指導部を中傷した。
しかし最も激しい攻撃は大手メディアに向けられた。圧力は功を奏し、その影響は迅速かつ深刻だった。2016年初頭、安倍を批判する日本三大ネットワークの論客がほぼ同時に排除された:
古舘󠄁伊知郎はテレビ朝日『報道ステーション』で12年間司会を務めた後、強制的に降板させられた。後に経営陣が自民党の圧力に屈したことを悔やむと告白している。
元通商官僚で辛口コメンテーターの古賀茂明も同番組から外された。彼が「私は安倍ではない」と書かれた看板を掲げたことが政府の標的とみなされたためだ。
NHKの『クローズアップ現代』で20年以上も素晴らしいドキュメンタリー番組を司会してきたベテランキャスター、国谷裕子も突然解雇された。彼女の解任は、2014年に国家安全保障関連法案をめぐって菅義偉官房長官を番組で厳しく追及したことへの報復だと多くの人が見ている。
TBS『NEWS23』の岸井成格と膳場貴子は安倍の軍事政策を批判した後に解任された。
日本テレビの堀潤もまた政府懐疑派として、同様に排除された。
舞台裏では、自民党の情報通信戦略調査会がNHKとテレビ朝日幹部を呼び出し、偏向報道の疑いで尋問した。ニュースルールは即座にメッセージを受け取り、ひれ伏した。自民党は広告代理店を雇い、ネット上の批判者を攻撃し、与党を嘲笑したり侮辱したりする投稿の削除を要求。有償のネット工作員軍団を生み出した。
朝日新聞事件と戦慄の暗号
圧力はテレビだけにとどまらなかった。放送局に締め付けをかける前に、安倍は最も自分を頻繁に批判する『朝日新聞』を繰り返し攻撃した。日本のリベラル系主要紙である『朝日新聞』は、福島原発事故や第二次世界大戦に関する報道をめぐり、政府と右翼勢力からの執拗な攻撃に直面した。同紙は最終的に調査報道チームを解散し、2014年には主要記事を公に撤回した。恐怖は伝染した。「我々は孤立無援の状態に陥った」と、朝日新聞のベテラン記者・鮫島浩は告白した。
ニュースルーム内では、沈黙が暗黙の了解となった。編集者は政府の批判をウインクで伝達した。安倍の使者は編集長や社長に「理解しているか?」と強調しながら暗に脅迫した。つまり記事を潰せ、さもなければ罰を受けるという意味だ。NHKでは安倍が任命した籾井勝人 理事長が「政府が右と言えば我々は左と言えない」と自慢した。
規制の脅威を武器に
最も露骨な脅威は発したのは高市早苗だった。2016年、彼女は国会で「政治的不公平」を理由に放送局の免許を「電気通信事業法」に基づき取り消せると宣言した。日本民間放送労組連合会は憲法上の表現の自由を侵害すると警告し正式に抗議した。この戦術は功を奏した。免許剥奪はなかったが、自主規制が蔓延したのである。
安倍政権下で日本の報道の自由度ランキングは11位から72位に急落した。2013年に国民の8割以上の反対を押し切って成立した国家機密法が、政府内部情報漏洩の報道を犯罪化したためだ。
腐敗の核心:改ざんされた統計と政府の欺瞞
しかし被害は検閲に留まらなかった。安倍の指揮下で日本政府は労働・建設・残業時間など主要統計を組織的に改ざんした。政府職員が直接命令でこれを行ったのか、あるいは下っ端のヤクザが親分の言葉を実行するように自ら進んで行ったのかは不明だ。2014年、安倍は内閣人事局を創設し、政府と公務員人事への支配を巧妙に拡大した。『ジャパンタイムズ』は「同局は、副大臣や局長を含む中央省庁の約600人のエリート官僚の人事を首相が決定するための事務局として機能する」と報じた。つまり、官僚として出世したいなら、安倍の望むことを実行すべきだ。さもなければ昇進は永遠にない。結果として各省庁は、彼の怒りを買うリスクを冒すより、彼が聞きたいことを伝えるようになった。これら全ては「アベノミクス」という神話を支えるためだった。
アベノミクスは安倍晋三の経済マジックだった――ただし帽子からウサギは現れなかった。三本の矢とは、金融緩和、政府支出、そして結局実行されなかった曖昧な「構造改革」だった。日本銀行は紙吹雪のように円を印刷し、政府は無駄なプロジェクトに金を注ぎ込み、約束された規制緩和はほとんど紙の上だけの話に終わった。実際にもたらしたのは、株価を吊り上げ、円安を招き、賃金が停滞し格差が広がる中で一般日本人の生活を苦しくすることだった。
要するに、これはジョージ・ブッシュがレーガノミクスを評した「ブードゥー経済学」の日本版だった。演説では華やかに見え、富裕層には奇跡をもたらしたが、それ以外の人々はなぜ未来が過去と変わらないのか――しかもより高価になったのかと首をかしげる結果となった。しかし手品のような手口と従順なマスコミによって、安倍は世界に対し魔法が効いていると信じ込ませた。しかし誤魔化しは永遠には続かない。
月次労働統計スキャンダルでは、厚生労働省が長年、基本給・雇用・求人統計を操作していたことを認めた。これにより少なくとも2000万人が不当に低い賃金で働かされ、アベノミクスそのものに疑問が投げかけられた。
調査によれば、56の主要政府統計のうち少なくとも22が「問題あり」と判明された。政府機関が経済成長を示すよう政治的圧力に押され、架空の賃金上昇や生産性向上を報告していた事実が明らかになった。
労働慣行や残業時間改革では、選りすぐられた欠陥データが国会証言の根拠となり、結局、暴露された政府は法案の撤回や修正を余儀なくされた。
建設データも改ざんされ、インフラ成長が急拡大しているという幻想を作り出していた。
安倍は最終的に国会で謝罪したが、それはメディアの暴露と野党の追及を受けてのことだった。批判派は、この大規模な欺瞞が可能になった背景に、分裂し萎縮し、共謀的な報道陣の存在があると指摘した。優れたジャーナリストたちは既に沈黙させられたり、追い出されたりしていたのである。
一方、米国ではトランプとその閣僚が望む数字を提示しない官僚を解雇している。彼らはFBIからトランプを調査した特別捜査官や、1月6日の暴動に関与した犯罪者を追及した捜査官を排除した。退役軍人局やその他の機関で連邦組織の汚職や不正行為を監視する監察官は一斉に解任された。トランプは、1500人の犯罪者を釈放し、世界最大の地下ドラッグ市場(シルクロード)の創設者を恩赦し、数億ドルを盗んだ国際的なハッカー(アレクサンダー・ヴィニック)をロシアに解放した。現在、彼は連邦準備制度理事会からリサ・クックを追い出そうとしている。要するに、トランプは敵を罰し、批判者を沈黙させ、仲間を報いるのだ。
もし生きていたら、安倍はこの手法を称賛しただろう。
アメリカの反映:トランプの鏡
真実が捏造されたり、抹消されたりするこの風潮は、スティーブ・バノンとトランプの側近たちの手本となった。バノンは安倍を「トランプの先駆け」と呼び、規制や法的圧力を使った手法を公然と賞賛した。トランプがネットワークの免許を脅し、「60ミニッツ」を無力化し、キメルのような批判者を排除しようとしたとき、彼は安倍のシナリオに従っていたのだ。『ニューヨーク・タイムズ』に対する訴訟や、批判派への圧力・排除の試みは、まさに「安倍プレイブック」から直に引用したものだ。
2016年末に安倍がトランプタワーを訪問した際、「ドナルド、俺は朝日を倒した。お前はいつニューヨーク・タイムズを倒すんだ?」と冗談を飛ばしたと報じられている。
安倍の亡霊に憑かれたのか、トランプは今まさにそれを試みているようだ。
遺産と教訓
安倍政権が終わる頃にはメディアと政府発表の数値に対する国民の信頼は粉々に砕け散った。懐疑主義、腐敗、嘘の常態化が日本の統治の隅々にまで浸透した。2019年の日経新聞調査によれば、国民の80%が政府統計を信じなくなったと答えている。円は2019年当時と比べて価値が大幅に下落し、日本の景気後退に止まる気配はない。物価は上昇し、実質賃金は低下している。アベノミクスの遺産とは、安倍の側近たちを除けば、ほぼ全ての国民が以前より貧しく、生活が悪化したことだ。トランプノミクスも同じ道を辿るだろう。
今日、この環境を築いた立役者の一人――安倍とアベノミクスを熱烈に支持する高市早苗――が再び首相の座に近づいている。
もしアメリカが、真実に対する無制限な行政の戦争がどこへ至るかを予見したいなら、近年の日本の歴史を見ればよい。直接的な脅迫、消える内部告発者、切り下げられた通貨、捏造データで損をした数百万の人々、そして空洞化した報道機関に徘徊する真の報道の亡霊。日本がこの手法を開拓した。トランプはそれを洗練させただけだ。
今問われているのは、最後のニュースルームの灯が消える前に、アメリカの民主主義がその姿を映し出せるかどうかだ。
安倍による報道弾圧が、日本の現状の低迷の土台を築いた。その結果は残酷だった。格差は拡大し、汚職は野放しにされた。円は史上最安値まで下落した。日本は今や観光に依存し、賃金は停滞し、貧困は深まり、空虚をナショナリズムが埋めている。すべては一人の男が反論されることなく支配することを許されたからだ。
アメリカ人にとって警告は明白だ。トランプと安倍は親密な同盟関係で、トランプは安倍の手法を研究したようだ。彼は最悪の教訓を学んだ――報道を黙らせる威圧術、独自の「真実」の捏造、責任追及への武器としてのナショナリズムの活用だ。アメリカは今や日本が陥った状況――経済的弱体化、社会的分断、政治的萎縮――と同じ末路を辿る危険に晒されている。
そして安倍の最期を忘れてはならない。彼は政策のためではなく、信者を搾取する外国の宗教団体(統一教会)をかばったために暗殺されたのだ。長年、外国の指導者である韓国の文鮮明牧師と結びついた運動を守り続けたことが、彼の命を奪ったと言えるかもしれない。この類似性はアメリカ人を戦慄させるべきだ。安倍は超国家主義者として権力の座に就いたが、日本を見下し、日本国民を刈り取るのに適した羊と見なす韓国人カルト指導者から指示を受けていた。安倍が統一教会にとって何であったかと言えば、トランプはプーチンにとってそれだと多くの者が主張するだろう。いかなる国においても、自国民以外の忠誠心を持つ強力な独裁的指導者は、民主主義が耐えうる危険ではない。
日本の経験はアメリカの戒めとなるべきだ。これを無視すれば結果は同じだ。国は衰退し、民主主義は空洞化し、国民はなぜ支配を失ったのかと自問するだけになる。
https://johnmenadue.com/post/2025/09/ghosts-in-the-newsroom-how-abes-japan-became-trumps-blueprint
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/217.html#c52
1. 偽装皇帝[114] i1WRlY1jkuk 2025年10月03日 03:48:10 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[114]
岡氏の「脳死世界」から転載。
「米国・韓国・日本」の三つとも「国家としての破産目前」の状態であることを意識したほうがいい。
韓国と日本はどちらも「米国の属国」であることの結果だと言えるだろう。
家族中心主義の韓国では「親と子をどちらも養育しなければならない」40代の経済的負担が大きな重圧になっているようだ。
日本は、あまりの低給与で、もはや家族を持つことすらあきらめたのがZ世代だろう。もっと若い世代は中学生くらいで自分の将来に絶望して自殺する。
(以下引用)
韓国の40代の死因の第一位が自殺に。死者4人に1人が自殺
2025年10月2日 nofia
ここまで高いと、理由は単純ではなさそうな気もします。
韓国「サンドイッチ世代」40代に危機…死者4人に1人が自殺、がん上回る
KOREA WAVE 2025/10/02
韓国で家庭と職場双方の重圧を背負う「サンドイッチ世代」である40代の自殺が急増し、深刻な社会問題となっている。統計庁が発表した「2024年死因統計」によると、2024年の40代の死亡者のうち26%が自殺で、死因1位が初めて、がんを抜いて自殺となった。
2024年、40代で自ら命を絶った人は2817人。人口10万人当たり36.2人の自殺率に相当する。そのうち男性が71.7%(2019人)で、女性の2.5倍に達した。40代男性の自殺率は10万人当たり51.1人と、前年比18.8%の急増で全世代中最も高い伸びを示した。
警察庁の統計によれば、自殺の要因は精神的問題(37.7%)が最多で、次いで経済問題(25.9%)、身体的疾患(16.3%)などが続く。特に40代は子どもの教育費と親の扶養を同時に担う時期であり、経済的負担が精神的圧力を増幅させている。
職場では構造調整や早期退職の圧力が高まり、自営業者や非正規職はコロナ禍や景気低迷の影響で所得不安が続く。高水準の家計債務も重くのしかかり、孤立感や抑うつが深まる悪循環に陥っている。
韓国全体の自殺者数も昨年1万4872人に達し、前年より894人増加。1日平均40.6人が自殺し、年齢標準化自殺率はOECD平均の2.4倍と加盟国中最悪だった。
6. 偽装皇帝[115] i1WRlY1jkuk 2025年10月03日 04:40:50 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[115]
起き抜けに「男女の脳の違い」について妄想論・恋愛論を書いたので、暇つぶし読み物としてご覧に入れる。なお、この論説は井口博士の妄説に惹起されたものである。その引用部分は長いので省略する。
(以下引用)
まず、引用した中で、脳の仕組みの話は与太話だと私には思えるので無視する。
重要なのは「日本語と西洋語の文型(文構造)の違い」と「彼我の宗教的個性の違い」である。この二つが両者の精神的個性の違いにつながっているのはほぼ確実だと思える。
前者についてその違いを言えば、「日本語は逡巡的(動詞が最後に来る)」「西洋語は決断(即断)的(主語の直後に動詞が来る)」と言えるのではないか。これは、読者コメントにあるように、日本人でも女性は西洋的思考特性がある気がする。つまり、「考える前に、まず行動する」という特性だ。猪突猛進と言ってもいい。だから、日本人女性は西洋人男性と親和性が高いのだと思われる。オバマの「Yes, we can!」など、「can」の目的語が不在なのに、アメリカ中が熱狂してそれに踊らされたのである。つまり、ファシズムには実に好都合なのが西洋語だろう。
女性に関して言えば、「I love」がまず存在して、その目的語は実は何でもいいのである。まあ、これは落語ネタなのだが、説明はしない。これは女性が生殖本能をその精神の中枢に持っているからではないか。だから西洋的な「好き→セックス」という即断即決になる。男にはそれが無いから恋愛は「人生の目的」にはならず、一生を哲学的考察や科学的研究に費やした偉人が膨大にいるわけだ。
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/366.html#c6
4. 偽装皇帝[116] i1WRlY1jkuk 2025年10月03日 07:00:22 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[116]
末尾が趣旨なのだろうか。それなら、単なる人生論であり、そこまで書いた政治の雑学的蘊蓄があまり意味をなさないようだ。
それに、あまりに誤字誤文が多い。
一番の欠点は、自分の文章を読む人への敬意や尊重心がなく、むしろ喧嘩を売っているような姿勢である。
たとえば、
「そうしてウクライナもそうしたバカと武器の処分場となった。連中は法定に上がる事はない。その場で処刑は当たり前。戦争とは犯罪だという事を理解したかなちびっこのみんな。」(注:「法定」は当然「法廷」のつもりだろう。)
など。「ちびっこのみんな」とは、その記事を読んでいる者、つまり「阿修羅」読者だと考えるしかないが、それを「ちびっこのみんな」と言われて不愉快に思わない人がいるだろうか。
氏の記事にコメントがほとんど無いのは、そういう姿勢のためだと思うが、まあ、「雑談」板なら、多少の脱線も許されるかもしれないにしても、すべての記事がそういう姿勢で書かれているなら、少しわが身を顧みてはどうか。
もちろん「余計なお世話だ」という反応が返ってくるのは目に見えてはいるのだが、氏の(たぶんネット経由の)雑学的知識の膨大さは、もう少し社会の役に立つべきだろう。少なくとも「阿修羅」上で「読まれる価値のある」記事だと評価されるのではないか。(言うまでもないが、私自身の愚論愚説のことは問題の外にしての話だww)
5. 偽装皇帝[117] i1WRlY1jkuk 2025年10月03日 07:14:46 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[117]
コメント2の中の
「 「議論」をせずに「罵倒」する人に共通するのは<現状を変えたくない>と
いう姿勢です。
それ以外に「罵倒」する動機はない。」
というのは卓見だと思う。このことを指摘した人はほとんどいないのではないか。少なくとも、私は初めて見た。
で、これこそまさに「ネトウヨ」の最大の特徴であるわけだ。
無学で、自分の所見や意見に本当の自信が無いから、論争相手と「議論」はせずに「罵倒」するわけである。
この「阿修羅」でも、自分の意見はまともに書かず、他者のコメントを罵倒したり冷笑したりするだけのコメンターはたくさんいる。まあ、大半は工作員だろう。
こういう拾い物のコメントや意見があるから、「雑談」板も価値がある。
4. 偽装皇帝[118] i1WRlY1jkuk 2025年10月04日 09:02:14 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[118]
現今の世界情勢を概括する適当なスレッドが無いので、このスレッドを借りて、「混沌堂主人雑記」所載の引用記事を孫引き引用する。「マイケル・ハドソン研究所」の記事のようだ。
私は、この記事でまとめられているプーチンの世界認識を実に正確だと思っている。トランプは、まあ、基本的にはDS(ユダヤ・イスラエルと世界金融支配層)の手下だろう。
(以下引用)
マイケルハドソン研究所 より
上記文抜粋
・・・・・・・・・・・
ヴァルダイクラブ総会におけるプーチン演説のハイライト
木曜日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は第22回ヴァルダイ討論クラブ年次総会本会議で演説を行った。
ヴァルダイ討論クラブ本会議におけるロシア大統領ウラジーミル・プーチンの主な発言:
ヴァルダイクラブ総会におけるプーチン演説のハイライト
木曜日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は第22回ヴァルダイ討論クラブ年次総会本会議で演説を行った。
ヴァルダイ討論クラブ本会議におけるロシア大統領ウラジーミル・プーチンの主な発言:
ソ連、そして後のロシアは二度、NATO加盟の意思を表明したが、その両方で「完全に」拒否された
プーチンは2000年にクリントンが拒否した事実を想起し、ロシアのNATO加盟は非現実的だと述べた
プーチンは欧州に対し、米国の世論が政治方向の急激な転換をもたらした事実を警告し、その影響は伝染する可能性があると指摘した
ロシア指導者は西側覇権の押し付けに対し、ロシアの諺「バールには、別のバール以外に対抗する手段は無い」で応じた
世界の誰も「海の向こう」で作られたルールに従う準備はできていない
現在の国際情勢では、あらゆる事態に備える必要があり「賭け金は極めて大きい」
世界の多極化は既に現実となっている
世界を支配したり、他者に「どう呼吸すべきか」を指示できる力は決して存在しない
西側諸国が全てを支配しようとする試みは、負担過多を招き内部安定を損なう
ロシアがNATOを攻撃するなんて馬鹿げている
ロシアは欧州の軍事化を注視しており、その対応は極めて説得力を持つだろう
他国に指図する権力は世界に存在しない
トランプ政権下ならウクライナ紛争は回避できたかもしれない
西側はウクライナ人を気にかけず、単なる消耗品と見なしている
他国にとってウクライナ情勢は支配圏拡大と利益獲得の手段だ
21世紀の安全保障問題は、国家間の共同作業によってのみ解決できる
国連の潜在能力は今まさに顕在化しつつある
世界には共通基盤が必要だ。それは文明が数世紀かけて築いた国家的価値観である
ロシアは米国との関係を全面的に修復することを求めている
ロシアと米国の関係には矛盾があるが、これは正常なことだ
多極化と多中心主義は、長期にわたって我々の現実となる
ロシアは他国に対して人種差別的な態度を取ったことは一度もない
ロシアは「制裁」と偽って課される懲罰的措置において世界記録を保持している
ロシアは他国との共同作業に準備ができている
ロシアは数多くの激動を経験したが、歴史的蓄積のおかげで複雑な国際情勢への対応力が高い
ソ連は第二次世界大戦におけるナチズム打倒に決定的役割を果たし、ロシアはこれを誇りに思っている
BRICS新興経済国グループやその他の地域組織は、21世紀の外交精神のもとで成長を続けている
欧州はウクライナ紛争を絶えずエスカレートさせており、他に目的はない
軍事的問題への非軍事的解決策は新たな意味を獲得し、技術の発展と共に新たな効果を生み出している
一部の主要な欧州社会は自らの政治エリートに失望している
ロシアは世界で最も戦いに鍛えられた軍隊を有している
ロシアは自国の武装勢力に誇りを持っている
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
抜粋終わり
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/842.html#c4
1. 偽装皇帝[119] i1WRlY1jkuk 2025年10月04日 11:08:31 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[119]
私が不思議でならないのは、たとえば日本国内の各地域の癌患者の発生数の統計すら取られていないのではないか、ということだ。(私が知らないだけかもしれない。)
もしも、それを取っていれば、たとえば寒冷地域と温暖地域での癌患者の発生数に明白な違いが出る可能性も高いのではないか。
というのは、私は沖縄で生まれ育った者だが、親類縁者の中で「癌で死んだ」人間をひとりも知らないからである。
これは、寒冷な気候と癌の発生率に関係があることを示していないか。
さらに言えば、「体温を上昇させること」がある種の病気の治療に有効だということも知られている。その極端な例が、下に書く、「梅毒の治療のためにマラリア患者の血液を輸血して、意図的にマラリアを発症させ、体温を上げて高熱で梅毒の病原体を死滅させる」という手法である。
もちろん、現代では抗生物質などで梅毒治療をすればいいのだろうが、要は「体温上昇で病気の原因を駆除できる可能性」のことである。
まあ、癌などの場合は、その存在そのものが医者の飯のタネだから、サウナや温泉や沖縄移住でそれが治療できるとなると彼らは困るだろうがwww
(以下引用)
1927年:ユリウス・ワーグナー=ヤウレック(生理学・医学賞)
「麻痺性痴呆」という梅毒の末期症状に対し、意図的にマラリアに感染させて高熱を起こさせることで、梅毒の病原体を死滅させるマラリア療法の治療効果を発見しました。
1. 偽装皇帝[120] i1WRlY1jkuk 2025年10月04日 13:48:07 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[120]
スレッド記事とは少し話がずれるが、職業選択は「学歴」と関係があるし、学歴次第で選べる仕事が異なるというのが日本という社会をいびつなものにしているかと思うので、日本の「職業差別意識」とその結果に関するネット記事を転載する。もちろん、教育の世界も奇形化し、ほとんどの生徒を不幸にしてもいるのである。
(以下引用)「人出」はむろん「人手」の誤字。ネット記事の誤字はもはや病膏肓である。ついでに言うと「病膏肓」は「病こうもう」ではなく「病こうこう」と読む。
【既報】日本、労働者を馬鹿にしまくった結果社会が回らなくなる
2025年10月04日
ビジネス
95コメント
1: 2025/09/28(日) 11:08:21.25
建設業→馬鹿にしまくったせいで人出不足、技術承継ままならずインフラ崩壊待ったナシ
運送業→馬鹿にしまくったせいで人出不足、外国人導入の見込み
保育園→親が保育士を見下して過剰な要求、モンペ化、深刻な人出不足
飲食業→底辺底辺と馬鹿にしまくったおかげでなり手がいなくなり既に外国人頼み
サービス業→底辺底辺と馬鹿にしまくったおかげでなり手がいなくなり既に外国人頼み
日本人→大半は低学歴で馬鹿なままなのたがプライドだけ高く馬鹿にされるキツイ仕事はしたくない、楽して稼ぎたいという知的障害だらけになる、闇バイトに簡単に手を出し逮捕される若者や売春をする馬鹿女が急増
Powered by livedoor 相互RSS
まとめサイト速報+
2: 2025/09/28(日) 11:12:31.72
F欄大学増やしまくった弊害よな
なんかしらんが大卒というプライドだけ持ってしまった
6: 2025/09/28(日) 11:14:15.70
>>2
偏差値30台の大学がゴロゴロあるからな
昔なら肉体労働で生きてた層が名ばかりの大卒という肩書を得て自分達も華やかな社会人生活を出来るんだと勘違いしてしまった
3: 2025/09/28(日) 11:12:39.46
美しい国ですね
5: 2025/09/28(日) 11:13:53.77
政府メディア国民が一緒になって虚業を崇拝してエッセンシャルワーカーを馬鹿にするガイジ国家
http://www.asyura2.com/18/social10/msg/490.html#c1
9. 偽装皇帝[121] i1WRlY1jkuk 2025年10月04日 15:23:23 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[121]
現在の中国の軍事力から見て、半年くらいで自衛隊は叩きつぶされるだろうが、米国がそこで出てくるとも思えない。米国の軍事力はおそらく中国にはるかに及ばない。ただ、情報戦では米国優位だろう。
日本の国民の被害がどの程度になるかは分からないが、いくら高市が馬鹿でも彼我の軍軍事力の差は歴然としているだろうから、すぐには戦争をせず、毎年軍事費を増大させていき、数年後に何かの「アクシデント」をきっかけに戦端を開くのではないか。
「戦闘教師ケン」氏は軍事知識に強いし、日本の政界にも関係し、また中国の知識も深いようなので、そのブログ記事はかなり参考になるかと思う。
(以下引用)
2025年10月03日
令和帝政の国家戦略は?
・中国は侵略的なのか?
・アメリカの覇権について
これまで米中二カ国の安全保障スタンスを概観してきたが、では令和帝政日本はどう考えているのか、どのような選択肢があるのだろうか。
まず、現政府と自民党主流派は「中露(朝)同盟」に対するバランシングを基本戦略としている。
これは力(主に軍事力)による対抗で戦力均衡を目指す考え方だ。
冷戦期による封じ込め戦略がこれに相当するが、冷戦期の相手は主にソ連だった。
80年代までの中国は非常に弱く、軍事力の上では(こちらが侵略するのでない限り)計算する必要がないほどだった。そのため、オホーツク海を封じ込め、北海道を固めておけばまず十分だった。
ソヴィエトの艦隊も潜水艦以外は脆弱で、アメリカの第7艦隊のみで十分封じることができた。
だが、2025年現在、中国は三隻目の空母が配備されたのに対し、日本に配備されている空母は一隻だけになっている。その他にフィリピン海域に一隻、ハワイに一隻いるので、バランスは保たれているとも言える。
また、米本土西海岸に1~2隻いるので、今のところアメリカの有利は動かない。
しかし、アメリカが11隻の原子力空母で全世界の海域を見守らねばならないのに対し、中国は東太平洋だけ見ていれば良いのだから、これは無理ゲーな話だろう。
中国は2035年までに空母6隻を常備する意向を示しており、この辺で東太平洋の戦力バランスが覆されると考えるのが妥当だろう。
アメリカ側は「いつ」という期限は切っていないものの、2030年代にはグアムまたはハワイ線まで覇権を後退させざるをえないと考えて良い。
他方、令和帝政は在日米軍が支配・統治の基幹パワー(権力の源泉、正統性の根拠)となっており、これがなくなれば体制転換は必須となる。これは、東欧の共産党政権やアフガニスタンの旧カブール政権などの例と同じだ。
そのため、令和帝政としては在日米軍の撤退を阻止することが、最優先事項となっており、それを前提に国家戦略が組まれている。
そのためには、中国の覇権を「水際撃滅」「封じ込め」する必要があり、台湾と沖縄を含む南西諸島が「令和絶対国防圏」の最前線となっている。
自衛隊は従来「島嶼防衛」を戦略構想の中心に据えていたが、これは敵を上陸させてから陸上で時間稼ぎして制海権を確保することを想定していた。
ところが、米中の戦力バランスが拮抗し、特に中国のミサイル技術が向上したため、東シナ海の制海権確保が確実とは言えなくなった。
また、ここでは詳細は述べないが、日米安全保障条約は「敵が占領下に置いた島嶼」に対しては発動されない(アメリカが適用を拒否する)可能性があることが判明、自衛隊は「水際撃滅」と「自力による島嶼奪還」が余儀なくされている(防衛白書を毎年読み込むと、意外とその苦悩が見えてくる)。
少しだけ補足すると、1972年に沖縄などがアメリカから日本に「返還」されるわけだが、この時返還されたのは施政権(行政権)だけであり、主権が返還されたわけではなかった。
実は沖縄の主権は、帝国日本が主張しているだけで、アメリカは巧妙に沖縄の主権がどの国にあるのかについて明言を避けているフシがある。
日米安保は主権下、実効支配下にある領土に対して適用される前提があるため、「主権下」「実効支配下」に無い土地に対しては「適用しなくても良い」というルール解釈がなされている。これはゲームにおける「ルール解釈」と同義なのだ。
故に尖閣諸島のように「主権下」「実効支配下」どちらもあやふやなところに対しては、帝国政府はアメリカで政権交代が起きるたびに「日米安保の尖閣に対する適用」を確認している。
実はこれは沖縄も同じで、アメリカが「確かポツダム宣言では、日本の主権は本州、北海道、九州及び四国並びにわれらの決定する諸小島に局限せられる、となってたな」と言い出したら、もう日米安保は沖縄に対して適用されなくなってしまうのだ。
令和帝政の歴代政権が「日米同盟の強化」を最優先で主張するのはそのためである。
そもそも現代のアメリカ人が、日本を守るために中国の最新式ミサイルで次々と米国人の死傷者が出ることを許容できるだろうか、という話である。
結果、令和帝政は「日米同盟の強化」によってアメリカの対外戦争、世界覇権活動支援を強化する一方で、対中露のバランシングを一手に引き受ける形になっている。
帝国政府は一応QUADやFOIPなどで対中封じ込め戦略を進めているものの、インドは対中戦の矢面に立つつもりは全く無く、QUADとFOIPで米日からどれだけ利益をふんだくれるかしか考えていない。
ところが、外務省などの役人どもは「インドこそが中国の脅威を深刻に受けているのだから、同盟強化を望んでいるはず」と信じて疑わない始末。この点、「ソ連が講和を斡旋してくれる」と信じていた終戦間際の為政者たちと同じ発想にある。
実際に、中国やロシアの矢面に立っているのは日本であり、それはそもそも帝国政府が望んだ形であるはずなのに、いかにも愚かである。
中国は今後10年程度は3~5%程度の安定成長が続くものと見られ、少なくとも同レベルでの軍事費増が実現する。
日本が(想像上の)バランシングを実現するためには、毎年10%からの予算増が必要となる。
事実、2022年から25年までの毎年の予算増は平均で15%に及ぶ。
これは2028年には21年比で2倍になる計算で、それは今後も続くだろう。
当然、その犠牲になるのは国民生活でしか無い。
だが、いくら軍事費を増やしてみたところで、「無理なものは無理」なものがある。
人員確保だ。
現在の25万人規模の傭兵軍を維持するためには、毎年1万人からの高卒者の入隊が必要とされる。
ところが、進学しないで就職する高卒者は現在10万人もいない状況にあり、このうち自衛隊への入隊者は3千人程度と見られている。
実際、最も下の階級層である「士」の充足率は68%でしかなく、年々低下傾向にある。
10年後には15万人規模の軍を確保するのも困難な情勢なのだ。
現代戦がどれだけドローンに依存しようとも、最終的に戦場を制圧するのは陸上戦力であり、人間である必要がある。
つまり、力によるバランシングは「無理」なのだ。
故に、私としては、「ロシア、日本、ベトナム、インド」の緩い連携を保ちながら(バック・パッシング)、中国とは「敵対もしない」「同盟(バンドワゴン)もしない」形で、アメリカとも緩く連携していく(オフショワ)構想が、難易度は高いものの最も独立性を担保できる形なのではないかと考えている。
この構想については、また気が向いたら説明したい。
【追記】
なお、令和帝政(霞が関)と言っても、対米従属一本槍なのは外務省と防衛省あたりで、経産省は意外と私の考え方に近く(リスク分散型)、財務省は軍事費の肥大化に警戒感を持っている。
また、親台湾派でゴリゴリの親米と見られていた安倍晋三がバランス外交を推進したりと、読めないところも多い。
18. 偽装皇帝[122] i1WRlY1jkuk 2025年10月04日 16:03:12 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[122]
「とし電設」さんへ
私は反高市(&反小泉)であり、反ネトウヨであり、反戦主義者です。
そう読み取れないなら、私の書き方が悪かったのでしょう。
以後、センシティブなコメントはなるべくさし控えます。
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/236.html#c18
32. 偽装皇帝[123] i1WRlY1jkuk 2025年10月04日 17:20:58 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[123]
私は「昼休み板」を敬遠し、また「イワツバメ」氏を、やたらにスレ立てをして「昼休み板」を独占している「問題人物」だと思って敬遠し、記事を読んだこともなかったが、初めて読んでみて、これほど優れた内容のスレッドは稀だと思っていたら、コメント欄まで含めて「古谷経衡」の記事だったようで、後ろから足を「カックン」されたような気分になった。
まあ、優れた内容の記事だから、読んで非常にタメになった。「参政党支持者」の実態をよく理解できたように思う。
で、問題は、参政党以外の政党が、なぜ「ワクチン批判」「新コロ詐欺批判」ができなかったのかだ。おそらく、参政党に入れ込んだ人々の多くはまさにその一点で、この「詐欺政党」を信じたのである。
まあ、あの「新コロ詐欺」や「毒ワクチン」を批判しなかった時点で、日本の既存政党はすべて政党として落第、きつい言い方をしたら「国民の敵」となったのである。
なお、私は「人は見た目で分かる」主義者なので、古谷経衡の風貌で判断して、「気に入らない風貌の男だ」としか思っていなかった。これほど論理的で明晰な思考のできる人物だとは知らなかった。文章力も素晴らしい。
1. 偽装皇帝[124] i1WRlY1jkuk 2025年10月05日 07:06:18 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[124]
「マイケル・ハドソン研究所」記事の末尾だけ転載する。非常に優れた内容の記事だが、長いので、末尾だけの転載である。
米国の衰退は歴然としているが、問題は、その程度がはなはだしく、同盟国全体のみならず世界全体を巻き添えにし、しかも、トランプの政策は、その被害を拡大するものだということである。あまりに馬鹿げた失敗なので、田中宇なら「意図的失敗」と言いそうであるww では、誰のために? 中国やロシアのために?
(以下引用)
マイケル・ハドソン:アメリカ経済がこうした状況に追い込まれている点について触れられましたが、これはまさに絶望的な事態です。その絶望の一因は、政策を断片的に切り分けて相互作用を見ない点にあります。アメリカ国民が直面する物価上昇の大きな要因として、先ほど言及された食料品やハンバーガーに加え、電力があります。その価格が大幅に上昇した主な理由は、トランプ氏が地球温暖化など存在しないと主張するMAGA支持層の狂信的な支持者たちに迎合しているためです。繰り返しになりますが、トランプ氏はこう宣言しました。「石油産業の世界を支配することに全幅の信頼を置くなら、私は石油産業とMAGA支持基盤を支援する。風力発電と太陽光発電への投資を全て停止せよ」と。そこで彼は、これまで拡大していた風力発電への米国政府の支援を撤回し、さらに太陽光発電への支援も終了させようとしています。なぜなら中国は太陽光発電の生産において大きな技術的優位性を持っているからです。
その結果、地球温暖化対策の阻害要因となるだけでなく、トランプ氏が推進する人工知能(AI)の独占強化策が、電力使用量の大幅な増加の主な原因と見込まれています。これは電気料金の上昇を招くでしょう。すでに国内の電力会社は料金を引き上げています。トランプ氏の政策の一つ——言及していませんでしたが、彼の1%の支持層を喜ばせるための——電力補助金政策が原因です。新たな電力会社を設立し、増大するコンピューター・人工知能産業だけでなく、通常の電力需要の増加(特に地球温暖化対策の空調需要)に対応するためには、必要な公的申請手続きを完了するのに基本的に10年を要します。トランプ大統領がパリ協定をはじめとする地球温暖化防止協定から離脱したため、温暖化は進行しているのです。トランプ大統領の政策はすべて、コスト圧迫と必要物資の不足を悪化させるものです。
さて、電気料金は消費者物価指数(CPI)において大きな役割を果たしていません。家賃も同様です。医療費もCPIに大きく反映されていません。あなたが先ほど説明された、アメリカ国民の予算を圧迫しているこれらの要素は、政府が言及している統計から除外されています。つまり、それらを説明しなければ、私たちの表向きの主張を人々に信じさせられるかもしれないと考えているのです。
これは、ロシアに対するアメリカの「ホット戦争」が幻想であるのと同様です。ウクライナでは我々が実際に勝利していると言い張る一方で、ロシア経済は崩壊しつつあると主張するのです。ロシア経済が崩壊していないのは、自給自足型経済だからです。輸入依存から脱却し、自国の必要品をすべて生産できるようになったのです。これは主に、アメリカが課した制裁のおかげです。アメリカが世界に制裁を課したことで、他国はアメリカ市場からの独立を必要として対応せざるを得なくなりました。
つまりトランプ氏は、世界がアメリカから独立する状況を作り出したのです。そしてトランプ氏がこの状況に対処するため、実際には実現不可能な要求をさらに強めるほど、アメリカや欧州のNATO加盟国とその同盟国は、世界の他の国々から孤立を深めています。つまり、石油産業やウォール街、銀行業界、トランプ氏を支持する労働組合といった特定利益団体を支援するための、これら全ての悪しき政策が収束しつつあるのです。そしてこれらは基本的に崩壊しつつあります。その結果、アメリカ経済はゆっくりと崩壊しつつあります。緩やかな崩壊ではありますが、経済だけでなく憲法全体、そしてこの混乱を招いた司法制度・政治制度の在り方そのものに抜本的な変革がなければ、この崩壊を食い止めることはできません。
リチャード・ウォルフ: そして最後の皮肉:移民を非難できなくなった以上——流入を事実上止め、流出に転じた以上——新たな同等のスケープゴートを見つけねばなりません。深夜のコメディアンにまで及ぶ批判の封じ込めを見れば、国内の左派勢力を新たなスケープゴートとして構築し、移民に対するICE(移民関税捜査局)のあらゆる措置が機能しなかった理由を正当化しようとしていることがわかります。ここには投資の大幅な回復などありません。全くありません。製造業の復活などありません。全くありません。全ては見せかけと煙幕、そしてスケープゴート探しに過ぎません。なぜなら、それが彼の最初の8ヶ月がもたらした結果の総括だからです。
ニマ・アルコルシッド:はい。本日はお越しいただき、リチャード、マイケル、誠にありがとうございました。いつもながら大変光栄です。
リチャード・ウォルフ:それでは、また来週お会いしましょう。
ニマ・アルコルシッド:はい、ありがとうございます。
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/846.html#c1
77. 偽装皇帝[125] i1WRlY1jkuk 2025年10月05日 11:28:28 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[125]
まあ、類似のコメントは既に膨大に出ていると思うのだが、「長周新聞」座談会の言っていることが、かなり的を射ているかと思うので、蛇足だが転載する。
コピペはダメですか? www
(以下引用)
A 日本を取り巻く状況を見てみると、とりわけ軍事的には米中の覇権争いがたけなわになるなかで、中国包囲網の一翼としてアジアにおける鉄砲玉にされる体制が強まってきた。石破茂が総理大臣であるか否かに関わりなく、この20年来で進められてきたことだ。自衛隊は米軍の二軍として指揮下に入れられて、九州地方や西日本、南西諸島ではミサイル基地配備などが一気呵成で進められてきた。対中国で日本列島が不沈空母として鉄砲玉にされる体制だ。岩国基地などは極東最大級の米軍基地になったし、南西諸島や九州地方でも自衛隊配備や基地増強、弾薬庫配備などがあちこちで進められてきた。佐賀のオスプレイ配備でもそうだが、きわめて強権的に防衛省がごり押ししてきた。
台湾有事などというが、何かことあればウクライナ同様、緩衝国家としてアメリカの代理で中国と軍事衝突させられかねない危険性をはらんでいる。米中の矛盾のなかに入り込んで、米国に与して中国にミサイルを向けるということは、同時に標的としてミサイルを向けられることも意味する。戦争か平和かの分水嶺に立たされているといってもおかしくない状況だ。こうしたなかで、ゼレンスキーもどきみたいな政治家がトップになれば戦争に引きずり込まれかねない。ウクライナの二の舞になりかねないということだ。
D 日本の首相に誰がなっても同じなのかもしれないが、日本社会の針路をどっちに向けていくのかは、そこで暮らしているわたしたち一人一人にも問われていることだ。それこそ米中覇権争奪といっても、一方は沈みゆく資本主義国として世界中に高関税を吹っかけ、アメリカ大陸に巣ごもりしようとしており、落ちぶれていく一方。方や社会主義を標榜しながら資本主義のフロンティアとして急成長する大国というわけで、この矛盾が激化するなかで日本はどう外交を展開して世界とつながっていくのかが問われている。変化が著しい世界のなかで、それこそ戦後レジュームから脱却して針路を選択すべき岐路にあるといえる。誰が総理大臣になろうがいっしょでも、せめてアジア諸国に向かってオラつくようなアホが出てくるべきタイミングではない。有害でしかないからだ。
B 「台湾有事は日本の有事」などといって、もっぱらアメリカ一辺倒でしか物事を考えられない政治が染みついているが、そもそも冷静に考えてみて、中国と日本は隣国でありながら、なぜミサイルを向け合う関係にならなければいけないのか? だ。いまや経済的にも中国は輸出入ともに依存度が高く、日本経済にとってなくてはならない相手なはずだ。経済的にはアメリカ以上にアジア圏の依存度が高いし、近隣諸国との友好平和がなにより大切なものだ。それなのに、アメリカの尻馬に乗ってやたら中国に噛(か)みつくというのが「僕を取り立ててください」のお作法みたくなっている。これは好き嫌いではなく、落ち着いて考えてみてもバカげている。
A 中国からの物流が止まるだけで日本社会は麻痺する。コロナのときでも中国からのコンテナが止まればマスク一枚手に入れられなかったくせに、なにが中国と一戦を交えるかだ。食料だって入ってこなくなるし、いかに非現実的であるかは誰でもわかることだ。経済的にも相互依存の深い関係にあるわけで、常に友好平和な関係を築いて、何か問題が起これば外交によって解決するほかないのだ。そういう政治手腕を持った人物や政党が政権を握らないといけない。
C とはいえ自民党総裁選だ。名前が上がっているのにろくなのがいないというか、どことなく世間も冷めているなかで、「次はわたしに!」「いや、わたしに!」がはしゃぎはじめるのだろう。やれ反日カルトに物心両面で支援を受けていたり、裏金をせっせとポケットに入れていたり、どうしようもない連中が跋扈(ばっこ)してきたが、コイツらが騒いでいったい何をしようとしているのか、どっちに日本社会を持っていこうとしているのか、そしてどうなっていくのか、政権与党における権力争いだけに無関係では済まない。
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/236.html#c77
20. 偽装皇帝[126] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 07:23:50 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[126]
コメント群はおおむね妥当な内容だと思うが、15,16は違和感がある。
15:好景気が来てほしい。
16:株価上昇を期待。
高市が自民党新総裁になったことで、好景気になったり株価が上昇する、どんな根拠があるのだろうか。「戦争景気」を期待しているのだろうか?
wwwww
「戦争景気」は(第一次大戦のアメリカや日本のように)他国の戦争に便乗して儲けるのであり、戦争当事国が儲けるのは、その中の軍需企業だけだろう。
日本の場合は日本各地の原発施設にミサイルを撃ち込まれれば、それで継戦能力はほぼ終わりだというのが現実ではないだろうか。(国土の3割しか平野部がなく、また海岸線の長いことも防御を困難にしているはずだ。何しろ、黒船の威嚇射撃だけで開国した国である。何より、長い間の少子化問題で、現在は兵士数が完全に不足している。)
22. 偽装皇帝[127] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 09:23:10 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[127]
コメ20の末尾に追記。
なお、私もコメ21氏と同じく、圧倒的な軍事力差がある場合、最初から白旗を上げたほうが国民の被害ははるかに少ないと思う。(ウクライナ戦争を見れば明白である。)
そして、軍事力増強に国家予算を使う(高市は確実にそれをやると私は見ている)なら、今でも疲弊している国民生活は最悪になるだろう。
まあ、米国による収奪(日本政界と経済界と国家官僚を走狗としての)がここまで日本を貧困化させたのだと私は思っている。
仮に米国の指令がなくても、日本の軍隊には「関東軍(軍隊の下部組織)による暴発、暴走」の見事な先例がある。
(以下引用)要するに、現代戦争でも兵力の根本は兵士の頭数だということだ。
ウラジーミル・プーチン:トマホークについてですが、これは非常に強力な兵器です。正直に言うと、最新式とは言えませんが、それでも脅威となる強力な兵器です。
もちろん、これによって戦場の情勢が変わったり、影響が出たりすることはありません。
既に申し上げたように、ウクライナにどれだけ多くのドローンを供与しても、そしてドローンを使ってどれだけ難攻不落に見える防衛線を築いても、ウクライナ軍にとって根本的な問題は、人員不足が続く限り、これらの戦闘に投入できる人材がいないということです。ご理解いただけますか?
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/307.html#c22
1. 偽装皇帝[128] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 10:34:45 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[128]
スレ主さんは、「社会主義と資本主義のハイブリッド」を理想としている、とスレッドタイトルから判断し、それは私も同じ思想なので、読んでみたが、書かれた内容は農政のことだけで、その重要性は私も同意見だが、記事タイトルから期待した内容ではない。内容があまりに煩瑣で、農業にさほど知識の無い者や関心の無い者が読み続けるのは苦痛なのではないか。それが、「コメントゼロ」になっているかと思う。
もちろん読者反応の有無より、「自分の意見を表明する」のが第一目的なら、それでいいわけだが、「読む者への親切心」が欠如していては「なろう小説作家」以下だという気もする。まあ、立派な意見なら、意見の表明だけでも価値があるという考え方もあるだろう。
私としては、「社会主義と資本主義のハイブリッド」の具体的な案をスレ主さんに書いてもらいたいと思うだけだ。
もっとも、その事例はすでにあり、それはお隣の「大国なのに中国」という謙虚な(笑)国である。小国なのに帝国を名乗っていた我が国よりはマシか。
なお、私は冗談が好きで、そのために他人を怒らせることが多い、精神的小児である。「皇帝」を名乗っているのは、「徽宗皇帝」という、「本業(為政者)としては無能だが芸術的天才」の亡国の皇帝・徽宗皇帝が好きだからだ。
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/338.html#c1
1. 偽装皇帝[129] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 11:09:15 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[129]
なお、私自身がスレ立てする能力はないので、場をお借りするわけだ。
(以下自己引用)若者の読者にも少しは関心を持ってもらえる内容なのではないか、と思っての転載だ。(なお、この続きもあるので、いずれ載せる)
酔生夢人 2023-09-01 05:28 詩・文学・芸術 CM(0)
「ライ麦畑でつかまえて」随想
この前、村上春樹について書いた時に、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」にも少し触れたが、その後市民図書館に行った時に、「ライ麦畑〜」を見つけたので、借りて来た。まあ、暇があれば再読しよう、程度の気軽さで借りたわけだ。
で、発見したのが、翻訳者の野崎孝氏の翻訳の見事さである。実に自由自在に、主人公の独白を生き生きと日本語化している。これでは、村上春樹が再翻訳する意味はまったく無いと思うのだが、そちらにはそちらの良さがあるのかもしれない。もちろん、サリンジャーの原作自体が素晴らしいから、翻訳で読んでも面白いのである。
どういうあたりが素晴らしいかというと、人物描写の見事さだ。主人公は周りの人間のほとんどが嫌いなのだが、周りの人間の不快さの描写が実に見事だから、読者は主人公の気持ちに同感してしまうわけだ。これは一種の詐術かもしれない。つまり、読者は小説の語り手の語る内容を信じるしかないから、主人公が「信頼できない語り手」であるかどうか、判断できないのである。しかし、その描写があまりに見事なので、読者は主人公に感情移入し、「世界は糞だ」という、現在で言えば中二病的な主人公の考え方や感じ方に同化していくのである。まさに、青春期に読むべき作品だろう。と言っても、私のような老人が読んでも面白いことは面白い。ただ、青年読者のようには「巻き込まれない」だけだ。つまり、一歩距離を置いての鑑賞になる。それは、青年期の読書からの退化かもしれない。
サリンジャーとしても、この作品一作で、「語りたいこと」はすべて出したと思われ、その後出した作品ではヒット作はなく、その後は「書かない作家」になっている。
さて、読書というのは、書かれたすべてが分かるわけではない。たとえば、私は衣服やファッションにまったく興味が無いので、小説によく出て来る「ツィード」の服とか、「フランネル」の服のイメージができない。前者はおそらく服の形式だろうし、後者は服地だろうが、よく分からない。車の形式にしても同様だ。コンバーチブルとかセダンと書かれていても、イメージにはならない。
で、そういう知識の問題とは別に、言葉はすべて理解できるが、文の意味が分からない、ということもある。「ライ麦〜」の既読箇所で言うと、P28の
「幸運を祈るよ!」なんて、僕なら誰にだって言うもんか。ひどい言葉じゃないか、考えてみれば。
というのが分からない。まあ、青年期の過敏な神経から来る発言だろうが、それでもなぜ「幸運を祈るよ!」がひどい言葉なのかは分からない。
まあ、強いて言えば、「幸運を祈るしかないほど、お前の前途が不幸に満ちていることが俺(私)には分かっているから、お前のためにせめて幸運を祈ってやろう」という意味の「ひどい言葉」だということだろうか。
もちろん、昔読んだ時にはこういう「分からない箇所」がたくさんあったが、すべて無視したわけだ。それでも激しく感動したのである。それも読書であり、今のように老人的に細部にこだわるのも読書である。若い人には「やることがたくさんある(ような気がする)」から、いちいち物事の細部にこだわる時間は無いのである。
蛇足を言えば、「幸運」と「好運」は違う、というのが私の考えだ。前者は単に運命的で偶然的なものだが、後者は「何を好いと思うか」という当人の感性や判断が前提である、ということである。まあ、私の詭弁かもしれない。
最後に、前に少し触れた「ホールデン・コールフィールド」という主人公の名前が小説の題名である「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と関係する、という私の説だが、これは「ホールデン」が「ホールド」から来ているので、「キャッチャー」を意味し、「フィールド」は「ライ麦畑」を意味しているという判断だ。ついでに言えば「コール」と「フィールド」が結びつくことで、「荒野に呼ばわる者」という、キリスト教的な「孤独な導き手(あるいは求道者)」を暗示していると思う。
http://www.asyura2.com/25/lunchbreak56/msg/254.html#c1
2. 偽装皇帝[130] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 11:34:25 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[130]
時間を置くと忘れそうなので、「ライ麦畑でつかまえて」感想の続編を載せておく。
(以下自己引用)「下線」をつけた部分の下線は消えているので、まあ適当に判断すればいい。
「ライ麦畑でつかまえて」読後感想
「読後感想」とは言っても、べつに論文を書く気はないので、単に随筆である。「筆に随って」書くだけだ。つまり、文責は筆にあって私には無いwww
まあ、低レベルの冗談はともかく、何十年ぶりの「ライ麦〜」再読は面白かった。ただ、主人公への共感が初読の時ほどだったのかどうか、そういう部分は明確に記憶していないので判断は難しい。たぶん、当時は「よく理解できない」ので判断保留にしていたと思う。今でも、判断は困難だ。
と言うのは、外界に対する主人公の嫌悪は、感覚的には分かるが、論理的には分からないのである。主人公のホールデンは、「インチキな存在」が大嫌いで、彼から見れば世界はインチキだらけのものだから、世界そのものが嫌いなのだと思える。だが、その「インチキ」とは何か。
本の最後に翻訳者野崎孝の解説があるので、引用してみる。
2か所ほど引用するつもりだが、面白いことに、私が先日「理解できない部分」として無理に解釈した箇所を野崎氏が「解説」文の中でまさに解説しているのである。
しかし「幸運を祈るよ」と歴史のスペンサー先生に言われて、反射的に嫌悪を感じ、自分ならば絶対にそんなことは言わないだろうと思うホールデンの感覚は、たとえば葉書などに「ご多幸を祈る」と書くことに抵抗を感じたことのある日本人ならば、容易に理解することができるはずだ。(夢人注:私はそれが「容易に」理解できなくて悩んだのだがww)祈りもしないのに「祈る」と言い、祈る対象すら持たぬ人間が祈ると書くーーーその無神経、そのインチキさ。更には「幸運を祈る」とは具体的にどういうことか。それを考えもしないで安易に口にする無責任さ。これがもし、相手を罵倒するなり、揶揄するなり、相手にマイナスを与えるような、従って自分もそのため不利になるような場合なら、あるいは許容されるかもしれない。(夢人注:「インチキ」ではないとして許容されるということだろう。)しかし、相手にプラスを与える性質の言葉を、自分の真意以上の効果を孕ませて口にするのはいやらしい。ホールデンの反発の基本的なものはここにある。だから、この感覚、この反発が理解できれば、この小説は一挙に理解できるはずだ。
なるほど、私の「ライ麦〜」理解の底の浅さが歴然としている。小説を読む、あるいは理解するのは才能と修練が要るようだ。まあ、野崎氏がホールデンの言う「インチキ」の解説として、私が偶然に取り上げた箇所を選んだだけでも良しとしよう。
もう一か所はこういう文章だ。
ホールデン少年が最も敏感に嗅ぎわけて、最も烈しい嫌悪と侮蔑を示すのは、彼のいわゆる「インチキ」なもの、「いやらしい」ものであることは前に述べたが、既成の価値にしばられず、かといってみずからの価値観も確立されていない彼にとって、これが法律上の罪や倫理的な悪などであろうはずはなく、単なる嘘やごまかしでさえなくて、精神の下劣さ低俗さ、根性のきたなさ、そこから来る糊塗、欺瞞、追従といった性質のものである。
(下線は夢人による)
いや実に見事なものである。下線部は、ホールデンの言う「インチキ」なものを余蘊なく示している。
なお、いい加減な読み方しかできない凡人読者としては、ホールデンは他者に厳しすぎ、自分に甘すぎると思う。
客観性というのは、その性質上、自分にも外界にも等しく向けられると思うのだが、ホールデンの「異常な」主観性が、実は外界観察の見事な正確さによって読者には気が付かない仕掛け(ホールデンの目が「客観的」に見える仕掛け)になっている。それは作者サリンジャーによる「インチキ」であるような気が私にはするwww
まあ、小説というのはもともとフィクションなのであり、つまりは「砂上の楼閣」であり、悪口を言えば「インチキ」なのである。ただ、インチキの中にも許容できるものと許容できないものがそれぞれにあるだけだ。世上の小説や漫画やアニメや映画の中で不誠実に作られた、不潔な「インチキ」でないものがどれだけあるだろうか。一見真面目そうな作品にこそそういう「インチキ」が多いのではないか。
なお、野崎氏が「インチキ」と訳した原語が何かは分からないが、「phoney(phony)」(偽物、まがい物の意)ではないかと思う。
http://www.asyura2.com/25/lunchbreak56/msg/254.html#c2
2. 偽装皇帝[131] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 16:24:33 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[131]
高市総裁誕生の「ご祝儀相場」で株が最高値を更新しているが、日本社会のどこに、株価が上がる要素があるのだよwww
「株には手を出さんよ。あれは仕組まれた芝居だからな」(アル・カポネ)
(私のブログから自己引用する)
悪行と法と宗教
「天国の鍵」で善と悪の問題の考察をしているが、まあ、子供向けの話である。だが、そこでも善は本当に善か、悪は本当に悪か、くらいの議論はしている。
で、下のコメントはtogetterから拾ったものだが、社会の上級国民には常識だろう。今、読んでいる最中の広瀬隆の「億万長者はハリウッドを殺す」の中には、アメリカの億万長者たちがいかに犯罪的なビジネスをして巨万の財を成したかがかなり詳しく書かれている。
たとえば、会社を興して株を売り出す時、億万長者は自社株を自分で買い、株価を吊り上げて人気株にする。(そのカネは自分に戻るのだから懐は痛まない。)そして株価が十分に上がったところで他者に売れば、会社を作った費用はそれだけで回収できるわけだ。
そして現在でも、株価が本当には誰が決めているのか、証券会社内でどんな操作(談合?)をして株価を決めているのか、外部の人間には分からないのである。単に「人気の変動で決まっている」と言われているのを信じて株を売買するのが一般人だ。
「株には手を出さんよ。あれは仕組まれた芝居だからな」(アル・カポネ)
水原一平などはギャンブルで失敗したから罪になったが、勝って大儲けをして大谷の口座にこっそり返していたら大成功者で巨額の資産を手にしていたわけだ。つまり、そこには「犯罪が割に合う社会制度」が存在する。それが資本主義である。資本主義では経済犯罪は微罪扱いである。4年数か月の懲役刑も軽い処分でしかない。36億円の返済義務も、「破産してカネがないので無理です」で終わりになるだろう。
(以下引用)
こないだ奢りにきた高学歴の前科3犯が「日本に『やってはいけないこと』は一つもない」「ただ罰則があるだけ」「罰則があること、とは『やってはいけないこと』ではなく、『コストを払えばやっていいこと』に過ぎない」「犯罪が割に合う社会設計が悪い」などと言っており、宗教なき世界の限界を見た。
マンチカンのちゃちゃ丸
@Cthulhu015
@philosopium だから人間は法と宗教を作らざるを得なかった
2022-10-30 08:58:13
masaton
@masaton8
@philosopium 人を殺したらこう言う処罰しますねってのが法律で人を殺すのは悪だってのが宗教って事だね。法律に人殺しは悪だとは書かれていない。書いちゃうと死刑出来ないし。
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1298.html#c2
3. 偽装皇帝[132] i1WRlY1jkuk 2025年10月06日 16:54:29 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[132]
小泉や安倍の時も「政府が株を買っている」という話を知り合いの者が話していた。それって、犯罪じゃないの? と思ったものである。
(以下引用)
日経平均4万7944円、2175円高で取引終了 最高値を大幅更新
10/6(月) 9:11配信
1244
コメント1244件
朝日新聞
日経平均株価が4万8000円を超えたことを示す株価ボード=2025年10月6日午後2時48分、東京都中央区、吉田耕一郎撮影
6日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前週末3日の終値より2175円26銭(4.75%)高い4万7944円76銭で取引を終え、史上最高値を大幅に更新した。取引中は一時、2300円超上昇して4万8100円台をつけ、初めて4万8000円台に乗せる場面もあった。自民党の新総裁に高市早苗・前経済安全保障相が就任し、次期政権の経済対策への期待が高まっている。
【写真】史上初めて4万8000台をつけた日経平均株価を示す画面
東京外国為替市場では急速に円売りドル買いが進み、一時、3日夕より2円超も円安が進行。約2カ月ぶりの水準となる1ドル=150円台をつけた。輸出関連企業の株価の支えとなっている。
日経平均は前週末より866円高い4万6636円07銭で取引が始まり、9月19日につけた取引中の最高値(4万5852円)をあっさりと突破。初の4万6000円台をつけた。その後、さらに上げ幅を広げ、4万7000円台に達した。午前の終値は、2065円86銭(4.51%)高い4万7835円36銭。午後の取引でさらに値を上げ、午後2時過ぎに4万8000円台をつけると、一時4万8150円04銭まで上昇した。
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1298.html#c3
4. 偽装皇帝[133] i1WRlY1jkuk 2025年10月07日 08:29:27 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[133]
さすがに、「阿修羅」常連の方々は慧眼で、スレ記事のインチキさ(デマゴギー性)を見抜いてるようだ。
そもそも、中国は「民主主義でない」からこそ、これまでの大発展が可能だったのであり、欧米日「民主主義」諸国の衰退と退廃と混乱の現状を見れば、「民主主義」とは「大資本家支配」の政治でしかなく、その政策は「反共主義」第一の姿勢が動かしがたい痼疾であることが分かる。
(ウクライナ戦争も、ロシアに残ると推測された「共産主義的な何か」への恐怖と憎悪のために起こったものだろう。戦争の起源となったウクライナの東部自国民弾圧という政治的現象は、ナチズムに通じるものだ。)
私自身「共産主義は愚劣な思想である」と考えているが、中国の「社会主義と資本主義の融合した社会・政治体制」は、非常に賢明なシステムだと思っている。なぜなら、それは「社会全体の利益を最優先する」という「本来の社会主義(マルクスの愚論の用語で言えば空想的社会主義)」の性格からして「資本の暴走(金権政治)」を許さないシステムとなるからだ。
「蚊居肢」所載のエマニエル・トッドの記事(論説)の一節を転載する。同記事の他の部分には私は異論もあるが、この部分は同意である。
(以下引用)
アメリカはロシアへの支配を放棄しつつあり、中国に対しても同様だと私はますます確信している。軍用航空機に不可欠な希土類元素であるサマリウムの輸入をめぐって中国に封鎖されたアメリカは、もはや中国と軍事的に対峙することなど夢にも思わない。インド、ブラジル、アラブ諸国、アフリカといった世界の他の国々は、この状況を利用し離反しつつある。しかしアメリカは、ヨーロッパと東アジアの「同盟国」に対し、過剰搾取への最後の手段として、猛烈な攻撃を仕掛けている。そして、それは純粋な悪意から来ていると言わざるを得ない。屈辱から逃れるため、そして自らの弱点を世界と自らから隠すため、彼らはヨーロッパを罰しているのだ。帝国は自らを蝕んでいる。これが、縮小する帝国のパートナーではなく、植民地臣民と化したヨーロッパ諸国にトランプが課した関税と強制投資の真意である。自由民主主義諸国が連帯する時代は終わった。
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/848.html#c4
5. 偽装皇帝[134] i1WRlY1jkuk 2025年10月07日 09:28:11 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[134]
ちなみに、高度成長期の日本は「世界で唯一成功した『社会主義』国家」と揶揄されていたが、「共産主義国家」とは冗談にも言われなかった。
そのころはまだ社会主義と共産主義を混同する風潮は(少なくともインテリ層には)無かったということだ。今では高校の社会科教師ですら、その違いを言えない。つまり、学校教材からして、その混同を招くようなものであるのだろう。
そして、日本が「社会主義国家」と言われたのは、国の発展と経済的成功の果実が一部の層や人間にではなく、社会(国民)全体の生活水準の向上になっていたからである。
現在の「国民(庶民)生活完全無視の」日本の政治や政府の姿との懸隔は恐ろしいほどではないか?
そのころの国家官僚や政治家はまだまともだったわけだ。
その日本の「護送船団方式」が、今の中国の経済政策だろう。つまり、政治(政府)が経済のかじ取りをし、経済の行き過ぎ(資本の、いや資本家の暴走)にブレーキをかけるわけで、それを私は社会主義と資本主義の結婚と言っている。
31. 偽装皇帝[135] i1WRlY1jkuk 2025年10月07日 14:58:21 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[135]
コメント26の「壺が壺を起用」は秀逸。
マスコミも統一教会問題をまともに扱う気はないから、高市のこの「壺が壺を起用」という「厚顔無恥」作戦は、安倍晋三の「モリカケさくら」など多くの事例のように大成功する可能性は高いのではないか。つまり、米国やその背後のDSの許可済みだろう。
「世に倦む日々」氏のように、真面目に世を憂えている御仁が、次のように書いているが、私は高市の逃げ切りを予測する。まあ、高市の弱点や旧悪を簡潔にまとめているので転載する。
(以下引用)
最後に、新総裁となった高市早苗のアキレス腱を幾つか並べよう。
第一に、経歴詐称問題がある。高市早苗は、単なる「研修生」にすぎない身分を勝手に「連邦議会立法調査官」と詐称していた。この疑惑について、高市早苗は未だに説明責任を果たしていない。もし、トランプ訪日時に米マスコミがこの問題に興味を持ち、事実関係を検証して報道すれば、忽ち詐称の事実が明らかとなり、高市早苗の立場はなくなるだろう。
第二に、裏金議員の登用の問題がある。役員人事で裏金議員を重用した場合、野党や世論から猛反発を受けるのは確実で、マスコミは世論調査をかける進行になるだろう。裏金問題は物価高対策(消費減税)とセットの政治問題で、衆院選も参院選もこれが重大な争点となり、自民党敗北を招く要因となった。裏金議員は復権させます、給付金はリセットします、消費税率は下げません、という方針が果たして通用するだろうか。「解党的出直し」の禊後の自民党の態度として国民が納得するだろうか。
第三に、統一教会との癒着関係がある。SNS上で追及が途切れず続いている。週刊誌が新しい暴露記事を出すかもしれない。この件は、スパイ防止法の政局とも絡む問題性を孕んでいて、スパイ防止法がマスコミで議論されるような場面になれば、必然的に報道の表面に統一教会が浮上し、高市早苗と統一教会の疑惑が掘り下げられる展開になるはずだ。また、韓国で統一教会の疑獄事件の捜査が進行中であり、捜査の過程で自民党を揺るがす衝撃の事実が発覚し露呈しておかしくない。今、高市早苗の支持率は瞬間風速で高く上がるかもしれないが、上の3点を含めた醜聞報道の攻勢が続いたときは、それは一気に失墜するだろう
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/250.html#c31
33. 偽装皇帝[136] i1WRlY1jkuk 2025年10月07日 15:58:50 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[136]
副島隆彦の書いた記事が、なかなか「まとも」なので、転載する。たいていの人は知らない政治情報も書かれている。
今後の高市の動向に注目だ。
まず、「スパイ防止法法案提出」「軍備増強」「改憲(9条破棄、あるいは無意味化)」そして「中国との戦争」という流れだろうか。
今後は高市支持者、統一教会支持者(「阿修羅」内にもたくさんいる)はすべて「国賊」と見なしていいのではないか。
(以下引用)
この異常で奇妙な、高市当選に驚かないのは、統一教会(とういつきょうかい)系の 反共右翼(はんきょううよく)の、500万人ぐらいいる日本人だ。たったの500万人だ。 彼らは、安倍晋三の横に、べったりと20年いて、同じ統一教会の狂った、女政治家である高市早苗を、強力に熱烈に支持している。
彼らは、今は参政党(さんせいとう 200万人)の活動家や、国民民主党の職員に、成りおおせていて、重なっている。なぜなら統一教会員として動きは禁止され封じられているから、彼らは、自分の姿を変えて、カメレオンのように、変態(メタモルフォーシズ)、変身(トランスフォーム)している。それが、高市を強力に応援している。
日本国民のほとんどは、今度の自民党総裁選の結果に、「こんな結果は有り得ない」と、全国で、一斉に悲鳴を上げた(2025年10月4日午後4時 )。このことは歴史の証言として、証拠として、語り継ぎ、後に残さないといけない。
私は、この結果を会場に伝えた後の講演の終わりの後の、質疑応答で、特に女性たちから、「先生。日本はこれから戦争に引きづられてゆくのですか」という深刻に心配そうな質問をいただいた。
それに対して、私、副島隆彦は、「いや、そんなに急に、戦争にむかうことはありません。自民党には、しっかりとしたハト派の「戦争はしない」の重要な政治家たちが居ますから。 中谷元(なかたにげん)防衛大臣や、愛媛の村上誠一郎(むらかみせいいちろう)総務大臣や、 それから、林芳正(はやしよしまさ)官房長官、そして石破首相たちがいます。
高市決定直後の石破たちの憮然とした表情
簡単に、あんな連中に、引きづり回されることはありません。安心してください」と答えた。その他、いろいろなことを答えた。聴衆は、私の話全部に、満足してくれて、絶大な拍手で答えてくれた。「来年もまた来ます」と私は言った。
このあと、私は、自分の住居の熱海市に新幹線で帰って、それから、ぐったり来た。あんな高市のような、悪魔のように、目の吊り上がった、顔のあちこちに切り傷のある悪人顔の、魔女ではない、悪魔そのものの顔をした、
女ごときに、日本が、いいように、「日本を中国にぶつける」の 戦略(ヒラリー・クリントンが敷いた。日本で女の首相を出す、も)どおりに、着々と乗せられる、訳(わけ)には行かない。
日本人は、身構えて、この大きく仕掛けられた、私たちの民族(国民)への攻撃に、冷静に対処して、これを、国民の団結で、「中国との戦争なんか、させられてたまるか」と、不服従の闘いを始めないといけない。
国家の上の方は、このように、いいように操(あやつ)られる。国民が、それに乗せられて、屠場(とじょう。食肉加工場)に引き連れられてゆく牛や豚のように、惨(みじ)めにならないように、知恵を絞らないといけない。
幸い、今の、中国の指導部と中国国民は、かなり頭の良い人たちだ。彼らは、私たち日本人が陥(おとしい)れられ、騙され、洗脳されている現状を良く知っている。
だから、私たちは、「アジア人どうし、戦わず。戦争だけはしてはならない」の、私、副島隆彦が、30年前に、高く掲げた旗(はた)の、旗幟(きし。はた と のぼり)に従って、国民の団結を図る。
すなわち、「憲法改正、反対」の旗頭(はたがしら)である。 この日本国憲法第9条の「日本は戦争をしない」の誓いに、私たちが、一致団結すれば、あの悪辣(あくらつ)な、アメリカとイギリスの、日本国への扇動(せんどう)は、阻止できる。
トランプ大統領は、自分の国の中でも、内戦(ないせん。civil war シビル・ウォー。同国民どうしの殺し合い)が起きそうで、かつ、イスラエルのガザ戦争の終結やら、ウクライナ戦争の停戦やらで、頭と体が一杯だ。だから、東アジア(極東。ファーイースト)のことは、「お前たちに任せた。好きなようにやれ」である。
大きな世界政治の駆け引きでは、「なかなか出て来ない、中国の習近平が、取引に応じるように、一番、イヤなことをやれ」だ。すなわち、 「日本(韓国、台湾も)という、中国との最前線にいる国を、中国に嗾(けしか)けて、ぶつけるように、仕組め」だ。日本はアメリカの噛(か)ませ犬だ。
中国が一番、嫌(いや)がることをやれ、である。 自分が生き残るために、デープステイトと野合(秘密取引。secret deal シークレット・ディール)をしたトランプは、自分の延命のために、属国群を犠牲にする。資金を奪い取る。 私たち日本国民は、今も、それに必死で耐えている。これでいい。このまま、じっと、じっくりと持久戦(じきゅうせん)で、苦しみに堪えて堪えて、耐え抜くことが大事だ。
高市早苗を支えたり、仲良くする者たちが、誰かを、私たちは、しっかりと区別して、見極めないといけない。 憲法改正をして、中国向けに、軍事力を強化しようと主張する者たちが、誰たちかを、じっと凝視する。
公明党(創価学会)は、池田大作氏の教えに従い、反戦平和の政党だから、高市たち統一教会の勢力とは、徹底的にイヤがるを通り越して、ケンカになる。だから、公明党は、護憲(ごけん)の勢力だから、私たちの味方勢力だ。
立憲民主党の党首になりあがっている、野田佳彦(のだよしひこ)は、高市早苗と同じ、松下政経塾の出(で)で、野田が、1期生で会長だ。高市は確か2期生だ。
彼らはすべて統一教会のかくれ幹部たちだ。 私は、その証拠も握っている。だから野田と数人を、押し出して、急いで、本当の、憲法を守る、の野党にならないといけない。そういう野党議員たちが、まだまだたくさんいる。
だから、憲法改正を推し進める側(高市たち、統一教会・軍備増強。防衛費をGDPの3%にする ) と、 それと対決する、憲法改正反対(護憲。ごけん。反戦平和 )の側の、ふたつに、真っ二つに、はっきりと、日本人が、両者のどちらかに分かれて、旗幟鮮明(きしせんめい)になることが、いいことだ。
今度の、高市勢力は、すぐに、参政党の神谷崇幣(かみやそうへい)との連携を、 アメリカのエルブリッジ・コルビー国防次官たち(「日本を中国にぶつけよ」 不正選挙の実施の司令塔 )の差し金で、開始するだろう。
7. 偽装皇帝[137] i1WRlY1jkuk 2025年10月08日 06:08:22 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[137]
「新共産主義クラブ」さんへ
ご教示のことは熟知しています。
私はマルクスらに否定された「空想的社会主義」こそが本来の「あるべき社会主義」だったという考えです。
そして、マルクスらによる「社会主義と共産主義の混同」が、世界全体を「反共産主義=反社会主義」に染め上げたという考えです。
西側世界のマスコミや公教育も、それ(社会主義と共産主義の混用)に加担しているのが世界的に大きな悪影響を与え、たとえば労働運動などですら「アカ」扱いされてきたというのが大問題だと言っているのです。
ちなみに、私は日本共産党は政党としてはおおむね誠実だと見ていますが、「共産党」という名前は変えたほうがいいと思います。「社会党」を名乗るのも「大衆党」を名乗るのも、今の党の衰退(消滅も近い)から回復するのに役立つかもしれませんが、彼らが「マルキシズム」を信奉する限り、近いうちに消滅するでしょう。
8. 偽装皇帝[138] i1WRlY1jkuk 2025年10月08日 06:22:40 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[138]
念のために、「空想的社会主義(この言葉自体が蔑称であり、「社会主義」全体にダメージを与えている)」についての簡潔な説明を載せておきます。
まあ、自分で調べるより、数秒早くなるだけのことですが。
下の解説に挙げられた「三つの特徴」をすべて否定するのは、マルキストだけでしょう。
マルキシズムとは要するに「暴力革命」主義でしかなく、社会に内乱と分裂を生むだけだと私は思っています。
そして、「共産主義」は現実化不可能な思想であり、無理に現実化したら恐るべき「全体主義国家」「超・官僚支配国家」になるしかないでしょう。それはスターリンのソ連で明白になったのではないでしょうか。
(以下引用)
空想的社会主義とは、資本主義下の社会問題を解決するために理想的な社会を目指した初期の社会主義思想で、サン=シモン、フーリエ、オーウェンらが代表的な思想家です。彼らは協同組合や理想共同体の設立などを通じた社会改良を主張しましたが、マルクスらからは資本主義の構造的矛盾を理解していない「空想」と批判され、これに対してマルクス主義は資本主義を科学的に分析し、革命による解放を目指す「科学的社会主義」と称されました。
特徴
理想社会の追求:資本主義の弊害である労働問題や格差を解消し、より公平で協力的な理想社会の実現を目指しました。
社会改良主義:労働者の現状改善や富の再分配のために、教育、労働組合、協同組合などの社会改良的な手段を重視しました。
革命以外の手段:資本家と労働者の協力や、理想的な共同体(ファランジュなど)の建設といった、革命を伴わない手段を模索しました。
代表的な思想家
アンリ・ド・サン=シモン:産業社会の構想を提示しました。
シャルル・フーリエ:ユートピア的な協同体「ファランジュ」の実現を目指しました。
ロバート・オーウェン:協同組合を基礎とした労働組合運動を展開しました。
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/848.html#c8
2. 偽装皇帝[139] i1WRlY1jkuk 2025年10月08日 07:32:10 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[139]
私自身は、先の戦争に日本を引きずっていったのは軍隊だ、という考えである。敗戦時に、最低でも将官以上は全員死刑にするくらいでないと、この世界から戦争が無くなることはないのではないか。
ちなみに、「天皇とは将棋の玉でしかない」というのは明治維新時の長州討幕派の思想だったようだ。そして、その思想は明治維新後も陸軍の心底にあったのではないか。
(以下引用)
2025/05/25
戦前の日本は「天皇制国家」だったか?
前にも少し触れた山本七平(および小室直樹他)の「日本教の社会学」の、山本と小室の対談の一節で、章題が「一人もいなかった天皇主義者」という部分だが、詳しく言えば「軍隊には(高級軍人には)一人もいなかった天皇主義者」とするべき内容で、戦前の日本の高級軍人がいかに天皇を軽んじていたかということに触れている。(彼らにとって「天皇」は「自分が属する共同体のために利用する」「錦の御旗」でしかなかったということだ。)
それはまた私が言う「組織悪」の事例でもあり、軍人たちが軍隊という組織を天皇より重んじた結果でもある。これは、その組織が企業でも役所でも変わらない。組織内の「暗黙のルール」が社会全体のルールに優先するのである。まあ、組織の「村洛化」である。そのムラの中では独自のルールが法律より優先されるわけだ。
(以下引用)赤字は徽宗による強調。
天皇に対する大逆
小室「以上のような点からすると、戦前の日本というのは軍国主義国家のように見えながら、軍国主義とは最も遠い国であるということになります。(徽宗注:近代的な軍隊規範、特に命令の序列や命令の正当性への意識が成立していなかったという意味である。)そして、その論理からすれば、戦前の日本は天皇制国家だなんてとんでもない。また天皇主義者なんて一人もいなかったともいえるのではないでしょうか。」
山本「最も典型的なのは三長官会議です。これほど明確な謀反というのはないですよ。しかも憲法違反であり、当時の日本人的な論理からいっても、天皇に対する大逆でしょう。」
小室「なんとなれば、総理大臣を自由に選ぶのは、天皇の大権事項です。また当時の国民としての義務からしても、それに対して協力する義務がある。それがいやであれば、議会を通して内閣を叩くことこそ合憲です。ところが、別なルートでもって、それに逆らうってことは近代国家の論理として許されることではない。」
山本「ええ。ところが三長官が陸軍大臣を出しませんという決議をして、内閣がこれで流産をしてしまった。そのことに対して、誰もこれを謀反だといわないわけです。天皇よりも三長官の決定が上になっちゃったんですわ。」
(中略)
山本「これは『統帥権』という意識と関連がありますでしょうね。陸軍だけ特別である。だから陸相といえども、単に総理大臣の下にいる人間ではないという意識がどっかにあったんでしょうね。」
小室「ですから、まだまだ幕府意識っていうのか、山本さんが書いていらっしゃるように、日本陸軍が占領したがってたのは日本国であったと、まさにそうでしょ。」
山本「そうですね。やっぱり幕府だな、あれは。陸軍幕府。」
http://www.asyura2.com/21/idletalk42/msg/333.html#c2
5. 偽装皇帝[140] i1WRlY1jkuk 2025年10月08日 08:31:19 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[140]
先ほどまで読んでいた、ある自殺した若い女性のブログが面白いので、その一部を転載する。(本当は転載不可だが、許諾資格者である当人は既に亡くなっているので、彼女の生きた痕跡を世に残すのがむしろ供養だろう、と勝手に合理化した。)
「今やっているゲーム」は(社会人としての)現実人生であり、学生時代の勉強などはRPGと同じだった、つまり娯楽だったというのが、劣等生だった私には少しうらやましい気もするが、彼女がなぜ自殺したのか、知りたい。
(以下引用)
RPGが好きな私は受験勉強も好きだった。
問題集をこなしてレベル上げ、模試という名の中ボスを倒し、入学試験というラストバトル。
自分の能力も敵キャラの能力も全部数字で出てくるし、第一ちゃんとレベルが表示される。
好きで向いていた上、熱心で真面目なプレイヤーだった私は何度か全国一番になった。
(ルールを熟知していたから当然だ。私はゲームをやっていないときは攻略本を読んでいた)。
あんなに長く(年単位で!)続いたゲームももう昔のことになってしまった。楽しかったのに。
今やっているゲームはどうもRPGではないようだ。
私は「えらばれたゆうしゃ」じゃないし。「でんせつのまけん」やなんかも持っていないし。
「かいふくのいずみ」もないみたいだし、魔法も使えないみたい。
シュミレーションなのか育てゲーなのか、いずれにせよ好きじゃないし得意じゃない。
しかもこのゲームは強制終了はできてもリセットはできないらしいです。
1. 偽装皇帝[141] i1WRlY1jkuk 2025年10月09日 06:40:20 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[141]
まあ、元スレが雑学なので、コメントも雑学でいいか、ということで、先ほど発見した「どうでもいい雑学」を紹介する。
dアニメで先ほど見ていた「暗殺教室」(再視聴である)のエンディングに、生徒たちの書いた書道作品(すべて「暗殺」)が貼られた画面があるが、その中に完全な活字体の作品があり、それが誰の作品か、前から気になっていたが、名前が読めない(長い名前らしいことしか分からない。)ので、「出席番号27」しか判明しない。しかし、オープニングの生徒紹介にも「出席番号27」は出てこないのである。
だが、先ほどの回で、それが判明したので報告する。
答えは「自律思考固定砲台」嬢である。つまり、殺(ころ)センセーを殺すために「生徒として」送りこまれた「攻撃能力のある」コンピューターであった。殺センセーは生徒に危害を加えることができないので、それを利用した政府の策略なのだが、殺センセーはそれを改造して、性格も可愛い美少女(映像のみ)にしてしまう、という話であった。(名前は生徒たちの案で「自律」の「律」の字をとって「律ちゃん」となる。)
まあ、この漫画(アニメ)を知らない人にはどうでもいい話だが、こういう「発見」というのは、アニメファンには実にうれしいものだ。
なお、ここ二日ほど再視聴していた「坂道のアポロン」の脚本家の中に私が好きな脚本家である柿原優子が参加していること、また「スキップとローファー」の監督として私が高く評価していた出合小都美が助監督(など)として参加していたことも発見した。昔見た時には、そういう事実をまったく知らなかったのである。そういう発見は嬉しいものだ。
2. 偽装皇帝[142] i1WRlY1jkuk 2025年10月09日 08:20:42 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[142]
ざっと眺めただけだが、お得意の「意図的自滅策」説のオンパレードという印象で、これが政治世界でなく現実世界なら、「お前が入試に失敗したのは意図的自滅だろう」とか「お前が失恋したのは、意図的自滅だろう」と言われた人は激怒するのではないか。
文章自体が破綻している印象で、末尾の「皮肉」は、誰に向けてのものなのだろうか。
田中宇の記事を読むのはもはや「右側」だけで、「左側」には完全に喧嘩を売ることにしたのだろうか。(念のために言えば、現代では「右」「左」という分け方自体がもはや無意味化しており、「上」と「下」に分けるべきだろう。そして、「左」は基本的に「下」の側で、「阿修羅」の読者などは、おそらくほとんどが「下」なのである。)
(以下引用)
日本は、国債金利の上昇と円安が続く金融崩壊が起きている(株価だけ裏資金注入で上がっている)。経済はもうダメっぽいが、政治だけは絶妙なタイミングで反リベラルな高市早苗になり、トランプ(やネタニヤフやプーチンやメロニ)の側についた。
自民党、意外と動物的な嗅覚や蘇生力がある。うまくいくと良いが。マスコ"ミは邪魔しないで潰れてね。
米国と同様、リベラルや左翼が激怒や絶望をするほど、日本もうまくいく可能性が強まる。ネタニヤフは、そのためにガザで大虐殺した。トランプはそのためにノーベル平和賞をとる。
頭にくるでしょ。許せないでしょ。リベラルや左翼の皆様は、もっともっと怒って絶望してください。よろしくお願いいたします。
3. 偽装皇帝[143] i1WRlY1jkuk 2025年10月09日 08:38:35 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[143]
これも「読書感想文」で、書評というほどのレベルではない。
まあ、「暇つぶし読み物」にどうぞ、という意図である。
(以下自己引用)
「輪廻の蛇」(ハインライン)のこと
先ほどハインラインの「輪廻の蛇」を読んだのだが、私の頭は粗雑なので、まだ内容が把握できていない。その状態で、漠然とした記憶によって、この小説の大筋を理解する努力をしてみる。まあ、一種の作品論だ。
読後の印象は、凄く見事な手品を見せられた気分で、「騙されているのは確実だが、どこでどう騙されたのかはまったく分からない」という感じである。つまり、作品としては大成功なのだろう。
問題は、最後の「あなたが恋しいわ」である。つまり、語り手である航時隊員であったのは実はジェーンであり、そのジェーンは現在外貌も肉体も男だが、心は性転換手術を受ける前のジェーンに戻って、自分の処女を奪い、妊娠させて捨てた男(実は、それもジェーン自身のようだ。)を恋しく思っているということだろうか。
私は最初、語り手はジェーンの子供(病院から盗まれて行方不明の子供)なのだろうと思っていたが、その子供はこの話にはあまり関係しないようだ。
で、話は、航時隊員になった「男ジェーン」が、航時隊員になる前の自分を航時隊員としてスカウトするということで、話全体が非常にややこしいわけだろう。つまり、「自分が自分とセックスして妊娠させる話」と「自分が自分を兵士(航時隊員)としてスカウトする話」が重なっていて、まさに二重の「ウロボロスサークル」となるわけだろうか。
広瀬正がこの「輪廻の蛇」に矛盾があるとして論じているらしいが、最初に書いたように、この話は見事な手品に騙される面白さが値打ちなのではないだろうか。つまり、論理的矛盾を追求するのは野暮なのではないか、という気がする。
おそらく、この話が書かれたのは性転換手術が実現した初期のころだろうと思うが、それをヒントにして「自分が自分とセックスして妊娠させる」というタイムパラドックスの話を考えただけで凄いと思う。
おそらく、論理矛盾は、性転換後のジェーンが、性転換前のジェーンに会って性交し、妊娠させる際に、相手が「自分自身(性転換前の自分)」であることに気づかないはずがない、ということではないか。
http://www.asyura2.com/25/lunchbreak56/msg/254.html#c3
4. 偽装皇帝[144] i1WRlY1jkuk 2025年10月10日 02:57:57 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[144]
まあ、私の駄弁は昼寝の夢の話を「昼休み板」でしているようなものだから、書いている内容もいい加減なところは多々ある。
コメ3に書いた、「広瀬正が『輪廻の蛇』の論理矛盾について書いている」は「輪廻の蛇」ではなく、「時の門」のようだ。(昨日、「時の門」の入っている短編集を読み、その解説で知った。)
もともと、その広瀬正の小論を読んでもいないので、うろ覚えで書いてしまったのである。もっとも、そうした取り違えや思い違いは日常生活でもかなりある。
そういう粗雑な頭の人間が、その時その時頭に浮かんだことを書いているだけのことである。
なお、「時の門」もタイムパラドックスSFの傑作という評価の作品のようだが、小説としての面白さは「輪廻の蛇」のほうが上だと思う。
「時の門」は主人公が時間遡行をするたびに、別の時間の「自分自身」が増えていくという話で、「ドラえもん」の中にそんな話があったような気がする。確か、同じ部屋の中にのび太が(例の机から)何人も出てくるのではなかったか。
http://www.asyura2.com/25/lunchbreak56/msg/254.html#c4
4. 偽装皇帝[145] i1WRlY1jkuk 2025年10月10日 05:10:11 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[145]
案外と多くの人が気づいていないか無視しているのが「左翼・右翼と金銭問題」ではないだろうか。
左翼が貧乏人の味方で、だからこそ「現状を変えよう」とするのだが、では右翼が「現状を変えさせない」(少なくとも、貧乏人のための革命を否定する)のは、なぜか。当然、現状を変えないことが彼らにとって利益だからだ。つまり、「右翼はカネになる」のである。それが、下に引用する記事の内容だ。(商売右翼の最下層が、ネットでの自民党など右派政党の工作員)
もちろん、感情だけで行動する下っ端も、左右両方にいるだろうし、「社会の下層にいながら社会改革派を『アカ』として嫌悪する層」は膨大にいる。たいていは、心情右翼で、左翼に文句を言うが、当人は右翼としての実際の行動はせず、右翼であることがカネにもならない。
(以下自己引用)
金銭面から見た右翼と左翼
まあ、「ゴロツキ」の定義が不明だが、暴力や威嚇などで不法に生計をたてている人間と定義したら、確かに右翼はすべてゴロツキであり、左翼にはゴロツキはいないと言える。左翼はカネにならないからである。もちろん、企業や政府の被害者を装って企業や政府からカネを得ようとする人間もいるだろうが、それは左翼だからそうしているわけではない。単にカネを得る口実としての弱者救済である。左翼というのは恒常的に現在の歪(いびつ)な社会制度の改善を訴える人間のことである。それは自己犠牲を常に伴う行為だ。
(以下引用)
清沢洌が言うように、右翼は昔から基本的にゴロツキなんですよ。例外はあるにしてもね。そして左翼のゴロツキというのは、基本的に成立しないのです。そもそも左翼は金にならない。これを、たとえば警察だとか、体制側のプロパガンダによって「逆」だと思い込まされているのが今の日本人(の多数派)。
引用ツイート
暗黒日記bot
@AnkokuNikkiBot
· 20時間
ゴロツキ万歳の世だ。笹川良一とかいう国粋同盟の親分は何千万円の財産家だという。右翼で金のうならぬ男なし。これだから戦争はやめられぬ! 昭和19年8月7日
19. 偽装皇帝[146] i1WRlY1jkuk 2025年10月11日 05:22:16 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[146]
コメント13でのアラジン2氏による「石破談話全文転載」は非常に素晴らしい。
その内容は、今すぐに全国の高校社会科教科書に載せたいくらいである。いや、載せるべきだろう。これほど明晰で啓発的な文章は久しぶりに読んだ。
これを読むだけで、全国の若者や大人の「政治的知能レベル」が数ランク上がるのではないか。
たとえスピーチライターがいたにしても、石破自身がその内容に心から同感したからこそその文章を用いたのであり、これは石破自身の思想だと言ってよい。
特に、「民主主義の脆弱性」と、にも関わらず、民主主義を守るべきだという意志は、最近の世界のリベラリズムの愚劣さにうんざりしている私にも心に響いた。
仮に、石破にその意思があるなら、まともな野党は石破総理続投を支持するべきだろう。
この「80年談話(戦後80年メッセージ)」から見て、石破は、現在の日本の政治情勢への危機感(日本の軍事的傾斜への憂慮)はどの野党議員より大きいはずだ。
13. 偽装皇帝[147] i1WRlY1jkuk 2025年10月11日 06:05:46 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[147]
高市総統(いや、総裁か。ヒトラーと間違えた)就任ご祝儀の異常株高(当然、操作されたものだろうが、すでに下げに入ったようだ。)と同期する円安進行(インフレでもある)に関して、最新の「蚊居肢」記事が示唆的なので、転載する。
ジム・ロジャースの慧眼が際立っている。2014年段階で、20年後を正確に予言している。
高市が、安倍による日本経済破壊の総仕上げをするようだ。
(以下引用)
◾️ジム・ロジャーズインタビュー「アベノミクスの行方」ロイター通信 我謝京子氏 2014年2月25日
安倍氏は大惨事を起こした人物として歴史に名を残すことになるでしょう。
これから20年後を振り返った時に、彼が日本を崩壊させた人物だと皆が気づくことになるでしょう。
アベノミクスには三本の矢がありますが、3本目の矢は日本の背中に向かってくるでしょう。日本を崩壊させることになるでしょう。紙幣を刷る事と通貨価値を下げる事で経済を回復させることは絶対できない。長期的にも、中期的でさえ無理です。
…………
私はアベノミクスを馬鹿(?)にするとき、しばしば安倍晋三の次の発言を掲げてきた。
「子どもたちの世代にツケを回すなという批判がずっと安倍政権にあったが、その批判は正しくないんです。なぜかというとコロナ対策においては政府・日本銀行連合軍でやっていますが、政府が発行する国債は日銀がほぼ全部買い取ってくれています」
「みなさん、どうやって日銀は政府が出す巨大な国債を買うと思います? どこかのお金を借りてくると思ってますか。それは違います。紙とインクでお札を刷るんです。20円で1万円札が出来るんです」(安倍晋三新潟県三条市での講演ーー2021年7月10日)
ところで今話題の「給付付き税額控除」を勉強するために森信茂樹氏の「ベーシックインカムと給付付き税額控除 ―デジタル・セーフティネットの提言―」(2024年、PDF)を眺めていたら、安倍回顧録からの引用がある。上の文を捕捉するような発言である。
「財務省の発信があまりに強くて、多くの人が勘違いしていますが、さまざまなコロナ対策のために国債を発行しても、孫や子に借金を回しているわけではありません。日本銀行が国債を全部買っているのです。日本銀行は国の子会社のような存在ですから、問題ないのです。信用が高いことが条件ですけどね。」
「国債発行によって起こりうる懸念として、ハイパーインフレや円の暴落が言われますが、現実に両方とも起こっていないでしょう。インフレどころか、日本はなおデフレ圧力に苦しんでいるんですよ。財務省の説明は破綻しているのです。もし行き過ぎたインフレの可能性が高まれば、直ちに緊縮財政をおこなえばいいわけです。」(安倍晋三回顧録、2023年)
あの安倍でさえも《もし行き過ぎたインフレの可能性が高まれば、直ちに緊縮財政をおこなえばいい》と言ってるわけだな。
で、安倍ゾッコンの高市早苗の積極財政ってなんだろ、このインフレ期に? 不思議だねぇ。
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > NlFmV2daQmlPZlE= > 100000
g検索 NlFmV2daQmlPZlE=
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。